<元日本兵の証言>谷口末廣「自衛権というのは『軍隊を持つ』という事だけじゃないんですよ」8/8報道するラジオ(文字起こし)

元兵士が語る戦場

報道するラジオ 2014年8月8日
「元日本兵の証言〜戦争の現実とは〜」



4:42〜http://youtu.be/eqH2X4wtyX8?t=4m42s
報道するラジオ、今日の特集テーマは元兵士が語る戦場です。
リポートは千葉アナウンサーです、こんばんは。

千葉:
私が今回お話を聞いてきましたのは、
不戦兵士・市民の会という市民グループで戦争体験を語り続けている元日本軍の兵士の方なんです。
この方にお話を伺ってきたんですが、
このグループはですね、戦争を経験した元兵士の方々が、
二度と戦争をしてはいけないという思いを持って、
生き地獄である戦争を見てきた証人として、戦場や戦争を語り継ぐために作った会なんですね。
私が話を聞きましたのは、谷口末廣(たにぐちすえひろ)さんという方なんです。
現在93歳でいらっしゃいます。
1920年、大正9年ですね、鳥取県のお生まれなんですけれども、
1942年22歳のときに招集をされまして日本の兵隊となりました。
そこで幹部候補生としての訓練を受けて、軍曹という下士官の階級になりまして、
1944年にフィリピンのミンダナオ島に派遣をされました。
そしてミンダナオ島では日本軍の飛行場に勤務をしていました。
この1944年という年は、サイパン島で日本が玉砕。
つまり全滅した年ですね。
連合国によるB29という爆撃機による日本本土の空襲も始まった年なんですね。
大きな町では、疎開ですね、「郊外に避難しなさい」という命令が出て、
日本国内では竹槍の…本土攻撃に備えた竹槍ですね、の訓練が始まったり…していた時です。


水野:敗戦の前の年

千葉:はいそうです。

水野:まさに泥沼化していた時期ですね。

千葉:
敗色のこうというのが、見えてきた時期でありましたけれども、
谷口さんのいたフィリピンではですね、まさにアメリカ軍が上陸してくる直前でした。


谷口:
8月の10日頃にね、みんな、
飛行場と言っても、もう、一種のローラーがあるでしょ、あれで土地をならしてもね、
あれは、コンクリートの立派な飛行場じゃないんだから、
それの整備やそういう事をやって、
見方の飛行機がくるのを待っているんだけど、待てど暮らせど来ないわ。
そしたら9月9日にね、4、50機がね、5、60機だったかもしれない。
カラスの群れのように遠くから飛んでくるんだよね。
それで、アメリカの航空機にね、「安泰だ、安泰だ」って喜んで手を振ってね、
いやあ「ばんざーい」ってやりよって言いながらいたんです。
そしたら、ブアーーッて雨霰のように砲弾と機銃兵がさ、
それで、たこ壷しか無いんですよ。
それで大隊長が「谷口軍曹、たこ壷へ入れ」って、
入った途端にバカーーンってきた。
そしたらもう、僕はもう、頭だけはなんとか出た、
だけど僕の目の前に、ダーーッンと上体が飛んできた。
見たら、首が無いわ、ああ。
もうちょっとだったら、僕がやられている訳だな。
僕はもう、●みたいに首だけは出とったんだけども、
その時に11名ぐらい亡くなったんだな。
いやぁー、これが戦争だって言うんだな。
「これが戦争だ」とね…


水野:
はぁ〜、「これが戦争だと感じた」っておっしゃっていますけど、
「たこ壷に入っている」っていう言葉がありましたね。

千葉:
「たこ壷」というのはですね、土をシャベルで掘りまして、
やっと一人が身を隠せるぐらいの穴を掘ったもののことを言うんですけど、
空襲から身を守るために、戦場の兵隊がほぼ必ずと言っていいくらい掘らされているものなんですが、
そこに入って谷口さんは助かったという事なんですね。

隠れた位置の3mの違いで、谷口さんは助かったという事なんですが、
この空襲で滑走路も燃料置き場もすべて燃やされてしまったという事で、
話の中にもありましたけれども、
延べで120機から130機のアメリカ軍機が空襲にやってきたんですけれども、
日本の飛行機は1機も来ないし、


水野:待てど暮らせど来ないけど、ずーーーッと待ってらしたんですよね?

千葉:そうですって。

水野:日本の飛行機が来ると思って、

千葉:そうなんです、はい。

水野:1機も来なかったんですか?!

千葉:
来なかったんです。
で、来たのは敵機で、打ち返す武器も無い。
ただ撃たれるがまま、という状態だったんですね。

水野:
じゃあ、そこまで日本が追い込まれていて、
武器が無くなっているという事を、
戦場にいた谷口さんは知らされてはいなかった。

千葉:そうなんですね。

水野:
なんとか戦えると思っていたけれどとてもそんな状況では、
もう無かったんですね。

千葉:
この後アメリカ軍の地上部隊が、本格的に攻撃してくる事になるんですが、
しかし、実は谷口さんの仕事はですね、「補給隊」と言いまして、
食べ物や武器弾薬を運ぶ事だったんですね。
実はその「補給」が全く無くなってしまったんだそうです。

谷口:
マライバライという町にチームがあったんです。
僕は補給隊で、ものを運ぶ方ですよ。
そこに受け取りにいったら、でももうそんなん無いんだよ、受け取りに行ったって。
だから途中で、パイナップル畑を見つけて、そこからパイナップルをとって車に積んでね、帰るとかね、
途中で、ヤシのね実を取って持って帰るとかね、
もう、悪い事しばっかりで、
とにかく食料を取りに行ったって、仕入れの方に無いんだからね。
車で来たから空で帰るわけにはいかないから、
そんなのはもう、民間の作っているのはね、取って帰るでしょ。
ま、そういう事をずっと繰り返しとったわけだ。


千葉:
でも、畑のものを取っちゃったらですね、そこの地元の人は困っちゃいますよね。

谷口:
あの、恨めしそうな顔をして見ているけれども、
よう…、向かっては来ませんよ。

千葉:
食べ物が無ければ生きられないけれども、
司令部は食べ物も弾薬もくれない訳ですよ。
取りに行ったって無いんですからね。
でも、「飛行場を守れ、守れ」という命令だけはくる訳ですよね。
そういう状態の中で、こんな形になった訳ですけど、
フィリピンの人たちにとっては、
日本軍は自分たちを守ってくれるどころか、
逆に殺されかねないようなそんな存在になってたんですよね。


軍隊はやっぱり武器を持った集団だから、
フィリピンの人が向かっていったってね、かなう訳が無いという状況になってますので、
誰も取り締まれないという状況なんです。

そうなると、人権も倫理もない、まさに集団強盗の世界になってしまったのかなという感じですが、
そんな状態でアメリカ軍の攻撃はさらに激しくなって行くんです。

で、司令部から「ジャングルの奥深くに入ってそこで自給自足の生活をして戦え」という命令が来たんです。


水野:食料が無いから自分でなんとかしろ!?

千葉:
そうです。
「そして戦いを続けろ」という命令になってまして、
もう、部隊としては所属する兵隊に配る食べ物というものは、ほとんど無くなっていた状態だったんですね。


谷口:
大隊長がね、
「これ以上の食料も無いし、兵器も無い」と。
「組織的な戦闘行為はもう出来ないから、大隊が解散します」と。
とにかく食べれるものは何でも食べて、
取れるものは何でも取って、
「生き延びろ」と言って大隊を解散しちゃった訳ですよ、
軍隊が、部隊攻撃が出来ないんだから、
食料もなんにも無いし、
●にやっとったら、ますます山にある、なんだ、…トカゲだとか、
あるいは、あの…カタツムリだとかね、ムカデだとかね。
ムカデなんか、喜んで捕まえてね、そいつを焼いて食べたりしたんだから。
だからもうみんな、人の事はかまっておられない状態で、
「自分がいかにして生きるか」っていう事だね。
倒れた者をね、助けて一緒に食うって言う事は出来ないものだから、
ほったらかしになるでしょ。
しまいには死んじゃっている。
異臭がものすごいですよ、あの、死人の臭いっていうのは。
はじめは、亡くなった人はよその部隊でもね、
その辺の山の草を亡くなった人のちょっと枕元に置いて、
名前を言って弔ってやってたけど、
もう、そんなこともできないんだよ。
ポケットに何か食べる物を持っていないかとか、
●さんみたいに、靴がもうぼろぼろになるから、履き替えたりね。
服や下着を、服を履き替えたりしてね、
それを食べるのがまた唯一の楽しみになって、死人が無くなると困るって言う訳だよ、みんな。


水野:は…

千葉:
遺体のポケットを探って、
その仲に食べ物があったら、それを食べるのが唯一の楽しみとい鵜用におっしゃっていましたけれども、
遺体の

水野:そうなってしまうんですね、

千葉:
はい、そうなんです。
で、遺体のポケットを探って何があったのか?というと、
カビが生えて腐った乾パンだったりしたそうです。

水野:
最後の自分のお命のためにともってらした乾パンなんでしょうけど、
そういうかたちになるんですか、

千葉:
はい、それを見つけて食べたということですので、
他にも、ご遺体の首の周りをうろついていたトカゲだとか、
そういった物を取って食べたそうです。

水野:「ムカデも焼いて食べた」っておっしゃいましたね、

千葉:
そうですね、はい。
本当に私たちの、いまの私たちの常識で言えば、本当に目を覆うばかりの事なんですけれども、
それをしなければ生きて行く事が出来ない。
まさに本当に生き地獄って言えるんじゃ無いでしょうか。
そういう生き地獄を生み出す事がやっぱり戦争なんだな、という事を感じます
けれども、

本当に、「ポケットをあさるための死人が居なくなったら困る」という、
考えが出てくるくらいですね、
谷口さんは食べ物が無くなって、飢える。
「飢え」という物が、どんなに人間性を無くしてしまう物なのかという事を強く語ってくれました。


水野:
谷口さんのお話はとても具体的で、
目の前で、こう…映像が浮かんでくるような、ものすごくリアルに、
「戦場ってそういう事なのか」って、
私がいままでいろいろ聞いたお話の中で、あのー、
ほ、本当に震えがくるような思いでいま聞かせていただいていますけれども、
これが戦場というものなんですね。


千葉:
そうです、
現実の姿なんです、
実際にあった事なんです。

そんな中、谷口さんは、何人かの兵隊さんが何かを囲んでいる場所に出会ったんです。


谷口:
途中でね、7〜8人で囲んでいる。
なんか、何かを捕まえてね、それを処理しようと、みんなでなんか取ったのかと思って、
それでよたよた歩きながら、ぐーっと肩口に見たら、
兵隊が真ん中に寝て、それで目頭に涙が溜まってるんだよな。
息をどうもしているようなんだよな。
「なにしとるねん、こんな」って、
そしたら、
「いや、もうこれ以上つれて歩く事が出来ません」と。
このままね、放っておいたらね、どうせもう死んじゃう。
放って置くしかない。
だからせめてね、我々がもし元気で日本に帰ったら、
戦友ですからね、囲っているのは。
彼の国へね、彼の遺品を渡したいと。
言って、爪はがしてるんですよ。


千葉:生きている人の爪をはがしているんですか?

谷口:
もう、僕が見れば生きているのに、
目に涙があるけどね、
それから、言葉も何もでないでしょ。
で、かすかな呼吸ね。
それで、はがす方も涙で、見とる方もね、涙で。


千葉:
生きている人の生爪をはがすなんていう事は残酷極まりないという事のように思えるんですけれども、
戦場という場ではこれは、ひとつの戦友愛なのかもしれないですね。

戦地で亡くなった方の遺族には、遺体はおろか、遺骨だって戻ってくる事は少ないです。
だから、このままもう死んでしまうのならば、
「せめて爪だけでも遺族にお届けしたい」と。

本当は戦場で亡くなった方には、亡くなったご遺体の片手の手首を切りまして、
それを燃やして灰にして、位牌としてもって帰るという事が行われていたという事なんですけれども、
とても、もう、灰を入れる入れ物も無く、
そういう事をやっている体力も時間もないという状況の中では出来ませんし、
まだ息のある人の手首を切る訳にももちろんいきませんので、
で、「自分たちは前に進まなければならない」という状況の中で、
爪をはぎ取るということになったんですね。

で、そんな時一つの事件があったんです。
実は、大隊が解散という事になった谷口さんの部隊なんですが、
もし、応援の日本軍が、見方の日本軍が、
いま攻めてきているアメリカ軍の後ろから上陸してきて戦うという事になった場合に、
自分たちが挟み撃ちにして、アメリカ軍を挟み撃ちにして戦うんだ。
その時にお腹を空かしているという状況ではないので、
その時の食料にするんだ、という事で、
ある程度の量の乾パンをですね、
乾パンが、警備の兵隊に守られて、実は保管されていたんですね。


水野:ほお〜

千葉:その乾パンを巡ってこんな事件が起きたんです。


谷口:
乾パン一袋ずつね、一人。
それは、大隊が保管しておきました。
これは東條がね、東條がもうすでにあの当時、あのころ多分
大艦隊を引っさげて逆上陸する。
そんなね、もう食う物が何にもないのに、まだ、まだ勝つ気持ちでおるんだからね。
上官も我々もさ。
逆上陸してね、来る。
だから我々はね、山奥からね、下りて敵を挟み撃ちにすると、
「その時の乾パンだ」と。

よその部隊が通りがかりにそれを持って逃げたら困るでしょ。
だから、よその部隊に取られないように、警備しとった訳ですよね、乾パンを。

そいつをさ、同じ部隊だよ。
昨日まで一緒にやっていた同じ部隊の総長が、兵隊を2〜3人連れて、
銃で撃ち殺すと、音がしてみんなに聞こえるからね、
だから銃剣のごぼうさしで打ち殺して、
そうしてその乾パンを持てるだけ担いでさ、
食料が無いと、いま言ったようにね、同じ補給隊でしょ。
それが乾パンを巡って、警備している人を殺してまで逃げるんですから。
飢えたらね、人間っていうのはどういう事をやるか分からないよ。
うん。



千葉:敵と戦うどころか、仲間を殺す事もあったんですね。

水野:同じ部隊で、本当にもう

千葉:生活を共にしてきた仲間を、

水野:ね〜、死線を越えてきた方同士がこんなことになるんですね。

千葉:
そうなんです。
これが戦場というものなんですけれども、
そんな状況の中で谷口さんはさらに恐ろしい体験をする事になったんです。

お腹を空かせた谷口さんたちが、食べ物を探していた時の事です。



谷口:
あっちで●をやっているわけだね。
そうすると、いい匂いがするんだね。
それで、チラって見たら、ちょっと小高いところで、
3〜4名で飯ごうを囲んで食べてるわけだ。

「あぁいい匂いだな、あれは何の肉だ?」どこで捕ってきたんだろうな、なんて言って近寄って行ってさ、

我々は何にも食べてないから「頼むから一切れくれんか」と、
「何の肉だ?」と、
俺等も捕ってね、食べたいから、ウサギか?大トカゲか?
その頃はね、ウサギも滅多に見なかった。
大トカゲがたまーに居たりね。
で、さ・・・、
こんなところに野生の家畜は、家畜というか、馬や水牛が居る訳ないと。
だけど、何にも言わないんだよな。
うん…。
で、「頼むから、この通りだから食べさせてくれんか」って。
「教えてくれんか」って。
教えない。

それで、ま、…、…何の肉とも言わないで、
「じゃあ・・・」

執拗にぼくが、まさに泣きながら「頼む、頼む」って言ったものだから、
ナカゴウを出せって、
ナカゴウに一切れずつね、入れて。
それで・・・、
こちらは、まぁ、「地獄で仏さんに会ったような気がする」と、
「ありがとう、ありがとう」と。
俺はもう、なんとかして「こういう美味しい肉をね、見つけて食べたい」と。
だから教えたくないかもしれないけどね、教えてくれって言っても教えてくれないんだよね。
で、「何の肉」とも言わないんだよ。
それで、ま、「仏さんに会った、ありがとう」って言って。
それで下りて行ったらカラカラカラって、笑い声がしてね、背中に響いてくる訳だ。
「なんでだろうなぁ」って思って、
それでもう、川で水でも飲もうって言って、谷川まで下りて、
そしたら、もう首を突っ込んだままみんな死んどるわけだ。
どこかの●でね、これは末えの道だぞと、
「我々はこんな状態にならないように助け合って行こうぜ」と言って、
死人を一人超え二人超えしていって、
そうしてもう居なくなったと思って、そこで水を飲もうとしたら、
川下の方は首突っ込んでるから、ちょっとやっぱりね、
もう死んじゃったのも半ば腐りかけてるんだからさ、
それで、ふっと見たら、飯ごう炊さんした跡の水があるんだよ。
その跡に近づいてみたら、ああ、足の肉が取られて、やっとるわけだ。
「ああ、これだな」と、
兵隊がね、いや何の肉だか教えなかったのは、
よし、「よくもこんなことをやりやがって」と言って
それで、歩けもしないのによろよろまた上りかけてね、
「奴らを殺したる」とか言って、
支那事変でさんざんやった上等兵や兵長だからさ、
で、僕は、いや、もう体力的にね、
こっちは銃が持ちこたえられないから、
一人に1丁持ってないんだよ、向こうはちゃんと持ってるしね。
反り打ちを食らうから、もうここは我慢しようと、
りょうをなだめて、そしてそこを去ったんだけどね、

まあ、だから…、まぁ、あれで人肉を食べたことは確かだと思うのよ、僕は。
その当時は人肉とかなんか味は分からなかった。
ただ美味しいっていうだけでね。
ただ、そういう飯ごう炊さんがしてあって、
その足で、腿で肉が取られた足がそこに捨ててあったりしたから
「あ、これだな」ということ




水野:
飯ごう炊爨の跡があって、そこへ行ってみて足があった。
という、それは人間の足だった。
つまり、仲間の足だった、という事なんですね。

千葉:
弱った人はやっぱり水を求めて小川に行くんですけれども、
そこで息絶えるんですね。
で、「末期の水は飲む事が出来たのか」という状態で、ま、息絶えている訳ですけれども、
そんな遺体の足の肉が、削り取られていた。

水野:あ、そういうこと・・・

千葉:
それを食べていたんだという事なんですが、
足のお肉をはぎ取られた日本兵の周りには、どす黒く血が流れていたそうです。

水野:・・・・・


千葉:
この肉を分けてもらった時ですね、
谷口さんたちは2週間、食べ物らしきものは何も食べていないという、
本当に餓死寸前の状態だったんですね。

水野:涙を流しながら、「僕にも肉をくれ」っておっしゃったんですね。

千葉:そうです。え・・、そうやって食べたものが…・

水野:は・・・・・

千葉:
ね…、もう、本当にそういう状況だったという事で、
この後ですね、本当にもう限界で、
「はやく死んで楽になりたい」と言い出す仲間も出てきたということなんです。

水野:
「人間が人間でいられない状況に追い込まれる」
というのが戦場なんだという事が伝わってきますね。

千葉:
本当に、これが戦場で、まさに現実に起きていた事なんですね。
で、谷口さん等はですね、この後
「このまま死んでしまうなら、せめて戦死しよう」という兵隊も、仲間もおりまして、
ジャングルを抜け出してアメリカ軍のいる方に歩いて行ったんですが、
その途中で終戦になっている事を別の日本兵から知らされました。

でも、簡単にそれを信じる事は出来ませんでしたので、
アメリカ軍の撒いてくる投降、
つまり、出てきて捕まえる事を呼びかけるビラを慎重に見ながら、
終戦から1ヶ月半経った後の、昭和20年9月の月末にアメリカ軍に投降をしたということです。


これまでね、谷口さんの対談を聞いていただいて、
まさに生き地獄という体験をしてきた谷口さんなんですけれども、
その後自身の体験をふまえて、戦争というもの、そして軍隊というものについて、
こう話しておられました。



谷口:
戦争というのはね、これは話し合いじゃないんですよ。
殺し合いでね、
「殺して勝つ」という事は相手を殺さなければ勝てない訳ですよ。
負けるというのは大部分が殺されるから負けるんです。
殺し合いなんですよ。

だから軍隊というのは、人を殺す事が、
殺す事の訓練をやっているんですよ。
あれは人を助ける訓練をやっているんじゃないんですよ。


ところが殺せないんです、普通の人間は。
面と向かってね、いくら相手が敵国だといってもね、殺せないんですよ。
それが人間なんですよ。
だけど、それを殺さないかんのですよ。
だから「鬼になる」というんですよ。

相手をね、自分よりも犬畜生とみなければ殺せないです。
相手はもう人間じゃないんだと、だから殺せと。
そうすると殺せないんですよ。
お互いが人間だと思っていたら。

だから「人間からね、離れる訓練をどうするか」っていうのが軍隊なんですよ、ええ。


千葉:その、離れさせるためにね、軍隊というのはどういう訓練をするんですか?


谷口:
いや、もうね、理屈に合わない事でも何でもね、
「これは軍隊教育」って言って、教育がとにかく天皇中心主義なんですよ。
もう天皇が神様なんですよ。
ね。
我々はその神様の子供なんだと。
だから神の子なんだと。
世界のあれはね、獣の集まりなんだと。
「だからやっつけろ」ということですよね。


千葉:
あの、上官、
軍隊で言ったら上役は、もう上役の命令は天皇の命令で、


谷口:
そうそう。
これは軍人勅語でね、「上官の命令は鎮の命令と思え」と、ちゃんと詠ってあるんですよ。
だから上官はね、「俺の言葉じゃないんだ」と。
「天皇の言葉なんだぞ」と、自分がやっているのがね、
だからもう、理屈が合おうが合わまいが、
「へい、へい」って言ってやっとらなあかんのやから。



千葉:
あの…、
人を殺してしまうような戦争から永久に抜け出して、足を踏み込まないという事が、
いまの日本国憲法の精神なんですけど。

水野:
そうですよね、永久に人を殺してしまうような戦争には向かわない。
そこには「もう永久に抜け出したんだ」という宣言ですよね。

千葉:
そうです。
そうなんですけれども、谷口さんは国の自衛権についてこう話します。



谷口:
自衛権というのは「軍隊を持つ」という事だけじゃないんですよ。
「自衛権がある」というのは、戦争じゃなくして外交でね、
お互いが「自分の立場はこうでございますよ」と、
「これは理解していただけませんか、どうでしょうか」と、
お互いに話し合ってね、
じゃそいつはここまでならいいと、手を引きましょうと。
そのかわりあんたもこの点ね、一歩手を引いてくださいと、
それが自衛なんですよ。
自分が生きる道なんですよ。

だから自衛権というのはね、
「自衛権があるある」というけれど、
軍隊持っ戦争するのが自衛権じゃないんだって。
外交。
商売なら商売。
民間なら民間でね、お互いが、文化やいろんなものを通じてですよ、
そうして和気あいあいのうちにね、
人類としての幸せをお互いが感じるような交流をやると。
戦争する事が自衛権じゃないんだよ。

そこをね、僕は人に知ってもらってね、賛成してもらいたいんだな。


水野:はい。

千葉:
谷口さんはこう話しています。
今回は、93歳の谷口さんにお話を聞いたんですけれども、
この谷口さんのように戦場での体験をお話ししてくださる方は、実は多くはないんですね。
多くの人は、語るのがあまりにも恥ずかしい。
人間性を無くしてしまったその姿を語るのが恥ずかしいという事で、
家族にも黙ったまま亡くなって行くんです、
本当に、出来れば知られたくない自分の人生の忘れたい部分であり、
本当にね、人間が人間でなくなる場所。
そこを見てきたという、非常に辛い体験ですので、
でも、谷口さんは勇気をふるって話をしてくれました。

それはですね、日本国憲法の第9条の平和主義が、
時が経つにつれて形だけのものになって、
いまのうちに原点に戻さなければ大変な事になってしまうと思われたからなんですね。
本当に93歳の思いなんですけれども、

谷口さんが所属する不戦兵士・市民の会という市民グループでは、
かつて14人の戦場を体験した元兵士の方々が
「語り部」として自分の厳しい体験を語ってくださっていたんですけれども、
会が活動を始めたのは1988年の事なんですけれども、
もうすでに何人かの方々が天に召されてしまいました。
いまは一番若い方が85歳ということになります。

谷口さんは今回3時間以上お話をしてくれたんですけれども、
「まだまだ語り残さなければならない事がある」という風に話をされておられます。
終戦から来年で70年になりますので、
悲惨なこの戦争体験を語り残せる人はもう多くはありません。


3852

水野:
リスナーの方が、
「いやー、いままでテレビラジオを通して初めて生の声を聞きました」と言っていらっしゃいます。
本当に生々しい

平野:
改めて、極限状態のね、凄惨な状態というのを…、
私は聞きながら終始、「自分だったらどういう行動をとっただろうか」というのを、
ずっと思い続けて聞いていたんですけれどもね、
ふと、その
今の為政者にタイムスリップをして、その場に連れて行きたいなという思いに駆られましたよね。

水野:
私だったら、あなただったら、
本当にその、人間性を失わずにいられるんですか?


平野:
これは戦争というよりも、飢えと病気との戦いですよね。
武器を持って戦っている状態じゃないですよね。
そういう状態にまで追い込まれる極限の状態というものをですね、
一兵士で、本当にもう、逆に言うと無力感に苛まれますね。

戦史をね、ちょっと紐解くと、
このフィリピン戦線というのは、一番犠牲者が多かったんですよね。
太平洋戦線の中ではね、47万人の方が亡くなっていて、
戦争が終わっても13万人の人がまだ戦争状態を続けていたと。
最後は捕虜になる方が多いんですけれども、
作家の大岡昇平さんが同じ、人の肉を食べた事をフィクションで書かれていて、
『野火』という小説でですね、私も読んだことがあるんですけど、
これはあくまでも自らの経験をふまえたフィクションなんですけれども、
今の谷口さんのお話は、よりこう、生々しくね、我々の胸に刺さりますよね。
まだまだ他にも厳しい状態があったと聞きます。

兵士のお尻の肉をですね干し肉にして持ち歩いて食べ合ったとかね、
フィリピン人の現地の女性の腹を切り裂いて肉を食べたとか、
という証言はあるんですけれども、
私は直接聞いたのは本当に今日初めてですね。

あのー、まさにこう、
「戦争というのは人を獣の集団にさせてしまうな」という思いですよね。



水野:そうですよね。
その、武器を持って戦う、武力を使うということが、
いかに、「人間であっては出来ない事」か、
「人間から離れて行かなければ出来ないんだ」っておっしゃっていましたよね。
そういう道具でもって、ね、平和を構築できるのか?って、


平野:
一兵士は、この時はもう実は戦争の対境から消したんですよね。
全体某空拳というものがサイパンの玉砕でですね、
もう本土にB29が東京に現れたんですよね。
それでもフィリピンの島ではこういう事を繰り返したと。
本当に戦争の指導軍人と兵士のね、落差というか、
本土決戦だと叫んでた人たちのこの比較ぶりですね、
これもちょっと思いをいたしたいなと思うんですよね。

水野:今日語っていただいたものを聞かせてもらって、本当に残りますね、これは。

千葉:はい、

水野:
よくぞ語ってくださったと思います。

集団的自衛権の話をしていた時に、いくつもの事例というものが出されましたけれども、
いかにそれが机上の空論だったのか、
今日の谷口さんのお話がいかに貴重であるかという事を痛切に感じました。
千葉アナウンサーのリポートでした。
どうもありがとうございました。


リスナーの方がいろいろ書いてきてくれました、感想を。

戦争体験をした父が5月に亡くなりました。
海軍だったんです、父親は。
船で爆撃を受け、足に破片を残したまま亡くなりました。
隣にいた方は即死だったそうです。
戦場では普通の精神ではなかったように思います。
生き残った人も次々と亡くなり、父の戦友は一人だけになりました。



あるいは、

戦争体験を聞ける機会は本当に貴重となってきましたね。
でも現実には現在進行形で戦争がもたらす悲劇が続いていますよね。
ただ、戦争体験が無い私たち世代としては、
貴重な体験談を自分自身のDNAに刻み込んでおかなければ


こんなふうにいってらっしゃいます。


平野:
今日の谷口さんのお話の中で、一番最後にあった、
自衛権というのは軍隊を持つ事だけじゃなくて外交でお互いの立場を理解し合うと、
この体制を強調されてましたよね。

これを我々は重く受け止めるべきじゃないかなと思うんですけれどもね。


水野:
平和を構築するための「戦いでの自衛権というのは、それは無理なんだ」
とおっしゃいましたね。

平野:
ところが、例えば今の安倍政権はですね、
隣国に対して「対話のドアは開かれている」と言うだけで、
具体的に何も理解する行動をとってないですよね。
むしろ、地球の裏側まで行ってですね、隣国の脅威を強調するようなことをやっていますよね。
それをまた喝采するナショナリズムというんですかね、国内でも高まっていると。
いう印象が強いんですよね。

水野:
安倍さんはそれは、
「国民の命と平和な暮らしを守るためのものなんだ」という、おっしゃりようなんですけれども、


平野:
でもそれに同調して、かつて自衛の名の下に戦争が始まった訳でしてね、
やっぱり我々メデイアが心しておかなければいけないのは、
ナショナリズムをあおるような熱狂に組してはならないと、
いう、こう、自戒ですよね。
その事を今日は強く思いました。

リスナーの方は

全滅の事を玉砕と言い、敗戦を終戦と言い換える言葉の、
ある意味伝統みたいなものがありますよね。
積極的平和主義という言葉に危うさを感じる


というふうにメールをくださいました。

今日の谷口さんの証言を皆さんどんな風に受け取られて、
そしてこれからの日本はどうあるべきと感じられたか、
また来週の放送するラジオもお聞きください。




<16歳兵士の証言>
猪熊得郎「とにかく戦争が終わったときに真っ先に逃げたのは将校ですね、上官ですよ」
8/15報道するラジオ(文字起こし)







テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

<3号機燃料プールに機器落下>近寄れないので遠隔操作のクレーンゲーム><; コワイ・・・

放射能があって近寄れない。
だから、こんな危険なことが普通に起きてしまう。
3号機の燃料プールって、なにかあったら、4号機のプールよりも怖いんじゃないかな…



福島第一原発3号機で燃料プールに機器落下
NHK 8月29日 18時20分

2014083011.jpg

東京電力は、福島第一原子力発電所3号機で、爆発で損傷した機器をクレーンで撤去しようとしたところ、
誤って使用済み燃料プールに落下させたと発表しました。
周辺の放射線量に変化はないとしていますが、プールの中には現在も500体余りの核燃料が入っていて、
東京電力で損傷がないか調べています。

2014083012.jpg

東京電力によりますと、29日午後1時前、
福島第一原発3号機の使用済み燃料プールで、爆発で損傷した機器を遠隔操作のクレーンで撤去しようとしたところ、
誤ってプール内に落下させたということです。落下したのは使用済み燃料プールに核燃料を出し入れするための「操作卓」と呼ばれる機器で、大きさはおよそ1メートル四方、重さは400キロあるということです。

2014083013.jpg

3号機の使用済み燃料プールには、現在もがれきと共に核燃料566体が残されていますが、
東京電力は、プール周辺の放射線量に変化はないほか、モニタリングポストの数値にも異常はないとしています。
また、作業は遠隔操作で行われていたため、近くに作業員はおらず、けが人もいないということです。
3号機では早ければ来年の前半にも使用済み燃料プールから核燃料の取り出しを始める計画で、
東京電力は今回のトラブルによって核燃料が損傷していないか詳しく調べるとともに、
計画への影響についても検討することにしています。





東京電力
報道関係各位一斉メール 2014年
より

福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について
平成26年8月29日 東京電力株式会社

本日(8月29日)午後0時45分頃、3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業において、
燃料交換機の操作卓をクレーンにてつり上げるため専用治具で操作卓をつかもうとしたところ、
操作卓が当該プール東側中央付近に落下しました。


3号機使用済燃料プール付近の線量は3.2mSv/hで通常値と変化はありません。

 プラントパラメータ等については、異常は確認されておりません。
 ・使用済燃料プール水位    :有意な変化なし
 ・3号機当該エリアダストモニタ:検出限界値未満(1.0×10^-5 Bq/m3)
 ・モニタリングポスト       :有意な変化なし

3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業は遠隔作業により無人で行われており、作業員の負傷はありません。

現在、プール内の状況について確認中です。
以 上



福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について(続報)
平成26年8月29日 東京電力株式会社

本日(8月29日)お知らせしております、
3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下についての続報です。

プール内に落下した燃料交換機の操作卓は、
燃料交換機撤去にあたり燃料ラック上部に設置した燃料防護用の養生材(鉄板高さ30㎝程度)と、
瓦礫の間に落下していることを確認しました

 
なお、瓦礫の下部に燃料が2体あることから、
明日、水中カメラにて燃料ラックおよび燃料に損傷等がないことを確認する予定です。

3号機使用済燃料プール代替冷却系については、8月25日より停止しておりましたが、
プール水の放射能分析のため、本日(8月29日)午後2時37分に起動しました。
なお、プール水温度は冷却停止時の28.4℃から35.5℃まで上昇しましたが、
運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度の管理上問題ありませんでした。

使用済燃料プール水の放射能分析の結果、
  ・セシウム134:2.6×10^2 Bq/㎝3
  ・セシウム137:7.6×10^2 Bq/㎝3
  ・コバルト 60 :1.1×10^0 Bq/㎝3
定期的に実施する使用済燃料プール水の放射能分析結果と比較し、有意な変動はありませんでした。

プラントパラメータ等については、異常は確認されておりません。
【関連パラメータ(17時30分現在)】
  ・モニタリングポスト          :有意な変化なし
  ・原子炉建屋オペフロ雰囲気線量 :有意な変化なし
  ・使用済燃料プール水位       :有意な変化なし
  ・スキマーサージタンク水位     :有意な変化なし
  ・当該エリアダストモニタ値      :有意な変化なし
なお、上記の関連パラメータについては継続監視を実施いたします。今後、有意な変動が確認された場合には、別途お知らせいたします。
以 上



福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について(続報2)
平成26年8月30日 東京電力株式会社

8月29日お知らせしております、
3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下についての続報です。

使用済燃料プール水の放射能分析の結果(採取日:8月30日)
  ・セシウム134:2.4×10^2 Bq/㎝3
  ・セシウム137:7.3×10^2 Bq/㎝3
  ・コバルト 60:検出限界値未満(検出限界値:1.0×10^0 Bq/㎝3)

プラントパラメータ(8月30日午後5時現在)
  ・モニタリングポスト       :有意な変化なし
  ・原子炉建屋オペフロ雰囲気線量  :有意な変化なし
  ・使用済燃料プール水位      :有意な変化なし
  ・スキマーサージタンク水位    :有意な変化なし

分析結果については、前回と比較して有意な変動がないこと、
また、プラントパラメータに有意な変動がないことから、燃料破損等の兆候は確認されておりません。

水中カメラによる確認結果
  ・使用済燃料プール内に散乱している瓦礫の堆積により、燃料ラックおよび燃料の目視確認はできませんでした。
  ・使用済燃料プール内に落下した操作卓と共に、操作卓が据えつけられていた架台の一部(約170kg)が落下していたことがわかりました。
  ・落下物の位置、使用済燃料プール内の機器材の配置により、落下物は燃料ラック上部に設置している養生材に落下した後、燃料ラック上部
   の瓦礫の上に着床したと推定されました。
  ・落下物の下部に燃料が2体あることをお知らせしましたが、水中カメラの確認による落下物の位置から、落下物の下部に燃料が10体程度あることが確認されました。

引き続き、使用済燃料プール水の分析およびプラントパラメータの監視を継続すると共に、今後、落下した原因を調査し対策を検討してまいります。

なお、水中カメラによる調査画像については、当社ホームページに掲載しておりますので、ご参照願います。
 URL:http://photo.tepco.co.jp/index-j.html


ーーー


遠隔クレーン操作する人に、ある意味わたしたちの命を預けていることにもなります。






テーマ : 福島第一原発
ジャンル : 政治・経済

<福島県子どもの甲状腺がん>「癌と癌の疑い合計103人に!」手術した57人中2人は肺に転移、45人は10mm以上リンパ節や他の臓器に転移!!それでも「放射線の影響は見られない」


子ども、甲状腺がん57人 福島の37万人調査

東京新聞 2014年8月25日 朝刊

東京電力福島第一原発事故による健康への影響を調べている福島県は24日、震災当時18歳以下の子ども約37万人を対象に実施している甲状腺検査で、甲状腺がんと診断が確定した子どもは5月公表時の50人から7人増え57人に、「がんの疑い」は46人(5月時点で39人)になったと発表した。
 
福島市内で開かれた県民健康調査の検討委員会で報告した。地域による発症率に差がないことも報告され、委員会の星北斗座長は、現時点で放射線の影響がみられないことが裏付けられたとした上で、「今後、詳細な分析が必要だ」と述べた。
 
調査を担当する福島県立医大は、今回初めて県内を四つに分けた地域別の結果を公表。検査を受けた子どものうち、疑いを含めた甲状腺がんの発症割合は、第一原発周辺で避難などの措置がとられた「13市町村」では0・034%。県中央の「中通り」は0・036%、沿岸部の「浜通り」は0・035%と地域差はなかった。
 
原発から一番遠い「会津地方」は0・028%とやや低めだったが、医大は検査を終了した子どもが、ほかの地域に比べ少ないためと説明した。
 
国立がん研究センターなどによると、十代の甲状腺がんは100万人に1~9人程度とされてきたが、自覚症状のない人も含めた今回のような調査は前例がなく、比較が難しい。
 
疑いも含めた甲状腺がんの子ども計103人のうち、最年少は震災当時6歳。原発事故から4カ月間の外部被ばく線量の推計値が判明した人のうち、最大は2.2ミリシーベルトだった。




福島県
第16回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成26年8月24日開催)


県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【暫定版】
表 4.平成 23~25 年度実施対象市町村細胞診結果(平均年齢と平均腫瘍径の( )内は範囲を示す)

ア 平成 23 年度実施対象市町村
イ 平成 24 年度実施対象市町村
ウ 平成 25 年度実施対象市町村
の合計

・悪性ないし悪性疑い 104 人(手術 58 人:良性結節 1 人、乳頭癌 55 人、低分化癌 2 人)
・男性:女性 36 人:68 人
・平均年齢 17.1±2.7 歳 (8-21 歳)、震災当時 14.8±2.6 歳(6-18 歳)
・平均腫瘍径 14.2±7.5 ㎜(5.1-40.5 ㎜)

(2)手術の適応症例について
本邦では、甲状腺癌が疑われた場合、術前腫瘍径 10 ㎜以上、リンパ節転移、甲状腺被膜外浸潤、遠隔転移などがあれば絶対的手術適応とされています。なお 10 ㎜以下はいわゆる微小癌であり成人では経過観察される場合もあります。

しかし微小癌でもリンパ節転移や遠隔転移、甲状腺被膜外浸潤、反回神経や気管に近接している場合は手術適応とされています。

本甲状腺検査の一次検査で B,C 判定の場合、二次検査を受診し、超音波再検査所見によっては細胞診が勧められ、悪性または悪性の疑いと診断された場合、上記の適応基準に従って充分なインフォームドコンセントのもと治療を行っています。
なお、上記治療方針については、関係学会の専門医等で構成された甲状腺検査専門委員会診断基準等検討部会においても検討され、総合的に判断を行っています。






甲状腺がんの子供「原発影響考えにくい」 福島の検査で学会
日本経済新聞 2014/8/28 22:05

福島県立医大の鈴木真一教授は28日、
東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している甲状腺検査で、
がんの疑いが強いと診断、手術した子供の具体的な症例を横浜市で開かれた日本癌治療学会で報告した。

がんは原発事故の影響とは考えにくいとの見方を示した上で、
過剰診断や必要のない手術との声が上がっていることに触れ「基準に基づいた治療だった」と強調した。


福島県の甲状腺検査は震災発生当時18歳以下の約37万人が対象。
これまで甲状腺がんと確定した子供は57人、「がんの疑い」は46人に上る。
子どもの甲状腺がんが急増した1986年のチェルノブイリ原発事故と比較し、
鈴木氏は「症状も年齢分布もチェルノブイリとは異なる」とした。

がんの57人のうち県立医大が手術した54人について、
8割超の45人は腫瘍の大きさが10ミリ超かリンパ節や他の臓器への転移などがあり、
診断基準では手術するレベルだった。
2人が肺にがんが転移していた。


残る9人は腫瘍が10ミリ以下で転移などはなかったが、
7人は「腫瘍が気管に近接しているなど、手術は妥当だった」。
2人は経過観察でもよいと判断されたが、本人や家族の意向で手術した。

手術した54人の約9割が甲状腺の半分の摘出にとどまった。

福島の甲状腺がんをめぐっては一部の専門家から
「手術をしなくてもいいケースがあったのではないか」との指摘があり、
患者データの公開を求める声があった。〔共同〕





続きを読むに
第16回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成26年8月24日開催)の動画があります。

続きを読む

テーマ : 放射能汚染
ジャンル : 政治・経済

<国分寺まつり>九条の会の出店を拒否!補助金を出すな!8/29東京新聞記事と国分寺市議事録

今朝の東京新聞の1面を見て私はぞっとしました。
ヘイトスピーチと金曜デモが同じだとして「国会デモ規制検討」もあり得ないことですが、
ここでは9九条の会やバイバイ原発の出店を拒否した「国分寺まつり」について書きたいと思います。

BwKBTo0CQAA31CJ.jpg


9条の会の出店拒否 「国分寺まつり」毎年参加一転
東京新聞 2014年8月29日 朝刊

東京都国分寺市で11月に開かれる「国分寺まつり」で、毎年ブースを出している護憲団体
「国分寺9条の会」が今年の参加を拒否されたことが28日、分かった。
市などでつくる実行委員会は、内容が政治的であることを理由としている。
9条の会は「表現の自由のじゅうりんで、到底承服できない」と
同日、実行委と井沢邦夫市長に参加を認めるよう要請書を提出した。 (林朋実)
 
同会は立川市内で記者会見した。
まつりには2008年からブースを出し、憲法九条に関するパネル展やシール投票をしている。
 
まつりは今年から、ブース出店者の募集要項に
「政治・宗教的な意味合いのある出店」の場合は参加を不可とする文言が加わった。

 
実行委の島崎幸男会長
「市民が親睦する場で賛否両論あるものを取り上げ、いざこざが起きるのは好ましくない」と説明する。
 
これに対し、9条の会事務局の増島高敬(たかよし)代表(74)は
「政治的内容についても市民が意見交流してコミュニケーションを深めることは、まつりの趣旨にも沿うはず」
と話す。過去にトラブルはないという。
 
市議会の議事録によると、昨年11月の総務委員会で委員の一人が、
特定の政治思想を帯びた内容の出店が続くなら市は500万円の補助金支出をやめるべきだ、
との趣旨の発言
をし、
市側は「指摘の趣旨に沿う対応を検討する」と回答していた。
 
増島さんは「市が補助金をたてに出店拒否を主導したのでは」と疑念を募らせている。
 
今回のまつりでは9条の会の他にも、
「バイバイ原発/国分寺の会」も同じ理由で参加を拒否された。
同団体は29日に対応を協議するという。
 
国分寺まつりは11月2日、国指定史跡「武蔵国分寺跡」に近い都立武蔵国分寺公園で開催。
今年で31回目。歴史行列や多数の模擬店があり、例年三、四万人が訪れる。




ということで、記事に書いてある国分寺市総務委員会の議事録をチェックしましょう。
問題の委員会が開催されたのは2013年11月12日です。
(この件について話している部分は続きを読むに転記しました)
このような提案をするのはどのような人なのでしょうか?



最初に「ぜひ排除を」と言い出したのはやっぱり自民党だった!
楠井 まこと(くすい まこと)市議
2014082911.jpg

「市の予算500万円をおまつりに出すべきじゃない!」と強く主張↓
木村徳(きむら いさお)市議
2014082912.jpg

最後のほうで「配慮を」と、かなり控えめに発言↓
釜我健二(かまが けんじ)市議
2014082913.jpg

言われるがままという感じの、意見に存在感が感じられない副市長↓
樋口満雄副市長
2014082914.jpg
市報国分寺  No1103 平成21年(2009年)1月15日 1面より 


続きを読むに↓国分寺市議 総務委員会の議事録


続きを読む

テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

<嘘つき東電>80億ベクレル/毎日じゃなくて220億ベクレル/毎日だった件について

<海へ出てます!毎日80億ベクレル>
「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。
はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし

上記のブログで東京電力の白井さんの会見での言葉をそのまま書き出しました。
ストロンチウム90が50億ベクレル
セシウム137が20億ベクレル
トリチウムが10億ベクレル

そして、3種類の放射性物質だけで80億ベクレルが、地盤改良したところよりも水位が高くなったために
海へ毎日流れ出ているということを25日の記者会見で話していました。
その数字が嘘っぱちだったようで…(コメントで教えていただきました、ありがとうございます)




木野さんが、「ざっくりとした棒グラフで」とおっしゃっていたこの棒グラフの数字を
コアジサシさんはしっかりと見て、白井さんの嘘(間違い?)を発見してくださいました。
拍手です!


東京電力の資料
資料 2014年8月25日 福島県漁連組合長会議説明資料PDF
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu14_j/images/140811j0105.pdf

その7番です。

2014082523.jpg

これを見ると今年の部分(紫色)。
ストロンチウム90は50億ベクレル
セシウム137は20億ベクレル
そして、トリチウムが150億ベクレルになっています。

東京電力の白井さんは会見で「トリチウムは10億ベクレル」と言っていたので、
15倍も多い事になります。

つまり合計すれば、
「毎日毎日80億ベクレル流れている」と言っていた数字が、
「毎日毎日220億ベクレル流れている」というのが東電自身の出した数字として正しい事になります。

間違えたにしては、ひどすぎます。
私は、この会見でトリチウムが思ったよりも少なかったので、内心ほっとしていたところがありました。
しかし!
一番多くトリチウムが海へ出ていた事になります。

そして、このざっくりとした棒グラフをよーく見て思った事がもう一つあります。

「地盤改良をした事によって、水位が上がって、猛毒の放射能が海へ毎日出ている」
と、理解していたのですが、
今年よりも去年の方がものすごく多いというのに、今更ですが気がつきました。
そしたら去年(2013年)よりも、もっともっと多いだろうと思えるその前の年(2012年)と
爆発した年(2011年)はどんだけ海へ出していた事になるのだろう?

東京電力の言う事は嘘だって言うのは分かっているから、
この棒グラフの数字だって、かなり過小評価されたものだと思うけれど、
去年の数字(青色)をざっくりの棒グラフから見てみよう!

ストロンチウム90が毎日140億ベクレル→1年で5兆1100億ベクレル
セシウム137が毎日225億ベクレル→1年で8兆2125億ベクレル
トリチウムが毎日240億ベクレル→1年で8兆7600億ベクレル
3種類の合計で、毎日605億ベクレル→1年で22兆825億ベクレル


たった3種類の放射性物質が2013年海に混ざった量は
東京電力の見積もりだけで、22兆825億ベクレルにもなる!

そして今年はいったいどれだけになるのか?
2014年1月1日から8月末まで、ざっくりとした棒グラフが相手なので、ざっくり計算
30×8=240日
220億ベクレル×240=5兆2800億ベクレル

いったいいつから去年の3種類の合計605億ベクレル/毎日になっているのか?不明だけど、
いくら海が広いと言っても、黙って出し過ぎじゃないですか?
去年の数字、いつどこかで公表していたでしょうか??


こんな東京電力の言う事なんて、私は到底信じる事が出来ません。


テーマ : 放射能汚染
ジャンル : 政治・経済

<弱いものに責任を>地元の漁業関係者を悪者にする東京電力と国の作戦に騙されちゃいけない!海を汚すな!8/25東電県漁連に説明(文字起こし)

海は人間の命、地球の命!
 ~魚介類が食べたい~



なぜ、地元の漁業関係者がOKすれば、それだけでいいのか?
漁師さんだけじゃなくて、飲食店だって大いに関係あるだろうし、
海で遊びたい子供たちだって、海の家の人だって、
魚を食べたい私だって、
この汚染水が流れて行きそうな地域の人々だって、
みんなみんな関係ある事なのに。
日本にとどまらず世界にとっての一大事のはずなのに。
なんで、地元?
なんで、漁業関係者だけ?

どう考えても、地元の漁業関係者が了承すれば堂々と海へ汚染水を流すというのは
間違っているし、おかしいと思います!


漁業関係者だって、なんだかんだ反対してみても、
最後は漁連の上部にいる一部の人間が「金目」か何かはわからないけど、東電の言いなりになってしまう事は、
いままでの状況を見ていれば簡単に想像が出来ます。


なんか、こんな説明会だって、形式でしかないように思ってしまうこのごろの私です。

漁業関係者ってなんなの?
どうして漁業関係者だけが汚染水を流すか流さないかに対して権限を持つのか?
ど――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―う考えたって、変!
福島の地元の漁業関係者だけが日本と太平洋の代表者だとでもいうの?!(╬◣д◢)

バカにすんじゃねぇよ!
言葉が汚いかもしれないけど、私はこう叫んでしまう。

私は魚が食いたいんだ
ワカメも貝も食べたいし、太平洋で泳ぎたいんだよ――!

ここに参加して下さっている、一般の漁業関係者の人だけに全ての負担を背をわせて、その責任を負わす。

地元の漁業関係者は、了解することによって、自分の仕事を汚すし、
太平洋を汚すことに了承したことによって、数えきれない人々からも恨まれる。
そして、国と東電は地元の漁業関係者だけを悪者に仕立て上げて、
のうのうと、堂々と、悪びれず海を汚す。

こんなシナリオ、私だってわかるのに、
報道がそこのところを突っ込まないっていう事が、とても変だなって、思うんです。

県漁連だって、下々の方々は本当に必死で戦ってくれている。
だけど、この人達だけで戦える筈ないじゃん。
こうやって生活をかけて戦っている人達は、後にみんなに恨まれる。
わざわざ参加して意見を言ってくれている人だけに全てをおっかぶせるのは間違っている。

国と東電は、海へ流す事だけしか考えてないんだから。
おかしいでしょ?どうしてメディアはこのねじ曲がった現実に疑問を感じないで、そのまま報道するんだろう?
「漁業関係者の了解を得て」って、どこを見てもそう報じている。
「この問題は地元の漁業関係者だけの問題じゃないんだ」って、
メディアはもっと声を大にして叫ぶべきなんだよ!

「地元の漁業関係者だけにこんな重大な問題を決めるという責任を負わせてはいけない」って。


漁業関係者の人も、東電や国の言いなりになってこんな説明なんか聞いていないで、
「これは俺等たちだけの問題じゃない!ここだけで決めちゃいけない!」と
はっきりと意思表示をしてほしいものです。



東電、汚染水の浄化試験の結果などを初めて県漁連に説明
(福島14/08/25)

FNNLocal  2014/08/25

2014082531.jpg

東京電力は周辺の井戸からくみ上げた汚染水の浄化試験の結果などについて、
今日(8月25日)、初めて県漁連に説明を行いました。

今日は、東京電力側から、原子炉建屋周辺の井戸からくみ上げた汚染水の浄化試験の結­果や、
今後の計画について、説明が行われました。

2014082532.jpg

およそ40の井戸から汚染水をくみ上げることで、
建屋に入り込む水の量を少なくし、建­屋内で高濃度汚染水に変わるのを減らしたい考えです。
2014082533.jpg

東京電力は、くみ上げる水の放射性物質の濃度は低いと強調したうえで、
浄化後は、ほと­んどの放射性物質が、検出限界値未満だったと説明しました。

2014082534.jpg
東京電力の担当者
この『地下水』につきましては、建屋内の滞留水とは、あの、全く性質の­異なる水と考えておりまして、
えー、極めて放射性物質濃度は低いレベルでございます
あ、浄­化させていただいた『地下水』につきましては、
あー、地下水バイパスの、お、水質基準、運用目標を満たすことを満足確認したうえで、
えー、港湾内に排水­させていただくと。


「汚染水」という表現を意図的に避けたとも受け取れる、こうした説明に対し、
漁業関係­者から、疑問や反対の声が相次ぎました。

2014082535.jpg
漁業関係者:
漁業者は、それは理解できないと思います。
まず、『地下水』であれば­、浄化することはないので、
「浄化する」っていうことは、われわれは、『汚染水』としか思え­ない」、


2014082536.jpg
『汚染水』だけど、ろ過すれば大丈夫なんだよというのは、
これは一般の漁業者は納得する­はずはない。

議論は、最後までかみ合うことはありませんでした。

2014082537.jpg
県漁連の野崎 哲会長
地下水バイパスと同じように、あの、海洋汚染がないように、無いようなのかどうか、
説明を聞きながら­、今後、判断していくというか、
漁業者の、あのー、意見集約をしていくっていうことだと思いますけれども、

浄化したとはいえ、汚染水が海に放出されれば、初めてのケースとなります。



ーーーー

もう、毎日3種類の放射性物質だけで「80億ベクレル海へ流れている」と東京電力が白状した。
それをなんとか止めることの方が先決で、
新たに海へ流す事なんて論外だと私は思っています。

「魚は食べてはいけない」と、ますます大きな声で叫ばなければならなくなりました。

ストロンチウム90の方がセシウムの倍以上海へ出されています。
魚介類のストロンチウムは測定されていません。
ストロンチウムは一度体内に取り込むと、セシウムのように排出されないと言われています。
そして、白血病の大きな原因でもあります。
トリチウムの危険は下記の通り↓


<汚染水を海へ>
「トリチウムはそのまま海へ放出」8/11東京電力記者会見内容書き出し



トリチウム

トリチウム 染色体異常起こす
放射線研で突きとめる 原発廃棄物に警鐘

1974年10月8日

原子力発電所などから大量に排出されるトリチウム(三重水素)は、
ごく低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こさせることが、
放射線医学総合研究所中井斌(さやか)遺伝研究部長らによって突き止められ

7日から徳島市・徳島県郷土文化会館で開かれた日本放射線影響学会第17回大会で堀研究員が発表した。

低い濃度のトリチウムが人間の遺伝にどのような影響を与えるのかを明らかにしたのは初めてで、
こんご原子力施設から排出されるトリチウムの量がふえるのに伴って大きな問題になりそうだ。

トリチウムは普通の水素より三倍重い水素。
天然にもわずかに存在するが、原子炉や核爆発などによって多量に作られ、
普通の水素と同じように酸素と化合して水になり、生物の体にも取り込まれる。

体内に入ったトリチウムはベータ線を出して生物を傷つけるが、
半減期が約12年と長いことや、普通の水から分離するのが困難なため、
再処理工場、原子力発電所にやっかいな放射性廃棄物。


現在わが国では、原子力施設からの排水中のトリチウムの許容量は
1ccあたり0.003マイクロキュリーに規制されている。

しかし低い濃度のトリチウムが生物にどんな遺伝的影響を及ぼすかを調べたデータはほとんどなく、
人間については皆無。
許容量自体もはっきりした根拠によらずに決められているという。

中井部長らは、人間の血液から分離した白血球を種々の濃度のトリチウム水で48時間培養。
リンパ球に取り込まれたトリチウムが放射線を出すために起こる染色体異常を細かく観察した。

その結果,トリチウム水の濃度が1ccあたり0.01マイクロキュリー以下では、
染色体異常が見つかった細胞のひん度は普通(4ー5%)と変わりがなく、
それ以上5マイクロキュリーまでは染色体異常のひん度・・・

この記事の研究結果がどこかにないか探してみることにした。
放射線医学総合研究所資料集を調べてみると、
トリチウムに関しての研究は昭和48年から始まっている。
上記新聞記事の中井斌氏の研究部分を見つけたので、
その部分を書き出してみた。
トリチウムによる染色体異常~ヒト培養リンパ球での実験結果~
(↑このブログの後半部分に中井斌・堀雅明等の昭和48年から51年までの研究内容を書き出してあります)



トリチウム H3
2013年
トリチウム水を海へ放出する相談中10/7参議院経済産業委員会(文字起こし)

<両棲類と哺乳類のトリチウム取り込み比較>
「トリチウム水投与後10日目では脂肪組織に最も多く、 次いで脳、睾丸、肝の順」放射線医学総合研究
(内容書き出し)


トリチウム水の魚卵発生に及ぼす影響~
「孵化稚魚の眼径は有意に小さい」放射線医学総合研究所資料集(書き出し)


<トリチウムの動向ー動物系>
数時間で全身にほぼ一様に拡散分布 /脂肪組織、脳、筋肉に高いトリチウム残留
(放射線医学総合研究所資料集書き出し)


<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」


トリチウム関係ブログまとめ






<海へ出てます!毎日80億ベクレル>
「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。
はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし

↑これも全くニュースになっていない。
この日の東電の会見では吉田調書を公開するという事と合わせて報告していたので、
全てのメディアが「吉田調書」に右へならいをしている。
「吉田調書」は大事だけどそんな過去よりも大事な未来の大きな問題がここにあるのに、
この汚染水海へ毎日流し続けることに対して、みて見ぬふりをしている事が正しい?
この先の未来を考えれば、吉田調書よりも、大事な問題だと私は思っています。


テーマ : 放射能汚染
ジャンル : 政治・経済

<海へ出てます!毎日80億ベクレル>「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし

「東電が高濃度に汚染された水は海へ流していない」と言っていても
「多分、出ているんだろうな」とは思っていたけれど、
東京電力の人が、ハッキリと数字を出して、
「一番汚いと思える2,3号機のウェルポイントの水が、地盤よりも高くなって海へ流れ出ている」
ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル、
「これは1日当たりになります」って・・・・

毎日3種類の放射性物質だけ合わせても80億ベクレル。
1ヶ月30日として、2400億ベクレル。
いつから流れ出しているのか?恐ろしい…

数字を言った部分の会見内容を文字起こししました。






2014年8月25日
東京電力記者会見

(音声のみ)




説明者 原子力立地本部長白井



時事通信 中村:
ちょっとごめんなさい、確認したいんですけど、
2、3号機のウェルポイントっていうのは、現在はじゃあ、
汲み上げはされていないという理解でよろしいんですか?

白井:
え、3号機と4号機の間のウェルポイントにつきましては、
設置はしてありますけれども、運転はしていないです。

時事通信:
いや!
2、3です。
2、3。

白井:
あ、2、3号機につきましては、
えー、1本だけ確か動かしています。

時事通信:
それはじゃあ汲み上げは、2、3号機の方はくみ上げをしているという事でいいですか?

白井:
ただ、えー、1mぐらいの間隔でズラーッて並んでいますけれども、
全体からではなくてやはり一部分だけからですので、
量とし手は非常に少ない値になります。

時事通信:ごめんなさい、それは何の目的でやっているんですか?

白井:
それは以前に、そのウエルポイントでの付近での水のサンプリングをした時に、
その、高めの値が出ていたので、
あのー、え、それ、を、出来る限り回収しようということで、
そこの場所だけ運転を開始してございます。

時事通信:
それはずっと変わらないんですか?
その汲み上げをする量としては。
大体日常平均って、2、3号機のウェルポイントに対して。

白井:
そうですね、あの、運転を開始してから…、ちょっとあの、
確かある時間、制限区切って運転していたと思いますので、
そんなに量は多くなかったと思います。

時事通信:
先ほどのやり取りで、白井さんは
2、3号機では地下水が上昇して海へ流出しているんじゃないか」とお話ししていました
けれども、
それはそういう理解でよろしいんですか?

白井:
え、2、3号機と、3、4号機の護岸の部分につきましては、
えっと、水ガラスで地盤改良は実施しておりますけれども、
その上のところ…に、つきましては、
えーー、モルタル等で、えー、埋めると言った事は出来ておりません。
で、…現状ウェルポイント等で汲み上げてもおりませんので、
え…、今までのあの、毎週金曜日にお出ししているぅ、地下水の水位等でも、
そのぉーーー、えーーー、地盤改良したところよりも水位が高くなっておりますので
え、それを乗り越えて海に出ているものがあるという風に考えていただいていいと思います。


時事通信:
そうすると例えば、2、3号機間でいうと、
最高で全ベーターだと10万ベクレルぐらいのものが海に流出していると考えてよろしいんですか?

白井:
・・・・・
あの、2、3号機のところで、ぇーー、あるポイントではそういった事もあったかと思いますけれども、
・・・・・・・・・
えっと、今、今日お配りした資料の、えーー、漁連の説明資料の現状についての丸4になるかと思います。
…こちらのスライド1番のところで、ウェルポイント汲み上げ水というところで、
ナンバー2の6の下にあります。
これがまさしく汲み上げているところの水になります。

ですので、全ベーター11万とか、そういったもの、イツーーも、
ウェルポイントのところで汲み上げると出てくるので、これは汲み上げていると。


資料 2014年8月25日 福島県漁連組合長会議説明資料PDF
2014082521.jpg

2014082522.jpg





時事通信:でも全部汲み上げているんじゃないんですよね?

白井:
全部汲み上げている訳じゃないですけれども、
他の2の6ですとか、他のところでえーーー、みてる、……たところでは、そん、そんなにあのー、
おお、大きいものは無かったと、無かったかと思います。
そのでも、濃い、この、おーー、ウェルポイントの近くぅで、濃いものが出るということで、
ここを選択して、汲み上げていると。
あの、おっしゃりたいのは他の汚いのがもっとあって外に出てるんじゃないかと、
いう事、だと思いますけれども、
基本的には、アーー、一番汚いと思えるこのウェルポイントのものについては汲み上げを行っていると。


時事通信:
ウェルポイントのところはもう全て、その、ウェルポイントの地下水は汲み上げて、
そこの水は外洋というか港湾内にも流出していないというのでよろしいんですか?

白井:
あの、今言えるのはこのウェルポイントで汲み上げている水はこの位ということと、
他の2、3号機ぃーーのところに、で、サンプリングした結果として、
その……ん…、手元に無いけど、ん…、……、これか、
えっと、今日お配りしました資料、サンプリング結果のところ見ていただきますと、
他の二番ですとか、あ、ナンバー2のシリーズが、2、3号機になるかと思います。
現状、ここのぉ水につきましてはこういった濃度といった事になりますので、
エー、こういった水のぉ一部が
あー、乗り越えて外に出ている可能性はあるという事は言えるかと思います


時事通信:
じゃあ、ま、汲み上げ量としてはその
1、2号機の方を今大量に汲み上げているけれども、
2、3号機はほとんど汲み上げていないし、
3、4号機は汲み上げはしないから、
ある程度の放射性物質は
地下水の流れに乗って海に出ているんじゃないか、
という理解でよろしいですか?

白井:そうですね、はい。

時事通信:ありがとうございました。



木野:
フリーの木野ですけれども、
地盤改良のところの外に出ている話なんですけれども、
これ、どのくらいの量が外に出ている、
海に放射性物質が出ているか?というのは
数字として評価されているんでしょうか?

白井:
あのーーー、その、最終的に評価させていただいた結果が、
あの本日の、以前にもお話ししていますけれども、
昨年から今年に対して、緊急対策によって、
それぞれの放射性物質の濃度を、が、これくらい減ったといったとき、
これはもう評価した結果になります。


木野:え、あの、最初から

白井:7ページですね。

木野:7ページのものですかね。

白井:そうですね

2014082523.jpg

木野:
これはあのーーーー、量として、えっと、具体的に数字は、
じゃあ過去の資料を見れば出ているという事ですかね?
これはあの、ざっくりとした棒グラフなので数字が分からないのですが。
で、この出ている量というのは、
どこからどのくらい出ているのかというのは評価されているんでしょうか?
今の2、3のところの地盤改良の所を乗り越えている部分、
3、4で乗り超えている部分、
あるいは他から出ている部分というのは、
何かの形で評価されているんでしょうか?

白井:
エーーット、先ほどのご質問にあった、え、中村さんからご質問があった時にお話しましたけれども、
基本的にこれは、昨年の時もやり方としては
港湾内の中の放射性物質の濃度と、
港湾内の海の水の入れ替え量といったところから、こう評価をしてございます。
ですので、今、質問があったように、
それぞれの部分部分でどれくらい出ているか?といったような評価はしていないです。
最終的に港湾の中の放射線の濃度がいくつ位下がっているので、
えー、海に出ている量はこれ位に下がっているはずだ。と、そういった評価になります。




木野:
今後、その、どこからどれ位出ているのか?という詳細な分析なり評価は、
これはしないんでしょうかね?


白井:
それはちょっと非常、場所を、個別個別の場所が沢山・・・ア・・・ル部分出てきますから、
そういった評価はしないかと思います。
やはり、以前からもおはなししてます、
ま、前回からの比較といったところでも、
港湾の中の値を別紙でお知らせすることになります。
後、先ほどのご質問で、え、数字ですけれども、こちら、

え、50億ベクレル、

今年になりますけれども、
ストロンチウム90が50億ベクレル
で、セシウム137が20億ベクレル
はい、あい、あのー、一日あたりになります、こちらに記載してあるように、
で、トリチウム、に、つきましては、
えーー、10億ベクレル
というところになります。


木野:
わかりました。
去年から今年にかけて、セシウムの量とストロンチウムの流出量が逆転しているのは、
セシウムはトラップされているとか、そういう理由なんでしょうかね?

白井:
あの、基本的にあの消化結果として、あの、最終的にはそういう事になるのかもしれないんですけれども、
あの、港湾内に於けるストロンチウムの濃度と、セシウムの濃度とを比較すると、
えーー、ストロンチウムの量の減り方よりもセシウムの量の減り方が少なかったから、
こういった結果になっている
という事になると思います。
ただ、今おっしゃったように、
ストロンチウムよりもセシウムの方が土壌等にキャッチされやすいということで
流れにくいという事になるから、
そちらからの話につながってくる事になると思います。


木野:ま、とりあえず結構です。








ーーーーー



そして大気中へは今もなお
福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量

毎時1000万ベクレル、24時間で24000万ベクレルの放射性セシウムが放出され続けています。




ーー追記ーー

何と、80億ベクレル/毎日ではなくて、
東電計算で、本当は220億ベクレル/毎日だった!
そして、去年は毎日605億ベクレル出ていた!
のブログを書きました↓
<嘘つき東電>80億ベクレル/毎日じゃなくて220億ベクレル/毎日だった件について



テーマ : 放射能汚染
ジャンル : 政治・経済

<指定廃棄物最終処分場>「普通の方々が放射能のゴミを引き受けるという事は、 決してしないでいただきたいと思います」8/10小出裕章氏(文字起こし)

指定廃棄物最終処分場建設に反対する加美町のみなさまへ

014/08/10 に公開
8月10日宮城県女川町での「女川から未来を考えるつどい」に参加した、
京都大学の小出裕章さんより、放射性指定廃棄物最終処分場建設に反対する
宮城県加美町­のみなさんへメッセージをいただきました。
併せて、小出さんの指定廃棄物処分に対するお考えも述べて頂きました。






こんにちは、京都大学の小出です。
加美町の皆さんにメッセージをという事で、しばらく話をさせていただきます。

指定廃棄物という、
皆さんはもういろいろとご存知の、放射能のゴミが加美町にも押し付けられるという事で、
大変不条理な事だと、私は思います。

その放射能のゴミというものはいったいどこから来たのか?といえば、
もともと東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあったものです。
れっきとした東京電力の所有物であった訳で、
それが、嘘をついた東京電力のおかげで、
皆さんが住んでいる住んでいる場所等にばら撒かれてしまいました。

それを今皆さんが、せっせと集めて指定廃棄物という形になろうとしているのですけれども、
もともと東京電力がばら撒いた、東京電力の所有物ですから、
皆さんがそのゴミを引き受けるなんていう事は、決してやってはいけない事です。


で、東京電力のものは東京電力に返す。
という事が一番いい事なのであって、
私自身は、もとからあった場所
「東京電力福島第一原子力発電所に返す」というのが物の道理だと思います。

ただし、残念ながら福島第一原子力発電所の敷地のなかでは、
今たくさんの労働者たちが放射能を相手に戦っている戦場です。

その戦場に新たに放射能のゴミを返すという事は、出来ないだろうと思います。

…、私の一番正直な気持ちを言ってよければ、
私は東京電力の本社ビルにそれを返したいと思っています。
でも、それを言うと皆さん
「何をとぼけたことを言っている」と受け取られて相手にしていただけませんので、
私は次の策というのを持っています。

それは東京電力福島第二原子力発電所の広大な敷地がありますので、
そこに返すべきだと思います。

東京電力は、「福島第二原子力発電所を再稼働させる」というようなことを言っている訳ですけれども、
冗談を言わないでほしい、と私は思います。

自分の所有物たるゴミをたくさんの人々の上にばら撒いて、
たくさんの苦悩を与えながら、
自分だけは無傷で助かって再稼働をするなんていう事は、到底許すべき事ではないと覆いますので、
福島第二原子力発電所を放射能のゴミ捨て場にするという事が私はいいと思いますし、
もちろん再稼働はさせないという事がいいと思います。

そして、それでも「足りない」というのであれば、
私は東京電力柏崎刈羽原子力発電所、というのが新潟県にあります。
世界最大の原子力発電所です、

新潟県の方には多分おこられると思いますけれども、

私は責任を果たす、きちっと責任を取らせるためには
福島第二原子力発電所の敷地で足りないというのであれば、
柏崎刈羽原子力発電所の敷地も核のゴミ捨て場にするという方策がいいと思います。

加美町も含めて、普通の方々がこのゴミを引き受けるという事は、
決してしないでいただきたいと思います。

以上です、よろしくお願いします。





テーマ : 放射能汚染
ジャンル : 政治・経済

嬉しい♪
✿記事の転記について✿
2023052642.jpg
コメントありがとう♪
コメントありがとうございます。    お返事はなかな書けませんが、    とても励まされて勇気を頂いています。 感謝でーす(๑♥‿♥๑)ノ いろいろとコメントをいただいていますが、 たとえば私のブログよりも長いコメントや、直接ブログの内容と関係が無いもの、 何回読んでも私が意味を理解できないものは 公表しない場合がありますのでご了承ください。 きーこは、あんまり頭がよくないので、 難しい事柄をたくさん並べられるとこんがらかって分からない時がたびたびあります。 意味が分からないまま公表していた時もありましたが、これからは承認しない時があっても許して下さい。d(◕‿-。) ネ❤ 私は読ませていただいていますので… 私にも理解できる様に書いていただけると嬉しいですw
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

憲法の始まり
王様をしばる法
  憲法が変わっちゃったら  どうなるの?
自民党案シュミレーション
カレンダー
08 | 2014/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
バイバイ危険なげんぱーつ♪


 
肥田舜太郎
放射能なんかに負けない
小出裕章
歌いました♪
カテゴリ
月別アーカイブ
Twitter
最新コメント
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
RSSリンクの表示
用意しておこう!
広瀬隆さんの勧めマスク
99%防御
ケンコーコム
大きくてキッチンで便利
ドリンク館
バッグに1本
飲んでます
いろいろ調べてこれを選びました
ベクレルフリー食品
なんと!小出先生が相談
img59700363.jpg 『あんしんな食で人々を幸せに』   ホワイトフード株式会社
時々飲んでいます
わたしは怪しいものを食べる前に  飲んでいます
私のガイガーカウンター
表示までに時間がかかる気がしますが、とても軽くて電池使用なので便利です。他と比べていません。ただわたしが使っているという事だけです(๑◠‿◠๑)ノ  ↓
現在悩み中
原発の電気買いたくない
楽天ショッピング
放射能測定済み食品専門店
測定下限値が低い
ベルラド放射能安全研究所チェコ支局
税込み3,150円以上配送料無料  代金引換 代引手数料は無料
除菌実感!
   自分でつくる銀イオン水      Ag+で 消臭 除菌 抗菌
免疫力を高める
沖縄いろいろ
岡山の食品