その部分を抜粋しました。
ーーー
圧力容器は金属です鉄でできている。
鉄というのは叩けばへっこむし、曲げようと思えばある程度曲がる。
そういう意味ではガラスとは全然違います。
ガラスは叩けば割れるし曲げようとしても割れる。
鉄も中性子という放射線を浴びていくと どんどんもろくなっていくという性質があるのです。
鉄は私達が普通に生活している常温の20度、30度であれば叩いても割れないし、
引っ張っても簡単には切れないし、曲げればのびるものですが、
鉄は中性子という放射線を浴びていくと、どんどんもろくなっていってガラスに近づいていきます
中性子を浴びているうちにガラスのようになってしまう温度がどんどん上がってきて、普通の温度でも鉄自身がガラスのようになってしまう。
普通原子炉が動いている時は200何十度という温度ですが、
もし、何かトラブルがあって原子炉を冷やそうと外から冷たい水を入れる。
圧力容器と言われている鋼鉄の容器がガラスの様な状態になっているところに水を入れてしまうと壊れてしまうという事になる。
壊れるという、壊れ方が・・あの・・パーンと割れてしまう
ガラスのパリッと割れてしまう。あの感じ。
割れてしまうと水が抜けてしまって原子炉を冷やせなくなるので、原子炉がメルトダウンすることが避けられなくなる。
それ以降どういう挙動を取るかという事はまだよく分かりません
格納容器が壊れてしまえば大気中に出てきますし、格納容器の底に穴があけば地下にめり込んでいく。
いずれにしても環境に放射能が漏れていく。
原子炉というのはまだまだ新しい領域の技術です。
1954年に一番最初に商業用の原子力発電所がソ連で動き始めて、57年に米国で動き始めて、それから初めて原子力発電というものをやり始めた。
「一体何年もつのだろうか?」と初めから考えたのですけれども、
「ま、40年だろうな」と思いながらきたのですね。
40年本当に持つかどうか?
原子炉の中に試験片を入れて、鉄がガラスに近づいていく事をずっと調べながらきている。
当初は40年だと思ってたけれども「まだ大丈夫じゃないか」ということで、
今寿命を延長して日本でも既に40年を経て動いている状態です。
でもそれは、安全性を少しづつ食いつぶしながらきているという事です。
原子力規制委員会 原子力発電所の現在の運転状況より
2022年12月4日
稼働中の原発 現在7基

関西電力株式会社 美浜原発 3号機 運転中
関西電力株式会社 大飯原発 4号機 運転中
関西電力株式会社 高浜原発 3号機 運転中
4号機 運転中
四国電力株式会社 伊方原発 3号機 運転中
九州電力株式会社 川内原発 1号機 運転中
2号機 運転中
日本経済新聞 2022年11月28日 10:22
なんと!経産省の決定・・信じられない恐ろしい事です。
つまりこういう事に↓TBS報道特集2022年12月3日放送より

6年前には40年越えの原発について下記のようなやりとりがありました↓
NBジャーナリスト しみず:
高浜1、2号の40年越えの審査に関してなんですが、以前40年越え、高経年になると中性子の照射が非常に大きくなって、長年たつと格納容器が脆弱するという話を、壁ですかね、聞いたことがあるんですが。
その辺の判断というのは特に問題がないという判断なのでしょうか?
もう一点は、他の40年経炉、高経年炉に対しても、今回の審査結果というのがモデルケースといいますか、そういうことで他の炉にも十分その考え方、あるいは安全審査の哲学というか、個々のチェックが全部モデルケースになるという理解でよろしいでしょうか?
田中俊一委員長:
まず中性子の照射をたくさん受けると金属、圧力容器が脆化してくるということは言われていまして、
その試験片として中にシャルピー試験片というのがあって、それを定期的に取り出してその温度変化。
あのー、温度が。
要するに脆性破壊を。
何か冷たい水が入った時とか、脆性破壊することが一番懸念されるわけで、そういうことがないような範囲にあるかどうか、っていう判断をするためにそういった試験片を見ながらやってるということです。
で、中性子の照射量っていうのはこれはかなり正確にわかりますから、そういうことで遷移温度の変化を見ていくということになって、それで「まだそれは大丈夫」という、それは共通の判断ですね。
それから40年延長については、まず基本的には新しい規制基準に合致してるかどうかということが最初にあって、その後で今のような高経年化とか、今後20年間きちっと動かしていって大丈夫かどうか?っていう機器の経年劣化とかそういうことを見ていくということになりますので、それは今回の審査がモデルになるかどうかは炉によって色々違いますしあれですけれども、基本的な考え方は同じだと思います。
「圧力容器の脆性破壊、まだそれは大丈夫という、それは共通の判断ですね」老朽原発高浜1、2号機審査 4/20原子力規制委員会文字起こし
たねまきJ「鋼鉄がガラスのように割れる」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/4
原発再稼働・原発運転「60年超」可能・原発の建て替え(リプレース)・新型原子炉新増築などなど・・
「原発はこの国に向けられた核兵器である」
大竹まことのゴールデンラジオ 2022年12月2日
(原発に関する部分の文字起こし)30:42〜
30:42
大竹:
「あーこの国原発50機もあるからなーっ」ていう、これを守るのかー、というね。
ここ本当にそう考えていくと、さっき青木さんがおっしゃったみたいに
守るってこと自体もう、向こうはね何百発もミサイル持ってるわけで。
それが迎撃できないから敵地攻撃を先にするんだけど、
それをやったらその後どうなるか?と。
その後の想定だよね。
青木:
それこそあれでしょ?
宮台さんがこの番組でおっしゃったんでしょ?
「原発っていうのはこの国に向けられた核兵器だ」
大竹:
そう、核兵器だと。
「原発はこの国に向けられた核兵器である」
「自国に向けた核兵器である」というふうにおっしゃって。
も私もそれは「そうじゃないかな」と思いますね。
青木:
それをだからね、「再稼働するだけじゃなくて、リプレース、建て替えもする」って。
さらには「新型炉みたいなものを新増設までするんだ」っていう。
これもね、2011年その311の反省っていうかね、不幸に基づいたものをここで一気に転換しようと してる。
だからこれもホント、あの防衛問題と一緒ですよね。
あのこれ、岸田政権がどういう、多分、経産省にずっとこう引きずられていってるんだと思うんですけど、
「原発を一気にここで元の状況に戻したい」っていうような役割に、
なんかズルズルと一気に引き戻されてるっていう問題は
これも真剣に考えるべき課題でしょうね。
敵基地攻撃能力の保有について
私は室井佑月さんの意見に大賛成なので
その部分を文字起こししました。
大竹まことのゴールデンラジオ 2022年12月2日
15:38〜
まず最初は 朝日新聞の社説からです。
自民公明両党が今日、敵基地攻撃能力の保有について正式に合意します。
これを受けて社説の見出しは「敵基地攻撃合意へ 専守防衛の空洞化は許せぬ」とあります。
防衛費増額進展の一方で 東京新聞の一面には
「子供予算倍増何時に 道筋財源先送り 政府少子化加速に対応鈍く」と。
これが東京新聞の一面にあります 。
24:25
室井:
ウクライナ・ロシア問題があって、急に大きく防衛の方に傾いて、そこが加速していってる感じはしますよね 。
相手方もいることだし、どこまで、それはすごいお金が無尽蔵にあったらすごいたくさんやるべきだけど、
国の財布って一つで、その中でどこまでをやるべきか?っていうことがきちんと私は話し合われてないと思うのね 。
で、それをすごく知りたいと思うわけよ。
やっぱり税金で、しかも今 武器とかって、そういうのってリボ払いで買ってくって。
予算も増やすって。
そして削ってるところがあるわけじゃん。
ー略ー
室井:
私が言いたいのはそのトマホークを買うって、用意するって言ってる。
同じ 国で同じ時代でだよ。
東京と大阪にもう困窮者が増えてるから「米の配給する」とかって言ってるわけでしょ ?
そうやって支えるって。
それって同じ時に起こってることなんだけど 「おかしくない?」って。
大竹:
まあ、だから室井の意見を拡大すれば、
防衛にだけお金どんどん積み込んで他の庶民たちが困窮していくのは、
どっかの国みたいにほっとくのと同じ構図じゃないかと言ってるわけだよね。
28:05
青木:
僕、そのどっかの国にかつて何度も行ったんですけど、
普通の人たち、我々と同じように普通の市民がそれでも歯をくじばって生きている。
だけど餓えや貧困に、あるいは言論の自由なんか全くない。
だからまあ、日本とそういう意味では比べるのはちょっと違うんだけれども、
でも 普通の市民が困窮しってるっていうのに 自分の体制を守るために、核やミサイ に富を集中させる。
っていうのが、どかの国であるとするんだったら、
ある意味で今の日本の状況っていうのは、それと相似系のところがあるんじゃないですかと。
で、これはこの先にあるものっていうものが本当に地域の平和と安定がもたらされるんですか?と。
さっき言ったように日本が戦後守ってきた享受を乗り越えて、
それも大した議論もなく乗り越えていくことが、
例えば、韓国もそうですけれども北や中国からどう見られるのか?
むしろ軍拡競争に陥りかねないんじゃないか?っていう問題もあるし。
だからね、議論はないっていう意味では、敵基地攻撃能力の保有っていうのは年末までに改定される「防衛安保関連の3文書に盛り込む」っていう話になってるわけですよ。
で、そこで大いに議論して盛り込んだ上で「さあ、じゃあどうしましょうか」っていうんだったらまだともかく、
その前段で、もうトマホークっていう数千キロ中国の主要都市が射程に入る トマホークミサイルを、
巡航ミサイルを500発ももう購入することを打診してるって。
どうなってるの?
というような今年の、2022年のこの年末っていうのは、
ある種本当に日本のこう、戦後の防衛のあり方?
しかもこれ、まあ皆さん ご存知の通り僕もこれはこの番組でも申し上げましたけど、
さっき言った 教育とか子育てはOECD(経済協力開発機構)の平均以下なのに、
防衛はすでにもう 世界9位なんですよ。
これが本当に倍増し たら世界3位!
アメリカ中国に次ぐ軍事大国になる。
「そんな憲法だったっけ?」っていうね。
これは本当に一人一人真剣に考えて「これでいいのか?」っていうのを
突き詰めておかないと、本当にどこかの国みたい国の形になりかねないと思いますよね。
原子力関係について話しているところのノーカットの動画です。
(文字起こし)
特に原子力発電所については、再稼働済み10基の稼働確保に加えて、
設置許可済みの原発再稼働に向け国が前面に立ってあらゆる対応をとってまいります。
GX(グリーントランスフォーメーション)を進める上でもエネルギー政策の主体の解消は急務です。
本日再エネの導入拡大に向けて思い切った検討整備の加速、えーー、電池用蓄電池の導入加速、
洋上風力等の電源推進など、政治の決断が必要な項目が示されました。
合わせて原子力においても、アッ、原子力についても、再稼働に向けた関係者の総力の結集、
え、安全性の確保を大前提とした運転期間の延長など、既設原発の最大限の活用、新たな安全点火ニズム(?)を組み込んだ次世代革新炉の開発・建設など、今後の政治判断を必要とする項目が示されました。
これらの中には実現に時間を要するものも含まれていますが、再エネや原子力はGXを進める上で不可欠な脱炭素エネルギーです。
えー、これらを将来にわたる選択肢として強化するための制度的な枠組み、国民理解をさらに深めるための関係者の尽力のあり方など、あらゆる方策について年末に具体的な結論を出せるよう、与党や専門家の意見も踏まえ検討を加速してください。
8/28(日) 11:59配信

【図解】ザポリージャ原発付近で起きている火災
【AFP=時事】ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトム(Energoatom)は27日、南東部のザポリージャ(Zaporizhzhia)原子力発電所がロシア軍の砲撃を受け、放射性物質が拡散する恐れが生じていると発表した。
エネルゴアトムはメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で、ロシア軍が終日、原発を「繰り返し砲撃した」とし、「断続的な砲撃により発電所のインフラが損傷し、水素漏れや放射性物質拡散の恐れがある。火災の危険性も高い」と警告した。
これに対し、ロシア国防省は、ウクライナ軍がドニエプル(Dnieper)川対岸の町マルハネツィ(Marganets)から「3回にわたり発電所の敷地を砲撃した」と主張。砲弾が核燃料や放射性廃棄物の貯蔵施設の近くに着弾したとして、ウクライナ側は「核テロ」を仕掛けていると非難した。
原発の放射線レベルは「正常だ」としている。
欧州最大級のザポリージャ原発は、3月初めからロシア軍に占拠されている。原発付近ではロケット砲などによる攻撃が相次いでおり、ウクライナ・ロシア両政府は互いに相手の攻撃だとして非難を繰り返している。
英国防省によると、ザポリージャ原発に展開するロシア軍部隊は増強しており、衛星画像では原子炉1基から60メートル以内に装甲兵員輸送車が確認できたという。【翻訳編集】 AFPBB News
ーーーー
有事があれば真っ先に狙われるのが原子力発電所だと今この時に誰でも知っている事なのに・・・
日本の総理大臣は
「再稼働済み10基の稼働確保に加えて、設置許可済みの原発再稼働に向け国が前面に立ってあらゆる対応をとる」と突然発言し、
「再稼働に向けた関係者の総力の結集、運転期間の延長、既設原発の最大限の活用、次世代革新炉の開発・建設について国民理解をさらに深めるための検討を加速してください」と言った。
岸田「原子力は不可欠なエネルギー!次世代革新炉の建設へ!」総理と統一教会との関係
国民の理解など得られるはずがない!
岸田総理は責任を取るつもりがあるのだろうか?
責任なんて取れるはずもない。
許せない
次世代革新炉の開発・建設など、今後の政治判断を必要とする項目が示されました。年末に具体的な結論を出せるよう、与党や専門家の意見も踏まえ検討を加速してください
ーーー
ショックすぎて、すぐにブログにできませんでした。
私が最初に見たニュースではもっと他のことも言っていたと思い、岸田総理の発言内容を全て表示しているyoutubeが見当たらなかったので探してきました。
グリーントランスフォーメーション(GX)実行会議 2022年8月24日
原子力関係について話しているところのノーカットの動画です。
(文字起こし)
特に原子力発電所については、再稼働済み10基の稼働確保に加えて、
設置許可済みの原発再稼働に向け国が前面に立ってあらゆる対応をとってまいります。
GX(グリーントランスフォーメーション)を進める上でもエネルギー政策の主体の解消は急務です。
本日再エネの導入拡大に向けて思い切った検討整備の加速、えーー、電池用蓄電池の導入加速、
洋上風力等の電源推進など、政治の決断が必要な項目が示されました。
合わせて原子力においても、アッ、原子力についても、再稼働に向けた関係者の総力の結集、
え、安全性の確保を大前提とした運転期間の延長など、既設原発の最大限の活用、新たな安全点火ニズム(?)を組み込んだ次世代革新炉の開発・建設など、今後の政治判断を必要とする項目が示されました。
これらの中には実現に時間を要するものも含まれていますが、再エネや原子力はGXを進める上で不可欠な脱炭素エネルギーです。
えー、これらを将来にわたる選択肢として強化するための制度的な枠組み、国民理解をさらに深めるための関係者の尽力のあり方など、あらゆる方策について年末に具体的な結論を出せるよう、与党や専門家の意見も踏まえ検討を加速してください。
同じ日に岸田総理と統一教会の関係が表面化しました。
(文字起こし)
共同通信のスギヤマです。
話題変わりまして、一部週刊誌で総理の後援会関係者などを巡り旧統一教会との関係を指摘する報道がありますが、把握されている事実関係のご説明をお願いします。
また、本件以外に総理ご自身の旧統一教会との関係の有無についても教えてください。
悪質商法などをめぐる被害者救済に向けた対策や自民党としての対応で新たに検討しているものがあれば合わせて教えてください。
岸田総理
まず一点目の週刊誌の報道についてですが、まず、これまでも、えー、申し上げている通り、私自身は、あ、これ、知りうる限り旧統一教会との関係はありません。
一部週刊誌で私の支援者や、広島県の一部国会議員、地方議員が旧統一教会と関係のある団体の役職にあった等の記事が、あー、この、掲載されましたが、あの、いずれも、いずれの方も、旧統一教会と少しでも関係がある団体に関連しているとの意識がなかったと聞いております。
あの〜、何点か週刊誌の中でご指摘をいただいていますが、まず第一に、私の熊本後援会の会長である中山氏については、ご指摘の会議についても旧統一教会に関連しているという認識がなかった。さらに同会議は既に辞められたと聞いております。
第二に、全国教育問題協議会への機構についてもご指摘がありますが、同協議会の、ま、理事長であります、え、中尾氏が、私の地元の支援者であるというつながりで、ま、対応したものであります。
中尾理事長は某協議会は旧統一教会の関連団体ではないと言明をしておられます。
第三に広島県関係の議員についても、えーー、記事中に記載されておりますが、
私自身は彼らの活動を逐一を知る立場には、あー、ありませんし、ま、記事の内容は全く知らないことでありました。
改めて今回の記事を受けて確認をしたところ、議員らは協議会やイベントが統一教会に関連したものであるとの認識がなく、え、参加したものであり、えー、今後は旧統一教会との関係について、「誤解を受ける事がないよう点検を徹底して関係を断つ」という事でありました。
私の熊本後援会の会長である中山氏については、ご指摘の会議についても旧統一教会に関連しているという認識はなかった。さらに同会議はすでに辞められたと聞いている
ANNnewsCH
岸田総理大臣が、自身の熊本の後援会長と旧統一教会を巡る関係について、24日午後、取材に応じました。国民が納得する説明はされたのでしょうか。
新型コロナウイルスに感染し、リモートワーク中の岸田文雄総理大臣。
岸田総理大臣:「私の熊本後援会の会長である中山氏については、ご指摘の会議についても旧統一教会に関連しているという認識はなかった。さらに同会議はすでに辞められたと聞いている」
総理はこれまで、旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合と自身の関係はないと完全否定してきました。
ところが、24日になり、後援会「熊本岸田会」の会長を務める崇城大学の中山峰男学長が、教会の関連団体「日韓トンネル推進熊本県民会議」の議長だとする週刊文春の報道を受け、学長が会見で認めたのです。
後援会「熊本岸田会」会長・崇城大学、中山峰男学長:「『日韓トンネル』と旧統一教会の関係については全くないという認識でおりましたし、今までずっと『日韓トンネル』の総会等に携さわっているなかでも、そういった雰囲気そのものも全くないという形できていたので大変びっくりしているところ。結果的には、岸田総理と旧統一教会を結び付ける(記事の)内容になっているということで、私自身としては、岸田総理に対して大変申し訳ないという思いでいます」
11年前から議長を務め、団体と旧統一教会の関係は一切知らなかったと繰り返す中山学長。
この「日韓トンネル推進熊本県民会議」とは一体、どんな組織なのでしょうか。
教団に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏に聞きました。
ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「元々(教祖の)文鮮明氏が言い出したことで、全世界に高速道路を張り巡らせる。全く実現不可能な構想ではありますよね」
日本と韓国を海底でつなぐという全長200キロメートルの「日韓トンネル構想」。
佐賀県唐津市には、調査のための斜坑が掘られた跡もあります。
2016年には韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が来日し、トンネルを視察したこともあったそうです。
一方、去年の自民党総裁選では、一騎打ちとなった河野太郎氏を破るため、熊本から貴重な都道府県票をもたらした「熊本岸田会」。
岸田総理を支える後援会長が実は、旧統一教会が推し進める運動を担う団体の議長だったことに、永田町でも波紋が広がっています。
自民党関係者:「党として調査チームを立ち上げればいいのではないか。党の集計を出してどこかでラインを引いて、例えば、これ以上の関係の人は党役職1年停止とか、岸田さんからしたら自分は全然関係ないのに、なぜ旧統一教会の話でこんなに支持率が下がっているんだという思いでは」
今回、発端となった週刊文春によりますと、「教会は日韓トンネルを造る為」の名目で、かつては1ミリ掘るために5万円などという「1ミリ5万円献金」など、多額の資金集めを行っていたと伝えています。
後援会「熊本岸田会」会長・崇城大学、中山峰男学長:「きのう文春さんの記事を読ませて頂いて、それを読んだ後にですね『日韓トンネル』の事務局長に電話で話をして、了解を取ったところで『日韓トンネル』議長の辞任届を提出致しました」「(Q.学長は信者ではない?)ありません」「(Q.『熊本岸田会』のメンバーも信者はいない?)全くいないと認識しています」
岸田総理は、旧統一教会と閣僚らの問題を受けて、内閣改造を行った後、こう述べていました。
岸田総理大臣:「今回の組閣にあたり、私から閣僚に対しては政治家としての責任において、それぞれ当該団体との関係を点検し、その結果を踏まえて厳正に見直すことを厳命し、それを了解した者のみを任命しました」
ところが、7人の閣僚を交代させたにもかかわらず、新閣僚や副大臣など関連団体との関わりが相次ぎ浮上。
そうしたなか、岸田総理も自身の後援会長が旧統一教会の関連団体の議長を務めていたと週刊文春が報じ、オンライン形式で取材に応じました。
岸田総理大臣:「私自身は知りうる限り旧統一教会との関係はありません」「(Q.野党は党として関係を調べているが、『自民党として』はしないのか?)党としてもう一段踏み込んだ対応が必要であるという認識のもとに、私も幹事長とあるいは党の役員と今、協議を行っているところです」
党所属議員にはこれまで「過去の説明をし、未来に向けて関係を断つよう徹底することが重要だ」と話してきた総理。
教会との関係に揺れる自民党ですが、重鎮議員は「党はびくともしない」と語ります。
自民党・二階元幹事長:「応援してくれる人たちをこっちが選択する権利はほとんどないんですよ。応援してやろうと言ってくれたら、『よろしくお願いします』というのは、これは合言葉ですよ。まあ、問題があればどんどん出してね、そして究明し、修正して、やっていくべきだと思います。自民党はびくともしないよ」
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