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03.09
Fri
「原発危機は続いている」それでも再稼働は大丈夫?

ー危険な4号機ー

モーニングバード 2012年3月8日放送



玉川:
もう1年かもしれないけど、まだ1年なんですよ
で、福島第一原発の事故の本当の原因もちゃんと分かってない
国会で事故調査をするっていう、事故調査の結論も、まだ出ていないんですよ。

ですけど、もう、どんどん、どんどん動かすという話ばっかりが進んでいると。
「一体、いったい何を教訓に得ているんだろうな」と私なんかには思うんですが、
じゃ、たとえば、東電の福島第一原発、
今すでに安全なのか?
もう、終わったような話をしていますけれど、
終わっているのか?本当に。
というふうな事で、これ、
”2大政党が再稼働しようとしているが、福島第一原発事故は収束したのだろうか?”
収束したのかな?本当に。という話なんですね。

で、この4号機の現状。
実は京都大学の小出先生はこれを一番心配しているんですね。

まず、4号機の現状ですけれども
4号機って、こうです。

そもそも3月8日11

もう壁なんかもない位に、これぐらい吹き飛んで、ボロボロです。はっきり言えば。

そもそも3月8日12

で、これのですね、燃料プールっていうのがあるんですよ
これ、ちょっと横に書き出しましたけど、
だいたいこれ、この辺までが原子炉があるんですね、ま、この辺まで。

で、ここのところに燃料プールっていうのがあるんですけれども、
この燃料プールの中に燃料棒がいっぱい入っているんですよ。
一応使用済みってなっていますけれど、
原子炉に入る燃料の2・8倍、1535本以上がここにある。

そもそも3月8日13

で、これは冷やし続けなければならない。
じゃあ、たとえば地震がきて、水が漏れだしたらどうなるんだろう?
っていうふうな話で、これが心配なんですけれども、

これを小出先生にお話しを伺っていますのでVTR


ーー

小出:
もう見ていただいて分かるように、ここにプールがあって、
その底に使用済み燃料が沢山溜まっている

そもそも3月8日14

もし、これから大きな余震でも起きて、ここの壁が崩壊するようになれば、

そもそも3月8日15

プールの水が抜けてしまいますので、使用済みの燃料を冷やすことが出来なくなる

そもそも3月8日16

そうすると、どんどん、またさらに溶けてしまうという事になって、
使用済み燃料が、多分全て溶けてしまうだろうと思います。

そうなると、使用済み燃料の中に含まれていた膨大な放射能が、
何の防壁もない、ここから外へ吹き出してきてしまうという、

玉川:ま、地震っていつ来るかわからないわけですけれども、

小出:そうです

玉川:
地震が来ないうちに、もう使用済み燃料を抜き出して、
横にまたプールでも作ってですね、移せばいいんじゃないですか?

小出:
ところが使用済み燃料を空中につり上げるような事をすると、
使用済み燃料から膨大な放射線が飛び出してきていますので、
周辺の人達は、もう死んでしまうしかないという位の強い

玉川:そんなに強いんですか?

小出:そうです


ーーースタジオ

玉川:
これはですね、プールの中に入っているからって、もう、終わったもんじゃないんですね。
まだまだ熱を出しますし、まだまだ空中につり上げるとですね、
周りにいる人たちが死ぬぐらいの放射線が出ているんですよ。
水の中に入っているから、水でこれが遮られているだけの話なんですね、

で、これ、じゃぁ、「外に移背場いいんじゃないか」というような話を私は聞きましたけれども、
これ、通常ですよ、今まで万全な時にはどうやって移していたかというと、
今出ましたけれども、
この中にもともと入っていた核燃料を使用済みという事で、この横のプールに入れてあるわけです。

そもそも3月8日17

で、こういうでっかい容器をですね、水の中にまず入れます。

そもそも3月8日18

水の中で、この容器の中に燃料棒をどんどん入れます。
はい、どんどん入れる

そもそも3月8日19

これで、水が入った状態で蓋をして、つり上げて出しているんですね。

そもそも3月8日20

ところが、地震で、こういうクレーンとかが、もう使えないんですよ。
どうするんだ!というふうな話なんですが、
どうやって移せばいいんだと。

ーーーVTR

小出:オペレーションフロアの上に巨大なクレーンのようなものがみえます

玉川:はいはい、見えますね。

そもそも3月8日21

小出:
これがクレーンで、実は巨大な容器をつり上げたり釣り下ろしたりするためのクレーンなんですが、
もう、この建屋地震が爆発で吹き飛んでしまっていますから、もうこのクレーンすらが使えない。

やらなければならない事は沢山あって、
まずは使用済み燃料プールの中に崩れ落ちてしまっているがれきなどをどけなければいけない。

そもそも3月8日22

そして、どけた後に、巨大な容器を沈められるように、
なんらかのクレーンのようなものを現場で動かせるようにしなければいけない。
ですから、外から巨大なクレーンで、ま、吊るという事が出来るでしょうから、その準備をする。
そして、沈めて、
もう多分何がしか壊れているであろう使用済み燃料をその巨大な容器に入れて、
それをまた外につり上げるという事を、やらなければいけない。

ただ、そういう事を全部やろうとすると、
多分、何年という単位が必要になると思います。

玉川:
そうすると、その何年の間に、
壊れるような、この建物を壊すような地震が来たら、それは・・

小出:おしまいです

玉川:おしまいですか?

小出:はい



ーーースタジオ

そもそも3月8日23

玉川:おしまいなんですよ

立花:信じられない

羽鳥:わぁ~~

立花:信じられない

玉川:
だから、東京電力も今、これが一番重要だというふうに分かっていて、
それで、なんかこう、番組に合わせるようにですね、昨日工程表を発表してきたんですけれども、
一番早くても、取りだしの作業に入るまでなんですが、来年の1月以降ですって。

立花:ふ~ん

玉川:
だから来年の1月以降までの間に、ま、大きな地震があって、
大きくなくてもですね、これ、何回も揺らされていますからね、これ。
何回も揺らされているところに、たとえばプールにヒビでも入ってですね、

羽鳥:その水が、いま、

玉川:抜けちゃったら、

羽鳥:抜けちゃったら、おしまい?

玉川:抜けちゃったら多分アウトだと言うんですよ。

立花:へぇ~

玉川:東京とかまで含めてアウトです

立花・羽鳥:へぇ~

立花:それで再稼働なんて言ってるんだ・・・

玉川:
だから再稼働も、少なくても国会事故調の結論が出てからじゃないと、
規制庁だって作っちゃ・・・
どんな規制庁にするのかっていうのも、国会事故調を見なきゃいけないし、

松尾:
でもこれだけ大事なことだと、与党がこうしたいって言っても、
やっぱり野党がチェックするっていう機能をはたしていなきゃいけないのが、
野党の中にもそういう推進したい、ね、再稼働させたいっていう、
なんですか、こう、いろんな力がかかっている人たちがいて、
それが出来ないと。
両方動かしたいんだという。

玉川:
ただ、自民党の中にも河野さんみたいな人はじめね、
「それじゃいけない」って言っている人もいっぱい居るんですよ。

松尾:少数派じゃないんですね

玉川:少数派ではないです

立花:でも

玉川:ただ、民主党にもいらっしゃいますよ。だけど、動かしたいって言う人もまたいっぱい居る

立花:もう一回選挙して欲しいよね

松尾:
ただ、「地元の理解を」っていう言葉があったんですけどもね、
地元ってね、日本中が地元なんだ。
あるいは近隣の国も全部地元なんだよという事を考えないと、
この件に関してだけは、そこに建っている、立地しているところだけが地元じゃないんだということを
みんなが思っていないといけないですよね。

羽鳥:
そうとう・・・・収束なんてとんでもなくて、相当危機的な状況が今も続いているっていうのを
ちょっと、認識しないとダメですね。

玉川:まだ続いています。はい。あ、それで、
取りだすのは早くて来年の1月じゃなくて、来年の12月

羽鳥:来年の12月!?

立花:はーー!!さらに遅い。

松尾:2年、丸2年だ

羽鳥:えーーーーっ!そうなんだ・・・・・

玉川:すみません、間違えていました。

立花:だから、こんなんで再稼働なんて言っている人、もうね、やめて欲しいですね。

羽鳥:いや・・・ちょっともう一回考え直さないといけないですね、この状況は

松尾:でも、そのね、ちゃんと立場をね、はっきりなさっている方達の名前を出して意見を聞いていきたいですね。

玉川:まぁ、国会でね、ええ、やっていきたいと思いますね。



崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)
 ↑東京電力が公表した工程表に基づいて作成された4号機燃料棒取り出しのグラフィック映像


続きを読むに4号機に関して東京工業大学の澤田先生の見解を載せます



「にっぽんの原発どうする?東西の専門家が本音で生トーク」
東工大澤田氏&京大小出氏・たねまきJ3/7(内容書き出し)


ー上記より、4号機に関して小出先生と澤田先生が見解を述べているところを抜粋します。-

4号機

水野:
こうしたなかで、今、4号機はどうなのか?という、議論ってありますよね。
小出さんは4号機について今どういうふうに見てはりますか?

小出:
これも何度か聞いていただきましたけれども、
4号機は事故の時に停止していたのです。
つまり原子炉の中には燃料は無くて、全てが使用済み燃料プールの中にありました。
千500数十体の燃料が、使用済み燃料プールという、深いプールの底に沈めてあったのです。
そのうち、1331体が、すでに使用済みというか、放射能の塊になった燃料だったのです。
で、4号機は原子炉の炉心には548体しか燃料が入りませんので、
炉心の中に入る燃料の約2.5倍分の、燃え尽きた放射能の塊になった燃料が、
プールの底に沈めてあるという状態なのですが、
その4号機の使用済み燃料プールは、事故の、3月15日に爆発を
4号機の原子炉建屋で爆発が起きたのですが、
プールのさらに上のオペレーションフロアーというフロアーでももちろん爆発が起きましたし、
プールが埋め込まれている、その階ですらもが、爆発で壊れているのですね。
ですから、プールが健全でいられるかどうかという事が大変難しい状況になっていまして、
東京電力もそれに気がついて、耐震補強工事というものを、すでにやったという事になっています。
ただ、猛烈な被ばく環境ですので、ゆっくりと工事をするという事は許されなかったし、
どこまで本当にしっかりとした工事になっているかという事が、私にとっての不安なんですね。

それから、もし、これから大きな余震がきて、
4号機の使用済み燃料プールが崩れ落ちるような事になってしまうと、
燃料を冷やすという事が大変難しくなりますので、
大量の放射性物質が再度空気中に飛び出してくるという可能性があると私は思いますし、
何とかそんな事態にならないように、大きな余震が来ないでくれよと、私は今願っている訳です。

水野:
余震は震度7まであり得ると予測されていたのが、
先日8まで予測を大きくしなければいけないという説も出ていましたけれども、
澤田さんはこうした4号機のプールの今ある危機についてはどう考えていらっしゃいますか?

澤田:
まず4号機なんですが、
こちらは事故後早い時期には色々と言われていましたけれども、
4号機のプールの水自体は、事故、3月11日の地震と津波以降ですね、今に至るまで、
なんて言いますか、空になるという、あるいはその、減るという事はなかったわけですね。
今後のことを考えると、確かにその、
大きな・・・なんていうんですかね、次の3月11日と同じ程度の規模のですね、地震が来る可能性というのは、
これはゼロじゃないので、スマトラ沖も、2年後でしたかね?結構同じサイズのものがきていますよね。
だから、その事は別途非常に心配対策をしなくてはいけないと思いますね。

ただ、4号機に関して言えば、ま、小出さんがおっしゃったような事が色々とあるかもしれないけど
今のところ、あの、えーっとその、事故後に比べても、最近でもかなり作業をしているようですけれども、
作業員が事故直後、当時よりもですね、アクセスしやすいような状況になっているので、
比較的対応しやすい方だと思っています。


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4号機の危険についてドイツの放送↓
「地震があって壊れた原発が崩壊すれば日本は終わるでしょう」ドイツZDF(動画・内容書き出し)

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comment 2
コメント
使用済み燃料をプールから取り出すだけで
そんなにも大変な作業だなんて、ちっとも知らなかった(>_<)

ここが爆発したら、大げさじゃなく
日本はおしまいなんだ!!!(>_<)(>_<)(>_<)

信じられない!
それなのに東工大澤田は
以前よりアクセスしやすくなったみたいな気休めを言って
また再稼働しようと目論んでいる

一体いくら研究費貰ってるのか?
聞いてみたいもんだ。

立花さんの言うように
全ての国会議員に
原発再稼働に賛成か?反対か?
聞いてみるのもいいと思う。
himadarake | 2012.03.09 18:07 | 編集
膨大な量の書き出しを続けてくださって、本当にありがとうございます。接続速度の問題で、動画ではなかなか見られないのですが、こうして書き出していただくと、じっくり読めますし、記録しておくのも容易ですし、印刷して身近な人に見てもらう時にも重宝しております。感謝です。
microcarpa | 2012.03.09 22:37 | 編集
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