坂本龍一さん 16日、さようなら原発集会 ぶらり参加でいい
東京新聞 2012年7月14日 こちら特報部
脱原発を訴え続けるミュージシャンの坂本龍一さん(60)は本紙インタビューで、
16日の「さようなら原発10万人集会」への期待と、
脱原発の大切さ、東日本大震災後の「日本」などについて語った。
「このまま、(原発を推進してきた)3・11前に戻れば、日本人として恥ずかしい」。
坂本さんの静かな叫びを聴いた。(小坂井文彦)

雨の降る6日夕、首相官邸前で、脱原発を訴える市民の輪に坂本さんも加わっていた。
「1960年代後半の学生デモとは異なり、和気あいあいとしていた。
ニューヨークで参加したイラク戦争反対の50万人デモと同じだった。
フランスでも、デモはぶらぶらと歩くだけ。日本でも、それでもいいんだ、と雰囲気が変わったと思いました。
しかし、官邸の主、野田佳彦首相にデモの声は聞こえていても、思いはなかなか届かない。
「国民による選挙で選ばれてもいないのに、脱原発を訴えた菅政権とはまったく逆のことをやっている。
再稼働は責任を持ってやるというけど、事故が起きても首相は責任を取れない。
国民のためでなく、利権集団のための再稼働としか思えない」
利権集団とは「原子力ムラ」のことだ。
「ムラは人口の1%足らずでしょう。でも、その力たるや帝国です。
少数の利権集団が大多数の国民に反し、突っ走っている」
「帝国」を止めるにはどうすればいいのか。
「デモ参加者が一桁増え、百万人規模になれば止まるかもしれない。
人々が声を上げることは素晴らしい。デモを続けることに意義がある」。
共感の輪がもっともっと広がることを期待する。
「官邸前に来られなくても、共感している人は参加者の十倍はいるでしょう。
輪を広げるためには、暴力的な行為をしてはいけない。警察とぶつかると、市民は離れますから」
ただし、「原発はそう簡単には止まりませんね」と、政府の考えを変えることの難しさも承知している。
「ワーッと騒いだら止まるというものでもない。
時間はかかるが、地道に電力会社への依存を減らしていくしかない」
声を上げる以外にも脱原発に向けた手段を考える必要があるとも考えている。
その一つが、政治家を変えていくことだという。
「鹿児島県知事選では、まったく無名の新人が組織票もなく、現職に対してかなり善戦しました。
山口県知事選でも脱原発を訴える候補が出ています」
政府によるパブリックコメント(意見公募)で、積極的に意見を述べることも大切だという。
「政府は国民に気付かれないようにしているのか、と思うほど静かに公募をしている。
とても重要な政策が、パブリックコメントで決められていることに気付いて欲しい」
電力会社の地域独占を崩すように働き掛けることが大切とも主張する。
「福島の事故後、企業は自家発電を増やしている。
個人がソーラーパネルや、家庭用風力発電を導入することは、一種の不買運動になる。
僕はニューヨークで風力発電の電気を購入している。みなが、原発以外から電気を買えば、原発はなくなる」
声を上げ続けよう
90年代から環境問題に関心を持ち始めたという。
原発に詳しくなかったが、2006年3月、グリーンピースのホームページ(HP)で、
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場(再処理工場)の実態を知ったことが
脱原発に向かうきっかけとなった。
衝撃を受けたのは
「再処理工場から一日に出る放射性物質の量が、原発から一年に出る量と同じ」との事実。
「これを、愛する人たちに伝えなければと感じました」
楽曲を作ってインターネットで公開。
ホームページの名前は「STOP ROKKASHO」。
世界中の人に自由に編曲してもらい、広まることを願った。
だが、周囲は「坂本はなんで、今さらそんなことを言い出したんだ」と、反応は芳しくなかった。
それでも「知ってしまったのに動かないわけにはいかなかった」。
自身にも経験があった。
86年のチェルノブイリ事故後、友人の故忌野清志郎さんが反原発ソングを歌っていた。
「僕も、原発、放射能は嫌だと思っていたけど、当時、清志郎の行動にはちょっと疑問を持っていた」
しかし、そうした気持ちは六ヶ所村を知って変化した。
そして、福島第一原発事故。「安全神話が崩壊した」
命よりもカネ選ぶの?
怒りは、事故にもかかわらず、なお原発を安全だと思い続けようとする層に向かう。
「事故はもう起こらないと自分をもだましている人がいる。
命よりカネを選ぶ人がいる。十数万人が故郷を失うような犠牲を払っても必要なカネってなんですか」。
そもそも、なぜ、自然を汚す核を使うのか。
「電気をつくるため。まったく愚かです」
メディアにも言いたい。
「ジャーナリズムは神話だとは思っている。
首相の再稼働の記者会見では(首相に食い下がらない記者に対し)ジャーナリズムの片鱗も感じなかった。
これが戦争なら始まっちゃうんだなと感じました」
千葉・幕張メッセで、ミュージシャン仲間とイベント「NO NUKES 2012」を7,8日の両日開催した。
デモや集会もいいが、ミュージシャンとして音楽を通じてメッセージを発信することが、
「真摯なやり方」と感じたという。
来場者は2日で約1万7000人。
「原発にそれほど関心のない音楽ファンが集まると思ったが、むしろあおられてびっくりした。
会場で京大の小出裕章助教の映像を見せたとき、観客は引くかと思ったのに拍手が起きました」
ミュージシャン仲間らが、ツイッターなどで「脱原発」の発言をすると、必ず攻撃を受けるという。
「たくさんから攻撃されると、誰だって心がくじけます。
でも、大勢が集まると、『言っていいんだ』と勇気づけられる。開催してよかった」
続く、代々木にどれぐらいの人々が集まるか。
「ドイツの哲学者、テオドール・アドルノはアウシュビッツ虐殺の後、詩を書くことは野蛮であると言った。
こう言い換えたい。フクシマの後に声を発しないことは野蛮である」。大きな声を求めている。
<デスクメモ>
「教授」の年齢を聞いて驚いた。
還暦のミュージシャンが音楽を通じて、世の中をひっくり返そうとしている。
音楽で世の中を変えられると信じるほど自分は若くない。嫌なモノも見過ぎた。
だが「教授」たちが理想に向かい努力する態度は信じられる。
それにしても清志郎が生きていたら・・・。(栗)
NO NUKES 2012 LIVE
[Part1] Radioactivity (cover from Kraftwerk) → Lotus Love
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤


現代美術家・奈良美智さんの作品
デモに使ってOKの許可が出たNo Nukesプラカード
東京新聞 2012年7月14日 こちら特報部
脱原発を訴え続けるミュージシャンの坂本龍一さん(60)は本紙インタビューで、
16日の「さようなら原発10万人集会」への期待と、
脱原発の大切さ、東日本大震災後の「日本」などについて語った。
「このまま、(原発を推進してきた)3・11前に戻れば、日本人として恥ずかしい」。
坂本さんの静かな叫びを聴いた。(小坂井文彦)

雨の降る6日夕、首相官邸前で、脱原発を訴える市民の輪に坂本さんも加わっていた。
「1960年代後半の学生デモとは異なり、和気あいあいとしていた。
ニューヨークで参加したイラク戦争反対の50万人デモと同じだった。
フランスでも、デモはぶらぶらと歩くだけ。日本でも、それでもいいんだ、と雰囲気が変わったと思いました。
しかし、官邸の主、野田佳彦首相にデモの声は聞こえていても、思いはなかなか届かない。
「国民による選挙で選ばれてもいないのに、脱原発を訴えた菅政権とはまったく逆のことをやっている。
再稼働は責任を持ってやるというけど、事故が起きても首相は責任を取れない。
国民のためでなく、利権集団のための再稼働としか思えない」
利権集団とは「原子力ムラ」のことだ。
「ムラは人口の1%足らずでしょう。でも、その力たるや帝国です。
少数の利権集団が大多数の国民に反し、突っ走っている」
「帝国」を止めるにはどうすればいいのか。
「デモ参加者が一桁増え、百万人規模になれば止まるかもしれない。
人々が声を上げることは素晴らしい。デモを続けることに意義がある」。
共感の輪がもっともっと広がることを期待する。
「官邸前に来られなくても、共感している人は参加者の十倍はいるでしょう。
輪を広げるためには、暴力的な行為をしてはいけない。警察とぶつかると、市民は離れますから」
ただし、「原発はそう簡単には止まりませんね」と、政府の考えを変えることの難しさも承知している。
「ワーッと騒いだら止まるというものでもない。
時間はかかるが、地道に電力会社への依存を減らしていくしかない」
声を上げる以外にも脱原発に向けた手段を考える必要があるとも考えている。
その一つが、政治家を変えていくことだという。
「鹿児島県知事選では、まったく無名の新人が組織票もなく、現職に対してかなり善戦しました。
山口県知事選でも脱原発を訴える候補が出ています」
政府によるパブリックコメント(意見公募)で、積極的に意見を述べることも大切だという。
「政府は国民に気付かれないようにしているのか、と思うほど静かに公募をしている。
とても重要な政策が、パブリックコメントで決められていることに気付いて欲しい」
電力会社の地域独占を崩すように働き掛けることが大切とも主張する。
「福島の事故後、企業は自家発電を増やしている。
個人がソーラーパネルや、家庭用風力発電を導入することは、一種の不買運動になる。
僕はニューヨークで風力発電の電気を購入している。みなが、原発以外から電気を買えば、原発はなくなる」
声を上げ続けよう
90年代から環境問題に関心を持ち始めたという。
原発に詳しくなかったが、2006年3月、グリーンピースのホームページ(HP)で、
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場(再処理工場)の実態を知ったことが
脱原発に向かうきっかけとなった。
衝撃を受けたのは
「再処理工場から一日に出る放射性物質の量が、原発から一年に出る量と同じ」との事実。
「これを、愛する人たちに伝えなければと感じました」
楽曲を作ってインターネットで公開。
ホームページの名前は「STOP ROKKASHO」。
世界中の人に自由に編曲してもらい、広まることを願った。
だが、周囲は「坂本はなんで、今さらそんなことを言い出したんだ」と、反応は芳しくなかった。
それでも「知ってしまったのに動かないわけにはいかなかった」。
自身にも経験があった。
86年のチェルノブイリ事故後、友人の故忌野清志郎さんが反原発ソングを歌っていた。
「僕も、原発、放射能は嫌だと思っていたけど、当時、清志郎の行動にはちょっと疑問を持っていた」
しかし、そうした気持ちは六ヶ所村を知って変化した。
そして、福島第一原発事故。「安全神話が崩壊した」
命よりもカネ選ぶの?
怒りは、事故にもかかわらず、なお原発を安全だと思い続けようとする層に向かう。
「事故はもう起こらないと自分をもだましている人がいる。
命よりカネを選ぶ人がいる。十数万人が故郷を失うような犠牲を払っても必要なカネってなんですか」。
そもそも、なぜ、自然を汚す核を使うのか。
「電気をつくるため。まったく愚かです」
メディアにも言いたい。
「ジャーナリズムは神話だとは思っている。
首相の再稼働の記者会見では(首相に食い下がらない記者に対し)ジャーナリズムの片鱗も感じなかった。
これが戦争なら始まっちゃうんだなと感じました」
千葉・幕張メッセで、ミュージシャン仲間とイベント「NO NUKES 2012」を7,8日の両日開催した。
デモや集会もいいが、ミュージシャンとして音楽を通じてメッセージを発信することが、
「真摯なやり方」と感じたという。
来場者は2日で約1万7000人。
「原発にそれほど関心のない音楽ファンが集まると思ったが、むしろあおられてびっくりした。
会場で京大の小出裕章助教の映像を見せたとき、観客は引くかと思ったのに拍手が起きました」
ミュージシャン仲間らが、ツイッターなどで「脱原発」の発言をすると、必ず攻撃を受けるという。
「たくさんから攻撃されると、誰だって心がくじけます。
でも、大勢が集まると、『言っていいんだ』と勇気づけられる。開催してよかった」
続く、代々木にどれぐらいの人々が集まるか。
「ドイツの哲学者、テオドール・アドルノはアウシュビッツ虐殺の後、詩を書くことは野蛮であると言った。
こう言い換えたい。フクシマの後に声を発しないことは野蛮である」。大きな声を求めている。
<デスクメモ>
「教授」の年齢を聞いて驚いた。
還暦のミュージシャンが音楽を通じて、世の中をひっくり返そうとしている。
音楽で世の中を変えられると信じるほど自分は若くない。嫌なモノも見過ぎた。
だが「教授」たちが理想に向かい努力する態度は信じられる。
それにしても清志郎が生きていたら・・・。(栗)
NO NUKES 2012 LIVE
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現代美術家・奈良美智さんの作品
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コメント
今政府がパブリックコメントを、今後の原発・核燃料サイクル政策のあり方で求めており3つのシナリオを用意しています。 ~8/12まで(当初~7/31)
再稼働反対の声を横目に、粛々と物事を進めています。
2030年時点での原子力発電比率をー
1、0%(できるだけ早くゼロとする)
2、約15%まで下げる(40年で廃炉を想定)
3、約20~25%(以前より低減させるが、引き続き一定程度は維持する)
再処理工場やもんじゅにも関わるテーマです。
以下のサイトから声を届けられます。
ttp://publiccomment.wordpress.com/
合わせて全国11箇所で意見聴取会が始まってますがすこぶる評判が悪い。討論型の世論調査と言いながら、予め選ばれた数人の発言者以外は口を挟めないようです。
仙台では発言者の1人が何と電力会社の社員で、当然原発賛成の意見になる訳で~ これに反論できない。
原発誘致時のやり方と同じで、これでは国民参加の既成事実を作って原発維持を図ろうとしていると思われても仕方がない。
今後の方向を8月末で決めるということでTVでも紹介してます。勝手に同意を得たとされないように、パブリックコメントのほうでも声を上げる必要があるのでは!
再稼働反対の声を横目に、粛々と物事を進めています。
2030年時点での原子力発電比率をー
1、0%(できるだけ早くゼロとする)
2、約15%まで下げる(40年で廃炉を想定)
3、約20~25%(以前より低減させるが、引き続き一定程度は維持する)
再処理工場やもんじゅにも関わるテーマです。
以下のサイトから声を届けられます。
ttp://publiccomment.wordpress.com/
合わせて全国11箇所で意見聴取会が始まってますがすこぶる評判が悪い。討論型の世論調査と言いながら、予め選ばれた数人の発言者以外は口を挟めないようです。
仙台では発言者の1人が何と電力会社の社員で、当然原発賛成の意見になる訳で~ これに反論できない。
原発誘致時のやり方と同じで、これでは国民参加の既成事実を作って原発維持を図ろうとしていると思われても仕方がない。
今後の方向を8月末で決めるということでTVでも紹介してます。勝手に同意を得たとされないように、パブリックコメントのほうでも声を上げる必要があるのでは!
ktpage | 2012.07.16 10:38 | 編集
きーこさん、7/17の早朝からツイッターがエラーを
起していますね。
さて、それはそれとして、
原発事故の被災地の人たちというのは、
国と東電を加害者とする「被害者側」の筈なのですが、
その被害者の側の人たちが、加害者の側に回るという構図が、
本当に悔やまれます。
たとえば、つい最近「相馬双葉漁協」が水揚げを再開し、
消費者の動向を見て出荷を検討という記事を読んで、
「おいおい、消費者の動向を見てではなくて、民間で検査しろ」と思いました。
こうした、政府や政府の息のかかった自治体のサンプリングによる食品検査の精度を疑い、
食品汚染から自衛をしようとしている人(東電管内ばかりではなく全国の人たち)に対して、
(自称・南相馬の者)が、
「(風評被害をバラまいている、あいつらにとっては、
他人の不幸は蜜の味なんだろよ)」、というツイートを見かけました。
これって、「おい、てめぇー、日本国民にケンカ売っとんか、ワレ」の世界です。
本人は、単に「卑屈」になって口が滑って言ってしまったのでしょうが、
こうやって、「被害者が加害者になってゆく」のが解せません。
それに「風評被害」の誤用もそうですが、
そもそも、前述の文言は「日本語の使い方」が間違っていますよ。
「他人の不幸が蜜の味」とは、
他人の不幸を楽しんで、せせら笑っている者たちに対して使うものです。
しかし、全国民は、誰も原発被害を受けた地域の人たちの不幸を、喜んでなどいません。
何しろ、その汚染の被害を自分たちが被っているのですから。
もしも私たちにとって、「蜜の味」がする「不幸」があるとしたら、
それは東電の経営幹部や、細野や枝野や野田が
不幸になった場合だけですから。
もっとも、こういう原発被災地と関東の間に起きる無益な対立というのは、
原発被災地の人自身が、「積極的に正しい情報を得ようとすること」でしか解決しないんですよね。
それぞれの原発誘致をした地元には、原子力ムラと同じ「村社会」がありますから。
ちなみに、ネットで「福島民友」とか読むと、まだしもマシなんですが、
「福島民報」などは最悪ですよ。
福島(と汚染地域を、一括りには出来ませが)の、
旅館も、観光地も、海水浴場も、料理屋も、産業全部が、
「どんどん来てね」の宣伝のオンパレードです。
時間がたてば、あたかも、
放射性物質が消えたり別のところに移動するかのような錯覚を、
政府や自治体が、原発被災地の住民を洗脳し続けています。
こうやって、「被害者が加害者になってゆく」のを
私は「ゾンビ化構造」と呼びます。
ちなみに蛇足ながら、私は、海産物は、千葉県産はもとより、
うちの近くの静岡産も買いません。海外産か、瀬戸内海のだけにしました。
農作物については、地元の山梨の野菜にも100ベクレル/㎏が出てしまったので、
四国と九州から取り寄せています。
実はこれ、作っている農家の人が自主的に検査機関に出して発覚したものでした。
「過敏な放射脳」と言われようが、何と言われようが、
被曝に「安全な、しきい値」などというものがないかぎりは、
自らの健康を犯す物質から自衛をする権利が私達にはありますから。
・・・
起していますね。
さて、それはそれとして、
原発事故の被災地の人たちというのは、
国と東電を加害者とする「被害者側」の筈なのですが、
その被害者の側の人たちが、加害者の側に回るという構図が、
本当に悔やまれます。
たとえば、つい最近「相馬双葉漁協」が水揚げを再開し、
消費者の動向を見て出荷を検討という記事を読んで、
「おいおい、消費者の動向を見てではなくて、民間で検査しろ」と思いました。
こうした、政府や政府の息のかかった自治体のサンプリングによる食品検査の精度を疑い、
食品汚染から自衛をしようとしている人(東電管内ばかりではなく全国の人たち)に対して、
(自称・南相馬の者)が、
「(風評被害をバラまいている、あいつらにとっては、
他人の不幸は蜜の味なんだろよ)」、というツイートを見かけました。
これって、「おい、てめぇー、日本国民にケンカ売っとんか、ワレ」の世界です。
本人は、単に「卑屈」になって口が滑って言ってしまったのでしょうが、
こうやって、「被害者が加害者になってゆく」のが解せません。
それに「風評被害」の誤用もそうですが、
そもそも、前述の文言は「日本語の使い方」が間違っていますよ。
「他人の不幸が蜜の味」とは、
他人の不幸を楽しんで、せせら笑っている者たちに対して使うものです。
しかし、全国民は、誰も原発被害を受けた地域の人たちの不幸を、喜んでなどいません。
何しろ、その汚染の被害を自分たちが被っているのですから。
もしも私たちにとって、「蜜の味」がする「不幸」があるとしたら、
それは東電の経営幹部や、細野や枝野や野田が
不幸になった場合だけですから。
もっとも、こういう原発被災地と関東の間に起きる無益な対立というのは、
原発被災地の人自身が、「積極的に正しい情報を得ようとすること」でしか解決しないんですよね。
それぞれの原発誘致をした地元には、原子力ムラと同じ「村社会」がありますから。
ちなみに、ネットで「福島民友」とか読むと、まだしもマシなんですが、
「福島民報」などは最悪ですよ。
福島(と汚染地域を、一括りには出来ませが)の、
旅館も、観光地も、海水浴場も、料理屋も、産業全部が、
「どんどん来てね」の宣伝のオンパレードです。
時間がたてば、あたかも、
放射性物質が消えたり別のところに移動するかのような錯覚を、
政府や自治体が、原発被災地の住民を洗脳し続けています。
こうやって、「被害者が加害者になってゆく」のを
私は「ゾンビ化構造」と呼びます。
ちなみに蛇足ながら、私は、海産物は、千葉県産はもとより、
うちの近くの静岡産も買いません。海外産か、瀬戸内海のだけにしました。
農作物については、地元の山梨の野菜にも100ベクレル/㎏が出てしまったので、
四国と九州から取り寄せています。
実はこれ、作っている農家の人が自主的に検査機関に出して発覚したものでした。
「過敏な放射脳」と言われようが、何と言われようが、
被曝に「安全な、しきい値」などというものがないかぎりは、
自らの健康を犯す物質から自衛をする権利が私達にはありますから。
・・・
きーこさん、いつもありがとう。おかげさまで、意見表明ができることを知り、パブリックコメントを、さっそく送っておきました。。意見を書いても、内閣府は反政府分子のリストに載せるだけでしょうけど、住所やメールアドレス、電話番号まで書かされるけれど、そんなの嫌だなんて、言っていられない。私は年金暮らしの身で、職を失う心配もない、怖いものはなにもない歳です。
今度事故がおきたら、明治以来一流国目指してなりふりかまわず突っ走って周辺に迷惑をかけてきた日本はもう終わりです。なんて罪深い愚かな選択をしてきたのでしょうね、この国は。
今度事故がおきたら、明治以来一流国目指してなりふりかまわず突っ走って周辺に迷惑をかけてきた日本はもう終わりです。なんて罪深い愚かな選択をしてきたのでしょうね、この国は。
haigenpatsuhenro | 2012.07.17 12:07 | 編集
坂本龍一の本当の心の叫びが聞こえ無い
私利私欲から成る
軍産主義にマインドコントロールされた人々が情けなさ過ぎる
原発の恐ろしさより、我が身を庇い、保身に走る情けなさ過ぎる意識の低い人々
アメリカの歴代大統領のクリントンは明白にした、原発の欠陥を意識が高い人物として
超伝導や電磁力推進増幅装置を利用した、発電システム開発を中止させた、意図が分からないのです。
1980年にシステム考案された筈なのに、情けなさ過ぎる
私利私欲の利害関係の阻止!政府自ら!
めを覚ませば未来は有るのです。
仕方ないから
必ず段階的に原発を廃止品さえ!
!by ゴッドメッセー ジ
嵐 英雄
私利私欲から成る
軍産主義にマインドコントロールされた人々が情けなさ過ぎる
原発の恐ろしさより、我が身を庇い、保身に走る情けなさ過ぎる意識の低い人々
アメリカの歴代大統領のクリントンは明白にした、原発の欠陥を意識が高い人物として
超伝導や電磁力推進増幅装置を利用した、発電システム開発を中止させた、意図が分からないのです。
1980年にシステム考案された筈なのに、情けなさ過ぎる
私利私欲の利害関係の阻止!政府自ら!
めを覚ませば未来は有るのです。
仕方ないから
必ず段階的に原発を廃止品さえ!
!by ゴッドメッセー ジ
嵐 英雄
嵐 英雄 | 2012.07.22 14:55 | 編集