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10.16
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さようなら原発1000万人アクション
2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動
-福島を忘れるな・再稼働を許すな-




鮫川村はいわき市のとなり内陸側に入ったところにある村です。
そこで昨年の9月から起きている焼却の施設についてのお話を伺いたいと思います。


福島県鮫川村焼却炉連絡会
和田央子さん


みなさん、こんにちは。
福島県南端部、茨城県との境界にあります塙町からやってまいりました、和田と申します。
いつも福島に多大なご支援、ご声援を賜りまして心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。

原発事故によってもたらされた放射能の被害により、今なお多くの人々が苦しめられています。
少しずつ、確実に私たちの身体を蝕んでいる、放射性物質による健康被害への不安。
仕事や、気概の喪失。
長期に及ぶ不自由な避難生活、家族離散などに翻弄され、疲弊し、
復興ばかりが大きく取り上げられていますが、現実は厳しく、むしろ深刻の度を深めています。

そんな中今福島は、大手メディアがほとんど取りあげない
もうひとつの重大な問題に直面しています。


原発からまき散らされた膨大な放射性物質はあらゆるものを汚染しましたが、
それらの処分の問題が、今私たちに新たに重くのしかかっています。

国は汚染された膨大な廃棄物を焼却によって減容化するという
世界的に例のない方法で処理することとし、
各地に焼却施設を設置する方針を決定しました。


県内ですでに稼働された4基を含めて、合計20もの計画が進行しています。

放射能汚染物を集めて焼却すれば、
焼却灰や気体に放射性物質が何十倍に濃縮され、
二次汚染と深刻な内部被ばくにつながる恐れがあるため、
国際原子力上「厳禁」とされています。

環境省は排気筒から出る放射性物質をバグフィルターで99.9%除去できるとしていますが、
排ガスの排出基準や測定方法は極めて疑問が多く、
「焼却炉周辺において、市民側の自由な測定をさせない」など、大きな不信を招いています。

復興の名のもとに進められる除染と帰還の促進。
そしてそれに伴って増え続ける膨大な除染廃棄物。
これが美しかった福島の風景を一変させています。

早急にこれを処分しなければ復興が進まない。
「さもなければあなたの町は、何時まで経っても廃棄物に占拠されたままになりますよ」
環境省はこのように説明し、専門知識を持たない市町村に焼却施設の受け入れを迫っています。

これは脅迫に等しいのではないでしょうか?

そもそも私たちのかけがえのない土地や水。
自身や家族の健康。
そしてあらゆる大切な財産を汚染させたのはだれなのでしょうか?

なぜ汚染者の罪が全く問われないのでしょうか?

そうは言ってもあまりにも膨大な廃棄物をどこかで減容化しなければならないのだから、
汚染された福島で行うのが最も合理的なのではないか。
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ある日突然自宅の裏手に放射性廃棄物線用焼却炉が設置されたと想像してみてください。
殆どの人が恐怖を覚え、反対するのではないでしょうか。

私の自宅から2km以内の鮫川村に突然焼却施設が秘密裏に建設されました。
福島でも奇跡的に高濃度の汚染を逃れた極めて線量の低いエリアであり、
関東のホットスポットよりも低い値となっております。
ここで施設を稼働すれば、新たな二次汚染は免れません。


この鮫川村の焼却施設はkgあたり8000ベクレル以上もの指定廃棄物を安全に焼却し、
減容化を図るための実証実験とされ、
ここで得られたデータを基に、各地で焼却炉の設置をするためのモデル事業とされています。

しかし、その進め方は恐ろしいほど密室で行われました。
僅か30世帯の同意だけで決定され、
村民にも近隣市町住民にも知らされず、住所も非公開。
公道から施設が見えないように設計し、
法的に授けられた環境設備等を逃れるために施設を小型にするなど、
とても国の事業とは思えないルールを無視したやり方に戦慄を覚えるばかりでした。

この焼却施設の説明会では、
地権者の一人が「大切な家族を実験に使わないでくれ」と訴え、
もう一人の若い父親は「かわいいわが子を避難させて離れ離れに暮らすことは堪えられない」
と泣いて訴えましたが、願いは届きませんでした。

建設地区限定の説明会は初め、ビデオの取材を許されず、
すぐそばに居住する私たち隣町の住民は参加を拒否され、
氷点下10度以上の中、会場の外で震えながら中の説明に耳を傾けざるを得ませんでした。
反対していた地権者も次々と説得され、覆されました。

私たちの必死の反対もむなしく、環境省は8月に本稼働に踏み切りましたが、
僅か9日目にして、地響きを伴う爆発を起こし停止に至りました。


が、絶対安全とされていたモデル事業は破たんしましたが、
環境省は爆発の事実を認めず、
「ボンッ!という大きな破裂音」と称して事故を矮小化し、
原因は作業員の人為ミスであるとして、更迭することで責任逃れを図っています。

そして、施設の全面的な増改築と、作業員を大幅に増員することで再稼働を目指しています。

施設に不安を持つ複数の住民はすでに鮫川村を去り、今後も増えるとみられています。

各市町村においても同様に、
施設建設によって新たな避難者を生み、帰還の妨げになるとして反対する声が上がっていますが、
「復興」の掛け声にかき消され、建設地抜きで進められつつあります。

爆発事故をきっかけに、私の住む塙町ではバイオマス発電施設が白紙撤回となりました。
住民の粘り強い運動の成果です。


このバイオマス発電施設は一日340トンもの
とてつもない量の森林除染廃棄物、そして、震災木質がれきを償却する計画でしたが、
同じような施設はさらに少なくても5カ所候補が上がっています。

深刻な内部被ばくをもたらすとされる危険な施設を子どもたちが住む町に建設させてはなりません。

高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は排出元である原発周辺において、汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます。


この環境省が進める焼却政策を許せば、
福島、そして日本は、新たな放射性物質の汚染が進むことは必至です。

皆様どうかこの問題に注目し、施設建設反対に一緒に声をあげていただきますよう強くお願い申し上げます。
ありがとうございました。




ーー関係ブログーー


「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)

29日に鮫川村に放射性廃棄物の焼却施設。
これがひどいんです。
環境アセスをしなくてもいいということを、環境省が法の抜け道をつくって、
自ら住民の反対を押し切って稼働させた焼却施設があるんです。
そしたらこれが爆発したんですよ、実は。29日に。
コンベアーの部分がですね、まだ原因を環境省も発表していませんけど、
3mにわたって、ステンレス製の砲艦が爆裂して裂けてしまいました。
あれだけ住民、これは鮫川村の地権者も反対をした。
あるいは北茨城市の市長さんも反対した。
我々いわき市議会も「おかしい」ということで問題にしてきた。
そういう周辺住民の声を押し切って環境省がそういう事を今福島県内でやっております。

それが爆発しました。
これこそ見過ごすわけにはいきません!

福島民報 2013/08/31 09:23
20130902.jpeg
放射性物質で汚染された稲わらなどを処理する鮫川村青生野の仮設焼却施設で
29日に異音が発生し、運転を停止した問題で、
「主灰コンベヤー」と呼ばれる装置を覆っているアルミ製ケースの溶接部分が
約3メートルにわたって裂けたことが30日、環境省の調査で分かった。


「原発事故で汚染された稲わらや牧草、 除染作業で出る木の枝や落ち葉など」
鮫川村仮設の焼却施設本格稼働

福島県のニュース NHK福島放送局 08月19日 
鮫川村の焼却施設本格稼動へ



(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)

そして問題はこれ、
ひとつ大きい問題は福島県内の焼却物の実験施設を鮫川村という所で始めようとしていると。
しかもそこに配備される焼却炉というのはですね、
199kg/時という、非常に小さなものを何十個も並べてですね、
これは要するに排出法の網にかからない奴。

2013061776.jpg
鮫川村というのはこういう位置にあります。
いわきのすぐ隣。
あるいは、茨城県のすぐ北側にある。

「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
これは鮫川村というところ。
福島県のちょっと県南の方に入っていくんですけれども、
そこに突然降ってわいたように8000ベクレル以上の農林関係の廃棄物ですね、
それを燃やす焼却場が、焼却実験炉が出来るという事が分かったんですね。
そしてこれは、実に水面下でずっと進められていたんだそうです。

それでここの地権者だけには、30人ぐらいの地権者だけには承諾をとったんだけれども、
他の村の人達は何も知らないままにこういうのが検察され始めていたんだそうです。

2013042318.jpg

0.13という放射線の数値が見えると思うんですけれども、
福島県内では比較的線量が少ないというか、低いところなんですね。
原発から50kmぐらいなのかな?ここ。5~60kmだとおもうんですけれども、
その割には線量が低いというふうに言われている場所です。


<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”/12(文字起こし)

「燃すものが無い」というのは、実は鮫川村も全く同じです。
資料の中に600トンという計画が入っていますが、
実際に燃やすものとして今あるのが、たったの116トンです。


たったの116トンのうち指定廃棄物は28トンしかありません。

もし国が最終処分場にさらに持っていくということであれば、
28トンは10トントラック3台分なんですね。
これに今、環境省は7億円以上のお金を付けて燃やそうとしている
まったく馬鹿げているとしか言いようがないと思います。


「世界中にある焼却炉の3分の2が日本に…だから燃やしたくってしょうがない」
山本太郎さん2/23ラジオフォーラム(文字起こし)

山本:
ま、基本的に焼却処分というのは絶対に、
日本中のどこでも、世界中のどこでも多分しちゃいけないんですよ、これ。
だから焼却以外の道を探さなきゃいけないと思うんですね。

けど、世界中にある焼却炉の3分の2が日本にあるんですって。
だから燃やしたくってしょうがないという…


「バグフィルターに騙されちゃいけない」青木泰さん講演会前編 (内容書き出し)
「バグフィルターという魔法の杖が、焼却炉についていますので、そこで、放射性物質は99.99%取れます」
そんなふうに言われています。
これを言いだした人は、国立環境研究所の資源循環・廃棄物研究センター長をやっている、大迫政浩さんという方で、
あちこちで、99.99%取れるっていう事を言っている。
アエラで記者に尋ねられた大迫さんは
「煙突から放射性物質は出ません」というふうに答えている。
「出ません」と言いながら、「月刊廃棄物」という、専門誌のインタビューでは、
「今まで市町村の焼却炉で放射性物質とか放射能の汚染物質という物を燃やした事はありません」
「国立環境衛生所といえども、それについての知見とかノウハウはありません」
「したがって、本当に取れるのかどうかというのは、今後の課題です」
などと、同時期に答えている。
専門誌では専門家から抗議の声が嵐のように襲いかかってくるから本当の事を言う対応を取っている。






さようなら原発1000万人アクション 2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
文字起こしブログ


「生きている間に今の原発の火を全部止めて死ぬ。
これが今生きている日本人のみなさんの責任である」
10/13肥田舜太郎医師(文字起こし)


「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)


「私たちは本当に本質的に
将来の子どもたちが生きていける社会、世界というものをつくらなければならない」
10/13大江健三郎さん(文字起こし)


「いまちょうど私たちは歴史的な瞬間に立ち会っていると思います。
どういう瞬間か?と言いますと、原発をゼロにするという瞬間です」
10/13鎌田慧さん(文字起こし)




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comment 1
コメント
きーこ様、書き起こしありがとうございます。

3.11から3か月後くらいでしょうか、原子力学会の人とお話をする機会が有りました。
原子力学会と言えば、すなわち原発村の住人。
でも、その原発村の住人さんが何度も言っていました。
「セシウムは揮発性だから・・・・・・。」
その時は、聞き流していたのですが、原発村の学者さんは、焼却処分を恐れていたのでしょう。
原発村の学者でさえもが、危険視しているのに、
高濃度に核汚染されたものを焼却なんて、何を考えているのでしょうか?
環境省は、日本人絶滅作戦の遂行者になってしまったのでしょうか?
私たちは、税金で自分たちを殲滅させるショッカー(仮面ライダーに出てくる悪役)を養っているのでしょうか?
鮫川村の話を、聞けば聞くほど、頭が痛く混乱してきます。
今までの御上は私たちを助ける味方と言う、思い込みを捨てる時期に来たのでしょうか。
私ももっと勉強して、埃だらけの脳みそを磨き、惰性でなく考えるように頑張りたいです。

ナウ | 2013.10.16 12:41 | 編集
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