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12.14
Sat
2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見



放射線管理区域での防護服の実演とお話をしていただきます。

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=43m43s

桑原豊(元東電社員)
2013121043.jpg

元東電社員という話なんですが、もう30年前の話です。
一応辞めたおかげでね、いろんな事が出来ましたので。
これから「管理区域でどのような事を守ってやっているのか」ということをまず知って頂きたい。

一応放射線防護教育というのがあります。
A・B・Cとあります。
テキストがあってこれに基づいてやります。
放射線とは何か?という事で。

2013121034.jpg

これは見飽きているとは思うんですけれども、
放射線そのものは自然放射線も人工放射線も変わりありません。
いいですか。
なんか言っていますよね、自然放射線と人工放射線は違うんだ。
嘘だからね。
影響は一緒です。
だから、人工放射線の分だけみなさんはリスクを負うことになるんです。
勘違いしないでくださいね。

2013121035.jpg

で、放射線はなにか?と言ったら、ここに電球の球があるんですけれども、
そこから光を出す能力があります。
それを放射性物質。
電球の球は「放射性物質
皆さん勘違いしているんです。
放射線の光の方をね、放射性物質と勘違いしている人がいますんで、
ここを理解していただきたい。
これを理解しないと皆さん内部被ばくで死にます。

その光を出す能力が「放射能
いいですか。

この電球の球がセシウムの場合、1ベクレルというのは1秒間に、
1秒間ですよ、「原子核が一個崩壊する」ということなんですね。
「崩壊する」で、放射線が出るんです。
それが1ベクレルですよ。

いま山本太郎さんが言われた通りなんです。
1ベクレルの怖さをいま教えます。

1ベクレルというのはセシウムの場合13億7000万個のうちの1個が1秒間に核分裂を起こすんです。
核分裂というか崩壊を起こすんです。

いいですか。
「13億7000万個セシウムを身体の中に入れるんだよ」という事です。

ストロンチウムだったら13億1000万個。

セシウムというのはアルカリ金属の中でも。
水酸化セシウムというのはすごく強いんです、アルカリ性が。
だから溶けるんですよ。

だから心臓に穴があくと私と前田が言っているんです。
だからそういう事が分かっていれば1ベクレルの怖さが分かるでしょ。

100ベクレルだったら何個あるんですか?これ。
それが要するに水と反応して水酸化セシウムとかそういったものに変わるんです。
その怖さを知って下さい。

こんなつまようじの様なものをバケツの中に落としただけで爆発するんですからね。
ナトリウムどころじゃないですよ。
そういう特性を持っているんだという事を知って下さい。


こういう事を知らないと騙されますから。

こういった放射線は、放射性物質から放射線が通るとですね、原子が飛ばされます。
そういったものを電離作用というんですね。
だから電離放射線防止法というのは、こういった電子が飛ばされる作用、電離放射線。
ね、そういった作用があるから「危険だよ」と言っている訳です。

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半減期というのがあります。
半減期というのはたとえば今セシウムが100万ベクレルあったとして、
それが30年後に50万ベクレルになるんですよ。
60年後に4分の1ですから25万ベクレルね。

私のところは100万ベクレルを超えていますけれど、
ですからもう、30年、60年無理なんですね、私のところは。
これは物理的半減期と言います。

ですから全員の新しい村をつくって下さいと私は言っているんですけれど、なかなか言う事を聞かない。

それで、放射線と放射能の単位という事で
ベクレル、それからシーベルトという事であるんですけれども、
皆さんが言っているのはこの表面ね。

実はここに放射性物質があるんです。
ガンマ線で測ると、なんら音がしませんね。
これはガンマ線で測るものは大体シーベルトでやっているんですね、皆さん。

ところが、今度はアルファ線、ガンマ線、ベータ線全部測ります。
48:49
どうですか?音がしますよね。

2013121037.jpg

ガンマ線が低いから、放射線が低いからと言って、
放射線が出てない訳じゃないんだという事。
いいですね。

だからこれを身体の中にのみ込んだらどうなるのか?という事がわからない。

2013121038.jpg

それで、私はこれを袋の中に入れています。
という事は、ここに放射性物質、さっき言った電球の球がここに入っているわけです。
だけど私はこれを素手で触っています。
放射線は受けるけれども、放射性物質は散らばらない。
ね、そういった事をまず分かって頂きたい。
だから封じ込めなければダメだという事です。



私たちが管理区域で働いた場合、外部被ばくを調べるためにAPD
アラームポケットデジメーターと言って、0.1だったら、0.1で
その時点でアラームが鳴ります。
「早く出なさい」って。
1日1ミリシーベルトまで受けていいんですけれど、
1ミリシーベルトを1日中受けていたら、20日しか働けません。
だから0.1なら0.1と決めて、それで出て下さいよ、ね。

それからここにFB(フィルムバッチ)って言うのがあります。
フィルムバッチとAPDは必ずつけて、
実はこれは私のガラスバッチなんですけど、
そういったものを必ず付けて入域しなければいけない。

それから管理者に関しては
内部被ばくを起こしていないかどうかホールのディカウンターで検査しなさいよ、という事になっています。


それでですね、内部被ばく

1.登録時 
2.登録後3ヶ月毎 
3.登録を解除する時
4.必要と認められた時測定を行います。



入る前にやります。
それから登録して作業者になってから3ヶ月毎に受けます。
それから登録解除、仕事が終わって原発から出ますよ、という時に、
解除する時にそういったホールボディを受けます。
それから表面汚染で、
ここら辺汚染しましたよという時にも医者の指示で受けなければなりません。

今の子どもたちがどんな状態におかれているかを考えながら聞いて下さい。


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それと身体に放射性物質を付けたまま出ちゃいけませんから、管理区域から。
ですから退室モニタ(ゲートモニタ)というものがあります。
今のホールボディよりいいやつですよ。
これね、体が縮まるんです。
幅がね。
頭からも縮まるし身体もこうなるし、ですから正確に測ってくれるんです。
そういう機会を使っていただきたいですね。

まず作業をする前に放射S年がどの位あるのかという事が分からなければいけないし、
それから今言ったように表面に放射性物質が付いてないかどうか
身体に付着しますので、あるかないかを確認しながら。

で、これはスミアっていうんですが、
スミアでふき取ってですね、ここに付着していればそのスミアに付着する訳です。
そうやって汚染があるかどうかをフィルム管で確認したり、
それからまた別な、特殊な機械がありますけれどもそれで測定します。

空気中に放射性物質が散らばっていないかどうかという事で、
ダストサンプラーというものを使って、空気中の放射性物質を検査します。
あと、連続モニタもあります。
そういったもので空気中が汚れていないかどうか?法律に触れていないかの基準を見ております。

先程山本太郎さんの方からあったと思うんですが、
放射線の影響という事で、急性障害というものを、
すぐに表れる状態のものとか、、それから6ヶ月ぐらいで白内障になるとかね、
そういったものを急性障害と言います。
そういうものを昔は非確率的云々って言ってたんですけれども、今は確定的影響と言っています。

さっき遺伝子の話がありましたけれど、
遺伝的影響という事で、
後でなるであろう晩発性障害と遺伝的影響というのが確率的影響と言われています。
しきい値というのがあって、
確定的な場合はこれまで受けたら影響が表れるというもの。
確率的影響は要するに遺伝的なものとか発がん性に関しては「しきい値はないよ」と言われます。

ですから、「放射線がある限り影響があるよ」と認める形になります。

それで法律があります。

2013121040.jpg

実効線量限度というのがあるんですけれども、
1年間に50ミリシーベルトまでですよ
ですけど、5年間で100ミリシーベルトですよ。
ですから東芝さんとか日立さんは年間18ミリで抑えています。
5年で100ですから20ミリまでしか受けられません。
だけどそれを目一杯やっていると余裕が無くなっちゃっう。

あと1分?じゃ、ここだけ。

妊娠中の内部被ばくは1ミリシーベルトです。
妊娠中の2ミリシーベルト1年ですよ。
これはおかしいですよね。
5ミリシーベルト、20ミリシーベルトの中で妊婦さん達抜けられますか?という話、法律違反でしょ。
そういうことを頭に入れてやってください。




防護服の実演
54:30~http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=54m30s
(この部分は動画でご覧ください)

2013121041.jpg

(ハサミでチョキチョキ)
2013121042.jpg


こうやって脱ぐと身体を汚さないでしょ。
だから放射性物質は皮膚に付着させてはいけないんです。
直接付着すると影響を受けます。










2013年12月4日 
「子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見」
文字起こしブログ

<避難するまでの経緯と変化>
これ以上「子どもを守りきることができなかった」と思う方を増やしてほしくないのです。
(音声&文字起こし)


<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)


<保養を受け入れて>
去年よりも今年の方が子どもの健康状態はあまりよくないなという事は感じています。
12/4苅部しおりさん(文字起こし)


<ベラルーシと東日本>
だから福島だけが危ないのではなく東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性がある
12/4川根眞也先生(文字起こし)


<政治的である前に人道的な事>
「お金のために未来はもう諦めている」それが国の姿勢です。
12/4山本太郎参議院議員(文字起こし)


<情報と知識と選択肢>
情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。
12/4おしどりマコさん(文字起こし)


<1ベクレルの怖さ>
だからこれを身体の中に飲み込んだらどうなるのか?という事がわからない。
12/4元東電社員桑原豊さん(文字起こし)


<東京電力放射能事件>
本来であれば放射能から避難させなければならないのは、関係市町村長の責任なんですね。
12/4井戸川克隆前双葉町長(文字起こし)


<被ばくの強制>
この地球上に20ミリシーベルト/年という線量で“誰か住んでる”ところがあるんですか?
12/4柳沢裕子医師(文字起こし)


<チェルノブイリ事故27年の体験>
保養所に行きビックリした200人の官僚たちは日本に戻ってきて何か言ったのか?
12/4鎌仲ひと­みさん(文字起こし)


<子どもたちの保養>
補助金をどんどん打ち切っていくので私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しい
12/4神田香織さん(文字起こし)







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comment 5
コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2013.12.16 04:20 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2013.12.16 04:21 | 編集
1ベクレルの原子数とアボガドロ定数の比から考えると、セシウム0.3116pg(ピコグラム)分にしかなりません。(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1076344475
また、水酸化セシウムの人体に対する影響については、(http://l.facebook.com/l.php?u=http%3A%2F%2Fdra4.nihs.go.jp%2Fmhlw_data%2Fhome%2Fpaper%2Fpaper7647-17-8h.html&h=gAQHzAmiU)を参照すると(ここでは塩化セシウムですが、水溶液中ではセシウムイオンとして同要の動きをするので、貴方ないし、この元東電社員と名乗る人の主張に近いと思います。)無影響量は10mg/Kgです。赤ん坊でも体重3Kg程度ですので、1ベクレル相当量である0.3pgは0.1pg/Kgとなります。両者の間には10の11乗のレベル差が有りますので、完全に安全と考えて差し支えないと言えます。
もちろん、100mSVなど線量計で出ているなら危険でしょうが、1ベクレルの崩壊エネルギーは1.8784☓10の-13乗ですので、等価線量も、ほぼ0に近いと思います。至急、誤りを認めた上で、この様な記事に対する訂正を行うべきだと思います。
hobbyking | 2016.02.28 00:31 | 編集
きーこちゃんが、色々な記事をアップしてくれるの、凄くありがたい。
原発や核のことは、隠したり、秘密だったり、嘘だったり、誤魔化したりだらけで、?????だらけなんだもの
物理学での計測値が、生物にどのような影響を及ぼすか?なんて、どんだけわかっているの?
in vivoとin vitroでも反応は全然違うの常識でしょう。
核物理学は、一応それなりに研究は進んでいるけれど、核生物学は?細胞核の話に成っちゃうよ。
物差しで、体重を測るようなこと、言わないで。
そういう事言っても、意味ないよ。
あんこ | 2016.03.08 19:01 | 編集
それ言っちゃうとこの記事すら意味が無い事になるけどね
| 2017.06.07 14:37 | 編集
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