たんぽぽ舎&「週刊金曜日」共催
広瀬隆講演会
今福島原発で起こっている事
司 会 原田裕史(たんぽぽ舎)+赤岩友香(「週刊金曜日」)
あいさつ 柳田真(たんぽぽ舎)
講 師 広瀬隆(作家)
「いま福島原発でおこっていること」
大東断(市民エネルギー研究所)
「電力消費を見直そう」
伊田浩之(「週刊金曜日」企画委員)
「原発震災を取材して」
山崎久隆+鈴木千津子(たんぽぽ舎)
「食卓に忍び寄る放射能汚染ー独自の放射能調査から」
閉会の挨拶 北村肇(「週刊金曜日」)
4/30広瀬隆講演会(前半) 1時間44分
4/30広瀬隆講演会(後半) 18分
4/30たんぽぽ舎・週刊金曜日講演会(第二部)
第二部は、週刊金曜日・たんぽぽ舎のメンバーが報告。
広瀬隆講演会
今福島原発で起こっている事
司 会 原田裕史(たんぽぽ舎)+赤岩友香(「週刊金曜日」)
あいさつ 柳田真(たんぽぽ舎)
講 師 広瀬隆(作家)
「いま福島原発でおこっていること」
大東断(市民エネルギー研究所)
「電力消費を見直そう」
伊田浩之(「週刊金曜日」企画委員)
「原発震災を取材して」
山崎久隆+鈴木千津子(たんぽぽ舎)
「食卓に忍び寄る放射能汚染ー独自の放射能調査から」
閉会の挨拶 北村肇(「週刊金曜日」)
4/30広瀬隆講演会(前半) 1時間44分
4/30広瀬隆講演会(後半) 18分
4/30たんぽぽ舎・週刊金曜日講演会(第二部)
第二部は、週刊金曜日・たんぽぽ舎のメンバーが報告。
明るい未来のお知らせです
人間の力を信じて前向きに生きて生きたい
やっとそんな気持ちが私の中に少し芽生えてきました。
東日本大震災:セシウム浄化技術、開発 汚染水に顔料混ぜ--東工大チーム
医薬品などに使われる市販の顔料で、原子炉から発生する放射性物質のセシウムに汚染された水を浄化する技術を、
東京工業大原子炉工学研究所長の有冨正憲教授(原子力工学)らのチームが開発した。
東京電力福島第1原発の事故で発生している汚染水の処理のほか、
周辺の池や沼の浄化にも活用できるといい「一日も早い地域の生活、農業再建に役立てたい」としている。
チームは、青色顔料の一種「紺青」の主成分「フェロシアン化鉄」に、セシウムを吸着する働きがある点に着目。
汚染水に顔料を混ぜ、遠心力で分離した後、セシウムとともにフィルターでこし取るシステムを開発した。
実験では、化学的な性質が同じで放射線を出さないヨウ素、セシウム、ストロンチウムを海水に混ぜ
同原発の高濃度汚染水に相当する模擬汚染水(ヨウ素、セシウム各10ppm=1ppmは100万分の1)を再現。
模擬汚染水100ミリリットル当たり顔料1グラムを入れたところ、
検出されたセシウムの濃度は1万分の1以下となり、ほぼ100%除去できた。
ヨウ素とストロンチウムは除去できないが、
ヨウ素は半減期が8日と短いため問題は小さく、
ストロンチウムもセシウムに吸着する性質を使い除去率を上げることは可能だ。
泥水の浄化などに使われる既存の可動式装置を使えば毎時最大300リットルを処理でき、
処理後の水は原子炉の冷却水に再利用する方法が考えられるという。
有冨教授は「福島原発で発生している汚染水に適用が可能だ。土壌の浄化にも応用したい」と話す。
【八田浩輔、須田桃子】
人間の力を信じて前向きに生きて生きたい
やっとそんな気持ちが私の中に少し芽生えてきました。
東日本大震災:セシウム浄化技術、開発 汚染水に顔料混ぜ--東工大チーム
医薬品などに使われる市販の顔料で、原子炉から発生する放射性物質のセシウムに汚染された水を浄化する技術を、
東京工業大原子炉工学研究所長の有冨正憲教授(原子力工学)らのチームが開発した。
東京電力福島第1原発の事故で発生している汚染水の処理のほか、
周辺の池や沼の浄化にも活用できるといい「一日も早い地域の生活、農業再建に役立てたい」としている。
チームは、青色顔料の一種「紺青」の主成分「フェロシアン化鉄」に、セシウムを吸着する働きがある点に着目。
汚染水に顔料を混ぜ、遠心力で分離した後、セシウムとともにフィルターでこし取るシステムを開発した。
実験では、化学的な性質が同じで放射線を出さないヨウ素、セシウム、ストロンチウムを海水に混ぜ
同原発の高濃度汚染水に相当する模擬汚染水(ヨウ素、セシウム各10ppm=1ppmは100万分の1)を再現。
模擬汚染水100ミリリットル当たり顔料1グラムを入れたところ、
検出されたセシウムの濃度は1万分の1以下となり、ほぼ100%除去できた。
ヨウ素とストロンチウムは除去できないが、
ヨウ素は半減期が8日と短いため問題は小さく、
ストロンチウムもセシウムに吸着する性質を使い除去率を上げることは可能だ。
泥水の浄化などに使われる既存の可動式装置を使えば毎時最大300リットルを処理でき、
処理後の水は原子炉の冷却水に再利用する方法が考えられるという。
有冨教授は「福島原発で発生している汚染水に適用が可能だ。土壌の浄化にも応用したい」と話す。
【八田浩輔、須田桃子】
いつも私がなんとなく感じていた事を
武田先生がはっきりと書いて下さいました
ありがとうございます。
下記に武田邦彦先生(中京大学)のブログを転記させていただきます
原発深層流001 信用できる人、できない人 その1
福島原発の事故から1ヶ月が経ちました.
放射性物質は「半減期」というのがありますから、
原発の西北や南の近い場所を除いて、これまでなら普通の生活に戻れるところですが、
事故後の処理に手間取っているので、連休明けに向けて準備をする期間です.
とりあえず、汚染された身の回りのものや部屋を綺麗にしておくことで、
念のため洋服なども外でブラシをかけておくなどの後始末をすることが有効です.
また、連休明けからの水や食材の選択などは来週ぐらいから書きはじめますが、
これからの準備の一環として、少し深く理解をしておきたいと思います。
その参考にしていただくために「原発事故の深層」を覗いてみます.
・・・・・・・・・
原発について「日本政府」はまったく信用できません.
福島の教育委員会は
「政府が安全と言っているから、児童生徒を被曝させても良い」などと言っていますが、困ったものです。
政府が信用できないのは、主として次の2つの事実です.
第一・・・3月20日には判っていたのに、4月10日頃になって「福島原発の事故はレベル7」と発表したこと、
第二・・・原発の傍の海から規制値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたのに「健康に影響が無い」と言ったこと、
の2つです。
福島原発のことについて、政府、原子力安全委員会、保安院の言ったことはすべて信用できません.
もっとも良いのはテレビなどでの彼らの会見を聞かないことです。
人間は、ウソと判っていても繰り返し聞くと、ついつい信用してしまいます.
また、ウソの中でも「自分が納得するもの」を「本当のこと」と思ってしまうことがあります。
・・・・・・・・・
原発事故にはレベルをつけることで、直感的な整理や判断をするようになっています。
一つ一つの事故をよくよく考えることができれば、レベルなどを設定しなくても良いかも知れないのですが、
多くの人が関係する世界的なことはレベルを決めて分類したり、整理したりすることが大切だからです。
そして、人はそのレベルを見て、「どのぐらいの事故だ」と判断し、自らの行動に活かすのです。
仮に政府が国民のことを考えていれば、3月20日に「レベル7」を宣言したでしょう.
そうしたら、多くの人がより早く遠くに移動して被曝を避けられたかも知れません。
また近くの小学校などでも開校を遅らせたりする根拠が得られますから
子供達の健康を守ることができたかも知れないのです。
しかし、現実的には日本政府は20日も隠していました。
その理由として官房長官は「(日本人が被曝することより、)パニックが怖かった」
という趣旨の事を会見で言っていました。
もし、自分の子供が原発の近くにいて、自分の手元に「大量の放射線がでた」という報告が来たら、
奥さんに電話するでしょう。
つまり、日本政府は日本人を守ろうとはしていないのです。
・・・・・・・・・
原発の近くの海から基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたとき、
保安院は記者会見で「健康に影響がない」と言いました。
このような「真っ赤なウソ」が白昼堂々とテレビで放映され、
ニュースで流れるという現状を「信用しろ」と言っても無理です.
規制値や基準値と言われるものは若干の安全性を含んでいます.
それは、社会には赤ちゃんや妊婦、それも病気で治療や検査のために放射線をあびたばかりという方もおられます.
だから、「やや安全サイド」で数値が決まっていますが、極端に安全側ではありません。
たとえば、一般の人の被曝線量の限界は1年間に1ミリシーベルトになっていますが、
その3355倍というと、3シーベルトを越え、50%の人が即死(急性疾患で死亡)するような放射線量になります。
基準値の10倍ぐらいまでなら、短期間に被曝しても回復することができますが、
さすが3355倍ではどうにもなりません。
会見で「健康に影響ない」と発言した人は、まず自分の大切な人を海水浴に誘ってください。
私は普通はこのようなことを言いません。
規制値の3355倍の海で大切な人と一緒に楽しめるでしょうか?
でも、今回ばかりはどうしても言いたいのです.
怒りがこみ上げてきます.
保安院の審議官は、日本国民を人間と思っていないのです。
ただ、自らの保身のために
「自分の言ったこと(3355倍は安全だ)を信じて、赤ちゃんを海水浴させて死んでも良いです」と言っているのです.
保安院が解散されないのが実に不思議ですし、
あのときの会見は「表現の自由」に基づくものではなく、
「国家権力を使った騙し」ですから、
検察は直ちに逮捕しなければならないでしょう。
・・・・・・・・・
政府の発表は空間線量も含めてまったく信用できません。
空間線量はできるだけ計測器を持っている人がネットで発表し、それを使いたいと思います.
1時間で0.6マイクロシーベルトより高いところには近づかず、
1時間で0.11マイクロシーベルト以下のところは安心して生活するという「ケジメ」をハッキリつけたいと思います.
若い女性も放射線の感度が高いのですが、
それでも「スーパーに行けば自分で安全なものを選ぶことができる」のですが、子供は一切、できません。
教育委員会のように
「政府を信じたのだから、子供が病気になっても責任はない」などという無責任なことにならないように、
「信用できない政府」を「信用しないこと」が大切でしょう.
・・・・・・・・・
(政府の小さなウソの一例・・政府の発表を信じていると、奇妙なことになって困っている人が多いから)
1) 自然放射線は年間1.4ミリシーベルトなのに、2.4ミリシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
2) 東京―ニューヨーク間の航空機の被曝は普通は100マイクロシーベルトなのに、特殊例で200マイクロシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
3) 100ミリシーベルトは職業人の被曝限界(5年間)なのに、一般人(赤ちゃんを含め)に「健康に影響がない」と言った(法律違反).
4) CTスキャンなどは医療行為でやむを得ず被曝する(それだけの危険を冒す必要性を医師が判断した場合に限る)のに、一般人が被曝する量をCTスキャンと比較した(違うものを比較).
5) 炉心が破壊されていないとでない核種が検出されているのに、「炉心は破壊されていない」と言い続けた。
6) 魚に蓄積するもっとも危険なストロンチウムを測定せずに、「魚は安全だ」と言った。
7) 放射性物質で汚染された土地の作物は汚染されているのに、官庁の食堂で出したり、販売を促進したりした。
8) 福島第一の1号機、3号機、4号機の爆発の映像の発表を、(おそらく)NHKはじめマスコミが報道しないように圧力をかけた(国民が原発の状態を知るもっとも大切な映像をメディアは流さなかった。ネットで見ることができるが)
9) その他、数え切れない.
(平成23年4月15日 午前11時 執筆) 武田邦彦
武田先生がはっきりと書いて下さいました
ありがとうございます。
下記に武田邦彦先生(中京大学)のブログを転記させていただきます
原発深層流001 信用できる人、できない人 その1
福島原発の事故から1ヶ月が経ちました.
放射性物質は「半減期」というのがありますから、
原発の西北や南の近い場所を除いて、これまでなら普通の生活に戻れるところですが、
事故後の処理に手間取っているので、連休明けに向けて準備をする期間です.
とりあえず、汚染された身の回りのものや部屋を綺麗にしておくことで、
念のため洋服なども外でブラシをかけておくなどの後始末をすることが有効です.
また、連休明けからの水や食材の選択などは来週ぐらいから書きはじめますが、
これからの準備の一環として、少し深く理解をしておきたいと思います。
その参考にしていただくために「原発事故の深層」を覗いてみます.
・・・・・・・・・
原発について「日本政府」はまったく信用できません.
福島の教育委員会は
「政府が安全と言っているから、児童生徒を被曝させても良い」などと言っていますが、困ったものです。
政府が信用できないのは、主として次の2つの事実です.
第一・・・3月20日には判っていたのに、4月10日頃になって「福島原発の事故はレベル7」と発表したこと、
第二・・・原発の傍の海から規制値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたのに「健康に影響が無い」と言ったこと、
の2つです。
福島原発のことについて、政府、原子力安全委員会、保安院の言ったことはすべて信用できません.
もっとも良いのはテレビなどでの彼らの会見を聞かないことです。
人間は、ウソと判っていても繰り返し聞くと、ついつい信用してしまいます.
また、ウソの中でも「自分が納得するもの」を「本当のこと」と思ってしまうことがあります。
・・・・・・・・・
原発事故にはレベルをつけることで、直感的な整理や判断をするようになっています。
一つ一つの事故をよくよく考えることができれば、レベルなどを設定しなくても良いかも知れないのですが、
多くの人が関係する世界的なことはレベルを決めて分類したり、整理したりすることが大切だからです。
そして、人はそのレベルを見て、「どのぐらいの事故だ」と判断し、自らの行動に活かすのです。
仮に政府が国民のことを考えていれば、3月20日に「レベル7」を宣言したでしょう.
そうしたら、多くの人がより早く遠くに移動して被曝を避けられたかも知れません。
また近くの小学校などでも開校を遅らせたりする根拠が得られますから
子供達の健康を守ることができたかも知れないのです。
しかし、現実的には日本政府は20日も隠していました。
その理由として官房長官は「(日本人が被曝することより、)パニックが怖かった」
という趣旨の事を会見で言っていました。
もし、自分の子供が原発の近くにいて、自分の手元に「大量の放射線がでた」という報告が来たら、
奥さんに電話するでしょう。
つまり、日本政府は日本人を守ろうとはしていないのです。
・・・・・・・・・
原発の近くの海から基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたとき、
保安院は記者会見で「健康に影響がない」と言いました。
このような「真っ赤なウソ」が白昼堂々とテレビで放映され、
ニュースで流れるという現状を「信用しろ」と言っても無理です.
規制値や基準値と言われるものは若干の安全性を含んでいます.
それは、社会には赤ちゃんや妊婦、それも病気で治療や検査のために放射線をあびたばかりという方もおられます.
だから、「やや安全サイド」で数値が決まっていますが、極端に安全側ではありません。
たとえば、一般の人の被曝線量の限界は1年間に1ミリシーベルトになっていますが、
その3355倍というと、3シーベルトを越え、50%の人が即死(急性疾患で死亡)するような放射線量になります。
基準値の10倍ぐらいまでなら、短期間に被曝しても回復することができますが、
さすが3355倍ではどうにもなりません。
会見で「健康に影響ない」と発言した人は、まず自分の大切な人を海水浴に誘ってください。
私は普通はこのようなことを言いません。
規制値の3355倍の海で大切な人と一緒に楽しめるでしょうか?
でも、今回ばかりはどうしても言いたいのです.
怒りがこみ上げてきます.
保安院の審議官は、日本国民を人間と思っていないのです。
ただ、自らの保身のために
「自分の言ったこと(3355倍は安全だ)を信じて、赤ちゃんを海水浴させて死んでも良いです」と言っているのです.
保安院が解散されないのが実に不思議ですし、
あのときの会見は「表現の自由」に基づくものではなく、
「国家権力を使った騙し」ですから、
検察は直ちに逮捕しなければならないでしょう。
・・・・・・・・・
政府の発表は空間線量も含めてまったく信用できません。
空間線量はできるだけ計測器を持っている人がネットで発表し、それを使いたいと思います.
1時間で0.6マイクロシーベルトより高いところには近づかず、
1時間で0.11マイクロシーベルト以下のところは安心して生活するという「ケジメ」をハッキリつけたいと思います.
若い女性も放射線の感度が高いのですが、
それでも「スーパーに行けば自分で安全なものを選ぶことができる」のですが、子供は一切、できません。
教育委員会のように
「政府を信じたのだから、子供が病気になっても責任はない」などという無責任なことにならないように、
「信用できない政府」を「信用しないこと」が大切でしょう.
・・・・・・・・・
(政府の小さなウソの一例・・政府の発表を信じていると、奇妙なことになって困っている人が多いから)
1) 自然放射線は年間1.4ミリシーベルトなのに、2.4ミリシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
2) 東京―ニューヨーク間の航空機の被曝は普通は100マイクロシーベルトなのに、特殊例で200マイクロシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
3) 100ミリシーベルトは職業人の被曝限界(5年間)なのに、一般人(赤ちゃんを含め)に「健康に影響がない」と言った(法律違反).
4) CTスキャンなどは医療行為でやむを得ず被曝する(それだけの危険を冒す必要性を医師が判断した場合に限る)のに、一般人が被曝する量をCTスキャンと比較した(違うものを比較).
5) 炉心が破壊されていないとでない核種が検出されているのに、「炉心は破壊されていない」と言い続けた。
6) 魚に蓄積するもっとも危険なストロンチウムを測定せずに、「魚は安全だ」と言った。
7) 放射性物質で汚染された土地の作物は汚染されているのに、官庁の食堂で出したり、販売を促進したりした。
8) 福島第一の1号機、3号機、4号機の爆発の映像の発表を、(おそらく)NHKはじめマスコミが報道しないように圧力をかけた(国民が原発の状態を知るもっとも大切な映像をメディアは流さなかった。ネットで見ることができるが)
9) その他、数え切れない.
(平成23年4月15日 午前11時 執筆) 武田邦彦
武田邦彦先生のブログです。
原発 緊急情報(53) 海と魚
福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、
3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、
実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。
でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、
レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。
まったく、国民不在の事故対応で、
その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です.
また、国際的にも大きな不信感を買いました。
それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、
「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。
これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、
さらに難しいことになっています。
・・・・・・・・
難しい事が起こりつつあります。
原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、
最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。
次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、
今回は原発から直接、海に流れたので、
海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます.
ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、
それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません.
・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・
原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。
これを「核分裂」と言います.
実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。
つまり、約90+約140=約230で、
それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です.
だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、
約90のものと、約140のものが目立ちます。
ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、
残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります.
これが「放射性物質の汚染」の実態です。
・・・・・・・・・・・
ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。
チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、
福島原発では直接、海にでます。
今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、
もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。
さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、
少なくとも銚子までいきます。
そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう.
1) 海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。
2) ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。
3) 測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。
4) ごく一部の海や魚しか測定されていない。
5) だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。
6) 特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.
7) 海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。
8) 放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。
9) 千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。
10) 福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。
11) 現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).
12) ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。
13) 北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。
・・・・・・・・・
測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。
お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。
もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます.
その他の産地のばあい、
「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。
まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。
(平成23年4月13日 午前8時 執筆) 武田邦彦
原発 緊急情報(53) 海と魚
福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、
3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、
実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。
でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、
レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。
まったく、国民不在の事故対応で、
その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です.
また、国際的にも大きな不信感を買いました。
それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、
「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。
これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、
さらに難しいことになっています。
・・・・・・・・
難しい事が起こりつつあります。
原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、
最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。
次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、
今回は原発から直接、海に流れたので、
海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます.
ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、
それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません.
・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・
原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。
これを「核分裂」と言います.
実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。
つまり、約90+約140=約230で、
それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です.
だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、
約90のものと、約140のものが目立ちます。
ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、
残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります.
これが「放射性物質の汚染」の実態です。
・・・・・・・・・・・
ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。
チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、
福島原発では直接、海にでます。
今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、
もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。
さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、
少なくとも銚子までいきます。
そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう.
1) 海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。
2) ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。
3) 測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。
4) ごく一部の海や魚しか測定されていない。
5) だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。
6) 特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.
7) 海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。
8) 放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。
9) 千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。
10) 福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。
11) 現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).
12) ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。
13) 北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。
・・・・・・・・・
測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。
お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。
もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます.
その他の産地のばあい、
「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。
まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。
(平成23年4月13日 午前8時 執筆) 武田邦彦