CCS
こんなことしているなんて知らなかったので・・・
人間って、なんて恐ろしいことするんだろうか
CO2の地下貯留のCCSプロジェクトが苫小牧で行われている。大変に大きな圧力をかけてCO2を地下に埋めるのだ。しかし米陸軍の調査では、CCSの15キロ離れた辺りで地震が頻発したという。昨年の北海道の厚真地震は正に苫小牧の隣町で起きた。CCSによって起こされた人災との指摘は無視できないと思う。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月2日
CCSの実験は最初長岡で行われたが、中越地震、中越沖地震と続き長岡での実験は中止となった。その後、いわき市沖と苫小牧沖でCCSの実証実験が続けられたが、ご案内の通り東日本大地震と北海道地震が起きている。これらの巨大地震とCCS実験が無関係と言い切れるのか。少なくとも徹底検証が必要だ。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月2日
先日昨年の北海道厚真町地震が高圧でCO2を地下に貯蔵するCCSにより人工的に引き起こされたのではないかと書いた。実際、北大の研究者が5年前にその可能性があるとする論文を発表していた。日本では地震の影響を考慮するとCCSは非現実とも述べている。政府は決して認めないだろうがCCSは再考すべきだ。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
先ほど北海道厚真町の地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないかと書いたばかりの本日、再び厚真町を震源とする震度6の地震が起きてしまった。被災された方々にお見舞いを申し上げると同時に、本来地震に殆ど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と呼ばざるを得ない。
— 鳩山由紀夫 (@hatoyamayukio) 2019年2月21日
地下3000メートル!「CO2貯蓄施設」の実態
苫小牧の実証実験センターを現地ルポ
山田 雄大 : 東洋経済 記者 2018年04月10日

北の大地で、期待の温暖化対策技術の検証が行われている。
北海道の玄関口、新千歳空港からほど近い苫小牧市。製油所や自動車部品工場が並ぶ湾岸の工業エリアに「苫小牧CCS実証試験センター」がある。 CCSとは、二酸化炭素(CO2)を回収し、地中深くに圧入・貯留する技術だ。大気に放出されるCO2量を削減できるため、地球温暖化対策の切り札の1つとされる。
IEA(国際エネルギー機関)によれば、2100年までに世界の気温上昇を2度以内に抑えるために、2060年までに必要とされる累積CO2削減量の14%をCCSが担うことが期待されている。日本でも2014年のエネルギー基本計画で、2020年頃のCCS技術の実用化を目指す方針が示されている。
3つの塔でCO2を分離・回収
センター内でもっとも目を引くのが中央やや西側にそびえる3つの塔。ここで隣接する出光興産の製油所から排出されたガスからCO2を分離・回収している。
パイプラインで運ばれたガスは圧力を高めたうえで、もっとも高い約48メートルの塔(CO2吸収塔)に送られる。この塔では上部からCO2を吸収する特殊な化学溶液が散布されている。ここでCO2を吸収した溶液は2番目の塔(上写真の左の塔、低圧フラッシュ塔)で減圧、3番目の塔(上写真の中央の塔、CO2放散塔)で加熱され、それぞれの工程からCO2を回収している。

減圧、加熱という2段階のプロセスを踏むことで、消費エネルギーを節約しながらガスに含まれるCO2の99%を回収することができる。溶液は独化学メーカーBASF製で、3つの塔を循環させて繰り返し使用する。いずれも操業コストを削減するためだ。
この後、回収したCO2は最大22.8メガパスカル(228気圧)まで圧縮されたうえで地中深く送り込まれる(圧入)。圧入地点(圧入井)にある大きな蛇口のような坑口装置には、さまざまな安全機能が付与されている。たとえば、津波などで坑口装置が破壊された場合、地中50メートルにあるCO2の逆流を防ぐ弁が自動で閉じるといった具合だ。

奥にある坑口装置は地下約1000メートルの「萌別層」という地層につながっている。パイプに耳を当てると遠くで「ゴォー」という音が聞こえる。内部では7.6メガパスカル(76気圧)でCO2が流れているという。
手前の坑口装置からは地下約3000メートルの「滝の上層」につながっている。こちらは深いだけにCO2の圧力は高い。萌別層までで3カ月、滝の上層までは5カ月かけて掘り進んだ。
この施設を運営するのが日本CCS調査。電力、石油、ガス、エンジニアリング、商社など35社が出資する、文字どおり日本でCCSの可能性を調査するための会社だ。
CCSを実施できる場所の選定からプラント建設、運営までを経済産業省から請け負っている。「ここにある設備は新しい技術で開発されたわけではない。既存の技術を組み合わせてうまく動くかを検証している」と説明するのは同センターの宮村宏広報渉外グループ長。
海外では稼働しているプラントも
CO2の分離・回収プラントは化学工場などで使われる技術。掘削は油田などの資源開発の応用技術である。技術的には十分に実現可能なのだ。そもそもCCSは海外で1970年代から多数実施されている。もっとも海外のCCSの大半はCO2削減のためではなく、原油増産が目的である。
油田は操業が進むと地下の圧力が低下することなどから、原油埋蔵量があっても生産量は減退してしまう。そこで液体やガスを送り込み、原油増産を図るEORという技術がある。海外のCCSの大半は、CO2を使ったEORである。
ここにCCSの最大の難しさがある。CO2の回収にも地下への圧入にもコストがかかる。EORならば原油増産のメリットでこのコストを回収できる可能性がある。しかし、EOR以外のCCSでは利益を生まない。
CO2排出に対する課税、もしくはCO2排出削減に対する補助金がない限り、事業者に導入するインセンティブが働かないのだ。油田がほぼない日本でCCSを実用化できるか。これを検証するのがセンターの役割だ。
CO2の圧入・貯留に適しているのは隙間の多い砂岩などの地層を、CO2を通さない泥岩などの地層がサンドイッチしている必要がある。こうした条件を満たした日本での潜在的なCO2貯留可能量は約1400億トン(日本の年間排出量の約100年分)あるとさている。
とはいえ、これはあくまで机上の数値。近くに断層がないなどさまざまな条件を満たす必要がある。こうした条件をクリアしており、実証試験に選ばれたのが苫小牧だった。
苫小牧では2012年から地上設備の設計・建設、坑井の掘削を開始。 2016年4月から試験操業を開始し、2017年2月から本格的にCO2圧入を始めた。2018年度末までの3年間で30万トンを圧入する計画だ。

初年度、製油所のメンテナンスによる休止時に一部の海水中のCO2濃度がわずかに規定値を越え、調査のため約半年操業が止まったり、滝の上層への圧入量が計画を下回るなど、細かな想定外は起きている。
ただ、CO2濃度の問題は自然変動の範囲でその後は問題が出ていない。滝の上層の代わりに萌別層へは想定以上に圧入できている。この3月で圧入量は15万トンを突破。若干遅れ気味ではあるが、実証試験はおおむね順調に進んでいる。
実用化へのハードルは?
それでも実用化へのハードルは高い。
まずは貯留量。80万キロワットの大型石炭火力発電所では年間約500万トンの CO2を排出する。合計30万トンではほとんど意味をなさない。“使える”ようになるには1億トンレベルまでメドを付ける必要がある。
コスト削減も大きな課題だ。苫小牧プラントは建設費だけで約300億円、候補地選定や操業(回収・圧入・貯留)も合わせれば総費用は600億円超。それで削減できるCO2量が30万トンでしかない。
もちろん実証施設でプラントの規模自体が小さいため、処理できるCO2当たりの単価が割高になるなのは仕方ない。理論通りにCO2を圧入できるか、圧入によって地震が起きないか、貯留したCO2が漏れてこないかなどを検証する目的がある。そのうえで地域の不安を解消し、CCSへの理解を深めることも大切な役割だ。
このためCO2センサーや圧力センサー、地震計などをぜいたくに配置し、厳重なモニタリング体制を敷いており、いざ実用化となれば削れる費用はある。「CCSはCO2削減の切り札となる。技術的には十分に使えるし、海外プロジェクト並のコストは見えてきた」と日本CCS調査の石井正一社長(石油資源開発副社長)は強調する。
漁業関係者は理解を示すが……
「CO2がどこまで因果関係があるかはわからないが、環境が大きく変化していることを漁業関係者は肌で感じている」と語るのは、苫小牧漁業共同組合の長山和雄専務理事。
かつては少なかった台風が近年目に見えて増え、漁具に被害を受けることが多くなった。ブリやイナダなど南方の魚種が増える一方、スケトウダラやスルメイカの漁獲高が減っている。だから、「温暖化は自分たちの問題と思っているので実証試験への理解や協力はしている。ただし、経産省や環境省には主張すべきことはしっかり主張していく」(同)。

やはりCO2貯留への漠たる不安は拭えない。将来にわたって風評被害が起こらないかも気になる。実用化に際してモニタリング体制を省力することは、協力的な苫小牧漁協でさえも受け入れるのは難しそうだ(苫小牧で実用化が決まっているわけではない)。
CO2排出量が多い石炭火力発電はCCSなしでは認められない国が出てきている。このためCCSは石炭火力の命綱という見方がなされている。それだけの役割ならCO2を出さない再生エネルギーによる発電が普及すれば、CCSは必要ないかもしれない。
だが、再エネが頼りにならず、原子力発電も受け入れないとなればCCSは必要になる可能性がある。相対的にCO2排出が少ない天然ガス火力でも、排出はゼロではないからだ。また、製鉄所や石油化学プラントなどからもCO2は放出される。こうした産業からの排出は、発電と異なりCO2フリーの代替手段がない。
地球温暖化が深刻化し最低限のCO2排出しか許されないとなれば、CCSに頼らざるを得ない局面が出てくるかもしれない。結局、再エネなどの技術進歩とCO2削減の必要性のバランス次第で、CCSが不要かどうか決まってくるのだ。

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以下文字起こし

金平茂紀:
ここで一つちょっと申し上げたいことがあって、
実は今年の1月にある科学者が亡くなられました。
吉岡斉さん、九州大学の教授なんですけれども、64歳で早すぎる死でした。

吉岡さんは原発ゼロ社会の実現を目指して脱原発運動を引っ張ってきた人物として知られているんですけれども、
原発事故の後、政府事故調の委員も務められた方です。
吉岡さんが懸命に伝えたかったことの一つなんですけれども、
「この期に及んで、起きてしまったことを過小評価しようとするような科学者、メディア、そして官僚組織のあり方に非常に強い憤りを覚えている」と。
「本当に私たち人間は原発と共存できるのか?」
「原発が与えることによって人間というのは幸せになれるのだろうか?」というような根源的な問いを発し続けてこられたんですけれども

このところこの国を覆っている、原発事故にとどまらずこの国を覆っているような、
あったことをなかったことにしようとすつような動きについて、今後ともしっかりとチェックする必要を取材して痛感しました。
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吉岡斉九大教授が死去 脱原発けん引事故調委員
2018年01月15日 06時00分

東京電力福島第1原発事故を巡る政府の事故調査・検証委員会(政府事故調)の委員を務め、科学者の立場から脱原発を訴えた九州大教授の吉岡斉(よしおか・ひとし)氏が14日午前8時18分、肝神経内分泌腫瘍のため福岡市内の病院で死去した。64歳。富山市出身。葬儀・告別式の日取りは未定。
専門は科学技術史、科学技術政策。独立した立場で原因究明する政府事故調(2012年9月廃止)では東電関係者らへの聞き取りを行い、13年には脱原発を目指す有識者団体「原子力市民委員会」の設立に携わり、近年は座長として脱原発運動を引っ張っていた。
東京大理学部卒、同大大学院博士課程単位取得退学。和歌山大助教授などを経て九州大に。九大では10年4月~14年3月まで副学長を務めた。内閣府原子力委員会や経済産業省の審議会で委員も歴任。著書は「原子力の社会史」「脱原子力国家への道」などがある。
◇ ◇
■科学者の過信看破し批判
〈評伝〉「理系出身の研究者や技術者には、詐欺師の傾向がある」。科学史を専門とした吉岡斉さんは、こう言って政府や電力会社への批判を続けた。真意を尋ねると「自分の分野を誇大に表現したがり、それが社会に悪影響を及ぼす。代表格が原発だ」と話していた。
吉岡さんの考えは、東京電力福島第1原発事故の前から一貫していた。原発に対し「生涯にわたり国家のすねをかじる自立能力のない技術」と。だから「国の支援がなければいずれなくなる」と主張する段階的な脱原発論者だった。
使用済み核燃料の再処理や、高速増殖原型炉「もんじゅ」にも“詐欺師の傾向”を見いだし、その過信を疑った。もんじゅは、まともに稼働することなく一昨年末、廃炉が決まった。
福島事故後、政府の事故調査・検証委員会の委員として活動。公的に発言する傍ら、反原発の市民集会や講演会に顔を出すようになり、草の根の活動の理論的な支柱となっていく。研究室ではぼそぼそと話したが集会でマイクを握ると腹の底から訴えた。本人が福島事故後に「原発の安全性をやや軽視していた」と語っており、自省に突き動かされているように見えた。福島事故後、講演回数などは100回を大きく超えた。
手元に、取材の折々に読み込んだ吉岡さんの著書「脱原子力国家への道」がある。政府が今も、使用済み燃料の再処理政策を見直さないことなどを批判している。自ら動き、それを実現させたかったはずだ。 (釜山・竹次稔)
◇ ◇
■「市民の立場で意見言える人」 関係者、哀悼の声
脱原発の理論的支柱の一人だった九州大教授の吉岡斉さんの死去に、共に運動をしてきた学者や市民からは哀悼の言葉が聞かれた。
有識者団体「原子力市民委員会」座長代理の大島堅一龍谷大教授は「国が原子力利用で抱えてきた問題を客観的、学術的に明らかにした功績は大きい。他国の情勢にも詳しく、議論に説得力があった。原発の推進側や政府関係者にも高く評価されていた」と語り、立場を超えた吉岡さんの存在の大きさを振り返った。
「市民の立場から国に意見を言える大切な人を失った」と肩を落とすのは九州電力川内原発がある鹿児島県薩摩川内市で反原発運動をする鳥原良子さん(69)。4年前、勉強会の講師に招いた吉岡さんが「原発は経済的じゃないよ」と淡々と語った姿が印象に残っているという。
九電玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働に反対する住民団体「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の永野浩二事務局長(45)は「脱原発実現に向け、今は大事な時期。大所高所からもっと発言してほしかった」。同町で原発誘致時から反対運動を続ける仲秋喜道さん(88)も「今からが彼の本当の出番だったのに…」と突然の訃報を悔やんだ。
=2018/01/15付 西日本新聞朝刊=
全部国家の保護を無くせば、おのずとやるやつはいなくなるだろう「原発再稼働わたしはこう思う」吉岡斉氏3/23(動画・内容書き出し)
事故調委員 吉岡斉さんに聞く
「原発再稼働わたしはこう思う」

なぜ?”早すぎる放射能漏れ” 原発揺るがす「地震で破損」12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)

政府事故調査・検証委 吉岡斉委員:
地震の影響というのは徹底的に調べるべきですね。
老朽化した配管とか、あるいはマークⅠ型という、そういうものの設計とか、
そういうところに根本的な問題があるという事に、
もし、地震が影響しているとすればそう考えなければいけないと、
だから事態は遥かに深刻になるわけです。
しかしそれが、やはり何年か後になるでしょうけれど、
(原子炉の中を)見てみなければ、分からないいという事ですね。
すごく悲しいです
ご冥福を心よりお祈り申し上げます
2016年9月2日 報道ステーション
福島第一原発の汚染水対策の切り札である凍土遮水壁が台風による度重なる大雨で凍土壁の一部が解けたことがわかりました。
凍土壁は原子炉建屋に流れ込む地下水の量を減らすために設けられ、建屋周辺の地中を壁のように凍らせたものです。
東京電力によりますと、二箇所で0℃以下だった地中の温度が1℃を超えていたことがわかりました。
原因は大雨が続き地下水の量が増えたためです。
東電は今後、水に触れると固まる特殊な液体を流し込んで、再び凍結を目指すとしています。
こんなこともありました
焼却設備に穴、運転停止=点検で見落としか-福島第1
時事ドットコム 2016年8月10日
東京電力は10日、福島第1原発の敷地内で使用済みの防護服などを燃やす焼却施設で、蛇腹状のステンレス製継ぎ手に穴が見つかり、運転を停止したと発表した。焼却施設は9日まで点検を受けており、穴が見落とされた可能性もある。放射性物質の漏れは確認されていないという。
東電によると、9日午後10時20分ごろ、施設内の床に水滴が落ちた跡を下請け企業の従業員が発見した。焼却炉と排ガスの冷却装置をつなぐ蛇腹状の継ぎ手部分に、直径1ミリの穴が2個開いていた。
施設全体を調べたところ、別の継ぎ手でも計3カ所のひび割れが見つかった。ひびの一つは長さ20センチ、幅は最大2センチに達していた。(2016/08/10-19:41)
青山繁晴さん(このブログでもメタンハイドレートで度々文字起こししたけど)が自民党だとは知らなかった。
それから、田中康夫さんが維新の会から出馬するとは、まぁ、びっくりしたなぁ。
まさかね、って感じ。
なんか、結構私も騙されてた感が大いにあります。
都知事選に関して
テレビや新聞は連日小池百合子氏と自民党のことに関してばかり報道している。
テレビをつければ小池百合子が出てきて、記者会見も繰り返し繰り返し報じていて、
まるで新しい東京都知事になる人は自民党関係者しかいないかのようになっていた。
「メディアも野党もあまりにもだらしがない」と、やり場のない気持ちになっていたそんな時、
2016年7月7日、石田純一さんが「東京都知事選挙出馬か!?」という報道が流れた。
私はそれを知った瞬間、キラッと光る風を巻き起こしてくれたと思った。
そして、ほぼ同じくして宇都宮健児さんが立候補するという報道も出た。
わぉ!
石田純一さんと宇都宮健児さん、どっちに1票を入れたらいいのか悩んでしまう><;
民進党も共産党も全く情けない。
野党で一本化して、一人の候補をおしてほしい。
悩まずに投票できるように一人の候補に決めてほしい。
自民党が分裂しているからチャンスなんだけどなぁ〜。
野党4党でまとまってほしいな、と切実に思う。
そして翌日、午後2時半から石田純一さんの会見があるということだったが、私は仕事でリアルタイムで見ることができなかった。
ただ、(小池百合子氏の報道の仕方を考えれば)夜のニュースで詳しく報道してくれるものだと思っていた。
ところが、ほとんど会見の内容の報道がない。
石田純一さんの記者会見の扱いがひどすぎる、不公平だ!
なぜなんだ??
モヤモヤとした。
ということで…
小池百合子の記者会見と雲泥の差の扱い
報道されなかった石田純一さん記者会見文字起こし
2016年7月8日金曜日
市民団体:
今日は私たち市民団体の有志なんですけれども、
「野党4党でぜひ統一候補を出して今度は勝ってください」ということをずっとお願いをしてきました。
しかしなかなか候補が決まらない中で、私たちの中でも「石田さん」という声がありまして、第三者の方を通じてコンタクトしたところやっと「出てもいいよ」ということを言っていただけまして、今日こういう場をセットすることになりました。
今日は出馬会見ということではなくて、「野党4党候補でどうでしょうか?」というふうにですね、野党の方にオファーをすると、ま、そういう形です。

石田純一:
石田純一です。
たくさんの方にお集まりいただいて本当に恐縮しております。
今お話がありましたように、市民団体、市民連合の方からいろいろ要請がありまして、意見交換をさせていただきました。
そして、結論を申しますと、「野党統一候補であるならばぜひ出させていただきたい」と。
ただ、いろんなご意見があると思うんですけれども、
例えば市民の普通の生活と政治がちょっとかけ離れていたりとか、なかなか進まないことがすごくあると思うんですけれども。
実際の話、もちろん待機児童とか、あるいは、学べる自由。安心して子供を産める、そういう空気。
そしてやっぱり、老後も不安なく過ごせる。
そういう社会がもう少し具体的に実現していければいいなというふうに個人的には思っております。
もう一度言わせていただきますと、もちろん政治というのは例えば「安定が重要だ」というご意見もあると思います。
なので、もちろん与党が非常に力も強いですし、今の状況だと非常に参議院も勝利されるというのが皆様の、多分
お見通しの通りだと思うんですが、ま、その話はちょっと置いておきまして、
都で言いますと、非常に僕らが思う、やっぱり「地域に愛、子供達に夢を」という、
この、今平和で安心できるそういう暮らしというものを、なんとか、もっともっと強力に実現して、災害にも強い、そして子育て支援を、やっぱり安心してできるという、そういうところを市民の皆さんと話し合ってまいりました。
とはいえ、野党が結集しないと、今の現状ではなかなか「思いを力に変換できていけない」というふうに思います。
そこで、「野党統一候補なら」ぜひ受けさせていただきたいと。
でも、野党統一候補が必要だと考えるんですけど、こらが他の方の決まったらもちろんそれでも喜んで応援させていただきたいというふうに思っております。
そして現状では、もし野党が統一候補を出さなくて、いろいろ分散して出るということであれば、
私が降りて、いわゆる市民の側と寄り添って、応援していきたいなというふうに感じております。
自分が、例えば「野党の統一候補じゃなきゃ嫌だ」っていうことよりも、
「野党統一候補が必要なんじゃないか」と。
そういうふうに考えておりまして、もしそれの答えが出てくるのであれば、本当に、今一度言いますけど「応援させていただきたい」と。
そして割れちゃった場合は、「自分が降りて、少しでも力を結集した方がいいのかな」というふうに自分は考えておりますので、自分が出馬することはありません。
以上です。
質疑応答

ニコニコ動画 七尾:
「選挙の争点がずれている」という声が多いんですけれども、今回の選挙。
東京都知事選の選挙で争点はなんだとお考えですか?
石田純一:
争点は、やはり地方自治とはいえ、
中央の政府が、今回の参議院選挙を見てもわかるように、例えば「憲法改正」とか、そういう話というのが全く聞こえてきません。
でも、念書には皆さんご存知だと思いますけれども、「参議院選は憲法改正というものを争点にして戦う」と総裁(安倍晋三)はおっしゃっておりましたけれども。
だからそういうことが、実際に、例えば票とか選挙のことを考えると、本当にこれからやるべきことというものを、やっぱり、あまり出さないで、簡単に言うと争点をずらしたり、争点を隠すことで、その後に数さえ、多数決さえ取れればあとはババババってやっちゃおう!と。
そういうことをすごく感じたものですから。
いま僕らが市民目線で言えるのは、
「もうちょっと、そういう憲法改正とかそういうことを話し合ったほうがいいんじゃないの?」
もちろん「集団的自衛権」あるいは「中国からのいろんな海洋進出」とかいろんなことが考えられますけれども、そういうところを含めて「憲法のどういうところを変えていくのか?」
新しい日本にするのは結構だけど、「どういう日本に変えていくのか?」
文言とか、改正するべき点とか、そういうものが全く論議が行われていないということがありますので、
都知事選挙では今一度そういうことも含めて。
それから例えば、子育ての支援というのも、今回ほとんどおざなりにされていたと思うんですけれども、
一番近い都知事(舛添要一)では、やはり、ま、幾つか違う問題もあったと思うんですけれども、実際にすごくそこは公約でおっしゃっていたところなのに進んでいない状況。
だから、日本の中でも東京というのは出生率が一番低くて、
そして実際に結婚して子供を産んだりするその歳が非常に高いんですよね。
ということは、結婚しにくい、子供も産みにくい、育てにくい、
これでは子供達が、希望を持てない。
あの、非常に、6人に一人が、もう痛ましいですよね。
貧困の中で暮らさなくちゃいけない。
これはもちろん東京に限ったことではないですけれども、
特に東京は大都会で、世界に誇れる都市なのに、そこの政治の充実というのがないので、そこはぜひ。
今回、もちろん当選しなくても、あるいは出馬しなくても、それは引き続きといいますか、子育て支援というものを一生懸命やっていきたいなと思っております。
毎日新聞:
野党各党に石田さんが統一候補で出られるということをどなたかに言ってらっしゃるんでしょうか?
これから言うのだったら、どのタイミングで言われるのか?
石田純一:
いまも政党からの働きかけは無いです。
それは本当に考えていただいて、選挙は勝つ負けるだけではないんですけれども、ここは潮目的に非常に重要かなと。
僕個人が考えていると、自分は東京生まれ東京育ち、すごく愛着もありますし、中学や高校も全部東京です。
大学もそうです。
その中では発言の自由とか、学ぶ自由とか、いろいろあったんですね。
もっと、政党もそうですが、多様性があった。
それがいまだいぶ、石原都政ぐらいから教育に対する締め付けが厳しくなった感じがしますね。
ちょっと言い方が乱暴かもわからないですけれども、「押しつけ」と言いますか、もう本当に「一色」という感じがすごく危惧しております。
政党の働きかけは、いままではまだありませんし、これを機会に、もう本当に日にちはないですけれども、万が一「野党統一候補」で決まるのであれば、そのほうがよろしいのではないかと。
これは勝つ負けるだけではない。
もう一回言いますけれども、論議をしたり、そういうことも非常に重要なのかなと。
そして政治離れというか、関心のない人たち。
選挙があってもとにかくビラも見ない。
みなさんお考えはいろいろあるんでしょうけれども、そういう情勢というか、状況というものを、なんとかもうちょっとみんなで考えていこうよ!というふうに思いました。
毎日新聞:ご自身から政党にコンタクトされるんでしょうか?
石田純一:
それはもちろんするつもりですけれども、いまの状況を見ていると、どうなんでしょうか?
…させていただきます、はい。
日刊スポーツ:政治とカネの問題、舛添知事のことがありました。それについてお考えを。
石田純一:
それは皆さんと同じ気持ちだと思います。
例えば政治家が、ちょっとそれは覚えがあるよという類のこともありますでしょうし、
実際にはリーダーとしての資質とか、態度とか、に問題があったのかなというふうには考えていますけれども。
でも税金を、なんていうんですか、いろいろちょっと皆様ご存知のように、いわゆるごまかすといいますか、そういった部分も見受けられているのではないかなと。
ちょっと、使途不明みたいなことも、それから何一つ最終的には、たぶん裏で取引があったのか知りませんけれども、何一つ釈明というか、みなさんが腑に落ちない状況で終わっていること。
でも、それで送り出したらそれでいいんじゃないかという日本の風潮もわかります。
これからも追求していかなければいけないというお考えもあるでしょうけれども、それよりもやっぱり前へ進むというか、次のことを考えていくことのほうが得策かな、というふうに、建設的に自分は考えていきたいなと思っています。
週刊女性:なぜ都知事選に?
石田純一:
これは本当に、市民連合の皆様の働きかけで、やっぱり
「野党統一候補を出したい」というところなので。
とにかく、この指とまれというところにもし今回できなかった時には、政権与党の力がより強くなって、
もちろん「戦争がどうのこうの」というつもりはありませんが、言論の自粛とか、
我々もメディアにいて感じることがすごく多いんですけれども。
実際にデモに行ったりすると、注意を受けたり、非常に話しにくい。
それから仕事も大分減ったりもしております。
いまここで、そういう、たとえば野党の共闘が終わってしまうと、本当に、政権がますます強大になっていく感じがするんですね。
それを安定ととるか?
でもみなさんも歴史をご覧になって、いろんなことがあったじゃないですか。
80年前、90年前に。
「ああいうふうにならなければいいな」というだけです。
フリー:
五輪関係とか原発ゼロを東京から進めるとか、オスプレイに反対するとか、具体的な国の重要政策でありましたらお願いします。
石田純一:
オリンピックに関しては皆様と同じように前向きに明るくとらえたいですけれども、あくまでも都民の生活を圧迫しない、その条件がありますよね。
ただただ膨れ上がっていくのを黙って見ているということにはならないと思います。
原発に関してはもちろん、東京電力という、大変大きな立派な企業でもあるんですけれども、
いままで安全神話ということを、やっぱり、それこそ自分たちが縛られて、「メルトダウン」さえも「炉心溶融」ということにしたことさえも、意識的に、ま、言わなかったわけですね。
そういった意味では非常に「社会的責任」ということに関してはちょっと欠如しているようには感じます。
そしていま、現時点でも、もちろんオリンピックを招致した時に(安倍晋三が)「コントロールされている」とおっしゃいましたけれども、あまり、放射性物質その他廃棄物がコントロールされているようには思えませんし、まだ福島の帰ってこれない方々のことを思うと、本当に心痛むので、
まして、これからも、今地震も起きている最中ですから、いろんなところで「本当に大丈夫なのかな?」と、もっとみんな話をしませんか。
ちゃんと話をして、そしてたとえば、なにかパーセンテージが出てですね、僕らが今まででいうことではなかったのかもしれませんけれども、「原発怖いな、不安だな、大丈夫なの?」って思う人ってすごく多いと思うんですよ。
だからそういう意見もやっぱり踏まえて、再稼動をボンボコなし崩し的にやっていくのは、ちょっと、これは非常に偏った政策じゃないかと。
ま、一方ではもちろん「原発がないと経済が立ち行かない」というご意見もよくわかりますけど。
実際にはだけど、思い起こしてみると、原発が動かなかった時期でも、ちゃんと日本は経済を立ち直らせてきているので、再生可能エネルギー、いわゆる自然エネルギーをより協力して、世界の技術立国として、推進していくくらいの。
実際に、洋上発電とか、潮流発電、もちろん地熱発電、それからメタンハイドレートとか、いろんな、これからも自然エネルギーを生かして世界を引っ張っていくくらいの、そういうことがあったらいいなと。
それを東京から、自分たちは発信していきたいですね。
共同通信:野党4党の統一候補を石田さんの方で求めるという感じでいいですか?
石田純一:
いや、決めていただきたい。
その中に自分が選択肢で入るようであれば、ぜひ出ましょう、出たいということですね。
でも、一番重要なのは、勝ち負けよりも野党の共闘というのは必要なのではないかなと。
そうすると、議会と都知事とのねじれとか、中央と地方のねじれとか、いろんな問題もあるかもしれないですけど、
それを本当に国のことを考えて、そしていろんな国民、都民のことを考えた場合の政治力というか、そういうのは問われると思いますけれども。
実際にそちらの方が(ねじれ)健康的なのではないかなと、いうふうに考えます。
共同通信:政治経験がないことに関してどのように思われるか?
石田純一:
非常に批判的に思われるところだとは思います。
ま、でも橋下元大阪府知事とかも、最初に府知事になられた時にはいわゆる、政治経験がなかった、と言ってもいいんじゃないですかね。
でも立派にやられておりますし。
好き嫌いとか別にしてですけれども、非常に手腕とか政治的能力もすごく高い方だなと思っております。
だからいずれにせよ、政治のプロがやったから全てOK、というわけでもないですし、
今回も実務経験豊かな方がこれから擁立されようとしていますけれども、それは都民の方々が考えることで、選んでいただければというふうに思っております。
新しい風が、ちょっと古い言い方になりますけど、新しい風が吹いてもいいのではないかと、いうふうに考えます。
朝日新聞:18歳から投票権があるようになりました、若い有権者に何か呼びかけがあったら。
石田純一:
諸外国、特にアメリカや、昨今非常に、ま、注目されておりましたイギリスなどでも、政治の教育とかそういう討論。
それから、いろいろ考える。
実際、選挙権のない、例えば16歳ぐらいの方たちの政治の参加がすごく強いんです。
僕もアメリカでは全部で6年間生活させてもらっていますけれども、子供の時から親と話したり友達と話したり、学校で話したり、そして政治家も参加する。
それがこっちだと偏向になるからとか、そういうことではなく、やっぱり政治家がそういうことも含めて政治を考えていく。
メディアの皆さんも、視点の提供というのはメディアの重要な、僕は使命だと思っていますけれども、視点の提供。
それから、材料の提供をする。
そういうことで、現場でも。
特に学校や、デモも届出制だったりはしますけれども、どんどん政治に参加できるような雰囲気をこれから作っていきたいなというふうに思っております。
テレビ:
政治家になるのは以前から思ってらしたこと、なりたいという思いはあったんでしょうか?
石田純一:
政治家というのはご存知のように当選して初めて政治家となるものですから、まだなってもいないですし、立候補もしておりません。
いつか、というよりも、政治とか経済に非常に興味はあって、
「政治というのはとにかく文化を守るもの」という、中曽根康弘の大●のお言葉でもあるんですけれども、
僕らは今まで「文化」の方をずっとやってきたんですけれども、変な意味じゃないですけど。
その「文化、芸能」をやはり政治が守って行って。
そもそも「文化」というのは人々の暮らしもそうだし。
だから我々が思うのは、政治というものはやはりそういうものを守り育てていくという使命があると思うんですけれども、そういった意味では興味はありました。
テレビ:何かきっかけはあったんでしょうか?
石田純一:
大学生の時にそういうことは考えていましたけれども、いわゆる芸能やテレビ映画という、そちらの方に進んだものですから、一二度、キャスターといいますか、ニュースの番組をやらせていただきまして、非常に勉強にもなり、ええ、叩かれもしましたが。
でも、政治家と政治の道というのはまた別だと思うんですけど。
皆さん、政治記者だったりというのは政治の道だと思うんですけど。
政治家ということは意識したことはありません。
テレビ:今回初めて意識されたということですか?
石田純一:はい。
石田純一:
僕らも簡単に言うと、人生を楽しみ、人に愛され、というのは最高なんですが、
もう60も超え、やっぱり、それこそ恩返しじゃないですけど、自分たちができることを、
市民運動なんかをして、これからもやっぱり続けていきたいと思うんですが、
そこに政治家という、これはそういうおはなしを頂いた部分を話しました。
チャンスかもしれないし、もちろんこれでダメになっちゃうかもしれないですね。
「何をやってるんだあいつは、何を考えているんだ」そういうご批判も。
あるいは叩かれるということは、前も叩かれましたけども、非常に、覚悟はしております。
日本テレビ:子育て支援は具体的に何をしていきたいか?

石田純一:
子育て支援の中で実際にしのごの言っている前に、どんどん、例えば待機児童もいるわけですから、
東京都は一番多いわけですよ。
だから少しでも遊休地があれば、そこに保育園なりを作っていく。
それからもちろん保育士なんかも、他産業に比べて(給料が)11万円ぐらい安くなっている。
それは何故なのか?働き甲斐だとかそういうことで皆さん、非常に抑えられているのかな、という。
それからもうひとつ保育士さんが、例えばあるひとつの保育園に勤めているとしますよね。
その同じ保育園に自分の子供を入れられないんですよ、法律で。
だから、実際に働きにくいというんですか、あるいは給料も含めてなりにくい、保育士が。
実際には資格を持っている方で余っている方が80万人近くいるわけですから、そういう方にどんどん、保育園とかに行って働きやすいようにしていただきたいなと。
だからそういうことを実際にやっていきたい。
それから、建設もどんどんどんどんやっていこうと。
反対もありますよね、今話題になっている。
そういうところでは、やはり出向いて行って、説得に回るのか、それとも他のところにするのか。
でも、どんどんどんどんやっていかないと進まないのは、これ、災害なんかでもそうなんですけれども、いつ、待ってくれないですから、いつ地震が起きて、東京でも津波が起きるのか、そういうことを考えると、やっぱりどんどんどんどん、やるべきことは超党派でやっていけたらいいなというふうに思っております。
日本テレビ:都知事になると今の生活レベルよりも落ちるかもしれませんが。
石田純一:
もちろん、自分たちがやるべきことがあるということと、
ま、自分なりにですけど、非常に心配しているわけです。
平和で、前から言っているように安全な、この世界一平和で安全な国であり、
もちろん過去には自分たちから外に出て行って、戦争を仕掛けたことも、あったわけです。
だから、その同じ轍を踏まないように。
そして攻撃もいつ受けるかわからないし、テロの問題もありますけれども、やはりそういうことの危険性のない方向に。
これは我々が思うことなんですけど、
それとあと、言論の自由。
これが担保されるように。
もうひとつ言わせていただければそれを含めた憲法ですね。
憲法というのは国民を縛るものではなく権力者を縛る。
書いてある条文で今まででいいますと、天皇陛下からずーっと国会議員とか裁判官まで、国務大臣、そういうものを縛るのが憲法なんですけれども、それをやはりちょっと、国民を縛るように、ま、ちょっと、変えていっている。
今までと180度違う精神だな。と考えている
その3点で、自分たちが立ち上がった方がいいかなと。
大変お節介かもしれないし、力不足かもしれないんですけど。
笑われるかもしれないし、馬鹿にされたり非難されることも覚悟で、そして生活が、ま、落ちるという言い方はあれですけれども、非常に厳しくなるでしょうね。
日本テレビ:今の話は都政というよりは国政に近いと思うんですけど、それでも都知事選?
石田純一:
都から発信できることもあるし、地方自治から国を変えようということもずっと前から言われていますけれども、それは都政だから関係ないとか、もちろん原発も決定権は基本的には国にあるものですから。
けれども、じゃあ、何も言っちゃいけないんですか?と。
あるいは仲がいいから、あるいは同じ党の推薦だから何も言わないということじゃなく、
やはり「そういうことをみんなで考えていきましょう」
それが今、この選挙でもそうですけど、考えないように何処かに置きやられている。
それが非常に自分としては不安だし、ここで自分たちも一石を投じようと考えました。
報道ステーション:どういう理由で石田さんにお願いしますとなったのか?
石田純一:
どういう経緯なのかはわかりませんが、いつも意見交換させていただいていたり、それからもちろんSEALDs(シールズ)もそうですけれども、「政治的な意見を言うことはいいことだな」と考えているのは僕だけじゃないと思うんですね。
そういったところで名前が。
行動を共にしたり、いろんな意見を交換している時に、たぶん出てきたのかな、ということと、
今回で言えば非常に、ま、自民党から分裂選挙と言われながらも、非常に強い候補が出ているように思うので、なにか起死回生はないかなと、いうふうに思われたのかもしれません。
報道ステーション:野党がこれほど候補者を絞り込めていない状況についてどう思うか?
石田純一:
もうひとつ言わせていただくと、この状況でまだ統一候補ができていないというのは本当に政治の難しさだと思うし、例えば民進党にしても、非常に右から左までいろんな、うーん…、主張とか、出身が違うところがあるので、「難しいんだろうな」というふうには考えておりますけれども、参議院選挙では(野党共闘を)やってますよね。
これはほとんど、共産党の志位さんなんかの英断もあるでしょうし、岡田さんなんかの目論みとかもあると思うんですけれども、都知事選に関しては、やはり、ちょっと難しいところは否めないでしょうね。
今のところだと正直実現するのが10%ぐらいじゃないかというふうに考えています。
もう、出馬をある意味で表明された方もいらっしゃるので、
えーー、だからさっきも言っていますけれども、割れたら、うーーん、…、
割れてただ当選しないということだけじゃなくて、「野党の共闘」が、僕は今の日本で非常に、バランスを良くしてくれるんじゃないか。
二大政党という話もありましたけれども、ここのところの民進党では完全に1強、あとはプラスアルファみたいになってますから。
だから、野党が共闘することで、いろんな歯止めになったり、バランスが取れるのかな、と。
それだけです。
報道ステーション:野党が共闘すれば与党に対して圧力を与えられるという考え方ですか?
石田純一;
そうですね、最初に申し上げたように、野党が統一候補を出せば、仮に、もちろん自分じゃなくても、応援したいきもっ地はあります。
報道ステーション:改めて、どういう経緯で石田さんに?

石田純一:
経緯までは説明されていませんけれども、市民団体が幾つかありますよね。
市民連合という形で、これもひとつのうねりとなっているような気もするんですけれども、
うーーん…、僕だけじゃなく、候補が、なかなか「これ」っていう人が、いないんじゃないですかね。
あるいはいろいろ反対が出たり、調整が難しいんじゃないですかね。
政党っていうのはそういう難しさがあるのと、駆け引き、あるいは候補自体の思惑とか、ちょっとその、自分が出たいとかやりたいとかということも含めてですね。
現段階では宇都宮さんは、まぁ、あの、出ると思うんですけれども、
まだちょっとわからない部分があるので。
でもずっとこの、市民団体でも、市民連合でも、一緒に働いてきた、一緒に頑張ってきた連中もいるので、最終的にはみんなで決めたらな、というふうには思っています。
ーーー
私が普段思っていることを全部言ってくれたような気がする。
石田純一さん、かっこいい〜
っていうか、そんな単純な表現じゃなく、こころから感謝。
で、テレビやメディアで報道されない理由がここにあった↓
『報ステ』も放映を1分に! 石田純一の都知事会見で官邸がテレビ局やコメンテーターに石田排除を働きかけ
リテラ 2016.07.09
石田純一が都知事選への思いを語った昨日の会見。閉塞する参院選報道のなか、自らの都知事選出馬問題を使って、安倍政権による参院選の“改憲隠し”を批判し、野党の結集を呼びかけたその姿勢は、見事としか言いようのないものだった。
ところが、テレビ、新聞、スポーツ紙などのマスコミはこの石田の姿勢にこぞって冷ややかな姿勢を見せている。
会見の真意をまともに伝えず、トレンディ俳優時代のチャラいイメージをそのまま押し付けてからかったり、「都知事選を混乱させる行動」「都知事選と国政の問題を混同している」など、的外れな批判を展開する番組や新聞も少なくなかった。
さらに不可解だったのは、昨夜の『報道ステーション』(テレビ朝日)だった。せめて『報ステ』くらいは石田の真意をちゃんと報じるのではないかと期待していたのだが、「石田純一が野党統一候補を条件に出馬表明」と簡単に紹介しただけで、肝心の会見内容をまったく報道しなかったのだ。
その異常さは、石田純一の会見について割いた時間を見れば明らかだ。他の局は批判的ながらもこのニュースにかなりの時間を割いていたが、『報ステ』の放映時間はなんとわずか1分!
言っておくが、これは「正式な出馬会見ではないから」というような理由では説明できない。『報ステ』は自民党の候補者の動きをめぐっては、正式出馬表明前からかなり積極的に報道している。先月29日(水)に小池百合子が突然出馬する考えを示唆したときは6分放送し、1日(金)には自民党都連や増田寛也元岩手県知事の動きを5分。5日(火)には、小池の動きに対する小泉・細川元総理の反応などを4分。小池の正式会見があった6日(水)は6分と、自民党候補者の動きについては、20分以上を使って、延々と放送しているのだ。ところが、昨日の石田純一の扱いは、その20分の1にすぎなかったのだ。
これについて、テレビ朝日の報道局関係者から、驚くべき内部情報が寄せられた。『報ステ』は当初、石田の会見を4分ほど放送する予定で、VTRを用意していたのだが、放送直前になって、突然、放送項目から落ちたのだと言う。
「理由はよくわかりませんが、上のほうから急にもっと短くしろというお達しがあったようです」
しかも、『報道ステ』がやらなかったのは、石田だけではない。昨日は、各局とも夕方のニュースで、民進党東京都連が推す候補者として松沢成文前神奈川県知事や元経産官僚の古賀茂明氏を取り上げた。ところが、『報ステ』はそれについても一切触れなかったのだ。
「小池のときは垂れ流しだけでなくバランスを取るように報道幹部からのお達しが来ていたので、野党の動きをここまでやらないのには驚いた」(前出・テレビ朝日報道局関係者)
安倍政権に“公平中立”という名の不当な圧力を加えられ、与野党同じ扱いでというばかげた自粛に陥ったと思っていたが、テレビの萎縮は、それよりさらに進み、野党については正式出馬前は報道しない、というところまで来ているということなのか。
しかし、マスコミの石田の扱いの不可解さについては、もうひとつ原因がある。
官邸が、各社の番記者や懇意にしている解説者やコメンテーターに、石田の会見を批判もしくは無視するよう、牽制していたというのだ。
「官邸はとにかく、石田の会見には相当ナーバスになっていた。石田が出たら自民党の候補が敗ける可能性があるのはもちろん、会見が大々的に取り上げられたらそれこそ参院選への影響が出かねない、と。それで、官邸と自民党の幹部が一斉に『ああいう人間が都知事選に出て混乱させていいのか』とか『石田のことなんて本気で報道したら、おたくの品位を疑われる』というようなことを言っていたようです。さらに、テレビの番記者には『会見をそのまま報じたら投票行動に影響が出る』と牽制したらしい。フジで田崎史郎氏や安藤優子氏が過剰な石田批判をしたのはおそらくそのせいでしょう。そして、この官邸の空気が各メディアに伝わって報道内容に反映されたんじゃないでしょうか」(全国紙政治部記者)
さらに石田の所属事務所に対してもスポンサーを通じて圧力がかかっているといわれ、実際、あるテレビ局が石田出演のCMを流せないと言い出しすでに数千万円単位の違約金が請求されていることを石田自身が明かしている。
本日、当サイトが報じた自民党の「子供たちを戦場に送るな」教師を取り締まる密告フォームについても、マスコミはほとんど取り上げなかった。参院選報道は、すべての自民党批判が封じられたまま終わったが、週明け以降、都知事選報道がどうなるのか。要注意である。
(田部祥太)
なるほど。そういうことだったのか…
石田純一「世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのか」日比谷(文字起こし)
プルトニウム輸送船が茨城・東海村に到着
2016年3月21日 TBS
日本に保管されているプルトニウム300キロ余りをアメリカに輸送するため、21日朝、茨城県東海村の港に専用の船が到着しました。輸送されるプルトニウムは核兵器40発分に相当します。
午前8時前、茨城県東海村の港に、プルトニウムを運ぶ専用の輸送船が到着しました。この船はイギリス船籍の「パシフィック・イグレット」で、今後、もう一隻の船とともに、港に隣接する日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置で保管されているプルトニウム331キロをアメリカに輸送する予定です。
このプルトニウムは軍事利用も可能な高濃度のもので、核兵器40発分に相当する量だということです。輸送されるプルトニウムは、核分裂反応についての基礎研究を行うため、1970年代にアメリカ、イギリス、フランスから購入したもので、おととしの核安全保障サミットでアメリカに「返還」することで日米が合意していました。
警察は、厳重な警備態勢を敷いて警戒にあたっています。(21日11:07)
2017年春の帰還目指す富岡町で3月17日から初の特例宿泊
(福島16/02/20)FNNLocal
2017年春の帰還を目指す福島・富岡町で、3月17日から、初めての特例宿泊が始まる。
特例宿泊が始まるのは、富岡町の居住制限区域と避難指示解除準備区域で、およそ3,900世帯9,800人が対象となる。
政府は、住宅地などの除染が終わる見通しが立ち、生活に必要なインフラの整備も進んだことから、特例宿泊の実施を決めた。
特例宿泊は3回で、日程は、お彼岸の3月17日から23日までと、花見の時期の4月6日からおよそ10日間、そして、ゴールデンウイークに入る4月29日からのおよそ10日間となっている。
富岡町では、2017年春の帰還を目指していて、特例宿泊が行われるのは、今回が初めてとなる。
首都圏避難へ「首相談話」 福島第一事故、極秘で草案
2016年2月20日 中日新聞朝刊
作成された首相談話草案
2011年3月の東京電力福島第一原発事故の際、首都圏で大規模な避難が必要になる最悪のシナリオに備え、当時の菅直人・民主党政権下で首相談話の作成が極秘に行われていたことが分かった。本紙が入手した草案には「ことここに至っては、政府の力だけ、自治体の力だけでは、皆様(みなさま)の生活をすべてお守りすることができません」などと万策尽きた状況を想定した部分もあり、原発事故直後の政府内の危機感をあらためて示している。
草案を作成したのは、民主党政権で官邸の情報発信担当の内閣官房参与を務めていた劇作家の平田オリザ氏。当時、文部科学副大臣だった鈴木寛・元民主党参院議員が原発事故発生から一週間後の2011年3月18日、作成を依頼し、平田氏は二日後の20日に書き上げた。四百字詰め原稿用紙七枚に相当する約二千八百字の長文で、避難の範囲といった具体的な数値については、発表時の放射性物質の拡散状況に対応できるよう「○○キロ圏内」などとした。
赤字で「重要原稿草案 2011・3・20」と書かれた草案は冒頭、政府の責任を認めて謝罪し、原発を所管する経済産業省や東電の責任追及を約束。その上で「国民のみなさまの健康に影響を及ぼす被害の可能性が出てまいりました」などと避難を呼び掛けた。パニックを警戒し「西日本に向かう列車などに、妊娠中、乳幼児を連れた方を優先して乗車させていただきたい」「どうか、国民一人ひとりが、冷静に行動し、いたわり合い、支え合う精神で、どうかこの難局を共に乗り切っていただきたい」などと訴えている。
平田氏はパソコンで草案を書き、鈴木氏に渡した。福島原発事故の放射能汚染が首都圏に及ぶ可能性が少なくなったことから、公表しなかった。
鈴木氏は本紙の取材に「官邸の指示ではない。私が独断で準備した」と説明。ただ、原発事故の影響がさらに拡大すれば、菅首相らに提案するつもりだったという。
平田氏は「談話が必要になる可能性は極めて低いという前提で、シミュレーションとして作った。実際に発表する場合にはさらに専門家を加えた検討が必要だと思っていた」と話した。
首都圏避難を伴う「最悪のシナリオ」をめぐっては官邸の指示で当時の近藤駿介原子力委員長が2011年3月25日に作成。福島第一原発1~4号機の使用済み核燃料プールが空だきになって燃料が溶融するなどの想定で、首都圏の住民数千万人の避難を示唆する内容だった。
◆私は知らない
<菅直人元首相の話> 東京を含め5000万人の避難が必要になるという最悪の事態は、事故発生当初から私の頭にあった。スタッフはいろんなことを想定して準備する。ただ私は(首相談話草案の存在を)知らないし、見たのも初めて。本当に避難が必要になった場合は、特別立法を含めて何らかの手だてをしたはずだ。
2016年1月16日
https://youtu.be/7HcBPRn7oXY?t=4m7s
政治と自分自身の距離。
「政治は俺の生活には関係ない」という人がいらっしゃったらこう言ってあげて欲しいんですよ。
例えば政治で消費税8%というのが決定されました。
8%の消費税というのが決定された段階で、全員が8%の消費税を何か買うたびに払わなきゃいけないんですよね。
「いや、俺は消費税に反対だから、消費税は1円も払いません」という判断はできないですよね。
政治が決定したことに従って生きなければならないということの一つの例だと思うんですけど。
そんなことで例えば税金一つとってもすべてに、全てのことにおいて政治がルールを決めていく。
その中で、ルール決定にみなさんが関われるようなプロセスになっているか?ということですね。
みなさんの代表は国会の中にいますか?
地元の議会にいますか?
ということになると、「選挙」というものに真剣にならなければいけないということだと思うんです。

生意気言ってすみません、全然(政治に)興味持ってこなかったくせに。
原発事故があって、この状況が見えた時に、すごく自分の中で焦っちゃったんですよね。
2011年の3月大きな地震がありました、津波がありました。
その時テレビの映像でいろんなものが流れてきた時に、非常にショッキングでしたよね。
やばいな、どうなるんだろうこれ。
でも、結局みんなで力を合わせて復興していくしかないよな。
兵庫県も大きな震災があったし、
この国というのはそういう大きな自然災害というものを色々と経験してきているわけですよね。
その度に人々が協力してきて復興していくしかない。
しかも復興してきているという過去があるわけだから、2011年にその自然災害を見た時にも同じような思いだった。
だけど、その日の夕方ぐらいにテレビの速報ですよね、
ニュース速報が流れるじゃないですか。
あれを見た時にちょっと、血の気が引いたんです。
どうしてか?
「福島東電原発の電源が喪失した」と。
「冷やせなくなりました」ということなんですね。
冷やせなくなったらどうなるか?
原発は1秒間に70トンの水を取り込むことができなきゃ冷やせないんです。
逆に言うと、海岸線上に建っている理由は、それだけ大量の水を取り入れることができるのは川や湖じゃダメなんですよね。
だから海岸線上に建てたというようなことを、昔環境NGOのホームページで見たことがあったんです。
社会問題などに対して口は出してないけれども、
社会問題には少しは興味があった。
特に自然環境というところには少しだけ興味があった。
自分がサーフィンをやっていたからなんです。
海岸の砂浜がどんどん削られていく。
その理由はなんだ?と言ったら、実は人工物によって砂がどんどん減っていくということを、サーフィン始めて本当に何年間かで目の当たりにしているんです。
サーフィン始めた年とそこから5年ぐらいたった時とでは全然砂浜が無くなってしまっている。
そういうところから少し自然環境に興味を持ち始めて。
でも芸能人はそういった社会的な問題に口を出すと、徳がないんですよ。
どうしてかというと、社会問題に対して何か口を開いたとしたら、直接スポーンサーにつながることが多いんですよね。
原発問題だったら、電力会社、三菱、東芝、日立、お金を融資する三菱UFJ、みずほ銀行、それだけじゃなくて株主。
日本生命だったり、明治安田生命だったり、鉄鋼も関わるし、大手建設会社も関わるし、って考えた時に、
芸能界という世界は、例えばテレビだったらコマーシャル。
映画だったら政策委員会。
みんなスポーンサーがお金を出して回っている世界なんですよね。
東京電力1社で、1年間に260億円ぐらいの広告宣伝費をかけていた。
電力10社で800億円から900億円の宣伝広告費を1年間でばらまいていた。
全てみなさんの電気料金から。
っていう話になると、原発のことを言おうと思ったら、いろんな企業が関わってきたらこれもう言えないですよ。
口止料。
コントロールするための広告宣伝費を払っているというふうなことも言えるかもしれませんね。
芸人のわたしが、
舞台よりも「東電本店」に
通った理由
――おしどりマコちゃん×広瀬隆対談【パート1】
『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第6刷となった。
本連載シリーズ記事も累計295万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者と、吉本興業所属の芸人・おしどりマコちゃんが初対談!
おしどりマコちゃんは、フクシマ原発事故以降、マスコミ記者顔負けの「ロジカルな質問力」で東電幹部も答えに窮する場面も多数あったという。
芸人ながら、タブーといわれる原発事故の真実に、詳細なデータベースで迫る稀有な女性だ。聞けば、以前、鳥取大学医学部生命科学科に所属していたという。
そんな折、8月11日の川内原発1号機に端を発し、10月15日の川内原発2号機が再稼働。そして、愛媛県の中村時広知事も伊方原発の再稼働にGOサインを出した。
本誌でもこれまで、39回に分けて安倍晋三首相や各県知事、および各電力会社社長の固有名詞をあげて徹底追及してきた。
スベトラーナ・アレクシエービッチ著『チェルノブイリの祈り』がノーベル文学賞を受賞した今、精神論やきれいごとでなく、真の科学的データで迫る姿勢が日本でも問われている。
なにごともなかったかのように、次々再稼働される日本の原発。
本当にこれでいいのか?
安倍政権により、真実の声が消される中での対談1回目をお届けする。
(構成:橋本淳司)
原発事故後、
すぐに東京脱出を図った芸能人たち
広瀬 マコさんは月刊誌『DAYS JAPAN』(2015年7月号)で、
「福島県『県民健康調査』検討委員会『甲状腺検査評価部会』小児甲状腺がん『多発』認める。」
という力強い記事を書かれています。
マコさんの文章を読んでいると、いつも「この人は、どうしてこんなに才能豊かなんだろう」と思ってきました。取材が的確で、記憶力が抜群です。
30年以上この問題に関わってきた私が、ずっと驚き続けています。相棒のケンちゃんに言ったことがあるけれど、この人は天才ですね。でも、吉本興業所属の人気の「おしどり」という芸人さんなんですよね?
マコ ここにいる相方のケンちゃんと、「夫婦漫才」をやっています!私はフクシマ原発事故が起きてから取材を始めました。それまでは取材することなんて、考えたこともありませんでした。
広瀬 漫才師がジャーナリストも始めた、きっかけは、何でしたか?
マコ 2011年に東京に出てきて、すごく張り切っていたんです。私たちは元々西日本の人間でしたから。春休みに、品川よしもとプリンスシアター(4年前に営業終了)の看板キャラクターにしてもらい、楽しみにしていました。その矢先に、東日本大震災と福島第一原発事故が起こったんです。
広瀬 事故が起こったときに、芸能人としては、どうしていたのですか?
マコ 劇場の楽屋で仲間と話していると、東京のタレントが西へ逃げているのがわかりました。芸人も逃げますし、芸人の子どもも、みんな逃げていたの。
楽屋では、先輩が真顔で、
「車じゃ東京から逃げられないから、みんな、オフロードバイクを買おう」
と言ったことがありました。
自分と奥さんの分は買ったけれど、この楽屋にいる人数分だったら手配できるから、「ほしい人は手を上げてくれ」と。
広瀬 オフロードバイクって、山道でも走れるマウンテンバイクのようなものですね。それほどみなさんが必死で逃げようとしていたのですか。知りませんでした。
マコ 東京の楽屋では、毎日そんな話ばかりでした。あるタレントさんが、TBSの冠番組の収録を大阪のMBS(毎日放送)で始めたとか、ミュージシャンが番組で「東日本、がんばろう」って言っているけど、実は全員大阪にいるとか、ね。そういうのを「ツイッターでバラしてやろうか」と言う人もいて……楽屋で崩れ落ちて泣く人もいました。
広瀬 自分たちが、取り残されたような気持ちになったのかもしれませんね。
マコ 私も複雑な思いでした。私たちは春休み子どもキャンペーン(2011年3月19日~31日)だったので、劇場に遊びにきた小学生以下の子どもたちに、ケンちゃんが「天使の羽」を針金でつくってプレゼントしていました。
でも、タレントは東京から次々逃げている! 劇場に出ている先輩の子たちも東京にいない。それなのに、東京の劇場にファンの子どもたちを集めている! こんなこと、ものすごい矛盾じゃないですか。
本当は舞台上で、「東京は危ない。逃げられる人は逃げたほうがいい」としゃべりたい! そのことを支配人に相談したら、「何を考えているんだ!」と怒られました。
広瀬 会社としては、原発のことにふれたくなかったのですね。
舞台よりも東電へ! の理由
マコ それで、子どもたちにプレゼントを渡すとき、私が書いた記事も一緒に読んでもらうことにしました。
記事を書くならば、しっかりした一次情報を取ろうと思って、インターネットで東京電力のライブ中継をつけっぱなしにして、一字一句書き起こしていました。
すると、会見で出てきた情報が、肝心のテレビに全然流されないことがわかりました。
広瀬 都合の悪い話は、あのころ、テレビ局が表に出さなかったのです。
マコ 会見場の様子を見ていると、質問したくて手を挙げ続けながら、まったく当ててもらえない記者がいました。司会者がその人を露骨に避けているんです(笑)。たまに司会が変わって、そういう人に「間違って」当ててしまうと、ほかの記者が、
「おまえの質問なんか誰も聞きたくない!」
「そんな質問は後にしろ!」
と野次るんです。
ニュースが信用できないから、記者会見をライブで見始めたのに、突っ込んだ質問をする記者は黙殺されて、あたりさわりのない質問をする記者だけがよく当たるのよ。あまりにもひどいので、腹が立ってケンちゃんに、
「記者会見に行って、『私たちが聞きたいんです』と言い返してやろう」と。
広瀬 上杉隆さんも、あの時の記者会見の異常さを言っていましたね。
ところで、マコさんが取材している東京電力の記者会見は、いつ、どこでやっているのですか?
マコ 原発事故が起こった2011年3月は、時間に関係なく記者会見がありましたけど、その後、少しずつ回数が減ってきました。いまは、毎週月曜と木曜の午後5時半から東京電力の本店でやっています。
広瀬 それに、ずっと出ているのですね?
マコ 行けるときはほぼ全部出ています。舞台よりも東電に行くほうが多いですからね。
広瀬 偉いなあ。驚きます。でも、事務所(吉本興業)からは止められなかった?
マコ すぐに怒られました。当時のマネージャーに「原発にふれる限り、おしどりの仕事は取らない」と言われました。「傷がつくからダメだ」って。
広瀬 誰が傷つくの?
マコ そう、変よ。だから「私たちの人生だから、仕事がゼロになってもいい! 傷がついてもいいんです」って言ったら、「違う、傷がつくのは会社だ!」と(笑)。
広瀬 へえ、これは驚いたね。
芸人を辞めないと、
発言できないなんておかしい!
マコ だから、原発事故の取材を始めるときに、ケンちゃんに言ったんです。
「吉本を辞めることになるかもしれない。ヘタしたら芸人も続けられない。ごめんね、ケンちゃん、でも私、いま取材したいの」って。
するとケンちゃんが、
「いいよ。芸人を辞めることになっても、ついていくから」
と言ってくれて(涙)。
次の瞬間、ケンちゃんが本屋さんに行って、農業を始める本と、ネットショップを立ち上げる本を買ってきたのです。早い、早い。早すぎるわ!(笑)
広瀬 農業をやっても、ジャーナリストをしてもいいけど、おしどりマコちゃん・ケンちゃんは、芸人を辞めたら絶対ダメだよ! 芸人を続けるからこそ、二人の才能が生き続けるんだ。
マコ そうですね。自分たちは劇場の楽屋で、あの状況がおかしいと思っている先輩たちがたくさんいることを知っていたので、吉本を辞める前例になりたくなかったの。だから、仕事がゼロになっても、吉本に居続けてやろうと思いました。辞めないと、社会のことや原発のことを考えられないというのが、私は一番イヤだと思ってたの。
広瀬 しかし、尋ねにくいけれど、会社との関係は、その後大丈夫ですか?
マコ あるとき「AERA」の記者が、吉本を通して、私が取材している人を紹介してほしいと言ってきたのです。
私は、「その記者さんと一度お話をさせてもらえますか」とマネージャーに言ったのですが、「とにかく教えろ、調べるぞ」みたいな話になってきたので、これはちょっと面倒くさいことになったなと思って。吉本に「辞めさせてください」と伝えました。
するとマネージメントのトップが、
「いま、その理由でおしどりが辞めると、全面的にうちが悪いことになるから、保留にしてくれ」
ということになり、そのあと体制を変えてくれて、マネージャーも変わって、すごく動きやすくなりました。
誰も私たちのマネージャーはやりたがらないと思っていたら、たまたま大学院で「戦前のジャーナリズム」という修士論文を書いた変わり種の人がいて、引き受けてくれました。それからは、取材についてはマネージャーに報告すれば黙認です。
広瀬 でも普通の舞台では、原発の話はしないというか、できないでしょうね。
マコ 劇場ではあまりしないのですが、相方のケンちゃんは、お客さんのリクエストに答えて針金細工をつくる芸人なので、ときどき「原発つくって」と言われます。
広瀬 原発の何をつくるのですか?
マコ 原子力のマークとか、沸騰水型軽水炉をリアルにつくったりとか。ほら、このイヤリングも。
広瀬 ほうっ、ケンちゃんは、芸術家だけれど、細工の名人だね。
しかし、芸人さんは、テレビでは原発の話はタブーでしょう?
『笑点』で三遊亭円楽が、ときどきポロッと「再稼働やめろ」というようなことを言ってくれるので、うれしいけれど。
マコ たまたまかもしれませんけど、2012年の秋に、その円楽師匠の事務所のツアーで北海道を回らせてもらって、ありがたかったです。ケーシー高峰先生と、おしどりで。
ケーシー先生はいま、福島県のいわきにお住まいで、2011年にテレビに出演されたとき、白衣をバッサバッサして、「放射能の産地からきました。みなさんに放射能をプレゼントします」と言って、それがテレビで流れました。
広瀬 それはすごいね。ケーシー高峰はもう80歳を超えているけれど、うまいですね。私は大ファンです。
マコ はい。今年81歳です。「ケーシー先生には誰も注意できなかった」ということらしいですけど、テレビだから衝撃でしたよ。
広瀬 芸能界の大変な、そして貴重な裏話を聞かせていただきました。芸能界にも希望がありますね。
次回は、「福島県「県民健康調査検討委員会」を牛耳る“二枚舌座長”星北斗の罪」についてお話ししましょう。
(つづく)
福島県「県民健康調査検討委員会」を
牛耳る“二枚舌座長”
星北斗の罪
――おしどりマコちゃん×広瀬隆対談【パート2】
福島県の小児甲状腺検査の判定区分
広瀬 マコさんは、医学部出身で、医学の知識が豊富で、被曝問題をずっと追及してくれているので、被曝の現状について、調べたことを話してください。福島県に、よく行っているのでしょう?
マコ 福島県はもちろんですが、被曝に関して気になっているのは周辺の県です。
千葉県の柏市や、松戸市など、福島以外で甲状腺検査をしている自治体を取材していますが、自治体ごとに判定基準が違います。
広瀬 どのように違うのですか?
マコ 福島県の小児甲状腺検査の判定区分は、下記の4つです。
A1:「結節やのう胞を認めなかったもの」(次回の検査まで経過観察)
A2:「5.0ミリ以下の結節や20.0ミリ以下ののう胞を認めたもの」(次回の検査まで経過観察)
B:「5.1ミリ以上の結節や20.1ミリ以上ののう胞を認めたもの」(A2の判定内容であっても、甲状腺の状態等から二次検査を要すると判断した方については、B判定)
C:「甲状腺の状態等から判断して直ちに二次検査を要するもの」
福島県では甲状腺ガンの悪性ないし悪性疑いが138人と言われていますが、二次検査を必要とするC判定は1人です。
柏市では、Bが7人、Cが11人(最新10月末の公表で増)ですが、福島県のように「ただちに二次検査」ではなくて、「専門医に回す」となっています。
広瀬 どうして、そうなったのですか?
マコ 福島県では専門医が診て、サイズが小さくても怪しいものは「B判定」、急を要するものは「C判定」としています。
ところが、福島県以外の自治体で検査をしているのは、必ずしも専門医ではない場合もありました。触診して、結節や、のう胞のサイズはわかりますが、それ以上のことは専門医に診てもらってほしい、ということで、BやCの判定結果をつけています。
いい検査をしているのが、北茨城市です。
茨城県の一番北にあって、福島県いわき市に隣接しているところです。ここでは、福島県と同様の考え方で、2011年の東日本大震災が起きたときに、北茨城市に住んでいた18歳以下の市民すべてを対象に検査しています。
それも希望者だけではなく、全員に通知して、日立メディカルセンターで検査しています。
3593人を調査し、甲状腺ガンと診断された人が3人いました。これはとても高い比率だと思います。
広瀬 もともと100万人に1人か2人しか発症しない、稀なガンが甲状腺ガンですからね。
北茨城市を見習え
マコ 北茨城市は、来年度から2巡目の検査もする、としています。
そういうことを決めているのは北茨城市だけです。
そのほかの自治体では、検査をしている担当部署が、福島県の検査内容を理解していないこともあります。
たとえば、A1、A2は「経過観察不要」と発表している自治体がありますが、福島県ではA1、A2でも2年後、20歳を超えると5年後に経過観察としています。
1回目は、いままで甲状腺ガンの検査をしていない人たちが一斉に検査をするので、事故前に元々あったガンを見つけるケースもあり得ます。
でも、2回目の検査で、小児甲状腺ガンの悪性ないし悪性疑いと診断された25名のうち、13名は1回目の検査ではA1判定です。つまり、甲状腺に何もなかった状態だったのに、2~3年後には手術するサイズの腫瘍ができているのです。稀少なガン、進行が遅いガンという説明でしたのに、これは大問題だと思います。
広瀬 このダイヤモンド書籍オンラインで、前回に対談してくれたOurPlanet-TVの白石草(しらいし・はじめ)さんも、そのことが重大事なのだと言っています。
茨城県は全市町村で検査するべきだと思います。県の全域が汚染されたのだから。
マコ そうです。医師に取材すると、日立市、高萩市など、福島県に近い茨城県の北部で甲状腺ガンが出ています。親子二代、三代続けてきた開業医が、自分の診療圏では数十年にわたって子どもの甲状腺ガンなんて一人も出なかったのに、原発事故のあとに発症してきているので、この事態に大きな疑問を持っています。
ダイヤモンド書籍オンライン第39回で紹介されているように、岡山大学の津田敏秀先生が2015年10月8日に、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見をして、
「1986年に起きたチェルノブイリ原発事故のあとに甲状腺がんの発症が多発したケースが、福島に重なる事態は避けがたい」
と警告されていますが、その津田先生が、
「福島県より人口密度が高い茨城県で、患者数が増える可能性がある」
とおっしゃっています。放射性ヨウ素の汚染プルーム(放射能雲)は、福島第一原発から南の方向に濃いものが流れ、沈着せず、関東地方の全域に、東京まで広がりました。そして、汚染プルームが流れた時間帯が、福島県では早朝ですが、茨城県では昼すぎだったので、人が外に出ている時間帯だったとのことです。
中絶してもデータに残らない!?
広瀬 そうです。私は、原発事故が起こった当時、茨城の人たちが送ってくる放射能の線量データをずっと見ていました。時々刻々と線量の高い地域が南に広がって、東京に向かってきました。怖かったです。
マコ さて、医学的にどうすればいいかと考えていたとき、チェルノブイリのベルラド放射能安全研究所のヤブロコフ博士から、
「できるだけ公的な調査結果を集めなさい。公的なものでしか勝負できないから」
と言われ、私も集め始めました。
「わかりました。でも、念のため言っておきますけど、私、芸人ですからね」
と答えましたけど……(笑)。
広瀬 医学者としてのマコさんが集めた公的なデータは、どのようなものですか?
マコ 医学者として集めているわけではなく、お医者さまに協力していただいています。1つは心電図です。学校保健法で、小1と中1と高1の心電図検査をすることが決まっているので、自治体に情報を開示請求して、それを集めています。
心電図で異常がわかるのは稀ですが、生活クラブ生協取手支部などの調査では、原発事故の前と後で異常が増えているのではないかという結果もあります。
学校の保健室と、養護室の記録も重要です。
先生によって書き方は違いますが、注意深い先生の記録は「鼻血○人、腹痛○人、頭痛○人」に加えて、「腹痛の部位や、頭痛の症状」も書かれています。同じ先生が数年にわたってこのようなデータを取っていれば、比較できると思います。
広瀬 そうでしたか。私が個人的に聞いている話では、人口流産を推奨するケースが福島県内で多いようですが、堕胎について、何か資料はありますか?
マコ 私も取材するうち、医師から堕胎を勧められた人に何人も会いました。
「被曝しているから、堕ろしたほうがいい」と。旦那さんにも、家族にも言っていない、というケースもあります。
広瀬 すると、そういう数字は、データとして出てこないですね。
マコ 出てきません。福島県の妊産婦調査では、母子健康手帳を発行する前の中絶はカウントされません。だから、福島県の妊産婦調査での、中絶、流産は、明らかに実際より数字が少ないのです。
私が取材して知った中絶数より妊産婦調査の数字が明らかに少ないため、県民健康調査検討委員会を取材すると、母子健康手帳発行後の中絶・流産のみの数字ということでした。
二枚舌座長・星北斗の罪
広瀬 マコさんは、その福島県「県民健康調査検討委員会」が開かれるたびに足を運んで、福島県の医師にも取材していますね。
マコ 毎回ではないですが、2011年に公開になってから、ほとんど取材しております。
福島県「県民健康調査検討委員会」の星北斗座長は、県の検討委員会で言っていることと、東京の規制庁や、環境省の検討会に呼ばれて言っていることが、異なります。
私は何度も、福島県の検討委員会に、
「甲状腺だけでなく血液検査の情報を出してほしい」
と言ってきました。職員の方から「次回に出ます」と言われたことがありましたが、結局出ませんでした。理由を担当者に聞くと、「星先生が出さない」と言われたので、と。
記者会見で質問すると、星座長が、
「世間が興味があるのは甲状腺の結果だけだから、その他の検査結果は出さなくていい」
と指示したとのことでした。ところが、その数日後の環境省の検討会では、
「世間の興味が甲状腺にばかり向いてしまっている。他の健康調査もやっているので、それらも問題として議論していただきたい」
と発言していました。
広瀬 自分がデータを出さないと決めておきながら、一方で、逆のことを言っている。あの男は、政治的で、信用ならない。
「県民健康調査検討委員会」は、副座長も「福島県民の被曝量はきわめて小さい」というような、実測値の根拠のないことを言うし、実に怪しげな集団だ。
マコ 福島第一原発の事故現場で働いてきた作業員の被曝線量もおかしいのです。作業中の線量は、電離放射線障害防止規則に基づいて測定されています。
その一方で、普通に生活しているときの内部被曝線量は、2011年3月11日~7月11日までの4ヵ月間の行動記録から計算されています。
でも、これを合算していない! 私は、「生活時の被曝線量と作業時の被曝線量を合算すれば、線量限度を超えるのに、どうして合算しないのか」
と毎回質問してきました。
そうしたら、その3日後に、星座長が環境省の検討会で、
「作業員の方々の被曝線量も、県民として仕事中のものと、生活圏のものと、一括して評価してくれる部署をぜひつくってほしい」
と言いました。
広瀬 自分が「合算しないように」しておいて、環境省では逆を言う。のちのち追及されないように、アリバイをつくっているわけだ。けしからん男だ。
福島の検討会では「安全安心」を強調して、被曝の影響がないかのように宣伝する。こういう人間が検討委員会を取り仕切っているので、このままでは本当に心配です。
次回は、「半径2メートルに公安が立っている『異常な日常』」について、マコさんのおそろしい話を聞きましょう。
(つづく)
半径2メートルに
公安が立っている「異常な日常」
――おしどりマコちゃん×広瀬隆対談【パート3】
報道関係者は
なぜ、自死したのか?
広瀬 今年の11月1日に、おしどりマコちゃん・ケンちゃんの司会で「STOP伊方原発再稼働! 11・1全国集会in松山―福島をくり返さない―」があり、私も行ってきました。
愛媛県知事の中村時広が伊方3号機の再稼働に同意した直後の集会で、全国から4000名が参加し、「再稼働を許さない」と訴える人たちの熱のこもった集会でしたね。
そのときのステージで、マコさんが「原発事故が起こってから、知り合いの人が6人亡くなった」と言っていたことが気になりました。
くわしい話を聞かせてください。
マコ 病死が2人、自死が4人です。報道関係が4人で、研究者が2人です(今は、病死が3人、自死が4人です。報道関係4人で研究者が3人。『見捨てられた初期被曝』を岩波書店から出版されたstudy2007さんも、2015年11月13日にお亡くなりになりました)。
広瀬 報道関係というのは『報道ステーション』のディレクターの方ですか?
マコ そう、お一人は去年亡くなった『報道ステーション』のディレクターです。
あの方には、亡くなる前日にも会っていました。プライベートでも仲がよかったので、なぜ自死したんだろうと疑問に思っていました。いろいろ調べて、最終的にはご遺族にもお会いできました。遺書や保険の話も教えてもらって、相当長く自死の計画を立てていたことがわかりました。
広瀬 自死の計画というのは?
マコ 彼とのメールのやり取りを振り返ってみると、2012年頃は、
「被曝の取材は何十年も続けなくてはならない。被災地の人との信頼関係が重要だから、お互いに連携してやっていこう」
という感じでいました。
それが2013年末になると、「次の3月11日の『報道ステーション』がラストチャンスだから全力でやる」という言い方に変わったのです。
私は「別にラストじゃないでしょ。5年後も10年後もずっとやりましょう」とメールしたのですが、その頃から決めていた、ということが、いろいろ調べて後でわかりました。
彼の場合、局からの圧力があったことは事実だし、そのほか冤罪事件も追いかけていて、自死する原因は1つではなく、いろいろなことが重なっていたと思いますが……。
広瀬 原発に関して調べていると、いろいろな圧力がかかってきます。それが負担だったのでしょうね。
研究者への
大学からのすさまじい圧力
マコ 「ラストチャンスだから」と言ってつくった彼のニュースは、環境省から名指しで異議を唱えられました。でも、彼はその直後に「平気だよ」と言っていました。一般的に、メディアの方は比較的バッシングに慣れていると思うのですが、大学の研究者の方は違います。
ネットで研究内容がバッシングされて、匿名の電話が大学にかかることもあります。学内での圧力は、相当なものですね。
広瀬 研究費がゼロになったり、研究が黙殺されたり、存在を無視されたりと、いろいろあります。一番卑劣なのは、人格否定の噂を広めるやり方です。
マコ 広瀬さんが先ほどおっしゃった松山の集会の2日前に、琉球大学の研究者、野原千代さんが病死しました。千代さんは、福島原発事故による被曝とヤマトシジミ(蝶)の関係について命がけで研究していました。この研究はすばらしく、山本太郎議員が国会での質問にも使っていました。
広瀬 私も読みました。琉球大学でも、彼女は圧力を受けていたのですか? 沖縄ですよ。
マコ 初めて彼女に会いにいったとき、論文の解説はするけれど、いろいろあって取材は受けられないから、私(マコ)が独自に論文を理解して記事にしたことにしてほしい、と言われました。
亡くなった方々とのメールのやり取りを振り返って思うのですけれど、自死すると決めている人、余命が数ヵ月と知っている人が、本当に命がけで原発事故の被曝の問題を報道したり研究したりしていたんだなと、改めて思いました。
広瀬 短い命と知っての活動ですか。言葉もない。つらい話ですね。
マコ 野原千代さんの最後のフェイスブック投稿は、岡山大学の津田敏秀先生の会見のことでした。
広瀬 ダイヤモンド書籍オンライン連載第39回で紹介しましたが、岡山大学の津田敏秀先生が、2015年10月8日に東京都内にある日本外国特派員協会で記者会見して、
「1986年に起きたチェルノブイリ原発事故のあとに甲状腺がんの発症が多発したケースが、福島に重なる事態は避けがたい」
と警告したことですか?
マコ そうです。「津田先生は、本当に率直、真っ正直な方です」と、フェイスブックに書いていました。フリーランスの記者で、東電の記者会見に通っていて亡くなった友人は、昨年12月31日に大阪のラジオで私たちが原発事故のことを話したことを、ツイッターで最後につぶやいてくれました。
みなさん最期まで、原発事故のことを考えて亡くなられたんだなと思います。
半径2メートルに
公安が立っている「異常な日常」
広瀬 亡くなった人たちに共通していたのは、バッシングされたことですね。
最近では、右翼からたたかれるケースも増えているようですが。
マコ 一昨年くらいから、直接的な圧力がきたという感じがします。
今年6月には、知り合いや公安OBの人から、「逮捕されるから気をつけろ」と言われました。公安や警察が、
「今日、おしどりはどこにいますか」
「おしどりと、最近いつ会いましたか」
「おしどりは今日、誰と何をしゃべっていますか」
などと、内偵が入ってくるそうです。
「2週間に14回は異様だから、近々逮捕されるよ。弁護士さんの準備をしておいたほうがいい」
と言われました。
2013年秋には2、3週間、常に公安調査庁にマークされていた時期がありました。
広瀬 公安は顔を見ればわかる。目つきが違うから。
私は以前に、知人の新聞記者から「あなたは、いま尾行されている」と教えてもらったことがありました。そういうときは、店に入るんです。
すると尾行している公安が困って立ち止まる。そこで、いきなり目の前に出て、顔をにらむと逃げていきます。マコさんの場合はどんな感じでしたか。
マコ 公園で取材していたら、1メートルくらいの場所に男の人が立っているんです。
取材相手の人が不思議に思って、「マネージャーさんですか?」と聞かれたので、「たぶん、追っかけです」と答えたけれど、実は尾行だったのね。
北茨城市役所に福島のママたちと一緒に取材に行ったときは、2メートルくらいの距離にずっと立っている男性がいました。
「市役所の人ですか?」
「このあたりの人ですか?」
と聞いても、終始無言でした。帰りに福島のママの車に乗せてもらったら、いきなり車のナンバーと顔写真を撮るのです。明らかに「威嚇」です。
広瀬 マコちゃんや私たちはいいけど、一緒にいる人はイヤだよね。その威嚇で、しゃべらせないようにするんだ。
私が浜岡で講演したときは、駐車場に止まっている車のナンバーを、中部電力が全部記録していました。
講演会の参加者にとっては、それが町内で、ものすごい圧力になります。
それから私の経験でいうと、福井と青森は気をつけたほうがいい。時々、殺気を感じます。
敦賀は本当にこわくて、電車の中で取り囲まれたことがありました。講演会が終わって夜遅く一人で列車移動していたら、ジリジリと取り囲まれたから1つ前の駅で飛び降りた。とにかく福井と青森は気をつけたほうがいい。考えると、両方とも核燃料サイクルに関係しています。プルトニウムに、ね。
マコ 東京電力にも、私たちについて公安調査庁から内偵がきたそうです。私たちが何のために取材しているか、どこかの政党がついているのか、どこからかお金がついているのか、と調べていた。東電が公安調査庁に返事したのは、
「おしどりは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属しています」
ということだけだった、そうです。
でも、実際それしかないのよ! 税金のムダ遣い!
広瀬 そうですね。彼らアホは、一体何を考えているんだろう。
公安の予算は大きいから、失業対策だと、私は思ってきましたがね。ただし、いまは公安の裏で、電力会社が、つまり電事連が糸を引いていることは間違いない。
次回は、「まったく報じられない『排気筒問題』と2号機『大惨事』の危険性」について議論しましょう。
(つづく)
【第43回】 2015年12月12日 広瀬 隆 [ノンフィクション作家]
まったく報じられない
「排気筒問題」と
2号機「大惨事」の危険性
――おしどりマコちゃん×広瀬隆対談【パート4】
排気筒が倒壊すると、
どんな惨事になる?
広瀬 原発事故のあと、福島現地の問題を一番くわしく、しかも継続的に取材しているのはおしどりマコちゃんだと思います。そこで福島第一原発の事故現場の現状について聞きたいのですが、いま私が気になっているのは排気筒が壊れないかどうかです。その危険性を読者に説明してください。
マコ 「排気筒」とは、原子炉の圧力が高くなったときなどに、気体をフィルターを通してベントするための煙突です。
つまり、原発で、原子炉圧力容器や格納容器の圧力が異常に上昇した場合に、破壊しないよう、内部の気体を排出して、圧力を降下させる装置です。炉内の換気のときにも使います。
1号機と2号機の共用の排気筒の高さは120メートル(左下写真)ですが、高さ約66メートル付近の接合部で、破断が5ヵ所、変形が3ヵ所も見つかっています。

東電は「切れ目があっても、震度6強の地震までは倒れない」と言っていますが、東電に「その耐震評価を計算したのは施工当時の数字をそのまま使ってですよね」と確認したら、なんと「そうです」と言っていました! 30年の経年劣化はまったく考えられていません。しかも東日本大震災の大地震の揺れを受けたあとなのに、ですよ。

広瀬 東海村にある日本原子力研究所・東海研究所の原子炉JRR-2は、東日本大震災が起こったときに解体中でしたが、2011年3月23日の余震で40メートルある原子炉排気筒の先端15メートルがポッキリと折れましたよ。これが、そのときの写真(下)です。

ところが、福島第一原発では、それを修理しようにも、排気筒の下は線量が高い。毎時25シーベルトもの地点があります。7シーベルト浴びると人は死ぬと言われていますから、短時間近づくこともできません。
マコ そう、それが2013年12月に毎時25シーベルトだった地点が、今年10月の測定で毎時2シーベルトになった、と発表されました。だから補修計画を立てられるかもしれないというのですが、放射能がこんな短期間に、こんなに減衰するわけがありません! 東京電力は「測り方の違いのせい」と言いますが、何か高線量のものがどこかにいった可能性もあるし。「測り方が違うから」だけで説明しようとするなんて、とても荒い対応だと思います!
広瀬 ない。ありえない。なぜそういうウソをつくのだろう。だから東電は信用できないんだ。
マコ 1号機と排気筒をつなぐSGTS(Stand-by Gas Treatment System:非常用ガス処理系)配管に、毎時25シーベルトと毎時15シーベルトの部分があると、2013年12月に発表されたのです。
広瀬 もしそこが壊れたら、敷地全体に誰も入れなくなって、復旧作業ができなくなる。大変なことになります。
マコ 排気筒の亀裂は2013年9月にわかって、原子力規制庁は「倒壊した場合、環境にどのような影響を与えるか示せ」と東電に指示していますが、現時点でも回答されていません。ですが、東京電力社員は「この排気筒は東京電力としてもラスボスの一つと考えています」と言っていました。わざと環境影響評価を出していないとしか考えられません。
広瀬 原子力規制庁の官僚たちも、東電とグルになって放置しているわけだ。
もし、排気筒が倒壊すれば、排気筒の下部に蓄積された放射性物質がどっと舞い上がります。原発作業者は作業を投げ出して逃げるしかない。
マコ 原発作業員の人たちが一番こわがっているのは、倒壊して2号機の建屋が破損することです。じつは、2号機は爆発していないので、建屋内に大量の放射性物質のダストが溜まっています。2号機の建屋が少しでも破損すると、近隣に大量の放射性物質のプルームが流れます。
メルトダウンが最も進んだのは
2号機だった!
広瀬 2号機の内部の実態については、誰にもわかっていないし。
マコ ですから、いま、2号機に近づくために周辺を片づけ始めています。
実態は全然わかっていないのですが、2号機は一番大規模なメルトダウンが進んだと考えられています。
広瀬 そこを読者にわかりやすく解説してください。
マコ 2号機は爆発こそしていませんが、環境中に最も大量の放射性物質を出したと見られています。去年8月、「未確認・未解明事項の調査・検討結果のご報告~第2回進捗報告~」から「事故時に観測された中性子と燃料溶融との関連について」という資料が出てきました。 その解析によると、まず地震と津波で冷却装置が失われ、1、2、3号機ともに水位が低下して、水から顔を出した燃料棒が過熱状態になりました。それで慌てて消防車で水を入れようとしました。

でも、燃料棒が過熱状態になっていたので、水を入れ続けると、水蒸気が発生して内部の圧力が高くなってしまい、消防車のポンプ能力では注水できなくなりました。そこで、水がすべて蒸発し、内部の圧力が下がって、消防車のポンプで水が入れられるようになるまで待ちました。図の(5)から(1)に戻り、また同じことを繰り返します。爆発があった1号機と3号機では、これを1回行いました。なぜなら、爆発したので、水蒸気の圧力が逃げるルートができたからではと言われています。ところが一方、2号機は、これを3回繰り返しました。
この経過の何が問題かというと、過熱した燃料棒に水をかけたので、燃料棒を包んでいる被覆管のジルコニウムが反応し、「水―ジルコニウム反応」が起こりました。そのときに大量のエネルギーが放出され、燃料の温度が急激に上昇し、燃料が熔融して、2号機で大規模なメルトダウンが進行したと考えられています。
広瀬 ということは、排気筒が倒壊して、2号機を少しでも傷つけたら大変な事態になります。
「中性子が出てきたタイミング」と
「2号機メルトダウンのタイミング」が同じ!?
マコ それから2011年3月14~15日の福島第一原発正門の中性子線のデータがあります。 これを見ると、「中性子が出てきたタイミング」と「2号機のメルトダウンの進行したタイミング」が同じなのです。

広瀬 そう、最初は2号機が最大の危機だったはずです。この数字は、東電が測ったデータ?
マコ はい、福島第一原発正門で測定していたのです。正門にしか中性子線のモニターがなかったのです。原子炉建屋内にも中性子線の測定器があったのですが、燃料棒が溶け落ちたときに全部ダメになったからです。
広瀬 その中性子線のモニタリングポストは、いまからでも、設置すればいいのに、なぜ設置しないんだろう。私は「再臨界をあれこれ憶測する前に、中性子線を測れ!」と叫んでいたんです。
マコ 研究者に、原発作業員の人で5円玉を持っている人を探してほしいと頼まれたことがあります。5円玉は銅と亜鉛でできているので、それで中性子線の痕跡がわかるそうです。
結局、シビアアクシデント(重大事故)のとき、バッテリーを近くのホームセンターに買い出しに行ったりするために現金が必要で、お財布を提出していたために、5円玉が1個も残っていなかったのです。
広瀬 同位体を調べてわかるのかな。知らなかった。
マコ わかると聞きました。それから中性子線も測れるAPD(=ポケット線量計)とかガラスバッジをつけた作業員はいなかったのかと、日立や東芝の人たちにも聞きましたが、見つかっていません。
それから、防衛省の自衛隊員が上空から1、2、3号機の原子炉の温度を測ったりしていました。
そのときのメンバーがどれくらい被曝したかというデータがこれです。

広瀬 上空のかなり高いところでも、中性子線が出ていることになっていますね。
マコ 中性子線が青ですが、人によってかなり数値が大きい。
東大の専門家に見てもらいましたが、よくわからないということでした。「3000フィート(900メートル)程度で宇宙線由来の中性子被曝はまず考えられない。なので出所は直下か。だとすれば、地上のモニタが反応しそうなものだが…」とのことでした。この資料では、日時の表記がないため、原発との比較ができません。なので、ガラスバッジのエラーか、実際の測定値か、評価できないのです。
広瀬 中性子線は、電気的に中性だから、途中にある物質の抵抗を受けないので、1キロメートルぐらい簡単に飛びますよ。1999年に起こった東海村の臨界事故では、2キロメートル先まで中性子線が到達していたんですよ。
2011年5月11日に、福島大学が上空の放射線量の調査結果を公表しています。大学上空0.9~2.6キロメートルで高い放射線量が観測され、2011年5月時点でも原発から大量の放射性物質の漏洩が続いていることが確認されていますが、そのデータはベータ線と、ガンマ線でした。ガンマ線は2万メートル以上の高空でも測定されています。
余計なことを言ってすみません。話を戻しますと、先ほどのグラフでは、上空のかなり高いところでも、中性子線が出ていると判断して、「中性子が出てきたタイミング」と「2号機のメルトダウンの進行したタイミング」が同じと見ると、2号機の危険性はかなり大きいから、排気筒の倒壊がますます心配ですね。
なぜ、子どもに
放射能の掃除をさせるのか
広瀬 話は変わりますが、今年の10月10日に国道6号線を子どもたちに掃除させたでしょう。子どもたちを危険な被曝地帯に連れてゆくなんて、トンデモナイことですね。
マコ そうです。清掃活動は、特定非営利活動法人ハッピーロードネット(福島県広野町)などが企画して、福島第一原発がある双葉、大熊の両町を除く8市町の国道6号線、計約50キロで、中高生約200人を含む約1400人が参加しました。
一番線量の高い福島第一原発の近くは、大人がやるということでしたが、そもそも国道6号線は開通できないくらい線量が高かったところです。
広瀬 国道6号線が現在でもハッピーロードとは、よく言うね。空間線量より怖いのは、自動車が運んでいる放射性物質が飛びかっていることですよ。そんなところを、なぜ子どもたちに掃除させるのか。まったくもって許しがたい。
マコ 企画したNPO法人に様々な要望がよせられたそうです。それについて共同通信や産経新聞などは『「殺人行為」「狂気の沙汰」など誹謗中傷の電話やFAX、メールが多数寄せられ、子どもの被ばくを心配する人たちの過剰な反応』という記事を出しています。
しかし「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト」などが6号線の線量の測定をし、近隣にホットスポットがあったり、土埃が舞い上がっている状況を確認し、神戸国際キリスト教会など70団体で、この6号線のボランティアを募っての清掃を撤回してほしいと要望書を出していました。それらも「誹謗中傷などの過剰な反応」にするのはおかしいと思います。
広瀬 過剰な反応だって? おかしいのは掃除をさせるほうだろう。
なぜ、粉塵などに付着した放射性物質のある道路を子どもたちに掃除させるのか!
おしどりマコちゃん・ケンちゃん、これからも、福島県内のことを取材して、現状を私たちに教えてください。なにしろ、新聞にニュースが出ないので、みんな忘れさせられているのですから。お願いします。
次回は、「SEALDs躍進のかげに、卓越した「後輩育成システム」あり!?」について、お話をうかがいましょう。
(つづく)
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オスプレイが東京の上空をこんなに何回も飛んでいたこと,知らなかった。
しかも全て「目視の情報」というところが…なんというか…><
東京都八王子市 オスプレイの飛来情報について
オスプレイの横田基地への飛来について(平成27年6月)
情報提供内容(6月6日)
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
6月6日 午後1時07分 オスプレイ3機 横田飛行場を離陸
午後1時33分 オスプレイ3機 横田飛行場に着陸
(※ 6月4日に横田基地へ着陸したオスプレイです。)
【速報】八王子市上空でオスプレイ三機が飛行してた! pic.twitter.com/8XyLsavczF
— 撮り鉄のカピバラ@鉄減 (@wanda9900) 2015, 6月 6
情報提供内容(6月8日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
6月8日 午前10時05分 オスプレイ3機 横田飛行場を離陸
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
本日(6/8)午前中に、3機のオスプレイが横田飛行場を離陸し、その後岩国飛行場に着陸するとの情報がありましたのでお知らせします。(なお、内容の変更の可能性もあります。)
【防衛局職員による目視の情報】
6月8日 午前11時54分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
午前11時57分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
午前11時59分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
(※ 6月8日午前中に、横田基地から離陸したオスプレイです。)
オスプレイの横田基地への飛来について(平成27年8月)
情報提供内容(8月23日)
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(8月23日)、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
【防衛局職員による目視の情報】
8月23日 午前7時53分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
午前8時04分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
8月23日 午前8時20分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
午前8時22分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
8月23日 午後3時12分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
午後3時22分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
そういえば八王子の石川パーキングの上空にオスプレイが飛んでた。たぶん横田基地に向かってたんだろうな。沖縄に配備されるときは大騒ぎだったけど、あっと言う間に東京上空も飛ぶようになったなと思うと、なんだかね⤵︎ pic.twitter.com/UzquLgRrGQ
— 游tachikawa (@IrisDrops21) 2015, 8月 23
情報提供内容(8月25日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(8月25日)、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
情報提供内容(8月31日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(8月31日)、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
【防衛局職員による目視の情報】
8月31日 午前10時27分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
オスプレイの横田基地への飛来について(平成27年9月)
情報提供内容(9月1日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(9月1日)、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
【防衛局職員による目視の情報】
9月1日 午後1時42分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
9月1日 午後2時17分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
9月1日 午後2時37分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸し、午後3時02分に厚木飛行場に着陸
情報提供内容(9月2日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(9月2日)、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
【防衛局職員による目視の情報】
9月2日 午後0時08分 オスプレイ2機 横田飛行場に着陸
9月2日 午後0時20分 オスプレイ2機 横田飛行場を離陸し、午後2時27分に岩国飛行場に着陸
情報提供内容(9月14日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが、本日(9月14日)、三沢飛行場を離陸し、横田飛行場に飛来する可能性がありますので、お知らせします。なお、本計画は天候等により変更の可能性があります。
【防衛局職員による目視の情報】
9月14日 午後1時1分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
9月14日 午後1時5分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが本日(9月14日)、岩国飛行場を離陸し、横田飛行場に飛来するとの情報がありましたのでお知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月14日 午後3時57分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
情報提供内容(9月15日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月15日 午後4時55分 オスプレイ2機 横田飛行場に離陸
【防衛局職員による目視の情報】
9月15日 午後5時09分 オスプレイ2機 東富士演習場上空に確認
9月15日 午後5時55分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
【防衛局職員による目視の情報】
9月15日 午後8時30分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
八王子にてオスプレイ pic.twitter.com/I9PwIlvuqo
— ふるかわ_PJ (@Surface_to_Air_) 2015, 9月 15
情報提供内容(9月16日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月16日 午後4時51分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月16日 午後7時11分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
情報提供内容(9月18日)
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月18日 午前10時08分 オスプレイ1機 横田飛行場に離陸
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
オスプレイが本日(9月18日)午前、横田飛行場を離陸し、正午頃、岩国飛行場に飛来するとの情報がありましたのでお知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月18日 午前10時27分 オスプレイ1機 横田飛行場に離陸
9月18日 午前10時32分 オスプレイ1機 横田飛行場に離陸
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月18日 午前10時54分 オスプレイ1機 横田飛行場に着陸
情報提供内容(9月18日)
横田防衛事務所から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月15日 午後12時02分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
9月15日 午後12時26分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
情報提供内容(9月21日)
北関東防衛局から、次のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
【防衛局職員による目視の情報】
9月21日 午前10時00分 オスプレイ1機 横田飛行場を離陸
9月21日 午前11時48分 オスプレイ1機 岩国飛行場に着陸
オスプレイも登場…恒例の横田基地日米友好祭、機内見学に長蛇の列
2015年9月23日(水) 08時00分 response.jp
オスプレイの周囲は昼過ぎになると大混雑。
在日アメリカ空軍・横田基地(東京都福生市)は19日と20日、「横田基地日米友好祭(フレンドシップフェスティバル)」を開催した。今年も1日あたり10万人を超える来場者が訪れ、「MV-22オスプレイ」などの機内見学を楽しんだ。
様々な航空機が展示され、一部は機内へ立ち入っての見学もできるようになっていたが、一番人気はMV-22オスプレイ。一時は機内見学が約2時間待ちとなり、部隊章などのグッズも飛ぶように売れていた。
通好みとされたのは、退役が近いとされる電子戦機「EA-6プラウラー」と、横田では昨年初めて機内が公開された早期警戒管制機(AWACS機)の「E-3セントリー」だった。前者は操縦席が、後者はコンソールの並ぶ機内が公開されている。
《石田真一》
横田基地日米友好祭
MV-22B オスプレイ
実物は思っていたより大きくて、驚きました! pic.twitter.com/twjZu9sDIK
— おやしお海軍工廠 (@Oyashio_teitoku) 2015, 9月 20
昨日の写真
2015/9/19 横田基地友好祭 part3
オスプレイ pic.twitter.com/0iabxHEfYC
— masafumi (@hamamatsu303sq) 2015, 9月 20
米軍横田基地の友好祭に行ってきました とんでもなく日焼けしてしまい家人にあきれられています オスプレイの中で写真を撮りましたが、天井といい側壁といい、配線や配管がすべて露出 軍用機とはいえ、これでいいの?と思うくらいのむき出し状態 pic.twitter.com/ngLUdQiLJf
— Cafe_Forex(テムズ川の流れ) (@UponTheThames) 2015, 9月 20
オスプレイ事故
神奈川県のオスプレイ情報はこちら↓
神奈川県
オスプレイの飛来関連情報
米海兵隊のMV-22 オスプレイの飛来に関して、防衛省南関東防衛局から提供された情報をお知らせします。

「日本は戦後処理がまだきちんと終わっていない」10/08 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』 矢部宏治・孫崎享対談(文字起こし)より一部抜粋
矢部:
米軍の基地を写したものなんですけど、
丘の上から見ていると、普天間基地から飛び立った飛行機がブンブンブンブン島の上を飛び回っているんです。
陸上、海上関係なく飛び回っているんですけれども、そして低空飛行をしているんですけど、
唯一低空飛行をしないところがあるわけです。
知っていますか?
孫崎:知らない。
矢部:米軍の住宅の上は飛ばないんです。
孫崎:ひどいねーーー。
ー略ー
矢部:
一言で言うと「日本は戦後処理がまだきちんと終わっていない」ということになるんですけど。
今日ひとつどうしてもしたい話がありまして、今出た「空域」という話がありますね。
首都圏の上空を米軍が支配しております。これをいま、どれくらいの人が知っているんでしょう?
要するにこの空域の下に、横須賀、厚木、座間、横田っていう、巨大な米軍基地があるわけです。
その基地の中は完全な治外法権になっているので、
要するに勝手に空域を通って飛んできて基地に着陸して、もう勝手に出られるわけです。
要するに「日本に国境はない」と。
FNNLocal 2015/08/27
福島・川俣町山木屋地区で、3日間中断されていた除染作業が、27日から再開された。

除染作業が再開されたのは、川俣町山木屋地区。
午前8時ごろから、およそ2,300人の作業員が、竹やぶの刈り取りや、フレコンバッグを移動するなどの作業を行った。

山木屋地区では、大阪府の死体遺棄事件で逮捕された男が、除染作業員として働いていたことを受け、8月24日から、3日間にわたって作業が中止されていた。

川俣町山木屋地区では、8月31日から、避難指示解除に向けた準備宿泊が予定されていて、環境省では、スケジュール通り、実施するとしている。

福島民友より

(2014年10月1日現在)

政府は8月8日午前0時、東京電力福島第1原発事故に伴い計画的避難区域に指定されていた川俣町山木屋地区を「居住制限」「避難指示解除準備」の2区域に再編した。これで県内11市町村の避難区域の再編が完了した。
(2013年8月8日現在)
環境省 除染情報サイトより
川俣町 山木屋地区

平成27年7月31日時点
2015.8.23 07:44 産経新聞
【高槻少女殺害】除染作業は真面目 山田容疑者、自宅周辺では「見たことない」
【中1男女殺害遺棄】
大阪府高槻市で中1女子生徒(13)が殺害、遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)は、福島県内で東京電力福島第1原発事故の放射性物質の除染作業に従事し、勤務態度は真面目だったとされる。一方、大阪府寝屋川市の自宅マンションの住民は「見たことがない」と口をそろえ、過去には中学生を車に連れ込む事件も起こしていた。
山田容疑者は昨年11月から除染作業に当たっており、お盆の休暇中に帰省した大阪で事件を起こしたとみられる。
除染作業員として利用していたとされる福島県二本松市の宿舎では22日、入り口付近にロープが張られ「取材お断りしています」の注意書きが掛けられていた。除染作業員らは、顔をタオルで隠すなどしながら無言で足早に宿舎へ入った。
寝屋川市のマンションでは、親族の高齢夫婦と暮らしていたとみられる。マンションには山田容疑者のことを知らない人が多い。サービス業の女性(64)は1~2年前、マンションのお茶会で夫婦と知り合い、一緒にバーベキューを楽しんだこともあるが「山田容疑者の話は聞いたことがない」と驚いていた。
山田容疑者は寝屋川市の路上で平成14年3月、男子中学生に「駅に行く道を教えてくれ」と話し掛けて車に乗せ、現金や携帯電話を奪ったとして、強盗や逮捕監禁などの疑いで逮捕された。
女子殺害あす再逮捕…黙秘の山田容疑者 大阪府警、立件可能判断
2015.9.11 産経新聞
平田奈津美さんの遺体が発見された駐車場。大阪府警は、平田さん殺害容疑で山田浩二容疑者を逮捕する方針だ=8月20日午後6時7分、大阪府高槻市(本社ヘリから)
大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美(なつみ)さん(13)が殺害、遺棄され、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)も遺体で見つかった事件で、平田さんの死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)が平田さんを殺害した疑いが強まったとして、大阪府警高槻署捜査本部が勾留期限の12日に殺人容疑で再逮捕する方針を固めたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
山田容疑者は逮捕当初、平田さんの死体遺棄容疑を否認し「女の子を車に乗せた。同乗者が女の子を殴るなどし、知らないうちに死んでいた」などと供述。その後は一転して黙秘していた。捜査本部は、山田容疑者が事件当日、平田さんの遺体に巻かれていた粘着テープとほぼ同一のテープを購入していたことなどから、殺人容疑での立件が可能と判断した。
捜査関係者によると、山田容疑者は8月13日、平田さんを何らかの方法で窒息させて殺害した疑いが持たれている。
平田さんと星野さんは、同日早朝に京阪寝屋川市駅周辺で連れ去られたとみられ、同日午後11時35分ごろ、同府高槻市の物流会社駐車場で平田さんの遺体が見つかった。死亡推定時刻は同日午後7時ごろで、首には圧迫されたような痕があり、粘着テープが口や鼻をふさぐように巻かれていた。遺体左側には約30カ所の切り傷があった。
捜査関係者によると、山田容疑者の車から微量の血液反応を確認。一方、車内から2人の指紋などは検出されず、車内以外で暴行などを受けた可能性もある。
捜査本部は8月21日午前、山田容疑者が同府柏原市の竹林に立ち入ったことを確認後、竹林内で星野さんの遺体を発見。同日夜、山田容疑者を平田さんの死体遺棄容疑で逮捕した。
アメリカ軍の補給基地で爆発 相模原
2015年8月24日 2時19分
24日未明、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」から爆発音がしたという通報が付近の住民から警察にありました。消防などによりますと基地の敷地内にある倉庫1棟で火災が発生したということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
24日午前0時45分ごろ、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」から爆発音がしたという通報が、付近の住民から警察にありました。
また相模原消防署によりますと、24日午前0時45分、基地の職員から「爆発があって火災が発生したもようだ」という通報が入りました。
周辺の住民からは「爆発が数回起きた」という通報も消防など寄せられているということです。

ヘリコプター記者:
倉庫のような屋根の一部から白い煙のようなものが上がっているのを確認できます。
火災が起きたのは「相模総合補給廠」の敷地内にある倉庫1棟で、「相模総合補給廠」を管理する在日アメリカ陸軍の関係者は消防に対して、「火災が起きた倉庫ではボンベと酸化物を保管していてそれに引火したようだ」と説明したということです。
警察などによりますとこれまでにけが人の情報は入っていないということです。
また相模原市では、周辺の施設に燃え広がったり被害が及んだりする可能性は低いとして近隣の住民などに対して避難の呼びかけは行っていないということです。
消防車10台以上が出て消火活動にあたるとともに、警察や消防で詳しい状況を調べています。

相模原のホームページによりますと、米軍の関連施設である「相模総合補給廠」は、相模原市中央区の矢部新田と上矢部それに小山にまたがる米軍基地で196ヘクタールあまりの敷地に、物資の保管倉庫や修理工場などの施設があるということです。
基地の周辺には住宅地が立ち並んでいるほか、南側にはJR横浜線の相模原駅や矢部駅があり、西側には保育園東側には大学や高校が隣接しています。
寝ようとしていたら爆発音
アメリカ軍基地から300メートルほどの距離にあるマンションの住民が撮影した映像では、ドンドンドンという連続した爆発音とともにオレンジ色の火花のようなものが上がっているのが確認できます。
撮影した女性は、「寝ようとしていたら爆発音が聞こえ、火花が散っていたのが見えました。『どーん』という音で最初は雷かと思いましたが、その後も立て続けに爆発音が起こり、10分か15分は爆発がずっと続いていたと思います。オレンジ色の火花がかなり高いところに見え、煙は見えませんでしたが火薬っぽいにおいがしました」と話していました。
現場から500メートルほど離れたJR矢部駅前のマンションに住む男性は、爆発音を聞いてベランダからビデオカメラで撮影したということです。男性は「ドーンというすごい爆発音がしたので外を見たら、花火のように何かが次々に爆発していた。火薬の臭いもして本当に怖かった」と話していました。
相模総合補給廠とは
神奈川県相模原市にある「相模総合補給廠」は、物資の保管や軍用車両の修理機能などを持つアメリカ陸軍の基地です。
およそ200ヘクタールの敷地には、倉庫や修理工場などが建ち並び、およそ580人が働いています。
もともとは、旧日本陸軍の基地でしたが、昭和24年にアメリカ軍に接収され、朝鮮戦争やベトナム戦争では、戦闘車両の修理が行われるなどアジア最大の兵たん基地とも言われました。
その後、基地の機能は大幅に縮小され、敷地内には使われていない空き地も目立っています。
基地は、JR横浜線の相模原駅のすぐ隣りにあり、市の中心部の広大な敷地を占めています。
地元の相模原市では、都市計画の大きな妨げになっているとして、長年にわたって基地の返還を求めていて、去年9月には、平成18年に合意した在日アメリカ軍の再編計画に基づき、敷地の一部であるおよそ17ヘクタールの土地が返還されました。
神奈川県内米軍基地一覧表
相模総合補給廠
所在地
相模原市中央区矢部新田、上矢部、小山
接収年月日
1949(昭和24)年12月20日
用途
工場
管理部隊
在日米陸軍基地管理本部
従業員数
562人(平成27年5月末日現在)
土地面積(平成27年3月31日現在・単位 平方メートル)
国有 1,967,284
県有 -
市町村有 100
私有 16
計 1,967,400
現況
旧日本陸軍相模陸軍造兵廠を米軍が接収した。
在日米陸軍基地管理本部の管理下で、物資保管、修理などの兵站業務を担っている。
平成18年5月の在日米軍再編合意により、JR相模原駅前の土地(約15ヘクタール)並びに線路及び道路用地(約2ヘクタール)の一部返還、また、西側野積場の一部(約35ヘクタール)の共同使用が合意された。
(平成26年9月30日一部土地(約17ヘクタール)が返還された。)




川内原発1号機でトラブル 出力上昇延期へ
産経新聞 8月21日(金)11時5分配信
九州電力は21日、11日に再稼働させた川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の復水ポンプ付近でトラブルがあり、21日に予定していた出力上昇を延期すると発表した。25日には原子炉の熱をフル出力する「定格熱出力一定運転」を予定していたが、遅れる見通し。
1号機は現在、通常の75%の出力で運転しており、21日中に95%へ上昇させる予定だった。現在、75%の出力を維持したままトラブルの原因を調べている。
復水ポンプは、蒸気が発電タービンを回した後に蒸気を冷やし水に戻して循環させる装置。
九電によると、ポンプの出口で水質を監視する「電気伝導率」の数値が上昇した。伝導率は冷却水に海水などの塩分が混入した場合に上昇するという。
川内1号機は11日に再稼働した後、14日に発電、送電を開始。出力は16日に50%、19日に75%に達し、トラブルもなく順調に推移していた。
九州電力ホームページ プレスリリース
平成27年8月21日
九州電力株式会社
川内原子力発電所1号機の出力上昇の延期について
(復水ポンプ出口の電気伝導率の上昇)
川内原子力発電所1号機は、本年8月14日に発電を再開し、電気出力75%で調整運転をおこなっていたところ、8月20日14時19分に、パラメータの揺らぎであるレベル1に該当する、放射性物質を含まない2次系の復水ポンプ出口の「電気伝導率高低警報」が発信しました。
関連機器や水質の調査を実施した結果、復水器内に微量の海水が混入しているものと推定されましたが、復水脱塩装置で除去できており、運転継続に支障はありません。
なお、今後の運転に万全を期すため、本日予定していた出力上昇を延期し、電気出力を75%に保持した状態で、入念な点検を実施することとしました。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
当社は、引き続き、安全確保を最優先に、一つひとつの工程を慎重に実施してまいります。
以上
川内原子力発電所概略系統図

用 語 等 の 解 説
○電気伝導率
電気の流れやすさを示すもので、水分中に塩分等の不純物が多いと電気が
流れやすくなり、数値が高くなる。
原子力発電所においては、水質を管理し、海水の漏えい等を早期に感知する
ため、電気伝導率を監視している。
○復水器
タービンを回した後の蒸気を冷やして水に戻すことにより真空状態をつくり、
タービン効率を高めると同時に、この水(復水)を回収して再び蒸気発生器へ
と循環させるための設備。
○復水ポンプ
復水器の下部に溜まった復水を、系統へ送水するためのポンプ。
○復水脱塩装置
復水器で凝縮した水(復水)を、再び蒸気発生器へ送水する際に、復水に
含まれる不純物を樹脂によって除去する機器。
○レベル1
当社が今回の川内原子力発電所の再稼働工程を進めるにあたって、想定され
る事象と対応について、プラントへの影響の程度によって、レベル0からレベ
ル4にケース分けをしていたもののひとつ。
レベル0:通常操作等の際に、発生が予期しえる警報
(運転操作等により発生)
レベル1:警報発信等の事象が発生した機器を監視強化
(パラメータの揺らぎ等により発生)
レベル2:再稼働工程を継続しながら、必要な対応を実施
(機器の不調等により発生)
レベル3:発電を停止(または負荷降下)し、必要な対応を実施【2次系】
レベル4:原子炉を停止し、必要な対応を実施【1次系】
以 上
★「復水器に微量の海水が混入している」っていうのはどういうことなのか?
小出先生に教えていただきました。
小出裕章先生 2015年6月25日
復水器に微量の海水が混入しているとの件は復水器の熱交換用の細管に穴が開いたためです。
どの細管に穴が開いたかを調べ、その細管に水が流れないように栓をして殺すことになります。
結構大変な作業で、数日は必要でしょう。
でも、それが終われば、九州電力は出力アップに向かうでしょう。
また別のトラブルが出るのではないかと思いますが、彼らは何とか再稼働の実績を作ろうとするでしょう。
目が離せません。
小出先生ありがとうございました。
再稼動の実績は作らせたくないです。
とても怖いです。
九州電力川内原発、目が離せません。
九州電力のホームページに点検の結果が出ていました。
27日から出力上昇するようです><
平成27年8月26日 九州電力株式会社
川内原子力発電所 1 号機の状況について《日報》(8月26日10時現在)
・復水器の点検(復旧)を実施
・8月27日 発電機出力上昇(75% ↗ 95%)
川内原子力発電所で煙が上がる
(ちょっとだけ文字起こし)
あの煙はなんですか?
まだうっすらと見えますけれど白い煙になっています。
根元がかなり細い感じなので、勢いよく煙が出ている感じに見えます。
もわ〜っと出ている煙ではないです。
あの煙はなんなの?
さっきまで黒い煙だったんだよ。


煙は建屋の左側から立ち昇っている。
★原子力発電所から煙が上がることがあるのか?
小出裕章先生に教えていただきました。
小出裕章先生 2015年8月25日
川内原発の煙、おそらくタービン建屋からだと思います。
川内原発は加圧水型でタービン建屋に送られるのは2次系の蒸気です。
蒸気量とタービンで使える量のミスマッチの時には蒸気を大気中に放出します。
皆さんが煙と言っているのはおそらく蒸気です。
はじめ黒い煙が出たとのことは何のことだか分かりませんが、その後白い煙になったというのは蒸気です。
小出先生ありがとうございました。
このツイキャスに写っている部分は水蒸気とのことです。
川内原発のモニタリングデータが残っていたので保存しました。
すべての測定所で16日頃、若干放射線量が高くなっていました。
原子力規制委員会 放射線モニタリング情報
薩摩川内市 久見崎の測定結果

薩摩川内市 上野の測定結果

薩摩川内市 寄田の測定結果

薩摩川内市 港の測定結果

薩摩川内市 高江の測定結果

薩摩川内市 監視センターの測定結果

鹿児島市 環境保健センターの測定結果

霧島市 姶良・伊佐地域振興局霧島庁舎の測定結果

南さつま市 南薩地域振興局の測定結果

すべての測定所で16日〜18日は放射線量が上がっているけれど、
その時よりも、25日のほうが線量が高い。
チョビッとずつ漏れてるのか…他に何かがあったのか…
8月25日早朝5時40分過ぎにすべての測定所で高くなっていました。



川内原発
九州電力 川内原子力発電所
鹿児島県薩摩川内市は,九州第二の河川として知られる川内川が東シナ海にそそぎこむところにひらけた町です。ニニギノミコトの神話にまつわる可愛(えの)山稜や新田(にった)神社,20キロメートルもの美しい海岸線など,風光明媚な自然とロマンの息吹きにあふれた,北薩の中心都市です。
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再稼働の川内原発「噴火しても影響ない」
2015年8月15日 12時06分 NHK
今月11日に再稼働し、14日に発電と送電を開始した鹿児島県にある川内原子力発電所1号機は、桜島から50キロ余りの距離にあります。九州電力は、川内原発から半径160キロの範囲にある火山を対象に、過去に起きた噴火などをもとに影響を評価し、桜島など周辺の火山の噴火で15センチの厚さの火山灰が降ったとしても、原子炉などの安全性は保たれるとし、原子力規制委員会も、この評価を妥当としています。
その際の評価で、川内原発のある地域に最も影響があるとされたのは、およそ1万2800年前の「桜島薩摩噴火」で、その際には12.5センチの火山灰が周辺に降ったとされています。
桜島の噴火警報レベルがレベル4に引き上げられたことについて、九州電力は「仮に噴火したとしても、影響はないと考えていて、特別な態勢などは取ってはいない。ただ、注意深くデータ収集などを行っていきたい」と話していて、計画どおり、発電の出力を上げるための作業を進めているということです。また、原子力規制委員会も「噴火しても影響はない」としています。
川内原発の火山対策は
東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に作られた新しい規制基準では、自然災害の影響の評価に“火山”の項目を新たに加えました。
この中で、噴火に伴う火山灰が原発に降り注いだ場合の設備への影響の評価を求めています。九州電力の評価では、火山灰によって川内原発の外部電源が喪失し、原子炉が停止した場合でも、非常用のディーゼル発電機などは火山灰の影響を受けない対策を施しており、原子炉の冷却への影響はないとしています。
具体的には、機器や設備が火山灰を吸い込んで故障しないよう、建物の内部に火山灰が入り込むのを防ぐフィルターを設置したとしています。また、火山灰が大量に降り注いだ場合でも、災害対応にあたる構内の交通に支障が出ないよう、灰を取り除くための特殊な車両を用意し、試験を行って対応できることを確認したとしています。
こうした九州電力の対策について、原子力規制委員会は、新しい規制基準に適合しているとしています。
桜島 噴火警戒レベル4 厳重な警戒を
2015年8月16日 11時40分 NHK
桜島 噴火警戒レベル4 厳重な警戒を
鹿児島県の桜島では、15日から南岳の直下付近を震源とする火山性地震が増加し、山体の膨張を示す地殻変動が続いています。気象庁は桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっているとして、引き続き噴火警戒レベル4の噴火警報を発表し、昭和火口と南岳山頂火口からおおむね3キロの範囲では避難の準備が必要だとして厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、桜島では15日の朝から南岳の直下付近を震源とする火山性地震が多発し、15日は1028回に達したほか、島内で震度2や1の揺れを観測する地震も合わせて4回発生しました。また、島内に設置している傾斜計や伸縮計では、山体が膨張していることを示す急激な地殻変動が観測されました。
火山性地震は16日も午前9時までに44回と、14日までに比べて多い状態が続いているほか、山体の膨張を示す地殻変動も引き続き、観測されています。
気象庁は桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっているとして、引き続き噴火警戒レベル4の噴火警報を発表し、昭和火口や南岳山頂火口から3キロ以内の鹿児島市の有村町や古里町では、避難の準備が必要だとしていて、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に厳重に警戒するよう呼びかけています。
避難した住民たちは
桜島に設置された避難所では、避難した住民たちが不安な一夜を明かしました。
このうち、桜島の南部にある「高齢者福祉センター東桜島」では42人が畳の上で横になり、配られた毛布をかぶって一夜を明かしたということです。
16日朝は7時すぎに鹿児島市から、お握りやパンが配られ、避難してきた人たちは話をしたり、新聞を読んだりしていました。
古里町から避難して来た86歳の男性は、「昨夜は慣れなくて眠れなかった。こんな大掛かりな集団避難は初めてで、行政からの情報に頼るしかないので、適切に提供してほしい」と話していました。
同じく古里町から避難した81歳の女性は、「畳で寝たので背中が痛い。早く帰りたいです」と話していました。
鹿児島市の担当者は「避難してきた人には高齢者が多いので、体調の変化が心配だ。保健師も常駐しているので、注意深く見ていきたい」と話していました。
16日午後にも一時帰宅を検討
鹿児島市によりますと、桜島の避難勧告の対象地域から避難している住民を対象に、16日午後にも一時帰宅を行う方向で調整しているということです。
避難している住民からは、置いてきた貴重品や生活必需品、それに薬などを取りに帰りたいなどという声が上がっているということで、鹿児島市は、一時帰宅の対象者や手順を検討しています。
鹿児島市は気象庁や火山研究者の助言を得ながら、16日午後にもバスなどを使って実施したいとしています。
桜島3地区に避難勧告 警戒レベル4 火山性地震1000回超
2015年8月16日 東京新聞朝刊
噴火警戒レベルが4に引き上げられた桜島。中央が南岳山頂火口、右下は昭和火口=15日午後4時58分、鹿児島市で
鹿児島市は十五日、桜島の噴火警戒レベルが4(避難準備)に引き上げられたのを受け、島の三地区計五十一世帯七十七人に避難勧告を出した。市によると、全員が避難して無事だった。気象庁によると、同日午前七時以降、千回を超える火山性地震を観測しており、市は、居住地域に噴石や火砕流など重大な被害が起きる可能性が高まったと判断した。
十一日に再稼働した九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)は、桜島から約五十キロの位置にあり、九州電力によると異常はない。
鹿児島市は「現段階では全島避難は想定していない」と説明、山腹の噴火や大火砕流の恐れがある場合は全島避難に切り替える方針。
気象庁によると、火山性地震は午前七時ごろから南岳の直下付近で増え始め、午前八時までの一時間には五回だったが、午後一時までの一時間は百八十七回と急増した。最大震度2など島内を震源とする有感地震も相次いだ。山体の膨張を示す地殻変動は一段と大きくなっている。
気象庁は、噴石落下で六人が負傷した一九八六年と同程度の噴火の可能性があるとみている。政府は関係省庁による会議で、安全確保に万全を期すことを確認した。
避難勧告の対象は、桜島の有村町の全域、古里町と黒神町の一部。市は島内の温泉センターなど三カ所を避難所として開設し、住民らがバスなどで移動した。親類宅などに身を寄せている人もいる。
市役所を訪れた京都大防災研究所の井口正人教授は、記者団に「八〇年代以降の南岳の爆発を含め、今までにない火山活動。規模の大きな噴火が今すぐ起きてもおかしくない、差し迫った状況だ」と説明。市はこれらの意見を踏まえ、当初の避難準備情報から避難勧告に切り替えた。
勧告対象の地区以外でも、高齢者施設の入居者らが自主的に避難した。
桜島では一部展望所が閉鎖され、島の周遊バスが運行を取りやめた。
放医研いわき出先機関、8月にも開設 放射線防護研究へ
2015年7月9日 福島民友ニュース
放射線と健康に関する研究開発を行っている放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)がいわき市に設置を検討していた出先機関を8月にも開設することが8日、分かった。職員数人が駐在する出張所となる見通しで、海水などの放射性物質や放射線防護に関する現地調査、研究などの拠点と位置付けるとみられる。
放医研は被ばく医療、放射線防護などで国内トップの研究成果を有する研究機関。東京電力福島第1原発事故以降、いわき市では放射性物質の海への影響などについて研究を続けており、同出張所を拠点として、今後は双葉郡内での調査・研究を含めた活動を進める見通しだ。同市では、市民有志で組織する「放医研をいわき市に誘致する会」(会長・小野栄重いわき商工会議所会頭)が中心となり、放医研の出先機関の誘致に向けた署名活動などを行ってきた。
【鹿児島県民の死を占う政府交渉】川内原発避難計画に関する政府交渉
2015年6月29日 UPLAN
川内原発の原子力防災及び避難計画について
よく出てくる言葉
PAZ 5km圏内
UPZ 5km〜30km圏内

満田:
「5km〜30km圏内の住民に対して安定ヨウ素剤は配布されない」ということになっています。
★1.UPZの住民はどこで安定ヨウ素剤を配布され服用するのか?
いちき串木野市を例にご教授いただきたい。

内閣府原子力防災 喜多 充::
UPZの避難のこと、これはいちき串木野市を例にということでございますが、
えー、これにつきましては、平成25年の訓練では、いちき串木野市の市民の方については日置市、日置市にあります日置市の中央公民館に対しまして●保健所から安定ヨウ素剤を移動、移動といいますか移送して、えー、配布している、ということでございます。
満田:日置市一箇所ですか?
喜多:
日置市中央公民館の方へ避難されるということで、そちらの方で配布したということは訓練の実績としてございます。
満田:それは訓練の実績なんでしょうが、いちき串木野市の避難場所って一箇所じゃないですよね。
いまど
ういうことになっているのか?
喜多:(パンフレットをペラペラめくって探している)
男性:探さなくていいです。
南九州市、枕崎 ●市、南の方が多いんです、南の端です
満田:
じゃ、先に行きます。
★2。UPZの住民は高い線量が確認されてからの避難となっている。
ちなみにOILが500マイクロシーベルト/hで、OIL2が20マイクロシーベルト/hという風になっています。
この高い線量の中配布場所、避難所に出かけていくことで放射性ヨウ素を吸い込んでしまう可能性が高い。
これを考えれば、事前配布・住民説明会等々の必要な措置を実施すべきではないか

原子力規制庁原子力災害対策・核物質防護課 山本要:
私の方からですね、2の前半部分、事前配布が必要じゃないか、という部分についてお答えさせていただきたいと思います。
まず、このご質問の中で引用された部分。
安定ヨウ素剤の配布の中身のですね、ま、1ページ目ということでございますけど、
すみません、ちょっとここを読ませていただくとですね、
「放射性ヨウ素が体内に取り込まれたのちに安定ヨウ素剤を服用しても効果は極めて小さくなるため、適切なタイミングで速やかに住民等に安定ヨウ素剤を服用させることが必要となる」とあるんですが、
この記載の前をちょっと読んでいただきたいんですけど、
ちょっと読み上げさせていただきますけれども、
「安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素による内部被曝に対する防護効果に限定されることから、被害がある位置時点との防護措置と噛み合わせて活用する必要がある」と。
「この時●素材の服用は、原則として他の主たる防護措置に対して重たる防護措置となる」と。
まずこの防護措置全体の考え方を、まずご理解いただけたらと思います。
その上でですね「事前配布が必要ではないか」というご質問についてですね、私どもの指針上の考えで安定ヨウ素剤の配布にあたってはですね、えーー、手引きのですね、考え方をお伝えしたいと思います。
まずですね、PAZのですね、え、住民につきましては、これは全面緊急事態に至った場合のですね、避難の際に、
服用の指示に基づきすみやかに●で服用をするために、ま、あの事前に配布することとしていた。
これは皆さんご承知のことかと思います。
またですね、事前配布を行わない地域におきましては、
こう、原子力施設の状況とか、あるいは、緊急モニタリング結果等に応じましてですね、
避難や一時移転等に合わせて、こう、安定ヨウ素剤を配布服用する場であるため、
ま、中央●一斉にですね、え、安定ヨウ素剤を備蓄するとか、
ま、あらかじめ避難経路に沿った緊急配布場所を定める等のですね、ま、準備を行い、住民に周知することにすると。
このような整備がなされております。
またですね、●の中にもございますけど、まぁ、なおですね、地域の特性、地理の特性等々でですね、
配布体制の準備に時間が要する等の状況により、ま、避難や一時移転の範囲に迅速な配布が困難であると考えられる地域や対象等についてはですね、ま、安定ヨウ素剤を事前に配布することも可能としていると。
この手引き上は制度はそのようにさせていただいております。
ま、私どもといたしましては、何れにしてもですね、え、こういったことを平時からですね、
ま、平時の訓練からですね、研修を通じまして、まぁ、緊急時対応能力のですね、ま、継続的な改善。
そして実行していくことによって、取り組んでいく必要があると、このようなことでございます。
8:23
喜多:
あの、えー、事前配布にかかる費用等については、こうヨウ素剤そのものでもわかるごにょごにょに関しては、
内閣府の方で対応しているところでございます。
満田:
今のお話は、事前配布とか住民説明会、
この、ヨウ素剤に関する事前配布、住民説明会等々の必要な措置を実施すべきではないか?
のお答えが予算●しているというお答えなんでしょうか?
喜多:
まず、予算の方につきましては、内閣府の方の予算を講じていますし、
それから住民説明会等の必要な措置というか、
そちらは内閣府、規制庁?

原子力規制庁原子力防災政策課 兼 内閣府原子力災害対策担当 関口澄夫」
内閣府原子力防災関口ともうします。
住民説明会につきましては、市、町、えー、県とかの要請に応じまして、必要に応じて開催したいと考えております。
以上です。
満田:それは、ヨウ素剤の事前配布に対する説明会、ということでよろしいんでしょうか?
(隣の喜多氏を見る関口氏)

満田:なんの説明会なんでしょうか?
喜多:
配布の際にですね、えー、住民説明と書かれていると思いますが、
それにつきましても、いろんな人のごにょごにょというのはごにょごにょ
満田:UPZについて話してください
喜多:
あの、UPZについてはいまほど規制庁の方からご説明があったかと思いますが、
事前、緊急配布の●であれば、あ、緊急配布が必要であれば、●でしたので、
地域によってはUPZの一部ですね、●であっても事前配布しているところがすでにございますので、
まさにごにょごにょとごにょごにょにかたちになりますし、
ごにょごにょ…
満田:
はい。
ちょっと判然としないところがありますが、先に進みます。
★3「適切な取り扱いのためには訓練が不可欠」と規制庁文書でも書いていますので、
川内原発UPZ県内で、まずは訓練すべきではないか?
喜多:
これにつきましては、えーー、すでに平成25年度の、え、原子炉総合防災訓練に対して鹿児島県内の、
先ほどの、お、いちき串木野市でご説明したように、●としての配布をですね、ごにょごにょのなかで意識したと聞いております。
満田:
これはつまり、日置市で1箇所で配布したということで、
その後にもっと具体的な原子力防災計画が自治体ごとにたてられ、
かつ、内容もだいぶ違ってきていますよね。
それに基づく具体的な訓練というのはなされていませんよね?

喜多:
現在あの、これはすでにですね、えー、1月の時点ですかね、
えー、え、え、内閣府の方でですね、内閣、望月大臣(自民党望月義夫 環境大臣 内閣府特命担当大臣(原子力防災))と、えー、小里副大臣(小里 泰弘)が現地視察された際に、

現場視察で、えー、またあの、その、平成25年度のですね、鹿児島県の防災訓練というのが●
それ以降も訓練に来ていた人物をですね、我々の方も協力しているところでございます。
ですからそのなかで、今のようなお話というのは、はー、あの、検討された、ということで
ーー;
平成25年の訓練の話ですが、ヨウ素剤を飲ませるということをやったというのは、
これは何人に対してですか?
喜多:
詳細についてはですね、私ども承知していな、
あのここの部分はですね、ごにょごにょが別に当たっているということで、ちょっと私の方は●から聞いてませんけれども。
満田:
ヨウ素の平成25年以降からはやっていないということですね。
そういうことで理解いたしました。
★4 同文書では、「さらに複合災害時に備え、備蓄場所が集中しないよう方策を講じる必要がある」とある(同、4頁4行)。
川内原発では、具体的にどのようになっているのか?
喜多:
えー、これはあの、昨年の9月に取りまとめたなかに、74ページの方に
●●の備蓄状況と緊急配布というスライドがありまして、
関係市町村の施設という、役場、ですね。
ごにょごにょということで、全部で19箇所ですね。
●で配布されています。
それから、全体では96万丸ですから対象とされている人間などの住民の方が1万人ですから、
それに必要な40万丸ですかね、40万と少し超える●に対して、それに比べ、え、それ以上の備蓄をしております。
満田:
えっと、先に行きます。
2番目の質問です。
3歳児以下の乳幼児には、安定ヨウ素剤は水に溶かして服用することが必要であるため5km圏内においてすら事前配布されていない。
★2−1 粉末の安定ヨウ素剤を鹿児島県の10箇所の保健所に保管し、集合場所・避難先へ持って行き飲ませることになっていると聞いていますが、集合場所・避難先には、誰がどのようにして持っていくのでしょうか?
渋滞や通行止めなどの場合を想定しているのでしょうか?
喜多:
えっとまず、ご質問の中にありましたまず、5km圏内の50世帯に配布されている保護者同伴で優先的に配布させるということで、この場合はこうせい、え、優先的というのはこれは施設危険緊急事態の段階での避難ということで、
一般的にはヨウ素剤は不要な時期であるというふうに理解しております。
それから5kmの外につきましては、先ほどもご説明がありましたように、避難先ということですが、えーー、
5割の、ま、福島の事例を考えますと、5割の2を超える可能性がありますので、
そうしますと1週間程度で避難ということになりまして、一時移転するということになりますので、
その際のですね、準備をするということですので、
渋滞とか通行止めの時はその他の対応をするということで、
まずはあのーー、持っていくことが難しければ、えー、え、ヘリコプターとか、いわゆる空中とかですね。
それから通行止めなんかの場合ですと、道路をですね、さらに開くということを考えてますし、
場合によってはごにょごにょようですね、●部隊による、う、支援、といったものを考えて対応しております。
https://youtu.be/jteLd2Qecvc?t=16m9s
満田:
5km県外においては1週間以内に避難だから十分に時間があるからゆっくりやればいいと。
いざとなったらヘリコプターなどで運ぶということですね。
★2−2です。
乳幼児は被曝後、何時間後までに服用できるという想定をしているか?
喜多 :
これは「すみやかに」ということですが、先ほど言いました、ちょとあの、「被曝後」とかそういう形ではなくてですね、
え、避難先で緊急配布する、もしくは移動の途中で配布するということという考え方で基本的に作っています。
ですから「被曝後」ということにつきましては厳密には我々も答えることは難しいかと思います。

会場:ざわざわ
喜多:
あの、当然PAZにつきましては、えー、放射性物質が放出される前の早い段階から避難してしまいますので、
手続きについては「被曝後」ということはないと思います。
会場:ざわざわ
満田:
じゃあ、今のお答えは、「被曝前に服用できるという想定になっている」
避難先、もしくは途中で服用するんだ、ということになっているんですね?
喜多:
えっと、ま、PAZにつきましては、ごにょごにょの前ですので、基本的には放射性物質の放出前に避難を開始しますので、
えー、そういう意味では、え、服用不要ということで、こういう形になっております。
それから、
満田:
ただ、UPZはさっき喜多さんがおっしゃったように1週間以内、あるいは500マイクロシーベルト/h.
つまり、490マイクロシーベルト/hでも最大1週間は避難しないということもあり得るわけですよね。
つまり被曝しちゃっているんじゃないですか?

喜多:
ええ、ですからここについてはちょっと、わたしの方からは答えることは難しいというのはですね、
えーっと、いまの指針の考え方で言いますと、えー●ですけど、規制庁の方からもありましたように、
えー、避難位置時点ですとか、避難というか、屋内退避も含めてですが、それが主たる●のものでございまして、
●調査については、その人の内部被曝のさらにそのうちの甲状腺への被曝を下げるための手法ということですので、
え…それを●するということですのでこれは被曝後ということで、被曝後という形になっていますが、
何時間までに服用できるか?ということについては、ちょっと私の方では。
その時の状況によるということでしかお答えできないということです。
満田:
先に行きます。
★2−3 溶かすための乳鉢乳棒・精製水・スポイトは常備しておくということか?
喜多:
えーっと、こちらはお薬の話ですので、私の専門ではないのですが、
この安定ヨウ素剤のうち粉末の部分ですね。
粉末をですね、●ミリグラムかな?備蓄しているんですが、
これをですね、シロップに溶かして飲ませるということになっております。
そのための訓練をですね、平成25年のごにょごにょやっておりまして、そういう意味では、粉末の●ということで、
これについてもごにょごにょにごにょごにょ私は聞いております。
満田:
平成25年の訓練で(ヨウ素剤の)粉末をシロップで飲ませる訓練をしているということですね?
喜多:溶かすところまでね、その調整をしたということは聞いていない、確か飲ましていないと思います、実際に。
満田:
★2−4 安定ヨウ素剤を服用させるのは、「薬剤師ならびに訓練を受けた医療関係者及び地方公共団体職員」となっているが、川内原発の場合、具体的には何名程度を想定しているか?
喜多:
まず、安定ヨウ素剤を飲ますようなケースとしてはですね、えー、その時の状況によりますので、

その時に必要な人数を、ごにょごにょさせるということで、
満田:必要な人数って何人ですか?
喜多:
ですからその、避難する範囲がですね、決まりましたらそれにごにょごにょになりますが、
えーっと、21万人全てではないということで、え、考えています。
それから、え、薬剤師ならびに訓練を受けた医療関係者、地方公共団体ということになっていますとおり、
基本的には薬剤師、医師、薬剤師、でございますが、
それで不足する場合は地方公共団体職員。
それで不足する場合はですね、我々の方の、支援という形になると思います。
ですから具体的に何名という形には、我々の方も答えることは
(さっきから睨んでいる隣の隣の人のことチラ見)

※写真の吹き出し内の言葉はイメージです。
ーー:最大値は何人ですか?
喜多:
最大値ってちょっと、私は資料は持っていません。
ただ、21万人ではない。
21万人に対しての●ではない。
ーー:でも21万人になるかもしれないじゃない
喜多:
それから、先ほど言いましたように1週間程度ということですので、十分ではないかと思います。
満田:
つまり、何名程度を想定しているか?というのは「想定していない」ということですね。
ちなみに、薬剤師ならびに訓練を受けた医療関係者。
訓練を受けた医療関係者は今何人いるんですか?
喜多:
まだ、え、そこについては…
わたしも、鹿児島県ごにょごにょごにょについては、把握していません。
ーー:いいかげんだな
満田:この訓練というのは何時行うんでしょうか?
喜多:(うつむいて無言)
満田:
はい、じゃあこれはまた後でお聞きします。
★2−5 薬剤師ならびに訓練を受けた医療関係者及び地方公共団体職員が避難先に到達できない場合にはどうするのか?
喜多:
まずは、避難先に到着できるように、
先ほど言いましたように通行手段等を確保します。
それから今言われたようにゴニョの場合の、えー、
満田:
はい。「到着できないはずはない」ということですね。
いざとなったらヘリが出動するということ、だと思います。
★2−6 訓練はしたことがあるのか?
つまりこの医療関係者ならびに地方公共団体の職員の訓練をしたことがあるのか?
したことがある場合はどのような内容か?
喜多:
これについては、平成25年度にできたということでございます。
一応わたくし、いちき串木野市でさっき調べてきたのですけれども、
えーー、2カ所でやってはいるんですけれども、いずれもそのヨウ素剤。
ここでちょっとご質問されたのは安定ヨウ素剤を溶かすということでしたので、
実際にやったかということにつきましては、えー、実際には模擬ではざいますのでゴニョ。
ーー:ん?模擬?
喜多:
模擬では。
ヨウ素剤を溶かして服用まではさせていないという意味であります。
満田:
平成25年に2カ所で訓練をしたということなんですが、
これは、場所はどことどこでしょうか?
喜多:
いちき串木野市とそれからke●×△ですから、ke●×△ですから、えーー、薩摩川内市とゴニョ、
ちょっと手元に、えーー、メモを持ってくるのを忘れましたけれども、
確か、えーー、薩摩川内市だったと、私は記憶しています。
満田:
先に進みます、3番です。
★3−1 原子力災害対策指針において、30km以遠にはヨウ素剤の「準備は不要」としていますが、
その根拠は何でしょうか?

原子力規制庁原子力災害対策・核物質防護課 山本要:
このことについては原子力規制庁の方からお答えしたいと思います。
えーっと、UPZの外(30km圏外)に於きましてはね、
プルーム通過時の防護措置が必要となる事態になる恐れがある場合にはですね、
え、放射性物質が到達する前に、ま、予防的なですね、えー、屋内避難をですね、実施すると。
いうことがですね、基本でございまして、
ま、仮にですね、福島第一原発事故のですね、匹敵する、ま、放射性物質の放出を想定したとしてもですね、
屋内避難によって、ま、充分にプルームの影響をですね、低減できるものと、ま、考えているところでございます。
複数の声:えええっ〜〜!
山本:
安定ヨウ素剤は服用するタイミングによって、その効果は大きく異なりますけれども、
プルーム通過時の防護措置が必要な範囲、タイミングを緊急時に正確に把握することはできないこと。
またプルームの到達を観測してから、安定ヨウ素剤の服用を指示しても充分な効果が得られるものではなく、
ま、屋内退避と併用しても、ま、効果的に実施可能な防護措置とは言えないと。
ま、このためですね、UPZの外におけるですね、プルーム通過時の防護措置として、安定ヨウ素剤の服用を求めておらず、
UPZ外の地方公共団体がそのために安定ヨウ素剤を備蓄する必要はないと、このように整理させていただいたところでございます。

満田:
ちなみに、原子力安全委員会が行った評価によれば、
福島原発事故において、IAEAの安定ヨウ素剤服用の基準である50mSv/週の範囲は、50kmにも及んだと考えられる。
(出典:原子力安全委員会等 平成24年3月9日防WG第15−1号「原子力施設等の防災対策についての見直しに関する考え方について 中間とりまとめ(案)」P22)
というふうに記述されているんです。
それでも「屋内退避をしさえすれば充分だ」と判断されているんでしょうか?
山本:
今のご質問についてでございますけれども、
当初はですね、「中間とりまとめ」
当時の計算に使用した集計データにつきましては、
ま、これは時間あたりのですね、大気中での、え、放射性物質の放出率が「荒いもの」で、あったわけでございますけれども、
ま、現在では、その時間分担分もですね、改善しており、
ま、当時とは異なった結果である。
ま、そのように私共は理解しております。
ーー:え〜〜?

満田:
じゃあ、30km以遠では絶対に50mSv/週にはならない、というような、なにか確固とした根拠があるということなのでしょうか?


山本:
ですから、今日一番最初にですね、申し上げましたとおり、
防護措置の中には主たるものと従たるものがあり、
その中の、主たるですね、防護措置の一つとして屋内退避をすればですね、防護措置が、防護ができると,
そう考えるところでございます。
ーー:できるの〜?
ーー:出来るわけないだろ!
満田:
えっと、ちょっと先に進みますね。
★3−2 30km以遠の自治体で、独自にヨウ素剤の配布を決めた自治体もある。
国としての財政支援は行わないのか?
28;25
喜多:
えー、こちらの方はですね、
財政支援をしています内閣府の原子力防災でございますけれども、
交付金の範囲につきましては、原子力災害対策指針の、重点的に防護対策を実施する地域ということで、
UPZの30kmが目安でございますので、
各道府県の方で地域防災計画で定められております範囲に対して財政支援をしているところでございます。
ですからこの、あー、質問であります30km以遠の自治体でですね、独自の剣とかの、県の防災計画で認められた、あー、形でのヨウ素剤ということではないということで、
これについて国としては財政的な支援を行う根拠でございますが、
原子炉対策指針の考え方に沿ったものではないということで、それは根拠がないということで、
ちょととできないということでございます。
満田:
先ほど主たる防護措置と従たる防護措置というふうにおっしゃっていたんですが、
私たちとしては原子力災害指針の策定時から、主たる防護措置も不十分であると。
いまその従たる防護措置のヨウ素剤について問題にしているんですが、
それも非常に不十分だなというふうに考えます。
そもそもその主たる防護措置を屋内退避だけというふうにしているわけですよね、UPZや。
OILを決めていますが、それも極めて高い値だと思っています。
で、予防的な屋内退避だけでヨウ素剤の準備は不要とする、その根拠がよくわからないんですが、
屋内退避を行うことによって防護できるのは、何パーセント減というふうに評価されているんでしょうか?
被曝の。

※写真の吹き出しの言葉はイメージです。

山本:
屋内退避はですね、防護措置のワンセットで付いている現在私はデータをこの場ではお持ちしておりませんのでお答えできませんが、あの少なくともですね、皆様方がご承知の通りえー、原子力規制委員会のですね、え、検討委員会において議論がなされ、専門家の中で議論がなされですね、こういった研究がなされているという状況でございます。
さらにあの、パブリックコメントに於きましてもですね、同様のご指摘などをですね、いただいておりますけれども、
このようなお答えをさせていただいているところでございます。
満田:
パブリックコメントでも再三出したんです。
ところがことごとく無視されてしまったということなんです。
おそらく50%とか、そういったことのような記憶ですが、
屋内退避と合わせればいいじゃないですか。
なんでそこまで頑強にヨウ素剤の準備をしないんですか?
だってUPZの外も避難はあり得るとしていますよね。

山本:
まず屋内退避の効果ですが、
これはちょっとこちらですね。
IAEAの影響の話でございますけれども、
ま、参考までということでございますが、
IAEAの出典によりますればですね、まあ、屋内退避の効果ということで、
遮蔽効果についてはですね、ま、木造であれば、ま、放射性プルームの何パーセント、10%低減。
そして環境(会場笑い声)の影響に対して何%か60%ということ。
石造りの建物への退避については放射性プルームの何%の影響に対して40%程度。
周辺環境中の沈着各種から何%の影響に対して80%低減。
ま、このようなものが示されているところでございます。
満田:
ここは後で確認させていただきます。
避難訓練について地元の皆さんから確認とかコメントがあったらお願いします。
https://youtu.be/jteLd2Qecvc?t=33m18s
男性:
避難訓練なんですけど、平成25年、2013年10月に参加している住民が薩摩川内市といちき串木野市だけなんです。
薩摩川内市が172人。
いちき串木野市が83人なんですよ。
それ以外の市、町は参加していないわけです。
「再稼働の前には避難訓練をやらない」と県知事が言っているんですよ。
本当にどうなるのかな?という思いで。
それで、ヨウ素剤について一番心配していたのは、
3歳以上は錠剤を配ることになっているんだけれども、市役所に保管しているだけなんですよ。
「配り方は決まってません」と。聞けば返事をするだけなんです。
それで、特に心配しているのは3歳児以下なんです。
いちき串木野市からは返答がなくて、●の保健所にあるんですね。
で、事故が発生して初めて水で溶かすという準備を始めるわけです。
で、平成25年の訓練の時には単に、担当者が溶かして作る、そこまでしかやってないわけですよ。
誰が配るのか?と。
規制委員会の指針においては、集合場所や避難所に行くことになっているんだけれども、
じゃあ、その3歳児以下についてはどうするのか?と聞いたらば、
「県の担当者が避難所に持っていきます」ということなんです。
で、県の趣味レーションがあります。
「30km圏内を抜け出すまでに最大28時間かかります」という結果なんですよ。
それは幹線道路は通行できます、というのが大前提です。
道路は使えます。
通常通り。
渋滞は発生しません!
交通事故も起きません!
そういうのを聞いてため息ばかりしか出ないという感じなんですけど、
だから本当に事故時を想定しているのか?という考えの上で、
とりあえず辻褄っていう、それもないんですよ。
これはいちき串木野市が作った原子力災害防災計画です。
当然ながら、県も●も承知だと思いますが、
安定ヨウ素剤の服用というところでは、
「服用時期、配布場所などについては、事故時に避難経路沿いの施設や救護所を中心に県と協議して決定します」
だから、事故時まで決定しないんですよ。
避難経路沿いの施設なんて、これ決まっていないんです。
これでいいんですか?
内閣府。
現状は「もうダメだと諦めるしかない」と。
満田:
ちょっと最後の質問だけ。
避難経路沿いの場所とか救護所で。
救護所も一箇所も決まっていませんでしたよね。
決まっていない所で配れるのか?という…

喜多:
救護所についてはですね、まだ具体的な場所については決まっていないということでございまして、
その、えー、そのときのですね、
これはあの、皆様方からご批判いただいている「風下へは避難できない」とかあります。
それからその、いくつも出ていますが、実際に道路が使えないケース。
いろいろ考えられていますので。
避難経路については今、現在の計画では、二つの経路をさせていただいていますけれども、
いずれの経路になるかによって、決まる場所が変わってくる可能性もあるし、
救護所につきましてもその時の状況。
それからあの、避難計画も決まっていますが、
これもご批判が出ている風下側で使えないケースもあるのではないかということ。
それから今の道路の状況で使えなケースがあるのではないかということで、
必ずしも限定しているわけではないはずでございます。
この辺りは非常に柔軟に考えているというのは、あの
ーー:会場大きくどよめく
満田:じゃあ、事故が起こってから決めるということですか?
喜多:
原則の所が使えればそこですが、使えない場合は当然対応するというのが、
今までのご質問に対する回答でございます。
ですから、現在あります所というのは、たまたまというのは、特に支障がなければそちらの方に避難することになると思いますんで、
そこへ持っていくということになります。
満田:じゃあ、
喜多:
それからそれができない場合については、
えー、別の場所になりますので、ゴニョその場所に持っていくということになります。
満田:
使える場所についてはあらかじめ備蓄しておくということでしょうか?
喜多:
そういうことで今ありますのは、それぞれの保健所と、
ようするに30km相当になりますもしくはその周辺にあります保健所ですとか、
それぞれの避難先、もしくはえー、えー、すみません、
それぞれの地域の市役所、それからえー、避難先の近くの保健所といった所に備蓄されているというのが状況でございます。
満田:
備蓄されているんですか?
避難先の近くの保健所にも備蓄されていますか?
喜多:
こちらによりますと、指宿の保健所ですとか、●ですとか、●ですとか、・・
こちらの保健所にも置かれているということです。
満田:もうすでに置かれているんですか?
喜多:備蓄している都いう風に聞いておりますけれども、
満田:現在備蓄されているということですね?
喜多:というふうに、あのー、備蓄しているという風に聞いております。
満田:備蓄というのは、避難所の近くの保健所においてあるということですね?
喜多:
そうですね、30km相当の保健所に、一応そこにごにょごにょですけれども、
私が聞いているのは●の外の基本的には避難先の市町村の所を含めて、19箇所ですかね、
満田:避難先の市町村の保健所、全部で19箇所に安定ヨウ素剤が備蓄されていると
喜多:すみません、関係市町村、あの、9つの市町村です。
9つの市町村の他に10箇所の保健所。
10箇所の保健所は避難先を含めた所でございます。
ーー:粉末のヨウ素剤は県内の10箇所の保健所に3000人分保管しているということは聞いています。
問題は飲ませることが可能なのか?ということ。
本当にね、子どもの感受性は高いんでしょ?
何倍ですか?
喜多:
細かい数字までは私は承知していませんけど、
まぁ数倍だと聞いております。
ーー:35倍ぐらいだよ。
つづく
川内1号、燃料装填が完了 九電、157体原子炉に
河北新報 2015年07月10日金曜日
九州電力は10日未明、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉への核燃料の装填作業を完了したと明らかにした。九電は今後の検査で問題がなければ8月中旬の再稼働を想定している。東京電力福島第1原発事故を受けて施行された原発の新規制基準下で初の再稼働となる。
装填作業は7日から始まり、燃料を1体ずつ原子炉に入れていき、10日午前0時12分に最後となる157体目の装填を終えた。九電は協力会社の社員を含め約50人を動員し、24時間態勢で作業に当たった。
九電は8月10日ごろに原子炉を起動させ、8月13日前後に再稼働と定義する送電開始を予定している。
川内原発燃料装填〜住民の命より再稼働優先〜6/29川内原発避難計画に関する政府交渉(一部文字起こし)
2014年8月 原子力規制を監視する市民の会
【仰天!】「要援護者施設の避難先は決まっていなくてもよい」「避難計画は不要」!?…鹿児島県にあわせて国の指針を捻じ曲げる規制庁の無責任ぶり
「原発避難問題に関する政府交渉 in 東京」(8/21)報告
(避難計画に関して、無責任でわけがわからない喜多氏の答弁内容が書いてあります)
県立医大で40代女性が脳死判定 臓器の摘出手術行われる
FNNLocal (福島15/07/10)
県立医大病院で、40代の女性が「脳死」と判定され、家族の承諾を受けて、臓器の摘出手術が行われた。
日本臓器移植ネットワークによると、脳死と判定されたのは、くも膜下出血で、県立医大病院に入院していた40代の女性。
法律に基づき、脳死と判定された女性は、臓器提供の意思を示していなかったが、家族の承諾を受けて、臓器の摘出手術が行われた。
摘出された臓器は、大阪や京都などの病院に運ばれたほか、県立医大病院でも、腎臓の移植手術が行われる。
2010年の臓器移植法の改正で、家族の承諾があれば、臓器の提供が可能となり、
県内で脳死による臓器の提供は、3例目となる。
くも膜下出血。
40代で脳死。
登山していた女性が意識失う 防災ヘリで救助も搬送先で死亡
FNNLocal (岩手15/07/04)
3日、岩手・西和賀町の和賀岳で、登山をしていた67歳の女性が意識を失い、防災ヘリに救助されたが、搬送先の病院で亡くなった。
死亡したのは、青森・十和田市の無職・西村光子さん(67)。
警察によると、西村さんは3日午後4時半ごろ、登山仲間2人と西和賀町の和賀岳を下山中に、意識を失って倒れたという。
西村さんは、およそ2時間後に防災ヘリによって救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
西村さんに目立った外傷はなく、病死したとみられている。
西村さんは、3日午前8時半ごろに登山を始めたが、数時間後に体調不良を訴え、仲間と別れて、途中で休憩していたという。
夏山シーズンが始まり、警察では、登山の際は、体調管理にも注意するよう呼びかけている。
2日後
奥州市の焼石岳で登山中の74歳男性が意識失い死亡 病死か
FNNLocal (岩手15/07/05)
5日朝、岩手・奥州市の焼石岳で、登山をしていた74歳の男性が意識を失い、亡くなった。
県内では、3日も、下山中の60代の女性が倒れ、亡くなっている。
亡くなったのは、北海道・北斗市の無職・安間 元(あんま・げん)さん(74)。
安間さんは5日午前5時30分ごろ、仲間13人と奥州市の焼石岳を登り始めたが、入山から20分ほどたった所で体調不良を訴え、意識不明の状態になったという。
その後、搬送先の病院で、死亡が確認された。
安間さんに目立った外傷はなく、病死とみられている。
県内では、3日も、西和賀町の和賀岳を下山していた60代の女性が意識を失って亡くなっている。
本格的な夏山シーズンを迎え、警察では、登山の際には十分な休息を取り、体調管理に注意するよう呼びかけている。
原発事故訴訟 自殺との因果関係認め東電に2,700万円賠償命令
FNNLocal (福島15/06/30)
夫が自殺したのは、福島第1原発事故による避難が原因として、福島・浪江町の女性などが東京電力を訴えた裁判で、裁判所は、東京電力に、およそ2,700万円の支払いを命じた。
この裁判は、夫(当時67)が自殺したのは、原発事故による避難でうつ病になったことが原因として、浪江町の五十崎 榮子さんなど3人が、東京電力に対し、およそ8,700万円の損害賠償を求めていたもの。
30日の判決で、福島地裁の潮見直之裁判長は、「自殺と原発事故には相当の因果関係がある」として、東京電力に対し、およそ2,700万円の支払いを命じた。
原発事故が自殺の原因と認めた判決は、県内で2例目。
県警捜査幹部自殺 地方公務員災害補償基金、公務災害と認定
FNNLocal (福島15/06/08)
遺族が求めていた「公務災害」について、地方公務員災害補償基金は、公務災害と認定した。
この問題は2014年4月、福島県警察本部の捜査2課に勤務する当時51歳の警部と52歳の警視が、相次いで自殺したもの。
その後の調査で、自殺した警部は、過労に加えて、当時の上司に再三にわたり、パワーハラスメントを受けていたことがわかった。
これを受けて、自殺した警部の遺族は、2014年12月、県警察本部に対し、地方公務員の労災にあたる、「公務災害」の認定を求め、これまでにそれが認められた。
公務災害の認定で、今後は遺族に対し、遺族補償年金が支払われる。
公務災害の認定について、県警察本部は、「厳粛に受け止め、相談しやすい仕組みづくりやパワハラ対策、超過勤務の縮減対策などを進めてまいります」とコメントしている。
2014年5月
福島県警の幹部2人 相次ぎ自殺「仕事に疲れた」「部下を守れなかった」
2014年11月
福島県警捜査2課 今年3人目の自殺者
「アメリカには日本から出て行ってもらおう」だと思う。
U.S Marines, 1 killed, others hurt in Hawaii military aircraft crash
2015/05/17
オスプレイがハワイで着陸失敗 1人死亡
2915年5月18日 11時45分
アメリカ海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが、ハワイで演習中に着陸に失敗し、海兵隊員1人が死亡したほか、20人余りが病院に運ばれて手当てを受けています。
アメリカ海兵隊によりますと、ハワイのオアフ島にある空軍基地で17日昼前、アメリカ海兵隊のMV22オスプレイが演習中に着陸に失敗したということです。
オスプレイには当時22人の海兵隊員が搭乗しており、病院に運ばれましたが、1人が死亡し21人が手当てを受けています。
このオスプレイは、西部カリフォルニア州のペンデルトン基地に拠点を置く第15海兵遠征部隊に所属しており、海兵隊は事故の原因を調査しています。
オスプレイを巡っては、沖縄県の普天間基地に海兵隊のMV22オスプレイ24機が配備されているほか、アメリカ国防総省は先週、東京の横田基地に再来年以降、空軍の特殊作戦などに使うCV22オスプレイを10機配備する方針を明らかにしたばかりでした。
また、陸上自衛隊も、2018年度までにオスプレイ17機を導入する計画ですが、今回、死亡事故が起きたことで、国内から不安の声や安全対策の徹底を求める声が高まることが予想されます。
過去にもトラブル相次ぐ
アメリカ軍の新型輸送機、オスプレイを巡っては、開発段階に墜落事故が相次ぎ、安全性を疑問視する見方が出ました。
その後、アメリカ軍は機体の設計の変更や改良を繰り返した結果、安全性が高まったとして2007年からオスプレイの配備を開始しました。
しかし、その後もオスプレイの事故は続いており、2010年にはアフガニスタンで墜落し兵士4人が死亡したほか、2012年にもモロッコで墜落し兵士2人が死亡しました。また、同じ2012年にはアメリカ南部フロリダ州の基地で、墜落事故が起き5人がけがをしたほか、翌年2013年の8月にはアメリカ西部ネバダ州で着陸に失敗し、オスプレイの機体が大きく破損する事故が起きています。
日本国内でも飛行範囲を拡大
3年前、沖縄に配備されたオスプレイは、去年から飛行範囲を関東や北海道などにも広げていて、再来年以降には東京のアメリカ軍基地にも配備されることになっています。
海兵隊のオスプレイは、3年前の平成24年、アメリカ本土から、いったん山口県のアメリカ軍岩国基地に運ばれたあと、沖縄のアメリカ軍普天間基地に配備されました。おととしからは配備先の沖縄だけでなく、岩国基地を拠点に、四国上空や、滋賀県にある陸上自衛隊の演習場などで訓練を開始しました。
そして去年から本土での飛行範囲を広げていて、7月、神奈川県のアメリカ軍厚木基地や東京のアメリカ軍横田基地にも初めて飛来しました。その後、北海道や東北にも飛来していて、今月も横田基地に飛来しているのが確認されています。
さらに再来年以降、空軍のオスプレイが、横田基地に配備されることが明らかになっています。また、陸上自衛隊も、オスプレイを導入する計画です。
官房長官 情報提供を申し入れ
菅官房長官は午前の記者会見で、「政府としては、アメリカ側に対し、今回の事案の関連情報を速やかに提供するように申し入れているところだ」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「アメリカ国防総省がオスプレイを東京の横田基地に新たに配備する方針を示したなかでの事故だが、影響をどう考えるか」と質問したのに対し、「いずれにしろ、政府はアメリカ側に対して、安全な運用に最大限配慮するよう求めているので、そうしたことをしっかりと主張していきたい」と述べました。
翁長知事 沖縄県内での飛行停止要請を検討
オスプレイがハワイで演習中に着陸に失敗した事故について、沖縄県の翁長知事は記者会見で「憤りを感じている。県民の安心安全を守る見地からしっかり対応したい」と述べ、事故原因が究明されるまでの間、アメリカ軍に対し沖縄県内での飛行停止を求めることを検討する考えを示しました。
そのうえで翁長知事は「県としてはオスプレイの配備に反対で、日米両政府に対し、配備撤回を求めているところだ」と述べ、日米両政府に対し、引き続き配備撤回を求めていく考えを示しました。
オスプレイ事故:「やはり」「ぞっと鳥肌」住民不安
毎日新聞 2015年05月18日 22時46分(最終更新 05月19日 00時25分)
「やはり危険だった」。18日朝(現地時間17日)ハワイで発生した米軍の新型輸送機オスプレイの事故。原因が分からないにもかかわらず、菅義偉官房長官は「安全だと思っている」と強調。しかし、配備が進む全国各地の住民から、一斉に不安の声が起こった。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)には事故機と同じMV22オスプレイが24機ある。滑走路の延長線上に住む上大謝名(うえおおじゃな)自治会の大城ちえ子会長(61)は、事故の一報を聞いて「ぞっと鳥肌が立った」。「同じオスプレイが自宅の真上を日常的に飛んでいる。常に『もしかしたら墜落するんじゃないか』という不安があり、事故で改めて恐怖を感じた」と語った。
米空軍嘉手納基地を抱える沖縄県嘉手納町の福地勉町議(65)は「上空を飛ぶオスプレイを毎日のように見ているが『やはり』という思い。危険性が証明された」と憤り「配備は沖縄だけでなく全国に広がっており、本土の人にも危険性を分かってほしい」。
日米両政府は2012年10月の普天間飛行場へのオスプレイの配備にあたり、「人口密集地上空をできる限り飛ばない」、「午後10時以降は必要最小限度に制限」などのルールを決めた。だが、県基地対策課によると、13年10〜11月の2カ月間で457件のオスプレイの飛行情報が寄せられ、うち約7割の336件がルール違反とみられるという。
翁長雄志(おなが・たけし)知事は墜落事故を受けた18日の記者会見で「このような環境でのオスプレイの配備は県民からすると到底納得できない」と強い口調で指摘。県幹部は「危険性に対する不安が払拭(ふっしょく)できていない中で起きた事故。きちんと対応してほしい」と強調した。
一方、普天間飛行場のある宜野湾市の佐喜真淳(さきま・あつし)市長は「事故は誠に遺憾。原因究明を早急に行い、今後の運用に一層の安全対策を講じるよう日米両政府に強く求める」とのコメントを出した。
防衛省が配備を計画する佐賀空港(佐賀市)の周辺にも不安は広がる。
「昨年11月の住民説明会で防衛省は『安全性は大丈夫』と説明していたが心配だ」。空港に近い同市西川副校区で自治会役員を務める田中信さん(74)は危機感を募らせた。「地区沖合の有明海の海上ではノリの養殖も行われている。騒音も問題だが、事故が一番恐ろしい」と話す。
何度もオスプレイが飛来している米軍岩国基地(山口県岩国市)。飛行差し止めなどを求めている「岩国爆音訴訟」の津田利明原告団長(68)は「改めて危険性が示された事故。岩国から、本土各地に張り巡らされたルートで低空飛行の訓練をしている。公園や学校などに落ちたらと思うとぞっとする。首都圏のど真ん中の横田に配備するなど論外だ」と述べた。
その横田基地のある東京都立川市で働く熊田真弓さん(40)は「安全と思えず横田でも事故が起きないかと心配だ」と話した。【佐藤敬一、岩崎邦宏、賀川智子】
オスプレイ横田配備「影響ない」 米軍、日本での運用変更せず
2015年5月19日 47News
【ワシントン共同】米国防総省のウォーレン報道部長は18日の記者会見で、ハワイで起きた海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの死亡事故に関し、空軍のCV22オスプレイを米軍横田基地(東京都福生市など)に配備する方針への影響は「ない」と明言した。
日本国内に配備しているオスプレイの運用計画についても「現時点で変更する予定はない」と述べ、安全確認のために飛行停止などの措置を取る必要はないとの認識を示した。事故当時、火災が発生したとする一方、火災が起きたのが事故の前なのか後なのかは不明だとした。
2015/05/19 06:50 【共同通信】
横田基地にオスプレイ配備で400人配置へ
2015年5月13日 10時40分
アメリカ空軍は新型輸送機CV22オスプレイを再来年以降東京の横田基地に配備するのに伴い、特殊部隊の要員400人近くを横田基地に新たに配置する計画を明らかにしました。
アメリカ国防総省は11日、アメリカ空軍が東京の横田基地に特殊作戦などに使うCV22オスプレイを再来年に3機、2021年までに7機の合わせて10機を配備する方針を発表しました。
これを受けてアメリカ空軍の当局者はNHKの取材に対して、オスプレイの配備に伴い、運用を担う空軍の特殊部隊の要員400人近くを横田基地に新たに配置する計画を明らかにしました。
また、横田基地ではオスプレイの整備施設などの関連施設の建設が早ければ来年後半にも始まり、2019年後半には完成する予定だということです。
さらに、横田基地に創設されるオスプレイの部隊は沖縄の嘉手納基地に司令部がある第353特殊作戦群の所属になるとしているほか、今回の配備は機種の更新が目的ではないため特殊部隊が嘉手納基地に配備する別の輸送機MC130も削減せずに維持するとしています。
空軍のオスプレイを巡っては当初、嘉手納基地への配備も検討されましたが、沖縄での反対の声に配慮して横田基地に決まったものとみられていますが、横田基地への負担が増えることで周辺の住民からは懸念の声が上がることも予想されます。
軍用機オスプレイの事故映像 MV-22
衝撃的なオスプレイの着陸
https://youtu.be/18nb2bEU1xI
2012年
<分かち合い>「オスプレイの飛行訓練を全国で受け入れていただく」11/1NHKニュース9長島防衛副大臣と大越アナ(内容書き出し)
2013年
沖縄だけの問題じゃない。横田へオスプレイ(東京新聞7/30夕刊)
追記
ハワイの米海兵隊オスプレイ事故 死者2人に
NHK 2015年5月21日 4時45分
ハワイの米海兵隊オスプレイ事故 死者2人に
アメリカ海兵隊の新型輸送機オスプレイがハワイで演習中に着陸に失敗した事故で、新たに海兵隊員1人が死亡し、死者は2人となりました。
一方、海兵隊は事故の原因を調査していますが、初期の段階ではオスプレイの安全性や性能に問題は見つかっていないとして、事故後も運用を続ける考えを示しています。
ハワイのオアフ島にある空軍基地で、17日、アメリカ海兵隊のMV22オスプレイが、演習中に着陸に失敗し炎上した事故で、海兵隊は20日、重体だった海兵隊員1人が新たに死亡したことを明らかにし、今回の事故の死者は2人となりました。
一方、海兵隊はNHKの取材に対して、事故原因の調査には時間がかかるとの見通しを示すとともに調査の初期段階では、機体の安全性や性能に問題は見つかっていないとしています。
また、関係者によりますと、海兵隊は初期の調査から事故はオスプレイの機体の問題ではなく、人為的なミスの可能性があるとの見方を示しているということです。
海兵隊はハワイでの事故のあともオスプレイの運用や訓練を続ける考えを示しているほか、国防総省も日本での運用や、再来年以降の東京・横田基地へのCV22オスプレイの配備計画にも影響はないという見方を示しています。
樫田秀樹氏 岩上安身単独インタビュー
残土
静岡県最北部の南アルプス。
JR東海は建設残土360万立方メートルを、大井川渓流部に6カ所、標高2000メートルの稜線に1カ所置く予定。
静岡県知事も静岡市長も「回避せよ」と意見を出したが、反映されなかった。
トンネル工事を大井川の流量が1秒最大2トン減ると予測されている。
焦ったのは、大井川を利用する下流の7市2町だ。

樫田:
見やすくなるように書いたんですけれども、
この大井川のカタカナの、ア、イ、ウ、エ、オ、カ。
これがここの6カ所です。残土を置こうとしているところですね。

そして、キが標高2000m

白根庵嶺ですが、通称「扇沢」
でここの残土はここから持ってくるんですね。
非常口、さっきのトンネルですね、ここに非常口を作ります(緑の三角)。
ここからこのトンネルの残土を出すんです。
で、ここ(緑の三角)からこのルートを使って(黒い線)山まで持ってくる。
ここは標高1500mです。
500m上です。どうやって運ぶか?
ここ(緑の三角の右上の黒い点)にですね、トラックじゃなくて、トンネルを掘るんですよ。
岩上:えっ!!また!?
樫田:
トンネルを掘って、トンネルの中にベルトコンベアーを設置すると。
そのベルトコンベアーで残土をザーっと、500m上の標高2000mの山の上に置くといった計画ですね。
岩上:
その残土を積み上げちゃうことによる、
またこれが環境影響というのはどのように出るのか?というのはどう説明しているんですか?
樫田:
これは地元の、方法書といって準備書ですね。
準備書が出た後に、みんなビックリしたんですね。
7市2町の首長さんと、静岡県知事も、静岡市長も、「これは許されない」と。
許されないから回避してよと。
後、県が設置した環境影響評価審査会という、そういった県独自の審査会があるわけです。
そこに在席した研究者も専門家の方たちも「ここには置くな」と。
「危険だ」と。
何が危険か?というと、
まず「残土そのものが、標高2000mの稜線から崩落する可能性がある」ということと、
「残土の重みで山そのものが崩れる可能性がある」と
岩上:あ……
樫田:「だからここは回避せよ」と。
岩上:そんなこと今まで聞いたことがないですよね。
樫田:
ですからその答申を受けて、静岡県知事もJR東海に対して、「
ここに残土を置くのは回避せよ」という意見を出したんです。
岩上:
崖崩れとか山崩れが起きてしまうかもしれないから、残土そのものを。
それから残土どころか、その重みで山自体が崖崩れ、山崩れを起こす。
これは周りがものすごく危険な状態になるわけですよね?
樫田:そうですね。
岩上:こんなことってかつてやったことあるんですか?
樫田:無いんじゃないですかね。
岩上:日本のどこかの公共事業とかで、山の上に積み上げるという、
樫田:聞いたこともないですね。
岩上:
膨大な大きさの山とか。
これ、今までだったら、山を崩すとかは普通はどこか埋め立てに使うとか、そんなのだったですよね。
樫田:そうですね。
岩上:だから埋め立てにも持っていけないほどの量だっていうことなの?
樫田:
でも不思議なのは、残土というのは廃棄物じゃないわけですね。
残土は資源なんですよ。
法律で資源なんです。
ということはですね、置くだけではなくて、いつかは再利用するという前提が残土なんです。
じゃあ、ここに置いてどうするんだ?ということなんです。
そういう計画は全然聞いたことがないですね。
岩上:それは誰のものなんだ?っていう話ですよね。
樫田:
そうですね、そうです。
だからこれ本当に残土もですね、JR東海が自分の名において、最後まで保管しているのか。
それともどこかの業者に売り渡して、「後はあなたたちの責任でどうぞ」ということでやっちゃうのかもわからない。
岩上:わからない。
樫田:それはわからない、まだこれからです。
岩上:
だからその残土の行く末自体では、今言ったように崖崩れが起きるかもしれないというような問題についての最終責任がわからない…。
樫田:わかりません。
岩上:
あ………、ビックリするなぁ。
これは本当に、このリニアの計画のうちの一部ですね。
一部でももう、こういう問題が発覚してきているという、見えてきているという。
樫田:
そうですね、約5800万リューベ(立法メートル)の残土のうち、静岡県はわずか360万立方メートルですから。
岩上:5千800万!
樫田:ええ、東京から愛知まで。
岩上:イメージできないですね。それが東京ドームの30杯って言いましたっけ?
樫田:
これ(360万立方メートル)で東京ドーム3杯ちょっとですね。
東京ドーム1杯で100万リューベちょっとですから、5800で、ま、50杯ちょっと位でしょうか。
岩上:
東京名古屋間ですよね。
大阪間まで入れると、
樫田:ちょっとわかりませんが、
岩上:
はるかにもっと多いわけですよね。
それだけ穴を開けて、膨大な量の土が出て、その持って行き方というのも場当たり的ですよね。
場当たり的な処理しか今の所思いついていないし、その後の最終的な責任ということもきちんと考えられていないし、説明されていない。
樫田:そうです。
岩上:あるいは合意が形成されていないわけですね。
樫田:合意は住民合意はもう全然ですね。されていません。
岩上:あれは国民との合意って言ってもいいですよね。全然説明されていない訳ですね。
樫田:国会でも審議されていません。
岩上:これはものすごく重大なことですよね。
樫田:
で、これなんで大井川の河原に置くのか?(ア、イ、ウ、エ、オ、カ)
JR東海の言い分は、ここは開閉された土地であると。
つまり、かつて一度使ったことがあると。
ま、確かにそうなんですね。
何かの宿舎後ですとか、何かの資材置き場だとか、小さな残土捨て場だとか、
確かにこれ(ア、イ、ウ、エ、オ、カ)はそういったところなんですね。
でもこれは後で写真を見せますが、ここの「カ」。
ここに関しては、開閉っていうかね、何かコンクリートを作っていたような施設があったらしいんですが、それは数十年も前の話で、今はもう本当に自然に戻っているんですね。
岩上:なるほど。
樫田:
数十年前に開閉された工場で「ここ(カ)に置くんだ」と言っているんですけれども、
ここ(カ)はとんでもないですね。
これは後で写真で説明いたしましょう。

岩上:
はい。残土問題について、
この実験線で排出された残土のうち160万リューベが、山梨県お笛吹市境川町の谷を埋める、
谷を埋めてしまっている!?
樫田:そうですね。
岩上:
用途は未定。
用途は未定!
谷を埋めちゃって、その埋まっちゃった土地をどうするの?っていうことになっている訳ですか?
樫田:
これは、もともとは、境川は笛吹市に合併する前は境川村だったかな、町だったかな、自治体だったんですけど、
そこが、「この谷を残土で平坦にして、住宅開発をやるんだ」と言ったことで盛り上がったんです。
岩上:はぁ。
樫田:
ところが頓挫しました。
っていうのは、JR東海にすればね、元々は「リニアは東京大阪間を21世紀の初頭には走るんだ」ということを言っていた訳ですよ。
それをみんなは信じていたんだけど、実験ばっかりやっててなかなか本線工事が始まらない。
そのうちバブルの崩壊もやってきたといったことで、住宅の開発は頓挫。
で、これは今もそうですよ。
何に使うかは未定です。
岩上:はぁ〜…
樫田:だから言ってみれば、本当に自然破壊が起こっただけ。
岩上:
あぁ、なるほどね。
JRの事業としてリニア建設で使うだの、自治体の事業として処分するだの、処分場を造るだの、
三つの方法を説明するが、実際には具体的にどのようなものなのか?説明はされていないと。
樫田:そうですね。
岩上:
ま、「こういうことを考えていますよ」と言っているだけで、
「ここの地区のこれはこうしますよ」と。
で、かくかくしかじかで皆さんにはご迷惑がかからないようにしますよみたいな話でも
樫田:
でもない
それ以前です。
残土が全部で5800万リューベ出てきますけど、
そのうちですね、さっきの静岡も含めて、
「残土をこうやって処分しますよ」と言っているのは、そのうちの2割も無いんです。
8割以上は、「都県を窓口にいたします」と、それで終わっているんですね。
岩上:
ほほ〜。
全部押し付けちゃうっていう話じゃないですか。
樫田:
そうです。
どこに持っていくか?も、どうやって処分するか?も分からない。
岩上:
全体としてこれは本当に、リニアという壮大な巨大な計画のほんの一部ですよね、入り口の、実験線の。
一部ですけれども、その一部でことごとく無責任な体系みたいな感じになっている。
全体はどうなるんだ?非常に不安になってきますよね。
樫田:
不安です。
これが今のところですね。
これは谷だったところが、2、3年前に撮った写真ですけど、

岩上:
なるほど、リニア実験線から排出された建設残土160万リューベを、谷を埋めてしまったと。
そして平坦にしたと。
ここがその谷だったところを埋めちゃった、
樫田:そうです。
岩上:住宅開発が予定されていたけれども頓挫。
樫田:頓挫。
岩上:
もう要するに全然需要も見込めないし、
ここをデベロッパーが買ってくれるという見込みだったんでしょうけど、誰も手をあげないし、
ま、そもそも値がつかないんでしょうね。
樫田:
そうですね。
最初はね、山梨県にリニアの駅ができれば、ま、ここに住む
岩上:人がいっぱい増えると。でもそういうことも無い。
樫田:無いですね、はい。
岩上:
全然話が違う、どんどん変わっていくっていうことですね。
残土問題、まだ続きます。

リニア実験線の誘致が決まったのが1989年である。
翌年、県の土地開発公社は埋立地での「境川分譲地造成事業」を発足。
39億円を投じたと。
98年までに144人の地権者から21.9ヘクタールを購入。
残土で造成した後は、住宅365区画を分譲するという見込みだった。
こういう話だったんですね。
そして境川村では1000人の人口増を見込んで、幼稚園親切、下水道整備を構想。
だが計画は頓挫。
2012年夏に確認すると、土地は後者の手を離れ県に売却されていた。
あら、いつの間に。
なんですか、それ。
樫田:いまこれですね。
岩上:
はー、なんの開発も始まら無いのに利払いだけで7000万円もの負担が、
年7000万円の負担が、これは県に
樫田:かかっている。
岩上:
ようするに、税金でそのされられてしまっているということですか。
一方土地を買った県も埋立地の用途は未定。
残土は地域活性どころか、豊かな自然を壊しただけだった。
あちゃーっていう話ですけど、これは山梨県もなんでこんなもの受け入れるんですか?
あるいはこれについて、ま、JR東海が秘密主義だっていうのはわかりましたけど、
山梨県はきちんと説明しているんですか?こういうのを。
経過とか、どういう責任でもってね、県民に負担になるわけですから、
それは説明しているんですか?
樫田:していないと思います。
後、山梨県もリニアが始まった場所ということもあるので、
言ってみれば県民の方は、国会議員もようやく去年ぐらいからですね、
国家事業なんですよ。
本当は国家的事業なんだけど。
リニアが国土交通省が認可してから動き出した。
田舎の人間は村八分が怖い。
だから反対が出来ないという、
だからこういった状況になってもなかなか「あの埋め立ては間違っているよね」という声は
岩上:国に盾突けないよね、みたいな感じになっちゃうんですか。
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総事業費9兆円。この史上最大の鉄道事業は、その問題点をほとんど報道されることなく着工目前まで来た。東京・名古屋間の286キロのうち86%の246キロがトンネルになることで発生する水枯れの可能性、処分方法の決まらない膨大な建設残土、掘り当てるかもしれないウラン鉱床、1日に1700台ものダンプカーが12年も走る村、10年以上も続く騒音と振動と土ぼこり、喘息、生活と交通阻害、生態系の劣悪化、立ち退き等々。今からでも遅くはない。JR東海は関係者、特に住民を軽視せず、徹底議論を図るべきだ。
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NHKラジオ第1 2015年4月13日放送
特 集
福島第一原発 難航する汚染水対策“凍土壁”の課題は?
東京電力・福島第一原子力発電所の汚染水対策の柱として建設が進められている“凍土壁”について、 3月中とされていた凍結の開始が、今月に遅れることになりました...
出演者:丸井敦尚さん
(産業技術総合研究所 地下水研究グループ長/汚染水処理対策委員会 委員)
キャスター
畠山智之
黒崎瞳
コメンテーター
二村伸
黒崎:特集、今日のテーマは福島第一原発の難航する汚染水対策についてです。
畠山:
お伝えする福島第一原発では、放射性物質によって汚染された水が増え続けているんですよね。
溶け落ちた核燃料がある原子力建屋に地下水が流れ込んでいるからなんですね。
そこで、地下水が入らないようにする工事が今進められています。
建屋の敷地を取り囲むように地下深く土を凍らせて、いわばシャッターのようにしようという工事なんですね。
土を凍らせて壁にすることから「凍土壁」とも呼ばれています。
しかし、先月から凍結を始める予定だったんですけど、未だに始まっていないんです。
何が作業のネックになっているのか?
そしてこのままの状態でいると何が起きてしまうのか?
政府の汚染対策委員の委員も務める専門家の方の聞きます、
黒崎:それではまず東京都内で聞いた皆さんの声です。
男性:
自分は福島のいわきなんですけど、
遮蔽壁とかね、いろいろやってはいるんだけど、
その都度何か、他から漏れちゃったりしているから、
だから、抜本的な対策ができていないんじゃないかなと思うんですけど。
一番困っているのは、やっぱり漁業関係の人でしょ?
ま、風評被害もたくさんありますから。
汚染水の出てくる量とか、海に排出されているものとかをね、
みんながわかるように監視をしていっていただきたいと思います。
対策についてどのくらい効果があるかどうか?っていうのは、
まだちょっとよくわからないところが多いと思うので、
筋道を立ててあらわして欲しいと思います。
男性:
いやぁ、一番懸念しているのはいっぱい溜まっている貯水槽。
大きな地震でも発生したらどうなるのか?と。
女性:
日本の政府がきちんとね、責任を持ってやっていかないと、
世界に対する信用問題にもなるので、
いくら口で言ってもね、やっぱり行動で示さないと、と思います。
黒崎:
ゲストは地下水の研究がご専門で産業技術総合研究所地下水研究グループ長の丸井敦尚さんです。
よろしくお願いいたします。
丸井:よろしくお願いします。
畠山:
丸井さんは国の原子力災害対策本部のもとにある「汚染水処理対策委員会」で、
東京電力に対して汚染水対策の実施方法の提言などを行ってらっしゃるんですけれども、
丸井さん、この凍土壁の計画なんですが、
凍結をスタートさせるのが3月だったんですが、今のところまだ始まっていません。
なぜ凍結が始められないんですか?
凍結が始まらないのは?
丸井:
はい、まずその理由の前にですね、
ちょっと一般の方にわかりやすく凍土壁とその周辺のことについて説明をさせてください。
おっしゃる通り凍土壁と言いますのは、土を凍らせる壁でございます。
シャッターのように水をシャットアウトするんですが、
「凍ってしまうから地下水が流れない」というところで、
地下水をシャットアウトする効果が非常に高いという理由で選ばれました。
で、その遅れている理由なんですけれども、
1号機から4号機の原子炉建屋があるのは皆さんご存知だと思うんですが、
そこからそれぞれ海側に向かって、
トレンチと呼ばれる大体1.5mぐらいの四角いトンネルが、建屋から海へ向かって通っています。
この中に配管や何かがあるんですけれども、
壁を作る際にそのトレンチが邪魔になって、壁を邪魔しているんですね。
ですので現在その壁を作る工事が、
建屋の海側で遅れているのが原因で凍土壁をスタートできないという状況にございます。
畠山:
今回この凍土壁の設計というのは、
原子炉建屋およびタービンなどがあるところの施設をぐるりと四方を囲むというような形ですよね。
そこを土を深く凍らせて、地下水が侵入しないようにしようと。
それの海側の部分がうまくいかなかった、ということですか。
丸井:
そうです、はい。
全長で約1500mあるんですけれども、
山側の部分、それから北側と南の横の部分ですね。
この部分については、もう、ほぼできております。
畠山:工事は完了している。
丸井:はい。
畠山:
工事が完了というのは、
「スイッチを入れれば土を凍らせ始めることが出来る」という状況になっていると。
丸井:
そうです。
凍結管というのは、これは三重のパイプなんですけれども、
真ん中のパイプに凍土用の不凍液が降りて行って、
それが外側のパイプのところを上がってきながら周りの土を凍らせる、深さ30m以上のパイプを大体1mぐらいの感覚で入れていくんですが、
山側と、北側南側の横の部分については、もうほぼ出来ております。
畠山:
あ、そうですか。
黒崎さん、この凍土壁っていうのは、言葉を初めて聞いたかもしれませんけど、
なかなか分かり辛いもの、
黒崎:
そうですね、字から見ると土を凍らせるというのはわかるんですけど、
どういう効果があるのか?っていうところがちょっと見えてこないんですけど。
丸井:
先ほどから申し上げましたように、
三重管の中を不凍液が回って、周辺の土を凍らせることによって、
山側から海へ流れていく地下水の流れをシャットアウトしまして、
1号機から4号機の建屋の中に地下水の侵入が、今毎日大体350トンぐらい入っているんですが、
その侵入を食い止めるというものでございます。
黒崎:ずっと電気を流して凍らせ続けなければならない、
丸井:
そうですね。
凍らせるためには不凍液を使って動かさなければならないので、
年間20億と言われるような電気代がかかると言われております。
地下水と冷却水
畠山:
あの、原子力施設の事故によって、核燃料が溶け落ちてしまったという状況がありますね。
そこの核燃料を冷やすための水というものと、
今おっしゃっていた地下水、流れ込む地下水というものは、同じものですか?別のものですか?
丸井:別のものです。
畠山:
別のものですね。
じゃあ、最初に原子炉で溶け落ちてしまった燃料を冷やす水というのは、
これはどこからかもってきている水で冷やしているということで?
丸井:
そうです。
循環水と申しまして、今は原子炉、どこか壊れているかもしれないんですが、
今後まずは凍土壁で地下水の流れを止めまして、原子炉建屋の中の水を抜いてですね。
その原子炉を覆って補修しまして、
そこから15年ないし20年かけて燃料を冷やそうという計画になっています。
畠山:で、いま凍土壁というのは、建屋の方に外から流れ込んでいる水を遮断すると。
丸井:はい、その通りです。
畠山:遮断しないと次の作業が進まないということですね。
丸井:そなんです、はい。
畠山:二村さん、この辺りってあれですよね、今後の計画にも大きな影響を与えるでしょうからね。
二村:
そうですね。
山側と、また海側ということもあるわけですよね。
その辺のところの、これから先どういうふうに進めていくのか?
あるいはどんな見通しが立っているのか?というのが、まだよくわからないんですけどね。
丸井:
はい、おっしゃる通りです。
現状では、
「1号機から4号機の建屋の地下を地下水が通り抜けて、海側に汚染物質を運んでいる」というふうに言われております。
これは世界のみんなが心配していることでありまして、
この間もカナダの西海岸に事故当時の汚染物質が到達したなんていうニュースがありましたけれども、
そういった意味でも、今後全てをしっかりとシャットアウトして、それをみなさんにお示ししなければ廃炉は進んでいかないと思いますので、
まずは海側遮水壁と呼ばれる海岸部分にある壁をしっかり作りまして、地下水が海へ流れていくのを止める。
あるいは凍土壁によって、地下水が建屋の中に侵入していくのを止めて、
さらにその次のステップである循環冷却へ進んでいくということが考えられる。
ですから、まだやるべきことはたくさんあります。
遮水壁と凍土壁
畠山:今その海側の遮水壁という言葉がありましたが、その遮水壁と凍土壁とはまた別のものなんですね?
丸井:
海側遮水壁と申しますのは、大体同じように長さ30mぐらいあるんですけれども、
鉄のパイプをぴったりくっつけて海岸べりに打ち付けて、コンクリートで固めて、
水が完全に外に出ないようにするというものでございます。
畠山:その「水」というのはなんですか?
丸井:地下水です。
畠山:あ、同じ地下水ですか?建屋に流れ込んでいるようなものと考えていいんですか?
丸井:
福島第一原子力発電所は、東京電力のですね。
もともと35mぐらいの標高がある、海岸部にあるテーブル状の台地だったんですね。
そこを削っていろいろな建屋を作りましたので、
その台地の中にある地下水が、本来は海岸を通り抜けて海へ流れていくんです。
それが、第一原子力発電所の1号機から4号機の下を抜けていくのが、
だいたい毎日1000トンから2000トンぐらいと言われておりまして、
「その大量の水が海へ流れ続けていくのをまず止める」
というために海側遮水壁という鉄管の棒を打ち込んでコンクリートで固めるというものを作りました。
畠山:流れているその水には放射性物質は含まれているんですか?
丸井:
(放射性物質が含まれて)います、はい。
第一原発の1号機から4号機の下を通りますので、多少なりとも汚染はされています。
畠山:なるほど。
黒崎:
今、山側の工事がほぼ終わっているというふうなお話がありましたけれど、
そこから始めるということはないんですか?
丸井:
おっしゃる通り、地下水の流れを考えると上流側を止めたほうが効果的ですので、
まずは下の下流の方を、海側遮水壁を仮に止めてですね、前にあったようにダムアップしてしまったら元も子もないので、山側から止めていくというのはとても論理的です。
リーズナブルな回答だと思います。
汚染水流出
畠山:
海に流れていく汚染水のことについてはですね、こういうニュースがありました。
2013年の5月なんですけれども、
海に近い観測用の井戸で国の排出基準を大きく上回る濃度の放射性物質が相次いで検出された。
で、2ヶ月後に東京電力は高濃度の汚染水が海に広がっている可能性を認めたんですね。
経済産業省の試算によりますと、
「毎日およそ200トンあまりの地下水が、放射性物質が検出された井戸の周辺を通って汚染水となって港湾内に流出している」
というふうにされているんです。
で先ほど話しを進めた凍土壁というのは、
「原子力建屋およびその周辺に地下水が入ってこないようにするもの」ですよね。
それが「海の方に流れないようにするための壁も今作ってある」ということですね。
で、それによって汚染水が建屋の中にも流れ込まず、海の方にも流出しないようにする、という作業が今行われていると考えればいいですね?
丸井:さようでございます。
畠山:
で、その中で、いわゆる凍土壁という原子炉建屋およびタービン建屋などを、
ぐるりと取り囲む土を凍結させる壁というのを、凍結時期がちょっと遅れてしまっている。
それができない限りは、次の作業に進めないっていうことですよね。
丸井:はい、その通りです。
汚染水はタンクにあとどのくらい溜められる?
畠山:これ、そのままにしておくとどういうことが起きますか?
丸井:
毎日大体350トン程度、建屋の中に地下水が入り込んできますので、
その地下水を、現状ではくみ上げて、アルプスと呼ばれる汚染水処理の装置を使って綺麗の浄化しようという計画になっています。
ですから、凍土壁で地下水の流れを止めないと、汚染水は増え続ける一方なんですね。
当然、汚染水を貯めておくタンクにも限界がありますので、
いずれパンクしてしまうということになります。
畠山:
福島第一原子力発電所周辺の敷地には、上空から見ると大きなタンクがたくさんありますね。
汚染水をためるタンクだというふうに聞いています。
あれはどのくらい今あって、どのくらいまできているんですか?
丸井:
現状では、容量として80万トン分のタンクがあります。
現在60万トンの汚染水がたまっています。
敷地全体の中では、90万トンをちょっと超えるぐらいまでのタンクを作る面積・容量があるんですけれども、
あと10万トンぐらいタンクを作ったら、もう敷地の中がいっぱいになってしまうんです。
現状では年間13万トンぐらいずつ水が増えていますので、
このままのペースで行ったら、あと2〜3年でいっぱいになってしまいます。
畠山:
今の所はくみ上げて、それをタンクの方に移しているからということですよね。
そういう面からいっても建屋内に流れ込む地下水をなんとか止めなければいけない。
丸井:はい。
対処法
畠山:これを進めていくための最大のネックを解除するには何が必要なんですか?
丸井:
まず、地下水の流れを止めて、建屋の中に入らなくする、と。
汚染水の量を増やさないということが大切ですので、凍土壁を作ること。
それから地下水の元は雨ですので、
敷地の中に降った雨を、浸透させて地下水にしないことが今考えられています。
畠山:それはどういう方法があるんですか?
丸井:
それはですね、フェイシングと申しまして、
地面をコンクリートで覆ってしまって、雨水が染み込まないようにする方法。
それによって地下水を減らして流れる量を減らすということを考えています。
畠山:
そのフェイシングという、地下の方に雨水が染み込まない工法というのは、
もう作業は進んでいるんですか?
丸井:
大体敷地の中でもう70%ぐらいの面積を覆うことができています。
あとは建屋の、本当に汚染が酷くて、作業員がなかなか行けないところがいくつか残っていますが、
あのー、仕事は順調に進んでいます、今のところ。
海側凍土壁の工法
畠山:
そうですか。
で、ごめんなさい、先ほどの凍土壁。
これから作らなければ汚染水がどんどん増えてきてしまうんですが、
それがネックになっているのが、今、海側の方のトレンチという部分があって、
「そこの部分でうまく壁が作れなかった」って今おっしゃいましたね。
そこを乗り越えるためにはどういったことが必要なんですか?
丸井:
まず、通常の工法ですと、上から打ち込む3重管、凍結管をですね、
トレンチを貫通して打っていくんですけれども、
現在トレンチの中にも汚染物質がございますので、
それが漏れ出したら元も子もないから、いろいろな工法を考えています。
3重管を4重管5重管にしてですね、段階的に打ち込む方法などもありますし、
あるいはトレンチの部分を避けて、氷の壁を先に作ってしまって、
後から別の方法や何かで、トレンチの部分を凍らせるということを考えています。
畠山:そういったことは計画当初には想定はされていなかったことなんですか?
丸井:
もちろん想定はされています。
で、トレンチの部分全体の面積からいうと、2%〜3%ぐらいしか相当しないんですね。
だからトレンチの部分を外したとしても、97〜98%の壁はできますので、
ま、「概ね出来る」という考え方もございます。
あるいはまた、「完璧に全部できなければ水が完全に止まらないから、ダメじゃないか」という考えもあるので、
両方がせめぎあっているところなんですけれども、
まずはトレンチを抜いて、氷の壁を作ってしまって、
そのあと別の工法でやるという方法が、今検討されているという状況でございます。
畠山:それはいつ頃できるんですか?
丸井:
まだ、えっと、規制庁の許可やなんかが得られておりませんので、いつとは申し上げられませんけれども、
これは先ほど言いましたように「汚染水を増やさない」という観点からは、
本当には1日も早く成されなければいけない問題です。
畠山:
そうですね、この問題についてはまだまだ聞きたいことがありますが、
後半にお話を伺います。
ーつづく
<福島第一原発>
タンクに入っている地上の汚染水〜トリチウムの処分方法
「薄めて海洋へ放出or地下深くに注入して地下水として」4/13NHKラジオ 後半(文字起こし)
ーーー
東電、福島第一原発「凍土壁」の試験凍結を申請
読売新聞 2015年04月09日 21時25分
特集 福島原発
東京電力は9日、福島第一原子力発電所1~4号機の周囲の土壌を凍らせて氷の壁を作り、地下水の流入を抑える「凍土壁」の試験凍結を原子力規制委員会に申請した。
認可が下りれば、東電は4月下旬以降、地中に埋設した凍結管に冷却材を流し、地中を凍結できるか調べる。
東電によると、試験凍結は、全長1・5キロ・メートルのうち、建屋の山側の凍結管22か所(計約70メートル)で実施する。冷却する凍結管は連続して並んでおらず、氷の壁にはならない。東電は、温度変化を調べ、一定の凍結能力が確認できれば、さらに凍らせる凍結管の数を増やして本格的な氷の壁を作る考えだ。
東電は当初、山側の一部の凍結を3月末頃に始める予定だったが、作業員の死亡事故が相次ぎ工事が中断、計画が遅れていた。
続きを読む2013年7月
井戸と海水の放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
これについて、地下水に詳しい産業技術総合研究所の丸井敦尚総括研究主幹は、
建屋などから新たに汚染水が漏れ出している可能性を考えて
「護岸を固めるだけでなく、原子炉を囲むように鋼鉄製の仕切り板を打ち込み、
さらにその隙間に水を通しにくい粘土を入れるなどして、何重にも対策をとるべきだ」と述べ、
海への流出を防ぐ徹底した対策が必要だと指摘しています。
自民党 NHKとテレ朝の幹部を呼び聴取へ
日テレNews < 2015年4月14日 19:21 >
自民党が17日にNHKとテレビ朝日の経営幹部を呼び、最近問題となっている報道番組の内容をめぐって、直接、事情を聞くことが分かった。
複数の関係者によると、自民党の情報通信戦略調査会は、NHKからは「クローズアップ現代」でヤラセが指摘されている問題について、また、テレビ朝日からは「報道ステーション」でコメンテーターの古賀茂明氏が一方的に政権批判したことについて、話を聞く方針。特に「報道ステーション」をめぐっては、古賀氏が菅官房長官を名指しして「バッシングを受けた」と一方的に述べる展開となった点などについて、第三者も加えた検証の必要性などをただすものとみられる。
政治とメディアの関係に詳しい上智大学の音好宏教授は、こうした自民党の異例の対応について、「政権・与党側がメディアを呼びつけるのは、成熟した民主主義の中では、相当注意しなくてはいけない」と述べた。また、「政治的なパフォーマンスと考えているかもしれないが、国民からは支持されないだろう」と指摘している。
政府に、自民党に何を言われたのか?
NHKとテレビ朝日は呼びつけられ聴取されたその内容をきちんと世間に公表するべきだと思います。
なんとそれは二社だけのスクープ!
公にすることによって「これ以上政府からの圧力を許さないぞ」という、メディアとしての姿勢を見せて欲しいと思っています。
政府や東京電力、溶け落ちた燃料取り出しへ3つの工法で検討(福島15/04/09)
FNNLocal 2015/04/09 に公開

政府や東京電力は、溶け落ちた燃料の取り出しに向けて、3つの方法の中から、作業を進めていくことになった。
政府や東京電力、原発周辺の自治体の代表が参加した廃炉・汚染水対策福島評議会。
廃炉作業で最も重要となる、溶け落ちた燃料の取り出しに向けた戦略プランが示された。

原子力損害賠償・廃炉等支援機構の山名 元副理事は「水で満たさないで取り出す、気中工法の可能性も検討すべきということを、このプランで提案している」と述べた。
戦略プランで示されたのは、
格納容器の上部まで水を張って、燃料デブリを上から取り出す「冠水工法」。

格納容器の底だけに水を張って、燃料デブリを取り出す「気中工法」は、
上から取り出す方法と、

横から取り出す方法の2つが検討されている。

山名副理事は「いずれも、一長一短あるので、それぞれ工事中のリスクを、できるだけ低くする」と述べた。
格納容器ごと水で満たす冠水工法は、壊れた格納容器を修理して、止水することが前提となる一方、
底の部分だけ水を入れる気中工法は、放射線の遮蔽(しゃへい)効果が期待できない。
政府は 9日に示された戦略プランをふまえ、5月までに、新たな廃炉作業の中長期ロードマップを策定することにしている。

経済産業省の高木副大臣は「ロボットで、燃料デブリを把握しようと調査するので、それをふまえ、燃料デブリの状態・形状を把握する中で、選択肢が決まる」と述べた。
高木現災本部長が楢葉町を視察
NHK福島 2015年4月3日
この春以降の住民の帰還を目指している楢葉町の浄水場などを3日、政府の原子力災害現地対策本部の高木陽介本部長が視察し、町内のダムを水源とする飲料水の安全性を確認しました。
楢葉町は原発事故で町のほとんどが避難区域に指定されていますが、政府は、この春以降の住民の帰還を目指していて、準備のための町内での宿泊を今月6日から3か月間、許可することにしています。
しかし、住民の間からは、町内の木戸ダムを水源とする水道の水に対して安全性に不安の声があがっています。
政府の原子力災害現地対策本部の高木本部長は、3日木戸ダムを訪れ、担当者から、ダムの底の泥から放射性セシウムが1キログラムあたり最大で1万5000ベクレル検出されているものの、水面近くの水を使用していることや、放射性物質のモニタリングを継続していることなどについて説明を受けました。
このあと、浄水場を訪れ、担当者から新たに導入した機器で放射性物質の検査を24時間体制で行うことや、1キログラムあたり、1ベクレルを越えた場合は警報が作動することなど、安全性の確保に向けて対策を徹底していることなどを確認しました。
そして、高木本部長は、実際に浄水場で処理された水を飲んで安全性をアピールしていました。
高木本部長は記者団に対し「ダムと浄水場では上積みの水を使用するなど重層的な対策が取られている。科学的な安全と安心との間にギャップがあると思うので、住民にわかりやすく伝えていくことが大切だ」と述べました。
04月03日 19時34分
高木陽介原子力災害現地対策本部長が安全性アピールで楢葉町の水道水飲む。本当に飲んでる?
高木陽介原子力災害現地対策本部長が安全性アピールで楢葉町の水道水飲む。本当に飲んでる... 投稿者 j817
水の量が減っているから少しは飲んでいるようです。
涙目になってる?ちっとも美味しそうじゃない。
それから、福島第一原発が撒き散らした放射性物質ってセシウムだけじゃないでしょ?
セシウムは底の泥にくっついているかもしれないけど、他の放射性物質はどうなっているんだろう?
もっといっぱい調べて欲しいな。
調べる技術はあるんだから。
東京電力だって全ベータとトリチウムは計測しているのだから、
住民を帰還させて水道を飲ませるのならば、
せめて全ベータとトリチウムぐらいはセシウムと同じく毎回調べるべきではないでしょうか?
そのくらいのお金使ったって、避難させて賠償金を払うよりは安く済むんじゃないですか?
こんな状態で住民を帰還させないでほしいと私は思います。
スクープ「個人線量計が最大4割低く表示」福島県内の子供が危ない!
ジャーナリスト・桐島 瞬 (更新 2015/1/28 07:00)
どの程度被曝したかを知るために福島の住民が首からぶら下げているガラスバッジ。
ガラスバッジは100円ライターほどの大きさの容器に特殊なガラス素材を封入。放射線を照射した後に紫外線を当てると発光する現象を利用し、個人の積算被曝量を測定する線量計だ。
首から紐で吊るして胸や腹の辺りに固定し、一定期間使用後に回収し、トータルの被曝量を利用者に知らせる。
その表示が空間線量率(周辺線量当量)に対し、最大4割も低く示されることがわかった。
住民からは「正しい数値を示さないなら余計な被曝を強いるだけだ」と反発の声が上がっている。
ガラスバッジ製造の最大手メーカー「千代田テクノル」が測定値のズレを認めたのは、1月15日。
伊達市で開かれた市議会議員政策討論会の席だ。
参加者の一人が説明する。
「プレゼンテーションをした執行役員がデータを示しながらこう言ったのです。『ガラスバッジを前面装着した状態で正面から放射線を浴びれば空間線量率とほぼ同じ数字を表示する。だが、前後左右からくまなく浴びる状態では0.6~0.7倍にしかならない。福島のような全方向から放射線が押し寄せる状況をきちんと考えずに住民にガラスバッジを配ってしまって申し訳ない』と。数値の違いを認め、謝罪までしたことには正直、驚きました」
伊達市の高橋一由市議はこう憤った。
「空間線量率より最大で4割も低く表示される線量計を配ってどうするのか?」
ガラスバッジで住民の被曝管理をすることの問題点を一貫して唱え、当日の討論会にも参加したフクロウの会の青木一政氏も言う。
「一方向から放射線を浴びることが多い放射線業務従事者向けに設計されたものを住民の被曝管理用として使うこと自体が無謀。しかも、子供が装着した場合の影響については実験さえしていないというのですから呆れました」
ガラスバッジは本来、原発作業員やレントゲン技師などが使用するもの。だが、福島第一原発事故以降、福島県の各自治体が住民へ配布するようになった。
だが、実は放射線管理区域でない低線量の場所では正しく機能しないとの指摘は以前からあった。原発内で放射線管理員として働いた経験もある男性がこう指摘する。
「一定の線量がないとガラスバッジは正しく表示しない。千代田を含む大手メーカーに確認したところ、毎時10マイクロシーベルト以下の環境では性能試験をしていないため、測定値の保証はできないと言われました。特に横方向から放射線を浴びた場合、形状的に0.6倍程度の被曝量しか反映されないというのです」
この男性は3カ月、ガラスバッジに一定量の放射線を当てる実験をしてみた。すると積算量として3.8ミリシーベルトを示さないといけないのに、0.45ミリシーベルトしか測定されなかったという。問題なのは、こうしたガラスバッジ測定で得られた正しくない個人被曝線量データが、除染、帰還政策などの復興を進める際の参考に使われていることだ。一例を挙げよう。
昨年8月、環境省と復興庁などは「除染・復興の加速化に向けた国と4市の取組」の中間報告をまとめ、伊達市などのガラスバッジ調査の数字を基に、空間線量率が高くても個人線量は低く抑えられるなどとした。
具体的には毎時0.3~0.6マイクロシーベルト程度の地域に住んでいても年間被曝量は1ミリシーベルト程度とし、それまで目安としていた毎時0.23マイクロシーベルトを棚上げしてしまったのである。
同時に被曝管理を空間線量率ではなく、個人線量で行う方針も打ち出した。だが、肝心の個人線量を計測するガラスバッジの値が低く表示されていれば、この政策は意味をなさなくなる。
それでは、住民の実際の被曝量はどれだけなのだろうか。千代田テクノルのガラスバッジを使用する南相馬市が昨年6月から8月にかけて約7千人の市民を対象に実施した個人線量調査がある。それによると年間被曝推計値が1ミリシーベルトを超える人は13%で、9割近くが国の目標値内に収まる。だが、実際は4割低いことを考慮して再推計すると、実に全体の40%の市民が1ミリシーベルトを超える被曝をしていることになるのだ。
南相馬市や福島市は「メーカーから4割低く表示されるという説明を受けたことはない」と困惑。伊達市に至っては、「当該の討論会に職員は参加していないので、今後、事実関係を確認していく」と話した。
千代田テクノルに取材をすると、ガラスバッジが空間線量率よりも4割低く表示されることに対して、こう回答した。
「(4割低くなることについて)そう説明しましたが、数値は本来、人への被曝の影響を測るべき『実効線量』とほぼ等しいものです。我々は法令に沿ってきちんと精度が確認された測定器を販売しているので、福島の住民に使用してもらっても差し支えないものだと考えています」
また、4割低いデータが行政に使われていることに関しては、「メーカーが答える立場にはありません」と回答した。
福島で子供の甲状腺検診を行っている北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏が言う。
「いまの低線量の福島ではガラスバッジの数字は当てになりません。実効線量だって正しく検証されていないのです。放射線を扱う仕事をしている人たちでも年1ミリシーベルト以上の被曝をするのは全体の約5%。それなのに福島の子供たちは間違いなく年間1ミリ以上、被曝している。このままいけば10年後には免疫不全などの健康被害が増える危険性がある。帰還を進めるなら、最低でも年1度の全身健康管理が絶対に必要です」
住民が将来の健康に不安を抱くようなことがあってはならない。
(ジャーナリスト・桐島 瞬)
※週刊朝日 2015年2月6日号
これを踏まえて、去年の記事
“放棄”される除染 政官財の非情
ジャーナリスト・桐島瞬,本誌・小泉耕平 (更新 2014/8/28 07:00)
環境省は8月1日、これまでの空間線量から個人線量を重視する新たな方針を発表。福島県内の4市で行った調査の結果をもとに、空間線量が毎時0.3~0.6マイクロシーベルトの場所の住民で年間1ミリシーベルト程度の被曝になるとし、0.23は除染目標ではないと主張し始めたのだ。ジャーナリストの桐島瞬と本誌・小泉耕平が取材した。
だが、被災地からは、まやかしの方針転換だと不満が噴出している。
「国がやろうとしているのは、除染がうまくいかなかったから基準を引き上げるということ。なし崩し的に除染を放棄するつもりではないか」(郡山市の住民)
三春町に住む橋本加代子さんもこう怒る。
「個人線量といっても、家族全員が違う。近所の学校に歩いて通う子供と、10キロ離れた郡山の会社へ車で通勤する私とでも被曝量は異なります。第一、個人線量を測るガラスバッジは子供だけに配られ、大人は持っていない。子供にしても、首からぶら下げるのは嫌だと常時身につけている子のほうが少ないのです。そんな状況で、年間1ミリシーベルトを下回る人が多いから、除染はしないと言われてもまったく説得力がない」
橋本さんの高校生の娘は、原発事故が起きた11年の7月から9月の2カ月間で、おそよ0.5ミリシーベルトの被曝をしたことがわかっている。その後、被曝量は徐々に下がっているとはいえ、いまだ自宅やその周辺は除染されていないという。
「毎時10マイクロシーベルトを超えるようなホットスポットがまだあるのに」
と、橋本さんは国へ早期除染を訴える。
川俣町に住む新関まゆみさんの自宅は11年12月に除染した。ところが、本誌が8月に測定したところ、地表から1メートルの空間線量は最高で毎時0.4マイクロシーベルト以上だった。
そして線量計を手渡して2階の寝室を測定してもらったところ、毎時0.26マイクロシーベルトもあった。そこで一日7時間半過ごすというから、それだけで年間被曝量は0.7ミリシーベルトを超えてしまう。
新関さんによると、原発事故前の周辺の放射線量は毎時0.04マイクロシーベルト程度だった。震災前と比べて10倍近い放射線がある環境で毎日生活するのは不安だという。
「いまは東京で学生生活を送る娘とここで一緒に暮らしていた頃、『私はメッチャ被曝してしまっているから、もう子供は産めないね』と話していました。それで、2人で山形の米沢に避難したこともありました。本来なら子供を集団避難させるような状況。そうしたことも一切検討せず、除染をないがしろにする方向へ進んでいる」
住民だけではない。福島県の各自治体も、環境省が打ち出した突然の方針転換に困惑していた。ある市の除染担当者が打ち明ける。
「空間線量で毎時0.23マイクロシーベルトを基準にする除染方針は、いままで環境省がさんざん言ってきたこと。それを変更するとは、何をいまさらという感じがします。そう思っているのはウチだけでなく他の自治体でも同じですよ。だいたい、ガラスバッジで住民の本当の被曝数値を出すなんて無理。私たちの市では、従来どおり毎時0.23マイクロシーベルトを基準にやります」
今回の方針転換のベースとなった調査に参加した郡山市ですら同様だ。
「郡山市は『ふるさと再生除染実施計画』の中で毎時0.23マイクロシーベルトを除染の基準にしています。この計画を変えるつもりはありません。それに0.23という数値を出したのは、環境省ではなかったのでしょうか?」(原子力災害総合対策課)
※週刊朝日 2014年9月5日号より抜粋
「ガラスバッジ」ブログ
ガラスバッジの積算線量は信用できる?10/28おしどりマコさん・ケンさん(内容書き出し)
&事故前の線量
福一での冷却システム停電・原発事故と福島の子どもたち4/13おしどりマコケン
ラジオフォーラム(内容書き出し)
1:50:11

山城さん解放

1:50:50
山城:釈放です。
Q:どういうことで?
山城:拘留の必要がないと。
Q:もう一人の方は?
山城:一緒か?って聞いたんですけど、「それはまた後で」ということで。
Q:後で…
山城:やがて来るはずです。
Q:警察側の言い分は帰ってくださいと。
山城:皆さん、大変お世話になりました。
みんな:おかえりー

山城:
みなさん、ありがとうございました。お世話になりました。
どう考えても明らかな不当逮捕。
それは運動を弾圧するものの何物でもない。
不当を極めた逮捕です。
毅然として抗議することを警察に申してきました。
皆さん連日ありがとうございました。
昨日からずっと聞いていました。
とりわけ泣けたのは、今朝、朝7時に
「徹夜で頑張ってるぞ」という声が聞こえた時に、なんとも言えない感動に包まれました。
皆さんの声援があればこそ頑張れたんだと思いますが、
本当にご苦労様でした、ありがとうございました。
一番の気がかりは、
ま、私を狙い撃ちするのは仕方がないとして、
なぜ、別の人まで巻き添えになったのか?そのことがよくわかりません。
警察にも検察にも、何故彼がなのか?
「彼には何の罪もないから1日も早く釈放して欲しい」ということを伝えましたけど、
今警察にも聞いて「彼も一緒か?」と聞いたら、「それは後で」ということで回答がありません。
ーー:なにそれ
ーー:えーーっ?
山城:一緒に帰ってきたんですよね?
ーー:そうです。
山城:
ほとんど警察でも検察でも、仕切られて面会が許されません。
接触もさせてくれませんでした。
一緒に帰ってきたと思いますが、何故私だけなのか、よくわかりませんけど、
多分時間差がありましたので、
私の方がずっと車も先、検察の取り調べも先でした。
帰りも私が先でしたので、多分時間差をおいて、
私の取り調べは1時間でしたので、彼も1時間ほどしたら程なく帰ってきてくれると信じています。
是非、この不当な逮捕、ありえない逮捕です。拘留があってはなりません。
取り調べをして「無実だ、無罪だ、根拠のない逮捕だ」という事がわかれば潔く解放するべきです。
そのことを訴えてきましたが、
私についてはそのことを皆さんとの闘いの成果にしていきたいと思います。
彼が無事に戻りましたら全員で力強く迎えてあげたいと思います。
本当にご苦労様でした、ありがとうございました。
あと一つは何日になるのか、最長23日は確保だ、3月15日までは確保だということで、
「それはわかりました」と言いましたが、
そうなった時の運動の有り様がとても気になりました。
もしかしたらテントに襲いかかってくるかもしれない。
あるいは、工事強行があるかもしれない。
そういう思いでずっとおりましたが、現場に1日で復帰できたことを嬉しく思います。
明日からまた皆さんと一緒に頑張りましょう!
頑張って参りましょう、ありがとうございました。

2:00:00
山城:引っ張られたんです
金平:見ていた人が言うのは後ろからいきなり押し倒されてそれでずっと引っ張られて
山城:それがよくわからないんですよ
金平:後ろから押し倒されたんですか?
山城:そう
金平:それからずっと引っ張られて
山城:そう
金平:後ろ手錠で
山城:そうそう
金平:どこでされたんですか?基地内で?
山城:基地の中、フェンス沿いで
金平:で、フェンスのところに繋がれたって本当ですか?
山城:繋がれてはいないけれどもては後ろにされて、
金平:後ろ手錠
山城:はい
金平:それをやった(後ろ手錠をかけた)のは警備隊ですか?
山城:えーっと、マリーン(海兵隊)だったと。
金平:マリーン。マリーンがやったんですか、手錠を。
山城:拘束するまでは警備隊だったように思うけど。

2:02:17〜インタビュー
金平:山城さん、今のお気持ちはどういうお気持ちですか?
山城:
やれやれということです。最長23日と言われていましたので、長いなと思っていましたけれども、
一晩で帰れたということで、ほっとです。
何よりみなさんの力強い声がずーっと夜中まで聞こえていましたので、そう長くはないのかなと思いました。
本当に、ホッとしたと同時に声援を送ってくれた皆さんに心からの感謝です、ありがとうございました。
お世話になりました。
金平:もう一人の方はどうなんですか?
山城:
それは私にはわかりません。
署内でも検察でもすれ違いもさせなかった。
ただ、私は全て先だったような気がします。
名護署から出るときも、地検に入る時も、取り調べも私が先でしたので、
私の取調べの時間が50分ほどでしたから、
多分時間差があれば50分後ぐらいに終わるのかな、というところです。
金平:
最初に出てきたときに「不当逮捕」というふうにおっしゃっていましたけれども、
「不当」のなかみについて。
山城:拘束された際も、軍側にも
2:03:57 もう一人釈放


2:07:22
金平:今二人目の方が釈放されましたね。
山城:本当に万歳です、嬉しいです。ありがとうございました。
金平:あの方はご存知の方ですか?
山城:
いいえ、基地の中の建物に二人入れられて、初めて会いました。
「誰だろう」と思ったんです。
金平:なんか、キャンプ・シュワブに初めていらした方だそうです。
山城:
でしょう。初めての人が拘束されるってびっくりしました。誰?と思ったんですよ。
声をかける暇もなくされてしまいましたので、
だから昨日から全然顔も合わせていないし、声もかけていないです。
警察、留置所の中でも検察の中でも全部分けられて、カーテンで仕切られて、
ほとんど顔を合わすこともありませんでした。
今改めて、米軍の建物の中で一緒になって以来の再会です。
金平:
先ほどね、最初に出てこられた時に「不当逮捕」とおっしゃってましたけれども、
「不当」という言葉の中身について説明していただけますか?
山城:
いや、認識があればある程度用意もできますけれど、
機動隊とのせめぎ合いが厳しくなって「とりあえず下がろう」と。
これ以上関係が厳しくなると、不測の事態もあり得たので、ありえないとも限らないので、
「一旦下がろう」
「下がろう」と言っているのに後ろから抱きついて羽交い締めにされて連れて行かれた。
ほとんど根拠のない。
「基地への侵入」というのなら、それは侵入があればわかりますが、侵入もしていない。
みんなラインの中に立っていたはずです。
それはマスコミも見ているはずです。
ラインの中に立っていて、別にラインから出ようでもなく、機動隊と激しくせめぎ合いをしていたんで、
「これ以上関係を悪化してはまずい」と「下がろう」と言ったまでなんです。
それで逮捕されたとか、引きずられたとかほとんど理解できない。
そういう意味で全くの嫌がらせ逮捕と思いました。
金平:それで後ろから倒されてずーっと引きずって行かれましたよね。
山城:
「倒された」というよりも「来た」ので、とにかくもみくちゃにされました。
どこかに座った感じがします。
一旦座った、腰を下ろしたのに今度は両足を引っ張られた。
両足を引っ張られて担がれた。
もうそのまま、そのまま道路をまたいでフェンスまで引っ張られた。
道路を、両足を引っ張られて引きずられるようにして行ったと思います。
金平:どのくらいの距離を引きずられたんですか?
山城:ゲート前からフェンスのところまでですから、どうだろう?20m、30mほど。
金平:
後ろ手錠をかけられたということを見たという人がいるんですが、
これはどうだったんですか?
山城:フェンス越しに腰を降ろせと言われて、あ、違うんだ。立ったまま後ろに手錠をかけられたんです。
金平:誰にですか?
山城:
多分マリーン(海兵隊)だったと思うんですけど。
引っ張るまでは軍警で、手錠をかけたのはマリーンだったと思う。
そしてマリーンによってそのまま建物の中に連れて行かれました。
金平:マリーンかどうかわかったのは服装が違ったんですか?
山城:
見ればわかります。
軍警は機動隊と同じように濃紺の戦闘服です。
マリーンは迷彩服ですから。
金平:迷彩服着てたんですか!?
山城:迷彩服の米兵です。
記者:
その上でちょっと確認ですが、警察と検察で取り調べをされたと思うんですけれども。
どのくらいの時間がかかって、どういう内容を聞かれて、質問にお答えになったのか?
山城:
私が一番怪訝なのは、理解ができないのは、
逮捕状を示されていないんですよ。
普通なら、あれだけの逮捕をするなら逮捕状があります。
軍の中で呼び出されたときは、そこに逮捕状も示さないし、
逮捕状を示せば弁護士が呼べますが、逮捕状もありませんから「弁護士がいる」とも言えない。
で、向こうで言ったのは「いったいこれはなんなんだ?」と
「何の拘束なんだ?」
「不当拘束もいい加減にしろ」「もう何時間経ってるんだ」「3時間や4時間経ってるぞ」と。
「なんなんだ?」ということはずっと言っていました。
「逮捕」ということも言わないし、ただの嫌がらせなのかと思ったんですよ。
よく警察が身柄を押さえますね。
「確保」「確保」と言って身柄を押えますね。
あれと同じかと思った。
あれと同じかと思って、やがて時間で帰されるんだろうと思ってたら、
「身柄を県警に引き渡します」って「警察に引き渡します」って言うので、
「身柄を警察に引き渡します」って言われた瞬間、また、外されていた手錠を締めなおされて、
そのまま車に持って行かれた。
多分赤嶺政賢議員が演説の最中でしたから何時頃ですかね?
1時から集会が始まって、2時前ぐらいですか?
その時間だったと思いますが、その時も逮捕状は示しません。
軍側から、刑特法(刑事特別法)何条違反による、違反だと。
よって身柄を送致されたので名護署の方に連れて行くという、簡単なコメントがありました。
その際も「逮捕状」とは言っていません。
それでこれはここにも言ったし地検にも言いました。
「逮捕状を示さないでこういう逮捕というのはあり得ないはずではないのか」ということは伝えています。
それからここで取り調べられたのは、身上調書、それから事件の調書、
午後の早い時間の取り調べは一切黙秘をしました。
「答えられない」と。
「これは不当逮捕だから答えられない」と言いました。
そのあと弁護士接見があって、「住所氏名ぐらいは言ったほうがいい」と言うので、住所氏名を言いました。
それから言いたくないなら言わないでいいけど、抗弁ぐらいは言ったほうがいい。
つまり、自分の言いたいことは言ったほうがいいと弁護士のアドバイスがありましたので、
私はみんなを下げるために、中の方にいたのを回り込んで「みなさん下がろう」
「これ以上の緊張はまずいから下がろう」と言ったまでだ。
その際に後ろから襲いかかってきた軍警のほうに身柄を拘束されて、
押し合い問答の際に足を引っ張られて、引きずられるように基地の中まで持って行かれた。
これが真実だと。
それ以上のこともないし、わからない、それ以上のことはわからない。
ということを警察には伝えました。
地検の方でも同じようなことを言いました。
身上調書についても住所氏名女房と自宅に住んでいること以外は言ってませんし、
向こうも根掘り葉掘り聞きませんでした。
抗弁は言ったほうがいいということで今の話をしました。
で、地検が問題にしたのは軍側が刑特法違反だということを伝えたので、
私たちがどこに立っていたのか?黄色いラインだったのか、その内側だったのか?
ということを盛んに強調していました。
私が伝えたのは、機動隊に、最初誰か私の身内が、私の仲間が押し倒された時にすごく抗議しました。
その際、確かに抗議の際に少し、1回半歩中に入っていたのは事実だと思います。
それは伝えました。
しかし2回目はほとんどラインの、つまり道路側であって、内側には立っていない。
直接の容疑となった際には中には入っていないということを伝えました。
現実そうだったと思います。
それでそのことを検察は確認して一応取り調べを終えたところです。
とにかくラインの外だったか内だったかを一生懸命気にしていたみたいです。
「今後運動としてラインのことは気をつけますか?」って言うから、
「当然ラインのことは気をつけながら運動します」ということは申し伝えてあります。


記者:県民集会がある日に拘束されたということについてはどう思われますか?
山城:
そこはもう、本当に嫌がらせだと思いますよね。
僕はこう思ったんです。
これは警察にも伝えましたけど、
軍の、海兵隊の制服を着た兵士たちが退去として出るのも、
あるいは軍警が出たのも初めてなんですよ。
みなさんご存知のように、ゲートの中にマリーン服の兵士たちがゾロゾロゾロゾロ集まったのも
それから真っ黒の服の、烏色の軍警が現れたのも初めてのことです。
「今日は県民大会だからやたら警備が厳しんだな」としか思わなかった。
警備が厳しくて、もし突入乱入に備えて、
もしもの、県民が怒って基地の中に乱入するのを止めるためにいるんだろうなと、いうふうにしか思いません。
これはみんな同じ思いだったと思います。
まさか私たちに襲いかかるためにいるとは夢にも思いませんでした。
結果としては、もう県民の怒りに恐れをなして、
初めから先制攻撃でやっちまえ、そして黙らせろ、というような結果になったと思いますけど、
そういうことにしようと思ったんでしょうけど、それはいかんでしょう。
ますます怒りに火をつけて、どうしていいかわからんでしょう、もう。
そう思いますよ。
我々がしでかしているならまだしも、何にもしていないのにこうして襲いかかるなんてありえないですよ。
軍側がやっぱり、よっぽど恐怖しているとしか思えない。
そんな結果として結論付けていいんじゃないですかね。
という思いが本当に改めて強くあります。
記者:引きずられた時に怪我などはなかったですか?
山城:
頭だけ気をつけました。
もう、ガリガリガリガリ引っ張られるんで、
腰は少し、石ころで引っ張られましたけど、
頭がごっつんごっつんしているから、頭だけ手で押さえていました。
金平:もう一回確認しますけれども、後ろ手錠させられたのは、それをしたのは迷彩服を着たマリーンですか?
山城:
後ろにこうなっているから、多分。
ま、見えませんが、中に入ったのも迷彩服の米兵たちでしたから。
軍の警備たちは、建物の中には入っていません。
外で終わっています。
金平:建物の中に連れて行ったのは迷彩服を着た
山城:迷彩服、迷彩服。
金平:海兵隊員なんですね。
山城:はい。
金平:その時にはすでに手錠をかけられて、
山城:手錠をして、「歩け」と言われて中に入りました。
金平:日本語ですか?
山城:押された感じがします。
金平:押された。
山城:歩け歩けと、手錠をされた時から立てと押されたんです。
記者:手錠をされた場所はどこなんですか?
山城:
えーっと、みんなが見える場所です。基地に向かって左側のフェンス、
道路を囲むフェンスの芝生の方まで連れて行かれました。
記者:プラスチックの
山城:いえ、本物です、金属製の手錠です。
記者:地検が勾留請求しないということの理由は何か言いましたか?
山城:「勾留する理由がない」ということだけです。
記者:というふうに向こうが言ったんですか?
山城:
記載がありました「勾留する必要がないので釈放する」と。
警察が言いました。
そういう指示があったと。
文字が書いてあったと。
老眼で見えませんが、「勾留の必要は無し、釈放」と書いてあった。
記者:書面に
山城:(頷く)
記者:3〜4時間拘束されている間はどういうやり取りとか
山城:
最初、私と彼とは一緒にいたんですよ。
で、私が「一切答えない」と言ったら、「名前も氏名も明かさない」と言ったら、
彼を別室に持って行かれたんですよ。
お互いに示し合わされたらいけないと思ったんでしょうね。
彼は別の部屋に持って行かれていろいろ調書あったみたいです。
私は彼の取り調べが終わるまで、すーっと部屋にいました。
時間が、何か長かったですね。
3時間ぐらいいた。
10時に持って行かれて2時前ですから4時間近くです。
彼はだから、4時間近く一人で取り調べを受けているんですよ。
大変なことがあったと思います。
だからとっても気になって仕方なかったです。
記者:
不当逮捕、弾圧だということで、釈放されましたけど、
改めて今後の運動の展開の仕方とか教えてください。
山城:
米軍がシャカリキになっていることがよくわかりました。
つまり、私たちの抗議が効いているわけですね。
それは第3ゲートでのフェンスでの囲い込みから始まり、
昨日の米兵や警備兵などが出てくることは、これまでにないスタイルです。
だから、よっぽど警戒をしないと、いつテントに急襲するかわからない。
襲いかかるかわからない。
昨日捕まった時に、「もしかしたら私がいないうちにテントに襲いかかるのではないか」と本当に心配でした。
警察の名誉のために言いますが、
いつも睨んで「ばかやろー」と罵声を飛ばしている副署長が留置所まで来て
「居心地はどうですか」と言ってくれましたよ。
「快適だ」と答えましたけど、気にかけてくれました。
で、彼に「まさか私を留置所に閉じ込めて(テントを)襲うわけじゃないよね」と聞いたんですが、
ま、そこは答えてくれませんでしたけど、やっぱりそんな心配がよぎりました。
だからやっぱり、運動はさらに警戒が必要でしょう。
それから用意周到、彼らにつけこまれない運動が必要だと思います。
そういうところを改めて感じたところです。
合法的に、かつ確かにしっかりと声を上げて運動していきたいと思っています。
記者:明日は何時に?
山城:今夜泊まって、また明日立ちますよ。
記者:新聞は読みましたか?
山城:
弁護士さんが今朝接見するときに、1社はみせてくれました。
1社について差し入れはありますけれど、全部紙に覆われて見えないのね。
自分の関係するところは全部覆われて見えない。読めない。
新聞が一番読みたいのに読ませてくれない。
1行も1字も見せてくれない。みんな紙に覆われている。
集会の模様の写真はよく見れました。
これはさっき帰ってきて、取り調べが終わった後「新聞読むか」ということで入れてもらいましたけど、
全部白塗りされて読めない、そんな感じです。
記者:あそこに車が置いてあったんです
山城:
だから県民大会に恐れをなしたんですよ。
県民大会に恐れをなして、事前に牽制して
どうにか県民大会の意気を削ごうとしたんじゃないですか。
明らかに狙いはそれしかないですよ。
そう思いました。
それは逆効果だったんじゃないですか。ね、逆にね。

2:27:00
金平:最初から山城さんを狙っているという気がしていた?
ーー:
そう。山城さんの周辺をぐーっと囲むような、案の定きてたわけ。
一回目はこっちが準備ができてたから、その間に割って入ってできたんだけど、
2回目はもう全く、潰されてしまって、
ひとりひとりごぼう抜きでやられたら、結局持って行かれた。
金平:それを止めようとしたんですよね。
ーー:
最初に私が中に入って倒れて、一番内側になったんです。
だから一番最初に持って行かれたんです。
で、付け足し。
もともと博治さんを狙ってたのをより内側に入ってしまったがために
金平:これまでと違って軍の警備が表に出てきたと。
記者:出てきた感想を一言。
ーー:腹がたつ。辺野古を絶対に止めてやる。絶対に止めてやる、作らせやしない。
仁尾:拘束されたとき怪我とかはなかったですか?
ーー:いっぱい、あちこち
ーーー
拘束瞬間の映像などはこちら↓
<辺野古>米軍警備隊が平和運動センターの山城博治さん等を拘束!その瞬間&国会議員6名の抗議
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<辺野古>米軍警備隊が平和運動センターの山城博治さん等を拘束!その瞬間&国会議員6名の抗議
米軍による不当逮捕拘束のリアル映像はこちら↑
弁護士:
抗議と逮捕の説明を求めてきました。
一言で申し上げると全くめちゃくちゃな回答で、
何を言っているのか?私どもにも理解できないような話でありました。
まず一つは、この現場で何故アメリカの警備員が逮捕したのですか?
この根拠はなんですか?ということについても答えられませんでした。
そしてその当時沖縄の県警は違法性、
その拘束をする意識はあったのか?ということについても答えられませんでした。
すなわち県警はこの行為について何の関与もしていない。アメリカが一方的に、アメリカの警備員がやって、
そしてそれを、ま、あずかっている。
その法的根拠な何か?ということについても「今は答えられません」
そういうことでありました。
そういう意味ではまさに、これは不当逮捕そのものであってですね、
全く何の根拠もないことであります。
そういう意味で私は強く抗議をしてまいりまして、
「早く釈放をしなさい」ということを申し上げて出てまいりました。
頑張って、釈放されるまで頑張っていきましょう。

1:49
この写真を見て、県警はこの人たちが不当なことをやったのか?と聞きましたら、
県警は「判断していません」ということです。
県警が「警備をしているのに突然米軍のこの警備隊なるものがやってきて米軍が不当拘束をした」と。
警察は、県警はその不当拘束を判断したのか?といったら
「私たちはやっていません」ということを確認できましたので。
だって皆さんあれでしょ。
当時、県警が警備をしていたわけですよね。
してたけれども、県警は一切逮捕の動きはやっていないわけですよ。
突然米軍がやってきたということで非常に不当な行為です。
それがどういう経過でやったのかということについても答えられないし、
法律の問題でどうなるのかということも答えられずに、
あとは、抗議などは受け付けられない。どうぞお引き取りくださいということで、
私たちもそこから帰されてきたというのが実態です。
ーー:じゃあ何故留置所に入れてるんだ?
沖縄県警はその場で逮捕、拘束する判断はなかったということなんです。
けれどもその後ろの米軍のどういう人達かわからないのがやってきて、
「基地内に入った」と。
「基地の中に入った」という判断をして拘束をしたと。
で、拘束したあと今名護署に移送された。
「これ以上のことは言えない」と言っています。
だからそういう中で米軍が連れ去ったということになります。
どういう法律で米軍が逮捕拘束したのか?
「それは現時点ではわからん」と言っています。
そういう状況であります。
それを今から調べて明らかにしていきたいというような回答でございました。
ですからそれでは我々は帰れんぞと、釈放しなければ帰れないと、
しかも前日米軍基地の屋内まで入って拘束されなかったのがおるじゃないかと、
足が踏み出したかどうかで捕まえるというのは、
これはみんな納得しないぞということで、我々もそういうことを言ってきました、以上です。
米軍が後ろ手錠をかけて強引に逮捕をしている。
しかも、彼の言い分によると、
抗議の市民の皆さんが警戒ラインを越えないように静止をしているところ後ろから突き倒されて、
しかもひどいことに、引き倒したまま足を引きずって基地の中に連行しております。

(警戒ラインを超えないように市民の皆さんに言っている)

(脚を持って引きずられる)
本当に許せません。
あと、もう一人の接見がまもなく終わって弁護士がこの場に報告にやってまいりますので、
弁護士からは二人は元気で、県警や米軍の弾圧に屈しないという強い●を持っていたことをご報告をいたします。
<辺野古>「下がろう」と言っているのに後ろから抱きついて羽交い締めにされて連れて行かれた。全くの嫌がらせ逮捕だと思いました。2/23山城博治さん等釈放インタビュー・全文字起こし
<辺野古>県警「県警が警備をしているのに突然米軍の警備隊がやってきて不当拘束をした」
<辺野古>米軍警備隊が平和運動センターの山城博治さん等を拘束!その瞬間&国会議員6名の抗議
<辺野古>移設反対!海保、女性に馬乗り
<辺野古 真夜中のミキサー車>県民の目を盗むように手続きを進める国の浅ましい姿
菅原文太「これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」11/1沖縄(文字起こし)
「電子号外」って始めて見ましたー悪魔に心を売り渡した男・仲井真弘多「任期中に承認できるものは承認したい」←「仲井真さん、弾はまだ一発残っとるがよ」
「日本は戦後処理がまだきちんと終わっていない」10/08 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』 矢部宏治・孫崎享対談(文字起こし)
本当によかった
動画→http://twitcasting.tv/atsushi_mic/movie/144572876
31:00〜
名護署:
この違法行為を先導している平和運動センターの山城博治さん
速やかに歩道上に移動するよう指導してください


36:20〜
見てください皆さん、ゲート前大混乱ですよ。
キャンプ・シュワブ大混乱です。
武装米兵、民間の従業員の警備員、機動隊。
見てください
日本の国家権力総出動、国家権力総動員ですよ!
米軍の基地を守るために、見てください権力偽造最大限に
私たち市民の声にこんなに揺れまくっている。
こんなに動揺している。
よし、キャンプ・シュワブをガタガタにしてやりましょうみなさん。

見てください、あの機動隊。
基地の中の黒雀。
雇われ沖縄従業員。
恥知らずの従業員。
やめなさい、県民に襲いかかるのは!
県民に襲いかかるのはやめなさい!
機動隊と同じか!
このキャンプ・シュワブを撤去させようじゃないか、皆。
米軍の基地を撤去させましょう。
もうそういう闘いに発展させましょう。
http://twitcasting.tv/atsushi_mic/movie/144575689
基地の中の警備員まで出てきましたよ。
14:00〜





(米軍の警備隊が突然出てきて市民ともみ合いになる)
15:34
警備隊:こちらは警備隊です


山城博治さん:落ち着いて落ち着いて、下がって
(米軍の警備隊の前で皆に大声で「下がって」。この直後山城さんは米軍に拘束された)
ーーー
危ない!やめてやめて。
あーーっ!
博治さんが拘束された?
18:40頃〜
山城さんを返せー!
拘束は許さんぞ!
25:30〜
ー:逮捕歴もないのに、あれみてください手錠をかけられて
ー:そのまま
ー:えっ?手錠をかけられてる!?
ー:今弁護士に連絡をしています
ー:憲兵隊が奥の方に連れて行った

31:30
二人が拘束されていますが、一人は最近我々に加わった仲間です。
代表のアキトミさんを呼んで連合に連絡してあります。

辺野古 シュワブ警備員が山城議長ら拘束、連行
2015年2月22日 11:03
沖縄平和運動センターの山城博治議長(右)の足をつかみ、引きはがすシュワブ警備員ら=22日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート
【名護】名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは22日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議を続けている。午前9時すぎ、シュワブの警備員が「提供区域内に入った」として沖縄平和運動センターの山城博治議長と男性1人を拘束し区域内に連行。午前10時半現在、まだ解放されていない。
ゲート前では午後1時から、新基地建設に抗議する2千人規模の県民集会が予定されており、市民らが続々と集まり出している。約百人が「仲間を返せ」「弾圧許さん」と抗議の声をあげている。
市民ら3人拘束 辺野古新基地に抗議
琉球新報 2015年2月22日
ゲート前を警備する要員ともみ合う市民ら=22日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは22日早朝から、名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動した。市民らは断続的に機動隊と衝突し、市民3人が一時拘束された。午前11時現在、平和運動センターの山城博治議長ら2人が基地内に拘束されている。移設に向けた海上作業は同11時現在、確認されていない。
市民ら約50人が午前7時前からゲート前で抗議行動。道路上での抗議行動を排除しようとする機動隊と断続的に衝突した。山城議長がMP(米軍の警備員)とみられる者に拘束されたことを受け、基地内に入る車両を一時的に制止するなどして「仲間を返せ」と声を上げた。共産党の赤嶺政賢、小池晃両衆院議員らが駆けつけ、県警の現場責任者を通じて抗議した。
22日は午後1時から米軍キャンプ・シュワブゲート前で「止めよう辺野古新基地建設!国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」が予定されており、市民らが続々と駆けつけている。【琉球新報電子版】
辺野古2/22 国会議員6名が米軍の不当拘束に抗議
赤嶺政賢議員 照屋寛徳議員 糸数慶子議員 玉城デニー議員 仲里利信議員 小池晃議員
4:34〜
玉城デニー議員:
昨日までは「確保せよ」という指示はなかった。
しかし今朝になって、海兵隊の司令官からそのような指示が出されたという。
そういう情報を我々は掴んでいます。
そして、一度身柄を確保したら、直接身柄は返さずに名護署に移送という手順になっているようですね。
全ては、「この集会が開かれるから」ということを海兵隊が潰そうとしている行為に他ならないんです、みなさん。
7:50〜
仲里利信議員 :
私は本当の意味の沖縄の自由民主党の代表であります。
今日はこの県警、あるいは米軍のやり方に対して、中立的な立場をとりながらやっておりますけれども、
これまでの皆さんのやり方に対し、憤りを持ちながら今日のこの逮捕。
最初から責任者を狙った暴挙であると思っております。
今、逮捕されて黄色い線の中の方に多くの皆さんが入っております。

もし代表者を逮捕した理由というのであれば(黄色い線を越えたから逮捕したと言われている)
直ちに、カメラマンからみんな、逮捕するのが道じゃないでしょうか?
あくまで公平公正でやりましょうや。
そしてこれまでの政府のやり方が、一昨年の3月の申請から朝の4時から進み書類を持ち込む。
そして名護市への承認も時間外の要請を待たず
機材の持ち込みも反対等のいない夜中に、2時3時5時。
コソコソとやってる。
正しいことをやっているのであれば、なんで堂々とやらない!
それは明らかに皆さんに恥じることがあるからこういうことをやっているんです。
我々県民は今は
こちらの将来を守るためには未来永劫基地を作らせない。
これには保守も革新もない。
11:04〜
小池晃議員:
これは沖縄だけの問題じゃありません。
平和的な抗議行動をやっている市民を外国の軍隊が拘束する!
こんなことが許されていいはずがないではありませんか!
沖縄県警も沖縄の防衛局も日本の組織じゃありませんか!
外国の軍隊が日本の法律を犯してやっているようなことに、
日本人の権利と命を守るために仕事をするのがあなたたちの任務なのではないでしょうか。
まるでこれでは植民地だ。
植民地の警察、植民地の機関ではありませんか!
私は先ほど世耕( 弘成 )官房副長官に事態を報告し、ただちに開放するように求めましたが、
「拘束している事態は把握したが理由がわからない」
無責任すぎるのではないでしょうか!
外国の軍隊にこのような形で拘束されたのであれば、
少なくとも、何が理由なのか、そのことを問いただし、
不当なものがあるのか、確認する仕事をするのが最低限の責任なのではないでしょうか!
私たちはその説明を今この場で求めているのです。
きちんと説明していただきたい。
なぜ二人が拘束をされたのか?理由はなんなのか?何を行ったのか?
そのことの説明を求めないのであれば、
あなたたちは任務の放棄だと思われても仕方がないのではないでしょうか。
直ちに報告を求めます。そしてこれは明らかに不当拘束不当逮捕です。
直ちに解放することを強く求めます。
こんな国にしてはいけないと思います。
辺野古抗議の2人逮捕=米軍基地侵入の疑い―沖縄県警-
時事通信(2015年2月22日22時39分)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先の名護市辺野古にある米軍キャンプ・シュワブに侵入したとして、県警名護署は22日、日米地位協定の実施に伴う刑事特別法違反の疑いで、50~60代の男2人を逮捕した。同署によると、2人は黙秘している。
逮捕容疑は22日午前9時5分ごろ、キャンプ・シュワブのゲートの中に許可なく立ち入った疑い。米軍の憲兵隊が拘束し、同日午後1時15分ごろ、引き渡しを受けた名護署員が逮捕した。
キャンプ・シュワブのゲート前では連日、普天間移設に抗議する座り込みが行われている。同日は大規模な集会が開かれており、主催者発表で約3000人が集まった。
接見した弁護士によると、2人のうち1人は市民団体の代表。米軍の境界線を越えないよう抗議参加者を制止していたところ、米軍側に後ろから引き倒され、引きずられたまま基地内に連行されたという。
名護署の前には市民ら300人近くが集まり、「不当逮捕だ」「仲間を返せ」などと声を上げた。
[時事通信社]
弁護士接見後
<辺野古>県警「県警が警備をしているのに突然米軍の警備隊がやってきて不当拘束をした」
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規制委、最悪の想定甘く 原発「過酷事故」審査、
専門家が疑問視 注水遅れ試算10分まで
西日本新聞 2015年02月16日(最終更新 2015年02月16日 00時16分)
原発が新規制基準を満たしているかどうかを判断する原子力規制委員会の審査が「不十分」とする声が専門家の間で高まっている。特に原子炉(鋼鉄製)内で核燃料の温度コントロールがきかなくなり、核燃料などが超高温になって炉を破損する過酷事故対策を疑問視。事故ともなれば大混乱が予想されるが、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の場合、九電は注水作業の遅れを計画より10分遅れまでしか想定していないのに、規制委は新基準に適合とした。専門家の試算では35分遅れると事故は防げない恐れが高まり、「作業遅れの影響評価が不十分だ」と指摘する。
問題点を指摘するのは、旧原子力安全委員会事務局で8年間、技術参与だった滝谷紘一さん(72)=埼玉県所沢市=ら。
大地震などで原子炉につながる配管が破断し、注水によって核燃料を冷やせなくなった場合、電力会社は移動式発電機車をつなぎ、原子炉格納容器内で注水を再開。原子炉下のキャビティーと呼ばれるスペースに水をため、落下する燃料などの炉心溶融物を徐々に冷やす対策を行う計画だ。溶融物を冷やせないと事故の進行を止められず、外部に放射性物質が漏れ出す恐れが一気に高まる。
九電は、この事故発生から原子炉が破損し、炉心溶融物が流出するまでの時間を川内1、2号機では約90分と推定。だが作業員の人員態勢などを基に49分後には注水を再開し、キャビティーには水位約1・3メートルの水をプールのように貯水でき、落下溶融物を十分に冷やせるとした。さらに、注水作業が計画より10分遅れ、事故発生から59分後に始めても、水位約1メートルの貯水が確保できることをコンピューター解析で確認したとしている。
滝谷氏は、東京電力福島第1原発事故直後の大混乱を念頭に、この作業遅れを10分までしか想定していない点を疑問視する。
規制委は昨夏、注水再開が35分遅れた場合の過酷事故の進行モデルを公表している。これに基づき滝谷氏が試算したところ、35分遅れでは川内原発の貯水水位はわずか20センチ、玄海3、4号機では、注水前に溶融物が落下することになり、冷却が難しくなる。
ところが規制委は、過酷事故対策で作業の10分遅れまでしか想定していない川内原発について、新基準を満たすとした「審査書」を決定した。12日に審査書を決定した関西電力高浜原発の過酷事故対策も、川内原発とほぼ同じだ。
滝谷氏は「35分遅れる想定だと、事故を食い止められない解析結果となるのを恐れ、あえて計算、審査しなかった疑いがある。福島の事故を考えると、さらに作業が遅れることもあり、規制基準を満たしているとは言えない」と批判。原子力規制庁も「10分以上作業や判断が遅れれば、この対策が機能しなくなる恐れが出てくる」と認めている。
=2015/02/16付 西日本新聞朝刊=
女性自身 2月3日(火)0時0分配信
テロ組織『イスラム国』に人質となっていたジャーナリスト・後藤健二さん(47)の殺害が公表された。 イスラム国を訪れたこともあるジャーナリスト・常岡浩介氏が言う。
「遺体の返還はこれまで例がありません。イスラム国は、遺体に“身代金”を払うよう要求してきたこともあります」
殺害を受け、後藤さんの妻は、夫を「誇りに思う」との声明を発表した。妻は、幼児2人を抱えながら独立行政法人で働く、東大大学院修了のキャリア女性だ。12月2日に夫の拘束をイスラム国からのメールで知って以来、彼女は苦難の日々を過ごしてきた。だが、常岡さんは重大な情報を本誌に明かす。
「この12月2日という日は、衆議院総選挙の告示日でした。12月14日が投票日ですから、その12日前という状況です。じつはこのとき、外務省が後藤さんの奥さんとシリア人の現地ガイドに、厳重に“口止め”をしていたのです」
選挙直前に“日本人人質事件”が発覚すれば、選挙に影響が――。万一にも事件が表沙汰にならないよう、外務省が口止めをしていたというのだ。
「奥さんは子供を守るため、もともとメディアにさらされたくないとは思っておられましたが、外務省からの“口止め工作”について、現地ガイドがはっきりと証言しています。外務省は『後藤さんを守るためだ』と言ってきたそうですが、選挙前にこの話が出たら、安倍首相にプラスにはなりません。譲歩して助けても、助けられなくても批判されますから。でも、選挙前に拘束の事実が明らかになっていたら、日本政府はもっとまじめに助けていたかもしれませんね」
政府による後藤さんの救出活動に問題はなかったのか。これからその検証が始まるーー。
口止めしていなければ、救出できたと思う。 pic.twitter.com/2S1lalTEAg
— 宋 文洲 (@sohbunshu) 2015, 2月 3
酷すぎる!
日本政府は遺体引き取りについてまでも拒否!
後藤さんら遺体引き取り「困難」…菅官房長官
読売新聞 2月2日(月)22時42分配信
菅官房長官は2日の記者会見で、イスラム国に殺害されたとみられる後藤健二さん(47)と湯川遥菜(はるな)さん(42)の遺体の引き取りは困難との見方を示した。
菅氏は会見で「イスラム国はテロ組織で、話の通じる集団ではない。他国だって(遺体の引き取りが)出来ていない」と語った。
最終更新:2月2日(月)22時42分読売新聞
突然今日から報道され始めた
外務省が3回にわたって渡航中止要請?
後藤健二さん:世耕氏「外務省が計3回、渡航中止を要請」
毎日新聞 2015年02月02日 23時08分(最終更新 02月03日 10時39分)
◇BSフジで明らかに
世耕弘成官房副長官は2日、BSフジの番組で、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害されたとみられる後藤健二さんに対し、外務省が昨年9〜10月に計3回、シリアへの渡航をやめるよう要請していたことを明らかにした。
政府関係者によると、後藤さんの渡航計画を把握した同省は電話で2回、直接面会して1回、渡航中止を求めたという。しかし、後藤さんは10月末にシリアに入国した後、行方不明になった。これに関連し、世耕氏は「命を守れなかったのは政府の責任だ。自己責任論には立たない」と述べた。【高橋克哉】
真実はどこに?
と、…あなたは思いますか?
<外務省とNHK>後藤健二さんはNHKのイスラム国への潜入取材直後に拘束されていた。
予めイスラム国側と打ち合わせて準備が整っていて、複数の支援者がチームで動き、何から何までお膳立てができていなくては、とても時間内にこなせない作業であり、行き当たりばったりの単独行動で消化できる仕事量ではない。当然、後藤健二にミッションを依頼した者が、巨額のカネを出し、イスラム国側と綿密なネゴをし、全体のプランを組んで組織的にプロジェクトを動かしていたと考えられる。後藤健二は、その組織的な動きの実行要員であり、任務を請け負って派遣された者(政府工作員)なのだ。
このプロジェクトを企画して後藤健二を潜入させたのは、外務省であり、外務省とNHKの大がかりな共同事業だったと私は推測する。
後藤健二さんの取材映像を「放送中止」にしたNHKの過去
日刊ゲンダイ 2015年1月29日
紛争地を頻繁に取材していた後藤健二さんは、女性や子どもなど常に被害者の視点でリポートをしていたという。
実はそんな後藤さんの取材映像が、かつてNHKで放送中止になっている。その事実は、日刊ゲンダイ本紙を皮切りに複数の週刊誌で「上からの圧力による番組改変」として大きく報じられた。
03年5月、「クローズアップ現代」で放送予定だった「終わらない戦争(仮題)」。イラク戦争のさなか、バグダッドの市民生活に密着したもので、米軍の空爆下、自由に街を歩けない市民の様子、遺体を庭に埋めるしかない病院など、戦争の悲惨さを伝える内容だった。NHKの社員がバグダッドから退避していたため、外部のジャーナリストの後藤さんが現地で取材したこれらの映像をもとに、番組は制作された。
ところが、OA直前の5日前に突然、上層部からストップがかかり、番組は丸ごとボツになったのだ。
「ストップをかけたのは政治部出身の諸星理事でした。表向きは『NHKが取材していない内容を主とする番組を放送するわけにはいかない』ということでしたが、実際は別の理由があった。小泉政権は当時、米ブッシュ政権の『テロとの戦い』に賛同し、その後、イラクのサマワに自衛隊を派遣しています。そんな状況下で米軍の空爆で被害を受けた市民の視点で作った番組を流すのは、政権批判につながりかねない。OAは避けるべきという政治的な判断もあったようです」(この問題を取材したジャーナリストの横田一氏)
米軍による被害者の視点で市民の姿を伝えるジャーナリストだったことが、政府が後藤さん救出に積極的に動かなかったことと関係しているのか……。
諸星衛理事長

後藤さんのサイトでのNHKクローズアップ現代の紹介
© INDEPENDENT PRESS NHK
2003/04/01 [総合] クロ-ズアップ現代
『イラク北部でいま何が~クルド人自治区・開戦からの一週間~』(制作)
「テロとの戦い」に賛同し、憲法9条を変えて戦争ができる日本にしたいという安倍政権にとって
後藤健二さんは邪魔な存在だったのかも…
<外務省とNHK>後藤健二さんはNHKのイスラム国への潜入取材直後に拘束されていた。
後藤健二さん independent press より
小学生の授業④~子どもたちからのメッセ-ジ
投稿日:2011年11月8日 作成者: independent press
アンケ-トの集計結果から、この質問に対する児童の皆さんの答えをここに御紹介したいと思います。
●最後に・・・地球に住む生き物として私たちはどんな人間でありたいと思いますか?
・自然を大切にしたい
・世界中の人と協力していける人になりたい
・一人の力でもきっといつか自然と人間が地球に両立できる日が来るまで私は支え続けたい
・外国で震災が起きたら募金をしたい
・みんなで助け合っていきたい
・くじけずにあきらめない人間になりたい
・外国で震災が起きたら助けてあげたい
・人の悲しみを一緒に味わってあげられる人間
・強い心でどんな時にも冷静に行動できる人間になりたい
・努力ができる人で災害を防ぐ方法を考え出したい
・相手によって態度が変わることのない人間でありたい
・一つ一つの命を大切にする優しい人間になりたい
・何事にも前向きで協力しあって一歩ずつ歩んでいける人間になりたい
・国境・人種に関係なくみんなで助け合える人間
・東北の食材等をなるべく買いたいと思う
・必要以上に地球に害を与えずに、節電等で対応する
・地球にやさしい人間
・人間が心を一つにする
・一人一人が皆の力になり、皆が一人の力になれる、助け合いのできる人間になりたい
・世界地図からは「人」は見えてこない。ちゃんと世界を見て生きていきたい
・人間以外の生き物にとって「震災」とならないような静かな人間になりたい
・地球に住まわせてもらっているのだから、地球を大切にしたい
・原発はなくして欲しい
子どもたちの答えが、メッセ-ジのようにきこえてきませんか?
そういえば、ジャ-ナリストは授業のなかでこうも言っていました。
『ジャ-ナリストという仕事は、何か起こっている事を人に伝える仕事です。ということは、郵便屋さんに似ています。こちらの人が持っているメッセージや手紙を受け取る人に届ける、そんな仕事をしています。』
子どもたちからも 大切なメッセ-ジをもらったようでした。
It means “Lost Age” really. これこそ本当に「失われた世代」だ
投稿日:2014年7月11日 作成者: Kenji Goto
なぜ、彼らは死ななくてはならなかったのか?希望の光射す未来と無限の才能を持っていたのに。これから好きな女性ができて、結婚して、子どもを産み、家族を持てる十分な機会があったはずなのに。戦いに疲れ果てた人たちは口々に言う。「死んだ者は幸いだ。もう苦しむ必要はなく、安らかに眠れる。生きている方がよっぽど悲惨で苦しい」と。皮肉だが、本音だ。彼らは兵士でも戦場を取材するジャーナリストでもなかった。外国人と交流して異文化を味わうことを楽しみ、すべての時間を市民のために自分のできることに費やし、自分で思考錯誤しながら技術と得意分野を真っすぐに成長させて行った。
オマールはあの時何歳だったか?革命を信じたお子ちゃまカメラ少年は、いつの間にか生き生きした映像を録る勇敢なカメラマンになっていた。ISISに殺された。
そして、ハムザ。戦争孤児や貧しい家庭1,000世帯に、毎朝パンを届ける慈善団体を切り盛りする天才肌の若者だった。7月10日、空爆の犠牲になった。
彼らは、いつも笑顔でこちらの頼みを聞いてくれた。一緒にお茶を飲み、甘いお菓子を食べた。感謝のしるしに日本製の時計を、コンデジを、プレゼントした。戦時下では、プレゼントできること自体が嬉しいものだ。
世界各地の紛争地帯で、私の仕事を手伝ってくれた人たちが、もう何人亡くなっただろうか?
でも、私はまだ生きている。生きて自国に戻り、「伝える」仕事に集中することができる。
彼らが死ぬなどと真にイメージしたことは正直なかった。
鮮烈に蘇る彼らの優しい笑顔。
ボー然としたところで、「なぜ?」と考えたところで、彼らはもう戻って来ない。
どうか、神様。彼らに安らかなる日々をお与えください。
イスラム国声明文
日本政府へ。
お前たちは邪悪な有志国連合の愚かな同盟国と同じだ。
我々はアラーのご加護によって権威と力を備えたイスラム教カリフ国家であり、
お前たちの血に飢えた軍であることを理解していない。
アベ。
勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のせいで、
このナイフはケンジを切り裂くだけではなく、
どこであろうとお前の国民を見つければ殺りくを引き起こしていくだろう。
日本にとっての悪夢の始まりだ。
後藤さんは何故イスラム国へ入ったのか?
たった一人で湯川さんを助け出すつもりだったのだろうか?
一番よく現状を知っている彼がそんなことができると思っていたのだろうか?
そして私は下記の記事を読んだ。
なるほどと思った。
外務省からの依頼を受け、NHKが日程の手はずを整える。
こういう状況ならば、使命感を持って出かけるのではないかと、
そう思った。
後藤健二とNHKと外務省の真実 - 「政府関係者」とは誰なのだ
yoniumuhibi 2015-01-27
後藤健二のイスラム国潜入がNHKによる依頼だったと暴露する記事が、1/23にネットに上がって話題になった。記事ではNHKと特定されておらず、「“御用メディア”として知られるテレビ局」という表現が使われているが、文脈からこれがNHKを指すことは常識で判断できるところだろう。NHKが後藤健二にイスラム国への潜入取材を依頼していて、同時に、そのミッションに湯川遥菜の救出もしくは安否確認が含まれていた。この事実を証言したのは「政府関係者」である。ネットで今回の事件を追いかけ、真実を追求しようとしている者は、この「政府関係者」なる者が今回の事件のキーパーソンであり、マスコミ報道をリード(情報操作)している影の主役であることに気づいているはずだ。事件が起きた直後、1/21の時点で、この「政府関係者」は、11月初めに後藤健二の家族にイスラム国から身代金要求が届いている事実もマスコミに公表していた。後藤健二のイスラム国潜入とその後の経緯についてマスコミに「説明」しているのは、同じ「政府関係者」である。この「政府関係者」が誰なのか、ネットの中で議論にならないのが私には不思議で、日本人のリテラシーの低さを証明しているように思われる。この「政府関係者」を推定することで、事件の真相は半分は明らかになるだろう。無闇に「陰謀論」の単語を振り回して思考停止するのではなく、ヒントになる小さな事実に食いついて、その切り口から推理を組み立てていかなくてはいけない。
前回も指摘したとおり、後藤健二のイスラム国潜入のミッションは短期計画である。10/22に日本を出国し、10/23にトルコに到着し、10/24にキリスから国境を越えてシリアに入り、10/25にマレアから自由シリア軍の検問所を超えてイスラム国支配地域に入り、根拠地(首都)のラッカを目指し、10/28にはトルコに戻り、10/29には成田に帰国しているという、わずか一週間のスケジュールだった。同じルートで往復するとすれば、マレアに10/27には帰還しないといけないから、イスラム国領域での活動はきわめてタイトな2泊3日の行程となる。その間に湯川遥菜に接触して安否確認をし、あるいは身柄の受け取りをし、さらにNHKから受注したビジネスであるラッカの撮影と取材をやり、ドキュメンタリー番組用のコンテンツを仕込まなくてはいけない。ラッカからマレアまでの移動距離もあり、これを2泊3日でこなすのは相当な強行軍だ。予めイスラム国側と打ち合わせて準備が整っていて、複数の支援者がチームで動き、何から何までお膳立てができていなくては、とても時間内にこなせない作業であり、行き当たりばったりの単独行動で消化できる仕事量ではない。当然、後藤健二にミッションを依頼した者が、巨額のカネを出し、イスラム国側と綿密なネゴをし、全体のプランを組んで組織的にプロジェクトを動かしていたと考えられる。後藤健二は、その組織的な動きの実行要員であり、任務を請け負って派遣された者(政府工作員)なのだ。
いったい誰がイスラム国と交渉をし、後藤健二を派遣するからよろしく頼むと言い、このプロジェクト全体を手配したのか。おそらく、NHKの取材依頼というのは、プロジェクトの一部であり、表面上の理由(口実)であり、重要な目的は湯川遙菜との接触・安否確認・身柄引き取りの方だったのだろう。このプロジェクトを企画して後藤健二を潜入させたのは、外務省であり、外務省とNHKの大がかりな共同事業だったと私は推測する。イスラム国とここまで計画を調整できるのは、政府機関以外に考えられない。事件後にマスコミ報道に頻繁に登場する「政府関係者」こそが、このプロジェクトの統括責任者であり、(表向きはNHKの取材依頼という形式にして)後藤健二にミッションを委託し、事件の一部始終を知る司令塔なのだろう。この男が早い段階でマスコミに「真相証言」を始め、11月初に身代金要求のメールが届いていた件を暴露し、すなわち、政府が2か月以上も人質の件でイスラム国と交信状態にあった事実が表に出たことは、私には何とも意外だった。なぜなら、この事実は政府の急所であり、国民には知られたくない機密事項だったはずだからだ。この事実が漏れれば、当然、人質を押さえられているのに中東に出かけてイスラム国を挑発し、対イスラム国有志連合を支援する中東外交をアピールした安倍晋三の失敗が問われる。世論から叩かれる。現に古賀茂明と金平茂紀が、競うようにこの失政を根拠にした正論で、安倍晋三を猛然と批判する論陣を張った。
そこから推測できるのは、この「政府関係者」なる者が外務官僚で、早い段階から安倍晋三の対イスラム国挑発外交に懸念を示していて、二人の人質に配慮した慎重な外交上の振る舞いを安倍晋三に献策していたのではないかという裏側だ。つまり、昨年からイスラム国と交渉していた責任者である外務官僚の、今回の動画公開事件を発端とした安倍晋三への造反劇である。霞ヶ関の中でも、いわゆる安倍カラーが最も濃いとされる集団が外務省だが、そこから造反者が出たらしいことが私には意外だった。さらに推理を続け、事件の内奥と深層をイマジネーションして探ってみよう。この後藤健二のミッションが外務省による湯川遥菜救出作戦だったとしたとき、背景として視界の中に入ってくるのは、例の、北大生のイスラム国渡航未遂事件であり、警視庁公安部による中田考への家宅捜索と事情聴取である。事件が起きたのは、昨年の10月6日。そして、中田考が湯川遙菜の裁判に立ち合うべくイスラム国に赴いたのは、その直前の9月のことだった。私の推理と仮説は、湯川遥菜の解放について中田考に主導権を握られたくない日本政府が、中田考の動きを妨害して、そしてまた中田考からその「任務」を引き継いで、政府の手で湯川遥菜の解放を実現しようと図ったのではないかという結論である。北大生の事件が起きず、イスラム国側に空爆のアクシデントが起きず、順当に湯川遥菜の裁判が行われ、中田考が現地で弁護人として立ち合っていれば、中田考が自然に政府とイスラム国との仲介に入り、フランス・スペイン型の身代金解決が図られていた可能性が高い。
ただ、それを政府が黙認してしまうと、中田考(と同志社スタディーズ)にイスラム国との外交の主導権を握られ、また日本の若者がジハードの戦士としてイスラム国に潜入する例が頻発する事態も起きかねない。政府として、イスラム国とのチャネルは自ら管理統括する必要があり、湯川遙菜の解放についても自ら前面に出て解決を図ろうとして、北大生事件を契機に中田考を排除し、NHKと後藤健二を使ったプロジェクトを立案したのではあるまいか。中田考を事情聴取したときに、誰と接触すれば湯川遥菜の件で巧く交渉できるのか、その辺りの詳細な情報も聞き出して把握したのではないか。その上で作戦計画を立て、後藤健二を派遣工作員に指名し、10月下旬に行動に着手したものと思われる。イスラム国側には、今後は中田考ルートではなく政府(外務省)を窓口にしてくれと、そういうメッセージを送ったはずだ。その実務を外務省の代行でフロントでやっていたのがNHKで、だから、1/21から1/23の間、NHKのニュースでは、イスラム国の広報担当者なる者のアラビア語のメールが紹介され、NHKの質問に回答する形での人質への対応の刻々が返信されていたのだ。あのニュースでイスラム国の広報担当者として紹介された者は、おそらく、10月末の外務省・NHKのプロジェクトのイスラム国側のカウンターパートだったのだろう。だから、NHKはメールアドレスを知っていて、いつでも交信ができるのである。と同時に、これはNHK(外務省)の専有の秘密事項で、他のマスコミには教えてない情報なのだ。
NHKのメールの交信相手であるイスラム国の広報担当者なる者は、昨年10月に、後藤健二の潜入ミッションが遂行されるとき、NHK(外務省)と調整し、何日の何時にこの場所に行けとか、誰と接触しろとか、ラッカでの宿泊はこうだとか、取材撮影の対価は何ドルだから現金を用意しとけとか、そうした指示を細かくNHK側に伝えていたものと思われる。今、ネット上で、1/21-23にNHKが放送したイスラム国広報担当者とのメール交信について、それを考察したり検証しようとする議論がない。そのことも、日本人一般のリテラシーの弱さのように私には感じられる。この報道の裏にあるものを疑わず、意図と作為を突き止めようとせず、想像力によって真実を仮説化する営為をせず、それを試みた者に「妄想」だの「陰謀論」だのと罵倒を吐き散らす。罵倒してネタにして愉悦する。いつから日本人はこれほど劣化したのだろう。後藤健二に対する美化報道の先頭に立っているのがNHKで、これでもかというほど「ジャーナリスト後藤健二」を賛美しまくっている。民放がそれに追随している。それは、NHKがこの事件の当事者だからだ。後藤健二を送り込んだのがNHKで、NHKに責任があるから、その責任追及を回避するべく、ひたすら後藤健二を英雄にして持ち上げ、偶像崇拝を図って世論を扇動しているのである。(件のテレビ局がNHKであったら)NHKは隠している。10月の後藤健二のミッションの全貌を知りながら、実務の一切を手配した当事者であり、どれだけ費用をかけ、それを無駄にした計画かも知りながら、そのことを国民に秘匿している。
最後に、この局面では勇気の要る議論だが、なぜ後藤健二のミッションが成功せず、NHk・外務省の湯川遥菜救出プロジェクトが破綻し、後藤健二が拘束されることになったのか、その理由について推理を述べたい。それは、おそらく湯川遥菜が拷問で自白をしていたからだ。自身の素性について、後藤健二の正体について、湯川遥菜が事前に自白をしていたから、イスラム国がNHK・外務省からのメール・コンタクトの文面を信用せず、後藤健二の正体を信用していなかったのだろう。事前に打ち合わせたプログラムどおりに対応せず、後藤健二に容疑をかけて逮捕し、湯川遥菜がこう証言しているが本当はどうなのだと、尋問に持ち込まれたのに違いない。マスコミ報道では、拘束後に後藤健二はシリア人ガイドに電話をして、イスラム国側のガイドに騙されたと語ったという説明になっている。この情報も怪しむべきだろう。イスラム支配国領域に足を踏み入れる時点で、後藤健二は携帯電話をシリア人ガイドに預けている。イスラム国側に監禁された状態で、自由に外のシリア人ガイドに電話連絡できたとは思えない。この話はストーリーで、おそらく「政府関係者」による辻褄合わせの作り話だ。マスコミに登場するシリア人ガイドは、すべて外務省から指示されたとおりにカメラの前で「証言」していると考えていい。そもそも、あのイスラム国の支配領域で、自由にジャーナリストを案内してラッカの司令部に道案内するガイドなる民間人が存在するだろうか。商売のガイドかと思ったらイスラム国の兵士だったという報道も、実にバカげていて、それを鵜呑みにする者のリテラシーの低さに唖然とする。
「政府関係者」とは誰なのだ。そこを明らかにすることが、この事件の真相解明の第一歩だ。
後藤健二さんのイスラム国潜入はNHKによる取材依頼だった
政府がイスラム国との秘密交渉に失敗していた!? 後藤氏を雇ったテレビ局も関与か
リテラ 2015.01.23
「イスラム国」による日本人人質事件への対応をみていると、政府の本気度が少しも感じられないのは筆者だけだろうか。
政府は、身代金「2億ドル」の支払い期限を「日本時間23日午後2時50分」と宣言し、関係各国と連携して対応に追われているといった様子が新聞・テレビを通じて伝えられてきた。
しかし、安倍晋三首相といえば、イスラム国への強硬姿勢で知られる英国のキャメロン首相やオーストラリアのアボット首相と電話会談し、「日本はテロに屈することなく、国際社会によるテロとの戦いに貢献していく」などとイスラム国を刺激する発言ばかりが報じられる始末。イスラム国との交渉ルートを探る本格的な動きは一向に伝わってこない。
「しかも、イスラム国の警告から72時間の猶予期間がありながら、政府は肝心要のNSC(国家安全保障会議)を一向に開催しようとせず、期限ぎりぎりの23日午後まで持ち越している。NSCの開催結果を受けて、外務・防衛・警察の各当局が対応を決める手はずだが、これでは時すでに遅しなんだよ」(大手紙政治部記者)
実は、ここにきて、ある重要な情報をキャッチした。ある政府関係者が打ち明ける。
「安倍政権の中枢は昨年10月末ごろ、『フリージャーナリストの後藤健二がイスラム国に誘拐された』との情報をすでに把握していたようだ。その後、外務省の一握りのスタッフだけで水面下の秘密交渉を続けたものの、失敗したと聞いている」
これが本当なら、安倍首相は人命のかかった人質解放交渉を途中で放棄し、昨年12月にあの“大義なき”衆院解散・総選挙に雪崩れ込んだことになる。
当時の経緯を振り返ってみよう。昨年10月8日、後藤氏は民放の情報番組に出演し、知人である湯川遥菜氏の人質事件を振り返った。その後、シリアに取材に向かっている。ところが、12月6日に仙台市で予定されていた後藤氏の取材報告会は中止になっていた。すべては、この2ヶ月間に秘密が隠されている。前出の政府関係者が続ける。
「実は、“御用メディア”として知られるテレビ局が10月下旬ごろ、シリア入りする前の後藤氏と接触し、取材依頼をしたようだ。当然、取材経費の話もするだろう。後藤氏はいわばテレビ局に特派された格好。ところが、数日たっても一向に連絡がない。どうも後藤氏はガイド役に内通されて、イスラム国に差し出された疑いが出てきた。慌てたテレビ局は、いち早く政権中枢に相談したという流れのようだ」
一部には、「後藤さんは政府の意を受けてイスラム国側にわたった」という真偽不明の情報が流れているが、これは後藤氏に取材依頼したテレビ局が“御用メディア”として知られることに由来するのかもしれない。
「実際、このテレビ局は、後藤氏の消息にまつわる独自の情報をつぎつぎと伝えている。自社がどう関わったかという肝心な点は一切明かしていない」(前出・政府関係者)
こうしたテレビ局の鉄面皮ぶりもさることながら、人質事件が発生しているにもかかわらず、政府機能が停止する解散・総選挙に雪崩打った安倍首相の無責任さこそ、空恐ろしさを覚えざるを得ない。
そもそも安倍政権は、“テロ国家”による拉致事件の全面解決をうたい、北朝鮮とねばり強い交渉をしてきたとうそぶいた過去がある。交渉が本格化した昨夏には、数百人規模の拉致被害者が帰国するとまで言い切る側近たちの声も伝えられたが、北朝鮮から届いた調査報告書は「帰国者ゼロ」。これでは「消費増税による景気の冷え込みを打開するための政権浮揚策には使えない」と万歳し、閣僚スキャンダルの噴出と相まって解散・総選挙に逃げ込んだ。
「今回、イスラム国の人質事件も交渉決裂とみた安倍政権は、早々に投げ出したね。その証拠に、首相をはじめ外務大臣と防衛大臣もともども同時に外遊に出かけ、日本を空っぽにした。そんな政権の生ぬるさを見透かして、身代金要求映像が公開されたんだ。情けないことに、安倍首相が自ら設置したNSCすら開催できず、全ては後手後手に回ってしまったんだよ」(前出・政治部記者)
そもそも、この政権は、国民の人命を守る意思など持ち合わせていないと言っていい。その証は、今回の人質事件を通じて、早晩明らかになることだろう。
(田部祥太)
11月初めに後藤健二さんの家族にイスラム国から身代金要求が届いている事実
イスラム国邦人人質:後藤さん家族に身代金10億円メール
毎日新聞 2015年01月21日 00時04分(最終更新 01月21日 19時00分)
◇昨年11月に「イスラム国」側から届く
イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、昨年シリア入りして行方不明になった千葉市の湯川遥菜さん(42)とジャーナリストの後藤健二さん(47)とみられる2人を拘束している映像がインターネット上で公開された問題に絡み、昨年11月に「イスラム国」側から後藤さんの家族に約10億円の身代金を要求するメールが届いていたことが分かった。政府関係者が明らかにした。
イスラム国とのチャネル
イスラム国邦人人質事件 政府は解放交渉の有力ルートを無視
NEWS ポストセブン 1月26日(月)16時6分配信
1月20日、イスラム過激派組織・イスラム国が拘束しているジャーナリスト・後藤健二氏と民間軍事会社代表・湯川遥菜氏の殺害予告を行ない、2億ドルの身代金支払いを要求した(24日には湯川氏が殺害されたとする映像が公開された)。この件で、本誌は外務省関係者から昨年、後藤氏解放に向けて身代金交渉を行なっていたたものの、不調に終わったとの証言を得た。
日本政府は、湯川氏の解放交渉でも大失策を犯していた。本誌は昨年11月、日本で唯一、イスラム国の幹部と直接交渉するパイプを持つイスラム法学者の中田考・元同志社大学客員教授への独占インタビューを掲載した(12月5日号)。
その中で中田氏は、昨年8月、イスラム国司令官から、湯川氏をイスラム法による裁判にかけるために通訳を依頼され、救出するチャンスだと考えて行動したが、外務省の非協力的な姿勢で現地入りに大幅に時間がかかった結果、米国による空爆が開始され、湯川氏に会えないまま帰国せざるを得なかった経緯を証言した。
しかも、政府(警視庁)は昨年10月、テロリストの協力者という疑い(私戦予備・陰謀容疑)で中田氏の滞在先を重要参考人として家宅捜索した。中田氏はサウジアラビアの日本大使館専門調査員を務めるなど、イスラム諸国との外交に協力してきた人物だ。
「外務省は私にイスラム諸国とのルートがあることを十分に知っています。今までそれを利用しておきながら、今回、湯川さん救出のためにイスラム国に行った私を見捨てたわけで、まったく理解に苦しみます」と中田氏は語った。政府は人質解放交渉の有力なルートを使おうとしなかったばかりか、妨害までしたのである。
その後、警察から“容疑者扱い”を受けた中田氏はイスラム国司令官との連絡を一切絶っていたが、邦人2人のビデオ公開を見て緊急会見し、「72時間は短いので時間が欲しい。私自身、イスラム国に行く準備がある」と呼びかけた。
安倍晋三首相は今回の中東訪問でパレスチナ自治政府のアッバス議長に邦人救出への支援を要請したが、なぜ中東諸国への協力要請をもっと早い段階でしなかったのか。今回の歴訪でも、それを言い始めたのは1月20日の殺害予告ビデオ公開の後からである。
はっきりいえば、これまで救出をサボタージュしてきた関係各省や安倍氏が、最後になって「全力で」「あらゆる手段で」「人命が最優先」などといってみせても白々しく許し難い。
※週刊ポスト2015年2月6日号
NHKニュース アラビア語のメール
「イスラム国」 日本外務省の見解把握か
NHKニュース 2015年1月23日
日本人2人を拘束したとするイスラム過激派組織「イスラム国」の広報担当の男はNHKの取材に対して、
期限とする72時間が迫るなか、「しばらくしたら声明が出るだろう」という見通しを示しました。
また、「中東地域への日本の支援は非軍事分野のものだ」とする日本外務省の見解を把握していることも明らかにしました。
ヨルダンの首都アンマンの日本大使館で、現地対策本部を指揮する中山外務副大臣は、72時間の期限が
迫るなか23日、報道陣に対して「中東への非軍事分野での協力を行うことについて、その信念は変わっていない」と述べ、
日本の中東政策について、あらゆる手段を講じて情報発信に努める考えを示しました。
一方、「イスラム国」は22日、広報担当の男がインターネット上の音声通話などによってNHKの取材に答え、
「日本人は『イスラム国』と戦う不信心者だ」と非難するとともに「しばらくしたら声明が出るだろう」と話しました。
この男は同じ取材の中で、「2億ドルは人道支援とインフラ開発のためのもので、非軍事分野での支援だ」と
する英語とアラビア語の文章をチャットの画面に示しました。
男は、文章を示した意図について言及しませんでしたが、この文章は、日本の外務省が今月20日に発表した
「邦人殺害予告事案に対する日本からのメッセージ」の一部と表現が同じで、「イスラム国」が日本政府が
発信する情報を把握していると強調するねらいがあるものとみられます。
後藤さん「裏切られた」トルコ知人に連絡
イスラム国拘束:後藤さん「裏切られた」トルコ知人に連絡
毎日新聞 2015年01月21日 15時00分(最終更新 01月21日 18時57分)
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるメンバーに拘束されたジャーナリストの後藤健二さん(47)が昨年11月上旬、「シリアに同行したガイドに裏切られ、武装グループに拘束された」などとトルコ在住の知人に電話で連絡していたことが、政府関係者への取材で分かった。また、別の関係者によると、後藤さんは、一緒に拘束されている千葉市の湯川遥菜さん(42)を捜すためイスラム国支配地域へ行くと話し、出発前に「起きることの責任は自分にある」との映像証言を残していたという。
政府関係者によると、知人への電話連絡があった後に後藤さんとの連絡が途絶えたという。日本の公安当局は、このガイドがイスラム国などの武装勢力の関係者だった可能性もあるとみて情報収集を進めている。
政府関係者などによると後藤さんは昨年10月22日ごろ日本を出国し、トルコ経由でシリアに入国。現地でシリア事情に詳しいとされる男性ガイドを雇い、北部の中心都市アレッポに向かったとされる。イスラム国の支配地域で取材を行うことなどが目的で、周囲には「約1週間で日本に戻るつもりだ」などと話していたという。
後藤さんがトルコに住む知人のシリア人男性に電話をしてきたのは同11月1日ごろで、「ガイドに裏切られ、武装グループに拘束されてしまった」などと説明した。当初、後藤さんはこの知人にガイドを依頼したが、知人は「危険すぎる」などと断ったという。
この電話があった数日後の11月上旬には、東京に住む後藤さんの家族に「イスラム国」の関係者を名乗る人物からメールが届き、約20億円の身代金の支払いを要求してきた。【岸達也】
後藤健二さん最後のツイート
【告知:information】
イスラム国 vs シリア・クルド人+米国有志連合。世界のメディアが国境の田舎町の動静を注視。戦いで生まれる新たなシリア難民18万人はどうする?
http://t.co/29kLT71eIP
— 後藤健二 (@kenjigotoip) 2014, 10月 23
後藤健二 @kenjigotoip
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【告知:information】
イスラム国 vs シリア・クルド人+米国有志連合。世界のメディアが国境の田舎町の動静を注視。戦いで生まれる新たなシリア難民18万人はどうする?
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/201410220810.html
7:12 PM - 23 Oct 2014
ーーー
ここで後藤さんが紹介しているNHK Worldのページはもう存在していない。
調べてみると、この放送を見ていた人がいた。
後藤健二さんのNHKWorldを見ていた人の書き込み
Confusing, conflicting info about the US assisted attacks on Isis forces in Kobani (Syria)
I just saw a news reporter interviewing some fresh Syrian refugees who had to flee Kobani and cross the Turkish border.
Besides the fact that there is absolutely NO help or place for them to stay (thousands taking shelter in a concrete building under
construction) the men said something very curious. They said that although the US has been dropping defensive bombs and dropping weapons for the Kurds, The Islamic State troops were rapidly gaining ground. They said there was absolutely no one defending them (the town's residents) and that they were all forced to flee across the border by Islamic State troops that (here's the weird part) didn't seem to speak any Arabic but rather were speaking French. They said they would appeal to them but these troops didn't seem to understand what they were saying and would kill anyone who didn't follow their orders
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/update/movie201410220810.html
Massive Exodus from Syria
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/
===
Why would ISIS troops be speaking French?(PC翻訳)
Kobaniでイシス軍に米支援攻撃に関する紛らわしい、矛盾する情報(シリア)
私はちょうどKobaniを逃げるとトルコの国境を越える必要があったいくつかの新鮮なシリアの難民にインタビューニュースレポーターを見ました。
彼らが滞在するために何の助けや場所は絶対に存在しないという事実以外にも(何千人もの下のコンクリートの建物に避難を取って
建設)男性は非常に好奇心に何かを言った。 彼らは、米国が守備の爆弾をドロップし、クルド人のために武器をドロップしたが、イスラム国家の軍隊が急速に地面を得たと述べた。 彼らはそこにそれらを守る誰(町の住民は)絶対になかったと彼らはすべての(ここで奇妙な部分はだ)は、任意アラビア語ではなく、フランス語を話していたを話すようには見えなかったことをイスラム国家の軍隊によって国境を越えて逃亡を余儀なくされたと述べた。 彼らは、彼らがそれらにアピールすると述べたが、これらの部隊は、彼らが言っていたかを理解していないようでしたし、その命令に従わなかった人を殺す
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/features/update/movie201410220810.html
シリアからの大規模なエクソダス
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/
===
なぜISIS軍はフランス語を話すでしょうか?
番組名が「Massive Exodus from Syria 」ということなので探したら、
Islamic State Threat
Oct. 22, 2014
Exodus from Syria
Freelance journalist, Kenji Goto reports from Syria, where the northern city of Ayn al-Arab, or Kobani in the Kurdish language, is the latest focus of international efforts to halt Islamic State extremists.
The city sits on the border with Turkey, and Kurds make up the the majority of its population. Kurdish forces are trying to defend the city with help of the US-led coalition. Residents have been fleeing the violence and taking refuge on the other side of the border.
The city of Ayn al-Arab is just a stone-throw's away from the Turkish border town of Suruc.
Nearly 180,000 people from Syria have poured over the border since the Islamic State militant group started attacking their hometown. Since there's no official refugee camp, people are scattered everywhere.
50 year old Yusef Talubini says he fled Syria 2 days ago with 14 other families. "Islamic State fighters suddenly appeared and took away all our belongings and land," he says. "They killed men, women and children.
We had no choice but to flee."
120 people are taking shelter in an unfinished building with bare concrete floors. Since they were not able to bring much with them, residents have have given them mattresses and tarps. They get water from a nearby mosque. "I never imagined I would be sleeping at a construction site," Talubini says. "I heard on the news that the US and France were helping the Kurds. But we receive no help."
On an important Muslim holiday, some of the refugee women were cooking mutton they managed to find. "In our village we were safe and sound," says Nagam Talubini. "Now, children ask for this and that, but we cannot give them what they want."
US coalition forces have been bombarding Islamic State targets. The US military's Central Command says the air strikes appear to have slowed the militant group's advance. On Sunday, the US military air-dropped weapons, ammunition and medical supplies to Kurdish forces defending the city on the ground.
Men from the area say the coalition strikes have achieved little. They have also say many of the Islamic State fighters they encounter appear to be foreigners. "They hardly spoke Arabic," says Ashraf Muhmood. "Many were speaking French. Even if we pleaded for help, they did not understand us. They refuse to listen to women and children. Anyone who did not obey their orders was killed."
Islamic State's advance is pushing more people out of their homes. The number of refugees is increasing, creating a new humanitarian crisis.(PC翻訳)
イスラム国家の脅威
NHKWorld Oct. 22, 2014
シリアからのエクソダス
フリーランスのジャーナリストは、後藤謙次がクルド語でアイン·アル·アラブ、またはKobani北部の都市シリアから報告し、イスラム国家の過激派を停止する国際的な取り組みの最新の焦点である。
市はトルコとの国境に位置していて、クルド人は、人口の大多数を占めています。 クルド軍は米国主導の連合の助けを借りて街を守るためにしようとしている。 住民は暴力を逃れと国境の反対側に避難を取ってきた。
アイン·アル·アラブの都市はSurucのトルコの国境の町からわずか石投げの距離です。
イスラム国家過激グループが自分の故郷を攻撃し始めて以来、シリアからほぼ18万人が国境を越えて注がれています。 公式難民キャンプがないので、人々はどこにでも散らばっている。
50歳のユセフTalubiniは、彼が14他の家族との2日前シリアを逃れたと言う。 「イスラム国家の戦闘機が突然登場し、すべての私たちの持ち物と土地を奪った」と彼は言う。 「彼らは、男性、女性と子供を殺した。
私たちは逃げるしかなかった。」
120人が裸のコンクリートの床に未完成の建物に避難を取っている。 彼らは彼らと多くを持って来ることができなかったので、住民は彼らにマットレスと防水シートを与えている。 彼らは近くのモスクから水を得る。 「私は建設現場で眠っているだろう想像もしなかった、「Talubini氏は述べています。 「私は米国とフランスはクルド人を助けたニュースを聞きました。しかし、我々は何の助けを受けていない。」
重要なイスラム教徒の休日に、難民の女性のいくつかは、彼らが見つけることができた羊肉を調理した。 「私たちの村では、我々は安全かつ健全だった、「Nagam Talubini氏は述べています。 「今、子どもたちはあれやこれやを求めるが、我々は、彼らが望むものをそれらを与えることはできません。」
米連合軍は、イスラム国家目標を砲撃されています。 米軍の中央司令部は、空爆が過激派グループの進歩を遅らせているように見えると言う。 日曜日、米軍のエアドロップされた武器、弾薬や医療用品上の地面に街を守るクルド力に。
エリアから男性は連合のストライキは少しを達成していると言う。 彼らはまた、彼らは外国人のように見えるが発生するイスラム国家の戦闘機の多くを言うている。 「彼らはほとんどアラビア語話をしない、「アシュラフMuhmood氏は述べています。 「多くはフランス語を話していた。私たちが助けを懇願した場合であっても、彼らは私たちを理解していなかった。彼らは、女性や子供に耳を傾けることを拒否する。彼らの命令に従うしませんでした誰もが殺された。」
イスラム国家の進歩は、自分の家の外に多くの人々を推進している。 難民の数は、新たな人道的危機を作成し、増加している。
放送日は日本時間での2014年10月23日
この時期に後藤健二さんがイスラム国へ行ったことに関してNHKが絡んでいたことは事実です。
けれどNHKはそのことに関しては一言も触れていない。
そして、安倍政権の責任はとても重い。
メディアはそもそもの安倍の行動、そしてこれまでの政府の対処方法などを言及すべきだ。
「後藤さんが素晴らしい人だ」ということだけを報じるのではなく、
その裏にある、政府や外務省の責任を強く問うべきだと思う。
これからの日本のために、
このまま安倍を放置していたら、大変なことになると、私は思っています。
後藤健二さんはアベノミクスにとって邪魔な存在だった?
日本の政府にとってもNHKにとっても、湯川さんを救出できなかった以上、
後藤さんが帰ってきて事実を話したら、とても困ることになる。
だから、安倍はヨルダンに圧力をかけてまで後藤さんを助け出そうとはしなかったのか…
ー追記ー
後藤健二さん:世耕氏「外務省が計3回、渡航中止を要請」
毎日新聞 2015年02月02日 23時08分(最終更新 02月03日 10時39分)
◇BSフジで明らかに
世耕弘成官房副長官は2日、BSフジの番組で、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害されたとみられる後藤健二さんに対し、外務省が昨年9〜10月に計3回、シリアへの渡航をやめるよう要請していたことを明らかにした。
政府関係者によると、後藤さんの渡航計画を把握した同省は電話で2回、直接面会して1回、渡航中止を求めたという。しかし、後藤さんは10月末にシリアに入国した後、行方不明になった。これに関連し、世耕氏は「命を守れなかったのは政府の責任だ。自己責任論には立たない」と述べた。【高橋克哉】
真実は?
続きを読む

海保、説明に矛盾 馬乗り写真「女性かわした」
琉球新報 2015年1月23日

海上保安官が影山あさ子さんに馬乗りする連続写真(上から下へ)。保安官は背後から左手でカメラをつかみ、守ろうとしゃがみ込む影山さんの左肩から左足を乗せて馬乗りしている=20日午後2時35分、名護市の大浦湾(金良孝矢撮影)
名護市の大浦湾で20日、米軍普天間飛行場の同市辺野古沖移設に反対する市民らの抗議船に乗船し、海上作業の様子を撮影していた映画監督の影山あさ子さん(51)が、船に乗り込んできた海上保安官に馬乗りにされた件で、第11管区海上保安本部は22日、琉球新報の質問に対して「馬乗りになったという事実はない。過剰警備には当たらない。(海上保安官は)かじがある船体後部へ通り抜けるために女性をかわして奥に進んだ」と回答した。
琉球新報の写真部員が撮影した写真を検証すると、海上保安官は船体後方から現れ、背後から影山さんのカメラを執拗(しつよう)に奪おうと左手を伸ばし、さらに左足を肩から乗せている。通り抜けようとする行動は確認できず、11管の説明は矛盾している。
11管は「通路は人一人が通れるくらい。女性がこの位置にいては通れなかった」と主張したが、写真では後方から影山さんの頭に手を掛け、カメラを奪おうとつかみかかる姿が記録されている。影山さんが抵抗すると、海上保安官は肩口から左足を伸ばして馬乗りになって体重を乗せている。その後に足を引き抜いたが、通り抜けるそぶりは見せていない。
海上保安官は馬乗りになる前にすでに船体後部にいる。「船体後部へ通り抜けるため」との11管の主張と実際の状況は食い違う。
影山さんは「誰も見ていないと思って平気でうそをついている。海保は(私の)カメラを壊してもいいと思っているように感じた。法を守る立場なら、事実を誠実に明らかにするべきだ」と指摘した。



移設反対80人が座り込み 海上作業は確認されず
琉球新報 2015年1月25日

米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続ける市民=25日、名護市辺野古

浮具やオイルフェンスが張られた海上=25日、名護市
普天間飛行場の移設に伴う新基地建設をめぐり25日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で市民ら約80人が抗議行動を続けた。午前11時現在、海上で作業は確認されていないが、沖縄防衛局の警戒船が並んでいる。
ゲート前であいさつした平和市民連絡会の城間勝事務局長は「新基地を造らせないという動きが県全体に広がっている。私たちは民主主義を掛けて現場で基地建設を阻止している」と力を込めた。
映画「圧殺の海」監督の影山あさ子さんは自身が海上保安官に馬乗りされた写真について「(第11管区保安本部は)『かわしただけだ』と言ったようだが全くのうそだ。カヌー隊はもっとひどいことをされている」と指摘した。写真家の森住卓さんは「厳しい局面が続いているが、政治的に負けている政権の焦りの現れだ」と語った。
25日午後2時から東京都で催される国会包囲に合わせて、ゲート前の市民らは午後1時ごろから連だこ揚げなどを行う。
【琉球新報電子版】
国の当事者参加認める 辺野古訴訟で那覇地裁決定
琉球新報 2015年1月25日
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て申請の承認取り消しを求め県民が県を訴えている訴訟で、那覇地裁(鈴木博裁判長)は23日、国が当事者として訴訟に参加することを決定した。
行政事件訴訟法22条1項では「訴訟の結果により権利を害される第三者」は訴訟に参加させることができるとされている。当事者参加が認められれば、国は県の主張に縛られず独自の主張ができる。
那覇地裁は、訴訟の内容から国が「訴訟結果により権利を害される第三者」に該当すると判断した。
国は埋め立て工事の事業主で、仮に県の埋め立て承認が違法だとして取り消されれば損害が発生するとして、県知事選後の昨年11月21日に参加を申し立てていた。移設阻止を公約に掲げた翁長雄志知事の誕生によって、県と国の主張が異なってくる可能性があるため、独自に主張できる立場を求めたとみられる。
住民側は国の参加申し立てを却下するよう求めていた。
基地が生物に悪影響 環境保全へ官民協力を 沖大講座研究者ら
琉球新報 2015年1月25日
沖縄の自然環境保全に向けて報告した桜井国俊氏(左から2人目)、大浜浩志氏(同3人目)、吉川秀樹氏(同4人目)=24日、那覇市の沖大
第520回沖縄大学土曜教養講座「自然・環境・生物多様性から問い直す21世紀の沖縄」(同大地域研究所主催)が24日、那覇市の同大で開かれた。研究者、行政、環境団体の視点から報告があり40人が参加した。名護市辺野古の新基地や高江ヘリパッド建設、世界自然遺産登録などの現状を踏まえ、行政と市民が「大切な自然を未来に残す」という目的を共有し、協働することの重要性を確認した。
県環境部の大浜浩志統括監は、国内法が適用されない広大な面積を持つ米軍基地の存在による影響が沖縄固有の危機と指摘。生物多様性の長期的な悪化をもたらすと報告した。全国47都道府県中18自治体で定められる生物多様性や自然戦略の中で、米軍基地による危機を盛り込んでいるのは沖縄だけだという。
辺野古埋め立て承認など県が進めてきた行政手続きを振り返った桜井国俊名誉教授は「県は国の代行機関ではない」と指摘。環境保全に向け、行政と市民が目的を共有することや協働する必要性を強調した。
沖縄・生物多様性市民ネットワークの吉川秀樹代表も登壇した。
「沖縄の行く末は日本の行く末」
移設続行国の横暴映す
辺野古の映画「圧殺の海」
2015年1月21日【東京新聞・こちら特報部右】
米普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古(名護市)移転に反対する市民運動を追った映画「圧殺の海 沖縄・辺野古」が完成し、東京で来月十四日から公開される。昨年、名護市長選と知事選、衆院選で、いずれも反対派が当選したのに移設工事は進む。撮影は続いており、続編の予定もある。藤本幸久監督(六O)は「米軍基地は沖縄だけでなく、普遍性のある問題。関心を持ってほしい」と話す。(鈴木伸幸)
映画「圧殺の海 沖縄・辺野古」の一場面
昨年七月一目、撮影が始まった。安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したその日、辺野古への移転工事も動きだした。
移設予定地に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート。防衛省沖縄防衛局が資材をトレーラーで運び込もうとし、反対派の市民が座り込んで阻止した。警官が市民を強制排除しようとして、現場はもみくちゃに。カメラが揺さぶられたのか、右に左に揺れる臨場感あふれる映像だ。
翌八月には辺野古沖でボーリング調査が始まった。立ち入り禁止にされた海域に市民がカヌーで入ろうとし、海上保安庁のゴムボートが猛スピードで近づき、職員が「出ていきなさい」と制する様子が生々しい。にらみ合いが続いた後、海保職員はカヌーを押さえ付け、市民をゴムボートに引きずり上げて拘束した。
「反対の民意を無視して工は進む。市民を国が力でねじ伏せようとしている」と藤本氏は言う。「沖縄だけでなく、この国はこれでいいのか。沖縄の行く末は日本の行く末でもある」
藤本氏は移転計画が浮上した二OO四年から辺野古移転の問題を追い続けている。同年に行われたボーリング調査に対する反対運動を撮影し、映画を作った。「当時は警察や海保は介入しなかった。ところが、今回は積極介入。安倍政権の強硬姿勢が表れている」と話す。
辺野古では今年に入っても、にらみ合いが続いている。キャンプ・シュワブのゲート前で今月十日夜に突然、資材の搬入作諜が始まった。もみ合いになり、男性がペットボトルで警備員を小突いたとして逮捕された。十五日には座り込む市民数十人ともみ合いになる中、作業が強行された。十六日にはカヌーで抗議行動中、拘束された男性のあばら骨にひびが入った。
反対運動を続げる沖縄平和運動センターの山城博治議長は「警備は日増しに強化され、暴力的になっている。このままでは死人すら出かねない」と話す。
沖縄だけでなく、東京でも抗議行動が行われる予定だ。沖縄出身者が中心となり、二十五日午後二時から、国会を取り巻く「国会包囲ヒューマンチェーン」を行う。実行委員会は辺野古の海を表す「青いもの」を身に省けての参加を呼び掛けている。
藤本氏は「沖縄戦を体験した世代が精神的支柱となり、『基地があれば戦争になる。基地はいらない』と体を張っている。戦後世代の安倍首相は、金とカでどうにかなると思っているかもしれないが、想像力が足らない」と話した。
映画「圧殺の海」は東京.東中野のポレポレ東中野で上映される。名古屋でも上映の予定。続編の撮影では、制作協力金を募集している。問い合わせは事務局=電090(8278)6839=へ。
映画への思いを鱈す藤本幸久監督=東京都内で
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http://america-banzai.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
藤本幸久 影山あさ子監督作品
圧殺の海-沖縄・辺野古
2015年/森の映画社/109分
キネマ旬報の文化映画ベストテンで7位に選ばれました
◎ただいま上映中!◎
大阪・シアターセブン(好評につき2/6まで続映決定)
http://www.theater-seven.com/
◎近日公開◎
東京・ポレポレ(2/14~
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
名古屋シネテーク(2/28~
http://cineaste.jp/続きを読む
日刊ゲンダイ 2015年1月21日

衝撃的な事態だ。日本人2人が「イスラム国」に人質として捕まり、72時間以内の殺害を予告された。
イラクとシリアの北部一帯を支配し、残虐の限りを尽くしているイスラム国は、これまで人質に取った白人を容赦なく殺しているだけに、殺害予告は脅しじゃない。
人質は湯川遥菜さん(42)と、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)とみられている。イスラム国はビデオ声明で、72時間以内に2人の身代金2億ドル(約235億円)を払うように要求している。
イスラム国が20日に流したビデオ声明は、「日本政府と国民へのメッセージ」というタイトルで、1分40秒ほどのもの。〈日本の首相へ。日本はイスラム国から8500キロも離れていながら、自発的に十字軍に参加した〉〈日本国民に告ぐ。おまえたちの政府は、イスラム国と戦うのに2億ドル支払うという愚かな決定をした。日本人の命を救うのに2億ドル支払うという賢明な判断をするよう政府に迫る時間が72時間ある〉とナイフ片手に英語で凄んでいる。
ビデオ声明でも分かるように、今回の人質事件、安倍首相の「中東外交」が引き金になったのは明らかだ。
16日から中東4カ国を訪問している安倍首相は、17日にカイロで行った演説で、「イスラム国の脅威を食い止めるために2億ドルを支援する」とブチ上げた。この演説がイスラム国の怒りに火をつけたのは間違いない。湯川さんは昨年8月、後藤さんは昨年10月にイスラム国に拘束された可能性が高いが、これまで殺害を予告されることはなかった。元レバノン大使の天木直人氏がこう言う。
「イスラム国が、安倍首相の中東訪問のタイミングを狙っていたのは間違いないでしょう。しかも、首相は、イスラム国と戦うために2億ドルを支援すると表明した。彼らにとっては、飛んで火に入る夏の虫です。イスラム国は、ネットを駆使して世界中の情報を手にしている。恐らく、安倍首相が何を語るか、じっくり観察していたはず。深刻なのは、彼らは、日本の中東政策を問題にしていることです。日本は文字通り、イスラム国との戦争に巻き込まれてしまった」
安倍首相は真っ青な顔をして「2億ドルは避難民への支援だ」と釈明していたが、もはや「イスラム国」に言い訳は通用しない。
■カネをバラまいただけの中東歴訪
そもそも、安倍首相は、このタイミングで中東4カ国を訪問する必要があったのか。
ちょっと考えれば、いま中東にノコノコと出掛けて、「イスラム国がもたらす脅威を食い止める」と2億ドルのカネを出すと表明すれば、イスラム国を刺激することは容易に想像がついたはずだ。
「地球儀を俯瞰する外交」を掲げる安倍首相は、これまで50カ国以上を訪問し、毎月、外遊すると心に決めているらしいが、中東に行く緊急性はまったくなかったはずである。
実際、16日から20日まで駆け足でエジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナを訪ねているが、中身のある外交はゼロだった。エジプトに430億円、ヨルダンに147億円……と、ひたすらカネを配っていただけだ。総額2900億円である。浮かれてカネをバラまき、その結果、人質事件を引き起こしているのだから、どうしようもない。
「安倍首相は中東歴訪を中止すべきでした。いま、中東諸国は“イスラム国”を相手に必死の戦いをしている。フランスではシャルリー紙に対してテロが起きたばかりです。各国の首脳は正直、安倍首相をゆっくりもてなす状況ではなかったと思う。そもそも、安倍首相は、どこまで中東外交を理解しているのか。今回、ゼネコン、銀行、商社など46社の首脳をズラズラと引き連れていったのが象徴です。トップセールスといえば聞こえはいいが、結局、安倍外交はカネ、カネ、カネ。日本人2人の人質事件は、カネにものをいわせる安倍外交の虚を突かれた格好です」(天木直人氏=前出)
中東4カ国歴訪は、安倍首相が「どこでもいいから外遊に行きたい」と外務省をせっついて組んだ日程なのだろうが、人質事件を引き起こした責任をどう取るつもりなのか。
ーーー
2015年1月20日
安倍の最初の記者会見は無神経にもイスラエルの国旗の前で行われた


画像が見えないようにYoutubeを小さくしてみました。
↓ ▷をクリックすると音声が聞こえます。
【湯川遥菜さん殺害か】後藤健二さんとみられる男性の声明全文
The Huffington Post 2015年01月25日 03時50分
私は後藤健二。
お前たちが見ているのは、私と共に拘束された遥菜がイスラムのカリフが支配する地で無残に殺された写真だ。
お前たちは警告を受け、期限を与えられ、人質には言葉通りの決定が下された。
安倍、お前は遥菜を殺した。
お前は人質への脅迫を真剣に受け止めなかった。
そしてお前は72時間以内に行動しなかった。
妻よ、愛している。
2人の娘に会えず寂しい。どうか、安倍に私の場合にも同じことをさせないでほしい。
あきらめないでほしい。
あなたは家族、友人、そしてインデペンデント・プレスにいる私の仲間たちと共にいる。
我々の政府に圧力をかけ続けなければいけない。
彼らの要求はより簡単になった。
彼らは今も公平だ。彼らは金を求めていない。だからテロリストに資金を渡す心配をする必要はない。
彼らが望んでいるのはだだひとつ、収容されているシスター、サジダ・アル・リシャウィの解放だ。
簡単なことだ。
お前たちは彼らにサジダを引き渡せば、私は解放される。今こそ可能なのだ。
そして我々の政府の人間は実際に目と鼻の先にいる。どんなふうに?
我々の政府の代表が皮肉にもヨルダンにいる。
この場所はシスターのサジダがヨルダン政府によって囚われの身となっている。
もう一度言おう。
強調したいのは、私の命を救うことがいかに簡単か、ということだ。
お前たちがシスターをヨルダン政府から彼らに戻せば、私は即座に解放される。
彼女のために私がいる。
妻よ、これはおそらく私のこの世で最後の時間となるかもしれない。
そして、私は死者となるだろう。
これをあなたが聞く私の最後の言葉にしないでほしい。私も安倍に殺させないでほしい。
日本国の首相よ。お前は自ら進んで(対「イスラム... 投稿者 311akatsuki

日本の首相よ。
お前(安倍晋三)は「イスラム国」から8500キロ以上離れた場所にいるかもしれないが
お前(安倍晋三)らは進んで(対「イスラム国」の)十字軍への参加を志願したのだ。
お前(安倍晋三)は我々の女性と子供たちを殺し
イスラム教徒の家々を破壊するために1億ドルを得意げに献上したのだ。
したがって、この日本人市民の命の値段は1億ドルとなる。

そしてお前(安倍晋三)は「イスラム国」の拡大を抑えようと
イスラム兵士に対抗する背教者を訓練するためにもう1億ドルを提供した。
したがって、このもう一人の日本人市民の命の値段も1億ドルになる。
そして日本国民よ。
「イスラム国」と戦うために2億ドルを払うというあなたたちの馬鹿げた決定のために、
あなたたちは72時間以内に日本政府に対して
2億ドルを「イスラム国」に支払うという賢明な判断を迫らなければならない。
あなたたち市民の命を救うために。
さもなければ、このナイフはあなた方にとっての悪夢となることだろう。
これを受けて安倍の記者会見(全録)
平成27年1月20日 内外記者会見
【冒頭発言】
まず始めに、ISILにより、邦人の殺害予告に関する動画が配信されました。
このように、人命を盾に取って脅迫することは、許し難いテロ行為であり、強い憤りを覚えます。2人の日本人に危害を加えないよう、そして、直ちに解放するよう、強く要求します。政府全体として、人命尊重の観点から、対応に万全を期すよう指示したところです。
今後も、国際社会と連携し、地域の平和と安定のために、一層貢献していきます。この方針は、揺るぎない方針であり、この方針を変えることはありません。
これから、同行中の中山外務副大臣を、ヨルダンに急きょ派遣して、ヨルダン政府との連携・情報収集に当たらせます。また、現地に残り、現地対策本部の責任者として、対応に当たらせます。松富大使には、現在、イスラエル政府からの情報収集に当たらせています。これから、私自身、パレスチナのアッバース大統領とも、話し合います。急きょ本日の日程を変更し、本件の対応に全力を尽くします。菅官房長官にも、その旨電話で指示をいたしました。
今、「過激主義」が、国際社会にとって大きな脅威となっています。フランスのテロ事件では、4名のユダヤ人を含む、17名もの方々が犠牲となりました。犠牲となった方々の、そして御家族の皆様に、改めて、心から哀悼の意を表します。
卑劣なテロは、いかなる理由でも許されない。断固として非難します。そして日本は、国際社会と手を携えてまいります。
国際社会への重大な脅威となっている過激主義に対し、イスラム社会は、テロとの闘いを続けています。
その先頭に立つ、ヨルダンのアブドッラー国王陛下に、心から敬意を表する次第であります。
日本も、イラクやシリアからの難民支援を始め、非軍事的な分野で、できる限りの貢献を行ってまいります。
我が国が、この度発表した2億ドルの支援は、地域で家を無くしたり、避難民となっている人たちを救うため、食料や医療サービスを提供するための人道支援です。正に、避難民の方々にとって、最も必要とされている支援であると考えます。
そもそも、「過激主義」と「イスラム社会」とは、全く別の物であります。このことは、明確に申し上げておかねばなりません。
「中庸こそ最善である」。この中東の言葉のとおり、この地域は、古来、多様な宗教や人種が共存しながら、悠久の歴史を刻んできました。
互いを受け入れ、尊重する。「寛容」こそが、この地域の平和と安定、そして、更なる繁栄をもたらす、と信じます。
中東和平の実現は、今なお未解決の課題であります。今回は、この課題についても、ネタニヤフ首相と率直に話すことができました。
この後、パレスチナを訪問し、アッバース大統領とも、胸襟を開いて語り合いたいと思います。
お互いが、これ以上、状況をエスカレートさせない。寛容の精神を持つことが、解決の糸口になると考えます。
かつて、杉原千畝という日本の外交官が、自らの心に従い、6000人ものユダヤ人の皆さんに、日本に渡るビザを出しました。長い旅を経てたどり着いた、日本の港町・敦賀では、町を挙げて、皆さんを歓迎したそうであります。
時代や世の中は変わっても、人々の中にある「寛容」の心だけは、決して変わらない。私はそう信じています。
そのためにも、貧困などの「争いの芽」を摘み取っていかねばなりません。この地域に、誰もが安心して暮らせる豊かな社会を築き上げる。そのために、日本は、積極的な役割を果たしたいと思います。
2006年、日本は、「平和と繁栄の回廊」という構想を提唱いたしました。パレスチナ に、農産品の加工団地をつくり、イスラエルとパレスチナ、ヨルダン、そして日本が協力して、パレスチナが自立するための基盤をつくろう、という構想であります。
その建設は、着々と進んでいます。今後、観光資源の開発でも協力を進め、パレスチナの皆さんの経済的な自立を後押ししてまいります。
今年も、引き続き、地球儀を俯瞰する視点で、積極的な外交を進めてまいります。
戦後、日本は、自由で民主的な国をつくり、基本的人権を尊重し、法の支配を重んじ、ひたすらに平和国家としての道を歩んできました。
その歩みを胸に、今後、一層、国づくり、人づくりに貢献し、「日本ならでは」の役割を果たしていく。そして、より平和で、繁栄した世界を創り上げていく。こうした外交を、世界を舞台に展開していく考えであります。
私からは、以上であります。
【質疑応答】
(時事通信 小野記者)
日本人の殺害警告についてお聞きします。イスラム国側は、総理が先日カイロで表明された2億ドルの支援表明を理由に、殺害警告を挙げております。このように総理の方針に挑戦するかのようなイスラム国の対応についてどのようにお考えになるかということと、先ほど地域の安定と平和の、この方針は揺るぎない、変えないという決意をおっしゃられていましたが、この2億ドルの拠出は予定通り行われるということでよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
(安倍総理)
先ほども説明をさせていただきましたが、この2億ドルの支援は、正に避難民となっている方々にとって最も必要としている支援と言えると思います。避難民の方々が命をつなぐための支援といってもいいと思います。地域の皆さんが、避難民となっている方々が必要となっている、こうした医療、あるいは食料、このサービスをしっかりと提供していく、日本の、私は責任だろうとこう思っています。国際社会からも高く評価されている、この支援をしっかりと行っていく、この姿勢には全く変わりはありません。いずれにせよ、大切なことは、地域の平穏を、平和と安定を取り戻すことであり、地域の人々が平和に安心して暮らせる社会をつくっていく、そのために日本は、今後とも非軍事分野において積極的な支援を行ってまいります。
(イスラエル・チャンネルニュース2 アダル・ニール国際報道部長)
身代金を払う考えはあるか。人質を解放するためにISILと交渉するのか。また、日本として中東和平の関係国が話し合いができるようにイニシアチブを発揮する用意はあるか。
(安倍総理)
まず、本件に関しましては、先に申し上げたことに加えまして、先程、官房長官に対して、人命を第一に、対応に全力を尽くすよう、指示をいたしました。東京では、直ちに官邸対策室を設置し、外務省にも緊急対策本部を立ち上げました。つい先ほど谷内国家安全保障局長と西村内閣危機管理監主催の関係省庁局長会議が開催をされました。また、麻生臨時代理の下、関係閣僚会議を開催したところでございます。
そして、今後、これから中山外務副大臣をヨルダンに派遣をして、ヨルダン政府の協力を要請するわけでありますが、今後とも人命第一に、私の陣頭指揮の下、政府全体として全力を尽くしていく考えであります。
いずれにせよ、国際社会は、断固としてテロに屈せずに対応していく必要があるだろう。協力して取り組んでいく必要がある、とこのように考えております。
また中東和平につきましては、大切なことは、昨年夏以降の暴力と不信の連鎖を深く懸念しており、これ以上状況をエスカレートさせないことが重要であると考えています。
今回の訪問では、ネタニヤフ首相と、首脳会談や夕食会を通じて長時間、有意義な意見交換を行いました。本日、私は、パレスチナを訪問いたしますが、アッバース大統領との間でも、有意義な意見交換を行いたいと考えています。
我が国は、イスラエルとパレスチナの双方に関与する形で、中東和平に資する貢献を行ってきています。
例えば、過去18年間にわたって、イスラエルとパレスチナの双方から、中東和平の将来を担う青年を日本に招き、信頼醸成に取り組んできました。
今回の訪問では、イスラエル・パレスチナ青年合同招聘の同窓会を開催し、将来の和平の担い手同士の絆を深めることが出来たと思います。
また、日本独自の取組として、イスラエル、パレスチナ及びヨルダンの関与を得て、ヨルダン渓谷を開発する「平和と繁栄の回廊」構想を推進してきているところであります。
また、昨年5月のネタニヤフ首相の訪日以来、経済分野を中心に急速に関係が進展している今回の訪問では、ハイレベルの経済ミッションに同行していただき、イスラエル側と活発な話し合いを行うことができたと思います。今後も、イスラエルとの関係においては、投資協定の年内妥結に向けた努力や、情報通信分野や産業技術分野での協力を進めていきたい。こう考えているところでありますが、いずれにせよ、今回、イスラエル、そしてパレスチナ双方に、中東和平については、話し合いに向けてお互いに努力していくように働きかけをしていきたい、またそういう、その話し合いが進んでいくための信頼醸成のための努力を、今後とも続けたいと考えております。
(日本テレビ 古谷記者)
少し話題は変わりますが、今月末に開会されます通常国会では安全保障法制が最大のテーマになると予想されますが、総理は、いみじくもヨルダンのアブドッラー国王に対して、「現在作業を進行中だ」とお話されていました。この鍵を握る与党協議はいつから再開されるかとお考えなのか。また、公明党の中には集団的自衛権の行使に地理的制約を課すべきだという考えもあるようです。正に、地理的な範囲を広げれば、それだけテロや戦争に日本が巻き込まれる可能性が増えると言えるかもしれません。この論点について、どのようにお考えでしょうか。よろしくお願いします。
(安倍総理)
政府としては、先の閣議決定に基づきまして、安全保障法制の速やかな整備に向けて、精力的に現在準備を進めているところであります。また、自民党と公明党は、新たな連立政権合意の中で、安全保障関連法案を速やかに成立させると改めて確認をしています。
政府としては、引き続き、部内で十分な検討を行った上で、与党と御相談したいと考えておりますが、与党間の協議については、政府の立場として、コメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
集団的自衛権の行使については、「新三要件」が判断基準であります。これは国会等でも再三お話をしてきている通りでありまして、武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土・領海・領空へ派遣する、いわゆる「海外派遣」は、一般に憲法上許されないものと考えており、この考え方には一切変更はありません。
具体的に、どのような法整備を行うかは現在検討中でありますが、いずれにせよ、いかなる事態においても切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を整備することが重要であると考えております。
(ロイター通信 ベイカー・エルサレム支局長)
過去にこうした状況で第3国がこの地域で身代金を支払うといったことがあった。そうしたやり方は今回の問題を解決する上で検討されうるか。また、原油価格の下落が続いているが、日本経済にどのような影響をあたえるか、懸念材料であるのか、それともいい影響を与えるものと考えるか。
(安倍総理)
まず、今回の事案については、我々人命第一に考え、各国の協力も得ながら情報収集に当たっております。今後も、人命を確保する上において、全力で取り組んでいく考えであります。いずれにせよ、国際社会は決してテロには屈してはならない、とこう考えております。
そして、原油価格の低下についてでありますが、輸入物価の低下を通じ、企業収益、賃金、家計の実質所得を押し上げるなど、日本経済にプラスの影響を与えていると考えています。ただし、為替が円安方向に進む中、原油安がまだ他の燃料価格等に波及していかないことから、輸入物価全体として影響はまだ限定的であり、こうしたプラスの影響が、今後作用してくると見込まれます。なお、産油国の景気減速と、それに伴う国際金融資本市場の変動により経済にマイナスの影響がでることも考えられます。いずれにせよ、原油価格については引き続き注視をしていかなければいけないと思います。
これって、完全に安倍外交ミスが原因だぞ!
これ以上喋るな、バカ!
2億ドルは日本の国民のために使え!
葛西臨海水族園 マグロ大量死、多くが背骨骨折
TBSNews 2915年1月15日
直径およそ30メートルの巨大水槽を泳ぐのは、クロマグロ。東京・江戸川区の葛西臨海水族園で、クロマグロが大量死した問題。15日、行ってみると、その姿はほとんどありません。
「さみしい。この水族館のメインだった気がしたので」(客)
死んだマグロを解剖してみると多くが背骨を骨折していたということですが、詳しい原因はわかっていません。
(15日23:32)
“大量死”の葛西臨海水族園、18日もマグロなど4匹死ぬ
TBSNews 2015年1月18日
18日もマグロなど4匹が死にました。
東京・江戸川区の「都立葛西臨海水族園」で展示中のマグロなどが大量死している問題で、18日も新たにクロマグロ1匹とハガツオ3匹が死んだことがわかりました。
去年11月1日時点であわせて159匹でしたが、18日の時点で13匹にまで減少していて、このペースで減り続けると、今月中に全滅するおそれもあるということです。死因はまだ特定されておらず、水族園は、死んだマグロなどを病理検査に出し、原因を調べています。(18日15:33)
葛西臨海水族園
クロマグロ等の展示数の減少について(続報、1/20)
└─2015/01/20
葛西臨海水族園の「大洋の航海者:マグロ」水槽でのクロマグロ等の個体数減少については、大変なご迷惑をおかけしております。
引き続き、夜間の照明の消灯を中止するなど、ストレスとなりうる刺激(明るさの変化、工事や作業による振動や音など)を極力排除するよう取り組むとともに、専門家による病理診断をおこなっています。1月20日午前9時30分現在、まだ病理診断結果は出ておりませんが、原因の究明に努めていきます。

・ニュース「クロマグロ等の展示数の減少について」(2015年1月14日発表)
葛西臨海水族園の「大洋の航海者:マグロ」水槽で、クロマグロ等の個体数が減少しています。水槽にはクロマグロ、スマ、ハガツオがいますが、2014年12月上旬からスマとハガツオの死亡が続き、12月下旬からクロマグロも連続して死亡しています。
通常、これらの魚を水槽に搬入した際、初期に死亡が観察される事例はありますが、今回の事態はこれまで経験がありません。これまで専門家への相談にもとづいて投薬をおこなうとともに、ストレスとなりうる刺激(明るさの変化、工事や作業による振動や音など)を極力排除するよう取り組んできましたが、死亡が続くため、病理診断の検査結果を待たずにお知らせいたします。
現在、原因の究明に努めるとともに、対策を検討中です。大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。
◎「大洋の航海者:マグロ」水槽について
直径約30メートル、最大水深7メートル、水量約2,200トン

水槽の水が気になる
葛西臨海水族園
水族館の水槽の水交換について:
葛西臨海水族園の目の前は海(東京湾)なのですが江戸川と荒川に囲まれた塩分が薄い海です。
マグロが生きて行くための水は、わざわざ300KM南下した伊豆諸島の八丈島から運んできて、週に1/3づつ海水を交換するそうです。
平成24年度 非競争型受託等事業運営状況報告書より
12競争契約 委託 葛西臨海水族園 海水の運搬委託(単価契約) 東海汽船㈱ 167,329,575
東海汽船が海水の運搬をしているようです。
葛西臨海水族園の裏側が見たいによれば、
マグロは頭数も多く、1日に80kgぐらいの餌を与えるため、
生物的ろ過の前に物理的ろ過が必要で、
マグロの水槽の下の方にはろ過機のパイプが隠されていて、
マグロの排泄物であるアンモニアを処理。
その循環量は1時間で水槽一杯分(2,200トン)であると書かれています。
遺伝子の異常なんだから、ちっとも”めでたく”なんかない!
これって、海の中が大変なことになっているというサインだと思う。
「珍しい」なんて言ってただ喜んでいるだけじゃなくて、
もっと真剣に海水や海底などを調べなきゃいけないんじゃないの?
お腹が紅白の伊勢エビ 鳥羽水族館にお目見え
中日新聞 三重 2014年12月18日
腹節が紅白の色に分かれた伊勢エビ=鳥羽市の鳥羽水族館で
鳥羽市の鳥羽水族館に17日、腹節の真ん中から紅白に分かれた珍しい色の伊勢エビがお目見えした。
11月下旬に市内で水揚げされ、卸業者がエビの選別中に発見、水族館が譲り受けた。
体長19センチ、重さ160グラムの雄で、頭部は赤褐色だが、腹節が左右対称で紅色と白色に分かれている。
県水産研究所の松田浩一博士(51)は「細胞分裂の過程で色を決める遺伝子がいびつな形になってしまうことがある。突然変異によるものと思われる」と説明。
県内で二色に分かれた生きた個体の発見は初めてという。
館内二階の「へんな生きもの研究所」コーナーで、
今月15日に同市安楽島町で見つかった白いナマコと通常の赤いナマコと同じ水槽で展示中。
飼育担当者は「お正月を前におめでたい色をした伊勢エビとナマコを見に来て」とPRしている。
市内では今年9月、黒色と赤色に分かれた伊勢エビが死んだ状態で見つかっている。
一つの個体に雌雄の特徴が混在する「雌雄モザイク」とみられている。
(中谷秀樹)
三重県鳥羽市で次々見つかる奇形生物←↓公表されているだけでも短期間に多くないですか?
・腹節が紅白の色に分かれた伊勢エビ 2014年11月下旬
・白いナマコ 2014年12月15日
・黒色と赤色に分かれた伊勢エビ 雌雄の特徴が混在 2014年9月


その他の色素が抜けるアルビノ現象
縁起物で話題「白いナマコ」 周南市
日テレNEWS24 2015年1月11日 12時33分


山口県周南市で珍しい白い生き物が縁起物として話題となっている。
突然変異による色素異常(アルビノ)とみられるナマコ。
一般的な“赤ナマコ”と比べるとその差は一目瞭然。
この「白いナマコ」は周南市で鮮魚の卸売をしている「田中鮮魚」が、10日に市場で競り落としたもの。
店の人も30年ぶりに目にしたというこの珍しいナマコは300円で競り落とした。
田中鮮魚ではしばらく飼ったあと、食べることにしている。
白いマグロ

遺伝子の突然変異が原因とみられ、表面は真っ白だが、身は普通のマグロと同じ赤色だ。
マグロを仕入れた魚力・佐藤健吾営業課長:
「うちのトップのバイヤーが30年、築地に通っているなかでも見たことがないと。
マグロ屋さんでも見たことがないと思う」
<縁起がいい?>「幸運を呼ぶ金のヒラメ」と「ラベンダー色のタラバガニ」

伊豆の海に全身金色の生き物が登場。
地元では幸運を呼ぶと話題を呼んでいます。

水深およそ15mの海底に静かに佇んでいるのは、全身が金色に輝く1匹のヒラメ。
では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
鮭もアルビノ
「縁起いい」黄金色のサケ 標津沖のサケ定置網で捕獲
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)

「身体の一部が白くなるアルビノと呼ばれる突然変異」
ネズミや鳥になにが?高放射線量地域生物に異変TBS(内容書き出し)

頭部に白い羽が見られます。
面積は小さいもののチェルノブイリで見つかったアルビノのツバメ同様、羽が白くなっています。
<黒毛和牛の白い斑点>
「被ばく調査の生きた標本。 生きた証拠です」希望の牧場・ふくしま
9/13スーパーJチャンネル(内容書き出し)
吉沢:
360頭の牛の中に8頭ぐらい。
白い斑点状態の牛がね、8頭ぐらい今生きているんですよ。
吉岡:あの黒い牛の中に?

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑
カネボウ以外の9社でも白斑か
NHK 9月10日 17時56分

内部被曝に迫る ~チェルノブイリからの報告~(内容全部書き出し)
NHKの番組 2011/8/6放送より一部抜粋
なかなか研究が進まない内部被曝の人体への影響
その中で数少ない先駆者に光が当てられています
そのパイオニアのひとり、大阪大学名誉教授 野村大成さんです(医薬基盤研究所 大阪)
野村さんが注目しているのはセシウムなどの物質が出すベータ線です
マウスにベータ線を出す放射性物質を注射したところ、生まれた子どもの細胞に異常が見られ
突然変異で毛の色まで変わりました

ピンク色のバッタ

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑

茶の間あってこそ 漫才、国より客や
東京新聞1面 2015年1月3日 朝刊

漫才コンビ「おしどり」のケン(左)とマコ=東京・渋谷で(平野皓士朗撮影)

父・秋田実さんの写真を持つ藤田富美恵さん。舞台の壁に、中国の戦地を慰問した漫才の写真を投影=大阪市の道頓堀角座で(梅津忠之撮影)
「戦争は嫌」。今なら言える。でもそれが口にできない時代があった。あれから70年。戦争しないで積み重ねられた日々は、人々の小さな奮闘が支えてきた。「もの言えぬ空気」に再び平和が押しつぶされないように。
◇
漫才の起源は萬歳(まんざい)。年の初めに長寿を祝う民俗芸能で、平安時代末期にさかのぼるようだ。新年の漫才師の忙しさは800年以上の歴史の厚みがある。なのに…。夫婦漫才「おしどりケン・マコ」のスケジュール帳には空白が目立つ。
高校を卒業してパントマイムをしていたケン。大学を中退してちんどん屋をしていたマコ。三重県伊勢市の夏祭りの楽屋で出会って恋に落ちた二人は交際一週間で結婚、漫才を始める。デビューは順調だった。2003年、漫才のコンテスト「M-1グランプリ」に出ていきなり準決勝まで進む。師匠の横山ホットブラザーズが「こんなちっちゃい事務所にいるんじゃなく、吉本に行った方がいい」と背中を押してくれた。
月50、60件の営業に追われていた二人に、3・11が転機をもたらす。ファンの子どもたちへの放射能の影響を心配し、マコが原発の取材を始めた。インターネットなどで情報発信を続けるうち、三カ月後には仕事がゼロになった。
今は個人的につながりのある劇場の舞台や市民団体の講演会などがポツポツと入る。二人の心の支えは、漫才師喜味こいし(11年死亡)から楽屋で聞いた一言だ。「芸人は国のためにしゃべるな、目の前のお客さまのためにしゃべれ。そこ間違えたらあかん」
戦時中、漫才は貯金や節米などの国策を庶民に宣伝する道具とされた。こいしは1940年から兄とともに漫才の舞台に立ち、その後少年兵に志願。広島で被爆し、終戦を迎えた。「美談としては語っていなかった。時代に毒されて、みたいな感じで。こいし先生のアドバイスはすべてが『流されるな』だった」
45年の終戦後、こいしら若手漫才師は大阪で笑いの復興に挑む。中核を担ったのが漫才作家秋田実(77年に死亡)だった。
東大で左翼運動に関わった秋田は、満州事変後の34年に、思想犯の取り締まりに躍起となる国を、家庭内の父娘対決になぞらえた漫才「恋愛禁止法」を雑誌で発表したりしていた。しかし数年後には、国策漫才を量産するようになる。その経緯は死ぬまで明かしていない。
再出発で秋田らが目指したのは、漫才の原点復帰。何げない日常生活の話で、家族そろってお茶の間で笑ってもらう。空襲で焼け野原になった街で、それがいかにかけがえのないものなのか皆、骨身に染みていた。先人らの語りがたい思いが注ぎ込まれた漫才は、戦後70年の正月も初笑いを何げなく届けている。
秋田の長女で児童文学作家の藤田富美恵(76)=大阪市中央区=の手元には「漫才 戦争中」と手書きされたB4判ほどの封筒がある。中からは父の国策漫才が掲載された雑誌の切り抜きが束になって出てきた。死後数十年たって実家で見つかった遺品だ。
藤田は今年、父の「封印」を解き、戦争と笑いについて書こうと思う。本来対極にあるべきその二つを、二度とコンビにしたくはない。 (敬称略、飯田孝幸)

戦争の道具にされた芸人
東京新聞2面 2015年1月3日 朝刊

戦時中、旧満州などを慰問した漫才師内海桂子さん=東京都台東区で
国力のすべてを戦争に-。1938年に成立した国家総動員法は、経済活動のみならず、文化・芸術・芸能までも戦争の道具にしていった。漫才師たちは海を渡って戦地で兵隊を笑わせ、国内で戦時スローガンを浸透させる役割を担った。(飯田孝幸、渡辺大地)
「移動中に崖の上から銃撃されたこともある。線香を供えられた遺体は、前日、漫才を聞いてくれた兵隊だった」
漫才師の内海桂子さん(92)は43、44年に、陸軍が編成する戦地慰問団に参加し、旧満州と中国北部を訪れた。
軍部につながりのある芸能会社が慰問の仕事を請け負い、芸人を集めていた。慰問先は戦地だけでなく、内地の部隊や軍需工場にも及んだ。芸人も、芸能会社も、戦争で仕事を増やした人たちがいたという。
「国には戦争でえらくなる人もいる。戦争をあおって飯を食ってる人がいたんだよ。そんなのがなければ、戦争しなくても済んだかもしれないのに」
◆吉本は「わらわし隊」
漫才師の戦地慰問は31年の満州事変の直後に始まった。大阪に拠点を置く吉本興業は38年、日本の戦闘機部隊「荒鷲(あらわし)隊」にちなんだボランティアの慰問団「わらわし隊」を派遣する。同社文芸顧問の竹本浩三さん(79)は「戦争が進むと国内の劇場は閉鎖されていった。吉本は軍に協力して、興行を継続させようとしたんだろう」と話す。
当時、国内の舞台は事前検閲の上、警察の監視下で行われたが、戦地は別だった。竹本さんは「あすの命もしれない兵隊の前で、ぬるま湯の漫才なんてできない。軍批判も反戦的なものも自由にやった」と話す。
◆軍批判も反戦漫才も
陸軍情報局で言論統制の中心的役割を担った鈴木庫三(くらぞう)少佐は漫才を国策宣伝の有力な手段と認識していた。41年の雑誌の対談では「吉本興業で漫才師300人を集めて、午前2時まで講演したことがある。時局漫才は、笑わせながら時局認識を与えようというところがある」と話している。
漫才にとどまらず、文化芸能は戦争と深く結びついていた。「詩歌と戦争」の著者で東京外大大学院の中野敏男教授は軍の暴走だけでは、その背景は説明できないと考えている。32年の上海事変では、敵陣への突撃路を確保するため3人の兵隊が爆死し、爆弾三勇士と呼ばれた。新聞は関連記事を連日書き、映画、演劇、歌、講談、漫才になり、国民は熱狂した。「国民が求め、(見せる側が)大衆迎合した」と指摘する。
◇秋田実が書いた国策漫才
◆貯金戦は
A 余らん金を無理に余らすのが真の貯金や。
…中略…
B ぼくも明日から電車賃を節約しよう。天気のいい日は歩いて通う。
A 雨の日は、仕方がないから…
B 会社を休もう。
A そんなむちゃなこと。
B 家のやりくりも節約しよう。
A それがよろしい。
B まず、節約の手始めに、諸事の支払いを延ばして、その金を貯金に繰り入れる。貯金もたまるし借金もたまる。
◆国策百貨店
A いらっしゃいませ。毎度ありがとうございます。こちらは国策百貨店でございます。
…中略…
A 6階はお菓子売り場でございます。ご参考に申し上げますが、砂糖が統制の折から、当店のお菓子は、せいぜい、古いものを選びましたから、ご利用願います。
B 君、古い菓子なら腐敗して、味が酸っぱくなってるんと違いますか。
A それだから、壁に、酸っぱい(スパイ)にご用心とポスターを貼りだしてございます。
311以降の日本の火山活動を集めてみました。
見逃しているのがあったら、ごめんなさい。
警戒中
十勝岳北海道
十勝岳:噴火警戒レベル上がる 気象庁、火山活動高まる
毎日新聞 2014年12月16日 15時16分(最終更新 12月16日 16時00分)
噴煙を上げる十勝岳=北海道上富良野町で2014年9月16日、本社チャーター機から手塚耕一郎撮影
気象庁は16日、北海道の十勝岳(2077メートル)で火山活動が高まっているとして、5段階ある噴火警戒レベルについて、平常の1から火口周辺規制の2へ引き上げた。今年7月ごろから火口に近い観測点で、山体浅部の膨張を示すと考えられる地殻変動の変化率が大きくなっており、ごく小規模な噴火がある可能性が高まっているという。
吾妻山福島県・山形県
気象庁が吾妻山に噴火警戒レベル2の火口周辺警報を発表
RBB 2014年12月15日(月) 15時11分
気象庁は12月12日、福島県と山形県にまたがる吾妻山の火口周辺警報を発表した。「噴火警戒レベル2」の火口周辺規制を呼びかけ、周囲の警戒を促している。
噴火警戒が導入されている火山には5段階のレベルが設定されており、レベル2は平常時のレベル1から一段回引き上げられた状態。火山周辺の立ち入り規制、火口内や火山の周辺部で「生命に危険を及ぼす火山活動の発生・あるいはその恐れがある」といった内容となっている。また、火口から500m範囲では噴火による噴石の恐れなどの警戒を呼びかけている。
吾妻山は明治26年、昭和25年、昭和52年に噴火している。近年は噴火こそないものの、火山性地震の多発や奮起活動の活性化が見られ、福島市も警戒を促すパンフレットなどを作成、注意を喚起している。気象庁が設置したライブカメラの映像も公開されており、今後の動向が注目されている。《宮崎崇》
蔵王山山形県・宮城県
蔵王山で2014年最大の「火山性微動」 気象台が注意呼びかけ
FNN 11/21 00:28
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を受け、文部科学省は重点的に観測・研究する火山を、これまでより9つ増やすことを決めた。
そして、新たに加えられる火山の1つが、東北の蔵王山。
19日夜から、2014年最大の火山性微動が観測され、気象台が注意を呼びかけている。
見事な雪化粧が施された山は、山形県と宮城県にまたがる蔵王山。
火口湖である御釜も白い雪に囲まれ、静寂に包まれているように見えるが、地下では、ある異変が起きていた。
仙台管区気象台・巻 和男火山防災情報調整官は「きのう21時50分ごろ、火山性微動が発生しまして、小さな微動も含めて、きのう3回ほど発生しています」と話した。
火山性微動とは、地下のマグマなどが、浅い所で動くことによって観測される現象。
19日夜、最初に観測されたものは、およそ7分間続き、2014年に入り最大規模となった。これにより、地盤の傾斜にわずかな変化があったことが確認されたが、現在、噴火予報は平常の状態。
仙台管区気象台・巻 和男火山防災情報調整官は「特別な防災態勢を強いるものではありません。一応、今後の情報について、注意をしてもらいたいというレベルです」と話した。
2014年8月から、火山活動の高まりが見られる蔵王山。
火山性微動が、この2カ月で4回ずつ観測されている。
東京大学地震研究所火山噴火予知研究センター・青木陽介助教は「(火山性微動の)振幅がどんどん大きくなってくるというようなことがあれば、水蒸気爆発の危険が高まっていると」と述べた。
2014年9月、突然の噴火で戦後最大の被害を出した御嶽山。
噴火の原因は、地下にたまったマグマが、地下水を気化させて爆発した水蒸気噴火。
青木助教によると、蔵王山でも、これと同じことが起きる可能性もあるという。
冬には、世界でも珍しい樹氷を目当てに、多くの観光客が訪れる蔵王。
蔵王温泉観光協会・黒崎広宣事務局長は「風向きによって、噴煙とか、そういうのは来る可能性はありますけれども、(蔵王温泉は)7kmから8km離れているものですから、そういう噴石の心配はないということで、お客様にはご案内しています」と話した。
万が一、噴火した場合でも、噴石があるのは1〜2km範囲内だと、町の安全性を訴えた。
近年、日本各地で活発化する火山。
小笠原諸島の西之島付近で生まれた新しい島は、20日で丸1年を迎えたが、現在も活発な火山活動が続いている。
青木助教は、火山活動の高まりについて、2011年の東日本大震災が一因だと指摘した。
東京大学地震研究所火山噴火予知研究センター・青木陽介助教は「大きな地震がマグマを揺らしますと、マグマに溶け込んでいる気体が外に出てくる。例えば、ビールとかサイダーとかを大きく振って、栓を抜くと、激しく噴き出します。それと似たような感じになる」と話した。
えびの高原(硫黄山)宮崎県
えびの高原(硫黄山)周辺で小規模噴火の可能性も 2気象台が解説情報
西日本新聞 2014年11月21日(最終更新 2014年11月21日 16時46分)
福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は21日午後4時、霧島山と桜島の活動状況に関する解説情報を出した。
霧島山は、火口周辺警報の「火口周辺危険」が継続中。17日から21日午後3時までの間、火山性地震を2回観測。火山性微動は観測されなかった。
えびの高原(硫黄山)周辺では、火山活動が高まった状態が続いている。今後、噴気や火山ガスなどが噴出し、状況によっては小規模な噴火が発生する可能性がある。えびの高原の硫黄山から約1キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要。
18日に実施した現地調査では、硫黄山周辺に熱異常域はなく、噴気等も観測されなかった。
桜島については、火口周辺警報は「噴火警戒レベル3」で、入山規制が継続中。17日から21日午後3時までの間、噴火活動が続いている。昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が4合目(昭和火口より800メートルから1300メートル)まで達した。
また、同火口では、夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を18日から19日にかけて観測した。南岳山頂火口では、噴火は発生しなかった。
両気象台は「昭和火口及び南岳山頂火口から約2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要」としている。
=2014/11/21 西日本新聞=
噴火中
桜島鹿児島県
桜島昭和火口で爆発的噴火3回発生 噴石4合目に到達 2気象台が解説情報
西日本新聞 2014年12月05日(最終更新 2014年12月05日 16時20分)
福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は5日午後4時、桜島の状況に関する解説情報第098号を出した。
それによると、桜島は火口周辺警報が「噴火警戒レベル3」で、入山規制が続いている。
1日から5日午後3時まで、桜島は噴火活動が続いている。昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が4合目(昭和火口より800メートルから1300メートル)まで達した。
南岳山頂火口では、噴火は発生しなかった。火山性地震は少ない状態で経過したが、噴火に伴う火山性微動が発生している。
昭和火口及び南岳山頂火口から約2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降ることがあり、注意が必要。
=2014/12/05 西日本新聞=
阿蘇山熊本県
阿蘇山は活発な噴火活動が継続中 阿蘇中岳噴火気象庁が解説情報
西日本新聞 2014年12月05日(最終更新 2014年12月05日 16時27分)
気象庁は5日午後4時、阿蘇山の状況に関する解説情報第57号を発表した。それによると、阿蘇山の火口周辺警報は「噴火警戒レベル2」で、火口周辺規制が継続している。
1日から5日午後3時までの間、阿蘇山は活発な噴火活動が続いている。11月25日の噴火の発生以降、天候不良により噴煙が確認できない時もあったが「火山性微動や空振の発生状況などから、噴火が継続しているとしていると考えられる」としている。
遠望観測では、噴煙は最高で火口縁上500メートルまで上がった。3日に実施した現地調査では、中岳第一火口の北東側約2キロメートルの仙酔峡付近で、ごく少量の降灰を確認した。
熊本大学教育学部が先月25日から29日にかけて実施した現地調査によると、この期間の噴火による火山灰の総量は15万トン程度と概算されている。
中岳第一火口では、夜間に遠望カメラ(高感度カメラ)で、赤熱した噴石が火口縁上に上がっていることを時々確認したほか、火映を時々観測した。また、阿蘇火山博物館の火口カメラでは、141火孔から火炎や赤熱した噴石を時々観測した。
火山性微動は、消長を繰り返しながら、振幅の大きい状態で継続しており、空振を伴う火山性地震が時々発生している。
こうしたことから、気象庁は「火口から約1キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒して。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意が必要」と呼び掛けている。
=2014/12/05付 西日本新聞朝刊=
御嶽山長野県・岐阜県
2014年(平成26年)9月27日11時52分 御嶽山噴火
西之島小笠原諸島
2013年(平成25年)11月20日 -
西之島の南南東500メートルで噴火があり、新しい陸地が出現した。
10時20分ごろ、海上自衛隊が西之島付近で噴煙を確認
16時17分、海上保安庁航空機が西之島南南東の500メートル付近に、直径200メートル程度の噴石の島が出現した事を確認した
2014年(平成26年)10月16日 -
海上保安庁観測によると、島の面積は約189ヘクタール(東京ドームの40倍、噴火前の15倍)となり、さらに拡大している。活発な噴火活動により、島北側の水深10メートル以下の浅い海に溶岩が流れ出して溶岩原を形成しながら面積拡大を続けている。![]()
<逆ギレ>田中俊一原子力規制委員長「別にシミュレーションすることもないでしょう。 核実験とかいろんな、核爆弾とかそういう経験もあるわけですから。 よく冷静によく考えたらどうですか!」「火山学会あげて必死になって夜も寝ないで観測をして、 我が国のための国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ!」11/5原子力規制委員会会見文字起こし
(福島14/11/25)
FNNLocal

常磐自動車道は、開通に向けて、最終調整が行われている。
浜通りを南北に結ぶ大動脈は、3つの区間が未開通となっている。
こうした中、相馬 - 山元、南相馬 - 浪江の2つの区間の工事がほぼ完成し、予定通り12月6日に開通する予定。
そして、浪江 - 富岡間は、2015年のゴールデンウイーク前に開通し、
ゴールデンウイークには全線開通、首都圏までつながる。

開通した場合、出発点の埼玉から宮城・仙台まで、1時間短縮できるという常磐道。
25日は、その南相馬 - 浪江間が公開された。

報道陣に25日、公開されたのは、常磐自動車道の浪江 - 南相馬の18.4kmで、作業は大詰めを迎えていた。
12月6日の開通を前に、最終調整が行われていて、
トンネルの中では、ライトがつくかどうかの確認が行われていた。

開通すると、浪江から仙台までは、国道6号線を利用するより、21分間短縮され、
渋滞の緩和や物流の活発化も期待できるという。

NEXCO東日本・相馬工事事務所の宮入徹往所長は
「浪江インターチェンジから考えますと、(仙台まで)およそ20分の時間短縮が期待されていますので、
これまで以上に、人流・物流の活性化などが期待されるものと思っております」と話した。

さらに、職員の被ばく対策として、
避難区域にある浪江インターチェンジなどの料金所には、初めて自動精算機が設置される。
また、この区間を通過する車が、くわしい放射線量を把握できるように、
それぞれ避難区域ごとに測定した放射線量を看板で表示する。

宮入所長は
「それぞれの箇所での放射線量の状態を、リアルタイムで提供することで、
お客様の不安を、少しでも払拭(ふっしょく)できればという工夫をしているところでございます」と話した。
常磐道は、2015年のゴールデンウイーク前の全線開通に向けて、新たな1歩を踏み出す。
ーーー
2014年2月
地元の小学生が広野インターチェンジに桜を植樹
2013年4月
5.「農地・道路・森林・水・そして海の浄化、放射性物質の保管と管理」
児玉龍彦氏4/18大地を守る会(内容書き出し)
それから除染の中でもうひとつ大きいのは道路の除染でして、
これも、常磐自動車道を通そうという事で、
私も明日も常磐自動車道のところへ行って除染作業を見てまいりますが、
実際に今残念ながら、普通の国道の常磐道も常磐線も原発から割と近いところを通っています。
それで余震の状況とか4号炉の状況とかを色々考えますと、
やっぱり異常事態を考えますと、
第一原発のすぐ傍を通る道路というのを公共道路にするのは難しいと。
それで一番可能性がありますのが、常磐自動車道が9割方工事が出来あがって、
原発から6kmのところにありますので、ここを除染していくという作業を今大成建設がやっています
国道6号の場合
国道6号 規制解除で3年半ぶり全線開通
河北新報 2014年09月15日月曜日
福島第1原発事故後、通行規制が続いていた福島県富岡町-双葉町間の国道6号(14.1キロ)が、15日午前0時に自由通行に移行した。帰還困難区域を走る区間の規制解除で、3年半ぶりに全線通行が可能になった。
解除に合わせ、南北にあった検問所を撤廃し、脇道の進入を防ぐバリケードを沿線に設置。通行できるのは自動車のみで、バイクや自転車、歩行者は通れない。6号に接続する富岡町内の県道小野富岡線(1.7キロ)も同時に規制解除した。
富岡町の検問所では14日午後11時54分、いったんゲートを閉じて道路を封鎖。検問の設備を撤去した後、15日午前0時にゲートを開けた。
区間内の平均空間放射線量は毎時3.8マイクロシーベルト。最大値は大熊町内の毎時17.3マイクロシーベルトと線量が高い場所が残る。内閣府原子力災害現地対策本部の有倉陽司参事官は「不要不急の通行は避け、通行時は車を閉め切ってほしい」と呼び掛けた。
帰還困難区域内の通行はこれまで、復興事業や避難区域を抱える自治体の住民の車両に限られていた。全面開通で「経済活動の活発化や復興加速につながる」(遠藤智広野町長)と期待が集まる一方、犯罪の増加などを懸念する声も出ている。
2014年9月
<九電・賠償・除染・他>
金子勝「だから世の中を妨害しているのは電力会社だよ、もうはっきりしてるよ」
9/26大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
国道6号線についての話
大竹:あのところ今道路が通って、「歩行とバイクが禁止で車で通り抜けるのは大丈夫」みたいなことを言ってるじゃない。あれ、本当に大丈夫なの?
金子:いや、だからあれは除染して、ちゃんと車が入ったらそういう除染の装置をくっつければ、とりあえず物流が無いと、あそこ、どうもなんないじゃない。だから「とりあえず通す」っていうのは僕は
大竹:オレが言ってるのは、あそこでパンクしたりだとか、あそこで事故ったらとか、それでバイクも人も通っちゃいけないんでしょ。
金子:そうそうそう。
大竹:そう考えるとさ、パンクとか事故とか想定に入っているよね、当然。それは大丈夫なの?
ーーー
追記
山元町で常磐道が浪江町まで通行可能となるのを前に記念イベント
(宮城14/11/30)
FNNLocal
宮城・山元町では、常磐自動車道が、山元インターチェンジから福島・浪江町まで通行可能となるのを記念し、町がイベントを開いた。
イベントには、アイドルグループ「AKB48」のメンバーも駆けつけ、地元の住民など、およそ1,000人が、開通前の高速道路で、ジョギングやウオーキングをして楽しんだ。
参加者は、「最高です。山元町へおいでください」、「(常磐道の開通で)もっともっと、すばらしい山元町に戻ってくれれば、最高だと思います」などと話した。
常磐自動車道は、12月6日に、山元 - 相馬インターチェンジ間と、浪江 - 南相馬インターチェンジ間が開通し、仙台から浪江町までがつながる予定。
雨が降っています。
福島第一原発からは今も外気の放射性物質が放出されています。
風向きが心配になりました。
そして自転車も
開通前の常磐道 自転車駆ける
KFB福島放送 2014年12月01日
常磐自動車道の浪江−南相馬インターチェンジ(IC)間、相馬−山元(宮城県山元町)IC間が6日に開通するのを祝う記念サイクリングは30日、新地町の新地ICをスタート・ゴールに行われた。
浪江、南相馬、相馬、新地、山元の沿線5市町と地元の自転車愛好団体が実行委員会(会長・立谷秀清相馬市長)を組織、東日本高速道路東北支社と連携して企画した。
新地ICと山元町内を往復するショートコース(約30キロ)、
新地ICから山元町内まで走り、南相馬市内まで南下して新地ICに戻るロングコース(約90キロ)の2部門に、県内外から約600人が参加した。
あいにくの雨の中、参加者は真新しい路面の感触を確かめながらペダルをこいだ。
2014年12月01日 10時58分 配信
自転車で常磐道を快走 相馬地方、一足早く開通記念
2014年12月1日 福島民友ニュース
常磐道の浪江―南相馬インターチェンジ(IC)間と相馬―山元IC間が6日に開通するのを記念したサイクリングが30日、南相馬ICと新地IC付近を発着点に行われ、参加者が開通前の高速道路を走り抜け、浪江以北の仙台直結を祝った。
南相馬市の原町サイクリング協会は第41回市民サイクリング大会として、南相馬ICから浪江IC方向に向かい、原町トンネルをくぐって折り返す約18キロのコースで行い、県内外から約160人が参加して真新しい道路を快走した。参加者は復興に向けて着実に進む地域の様子をしっかりと目に焼き付けていた。
また、開通区間の沿線市町村などでつくる実行委は新地IC付近からの90キロと30キロの2コースで行い、約600人が参加した。同IC付近では、新地町主催のウオーキングも開かれた。
ANN 2014年11月21 22:43

百貨店の店員も客もこぞって見つめるその先にあるのは。
店員:「非常に珍しい白いマグロでございます」
真っ白なマグロ。
客:「見て見て、白いよ」「見たことないんでびっくりしています」
このマグロはインドネシア・バリ島から空輸された天然のミナミマグロで、重さは約118kg。
水揚げされた時から白かったという。

遺伝子の突然変異が原因とみられ、表面は真っ白だが、身は普通のマグロと同じ赤色だ。

マグロを仕入れた魚力・佐藤健吾営業課長:
「うちのトップのバイヤーが30年、築地に通っているなかでも見たことがないと。
マグロ屋さんでも見たことがないと思う」

この白いマグロは当初、22日の午後にも解体ショーで切り分けられ、販売される予定だったが、
大学や研究機関などから要請があり、急きょ取りやめられた。
その他の色素が抜けるアルビノ現象
<縁起がいい?>「幸運を呼ぶ金のヒラメ」と「ラベンダー色のタラバガニ」

伊豆の海に全身金色の生き物が登場。
地元では幸運を呼ぶと話題を呼んでいます。

水深およそ15mの海底に静かに佇んでいるのは、全身が金色に輝く1匹のヒラメ。
では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
鮭もアルビノ
「縁起いい」黄金色のサケ 標津沖のサケ定置網で捕獲
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)

「身体の一部が白くなるアルビノと呼ばれる突然変異」
ネズミや鳥になにが?高放射線量地域生物に異変TBS(内容書き出し)

頭部に白い羽が見られます。
面積は小さいもののチェルノブイリで見つかったアルビノのツバメ同様、羽が白くなっています。
<黒毛和牛の白い斑点>
「被ばく調査の生きた標本。 生きた証拠です」希望の牧場・ふくしま
9/13スーパーJチャンネル(内容書き出し)
吉沢:
360頭の牛の中に8頭ぐらい。
白い斑点状態の牛がね、8頭ぐらい今生きているんですよ。
吉岡:あの黒い牛の中に?

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑
カネボウ以外の9社でも白斑か
NHK 9月10日 17時56分

内部被曝に迫る ~チェルノブイリからの報告~(内容全部書き出し)
NHKの番組 2011/8/6放送より一部抜粋
なかなか研究が進まない内部被曝の人体への影響
その中で数少ない先駆者に光が当てられています
そのパイオニアのひとり、大阪大学名誉教授 野村大成さんです(医薬基盤研究所 大阪)
野村さんが注目しているのはセシウムなどの物質が出すベータ線です
マウスにベータ線を出す放射性物質を注射したところ、生まれた子どもの細胞に異常が見られ
突然変異で毛の色まで変わりました

ピンク色のバッタ

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑

(福島14/11/12)
FNNLocal

福島・田村市都路地区で行われた除染作業で、
新たに、作業員74人分の健康診断書が偽造された疑いがあることがわかった。

田村市都路地区で行われた除染作業をめぐっては、
平田村の医療機関(ひらた中央病院)が発行する健康診断書が偽造されたとして、
クリニックを運営する医療法人誠励会が11日、警察に刑事告発している。

これを受け、除染作業を請け負った鹿島建設は、作業員2,300人に不正がなかったか内部調査を進めていた。
その結果、健康診断書が偽造された疑いがある作業員は、
すでに明らかになっている平田村のケースも含めて、75人にのぼることがわかり、
厚生労働省が、労働安全衛生法違反の疑いで調査を進めている。
除染作業員の診断書、偽造の疑い
河北新報 2014年10月03日金曜日
福島第1原発事故に伴う除染作業員の健康診断で、福島県平田村の「ひらた中央クリニック」が発行した診断書1通に偽造された疑いがあることが2日、分かった。クリニックを運営する医療法人誠励会は被疑者不詳のまま有印私文書偽造・同行使容疑で告発する方針。
除染作業員は厚生労働省の規則で健康診断が義務付けられている。偽造は、受診料の支払いを免れるためか、健康状態を隠して作業員として働くためかなどの指摘が出ているという。
誠励会によると、偽造の疑いがあるのは、田村市の国直轄除染に従事したとされる男性作業員の診断書。診断日欄は日付印を使わず手書きで、担当医師の氏名印は大きさや印影が異なっていた。
除染は鹿島などの共同企業体が受注。同東北支店は9月24日、2012年7月~13年6月に受診した除染作業員8人の診断書について、偽造の疑いがあるとしてクリニックに照会。その結果、12年9月8日に受診したことになっていた1人は記録がないことが判明した。
誠励会の佐川文彦理事長は記者会見で「懸命に除染が進められる中で不正が行われ、憤慨している。徹底的に調査する」と話した。
除染作業員の診断書偽造 下請け「こちらで用意」
東京新聞 2014年8月19日
偽造された健康診断書のコピー。手前の書類には、偽造のゴム印で実在の病院名と医師名が押されていた
(一部画像処理)
被ばく労働と健康診断 原発や除染など被ばく労働をする作業員の健康を守るため、雇用会社は通常の健康診断のほかに、雇用時や就業後半年ごとなどに、通常の健康診断とは別に白血球数など詳細な健康診断を受けさせなくてはならないと法令で定められている。雇用会社は、詳細な診断結果を記した健康診断書(《除染等》電離放射線健康診断個人票)を保管し、所轄の労働基準監督署長に報告しなくてはならない。
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の福島県田村市の除染作業で、下請け会社が作業員の健康診断書を偽造し、健康診断を受けさせずに作業をさせていたことが分かった。被ばくの危険がある労働は、詳細な血液検査などの健康診断が義務付けられている。法令に違反するだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。
下請け会社は、鹿島(東京都港区)を中心とした共同事業体の仕事を請け負っていた松栄ワークス(横浜市、破産手続き中)。鶴見労働基準監督署(神奈川県)は今年六月、同社が四十代の男性作業員を雇う際、健康診断を受けさせなかったなどとして是正の指導をした。
複数の作業員によると、二〇一二年八月、福島県郡山市の事務所などに集まった際、同社社員らから「健康診断を受けたことにしてください。診断日を(教えるので)覚えておいて」と言われ、田村市の山間部の除染に当たった。
三十代の男性は「誕生日に受けたことにして」と言われ、日付を書いたメモを渡された。事前に同社に健康診断が必要かと問い合わせた作業員らは、「必要ない」「こちらで用意します」と言われたという。
四十代の男性は同年十一月に事務所に呼ばれたとき、心当たりのない自分の健康診断書があるのを見つけた。一通は「健康診断書」と書かれ、医師名として女性の名前と印があったが病院名はなかった。もう一通は「除染等電離放射線健康診断個人票」と書かれ、福島県内に実在する病院名と医師名のスタンプなどが押されていた。
男性が医師に確かめると、スタンプも印鑑も病院で使われているものとは違い、数字の筆跡も医師のものではなかった。
医師は「うちの診断書ではない。私の名前をかたった偽物です」と断言したという。取材に対し、医師は「取材には応じられない。男性らに聞いてほしい」と話した。
松栄ワークスの社長には再三連絡を試みたが回答はなかった。元請けの鹿島は「作業員の健康診断の受診状況はコピーの提出を受けて確認していた。まさか偽造とは思わなかった」とコメントした。
発注者である環境省の担当者は「労働管理は各業者に対応してもらっている。労働者から相談があれば、元請けに確認を取らせ、改善要請する」と話した。