2015年12月26日 東京新聞朝刊 (↓クリックすると大きく見ることができます)

政権批判がテレビから消える日
報ステ、クロ現…相次ぎ介入
「圧力」で反対意見封じ
テレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」のメーンキャスター古舘伊知郎さんが来年3月末で降板する。番組では、コメンテエーターとして出演した元経済産業相の古賀茂明さんが安倍政権を批判したところ、局幹部が自民党に呼びつけられ、事情聴取を受ける一幕があった。TBS系の報道番組「NEWS23 」でも安全保障関連法の廃案を訴えたアンカーの岸井成格さんが、安倍晋三首相を支持する右派勢力から狙い撃ちされた。メディア支配を強める安倍政権と、自粛・萎縮する各局。テレビから「政権批判」が消える日も近い?
古舘さんは24日の記者会見で古賀さんの問題の影響を問われると、「全くない。ただ番組の中でいざこざが起きたことは大変残念だった」と語った。
古賀さんは古賀さんは3月27日の放送中、テレ朝会長らの意向で「今日が最後(の出演)」と発言・「官房長官をはじめ官邸のみなさんからバッシングを受けてきた」と続けたところ、古舘さんが「降ろされたというのは違う」と反論した。
当の菅義偉官房長官は即座に「事実無根」と否定。
自民党の情報通信戦略調査会が4月、テレ朝の専務を党本部に呼びつける騒動に発展した。
古賀氏は「こちら特報部」の取材に「私が1月の放送で『I am not ABE』と言った直後、官邸から番組に抗議のメールがきた。私の降板が正式に決まったのは、その1、2週間後」と明かす。
古館さんの降板との関連性はどうか。
古賀さんは「官邸の意向を受けた局幹部が昨年来、古館さんを含め番組全体に、政権批判や反原発を抑えるように圧力をかけたと聞く。古舘さんは降板発表の際、「不自由だった」と言ったが、あまりの窮屈さに嫌気がさしたのだろう」と推察する。
報道ステーションとともに安倍シンパから目をつけられているのが「NEWS23」である。
アンカーの岸井さんは、安保法案の参院採決をめぐる与野党の攻防が佳境を迎えていた9月16日の放送で「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と踏み込んだ。
すると任意団体」放送法順守を求める視聴者の会」が産経新聞の11月14日付朝刊に「一方的な意見を断定的に視聴者に押し付けることは放送法に明らかに抵触する」と指弾する意見広告を掲載した。
同会の呼びかけ人には、右派論客らが名を連ねる。
事務局長で文芸評論家の小川栄太郎さんは安倍政権発足直前の2012年9月、「約束の日 安倍晋三試論」を出版。
小川さんは自らを「安倍の応援団」と認めた上で「NEWS23は大半の時間を「安保法案反対」の報道に使った上、岸井さんはアンカーの立場を逸脱した発言をした。テレビは多角的な観点で報じるべきだ」と主張した。
しかし、岸井さんと長年の親交がある経済評論家の佐高信さんは「言論人が意見広告を金で買って、異論を封じ込めようとするのはおかしい」とけん制する。
「現政権は批判を受け入れて、より良い政治につなげるという視点に欠ける。批判は許さないという度量の狭さが、テレビ報道の窮屈さにつながっている」
実際、岸井さんをめぐっては、来年3月末の降板説が一部で報道された。
TBS広報部は「番組の制作過程についてはお答えしていません」と否定も肯定もしていない。
出演者降板、幹部は首相と会食も
自粛、萎縮目立つ各局
「国民の代弁者たり得ない」
もう一つ忘れてはならないのが、NHKの報道番組「クローズアップ現代」の去就である。
安倍政権との因縁は昨年7月の放送にさかのぼる。
菅官房長官をスタジオに読んだ際、キャスターの国谷裕子さんが「(集団的自衛権の行使容認という)憲法解釈変更の違和感をどう払拭するのか」と問うと、菅氏が「どの国でも一国で平和を守れる時代じゃない」と気色ばんだ。
同番組のやらせ問題では、国谷さんが4月の放送で謝罪。その後、自民党の情報通信戦略調査会は、テレ朝の専務と同じ日にNHK副会長を事情聴取した。
現在、国谷さんの降板説や放送時間変更説が飛び交う。
NHK広報部は「来年4月の番組改定はまだ決まっていない。検討中だ」とコメントした。
テレビ界を見渡せば、姉政権に批判的な人物はまれだ。
ジャーナリストの青木理さんは、日本テレビ系の情報番組「ミヤネ屋」で政権批判を口にしていたが、10月に降ろされた。
青木さんは「10年前なら普通の体制や政権に対する批判が、あたかも極端な主張であるように受け取られている」と嘆く。
「以前はニュースステーション(報道ステーションの前身)に久米宏さん、ニュース23に筑紫哲也さんがいて、辛辣に政権を批判していた。それと比べれば古舘さん、岸井さんの論調は穏やか。こんな人まで標的にされるのかと驚く」
政治からメディアへの「圧力」は今も昔も存在するが、安倍政権のやり方は露骨だ。
昨年の衆議院選前、自民党は在京キー各局に「公平中立な報道」を求める文書を突きつけた。
安保法案反対の声が高まると、6月の自民党若手議員の勉強会で「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくせばいい」との圧力発言が飛び出した。
放送業界の第三者機関「放送倫理・番組工場機構(BPO)」は11月、「クローズアップ現代」のやらせ問題を批判する一方で、自民党の圧力発言や、NHK、テレ朝への事情聴取を「政権党による圧力そのもの」と批判した。だが、安倍首相は「事実を曲げているか議論するのは至極当然だ。全く問題ない」と聴取を正当化し、反省する気などさらさらない。
BPOはテレビ局に対しても「干渉や圧力に対する毅然とした態度を堅持できなければ、放送の自由も自立も侵食され、やがては失われる」と発奮を促した。
ところが、テレビ局はむしろ安倍政権に取り入ることに熱心だ。
2013年1月7日付から今年25日付けまでの本紙「首相の1日」を調べたところ、安倍首相と会食やゴルフを共にした回数は、フジテレビの日枝久氏会長が12回、日テレの大久保好男社長が4回、NHKの島田敏夫解説副委員長が5回などだった。
このままではテレビから「政権批判」が消えてしまわないか。
服部孝章・立教大学名誉教授(メディア法)派、衆議院選時の文書配布が「テレビ局が毅然とした態度を示すチャンスだった。一局ずつ呼びつけられて文書を渡されたのに、どこもその事実を報じなかった」と残念がる。「政権の顔色を伺う『忖度ジャーナリズム』は、もはや国民の代弁者たり得ていない」
大石泰彦・青山学院大教授(メディア法)は「今の政権には会見という大目標がある。この高いハードルを越えるには、まず来年の参院選で勝たなければならない。そのために安倍政権は障害となるメディアを本気で殺しにきているとみたほうがいい。日テレとフジは手なずけたので、次の標的はNHK、テレ朝、TBSだ」と警鐘を鳴らす。
元NHKプロデューサーの永田浩三・武蔵大教授(メディア社会学)も行く末を心配する。
「報道番組のキャスターはフリーな立場で自分の意見をもべることが持ち味。そんなキャスターに政権批判を許さないのは異常なことだ。古舘さんの後任として曲穴のなが挙がっているが、果たして曲の方針から外れたコメントができるのか。いずれテレビから政権批判が消えれば、日本はもう民主主義国家ではない」
デスクメモ
今年の「こちら特報部」の通常紙面は今日が最後です。明日からは回顧などが続きます。振り返ればこの1年間、ジャーナリズムの危機を再三訴えました。そして最後の最後もメディアの問題です。来年は多分もっと厳しい局面に立たされるのではないか。現場で奮闘する同業者にエールを送り続けます。
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
<集団的自衛権>菅官房長官生出演 「クローズアップ現代」2014年7月3日放送(文字起こし)
古舘伊知郎「報ステ」降板全真相と官邸大ハシャギの内幕
2015年12月26日 日刊ゲンダイ
降板について語った古舘伊知郎(左)と中央から時計回りに古賀茂明、青木理、岸井成格の3氏(C)日刊ゲンダイ
またひとり安倍政権に批判の論陣を張るメディア人が消えた。24日、テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」のメーンキャスター・古舘伊知郎が会見し、来年3月いっぱいで降板することを明らかにしたのだ。官邸は“してやったり”ではないか。早速、テレ朝の報道局員のもとには、霞が関の官僚たちから“お祝い”の連絡が続々と届いているらしい。
■政府に批判的なコメンテーター次々と“首切り”
サバサバした表情で会見に現れた古舘は、「2年前から考えていた。急に心境が変わったことではない」と“円満降板”を強調。もっとも真相は不明で、古舘はつい最近まで、「オレ、絶対頑張るからな」と周囲に語り、“続投”に意欲を見せていたという。実際、後任について質問が飛ぶと、「ボクのようにあまり問題発言をしない人がいいんじゃないでしょうか」と自虐的に語り、「権力を監視し、警鐘を鳴らすのが報道番組。全く中立公正はあり得ないと思っている」とも語った。
「古舘さんは原発報道をめぐって『圧力がかかって番組を打ち切られても本望』と発言したり、原発再稼働に向けて突っ走る政府に批判的な姿勢を強めていた。そんな最中の突然の降板劇です。むしろ何かあったと考える方が自然でしょう」(テレビ朝日関係者)
報ステでは今年3月、元経産官僚の古賀茂明氏が番組内で「I am not Abe」と発言し、官邸からの“圧力”でコメンテーターを降板させられた。その古賀氏は古舘の降板をこう見ている。
「古舘さんは『しゃべるのが命』という人だから、自分から降板するなんてありえないと思います。トークライブで原発の話をしようとしたら、台本を書き換えさせられたりと、報ステの番組はおろか、番組の外でも自由にモノを言うことができなくなっていたそうです。もう疲れちゃったんでしょう。古舘さんの方から辞めると言わせるように、テレ朝側が持っていったのでしょう」
もはや、官邸にタテついて煙たがられているジャーナリスト、コメンテーターのクビ切り降板は珍しいことではない。
■「NEWS23」岸井成格氏も降板
安保法制をめぐる安倍政権の乱暴なやり方を批判していたジャーナリストの青木理氏も、今秋、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)のコメンテーターを突然降板した。TBSでも、安保法案に批判的なコメントをしていた報道番組「NEWS23」のメーンキャスター・岸井成格氏が来年3月いっぱいで降板すると報じられた。
これでは、言論の自由もへったくれもないのだが、番組を降ろされた本人たちは更迭劇をどう思っているのか。青木氏に聞いてみた。
「『ミヤネ屋』をクビになったのは事実ですが、説明があったわけではないので、詳しい事情は分かりません。私は社員じゃないので、方針に合わなかったり、必要がなくなったら切られるのは仕方がないと思う」
そのうえで、政府に批判的な発言が目立つジャーナリストやコメンテーターが相次いで降板している現状についてこう語った。
「テレビ局側の自粛なのか圧力なのか、それぞれの事情は知りません。だけど、結果を見れば政権側の思うツボだし、官邸にとっては好都合の状況が醸成されつつあると思う。このままいくとマジメに取材する報道番組が次々と消え、毒にも薬にもならないエンタメ番組ばかりになるでしょう。すなわちテレビ局が報道機関から娯楽機関に成り下がるということです。それでいいのか。重大な問題をはらんでいると思います」
前出の古賀氏は古舘について、「もう辞めると決まったのだから、残り3月まで思い切ってやりたいことをやって欲しいですね。そして4月になったら、『テレビというのは実はこういうことになっているんですよ』と、本当のことを話したらどうですか。そうすれば視聴者のリテラシーも高まると思います」と話す。
ぜひ期待したいものだ。
古舘伊知郎さん
報道ステーションの12年…綱渡りだった
毎日新聞 2015年12月24日 17時32分(最終更新 12月24日 21時16分)
テレビ朝日は24日、ニュース番組「報道ステーション」のメインキャスター、古舘伊知郎さん(61)が、契約が終了する来年3月末で降板すると発表した。古舘さんは同日夕、記者団に対し、「不自由な12年間だった。言っていいこととダメなことの綱渡りだった」と振り返った。テレ朝は、番組は継続するが後任キャスターは未定としている。
古舘さんは、久米宏さん司会の「ニュースステーション」の後継番組として「報道ステーション」が始まった2004年4月から、メインキャスターを務めてきた。古舘さんによると、2年前に「10年を区切りとして、別の挑戦をしたい」と、早河洋テレ朝会長に降板を申し出たが、「契約があと2年残っている」と慰留され、今夏に改めて降板の意向を伝えたという。
番組では今年3月、コメンテーターが自身の降板を巡って、古舘さんと激しく応酬。この問題を巡って自民党がテレビ朝日幹部を事情聴取し、政治による圧力が問題になった。古舘さんは「番組の中でいざこざが起きたことは大変残念だったが、それで今回の決意に至ったわけではない」と説明した。
さらに「ニュースキャスターは反権力、反暴力で、表現の自由を守る側面もある。キャスターが意見を言ってはいけないことはない。偏っていると言われれば私は偏っている」とも語った。今後については「娯楽の方で思いっきりしゃべり倒したい」と述べた。【丸山進、須藤唯哉】
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『ミヤネ屋』が安倍政権に批判的なコメンテーター・青木理をクビ切り降板!
政権への配慮、読売新聞の圧力説も
2015.12.24 リテラ
TBS『NEWS23』の岸井成格、膳場貴子両キャスターが安倍政権と右派勢力の圧力で降板させられそうになっていることを本サイトがスクープしてから2カ月。この間、『NEWS23』問題はさまざまなメディアで取り上げられ、論議をよんだが、ここにきて、2人の更迭は回避される可能性が出てきたらしい。
「二人の降板問題については、複数のメディアが後追い報道。視聴者からも批判の声が巻き起こり、岸井さんや膳場さんら当事者、(TBSの)報道、制作現場も激しい抵抗を見せた。そのため、上層部も動けなくなってしまったみたいですね。ただ、おさまらないのは岸井さんの後任に星浩特別編集委員を出すことを了承し、それを前提に人事計画を組んでいた朝日新聞。TBSの煮え切らない態度にカンカンらしいですよ」(TBS関係者)
これが事実なら喜ばしい展開だが、しかし、一方で、報道圧力に屈し、自主規制を続けるテレビ局の空気はまったく変わっていない。つい最近も、あるワイドショーのコメンテーターが、安倍政権に批判的なスタンスが原因で、首を切られていたことが明らかになった。
そのワイドショーとは『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)。首を切られたのはジャーナリストの青木理だ。
青木は共同通信社の公安担当やソウル支局記者などを経てフリーになったジャーナリスト。著書や雑誌連載では安倍政権を真っ向批判するなど、リベラルなスタンスで知られるが、テレビでは、政治から犯罪、メディア批評など様々なジャンルに目配りできる安定感のある解説で重宝されており、現在は『モーニングショー』(テレビ朝日系)のレギュラー・コメンテーターなど、複数の番組で活躍している。
その青木が、2年ほど前から『ミヤネ屋』にも月2回ほどコメンテーターとして出演していたのだが、10月くらいから、まったくその姿を見なくなってしまったのだ。
調べてみると、やはり青木は番組を降ろされていた。しかも、原因はそのリベラルな政治スタンス、安倍政権批判にあったようだ。
「建前は通常の改編期の交代ですが、実際は上層部から『青木を切れ』というお達しがあったようです。事実、この時に切られたのは、青木さん1人だけでしたからね。『うちの局にも番組にも合わない』ということだったみたいですが」(読売テレビ関係者)
たしかに青木は『ミヤネ屋』の中では、異色の存在だった。『ミヤネ屋』は局自体が政権べったりの読売テレビの制作というだけでなく、安倍首相の“腹話術人形”ともいわれる日本テレビの青山和弘政治部副部長がレギュラー出演し、9月には安倍首相の単独無批判インタビューを放映するなど、露骨に安倍政権に擦り寄りを見せている番組だ。
その中で、青木はただ1人、政権への批判を口にし続けていた。安保法制については一貫して安倍政権の乱暴なやり方を批判していたし、朝日新聞の慰安婦問題でも一方的なバッシングに異を唱え、イスラム国の日本人人質殺害事件でも、安倍首相の演説の問題にはっきり言及していた。つまり、こうしたスタンスが上層部に嫌がられたということらしい。
しかし、青木のリベラルなスタンスは今に始まったことではない。なぜ最近になって急に降板ということになったのか。
「青木さんを起用した『ミヤネ屋』のチーフプロデューサーとその部下の2人のプロデューサーが今年6月に異動してしまったんです。局内では事実上の更迭といわれています。このチーフプロデューサーは『番組に左巻きが1人くらいいたほうが面白い』というような骨のあるタイプで、彼がいたおかげで『ミヤネ屋』はぎりぎりバランスを保ってきた。青木氏についても、上層部に対して防波堤になってきた。そのチーフプロデューサーがいなくなって、番組ががらりと変わってしまったんです。報道姿勢も露骨に政権べったりになって、青木氏のような政権に批判的なコメンテーターも上層部にいわれるがまま排除することになった」(前出・読売テレビ関係者)
なんとなく古賀茂明の『報道ステーション』(テレビ朝日系)更迭劇を彷彿とさせるが、実際、チーフプロデューサーの異動や青木降板の背後には、官邸の圧力と政権の意向を忖度した自主規制があったのではないか、ともささやかれている。
「『報ステ』や『NEWS23』のケースでもそうでしたが、圧力といっても直接、官邸が番組に抗議をしてくるということはでない。政治部の番記者などを通じて、チクチクと文句をつけてくるんですよ。で、そういう声は現場を飛び越えて局の上層部に届けられ、上層部は人事で政権に批判的な人間を現場から外してしまう。実はこれがテレビ局の自主規制の一番多いパターンなんです」(テレビ局関係者)
しかも、今回の青木降板劇には、もうひとつ、大きな要因があったようだ。それは読売テレビの親会社である読売新聞の介入だ。
「チーフプロデューサーが番組を降ろされるすこし前、東京の読売新聞本社のメディア戦略室の幹部がわざわざ大阪の読売テレビに出向いてきたことがあった。その用件はズバリ青木氏降ろしだったようです」(前出・読売テレビ関係者)
実は青木は昨年の朝日新聞慰安婦問題に関し、「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の連載で読売新聞の報道姿勢と、独裁的な社内体制を批判する記事を掲載したのだが、これに対し、読売新聞が激怒。内容証明を送りつけてくるという事態に発展していた。そういう経緯もあって、読売新聞が青木をどうにかしろとクレームをつけてきたようなのだ。
「幹部は相当な剣幕で、直々に読売テレビ上層部に圧力をかけたといわれます。読売テレビは読売新聞のグループ会社ですし、社長は代々読売新聞の経済部OBが“天下る”。その意向は絶対でしょう」(前出・読売テレビ関係者)
まさに、報道の自由もへったくれもない、あからさまな現場介入だが、この更迭劇について青木はどう考えているのか。直接、本人に聞いてみた。
「クビになったのは事実ですが、説明があったわけではないんで、事情はわからないね。いろいろ噂はとびかってるけど、まあ、僕らは社員じゃないんで、方針に合わなかったり、必要がなくなったら切られるというのはしようがない。むしろ、あの番組が僕のような人間を起用していたのが奇跡でしょう」
てっきり『ミヤネ屋』の悪口を聞かせてくれるものと期待していたのだが、青木は淡々とこう語るのみで、批判はまったく出てこなかった。
実は、青木は古賀茂明の『報道ステーション』降板騒動の際も冷ややかな反応を示しており、どうも、切られた時は四の五の言わないという、フリーとしての矜持のようなものがあるらしい。
だが、青木の個人的な信条はどうあれ、今回の降板が、安倍政権による一連の報道機関への圧力、テレビ局の過剰な政権批判自粛の延長線上にあるのは間違いない。本サイトとしては、テレビ局のこうした体質を見逃すことなく、これからも徹底追及していくつもりだ。
(伊勢崎馨)
2015年4月16日
https://youtu.be/lVdaxxJqQOM?t=3m34s〜古賀茂明氏会見文字起こし
日本のテレビ局、放送局というのはどういう立場にいるのか?これは政府との関係でね。
これはそれぞれの国によって違うと思うので、
非常に基礎的なことと、日本の特殊な事情というのをまず説明させていただきたいと思います。
一番基本的なことですけれども、
これは国によって違うのでご存知ない方もいらっしゃると思うので申し上げますと、
日本ではテレビ局というのは総務省という役所の直接の管轄下にあって、
「その事業をやるのに免許が必要だ」ということです。
この総務省というのはもちろん内閣の一部ですから、安倍総理の意向によって動く組織であると。
そこに、「免許」という。
免許というのはそれをすることと、あるいは取り消したり更新したりと、
そういう権限を持っているところが直接監督しているという構造になっています。
ですから、例えば独立性の高い委員会とか、そうした政府から独立したところが監督しているという、そういう仕組みになっていないというのをまず、よく理解しておいていただきたいと思います。
そういう意味では新聞とはかなり性格が違うと思います。
で、そういう風に非常に弱い立場にあるんですが、
ちょっとついでに、日本の新聞とか雑誌の業界が実は政府に対して弱い立場にいるということも付け加えておきたいと思います。
それは一つは再販制度という制度がありまして、要するに価格を維持するための制度ですけれども、
これは政府の制度としてあるものですから。
これは一応公正取引委員会という独立性の高いとこが所管はしていますけれども、
再販制度を維持してもらえるかどうか?というのは新聞雑誌業界から見ると、政府に対して弱い立場にあると。
それからもう一つは消費税との関係で、今また10%に引き上げというのが予定されていますけれども、
ここで、「生活必需品に対する軽減税率というのをどういう品目にかけようか」という議論が始まっていますけれども、「新聞や雑誌を軽減税率の適用対象にしてほしい」と。
これが非常に喫緊の課題として、新聞や雑誌業界は非常に強く政府に対して「お願いをしている」という状況で、
そういう意味では本気で政府と戦うというのは難しい状況になっています。
そういうふうに構造的に政府との関係で、少し弱い立場にあるということを背景にして、
日本な世界の中でも非常に自由な国で、自由な言論が保証されている国だと思うんですけれども、
自由で民主主義もしっかりと定着している国だと思いますけれども、
自由な民主主義国家から独裁というのが生まれることはあるのか?ということをいつも考えていまして、
それはクーデターとかではなくてですよ。
正当な手続きの中で独裁、あるいは独裁に近い状況が生まれるとしたら、こういう段階を踏むんじゃないかなと思っているんですね。
まず第一段階は、政府が圧力をかける。マスコミに対してですね。
圧力というのは例えば、放送局の免許というのも一つの力になりますし、
それから圧力だけじゃなくて、懐柔(かいじゅう)すると。
飴と鞭で言えば、飴を上げるということですね。
「それは軽減税率の適用対象にしてあげますよ」というような、
政権側からマスコミに対して働きかけるという段階が第一段階ですね。
圧力と懐柔です。
それはいつの時代にもあり得ることなんですけれども、そういった圧力とか懐柔というものに対して、
「メディアの側がどういう反応をするか」というのがあるんですけれども、
いま日本で起きているのは、圧力があるのでそれと戦うというよりは、なんとかかわそうということで
表現する言葉とかストーリーとかを、本来自分が書きたい範囲よりも少しずつ狭めていくと。
それによって政権との軋轢をなるべく回避しようという、自粛ですね、そういう動き。
それから最近非常に気になるのは、マスコミのトップが政権と非常に近くなる。
権力側に擦り寄っているという現象が見て取れます。
それによって、ちょっとこれは幼稚な感じなんですけれども、
「自分が政治を動かしている」と。
あるいは「政権の中枢に入っている」というような、そういう感覚を楽しんでいるようなトップが増えているように思うんですけれども。
マスコミのトップがそういう雰囲気を作ってしまうと、現場は非常に戦いにくくなります。
つまり、現場にはまだまだ、マスコミの役割として真実を伝えるだけじゃなくて、いろいろな問題を掘り下げて、
権力に様々な問題があればそれに問題提起をしていくという、大きな役割があるということをよくわかっている人もたくさんいるんですけれども、
それをやって、やった結果、権力側との争いになったときに
「トップが自分たちを守ってくれるのか」ということにおいて、ほとんどトップを信用していないという会社が非常に増えていると私は感じています。
ですから、第一段階は圧力と懐柔なんですけど、
第二段階はマスコミの側。
権力が何もしないのに、マスコミの側が自粛と擦り寄りをしていくというのが第二段階だと思っています。
いまの第二段階を示す一つの例としては、
日本民間放送連合組合連合会という労働組合がこの間初めて、「最近の自民党の報道介入に強く抗議する」という声明を出しているんですね。
今まで出していなかったのが私はむしろ驚きなんですけど、
そこで面白い表現があります。
「最近報道機関のトップや編集幹部が積極的に安倍首相とのゴルフや会食に応じる一方で、
政権サイドのメディアへの高圧的な態度が目立つ」
というようなことを言っているんですね。
ちょと、こんなことを声明の中に書くということ自体が、多分、海外のメディアの皆さんから見ると非常に奇異な感じを受けるかもしれませんが、
これは、ここに書いてあることが面白いということじゃなくてですね、
そういう風に現場が受け止めているということなんですね。
つまり、ゴルフすること自身にどういうことがあるか?というのはケースバイケースで色々あると思いますけれども、少なくても、現場で働いている人たちが「なんでそんなことするんだ」というふうに抗議したくなると、いうようなコンセプトの中でそういう行為が行われているということは非常に重要だというふうに私は思っています。
そして実は3月27日の報道ステーションの放送の時に話したかったんですけど、
ちょっとつまらない口論で時間を取ってしまったので、
一回フリップを出して、時間がないからやめてくれと言われて、
僕は出そうとしたんですけど引っ込めたことをちょっとお話ししたいと思います。
それは第三段階の話なんです。
(↓3月27日の報道ステーションで引っ込めたフリップ)

そこで私が伝えたかったのは、
非常に重要なニュースがいま日本では報じられない。
あるいは、報じられても非常に小さくしか報じられないということがよく起きていますよ、と。
その例を幾つか上げようとしました。
時間の節約のために一つおしらせしますと、
たとえば、ずっとでですね小泉改革以来改革の一つの目玉であった
「政策金融機関の民営化」という議論があるんですね。
その議論の中で、民営化する期限というのが決まっていた金融機関があります。
政策投資銀行と商工中金という二つの大きな政府系の金融機関。
これは、財務省と経産省の所管の機関ですけれども。
この民営化というのは、株式を完全に売却するという意味ですが、
その期限があったのが、今度の国会に提出されている法案ではこの期限がなくなります。
ということは、民営化されない可能性が十分でてくるということで、
これは数年前の民主党政権の時代であれば、おそらく一面で非常に大きなニュースとして扱われ、かつ国会でもすごく大きな議論になったと思いますけれども、これが非常に小さくしか扱われていないですね。
それからもう一つ同じ政策金融機関について言えば、
今申し上げた政策投資銀行と商工中金の他に国際協力銀行、それから日本政策金融公庫という大きな。
いずれも経産省・財務省系の機関ですけど、このトップは改革の過程で全員民間出身の方になっていました。
それが安倍政権になってからですよ。
安倍政権になってからわずか2年ぐらいの間に、4つのうち3つのポストは経産省と財務省の次官級OBのポストに変わっています。
つまり「天下り」ですね。
あれだけ「天下り廃止」とか「天下り規制強化」というので、大騒ぎして到達していたところから、一気に逆戻りしているんですが、これもほとんど問題にされることがないんですね、マスコミにおいて。
この事実を実は伝えようと思っていました。
そういう重要なことが大きく報じられない理由が政権の圧力なのか、それとも例えばテレビ局の自粛なのか、というふうに思って、ちょっと何人かのテレビ局の人たちに色々と聞いてみたんですね。
そしたら驚いたことにですね、彼らはその重要性に気づいていないんですよ。
これは、5年前だったらあり得ないことです。
これが私は最終的に危機的な段階だと思っているんですけれども、
最初は政権が働きかけて圧力をかけて、それに対してマスコミの側が自粛すると。
でも、自粛というのは意識があるんですね。
ですけど、今はついに、意識することも出来なくなっている。
つまり、記者の一番重要な素養、重要な能力である、
問題というものに気づいてそれを深掘りしようという、そういう能力さえ失いつつあるんじゃないかということが、私は非常に心配になりました。
そういう話をした上で、報道ステーションでは最後に私はフリップを出したんですけどガンジーの言葉を言ったわけですね。

で、これは日本語だけなんですが、
あなたのすることのほとんどは
無意味であるが
それでもしなくてはならない
そうしたことをするのは
世界を変えるためではなく
世界によって自分が
変えられないようにするためである
というコメントです。
この最後の状況というのは実は国民にも同じことが言えまして、
国民は政府に直接圧力を感じているということではないんですけど、
こういう今のマスコミの状況が続けば、本当のことを知ることができなくなっていく。
知らず知らずのうちに、権力側の都合のいい情報で頭の中が洗脳されていくということがおきますから、
そうするとさっきちょっとお話しした、自由な選挙。
もっとも民主的な手続きである選挙に行くんだけれども、
そこで正しい情報が与えられていないために間違えた選択をしてしまって、その結果独裁ないしは、ま、日本で独裁というのはあり得ないんですけれども、それに近いような状況というのが生まれてしまうかもしれないと。
私はその前にどこかで止まるとは思っていますけど、そういう段階に入ってきているんだということをちょっと申し上げておきたいと思います。
以上が報道と権力の関係についてなんですけれども、
あと一つ最近変なプロパガンダが横行しているので、その誤解を解く意味で一言だけ。
私が今始めている一つのキャンペーンがあるんですけれども、
そのことについてお知らせしておきたいと思います。
私は1ヶ月ぐらい前にフォーラム4というキャンペーンを始めました。
これは今私を批判する中で、「新しい政党を私が作る」その宣伝のために報道ステーションを利用した、ということを言う人がいますが、「それは全く間違いだ」ということを申し上げたいので。
フォーラム4というのは政党でもなんでもありません。普通の市民の活動です。
どういう活動家というと、今非常に無党派層が増えて投票率が毎回下がっていくという状況にあるんですが、
私はその原因は「単なる無関心の増加ではない」と思っています。
むしろ、関心は持っていても「自分たちが選びたい政党、政治家がいない」ということの結果だというふうに思っているんですね。
時間がなくなってきましたので一言で申し上げますと、
今のいろんな政党の政策の軸というものを、一つは大きな構造改革ができるかどうか。
するかどうかという軸と、それからもうひとつは、
従来の平和主義、あるいは日本の平和ブランドを守ってやっていくのか、
あるいは安倍政権のように積極的、ま、平和主義といっていますが、私は積極的軍事主義と捉えているんですけれども、
軍事力というものを中心に世界を仕切るという非常にタカ派的な考え方でいくかという、この外交安全保障に対する対立の軸ですね。
この二つの軸で分けたときに大体2×2ですから4つに分かれるんですけれども、
その中で今の日本の政党勢力で改革というのを本気でやるんだけれども、安倍政権的なタカ派的な政策は取らない。
むしろハト派的な政策をとるという。
わかりやすく言うと「改革はするけれども戦争はしない」という政治勢力が無いんですね。
ですからそこの勢力というか、考え方の人たちはいますかいませんか?ということで、
「いるんだったら手をあげましょう」という、そういうキャンペーンを始めました。
ですからそれは政党でもなんでもありませんし、もちろんそういう政党が出てくるかもしれませんけれども、
今私がやっているのは市民の間でそういう議論をしましょうと、いうキャンペーンだということです。
あとは質問に答えたいと思います。
質疑応答〜https://youtu.be/lVdaxxJqQOM?t=45m38s
自民党がNHKとテレビ朝日を呼び聴取することについて
1:04:21
https://youtu.be/lVdaxxJqQOM?t=1h4m21s
そもそも政権与党が番組の編集について物事に何か口を挟むということ自体が、これは実は放送法違反なんですね。
放送法はよく4条で公平とかなんとかということを自民党は言うんですけど、
その前に3条という条文がありまして、3条を正確に読みますと、
放送番組は法律に定める権限に基づく場合でなければ、
何人からも干渉されたり規律される事は無い。
という条文があるんですが、これは明らかに3条に違反していると思うんですね。
私は是非、テレビ朝日にもNHKにもですね、自民党のこの呼び出しは断ってほしいと思うんですね。
もし本当に自民党が「どうしても話したい」というのであれば、「どうぞ我が社へお越しください」と。
「それを生で放送しながら議論をしましょう」ということを是非やってほしいなと思います。
ーー
民放労連委員長談話「自民党の度重なる報道介入に強く抗議する」(2015.4.13)
2015年4月13日 日本民間放送労働組合連合会 中央執行委員長 赤塚 オホロ
自民党が昨年11月、「アベノミクス」の効果が国民全体に波及していないとする番組内容を問題視して、テレビ朝日系ニュース番組『報道ステーション』のプロデューサーに対して「公平中立」な番組づくりを求める文書を送付していたことが、このほど報じられた。各紙の報道などによると、自民党は文書送付を認めたうえで「圧力をかける意図はなかった」と説明しているという。
放送免許の許認可権限を背景にした政権政党が、個別の番組内容に注文をつけること自体「報道への介入」であり、政治的圧力以外の何物でもない。放送法にある「放送の公正」とは放送事業者が自律的に判断すべきもので、政府の判断を放送局に押しつけることを許すものでは決してない。
昨年の衆院解散直前に、自民党は在京キイ各局に対して「選挙時期に一層の公平中立な報道」を求める文書を送っているが、今回明らかになった事態も同じように、言論・表現の自由、番組編集の自由への極めて重大な侵害に当たる。私たち放送労働者は、自民党による度重なる蛮行に対し、強い怒りをもって抗議する。
放送を含めジャーナリズムのもっとも重要な使命は、国家権力の政策を国民の立場から監視することである。政権政党が健全な批判すら受け付けないのであれば、それはもはや民主主義をかなぐり捨てた独裁政権に道をひらくものと言わざるを得ない。
最近、報道機関のトップや編集幹部が積極的に安倍首相とのゴルフや会食に積極的に応じる一方で、政権サイドのメディアへの高圧的な態度がめだつ。報道各社がこの問題を本来ならこぞってとりあげ、こうした不当な干渉は毅然とした態度ではねのけ、文書送付の事実を自ら報道することも含めて、批判すべきは徹底的に批判するというジャーナリズム精神を貫くべきだ。
以 上
強まる「政治圧力」 自民、テレ朝とNHK聴取 報道萎縮の懸念も
北海道新聞 04/18 05:00、04/18 09:54 更新
調査会に臨む(左から)NHKの堂元光副会長とテレビ朝日の福田俊男専務=17日午前、東京・永田町
自民党は17日の党情報通信戦略調査会にテレビ朝日とNHKの幹部を呼び、報道番組の内容について事情を聴取した。第2次安倍政権以降、政府・自民党が放送法を盾にテレビ局に注文を付ける事例が目立つ。安倍晋三首相の力の源泉でもある世論の支持に、大きな影響を与える報道に神経をとがらせる政権。野党や識者は「政治圧力だ」と批判を強めるが、安全保障関連法案の審議や憲法改正議論もにらみ、さらに関与を強める可能性もある。
「(番組で)名前が出た人に、おわびはしたのか」。調査会会長の川崎二郎元厚生労働相は17日の会合で、テレビ朝日の福田俊男専務にこう質問した。
自民党が問題視するテレビ朝日の番組「報道ステーション」は3月27日の放送で、コメンテーターが自身の番組降板に関して菅義偉官房長官らから「バッシングを受けてきた」と発言。質問は菅氏への謝罪要求にも取れるが、川崎氏は会合後の記者会見で「事実関係を聞いただけ」と否定した。
45分間にわたったこの日の会合で、多重債務者による詐欺を取り上げた番組「クローズアップ現代」でのやらせが指摘されたNHKへの聴取は約10分。大半は政権批判の内容が問題視されたテレビ朝日への質疑に費やされた。
こうした自民党の対応に、維新の党の柿沢未途政調会長は記者会見で「呼び出して問い詰める場を設定するのは、非常に不適切だ」と批判した。与党からも「介入と受け止められないよう、慎重な対応が必要だ」(公明党の井上義久幹事長)との声が出る。
放送法は、公共の電波を使う放送局の社会的影響の大きさを踏まえ、公平・公正な報道を求めている。自民党が「事実と異なる報道は放置できない」と聴取の正当性を主張する根拠にもなっている。だが、政権与党による特定の番組内容への調査は報道の萎縮につながるとの懸念は根強い。
上智大の田島泰彦教授(メディア法)は「(両局幹部を)呼ぶこと自体が力関係を背景にした圧力」と指摘。「日常的に行われると自由な放送は非常に制約され、政権党のある種の広報機関になる」と危惧する。元NHKプロデューサーの永田浩三・武蔵大教授は「自民党の揺さぶりは続く。報道機関は自民党ではなく、国民に味方になってもらうため、自ら襟を正さなければならない」と話した。(東京報道 村田亮、宮口江梨子)
政府自民党がテレビ局を呼び出して聴取↓
<日本政府メディアに圧力>
自民党 NHKとテレ朝の幹部を呼び聴取へ
古賀さんと報道ステーション↓
報道局長「4月以降は絶対に出すな」2/25日本外国特派員協会会見 古賀茂明氏 & 1/23「I am not ABE」(完全文字起こし)
<最後の報道ステーション>「世界によって自分が変えられないようにするため」
3/27古賀茂明氏のコメントの部分全てそのまま文字起こし
「官邸に抗議するというのが今日の全体の目的なんです」
古賀茂明氏報ステ終了直後の直撃インタビュー3/27岩上安身氏(文字起こし)
<菅官房長官会見>誰が聞いてもわかる言い方で批判している一つの例(動画&文字起こし)
<偏向報道>
ミヤネ屋3/31公共の電波を使って一方的に個人攻撃!古賀さんバッシング(動画&文字起こし)
政府がクローズアップ現代を快く思わない理由↓
「安倍官邸がNHKを“土下座”させた一部始終」フライデー記事&「全くありません、ヒドイ記事だ」官房長官会見(文字起こし)
<集団的自衛権>菅官房長官生出演 「クローズアップ現代」2014年7月3日放送(文字起こし)
過去にはこんなことも↓
安倍自民党が在京キー局に報道圧力11/28ゴールデンラジオ〜
「全然声が反映されていませんが、これおかしいじゃないですか!」11/18NEWS23 (文字起こし)
女性1:全然アベノミクスなんか感じてない。
女性2:分からへんね。多分大企業しかわからへんのちゃうかな。

安倍晋三総理大臣:
これはですね、街の声ですから、皆さん選んでおられると思いますよ、もしかしたらね。
だって、国民総所得というのがありますね。
え、しかし、事実6割の企業が賃上げしているんですから。
これ(インタビュー)は全然声が反映されていませんが、これおかしいじゃないですか!
<報道自主規制か圧力か>メディアが報じない”リニア新幹線の危険性”
昨年12月8日。『クローズアップ現代』番組内で、リニアによって膨大に発生する建設残土の処分先がないことをテーマに放映。無視できない環境問題だとして、番組スタッフが市民団体「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」の天野捷一代表を延べ10時間近くも取材していたものだ。
『クローズアップ現代』では残土問題を切り口にリニア計画の問題点を炙(あぶ)り出すということで、天野さんは趣旨に賛同、協力を惜しまなかった。ところが、オンエア前日の12月7日、携帯電話に番組のスタッフから連絡が入ったーー「申し訳ありません。天野さんや住民、川崎市職員の生の声を放映できなくなりました」
もっとも、天野さんはじめ、リニア計画に異を唱える市民団体の多くは、NHKの会長人事が安倍首相やそのブレーンである葛西敬之・JR東海名誉会長に握られていることを把握している。首相の経済ブレーンである財界人の集まりが「四季の会」で、その幹事役を務めるのが葛西名誉会長なのだ。
<メディアが危ない>安倍総理大臣自らTBSに脅し「党幹部に対する取材や番組出演を当面、拒否」
2014年9月12日金曜日 報道ステーション
2014年9月10日
<2大報道番組検証>「九州電力川内原子力発電所の設置変更許可決定」
NHKニュースWach9と報道ステーション9/10それぞれの報道姿勢(番組内容書き出し)
この放送の翌日、9月11日木曜日
「朝日新聞・慰安婦問題。検証記事の波紋…吉田証言とは何だったのか」
を時間を割いて放送。
その翌日の9月12日金曜日
「川内原発避難計画了承 バス確保など課題も」のVTRが終わり、
古舘さんの辛口のコメントが聞く事が出来ると思っていたら・・・
ーーー
報道ステーション
2014年9月12日金曜日
川内原発避難計画了承 バス確保など課題も
新しい規制基準に合格した川内原発の避難計画について
ー略ー
ただ課題も多い。
地元のバス会社との調整は完了しておらず、協定締結はこれからだ。
また、10km〜30km圏にある老人ホームのお年寄りなど1万人については、
事故が起こった後に避難先を決めるとしている。
古舘:
はい、そして関連いたしまして、ここで訂正とお詫びがございます。
と言いますのはですね、おとといの水曜日の「鹿児島川内原発新規制基準適合」のニュースの中で、
我々は、二つの誤りというものがありました。
まず一つ目は、規制委員会田中委員長の記者会見の中での記者とのやり取りに関してなんですが、
火山の審査基準に関するものとしてお伝えした下りがありました。
まず、記者の質問
「ガイドを作る過程のチェック体制にいろいろ問題があったのではないですか?」
という質問に田中委員長がこう答えます。
「100%100点だと申し上げるつもりは無くて、それは速やかに直してきちんとバックフィット。
基準の更新が必要であればそういうふうにしていけばいい」
と答えたやり取りなんですが、
これは火山の審査基準に関するものではなく、
竜巻の審査基準に対するものでした。
これはもう、私ども一切の言い訳など出来ない誤りです、間違いです。
そして二つ目です。
二つ目は火山に対する質問が記者会見で相次いでいるという事を紹介したところで、
やはり誤解を招いてしまうところがありました。
こちらのちょっとフリップを見て頂きたいと思います。

我々の編集では、記者Aの質問があり、記者Bの人の質問があり、
そしてその後すぐに田中委員長の答えとしてそれらに関して、
「答える必要がありますか。なさそうだから、やめておきます。」という委員長の答え。
こういう形での編集でした。
これですと、いろいろな質問に対して、
いっさい委員長が答える気持ちが無いように取られてしまう印象だと思います。
ところが実際はと言いますと、ここに実は間がありまして、
委員長はいろいろと別の質問にも答えています。

そして、同じような質問が重複したとのご判断の中で多分、
「いろいろ答えているので答える必要があるでしょうか?ここに関しては無さそうだからやめておきます」
と言ったんですが、これが、
結果ここを(白い部分)編集で抜いてしまっているというのが大きな間違いだということになります。
ここの部分をどういうふうにじゃあ、委員長がお答えになっているか?
そこをちょっとお聞きください。
記者:
今回川内原発の審査書に関しては大きく火山に対する予測であるとか影響に関して、非常に大きな批判がございましたけれども、
当初から予測されていたのもなのか、それとも全く想定外の批判であったのか?
田中俊一委員長;
火山についてはですね、あのーー、
今回の新しい規制の中で初めて、その火山の影響というのを取り入れた訳です。
で、それについてきちっと評価をしてって、私どもとしては川内ぃについては、
その火山の影響っていうものは運転期間中には及ばないだ、及ばないという判断をしつつ、
かつ、まぁ自然現象ですので、あのー、未確定っていうか、
あのー・・・・ぅ・・「絶対」という言い方は出来ませんので、
で、あのぉモニタリングをしながら、あの〜その、対応についても必要なあの、
ま、安全確保の面で、きちっと、おー、心配の無いようにしようという事を、お、取り組む、事にしました。
でー、火山の事について、あのいろいろ言い出されたのは、
実は国会で私が質問を受けた後から、
他のその、最初に質問された先生はもう納得して頂いたんですが、
その後からいろいろ意見が出てきたというのが正直な実感ですね。
古舘:
2件に関しまして大きな間違いを犯しました。
田中委員長をはじめまして関係者の方々、そして何よりもテレビをご覧の皆様方含めまして、
本当に心からお詫びを申し上げます。
申し訳ありませんでした。

ーーー
この件に関して苦情があったのは、放送の当日ではなく、
その翌日朝日新聞慰安婦問題について突っ込んだ報道をしたその翌日になってから
このように番組内でかなりの時間を使って訂正とお詫びをしています。
番組に圧力がかかった事は明らかだと私は思っています。
このような事が一つ一つ続いていく事によって、
本当に書きたい事、言いたい事が発信できない世の中に確実になりつつある現実が見えてきます。
とても恐ろしい事だと思います。
小さな声でも一人一人があげて、応援していく事がとても大切だと感じています。
ーーー
では、実際の記者会見の様子はどうだったのか?
報道ステーションはそれほどひどい間違いをしているのか?
本質的には間違っていないのではないと思いますので、
会見の文字起こしをしました。
2014年9月10日 田中俊一原子力規制委員長記者会見
ロイター ハマダ:
火山についてお伺いします。
東大の藤井先生や中田先生の主張に基づけばですね、
「分からない事は分からない」というスタンスも取り得たんではないでしょうか?
あとは「判断を政治にゆだねる」とかそういう事も出来たように思えるんですけれども、
いかがでしょうか?
田中俊一委員長:
ま、そういうお考えの方もいるでしょうけど、
私どもとしてはー、一応あん、判断は、一応、その、のの、いま持っている知見に基づいて行ったという事です。だから「わからない」って、藤井さんとか中田さんが言ってる「わからない」ってレベルは、
多分ハマダさんが理解している「わからない」ってこととか「予測できない」って事とは意味が違うんだと思います。
ハマダ:
いや、そんなことはないです。
中田先生に「川内原発の運用期間中にカルデラ噴火は起きるか?」と聞いたら
「無いと思う」とおっしゃっていました。
私もそう思っています、はっきり言って。
だけど、それはそれとしてですね、科学に基づいて審査書を出すのであれば、
やっぱりそこは「分からない」というふうに言って、
「そこの残余のリスクについては政治に任せる」と言う方が
かえって原子力規制に対する信頼が増すんじゃないでしょうか?
これは別に川内の例だけじゃなくて、今後の審査にも影響のしかねない話だと思うので
これだけ問題になっているという点もあるんだと思うんですけれども、
いかがでしょうか?
田中俊一委員長:
今おっしゃったようにぃ「姶良カルデラの噴火は無い」という事で私どもの判断したのは、
原子炉の運転期間中、
ま、今後約長くても「30年でしょう」ということをわたし申し上げてるんですけれども、
その間にはないてい、無いだろうという判断をしたという事なんです。
だから単に分からないってことをいっているんじゃないんです。
ハマダ:
だからその、私も別にあると思っていないので最後の質問にしますけど、
つまり、何でも原子力規制委員会に判断を丸投げされている現状があると思うんですね、政治から。
それで科学で、皆さんは科学によってたつと、言うだけおっしゃってますけど、
そうは言ったって科学で解明しきれないところの残余のリスクをどうするのか?というのは責任は政治にしかないと思うんですね。
で、そこのところが実際に科学の知見を集めて川内原発の火山の事を考えたら、
「やっぱりわからない」というところによりストレスを置かないといけないんじゃないでしょうか?
その上で、先程の中野先生のおことばは非常に個人的な意見だとは思うんですけれども、
実際に南九州に住んでいる方達は火山のリスクを感じているとは思わないんですね。
そこはある種の常識で考えた判断出会って、その通りに記載すれば委員じゃないですか?
べつに巨大噴火が事前に予測できるとかですね、
逆にむしろ現在の科学の知見をねじ曲げてこれで審査書を出すという事になると後々の審査にも響くんじゃないでしょうか?
それがいわゆる安全神話の復活になるという事はいえないんでしょうか?
以上です。
田中俊一:
答える必要がありますか?
なさそうだからやめときます。
田中委員長の記者会見の17日後
御嶽山噴火
2014年9月27日11時52分(日本時間)発生
ーーーー
報道の魂を売り渡してしまった「NHKニュースウオッチ9」に対し
出来る限りの真実を伝えようとしてくれている「報道ステーション」には
様々な圧力や生命の危険が迫っていることを最近感じる事がとても多いのです。
追記
「小さい問題とはいえない」BPO、テレ朝「報ステ」を審議入り
川内原発の事実誤認報道で
産経新聞 10月10日(金)20時45分配信
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は10日、テレビ朝日系報道番組「報道ステーション」の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)をめぐる事実誤認報道について、審議対象にすることを決めた。川端和治委員長は「テレ朝の事後対応は迅速で的確だったが、国民の関心事について誤った報道をしたことは小さい問題とはいえない」としている。
問題となったのは9月10日の放送。原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見を伝える際、発言の不適切な編集と事実誤認があった。規制委がテレ朝に訂正と謝罪を要求し、古舘伊知郎キャスターが12日の番組内で謝罪した。
川端委員長は「テレ朝は現場の分業態勢が複雑だったことを理由にしている。各局が共通して抱える問題として審議したい」と述べた。
こうして、各報道は自主規制するようになっていく・・・。
今のテレ朝の社長は安倍総理にゴチになってるからね・・
2014年4月からテレビ朝日の社長になった吉田慎一

2014年7月には安倍総理と会食している
http://kingo2.blog.fc2.com/blog-entry-15.html
自分の社の番組を守るどころか破滅へ追い込む発言。
社長として失格だと思う。
報ステの川内原発報道、テレ朝社長が謝罪「あってはならない、恥ずかしい事態」
産経ニュース 2014年9月30日
テレビ朝日の吉田慎一社長は30日の定例会見で、報道番組「報道ステーション」の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)に関する事実誤認報道について、「あってはならない、恥ずかしい事態。全面的におわびして取り消したい」と謝罪した。
報道は9月10日に放送。原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見を伝える際、事実誤認と不適切な編集があった。その後、規制委がテレビ朝日に訂正と謝罪を要求。古舘伊知郎キャスターが12日放送の番組内で謝罪した。
吉田社長は事実誤認の理由について、「取材の『メモ起こし』や内部連絡が不十分で、取材の全体像が分かっている人間がチェックをしなかった」と説明した。
また、同番組で9月11日に放送した、東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長=昨年7月死去=の証言(吉田証言)や慰安婦問題をめぐる朝日新聞の報道における検証特集が朝日新聞の会見と同じ日だったことについて、吉田社長は「吉田証言の全体像を伝えるために幅広く取材した結果、あのタイミングでの報道になった」と説明した。
追記
こうやって真実を報道する番組が抹殺され、
メディアはメディアでなくなっていく。
テレ朝「報ステ」プロデューサーら7人処分へ
川内原発報道の不適切編集
産経新聞 10月28日(火)15時16分配信
テレビ朝日は28日、報道番組「報道ステーション」の九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)での事実誤認報道に絡み、番組プロデューサーら計7人を減給やけん責処分にすることを明らかにした。処分は29日付。また、取締役報道局長が役員報酬5%(1カ月)を自主返上する。
同局によると、番組制作を担当した番組プロデューサー、番組ニュースデスク、社会部担当記者の3人を減給3カ月、管理職に当たる報道局ニュースセンター長ら4人をけん責処分にする。
問題となったのは9月10日の放送。原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見での発言を不適切に編集し、事実誤認もあった。規制委がテレ朝に訂正を求め、古舘伊知郎キャスターが同月12日の番組内で謝罪。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は今月10日、番組の審議入りを決めていた。
同局の吉田慎一社長は28日の定例会見で、「BPOがこの事態を重視し、取り上げたことを非常に重く受け止めている」と述べた。
NHKニュースウオッチ9の場合
<脅し>大越「再生可能エネルギーの普及には私たち消費者も一定の覚悟が必要」
10/8NHKニュースウオッチ9(内容書き出し)
報道ステーションの場合
「報道ステーション」岩路ディレクターが突然死亡
〜甲状腺と被爆の関係や手抜き除染などの番組制作〜
<メッセージテロップ>
「原発事故関連のニュースをきょうも放送できませんでした 時間がなくなったからです。」
8/5報道ステーション
<庭に埋められた除染ゴミ>
「放射線量がどうのこうのとか、土壌汚染がどうのこうのとか考えていませんよ」
8/13報道ステーション(内容書き出し)岩路ディレクター出演番組
琉球新聞 2014年1月30日
NHKラジオ第1の番組で、東洋大の中北徹教授(62)が原発問題を話そうとしたところ、
東京都知事選を理由にNHKからテーマを変えるよう求められ、教授が出演を取りやめたことが30日、分かった。
今後、同番組には出演しないという。
番組は、30日午前5時から放送の「ラジオあさいちばん」の「ビジネス展望」コーナー。
教授は月1回、同コーナーにレギュラー出演している。
中北教授によると、30日の放送では「原発稼働のコストとリスク」をテーマに、
原発の安全確保対策や再稼働のコストの上昇、廃炉費用に触れ
「即時脱原発か、穏やかに原発依存を減らしていくのかという選択になる」と発言する予定だった。
29日昼、原稿をNHKに送ったところ、
NHK側から「選挙期間中なので投票行動に影響を与える可能性がある」
「特定の候補に優位に傾く発言は控えてほしい」と言われた。中北教授は拒否した。
中北教授は
「選挙期間だからこそ、経済学者として情報や知見を提供し、議論のきっかけにしてほしいと考えた。
原発はダメで福祉ならいいのか。NHKの基準も不明確で、テーマ変更は納得できなかった」と話している。
NHK広報局は「事実関係を確認中」としている。
(共同通信)
ーーー
NHKはラジオまで、原発に関して発言することを許さないんですね。
とんでもない放送局です。
「アベチャンネル」と名前を変えて欲しいです。
そういえば、昨日の都知事選公開討論(日本テレビ)で
田母神さんが放射能について「日本の飲料水10ベクレルは海外に比べてものすごく低いんです。アメリカは1200ベクレルヨーロッパ は1000ベクレル・・・」と語り始めたら、女子アナがすぐに遮って、
「待機児童問題についてお伺いしたいんですけど」と言葉をはさみ、
田母神さんの放射能に関する自論は突然途中でシャットアウトされていた事を思い出しました。
立候補して、「自分は食品基準についてこう思っている」と話しているのだから、
最後まで言葉をはさむことなく話させてほしかったと思っています。
とても違和感を感じました。
ー追記ー2014年2月6日
FM番組でも「脱原発」回避要請 NHK会長、参院委で発言
東京新聞 2014年2月5日 夕刊
NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長は五日午前、参院予算委員会に参考人として出席し、
NHKのFM番組にレギュラー出演している音楽評論家のピーター・バラカン氏に対し、
東京都知事選が終わるまでは原発問題に触れないよう要請していたことを明らかにした。
籾井氏はバラカン氏について「放送法は政治的に公平であること、意見が対立している問題にはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることを定めている。都知事選では原発問題が争点の一つとなっており、期間中の番組はより公平性を期する必要性があり、いろいろ検討した結果、出演が取りやめられた」と述べた。
バラカン氏は先月下旬、都知事選が終わるまで原発の問題に触れないよう複数の放送局から求められていたと明らかにしていた。
NHKラジオ第一放送で先月末、経済学の観点から脱原発について語ろうとした中北徹東洋大教授に発言をやめるよう求めたことについても籾井氏は、「選挙期間中でもあり、テーマの変更を求めた」
続きを読むに↓中北徹教授(東洋大学経済学研究科)の原稿案全文続きを読む
福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 3/3
【NHK総合】2012年9月30日(日)放送
本田さんが推薦した町の北部にある高台です。
東側が開け風の流れをつかめる場所でした。


高台の頂上には入浴施設があり、森林が風を遮る事もありません。
この入浴施設には震災翌日から
炊き出しのボランティアをしていた本田さんの娘千春さんが働いていました。
電話で依頼を受けた千春さんは、倉庫に向かいます。
手にしたのは高さ2mの上りの支柱とビニールひもでした。

その時作った吹き流しがいまも残っています。

この木に設置した時強い風が吹いていました。
Q:写真を撮った時っていうのはどっちからどっちに風が吹いていたんですか?
千春:あちら(原発のある東)からこちらにですね、
だからこの上のひもの部分はもっと、もうまっすぐ左に吹いていました、なびいていましたね。

恐れていた原発方向からの風でした。
千春さんはこの写真をカメラごと町役場に持ち込みました。

町議会議長 本田一安さん:
ヨウ素剤を飲ませるという事は、一つはやっぱり勇気のいる事ですから、
初めての試みですので。
それで、「風がこちらに吹いているよ」という、そういう何か証がなければダメだろうと思いまして、
それを写真を撮って、こちらの方にきちんと届けて
データとしておく、ということで写真を撮らせたんですよね。
町では住民全員に薬に対する理解を促すため、7つある自治会の役員に協力を求めました。
薬の配布を原発周辺以外の町で行うのは、初めてのケースでした。
薬を飲まなくてもよい40歳以上の町民や、飲む量の少ない子どもを持つ世帯が慌てないよう、
自治会役員を通じて、ヨウ素剤の効能と放射能汚染の可能性を周知してもらう事にしたのです。

町で作ったヨウ素剤服用の手引きです。対象年齢や薬を飲んではいけない人、
服用上の注意など詳しい情報を書き添えました。
服用の指示は薬を手渡す時、現場で行う事にしました。
周知を万全にするため防災無線も最大限に活用していました。
三春では各家庭に無線の受信機が設置してあります。
「薬を受け取ったらすぐ服用するように」と繰り返し放送したのです。
テレビやインターネットの情報だけに頼らず、
自分でつかんだ情報をもとに薬の服用を決断した三春町。
初めて薬を目にしてから4日目の午後1時。
配布が始まります。
その時撮影された写真です。

保健師や看護師の立ち会いのもと町内8カ所で配布が行われました。
住民の安全を最優先に考えた決断でした。

看護師 竹之内さん:
やっぱりいつもとは違うすごく緊張した面持ちで、
「やっぱり飲んだ方がいいんだよね」
「飲んだ方がいいの」とかっていう声はあったかなと思います。
Q:なんて答えた?
竹之内:
必ず飲んで下さいって。
魔法の薬ではないけど、ヨウ素の吸収を抑えるためには大事な薬だから
特に子どもには絶対に飲ませてという話はしました。
多くの町民はすぐに薬の服用を行いました。
4歳の息子を育てるこの家では、今が最適のタイミングか家族で話し合ったうえ、
飲む決断を下します。

お母さん:
すごくあの混乱の中でそれを配るという事で、
いろんなことを短い時間でなさってたと思うんですけれども、
町民に悪影響になる事をわざわざその大変なさなかにやるはずはないと思いましたし、
町に対してのそこは、やはり、より国に対して近しい環境で暮らしてきたので、
そういう、町の責任をもっている方への信頼感っていうのはあったから、
そこで飲もうというふうに思ったんですが。
まあ、でもそれを飲むっていう状況は誰にも経験してほしくないなって思いますね。
配布が終わりに近づいた午後5時ごろ、
保健福祉課長の工藤さんのもとに県の職員から一本の電話ががかかってきました。

工藤浩之さん 保健福祉課長(当時):
「誰の指示で配っているんですか」って言うものですから、
「いや、町の責任で町長の指示で動いています」って言ったら、
「これは国とか県の対策本部からの連絡があって、しじがあってはじめて配れる薬なんだよ」と
「お医者さんの立ち会がないと配れない薬なのに、それをどうして配ってるんだ」って言うんで、
「いや、国・県は指示系統がめちゃくちゃじゃないですか」と
「あとお医者さんの指示とおっしゃったけど、よく読んでいくと医療関係者、
各避難所には医療関係者を配置しなさいとは書いてあるので、医師には限定してないはずだ」と、
「医師には特定していないはずです」というふうなことで、やっぱり反論させてもらいました。
で、地域医療課の一担当職員だったものですから、
「回収を指示します」って強い口調でおっしゃったので、
「指示となると知事命かなんかのはずです」と。
「あなたは知事の権限を持っているんですか」というふうに反論させてもらったところ、
彼は「いや、こういう緊急事態ですから、私の一存で回収を指示します」とおっしゃったんですね。
「であれば私は聞けません」というふうに反論させてもらって、
あとは押し問答です。
「回収しろ」「回収できません」「もう飲ませてあるんで回収できません」って、
あとは一方的に「回収して下さい」と言ったまま向こうの方から電話を切っちゃいましたので、
もうそのまま続行しました。
配布は午後6時に終了。
最終的に3303世帯中95%が薬を手にしました。
予報通り夕方からは雨模様となりました。
町の人の中には薬を飲まないと判断したけーすもありました。
3人の娘と話し合った時、短大生の長女から「薬を飲みたくない」と言われた母親です。

お母さん:
(長女が)「私は飲まない」って「副作用があるならいい」って言ったので、
まぁ、「飲め」とも言えないし、「そうか」って。
その流れで、真ん中の子(18歳)も「じゃあ私も飲まない」ってなった時に、
じゃあ下の子(4歳)に、「この子だけ飲ませた方がいいんだろうか、どうなんだろう?」って、
「じゃあ今は飲まないでおこうって、これは取っておこうね」って。
という話になったんです。
今思えばすごく公開しています。
ええ。
あのタイミングで配ってもらって、
「本当はあの時に飲んだ方が良かったんだなぁ」って、
それはもう、後から、後からというかだんだんいろんな情報を見たり聞いたりして、
「ああ、すごくいいタイミングだったんだな」というのが分かったので、
あの時飲まなかったのは、親としてすごく…本当にそれはすごく後悔して、
それがもう分かってからは、それ以上の被ばくをしないようになるべく、
「どうやって防御するか」っていう事を考えて。
ヨウ素剤配布後町が把握した副作用は二件。
いずれも低度の軽いものでした。

原発事故から1年2カ月経った今年5月、
東京電力は放射性物質の放出量を事故後初めて公開します。
それによると、放射性ヨウ素131の放出量はある時点で桁違いに急増していました。
全500ぺタベクレルのうち、半分近い200ペタベクレルが一時期に放出されていたのです。
その汚染は3月15日と16日の二日に集中していました。
三春町の人達が飲んだヨウ素剤が、効果をもっていた時期と重なっていたのです。

深谷茂さん 副町長(当時):
要するに国なり上部機関の正しい情報、本当に我々が知りたい情報が出ているのか?ということが、
先ず不信感が一つそこにありますよね。
ですからそれに対して自分たちが町民を守る以外にないのではないかと、
それが優先したという事だと思います。
国なり県なりの指示を待っていたんでは、15日のタイミングは逃してしまいますよね。
結果的に15日はドンピシャだったと思うんです。

竹之内千智さん 看護職員・保健師:
これがやっぱり最善の状況だってその時は思ったし、
それを判断する情報は県からも国からも無かったので、
「間違っているとも言えないんじゃないか」っていう思いは、奥底にはありましたよね。
「私たちのこと本当に責められる?」っていうのは。
後日つくられた放射性物質の拡散シュミレーションです。
15日朝、南に吹いていた風は夕方三春の北に抜け飯舘方向に深刻な爪痕を残しました。
結果的に三春の汚染は国の服用基準より低かったと指摘されています。

深谷茂さん 副町長(当時):
あの日の風向きと雨の時間がうちだったかもしれないと思っています、未だに。
これは、たまたまですよね。
そういう事だと思うんですよ。
だから飯舘はたまたまあの時にあの時間帯に雨で叩かれたということで、
あれがうちだけに限らず、あの風の回り具合と雨という事で、
どの町村がそういう状況になったかというのはその時のたまたまな、
たまたまって言ったら失礼かもしれないですけれども、
そこに尽きるんじゃないかと思いますけどね。
住民のため行政にしかできない事を突き詰めて考えて、迅速に実行に移した三春町。
突然の災害に見舞われた時、錯そうする情報の中でなにを信じ、どう行動するべきなのか、
その問いは今も私たちに突きつけられています。
ーーー終わりーーー
1.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
2.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
ーーー
中村佳代子原子力規制委員「ヨウ素剤配布服用は汚染検査の後でいい」
検討チーム会合12/3OurPlanetTV(内容書き出し)
福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 2/3
2012年9月30日(日)放送
実は日本にもSPEEDIという拡散予測システムがあります。
汚染を正確に把握するために国が開発したものです。
しかしこの震災では停電などにより、肝心の放出源のデータが入手できず、
汚染の強さが計算できませんでした。
ヨウ素剤の服用判断はこのシステムにゆだねられていました。
国は最初の一歩で躓いていたのです。
SPEEDIがある原子力安全技術センターでは、事故当時放出減のデータが入手できなかったため、
仮の値を入れて計算していました。
13日には、一つの原子炉が完全に破損するという想定で、
放射能の拡散と濃度を予測しています。

一番外側の黄色い線はヨウ素剤を飲む必要がある地域を示しています。
国は震災直後から毎日様々な条件で拡散予測を作成していました。

しかし、そうした情報は三春には届きませんでした。

副町長(当時)深谷茂さん:
放射能の拡散、それから放射能が拡散している人体に与える量、といいますかね、
そういったものがどういう状況なのか、
それが一番我々が知りたかった事ですよね。
それによって町民をどういうふうに誘導したり、これから対応するかという事が、一番、今回の事故の一番大事なところだったので、
そういったものをきちっと、我々が知りたい情報が欲しいんだという事は県に問い合わせはしていました。
ただ「それは分からない」と。
残念ながらそういう回答だったので。
3月14日
3月14日、午前11時1分、二度目の水素爆発が起こります(3号機)
この3号機の爆発により、原発は危機的な状況に陥ります。
県の情報を待てないと、深谷さんは自ら情報収集に乗り出します。
吹き流しで風向きを調べる事にしました。
取り付けた吹流しの根元の部分です。
もともとは先端にビニールひもが付いていました。

副町長(当時)深谷茂さん:
ここに3m60cmぐらい、4mぐらいの竿の先に吹き流しを付けて風向きを見たということですね。
Q:ここから東(原発方向)というのはどちらになりますか?
深谷:向こうになりますね。
Q:防災無線の方向ですか?
深谷:そうですね。
深谷さんは自ら屋上に吹き流しを設置するとともに、職員たちにさらなる情報収集を指示しました。
副町長(当時)深谷茂さん:
テレビとネットしか実際に情報がないんですね、ニュースソースとしては。
当時私は部下の連中らに言っていたのは、
「そこに想像力と知恵を働かして判断というものが大事なんだよ」と。
「それをまさに、みんなでしよう」と。
14日午後、竹之内さん(保健師)達は独自に動き出していました。
安定ヨウ素剤を県が持っていることを突き止め、県庁のある福島市へ向かったのです。
県はもともと備蓄してあった原発周辺の6つの町のほかにも、薬の配備ができるよう調達を進めていました。

保健師 竹之内千智さん:
県の本部の部屋があるんですけど、その前に広い廊下があって、
マスコミとかいろんな関係者が廊下に机を出して並べて、
その雑然とした中に、段ボールと、あとちょっと飛び出たこの箱たちが、
ダダンッて、雑然に並んでいたんですよねw
それを見てちょっとビックリしたところはありました。
なんか、「誰でも持っていけるじゃん」っていう環境だったので、
「薬をいくついくつください」っていう感じで担当者に言ったら、
結構、数え方とかも適当だし、
「これでいいのかな?」みたいな感じで貰ったんですけど。
竹之内さんは服用が必要な40歳未満の町民7248人分を手に入れました。
三春のアドバイザーとなっていた石田さんに薬を飲むタイミングを聞きに行った竹之内さん、
「明日、15日が最も危ない」と告げられます。
竹之内:
なんか、これ(3号機)がさらなるなんかの爆発をしたら、
「その時は僕たちは故郷を失う時です」と言ったのは、すごく強い印象として残っていて
その時の初めて、本当に、こう、
「命がけの事なんだな」っていうのを感じたのと、
「大事なのはやっぱり風向き、東風のタイミング」
「ただ阿武隈山地に引っかかってくれる事を祈っています」とだけは言っていました。
竹之内さんはこの時の石田さんの発言を記録に残していました。

石田さんはしきりに原発からの風を気にしていました。
気象情報では明日15日は15時から風向きが変わり、原発方向から吹く東風になると予測されていたのです。
さらに夕方からは雨の予報も出ていました。
もし、東風と雨が重なれば、線量の高いホットスポットができる可能性がありました。
14日夜、明日が危ないという情報を手にした町の災害対策本部は、緊急の課長会を招集しました。
ヨウ素剤配布の是非を決めるのです。
呼びだされたのは12人の課長。
会議では市民感覚を知るため、あえてヨウ素剤に詳しくない人の発言を求めました。
まず、不安の声が上がりました。

財務課長 村上正義さん:
原発が爆発していると、
だから個人的には「たぶん放射能は漏れているんだろうな」という認識はあったんです。
ただ、その時点で国とか東電とかマスコミからもですね、
そういう連絡とか報道はなかったわけですよ。
「この辺の線量ってどの程度なの?」と、
「その辺の把握をしたうえで判断すべきでないの?」と、

産業課長 新野徳秋さん:
じゃあ、それを配って飲ませるという事になると、
「もう三春町がすでに、その原発の近くの状況と同じような状況になっちゃっているんじゃないの?」
というのを、逆に町民の方々に植え付けてしまうというか、
宣言するような事になってしまうのではないかなと、
逆にその方が、ちょっと心配が先に立ってしまった。
初めて経験する異常事態。
明確な答えは誰も示してくれません。
自分たちで最善の方法を模索します。

総務課長(当時) 橋本國春さん:
11日以降、 なかなか、県との平常時の協議というか、そういう状態ではなかったので、
やっぱり、ある意味では、
うちの方だって県から貰ってきているわけですから、(県の指示なしで)それを配る事は、
ある意味では非常時のやむを得ない事かなというふうに思っていました。

保健福祉課課長(当時) 工藤浩之さん:
配布はしたけど飲ませる指示を出さなくて、後で、「実は高濃度でした」という場合のリスクと、
後は配って「念のため服用して下さい」と言って飲ませた場合、結果として高くなかった場合と比べた場合、
「どっちが深刻な事が起きるか?」というふうに考えると、
後になって手遅れになって、結局高濃度の被ばくにさらされてしまった方が、
リスクは多いなというふうに考えましたので、
「やはり配るべきだろう」と。
課長会の結論は、可能な限り迅速な配布。
深夜11時過ぎ、結果を町長に報告します。

町長 鈴木義孝さん:
いろいろ、その副作用もね、いくらかあるという事も、
保健師やなんかの調査の中でね、やったけれども、
「そんなに人体に影響を及ぼすものではない」という、そういう事の判断から、
「よし」と、
「課長会で結論を出したならそれでやれ」と、
「あとはもう何があっても責任を持つから」ということで、そういうふうな判断をしたと、
会議と同時進行で配布の準備が着々と進んでいました。
保健福祉課が中心となり、薬を渡す町民7000人のリストアップを完了させていました。
さらに役場中から30人の応援を得て、封筒に名前を貼る手筈も整っていました。
各世帯の人数と、年齢に応じた数のヨウ素剤を、一つずつ袋に詰めるのです。
配布前、保健師たちはある覚悟を決めていました。
国が作成したヨウ素剤の取り扱いマニュアルです。


配布には医療関係者の立ち会いが求められていました。
今回、医師は被災者への医療に専念してもらい、ヨウ素剤の対応は保険した対応しました。
竹之内:
やっぱりこれは、基本的に劇薬ですし、
お薬っていうのは医師の処方があって初めて出せるものだし、服薬させられるものなので、
私たちは看護職なので、自分たちだけで薬を飲ませるっていうのは、基本的には無い行為ですよね。
なので、万が一何かあって、責任を問われた時に、
やっぱり「自分の保健師、看護士、助産師の職業生命が絶たれる可能性もあるな」とは思いましたね。
3月15日
15日午前6時ごろ、第一原発では二つの原子炉が相次いで損壊。
中でも2号機は格納容器の破損と疑われる異変が発生。
極めて高濃度の汚染を引き起こします。


この時、原発周辺では、南へと風が吹いていました。
高範囲に広がる汚染に三春が気付いたのは、早朝のテレビでした。
NHKニュース 15日午前7時5分:
原発から南におよそ80km離れた福島県との県境にある茨城県の北茨城市では、
今日になって、放射線の量の値が上昇していることが、茨城県の測定でわかりました。
午前4時には1時間当たり4.87マイクロシーベルトと、通常の100倍近い値を示したということです。

報道によると、三春よりも1.5倍も離れた茨城県にまで、強い放射能汚染が広がっていました。
朝8時、町長の出勤を待って、町は服用の決断を下します。
副町長(当時)深谷茂さん:
北の風から、南の風に、東の風に変わるという事は想定されていたし、
15日の午後にはこの辺も雨またはみぞれだという事もあって、
そうすれば、そういった放射性のプルームっていうんですかね、
そういったものが雨で叩かれる心配は、一番強くなるのは15日だろうと、その午後だろうと。
そこに2号機、4号機が、朝そういう状況だとすれば、
やはり、今日がそのタイミングだろうという事も踏まえて、
町長がここに出勤すると同時に
「町長、今日がやはり服用のタイミングだと思います」という事は申し上げました。
2号機の破損により周囲の線量は上昇。
午前11時、国は新たに30km圏内に屋内退避を指示します。
深谷さんが取り付けた役場屋上の吹き流しです。
この時、両側にある山の影響で、風が乱れてしまい思うように観測できませんですた。
風を測れるいい場所はないか?と、深谷さんは町の東側に土地勘のある議長の本多さんに相談します。
つづく
1.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
3完.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 1/3
未曽有の災害に襲われた人々と町の証言記録
第9回は福島県三春町です。

原発から遠く離れたこの町が、放射能から身体を守る薬の服用を決断しました。
三春は阿武隈山地の西の裾野に開かれた人口1万8000の小さな町です。
室町時代から続く城下町で、この地方の中心として発展してきました。
町の自慢は樹齢1000年と言われるしだれ桜の巨木滝桜です。

高さは14m。
毎年春になると、この木の生命力にあやかろうと30万人が訪れます。
三春にとって一番いい季節を迎える直前、あの地震が起こりました。
三春を襲った揺れは震度5強でした。

道路や家屋が次々と損壊し、町は混乱に陥ります。
そして三春から50km東にある東京電力福島第一原発で起こった事故が混迷に拍車をかけました。

そうした中、三春は放射のから身体を守る安定ヨウ素剤を入手。
しかし、服用に必須とされる国や県の判断は示されませんでした。

副町長(当時)
本当に我々が知りたい情報が出ているのか?ということがまず、
不信感が一つそこにありますよね。
ですから、それに対して自分たちが町民を守る以外にないんではないかと。

三春町は住民の健康を最優先に考え、独自の判断で薬の服用を指示します。

町職員・保健師
私たちは看護職なので、自分たちだけで薬を飲ませるというのは、基本的にはない行為ですよね。
なので、万が一何かがあって、責任を問われた時に、
やっぱり自分の保健師、看護士、助産師の職業生命が絶たれる可能性もあるなとは思いましたね。
不確かな情報が錯綜するなか自ら情報を集め、町民に薬の服用を促した三春町。
その葛藤と決断の記録です。
第9回 福島県三春町
~ヨウ素剤・決断に至る4日間~
2011年3月12日
震災翌日3月12日。
東京電力福島第一原子力発電所は、深刻な状況に陥っていました。
午前5時44分
国は5万人の住民に避難を呼び掛けていました。

10km県外に出ていただくというのは、これはまさに万全を期すため、でございますので、
えー、その点にご留意をいただき、落ち着いて退避をしていただければ、というふうに思って、おります。
避難区域は3kmから10kmへと拡大。
この時重要な避難経路となったのが、原発から見張る方向へ延びる国道288号線でした。

原発周辺の大熊町、富岡町に住む大勢の被災者が、阿武隈山地を超えた三春を目指しました。
3月12日以降、三春町の災害対策本部となっていた町役場です。

対策本部では、被災した三春町民の支援を続けていました。
その担当だった橋本國春さんのもとに一本の電話が入ります。
原発被災者の受け入れを求める依頼でした。

総務課長(当時) 橋本國春:
警察の方から、原発近くの相双地区の人達が避難されるんで、
三春町で何人ぐらい受け入れられますか、という話が、12日の午前中に電話があったという事。
私らはとにかくね、三春町の人の避難対応だけで、もう、ワタワタしていましたので、
どのぐらい?といった時に最初700人ぐらいと警察が行ったので、
まぁそれだったら、700人ぐらいだったら、受け入れてやったらという事で、
職員を何人か割り振ってその準備をしたという事です。
しかし実際には町に5000人の避難者が殺到。
9カ所の避難所で2000人を受けいれましたが、それが限界でした。
この日の午後、1号機が水素爆発。
事故の深刻化は誰の目にも明らかになります。

国は「万全を期すため」と言っていた避難区域を変更、20kmまで拡大します。

その頃、三春町各地に設置された避難所を一台の車が回っていました。
被災者の健康相談を担当すしていた町の保健師竹之内千智さんです。

そこから向こうまでずらっと自衛隊の布張りトラックがだーっと2~30台並んで、
向こうの奥の広いところに大型観光バスが沢山何十台もあって、
受け入れ拠点だった町民体育館は着の身着のままで逃げてきた人であふれていました。
避難者に端から声をかけ、病気の相談に乗っていた竹之内さん、
原発がある富岡町の妊婦が手にしていたある薬の服用について質問を受けました。
黄色い袋に入った丸い錠剤。
初めて見る薬でした。
竹之内:
もう一人巡回していた看護師と二人で、見た事もない薬なので、
逆に私たちも「これどこから貰ったんですか?」「なんて言ってもらいました?」って言って、
というような話をして、出発する前に、
「甲状腺にヨウ素を…被ばくする前の薬」って言ったのかな、
ただ「飲むか飲まないかは自由ですって言われたんです。どうしたらいいでしょう」ということで、
で、ん…即答はできなかったので、
「すみません、じゃあ私たちはちょっと帰って調べてみるので、待ってもらっていいですか?」みたいな感じで、
「それは大丈夫」という事だったので。
竹之内さんは所属する保健福祉課に戻り、避難所での経緯を話しました。
相談したのは二人のベテラン上司です。
保健福祉課の課長、工藤浩之さん。町民の健康管理を統括していました。
そして保健師の佐久間美代子さん、二人とも薬を知りませんでした。

町職員 保健師 佐久間美代子さん:
本当に素朴に「え?なに?」っていう位の事で、名称を見ても「なんなのかな?」という感じで、
ただ、分からないから「調べないと分からないな」っていう感じでした。
3月13日
翌日、工藤さん達保健福祉課のチームは、本格的な調査を開始します。
薬は「安定ヨウ素剤」
放射線被ばくから身体を守る効果がある重要な薬でした。
安定ヨウ素剤の仕組みです。
原発事故によって放出される放射性ヨウ素は甲状腺と呼ばれるのどの機関に蓄積されやすい性質があります。
これががんを引き起こす原因となります。
しかし、放射能を持たない安定ヨウ素をあらかじめ薬で送り込んでおけば、
放射性ヨウ素をブロックする効果があるのです。

この薬はまれに副作用が現れます。
ヨウ素アレルギーの人が飲むと、発疹や熱が出る事があります。
また、配布には国や県の指示と医療関係者の立ち会いが求められていました。

難しいのは服用の時期です。
薬は被ばくの24時間前に飲むと93%のブロック効果があります。

しかし、時間が経過すると効果は減少します。

被ばくの8時間後だと40%
24時間後だとわずか7%しか効きません。


適切なタイミングで飲む事が大事な薬なのです。
目に見えない放射能の危険性を竹之内さんは初めて知りました。
竹之内:
バッと資料を見せられて読んでいくうちに、すごい怖くなってきたんですよね。
ここに…居る事も大丈夫なのか?ということを、
自分自身の被ばくの不安も含めて「大丈夫なのか?」っていう…すごく不安が襲ってきたので、
「これは、すごくまずい事なんだ」というのが初めてわかりました。
保健福祉課のチームが調べた結果は、町の本部に届けられました。
報告を受けた災害対策本部の責任者の深谷茂さんです。
原発事故について考えた事もありませんでした。

副町長(当時)深谷茂さん:
我々は、原発そのものについての知識というか、そういったものはよその事だなと、
ちょっと、阿武隈山系挟んで向こうの、
浜通りの話しだろうというふうにしか、当時は思っていなかったんです。
そんな三春に、この日原発のある大熊町から、一人の職員がやってきました。
町で防災を担当し、原子力災害にも精通していた石田仁さんです。
震災後、徹夜で避難住民の誘導をしていた石田さんは1号機の爆発を間近に見ていて、
原発事故の深刻さを肌で感じていました。

大熊町職員 石田仁さん:
ドーンと1号機が爆発して、松の木の上から少し茶色というか、赤みがかった茶色の煙が
バーッと上がってきたんですね。
Q:音も直接聞きましたか?
石田:はい、聞きました。
Q:どんな感じの音でしたか?
石田:ドーンというような音でしたね。
石田さんの原子力災害の知識に深谷さんは驚きます。
原発対策のアドバイザーとして、何でも相談する事にしました。
役場の対策本部の一角に自席をもらった石田さんは、すぐに汚染状況を調べ始めます。
深谷さん達に示したのは、オーストリアの研究機関がつくった拡散予測でした。


大気の流れを計算し、汚染物質が飛ぶ方向を表していました。

石田:
どの程度のものが来るか、どういう状態で拡散しているか、
住民を守るには、やっぱりそういう情報がなければ動きようがないわけですよね。
「こういう状況ですよ」と。
「濃度はわかりませんけれども、本来はそのうちプルームが流れてくる可能性があるますよ」と。
「ここは、ちょっと濃いのが来るかもね」とか、
そういうふうな話しはそれを見ながらですね、話はしていました。
実は日本にもSPEEDIという拡散予測システムがあります
ーーつづく
2.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
3完.福島県三春町ヨウ素剤決断に至る4日間 (内容書き出し)
中村佳代子原子力規制委員「ヨウ素剤配布服用は汚染検査の後でいい」
検討チーム会合12/3OurPlanetTV(内容書き出し)
20120728 知られざる放射線研究機関 ABCC... 投稿者 PMG5
原爆の悲惨さを訴えていまも読み継がれている漫画がある。
はだしのゲン

放影研の前身であるABCCを描いたこんな場面が出てくる。

なにもくれずまるハダカにされ
白い布をかぶせられ
血を抜かれて身体を隅々まで調べられたというとった。
アメリカは原爆を落としたあと、
放射能で原爆症の病気が出る事が分かってたんじゃのう
く、くそ
戦争を利用してわしらを原爆の実験にしやがったのか

「はだしのゲン」作者 中沢啓二さん(73):
原爆を透過する前に、もうすでにアメリカは分かっていたんですよ、あれは。
落とした後にどういうふうな放射能影響が出るか?って言う事を分かっていて、
それですぐにABCCを比治山の上に建てるわけでしょ。
中沢啓二さんは「はだしのゲン」の作者であり、自身も被爆している。
母キミヨさんは被爆から21年後に亡くなった。

その時中沢さんは、今も脳裏に焼きついて離れない体験をした。

中沢啓二さん:
ABCCが来てね、おふくろの「内臓をくれ」っていうんですよ。
棺桶に入っているおふくろの「内臓をくれ」って言うから、
怒ったんですよ、もう「帰れ!」って。
いや・・・あれはもう、
広島市を見下ろす比治山の上から、じーーーっと、こうやって見ているんでしょうね。
「今日は被爆者の誰が死んだ」
「誰が死んだ」って言って…
アメリカ国立古文書館 メリーランド州
ABCCによる被爆者調査の背景を物語る文書がアメリカの国立公文書館にある。
1946年海軍省が大統領へ送った文書だ。

ーアメリカ海軍省の文書ー
アメリカにとって、極めて重要な放射線の医学的生物学的な影響を調査するにはまたとない機会です。
調査は郡の範囲を超え、戦時だけでなく平時の産業農業など、人類全体に関わるものです。
この文書に承認のサインをしたのは、原爆投下を命じたトルーマン大統領、その人だ。

トルーマン大統領:
戦争の長引く苦病を短縮し、何100万もの若いアメリカ兵の命を救うために原爆を使用した。
アメリカ兵の命を救ったとする一方で放射線の影響の調査を命じていた大統領。
その承認を受け、1947年ABCCが広島で設立された。

ABCCが当初最も重視したのは、遺伝的な影響だった。
広島・長崎で生まれた被爆者の子ども被爆2世を7万7000人調査した。


担当部長として調査を指揮したウィリアム・シャル氏は死産の赤ちゃんを調べたという。

元ABCC遺伝学部長 ウィリアム・シャル氏(90):
死産や、生まれた日に死んだ赤ちゃんは、家族の同意があれば、ここABCCで解剖しました。
採集された組織は保存されました。
遺伝的な影響があるのか結論が出ず、被爆2世の調査は今も続いている。
そんな放影研に福島県郡山市から依頼があった。(2012年4月)
大久保利晃理事長(放影研)が、市の健康管理アドバイザーとして招かれたのだ。
専門的な知識を期待されてのことだったが、

放影研 大久保利晃理事長:
放射線に被ばくすればするほど癌は増えます。もちろんですね。
ところが、逆に今度はだんだん、だんだん(被ばく量を)減らしていった時にどうなる?
本当に、もうゼロに近いところでもごくわずか(がんが)増えるか増えないかですね。
これがひとつ
本家本元の広島の研究では、
(がんが)増えたのか増えていないかっていうのは、統計学的に証明できていないんです。
実は、放影研のデータは福島でそのまま活用できない。
放影研が調査してきたのは、
原爆が爆発した瞬間、体の表面に強烈な放射線を浴びる高線量の外部被ばくだ。
福島でいま起きている事はこれとは異なる。
放射性物質が呼吸や食事で身体の中に取り込まれ、放射線を放ち細胞を傷つける内部被ばくだ。

大久保利晃理事長 放影研:
たとえば子どもさんと外を散歩させていいのか、あるいはよくね、
乳児に外気浴させてたいんだけど、外に連れ出していいのか。
これ、全てですね、申し訳ないんだけども、
「良い」「悪い」という形で、私からは返事が出来ないんですね。
低線量の内部被ばくのリスクについて、大久保理事長は慎重に言葉を選んだ。
そんな大久保氏に講演会のあと歩み寄った一人の女性がいた。
出産を間近に控えた井上美歌さんだ。

井上美歌さん(28):
食べ物からとかの内部被ばくを
やっぱりこれから気を付けていくことが一番生活で安全なのかなと思うんですけど、
大久保利晃理事長 放影研:
特定のものばかり食べていてね、(放射線量の)そのまま高いものばかりになっちゃうと、
それはやっぱり、あの…危険とは言わないけれども、
出来れば避けた方がいいですよね。
福島の人々の不安に答えられない放影研。
その原因は放影研のデータには決定的に欠落した部分があるからだ。
大久保利晃理事長 放影研:うちのリスクデータには内部(被ばくの)放射線の事は勘案しておりません。
放射線の人体への影響を60年以上調べている放影研だが、
実は、「内部被ばくのデータはない」という。
しかし、言うまでもなく、内部被ばくは原爆投下でも起きた。
爆風で舞いあげられた放射性物質やススがきのこ雲となり、
やがて放射性物質を含んだ雨を降らせた。
この黒い雨で汚染された水や食べ物で、内部被ばくが起きたと考えられている。
大久保利晃理事長 放影研:
黒い雨の方はですね、これは当然上から落ちてきた放射性物質が周りにあって被爆するから、
今の福島とまったく同じ状態ですよね。
それは当然あると思うんですよ、うん。
で、それについては実は、
黒い雨が沢山降ったところについては、あの、いわゆる調査対象の外なんですよ。
内部被ばくをもたらした黒い雨は放影研の前身のABCCの時代から調査の対象外だったという。
もとABCC部長のシャル氏はその理由をこう証言する。
ウィリアム・シャル氏 元ABCC遺伝学部長:
予算の問題は1950年からありました。
研究員たちは、予算の範囲内で何を研究できるかを考え、優先順位を付けました。
黒い雨は何の証拠もありませんでした。
だから、優先順位は低かったのです。
アメリカ ワシントン アメリカ学士院
だが、ABCCが一時期内部被ばくの調査に着手していた事が私たちの取材で分かった。
それを裏付ける内部文書がアメリカに眠っていた。
1953年にウッドベリー氏が書いた未発表の報告書です。
ローウェル・ウッドベリー氏はABCCの当時の生物統計部長だ。
報告書には広島の地図が添えられ、内部被ばくの原因となった黒い雨の範囲が線で書かれている。

ウッドベリー氏は黒い雨の本格的な調査を主張していた。

ーウッドベリー氏の報告書ー
原爆が爆発した時の放射線を、ほとんどまたは全く浴びていない人たちに被ばくの症状がみられる。
放射線に敏感な人が、黒い雨の放射性物質で発症した可能性と、
単に衛生状態の悪化で発症した可能性がある。
どちらの可能性が正しいか確かめるために、もっと詳しく調査するべきだ
この報告書に基づき、内部被ばくの予備調査が1953年から1年程続けられた。
調査の担当者として日本人の名前も記されていた。
Dr,Tamagaki
玉垣秀也氏(89) 元ABCC研究員:懐かしいですね、10何年もここにおったんですから。
玉垣秀也氏は医師の国家試験に合格した後、ABCCに入った。
黒い雨も含め、原爆投下後に残った放射性物質、残留放射能の調査を命じられた。
玉垣氏は原爆投下後に広島へ入った救助隊員40人を調べた。
5人に深刻な症状を確認し、うち二人は既に死亡していたという。

玉垣秀也氏 元ABCC研究員:
直接(放射線を)受けた人たちと同じように脱毛がある。
それから歯茎からの出血ね、それから下血、発熱と、そういうような症状でしたね。
しかし、アメリカ人の上司は「衛生状態の悪化が原因だ」と一蹴し、
この調査を打ち切ったという。
玉垣秀也氏 元ABCC研究員:
ま、結局(上司は)
「あの当時の人達は衛生状態が悪いから腸チフスにかかっても不思議はない」
Q:それを聞いて玉垣さんはどう思いましたか?

玉垣秀也氏 元ABCC研究員:私はやっぱり、原爆の影響だと思いましたよ。
ABCCから放影研に代わった後も内部被ばくの調査は再開される事はなかった。
長崎市 2012年6月
黒い雨の内部被ばくの実態は、今も広島・長崎の研究者の間で論議を呼んでいる。
内部被ばくに対する放影研の姿勢を疑問視する声もある。

大滝慈教授 広島大学原爆放射線医学研究所:
内部被ばくのような問題を、もし重要性が明らかになりますと、
アメリカ側が想定してきた様な、その、核戦略といいますか、
それらのその前提が崩れてしまうのではないかなと。
内部被ばくへの不安を訴えていた福島県郡山市の井上さんは、
この4月、元気な女の子うららちゃんを出産した。
井上美歌さん:
春に生まれたので、春の新しい命が芽吹く時に力強く育ってほしいなと思って、
「春」と言ったら「うらら」かなって思いました。
市役所から届いたバッジ式の線量計。
しかし、これでは内部被ばくについては測りようがない。

井上美歌さん:
福島産だったら「不検出」と書いてあれば使いますけど、
何も張り出しがない場合は、福島じゃないものを使ってしまいますね。
井上さんが放射性物質を取り込めば、母乳を通じ、うららちゃんの身体に入る。
井上さんは自分の内部被ばくを防ぐことでわが子を守ろうとしている。

井上美歌さん:
今はなにも「異常がない」っていうふうに言われていますど、いつ何があるか分からないし、
「自分たちで気を付けて下さい」って、ただ言われているだけのような気がして。
原爆の放射線の影響は被爆者の生身の身体で研究されてきた。
それと同じ構図が福島で繰り返されるのだろうか?
内部被ばくを調査の対象から外した放影研。
福島の原発事故発生から1年が経った今年3月14日。
大きな方針転換を決めた。
それは、
内部被ばくを調査の対象から外した放影研が、新たな方針を定めた。
大久保利晃理事長 放影研:
過去の業績と、それから蓄積した資料を使ってですね、
原爆に限らず一般の「放射線の慢性影響に関する世界の研究教育センター」を目指そうと。
取扱注意と記された放影研の将来構想。
内部被ばくを含む低線量被ばくのリスクを解明する事を目標に掲げていた。
原爆投下を機に生まれた研究機関は、
今、原発事故を経て方針転換を余儀なくされている。

知られざる研究施設の実態
金平茂紀:
取材に当たったRCC中国放送の藤原記者です。
藤原さんね、この放射線影響研究所、放影研ですね。
やっぱりちょっと一般の研究施設とはちがいますね。
藤原大介記者 RCC:
そうですね、
こちらの一本の廊下をはさんで、およそ20の研究の部屋が並んでいます。
短い時間で効率的に検査をこなし、データを集めるためです。
被爆者たちはこの廊下を戦後60年あまり歩き続けてきました。
放影研の建物自体はABCCとして発足した頃のかまぼこ型の兵舎がそのまま使われています。
金平茂紀:
VTRの中に登場した、
はだしのゲンの作者の中沢啓二さんの言葉が、強烈に耳にこびりついているんですけれども、
「人体実験じゃないか」
「モルモット扱いをされたんじゃないか」という怒りの思いが伝わってきたんですが、
放影研の前身のABCCですけれどもね、
これ、そもそもどういう研究施設だったのか?という疑問が残りますですね。
葬られた“内部被ばく”調査
藤原大介記者 RCC:
ええ。
中沢さんと同じような暗い記憶を、大勢の人達が抱えています。
占領期のABCCは軍用ジープで半ば強引に被ばく者を連れてきました。
助産師に金銭を渡し、死産の赤ちゃんの遺体まで集めたという、元研究員の証言もあります。
そうまでして集めた被爆者の膨大なデータが、
内部被ばくの影響を軽視したことで、福島で役に立たないという事実にやるせない感じがします。
金平茂紀:
そしてですね、311、大震災と原発事故を契機としてですね、
ようやく1年以上経ってから、放影研が内部被ばくの研究に再着手するというようなですね、
そういう方針転換をしたんですね。
藤原大介記者 RCC:
そうですね。ABCC,放影研の調査は決して被爆者のためではありませんでした。
内部被ばくの影響が抜け落ちているのに、
国はその不完全なデータを根拠に、被ばく者の救済の訴えを切り捨ててきました。
今放影研は福島県民200万人の健康管理調査を支援していますが、
そこで内部被ばくを軽視した広島の対応が繰り返されてはならないですし、
ヒロシマの教訓は福島で生かされなければならないと思います。
金平茂紀:
そもそもですね、その日本に於いて被ばく者を救う筈の原爆医療さえ、
アメリカのABCCというような、そのデータ集めの研究からはじまってしまった悲劇というんですか、
いったい「誰のための医学なのか?」「何のための医学なのか?」って思いも改めてしましたけれども、
ヒロシマからフクシマへ
藤原大介記者 RCC:
放影研は将来構想で内部被ばくを含め低線量のリスクを解明することを目標に掲げました。
しかしその研究は、今福島で生きる人々のためにはなりませんし、
そもそも内部被ばくの問題が欠落している放影研にリスクが解明できるのかが疑問です。
何故内部被ばくの問題を過去に葬り去ったのか、その検証も欠かせません。
金平茂紀:以上広島から中継でお伝えしました。
ーーーーー
<訃報> 中沢啓治さん73歳=漫画「はだしのゲン」の作者
毎日新聞 2012年12月25日09時29分
広島原爆で被爆した体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」の作者、
中沢啓治(なかざわ・けいじ)さんが19日、肺がんのため広島市内の病院で亡くなったことが分かった。
73歳。葬儀は近親者で営まれた。
広島市の神崎国民学校(現・市立神崎小学校)1年の時、
爆心から1.2キロにあった学校の前で被爆した。
塀の陰にいたため、奇跡的に助かった。
父と姉、弟は自宅の下敷きになって被爆死した。
中学を卒業して看板屋で働いた後、漫画家になるため1961年に上京した。
当初は原爆と無関係の作品を描いていたが、被爆者だった母親が66年に死去し、
火葬した際に骨が粉々で原形をとどめなかったことをきっかけに、
原爆への怒りを込めた作品「黒い雨にうたれて」を68年に発表。
73年、週刊少年ジャンプ(集英社)で「はだしのゲン」の連載を始め、87年に完結させた。
単行本は1000万部を超え、十数カ国で翻訳出版されたほか、映画にもなった。
プロ野球・広島東洋カープの大ファンで、「広島カープ誕生物語」を描き上げたのを最後に
09年、網膜症と白内障による視力低下を理由に漫画家を引退した。
その後は精力的に講演などで被爆体験を語ってきたが、
10年秋に肺がんで入院し、以降は入退院を繰り返していた。
11年8月、自身の被爆体験を語ったドキュメンタリー映画
「はだしのゲンが見たヒロシマ」が公開された。
毎年8月6日にある広島市の平和記念式典は「つらい体験を思い出す」と長年避けてきたが、
11年の式典に初めて出席した。
02年、第14回谷本清平和賞を受賞。
毎日新聞が06年10月から続けている記録報道「ヒバクシャ」でも、
反核・平和への思いを繰り返し語っていた。
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「マンハッタン計画医療班報告の裏側」(内容書き出しました)
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お時間があるときに、是非ご覧下さい。
テレビでくだらない年末年始の特番見るならこっちがお勧め!
続きを読むに

2.「海洋投棄とアメリカ・ハンフォード核施設コロンビア川の汚染」
終わらない悪夢2009年仏(内容書き出し)
アメリカとの軍事核競争に勝つため、ソビエトは1945年から10余りの核施設を建設しました。
30年以上もの間、鉄のカーテンの向こうからは何の情報も流れてきませんでした。
1976年、ソビエトの反体制側の学者ジョレス・メドベージェフが
1957年にウラル地方で重大な原子力事故があった事を暴きました。
放射性廃液を貯蔵するタンクが爆発した事故です。
この事故はおよそ20年間秘密にされていました。
メドベージェフの告発を西側の科学者は相手にしませんでした。
Q:何故、あなたの話を信じようとしなかったと思いますか?

ジョレス・メドベージェフ 「ウラルの核惨事」著者:
1976年には西側のあらゆる国が原子力発電を推進する必要に迫られていました。
そこに突然私が、爆発事故と放射性廃棄物による汚染の話を明らかにしたわけです。
おそらくKGBの陰謀だと思ったんでしょう。
西側の人々を怖がらせ、原子力開発を中止させるための陰謀だと。
イギリスの原子力委員会の委員長は、
「メドベージェフの話はナンセンスだ」と述べました。
実はアメリカのCIAはこの事故の事を知っていましたが、黙っていました。
Q:なぜ?
ジョレス・メドベージェフ:
おそらく原子力に対する恐怖心をあおりたくなかったんです。
人々が恐れることを嫌った。
だから「黙っているように」と言われたのでしょう。
しかし、放射性廃棄物の問題は今でも存在しています。
日本にもイギリスにもアメリカにもフランスにもロシアにも、
廃棄物を確実に安全に処理する方法はまだ見つかっていません。
私たちはロシアへ向かいました。

1957年の爆発事故はウラル地方のチェリャビンスク州で起きました。
この事故に関する詳細はCIAやソビエト政府、そして原子力業界によって隠ぺいされました。
放射性廃棄物が持つ熱で水素爆発等が起こることをこの事故が示したからです。
1946年からマヤークの核施設はソビエトの原子爆弾用のプルトニウムを製造。
アメリカのハンフォードと瓜二つの施設です。


外国人の立ち入りを禁じているこの町は、長い間地図に載らず暗号名で呼ばれてきました。
1957年に爆発したタンクはこの秘密の町のそばにありました。
現在も近づくことができません。
カラボルカ村
この大惨事を調べるためにカラボルカ村に向かいました。
降り注ぐ放射性物質で大きな被害を受けた村です。
グルシャラ・イスマギロヴァは事故当時12歳でした。
その日は集団農場の作業を手伝うために1600人の生徒が畑に出ていました。
Q:当時はどうでしたか?

グルシャラ・イスマギロヴァ:
事故があった9月29日は学校の全生徒が畑にいました。
午後4時ごろに爆発音を聞いたんです。
戦争を体験したお年寄りは皆、また戦争がはじまったと思いました。
地面が大きく揺れました。
それから、カラボルカ村近くの空が汚れたみたいに真っ黒になりました。
そしてその黒さがやがて空全体を覆ったのです。
放射能レベルの高い廃液が入ったタンクが冷却装置の故障で爆発したことを
村人は知る由もありませんでした。
その爆発の力はDND火薬75トンの相当しました。
放射性物質が上空1000mにまで噴き上げられ、周囲ほぼ1万5000平方kmを汚染しました。

爆発で200人が死亡し、27万人が被ばくしました。
この核事故はチェルノブイリ以前のものとしては最悪のものでしたが、公表されませんでした。
2日後子どもたちはまた、畑で収穫の手伝いをさせられました。
グルシャラ・イスマギロヴァ:
私たちは並ばされて、「収穫のために君たちの協力が必要なのだ」といわれました。
1年生まで手伝いに駆り出されました。
畑に到着すると、トラクターが掘った溝が見えました。
生徒を引率していた農民が言いました。
「ジャガイモの山が見えるだろ?溝に全部放り込め」それでおしまいでした。
先生が「どうして収穫物を埋めたのか?」と聞きました。
すると農民たちは「汚染されているから食べられないそうだ」と答えました。
でも、何に汚染されているかは誰も知りませんでした。
この惨事に関する詳しい事は分かっていません。
信頼のおける調査記録がないのです。
癌患者の数など、健康被害を示す公のデータもありません。
この地域には事故の傷跡が残っています。
汚染された800平方kmの土地が立ち入り禁止になっています。
マヤーク核施設とその活動は、今も秘密にされたままです。
これは1990年代にべレストロイカ政策のもとで撮影できた映像です。
取材した記者が目にしたのはこの世の終わりのような風景でした。

兵器用のプルトニウムを生産する施設だったマヤークは
原子炉の運転開始以来、廃液をカラチャイ湖に投棄してきました。
湖の放射能レベルが危険なレベルになったため、当局は埋め立てることにしました。
イギリス人記者の報告です。

イギリス人記者:
大量の岩をカラチャイ湖へと運んでいます。
このトラックは屋根や車体が全部で5トンもの鉛で覆われています。
これほど防御しているにもかかわらず、現場に岩を降ろし戻ってくるまで、
「およそ12分間で行わなくてはならない」と言われました。
湖の傍の放射能レベルがあまりにも高いからです。
カラチャイ湖は地球上で放射能レベルが極めて高い場所の一つです。
湖に近づくと放射能レベルが跳ね上がるので、作業員は岩を降ろすのに3分以上は掛けられません。
イギリス人記者:エンジンが止まりませんように。
現在カラチャイ湖は埋め立てられていますが、
次々に生み出される廃液を貯蔵するため、さらに深い人工の湖が造られました。
この新しい貯水池はカラチャイ湖より放射能レベルは低いものの、
この地域の大きな河川であるテチャ川を汚染しています。
テチャ川は数多くの村を通ってオビ川に流れ込みます。
オビ川はシベリアを横切って北極海へ注いでいます。

モスリュモヴォ村はテチャ川沿いにある村です。
放射性廃棄物による汚染の調査を
フランスの原子力調査機関クリラッドの科学者クリスチャン・クールボンに頼みました
20年間放射線汚染について調べています。
テチャ川に到着しクリスチャンがサンプルの採取を始めました。
クリスチャン・クールボン CRIIRAD研究者:
高いね。
階段の下のこのあたりは毎秒1400カウントだ。
とても高い数値だよ。
放射線量の数値から、この場所が高度に汚染されていることが分かります。

クリスチャン・クールボン:
この橋は2000カウントだ。
土手のギリギリだと、2004、2006、2008、3000、4000、5000、
本当にひどいな、めまいがするほどだ。
毎秒5000カウントは自然放射線量の50倍です。
クリスチャン・クールボン:
調査結果を見ると高度に汚染されていることが分かりました。
水の中にどんな放射性物質があって、どんな毒性があるかは分からないですがね、
とにかくとても危険です。
ここに指を突っ込んでなめたり、水を直接肌につけたりしてはいけないですよ。
ほら、1万6000もある。すごい数値だ。
Q:他の場所に例えるとどこに相当しますか?
クリスチャン・クールボン:
自然の中でこのレベルの場所?
チェルノブイリだね。
でも普通の橋の下でこれほどの場所があるか?って言われたら、ないね。
Q:ここは誰でも来られるよね。
クリスチャン・クールボン:
人の足跡がいっぱいあります。
住民がきっとここで葦を刈ったり、川魚を獲ったりしているんでしょう。

クリスチャン・クールボン:
この川は立ち入り禁止にするべきだ。本当はこんなところに立っているのも危ない。
ここは核のゴミ集積場ですね。放射能レベルが信じられないほど高い。
この橋を建設した人達は気の毒だ。
途方もない放射線を浴びて被ばくし、相当汚染されてしまったでしょう。
我々も被ばくを抑えるため、そろそろ行きましょう。
自然の中で汚染レベルが高すぎて、撤収が必要なところなんて…めったにないですよ。
モスリュモヴォ村

川は50年間汚染されてきました。政府は多くの村を立ち退かせました。
モスリュムヴォは最後に残った村です。僅かな家族が廃墟の中で暮らしています。

ゴスマン・カビロフ:
あそこが学校だったんです。
1991年まで近隣の村の子どもたちが学んでいました。
この地区で唯一の高校でした。
ここは生徒たちに人気の場所で、みんな魚を獲ったり寝転んだりしていました。
今はモスリュモヴォで一番汚染が激しい場所です。
おばあさんたちがガチョウをここに連れて来てよく腰をおろしてたんですが、
放射能かねぇ。
みんな死んでしまいました。
どうして当局は村人に危険を知らせなかったのでしょうか?
1993年エリツィン大統領のもとで真相が明らかになります。
現在のロシアは再び秘密主義がはびこっていますが、当時は情報公開が進みました。
アレクセイ・ヤブロコフはロシア科学アカデミーの会員で
エリツィン大統領に環境保護について助言する顧問を勤めていました。

アレクセイ・ヤブロコフ 元エリツィン大統領顧問:
ソビエト時代原子力産業は機密とされていました。
1986年のチャルノブイリ原発事故が
ゴルバチョフによるブラスノフチ情報公開になる一つのきっかけになりました。
共産党員たちは、もはや秘密主義を貫きとおせないと悟ったのです。
こうして原子力産業の真相が語られるようになりました。
マヤークについてもそうです。
深刻な事態になっているという噂が広まっていましたが、実際に何が起きているのか誰も知りませんでした。
事故は機密にされていたのです。
マヤークの惨事は何万人もの人々の生活に影響を与えていました。
そこで私たちはそれについて議論を始めたのです。
エリツィンは民主化の波に乗って政権を握りました。
そして様々な問題を公開するよう迫られました。
新しい政権になると短い間だけ、真実が語られる時があります。
1991年から95年までのロシアがそうでした。
その後また、もみ消されるようになりました。
1995年以降、ロシアでは情報を手に入れるのが再び難しくなりました。
テチャ川沿いに住む人々はこうした秘密主義の犠牲になっています。
政府は村から退去すれば100万ルーブル、およそ280万円を支払うと申し出ています。
しかし多くの人々が、この保証金ではほかの土地に移り住むのは難しいといいます。

住民:
この村では癌で死んだ人が沢山いるわ。
でも、僅かなお金でなにができるっていうの?
どこに行けばいいのよ。
死ぬまでここで暮らすしかないわ。
Q:ここにあるものを食べたり飲んだりしてもいいと言われましたか?
住民:
「全部外から買ってくるように」と言われたわ。でも家庭菜園なしには生きてゆけないもの。
月に9000円じゃ、何も買えないでしょ。
Q:牛乳を飲んでいますか?
住民:
もちろん。うちの牛乳だもの。
役人が牛乳と水を調べたけど、結果を教えてくれなかった。
Q:どんな調査ですか?
住民:保健機関が調べているの。もう、毎年やっているわ。
Q:結果を教えてもらえないんですか?
住民:私たちには一度も教えてくれない。
私たちはサンプルを採取し、研究所に送りました。
その結果この牛乳は、かなりの量の
セシウム137、トリチウム、そして、骨に蓄積するストロンチウム90を含んでいます。
この牛乳を毎日飲み続けると、癌になる可能性が増します。
チェリャビンスク郊外に放射線障害を専門に調べる研究機関があります。
ここでは住民の定期検査を行っていますが、その結果が本人に知らされることは決してありません。

私たちは疫学部門の責任者で、住民の健康状態を観察しているミラ・コセンコに会いました。

ミラ・コセンコ 放射線障害研究機関:
どんな調査をされているんですか?
悲しい事ですが、ここの住民は非常に特殊な状況に置かれています。
周りの自然環境が放射性物質で汚染されたからです。
調査は50年代から行われているのですが、
当初の研究から導かれた結果が、現在の調査によって正しいと裏付けられました。
それは、被ばくした放射線量と癌の発生率には明確なつながりがあるという事です。
死亡率もも同じように被ばくした放射線量に関係あることが分かりました
私たちは健康状態の調査に当たって、テチャ川沿いに住む人々を対象にしました。
3万人の集団です。
この集団を現在まで50年間継続して追跡調査しています。
ミラはモスリュモヴォ村の人が1950年代から調査対象になっていることを認めました。
数世代にわたる人たちが、汚染された土地に置き去りにされているのです。

ーー:
私は息子を亡くしたよ。もうすぐ48歳になるはずだ。
癌で死んだんだ。
ーー:
当局はとっくの昔に警告を出して住民を避難させるべきだった。
私たちはモルモットみたいだ。
わざとここで生活させられているんだろう。
これがわれわれの運命だ。
何回も取材申請をして、ようやく州政府の責任者への取材が実現しました。
スヴェトラナ・コスティナはチェリャビンスク州の原子力環境保全局、副局長です。
Q:川のそばで安全に暮らせますか?

スヴェトラナ・コスティナ チェリャビンスク州原子力環境保全局副局長:
ええ、もちろん大丈夫です。
テチャ川のそばで暮すのは、もう危険ではありません。
しかし、全流域で川の水は農業には使えません。
これについては川のそばで暮らす人たちにはきちんと伝えてきました。
住民はこうした制限にしたがって生活しています。
Q:あそこで暮らすのをやめさせるべきでは?
スヴェトラナ・コスティナ:
現在の放射能レベルでは、住民たちに立ち退きを義務付けるのは法的に難しいでしょう。
すでにお話ししたように放射能レベルは国際的な危険水準を下回りました。
ですから、人々を退去させる法的根拠がないのです。
公には何も問題がないという見解でした。
モスリュモヴォ村ではテチャ川の土手は立ち入り禁止になっています。
しかし警備は緩く、住民や家畜はいまだに出入りしています。
「自然放射線の75倍の値だ」
ロシアを離れる前に私たちは夜の闇にまぎれて少しばかり冒険をしました。

クリスチャン・クールボン:大きい?
ーー:ああ
クリスチャン・クールボン:本当?
フランス ヴァランス
フランスにもどったクリスチャン・クールボンは、持ち帰ったサンプルを並べます。



これは橋の下の?
幹線道路の橋の下にある土手のだ。
今すぐ測定して数日後には測ろう。
土手のだね?
そうだ。
サンプルを検出器に入れます。
これで放射線を測定し、放射性物質を特定します。

セシウム137ですね。
疑いの余地なし。
かなりの汚染だ。これはとんでもないね。凄まじいよ。
数日後に最終結果が出ました。

ブルーノ・シャレイロン CRIIRAD研究者:
まず第一にテチャ川はトリチウムによって高度に汚染されています。
これは公式の報告書には全く言及されていません。
第二に水の汚染によって土手の土壌に特にセシウム137が大量に蓄積しています。
言わば土壌そのものが放射性廃棄物になってしまったのです。
橋の下で採取した土に1kgあたり最高18万ベクレルを検出しました。
そこを歩く人たちにとって、この放射線量は非常に高い値です。
水と土の汚染で、放射性物質が食物汚染の連鎖の中にも入り込んでいます。
セシウム137が魚では1kgあたり600ベクレル以上。
牛乳は1kgあたり24ベクレル検出されました。
村の住民は地面から放出される放射線と、食事による体内からの汚染。
その二つを通して大量に被ばくしています。
Q:村は汚染されているんですね?
ブルーノ・シャレイロン:
一番の疑問は、なぜ村の住民を避難させないのか?ということです。
数日後、テチャ川の沈殿物には最も猛毒な放射性物質、
プルトニウム239と240によって汚染されていることが分かりました。
本来値はゼロであるべき筈なのに1kgあたり2200ベクレルという数値です。
軍人用か民間用かを問わず、原子炉には一つの共通点があります。
放射性廃棄物を生み出し、その一部が環境の中に出ていくという事です。
後編予告
フランスにも各施設があります。コタンタン半島ラ・アーグにある核燃料再処理工場では
フランス国内だけでなく、ヨーロッパのほかの国や日本からの使用済み核燃料を受け入れています。
使用済み核燃料は完全に密閉された部屋の中で全てロボットによって扱われます。
人が触れると致命的な欠陥を招くからです。
使用済み核燃料の中間貯蔵プールです。
水深では9m。
使用済み核燃料が入っていた容器の上を深さ4mの水が覆っていて、私たちを放射線から守っています。
私たちは再処理で回収されたウランの行く先を追跡。
この危険な物質は8000kmの旅をして、シベリアの奥深くに運ばれていました。
あれが秘密都市だね。トムスク7と言われている。
セベルスクとも呼ばれているよ。
人口は大体12万5000人。
これはなに?
これが探していたものだ。これが問題なんだよ。
シベリアに運ばれたウランの貯蔵コンテナだ。
この1個の点、これが…
コンテナ?
フランスから運ばれたウランのほとんどはシベリアのコンテナの中に放置されていました。
続きを読む
この動画の内容が私の中では衝撃的で、いつも、あの動画はどこだったろう?と探していました。
当時はまだ、今みたいに完全に内容を書き出していない時でしたので、大まかな事しか書いてありません。
でも、何かにつけて「確かどこかで見た筈だ」と探すと、この動画が出てくるのです。
珍しく、Youtubeが奇跡的に消されていなかったので、
こんなに何回も気になるんならと…書き出すことにしました。
そして、あの時に見た驚きが今改めて書き出してみると、また、別の側面からも見えてくるような気がします。
いろんな意味で今の日本の状況と重ねて考えさせられる番組だと思います。

終わらない悪夢 前篇

室山哲也解説委員
今年3月に発生し、今も続いている東京電力、福島第一原子力発電所の事故では
大量の放射性物質が周囲の環境に放出され
人体への影響の懸念や、農業漁業の混乱などを引き起こし
チェルノブイリ事故と同じ国際評価基準レベル7の世界を揺るがす大災害となりました。
世界的なエネルギー不足、地球温暖化が徐々に進行する中で
その解決策の一つとしての原子力エネルギーに世界の目が集まっているさなかの出来事でした。
今後私達は原子力エネルギーとどう向き合い、リスクを克服し未来に向けて行動していけばいいのでしょうか、
今日お伝えする番組は電力の80%近くを原子力にたよるフランスで制作されたものです。
原子力発電が抱える課題を放射性廃棄物の処理という観点から追っています。
福島の原発事故が起きる前に制作されたものですが、
多くの新事実やリポートを積み重ねることで考えさせられる内容となっています。
ご一緒に見てみたいと思います。
制作 Bonne Pioche/Arte France(フランス2009年)

Q:不安の現況は放射性廃棄物です。原子力開発にはブレーキが?
アンヌ・ロベルジョン 仏 原子力企業 アレバ社 CEO :
皆さんは家庭のゴミにさえ神経質なのですから、放射性廃棄物には恐れさえ抱いているはずです。
Q:怖がり過ぎかもしれませんが 当然とも言えるのでは?
アンヌ・ロベルジョン:これまで原子力業界は 確かに配慮が足りませんでした。
Q:透明性にかけていた?
アンヌ・ロベルジョン:
ええ 社会の不安に鈍感で こう言い続けました。
「心配するな 我々に任せておけばいい」
皆さんは もっと知る権利があると 我が社は考えます。
怖いものは怖いという権利も、タブーや秘密にされるテーマではありません。
対話を始めましょう!
では始めましょう。
原子力産業は生まれた時から物議をかもしてきました。
いくら説明されても安心はできませんでした。
EUヨーロッパ連合の最近の世論調査によると、原子力産業に不信感をいだいている人が75%に上りました。その根源には放射性廃棄物に対する恐怖があります。
2000年6月に撮影されたこの映像は、放射性廃棄物がもたらす問題を目の前に突きつけました。

海底に放射能を帯びたボロボロのドラム缶が散らばっています。
この中には何が入っていたのでしょうか?
最も危険な廃棄物は原子炉で生まれます。
発電所の原子炉にはウランを詰めた燃料棒が炉心に置かれます。
燃料棒の内部でウランが反応を起こします。核分裂です。
ウランの原子が中性子と飛ばれる粒子を放出しそれが他の原子にぶつかって次々に分裂。
大量のエネルギーを解き放つのです。
こうして燃料棒が熱を発することで原子炉が水を沸騰させ、タービンを回し電力を生み出します。
燃料棒を数年経つと使えなくなり炉心から取り出されプールに沈められます。
そこで時間をかけて冷却されます。これが使用済み核燃料です。
使われた燃料棒の内部には新たな放射性物質が生まれています。
プルトニウム、セシウム、アメリシウム、クリプトンなどです。
放射線を出す器官は1000分の数秒のものから数百万年のものまで様々です。
放射性廃棄物は危険なので隔離しなければなりません。
少しでも接触したものは汚染されます。
使用済みの燃料棒はもちろん、それに触れたもの全て。水も設備も作業服もです。
私たちはこれから世界中で放射性廃棄物が軍隊や民間でどのように管理されているのか、
住民に危険性はないのかを調べていきます。

調査は国際的な環境保護団体グリーンピースの本部から始めます。
冒頭で紹介した海底のドラム缶を撮影したのはグリーンピースです。
ビデオ保管室には彼等にとって貴重な資料があります。
マイク・タウンズリーは長年、放射性廃棄物の海洋投棄に反対する運動に参加してきました。

マイク・タウンズリー グリンピース本部:
私たちはフランス北西部の原子力施設ラ・アーグの沖、英仏海峡の深い海域に潜りました。
すぐそばに漁場や人々が集まり浜辺があります。
Q:海底で何を見つけたんですか」
マイク・タウンズリー:
サビたり壊れたりした放射性廃棄物用のドラム缶です。空っぽになったドラム缶ですよ。
その中にうなぎなどが住み着いていました。
そこで疑問なのは放射性廃棄物はどうなったのか?ということですが、外に漏れ出してしまったんです。
何が起きたかわかるでしょう?
暗い海の底に消えたわけではありません。食物連鎖の中に取り込まれたんです。
その連鎖の一部となったものはいつ私たちの食卓に上ってもおかしく有りません。
食物連鎖に入った放射性物質は危険なのでしょうか?
人間は絶えず自然界の弱い放射線にさらされています。
例えば飛行機に乗ったり、かこう岩の多い地域を歩くときもそうです。
原子爆弾が落ちたあとや放射線を出すもののすぐ近くにいるときには強い照射を受けます。
また放射能で汚染された食べ物や水を摂取したり、気体やちりを吸い込めば放射性物質が臓器に付着します。放射線はいわば小さな粒子や電磁波の機関銃のようなものです。
細胞に入りDNAを傷つけます。
放射線が弱ければ身体はDNAを修復します。
しかしあまりに強い放射線を浴びると修復出来ません。
そして消化器官や心臓欠陥の病気、あるいはもっと深刻な癌や遺伝子の変異を引き起こしかねません。
放射性物質を不用意に捨てると私達自身が被害を受ける可能性があります。
Q:海洋投棄は一般的でしたか?
マイク・タウンズリー:
かつてはどこの国もやっていました。
イギリス、フランス、アメリカ、ロシア、日本。
ドラム缶ごと海に捨てていました。廃棄物を海に投棄していたんです。
当時は何の関心もありませんでした。海は世界最大のゴミ箱と考えられていたんです。
国際原子力機関IAEAの発表によると、
50年足らずの間に様々な国が10万トン以上の放射性廃棄物を海洋投棄しました。
イギリスだけで全体の80%を占めています。
そして海を持たないスイスが2番目となっています。

放射能汚染に直面して多くの国が海洋投棄に反対し、民間の反核運動を支援しました。

マイク・タウンズリー:
こうした衝撃的な映像によって、この問題が世界中に伝わりました。
しかし反対運動が勝利を収め、海上での船からの放射性廃棄物の投棄に、終止符が打たれるまでには
更に10年かかかりました。
1993年国際条約によって放射性廃棄物の海洋投棄はついに全面禁止になりました。
しかし廃棄物の管理については未だに曖昧な部分が残っています。
核開発は軍の手動で行われました。
しかし軍が抱える放射性廃棄物の多くは機密とされています。
ハンフォード核施設

私たちはアメリカワシントン州にある、
かつて世界で初めて本格的なプルトニウム生産に成功した施設に向かいます。
第二次世界大戦中の1942年、時のルーズベルト政権は
ハンフォードをマンハッタン計画の核兵器製造拠点の一つに選びました。
砂漠の奥深くに建設された核施設は、兵舎などが立ち並ぶ人口5万1000人の町となりました。
プルトニウムを得るための原子炉と再処理施設が大急ぎで建設されました。
現在のハンフォードは見捨てられ歴史上の異物のようになっています。

見たところ軍事施設の殆どは閉鎖されているようです。
ハンフォード核施設を管理するアメリカのエネルギー省は、私たちの立ち入りを拒否。
そこでハンフォードの環境問題に取り組む地元の団体の代表トム・カーペンターに話を聞きました。
許可無く施設に近づくにはコロンビア川をボートで行くしかありません。

トム・カーペンター ハンフォード・チャレンジ代表:
政府がこのような辺鄙な場所を選んだのは、
もし事故が起きても犠牲者が少なくてすむからです。汚染が進んでも文句をいう人は殆どいません。
これが世界で初めてプルトニウムを生産した原子炉です。
1943年に核兵器用のプルトニウムを生産するために建設されB炉と呼ばれました。
長崎に落とされた原爆のプルトニウムはここで作られました。

トム・カーペンター:
ハンフォードは長年秘密の場所でした。
過去にこの施設で何回放射能漏れや火災が起きたのか、風下の街に住む住民がどれほど被ばくしたのか。
誰も知ることは出来ませんでした。
ここは兵器を作るための施設だったので放射性廃棄物のこと深く考える人もいませんでした。
近くに川があったことも軍にとっては都合のよいことでした。
原子炉の冷却には、この冷たい川の水が使われ、使用後の廃液はそのまま川に流されたのです。
こうしてこの川はひどく汚染されてしまいました。
Q:住民は気づいていましたか?
トム・カーペンター:
もちろん気づいていませんよ。全てが秘密でマンハッタン計画のもとで行なわれました。
アメリカ軍の作戦だったのです。
コロンビア川の川底は放射性物質に覆われています。
今も川の水は汚染され続けていますが、取り除く方法は誰にもわかりません。
衝撃的なのはこの映像です。
ハンフォード核施設の責任者たちは職員の家族が川で遊ぶことを許可し、その危険性を知らせませんでした。

施設から数キロのところにある町、リッチランド。
ここに住むアランボルトはかつてハンフォード核施設の原子力技師でした。

アラン・ボルト 元原子力技師:
私は1963年にハンフォードにきました。
21歳で大学を卒業したばかり。
まだ若かったので、上司の説明をすべて信じていました。
しかし20年間ここで聞かされてきたことは、事実とはかけ離れていることがわかりました。
ハンフォードは実はひどい施設で、出した廃液で周囲を汚染していたのです。
私はその濃度が高く、拡散していたことにショックを受けました。
あたりはすっかり汚染されました。
1943年以降、最も危険性の高い廃液を貯蔵するため、
170個の巨大なコンクリートのタンクがつくられました。
それぞれがビル1つすっぽり入るほどの大きさでした。

その後リスクを減らすため一時的な処置としてタンクは地中に埋められました。
1980年代、60個のタンクから廃液が漏れ出した地下水を汚染していることが発見されます。
そのまま放置すべきではない、放射能レベルが高い廃液は今も2億リットル残っています。
タンク内部のカメラで見ることが出来ます。

廃液を安全に処理するには、溶けたガラスの混ぜたあと固めます。
ここにはその工場が建設中ですが、完成までのあいだタンクの底では放射性物質が漏れ続けます。
アラン・ボルト:
ここは砂漠地帯で一年に175ミリしか雨が降りません。
それでも廃液を土に染み込ませ、地下水を汚染するには十分な量です。
この先数十万年、施設の下にある地下水は有毒なままです。
また、原子炉付近からは別の化学物質も河に入り込んでいます。
クロムは鮭の産卵を脅かすでしょう。
鮭は卵を川底の砂利に産み付けます。
そこへクロムが川底からしみだしてきて卵に影響を与えるのです。
稚魚にとってクロムは有毒です。
アランボルトの話しは絵空事ではありません。
2002年のアメリカエネルギー省の調査では
コロンビア川の魚に放射性物質のストロンチウム90が含まれていると報告されています。

ここの魚を食べ続けると、がんを発症しやすくなる可能性があります。
私たちは川の汚染について科学的な裏付けが欲しいと思いました。
そこでフランスにある独立非営利の調査機関クリラッド(CRIIRAD)の研究者に調査を依頼しました。
アメリカ人科学者ノーム・バスクも同行してくれました。
ハンフォードの植物の汚染について調べている人物です。

ノーム・バスク 科学者:
ここは最悪ですよ。西半球で最も汚染された場所です。
見たところ何の問題もないみたいでしょ?
彼らはここの川岸に手を加えたようだ。随分盛り土がしてある。
前はもっと大きな岩がごろごろしていたよ。
ノームが前回サンプルの採取のためにここに来た時、
アメリカエネルギー省は警備員に彼を捕まえさせ妨害しました。
今回当局は別の手を使いました。

汚染された木々が伐採されました。
この土手を石で覆ってしまいましたね。
全部隠れてしまいました。
放射線量を測ってみますが、異常な数値は見られません。
それでも土壌のサンプルを採取できる場所を見つけたようです。
ヴァランス

フランスの原子力調査機関クリラッドでコロンビア川の土壌と水が分析されます。
Q:サンプルからなにが分かりましたか?

ブルーノ・シャレイロン CRIIRAD(クリラッド)研究者:
第一にハンフォード核施設周辺の川がトリチウムで汚染されていること。
1リットルあたり13ベクレルです。
一方施設より上流では2.5ベクレル以下でした。
第二に不自然なほど高い濃度のウランが検出されたこと。
ラジウムの4倍です。
さらに自然では存在しないユーロピュウム152がありました。
ハンフォード核施設側は121平方kmにおよぶ地下水面で、
トリチウムの汚染が飲料水の基準値を超えていると認めています。
この施設からは放射性物質が漏れ続け、汚染物質が地下水に入り込み、
ゆっくりとコロンビア川に向かって移動していると言えます。

また、ヨウ素129のような放射性物質には有効な除去方法がありません。
つづくーー
2.「1957年ソ連マヤーク核施設の爆発とテチャ川の汚染」
終わらない悪夢2009年仏(内容書き出し)
【消えない放射能~最悪事故が残す汚染の実態~】
消えない放射能 最悪事故が残す汚染の実態(1) 投稿者 tvpickup
2012年9月16日放送
JNNの取材チームは総力をあげて今なお消えない放射能の実態と、
原発事故がもたらした社会の分断を徹底取材しました。
報道スペシャル
消えない放射能ー最悪事故が残す汚染の実態ー
膳場貴子
レベル7。
福島第一原発事故が起こした史上最悪の事故から1年半が経ちました。
しかしいまだに住民の多くが自宅に戻ることができず、
福島県の内外で避難生活を続けています。
膳場貴子です。
放射能との戦いになかなか終わりは見えません。
これは福島大学の研究チームが事故発生2週間後から放射線量を測定し、地図にしたものです。

これによって福島第一原発による汚染の状況が初めて明らかになりました。
汚染をもたらしたのは言うまでもなく大量の放射性物質です。
今も記憶に新しい1号3号4号機の原子炉建屋の水素爆発
凄まじい破壊の跡が目立ちますが、実はこの水素爆発では放射性物質はあまり放出されていません。
では、大量の放射性物質は、いつどのように放出されたのでしょうか?
そしてその放射性物質は今はどうなっているのでしょうか?
番組では、汚染の実態を追うとともに人々が受けた被ばくについても伝えたいと思います。
まずはこちらからご覧ください。
福島市の繁華街に、一風変わったスペースがあります。
「市民放射能測定所」
市民団体が運営するこのスペースには母親に連れられた子ども達が次々と検査を受けに訪れます。

母親:
自分の庭で親とかが家庭菜園をやるんですけれど、
それを、やっぱり、食べないとうちの中がギクシャクするのもあるし、やっぱり安心が欲しい
ホールボディーカウンターという検出器で体内の放射性物質の量を測ることが出来ます。
費用は3000円。未成年者は無料です。

一人の中学生から、少量のセシウム137が検出されました。

中学生:おおーヤバい。被ばくしてるんじゃない?俺は。
母:可能性だから
:あんまり神経質になることはないですから、気を付けてほしいのは…食べ物
福島市は福島第一原発から60km北西にあり、政府が決めた避難区域からは外れています。
その日常からは事故の影響は感じられません。
でも、公園や学校には放射線量を測るモニタリングポストがあります。
中には毎時1マイクロシーベルトを超える数値を示すところも。

中学生女子:地震が終わってから日にちが経っていくごとにあんまり、なんか意識が薄れてく。
男性:生活の基盤としてここで済んでいるんで、ここでやっていくしかない。ここで頑張っていくしかない。
女性:毎日線量とかテレビで出ているけど、もう、・・そうなんだ。
女性2:気にしてて良くなるんだったら気にしますけど、変わらないんだったら、考えるのも無駄かなぁ。
まるで緑色に輝く星。
実はその正体は海中を漂うプランクトンなどの死骸でできたマリンスノー

このマリンスノーを海洋研究開発機構のチームが調べたところ、意外な結果が出ました。
去年7月カムチャッカ半島沖水深5000mから採取されたマリンスノーに
最高で1kgあたり1200ベクレルのセシウム134が含まれていたのです。

事故の汚染は2000km離れた深海にまで及んでいました。

海洋開発研究機構 本田牧生チームリーダー:
水で運ばれてきたというよりも、むしろ大気経由で運ばれて、それが海面に落ちて、
それが深海へ降って来たんじゃないかと。
空に放たれた大きな風船。
上空2万5000mまで上昇します。
福島大学教授の渡邊さんが行っているのは、大気中の放射性物質の測定。
風船には放射能を測定する装置がつけられています。
事故で出た放射性物質は上空1万5000mあたりに集まっていました。

そしてそれが40日周期で地球を回っていることが分かったのです。


渡邊明教授 福島大学
大気の運動と関係して、放射線のプルームが動いている
放射性物質はいつどのように放出され、どう広がったのか?私たちはそれを追う事にしました。
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東京電力の指摘にこたえる
古舘:
さて、次のニュースなんですけれども、
ちょっと前に福島第一原発の4号機についての特集をおとどけしました。
それについて一部東京電力から指摘がありました。それをお伝えさせていただきます。
(※その指摘があった放送内容↓
「4号機は大丈夫か」佐野眞一氏5/25報道ステーション(動画・内容書き出し))
20120605 福島第一原発4号機燃料プールについて 投稿者 PMG5
先先週の金曜日にお伝えしました、福島第一原発の4号機の燃料プールの危険性についての放送、
これに関して東京電力から中身の一部について指摘がありました。
どういう事かここで説明をさせて下さい。
番組特集の中では一部このCGの図を使って説明をしました。

ここに4号機の燃料プールがあります。
この燃料プールの中にはですね、1300体以上の使用済み核燃料が、眠っているというか沈んでいます。
水で冷やしている訳ですね。
しかし、昨年の水素爆発によりまして、
この燃料プールの水の循環システムの配管が一部破損をしました。
これは事実です。
破損したために現在はどのようにして冷やしているか?という事ですね。
これは、使用済み核燃料というのは、未だに熱を当然出しています。
水を入れて冷やさなくてはいけないという事で、
このピンク色の部分、
一部破損したためにピンク色の部分に仮設の配管を設置いたしました。
そこで水の循環システムを作って冷やしているという、こういう現状な訳です。

これも番組の中でお伝えした事なんですが、
さらに番組では東京電力の復旧作業に携わっている協力会社の社長さんに、
深くこのあたりの配管等々について取材をしたところ、分かってきた事がありました。
それはですね、社長いわく、この仮設の水循環冷却システムのものについては、
大きな地震に関しては?(クエスチョン)の可能性があるとの指摘でしが。
大地震で、この仮設のピンク色の部分の配管が破損したとなると、
結果、燃料プールの水は流れ出てしまって、
この燃料プールの中が空になってしまう懸念があると。
とすれば、その場合は、この現場周辺には一切近づけなくなる。と、こういう指摘がありました。
で、東電は・・
どういう指摘がその放送に関してあったかと言いますと、
「このCGの図が違うんだ」ということで、

これにはですね、配管の一部が燃料の底にも設置していて、
どこか配管が破損すれば、一気に水が抜けて下に流れ落ちてしまう印象を与えてしまう。
そもそも現場の配管、構造ではですね、
「燃料プールの底に配管は接続されていない」ということでした。
これに対しては東電が言っている事が正しい。
我々のこの図に間違いがありました。申し訳ありませんでした。
東電はこの簡略化した我々のCG図と同じ部分をこういうふうな形で放送したことは間違いだというふうに
図にして送ってきました。

確かに我々の間違いで、この燃料プールの下に配管が接続した形になっている。
これは違います。
では、現場の構造はどのようになっていたのか?
正確にはこういう事なんですね。

こちらをご覧いただきます。実際の配管の図です。
この水の循環はどのように行われているかというと、
我々が書いてしまったようにここの部分(プールの底)に直接配管があるのではなくて、
この燃料プールのすぐ横に、スキマサージタンクという、別建てのタンクがあり、そこに水が溜まっている。
その水が配管をずっと伝わっていって、
最終的には、また配管が燃料プールの底深く入っていって、
ここから再度水を噴出して燃料プールに水を回しているということなんですね。
これは確かにその通りです。
ただですね、ここからなんですね。
さらに番組ではですね、
こうであったとしても尚、燃料プールから水がなくなってしまう事への懸念という事を考えておりました。
それは、この水の底、プールの底深くに入っている配管から、
どこか、地震によって配管に破損があった場合、
水が逆流して外にどんどん流れ出てしまうのではないか?と、こういうふうに番組は考えたのです。
例えて言うならば、ここにホースがある。
小さい頃やったことありませんか?
たとえばですね、水の入っている浴槽に、このホースの一端を入れる。水の中に入れる。
そしてもう一方のホースの先をぐーっと、位置としては底より低いところに置く。
そうすると水はどんどん、どんどんこちらの方向(低い方)に浴槽の中から水が流れ出てしまう。
こういう事を、遊んだ経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

それと同じ原理で、ここ(燃料プール)から水がどんどん逆流していってしまうのではないか?という、
そういう事を番組では懸念したわけです。
しかし東電はですね、一方でこういうふうに言っています。
「もし逆流するという事があり得るとしても、ここに二つの止める弁がある。逆止弁。
逆流の水を止める弁がある。これが付いている」という説明なんですが、
ま、これに関してもですね、この二つの弁のうち一つは仮設です。

そして、昨年の水素爆発によってですね、
もしかしたら、この逆流を止める弁というものが閉まらずに、
水の逆流を止めることができずに、全て流れ落ちてしまうのではないかというふうに、我々は考えた訳です。

従いまして番組では、この簡略化してしまった図を作ったことは間違いでありましたが、
しかし、一方でですね、あの福島第一原発の事故
この事故を考えた時には、「想定外」というものを置くことはできないという前提で、
この4号機燃料プールの放送をさせていただきました。
ーーーーー
東京電力ホームページより

5月25日のテレビ朝日「報道ステーション」において、
「福島第一原子力発電所4号機の原子炉建屋、使用済み燃料プールの健全性」に関する報道がされておりますが
事実関係は以下のとおりです。
○使用済み燃料プール冷却系の仮設配管が損傷した場合、冷却水が流れ出すとの報道について
・プールの水の循環は、図に示すとおりプールの上から注水し、
オーバーフローした水をスキマサージタンクで回収するかたちで行われており、
構造上プール水が流出するリスクとなり得るプールの側面や底面を貫通するような
配管や水抜き用の穴はありません。
・また、現在は、一部仮設配管による冷却システムにより、使用済燃料プールを冷却しておりますが、
プールの水は本来のシステム同様、プールの上から注水し、
オーバーフローした水をスキマサージタンクで回収するかたちで循環しております。
・よって、仮に、現在の仮設配管が損傷した場合でも、
使用済燃料プール内の冷却水が大量に流れ出すことはありません。
使用済み燃料プールのイメージ


ーーーーー
スキマサージタンクで思いだした事。
今年のお正月の話。↓
元日の日に福島第一原発4号機に異変!地震が原因?(1/2午後4時東電発表追記)地震の影響だった。
(上記のブログから一部抜粋)
今年1月1日にプールからあふれた水がたまる「スキマーサージタンク」の水位が、
同日午後2~5時に毎時約8センチ下がった。と新年早々恐ろしいニュースが流れた。
1月2日午後4時に東京電力は下記のようにプレスで公表した。
1月1日午後2時30分頃に発生した地震の影響で
原子炉ウェルと使用済燃料プール間のゲートの隙間の状態が変化し、
使用済燃料プールから原子炉ウェル側への水の流入量が増加したことにより、
使用済燃料プールからスキマサージタンクへのオーバーフロー量が低下し、
スキマサージタンクの水位低下が通常よりも多くなったことが原因であると推定。
ーーーーー
そして昨日、4号機の2次系循環水のポンプが停止したと、東京電力が発表しています。
危い4号機・・・冷却ポンプ停止6/5
ネットをやらない方々は多分あまり知っていないことだと思います。
あの、「フクシマの嘘」に出演してらしたナカユキテル氏にも、取材しています。
名嘉氏の言葉の一言一言にとても重みを感じました。
それに引き換え、東電の松本さんは、話した後最後にニヤッって笑うみたいな表情をします。
4号機が危険だという事は想定外ではないと思います。
すでに想定される範囲内のことです。
古舘さんがおっしゃるように、世界中の英知を集めて、
万が一4号機が崩壊した時に、被害を最小限に食い止めることができるように
早急に準備を進めていかなければいけないのだと強く思いました。
佐野眞一さんの言葉は全て頷いてしまいました。
「地球圏外の生物」に見えると、私もいつも思っていますw
この番組の内容は日本に住む人々にとって、とても大事なことであり、
みんなが知っていなければいけないことだと思います。
動画をUPしてくださってありがとうございます。
内容を全て書き出します。
詳しく検証して下さった報道ステーションにも感謝のきもちでいっぱいです。
ありがとうございます。
2012年5月25日放送 報道ステーション
東電が耐震性の調査発表
「4号機」は大丈夫か
古舘:
早速今日のゲストをご紹介いたします
この方は人間の習性を追及している、あるいは人間の業を追及し続けるといっても言い方だと思います
作家の佐野眞一さんです。
よろしくお願いいたします
佐野眞一:よろしくおねがいいたします

古舘:
まずですね、後ろにも映っておりますが
今や世界でこれが言われていっていると言っていいと思います。
福島第一原発の4号機の懸念です。
東電はいまだに納得できる材料、情報を出しておりません。
一方ではですね、検証が無いままに世の中に4号機の燃料プールの不安が
ネットももちろん含めて増幅しているといってもいいと思います。
検証します。
このテレビ難組事態も、
今日、ようやく4号機の燃料プールの検証をお伝えするという事に至ったわけです。
えーー、
二つポイントがあります。
内部で働いている方、一つの証言を得ました。
そこから見えてくる事、開けてくることがあります。
それからもうひとつ、実験も含めて取材をしておりますけれども、
燃料プールの中に眠っている被覆管というものにおおわれた燃料。
ある状況になった年う呈した時には、
温度が急上昇して、ある温度のあたりでその燃料棒が破裂するという、そういう実験結果を得ました。
これを中心にお届けします。
まずはこちらを
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実はあるものの存在が見落とされている可能性があります。
チェルノブイリの原発事故の際、1400キロも離れた場所で、除染作業をしていた作業員が、
相次いで7人も死亡しました。
一体何が起きていたのでしょうか?
20120328 なぜ死者7人も? “原発事故”除染の盲点 投稿者 PMG5
毎日放送・NEWS23クロス 2012年3月28日
何故死者7人も?
原発事故”除染の盲点”NEWS 23X
友はもう何も語らない。
「そこに墓があります」
オットー・ツェルナーさん79歳
今から26年前ある作業に従事したことで次々と仲間を失った。

この場所には同僚だったノイケルヒさんが眠る
オットー・ツェルナー:彼は癌で亡くなりました。原因は放射能、放射能です。
1986年4月。
旧ソ連のチェルノブイリで起きた原発事故。
破壊された原子炉から大量に放出された放射性物質は、周辺の国々を汚染した。
この時、放射性物質を運んだのは風や雲だけではなかった。
ドイツのTVニュース
東ドイツからの車両は全て徹底的にチェックされます。

これは事故の直後、原発から1400㎞程離れた、東西ドイツ国境の様子だ。
多くのトラックが足止めされている。
当時、ウクライナや東欧から農産物など、安い物資がトラックで西ドイツに運ばれていた。

しかし西ドイツは放射能汚染を恐れ、東側からの入国を拒否。
車両が列をなした。
そこで東ドイツ政府はツェルナーさんら運送公社の職員8人に”トラックの除染”を命じたのだ。
オットー・ツェルナー:
ガイガーカウンターを渡されて、私達が放射線量を測定するようにと指示されました。
測定器はガリガリとけたたましい音を鳴り響かせていました。
耐えられずに除染作業中は音を消していたのです。

すでに放射性物質に汚染されていたトラック、
しかし作業員たちは、マスクなどで防護もせず、モップを使い除染の作業をこなした。
その数は100代から200台に上るという。
任務は洗車だけではなかった。
エンジンに送る空気をろ過する「エアフィルター」の交換だ。

このフィルターには、埃や細かいちりなどが付着する。
オットー・ツェルナー:
フィルターも放射能に汚染されていました。
外から空気を吸い込むので放射能が溜まるんです。
外側より、フィルターの方が汚染されていました。
除染作業は2カ月で終わったが、3年後に悲劇が始まる。
まず、フィルターを交換していた作業員(30代)が肺がんで死亡した。
まだ30代だった。

10年のうちに、除染の作業員8人中6人が亡くなった。
すべて”がん”だった。
作業員の死亡と放射性物質の因果関係はあるのか?
そもそもトラックはどれほど汚染されていたのか?
ある場所に原発事故後の記録が残っていた。
”放射能汚染の記録”
ドイツ・ミュールハウゼン
三澤肇
当時トラックは国境に程近い東ドイツのこのサービスエリアにも集められていました。
そして、交換されたエアフィルターは、あそこの倉庫に保管されていました。

山積みになっていたといわれるエアフィルター。
この扉の前で東ドイツ政府の命令を受けた放射線の専門家たちが線量を測定していた。
トリーネ教授 マクデブルク大学病院:
倉庫の入り口を測定したところ、毎時20ミリシーベルトの放射線量を記録しました。
Q:1時間当たり?
トリーネ教授:そうです、1時間当たりです。とても高い数値です。

当時もメモが残っている。
2レントゲン、つまり20ミリシーベルト。

これは国際的な基準で、原発作業員が年間で許容される被ばく量に相当。
それを1時間で浴びてしまう計算だ。
トリーネ教授:
この線量を一度に浴びてしまうと、遺伝子に異常を起こす恐れがあります。
すぐ、という訳ではありませんが、3年から4年後には甲状腺がんを発症する恐れも出てくるのです。
その後ツェルナーさんと一緒に除染にあたっていたノイキルヒさんも、
直腸がんと前立腺がんを相次いで発症して亡くなった。
除染にあたった作業員8人のうち7人ががんで死亡した事になる。

オットー・ツェルナー:
わたしは、日本でも被害者が出てしまうのではないかという不安を感じています。
大量の放射線を浴びれば病気になるし、がんに苦しんで死ぬことにもなる。
そう考えただけでも、気が重くなります。
原発事故の現場から、遠く離れた場所で起きた被ばくをどう捉えるのか。
警鐘が鳴らされている。
ーースタジオ
出水麻衣:
VTRにも出てきたツェルナー氏の上司のイノキルヒ氏
彼がこの二つの癌を同時期に発症したのは事故から9年後の95年でした。
ノイキルヒ氏は、除染中の放射線が原因として保証を求め、裁判所に訴えます。
そして98年裁判所は、放射線がリスクを高めた等として、一度は労災を認めました。
ノイキルヒ氏は初めてチェルノブイリ事故の被害者となったのです。

ところが、ノイキルヒ氏の死後、2001年、一転して二審が一審判決を棄却
その理由は、学問的に「放射線の量が癌を発症するには十分と言えない」というもので、
放射線被ばくによる裁判の難しさを浮き彫りにしています。
キャスター:
当時のチェルノブイリの除染作業というのは、
今と比べると随分放射線防護の仕方がずさんではあるんですけれども、
作業員が次々と亡くなっている、
このドイツのケースから、日本はどのような事が学べるんでしょうか?
播磨卓士 TBS解説委員:
そうですね、今出てきたドイツの例はね、毎時20ミリシーベルトという、
ま、日本とは比べ物にならない高い値が出ていたということですね。
ですから、その意味でも、日本のいまの状況と、今回の例は、かなり違う訳ですけれども、
ただ、その車のエアフィルターに汚染が溜まりやすいというのは確かに盲点なんですよね。
ですから、日本でも原発事故当時の車のエアフィルターが今どうなっているのかという事には
充分注意を払わなければいけないと思います
ーーーー
[政府の除染モデル事業の実態]賃金ピンハネ「詐欺のよう」3/28東京新聞より
「おォォォーっと!!!、このような発言がテレビ朝日の社長から出るという事は、
古舘伊知郎さんに大きな圧力がかかっているという完璧な証拠なのではないでしょうか!」
「圧力なかった」 古舘キャスター発言でテレ朝社長
産経新聞 3月27日(火)18時54分配信
テレビ朝日の早河洋社長は27日の定例会見で、
3月11日に放送された「報道ステーション」の特別番組で古舘伊知郎キャスター(57)が
原発問題で同番組に圧力があったことをほのめかす発言をしたことに関し、
「圧力はないし、考えられない」と述べ、否定した。
報道ステーションは昨年12月28日の特番で、
東京電力福島第1原子力発電所が津波の前の地震ですでに一部損壊していた可能性を指摘。
3月11日の特番の終盤、古舘氏は
「今回このスペシャル番組でその追及をすることはできませんでした」
「原子力村という村が存在します」と続けた。
そして、産業がない地域が積極的に原発を誘致したと指摘し、
「その根本を徹底的に議論しなくてはいけないのではないでしょうか。
私は日々の報道ステーションの中でそれを追及していきます。
もし圧力がかかって番組を切られても、私はそれはそれで本望です」などと述べていた。
早河社長は古舘氏の発言について、
「住民が生活の場を奪われたり、放射能の不安の中で厳しい生活を余儀なくされている
苛酷な現場を取材した結果として、非常に気持ちが高揚して、ああいう表現になったのではないかと思います」
とコメント。
その上で、「圧力がかかったことはありませんし、今の状況では考えられない。
『今後も問題意識をもって原発報道に取り組む』という意思表示と受け止めております」と述べ、
“原子力村”からの圧力を否定した。
ーーー
わざわざこのようなコメントすること自体が
原子力村の圧力がかかっている事なのだと思います。
自分の番組の出演者を守らないなんて、サイテーな社長だと思います。
報道ステーションの投稿サイトです ↓
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/opinion/index.html
古舘さんを応援しましょう!(○`ε´○)ノおぅ♪
報道SPエンディングで古舘伊知郎決意表明3/11(動画・音声・内容書き出し)
ーーー
3月26日報道ステーション古舘伊知郎氏のコメント:
比べちゃいけないんだけど、作業員の方は必死なのは分かるけども、
今日のニュースだって、2号機だって水がだだ漏れじゃないですか。
60センチしかない。
情報を小出しにしないでほしい。
4号機の燃料プールもどうなのかっていう事も、もっとつまびらかにしてほしい。
本当の工程表を出してもらわないとね、再生に向かう事も出来ない訳ですね、各町村。
これのせいかな?
書き出したいと思って、そのまま貼りつけておいた動画w
動画が消えないで残っていて良かったです。
バンダジェフスキー氏は9分30秒ごろ登場します。
ウラジーミル・バベンコ副所長も以前来日され、
NHKのあさイチと週刊プレイボーイで食品に関してお話しされています。
「日本の食品基準は甘すぎると」来日した際に記者会見でおっしゃった事をたねまきでも紹介しています。
→たねまきJ「世田谷・横浜・サンマ・福島コメ・ベラルーシ専門家」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)10/12
これからの日本を思って、考えさせられてしまう番組です。
ーーー
原発事故25年目の現実
「心臓障害」・・・医師の告発
『特命報道記者X 2011』
12月18日(日)午後4時~5時25分放送
チェルノブイリの子どもの食物摂取におけるセシウム137と心臓血管疾患の関係性
わたしたちはベラルーシで放射線が体に与える研究について論文を書いている女性医師に聞いてみることにした
ウクライナ人のコーディネーター(アンナ)に電話をしてもらうと、
女性医師
事故の後、心臓障害は2倍から2.5倍に増えました。
考えられる原因は結局食べ物に含まれるセシウム137のせいなんです。
月曜日は午後の勤務なので、午前中ならあなたに会えます。
ぜひあなたに会って、、本当の事をお話したい。
病院で聞いた話とは正反対だった。
この女性医師と会い、詳しい話を聞く必要がある。
しかしこの時私たちは、大きなミスを犯していた。
先ほどの電話をベラルーシ政府の職員である彼に聞かれていたのだ。

翌朝再び女性医師に連絡を取ると、
女性医師:取材は受けられません
この国で何が起きているのか?
続きは

姜尚中が見た「脱原発」2012年3月16日報道ステーション

古舘:特集ですが、姜さんがドイツに取材に行きましたね。
姜:
これはですね、廃炉の施設のまた中にですね、こういう形で、溶接で、
ま、一応放射能のある、いろんな原発関係の、放射能のパイプとかそういうものを
切ったりしているところなんですね。
古舘:ああ、それでこう、炎とかが上がっているんですね。

姜:ここはもう、鉄板で、やっぱり完全にシャットアウトされています。
古舘:でも間近にその、隔てたところで見ていらっしゃるんですね。
姜:はい
それで、中に入る時はもう、みんなすっぴんになって、全部洋服を、それこそパンツまで替えなければならない。
それでこれに着替えて、出る時も全部ボディーチェックをして、
古舘:ああ、そうですか。
では、そこで姜さんが見てきたら、いったいどういう事が起きているかという事ですね。
姜尚中が見た「脱原発」
20120316 姜尚中が見た“脱原発... 投稿者 PMG5
ドイツで今起きていること
はぁ~・・・すごいですね、あの蒸気は・・・
この田園風景の中にドイツらしい風景なんですけれど、
あそこに見えるのがイザー原発で、左側の煙突のあるところが、これが1号機です。

1号機は福島第一原発の事故があり、稼働中止になりました。
メルケル首相:
2022年までに段階的にドイツの全原発を停止します。
2022年までに国内17基の原発を全て止める
事故の当事国日本で、原発を巡る迷走が続く中、その決断は何故可能だったのか。
ドイツに留学をした経験を持つ姜尚中が、脱原発の国の現実を見た。
姜:今、廃炉の過程にあるという事ですから、実際に廃炉作業の現場をこの目で見てみたいと思います。
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六ヶ所村再処理工場~もんじゅ~岐阜県端浪超深地層研究所
報道ステーションSUNDAY 2012年3月11日放送
20120311原発最終処分研究に小出さんがコメント... 投稿者 bakaTepco6
取材1年 原発”最終処分”研究
日本が目指す核燃料サイクル
その現状を見届けるため、長野は青森県六ケ所村を訪ねた。

原発から出る使用済み核燃料を再処理するこの施設は核燃料サイクルの要。
2011年10月17日取材 六ヶ所村村再処理工場
工場のはるか手前でなぜか撮影カメラををいったん止めるよう求められた。
担当者:そこを曲がると門がありますので、そこからはもうNGですね。
長野:あ、カメラは・・
担当者:ここからもう止めて下さい。
施設内では軍事施設並みに厳しい警備体制が敷かれていた。
工場の内部でも、
長野:こちらの施設は?
赤坂猛 日本動燃広報部長:ここは使用済み何量受け入れ貯蔵施設
長野:ああ、本当だ。水が張っていますね。
赤坂:水深は12メートルございます。ちょうど貯蔵ラックが見えると思うんですよね。

長野:そうですね四角い貯蔵ラックが見えますね。
赤坂:そこに燃料が入っております
長野:ああ~あれが使用済み核燃料・・・
再処理工場では使用済み核燃料を切り刻み、

そこからプルトニウムを抽出する
高速増殖炉で燃やされたプルトニウムはさらにプルトニウムを生み、燃料として再利用される

これが核燃料サイクルの考え方だ。
つづきは

番組の中では、「熱電対」がどのような温度計なのかを詳しく説明してくれています。
そして、後藤政志氏の解説に次いで、
見た目には無事に見える2号機の内部は、1号機、3号機にない問題があると
田辺文也氏が指摘しています。
ーーーー
2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安20120214
20120214 2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安 投稿者 PMG5
古館伊知郎 小川彩佳 五十嵐浩司
古舘:
福島第一原発、問題の2号機。
原子炉をですね、その温度を測る温度計の一つが、一時400度を振りきるという事になりまして
今も乱高下を繰り返している非常に不安な問題なんですが、
東電の発表報告によりますと、
いくつもある温度計のうちの一つが壊れたためというふうな見方をしているんですけれども、
いったいどういう温度計なのかというと、
私たちのイメージとは、全く、原発ですから違うんですね。

ここに用意したのが”それ”なんですけれども、こういう金属のカバーに覆われていまして

蓋をこういうふうに外しますと、中にさらに細いチューブ状のものが見えるんですが、

中に二つの異なる金属がまた内蔵されていまして、
金属によって、この先端で原子炉の温度を測るという、こういう仕組みになっているようなんですが、
ま、しかしですね、
政府が言っている「冷温停止状態」。
この政治的な工程と現実というものが、あまりにも乖離(かいり)しています。
つづきは

産婦人科の話
産婦人科医として注目しているのは、
胎児の先天性異常が沢山見つかるようになったという事実です。
私たちは病院のカルテを調べてみましたが、
胎児の先天性異常、つまり、奇形児がチェルノブイリ事故の前に比べて、
事故後2倍以上に増えている事が分かりました。
妊娠異常と出産異常は明らかに増えています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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シュミーヒナ・タチアナ部長(小児血液病科)
今年の3月に亡くなった、ビクトル君の例をお話ししましょう。
この子は、ホイニキという町で育ちましたが、そこはかなり放射能汚染が激しい地域です。
ビクトル君の白血病は病状の悪化が驚くほど速くて、
しかも、肝臓も脾臓もリンパ節も急激に腫れていきました。
その上、中枢神経にも癌細胞が入りこんでいました。
こうした白血病はめったに見られないタイプのもので、
やはり、放射能の影響があったのではないかと私は考えています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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ゴメリ州立病院には事故の前、白血病の子どもはほとんどいませんでした。
しかし、事故があった1986年から目立ち始め、1990年は17人と急激に増えました。
1991年に入って5月までにすでに11人。去年を上回るペースです。
広島では被爆後2年で白血病が増え始め、
6年目でピークを迎えました。
ゴメリ州立病院も広島と同じ傾向をたどっています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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私たちは、放射能が人間に与える影響というものは、事故後10年から15年経って出てくるものだと思っていました。
しかし、実際には1988年から89年にかけて、子どもたちの甲状腺がんが急激に増えてきました。
事故から2~3年しか経っていないのですから、私たちの考えは間違っていたのです。
過去にこうした経験がないのですから仕方がないといえばそうなのですが、
医師として不注意でした。
どう対応したらいいかが分からなかったことが悔やまれてなりません。
子どもたちの甲状腺がんを予防することが大切だと思いますが、今ではもう間に合いません。
子どもたちはすでに、大量の放射性ヨウ素を甲状腺に取り込んでしまっているのです。
もう、間に合わないのです。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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福島第一発電所の事故からもうすぐ1年がたちます
「チェルノブイリ事故から5年目の報告」という動画がありました
4年後の日本の姿かもしれません
ーーーーー
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
急性白血病の疑いがある1人の男の子が小児病棟に運ばれました。

いい?これからマスクをつけるの。恐くないわ。
泣かないでね、男の子でしょ?
この子は6歳。放射能汚染地帯に住んでいます。
半月ほど前から微熱が続き、関節の痛みを訴えていました。
村の診療所で血液検査を受け、白血球が異常に多い事が分かりました。
入院したその日、直ちに骨髄液を採取。
癌細胞がないかを調べました。
検査の結果急性白血病と分かりました。
治療は一刻を争います。
抗がん剤による治療が始まりました。
放射能汚染地帯では、今、体の異常を訴える子どもたちが増えています。

苦しくない?がまんしようね
子どもには罪がないのに、どうしてこんなに苦しむの・・・
この子は私の全てなんです。
ソビエト白ロシア共和国
チェルノブイリ原子力発電所の事故で放出された放射能は
広島型原爆の500発分にあたります。
その70パーセント白ロシアの大地に降り注ぎました。
事故から5年、今もなお放射能は消えていません。
これは今年の4月ソビエト政府が発表した放射能汚染地図です。
白ロシアのおよそ4分の1が日本の安全基準では人が住めない強い放射能に汚染されています。

しかし白ロシア共和国政府が住民の避難計画を進めているのは
ピンクと赤で示された、特に汚染のひどい地域に住む20万人だけです。

汚染地帯全体では、今も22万の人達が暮らしています。
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もんじゅが稼働が未定のままなのに日本原燃は1月10日「熱上げ」作業を開始した。
「もんじゅを動かさなければ未来はない」武田鉄矢さんはそう言いますが、
「もんじゅが動かなければ再処理工場はいらない」これが事実です。
最後の方に有識者の方々の六ヶ所村再処理工場に関しての言葉を載せました。
ーーーーー
報道発ドキュメンタリ宣言
震災からちょうど3か月となる今日、全国140カ所で反原発デモが行われています。
ー各地のデモの映像ー
原発事故から3か月
”原子力が支える村”・・・六ヶ所村の真実
こうした中でも、今も原子力を推し進める自治体があります。
青森県六ケ所村。
一人あたりの所得が1300万円以上という村。
その今の姿を追いました。
核サイクル "原子力が支える村"...六ヶ所村の真実
報道発 ドキュメンタリ宣言
放送日時 2011年6月11日(土) 17:00 ~ 17:30
番組概要
使用済み核燃料の来る村は今。福島原発事故を受け核燃料サイクル計画への疑問が浮上するなか、
日本で唯一核燃料再処理施設がある青森県六ヶ所村の人々はいま…現状を追った
長野智子
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サイエンスZERO「低線量被ばく 人体への影響を探る」
20111111「低線量被ばく 人体への影響を探る... 投稿者 bakaTepco6
2011年11月11日(金) 24時00分~24時30分放送
大分県立看護科学大学教授…甲斐倫明,
岩本裕(NHK解説委員)
山田賢治,
安めぐみ,
土田大(語り)
ーーー書き出しをした後の感想ーーー
「時間の無駄だったかな・・・」が感想w
番組内では低線量被ばくによる、いろんな実験結果が出ていました
ネズミの染色体異常
リンパ球の二重鎖切断
肝臓の遺伝子の働きの変化
生後一日や生まれる直前のマウスの発癌死亡
どれも、私には低線量での被ばくの影響を示す証拠のように思えましたが、
番組内では、これからの研究課題だとか、もともと癌になりやすいだとか、
細胞と生態は同じではないなど
ことごとく否定されたように感じました。
書き終わった後、嫌な感じだけが残った番組でした。
低線量の被ばくが体に与える影響を認めないのならば、
認めない人が、低線量では全く影響がないという事を逆に証明してほしいと思いました。
放射線医学研究所の島田さんが
「そういう感受性の高い人達をしっかりと見極める方策が立てられればですね、そういう診断が出来るようになれば・・守ってあげられる・・」
と、おっしゃっていましたが、
そんな悠長なことを言っている場合ではないのではないでしょうか。
危険な可能性があるならば、そのリスクを一番に考えた対策を取っていくことが、今、一番だいじな事で、
証明されるのを待っていたのでは何もかもが手遅れになってしまうのではないかと思いました。 以上。
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国民がだれでも見られる、全国に放送されたNHKの番組です。
色々と、考えるところのある内容でした。
1000人に行った甲状腺の検査方法への疑問、病気との因果関係、
ストロンチウムでは膀胱がんの他に有名なところでは心筋梗塞がありますが、
筋肉の塊である心臓には触れませんでした。
疑問に感じるところが沢山ありました。
ただ、このような信頼性を持てない方法で子どもたちの甲状腺が調べられていた
という事実を知ることが出来たのは意味があったと思います。
矢ケ崎先生は
矢ケ崎克馬氏(たねまきジャーナル):
バンダジェフスキーさんっていう方が死体解剖して調査しているんですが、
この結果によるとですね、甲状腺なんかにも、セシウム137が大量に含まれているんですね。
半減期でヨウ素が無くなったからといって、甲状腺を調べられないんじゃなくて、
セシウムが甲状腺にどれだけ入っているかっていうことを、
喉の周囲を丁寧に測定する事によって確かめる方法もあります。
と、おっしゃっていらっしゃいます。
もっと、きちんとした方法で甲状腺を調べて欲しいと思いました。
ーーーーーーー
内部被ばくの実態を探る
サイエンスZERO 2011年12月17日放送
サイエンスZERO「内部被ばくの実態を探る」 投稿者 gomizeromirai
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30分という時間の放送ですが、ICRPの実態を理解することが出来ます。
「わたしたちは放射能のリスクにこれから立ち向かって行かなければならないのです」 番組の最後の言葉です。
低線量被ばく 揺らぐ国際基準 12月28日(水)
低線量被ばく_揺らぐ国際基準_追跡!真相ファイル 投稿者 gomizeromirai
低線量被ばく_揺らぐ国際基準_追跡!真相ファイル
鎌田靖(NHK解説委員)
室井佑月
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ベントを成功させるまでの現場~何故建屋が爆発したのか?
ベントの仕組みを詳しく解説。
そして、ベントの配管に大きな問題がある事が分かりました。
福島第一原発1号機と同じように、今後ベントをした際に建屋が吹き飛ぶかもしれない原発は
下記のように日本中にあることが判明しました。

長野智子:
そもそも安全神話で、「ベントをする筈がない」という前提に立って作られているとしか思えない状態なんです
これはストレステスト以前の問題ということになりますね。
古舘伊知郎:
この安全神話という言葉が、本当に今言われますけれども、何が安全神話で守られていたかって言ったら、
あえて言いますけれども、、
利権既得権がある原子力村が安全に守られる。
なぜ?”早すぎる放射能漏れ” 原発揺るがす「地震で破損」12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)
の続きです。
20111228 メルトダウン5日間の真実(1) 投稿者 PMG5
20111228 メルトダウン5日間の真実(2) 投稿者 PMG5
古館伊知郎
長野智子
ナレーション 役所宏司
34:28
古舘:
ま、あのー、さっきVTRでもありましたけれども、
1号機に関する唯一残っていた非常用冷却系があって、
ま、それが動いているから、なんとか炉を冷やしていると思ったところが、
結果的には吉田所長をはじめ現場も含めて東電本店中枢も含めてですね、
5時間半それが動いていなかったっていうのを後で知るわけですよね、我々も含めて。
実はもう自動的に弁が閉じちゃって、冷却が機能していなかったという事が分かりました。
全てが後手後手なんですよね。
長野:そうですね
古舘:
で、これからですね、問題点のもう一つ重要なところ、排気について。
格納容器が爆発したら困る。
とにかく放射性物質も同時に外に出てしまうけれども、ベントをしなければいけないという事に関して、
これもこれからご覧いただきますけれども、
どうも、ベントという想定自体がなかったと言っていいんじゃないか、
あるいはこういう事が起きてベントしなくちゃという時に、実際の動き方を訓練してないから、
結果として最前線で作業する方の犠牲を強いるという形になっていないかという、
これ、重要な問題点だと思います。
これからご覧いただくのはですね、政府・東電の発表、
そして、専門家の考察を元にですね、そのベント手前からの1号機の模様を再現しております。
続きを読むに

テレビ朝日は「報道ステーションSP」メルトダウン5日間の真実
TBSテレビは「たけしのガチバトル!」原発推進派と反対派の討論
山本太郎さんに武田邦彦先生、出演者の顔触れが良い。
そして、10時55分からはNHKで「追跡真相ファイル」低線量被ばく、揺らぐ国際基準と、
3社の局が時間をぶっつけて原発問題の番組を放送した。
そのなかで、報道ステーションSPは
今回の福島第一原子力発電所は津波の前に、地震で配管が壊れていた可能性について
とても丁寧に詳しく検証していて、
今まで大手メディアがどこも報じなかった、津波では無く地震で原発が壊れていた可能性があることを
初めて一般の電波で放送した番組でした。
後藤政志氏、田中三彦氏、菊池洋一氏はじめ、
当日の作業員の方々の証言やアメリカのGEの元設計者の方、スウェーデンの観測者など、
事こまかな内容でした。
動画にUPして下さった方がいらしゃいましたので、
番組の内容を文字起こししました。
見逃した方も、一度見た方も、是非もう一度ご覧ください。
20111228 メルトダウン5日間の真実(1) 投稿者 PMG5
古館伊知郎
長野智子
ナレーション 役所宏司
古舘:
押し詰まってですね、政権がごたごたになっていますね
この押し迫ったところでごまかして宿題をやっていこうっていうようなですね、
「なんだろう?」という・・
誰に向かって政治をやっていのかっていう事で、
今日やるのはですね、原発について2時間やります
これは、東電、政府、
どうもいろんなところでごまかしているんじゃないかと、原発に関して。
そういう、疑念がぬぐえないんですね。
例えば想定外の津波によって、「全交流電源喪失」。
ここが始まりなんだという捉え方があるんですが、
その津波が来る前の、地震の段階で一部原発が壊れているんじゃないか、
そういう捉え方もかなり強くありまして、
我々はそういう見方を、正直しています。
だとすればですね、
これ、原発を海外に輸出していいのか?
そもそも、この日本国内のそのほかの原発。
地震に対する備えが出来ていないんじゃないか。
いろんなことが連想されてくる訳ですね。
長野:
はい。
これ、古館さん、そもそも、なんですけれども、
日本の原発って、美浜原発、あるいは浜岡原発
以前から配管のひび割れって報告されているんですね。
ところが同じように老朽化した福島第一原発、
今回ですね、地震による配管断裂、全く東電が触れない
これは大変違和感があると思うんですよね。
古舘:
中間報告書が東電から出ましたけれども、
どう考えてもおかしいですね。
じゃ、やりましょうか
長野:やりましょう
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平井憲夫さんはおっしゃいました。
「この原子力発電所というのは、止めて置いておくこともできない。
いったん燃料を入れて動かすと、止めておくことも廃炉にすることもできない」と。
原発解体~世界の現場は警告する~
2009年10月11日(日) 午後9時00分~9時58分 総合テレビ
深刻化する地球温暖化。各国のエネルギーの獲得競争。
世界を巡る環境が大きく変わる中、今、原子力発電が注目されている。
火力発電所に比べて大幅に二酸化炭素の排出が少なく、発電の出力が大きいからだ。
チェルノブイリ原発事故以降、脱原発の政策を続けてきた欧米。中国・インド・ロシアなどの新興国。
そして産油国までも建設に舵をきった。
世界で新たに導入の準備がすすむ原発の総数は100基にのぼる。
その陰で初期につくられた原発が役割を終えて解体されている事はあまり知られていない。
閉鎖された数は既に120基あまり。私たちは原発の大解体時代をむかえていたのだ。
国内にも「ふげん」と「東海発電所」の2つが解体に着手。
取材クルーははじめて、知られざる原発解体の現場に密着した。
そこでは放射線という一般の建物にはない特殊な環境下での厳しい作業が続いていた。
次々と関係者の事前の想定を越える壁が立ちふさがる。
さらに原発の解体は別の課題を抱えていることもわかってきた。
解体した後に発生する大量の放射性廃棄物を処分する場所が未だに決まっていないというのだ。
世界の社会経済環境が大きく変わる中で高まる原子力発電へのニーズ。
一方で未だ解決の道筋がみえていない解体からでる廃棄物の行き先。
この難しい問題にどう私たちは答えをだすのか。解体現場の取材からの報告。
原発解体 2009年10月11日放送
1
原発解体 ~世界の現場は警告する~ 1/3 from sonar on Vimeo.
運転を停止して14年経った原子炉。原子力発電所の心臓部です。
今も強い放射線を出し続けています。
「数値は1900マイクロシーベルト」
この数値は、一般の人が一年間に浴びても差し支えないとされる量を30分余りで越えてしまいます。
原発は、運転を終えてもなお、数百年に渡って放射能が消えないのです。
これまでに世界で作られた原発は539基。
そのうちの100基以上が閉鎖され、解体の時を迎えています。
日本でも、二つの原発の解体が始まっています。
その現場に初めてカメラが入りました。
立ちふさがっていたのは、放射能という目に見えない壁。
「ちょっと待った、今下がった」
「入らんのよ。うまいこといかんのよ」
あらゆるところに汚染が残っている可能性があるのです。
ドイツ
すでに15基の原発を解体してきたドイツ。
最先端のご術を使っていますが、思うように進んでいません。
「気をつけろ 止めろ止めろ」「失敗してしまった」
イギリス
放射性廃棄物の処理に苦しむイギリス
巨額の税金をつぎ込まなければならない事態に陥っています。
原子力施設責任者:
廃棄物へ近づくほど強い放射線が出ている
放射線廃棄物の専門家:
原発があるどの国でも放射性廃棄物が大量に生まれている
私たちは解体や廃棄物の処分にもっと注目しなければならない。
原発が生み出す転機。
それによって成り立つ私たちの暮らし。
その原発の建設が、今、更に加速しようとしています。
運転中に二酸化炭素を出さないため、温暖化対策として注目されているのです。
しかし、その陰で放射性廃棄物という負の遺産が生み出され続けています。
原発解体という人類が初めて直面している課題。
現場からの警告です。
原 発 解 体
~世界の現場は警告する~
福井県敦賀市にある原子力発電所「ふげん」
去年から解体が行なわれています。
原発は内部が汚染されているため、放置すると安全上問題があり、
管理コストがかかるとして国はすべて解体する方針です。
解体は放射線物質を絶対に外に漏らさずにすすめるとしています。
本当に周囲に影響を与えず安全に解体できるのか。
私たちは取材を始めました。
「ふげん」の内部です。
今も健康に影響をあたえるほどの放射線が出ている場所もあります。
「こちらは制御棒駆動装置の上部です」
まず持たされたのが放射線の測定器です。
どれだけ被ばくしているか、常に確認できるようにしておくためです。
「ふげん」地下二階。
解体を行うのは放射線による被曝を防ぐための特別な教育を受けた作業員たちでした。
現場責任者の井上辰也さん。
今回の作業は安全に解体できることを実証することが目的だといいます。
「手足もと良いか。」
「手足もとよし。手足元よし。手足元よし」
「本日もご安全に」
「ご安全に」
汚染区域に入る前、作業員はゴム手袋を2重に付けていました。
テープで入念に固めるのは汚染物質が手に付くと口や鼻を触って体内に入るおそれがあるためです。
マスクもつけなくてはなりません。
放射性物質は仮に顔についても洗い流すことが出来ますが、
吸い込むと健康被害につながるおそれがあるからです。
解体が進む「ふげん」の構造です。
「ふげん」は原子炉内で核分裂をおこし、その時に出る莫大な熱を使ってタービンを回し発電します
その際、原子炉では極めて高い放射能を持つ核のゴミが出ます。
原発は運転を終えても原子炉を中心に配管やタービンなど広い範囲に汚染が残ります。
解体は危険な核燃料を抜いたあと、汚染の比較的少ないところから始めます。
そして最も強い放射線が出る原子炉は最後です。
解体で出る放射性廃棄物は、特別な容器に入れ地下に埋めるなどして、処分されることになります。
私たちが取材したのは原子炉とタービンの間にある主蒸気管室です。
比較的汚染レベルが高い場所でカメラが入るのは今回が初めてです。
他の区域へ汚染を広げないためのシート。
その先に主蒸気管室がありました。
一般の建物と異なり、目に見えない放射性物質が残っているおそれがあります。
「ここ足場いるやろ」
「手で切らなあかんやろ」
配管が複雑に入り組んだ空間で作業は行われていました。
この日、汚染の可能性が高い機器の解体に取りかかろうとしていました。
原発を緊急に止めるときに使われる大型のバルブの解体です。
バルブは原子炉から流れる蒸気を止めるときに使われます。
内部には放射性物質を含んだ蒸気がたまります。
解体は弁を抜き取る作業から始まりました。
「つこてもええけど防具付けなあかんで」
「これで上(上の部品)は取れます」
弁を引きぬいたあと、内部から放射性物質が見つかりました。
その直後、事務所に戻った井上さん。
緊急に対策を話し合いました。
「汚染の方は?」
「汚染は測りました」
「特にない?」
「あります。ダメです」
「いくつぐらい?」
「6キロ」
「おー、すごいな」
見つかった6キロという数値は平均的な汚染レベルの6倍。
吸い込むと健康に影響を及ぼす恐れがあります。
作業員は急遽、放射性物質が付着しにくい特別な防護服を着ることになりました。
「測ってみないとわからない時もあるんですか?」
「そうですね。バラつきもあるので、そりゃもうとってみないとわからないというのはありますね。
正確な値というのは」
取材をはじめて1ヶ月。この日新たな問題が持ち上がりました。
「入らんのよ、うまいこと。うまいこといかんのよ」
「また変な細工してあるわ」
井上さんたちが切ろうとしていた太い配管。
周りには、配管を支える鉄骨が張り巡らされていました。
そのため電動ノコギリを使うスペースが無いというのです。
代わりに取ったのが、高温のガスで溶かして切断する方法でした。
しかし、この方法は危険を伴います。
高温のガスで切断するとヒュームと呼ばれる気体が発生。
ヒュームには配管の中に残った放射性廃棄物が含まれることがあり、吸い込むと危険なのです。
「出来れば溶断は避けたいんですか?」
「ああ、出来ればですね、小さい配管はバンドソー(電動ノコギリ)のほうが楽なので。
火花も飛び散らないし、溶断するとヒュームといって金属の蒸気が出てあまり体に良くない」
特別なマスクをつけることになりました。
作業員とは別に放射線を管理する専門の人がいます。
ヒュームに含まれる放射性廃棄物を10分ごとに測定していました。
基準を上回った場合作業員を退出させることもあるといいます。
放射能という眼に見えない壁に阻まれ、予定していた工程は1ヶ月以上遅れました。
現場責任者 井上辰也さん:
僕らが想定した作業時間。で、こういう格好で作業すると
実際5時間もつやろうと思っていたのが4時間しか体力が持たないとか、
そういう読み違いがあったと思います。
実際に半面(マスク)をしながら作業をするのが、きついというのが分かられたと思いますけれども、
そこの読みも甘かったと思います
放射性物質を絶対に外に漏らさず解体しようという現場。
安全を確保しながら解体することの難しさが取材で明らかになってきました。
国は原発の解体についてどのように考えてきたのか。
これは日本の原子力政策をまとめた原子力長期計画です。
昭和31年にできた最初の計画の中に解体についての記述はありませんでした。
将来起こりうる解体を考慮せずに原発は作られてきたのか。
専門家は原発は事故や地震に備えて頑丈に作ることが第一に求められ、
解体に対する対策はいわば後回しになってきたといいます。
原子力研究バックエンド推進センター 榎戸裕二さん:
解体をとくに考慮した設計というものは採用されていなかったのが実態です
設計思想においては原子力発電所のの健全性や、安全性の確保という事を主に考慮されておりまして
解体については将来の技術開発において対応できる
また、「今後技術開発をすることによって十分な技術が確保できる」
という考え方のもとでやっておりまして、近い将来の課題とは考えておらなかったと。
国が解体しやすい原発の研究を始めたのは昭和60年代。
しかし、今も国は、解体を考慮した設計を建設の際の条件にはしていません。
日本に最初の原発ができたのは昭和41年。
その後電力需要の伸びと共に次々と建設され現在57基に登ります。
しかし、解体を前提に作られていないため現場に思わぬ問題が起きていることが取材で見えてきました。
茨城 東海村
11年前に運転を停止した東海発電所です。
最も難しい原子炉の解体に向けられた準備が進んでいます。
東海発電所の構造です。
5年かけて配管やタービンなどを解体してきました。
現在は原子炉周辺の機器の撤去を進めています。
原子炉は強い放射線を出しているため今も人が入ることはできません。
そこで原子炉の解体に国内で初めてロボットを導入することにしました。
コンピューターを使ってロボットの遠隔操作の訓練が行なわれています。
ロボットを使うには、原子炉内部の詳しい構造と正確な寸法を入力しなくてはなりません。
そのためには建設当時の詳細な図面が必要でした。
しかし、ここで壁にぶつかりました。
必要な図面が見つからないのです。
「今このリストにないものがいくつかあって、それを探してもらえると嬉しいのですけども」
東海発電所の建設は40年以上前。
保管義務のない書類も少なくないのです。
「ああ違うな」
「ありましたありました。これかな」
つづきは

2009年 放送番組
1
セミパラチンスク 18年後の現実~カザフスタン核実験場跡~ 1-5 from sonar on Vimeo.

中央アジアのカザフスタン
どこまでも広がる平原は実は見えない脅威にさらされています。
1949年から89年までの40年間、ソビエト連邦はここでおよそ500回の核実験を行いました
核実験場の周囲に暮らす人々は何も知らないまま被ばくし
癌をはじめ様々な病に侵されました。
ソビエト政府は住民被害を認識しながらも住民に隠して国権を繰り返しました
そして、放射能汚染は今なお住民の体をむしばみ続けています
実験所の閉鎖から18年、今も残る放射能汚染の爪痕を見つめます
セミパラチンスク 18年後の現実~カザフスタン核実験場跡~

カイナール村
現地の男性:
核実験が始まったのは1949年の事です
核爆弾が爆発すると大きな赤い玉が現れました
キノコ雲が空に広がりこの村に向かってきました
現地の女性:
巨大なキノコ雲が見えて
爆発するから隠れろと言われました
水と食料は十分あるから
2日間は外に出るなと言われたのです
現地の女性2:
家の中のもの全てが揺れました
地面も揺れました
現地の男性2:
兵隊が来て「窓と戸をぜんぬ閉めて外に出ろ」と言いました
「地面に伏せて空を見るな」と
現地の女性3:
まず、空が赤く祖なり次にキノコ雲が現れました
火の玉がキノコ雲になったのです
キノコ雲は大きくなり続け空を覆いました
幼かったので危険は感じませんでした
おそらく私の目が見えなくなったのは、爆発のせいです
ナレーション 中川緑アナウンサー:
1945年、アメリカが初の核実験を行うとその4年後にはソビエトも続きました
政府が実験の場所として注目したのが
当時ソビエト連邦の構成国だったカザフスタンでした
カザフスタン北東部に広がる日本の四国程の土地
これがセミパラチンスク核実験場です
実験場のすぐそばにはカイナール村、サルジャール村等の集落がありました
サルジャール村 核実験被害者病院
サルジャール村では人々の暮らしが続いています
実験場の閉鎖から18年がたった今も
住民の間に様々な健康被害が現れています
現地の住民女性:
11人の子どものうち7人は死んだ
生まれてすぐに息を引き取った
夫は55歳で死んだ
喉頭がんだった
健康なのは孫娘だけだ
現地の男性:
この子は1975年生まれ
生まれつき知的機能に障害があります
我が家には知的障害の子が後2人
それから、ダウン症の子が3人います
現地の女性:
最愛の家族は父も母も兄弟姉妹も
30歳だった息子のアリヴァエフも みな死んでしまいました
現地の男性:
6人の子どものうち2人は幼くして亡くなりました
子どもたちの死因は放射能ではなく「珍しい病気」とされました
核実験のせいに決まっています
医者は何もできず診断も下せなかった
反核運動家 スルタン・カルトイエフ
病んだ樹が病んだ実を結ぶ事があります
長年放射能を浴び続けた人の子は、病に侵されることが多いのです
セメイ養護施設
医者:
ティムールは2歳3カ月
前頭骨に形状の異常と腫瘍があります
外科手術の第一弾はすでに終了しました
この子は、生まれて間もなく母親に捨てられ養護施設に入れられました

ナレーション:
人類の核の悲劇の始まりは1945年でした
アメリカは原子爆弾を広島と長崎に投下
一瞬で破壊させました
グルジャン・セルガナ 歴史家:
その時から核戦争がはじまりました
アメリカに続いてソ連の物理学者たちが
大量破壊兵器製造の主導権を握ったのです
2~5は

実際に福島で放送されているのかどうか、調べてみましたが分かりませんでした。
【原発】世界初「原発爆発の瞬間映像はどう伝えられたか」報道パニック
NewTubeJapan さんが 2011/11/09 にアップロード
Youtubeには2011年11月9日にUPされています。
以下、番組内容を書き出します。

3月12日午後3時36分
福島中央テレビの情報カメラが捉えた福島第一原子力発電所1号機の水素爆発の瞬間です。
それは10万人以上が避難し、放射能汚染の不安と戦う日の始まりでした。

3月14日午前11時1分
2日後には3号機も大きな爆発を起こします。
世界に大きな衝撃を与えたこれら原発事故の瞬間を、メディアで唯一撮影していました。
この事故を地元テレビ局としてどう伝えようとしたのか、震災から4日間を検証します。


福島中央テレビ報道部長 小林典子:
原子力緊急事態宣言が出されている中で、
地元のテレビ局としてはあの原発構内で起こったことは、
些細な出来事でも、異常があればすぐさま報じるべきと考えました。
例えばあれが、火災の小さな煙だったとしてもです。
ただ、情報はあれしか、あの映像しかなかったんですけれども。
午後3時40分
福島中央テレビは県内への放送を決めます。

ーーローカル放送
午後3時40分
福島中央テレビアナウンサー 大橋聡子:
さき・・さきほど1分前、え、福島第一原発1号機から大きな煙が出ました。
大きな煙が出まして、そのまま、え、その煙が北に向かって流れているのが分かるでしょうか。

ーーNNNで全国放送
アナウンサー:福島中央テレビからお願いします。

午後4時49分
大橋聡子:
はい、福島から・・・お伝えします。
え、原発に関するニュースをお伝えします。
福島第一原子力発電所のトラブルで、正門の付近では通常のおよそ20倍の放射線量が確認されました。
国の原子力安全保安院によりますと、

えー、ご覧頂いているのは午後3時36分の福島第一原発の映像です。
水蒸気と思われるものが福島第一原発からボンッ!と吹き出しました。
世界で初めてとなる原発爆発の瞬間を記録したのは、
福島第一原発から17キロ離れた山の中に設置した情報カメラです。

福島中央テレビも含め民放各局やNHKが、もっと原発の近くに設置したカメラが
地震の影響で撮影できなくなる中、
このカメラだけが唯一、その瞬間を撮影し続けていたのです。

あの映像がなかったら、目に見えない放射能の拡散を私たちはどれだけ実感できたでしょう。
そして、政府の発表は一体どれだけ遅れたのか。
私達は改めて映像の力を思い知りました。

小林典子:
世界を駆けめぐることになったこの映像は、
福島の人々のそれまであった平穏な暮らしを一瞬にして変えてしまった、瞬間の映像ともなりました。
それだけに私たちは、被災した人たちの気持ちを考えて、
この映像の使用を数日経ってから必要最小限にしようと 決めました。
しかしそれが、かえってインターネット上などでは、
「何らかの圧力があってあの映像を放送をしないのでは」と憶測を生むなど、
映像と情報を伝えることの様々な側面を考えさせられる
特別な映像ともなりました。

今回お伝えしたのはわずか4日間の検証です。
ここから始まった福島の放射能との戦いの日々はいまも続いています。
ーー製作著作 FCT 福島中央テレビーー
なんでしょう・・・
見た感想はよく分かりません
福島中央テレビのモニターだけが無事で
世界で初めての爆発の瞬間の映像の撮影が出来たことの自慢でしょうか?
「被災した人たちの気持ちを考えて、この映像の使用を数日経ってから必要最小限にしようと決めました。」
この福島中央テレビ報道部長 小林典子氏の発言には非常に違和感を感じます。
アナウンサーの大橋さんは最初の爆発の時
「煙が北に向かって流れているのが分かるでしょうか」と放送しています。
飯館村の方ですよね、そっちに逃げてはいけないと
それに、避難を呼び掛けてもいません。
「世界で初めての映像」ではなく、
一番身近な放送局が一番先に原発の爆発を確認したのだから
住民の方に大至急避難を呼びかける事が何よりも大切だったし、できたはずだと思います。
「避難して下さい」
「煙は北に向かっていますから南へ逃げて下さい」
そう放送したとして、その後、たとえばその言葉が大げさだったと非難を浴びたとしても、
無事だったのならばそれでよし。だったのではないでしょうか?
「もしもの時を思って住民の方に避難を呼びかけました」
そう言えば済む事だったのではないでしょうか?
報道として、この時の爆発の映像を何度もながし、
近くに住む住民の方、北に住む住民の方に知らせる事が出来たのにと
非常に残念です。
あの瞬間にもっと沢山の住民が即座に避難する事が出来ていたら、
最初に受けた大量の被ばくを避ける事が出来た人がどれだけ多くいた事でしょう
地元の報道としての
最低限しなければいけない事を放棄た事実を、自ら認めた番組のように思えます。
福島中央テレビは、以前ドイツの番組(ドイツテレビZDF局8/26放送番組(内容書き出し))内で使用された
3号機の水素爆発の映像部分だけのために、
Youtubeを「著作権侵害」でどんどん消していったことがあります。
Youtubeが消えた時のために。
同じ動画です↓
原発水素爆発 私たちはどう伝えたのか
続きを読むに

ここ数日間のNHKの放送
風評被害を無くすための番組、食品に関しては
あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組丸ごと書き出しました。
10月19日、朝のニュースで「日本人の癌は半分減らせる」と豪語。
今日の気に入らないニュース「日本人の癌は半分に減らせる」
そして、今日
“慢性疲労症候群に理解を”
NHK 10月23日 16時46分
日常生活を送ることが困難なほど激しい疲労感が続く「慢性疲労症候群」という病気について、
患者を描いた映画や専門家の講演などを通じて広く理解を深めてもらおうという催しが開かれました。
東京・目黒区で開かれた催しでは、初めに慢性疲労症候群の患者を描いた
「アイ・リメンバー・ミー」というアメリカのドキュメンタリー映画が、
監督のキム・スナイダーさんを招いて上映されました。
慢性疲労症候群は、
血液などの検査では異常が見つからないものの、日常生活が困難になるほどの激しい疲労感が続くもので、
国内にはおよそ30万人の患者がいると言われています。
映画では、患者が重症化して寝たきりになる深刻な実態にある一方、
単なる「疲れ」と見なされて偏見に苦しむ現実が描かれています。
上映後に行われたシンポジウムでは、
この病気の研究をしている関西福祉科学大学の倉恒弘彦教授が
「医師の間でもこの病気を知らない人もいて、精神的な問題とされるケースも多い。
今後、客観的な診断方法の作成や遺伝子の解析を通じて原因の解明を目指す研究を進めたいと考えていて、
国に対しては研究班の設置を求めている」と述べました。
催しを開いた患者の会の篠原三恵子さんは
「病気について広く知ってもらうとともに、誤解も多いので、将来的には病名も変更してほしい」と話していました。
ーーーーーーーーーー
このニュースを見てすぐに思ったのが
「ぶらぶら病」です。
アメリカ女性兵【放射能=ガンだけじゃない】10年後の日本?ぶらぶら病 (内容書き出し)
「だるくて何もする気にならないアメリカ女性兵士の話し」
「被爆66年ヒロシマ」肥田舜太郎医師(内容書き出し)
肥田医師がぶらぶら病についてお話ししていらっしゃいます。
肥田舜太郎医師2007年の講演(低線量内部被曝と原発について)
もっと詳しく「隠されてきた被ばく・ぶらぶら病」
最近のNHKは、
なんか・・・変な気がします。
↑消されていましたw(゜o゜*)wマジ!?新しく探しました↓
特命リサーチ200X 忍び寄る放射線の恐怖! from nocountry on Vimeo.
「しかし、引っ越しのたびにわざわざ放射線を測定しなければならないような世の中にはなって欲しくないね」
この番組の一番最後のセリフです。
高濃度に汚染された汚泥が発見された時、
新築の鉄筋コンクリートのマンションやビルは注意がいるだろうと私は考えました。
コンクリートから放射線が発せられている家に住んでいたら大変だと思ったからです。
だけど、鉄骨も危険だったのですね。
思わず最後まで書き出してしまいました。
原発事故の前に作られた番組なのですが、
今の事と重ね合わせて、いろいろと考えさせられました。
原発事故の前に放送された番組だけに
放射能の恐さに関して正直に検証しているような気がします
セシウム137の恐さに関しても初めて知ったことも多かったと思います
続きを読むに

生の声がテープから流れてきます
時間があったら書き出しをしたいと思っています
原発事故への道程 2011年9月18日、25日
原発事故への道程・前編_01 投稿者 gataro-clone
原発事故への道程・前編_02 投稿者 gataro-clone
20110925 原発事故への道程(後)1 投稿者 PMG5
20110925 原発事故への道程(後)2 投稿者 PMG5
後でゆっくり見たいけど、消えちゃうかな?
この映画を放送する前のトーク
小倉智昭さんと加藤浩次さんに山本太郎さんが報道の在り方を問う10/1(内容書き出し動画あり)
こちらも合わせてご覧くださいd(◕‿-。) ネ❤
岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after 3.11」
出演:小出裕章・後藤政志・岩上安身・上杉隆・山本太郎ほか
1-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai
2-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai
3-3 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after... 投稿者 gomizeromirai
10月1日(土)深0:00
朝日ニュースター presents 岩井俊二監督ドキュメンタリー「friends after 3.11」
3.11の後、気がつけば、友達がふえていた。
3.11の東日本大震災で、日本は大きな傷を負った。 多くの命が、大切なものが奪われた。
福島第一原発事故はチェルノブイリ以来の大事故となった。
今後、日本と世界はこの問題を長く抱えて生きて行くことになるだろう。
気がついたら、いろんな人たちと語り合っていた。
新しい友達もふえていた。
その『友人たち』が語る震災当時と、その後、そして今。
そこから浮かび上がる日本の今と未来、問題と課題を描きたい。
岩井俊二
宮城県仙台市出身の映画監督、岩井俊二氏がナビゲーターとなって
東日本大震災後の日本の今、未来を、ゲストとの対談で綴るドキュメンタリー。
監督 岩井俊二
ナビゲーター 松田美由紀
出演 山本太郎、小林武史、北川悦吏子、鎌仲ひとみ、上杉隆、
小出裕章、飯田哲也、岩上安身、田中優、藤波心 他
岩井俊二監督「friends after 3.11」のエンディングテーマ
野田洋次郎 - ブレス RADWIMPS
やっと、古舘さんの目が覚めてきたかもしれません
動画はすぐに見られなくなるかもしれませんので
内容を全て書き出しました。
プルサーマル導入の討論会でも・・・
原発「やらせ」質問文を入手
20110929 原発「やらせ」質問文を入手 投稿者 PMG5
続きを読むに

苦情じゃなくて警告?
それとも・・・
「こんな放送すんなよ」って脅迫??
東京電力さまの文章の中に
「現在、国の事故調査・検証委員会などで調査が進められております」
と、書かれていますが・・・
調査に全く協力することなく真っ黒に塗りつぶした書類しか出していませんよね。
そんなこと言える道理があるでしょうか?
※黒塗りの書類に関して詳しい事は下記ブログに書いてあります↓
真っ黒の東京電力9月12日モーニングバード(内容書き出し・参考あり)
東京電力はいつまで自分がだれよりも偉いと思っているんでしょうか?
このような東京電力に従事している人間の気がしれません
本当に、人間なのでしょうか?
宇宙人に心を奪われた姿だけが人間のETですか~??
ーーーーーーーーーーーーーー

読みやすく改行して転記。文章の変更はしていません。
当社関連報道について
9月11日放送 TBS「震災報道スペシャル 原発攻防180日間の真実」における報道について
平成23年9月13日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所に関する題記報道について、
事実と異なる内容や誤解を招くおそれのある内容が報じられております。事実関係は以下のとおりです。
1.「ICの操作も含め、停電しても適切に対応すればメルトダウンも水素爆発も防げた」と断じていますが、
これらの原因やメカニズム、ICの操作等の詳細などについては、
現在、国の事故調査・検証委員会などで調査が進められております。
そうした中で、事実の解明を待たずに、推定や憶測などによって、
「人災」と結論づけた報道がこのたびなされたことは甚だ遺憾であり、
誤解につながる可能性が大きいと言わざるをえません。
2.「ベント弁の手動操作の指示が遅かったことにより、
ベント実施に時間がかかった」との報道がなされていますが、
3月11日午後11時50分頃、
全電源喪失により不明となっていた格納容器圧力を小型発電機の接続により把握できるようになった後、
速やかに発電所長は現場での手動操作を含めたベントの準備を進めるよう指示しており
(3月12日午前0時6分頃)、
指示が遅かったということはありません。
ベントの現場操作のために出発するまでの間は、
国にベントを提案し、了解を得るとともに、作業手順や現場線量、
作業時間の確認、周辺被ばく線量評価の作成・連絡、住民避難状況の確認を行っており、時間を要しました。
すなわち、ベント操作を実際に開始したのは、
大熊町(熊地区)の避難完了を確認した後の12日午前9時過ぎでした。
また、現場の作業は、大変高い放射線量の下であったため、作業員が交代で作業しなければならず、
また、電源が喪失しているため暗闇での作業を強いられることとなりました。
さらに通信機能も喪失しており、作業員相互あるいは作業員と本部との連絡が極めて困難な状況であり、
そうした中で全力を傾けていました。
3.当社が現場からの全面撤退を考え、それを国に伝えたという報道がなされていますが、
そうした事実はありません。
すなわち当社が国へ申し上げた趣旨は
「プラントが厳しい状況であるため、作業に直接関係のない一部の社員を一時的に退避させることについて、いずれ必要となるため検討したい。」ということであります。
なお、この点について、
4月18日と5月2日の参議院予算委員会で、菅総理(当時)は
「社長にお出ましをいただいて話を聞きました。そしたら社長は、いやいや、別に撤退という意味ではないんだということを言われました。」(4/18)、
「ある段階で経産大臣の方から、どうも東電がいろいろな状況で撤退を考えているようだということが私に伝えられたものですから、社長をお招きしてどうなんだと言ったら、いやいや、そういうつもりはないけれどもという話でありました。」(5/2)
と発言されています。
これは、当社が認識している事実関係と一致するものと考えています。
以 上
ーーーーーーーーーー
東京電力がこのような文章まで発表した番組は

[高画質で再生]
9月11日放送 TBS「震災報道スペシャル 原発攻防180日間の真実」 [ドメイン]
[高画質で再生]
9月11日放送 TBS「震災報道スペシャル 原発攻防180日間の真実」2 [無料ホームページ]
とても長いので内容書き出ししたいけど、時間がない。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!
けれど、消されても大丈夫なようにこの番組保存しました。
ぼちぼちと書き出していきます。
番組からのコメントが載っていましたので転記します。
9月4日の放送内容について
「たかじんのそこまで言って委員会」9月4日の放送内の発言について、一部で報道されました。
そこで、今回の放送内容についての番組としての考え方をご説明いたします。
今回の放送は「教育スペシャル」として教育問題をテーマにしたもので、
その中において「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」という
小学生の質問に答えるという形で行われた議論です。
議論では、出演者が
「現在の暫定安全基準の妥当性」「今後の除染に関する方針」「農家への保障」といった点について、
対立する意見も含め、それぞれの立場で発言しています。
意見が分かれるテーマではありますが、
当番組では、国全体で広く議論されるべき大切な問題が提起されると判断して、今回の放送に至りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「東北の野菜や牛肉、健康壊す」教授発言に一関市長抗議←勝部市長にこっちが抗議します!
岩手県一関市の勝部修市長のコメントのニュース記事と武田先生のこの件に関するブログ
消えちゃったので見付けてきました!9/6武田先生がアツイ!!
「たかじんのそこまで言って委員会 9月4日 教育SP」(内容書き出し)
9月4日の放送動画と、番組内容文字起こし
これこそ本当の放送だって思った(σ๑ε๑)σイェイ
311以降、初めの頃のテレ朝は全く信頼できなくなっていたけれど
最近は民放の中では一番きちんとした放送をしてくれていると感じています
”ずっとウソだった”密着・・・斉藤和義
長野智子:
報道発ドキュメンタリー宣言
今お聞きいただいているのは斉藤和義さんがセルフカバーした「ずっとウソだった」という曲です
今、様々なミュージシャン達が自分の歌の力で社会にメッセージを伝えようとしています
その動きを追いました
斉藤和義・忌野清志郎 今だからこそ・・・”歌のチカラ”
あの震災から一か月・・・一つの曲が世間の注目を集めた
震災後の4月、ロックミュージシャン斉藤和義と思われる動画が投稿サイトにUPされた
本人はすぐに自分の映像と認め、彼のメッセージは瞬く間に世の中へと広まっていった
その歌は反響を呼び社会に大きな波紋を投げかけた
また、ネット上でも賛否両論、世代性別を超え議論されることとなった
(僕の見たビートルズはTVの中)
斉藤和義
1993年 メジャーデビュー
自他共に認めるライブアーティスト
(空に星が綺麗)
仕事や恋愛など日常をテーマにした作品から
社会風刺まで様々なメッセージソングを送り出している
(歌うたいのバラッド)
これまでに様々なメッセージを歌に載せて世に送り出してきた斉藤和義
新潟苗場31日
今回、彼がいち早く行動を起こした理由とは
我々は斉藤が出演するフジロック・フェスティバルへと赴いた
移動の車内
「そう、遠いんだよね。ステージが、なんか。見に来る人たち元気だよなって思うね。」
斉藤が向かったのはアヴァロンという小さなステージ
会場には1500人を超す観客が集まった
「じゃ、いきましょうか。よろしくおねがいします。」
長いので、この後は、続きを読むに

ドキュメンタリー宣言 斉藤和義 110820 投稿者 plutoatom
♪
前厄本厄後厄 七五三 冠婚葬祭
税金免除 おかげで神主メルセデス
その機種はもう古い
それには対応してません
修理するにも もうその部品は ございません
バカにすんなよ
バカにすんなよ!♪
バカにすんなよ~~
ー彼らはあの曲を望んでいた
うおぉぉぉ~~~~
ずっとウソだった~♫♪♬
♪
この国を 歩けば 原発が54基
教科書もCMも 言ってたよ 安全です
俺たちを だまして いい訳は「想定外」
懐かしいあの空 くすぐったい黒い雨
さぁ皆さんご一緒に―
ずっとウソだったんだぜ
やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっとウソだったんだぜ
牛肉が食いてぇなあ
ほんとウソだったんだぜ
気付いてたろ この事態
風に舞う放射能はもう止められない
何人が被ばくすれば気が付いてくれるの
この国の政府 ♪
う~んと、いや、こう、あんなに広がるんだっていう感じでしたけどね
みんな、ああいうのやるんだろうなって思ってて
そしたらなんか、全然そんな事なくて
なんか。「ひとりぼっちじゃん」みたいな感じだったんですけど
誰かに向けてメッセージとか、そういうつもりは特にないんですけど
でも、聞いた側が、あの・・・なにを、その人の
その歌のメッセージをどう受け取るかは
みんなそれぞれバラバラだと思うので
多分自分が好きな歌でも、自分はそうでも本人は
作った本人はそう思ってないかもしれないけど
自分がそう感じたって言うのは、その歌が正しい解釈だと思うので
ファン:カッコいいっすね。アニキって感じで
自分ではそういう拳上げて、「俺についてこい」みたいなタイプではないし
自分で思った、愚痴に近いようなもんが
ま、日記的に書いてるだけなので
ー子どもの未来のために
う~ん、ま、でもそうですね。去年生まれて
やっぱりね、シャレになんないですからね
食べ物にしても水にして、もやっぱり
あと、あとでね、そんな・・、後悔はしたくないですし
ファン:あんまり、ニュースとかも良くわかんないんで
こういう、自分の好きな人が言っている事だと、やっぱり、すんなり入ってきたりするんで。はい。
ファン:youtubeに出た時に、何であんなに叩かれているのか
本当に、意味が分かんなかったんですけど
今日見てた人は、みんなずっと手を叩いて一緒に歌ってて
あ、やっぱ、みんな同じ事考えてるんだなって思いました
反対する理由がどこにあるのか俺はさっぱり分からないし
汚染にしろ、そういう影響はどんどんこれからもっと出てくるはずな訳で
それでも、続けましょっていうのは、俺は理解できないんで
命と電気どっち取るの?って話だと思うんで
そしたら「もう、答え分かってんじゃん」って思うんで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福島第一原子力発電所が次々爆発して
それなのにテレビでは
「想定外」
「直ちに影響はありません」
「直ちにって、じゃぁ・・・何時影響が出るのよ」
テレビに向かって私は声を出しながら
もう、テレビも新聞も、何も信じられないと思った
毎日、保安員と東京電力の記者会見を
Ustのライブで見ていた。
フリーの記者は手を上げても指名もされず
関係各社の大手のメディアの記者の、分かりきった質問だけがどんどん当てられた
たまに、最後の方にフリーの記者が質問のチャンスを与えられても
東京電力も保安員も
「持ち帰って調べてきます」と言う
そして、東京電力の司会者の社員が
「もう時間ですので」といって会見を無理やり終わらせる
そしてその答えは次の日も、その次の日になっても出てこない
そうしているうちに、東京の放射線量は0.8μシーベルトを計測し、
水道水の中には高レベルのヨウ素とセシウムが入り
ホウレンソウは汚染された
わたしは、見えない放射能におびえた
それでも、現実の世界では、放射能の話しはタブーだった
親しい人に原発や放射能の事を話しても、
「えっ??」「神経質ね」「気にしてるの?」と
私が間違っているように、冷たい答が返ってきて・・・だから・・その日から口をつぐんだ
私はネットの中から情報を集め
もっと確かな言葉で話せるようになりたいと
信じられるものを探し始めた
孤独だった
そんな時、youtubeに一人の男性がギターを持って椅子に座り
設置してあるカメラの前で歌いだす動画を見つける
(斉藤和義って人を知らなかった><;)
一度聴いただけで、私の心に、何とも言えない熱いものが
すーっと流れ込んできた気がした
この人の事を私は誰だか知らなかったけど
お気に入りに登録し、家のスピーカーにPCを接続し
繰り返し繰り返し、何度も何度も聴いた
そうしているうちに初めのyoutubeがビクターに消される
すると、誰かがUPする
そしてまた、消される
最悪の時のために音声だけPCに取り込んだ
こんな事をするほど、この歌に勇気付けられたのは
あのころはまだ、テレビの報道を信じている人があまりにも多くて
原発や放射能を心配している人は、神経質な変人のように思われていた時だったからだ
私の心の中の思いを
これほど端的に、的を得て、表現してくれる事に
「自分だけじゃないんだ」って勇気をもらった
この番組を見て、あの頃の自分を思い出して
涙が出ちゃいました
斉藤和義さん、ありがとぉ~♫♪♬
その時の、ブログ ↓
ちょっと、息抜き~♫♪♬
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最新音楽ニュース ナタリー
報道発 ドキュメンタリ宣言
この番組では「メッセージソングのチカラ」をテーマに、斉藤が歌う「ずっと好きだった」のセルフカバー「ずっとウソだった」を特集。野外フェスなどに出演する斉藤に密着し、楽曲に込めた思いを紐解いていく。
テレビ朝日 2011年8月20日(土)17:00~17:30
朝日ニュースター 2011年8月23日(火)23:15~
BS朝日 2011年8月26日(金)25:30~
斉藤和義 on USTREAM
また、Ustream番組「斉藤和義 on USTREAM」の次回放送が8月31日(水)に決定した。今回は斉藤が生出演することがアナウンスされており、その内容に注目が集まる。
2011年8月31日(水)21:00~(予定)
配信 USTREAM: Speedstarチャンネル
URL:http://www.ustream.tv/channel/speedstarch
まだ,観る事が出来ます。31日も、楽しみで~す。
玉川さんの説明は分かりやすく的を得ていてすっかり、↓のファンになってる私。

youtubeにどなたかUPしてくれないかと探していたけど見つからず、がっかりしていたら、
コメントで教えて下さった方がいます。
ありがとうございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
玉川徹氏・政府は放射能を甘くみてるんじゃないの?
そもそも総研 そもそも政府は放射能を甘くみてるん... 投稿者 plutoatom
玉川:もうすぐですね、現政権が終わろうとしています
この政権は原発事故の処理と言うか対策をずっと続けてきた政権ですね
いま、もう一回振り返っておきたい
この政権の政府の対応っていうのは果たして正しかったのかどうか。ということで
今日のテーマ「そもそも政府は放射能を甘くみているんじゃないの?」ということですが
今日の前半の話しにもかかわってくる事ですけれど
これまでの政府の対応ですよね。どうだったんでしょうか。ということで
京都大学の小出裕章先生にお話しをうかがってきました
VTRどうそ。
玉川:
この原発の事故、それから放射能汚染に関して
政府の対応っていうのはどうだとみられてますか?
小出裕章助教(京都大学原子炉実験所):
彼らは、こんな事故が起きるとはつゆほどのも思っていなかった
だから、どのような対応がとれるか本気で考えた事もないし
起きてしまった状態で素早く動く事もできないし
何とか事故が小さくあって欲しいと強く多分願ったという事で
一つ一つの作業が後手後手になったと言う事だと思います
玉川:
先生はメルトダウンを可能性として考えた時に
その先に原子炉の爆発と言う事も考えられたと以前伺いましたけれども
小出:
そうです。12日の段階でそれを疑いました
玉川:
と言う事はですね、炉心溶融(メルトダウン)の可能性を、政府の中の専門家も分かっていたのだとすれば
最悪の場合として原子炉の爆発も、多分、頭の中にはあったはずですよね
小出:
専門家の頭の中にはあったと思います
玉川:
と言う事は、爆発すればですね
その、3キロとか20キロで済まない範囲になりますよね
小出:
そうです
玉川:
頭の中にあるんだとすれば、なぜ、
もう、極端な話を言えば、福島県全員の避難だとか、
そういうふうなところまで行かなかったのかというのが
私には理解できないんですけど

小出:
私も理解が出来ません
防災と言う事の原則と言うのは、悪いシナリオ悪いシナリオを描いて住民を守る
そして、事態がそれほど悪くなかったのであれば「良かったな」と思う
そういうのが防災の原則だと私は思うのですけれども
少なくとも今回の事故の場合はそうではなかったんですね。
楽観的な見通し楽観的な見通しを取って対策をなるべく少なくしたいと
いうもとでやってきてしまった
ースタジオー
玉川:
今日の読売新聞にですね、「アメリカは東京にいる9万人のアメリカ人を避難させることも検討した」
というふうに、でているんですね
検討したけれども、そうすると日米同盟に悪い影響があると言う事でやめたと言うんです
だから、検討はしたけれども、逆に言うと
「命や健康よりも日米同盟を重視した」と言うのがアメリカ政府の考え方だったんですね
しかし、日本のほうはどうであったのか?検討すらしたのか?本当に。
と、いうようなところがあるんです。
それは仮定の話ですけれど、
ここからは実際の話し。被ばくした人は大勢います。
これは、被ばくしなくていい人が結局被ばくしたことになるんじゃないか。というふうな話をうかがっています
VTR
玉川:
避難させない事によって、しなくてもいい被ばくをした人が
福島の中にいっぱい居ると言う事になるんじゃないですか?
小出:
もちろんです。
ですから、日本の国というのはチェルノブイリの事故が起きて以降に
ひょっとして事故が起きるかもしれないし、起きた場合には
どういう放射能がどのように広がっていくのか、時々刻々計算して、
住民の被ばく量を評価して事故の対策をとるという事を原則にしていました
そのためにSPEEDIと呼ばれる計算コードを作ろうとして
多分、100億円を超えるお金をそれに費やしたと思いますし
20年を超える時間を費やしてやってきていたのですね
ですから、今回の事故が起きてからも、SPEEDIを開発してきた人たちは
たぶん、徹夜に近い状態でその計算を繰り返して
どちら側に放射能が流れていっているという事を、やっていたはずだと私は思います
ところがその事を日本の政府は全て秘密にしてしまったのですね
で、半月ほど経って、その計算結果を出してきましたけれども
その計算結果をみる限りは、南西方向と北西方向に放射能の雲が流れて
流れた時にヨウ素という放射能を吸いこんでしまって
子どもも含めて大変な被ばくを実はしていたという事が、後で分かった訳です
本当はそれが初めに分かれば、ヨウ素剤というものをせめて子供に飲ませて
子どもの甲状腺の被ばくを少なくすると言う事はできたはず。なのですが
残念ながら、日本の政府はむしろ隠してしまって
子ども達の被ばくを放置してしまったということになりました。

ースタジオー
玉川:
これ、最近明らかになってきた事なんですが
事故検証調査委員会というのがあって、これは今事故の調査をやっているんですね
そこが、保安院とか文部科学省なんかに聞いたところ
このSPEEDIを避難に役立てようとはもともと考えていなかったという話し。
鳥羽:
大分経ってからですよね。SPEEDIの映像というか、画像が出てきたのは。
赤江:
考えていなかったんですか?
玉川:
考えていなかったっていう話しです。
松尾:
100億円も使って・・
玉川:
そうです
じゃ、何のためにあれ作ったんだって話なんですが、
そうすると疑問になるのは、
もしかすると福島の方は相当汚染される可能性があると分かっていたはずなんですね
鳥羽:
今朝の新聞も基準値以下ですけれど45%の子どもが被ばくしているって
玉川:
そうです。結果としてそうなっているのですけれど、
じゃ、分かっていたのに何故やらなかったんだと
何故避難させなかったんだ
なにを優先したんだと思いますか?っていう話しを小出先生に伺っています
VTR
玉川:
少なくとも、健康がまず目的であってそのために基準を作ったんですね
(年間被ばく線量1ミリシーベルト以内)
小出:
そうです、そうです
玉川:
ところが、今、基準を上げたという事は
健康よりも別なものを優先しているというふうにしか感じられないんですけれど
小出:
もちろんそうです
玉川:
これは何でですか?
小出:
それを認める以外に国家の崩壊を止められないからです
これまで日本の国が作ってきた法律を本当に厳密にまもろうとするなら
福島県全域に匹敵するぐらいの土地を放射線管理区域にして
人々をそこから追い出さなければいけない。無人にしなければいけない。のです
目で見たら何でもありません
平和な自然のように見えるかもしれないけれども
放射能は目に見えないために、そこで暮らすことは危険を抱えてしまう
そのために放棄しなければいけない
それはもう、信じることが出来ない程の広大な面積だという事なんですね
それは、日本という、この国家からみれば、多分、受け入れられない
だからもう、こうなってしまえば、住民を被ばくさせるしかないという
そういう選択を国家がしたんだと思います
ースタジオー
玉川:
いかがですか?
鳥羽:
かなり強烈な意見ですね
玉川:
どう思われます?
松尾:
最初におっしゃっていた、
最悪のシナリオを書いていて、で、問題がなければよかったね。というお話し
でも、日本の政府がやってきた事というのは
まず、小さく避難させて、だんだんそれをしょうがないから拡大させていったという
逆に行ってたような気がします
玉川:
そうですね。
で、そうなってくると、これだけの過酷事故というのは
福島以外にチェルノブイリだけなのですね
じゃ、チェルノブイリはどうだったんだろう?
当時ソ連ですけれども
その対応はどうだったのかという事で、
今度は今中先生、京都大学の。
チェルノブイリの調査もいっぱいされているんですけれども
対応どうだったんですかというのをうかがっています
VTR
玉川:
チェルノブイリの事故の時に、旧ソ連ですね
どういう風な対応をとったんですか?避難に関して。
今中哲二助教(京都大学原子炉実験所):
その時問題になったのは、まず、人々の避難をどうするか
それで、チェルノブイリ発電所の隣にプリピャチ市という、原発労働者の街があるんですけれども
ます、そこを避難させるというのがその日(事故当日)の夜に決まって
キエフからバス1200台を動員して、
次の日の午後にあっという間に避難させるという事をやっています
玉川:
ソ連のチェルノブイリ30K圏というのはいまだに居住不可になっているんですか?
今中:
今でも立ち入り禁止です。はい。
玉川:
チェルノブイリで除染というのはやったんですか?
今中:
最初やりました。で、30K圏の村々をやろうとしたんだけれども、
とてもじゃないけどやりきれないという事で
あきらめました。途中から。
玉川:
やりきれない理由というのはなんだったんですか?
今中:
やっぱり、除染してもそんなに落ちない。レベルは。
畑や森やって、もう、広大な面積ですから、とてもじゃないけどやりきれないと
玉川:
それは経済的な理由でそうなったという事ですか?
それとも、物理的にも不可能だということですか?
今中:
両方だと思いますよ。
ー続きを読むにつづく

東海テレビが番組休止 「セシウムさん」問題でおわび
東海テレビ(名古屋市)は、4日の情報番組「ぴーかんテレビ」内で
岩手県産米のプレゼント当選者を「セシウムさん」などと誤って放送した問題で、
5日朝の同番組を休止し、約2分半のおわびを流した。
冒頭、アナウンサーが
「誤って放送されたテロップは、実際に当選者が決まる前に担当者がふざけ心で作成した仮のテロップでした」と説明、
「担当者の不見識、そして番組プロデューサー、ディレクターのチェックのあり方など、
管理態勢に甘さがあったことを深く反省しています」とおわびした。その後、アニメの放映に切り替えた。
同局によると、来週から番組を再開するかは未定で、5日午前までに600件近い抗議の電話があったという。
テロップを作った担当者は社員でなく外部スタッフで、
関係者の処分については「もちろん検討していくが、現時点ではまだ何も決まってはいない。
まずは風評被害を防ぐことに力を注ぐ」(同局総務部)としている。
◇
東海テレビ(名古屋市)が情報番組で
岩手県産米のプレゼント当選者を「汚染されたお米 セシウムさん」などとするテロップ画像を放送した問題で、
同局の役員は5日、岩手県庁とJA岩手県中央会を訪れて謝罪した。

続きを読む
核実験の負の遺産とともに生きる住民を取材しました。

草原から羽ばたく資源国のカザフスタンの東部では、
旧ソ連時代の40年間に460回を超える核実験が行われてきました。
経済発展の中で、核実験の負の遺産とともに生きる住民を取材しました。
目覚ましい経済成長を遂げる草原の国、中央アジアのカザフスタン。
発展する都市部の一方で、地方では、伝統的な風景と人々の生活が広がる。
しかし、

「9,33μシーベルト。結構高いです」
かつての東西冷戦の陰で、広大な土地と人々が犠牲となった現実

この国に今も残る負の遺産、そして苦悩を追った。
FNNの取材班が向かったのは、
東部のセミパラチンスク核実験場で、カザフスタンが旧ソ連の一部だったころ、核実験が集中的に行われた。
日本の四国ほどの広さがあるという実験場の西側に隣接するアバイ村で迎えてくれたのは
村長のアリヤ・ヌルケノワさんで、
「この牛乳も自然のままです。食品は全部、自然のものです」と話した。
テーブルに並ぶのは、村の食材による素朴な伝統料理だった。
この村は、ヌルケノワさんの両親の代に入植が始まったという。
村の人口は、かつて3,000人を数えたが、その後、3分の2に減少した。
理由の1つは、核実験による放射能汚染の疑いだという。
実験場では、1949年から閉鎖するまでの40年間、大気中、そして地下をあわせ、
460回以上もの核爆発が繰り返された。
アリヤ・ヌルケノワさんは「家族と外に出ていると、ゴーッという音が聞こえて、地面が揺れました」と話した。
周辺住民の近くで行われていた核実験。
人々が暮らす街のはるか後方で核実験が行われた実際の映像を見ると、
暫くすると爆風と衝撃波が到達し、驚いた住民が伏せているのがわかる。

さらに、放射性物質を含んだ煙が周辺に拡散し、さまざまな健康被害を周辺住民にもたらしたとされる。

アリヤ・ヌルケノワさんは「(双子の妹は)40歳の時にがんで亡くなりました。
娘も生まれつき体が弱く、10歳の時に亡くなりました。これは、すべて核実験場の影響だと思います」と話した。
この村でも、多くの子どもたちが障害を持って生まれたという。
生まれながらに水頭症を患った女の子、

別の男の子は骨格の形成に障害を負っている。

3年前、実験場周辺の村で撮影された映像に映るのは、当時7歳だったという少年。

6歳までは周りと変わらなかったが、あるとき、一晩で老化した。原因は不明だという。

カザフスタンの保健当局は、この地域の子どもたち1,000人に対し、
8~10人の割合で何らかの病気があり、この数は世界平均の10倍にあたるとしている。

実験場付近へ向かう途中、敷地内で姿を現したのは、数々の廃虚だった。
核実験場には、旧ソ連時代の軍事施設が今も残っている。

大気中の実験では、映像も含めて多くの記録が残されているが、
それは当時、観測施設などから記録されたもので、今は放置され、近づく人もまれだという。

さっそく放射線を測ってみると、0.11だったが、
そこからわずか50メートルほど離れたところで計測されたのは、
1時間あたり9.33マイクロシーベルト(μSv)という値で、
明らかに問題のある数値だった。
一部の放射線量の高い地域は、軍などにより管理されているものの、
実験場内にはいまだに人の住む村もある。
カザフスタン政府は、核実験による被害者を35万人以上としているが、
その数は100万人を超えるとする調査もある。
(08/05 00:05)

ニュースはこちらで見る事が出来ます
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00204782.html
上記の文章は

途中からですが思い立って内容少しだけ書き出してみました
福島市川又町の住民の方が内部被曝を測った話です
それに対して明石氏はどのように人々に伝えるべきかと悩んでいました
ただ、番組では
「しきい値は無い」と言うECCRの報告には一切触れず
100ミリシーベルト以下は分からない。もしくは安全だという方向で放送していました。
実は・・・私はブラインドタッチができなくて(。♋ฺ‸♋ฺ。)ウルウル
キーを押すのが遅いです
しかもパソコンが古いので変換もめちゃくちゃで出てきます
なので・・・追いつくスピードが遅いから部分的な内容ですが・・・
番組に出た専門家の方の名前が知りたかったということもあります
中途半端かな(。◔‸◔。)??
大体こんな感じでした

・・・・・・・・・・書き出しここから・・・・・・・・・・・・・・・・・
100ミリシーベルト以下なら安全との報道がある
内部被曝のけんさをした川又町の人に
明石真言 (独立行政法人放射線医学総合研究所)
「わずかだから安心だ」
ースタジオー
斉藤 紀(わたり生協病院医師)
調査の眼目な子ども達の甲状腺がんのため
視点は不安の払しょく
福島にいて患者と接して切にそう思う
けれど被害の実態調査に立たなければならないと思う
被災した人の積極的な協力も得なければならない
どのように作られていかなければならないか
この調査の基礎工事が大事だと思う
ーVTR-
将来の不安にどうやって向き合えばいいのか
行動記録を付ける人々がいます
飯館村の住民佐藤健太さん
南相馬。今も高い線量
118μシーベルト
他の住民と動き始めた
行動記録手帳を作りたいと考えて手帳を作った
原発事故以降1年間どこにいたかを書きこみ、万一病気になった時被ばくとの関係を明らかにするために
自分で自分の身を守らなければならないと思ってきた
しかし、手帳に関して
住民からの抵抗がある
被ばくの事実と向き合うのが恐いという
どうしたらいいのかと佐藤さんは講演会に行った
広島で被爆した佐久間邦彦さん講演会を聞いて
60年以上被ばく者として生きてきた経験を福島の人に役立てようと思った
佐藤さんは講演会の後で、手帳を佐久間さんに見てもらった
佐久間さん:被ばくしていると結婚できないとか
そういう面では不安がある
私が開き直れたのは被ばく者なんだと言うことを明らかにすることで前向きになれた
正面から向き合わないといけない都いけないのだと思った佐藤さんは
新たな一文を手帳に加えた
「前向きの生活につなげていけますように」
被ばくしたことへの決意です
ースタジオー
斉藤 紀(わたり生協病院医師):
真正面から受け止めなければいけないという活動
こうしなければ自分の健康を守らないという行動に建ったと言う事に感銘を受けた
この4カ月被曝によって内向きに閉じ込められた事を突破する行動だと感じた
問いかけた事は
多くの方と語り合い何故自分が被ばくしたのか
何故言っぱつがそこにあり導入されたのかを捕まえる一歩だと思う
線量の多い少ないは大事だが
線量自体を自分で見つめとらえ踏み越えていって欲しい
サポートするのは行政であり科学者であり仲間だと思う
甲状腺がん、白血病
長期にわたる低線量被ばくの影響についてです
残念ながら上のYoutubeは見られなくなっていました。
動画はここにもあります ニコ動 ↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14030811
大地に撒かれた放射性物質は様々な形で人体に取り込まれ
20年後の今、新たな健康被害を引き起こしていると考えられています
ベラルーシのブレスト州です
チェルノブイリから400㎞離れたこの地で、体調の異変を訴える人が急増しています
広島の甲状腺専門医 武市宣雄さんです
事故後繰り返し現地を訪れ診察を行ってきました
今回が10回目の訪問です

武市さんは数年前から中年女性の甲状腺がんが目立って増えてきたと実感しています

武市宣雄医師:
これは間違いないですね。癌ですね

甲状腺組織の顕微鏡画像です
青く突き出ている部分が腫瘍です
武市宣雄医師:
癌がですね、1,2、3・・
3日間で検査した54人のうち武市さんは7人を甲状腺がんと診断しました
武市宣雄医師:
7人おられます
・7人。これは多いですね
武市さんが現地で診療を始めたのは事故の5年後
子どもに甲状腺の異常が増えていると聞いたからです

診察してみると、広島、長崎の被爆者ではほとんど見られなかった小児甲状腺がんが次々と見つかりました
事故から10年後には
小児甲状腺がんは事故前のおよそ100倍に急増
IAEAも被ばくが原因だと認めました

事故から20年、小児甲状腺がんはほとんど見られなくなりました

かわって、大人の甲状腺がんが急増しているのです

子どもに甲状腺がんを引き起こしたのは、原発から放出された放射性ヨウ素です
原発の北にあるベラルーシは風向きの影響で国土のほぼ全域が汚染されました

ヨウ素は数カ月にわたって放射線を発し、200万人が被ばくしました
さらに大地にまき散らされた放射性ヨウ素は農作物や牛乳などを介して人の体に取り込まれました
体内から被ばくすることから内部被曝と呼ばれます
子どもの甲状腺は成長に必要なホルモンを出すため
大量のヨウ素を吸収しようとします
甲状腺に蓄積された放射性ヨウ素が癌を発症させたと考えられています
武市さんは吸収した放射線の量が少なかった大人も
被爆から20年経った今になって、次々とがんを発症している可能性があると考えています
事故の後毎日畑に出たうえ、畑でとれた農作物を食べていたというスベトラーナ・ワデイコさん
この日の検診で甲状腺がんと診断されました

スベトラーナ・ワベイコさん:
わたしには事故の影響はないと思っていました。その後も健康でしたから。
でも、そんな事は無かったのですね。私も犠牲者になってしまいました
IAEAの報告書は被ばくによる大人の甲状腺がんの増加を認めていません
増加は検査技術の向上によって発見が増えているからだとしています
現地に15年通い続けている武市さんは
起きている事実を直視するべきだと考えています

武市宣雄医師:
大丈夫ですよという報告が出るのは
ある意味じゃ、そんなにひどいものじゃないという安心感を与えるつもりかも知れません
しかし実際に起こっている事が本当に、癌の人が、被ばく者、
汚染の軽い人に比べたら多いのだったら、それを出してもらわないと
早く見つけて早く治療してあげればその子ども達は長生きできるんですよ
という事も言わないといけませんよね
チェルノブイリ原発から放出された40種類の放射性物質の中には
今も放射線を出し続けている物質があります
汚染が続く地域では低い線量でも長期にわたる被ばくが
新たな健康被害を起こしている可能性があることが指摘されています
チェルノブイリから130㎞、ベラルーシ南部のゴメリ州に被ばく者の専門病院があります
放射線医学人間環境センター
ここで最近、白血病の患者が増えています
2年前、白血病患者のベットを事故前の2倍、70に増やしましたが
空きの無い状態が続いています
レオニード・ブラフコさん36歳。去年5月急性白血病と診断されました
副作用の強い抗がん剤治療を続けています
事故の時16歳だったブラフコさんは
重大な事故だと言う情報が無く、毎日屋外でサッカーをしていました

事故後も同じ町に住み続け、結婚して子どもをもうけました

去年突然、体に痣のようなものがいくつも現れ、高熱に襲われました

レオニード・ブラフコさん:
去年までは普通に生活をしていました
放射線の事は気にしたことありませんでした
なのに、ある日突然病気に襲われ、悪くなる一方です
大地を汚染し続けるのは、チェルノブイリから放出された放射線物質の一つセシウムです
300年にわたって放射線を出し続けます
濃い紫色のところは大量のセシウムで汚染され立ち入りが禁止されています

しかし、それ以外のほとんどの地域では人の居住は制限されていません
ブラフコさんが住んでいたのもこうした地域でした

ゴメリ州カリンコビッチ
ブラフコさんはセシウムによる低線量の被ばくが続くこの地で
事故後19年間暮らし続けました
いまも、妻のナターシャさんが息子と暮らしています

夫のブラフコさんからの電話です
もしもし
おれだけど
元気?
私は大丈夫よ あなたは?
国はこの街が今も汚染されていることを認めていますが
住民には特に説明していません
去年5月、夫婦で撮った写真です

この翌日診察を受けたブラフコさんはそのまま入院しました
事故から19年
突然の発病でした
ナターシャ・ブラフコさん:
ただ信じられないと言う思いでした
先生に「何かの間違いじゃない?こんな事ありえない!」と言いました
先生はしばらく何も答えてくれませんでした
そして、「私にも分からない事が起きている」と言ったんです
ブラフコさんは病状が悪化し無菌室に隔離されました
医師が撮影した映像です

熱は連日39度を超えていました
これまで、ブラフコさんのような低い線量の被ばくと癌や白血病との因果関係は認められてきませんでした
しかし最近、
低線量でも長い間被ばくすると白血病や癌を引き起こす可能性があるという研究が
相次いで発表されています
その一つ、国連の国際がん研究機関の論文です
「低線量被ばくとがんのリスク」
長期にわたって低線量を被ばくしている世界15カ国60万人の原発労働者を調査したところ
癌や白血病で亡くなった人のうち1%から2%が被ばくが原因だった可能性がある事が明らかにされました
論文を発表した国際がん研究機関のエリザベス・カーディス博士です
たとえ発病するリスクが小さくても
数100万人に及ぶ住民が今も長期にわたって被ばくしている実態は見過ごせないと主張しています

エリザベス・カーディス博士:
チェルノブイリで被ばくした人達は、事故後ずっと放射線を浴び、それが今も続いています
被ばくしている人の数も膨大です
低い線量であっても白血病やがんを発症する危険性を無視してはいけません
しかしこの主張は去年9月のIAEAの報告書には盛り込まれませんでした
「この程度の被ばくで白血病が増加している証拠をつかむのは到底無理だ」としています
ベラルーシでは今も多くの国民が汚染地でとれた農作物や家畜を食べ続けています
これまでベラルーシ政府は汚染された土や家屋を除去するなど
多い年には国家予算の2割を費やして対策を行ってきました
先月当選を果たしたルカシェンコ大統領は汚染地の再利用に動きだしています。
放射のを恐れ、人が住まなくなったゴメリ州の農地に新しい住宅を建てました。

人々に、帰ってきて農業を再開するよう呼びかけています。
ルカシェンコ大統領:
事故を忘れるのはよい事です。
代わりに私達が覚えておきますから。
政府は国民に恐怖を植え付けすぎたのです。

事故から20年低い線量による長期被ばくの影響が解明されていない中、
ベラルーシ政府の汚染政策が転換し始めています。
ミンスク
20年に及ぶ低線量長期被ばくでもう一つ懸念されている事があります。
生まれてくる子どもへの遺伝的影響です。
広島大学名誉教授の佐藤幸男医師は
遺伝的影響の調査のため、ベラルーシをこれまで50回以上も尋ねています。
広島では、被ばくによる遺伝的影響は確認されていません。
しかし佐藤さんは広島とは違う長期にわたる被ばくの影響を心配しています。

佐藤幸男医師 広島大学名誉教授
広島のデータとは非常に参考にはなりますけど、
決してオールマイティーじゃないですから。
ご存じのように被ばくの形も様相も違いますから。
広島の考えを即こちらに持ち込んで、その通りでやらなければいけないという目で見るのは間違いだろうと思います。
佐藤さんはベラルーシで40年にわたって遺伝の研究を行っている
ゲンナジー・ラジューク博士と共同調査を行ってきました。

二人はこれまで、低線量を被ばくし続けている住民の染色体を調べてきました。
異常が見つかった血液の細胞の染色体です。
矢印の染色体が崩れ
別の染色体にくっついています

染色体の異常が精子や卵子の生殖細胞で起きれば、
子どもに先天的な病気が現れる可能性があります。
汚染の続くゴメリと、汚染のほとんどないミンスクで
事故後生まれた子供に染色体の異常がどの程度見つかるか、その頻度を比べました。
この調査ではゴメリで生まれた子供に染色体の異常が見つかる頻度は、ミンスクの子どもの10倍に上ったのです。
新番組(ドラマ)からの降板を余儀なくされ、事務所も辞められました
河田昌東氏講演会6/5の講演では一般として会場内に入り、質問もしていらっしゃいます
その、山本太郎さんが
スーパーニュース アンカー 関西テレビ 2011/07/20放送に出演していらっしゃいました
ご自身で福島に入り、細やかな取材をしていらっしゃいます
ぜひ、ご覧ください。
山本太郎が見た福島の現実
深刻さが増す放射能汚染
俳優の山本太郎さんをスタジオに迎えて今の現実に迫ります
山本太郎が福島を現地取材
原発という問題に対してリスクが多い発電方法だという事はなんとなく知っていたけれども
ここまで深刻な状況だという事は知らずに
そしてそのことに対して声を上げることが出来なかった自分に対する怒りというのが一番大きいと思う
ーそれが3月11日の原発の事故以来いろんなものを見て気持ちが高まってきたという事ですか
そうですね
自分への怒りという部分と政府の対応の遅さとか
そういうものに怒りを感じてやっぱり自分が声を上げなきゃと。
ー今回は太郎さん自身が福島で取材にあたって
はい。福島市に行ってきました
福島市は福島第一原発から60キロの場所にあります
30Kの所に人を戻そうとしていますけれども
それよりも遠い60キロの福島市も高濃度に汚染されているんです
ここでも普通の生活を強いられている人がいるという現状を見に行こうということで取材に行ってきました
6月30日市民グループ青木一政さん:
検査した10人のお子さん全員の尿からセシウム134,137が検出されました
この事は福島市周辺の子どもにきわめて高い確度で内部被曝の可能性があるという事を示唆している
ナレーション:
福島市在住の6歳から16歳の10人の子どもの尿を採取し
フランスの研究機関アクロで検査した結果全員から放射性セシウム134と137が検出されたのだ
ついに恐れていた内部被曝が現実のものに
仏ACRO研究所 デービッド・ボアイエ理事長:
さらに正確な状況を把握するにはホールボディカウンターが必要です
放射性セシウムは子ども達の体にどのような影響を与えるのか
医学博士崎山比早子氏:
今まで言われていなかった内分泌腺や免疫をつかさどる臓器に
セシウムがいっぱい溜まるという。
癌年齢に達する前に死ぬっていうことだってあるわけですよ
ナレーション:
チェルノブイリ周辺国で子どもの遺体の病理解剖で明らかになったのは
体内に取り込まれた放射性セシウムが臓器に蓄積し
特に子どもは大人より蓄積率が高いという事実だ
崎山氏:
臓器の重量当たりの蓄積率というのが
子どもは大人の3倍
特に、心臓とか甲状腺とか脳とか・・そういうところですね
それで、
それに加えて子どもは細胞分裂が盛んだから
放射線に対する感受性は3倍という人もいるし10倍という人もいる
それは、年齢によりますよね
だから、ダメージは大人の何十倍ってなるんじゃないですか
ナレーション:
わが子の尿から放射線セシウムが検出された親たちが
その胸の内を山本太郎に語った
9歳男子の母:
どの位身体の中にとどまっていたんだろうって
とどまっている間中放射線を出し続けているのですよね
だから、彼の体に入っていたという事は将来的に軟化の影響があるかもしれない
それを私がそこで受け止められるかなって
8歳女子の母:
もっと勉強して知識を付けるなりしておかなかったのかなって
知識があればもっと早い段階で逃げれたし
子どもに対して申し訳なかったなって思ったのがまず最初です
16歳男子の母:
うちは子どもがすごいショックを受けました
それからの子どもの行動は
自分がこれからどうしたらいいのかって結構真剣に考え始めまして
命と向き合っているというのかな・・
そういうことでこちらも避難という言葉がはっきり見えてきたんです
「入った高校を辞めるなんて考えられないよ」と言っていた子どもが
将来の事を考えたのかなとおもうんだけど
「そういう方法だったら僕たすかるのかな・・」とかそういうのがポロポロでてきたんです
9歳男子の母:
私は戦わなきゃいけない
子どものために戦わなきゃいけないんだなって。親として。
そういうふうに思いました。泣き寝入りだけはしたくない
6歳男子の父:
間違いなくみんな被ばくしているはずなんですよ
あの、そういう意味ではこの結果って
自分たちの子どもの事もあるんですけど
それをみんなに早く浸透してもらって
少しでも子どもたちを逃がす
そのきっかけに一つでもなればいいかなと
16歳男子の母:
全員にですね
福島市も郡山市も福島県全ての子どもさんだけでもいいですから
内部被曝の検査をして欲しいとおもいます 09:07
尿に放射能が出たお子さんたちは
とにかく震災後は原発が心配で
子どもを外に出していなかった
なのに尿からセシウムが出てしまった
放射性物質の規制値への疑問 14;20
世界と比べてかけ離れているかなと
ウクライナと比べてみても
(単位 ベクレル/kg)
牛乳乳製品 野菜類 穀類 肉卵魚
日本 200 500 500 500
ウクライナ 100 40~70 20 肉200
卵 6
魚150
チェルノブイリ事故を経験しているウクライナだからこそ
この数値でないと国の未来はないという数値なのです
ECRRのバズビー博士は「外部被ばくに対して内部被曝は300倍から1000倍の危険性がある」と言っている
数値というのにはいろいろあって厳しいものゆるいものがあるけど
日本で採択されているのは非常に緩い数値なんです
でも、命を守る。子どもを守るというところに立った場合は
予防原則にのっとって厳しい数字を採択されなければ意味がないと思う
この数値っていうのは信じられないっていうか・・
で、おそらく食糧の汚染が進んでいけば
間違いなく基準値というのを上げていきますよね
基準値を上げると言うのは魔法の様なもので
要は、汚染された食べ物が綺麗な食べ物になるという事ですものね
どこにしわ寄せが来るかと言えばそれは僕たち、何よりも放射線の感受性が高い子ども達
利害関係がある人と拉致が規制し緩和するという体制が間違っていて
監督する側がされる側にっ世話になっていたりするからだめなんだと
市民放射能測定所(理事 岩田渉)
食糧などを自分たちで測ろうじゃないかと
自分たちの周りにある食料がどのくらいの数値なのかを把握しようということで
市民が動いてこのような測定所を作った 18:48
シイタケなどの放射線の影響を受けやすい物やコンビニの弁当などからどのような数値が出るかを調べた
サテライト疎開
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表 中手聖一さん
これから本格的に避難や疎開が必要になってくる
・福島市や県が避難先に分校を建てて希望者が疎開する
寄宿舎も作ってもらって子どもたちだけでもいけるようにする
・行政などの支所をたとえば神戸等につくってもらって
その周りに疎開した人達が、支所を核にしてコミュニティーを作る
そうやって福島からの疎開者が励まし合って生活できるようにしないと
でないと、人間そんなに一人ひとり強くないですから
で、いまやっと福島市郡山市で除染計画が始まりました
2年かかって3年かかって ここまで綺麗になったよと言って
そこで、サテライト校にいた人達も一緒に本校に帰ろうかというような
将来に希望が持てるような疎開が今一番必要だと思います
山本太郎:
戦時中なんかも疎開をさせているわけじゃないですか
どうして先人たちがやってきたことを今出来ないんだという話です
経済的な、目の前のお金を守るために人の命を犠牲にするという考え方だと思う
・・北海道に避難した人たちの話し・・・・・
福島って関西からは何百キロもあって遠いじゃないですか
だから今見ている方は
「福島って大変だな」って思いで見ていられると思うけれど
これはもう福島だけの問題じゃないんですよね全国的な問題であって
セシウム牛がいい例だと思うんですが
これはほんの氷山の一角であって、全ての食品に関して汚染の可能性があると
まずここで一つの大きな問題があって
それだけじゃなくて、汚泥ですね
全国の放射性物質を浴びたというその汚泥も200ベクレルでしたっけ?それ以下なら肥料にして外に出してもいいと
流通していいと。
後瓦礫ですね。放射能で侵された瓦礫も全国にばらまかれていると
今していることというのは、綺麗な場所まで汚染されるような状況を作り上げているんですよ
で、しなきゃいけないのは広範囲にわたる移住
そこに人が住むことによって何が起こるかというと
要するに食べ物を作る訳じゃないですか
その食べ物が全国的に流通してしまう訳ですね
という事はその元を断たなきゃダメ
でもそこには生活されている方がいるから保障をするという約束事があって
そうしないと全国に汚染された食べ物はどんどん広がっていくし
汚泥が撒かれたことによって、瓦礫が撒かれたことによって
本当に日本から汚染されていない場所というのが無くなってしまうんじゃないかなと
いったい国は今何をしているのかと
ひょっとして国の重要なことを決める人達というのは
この国の未来を諦めたんじゃないかなって思えるような決定なんじゃないかと思います
だから、
みなさんに声を上げて一緒につながって欲しいんです
少しでも国の方向が変わっていくように、市だとか県だとか
行政に訴えて言ってプレッシャーをかけていかないと
今世論が動かないと
この国の未来は閉ざされてしまうと思います
だから、ぜひ皆さんで声を上げて言って欲しいと思いました
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原子力発電についてまだまだ分からないことが沢山あると改めて感じたこの番組です
停止して廃炉にした原子炉の解体作業
放射能に汚染されたコンクリートや鉄の塊を
アメリカ、カナダはどのように処理しているのか
そして日本は・・・
45分の番組です。
1988年の放送なのでかなり前の番組ですが
原子力関係については科学の進歩はあまりないように思えます
今見てもそのまま現在におきかえられます
お時間のある時にじっくりご覧くださいd(◕‿-。) ネ❤
NHK特集「原子炉解体 -放射性廃棄物をどうするか-」 from redfox2667 on Vimeo.
NHK特集「原子炉解体 -放射性廃棄物をどうするか-」
NHK、1988年6月27日放送、45分
サイテック89国際コンクール最優秀番組賞受賞
すでに解体作業が始まっている東海村や外国の原子炉を取材し、解体の安全性や放射性廃棄物処理の問題を探る。
リポーター 平石富雄(特報部)
今、原子力を全部やめたとしても
この解体作業だけで仕事が沢山ありそう・・・何十年も・・・
20110626 その日のあとで~フクシマとチェルノブ... 投稿者 PMG5
毎日放送の番組です
3月11日の福島原発事故後から取材しています
チェルノブイリの今と日本の今、これからを考えます
<参考>
今中哲二氏
3 月28 日と29 日にかけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告
2011-04-26「愛する飯舘村を還せ!!村民決起集会(内容一部書き出し)
セシウム137とアップルペクチン
4/29明治大学「終焉に向かう原子力」・・VTRが出ました。
小出裕章氏参議院5/23 行政監視委員会①(内容全て書き出し)
河田氏の講演で初めて知った「菜の花プロジェクト」について
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