2015年 11月 1日 菅元首相&広瀬隆氏 対談

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/HbYSys-u2jU?t=33m11s
広瀬隆:
伊方のこと。
テーマを大きく変えますけど、
伊方の今回までの流れについて、先にちょっとわたしの意見を言わせていただきますとね、
これが、ちょっと写していただきます?

これが10月9日に県議会が再稼動を容認した時の翌日の愛媛新聞の1面トップなんですね。
で、この社説がいいんです。

これが、文字が小さいので中身だけちょっとピックアップしたのをいいますと、

要するに、愛媛県議会の審議には、参考人として原子力規制庁・経済産業省・四国電力しか呼んでいないって。
こんなの全然意味がないじゃないかとね。
それからもう一つ県民、これが大事なんですけど、県民世論でね、2月3月にかけて愛媛新聞がアンケート調査をしたら、県民ですよ。69.3%が再稼動に反対しているんだ。
なんでこんなことが起こるんだと。
それから3番目が今度の中村時広知事が同意した原因に関わることで、
安倍晋三が「大事故が起これば責任をもって対処する」と語ったけどフクシマ原発事故の被害者に対して何にもやってないじゃないかと。
今日もね、集会で皆さんが言ってたけど、それを「評価する」と中村時広知事が言ったんです。
そんなことは信じられないということを言ってて、
それからもちろん避難の問題。
佐田岬半島はこんなノコギリみたいな形になっていて、その首根っこに原発があるわけですから、先にいる人は絶対に逃げられない。
そういうことを考えましても絶対に不可能なことを、いいですか、ここ。
「具体的かつ合理的」と判断する政府って、信用できるのか?あたりまえですよ。
それからもう一つは愛媛県民の皆さんが求めている公開討論会、これも鹿児島と同じですけれども、公開討論会は行わない。
こんなことで一体大丈夫なのか?許されないということをハッキリ書いてくれたんですね。
だからわたしはこの記事を見た時、これは勝てると思ったんです。
要するに、県民がね7割というのは、わたしが知っている限りでもおそらく愛媛県政始まって以来ぐらいじゃないですか。
というような再稼動を認めないような人たちが。
今まではもっと少なかったですよ、わたしの記憶では。
それがここまで来ているというのは、本当にみなさんがなさってきた運動がここまで実っているんだなというのを強く感じましたね。
だから、その先ちょっといいですか。
菅直人:はい。
広瀬隆:わたしは絶対止めたいんですよ。
菅直人:はい。
広瀬隆:
さっきもあそこのステージの上で言いましたけど、わたしはね、これは止めたいのでみなさんインターネットでご覧になっている方にね、お伝えしたいことがあるんですけど。

これが、ちょと前なんですけど2012年ね。
これは菅さんじゃない時代だ。

菅直人:もちろん、11年の9月に辞めてますから。
広瀬隆:
だけど、朝日新聞が面白い記事を出したんですよ。
「電力の利益、家庭から7割」
要するに消費量は家庭から4割ぐらいですよね、平均すると。
だけど、そこから電力会社は7割の利益を得ている。
つまり、6割の大企業には安くして、家庭からぼっているわけですよね。
そういう構造であると。
それが面白いことに各社、北電から東北電力ね、みんな1社ずつ全部書いてあるんですが、
特に驚くべきは東京。我々の首都圏ね。
91%!
91%を東電は家庭から得ている。
これでたまげましたけど。
ここの四国で言いますと、54%になっているんです。
菅直人:54ですね。
広瀬隆:54%が家庭から得ている利益。
菅直人:東京が91になっていますね。
広瀬隆:91でしょ!たまげるでしょ!!
菅直人:ええ。
広瀬隆:
これはま、産業構造もあるんでしょうけど、
ということは、もう一つの記事をいいますとね、これは今年の3月10日に東京新聞に出たんですけど、
中身はこういうことなんです。
来年の4月1日に電力自由化。
今度自由化、さっき言った4割の家庭の電気を我々が家庭で選べるようになるんです。
菅直人:そうですね。
広瀬隆:
菅さんでもね、この四国の人全員が選べるようになるわけです。
それを、東京だけじゃないんですよ。
博報堂が実施した全国調査、だから全国平均の数字なんで。
で、今度我々は原発をやる電力会社から買いたくないんですよ。
その人たちが何%ぐらいいるか?と。
要するに新電力にいわゆる電気事業社から新しい発電PPSですね。
つまり、電気を生産してなおかつ売れる企業に切り替えたい人は何人ぐらいいるか?それが64%だったんですよ。
でね、だから四国ですと54%に64%かけるとね、これ、皆さん電卓持っているといいんですけど、
35%になるんです。
だけれど、さっきの県民の調査で愛媛県で69.3%でしょ。
この人たちは絶対に買わないと思うんですよ。
四国電力から新電力に。
で、その先を言っておきますと、じゃあ新電力っていうのはどんなのがあるか?というと、
今わたしも、ここに来る前にちょっと調べてみたんで、
四国電力エリアの新電力事業者PPSって書いてある。

これを出すと一番トップにエネットって出てくるんです。
これは、わたしが最も信頼している電力。
つまり、東京ガスと大阪ガス、大ガスはここ四国は繋がっていますから、ケーブルでね。
あとNTTファシリティーズ、この3社が出しているPPSで最大企業です。
ほとんど、半分以上やっているところです。
あとはね、パナソニックはね、これは大阪が本社ですけど、もう本当にエネルギーの本部で。
それから、新出光もありますけど、出光興産の系列のはずです。
新出光だから。
わたしはこの3社とも15年前にエネルギー産業で取材したことがあって、信頼できるんです。
本当に真剣に環境問題を考えている人たちで。
ただこの中の15社が今申請している中に1社ちょっとみなさんに切り替えて欲しくない会社。
エネックス。
これは日立東芝系なので、出資者が。
だから原子力メーカーですから。
こういう怪しいのも入っているので、そこには切り替えないでほしい。
だけれど、わたしはとにかくエネットかパナソニックか、新出光だったらみなさんどんどん切り替えて欲しい。
そしてその切り替えをどんどんやっていけばね、さっき言った数字がもっと大きくなります。
つまり54%に例えば69.3%をかけると37%を超えるぐらいで。
だからだいたい4割の利益が吹っ飛ぶんですよ。
そうなると菅さん、どうなると思います?四電の経営は。

菅直人:ん…
広瀬隆:菅さんが四電の佐伯社長だとしたら、どうすると思います?
菅直人:
ま、ちょっとその前にですね、もちろん自由化になるということはわたしも知っていて、経産からレクチャーを受けているんですけど、そこでのだいぶやり取りは実はどの会社がどういう電力かということを表示できるかできないかというのをだいぶ経産は押さえ込もうとしていたんですが、
広瀬隆:そうですね。
菅直人:
それはかなり、民主党というか、ま、反発して、
ドイツと同じように、いわば食べ物で言えば出所表示なんだから、認めるべきだというのをだいぶ押し合いしています。
ただそのあとですね、わたしも今広瀬さんがおっしゃるようにどんどん変わって、そちらにどんどんシフトしていけばいいと思っているんですが、それが容量的に、エネットならエネットにシフトした時に供給する、供給側の能力と同時に、それを送電線に受け入れる、それを既存の9電力がOKするかどうか?
つまりご存知のようにまだ発送電分離ができていませんから。
だからそこが、本当に発送電分離ができない状況で3割4割切り替えということになった時に、どうなるのかですね。
ちょっとそこはまだわたしも、
広瀬隆:
それもね、わたしも迷いましてね。
で、ある議員さんの事務所に知り合いの を呼んだんですよ。
レクチャーするということでね。
それでどうなったかというと、ま、最大の問題になったところはそこですよ。
発送電分離ですよ。
そのあと見ていたら、発送電分離を先送りしていますよね。
だから、結果を見ていると発送電分離の送電部門は電力の子会社の形態にしていくというパターンになっているんです。
だけれど、だけれど我々が選択して切り替える。
だけど少なくてもこの今までの経過を見ていると、電力会社は四電もふくめて九州電力・関西電力ね。
特に再稼動に向かっている電力会社はみんな値上げがすごいんですよ。
値上げ幅が。
それで、企業が今電力会社離れをどんどん進めているんです。
で、エネットやなんかは単に自分の施設、発電施設だけじゃなくていろんなエリアの物を買う能力もすごく高い。
だからね、わたしは少なくとも四国電力の範囲だとできると思っています。
能力的に。
で、いろんな、実を言うと一般紙には出てこない新電力のそういうのを、このエネットはかなりコントロールできる。
つまり買い取ってですね、それを自分の資本として売ることができる。
で、かなり下げられます。
電力会社がこれだけ値上げしてきましたから。
だからわたしはこれから、特に四国、愛媛県だけの問題じゃないですよね。
四国電力を相手にして、この伊方を止めさせるのに。
原理的には愛媛県、それから香川県ね、徳島県、高知県、この4県の住民の人たちが、
ま、本当におそらく7割近いと思う、反対はね。
だからそういう形で進んでいくと、最終的にともかく大幅な減損が起こると思います。
減損というか、損失がパッと増えると思うんですね。
四電の利益、つまり収益そのものが、

菅直人:
ですからわたしも基本的にはですね、かつてドイツでやっぱりそういう選んでいくと。
場合によったらある地域では女性を中心にして、送電網まで買い取るという形で変わっていったんですけど、
わたしも非常に注意深くは見ているつもりなんですが、一方で、例の九州電力がですね、太陽光はこれ以上増設をしないとか、そういう送電網を今九州電力が握っている中で、今おっしゃったようなことが、どこまで進めることができるのかがですね、ちょっとまだわたし自身が、経産の話を聞いていても、そこがちょっとハッキリしないんですね。
ですからそうなることは非常にいいと思います。
もうちょっと一般論で言えば、今日少し集会でもしゃべりましたけど、
逆にいうと四国はまだ伊方以外にありませんから、逆にいうと原発依存率は、今も止まっているからゼロですけれども、そういう意味ではもう、逆に伊方を動かさなくて、そうすると原発依存はゼロのままで、それで再エネにどんどんシフトしていくというのが、本来は、わたしが四国の電力の経営者だったらそうしますね。
広瀬隆:そりゃそうですよ。
菅直人:
そしたら、逆にいうと、他の人が
「もう伊方はやめて四国はどんどん再エネにシフトします」と言ったら、逆に全国から。
広瀬隆:
それは理想論ですよ。
それはそれでいいんですけど、長期的に見て。
だけど今はとにかく動かしかねない状態まできているわけですから、こうやってね。
だからやっぱりこれを止めないといけないんで、
だからそれにはここで、一般市民が追い詰められるわけですよ、四電の経営を。
それを今の佐伯社長に世論として見せていくわけです。
そうするとね、四電は仮に4割ぐらいの利益というか、収益が減っちゃう。
要するにユーザーがなくなっちゃう。
そしたら彼らは経営上、わたしだったら真っ青になります。
だから、いいですか。
そういう結果に移った時には、四電は打つ手はたった一つ。
電気料金の値上げしかないんですよ、もう一回。
それをやらざるを得ない。
それで今までやってきているんですよ、関電だってみんな。
同じことをやって、九電だって北電だってね、北海道も。
要するに追い詰められると電気料金の値上げをしてきているんです。
だからそれで何が起こっているかというと、九電ばなれ、北海道でも北電ばなれ、関電ばなれすごいですから。
だから結局わたしは、彼らはこのまま行けば自分で墓穴を掘ると思っている。
四電も同じ道を歩んでいる。
そうすると、この残りの「再稼動したほうがいいんじゃないか」みたいなね、本心でどう思っているか知らないけど、
まだ3割ぐらいの人がね、考えを保留して、「まあ再稼動認めちゃおう」というような人たちも、おそらくその人たちは企業の関係の人たちが多いと思うんですけど、その人たちも再値上げになったら、またどーっと四電離れを起こすと思います。
わたしはそこに持っていけるのが、今のチャンスだろうと思っているんですよ。
どうですか。
菅直人:
いや、だからそこはもう、広瀬さんが非常によく調べられて、そういう形に持っていけば四電の利益の大半が、半分がなくなるという、まさにそれは追い込めば四電としてですね、逆にもう再稼動をやめるのかどうするのかですね、そこに追い込まれるというのは、あの、おっしゃる意味はわかります。
ただわたしがさっき言ったのは全体の仕組みの中で、そういう風に確実に進むかどうかというのはちょっと、わたしが検証できていないという意味でですね。
つまり、今おっしゃったように同じことが他の電力会社でも起こる可能性があるわけですよね。
広瀬隆:
起こします。
そりゃわれわれが
菅直人:
ということは、いまの9電力以外から供給しなければいけない。
わたしはそれを再生可能でやるべきだと思うんですが、
送電網はまだ9電力が持っているという、ここがですね、乗り越えて、その制約を乗り越えて、電力需要者である国民が選択すればそれで全部受け取ることができるか、そこがちょっとまだわたしに、まだ検証ができていないという意味です。

広瀬隆:
はい、わたしが、
だから皆さんがね、菅さんもそうなんですけれど、自然エネルギーに移行していこうというのは、それはわたしは決して否定するわけじゃない。
ただ、その時に大抵ドイツを引き合いに出して考えられるでしょ。
でもわたしはドイツ取材を1993年からずっと全土を調べてきて、あの時のドイツと今の日本を比べてみると違う事があるんですよ。
それは何か?というと、あの時はベルリンの壁崩壊の直後だったんですよ。
まだ東ドイツも旅ができないくらい危険な状態な、そういう状態だったんですけど、
あの時にドイツの国境線がなくなったわけですよね。
あれがね、大事件だったんです。
それは、何かというと、そこにずーっと、不思議なことですけど、みんな高レベル、低レベル、中レベルの廃棄物の処分場が、東ドイツも西ドイツもお互いに国境線にずーっと並べてたんです。
つまり、自分たちの一番遠いところ。
それがスポッと抜けた途端にその人たちは富豪の土地だったんですよ、ドイツの。
要するに別荘地だったの。
それでみんな怒り出したんですよね。
つまり、金持ちたちが怒り出したんです。
それが産業界を変え始めたんです。
だからドイツは市民運動だけが変えてきたんじゃないんです、反原発という。
あれは電力会社が原発をやめるということを言い出したんです。
わたしは驚いたんですけど。
だから今とちょっと違う。
日本の場合は廃棄物の処分場が一番遠くね、青森・北海道、あるいは南大隅町ね、鹿児島。あるいは対馬。
一番端っこにありますから、そういう条件が今ないんですよ。
だから今の日本と条件がちょっと変わっているんですよね。
しかもあれから20何年経って、今まだ8基原発が動いているんですね、ドイツ。
菅直人:ドイツですね、はい。
広瀬隆:で、今日本は2基なんですよ。
菅直人:そうです。
広瀬隆:こっちのが少ないでしょ。
菅直人:もちろんそうです。
広瀬隆:
それから、地形も違うんですよ。
本当に真っ平らですよ、ドイツって。
菅直人:ドイツはね。
広瀬隆:
本当に、自動車で走ると驚くぐらいに真っ平らで。
日本は全部坂だから。
だから自然エネルギーといっても簡単にドイツを真似できない。
むしろシェーナウみたいなね、ドイツの一番南、スイス国境の。
ああいうところは日本に非常に近いんです。
だからそこで自然エネルギーをやっているシェーナウは送電線とか民間の素晴らしい。
あそこは我々のモデルになるだろうと。
山、山岳地帯。
で、やっぱり調べてみるとほとんど水力とソーラーはやっていますけどね。
だから、わたしが考えている自然エネルギーの理想に近いなと思います。
だから今はドイツのパターンを全部置き換えてね、行くより、とにかく地震国ですから。
菅さんだって。
もう時間がないですよ。
だって、万が一なんていう言葉じゃなくて、わたしは本当に大地震はまた近いと思っています。
菅直人:
再生可能エネルギーについてはですね、ちょっとわたしも、この間はだいぶ見てきたんです。
だから、若干もしかしたら、広瀬さんと見方が違うかもしれませんが、
狭いところでうまくいっているのはデンマークですよね。
デンマークも何年か前には原発を入れるかどうか大議論をやって、それから原発をやめると決めて、
そうすると、ま、風力が多いですが、相当と沢山のものができていると。
それからスペインが、あそこは発送電分離ができて、送電会社は1社なんですね。
それで全国が、太陽光、風力、バイオマスがあって、あそこの天気予報を正確にとって、どの地域が当たらないと。
だったらこの発電でと外から。
いま40%ぐらいまでいっているんです。
で、いまの、わたしが見る技術はですね、
従来はそれこそ日本で言えば9社が電力供給している。
何百万あるいは何千万という需要者がそれを受けると。
そういうシステムが、再エネというのは電力供給者も、少なくとも数万とか数十万で、それを数百万、数千万が受けると。
で、これが、かつての電力業界は難しいんだと、そんなのできないと。
わたしは勝俣さん(3.11時の東京電力の会長)と以前議論したことがありますけど、
しかしいまはコンピューター技術とか、いろんな予測技術で十分可能なんです。
ですから、不安定になるということは基本的に無いですね。
ですからそういう意味では、技術的にちゃんと再エネが発電量があるならば、それをマッチングさせることはそんなに難しく無いというのが基本的認識です。
それで、ドイツの例が、日本といろんな自然状況が違います。
そこはどちらかというと、南に工業地帯があって、原発があって、それを北の風力でまかなうのに送電網をどうするかと、このあいだ行った時も言っていました。
ただ、地下にケーブルを埋設するということで、話し合いがつきつつあるとは言っていましたが、
そういういろんな国の違いはありますけど、
わたしは基本的には再エネでエネルギーを供給することは相当のレベルで進むだろうし、
もっとちょっと大げさなことを言うと、大げさというか、断定的にいうとですね、
今世紀の終わりには、原発は無くなっている。
それから、化石燃料の使用もなくなる。

広瀬隆:いや、それはわかっているんです。
菅直人:それで、ですね、
広瀬隆:今世紀の終わりまでわたし生きていないから。
菅直人:
もちろんもっと早いほうがいいんです。わたしも今世紀の終わりまで生きていませんから。
で、あえて言いたいことをもうちょっと言わせていただくと、
再エネが持っている意味というのは、クリーンということと同時に、各国があえて言えば各地域が自給できるということなんですよね。
ということは、日本からホルムズ海峡まで石油を買いに行かなくたっていいし、
それから日本と中国が、海底の天然ガスを巡ってガチャガチャやらなくても、
自分の国の中で自分のエネルギーをまかなえる。
あるいは地域の中でまかなえるということはですね、国際紛争の一番大きな種も無くすることができる。
だからそういう二重の意味を含めてですね、再エネにしようとすると、
それは技術的には大きいレベルで見えてきているというのがわたしの認識です。
広瀬隆:
それは全く否定しません。
だけどそれはね、長い時間をかけていけることです。
だけど我々がいま切迫している問題はそれじゃない。
つまり、地震と火山の脅威なんです。
津波の脅威なんです。
で、これはドイツやなんかに無いことなんです。
だから、わたしが見てきたこの20数年のドイツの変化というのは、よくやったなと思いますよ。
だからわたしもドイツに、2年前に全土回ってきましたけど、
菅直人:もちろんわたしもですね、日本について言えば、もう再稼動は一切しないで
広瀬隆:
だから、だけど今、電力会社がやろうとしているから、我々は止めなきゃいけないでしょ。
これは今はね、当面石油と、石油はほとんど今は使ってないです。
ガスと石炭でね。
当面止めちゃうと。
止めちゃって、今こうやって電気を使って、こうやってね、全部電気ですから。
だから要するに、我々が今どうしてこうやって原発ゼロで大丈夫か、っていうと、
それはガスと石炭なんですよ。
ほとんどが。
菅直人:今は、ですよね。

広瀬隆:
今です。
だから、この今の状態を少なくとも何年か続けて、そして同時に菅さんの言うね。
それはわたしは否定しているんじゃないんですよ、自然エネルギー、再生エネルギー。

菅直人:
もう、それはもう社会説法で恐縮なんですけど、
この事故があった後大体日本でエネルギー量というか、電力需給量が10%ぐらい下がりましたよね。
それから今、建物の断熱材とか、いろんなことが動き出していますから、
よく、前の東大の学長の小宮山さんが言ってたのは20世紀というのはGDP(国内総生産)が伸びるのにつれて、エネルギー使用量が伸びるのが一般的だったと。
そして、彼が言うのは、彼が言うのは「21世紀はGDPが伸びても、実はエネルギー使用量は減っていくんだ」と。
その一番典型的な例がこのLED電球とかですね。
いま言った快適な住宅をエネルギーをあんまり使わないで生み出すとか。
わたしはそちらに、まだ遅いけれども日本も向きつつあるし、世界は基本的にそちらに向いていると思うんです。
エイモリー・ロビンスさんをご存知だと思いますけど、やはりそういう考え方が、アメリカの中でも強くなっています。
ですから時間がかかるのは確かに。
それは1年や2年では無理ですが、10年ぐらいの長さで見れば、いまの原発がこれまでですね、生み出していた電力は、あるいは省エネプラス再エネで充分カバーできるし。
広瀬隆:
そうですよ、だから一番はね、要するに再エネで一番の欠点は変動ですからね、発電の。
それはね、何でカバーできるか。
一番簡単なのは揚水発電なんですよ。
揚水発電という余計なものを原発用に作りましたからね。
これはね、すごい出力があるんです。
だから、要するにまずそれもあるんです。
菅直人:
それに、これも社会説法ですけど、今年は夏が暑かったけれども、九州電力は確かピークの時の12%ぐらいを太陽光で賄っています。
広瀬隆:そうですよ。
菅直人:だから逆に言うと、変動が激しいといっても、太陽光は夜はゼロだけど、
広瀬隆:ピークの時には発電しますよね。
菅直人:
ええ、発電量が多いので、そういうマッチングの技術は大きい意味でもかなり細かい意味でも可能ですから、わたしはそちらの方に政策の方針を明確にシフトすれば、まぁ10年ぐらいの展望で、ほぼ、少なくても原発が従来の賄っていたものは、充分まかなえるし、さらに先に行けば、化石燃料も減りますと、そう思っていますけどね。
広瀬隆:
問題は、でも、いいですか。でも問題はそれでも動かそうと言っているわけですからね、四電も。
九州電力はとうとう動かしちゃったんですから。
菅直人:そこはもう完全なですね、
広瀬隆:
だけど菅さんがいま総理大臣で止める権利を持っていればいいんだけど、いま、そういう、正反対の人間が総理大臣をやっているわけですから。
これはね、冗談じゃないんですよ。
我々国民としてね、一般。
だって、川内原発にしろ伊方原発にしろ、事故があったら全部放射能で、陸も海も全滅ですからね、今度は。
だから、
菅直人:
いやそこはまったく思いは同じなんです。
だからまさにそれをですね、どう変えていけるか?というのは、
ま、わたしなんかが一番、逆に言うと責任を感じているんです。
どういう意味か?というと、裁判ではかなり前向きな判決が出たり、これだけ多くの人が運動を起こし、
まさに世論調査でも7割の人が脱原発にいきながら、
残念ながら国会がその国民の声を反映できていない。
あるいはそういう選挙の結果をですね、いまの、ま、民主党を含めて政党が満たしてない。
それはまさに当事者中の当事者の一人として、非常に責任を感じているんです。
ですからそこをもちろんどうするかというですね、
いま言われている参議院で言えば、一人区では野党はまとまってやっているとか、
広瀬隆:そう!
菅直人:
そういうことはわたしもぜひやるべきだと思うんですよ。
そういう政治的な力の結集をどうするか。
それともう一つが、先ほど言われた経済 ぞうをいい意味で使って、
原発がより高いと。
これは専門家の中では常識みたいなものですよね。
結局は税金とか未来にツケを残すことによって、安い安いと言っているだけですから。
そこが非常に明らかにだんだんなりつつありますから、
まさに広瀬さんのようなパイオニアから始まって、今日非常にひどくなっていますから、
その力をどう結集するかが、まぁ、もちろんずっとやられている広瀬さんに言うのはあれですけど、
まさにいまの状況かなと思っています。

広瀬隆:
えー、ということでよろしいでしょうか。
はい、どうも。
つづくー
中村時広愛媛県知事

山下和彦伊方町長

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全く報道されない「トリチウム」の危険性
ダイヤモンド社 書籍オンライン 【第4回】 2015年7月28日
福島第一原発事故を半年前に予言した書『原子炉時限爆弾』で、衝撃的な事実を発表したノンフィクション作家の広瀬隆氏。
頻発する地震、活発な火山噴火の中、新たなリスクが「東京を含む東日本地域」に差し迫っているという。
発売当日から大きな話題となり、発売5日で増刷が決定した『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』のなかで、「タイムリミットはあと1年しかない!」と予言した著者が、日本の報道界には封印された「トリチウム」のおそるべき危険性を緊急警告する!
「原子力緊急事態宣言」が発令中!現在も大量放射能放出が続いている!
すでに事故から4年をすぎた現在、日本に住むほとんどの人は「事故と被害は終った」と勘違いしているが、「福島第一原発」の事故現場では、大量の放射能放出が続いており、東京電力が発表する放出量は変動が大きすぎて信頼できないのだ。
現場では、現在も「原子力緊急事態宣言」が発令されたままであり、メルトダウンした燃料が地中で臨界反応を起こしている潜在的危険性は、まったく去っていない。
福島第一原発のすぐ近くには、福島県から宮城県にまで達する70キロメートルという長大な双葉断層があって、マグニチュード8近い巨大地震を起こすおそれが高い。
というのは、東日本大震災からちょうど一ヵ月後に、その周辺断層が動いて1メートルを超えるズレを起こしたからである。
今後も、ここで大きな地震が発生すれば、福島第一原発に何が起こるか分らないのである。
その現場では、毎日6000~7000人の作業者が、汚染地帯で身を削って働いている。
ここから漏れ出している放射能汚染水は、ハンパな量ではない。
東京電力は必死になってそれを回収しているが、この4年間で貯蔵量が75万立方メートルというトテツモナイ量に達しているのだ。
1立方メートルとは、一辺が1メートルのサイコロの大きさだから、それを縦に積み上げると、75万メートルになる。富士山の高さは3776メートルだから、75万メートルは富士山の200倍の高さになる。
大型飛行機が飛行するのは、1万メートルだから、75万メートルはわれわれにちょっと想像もできない量だと、分るだろう。
この汚染水の貯蔵量は、これからも、歳月ときれいに比例しながら増えてゆくのだ。なぜなら、放射能を除去する対策がないまま、水を流しこんで、内部を冷やし続けなければならないからだ。
しかもそのメルトダウンした燃料の放射能を洗い出した水が、地下に流れこんで、そこから外洋にどんどん流れ出している。
海岸線の地下水は、太平洋の沖合とつながっているからである。
しばしば報道されてきた「汚染水の大量漏洩」は、陸上で漏れ出している話だけで、地下から漏れ出している大量の汚染水については、まったく無視している。
報道内容には、あきれるほかない。
そこで、自称専門家のバカな学者連中は、海側の地下まで巨大な壁を築いて外洋への漏水を止めなければならない、などと言っているが、トンデモナイ話だ。
壁を築けば、地下に水がたまって、原子力発電所ごと水の中に浮いてしまい、大きな浮力を受けて、最後には建物ごとひっくり返ってしまう。
要するに、打つ手がないのである。
知られざるおそるべきトリチウムの危険性とは?
問題は、その汚染水に含まれている放射性物質の量と種類である。
大量に漏洩している放射性セシウムと放射性ストロンチウムは、いずれも、人体に重大かつ深刻な影響を与える。
この二つの放射性物質の危険性については、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』にくわしく述べたので、必ず読んでいただきたい。しかし、よく知られていないのが、トリチウムの危険性なので、ここで説明しておきたい。
これが放射性セシウムと放射性ストロンチウムと共に、汚染水に大量に流れこんでいるのだ。
トリチウムという放射性物質は、元素としては水素である。
しかし通常の水素は原子核が陽子1個でできているが、トリチウムの原子核は、そこに中性子が2個くっついている。
重い水素なので、「三重水素」とも呼ばれる。普通の水素とトリチウムの違いを模式的に描くと、この図のようになる。

この放射性物質トリチウムがなぜおそろしいかというと、化学的には水素なので、水素のように振る舞うからだ。
つまり人間の体は、大部分が水でできている。水は、水素と酸素の化合物H2Oである。
血液であれリンパ液であれ、細胞をつくっている中心部分の染色体であれ、その遺伝情報を伝えるデオキシリボ核酸(DNA)の分子であれ、水素なしには存在しない。
DNAを構成する究極の原子は水素H、炭素C、酸素O、窒素N、リンPである。その水素が、放射線を出す水素になってしまえば、体内で、どれほどおそろしいことが起こるかは、誰でも想像できるだろう。
簡易式の放射線測定器では感知できない「ベータ線」を出すトリチウム
このトリチウムが酸素と結合すると、「トリチウム水」という放射能の水になるので、水蒸気となって東日本全域の空気中を漂っているのだ。
それがわれわれの体内に入って、自由に移動している。
そしてトリチウムの原子核についていた中性子が、“マイナスの電荷を持った電子”を放出して、“プラスの電荷を持った陽子”に変化し、水素がヘリウムHeになる。
その時に出される電子が、ベータ線と呼ばれる放射線なのである。
この放射能が半分に減るまでの期間、半減期は12.3年なので、安全な1000分の1になるのに123年かかるから、この影響はほぼ一世紀続くと思ってよい。
フクシマ原発事故が起こってから、自分の身を守ろうとして、多くの人が日本中で放射線の測定器を持つようになった。
危険な汚染地帯に住む人にとって、それ自体は、重要な自己防衛手段である。
しかしほとんどの人が持っている簡易式の放射線測定器は、放射性のセシウムやヨウ素が出す「ガンマ線」しか測定できないので、ストロンチウム90やトリチウムが出す「ベータ線」を測定していないのである。
トリチウムが放出するベータ線の電子は、エネルギーが小さいので安全だと言う自称「原子力の専門家」がいて、彼らを新聞記者が取材するので、困ったものだ。
取材する側も、取材される側も、彼らは人体への医学的な作用機序をまったく知らないのである。
トリチウムによる催奇形性の確率は致死性癌の確率の6倍!
カリフォルニア州ローレンス・リヴァモア国立核研究所での研究(1991~1993年)では、トリチウムによる催奇形性(奇形を生じさせる性質)の確率は、致死性癌の確率の6倍にものぼるのだ。
つまり、次世代に奇形を生み出す影響が非常に大きいと、重大な警告が出されている。
フクシマ原発事故現場から大量に放出されているトリチウムは、ほとんどの人が無意識に体内に取りこんでいる危険な状態にある。
特に人体の有機物と結合したトリチウムは、容易に代謝されずに、その分子が分解されるまで15年以上もベータ線を出し続ける。15年とは、生まれたばかりの赤ん坊が、中学を卒業するまでの長さだ。

またトリチウムHが最終的にはヘリウムHeに変化するが、ヘリウムはいかなる原子とも結合しない。
そのため、トリチウムHに結合していたDNA構成原子の炭素C、酸素O、窒素N、リンPなどは、トリチウムと結合していた箇所が切断されることになる。
これによって、DNAが破断して、染色体異常が引き起こされる。
もともと人体は、男性の「精子」と女性の「卵子」が受精して1個の細胞ができるところからはじまる。
その時、この細胞には、男女(精子・卵子)から受け継がれた染色体が23組46個ずつ含まれている。それぞれの染色体は、二重らせん構造のDNAからできていて、その中に多数の遺伝子が含まれている。
「薄めて海に放流してしまえ」という許されざる犯罪者たちの暴言
ところが、ソ連のチェルノブイリ原発事故で大汚染したゴメリなどの地帯では、住民の染色体を調べると、この顕微鏡写真のように、左側の正常な染色体に比べて、右側の染色体のように明らかに異常な状態になっていたのである。
父母の体内の染色体がこのように異常になれば、当然、その両親のあいだに生まれる子どもには、大きな障害が発生することになり、大被害が発生してきたのである。

このトリチウムは、化学的には容易に除去することができないので、福島第一原発では、どんどんたまっている。
そこで、原子力規制委員会の田中俊一委員長と、委員の田中知《さとる》は、福島第一原発の事故現場で大量に発生しているトリチウムを、「薄めて海に放流してしまえ」と、苦しまぎれの暴言を吐いている。
大量の海水を持ってきて薄めれば、流していいだって?
放流するトリチウムの量は変らないだろう!
そんなことが分らないのか。実に、おそるべき犯罪者たちである。
なぜ、『東京が壊滅する日 』を緊急出版したのか
このたび、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』を緊急出版した。
現在、福島県内の子どもの甲状腺ガン発生率は平常時の70倍超。2011年3~6月の放射性セシウムの月間降下物総量は「新宿が盛岡の6倍」、甲状腺癌を起こす放射性ヨウ素の月間降下物総量は「新宿が盛岡の100倍超」(文科省2011年11月25日公表値)という驚くべき数値になっている。
東京を含む東日本地域住民の内部被曝は極めて深刻だ。
映画俳優ジョン・ウェインの死を招いた米ネバダ核実験(1951~57年で計97回)や、チェルノブイリ事故でも「事故後5年」から癌患者が急増。フクシマ原発事故から4年余りが経過する今、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』で描いたおそるべき史実とデータに向き合っておかねばならない。
1951~57年に計97回行われた米ネバダの大気中核実験では、核実験場から220キロ離れたセント・ジョージで大規模な癌発生事件が続出した。220キロといえば、福島第一原発~東京駅、福島第一原発~釜石と同じ距離だ。
核実験と原発事故は違うのでは? と思われがちだが、中身は同じ200種以上の放射性物質。福島第一原発の場合、3号機から猛毒物プルトニウムを含む放射性ガスが放出されている。これがセシウム以上にタチが悪い。
3.11で地上に降った放射能総量は、ネバダ核実験場で大気中に放出されたそれより「2割」多いからだ。
不気味な火山活動&地震発生の今、「残された時間」が本当にない。
子どもたちを見殺しにしたまま、大人たちはこの事態を静観していいはずがない。
最大の汚染となった阿武隈川の河口は宮城県にあり、大量の汚染物が流れこんできた河川の終点の1つが、東京オリンピックで「トライアスロン」を予定する東京湾。世界人口の2割を占める中国も、東京を含む10都県の全食品を輸入停止し、数々の身体異常と白血病を含む癌の大量発生が日本人の体内で進んでいる今、オリンピックは本当に開けるのか?
同時に、日本の原発から出るプルトニウムで核兵器がつくられている現実をイラン、イラク、トルコ、イスラエル、パキスタン、印中台韓、北朝鮮の最新事情にはじめて触れた。
51の【系図・図表と写真のリスト】をはじめとする壮大な史実とデータをぜひご覧いただきたい。
「世界中の地下人脈」「驚くべき史実と科学的データ」がおしみないタッチで迫ってくる戦後70年の不都合な真実!
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――木内みどり×広瀬隆対談【中篇】
【第30回】 2015年10月28日 ダイヤモンド社書籍オンライン
『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が増刷を重ね、第6刷となった。
本連載シリーズ記事も累計253万ページビュー(サイトの閲覧数)を突破し、大きな話題となっている。
このたび、新著で「タイムリミットはあと1年しかない」とおそるべき予言をした著者と、女優の木内みどり氏が初対談!
木内みどり氏は、原発問題に関して、各種市民集会の司会を務めている。
8月11日の川内原発再稼働後、豪雨による鬼怒川決壊、東京で震度5弱、阿蘇山噴火、南米チリ沖マグニチュード8.3地震による津波余波など、日本列島を襲う自然災害が続出している。
本誌でもこれまで、計29回に分けて安倍晋三政権および各電力会社社長の固有名詞をあげて徹底追及してきた。
川内原発、伊方原発再稼働の動きの中で、東京を含む東日本地域への「実害」が迫っているという、注目の対談2回目をお届けする。
(構成:橋本淳司)
「もう一回原点に戻りたい」と思って書いた本
木内:
『東京が壊滅する日』を手にとったとき、最初は戸惑ったんです。
ここに書かれている現実を、受け入れなくてならないだろう、と思ったからです。
読みはじめてみると、やっぱりスゴイ事実がいっぱいあって。事実に目を背けてはいけないなと思いました。
それで広瀬さんにお礼を言わなきゃと思いました。
広瀬:なぜですか?
木内:
この本に出てくることは、広瀬さんの長く激しい人生の努力の結晶。
それを抽象論ではなく具体的な固有名詞で断罪! 惜しげもなく闇の世界のことを全部出してくださって。
覚悟の度合いが違うと思いました。
広瀬:
僕は、どうすれば本当に原発を止められるか、いつも考えてきたつもりです。
ところが、世論調査では100%勝っているのに原発が再稼働してしまう。
そこで僕は、政治運動でなく、デモのような大衆行動で、一人ずつが社会を変えなければダメだと思っています。
青森ではそういう体験があります。
僕は再処理工場の核燃サイクル反対のために1985年から青森に入り、あらゆる農協を回りました。
真冬が農閑期なので、寒い日々の中でしたが、10人くらいの集まりでも、100人の集会でも、絶えず放射能の危険性について、くわしく話しました。
すると、やがて保守ゴリゴリの青森県が変わり始め、1988年の選挙のときは再処理工場反対の人が大勝したのです。
つまり、選挙というのは、日々の活動があって、その結果が出るのです。
木内:それはすごいですね。
広瀬:
でも次の選挙では、みんなが放射能のことは言わず、「誰々に投票してください」という、例の選挙運動になりました。
僕は「これは危ない」と感じました。
具体的な内容を言わずに「この人に投票してください」と言っても、人の心は動かせません。
現在でも、中身のあることをどんどん言っていけば、人は変わるはずです。
絶えず、言い続ける必要があります。
先月、木内さんが本ステージで司会をした代々木公園の大集会でも、第二ステージでたくさんの人が、被曝問題を語ってくれていたので、うれしかったです。
あの中身が大事なのです。
同じように、もう一回原点に戻りたいと思って書いたのがこの本です。
担当編集者から、嫌になるくらいしつこく質問されました。
これは忍耐だと思って、忍耐に忍耐を重ねて丁寧に加筆していきました。
この編集者を変えないと、世の中を変えるなんて夢のまた夢ですからね。
結果として、それがよかった。
僕にとっては当たり前のことになっていたことも、改めてわかりやすく書くことができました。苦労はしましたけど……。
東京でガン、心筋梗塞、白内障、白血病が激増する!
木内:
そうだったのですね。おかげで、とっても読みやすかったです。
スゴイ事実が書かれていますけど。東京でも放射能の影響が出ているのですね。
広瀬:
結論を言うと、東京を含む東日本地域住民の中で、これからガンや心筋梗塞などが必ず激増します。
いやもう、その段階に入っています。
木内:放射能の影響というと、甲状腺ガンに代表されるガンの話になりがちですが、心筋梗塞も増えているんですか?
広瀬:
セシウムは、ナトリウム系列の元素で、体に吸収されやすいという特徴があります。
筋肉にたまりやすいので、絶えず筋肉が動いている心臓にたまります。
心筋梗塞はすでに福島ではかなり増えています。
ときどき福島から「また若い人が心筋梗塞で死んだ」という電話がかかってきます。
そのたびに暗澹たる思いになります。
また、放射性セシウムが角膜に付着すると微量でも、3~5年ぐらいから白内障が出始めます。
子どもたちの目が混濁してきて見えなくなり、最悪の場合、失明をします。
木内:フクシマ原発事故のとき、東京にも放射性物質が飛んできたんですよね。
広瀬:
福島から首都圏の千葉・東京に至るまでの太平洋側は、途中にまったく山がないので、事故後、4月になっても5月になっても、東京の新宿高層ビル街には、南下した高濃度の放射能雲が直撃し続けました。
そのとき都内の人の多くは、ごく普通の生活をしていました。通勤・通学していたり、外で遊んでいたり。
そのときに放射性物質を吸い込んでしまったのです。
これは時限爆弾ですから、時間とともに身体を蝕んでいくでしょう。
木内:国道6号線と常磐自動車道を通る自動車が、東京に放射性物質を運んだという話も聞きました。
広瀬:
自動車の群と、東北新幹線が、タイヤと車体によって広範囲に「死の灰」を拡散しています。
今でもです。
一番怖いのはプルトニウムや、ストロンチウムのような「ホットパーティクル」です。
ホットというのは「エネルギーが大きい」という意味です。
プルトニウムを吸いこんでしまうと、気管支や肺にへばりついて、同じ場所に放射線を浴びせ続けるという結果になります。
一度、肺に入って付着したホット・パーティクルが、体の外に出ることは、まずありません。
ストロンチウムやプルトニウムのような物質は、「遠くに飛ばない。おそらく敷地内にたまっている」なんて話をする学者もいますが、まったくのデタラメです。
微粒子となったガスなので、空気に乗って遠くまで運ばれますし、細胞を直撃するアルファ線やベータ線を発する放射性物質です。アメリカで検出されているのだから、プルトニウムは重いから遠くに飛ばないなんていう話には、根拠がありません。
セシウムは「測定できる」から騒いだけれど、ストロンチウムやプルトニウムは「簡単に測定できない」から、話題にならなかっただけです。
2011年3月の連続爆発でまき散らされたのは、ガス状のあらゆる放射性物質です。
さまざまな「時限爆弾」が体をむしばんでいることは間違いありません。
東京都文京区にある順天堂病院では、2011年に比べて、2013年のあらゆる疾患が2倍から10倍近くに増えています。
この事実は、重いです。来年から、「時限爆弾」はいよいよです。
(つづく)
なぜ、『東京が壊滅する日』を緊急出版したのか――広瀬隆からのメッセージ
このたび、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』を緊急出版した。
現在、福島県内の子どもの甲状腺ガン発生率は平常時の70倍超。
2011年3~6月の放射性セシウムの月間降下物総量は「新宿が盛岡の6倍」、甲状腺癌を起こす放射性ヨウ素の月間降下物総量は「新宿が盛岡の100倍超」(文部科学省2011年11月25日公表値)という驚くべき数値になっている。
東京を含む東日本地域住民の内部被曝は極めて深刻だ。
映画俳優ジョン・ウェインの死を招いたアメリカのネバダ核実験(1951~57年で計97回)や、チェルノブイリ事故でも「事故後5年」から癌患者が急増。フクシマ原発事故から4年余りが経過した今、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』で描いたおそるべき史実とデータに向き合っておかねばならない。
1951~57年に計97回行われたアメリカのネバダ大気中核実験では、核実験場から220キロ離れたセント・ジョージで大規模な癌発生事件が続出した。220キロといえば、福島第一原発~東京駅、福島第一原発~釜石と同じ距離だ。
核実験と原発事故は違うのでは? と思われがちだが、中身は同じ200種以上の放射性物質。福島第一原発の場合、3号機から猛毒物プルトニウムを含む放射性ガスが放出されている。
これがセシウムよりはるかに危険度が高い。
3.11で地上に降った放射能総量は、ネバダ核実験場で大気中に放出されたそれより「2割」多いからだ。
不気味な火山活動&地震発生の今、「残された時間」が本当にない。
子どもたちを見殺しにしたまま、大人たちはこの事態を静観していいはずがない。
最大の汚染となった阿武隈川の河口は宮城県にあり、大量の汚染物が流れこんできた河川の終点の1つが、東京オリンピックで「トライアスロン」を予定する東京湾。
世界人口の2割を占める中国も、東京を含む10都県の全食品を輸入停止し、数々の身体異常と白血病を含む癌の大量発生が日本人の体内で進んでいる今、オリンピックは本当に開けるのか?
同時に、日本の原発から出るプルトニウムで核兵器がつくられている現実をイラン、イラク、トルコ、イスラエル、パキスタン、印中台韓、北朝鮮の最新事情にはじめて触れた。
51の【系図・図表と写真のリスト】をはじめとする壮大な史実とデータをぜひご覧いただきたい。
世界中の地下人脈」「驚くべき史実と科学的データ」がおしみないタッチで迫ってくる戦後70年の不都合な真実!
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【目次】
◆はじめに
冷静に予測しておかなければならないことがある
◆第1章
日本人の体内でおそるべきことが進行している!
◆第2章
なぜ、本当の事実が、次々闇に葬り去られるのか?
◆第3章
自然界の地形がどのように被害をもたらすか
◆第4章
世界的なウラン産業の誕生
◆第5章
原爆で巨大な富を独占した地下人脈
◆第6章
産業界のおぞましい人体実験
◆第7章
国連がソ連を取りこみはじめた
◆第8章
巨悪の本丸「IAEA」の正体
◆第9章
日本の原発からどうやって全世界へ原爆材料が流れ出ているのか?
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2015年08月18日
「川内原発の避難計画には実効性はない」ニューズ・オプエド. 投稿者 kotetsu1111
上杉隆(アンカー)/成瀬久美(アシスタント)
広瀬隆、川内博史、

上杉:
九州電力の川内原発。
事故当事国がまだ原発事故の収拾も何もしていないうちに再稼動を率先してやったと。
世界に先駆けて。
どうですか?

広瀬:
信じられないんですが、この意味をちょっとお話ししておきますと、
川内原発は1号2号があるんですけれど、2011年、東日本大震災があった年に2基とも運転を停止したんですね。
っていうことは4年以上止まってたわけです。
ということは今、このあいだ11日に再稼動、起動しましたけれど、
もし起動しなければ、今仮に鹿児島で大噴火があっても、大地震がきても、大津波がきても、大丈夫なんですよ。
大丈夫だったんです。
つまり、完全に燃料が冷えていたんですよ、崩壊熱がね。
だから助かったのを、そこにもう一回火をつけたわけです。
だから今、日本一危険な原発に変わったわけですよ。
そういう意味なんです。

上杉:
川内原発の場所をあらためて。
これはですね、オプエド試験放送時代に川内さんに出ていただいた時にハザードマップの話をしました。
発表の時にちょうどその資料を持ってきていただきまして、ここの端っこに見えるここが桜島ですね。
いま噴火レベルが4まで上がった桜島が爆発した時にどうやって火砕流が広がるか?っていうので、なんと不思議なことにこの川内原発のところだけは避けて火砕流が流れるという。
日本の英知を結集すると、そういうこともできるんだな、と。
(笑)
<火砕流が川内原発を避ける>
九州電力 報告書類
火砕流シュミレーションの検討
危ない!川内原発「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏文字起こしより一部
広瀬;
それは活断層もそうですよ。
そこに来ると無くなっちゃうんです。
上杉:原発だけは避けるんですね。
広瀬:ええ。全部無くなります。
上杉:
やはり神の国はさすがですね。
ということで今回も同じシミュレーションに基づいて再稼動が行われたんですが、
本当に火砕流は原発のところを避けるんでしょうか?
川内:そんなことは有り得ないでしょ。はい。
上杉:でも政府のエリートで頭のいい人達が作った
川内:だから頭のいい人達が集まるとバカになるんですね(笑)
広瀬:
というよりね、
私はちょっといまずっと報道を見ていて言いたいことがあるんですけど、
それは、ま、東京新聞は完全に反原発の論調ですけれど、
それでもね、実を言うとはっきり言って私が心配していることは何も書いていないんです。
それはいま上杉さんも仰ったように、まず姶良カルデラのカルデラ噴火っていう言葉がすぐに出てくるでしょ。
私が心配しているのはそれではないんですよ。
普通の噴火なんです。
だからいま起こっているような噴火で、桜島から川内原発に普通の火山灰が飛んで行っただけで、送電線が全部ダメになるんです、大噴火になったら。
いわゆるカルデラ噴火じゃなくていいんですよ。
上杉:
これ、「50kmって結構あるじゃないか」と思いきや、飯舘村だって42〜3kmだったわけですし、
さらにもっと言えば50kmっていうと、原発の30kmから20km僅かに離れただけで、
川内:
東京丸の内を桜島とすると、ま、埼玉ぐらいですからね。
要するに通勤圏ですよね、東京で言えばね。
近いわけですよ。
上杉:
直線距離でいうと江ノ島が40km強なので、そこのちょっと先ぐらいに原発があると考えていただくと、
東京にお住いの方はわかりやすいのかな、ということで。
広瀬:
だから外部の送電線がダメになるでしょ。
そうすると電源がなくなるでしょ。
そうすると内部の非常用の発電機しかない。
そこに今度は火山灰がくるでしょ。
で、発電機は自動車と同じでエンジンですから、空気を入れて冷やしながら回さないとダメなんです。
そこにみんな、フィルターが目詰まりしちゃうんですよ。
だから福島と同じ「全電源喪失」になるんです。
それが怖いんです、私は。
上杉:
電源喪失の過程を政府がいう火砕流とそれから破局噴火あるいはカルデラ噴火と言っているんですけど、
そうではなくて、要するに別の理由の。
つまり灰でやられてしまうんですね。
広瀬:そうそう。
だから霧島の新燃岳もね、2011年に大噴火した。
あの時は向こう側、宮崎県に流れたんです。
だけどあれだってこっちに来てたら、あれ(川内原発)は福島の前にやられてたかもしれないんですね。
川内:そうですね。
上杉:
お二方、鹿児島というと川内さんは選挙区ですよね。
そして広瀬さんもこの前現地での反対集会にまた行かれたということなんですが、
どんな様子でした?
広瀬:
一つは、驚いたのは「現地」と言っても本当に原発の前の現地集会だったんですよ。
鹿児島市じゃなくてね。
そこに2000人もの人が。
実数ですよ、これは。
上杉:
「すごい田舎」って言っちゃ悪いんですけれども、
広瀬:
だって海岸ですからね。
我々も歩いていて、デモをやっていて、本当に死のこうぶんみたいなね、戦時中の。
あれを思い出してみんな歩いたぐらい、ひどい猛暑の中で。
10日が予定日だったので我々は10日に飛行機で帰らなければならなかった。
翌日から川内さんが入って、ちょうど入れ違いになったんですけど、
でも、本当にね凄まじいデモでした。
そういう意味では、これ、今本当にスイッチを入れちゃいましたけど、制御棒を抜いて。
だけど、我々は絶対に止めるっていう意思をみんな持っているんです。
で、予感としては私は、これはすぐに止まるんじゃないかな、っていう予感がするんです。
それはトラブルなんですよ。
上杉:トラブル、原発の。
広瀬:
原発。
要するに4年止めていたんですから、
部品、もう何万何千とある物を組み合わせたのが原子力発電所っていうものだから、
そこへ制御棒を抜いて加熱をし始めて大量の高圧、高熱になって初めて、テストになるんです。
だから今我々は、今日は18日、1週間でしょ。
1週間というのは、まだ我々は生体実験にかけられてる。
上杉:要するに原発はぶっつけ本番しかないわけですね。
広瀬:
そうなんです。
パーツは点検できます。
だけどそれは何の意味もないんで、動かさないと全体的なシステムとしては
川内:全体が生き物だから
広瀬:
そうなんです。
だからそれを今必死でやっていますけれど、私は元金属のエンジニアだったんで、
4年間止めていたら、もう部品はいたるところ山のように。
今トラブルが起こっています。
それは表には絶対に出さないだけで起こっているんですよ。
上杉:
これ実際に柏崎にしろ浜岡にしろ、配管の故障というかトラブルというものは、しょっちゅう頻発していたわけですから、
それを考えると川内原発だけが健全なまま、
広瀬:
そんなこと有り得ないんですよ。
だから「点検漏れ何万カ所」なんてよくあるでしょ、中部電力とか。
そんなレベルなんですから、
成瀬:
なんかおととい、これ質問できているんですけど、
おととい午前中に長時間にわたる川内原発の煙についてどのようにお考えでしょうか?と。
広瀬:
煙はインターネットで流れているのを見ましたけど、
ちょっと不気味な感じがして「やめてくれ」っていう気持ちになりましたけど、
一応向こうは「ただ蒸気が余ったのを外に出しているだけだ」って九電が言っているそうですけど、
わかんないです。
だから私はこの現地に行って、演説で言ったことは、
一番大事なことを新聞が書いていないっていうのは何か?っていうと、
これは加圧水型なんです、福島とタイプが違って。
福島は沸騰水型。
沸騰は原子炉のお釜から直接沸騰させてそれをタービンに送る、蒸気をね。
そういうタイプなんですけど、これは加圧水型といって沸騰させないんです、原子炉で。
原子炉で沸騰させなかったら蒸気は出ないでしょ。
じゃあどうするか?っていうと、
一回高圧にして、要するに圧力釜のようにして150気圧ぐらいっていう、
福島の2倍ぐらいのとてつもない圧力をかけて、水を沸騰させないんですよ。
じゃあどうしたらいいか、っていうと
その高圧の水を送った先に蒸気発生器、そこで蒸気を発生させる。
蒸気発生器っていうのは原子炉よりも大きな巨大なプラントなんです。
そのプラントが、上杉さんご存知ない?
2012年、3年前にアメリカのサンオノフレ原発で事故を起こした。
三菱重工製。
同じものです。
川内原発で使っているのはそれなんですよ。
上杉:その事故の検証っていうのは終わっているんですか?
広瀬:
アメリカのサンオノフレ原発が納入されたのは2009年と10年なんです。
2基。
どういうものか成瀬さんに説明するとわかる。
高温の水を蒸気発生器に送り込んで、そこで相手側の水に熱を伝えるんです。
自動車のラジエーターみたいに、熱交換器。
ということは、熱を交換するためにパイプの中へ熱水を通している。
向こうも周りに水が通っているわけ。
そのパイプっていうのは薄くないと熱を伝えられないでしょ?
だから1.3mmですよ。
紙みたいなものじゃないとダメなんです。
それが何本あるか?っていうと、
1機で、川内原発は3機あるんですけどね、蒸気発生器が。
1機に3000本以上で、3つ合わせて1万本以上の配管なんです。
細ーい配管。
で、高圧でしょ。
これは必ず壊れていくんです、細管が。
1991年の2月9日にその細管が破綻した事故が美浜で起こったんです。
福井県の。
それはギロチン破断だったんです。
私が怖いのは、三菱重工が作ったものが、たった今アメリカで事故を起こして廃炉になったんですよ。
それを使っているんですよ。
「そういう原発だ」っていうことは新聞のどこを読んでも書いてないでしょ?
私なんか技術的に見て一番怖いのがそれなんです。
しかも4年止めていたわけですから、
金属材料っていうのは、
要するに原発っていうのは海岸線にあるんで塩を浴びるんでね。
上杉:劣化する可能性がある。
広瀬:
とにかく腐食しやすいんで、一番怖いんですよ。
だからそういう意味でここに地震が来るとね、もう、ちょっと一カ所バーンって穴が開くと、
150気圧の圧力で水が噴出するんだから、鉄砲玉みたいな力を持っているんですよ。
水じゃないんですよ、もう。
川内:150気圧ですからね。
広瀬:周りが多少圧力があるから、差し引きでも数10気圧はかかっていますから。
上杉:普通に今の工業技術でも、「水で鉄を切る」っていうのが普通ですからね。
広瀬:
だから連続破断する可能性が。
これは実際にイギリスで連続破断っていうのが起こっているんですよ。
上杉:
そういう意味では不備っていうか、これは原発の宿命なんですけど、
それが解決されていないにもかかわらず、
川内:
私が3.11の後、「火力を十分に運転すれば原発はなくてもいいのではないか」ということで、
休止火力を一生懸命見に行ったんですよ。
で、その時に電力会社の方がおっしゃったのは、
「いやぁ、もう、3年止めていると動かせませんよ」
とか言って、一生懸命休止火力のことを説明するんですよね。
一緒ですからね。
上杉:
より危険度が増しますよね。
ま、火力だけで実は足りたわけですから、
ところが点検中だとかやりがなら盛んに言っていたのが、計画停電も含めて、
「電力不足だ」と。
「停電が起こる」「節電してください」って言っていたのを、
考えてみると最近聞かないですよね。
広瀬:そんなことはもう全部証明されていますから。
上杉:
あれは結局どうなったんですか?政府の。
節電節電って言っていましたけど、ここ1年間は、
まさに去年の夏も今年の夏も原発が1基も動いてないで乗り越えたじゃないですか。
これは何か特別な技術が開発されたんですか?
広瀬:
いやいや、これは原発が止まった時から言ってるんですけれど、
日本は今はガス火力が中心で、ガスと石炭で8割近く、78%ぐらい、今賄ってきているんです。
ガス火力の中心は、もう川内さん。
ガスコンバインドサイクル発電という原発の2倍の熱効率のものを、今どんどん電力会社に普及しているところなんです。
だから、電力会社の全員が悪いんじゃないんですよ。
優れた技術者たちもいるんです。
その人たちはみんな技術を、今言った三菱重工の人たちもいいのを作っているんです。
それを使って今やっているんです。
それが一つの理由です。
それから基本的に、今4分の1が大企業が、
トヨタやホンダにしろ、みんな大企業が電力会社を信用できなくなったので、
みんな自家発電、自社発電して、
上杉:六本木ヒルズもそうですよね。
広瀬:そう。
ま、六本木ヒルズは昔からですけど、
そうじゃなくて大工場がみんな自家発電を始めた。
それがもう、電力会社の電気をどんどん食い始めて、今はもう4分の1食っちゃっているんですよ。
だから今出ている数字、新聞に出ている数字は電力会社の数字だけなんです。
もう凄まじい勢いで自家発電がガーーーッとふえて。
だからそこに私は最大の希望があったんですよ。
それからもう一つは今の時間帯ね、
だいたい2時から4時のところでピークになるでしょ。
その時に、今ガスヒートポンプエアコンっていうのが大普及しているの。
なぜかというとこういうオフィスビルの、驚いたことに40%はエアコンなんですね、電気の。
上杉:電気の消費量。
広瀬:ええ。
驚いたことで、それは使いすぎなんだけれども、それは置いておいても。
それをね、ガスヒートポンプエアコンを使うと、今まで電気を使っていたのをそれに変えるとなんと9割減っちゃうんです。
だからもう、40%の9割だから、36%減っちゃうんですよ。
ピーク電力がですよ。
だからね、電力不足っていうのは100%起こらない状態なんです。
今その勢いがどんどん、今言ったように自家発電が全部増えていますから、
だからこれからますます原発は必要ないし、
はっきり言っておきますけれど、九電も関西電力も必死になっていますけれど、
この二社が電力を大幅に値上げしているでしょ。
彼らは(自分の)首を締めてますよ。
みんながどんどんどんどん離れて行っているんですよ。
上杉:
なるほど。
電力会社離れがついに起こり出したと。
広瀬:
しかも値上げした会社ほどその勢いがすごいんですよ。
だから自殺ですよ、彼らは。
上杉:
なるほど。だけどそうは言っても原発っていうのは政府が「エネルギー政策上ベースロード電源」などと言ったりして、
「原発は絶対にやるんだ」と、特に安倍政権は言い続けていますよね。
ここから脱却するっていうのは、どうやったらいいんでしょうか?
広瀬:
だってもともとベースロード電源っていうのは、朝運転を始めてずーっと出力を変えないでいるのをベースロード電源って言っているんですよ。
だけど、地震が来たら普通の地震で止まるように原発っていうのは作られている、危ないから。
っていうことは、普通の地震でベースロードがなくなっちゃうんだよ。
ですから一番怖いんですよ。
産業界にとっても一般の家庭にとっても、原発に頼るっていうことは普通の地震で止まる発電所なんですよ。
だから日本は、もうみんな「そういうことはやめよう」という、最大の教訓が、4年前の大震災だった。
だから小さな電力にできるだけ細かく分けておこうと。

上杉:
それがまさに最大の危機管理になるんですけど、政府はちょっと逆を行っていると。
そして改めて川内原発に話を戻しますが、
今回、そうは言っても再稼動が今始まっています。
で、時を同じくしてというか、なぜか桜島がレベル4ということになりました。
ところがこの桜島が噴火した時に対して、噴火自体のシミュレーション。
つまりハザードマップはあるんですが、「原発に与える影響に対しては一切特別な体制は取っていない」と発表していますがこれは大丈夫なんですか?
川内:
桜島の火山研究所の、京都大学がやっているんですが、
そこの井口先生という先生が、この桜島の予測をしてらっしゃるんですけれど、
1986年に大噴火をしまして、
桜島は常時噴火しているんですけれども、1986年に大きな噴火があったわけですね、いつもよりも。
その時に、これくらいのでっかい噴石が
上杉:1mぐらいですか?
川内:
直径1mぐらいの。
海のすぐそばまでドーンッと降ってきているわけです。
上杉:どっちの海ですか?
川内:
桜島の。
要するに入山規制とか今避難準備区域とかと言っている火口から3kmじゃなくて、
その3kmより外に。
だいたい5km、6kmありますからね。
そこまで飛んできているわけです。
で、その井口先生がおっしゃるには、
「今回の噴火は1986年噴火の10倍ぐらいの大きさにはなるだろう」と。
要するにものすごい噴石、それから火山灰が火口から噴出されるということを意味するわけであって、
先ほど広瀬さんがおっしゃられたように、その火山灰は当然薩摩川内市まで飛んでいくし、
大量に飛んでいくわけです。
1986年のことを私は覚えていますけど、
鹿児島市内が真っ黒になるわけですからね、火山灰で。
成瀬:それは避難計画とかそういうのはまだ
川内:
だからその避難計画、
もし川内原発に何かあった時に避難計画のことが非常に大事になるわけですよね。
ところが政府がものすごくごまかしをしているのは、
平成25年の9月3日に原子力防災会議という、
これはすべての閣僚が入っていますから閣議決定と一緒なんですかれども、一昨年ですね平成25年9月3日。

で、「地域防災計画は、内容の具体性や実効性が重要」と書いてありますね。
地域防災計画というのは避難計画のことです。
「避難計画は実効性が大事だ」って言っているんですよ。
実効性が。
要するに「ちゃんとできなきゃダメよ」と、こう言っているんですね。
しかし、川内地域の避難計画をこの原子力防災会議が承認した時の議事録になんと出ているかというと、
望月担当大臣が「避難計画は合理的かつ具体的なものだ」と。
「実効性」という言葉が消えているんです。
要するに「実効性はない」ということなんですね。
なぜかというと、伊藤鹿児島県知事は評判は悪いですけれど、
実は記者会見で「避難計画には実効性はないんだ」と白状していますから。
広瀬:
我々が入った時も、バスで行ったんですね、先週行った時。
で、バスの運転手さんに「避難する時はどうするんですか?」
「我々は行かないよ」って言ってました。
「事故があったら絶対行かないよ」って言ってましたから。
だから運転手さんが「行かない」って言っているんだから。
川内:行くわけないですよ、だってそれは。
上杉:行政も地域の人たちも実効性がない、つまり空想的な避難計画ということを認めているにもかかわらず、今回
川内:
原子力防災会議決定に違反するんですよ。
だけど、再稼働しちゃうわけでしょ。
広瀬:
いま川内さんが言った京都大学の人たちは山体膨張をずーっとやっているんですよ。
精密測定ね。
あれは、あれはもうね、あの人たちがなぜここで警告を出したかっていうと、すごいんですよ、山体膨張が。
それがなかったらあの人たちは出しませんよ、こんな警告を。
上杉:山体膨張をしているということは相当危険な状態ということですよね。
広瀬:
そうです。
要するにマグマが溜まっているんですから。
溜まって膨らんでいるんですから。
今ね、今、今日静かだからって、そういう問題じゃなくて、
どんどんどんどん溜まっているわけですよ。
だから、ね、静かな方が怖いですよね?
川内:
そう。
要するに今までずーっと活発に噴火し、火山性地震も起きていたと。
で、ここ二日ぐらいものすごい静かになったんですね。
「静かになった時が怖いんだ」と井口先生もおっしゃっているんです。
上杉:
まさに1986年の10倍となると、要するに規模も10倍。
物理の、例えば物体の落下法則に関してはy=xじゃないですけど、たとえば4倍とか、10倍かける4もありますよね。
そういう意味では破局的な噴火もあり得ると。
広瀬:
そういうことはね、本当はない方がいいんですけど、でもやっぱりそれは物理的なことですからね。
間違いなく、あの人たちがあそこまで警告を出したっていうことは、我々は本当に震え上がって、ちょっともう、原発なんかすぐ止めてもう他のことを考えないといけないですよね。
川内:
今現在僕はですね、九州電力の方に申し上げたいんですけど、
原子力防災会議の決定は、「避難計画は実効性がなければいけない」と言っているにもかかわらず、
「避難計画には実効性はない」ということは伊藤鹿児島県知事も認めているわけですよ。
それにもかかわらず「何にもしません」と。
「別に噴火の影響はないでしょう」と言ってですね、万万が一影響があったらこれは大変なことになりますからね。
上杉:
一つ質問なんですけど、
桜島が今レベル4になりましたよね。
たとえば1ヶ月間様子を見るために再稼働をストップするとか、
あるいはもう一回始まったのを止めるという判断はできないものなんですか?
川内:私はそうすべきだと。
広瀬:
それはね、今の安倍晋三からきている命令ね。
それが九州電力にきて、社長にきて、そこから所長に行っていますから、
内部の職員は、私は戦々恐々だと思うんです。
働いている人、九州電力の。
内部の原子炉に入っている人は。
こわいですよ。
彼らはね、我々よりもよく知っていますから、毎日のトラブルを見て必死になって対応していますけど、
彼らは怖い。
だけど言えないんですよ。
それを言うっていうことはね、自己否定。
上杉:
組織に対して刃向うっていうことになるんですよね、日本はね。
ということで、川内原発の再稼働。
それから桜島のレベル4ということについてやってきましたが、
とりあえずこの問題についてお二方のお話を伺いましたが、
成瀬:
コメント出来ている中で
「広瀬さんのお姿をライブで見れて感動です。いつまでもお元気で日本の世論をリードしてください」
励ましのコメントをいただきました。
桜島 ごく小規模な噴火 引き続き厳重警戒
NHK 2015年8月29日 18時52分
鹿児島県の桜島では、火山性地震が多発した今月15日以降、山体が膨張した状態が続き、29日もごく小規模な噴火が発生しました。
気象庁は引き続き桜島に噴火警戒レベル4の噴火警報を発表して、厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、桜島では今月15日に南岳の直下付近を震源とする火山性地震が多発したほか、山体が膨張していることを示す急激な地殻変動が観測され、噴火警戒レベルがレベル3からレベル4に引き上げられました。
その後、火山性地震の回数は減っていますが、29日も午後3時までに4回観測され、島内に設置した傾斜計などの観測データでは、山体が膨張した状態が続いているということです。また、午前2時半すぎと午前7時すぎ、それに午前11時40分すぎに、昭和火口でごく小規模な噴火が発生しました。
気象庁は、一連の火山性地震や地殻変動は南岳の直下にマグマが急激に入ったために発生したと考えられ、これまでのところマグマが火口近くまで上昇することを示す兆候は見られていないため、規模の大きな噴火が発生する可能性は低下しているとしています。
そのうえで、今後、地下に新たなマグマが入ってきた場合などには、火山活動の活発化が避けられないとして、桜島に噴火警戒レベル4の噴火警報を継続し、昭和火口と南岳山頂火口から3キロ以内の鹿児島市の有村町や古里町では、引き続き噴火に伴う大きな噴石や火砕流に厳重に警戒するよう呼びかけています。
また事故→カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発(放射性物質を大気中に放出)
(途中から再生されます。作業の様子がよくわかりますのでぜひご覧ください)
http://youtu.be/zhPCURM96yI?t=1h39m48s
2012年7月4日 文京区民センター3A会議室
広瀬隆
こういうのをみなさんご覧になりました?
私はこれをみてて信じられないんですけどね、
これね、TBSで流しているこれ。
ちょっとライトを落としてくれます、真っ暗にして下さい。

すごいでしょ。
福島第一の現場ですよ、これ。
何やっていると思います?私分からなかった。
おそらく水をぶっかけてるんですね。
水でなにかがれきを吹き飛ばしているんだろうと思いますが、
この直後ですよ。
バーンとさっきのグラフになって。
大体これをみてね、正気の沙汰とは思えません。
これ、今の福島第一の現場の映像なんですよ。
いいですか。
原子力発電所というのは最後終わりになったら後片付けをする。
それを廃炉っていうんですけど、
廃炉っていうのは一片ずつどんなかけらでも全部細かく包んでやるんです。
こいつら何やってるんですか!!
大気中にウワーッ!と汚染物を撒き散らしているんですよ!
こんなのがキチガイ集団だと思いませんか!
なんでこんなことがね、我々が知らないうちに・・・。
で、その直後にこんなになって放射線量が上がって、

色をみてね、私は実を言うとこれがどこなのか正確に分からない、似たような色があるので分からないんですが、
どうもこれで見ると田村市「常葉町」のようなんですね。
田村市「常葉町」というのは福島第一から郡山へ行くちょうどその中間ぐらいですね。
だから内陸ですけれど、バーンとこの時にね、空間線量が上がってるんですよね。
これは何か原因がなければ。
福島第一しかないんですからね、原因はね、こんなことが起こるのは。
こういうのが今の状態なんです。
だからそういうこともほとんど我々に知らされない。
調べていないと分からない状態のまま
我々はなんか、モルモットにされて、被曝しているんですね。
これはもう、絶対に飛んできていますよ。
どこに行っているか分からないけれど、我々にはね。
こんなことが日常起こっている訳です。
2014年6月4日
http://youtu.be/PtAhzMA5Fpg?t=25m39s
富岡町→会津 ふるかわよしこさん
こんにちは、はじめまして、古川と申します。
最近、最近というか、ここ3年間です。
私が避難者、被害者と呼ばれるようになってからとてもちょっと耳に引っ掛かる言葉があります。
それは、
「国民の生命と財産を守る」という言葉であったり、
「県民、町民の声を代表して」という言葉です。
国民…、「私は国民じゃないのかな」という実感を持ってこの3年にきています。
生命を守って頂いている感じもないですし、
財産を守って頂いている感じもないです。
町民として、県民として、私の声が反映されているなというふうに感じるところは本当に少ないです。
ま、こういう立場にならないと分からないんですけれども、
それを想像して、どうなるかという事を少し皆さんに考えていただければなと思います。
そして、この告訴に対して、
私が国民であったと、日本の国民であったと、ちょっともう少し自覚をさせていただけるような結果が出る事を、
とても、本当に望んでいます。
「守って欲しい」とまでは言いません、もう今更。
ただ私の生命を脅かすような事をして欲しくないんです。
私たち仲間の生命を脅かすような事だけはして欲しくないと思っています。
「財産を守って下さい」とまでは言いません。
自分の財産はなんとかします。
でも、私たちの財産を脅かすようなことはして欲しくないんです。
私の家族も私の友人も、本当に沢山のものを無くしました。
そしてそれを賠償という名で解決しているというふうにいわれていますけれども、
お金で購えないものが沢山あるんです。
そしてお金で購ったつもりになって、大きなことを言われて、
こちらの方が被害者なのに、なんでこんなに弱い立場で、
弱い気持ちでいなければならないのかと思う日々が3年も続いています。
どうぞみなさん、そういう実態を、出来ればご理解いただければと思いますし、
東京のみなさんにも、もしも明日の自分の事かもしれない。
日本人として日本国民じゃないのかもしれない、という疑問を持つ日が来るかもしれないと思って、
この先ご支援いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
http://youtu.be/PtAhzMA5Fpg?t=28m20s
広瀬隆さん

本当にみなさんご苦労様です。
特にこの告訴団のみなさんと一緒に弁護士と一緒にこれを始めてからずっと思っている事は、
福島のみなさんが今お話になった、この福島の方達に申し訳ないとずーっと、
ただ福島にいるだけでも大変なのにこういう活動をしなければいけない。
ましてまた、あさださんの様に身体だけで逃げている人達に、本当に申し訳ないと、毎日思っています。
で、だからどうしてもですね、今度のこの検察審査会の起訴はやってもらわないと、
我々の怒りは収まりません。
一つだけちょっと申し上げておきたい事があります。
それは、去年の不起訴決定が9月9日でしたが、
9月10日、翌日にですね、わたしは明石昇二郎さんと一緒にこの裏の東京地検に行きました。
それで、杉山徳明という主任検事に
「一体なぜこれを不起訴にしたのか?」という事を問い詰めて、2時間やり合いました。
「許せない」と言ってですね、その時のことのポイントを2~3だけ紹介したいと思いますが、
なぜその杉山検事というのは、「私がこの起訴を不起訴に下最高責任者である」という事をまず断ってから、
彼は言ったんですが、
たとえばですね、わたしが
「東電がなぜ、これは犯罪ではないのか?」と聞いたら、
要するに「東電が想定していた津波よりも大きな津波が来たから犯罪による立証は不可能だ」というんですね。
そんな事を言ったらですよ、たとえば今北海道電力の泊原発で現在想定している津波は7.3mです。
それより大きな10mの津波が来て福島と同じになったら、
じゃあまた「何の罪もないんだろう」という事を言ったら、彼は答えられませんでした。
自分たちがですね、想定していたものより大きなものがきた。
当り前のことですよ。
そんなことは我々は前から言っているんです。
じゃあお前たちは何でそんなことを立証できないんだ?と言ったら、
専門家の知見を集めたんだと。
専門家とは誰なんだ?と聞いたら、
全部原子力産業の知見ですよ!
許されますか!?そんな事が。
みんなが、当たり前の人間が、もう何十年も危険性を言ってきたんです。
それからですね、たとえば「津波に対して東電は相応の対策を取っていた」
これもウソですよ。
それも東電社員の木村俊雄さんがずっと言っています。
だから、これもウソです。
あと、山下俊一のこともちょっと許せないですね。
今回は、あの中に入っていませんが、ともかくとんでもないと言ったらですね、
杉山検事は「嫌疑不十分だから」と言った。
とんでもないですよ!
山下俊一は事故の後に「原発から全く放射能は出ていない」と言ったんですよ。
福島県内で、演説してまわったでしょう。
なんでこういうウソを言うんですか。
で、一番私がやはり、
この福島のみなさんの原告団のみなさんの苦労の上にあるわけですけれど、
我々は今次の原発の再稼働を目前にしている訳です。
福島のこの大変な方達の力を得てですね、止めてもいかなければならない。
そういうところで一体検察、司法はなんの役割を持っているんだと。
「これは無法国家だろう」とそういう事を言ったらですね、
「ともかく無罪であるとは言っていないんだな」と私が問い詰めたら「そうだ」と言ったんです。
いいですか、ここが一番大事なんですが、
その杉山検事でさえ「無罪であるとはいってません」と言ったんです。
「じゃあそれは、限りなくグレーなんだろ」と。
「それをマスコミの前で大声で言え」って言ったんです。
言ってません、今まで。
グレーだからこそ起訴をして、これからみんなでその証拠を集めて、議論をしなきゃいけないでしょ。
これは人間の常識ですよ。
だから今度はですね、なんとしてもこれを起訴して、
それで、事故後の迷惑な犯罪者をみなさんが先ほどからおっしゃっているように、
放置しておくことは許されないんだから。
被害者がいて加害者がいないなんていう事がありますか!
ね、そんな事はないんです。
だから、これほど明確な犯罪者が無罪になるならば、無法国家である。
どのようにすれば今後この原発犯罪を防止できるのか、
司法としてどうすればいいのか答えろ、って言ったんです。
そうしたらあの男(杉山検事)は何と言ったか
「それは社会が大事故の可能性についての知見を高めるほかにない」と、
我々の責任に転嫁して逃げたんです。
こんなことがありますか?
許されません。
だから、この後みなさんと、まだまだ大変ですけれど、絶対にこの犯罪者を
我々は人間を裁くためにやっているんじゃないです。
だけれどこれからのことも考えて、孫や子どもたちのためを考えて、
絶対にこの犯罪を立証させましょう!
一緒にやっていきましょう。
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
広瀬隆さんの資料 https://docs.google.com/file/d/0BzVo_zyseXFceFgzMjYxdkxramM/edit
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=35m33s

さて、断層と地質の問題をちょっとお話ししておきます。
1995年に阪神大震災が起こって私たちは震えあがりまして、
それから改めて東京で我々は地震研究会というのをつくって、
それからもう一回一から原発と自身の問題を調べ始めました。
というのは、私も多少技術者でしたから、
技術者は原子力発電所を建設する時に一体どうやって耐震性というのを計算しているんだろう?
式を全部、彼らが使っている式を全部調べました。
そうしたらみんな全部デタラメな式ばっかりでした。
全く科学的に合わない式を全部組み合わせて耐震性のものをつくっているという事がハッキリわかりまして、
それが分かった2年後にこの鹿児島に地震が起こって、飛び上がって、

その時小川さんが初めて教えて下さったんですけど、
議会にいらして、携帯電話で私に電話をされたらしいんですが、
もう「ギャーッ」と悲鳴を上げて、「川内市に連絡が取れないんだ」と。
要するに「電話がつながらないんだ」と悲鳴のような電話をくださった事をよーく覚えています、今でも。
で、この時は内陸地震ですから。
内陸で地震ですから怖いですよね。
福島の場合はプレート境界、海のプレートの亀裂が動いて大地震になったんですが、
もっと怖いのはこの内陸地震。
直下で起こる場合。
福島の場合は、あれでも揺れは小さいんですよ。
もっと怖いのは内陸直下で起こる、こういう地震の方がもっと怖いんです。
で、初めて、日本の原発としては初めてですね、地震の強い揺れに襲われた訳です。
それは3月。

これは5月ですね、もう川内市の北東わずか20kmを震源とするさらに大きな揺れが川内原発を襲いました。
その時驚いたのはね、その当時の新聞を読むと「原発は大丈夫だ」って書いてあるんですが、
九州電力は原発の運転を止めなかったんです。

これは信じられない事です。
原子力発電所というのは危険ですから、普通の地震でも原子炉は止めるようになっているはずなんですが、
止めなかったんです。
「なぜ止めなかったのか?」
それは私は今もってですね、九州電力を信頼できない一番の根幹になっています。
この時、データが無くなったとかいろんなデタラメを九州電力は我々に話したんですけれど、
そのごですね、いったいじゃあ、どこに断層があるのか?というのを我々もどんどん追求したんですけど、
九電の環境調査結果というのは、それを考えていない。
一番大事なことが、断層がどこなのか?
1997年に川内原発を襲った震度5強、6弱の地震の断層が環境調査結果には書かれていない。
なぜ書かれていないのか?
原発からわずか10数キロを震源としたあの大地震を引き起こした活断層は何処にあるのか?
九州電力は
「調べましたが、活断層を見つける事が出来ませんでした。従って書いていないし、評価していません」
活断層が見つからないから、自身は想定していない?
地震が起こったんだよ。アホ。
活断層があるんですから、そんな事はすぐに調べて我々みなさんに教えなきゃいけないんです。
それが「分からない。見つける事が出来なかったからだから報告書に書いていない」
こういうですね、ちょっと信じられない電力会社なんです、九州電力っていうのは。
これは「アホ」としか言いようがない。
これはみなさんが九州電力の社員になってみればおわかりです。
我々は今対立する側だから言っているんじゃない。
みなさんが九州電力の技術者だと思って下さい、ご自分が。
そうしたら心配になりますよね。
いくら「住民の反対運動がうるさい」と言っていても、内心では恐い筈ですよ。
そしたら調べますよ、徹底的に。
それをしていないんですからあの人達は。
ちょっと頭がおかしいとしか言いようのない会社なんです。
というのは、そもそも川内原発を建設する時に、
必ず原発っていうのは地質調査をするんです。
だって、「非常に弱い様な地質のところに原子炉は建てません」って彼等は言って来たんだから。
で、ボーリング調査というのをやります。
ボーリング調査というのは、パイプをドンドンドンドンって打ちこんで行く。
そしてそれを引き抜くんですね。
そうすると深ーい地底まで全部地層をそのまま、パイプの中に入っているのを取り出せるんです。
それの中を開けます、パイプを切って、二つに分けて。
そうすると、土や岩盤が全部その中に入っていますから、
それをずーーっと深いところからどういう地層が出来ているのかというのを調べる。
それがボーリング調査。
これは原子力発電所を建設する時には一番基本的な調査です。
ところがですね、今の薩摩川内市、当時は川内市。
その川内市はボーリングをやる時に、地盤が軟弱なので掘るたびに固い部分と柔らかい部分が交互に出てくる。
そんな所に絶対に原発を立てちゃいけないんです。
で、困ったんですね、九電は。
それで現場も困りまして、こんなデータをそのまま出したら「ここは建設できない」という事なので、
強固な岩盤じゃないという事になりますから審査を通らない事になりますので、
なんとですね、固い、ずーーっと掘って、
大体固いのが出てきた時の、そのボーリングの取り出したものをコアと言いますが、
そのコアを取っておく。
取っておいて、それで今度弱いのが、軟弱なのが出てきたらそれと差し替える
これはですね、九州電力だけじゃなくて北陸電力でもやっていました。
いま分かっているのはその2社だけなんですが、
おそらくほとんどの電力会社がやっている訳なんですが、
そうやってやる事を「貯金」と言って、貯金として取っておいて、
それと貯金を出してくる。
そういう事をやって、それがバレてしまった。
九電は「そんなことできる筈ない」と反論したんですが、
なんと現地の作業者が国会に参考として呼ばれて「俺がやった」と証言したんです。
この記録は●さんが全部持っている、国会の記録はね。
九州電力は「そんな事が出来る筈はない」と反論したが、
現地の作業者が、国会に参考人として呼ばれ「俺がやった」と証言して大問題になった。
九州電力は、遂にその事実を認めたが、
「差し替えはしましたが測定結果には違いがない」と主張し、原発は建設されてしまった。
コアを差し替えて結果が同じである筈はない。
ところが科学技術庁が軽い警告を出し、それで地質調査が審査を通過したのである
それでとうとう九州電力はその事実を認めたんですが、
なんと「データの差し替えはしましたが、測定結果は間違いないです」
そんな事ある訳ないでしょ。
データ変えたのに、ね、安全性に問題ありません。
そうやってこのとんでもない地質の上に建っているのが川内原発なんです。
だから、地震が、我々はこっちで地震が起こると怖いんです。
もう分かっているから。
こういう会社です。
さて、何が怖いか?と言うとやっぱり活断層ですから、
日本を縦断するグーーーーッと長野線の諏訪湖まで行く活断層があります。
これは中央構造線と言って、要するは日本列島を作った一番の骨なんです。
だからこれは動かしようがない。
ずーーーっと、伊方原発を通って四国通って、ずーーーーっと、長野県諏訪湖まで行っている。
これは活断層。
ここの最後の終点が川内原発なんです、ここなんです。

だからこれが今動くかどうかで、四国では大きな議論が起こっています。
ここにちらっと見えるでしょ、これが愛媛県の半島の先端ですから、
だから伊方原発は大問題になっているんですけど、
みなさんのところであんまり問題にしてないのが問題なんです。
これは同じですから、ずーーっと繋がっている。
だから高知大学のカワムラマコト先生は本当に心配しています。
みなさんも去年ぐらいから、おととしぐらいから南海トラフの大地震という警告を本当にご覧になって、
あれはどういう事か?と言うと、
南海トラフというのは太平洋側が動くんです。
それと連動して中央構造線が動く可能性が高いんです。
何回かに1回は動く。
「それのタイムリミットがどうも近い」という事なので、
いま本当に心配で、この川内原発と伊方原発を我々は何としても止めたいと思っているのはそこにあります。
中央構造線は、マグニチュード8を超える巨大地震を起こす世界最大級の活断層である。
九州では、大分から熊本~鹿児島県南部へと至り、薩摩川内市がその最終地点となっている。
そこに川内原発を建設するとは尋常な神経ではない。
とにかくマグニチュード8を超える巨大地震ですから、
福島の事故を起こした東日本大震災はマグニチュード9でも130km離れた海で起こったんです。
直下で起こるんですからね。
これはケタ違いの話になります、マグニチュード8っていうのは。
そうして、九州電力のデータを見ますと、奇妙な断層の分布です。

ここに沢山断層がありますね。
九州電力が作ったやつですよ。
原発に近付くと何もなくなるんです。
ね、おもしろいでしょ。
原発に近付くとない。
皆さんこれ、正しいと思います?
私だったらこの出水断層系というのはおそらくこっちに繋がっていると思います。
これだってこう言うふうになっているだろうと思います、ね。
ところがそれが消えちゃう、九州電力の調査では。
あっても消しちゃう。
それが電力会社がずーっとやってきた事。

これは去年の2月、1年前ですね。
政府がですよ、地震調査研究推進本部が調査委員会というのを持って、そこで発表したんですが、
この五反田川断層というのが、至近の距離を走っていることを明らかにしました。
だから、もう本当に近いところ。
これが動いたら大変なことになります。
で、ちょっとお話ししておきますが、皆さんはさっき言ったように耐震性をどうやって技術者たちが、
どうやって設計するかという事をおそらくお考えになったこともないんで、
多分信じていると思います。
こういう公民館のようなところだって、一応耐震性を全部考えて、設計者、それから施工業者はやるんですよ。
だけど原発の場合はどうやってやるんだろうか?といいますとね、
昔、松田時彦という日本トップの地震学者がいまして、
日本中の地震を全部、歴史の地震を全部調べた。
それで1975年、今からもう40年前にですね、こういうデータを発表しました。

これは日本中の地震が起こったところの主な代表的な自身を黒丸と白丸で書いてあるんですね。
これは何のグラフか?というと、
縦軸が断層がわ、断層が大きいと大きな地震を起こす。大体そう思いますよね。
それは正しいんです。
だから松田時彦は断層の長さ(縦軸)と地震のマグニチュード、規模(横軸)を
こうやってグラフの上に書いて、プロットしていったんです。
最後に松田時彦は何をしたか?というとこうやったんです。
ここに線を引いた(右上がりの赤い線)
これは技術者が良くやるんです。
大体平均的なところにだーっと線を引くんです。
これはデータを取る時には大事な手法なんですが、
地震の時、原発でこういう事をやってもいいのかな?と思ってね、
良いですか、これが断層の長さですよ。
10kmのところでマグニチュード6.5になる、こうやってね、計算すると。
それを使った式が L=0.6M(マグニチュード)-2.9っていう式。
この赤い色の線はそういう式を表しているの。
そうするとね、これはどういう事か?というと、
断層の長さが10kmではマグニチュード6.5で、
原発近くには10kmの断層があってはならない。
なぜか?というと、
原子力発電所はマグニチュード6.5の直下地震までに耐えられるように設計してある。
だから断層の長さが10kmあったら、建てちゃいけないというふうになっている。
こういう事で日本中の原発は全部建設されている。
だけどいいですか?
私は疑い深いので、この点を全部調べたんです。
松田時彦のデータを。

例えばここにあるでしょ、
マグニチュード7.3の庄内地震というのは山形県ですね。
なんと死者730人を出した地震がここで起こっている。
これ、断層の長さが10kmですよ。
で、下に線を下すとこれはマグニチュード7.3ですよ。
起こってるじゃない。
断層の長さが10kmでも6.5じゃないでしょ?
こういう疑うところから始まるんです。
ここが大事。
みんなは疑わないからいけない。
原子力発電所の場合はこのあたり(もっと下)に線をひかなきゃいけないんです。
一番可能性の高いこっち側にね。
こんな真ん中で平均を取っちゃいけないんです。
だっていいですか。
マグニチュード7.3とさっき言ったマグニチュード6.5じゃ16倍の違いですよ、エネルギーが。
えぇ!一桁大きくなるんですよ。
全然計算が違ってくる。
だから川内原発というのは10分の1の規模の地震でぶっ壊れる可能性が非常に高いんです。

で、松田時彦はですね、2008年になって「国に利用された」という事をテレビに出てしゃべり始めたんですが、
なぜしゃべり始めたのか?って言うと、この前の年に新潟県の中越沖地震が起こって、
柏崎刈羽原発がボロボロに壊れて、その責任者として彼の名前があがってきたからですね。

だから、これは九州電力が発表している断層とマグニチュードの関係。
これを九州電力に聞くと、こういう表が出てきます。
これはどうやって計算したか?というと、さっきの計算をしている。
この式を使っている

こんな、これは全部そうです、ね。
驚いた事に、九州電力は、松田時彦が提唱した古い概念にもとづく式を使って耐震性を計算している
だから要するに松田時彦が提唱したふる―い概念のそれをつかっている。
それで、今年の2月ですね、

新潟の技術委員会の新潟大学の立石先生がいま言った2007年の東京電力の柏崎で起こった
原発がボロンボロンになった地震との関係をずっと今追及している。
この立石先生がこっちへ来て薩摩川内市に入って、
なんと川内原発の原子炉から東へ800mのところに活断層と見られる3本の断層と破砕帯を発見したんです。

今回の発見場所はここです。
ここに道路がありますね。
で、小川さんからこの間伺ったところ、
道路の拡幅工事、大きな荷物を運ぶので、その荷物を運ぶのが邪魔になるので、
削ろうとして削ったところがですね、
ここにいわゆる路頭というんですが、土が現れて、そこを丁度立石さんが目撃した。
原発の至近距離、わずか800mということです。
その時の写真を見ていただきますとこれですが、

私は現場に入っていませんが、この白い線が断層。3本。
で、黄色く囲ったのが破砕帯があるところ。
ここに星印でABCと、これが断層ガウジと言って、
ガウジっていうのは、断層が動きますとその上が崩れますね、崩れてそこがボロボロになります。
それを小川さんもこのガウジを実際に触ったそうです。
そして非常に柔らかい。
ということは、動いたばっかり。
つまり、「これから絶対に動きそうだ」という断層が川内原発の至近距離に、
ついこの間、1カ月前に見つかった。
これが今現在です。
拡大しますとこういうふうになります。

断層の1と2と3ですね。
この断層群は新しい時代に活動し、将来も活動する可能性が高い
これはみなさんも現地に行って、触ってみてきて下さい。
それでみなさんに大声で言って下さい。
で、要するに新しい時代に活動していますから、将来活動する可能性が非常に高い。
これが怖いところですね。
ところが今年1月の年頭会見に挑んだ鹿児島県の伊藤祐一郎知事は、
あろうことか6月議会で川内原発再稼働のゴーサインを出すと宣言した。
ところがですね、皆さんが選んだ立派な伊藤祐一郎という知事は、
正月の年頭会見で川内原発にゴーサインを出すという、こういう状況で。
それで有田さんが立ち上がったんですが、

あと5分!じゃあちょっと飛ばしますね。


地震の恐さをちょっとお話ししておきますと、
原子炉というのはみなさんが絵でよく見るような、あんなきれいなもんじゃない。

原子炉というのはこうやってですね、パイプが槍の巣のように突き刺さっているんです。
だから怖い。
福島は間違いなくこういうものの中の何本かが破損して始まったんです。
津波はその後に起こったんです。
だから、本当に設計した人は良く知っています。
で、悪いけれどもテレビに出る記者の人達は何も知らないんでね、コンテ絵を使ってやっています。
そんなもんじゃない。
技術者だった人はすぐわかる。
水道屋さんだってガス屋さんだって配管屋さんならみんな分かります、こんな怖さは。
これはもう大体分かってきました


それじゃね、あと5分という事なのでざっと言っておきますが、
さっき言ったようにマグニチュード6.5の直下型の地震にしか耐えられないようになっていますけれど、
これから私たちが待っているような地震というのはこういうふうに大きな地震なんです。

必ず来ます。
これは言っておきますけど、もう日本は地震の活動期に入りましたから。

という事で、一番怖いのはですね、
こんなになってる。

さっき言った新潟県の中越沖地震は僅かマグニチュード6.8ですよ。
こんなになっちゃった、ね。


原子炉の真上にある大型クレーンも落下寸前です。
これが落下したら、もう終わっていました。

だから何度も言いますけど、運転開始からすでに30年も経とうとしている川内原発というのは
皆さん本当に、命をかけないでください。

56:07 http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=56m2s
で、特に決定的な事が起こったのはその翌年ですね。
2008年の岩手宮城内陸地震で、これはいみわからないでしょ、みなさん。

ここに山があった。
山が崩れたんです、マグニチュード7.2の地震で。
これは東北地方だからね、皆さんはほとんど
「あ、東北の人かわいそうだ」ぐらいにしか思わない、そうじゃない。
この岩手・宮城内陸地震で、震源断層の真上で観測された最大加速度4022ガルが、
歴史上最大の揺れとして2011年1月にギネスブックの記録に認定された
(重力加速度980ガルの4倍を上回る)。
特に上下動3866ガルを記録した事は、全国の地震学者にとって脅威であった。
最大加速度4022ガルを記録して、これは世界一の記録です。
いま歴史上ですよ、人類が記録した。

で、福島の地震なんて大した揺れじゃない。
わずか500ガルでぶっ壊れたんです。
4000がるが起こっているんですよ、この間。

じゃあ川内原発は、この間620に引き上げたんですよね、これ。
何の根拠もありません。
柏崎がなんで2300で、こう大きいか?というと、
これは2007年のさっきの大地震を受けて、2000にバーンと、数字だけ引き上げただけなんです。
2000ガル以上の大震災なんてこの世にあり得ない
1000ガル超えると物は浮くんだから、
地球から離れちゃう。
16%位ある大きい揺れを受けたら、それがずーっと続いたらものが浮いちゃうから。
2000ガルの大震災なんてこの世にあり得ない。
だからこれは全部デタラメです、これ。
浜岡とか、全部デタラメなんです。
こんな620ガル。
大体620ガルが4000ガルに耐えられると思う人がいたら手を上げて下さい。
いないでしょ。
鹿児島県民でそういう人がいたら面白いので天然記念物にして下さい。

いいですか。
しかもここは「活断層がない」と言われるところで起こったんです。

という事で、これだけ言わせて下さい。
原子力規制庁は「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます」って言っているんですから。
いま審査をしている連中は言っているんですから。

地元への「説明」と「了解」は切り離すというのが政治的判断です。
政治的判断を含む了解手続きに、規制庁はタッチできません。
放射能の拡散シュミレーション・モデルにも限界があります。
その結果、どうするかは自治体と住民、及び事業者で判断して下さい
それから「地元への説明と了解は切り離す」
あなた達は関係ありません。私たちで勝手にやりますから勝手にやって下さいって言っているんです。

規制庁は「事故は起こる」と言ってゴーサインを出そうとしている
それから要するに規制庁はそう言っているんですが、
原子力規制委員会の田中俊一という委員長は先月の26日に
「適合性審査に合格しても安全性を保証しません」って言ったんです。
記者に、新聞記者に言ったんですよ。
ついこの間、1ヶ月も経たない、この間言っている。
さらに、規制委員会の田中俊一委員長は3月26日の会見で、
「適合性審査に合格しても、安全を否定する」と明言している。
そして今の安倍晋三内閣は
「大事故が起こった時の住民避難は日本政府は関知しません。皆さんで勝手にやって下さい」と言っています。
そして安倍晋三内閣は
「大事故が起こった時の住民避難は、日本政府の関知する事ではない。地元の自治体が判断すべきことである」
と明言しながら、再稼働を進めている。
規制庁・規制委員会・日本政府・鹿児島県知事たちすべて、なんという無責任な人間たちなのか!!
ね、全員完全に頭のおかしな人たちが、再稼働をしようとしているということです
最後に一言だけ言わせて下さい。
鹿児島県がなぜトップに選ばれているかという事は、皆さんの人間のプライドにちょっと、
心の中でちょっと問いかけて下さい。
日本中47都道府県、いや、今原発があるのは13の道府県なんですけど、北海道も含めて13なんですが、
その中で、皆さんが選ばれた。
皆さんは日本の中でバカにされているんですよ、言いたくはないけれど。
他のところはどうでもいい、鹿児島の人間を殺そうとして、
「お前たちは死んでもいい」と言っているんですよ。
北海道も他の12の県も、「いま止めてくれ」とそういう状態なのに、
鹿児島を選んでいるんですよ。
皆さんバカにされているんですよ。
「それを許していいんですか?」って、それを私は聞きたい。

何故か?って言うと、この問題はこの辺一帯に、
南大隅町は最終処分場の候補地でしょ。
なぜなんですか、ね。
あれが一番本州から、一番遠いところなんですよ。
南大隅町っていうのは、ここは。
日本の高レベル最終処分場候補地。
いまは青森県の六ヶ所村に集められている。

それが、この間は対馬が浮上して今度は南大隅町。
一番端っこを選ぶんです。
ひどいじゃないですか、ね。

だから私たちは「東京に原発をつくれ」って言っているんですよ。
そうでしょ。
なんであいつらは自分たちの東京につくらないで、高レベルの最終処分場もつくらないで、
それであなた達皆さん鹿児島の人間をバカにするんだと、
その怒りを持って下さい。
その怒りをもたなければダメです。
この選挙はそういう怒りから始まるんです。
良いですか、科学的な事よりももっと大事な根源的な事はここにあります。
終わります、どうも長い間ありがとうございました。
川内原発関係ブログ
<安全審査優先>川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ
(←東日本大震災は2933ガルだけど)&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
<川内原発>なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?
~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)
<本当に動かす?>
そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
3/13そもそも総研(内容書き出し)
<川内原発と火山>
椎名毅議員(結いの党)「破局的噴火はこれから6万年は来ない」と基準に取り込むようお願いしたい。
4/24衆議院原子力問題特別委員会・田中委員長(文字起こし)
続きを読む南大隅町関係ブログ
<南大隅町長>核のゴミ収賄疑惑
最終処分場候補・鹿児島県南大隈町の山林8/23~25(追記)
南大隅町・自然エネルギー自給率170%超の町へ「放射能汚染土」を持ち込む!?
危ない!川内原発
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=20m11s

さて、具体的な川内原発の危険性に入ります。
まず最初に火山のお話をしますが、
私は、この南九州の火山の地質についてはそれほど詳しくなかったんですけれども、
この南大隅町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場になるという計画が福島の事故前に出まして、
それで呼ばれたんで、徹底的にこのあたりの地質を調べて、
そして、南大隅だけではない、川内原発も非常に火山問題が深刻だという事を、その時から分かりました。
で、この事は最後にお話しますけれど、南大隅町の事はお話しますが、こういう事です。

ここ、今点線になっているところが、6つのカルデラ地帯で、
カルデラというのはご存じ阿蘇で有名ですけど、
要するに火山によって形成された窪地ですね、それをカルデラと言いますが、あとでお話します。
私はこの地質図、これは東大地質学会が出しているのを見た時にビックリしました。
北薩火山群(ほくさつかざんぐん)といって、いいですか、さっき言った新燃岳ね、ここね、噴火した。
それから宮崎県境ですね。
それから桜島の噴火はみなさんも絶えずご覧になっていると思いますが、
この事はご存じでしょうが、たぶんですね、皆さんも北薩火山群というのはご存じないんじゃないかと思います。
私は初めて知りました、この事を。この地質図を見て、「えぇ!」って思いましてね、
川内原発というのは桜島と霧島を心配しているだけじゃダメなんだってね。
これが本当に火山として噴火するんじゃないかっていう事をですね、
それ以来数年間ずーっと恐怖に思っていました。
そういうこと。
そしてこれが、桜のマークを付けたところが鹿児島市。
私たちが今いるところがこのあたりですね。
で、2009年から桜島の大噴火が始まりまして、今も止まりません。
100年前、ちょうど今年の2014年で100年前で、1914年大正3年になります。
確か正月の1月12日だったと思います、確かじゃありませんが、大噴火を始めました。
その前にですね、霧島の噴火が始まってから、桜島の大噴火が始まって、
その後にマグニチュード7.1の桜島地震が起こって、
そして、9年後に関東大震災。
その間に沢山、全部が動き出し。
だから桜島の噴火というのは、日本全国の地震、あるいは火山のいろんな動きを象徴する動き。
それがこの当時の記録を読むとわかります。

いいですか、だってここに桜島があるんですよ。(点線部分)
どんな噴火だったと思います?
私はこれ、桜島は何処にあるんだろう?と思ったんです。
この煙、この噴煙を見てね。
そうしたらこれじゃないですか、ね。
こんなもんじゃないです。
これは私が、丁度一昨年だったと思いますが、
この鹿児島から向いの垂水にフェリーでに向かう時にドーンと噴火した時のものなんですけど、

こんなもんじゃないです。
こんなのが起こったらどんなになるんだろう?と想像もできませんが、
この桜島の噴火記録ですね。
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今年復刻してくれるというんですが、これは大変厚い本で旅に行く時に持っていくので、
まあ、スリラー小説のようなもので、
「桜島は噴火しない、噴火しない」と言い続けてそれを信じた人が亡くなったんですね。
そしてその後住民は専門家や学者なるものを信じなくなった。
ここが一番大事なところです。
専門家や学者なんて、そんなもの「へ」でもないんです。
我々の方が、本当に考えた市民の方がたいてい正しいんです。
その時も、桜島の住民の人達はほとんどの人がパニック状態になって逃げたんです。
そのパニックになったのが正しかったんですね。
福島ででも本当にですね、事故直後から私は早くパニックになって全部逃げて欲しかったんですが、
残った人達が今どんどん被ばくしている、そういう状態です。
それから噴火回数でいいますと、先程の小川さんの話で、
爆発回数と噴火回数というのは、鹿児島地方気象台のデータだと一応分けてありますので、
私が今出したグラフは噴火回数です。

この2014年から1000回ガーーッと超えています。
去年ですね。
だからこの事については、私よりみなさんの方がよくご存じですが、
慣れないでください。
私は鹿児島に来るたびに、「お母さん、慣れるなよ」って言っているんです。
これは大変な出来事なんだから。
日本全体にとって大変な事だから、「慣れないでください」って言ってるんです。
もっと大声で日本中に声を出して下さい。
それがみなさんの役割です。

さて、この事と福島第一原発で起こった大変恐いこと。
それは電源喪失という、電気が全部無くなっちゃう。
今さっきここの電気をちょっと消してもらいましたけれど、そんなもんじゃない。
全部の電気が消えてしまう。
そういう事があの地震の後に起こっているんですね。
それじゃ、なんにもできないでしょ。
原子力発電所というのはコンピューターでやっています、って言ったって、
コンピューターって電気で動くんだから、ね。
あの時のオペレーターの人達はどれだけ恐かっただろうと私はおもいますが、
全交流電源喪失、ステーション・ブラックアウトという一番怖いことが起こったんです。

それはまずですね、変電所から来る送電線が壊れちゃったの、地震で倒れて。
こういう事から始まるんですが、

大地震が起こりますね。
そうすると原子炉というのは制御棒が入ります。
そうすると、原子炉というのは電気を起こす装置なんですが、
原子炉を止めますから、もう全く発電しなくなるわけだから、
電気がこの送電線だけになる。
これが倒れちゃったの。
ね。
そうするとここにズラーッと並んでいる非常用の発電機が、これが津波を浴びてだーっとやられていくんですね。
その他にも沢山の事が起こっているんです。
で、バッテリーも切れて終わるわけです。
さて、先程新燃岳の噴火で出た火山灰。
これが「太平洋側に行った」って言いました。
だけどですよ、これが逆だったらどうでしょう?
3年前の新燃岳の噴火が、こっちに風が流れていたらどうなっていたでしょう?

福島より先に川内原発が爆発していた可能性が高いんです。
あれだけの大変な噴火の灰ですね。
それはみなさんは普段ご存じないでしょうが、大量の火山灰が送電線に降り積もります。
そうすると、送電線の鉄塔が倒れなくても、外部電源は使えなくなります。
そして、非常用のディーゼル発電機っていうのは、
あれは空気を吸い込んでいますから、そこに全部フィルターにバーッと火山灰がつまってきます。
飛行機だってそうですよ。
火山が噴火している上を飛行機が飛んでいく時に、
よくエンジンがね、止まってしまうという事が、恐怖な事があります。
それと同じなんですが、
要するに火山灰がつまってしまうと、ああいうモーター類っていうのは全部止まっちゃうんです。
そうすると福島と全く同じ事が起こる
そういうですね、大変な危険性を今霧島連山も、桜島も抱えているという事を知っておいてください。
だから、100年前に起こったような桜島の大噴火の規模のものが今起こらないとは火山学者は保証できません。
そういう事が起こってその風が川内原発の方に向かうと、本当にそれだけで終わってしまうんです。
これはみなさん信じたくないと思いますし、私は信じたくないんですけど、そういう危険性がまず一つあります。

だからこういう、要するに原発の向こう側に桜島がある。
川内原発からみてるんです。そういう関係になります。
もっと恐ろしいのは、火砕流ですね。
これはですね、我々もちょっと想像力を要することになりますが、
昨年のさっきのカルデラの事をお話しましたが、
2万9000年ほど前、もうちょっと前から始まっていますが、巨大噴火を起こして、
なんと東京ドーム36万、万ですよ。
36万個分という驚異的な火砕流が噴出して、南九州全域を壊滅させたという事が分かっています。
これは地質学の調査で分かっています。
で、先程のカルデラをね、
詳しくちょっとお話しておきますと、
九州南部にはですね、6つのカルデラがある。
なので、さっき点線でなぞったのはここなんですが、
ここは姶良(あいら)カルデル。
桜島のあるところは、姶良カルデル。
北からいきますと、加久藤(かくとう)、小林(こばやし)、安楽(あんらく)
それから姶良(あいら)という大きな。
それからここに阿多北(あたきた)、阿多南、こういう6つ。その南にもまだありますけれど、
ここがずーっと繋がったカルデラです。


画像:九州南部・シラス地帯-南九州を壊滅させた巨大災害の跡地より
で、川内原発近くでは
この2万年以上の出来事で数メートルから10メートル以上の火砕流の堆積物が見つかっているので、
高さ数10メートルの火砕流が襲ったと推定されている。
これは我々も本当に信じられない事ですが。

それで今原子力規制委員会というのが原子力の適応性審査というのをやっていますが、
地震の場合は12万年、ほぼ12万年以降、もっと言うと40万年以降を調べて、
それで危険性を判断することになっているのに、
この火山の噴火に関しては1万年単位ですよ。
それを全く無視している。
で、当時の火砕流を想像で描いた絵が残っている。

これを見ていると本当に怖いんですけれど、本当なのかと思いますが。
これが先月日刊ゲンダイのパブロイド紙に
「川内原発第1号は日本一危険だ、正気かよ」と書いてある
「桜島の異常噴火に活断層の疑いも」というふうに書かれています。
これがいま、
これは先月の新聞ですよ、ついこの間のね、一ヶ月も経たない。
再稼働“第1号” 鹿児島・川内原発は「日本一危険」という罠
日刊ゲンダイ 2014年3月25日 掲載
桜島の異常噴火に活断層の疑いも
「原発立地自治体住民連合会」が公開質問状を提出/(C)日刊ゲンダイ
よりによって日本一危ない原発を真っ先に再稼働させるのか。
原子力規制委が新規制基準への適合審査を優先させることに決めた、九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)。安倍首相は「新基準に適合すれば再稼働を進める」と、この夏にも川内原発を稼働させるつもりだが、正気とは思えない。
川内原発は全国の火山学者が選んだ「巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発」のワースト1だ。
昨年12月に毎日新聞が実施したアンケートで、回答した50人の学者のうち29人がリスクを指摘。周囲に阿蘇や姶良など巨大噴火後に形成されるカルデラが存在するなど、日本有数の火山帯に位置するためで、秋田大の林信太郎教授は「(再稼働は)許容できない」と明言していた。
折しも、川内原発から南東に50キロほど離れた桜島では異常な噴火活動が続く。
噴火回数は2010年以降、毎年1000回を超えている。
24日、原発立地自治体の地方議員147人が参加する「原発立地自治体住民連合会」が開いた会見で、鹿児島市議の小川みさ子氏はこう訴えた。
「噴火で川内原発が停止しても送電線に大量の火山灰が降り積もれば、外部電源は完全に失われます。非常用ディーゼル発電機のフィルターだって灰が詰まって発電不能になる。福島原発と同じ『全交流電源喪失』の事態に陥るのです」
リスクはまだある。
在京メディアはまるで報じないが、実は先月、川内原発から東に800メートルという至近距離で、活断層と見られる3本の断層と破砕帯が発見された。
「断層は近くの林道拡幅工事中に、偶然露出したもの。新潟大名誉教授の立石雅昭氏(地質学)が確認し、粘土層が軟らかく、比較的近年まで活動していたそうです。これまで九電は川内原発周辺に『活断層はない』と説明してきた。97年には旧川内市の北東20キロを震源に震度6弱の大地震が発生したにもかかわらずです。ところが今回の断層が見つかっても、鹿児島県の伊藤祐一郎知事は『6月議会で再稼働のゴーサインを出す』と息巻いています。住民の安全はどうでもいいのでしょうか」(小川氏)
前出の連合会は「どのような科学的根拠で川内原発は『安全だ』と住民に保証するのか」など原発再稼働計画に対する公開質問状を政府に提出。1週間以内の回答を求めた。
安倍政権がマトモに答えなければ、再稼働なんて絶対に認められない。
そして先週東京新聞でも大特集を組みました。
巨大噴火を過小評価している審査大詰め川内原発
そしてここに書かれているのが大事です。
「専門家不在の規制委員会」
つまり、原子力規制委員会の島崎邦彦という人がこの間きましたね。
チラッとなんか覗いたらしくて、それでスルっと帰っていってね「大丈夫」みたいな事を言って帰って行った。
本当に無責任な事で、私がそこにいたら怒鳴ってやりますけれども、
本当ですよ、許せないですよ。
この島崎というのはなんにも知らない、火山の事なんか。
なんにも知らない人間が規制委員会にいてそんな人間が専門家じゃなくて、
100年前の桜島の噴火の時と同じですよ。
あの時もですね、東京から専門家というのがやってきて、
もう噴火、大噴火しているのにですよ、
日本一の地震学者だというのが入って、桜島の噴火も見ないで「大丈夫大丈夫」と言っているんですから。
噴火しているのにですよ。
それが専門家なんです。
今全く同じです。本当に恐ろしいことだと思いますが、
専門家なんていないんです、今。
だからみなさんは本当にご自身の知識を、知恵を使って、物事を判断していただきたい。
【特報】審査大詰め川内原発 巨大噴火を過小評価
東京新聞 2014年4月13日
九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査が大詰めを迎えている。規制委は、川内原発は課題が少ないとして審査を優先的に進めているが、火山噴火のリスクについては議論が尽くされたとは言いがたい。原発に壊滅的打撃を与える巨大噴火が起きる可能性は低いとはいえ、ゼロではない。過小評価は許されない。(上田千秋)
◆立地周辺にはカルデラ
「火砕流が来たら終わり。人間は逃げられたとしても原発は逃げられない」。市民団体「反原発・かごしまネット」の向原祥隆(むこはらよしたか)代表は危惧する。
同ネットは、川内原発周辺にある火山や活断層などの危険性を詳細に分析。パンフレットを作製するなどして、住民らにアピールしてきた。向原代表は「規制委は、再稼働を止める頼みの綱。世界一厳しい規制基準だというなら、それに従って判断してほしい」と訴える。
川内原発の位置する九州南部は、国内有数の火山地帯だ。原発周辺には、巨大噴火の際にできたカルデラ(陥没火口)を持つ火山が「阿蘇」 「加久藤(かくとう)・小林」 「姶良(あいら)(桜島)」 「阿多」 「鬼界」と5つもある。最も近い姶良までの距離は40キロしかない。
福島第一原発事故が起きるまでは、原発の運転に火山噴火のリスクはほとんど考慮されていなかったが、規制委は昨年7月にまとめた新規制基準に火山対策を盛り込んだ。原発から半径160キロ圏内の火山を調査し、火山灰に対する防護措置を講じることなどを各電力会社に要求。火砕流が襲う可能性が明確に否定できない場合は、「立地不適」とする方針を示した。
これを受けて九電は、1万2800年前の「桜島薩摩噴火」と同規模の噴火が起きることを想定した対策を検討した。火砕流は川内原発には届かず、敷地内に15センチの火山灰が降り積もるものの、除去などをすれば運転には影響しないと規制委に報告した。
問題は、原発に甚大な被害を及ぼす巨大噴火の危険性を過小に見積もっている点だ。
九電は①各火山の最後の巨大噴火からの期間が、それ以前の最大休止期間より短く、噴火までの十分な時間的余裕がある②川内原発の敷地内で火砕流の堆積物が確認されていない─ことなどを根拠に、巨大噴火の可能性はほぼなく、起きても火砕流の影響は受けないとの立場をとる。
ただ、この考えには異論を唱える専門家が少なくない。川内原発の敷地内でなくでも直近には火砕流の堆積物が残っている。その上、堆積物は年月の経過とともに浸食などで失われることがあるからだ。規制委内部にも疑問視する声はあり、昨年9月の会合で島崎邦彦委員長代理は、敷地内に堆積物がないとの主張に「私は疑問が残る」と発言している。
巨大噴火の定義は明確にはなっていない。だが、少なくとも琵琶湖2つ分の水量に相当する50立方キロ程度のマグマが噴出し、直径数キロ~20キロ規模のカルデラができるとされている。温度600度以上にもなる火砕流が、時速100キロ以上のスピードで周囲数百キロにわたって流れることもある。原発を襲えば誰も近づけなくなり、電力の供給も断たれて、長期間にわたって制御不能となる。
◆専門家不在の規制委
巨大噴火は、国内で起きるのは6000~1万年に1回とされている。最後に起きたのは7300年前の鬼界だ。めったにないとはいえ、ひとたび起きれば被害は大きい。9万年前の阿蘇の巨大噴火では火砕流が180キロ先まで達し、九州中部から北部を焼き尽くしたとされる。2万6000~2万9000年前に起きた姶良の巨大噴火では、川内原発より先の熊本県南部まで火砕流が届いている。
九電も、火砕流到達の可能性を全く考えていないわけではない。モニタリングを強化し、巨大噴火の予兆が観測されれば運転を停止したり、核燃料を外部に搬出したりするとしている。しかし、核燃料の搬出は事実上、不可能だ。
川内原発の敷地内には使用済みを含めて888トン(1946体)の核燃料が貯蔵されている。外部に持ち出すには専用の容器や輸送車両が必要になるが、まずそれらの用意が困難。仮に準備できたとしても、「全部搬出するには数カ月から1年以上かかるだろう」(原発関係者)。
どこに持っていくかという問題も浮上する。約1300キロ離れた青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場に持ち込むとしても、同工場には現在、50トン分ほどの空きスペースしかない。九電はこうした重要な点を詰めておらず、「現在、検討している」(報道グループ)と回答するにとどまった。
モニタリングによって噴火を予知できるかどうかも分からない。確かに過去には、東京都の三原山(大島)や雄山(おやま)(三宅島)、北海道の有珠山(うすざん)など噴火を事前に察知した例はたびたびある。首都大学東京の鈴木毅彦教授(自然地理学)は「火山が噴火する前には地面が隆起したり、火山性微動が続いたりする。三原山などは過去に何度も噴火していて細かな観測データがあるので、規模などを含めてある程度の予測が可能になる」と説明する。
一方で、巨大噴火が最後に起きた7300年前は縄文時代。当然、データは存在せず、どういった予兆が起こると巨大噴火になるのかという科学的知見はないのが現状だ。鈴木教授は「噴火することが分かったとしても、それが巨大噴火につながるかどうかは判然としない。異変を察知した後に原発を止めるのは、非常に難しい判断になる」と話す。
火山噴火のリスクは川内だけでなく、他の原発の適合審査でも論点の一つになっている。泊(北海道)や伊方(愛媛県)、玄海(佐賀県)などでは過去に火砕流が敷地に到達した可能性が指摘されているが、これまでの規制委の会合で突っ込んだ議論が交わされた形跡はない。
川内原発の安全審査は6月にも結論が出るとみられている。今後数十年の間に巨大噴火が起こることは、確率的には低いだろう。しかしゼロと言い切れない以上、立ち止まって検討を続けるべきではないのか。
鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「規制委は、活断層については40万年前以降に動いたものを無視しないと言っている。それなのに、より新しい時代に起きている巨大噴火のリスクを考慮しないのはおかしい」と主張する。
井村准教授が問題視するのは、規制委の委員5人の中に火山の専門家が1人も入っていない点だ。「専門家がいないから、細かな議論ができないままでいる。火山のリスクは、日本社会全体で考えて判断する問題。現状をすべて明らかにし、国民に広く説明をする必要がある」
[デスクメモ]
今年は、桜島の大正大噴火から100年。近年、小噴火の頻度が増えており、警戒が強まっている。大噴火が起きれば、たとえ火砕流が到達しなくても、大量の火山灰が積もり、交通網は完全にまひする。なのに原発災害の避難計画では、ほとんど考慮されていない。再稼働の前に考えるべきことは山ほどある。(国)
(※内容書き出しは俺的メモあれこれより)

この事については毎日新聞が大きな特集でなかなか良いアンケートを取ってくれて、
日本中の火山学者に尋ねてですね、
巨大噴火で原発のリスクは一体どこが一番危ないのか?と。
多くが川内原発。
50人のうち29人の火山学者が一番危ないのが川内原発だって言っているんです。
これご存知ですか?
ご存じだった人いますか?手を上げて下さい。
二人…それじゃあダメなんですよ。
もう日本中が危ないと思っていて、鹿児島のみなさんが知らない。
それは知らされていないからであって、みなさんが悪いんじゃないんですけれど、
ちゃんと広めて下さい。
このコピーをね、どんどん。
そうするとみんな変わりますから。
「えー、そんなんだ」と分かりますから。
巨大噴火原発のリスク
火山学者 泊など影響大
毎日新聞 2013年12月22日
国内17カ所の原発に対する火山の危険性について、毎日新聞は全国の火山学者を対象にアンケートを実施した。
回答した50人のうち、巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発として川内(せんだい)(鹿児島県)を挙げた人が29人と最多で、泊(北海道)も半数の25人に達した。
原発の火山リスクについて火山学界の見解が定量的に示されたのは初めて。
リスクを指摘された原発の再稼働に慎重意見もあり、原子力規制委員会の審査や再稼働の議論に影響する可能性がある。
特任などを除く全国134人の大学教授、准教授らに郵送で実施した。
原発への噴火リスクと再稼働反対を指摘した火山学者の人数(数字は人)
最長60年の稼働期間中に巨大噴火が発生し、火砕流の被害を受けるリスクがある原発を複数回答で選んでもらったところ、29人がいずれかの原発を選択した。
その全員が「阿蘇(熊本県)や姶良(あいら)(鹿児島県)など多くのカルデラが周囲にある」として川内のリスクを指摘した。
カルデラは巨大噴火の後に形成される非常に大規模な陥没(盆地)地形で、
同様に泊、東通(青森県)、玄海(佐賀県)も周辺にカルデラが存在することが懸念された。
他は伊方(愛媛県)11人▽女川(宮城県)9人▽島根(島根県)や東海第2(茨城県)など7人の順で、カルデラとの距離が遠くなるほどリスクの指摘は減っている。
どの原発にもリスクがないと答えたのは9人、無回答は12人だった。
「リスクがある」と答えた人に、それぞれの原発について再稼働の是非を尋ねたところ「再稼働させるべきでない」は川内が19人と最多で、泊15人▽東通11人▽玄海9人▽伊方5人だった。
「火砕流が到達した場合は運転員の生存が見込めない」(林信太郎・秋田大教授)などとしている。
しかし、「リスクがある」と答えた人でも、巨大噴火の発生する確率は「非常に低い」との指摘が少数あった。
一方、カルデラを形成するような巨大噴火が迫っていることを事前に正しく評価できるとしたのは50人中5人にとどまるなど、現在の科学で巨大噴火がいつ起こるのかを評価するのは難しいといえる。
原発の新規制基準は、原発の半径160キロ圏にある火山を対象に、最長60年の原発稼働期間中に巨大噴火が発生する可能性の有無を調べるよう電力各社に求めている。
(1)巨大火砕流が原子炉を直撃する
(2)直撃しなくても周辺が壊滅し原発事故に対応できない--
などの場合は立地不適と判断され廃炉を迫られる。【山崎太郎】
◇巨大噴火
火山の噴火規模は噴出物の量によって小規模噴火から超巨大噴火まで分類される。
日本では約6000~1万年に1回、巨大噴火が起きている。
約9万年前の阿蘇の巨大噴火では高温・高速の火砕流が約180キロ先まで達し、北部から中部九州はほぼ壊滅。一部は山口や愛媛にも達した。
直近では7300年前に現在の鹿児島県南部で起きた。富士山の宝永噴火(1707年)や有珠山噴火(2000年)はこれよりずっと小さな規模の噴火になる。
◇九州大の清水洋教授(火山物理学)の話
次の巨大噴火を予測することは難しいが、科学的にリスクはゼロとは言えない。リスクをどこまで許容するかだ。
原発稼働の可否はリスクの大きさと国益などを考慮して国民が判断する必要がある。そのためには、それぞれの原発についてリスクを公正に評価し、それらの情報を公開する必要がある。

川内原発はとにかく一番危ないと警告しているのに、
ここでもですね原子力規制委員会はたった一回の会合をひらいて、
「周辺の火山が噴火しても、原発に影響はない」という九州電力の報告を了承してるんです。
こんなでたらめが今通っている。
ところが、九州電力も遂に追いつめられて大火砕流を認めたんですが、
「いや、危険性は少ない」なんて勝手な結論を書いている。
九州電力は19日、約3万年前に鹿児島県の姶良カルデラで起きた極めて大規模な「破局的噴火」に伴う火砕流が、川内原発(同県)の敷地まで及んでいたとする再現試算結果を原子力規制委員会の審査会合で示した。火砕流が川内原発に及んだ可能性を九電が公式に認めるのは初めて。
カルデラは噴火による陥没地形で、姶良カルデラは鹿児島湾を囲むエリア。
九電は姶良カルデラの活動状況から、破局的噴火が原発の運転中に起きる危険性は十分小さいと評価。運転中に起こり得る噴火として、約1万3千年前に同カルデラで起きた比較的小規模な「巨大噴火」を想定し、原発まで火砕流は到達しないと説明した。
3万年前の破局的噴火の試算は、河口から約90km離れた熊本県五木村の厚さ35mの火砕流堆積物を再現する条件で計算。火砕流は時速500~700kmで山地を越えて拡大し、川内原発にも到達したうえで、南九州を埋め尽くす結果となった。
規制委は川内1、2号機を優先審査の対象に決定しており、審査に合格する見通しとなっている。
認めているんですよ、九電も。
この過去の歴史をね。
だからハッキリ言いますと日本というのは環太平洋火山帯、地震帯、造山帯に日本はあるんですから、
この「動いている」島国に原発を建てるっていうのは、
要するに、沸騰寸前のヤカンの蓋に原発をズラーッと並べるのと同じ状態なんです。
川内原発だけじゃありません。
日本全部が危ないんです。
その1号を、トップを切ろうとしているのが川内原発なんです。
<参考>
九州電力 報告書類より
火砕流シュミレーションの検討
入戸火砕流堆積物の再現性P6~
入戸火砕流堆積物(姶良カルデラ)を対象としたシュミレーションによるパラメータスタディを行い
既往の火砕流堆積物の分布について再現性を確認。
再現計算計画 拡大図(川内原発の位置が見えにくかったので「川内原発」と黄色いラインを書き足しました)
(クリックすると大きく見る事が出来ます↓とにかく黄色い川内原発だけはよけています)
(※九電のシュミレーション結果では火砕流堆積物が川内原発をちゃんと避けています。
火砕流は避けていますけど、陸の孤島になっていますが・・・。)
桜島薩摩噴火の想定P23~
入戸火砕流堆積物のパラメータスタディのうち、
再現性の高いパラメータを参考に「桜島薩摩噴火」を対象とした火砕流シュミレーションを実施した結果、
火砕流による敷地への影響がないことを確認した。
想定結果 拡大図(川内原発の位置が見えにくかったので「川内原発」と黄色いラインを書き足しました)
つづくーー
続きを読む
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=5m32s

では本論に入りますが、
川内原発はここに書きましたように1号2号があって、ついこの間までですね、
3号機というとてつもない巨大原発の建設計画がありました。
それは今、一応、福島の事故が起こったので、引き揚げたような形になっていますが、
ここが大事です。

えー、今年現在ですね運転開始からすでに1号機が30年になります。
29年になります。
私は若い頃、金属材料のいろんなエンジニアをやっていましたので申し上げておきますが、
いろんな原子力発電で使われる機械というのも一般の機械と何にも変わらないんです。
みなさんはよくテレビでエレベーターの事故とかご覧になりますよね。
ああいうのは単なるトラブルではなくて、必ず欠陥があって起こっている。
それはですね、技術者の立場から言いますと、絶対に30年持ちません、どんなものでも。
こんなパソコンだって10年持たないでしょ?
皆さんほとんど詐欺みたいに金取られているでしょ?
5年位ですぐに壊れたりしてね。
そういうものなんです。
そういうものの組み合わせ。
とてつもないものをあちこちから組み合わせたものが原子力発電。
だから、30年というものは絶対に動かしちゃいけないものです。
これは技術者の常識なんです。
それをですね、今から動かそうというその事が、
技術者、いわゆる工場技術者じゃなくても、ガス管の配管をやっている人や、水道屋さんたち、
あの人達はみんな知っています、そんな事は。
誰でも知っている事ですね。
今は何も知らない。
先程木内さんが「安倍さん」と言いましたが、「さん」なんか付けなくていいんです、あの男はね。
「安倍」でいい。
あの男は何も知らない「安倍晋三」でいいんです。
ああいう人間はですね、本当に何も知らないでやっているという事をまず知っておいてください。
東日本大震災が起こるほんの2カ月前にですね、
霧島で新燃岳の噴火がありましたよね。
この時の映像や、アメリカのNASAが撮った写真なんですが、
新燃岳の煙が太平洋側に流れていますね、宮崎県側に。

これが非常に大きな意味を持っているんですが、
いいですか、ここに川内原発を置いてみるとどういうことになるか?っていうとですね、
こういう形になります

これが、私たちが心配している事。
つまりですね、鹿児島市、この辺も全部ですね、全滅するということになります。
それが皆さんは、福島から遠いこの鹿児島に住んでいらしたら、
我々が持っている恐怖というものが多分お分かりにならないだろうと思います。
木内さんが先ほどおっしゃったように、今回の地震は長かったんです、東京で。
私は立ち上がって起きようと思ったらグラグラグラっときましてね、8時前ですから。
で、長いんです、すごくこわかったです。
そういう恐怖というのがですね、皆さんにはあるいは分からないかもしれません。
東日本の人間はみんな感じている。
木内さんと同じ気持ちを持って、毎日ひやひやしながら「福島でなにか起こっているんじゃないか」
それがもう毎日の出来事です。
で、じゃあ何が怖いか?っていうと、まず福島現地で起こった事を本当に短くお話しますが、
福島第一原発は6基あったんですが、そのうちの4基が爆発しましたけれど、
1,2,3,4号爆発した、その4号があるのが大熊町です。
その北側に双葉町っていうのがあって、まぁ、町の境界線なんて何にも関係ないんですけれども、放射能の場合は。
えー、こんな状態で、今も家が崩れたままの状態です。
人が入れません。

で、長い記録があるんですが、
一つだけお話ししておきたい事がある。
それは、去年の7月25日、だからほんのついこの間ですが、
わたしはですね、新聞やテレビが何も言わない。
それで、福島の危険性について、「風評被害」という言葉をみんなが使っている事がおかしいと思っているんです。
私の本心を言いますと、今福島県民は全部あの県外に、外にですね、全部避難させたいんです。
これは、医学的に間違いのない事です。
で、すごく怖いことはですね、地下水を通してずーっと、だーっと今広がっています。
その事を考えますと、この新聞記者たちは一体、
中にも入っていないでなぜ「風評被害」だなんて、そういう言葉を使うんだ?と思って、
デイズジャパンという雑誌非常に優秀な人達と一緒に、入ってはいけないところをずーーっと入ってきました。

最も危険地帯。
で、大熊町へ行きましてずーっと全部調べたんですけれども、
もう大変な数値なんですが、
最後にですね、広域的な場所と書いてあるところがあってですね、
ここに測定器を置いたんです。
測定器は九州から持っていった測定器です。
つまり、九州と比較しようと思ってですね。
そうしたらどんな数字が出たか?と言うと、
毎時320マイクロシーベルトという数字が出て、
私は頭の中でざっと換算して飛びあがりました。
本当に怖かったです。

それでちょっとどんよりした今日のような天気で、時々小雨が降るそんな天気だったんですが、
私はこの測定器からわずか2kmのところに林があって、
その林のウラが福島第一原発の作業現場、今の事故現場なんです。
で、私はこの数字が致死量だという事を知っていますから、
だから、「これは2年半前に降り積もった放射能ではないのではないか?」
今、我々は福島原発の現場から出ている放射能を浴びているんじゃないか?
そういう殺気を感じまして、
それでみんなで「逃げよう」と言って逃げ出しました。
なぜか?といいますとね、
毎時320マイクロシーベルトっていうのは、
マイクロっていうのは100万分の1です。
非常に小さな単位ですが、
いいですか、毎時ですから。
1時間の話ですから。
1年間はどれ位の時間がありますか?
1日24時間、365日。
8760時間あるんです。

それを掛け算するとですね、100万なんていう数字は簡単に超えちゃいます。
だってここに100があって、これで大体万ですから。
ね。
それで事故から3年半をかけますと、7.9シーベルトになるんです、今度は。
マイクロがいらなくなる。
100万なんて飛んじゃう。
で、7シーベルトというのはですね、
癌など病気になる被ばく量ではありません。
これは、致死量なんです。
致死量を超えるような。
つまり大熊町の人がここに住んでいた3年間で、今全部死んでいる。
それが起こっているのが今の福島の、その町の、住宅街のど真ん中。
もちろん人間は誰もいません。
犬、猫も一匹もいない。
自動車も一台も通らない。
それが現場なの。
そこをですね、日本の報道界は誰も調べていないだけなんです。
だから、これが今福島で起こっていると先ほど申し上げたんですがね、
皆さんに見ていただくのはこれなんです。

いいですか。
さっきここが50kmだという事を木内さんがおっしゃいましたが、
そういう事が起こるという事。
だからもう、避難とかそういう問題ではありません。
それからですね、木内さんも私も東日本の人間です。
だけれども何故ここにきて皆さんに訴えるか。
太郎さんもそうです。
選挙というのは本当は地元の人だけでやる事なんです。
周りが口を出す事じゃない。
鹿児島の人達が決める事。
だけど何故ですね、私も山本太郎さんもここへ来たか?と言うとですね、こういう事なんです。
台風が大体沖縄の方から起こって、それでこれがずーっとこういうふうに流れてきますね。
大体の流れでいいますとね、これは偏西風に乗って必ずこうなります。
で、福島の場合はここの福島で事故が起こりまして、今のような大変なことが起こっているんですけれども、
あれでもですね、実を言うと8割の放射能は太平洋に行ったんです。
今の台風の進路と同じような方向に8割。
残り2割ぐらいが今内陸に降り積もって、今そのようになっている訳です。
お分かりですね、その深い意味は。

だから、川内原発で事故があった場合は、その比ではありません。
そしてこういうふうに流れる、全体としては。
つまり日本は終わる
だから私たちはみなさんにお願いにきているんです。
絶対に止めて下さい。
日本が終わるんです、これ。
川内原発で事故があったらもう終わるんです。
この事が分かっていない。
だから今からどういう事で終わるかをお話します。
ただしこれは、大気の流れの方です。
海洋汚染がすざまじい勢いで起こっている

これはこちら九州でどれだけ報道されているのかわかりませんけれど、
我々関東地方では絶えずですね、福島原発の汚染水漏れが大きな記事で出ている、毎日ですけれど、
ここが日本ですよ。
福島から出た放射能は、さっき言ったように8割が太平洋に落ちましたが、
ここがですね、福島の事故から1年位でもうハワイぐらいまで汚染が広がっている。
今もどんどん広がっています。
もうおそらくアメリカの西海岸に、カリフォルニアに到達しています。
そういう状態。
これをですね、川内原発に置き換えて下さい。
九州大学の広瀬直毅准教授という方、
福島の事故から約4ヶ月後(2011年7月7日)に
「川内原発における放射性物質流出事故における海洋拡散シュミレーション」というのを発表してくれました。
これを見るとぞっとしますが、これが九州です。
ここに川内原発がある。

これが海洋汚染。
大体3ヶ月でここまで汚染が起こるというシュミレーション。
おそらく間違いなくこういうふうになるでしょう。
風向きによってはどうなるかわかりませんけれど、ほぼこういうふうになって。
私はですね、実を言うと福島の事故が起こりましてから、
我が家は、私はかわいい孫と一緒に夜飯を食うので、
もう本当に東北の人達には申し訳ないんですが、東北の魚介類は一切取っていません。
どこから取っているか?と言うと、九州から全部取っています。
本当にお金はかかりますけれど、我が家は今そういう生活をしています。
だから絶対にやめてほしいんです。
いいですか、九州の人達の問題じゃないんです。
これは要するに事故が起こって、みんな日本中で特に東日本の人達は、
もう相当に神経質になって食べ物を選んでいる。
少なくとも買う時には必ず裏を見て、どこのものか見ています。
我が家の場合はハッキリわかっている人から直接取っています。
こんなことが起こったら、日本ではもう魚介類を食べるところが無くなります。
だってここから黒潮があがるんですからね。
これが黒潮がガーッって上がっていくんですから。
千葉県あたりまで。
こちはね、対馬暖流がダーッって上がっていく訳。
日本海も全滅です。
だから、みなさんがどれほど重大な、
日本全土のですね、陸でも海でも命を預かっているのかという事を、
鹿児島のみなさんに本当に真剣に訴えて下さい。
みなさんだけの問題ではありません。
これは、日本がこれからあるかどうかという事のカギを握っているのが、
今日この会場にいる皆さんなんですから、
それを大声でこれからわかりやすく伝えて下さい。
必要でしたら、私は今日使ったスライドを全部有川さんの事務所に送っておきますから、
後で取りに行って、それを使ってどんどん広めて下さい。
という事で、大事なのは食料自給率の問題。
食べ物の問題なんです。
川内原子力発電所からの仮想的な放射性物質流出に対する海洋拡散シミュレーション
(一部転記)概要
九州大学応用力学研究所広瀬直毅准教授らは、
万一の原発事故に備えて、放射性物質の海洋拡散をシミュレーションしました。
その結果、川内原子力発電所を起源とする場合、
流出した放射性物質はあまり沖合へ拡散せず、主に沿岸付近を移動し、
日本の沿岸域の大部分で濃度が上昇する恐れがあること、また、隣国に達する可能性があることがわかりました
それで大事なのは食料自給率の問題、食べ物の問題です。
福島県というのは、大体北海道東北の食糧庫です、これが。食料自給率の高いところ。
この福島がやられた訳です、近県もやられました。
だけれど、鹿児島はそれより高いんです、食料自給率が、福島より。
(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)

本当に大事な事です。
皆さんはどれだけ日本人に、日本全土に。
たぶん今、食糧自給率ですね、今は東北がかなり落ち込んで鹿児島やなんかが上がっていると思いますけど、
これは2008年ですからね。
だからみなさんは食糧を握、その責任もですね、
本当に大きな役割を担っているんだと、素晴らしい県なんだという事を自覚して責任を持っていただきたい。
逆に言うと、原発を止めていただきたいということです。
つづく
続きを読む
広瀬さんだけ何も話さないのかな?と思っていたら、私のYoutubeではカットされてたみたいです><;
ノーカット版のYoutubeがありました。
湯川さんの次に話していらっしゃいました。
広瀬隆さんの部分のYoutube→http://youtu.be/3VyU7i_6bx0?t=29m30s
広瀬隆さん

広瀬隆です。
私は数10年原発の反対運動をやってきた人間で、特に30年来ですね、
舛添要一という人を良く知っています。
それはテレビやラジオで、原発の事故の問題、大きなことが起きるたびに、
舛添さんが推進派の代表、反対派が広瀬隆という形で引っ張り出されてずっと対決してきたので、
彼の性格はよく知っています。
で、彼は原子力について全くのど素人です。
彼が先日の出馬記者会見の時に、「脱原発」というような言葉を使ったので私は腰が抜けるほど驚きましたが、
最後にちゃんとハッキリ言いましたね、彼は。
「いや、今すぐできませんよ」と言いました。
私はその後新聞記者の人達と一緒に報道陣の人達が「それはどういう意味ですか?」って、聞いて欲しかったんで
今日、お願いします、みなさん報道陣の方に。
彼が「すぐできない」という言葉を言いかえれば、ハッキリしています。
それは「今すぐ原発を再稼働する」という事なんです。
その事を一回報道陣の方は、みなさん彼にもう一回きちっと言質を取ってほしいと思っています。
「偽の脱原発を言わないで欲しい」と思っています。
何故かというと、私たちはいろんな選挙で期待をして投票した、ま、全国そうですけど、
当選した後にみんな騙されてきた歴史があります。
それは目の前の沖縄の仲井真知事に騙された沖縄県民がいて、
それで昨日ひっくり返したわけです。
そして我々東京で言いますと青島幸男さんにも騙されました。
そのおかげで石原慎太郎という知事が出来てしまいました。
それからついこの間やった猪瀬直樹さんは、
東京都が電力を自分たちで賄うと言って、火力発電所をつくる。
非常に優れたガスコンバイン等をつくると言っていたのが、
去年の9月の下旬にそれをなしにしました。
ああいう公約違反をですね、平然とやる人を私たちは支持することはできません。
ですから今回、私も、22日に細川さんが正式な政策を発表されるという事で、
今日は20日ですから、2日前なので、今日ここで支持を出すという事はちょっとためらいがありましたが、
みなさん、河合さん、鎌田さん、湯川さんのお話になられたとおりに、
わたしはここに同意するのに一つだけ条件を付けせていただきます。
それは原発をゼロにするという事は純粋に技術論でもあります。
ですから細川さんがどのような政策をきちんと出されるか、それに私は大きな期待をしています。
同時に、私たちはこのままですね、ただ当選を待っているのではなく、
いろいろな条件を細川さん達にお伝えしていきたいと思っています。
それは条件です。
つまり、ま、100%あり得ない事ですけれども、広瀬隆をブレーンに、技術ブレーンにしてくれる、それは理想です。
私は要するにこの電力技術業界は全部調べ上げて、
原発ゼロは簡単にできるという事は確信を持って100%断言出来ますので、そういうこと。
それから高レベルの放射性廃棄物の処分場についてもずっと調べてまいりましたので、
そういう事についても細川さんにいろいろ教えてあげることもできますので、
これからですね、共に、どんな事があっても細川さんに
そういう知識を技術論をきちんとお伝えしながら支持していきたい。
そういう条件で私はここに同席させていただきました。
私の感触としては、湯川さんが先ほどおっしゃった通りです。
本当に細川さんが東京都知事になられたら、明るい東京になると思います。
舛添要一知事だったら、暗黒街の東京になるという事だけははっきりしていますので、
これだけは絶対に負けられません。
選挙というのは勝ってナンボですから。
票を何票取っても、何の意味もない。
勝たないといけない。
これは勝敗はハッキリしています。
だから、今度は勝たなければいけないので、
やはり我々市民側も傍観をしているのではなく、みんなで力を合わせるべきだという事で、
今日はここに、皆さんにも、全国のみなさんの声も受けていますが、
なんとしても今原発の再稼働を目前に控えて、これを止めなければいけない状況の中で全力を出してこれを止めて、
そして本当に未来のある日本をつくっていきたいと。
で、先程湯川さんのお話を聞いて、初めて湯川さんのそういう活動について知ることができたので、
湯川さんにひとことお伝えしておきたいんですが、
舛添要一という人は特に核兵器の問題で非常に危険な思想を持っています。

その事は私も何度も彼と対談をして良く知っています。
特に福井県の高速増殖炉もんじゅの広告塔として動いてきたのは、
高速増殖炉というのは核兵器用のプルトニウムを生産できるから。
そういう意味で2007年の安倍晋三内閣が核兵器を日本が保有できるようにしようという事を盛んに宣伝していた。
その中で彼が引っ張り上げられて大臣になった人物だ、という事を知っておいていただきたい。
そういう意味でも、先ほど河合さんが読みあげられましたように、
細川氏の原発以外の政策については平和主義を中心に私たちも力を尽くしたい。
ここにも非常に大きな意味があると思っています。
それは、鎌田さんもおっしゃったように、
やはり今度の選挙は、細川対舛添ではなく、細川対安倍晋三という選挙であると、
国政を二分する本当に重大な選挙であるということで、
私も今度は何としても多くの人に呼びかけて勝っていきたいと思っています、以上です。
36:55
質疑応答の中の広瀬隆さん→http://youtu.be/KnYOLund5KI?t=29m44s

ハッキリしているのは細川さん、
さっき言ったように細川対安倍晋三の選挙だと思っていますが、
細川と安倍晋三
細川さんは祖父が日中戦争(1937年)を開戦をやった総理ですからね。
その事に対して細川さんは心に痛みを持っています。
それに対して安倍晋三のおじいさんは岸信介さんで、
あの人は満州でずっと支配をして、官僚のトップで大変な侵略をした。
それを尊敬している訳です。
ぜんぜん違いますね。
ここは非常に大きな違いだと思います。
だから私はこの4番目の項目平和の問題についてはそこに大きな違いがある。
そこは湯川さんがおっしゃった反核運動の、そういう私たちがもうひとつ持っている視点と一致します。
そういう事ですよ。
これは私の個人の考えです。
ーーー
これで、1月20日の記者会見書き出しを終わります。
書きながらいろんな事を考えました。
私の心の中は宇都宮さんと細川さんとで揺れています。
まだまだよーく考えてみたいと思っています。
細川さんの決意表明 2014年1月22日
細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」
東京都知事選1/22(文字起こし)
2014年1月20日 参議院議員会館 文字起こし↓
<細川さんを支持します!>
ただしですね、細川さんが「変な脱原発政策」を掲げるのであれば、支持はできませんので
ちゃんと条件を付けてあります。1/20広瀬隆さんや鎌田慧さん、河合弁護士、等々(文字起こし)
<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
湯川れい子「宇都宮さんがお勝ちになっても私の動物的な感覚では変わりません」。
宮台真司「安倍晋三に塩を贈る位なら都民があえて泥をかぶれ」1/20(文字起こし)
<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
柳田眞「安倍内閣を負かしたい。 勝てる可能性が大きい人に託したい」。
吉岡達也「細川さんから直接電話で『再稼働はさせない。原発はゼロにする』という事を明確にいただきました」
1/20(文字起こし)
<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
質疑応答・細川と安倍の違い・原発問題は都知事選挙の争点にふさわしい理由・
都知事が持つ脱原発の権限・他1/20(内容書き出し)
<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
広瀬隆「細川さんが東京都知事なら明るい東京、舛添要一知事だったら暗黒街の東京になる」
1/20(内容書き出し)
宇都宮健児さん↓
宇都宮けんじ氏「そういう話を持って来られる方が一回も細川さんと会っていない」
都知事選脱原発1本化について1/16(文字起こし)
さよなら原発11.10九州沖縄集会
それでは最後に広瀬さんにビシッと決めていただきたいと思います。
広瀬隆さん
えーっと、我々の仲間は10人なんですが、ひとりちょっと大事な人がいます。
国会事故調査委員会のメンバーだった田中三彦さんが、今日都合がつかないので
ちょっと代弁させていただきます。
いまですね、再稼働しようとしています。
それを原子力規制いんかいがゴーサインを出そうという目前にまで来ていますが、
田中さんが事故調の中で調べ上げた事で一番大事なことは、
「福島の事故は津波で始まったんじゃない」んです。
「地震の揺れで配管が破損して始まった」んです。
この事を実証しています。
論理的にハッキリわかっています。
いま中に入って証拠を掴めないだけなんです。
田中さんはしょっちゅう電話をくれます。
それでこう言っています。
「あの規制委員会のど素人のあんな奴らに命をかけちゃダメだぞ」って。
何度も私に言います。
いいですか!
九州の人、命かけちゃダメですよ。
ハッキリ言いますと6月に規制委員会が、
あれはまたもう一回言ったんです、規制委員会がですよ、前の保安院ではないですよ。
あの連中がですね、
「地震で破損した痕跡は何もない」って、デタラメを言っています。
いいですか!
今原発の耐震がどれぐらいあるか?って言うのをみなさん多分知らないと思うんです。
直下型地震で、
いいですか、原発の下が地震に襲われた時に、
マグニチュード6.5しか耐えられないんですよ!
普通の地震ですよ。
みなさんは全然わかっていない。
私は東京に住んでいます。
先週もですよ、夜中の2時にグラグラッ!ときたんです。
みなさんには分かんないでしょ、その怖さが。
もうまた、ずーーっと続いてね、
「わ、これは本物だぞ」って、またラジオを必死になってつける。
そんな毎日を送っているんですよ、わかります?
秋山さんが言った意味分かります?
我々はですね、藤田祐幸さんは今日来られないんですけど、
藤田祐幸さん達と7月に入ってきたんです。
ゴーストタウンですよ!
延々と、行けども行けどもですよ!
人間が住んでいないんですよ!
不気味な世界です。
それが今の福島なんです。
※2.原発をどうやって止めるか
「 ゴーストタウン・福島の汚染地帯」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
いいですか!
最後に一つ言わせていただきますと、
再稼働というのはもう一回燃料に火をつける事なんです。
中嶌哲演さんの福井はですね、今も怖いんです。
私が東京で福島が怖いのと同じように。
何故かというと、9月に止まったばかり、まだ2ヶ月なんです。
熱い燃料を抱えています。
矢部さんの柏崎は去年の3月だから1年8ヶ月です。
だからまだです。
でもギリギリもう大丈夫なところにきています。
九州はね、川内原発も玄海原発も一昨年止めているんです。
分かります?意味。
問題は燃料の熱なんです。
我々が怖いのは。
東日本に住んでいる人間が毎日怖いのは。
熱なんです。
いいですか!
絶対に火をつけちゃダメですよ!
いいですか!
もう皆さんはね、助かるところに来ているんです。
一昨年止めているんだからもうかなり冷やしています。
絶対に止めないで(火をつけないで)ください。
もうひとつだけ言わせて下さい。
この西日本で事故があったら、放射能は台風の流れに沿って日本全部を舐めます。
私の孫を救ってくれるのはみなさんなんです。
いいですか!
だから九州と四国の伊方と、絶対に動かさないでください。
これはもう涙を流して伏してお願いいたします。
一緒に止めましょう!
おわります。
続きを読む
海に漏れ出ているという事を発表したのはご存じの通り、参院選が終わった翌日でしたね。
参院選にはかからないようにという事でやった。
このニュースはその前ですよ。

福島の海岸で海開きです。
ねぇ、キチガイとしか思えないでしょ?この国は。
私はこの子どもたち、ニコニコ笑っている子どもたちの親の顔が見たいですよ。
「お前ら子どもの事をなんだと思っているんだ」って。
その時に思ってこの記事をとっておいたら、案の定この通りです。
考えられない事が今平気で起こっている、これが日本という国の、キチガイ国家です、完全な。
こんな国は無いですよ、世界中に。
そして新聞記事を見ると、放射能はこの辺からね、どんどんどんどん海水に漏れているというでしょ。
もうちょっと考えて下さいよ。
いまそういうふうな事が起こっていると思いますか?
大地震がきますとその後大津波がきます。
たとえば、福井で言うと豊臣秀吉の地雷に天正大地震というのがあって、
そして大津波が小浜やなんかを襲いました。
大飯原発のあたりをね、そういう歴史があります。
そういうふうな津波が来る前に、皆さんご存じでしょ?津波というのはいきなりは来ません。
地震があってしばらくしてから来ます。
その時に、ずーーーっと海が引いていくんです。
ご存知ですよね、ずーーーっと、沖合まで引くんです、遠くまで。
その時に、あとで多くの人が証言している通りに、
井戸水を見ているとグー――ッと下がっていく。
これは日本中の人が記録をしていますね。
みんな言っていますよね。
だから、井戸水が皆さんの近くにあったら、準備して下さい。
地震があって井戸水が落ちていったら大津波がきます。
これは自然の警告です。
だから、井戸水は、井戸っていうのは本当に大事にして下さい。
我々が被害を避ける、一番大事な津波の被害を避ける。
じゃあなんで井戸水の水位が急激に下がるんでしょうか?
この絵をよーく見て下さい。
いいですか。こういう事でしょ。

海水がグーーッと沖合まで引いていった時に、井戸水が急に下がるんでしょ?
これでわかりますよね、原理。

これが繋がっているんでしょ?
そして今福島では、ここに原発があって、これがずーーーーっと地下水に入っているんでしょ?
そしたら何が起こっているのかわかるでしょ?

沖合まで全部出てるんです。
2年半、ずーーーっと、沖合に出ているんです。
そんな新聞記事が言っているように「300トン出ている」なんて、あんなのは全部ウソなんです。
そんな状態じゃないんです。
深刻なのは海洋汚染なんです。
海洋汚染というのは今、
これはおととしですよ、どんどんどんどん今太平洋にこうやって広がっているんです。

なんでこっちの方向なのか?って言うと、風がこう向くからです。
今日の台風は南から来たでしょ、上陸してきた、あの辺からね。
で、だんだん今東北へ向かっていますよね、今日の台風。
これは台風の進路はこういうふうになるから、
要するに地球が自転しているからです、偏西風で。
それから貿易風がある、季節風がある、必ずこちらの方向が最大の流れなんです、
日本の風の流れはみなさんご存じの通り。
台風の進路の方向に大量に海が汚染していく。
そして、こうして、これ、おととしの話をしているんですよ。

それで遂に北海道のここまで来ているんです。
おととしのお盆にここまで来ているんですね。
だけど私がショックを受けたのは
去年の11月私は網走で講演会をしてくれって言われて行った時に、
網走の人から、
「ついにここで高濃度の汚染のサンマが出た」と聞いて、
それを聞いた時に私は本当にショックを受けました。
だって網走ッていうのはこの知床の北側のこっち側ですからね。
本来は親潮と寒流が迫って来るから、どんどん南へ来ると思っていたらそうじゃない。
「いや、広瀬さんね海流っていうのはそんな単純じゃないよ。逆方向も行くんだ。
渓流があって、それは分からないんだ」って言っていました。
それが今の季節なんです。
さんまの季節です。
これから秋サバの季節です。
それからサケが下りてきます。
全部ここを下りてくるんです。
日本は、悲しいかな。
そしてカツオだけはね、南からこっちから上がってきます、暖流に乗って。
だけれども、カツオが上がってきてもここからぐるっと回ってね、戻りガツオ、これが下りガツオ、ね。

っていうわけです。
ここの、一番汚染しているここの赤い部分が今どんどん広がっています。
こうやって広がってきているんです。
これがおととしの11月です。もうこの時点でハワイまで目前ですが、
去年の2月、ちょうど高浜原発が止まった頃、遂にハワイまで達しました。

こんな状態ですね、これで福島事故からちょうど1年後の状態がここです、ね、
去年(2012年)の3月です。
ところが津波の漂流線が、カナダにも北米にも到達していますから、当然放射能も到達しています。

これが先月のショックな記事でしたね。
だから我が家では、私は、自分はどうでもいいんだけど、
可愛い孫娘と一緒に飯を食いますので、
我が家では魚は全部九州の一番はじの五島からとっています。
一番向こうの果てから、魚介類は全部。
それから水もですね、東京は信用できませんから、全部熊野の方からきれいな水をとっています。
大変なおかねがかかります。
大変なんです、東京で過ごすだけで。
皆さんは分からないでしょうけど、子どもを守っていこうと思ったら本当に大変なんです、今。
今そうやって必死で我々は、首都圏の人間は気が付いた人はもう必死で小さい子を守ろうとしています。
いいですか。
このニュースが私はそれでショックだったんです。
なんと気仙沼で津波にさらわれた漁船が2年半後に福井県、こっちに来てるって!?
やめて下さいよ、こっちに周っているんですね。
だから放射能は周っていますよ、だってこれ沖縄周りだっていうんですから、これ。
この漂流船がね・・・。
これは本当にショックで、
我々は九州のむこうの安全そうな魚を買っているんです。
しかも獲れた漁民と信頼関係の中で買っています。
魚っていうのはね、国産って書いてあっても分からないんですよ、どこで獲ったか。
福島あたりでひょっとして密漁をやっている人がいないとも言えませんし、
やったのは全部千葉県産、銚子ぐらいになっちゃう。
それをみんな食っています。
気持ち悪い事にね、東京なんかでも知らない人は全部食っています。
デパートに行ってもね、こんなものが売っててもいいのか?っていうようなものが全部売っています。
福島県で獲れたものは、誰も棄てていません。
野菜類も、いいですか、コメも。
棄てていませんからね。こっち西の方にもみんな回っていますから、
皆さん本当に守ろうと思ったら、必ず顔の見える人、農家と取引をした方がいいです。
それ以外はちょっと信用できません。
で、この先の事をお話しますと、
去年の7月発表のドイツのキール海洋研究所の発表データをみると、

この爆発した直後から891日後でここまでくると。
赤い放射能がですね。
これは太平洋ですよ。

それで、2017年6月6日の計算をしますとね、
あと4年後に太平洋は、むこう側、アメリカ側まで全部放射能が達すると、こういう解析で、
ただしこの解析の時は、今の福島の汚染水の漏えいのデータは入っていないでこれですから、
たぶんもっとすごいでしょう。
彼等は今計算し直しているかもしれませんが、
2020年に東京オリンピックをやるって?
おもしろいですね。
多分、大事件になっているんじゃないかなと私は思います。
もうアメリカが、この2017年ごろですかね、もっと前かもしれないけど、
日本を名指しで怒り始めるんじゃないかと思いますので、
祝東京オリンピックと言っておきます。
だから、これから2020年に行われるのは、
東京国体になるんじゃないかと。
分かります?意味。
外国から選手が来ないんじゃないかと。
いいじゃないですか、お祝いやりましょうよ。
初めてその時に日本人が気がつくかもしれません。
今そういう状態です。
それを新聞もテレビもごまかしてやっているというのが今の現実ですね。
56:22 http://youtu.be/kMzBBttE0hc?t=56m23s
さてこの話は、今から起ころうとしている高レベル放射性廃棄物の処分場の問題の事をもう教えてくれているわけ。
おわかりでしょ?
放射性廃棄物は地底に埋めるという計画ですから。
日本のどこになるかは分かりません。
地下水に放射能が入ります。
同じ原理です。

今度はもっと広大な範囲に広がりますね。
河川を養っている伏流水、湖のダムの底に伏流水があります。
それから放射性物質は亀裂を通って直接出ていきます。
農業用水、生活用水、その上で日本人は農業をしています。
牧場も、牧牛も飼います。
野菜も作ります、コメも作ります。
こういうところをいま日本人は新たに放射性廃棄物の最終処分場にしようとしているわけですが、
もうすでにその結果が福島第一で始まったわけです。
私たちがこの図を使って説明していた事がもうすでに福島第一の地底で始まったわけです。
もう手遅れである
福島の地下水はいずれ首都圏の地下水を大汚染する
57:31~http://youtu.be/kMzBBttE0hc?t=57m31s
ですから、ハッキリ言っておきますがもう手遅れです。
福島第一の現地はですね。
皆さんにこんなことを言って絶望的な気持ちになって欲しくは無いんですが、
でも私は冷静に言いますがもう手遅れです。
この地下水はどうしようもないです。
これは、さっき言ったように、
どんどんどんどん今、地下水が、関東地方、首都圏に向かって流れています。
地下水というのは誰もわかりません。
正確にはわかりません。
たとえば、みなさん湧水というのを好きですよね。
山へ行ってね、すばらしい水を拾って、汲んでくるでしょ?おいしいですよ本当にミネラルが豊富でね。
たとえば富士山なんかの湧水。
三島なんかへ行くと素晴らしいのがあります。
おととし、その湧水をやっている人達が私を呼んでくれたんで、
講演会が終わった後、
「富士山に降り積もった放射能は何年後ぐらいに湧水になって出てくるんだ?」って聞いたら、
「たぶん13年後になって出てくる」っていうんですね。
「その根拠は何なんだ?」って聞いたら、答えませんでした。
そんなのわかる筈ないですよ。
13年後というのは、ま、ある程度の推定で言っているんだと思いますが、
要するに何年かかるかわかりませんが、この地下水は必ず首都圏まで達します。
それが何年かかるか何十年か我々には誰も分かりませんが、
ところが放射性物質がどんどんどんどん地底に広がっている。
これが今、東日本で起こっている事です。
わかりますね。
私が言っているゴーストタウンだとか、死の町の意味というのは、
皆さんの、西日本の人達は本当に今から真剣に考えておかないと取り返しがつきません。
これは手の打ち様がない事なんです、完全に、技術的にですね。
そういう事が今、絶望的な事が今起こっています。
ーーつづく
日本半周の流失漁船、故郷に 宮城・気仙沼
47News 2013/08/30 11:04

故郷に戻った漁船「千代丸」の船体を確認する所有者の村上千代志さん
=30日午前、宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館
東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市の離島・大島から流失、
今月初めに福井県沖で見つかった漁船「千代丸」(全長5・6メートル)が
30日、約2年5カ月ぶりに故郷に戻り、同市のリアス・アーク美術館に寄贈された。
漁船は太平洋を漂流後、フィリピン沖を経由して、対馬海流に乗って日本海に流され、
事実上、日本を半周する形で福井沖に着いたとみられる。
ことし6月に沖縄近海で発見されたが悪天候で回収できず、
今月3日に福井県沖で貨物船が見つけ通報。敦賀海上保安部(福井県敦賀市)が回収した。
リアス・アーク美術館で日光消毒などの保存処理を施し、将来、展示する予定。
【共同通信】
5千キロ漂流の漁船、気仙沼の船主の元に帰る
読売新聞 2013年8月30日20時11分
(一部抜粋)
今年6月、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で漂流しているところを第11管区海上保安本部に発見。
8月初旬に日本海沖で見つかり、敦賀海上保安部が福井県敦賀市まで運んだ。
被災「奇跡の船」故郷へ…津波で太平洋漂流
読売新聞 2013年9月19日22時25分

【ロサンゼルス=水野哲也】
米カリフォルニア州の港町クレセントシティーの海岸で
今年4月、東日本大震災の津波で流された岩手県立高田高校(陸前高田市)の実習船が見つかり、
地元高校生らの尽力で10月にも同市に返還される見通しとなった。
高校生らは来春、これを機に訪日し、高田高生徒らを激励することも計画中。
震災で海外に漂着した船などが日本に送り返されるのは異例で、
日米両国の懸案となっている漂着物は今回、草の根交流の契機となりそうだ。
実習船は、海岸に打ち上げられていたところを近くの住民に発見され、地元警察の敷地に保管された。
全長約6メートルの船体に「高田高校」と書かれていたため、
フェイスブックを通じて陸前高田市に問い合わせたところ、高田高海洋システム科の実習船と確認された。
ホタテの養殖などに利用されていたという。
続きを読む
40:45 http://youtu.be/kMzBBttE0hc?t=40m45s
福島第一というのは1,2,3,4号機全部違うんですけれど、大雑把に言いますと配管は折れています。
みんなあちこちの配管が。

それから、原子炉はもちろん圧力容器の底が抜けてメルトダウンして、
この格納容器の底も突き破って、コンクリートの中にめり込んでいます、一番恐ろしい燃料がね。
「そこに水が回っている、回っている」って言っていますが、そんな状態じゃないんで、
実際には、こういうふうにジャージャージャージャー底が抜けて、それで地下に入っています。
地震がありましたから、この建物自体が全部亀裂だらけなんです。
地盤も亀裂だらけです。

私は福島第一原発の中に入った人の見てはいけない映像を全部持っています、ビデオを。
だから分かっています。
中はもう亀裂だらけです。
そういう状態ですから、放射能は新聞に出ているように海にだけ流れているんじゃない。
もちろん海側に、ジャージャージャージャー毎日2年半流れています。
5月からこれは騒ぎだしただけで、それは何で騒ぎだしたかというと、
海側にちょっと井戸を掘って初めて測ってみただけなんです。
もうずーーっと2年半流れっぱなしです。
これからも、ずーーーっと流れます。
これは打つ手がないです。
それからこの地下水はですね、東京まで向かっています。
この地下水は、いわきの方に向かうでしょ、
福島の第一原発の地下水というのはいわきの方に南下していますから、
これは事故が起こる前から測定していた地下水の専門家がちゃんと地図を出しています。
これが事故が起こってから出たデータなら我々は信用しないんですが、
事故が起こる前からの測定データがありますから、
それから上はもちろん爆発して抜けていますから、
モウモウと空へ放射能が出ている、こういう状態です。
遮水壁
で、新聞読んでいると、壁で覆えっていう事をみんな言っていますね。
これをちょっと検証してみますが、そんなことはできません。
私が福島第一原発の所長でもできません。
この、むこう側のね、陸側のところに壁を建てたら、
無駄な地下水が入ってくるのを防ぐ事ができる可能性は多少あります。
だけどそういう問題じゃない。
この中の水が漏れているわけですから、
じゃあ、こっち側(海側)に作ればいいじゃないかっていう人がいますけれども、
そんなのはもう子供だましの話で、
「海側を止めればいい」そんなことできると思います?
考えたってわかるでしょ?
ここに、岩盤があるところにまで壁を建てればいいじゃんって、バカなこと言っている人がいっぱいいます。
反対側でも行っています。
そんなことしたって駄目です。
じゃあ、底までやってきちっと壁をつくればいいじゃないか。
こうしたら漏れないでしょ?
風呂おけみたいになるでしょ?
風呂おけみたいになったらどうなるかわかるでしょ?
水は溜まっていく訳ですよ。

これは大変なことになる、建物全部ひっくり返っちゃいますよ。
浮力を受けて。
だからそんなことはできないんです。
凍土壁
今、凍土壁をつくるって言っていますが、
凍土壁っていうのはドイツでかつて高レベルの廃棄物を埋める時に
ゴアレベルでやった事があって失敗しています。
もう絶対に失敗します。
土を凍らせてやればいいって、
それは短期間でそういう事をやろうとした事があるんです、世界で一回だけ、ドイツで。
それも失敗しました。
バーンッ!といきます、ある時。
だから、それもできません。
実際に私が必死で考えましても、私も一応技術者でしたから考えましたけれど、
結局今、方法は無いです。
悲しいかなですね。
この燃料を鉛で固めるという事は、立命館大学の先生が一人提案しています。
その方法なら可能性は無きにしも非ずで、それをやってみるべきだとおもいますが、
できるかどうかは本当はわかりません。
第2部「水冷やめて空冷に」9/11そもそも総研(内容書き出し)
立命館大学の山田廣成特任教授
さて、この図はなにか?と言うと、福島第一原発の敷地を上からみた地図で、
1,2,3,4号機と書いてありますね。
で、上が太平洋です。
向こう側が太平洋で、だから汚染水が今ここからどんどんどんどん流れているわけ。
どう流れているかは分からないけれど、太平洋にどんどんどんどん流れている。
ここに数値が出ています。これは東京電力が発表しているマップなんです。


( ↑クリックすると東電の表が開きます)
これは先月8月2日一カ月前の、だから今の数値なんです。
私たちが入った時とほぼ同じ時です。
これを見ると地表面8.5と書いてあります
この単位は我々が測った単位の1000倍でミリシーベルトで測っていますから、
8.5ミリシーベルトという事は8500マイクロシーベルトです。
我々が320で飛び上がったのに、ここは8500です。
ここに作業者が毎日3000人入っているんです。
作業者の人達が、ま、ここに1ヶ月いればもちろん死んでしまいます。
1ヶ月いるだけで死んじゃいます。そういうのが今福島第一原発の現状で、
つづくーー
広瀬隆講演会「福島汚染地帯を踏破して」
(2013.9.16/福井市)
嵐の中本当にすみません。
今日はどなたも来ないと思っていたんですがいらっしゃいました(笑)
広瀬です、よろしくお願いします。
えっと、本当にですね、実を言うと笑っている時じゃなくて、深刻な気持ちでいます。
ま、いまの台風も福島を襲うでしょうし、
どんどん汚染水を垂れ流すような台風だと思います。
今日のニュースを見ていて、
気象庁の人間が「体験した事のない」という声を福井県内の事なんかも言ってい増した。
あれはウソです。
あの気象庁の出てきた人間が、自分が体験したことがないだけです。
福井の歴史博物館というのがありますね。
昨日私行ってきたんです。
そこに今出ています。
「昭和40年9月の大台風で福井県が壊滅した」っていうのが出ています。
もう、今日の何か全然比較にならない位なものが、1965年に起こっています。
1965年というのは東京オリンピックの翌年です。
だから、あの…気象庁っていうのはいわゆる地球温暖化を煽るようなね、
そういうニュースをずーーっとやっていますから、
あの連中はそういう言葉を使おうと必死になって、そういうトーンで言うんで、
「体験したことがないような」とかね、
いい加減なデタラメを言っています。
「気象観測以来・・」って、気象観測以来っていうのは、自分の
たとえばここの小浜やなんかで、そこに測候所を作ってからの話で、
そんなのは40年とかそんなもんなんです。
気象なんていうのはそういうもんじゃなくて、
もう、「100年来の記録を持って論ずるべき」というよりは、
本当に江戸時代からのね、記録を見て論ずるべきことなのに、
ああいう言葉を使って、人間を脅しているだけです。
体験したことがないような事が起こっているのは福島の方だけです。
これはもう、人類が体験したことがない大変なことが今、太平洋の大汚染が今広がっていますので。
まず私は、今日ですね、項目としましては、ちょっと箇条書きで頭に書いてあるんですが、
これだけの事をみなさんがこの会場の外の人達にこれから、
今日を第一歩にしてですね、どんどん伝えていってほしいと思うんですが、
昨日の集会にご参加になった方が大部分と思いますが、
いろいろな方、1分スピーチが素晴らしかったですね。
いろんな各地の方の声を聞いて、私も本当に面白くいろんな立場の人の声を聞きまして、
それからいろんな、その後座談会もあっていろんな方の声を聞いているうちに、
私が福井県内でどうやったら本当に再稼働を止められるか?という時に、
結局、集会にも来ない、こういうところにも聞きに来ない、インターネットで事実も調べない。
だけれど、だけれど福井県内の人の過半数の人は再稼働を望んでいません。
その事だけは私たちは自信を持つべきで、
その人たちがどうやって行動に移すか?それが私は最大の私たちに課せられたテーマだと思います。
それが出来たらですね、西川一誠(福井県知事)、悪代官がどんな事を言おうと動かせないはずです。
それが一番大事なことで、そのキャッチフレーズはみなさんにお考えいただきたいんですが、
私が考えるに、「福井県民がバカにされているんだ」という言葉をですね、広めるべきだと思いました。
いま、福井県民全体がですね、日本全体から愚弄されて、
また、原発を再稼働するような県民であるというふうにバカにされて入るんだと、
そういう事を一般の人に伝えていけば、誰でもですね、怒りを持っていつか立ち上がって下さると思います。
そういう事をみなさんが伝えていく時に論拠になる、
本当に事実を伝えていくことが一番大事だと思いますので、
ここに7つの事をざっと思いつくままにあげてきました。
で、今日お話したい事なんですが、
まず第一が今の福島県の惨状は、皆さんがテレビ新聞でご覧になっているようなレベルではありません。
あれは表面を撫でている報道です。
「汚染水」と言って騒いではいますけれど、実際にあんなもんじゃないんです、その事をきちっとお話します。
それから昨日もお話しましたが、再稼働がなぜ怖いか?ということですね。
まず、燃料をもう一回加熱し始めること。
その事が怖いんです、そのことですね。
それから再稼働の恐ろしさは、皆さんご存じの通り、
もし大飯原発あるいは高浜原発で事故が起こったら、どうやって避難するか?っていう事を議論してますよね。
おかしいとおもいませんか?
避難なんてできないんです。
今の福島県の人達は、もうとりあえず「逃げろ―」っていうんで、
もう死に物狂いで自動車渋滞の中、逃げられなかったまま、みんな被ばくをしてきているんです。
だから、大事故を想定して運転をしようという事自体がもうキチガイです、これはハッキリ言います。
それは一番の福島県の惨状をお聞きになってからこの意味が皆さんお分かりになると思います。
皆さんはあまりにもバカにされていますよ。
大体そういう事を想定してね、避難を想定して原発を動かすなんて言う事はあり得ない事です!
「大事故は100%起こらない」と言って運転するんなら、それは可能ですけれど、
「100%じゃない」という前提でやるわけでしょ、避難というのは。
おかしいじゃないですか。
その事を誰もが知っておくべきです。
で、そういう事をやっているのが原子力規制委員会で、
それが4番目になるんですが、その規制委員会というのは多少良くなったと
皆さんは新聞、テレビで多少そういうふうな希望を持ったかもしれません。最初は。
しかし今やっているのは、大飯原発の活断層があるかないかとか、そういう話をしている。
そうじゃないんです。
彼等はど素人です。
地震学についてど素人です。
地震というのは活断層があるから起こるんじゃないんです。
この記録はあとで全部出しますから。
それから5番目がですね、これが一番、原子力をやるかどうかの一番大きな問題ですが、
高レベル放射性廃棄物。
つまり、原子炉を運転し始めたら必ず出てくる。
事故があろうが無かろうが出てくる。
その廃棄物をどこに持って行くか?その場所がないという事です。
決定的な事ですね。
この47都道府県のどこに埋めるんだ?と。
それを言わせないと。
西川一誠に言わせて下さい。
ね、お前が運転するんなら責任を持つんだろ?と。
じゃあ、どこへ持って行くんだ?と。
それを言わせて下さい。
地名をね。
「これから計画する」
そんな話じゃ困りますよ。
「どこに持って行くんだ?」と、それを聞いて下さいね。
さて、5番目6番目は本当に、本来は取るに足らない事ですが、
もう電力は足りています。
もちろん言うまでもありません。
経済崩壊だって防ぐ事は出来ます、完全に、頭さえ切り変えれば。
ーーつづきます
「福島・原発・憲法 今、私たちが知るべきこと」
全体の動画はこちらです↑(IWJ)
文字起こし部分の音声
今までも数えきれないくらい青森県で、主に核燃料を中心に学習会、講演会など何度も来て、
皆さんにどこかでお会いしていると思いますが、
今日は憲法の事をお話しして下さいという事で、ちょっとビックリしましたが、
実は今年に入りましてから私は福島や東京で、このテーマで何度か話をするようになりました。
私は70歳ですが、今、この事がおそらく会場のみなさんのお顔を見て、若い人はそんなにいないので、失礼ですが、大体お分かりだろうと思います。
我々は本当にですね、今原発の問題だけではなくて、
本当に今、これは、「日本は危ない」という危機感をみんな持っています。
で、我々みたいな歳になりましたらもうなにが起こっても平気ですから、
きちっと言いたい事をですね、言ってからじゃないと、ちょっと死ねないという気持ちでいます。
というのは、あの、今日は福島原発になっていますけど、
本当に言いたい事は「人権」という問題です。
実を言いますと、今日、ビックリしたんですが
先ほど岩手県の宮古からわざわざお一人今日会場にいらっしゃって下さっていて、
私は原発の問題だけじゃなくて、今津波の被災者の方達が仮設住宅に入っていて、
しかも震災復興資金を国中で火事場泥棒やっているって。
もう、こういうのを見るたびに、毎日はらわたが煮えくりかえるような思いで新聞を見ています。
「本当にひどい国だ」という実感を持っているのは私だけじゃないんですね。
それが、表に、形にならない。
IOCの国際会議で総理大臣が大ウソをついても平気で国民が生きている。
「こんなのが国なんだろうか」
みんな内心では思っています。
テレビに向かって罵詈雑言(ばじぞうごん)を投げかけているんですが、
やはり、本当に危なくなってきたなと思うのはですね、
「集団的自衛権」の問題と、「秘密保護法案」のいろいろ。
そういう、怪しげというか本当に危険な事が身に迫っていながら、
日本人が今危機感を持っていないので、
この事は今日はしっかりお話しして、皆さんが、何人でもいいんです。
お一人ずつが周りに伝えていく事をしていかないと、取り返しのつかない事になってしまいます。
今、ギリギリの岐路に立っているのが私たち日本人だと思いますので、
今日は技術論よりもですね、人権と憲法の問題をしっかりとお話ししていきたいと思います。
今の新聞記者、テレビの報道記者は、もうまるで、我々が知っている常識の歴史を何も知らないでですね、
日本国憲法はGHQが押し付けただなんて、デタラメを言っているんですが、
それをきちんと私が今から論説をしますので、最後まで聞いて下さい。
まずはですね、青森県の全ての人に聞いていただきたい事がありますが、
青森だけじゃないんですが、
ともかく今、報道を見ていて、
一番大事な福島県の惨状がですね、どうなっているのか?という事を日本は伝えていません。

今もって福島第一原発の現地は危機一髪の状況で、
一昨日、昨日の夜でしたかね、深夜でしたから。
東京に、私は東京の人間ですから、東京にグラグラグラッてきまして、
しばらく揺れて、それですぐにラジオを付けましたら、
福島第一のすぐ南のいわきで今度は内陸地震なんですね、震度5強で、
福島の人達がどれだけ怖かっただろうと思いますが、
我々東京に住んでいても怖いわけです。いま、そんな状況です。
それから特に青森の人たちにはなんとしても聞いていただきたいのは
高レベル放射性廃棄物の行き場がないという状況を、今だれも議論していない。
こんなおかしなことで再稼働なんてく事を言っているんですね。
これはもう、キチガイ国家ですね。
この事をまたお話します。
それから、再稼働について言いますと、今日は詳しくお話しできません、時間の関係で。
だけどポイントだけ言っておきますよ。
実はつい先週ですね、福井で集会がありまして、
大飯原発の4号機が停止をしまして原発がもう一回ゼロになりましたので、それで集会がありましたが、
そこで私が一番強く訴えた事はこの3つなんですが、燃料。
これからまた福井県で原発再稼働しよう、
あるいは西日本の伊方原発、玄海、川内原発が候補になって運転しようとしていますが、
再稼働するという事は「電気を出すという事ではない」んです。
これは「燃料棒にもう一回火を付ける」という、大変な事なんですね。
それが福井県で言いますと、去年2月20日に一回高浜原発が止まった時に、
関西電力の原発が全部ゼロになったんです。
それをですね、ご存じのように去年の7月にまた動きだしてしまったために、
先週またようやく止めた。
止めたという事は福井県には一番熱い燃料があります。
今の福島と同じような危険な状態にあるわけです。
その怖さが全然みんな分かってないんですね。
これから原発を再稼働しようという事は、
もう一回ですね、とてつもない熱い燃料を作るという事です。
それから、第二は
大事故を想定して再稼働しようとしているということです。
これはもう、全国各地の再稼働候補地の人達は戦々恐々としている事ですが、
逃げ場所がないですよね、事故があったら。
これは今からお話をしますけど、全部廃墟になるわけです。
その廃墟になるのも、とにかく事故が起こったらどこに逃げるかという議論をしているんです。
これもキチガイ国家ですよ。
事故が次にあったらもう終わりなんですから。
それをですね、今の規制委員会は平気でそういう事を議論しているわけですね、10km圏内とか。
そういうんじゃない。
それからもうひとつは大地震は活断層で起こるんじゃないんです。断層が見えなくてもそこで起こるんです。
あと、電気は足りている事はもう、誰も国民は承知です。
経済崩壊なんかは防ぐ事は出来ます。
今、経済の問題はそういうところにあるんじゃないです。
私は今日、東京からこちらに向かいましたけど、
「本当に青森は新幹線が通って立派になったのか?」って聞きましたら、
「そんなことはない」とおっしゃってます。
本当に、昔だったら盛岡で一回降りて、
あそこで、焼き肉屋で飯を食ってゆっくりこっちへ向かっていたのがですね、途中下車が出来なくなって、
こういう不便な鉄道になってしまいました、我々から見ますと。
そんなものがですね、これからどんどんやってくるという、今の国家の状況です。
憲法
2013年6月2日福島市での広瀬隆氏の講演内容書き出し
講演会全編の動画はここにあります↓
<日本の歴史1.侵略>
「戊辰戦争~日清戦争~日露戦争」竹島と尖閣諸島は何処の領土か?広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史2.強制連行>
慰安婦問題・敗戦~広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史3.憲法>日本国憲法の土台が築かれるまで~広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史4.憲法>
どこがGHQが作ったんですか?違うでしょ! 日本の国民が作ったんでしょ!!~広瀬隆氏6/2福島
(内容書き出し)
福島県の惨状
未来への福島、そして脱原発2013年8月6日 文字起こしのブログ↓
1.原発をどうやって止めるか
「私は多分招かざる客だと思いますが…」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
2.原発をどうやって止めるか
「 ゴーストタウン・福島の汚染地帯」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
動画はこちらにあります↓
<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。このままいくと我々はもう殺されますよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
ルートは?

このルートは?っていうのは今までのルートを考えてみたら、こんなルートを考えていたんですよ。

これ(下の赤線)が今度の南アルプスルートです。
ここ。
考えて下さい。
諏訪湖の下にトンネルを掘ろうとした、頭のおかしな奴らですよ。
これ今回やめたって言ってるけど、
自然破壊

東京、甲府、飯田、大体こういうルートでいこうとしているんです、彼等はね。
この山を見て下さいよ、私たちの好きなね、この信州の。
大鹿村、素晴らしいところでした。
有名な大鹿歌舞伎があってね、毎年沢山の方がいらっしゃるところ。

だからこういう山を破壊する人間はね、もう八つ裂きの刑にしなきゃいけないですよ。
だからもっと、このアルプスの山歩きが好きな人達はもうちょっと声を挙げないと、
じっとしていちゃダメですよ、山に登ってね、ダメなんだって、こういう奴らを退治してからやらないと。
この飯田の先どうするか?って、見て下さいよ。

大仏様の下にトンネルを掘るって言ってるんですよ。
そんなことできる筈ないでしょ。
大仏様が怒りますよ、歩き出しますよ。
だから、出来ないことはもうやらないっていう事。
夢みたいなバカみたいは子供だましはもう止めて、もっと大変なのはこの辺。
長大なトンネルの掘削によって排出される途方もない量の土砂を、どこに処分するのか。
すでに山梨実験線の延伸工事によって、山梨県笛吹市御坂町では、
地下水脈が枯渇し、水源が無くなる異変が起こっている。
長野県大鹿村では、ボーリング調査の騒音に耐えられず、住民が移住しなければならなかった。
だから掘り始めると、
まぁ、ここは直接ね、今はルートから外れたからいいんですけど、
我が家のお袋がいるところはね、真下を全部穴を掘るつもりだったんですよ。
ルートが、見ると。
だけど、今度笛吹市あたりで地下水がもう、枯渇し始めているんです、こういう事。
だからこれはね、穴を掘ればなるんです、必ず。

だから住民の人達は本当はもっと意識を持って、
山登りをする人も本当に、水は大事なんですから、日本の一番大切な地下水ですから。
地下水は必ずね、こういうふうに要するに伏流水というところで
どんどんどんどん我々の目に見えないところを流れているんです、地下水っていうのは。
地下水の多くは、隙間の多い地下の砂礫層にたまっている。
この地下水が流出すると、砂礫層に接している粘土層に含まれる水も絞り出されて、
その結果、粘土層が収縮してしまい、
広大な範囲にわたって大規模な地盤沈下を起こすことが分かっている。
だから最後はこんな、とてつもないトンネルで土を掘り出したら、
大規模な地盤沈下を起こし始めますから、
だから私は大鹿村の人々と一緒に手を組んでこれを止めようということを決めたわけですが、
地底に巨大なトンネルを掘れば、地元の誇る豊かな地下水が抜け、水源地と湧水が枯れてゆく。
河川は、見えない伏流水によって支えられている。
地下水が枯れたり、地下水の流れが変わるだけで、
農業用の灌漑用水、生活用水に大変な異常が起こる。
自然界の連鎖によって、動物と植物にとって、深刻な影響を及ぼす。
これはやがて農業用の灌漑用水、生活用水、みんな、大きな影響を受けるだろうと思います。
どういう形になるか、我々に分からない位に大変なことが起こるだろうと思います。
そもそも日本のこの国開国以来ですよ。
こんな山の下にとんでもない穴を掘るなんてね、神聖な山に。
人間には地下の水脈がどのように流れているかを知ることはできない。
地下の分水嶺は複雑怪奇である。
最新のシールド工法を使っても、工事による地下水の噴出は防げない。
その噴出を防ごうとセメントミルクが大量に注入されて、
これが一気に地下水を汚染する。
そして、住民は羊水が使えなくなって、生命を脅かす。
大規模なトンネル工事では、こうした問題が、日本のどこでも起こっている。
許せない。
もうひとつはこうしたシールド工法を使うと、
必ずこういうセメントミルクというのを大量に注入し始めて固めるんだといってやりますから、
地下水汚染が始まりますから、
これがどの辺まで広がるか分からない。
こういう事はもう日本中の現地で、あちこちで起こっているんです、小規模で。
自然破壊とは、国立公園・国定公園に対する乱暴な侵略、地下水の枯渇と汚染、
山野に生きる動物たちの生態系への深刻な影響である。
トンネルを掘って、南アルプスを世界自然遺産に登録しようとは、どういうことか?
国民世論を敵に回して、何故この鉄道が成功するのか?
ルートの住民も全国的な声を無視して将来を考えることは不可能である。
だけど今度はとてつもない大規模な事が起こるだろうと思います。
だから、しかも南アルプスを世界自然に、自然遺産に登録しようとしているんでしょ?
理解できないんですよ。
理解できる人!
いないでしょ。
なんでこんな、世界自然遺産に登録しようとしてる人たちがその下に穴を掘るのか?っていうのは、
私にはわからないし、
こんな人たちは世界中が相手にしないと、私は思うんですけどね。
普通に考えるとね。
だから私は飯田市の人に本当は言いたいんだけど、
飯田市で先月このリニアの会をやったけれども、人が来ないんですよ。
来ないようにしているんです。
「そんな所に行っちゃいけない」って言って、ね。
行くともう、自動車のナンバーまで控えるとかね、そういう悪い奴。
大体原発の運動をする人たちと同じ事を今やっているんです。
飯田市がリニア中央新幹線の通過を認めるなら、
全国の自然愛好家から「飯田市はひどいところだ、住民の意識がなっていない」と嫌われるだろう。
逆にリニアを拒否したなら、
「飯田市の市民は、南アルプスの自然を守った」とたたえられ、歴史にその名を残すだろう。
いやらしい。それをみんなで跳ね返さないと。
今の機会に。
この機会っていうのは、福島の不幸な出来事があったわけですから、
私たちは大きな声を挙げて本当に住民運動を起こさないといけないと思います。
だけど、飯田市がこれを最後に蹴ってくれたら、飯田市の人は素晴らしいと、我々称えますよ。
アルプスの自然を守ってくれたのが飯田だと言ってね、
その名を私たちはたたえようと思いますが、
今だったら、飯田市は日本中からバカにされると思います。
これ、普通の常識で言ってねこの事を私たちは伝えていきたいと思うんですが、
そもそもJR東海には、沿線の住民に対して、
まともにリニア中央新幹線計画の内容を説明したことが一度もない。
つまり住民はJR東海の決定を認知していない。
ともかく沿線住民たちとまともに、なんにも決まってないし、
駅がどこに設置されるかも未定である。
環境アセスメントも出来ていない。
用地買収も決まっていない。
地元の利権者を懐柔して、事業者・建設業者が勝手に、巨大な自然破壊をしようとしている。
世界自然遺産の思想に逆行する時代錯誤のプロジェクト。
日本で最大の自然を誇る南アルプスの山を破壊するのが、この土建プロジェクトである。
金輪際許しがたい。
さっきの電力の問題。
電気の発電法だとかいろんな新しい技術を使うんだとか今から、なんか、言いだしていますけれど、
こんなことはどうでもいいんで、
ドイツでは自然破壊に対する懸念から猛烈な反対運動が起こって、
2000年にはリニア計画が放棄された。
今こそ自然を愛する人すべてが立ち上がって、
東京や名古屋の都市部を含めて、全国的な反対運動を始めるべきである。
ともかくドイツも同じような失敗をして、結局リニア計画を放棄していった。
私たちは何もドイツを見習う必要はないんですけれど、
少なくても私たちも同じ事を感じてもいいと思います。
事故の危険性
それから、事故のことはね、お分かりと思いますけど、

さっき言ったみたいにこういうガイドウエイというものを使って、ボーンと走るので、
これが壊れると怖いんです。
運転手がいないんですって。
どうします?
乗りたい人!
いないでしょ。

さっき言ったように新幹線が脱線してね、
殆ど報道されていないんですけど、時間がずれていたら大惨事になっていたんですよ。
上越新幹線の脱線は、時間が少しずれていたら大惨事になっていたと言われる。
1964年に開業して以来、運転中の新幹線が始めて脱線し、
魚沼トンネルでは線路の土台となる路盤が数10センチも隆起した。
みんな日本中隠してきただけなんです。
土木建設工事の現場関係者からは、
「日本の地震工学は一体どうなっているんだ。
大地震のたびに深刻な予期せぬ被害が出て、誤りが指摘されるではないか。
これでは自分の施工に自信が持てない」との声が噴出した。
川口町で観測史上最大の2515ガルを記録し、これが新幹線の橋脚を破壊した。
こんどはさっき言ったこれでね、お分かりのとおり、

一番怖いところを、あそこの中央構造線のところを突っ走るんですからね、リニアっていうのは。

こんなもんじゃないですよ、怖いのは。
2011年7月23日には、リニア鉄道を世界で唯一導入していた中国で、
新幹線(高速鉄道D3115)が落雷によって停車したところ、
後続の高速鉄道D301が追突したため、6両が脱線して、追突して列車4両が高架橋から落下した。
死者39人、負傷者200人以上の惨事となった。

だから、ここが大事なんです、当局「落雷が原因」っていう中国の鉄道のね、
こういう事が起こった。
自動停止とかじゃないんですよ、どっちかが隠した。
日本人の隠し方よりうまいんです。

阪神大震災の時にこれバーッと、ひどいなと思いました。
これ、解析するんだろうと思ったら・・・。
だからですね、
リニア新幹線は、全てが遠隔操作だけによって運転されるので、
電源トラブルがあっただけで、まさに中国と同じように大惨事を引き起こす
全てリモートコントロールだけで列車は、客だけ乗せてワーッって走るんです。
だから、電源にトラブルがあったらどんなに怖いだろうと思って。
落雷だけで。
本当に怖いでしょ。
こんなものはあってはいけないんです。
乗客は真っ暗な地獄の底で穴埋めになって死ぬのか?
「悪夢の超特急」というイメージしか思い浮かばない。
乗客は穴埋めで死ぬんだろう。
私はね、これだけは嫌なんですよ。
真っ暗な地獄の底で死ぬのだけは。
だから、私は青森から北海道のあの津軽のあそこだけ、できるだけトンネルに乗りたくないと、
どうしてもしょうがない時だけ。
北海道は飛行機も嫌いなんですけど飛行機で行くんです。
あそこも危ないんです。津軽トンネル。
だから、津軽のところ、
海底が潰れて、海底で、こんなになって死ぬのは嫌ですよね。
生き埋めでね。
これはわたしはもう、同じイメージなんです。
このリニアで死に方を考えると。
だって、運転手もいないんだから。
長ーいトンネルの中でね。
リニア新幹線は運転士がいない!!
長大なトンネル内で列車に事故があれば、乗客はどうする事も出来ない!!
乗客の命を考えない、とてつもなく危険な鉄道である。
だから、もう乗客はどうすることもできない。
縦穴をいっぱい掘るなんて言っても、ダメですよ。
ドカンといったら終わりです。
原発によるリニア電力浪費
だから、これで最初の会長(葛西)の話がポイントになりますけれども、こういう事です。

1:24:13
そもそもリニア走るところは、もう、一番の浜岡と同じで構造線のそれを横断して突っ走るんだから、
地震があったら、多分あそこはイチコロで、トンネルがね、ずれて終わりですよ。
地下40mで穴埋めになる。
だから、…終わりです。
1:24:40
福島第一原発の爆発映像
どんなに凄まじかったったか
3号機の映像。
赤い炎が出ますからそれをよく見て下さい。
黒い塊が落ちてきましたね。
これは実は燃料棒なんです。
ー:えーーーっ!
ーーリニア中央新幹線の部分の書き出し終わりーー
JR東海
中央新幹線について
中央新幹線計画の説明会資料について
当社は環境アセスメントの手続きとは別に、中央新幹線計画についての理解を深めていただくための説明会を、平成24年5月以降、各都県で順次開催してまいりました。
東京都

神奈川県

山梨県

長野県

岐阜県

愛知県


(平成24年(5月~9月)、平成25年(5月~7月)説明会における主なご質問より)
非常口のエレベータの大きさ(何人乗り)を教えてください。電源がなくなった場合、
非常口のエレベータはどうなりますか。
非常口のエレベータについては、避難や通常の保守に使用することを勘案しながら検討していますが、
少なくとも万が一の場合にお客様の救援に使用するストレッチャーが載せられる大きさのものとすることを
考えています。
避難設備には、必要な非常用の電源を確保しますので通常の電源が失われても問題ありません。

平成24年(5月~9月)、平成25年(5月~7月)説明会における主なご質問
中央新幹線は、地震、台風や大雨などで遅れるのですか。
自然災害に対する運転規制(徐行等)の基本的な考え方は、次のとおりです。具体的な内容については、今後検討を深めていきます。
地震:東海道新幹線でも実績のある早期地震警報システム(テラス)を中央新幹線にも導入を予定しています。一定の規模の地震が発生した際は、速やかに運行を抑止し、安全を確認した上で運行を再開します。
大雨:中央新幹線の線路は、コンクリート製の構造物であり、盛土のような土構造ではないため、基本的に雨の影響は受けない構造です。
大雪:防音防災フード区間は、影響を受けません。防音壁区間においても、散水消雪装置(スプリンクラー)等で消雪を行うこととしており、雪の影響は受けません。
強風:超電導リニアは、U字型のガイドウェイ内を走行することから、風の影響を受けにくい仕組みです。ただし、強風に伴う飛来物による支障が想定される場合には、従来の新幹線と同様に徐行等を行う可能性があります。
ペースメーカーを使っている人も中央新幹線に乗れますか。
車内やホームは磁気シールドが施されているため、ペースメーカーをご利用の方も安心してご乗車いただけます。
ペースメーカーについては、国際規格で磁界を1mT内とするよう定められ、これを基にして、厚生労働省は「植込み型心臓ペースメーカー等承認基準の制定について」において、国際規格である1mTを国内のペースメーカーの承認基準としており、当社はこの承認基準を満足すべく車両および施設を計画していきます。
(※ペースメーカーを付けている人がいるから、電車内では携帯の電源を切るんだと私は思っていたけれど
「安心して」なんですね。)
風知草:そんなに急いでいいのか=山田孝男
毎日新聞 2013年12月23日 東京朝刊
橋山禮治郎(れいじろう)・千葉商科大大学院客員教授(73)=公共政策論=に言わせれば、リニア中央新幹線は「国家百年の愚策」である。
そもそも需要がない。人口減少の時代、座席稼働率60%前後の東海道新幹線と競合する。他方、建設費が莫大(ばくだい)(9兆円超)で、どだい採算が合わない。
しかも、電力を食い過ぎる。従来の新幹線の3倍から5倍といわれている。それに自然環境への負荷が過大。在来鉄道網との相互乗り入れ・連結ができず、不調和。ルートの大半が地下40メートル以深で、万一の時、乗客救出が困難……。
論客の警告にもかかわらず、この計画は来年着工と決まっている。先々週の税制改正大綱で用地取得が無税になった。この決定は正しいか。リニア新幹線は本当に必要か。よくよく考えての選択か。今から問い直しても遅くはない。
リニア中央新幹線は東京と名古屋を40分、東京と大阪を67分で結ぶ。最高時速505キロ。2027年に東京−名古屋を先行開業、45年に東京−大阪で全線開業という計画である。
半世紀前、開業まもない東海道新幹線に乗った谷川俊太郎の、《急ぐ》という題の詩を思い出す。
◇
こんなに急いでいいのだろうか/田植えする人々の上を/時速200キロで通りすぎ/私には彼らの手が見えない/心を思いやる暇がない/(だから手にも心にも形容詞はつかない)
この速度は速すぎて間が抜けている/苦しみも怒りも不公平も絶望も/すべては流れてゆく風景
こんなに急いでいいのだろうか/私の体は速達小包/私の心は消印された切手/しかもなお間に合わない/急いでも急いでも間に合わない……
◇
時速200キロでは人間の手が見えなかった。時速500キロなら人間の輪郭さえ見えまい。そんなに急いでいいのだろうか。問い直さずにはいられない。
橋山は日本開発銀行(現在の日本政策投資銀行)の調査部長だった。慶大経済学部を出て開銀に入り、公共プロジェクトの調査・評価一筋。パリに本部があるOECD(経済協力開発機構)や米国の研究機関に出向し、内外の公共開発計画を研究してきた。
開銀理事だったエコノミスト、下村治(1910〜89)に師事。結婚式の媒酌人が下村だった。下村は池田勇人内閣の高度成長政策の理論的支柱。石油危機後はゼロ成長論に転じ、世間をアッと言わせた。
橋山は「必要か、リニア新幹線」(2011年、岩波書店刊)を著し、月刊誌に「リニア新幹線は再考せよ」を寄稿した(世界=本年12月号)。その執念は下村を思い出させる。「カネに振り回されるな。経済の目的は国民生活の安定にある。根本を見失うな」と説いた晩年の下村を。
今秋、米国で講演した安倍晋三首相は「日本のリニア新幹線ならニューヨークとワシントンを60分弱で結ぶ」と売り込んだ。
リニア新幹線は1980年代、バブル絶頂期の自民党政権下で芽生え、バブル崩壊で忘れられた。2007年、経済再生コールの中で蘇生。JR東海主体の建設計画を追認、決定したのは民主党政権である。震災直後の11年5月。報道は薄く、国民的議論にさらされることはなかった。
原発震災を経て地震列島の緊張が増す中、大地を切り裂く巨大開発は時代錯誤だ。今の新幹線の技術でも時速400キロは射程内という。500キロは幸福の指標ではない。(敬称略)=次回は1月6日に掲載します
「リニア新幹線狂気の計画」 文字起こしブログ
動画はこちらにあります↓
<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。
これはもう間違いなくね、このままいくと我々はもう殺されますよ」広瀬隆氏(文字起こし)
<リニア新幹線狂気の計画ー2ー>
「97%反対止めます。っていうのが普通でしょ?どんどん決定していくんですよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
<リニア新幹線狂気の計画ー3ー>
「一部の利権者が動き出して、これは遊びなんです。最後に失敗するんですから」
広瀬隆氏(文字起こし)
<リニア新幹線狂気の計画ー4ー> リニアの電磁波問題
「これはきちんと理解したらみんな乗りませんよ、怖くって」
広瀬隆氏(文字起こし)
<リニア新幹線狂気の計画ー5ー> 電磁波を浴びる利用者の利便性
「日本人の誰も、高い金を払って時速500キロで景色も見えない鉄道が宙に浮いたまま、
目が回るような高速度で目的地に到着したいとは思っていない」 広瀬隆氏(文字起こし)
<リニア新幹線狂気の計画ー6完ー> 「運転手がいないんですって」
リニアは乗客の命を考えない、とてつもなく危険な鉄道である 広瀬隆氏(文字起こし)
広瀬隆さん長野県富士見町2011年9月20日講演(内容書き出し)
動画はこちらにあります↓
<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。このままいくと我々はもう殺されますよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
電磁波を浴びる利用者にとって利便性はあるのか
そもそも、
路線の8割がトンネルで、景色も見えない地下などという不愉快な鉄道に、誰が乗りたいか。
電磁波障害を恐れてこんな列車には乗りたくない。
だから、電磁波を浴びる利用者にとって、
じゃあ、そもそもね、真っ暗な、8割がトンネルの中で、地下4000mのなかに乗るのか?
という事を普通に考えると、
私だったら普通の感覚のつもりですから、「絶対に乗りたくないです、こんなもの」
カーブの走行が難しいため、リニア(直線)の線路となる。
それは、周囲の環境などお構いなしに、ただまっすぐトンネルを掘る、
という無謀な工事を自然界に引き起こす。
従来線の鉄道には乗り入れできないので、乗り換えが極めて不便である。
で、リニアだから、ともかく環境と関係ない。
突っ走りたいんですよ、曲がれないから、この列車というのは。
今の電磁石のメカニズムの関係で。
そういうのをリニアモーターっていうんだから、しょうがないんです。
ともかく、直線で突っ走るんです、これ。

今のところは品川から相模原、中央市、それから高森飯田あたり、名古屋
でそれから先はかなり30年以上先の話で、
ほとんどあり得ない話なんですが、
日本人の誰も、高い金を払って時速500キロで景色も見えない鉄道が宙に浮いたまま、
目が回るような高速度で目的地に到着したいとは思っていない。
どうしても急いで宙をとびたいなら飛行機に乗る。
したがって、建設されてもまったく採算が取れずに、巨大な赤字路線となって、
他のJR東海路線の運賃が値上げされることになる。
だから、普通に考えてこんな目が回るような高速度でね、
で、急ぎたい人は絶対に飛行機に乗ると思うんです。
だから、これはもう絶対に巨大な赤字路線。
ここから深刻になる。
長野の人は深刻にならないといけないの。
金だから。
金を取られるんです。
これは国民全体で取られるんです。
JR東海に金が余っているというなら、
今行うべきは、東海道新幹線の利用者にその利益を還元する運賃値下げである。
JR東海がね、自分たちの自前でやるなんて言っている。
そんな事出来る筈ないんです。

これは絶対に失敗します。
日本人が早く移動するために、人口が大都市に集中する悪しき格差社会構造が出来てしまった。
それが今のように日本経済を崩壊させた最大の原因である。
日本人は、ゆっくり里山をめぐって、自然を楽しみながら旅をするべきである。
誰が巨額の工事費を負担するのか
要するに金の問題なんで、これもハッキリわかってきたんです。
だから、この巨額の工事費を誰が負担するのかというと、これ、

普通の在来型の新幹線だって大きいんですけど、
それよりも断面積を2割も大きくしないと走行できない。
宙を浮いて走るのにね。
土木工事ではトンネルの断面積が大きく、
超電動リニアのための地上コイル、電力変換器など、巨大な電力設備が必要なため、
普通の鉄道とは比較にならない巨額投資が必要になるので、リニア運賃はとてつもない高額になる
だからとんでもない。
その上に地上コイルだとか電力変換器などのいっぱいの装置がぎっしり、
レールじゃないけど走るところのわきにいっぱいくっつけるわけです。
巨大な電力設備が必要になって、だから巨額な投資。
それは、新幹線の工事費と比較してみるとわかるんです。

これが今度決定した南アルプスルートの東京大阪間で、
これは最近の新幹線ですよ。
それの4.5倍というようなコストがかかるという事が分かっているわけ。
建設費です。

ということは、これ、誰がこの金を出すか?っていう事を
今からちゃんと議論してくれないと困るんですよ。
こんなのスタートしちゃってね、金使い始めると最後我々が払う事になるんで、国民が。
必ず、今までの例で。
実際は、名古屋までで7兆円位使う。
東京大阪だと実際10兆円か、もうとてつもなくなると思いますけど、
彼らの言い分を聞いてもそうなんで、
だから、莫大な初期投資になるんですが、

JR東海は現在3兆円の借金を抱えているんです。
だから、こんな借金し始めたって、これ、
この会社の、JR東海の体力がもたない事は経済的には分かっている。

そうなると最後に我々のところに全部来るわけです。
それから、「飯田市に駅を作るんだ」なんて言っていますけど、
あんなのは全部負担は、その地元に来るわけです。
オリンピック、長野オリンピックをなさったでしょ?
私たちは反対したんですよ、オリンピックにじゃなくて長野オリンピックに反対したんです。
そんな事をやったら大変な赤字になって、とんでもないことになるから、
オリンピックはどこか1カ所でやって、ずっと永久にやれって言ったんですよギリシャで。
動かないでいいんですよ。
あれは要するにゼネコンのために世界中が動いているんですからね。
で、破壊していくんだから。
オリンピックは1カ所でやっていればいいんです。
高校野球はずっと甲子園でやっているんだから。
そうでしょ。
オリンピックはずーーっとギリシャでやっていればいいんです、古代から。
だからそういう事をやるためにみんな赤字で、長野の人達は大変な負債を抱えたでしょ。
一番ひどいのは原発関係で、
もんじゅと、この再処理工場なんて2兆円、3兆円ですよ。

こんなことをやって、両方とも全く使い道がない。
もう、ぶっ壊れた後は、我々が全部このとんでもない!原発関係の金。
同じ事を今やろうとしているんです。

とんでもない。
だから沿線の、この皆さんの人達は、
「ああ飯田の人達バカだな」ぐらいに思っているけどそうじゃない。
最後取られるんですよ、我々が。
日本人全体が。
だいたい国会があんなに頼りないんだから、「最後はみんなで分けましょう」って言って、
全員に平均にのせるのにきまっているんだから、
だから、こんなことは、
「失敗することが分かっているような事はやるな!」
っていう事を国民が世論として言っていかないと、今から。
だから、しかも、ましてや原発と抱き合わせだなんてとんでもない
つづくーー
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<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。このままいくと我々はもう殺されますよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
リニアの電磁波問題

で、電磁波の事をちょっと言っておきますと、
電磁波の事は私は専門家じゃなくてね、いつも荻野先生に怒られているんですが、
電磁波というのはそんなにおかしなものじゃなくて、
私たちが見ているこの光も全部電磁波なんです。

ここが可視光線でね、紫色から赤までの虹の7色を見ますけど、
これは、波長が短い長い、波動が大きい小さい、エネルギーが大きい小さいで、
右に来るとエネルギーが大きいガンマ線。
放射線なんかはこういう大きいところで怖いという訳なんですが、

この波長と周波数というのはこういう関係でね、
周波数というのは昔はサイクルと言っていましたけれども、今はヘルツって言いますけどね。
距離の2乗に反比例する放射線と同じなんですが、

私と昔から原発問題を一緒に取り組んできた荻野先生がいて、
この荻野先生はずーーっと電磁波問題のトップの方で、
おととし会ったときに、
「広瀬さん、原発の事じゃない、電磁波の事も少しは行ってくれよ」って怒られたんですが、
今度は私が泣きついて、「電磁波の事を教えて下さい」って言ってね。
電磁波の事をいま教えてもらっているんですが、

さっき言った周波数と波長の問題があって、
必ずしも電磁波全部が悪いという訳じゃないんですけれども、
その受け方によって今問題になっているのが、
電子レンジとか、要するに身近なもので怖いものがあるんです。
子どもに携帯電話は持たせない方がいいんです。
持たせるにしても、イヤホン型にして下さい。
子どもが直接やると脳がやられますから、
我々と違って脳がまだやわらかいですからね、子どもだちは。
だから携帯電話をどうしても持たせる場合は、必ずイヤホンを使わせるようにして下さい。
耳に直接当てさせないで、電話をね。
それからこういうIHクッキングやなんかも出します。
一番怖いのが高圧の送電線なんですね。
だから必ずしも右側(ガンマ線側)だけじゃなくて左側がいま問題になってきている。
で、今、世界中がこの電磁波の危険性に注目しているところです。

そもそもさっき一番最初に言った車両を動かすというのが、
電磁石で動かし始めるんですから、強烈な電磁波がここに発生する。
ここに磁石が付いて、車両にも磁石が付いてて、
ウワーッ!と磁石で引っ張り合うんですから。

だから、乗車列車だけからじゃなくて、対向列車からもですね、
こういう形でいろいろな電磁波を浴びる。
こういう磁界という中に人間が入っちゃうんですね。
これがどういう影響を及ぼすか?という事は今世界中で問題になってきているんですが、
日本では殆どその事に意識がないまま、どんどん今使っているんですけど、

だからこの事は危険性があるんですが、
JRなんかは、この時期を遮断する「磁気シールド」っていうのを付けるから大丈夫ですよ。
っていうのを言っているけど、
実際にはその実測値のデータも公表されていない。
だからこれ、どれだけ低減されるのかが分からないという状態だからもう不安でしょうがないんです。
だからそんな事を考えたらだれもリニアなんかに乗らないと思うんですが、

世界的に言いますと、かなり前からWHOがですね、
1000ミリガウス、つまり1G(ガウス)の基準を定めて、
その危険性を警告し始めたんですね。
このガウスというのは電磁波の強さの尺度なんですが、
じゃあ、リニアはどの位の電磁波か?っていうと、
車両床面でその200倍。
座席でも要するにこれ位(2~5万ミリガウス)の。
だからこれ、とてつもない危険だって。
シールドかなんかでそんなのちゃんと防げるのか?という事が心配で、

送電線なんかではかなり世界的にデータが集まり始めて、
小児白血病、小児脳腫瘍、小児癌との因果関係。
それから心配されるのは放射線と同じように妊娠中の胎児への影響、流産、
精子に対する影響、脳と神経に対する影響についてとか、
こういう事が次々と報告書が今出されてきている状態です。

で一番有名な兜論文というものを見るとある程度のところまではそれほどでもない。
ようするに小児急性リンパ性白血病の場合ですけれど、
0.2-0.4位まではほとんど変化がないんですが、
ある一定量、マイクロテスラという単位で表しますと、
この辺(0.4以上)で、4ぐらいを超えると、急激に白血病が増える。

小児脳腫瘍も同じように4を、
これ0.4は4ミリガウス。
これ位を超えると急激に増えるという事があきらかになってきて、

で、こういうことが、
送電線の場合は非常にハッキリして、
小児白血病が3倍ぐらいに増加するという事が分かってきているんです。
だから、欧米ではすでに、さっき言ったガウスとテスラという二つの単位があって、
ちょっとややこしいんですけれども、
1ミリガウス(mG)が0.1マイクロテスラ(μT)、こういうふうに換算出来ます。
二つの単位なんでちょっとややこしいんですが、
こういう規制(0.4マイクロテスラの規制)が、もうかなり厳しい規制がなされている。
要するにもうこの辺(0.4μT=4mG)から危ないという事が分かっているわけですね。

だから、新幹線の場合ですね、
これで、こんなことになると。
車内の座席で26970ミリガウス=2697マイクロテスラ
遮蔽シールド使用で3820ミリガウス=382マイクロテスラに減少
要するに彼等は「10分の1ぐらいになる」というような事を言っていますが、
「そんなもので安全になる筈がないでしょう」と。
我々が考えても非常に危ないわけです。

だから、今言っているのはこんな(600~4000マイクロテスラ)ですからね。
0.4マイクロテスラで危ないと言っているのが、こんな!
1500~1万倍。
それの10分の1になったって、とてつもないでしょ。
だから、こんなんで「大丈夫だ」と言われて、乗りたい人は乗ったらいいです。
どんどん、放射能を浴びたい人も浴びればいいんですけど、
これはきちんと理解したらみんな乗りませんよ、怖くって。
乗客に対する電磁波の危険性は、強烈なものになる。
リニアで使われるコントロール信号の高周波による悪影響は不明だったが、
最近2009年~2010年になって
500GHzの高周波によって、精子や脳に悪影響があるとの研究が出た。
これらの研究はまだ始まったばかりなので、乗客と住民は生体実験にかけられる事になる。
ましてやね、子どもたちを連れてなんて絶対に乗らないと。
そういう鉄道です。
だから、ハッキリ言うといまの段階で言うと我々も、
多くの事が電磁波についてはまだ実験データの段階なので、
これは生体実験なんだという感じを受けますね。
これはもう、リニアに乗る人は。
つづくーー
ーーー
電磁波は、身体に影響する
リニアは磁気の力により走行するため、乗客のいる車内の空間にも強い磁場が生じる乗り物です。
報告によれば、実験線の場合床上で6000~40000ミリガウス(表:国立環境研究所、平成17年)にもなります。
高圧線など電力設備の電磁場については
4ミリガウス(0.4マイクロテスラ)の居住環境で小児白血病が2倍とする報告が日本でも出されており、
海外でも同様のレベルの電磁場で同様のリスクが繰り返し報告されています。

リニアの磁場はその1万倍にもなる強さだということになります。
経済産業省で検討されている磁場の規制値は、1000ミリガウスあたりを予定していて、
これも非常に甘い数値ですが、リニアはこの数値さえも大幅に上回ってしまうことになると見られます。
健康への影響の有無が議論されているレベルは
このような数ミリガウスのレベルなのであり、
リニアモーターカーのように強い電磁場が健康に悪影響のあることはすでに議論の余地はありません。
JR東海は、国際非電離放射線防護委員会のガイドラインのうちの
規制値のゆるい静磁場(固定磁場)の数値を使って「基準をクリアしている」としていますが、
実際のリニアモーターカーの変動磁場の数値が周波数を含め公表されていないことから、
「基準に適合」が事実であるかどうかも確認できない状態です。
(2010年11月に行なった質問主意書にも回答はなし)
日本では、電磁波問題をマスコミが取り上げないため、電磁波問題の知られていません。
日本では電磁波に対する政府及び業界の規制が非常に緩やかであるため、
ヨーロッパに比べて非常に危険な状態にあります。

リニアは磁気の力により走行するため、乗客のいる車内の空間にも強い磁場が生じています。
※審議会の資料では、「磁気シールドの設置」など磁界の低減方策を取ることにより、
磁界の影響を国際的なガイドラインを下回る水準に抑制することは可能」記述されていますが、
JR東海による山梨リニア実験線の実測地公表もなく、資料にも不明な部分が多々あり、
電磁波への身体への影響とその安全性は全く不透明です。
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動画はこちらにあります↓
<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。このままいくと我々はもう殺されますよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
必要性はどこにあるのか!
次必要性にしますと、さっきの橋山さんの本にね、すばらしい事が書いてある。
とにかくいまの東海道新幹線の利用率がどんどんどんどん減ってきているんだ。

グラフを書いてどんどんどんどん減ってきている。

今なんて、半分ぐらいしか座席を使用していないんです。
こんな無駄でしょ。
これになんでつくる必要ありますか。
自殺行為でしょ、鉄道会社として普通に考えたって。

だから全くの無用の長物なんですよ。
だから乗客を2倍にしなきゃいけないんでしょ。
4倍ぐらいにしなきゃいけないんじゃないかな。
これからは人口もどんどん減ってきていますしね。

だから要するに、乗り替えに不便な鉄道、役に立たない。
しかも路線は、万が一行ったって名古屋までだから、その先に行く人は絶対に乗らないしね。
だからほとんど乗らないんです。

なんと去年の5月に、実を言うと輸送力増強という話は取り下げているんです。
だから目的も消えているんですよ。
だから政府審議会もいらないんですよ。
いらないのに口実を付けて、
・東海道新幹線の老朽化対策
・「東海地震」対策としてのバイパス
・高速走行列車の夢
老朽化対策なら早くやれっていうんですよ、こんなのね。
今も危ないんでしょ。
「覚悟して乗れ」なんて言う会長なんか冗談じゃないんで。
大体こんなバイパスがある鉄道なんて、世界にないんです。
とにかく、バイパスを必要とする鉄道なんて世界にないです!

ちょっとこの辺はどうでもいいんで飛ばしますが、

さっきの審議会のあれ見るとね、
「日本が元気になるための計画」だって・・元気じゃないですよ、
みんな疲れ切っているんだから日本人は、ね。

だからこれがどうしても必要だっていうなら、今の現行の新幹線でやれっていうんですよね。
それが出来ないからって山梨や長野に持ってきて、住民に隠れてごそごそごそごそやってね、
一部の利権者が動き出して、これは遊びなんです。
これ見てると、あのニュースを見てると、
私は、原発反対運動をやってきた現地と全く同じなんですよ。
飯田町議会、市議会のアレ。
金がいくら落ちるかって、そういう事しかないんです。
あの人達は、あれは同じ構造です。
原発をやってきた、誘致してきた人たち、
もうずーっと、私が30年間見てきた、あんなのと同じなんです。
なんにも考えてない、あの人達は。
リニアにどんな問題があるか?って言う事を。
「駅をどこにするか」そんな話しばっかりして、
「どこに商店街をつくるか」とかね、
そんな馬鹿げた事しか考えていないんですよ、あの人達は。
私はあの人たちに言いたいんですけどね、聞いてくれないんです、あの人達はまともに。
最後に失敗するんですから。
ーーつづく
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動画はこちらにあります↓
<リニア新幹線狂気の計画ー1ー>
「間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だ。このままいくと我々はもう殺されますよ」
広瀬隆氏(文字起こし)
リニア中央新幹線 狂気の計画
http://youtu.be/Jfg2AwPhM-U?t=53m52s
この言いたくもない、どうしようもないリニアの狂気の計画について、
私は純粋に言うと、本当にこの「南アルプスの自然を守りたい」だけにもですね、
この問題は腹が立ってしょうがないんですけれど、
あんなところに穴を掘るというだけで許せないんですけれど、
ポイントだけ、皆さんもちょっと理論武装していただきたいのでお話ししておきますが
・計画の進め方が理不尽である。
・日本有数の大地震地帯で活動中の断層が恐怖である。
・南アルプスの自然破壊を許してはならない。
・必要性が全くない。
・原発の電力浪費をもくろんでいる超危険なプロジェクトである、
・電磁波の危険性が全く無視されている
要するに、計画の進め方は滅茶苦茶です。
大体住民の意見も、皆さん全然聞いてもらってないでしょ?
それから大地震地帯なんです、ここはもう。
さっきからお話ししている。
で、この自然破壊は絶対に許せないっていう事。
それから、そもそもこんなの必要無いです。
誰も必要としていない。
それから原発の問題ね。
これは直結している。
それからあれはもう、電磁波、とんでもない電磁波を出します。
これが大きく言えばポイントになりますが、
いま、だから、くだらない事で皆さん知らなくてもいいんですけど、
くだらない事をちょっと説明しておきますね。
だいたいリニアモーターカーってなにか?
S極とN極ね、磁石のね。
このSNを交互に変えると、列車にもついているので、
要するに磁石を引っ張ったり離したり、吸引力と反発力で列車を通すと、
ガイドレールのSNを変えるたびに引っ張られたりして動くと。

リニアというのは直線という意味です。
直線的にボーンと行くという構造なんですが、

ま、彼らのうたい文句は、この平均時速が早いということ。
宮崎で実験が始まって、

今みなさんの近くの山梨大月の笹子、あのあたりでね、こういう余計なものが走って練習してると。
実験線というのが走っているということなんですが、

要するに架線もない列車が宙に浮いてボ――ンッ!と飛んでいくというイメージです。

で、これで要するに彼らが言っている
過去最高記録、時速581kmを達成した。
ちょっと待て!
甘い話は聞きあきた
こういう甘い話はこれだけなんですよ。
そんなことはどうでもいいんで、
要するに速いという事は何の意味もない。
飛行機で飛んで行けばいいんです、そんな奴らはね。

ようするに、電磁波と騒音の問題があるから、とんでもないですからね。
だから結局ね、8割以上路線が地下40m深い大深度トンネルの中、暗闇の中を走るって!
こんなお化けみたいな列車誰が乗りたいんでしょうか?
ね、乗りたい人いる?
気持ち悪いよね、考えただけで嫌ですよね。
計画の進め方
で、計画が理不尽だっていう事。
みなさんね、この本をお読みください

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橋山さんっていう方は素晴らしい本を、今年(2011年)の2月3日に本を出して下さって、
私もこれで理論武装した一人ですけれども、
要するに、この人は経済的なところからもうナンセンスだって。
絶対に成功しないという事を論証してくれているので、
これなんかちゃんと審議会の人を読めばいいんだけど、読んでないんですね、あの人達はね。
全員に、議員に配った方がいいと思うんですけど、絶対に失敗しますから。

で、ルートとしてはこういう、
東京から名古屋、その先になったら大阪までやろうなんて、悪夢のような・・・。
で、もう一本はこういうう回ルートも初期には計画していたんですが、
とにかくこれですよ日付ですよ、問題は。

今年(2011年)の4月って、これは福島原発事故が起こった翌月ですよ。
さっき申し上げたように、とんでもない家田仁っていう馬鹿教師がね、
この審議会の中央新幹線小委員会っていうのが、
南アルプスルートで、超電導リニア方式での建設を明記して、
スタートするんですよ。

「福島の事故が起こった後で、なんでこういう事を急いで始めたのかっていう事が怪しい」って、
さっき言ったのはそういう事なんです。
これはもう、磔(はりつけ)の刑にしなくちゃいけないので、
股裂きの刑とか、江戸時代のいろんな刑をね、適応したいと思っていますけど、
放射線浴びせるとかね、いろんなことをやって。
もう、許しがたい、こういうね。

で、今4月にあったでしょ。
それに対してね、国土交通省がパブリックコメントをみんなに求めたんですよ、世論に。

で、5月12日に報告されたのが出てるんですよ。
見たらね、
1.早期に整備すべき 16
2.計画を中止、反対 648
97%が反対してるんでしょ。
パブリックコメントって世論調査のことですから。
ところがどんどん進めていくっておかしいじゃないですか!?
なんですかこれ、
ますます理解できないでしょ、我々。

何のためにパブリックコメントを集めたんですか?
97%反対。止めます。っていうのが普通でしょ、誰だって。
5月にどんどん決定していくんですよ。
で、さっき言ったように5月に途中で、葛西のああいう記事を書いているわけです
ね、JR東海の。

で、6月に入ると、駅、中間駅をどんどん決めていくんです。
この時は長野は決まっていなかったんですけど、

8月に入って長野は高森町から飯田市北部とする計画だっていうことで、

いわゆる、う回路は無くなったんですね。
いわゆる中央アルプス南アルプスルートという事で名古屋までやると。

で、こういうのを信じるから我々バカを見るんです。
御用学者っていうね、こういうの。
ダメですよ、信じちゃ!
ーーつづく
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昨日から突然、みなさんは驚きませんでしたか?や―な感じになりませんでしたか?
テレビ各局の報道が一気に全部リニア中央新幹線!!!

しかも、どの局もいい事しか言わない。
これ、すごく違和感。
まるでものすごく素晴らしい事がこれから始まるかのように、
明るい未来が待っているかのように、
わくわくしたバックミュージック♪を流し、楽しそうなトーンの声のナレーションを入れて、
期待いっぱいの不動産屋や、相模原の人々~甲府など、途中に住む人々の嬉しそうな言葉ばかり並べて。
アナウンサーもコメンテーターもいい事しか言わない。
こういう時にはなぜかリニアのマイナス面は一切語られない。
最初にガンガン流す時にはいい事しか言わないすべてのチャンネル。
国民の心に「いいことだ」気分を最初に植え付けるメディアの作戦に
私はもう騙されない(╬◣д◢)!
リニア新幹線の大キャンペーンが始まった!
「こんないいこともあるけれど、こんなところも心配です」と
最初に報道する時からきちんと報じるべきだ。
そこで、私は思い出した。
書き出し途中だった広瀬隆さんの講演会。
なんで原発事故の2011年にリニアについて広瀬さんが話すのか?
そう思いながら書き出していたけれど、前半途中で書き出し中のまま、未投稿記事の中に眠ってしまっていた。
↓その書き出し途中で下書きになっていた記事は途中までですが、こちらに公開しました。
(書き出しを始めた日の日付のまま)
広瀬隆さん長野県富士見町2011年9月20日講演(内容書き出し)
この時の文字起こし部分は広瀬さんがリニアについて語る前の前半部分。
なので今回は後半部分を文字起こしをする事にしました。
メディア一致団結のキャンペーンに騙されないで~❤
<リニア中央新幹線 狂気の計画>
2011年9月20日 広瀬隆講演会「リニア新幹線と原発」より
それでは、覚悟して下さいね。
ここまでで、原子力がどれほど恐ろしいものかという事はご理解いただけたと思いますが、
じゃあ、なんでリニアとこの事が関係があるのかという事をお話しさせていただきたいと思います。

そもそもJR東海って
つまり東京駅と大阪駅間の新幹線を運営しているのがJR東海なんですが、
彼らが全部リニアをやります。
ということになっているんですが、
現在の東海道新幹線の3~5倍のエネルギーを必要とするといわれています。
で、どれぐらいなのかという事を山梨県立大学の伊東洋先生が試算して下さったんですが、
今の東海道新幹線と同じだけ走らせる場合、
500万キロワット以上(544万kw)の電力が必要とされると。
原発5基分にもなるというんです。
とんでもない電気を使うんです。
この日本で時速500kmで走行時の超電導リニア1列車の層低消費電力は、
約3.5万キロワットにもなる。
2027年首都圏~中京圏開業時の想定ピーク時5本/時間、所要時間40分で、
約27万キロワットも消費する
電力をみんなで節約しようよ、抑制しようとしている日本で、
こんなものを必要とするんだろうか?という疑問はまずあるんですが、
ともかく、じゃあ、その電気をどこから持ってくるんだ?って言う事を考えますとね、
JR東海というのは自前で本格的な発電設備を持たない会社なんです。
この新幹線が必要とするのは、原発数基分に匹敵するエネルギー量であり、
JR東海は自前の本格的な発電施設を持たないので、
当然のことながら電力は新潟県の柏崎刈羽原発や静岡県の浜岡原発から送る事を目論んできた。
リニア・プロジェクトが進めば、廃炉が決定的な浜岡原発の再稼働に繋がるので
金輪際許される事ではない。
JR東日本はかなり持っていますけれども、
という事になると、この日本の中心部分でね、
大量にやろうとすると新潟の柏崎刈羽原発か浜岡しかないんですよ、普通に考えるとですね。
という事は、この「リニアはなんか怪しいんではないか」と。
つまり、浜岡原発が今運転を停止しているんですが、これを再稼働しようとするんじゃないか?
その口実でいきなりこれが始まったんじゃないかという事を考えるわけです。
JR東海の会長・葛西敬之(かさいよしゆき)は、福島第一原発メルトダウン事故後、
5月24日の産経新聞で、
「原発継続しか日本の活路はない」と驚くべき非常識な原発推進論を語り、
リニア中央新幹線の目的が浜岡原発の運転再開にあるという正体が暴露された。
というのはですね、私は薄々そう思ってはいたんですが、
先月ですね、大鹿村の方がリニアの事を話してくれというんで、
「そんな事をやっている時間は無い」って言ったんですけど、
わたしはこのリニアは昔からもちろん大嫌いで、
こんなものはできる筈はないと思って高をくくっていたんですが、
で、教えてもらったらJR東海の現在の会長葛西敬之っていう男は、
福島のあの事故があった5月24日の産経新聞で
「原発継続しか日本の活路はない」っていうことをしゃべり出していたんですね。
これは私は知らなかったんですが、
要するにこれは浜岡の再稼働をもくろむ連中だっていう事がハッキリしてきたんです、この正体。
これは許せないという気持ちで。

これがその時の産経新聞。
「原発継続しか日本の活路はない」っていうんですよ。
こういう頭のおかしい人間がJR東海の現在の会長に君臨しているってい事自体ね、
信じられないんです。
こんなことを言っているんですよ。
原子力を利用する以上、リスクを承知の上で、それを克服・制御する国民的な覚悟が必要である。
腹を据えてこれまで通り原子力を利用し続ける以外に日本の活路はない。
政府は稼働できる原発を全て稼働させて電力の安定供給を堅持する方針を宣言し、
政府の責任で速やかに稼働させるべきだ。葛西敬之
「原子力を利用する以上リスクを承知の上で覚悟しろ」って!えぇっ!
「覚悟しろ」ってよ、国民は。
すごい男じゃないですか!
「危険があるからそれを覚悟して使え」って、
こういう人間ですよ。
これ、原発じゃなくたって大変でしょ。
こんな人間が東京大阪間の高速鉄道を動かしているっていうこと自体、許せないっていうふうに思いません?
「危険なものを覚悟して使え」っていう人間が高速鉄道を動かすなんて言う事は考えられないでしょ!
我々は乗っているんですよ、新幹線に。
えぇっ!!
こんな、命を何にも考えないようなこんな鉄道会社が
存在すること自体が社会的に許されないでしょ、普通だったら
飛行機会社の会長が言いますか?
「飛行機に乗る時は墜落を覚悟して乗れ」なんて、言います?
いくら知ってたって言わないですよ。
しかも、5月24日、産経新聞の記事が出た当日ね、
しかも、5月24日の政府閣議で、東京電力の財務実態とリスクを監視する
「東京電力に関する経営・財務調査委員会」の設置が決定され、
葛西敬之がその委員会のメンバーに選ばれた。
こうして福島第一原発メルトダウン事故を起こした東京電力の責任があいまいにされる結果となった。
この中に葛西が入っているんです。
それで東電の責任を曖昧にしてきたんですよ、こいつがリードして。
こういう構造でね、要するに、これは
リニアのプロジェクトというのは原発の増設を前提に進められてきたという意味で
原発の深夜電力による充電を目指してきた電気自動車と同じく、重大な犯罪行為である。
こんな巨大な電力を浪費するプロジェクトを立ち上げることは震災渦中にある国民感情から許されない。
なぜマスメディアはこれを批判しないのか。
だから福島の事故が起こった後、バタバタバタッってやっているんです、これ。
おかしいでしょ??
「福島の事故が起こったから止めておく」っていうんだったら分かるんです。
バタバタバタバタ・・・今全部いきなり決め初めて、おかしいんですよ今。
間違いなくこれは浜岡と抱き合わせの計画だという事が分かってきたわけで、
それでみなさん長野の人達に立ち上がって欲しいと思っているんです。
これを進めた管直人内閣の国土交通大臣・大畠章宏もまた、
日立製作所で原子力発電プラントの設計と建設をやっていた
おそるべき「原子力マフィア」の一人である。
これ、そもそも国土交通大臣が取り仕切っているんですね。
その時、当時ここまでやってきた大畠っていうのが大臣だった。
これもともと、日立で原子力の設計建設をやっていた原子力マフィアのひとりなんです。
そして、野田内閣が出てきたでしょ。
これはもう絶対にどなたも知らないことなんで、今ここで初めてお話ししますが、
前田武志というのが今度国土交通大臣になったんです、誰も知らないでしょ。
野田佳彦内閣の国土交通大臣に就任した前田武志は、
兄の前田肇(はじむ)が関西電力常務取締役として核燃料を担当し、
姉・前田典子の夫・木村逸郎も東京大学工学部教授→原子力安全システム研究所長であった。
彼らの伯父・前田正男は、戦後、1951年アメリカの科学技術の立法行政を視察し、
ペンタゴンをモデルにした科学技術庁設立を構想した黒幕である。
1952年吉田繁内閣時代「再軍備兵機器生産に備えた科学技術庁」設立を提案し、
日本の核武装計画に最初に登場した男で、
1976年9月15日には三木武夫内閣で科学技術庁長官・原子力委員長をつとめた。
オール「原子力(原爆開発)一族」である。
なぜ私がこんなことを知っているかというと、もともと彼らのおじさんを知っているんです。
前田正男はアメリカの国防総省をモデルにした科学技術庁設立を構想した黒幕で、
私のリストの中に古くから入っているんです。
そしたら今その甥っ子が大臣になってきているんです。(2011年9月20日現在)
それでこの前田正男っていう男は吉田内閣時代に
「再軍備兵器機器生産」原水爆の事ですよ!これ、原爆のことですよ。
に備えた科学技術庁設立を提案して、日本の核武装計画に最初に登場してくる男なんです。
で、76年には三木内閣の科学技術庁長官原子力委員長を務めたんです。
こいつが今、国土交通大臣なんです。
たった今の、野田内閣の。(2011年9月20日現在)
おわかりでしょ?
なんか、うごめいているんです。
我々の知らない、皆さんも全く知らない間に、
国民は知らないんですけど、こういう背景があって、今動き出してね、
葛西とかとんでもない奴が今出てきているんで、
これはもう間違いなくね、このままいくと我々はもう殺されますよ。
ーーつづく
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さて、これから一番大事な話をします。

先ほど明るい話をしろと言われましたが、
それにはきちんとした事実を踏まえてから言わなければなりません。
私たちはほんの12日前、7月25日に、
一番入ってはいけない福島の最も危険地帯を入って、そして、測定してきました。
これは日本でテレビ新聞が何もしないからです。
入ってきました。
聞いて下さい。

ここにですね、いわき大都市があって、
そこから広野・楢葉・富岡、ここに福島第二原発が4基あります。
そしてその上に大熊と双葉町があって、
ここに6基があって、そのうちの4基が爆発したんです。
そしてさらに浪江があります。
大雑把に言って、私たちが走ったのは直線で30km圏内ですが、
今ここが有楽町で東京駅から30km圏内
30km圏内っていうのはどれくらいか?距離をみなさんに頭に入れておいていただきたいんですが、

30km圏内というと、中央線で立川までです。
それから横浜までの距離です、あるいは千葉までの距離です、総武線の。
こんな距離が今廃墟になっています。
いいですか。
ご覧になって下さい。
39:23~
ここなんか黒いのが見えますね。これは近づくとこういうものなんです。

これは、私の友人が4月に撮ってくれたものですが、
こういうものが、除染したものが畑の中に山のように積んであります。
で、ゲートに入って、検問所を通って
そして、本当の危険地帯に入ります。
入って測定したのはみなさんもご存じのフォトジャーナリストの広川隆一さんと、
慶応大学の物理学者の藤田祐幸さん、真ん中にいるのが私ですが、まだ明るい顔をしてますね。

まだ測定をしていないからです。
それから我々の顔が変わっていきます。
ひきつっていきます。
よーく見て下さい。
もうこれは双葉町に入っています。

家がこれ、崩れているんです。
私たちは危険地帯なのであんまり長い時間いられません。
それ位危険なところなんで降りられません、あんまり。
そういう所を走っているので、自動車から撮った写真なのでちょっと我慢をしてください。
家が潰れたまま、地震が起こってるぶれたままです。

双葉高校の校舎、誰ももちろんいません。
ここには野球のボードがあって、9回までありますが、
これは日数が書いてあって、高校野球大会まで日数を数えていたところに震災が起こった。
2011年ボードがそのまま残ってます。
どこへ行っても悲しいのは自転車がみんな倒れている事です。
町の中、いたるところですね。
要するに乗り捨てたままです。

そして、この家もぶっ潰れています。見て下さい。なぜ潰れたままなんですか?
人が入れないからなんです。
入っちゃいけない所に私たちは入ったんです
みな壊れています。
今ですよ、たった今の話をしているんですよ。
2年前の話をしているんじゃないんです。




道路の真ん中にこういうふうに崩れたのが。今なんです。
誰も手を付けられないんです。
常磐線は広野の駅までかろうじて行っていますが、
この辺は危険地帯でほとんど人は住んでいません。

こんなところをみなさん、除染が出来ると思いますか?
私の写真は今、自然界を写していませんが、
自然はもう、山のように美しい緑滴る自然ですが、そこは手を付けられない状態です。
誰もできません。
除染なんかできる筈がありません。
そんなのは子どもが見てもわかります。
それで問題の空間の放射線量。
いったい、どれぐらいそこに放射能が舞っているのか?

この事ではみなさん、ちょっと数値を頭に入れていただきたいんですが、
計器、メーターによってそれぞれみんな数値が違います。
それから地域によっていろいろな違いはありますが、
日本全土ヲ私がいろいろ調べた限りで言いますと、
あまり汚染していない、ま、比較的ですよ。
日本は全部汚染しましたが、とにかく比較的汚染していない地域の平均的な空間線量でいいますと、
毎時、1時間当たり、0.02~0.05マイクロシーベルトぐらいです。
これは大雑把な平均値です。
これを頭に入れておいて下さい。
だから、たとえば0.5だったらこれは危険です。非常に危険です。
1マイクロシーベルトあればヒジョーーーに危険です。
その数値を頭に入れて聞いて下さい。
原発から3kmのところにある双葉町の住宅の庭にこのカウンターを置きました。
放射S年測定器を置きました。

そうしたら、先ほど言った0.05の400倍です。
20マイクロシーベルトです。
こうやって測りました。
じゃあ、ここの土はどうなんでしょう?
この土壌を科学者が分析した結果をお話しますと。
土の重さ1kgあたり7万ベクレルを超えました。
信じられない数値です。

それを1平方m、畳半分ぐらいの面積に換算しますと、
1平方mあたり460万ベクレルを超えます、これは。
チェルノブイリの換算係数を使って計算しますと。
どういう恐ろしさかお話しますと、
チェルノブイリの原発事故では汚染の区分を4段階に分けました。
一番危険な地地域は完全閉鎖地区と言って、全員を強制避難させたところ。
それは148万ベクレル以上のところを強制避難。
もちろんその2番目55万500ベクレル以上も永久避難地区で、みんな住民を追い出しました。
バスに乗せてみんなを強制避難させました。

いいですか、148万、55万。
とてつもない数値です。
これを地図でお見せしますと、これはチェルノブイリの汚染地帯。

これは100km位の距離の非常に広大な範囲で、
このピンクのところは危険です。
だけどオレンジになるともっと危険です。
赤くなると今いった55万ないし148万ですが、
双葉町の、さっきカウンターを置いた、
あの20マイクロシーベルトというところは、なんとその3倍でした!
知らなかったでしょ?みなさん、
我々も本当に心臓が凍るようでした。
「こんな大変なところなんだ」
「これが私たちが普段見る事のない福島県の汚染地帯なんだ」ということです。
この真っ赤な一番危険なところ。
それが今の住宅地。
それから、ちょっと離れた所に行って、双葉の小学校があります。
それはみなさんが、あの震災の時に避難をした小学校です。
そこの土もはるかに高いです。
これ、同じぐらいです。
この148万を遥かに超えました。
それ位の状態です。これが福島県の今の現状なんです。
あちこちにあるモニタリングポストとこちらの計器を全部検証しながら進みました。
さらに行きました。
双葉町農村広場というところにあります。

ここですね。ぞっとします。
数値がどんどん、どんどん上がっていきます。
55です。

さっき20で、超危険地帯ですよ
ここは55マイクロですよ。
この辺の1000倍得を超えるんですよ。
そういう状態です。
そして今度は一番危険な福島第一の1,2,3,4号機。
つまり爆発した原発のある大熊町に入りました。

このように、家がブッ潰れていますが、
ここに、広域避難場所という、立て札があります。ここに書いてあります。
地震、火災、原子力、等の災害時にはここに避難して下さい、大熊町。
ここに書いてあります。

これは、原発から2kmです。
だからそこに森があって、森の向こう側で今原発の事故処理をしているところです。
ここの下にカウンターを置いてみました。同じカウンターでずっと測ってきました。
いくつになったと思いますか?

320ですよ、信じられません。
これは大体この辺の1万倍という事ですが、
皆さんにもっとわかりやすく言いますと、
ここにもし、あの震災の日から人間がいたら、その人は病気になるんではないんです。
致死量です。
死にます。
そういう量なんです。
私たちはこの数値を見た時、もう危ないと思って逃げ出しました。
本当にここにいること自体が危なかったんです。
測定すること自体が危なかったんです。
そういう状態。
ではその森の向こうに働いている人達はどうなるんだろう?と思いませんか?

毎日鼻血を出し、血尿を出している人たちがいるんです。
沢山の話を私たちは福島の人達から聞いています。
それが、今みなさんが新聞でご覧になっている福島第一。
汚染水が漏れ出している。
この現場の事なんです。

この内側の事を報道してくれていないんです。
だから皆さんはタカをくくって
汚染水が漏れてる位に考えているでしょ?そういう状態じゃないですよ。
これは本当に深刻です。
私は医学もやってきました、物理学もやってきました。
両方の面からみて、これは本当に危なことです

私たち自身が甘かったと思っています。
安倍内閣はここに住民を帰そうっていうんですよ。
帰そうとしている。
今も毎日朝日新聞にプロメテウスの罠がずーーっと、この大熊町がね、紹介されていますね。
よーくもう一回読みなおして下さい。
あの人たちの事を。
あの人たちはみんな逃げたんです。
いいですか、
廃墟が行けども行けどもずーーーーっと続くという事。

これは私がどんなに大声を出してもみなさんにはわかりません。
あの恐ろしさですね。
あの不気味さですね。
車一台通らない死の町がずーーーっと、どこへ行っても人がいない。ゾーッとしてきます。
それは言葉では言えません。

これをもう一回言います。
30km圏というのは、
東京駅、ここから立川までその間ずーーーーっと、人が、誰もいないという事です。
車が一台も通っていないという事です。
そういう世界をつくったんです。
これが、いま私たちが立ち向かわなければならない再稼働という問題の原子力なんです。
こういう事をみなさんもういっかい認めますか?
そういうものを報道しない世界の人達には、私は「あそこへ入って住んでくれ」と言いたいです。
そうでしょ。
なんで私たちが、なんで私たちがこんな命がけになって、中に入って調べないと分からないんですか!?
何をしているんですか、この国は!
まず基本的な事をやって下さい!
この、今日のお話は8月20日、ですからもう2週間ほどたって
DAYS JAPANで9月号に、恐ろしいですがマップを全部、
全部、縦断測定したマップを全部出しますのでご覧ください。
50:18
それでもうひとつの問題を言います。
今最初に電力の事を申しましたが、
それで、原子力というものの被害の実態は今こうです。
2年半経ってもこうです。

もうひとつ再稼働について、わたしはどうしても聞いておきたい事があります。
原子力を動かしたい人間達に。
「再稼働をする」という人間たち、電力会社、政治家たちにハッキリ聞いておきたいんです。
毎日毎日、原子力は核分裂をした高レベルの放射性廃棄物が発生します。
「その廃棄物をどこに処分するんですか?」って。
「それは決まっていますか?」って。
決めてから言って下さい。
「その都道府県の地名を言って下さい」って。
言ったら我々は議論しましょう。
今からちょっとDVDを皆さんに見ていただきます。
今日時間があれば、今日は8月6日広島の日なので、
広島で原爆が投下された日で、山本太郎さんは今そちらに行っていらっしゃいます。
間にあったらここの会場にいらっしゃるはずですが、
ちょっと見て下さい。
51:33
ドイツへ行った時の記録です。
3月です。
今のはちょっと予告編です。
後ろに、今日は実を言うと重い物を持ってきました。
あそこに1000円であります。これは絶対に見て下さい。
誰も報道していませんから。私たち1000mの地獄へ3回入ってきました。
本当に、もう人類は終わるだろうと私は予感します。
それぐらい大変な事です。

それからドイツは止めようとしています。
止めようとしていますけれどこうやってですね、
今、何でここまできたかというと、ドイツはこうやって原発をずーっと止めようとしてきた。
これは、あと9年後にドイツは止めようとしています。
2022年。
ここでゼロになる。
そこまで彼らは引きつけたんです、最後の地獄を。
だから今分かってきているんです。
日本人はまだそれに気が付いていません。
そして再稼働しようなんていう、とんでもない事を言っています。
それは絶対に許してはいけません。
それは誰かが分かるんですから。
今ご覧になった通り、ドイツは今、福島第一の原発と同じようになっているんです。
あの理想の国ドイツが・・・。
私たちはガクッ!としました。
恐ろしいものを見てきました、地獄へ行って。
だからみなさんも、甘い考えは持たないでください。
必ず原発を全部無くして、そして安心できる国をつくっていきましょう。
それから明るい話をしましょう。
終わります。
56:40
ーおわりー
ここまでの講演↓ 動画はこちらにあります ↓
1.原発をどうやって止めるか
「私は多分招かざる客だと思いますが…」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
DVD核のゴミどうすんの!?
山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅

●原発廃炉で立地自治体の経済は成り立つか。
●中間貯蔵、最終処分地に関しての問題。
2枚組1セットの値段です ¥1,000
※この価格には消費税5%が含まれています。
※送料無料
第27回ラジオフォーラム 広瀬隆氏出演 文字起こし
1「ドイツの電力会社が東京電力に『我々は協力します』って言ったのに東電が断ったんです」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
2「原発廃炉でその立地自治体は?
『町の人がホームレスになったとか、そんなことは全くありません』」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
3「地下1000m核廃棄物の地獄~
いま我々はその先を見ておかないと、これから大変なことになります」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」
「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
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シンポジウム「未来への福島、そして脱原発」
Video streaming by Ustream
出演:坂本龍一 / 桜井 南相馬市長 / YAE / 吉原毅 城南信用金庫理事長 / 藤波心 / 広瀬隆 / スイスより政治家を含む60人の福島視察団 / (財)グリーンクロスジャパン&スイス /
00:26:50

こんにちは、広瀬です
えーっと、今日は私は多分招かざる客だと思いますが、
大事な事だけお話したいと思います。
目的ははっきりしています。
原発をどうやって止めるかという事に絞って三つの事をお話しますが、
時間もあんまりないのでちょっと早口になります。
通訳の方ごめんなさい。
まず、ここに書いてありますように、皆さんおかしいと思いませんか?
去年まで「節電だ、節電だ」「電気が足りない、電気が足りない」と言っていて、
今年は「暑い、暑い」って言いながら、全然そんな事新聞にもテレビにも全部もうなんにも言わないでしょ?
おかしいと思いません?
要するに何にも、原発はもうほとんど動いていない。
福井のね、大飯原発2基が動いているだけで、おかしいんですよ!
そもそもですね、電力の真夏のピーク電力にですね、
本当に原発は必要なのか?節電は必要なのか?っていうことですが、
ま、今日の主催者であります城南信用金庫の吉原毅さんが 去年の、ちょうど1年前のこれ、
報道ステーションに出て下さって、
そして関西電力が電力不足だっていうのは、それはウソだっていう事をですね、論破して下さいましたが、
その通りです。一度ちょっと数字だけ証明しておきますと、
これが去年の夏の関西電力の最大消費、
要するにこの7月と8月、夏ですね。
公表したこの赤いところが8月6日。
この日が一番電気を沢山使ったところです、関西地方で。
それで、関西地方の発表した能力によると、これ位で、ま、ギリギリだっていう事なんですが、
これは全部ウソです。
これは、関西電力は数値を全部発表しています。
それを全部足しますと、実際にはこの真夏のピークの時に24%電気は余っていました。
これは、
この24%というのは大飯原発を止めての計算です。
いいですか、原発無しで足りたんです。
だから今年黙っているんです。
おかしいんですよ、テレビも新聞も。
騒いだらいいのにね、騒がないでしょ?
で、これは実際ここに書いてある通り、去年の最大の電力の、
発電の能力は火力・水力・揚水・地熱・太陽光、これはもう、自然ネルギーはほとんどないんですが、
民間から買ったり、それから他の電力会社の融通を考えまして、24%余ったんです。
これはもうはっきりしてます。

で、だらからその前の年、おととしの秋にね、
この関西電力の八木誠社長が大ウ、ソをついたということです。
非常に国の見通しでも来年の夏は、要するに去年(2012年)の夏ですよ
25%供給不足になっているって言ってたのが24%余ったんですから。
原発無しの計算ですよ、今のは、24%っていうのは。
だから、こういうウソが恥ずかしくないのか?
じゃあ今は何のウソをついているんでしょうか?
今度は電気料金の値上げだとかね、ガスが高いとか、
そういうウソをついているわけですが、
実際にですね、一つこのグラフを見ていただくと分かるんですが、

去年、ここが2011年の震災のあった、この3月に震災があったんですけれど、
日本では、特に大企業を中心にですね、
「こんな原発だの電力会社に頼ることはできない」って言って、
企業はみんな発電機を買いました。
大丈夫なんです。
その発電機を買った量は、これは毎月のですけれどこれでおととしと去年ですね。
去年の12月までのデータですけれど、これを全部累積していきますと、
原発13基分も・・・買ったんです。
だからそれを動かせば、なんにも必要ありません、原発は。
今の2基、これも必要無いんです、全く。
そういう状態で、じゃあ一般の企業、中小企業も含めまして、「どういう道具を使ったらいいんだろうか」
一番大事なのは今の時刻なんです。
今はちょうど午後2時半ですけれど、
ちょうどこの位の時刻が、日本全国で暑い日に消費電力のピークになります。
そのピークの時にちょっと下がればいいだけなんです。
下げる方法は簡単にあるんです。
今まではみんな電気を使って、エアコン、このクーラーを使って冷やしていたんですが、
今、ガスヒートポンプエアコンというのがありまして、これを使うと簡単に出来ます。

そしてトータルのエネルギーの消費量は同じです。
電気を使った時もガスを使った時も同じであるという事が去年1年間で証明されました。

これはたとえば一つのメーカーを出しますとヤンマーがやっています。
農器具で有名だった、皆さんご存じでしょ?
あのヤンマーがですね、ガスヒートエアコンをどんどん売っています。
パナソニックも売っています。
こういう道具を使いますと、ここに書いてあるとり一般事務所。
今日のようにちょうどこういうような大きなオフィスですね。
こういう夏場の電力需要の40%をエアコンが占めているんです。
今までですよ。
だからそれを下げればいいんです。
その午後の2時台。1時台2時台にチョンと下げればいいんです。
それにはこのガスヒートポンプエアコンを使うと言い。
何故かというと、40%これが食っているんだったら、これをドーンと下げれば4%。
つまり、9割減らしちゃうんです
そうすると36%減りますから、これだけでもう楽々です。
こういう簡単なことで実を言うと、もう工業界は大丈夫なんです。
おととしから全部企業はもう準備をしていますから、大丈夫なようになっているんです。
それをですね、電力会社やなんかはみんな嘘ばっかりついて、
こうやって危険なげんばつをまだ2基動かしています。
電力会社がやるべきナノは、ガスをこれから使っていけばいいんです。
ガスコンバイドサイクルというのはこういうふうになっています。

ガスタービン、ここでガスを燃やしてそこでエネルギーを出します。
これは飛行機と同じです。
ジャンボジェット機にエンジンが付いていますね。
あれと同じでボーンッ!と。
あのエンジンの噴射力でこの発電機を回す力に変えればいいだけです。
そうして600度で。
排熱が600度もありますから、600度の熱を捨てちゃいけないです。
これで、今までのように高圧の蒸気タービン、中圧、低圧と全部エネルギーを絞りとって、
4つのタービンでこれを、発電機を回します。
そうすると原発の二倍のエネルギー効率で電力を得られます。
これが今、全世界に普及しているガスコンバインドサイクルです。
これをやればいいだけです。
コストは、アメリカで、これつい先月朝日新聞に数字が出ていましたね。

原発は108ドル。
ガスでやれば65ドルで済むんだと。
いいですか。
4割も安いんですよ。
こういうのが今の現代なんです。


だから、もう皆さんもニュースでご覧になっている通り、
ま、今朝の日経新聞にも書いてあるとおり、
もう原発は、アメリカはどんどん、どんどんですね、
もうみんな廃炉、閉鎖こういう事で、
これも今年の5月、これも6月のニュース。
これも今月ですよ、ついこの間ね、またも原発の建設を断念した。

こういうニュースが続いているのはこれのためなんです。
ところが日本では今、火力の燃料費が上がった、電気料金の値上げだ。

こういう事をですね、経済部の記者が平気で、まだ新聞テレビでどんどんどんどん行っているような状態。
これもウソなんです。
いいですか、これは去年の11月に出た新聞で、ガスエネルギー新聞に出ています。

都市ガス大手「収益の柱」
おかしいじゃないですか。
「ガスを使って電力を出してこのガス会社が儲かってますよ」って言っているんです。
これ実績なんですから。
電力会社はみんな「赤字になった、赤字になった」って言ってるのに、
ガス会社はみんな夏伝事業で利益を出しているんですよ。

これ見て下さい。

大阪ガスも、東京ガスも、西部ガスも、東邦ガスも、
みんな4大ガス会社はみんな儲かっています。

ところが森永卓郎とか寺島実郎、立花隆とか、こういうどうしようもない評論家が、
一流の顔しやがって、テレビに出てきては
「日本の経済成長に必要だ」なんて事をまだそんな子どもみたいな事を言っている
今だって考えてごらんなさい。
原発を今ほとんど使ってないのに、今なんか株が上がったとか言っていますよね?
おかしいと思いません?
ね。
なんで原発が無いと経済成長をしないんですか?
これもウソで、ま、全世界でみなさんもご存じの通り一番経済成長しているのは、
いいとは思いませんがBRICS(ブリックス)と呼ばれるブラジル・ロシア・インド・中国です。
この、ロシアは、ま、別にしまして、
ブラジル・インド・中国は今、これは原子力はほとんど使っていないで大成長をしているんですよ。
経済成長と原発は何の関係もありません。

ところが未だにですね、原発を再稼働させようという頭のおかしな人間ばっかしがいるんです。
今からお話します。
日本は破滅に逆戻りします。
これはハッキリ言っておきますが、
原子力規制委員会というのはみなさん新聞でご覧になっていて
なにか、少しいいようになったように誤解を受けています、日本人全員が。
何故かというと、
彼らは活断層があったと言ってここを止めたとか、そういうニュースが流れると皆さん喜ぶでしょ?
あれは全部ウソなんです。
活断層があるから地震が起こるんじゃないんですよ。
彼らはど素人なんです、原子力規制委員会。
地震というのは断層があるから起こるんじゃないんです。
断層が出現しなかった地震は山のようにあります。

今のは中規模だけど、これはかなり大規模な地震ですよ

阪神大震災だって、断層は出ていないんですよ。
淡路島、野島がちょっと出ただけで、
兵庫県の断層は表に出てきていないんです。
あれで、6000人もの人が死んでいるじゃないですか!
5年前の岩手宮城内陸地震では、これ、山が消えちゃったんですよ。
山が消えるほどの巨大な地震、ここに断層はなかったんですよ、今までの認識で。

その未知の断層が動いてこうなったんです。

だから活断層なんか議論していると日本は無くなりますよ!
つづくーー
未来への福島、そして脱原発2013年8月6日 文字起こしのブログ↓
1.原発をどうやって止めるか
「私は多分招かざる客だと思いますが…」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
2.原発をどうやって止めるか
「 ゴーストタウン・福島の汚染地帯」広瀬隆8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
3.「私は逃げた事がありません。1日も役所を閉鎖することがありませんでした」
桜井勝延南相馬市長8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
4.「これほどおかしなことが行われている。みんな狂っています」
吉原毅氏(城南信用金庫理事長)8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
5.「あれと同じものがまだ50基、事故が起きるのを待っているかのように日本中にある」
坂本龍一・藤波心8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
6.藤波「同世代の関心というのはすごい、薄い」・
吉原「TPPは“のび太・ジャイアン式システム”」8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
「知らされていない原発の真実」2012年6月2日より
「地下水が海側から郡山方面、いわき方面へ流れていく」という話です。
抜き出して文字起こししました。
Youtubeはこちら↓
http://youtu.be/BbCQm9CLHZg?t=2h35m2s

で、地下水というのは我々普通に考えてたら、山から海へ流れるとこういうふうに考えるんですが、
地下水をずーっと調べてきた人達の意見はそうじゃない。
驚いたことなんですけれど、郡山。
なんであんなに上がるんだろうと思うんですが、地球の自転が影響するんだそうです。
この地下水はですね。
だから郡山の方向へ、内陸側へ流れていくんです。
いわきにも流れてくるんです。
こういう所は大都市ですからね。
いずれ、こういう地下水は首都圏にも行くと言われています。
Youtubeはこちら↓
http://youtu.be/BbCQm9CLHZg?t=2h31m10s
私たちは長い目で子の事故と放射能を考えていかなければならないという事を、
皆さんに強く警告しておきます。
人間はどんどん忘れます、私たちは。
日が経つにつれて、そして、何か慣れていくんですね。
もういいんじゃないか、もう1年経ったじゃないか、
…と、思いたいんです。
だけどそうじゃない。今度出たセシウムの量はとてつもない量です。
とてつもない量です。
これは何処に降り積もったかというと、
主にですね、福島の原発から出て内陸側に向かった放射能はみんな山にぶつかりました。
阿武隈山系。
そこに降り積もって、それから秋がきまして落ち葉の中に大量に入って、
その後、今年の冬の豪雪で雪が一回蓋をしたような形になる。
そして、3月から雪解けに入って、それがどこに来てるか、大体わかるでしょ?
今、水に入り始めたんです。
川に、河川に、それから地下水に入りやすくなったんです。
今そういう流れの中にきています。
だから問題はですね、実は今、水源の大汚染に入っています。
そして、いままで一度も言っていないんですが、
プールされていた放射能の中で、トリチウムというのがあります。
これは水素なんです、放射性の水素なんです。
だから水ですよね。
水素と酸素で水が出来るわけですから、水の中に放射性のトリチウムというものがどんどん入っている。
誰も言っていません。
これはベータ線を出すんでカウンターで誰も測れませんから。
そしてそれを防ぐ事が出来ない。

ですから、たとえば日本海側の山形県。
ここら辺は汚染が低いんですけれど、でもこの山中はかなり出てしまいました、悲しい事にですね。
そしてあの大河の最上川でさえ、源流をたどってくるとこっちになるんですね。
宮城県に出てくる有名な阿武隈川。
だけどもこの源流は福島にあるんです。

だから去年の11月に出たこの記事は恐ろしいんです。
阿武隈川から海へ500億ベクレル。
「東電が4月に海へ放出した、あの低濃度と称した汚染水のセシウムの総量に匹敵する」
これが福島市のところから、県庁所在地がある福島市からずーーーっと、
宮城県のあの海域に流れ出てきている。

それからこの辺は特にすごいですね。
この阿武隈山系はですね。
だから今年2月に福島市を回ったんですが、
ずーっとしんしんと降る雪を見てね、あの雪を見て本当に涙が止まらなくなりました。
この綺麗な山に雪が降ってくるんですけれどもね、その雪が怖いわけです。
私はカウンターを持つのが嫌だったんだけども娘に持たされていったんですけれども、
やっぱりグーンと上がるんです。
駅前からタクシーに乗っていくと。
針を見るのも嫌でした。
そういう中であの美しい山がですよ、全部放射能で汚染されているかと思ったら悔しくてね、
涙が止まらなくなりました。
みなさん、どうかですよ、北海道で同じ事を起こさないでくださいね、どんなことがあっても。
いいですか、起こっているんですから。
いま。
これがどんどんどんどん川に入って地下水に入って、今この河口域にどんどんどんどん入ってきている。
ーーー
ー水道水全ての地点でストロンチウムが検出。地下水からもストロンチウムが検出。
プルトニウムも水道原水1地点から検出ー
水道原水等モニタリング調査(プルトニウム・放射性ストロンチウム)結果
平成25年3月28日 原子力災害現地対策本部(放射線班) 福島県災害対策本部(原子力班)
(1)水道原水
アプルトニウムについて
1地点で沈殿物由来と推測されるプルトニウム239+240が検出されたが、
再度採取・分析を行ったところ不検出であった。
なお、検出された沈殿物由来のプルトニウム239+240の値は0.000010Bq/Lであり、
事故前の全国データの範囲内であった。
イ放射性ストロンチウムについて
全ての地点でストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。また、ストロンチウム89は検出されなかった。
(2)上水(水道水)
プルトニウムについては、2地点とも検出されなかった。
放射性ストロンチウムについては、2地点ともストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。ストロンチウム89は検出されなかった。
(3)地下水
プルトニウムについては、7地点全てで検出されなかった。
放射性ストロンチウムについては、7地点中4地点でストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。ストロンチウム89は検出されなかった。
<福島第一原発汚染水>2年以上ずーと毎日地下水400トン海へ
井戸と海水の放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
広瀬さん、「地中1000mで、核廃棄物の地獄を見てこられた」ということなんですが、
これは何と言う場所でしょうか?
広瀬:
3箇所。
なんと恐ろしい事ですが、ゴアレーベンと、コンラートと、アッセと、この3カ所です。
地底に潜って、SFのような、ま、本当に地獄ですね。
今西:ようするに高レベルの放射性廃棄物を最終処分する場所っていう事ですよね?
広瀬:
いえ、それぞれ性格が違ってまして、
ゴアレーベンは高レベル最終処分場の候補地。
それから同時にそういう高レベルの中間貯蔵施設と位置付けられています。
コンラートは中レベル、低レベルです。
中レベルというのには、原子炉圧力容器のようなさっきの危険物も含まれます。
アッセは、もうすでに中レベル低レベルと投棄してきた、
実際の本当にやってきた処分場なんです。
候補地じゃないんです。
今西:
もうすでに実際行われていると。
もう処分地になってしまったと。
広瀬:そうです。
今西:
それで、ゴアレーベンについてまずお伺いしますと、
SFのような世界だった。
それを地中深くエレベーターで降りるということなんですけれども、
エレベーターでどれくらいかかるんでしょうか?
広瀬:
3分ぐらいですかね。
1000mぐらいバーーッ!と、本当に恐ろしいエレベーターです。
これ、日本だったら「いま地震が来たらどうしよう」と思うような、
ま、ドイツは地震がないんでいいんですけど、
汚い、狭いエレベーターで、
もう我々は本当に死ぬ思いで地下までたどり着きました。
今西:
1000m!信じられない深さなんですけど、
地中というのはどういう構造になっているんでしょうか?
広瀬:
実際、私の感覚では分かりません。
というのは人間ですから、目の前の事しか見えないでしょ?
これは図面で見ないと分からないんだけど、
だけどね、着くと自動車が待っていて、
その自動車がアリの穴のような中をウワーッ!と走るんですよ。
今西:地下1000mのところに道路がつくられて、
広瀬:そうです。
今西:処分場がつくられて、そこを車で移動するんですか。
広瀬:
処分場の候補地ね。
ぐるぐるぐるぐる周っているんで、実際僕らは何処に居るのかが分からなくなるような、
モーレツな訳のわからない世界。
それがもう何kmも続くような道がね、地下1000mにあるっていうのが、
今西さん、想像できないでしょ?
今西:全くできません。
広瀬:誰も出来ないと思います。
今西:
ゴアレーベンという場所ですね。
これはどういうような事情があって、そういう処分地に適しているというふうに判断したんでしょうか?
広瀬:
「適している」という、科学的物理学的な理由は、そこが岩塩層なんです。
日本岩塩層ってほとんどないんですけれど、
今西:分かりやすく言うと硬い塩の土壌というのか・・・、
広瀬:
ただね、なぜ塩の層をドイツ人が選んだか?というと、
実際は政治的なんですが、理屈上は水の中に塩を入れるとどうなりますか?
溶けちゃうでしょ?
今西:溶けます、砂糖と同じで。
広瀬:だから、岩塩層があると言う事は水がそこに来ていない、地下水がそこに来ていない証拠だと。
何故か?って言うと廃棄物っていうのは一番怖いのは水なんですよ。
水が入ってきたら、それが生活用水農業用水に放射性物質を運ぶから。
だから水があるところはダメなんです。
この最終処分の地層は。
という事でドイツ人は岩塩層を選んだわけです。
今西:
ああ、そうなんですか。
それでですね、実際に先ほどアッセという所にも行かれたと言うようなお話を伺いました。
アッセっていうのはもうすでに処分場になっている訳なんですが、
そこはどうなんでしょうか?
広瀬:ドラム缶やなんかをウワーーーっ!と投げ込んで、それでその上に塩をまぶしてね、
今西:
えっ!
広瀬さん、その廃棄物の入ったドラム缶をとっととっとと投げ込むんですか?地下に。
広瀬:そうですよ。
今西:その1000mとかいうところにですね?
広瀬:そうですよ、あのドイツ人がね、やったんですよ。
今西:1個1個クレーンかなんかで吊るして丁寧に降ろしていくんじゃないんですか?
広瀬:
そんなんじゃないんです。
これが理想の国ドイツかと…。唖然としますよ。
今西:はぁ~…、
広瀬:
そういう事をやってきたんですけど、しかもそこも岩塩層なんです。
岩塩層というのは塩をとってドイツで使ってたわけですよ。
お塩だから。
今西:あー、はいはい。
広瀬:
だからみなさん、ドイツのスーパーに行けばザルツは売ってますよ。
それは、岩塩層から取ってきた。
という事は穴を掘るでしょ?
穴掘ったところに入れた!
今西:
その岩塩のところに穴掘って、
そこへとっととっとと廃棄物をいれたんですね。
広瀬:
廃棄物を、ドラム缶を投げ込んできたわけです。
ところがそれが全部崩れるわけです。
どんどん、どんどん。
穴掘った所が、部屋が。
そこへね、しかも上から、
地上に雨が降るでしょ、そのうちの10%は地下に入ってくるんです。
90%は蒸発するけど。
その地下水がぐーーーっ!と入ってきて、
恐ろしい事に、もうその岩塩層に入り始めているんです。
そこにある貯水槽を見てきたんですけど、
「ふた開けろ」って言って開けさせて、
そうしたら、なんと、どんどん、どんどん…、
どんどん毎日今地下水が入っているんですよ。
これでだから私がその時に思い浮かべたのは、福島第1原発の現場ですよ。
「なんだ、ドイツは同じだ」
ドイツなんて日本のモデルじゃないと思ってね、打ちのめされました。
今西:
モデルだと実は思っていたんだけども、足を見たら実はモデルじゃないと。
ドイツも失敗してるじゃないかと。
広瀬:
もう終わりですよ。
だから結局、人類はそういう方法しか今持っていませんから、
だからさっき言ったようにね、本当に人類は破滅に向かっているんだというのをね、
もう目で見るとね、もう本当に寒気がします。
今西:
広瀬さん、実際ね、ドイツ以外の国もですね、
やはり地中深くに高レベル低レベルの放射性廃棄物を貯蔵しようという計画が進んでいるんですが、
もうそんなことはしたらアカンという事ですか?
広瀬:
「アカンです」
そりゃもう、今西流に言えば「アカンですよ」
だからさっき今西さんがおっしゃったでしょ?
「廃炉を考えると原発はやっちゃいかんと思う」って。
わたしはグライフスバルトを出た時に、瞬間にもう、そう思いましたけれど、
廃炉を見た後ね。
「なんてばかばかしい事だろう」と。
つまり今の電気を使うために、後50年かかるんですよ。
私は生きていませんよ。
いまの原発の作業者の人も生きていないんですよ。
東京電力の幹部も誰も生きていない世界で、
次の我々の孫たちがそれを管理しないといけないんですよ。
「なんというバカげたことをね、やってきたんだろう」と。
そういう事をやっぱり廃炉と高レベル廃棄物の処分を、
こう一連の流れをみてくるとね、
「こういう産業は絶対にあってはいけない」と思う。
確信を持ちました。
今西:
そうですよね、その一瞬・・・は、言い思いが出来るかもしれないけれども、
後々の事を考えると、とんでもないツケが残ってくるという、
広瀬:
とんでもないですよ。
だからこれをね、要するにドイツでこういうことわざがあって、
ドイツの人が我々に言いましたけれど、
今ドイツの原子力産業は「着陸する飛行場がないまま飛び続けている飛行機だ」って。
今西:ああ、なるほど。
広瀬:
日本も同じなんですよ。
ただ、日本とドイツの違いは、ドイツは2022年9年後に原発を止めるという事を決定したと。
という事は、今その地獄をひきつけて見ているわけです。
今西:なるほど。
広瀬:日本人は見ていないんですよ!
今西:そうですね、日本はできるだけ見ないように見ないように…
広瀬:
見ないようにしている。
いま、我々はその先を見ておかないと、大変なことになります、これから。
だからいけないんですよ。
今西:
そうですよね、
けど、やっぱりドイツはその先を見たというのは、覚悟を決めた訳ですよね。
日本も、福島第一原発の事故がありぃですね、
敦賀原発の問題、それから高速増殖炉もんじゅの事なんかも含めると、
本当に今、現実を見なければいけない。
広瀬:そうなんです。
今西:
タイミングがもう、ついに来たと。
広瀬さんなんかは、昔から「早く見ろ」とおっしゃってたんだけど、
ついに今そのタイミングが来てしまったということですね。
広瀬:
だから、今しかないと思います。
この福島の事故をね、2年前に体験して、あの恐怖は国民全員が感じた筈ですから、
少なくてもこの感情がのど元過ぎないうちに、
本当に自分の食卓にその現実をもう一回置き直して見る事です。
もう忘れちゃダメです。
これから必ず来るんですから。
どんな事をしても必ず来るんですからその時は。
今西:
ドイツでもそういう現実に直面されて、
ゴアレーベンなんかではですね、かなり強烈な反対運動が起こっている。
広瀬:
だから今申し上げたように、アッセはもうダメですよね。
もう地獄の状態。
福島と同じ状態で、それでゴアレーベンの岩塩層を最終処分場。
「冗談じゃない」と。
だから国民は猛烈な反対運動をやっていますし、
それで、我々がドイツから帰ってきてすぐ、
4月9日にドイツ政府が遂にゴアレーベンの最終処分を白紙に戻しました。
今西:
なるほど。
という事は、またひとつここで大きな問題が。
「じゃあその廃棄物をですね、どこへ持って行ったらええねん?」と。
広瀬:私に聞かないでください。
今西:ということですよねぇ。
広瀬:
だから国も、今、電力会社も、私たちは「地名を言え」って言っているんです。
どこに持って行くのか?
いや、福島のだけじゃないですよ。
これから50基のほかの原発も全部死の灰を抱えているわけで、
とりあえず青森県六ケ所村にね。
「それを最後にどこに持って行くんですか?」って聞いているんです、我々は。
今西:で、日本はどういう道へ進めばいいんでしょうか?
広瀬:
私が答えなければいけませんか?
答は頭に入っています。
それは本当に生き残ろうと思ったら、高レベル廃棄物は、大都会の真ん中に置くのが一番安全です。
みんな気が付きますよ。
「ひゃぁ~っ」って言って逃げるでしょ?
今西:はい。
広瀬:
逃げる前にそれを遮蔽しなければいけないでしょ。
これは完全に安全に管理します。
地底に埋めたらしないです、見えない。
今西:見えないですからね。
広瀬:
それが怖いんです。
それで地底から汚染が始まるんです。
だから目の前に。
これは私はジョークで言っているんじゃないんですよ。
生き残ろうと思ったら、一番いいのは国会議事堂に置く。
そうすれば国会議員が気が付きます。
イヤですから。
その時に、「これは処分できない」って彼らが気が付きますよ。
どんなにバカな、今ね、政治家ばっかりでも気が付きます。
そうしないとわかりません。
今西:
そうですね。
まず、国民が本当に直面して、「気をつかせること」というのが大事だということですね。
広瀬:
そう。
それで本当に生き残れなければいけませんから、
だからやっぱり、私は福島や新潟で原発を動かしてつくった電気を東京が使ってきたんだから、
やはり東京の真ん中に置くべきだし、
若狭の電気はほとんど大阪で使ってきたんだから、
これは今西さんの地元へ持ってきて下さい。
今西:地元ですね、はい
広瀬:
大阪で管理する。
関電の本店でもいいです。
私はそう思います。それ以外にないと思いますね。
おそらく生き残る術は。
今西:
と書くですね、やはり、私今広瀬さんのお話で感じる所。
原子力ムラというのは、極力都合の悪いことは隠そうとしてきた。
それをきちんと情報公開してオープンにする。
という事が一番大事なのかなと思いました。
ーーおわりーー
<参考>
http://midorinotable.sakura.ne.jp/pdf/d_hokoku.pdf
41ページ
ドイツの放射性廃棄物 中間貯蔵施設 処分場

タイトル:核のゴミどうすんの!? 山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅【DVD先行配信映像】より
http://youtu.be/LGy1ITjwp4g
ゴアレーベン

アッセ
アッセ処分場 ドラム缶を投げ入れているところ


アッセ処分場で最後に塩をかけているところ

アッセ処分場


DVD核のゴミどうすんの!?
山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅
●原発廃炉で立地自治体の経済は成り立つか。
●中間貯蔵、最終処分地に関しての問題。
2枚組1セットの値段です ¥1,000
※この価格には消費税5%が含まれています。
※送料無料
第27回ラジオフォーラム 広瀬隆氏出演 文字起こし
1「ドイツの電力会社が東京電力に『我々は協力します』って言ったのに東電が断ったんです」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
2「原発廃炉でその立地自治体は?
『町の人がホームレスになったとか、そんなことは全くありません』」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
3「地下1000m核廃棄物の地獄~
いま我々はその先を見ておかないと、これから大変なことになります」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」
「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
「"日米原子力協定"2018年にその内容を変更するか、破棄するか」山本太郎さん/
「これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました」広瀬隆さん7/5国会正門前(文字起こし)
姜尚中が見た”脱原発”ドイツの今「廃炉・エネルギーシフト」
報道ステーション3/16(動画・内容書き出し)
グライフスバルト原発の廃炉作業
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
本当に原発というのはひとたび事故を起こすと、
人々の故郷を奪い、大地を奪い、
福島第一原発の周辺というのはなんかもう日本の国土でないような、
行くたびに私は気がしてならんのですけれども、
本当に原発というのは「実はつくらなかった方が良かったんじゃないかな」と行くたびに思っています。
ここでですね、廃炉と地元経済という点についてお話をお伺いしたいのですが、
よく日本は原発を廃炉にしてしまう、原発が無くなる、原発関連産業が消えていく、と、
「地元経済に与える影響が大きいから原発はやり続けなければあきまへん」
みたいな論調が報じられるのですけれども、
広瀬さんがお尋ねされたドイツの現状というのはいかがだったんでしょうか?
広瀬:
これはそれぞれの町、いわゆる原発の立地自治体によって違うと思いますが、
少なくとも私たちが見てきたグライフスバルトとそれから南部のこれは西ドイツのオブリッヒハイムという、
この二カ所ではそういうことは現実に起こっていません。
町の人がホームレスになったとかね、そんなことは全くありません。
ですから、人数でいうと原子炉そのものの会社で働いていた人は
大体3分の1ぐらいにやはり減ります。
だけどそれは大した人数じゃないですよ。
何百人単位の話をしている訳ですから。
心配しているのは、町全体が本当に落ち込むかどうか?
その事が問題だったんです。
つまり、たとえば福井県だったら原発が14基ありますから、
14基全部なくなると、要するに旅館の経営者であるとか、観光の人、タクシーの運転手さんとか
そういう達に影響が出るわけ。
その事は本当に、都会人である我々がね、
原発を押し付けてきた都会人である我々が、きちっと経済的に支えてあげないといけないと思っているので、
それを見てきたかったんですね。
今西:
そういう中で、ドイツの原発の廃炉作業というのは、
どういうような会社というか、企業が当たっているんでしょうか?
広瀬:
グライフスバルトの場合は、さっき言ったようにドイツの国家が命令したので、
運転していた会社がそのまま国営企業に、ドイツ国営企業に名前を変えて、
エネルギーベルトノルトという、日本語で言うと北部エネルギー会社ですね、
北部エネルギー会社という社名になって、それで今廃炉を20年近くずーっとやってきたわけです。
今西:もともとは民間企業だったんですけれども、それが国営に変わったと。
広瀬:
えーっと、民間といっても東ドイツだったから、どういう事かな?
ちょっとそこはね、日本でいう民間ではないと思いますよ。
社会主義国でしたから。
いずれにせよ、そういう人たちが母体になって、その運転をしていた人達が母体になって、
それで、ただ、原子炉を動かすのと廃炉にするのは全く違う作業で、
ようするに家で言えばのこぎりで家をばらすような作業をしていく訳ですから、
新しい機械工業みたいなものを生み出していく訳ですね。
今西:なるほど。
広瀬:
そういう技術も磨いて、
そうしてどうやったら汚染物を除染しながら取り除居ていくか?
というような技術を磨きながらやってきている訳です。
今西:
その廃炉に当たって、広瀬さんが実際に取材して来られてきたドイツで、
グライフスバルト原発とかそのあたりで、どれくらいの金額のお金が投じられているんでしょうか?
広瀬:
これは、その会社の人の言葉と、それから他の雑誌などで紹介されている数値がちょっと違うんですが、
今言ったエネルギーベルトノルトという会社自体ではですね、20~26億ユーロぐらいと言っていました。
今西:大体3000億円ぐらいですかね、日本円でいいますと。
広瀬:
為替レートが今いろいろと変動しているんでね、
私はもう単純に1ユーロ100円と、今までの感覚で申し上げますと、
大体2000億円ね、ま、そんなもんですよ。
だけれども、期間で言うと、さっき言ったベルリンの壁崩壊から考えると、
大体20年かけて2000億円という事は、
単純計算すると年100億円がその会社に落ちている訳です。
今西:すごい大きなお金ですね。
広瀬:
おおきいでしょ?
それとですね、ちょうど私が取材に行った時に
ホテルに置いてあった雑誌にちょうどその会社が紹介されていて、
それを読むとですね、「40億ユーロが落ちている」って書いてあるんです。
今西:2倍ですね。
広瀬:
それは何故か?というとグライフスバルトは
東ドイツ側にある原発を全部そこで廃炉を一括してやるという、
いわゆる廃炉センターですね。
それとなんと、ロシアの原子力潜水艦まで解体までやると。
そんなことまで引き受けている。
だからそういう事もトータルでおそらくそういう金額になっていると思うんですが、
そういう事で、金額的に言うととてつもない。
毎年ね、200億円も落ちるような仕事を20年間やってきて、
もちろんまだ終わってない訳です。
さっき言ったように原子炉圧力容器は、我々はそのわきを歩かされてぞっとしたんですけど、
それは50年かかる。
つまり、今後まだ30年ぐらいかかると。
そんな状態ですね。
今西:
なるほど。
さっきですね、実際作業されておられる方は、
原発を運転していた時は約2000人ぐらいだったけれど、
廃炉の場合は大体3分の1という事は700人前後ぐらいと考えればよろしいんですかね?
広瀬:ええ。
今西:
一方でロシアの原子力潜水艦なんかの解体をしているという事は、
これはまた新しい技術を生かしたビジネスを展開しているという事になるんでしょうか?
広瀬:
そうでしょうね、だからこういう言葉は使いたくないんですが、
ヨーロッパの、ヨーロッパというより全世界を考えますと、
これから一気に100基ぐらい廃炉の時代に入っているんです。
今西:全世界で100基、はい。
広瀬:
もう目の前でね。
ようするに1960年代から始まったのが原子力発電ですから、
ま、そういう時代に入っていますから、一気に100基ぐらい廃炉しなきゃいけない。
という事でヨーロッパではしきりと「廃炉ビジネス」という、こういう言葉が使われるようになっています。
それは確かにグライフスバルトの金額をみると、「そうだな」という事が言えます。
ただね、ひとつ面白いのは、
オブリッヒハイムという南部の西ドイツ側の廃炉のところに行った時はですね、
面白い話を聞いたんです。
ようするにあなた達はやっぱり地元の事を、
「自治体の地元のオブリッヒハイム市のことを考えて仕事をなさっているんでしょ?」って聞いたら
「いや違う」っていうんですよ。
今西:違うんですか?
広瀬:
日本の電力会社ってすぐいそういう関係にあるじゃないですか。
つまり、町の人とね、関西電力は美浜と、大飯と、高浜と、
そういう町とね、お金のやり取りがすごい頻繁でしょ。
今西:そうですね、表向きにも一応「地元と共に」と言ってますよね。
広瀬:
それで地元は逆にお金が切れると「町が死にます」と言いだすでしょ。
そういう変な関係になる。
ところがドイツへ行ってね、私が本当にもうびっくりしたのは、
ドイツ人はそういう感覚は持っていないんですよ。
今西:と言いますと?
広瀬:
原子力発電所をそもそもつくって、地元にどんな利益があるか?っていうと、
事業税しか入らないんです。
今西:税金として、はい。
広瀬:
だからいわゆる日本でやっている
「電源三法交付金」のようなばら撒きのお金っていうのは全然ないんですよ、ドイツは。
今西:
特別な制度みたいなものはないわけですね?
原発が仮に出来たとしても。
広瀬:
そう。
会社が、電力会社が儲かればその分税金が入りますけれど、
だから、原発が止まったから極端に悪くなるっていう事は無いンですよ、逆に言うとね。
今までそんなに依存してないから。
今西:
なるほど。
そうすると日本は税金をジャブジャブ投入し過ぎたから、
原発が無くなったらもう待ちも立ち行かなくなるという事ですね。
広瀬:
そういう構造です。
それが分かったんですね、今度それが、ビックリしたのは。
で、電力会社自身がね、こういう事を言うんですよ。
「だって皆さん地元の事を考えて、自治体雇用のことも考えなきゃいけないんじゃないですか」って、
「電力会社としては」って、そう言ったらね、
「そんな!我々は電気をつくる会社であって、地元の雇用は自治体の責任だ。関係ない」って。
そんなはっきりした事を言ってくれたんで、我々たまげて飛び上がりました。
今西:
けど、それをもし、東京電力や関西電力がですね、
原発立地自治体に行って同じ事を言ったらですね、これ議会で大問題になるんでしょうね。
広瀬:なるでしょうね。
今西:おそらく大臣も発言しないとならないような話になるんでしょうね。
広瀬:だけど、それは、でも、当り前の事なんですよ。
今西:そうですね。
広瀬:一般企業の感覚を電力会社もドイツでは持っているという事なんですよ。
今西:なるほどなるほど。
広瀬:日本が異常なんです。
今西:日本のこの原子力ムラのシステム自身がおかしいと…。
広瀬:
おかしいんです、
だから廃炉に対していろんなケチを付けて足を引っ張る作業をいま一生懸命やっているわけで、
ドイツの場合は「もう政策は決まりました」
もうそこへ行かなきゃならないとなったら、そこに居る住民もそれから電力会社も、
そこへ向かっていく訳ですよ。
今西:なるほどね。そこが日本と大きな違いというところですね。
広瀬:そうです。
つづくーー
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「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
ラジオフォーラム
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
今年の3月作家の広瀬隆さんがドイツへ行かれました。
ドイツの原発事情を取材されるためです。
取材に行かれて、その移動距離は3100kmとお伺いしましたが、
広瀬:多分もっと長いと思いますが、我々の乗った車のメーターはそれを記録していました。
今西:広瀬さんは我々の大先輩なんですけれども、今年でおいくつなんでしょうか?
広瀬:ジャスト70です。古希です。
今西:本当にパワフルな取材活動には頭が下がる思いです。
ーーーー
今西:
今回取材で行かれたドイツでは「2022年に原発をゼロにする閉鎖する」とメルケル政権が決断しました。
そない言うたら日本もですね、「2030年代に原発なくしまっせ」と一度はアナウンスがあったんですが、
最近あんまり聞かんようになったと思うんですが、
まず、原発の現状というのを広瀬さんにお伺いしたいんですが、
ドイツ全体で原発というのはどれ位の数あるんでしょうか?
広瀬:
福島の事故が起こった時点で17基ありました。
それを福島の次事故が起こって、今メルケルは彼女自身物理学者でもあって、
それと国民が大変な「反原発運動」が盛り上がりましたので、
政権を維持するために一挙に8基を廃炉にしました。
止めたんではなくて廃炉です。
今西:2011年ですか、福島原発の事故があった年に、8基を一気に廃炉。
広瀬:廃炉です、はい。
今西:
なるほど。
それから段階的に原発を減らしていくという、スケジュールもきちんと決めているんですよね。
そのあたりもちょっとお伺いします。
どのようなスケジュールでしょうか?
広瀬:
2015,2017、2019と、1基ずつ止めて、
最後は2021年に3基、22年に3基廃炉。
つまり、9年後です。
9年後にドイツは原発ゼロになるんです。
それは国策ですから、しかも決定ですから、これはいまのところ揺るがないと思います。
それで、我々スタッフ全部含めて8人でドイツを全部周ったんですけど、
結局目的は、要するい日本がぐずぐずぐずぐずしているわけですよね。
で、国民がいら立っている。
そういう中で、要するにドイツはもう国策で決めた訳ですから、
もう、原子力推進勢力っていうのはないわけでしょ?
今西:はい、なるほど。
広瀬:
ないわけですよ、理論的に。
という事は要するに国を挙げて、原発がある立地自治体も含めて、
原発ゼロに向かって自分たちは生活をして、経済をそのように運営しているはずなんです。
今西:はい。
広瀬:
そうでしょ?
だからそれを見てきて日本人に伝えて「早くやめましょ」と、いう事で出かけたんです。
今西:
なるほど。
ま、福島第一原発の事故がありですね、
最近では敦賀原発の2号機、これは廃炉の公算が大。
そして、高速増殖炉もんじゅもですね「もう運転をしたらあきません」というふうになってきて、
いずれにしてももう日本もですね「廃炉」というのに現実的に直面しなければいけない
という状況になりつつありますが、ですね、
今回広瀬さんがお尋ねになられた、ドイツ北部にあるグライフスバルト原発。
1995年から8基の原発の解体が行われているという所なんですが、
日本の原発というのは大体海に面しているところが多いんですけれども、
広瀬:
ここもバルト海。ドイツの最北部です。
で、ここは旧東ドイツなんですね。
だから89年にベルリンの壁が崩壊しましたね。
翌年に東西ドイツ統一。
それで要するに当時ボン政府が出来て、
そのボン政府が東ドイツの原発というのはソ連型だ、つまりチェルノブイリ型。
ソ連のものは信用できないという事で、国策として、もうこれは廃炉にすると決定したわけです。
今西:なるほど
広瀬:
5基まで運転中だったんですが、残り3基も完成していた。
「いよいよ」という時にドイツが統一されて解体が始まって、
ただ、今の福島と同じようにですね、要するに怖いのは使用済みの核燃料なんですよ。
だからそれをまず、しばらく運転を止めてからずーっと冷やさなきゃいけないんですね、
それで95年位から実際の。
今西:
なるほど。
で、その次にですね、廃炉の作業としてはどういう事を?
広瀬:
それは次は、内部の配管とかですね、
いわゆる周辺の物をバナーやなんかで切っていく訳です、細かく配管やなんかを。
今西:ようするに解体していく訳ですね。
広瀬:
そうです、いわゆる解体なんですが、
本体の原子炉っていうのは、ずーーっと原子炉は核分裂の中性子を浴びていますから、
もう中に入っているコバルトやなんかが、
要するに、鉄鋼の塊全体が放射性廃棄物になっているんです。
それは水で汚れたとかそういうんじゃないんです。
もう、鉄鋼自体の中の成分が放射性物質に変わっているんですよ。
だから、さっきの福島第一の廃炉っていう話でも、
仮に正常で、メルトダウンも、燃料がなくてもですよ、
原子炉圧力容器は50年かかります
放っておくだけで。
触るだけで。
今西:50年ですか!
広瀬:はい。
今西:原子炉解体に着手できるまでに50年かかるっていうんですか?
広瀬:そうです。
今西:はぁ~~っ!
広瀬:だから、とてつもない年月がかかる事が分かっています。
今西:
なるほど。
それで広瀬さん、今回ドイツへ取材に行かれた中で、
いま、福島第一原発というのはもうとんでもないですね、事故を起こしている。
ドイツの場合は事故はなくて正常な状態ではあるのですが、
ただ、一連の話を伺っているとですね、ドイツは廃炉という事を、
原発の廃炉という事については日本よりも経験がある。
先輩じゃないかなと私は思うんですが、
そういう中で、日本が見習う点というのはどういう所がございましたでしょうか?
広瀬:
我々はともかくここだけじゃなくて、オブリッヒハイムという所の廃炉も見せてもらって、
で、「あなた達ドイツ人がきて福島へ行ってくれ」って言ったんですよ。
「助けてくれ」って、「東電は信用できないから」
そしたらその電力会社は東電に「廃炉の協力をする」って言ったら断られたんですって!
ひどい国ですよ日本は。
わかります?
今西:わかります、わかります。
広瀬:
事故の後に、ドイツ側の電力会社が東京電力に「我々は協力します」って言ったのに、
東電が断ったんですよ。
今西:
それは当然ドイツは長年廃炉にしてきたキャリアがあるということで、
アドバイスできるいろんな事を教えてあげたいという善意で言っていた訳ですよね?
広瀬:
アメリカからもそういうのはあったし、それを全部断って
今、地獄になっているんですよ、福島は。
先人に手を借りて、いろいろ知恵を借りて、お互いの知恵を絞ってやるべきじゃないですか。
今西:
なんで日本はね、ほんと素直に受け入れられないのかなぁっと思えて本当にならないんですけれども、
ここでいったんお知らせです。
つづくーー
<参考>
ドイツの原子力発電所 所在地
http://midorinotable.sakura.ne.jp/pdf/d_hokoku.pdf
39ページ


ーーー
第27回ラジオフォーラム 広瀬隆氏出演 文字起こし
1「ドイツの電力会社が東京電力に『我々は協力します』って言ったのに東電が断ったんです」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
2「原発廃炉でその立地自治体は?
『町の人がホームレスになったとか、そんなことは全くありません』」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
3「地下1000m核廃棄物の地獄~
いま我々はその先を見ておかないと、これから大変なことになります」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」
「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
「"日米原子力協定"2018年にその内容を変更するか、破棄するか」山本太郎さん/
「これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました」広瀬隆さん7/5国会正門前(文字起こし)
姜尚中が見た”脱原発”ドイツの今「廃炉・エネルギーシフト」
報道ステーション3/16(動画・内容書き出し)
グライフスバルト原発の廃炉作業
2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
ここからがよくテレビに出てくるんです。
ここからあとだけがね。
それでその日本の政府の案をGHQが蹴ったというところから始まるからおかしい。
蹴るのは当たり前です。
1:11:17~ Youtube ↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=1h11m17s

日本の国民なんか何にも考えていない所に吉田茂と白洲次郎が、これが悪いやつでね、
これを一番ググーッと持ちあげてきているのがNHKの歴史番組ですけれども、
こいつが悪い奴で、民主化を妨害しようとした奴です、白洲次郎。
こいつが最初の原発をつくったやつです、東海の。
イギリスへ渡って金を貰ってね、裏金を貰って。
そういう奴をずーっとたたえてきたのが日本です、戦後。

で、こういうことで、
大事なことはもうひとつここなんです。
この1945年、年末当時内閣情報局の世論調査で、
国民の4分の3が憲法改正を強く求めていたんです。
「天皇制を改革しろ」と、
「もちろん貴族院なんかダメだ」
「国民に主権があるんだ」
「自由を保障しろ」という事を求めていた。こういうデータがあるんです。
いいですか、ここが一番大事です。
国民が作っている、ここのところで。
いいですか。

そして、要するにだから日本の憲法っていうのは、成立って言うのは
日本の民主化運動が起こしていった一つの成り立ちなんです。

これは1946年5月1日戦後最初のメーデーの姿がズラーッと並んでいますね。
これがメーデーなんですよ。
面白いですよね、この当時の写真を見るとね。

女性たちが英語で書いている。
すごいですね、今書いたらビックリしちゃうけど、これ。
「民主人民戦線を組織しよう」って書かれているんです、英語で、ね。

それから労働者も立ち上がって、
日付をよく覚えておいてね、1946年だからね、これ。

それから農地改革。
これが日本を大きく変えていくんです。
農地改革ですね、農地解放運動。

そうしてこういう人たちが動いていく。
農民がね、ようするに「小作人がみんな土地が持てるように」という事で、
農地の大改革が行われて、

そうして、最終的に、
まだですよ、まだ決着はつかないんですよ。
これで鈴木安蔵が求めた通りにですね、主権在民が明記されて、
そしてポツダム宣言の「再軍備は許されない」という条項を活かすため、
私たちが大事にしている9条という所に規定されていくわけです。
「戦争放棄」が。
そしてマッカーサがこれを全面的に承認するんです。
これは日本の政府が追い詰められて、国民に追い詰められて
そしてそれを認めざるを得ないという事で、認めてやったんです。
ね。

これで終わりじゃない。
その時にですね、GHQっていうのはアメリカだけだったんですが、米軍だけ。
だけど戦争に勝ったのは米軍だけじゃないんです。
全世界で、ドイツイタリア日本によって進出でやられた国家は
みんな手を組んで連合国と呼んだんです。
それが、今ユナイテッドネイションという国連の、
ようするに国連というのは国際連合と訳すけれどもそうじゃなくて、
あれは実を言うと戦勝国という意味なんです、第二次大戦の。
そうして、そこの極東委員会が、
日本をどうやって管理していくかっていう事を、運営していくかっていう事を非常に関心を持った。
だってみんなを殺して、2000万人殺したこの日本をどうするか?って言う事は
大変に国際的な問題で「アメリカだけに任せておいてはいけない」ということでですね、
こういうことを言ったんです。これは素晴らしいんです。
これで決定してはいけないんです。
「日本の国民が憲法改正に自由に参加しなければいけない」
そして「議会を経てきちっと決定しなければならない」という勧告を行うんです。
それで、この後が大事ですよ、もっと大事。
議会でどれだけ議論を行ってそれに従って展開して、国民が数々の意見を寄せたんです。
それで、国会がそれで大混乱になる位に喧々諤々議論をして、
そうして、されに極東委員会は「普通選挙制を入れなさい」
ね。誰でも選挙権を持つように、大事な選挙制を入れなさい。
それから「総理大臣、国務大臣は文民でなければいけない」
「軍人ではいかん」という事を取り入れなさいという事を勧告したんで、
最終的に議会もそれを取り入れる。
そうして最終的に日本国憲法が成立するんです。
どこがGHQが作ったんですか?!
えっ!!
違うでしょ!!
日本の国民が作ったんでしょ!
議会を経て、国民の世論を全部吸収しなければ認めないという国際世論に従って、
国際世論は平和を保とうという意思で動いてくれたんでしょ。

そうしてこうやって女性の参政権も認められてね。

そしてもうひとつ大事な教育基本法もこうやってできるわけです。
こうして1947年5月3日に日本国憲法は施行されたんです。
だれもGHQにつくってもらったなんて言っちゃいけない。
戦後はどうなりました?
こういうポスター、これは戦前ですよ。

こういう赤だまポートワイン、有名な。

戦後は女性は自由になったのかな?良く知らない。

だけれども1948年、こういうのを見ると本当に素晴らしいと思う。
都道府県・市町村教育委員会が新設されて、第一回の公選が実施された。
ここにね、看板を見ると
「お子さんのために必ず投票しましょう」と書いてある。
いいですねぇ。
いまの学校教育はこういう事をやっているのかな、本当に。
私は学校の先生を批判しているんじゃないんだけど、
ともかく今の教育制度はおかしいですよ。
完全におかしいですよ。

このとき49年、熱狂的なこういう選挙をやったんですよね。
熱狂ですよね、みんながね、国を変えていこうという意気があってやっていったんです。
若い人たちはこういう時代を知らないからね、
騙される。
維新のバカどもに騙されるんであって、

で、今お話ししたことは実を言うとみなさん調べればどこにでも書いてあります。
どこにでもは書いてないですね、
私が書いた本には全部書いてあるけれど、
きちっとした本を探していけば全部歴史に残っています。
それから、当時全部そういう事は書かれていました。
だから私が話せるんです。
私は1945年に2歳だったから、こんなこと知る筈もない。
そういう中で市民として生きてきたんだけど、
調べてみるとこういうふうになっているんです。
だから、我々は大声を出して反対運動ができるんです、ね。
GHQが押し付けた憲法って言う事を、言葉をテレビだけじゃない、新聞もしょっちゅう書いている。
許されない!あの連中、あの新聞記者たちの無知ね。
何も知らない。
鈴木安蔵の名前を聞いたって多分知らないですよ、あの新聞記者は。
これが情けないんです。

その教育基本法を書き変えようっていう奴が出てきた。
それで変えちゃったんですよ、これ。
2006年の7年前に。
それが安倍晋三なんです。
とんでもない!
「子どもが主体である」という事を謳ったのが教育基本法だった。

これね、
ようするに「個性豊かな文化の創造」って言う言葉がなくなっちゃったの。
「個性を持っちゃいけない」、今の子どもたちは。
そういう教育を受けているんです。
個人の価値をたっとび、
個人の価値をたっとんじゃいけないの今の子どもは。
自分の価値を、ね。
そういう自発的精神を養っちゃいけません。
ね、人の言う事を聞きなさい。
こういう事に教育基本法を書き換えて何を大事にしたのか?

公共、伝統、我が国、自立、道徳心、伝統、国家、
要するに「日本国の言う事を聞け」って言う事だけをバーッと並べた教育基本法が
今施行されているんです。
7年前から。
これからの子どもたちは大変だ、放射能だけじゃなくて。
こういう統制思想を受けながらこれから育っていくんです。
育っているんですね。

だからファッショの頭目が出てくる訳です。
1:20:18

さあ、これね。この後君が代・日の丸の今日性の事をね、ちょっとだけ付け加えておきます。
東京都の教育委員会。
まぁ石原慎太郎の知事時代ですけど、
「国歌斉唱の時、教職員は指定された席で国旗に向かって起立し斉唱せよ」
これに違反したら、どうなるか?

大量の処分をしたわけでしょ。
分かっている先生たちはみんな懲戒処分になったわけです。
これは憲法に違反しますよ。
だから憲法をなんとしても変えたい奴らがいるわけです。

ね!
こういう国家にみなさん服従したいですか!?
「したくない」ということで、

1960年に33万人の安保反対、
ようするに日米軍事同盟に反対するというデモがあってですね、
その中の一人が高校時代の私です。
私はこの時高校3年で行きました。
わたしはもうノンポリの一切そういうのが関係ない人間ですけど、出かけていきました。
※ノンポリ
英語の「nonpolitical」の略で、政治運動に関心が無いこと、あるいは関心が無い人。
元は1960-70年代の日本の学生運動に参加しなかった学生を指す用語
本当にみんなでワーッ!ってあそこにね。
とてつもない人々が国会議事堂の前を埋め尽くしました。
ずーーっと人が霞が関あたりまでグーーッと続いていました。

そして、去年の6月29日に20万人決起して、
「フクシマ返せ」
「再稼動反対」と叫んでくれました。
だからいつでもやれば出来ます。
ね。
1:22:13 http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=1h22m13s
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2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
58:16~Youtube→http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=56m16s


えーっとね、憲法
腹が立ってしょうがない事をちゃんと言っておきますけれど、
これはみなさんのところに、経過がずーーっと、文字ばかりでね、あるけれども、
後でしっかり読んで、それを自分で打ちなさい。いいですか、読んだだけじゃだめ。
それを全部打っていくとわかるから、書いてある意味が。
いいですか、ちゃんと説明します。

これはGHQが、憲法が施行された後に出した、おもしろいチラシですよ、これ。
憲法施行前、
以前は役人の前に平民がへつらっていた。
今は役人も住民も同じである。
それから、以前は天皇が偉くて次に貴族で、男が偉くて次に女は末端に居た。
今は全部同じです。
こういう事をね、書いた。

こんどこれはね、
以前は子どもの結婚をみんなおやじが決めて支配して、財産を持って、自分だけが事柄に携わっていた。
今は、男女平等である。

それから信教ね。
帝国時代には神道だけでキリスト教会も佛教も全部ダメだったのが、
今はどの宗教も大丈夫です。
ということ。
いいですか、その後日の丸・君が代問題が起こってくるので言っておきますけれども、

日の丸に何の罪もありません。
これは幕末にペリーやなんかが来航してきて、
「これは危ない」と言うので薩摩の藩主島津斉彬(なりあき)が
日本の船と外国の船を区別するために作った。
こういう旗の綺麗な日の丸。
これには何の、そういう戦う意思はありません。
お互いに国を識別するためにつくったのが日の丸なんです。
今はどうなってます?
外国で何と言ってます?
こういうマークが付いているんです、日の丸に。

ドイツ人が出してる、ね。こういうふうになっちゃってる。
さぁ、

以前は陸運軍大臣が内閣を支配していた。
今は内閣が全てを支配するんです。
文民でなければならないという事を定めています。

以前は為政者が税金を使い放題。
今は税金はきちっとですね、なっているかどうかはこれは怪しいけれど、
ともかくこういうルールになっています。
議会で全部決めていくんです。
という事になっている。
という事で「国民に主権がある」という事を定めたこの当たり前の条文を誰が制定したか?

新聞を読むとなに?
「GHQが制定した」という石原の言葉しか出てこないじゃないですか!!
なんにも反論していない。
誰一人反論しない。
おかしいじゃない!
「お前ら子どもなのか」って言いたいんですよ。
そうでしょ。

これ今から日付の順でバーッと送っていきますから、いいですか。

戦後、日本がさっき言ったミズーリで降伏文書に調印してから、
まず立ち上がったのは文化人グループなんです。
「このままじゃいけない」
「日本はこのまま進んではいけない」
「ただ敗北した国であってはいけない」
「我々はきちんと自立すべきだ」という事で
辰野隆、正宗白鳥、山田耕筰、山本実彦、村岡花子たちが立ち上がって、
文化の民主主義化を促進する。
「民主主義化」という言葉を使って、立ち上がって、

そうして大原孫三郎って、ご存じ有名なの大立者がお金を出して、
大原社会問題研究所に、この高野岩三郎を連れて来て、
そしてこの文化人連盟を発足するんです。11月にね。

その時にですね、高野岩三郎という偉い男がですね、
戦時中はほとんどNHKは、日本放送協会は当時侵略戦争に狂奔していたのを、
これを引き継いでNHKの会長に戦後民間として初めて就任して、
そしてストライキをやったり労働組合と、そういう吉田茂なんかと対峙する中を全部動きまわって、
紛争を民主化しようという事をやった素晴らしい人です。
この人達がいた。
ところが、この時余計なのが出てくる。

近衛文麿グループが動いて、マッカーサーと会談をして、
佐々木惣一とか高木八尺とか松本重治達が出てきて、憲法草案の作成に着手するんですね。
要するに、
マッカーサーが「憲法を変えないとダメだこの国は」と
日本人は12歳だ、13歳だと言って、バカにした。
それで、
この時その言葉を聞いたこの連中がなんと言ったかというと、
「民主主義ってどういう事だ?」
言われた意味が分からなかったそうです。
「民主主義」っていう事さえもわからなかった連中が、この近衛グループ。
記録に残っている。
マッカーサーとあって帰って来てから、
「民主主義って何のこと?」って言ったそうですけど、こういう連中ですよ。

それでですね、それを聞いたアメリカがビックリしちゃったわけ。
近衛が出てきた。
いったいどういう事だ。
「日中戦争を起こしたたあの近衛じゃないか」
「なんであんな奴が憲法作成にかかわっているんだ」
ということで、ニューヨークタイムズやなんかが怒ってですね、
「近衛が憲法をやるんならナチスのゲーリングを連合国のトップに据えるようなもんだ」
ということをいって、それでGHQもたまげて、
「そんなことは我々頼んだ訳じゃない。近衛に日本の憲法を変えろと言っただけだ」
という事で立ち切ったんですが、

それでもですね、草案を発表したんですね。
ところがもう、その直後近衛文麿に逮捕命令が出て近衛は自殺をします。
で、ゲーリングも自殺をするんですけれど、

この時もうひとつ動くのが松本烝治(じょうじ)のグループで、
これは幣原喜重郎という三菱財閥の一派の人間が、
これがまた、マッカーサーが彼らに対してですね、
「自由主義をちゃんとやりなさい」と「人権を確保しなさい」という事を要求したので、
松本烝治達が動いたんですが、
「憲法改正」の意味さえもわからなかったんです、松本烝治。

ここで大事な日本人のグループが出てくるんです。
それが鈴木安蔵さん達、この人達で、
この人だけに私は敬語を使います。
この鈴木安蔵さんが「自由憲法の必要性について」という講演をやってですね、
そうしてこの文化人たちと一緒に7人の侍が憲法研究会を結成するんです。
日付も大事ですよ。

そうして、言論の自由、男女平等、生存権、転向することも何をやってもよろしい
本当に命と でよろしい。
民主主義の屋台骨となる思想をダーッと全部骨組をですね、どうやって謳うべきかということで、
そうしてクリスマスに鈴木安蔵が憲法草案を完成して、
これを最終案として研究会が確定したんです。

で、この骨子はですね、
その時問題だったのは天皇の取り扱いだったんですが、
天皇をそのまま廃止するという意見ももちろんあったんですが、
強引にやると他の大事なことも全部ダメにされる可能性が高い、
いまの日本の国民の感情、やはり彼らも民度をちょっと測ったんですね。
それでともかく天皇制は廃止しないという事にはしておくけれど、
とにかく儀礼的存在、お飾りだけにしておく、何の実権も持たないという、
そういう存在にするという事で、これは12月28日に、1945年ですよ。
毎日新聞に鈴木安蔵草草案が掲載されて、
で、気が付いたGHQがね、これを見て、GHQはビックリしちゃった。
「素晴らしい内容だ」と。
「これこそ俺たちが日本にやっていた事だ」という事だったんです。

そして同時にその頃、各政党の上でね、その中で一番明確に動いたのが日本共産党で、
この第一回の全国協議会で新憲法の骨子を決定したんです。
が、この時ですね、共産党の文言では、「天皇制を廃止する」ということを明言したんですね。

で、こういう事でまとめますと、要するに3つ45年内に生まれた憲法草案と、
3つのなかで共産党案が一番早かったんです。
次に佐々木惣一草案、
それから鈴木安蔵草案が出たんです。
だけど、内容が問題で、
ともかく共産党はマッカーサー相手ですから、これはもう、最初から育つ芽がなかった。
それで潰される訳です。
佐々木惣一草案は天皇の統治権を維持すると、何も変わってない。
これも、空中分解した。
結局、鈴木安蔵草案しか使えるものが無いという事は、GHQにすぐ分かったんです。

それでですね、ここでマイロ・ラウエルという人物が
「これを基にやれ」と、
もうすでにGHQも憲法について準備的研究と提案のレポート作成が進んでいたんですが、
この鈴木安蔵の草案をみて、ただちにこれを翻訳しようということで、
で、マッカーサーは焦っていました。
「時間が無い、もう急がないとダメだ」ということで、
そうしてこの憲法草案を採用することになるんですが、
さて、この鈴木安蔵を紹介しておきます。

彼は、皆さんの福島県の相馬郡生まれの人です。
そして彼は、先程ずっと飛ばした凄まじい戦時中の治安維持法の批判で検挙されて投獄された。
そうしたことから憲法の事を研究するうちに、
吉野作造という大正デモクラシーのリーダーと会って、
そして研究をして、どんどん日本史をガーッと調べていったら、
なんと明治維新の直後に土佐の植木枝盛という素晴らしい男がいたという事を発見してですね、
そして「人民には抵抗する権利がある」
「国家が悪い事をしたら我々は抵抗していいんだ」と
革命権まで明記していたという事を知ったんですね。

そしてその源をさらにたどると、
中江兆民という素晴らしい男がフランスの本で、「社会契約論」を書いたジャン=ジャック・ルソーとか、
そういう奴をみんな読んで、そしてそれを翻訳していた。
そういうのを植木枝盛がそれを読んで、そして学んで、そして自分の国に当てはめて、
何をするべきか?という事で、自由民権論の議論を確立していった。

これが植木枝盛ですね。
郵便報知新聞というのは当時の反明治政府のリーダーだった素晴らしい新聞です。
郵便、彼らが支持したので郵便報知という、
この新聞の執筆は私も大好きなものばっかりですけど、
その人たちがやっていてそこに寄稿した。
そこで投獄されるんですね。
植木枝盛も投獄されます、明治時代に。
明治時代は極悪人相手ですから、まともな事を言うと投獄された。
いま佐々木も広瀬隆も投獄されないんですね。
ね!ここが大事です。
我々は守られているからこんなことを大声で言えるんです。
昔だったら全部投獄されています、我々は。
良いですか、そうしてですね、これは明治の初期のころですよ、
さっきの侵略をやっていた時代にこういう事を言っていた人がいたんです。

この「按」という字はこの「案」と同じ意味なんです。
今の字で書くとね。
東洋大日本帝国の国の憲法の按ですね。
を、出した。
こういう中にですね、世界中の、これまでの自分たちの考え方だけじゃダメだということで、
ヨーロッパのね、フランス人だけじゃない、イギリス人も、そういう考えも全部取り入れて、
その中でなにが優れているかを読み取って、自分たちの素案をつくった。
だからこういう流れです。

日本国憲法の土台がこうやって築かれてきたんです。
中江兆民から植木枝盛。それを発掘したのが鈴木安蔵。
この人が戦後に出てきたわけです。

で、1946年が明けて、急な動きでGHQが動いているというんで、
松本烝治たちが慌てふためいてですね、
封建的憲法をまたこしらええる、明治憲法と同じようなものをまたこしらえる。
それをGHQがまた見て、呆れて、
「一体この人達は何なんだ」と、「この日本人は何なんだ」という事で、
それでさっきの民生局のメンバーがですね、
国連憲章だけじゃない鈴木安蔵草案をアメリカの憲法、ドイツのワイマール憲法、フランスの憲法、
それからポツダム宣言などの沢山の資料を並べて、そうして、
日がなかったの。
もう急いで作らないと、日本人を早く追い詰めないとダメだという事で、

民政局は日がなかったので、ほとんど使えたのが鈴木安蔵草案だけだったんです。
ね。
結局そこの中に自分たちが知っているヨーロッパやアメリカの思想をはめていっただけなんです。
そこへですね、それが出来あがった、
GHQ草案が出来あがったところへ日本政府がバカな松本市案というのを持って行ったら、
それでバカにされて、
ここからがよくテレビに出てくるんです。
ここからあとだけがね。
それでその日本の政府の案をGHQが蹴ったというところから始まるからおかしい。
蹴るのは当たり前です。
つづくーー
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2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
強制連行 慰安婦問題 敗戦
36:26~ Youtube↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=36m26s
こういう大事なことを、まず知る事です。
歴史を。
日本人がどんなにひどい事をしたかという事をですね。
さて次はですね、強制連行の話をしますけれど、

明治38年、桂内閣の日露戦争の中で、
その中でおかしいと思うのは韓国を植民地としているでしょ。
戦ったのはロシアだったのに、
ロシアの土地を取ったんじゃなくて、韓国を植民地にしてるんです。
だから日露戦争じゃないんです、あれは。
最初から韓国を取るための戦争をやったんです。
そして、特高という恐ろしい高等警察が生まれてですね、
そうして結局どんどん、どんどん取っていって、

これ、時間が無いので飛ばしていきますけれども、
要するに満州をどんどん支配していったということをやった。
おかしい。
一番おかしいのはここです。

中国ロシアと戦った日清戦争、日露戦争なのに、中国とロシアを植民地化したんじゃないんです。
台湾と朝鮮を侵略していったんです。
この二大戦争を礼賛・美化してきたのが司馬遼太郎の「坂の上の雲」なんですよ。
NHKが大々的にやってみんなが良く見ている、バカなあんな番組。
愛媛県に行ってみてください。どこに行ったって松山に行ったってそこいら中看板ばっかり。
私は伊方原発反対運動に行きますけれどもね、
「お前たちバカか」っていつも言うんです。
この集会の時にね。
そうするとみんな来ている人は「違う」ぼくと同じように。
「あれは腹が立ってしょうがない」とみんな言っていますけれども、

要するに、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で書いたのは、
「日本の防衛線だ」とそんな事を書きなぐっていて、
犠牲者の事を何にも書いてないんです、あの小説っていうのは。
デタラメですよ。
殺された人間の事は何にも触れないでいてね、てめいらの事を勝手な作戦だとか軍港ばっかり書いて、
そして戦後ずーーっと、どこかの料亭で軍歌を歌っていたやつなんです。

「侵略」じゃないとか何とか、もう信じられない事を言う人間が出てきたんで、言っておきますけれど、
みなさん、多分仮設に入ってらっしゃる方も含めて、ともかく今住む所に夜寝てらっしゃるんですけど、
夜寝ている時に隣の人がいきなり入ってきたらどう思います?
普通に考えてみたらわかる事ですけれども、
まず、「強盗だ!」「人殺しだ!」って叫ぶでしょ。
そういう事をやったのが日本人なんですよ。
「侵略」というのは人の家に勝手に入って行く事なんです。
そんな単純な子どもでもわかる事を「分からない」という人間を国民が支持している。

こういう奴らが出てくる訳ですね。
信じられない事ですが。
そうしてこの連中が何を言うか?と言うと、

「鉄道を敷いた」「通貨制度を確立した」「生活をあげてやった」
こんなことを大声で言いだしてですね、櫻井よしことかああいうバカどもが言う訳です。
そうしてですね、日本の軍隊は何したか?と言うとなんにも言いません。
何をしたかというと
泥棒・強盗・強姦・殺人をやったんです。これしかないんです。

ここを見て下さい。
国家が強制連行をやった証拠はない。
慰安婦を強制したことはない。
売春は兵器だ。慰安婦を買春だっていうんですよ。こいつらは。
いいですか。
これはね、私も本当に今年に入ってもう、言葉を失いました。
言葉を失ったのは石原慎太郎や橋下徹に対してじゃないんです。
新聞に対して言葉を失った。
何にも反論していないんです。
この橋本批判だけをやっている。
事実を何も出してない。

良いですか、こんなこと少なくとも渡した見ていて、外国の新聞報道をずっと見てたんでね、
たとえばInternational Herald Tribune これを読むと、
ああいう所にずーーーっとこの、慰安婦というですね、
女性たちの写真がずーーっと山の世に掲載されているんです。
12歳とか14歳の子どもたちですよ。
それをですね、手篭めにして、日本人の一般の国民の問題です。
今新聞を読んで女性蔑視だとかそういう事を言っています。
冗談じゃない、そんな問題!男の問題ですよ、これは!
男が恥ずべきことですよ。
考えたくもないんですけれど、
ようするに我々のちょっと上の世代がずっとそういう事をやって、本当に輪姦したんですよ。
そんなことできます?
だけどそれをずっとやってた。
それを国民をあげてやったんですよ。
だからみんな黙っているんです。
いま、卑劣にも。
なんという民族ですか!
恥ずかしくないのか、って。
全世界が知ってるんですよ、これ。
知らないのは日本人だけ。
何故かというと、新聞テレビがそういうのを出さないから。

こういう写真を一枚も見た事が無いからですよ。
山のような記録があるんです。
なぜ出しませんか!?

いい加減にしろ!って言うんですよ。
「お前ら報道陣か?」って。
毎日私は家の中で怒り狂っていますけれど、新聞見るたびにね。
報道の論点が違いますよ。
自分たちがやることは歴史を全部、嘘をつかないで書く事ですよ。
そういう事が新聞のどこにも書いてない。

ね、家に置き換えてみればここに書いてある通り、
分かるでしょ?
こういうことをみなさんが分かる事を書きましたけれど。
書かないと分からないんですよ、今。

そうしてですね、最後には名前も変えさせられて、神棚も作って、日本の神様を拝ませて、
祖先の、あそこの王宮まで、全部ぶっ潰しちゃって、
そこに朝鮮総督府をたてて、立派なのをつくって、
そうしてね、「立派になっただろ」と、そう言っているだけでしょ。
そこに住んでいた人はどうなったんですか?!
これが「侵略」なんですよ。
この地図を見て下さい

これが侵略じゃないんですか?
あの右上にある所だけが日本なんです。
他は全部日本が取ったところ。
他人の家に入り込んで行ったところですよ。
こんなことをやっていて、良く恥ずかしくないもんだと思います。
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=43m39s

「強制連行はなかった」とかそういうことを言う奴がいるんで、はっきりと書いておきましたけど、
朝鮮総督府とか、このの関東軍とかがずっと手を組んで、
陸軍大臣南次郎の時代に平沼騏一郎内閣。
平沼っていう名前は皆さんの心にピーンとくる名前です。
そしてこの時に朝鮮人労働者を移入することを決定したんです。
内閣が決定しているんです。

そして「朝鮮人労務者募集並渡航取扱要綱」を定めて、強制連行を開始したんです。
1939年9月1日。
ドイツがポーランドにしんこうしたその日から始まったんです、強制連行が。
大体、朝鮮の人達100万人ですよ。
中国大陸からもほぼ4万人を連行した。
だからさっき言ったように泥棒が入ってきた。
入ってきただけじゃなくてその家に住んでいる一番働く人間を連れてっちゃっている、自分の家に。
そういう事をやってきたのが日本人です。

この事に対して、日本政府が謝罪を求められたアメリカ議会決議案が出されたら、
全面広告で「それに反対する」と出したのが平沼赳夫です。
目の前にいるね、石原慎太郎、橋下徹と組んで維新の会の代表代行になっている、
あの平沼赳夫というのはこの平沼騏一郎の兄のひ孫なんです。
だからあいつはそういう事をやっているんです。
みんな自分の一族の恥をですね、隠すためにやっているだけなんです。
そうでしょ。

その、同じ満州支配の支配者の岸信介の孫の安倍晋三がこういう事をやるのは当たり前ですよ。
必死なんです、あいつらはね。
なんとしても自分の係累の恥を隠そうという事でやっている訳ですよ。

そうしてこれは政治家だけの問題じゃない。
企業も凄まじいことをやってきたわけですけれど、

そして戦争が終わった時からを申し上げますと、
終戦した時の在日朝鮮人は大体、強制連行を含めて200万人。
そして、日中開戦からの犠牲者、死者は、資料によって異なりますけれど、
およそ2000万人ぐらいの人を殺しています、日本人が。

日本人側も300万人以上が死んでいますけれど、
これだけの人間を殺してきたんです、日本人は。
当時ですね、終戦、要するに日本が敗戦に向かう時代に、
アメリカのCollier'sという雑誌の表紙にこういうものが出ました。

ヒットラー、ムッソリーニ、そして昭和天皇がね、
殺人株式会社3人組と書いてありますけど、

こうやってね、乗っている馬の足から血がしたたる男として昭和天皇が描かれている。

で、これは1945年にイタリアとドイツが降伏したんで、そのあとここに、
Two down and One to go- 「2匹は死んだ、あと一匹をやっつけろ」ということですね。

そうして東京大空襲が行われまして、この辺がもう焼け野原になったわけです。

この辺一帯ですね。

そうしてこの東京大空襲も分かっていて、全部、10万人の人が焼け死んだんです。
この時も北上していくB29を大阪・名古屋では全部捉えているんです。
それを伝えたんだけど、東京が報道管制を敷いて都民に知らせなかった。
東京都民に知らせなかった。
それでみんな丸焼けになって10万人死んでいった。

だけどその時にこれを予言した人がかつていたんです。
それは満州事変時代ですね。
日本が国連から脱退したときに、
東京市を中心に、当時は東京市と呼んでいました。
関東一帯で防空演習が行われると、信濃毎日の主筆の桐生悠々という人が
「関東防空大演習を嗤ふ(わらう)」というような社説を出して、
敵機の空襲があったならば木造家屋の多い東京は焦土と化する。被害規模は関東大震災規模に及ぶであろう。
空襲は何度も繰り返される。灯火管制は近代技術の前に意味が無いばかりか、
パニックを惹起(じゃっき)し、有害である。
10万人、関東大震災と同じ事が起こる。
つまり10万人が死ぬという事を見事に予言していました。
この人はね。

そうしてこの人はこう言って亡くなりました。
「小生はむしろ喜んで超畜生道に脱落しつつある地球の表面より消えうせることを歓迎いたし候も、
ただ小生が理想したる戦後の一大軍縮を見ることなくして早くもこの世を去ることはいかにも残念至極に御座候」
と書いてですね、1941年に68歳で亡くなって、その亡くなった直後に真珠湾攻撃を日本が始めた。
こういう素晴らしい人もいたんです、日本には。
桐生という人ですね。

そうして、東京大空襲と時を同じくして沖縄線が始まったことは見奈s何ご存じでしょう。
実を言うと沖縄線というのは前の年からやっているんです。
もう、1944年から那覇市が90%焼けるという、大空襲を受けて、
それから3月からアメリカの艦隊が上陸してくるという、ふうになっていって、そして、

そして亡くなった人はですね、本当に数え切れない。
この公式の数字は私は全く信用してない。
もう地元へ行けば、こんな数字じゃないよ!っていう事はすぐわかるくらいですね。
膨大は人が亡くなって殺されたわけですね。
もちろん米軍の方も大変でした。
大変な死者を出していますが、

そういう中で1945年敗戦直前7月26日、ポツダム宣言が出されました。
これはアメリカとイギリスがリードをしてやったんですけど、
これ大事なことはですね、

ここに書いてある。
11条。日本は経済を復興し・・云々と書いてあります。
「再軍備は許されない」という事をまず日本に最後通告をしたわけです。
「お前たちは無条件降伏をしろ」と言って、その後
「再軍備はしてはならないぞ」という事を言ったんです、このなかで。
これが、いいですか、これからの話になりますが、
日本国憲法に生かされることになった大事なところなんです。
それで、それがきちんとできたら、
「占領軍は直ちに日本から撤退する」ということを約束したんです。
このポツダム宣言というのは中を読むと非常に立派なものです。
お前たちが取った植民地は全部返しなさい。
開放しなさいということを明言しているんです。

ところがそれを鈴木貫太郎内閣が無視したもんですから、

8月6日原爆投下。広島、長崎に透過されて日本が敗戦宣言をした。

そうしてですね、これだけの凄まじい、731のね、
こういう生体実験も山のように行われましたが、8月15日を迎えてですね、

天皇が出てきてラジオで言ったわけです。玉音放送と言ってね。
そして、この玉音放送で「一番大事なことは何にも言っていない」という事です。

ね。
聞こえもしない音でね、誰も分からなかったんです。
おふくろたちは、「なにを言ってるのかよく分からなかった」と言っていますが、
この中では、どうして、「日本が戦争に負けた」とは一言も言っていません。
「降伏した」とも言っていない。
「アジアを侵略して苦しめたことを詫びる」とも一言も言ってない。ひどいことです。
だから、これを「敗戦記念日」って言わないんです。
8月15日は。
「終戦記念日」って言っているんです。

敗戦記念日はやるべきなんです。
9月2日に。
ミズーリ艦上でこれ調印したのは、日本政府なんですよ。
誰でもない、日本政府代表がこれに調印したんだから。
ね。
「あなた達の言う通りにします」という事を約束して署名したのは日本政府なんです。
誰でもないんです。
国民でもない。

さて、これで大丈夫かと言いますとね、
さっき強制連行で沢山の人が朝鮮の国から連れてこられていました。
それを今度送り返そうという動きが起こって、
そうして朝鮮に船を出して、取り返そうというんで命懸けで船員たちが働いた訳です。
その朝鮮に向かった送還船に1人の4歳のイ・ミョンバクという子どもが乗っていたんです。
それがこの間の韓国の大統領なんです。
いいですか。
彼が竹島に上陸してああいう事をやった時に、私は報道ステーションを見ていたんですけど、
あのとき佐野眞一がでてきて「このイ・ミョンバクは頭が狂った」とか言ってましたよ。
冗談じゃない、佐野眞一の頭がおかしいんです。
何も知らないんです。
イ・ミョンバクには恨みがあるんです。
いいですか、
自分たちが何でここにいたんですか?彼は。
連れてこられたんでしょ、日本人に。
お父さんやおじいさんが。
だから居たんでしょ。
だから竹島の事をよく知ってて、乗りこんで行ったんです。
その時のことをお話しますと、
実をういうとイ・ミョンバクが乗っていた船、
その同じ船に乗っていた人間がいるんです。
誰か?
広瀬隆なんです。
私はその時2歳だったんです。
私は朝鮮半島からお袋の背中に乗っておんぶされて帰ってきた人間で、
日付を合わせると同じ船なんです。
彼、イ・ミョンバクが4歳で、
良いですか、何で70歳の人間がこうやって大きな声を張り上げるか?って言うと、
この70歳の人間だからわかる事があるんです。
いまの新聞記者たちは何も知らないからこういうバカな世界を作っちゃうんです。
我々でも佐々木さんでもね、こうやって必死になってやっているのは、
「知ってるから」なんです、こういうことを。
悔しくてしょうがないんですよ。
「もう一回そういう所に戻るなんて冗談じゃない」っていう気持ちがあるんです。
我々70を超えた、古希を超えた人間はみんなそう思ってます。
だから大声を張り上げるんです、わかるでしょ。

この時ね、日本人全部が悪いんじゃない、
本当に私は歴史を調べて偉かったと思うのは、
みんな殺されていった船員たちが一番大変だった。

この人達が必死になって、両方の国を行き来しながら、
みんなを返したり、日本に戻したりして、やって、
そうして撃沈されたり、まだどんどん、どんどん、
終戦と言ってもまだ戦火があったから、そういう中で沢山の人が亡くなって行った。
だから今、神戸へ行って海員会館に行って御覧なさい。
ここに立派な、「海に墓標を」と書いて海員の「不戦の誓い」というのをやっています。
ここにずらーーーーっとですね、沈没した軍艦の写真が山のように並べて我々に教えてくれています。
こういう素晴らしい人たちがまだ日本に居るんです。
決してあきらめちゃいけない。
そして、戦後はこうやって、闇に大量の金がばら撒かれて、
児玉義雄とかああいう連中が出てきて、
さあ、http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=56m16s

につづくーー
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日本のテレビや新聞や私の周りの人達が言うように、
このとんがった島というか岩は本当に日本の領土なのかな?
一体いつから日本の領土だと言っているのかな?
でも、その疑問を周りに話すと、
「なに言ってんだ!日本のものなんだ!!」と、何故か、きつく言われて、・・・
「領土は大事なんだ、バカなことを言うもんじゃない」としかられて…
だけど、竹島だって、尖閣諸島だって、誰のものでもないんじゃないかと思っていた。
そもそも、それぞれの国の領土って、一体いつからどのようにして決まっているのか?
そんなこともちゃんと知らない。
それに、日本はアジアに侵略してひどい事を沢山している筈なのに、
公にその事をきちんと言ってくれる人がいない。
誰も教えてくれなかった本当の日本の歴史を勉強してみよう!
広瀬隆さんが熱く熱く真実を語って下さっています。
ーーー
広瀬隆「原発、福島・人権、そして憲法」
2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
侵略の歴史 戊辰戦争・日清戦争・日露戦争
24:27
24:53~Youtube ↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=24m53s
維新の会のバカどもがなんかとんでもない事を言ってですね、
我々は新聞を見るのも嫌な気持ちにさせられてきてるんですが、
その「維新の会」という言葉の意味を日本人が何も分かっていないから
ああいう集まりをみんなが支持してきているんだとおもうので、
そこからお話します。
維新の三傑というのはみんなご存じの
薩摩の西郷隆盛
長州の木戸孝允(こういん)木戸孝允は桂小五郎と言いました。
それから薩摩の大久保利通。
これをですね薩摩と長州が明治維新の主役だと。
こういう事はみなさんご存じで、
それで、バカな大河ドラマが毎年こういうのを持ちあげてやってきてるんですけれども、

いいですか?
満州支配に乗り出したのも長州なんですね。有名な児玉源太郎という満州で参謀総長を務めた男。
一体どういう事なのか?
歴史のね、戦後の歴史を批判する素晴らしい人達は沢山いますけれど、
私はあの人たちを誰も尊敬していません。
日本の中の文化人で。
なぜか?っていうと、必ずあの人達は話し始めるのは満州事変からなんです。
違うんですよ。その前からやっているんです、日本の侵略というのは。
「なんで満州事変から始まるんだ」と、その前を言わないんですよ。
それが私、グーッ!と腹が立つところです。
その一番の苦労をなめさせられたのはあなた達でしょ?

戊辰戦争。
東北に進軍した薩摩・長州らの藩兵がザッー!とやってきて、
特に仙台に乗り込んで行って、暴行をやって泥棒をやって、略奪をやったんでしょ。
そんなことは何処からも聞かないでしょ?
記録が全部残っているじゃないですか。
なんで言いませんか、東北の人達は。
何の理由もなく、こちらは同盟をつくったからと言って、攻め込んできやがって、
人殺しをして、みんな盗んでいったのはこの維新の人達でしょ!?
そうでしょう。
みなさん、先祖って聞けばわかるんですよ、2代前位のおいじいちゃんおばあちゃんに。
ところが坂本竜馬だって、桂小五郎だって、
こういうのを英雄に祭り上げてきている訳でしょ。
こいつらチャンバラだけやってる、脳みそが何にも入ってないバカどもです!
いいですか。
それでこの年表が一番大事なんです。

1853年にペリーが来航しましたね。
中国にアヘン戦争をイギリスが仕掛けて植民地から始まって、それから、
明治維新が1868年に始まるんでしょ。
そこからの歴史が大事なんです。
1875年っていうのは明治8年ですよ。

明治8年に日本軍は朝鮮に侵入してるんです。
明治維新の奴らがやったんですよ。
侵略はここから始まっているんです!
何故これを言いませんか?だれひとり。
おかしいですよ、日本に文化人が一人でもいるのか?って。
私が腹が立つのは一番ここなんです。
そもそも江華島事件というのを引きおこして、
「朝鮮の鎖国を解く」と言ってね、自由にしてやると言いながら、
そして日本軍が上陸して行って、王宮を占領したんでしょ!これをやりはじめたんでしょ。

そして1894年に日清戦争を始めるわけです。
その日清戦争の間にですよ、
1895年、尖閣諸島を日本領土に編入したんです。
ここに外務官僚が一人もいないからってあげたいんだけど、
ええ!日本の領土じゃないの、これは。
戦争で取ったの。
で、戦争の戦利品として台湾を植民地化したんでしょ。
ここの違いが分かるでしょ?誰にだって。
台湾は1945年、日本が敗戦したら、台湾を返したでしょ?
尖閣諸島だって返さなきゃいけないんです、だれかに、ね。
まず聞いて下さい。
そして、その後ですね、日清戦争に勝って、閔妃を殺しちゃうんです。
王宮の実権者です。
最高実権者を殺しちゃうんですよ。
アメリカがイラクでやったことと同じ事をやっている訳です。
ね、この当時。
そうして、今度は何をやりましたか?
今度は、何かわかるでしょ?

日露戦争ですよ、今度は。
10年おきに戦争をやってきているんです。
1904年に韓国の外交権をはく奪するんです。
日露戦争を始めた中でね、その中で、竹島の領土編入を決定して、
そして満州へ乗り込んで行って、この同じ日に竹島を島根に編入したんです。
いいですか。
そうして奉天を占領して、満州の支配を開始して、
そうして1905年に日露戦争に勝ったと言って、日本人がみんなキチガイのように大喜びをしたわけです。
その後何しました?
この後、同じ年ですよ。韓国を日本政府代表が支配して、
そうして日本人の統監、後の総督ですけれど、朝鮮総督ですよ。
韓国支配を正式に開始して、そうしてほどなく日韓併合といって、
日本が韓国を併合して完全植民地化したんでしょ。
同じ過程で考えていけば、
竹島だっておかしいんですよ。
戦争中のどさくさにまぎれて取っただけなんです。

やったのが誰か?という事です。
長州で吉田松陰なんていうことをみんなで持ち上げてきているんです。
あんな馬鹿なやつはいないですよ、吉田松陰ほど、ね。
ペリーが来航した時「船に乗せてくれ」なんて言って、ふんどし一つでね。
ばか丸出しの男ですよ。
そういうのに育てられた伊藤博文とか長州のね、わるい餓鬼どもが全部明治維新をやって行って、
それで、初代の総理大臣になったばっかりじゃないんだよ。
韓国統監、要するに総督として支配をしていった。
だからこいつは暗殺されたんですね。
安重根(アンジュングン)に。
安重根はすごい人ですよ。
ソウルに行けば分かりますけれど、韓国の人が尊敬する偉人ですよ。
ところが日本ではずーっとこの男の顔を写真にして我々はずっと使ってきている訳です。

そして、もう一回言いますけど、
日清戦争がはじまってから尖閣諸島を日本の領土に編入したの。
ね、尖閣諸島を日本領土と宣言して、台湾を植民地化したんだから、
台湾と尖閣諸島が同じ意味だっていう事が分かりますよね、同じ事です。

こうやって長州出身の総理大臣を数えて御覧なさい。
伊藤博文だけじゃありません。山縣有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、
そして戦後。
忘れもしない岸信介、佐藤栄作、安倍晋三、管直人まで、全員クズでしょ。

もう一回言いますとね、朝鮮の最初の開国を要求して渡って行ったのはこの二人なんです。
薩摩の黒田と聴衆の井上馨(かおる)なんです。
日韓併合した時の朝鮮総督も長州の寺内。台湾総督は代表的な長州の乃木希典。
そして尖閣諸島を編入したのが伊藤博文、台湾総督になったのが長州の桂太郎。
2代目韓国統監も長州の曽根荒助。
そうして、いわゆる満州事変の時代に繋がって行く。
これ、全部同じ一族なんですよ。
一族ですよ。
山口県とか鹿児島県の人が問題なんじゃないんです。
これはその中の極悪人の集団なんです。
そして日独伊の三国同盟を締結して、有名な長州の松岡洋右、それから長州の岸信介が出てきて、
そして満州重工業開発総裁の鮎川義介達が、こうやって侵略をずっとやってきたわけです。

もう一回言いますと、いいですね、日露戦争で竹島を島根県にとったんです。

じゃあ、竹島と尖閣諸島は誰のものか?という原点にかえりましょう。
私は日本のものだと思っていませんし、朝鮮のものだと思っていません、竹島は。
それから尖閣諸島は日本のものだと思っていませんし、中国のものだと思っていません。
こんなのは見ればわかるでしょ。、地図を。
両方の真ん中にあって、がらがらの竹島、人が住めますか?誰も住んでなかった所でしょ。
これを取りたかったのは領土面積を取りたいだけでしょ?
これは中国じゃないですよ、尖閣諸島は、中国に人達は怒るかもしれないけど。
これは強いて言えば、沖縄か台湾の領土ですよね、誰が見たってね。
日本っていうのはここまで(鹿児島)しか日本じゃなかったんだから、
そうでしょ、江戸時代まで。
ここ(沖縄)はなんて言ったか?琉球王国だったんですよ。
明治になってから、琉球王を勝手にとっちゃったの。
だから強いて言えば琉球。
そして、台湾も中華民国じゃない。
中華、いわゆる華人じゃないんですね。
ここは原住民の人達の土地です。
だから強いて言えば台湾の原住民か琉球の人達の土地が尖閣諸島です。
だから今もって台湾の独立問題は起こっている。
じゃあどうしたらいいか?
これはみんなで仲良く分けるだけですよ。
ここで獲れたもの、大事なものは海底資源というものだけなんですから、
それは外交で、喧嘩をしないでやって行こうという事を日本人が言えば良いんです。
これは我々が奪った戦利品であって、我々のもんじゃないっていう事をまず宣言して。
いいですか、なぜ、いま韓国の人や中国人がこの問題でカーッ!ってなるか?っていうと、
いま前に話した歴史を知っているからなんですよ。
日本人だけ知らないんです。
みんな、中国人も韓国人も北朝鮮の人も知ってるんですよ、戦時中に取ったものだという事を。
だから腹が立つんです、日本人が今そういう事を言いだすと。
だからムキになるんです、実際は誰のものでもないんですよ。
お互いに喧嘩をしないでやって行かないといけないんですから、隣人として。
それをですね、言う文化人が一人もいない。
いまの日本で。
聞いていたって。
います?どこか新聞に書いてあります?
誰も言ってないですよ、こんな大事な事を。
ん?
ー:広瀬さんが言ってます。
俺は言ってるよ。
言いたいんだけど誰も聞いてくれないんです。
話す場所がなかったから、今日初めて言っているんですけれどもね。
こういう大事な事をまず知る事です。
歴史を。
日本人がどんなにひどい事をしたかということですね。
つづくーー
続きを読む
これを話す機会がどこでも一回も無かったので、
「今日は絶対にやらせてくれ」という事で、
今日はむしろそっちを柱にお話したいと思うんです。
というのはいま佐々木さんがおっしゃったように、
「何で今総理を支持するのか分からない」とおっしゃるけれど、
それには理由があるんです、非常にハッキリとした。
それはね、報道しないからなんです。
事実を報道しないからなんです、日本のテレビと新聞が。
もう、この一点につきます。
だから今日は日本のテレビ新聞に全く出てこない事をきちっとお話しますので、
よーく聞いて下さい。
それでそれをみなさん、この場にとどめないで、広めて下さい。
もう、新聞は信用できませんから。
我々が好きな新聞でさえ、何も書いてありませんから、大事なことは。
じゃあ、本題に入ります。
1:49
「時間の止まった街」
多分先月だったと思うんですが、JRの東海労働組合、
労働組合っていろんな種類があって、怪しげなのもあるんですが、
JR東海労と訳しているんです、一般に。
この人達は本当に意気のある人たちで、先月ビデオを送ってくれまして、
そのビデオを見て私もショックを受けて涙をぼろぼろ流したんですが、
そのタイトルが「時間の止まった街」というタイトルでした。
それは東海労の組合員の一人の方が、福島のいま警戒区域の立ち入り禁止区域の方だったんですね。
だからその方が一時帰宅した時の記録です。

言うまでも無く皆さんご存じだと思うんですが、
このビデオは福島第二がある方の楢葉、富岡庁から始まります。
それで北へ行って双葉、浪江の方まで行く、そういうルートをたどったんですが、
富岡に入りました。
この富岡がどういう形だったかをね、ビデオが非常に長いので
私がそれを大事なところだけ静止画で撮りましたので、
それを早いスピードで送っていきますので見て下さい。

富岡町
壊れてますね。良く見て下さいね。
北へ向かうと福島第一へ向かう作業員がぞろぞろと歩いているのに出くわすんですが、

一体いつ頃の記録なんだろう?と思ってですね、
これを私もガーッと見てたんで、で、最後に日付が出るんですが、
なんと、今年の3月20日の記録なんです。(2013年)
2か月前ですよ。
つまり、"今"なんですよ。
"今"あんな状態なんですよ。
信じられます?私は信じられませんでした。
福島県内の人も知らないんではないか?要するに人が入ってないわけですから。
しかも、「入ってない」っていう理由はなんですか?
「入っちゃいけない」からでしょ?
危険だから、あんなままになっているんでしょ?
ぞっとしました。
これから見てい来ます、これから双葉に入りますけれども、

双葉町
いまの状態ですよ。メインストリートですよ。
呆然としてますね。

いまですよ、これが。
こんな看板があってね、「原子力明るい未来」
これには私うんとショックを受けたんですが、
これは双葉駅の売店。
日付をみたら2011年3月11日。
あの地震のあった日の朝刊ですよ。
そのまま置いてあるんです。
こんな状態。

それで線量を測ると東京の数百倍。
だから、人が入ってはいけない。
入れない「警戒区域」という名前できたわけです。
「警戒区域」ってわれわれ新聞では見ているんだけど、ほとんど頭に入らないんです。
実際には新聞に数値が出ています、だけどあれは意味が分からなかったんです。
家の中に入ってももうめちゃくちゃな状態のままですね。
それで、今日が6月1日だから、4日か5日前ですね。
5月28日からその双葉の警戒区域が帰還困難区域に変更される。
分からないんです、言葉で聞いても我々。

ここは日中の立ち入りができるようになって、
つい数日前ですよ。
私ね、意味が分からないです。
ね、福島の人達も分からないでしょ?意味。
「なぜこんな所に入って良いのか?」とかね。
<双葉町>
「 4%だけが警戒区域解除されても何の意味もないのではないか」5/28報道ステーション
双葉町一時帰宅者のメール・避難指示区域の損害賠償金6/6東電・政府交渉(内容書き出し)
さらに北に向かうと津波の被災地なんですが、流されたままですね。
津波の被災地ですから、ここにもどなたかが住んでいらっしゃったはずです。

自動車がね、ぺしゃんこになっていますが、この自動車の中にいたんですよね。

私も岩手県やなんかをまわった時に、
日本中の人ががれき焼却の反対の運動をやっていますけれど、
そういう問題じゃないっていう事を感じているんです。
そこにザーーっと「がれき」と呼ばれて自動車が全部廃車になって、
同じようにぺしゃんこになって山積みになっているんですが、
その中にみんな人がいたんですよ。
ね。
その人たちがどうなったのかという事もなにも議論しないまま
「焼却」だとか、そういう事を言っているんですよ、日本はね。

これは津波で田んぼに運ばれたままです。
浪江町請戸漁港

その凄まじい請戸漁港ですが、
船がこれ、突っかかったままですよ。

ここに、漁港から見えるんですね、福島第一が。

これも見た時もぞっとしましたけれども、田んぼの中に自動車が山のようにあるんです。
で、浪江。
さらに北へまいります。

これが今の状態だという事が、どうしても信じられませんでした。
それでこの長いビデオが最後に終わるんですが、
この東海労の方はもちろん福島の方ですから昔の写真を沢山持ってらっしゃるんですね。
♪うさぎ追いしかの山♪というメロディーが流れる中ですね、以前と今とを比べた写真がでてくるんです。
この時本当に涙が止まらなくなりました。

昔の富岡駅、これがいまの富岡駅、無いんです。
駅が無いんですね。

これ、中華料理屋がありますが、これがいまの同じ店。

これが夜ノ森のみんなが踊っていた桜並木です。これがいまの何にも無い桜並木。
浪江町、おなじ店ですよ、これ。
私はこれを見ていて、日本というのは一体何なんだろうと。
だから、本当の事がなにも伝わっていない事が大事だと私は思いますが、
もうひとつみなさんに知っていただきたいのは、「チェルノブイリ被害の全貌」という本がですね、
今年の4月26日にチェルノブイリの事故の記念日に岩波書店から発刊されました。
実はこの本はですね、私がおととしから原文で読んでいて、毎日少しずつ読み進めていた本なんですが、

これが日本語で出ましたので、この中の大事な事だけその表を使ってお話します。

いまどんな事が起こっているかというと、
チェルノブイリの被害なんですが、ウクライナの放射能汚染された地域で、
健康な子どもが27%から7.2%へ減ってきている。
それから慢性的に病気の子どもが8.4%から77.8%、なんと8割ぐらいになっている。
これは事故から17年後なんです。
今私たちがいるのはこの辺にいるんです。
福島2年後ですからね。

それから、認定障害を持つ子どもの数です。
事故翌年からもう増え始めているんですが、
この、翌年でも凄まじいんですが、さらに増えてですね、
これを福島県の児童数に、36万人としてカウントして単純計算すると、
この比率でいくと1645人ぐらい発生する可能性がありますが、
これは、皆さんも新聞をお読みになっている方は数日前
国連の科学委員会なるものが、福島原発の量が非常に低いかのような発表をして、
まさか皆さんは信じているとは思いませんが、
あれはデタラメです、何も根拠はありません。
放射能の放出量でさえデタラメですから。
何の根拠もない事を、ああいってIAEAとタグを組んで活動を始めている訳です。
本当に気を付けてほしいと思います。
<FFTV速報 前半>
委員会新メンバーと甲状腺検査6/5 第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して
満田:
アンスケア(UNSCEAR)のその報告書に関しては、朝日があんな感じで1面でトップで報じて、
その後、「報告書は何処にあるんだろう?」と思って探したんです、一応。
でも見つからずに、
だから、アンスケア(UNSCEAR)の人にFoE としてメールを書いて、「報告書を下さい」って言ったんですよ。
そしたら、「公開されるまで公開しません」って。
あたりまえなんですが(笑)
堀田:公開されていなかったんですか?
満田:
公開されていないんですよ。
だから朝日の記者がね、何を見て書いたのかもよく分からないし、
私たちが「それ怪しい」と思っても検証が出来ないんですよね。
ま、放射能の量がどこにどれだけ流れたかは私も正確には知りませんけれども、
チェルノブイリの事故とほとんど比肩する位の量をですね、場所によっては浴びております。
我々のからだが吸いこんでいます。
で、これは時限爆弾ですから、
まさに、時間とともにどんどんどんどん身体の中で起こってくるべき出来事で、
いま2年後ぐらいだからと安心して暮らしていらっしゃるかもしれませんが、そんな事じゃないんです。
我々の怒りも、だんだん時限爆弾、限界に達していますから、
本当にですね、体の中で起こっている事が今一番心配です。

それから、特に心配なのは染色体異常ですね。
我々の世代は、私は70ですが、娘のさらに下の世代に伝わって行く
遺伝子を伝える染色体というその本体がですね、
事故から13年後にかけて、異常な状態で上がっています。
で、これは1986年以前の、事故が起こる前のウクライナと、
事故が起こった後のウクライナの首都ですからね。
キエフという事でこれ位に上がっています。
それからチェルノブイリ30kmゾーンというのは、日本で言いますと、
福島で言いますと飯舘村のようなそういうゾーンですね。
軒並み上がっています。

それから、白内障。
これも非常に心配なんですが、
子どもたちの目が混濁してきて見えなくなってくると。
本当に一番大変な時は失明をしますし、大変な障害を持って過ごさなければならないんですが、
ベラルーシ全体そのものが非常に危険な状態なんですが、
この汚染地域、番号をちょっと覚えて下さい。
③④というのは、1平方km、1km四方の中にどれぐらい放射性物質があるか?というのを
キュリー数で示した濃度です。
それからこの③は特に高い方ですね。
それから30kmゾーンは①②と、遥かに高いところです。
これは地図示しますとこういう状態ですね。

ピンクが1~5キュリー④
それからオレンジ色が③5~15キュリー
この③④がさっき言ったものです。
それから①②というのは赤いところですね、
強制避難下、そういうところの数値だという事です。
明らかにですね、放射能濃度が高くなると、これだけ白内障が増えるという事がハッキリしてきています。

その原因となるのが両眼性水晶体混濁なんですが、
こういう形でセシウムの摂取量と綺麗な比例関係になっています。
これは子どもの場合ですから、
こういう事がバンダジェフスキーさんというベラルーシの病理学者の方が、
セシウム心筋症と言って、心臓の疾患が非常に増えるという事を証明しましたが、
その証明とほとんど比例してこの水晶体の混濁が起こっているということを
バンダジェフスキーさんがおっしゃっていますが、
まさにその通りの事が起こっています。
15:48
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=15m48s
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脱原発テント裁判を考える講演会2013年6月3日
41:50~
http://youtu.be/orIrC8eYdnw?t=41m50s

広瀬隆さん:
始めまして…じゃないと思いますけれど、
今日はこのテント村の集まりだったんで、
私は何もしていないのになんでこんな所に来なければいけないのかと思って、考えながら来ましたが、
ちょっとだけ自分の考えを言わせていただきます。
昨日の集会とデモ、本当に皆さんご参加された方、ありがとうございました。
わたしは、「ふくしまと繋がろう」という言葉、ああいう言葉を見て、
その意味がですね、あんまりよく分からない人間だったんですが、
昨日は福島市で朝早くから講演会をやりましたので、
そこへ行って体験したことをちょっとお話します。
やはり言葉ヅラで字面で「ふくしまと繋がろう」と言っても多分みなさん、
具体的に東京なんかに住んでいればそういう事が分からないと思いますので、
私自身もそうでしたからちょっと、昨日福島で話した事と重複しますが、
そういう事を話させていただきます。
それは昨日朝4時に起きてそれで福島市へ着いたんですが、
福島市は、皆さんも新聞でちらっとご覧になっていると思いますが、
「東北六魂(ろっこん)祭」、6つの魂の祭り、
東北6県の祭りをですね、今年は福島市で開催するということで、
おととい、多分1日から初まっているんですが、
そのお祭りの最中でですね、
だからみなさんがデモをやっていらっしゃる時、東北ではこうやって踊っている訳です。

わかるでしょ?
この大きな落差ですね。
で、私が福島駅に到着しましたら、木田節子さんという、皆さんご存じだと思いますが、
福島第二原発、第一原発のすぐ12kmぐらい南側にある富岡町に住んでおられたかたで、
全国を飛び回って下さっているかたがいらっしゃいます。
で、木田さんが今度の参議院選挙に緑の党から出馬されるという事もかねての講演会だったんですが、
ちょうど福島駅でお会いしまして、それから飯高線でひと駅乗って行ったんですが、
道々お話をして行きましたら木田さんがこういう事を言うんです。
ここでお祭りをやる、
お祭りをやる前に、つまり六魂祭をやる前に福島県が何をしたかというと、
「ここを除染をした」っていうんです。
わかります?
それで福島市の人達は本当に内心で怒った。
あたりまえですよ。
他から人が来るために除染をした。
そこに住んでいるんですよ!

祭りが終わったらまた放っておくんですよ。
それが今の状態なんです。
それは被ばくをさせているということの証明でしょ!?
あまりにひどいじゃないですか。


それで、私が講演したのは、昨日のタイトルは、
「原発・福島人権そして憲法」という題で、
私はずーーーっとこの、特に今年に入ってから
もう本当に落合さんじゃないけれど、頭が怒り狂って、
ずっと毎日新聞を見てきましたが、
憲法の問題、それ以前にですね、
ともかく日本が侵略をどのようにして始めたかという歴史から話をさせていただいたんですが、
ともかく戊辰戦争(ぼしんせんそう)をみなさんご存知かな、
1868年(明治2年)に始まって、新政府対幕府軍の戦いを始めて、
その中で東北の人達はどれほどですね、蹂躙(じゅうりん)されたかということを、
何も我々は聞かないまま育ってきているという事をお話しました。
ひどいんです。
長州・薩摩の連中が何の関係もない東北へ乗り込んできて、人殺しをし、略奪をして、
その末裔が安倍晋三なんですね。
だからそういう事で、長州の人間たちを全部名前を実名をあげて、
伊藤博文からずーーっと、田中義一から桂太郎から全部総理大臣の名前を挙げて
全部挙げて、こいつらなにをしたか?
明治8年からですよ。
朝鮮半島の侵略を始めたのは。
そんなことを日本人は知らないでしょ?
NHKのバカな大河ドラマばっかり見ているから、
それで坂本竜馬、あれもデタラメですよ。
坂本竜馬は何で英雄になったか知ってます?
あれはですね、長崎のある歴史家がある時に長崎の新聞でコラムにですね、
当時の事を、チラチラッと幕末の事を書いたんです。
そこに白袴組と、白い袴をはいた連中がやってきまして、
これは暴力団なんですね、当時幕末の。
その連中がやってきて乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)を働いた。
その事をちらっと書いた。
そこへやってきた作家がいて、その名前が司馬遼太郎という男なんです。
それでこいつが出鱈目を書きなぐって、英雄に仕立て上げていった。
それでいまのような、こんなとんでもない世の中になってきたんです。
が、そのことはさておきまして、
私がですね、腹が立ってしょうがないのは、
その長州の連中がずーーーっとやってきて、
それがですね、1945年の15日の終戦の日を迎えた訳です。
そうでしょ、この流れなんです。
いまの歴史家の人達は必ず満州事変からしか話をしません。
ウソなんです。
日清戦争、日露戦争から始めた事なんですよ。

それをあのバカどもがですね、
司馬遼太郎が「坂の上の雲」」などのデタラメを書いて、
軍事戦略を中心に書いて、
そうしてあの当時の事を、
「あの戦争までは日本は良かった」なんていうとんでもないことを言ってきた。
それをずーーーっと日本人が信じて今日まできてきているからおかしくなっているんで、
国民が悪いというよりは、何にも、全てがですね、
物書きとそれからテレビ新聞が悪いんです。
そして、いいですか。
だから私はそういう事をずっとお話しして、
ま、日本国の憲法の大事なを1945年に日本が、
敗戦をしたのは8月15日じゃないんです。
9月2日。
文章に調印した時です。
だから、私たちは8月15日を終戦記念日と言って
9月2日を敗戦記念日と呼ばなければいけないんですという話をしたんですが、
そうしてですね、その後日本の国民の中に
「これではいけない」という事で運動が起こったんですね。
そのリーダーになってくれたのが、福島県相馬郡生まれの鈴木安蔵(すずきやすぞう)さんでした。
この人が戦争前から投獄されて、そして苦難の道を歩んで、
そして戦後「憲法をつくろう」という事で研究会を立ち上げて、
7人の男たちが憲法の土台をつくって、
そして相手側が、このいろんなバカ総理達がまた出てきて、なんとかそこを踏みとどまらせようとして、
その連中がなんて言ったかというと、
GHQに「日本は民主化しなければいけない」と言われた時に、
「民主化って何ですか?」と
そういった人間たちが戦後を引っ張ろうとして、
それを鈴木安蔵さんたちが、変えてきたんです。
それで憲法の土台をつくって、GHQはやる気が無いから、それを全部ほとんど引き写す形で、
そこに国連憲章や各国の素晴らしい文言を取り入れて、急いでつくって、
そこへですね、また白洲次郎(しらすじろう)達が出てきて、それをぶっ壊そうとして、
そこからの話なんですよ、良くテレビに出てくるのは。
その前に鈴木安蔵さんたちがやった事はテレビ新聞何にも書いてないでしょ!いま。
なぜ書きませんか!?
歴史を書きなさいよ!っていうんですよ。
その後がもっと大事で、
この後、このまま憲法をつくってはいけないという事で、
各国の、極東委員会がそこに口をはさんで、
「日本の国民にそれを参加させなさい」。
日本の憲法を定める作業を。
そして国民がドドッと委員会の方へ行って、
そして議会で議論が出て、
さらに極東委員会がポツダム宣言の文言など沢山の事、要素を入れて、
第9条を活かしたんでしょ。
そうじゃないですか。
そこは一番大事な歴史です。
国民が作ったんですよ。
この大事な歴史を、今この憲法を議論している国の中で、
新聞のどこにも書いていないじゃないですか。
鈴木安蔵さんの名前を私は見た事がありません。最近。
何をやっているんですか!
それがいまの、福島のいまの現実なんです。
人権の問題なんです。
だから私はもう本当に、テレビ新聞が嫌いです、いまね。
だから怒ります。
だから排除されます。
それは結構ですよ。
そんな奴らに使われたくないと思いますけれど、
ただですね、言っておきたいのは
木田さんと最後帰る時にですね、列車に乗る時、新幹線で東京のデモに向かおうという時に
木田さんが東電が「私は10万円でどうして生きていけるんですか、生活できるんですか」
だって、木田さんは で被ばくした家が、全体が被ばくしちゃいました。
第二原発がすざまじい放射能を浴びて、今も立ち入り禁止なんです。
いまの東京の数100倍なんです。
たった今ですよ。
だから、実を言うとそこにですね、記録を取ってくれた人がいて、
JRの東海労働組合の方が先月そのビデオを送ってくれて、私はショックを受けて、
本当に涙を流しながらそのビデオを見ました。
それは、日々雑感というサイトで沢山だしてあるので是非見て下さい。
本当にひどいです。
なぜなら、今も双葉町・富岡町全部家が崩れたままなんですよ。
私はそのビデオをずーっと見てて、最初、震災の直後の記録かと思ってみていたら、
今年の3月20日の記録じゃないですか!
もう本当に恥ずかしくなったんです。
自分が恥ずかしくなりました。
こんな状態。
つまり放っておいているという事は、
そこに放射能があるから入れないからです。
それから私は木田さんに聞いたんです。
「こんな状態で10万円貰って水戸に避難して
あなたどうして生活していらっしゃるんですか?」
そしたらですね、金額は、今から言う金額は木田さんからのお話しなんで、
ちょっとうろ覚えで間違えていたらごめんなさい。
木田さんはこうおっしゃいました。
その富岡町の自宅は3700万円で建てて、それはもちろんローンです。
それで3700万円を返さなければいけない。
そのうち大体3000万円を返して、まだ700万円借金が残っている。
それを返さなければいけないんです。
ところがその家を、そんなの東電に買い取らせなければいけないじゃないですか。
そうです、木田さんはこう言いました。
「東電はそれを900万円で買い取る」
900万円で買い取って700万円の借金を返したら200万円しか残らないでしょ。
これが今の状態なんです。
福島の人達の、被災地の、放射能被災地の難民の状態なんですよ。
我々はそれを知らされないんです。
かなしいかな。
新聞に断片的に出てきます。
必死で賠償訴訟の事をわたしも調べていますけれど、
そんなにひどい事ということは、
生身の木田さんとお話をしているうちに悔しくなって、自分が恥ずかしくなってきました。
私たちはこの経産省テント村前で、いろいろなことをみなさんにお願いしてくる。
その中で、私はどうしてもお願いしたい事は、
やはり、原発難民をまず救っていく運動を加えていただきたいという事です。
なんとしても。
その人たちを放っておいたらいけないんですよ。
今生きていかなければいけないんですから、毎日が。
鎌田さんが冒頭言いましたね。
「諸悪の根源だ」
私はそれに付け加えて言いますけれど、
こいつは「バカの根源」ですよ。
バカの集団なんです。
アメリカの悪い奴は沢山います。
あいつらはね、悪くて頭がいいんです。
日本はね、「悪くて頭が悪いんです」
この違い。
だからアメリカは怖いんです。
また日本も怖いんですけれど、
だから先ほどもね、落合さんがおっしゃったように、
ほんとうにね、故郷を守っていこうというその の人は、
その言葉をですね守れない。
これはですね、官僚として最低ですよ。
そう思いませんか?
今朝でしたか、昨日でしたか、朝日新聞の1面トップにまたね、
震災復興予算の火事場泥棒の記事が大きく書かれていました。
あれを見てね、私は朝日新聞に言いたいんです。
「これをやっているのは官僚だ」と、官僚なんです。
政治かなんか何もできない。
官僚が全部やっている
あの予算の分配も。
「こいつらが悪だ」という事を
大きく官僚批判を書いて欲しいんですよ。
あの泥棒だけの金額だけじゃ分からないんです。
誰がやっているのか、その親分の名前を書いて欲しいんですよ。
それをですね、みんなで本当に批判していきましょう。
まだまだ言いたい事があります。
一言だけいいかな?
経産省だって、全員がバカだとは私は思っていない。
なぜなら、古賀茂明さんというね、物をハッキリ言う方が追放されました。
ああいう人達はもともと居たんです。
10数年前に我々が経産省といろいろやった時に
木村さん達と一緒にやった時にですね、
彼らの、今の、通産省は二つに分かれまして、
良い方と半々ぐらいになっていたんです。
「これでいけるかな」と我々も希望を持った時代があった。
その連中がまだ中にいるはずなんですよ。
ところがですね、今の電力も原発も再稼動を阻止するために一番大事なのは、
経産省を動かしているのは電力問題ですから、
こいつらが本当に頭さえ使ってくれれば、経済と産業を維持するのはあいつらなんだから、
あいつらが頭を使えば日本は健全にできる。
私が総理大臣になったら一夜で出来ることをあいつらがやらないだけなんですね。
その事で私が去年からエンジンの発電機、簡単なものを使っていけば簡単にできる。
みんなが自動的に、企業がそれをどんどん持っていけば簡単に出来ること。
「原発なんかいらないんだ」
「国の経済は回せるんだ」という事を、本に書いたらですね、
こいつらなにをしたと思います?
そこの資料のデータのサイトを全部ひっくり返しちゃった。
もう探しても分からないような所へ、ごみのような所へですね、隠すんです。
「なんという姑息な奴らだろう」
あいつらは我々の言葉を聞いていますよ。

この中にだって、どこかにいるかもしれない。
必ずそういう事をやっているんです。
そういう本当に小学生以下のような悪知恵だけは持っているんですね。
だから、私はこのテント村の人々にも一度呼び掛けました。
「どうかあいつらの良心の目をさまさせてくれ」って。
しかしもう、私は昨日福島へ行って帰ってきて、そういう気持ちを無くしました。
おわります。
2013年6月2日福島市での広瀬隆氏の講演内容書き出し
講演会全編の動画はここにあります↓
<日本の歴史1.侵略>
「戊辰戦争~日清戦争~日露戦争」竹島と尖閣諸島は何処の領土か?広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史2.強制連行>
慰安婦問題・敗戦~広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史3.憲法>日本国憲法の土台が築かれるまで~広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
<日本の歴史4.憲法>
どこがGHQが作ったんですか?違うでしょ! 日本の国民が作ったんでしょ!!~広瀬隆氏6/2福島
(内容書き出し)
「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」
先ず皆さんには本当に今日お集まりいただいて本当に感謝いたします。
それから尊敬の念を含めてですね、本当にありがとうございます。
この2年間みなさんが走りまわって、そしてみんなにきちんと伝えて下さった事、心から感謝します。
いま、木内さんがおっしゃったように、あのヘリのどっちかは我々が飛ばした、
皆さんのお金で飛ばしたヘリです。
あのヘリの中に今山本太郎さんが乗っています。
全国に発信してくれています。
それからOurPlanet-TVの白石さんが乗っています。
それから写真家の山本そうすけさんが乗ってこれを伝えてくれています。
それから明日も国会周辺デモで写真家の広川隆一さんが乗って
それからIWJの岩上さんがついに「俺が乗る」と言って、明日乗ってくれます。
そういうことでヘリにも心から感謝しますが、
今日は時間がありませんので、私は3時間話したいんですけれど、
時間が無いので簡単に時計を見ながら話しをします。
今私が感じている怖い事を、
今なにが怖いか?という事を、自分の今の率直な気持ちだけ申し上げたいと思います。
それは去年の12月の7日から始まった余震の連続ですね。
余震という文字は「余る」という文字を書いた場合は
2年前の東日本大震災の、その影響で起こる余震なんですが、
今ずーーっと起こっている、数日おきに起こっている地震はそれだけではないんです。
あらかじめ、つまり「予兆」である地震が含まれています。
その予震も含まれていて、非常に怖いんです。
みなさんもこの首都圏に住んでいれば、おそらく同じ思いだと思いますが、
だいたい11時ごろグラグラッときますね、
私はすぐにラジオを付けて「どこだ―っ!?」と言って家中で叫ぶんですけれど、
「なんで俺はこんなに怖がっているんだろう?」って…。
いまね、原発はほとんど、日本は全部止まっているじゃないか。
大飯2基だけじゃない、なんで怖いんだろう?って思うとですね、
それはやはり二年前の福島第一原発4号機が爆発した。
あれが地震からわずか4日後に爆発した。
しかもそれが運転していない時に爆発したというのが本当に怖くてしょうがないんです。
ですから私は、名古屋から西に行く時はですね、
今新幹線に乗りますけれど、途中で富士山の前を通る時に
「頼むから今動かないでくれ」と、
「東海大地震は起こらないでくれ」と祈ります。
でもですね、それでもやっぱり今でも怖いんです。
首相官邸前のデモに行っても「何か起こるんではないか?」と、もうハラハラしながら、
そういう気持ちで生きています。
それは、この集会は冒頭鎌田さんがお話になったように、
「再稼働を止めよう」というみなさんがお集まりになっている訳ですが、
「再稼働」の意味をちょっとだけお話ししておきますが、
これは“運転するから危ない”だけではないんです。
これはですね、燃料をもう一回核分裂をするんです。
核分裂をして、とんでもない熱を原子炉の中にもう一回持つという事。
それが怖いんです。
だから一回この、
去年の大体5月5日に一回全部止めたんですから、
今せっかく冷やしているところです。
これにですね、もう一回火を付けたら大変なことになります。
みんな危なくなるんです。
どんな事をしても再稼働をさせるということは、
これからの危険性を、日々の危険性を高める。
その事を絶対忘れないでください。

それからもうひとつ、
今日は福島と繋がる会なんですけれど、
私が気がかりになっていてしょうがないのは、
みなさんが先ほどからお話になっている福島の子どもたちの健康です。
実を言いますとこの東京もそうとに放射能を浴びました。
私も事故の後、3月4月と講演会で走り回らなきゃならなかったけど、かなり吸い込んでいると思います。
みなさんもそうです。
無念ですけれど、ま、内臓は何かおかしいです、この二年間ですね。
大体おととしの8月ですよ、夏に、蚊が出なかったでしょ?東京で。
おかしいんですよ、ぼうふらからやられているんです。
東京も、ですよ。
福島では野鳥の会の人達がみんな言ってますけど、鳥が来なかったんです。
だから、幼い虫からやられてきている。
それは私たちの身体にも同じ事が起こっています。
福島で3人の子どもたちに癌が見つかった甲状腺がんが見つかったと言われていますが、
実を言うと残り7人、まだいるんですね。
「疑いがある」と言っていますが、あれは医学的に言いますと「癌」です。
何故そういう事を言うか?って言うと、あれは組織検査をしているんです。
それで「悪性」という事です。
これは医学的に、確率的に言うとこのほとんどの子どもはですね、「癌」です。
ですから、3万8000人しか調べなくて、
10人もの、まぁ、9人ぐらいでしょうか、癌が出るという事は、
もう考えられないほど異常な状態です。
何とかしてこの子どもたち、福島の子どもたち、だけじゃない、大人もそうです。
多くの福島の方達が、私に「体の異常」の事を伝えて下さっていますので、
私は時々本当に体が震えるほど怖くなります。
なんとしてもこの被曝をですいね、これからみなさんの手を借りて、止めていきたいと思っています。

あと一つ最後に言いたい事はですね、
この会場を埋めている中にスパイも居ると思います。
公安のやつら、官僚もいる、電力会社も来ているでしょう。
お前たち良く聞いとけよ!
いいですか、今、関西や富山やいろんなところで弾圧が起こっています。
皆さん知っているでしょう。
今ここに話してきた全員は、良いですか、
落合さんも含めまして実を言うと敗戦の日の前に生まれた人間なんです。
何でこの老人たちがこ子に並んでいるか、皆さん分かりますか?
我々は本当に怖いんです。
憲法に手をつけられる事がここにいる人間は怖くてしょうがないんです。
いいですか、
我々は少なくとも戦後に民主主義というものを作ってきた。
だから私の死んだ親父はですね、20年ほど前にこう言いました。
「日本人はおかしくなってきた。戦前と同じようになってきた」と言った時に私はですね、
「いや違うんだ。戦前と今は違うんだ。民主主義が今はあるんだよ」という気持ちで、
内心で反感をもっていましたが、
今見ていると本当に危ないんです。
弾圧が起こっています。
そも事がですね、なんとかして我々の力で、
憲法だけは何としても死守していかなければいけないと思います。
あそこのですね、ブースに今救援の人達を守る、
みんなで守ろうというブースがあるので、皆さん是非あそこへ寄って下さい。
もし逮捕したいなら、「ここの壇上にいる人間を先に逮捕しろ!」「俺から逮捕しろ!」と、
公安の連中に、警察の連中に言っておくけど、
落合さんだって「もう逮捕されたいわ」っていつも言ってるんだから、ね。
いやいや、言ってるもんね?
いう、いつも言ってるんだ。私ら逮捕しろって、俺から逮捕しろって言ってんだよ。
いいか!
弱い人にかかるな!
そんな卑劣な事はするな!
良く聞いとけって。
という事で、もう時間が無いんだけどあとひとつ。
ひとつだけちょっと、
昨日ね、毎日新聞が良い記事を書いて、「記者の目」でね、
ちょっとだけ読ませて下さい。
要するに再稼働で、僕は皆さんの力で絶対に原発は止めますけれど、
企業の人達を味方につけたいんですよ。
その時にね、今電気料金の値上げで、この問題をもっと本質をね、知らせたいんです。
企業の人達、会社勤めの人達に。
ともかく西の玄海原発や愛媛の伊方原発や、
あんなところを動かそうとしているんですよ。
そこでドカンといったら、日本列島は台風の進路で一発で終わりなんだよ!
ね、
我々は子どもたちや若い人を全部国外に出さなければならない。
そういう状況は目の前に来ているんです。
それで毎日新聞ではね、
今、「原発の電気料金を上げる時に原発の維持費がどんなにかかるか」っていう事を書いてくれた。
これを聞いて驚いた。
九州電力は玄海を動かそうとしているけれど、
なんと維持費は年平均539億円。
原発、ダメな原発を維持するためですよ。
安全対策、そして新たに年平均428億円だって。
合わせて1000億!
それに、さらに追加の安全対策費で数100億円を見込んでいる。
こんなのが電気料金の値上げなんだよ!
それを新聞はきちっと書いてんのか。
いや、朝日新聞や東京新聞、毎日新聞は今頑張ってくれているけれど、
「しっかり日本経済新聞も書け!」って言うんだ!!ね、
読売も書け!産経も書けっていうんだ!
まともになれ!
やっぱりマスコミが変わらないと我々国民はみんな変えられないんだから、
おねがいします。
さて、
みなさん、明日国会へ行って下さいよ。
国会前ね、絶対に行きましょうね。
明日もヘリ飛ばすから。
私は明日山本太郎さんと一緒に九州へ行って、
それからとんぼ返りで帰ってきて皆さんと一緒に合流しますから、お願いしまーす!
ーーー
記者の目:震災2年・フクシマの教訓=関谷俊介
毎日新聞 2013年03月08日 00時35分
電力各社の電気料金値上げ申請が相次いでいる。九州電力も火力発電の燃料費増加を理由に経済産業省に申請中だが、その内容は原発推進の姿勢が鮮明だ。原発に依存してきた経営をどう反省し、原発のリスクとどう真剣に向き合おうとしているのか、東京電力福島第1原発事故の教訓は見えてこない。将来のエネルギー政策決定を引き延ばす政府にも同じことが言える。事故から2年がたつ今も苦しみが続く福島の惨禍を政府は直視し、原発推進に固執するだけの値上げを安易に認めるべきではない。
◇九電の料金改定、再稼働盛り込む
九電の家庭向け電気料金の値上げ申請は、経産省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」が審査し、6日に査定結果を経産相に報告した。
申請では、前回(08年)の料金改定に比べ今後3年間で、火力発電の燃料費が年平均1669億円増加すると試算する。その陰で原発にも前回より手厚い費用を充てている。運転から37年で老朽化が指摘される玄海原発1号機(佐賀県)を含む全6基に年平均14億円増の維持費(年平均539億円)を費やすほか、安全対策費として新たに年平均428億円を盛り込む。さらに申請の原価には入れていないが、追加の安全対策費として数百億円を見込んでおり、川内原発(鹿児島県)3号機増設計画(建設費約5400億円)も捨てていない。
1、2月にあった消費者の意見を聴く同省主催の公聴会では、陳述人の多くが九電に原発依存からの脱却を求めた。だが審査委員は「審査するのは電気事業の原価が適正か否かで、エネルギー政策ではない」と話し、陳述人の声が審査に反映される仕組みにはなっていない。その結果、審査委によって顧問の報酬などが原価として認められず値上げ率が圧縮される一方、原発推進方針は依然として守られる。今後、消費者庁による検討を経て、関係閣僚が会議を開き、最終的に経産相が値上げの認可を決める。
九電役員OBが震災直後、私に言った言葉が思い出される。「数年たてば多くの国民が原発事故のことを忘れる。原発はまた元の通り動くよ」
しかし、福島には今も忘れてはいけない重い現実が横たわる。2月下旬、福島第1原発周辺の自治体を歩いてそう実感した。20キロ圏の南相馬市小高区には、津波で倒壊した建物がむき出しのまま放置され、震災当時田畑を耕していたトラクターが転がっていた。この地域は放射線量が下がるなどしないと寝泊まりが許されていない。家の片付けをしていた男性(75)は「近所を見回してもまたここに住もうという人は少ない。特に若い人はもう戻って来ないだろう」と声を落とした。大熊町の女性(65)は避難先で夫を亡くし、「家は無事だったのに原発のせいで帰れない。夫もこんなに早く死ぬことはなかっただろうに」と嘆いた。日に日に弱る母親(92)を介護しながら、いわき市の仮設住宅で過ごす。
仮設住宅の自治会長の男性(59)は「私たちの地域は線量が高く、国が除染しても故郷に帰れないと分かっている。でも東電の賠償が十分でなく、他に移り住むこともできない。お年寄りは狭い仮設住宅でただ死ぬのを待っているだけだ」とうなだれた。
原発事故がもたらす、こうした悲惨な現実を九電が本気で受け止めているとは思えない。見ているのは原発をすぐにでも動かして会社の赤字を解消したいという目の前の利益だけではないか。
◇リスク考慮は長期的視点で
九電の原発は原子力規制委員会の新安全基準に照らすと、四国電力とともに再稼働の一番手とみられている。九電は新基準の施行時期と同じ7月の2基再稼働を値上げ申請の計画に盛り込む。規制委が「(再稼働の審査期間に)半年から1年必要」としているのに対し、九電の瓜生(うりう)道明社長は会見で「もっと(簡素な)やり方があるのではないか」とまで発言している。
政府のエネルギー政策決定の先延ばしを横目に、電力会社は長期的な視点を持たないまま原発推進に突き進んでいるように思う。そこで垂れ流される費用は電気料金の形で消費者に転嫁される。政府は認可にあたり、原発リスクの長期的な視点を考慮すべきだ。電気事業に適正な原価か否かの判断だけでは、福島の事故を経験した国としての自覚に欠ける。福島の原発事故の損害額や原発の高レベル放射性廃棄物の処理費用が最終的にいくらになるか分からない以上、原発のコストは今後も天井知らずだ。現代に暮らす我々ばかりか、未来に生きる人々にも大きな「つけ」を回す値上げにストップをかけられるのは政府だけだ。(西部報道部)
2:16:43
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=2h16m43s
先程から言っているように癌や白血病だけじゃないんです。
ウクライナの場合ですね、今年の4月26日、チェルノブイリの記念日です。26周年の。
この時に200万人が放射能の苦しみにあえいでいると大統領が言ったんです。
現在もチェルノブイリ原発事故のため、200万人が放射能被曝の苦しみにあえいでいる。
ウクライナのヤヌコビッチ大統領(2012年4月26日)
公式にしゃべられた。
その意味はとても怖い事なんですが、白血病と甲状腺がんだけじゃない
ウクライナ国内では、白血病と小児甲状腺がんだけではない。
白内障、心筋梗塞、狭心症、脳血管障害、気管支炎などが急増している。
さっき言った、狭心症、心筋梗塞、さっき言ったように心臓に主に、どんどんセシウムが濃縮していきます。
狭心症、脳血管障害、気管支炎、呼吸をして気管支に入りますから、こういう事が急増しているんです。
そしてこの間ですね、WHOとIAEAがおかしいという事を追及する番組が行われました。
そこでロシアのアレクセイ・ヤブロコフという人がずーっと読み上げました。
今、ソ連、チェルノブイリの被害で、どんな事が起こっているか。
流産の増加、死亡率の増加、新生児患者の増加、遺伝子への悪影響、先天性奇形児の増加、
癌の増加、精神機能発達の遅れ、精神病患者の増加、免疫系の状態悪化、ホルモンの状態変化、
心臓血管系の病気、子どもの成長の遅れや異常な衰弱状態、病気回復の遅れや老化の加速。
これだけの実害がチェルノブイリで出ている。
バンダジェフスキー氏が明らかにしたセシウム症候群を追及するべきだ。
ーロシア科学アカデミー環境政策センター会長の生態学者アレクセイ・ヤブロコフAleksei Yablokv
ヨーロッパ放映「真実はどこに? WHOとIAEA放射能汚染をめぐって」22:48~より
こういう事が山の様な症状として出ている。
「セシウム症候群を追及するべきだ」と、IAEAの恐ろしい人間たちに言っているんです。
会場にいた人達はみんな拍手をしていましたけれど、
こういう状態です。
フクシマ事故での作業者の死亡例
2011年5月、下請け作業員が作業中に心筋梗塞で死亡。
2011年8月上旬に1週間、福島第一原発で働いていた下請け作業員が急性白血病で死亡。
2011年10月、タンク設置情事の作業員が作業中に倒れ、後腹膜の腹膜膿瘍による敗血症ショックで死亡。
2012年1月、汚泥貯蔵施設の建設作業員が急性心筋梗塞で死亡。
2012年8月、下請け作業員が急性心筋梗塞で死亡。
福島第一原発の事故現場で、作業者の方が何千人も毎日働いていらしゃいますが、
その中に表に出てきているだけで5人の方が亡くなっていますが、
確かに、この5人のうちの3人の人が、この心筋梗塞で亡くなっていますね。
こういう事が私は心配でなりません。
癌や白血病だけじゃないんです。
多くの疾患が起こると思います。
その多くは免疫系を失っていくろいう事から始まります。
だから、もちろんですね、体内のセシウムを測ることは大切です。
ホールボディーカウンターを利用することも大切です。
だけれども知っておいておきたい事、これは医学的に言うと本当に怖い事なんですけれど、
身体に傷ついた、その損傷というのは絶対に測れないんです、私たちは。
福島県民の誤解(山下俊一らによってすり込まれた非科学)の最も深刻な問題は、検査不能の被ばくにある。
「放射性物質は体外に排出される」と教えこまれているが、
ホールのディーカウンターを使っても、
排出されるまでに体内の細胞が受けてしまった損傷を検査することは不可能である。
発症して初めて、被ばくの深刻さが判明するのが放射能被曝の恐ろしいところである。
体内にある放射性物質は今測る事は出来るかもしれない。
だけど、身体に残った傷というのは測れないんです。
これは医学者として…一番言う事が辛い事です。
だって、取り返しのつかない事を我々はしてしまった、子どもたちに対して、日本全土の人達に対して。
その事だけはしょうがない。
だけど、これからですね、なんとしても私たちはこの被ばく量を減らしていかなければいけない。
そのためには絶対にですね、汚染地帯、高い汚染地帯には人を戻しちゃいけないし、
それから除染という事に関しましては、もっとみなさんも真剣に考えた方がいいと思います。
やたらにですね、ただ積み上げるんじゃなくて、どうしたらいいか?という事は、
これは私たちが口をはさむ事ではありませんが、
この事をみなさん本当に真剣に考えていっていただきたいと思います。
道路でね、バタバタッと人間が倒れてくれれば分かるんですけれど、
この病気の場合はそういうふうになりません。
病室の中で静かに起こるわけです。
だから福島県内の保健所の人達が総力をあげて、
「そういう事が起こっている」という事を私たちに伝えてくれない限り、
我々にもなにが起こっているのかが分からないんです。
ひとりずつの病気になった、放射能でやられた、その人たちには分かっていてもですね、
だけどそれが放射能によるものかどうかさえも分からないわけです。
全体、恐ろしい事に疫学統計というのは取らないと分からない。
だけど、何度も言うようですけれども、
私たちは疫学統計を取るためにこのように生きている訳ではない訳です。
放射線科学者たちは、すぐに大気中の核実験と比較して安全論を展開するが、
核実験が原因で、全世界で現在までにどれほど大量の人間が癌に苦しみ、
殺されてきたかを全く知らないのである。
そして自然界の放射線と人工放射線は、人体に対する作用が全く異なる。
もう、時間も無いので終わりますが、この映像をちょっと見ていただきたいと思います。
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=2h21m21s(←映像の部分から始まります)
これはここにいらっしゃった方もいると思いますが、
6月29日首相官邸前ですね。
本当に、私もこの中の一人ですけれど、涙の出るほどうれしい出来事でした。
ともかくですね、みなさんが出来る事はまだまだあります。
今日、なんで私が悪魔集団という言葉を、最初冒頭使ったか・という意味はお分かりと思います。
悪魔集団IAEAとICRP
その子飼いの
ー放射線医学総合研究所(放医研)
ー日本アイソトープ協会
ー日本財団(笹川財団)
ー放射線影響研究所(放影研)
ー文部科学省
正体を暴き、殺人鬼どもをぶっ飛ばしましょう。
殺されてたまるか。やられたら、やりかえせ!!
これはね、やはり軍需産業が背景にあるから、こういう事が平気で出来るんです。
「戦争のためだ」ということが背景にあって、全部が、
この連中がグルになってやっているわけです。
だから、私ははっきり、どこへ行っても「殺人鬼」ってハッキリ言うんです。
だけどみなさんが殺されてたまりますか!
だからこういうDVDも作りました。

Vol.1 原発大丈夫?! 地震編 ―500円
Vol.2 放射能のどこがこわいの? ―800円
Vol.3 原発大丈夫?! 津波編 ―500円
Vol.4 電気は足りてるって? ―500円 もうじき完成
http://www.taro-honto.jp/
みなさんにとってはですね、ともかく大変な時代です。
だから、私もそんなに大きな事は言えませんけれど、
ともかく、みなさんがそんなに孤独になってくれては困ります。
山本太郎さんも強引に出馬して、明後日の投票を待つという時にきています。
この怒りの声が響き渡って、みなさんの背後にこの人達がいる事を忘れないでください。

絶対にみなさんは孤独じゃないですから。
いいですか、
新聞やテレビがおかしいんですから。
この姿が見えないんですから。
みなさんの後ろにこの人達がいますから。
いいですか、
日本中にいますから。

みて下さい!
私はこの行列をバーッと見て、涙が止まりませんでした。
本当に偉いと思います。
ここに来た人が偉いんです。
テレビに出ている文化人や知識人、あんなのはクソみたいなもんです、何にも言いません。
ここにいる人たちが偉いんですよ。
こうして行動する人たちが。
そうして変えてきているんです。

しかし、恐ろしい選挙が目の前に来ている訳です。
ともかくですね、出来る事をやりましょう。
それから、佐藤さんともこの間話しましたけれども、
この選挙後になにをやるか、そこまで射程に入れて私たちは動いていきましょう!
全国の人が立ちあがっています。
何としても、全ての原発と再処理工場を止めて、福島県の子どもを救ってゆきましょう。
私も覚悟しました。
福島県皆さんの怒りの声を広めて下さい。
頼みます。涙してお願いします。
The END
為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり・・・上杉鷹山
絶対にですね、こんなことでくじけてたまるか!
絶対にやりかえしましょう。
終わります、長い間ありがとうございました。
ー拍手ー
ーーーーーー完ーーーーー
「チェルノブイリ事故以外の説明はあり得ない」ダウン症・奇形・がん死亡率
~隠されていた真実のデータ~アレクセイ・ヤブロコフ博士(動画・内容書き出し)
「放射能被害はなぜ隠蔽されるのか」ミッシェル・フェルネクス博士OurPlanetTV(内容書き出し)
「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って」に登場する
医師ミッシェル・フェルネクス博士へのインタビュー文字起こし
「真実はどこに? WHOとIAEA放射能汚染をめぐって」の動画あり。
ーーーーー
“IAEAとICRP”
国際原子力マフィアによる被ばく強制の歴史と
福島県内の深刻な被ばくの現実
12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)
<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史
<2> 日本敗戦~東西冷戦
<3> プルトニウム人体実験~核実験・被ばくに対して語った言葉
<4> IAEA誕生
<5> 軍事組織IAEAの正体 双子の悪魔と日本の現状
<6> 原子力発電運転開始~放射線の有効利用キャンペーン
<7> ナガサキ・ヒロシマからやってきた「安心安全」の宣教師たち
<8> 被曝の実態・東京の被ばく量は、盛岡の100倍
<9> 老人が沢山放射性物質を食べても 最後火葬場に行って全部出てくる
<10> 福島県民健康管理調査とは何か
<11完> 放射能の被害は癌と白血病だけなのか?
2:01:16
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=2h1m16s
じゃあ、今問題になっているね、福島県民健康管理調査、いったいこれは何なんでしょうか?
もう、先程のブラックリストを説明したのでみなさんお分かりだと思います。
被ばくの調査をしているのは、この県民健康管理調査検討委員会委員。
これは去年の5月の名簿です。

さっき名前が出ましたよね、明石ってね。
山下俊二、神谷研二、明石真言、
で、この組織ね、放医研、放射線医学総合研究所。
こっちが放影研ね。重松逸造の方。
それからこれはさっきの神谷健一、山下俊一でしょ、
それから福島県医師会ね。
こういうのも全部グルになっていますね。
福島県立医科大学、これはもう、山下俊一グループですね。
福島県保健福祉部局、こういう連中を全部取りこんでいるんですね。
恐ろしい事に。
そして福島県立医科大学の副学長・山下眞一の手足となって
「放射能安全論」を展開してきたのが鈴木眞一
それで今みなさんとやり合っているのが、この鈴木眞一という男ですね。
「平気だ」「大丈夫」と言っている。
この調査結果はみなさんごらんになってお分かりだと思いますけど、
あらためてちょっと数字だけ見ておきましょう。
2012年4月26日に、
彼らの汚れた手によって調査され、発表された「福島民報健康管理調査」報告によれば、
13市町村の3万8000人の子ども(平均年齢10歳)の35%に甲状腺の「のう胞」が発見された。
のう胞とは球状の上皮に覆われて、内部に病的な液体がたまった状態の病変を差し、癌化する可能性がある。
13市町村の3万8000人の子どもの35%に甲状腺ののう胞が発見された。
これは今年4月の調査結果ですけれど、
「のう胞」という言葉はみなさん今まで聞かれた事がないと思うんですが、医学用語ですが、
「嚢(のう)」というのは、普通「袋」という意味なんですね。
だから要するに、袋状になった、皮をかぶった袋で出来ている。
内部に病的な液体が溜まっている場合で、これは癌化する可能性があります。
そういう事なんですけれど、ともかくこういう異常をですね、
この表の福島県の資料を見ますとね、
甲状腺検査の結果概要というのが出ています

これに対しまして、ようやく医学界で深川市立総合病院の松崎道幸先生がですね、
北海道深川市立総合病院内科部長・松崎道幸氏による見解
ーー甲状腺のしこりやのう胞は、生まれた時はほとんどゼロであるが、5歳ごろから徐々に増え始め、
20歳になると、10人に1人ぐらい甲状腺にしこりやのう胞が出来る。
しかし子供にこんなにのう胞が発見された例はない。
と言っている事が起こっている訳です。
で、松崎先生は、山下が過去に調べた結果をずっと立証しているわけです。
これを、山下俊一らが長崎の子ども(7~14歳)を検査した結果(0.8%)、
あるいはアメリカにおける甲状腺結節頻度調査における子ども(10歳前後)の結果(0.5~1%)、
さらに
チェルノブイリ原発事故から5~10年後の被ばく地帯の子ども(18歳未満)を検査した結果(0.5%)
と比較すれば、35%は過去のどの調査結果よりも高率である。
長崎が0.8%、アメリカの調査結果が0.5~1%、チェルノブイリが0.5%
35%がいまの福島だと。
これ、どの調査を見たって、桁が違うじゃないですか。
何でこういう事が起こっているんだ?という事に対して
鈴木眞一たちは「検査の能力があったからだ」なんて、そういう言葉でごまかそうとしていますが、
9月の発表でさらにこの割合が43%に跳ね上がっているわけです。
それで一人の子どもに甲状腺がんであるという事が診断された訳です。
さらに2012年9月11日の発表の第8回「福島県民調査」報告では、
「のう胞」が発見された子どもの割合は43%に跳ね上がった。
女子は男子よりも発生率が高く、
6~10歳の女子の53.8%、11~15歳の女子の54.3%に「のう胞」が発見された。
加えて、二次検査を終えた38人の中から初めて一人が甲状腺がんと診断された。
この表をね、ずっと、みなさんもご覧になったと思いますけれど、
これずーっと、この統計を見ていると本当に私は心配でなりません。

今やるべきことは「安全である」という事を言うべきじゃないです。
少なくてもですね、医者としての良心があったら、
「これは大変な数値である、しかしその原因は分からない。
少なくても一斉に徹底的に検査をしなければいけない。そういう体制を取るべきだ」
という事を言うのが医師の最低限のやるべきことです!
それは誰にも断定はできません。
しかし統計的、疫学的に見ても私は異常だと思います、これは。誰が見ても!
それを「平気だ」なんていう事をね、言う人間の神経がもう、ほとんど我々には理解できませんが。
ちょっとこれを、
ドイツで流した映像があります。確か5分ぐらいだったのでちょっと見てみましょうね。
2:06:08~http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=2h6m8s
ーー(字幕書き出し)
11月18日の朝、福島市にあるこのホテルで、県民健康管理調査検討委員会が開かれた。
原発事故から1年半。ここで子どもたちの甲状腺に関する異常値などの新しい変化が報告された。
委員長は山下教授で、彼は原発事故の後、住民たちに、
「笑っていれば放射線など跳ね飛ばせる」と語った人物だ。
一般公開されたが、質問する事は許されない。
今回5万7000人の子どもたちを対象に検査を行った。
鈴木眞一教授が検査の結果を報告した。
それによると42%以上の子しこりやのう胞が見つかった。
チェルノブイリ事故の後には0.5%~1%の間だったものだ。
しかもそれを測定したのは山下教授である。
私たちが、しかし同様に不思議に思うのは、
専門家の間から、一言もこうした高い数値の原因を尋ねる声が上がらない事だ。
私たちは立ち入り禁止区域に隣接する南相馬市に向かった。
ここで鈴木氏はこの日の午後、心配する親たちのために説明会を行うという。
私たちはその前に、吉田氏に会って話を聞いた。
他の沢山の人と同じように、
彼も原発事故がもたらした被害に、政府が真剣に取り組んでいるとは思っていない。
そしてその理由を見せてくれた。
この地域ではあらゆる場所に放射線測定所が設置された。
この幼稚園の前にも、測定器が立っている。
ところがここで示される数値は、彼が同じ場所で計測する数値とまったく違うという。
吉田:
公共の測定器が出す数値と、実際に我々がさらされている放射線量とは全く別物です。
ある場所では、実際の測定値が5倍になるところがあります。それを政府にも届け出ました。
南相馬市の住民たちがそれを突き止めると、
政府も、公表された測定値のほとんどすべてに誤りが多い事を認めた。
吉田:
「どうしてこのような役に立たぬ計器を立てるのか」と政府に尋ねると、
「国民が希望したから」という。
彼らは結局、原発事故による影響を低く見せたいんだと思います。
市のホールでは鈴木眞一氏が子どもを持つ親たちに検査結果を説明している。
そして最終的に彼が言う言葉は「心配ありません」だ。
「甲状腺にこれほど沢山の異常が見つかったのは、診断方法が大幅に改善されたからだろうと思われます」
と説明する。
しかし、その言葉を信じる人は誰もいない。
市民:彼らもなにが原因かはっきり分かっていないくせに、大丈夫というのは正しくありません。
「子どもたちの甲状腺にこれだけ異常が発見されたのに正常だというのですか?」と質問すると、
「まだ比較できる調査がない」と鈴木氏は答えた。

鈴木眞一:
ただ単に子どもたちがヨウ素のおおい海産物を多量に摂取したからかもしれないのです。
それが放射線と関連するかどうかはまだ申し上げることはできません。
私たちはここで単に、親御さんたちに検査結果をお伝えしているだけです。
吉田さんをはじめ他の住民たちが「何故子どもたちの甲状腺やしこりにのう胞が出来たか」、
はっきりとした説明を受けるまでにはかなり時間がかかりそうだ。
ーー(ここまで)
みなさんの事をドイツしか報道してくれないという事も悲しい国ですけれど、
ともかくこういう現状をみなさんご存じのとおり、言うまでもなく
出席者に口止めをして結論を出していたんですね。
こういう結果を出してみなさんをずっと欺いてきたこういう人間たちですよ。
こういう人間たちは人間じゃないですよ!そうでしょ!
こんな人間たちをなんでみなさんは命を預けられますか、子どもたちの、ね。
甲状腺がんは、福島原発事故と無関係だって?
県民健康管理調査の検討委員会に先立って、福島県が事前に委員を集めた秘密の「準備会」を開き、
調査結果への見解のすり合わせを行っていた。
「癌発生と原発事故に因果関係はない」なる考えを共通認識としたうえで、
検討委でのやりとりを時前に打ち合わせ、
出席した専門家に準備会の存在を外部に漏らさぬよう口止めしていたではないか!!
こういう事がですね、平然と行われていて、今この選挙の中でですよ。
「また原発を動かそう」なんていう人間たちをね、
信じられません。
私はこの日本人の民度というのがどこまで低いのか。
それは国民というよりマスメディアが全部悪いですよ!
こんな事を放置していてね、「また原発を動かす」なんていう事を言っているわけですよ。
毎日、毎日、新聞を見ていると。
一体どういう国なんですか?これ。
しかしですよ、我々は絶対にあきらめませんよ、こんな事で。
子どもたちは生命を持っているんですから。
二次検査は435人が必要とされながら、
甲状腺の医師に二次検査をしないよう、セカンド・オピニオンを封じる通知が、
検討委員会座長の山下俊一から発せられていたのは何故なのか。
セカンド・オピニオンを得られない子どもたちは、この悪魔たちにだけ命を預けろというのか。
ね、なんでこういう悪魔たちを平気でそこを徘徊してるんですか?
何故明日、ここへ乗り込んでくるんですか!?
IAEAが。
みなさんを殺そうとしてきているんですよ!
公然と。
県のお墨付きで。
国のお墨付きで。
ここで「あなた達は大丈夫だ、放射線線地帯に住め」っていう訳でしょ!
冗談じゃないですよ。
全然検査なんかしてないですよ。
これ、36万人のうち、見て下さい。
検査対象の子どもは36万人もいるのに、まだ8万人しか一次検査をしていない。
甲状腺がんの未然防止のため、検査・医療措置を講じて「早期発見」「早期治療」に努める。
それが、最も急がれる事である。
ともかく、医者、そういう立場、子どもを守る立場にあったら、
ともかく癌の未然防止のために取る事があるんですよ、いま。
誰だってわかること。
検査医療措置を講じなきゃいけないんです。
早期発見しなきゃ、早期治療をしなきゃいけないんです!
良いですか、チェルノブイリの原発事故では、多くの全ての資料を読むと
5年後から甲状腺がんが発生したということになっています。
しかしですね、実を言うとそれも分からないんです。
なぜか?というと、事故発生から5年間ですね、ソ連が崩壊した、
つまり壊滅して消滅していまのロシア・ベラルーシ・ウクライナに分かれていく。
その時まで被ばくの被害調査はほとんど禁止されていたんです。
だから5年後の91年になってようやく統計的に明らかになってきたんです。
チェルノブイリ原発事故では、5年後から甲状腺がんが発生したのではない。
事故発生から5年間、1991年12月21日にソ連が崩壊して解体・消滅するまで、
被ばくの被害調査はほとんど禁止されていたため、
5年目の1991年以降になってようやく統計的に明らかな甲状腺がんの激増が認められたのである。
従って、それ以前にも大量の癌が発生していた可能性は高い。
今、福島の子どもたちに、今何かが起こっている可能性は、その闇の中にあるんです、今。
私たちは。
今はまだ1年9カ月なんです。
5年も待ってられないんですよ。
子どもたちがこの疫学的統計で死んだ時には手遅れなんですよ!!
絶対に!
私たちは疫学統計を取るためにやっているんじゃないんです!
子どもたちを守んなきゃいけないんですよ、今!
子どもたちをモルモットにして統計なんて取ったってしょうがないでしょ!
そう思いませんですか?
今年の6月に亡くなった原田正純先生、水俣病をずーっと追及して来て、
私をいつも指導してくれた原田先生が言っていた、最後の、亡くなる前の、
この福島事故の前の言葉、
「医者が出てきた時には手遅れだ」
そういうことを言って亡くなっていきました。
絶対に手遅れにしちゃいけません。
そうして今でもベラルーシ
いいですか。
だから、チェルノブイリのこのグラフを見て下さい。

これは、先言ったように5年後からグラフが急に上がっています。
だけど実際はここのところ(5年以前)は分からないんですよ。
この間は統計がとれなかったから。
そして、これは14歳以下という事は中学生ぐらいの子どもが癌になっている。
ガーッと増え始めた。
これは一見減り始めたように見えますが、
この14歳以下の子どもたちが統計的に15歳に移ったから、
今度は減ったんじゃない。
この年齢層が統計的に移っただけで、今度は15歳~18歳
いわゆる思春期を超えた子どもたちの癌が増え始めている。
そしてまた落ちます。
落ちたんじゃないんですよ。
僅か4歳の年齢層、この子どもたちが今度は年齢として成人に移行して、
成人の発がん者が増え始める。こういうパターンを取っています。
ですから、今年9月ですね。3か月ほど前に放送されたNHKのEテレで、
チェルノブイリ「ウクライナは訴える」というシリーズで、
チェルノブイリの事故があった時に14歳以下、
だから中学生以下の子どもだった人の甲状腺がんの発症者数がぐーーっと!
今ですよ、これ2009年、3年前ですよ。
どんどん上がっているでしょ、こんな状態ですよ。
今私たちはこのもっと先にいるわけで、この3年後にいるんです。もっと上がっているでしょう。

※チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「ウクライナは訴える」(動画・内容全て書き出し)
もうひとつ怖いのが、
大人たちが被ばくした。その子どもの健康状態が悪化している。
健康な子どもがほとんどいない。
わずか6%だと。

これですよ。

今でもベラルーシで、子どもたちがこの、年に一回甲状腺の検査を受けて、
この子どもは本当に「心配そうな顔をして画面を見ている」と書いてあります。
この、先程のEテレで甲状腺がんの摘出手術を受けた子どもが出ています。

よーく見て下さい。
首にね、手術の糸がありますね。
摘出手術をした、外科手術を受けているんです、甲状腺。
取らないと、癌ですから。
これは、この傷跡はですね、悲しい呼び名、
チェルノブイリ・リングあるいはチェルノブイリ・ネックレスと呼ばれています。
首に残った痛々しい手術痕は“チェルノブイリ・リング”と呼ばれている。
この子たちは、手術を受けたから大丈夫なのではなく、
甲状腺を完全に摘出した場合は、一生涯ホルモン剤を飲み続けなければならない。
この子たちは手術を受けたからもう大丈夫なんじゃないんです。
甲状腺を摘出したらもうホルモンは分泌できなくなりますから、
一生涯ホルモン剤を飲み続けなければならない。
それがいまの子なんです。
あの画像に出ていた子なんです。
皆さんそういうふうにしたいですか?
周りにいる子どもたち、かわいい子どもたちを。
したくないでしょ!
ね、何とかしましょうよみんなで。
そこへ今乗り込んでくるんですよ、悪魔たちが。
つづくーー
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=1h43m14s
さて、原理的な事をちょっとだけお話しさせて下さい。
放射線が何故怖いか?という事はね、原理が分かっていれば本当にわかる事です、誰でも。
私が会社を辞めて、エンジニアから、それから医学の道にとって学んだ事。
放射線には等か能力がそれぞれ違う。
プルトニウムの様なものはアルファ線と言って、エネルギーは大きいけれど遠くへ飛べない。
そしてもうひとつ怖いのはストロンチウム90
これはベータ線で、紙ぐらいは透過するけれど、金属で止められる。
そして、皆さんが病院で使うX線と同じガンマ線は、ヨウ素やセシウムから由来して出てきますけれど、
金属も透過する。だからレントゲン写真に使える。
コンクリートで止められる。
だからお医者さんはいま、
我々患者がこのレントゲンの撮影室に入って、
昔もお医者さんが遠いところで一緒に被曝するバカな時代がありましたけれど、
今は絶対にそういう事はしません。看護師さんも絶対に外に出てね、
歯医者さんでも「口空いて」って言って、その時は我々だけが被爆するようにしていますけれど、
もっともっと恐ろしいのが中性子線で、核分裂で飛び出すやつですね。
これは12cmのコンクリートも突き破ります。

その中性子の恐怖を私たちが味わったのは、
これは福島の人達も含めて覚えていらっしゃると思いますが、
いわき市でも数1000人の人達が検査を受けた、あのJCOの、東海村のJCOの臨界事故でした。

この大内さんが亡くなったのは83日目ですが、

被曝して1週間ぐらいたった時の大内さんの右手はちょっとぷっくりしたぐらいにしか見えませんけど、
3週間をこえたらこういうふうになりました。

大内さんは何故こういうふうになったのか?
これは手だけじゃないんですよ。全身ですからね。
何故か?というと、放射線で中性子は透過力が高いから、
身体を射抜きます。
骨の髄まで。
そして免疫力がどんどんなくなっていきますから、
全身が、言葉は悪いんですけれども、大内さんの身体の全身が腐るような形になっている。
抵抗力が無くなっている。
これが放射線の最も典型的な傾向なんですけれど、
こういうことを明らかにしておくともう、以前から分かっていた事なんです。
それはですね、私に放射能の危険性を先に教えてくれた
イギリスのアリス・スチュワートという女医さんが明らかにした。
昔はこんな恐ろしい事をやっていたんです。
妊娠中の女性が、お腹に赤ちゃんがいるのにレントゲンなんかを受けていたんです。
お腹に。
今は絶対にそんな事はしませんけれども、

ね、そうしてこのアリス・スチュワートが偉い事に、このグラフをずーっと、
照射回数が増えると、お腹にいた子どもが、
生まれてきたその子どもたちの「癌や白血病が高くなる」という事を
1970年、さっき言った、ちょうどね、
大阪万博が開かれて原子力の時代へ突入するという時代に明らかにしたんです。
アリス・スチュワート、この方は10年前に亡くなりましたが、
この人が偉かったのは、なぜ子どもたちに白血病や癌が多いかっていう事を、
子どもを調べるんじゃなくてお母さんを調べて、
そしてその由来がX線撮影にあったという事を明らかにしたんです。
アリス・スチュワート博士は、
癌や白血病になった10歳未満の幼児の母親がどれほどX線撮影を受けていたかを調べた。
その結果、数回のX線撮影で小児の癌の発生率が2倍になる事が分かった。
妊娠3カ月未満では、さらにこの比率が高くなる。
この調査におけるX線の一回の照射線量は、自然界の放射線量2年分に相当する。
そして、癌の発生率が綺麗に疫学的に証明された。
こういう事からですね、アメリカやヨーロッパでは少なくともですね、
まともな医学者が次々出てきました。
これがその翌年に発表された、
X線により繰り返して低線量に被曝したお医者さんの手にできた皮膚がんですね。

繰り返し、微量です、微量です。
みなさん何度も聞かされてきた言葉です。
その「微量」というのを何年間も続けると、大内さんの手と同じように、
こうして手に皮膚癌が出来てきます。
なぜか?
原理的に言いますと外側から受けるのを体外被爆といいます。
原水爆やなんか、あるいは外部被爆とも呼びます。
それからX線も体外被曝です。
文字が違います。この「ばく」の字が爆弾を使った時は、原爆や何かの時は「爆」
レントゲンなんかの時は「曝」を使いますが

この体外被ばくと私たちがいま特に心配している体内被ばくの違いはですね、
物理学的に言いますと、ちょっとややこしいんですが、放射線の被ばく量というのは、
距離の二乗に反比例するという、こういう、これは物理学。
だれも異論がない。こういう法則があります。
体外被爆・被曝と体内被曝の違い
放射線の被ばく量は距離の二乗に「反比例」する。
被ばく量r、距離dとすると
r=1/d²

これがどういう意味か?と言いますと、
ここに立っていた人がこの放射性物質に対して、
2mにいた人が1mに近づくと、距離が2分の1になる。
反比例だから逆数で、2分の1の逆数だから2で、2の二乗に反比例する。
4倍になる。
という事はですね、たとえば、
プルトニウムが、今私が話している演台にあっても、さっき言ったようにプルトニウムは飛んできません。
大きな粒子なので、飛んでこられない、私は被ばくしない。
だけれども、その時に一陣の風が吹いて、私が鼻から吸い込んだら、肺にベタッとくっつきます。

距離がゼロになります。
仮にそれを単位として1マイクロを1000分の1mmとしますと、
簡単な事です。物理学の原理で1兆倍です。
丸がいくつつくか?1兆というのは0が12個付きます。
1兆倍にもなる。
1兆倍だけじゃないんです。
ここがね、肺の組織だとします。1:49:00
ここに、この組織が、
いいですか、私たちの身体をつくっている分子の100万倍というエネルギーを受けます。
ここにある細胞が。
そうするとここにある細胞は何になるか?
一番恐れるものが癌細胞なんです。
癌細胞が何故怖いか?って言うと、癌細胞というものは自分で増殖を始めるんですね。
ご家族で、こういう御病気になられた方はよくご存じのはずです。
そしてもっと怖い事に癌というのは全身に転移していきます。
そして最後に私たちの命を奪うんです。
「だから癌は怖い」そういう原理があるんですが、
いいですか、これ、非常に大事な事なんです。
ほとんどの反対側(?)も膵がんも含めてほとんどこの事をみんな言わないんですが、
医学で一番大事な事は、一つの細胞から、やられたところから始まるんです。
こんな恐ろしい事はあるでしょうか。
それがですね、今、ソ連のチェルノブイリ事故で起こった被ばくが、
いろんな地域で沢山の人達がですね、
次々といま、癌や沢山の疾患に襲われている原因なんです。
放射性物質は、体内のごく一部に集中して濃縮する。
ところが、ICRPらは、体内に取り込んだ放射性物質が、全身を被曝するという前提で
平均的な被ばく量を計算する。
そのため、それぞれの体内組織が受ける大きな被ばく損傷について、
まったくデタラメの結果をもたらす
だから、ICRPやIAEAに戻りますけれども、
ICRP達がどうやって計算をしているか?
あの式を見ますと、全部ですね、平均値を使ってやっているんです。
平均的に計算をしたら、そりゃ何シーベルトとか、そういう勝手な数値を使えるんです。
だって、そうしないと計算が出来ないから。
しかし人間の身体っていうのはそういうふうには、なっていないんです。
一つの細胞がやられるところから始まるんです。
恐ろしい事に。
だからそれが臨床医学というものなんです。
だから医学を知らない連中は、ああやって平気でああいう数字をもてあそぶんです。
シーベルトやなんかを。
そういう事で我々の身体の組織は変わるんじゃないんです。
だから私は自分の孫達が心配なんです。
被ばくの損傷という事ね、起こるので一番怖いのはやはり体内被曝です。
いまの段階で言いますと。

今、福島のみなさんの場合は、外からもいろいろなものが襲ってきている筈ですけれど、
食べ物の事を考えますと、
食べ物、それからこの郡山でね、
女生徒達がマラソンをしたりしているのをね、我々インターネットで見るとね、
「やめてください!」って叫ぶんですよ。
本当に叫んでいるんです。
「頼むから止めて下さい」って。
粉塵を吸い込みますから。
だから、食べ物、呼吸、飲料水を通じてですね、
子どもたちが出来るだけそういうものを取りこまないようにしなければいけない。
なぜか?というと、
放射性物質が一定のところに一定のものが濃縮して、
そこの組織をやっつけるという性質があるんです。
これは医学的にも体験上みんな分かっているんです。

とくにですね、ご存じのように甲状腺にヨウ素が濃縮します。
それから骨にストロンチウムが濃縮します。
それからプルトニウムは肺と女性の卵巣。
そして筋肉にセシウムが濃縮される。
こういう事が起こるわけですけれど、
一体どういうメカニズムで病気を発症していくか?と言いますと、
まず、こういう放射性物質が持っている単位にキュリーとベクレルというものがあるので、
1キュリー
大きなものを測る時はキュリーを使います。
さっき言った様に今福島第一原発から大体年間で3キュリーぐらいが出ています。
私から見ると、もう寒気がするような量です。
大体1000億ベクレル位が出ているんです。
東電の言い分でですよ。
そしてそれを1キュリーというものに換算しますと、370億ベクレル。
こういう数字で換算出来ます。
食べ物やなんかの時にはベクレルを使います。
そして、この放射線が出た時、放射線の強さがレントゲンという単位だったり、
これが人体に当たるとシーベルトという単位。
被ばく線量と、あるいは線量当量といいます。

そしてこれが体内に吸収されると、これを吸収線量と言いますが、
私はさっきのはほとんど興味がないというか、あんまり信じていません。
IAEAとかICRPが作った、このスタンダードに乗っ取って、
そういう標準の式をつくっているんですが、
こんなことは本当に医学を、臨床医学をやった最高医学から考えてやってきた人だったら、
そんな換算が出来る筈がないんです!医学的に。
そういう事をみんな新聞で換算しています。
嘘ですよ。
身体はそんなふうにはなっていませんから。
みんな一人一人違うんです、身体っていうのは。
「どこに何が入ったか」なんていうのは、そんな事は分かる筈がないでしょ!
なんでそんな事を換算するんですか。
そもそも1ベクレルというのは1秒間に1発の放射線が飛び出しているっていう状態です。
だから私が知りたいのは何ベクレルの放射能がどこに降り積もり、
そして子ども達が、どんなものを、何ベクレルのものを食べているのか?
それが心配なんです。
したがって、「1kg当たり放射性物質500ベクレル」の食品とは、
100g食べれば1秒間に50発の放射線を浴びる食べ物。
子どもたちだけじゃないですよ。
我々だって、大変ですよ。
我々だって、老人だって、老人は早く死ねばいいとそれは我々も思いますけど、
我々が大量に、老人が沢山放射性物質を食べたって、
最後火葬場に行って全部出てくるんですからね。
燃えたら、火葬場の周囲だって、生きていられませんよ。
本当ですよ、これ冗談じゃなくてね、
我々の杉並をずーーーっと調べてくれた人がいるんです。
そのデータを見てみると、ゴミ焼却場がすごいんです。
その周辺が。高いんです。
東京なんか特に、ま、郡山もそうですけれども要するにコンクリートね、アスファルトでビルでしょ。
だから、どこに何が降り積もったかが分からないんです。
土を取るとわかるんです。土を取るとわかる。
だけどずーーっとこの1年9カ月の間ずーーっと流れ込んで行って、どこに行くか?っていうの。
汚泥やなんかになって、最後は焼却場に行ってるんですよ。
だからちべんは言いませんけれどもね、
この放射性物質というのは読売ジャイアンツよりも強いです。
読売ジャイアンツは永遠です。
この放射性物質は永遠に続くんです、これは。
悔しいけれど、これはもう分かっているんです、半減期が分かっているから。
とにかく去年出た福島の量は1000年かかるんですから。
これ、元に戻るまでに。
それだけは分かって下さい。
それが地球上のどこにあるのか?それが問題なんです。
いいですか。
もう一回言いますけれど、
放射能の単位1ベクレルというのは
1秒間に1発の放射線が飛び出して来るという、そういう単位なんです。
だから、今年3月31日まで、我々が食わされてきたあの食べ物。
食べ物の重さ1kgあたり放射性物質500ベクレルまでいいって言ってたでしょ?
皆さん食べてたでしょ?
いや、福島の人達は賢明で、なんか「福島県内のものはとにかく食べてない」って言ってね、
それだけが救いなんですけど、
日本中の人間がみんなバクバク食っています。
特に西日本の人達はね。
名古屋から西へ行くともう全部平気だって言って何でも食ってますからね。
だからみんなを怒鳴りつけるんですけれど、
「あんたたち何食ってるのか知らないよ」って言ってね
どこへ行っても怒鳴りつけてるんですけど、
どういう事か?って言うとこれ、
その1kgあたり500ベクレルの放射性物質が入ったものを食卓に置く。
それが僅か、そのうちの10分の1のね100gを食べたら、
「1秒間に50発の放射線が出てくる食べ物だ」ということです。
1時間では…掛け算して下さい。
1時間ではーー
50発×60秒×60分=18万発
1年ではーー
18万発×24時間×365日=15億7680万0000発
わずか100gで、これだけの放射線を体内組織が浴びる危険物である。
加えて、セシウム137の放射線エネルギーは、人体の分子の結合エネルギーの10万倍も大きい。
1年では15億発というものがたった100g食べただけで、
身体の中でダーーーッと、放射線が出るという食べ物。
そんなものをみなさん食べたいですか?
考えただけで気持ちが悪いでしょ?
いや、これはね、その15億発という数だけじゃないんです。
セシウム137の放射線のエネルギーは、プルトニウムよりは10分の1ですが、
人体の分子の結合エネルギーよりも10万倍という、高いエネルギーを出して、
この15億発が出るんですよ。
たった100g食べてですよ。
何にも起こらないと思いますか?
基本的な話をします。
今みなさんは呼吸をしています。
空気中から酸素を吸っています。
酸素を吸うというのは模式的な古典的な絵で書くと、
要するに酸素の原子が二つくっついて分子になって、
中心に陽子があって、周りに電子が周っている。
これで共有結合してくっついている。
それが私たちが、こう、空気で吸い込んでいる。

一つの例として話しているんですけれど、
こういう所へ放射線が飛んできます。
ね、次々と飛んできます。次々と、この電子が跳ね飛ばされるんです。
私たちの身体をつくっているのは全てが分子なんです。
で、結合力が断ち切られると、これは酸素の分子として存在できなくなります。

これは今模式的にやったんで、これが放射線の電離作用です。
さっき、最初の方で言いました。
あのシールズ・ウォーレンという男の中にあった、イオウナジー・・・・リションあの言葉が、
これが私が最初に放射能の危険性を学んで意味が分からなかった事なんです。
一体どういう事なんだろう?と。
原理的にこういうことで、私達の身体はそれで筋肉だろうがDNAだろうが、全て分子で出来ています。
そこにこうやって放射線がずーーーっと当たるという、
その回数を出来るだけ減らさないといけないという事が分かっているんです。
だから今日の話しに戻れば、ICRP、IAEA、WHOはこういう最悪の犯罪を、
今私が説明した内部被ばくというのを考慮しないで、それで今まで限度量を定めて、
それを放射能の安全基準にしているところです。
そしてさっき言ったように平均値に置き換えて出している。
ICRP~IAEA~WHOの最大の犯罪は、
内部被ばくを考慮せずに、被ばく限度量を定めて、それを放射能の安全基準にしているところにある。
そして内部被ばくの体内濃縮を全身の平均値に置き換えてしまい、
臨床医学的にデタラメの被ばく数字を使っている。
人間の身体は平均値じゃないんです。
一部分からやられていくんです。
原子力医学の、これは基礎ですよ、一番の基礎です。
だからデタラメなんです。
ああいう被ばくの数字というのはですね。
癌は一つの細胞から始まる。
それが勝手に増殖し、さらに全身に転移するため、命を奪う結果を招く。
従って、被ばく量に限度を定める事は、臨床医学から考えてあり得ない非科学的な事である。
癌は一つの細胞から始まりそれが勝手に増殖する、それが怖い事ですが、
あり得ない事をみんなが当たり前のようにですね、「そういう事だ」という事で言っているわけです。
具体的に考えますと、一つ、放射性のヨウ素。
これはね、本当は福島の事故が起こったすぐに、
私は「福島の子どもたちは安定ヨウ素剤を飲んでいる筈だ」と思って、それで安心してたら、
後で聞いたら何と福島県庁は、
「政府の指示を受けてヨウ素剤を70万人分用意したがその後“飲め”という指示がないので待っている」
こうやってほとんど飲ませなかったっていうんですね。
信じられません。
福島原発が連続爆発をした後、
「福島県内ではヨウ素剤を飲ませた」という話が伝わってきたが、それは事実ではなかった。
実は、福島県庁では
「政府の指示を受けてヨウ素剤を70万人分用意したが
その後、“飲め”という指示がないので待っている」という無様な対応をしたため、
ほとんどの子どもたちが、大量の放射性ヨウ素に被曝してしまった。
住民保護という思想から考えて、信じがたい取り返しのつかない原発自治体の失態であった。
そしてこの朝日新聞が今年1月、
福島の食事1日4ベクレル
内部被ばくは国基準の40分の1で大したことないという事を1面トップで書きました。
デタラメですよ、この朝日新聞の記事。

核実験の最大の許容値よりも、福島県内は高いんですよ。
関東地方に比べて11倍ですよ。

これで何で大丈夫だっていう事を1面トップで書くんですか!
よーく読んでみるとこういう事なんです。
ひどいじゃないですか、デタラメの安全論書いて、
みんなはこんなのを読んで大丈夫だと思うでしょ。
だって見出ししか読まないですよ普通の人は。
この記事は、全くデタラメの安全論である。
こうして福島県民は、放射能被曝の人体実験にかけられたモルモットとなっている。
恐怖の被ばく社会である。
さっきのWHOの記事と同じで、それでみんな平気だと思わせられちゃうんです。
とんでもないです。
よく読むととんでもない事が書いてある。
つづくーーー
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=1h32m50s
福島県民の被曝の実態
とにかくですね、こういう構造で来ているとい事はもうみなさんお分かりだと思いますけど、
被ばくの事はですね…本当いうと、私も…全部しゃべる事が辛いです。福島のみなさんに対して。
けれどもですね、私はずっと医学をやってきた人間として、
やっぱりこれはしゃべっておかなければいけないと思っております。
私が1979年に、33年前に原発の反対運動を始めた時にですね、
一番最初に私のところに飛んできて文句を言ったのは誰か?と言いますと、
広島や長崎の被爆二世の方たちでした。
「広瀬、おまえは放射能の危険性を、そうやって大声であちこちで言っている。
そういうことを言われると俺たちは差別をされるんだ」
という事を言われました。
私は非常にショックでした。
しかし、それなら…
もう何度も,ノイローゼになるほどあの人たちと話し合いました。
「いや、そういう事じゃない。私は医学的なことの危険性を言っているんです。
水俣病で有機水銀が危険じゃないという事は医者だったら言えないですよ。
そういう事はわかるでしょ。
危険なものは誰にとっても危険です。
差別の問題はその問題とは違うんです。
民度の問題ですよ」
だから私彼らともうずーーっと話しあいました。
最後にあの人達は理解してくれました。
「分かった。お前の言う通りにやれ」って言ってくれまして、
それから私は医学的なことで、話を続けてきたんです。
だから日本人の民度の問題は、それは本当に大きな問題です。
福島の人達がね、飯館村の長谷川健一さん達と会うとね、私は悔しくなります。
長谷川さん達に子どもたちがね、「差別される」。
そういう事を恐れて。
それはよーく解ります。
辛いです。
だけれども、今私たちはまず、
共に生き残る事を医学的に考えなければいけないと思います。
だから、やっぱりきちんとした事はお互いに理解して話し合って、
そしてとにかく被ばくを避ける、どうすれば避けられるか?という事はですね、
きちっと理解していった方が良いと思います。
今後のためにもですね。
ともかく、去年の事故、
水素爆発が、こうやって起こってですね、大変な事が始まった時の中で、
私は今年に入ってからやっぱりショックを受けた事があります。
この爆発の時の事はみなさんもう忘れたいと思いますけれど、
筑波の気象研究所、これは170kmも離れたところですね。

5000度近いテクネチウムのガスが飛んできたという、事はまず一つショックなんですが、
今年の9月にこういうレポートが出ましたよね。
私はこれ本当にショックでした。
双葉町上羽鳥というところで、
福島第一原発北西わずか5.6kmのところなんですが、
水素爆発が起こる前ですよ。
3月12日の午後3時に1589マイクロシーベルト/h。
「1時間当たり1589マイクロシーベルトを記録していた」っていうんです。

これ、24時間で365日、14シーベルト/年。
これは致死量の2倍ですよ。
爆発する前に大量の放射能が出ていたって、
ですから私はこれは事故解析の、事故のシーケンスを、
もう一回一からやるべきだと思っています。
これは田中三彦さんたちが国会事故調査委員会で事故解析をされました。
あれが出たのが7月の上旬ですから、
そんな後でこんな数値が出てくるとですね、
「いったい何が起こっていたんだろう?」と、
もっと前からウワァ~ッ!と出ていたんだという事ですね、爆発する前にね。
大量の被ばくをしていたんだという事になります。
おそらくここでドーンと上がっているのを見るとね、そんなに長時間じゃないので、分かりませんけれど、
ともかくとてつもない量ですよ、これは。
こんなことが起こったという事がいまになって分かるというような状態です。
だから、私は福島県内のひとりずつのみなさんがどれだけ、逃げながらですね、
どれだけ本当に放射能から自分の身体を守っていたのか?って言う事は、我々にもわかりません。
皆さんご自身が分かっている事、後悔される事もあるでしょう。
私だってそうですよ。
孫4人を西日本に逃がしましたけど、
泣きながらね、この子たちとはもう会えないと思って送り出しましたけれど、
あれだって本当に間に合ったのかどうか?
東京もすごいんです。
東京の被ばく量は、岩手県盛岡の100倍を超えているんです。
何故か?って言うと、こちらでバーンッ!と爆発した雲がですね、
ここはずーっと関東平野ですから、遮る山が無いんです。
直進して、栃木、埼玉そして東京、神奈川まで直進してきたんです。
恐ろしい量です。
それで東京の人間がなにも知らない。
それで今山本太郎さんは東京の人間たちに呼びかけている。
これも大変な被ばくなんです、だって、我が家の庭の土がですよ、我が家ですよ。
東京杉並区。
文部科学省のデータでは全く汚染がしていない事になっている我が家の土は、
チェルノブイリの大汚染地帯波なんですよ。
みなさんだけじゃない。
そういうのがいまの日本なんです。
みんな知らないで生活をしている。
とてつもない量がですね、東京の新宿やなんかを襲いかかっているんです。
あの時みんな生活をしていました。
私は街へ出て行って、「自分の頭がおかしいんじゃないか」と思いました。
「何でみんな外で平気でいるんだろう?」と思って、
それぐらいの事をザーッと日本人がやってきているんです。
問題はですね
クリプトン、キセノン、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、コバルト、ウラン、ネプツニウム、
こういうとてつもない危険なものが、日本中に振り撒かれました。

今、ほとんどの人はヨウ素とセシウムの事しか言いませんけれど、
東京でウランが出ているんです。
日比谷公園あたりで検出されているんです。
誰も分かっていないだけなんです。
アメリカ人たちが来て測ってくれたらウランが出ている、どういう事なんだ?
「日本人は何でこんなに平気な顔で生活しているんだ」って言ってくれるんです。
そして、この福島第一原発は現在もですね、
中の配管が折れています。
原子炉圧力容器は底が抜けています。
メルトダウンしたんですから底は抜けました。その燃料で底を抜きました。

そしてこの下を通って行って、格納容器、この放射能を閉じ込めるための格納容器の底も抜いて、
この灰色のグレーのところへめり込んで行って、どこにあるかもわからないんです。
そこへ東京電力が「水をかけてる、水をかけてる」って
かかっているかなんてわからない。めり込んでいるなんてわからないでしょ?
私がいま推定するのは、これは推定ですけど、
おそらくですね、小さな臨界を繰り返しながらずーーーーっと、
水が、水の量で大体臨界が起こるかどうかが決定されます。
おそらく小さな臨界反応がですね、ワーッっというんじゃないんですけれど、
どこかに燃料棒が溜まっていて、そういう所で臨界反応が起こりながら、消える。
臨界が起こりながら消える。
そういう事が起こりながら、水素も出してですね、いろんな事を繰り返しているんです。
この中はおそらくそういう状態になっていると思いますが、
1号、2号3号4号でみんな状態が違うので、これは分かりません。

ま、「皆さんはこの避難先は何カ所目ですか?」という、
この福島民優の記事を見ますと、
本当に驚くべきことで、なんと50%以上の人が4カ所目、5カ所目。
今年の3月10日、つまり事故から一年後の記事でこうですからね。
一番心配なのは18歳未満の子どもたちは今年4月までに、
大体2万人近くの方が県外に逃げてくれた。

だけれど、まだまだいるでしょ?子どもたちが沢山ね。
そして今年5月のこの記事のなかで、
「再び除染」
この郡山の小中学校でと書いてありますが、
この小さな小見出し「風雨で運ばれ数値が再上昇」

大変な事ですよ、
これは本当に大変なことです。
今も出ている。
今も毎時1000万ベクレルと東京電力が言っています。
24時間だったら2億4000万ベクレルです。
それに365を掛けてみて下さい。1年間で何ベクレルになるか?
それはですね、1キュリー2キュリー3キュリーという単位なんです。
ベクレルよりももっと大きな単位を使っています。
それは、日本の中の最大な病院で1年の中で絶対に使わない量です。
本当の医者だったらもう震え上がるんです。
1キュリーという単位を聞いたら。
それが1年間で出るぐらい、今福島の炉から出ているんです。
私は心配でしょうがないんです。
本当に、子どもたちは大丈夫なんだろうか?
これがね、今月東京新聞に放射線が出た時は私は本当に「みませんでした」
「本当に福島のみなさんごめんなさい」と思いました。
飯館村がね、こんな状態になっているという事を、我々は東京にいると分からないんですよ。

こんなに恐ろしい汚染物がずーーっと積み上げられているなんていう事を我々は知りませんでした。
「本当にいったいどうなっているんだろう」と。
この現地近くの、この大汚染地帯がね。
こういう状態です。
福島から今も放射能がもうもうと出ている
つづくーー
http://youtu.be/HQ56ZLsN5gY?t=1h19m44s
さて、これから81年になります。
1981年から広島の放影研理事長として君臨したのが、
国際疫学協会理事としてスモン病・イタイイタイ病の研究班長として
いずれもこれらの薬害・公害発生の原因物質を「シロ」と判定し、
疫学犯罪を重ねてきた重松逸造であった。(2012年2月6日に死去、94歳)
広島の放影研の理事として君臨したのが国際疫学協会理事の
スモン病、イタイイタイ病、さらに水俣病も含めてですね、
沢山の公害、薬害を全部「シロである」と言ってきた
犯罪者重松逸造という人間がここに登場してきまして、
そしてIAEAがこの時ですね、
チェルノブイリの被害を調査する団長ににこの重松逸造をピックアップしまして、
そして91年ですね、
このチェルノブイリの調査をずーっとやってきた広河隆一さん達を激怒させる報告を出しました。
その後、国際原子力機関(IAEA)が組織した
チェルノブイリ原発事故の被害を調査する団長となった重松逸造は、
チェルノブイリ汚染被ばく現地を訪れながら、
1991年にIAEAの国際チェルノブイリ・プロジェクト報告書を国際科学者集団の長として作成し、
「住民に全く大きな放射能被害が無い」と報告して、
原因は放射能恐怖症とのイメージを振りまき、全世界から怒りをかった。
2011年現在まで、放影研はアメリカから莫大な資金提供を受けてきた。
「住民に全く大きな放射能被害はない」と
「それは全部放射能恐怖症なんだ」と、
「放射能を恐れる人間が病気になるんだ」と、
こういうことを言って全世界から怒りを買いました。
で、この放影研はですね、アメリカから莫大な資金提供をうけてきました。
という事で、これからみなさんに直結するんですが、
じつは重松逸造を支えていたのはIAEAと提携した笹川良一がパトロンとなった。
チェルノブイリ原発事故被害調査の時、重松逸造を支えたのは、
IAEAと提携したA級戦犯・笹川良一がパトロンとなった笹川チェルノブイリ医療協力事業であった。
(1995年に笹川良一の死後、曽根綾子の日本財団が継承)
その傘下で重松と組んだのが、
被ばく現地派遣専門家のリーダーとなった長崎大学の長瀧重信と山下俊一であった。
笹川チェルノブイリ医療協力事業というプロジェクトがあって、
その後、笹川良一が死んだ後、曽野綾子の、名前を変えましてね、笹川財団から日本財団になりました。
えーっとこれ、インターネット中継しているからね、ちょっと話せないことがあるんですけれど、
本当はもう、凄まじい世界がありましてね、
この、曽野綾子っていう人がいるでしょ?
ね、いろいろと言いたい事があるんだけど、インターネットでやっているのでやめておきます。
いろんな人に大変な波紋が出るから。
えー、こういう背景がありまして、それで、
その重松と組んだのがですね、被ばく現地調査のリーダーとなったのが、
長崎大学の長瀧重信と山下俊一でした。
そして、こういう中で大変なことが去年起こりました。
2011年3月11日に東日本大震災→
3月12~15日、福島第一原発で4基が連続爆発→
3月21日、ICRP(国際放射線防護委員会)が日本政府あてに声明を出し、
事故緊急時の年間被ばく基準を20~100ミリシーベルト、
事故収束後の被ばく基準を1~20ミリシーベルトとする安全基準を勧告した。
藁にもすがる苦境にあった日本政府は、
この20ミリシーベルトを国際的スタンダードとして使用することにした。
それで、3月12~15日にかけて4基が爆発すると、
ただちにICRPが日本政府あてに声明を出して、
そして年間被ばく基準を20ミリシーベルト~100ミリシーベルト、
事故収束後の被ばく基準を1~20ミリシーベルト!
こういう安全基準を勧告して、それが新聞にドカンと出てるんですね。
それで管直人の日本政府はこの20ミリシーベルトを国際的なスタンダードということで、
新聞テレビが全く報道しないまんまその数字が独り歩きを始めるわけです。
それを支えたのが原子力安全委員会の久住という委員で、
放射線影響学の担当だという事で、久住という委員が出てくるんですが、
この久住が「20ミリシーベルトにしよう」という事で決めました。
事故直後の2011年4月10日の会議で、
原子力安全委員会の久住静代委員(専門・放射線影響学)が、
原発の半径20キロ圏外で高い放射能汚染にさらされた場所については、
年間の積算線量限度をいきなり「20ミリシーベルト」にしようと提案して決めた。
この久住も放影研で臨床研究部副部長の時代から重松の子分だった。
この久住が、重松の子分だったんです。
放影研でね。
そういう関係です。
そしてこの重松逸造の後任になった放影研の理事長が先程の長瀧重信。
これが日本アイソトープ協会の常務理事として、権威を振るってきた男。
重松逸造の後任の放射線影響研究所理事長が、
福島県内の児童20ミリシーベルト無害論にお墨付きを与えた
長瀧重信(長崎大学名誉教授、元日本アイソトープ協会常務理事)であった。
これですね、首相官邸に出たのが4月15日
災害対策ページにですね、

「福島住民は20ミリシーベルト以下であるから放射線による影響は起こらない」
という事を長瀧が書いてですね、
それを佐々木康人という男が、これも日本アイソトープ協会、
こういう人間が寄ってたかって20ミリシーベルト安全論を出して、
その同じ日に文部科学大臣がね、みなさんの怒りに火を付けた、
「目標は20ミリシーベルト。学校を頻繁に移動させることはできない」という事で、
児童被ばくを野放しにして、
年間の被ばく基準を子どもたちに対して1ミリシーベルトから「20倍でもよろしい」ということで、
大事件を起こしたんですね。
その同じ日に、文部科学大臣の高木義明が
「目標は20ミリシーベルトで、学校を頻繁に移動させることはできない」
と、平然と児童被ばくを野放しにし、
放射線の影響が深刻な子どもたちに、
一般人の年間被ばく基準1ミリシーベルトの20倍もの被ばくを許すことを認めた。
現・文部科学省は、文部省に原発推進集団の科学技術庁が合体して、
原発マフィアが乗っ取った原子力省である。
じゃあ、文部科学省は何か?というと、
文部科学省ってパッと聞くと、かつての文部省を思い出しますが、そうじゃないんです。
文部科学省って、何でそこに科学が入ったか?というと
科学技術庁が省庁合併で一緒になって、
そして文部省を原子力の集団が乗っ取った組織なんです、今の文部科学省は。
これは原子力省なんです。
今の文部科学省というのは。
そりゃ、教科書問題なんかは別の方でやる、
だけど、原子力に関してはさっきのWHOをIAEAが乗っ取ったのと同じ構造になっている。
それがいまの文部科学省、原子力省なんです。
だから、こういうことを平気でやるわけです。
かくして4月19日、
文部科学省が福島県内の学校利用安全基準について、
学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射s燃料の目安として、
「年間20ミリシーベルト以下」の基準を、
福島県教育委員会や関係機関に通知し、安全基準とすると公表した。
こういうことでみなさんが怒って立ちあがって、
「20ミリシーベルトを撤回しろ!」という事で、
その後ごまかしごまかしで、今もってはっきりしていませんよ!
なんにもね。
そして要するに、チェルノブイリ、いいですか?
20ミリシーベルトっていったらどういう事か?って言うと、
チェルノブイリ原発事故で強制避難の被ばく限度とされたのが、年間5ミリシーベルトですよ。
正常な人間を被曝させて5ミリシーベルトを超えたら強制避難。
ところが日本では、福島県では、
「その4倍でも大丈夫」というキチガイ集団が、
みなさんのところで、平気で今日までいるわけですよ。
年間20ミリシーベルトの被ばく量は、
チェルノブイリ原発事故における「強制避難に被曝限度とされた年間5ミリシーベルト」の4倍であった。
それまでの被ばく限度は1ミリシーベルトだったのに、日本人は20倍も放射能に強くなったのか!!
この殺人国家に我々は生きてゆけるのか?
えぇっ!?こんなことが許されますか?
なんで日本人はそんなに急に、放射能に20倍も強くなるんですか?
1ミリシーベルトだったんですよ、事故が起こる前は。
そうでしょ?おととしまで。
なんで!だからこれは我々は殺人国家だと呼んでいるわけです。
さて、こういう事で、ま、代表的な安全安心の宣教師と呼ばれる山下俊一が出てきたわけですが、
ナガサキから来た
「安心安全」の宣教師・山下俊一
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授。
附属原爆後障害医療研究施設教授、
世界保健機関(WHO)緊急被ばく医療協力研究センター長、
日本甲状腺学会理事長
→2011年3月19日に福島県知事の要請で
「放射線の恐怖を取り除くこと」を目的にした福島県放射線健康リスク管理アドバイザー就任
→5月27日、福島県民健康管理調査・検討委員会の座長
→7月15日、福島医科大学副学長
彼が3月19日から福島県放射線健康リスク管理アドバイザーになって、
そしてやがて福島県立医科大学の副学長になっているんですが、
彼の言葉。
山下俊一語録
この数値で安定ヨウ素剤を今すぐ服用する必要はありません。
…甲状腺が影響を受けるという事は全くありません。ー3月20日記者会見の山下俊一
事故から直後にこういう事を記者会見で話しています。
そして
福島における健康の影響はない。
ないのに放射線や放射能を恐れて、恐怖症で何時までも心配しているという事は復興の妨げになります。
この後信じられない事を言っていますね、
……水素爆発が二度三度繰り返されました。
しかしその時に全く日本の原子炉からは放射性物質は漏れ出ていません。
それほどすごい技術力があります。
それはもう間違いがない事ですー3月20日 いわき市講演の山下俊一
えっ??
こんなことを言ったんですよ!
佐藤さんのいわき市で講演しているんですよ、3月20日に。
こんなことを子どもでも言いますか!?
えっ!?
子どもだって、小学生だって言わないでしょ、こんな事を!
何であなた達は信じるんですか!!
こう我々は叫びたくなるんですよ。
福島の人達は何をしているんですか?
こいつらはただの人殺しなんですよ。
放射線の影響は実はニコニコ笑っている人には来ません。
クヨクヨしている人に来ます。
……笑が皆様方の放射線恐怖症を取り除きます。-3月21日、福島市講演の山下俊一
そうでしょ?
「笑っていればいいんだ」って、
こういう事を平気で講演して歩いている。
そして事もあろうに、日本対がん協会の朝日がん大賞を受賞したって、えぇ??

パロディにしたって、ちょっとすぎるんじゃないですか?
こういうのを血液銀行総裁に就任したドラキュラっていいますけど、
甲状腺異常について「他の病院では診るな」
分かるでしょ?ここに書いた文章。

ね、こういう人間ですよ。
平気でコイツが管理するんですから。
病室で殺しちゃえばいいんですから。
そうでしょ?こんな構造ですよ。
長瀧と山下の一番弟子が高村昇で、これがまた同じアドバイザーに就任して、
長瀧重信と山下俊一の一番弟子
高村昇
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科、放射線医療科学専攻放射線疫学分野(原研医学)教授。
長崎ヒバクシャ医療国際協力会運営部会委員。
世界保健機構WHO本部技術アドバイザー。
2011年3月19日に山下俊一と共に福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任
もう一人いるでしょ?神谷研二。
ヒロシマから来た
「安心安全」の宣教師・神谷研二
広島大学医学部卒→広島大学原爆放射能医学研究所教授→2001年から同研究所所長。
2009年、広島大学原爆放射線医科学研究所長。
2011年4月1日、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任。
4月1日より福島県立医科大学理事長付き・特命教授。
こういう原爆やなんかの事をやっているという顔をしながら、
管理アドバイザーに就任して、
そして7月15日からこの二人、山下と神谷が、
福島県立医科大学を牛耳る副学長というポストについたわけです。
2011年7月15日、
福島県立医科大学の副学長に、福島県放射線健康リスクアドバイザー山下俊一と神谷研二の二人が就任。
こういう流れの中で、
もともと山下俊一というのは2000年に原子力委員会・・・
悪党、山下俊一は、
2000年に原子力委員会、
2002年には原子力安全委員会、
2009年にも原子力委員会に参画して、
原子力マフィアとの絆を深めてきた人物。
堂々と原発推進論を語る男であった。
こうして山下、高村、神谷らが
20ミリシーベルトでも健康に影響はないどころか、その5倍の
「年間100ミリシーベルト以下なら心配無い数値」と県内を話して回った。
原子力の、核兵器ともつながる全部のそういうマフィアとの絆を深めてきた人間だから、
こういう事をいうわけです。
私はこういう姿を見ているともう、1950年代のユタ州で殺された人たちみんな思いだします。
全く同じ言葉を聞かされています。
まったく同じように殺されて行くからです。
許せませんよ!こんなことは!どんな事をしたって。
みなさん、認めていたらしょうがないですよ。
これで20ミリシーベルトでも健康に影響が無い。
今は年間100ミリシーベルト以下なら心配無いって、平気でベラベラしゃべってきているんでしょ。
こういう中でまた笹川財団が登場してきまして、国際会議を開いて、
そして放医研の明石真言、アカシマコトって読むんですか?これ。
「チェルノブイリに対したらまったくたいした事故じゃなく、
将来的にも健康に対する心配はなにもない」
こういう事をですね、9月に国際会議で発表しています。
そして福島原発事故事故から半年後、2011年9月11~12日に
福島県立医科大学で日本財団(笹川財団)主催の国際会議が開かれ、
日本代表の放射線医学総合研究所(放医研)理事・明石真言が
「チェルノブイリに比べればまったくたいした事故ではなく、将来的にも健康に関する心配はなにもない」
と発言した。
だから、DAYS Japanの編集していらっしゃる広河隆一さんがね、
沖縄県の久米島に福島県の子どもたちを引き取って、
そこで少しでも被ばくを少なくしようということを、
本当に素晴らしい事をやって下さっていたんですが、

この、今年の10月号で、山下俊一の言葉をですね、発言を全部びっしり記録で残してくれました。

これを読むともう、信じられない事をですね、山下俊一はしゃべっていて、
我々も知らない言葉が沢山出ていますが、
広川さんもついに最後に怒りを込めて、「なんという恐ろしい男だろうか!」というコメントをですね、
この山下発言の後に書いています。
読めば読むほど、怒りがこみ上げてくる。
よくもこれだけデタラメと嘘をつき続けたものだ。
これが原子力~放射線科学者の正体だ。
山下発言に対して、広河隆一さんのコメントが随所に書き加えられている。
初めは感情を押さえて押さえて冷静に(冷静を装って)批判を続ける広河さんだが、
ついに「なんという恐ろしい男だろうか!!」という言葉がほとばしり出る。
そういう中でもう一人こういう人間もいます。
私はいろいろと見ていて、事故が起こった直後の週刊新潮、凄まじいでしょ?

私も随分攻撃を受けるんですが、
電話をかけて私はすぐにね、短期だから、
「うるさい!」って週刊新潮に喧嘩するんですね、面白いけどね。
で、「表紙に『我々は間違えていました』って書いたらコメントしてやる」って、
いかってね、もう憎たらしくてしょうがないからどんどん攻撃して、
面白いからイビっていますけど、
この週刊新潮は去年の事故直後ですよ。
3月31日号ですから、もうだいぶ前に出ていますが、ここにですね、
「通常よりやや高いと言っても、現在の放射線レベルは人体に影響を及ぼすものではない事が分かります」
という事をですね、福島県民に対する言葉と同じ意味で中川恵一という男が書いていまして、
この男がですね、なんと今年の9月に朝日新聞社と日本対がん協会。
さっきのコンビですよ。ね、
この主催のドクタービジットであの飯館村に現れたんですって!
ね…飯館村、大丈夫ですか?
「現在の福島の放射線量は、世界的に見ても決して高くない。安心してほしい」
と語りかけた…

こんな記事が朝日新聞にドカンと出るんですよ!
ええ、9月の事ですよ、今年の。
朝日新聞ってどういうふうになっているんだ!?って、
なんという世界に我々は生きているんでしょうか?
なんと、恐ろしい世界だろう!!
つづくーーー
Youtubeに画像がクリアな動画が出ていましたので、
今回からこちらを見て文字起こしします。
1:11:56
日本における被ばく隠しの黒幕
さぁ、皆さんの命を握っている人間たちの正体を暴いていかなくてはいけないんですが、
同じ今のIAEA、ICRPの仲間が福島県に入って、
放射線リスク関係アドバイザー、長たらしいわけの分からない名前をもらった連中が徘徊していますが、
放射線医学総合研究所(放医研)
日本アイソトープ協会
日本財団(笹川財団)
放射線影響研究所(放影研)
文部科学省
とは何者か?
先程の放射線医学総合研究所、放医研、それから日本アイソトープ協会、日本財団、旧笹川財団、
それから放射線影響研究所、これは千葉にありますが、それから文部科学省。
こういう連中がどうも怪しいという事はみなさんうすうすお感じになっているでしょうが、
そもそもはさっき言ったように日本放射性同位体元素協会、非常に優れていた核実験反対のためにですね、
亀井文夫監督たちと組んでいた人たちだったんですが、
1957年にですね、さっきのような時代に、
放射線医学研究所が同時に設立されます。
1957年7月
放射線の人体への影響、放射線による人体の障害の予防、診断と治療、
放射線の医学的利用に関する研究開発などの業務を総合的に行い、
放射線医学に関する科学的技術の水準の向上を図るとの名目で
放射線医学総合研究所(放医研)設立
で、武谷三男さんって皆さんご存じだと思います。
本当はノーベル賞を受けるほどの物理学者で、
かつては原子力平和利用を信じていた人ですが、「原水爆実験」とか「安全性の考え方」
それから「原子力発電」とかこういう本を書かれまして、
かつて原子力の平和利用を主張していた物理学者・武谷三男が
「原水爆実験」(1957年)、「安全性の考え方」(1967年)等を出版して、
アメリカの核実験による放射能汚染放置を批判し、
「原子力発電」(1976年)で原発の危険性を論破した。
私たちが市民運動を始めた時に、武谷さんをお呼びしてですね、講演会を何度も開きました。
武谷さんはその時、最初私が武谷さんに電話して
「武谷さん、講演会を開きたいんですが来て下さいますか?」って言ったら、
「君はどこの住民だ」っていうから、
「杉並区です」って言ったら、
ちょうど杉並区ってゴミ戦争というのがありまして、
我々杉並区民から出た大量のゴミを江東区やなんかのいわゆる下町に
どんどん送り込んで平気な顔をしている、そういう時代でしたので、
武谷さんはそういう物事の倫理というものを理解していない所には行きたくないんですね。
だから私はちょうど自分の思っている事を言いました。
「いま、むこうが、下町がゴミをみんな拒否してくれたんで、街中にゴミが散乱してみんな困っています。
私は『ざまぁみろ』と思っています」って言ったら、
「行きます」って、
それで飛んで来てくれて、私をずっと指導してくれました。
その武谷さん達と原発の危険性をどんどん論破しておりました。
しかしですね、先程のような流れの中で、
しかしすでに1954年の原子力予算さんからスタートした
政界・産業界・学界が連携した日本の原発運転再開計画は軌道に乗り、
1966年7月25日に
わが国最初の商業原子炉・東海発電所(ガス冷却式の16.1万kw)が運転を開始。
続いて1970年3月14日に、大阪万博の開会日に合わせて、
原電の敦賀原発1号機が大々的に営業運転を開始した。
もう、ついに1960年代に入りまして、茨城県東海村で1号機が運転を開始する。
そして70年にはちょうど大気汚染の時代、大阪万博が開かれたその日に合わせて、
日本原電の敦賀原発1号機が大々的に運転を開始しました。
今我々がみているニュース

真下に活断層がある。
これが1970年に動き出したんです。
まさにこれ、この原子炉は40年間ずーっと運転していて、平気だった。
このニュースを今、今月見ているわけです。
ね、分かるでしょ?どれほど狂った国か。
だけどその狂ったのはそれだけじゃない。
同年1970年11月28日に
電力会社の原子炉として最初の関西電力美浜原発1号機が運転開始。
続いて1971年3月26日に東京電力の福島第一原発1号機が運転開始。
ちょうどその年、今度は電力会社として関電の美浜1号が動き出して、
翌年この東電の福島第一原発1号機が運転を開始した。
そういう時代でした。
そしてですね、その時に、
日本放射性同位元素協会が日本アイソトープ協会というアルファベット名に代わりまして、
これから、豹変していきます。
その年、1971年8月1日に日本放射性同位元素協会が日本アイソトープ協会と改称して、
良心的な科学者を追放(パージ)して、
「放射線の有効利用」を看板に、原発推進組織に豹変し始めた。
その中心人物は東京大学総長の茅誠司ら、原子力発電推進者であった。
また放射線医学総合研究所(放医研)も原発推進組織の正体を見せ始めた。
まさに、原子力の時代をリードしていかなければいけない。
それは、先程のアメリカのAEC原子力委員会と同じ発想で、
要するに、放射能の安全論を広めって行かなければならない
そのために放射性同位元素をどんどんどんどんいろんなところに普及させる、使わせる。
そういう事をやっていけばみんな慣れてくる。
そういう形で東大総長の茅誠司らがですね、原発推進学者達が動き、
そして、このアイソトープ協会が完全な原子力推進組織に豹変して、
そして良心的な科学者は全部パージしました。
そうして、放医研も原発推進組織に豹変しはじめた。
これがちょうど福島の原発が動きだした時と全く同じです。
そして放射線の有効利用キャンペーンがどんどん広がっていく訳です。
日本は世界で飛び抜けたX線CTスキャンの検査回数を誇る異常国家です。
「放射線の有効利用」キャンペーンのため、
日本は世界で飛び抜けたX線CTスキャン(コンピューター断層撮影Comruted Tomography)の
検査回数を誇る異常国家となった。
これは、日本の医療界の病院収入を検査日が支える構図を生みだし、
医療界・医学界がほとんど、放射線・放射能の危険性を主張しなくなった。
これはお分かりと思います。
医療関係の方ならば特にわかると思うんですが、
ともかく医療界の病院収入を支えるのは、今、検査費とそれから薬代なんですね。
ここに依存するようになってきた、それがどんどんどんどん広がっていく。
これを見て下さい。
CTスキャナーの保有台数。

日本だけ異常に多いでしょ?
こういう形でみなさん、どんどん被曝させられてきている。
こういう国が日本。
だから今、これだけの福島で大変な事故が起こっているのに、
私が一番腹が立つのは医学界なんですよ。
日本の医学界が立ちあがらないでしょ?
こんな危険な状態を放置して、声明一つ出さないでしょ?
ここが外地との違いなんです。
ドイツの場合再処理工場を閉鎖させるために、先頭になって動いた人たちはお医者さん達なんです。
それで国民がどんどんどんどん変わって行ったんです。
「本当に危険なものだ」その事を教える人たちがいないんです。
だから恐ろしいんです、私はこの日本という国が。
そして先ほどの広島長崎の被爆者をモルモットにしていた、あの恐るべきABCCが、
1975年から日本に受け継がれて放射線影響研究所・放影研と名を変えます。
一方で、1946年から広島・長崎の被爆者をモルモットにして観察してきた
アメリカの原爆傷害調査委員会(ABCC)が、
1975年に日本に受け継がれて改組され、
放射線影響研究所(放影研)となった。
この時なんですが、この受け皿になったのが、厚生省の国立予防衛生研究所、予研と呼ばれる組織です。
これは歴史を調べた事のある人なら、すぐにピーンッ!とくるでしょう。
このとき、ABCCの受け皿となったのが
1948年からABCCの調査プログラムに正式に参加していた
厚生省国立予防衛生研究所(予研)であり、
予研にはなぜか、戦時中の細菌・化学戦研究のために生体解剖などをおこなった
大日本帝国陸軍“七三一部隊”の残党が大量に流れ込んでいた。
このおぞましい殺人部隊の犯罪を、細菌戦資料の提供を交換条件に、東京裁判で免責にしたのは、
戦後の米軍であった。
戦時中ですね、恐ろしい。
中国人たちを丸太と呼んでですね、人体実験をやった、
あの生物化学兵器の人体実験をやった
恐るべき組織“七三一部隊”の残党がこの予研に大量に流れ込んでいる。
そして戦後東京裁判で、この“七三一部隊”が何故裁かれないのか?といいますと、
アメリカが乗り込んできた時、“七三一部隊”の殺人の、要するに実験データを「全部よこせ」と、
「そうすればお前たちは免責してやる」ということで、
たった一人もですね、今日まで裁かれていないんです。
あの恐るべき部隊がですね。
そういう構造の中でABCCが、この日本に受け継がれてきました。
また、戦後からすぐ、広島・長崎の医学者と医者のかなりの人間が、
ABCCの調査に協力して、被爆・被曝の被害隠しに努めた。
それらの人間の後継者が、「放射線はこわくない」と言い続け、長崎大学の教授になって行った。
ですから広島・長崎の良学者と医者の良心的な人と、
一方ではですね、このABCCの調査に協力して、被害隠しに努めた人間が沢山いて、
それがですね「放射線は怖くない」と言い続け、長崎大学の教授に次々となっているという、
こういう構造です。
つづくーーー
原子力産業とは核兵器産業である
さて、これでお分かりのとおり原子力産業というのは核兵器産業として、こうして生まれました。
これが我々の時代にどうなのか?と言いますと、
1986年のソ連のチェルノブイリの事故が起こってからですね、
彼らの正体が改めて暴露されていきます。
それはですね、当時ドイツは東西に分裂していました。
西である日交通事故が起こった、
それで警察がそのトラックを調べてみるとですね、
なんとそこに核物質、ウランやプルトニウムが積まれていた。
軍事組織IAEAの正体が露骨に表面化したのは、チェルノブイリ原発事故の時からであった。
1987~88に掛けて、西ドイツの交通事故から奇妙な事件が発覚した。
核物質を輸送していたトラックが横転し、警察が積み荷を調べたところ、
輸送許可されていない核物質が国境を越えて運ばれていた事が発覚した。
「いったいなんだ?」ということで、大変な核スキャンダルが起こります。

これはどういう事件か?と言いますとね、
西ドイツの核物質、つまり原子力の平和産業、電力会社達と組んでそれを原子力の平和産業の中で出てくる、
ちょうど日本で言えば、青森県の六ヶ所村の様なそういう組織ですけれど、
化学会社ヌーケムという所がありまして、そこがですよ、
西側がテロ国家だと言っている3カ国に
自分たちで原爆材料ののウランやプルトニウムを密輸していたんです。
さらに関係者を追及すると、西ドイツの核物質を扱う化学会社ヌーケムが、
西側がテロ国家と非難するパキスタン、スーダン、リビアの3カ国に
原爆材料のウランやプルトニウムを密輸し、
週百万マルクの大金が動いていたという悪事が明るみに出た。
1マルク=80円として、数億円にのぼる核物質の密売であった。
分かるでしょ?意味。
今の北朝鮮と同じなんですよ。
北朝鮮と安倍晋三が組んでいるのと同じなんです。
死の商人というのはそういうものなんです。
両方でけんかしていたら両方とも儲かる、軍部が儲かる、そういう構造です。
今、全く同じです。
なんでこんな選挙がね、日本で、韓国でも選挙がおこなわれているのに。
北朝鮮がどうしてあんなものを打ち上げなきゃいけないんですか?
お互いに得をするんです。
安倍晋三も、北朝鮮の軍部も。
そういう呼吸がある。そういうのを昔から死の商人というんです。
右も左もないんです。
「殺す」その目的のために大砲をつくる、それはどっちにも潤う。
両方が潤わないと戦争はできませんから。
そういう事をやっている。
こういう事をやってきたのがバレたんですね。
それの主人公がIAEAだったんです。
信じられないでしょうが、これはドイツのシュテロンが素晴らしい解析を全部やりました。
わかるでしょ?
ここの男の手と手の間にドイツの紙幣マルクが渡されています。
後ろに原爆の核爆発の写真があるでしょ?
この写真のこの表紙はよくできているんです。
良いですか?今右下にIAEAの組織のマークが入っているでしょ?
よく見て下さい、これが原子力の平和利用のマークです。

このカフスボタンがちゃんと平和利用になっています。
わかるでしょ?
こういう事をやるのがジャーナリストなんです。
今の日本にジャーナリストなんていませんよ!
マスメディアしかない。
メディアというのは、ただ政府や電力会社の言う事を書けば、それはメディアね。
印刷媒体でしか意味がないんです。
ここにいらっしゃるIWJやアワープラネットTV、この人達はジャーナリズム。
ね、わかります?
この違いを我々は分からない。
この会場の外にいる人達はみんな分からない。
どこか変なところに投票しようとしたりするからおかしくなる。
こういうジャーナリズムがあると、国はどんどん変わっていくんです。
だからドイツ人はどんどん変われる。
日本は変わり様がない、この恐ろしい国はね。
だから我々は必死になって叫ぶわけです、こうやって。
わかるでしょ?
これを原子力の平和利用をやっていた連中がやってたんですよ。
電力会社中心の企業ですよ。
その中で、大変な…
当時の写真が私の家の中のどこかにあるんですが、今ちょっと出てこないんですが、
ちょうど暴露された時、ルドルフ・ロメッチという男が出てくるんですが、
自家用車でプルトニウムを運んでいたんですよね。
自家用車ですよ、それでプルトニウムを積んでいて、
ドイツで捕まって大スキャンダルになるんですけれど、
この輸送事件に関与したスイス人のルドルフ・ロメッチは、
自家用車でプルトニウムを運んでいたことが暴露され、
ドイツで大スキャンダルとなった。
ロメッチは、核拡散を防止する国際原子力機関(IAEA)の幹部であり、
チェルノブイリ事故直後にその原因を議論したIAEA総会で議長を務めて、
被ばくを隠蔽し、我が国の科学技術庁とも親しく、来日して講演した人物であった。
この男がIAEAの最高幹部で、チェルノブイリの原発事故を調査した
IAEA総会の議長をつとめているんです。
信じられないでしょ?
ところがその直後この男は日本にやってきまして、
我々が当時の科学技術庁とけんかしている中で、科学技術庁の後援会でしゃべってましたよ。
私が「あいつだ、あいつ!」って言っても誰も信じないんですよ。
「こいつなんだよ!」って言っても誰も分かんない。
日本にはもう、本当のジャーナリズムはいませんでしたからね。
そうしてこのチェルノブイリ事故のIAEA総会が「原発事故は終わった」という結論を出して、
国際的な宣言セレモニーになった。
チェルノブイリ事故直後のIAEA総会が、
事実上の「原発事故の被害は終わった」という国際的な宣言セレモニーとなった
しかしね、それだけじゃ終わりません。
ベラルーシで非常に勇気のあるバンダジェフスキーという人がですね、
被爆者をダーーッと調べまして、
この人がセシウム心筋症。
つまり、今日本で議論されている「放射能の被害の一番怖いのは癌や白血病だけである」
そういう考えが皆さん頭の中に刷り込まれていますが、
そうじゃなくて、このバンダジェフスキーという人が明らかにしたのは、
「セシウム心筋症」で、
心筋症というのは心臓の筋肉、そこがおかしくなる。こういうことを明らかにしたんですけれど、
それは何が大事か?って言うとですね、
セシウム137、あれは身体に入って、そして筋肉に入るんです。
皆さん今そこにずーっと座っていらっしゃっても、必ず呼吸をしています。
そして心臓が動いています。
心臓が動いていなければ死んじゃいます。
寝ててもですね、肺は呼吸しています。心臓は血液をずーーっと送っています。
という事は、心臓は肺というのは筋肉の塊なんです。
ずーっと運動している。
そこにセシウムは濃縮していくんです。
その事をバンダジェフスキーは、非常に大事なことを明らかにしましたので、
それからですね、バンダジェフスキーはすぐに汚職容疑で逮捕されまして、
そして2001年、物的証拠が一切ないのに、8年の強制労働の刑を言い渡される。
その後もIAEAは、
チェルノブイリ原発事故による健康被害は極めて限られているという結論を振りまいた。
そして、
ベラルーシ・ゴメリ医科大学初代学長の病理解剖学者ユーリ・バンダジェフスキーが明らかにした
「突然死と放射性物質の体内摂取の因果関係(セシウム心筋症)」という
明白な医学的事実を発表した直後、
バンダジェフスキーを汚職容疑で逮捕し、
2001年に物的証拠が一切無しで8年の強制労働の刑を言い渡した。
さらに国際的な連携で行ったデータ捏造によって、彼の科学的事実を闇に葬った。
それをヨーロッパの科学者たち、心ある人たち、あるいはロシアの心ある学者たちが、
何とか救出しようという事で、救出活動を展開して、今もやっている、そういう状況です。
そして、彼らに対して、バンダジェフスキーに対して、
IAEAの幹部たちは猛烈な攻撃を加えて、
そして彼の明らかにした科学的事実を闇に葬った。そういうことです。
さて、先程の西ドイツの大スキャンダルで明らかになったあの会社から、
プルトニウムを輸入してきた。
それがですね、おととしの忘れもしない8月1日だったと思いますが、
いわき市でプルサーマル反対の講演会をやりました。
それがこれなんです。
しかもこの核物質の密売を行っていたヨーロッパの核燃料製造会社から、
プルトニウム(爆発した福島第一原発3号機プルサーマル用のMOX燃料)を輸入してきたのが、
東京電力・関西電旅行などの日本の電力会社だった。
福島第一3号機で、プルトニウムをね、プルサーマル用のMOX燃料、
それをつくっていたのが同じ会社なんです。
そこから買いこんできたのが東京電力や関西電力なんです。
日本の電力会社。
こういう構造なんです。
ですから、福島第二原発のある楢葉町、あそこから去年、モリタさんという方と去年お会いした時、
モリタさんと夜講演会の後に飲んだどきに、モリタさんがふとこんなことを言ったんです。
「福島第一のあの爆発した建物を見ると、私は広島のあの原爆ドームを思い出すんだよ」って。
私はその時ドキッとしましてね、
「モリタさんはなんて鋭いんだろう」と思いました。

その意味はわかるでしょ?これね。
これは原爆と同じ臨界前の原爆と同じ形でぶっ飛んだ。
それがね、福島第一の3号機の爆発。
14日に起こった出来事なんです。
まさにそうなんです。
というのは、こういう原子力というのは暴走をする、実験をアメリカでもやってきましたけれど、
その時の記録写真をちょっと追っていきます。

これが起こったのが福島第一3号機、原子炉をおおう。
それが使用済みの核燃料プールで起こった。
これが福島の凄まじい原爆の再来になっているということです。
原爆と原発は双子の悪魔だった
お分かりになっていると思いますが、原爆と原発は原理的にもそうですが、
双子の悪魔、こういう状況。
これがいままで私たちを騙してきた問題なんです。
ほんとうはいろんな、IAEAが持っておりダブルスタンドという問題をお話したいのですが、
ちょっと時間の関係でね、
簡単に、チョットだけ言ってもみなさんお分かりと思いますが
新聞やなんかに出てくるIAEAが必ず批判するのは、
イランでしょ、それから北朝鮮でしょ、
それ以外は非難しないでしょ?おかしいと思いませんか?
日本の青森県六ケ所村、これ何にも非難しないでしょ?
おかしいでしょ?
イランに対するイスラエルが原爆を持っている、大量に持っているという事は、
国際的には誰でもが知っているのに非難された事は一度もないでしょ?
要するにダブルスタンダードであって、
自分たちの仲間だけは核兵器を持っていいんだと。
原爆を持っていいんです。
その相手側のちょっと嫌いな奴には、そいつらには絶対に兵器を持たせない。
ところが火を付ける。
じゃあ、プルサーマルともんじゅと六ヶ所再処理工場はどんな関係にあるのか?
簡単に言います。時間が無いのでね。
プルサーマル計画
高速増殖炉もんじゅ
六ヶ所再処理工場
不可解な三角プロジェクトの謎
ようするに今の原子力発電に使われている中性子でですね、中性子をぶつけて、
こうやって核分裂を行わせるんですけれど、
ただし軽水炉では水が中性子を吸収するので、
核分裂の効果を高めて臨界状態を維持できるようにするには、
ウラン235の濃度を数パーセントまで濃縮した燃料を使う必要がある。
さてそこに高速増殖炉というものがあって、
今度は水を使わない、液体ナトリウムというのを使ってですね、
高速のままウラン238を核分裂をしないものにぶつける。
そうするとどうなるか?というと、
核分裂をしない、これが1個中性子を吸収するので238が239になる。

つまりプルトニウムが生まれる。
これがまた核分裂をするわけです。
だからもんじゅの中はこういう構造をしていまして、
プルトニウムをある程度含んだMOX燃料。
福島第一3号機とまったく同じMOX燃料を入れてですね、
ここに使用済み核燃料から取り出した、
60%の核分裂性プルトニウムにウランを混合した燃料。こういう構造を持ってて、
そのまわりにですね、核分裂をしないブランケットというもので、要するに外側を包んで、
こういう反応を起こさないとここのウラン238が中性子を吸収して、
大量にですね、核分裂性のプルトニウムが出来る。

だから構造的に言いますと、239,271ね、
これが高速増殖炉なんです、炉心と外側のブランケット

見て下さい62%が98%になる。
核分裂性のものがですよ、プルトニウムが。
核兵器が93%で良いんですから、98%のものが出来る。
これが欲しいのがいまの安倍晋三たちなんです。
だから、どうしてもあの連中は原子力を続けていきたい。
日本で高速増殖炉もんじゅを続けていきたい。
そのために六ヶ所村の再処理工場と、
全国で日本中の人間を騙すためのプルサーマルというのをやっていきたい。
こうして全国の原子炉で生まれた使用済み核燃料が、六ヶ所再処理工場に送られ、
純度60%のプルトニウム239が抽出される。
次にこれが高速増殖炉もんじゅにMOX燃料として装備され、
ブランケットで純度98%のプルトニウム239が生まれる。
つまり、高速増殖炉は文字通り原爆用プルトニウム増殖炉である。
というのがいまの日本の現状です。
この話は少し長くなるので、ここまでにしておきますが、
つづくーーー
動画はこちら↓
<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史“IAEAとICRP”
12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)
今も立ち入り禁止の立て札があります。
ラスベガスから、ずーーっと砂漠の中を車で行くと、120kmも行くとあります。

まだ若いでしょ、私。12年前です。
最終処分場の候補地ヤッカ・マウンテンやユッカ・マウンテンといわれるところです。
今最終処分場、福島県内で言えば皆さんは中間貯蔵施設でですね、永久になるかもしれない、
あの貯蔵施設と同じなんです。
あれはね、絶対に中間貯蔵じゃないですから。
福島県内の汚染物質を集めた場所、それは永久貯蔵施設になります。
戦後7年目 南太平洋の空が燃え上がり
もう一回1950年代の大変な時代に戻りますと、
戦後7年目、新たな時代を迎えます。
南太平洋の空が燃え上がります。それはなにかというと、
これです。

こんどは桁違いの事を始める。
人類最初の水素爆弾
今までは原爆なんですが、これからは水爆の時代が1952年はじまりました。
だから、1000倍規模の話。100倍~1000倍のものですね。
ところが翌年ソ連がやはり水爆実験に成功します。
そういう状況の中で、アメリカは何とかしなければいけない。ということで、
翌1953年8月12日
ソ連がシベリアで初の水爆実験に成功。
これを受けて1953年12月8日
アメリカのアイゼンハワー大統領が国連総会演説で、原子力の平和利用(Atoms-for-Peace)を宣言し、
国際機関の創設を提唱した。→原子力発電の時代へ
ここから原子力発電の時代に入っていく訳ですが、
要するにこれはどうしてこんなことが行われるのか、今の流れを見ていけば皆様もお分かりのとおり、
原子力の軍事利用を隠すために生まれたのが「原子力の平和利用」演説であった。
これから人類が騙されていく
2発目の水爆
1954年3月1日
マーシャル諸島ビキニ環礁でBravoの水爆実験
これですね、凄まじいんですけれど、

これは我々はちょっと想像が出来ない。
これ、キノコ雲が100kmという直径ですからね。
さっきの原爆とはケタが違います。
きのこ雲の直径が100kmですよ、東京駅から富士山ぐらいまで。
その時ですね、ちょうど
現地ロンゲラップ島の住民が大量に被爆・被曝した。
巨大なキノコ雲が空に立ちのぼった時、
静岡県焼津漁港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」が南太平洋に遠洋出漁中で、
マーシャル諸島ビキニ環礁東方130キロメートルの海上の近い距離にあって被爆・被曝。
大量の被ばくです。
広島・長崎と同じように直接の閃光もあったし、それから死の灰も浴びました。
この時に日本人が巻き込まれるという事件が起こった。
マグロ漁船の第五福竜丸がそのすぐ近くで、被ばくをしました。
第五福竜丸の位置を地図で書いて見ますとこういう事になります。

これぐらいの距離ですからね、
この第五福竜丸の船員たちは、直接の被ばくも受け、そして彼らの言った言葉によりますと、
「太陽が二つあった」というようなそういう閃光を浴びながら、
そして同時に大量の死の灰を浴びたと。
広島原爆1000倍の爆発力ですから、ここで水爆が爆発
これぐらいの範囲ですね、死の灰が。
この範囲が日本列島と比べると、このぐらいの距離です。


こうしてですね、この大事件が起こったんですが、しばらくして分かったんですね。
それは3月1日に実験が行われましたから、
1954年3月16日
読売新聞が第五福竜丸の水爆放射能被災ニュースをスクープ。
この日、東京築地の魚河岸で、
第五福竜丸から水揚げされたマグロから郷土の放射能を検出し、破棄された。
以後、東京と大阪の中央魚市場で多数の魚から放射能汚染が発見され、水爆マグロの恐怖が広がる。
広大な範囲が「漁業危険海域」に指定され、
そこに出漁した漁船の水揚げ魚が検査され、
実際に汚染が発見された漁船は683隻、廃棄された魚は457トンに達した。
私はこの事件を記憶しているんです。幼いながらもですね、
いわゆる放射能マグロという事件が起こりまして、
そして、水爆マグロの恐怖が日本全土に広がりまして、
当時、この第五福竜丸だけではなく、
水爆実験当時、ビキニ環礁周辺の海域で操業していた船だけで800隻以上あり、
のち、この汚染船の数はさらに増え、900隻前後であるとされる。
魚の小差分析からは、内臓の汚染が顕著であることが判明。
日本人の主なタンパク源である水産物全体に対して恐怖心を呼んだ。
食卓が警戒心と拒否反応を起こし、
魚価が半値以下に暴落して、水産業だけでなく、飲食店に大損害を与えた。
その影響は長期間に及び、マグロ漁業は壊滅的とも言える被害を受けた。
900隻もその時海洋に出ていた訳で、それがどんどん陸揚げされる。
測るとどんどんカウンターがワーッと上がる。
そして日本人全体が魚を買わなくなるというそういう時代でした。
じゃあ、この時日本人全体がどういう状態であったかというと、
日本にも放射線のいろいろな研究組織が誕生してくるんですが、
この頃はまだ日本人の意識はですね「被爆国」
「広島長崎でアメリカにやられた」という意識が非常に強かったものですから、
ICRPと並行して日本にも各種の放射線研究組織が誕生した。
戦後のの本は被爆国であったため、
1951年5月1日、
九電力体制発足と同じ日に、日本放射性同位体元素協会が設立され、
のち“原水爆実験反対運動”の先駆者として活躍し、全世界に先駆けて放射能の危険性を告発した。
この人達は非常に優れていまして、日本人を守ろうという事で放射能の研究に立ちあがるんですね。
で、ちょうど福島と杉並の太郎さん達が連携しているのと同じような形で、
1945年5月9日
東京都杉並区の主婦が中心となって原水爆禁止のための杉並協議会を結成し、
原水爆反対の巨大な署名運動が始める。
特に、福島県原町(現・南相馬市)生まれの亀井文夫監督が、
1957年にドキュメンタリー映画「世界は恐怖する 死の灰の正体」を製作し、
そこに日本の良心的な科学者が続々と登場した。
この映画の中にさきほどの日本放射性同位体元素協会の良心的な科学者が次々と登場して、
我々に教えてくれたんです。
「放射能がどんなに怖いものであるか」という事を語ってくれました。
ところがそういう時代の中でですね、ソ連が今度は原子力を発電に使うという事でスタートしまして、
1954年6月27日
ソ連が世界最初の原子力発電をおぷ人すく原子力発電所で開始した(電気出力5000kw)。
東西の軍需産業が冷戦を利用して原子力発電によるウラン・カルテルの世界的な巨大利権が動きだし、
膨大な国家予算を平和利用名目で使って暗躍を始める…
この時ですね、表向きは東西は対立しているんですが、
実際はウラン・カルテル、要するに、
「ウランを掘り出して儲けよう」という、利権では同じ目的を持っていまして、
莫大な国家予算を、アメリカはアメリカで、ソ連はソ連で、
それぞれの国で巨大な利権が動きだしまして、
それが平和利用目的でどんどん暗躍をし始める時代に入りました。
そして、そういう中で第五福竜丸の久保山愛吉さんが亡くなるんですね。
1954年9月23日
被ばくした第五福竜丸無線長の久保山愛吉さんが肝不全により40歳の若さで死亡。
「原水爆の被害者は私を最後にして欲しい」との遺言を残し、
重大事件の波紋が日本全土から世界に広がって、
12月16日には、原水爆禁止署名運動全国協議会が、
「原水爆禁止署名者が2008万1232人に達した」と発表した。
当時の人口は8800万人余りなので驚異的な人数であった。
女優の音羽信子さん達が今いる病床を訪れる中で亡くなっていきまして、
そして「被ばく者は私を最後にして欲しい」と言って、
その言葉が、日本中の人を震え上がらせまして、
たちまちのうちに原水爆禁止署名が当時の人口8800万人のうちのなんと2000万人。
こんなことは日本の歴史の、未曽有の事です。
現在で言えば3000万人規模、それだけの署名が集まって、
驚異的な原水爆禁止の運動が全世界で広まりました。
なぜか?それはですね、言うまでもありません。
我々子どもの世代が、当時癌になる死亡率が…

だって、大気中の核実験って言ったら、直接の閃光は浴びているわけじゃない。
みんな地球全体が死の灰が包んで、
日本だけで子どもたちが癌で亡くなるのが6倍も増えたんですよ。
500回を数えた原水爆の大気中の核実験で。
こういう事は忘れられていますが、私も20数年前に運動を始めたひとりですから、
昔の資料を頂きましたが、
子どもたちの歯の中のストロンチウム90とかが、ダーッ!とグラフが上がっているんです。
恐ろしい事に。
だから我々の世代はですね、おそらくですね、私たちの親の世代よりも多分早く死ぬと思います。
この世代はですね、子ども時代にみんな、大なり小なり被ばくしていますから。
我々の親の世代よりは長い気はしないだろうと私は思っていますけれども、
さて、こういうことでですね、
今 全体的な流れで大事なことは
アメリカは核兵器で世界を制覇したいという野望を抱いていましたし、
実際にそういう軍事力を持っていました。
そういう所でですね、全世界で原水爆禁止運動が広まって行ったわけですね。
当時は全世界は、こんな、今みたいにのんびりしていませんでした。
我々の時代は非常に、今言ったようにひどい時代なんですが、
反骨精神が非常に強かったです。
私は今の日本人を見ていても、
日本人だけじゃなくて全世界を見ても、つまらないんです。
「なにを考えているんだお前たちはいったい!」と言いたくなるんです。
すべての政治家に、全ての国の政治家に。
そういう思いを感じています。
当時は反骨精神を持った政治家が世界中に出てきました、いろいろな形で。
そういう人間がいま全世界を見ても誰もいないです、我々から見てね。
「世界を動かしていく」という人たちが。
だから情熱を感じないんですが、我々はそんな事で黙っちゃいられませんよ、こんな…
こんな時代をね、変えていかないと。
だからみなさんに今歴史をお話ししているんですけど、
アメリカはこういうふうに凄まじい恐ろしい事をはじめ、
ソ連も同じ事をやって、
そしてアメリカにとっては原水爆禁止運動、それからソ連の原子力発電、こういうのを見てですね、
何とか全体的にうまくコントロールしなければいけない。
かくして日本から全世界に広がる原水爆反対運動と、
ソ連の原子力発電スタート、という二つの強敵を前にして、それらを世界的にコントロールするため、
1957年10月26日、アメリカ主導のもと
国際原子力機関(International Atomic Energy Agency IAEA)が国連の自治機関として、
「原子力の平和利用を推進し、軍事転用を防止する国際機関」という名目で設立された。
そこで生まれたのが国際原子力機関。
いまこの郡山に乗り込んできたIAEAなんです!
この組織が国連の中にできまして、彼らはもちろんそれをこういういい方をする。
「原子力の平和利用を推進して、軍事転用を防止する」
「軍事転用」とはどういう事か?
これは難しい話しになりますが、要するに、
「核兵器を持っている国が増えないように」という意図です。
IAEAは、国連の軍事的な安全保障理事会に従属する組織であった。
つまり事実上、第二次世界大戦の戦勝国が(東西を問わず)
核兵器開発を独占するための国際シンジケート組織であった。
対立する米ソにとって共通項となる仮面が「原子力の平和利用」という文言だった。
国連の安全保障理事会というのは
どこかの国を非難するというとすぐに出てくるあの理事会。
これに従属する組織だったんです。
完全に独立したものじゃないんです。
アメリカ、ソ連、中国、イギリス、フランス、
みんなその安全保障理事会の軍事的な組織の従属機関なんです。
つまりこれはどういう事かと、言い換えればすぐにわかると思います。
第二次世界大戦の戦勝国なんですね、国連というのは。そもそもは。
その国連というものが東西を問わずにですね、核兵器開発を独占する。
そういう国際シンジケートとして生まれた。
だからこの世界の中では、アメリカもソビエトも共産主義も資本主義もないんです。
だからそれが一番わかりやすい、人を騙しやすい「原子力の平和利用」という文言になって行ったわけです。
そしてこの組織はね、黙っていません、ただ作ったんじゃない。
そして2年後の1959年、
全世界の健康を守る機関であるWHO(世界保健機関)が、新組織IAEAと協定を結んだ。
この協定によって、IAEAが独占的な権威と位置づけられ、
WHOは原子力の分野で独立して医学調査を実施することが禁じられた。
この時から、放射能の危険性に関して、原子力の推進機関であるIAEAが全ての実権を掌握した。
何の協定か?というとWHOというのは人類の健康を守るための組織なんですが、
そのWHOが、この原子力、「放射能に関しては口を出しちゃいけない」
とんでもない事ですけど、そういう事で医学調査を実施することを禁じるという、
それにWHOは乗ったんです!
要するに魂を売ったわけです、WHOは。
そうして原子力の推進機関のIAEAは全ての国連の中での実権を掌握して今日に至っている訳です。
IAEAの創設を主導したルイス・シュトラウスは、
マンハッタン計画の残党が集結した原子力委員会でアイゼンハワー政権時代の委員長として、
ネバダ州の待機中核実験を強行して大量の被爆者・被曝者を生みだしながら、
原子力平和利用の大宣伝に奔走した。
で、これを創設主導したルイス・シュトラウスという男は
先ほど大量に被ばく者を生みだしながら、その核実験をやったトップであって、
同時に原子力の平和利用という言葉を、二枚舌を使い分けていた男です。
この有名な男はね。
そうしてですね、今の事を観点に歴史を見ますとこういう事です。

アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、中国と。
1960年代までにこの5カ国はですね、現在の核保有国。
公式の、公式のですよ。
他にもありますけれど、公式の保有国として全世界に権勢を誇るという事になった。
今の時代です。
この年にですね、アメリカで映画が製作されました。
1964年 中国が初の原爆実験に成功した年、
スタンリー・キューブリック監督が
「博士の異常な愛情または私はいかにして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」を公開。
「博士の異常な愛情」のラストシーンだけみなさんに見ていただきます。59:25~
わかりました?
これ本当の全部記録ですよ、今出てきたのはね。
原爆の、原水爆の。
この歌詞がね、すばらしい曲でね、私は好きなんです。
このラストシーンね、
要するに全世界のキチガイ集団らが核戦争をやって
「地球が終わる」という、それを暗示している最後のラストシーンなんですが、
あの歌があまりにもきれいでね、「再び会いましょう」というあの歌詞があまりにも素晴らしくてね、
我々の涙が出まして最後のシーンを見たものです。

こうして、今の時代になるんですが、
もう一回戻りますと、先程の大変恐ろしい恐ろしい人体実験、プルトニウムなんかを注射した連中が、
放射能の安全基準を定めるICRPの幹部になっていくんです、この時代にね。
ハミルトンとともに1936年に白血病患者に放射性物質を静脈注射した医師ロバート・ストーンが、
放射能の安全基準を定めるICRPの幹部となり、
国連の世界保健機関(WHO)で放射能被曝問題の最高顧問となった。
さらにこれらと連動する形で、国際放射線影響委員会(UNSCEAR)が、
チェルノブイリ原発事故から現在まで、世界的な被ばく容認の組織として機能する母体となってきた。
それで、WHOでも放射能被曝の最高顧問となって、
どんどん、どんどん全世界を牛耳っていく、他にしゃべらせない。
まともな人間がいるとみんな抹殺していく。
で、国連に放射線影響委員会というのがあります。
これが、現在まで放射線の被ばくを容認する組織として機能する母体となってきました。
いろいろな組織をどんどん彼らは作ってきた。
そうしてですね、IAEAから金が出る。
これが非常に重要なんです。
要するに学者を全部買い取っていくんですね、魂を。
これ簡単な事です、学者なんてね、簡単に金で買えますから。
こうしてICRPに対する助成金は国際原子力機関(IAEA)から投入され、
さらに経済協力開発機構(OCDE)原子力機関をはじめ、
世界保健機関WHO、国際放射線防護委員会(IRPA)などの放射線学会、
イギリス、アメリカ、ヨーロッパ共同体、スウェーデン、日本、アルゼンチン、カナダなどの
各国内にある機関が拠出して、主に西側諸国が金銭的に支配し、
被ばくの安全論を普及する広告塔として機能してきた。
そして、OCDEやWHOが全部協力していく。
そしてその中に、日本も当然入ってくる訳ですが、
各国の機関が金を出してですね、そして被ばくの安全論を普及する。
つづくーー
動画はこちら↓
<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史“IAEAとICRP”
12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)
この背後に信じられない恐怖の出来事がひそかに進行していた…
ニューメキシコ州で最初の原爆実験を成功させた“原爆の父”ロバート・オッペンハイマーは、
最初の核分裂連鎖反応を成功させたエリンコ・フェルミに対して、
マンハッタン計画中の1943年5月25日付けで、
放射性毒物兵器による「50万人殺戮計画」の書簡を送っていた。
この二人は核開発の中では偉大な二人にされていますが、
このオッペンハイマーはエンリコ・フェルミに対してとんでもない計画を戦争中に進めていたんです。
それは、「放射性毒物兵器」というもの。
いいですか、放射能で人間を殺せるんだ。
50万人殺戮計画という、書簡を送っていた。
本当でしょう。
実際に機密に処理されていて暴露された
エリンコ・フェルミ様とオッペンハイマーが書いた文書があります。
ここにSECRETと書いてある上にCANCELEDと、上に押してある。
これがですね、実をいうとアメリカのピューリッツァー賞を受賞したアメリカの
「プルトニウム人体実験」

これを全部暴露した。
私はこの本の翻訳を頼まれましたので、この事をちょっと引用します。
どういう事を書いてあるのか。
エリンコ・フェルミ様
放射能で食品を汚染させる問題について報告します。
私はすでにいくつかの作業を進めています。
……50万人を殺すのに食べ物を充分に汚染できない場合には、計画を試みるべきではないと考えます。
というのは、均一に分布させる事が出来ないため実際に被害を受ける人間がこれよりはるかに少なくなる事は間違いないからです。……ロバート・オッペンハイマー
50万人を殺すのに食べ物を均等に汚染させられないからどうするかという事をですね、
具体的に考えています。
こういう恐ろしい人間たちが原発開発の裏にいまして、
彼らがいったいどういう世界から出てきたか?というと、
マンハッタン計画の首謀者達がですね、
全米でなんと人間にプルトニウムを注射して人体実験をしようということで、
人体実験をやっていたというのが先程のアメリカの達が考えていた事実で、
これはもう寒気がするようなことですが、
アメリカ人も人体実験をさせられていまして、
それがマンハッタン計画の首謀者たちと、みんな関係がある病院を使って行われました。
で、どういうことか?
マンハッタン計画というのは原爆開発班だけが有名なんですけれども、
その背後に医学班というものも存在しました。
マンハッタン計画には有名な「原爆開発班」だけではなく、
第二の部門として「医学班」が存在していた。
彼らが放射能の危険性を研究した部隊である。
その最高責任者。医療班の主任がスタッフォード・ウォーレンであり、
彼自身がプルトニウム生体実験を認可した当人であった。
医学班、つまり放射能の危険性を研究するという連中がいまして、
さっきは、シールズ・ウォーレンでした。
名前がちょっと違いますが、医療班の方はスタッフォード・ウォーレンで、
もうひとりのウォーレンでして、これがプルトニウム人体実験を認可した当人なんですが、
こうしてですね、スタッフォード・ウォーレンがどこででてきたか?というと、
スタッフォード・ウォーレンはニューメキシコ州での最初の原爆実験で放射性物質の効果を観測し、
多くのものがかなり大量に被曝したことから、
「3.2キロメートル以内の被ばく者には、死亡者または重傷者が出る恐れがある。
放射性降下物によって極めて重大な潜在的危険性が残されている」と報告した。
そのウォーレンが原爆投下後の広島と長崎に姿を現し、後のABCCと共同で被爆者を観察した。
最初の原爆実験をやった時に彼は全部観察をしていてですね、
「・・・・潜在的危険性が残されている」こういう事がすでに分かっていました。
そういう事から、ま、実際にですよ、マンハッタン計画に従事した人間も大量に被ばくをしました。
しかしそれを表にすると大変な事ですから、
全部こういう事は極秘に進めて言ったんですね。
そのスタッフォード・ウォーレンが、さっきのシールズ・ウォーレンの作ったABCCと共同でですね、
被ばく者を観察しています。
つまり、彼の、スタッフォード・ウォーレンの記録を読むと、
彼は、広島、長崎に来ているんです。
原爆が投下されてしばらくしてからですね、来ています。
ということで、今度はソ連がですね、ついに最初の原爆実験を成功させまして、
1949年8月29日
ソ連がシベリアのカザフ共和国セミパラチンスク核実験場に於いて
最初の核実験(アメリカのFat Manのコピーとして製造されたプルトニウム型原子爆弾)に成功。
セミパラチンスクでは、1949年~1989年までに470回の核実験が行われ、
うち100回以上は大気中であった。
アメリカにも負けていないで、こういうですね最初のソ連の原爆です。
1949年、ソ連最初の原爆RDS-1の模型。
写真の人物はイーゴリ・クルチャトフとともに核開発就任となったユーリー・ハリトン。
こうして、東西冷戦というものがいわゆる核兵器の対立になって行ったわけです。
その翌年の1950年
国際X線及びラジウム防護委員会が
名称をICRP(国際放射線防護委員会ーInternational Commission on Radiological Protection )
に変更し、許容線量の値を改定した。
この時…放射線医学、放射線遺伝学の専門家以外に
原子力(核兵器)関係の専門家も委員に加わるようになり、
放射線被ばくを正当化しようとする勢力が介入して、
委員会は「放射能の危険性を隠蔽する組織」へと変質し始めた。
このICRPが、現在の全世界の放射線安全基準の作成者である。
許容線量を改定したんですが、この時に、こういう時代だからなにが必要か、
まず、核兵器をつくることが重要なんです、彼らは。
被ばく者がどんなに出てもしょうがない。
減らせるものなら減らしたい、しかし、その人間たちがどれ位の被ばくをするかは、
調べながら、同時にですね、
彼らは被ばく者をモルモットにしながら、
このICRPが現在の全世界の放射線の安全基準を作成するという事からはじまりました。
この時に核兵器の専門家が専門委員会の中に介入し始めた訳です。
戦争のために介入し始めたんですね。
そしてですね、この時から、
ICRPに改組されてから、核実験や原子力利用を遂行するにあたり、
一般人に対する基準が設けられ、
1954年には暫定線量限度、1958年には線量限度を勧告した。
一般人に対する基準が新たに設定された事に対して、
アルベルト・シュバイツァー博士は、
「誰が彼らに許容することを許したのか」と憤った。
一般人に対する基準。
だって大気中核実験をやるんですからね、
世界中の人間が被ばくする訳ですから、
それなら基準を設けなければいけないという事で、
基準を設けてそれから線量限度を勧告するようになって行ったんです。
そしてこの基準というものがどこから出てきたかと言いますと、
そのひとり恐るべき主導者がジョゼフ・ハミルトン。
プルトニウム人体実験で中心的な役割を果たした医師。
カリフォルニア大学の放射線医学の権威として、
1936年おそらく世界で最初に放射性物質を人体に注射した人物として知られる。
マンハッタン計画の研究プロジェクトの主任を務め、
のちに、核実験を主導した原子力委員会と、
国際放射線防護委員会(ICRP)の放射能許容値データの大半を作成して大きな役割を果たした。
ジョゼフ・ハミルトンは人体実験をした中心的な医師。
医者なんですよ。
マンハッタン計画の主任を務め、そしてこの核実験の主導者原子力委員会、
そしてICRPの許容値データの大半を作成している。
こういう事で、我々の被ばく量が決められている、とんでもないですね。
現在チェルノブイリ事故と福島原発事故の被ばく者をはじめ、
国際的に問題となっている原子力発電の放射能被曝量は、
国際法さ線防護委員会(ICRP)が定めた安全基準、
いわゆる閾値と呼ばれるがんなどの発生限界を基に危険性が議論されている。
その基準となったデータは、
広島・長崎で分析された被ばく量が大きな算定基準になったと言われてきたが…
これがいま、ICRPのインチキと言われる安全基準は、
広島・長崎の被爆者のデータを基にしたと言われています。
今でもそれしか語られませんが、そうじゃないんです。
先程のアメリカのハミルトンが、ぞっとするんですが、
実は恐るべきことに、この人体実験医ハミルトンの指導のもとに
カリフォルニア大学バークレー校クロッカ―研究所から大半のデータが供出されていた。
今人類は、その殺人医師のデータに子どもたちの生命を賭けているのである。
この人体実験をやった人間たちがですね、大半のデータを供出して
今それを我々が、安全基準だという事で、
新聞記者たちが「分かりやすい放射能の話し」なんていうのを新聞に書いている。
そういう物の根拠がこういう所にあるわけです。
皆さんそんなもの信じますか?
殺されますよ、本当に。
その連中は殺人鬼ですから、ハッキリ言っておきますけれども。
それからもう少し詳しいお話をしますけれども、
アメリカ人がソ連と対立するためにもっと核実験を大々的にやらなければならない。
核兵器をどんどん大型にして強力にする計画ですね。
1951年1月27日
アメリカネバダ州で最初の原爆実験Ableが実施された。
朝鮮戦争の勃発とともにネバダ州での大気中核実験が大規模に開始され、
ABCC創設者のシールズ・ウォーレンがその・・・・
そしてついには自分の、アメリカ政府があそこは砂漠だから大丈夫だろうというんで、
そこで原爆実験を始めました。
そしてその時にABCCを設立したシールズ・ウォーレンがですね、
その放射能関係の最高責任者を務めて、
そして死の灰について安全量の世界一の権威者になっていきます。
そして、沢山のがん患者が風下地帯に生み出されました。
全世界、5カ国の合計で525回の大気中核実験です。
我々の子どもの時代です。
見て下さい、これアメリカの兵士ですよ。

この、ドーン!といってキノコ雲が上がっているところへ鉄砲を持って突っ込んでいくんですよ、
信じられますか?
こうやって見ているんですよ、目の前で。
やりたいですか?みなさん。
これは全部当時の記録が残っています。
全部記録映画が残っているんです。
そしてキノコ雲に向かって突っ込んでいく。これでなにも起こらないんですか?
30万人を超えるアトミックスが、いろんな癌やなんかになっていって、
80年代から90年代に掛けて全米で訴訟が起こされているんです。
「我々はアメリカ国民なのに国に騙された」」
と言ってみんなが立ちあがったんですね。
それ以後、
ここのところがネバダ州なんですが、隣のユタ州で風下。
わかるでしょ?これ。

なんで死の灰がこっちへばっかり流れているか?っていうと、
こっちに流れている時だけ核実験をやったんです。
こっち側のカリフォルニア州は何にも落ちていないでしょ?
だからそっちには行かないようにしたわけです。
という事で全米にこうして大量の放射性物質をばらまいたんですが、
とくにこのユタ州の町等は町中が癌になって倒れていく。
という事で大変な被害を受けました。
しかしですね、
ネバダ州で行われた大気中の原爆実験100発に比べて、
福島第一原発から放出された放射性物質は遥かに多い。
ネバダ州の核実験100発で出た放射能は福島に比べてはるかに少ないです。
福島の方がはるかに多いです。
それから距離から言いまして、この風下になった町は200kmぐらい離れているんですよ、爆心地から。
という事は、福島第一から私の家東京は230kmぐらいですか。
だからそれぐらい離れているんです。
ところがそれぐらい離れたところで、大量の被ばく者が出まして、
そして次々と死んでいく

当時のアメリカ政府はご存じのように
原爆実験には危険の可能性はある、しかしそれは人間が死ぬという可能性ではない。
医学的に絶対安全とされている量よりも、
わずかに上回る放射線を浴びるかもしれないという危険にすぎない。
ということです。
そしてですね、
被害住民は
汚れた雲が通った後、子どもたちが次々と白血病にかかっている。
目の無い赤ちゃんが生まれた。
流産が増えている。
子どもたちの甲状腺異常が増えている。
癌が増えている。
風下地帯のユタ州では白血病のは成立が370%にも達した。
女性の甲状腺がんが300%近くになった。
アメリカ政府は
あのような微量の放射能で人が死ぬはずありません。
政府は言い続けました。
そしてこの言葉をよーく読んで下さい。
放射線被ばくで大量のがん患者を出した町民に対してアメリカ原子力委員会が語った言葉。
全く危険はありません。
放射能について心配しない事こそ、あなたにとって最善の行動なのです。
一番汚染された町の年間の被ばく量は最高で500ミリレム(5ミリシーベルト)でした。
これらは、私たちが自然界から受ける放射線100ミリレム(1ミリシーベルト)とくらべて、
殆ど変わらない安全な量です。
高い山に登ると240ミリレムの放射線を受ける場所が沢山あります。
人間の体内にも、もともと放射線を出す物質があります。
福島県民がどこかで聞いた言葉ではないか?
みなさんもこの事と同じ事を聞いたでしょ?
同じなんです昔から、手法が全く変わっていません。
だから被害が出るんです。
いいですか、
恐ろしい人たちがいう言葉はこの1950年代の原発実験の記録を見ると全部わかります。
山下俊一たちが言っている言葉と一語一句変わりません。
何も変わりませんよ。
つづくーー
動画はこちら↓
<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史“IAEAとICRP”
12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)
IAEAはこのような歴史の中でどのようにして誕生したかという事をお話します。
1938年12月、
ドイツの化学者オットー・ハーンとフリッツ・シュトラスマンがウランに中性子を照射した時、
ウランよりも原子量の小さいバリウムを発見してウランの核分裂を発見。
この事実は、大西洋をわたってアメリカのブリンストン大学教授ニールス・ボーアに伝えられ、
コロンビア大学教授のイシドール・ラビとウィリス・ラムの二人がエンリコ・フェルミに伝えた。
ウランに中性子をあてるとウランよりも原子量の小さいものが出来る、
という事はウランに核分裂が起こる事を発見して、これが伝えられていきまして、
そして1941年第二次世界大戦、ナチスの侵略がはじまるわけですが、
第二次世界大戦が始まる直前ですけど、
1941年2月23日、アメリカの化学者グレン・T・シーボーグ博士らが、
バークレーの60インチサイクロトロンを使ってウランに重水素を衝突させる方法により、
世界で最初にプルトニウムを合成・分離した。
重水素というものをぶつけるとですね、ウランがプルトニウムに変わるという事を発見しまして、
それでちょうど第二次世界大戦に突入して言ったんですが、
アメリカがこの時中心になって、極秘裡に皆さんご存じの原子爆弾を製造しようという事で、
マンハッタン計画がスタート(1943年)して、
そしてこの原爆を製造するマンハッタン計画の科学者たちはこういうふうに考えました。
当時の彼らの漫画を見るとこういう漫画が書いてあります。
マッチ棒をこのように並べておくと、1本目に火を付けるとどうなるでしょう?


こうして次々に火が広がって行くと。これが何か?というとですね、
今言った原爆の原理なんです。
ウラン235というものに中性子をぶつけると核分裂をして、
その時に二個以上の中性子が飛び出す事を発見しました。
そうして近くにあるウランがまた核分裂をする、
そうしてこうして次々に雪崩のように核分裂が進むんだ。
これが原子爆弾の発想の原理でした。

これ、一瞬にですね、ダーーーッ!と雪崩のように連鎖反応が起こって巨大なエネルギーが出る。
で、原子力発電はですね、
この核分裂するウラン235の濃縮度をとにかく低くしている。
そうするとぶつかって同じように中性子が二個出てくるけれど、
濃縮度が低いので、235だけじゃなく、核分裂をしないものも、これは核分裂をしない(ウラン238)
こういう状態になると一定の比率で核分裂を取得できる。

こうすれば原子力の燃焼を爆弾としてではなく、電気に使えるんではないか、ということで、
原子力発電の原理が生まれるわけです。
これは、後になってです。
しかしですね42年には
1942年12月2日
イタリアの物理学者エンリコ・フェルミと、ハンガリーの物理学者レオ・シラードが、
シカゴ大学で世界初の原子炉「シカゴ・パイル1号」を完成して臨界に達し、
史上初めて原子核分裂の連鎖反応を維持することに成功します。
そして1945年7月16日、
アメリカで人類最初の原子爆弾の実験が行われました。
これはプルトニウムを使ったものでした。
これがですね、その時の記録の写真ですが、
0.016秒後

我々にはカウントできない短時間のうちにボンッ!と爆発が起こって、
そして次々と巨大な炎になって行く。
この事がついに明らかになって、
そして日本は当時アメリカと太平洋戦争をしていました。
それで彼ら自身が「地獄の日」と呼んだ原爆がですね広島に8月6日に投下されました。
そして、爆心地の温度は100万度というですね、想像を絶する、我々には理解できないものとなって、
爆風とそれから強烈な放射線が人間の身体を射抜いて、
そして生き残った人達も当時降ってきた雨、黒い雨と呼ばれる、そういうみなさんが浴びたものと同じ、
当時我々は死の灰と呼んでいましたが、死の灰を浴びまして、
それで今も沢山の人が後遺症に悩んだわけです。
当時の広島がこうですね、
14万人が一瞬で殺されていく。
まだ日本が戦争を止めないので、続いて長崎に原爆が投下されました。
この街の写真をよーく見て下さい。
街にまだ家がありますね、原爆投下前です。
で、原爆がここに投下されました。
そうしてどういう事が起こったかというと、
見て下さい、なんにも無くなっていますね。

こうして一瞬に長崎で7万人の人達が焼き殺されるという、こういう悲惨な事が起こりました。
簡単に原理だけ申し上げます
ウラン235、ここに火薬で火を付けて火薬が爆発しますと、これがくっつきます。
くっつくと、さっき言った臨界を超えるんですね、そうするとこれが爆発を起こす、一瞬で。
100万分の1秒単位で。

こうして広島がやられる。
そして長崎のプルトニウムの場合は外側に同じように爆薬を点火して、
そして真ん中に集まる、集まった時に臨界を超える。そして爆発をする。
こうして殺されたんですが、そうして日本が敗戦を迎える。
日本敗戦、そして東西冷戦の時代へ
この後大変なことが起こります。それは東西冷戦時代です。
それはどういう事かというと、
1946年、ですから日本が敗戦した翌年ですが、
敗戦翌年の1946年3月5日 鉄のカーテン。
イギリスのチャーチル前首相が、アメリカ大統領トールマンに招かれ、
ミズーリ州フルトンの大学で行った演説の中で、
「バルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステまで
ヨーロッパ大陸を横切る鉄のカーテンiron curtain が降ろされた。
中部ヨーロッパと東ヨーロッパの歴史ある首都は、全てその向こうにある」と、鉄のカーテン演説。
これに対して13日に、ソ連のスターリンがプラウダ汽車に「チャーチルは戦争挑発者」と批判して、
東西冷戦の時代に突入。
チャーチルがアメリカで演説をしまして、
ソ連は鉄のカーテンの向こう側にあるという演説をいたしまして、
直ちにソ連側は反論しました。という事で東西冷戦時代、民主主義と共産主義の世界的な冷戦。
直接火花は散らさないがお互いに対立していくという、そういう時代に入りました。
それでアメリカはすぐに、
1946年6月30日
南太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で最初の原爆実験が行われ、
恐怖の大気中核実験の時代が幕を切って落とした。
そしてこれは私が小学校の頃なんですが、こうして核実験が、
皆さん若い方には想像もできない事ですが、こうして最初の原爆実験が行われまして、
見て下さい、これ、これは最初の海中原爆実験なんですが、

これ、ここにあるのが船ですよ。
とてつもない原爆実験ですが、こんなことを始めた訳です。
核兵器
じゃあ、核兵器と我々が呼んでいるものはなにかと言いますと、
私たちが子どもの頃は核兵器という言葉は使いませんでした。
原爆、水爆あるいは原水爆といっていました。
核兵器というのは、殺す側の言葉です。
殺される側は原爆水爆と言います。被害者の方はね。
だから、私はどうも核という言葉は好きじゃありません。これは殺す側の言葉です。
核兵器、それがいつの間にか使われるようになりましたが、
1946年7月23日にビキニで2発目の核実験(最初の海中核実験)が実施され、
予期せぬプルトニウム汚染を起こしたことから、被ばく研究の必要性を感じたアメリカは、
11月26日にトールマン大統領が海軍省覚書(Shields Warren博士作成)に署名し、
原爆傷害調査委員会(ABCC-Atomic Bomb Casualty commission)を設立して、
広島と長崎の原爆被爆生存者に関する放射線の医学的・生物学的影響を調査し始めた。
海柱の中にプルトニウム汚染が起きたんです、アメリカ人が自分でやりながらですね、
それで被爆汚染の調査をしました。
実際に自分たちで実験をやっていながら、自分たちも被ばくするんだという事で、
それでABCCというのをつくりました。
これは悪名高いものです。
これは広島長崎の原爆で生存した人達を調べて、そうすればわかるだろうという事で、
放射線の医学的生物学的影響を調べ始めました。
このABCCは、長期的影響について、
生存者ばかりでなく子どもに対する遺伝的な影響も含めて、調査を行った。
だが、被爆者の治療を一切行わず、被爆者を人体実験の被験者として調べた。
なぜか?
ABCC創設を提唱した男シールズ・ウォーレンは→
1947~52年原子力委員会(AEC)生物医学班のボス→
1952~58年AEC医学顧問→
1955~63年原爆の放射線影響科学委員会の国連代表となる。
子どもに対する調査も大量に行って、そしてそれを全部持ち帰って、日本人には知らせない。
そして被爆者の治療を一切行わないんですね。
ともかく実際に人体実験という形で広島長崎の被爆者をずーーっと調べ上げている。
じゃあ、誰がやったのか?という事はどこにも書かれていないんですが、
私は調べてみました。
シールズ・ウォーレンという人物がいたことがわかりまして、
これがのちにアメリカの原子力委員会の生物医学班のボスになって、
ここが大事なんですが、原爆の放射線影響科学委員会の国連代表、
いま、我々が大事にしている国連という組織がですね、
このころからやっている、それもトップになっている。
これがなんでわかったか?と言いますと、私は調べる方法を知っていまして、
Who was Who Americaという本があります。
それをずっと調べていけばよくて、この人間を調べますとこういう記録が出てきます。
シールズ・ウォーレンというのがね。
アメリカは全部調べられるようになっています。
そしてずっと読んでいくとABCCや国連でやっていた事が分かりますが、
大事なことは、
「日本の原爆の医学的な影響を調べる、その事で彼は非常に評価されている」と書かれています。
この言葉を覚えておいてほしいんですが、
「遺伝の影響を調べる」という事で、これは私がいま一番心配している現象ですね。
身体の中に起こっているそういう事を調べていたという事ですね。
広島と長崎の生き残って生存した被爆者を調べたとここにも書いてある。
治療はしていません、ただ調べただけです。
こうしてですね、こういう連中がトップになったわけですが、
ここからがおそらくほとんどの方がご存じないでしょう。
大変なことがこの背後に進行していたんです、
ーーーつづく
動画はこちら↓
<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史“IAEAとICRP”
12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)
昨日の選挙結果に打ちのめされた私です。
テレビも新聞も見る気になりません。
私は広瀬さんの講演を聞いて、歴史の勉強をする事にしました。
IAEAとはどのようにして誕生したのか?そしてどのような組織なのか?
とても長時間の講演なので何回かに分けてUPします。
IAEAとICRP
国際原子力マフィアによる被ばく強制の歴史と福島県内の深刻な被ばくの現実
2012年12月14日 郡山市労働福祉会館