
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=24m1s
8000ベクレル/kgと似たような関連の話なんですけど、みなさんご存知だと思うんですけれども、原発事故があった後、一般公衆の年間被曝線量が1mSv/年から20mSv/年で帰還政策が始まりました。
この間福島県の農水連の方々が政府交渉に来られていてそれを取材していたんですね。
で、そのときの国側の説明が、「1mSv/年というのは事故前の話で、それで20mSv/年というのは現存被曝でどうこう」という、いつもの話をされるんですよ。
「じゃあ電離則(電離放射線障害防止規則)、もともと事業者、原子力の事業者の方々が従わなければいけない電離則では20mSv/年の人々はきちんと管理していると、自分たちは誰が管理してくれるんだ?」といった話がありました。
しかし「電離則は事業者と労働者、労働者を守るものであって、一般公衆は関係ない」って言ったんですね。
恐ろしい話なんですけど。
その後、別の農家の方が質問しました。
「農業は自営業だけではない、法人もあるんだ」と。
じゃあ、「法人で農家をやっている事業者は労働者のために電離放射線障害防止規則に従わないといけないのか」
「電離検診を3ヶ月ごとにしなければいけないのか?」と、そういう質問をしました。
そうすると、農水省や規制庁の方々は「その質問は後ほど回答します」ということで、回答は出来なかったんですね。
農家の方はガラスバッチを持っているからとかいろいろ言われたんですけれども、
なので、原発事故の後いろいろな基準がすごく緩んでいて、しかしそれはその根拠について、そして事故前の法律との整合性というのは、本当に取れていない状況です。
いろんなところを取材しているんですけど、あと、人と仲良くなるのが得意なので、原子力推進課とか、あちこち取材に行って、IAEAとかOECD/NEAとか国際シンポジウムとかいろいろな学会とかに行って仲良くなるのが得意なんですけど。
そこでちょっとわたし、2012年にびっくりすることを聞きました。

それがちょっと関連があるのでお話をしておきたいんですけど、
それは、このシンポジウムの意味は、原発事故が起こるまでは原発は事故が起こらないということで整備してきたけれども、福島で原発事故が起こった後、「原発事故が起こっても大丈夫だ」というふうに変えていくと。
「そのために福島県の人たちが自分の手で除染をして、そして住み続けるということを選択することが重要だ」と。
そしてそれを世界に発信することが重要なんだ。それをふまえて記事を書いてね。というふうになんかちょっと違う要望が出たんですけど。
OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)の2012年のシンポジウムで言われました。

わたしはその話にびっくりして、彼一人が国立の研究者の方だったんですけど、いっていたのかどうかいろいろあちこちの学会で裏を取って仲良くなりました。
そうすると、複数の研究者の方が、広島と長崎に原爆が落ちた日本が原発事故の後住民が自分たちの手で除染をして住み続けるという、原発事故が起こっても大丈夫だというのを世界に発信することは、今後の原子力を世界で推進していくときにとても重要だということを、わたしは言われました。
いま、この再生利用の基準が8000ベクレル/kgに緩んでいくというのは、本当にわたしは重要な問題だと思っているんです。
私たちが許してしまえば今後世界に対して加害者になっていくと思っています。
以上です。
続きを読む
この演説聞いて、太郎さんってやっぱりすごいと思った。
とりあえず自民以外で
山本太郎議員の「自民党100人落選キャンペーン」の目的
太郎さん来ましたよ。
あー、お疲れ様でーす。
菅直人:みんなあなたを待ってた。
山本太郎:
みなさんこんばんは、お騒がせして申し訳ございません。
今沖縄から帰ってきました。
菅直人さん、今ものすごい接戦という状況なんですね。
いま菅さんが国会へ戻れないような選挙結果になってしまったら、
比例復活できる人の数が減っちゃうんですよ。
自民がそのまま勝っちゃうんですよ。
今この状態で民主党に対していろんな言いたいこと山ほどあるけど、
皆さんもそう。
でも考えてみて。
自民党に比べて100倍マシだった。
そうでしょ〜、民主党のほうがマシだった。
民主党がやってきたことにもいいことはあった。
貧困問題に一番手を差し伸べたのが民主党。
そうでしょ。
貧困率は発表されていなかった。
貧困率。
どれくらいの人々がどんな状況で生活に苦しんでいるか、っていうことを調べなきゃわからない。
手当てできない。
だから貧困率を出さなきゃいけなかった。
でも日本は1960年台の前半からそれをやってこなかった。
この国には貧困は存在しないことになってしまっていた。
でも現状はどうですか?
自民党で散々雇用破壊が行われて、小泉政権で1000万人以上が失業した。
そのあとに民主党政権が誕生して、すぐに貧困率を調べた。数字を出した。
それによって最近では、
6人から7人に一人が貧困がいて、
単身女性の3人に一人は貧困で、
一人で子供を育てている親の50%以上が貧困で、
そんな状況が白日の下に晒されたんでしょ。
あのまま自民党政権が続けば、
そのままずーっと切り捨ての、切り捨ての政策で、
だれも救われていないですよ。
ただ一つ民主党で残念だったのは、事故が起こってしまった。
原発事故の収束なんて、あの時に変わりたい政治家は一人もいませんよ。
その中でも言いたいことはいっぱいある。
でも、菅直人さんは浜岡を止めたじゃないですか。
こんなことを言ったら本当に失礼だけど、
愚直に、愚直に、脱原発ということを貫いてはるじゃないですか。
もちろん民主党にもいろんなしがらみはあるでしょう。
でもこの方は本当に、そのことをずっと、総理を、
総理を降ろされた後も、…ごめんなさい、降ろされたわけじゃないですね。

その後もずっとそれを言い続けてきた。
その人を国会に戻せないような状況だったらダメなんですよね。
力を貸していただきたい。
今日僕がここでメガホンでお話ししている、このことはあんまり重要じゃないんです。
一番重要なことは何か?
もうみなさん散々動かれていると思います。
でももう一度、あと3人、あと5人から約束を取り付けてほしい。
菅直人がこの選挙で国会に戻れないような結果になるならば、
もちろん自民党圧勝ですよ。
この選挙区で誰を落としたい?
自民党の土屋さんでしょう!
この選挙区で勝てる野党候補といえば、菅直人しかいないんですよ。
脱原発の火を絶対に消さないように、週末からは菅直人一本で力を集めましょう。
ー:ありがとう太郎さん。
ー:太郎さんありがとうございます。来てくれてありがとう。
ー:勇気があるやなー、あなたは!
ー:すごいなー。
ーー
あなたの選挙区も調べてみてね
さよなら安倍政権
自民党議員100人落選キャンペーン
2014/07/14
インタビュアー:香山リカ
香山リカ :今の状況というのはどんな風にご覧になってらっしゃいますか?

菅原文太:
それも全部インチキやな。
それはもう明らかでしょ。
あの当時原発がスタートする、始めたお偉いさんたちがまだ元気で、
国民を説得し続けていた時ですら、アメリカから来た政治家と言ってもいいのかもしれない、
原発を推進する側のアメリカの人間が、しきりに言ってたよね、テレビでも。
「アメリカの優れた原発を買いなさい」と「買え」というのをしきりに言っていたのが、
これが印象的に聞いてたんだけど、
それに対して、湯川さんのような何人かの、鈴木さんとか何人かの、
本当にそういうものに左右されない偉い物理学者たちは、
相変わらず「反対」を言っていたけど、ほとんどの人は説得されて、
日本の原発を推進する側は、アメリカから54基も買ったのかな。
ま、全部アメリカじゃないだろうけど、
そういう人間模様で、人たちの様を見ると、
これはもう、「人間の性」と言っていいのかな、
情けないけど、偉い人たちがみんなコロコロコロコロ転んで行く。
それで福島の、あの大きな災害が起きて急にみんな慌て出した。
その慌てる様がまた、みっともないよね。
自己弁護を始めて。
だけどそれが国民に、どうしてこうスッと伝わっていかないのかが、
国民まで、そういう右往左往する様に左右され始めている。
これも情けない。
それであの政治家達、
そしてそういう人たちに賛同している、原発という巨大な利権を生む周囲にたかっている人たち。
が、
慌ててそういう場から逃げ出した人たちもいれば、
さて、図々しく逃げ出さないで、子供騙しの様な理屈で、相変わらずしがみ付いている人達。
そういうのがいろんな形で見えてきているでしょ。
もうそこまで行くとなんかね、情けない〜
香山リカ:
今おっしゃったように、一般の人たちもなんとなく
「ああやっぱり安全なのかな」とか「やっぱり仕方ないのかな」とかというふうに、
だんだんまたね、原発を認める方に、なんかこう、なびいて行ってしまっているような人たちも、
残念ながら一般の人たちにも少なくないと思うんですけれども、
そういう中で、菅原さんのように非常に影響力を持つ方が、
今のように「ちょっと考えてみれば、こんなの間違っているってわかるでしょ」
っていうふうに声を上げて下さりというのは、本当に大切な貴重なことだと思うんですけど、
なかなかね、発言をするってやっぱり勇気がいるっていうかね、
菅原文太:勇気なんかいらないよ
香山リカ:そうですか?
菅原文太:うん
香山リカ:
なかなかね、
みなさん「思ってはいるんだけどいろんな関係があるから言うのはちょっとやめたい」とおっしゃる方も、
特に影響力の強い方の中には多いんですけど。
菅原文太:
それはどうもね、日本人にこう、多いことなのかなぁ。
今、いろんな形で、スポーツを含めてサッカー含めていろんなこう、世界中がワッサワッサしてるじゃない。
良い事も悪い事も含めて、そういう政治的なことも含めて、
単純に強いか弱いかっていうことも、ゴチャゴチャになってね、入り乱れているけど、
やっぱりそういう中から、自分の家族とか子供とか、そういう者たちに悪影響を与えること。
それからそうじゃない、少し過剰だけどまあ、蹴ったりしてやっていることも、
これもね、そんな暇があったらこっちにちょっと、みんな気持ちを移してくれよと言いたくなるけど、まぁね。
だからそういうこともやっぱり整理して、
自分の中で「これは良い事だ、これは止めた方がいい」ということを
本当はね、一人一人が判別してくれるといいんだけど、
やっぱり常に人間っていうのは流れに流されてしまうのが、一番困ったことなんでね。
だから峻別できないでしまう。
これは、まーー、本当は毅然と反対したほうがいい。
それからこれは、まーー、人によって無理にそこに入りこまなくてもいいという、
そういう区分けがあるはずなんだけど、
それもみんなゴチャゴチャになってしまっているから、
どうも、いつまで経ってもね、ハッキリしない。
それをいい事に政治家たちは、なんとかかんとか誤魔化して、国民を誤魔化して、
自分たちの思う方へ持って行こうとしているということじゃないかな。
香山リカ:
そこで菅原さんがこうやって発言をしようと思われて、
それは何かきっかけがありました?
この間実は発起人のお一人の作家の赤川次郎さんに来ていただいてお話をした時に。
赤川さんがおっしゃっていたのは、
「自分は小説家なので、これまでは小説を書くのが仕事と思ってそれを一生懸命やってきた。
しかしやっぱりここ最近の日本の社会を見ていると、
『私は小説家だから社会のことはちょっと発言しません』とは、とても言っていられなくなってきた」と。
そういうことで赤川さんも、ここ数年はいろんな社会の問題に対しても
ご自分で新聞の投書欄に投書でね、お名前を書いてなさったりするぐらい、
原発の問題に関しても、投書されていましたけれど、
「もう、無責任に黙っていられない」ということで仕事を超えて発言することにした、
っていう話をしていただいたんですけど、
菅原さんの場合も「黙っていられない」という気持ちになったんですか?
菅原文太:
ククッ…そうなんだろうね。
原発がああいう事故を起こすまでは、敢えて反対しなかったんだから、
原発っていうのがよく分からないで、そういう科学的なものが、出てきたのかと、
それはもうみんな、「ちゃんとした科学者がタッチしていることだから間違いないんだろう」
ぐらいに思っていてね。
それすらも結局は「そうじゃなかった」という。
だからこれからは、軽々に政治家であるとか、科学者であるとかが「これは良い」と言ったからといって、
その通りに受け取らないというのはもうね、
俺だけじゃなくて大勢の人が、今そう思っているだろうとは思うけど。
これもだから、それをはっきり発言したり、投書したりして。
何人もいますよね、今、そういう人が。
香山リカ:
でも、残念ながらあまり多くないですよね。
もっと私たちとしてはね、
本当に一般の方たちに影響力のある菅原さんのような役者の方、音楽家の方とか、
そういう方達にもっともっと発言をしてもらったら若い人なんかも耳を傾けるんじゃないかと思うんですけど、
やっぱり皆さん、「私は社会問題は専門じゃないので」とか
「私は音楽家なので音楽だけを」と言って、なかなか発言をしてくださらない方も。
これは日本の一つの傾向かもしれませんけれどね、多いと思うんですけど。
菅原文太:
それはね、映画人だってそうだよね。
全く知らんふりして、「自分は映画だけやっていればいい」というのも大勢いるし、
中にはその中で、意外な人が反対をしたり、ね、それによって干されるかもしれない。
それでも勇気を持ってやっている人も、
香山リカ:やっぱり干されるんですか?
菅原文太:
やっぱりそうじゃないの?
どんな職業でもそれはあるんじゃないかな。
だからみんな用心し過ぎている。
そういう用心させられてしまう人たちがどんな分野にもいるとしたら、その国は間違っているよね。
香山リカ:そうですね。
菅原文太:
どんな意見だろうが、どんな主張だろうが、それは自由に行き来しなければ。
それが、思った人の通りに通るのか、なかなか通りにくいのか、これは別問題だから。
でも、人間である以上どんな意見をもって、反対しようが賛成しようが、それは自由なわけだから。
それが閉ざされていくということは、だから、それはもうやっぱり許されざることですよね。
それは断固として「反対」をやっぱるすることだし、
自分は「原発は無い方が良い」と思ったら、そう思った通りの主張をし続けなければ、
別にそれで絞首刑になるわけじゃないしね(笑)。
香山リカ:
でもあれですか、こうやって発言されて周りには、
「菅原さんほどの役者さんが、もうそんなこと言わなくていいじゃないですか」みたいなことを、
親切も含めてそんな風におっしゃる方はいらっしゃいますか?
菅原文太:
それは…、全くないわけじゃないんだろうけれど、
あんまり、まぁ、言われたことはないね。
だから、どうなんだろうね。
香山リカ:
たとえばこの会もね、
細川さん、小泉さんと総理大臣も経験された政治家の方たちが中心になって始めたんですけど、
そのお二人も周りはね「そんな総理大臣までやって、悠々自適な老後を過ごしている方が、
またそんなことを発言しなくてもいいんじゃないですか」っておっしゃる方もいらっしゃいますよね。
菅原文太:
でも、小泉さんなんかは結構言ってるじゃない。
「自分は賛成だったけど、元総理大臣までやった男です。
だけど、「良い悪いは今の段階で決めているんだ、今は反対です」と言っているわけだから、
それで、ま…、小泉さんに文句言いに行く…(笑)
香山リカ:
行く人はいないんですけど、たまにはね、そういうことを発言されている方のいろいろ、ものを読むと、
そういうふうに言っている方もいるみたいですけど、
もちろん菅原さんもそうですし、発起人さんでいらっしゃる方々は皆さんそれぞれの分野で、
映画の世界とか、歌舞伎の世界とか、学問の世界とか、
それぞれで皆さん活躍されている方々なんですけれど、
そういう方たちがあえて、やっぱり原発問題に対しては、
「もうこれはどう言われようと自分の意見を言いたい」という方たちが集まってくださっているんでね。
菅原文太:
俺はもう、今は映画の世界じゃないから。
辞めたから。
それと、…原発だけのことじゃないんだよね。
どんなことであれ、良い事と悪い事が、それは個人によって差異はあるだろうけれども、受け取る。
だけどまぁ、概ね良い事と悪い事というのが基本的にあるんだから、
それは、原発以外のことでもやっぱり言わなきゃダメだよね。
「こういう事はしてはいけない」
俺なんかも若い頃は、こういう事をしてはいけないことをした事もあるけど、(笑)
酒は飲み過ぎちゃいかんけれども、というようなことは若い者がよく年寄りに忠告されるけれど、
俺なんか忠告を無視して飲み過ぎてしまったんだ。
まぁまぁ、それぐらいのことは許される事でも、許されない事もあるからね。
許されない事は、良くない事は「良くない」と、やっぱり言わないと。
それが日本人はどうも「不得意」みたいだね。
外国だって、むしろ進歩しすぎた社会はダメかもしれない。
香山リカ:
でもアメリカなんだkだとハリウッドの俳優さんも「戦争はダメだ」とか、
いろんなところにはっきり「人権を大事に」とか発言されている方もいらっしゃいますよね。
菅原文太:
います、います。
でもやっぱり、どちらかというと、未成熟の社会の若い人たちの方が、
そういうことに対してね、ハッキリ。
言うだけではなく行動まで、過激なところまで行ってしまう国もあるし、
それがいいか悪いかというのはね、こう、一概に良いんだ、悪いんだと言い切れないところもあるけれど、
やっぱり、どんなことであれ正しい事と、自分が確信することには、
はっきり意思を表明すべきだろうと思うけど、
なかなか難しけどね。
でも、原発は良くないことは、ハッキリわかったんだから、
まだわからないでいるんならば、これはよくよく首をひねって考えたりすることもあるだろうけど、
今は原発という、原発と言っていいのか、ウランを
このあいだのテレビの科学者の集まりの中でも、
「みだりにウランを使ってはいかん」ということを言う科学者が大勢いたんですよ。
だからそういう事になると、これはもう、どっちが正しいかなんていうことはわかっていて、
ここまで来ると分かっている話だから。
科学といえどもこういうものを使ってはダメだ。
ここまでは許容されるという事が科学者によって、
だけど科学者によってもね、
それを今まで本来使ってはいけないものを使ってきた科学者も大勢いるんだから、
まあ、難しいところだけど。
香山リカ:
発起人のお名前を見て、私の周りの若い世代の方も、
「あれ、菅原文太さんもいるんですか」って、すごいやはり他の誰よりもみんな注目したり、
「菅原文太さんはどんな意見を持っているんですか?」って、
すごい注目度が高いものがあるなと私も実感しているんですけれども、
特に若い世代の人たちに、原発・自然エネルギー問題に関してメッセージがありましたら、
ぜひお伝えいただけますか。
菅原文太:
あの、よくよく考えて欲しいよね。
物事を判断するのに、「世間に通用していることが正しい」なんて思わないで、
自分の目で、そういう職業とか、生き方とか、
そういうことも自分の頭の中で、心の中で判断して、
良し悪しは自分で決めなさい。ということを言いたいよね。
香山リカ:原発問題もまさに同じですよね。
菅原文太:
同じだよね。
みんな騙されて、「こんな安いものはない」と言われてきたけど、
「こんな高いものはない」という事がハッキリしてきたじゃないですか。
もう、京都大学のあの先生の本をちょっと読み始めたら、小出先生のね。
なに、廃棄物のね、原子力の。
500万年!
廃炉になるまで5年ならいざ知らず、500万年かかるなんていうことが書いてあってね、
これはもう、数字で表せないような時間と労力と、
香山リカ:その頃の子孫の子孫の子孫の子孫みたいな人たちがどんなに恨むでしょうね。
菅原文太:
それはそうでしょ。
「恨む」なんていう言葉では表せない。
もうこの地球に「オギャー」って生まれてきたことが幸せではなくなるかもしれないでしょ。
不幸を背負ってこれからの赤ちゃん達は生まれてくることになるかもしれない。
だから、
香山リカ:先祖が作った核のゴミを処理するためにってね、事ですよね。
菅原文太:俺のような歳になったらもういいけどね。もうほんとほんと。
香山リカ:
「原発問題も誰々が言うからいいんだ」というふうに考えないで、
ちゃんと自分で見て、考えて、答えをちゃんと若い人でも出して欲しいっていうことですかね。
菅原文太:
今は判断できるような、小出先生のような方が書いたものとか、いろんなものが出ているから、
そういうものを買って、高くないよ、本なんていうものはね、一冊。
そういうものでよくよく判断して、そして自分の意見を決めてくれよ、と言いたいよね。
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2014年11月1日
【沖縄】翁長雄志 うまんちゅ 1万人大集会
菅原文太「これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」11/1沖縄(文字起こし)
菅原文太・日本人の底力 井戸謙一さん出演文字起こし
其の一
「日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、 もうひとつ言えば"裁判"のあり方」
6/30"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の1
「緩んでしまったニッポン人」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の2
「日本だけ、報道していないんです」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
2013年11月20日
秘密保護法案反対 メディア関係者らによる総決起集会
これがもし通れば「とどめ」になるのかなと思うくらい悪法だと思っています
2013年11/20菅原文太さん(文字起こし)
2013年7月18日
新宿 井戸川克隆さんの応援演説
菅原文太「福島の原発の”低線量被曝”ということを知ってるかな? 原発がメルトダウンしてすぐ、子供達に低線量被曝が始まってる」新宿13/7/18(文字起こし)
「間違った選択すれば戦争」…宝田明氏の発言にNHK大慌て
日刊ゲンダイ 2014年12月8日
発言、ごもっとも(右はNHK山本アナ)/(C)日刊ゲンダイ
故・菅原文太氏に続き、芸能界の大物がまた「反安倍」の狼煙を上げた――と話題になっている。東宝を代表する二枚目スターとして活躍し、12年に文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞した俳優の宝田明氏(80)だ。
宝田氏は3日夕方に放送されたNHKの「ゆうどき」に生出演。幼少時代に旧満州でソ連侵攻を体験し、命からがら引き揚げてきた悲惨な過去を振り返りつつ、「人間の起こす最も大きな罪は戦争」「戦争を起こしてはいけないというメッセージを発信し続けたい」と戦争反対を主張。その上で、噛み締めるように「無辜の民が無残に殺されることがあってはいけない。間違った選択をしないよう、国民は選挙を通じて、そうでない方向の人を選ぶ(べき)……」と訴えたのである。
宝田氏が集団的自衛権行使容認にヒタ走る安倍政権を念頭に発言したのは明らかで、NHK番組で「反安倍」を“公言”したのも同然。放送後、ネット上では「よくぞ言ってくれた」「男気を感じる」と拍手喝采だ。
逆に非難囂々なのは、NHKの山本哲也アナウンサー。宝田発言を慌てた様子で「各自、それぞれが思うことがあるでしょう。いろいろな考え方もありますから……」などと遮ったからで、「戦争肯定派か」と物議を醸している。
山本アナは安倍首相の地元の山口県出身。「おらが町の首相」の心情をおもんぱかったかどうかは分からないが、戦争反対を訴え、そのために選挙で有権者は正しい選択をしよう――と「正論」を唱えることが、それほどいけないのか。元NHK政治部記者の川崎泰資氏もこう嘆く。
「悲しいことだが、安倍政権のメディア介入の“効果”が表れているのでしょう。局内で政権批判自粛のムードが蔓延しているのだと思う。例えば、沖縄の仲井真知事が退任直前に(知事選で争点になった)辺野古の工法変更を承認したニュースの扱いを見てもそう思います。本来は民意を裏切る行為であり、トップニュースで扱うべきなのにNHKはマトモに取り上げていない。由々しき事態です」
このまま自民大勝なら「皆様のNHK」が「安倍政権のNHK」になる。断固阻止しないとダメだ。
「ゆうどき」2014年12月3日(水)の放送
人生ドラマチック「俳優 宝田明さん80歳」
故・菅原文太さんに続き、声をあげる俳優・宝田明(80)さん、
タレント・大橋巨泉(80)さんの覚悟と決意
より、一部抜粋
途中から見たのだが、宝田さんは「私は80年の人生と、そこでの体験から、二度と戦争は起こしてはならないと考えています。」と仰っていた。
初代ゴジラの主演を務めた宝田さんは、ゴジラに関して、「戦争によって、核兵器によって無辜(むこ)の民の命が犠牲になった。人間が起こした核戦争、核開発によって世界が小さくなってしまった。その後、核開発に力を貸した原子力物理学者たちが、『もし核を使用すれば世界が滅亡する』と発表して、7人委員会がつくられた。
しかし3・11事故で、日本で再び核の放射能汚染がひろがる辞退となった。命の大切さ、命がおろそかにされてしまうような事態が、戦後70年もたっているのに、いまだに続いている。」と語った。
また「戦争のこと、日本で派生してきた時代、明治、大正、昭和の歴史を研究して、どうやって戦争に入ったのか、是々非々でもいいから、若い人にもっと知ってもらう必要がある。」とも述べる。
そして、「無辜の民が犠牲となる無残な戦争を、一握りの人間にもてあそばれてやることはあってはならない。間違った戦争を繰り返してはならないと思います。最近、ややもすると、キナ臭い動きが国内にも、周辺国にもあります。戦争を助長することも、加担するような動きもしてはいけないと思います。」として「日本が間違った道を選択しないように、選挙で、戦争をしようとする人ではなく、そうではない人を選ぶことが大事です」と選挙にも踏み込んだときだった。
すかさず、聞き手のNHKキャスターの山本哲也氏が、あわてたように「各自、それぞれが思うことがあるでしようし、いろいろな考え方もありますから……」と宝田さんの話しを否定するようにして割って入った。
しかし、宝田さんは、それでも再び、「声を大にして言いたい。戦争をおこしてはいけないというメッセージを発信し続けていきたい。」と力を込めて述べた。
メールで教えていただいた情報 Mさん
夕方帰宅して何気なくTVをつけたら、宝田明さんがGODZILLAの話をしていました。
「ゴジラはただの怪獣ではなくて、GOD、神からの警告なんです。核兵器への。アインシュタインや湯川秀樹が物理学者として委員会も作りましたよね。」
「長年、子どもたちと『葉っぱのフレディー 小さないのちの旅』というミュージカルを続けていますが、子どもたちにいのちを考えてほしいんです。」
「明治、大正、昭和と軍国主義への流れを、教科書でしっかり学ばなければなりません。」
「いま日本では震災、原発とか放射能で、子どもたちがですね、こういうことを選挙でしっかりかえていかないと・・」
突然アナウンサーが「まあいろいろ考えはありますから」とさえぎってしまいました。
2009年NHKで宝田明さんが戦争体験を語っている動画がありました。
その部分を文字起こししました。
[わたしの戦争体験]
俳優 宝田明・戦争体験
放送日 2009-03-29
2009年に「わたしの戦争体験」と題して著名人の戦争体験を放送しました。その番組を公開いたします。
この回は、旧満州でソ連侵攻を体験し、苦労して日本に引き揚げてきた俳優の「宝田明」さんです。
東宝の看板映画俳優として、またテレビでも活躍してきた宝田明さんは、旧満州今の中国東北部での過酷な体験を潜り抜けて日本に引き揚げてきました。宝田さんは、父親が南満州鉄道で働いていたことで、2歳からハルビンに住み、そこで昭和20年8月の終戦を迎えましたが、満州に侵攻したソビエト軍は、8月20日ころハルビンを占領、宝田さんの家にもソビエト兵が押し入って略奪を受け、宝田さん自身、ソビエト兵の銃撃を受け大けがをしました。
ナレーション:
私たち日本人が体験した戦争。
今も忘れることができない記憶があります。

宝田明:
戦争の実体験、証言をしていらっしゃる方。
そしてこれは虚構の話じゃなくて、人間の長い歴史から見ればたかが半ページ先のことでもない。
同じページに書かれているぐらいのことなんです。
それを60何年前のことをいうと「なんだ、古いことを言って」と一笑に付されてしまうのが、
僕はとっても嫌です。
ナレーション:
俳優宝田明さん。
旧満州、現在の中国東北地方にいた宝田さんは終戦後数々の困難に遭遇し、やっとの帰国を果たしました。
宝田明さんは昭和9年、当時日本の植民地であった朝鮮半島に生まれました。

2歳の時、南満州鉄道で働くようになった父と共にハルビンに移り、そこで育ちます。
終戦の6日前、昭和20年8月9日、ソ連軍は日ソ中立条約を一方的に破棄し、満州に侵攻します。
この時満州を守るべき関東軍の主力はすでに南方の戦場へと移動していました。
ソ連軍がハルビンを占拠したのは、8月20日前後と言われています。
ソ連軍による摂取や、一部の兵士による略奪や暴行が始まりました。
宝田:
ソ連軍がいつ入ってくるかわからないから、玄関に大きなこんな太い木で閂(かんぬき)を作ってですね、
それで2階3階には缶からを二つ三つ付けて、神社の鈴みたいに。
それがカランカランと鳴って、窓から顔を出して、
「あ、ここに住んでいる家族のものだ」と思うと、閂を開けてそれで入れるんですけど。
どうしてかね、夜つかつかっと私のところに、食事をしていましたら、
ソ連の兵隊が靴のままドッと入ってくるんです。
「あら?誰がどうして開けたんだろう?」と、いうことで、
しかし我々も微動だにせず、もう何されるかわかりませんから。
時計をだーって(腕にたくさん)しているのでね、
もう既に何処かの社宅に入ってぶんどってきたんですね。
だから袋に、こんな大きなのに電気コンロが入っていたりしているんですけど。
もちろん私のところもそういった、彼らが見たこともないだろう家庭用品や化粧品等等。
それでちょっと別室でしばらくいましたけれど、
まぁ、何をされたのかね。
母には、もう亡くなりましたけれど、死ぬまで「あの時どうされたの?」っていうことは、
残念ながらそれは聞くことができずじまいでした。
ナレーション:
宝田さんは兄弟とともにソ連軍に駆り出され、石炭を運搬する労働を命じられました。
ある日のこと、兄が働きに行ったまま戻ってきません。
軍人と間違われられ、シベリア行きの列車に乗せられたのではないか。
宝田さんは兄を探すため列車へと近づきます。
宝田:
見張りをしていたソ連の兵隊にダダダダーッと撃たれましてね、
うちへ帰ってきたら血だらけになっている。
痛いも痒いもないんですよ、ただ生温かくて、血で濡れているんですよ。
それでま、とにかくオキシフルをどんどんかけるしかない。
あるいは赤チンをつけるぐらいで。
ところがですね、翌日から、実は腐ってきましてね。

すごく化膿が激しいんです。
で、昔軍医さんだっていう方が、麻酔も何もせずに裁ちバサミで突き刺して、
ザクッザクッて肉を切ってですね、そしたら膿がバーーーッて出たんですよ。
出てですね、それで裁ちバサミでこうつまんだら、弾頭っていうか、弾が出てきたんですよ。
鉛の弾だったんです。
それは「人間に入ったらすぐに腐る」ということで禁止されていた弾なんですけれども、
ま、それだったんですね。
ですからすぐに腐ってきちゃったっていうことで、
結局縫うこともできず、ただそのままにしていたらずーっとこうなって(くっついて)きて、
ですから未だにちょっとペコペコしているんですが、
まともに入っていたらおそらく死んでいたかもしれません。
ナレーション:
ようやく日本へと引き揚げることができたのは終戦の翌年でした。
大陸生まれの宝田さんにとって、初めて踏む祖国の土でした。
大荷物を抱えて大阪までたどり着き、
親戚の家へと向かう電車に乗った宝田さん一家に、思わぬ罵声が浴びせられます。
宝田:
電車が混んでましてね、ダダダダーッと中に押し込まれて、
それで「こんなに混んでるのか」と、ガタガタ揺られたので、
「なんや」俺初めてあんな大阪弁聞いた、
「なんやな!荷物降ろさんかい!」
「あれ、俺どこの国に来ちゃったんだろう?」と、「今なんて言ったんだろう?」
「なんやお前、降ろさんか!」ってこう。
いまだにこの言葉は忘れられない。
ムカムカきてね、もう12歳、小学校6年っていったらね、
なに、このやろう俺はソ連の兵隊に玉食らっているんだぞ、
お前らみたいなもの何このクソッタレと思っちゃうわけです。
「引揚者で荷物がないと帰れませーん!」って怒鳴ったの、電車の中で。
そしたら、シーンとしたんですよ。
そして駅を降りて、電車はタカタカタカッと田んぼ道をずっと。
で行ったあと踏切を渡って目指す方向にいくんでしょうな、父の後を我々は付いているわけですから。
それでもう、むしゃくしゃむしゃくしゃしているところへ、
フッと見たら向こうに果物屋さんと野菜屋さんみたいなのがあったんですよ。
そしたらなんかこんなね、黄色く赤い果物があって
「あれは満州で見たことがないな、なんなんだろうな、なんなんだろうな、美味しそうだな、どんな味がするんだろうな」
と思いながらこうやってこう見て、フッとまた歩いて行ったら、後ろから、
「ちょっと、お待ちなさい」とか言われてね。
そしたら白い割烹着を着たおばさんがね、
そういえば果物屋の中にいた人だなって思ったら、
「どこから帰ってきはりました?」って言いながら僕の飯ごうの中に柿を4つポンと入れて、
大きい柿なんですよ。
4つポンと入れてくれてね。
もうそれで、それまでの満州終戦からの、引き揚げの時からの船でのこと、今電車の中で受けた嫌な言葉、
全部かき消してくれる、その「どこから帰ってきはりました」と、入れてくれたんですよ。
よほど俺が物欲しそうに見て行ったんでしょうかな。
もう私入れてもらった飯ごうを落っこどして、ワーワー、ワーワー泣きました。
ナレーション:
12歳までの多感な少年時代を過ごしたハルビン。
そこは終戦直後の辛い記憶が刻まれた故郷です。
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
私たちは次の世代に、どんな明日を、どんな未来を手渡すのかー医師・俳優・作家として活躍する三人が憲法九条への思いを綴る。
【目次】(「BOOK」データベースより)
明日の世代のためにー今私が願っていること(澤地久枝)(一人の存在として声を上げる/密約/原発事故は人災 ほか)/憲法九条は世界の宝(宝田明)(「九条の会」とのご縁/ミュージカル『葉っぱのフレディーいのちの旅』/ハルビンの少年時代 ほか)/勇気をもって「ノー」と言おうー真の愛とゆるしのために(日野原重明)(戦争は人間を鬼に/尊敬する医師に学ぶ/「いのちの授業」 ほか)
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
日野原重明(ヒノハラシゲアキ)
1911年生まれ。聖路加国際メディカルセンター理事長、聖路加国際大学名誉理事長
宝田明(タカラダアキラ)
1934年生まれ。俳優として舞台・映画・テレビで幅広く活動
澤地久枝(サワチヒサエ)
1930年生まれ。ノンフィクション作家。「九条の会」呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「なんで今解散総選挙するのか、その意味がわからない」
そんなふうにテレビのニュースでよく言っていますが、
いいんです、解散の意味なんかわからなくたって。
この「ベリー クルシメマス」を見ればわかるはず。
1%の国民のための政治とさよならする大きなチャンスがやってきたと私は思っています。
いつも選挙に行かない人たちが、投票所に行くだけで、変わる可能性が大です。
政治家なんてみんな同じ。
本当にいい人なんかいない。
そうかもしれないけど、安倍よりはマシという人はたくさんいるんじゃないかな?
「とりあえず自民以外で」
#とりあえず自民以外で 大物&爆笑ムービー
そして、「さよなら安倍政権」では自分の選挙区で自民党に勝つことができそうな候補者を知ることができます。
さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン
こんなのを参考にするのもよし!
とりあえず、選挙に行きましょう〜♥
今度の選挙で自民党が多数を占めたら、
「ベリー クルシメマス」が現実になってしまいます。
選挙に行くだけなら、
大きな声を出さなくてもいい。
血も流さなくていい。
公安に捕まる心配もない。
家に届いたハガキを持って期日前投票をその辺でするか、当日ちょこっと選挙に行くだけで
安倍サンタを袋ごと消すことができるのです!
私たちひとりひとりは小さいけれど、
数が集まれば大きく変えることができると、信じています。
20141122 UPLAN
「放射能時代を生きる3つのアクション」辛淑玉さん(人材育成技術研究所所長)

4:45 http://youtu.be/wcqiUcTtuUk?t=4m45s
世の中男と女しかいないと思っているわけですから。
だっていろいろありますよ。
これからね、放射能のいろんな問題が出てくる。
私たちは、例えば遺伝子がアタックを受けるわけですね。
そうすると多様な子供たちが生まれてきます。
そうでなくても、精子と卵子が着床してから出てくるまでの間にたくさんの段階があって、
その間の中でいろんな変化があるわけですね。
心のせいとか体のせいとか体の状態。
私はね、ふひといって脾臓が二つあるんですよ。
でね、「まぁ!儲けた」と思ったらですね、医学用語ではこれは「かたわ」と言いますって。
「やめてくれよそういうの」って言ったんですね。
で、どっちにしてもいろんな体の人たちが生まれてきます。
それが私たちの社会なんですね。
その人たちが生きていく社会をどうやって作っていくのかということが今問われていて、
でも子供っていうのはどっちかに分けないと気が済まないんだね、そういう風にしか教わっていないから。
(略)
そうやって、回答の出ないことはいっぱいあります。
回答の出ないものを抱えて行って壊れちゃうんじゃなくて、
回答が出ないまんま一緒になって生きていくっていうことが、
今私にも求められているのかな、って思うのね。
私はつい最近むっちゃ打ち込まれまして、
だいたい、線量の高い地域だけに限定して言うならば、
月に2回ぐらい会いに行って、私はいろんなことを教わっています。
それでね、行ったらですね、
もう本当に長い友人で、私の大好きな友人で、人権をやっててね。
原発の事故の直後も福島の中で頑張ってやっていた友人なんですね。
その友人がね、私の顔を見て、
「自分はホールボディーカウンターとか線量を測らない」って言ったのね。
「なんで?」って聞いたの。
「ちゃんと自分の体が今どれくらいの位置にあるのか?とか、
今どれくらい被曝しているのか?とか、
それを知っておくことは自分にとってとても大事なことじゃないか」って私が言ったの。
そしたらね、彼は
「辛さん、よく考えてくれ。
自分の親が被曝している被爆者だとなった時に、子供の人生はどうなると思いますか?」
って言われたわけ。
で、「墓場まで持っていく」って言ったのね。
私ね…結構言葉失ったんですよ。
一緒にやっている仲間で「ハッ?」って、あのね「はぁ?」って思ったわけ。
でも、彼はたくさんの人権のものをやってて、水俣病差別もよくわかっている。
それから広島長崎の原爆の被害者の人たちの2世3世の困難さもよくわかっている。
それで一瞬なんだけどこの私の頭の中…
一瞬なんだけどよく止まるわけですよね。
「おっと、どうしようか」とかって思うわけね。
それで、私の大先輩で被差別部落の、もう90になる先輩にたまたま電話した時に、
「今日福島でこういうふうに友達に言われたんだけど」って言ったわけ。
そしたらその先輩からかえってきた言葉
「あんたは子供がおらんから分からんのじゃろう」って言ったのね。
で…、「そっちか」って思ったわけですよ。
まぁ、確かにそうですね。
だから自分にはわからない感情。
そしてそこには厳然とある村社会、排除の社会があって、
そしてこの日本の社会そのものなんだなということをね、
私は自分の経験と合わせて、やっぱりこう…重なる部分がたくさんで。
たとえば今ね、12月になってくると、紅白歌合戦がありますよね。
急になんで紅白歌合戦になったんだ?って思いますよね。
あのね、皆さんたちはたとえば紅白歌合戦を見るときには、
今年はどういう人が出ているとか、新しい人が売れたとか、
懐かしい人だわ、いつもテレビに出ないけど大御所が出てきたわ、とかって見るかもしれませんけど、
私は在日の3代目です。
私が小さいときは、紅白歌合戦を見るっていうのは物凄い大変なことだったんです。
それはなぜか?といったら、
まず、お正月にはミョンジョルって言って朝鮮式の法事みたいなものがあるんですね。
ですから、紅白歌合戦をやっている時間というのは、
女ですから台所で、ずーーッと小さい時から台所に立っていろんなものを作る。
おじさんたちが来てですね、あの頃から男は嫌いだった(笑)
酒を飲めよ歌えよをしながら女は台所にいて、テレビを見ることはもちろんできないの。
だけども、紅白歌合戦の時になるとおじさんが呼ぶんですよ。
「おい!せつこ来てみろ」って言うんですね。
「せつこ」っていうのは私の日本の名前です。
「せつこ来てみろ」っていうので、「呼ばれた」と思って包丁を置いたりとか料理の手を止めて、
でもおばあちゃんとかお母さんはそこでやっているんですね。
私は子供だから呼ばれます。
「見てみろ見てみろ、こいつは朝鮮人だぞ。こいつは韓国人だぞ。こいつはソ連系だぞ、こいつは
こいつのお兄ちゃんはどこそこの学校に行ってその嫁さんはどこそこの学校に行って、
その弟は算数が6点だった」とか、もうね、バーッと在日のワイドショーが始まるの。
それで毎年数えるわけ。
数え方もありまして、お父さんが韓国人、在日、もしくは朝鮮系だとしたら、
お母さんが日本人でも朝鮮人の中に入れるわけですね。
朝鮮人の数に数えるわけです。
反対にお母さんが朝鮮系だったとすると、お父さんが日本人だと日本人。
ものすごい区画調整なんですね。
ところが数が足りなくなると、こいつも全部朝鮮人、朝鮮人って。
もうそんな風に数えるからいい加減な、なんていうんでしょう、
東電が出していると同じくらいいい加減な数が出るわけですね。
それでね、その数を数えて、少なくても私が知っている限り、
私が紅白歌合戦を見ていた子供の頃に関して申し上げるならば、
在日の数が日本人の数よりも少なかったことは一度もない。
それはなぜか?と言ったら、在日は就職できませんでしたから、
就職できないと必ずと言っていいほど、スポーツ芸能、それから報道際の仕事とかといったふうにいきます。
で、公務員にもなれない、就職もできない。
そうしたら自分の力でやっていく仕事しかないわけです。
だから芸能界とスポーツ界っていうのは、在日はとっても多かったのね。
その中で私が一番嫌いな、見るとムカつくという映画のシリーズがあります。
それはなんだと思う?
ー:寅さん
ピンポーン!
私は寅さんシリーズを見るととてもムカつきます。
寅さんというのはテキ屋ですよね。
テキ屋っていうのは在日がとても多くやっていた商売なんです。
それで、健康保険もなく、生命保険にも入らず、住所不定、
だって、家を貸してもらえませんからね。
それで、いろんな仕事を転々転々としていくあの生き方。
あの生き方とあの商売はとても在日が多く従事していました。
だけども、あの映画の中で在日が出てくることはありません。
在日が出てこないだけじゃなくて、
実はね、私の記憶では2回だけ朝鮮人が出てくるんです。
1回は朝鮮人の子供がちょろっと出てくる。
もう一回は多分最終回だと思います。
阪神大震災の時の長田、長田というのは朝鮮人の密集地です。
そこで朝鮮の人たちが踊っているところを彼が歩くんですね。
しかも、葛飾柴又とか、あそこらへんの映画のエリアっていうのは、
ある意味でいうと被差別者の町だったわけですね。
で、朝鮮人の密集地でもあったわけです。
それが映画の中からすっぽり消えているんです。
全く消えている。
それはなぜなのか?って言ったら、
お正月にみんなが楽しいと思って観たい。
その映画の中に朝鮮人が出てくると興醒めしちゃうわけですよ。
リアルだから。
そういうものが出てきたら興醒めしちゃうから、それを排除する。
だけども、マドンナの何人が在日でした?
それから作っている人たちの何人が在日でした?
そしてその町は在日の町でした。
だけれども、そこから綺麗さっぱりに消しましたね。
そしてお正月にみんなが「わー、寅さんだ楽しい」って言って観るわけです。
安心して見られるんです。
で、おそらく山田洋次さんは、私が思うには、
そういうものを一つまとめたものとして自分の中の、ある種心の思いで、
「学校」あの映画を作ったんだと思うんですね。
私の大先輩であります永六輔さん、
永さんは、私は最初「永」っていうから朝鮮人かと思っていたら違ってました(笑)
彼は本当に日本の国籍のお寺の息子さんで、
永さんが山田さんにこう聞いたそうです。
「寅さんって在日のことじゃないの?」
そしたら山田さんが、「俺はそれもちょっと意識してた」って言うのね。
だったらどうして寅さんシリーズの最後の時に寅さんにアリアンを歌わせなかったんだって、
あの人があそこでね、「アリラン、アリラン」って歌って出てきたら、
「ひょっとしたら寅さんは朝鮮人だったかもしれない」っていうことで、
あの映画は全く違う意味を持って世界的な映画になっただろう、ということを永さんが言ったのね。
でもね、人間は安心したいんです。
安心するためには、そこからあらゆるものを排除していくんですね。
そしてそれは何を意味するのか?といったら、
流れ行く旅人には優しい。
定着してそこに生きていくことは決して許さないというこの日本の社会の致命的な欠陥があります。
だから外国人にはたくさん来ていただきたい。
外国人労働者もたくさん来ていただきたい。
だけどもそこで定着してくれるな。
ここは日本なんだ。
こういう構造が朝鮮人だけにあると思うのか?違いますね。
この間福島に行って、語り合いの場に行った時に、
私がね「堪忍してくれよ」と思ったコメントがあったんですね。
それは福島からたくさんの人たちが、なんらかの形で自分の意思を持って、
自分の子供といろんな思いを持って移動しました。
移動した人たちと中にいる人たちは、お互いに自分たちが正義を確認するために、
なんていうのかな、傷つけ合っていきますよね。
ところが移動した先のところで、ある移動した先の福島県人会。
もう先に住んで定着している人たちがね、避難してきた人たちに対して、
「早く福島に帰れ」って言うわけ。
なぜならば、あんたたちがここにいると
「福島が危ない」とか、「福島のものは食べられない」とか、そういうふうに思われるから、
「早くお前たちは帰れ」っていうのを、福島県人会の人が言ったんですね。
でもおそらくね、私たちにわからない中でたくさんの葛藤があるんだと思います。
そして今郡山にある、たとえば仮設住宅のところには
「被災者は帰れ」って落書きがされているかな。
どこに帰るの?
そして避難民がいると、例えば住所はもう帰れない線量の高い地域の住所で、
今は避難しているから、住民登録はこっちにしていませんよね。
そうすると、住民税とかを払わない。
だから「公共サービスが悪くなったのはお前たちがいるせいだ」
「金食い虫だ」「まだいるのか」
そしてみんなで見たくない、見たくない、見たくない。
寅さんの映画と同じように、朝鮮人を消したように、福島を消そうとしているわけです。
そしてそれに対して上から叩く。
なぜ叩くのか?
これからは、

今日来ている人たちに私のお願いは二つです。
後で言いますね、後で言います。
これから私は、福島叩きというのは熾烈になってくると思います。
今も分断が熾烈です。
なぜ熾烈になるのか?
どんなことがあっても福島の人で「原発を推進」ということを思う人はまずない!
しかし、国は原発を推進したいです。
国家の敵です。
はっきり言います。
被災者である福島県民というのは、
それから、なんらかの形で線量が高い人たち、
反原発というのは国家の敵になりました。
国家の敵に対して何が行われるのか?
たとえば私は特定秘密保護法案という法律の中で国家の敵に認定されました。
なぜならば、日本国籍を持っていないからです。
もし、日本国籍を持ったあなたと私が結婚してたとします。
あなたの職場がなんらかの形で特定秘密だというふうに、その仕事が指定されたとする。
そしたらあなたは、私と結婚することによってその職場を去らなくてはいけない。
あなたが日本国籍だったとしても、もしくは私が日本国籍を取得していたとしてもです。
ということはどういうことなのか?と言ったら、国籍の差別ではないんです。
しつ事の差別なんです。
そのしつ事というのは、何をベースにするのか?
国家の敵か敵じゃないかという国の都合です。
私は国籍を含めて明確に日本の国家の敵になりました。
そうです。
私は右翼のネトウヨのアイドルですからね。
申し訳ないけれども、朝起きて「さっさと半島に帰れ」って生ゴミとかに書いてあるとですね、
これAKB48の握手会かなって思いながらですね、
私がいないと生きていけないのねとか思いながら、もうなんかね。
うちの母親も面白いですよ。
インターネットで辛淑玉ってするとバーって出てくるでしょ。
「あなた売れてるのね」なんて(笑)
こういう母を持つとなんて毎日が楽しいことかと思うんですが、
私はのりこえねっとということを、ヘイトスピーチと戦う運動をやっています。
のりこえねっとの中で見ているとよくわかります。
ヘイトスピーチのターゲットは、まず韓国朝鮮、在日ですね。
それから軍用勢力ですね。
つまり、戦後処理問題をちゃんとやりたくない。
戦後補償をやりたくない。
それから、韓国、北朝鮮とか中国とかこれを叩くことというのは国家にとって敵ができることですから、
非常にそれはナショナリズムを煽りやすい、いつでもどこでもね。
それから次が沖縄です。
沖縄に対して何をやったのか?
沖縄の全首長さんたちが東京に来ました。
その時に彼らに投げかけられた言葉が「ゴキブリ」「どぶネズミ」「売国」です。
反日非国民です。
それから「婚外子」婚外子裁判の時に彼らは徹底的にやられました。
なぜやられたのか?
それは法律婚、国家の公認制度の外に外れていて、
そして、その女たちが声を上げて平等を求める。
これは、あえて言うならば、
家を守る聖母マリアのようなこの女と、
性欲のはけ口としての女に分けて、
その女たちを徹底的に叩くという構造の中にあります。
それから、生活保護とか、障害者、社会が障害になっている人たち、
この人たちもヘイトのターゲットになっています。
戦争の役に立たないから。
女に「子供を産みなさい」って言ってますね。
戦争の弾(たま)にしたいから。
そして、沖縄を叩くのは基地に反対しているからです。
そして、福島です。
それは核開発と武器の輸出に反対するターゲットだからです。
だから、この国はそこを救わない。
叩き切ると私は思っています。
福島というのは、福島差別というのはこれから続きます。
そして私たちはそういう差別の温存をずーっとしてきました。
そしてこの差別は、今の政権の中においては、
真号ことなき戦争と続く差別です。
福島を叩き切ること。
これは核武装するために福島は血を摘むがねばならぬ。
そして、核開発をし続け、このアジアの中で一番になって、
そして「二度と戦争はしない」じゃない、
「二度と敗戦国になりたくない」という思いの中で、戦争に向かって進めていき、
そして集団的自衛権、特定秘密保護法、全部繋がっています。
ヘイトスピーチのターゲット、
やられるターゲットを見ていくと、
政権のお墨付きのついた、政権が今まで叩いてきた、
もしくは政権がなんらかの形で無視をし、そして放置してきたものと全部連動しています。
今起きている日本の社会のヘイトスピーチ、
「朝鮮人を殺せ」という言葉
そして「被災者特権」という言葉、
これは、政権のお墨付きのついた保険のついた下からのレイシズムです。
福島と連携する、福島の被害に目を向ける、
それはレイシズムとの戦いなんです。
別に私たちは「この人がかわいそうだから」
嘘ばっかし、「かわいそう」という前にお前がやった加害者としての責任はどこにあるんだ?
この先加害者としての責任を取るためにどうしなきゃいけないのか?
それは簡単です。
まず第一 選挙に行ってくれ
今日ここに来られなかった人の多くは、いま選挙のために来られなかった人がとても多いです。
今回の選挙、ね。
それでもここに来た人たち。
もう、本当にありがとう。
やっぱり、命に関しては女ですよ。
と言って、今日ここにいる男の人たち「俺もいるんだけどな」と思っちゃったら、
今日こそマイノリティーとして実感していただきたいと思います。
それで、どんなことがあっても原発、反基地、戦争させないための政党に、
戦争させない個人に、必ずそこに行って投票してください。
そして、申し訳ない一人3人。
ひとり3人「行こうよ」
ね、いいですか。
どんな手を使ってもいいです。
「僕一人ではいけないから一緒に行こう」でもいいです。
私たちは選挙で勝てます。
政治を変えれば社会が変わります。
どんなことがあっても選挙に行ってください。
選挙に行く。
私には1票がありません。
1票がないから、だから私は投票することができない。
投票することができないけれども、私はヘイトスピーチとは戦います。
28:33
菅原文太「これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」
11/1沖縄(文字起こし)
まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。
中国にもいる。
韓国にもいる。
その良心ある人々は、国が違えど同じ人間だ。
みな、手を結び合おうよ。
2014年11月1日 菅原文太氏

こんにちは。
沖縄は、何度来ても気持ちがいいね。
あの、カートに乗って楽をさせてもらったけど、80過ぎたんで、さっきの2人みたいに走れないよ。
30年前ならあの倍くらいのスピードで走ったけどね。
今日は自分から立候補して、ピッチャー交代、知事交代、ということで押し掛けてきました。

プロでない私が言うんだから、あてになるのかならないのか分かりませんけど、
政治の役割はふたつあります。
一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。
もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!
私は小学校の頃、軍国少年でした。
小学校、なんでゲートルを巻いて、戦闘帽をかぶって竹槍を持たされたのか?
今振り返ると本当に、笑止千万です。
もう二度とああいう経験は子どもたちに、子どもたちだけじゃない、
大学生も、雨のなかを、大勢の将来大事な大学生が戦地へ運ばれて、半数が帰ってこなかった。
今の政府と、本土の政府ですよ。
仲井真知事は、まさに戦争が起こること、起きること、戦争をすることを前提に沖縄を考えていた。
前知事は今、最も危険な政権と手を結んだ。
沖縄の人々を裏切り、公約を反故にして、辺野古を売り渡した。
ー:そうだ!
古い映画だけど、「仁義なき戦い」に、その流れでいうと、
仁義なき戦いの裏切り者の山守、覚えていらっしゃらない方もいるかな?
ー:覚えてるよー!
覚えてるかーっ!
映画の最後で、「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発残っとるがよ」というセリフをぶつけた。
その伝でいくと、
「仲井真さん、弾はまだ一発残っとるがよ」
と、ぶつけてやりたい
沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。
そこに住んでいる人たちのものです。
辺野古もしかり。
勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。
まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。
中国にもいる。
韓国にもいる。
その良心ある人々は、国が違えど同じ人間だ。
みな、手を結び合おうよ。
翁長さんはきっと、そのことを、実行してくれると信じてる。
ー:●を守るぞ!
おぉ!
今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。
それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう!

甚だ短いけど、終わり!

ーーー
有名人が亡くなっても涙が出ることは今までになかったけれど、
いま、菅原文太さんのこの日の文字起こしをしていたら、涙が出てきました…。
とても心強い味方が一人いなくなってしまった……
菅原文太・日本人の底力 井戸謙一さん出演文字起こし
其の一
「日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、 もうひとつ言えば"裁判"のあり方」
6/30"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の1
「緩んでしまったニッポン人」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の2
「日本だけ、報道していないんです」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
2013年11月20日
秘密保護法案反対 メディア関係者らによる総決起集会
これがもし通れば「とどめ」になるのかなと思うくらい悪法だと思っています
2013年11/20菅原文太さん(文字起こし)
Broadcast live streaming video on Ustream
2014年7月7日
日本記者クラブ記者会見s
岸恵子さん
吉永小百合さん
58:44~文字起こし

司会:吉永さんは残された人生、これからはどう迎える?
吉永:
あまり何年後にどうしようという思いは無く、
あの、その時その時で自然に成り行きに任せて生きていきたいと思っています。
今を、やっぱり精一杯生きるというのは大切…と思いますね。
司会:
あの、実はこの御本の中でも原発の問題と、それから国際政治、国際情勢をどう見るか?というね、
極めて対照的なお二人のね、これが非常に、ある意味ではそれをそれぞれ心情を吐露されているという感じがするんですけれども、
吉永さんは日本ではもう原発は止めて欲しいと。
多少不便でもすべてを電気に頼っていなかった頃の生活に戻した方がいいと、
「経済のために」と言って人間の命が危険にさらされるのは、納得がいかないと、
この度の311を期にそう思っておられると、

吉永:はい
司会:そして岸さんは、
しかし日本は原発を作ってしまって現にそこにある。
で、そこには人間のさまざまな英知、努力が盛り込まれているんだから、
その事について、ま世界。
自分が歩いてみるとエネルギー問題というのは国の使命を制するようなそういう問題でもあるんだから、
そこは人間の英知で考えていかなければ行けない事ではないか、という位にね、
対照的に書かれているんですけれども、
まず、「原発についての吉永さんの思い」みたいなものをちょっとお話ししていただけますか?

吉永:
はい、
あの、私は原爆の詩をずっと朗読してきたんですけれども、
それはあの、1966年だったと思いますけれども、
大江健三郎さんの広島の人という作品の、エピソードを映画化したものを広島でずっと撮影して、
それから「夢千代」という作品に出合って、
その後に「原爆詩」という現実を知ってずっとやってきたんですけれども、
あの、原子力の、
原子力発電所というのは「原子力の平和利用」という事が言われていて、
なんとなくそんな形で私もずっと思ってきてしまっていた。
でも、3月11日にあんな事故が起きて、
「やっぱり人間は原子力とは一緒にやっていけないんじゃないか」
ま、レントゲンとかそういうものは別ですけれども、
あのー、
「これほど地震の多い国で原子力の発電というのは止めて欲しい。もうサヨナラ原発にして欲しい」
という思いが、ずっとそれからありますし、そういう意味では声を出していきたいと思っています。
司会:はい、それに対して岸さんは?

岸:
いや、私だって原発なんて無い方がいいと思います。
私はパリからついこの間帰りまして、
時差調整が出来なくて朝の5時頃まで起きてしまうんですけれども、
その間小百合ちゃんはサッカーを見てて、私はウインブルドンのテニスを見てたんですけれど、
その合間に偶然、おととい、あの~、その問題をどこかの局でやってまして、
あの、正力松太郎さんですか、
あの方が、核というもの、原子力というものに対する、
司会:原子力平和利用ですね
岸:
平和利用。
の、会をおつくりになって、そこに野口英世さん、先生をお呼びになったと。
で、野口さんはそこにずっといらしたんですけれども…、
つまり、物理化学者が人間のためにある技術を作ったと。
そしたら、それを人間がどう活用するかという事を最後まで責任を持たなければいけないと。
これを「平和利用」と言いながら、兵器に変えたりなんかするのはけしからん。
とおっしゃって、あの、結局科学者と学者と政治家の意見が違って、
正力さんは、まずまずこの日本を盛り上げるためにはやく、
あのーたとえばなんだか忘れましたけど、
原発ー、電気のためかもしれませんけど、英国から買おうと思った。
そしたら英国人が見にきて地震にあったらしいんです。
で、ビックリしちゃって、
「こんなに地面が揺れ動くところに我々が作った機械を持ってきてもとても駄目だから」といって、
私の、うろ覚えによりますと、「断った」と。
そして結局はアメリカのものを使ったわけですね。
そんなこんながありまして、
結局野口さんは1年3ヶ月でおやめになってしまう。
つまり政治家が考える事。
で、学者が考えることは日本人の頭の中で日本人が工夫したものが、もし出来たら使おうじゃないか。
外国から取り寄せてまで、そんな先進技術を使う事は無い、とおっしゃってお辞めになったんですけど、
結局・・・、
福島のことも出てきます。
その時代にですよ、何十年前か知りませんけど。
それで、あの、野口さんはお医者さまから止められているにもかかわらず、

司会:あ、湯川秀樹さんですね。
岸:
あ、ご、ご、ごめん、
どうしてこう・・もう、なんだかあれが回っちゃったんですけど、
司会:はい
岸:
湯川秀樹さんが、あのー、車いすで最後に、亡くなる寸前ですけど、
その会にお出になって、反対なさった。
司会:●の会、そうですね。
岸:あれ、何年だかちょっと覚えてない。そうです、湯川秀樹さんだった、ごめんなさい。
司会:はい。
岸:あのーー、そんな事を考えますと、わたくしも小百合ちゃんと同じように何も考えませんでしたね、あのー、
司会:うん、3.11まではね。

岸:
あれまではね、
うわ―、大変だ! と思いまして、
この日本では無理だと思います。
だからと言って、あの時は菅さんだたと思うんですけど、
飛んでみたり、なんか動くよりも、
あそこでじっくりと考えた方が・・・。
あの、これが起きたから全部だめだって言ったって、
あの、廃棄物は残っちゃっている訳ですからね。
ですからそういう事を含めても、ここで早まって、
私みたいにイタリア人みたいにパッって飛び出しちゃいけない
ゆっくりと官がけ手次の行動に。
良いものは良いもので取っておく。
で、人間が幸せにならないものは排除していくっていう、冷静なる判断を科学者たちを交えて考えるべきだと思います。
あの、速断してはいけないと思います。
司会:なるほど。
もう時間はとっくに過ぎているんですけど、もうひとつだけね。
国際情勢、いろんな悲惨な世界の現実を見て回られた、
そしてその中で、この中でも、
吉永さんは「地球はひとつの国」っていうね、意識が必要なんではないか。
そんな事ならないわよ、と、ね。
無理よと。
それはペシミズム(pessimism)で言っているんじゃなくて、リアリズム(realism)で言っているんだと。
おふたりはまさにリアリズム対アイデアリズムというか、
岸:リアリストですね、小百合ちゃんはね。
司会:
その二つの違いがあるんですけれども、
ま、ここはおそらく接近の仕方はね、あの、違うところからスタートしているかもしれないけど、
目指しているところはみんな幸せになって欲しいというところですよね。

岸:
そうなんです。
だけどそれはすごく難しいところで。
あの、シリアを見て下さい、たまらないじゃないですか。
だから、私は前の恋愛小説で、プラハの春からアラブの春までの40何年間かの間にできた事として書いた訳ですけど、
その間全部じゃないですけど、
いろんな世界で起こったことを絡めて、「恋」という形で書いたんですけれども、
あの・・、すごく危険だと思いますね。
たとえば、大国がちょっと口を出したり、
石油が、地下資源があるからと言って、●、何十年も前のことですけど、5月革命が起こった時にね、
その後、お医者さまだったんですけれども29歳で、その方は。
一生懸命機動隊に石をぶつけたんです。
5月革命で、石をはがしてね、道路の。
でもこんなことをしているのは、幸せな国の若者のロマンチズムじゃないかと、
こんなことをするよりも、それこそビアフラに行って、
なんだかわからないのに虐殺されている女子供を助けるべきではないか、と言って、
ビアフラに行った人がいます。
わたし、2~3回対談しましたけれど。
そして彼は、あのー、えっと、「殺され方にいいも悪いもない」
「石を投げずに薬を投げよ」と。
で、「医師は弾丸が飛び交う下でもくぐって人命を助けよ」と言った人なんですね。
で、さまざまに見ていくと、ま、アラブの春なんていうのはムバラクは倒れましたし
リビアのカダフィもみっともない死に方をしましたけど、
シリアはどうですか、大変なことになってますでしょ。
だからそういうのを見ていると、
それからウガンダのツチ族トウク族の殺し合いなんかを見ていると、同じ種族なのに…、
なかなか世界平和なんていうのは・・・。
日本という国は、大変に恵まれた地形にありますし、それがあだになっているところもありますけれども、
そういうところで
「私たちには平和憲法があります」
「私たちはせんそうしません」って言いたいです、私も。
けれど、彼等はどうなるの?と。
そんなものもない人達は子どもをさらわれて殺されて門のところに置いていかれるようなことが、
今現在起こっているんですから、
これは、世界平和っていうのは人間がよっぽど考え深く、利口にならないと、成り立たないのではと。
願う心は同じです、小百合さんと。
でも私はそれは、大変に困難だと思っています。
司会:この御本の中でも最近の中国と海洋進出にしてもね、
岸:
私はもっとひどいことを書いたんですよ。
そしたら「国交問題に」って。
私みたいな女優の言う事が問題にされるわけはない思いましたけれど、そこは直されてしまいました、はい。
司会:
そうですか。
その事については吉永さんもちょっと同意見もされていましたね。
いろんな尖閣の問題とかね、
この、厄介な今起きている、そのまとめていっちゃ

吉永:
短い時間ではちょっと話せないんですけれども、
あの、私は日中文化交流協会というのに入っていまして、
やっぱり文化の面からとっても中国に人達にはいろんなものを教わってきたし、
私自身も何度も行って、あの、友達もいるので、
「ともかく良い関係に戻って欲しい」という事を、あの、思っています。
司会:
はい、あの随分、4時までの予定が13分、15分伸びてしまいました。
ありがとうございました。
始まる前に色紙を書いてもらいまして、…略

吉永さんは
「星よりひそかに 雨よりやさしく」
いやぁ~、これは私たちがよく聞いた歌ですね。
吉永:(笑)はい、
司会:という事で今日は本当に長い間ありがとうございました。
ーーーーー
小百合さんと同じように「地球はひとつの国」だと、私も思っています。
そして、岸恵子さんのおっしゃる通り、それはすごく難しいことだということも分かっています。
だけど、難しいからって諦めたくない、
「地球はひとつの国でいいじゃないか」って、私は思いました。
いくら難しくたって、そこを目指していく、
それでいいんじゃないかな。
岸恵子さんが昔と変わらないこの美しさで81歳、今年の8月11日で82才になるという事ですが、
驚きです。
とても綺麗。
今の芸能人のお年寄りは、昔と顔が激変している人が多い中、
岸恵子さんは昔のまま、変わってない。
皮膚がひきつったり、顔がでかくなったり、目がつり上がったり全くしてない。
そして、吉永小百合さんは、別格で美しい。
原発の事や、集団的自衛権についてなど、
もっと小百合さんに質問してほしかったような…
小百合さんの言葉をもっと聞きたかったと思いました。
ーーー
そして、もっと聞きたかったという思いをかなえてくれるように、
2014年8月6日の朝日新聞の記事に、吉永小百合さんのインタビュー内容が紹介されました。
http://www.asahi.com/articles/ASG8474Z5G84PTIL030.html
(下記のようにブログの内容とリンクする一部分の抜粋ならば許していただけるのか?
ちょっと分かりませんが、もしも著作権でまた連絡がきた場合、削除する場合があります)
この中で小百合さんは「電力よりも命が大事」だと、答えられています。
吉永小百合:
日本の原発の事故を見て、ドイツでは原発をやめましょうと決めているわけです。でも、日本はそうじゃない。やめたいと思っている方はたくさんいると思うんですけど、声を出す人は少ないんですよね。だからやっぱり、自分が思ったことは声に出したい、意思を伝えたいと考えました。仕事をしていくうえでネックになることはこれからあると思いますけど、人間の命のほうが電力よりも大事じゃないか、という根本だけは忘れたくありません
原発をやめたいと思っていると、声に出し、意思を伝えたい。
いま、吉永小百合さんは「仕事をしていくうえでネックになることがあると思うけれど」といいながらも、
ハッキリと意思表示をしてくださいました。
2011年の事故当初は原発について語ることは憚れる風潮があったけれど、
最近はみんな、個人が「原発」という言葉を自由に声に出して語れるような雰囲気に
徐々に変わってきているように思います。
(被ばくに関してはまだまだ話しづらいけど・・・)
そして「坂本龍一さんから影響を受けた」という事もおっしゃっています。
吉永小百合:
坂本龍一さんです。事故の前から原発の危険性を話されていました。ご一緒した英オックスフォードの朗読会(2011年10月)でも、『核と人間は共存できない』と英語でスピーチなさって、感動しました」「病気になられて(坂本さんは先月、中咽頭(いんとう)がんの治療のため年内の活動休止を発表)、しばらくそういう活動ができないということです。お元気になるまで、坂本さんの分までしっかりやりたい
ここで吉永さんが話されている英オックスフォードの朗読会(2011年10月)での
動画と文字起こしがあります↓
イギリスオックスフォード 朗読会・坂本龍一&吉永小百合(内容書き出し)
(上記より一部抜粋)
坂本龍一:(英語で)
福島で起きた最悪の事故は
原子力を平和的に使うという幻想から私たちを目覚めさせました
武器であろうと電力であろうと
核と人間は共存できないと世界に証明することが
次に必要な事なのです
吉永小百合:
66年前の原爆の事はとても大事な事ですけれども
それはやっぱり、今につながっていて
そして、今回の福島のあの原発事故につながっていることだと思うんですね
で、今私たちは
特に日本人は原子力というものについて、もっともっとよく知って
考えていかなければいけない時期だと思います
だから、ま、そういう思いもオックスフォードの学生さん達に伝えたい
2014年6月1日 UPLAN
城南信用金庫 吉原毅理事長
まず最初は原発事故後いち早く脱原発の方針を打ち出しました、城南信用金庫の理事長です。

吉原毅理事長:
皆さんこんにちは。
本当に、今度の川内原発を突破口として、また全国の原発を徐々に動かしていこうという方針が出ていますけれども、
とんでもないことですね。
今、経済界は原発再稼働に賛成だというふうに思われていますけれども、
わたくしは原発の再稼働はするべきではないと思っています。
原発は即時ゼロにするべきだと考えています。
川内原発は大変危険な原発であり、これを再稼働するなんてとんでもない。
で、私はこの問題は政治的に右とか左とかですね、そういった問題は全く関係ないと思うんですね。
私は安倍さんが言っている事はおかしいと思うんですよね。
安倍総理大臣は「日本を取り戻す」
そして安全保障、日本の国土の安全保障に関心がある総理大臣で、
それはすばらしいとは思いますけれども、
それならばなぜ日本の国土にとって、
国土を失ってしまうという原発の危険なエネルギーをもう一回稼働しようとしているのか?、
安倍総理はどうしてそうなんでしょうか?
私はとっても理解が出来ません。
「日本を取り戻す」どころか「日本を失っている」と思います。
こうしたことはごく当たり前のことであります。
先般の地方裁判所の判決を見ましても誠に常識的ですよね。
電気料金が高い安いの問題と、国民が安全に暮らせるかどうかの問題を
同列に論じること自体が法律的に許されるものではないと、言語道断だというようにおっしゃっていました。
全くその通りだと思います。
それでですね、今、私だけではなくて中小企業の経営者の方々、
大企業技術部の方々でも、多くの方が大体分かりはじめています。
原発を稼働するメリットそのものさえがない訳ですね。
一つもメリットがない。
危険が極めて高い。
国土が消失する。
みんなが放射線被害を受けてしまう。
そういう大変な被害を受けている割にですね、全くメリットがないんです。
原発はコストが安いというのは全くのウソです。
これはですね、会計(学)の基本がわかっている方はみんな分かっている筈です。
冷静に考えてみれば、今原発が稼働してもですね、長い目で見れば、
例えば30年動かして後何万年もですね、使用済み核燃料を保管するコスト。
それから廃炉した後の資材を保管するコスト。
これは何万年もかかるんですよ。
このコストは大変なコストです。
これがですね、どこにもカウントされていないというのは粉飾決算ですね。
※粉飾決算:
粉飾決算(ふんしょくけっさん、Window dressing)とは、会計用語の一つで、会社が不正な会計処理を行い、内容虚偽の財務諸表を作成し、収支を偽装して行われる虚偽の決算報告を指す。
文字が似ていることや、直感的な感覚からか、手書きの文書などで「紛飾決算」と誤記されることが多いが、「粉飾決算」が正しい表記である。また、女性に例えて「化粧直し」、「厚化粧」と言われることもある。
私はですね、「原発が安い」というのは、ま、粉飾決算であると。
国家ぐるみの壮大な粉飾決算であると、そういうふうに思っています。
ま、決算というのは実は公認会計士協会がですね、決算報告を決めていまして、
私はこれに「おかしいんじゃないのか?」って聞いたことがあるんですよね。
そうしたらですね、公認会計士協会は問題から逃げているんですよね。
その問題は「コストが計算できないからカウントしない」と言うんです。
だけど、カウントできない位膨大なコストなんですよね。
ですからこういった問題を、いま原発を8割が反対していますけれど
「今すぐ止めるのはどうかな?」と思っているビジネスマンのみなさんの方々もいますけれども、
いま原発を止めると
あ、ごめんなさい。
日本経済は必ず再生するんです。
危ない危ない。
これね、逆なんですよ。
原発を止めると日本経済がアウトになると思っていますけれど、
原発を動かし続けると、必ず後からツケが膨大なツケになってまわってくるんですよ。
それでは子どもたちや孫の代、そして長い間かかってきた日本の国土そのものがおかしくなっちゃうの。
そんな事を考えると、「そんな事をやってもいいのか?」と思いますよね。
その変わり逆にですよ、今原発をすぐに止めると、
すぐに止めるとですね、この間都知事戦で細川さんや小泉さんも言っていました。
私の先生である慶應義塾大学の名誉教授だった加藤寛先生、
歴代自民党の政権のブレーンでした。
総理の側近中の側近として経済政策をやってきた保守本流の先生が「原発は即時止めろ」と言ったんですよ。
※加藤 寛
東日本大震災後、復興構想会議のメンバーにと打診があったが、会議の目的が「増税のため」と知った加藤は、復興のための増税など絶対に賛成できないと断っている[1]。また、東日本大震災以降、死の直前まで原発ゼロを主張していた[3]。
細川氏の原発ゼロ政策への具体策 東京都が買い取れば実現は近づく
2014年1月23日 高橋洋一 [嘉悦大学教授]
(一部抜粋)
細川氏の原発ゼロを後押しているのが、小泉純一郎元総理だ。実は小泉氏は原発ゼロを、2011年3月の福島第一原発事故の後に言い出していた。その後も、非公開の場所では自然エネルギーのほうがいいと言い続けてきた筋金入りだ。
昨年1月に亡くなった加藤寛氏の遺言でもある。加藤氏といえば、小泉氏に郵政民営化を教えた慶応大学時代の恩師だ。加藤氏も3.11以降、原発ゼロに意欲を燃やし、死の直前まで言っていた。筆者も加藤氏の身近にいたのでよく覚えている。加藤氏のお別れの会にも、小泉氏はわざわざ来てくれた。
なぜならば止めないと日本は大変なことになる。
そして、「原子力ムラというのは反社会集団だ」と言ったんです。
私が言ったんじゃありませんよ、そういうふうに先生がおっしゃったんです。
というのはですね、やっぱりこの原発というのはどこからみても正当性がない。
経済学者ならば誰でもが分かる事なんです。
これは、いわゆる政官財の癒着問題なんです。
全くこんなことのために日本の国益とかですね、日本の故郷を失うという事自体は
どの政治団体であっても許されないし、
どう考えたっておかしいと思うのが当り前だと思うんですよね。
今原発をめぐっては、「経済を取るのかそれとも生活を取るのか」という二者択一をする方がいらっしゃいますが、
これは、今言ったことからもわかるように
リスクもコストもとてつもなく高いこの原発というものは、経済的にも全く合わないんです。
ですから、こういった事を考えてみるとですね、
私どもはすぐに止めてですね、新しいエネルギーつまり再生エネルギー等々にですね、スタートしたほうがビジネスマンの方にとっても、国家経済にとっても、我々の生活にとっても、安全でしかも豊かになれる可能性が充分あるんだという事を、もっともっと多くの方々に教えてあげたいと思います。
いま「原発は大変なんだ」という話はみんなよく分かっているんですけど、
まだまだ、目先のお金が怖いと思っている方がいっぱいいらっしゃるんです。
でも大丈夫なんです。
これは絶対に、その方が得にもなりますよと。
100%の国民がみんな味方になってくれます。
そういう形でこれから太陽光や風力やそれから地熱、
そして今、火力発電なんかもすごいんですよ、効率が倍ぐらいになっているんですよ。
東京電力のホームページを見ているとわかりますけどね、あそこに書いてあるんですよ。
だから火力発電なんかも、今倍の効率になりますと、
ナントですね、世界中の資源が今1000年分、石炭だけであるっていうのが、2000年分になっちゃうんですよ。
そうしたらですね、原発なんてバカバカしいですよね。
やる必要はないです。
これは経産省の方でもですね、心ある人々は分かっているんです。
だから、政府の中でもそういった方々と手を組んでですね、原発を止める。
そして今後二度と原発は稼働しない。
川内原発は絶対に動かさない。
この事でみんなの手を合わせて頑張っていきたいと思います、よろしくお願いいたします。
2013年8月
4.「これほどおかしなことが行われている。みんな狂っています」吉原毅氏(城南信用金庫理事長)
8/6 未来への福島、そして脱原発(内容書き出し)
2012年8月
「原発を止めて景気拡大」城南信用金庫 吉原毅理事長8/20吉田照美ソコトコ(内容書き出し)
関連ブログ
<大飯原発>運転差し止めを命じた福井地裁の判決要旨・他いろいろ
<大飯原発再稼働差し止め判決>
「新幹線の事故と原発の事故」澤昭裕氏・小出裕章氏5/29そもそも総研(内容書き出し)
<安全審査優先>
川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)
&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
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文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/fb3eGr3b-KQ?t=9m30s
井戸川克隆元双葉町長
(2014年4月11日「原発再稼働問題に深く関わる避難計画についての記者会見」より)
避難と人権を考えない避難計画というのはあり得ないんですね。
人権問題は最大の問題ですから、
人権がここにはいってこない事は避難計画にはないと思っています。
ただ仮に家を並べただけでですね、
それは私が事故前からも双葉町でも避難計画をやりました。
しかしそれはなんら有効に活用されませんでした。
役に立たなかったという事です。
役に立てている暇がなかった。
そんな議論をしているよりも一刻も早く住民を避難させないといけないと。
「一刻も早く」ですね。
だから、計画通り進む事よりも一刻も早く住民をその場から、町から離すことが必要だったという事です。
理事会の方に実態を訴えました。
いま東京電力の賠償問題で非常に私たちは苦労しています。
値切られているんですね。
実態は値切られております。
駄目だ駄目だ駄目だ
偽りの報告がされていないかですね。
本当の事を全部地域住民に知らせているか?という事が必須条件だと思います。
私たちは、嘘が発見されて非常に東京電力に対する信頼というのは、もうとっくに無くなっております。
浪江町は2万1000人ぐらい、双葉町は8000人位、7000ですか?7000人ぐらいで、
国道114号線を二つの町で使えば何とかなるだろう。
もう一方288号線という道路がありました。
これは大熊と富岡が使えばそこで満杯になるなと。
したがって、114号線を浪江と仲良く使えば何とか逃げ切れるだろうという事で、
川俣町を選定いたしました。
ところがですね、通常1時間ぐらいで通れるところを「8時間かかったよ、町長」という報告を受けました。
1時間かかったところを8時間かけた。
114号線というのは、片側1車線の山の道路ですから、非常に狭い道路ですね。
この道路についてはもう、私の前の前の町長から、
避難用道路としての整備を福島県に要望、要求をしておりましたけれども、されていませんでした。
そこを逃げざるを得なかった。
南北に走っている国道6号線は、津波で使えませんでした。
使えるのは、この山道を抜ける日本のドウシからだったんですね。
3号機の爆発の状況を見た時には
50km以上離れている川俣町でも足らないということで、
わたしは、より遠くを選ぶことにしました。
それは、「放射能からの避難」という事を私は避難指示という解釈、
意味の解釈は「放射能からの避難だ」というふうに私は考えましたので
放射能からの避難を完成させるためにより遠くに避難しなければならないということで、
埼玉の方を選んできたわけですけれども、これは未だに、放射能のからの避難は完成させられておりません。
中断させられたままです。
「福島県の県内に戻れ」という政策のもとに、私たちは今、町が、町民が分断された状態にありますですので。
何年なのか30年なのか、それとも3ヶ月なのかという議論も必要です。
是非国会議員のみなさんの前で私はしゃべりたい。
聞いてもらいたい。
いい加減な事で議論されている限りは、とんでもないことに私たちは我慢をして毎日を過ごしているんですから。
生きているんです我慢しながら。
地獄の様な思いをして生きているんですね。
とてつもなく怖いですよ、辛いです。
責められますよ住民から。
国は何を言っても聞いてくれない。
最後の頼みはやっぱり直接の末端行政の長なんですね。
ここに問題がいっぱいきます。
クレームもきます。
学校に行っていじめられて帰ってきた苦労話も聞かされます。
そして私の避難先の近隣の住民からこういう事を言われたという事も聞かされます。
いろんな問題があるんです。
これに果たして耐えられるでしょうか?
経験していない首長さんたちは。
避難計画を進めればいいんじゃないんですよ。
避難させられた事をどういうふうに理解して、そして対応できるかどうかという事を、
やっぱり検証して書く。
「書けるものなら書いてみなさい」と言いたいですね。
私は書けないと思っていますね。
そしてもうひとつは、放射能を、今どなたかが低レベルと言いましたけれど、
低レベル高レベルの解釈というのは、いい加減に流布されていまして、
非常に私は危険な状態に日本はあると思っています。
低レベルの理論というのは、ま、社会的に許せるのは1ミリシーベルト/年が限界ですね。
どこの外国だって1ミリシーベルト/年というのは、事故時の最高レベルなんですよ。
日本ほどいい加減なところはありません。
事故時の最高値。
平時は0.06ぐらいなんです。
事故時はそれ以上はダメだよと言っているのもかかわらず、
福島県のように20ミリシーベルト/年、それ以上のところに住民が住まわされているのに、
日本政府も電力会社もなんら問題にしないというのは、
非常に福島県民を愚弄している話であります。
「仮設住宅で住め」と言われて、避難計画も仮設住宅で住め。
これはもう2度とあってはなりません。
なぜなら「町長、俺はここで死にたくないんだ」と、
「死ぬ場所は別のところで死にたいから作ってくれ」と言われていました。
だから先ほど申し上げましたけれど「人権」という事がそこに入ってくると思います。
福島医大のやっている事は、非常に悪辣(あくらつ)だと私は思っています。
無い事を調査していると。
あっても無い事に調査結果をまとめている感じがしています。
「放射能の影響ではない」と言いきっていますが、
私は常に「それを立証しなさい」と言っているんですよ、「放射能の影響ではない」という事を。
立証のないあの言葉は非常に県民を、県民に対して背徳であるというふうに思っております。
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648

あとドイツに行っておもしろかったのは、
プロテスタント教会の方に呼んでいただいて、
ものすごいいろんな講演会をセットしていただいていたんですね。
それで、学校であったりとか、いろんな教会であったりとか、教会に限らずいろんな地域に呼んでいただいて、
今の福島の日本の現状を話して原発事故の現状の話をして、という事を言われて、
で、最後に質疑応答の時間がとってあったんですけど、
もう、質問が終わらないんですよね。
ケン:終わらない
マコ:
学生もドイツの人達も、日本人村とか日本人会とかそういうところじゃなくて、
学校5つぐらい回ったんですけど、普通のドイツの地域の人達が通う職業訓練校だったり、進学校だったり、
いろんなところに行ったんですけど、なので別に脱原発の人たちばかりじゃないし、
活動家の人達じゃないしというところでいろいろ話をさせてもらったのが面白かったです。
で、めちゃめちゃ原発事故に関して興味を持っている人が多くて、ドイツの人は。
どこの学校、どこの地域に行っても質問されたのは、
日本の原発事故を受けてドイツでは脱原発、原発を手放す政策に舵を切ったけれども、
なんで日本はまだ原子力を使って、しかも海外に売ろうとしているんですか?って質問されるんですよね。
どこかの高校の学生に質問されたんですけど、
もう冷静にね、
「日本は広島と長崎にもう原爆が落ちて、そして福島でレベル7の事故が3つあって、でも原子力を使うんですか?」
って聞かれて、
「僕にはなんか分裂症みたいに、なんでそんなふうになるのか理解できないんです」と聞かれて、
すごく素朴な疑問として思っている人が多かったんです。
本当に、それはそうですね。

で、私の声がかれているのも、ドイツで1日に1時間半の講演を3回とかやったんで、
「どれだけしゃべり続けたんだ」みたいなね。
終わってからも彼等はすごく質問が多くて、ずーっと囲んで聞かれるんですよ。
すごい、なんでしょう、不思議でしたね。
原発事故の事に限らず特定秘密保護法とか、
ケン:NHKのこともね、
マコ:
「NHKの会長は大丈夫ですか?」って聞かれて(笑)
なんで知ってんの?みたいな。
ドイツは公共放送が沢山あって、地域ごとに公共放送があるんですって。
ドイツは電力会社もいっぱい選べるんですね。
なのでなぜ日本の電力会社、電力会社の団体電事連がそんなに社会や経済界に影響を持っているとか、
メディアに影響力を持っているとか、それがまず理解できないと。
そして公共放送であるNHKが暴走するのも理解できないみたいな感じなんですね。
普通にこうやって囲まれてしゃべっていた時に
「ドイツは電力会社もいっぱいあるし公共放送もいっぱいあるからいいよね」みたいなことを言うと、
ドイツの10代の若者に「まあね、沢山ある方がフェアですよね」みたいな事を言われて、
「一つだけだと偏るじゃないですか。沢山ないと選べないじゃないですか」みたいな事をいわれたので、
なんか、すごく、がっくりきましたね。
なんか、近代化の違いみたいで。
もうね、遠くの国の事にここまで疑問と興味があるのかというか、
「もうみんな日本が好きなだけかしら」って最初は思う位。
ベルリンで講演をさせていただいた時に、ドイツの年配の男性から、
もちろんドイツ語での質問ですよ。
「非常用電源装置は津波で流れたと思いですか?」と聞かれて、
「日本でもそんな質問来ませんよ」みたいなね。
「何で日本は原発を止めないんだ」という質問をもうあっちこっちでされた時に答えていたのが、
もちろん日本の国民すべてが原発を支持している訳じゃないし、反対している人たちも多いと。
「どちらかといえば、おそらく反対している人たちの方が多い」という話をしてたんですね。
それで私がその時によく引き合いとして出したのが、
事故があった平成23年の9月に原子力委員会が原子力政策に対する国民の皆さんからの意見募集結果について
パブリックコメントですね、
その話をよく出していました。

原子力政策のあり方に関する検討でパブリックコメントを募集したんですよね。
でも、

直ちに廃止し、再生可能エネルギーなどに転換すべきが67%
段階的に廃止し、再生可能エネルギー等に転換すべきが31%
つまり足すと「98%が原子力を廃止し、再生エネルギー等に転換すべき」という調査の結果になったんですよね。
で、原子力政策をどうするのか?というパブリックコメントがこういう形で
98%が「即時に、もしくは段階的に原子力を止めて再生可能エネルギーにしましょう」という意見だったけれども、
これを踏まえたうえで今の政府は原子力を使っていくと、原発を再稼働する事に決めたんですと。
で、こういう国民の意見は、エネルギー政策に関しては本当に反映されていないという様な実感を持っています、
という話をしたんですよね。
で、そうすると、職業訓練校だったよね。
すごい穏やかで、ちょっと驚く、この説明を受けて意見が出てきて、
「日本人は何で暴力に訴えないんですか?」と言われたんですよ。
「あれ」と思って、すごく穏やかに質問がきたんですけど、
「ポスターで社会は変わると思うんですか?」と言われて、
すごいなんか、「わー痛いところ突かれたな」と思って、
それでも暴力で変わるとも思いませんけれど、暴力で変えるのが正しいとは思わないんですけど、
私が今回ドイツへいろいろ取材や司会をしたり、発表をしたり、いろいろベラルーシで取材をしたり、
その時によく日本の方々が、
「日本の現状をドイツで話して外圧をかけるように訴えて下さい」みたいな事をよく言われたりとかしたんですけど。
なんか、その気持ちもすごく分かるし、
もう、福島の友人からはいろんなところに直訴したりとか、すごくそれも分かるんですけど、
でも彼に「ポスターで社会が変わると思っているんですか?」と言われた時に
「そりゃそうだ」と思って、
「外圧で訴える」という前に、私たち自身がね、死に物狂いになったかな?というのがすごく思ったんですね。
それは暴力に訴えるという事じゃなくて、なんかその、
そんなに死に物狂いにならないうちに海外の外圧でよろしくみたいなのは、
それは私はなんか、うん、なんか違和感があるんですよね、なんかそう思いました。
だから私もうちょっと頑張ろうと思ったんですけど、
ケン:
やっぱり中で、自分たちが必死になっていたら周りから見ていてもね、
言わなくても外圧がかかってくるかもしれないからね。
マコ:
プロテスタント教会のちょっとハードスケジュールのコーディネートで、
いろいろ取材をさせていただいたんですけど、
3月11日近辺をまたいでいたので、いろんな脱原発のデモも取材に行ったんですよね。
で、すごーいのどかなデモもあり、大規模なものもあり、面白かったんですけど、
本当にいろんなタイプのデモがあって、世界女性デモとかそういうのもいっぱいありました。
ケン:そうですね、あと「犬も殺さないで」っていうね

マコ:
それでこのシュツットガルトのデモに行った時に、通訳をして下さったアライトミコさんという方が、
シュツットガルトのデモに取材に行ったので、
「ドイツってデモが多くて、そして楽しい感じでいいですね、ハイキングみたい、遠足みたい」って言ったんです。
「でもそれはね、力のないデモなんですよ」というお話をされて、
力のないデモは笑ってみていると。
ケン:誰が笑って見ているの?
マコ:
警察だったり。
でも本当に社会を動かすような大きい力を持ったデモは、
武装警察が周りにいて、放水車をかけて、催涙弾を投げて、弾圧はするし、
そしてひどい状態になってもそれはあんまり報道は取り上げないし、
「そんなに日本と変わりませんよ」って言われたんですね。
2010年にシュツットガルトのデモで、大きいデモがあって、
その時に学生の団体に向けて放水車が放水しようとしてたんですけど、
それを年配の男性が間に入って「やめろ」って止めて。
そうすると放水車はそのお爺さんの顔をめがけて放水して、
そうするとその勢いで目が飛び出て失明された方がいるんですよ。
私はこの取材の日にその話を聞いて、
もう、自分が取材をしたりいろいろしなければいけなかったんですけれど、
もうすごいなんかビックリして悔しくて、
何か途中で泣いちゃって、すごい衝撃だったんです。
それで、ドイツもやっぱり、
日本人は「ドイツすごい」とか「ドイツ素敵」とか憧れている人が多いけど、
でもやっぱりひどい政治家も多いし、
政府もひどいし、企業もひどいし、報道もひどいし、警察もひどいと、
よその国の事は声高に報じるけれど、自分の国の事はヒドイ事はそんなに出さないよ、みたいな話を聞いて、
でも、日本とドイツが多分一番違う点は、市民の心だって言われたんですよね。
市民が抗議したり監視したり怒ったりするのは、日本とドイツを比べて
やっぱりドイツの人達の方が良く怒るし良く調べるし、っていうふうな事を聞きましたね。
ケン:はい。
マコ:
だから今回いろいろ取材をしていて、
「知りたがりの怒りんぼうにならなくちゃ」って思ったんですけど、
やっぱり足りないのは、私は「怒りだな」と思いましたね。
ふぇみん新聞2014年4月15日号
今月3月4日、ドイツで「原発事故がもたらす自然界と人体への影響について」の国際会議が開催された。
主催は核戦争防止国際医師会議(IPPNW)・ドイツ支部など。
世界各国の医師や科学者たちが集い、放射能汚染の健康被害について議論する中、
東電記者会見の取材を続けるお笑い芸人、おしどりマコさんも招待を受け参加した。
この会議や現地の様子についておしどりマコさんの寄稿。
今月2月24日から3月15日まで、ドイツとベラルーシに行ってきました。
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)に出席・発表するためと、ドイツとベラルーシの取材をするため。
そして牧師の御好意でいろいろな脱原発のデモ・集会の取材と、各地の教会や学校で講演をしてきました。
活動家だと思われる
IPPNWで一番印象に残ったこと。
何人もの科学者が同じような事を発言していました。
「自分は一科学者、一研究者だが、原子力に都合の悪い事実を出すと活動家のように思われてしまう」
これは私も本当に同感!
私はげhh発事故の取材を続けているだけですが、いつの間にか「脱原発芸人」のように思われてしまっています。
この事がなぜ問題か。
原子力に都合の悪い事実を出す人間を「活動家」として捉えてしまっては、公平な議論が出来ないからです。
日本で取材していたとき逆の現象も感じました。
原子力推進側にも、福島第一原発事故の対応はマズイ、という意見はあるんですね。
しかし、原子力に都合の悪い事実を出す人間を「活動家」ととらえる風潮で、そういう意見が出にくくなる。
これは良くない現象です。
原子力は単なるエネルギーの選択肢の一つ。
イエスかノーかではなく、もっと議論がなされるべきだと思います。
政府の「安全」は無意味
IPPNWでは、様々な研究者の発表がありました。
原子力発電所の周囲5kmに小児白血病のリスクが増えたという研究で知られる
(Kikk Study)のアルフレード・ケルブライン、
放射線生物学者のキース・ペーパーストックは世界保健機関(WHO)で働いていましたが、
突然何の理由もなく2001年にWHOの被ばく影響部門を閉鎖されたと言います。
生物生態学者のティモシー・ムソーはツバメで被ばくの影響を調べています。
ツバメは飲酒も喫煙もせずストレスもないので、
被ばくによる健康影響が出てもその他の要因にされないからいいのだそう!
IPPNWは原発事故だけでなく、劣化ウラン弾や原子力発電所や核実験など、
様々な核の影響に関して調査し、警告を出す医師たちの組織です。
「原子力・核の歴史は、権力、企業、国家にとって都合のいい事実を出し続けており、
その下で住民が虐げられてきている。
国連科学委員会(UNSCEAR)やWHOも、原子力ロビーに屈している事は我々にとって周知である。
日本で原発事故があったが、政府が発表する『安全』など何の意味もないことは、
チェルノブイリ事故を経験した我々ヨーロッパの研究者にとっては当たり前である」
10日間、生活を共にした研究者の方々からたびたびこういう事を言われました。
政治に敏感な若者
そして、衝撃だったのが、学校や教会で講演をしてまわったときの事。
最後の質疑応答コーナーですさまじい量の質問がどこでもきて!
帰る支度をしていても囲まれて、
「公共放送のNHKの会長についてどう思う?」まで聞かれるとは!
「すごいね、ひょっとしてみんなもう支持している政党とかあるの?」と聞いてみると
「僕は社民党に考えが近い」
「緑の党がいい」
「政党『左』を今のところ支持している」などすぐに返ってきて。
「わ、日本では学生の時にどの政党がいいか考えている人はほとんどいないよ」と私が言うと、子どもたちは
「え?じゃ日本は選挙権を持つ年齢になってから、支持政党を考えだすの?それじゃ遅くない?」
…おっしゃる通りでございます…。
どこの学校でも質問されたのが、
「ドイツは日本の原発事故を受けて原発を手放すことに決めたけれど、
なぜ日本は再稼働させて海外に原発を売っているの?」
職業訓練校は学生の年齢層が高いので、ハッキリとこう言う学生もいました。
「日本は長崎と広島に原爆が落ちて、福島でレベル7の原発事故が3件あって、
それでもまだ原子力を使い続けようとするのはなぜ?僕は理解できない」
この質問には毎回こう答えていました。
「日本の国民すべてが原発再稼働に賛成のわけではない。
例えば原子力委員会が2011年に行った原子力政策について民意を調べるパブリックコメントでは、
即時に脱原発、段階的に脱原発の意見は合わせて98%だった」
するとあるギムナジウム(中等教育機関)でこう返されました。
「なぜ暴力に訴えないの?ポスターで原発がなくなったり、世の中が変わると思っているの?」
これには私は唸りました。
暴力に訴える、というのは良いことではないけれど、思うところがあったのです。
ドイツに行っている間、日本の方々から
「日本の惨状をドイツで訴えてきて!外圧で日本を動かして!」という声を沢山いただいて。
気持ちはわかるんだけど、ちょっと納得がいっていなくて。
外圧に訴える、という前に、私たちは、全力で、死にもの狂いで、何かした?
自分たちが全力を尽くす前に、外圧に訴えて、というのは、少し安直でズルい気がしていたのです。
「ポスターで世の中は変わると思っているの?」という学生の質問はそこを突かれた気がしたのです。
知識と怒りを
ドイツで、さまざまなデモの取材もしました。
遠足みたいな気軽で楽しいデモがたくさんあって。
でも「遠足みたいなデモは、何も社会を変えないデモだから」と言われてしまいました。
「本当に社会を変えるような大きい力のあるデモは武装警察が制圧に来るよ。
ケガをする人が沢山出るよ。でもメディアはほとんど報じない」
そして衝撃の話を伺ったのです。
「2010年のシュツットガルトでの大きいデモで、学生たちに放水車が向かっていたので、
老人が間に入ったら、放水車はその老人の顔をめがけて放水をして。
両目が飛びだして流れてしまい、彼は失明してしまった。
その写真が1枚だけ新聞に載って、その後、老人のところに沢山のメディアが取材に来たけれど、
ほとんど掲載される事はなかったんだって。
ドイツも日本と同じ、政治家も企業も警察も報道もひどいことが多いよ。
でもドイツと日本の違うところは市民かな。
ひどい事に対して、講義したり、監視したりする市民は、日本よりは確実に多いと思う」
私たちに足りないのは知識と怒り、という事を改めて感じました。
私は「遠くの誰かが虐げられている事に対して、自分が怒りを持って動く事ができるか」
というのはキーワードだと思います。
この怒りは重要。
知りたがりの怒りんぼうにならなくてはね!
続きを読む
2014/03/06
このような機会を頂いてIPPNWとプロテスタント教会とドイツの皆様に大変感謝しています。
なぜなら現在日本国内では原発事故の現状の報道を大きくする機会が与えられていないからです。
ですので、今回ヨーロッパにきて大変驚いた事は、
ヨーロッパのみなさんが日本を「民主主義の自由の国だ」と思われている事です。
私は東京電力の記者会見に、実はもっとも参加している記者なんです。
まだ若いですがベテランになっています。

そうしますと、メディアで報道する時にいろいろな圧力がかかってくるんです。
私が原発事故の記事を書くマガジンに、電力会社の団体から
「私が記事を1回載せるなら、原発推進の記事を3回載せろ」という圧力がかかり、
私の記事が載らなくなったこともありました。
そしてテレビで東京電力の原発事故についてしゃべる時に、スポーンサーから圧力がかかり、
私にテレビで「原発事故と東京電力という単語を一切使わせるな」と
そういう圧力がかかり出演できなくなったこともありました。
そして、日本の電力会社は原子力を使いたがるのですが、
去年の秋から日本政府が「原子力を使っていく」と「再稼働をする」と決めた時から、
政府の監視が私につきました。
これは私の友人の研究者や、そして政府の関係者から聞いた事です。
どのような監視が付いたか?と言いますと、
ちょっと私が隠し撮りに成功しましたのでお見せします。

このような形で私が誰かと話していると、この後ろ側の方が政府側の公安調査庁という監視者なんですが、
誰とどんな会話をしているのか聞こうとしてぴったりと付きます。
今話している方は、彼は私のマネージャーなんですか?って聞くんですけど、
まァ、全然知らない人なのでただの追っかけだと思いますって答えます。
このように自由に報道する機会が与えられておらず、
私の様に原発事故についてシビアな報道をする記者も、大手メディアの中にもいるのですが、
彼等にも圧力がかかっていて、
日本国内ですら原発事故の現状は、日本国民はきちんと知っていないと思います。
次に、2012年に原発事故のあと福島第一原発で看護師をしている方に取材をしましたので、
少しその話をしたいと思います。
皆さんに原発作業員の現状を聞いていただきたいと思います。

彼は2012年に福島第一原発で看護師をしていました。
で、2013年に東京電力の社員を辞めたんですが、その時にインビューをしました。
現在原発の作業員は何人も亡くなっているのですが、
それは仕事中に、作業中に亡くなった作業員だけ発表があります。
で、仕事をしていない時。
例えば週末や、夜寝ている時に急に亡くなったりする作業員もいるんですが、それは一切発表されません。
そして、数えられてもいません。
たとえば沢山被ばくをして、50ミリシーベルトや60ミリシーベルトや70ミリシーベルトや、
それだけ被ばくをして作業員を辞め、1カ月後に亡くなる方もいますが、
それも発表されませんし、数えられてもいません。
これが原発作業員の現状です。
彼等を調査をして報道して、私がこの記事を書こうとするとやはりいろいろな圧力がかかりますので、
この情報を知っている日本国民も少ないのではないかと思います。
※福島第一原発医療班の元看護師、染森信也氏へのインタビュー(おしどりマコ)
2013年2月14日
次に簡単に福島県の母親の方々を取材した時の話をしたいと思います。
彼女たちは「子どもたちに学校給食で福島県の物を食べさせないで欲しい」というアピールをして、
署名活動をしています。
現在福島県の生産物残念ながらみなさん汚染を怖がって購入する人が少ないため、
まず子供たちに福島県の物を食べさせて安全性をアピールしてもって行こうという政策がとられています。
福島県は現在、福島県の7割で福島県の物を学校給食で使われています。
元々事故前に福島県の物を食べていなかった地域でも、
原発事故の後の安全性をアピールするために子どもたちに食べさせようという動きになっています。
彼女たちはそれに反対して「なんとか汚染されていない地域の物を食べさせて欲しい」という主張をしています。
それについてはいろんな議論があるんですが、きちんと検査をするとか。
しかしそうではなく、
子どもたちに安全性のアピールをさせるという事自体が間違っているのではないかと、彼女たちは主張しています。
2013年にベラルーシの研究者、ベラルド研究所のアレクセイ・ネステレンコという所長ですが、
彼と一緒に福島県を取材した時のものです。

彼が一番驚いていた場所が、福島県の伊達市というところの小学校で、
プールの横のフェンスのすぐわきが27.6マイクロシーベルト/hという地点です。
彼に「この小学校の子どもたちは避難しているのか?」と聞かれたのですが、
私は「今授業を受けている」と答えました。
彼はすごく驚いて「ベラルーシではこれは子どもたちはすぐに強制避難させられているレベルの線量だ」と。
「日本は豊かな国だと思っていたが、なぜ子どもたちはここで普通に授業を受けているんだ」と言われました。
これは本当に特別に線量が高い地域でもあるんですが、
このようなポイントも福島にはあるという事です。
続いて、健康調査について福島ではどのようになっているのか?についてお話をしたいと思います。
これは2012年12月に福島県とIAEA、ま、平和的ですが、
原子力の推進機関であるIAEAが原発事故の健康調査や様々な情報に関して協力していこう
という覚書を交わした時のものです。

これは健康調査や汚染に関する除染の事で協力して行こうというものなのですが、
その時の説明会で、福島県の住民の方々は、
「原子力の推進機関であるIAEAに自分たちの健康調査は任せたくない」と、強く反対しました。
そして私はこの会見が終わった後、直接福島県の知事に質問したのですが、
「住民の方々は半数以上がIAEAと福島県が協力し合っていくことに反対しているが、
県知事としてどう評価するのか??」と聞きました。
そうすると県知事は「住民の方々には理解してもらう他ない」と答えました。
IAEAと福島県の調査も問題なんですが、もうひとつ問題の文書があります。
これは2011年5月に厚労省と文科省から全国の大学と協会と学会と研究機関に出されている文書です。
日本語のみで本当に失礼します。

これは東日本大震災の後、被災地や汚染地で実施される健康調査について、
いろいろな調査研究についての文書なんですが、
住民の方々に負担にならないようにという理由があるんですが、
「許可なく詳細な詳しい調査をすることがないように」という意味合いの文書です。
実際にこの文書が出る前、これは2011年5月に出ているんですが、
3月4月は、福島県の飯舘村とか、その他汚染が強い地域に
いろいろな大学の研究者や民間の研究機関が入っていたのですが、
この文書が出た事によって調査を止め、福島県から出ていったチームがいくつもありました。
現在健康調査は、日本では福島県立医科大という国が指定した期間のみで大掛かりに行っています。
その他の調査は今はほとんど行われていないというのが現状です。
続いて最後ですが、特定秘密保護法という事についてお話したいと思います。
昨年の12月に「特定秘密保護法」というものが国会で決まったのですが、
これは非常に問題のある法律なんです。
というのはこの法律はテロに関するものが多いというふうに政府は説明していますが、
政府が指定した特定秘密を漏らした官僚や国立の研究者に罰則が与えられる。
そしてそれを教えてほしいとそそのかした人間にも罰則が与えられるという様な内容の法律になっています。
どこが問題か?と言いますと、
では、何が特定秘密になるのか?
それを漏らすとどういう罰則になるのか?というのが一切決まっていない事です。
それを1年ぐらいかけてこれから決めていくというのですが、
中身が何も決まらないまま「秘密を漏らした人間には罰則を与える」という事だけが決まりました。
このように、これは原発事故に関する事だけではないんですが、
これは特定秘密保護法の時に日本国民が反対した時のデモです。
毎晩かなりの数の人間が、
これはちょっと面白い画像だったので、ドイツの方にお見せするにはどうかと思ったのですが、
今の政権はナチスに似ていると。

実際去年の8月に麻生という副総理が
「ナチスのように、あまり見つからないように憲法を変えていこう」と発言したんです。
で今の政権は非常に問題があるのではないか。というふうなデモが沢山起こりました。
現在の日本では民主主義が守られて、そして人権が尊重されているとはとても思えません。
そしてそれを報道すると圧力がかかってしまうというのが現状です。
でも今回、このような機会をIPPNWに与えていただいて、
そしてドイツのみなさんにお話しすることができて、本当にありがたく思っております。
ありがとうございました。
2012年
ネステレンコさんと福島を周って
10/28おしどりマコさん・ケンさんの放射線内部被(内容書き出し)
ネステレンコ氏の講演
「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)
<質疑応答前半>アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)
二分する被ばくへの対処方とエートス上杉隆氏10/20
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 (質疑応答後半・内容書き出し)
「正しい情報を普及させるために」
ベルラド放射能安全研究所・アレクセイ・ネステレンコ所長(動画書き出し)
おしどりマコさんのほかの文字起こしブログの一部
2013年
<情報と知識と選択肢>
情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。
12/4おしどりマコさん(文字起こし)
<メディアが伝えない福島第一原発その1>
「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)
<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)
<メディアが伝えない福島第一原発その3>
「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)
<甲状腺がん・男女比>
「28人のデータでカウントを間違えますか?」おしどりマコ8/21(内容書き出し)
<白血球の分画>
「いやいや、みんな丸ごと減ってるじゃないですか」おしどりマコ8/21(内容書き出し)
福一での冷却システム停電・原発事故と福島の子どもたち
4/13おしどりマコケン ラジオフォーラム(内容書き出し)
<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
2012年
甲状腺がんと積算線量「避難指定地域の道一本挟んだ隣」
おしどりマコさん10/1(内容書き出し)
2014年3月15日 日比谷野外音楽堂
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/59jT_fyfVoE?t=1h5m27s
次の方は本名ではありません。
「なすび」という方です。
被ばく労働を考えるネットワークからお越しいただきました。

被曝労働の報告 なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)
みなさんこんにちは。
被ばく労働を考えるネットワークのなすびと申します。
私たち被ばくどうどうを考えるネットワークは福島原発事故のあと、
収束作業の労働者や除染作業の労働者の労働相談を受け、労働争議に取り組んでいます。
重層下請構造のもとで、これらの労働者は賃金や危険手当をピンハネされて、
そして、突然の一方的な解雇や使い捨てにされ、ひどい労働環境の中で仕事をしてきました。
今取り組んでいる労働争議の一例をちょっとだけお話しますと、
汚染水にまつわる仕事についている労働者がいます。
彼は1日8時間の労働以外に朝残業2時間、そして晩に残業2時間
1日12時間の作業を毎日強制されていました。
放射線作業というのは危険労働ですから、
1日2時間以上の時間外勤務というのは労働安全基準法の違反行為です。
それを日々、毎日強制されていました。
そして彼の話によると、政府のロードマップ、それから政治的なスケジュール、
そして、東電からの強い意向によって、毎週毎週ノルマがきつくなったというふうに言っています。
で、彼は「本当にもう体がしんどくて動けない」
「もう毎日こんな仕事なんかできない」というふうに訴えて、
「仕事ができない」という抗議を具体的に示したところ、
その下請けの社長から、即日の解雇、そして宿舎からの即日の退去を要求されました。
で、これもですね、
解雇は1カ月前の解雇通知が必要ですので、違法行為です。
そのような様々な労働相談と労働争議を今私たちは取り組んでいます。
そしてこの2月3月は、被ばく労働者統一春闘というふうに位置づけまして、
多くの労働者からの要求をとりあげてひとつの統一要求を作りました。
で、昨日東京電力と除染作業の元請けの一つである前田建設工業に対して、
その統一要求書を提出して、回答を要求するという行動を行いました。
で、社前で抗議行動を行いました。
午後からは関係する厚生労働省、経済産業省、環境省に対して同様の要求書を突き付け交渉を行いました。
ただ、この収束作業や除染作業というのはそういう劣悪な労働環境であるという事だけが問題なのではありません。
それらは被ばくを前提とした労働であるという事が最大の問題です。
今収束作業の労働者は多くの人が累積被ばく20ミリシーベルトで解雇されています。
もちろんそのまま即解雇という事自体も問題なんですが、
20ミリシーベルトという数値がどういう数値か?
これは同じ割合で被ばくをしていけば、
「毎年0.1%ずつ癌になって死亡する人が増える」そういう割合です。
「なんだ、0.1%か」というふうに思われる方もいるかもしれません。
しかし今収束作業に入っている労働者は、1日3000人います。
その0.1%と言えば3人。
その3人は他の仕事をしていれば死ななかったのに、
収束作業に入った事によって「死ぬ」という事が予定されている3人なんです。
被ばく労働というのはそういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです。
これを非人間的な労働と言わずしてなんと言いましょうか!
その一方で「被ばく労働を止めよう」というのは実は簡単な事です。
でも、今、そういうふうに言ったら、
あの福島第一原発の労働者はみんな引き上げてくるしかありません。
そのようになったらどうなるか?
おそらく核燃料は再び臨界を起こして、
それこそ手を付けられない壊滅的な状況になるというふうに想像が付きます。
私たちはすでにそういう、
ある割合の人達を犠牲にしてしまう様な社会を選びとってきてしまったわけです。
私たち一人一人にそのような責任があります。
私は今、ですから、ここで是非皆さんにお願いしたいことは、
「収束作業を急げ」とか、
「廃炉作業を加速化しろ」とか
「漏れた汚染水をすぐに回収しろ」とか、
そういう言い方をしないでいただきたい。というふうにぼくは思っています。
「急いで処理をしろ」ではなくて、労働者の安全を第一として、
「慎重に回収しろ、作業しろ」そのように要求していただきたいというふうに僕は思っています。
今、収束作業と除染作業の労働者のその7割が地元福島の労働者です。
この原発事故によって、故郷を奪われ、財産を奪われ、家族を失った福島の人達に、
今もなおこういう仕事を押し付けている。
これが私たちの、この社会の現実です。
このような、非人間的な行動をなくすには、
もちろん「脱原発」それしかありません。
しかし脱原発というのは単にエネルギー政策を転換させる、再稼働を許さない、全ての原発を即時廃炉させる、
それだけで終わるものではありません。
廃炉させるには廃炉作業があります。
その後に廃棄物の管理作業があります。
私たちはもう、気の遠くなるような長い時間、
この被ばく労働の問題と向き合っていかなければならないんです。
ですから、「脱原発」というのは、ただ単に政策の選択の問題ではありません。
誰かを踏みつけにしていく様な社会。
あるいは誰かを犠牲にしていく様な社会。
その上で経済や産業が発展していく様な社会を、私たちは拒否する!
そのためのリスクと努力。
それこそが脱原発を得るのではないでしょうか。
都市が地方社会を犠牲にするのではなく、
格差や差別を許さない
誰もが共に一緒に生きていく社会を具体的にこれから模索する。
そういう取り組みを一緒にしながら、この脱原発運動を共に進めていきたいというふうに思っています。
共にがんばりましょう!
東電本店前で原発作業員らデモ
2014年03月14日 19:58 発信地:東京![]()
![]()
都内の東京電力(TEPCO)本店前で抗議デモを行う原発作業員たち(2014年3月14日撮影)。
(c)AFP/Toru YAMANAKA
【3月14日 AFP】都内の東京電力(TEPCO)本店前で14日、
福島第1原子力発電所の事故処理に当たってきた作業員らが、劣悪な労働環境の改善を訴えるデモを行った。
約100人の作業員らは、拳を宙に突き上げ、
事故収束作業の人員を確保しようとする下請け企業にだまされたと抗議。
AFPの取材に応じた30代の男性は、
きちんとした安全対策もないまま理不尽な作業を強要され、
数か月働いて被ばく線量が基準を超えると解雇されたと話し、
人間が働くべき環境ではなく、プレッシャーの中で些細なミスが起きやすくなっていると訴えた。
東日本大震災に伴う未曽有の原発事故から11日で丸3年が経過したが、
福島第1ではまだ廃炉作業に入れる状況とはなっていない。
廃炉までの道のりがこの先数十年に及ぶとみられる中、
数千人の作業員が毎日、汚染水の処理や無数の修復などの危険な作業を続けている。
(c)AFP/Harumi OZAWA
フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)
かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)
「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)
2014年3月15日 日比谷野外音楽堂
鎌田慧氏
2:00~
今、安倍政権は集団的自衛権を容認しようとしています。
これは「戦争が出来る国にしたい」という彼の任命というか、本当に間違った思想です。
しかしよく考えて下さい。
今日本はもう戦争状態にあると言って過言ではないと思いました。
たとえば「避難」とか、「帰還」とか、それから「避難訓練」とか、そういう言葉が飛び交っています。
避難道路が欲しい、しかし避難道路が作れない。
そういう危険なものをまた再稼働させようとしている。
これは戦争に突入するのと同じですよね。
たとえば、かつて防空演習というのがありました。
これは戦争をするから防空演習があるわけです。
防空演習などは戦争しなければする必要はない。
しかし、焼夷弾が降ってきても爆弾が降ってきても、
日本政府はどう言ったか?というと、それは
「とにかく焼夷弾は危なくないから消せ」という命令があったわけです。
「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」
そういうふうな訓練をしてきました。

今どうですか?
被ばく線量、「低線量は危なくない」という宣伝をしています。
これは国際的にもIAEA国際原子力機関がこれから福島に施設を作って
「低線量は危なくない。人間にとって危なくない」
という宣伝をこれからしようとしています。
今まで防空訓練とかで本当に現場の人が、あのバケツリレーとか、笹で火を消すとか、
そういう訓練をやってきたと思います。
そういうこの馬鹿らしい訓練。
原発が再稼働しなければ、そういう訓練、避難訓練をしなくていいし、避難道路もしなくていい。
いま福島は空襲を受けたのと同じじゃないですか。
16万人も逃げ惑っている。
そしてこれからどういう線量、どういう被ばくがあるか分からない
被ばく労働者が一生懸命火を消しているのと同じですよ、今。
そういう戦争状態に安倍はすでに決めている訳です。
再稼働は戦争状態と同じです。
今、これまでたとえば、細川首相、小泉首相、鳩山首相、菅首相、
それから野田さんも最後は脱原発になりました。
5人の首相が「もう止めよう」と言っています。
これは伝染するんです。
「もう戦争を止めよう」というのと同じなんですよ。
5人の首相が「もう戦争は止めよう」って言っている。
そういうふうな時代にもう入っています。
これはどうしてか?
私たちの反対の声が強かったからです。
私たちはこの3年間徹底的に戦ってきました。
そして今、保守の層にもずーっと脱原発の声が広がってきています。
産業界にも新しい産業として新しいエネルギーを求める動きが始まっています。
世の中は変わっています、変わってきました。
命よりカネっていう立場で無い、カネより命という立場が全く転換したわけです。
それを私たちが作ってきました。
とにかくこれからデモ行進で頑張ってきます。
そしてこれから3月28日前後に規制委員会は川内原発を認めようとしています。
この時はみなさん、国会周辺に集まって下さい。
ツイッターで宣言をします。
3月28日前後気を付けて下さい。東京にいて下さい。そして国会に駆け付けて下さい。
国会の前で大々的な抗議活動をする。
そういうふうな事を積み上げながら、脱原発は必ず出来ます。
もう原発は終わってます。
今終戦状態です、敗戦状態です。
もう止めよう
本当に止めようという声を強めていきましょう。
デモ行進で頑張りましょう。
以上です。
フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)
かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)
「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)
2014年3月15日 日比谷野外音楽堂
秋山豊寛氏(元TBS記者・宇宙飛行士)
京都から来ました秋山でございます。
私はもともとといいますか、ま、宇宙へ行ったのは会社の出張なんですけれども、
福島で18年ほどシイタケ農家をやっておりました。
原発、福島第一から32kmの地点で、
原木シイタケ、クヌギとかナラ、それにシイタケ菌を植えてシイタケを栽培するという農家をやっていましたが、
もう福島では、ハッキリ言ってシイタケは出来ません。
ナラなりクヌギの原木、あるいはその木には放射性物質が濃縮されて入っているんです。
それを元にしてシイタケをつくれば、必ずセシウムに汚染されたシイタケしかできないんです。
私の友人で果樹園農家がいます。
私は福島で農家をやっている間にいっぱい農家の友人が出来ました。
彼は、汚染された地帯でもそれを離れて新しくやるには…、
私と同じように、彼も午年です。
という事は72です。
新しくやるのは取っても辛いことです。
私はたまたま京都の方で学校の先生をやるという仕事があったので、京都に移住しました。
彼はこの間電話をくれまして、
「秋山さん、俺の身体また汚染されてるよ」
毎年彼はホールボディチェックといって体内のセシウム量をチェックするのをやっているんですけれど、
一昨年、・・・おととしじゃ出来なかった。
去年測った量よりも、今年の1月に測った方のが、セシウム137のベクレル数が高くなっている。

今日の集会は「福島を忘れない」というタイトルが掲げられておりますが、
福島では現在進行形なんです。
あそこに若い人たちも暮らしています。
毎日毎日、危険な中で暮らしているんです。
忘れないという事よりも、
みなさんも今、汚染されているかもしれないんです。
東京も関東もとっても危険な地域になりつつあるんです。
その事を、皆さん、自分の中で確認して下さい
今やらなければいけない事。
こういう問題を広げてはいけない事なんです。
川内原発を再稼働させてはいけないんです。
そして何よりも、そういう政策を推進する各自治体の首長、議員達。
そしてあの永田町にいる国会議員と“自称している”人達。
私あえて「自称している」と言います。
あの保守的な最高裁判所ですら、「違憲状態である」という判断の中で選ばれた人が、
どうして国民を代表するんでしょうか!
私たちはそうした人達を一人一人、責任ある、
責任なんか取れっこないんですよ。
福島の問題で誰が責任を取ったんですか!
東京電力の社長だって、
大量の退職金をもらってのうのうと暮らしているじゃないですか!
そんな不正義が日本で許されるのは、私たちがひょっとしたら認めているからじゃないですか?
こういうのを認めない社会をつくろうじゃないですか。
「私たちが責任をとる」大江さんが先ほどおっしゃった通り
「未来に対して何ができるか」という事なんです。

私は今72です。
先日70代の仲間が集まって古希の会というのを作りました。
「俺たちはもう先がないんだから、どういう生き方をするか。
この事によって未来になにか貢献できるかもしれない」そんな思いを一緒に誓い会いました。
私たちが、責任をとれない連中、
国会の中継なんかを見ていますと、「私が責任者だ」「責任をとります」
腹でも切るっていうんでしょうか!?
あれはそんなことしっこないんです。
「私がその立場にいる事が責任をとる」なんていう事をいろんな人が言っているでしょ。
そういう社会を変えましょう。
私たちが未来を残せるっていう事はそういう事でしょ。
そのためには少なくても原発の再稼働という原子力ムラ。
私から言えばあれは一種の新興宗教です。
ね、自分たちが正しいと思いこんでいる人達。
そういう人達に思い知らせること。
そして、できるだけ多くの人達が声を上げて、
そして彼等を恐怖させようではありませんか。
与党の幹事長はデモなど、「ああやって大きな声を上げる人達はテロだ」と言いました。
彼らのやっている事、日々政策の中でやっている事はテロ以外の何者であるんでしょうか!
そういう社会を変えましょう。
それが私たちの未来の責任です。
今日集まった人々
私は日本の最良の部分だと思います。
皆さんは小さな事、「デモしかない」そう思っているかもしれない。
だけどみなさんが信じ続ける事、思い続ける事が実は大きな力であり、
今私たちに不当な事を強いている人々に対する怒り、そして悔しさ、
そうしたものをまとめて大きな声にしていきましょう。
呟きを声にしましょう。
声を行動にしましょう。
それがこの集会ではないでしょうか。
私たちは京都でも、あるいはこの間は鯖江で、あるいは松山で、あるいは福岡で、
いろんな小さな声を集めて一つの行動に押し上げてきたと思います。
この今日の天気。
これは神の恵みです。
天はある意味味方しているんです。
寒い中こんなあったかい日を私たちにくれた事はとても、
別に私は宗教者ではありませんが、
やっぱり何か大きな力が私たちに味方しているとしか思えません。
今日の集会を元に、川内原発、あるいは伊方原発、
「原子炉の形が違うから安全だ」なんていうのは信じられません。
全てあの地域、潜在的な福島なんです。
なにが「世界で一番安全な基準」ですか!
住民の避難計画さえ立てられない様な基準がどうして世界一なんでしょうか!?
私たちはそういう言葉に惑わされない。
惑わされては負けだ。
くじけては負けだ。
そういう気持ちを持って今日は集まっていおられると思います。
頑張っていきましょう。
フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)
かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)
「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)
2014/03/01
【福島原発告訴団】

武藤類子さん:
皆さんこんにちは。
雨模様の中を沢山お集まりいただきまして本当にありがとうございます。
いよいよ2月が終わって今日から3月ですね、もうすぐ春がやってきます。
福島では2月に2度大雪が降りました。
厚く積もった雪に地面からの放射線が遮られて、線量が下がっていました。
しかし、春と共に雪解けがあり、また線量が戻りつつあります。
そして何よりも楽しみな山菜を、今年は口にできるでしょうか?
あの日から3年の時が流れました。
原発事故は今も終わらず、被害は形を変えて拡大しています。
日に日に深刻さを増す汚染水の放射能濃度が間違えて少なく計算されていた事が報道されました。
いまだに大量の放射性物質を放出する原子炉の周りでは、
1日3000人の作業員が過酷な被ばく労働をしています。
4号機の燃料棒取り出し作業の現場では、毎時90マイクロシーベルトが計測されています。
帰還政策が盛んに進められていますが、
果たしてこの家に帰れるのでしょうか?
被害が無視され、必要な救済がされていません。

川内村のこの場所は、もとは青々と稲が育つ田んぼでした。
今は除染で出た放射性廃棄物が累々と積まれています。
田村市都路(みやこじ)地区は最初に避難区域が解除されます。
4月には学校も元に戻ります。
避難先からバスで40分かけて通う子どもたちがいます。
今年の2月段階で18歳以下の甲状腺癌、またはがんの疑いが75人になりました。
三春町に出来る福島県環境創造センターでは
子どもたちが集められ、放射能に関する教育が行われます。
IAEA,JAEA、国立環境研究所が常駐します。

そして私たちの告訴告発は全員不起訴となりました。
現在ここ、東京の審査会に申し立てをしています。
11人の東京都議が検察の判断の是非を審査しています。
甚大な被害を前にだれも責任を問われない事は理不尽です。
沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです。
事故を終わりにしてしまってはいけません。
真実を明らかにし、このような事故が二度と起きないようにするために、
私たちは被害を語り続けなければいけません。
それが被害を受けた者の責任だと思うからです。
今日は10人の証言者が実際にここで、そして映像で、また、手紙の形で自分に起きた被害を語ります。
事故から3年。
疲れ果てた心で「自分は被害者だ」と意識し続けることは大変なことです。
でも私たちはリスクを受け入れ黙って生きる道は選びません。
何度でも何度でも、「理不尽な被害に遭ったものだ」と思い起こします。
目をそらさずに向き合っていきます。
最後までお聞きいただければ幸いです。
今日はどうかよろしくお願いいたします。
ーーー
お一人お一人のお話を伺っていると、いろいろな面から本当に深く考えさせられます。
これからそれぞれの方のお話を文字起こしさせていただくつもりでいます。
【福島原発告訴団】
「今日ここに言葉を寄せる事でさえ身構えてしまいました。 それだけ相手は大きいのです」
手紙・伊達市3/1(文字起こし)
2014年1月18日
ふくしま集団疎開裁判を支援する有志が数寄屋橋で定期的に開催している街宣行動。
郡山からかけつけた森園かずえさん、
チェルノブィリの架け橋で活動している野呂美加さん、
裁判の柳原弁護士の街宣アピール。
交差点での東京の人々の様子を観察するだけでも興味深いです。
このYoutubeの中からほんの一部ですが書き出しました。
http://youtu.be/0_KEmBwGKV0?t=11m59s
野呂美加さん1回目の話(後半にもう一回お話しされています)

みなさんこんにちは。
私たちは疎開裁判の行動をしているものです。今日は福島から参りました。
テレビで報道されておりませんが、甲状腺がんの子どもたち、小児甲状腺がん、もう58名発症しております。
28名は既に手術を終えています。
この事は報道されていますか?
報道されていませんよね。
発症予備軍の子どもたちはもう、何百人と居るんです。
だけど秘密保全法が出来たら、この事さえ発表できなくなります。
今、小児甲状腺がんは18歳未満でがんと診断された子どもたちが58名です。
小さい子どもの喉に15cm以上もある針を刺して細胞診というのをやります。
それで58名の子が細胞診で癌と分かっているんです。
NHKでこの事言ってますか?言ってないでしょ。これは隠ぺいというんですね。
私たち「福島の子どもたちを避難させて下さい」という裁判をやりました。
仙台高裁では、年間総被ばく量を1ミリシーベルトを超えていたら危ないけれど、国は逃がしません。
自力で逃げなさいという、そういう判断が出ました。
お金がない子どもたちは逃げられないんですね。
お母さんと子どもだけとりあえずみんな逃げています、西の方に。
しかし、一生この子どもたちはスクリーニングといって、
半年に一回、再発しないように検査を受け続けなければいけないんです。
一生なんですね。
小児甲状腺がんの手術をしたら、その時開けてみたらもう既にリンパや肺に転移している。
発見が遅かったんですね。
そういう事をテレビで一切やりません。NHKでやりません。
もうすでに福島では小児甲状腺がんが58名発症しているんです。
「疑い」というのはまだ手術が終わっていないという段階です。
穿刺というのはもう終わっているんですね、それで癌と確定したのが58名です。
これはチェルノブイリよりもとっても早いペースで発症しているんですね。
これはチェルノブイリよりも(放射線量が)高い所に子どもたちが住まわされている証拠なんです。
ですから一刻も早く、子どもたちを避難させてほしい、保養させて欲しいというのが私たち、
福島の子どもたちのためを思って活動しております。
仙台高裁では「1ミリシーベルト以上は危ないよ」と
だけど政府は「20ミリシーベルトのところまで住んでもいい」と、そういうふうに言っています。
今私たちの子どもたちは大変な危険の中に置かれているんですね。
一生外に出て遊べない環境で子どもたちが成長させられる、そんな事があってもいいと思いますか?
実際に東京にも2011年に放射能が降り注いでいます。
という事は、東京の子どもたちも検査をしていかなければいけないということです。
チェルノブイリの時は4年後から子どもたちががんを発症し始めました。
でも福島は2年早い。
2年早いという事は、チェルノブイリよりも高濃度の被ばくをした可能性があります。
ところがいま政府は何を言っているかと言ったら、「原因不明である」。
その調査もしない。
そして報道もしない。
その事実を知らない人の方が多い。
NHKは絶対に報道しません。
こんな卑怯な原発推進があると思いますか?
だから小泉首相もみんなこぞって原発反対と言っています。
みんな実は知っているんです。
世界でチェルノブイリよりも早く子供達が小児甲状腺がんになっているという事は
福島原発の事故の被害の方が大きくなるという事なんです。
今までどんなに早くても発症のピークは4年前に来た事はない。
それが福島できているんです。
もう58名もの子供たちが発症して、手術を受けているんです。
甲状腺の手術をして空けた時には既にリンパに転移している子どもたちもいるんです。
これから未来のある子どもたちが一生、半年に一回スクリーニング検査を受け続けて、再発していないかどうか、
そして一生薬を飲み続ける人生にされたんです。
それで「死なないからいい」というような議論が国会でなされた。
そんな事を私たちは知らされていない。
新聞に一切書かれていません。
この58名の小児甲状腺がんの原因は、
政府は絶対「放射能のせいだ」と認めません。
では一体、何が原因なんですか?
だったらすぐに、原因不明であるなら子供たちを避難させて、
そこの土壌を調査して、本当に安全かどうか、原因を調べなきゃいけない。
原因不明でほったらかして、
そして、本当に発表されているその数字よりも、ある地域では多い子どもが発症している事が知られています。
福島県民健康調査の数字が信頼できないと、多くの母親達が思っています。
そして検査システムがなっていません。
1分しか診てもらえない。
チェルノブイリ事故の起こったベラルーシでは、
子どもたちの甲状腺を診る時は、5分でも10分でもかけて丁寧に診るのに、
福島県民健康調査は1分ですよ。
それは何を検査しているかと言ったら、
発病前の子どもたちを調べているんじゃなくて、癌になっている子どもたちだけをチョイスしているんです。
本当は発病前の子どもたちを発見して、その子どもたちを避難させてあげなければいけないんです。
チェルノブイリは「年間5ミリ以上の地域は強制避難」ですよ。
ところが日本では「20ミリシーベルトまで住んでも問題ない」といいながら、
すでに福島の子どもたちは58名小児甲状腺がんになっているんです。
だけど誰も報道してくれない。
だから秘密保護法なんです。
これからもっとすごい数の子どもたちが発病した時に、それを報道されたくない。
「あなた達の生活習慣で病気になったんだよ」という事を言いたい。
これはみんなで子どもたちを守っていかないと助けられないんです。
だからこんな東京まで出てきて訴えさせていただいているんです。
東京の子どもたちも早め早めに検査をしてあげなければいけない。
テレビが言っている事はウソだらけです。
どうか子どもたちを疎開させるために、そしてみなさんの子どもたちを守るためにご協力をお願いします。
私たちはこの問題を忘れてはいけない。
本当に2015年、放射能の被害が出てくるのは。
そしてこれを放っておいたり、汚染されたものを応援して食べていたりしたら、
心筋梗塞で倒れたり、癌になったり、体に影響が出てきます。
これは「食べて応援」じゃなくて「食べて特攻」なんです。
だからそんな甘ったるい宣伝に乗っからないでください。
汚染された野菜を買ってあげても福島の農家の人のためにはなりません。
全部買いたたかれて安いお金しか入って来ない。
半永久的にそういう買いたたかれる農地になってしまったのであれば
政府が潔く代替の農地を渡すべきなんです。
ところがこの汚染されたものを子ども達に食べさせて、
給食で食べさせて、
「安全だ」というプロパガンダをしようと、
そういう事をすれば子供たちは癌をどんどん発症していきます。
そしてみんなで安全だと言って食べた結果、チェルノブイリで沢山の人が病気になったり、
チェルノブイリの人が住んでいるところの数値は東京と同じぐらいなんです。
濃いところはみんな汚染されたんですね、放射能が。
だから放射能というものを予防しない限り、被ばくさせられていく。
被ばくの量が高いとか低いとかそんな事関係ないんです。
いつか必ず影響が出てくる。
だから予防しかない。
健康検査しかない。
それが東京にはない。
ベラルーシでは、旧ソ連では汚染された地域の人全員健康診断を受ける権利を持っています。
それがこの旧ソ連よりお金持ちの日本では、そんなお金は出したくない。
「自力でやれ」
「病気になったらお前たちのせいだ」という感じです。
しかし白血病になったら、自己負担は1000万円です、3年間で。
この薬のお金が払えない人は治療を受けられない。
貧しい家の子どもたちは
だからなる前に発症する前に検査を受ける。
それをやらなければいけない。
この集団疎開裁判で仙台高裁は1ミリシーベルトは危ないよと、危険だよ、これは国際基準です。
広島長崎で出てきた数字なんです。
大体空間線量で0.114マイクロシーベルトあったら、もうこれは1ミリシーベルトを超えます年間被ばく線量は。
だけど危ないけれど自力で逃げなさい、国は逃がしません。
このようなひどい話はないでしょうか。
今福島の子どもたちはこんなふうに学校で授業を受けています。
クラスに二人に一人は癌になりますから、癌になっても驚かないでください。
あなた達が癌になったら、福島に今作っている素晴らしい癌の病院治療を受けられます。
新しい検査を受けられると、そういうモルモットにされているんですね。
だけど、そんな事をする前にまず福島から出して欲しい。
もう福島の数値はチェルノブイリで言ったら強制立ち入り禁止区域に入っている。
そこに事故から何年も住んでいるからチェルノブイリの子どもたちよりも先に甲状腺がんを発症しているんですね。
そして結節を持っている子どもたちが何百人もいる。
この子どもたちを優先的に出してあげなければ、どんどんどんどん悪化していく癌化していく可能性だってある。
その子どもたちに汚染されている給食を食べさせようとしている。
その汚染された米だって東京の子ども達に食べさせよう。
日本全国の子ども達に食べさせよう。
だからこの問題は福島の子どもたちだけじゃなくて、
東京中、日本中の子どもたちの問題なんです。
汚染されたものを食べていれば、抵抗力が落ちて何でも病気にかかりやすくなります。
インフルエンザもかかりやすい、風疹もかかりやすい、心筋梗塞にもなる、
癌にもなる、風邪をひいてもまたすぐ風邪になる、
子どもなのに高血圧症になる、そういう病気が蔓延してまいります。
時間がかかるので2015年にピークが始まると言われています。
お医者さん達の間では、2015年問題といって、その準備を始めているお医者さん達もいます。
かなしい事に日本では、病気の人が増えたら儲かる人達がいるんですね。
ですからどうかみなさん、この問題に関心を持って調べて下さい。
テレビやNHKは一切報道しません。
民報も報道しません。
100万人に一人と言われた小児甲状腺がんが、26万人調べて58人も出たんです。
そんなのは異常なんです。
あきらかに異常が分かっているのにみんなは知らないふりをしている。
そんな日本はやめなきゃ。
本当に58人の子どもが癌になって、
この子どもたちは一生涯検査を受け続けなければいけないし、
肺や骨に転移する可能性ももちろんある。
一生生きていかなければならない、毎日薬を飲まなければいけない、
そういう病気に、この日本という国はさせたんです。
それをみんなで知らないふりしていいんですか?
裁判所だって子どもたちを逃がしてくれない。
どうやったら子どもたちを逃がす事が出来る?
みんなが関心を持って、そして国に言ってくれないとこの子どもたちを助けてあげられない。
そして、自分たちの子どもたちだって時間が来たら危険性がどんどん増してくるんです。
旧ソ連ではそういう子どもたちを1年に2回サナトリウムに送って予防してきました。
日本の厚生省やいろんな省庁の官庁の人が聞きに行ってすでにビックリしているんですね。
これだけの事をやって27年間まだやり続けてる。
それでも健康な子どもたちの数は少なくなっている。
絶対に放射能が入っているものは食べちゃいけない。
この位といって応援野菜と言っている人は自分の身体に時限爆弾を入れているようなものなんです。
必ず突然死が増えます。
大人にもそういう症状が出ます。
だから、子どもたちにも絶対にこんな思いをさせたくない。
被ばくは予防するしかないんです。
だから子どもたちを健康のために保養させて下さい、避難させて下さい、それが私たちの訴えなんです。
みなさん、この問題を無視しないでください。
関心を持って下さい。
私たち自分たちの問題でもあります。
チェルノブイリよりも福島の事故は大きかったし、
いまだに放射能は降り積もっています。
まだまだ放射能が出ている。
事故が終わる事が出来ない。
それが福島原発事故だったんです。
27:26

30:56
ただ今、このあたりをさっき測りましたら0.22マイクロシーベルト/hもありました。
原発事故前は0.04マイクロシーベルト/h
それがさっき今ここで0.22マイクロシーベルトです。
本当に大変なことになっております。
福島の子どもたちはもっとそれよりひどい。
先日郡山の人に聞きましたが、家の外は4マイクロとかあると言いました。
ここよりも何十倍もひどいところに、そこに住まわされてます。
半減期30年のセシウム137は関東にも降り注ぎました。
関東も汚染されています。私たちは人ごとではありません。
しかしそれ以上に大変な状況にあるのが福島です。
32:26~柳原弁護士
44:03~野呂美加さん2回目のスピーチ
1:10:07

福島第一原発は収束していません。
今、毎日3000名の被ばく労働の方々が原発敷地内に入り、
800マイクロシーベルトという高い線量の中で1時間2時間と作業をしています。
どれほど被ばくをしているか、私はその事を思う度に涙が出ます。
皆さん是非想像して下さい。
その怖さ、恐怖で眠れない原発作業員の方がいるそうです。
現に私の友人の息子さんも原発作業員でした。
本当に赤い血尿を出しながら毎日毎日「日本を救いたい」「日本のために」と思って、
20代30代40代の若者が原発の被ばく労働をずっと続けているんですよ。
皆さんと同世代の息子さんがいるんじゃないですか?
その人たちのも子どもがいます。
子どものために必死に命を守りたくて原発の収束のために頑張っています。
「もう福島の事は聞きたくない」、「聞きたくいない」と皆さん思っていらっしゃると思うんですが、
現に福島第一原発は収束していないんです。
福島の現状です。
我が家も除染が終わりました。
1マイクロを超える線量だったのが0.14から0.7位まで下がりました。
本当に感謝しています。
今福島県では年齢は関係なく、健康被害が続々と出てきています。
これは事実です。
テレビで放送されないだけです。
是非皆さんから声を挙げて下さい。
福島の事をもっともっと知りたいと声を挙げて下さい。
私は東京に来るたびに外食を強いられますが、この食事をしていいのかどうかいつも迷います。
何ベクレルなんだろう?5ベクレルなのか10ベクレルなのか20ベクレルなのか
食事をする度にやはり気を使います。
それは初期被ばくをしているからです。
皆さんは初期被ばくをされていないと思ってらっしゃるかもしれませんけど、
2011年3月11日以降事故があった時、この東京、関東にも放射性プルームが飛んできました。
それを呼吸により吸い込んでいる筈です。
皆さんも同じように、認めたく無くても被ばくしていらっしゃいます。
だって今まだ福島第一原発は収束していないんです。
もくもくもくもくと出たままです。
その事を忘れないでください。
原発作業員にも家族があります。
小さな子どもを抱えた若い作業員たちがいます。
家族を守るため、この日本を守るために血尿を出しながら、鼻血を出しながら作業に当たっているんです。
私たち50以上のシルバー世代は無視し続けるんでしょうか。
シルバー世代がしっかりと福島第一原発事故を直視して、
何かしら行動や声を起こしていく責任があるんじゃないですか。
本当にそのことを痛切に感じています。
原発事故から4年目を迎えます。
これからもっともっと健康被害も増えてきます。
政府は抑えることはできなくなるでしょう。
その時に焦っても遅い、その部分もあります。
でも今でもあります。
福島に学び、チェルノブイリを学んで勉強してどうやって暮らしていけばいいか、みなさん一緒に考えて下さい。
シルバー世代のみなさん、
孫のために、愛する孫のために声をあげてください。
よろしくお願いします。
2013年12月31日
11:32~文字起こし
千葉:
今年起きたさらに大きな出来事といいますと、東京でオリンピック開催が決まった事ですね。
東京で今注目されているのが2020年、後7年後のオリンピックです。
このオリンピックも猪瀬前知事の逮捕で水を差された感じはあるものの、オリンピックの期待は大なんですが、
猪瀬さんも就任した時から東京オリンピックの招致活動に力を入れていたという事で、
今私が見ている東京都庁の正面玄関の横にも、東京オリンピックを喜ぶ大きな大きな看板が掛けられているんですよ。
水野:あっ!もうそんなんなっているんですか?へえぇ~~。
千葉:はい。
五輪のマークが書いてあって「東京2020」という文字があって、
その東京と2020の間に日の丸が書かれていると、
そういったようなポスターが貼られてまして、
他にもいたるところにこの東京オリンピックに喜ぶというポスターが貼られているという状況ですね。
このオリンピックですが、景気にも影響があると言われていまして、
まず競技会場の整備などで東京の町に大きなお金が落ちるんですけれども、
競技会場や選手村といった設備を整備するのに総額4554億円のお金が使われるとされています。
水野:
へえぇぇーっ!
いわゆるハードでしょ?
建物建てたりするのに4500億以上?!
千葉:
そうなんですよ、それだけのお金がこの町に落ちるということなんですけれども、
オリンピックのための施設整備としては、メインスタジアムになる新宿区にある今の国立競技場なんですけれども、
この国立競技場は解体してー。
今でもこの国立競技場って5万人入れるんですよ!。
水野:よろしいやん、そのまま使ったら!
千葉:
ねぇ。
でも5万人入れるこの競技場を8万人が入ることができる新しい競技場に生まれ変わらせるという事なんですよ。
水野:
( ゚艸゚)・;'.、ウホホホホ・・・ッ。あ、そう。
ようけのコンクリートを使いはるよねぇ。
千葉:ええ。
これは大きくニュースでも伝えられていますし、
とてもスタイリッシュな近代的なデザインのものに生まれ変わることになっているんですけれども、
ですけれども、
え-、実は東京で取材を進めますとね、
こうした華々しいオリンピックのニュースの陰で深刻な問題が起きていることが分かったんですね。
実は今の国立競技場から100mほど離れたところに東京都営の住宅があるんですよ。
都営住宅ですね。
10棟、10棟建っていて、400世帯が住める住宅なんですけれども、
1963年に建てられた、ま、50年ぐらい前のものでして、
昭和の雰囲気を色濃く残している建物で、5階建てなんですけれども、
エレベーターはもちろん無いというものですね。
この都営住宅が今回の競技場の建て替えで取り壊されるんですね。
東京都が突然「立ち退いてくれ」と言ってきたわけなんですよ。
で、住民に相談があったわけでもなくて、突然なんですよね。
実は、実はですね、この住宅は前の東京オリンピック、
1964年の東京オリンピックがあった時に、
国立競技場をつくるために、その土地にずーーっと住んでいた人が、
「つくるから」という事で立ち退きをさせられて、
その代わりに住む場所としてあてがわれたのがこの都営住宅だったんですよね。
その時に、国立競技場をつくるからって、
ずーっともともと住んでいた土地を国に「つくるから」という事で売らされた人もいるんですよ。
で、この住宅には80代や90代の人も住んでいる訳ですよね。
水野:あ、そうか、高齢化してらっしゃるわね。
千葉:
そうですよね、
そこから住宅のコミュニティーをつくって、助け合ってここを終の棲家にしようとしてきたという住宅だったんです。
ということは、住む人たちにとっては言わば
「オリンピックで2度も住み替えをさせられることになる」んですよね。
水野:そうですね、オリンピックというのはある意味たちの機の歴史になっちゃうんだ。
千葉:
そうです。
永遠と続いてきた生活をいったん壊されて、また壊されてという歴史になるんですけれども、
この方々の移転先なんですけれどね、
移転先には少し離れた同じ新宿区内にある都営住宅を斡旋されたんですけれども、
実はそこは今、空いている訳じゃないんです、人が住んでいるんです。
水野:ほぉ!
千葉:
どんな人たちが住んでいるのか?というと、
福島の原発事故からの県外避難者の人達が住んでいるんです、その住宅に。
でも、東京都としては、その人達は期限が来たら出て行くから、出て行かすから、
「その後にあなた方入りなさい」という事なんですよね。
水野:
えーっ!
それじゃ、福島県から逃げてきていらっしゃる方は、じゃあ、どうするんですか?
玉突きみたいな恰好じゃないですか。
千葉:
ね、でも期限が来たらとにかく都営住宅からは出るから、そこにあなた方が入るから、そこが代替の住宅ね。
ということなんですけれども、
そりゃ、汚染状況から見たら福島の原発避難者はいつ帰れるかなんてわかりませんよね。
で、都営住宅の住民の方々は、
「福島の原発避難者を追い出す形で自分達がその後にその都営住宅に入ることなんてできない」
っておっしゃるんですよね。
やっぱりこういうふうな形でオリンピックというのは華やかなお祭りっていう感じですけれども、
弱い人へ弱い人へとツケを回しているという状況が感じられて、
で、さらにですね、今ある都営住宅の場所は取り壊してどうするのか?
国立競技場の観客席になるのか?と思いきや、
災害が起きた時の観客の避難場所にするから、更地にして空けておくために壊すんだそうです。
水野:
はあぁ~ぁ・・・そんな…、
ま、確かにね、災害の時のことは考えなきゃいけないけれども、
いけないんだったらそういうことにお金をかければいいななんて思いますけどね。
千葉:
ねぇ、なにか別の考えはないのかな?なんて思うんですけれども、
都営住宅に住んでいる人としては、今どこにその不満をぶつけていいのか、
どこにその不満をぶつけていいのか分からないという事なんですよね。
何故かというと、国も東京都も「オリンピック大賛成、大賛成」ということになっているので、
諦めて住宅から出ていく人もいて、
今は400世帯の中で、住んでいるのは200人程度になっているそうなんですね。
さらに2020年の東京オリンピックというのは、
前の東京オリンピックの遺産を使ってやると言われているんですけど、
37の会場のうち22カ所は新しくつくるということになっていますので、
これ以外にも、建設資材だとか、人手も必要になってくる訳ですよ。
で、東京はオリンピックに合わせてどんどん町を改造していくことを計画しているので、
そうなると東日本大震災の復興のための建設資材だとか人手がこれからもっともっと必要になってくるのに、
資材も人も東京に集まってくるということになったら、
いったい復興はどうなるのか?ということになりますよね。
水野:
あっ、そういうことか。
あの…、今、たとえば福島原発事故収束のために働いていらっしゃる作業員の方たちもね、
これからまだまだ沢山働いていただかなきゃどうしようもない状況なのに、
だったら、そういう方達が東京に仕事ができたという事で東京に行かれたらどうなりますのん?
千葉:
実際に被災地では、福島ではですね、
原発事故の作業員の人達が東京に集まってしまったら福島原発は一体どうなってしまうのか?と、
心配する声が大きくなっているんですよ。
水野:
今でもね、
「復興予算を使おうと思ったって、資材も足りない、人も足りないから使えない。だから予算も減らすんだ」
なんて国は言っているわけでしょ。
千葉:
ええ、ええ。
その中でオリンピックは華々しくですね、いろんなものが建設されて、
その開催のために進んで行くという状況になるんですよね。
水野:
いやぁ・・・、近藤さん、
私なんかこのオリンピックと原発の問題、
あるいは復興の話がこんなに密接に繋がっているって全然知らなかったですよ。
近藤:
もともと福島の原発のエネルギーは東京都民は享受してたわけですから、
東京都民としての胸の痛みというのはあってしかるべきなんですよ。
水野:はい!そのとおりです。
近藤:
だから今の話を聞いていると、そこへ持ってきてこういう話になってくるとね、
もう、2月9日だったですか、東京都知事の首都の顔ですね、
顔が誰になるのか?
これによって、相当、いろいろね。
おかしな方向へ行っちゃうのか?多少まともになるのか?
もともと賛否のあった東京五輪ですから。
水野:
今、だって、
東京でなかなかオリンピック反対って言えない雰囲気だって。
近藤:
今ありますよね。
「決まった以上は仕方がない」という議論が多いですね。
水野:
そんなん言うたら、ねェ、この影の部分をどうするんですか?
千葉さん、いろんな影があるんだね。
千葉:
そうなんです、
そういう事で今日は東京の街をいろいろ駆け回って表と裏をリポートしようと思ったんですけれども、
どうも裏の方が多くなりそうなんですが、いろんな場所を駆け回ってリポートします。
21:40
都営霞ヶ丘アパート


(写真はhttp://codan.boy.jp/danchi/tokyo23/TOEI_kasumigaoka/より)
都営霞ヶ丘アパート立ち退き問題
(上記より一部抜粋)
1960年代につくられた都営霞ヶ丘アパート。
1964東京オリンピックでの国立競技場改築など明治公園整備時の立ち退きにともなって作られた。
現在10棟約400名が居住し、66才以上の高齢者が214名と半数を超える。
この都営アパートが再びオリンピックのための立ち退きに迫られている。
霞ヶ丘アパート敷地は新国立競技場(オリンピックスタジアム)の関連敷地として
建造物は建てない広場的な滞留空間として整備されることになった。
この内容は、国立競技場の運営団体である日本スポーツ振興センターが、
2012年7月16日「新国立競技場国際デザインコンペ募集要項」で、
住民に対しての相談や説明もなく突然発表したものだ。
〈募集要項〉というアパート住民を対象としないもので既定事実として発表するということ自体が
非民主的であり住民をとことん軽視するものだ。
ちなみに、都営住宅を管轄する東京都都市整備局は、
この募集要項の発表まで、霞ヶ丘アパートが同地に立て替えられないことを知らなかったという。
住民に相談や説明がないばかりか、行政内部においても、きちんとした意思疎通がなされていない様子だ。
国立競技場の整備については、日本スポーツ振興センター内の有識者会議(石原も参加)で議論されていたが、
議事録が未公開で内容が一切明らかにされていない。
すべてをトップダウンで決める東京オリンピックごり押しが生んでだ歪みである。・・・


都営霞ヶ丘アパートに載っている数々の写真を見ると、
住宅の老朽化はとても激しいものに見える。
大規模修繕などされているのだろうか?
放置された団地に見える。
本来ならば、建て替えるべき住宅なのでは?
日本スポーツ振興センター内の有識者会議での会話が聞こえてくるようだ。
「あのアパートはもう古いからオリンピックを口実にして一度壊してしまおう」
「住民はどうする?」
「高齢者が多いから追い出しちゃえばいいさ、文句を言う気力や元気もないだろう」
「新しく建て替えは?」
「あの広大な一等地に都営住宅を建てるんじゃもったいない」
「災害が起きた時の観客の避難場所にするからという理由で更地にしておこう」
「そうだな、住民たちが忘れた頃にもっと儲かる施設を建てよう」
こんな会話が聞こえてきた気がする。
そして、代替に与えられた住宅が、現在福島の避難者が住んでいる住宅だなんて、あまりにもひどい。
人権無視もはなはだしい。
80歳や90歳まで生きて、住む場所を追い出され、地域のコミュニティーを破壊されてバラバラにされる。
高齢になってから、住まいを移動しなければならないということの重さをどのように考えているのだろうか?
「死ね」と言われているのに等しいと私は思った。
原発事故の被害者を救出するどころか、
このように弱者を犠牲にして表向きだけ華やかに飾るオリンピックなら辞退するべきだと、
あらためて私は思った。
「日本には、オリンピックを招致するよりも他にやることがあるだろ、いま」
久米宏 ラジオなんですけど9/7・14(一部文字起こし)
東京都の顔 2月9日 都知事選
<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)
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TBS 2013年10月31日 16:05
31日午後、赤坂御苑で開かれていた秋の園遊会で、
山本太郎参議院議員が天皇陛下に直接、手紙を手渡しました。
宮内庁によりますと、天皇陛下に直接、手紙を渡す行為はきわめて異例だということです。
午後2時半頃、山本太郎参議院議員が折り畳んだ白い手紙を取り出し、天皇陛下に直接、手渡しました。
その後、陛下と会話も交わしました。
手紙や会話の中身は分かっていませんが、
宮内庁によりますと園遊会で陛下に直接、手紙を渡す行為はきわめて異例だということです。
手紙は、陛下からすぐに侍従長に渡されました。
山本太郎議員、手紙は“原発事故めぐる現状”
TBS 2013年10月31日 16:44
「今の現状をお伝えするという内容です。
例えば今子どもたちの被ばく、この先進んでいくと本当に健康被害がたくさん出てしまうということですね」
(山本太郎参院議員)
山本議員は、記者団の取材に対し、
「子どもたちの未来が危ないです。作業員は、本当にひどい環境の中で働かされています」と、
天皇陛下に自ら話しかけ、福島第一原発事故をめぐる現状について書いた手紙を渡した、と説明しました。
山本議員は「この国に生きる一人としてものすごく憂いを持っている」と語りましたが、
自民党幹部からは、「ばかものだ。世が世なら大変な刑だ」と批判の声が上がるなど波紋が広がっています。
ーーー
陛下は太郎さんがお渡しした手紙を陛下はその場でパラパラとご覧になりました。
手紙は手書きだとしても横書きの便箋か活字の印刷かと思ったのですが、
なんと(◕Д◕✫)オォゥ!! 太郎さんは筆で書いていたんですね。
筆書きで手紙を書くなんてこと、私にはできません。
とてもお上手です。

多分太郎さんはきっと、何度も何度も書き直したことと思います。
それだけに太郎さんの思いがとてもたくさんぎっしりと詰まっているのを
天皇はめくってご覧になった時に多分感じて下さったことと思いますが、
侍従長が天皇陛下にきちんとお返ししたかどうかがとても不安です。
侍従長さま、きちんと陛下にお渡し下さいませ。
議員になってからも、山本太郎さんは特定秘密保護法案の危険性を全国に知らせるため、
身を削るように毎日毎日日本の国のどこかで街頭演説をずーーっと続けていらっしゃいます。
その行動力には私はとても驚いていますし、感動しています。
「太郎さんのように行動する事」は簡単には出来ないことです。
私はこのニュースを見た時、太郎さんの身に危険が迫るのではないかとドキッとしました。
すぐにツイッターで「山本太郎」と検索してみました。
https://twitter.com/search?q=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E&src=typd&f=realtime
時間で様々なツイートが流れていくので、今検索するとまた違うものが出ていると思いますが、
私が見た時にはどこまでもどこまでもこんな感じです。↓

太郎さんを誹謗中傷するツイートばかりがどんどんどんどん流れてきます。
誹謗中傷ツイートのみでパソコンの画面がどんどんどんどん埋まっていきます。
その様子はとても異常に見えました。
どこかでなにかが故意的に情報操作をしているように思えました。
「今こそ山本太郎を潰す絶好のチャンスが訪れた」と、
太郎さんを煙たく思っている日本の中のほんの一部のひと。
そんな一握りの人間が急に張り切ってツイートを始めたように見えました。
山本太郎さんの勇気ある行動を私は支持します。
ლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
山本太郎さん記者会見完全文字起こし↓
「天皇陛下への手紙」山本太郎さん記者会見ノーカット10/31(全部文字起こし)
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ABCテレビ・キャスト 2013.10.22
内部告発か?「原発ホワイトアウト」 覆面官僚を直撃 投稿者 tvpickup
いま永田町、そして霞が関で波紋を広げる1冊の本がある。
「原発ホワイトアウト」
政・官・財が密接に結びつく原子力ムラの実態を暴露した衝撃作だ。
制度の細部の決定権を最後の最後まで放さないことが官僚のパワーの源泉なのだ。
日本の経産省や文科省から出向している職員が強硬に反対し、
最新の安全性は盛り込まれることなく骨抜きにされていた。
この本が波紋を広げる理由はその内容からだけではない。
著者は現役キャリア官僚。
小説の体裁をとった内部告発なのだ。
そのリアル過ぎる描写ゆえ誰が書いたのか犯人捜しが始まっているという。
その話題の人物にキャストはテレビ初のインタビューに成功。
都内のホテルで編集者立ち会いのもと行われた。
次々に飛び出す驚くべき証言の数々。
実際にはみなさんに情報を隠したところでゴソゴソと再稼働しようとしている。
安全安全と言っておけばいい。
再稼働の結果また事故が起こるという事があると思いますね。
小説のリアルさを伝えるのは登場人物たち。
現職の新潟県知事を思わせる人物(泉田裕彦)や、脱原発を訴えて初当選した参議院議員(山本太郎)。
さらに
経済産業省大臣官房付で退官した古賀茂明は暴発したものの一人だ。
原子力ムラの実態を暴露したという小説がこちらです。

原発ホワイトアウト。
筆者は 若杉冽さん、現役キャリア官僚であり、ま、覆面の著者なんですね。
私たち読者に与えられている情報はこの3行だけです。
東大法学部卒、国家公務員Ⅰ種試験合格、現在霞が関の省庁に勤務する現役のキャリア官僚である、
ということだけなんですね。
発売から1ヶ月。
小説の体裁をとった内部告発本という事で話題を呼んでいまして、
無名の作家としては異例なんですけれども、
発売以来5万部がもうすでに売れているという、1ヶ月で5万部、ものすごい事なんですが、
この内容について経産省でずっと働いておられた古賀さんは
「書かれていることはほとんど本当だ」というふうにおっしゃいます。
本当ですか?

古賀茂明:
そうですね、1個1個。
おそらく一つ二つの実例というのをつかんだ上で小説という形で書いていると。
伊藤史隆:
でもこの方誰なんだ?ってもう、
霞が関では犯人捜しみたいになってる?
古賀:
そうですね、当然
表立って役所というのはやりませんけれども、当然裏でいろいろやっているということだと
伊藤:
もう本当に騒然としている、騒然とさせたこの人にわたくし会いに行ってきました。
まず、リアル過ぎる小説なんですけれども、どんな内容なのかという事を簡単に見てみましょう。
大変リアルなんですね。
こういう、ま、組織であったり人物が登場します。
新崎県の関東電力新崎原発。この新崎県の知事が伊豆田清彦知事
脱原発を謳う俳優から議員になった山下次郎議員。
それから、暴発した経産官僚古賀茂明。
古賀さん・・・ですよね?
古賀:そうですね、いや、なんで一人だけ実名なんで(笑)
伊藤:という事で皆さんピンと来られますよね。大体モデルはこんな感じなんだろうなと。

新潟県の柏崎刈羽原発かな?
泉田知事かな?
山本議員かな?
これ(古賀茂明)はそのままその通りでございますけれども。
で、何故こんな本をお書きになったのか?
そしてどんな思いで今いるのか?というところを、
キャストはテレビ界では初めてインタビューに成功しました。
まずそのインタビューをご覧いただきましょう。
伊藤:この小説を書こうと思った理由をお聞かせいただけますか?

若杉:
電力会社、政権政党、霞が関がどういうふうな形で無理やり再稼働に持って行こうとしているかという事を、
ひとりでも多くの人に知って頂きたいと。
本来、私たち霞が関の官僚は税金で養われている訳で、
僕らがやっている事、情報っていうのは、本当は国民のみなさんにきちんとお返しして、
それで、本当にそれでいいということになれば、その方向に進めることになるのに、
実際には実現していないのでささやかな抵抗になりますけれども、
「本当はこうなんだよ」という事をお伝えしたいと。
伊藤:
暴発してしまった官僚、古賀茂明という名前が出てくるんですが、
これは、私たちが存じ上げている古賀さんなんでしょうか?
若杉:
はい、そうです。
実は霞が関の中でも、古賀さんのことを、「良識派」だと、心の底で思っている人は多いですね。
ですけれども、なかなか表立って古賀さんの事は褒められない。
でも古賀さんの言っていることにもシンパシーを感じる。
隠れキリシタンのように古賀さんの事を思っている人は多いと思います。
ースタジオー
伊藤:
古賀さん、隠れキリシタンの様な信者が沢山いらっしゃるんだと、若杉さんが。
あえて、お立場がお立場なんで、ちょっと顔もお見せできない、声も変えてという事なんですが、
そうおっしゃっています。
古賀:
いや、なんか嬉しいんですけど・・・、
あの、私のところにもですね、マスコミからいろんな問い合わせが殺到していまして、
「古賀さんが書いたんでしょ」といううわさまで出ている。
伊藤:古賀さんじゃない。
古賀:
じゃないですよ、もちろん。
非常に、そういう気持ちを持っている官僚がいるっていう事が分かるだけでもうれしいですよね。
伊藤:
で、そういった彼がお書きになった、モデルはみなさんほとんどリアルに近い方が出てくる。
それから、この他にもいろいろ登場人物は出てくるんですね、現役の大臣であったり。
そういう人は若杉さんがおっしゃるに、
「これ」という一人の人ではないけれど、
私が実際にお付き合いしている、見聞きしている2人3人の人を組み合わせて
リアルな人物として表現しています。
ですから、「描いた世界は全てリアルだと思っていただいて結構です」
というふうに若杉さんは言いきっていました。
さあ、私たちの知らないところでなにが起きているのか?
小説の中にこんなシーンが出てきます。

日本電力連盟という全国の電力会社からなるという団体があるんですね。
ここは、原発再稼働、料金値上げ、それからもう発送電分離なんていう電力改革はもう阻止しよう、
という事を一生懸命やっているというところなんです。
その団体の常務理事が、ある時長崎へ出向くというシーンが出てくるんですね。
その時何をやるか?というと、
去年の末の衆議院選挙で落選をしてしまった民自党の議員のところへ、さりげなく挨拶に行きます。
「先生、お仕事どうですか?
実はたまたまね、長崎の地元の女子大で政治経験豊富な方に客員教授になってもらえませんかという話があって、
先生なんか適役じゃないかなと思うんですけれども、どうでしょう?」
と持ちかける。
そうすると、
「あ、そうですか。私も今ちょうどフリーの身なので、」というふうに元議員が言う。
そして、
「じゃあ先生、機会があったら私ちょっと繋ぎますんで」と言ってその事務所を出る。
出た時に表情は変えずに心の中で舌を出す。というシーンが出てくるんですよ。
こんなことって、実際にあるんですか?
古賀:
よくあるでしょうね。
とにかく、なんていうのかな、電力会社、原子力ムラというのはですね、
いろんな形で全てのところに手を打っておくというのが、ま、常套手段ですね。
ですから、与党であろうと野党であろうと、
野党であれば落選した人も含めて、次にもしかしたら与党になるかもしれないから
その時のためにというんで手を打っておくというね。
伊藤:
そう。
だから小説の中でこの常務理事は、
「こいつもゆくゆくは俺たちの言う事を聞いてくれるな」と舌を出す。
というシーンが出てくるんです。
そしてこの本の物語の軸となっているのがこれなんです。
電力モンスターシステムと若杉さんはお書きになっている。
どういうことか?と言いますと、関東電力という大手の電力会社が出てまいります。
で、ここが取引先に仕事を発注するんですが、
世の中の相場の2割ぐらい高いお金でもう発注してしまう訳ですね。
だからここは儲けが、相場よりたくさんもらえるから儲けが増えるわけです。
その儲けをどうするか?というと、
業界団体、ここに預けさせるんです。
で、全部で800億円位のお金が年間使えるぐらいに溜まってくる。

で、これをどうするか?なんです。
政治献金に使ったり、マスコミ対策に使ったり、ということをしている。
だから、電力会社にとって、
お金がここにいっぱい行っていますので、都合の悪い情報はなかなか出てこない。
政治家も都合の悪い動き方はしないように、
電力会社から直接行っている訳じゃないんですけれど、
こう回って行く。
つまり操っているという、「モンスターシステムをつくっている」という表現が出てくるんですが、
若杉さんはモンスターシステムについてこうおっしゃっています。
若杉:
これ(モンスターシステム)は麻薬みたいなもんだと思いますね。
一度断ち切らないといけないんですけれども、
それを断ち切るためには国民の方々がちゃんと「これは麻薬なんだ」ということを認識して、
麻薬を取り上げないといけないです。
でも、官邸前で「原発再稼動反対」と叫んでいるだけでは麻薬を取り上げることはできなくて、
政治献金とかパーティー券は今は一定額以上しか公表されませんけれども、全額公表にするとか、
電気料金というのは「誰でも電気を使わなくちゃいけない」という意味では税金と同じですから、
1円単位まで支出先を公開させるなどするとか、そういう事をすればいいですね。
たまり金が発生するということも防止できるわけで、
そういった事を我々が再稼働をする前に要求して行かないといけない。
伊藤:
原発を動かし続ければ、動かせば取引先に発注できる。
お金がこう回る。
だからとにかく原発は再稼働させたい。
それはこのモンスターシステムを、原発が無ければ動かせない。
これが出来ない。だから動かしたいんだと、小説にはあるんですが、
古賀さん、こういうシステムはあるんですか?
古賀:
そうですね、ま、正確にその通りというところまではおそらく証拠っていうのは無いんですけれども、
たとえばいろいろ電力会社が各社に発注する単価が非常に高いという事が言われています。
ま、東京電力はいま政府が入ってやっていますけれども、
発注のシステムを変えただけでですね1割2割単価が下がっているという例が沢山ありますので、
粗利5割なんていう話が出てくることもあるので、
伊藤:えーーっ!
という事はこういう預けられるお金が実際に発生する訳ですよね。
古賀:
預けたり、あるいは電力会社からの天下りですね。
電力会社のOBを非常に高給で関連会社が雇うとかですね、
あるいはお金をためておくんじゃなくて、
電力会社がなにか接待した時の請求書を回すとか、
いろんな形があるようです。
伊藤:若杉さんがお書きになったこのモンスターシステムは現実に存在するっていう事?
古賀:そうですね。
伊藤:
で、わたくし若杉さんにうかがったんです。
原発再稼働をする。それは何故か?って言うと、
電力が足りなくなったり、電気料金が本当に高騰し続けたら、国民生活が困るじゃないか。
「豊かな国民生活のために再稼働をする」って、政治家はそれがあるんだろうと思うから私たちも
「どうなのかなぁ、やっぱり動かした方が良いのだろうか?」と、こう思うんですけれども、
「なんですか?」と。
政治家や電力会社は、若杉さんのお話を聞いていると、
一番の理由は国民の生活を豊かにするんじゃなくて、
このモンスターシステムを守り続けていきたいからなんですか?と聞いたら、
「そのとおりです」と若杉さんは断言されたんですよ。
中島:
だから本来の官僚の使命っていうものが少しずつ変わってきてしまうという一つの例ですよね。
私の学生なんかも官僚になりますけれども、
やっぱり、国民のためにとか国家のために頑張るんだと思って入っていくんですが、
どんどんどんどんある種の業界に染まっていくという典型なんでしょうね。
伊藤:
本当に腹立たしかった。
今でも原発事故で苦しんでいる人がいる。
それから電気は安定的に供給しなければいけないから再稼働するっていうのは、2番目3番目の理由で、
1番はここなんだという事を若杉さんは断言されるんですよね。
で、また若杉さんは
国民が知らないところでは本当に実はいろんな事があるんです、進んでいるんですという事をおっしゃって、
こんなこともおっしゃっているんですね、汚染水。
ちょうど今雨が降るたびに問題になっていますが、

「汚染水は海に流すしかない」ということは、事故直後から霞が関では言われていた。
これが、東電・経産省・日本政府の最初からの本心なんですと言っているんです。
いま一生懸命、遮蔽壁つくるとか、新しいタンクをつくりましたけれど、
最初からこう思っているっていう事を知っていたら、
じゃあ今までやってきたことはなんなんだと思いますよね。
古賀:
そうですね、もちろんこれも証拠という形では出てきてないですが、
役所の中で行われている会話とかね、そういう事をこの作者が見聞きしてこういう事を言っているんですが、
私もずっと昔からですね、この話は言っていまして、
汚染水の問題というのは吉田所長が最初に、「これが最大の問題だ」と言ってたんですね。
ですから本当はもう、2011年の4月から対策をやらなければいけなかったんですが、
ずーーっと先送りされたんですけれども、それは、お金をかけたくないというのもあるんですけど、
「どのみち回らなくなるから流せばいいんだ」と先送りして、
だから今台風がきて大変だって言っているんですけど、
まァ、官僚の中には
「これで少しでも流しちゃった方がいいな」と思っている人もいるんじゃないかなと思いますね。
塚本麻里衣:ええっ・・・ありえない・・・
伊藤:
本当にもう、悔しいし、悲しいし。
若杉さんのお話を聞きなあら、この小説を読みながら思うところなんですね。
「それが真実だ」というふうにおっしゃるんです。
さて、今度は官僚というお立場。
実際に霞が関の中枢で働いてらっしゃるという若杉さんがここまで赤裸々にお書きになった。
「こんなアクションを起こして、これからどういうふうに生きていこうとしてらっしゃるのか」
というところを最後に伺ってまいりました。
若杉:
出来るだけ覆面のまま政権の中枢に残って、いろいろな事を、こう、耳をそばだてて見聞きして、
そこで国民の皆さんに還元しなくちゃいけない真実を、できるだけ息長くお伝えしていきたいと。
伊藤:そういった気概の方は他にもいらっしゃるんですよね?
若杉:
はい。
だいたい、魂を売り渡したような悪い奴っていうのは、本当に1割ぐらいしかいなくて、
残りの9割は迷っているんですよね。
自分の上司とか政治家がおかしなことを言っているなと思うし、
自分も出世したいし、自分も飛ばされたくないから、
「この人達の言う事を聞いていた方が安全だな」と思う一方で「でもおかしいよね」と、
そういう間で揺れ動いている人達が9割なんですよ。
だから私としてはその9割の公務員の方に、
是非一緒に同志としてやろうじゃないかと。
きちんと、職場の中でも、こういう形で職場の外にでも発信していけば、
必ず変わっていけるんじゃないかと思います。
伊藤:
みなさんにもお姿は残念ながら。
覆面の官僚というお立場で今は行動を起こしていらっしゃいますのでご覧いただけなかったんですが、
古賀さん、大変若杉さんは「きれいな目」をされていてですね、
本当に心の底から自分の言葉でしっかり今の問題点という事を語って下さったなというのが
わたくし大変印象に残ります。
それで言いますと、
魂を売った官僚は1割なんだ。
あと9割はそうじゃない。
「迷っている人たちがどうなるかなんだ」とこうおっしゃった、ここは非常に大きいと思うんですね。
そこで古賀さんに、今日は古賀さんのコーナーではありませんが、
あえて改革のススメを記していただきました。
古賀さんはこうおっしゃいます。
「信念をつらぬけ」
古賀:
そうですね。
彼は覚悟はもう決めていると思います。
ですけど、まあ、とにかく息長くですね、真実を伝えようという事ですから、
とにかくその信念を持ってですね、最後まで頑張ってほしいというふうに思いますね。
伊藤:
はい、若杉さんのお書きになったことは真実だと。
かなしいけれども真実だ。
だけどこれを動かすのも自分たちにはできる事なんだと若杉さんがおっしゃっている。
これは非常に意味があることですよね。
古賀:
そうですね、是非そういう事が実現する様にですね、
国民もそこを応援するということが大事ですね。
そうしないと、埋もれてしまうともうあからさまに権力が潰しに来ます。
今は、みんなが注目していれば、なかなか手が出しにくいという状況にあるので、
国民の支持が非常に大事だと思います。
伊藤:
私たちの思いというものもしっかりと持って見ていかなければ、という事ですね。
「原発ホワイトアウト」の著者。覆面の著者キャリア官僚の若杉冽さんのインタビュー。
テレビ界初というインタビューをご覧いただきました。
![]() 【送料無料】原発ホワイトアウト [ 若杉冽 ] |
キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!
再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫
……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、
ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!
序 章 70メートル送電塔
第1章 選挙の裏側
第2章 記者会見
第3章 官邸前デモ
第4章 落選議員のカネ
第5章 再稼働の必然
第6章 記者失格
第7章 知事が嵌まった罠
第8章 商工族のドン
第9章 盗聴
第10章 暴走する新聞
第11章 検事総長と総理の密会
第12章 大スクープ
第13章 御用記者の群れ
第14章 官のためのエネルギー計画
第15章 デモ潰し
第16章 知事逮捕
第17章 再稼働の日
第18章 国家公務員法違反
終 章 原発ホワイトアウト
ーーー
特定秘密保護法案が通ってしまったら、
この覆面官僚の方は懲役10年になってしまうのだろうか?
そう考えたら、どうしても特定秘密保護法案を廃案にしなければいけないと思った。
台風で汚染水を流しているのは…例えばこんな感じ↓
福島第一原子力発電所のタンクエリア堰内からの溢水。11箇所→12箇所~待ってました♡大雨~
「排水しています♪」
だけど、彼の話し方は本当に説得力がある。
今回は私と同じ意見の内容だから頼もしく思う。
だから文字起こしします。
2013年10月16日
千葉県木更津市講演 小泉元総理大臣
私が原発ゼロにしようという・・・一番の理由。
ま、いくつかありますけれども、
まず一番の理由はね、"処分場が無い”という事ですよ。
核のゴミをね、捨て場所もないのに
これから仮に…原発がいくつか、これからの電気に必要だからって再稼働を認めますと、
だとしてもですよ、
…ゴミはどんどん増えていく訳です!
もし政府自民が
「やっぱり原発をゼロにして、自然を資源にする、そういう・・・エネルギーを、日本が取るべきだ」と言って、
政治的な方向を出せばね、
国民はね、大方の国民は協力してくれるんじゃないか。
ーーーー
自民党だけは大嫌いだと生まれた時から生きてきたけど
・・・・・協力しちゃう気がする
NHKは1日のうちに何度もニュースでこの小泉元総理の映像を流していました。
小泉元首相「原発ゼロ目指すべき」
NHK 10月16日 18時36分
小泉元総理大臣は千葉県木更津市で講演し、今後のエネルギー政策について
「政府・自民党が原発をゼロにして自然エネルギーに変えていく方向性を打ち出せば、
おおかたの国民は協力してくれる」と述べ、「原発ゼロ」社会を目指すべきだという考えを改めて示しました。
この中で小泉元総理大臣は、今後のエネルギー政策について
「東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、このまま原発を推進していくのは無理だと感じ始めた。
一番の理由は高レベル放射性廃棄物の処分場が日本にないことで『核のゴミ』の捨て場所もないのに
原発を再稼働すればゴミはどんどん増えていく」と述べました。
そのうえで小泉氏は
「さまざまな代替エネルギーへの支援策を行えば日本は変わる。多くの野党は『原発ゼロ』に賛成であり、
政府・自民党が原発をゼロにして自然エネルギーに変えていくという方向性を打ち出せば、
おおかたの国民は協力してくれる」と述べ「原発ゼロ」社会を目指すべきだという考えを改めて示しました。
また小泉氏は、みずからの今後の活動に関連して
「私は政治家を引退しており、もう2度と国会議員に返り咲くつもりはない。
『原発ゼロを訴える新党結成を考えているのか』と言われるがそんなことは毛頭ない」と述べました。
「原発ゼロ」小泉元総理に関して安倍総理の国会答弁↓
<国会でも堂々と大嘘>
安倍「地層処分については、我が国においても技術的に実現可能であると評価されています」
10/17渡辺喜美(みんなの党)本会議(文字起こし)
関係ブログの中から一部抜粋
<驚>発言内容が倫理的正論を言っている小泉純一郎元総理大臣
毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊の記事
2私の意見などはむしろ国や東電は「意地でも聞かないぞ」と思っているわけですから(笑)
小出裕章氏インタビュー10/3岩上安身さん(内容書き出し)
小出:
うーん、まあ、個人的な好き嫌いを言わせていただくと、私は小泉さんは嫌いです、はい。
でも、いま彼が言っていることは正しいです。
「原子力は止めなきゃいけない」と彼は言っているわけだし、
今日の新聞だったかな、昨日だったかな・・私なんかもよく言われてきたけれども、
「原発をゼロにするなんて言うのは無責任だ」と言って、すぐ、ま、批判がくるわけですけれども、
それに対して小泉さんは、
「そんな事を言うなら始末が出来ないゴミを生み出す方がはるかに無責任だ」と切り返したというけれども、
その通りなんですね。
「いまちょうど私たちは歴史的な瞬間に立ち会っていると思います。
どういう瞬間か?と言いますと、原発をゼロにするという瞬間です」
10/13鎌田慧さん(文字起こし)
運動は広まっています。
小泉さんの動揺を見て下さい。
あれは重要な問題です。
自民党内での動揺が始まったということを示しています。
彼に追従する人達が現れるでしょう。
原発反対運動は誰がどう考えても人倫に劣る、人間社会に劣る、
人間社会に認められない訳です。
これは自民党であれ公明党であれ、認めなくてはいけない現実です。
ーーー
小泉純一郎という人が本当に心を入れ替えて「原発ゼロ」と言っているのかどうか。
どちらにしても、この作戦通りに自民党(安倍政権)が動けば、
私みたいな反自民党のみならず、もっと強大な反勢力まで動くかもしれない。
どっちにしても、自民党にとって最高の戦略だと、私は思う。
原発が日本中にある限り、戦争なんかできないもんね。
もっと長く、もっと詳しく
10月16日小泉元総理の講演全容↓
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)
2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動
-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
文字起こし部分のYoutube→1:00:07~http://youtu.be/I7YkolmydZY?t=1h7s

鎌田慧さん(ルポライター)
みなさんこんにちは。
この会場は2000人入れる会場ですけれど、ご覧のように全部満席でして、
会場前にはほぼ同じぐらいの人達が集会に入れないで待っています。
ま、これから一緒にデモに参加するんですけど、
この日比谷公会堂は年配の方はご存じでしょうけれど、
60年安保の時に社会党の浅沼稲次郎書記長が右翼の少年に殺された歴史的な場所であります。
最近また右翼的な動きが、潮流が始まっていますけれども、
やはり私たちはこういう形で、いろんなによってそういう潮流を克服していく、打撃を与えていくという、
そういう意味でも今日の集会は大きいと思います。
今日のNHKのニュースで、ご覧になった方もおられるでしょうけれど、
福島原発の収束作業に従事していた労働者の被ばく線量が東電が発表していたよりも2割多かった
というのが国連の委員会で発表したというニュースがありました。
これは本当に恥ずかしい事でして、
本当のことをとにかく隠してきた東京電力、あるいはそれを監督出来ない日本政府。
そしてついに、最も恐ろしい労働者の被ばく線量の量が多くなっているという現実。
そういうのが含まれているニュースだったと思います。
私たちは収束作業に従事している労働者の被ばくがどんなものであるのか。
線量計も外して働らかされている労働者の被ばくが、これからどういうふうな経過をたどるのか。
あるいは地域に住んでいる人たちの、どれだけ多くの子どもたちが病気に襲われるのか。
そういう事を心配しながら生きている訳ですけれど、
本当に、日本の政府、日本の大企業がウソで乗り切ろうとする、それが許されてきた。
それは本当に、怒りを感じています。
原発は建設過程の中から、原発はウソと金と脅しでつくられてきたということを
ずっと私は一貫して主張し続けてきました。
原発は民主主義の反対にある、対極にあるという事を言ってきたんですけど、
原発事故が起こっても全くその体質は変わらない。
ウソと金と脅しでやっていきます。
再稼働もそれで乗り切ろうとしています。
とにかく「安全だ」「安全にする」「金を払う」
それから「電力不足である」「経済的にダメになる」
そういうウソをずっと続けながら、まだ同じウソをやっているというのは、
私たちの反対運動がまだまだ力が弱いという事を示している訳です。
たとえば「もうすでに原発事故は収束した」とか、
それから「人体には影響は無い」とか、「コントロールしている」とか、「ブロックしている」とか、
そういう見え透いた嘘を私たちは許している訳です。
本当はそういうウソを言った途端に政権が転覆しなければいけない。
たとえば昔から「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」という言葉がありまして、
そういういい加減なことを言う事をやらないというのが人間的な尊さを示している訳ですけれど、
今の首相はどうですか?
巧言令色ばっかしじゃないですか。それも私たちは許してきたわけです。
※ 巧言令色鮮し仁
【意味】, 巧言令色鮮し仁とは、言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者には、
誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けているものだということ。
「巧言」は、心にもない口先だけの言葉。
「令色」は、他人の気に入るようにつくろい飾った顔つき、の意。
とにかくこれからのテーマは「再稼働を阻止していく」「再稼働を絶対にさせない」
そのために、立地地域の住民たちと、とにかく手を結んで再稼働を認めないようにする。
それから周辺自治体の自治体の議会、あるいはそこの住民たちと連携して連帯して、
再稼働を認めない運動をつくっていく。
そういうふうにこれから私たちは1000万、
先ほど大江さんがおっしゃった1000万署名運動をやっています。
いま840万ですけど、それをとにかく1000万にして首相官邸に叩きつける。
「絶対に原発を認めない」という署名を1000万にして首相官邸に積み上げる。
それから「脱原発地方法」という、とにかく原発を無くす法律をなんとか制定するように頑張っていく。
さらには全国の訴訟団と連携しながら一緒に運動を、とにかく広げていく。
さらには来年3月の3周年に向かうに当たっては、福島から東京への大行動を起こす。
これは足尾鉱毒事件でかつてあった「押し出し」という形のイメージで
福島からとにかく押し出す、東京に向けて押し出す。
そういう大運動を作っていきたいというふうに思っています。
【足尾鉱毒事件】あしおこうどくじけん
日本の公害の原点。
古河市兵衛経営の足尾銅山から流出した重金属を含む鉱滓や酸性廃水によって、
渡良瀬川の中・下流、利根川下流域の10万ヘクタールに及ぶ農地が鉱毒被害をうけた。
被害農民は田中正造とともに明治政府に対して足尾銅山の操業停止を訴え、
東京へ押し出して(大挙請願運動)を行うなど、
強力な鉱毒反対運動を展開、大きな社会問題となった。
最近、田中正造がもう一度再評価をされてきています。
彼のように自分の生活を捨てて、極めて自己犠牲的に戦いを戦い抜いた先人がいます。
私たちにはまだ間頑張れる余裕があると思います。
まだまだ捨てるものがある。
そのために、まず戦っていきたいというふうに思います。
いまちょうど私たちは歴史的な瞬間に立ち会っていると思います。
どういう瞬間か?と言いますと、原発をゼロにするという瞬間です。
これだけ嘘で繋いできた原発を、とにかく私たちの決意によって原発を無くしていく。
全く原発のない平和な社会にしていく。
そういう歴史的な時代に私たちは生きています。
それを、
犠牲は大きかったけれどとにかくあらたな歴史を私たちの力でつくっていく。
そういうふうな生きがいのある運動をしていきたいというふうに思っています。
運動は広まっています。
小泉さんの動揺を見て下さい。
あれは重要な問題です。
自民党内での動揺が始まったということを示しています。
彼に追従する人達が現れるでしょう。
原発反対運動は誰がどう考えても人倫に劣る、人間社会に劣る、
人間社会に認められない訳です。
これは自民党であれ公明党であれ、認めなくてはいけない現実です。
これから私たちはさまざまな会衆運動によって原発を無くすために全力を尽くしたいと思います。
たとえば原子力規制庁に対する激励業務も必要になってきます。
激励していく。
とにかく認めないというために「頑張れ」という激励も必要だし、
あらゆるところの大衆運動をやっていく。
その一つ一つをやりながら、私たちは、
たとえば戦争の経験を決して語らなかった私たちの先輩、父親、祖父たちの様にならない。
原発の事を語り続けていく。
原発の事を語って子どもにも親にも恋人にも孫にも
原発の悪を語り続けていく。
「原発のない社会はできるんだ」という事をいつも説得していく。
近所の人も説得していく。
そういうふうな熱意で、もう一度大きな運動を3月に向けてやります。
そして絶対原発を無くします。
やりましょう。
ーーー
福島原発事故:
作業員の内部被ばく過小評価か…国連委指摘
毎日新聞 2013年10月12日 22時07分(最終更新 10月13日 01時37分)
【ウィーン樋口直樹】
東京電力福島第1原発事故直後の現場作業員の内部被ばく線量が、
実際より約20%過小評価されている可能性が国連科学委員会の報告書で明らかになった。
日本の調査では、半減期が極めて短い放射性物質の影響が考慮されていなかったためという。
政府や東電は、健康管理体制の見直しを迫られる可能性がある。
国連総会に提出された報告書によると、日本における現場作業員の被ばく線量の評価で、
半減期が約20時間のヨウ素133などの影響が考慮されていなかった。
また、調査が遅れたため、
多くの作業員の甲状腺からは半減期が約8日間のヨウ素131でさえ検出されなかったという。
科学委は日本政府や東電から提供された資料などを基に、
原発事故が起きた2011年3月から12年10月まで現場付近で働いていた
作業員約2万5000人の被ばく線量などを調査。
平均被ばく線量は12ミリシーベルトだった。
このうち約35%が10ミリシーベルト以上、0.7%が100ミリシーベルト以上被ばくした。
政府と東電は一定量以上の被ばくをした作業員に対し、無料で健康診断を実施。
具体的には、全身の被ばく線量が50ミリシーベルト超で、甲状腺や胃がんなどの検査対象者は約1100人。
全身で50ミリシーベルトを超えなくても、甲状腺被ばく線量が100ミリシーベルト超で、
甲状腺がんの検査対象は約2000人。
指摘通り、過小評価ならば検査対象者が増える可能性がある。
科学委は27カ国の科学者らで構成。チェルノブイリ原発事故の影響調査も行った。
ーーー
さようなら原発1000万人アクション 2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
文字起こしブログ
「生きている間に今の原発の火を全部止めて死ぬ。
これが今生きている日本人のみなさんの責任である」
10/13肥田舜太郎医師(文字起こし)
「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)
「私たちは本当に本質的に
将来の子どもたちが生きていける社会、世界というものをつくらなければならない」
10/13大江健三郎さん(文字起こし)
「いまちょうど私たちは歴史的な瞬間に立ち会っていると思います。
どういう瞬間か?と言いますと、原発をゼロにするという瞬間です」
10/13鎌田慧さん(文字起こし)
2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動
-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
大江健三郎さん
大江健三郎です。
私は今小説を書いていますが、
日本が広島で受けた原爆について日本の文学の人間は非常にいい仕事をずっと続けてきました。
そしてそれも長年にわたって、自分自身が被爆に由来するものに苦しみながら生き続けてこられた
そして自分の人格を作ってこられた方なんですね。
今の日本文学に代表するように、これが日本の文学だという一番すぐれた作品を、
ややもすると、そういう仕事をしている方がいらっしゃいます。
それは林京子っていう方です。
そしてこの林京子さんがですね、被爆した肥田舜太郎先生とお親しい。
そしてですね、ずっと日本政府はアメリカの政府もそうですが、内部被ばくという物を認めなかった。
ところが内部被ばくというものがあって、
それに「子どもたちも含めて広島の人達が今も苦しんでいるんだ」という事を彼らが認めた。
その時「あ、肥田先生が言っておられたことが今、日本政府がそれを認めざるを得ないんだ」という事を知って、
自分は怒りと悲しみとそしてやっと認められたという思いで涙を流した
という非常に美しいシーンを書いていらっしゃいますが、
その林さんを根本的に励ましてこられた方が肥田先生です。
そして今その肥田先生のお話を改めて
この「福島以後の問題」という事を真面目にお考えになる人達とご一緒に伺う事が出来まして、
私はそういう時代の人間として生きることが恵まれているとして、
ありがたい機会を与えていただいたと思います。
ところが私からも原発ゼロ統一行動でお話しするというふうなことだと、
やはりこれは場違いなんじゃないかとお感じになられる方が、私はいられると思うんです。
そういう事を混ぜながらお話ししているんですが、
私はまず福島、この3.11から2年以上ずっと考えていたことは、
この福島の問題は原発の大事故、
そしてそれがもたらした日本中に非常に広い自然と人間への汚染、
放射能汚染ということは本当に根本的な問題であると
将来の私どもにとって何が一番重要かというと、この問題だというふうに考える事をしてきました。
すなわち、福島、3.11後、本質的に考えたいという事を願ってきました。
多分にそれがあります。
そしてもうひとつは実際に市民の方達が、
私たちがこの反原発の集会、運動というものに非常に熱心に働いている
共感的に働いていられるという、今現実があります。
私はこの現実は非常に重要だと思う。
自分としては本質的な問題だと小説家、文学の人間なので考えますが、
それを超えて現実の問題としてこれを進められている方の話を聞きたい、
どうしてもやりたいという気持ちをずっと持っていました。
その点について一つ滑稽な話があるんですが、私にとっては滑稽なんですが、
この前のこの大きい反原発のデモ行進がありまして、私はそれに、
首都圏反原発連合が主催されてそして原発を無くす全国連絡会と一緒に
共催しているさよなら原発1000万人アクションというところに小さく関係している人間なんですが、
そのさよなら原発1000万人アクションという動きでのデモと集会等をいたしました。
そこで私は、ずっとその集会とデモに出ていたんですが、
この前の集会のときに、デモを2時間ほどやりまして、この日比谷公園で流れ解散というような。
そして私はそこまで歩いてきまして、そして周りに人がいないようなところを探してウロウロしているうちに
長椅子があったものですからそこに座ってしまった。
そうしましたら私は眠ってしまった。
そうしましたらね、周りの方が、「あの老人はあそこに座ってもう1時間も眠っている」
という事を発見された方がいるんですね。
そして警察の方に届けられたみたいで。
そして私が眠っていますと肩を叩いて起こして下さった警察官の方がおられて、
「おじいさん」って言われたんです。
「おじいさん、どうしてここで寝てるの?」
「あなたはここへどうやって来たの?」
それで私は「歩いてきました」
そうすると、「歩いてきた。これからどこへ行くの?」
私は、実は首都圏反原発連合が首相官邸で集まって集会をしている。
私はそれを見たいと思ってそれに見物の人間としてでもいい、参加したいと考えている。
それでここへ来たんです。これから首相官邸に行きます。
そうしましたらね、その警察官が態度を改めまして、
「これは危険だ」というんです。
そしてこれからどんなふうに行くんだ?と聞かれた。
ここから首相官邸のデモに加わろうと思っているんですと言って立ち上がった。
その人たちの後について歩いていきます。
「あなたはここまで歩いて1時間寝た。だからもう帰りなさい。生きていれば明日というものがある」
明日というものが無くなる可能性があるから私はここにいるんですが、
そのために行こうとしているんですが、と言おう思いましたが、
そのお巡りさんがあまりに熱心なので彼に地下鉄まで送ってもらいました。
その時に思った事ですが、
私は非常に根本的な問題が、今本質的なな問題としてこの福島の問題。
それをあの2年以上前の3.11に非常に多くの日本人がこれが本質的な問題だと、
日本人がこれから生きていく上で一番根本的な問題なんだという事を、
私は自覚したと思うんです。
あの日以後、私はずっとテレビの前に座っておりましたが、そして考えたんです。
ノートを取ったりしておりましたが、
その時にいろんな人たちが、住民が話されます。
それから官僚すらも、あるいは政治家すらも、彼等たちが言ったことは、
「この3.11というものを忘れないようにしよう」と。
「原発を全廃にしよう」という事が日本人全体の根本的な態度であるというミッションが
私は、あの1カ月後、2カ月後、3カ月後ぐらいまでは続いていた。
ところがいまは、政治家も官僚はもちろん東電の人も含めて、
原発を全廃しようという事を正面に押し出している人たちがどんどん少なくなってきた。
そういう事を言う人達も本気でそれを考えているんではないんじゃないか。
私たちが2年半前に決意したことを、あの一番根本的な私たちの決意というものを
そういう時に私はこういう原発の統一行動に集まってくださる皆さん方と現実の問題として考える。
広島の問題と確実に結びつけて内部被ばくと言う事を日本で初めて言われた肥田先生と共に話をする、
そしてそれを根本的な問題として考え、しかも具体的な問題としてこういう行動をして、いられるという事が
私たちの希望なんだと言うふうに考えています。
「根本的に」という問題ですが、小説家としてよくこの集会に来まして
本質的な問題ということがあったと。
それをフランス人が一番大切だと考えている言葉として、…という言葉があると、
エッセンシャルですね、英語で言えば。
それを使ってフランス人がこういう事を言っているという事を何度か言いました。
そうしますと、エッセンシャルという事、本質的ですとあなたは言うけれども、
そしてそれを言った文学者の言葉を私たちに紹介しようとするんだけれども、
しかし本質的というよりは現実の問題じゃないか。
今起こっている問題で、それとたとえばこのNo Nukes Day という集会を作られて
それに私たちが参加しなくても
そういう現実として考えていられるんじゃないかという投書を何度か頂きました。
私はその通りだと思います。
しかし本質的な問題であり、しかもいま現実の問題であり、
それが本当に現在生きているわれわれの生きている命、将来生きている人々、子どもたちですね、
生きていく可能性を与える。
そういう場所を可能にするという、一番根本的なしかも具体的な問題として意味があるんではないか。
そういう事は本質的であり、しかもいま目の前にある現実の問題なんだと。
そして私たちは今現実の問題として捉えると同時に、
それが本質的な問題だという事を肝に銘じてですね、絶対に譲ることはできない。
それをいま、この半年の間で譲ってしまうと、
私は日本の原発の再稼働の勢いというものを押し返すことができなくなると思う
これからの6ヶ月ぐらいの間に、原発の再稼働というものを確実に押し返し続ける。
そしてそういう事を言う事が出来ない。
それを具体的に言えない。
今日の問題として言えない。
明日の問題として言えない。
それが本質的な問題としてですね、日本人の将来、日本、世界の将来という事を考えたうえで、
どうしても譲ることのできない問題なんだと。
この二つは一緒の問題なんだという事を思っているわけであります。
私はこの会が終わって、この後原発ゼロ統一行動のデモがあるという事を聞いて、もちろんいまして、
家を出る時に妻に「デモにも行ってくる」と言ったら
「あなたは経験上で学ばない人だ」と、
ひとり皆さんのデモの成功という事を祈りながら、
その本質的な事を根本的な事を家で一人考えることになるとおもうんですが、
もう一度、何故本質的な事を私が何度も言ったかといいますと、
ミラン・クンデラというチェコの有名な作家がいまして、
今はフランスに亡命しているのでフランス語で書いていますが、
そのミラン・クンデラが、まだ福島の前ですよ。
福島の3.11が始まる前にですね、彼はこう言っているんです。
それは
自分たちにとって明日の世界を明日の環境を子どもたちが生きて、
そこで生きていくことができる。そういう事としてずっと伝えてきた。
今現在ですね、我々は明日の時代というものが明日の世代というものが、
人間にとって次の世代にとって生きていき得ない場所になってしまう、
そこのところが人間の生活というものがあり得ない場所になってしまう様な事を始めてしまったんだ。
それが原子力によって、核の放散によって人間が、環境が、地球が汚染されるという事なんだと、
それは一番してはいけないことだ。
人間が本質的にやってはいけない一番根本的なことだ。
ということをミラン・クンデラは言っているんです。
そしてその問題をいま私たちは自分たちの環境が自然が生きていく事、
そこで生きていけるかということを、生き難いような場所を作ってしまった。
それを30年40年続いていくというような状態が、
日本中に多くの人々が避難しておられる。
しかもですね、あの大きい事故を起こした放射能の燃料は、あの福島の地面に潜ったまま
それがどういう状態にあるかという事すら分かっていない。
今私たちが感じていることは、肥田先生がおっしゃった通りです。
私たちはこういう危機にいる。
私たちは広島を経験した。
その後50数個の原発をつくった。
そしてこういう大きい事故を起こしてしまった。
そして今どうするか?
それは広島から現在を伝え歩いてですね、
私たちは本当に本質的に将来の子どもたちが生きていける社会、世界というものをつくらなければならない。
それを取り返す、それを達成する事を一生懸命つとめ
出始めているものを押し戻すという事が今必要なんだと肥田先生が言われた。
わたしも本質的な問題として、かつ具体的な問題として、そのことを考えている。
そういう人間として、みなさんの活動の端に加えていただいて今お話をさせていただきました。
それをありがたく思います。
皆さんのご健闘を祈ります。
さようなら原発1000万人アクション 2013年10月13日
No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動-福島を忘れるな・再稼働を許すな-
文字起こしブログ
「生きている間に今の原発の火を全部止めて死ぬ。
これが今生きている日本人のみなさんの責任である」
10/13肥田舜太郎医師(文字起こし)
「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)
「私たちは本当に本質的に
将来の子どもたちが生きていける社会、世界というものをつくらなければならない」
10/13大江健三郎さん(文字起こし)
「いまちょうど私たちは歴史的な瞬間に立ち会っていると思います。
どういう瞬間か?と言いますと、原発をゼロにするという瞬間です」
10/13鎌田慧さん(文字起こし)
佐藤和良氏(いわき市議会議員)
どうもみなさん、只今ご紹介にあずかりましたいわき市議会議員の佐藤和良です。
暑い中、こんなに沢山、
2000人になろうかと思われる方に集まって頂いて、本当にありがとうございます。
先ほど鎌田さんが、今日は関東大震災から90年目の年であると、
その日であるという事をおっしゃいました。
当時の日本人がさまざまな民族的な過ちを犯した話もされました。
いま、このスローガン
繋がろう福島 そして繰り返すな原発震災
このスローガンを見ますと、90年前は原子力発電所はありませんでした。
いま全国にある原子力発電所
あの3月11日、2011年の3月11日の原発震災以降、再び関東大震災がこの地を襲えば、
今回こそ放射能のプルームが、この首都圏を直撃するだろうというふうにおもいます。
そういう意味で今日の集会は決して福島や浜岡や柏崎の事ではなくて、
この首都圏こそが原発の現地になり得るという想像力を働かせてお聞きいただければと思います。
今日お集まりのみなさんは多くの方が脱原発を目指している方かと思います。
多くのみなさんが福島に足を運んでいただいたかと思います。
今福島では、今なお15万人を超す人々が故郷を追われ、自らの家を追われ、
生業を追われ、家族を分断され、地域のコミニティーを破壊され
本当に心因する毎日を送っています。
ある心理療法士の方が、ある地域に入りました。
仮設を周りました。
そうしますと、その仮設に住まわれている方の殆どが抑うつ状態だったと言われました。
あの震災で、お二人の東電の社員の方が直後に亡くなりました。
建屋の中で命を失っています。
それ以降、1,3号機の爆発、4号機の爆発、
そうした中で多くの人が放射能から逃れるために、避難すると上で、双葉病院の50名の方をはじめ、
私の肉親でさえもが、あの津波の中で次の日から捜索をできずに
2カ月後のDNA鑑定という方々がいっぱいいるんです。
そうした無念の死を迎えた方が、
関連死と言われるだけでも、福島県内1400を超している訳です。
この、累々たる無念の死に対して、私たち生かされているものが、
そして日々被ばくをさせられている、強制されている私たちが次に何を繋いでいくのか。
命を繋いでいくためには何をしていけばいいのか。
そういう事がいま問われていると思います。
そういう意味で福島現地で今起きていることは、
15万人の故郷を追われた人々。
全国に散らばった避難している家族。
母子避難もあれば、様々な形で全国に本当に散らばった、この自主避難者の無念。
この人達が本当に新しい道を歩む。
さらには命を繋いでいく。
そういう事をいま真剣に考え、かつ行動しております。
現地では、先程からもありますように、
高濃度汚染水の問題が大きな問題になっております。
しかし、良く考えてほしいんです。
これこそ東京電力と国がいままでやってきた手口ではありませんか。
2年4ヶ月も彼等がしてきたことを認めなかった。
そうして参議院選挙が終わった翌日、垂れ流しを認めたんです。
汚染水はそこまでは出ていなかったんですよ。
彼等によれば。
しかし、選挙に勝った途端に7月22日に、汚染水を海洋に流出させる、出しているということを認めました。
以来どうでしょうか。
昨日までは「タンクから12リットル漏れていた」と言った次の日に、
「いや、実は300トン漏れていたんだ」と。
タンク1基から漏れていたと言えば、1週間ほどすれば後3基から漏れていたんだ。
こうしてどんどんどんどん汚染水が漏れ出している。
そう言った実態が、実態を上手くトリックを使って「仕方がないんだ」と、
「この処理は海洋に放出するしかないんだ」と、
「東京電力は当事者能力が無いんだ」と、
「国が少しずつ前に出ていくけれども、責任は取れないんだ」と、
そういう事を国民に刷り込んででいるんじゃありませんか!今やっていることは!!
これは最初から出来レースなんです。
太平洋に汚染水を放出するための出来レースを
2年4カ月かかって国と東電がやってきたっていう事なんですよ。
こんな犯罪を許せますか!?
私たちは、本当に沿岸の漁民の姿、
生業を奪われて、海に震災で流された、
津波で流されたがれきの海からの撤去作業をやって日々つないできた、
そうした現状の中で試験操業をやろうとした瞬間に、いわきの漁民たち、
この高濃度汚染水の放出を認めるという事になったんですね、東電、国は。
ですから、沿岸漁民はもとより、
各国のみなさんも、この極東、太平洋の汚染について、本当に警鐘を鳴らしている。
しかしこれは、IAEAを始めとする国際原子力マフィアがですね、
海洋投棄をずるずると認めさせていくんではないかという事を危惧しております。
その位のことをやってきたのが、国際的な原子力マフィアです。
しかしその一方、今言いましたように
漁民たちが生業を奪われ、命を繋いでいく、その心根をへし折られようとしている。
そこに私たちはこのまま涙を飲むわけにはいかないという事であります。
実は先週はいろんな事が起きております。
私どもは先週の26日(2013年8月)の月曜日に、
「原発事故被害者の救済を求める全国運動」というのを立ち上げました。
その記者会見をやりました。
何をやる全国運動か?と言いますと、
去年の6月22日に「原発事故 子ども・被災者支援法」というのが国会議員の議員立法。
超党派の議員立法で成立しました。
しかも、全会一致で成立したものであります。
これが1年間店晒しになっていた。
ご案内のとおり、あの水野さんという復興庁の参事官ですね。
これは私たちも何度となく彼に要望書を提出したり、日常に話しあったりしてきた人だったんです。
その人の暴言ツイートということが明らかになりました。
その中で結局白黒は後の参議院選挙まではつけないという事で、
ずーっと復興庁政府の不作為で塩漬けにされ、店晒しにされてきた。
その支援法の基本方針を策定させる、予算を付けさせるという事で、
その全国運動の一つの柱にする。
それから、損害賠償請求権の3年消滅時効という問題が来年の3月に迫っております。
多くの被害者は損害賠償請求をせずに、いま泣き寝入りさせられようとしています。
このためになんとしても国会で特別立法を制定させたい。
この事が二つ。
この二つを実行するために全国的に国会請願署名をやろうということで、
このキックオフの集会を6月26日にやりました。
これをまた進めてまいりますので、どうぞ皆さんよろしくお願いしたいと思います。
そうしたらどうでしょう。
立ちあげた瞬間に29日に各新聞に出ました。
基本方針案が30日に復興庁から公表されると。
で、この公表された基本方針案。
なんと、まぁひどい!
100ミリシーベルト安全論と同じですね。
年間の空間線量が20ミリシーベルト以下のところについては
「いろんな議論があってそこでは決められない」と。
この支援対象地域は、私たちの要求は
追加被ばく線量が年間で1ミリシーベルト以上になるところは、全国どこでも支援対象地域にして、
これは避難する人も、残る人も、戻る人も、全ての人々の自己選択によって、
きちんと生活が成り立っていける、健康管理がきちんと保障される、
そういうものとして支援立法を求めてきたわけであります。
ところが何一つとして、
「20ミリ以下はいろいろな議論があるから、一定の範囲という事については決めずに、
避難区域を除いた福島県内の浜通り中通りの33市町村を指定する」
会津地方は入っていないんです。
千葉県の柏も入ってない。
首都圏で多くの追加線量1ミリを超える地域が外されている。
まことに、最初から差別と分断の基本方針案を出してきたのであります。
許せません!
このような基本方針案は撤回あるのみであります。
どうかぜひ、この全国請願署名
1ミリ以上の追加線量被ばく地域を全て支援対象地域にするという、
この請願署名に、皆さんの手で広げていただきたいと思います。
10月中旬から始まるという臨時国会に提出します。
10月11月と毎月集約していきます。
なんと、500万署名が目標なんです。
500万ですよ、一瞬皆さん沈黙しましたね。
皆さんいろいろと経験しているので「集まるわけないんじゃないか」と思うんではないかと思いますが、
私たちとしては気合を入れて頑張っていかなければ、
この安倍内閣の再稼働原発輸出の反動化路線に対立出来ないと思います。
ここは、戦力を振り絞ってこの難局を突破していく時だというふうに思います。
先週の話はあと、29日に鮫川村に放射性廃棄物の焼却施設。
これがひどいんです。
環境アセスをしなくてもいいということを、環境省が法の抜け道をつくって、
自ら住民の反対を押し切って稼働させた焼却施設があるんです。
そしたらこれが爆発したんですよ、実は。29日に。
コンベアーの部分がですね、まだ原因を環境省も発表していませんけど、
3mにわたって、ステンレス製の砲艦が爆裂して裂けてしまいました。
あれだけ住民、これは鮫川村の地権者も反対をした。
あるいは北茨城市の市長さんも反対した。
我々いわき市議会も「おかしい」ということで問題にしてきた。
そういう周辺住民の声を押し切って環境省がそういう事を今福島県内でやっております。
それが爆発しました。
これこそ見過ごすわけにはいきません!
稼働を中止に追い込む。
そのために、首都圏のみなさんにご協力をお願いしたいということであります。
お願いばかりなんですけれど。
後1分という事ですので、最後のお願いです。

これは福島原発告訴団が実は昨日発行した
「これでも罪を問えないのですか!」という福島原発告訴団50人の陳述書です。
7歳の子どもさんから、高齢になる方までの陳述書。
本当に心からの叫びがここに集約されております。
今日おいでの方も、告訴告発人になられている方が多数おられると思います。
本当にありがとうございます。
しかし!
福島地検、東京地検はいま、朝日新聞の報道のように、
「全員不起訴を狙っている」という報道があります。
これだけの事故を起こして、世界史上まれにみる公害犯罪を起こしていながら、
誰一人として刑事罰が適用されない。
誰一人として責任が問われないとしたら、この国はどうなるんでしょうか?
法治国家でしょうか!?
どうかみなさん、やはり私たち市民一人一人の声が、
この検察の固い扉を開いていくんだろうと思います。
この、告訴団のブックレットを手に取って、是非お読みください。
血の叫び、心からの願いがここにあります。
そしてこれを広めていただきたいんです。
わたしたち、
私も実は告訴団の副団長をやらせていただいています。
今日は告訴団の団長も表で、このブックレットの販売に、
皆さんにお目にかかるために福島から参っております。
どうぞこれをお手に取って頂いて、広めていただければと思います。
私たち被害者は絶対にあきらめません!
諦めてなるものか!
どうかみなさん、一緒に繋がって、繋がった手を離さないでください。
よろしくお願いします。
署名についての詳細はこちら↓
【請願署名】「原発事故被害者の救済を求める全国運動」キックオフ
署名用紙のダウンロード PDF
ブックレット「これでも罪を問えないのですか!」を発刊します!
福島原発告訴団・編
これでも罪を問えないのですか! 福島原発告訴団50人の陳述書
版形:ブックレットサイズ約130ページ 定価:840円(本体800円)送料無料
ブックレット注文票(PDF)
アルミ溶接部裂ける 鮫川の仮設焼却施設停止
福島民報 2013/08/31 09:23

放射性物質で汚染された稲わらなどを処理する鮫川村青生野の仮設焼却施設で
29日に異音が発生し、運転を停止した問題で、
「主灰コンベヤー」と呼ばれる装置を覆っているアルミ製ケースの溶接部分が
約3メートルにわたって裂けたことが30日、環境省の調査で分かった。
同省によると、異音は断続的に2回発生した。
この際、溶接部分に亀裂が入ったとみられる。
主灰コンベヤーは炉内の灰を灰固形化施設に運ぶ装置で、
同施設で灰にセメントを混ぜて固める仕組みになっていた。
施設内と周辺の空間放射線量に異常は見られないとしている。
同省は30日、原因調査を行い、棚倉署と棚倉消防署鮫川分署も施設内の状況を確認した。
同省は
「地域住民に心配と迷惑を掛け申し訳ない。原因究明を急いでおり、原因が特定されるまで運転は再開しない」
とし、31日も引き続き調査を行う。
同施設は7月に完成し、確認(試験)運転を経て今月19日に本格運転を開始したばかりだった。
鮫川村の大楽勝弘村長は
「事故が発生し心配をお掛けしている。環境省には原因究明と情報公開を求めている」とコメントした。
続きを読む
Youtube文字起こしの部分から↓
http://youtu.be/-1rMrOcDOlE?t=57m52s
落合恵子さん

こんにちは、落合です。
もしかしたらこの会場におられる方に私がお伝えすることはもうないかもしれない。
この会場を一歩出た、9月1日の銀座の街で
ショッピングをしている人たちを一人一人捉まえて、逃がさないで「聞け」って言って、
一緒に考えて下さい。
その方法しか私は思いつかない。
3年間政治は変わらないんです。
いくら私たちが騒いでも、よっぽどのスキャンダルが出ない限り。
だから私は祈っています。
スキャンダル出ろ、スキャンダル出ろ、
お前たちがやってきた悪いことは全部見つけてやるよ。
でも週刊誌の殆どはあっち側を守り、こっちを叩く事ばかりこんなに頑張っているではないですか!
これほど、これほど追い詰められた状況の中に私たちがいることを。
ここにいれば心地良いです。
だってみんな・・・まさかここに推進派はいないでしょうね。
みんな反対なんだって、同じ思いを抱いている私たちが頷くことは、こんなに簡単なことはありません。
各地を歩いて、ささやかですが、この夏もお話を沢山させていただきました。
「知らなかった、まだ」そうおっしゃる方も大勢いるんです。
今もって「電気代が高くなったらどうするのですか?」とか、
「日本の経済が、そんな事を言っていたら破たんしてしまいますよ」とおっしゃる方もいるのです。
だからこそ私たちは何時だって、
はじめの一歩から声をかけ続け、声を挙げ続けなければいけないんだと、私は思います。
「まるで原発など無いかのように」というアンソロジーが
福島第一原発よりも5~6年前に田中三彦さん達がお出しになりました。
そして今、
「まるで原発事故など無かったかのように」社会の流れを変えようとしている政治の中に
わたくしたちは生きている。
その恐ろしさを心に刻みましょう。
何度でも刻みましょう。
時々疲れるでしょうが、でも刻み続けていかなければならないと思います。
あの汚染水のダダ漏れは、事故の直後から心ある専門家の方々は皆さんそれを指摘してきた。
にもかかわらず、参議院選挙の翌日でしたよね。
それがこの国です。
この国の、あるかないかは分からないけれどもジャーナリズムの現実なんだということを、
私たちは心に刻まなければならないはずです。
「経済が基本」というならば、
「原発そのものが経済を脅かすものだ」という事にそろそろ私たちは気付かなければいけない。
いえ、皆さんも十分に気付いているんです。
気付いている方に、本当は私は何もいうことはないのですが、
それでも繰り返させて下さい。
今度の国家予算にも原発予算が大きく組まれています。
どこにお金を使うのか?
あの、あの日々にまた戻ろうとしているんです。
福島のいまに対する対策よりも、推進政策が優先されている社会の中に私たちは生きています。
先日福島の中学生の方、高校生の方数人とお話をしました。
女の子、男の子、いろいろでした。
皆さん口々におっしゃいました。
「私たちは、僕たちは、原発を一度も選んでいないんだ」
そうです、子どもたちは、若者も含め選んでないのです。
「大人たちが勝手に原発を選びつくっておいて、それを私たちにどうかしろというのですか?」という、
この問いかけに一体私たちはどう答えられるのか。
勝手に原発をつくっておいて、残して、先にバイバイ言うなんて、人間として何と無責任なんだ」という、
この少年や少女たちの声に私たちはいったいどう答えたらいいのか。
ここにいない人にこそ、わたしは声をあげ続けたい、ノックし続けたい、
「諦めない」と自分に言いたい。
第二次世界戦争、結局は戦争責任を問わないまま終わってしまった。
そして心優しい多くの人々は、1億総懺悔という形を取ることによって、
どこかで、どこかで、自分を救ってしまったのかもしれない。
2度とそれを私たちは繰り返してはならない。
私たちは罪を問いかける。
私たちは「あなた達は何をした」「その結果は何なのか」
きちんと私たちの目の前に、何よりも福島の方々の目の前に出てきて、まずは謝罪だろう。
第3者のような言い方で、ダダ漏れ状態を語るような人々を、
私たちはもう、信じることはできないはずです。
真冬の郡山の駅で、突然肘を掴まれて、
「言って下さい、伝えて下さい、一人でも多くの人に」と声をかけて下さったのは70代の女性です。
ひとりでも多くの人に伝えて下さい
私たちの“今”を伝えて下さい
私たちの“今”は“今”と言った瞬間に次のまた“今”になるのです。
私たちにとって原発のあの事故は何一つ過去にはなっていません。
ここに暮らす幼い孫たちのことを考えると、
落合さん、私、息するのが辛いのです。
朝、布団から出るのも辛い。
味噌汁飲むのも辛い。
でもこう考えました。
こんな悔しさの中で、こんな怒りの中で死んでいくのなんて嫌だ。
だから闘うんだ。
だから声を挙げるのだ
と。
彼女の思いと、私たち今日ここにおられる方々の思いは一つのはずです。
この無念さの中で死ねますか?
冗談じゃない。おとしまえ付けてやろうじゃないかと、突然私はやくざに変わってしまうのでした。
おとしまえつけましょうよ。
そう思っても
非暴力主義者でした。
非武装中立だったかもしれません、最近考えがちょっと変わってしまいました。
武道派になってやろうなんて思っても「ちょっと待てよ」って、後ろから抑える私がいるのも確かです。
いろんな方が、かつて書かれた原発についての本も、
いろんなところへ行くので移動の時間が多くて、その時間で何度も読み返しています。
2000年に亡くなられました核科学者で
市民科学者とむしろご自分のことを位置付けられておられた高木仁三郎さんは、
次のようにおっしゃっています。
充分ご存じでしょう。
でももう一度共有しましょう。
ことさらに「安全、安全」という事によって「安全」が身につくのではなくて、
技術というものの一部に、
人間の生命を命を大事にするような思想が自然と組み入れられていかないといけない
と彼は言い続けられた。
それよりずーっと前に坂本さんが、1960年に出た本にあったそうです。
原子炉には未知の要素が極めて多く、
全ての専門家が同時に素人であるという面のある事を忘れてはならない。
まさにそうです。
素人であったんです。
素人がこんな国にする事を私たちは許してきてしまった。
また素人集団が集団的自衛権などという言葉を使って、恐ろしい国にしていく。
「テーブルの上で、自分の部屋で楽しんでよ、あんなことは」と思います。
にもかかわらず、進められていってしまいます。
海外のメディアはそれでもいくつかの言葉を発しています。
BBC,CNNその他もろもろです。
その中の一つだったと記憶していますが、「本当にそうだよね」と思いました。
東京オリンピック招致に使う費用をそのまま即時に福島に使う事だ。
私たちも求めていきましょう。
このまま、このまま、死ねないよね。
時々ヨロヨロになっちゃうときもありますが、
そんなとき私は自分に言います。
絶望だったら何時だってできるんだ
今は絶望なんてしない。
後ずさりもしない。
ニヒリズムは老後にとっておく。
私はもう老後を生きているんだよななんて思ったりもするんですけれども、
d(◕‿-。) ネ❤
絶望をしない。
1ミリでも、前に進む。
おかしい事にはやっぱり「おかしい」と声を挙げていく。
それが人であることを忘れてしまったこの国の、あの政権の中にいる人たち。
そしてあまりにも長い間、あの「安心安全神話」を流し続けた人々に対する、
せめてもの私たちの人間としての復讐の形なのだと、
自分の問いかけていく事が出来たらとても嬉しく思います。
お願いです。
私も外に行って、全く違う考えの人達をノックし続けます。
怖い時もありますけどね、正直ね。
ずーっと腕組して睨まれている人が真ん中にいた時。
でも時々私そういう時燃えるんです。
「あいつを変えてやるんだ」と思った瞬間に「私はこの人生を生きてた」とお思ったりするんですが、
どうか一人一人の私たちが、そうでない人々、
今もって安全神話を生きている人たちをノックする一人一人であるという事を大事にして下さい。
そしてもうひとつ。
久しぶりに家に帰ってテレビをつけてちょっとのけ反りました。
この福島第一原発のダダ漏れについてのニュースも入ったんです。
入ったんですがその直後、同じ方が同じトーンで
「今年は豊漁、大量です。海はこんなに賑わっています」
これが私たちにくるジャーナリズムと呼ぶものです。
しっかりと。
何が本当で何がウソか。
誰が本当で誰がウソか。
これはグレーソーンを考えられるものではないと私は思っています。
原発はハッキリと推進か反対か、イエスかノーかしかない。
その中から私たちは声を挙げていきたいと思っております。
ありがとうございます。
「9.1さようなら原発講演会」の文字起こし
動画はこちらにあります↓
「みなさん、これは民主主義と言えますか?」内橋克人氏9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「人間の命としても明日の保障はないですね」澤地久枝さん9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「このまま、このまま、死ねないよね」落合恵子さん9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
小出裕章氏講演↓
前半・「そして今彼らは、この事故をなかった事にしようとしています」
小出裕章氏9.1さようなら原発講演会(動画・文字起こし)
後半・
「原子力というのは核です。 核兵器そのものなのです。力の論理で平和が築ける筈はないのです」
小出裕章氏9.1さようなら原発講演会(文字起こし)
文字起こし部分からの動画↓
http://youtu.be/-1rMrOcDOlE?t=36m12s
澤地久枝さん
こんにちは。
見えないんですよね、客席が暗くてね。
どれ位の人がいらしているのかよく分からないのが残念ですけれども、満員だと控室で聞きました。
私はあと二つ寝ると83歳になるのね。
それでお風呂に入ると、誰かとお風呂に入るわけにいかないんですよ、
身体が傷だらけなのね。
ここにもあるし、ここにもあるっていうんで、もう、傷だらけの澤地さんですけれども、
今日午前中にクレヨンハウスで話を聞いて、竹本さんの東京空襲の話を聞いて、
そしてその後ご飯を食べていたんですね、皆さんとご一緒の席でね。
そうしたら小さな子どもがお父さんやお母さんに連れられてきているんですね。
すぐそばにいたお父さんの膝の中でおとなしくご飯を食べている子がいたから
「感心だな」と思ってみたんですよね。
そのうちにその子がこっちを見たので私はにっこり笑ったの。
そうしたらその子がパッと二つこういうのを出したんですよね。

私は、今日は朝から「ちょっと日比谷公会堂で話をするのは難しいな」と思っていたから、
顔に何かそんな事が書いておあるのか?と思った訳ね。
こんなVサインを小さな子がするからね。
そしたらその子がしばらく経ったらね「2歳」っていうんですよ。
私はやっぱりこんなに張りつめた気持ちでいるのはよくないと思いましたね。
全くゆとりが無い。
でもね、私たちは今日ね、みんなよく笑っているから、やっぱりいいなとは思っていますけれども、
でもね、良く考えたら福島のことは完全に忘れようと、
忘れようと、問題に取り上げないことで、なかったかの事のようにしようと思っている
政治家がいて、財界があって、学者がいるわけですよね。
で、福島の人達はなんにもいい事が無いじゃありませんか。
補償金というものが予算から出ていたと思っていたら、
ほとんど福島のためには使われないでいろんなところの道路工事とかに使われている。
こんなバカにした話はないと思うけれども、でも、
私は早くから、民は捨てられる、棄民になるなと思っていました。
私自身の敗戦体験で、まさに棄民というものをよく味わいましたので、
日本の政治というのは常に棄民を繰り返してきた政治なんですね。
「原発は平和である。そして危険はない」と散々言ってきたにもかかわらず、
2年半前にあの事故が起きた。
そして私は「日本のふるさとを殺した」と思いますね。
それをね、今更取り返しがつかないとしたらば、どうする事が出来るのかと言ったら、
まず原発は止めるという事を、常識的なこととして決めた方がいいですよね。
それを決めなければ何にも進まないですよね。
で、さんざん停電すると言って脅かしてきましたけれども、
今年は東京だけではなくて日本中が大変な、かつて知らない程暑いんですよね。
で、クーラーがよく使われたんですよ。
それでもどこかがそのために停電したという話はないんですね。
「停電」と言って脅かした人たちはなんにも言わないで知らん顔しているけど、
私なんかは誰が「停電」と言っているかっていうのをちゃんと確認するべきだけれども、
その時に声を合わせていった人たちは今知らん顔をしているんですよね、
「でも、どこが停電していますか」という事をいま問いたい。
私たちは原発に反対するという事は少々生活が不自由になることも覚悟しなければならないですね。
いまアベノミクスなんて言っているけれども、
生活を預かっている人はよくお分かりですけれども、
物価はじりじり上がってきて、
私たちの明日というのは、個々の人間の命としても明日の保障はないですね。
原発は依然として何をするか分からない。
そして水はどんどん出ているという状態で、わからないけれども、
経済的に私たちは後2年後に今持っているお金は紙切れになってしまって、
私たちは路頭に・・・なんて言ったらいいですかね、
生活にも行き詰まるという状態が予想される訳ですね。
で、誰も安倍さんなんか支持していません。
でもね、選挙をすると残念なことにあの人は、自民党は出てくる。
だから石破なんていう人も出てきて、すごいことを言っていますよね。
シリアの武力制裁に国連の調査を待たずにアメリカは踏み切ろうとしている。
だけどイギリスが議会でわずか15票の差でしかないけれども武力行使を否認した。
これがね首相がいくら一生懸命にやってもね、
みんなの意思というもの、
つまり政治家というのは単に一人一人が言うんじゃなくて、選挙した人を後ろに背負っているわけですよね。
そしてその議会で否認されたという事はね、いまのイギリスの首相にとっても非常に力強い事なんですよね。
だから、オバマ大統領に対してイギリスは「賛成しない」とハッキリ言えたんですね。
オバマさんは非常の強硬な姿勢だけれども、イギリスも、それからドイツも、
頼みにする国、ロシアと中国もそうですけれど、
そういう中での武力行使はアメリカはできないと私は思います。
それは何故かと言えばすでに、アフガニスタンその他で武力介入することで事態は紛糾するだけで犠牲者がいっぱい出るだけだという事をもう知っている、通っているんですよね。
で、日本はどうするか?という問題に石破さんは
「アメリカが決断したら日本は同盟国として断固これを支持する」
という事を地方の講演会で発言しましたね。
なんで私たちは、アメリカ資本で動いている原発に対して、補償請求もしない国。
そういうふうにちゃんと抜け道がつくられている法律だそうです。
補償請求もしないし、
アメリカがね、理由のない武力制裁に入って行って使った時に
それに直ちに連帯するという事は間違えていますね。
で、憲法を変えようとしています。
何故変えるか?
拡大解釈で自衛隊をどんどん大きくしてきて、
来年度の予算、これは請求額ですけれども、
来年度の予算が99兆いくらっていうんですね。
100兆に近いんですね。
それから日本の借金は1000兆なんですよ。
その中で防衛費がいくらを占めているか?というと、
約5兆円です。4兆8928億円というのを防衛費として請求しているんですね。
そして沖縄に対して非常に失礼というか、
沖縄に対する態度表明だと思いますけれども、
自衛隊は海兵隊的な軍隊になるためにオスプレイを買おうとしているんですね。
それでそれの調査のために1億円計上されている。
沖縄からね、基地が無くなることはないですね。
安保条約があり、地位協定がある限り、沖縄はあのままです。
そして、オスプレイが配置された時に日本の政府はアメリカに対して何にも言わないんですね。
軍備の話をしていますと話しが脱線していきますけど、
そういうふうに主体性のないこの国、
そして、原発を止めようとしないこの国になにか方法はないかという事をね、考えなきゃならないですよね。
私は、だれも責任を取らないなんて言う事はないと思うんですよね。
政府、それから官僚、学者、
それから今「原発は必要だ」と「もう一回貧乏な時代に戻るか」と言っているような人たちに、
あなたの責任はどうなのか?という事をね、問わなければならない。
ただ遠くで言ったってみんな聞こえないふりをしているから、
私は訴訟を起こせないかと思うんですよね。
「この事態に対する責任を負う人たちの責任を問う」という、そういう訴訟が起こせないかと。
そういう方向でまとめて、みんなの力を一つの方向にしていくという方法はないのかと思っています。
何十年も前に砂川判決を下した伊達さんという弁護士であった人に、
「どうして国を訴訟出来ないんですか?」
「憲法違反は成立しているのに、なぜやれないのか」と言いましたら、
「そういう裁判所が無い」と、伊達さんは苦笑いをしていらっしゃいました。
でも、ポルトガルの話などを読んでいると、
ポルトガルには憲法裁判所がありますね。
日本は憲法をいじることはありませんし、私たちは反原発という事をきちんとさせて、
そして責任のある人たちの責任を問いたいと思います。
水は低きに従って流れるという、
だから原発の事故の直後から、
自衛隊のヘリコプターがとんでもないところで水の袋を提げてうろうろしていた映像はもう出ませんね。
でもね、水は何処へ行くか?って言ったら海ですよね。
私は福島の、東北の人達のというか、今に日本列島全部になりますけれども、
漁業は完全に失われていると思います。
大人はね、少々の内部被ばくを覚悟して魚を食べますよ。食べなきゃならないですね。
だけど子どもたちにどうするかという事を考えたいですね。
子どもたちの命、その子たちの命を守るために、今私たちがハッキリと態度を表明して、
それが反動的なことをやろうとしている人たちにとって無視が出来ない、
言わば胸に刺さった針というか刃のように、実効性を持つ方向に向かって、私は進んで行きたいと思います。
ありがとうございました
46:45
「原発が無くなるのは江戸時代に戻る」と言った人↓
宮根「じゃあ原発を止めようそのかわり江戸時代の暮らしに戻しましょう」
僕はずーーっとそないやと思ってるもん7/22山本太郎ミヤネ屋出演(動画・文字起こし)
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Youtube 文字起こしの部分から↓
http://youtu.be/-1rMrOcDOlE?t=46m57s
内橋克人氏(経済評論家)

みなさんこんにちは。
今もわたくしはですね、まざまざと思い出す風景がございます。
一昨年9月。
この「さよなら原発」の第一回の集会が明治公園で行われましたね。
ここにいらっしゃる中にも参加なさった方が沢山いらっしゃるんじゃないでしょうか。
沢山の方が、わずか5分でしたけれどもお話をいたしました。
私の目の前にはですね、福島からバスでおいでになったんですけれども、
幼い子どもたちを連れた若いお母さんたちが沢山いらっしゃいました。
ある福島からの代表の女性の方がおっしゃいました。
「私たちはもはや人間ではありません。私たちは東北の鬼です」
毎日毎日天気のいい日に、この子どもたちの衣類を太陽に向けて干していいのか?
地元で収穫できた野菜を子どもたちに食べさせていいのか?
毎日毎日選択を迫られております。
「私たちはすでに見捨てられた東北の鬼だ」と、
「人間ではありません」とおっしゃいました。
私はこの集会のその時、私も申し上げました。
皆さんに訴えました。
それは、
福島の悲惨、福島を守ろうとしない政治家を、二度とふたたび国会に送ってはならないと訴えました。
でも、現実はいかがですか?
みなさん、逆ではありませんか?
わたくしはこの現実を見て、日本人と言われる人々は、私もその一人ですけど、
「一体何を考えているのか」
毎日毎日怒りの中におります。
なんとかミクス。
わたしはフルネームで言わない。
ナントカミクスでね、株を少々上げてもらって、それでみなさんの前に飴をばらまいた。
飴。
甘い飴。
その後に何が来るか。
鞭です。
鞭、ひっぱたくムチ。
人々をしばっていく鞭です。
飴と鞭を使い分ける。
飴は先に、そして鞭は後です。
その間で選挙がある。
こういう政治手法にまんまとしてやられる。
私はですね、「福島の悲劇に学ぼうとしない政治家は二度とふたたび国会に送ってはなりません」と、
私は心から訴えたんです。
3年後まで、私たちは政治家を、あるいは政治を選択する自由がありません。
なにをすべきなのか?
その事についてお話をしたい。
振り返ってみますと、前政権、民主党政権はですね、
私たちの社会のエネルギーのあり方について、「原発のエネルギーをどうするのか?」
各地でヒアリングを行いました。
有識者と称される人々のみならず、
地域の代表の方々から意見を聴こうという、
そうして、人々の意見を集約して、原発、脱原発、原発ゼロ
少し時間はかかるけれども、原発ゼロ社会を目指そうと私たちは、そう決めたんではありませんか。
そして、当時の政権は何をしようとしたか。
閣議決定を行おうとしたんですよ。
そうするとそれに対してその寸前に、閣議で決定する寸前に、
アメリカから「待った」がかかる。
そうこうしているうちに政権交代です。
政権が交代してみると、何が変わったでしょうか。
それだけ地元の多くの人から、私たちの社会のエネルギーのあり方について
意見を聞きながらヒアリングをして、民意を探って、それを集約して脱原発を決めながら、
政権が変われば一顧だにしない。
民意、人々の望み、心、希望、それを足蹴にしてなにをしているか?
トップセールス。海外へ。
しかも、核不拡散防止条約に加盟もしていない国々へ
「原発は安全だ」と、「日本製の」ということで、トップセールスでそれを売り込もうとしております。
みなさん、これは民主主義と言えますか?
これは民主主義ですか?
政権が変わったら民意というものを一蹴して一顧だにしない。それで通る。
「飴は先に鞭は後に」というこの政治手法。
皆さんは消費税増税、これに向けてですね何が行われたか?
有識者なる人を60人も集めて、6日間にわたって集中点検会合をやりました。
そうしてですね、人々が、有識者と称される人々が、大方は丸を付けたと。
来年春の消費税増税。
これに丸を付けたと。
但し書きを付けた人もいるけれども、こういう指示をこれを一つの後ろ盾として、
消費税増税を予定通りやるでしょう。
これは裁くべきではありませんか。
本当に尊重するのであれば、原発について前政権が行ったヒアリング。
その結果こそ、現政権は尊重すべきではありませんか。
人々の意見というものがそのようにして足蹴にされて、
巧みな政治手法によって、私たちの希望を、社会の希望を、多くの人々の悲劇。
それが消えていきます。
私たちは、この瞬間瞬間、現政権が採用している、駆使している政治手法。
これをですね、見破らなければなりません。
お話ししたいことは、
「新しい原発安全神話」これがつくられようとしているという事です。
原発、止めるわけにはいかない、安全だ。
そのうちに科学技術が進歩して、それで原子力発電、原子力エネルギー 安全になりますよ。
あなたの何年か後の原発安全神話。
さらにもうひとつ、世界でこれから原発がますます勢いを増してくる
その中で、私たちの国だけ、私たちの社会だけ原子力エネルギーを持たなくていいのか。
こういう新しい原発安全神話が、今ですね、
猛々しく、しかし密かに、メディアを通じて流されようとしているんですよ。
新たな二度目の原発安全神話です。
こういう事にですね、私たちはしてやられてはなりません。
私たちは何度も申し上げますけれども、
すでに、広島・長崎・福島。
充分に悲惨な経験をしたではありませんか。
私はですね、そういう意味で現在の政権の飴と鞭を巧みに使い分ける、
そうした政治手法の正体というものを、
皆様方にですね、しっかりと見届けていただきたい。
新たな原発安全神話などに振り回されてはなりません。
いま、小出先生がおっしゃいました。
20年30年、これはスローデスと言います。
ゆっくりとやってくる死です。
被ばくなさった方には申し訳ないけれども、
世界の専門家が「ゆっくりとやってくる晩発性の死」という事を言っています。
被害は、本当の悲劇は10年、20年、30年経って、人間の体を蝕むんです。
許すことはできません。
この事をしっかりと申し上げて
今日、お集まりいただいた皆さんと、再び三度心から訴えさせていただき、
心を同じくさせていただきたい。
こういうふうに思います。
ありがとうございました。
57:35
9・19「さようなら原発集会」全員の集会の発言内容完全書き出しました
続きを読む
岡山博医師(仙台赤十字病院呼吸器科、東北大学臨床教授)
2013年7月29日 衆議院会館
ティモシー・ムソー講演会「福島における動植物の変異とチェルノブイリとの比較」にて
私は福島の事故が起きた時に、ツイッターをやっているんですけれども、
ツイッターの自分の自己紹介のところに、
「福島の事故の本当の一番の原因は、自分の意見を自由に安全に発言する事が出来ない」
そういう社会であると。
福島原発の中で「あれ、これはまずい」と考えた人は沢山いたはずです。
しかし、言う事が出来ない。
言うとひどい目に遭う。
だから黙ってしまう。
という事で、自由に安全にものが言えない。
それから真面目な、正当な、変幻な議論が出来ない。
そういう世の中であることが今回の福島原発の一番の大きな原因で、
そしてそれにはもうひとつセットがあって、
そういうもの言うと危ない社会の中で、
物を言う意思とエネルギーと自覚が無くなってしまって、過剰に適応して、
だから物を言わない。
物を言う必要が無いから判断をする必要が無い。
という中で、判断する能力、考える能力、怒り、勇気、熱意、
そういうものを等しく日本の社会と日本人が失ってきたんじゃないかという事を私は考えています。
それで今、放射能の問題がとても危ないわけですけれども、
危ないことはもうひとつあって、
それは物を言える社会だと感じます。
私は仙台ですが、
事故のあと、小さい子どもを持つお母さんたちがいろいろ心配しても、
学校から言われることは「安全だ、安全だ」
しかしどうも真面目に考えると安全ではない。
しかしそういうことを話題にあげる人がいない。という事でみんな孤立しちゃうんですね。
それで、そういう人たちがどんどん、どんどん集まってきて、
20位グループが出来て、それでいろんな事を始めたんですが、
「学校の給食も危ないから測って欲しい」今測らないんですね。
じゃあ、「測らないんだったら弁当を持っていきたい」って言うと、
「給食は教育だから、そんな勝手は許さない」
牛乳は止めたいから水筒を持っていくと、アレルギーがあるからと水筒を持っていくと、
「牛乳飲まないのは良い」と。
だけど「水筒を持ってくるのはダメだ。学校の水を飲め」と言って、
水筒の水を捨てさせるんですね。
それで、「じゃあ測って欲しい。測らないんだったら自分たちで測ってもいいか」というと、
「持ち出し禁止だ」というんです。
それで、持ちだして測った人に対しては、これは窃盗扱いですよ。
それからそこの担任は、別に担任があおったわけでも何でもないんだけど、
「あなたが不安をあおるような事をなにか言ってませんか」といって、教育委員会から注意です。
この注意というのは法的な中身があってね、3回やると処分なんです。
それで今、学校の先生はどういうふうになっているかというと、
ほとんどの先生は関心ない。
もう、関心がある人はとっても辛いです。
こんな給食を食べさせるという事を強制したくない。
だけど給食教育という事で全部食べる事を点検する。
それから「食べなさい」と言う事を命じられる。
それで「給食も含めて放射能の事を考えます」と言いたいけれども、
放射能のことを話題にすると、生徒も親も不安になるから、教師ごとに違う事を言ってはいけないと。
もう戦前と同じなんです。
学校で教師が「言ってはいけない」という事を言われるとか、
「言いたい事を言ってはいけない」というところで子どもが教育されて、
このようなことも恐ろしいことだと、私は考えています。
そして、今度の事故が起きたことの背景には、物言わぬ社会というものがあるんだけれども、
これに懲りて良くなってきているか?というと実は逆で、
ますますもの言えない社会になっていっている。
これ、外からみたら「とても日本って不思議な世界だ」と思うと思います。
こんな事故を起こしたのに、一番それを推進してきた人たちが一番いま威張っている。
これはいろんな考え方があるんじゃなくて、
まともに考える意思と熱意と能力と、どんどん人の社会は失ってきたんじゃないかと。
私はここを何とかしないと、原発の問題だけじゃなくて、
同じような背景の問題がどんどんどんどんこれからも出てくる。
いま、日米の問題なんかもそうだと思うんですね。
という事があって、
学校の先生が、あるいは親が、自分の子どものために給食の話題を家族でする事が出来ない
そういうところまで教育がおこなわれている。
という事を私は一緒に話題にしたいと思います。
岡山博先生のその他の文字起こし
「地元の人々に十分な補償をしたうえで福島第一原発の近所に集めて管理する」
仙台赤十字病院岡山博先生9/9(2012年)「おひさまプロジェクト」発足記者会見 (内容書き出し)
<岡山先生のブログ>
良い議論をしよう/良い議論のしかた 良い議論がなぜ大切か
呆れるくらい人々は脳天気だ
泣きたいくらい脳天気だ
起きろよBaby今日はいい天気だ 選挙に行って投票しょうぜ
起きろよBaby誰か違う奴に 君の一票を託してみないか
忌野清志郎-選挙ソング: http://youtu.be/cfT1t_tes64
この歌詞のように、
日本人はあまりにも、どうしようもない位に、呆れるくらい脳天気で泣きたいくらい脳天気だ 。
もっとみんなが選挙に行けば、絶対になにかが変わるはずなのに、
投票率が90%ならば、もっともっと住みやすい日本になるはずなのに。
だけど今回は、選挙に行けばガラガラで、だーれも並んでない。
だから「投票率が低い」と言われても、なにも疑わない。
そう思うと、やっぱり衆議院選の時は普段見ない若い人があふれて、今まで見たこともない長蛇の列だった。
あれでも投票率が低いというのは、今になってもどこか納得がいかない思いが私の中にある。
でもでも、山本太郎さんが当選した。
666,684票を獲得。
共産党の吉良佳子さんも当選した。
やったー(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・
圧倒的に自民が強かったから、これから先がとても怖いけれど、
私たちはまだ負けてない。
そんな希望が持てた。
三宅洋平さんも176,970票も獲得した。
比例代表でも選挙区でも三宅洋平さんよりもずっと少ない票数でも当選している人が沢山いる。
改めて、選挙システムが変だという事を実感した。
だけど、自民党だらけのなかで議員をやるという事は、想像を絶するほど大変なことだと思う。
当選したことはものすごく嬉しかったけど、これからの太郎さんの苦労を考えると身が引き締まる思いがした。
私たちが太郎さんを守らなくっちゃ。
そんな事を考えていると早速、心ないことを言いふらす人々が出てくる。
山本太郎さんが「福島の食べ物は放射性廃棄物と言った」などというデマが、
心ないこんな大ウソがツイッターの中に出てくる。

ということで、
太郎さんはそんなことは一言も言っていませんので、ここに証拠を残します。
まず、全国放送で最初の太郎さんのライブインタビューはNHKでした。
NHK 20:40 当確前
130722_152042 投稿者 dm_51f20c9557a40
無所属の新人山本太郎さんの選挙事務所です。
さきほど8時過ぎにこの事務所に到着すると、
集まったボランティアからは大きな拍手と歓声で迎えられました。
では、山本さんに聞きます。
東京選挙区は激しい接戦が続いていますが、手ごたえはどうですか?
太郎:
行く現場、行く現場ですごく手ごたえを感じますよね。
で、一番手ごたえを感じたのは、日に日にマスコミが多くなってきた事。
そういうことなんですよね。
ま、なかなか映せないじゃないですか、僕の発言とかっていうのは、はい。
まだしゃべっていいんですか?
今回の選挙は自民党がまた勝ちそうですけど、
衆院選の時に「TPP反対」って言って受かった人が、今205人もいるんですよね。
その人たちのけじめをどう取るのか?っていうことですよね。
「TPP反対」という人たちの票を取っておいて
そうならなかったというのはあり得ない話ですよね。
ありがとうございました。
山本事務所でした。
日本テレビ 21:10 当確前
130722_152232 投稿者 dm_51f20c9557a40
村尾:
それではまず山本さんよろしくお願いします。
ZEROの村尾ですよろしくお願いします。
まず山本さん、この選挙「脱原発の風」これは感じましたでしょうか?
太郎:
脱原発・・・、
ま、「脱原発」と言っても「脱原発」をやりたがっている人たちというよりも、
いま実際に権力を握っているのは「原発推進」なんですよね。
結局自民党も今回勝っちゃった、大勝ちしちゃったと。
それを僕たちがどうやって、市民達が自分たちのリスクを減らしていくか?
「脱被曝」という考え方が一番メインに来なければいけないことだと思ってます。
村尾:
山本さん、山本さんもし当選された場合なんですけれども、
山本さんはもちろん原発はダメだという立場ですけれども、
こう、自民党その他が多数を占める中で、
どういうふうな運動をされていくつもりですか?
太郎:
そうですね、「原発が無くても電力は足りている」という当り前の事を、メディアでは流しづらい。
利害関係がありますからね。
もうすでにガス火力で賄えているんだというこの事実。
それをやっぱり、ちょっと頑張って流して欲しいなってメディアのみなさんには思うんですよ。
で、その間に僕たちはどうやってリスクを軽減するのか、
たとえば、原発事故前の基準。
1年間に被曝してもいい基準は1ミリシーベルトだったんですよ。
それ以上の地域に住む人たちに、やっぱり避難の権利というものが与えられてしかるべきだと思います。
村尾:
はい。
山本さん、別の視点からお聞きしたいんですけれども、
インターネットの選挙運動が解禁されました。
その影響はどうだったでしょうか?
太郎:
追い風になったと思います。
というのは、なんでしょうね…、メディアでは流せない部分が、やっぱりそこは。
これはメディア批判してるわけじゃないです。
構造的な問題として。
でもそこが、こう、ネットの中で不満を抱えている人だったりとか、
広く情報が拡散されたりとかという事があると思うんですよ。
僕たちが取り組んでいたのは選挙戦の裏側。
要は、自分たちがしゃべっているところだけじゃなく、
車の中だったりとか、いろんなことを、もうダダ漏れする、
常に生放送をし続けると言う事をやっていました。
村尾:ありがとうございました。
NHK 21:23 当確直後
130722_152630 投稿者 dm_51f20c9557a40
激しい選挙戦の中で当選確実になりました。
いまの率直な気持ちを聞かせて下さい。
太郎:
率直な気持ちとしては、まそうですね、ま、このまま浮かれるわけにはいかないという事ですね。
これは「スタートラインに立った」としか言いようがない。
で、いばら道はこれから始まると思うんですよ。
目先の利害関係というところに利益を求める人たちばかりだと思うんですね。
商売が悪いとは言わない。
でもやっぱりこれだけ多くの人が今日本が向かっている方向性というものに不安を感じていると思うんですよ。
何よりも一番やってほしい事は食品の安全に基準、これを変える事です。
いまの1kgあたり100ベクレルは放射性廃棄物と同等なんです。
低レベル放射性廃棄物、それを国民に食べさせて、
「安全」とする政府なんて、国なんて、もう話にならないんですよね。
「国民全員が低線量被ばくしろ」っていう話ですよね。
農家の方々に対して、生産者の方々に対して補償賠償するというのは当然の話。
それを逃げているのが国であり、東電であるという事なんですよね。
やっぱり被害者があまりにも多すぎる。
「直ちに影響が無い」というところを利用して、金儲けに走らないで欲しい。
やっぱりこの声を聞いてほしい。
今まで2年間、仕事が無くなりましたよ。
やっぱり、テレビの世界、映画の世界というのは、スポンサー
やっぱりスポンサーがいるからそこ傷つけちゃったら自分たちの収入が…>>>フェードアウト
東京選挙区で3議席目の当選を確実にしました無所属の山本太郎さんの、状況でした。
テレビ朝日 23:10 報道ステーション
20130721 23時 投稿者 dm_51f20c9557a40
古舘:
東京選挙区見事に当選を決めました山本太郎さんと繋がったようです。
山本さん、ご無沙汰しております古館です。
山本:どうも古舘さん、山本太郎です。
古舘:
どうも。
おめでとうごさいます!
山本:
あ…、なんか、全然浮かれてないです。
これからが本当にいばらの道だと思っています。
古舘:
あの、先程もちょっと聞いたんですが、万歳はしなかった。
そして当選が決まってから逆に引き締まる表情になってきたという、
まさにそういうふうな気持ちなんですか?
山本:
そうですね。あの…、なんていうのか、闘う相手というのがあまりにも巨大すぎて。
これは利益、利益に関して損をさせられるという危惧だけじゃなく、これは国家ぐるみっていう話なんで、
そこと戦いを挑まなければならない。
でもそこは、僕は一人じゃないんですよね。
ひとりだったのは1議席だけで、それは連携していけるというか、
僕に投票してくれたたくさんの人達、この人達がずっと僕のやる事をずっと見続けてくれているという事で、
身の安全を図りたいと思います。
古舘:
大変な風圧を感じながらの選挙活動だったと思いますが、
ここまで決して諦めることなくずーーっとチャレンジしてきた。
その根源には何があるんですか?
山本:
やっぱり、あのー、これはメディア批判でも何でもないんです。
構造としてね、やっぱりこの芸能界であったりメディアの世界であるというのは、
スポンサーからのお金を受けるという部分がある。
だから決定的な核心には迫れないという、やっぱり十字架を背負っている部分があると思うんです。
そのなかで、ニュースステーションはすごく頑張ってくれていると僕は思うんですけれども、
同じように、
古舘:報道ステーションです。
山本:あ、すみません、金曜チェックの時代の話でしたね。
古舘:はい、そういう事はいいですよ(笑)、それで?
山本:そうなんですよね。ごめんなさいいま、はい
古舘:それで、メディアも
山本:仕事が無くなって、
古舘:芸能界も、
山本:
そうなんです、結局ま、仕事が無くなるというのは目に見えていたんです。
仕事が無くなったあと何をしていたか?というと、2年間全国を歩いたんですね。
この原子力災害、この原子力事故によって不条理を押し付けられて人々の声をもう沢山聞いたんですよ、本当に。
全国をまわってたとえば事故前は1ミリシーベルトでしたよね、国際基準で被曝限度。
1年間に被曝していい量は1ミリシーベルト以下に抑えるっていうところが、
それが関係なくなってしまった。
これは絶対におかしい事なんですよね。
少なくても、その事故前の安全基準、それを守らなきゃ安全基準でもなんでもない。
少なくてもその安全基準を超えたなら、避難の権利というものが獲得されるべきなんです。
いまぼくたちに与えられるのは被ばくする権利だけなんですよね。
そして食べ物ですね。
食べ物、これ、1kgあたり100ベクレルっていうのは、
去年の春から食品の安全基準として定められているんですけど、
これは原発の敷地内から出てくる低レベル放射性廃棄物、それと同等なんです。
古舘:はい。
山本:
この低レベル放射性廃棄物、中レベル高レベルと同じで100万年厳重に管理しなければいけないという事を、
先日取材で伺ったドイツの放射線防護長の方がおっしゃってた。
この国が今僕たちに与えているのは100万年管理しなければいけない放射性物質、
それを食べても安全だというスタンスを取られちゃっている。
これはどういう意味なんだよ?
その基準をもっと厳格なものにしたとしたら、
その食品の安全基準を厳格なものにしてしまえば、補償賠償という問題が生まれてきますよね。
そこを嫌がっていると。
でも事故を起こしたのは誰だ?
東電だ。
でも東電は誰も、誰も捕まらない。
家宅捜査すら入らない。そういう状況ですよね。
この時点でもおかしな話なんですよ。
しかもどこかに、そこから生まれて飛んでいったものに関しては「無主物」という扱いもされてしまう。
古舘:はい。
山本:
これはだから国家ぐるみだっていう事を意識しながら、
この小さな声、声なき声を集めていって、
これ、もう自分の中に蓄積し過ぎて、あまりにも敵が大きすぎて、
これはもう、そこから降りなきゃいけないんじゃないかと思ったんですけど、
やっぱり諦めきれない。
今まで自分の中に蓄積したこの声を形にするまでは、って思うんですよね。
食品の安全基準、これを厳格にしない事には、
枝野さんが事故後に言いましたよね「直ちに影響はない」って。
今すぐは大丈夫だけど、あとあと分からないという事を国が宣言しちゃっている。
責任を取らないという事なんですよ。
自分自身が切り捨てられてそれに気付いた。
で、原発の問題が入り口だったけれども、
いまそこから入って行って、結局労働問題という部分に自分自身が気づいた所があるんですが、
とにかく低賃金、長時間労働という所で、ずっと皆さん働いている。
今ますましそれが加速している。
それがブラック企業という形で出てきたけれども、それが25年前に過労死という言葉が出てきている位、
ずーーーっとこの国は切り捨てを認め続けてきたんですよね。
古舘:山本さん、お話の途中ですけれども、
山本:はい、すみません。
古舘:
それで言うとたとえば同じ東京選挙区で勝った共産党の吉良さんはじめですね、
いろんなところとの連携というのを今後模索するべきじゃないですかね。
山本:
それは絶対に必要だと思います。
というのは、いろんな先輩方だったり、同じ志を持つ議員の方々と力を合わせて突破していく。
それが超党派で出来るなら、絶対にそれが早いと思うんですよ。
古舘:
その反応というのは今後やっぱりいろいろ試したり、感触を探っていかなければいけまsねんね。
これからですね。
山本:
そうですね、でもやっぱり、そういう事をしていきながら試行錯誤をしていくしかないと思うんですよね。
そうなんです。
だけど今回投票をしていただいた方全員に山本太郎のウオッチを続けていただきたいんですよ。
古舘:なるほど。
山本:
「山本っちは違うぞ」と、
「こういう事があるんじゃないか」という皆さんの情報、皆さんの声を届けていただいて、
それを実現していくために、この後もずっと見守って頂きたい。
で、それ以外の党に投票された方。
その議員さんのお尻を叩いて欲しいんですよ。
投票して終わりじゃないんです。
例えばTPPの問題。
これ、「反対だ」と言って衆議院で205人の自民党議員が当選している。
でも現実はどうだ?
TPP推進になっちゃっているじゃないですか。
これは完全な裏切りなんです。
205人の当選、これを受けた自民党が結局安倍さんが総理になったわけですよね、
これはハッキリ言って
古舘:
あの、TPPに関しても遺伝子組み換えのことでね、かなり演説されているのも把握してますので、
またちっといろいろお伺いする機会があるかもしれません。
ぜひ、
山本:すみません、なんか、
古舘:え?なんですか?
山本:
あの、その具合と言いますか…、
たとえば「オンエアここまでなら耐えられるよ」というような、
ガイドラインのようなものを頂けたら上手に喋りますので。
―会場笑い―
古舘:いやいやいや、随分言ってますよ今。
山本:結構いま言いましたけど、けっこう言いましたけど、(*^(ェ)^*)ノ゛
古舘:
だから…、またよろしくお願いします。
すみません、ありがとうございました。
ああ、ここで急に和やかになりましたね、会場が。
手を振らなくてもいいんですけどね(笑)
小川:( ´艸`)★。、::。.::・'゜エヘヘッ
古舘:
いやでもね、本当に頑張ってらっしゃる方っていうのはですね、
ある部分で共感を覚えるし、見守っていきたい所がありますよね。
ーーー
当確前のNHKは
「自民党議員が「TPP反対」という人たちの票を取っておいて
そうならなかったというのはあり得ない話ですよね」
ここで突然おしまいになる。
日本テレビは本当は3分の予定だったのに、脱被曝の話をしたら時間が短縮された。
当確後のNHKは、スポンサーの話になったら音声フェードアウトで突然終わる。
山本太郎の事務所では、まだ放送されていると思って、この後もしばらくインタビューは続いていた。
報道ステーションでは、古舘さんが何度も太郎さんと話したいと番組中にアピール
やっと11時過ぎに繋がった。
黙って、本当によく聞いて下さったし、話させて下さったと思います。
テレビ朝日がいちばん放送時間が長かったです。
これから、太郎さんが生放送のテレビに出る機会が増えてきて、
ひとりでも多くの日本国民が目が覚めて、選挙に足を運ぶようになる事を望んでいます。
緑の党推薦候補、全国比例区三宅洋平です。
まぁ、なんて不条理な選挙運動、選挙期間。
11日間、候補者という人間をずだぼろの雑巾のように引きずりまわすこの選挙システム。
それを見ながらまるで箱根駅伝を見るように「頑張って」
それが今までの日本の政治でした。
だけどね、俺はね、
「もっと政治家にも優しい選挙システムにしたいな」と思うから、
365日、皆さんが政治にちゃんと意識を払って生きていれば、
実は選挙期間なんていらないのかもしれないよね。
ある日突然投票になってもちゃんと決めれる頭をみんなが持っていれば、それでいいのかもしれない。
俺は国会に行ったら、まず政治家の就労状況から、環境から整えたいね。
国会が一番のブラック企業である限り、日本からブラック企業はなくなりませんよ。
僕はね、ツイッターやフェイスブックにくるコメントは全部読むようにしている、今のところはね。
どんどん増えて行くから、毎日どんどんテンパッているんだけど。
どんなに俺の事アンチな奴でも、ちゃんと傷つくんだよね、あられもないこと言われると。
「何でかな」と思うと、その一番遠い人と一番分かり合いたいから、
やっぱりちゃんと傷ついてからちゃんと答えて、ちゃんと話しあわないと、先すすめないんだよ。
俺が地球からなくしたいのは「ウソ」と「争い」
原発は無くせないね。
400基もう、つくっちゃったんだもん。
つくってしまった原発は永遠に管理しなきゃいけない。
「止める、止めない」の議論の前に、
それが「今地震が来ても大丈夫か?」にしなきゃいけないし、
じゃあ、核燃料棒は引っこ抜いてちゃんと最終処理を早めにしておかなければいけない。
オット待った!
最終処理の技術はまだ確立されていないらしい。
広瀬隆さんがドイツへ行ってみてきたらしいんだ。
1000mも露天掘りして、最終処理してますって。
じゃあ、現場に行ってみてみた。
ガスは湧き出る、石油は湧き出る、温泉は出てきちゃう、水は流れる。
そんな所に何万年も最終処理できないんだよ。
だけど今のところ地球上で見つかっている技術はそれだけらしいんだよね。
東北大学でいま一生懸命研究もすすんでいる。
だけど、まだ追いついていないんだよね。
それに関しても国はもっとトップの政策にして、
再稼働以前に、輸出以前に、
いま起きた事故の収束と、作ってしまったものの最終処理、廃棄物の最終処理を確立させろっていう話なんだ。
じゃあ、それを俺たちは今まで上に求めてきた、
「おい、やれ」って。
だけどね、自分が候補者になって分かった。
政治家っていうのは、その人たちだけではなんにもできないんだよ。
リードはできるけど。
じゃあ、誰をリードするのか?
みんななんだよ。
国って何?民って何?力って何?パワーって何?peopleって何?人々って誰?
どう考えたって、みんななんだ。
だから、僕たち自身が気持ちをぶつけるんじゃなくて、伝える。
僕らが知っていて彼らが知らない事を教える。
それをやるために僕は国会へ行きたいんです。
みんなで一緒に国会へ行こうよ!
日本中でこの現象を巻き起こして、今日で16日目。
明日の17日目でいよいよ最後。
だから、もう、三宅洋平の歌を歌えなくなってきたよ。
アイツ声高いんだよ。
だけどね、どの政治家よりもデカイ声でしゃべることはまだ出来るね。
精一杯しゃべらせてもらうよ。
シンクライブトーキング
トークライクシンキング
しゃべるように話す
ありのままにしゃべれば 一つの無駄もないから
俺はいつも頭空っぽにしてここに上るだけなんだ。
みんなの顔を見る、感情を拾う、
何を言って欲しいのかな?
それを俺が一番近い所に届けに行きたいんだ。
国会ね。
デモ、嘆願、陳情、請願、院内交渉、いろいろやって来たよ。
事故が起こる前から反原発の運動も自分なりにやってきた。

ベントドアが付いているのに、「開けていません」という東電を俺は信用できなかったんだよ。
原発は動かしているだけでちょいちょい漏らしているんだよね。
その事を言わなかった事を、俺は原発の事故の前にすごく言ってた。
あるいは、福島の原発の外部電源が、津波が当たる場所にあるんじゃないか?って、
共産党の議員さんが事故の前に、第一次安倍内閣に国会で追及した。
その時に「安全対策は万全です」って言ったの。
なのに事故った。
その責任は管さんにあるのかな?って
だけどメディアや自民党の人達は徹底的に民主党の当時の党首を叩く事にしたんだよね。
随分損な役回り。
椅子取りゲームの最後の椅子は罠だったんだね。
いけしゃあしゃあと、その人たちが原発をいま海外に輸出しているよ。
どういうふうに輸出している、もう条約結んでいる。
トルコとか、ベトナムとかUAEとか。
じゃあ、それを本当に欲しがっているのは誰?
彼らも欲しがっているんだ。
じゃあ、彼らって誰か?
UAEの政府、指導者、首謀者、経済界
トルコの経済界、政治家、政府、官僚、
ベトナムの官僚、政治家、経済界、メディア。
そこに民が入ってないんだ。
よく中国がね、「反日運動やっています」っていうニュースが日本でも湧き起こる。
その時に、「ふざけるな日本」って言われた時に、「誰の事を言っているのかな?」と思うんだ。
あるいは、日本人の中の「中国危ないよ」とか、すごく吹聴する人がいる。
「中国って、だれなのか?」
俺はライブで中国に行ったこともあるけれど、
みんなサイコーの奴だったんだよね。
俺は思うよ。
日本人もみんなサイコーの奴だよ。
ただ時代の空気の中で、いろんな情報に左右されて、
追い込まれて、窮屈な中で、自分をしばって、生きている人がもし多いんだとしたら、
だから人の自由をとがめちゃうんだよね。
「俺はこんなに我慢しているのになんだ」と。
でも、その雰囲気ももう開放したいんだ。
世界の9割以上は市民だよ。
戦争?
いらない!古い。
外交手段として戦争なんてもう古いよ。
原発っていうエネルギーの生み方も発想が古い。
じゃあ、R水素について口にするといろんな意見がまだ出てくる。
俺もまだ勉強途中なんだけど、
クリーンエネルギーとか、R水素って、可能性があるんだったら、国はそれを政策のトップにするべきだよ。
知らないんだったら教えに行きたい。
いま民間の科学者で勇気を出してそういう事を言い始めた人がいっぱいいる。
この選挙の中で、多くの人が、自分の口をつぐまず、思いを堂々と話すことは、恥ずかしい事でもないんだ。
それでもし、学校や軋轢が友達とできたら、話し合えばいいんだ。
1回や2回で通用しなくても、100回言ったらわかることもあるんだ。
とにかく、心を閉ざさずに、自分の意見を話す。
思いをぶつけるんじゃない、伝える。
トンチ使う、ユーモア交える。
考える、そして相手がどうやって生きてきて、何にのっとって、
そうして自分と違う意見を言っているのかも聞く。
その輪を取って、両方が望んでいる答えがどこにあるのかを一緒に探す。
しっかり存分に話し合ってその日は答えがでなくても、日が暮れたら、一緒に酒酌み交わす。
政策については意見が割れてても、
子ども自慢についてお互い共有できるものがあったりする。
オヤジ同士がちゃんと話しあう。
それがお互いの子どものためになるんだっていう部分は共有する、
次の日、日が昇ったらまたじっくりとチャランケ。
チャランケってなに?
What is チャランケ
世界のみなさん、チャランケってなんでしょう?
アイヌの言葉で、今まさに部族と部族が戦争になる直前。
「明日には開戦前夜」みたいな勢いのとき、
お互いのどこが分水嶺なのか、なにが意見の割れ目なのか、
部族長同士が争いを、血で血を争う争いを避けるために徹底的に話し合うんだ。
「もう明日には殺し合いになるかもしれないね」っていう状態で話合うんだ。
争いを避けるためにだよ。
何日でも話し合う。
言葉と気持ちのすいいを尽くしてぶつけあう。
そしたらね、自分の後ろに従えている人たちみんなの思いを代表しているという立場が理解できる。
あるいは、大地を持ったり、自分の民族を思う気持ちが一緒だっていう事が共有できる。
「なんだ、一緒じゃん」
共感が生まれるんだよ。
そうやって争いを避ける話し合いの技術をチャランケってアイヌは言う。
OKIアイヌバンドのOKIさんに言われたんだけども、
「ま、大体その後戦争になるんだけどな」って。
その位の勢いで、もう一回俺たちの意見をさ、国会の中に持って行こうよ。
じゃあ、その前に何ができる?
「俺、三宅洋平っていうのを応援してるんだけど、
親父、確か原発はまだ日本に必要だって言ってたよね、
でもやっぱり俺は、最終処理の技術も無いし、どう思う?親父」
今日まで親父はずっと自民党に入れてきたけど、
自民党がやってきた事って、もう一回振り返らないか?
どこが良かったか、どこが問題だったか」
彼らがどこに苦労して行き詰ってて、俺たちが何を必要としているか。
そこでチャランケしてほしいんだ。
俺も親父と喧嘩してるし、
「立候補した」っていうのが人づてに伝わったらしい。
親父はずっと製薬会社で働いてた人。
日本の高度経済成長を支えた人。
やっぱりさ、俺は親父に未だに駆け出しのミュージシャンだった頃に
200万円貸してもらったのに返してないから、
「おまえのごと気が何を言うか」っていう気持ちはわかるだろ
「簡単にな、経済とかそういうのを粗末にするな」と。
「自然が大事、環境が大事、わかるけど、目の前の経済も大事なんだ」
わかるよ、それをむげに俺は卑下するつもりはない。
今までよりもずっとそれを尊敬する気持ちが、またこの17日間
いままでよりも面と向かって社会に向かっている間に生まれてきた。
俺も今まで分からずやな事うやってたな。
反原発をやってた人の弱点は一部を除いて科学に弱いっていう事なんだ。
でもね、親父、親父は科学に強いから、
「お前何知っているか元素記号言ってみろ、あれ知ってるか、これ言ってみろ」
いや、分かんないよ、俺文学部だったから。
だけどね、数万年何億年生きながらえてきた人、おれのこの細胞・遺伝子。
ああ、これ食ったら死んだな、あの時は。
あれやったらどうなったな。
全部入ってるんだよ、情報が。
その俺の腹の虫が「これは危ないぞ」って思う物は「危ない」って俺は言うしかないんだ。
科学っていうのが実証主義なんだったら、
ある一人の科学者が研究ラボで2~30年調べつくしたことも尊いよ。
そこにもいっぱいの実証がある。
数万件のデータを取った。
確かにそれも実証主義だ。
だけど、考えてみてよ自分の家系図。
どんどんたどってごらん。
じいちゃんばあちゃんのじいちゃんばあちゃんがいて、
じいちゃんばあちゃんがいて、じいちゃんばあちゃんがいて、
最終的にアンモナイトとかさ、プランクトンとかになっていく訳だ。
一応ダーヴィン進化論というのがちょっとマイクロだけど、
実質的には生命というのはそうやって発展してきた経緯はあると思うよ。
そのどっかでさ、何かがあったら、居ないんだよ、自分は。
もう奇跡的だよ。
自分の先祖は星の数ほどいるんだから。
そうやって生き抜いてきた自分の生命としての声に、俺は耳を傾けたいんだ。
それこそがね、本当の科学じゃないかって思うの。
数字やデータで立証しなくたってわかる事はわかるんだよ、人間は。
どうしてその声を政治はもっと聞かないのか?
科学はもっと聞かないのか?って思うんだ。
簡単に言ったら「愛が無い」「心を失っている」
それに対して文句を言ってきたよ。
だけどね、立候補して分かった。
こんなことをやっていたら、超アドレナリン出さなきゃいけない。
神経高ぶって夜も寝れない。
誹謗中傷も賛成も反対も、全部来る。
交感神経と副交感神経が交互にちゃんと作用しないんだよ。
政治家もトップサラリーマンも今みんなそういう状態。
トップミュージシャンもそうかもしれない。
トップアスリートもそうかもしれない。
舞台の上に立っている人たちをどうやって楽にするか。
それが僕らに出来る事かもしれない。
だから、賛成も反対もあっていいよ。
だけど絶対に殺し合いはしないという民主主義の大前提にのっとって、
お互いしっかり話し合って、話し合って、話し尽くして、
だからこその、輪のために黙るんじゃない。
輪のために話し合い尽くしたうえでの輪を持って尊しを成すだと俺は思うんだ。
だから「聖徳太子は10人の話が聞けた」っていう逸話があるんでしょ。
馬やどの巫女、聖徳太子がいたかいないかというのは歴史的な検証が積み重ねられているけど、
それはナザレのイエスと一緒だよ。
イエスはいないよ。
キリスト教の人からはまたこれでバーッとくるだろうけど。
チャランケしようじゃないか。
俺は俺で必死に宗教だって勉強してきてさ、
別に俺は何にも属してないよ。
だけど、勉強してきた上でやっぱりさ、バカにしちゃいけないんだよ。
あの時代にだって歴史書はいっぱい残っている。
歴史家はいっぱい居る。
あのエーゲ海のね、地中海とかあの周りでね、
ナザレのイエスっていう記述はないんだよ。
ま、それは置いとこう。
じゃあ、みんなは何をその人に託したかったか?なんだ。
そのレジェント伝説。
なぜそういう人物像が欲しかったのか?
聖徳太子にしてもそうだ。
不条理に満ちた、戦乱に満ちた
あるいは時に政治の利権やエゴや悪意に満ちた中で苦しむ人々は、
何かそれを救ってくれる人を求めてきたんだよね。
だけどもしかして、その発想が良くなかったのかもしれない。
誰かに答えを求めてきた。
俺もそう。
神様ってなんだろう。
人間はなにを神って形容してきたのかな。
それである時気付いたんだ。
神社の奥深くへ分け入ると鏡が置いてある。
神様は誰かな?って奥まで捜しに行くと、
自分の顔が映ってた。
なるほどね。
1000年後の人からしたらさ、7代先の孫にしたらだぜ、あるいは14代先の孫にしたらだ、
曾祖父の曽祖父の曽祖父の曽祖父のあなた。
じいちゃんのじいちゃんのじいちゃんたるあなたが、
今この時代にどういう生き方をしたかが、やっぱり彼らの未来を決めるんだよ。
偉大なるグランドファザーたち、グランドマザーたちになるんだよ。
それがあるから俺たちも今居るんでしょ。
51得点49失点の人間像でいいと思うんだ。
100点満点の神様なんていないから。
ただ、自分の日常の中でいろんな葛藤、
わー、ベジ食った方がいいのはわかるけど、ごめん今日は肉食うわ。
お肉を何で食べちゃいけないってべ時の人達が言っているのか?っていうのは、
結構経済システム的な問題点に気付いた人たちがいて、
それをね、たどって欲しいんだ。
一晩でわかるから、ネットで調べたら。
それに気付いたうえで日々選ぶ。
今日はごめん。
力出したいからかつ丼食わしてね。
それが自分の身体にいいか悪いかよりも、
地球のシステム的にね、今畜産業っていうのはすごくやっぱり、乱暴な動物の育て方をしてるんだよね。
一遍でもね、断末魔の豚の悲鳴を聞いてみるといいよ。
人間そっくりなんだ。
屠畜(とちく)、屠殺(とさつ)に携わっている人達は口をあんまり開かないけれど、
彼らもいろんな事を考えながらみんなのために仕事してくれてるんだよね。
でもさ、戦後の日本でいったら、
それは全部アメリカが僕らにくれた産業で
麦農家をことごとく酪農家にしていったのも事実なんだよね。
その背景には日本の自給率を下げて、アメリカで余った穀物を日本に売り付けるっていう政策があったんだ。
トルーマンの時に実際に余剰作物何とか法って、まさにダイレクトに書いてある法律があって、
それにそってフランチャイズの1号店が日本だったの。
それをずーーーっとアメリカは世界でやっている。
そういう事を下支えしてきたバックはモンサントみたいな企業なんだ。
今まさに、TPPを日本に押し付けようとしている人たち。
イヤもう、押し付けられた。
23日から、第1回の会議がベトナムであるけどね、
日本はもう、TPP交渉に参加するんだ。
で、俺がね、勘違いされる。
「陰謀論」というと勘違いされる。
俺が陰謀論者だと。
俺はね、そんなにおとぎ話を信じないんだ。
マンガチックでもないよ。
だけど、輪切りにした世界の経済構造というのをはっきり示しているんだよね。
民衆がいる、その上に国がある、
それで回っていると思いきや、国にいっぱい議員を送り込んでいる経団連という企業の意志、
その企業に金を貸し付けているバンク。
それをさらに統括しているごく一握りの人達。
これを輪切りにした経済構造。
だから、このトップの人達は悪いのか?って言ったら、
いや、エッソから石油を買って毎日車を走らせているのは俺たちなんだよ。
化学繊維の服を何も考えずに安いから買っているのも俺たちなんだよ。
あるいは農薬まみれの服を選んで買うのも俺たちなんだよ。
70億人がサランラップをピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ってやってるんだよ。
シャンプーやリンスをシュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!
70億人がやってるって想像してみてほしいんだ。
その代表たる自分はどの行動を選ぶか?
だから話は難しくないんだ。
俺たち次第。
消費行動。
日々のライフスタイル。
自分の意識の向くベクトル一つで世の中は変わるっていう事を、本当にもっと信じて欲しい。
ひとりの力、ひとりの誇り、
たとえばそういう事を定めている13条っていうものを
もしかして自民党の改憲草案はないがしろにしようとしているのかもしれない。
一応「かもしれない」といっておく。
でも、石破さんとかが言っている事とかって、結構はっきりそうじゃない。
知らなかったら、石破さんが300年求刑とか、徴兵に応じなかったら死刑。
「そういう強制力を持たさなければ徴兵制は回らないよね」っていう事を言っているんだ。
物騒な世界のスタンダードを語り始めた。
戦争因果で日本は平和憲法を語るようになったよね。
敗戦したから。
ある部分を押し付けられて、ある部分は自分たちで守って、
つくられているのが今の平和憲法なんだ。
1回、今日帰ったら前文だけでいいから読んでほしい。
家族や兄弟や、親や子どもを戦地で亡くした多くの人達の思いや悲しみが、
戦争にはこりごりした思いが、あそこには詰まっているよ。
そりゃ、一部はGHQの意図がいっぱい入っているだろうけど、
でも前文だけは絶対に日本人が書いたんだと俺は確信できる。

あそこにもう少し津波の事と、原発関連の事を踏まえてもう一回書きたしてもいいくらいだよ。
俺は、忘れちゃダメだと思うんだよね。
それを、そういう事を。
憲法の改正がいいのか悪いのかは、正直俺もいろんな意見があるんだ。
YesかNoかで答えられない側面がある。
カナダみたいに、みんなで慎重に話し合って話し合って、
ちゃんと時代に即して憲法をバージョンアップしていく国も沢山あるんだ。
だから、68年経った憲法をどこまでも死守するっていう事だけが答えだとは思わないよ。
ただ、「どこは守るべきか」ぐらい、全国民が自分の意識の中で意見を持てるようになっていく、
そのための情報、雰囲気というものを国はもっと提供しなきゃいけないし、
僕ら自身もそれを求めなきゃいけない。
選挙はみんなが賢くなるいいチャンスだと思うんだよね。
こうやって、好きに、自分の主張を大きな声で出来るわけだ。
で、他の政党の人達が何を言っているかも比較できる。
あるいは、そのスタンスも比較できる。
そしてどの候補者の話に人々が立ち止り聞き入ったかも目で見える。
それで投票日を迎える。
よしんばだよ、自分の思いと世間の思いがあまりにもかけ離れていたとしても、
そこに絶望したり文句を言うんではなくて、
さて、自分は何ができるか?
国際平和と、原発400基を維持管理する経済システムをどうつくるかと、
それを一部の頭のいい人に任せるんじゃなくて、聖徳太子とかに。
僕が何出来るかを本気で考えてほしいんだ。
いろんな人がいるでしょ。
企業の中にいる人。
新聞社の人。
公安警察の人。
フリーマン、サラリーマン、ミュージシャン、職人、その中にも荷上げとか塗装とか、
いろんなやつです。
いまの社会がバビヨンだから、文明の末端たる、
むさぼるように物を食い、むさぼるように電気を使い、
そういうライフスタイルだから、そこから抜け出そうとは思うんだけど、
全員がそこから、今ある職場から足を洗って、今すぐ農耕生活を始めるっていう事じゃないと思う。
自分の職場の中で出来る事をまずやっていくんだ。
俺の仲間に土建屋がいっぱいいるけど、みんな親父世代の土建屋と自分世代の土建の考えでぶつかっている。
でも親父たちの方がまだ力を持っているから、我慢して言う事聞いている奴もいっぱいいる。
俺はそういう奴を応援したい。
破壊から再生の公共事業っていうお題はひとつ9カ条の中に入れているけど、
日本の1級河川って、ダムが無い川は無い。
ダムが本当にいるかいらないか?っていう検証。
ダムが200個も作られちゃった1級河川がどうなっているのか?っていう現象。
そういう事を僕らは、もっと情報が欲しいし、
自分ら自身も考え詰めていきたい。
で、ダムをつくるのに対して、ダムを自然河川に戻すには10倍のお金がかかる。
いいよ、俺はそれに税金を払いたい。
税金の払い道ももっと選びたいんだ。
みんな所得税や住民税で年間何10万円も奪われている。
奪われてるんだよ、いま。
だけどその使い道、ちゃんと教えなさいよ!
何10万円の買い物をして、レシート一つ返ってこないなんて、税金だけだよ。
「なんに使ったのか、ちゃんと教えなさい」って俺は思うんだ。
はがき1枚こないんだよ。
はがき1枚こないっていうのは、交通取り締まりのシートベルトの件でも思うね。
あれいつの間にか取り締まられるようになってさ、
俺、何も知らないで取り締まられたんだけど、東北道で。
ゴネ倒したね。
はがき1枚きていない。
知らない。
お前たちの方がむしろ、俺に対して教える義務を怠ったているから、
俺今から警察に訴えるから、どこに訴えたらいいか?
警察の広報って誰がやってるの?
相手が困っちゃって、最終的に見逃してくれたよ。
「じゃ、今回は…、次から」
「次からは分かった。次からちゃんとする」
「後ろの席の人も高速道路に乗る時はちゃんとするんでしょ」
「わかった、ちゃんとする」
運転者がしなければいけないのは知っているよね。
でもさ、その態度大事じゃない。
国をつくっているのは法律か?システムか?官僚か?政治家か?
違う。
俺たちの思いと日々の営みなんだよ
もっとそこに誇りを持っていいんだよ。
だから、憲法はすごい大事なんだ。
憲法ってなにか?
国が決めてくる法律とか、僕らに対してこうやって降ってくるものに対して、
僕らが国より上に出れる為の「おい待てよ」という抑止力なんだよね。
国が暴走したのを国民が止める権利なんだ。
だから憲法については、もっと小学校でも教えるべきだし、
僕ら自身がサッカーや野球や音楽について語るように、語っていい事なんだ。
で、無知をさらすことを恐れないで欲しい。
俺はベルギーで生まれた。
親父は海外を転々とするサラリーマンで、7歳で日本に帰って来た。
あっちの学校で、小学校1年の途中までやって日本に帰って来た。
全部がさ、欧米がいいって言ってるんじゃないよ。
でも悔しいかな、ものすごい奴らの方が進んでいる部分ってあるんだよね。
それが、民主主義だったり、政治に関わる国民のスタンスだったり、
あるいは、一人の個人としての誇りの強さ。
先生が授業で子どもたちに「この問題が分かる人」って言うと、
ここが教室だったとするよ、全員が挙手する。
ハイハイハイハイ!
ベルギーでプラハム語で自分の事を「イック」っていうんだけども、
もうみんな、イック!イック!イック!イック!
先生が、「じゃああなた答えて下さい。3足す2は?」
挙手して「わかりません!」
これが認められるんです。
「分かりました。分からないのに手を挙げて偉いね」
「じゃあ分かる人」
で、日本の学校に帰ってきてね、先生が同じように「はい、この漢字分かる人」
「し~~ん」
もしかして・・・、やまだって読むのかもしれないけど、やまだとかもしれないし、みやけ?かな?
わかんないから止めとこ。恥ずかしいし、
「デマ」って言われちゃうかもしれないし、
「風評被害」って言われちゃうかもしれないし、…みんな口を閉ざすんだ。
チェコで革命が起きた。アベルが大統領になった。
俺が前から力説していた事と同じ事を言っていたらしいんだよね。
ファシズムとは何か
それは国家が民衆に与えるものじゃない。
民衆が自分の今日の暮らしを守るために言いたい事に口を閉ざす現象が連鎖する事を真のファシズムという。
いまの日本はエコノミックファシズムかもしれない。
経済のためには我慢しろ。
危ないかもしれないけれど我慢しろ。
食べろ。
住め。
逃げるな。
あるいは、逃げた人ずるい。
国を思う気持ちは無いのか。
被ばくを怖がらない自由もある。
被ばくを怖がる自由もある。
その自由と自由が認めあって話し合って、情報を交換し合って、
もっと進んで行って情報を知っていくことが必要だと思う。
おれ、ベルギーの学校でね、「ボールペン使え」って言われたの。
間違えても消せないから。
そうすると丁寧に書く。
全部がいいって言ってるんじゃないよ。
だけどここは良いなと思う。
俺の先生はシスターだった。
そういうカトリックの学校だったから。
「家にある、何でもいいから書けるボールペンを明日持って来なさい」って、先生は言ったんだ。
俺のクラスには、パキスタンからの難民の子もいたし、
俺みたいなアジア人も、白人も、徹底的な階層の人がいっぱいいる学校だったから、
金持ちも入れば貧乏人もいるんだよ。
三菱の書き方鉛筆を全員が買って、全員同じ粘土とお道具箱を買って、ランドセルを買って、
そんなお金がある人も無い人もいるから、
とにかく1本ボールペン。
俺はそれを持って日本に帰って来た。
事業中、あいうえおの片仮名の授業でボールペンを使ってたら、
「三宅君、ボールペンは禁止です!」
「えぇーっ!」
ごめん、でも先生僕「禁止」っていう日本語を初めて聞いたんですけど、
どういう意味ですか?
その時のみんなの顔。
「はぁ~?ボールペン??」
「俺たちは指定の鉛筆を使って、HBまで指定されている。ずるい!」
俺はずっと日本社会が窮屈でしょうがないや。
こういう所がね、
だけどさ、言う事聞いているから聞かない奴が悔しいんでしょ。
自由に生きろよ!
立候補者、髭剃れ?スーツ着ろ?
ふざけんじゃねぇ。
俺は俺のありのままで国会へ行くんだ。
じゃなきゃ何の民主主義だよ。
俺は必至でこうやって生きてきた。
自分が自分たる所以を守って生きてきたんだ。
憲法ぐらい。
そのためにはどんな苦労もいとわないで生きてきた。
20代後半で荷上げをやりながらでもバンドを続けてきたんだ。
その一人の個人の尊厳、意地、もっともっと口開いていいんだよ。
で、絶対に日本人がやりたくない事が1個あったよね。
どんなに政府がウソついても、騙されているってわかってても、
中東の春とか何とかみたいに暴動はやらなかった。
俺は日本人は世界で一番暴力が嫌いな民族だって断言できるよ。
そういう民族のところに原爆が落ちたり、原発が爆発したり、
沖縄の上陸戦で30万人が死んだり、
こういう、1個1個の痛い思いを俺たちはいま昇華して、世界一優しくて強い人として、
「財布を置いておいても取られないのは平和ボケじゃないぞ」と
「お前らの方が戦争ボケなんだよ」と世界中の人に教える係なんだ。
因果がと由縁はしっかり検証しよう。
日本の戦後史をよーく勉強しよう。
この孫崎享(まごさきうける)さんのような戦後史観を結構持ってきた。
だけど、ネトウヨみたいな人達とけんけんがくがくやり合っていると、
彼らが言いたいこともちょっと分かってくる。
検証しようよ。
もっと深めようよ、歴史を。
語ろう。
語るのは恥ずかしくない、間違えるのも恥ずかしくない。
間違いじゃないんだ、違憲の違いなんだよ。
誰も間違えてない。
みんな分かっている、
いろんな正しい事、なにが本当に正しいのか、みんな分かっている、自身を持っている。
民主主義の根底は一人一人の民が国である事だから。
いいよ、どんどんいってくる。
ちだいずむのちだいさん、あんな感じで「ももが1㏃出たよ」なんて言ってるけど、
みんなね、舞台に立つ人は簡単じゃないよ。
ボッコボコにされてるんだから、いろんなところで。
さっきも言ったけように、俺はね、ちょっとした心ないつぶやきでちゃんとく傷付いてたんだよ。
昨日一晩はじめてこの選挙期間中、もうツイッター見るのをやめた。
そしたらね、いろんな人が俺の分をだんだん相手にしていてくれた。
ちょっとごめん
けどみんなネットでチャランケしておいてっていうのを最後に俺が消えたら、バンバンやってたね。
1個だけ言っといた「争うな」
絶対に争わない。
ちゃんと相手の言い分も聞いて、冷静に一息おいて答え続ける。
自分の意見を。
あなたがそうとしか思えないように、僕もこうとしか思えないんだよね、ということを。
それを、俺は国会でやりたい。
それは民衆が見出すものだから、巷にちゃんと理解がいっぱいないといい議会にはならないよ。
Jリーグと一緒。
小学生の委員からの積み上げ。最後にJ1がある。
そこに代表がいる。
それが国会なんだったら、全員がどれだけプレーヤーになれるかなんて、
だからさ、俺たちはまだ稚拙だよ。
よちよちださ、政治的には。
けど1個だけ言えるね。
選挙期間中こんなに街頭に人を集めた候補者は俺しかいない。
あ、もう一人居たわ。山本太郎。
忘れてないよ、太郎君。
政治力って何かな?
人の心と体を動かす力じゃないかな。
あの政治の世界で語られている専門用語をペラペラとしゃべれるようになるのに、俺は時間はかからないよ。
聞いていればわかるように、俺は言葉には長けている。
俺が6年間国会で勉強し続けて、
それをみんなと教示的に追体験しながら、全員がどんどん頭がよくなっていく6年間の時間が欲しいんだよ。
もう一回さ、いい大人が小学校に入ろうよ。
国会小に。
永田町の国会小に行こうよ。
永田町の国会小学校に。
わかんねぇ事だらけだから、
もうあそこまで行って聞くしかないんだよ。
だって、院内交渉やって官僚に聞いても答えてくんないだもの。
目の前に官僚がいて、「すみません、こう思うんですけど」
「持ち帰って検討します」
わかった。
じゃあもう俺に残された権利は30歳以上は参議院議員の選挙に出られるんだから、
もうそれしかなかったんだ。
目的は、
これは僕は口を酸っぱくしてずっと言ってるよ。
エコシステム。
地球環境。
もたんぜ、今すぐ人類は生き方を変えんと、もたんぜ。
何時まで夢見てんの?
何時まで呑気にくだらない消費を繰り返すの?
経済成長率のため?
物価は常に2%から4%の上昇を求められる。とか、
GDPは常に何%成長していなければみんなの生活が苦しくなるよ。とか、
じゃあ、俺は言わせてもらうけどね、夢のために鐘は犠牲にして生きてきたよ。
そうすると、特にバブル以降の世代は分かっているよね。
富がまわってこなかった。
でも必死で生きる。
楽しみも求める。
お金が無くても幸せになる方法、いっぱい見つけちゃったんだよね。
逆に、お金があると何が無くなるかもいっぱい分かっちゃったんだ。
俺たちはさ、
そうだな、こういう話がある。
若い世代は今、コミニケーション能力がどんどん上がってきていると思うんだ。
それはさ、ネット上でいろんな知らない人とも意見をぶつけ合ったりする機会が増えたから、
こういうもの言いだと伝わらないんだ。
こうやって言うと怒っちゃうんだ、相手は。
こうやって言われると俺ムカつくんだ。
じゃあ、ここで怒っちゃうと、次の日の朝起きて自分のツイートを読んで恥ずかしいんだ。
そういう事をいっぱい学んできた。
新幹線に乗ってね、大阪の方へ東京から移動している時に、
すっげーホスト風の同世代の奴が座ってた。
多分バリバリ働いてるの。
なんかの仕事で、水商売かなんかわからないけれどもマネージャーかなんかやってるんだろうね。
すごいビシッとしたホストがいたんだよね。
ホストふうの。
ちょっと俺はね、ぶっちゃけそういうギャル男っぽい人に偏見があったから、
「わぁ~、こいつの隣りかな」と思いながら通路席に座って、
で、窓側にコンセントが付いている。
「悪いけど、俺のMac繋ぎたいからコンセントいい?」って言ったら、
すっごく気持ちのいい態度で、「どうぞ」って。
「あ、結構いい奴だな」って思って、
で、その後彼はトイレに行くときとか、いちいち、とにかくね気持ちがいいんだよね。
「すみません」って言って出ていく。
こっちもなんか「あ、どうぞ」
なんか、知らない人と通じ合ったああいう時の気持ちよさ、ほっこり感ってあるじゃない。
俺、社会にそういうのをもっと蔓延させたいんだよね。
「ああ、世の中って大体いい人ばっかりじゃん」って信じられる社会と、
「人の言う事は信用しちゃダメですよ」ってこういうふうに教えられる社会とどっちがいいの?
信じるのは難しい、疑うのは簡単。
で、彼がね、名古屋で降りて、俺なんか気分が良かったんでね、コンセントをつないだまんま。
今度さ、団塊世代のおじさんが乗ってきたんだ。
どこかの会社の上司なんだろうね。
でもさ「俺はあなたの部下じゃないんだよ」っていう態度をとっているわけ。
こう、「どけ!」みたいな感じで乗ってきた。
俺がつないでいるコンセントを黙ってブッ!って抜いて、
自分のwindowsをつないだんだよね。
これ、Macとwindowsの違いも非常にこれ、細かいけど大きいんですね。
俺はその態度をおじさんが取った時に、「さみしい奴だな」と思ったの。
それは俺がいやなんじゃなくて、その態度をとっていると自分が幸せになんないんだよ。
人の事も信じれなくなるし、
これは別に上の世代の人を否定しているんじゃなくて、比率の問題なんです。
若い世代がどこの部分は進化したかという事。
その、血の通ったコミニケーション能力をみんなにもっと発揮してほしいの。
これだけの事が全国で起き続けていても、まだ新聞に載ってない。
マスメディア、マスコミってなんですか?
大衆のメディア、大衆のコミニケーション
どの時代も、コロンブスの時代から、口から口へ物事って伝わるんです、すごい速度で。
もう一回信じたいんだよ。
21日の投票日まで、後30数時間かな。
決定的に友達や親とチャランケしてほしいんだ。
メールでの直接投票呼びかけはダメだよ。
それは本人と党の本部しかやっちゃいけないから。
だから俺たちは今メールアドレスを教えてって言ってるんだけど、
そして教えてくれたメールアドレスの人にも事前にちゃんと一本メールを入れて欲しい。
「君の事紹介したから、三宅の選挙チームと選対本部からメールがくるから、読んでみて」と
一言は入れてほしい。
で、ちっちゃな議会を、お茶の間や職場で繰り広げて欲しいの。
俺に入れろなんていう話はしなくていい。
もう一回見て、君がどう考えているのかを自分の中で整理して、
誰がいいのかをもう一回考えよう。
小選挙区。自分の地方の選挙区と、
全国の比例区で二人決められるわけ。
どっちも個人名が書ける。
党名へ、政党選挙なんて言うんだけどさ、比例区は。
党名なんていう曖昧なものじゃなくて、その中の誰を自分が応援するかまで考えてほしいんだ。
今回は、参議院選挙は個人名が書けるからね。
議会はもう始まっているから、後1日半。
騒ぎつくして欲しいんだよね、この事に関して。
で、これはお伝えしておきたいんだけど、この現象は決して無視されていない。
黙殺もされていない。
マスメディアはマスメディアの限界の中で、いろんな思いを持った記者、
特に若い記者たちが動き始めている。
結構今取材がいっぱい、問い合わせが入ってきている、もうほとんどのメディアが、俺に。
「今回のネット選挙を間違いなく一番にぎわしたのはあなたです」と言う事で、
それが実数の票としてどういう結果になるのかを彼らも検証したいんだよね。
どういう結果になっても俺たちはもう動き始めたっていうのは確か。
だから、どういう結果になってもうろたえる必要もなければ、過度に舞い上がる必要もないんだ。
これはほんの始まり。
時代はもう、変わりました。
311で多くの人が目が覚めました。
あとは、それをまだ認められない事情がある人や、
気付けない事情や状況がある人に、
トンチ聞かせてユーモア交えて、自分の言葉の誠意を尽くして
自分が正しいと思う事を伝えていけばということを伝えていけばいいだけです。
「時代は変わった」自信を持って伝えて下さい。
そこにどういう軋轢やどういう合意が得られたかを、どんどん僕にも教えてほしい。
そしたらしれをまた僕がどんどん政治家とかに紹介していく。
そういう事をやっていってほしい。
誰がメディア、あんたがメディア、というあんたメディアというのも立ち上げたから、
今もそうです。
革命はテレビには映らない。
Gil Scott-Heron ラップの元祖と言われている60年代ワシントンDCで彼が方にラジカセ乗せて、
「革命はテレビには映らない」というラップの元祖をかましたんだ。
だけど、革命は今ツイキャスには映ってるんだよね。
ドミューンにも映っているし、みんなの目にも映っているし、
それは呟けるし、ブログにも書けるし、
実際いろんな人に伝えられる事なんだ。
誰もギロチンにかけない。
いまの権力者も誰もとがめない。
差別しない。
原発で働いてきた人たち、国策、不可抗力、正しいと思ってやってきたんだもの、
思いがあるんだ、みんな。
自民党だってそう。
選挙で立候補なんてね、損得のために出来ないよ。
多分安倍さんもものすごい思いがあってやってる。
今もう終盤戦になってくるとわかるでしょ。
みんなげっそりしてさ。
あれ、バカじゃねと思ってみてたよ。
自分がやったら同じじゃん。
そこは共感できる。
だからね、目の前にいたら本当にそこだけは「ご苦労様です、お互いにお疲れ様です」
で、僕の意見も混ぜて下さい。
仲間に入れて欲しいんだ。
もう一回言うよ。
争わない。
敵対しない。
世界から戦争をどうやったらなくせるか。
国際平和。
脱戦争経済。
俺より知恵持った人、俺より科学知ってる人、俺より政策を語れる人、
仲間もいっぱいいるから。
ただ、俺には俺の力もあるし、俺のやり方もあるし、俺の影響力もある。
僕はその自分のありのままで出来る事を今全部やってるの。
目的はもう一回言うよ。
世界平和、それから環境問題。
この2個だけなんだ。
環境をないがしろにした経済なんて、本当に、もううんざりなんだよね。
で、僕ら自身5~6年で、ものすごく賢くなれます。
断言します。メディアも発達してます。
勉強する機会はいくらでもあります。
で、一人でね、部屋で悩んでるより、みんなでこうやって集まって話すと、激情で学習は進むでしょ。
もう大丈夫だから、
不安とか不満とか恐れとか、争いとかじゃない方向をしっかり信じて進んで行きましょう。
46:03
僕の言葉が届かない人、
でもあなたが言えば届く人、いっぱいいます。
全てをステージの人に。
全てをボブマリーやジョンレノンやオバマに。
あるいは安倍さんに。
委ねて文句を言う時代は終わりました。
同質です。
ひとりの質量は変わりません。
僕がみんなより強いから選挙に出たんじゃありません。
今そこに居るあなたがここに立っているんだっていう事です。
精神力が人より強いだとか、のどが人より強いとか、そんなことはありません。
全く同じ、そこに居るあなたが今日ここに立っているだけなんです。
心臓はずっとバクバクです。
落ち着いてなんかしゃべれません。
毎日自分の話した事を振り返っては後悔や緊張を繰り返します。
でもそうやって成長しています。
同じ事を同じ温度で何人の人がやるのか。
俺たちはもう、俺たちの国をつくってるんです。
僕は世界中の政治家ともこのスタンスで話す自身があります。
「任せろ」っていう自信もあります。
みんなでやれるからだと思っているんです。
ひとりだったら無理です。
46:42~
♪~これは革命の話だ。
いや、革命などというほどかたいものではないかもしれない。
日々のみんなの日常の中でこれを淡々と繰り返えされる小さな非力の数々、実践の数々。
アクリルたわしを使うだけで世界から洗剤を無くせますよ。
それで洗剤が全く売れなくなったら、花王やライオンを助けましょう。
もっとオーガニックな事を、もっとナチュラルなものをつくってくれたら、
私たちはあなた達を指示しますよと、知恵を授けましょう、権力者たちに。
政治家に光を当てるのは僕らです。
闇をつくるのも僕らです。
政治も権力者もそのままでいてくれていいから、「王なら王らしく民を思え」とちゃんと伝えましょう。
一方で民は一度は自分が王様の立場になってみましょう。1日だけでいいから。
そうすると彼らの苦労も分かるかもしれない。
「選挙へ行こう」と今回叫んでいるけれど、
次の選挙はおれ選挙に出ようっていうから、
1万人の立候補プロジェクト。地方議会を僕らみたいな人がしてもいいと思いますよ。
今日からそのつもりでみなさん、勉強しましょうね~♪
みんな聞こえるかい
口々につぶやきだしたんだ。
みんな聞こえるかい
口々につぶやきだしたんだ、それはまるでさざめきのような
忌野清志郎の隣でサックス吹いてた人が、
今俺の横でサックス吹いてるよ


貧しい人達は自分たちの価値観を主張し始めた。
怠け者だからお金が無いんじゃない。
もっとほかに執着したい事がいっぱいあったんだ。
自分の信じる方へ向かって突き進めばいいんですよ。
そう、そしてついにテーブルがひっくり返る音が聞こえ始めたよ。
俺たち無法者のやからだったんだけど、
町に僕たちの声を響かせたいから、今日も時間を守ることにしてるんだ。
あと20秒。
あと10秒
ありがとうございました。
明日渋谷で会いましょう。
全国比例区三宅洋平をよろしくお願いします。
---
そして
7月20日最終日 渋谷
三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20
※渋谷の文字起こしがこちらにあります↓
20130720選挙フェス三宅洋平スピーチ文字起こし

A:いったんお預かりしますんで、
B:
関係者の方ですか、これは演説会であって、質問は国会の場所で、
国会とかそういう所で質問して応答する場所ではないんですから、ええ。
自民党の方にあれして下さいちょっと。

A:すみません、いったん私間違いなくお預かりしますんで、後でお返ししますんでよろしく。
B:すみませんがここはそういう場所でないんですよ。
A:ご協力いただいてありがとうございます。(Aプラカード持って去る)
B:(揉み手の話し方で)すみませんねぇ本当に。
D:あれですね反対するの分かるんですけど
女性:はい?
D:
反対するのはわかるんですが、反対するのはわかるんですけど、
どういったあれなんですか?
どちらから来られたんですか?
女性:私は、あの、二本松市っていうところ
D:ん?
女性:二本松市っていう所から来ています
D:ああ、二本松市、の、どちらですか?
女性:
で、反対をしに来たんじゃなくて、あの~、き、聞きに来て、
総理大臣がどういうふうに考えているのかなぁって、
C:あー、
D:あーーー、なるほどね。はいはいはい。

C:
失礼ですが、お預かりした関係で、住所とお名前を。
あのー、自民党の方にしておきますのでちょっと教えていただけますか。
女性:はい。二本松市・・・・・・・・・・・。
C:おなまえが?
女性:ササキルリと申します。
C:ささきさん…、ルリさんはどう書くの?
女性:ひらがなでるりです。
C:るりさんですね。
女性:はい。

C:えーーっと、連絡先を教えていただけますか?
女性:それは・・なんで?
C:
いや、先ほどあの、プラカードを預かった関係で、
あのー、もしも連絡つかなかったらお返し出来ないなぁと思って。
女性:じゃあ、私持って、いまこの現場から出て行けばいいですか?
C:
出ていけばというか…いや、話は聞いてもらっていいですからね、もちろん。
ただ、そういう質問とかね、そういうアレじゃないですよぉ~っていう、それだけ、ですね。
あの、皆さん要は話を聞きに来てるもんですから、
要はそれでいちいちね、総理が一人一人の質問に答えるっていう場ではないんですよ。
そういうヤツを理解していただければ、なにも話を聞いていただいて結構です。
女性:じゃあ、私そのカードを持って、もう帰ります。
D:いや、一応聞いてもらって。ああ。
C:
先ほどの青いジャンパーを着た方が自民党の方ですから、
自民党の方に、あのぉ~、言っていただければ。
その、プラカードなりなんなり返していただけるようになりますから。

(Dがかなり近い)
D:大丈夫ですから大丈夫ですから。
女性:そんなに大事な物でも、ないんで、
D:大丈夫大丈夫大丈夫
女性:いただいて、・・・・・・・・・
D:どうぞどうぞどうぞ、あの、お聞きになっていって下さい。
女性:大丈夫、かえります。
棟目にこちらを伺う男性を入れたらものすごい数に囲まれている。

Dのベルトがちょっと不思議な感じがしたので・・・

2013年7月9日

東京都選挙区、無所属、山本太郎。38歳。
箕面自由学園中退、俳優、テレビや映画で活躍。
一昨年3・11福島第一原発事故を契機に脱原発運動に参加。
では、山本太郎さんの政見放送です。

どうも、山本太郎です。
昨年行われた衆議院選挙では杉並区から立候補しました。
結果、負けてしまいましたけれども7万表を超える得票を頂きました。
7万人を超える人々から支持を得た、一つになれたという、大変感動的な選挙でした。
2011年大震災がありました。
ぼくの人生は大きく変わりました。
それからの2年間、全国のいろんな場所に足を運んで、いろんな話を沢山の人々から聞きました。
山本太郎がどうして参院選に出馬するのか?
これは、全国のみなさんの声をそして、あなたの心配している声を国会に届けたいからです。
山本太郎が国会に届けたいみんなの声、
その1.原発・被曝の話です。
東京で子どもを育てているお母さん、ぼくのもとには沢山の
「東京は汚染されているのか?されていないのか?」
「食品は大丈夫なのか?」
「給食はどうなんだよ?」
沢山の不安の声が届いています。
どこが安全で、どこが危険なのか?
それが分かれば子供たちを安全に育てられると思いませんか?
でも国は、セシウムとヨウ素の汚染のみ発表しています。
ストロンチウムは?
プルトニウムは?
文部科学省が発表したもにによると、
福島の東電原発から放出している放射性物質31種類以上だそうです。
調べましょうよ、細かく調べましょうよ。
どこが安全で、危険なのか。
子どもたちが遊ぶ公園は?学校は?通学路は?
どこが安全で危険かが分かれば対策がとれますよね。
山本太郎が国会に伝えたいみんなの声
その2.TPPです。
TPPに入ればお金持ちになるんじゃないか、生活が豊かになるんじゃないか、
そう思っている方がいっぱい居るんです。
でも残念ながらTPPに入ってお金儲けができるのは一部の大企業だけなんです。
TPPはあなたにとってデメリットでしかないかもしれない。
例えば農業、潰されてしまいます。
動物実験で死亡率が上がっている遺伝子組み換え食品。
これが大量に流通するんです。
虫も食わない食べ物を子どもたちに食べさせられますか?
そしてTPPに入れば、医療が崩壊します。
薬代、診察代、
あなたが病院の窓口で支払う、そんな自己負担額が今よりもずーっと高くなる可能性が高いんです。
風邪をひいて病院に行って、1万円も2万円も払あり得ますか?
もしあなたが大きな病気をしたらどうしますか?
車を売りますか?
家を売りますか?
貯金、今いくらありますか?
TPPに入るっていう事は、「貧乏人は死ね」っていう事なんです。
でももしあなたが大金持ちだったら、
いまぼくが言った話は全部忘れて下さい。
TPPを推進しようとする勢力を絶対に応援しないでください。
山本太郎が国会で伝えたいみんなの声
その3.労働問題です。
「過労死」っていう言葉を聞いたことがありますか?
この国の労働環境、国連から勧告が出る位に劣悪なんです。
月の残業80時間。
これ、過労死ラインって言われています。
要は「月に80時間も残業したら過労死しちゃうよ」っていうことなんです。
でも、今この国の実態は過労死ラインを上回るような労働が当たり前に存在してるんです。
それを取り締まる法律がないんです。
信じられますか?
過労死して初めて、死んで初めてそれが問題になるんです。
遺族が闘って初めて問題になるんです。
そんな、仕事に殺されるような生活、地獄じゃないですか。
先日過労死遺族の方とお話する機会がありました。
皆さん口をそろえて言っていたのは
「サインを出していたんだ」
「でも自分は気付けなかったんだ」
「自分が殺したも同然です」
そういうふうにおっしゃっていました。
これを止めるためには、この悲劇を止めるためには、
過労死防止基本法を一刻も早く制定しなければなりません。
山本太郎にやらせて下さい。
完全無所属山本太郎はしがらみ一切なし。
マスコミのみなさんも注目してくれています。
大きな声でみなさんの声を届けさせて下さい。
よろしくお願いします。
東京都選挙区、無所属山本太郎さんの政見放送でした。
Youtube→http://youtu.be/WJ5yUAXDBl8?t=56m10s

渡部ミヨ子さん(福島/農業者)
みなさんこんにちは。
脱原発の思いを胸にこの会場にお集まりいただいた皆さんに心より御礼を申し上げます。
私の尊敬する大江健三郎さんと落合恵子さんと同じ舞台で、
私の脱原発への思いを申し上げる事が出来ることを、私は一緒の宝だと思いました。
ほんとうにありがとうございます。
私は福島第一原発から25kmぐらいのところに住んでいました。
今は小学5年生の孫と私たち夫婦の3人で、田村市内の西側に住んでいます。
これまで全国のみなさん、そして世界中のみなさんからご支援いただき心から御礼申し上げます。
私は戦時中に、昭和17年に生まれました。
育ち盛りに周りの大人の人達が話す戦争の話は子どものころにも大きな衝撃でした。
そのころ、ヨーロッパのスイスが平和だったことも知りました。
私の心は平和なスイスの事を考えることで、いつも安らいでいました。
私が子育て中の頃に、大熊町に福島第一原発がつくられました。
周りの人達が沢山働きに行きました。
私は広島に落とされた、あのおそろしい原爆のことが頭をよぎりました。
しかし周りのほとんどの人達が私が聞いてもいないのに、
「絶対安全だ」
「事故は起きないんだ」
「ここには大きな地震は来ないんだ」と、口々に言っていました。
そしてすべてが原発のおかげで、生活が満たされるように思いこんでいました。
あの3月11日の大きな地震の後、原発が4基も爆発して、
広島に落とされた爆弾の何百倍もの放射能が飛び散らされてしまいました。
生まれた時から私たちを守ってくれた豊かな自然は
全て放射能という死の灰で汚されてしまったのです。
安心安全という真っ赤なウソと、少しばかりの豊かさに踊らされていた自分を悔み、
未来を担う子どもたちの空気を思い、
自分の目から流れる涙を抑えられませんでした。
国は始めから安心安全キャンペーンをやる一方で、
福島医大には膨大な予算があてられました。
復興予算、そして除染費用、毎日新聞やテレビのニュースでは、
福島県に充てられる予算の数字が大きな文字で写されていました。
いま県内各地に大手企業が入り、除染が行われています。
そして、手抜き除染の事を取り上げました。
水で洗い、土を剥ぎ、草木を倒して袋に詰め込むだけで、
私たちの地域が元通りに戻るわけがありません。
雨が降れば、大地の放射能は、川へ、そして海へ流れるのです。
汚染水のタンクが、汚染物の詰まった袋が、所狭しと増えるばかりです。
去年から帰ってよいとされる30km圏内の私たちの地域では、
山菜から、高いレベルの1万何千ベクレルというセシウムが検出されました。
しかし、帰っている年配の人達は知らずにそれを食べてしまうのです。
「福島で起きている事の真実を隠したい」と考える人たちの、強い力があるように思えてなりません。

先日総理大臣が、「我が国の世界一の技術を、原発を外国へ輸出する」と言っておられました。
福島の原発が世界一の技術であるならば、
世界中の原発は今すぐ止めなければいけないでしょう。
これをなぜ、世界中のどの国よりも放射能の恐ろしさを体験済みの筈の日本が、
外国へ輸出することが許されるのか。
それはまるで、「日本は歴史認識が無い」と隣国から言われた昔の戦争と同じになるのではないか。
後に責任を問われるのではないかととても心配です。
兵隊、戦場、戦略にとらわれ過ぎて、道を誤ってはいけないでしょう。
いま問われている事は、日本の使命は、
あの穏やかに美しく緑に輝く宇宙から見たこの地球を、われらの母なる星、地球を、
知性と愛情と調和で守ることにあると思うのです。
未来の日本が昔と同じ責任を問われないため、
原発のゴミと国の大きな借金で未来の日本が苦しむ事が無いように、
いま考えを新たにする時ではないでしょうか。
命を持って真実を明かし、福島の真実を語り、世界中の英知を結集し、
福島を日本をそして母なる地球を守っていきましょう。
続きを読む

大江健三郎さん:
5月20日の新聞に原発ゼロを目指す確かな考え方が示されていました。
福島原発事故が終わってない。
その事。
そして、地下貯水槽からの大量の汚れた汚染水が漏れている事。
汚染された地域の除染が進まない事。
そして、日本中が被災地になる危険をそれは確実に語っておりました。
原発ゼロを今決断し直し実行する、その事の必要を思い知らされるものでありました。
同じ日の新聞ですが、
「電力4社が原発8基の再稼動を申請する」と報道されていました。
さらにその隣の記事には、
原発の輸出を急ぐ安倍首相の日銀原子力協定へまさに乗り出していこうとする写真もありました。
核不拡散条約に加盟していない核保有国インドに対してであります。
これは広島・長崎への裏切りというものです。
原発再稼働の申請は福島の原発事故で苦しんだ人々への裏切りであるように、
さらに原発ゼロを実現するしかないと、
今日、日本各地で、さらにここに集まり、声をあげ、デモ行進をするもの等への裏切りであるように、
そしてそれがまた、原発ゼロへの意思を圧倒的に表している各種の世論調査の回答者、
そういう人たちが多く新聞の中にいられるわけですが、
彼らに対する一種の侮辱というものであると思います。
なぜそれが許されるのか、
何故それを私たちは現政権に許しているのか。
福島3.11の悲惨を踏まえて、私等が原発ゼロを他にはあり得ない選択とした。
あの時から2年しか経っていないのであります。
あらゆる主義の新聞を読みなおしていただきたいと思います。
3.11後、すぐ後で、
「ドイツは原発利用に原理的根拠はない」として、国の方向転換を始めました。
他の国でいま原理的だとか、オラールとかいう言葉はあまりに使われませんが、
ドイツの議員達は次のように「原理的」という言葉を定義しています。
私たちが、次の世代が生き延びることをさまたげない。
次の世代が生きていける環境を無くさない。
その事が今人間のもち得る最大の根本の倫理だ。
というのが彼らの定義であります。
次の世代が生き延びることを妨げない。生きていける環境を無くさないという事は
人間の、人類のと言ってもいい、本当に根本の倫理なんだと、
それを実現しようというのがドイツの議員たちの意思であって、
彼らはそれを立法しました。そしていま実現に向かっています。
ところが、この国の政権が彼らの行動の根拠に、
たとえば安倍首相がその行動の根拠に何をおいているか?
「政治的」ということです。
「経済的」という事です。
政治的、経済的な根拠をおいて、彼らは全てをやる。
そして、「原理的」という事を考えることはない。
こういう人たちが政治をやっているし、
いつか、この国の人々が、この国の社会がその勢いに押されていっているという事を
私たちは考える必要があります。

もう私は熟年でありますが、
生まれて初めて大きいショックを受けた
個人が、自分が危ない。
自分の危機であると共に、村の危機でもある、
どうも国の危機でもあるらしいということを初めて感じたのは
1945年の敗戦においてでありました。
四国の小さな村まで米軍のジープがやってきたものであります。
食糧難という事があったというのも当然です。
それから私どもは生活の困難という事が自分の、母子家庭の家ですが、
それがあることも強く感じていました。
ところが1945年の敗戦があって2年後にですね、
2年経つと、憲法が、正しい憲法が執行された訳なんです。
私たちはその内容を1年前に憲法の内容を知っていました、読んでいました。
ところがそれが敗戦から2年経って施行されると、
私どもの小さな村は、湧きたつようにみんなが興奮したわけであります。
個人が興奮する、それから村の仲間たち、総じて興奮している、
そして村がこれを歓迎しているという事がよく分かりました。
私はひとつの項目しか、良く分からなかった。
もちろん平和主義という事はある、民主主義という事もある。
しかし私にわかりましたのは12歳の子どもでしたが、
憲法の13条で「すべて国民は個人として尊重される」という項目が私を惹きつけたわけです。
それまで自分は個人として尊重された事はないと思いました。
そしてこのやりかたで、
全て国民は個人として尊重されるという仕方で、やっていこうと思いました。
あれから66年になります。
私はそれを原理にして生きてきた、仕事もしてきたと考えております。
もう残された日々は短いのでありますが、
ドイツの人々が言ったように、考えているように、実現していくように、
「次の世代が、この国で、アジアで、世界で、生き延びうる世界を残す」ということを、
何よりも根本の倫理的な根拠としてやっていく。
それを自分の仕事としたいと考えております。
それを自覚し直すために原発ゼロのデモに加わります。
しっかりやりましょう。
続きを読む

Youtube→http://youtu.be/WJ5yUAXDBl8?t=38m8s
落合恵子さん:
こんにちは。
毎回同じ言葉からスピーチを始めます。
元気ですか?
元気で、いて下さい。
心からお願いします。
南海トラフの巨大地震をはじめとして、近いうちに巨大な地震がやってくると、
連日のようにメディアは私たちに報道しています。
その巨大地震と原発の存在がなぜ別個に語られる国なんでしょう?
ハリケーンだってそうです。
テロが怖いというならば、原発の存在そのものを問いかけるところから始めればいいじゃないですか。
この国は"相変わらずの国策"をそのまま続けています。
まるで3.11など無かったかのように。
だから私たちは忘れない。
だから私たちは心に刻みます。
防衛費を増やしながら、福祉を削りながら、
事前の防災ばかり呼びかけながら、原発はそのまま。
だから、もっとたびたび私たちは抗議をしましょう。
もっとたびたび声を荒げていきましょう。
原子力発電はもとよりです。
この国を覆い尽くす"原発的な体質と構造"を破壊するまで変わらない国なのです。
福島の人々の苦しみを放置したまま、トルコに原発を売り、
さらにインドをはじめとして海外の国々を訪れている
この国の"死の商人"と"死の輸出"を私たちは容認することは、決して決して、できません。
2万人以上の人々が、家に、故郷に帰る事が出来ず、福島にいらっしゃる。
その事からも目をそらす"薄っぺらなおがくずみたいな内閣"に
私たちは、なにも、何も共感するものはありません。
心からの怒りと理不尽に対する許し難い思いを込めて、ここにもう一度約束をしましょう。
私たちは福島と繋がります。
私たちは全ての原発立地の、沢山いらっしゃっていますが、人々と繋がっています。
憲法が保障した生存権。基本的人権。主権在民。
福島の人々にありますか!?
奪っておいて、「よくも よくも」という気持ちがあります。
私たちの痛み、そこから始めていきましょう。
まずは選挙。
前回の選挙で棄権をした多くの人々を、如何に次の選挙に呼び戻すか。
この事が大きなテーマの一つだと思います。
呼び戻す事が出来たら流れは確実に変わります。
なかなか、なかなかその道が見えないのですが、心から呼び戻していきましょう。
その方法を、できる事全てをやりませんか。

そして同時に、違いは違いです。
過去にどんな事があった事も知っていますが、
そこで別れるのではなく、
とにもかくにもこの時代を超えていくために、
いくつかのテーマで私たちは柔らかく結び付く事がもう出来ないのですか?
出来る筈です。
幼い頃に遊んだ「むすんでひらいて」の遊びを思い出して下さい。
ネットワークという言葉を、私は時に、編み物のネットワークに変えたりします。
「むすんでほどく」「ほどいてむすぶ」を私たちはできる筈だと思います。
たとえば、反原発と憲法改悪阻止の二つのテーマだけで、もっと柔らかく結び付く事は可能な筈なのです。
違っていいのです。
他の部分は違っていたって良いじゃないですか。
私たちはある地方に、そこに暮らす人々に、
命と安全と安心に対する犠牲を強いたまま生きてきた痛みと反省がとても強くあります。
だからこそ、だからこそ結び付きたいのです。
「人」あっての発展です。
「子どもの未来」あっての繁栄です。
「開発」という名の「発展」という名の拝金、お金お拝む。
「拝金」という名の堕落と破壊とまやかしの繁栄にもう一度私たちはまっすぐに、別れを告げていきましょう。
そしてこの鎖から私たち自身を解き放つことができるのは、
やっぱり一人一人の私たち自身であるという誇りをもう一度、素手で握りしめていきましょう。
私は私に問いかけます。
準備は出来てるかい?
「何があろうと、どんなハメ方があろうと、私は私を売らないぞ!」
この約束を一人一人が自分としていくことが大切だと思います。
私たちには権力はありません。
福島第一原発事故の後、私はずーっと対峙してきた権力が欲しいと心から思いました。
「そしたら子どもを家族を学校を地域社会をそのまま別のところに移転させることも出来るのに」と。
でも私たちには権力はありません。
それに対抗するものがなにか?といえば、
私たちには愛する者たちがいるということ。
誕生前の命も含め、血の縁だけではなく、私たち自身の共感と友情がここにあるということです。
あの人たちが欲得で結び付くのなら、
私たちはもう一度、痛みへの想像力と共感で結びつこうじゃありませんか。
以上です、ありがとう。
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つながろうフクシマ!さようなら原発集会@芝公園(手話通訳付)
2013年6月2日
35:47~http://youtu.be/WJ5yUAXDBl8?t=35m47s
橋本美香さん:
私は制服向上委員会のメンバーとして、
埼玉県加須市にある、福島県双葉町の方々が集団で避難生活をされている旧騎西高校に
何度か訪問させていただいています。
ここではまだ、信じられないような光景が広がっていて、
段ボールで生活空間を仕切って70代以上の方々がほとんどという中で生活をされています。
原発事故からもう2年以上経っているのに、
いまだにあの日から故郷を奪われたまま、何時までも段ボール生活をされているという事を、
もっと多くの方に伝えていかなければいけないと私も思っています。

いま、安倍政権に代わってから、
安倍さんは日本の原発事故などまるで何もなかったかのように、
海外を訪れて、原発の訪問販売をしていますけれども、
これは日本の原発事故の事をちゃんと考えてくれと、
もっと大きな声をあげて、安倍さんに声を届けていかないといけないと思っています。
2013年 6月2日 つながろうフクシマ!さようなら原発集会@芝公園
「原発事故からもう2年以上経っているのに…」
橋本美香さん6/2つながろうフクシマ!さようなら原発集会(書き出し)
「反原発と憲法改悪阻止の二つのテーマだけで柔らかく結び付く」
落合恵子さん6/2つながろうフクシマ!さようなら原発集会(書き出し)
「次の世代が、この国で、アジアで、世界で、生き延びうる世界を残す」
大江健三郎さん6/2つながろうフクシマ!さようなら原発集会(書き出し)
「福島で起きている事の真実を隠したいと考える人たちの強い力があるように思えてなりません」
渡部ミヨ子さん6/2つながろうフクシマ!さようなら原発集会(書き出し)
国際環境NGO FoE Japan. 満田 夏花さん:

私はみなさんに訴えたい事が一つあります。
「原発事故子ども・被災者支援法」を皆さんご存知でしょうか?
ここに来ていらっしゃる方はみんな知っているかもしれません。
ただ知られていないんですよね、この法律。
制定からそろそろ1年になります。
子どもたちが心配な心ある国会議員、そして、市民たち、弁護士たち、
被災者のみなさんみんなの心が詰まった法律です。
昨年の6月22日に制定されました。
住み続けている人も、そして避難した人も、
全ての自己決定権を尊重して、それに対して政府が国が責任を持って支援をしていく。
そして、第13条にはですね、健康被害の未然防止、これを掲げまして、
国が責任を持って全ての被災者の子ども達に生涯にわたって検診を行う。
そして医療費を減免する。
そういう事を定めた法律です。
ところがこれが知られていないのにはわけがあります。
実施されていないんですよ。
1円も予算が付いていません。
復興庁がこの法律の基本方針をつくって実施していくことになっているのに、
1年も経つのにこの法律が実施されていません。
法律を実施するのは行政の責任じゃないでしょうか。
何のために法律を制定したんでしょうか。
もうここにいる人達は繰り返し繰り返し、福島の今の状況を叫びを聞いたと思います。
通行中のみなさんもぜひ聞いて下さい。
この「原発事故子ども・被災者支援法」をみんなの力で実施していきましょう。
これを塩漬けにさせてしまってはいけません。
この集団疎開裁判とともにですね、
常にある法律を最大限使って、
福島の子どもたち、日本の子どもたち、世界の子どもたちを守っていきましょう。
県外避難者の借り上げ住宅打ち切り問題と今週のニュース
12/11フクロウ・FoEチャンネル(内容書き出し)
2013年2月20日(水)
「原発事故こども被災者支援法」の具体的施策を求める院内集会
http://www.ustream.tv/recorded/29419987←動画
「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」2/20
井戸弁護士→環境省→山田医師
<原発事故こども被災者支援法>
「航空機モニタリングだけで支援対象地域を決めるのは止めて下さい」
環境省答弁2/20(文字起こし・動画)
※ 「原発事故子ども・被災者支援法」
(正式名称:東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする
住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律)
は2012年6月21日に国会で成立しました。
与野党超党派の議員による議員立法で成立しました。
福島や市民の思いのつまった「画期的な法律」です。
しえんほう311より「原発事故子ども・被災者支援法」法律の全文

より被害の実態に即した賠償が行われるための一つのステップになって欲しい
国や東電が引い目に見えないラインに関係なく放射能というのは広がってそこに汚染があるのは事実。
その汚染から逃げたい気持ちはみんなの権利であって、
私たちはその権利を行使して、賠償していただくということも私たちの権利
今回、「合理性がない」と一度言いきった事に関して慰謝料が出たというのは、
実は汚染があって、「そこから逃げた事は合理性があるんだ」という事をはっきり認めたという事。
2013年4月17日(水)
「自主的避難等対象区域外からの避難者への賠償実現記者会見」
対象区域外の母子避難、賠償実現 SAFLAN福田弁護士
Aさん福島県白河市から札幌市へ母子避難

私は2011年の12月からサフランの先生方にお力添えを頂きながらADRの方を進めてまいりました。
すでに1年と4カ月の時間が経っております。
私どもが最初にこのADRという事を耳にして、こういった方法があるんだよという事が分かったのは、
本当に避難後間もない時期でした。
確かまだ夏から秋にかけての時期に「こういう方法がありますよ」というのが
サフランの先生方の方から、郵送で送られてきたんですね、避難者宛に。
で、それを見まして、全く知識もなく、
これがどういう方法であるのか、これで何を認めてもらえるのかが分からないという
手探りの状態だったんですけれども、
やはり私たちが避難をしたという事を、全く意味のないものとして済ませようとしている
東電あるいは国に対して、私たちが出来るまず第一歩なんではないかと思いまして、
いろいろ考えて、家族の中でも相談をしまして、
2011年11月に正式にADRの方のスタートが切られたんですけれども、
スタートした時点では3~4か月ほどで何らかの結果が出るんではないかというような話がなされていました。
ADRというのは「裁判とは違って素早く結果が出るんだ」というところがメリットの一つであるという事が、
私たちの中では一つの知識としてあったので、
それもあって、それだったらと思ってスタートしたんですけれども、
実際は本当に店晒しにされたまま、何の反応もなく、ほったらかしにされていたような状態で、
すごく長かったんですね。
で、その間も少しでもこちらの思いを分かってもらおうと思いまして、
私たちが避難するまでの間に
白河市の自宅周辺の放射線量を私は毎日毎日数カ所測って表にまとめておりました。
そういったものを全部提出させていただいたり、
残っている主人の心情を綴った手紙などを書かせていただいたり、
子どもの言葉として提出させていただいたりしながら、
こちらがどういう思いで避難という事に至ったのかというのを分かって頂こうと、
本当にあらゆる手段を尽くしてきたんですけれども、
この1年4カ月、この3月に和解という形でご連絡を頂くまでは、
「なぜわかってもらえないんだろう?」という気持ちがこちらの方でも湧いてきてしまう位に
店晒しの状態が続いておりました。
「店晒し」というと、本当に「放っておかれて何にも反応がない」というふうに思われがちなんですけれども、
それだけではなくて、私たちの方から提出したものに対して、
「あなた達の避難は合理性がない」とはっきり書かれた書類が送られてきたこともございました。
本当にその書類を見た時には、福田先生と電話で話しをしながら、
「もうこの手紙破いてもいいですか?」と福田先生がおっしゃったように、私もそれを見た時に、
あれだけはっきりとした汚染があって、
今現在も除染が勧められているような場所から避難をしたにもかかわらず、
「あなた達の避難に合理性はありません」という答が返ってきた時のあの悔しさと、
なんて言うんでしょう…遺憾という言葉では現わせない位の本当に悲しい怒りがいっぱいでして、
もしこのまま何も方向性が決まらずにADRが進まなければ私たちはどうしたらいいんだろうなというのを、
少しずつ、こうなんとなく福田先生と話を進めていたころの
本当に突然の、実は、和解というご連絡だったんですけれども、
わたしたちがこのADRというものをやろうと決めたのは、
もちろん避難には沢山のお金がかかりまして、
私たちが「これだけあれば足りるだろう」と思った、本当にその数倍のお金が実際はかかってしまっていて
いろいろなものを切り崩しながら今まで生活をして来ているんですけれども、
「お金を目当てにしてこういった事をしているんだろう」という言葉も、実は言われたりもするんですが、
私はそうではなくて、
あの場所に実際に汚染があったという事を、
私たちはそれを怖がって逃げる権利があるという事を
ぜひ、実際に怖くても我慢をしている人や、
怖くて逃げたのにそこにかかった費用が請求できていない方々に
「あなた達の避難は正当だったんだよ」という事を伝えるために、
この国や東電が引いたラインを、
本当に目に見えないラインですけれども、
そんなラインに関係なく放射能というのは広がって、そこに汚染があるのは事実なので、
その汚染から逃げたい気持ちはみんなの権利であって、
私たちはその権利を行使して、
逃げた先にかかったお金をまた、きちんと受け取る、賠償していただくということも、
それも私たちの権利なんだという事をしっかりと認めていただくために、
「ADRをやろう」というのを私は決心をしたので、
今回、多分この金額を見た時に、たとえば私の慰謝料4万円というのも、
「この4万で果たして何が出来るんだろうか?」と思ったりもするんですけれども、
もちろん金額的に満足がいくかと言えば、
私がこの1年8カ月、9カ月、避難してからたっている時間の間に、
本当にいろんな思いをしてきました。
お金も沢山かかりました。
でも「その4万円で、じゃあ何がカバーできるのか」と言われてしまえば、
なにも、実はできません。
でも今回、「合理性がない」と一度言いきった事に関して慰謝料が出たというのは、
実は汚染があって、
「そこから逃げた事は合理性があるんだ」という事をはっきり認めたという事だと思っています。
ですから、今まだ悩んでいる方、
または悩んで考えて避難をしたけれども、
そこから先、一方的にお金が出ていってしまって何にも貰えていない方々に、
「あなた方にも同じ事をする権利があるんだよ」という事を是非分かって頂きたいなと思ったので、
この金額云々というのはちょっと横に置いておきまして、
今回ちょっと主人の分の慰謝料が出ていないというのが、私も本当に悔しい思いでいっぱいなんですけれども、
大まかな部分に関しては認めていただいた部分は、
私としては評価できる点で特筆できる天だなと思っております。
本当にずっと、店晒しの時間が長かった間、励まして下さったサフランの先生方、
福田先生、本当に感謝をしております。ありがとうございます。
Q:北海道にはなにか親戚がいらっしゃったりするんですか?
A:全くおりません。
Q:札幌を選ばれた理由は?
A:
まず避難先を考えた時に「福島からある程度の距離がなければ何の意味もないな」と思いまして、
北に行くか南にいくかしか場所的には選べないので、
「北か南か?」と子どもに聞きましたら「北がいい」と言ったというのがあるんですけど、
実は当時、札幌、北海道からの情報発信が一番インターネットですぐれていたというのが私の感想ですね。
それが理由です。
Q:
避難された時の家の周辺の線量を測られていたという事なんですけれども、
大体どのくらいで、いつ引っ越しをされたのか教えて下さい。
A:
引越し…、避難をしたのは2011年7月21日です。
ちょうど子供たちの1学期の学校が全部終わった翌日に避難をしました。
これが4カ月経っているという事で、
「この4カ月何をしていたんだ」という事を言ってこられたこともあるんですけれども、
この4カ月間はですね、
「安全である」と「焦るな」というのを繰り返し言われていたというのが現実です。
避難をしようとした人たちを笑うという人もいましたし、
そういう中で焦って飛び出ていくのをみっともない事であると、
そういった風潮もありました。
実際に私が、最後に家を出る時に測った玄関付近の線量は、0.68でした。
0.68マイクロシーベルト/時でした。
で、私が一番「これはもうここにはいられない」と思った決定的なものは、
2階に子どもの部屋があるんですけれども、
その子どもの部屋の2段ベットの上の段がものすごい線量だったんですね。
それはもう、しばらく子どもたちをそこに寝かして生活をしてしまってから、
ふと気が付いて調べようと思って、
普段は通常自分が生活をする状態で調べていたんですけれども、
ふと思って2段ベットの上の段に上って天井付近を調べてみたら、本当にものすごい線量でした。
あの時多分最初に測った時は0.7~8ぐらいありまして、
そこに子どもたちを結局「数か月寝かして生活をしてしまった」という、
自分のこの無知さと、「いや大丈夫だ」と言われ続けて、いい続けていた事についての、
すごい怒りが一気にその時に噴き出しまして、
「もうここにはいられないな」と。
「ここで子育てをするのは私にとっては絶対に無理なことである」と思いまして、
7月21日に最終的に避難する事になりました。
福田健治弁護士 福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク副代表サフラン

「福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク」という自主避難者の支援を行っている
法律家の団体の副代表をしています。
本日は私たちの団体で、何件か東京電力に対する原発事故に関する損害賠償の案件を代理してきましたが、
その中の1件において和解が成立したという事でご報告をさせていただきます。
福島県白河市という、福島県の一番南のところから札幌に
母子避難された世帯の賠償請求の件についてという事になります。
白河市からの避難ということが特筆すべきであるのは、
当初賠償の指針を定めていた原子力損害賠償紛争審査会が
「自主避難者に対する賠償指針」というのを2012年12月6日に定めていたんですが、
この時に賠償の対象となった区域、これ「自主的避難と対象区域」という長い名前になっていますが、
そこから外れた、福島県内であるにもかかわらず「外れた」という事で、
「この案件が実際に賠償されるかどうかが分からない」という事で、すっと東京電力との間で
原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)を通じてやり取りをしていた案件です。
最終的には4月5日に、
福島市や郡山市などの自主的避難等対象区域と同様の水準で和解が成立することになったという事で、
ご報告させていただきます。
事案の概要ですが、
今申し上げた通り避難されたのは4人のご家族のうち、お母さんと子ども2名。
事故当時に中1小5。
実際に避難されたのは2011年7月ですので、その時には中2と小6という事になりますが、
この3名の方が札幌市に避難をされた事案です。
で、お父さんの方は白河市に残っていらっしゃって、
今でも白河市で生活を続けていらっしゃいます。
この世帯が東京電力に対して、避難の費用あるいは慰謝料について賠償を求めたという事案で、
私たちサフランの弁護士が弁護団を務めてこれまでこのセンターを通じて行ってきました。
今回、和解の内容という事になりますが、
原発ADRから和解案が出たのは3月の事でして、
その和解案に基づいて、最終的に東京電力も含めて和解を受諾するという事になりました。
具体的内容としては、請求していたのは2011年分の損害という事で、
この白河市の子ども妊婦に対してひとり当たり20万円。
今回の世帯の場合は40万円支払われていた以外に、
「合計134万7190円を支払う」という内容で和解が成立しています。
合計額としては174万7190円ということになります。
具体的な中身としては、避難をされたお母さんと子ども2名に対して、
お母さんについては慰謝料4万円、
それから子どもについては一人当たり20万円の慰謝料が認められたほかに、
具体的な費用として、避難にかかった交通費、家財道具の購入費、
日常生活、お父さんがまだ白河市に残っていますで、2重生活に伴って増加した生活費の増加分。
それから、お父さんが札幌にいる家族のところを訪問するための面会交通費。
それから、お母さんが白河市で英語教室を行っていましたので、
これを辞めざるを得なくなったという事で、それに伴う減収分等が今回賠償の対象として認められております。
一方ですね、もうひとつ特筆すべきなのは、
白河市にまだ残っているお父さんの慰謝料。
お父さんについては慰謝料が認められなかったという事になっております。
今回の和解に対する評価申し上げたいと思います。
今回、原発ADRが少なくても2011年4月22日以降に避難した案件としては、
この福島県の白河市、県南地域からの避難案件としては初めての和解であるというふうに
当方としては認識しております。
これまで東京電力は福島市、郡山市からの避難者に対しては賠償の請求を認めてきたわけですが、
県南地域については基本的には「子ども、妊婦の方には20万円配る」という対応しかしておらず、
それ以外の請求は一切認めていないという事になります。
今回それを相当上回る水準での和解がなされたということで、
今後県南地域から避難された方々が東京電力に対して賠償請求していくという案件が
増えていくのではないかと思っておりますし、
また、東京電力の方はこの県南地域についてもきちんと避難者に対する賠償を直接。
原発ADRにわざわざ申し立てるまでもなく直接受け付ける体制を確立すべきであろうと考えております。
特に今回の件が重要であるのは、
原発事故後様々な形で政府が区域分け、線引きをしてきました。
今回、この自主的避難対象区域という事で、
「郡山市と白河市の間に賠償の差が出てきてしまっている」という事についても、
まさに政府がこれまで行ってきた線引きの非常に良くない一面だと思いますが、
その線引きが今回一つの事案ではありますが打破することが出来たと。
より被害の実態に即した賠償が行われるための一つのステップになって欲しい
というふうに私たちは期待しております。
一方ですね、問題点として2点ほど申し上げたいと思います。
まず一つは慰謝料の判断。
これは今、原発ADRの特に自主避難案件に対する慰謝料の判断が極めて画一的でありまして、
とにかく大人4万円子ども妊婦20万円、それ以外は認めないという対応をずっと続けてきておりまして、
個別具体的なその家庭あるいは個人の思い事情というものを詐称した形で
ずっとこのような一定額の賠償という事にセンターが固執しているというのは非常に問題だと思います。
そして今回の場合さらに問題だと思うのは、
実際に今、まだ白河市に居住していらっしゃるお父さんの賠償請求の慰謝料の部分を
全くセンターが認めなかった事であります。
もちろんお父さんは原発事故による恐怖、
あるいは、まだ放射線量が決して低くはなっていない中で生活していると、
これに伴う精神的苦痛というのもあります。
で、それだけではなくてですね、実際このような形で母子避難という形になって、
子ども、あるいは奥さんと離れ離れの状態で一人で白河市にお仕事の関係で住まなくてはいけないと。
この精神的苦痛に対して今回の和解案というものが対応していないと、
「そのようなものは認めない」という対応に、
センターが終始したという事が極めて遺憾であると考えております。
センターが今回賠償をするという和解案を出した理由というのは、
これは和解案の提示理由書というものを昔はいっぱい作っていたんですけれども
今センターが作らなくなっていまして、
私たちもこれを今回のケースについては貰っていません。
ただ、センターとの議論の中で聞いているのは、
「基本的には線量の問題である」と聞いています。
具体的には自主的避難等対象区域の線量が色々なんですね。
高いところは福島市や郡山市なんかは結構高いですし、
いわき市とか相馬市というのも対象区域なんですけれども、それほど高くありません。
で、白河市というのは大体その中間ぐらいの線量であるという事なので、
「この件については自主的避難等対象区域と同様の線量の状況にあるという事にかんがみて
避難の合理性を認めるという事にした」という事をセンターから口頭で説明を受けております。
自民党の憲法改憲案と東電が作った賠償請求書12/192012年FFTV(一部文字起こし)
福田弁護士 賠償額に関して、重要な部分の要旨
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キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」
2013年3月9日 動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29842796
それで一つですね、
「喪失」って言うのが被ばくに伴って、なにか失ってしまうという、
ものすごく大きなものを失ってしまうという感覚が、私にはあるんですよ。

それはイラクに行ったりですとか、世界中の放射能汚染地帯を取材したりとかして、
そして今回の福島の事とかを取材していると本当に感じる事は、
たとえば、
「地域そのものが、もう全部失われてしまう」とか、
「ゆっくりと健康が失われていく」とかですね、
それに私たちはどうやったらいいのかな?って言う事ですけど、
やっぱりすごく難しさがあるのが、
人間が、人間の五感の、
においをかいだり、肌で感じたり、目で見たり、そういう五感を超えた出来事なんですよね。
で、どの放射能汚染地帯に行っても、
みんな「気がつかなかった」って言うんですよ。
アメリカのハンフォードっていう核兵器工場の風下に、ものすごく沢山放射性物質がばら撒かれた時も、
そこに住んでいた農民たちは、「気がつかなかった」。
みんながすごく病気になっているというのは知っていたし、
自分たちの家族も次々と不思議な病気になったりしていくって。
でも、生活に追われて、それが被ばくのせいだとは思いもしなかった。
こういうのをね、「無自覚な被ばく」って言うんです。
被ばくは無自覚の進行するんです。
だから工夫しないといけないんですよね。
でも先程も言ったように広島・長崎で起きたあの被ばく、
人類で初めてのものすごく大量の数の人達が、被曝させられ殺されたあの事実が、
「いったいなんだったのか?」っていうのを一番考えなければいけなかったのは、私たち日本人なんですよね。
でも、たとえばあの原爆はひとりの人間を殺すために必要なエネルギーっていうか、
たとえばウルトラマンが、「ウルトラマンビーム」って、わけのわからない光を出して相手を倒しますよね。
で、一人の人間を殺してしまうために必要なエネルギーって、いったいどれくらいだろうか?と、
ピストルで撃つとか、ナイフで刺すとか、
でも原爆はひとりの人間を20万回殺せるようなエネルギーを出して、殺したんです。
ああいうのを過剰殺戮っていうんですよ。
だから、人間の肉体が消滅してしまった人たちもいたんですよね。
「あれはいったい何だったのか?」っていう事を私たち日本人はもっともっと考えたり話し合ったり、
教育の中で伝えたり、体験を継承して行ったりっていう、
そういう営みを続けていかなければいけない、そういう民族なんですよ。
だけどそういうのをしっかりとやってこなかったんですよね。
だから、そこに人間性が人間として踏みにじられたという事ももちろんあった。
その中身が、そういうころされ方をしたという事ではなく、
目に見えない被ばくをして生涯苦しんだのに、
社会的に「自分は被爆者だ」っていうと、就職差別だとか、結婚差別とかね。
それで身体がだるい、ものすごくだるくて働けない。
「怠け者だ」って言われたりね。
そういう理不尽な差別を受けるので、自分から積極的に「自分が被曝した」という事を
自分の被害を被害者として訴える事がかなわない社会を私たちは作ってきてしまったんですね。
だから今福島で、
まさに今現在進行形で起きている事は、
「自分たちは汚染された」とか、
「自分たちは被曝させられた」というのは禁句なんです。
そんな事絶対に言えないんですよ。
でもそれはものすごく深い人間の心理に根ざしているんですよね。
そんなこと言ったら、
自分で自分を否定してしまうとか、
自分の心が折れてしまうとか、
そういう…、でもそこを掘り下げ救済をするっていう事が、
やっぱり十分にあの体験から日本社会はやってこなかったそのツケが今出ていると思います。
「被爆者世界の終わりに」っていう映画から私は被曝問題を取り始めてもう13年経つんですけれども、
13年間この被ばくに関する映画だけを4本とってきたんですが、
えっと、これサッカーしている、イラクの子どもたちがサッカーしている。
世界中の子どもたちはサッカーして遊ぶし、福島でもサッカーしています。
子どもたちはグラウンドでサッカーをしています。
私がこの1998年に行ってショックだったのは、
「子どもたちが外で遊ぶだけで被曝する」ということだった。
「そんな事…、あるのか!?」
でも今、日本ではそうなんですよね。
まさしく私たちが生きている日本で、同じ事が起きるようになってしまった。
でも、どうやって子どもを被ばくから守るか?っていう事を考えて前に進んでいかないと、
本当に子どもたちが救えないので、
今回この信州ネットが発足した事は本当に重要な事です。

どうしたら守れるか?っていう事の具体策、
最善の策を考えて、みんなでこうすれば、
「どうしようもないんだ」じゃなくて、「こうすればいいんだ」というそういう具体策を提案して、
それをみんなで「あ、こうすればいいんだ」っていう事を共有していくっていう事が、大事だと思います。
まず一つは先程から言われている保養とかですね、避難したりとかですね、
本当に食品とかが安全かどうかを検査していくっていう事ですよね。
後は情報を開いていくんですよね。
先程マコさんがおっしゃった、どんだけ放射能が出ているか?
どれだけ、さっきは、あれは毎時でいいんですか?
毎時1000万ベクレル。
当然ですよ。
だってね、メルトダウンして放射性物質がこう、ダラダラッと溶けて、
そこにむき出しにあるそこに、
そこを冷やさないと、また爆発しちゃう。
それを冷やすために直接おだんごに、
放射性物質の熱い熱い熱い熱いおだんごに水をかけているだけなんです。
かければ水蒸気が出るんですよね。
で、放射性物質はある一定の熱で熱すると揮発性の物質になるんです。
つまり放射性物質が気体になっちゃうんですよ。
だからむき出しの放射性物質に、熱い熱いものに水をかければ蒸気になるのは当たり前で、
そこに何にも蓋をしてないんですよ。
で、2年経ったんですよ。
今度はですね、かけた水はもっと危険なんですね。
かけた水がダラダラ~っと、放射性物質を含みながら汚染水になって溝に入り、
溝から深いプールの方にためているんですよね。
それが汚染水です。
それをタンクに入れて原発の裏にずーーーっと溜めているんですけど、
ついにタンクが満杯になりました。
もうこれ以上溜められない。
だって、そんなのこれからいったいどれくらい続けるんですか。
で、東京電力は「もうこれは海に捨ててしまうしかしょうがない」と。
「しょうがない」と。
そっちの方が、こっちの方がですね、汚染の度合いは空中に出るよりも多いんです。
蒸気になって出るよりも、水をかけて直接触れたものから、
水の中に放射能を含んだ汚染水の方がもちろん危険ですよね。
それが海中に出て、気体に出て、
1000万ベクレルというのは相当大変な値です。
そしてですね、いま、空間線量はちょっと下がってきています。
だけど、やっぱり私たちはチェルノブイリに学ばなければならないので、
これからは空間線量の高さよりも、土壌汚染、食品の汚染が内部被ばくのカギになってきます。
だから、これはシュミレーションですごく大雑把な汚染地図なんですよね。

これをもっと精密な土壌調査をして、汚染マップを作らなければ、具体的な対策を建てる事が出来ないし、
避難するにしてもどこから避難させたらいいのか?という事が分からないんですね。
先ほど原爆が同心円になりました。
あれは原爆だから、出てきた放射線は確かに同じ距離にいれば同じだけの放射線を浴びるんですけれど、
原発事故は、
放射性物質が放出されて、風向きによって濃いと薄いが出るんです。
その放射性物質を含んだ気体が飛んでいった時に、雪が降ったり雨が降ったりした時に、
空中にある放射性物質を、雨や雪が叩き落として地表に降りそそいだ。
それが残ってこういう土壌汚染になっているんですね。
でも気体はあったんですよ。
その気体が大事なんですよ。
えー、で、その気体が今も出ている訳なんですけど、

ここはチェルノブイリの原発なんですが、
こんな広範囲にわたって汚染が広がったんですが、皆さんここでちょっと、よくよく見て下さい。

この色の付いているところが汚染なんですけど、
でも、これは気体がどうやって拡散したのか?という、
この中は全部放射性物質が含まれています。
だからここにいる人達は呼吸によってこれを吸いこんでいました。
雨が降りました。雪が降りました。霧が出ました。
…っていうところだけがさっきの赤い色になっているんです。
だけど、この放射性物質を含んだ気体が通過したところにいた人達は、
呼吸器を通じて吸いこんじゃった。
呼吸器を通じた被ばくが起きているんですね。
で、ここに行った時に雪が降ったり、雨が降ったり、こういうふうに。
これはですね、非常に精密なシュミレーションなんですね。
フランスの原子力研究機関がつくったものなんですけど、
でもこういうことももちろん日本で起きたんですね。
それでどうなったか?というと、チェルノブイリの場合は、これはベラルーシなんですけど、
こういう原発の中心から離れた所にもすごく濃いところが沢山出来たし、
さっき言った、煙がぐるぐると回ったところで、土壌汚染が起きたのは、
雨が降ってその時に、雨が降ったこういうところなんですよ。
でも、こういう所に住んでいる人だけが被曝したのではないという証拠があるんですね。
これはベラルーシなんですけど、
ここはポーランドとの国境なんです。

ここは600km離れています、600km。
で、ここは薄いんですよ、汚染が。
だからこれまではあんまり大したことはないと思われていたんですけど、
去年ここに取材しに行ったら、
26年経っても甲状腺チェックを毎年やっているんですね。

そうするとこの方は29才なんですけど、
86年当時は3歳だった。
その時にあの気体を、吸いこんじゃったんですね。
だから、いますごい問題が出ているんですよ。
1986年事故当時、すでに生まれていた子どもは全てリスクを持っている。
っていうのがベラルーシとかウクライナの考え方です。
だから26年経ってもリスクは存在するという事で甲状腺医療検診を毎年やっているんですよ。
すごいGDPの低い国なんですけれども、日本よりももっともっと・・・
だって…確か…福島は2年に一回しか検査しないって、マコさんが言っているんですよね?
2年ですよね。
でもこうやってちょっと問題が見つかると半年に1回とか、
すごく丁寧に見守るいというか、そういう事をやっているんですね。

で、この工場には3000人の女たちが働いていて、
この人達は本当に甲状腺が心配なので、この医療検診に必ず参加して、
たまたま、その工場にやって来てくれるので無料でやってくれる検診なんですね。
無料で、全員やるんですよ。
そういう意味では日本でだってですね、
この全域に住んでいる人たちの検診が必要です。
大人も必要かもしれない、ひょっとしたら。
10代、20代ぐらいまでやった方がいいんじゃないかな、と思います。
そしてですね、地域で食品検査をする事が日常的に行われています。
タダです。

このジャガイモをこのおばさんが測ったら、7ベクレル位ありました。
みんな自分の家で作って、高いか低いかもわからずに食べるので、
すごい放射線量が上がっちゃったんですね。
で、10ベクレル食で子どもの7割に健康異常が出るという報告もあります。
10ベクレル食を食べ続ける事によって、
体内にずーっと放射性物質があって出ていかないっていう状態に会って、
一定量がずーっとあるという状態が保たれると、
やっぱり健康リスクが高まるという事になるんですね。
で、この子はですね、ナスチャーちゃんなんですけど、
私の「内部被ばくを生き抜く」っていう映画に出てくる、スモールニコワさんっていうお医者さんの患者さんで、
生まれて…2歳位の時に子宮がんになっちゃったんですよ。

それが転移して、大変だったんです。
今は手術をしてこうやって元気そうに見える。
で、同じ姉妹、同じ学校の友達は元気なんです。
こういう事が起きるんです。
放射能汚染を受けた場所に行くと、クラスの中で何人かが病気になるんです。
もちろん、全員が全員、すごく重大な病気になるわけではないけれども、
何人かはなる。なっています。
そうすると、「じゃあ今元気そうに見えるしいいんじゃないの?」と思うでしょ?
「甲状腺なんて命に別条ないよ」っていうんですよ、福島県立医大の人達は。
日本の甲状腺の専門家たちも、
「いやぁ、そんなに大した手術じゃないんだ」と。
「子ども時代に甲状腺を取ったって、ホルモン剤を飲めばいいんだ」と。
「副作用もないし、大したことない」ってみんな言うんですけど、
このナスチャーちゃんは、こうやって写真に写っている時は元気そうに見えますけど、
話をしてみると、「自分の子宮がもうない」「妊娠も出来ない」ということ。
自分の将来に対して、ものすごく深く絶望しているんです。
カウンセリングを受けたりとかですね、もうすごい精神的なケアが大変です。
そういう事が起きるんですよ。
本当はならなくてもいい病気なんですよね、本来であればね。
でもそれが放射線由来であるかどうか?っていうことが、
すごく証明するのが難しいんですよね。
これからどんな病気に、
今、福島にとどまり続けることでどんな病気になっても、
「それは放射線のせいではありませんよ」って言われる可能性は非常に高いですね。
だからなり損です。
だからこそ病気にならない工夫をしなくちゃならないんですよ。
やっぱり大切なのは、被ばくの●を身につけることだと思います。
なんなのか?
わかってる事はどこまで分かっているのか?
わかっていない事の方が多いんですけど、分かっている事を私たちが理解する。
そして、なにをすれば防げるのか?っていうことも理解する。
これがすごく大事ですし、
えー、今、起きている事態は複雑です。
ものすごく複雑で、単に医療問題でもないし、
地域全体の文化的社会的経済的問題なんですね。
だから先ほども佐藤さんがおっしゃったように、
一概に避難できない。
一概に除染したから住めるわけでもないし、
すごく複雑なんですよね。
それをやっぱり一つ一つ理解しなければいけないと私は思います。
だけど、その理解が進む前に、日本はそれを忘れようとしているんですよ。
忘却の波が。
なんかこう、「もう済んだ事だ」
そういう事にしないためにも、私はお母さんたちの苦悩を理解する必要があると思うんです、真っ先に。
「母親革命」というふうにこの映画の中で言っているんですけれども、
「移住」か「とどまるか」の二者択一ではない解決が必要なんですね。
そしてチェルノブイリ連帯基金の代表の鎌田さんは、
「もし福島にとどまるなら手打ち続ける必要がある」と。

それは、移住や避難保養がベスト、いろんなセカンドベストがあると思うんですけれども、
でも、確実に福島にとどまり続ける子どもたちは存在し続けます。
その子たちを「避難しないから」ではなく、やっぱり手を打ち続ける。
何らかの最善の策を考え続けるっていう事を、外にいる私たちもしなくちゃいけない。
それはやっぱり、子どもを守ろうと苦闘するお母さん達と繋がるっていう事だと思うんですね。

これは私の「内部被ばくを生き抜く」に出てくる佐々木るりさんで、息子の●君ですけれども、
本当に苦しんで悩んでいました。
だからそういう悩みを少しでも軽くするために、
そして子どもたちの健康のために、この信州ネット、出来る事が広がってきました。
皆さん是非、協力をお願いします。
本の宣伝をしてもいいですか?

「ミツバチ革命が始まる」というのは、
私の13年間の映画をつくってきたことで気が付いた事を本にさせていただきました。
![]() 【送料無料】 |
そしてこれは、福島大学の1年生と授業した本なんですけど、
これは信州ネットではないんですけど、
印税は全て、福島の子どもたちが広河さんの沖縄に行く費用に寄付しています。
![]() 【送料無料】 |
そして、「今こそエネルギーシフト」飯田さんが書いた本なんですけど、
この印税も全て太陽光パネルを被災地に付けるお金に寄付していまして、
もう200万円を超えました。
![]() 【送料無料】 |
みなさん、これを買っていただくだけで小さな貢献になりますので、
読んだらみんなで回してみていただくとかですね、
で、「内部被ばくを生き抜く」のビデオは上映権が付いていますので、
買っていただいた方は上映会を開く事が出来ます。
(DVDご購入方法はこちら)
ありがとうございます。
ーーー
<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
放送開始日 2013年2月23日(土)~
ゲスト 山本太郎さん
パーソナリティ 今西憲之さん
今西:そういやぁ、選挙開票の時生放送に出てたやないですか
山本:
そうなんですよ、唯一TBSだけが、開票速報みたいなところで
「落選しました」というようなところの僕を映してくれるという事になったんで
今西:何秒ぐらい映ったん?
山本:3分ぐらいありましたね。
今西:おお!すごい!!
山本:
3分っていう約束だったんですね、
で、来ているアナウンサーの人をちょっと呼んで、
「すみません、僕はこの3分に賭けているから絶対に途中で話しを切ったりとかしないでくださいね」と、
今西:チャチャ入れるなと。なるほど。
山本:
という事を言いつつ、とりあえずボランティアがいたんで、
生放送が、「カメラが振られたらみんなでバンザイしようぜ」って
ま、落選してるんですけど。
一種の放送事故みたいにしてやれって思ってw
それをやった後に、とにかく向こうが、
「7万票を超える得票がありましたけれども、こんなに貰えると思いましたか?」っていうような、
ちょっとなめた口調だったんで、そういうところで
「勝つつもりでやっていました」という事もいいつつ、
で、向こうもいろんな事を言ってきたんですけど、一切遮って、
「子どもを避難させてくれ」と。
とにかく今メディアからいろんな事が流れてきているけれども、
これは時間が経てばそれが嘘だという事が分かるんだから」というような事をいろいろと言ったんですね。
まぁ、またつかってもらえないですよね、これね。
今西:その3分は途中で切られへんかった?
山本:
あ、切られなかったです。
でもこれ生放送なんで、それぞれにタイムラグがあるじゃないですか。
そういうところでもうちょっと言えたのにっていう後悔はありますけどね。
今西:なるほどなるほど、それが唯一の生放送。
山本:
でもね、そのほうそうがね、Youtubeとかに上がって、
今結局50万人ぐらいの人がみているんですよ。
今西:すごいですね、ラジオフォーラムも負けてるやん、50万人やなんて、
山本:でも「山本太郎とその信者がヤバい」みたいな題名になっているんですよね(≧∇≦)アハハハ・・
今西:
(ノ∀≦。)ノアハハハハ・・・なるほどねぇ。
そやけどやっぱりそのヤバいところへね、山本さんは反原発っていう事で突っ込んでいこうと、
これがすごい覚悟がいったんとちゃうかな?と思えてならへんのやけど、
今もね、それを続けている、そのモチベーションっていうのかな、それはどういうとこにあるんかなぁ?
山本:
これ、最初はちょっと怖かったですよ。
最初の一歩を踏み出す時は足が震えていましたけれども、
でもこれね、事故が起こったのに情報が流れてこない。
しかもその情報が統制されているんだと、
操作されているんだという事がもう明らかじゃないですか。
今西:そうですね。
山本:
東京電力だけで1年間に広告費260億円もメディアに対して払って、
電力10社で1000億円。
これ、電力会社だけでそうなんですから、電機メーカーだ、銀行だ、保険だ、鉄鋼だ、
いろんなものを考えたらほとんどのスポーンサーが参加しているのが原子力じゃないですか。
これに対して唾吐くっていう事は、やっぱり自分は干されるっていう事は確実だったんですけど、
でもそんな事よりも、今このまま原発っていうものを続けて行く事によって、
もう未来がないじゃないですか。
そう考えたら、今国がやっている事、そしてそれに加担しているメディアというものは
僕たちの生きる権利っていうのを奪っているんですよね。
だから、最大、最高の不条理を押し付けられていると。
だからたとえば汚染のあるところに住まわされて、
それが危険なのに「安全だ」って言われている人たちもいる。
ここに声をあげられないんだったら、それはもう、明日の自分の姿なんですよね。
今西:そうですね、はい。
山本:
だったらもう、声を上げるしかなかったんですよ、これ。
選択的に。
今一番自分の中で、たとえば「声をあげていない自分」っていうのを想像したらそっちの方がこわいですよ。
今西:なるほど、はい、はいはい、そうですよね。
山本:
だから、知った上で声をあげないっていう選択をしていたら、
自分とはもう一生向き会えていないですよね、多分ね。
選挙開票生放送・話題の動画↓
http://youtu.be/duu7LSd39YQ
音声のみ↓
「100ベクレルという食品の安全基準って事故前は放射性廃棄物と同等だったんですよね」
山本太郎さん開票直後のインタビュー(文字起こし)
ーーー
「世界中にある焼却炉の3分の2が日本に…だから燃やしたくってしょうがない」
山本太郎さん2/23ラジオフォーラム(文字起こし)
「東京電力の情報公開・最終処分場候補地・現在の汚染地図」
ラジオフォーラム小出裕章ジャーナル2/23ゲスト山本太郎(文字起こし)
「警戒区域に人が戻れるのは2万4000年後」ラジオフォーラム2/23(書き出し)
下地先生の不当逮捕抗議記者会見で
「大学側が下地先生の逮捕を前もって知っていた」ことを涙をこらえながら語られた阪南大学の島浩二教授。
(会見の内容は下記に文字起こし↓)
ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)

その島教授が、阪南大学に抗議して今年度での辞職を決められたそうです。
島教授のサイトから↓
阪南大学流通学部島研究室
今年度(2013年3月末)で辞職します
下地准教授(経済学部)の逮捕
経済学部の下地真樹准教授はかねてより、原発事故に伴って発生した瓦礫を広域で処理するという
政府や大阪府・市の政策に異を唱え、幅広く活動していました。
そのような活動の一環として、10月17日に大阪駅付近で行われた小規模な集会に彼は招かれて
短いスピーチをし、その後、参加者全員が大阪駅構内のコンコースを通って移動しました。
このなんという事もない日常的な行為が「威力業務妨害」と「不退去」の罪に該当するとして、
ほぼ2ヶ月後の12月9日早朝に下地さんは自宅で逮捕されました
(この件で逮捕されたのは集会参加者のうち3名だけです)。
逮捕後に自宅はもちろん、大学の研究室も数時間にわたって家宅捜索を受け、
自宅からは100点を超す「証拠品」が押収されました。
しかし、公安警察と検察は下地さんを重罪人のように逮捕はしたものの、
結局起訴するだけの証拠を揃えることができず、
勾留期限のギリギリである12月20日に不起訴を決めて釈放しました。
「下地先生を支援する会」の立ち上げ
私は9日の夜遅くに下地さんの逮捕を家族の方から知らされ、翌10日に
下地さんの大学院の同級生のお一人と家族の方が経済学部長や学長、副学長と面談される手助けをしました。
下地さんは阪南大学教職員組合の委員長でしたので、突然の委員長不在に対処する組合関係者とも相談して、
学内で「下地先生を支援する会」を立ち上げることに決め、12月14日に賛同者が集いました。
「支援する会」には最終的に27人が賛同を寄せ、そのうち名前を出すことに応じていただけたのは17人でした。
大学当局は事前に知っていた
同僚教員の逮捕と研究室の家宅捜索(10日)に対して、学長や副学長はほとんど何の反応もありませんでした。
さらに下地さんが所属する経済学部教授会や経済学部長ですら、
一片の声明を出すわけでもなく、そのために動いている気配もありません。
そのことが気がかりだった私と「支援する会」の二人は、
12月19日に辰巳学長・神澤副学長と会談し、その席上で驚くべきことを聞かされました。
それは大阪府警公安3課と松原警察署から数名が12月6日に来学して次のことを告げていたというのです。
1)12月8日に下地さんを鉄道営業法違反等の容疑で逮捕し、その後記者会見を行う、
2)10日月曜日には研究室を捜索する、の2点です。
翌日には逮捕が9日に変更されると電話連絡があり、実際に逮捕されたのは9日であったのは上述したとおりです。
つまり、学長、副学長他何人かの大学幹部は、事前に知りながら下地さんに知らせず、
何の罪も犯していない下地さんを見殺しにして、精神的な打撃を倍加したのです。
また逮捕理由が正当かどうかを法律専門家と相談する十分な時間があったにもかかわらず、
その努力を怠たりました。
まるで何も起こらなかった?
逮捕された後の1週間ほど、大学のウェブサイトには
「下地准教授が逮捕されたが、詳しいことは調査中で、冷静に対処してほしい」旨の
学長の言葉が掲載されましたが、
その後は今に至るまで一切何の態度表明もありません。
対外的にないだけでなく、大学の教職員に対しても、
下地さんの逮捕と研究室の捜索をどう考えるのか、
事前に知っていながら何も行動を起こさなかったのはなぜかなど、
核心部分だけでなく周辺の事実についても一切何の説明もありません。
まるで、12月9日以降のことは何も起こらなかった、
誰も権利を侵害されず、誰も傷つかず、誰も悲しまず、誰も憤らなかったとみなしているかのようです。
多くの憲法研究者が指摘するように、下地さんの逮捕は表現の自由に対する明白な冒涜であり、
それは皮肉にも彼の不起訴によって改めて証明されました。
たとえ法律の専門家でなくともこれは容易に理解できることですが、
大学人であればなおさら誰でも直感的にわかるはずです。
そういう性質の問題について学長や副学長らが沈黙を続けることは、
もはや単なる怠慢ではなく、公安警察とほとんど等しい罪深い行為だと言わざるを得ません。
このような欺瞞や「起こったことをないことにする」策謀が大学で通用するのでしょうか。
もしそんなことがまかり通るなら、それはもう大学と呼ぶに値しないのではないでしょうか。
それとも、そういうふうに考えるのは頭がオカシイ人間で、
今は創立50周年に向けてお祝いムードを盛り上げていればよいのでしょうか。
年末のギリギリに下地さんが釈放されたとの報に接したあとで、
私は自分に対してそんなことを繰り返し問いかけた結果、辞職を決意するに至りました。
30年以上この大学で働いた私にとってとても残念なことですし、
卒業生諸君には申し訳ないとの思いもありますが、私の決断を理解していただければありがたいと思います。
(2013年2月5日)
「下地先生を支援する会」閉会の挨拶
「下地先生を支援する会」の皆さま
2013年年が明けました。
昨年年12月9日に下地さんが不当に逮捕された直後に、理理由のない勾留留から彼を解放し、
大学での不利利益処分を回避するために「下地先生を支援する会」が発足しました。
それから不安と焦燥の20日間が過ぎ、
最終的に不起訴・釈放という、当然とは言え喜ばしい結末を迎えることができました。
この間に顕になった深刻な問題は残されていますが、その解決のためには
「支援する会」とは別の名称、別の形態の組織と闘いが必要とされると考えます。
当初の目的をひとまず達成したことをもって、「支援する会」を閉じることを皆さまにお諮りする次第です。
下地さん逮捕のきっかけになった10月17日の詳細な事実を顧みて、
憲法に保障されたこのような行動が日本という法治国家で罪に問われることに私は大きな衝撃を受けました。
不当な逮捕と長期の勾留によって下地さんとご家族にもたらされた屈辱の日々を、
私は決して忘れることができないだけでなく、絶対に許すことができません。
しかし、2ヶ月近い準備を経て彼を逮捕した警察・検察にとって、不起訴は敗北を意味します。
彼らが公判を維持できるだけの起訴理由を見つけられなかったこと、
さらには大量の押収品の中から再逮捕の口実を「発見」して勾留留期間の延長を画策できなかったことが、
この「事件」の真相を如実に示しています。
この勝利利をもたらした最大の要因が下地さんの孤独な闘いにあったことは言うまでもありません。
またそれを別とすれば、
憲法研究者の抗議声明に代表される救援活動の社会的な広がりが大きく貢献したことも間違いないと思います。
ささやかではあれ私たちの「支援する会」も、
そのような救援活動の広がりの一部を構成したであろうことを疑うものではありません。
しかし、
大学の教員がまるで反社会的な凶悪犯のように手錠をはめられ自宅から連行された今回の逮捕の理由と態様、
つまりは法律専門家が口を揃えて指摘するように、
戦後の混乱期以外では類例がないとされるこの「事件」にふさわしい反応が
阪南大学であったかと自らに問うた時、残念ながら否と答える他ありません。
下地さんが担当するゼミや講義の受講生からは、
嘆願書も救援の署名も、あるいは大学当局への申し入れなども一切行われませんでした。
また、少なくとも彼の逮捕理理由には疑問があること、直ちに釈放さるべきことなど、
大学人なら当然に頭に浮かぶ主張は、当事者の所属する学部をはじめとした各教授会からも、
学部長によっても、また教学の最高責任者たる学長からも、
いかなる声明の形式においても一切切発表されませんでした。
そればかりではありません。
大学は下地さんの逮捕を警察から事前に知らされていたこと
が12月19日に明らかになりました。
大阪府警の公安第3課の人間が12月6日に来学し、下地さんの逮捕と下地研究室の捜索索を通告したことを、
辰巳学長と神澤副学長はその日私どもに語りました。
確かにこのような公安警察の常識識に反する行為、
あたかも大学の反応を試すかのような事前通告の真意を推し量ることは容易ではありません。
しかし私の目から見て、彼らにはそういう意味での苦悩や迷いは一切切窺い知れませんでした。
それどころか、大学の被るであろう迷惑を回避するための親切心から警察が通告してくれたと解釈した学長は、
その日の夕刻に「危機管理理対策室」を立ち上げたこと以外何事もなそうとしませんでした。
また以上の事実経過は、
翌週にかけて次々に開催された企画運営会議や学部長会議でも隠すことなく公表されたにもかかわらず、
当局の措置(あるいは無策)に対する質問も異議や抗議も一切なかったと聞いています。
これらを鑑みるに、学長から副学長、部長、学部長に至るまで、
教学に関わる幹部全員に、警察による教員の不当な逮捕・研究室の捜索索が
大学の自治を危機に晒すのではないかという危機感は皆無であったと断ぜざるを得ません。
さらに、彼らには同じ世界で生きる人間としての共感や想像力がまったく欠如していたことにも、
同じ大学の教員として慚愧に堪えない思いです。
教育と研究を日々共にする同僚が寝こみを突然襲われ、憲法が保障する行動を理由に逮捕され、
自由を奪われ、自宅や研究室を土足で踏みにじられ、取り返しのつかない屈辱を受けたのです。
下地さんの苦悩と痛み、また愛する者から突然引き離離された家族の当惑と悲しみに少しでも共感を覚え、
その苦境に思いを馳せる想像力がわずかでもあれば、
12月9日早朝以降に現実に起こったこととは、いくらかでも異なるシナリオが実現したかもしません。
この可能性を思うと、彼らが身を沈めている恐るべき冷酷さに私は戦慄を覚えます。
本学を蝕むこのような根腐れ病は、過去何年かの間に深く静かに蔓延していたものと推察されます。
この間、管理の仕事から完全に退却して、
自分のなすべき仕事を学生の教育に限定していた我が身を振り返るとき、その理由をあげるのは容易くとも、
流れに抗しなければならない時に一石を投じなかった怠慢と無責任を、今は深く悔いています。
けれども今となれば彼我の隔たりはあまりにも大きく、私には最早いかんともし難いとの思いに駆られています。
12月9日からの20日間は時代に抗して闘うことの難しさを十分に感じさせてくれる貴重な経験でした。
「支援する会」を閉じるに当たって感ずるところを述べました。
ご支援いただいた皆さまに深甚なる感謝の意を表します。
2013年年1月7日
島浩二
ーーー
阪南大学の教授紹介より
島 浩二 (シマ コウジ)
メッセージ
2011年3月11日の大震災によって引き起こされた福島第1発電所の事故は、
関西人の記憶から少しずつ消えつつあるように見える。
一体これでいいのだろうか?
放射能の危険は時間が経つにつれて日本全国に及ぶというのに。
また、大阪から150キロぐらいしか離れていない福井県には
老朽化した危険な原発が14基(日本の原発の3分の1)もあるというのに。
原発の安全神話の罠から逃れてこの国の安全を取り戻すために、微力でも私にできることをしたいと思っている。
[職名] 教授
[出身地] 京都市左京区 吉田山のふもと
[出身校] 京都大学大学院
[担当科目] ヨーロッパ経済社会論、健康の社会史
[研究テーマ]
・イギリス住宅政策史
・伝染病と医療の社会史
[主要業績]
『健康の社会史』晃学出版、2009年
ーーーー
「下地先生が不当逮捕された事に関してゼミの学生たちからさえも何の声も起こらなかった」
無関心だったという事なのでしょうか?
学生ですから、ネットで調べればすぐに下地先生がどのような活動をしてどうして逮捕されたか、
またこのような島先生の会見の様子も知ることが出来た筈です。
ツイッター、フェイスブック、ラインなどを活用すれば、
学内で同じ思いの学生を集めることなどは容易にできた筈です。
情報を集めることが可能な中で、何の動きも起きなかったという事に
私は背筋が寒くなるような気がしました。
阪南大学はとても素晴らしい先生を失う事になってしまったと私は思いました。
36:38~
山本太郎:
えー、本当に…ありえないですよ。
理由は何でもいいんですよね、逮捕したいだけ。
不都合な事を言う人たちの口を閉ざしたいだけなんですよね。
黙らせるためにはもう、逮捕しかない。
この特に震災遺物、がれきに対しては本当にタブーなんですね。
それがよくわかる。
だってこの大阪だけで10人こえていますよね、逮捕されている人。
震災遺物がれきの事に関して。
これ…彼らがいったいどんな間違った事を言ったのか?っていう事ですよね。
何も間違った事は言っていないんですよ。下地先生もそうだし。
健康被害だったりとか、命を大切にしたいという事で動いて下さっているんですよね。
で、マスコミっていうのはこの震災遺物に関して、がれきに関して
国の一方的な事しか流さないですもんね。
除染と合わせて40億円以上のキャンペーン費用をね、環境省から受け取っている訳だから。
広告費としてそういうものを受け取っているわけだから、本当の事は流れない訳ですよね。
バグフィルターというものが放射性物質に対応していないことだったりとか、
放射性物質以外にもいろんな化学物質が、重金属みたいなものが沢山あって、
だれがアスベストをバンバン燃やすような焼却炉があるんだ?って言う話ですよね。
それを許すところがどこにあるんだ。
ヒ素をバンバン燃やすところがどこにあるんだ。
PCBとかいろんなものが混ざっているんだよ。
焼却するっていう事自体があり得ないんだ。
それを被災地で燃やすっていう事もあり得ないだろう。
そんな基本的なことでさえも、マスコミからは全く聞こえてこないんですよね、
それくらい本当にアンタッチャブルな事なんでしょう。
でもね、ここに来る前に、
マスコミの知り合いの方から注意されたんですよね。
今回この場だったりとか、発言することに関して、
「表現の自由」という所にとどめておいた方がいいと。
僕は今、大阪府内に住んでいるんですけれども、
やっぱりそのおひざ元で、そういう警察に対するとか、権力に対する批判をすれば次に絶対やられるから。
徹底的にやられるよ。
もちろんもう今、徹底的に市民が弾圧されているんですよね。
でもこの状況で、やっぱりボンヤリごまかした事だけを言うわけにいかないんですよ。
まずここが、
この不当逮捕不当弾圧という事をもっと広がっていくとしたら、
もう僕たちは「いったいどんな国に住んでいるんだ」っていうことですよね。
何も言えなくなっちゃいますよ。
今この段階で大きな声をあげて、
ここに光をあてるという事をしないと、
もう次に僕が逮捕されるかもしれないし、あなたの番かもしれないという、
こういう集会だったり、たとえば街頭でのそういう活動だったりというものが、
もう一切できなくなっちゃいますよ。
怖くて人が寄り付かなくなる。
それを狙っているんですよ。
本当に許せないですね。
だから、今回下地さんが挙げられた理由ですか、たとえば不退去とか、そういうものがありますけど、
理由なんて何でもいいんですよ。
とにかく逮捕したいだけ。
くじきたいだけなんですよ。
そりゃそうですよ。
大阪での震災遺物、がれきに関する広域処理の運動っていうのは、
下地さんが引っ張ってきてくれた部分もありますもんね。
そういうリーダー的な人を狙い撃ちなんですよ。
ただ立っているだけでとか、そういう事でももう逮捕は可能なんですよ。
そういう世の中を許すのか?って言う事なんですよね。
やっぱりそこは許せないからこそ声をあげるっていう事です。
たとえば声をあげることによって逮捕というリスクが自分にあったとしても、
それは止める事が出来ないんです。
当然ですよね、やっぱりこういう不当逮捕、不当弾圧に対して
市民が一丸となって、それを救援しに行くっていうスタイルっていうのが確立されなければ、
北朝鮮だったりとか、そういう社会主義だったり共産主義の国をもう笑えなくなりますよ。
立派な独裁国家じゃないですか。ね。
警察国家ですよね、もう完全な。
そうはさせたくない。
今ならまだ、こう、声をあげられるような場面があるわけですもんね。
ここに警官隊が入ってくる訳じゃないから。
だから、諦めずに声をあげたいと思います。
で、たとえば震災遺物という部分に関して、なかなkマスコミの方々が書きづらいという部分があるならば、
やっぱり、この市民運動に対する弾圧、逮捕、不当逮捕、これを見逃したら自分の番に来ますよ、必ず。
やっぱりそういう最悪な条件にならないように、今、力をかしてほしいんですよ。
その各基準の中で、やっぱりそれが不当であるという事を沢山の人が気付けるように
べつに過激派でもなんでもないんですよね、本当に。
極力足元をすくわれないように、知恵を絞ってみんなに、
警察権力側に足元をすくわれないように行動をみんな取っていたんですよ。
「自分たちは常に見られているんだ」って言う意識の中でみんな運動しているんです。
力を貸してほしいんですよね、本当に。マスコミのみなさんに。
じゃないと、本当に一部の変わった人たちによる騒ぎだったという事になりかねないじゃないですか。
最低限の表現の自由という事がやっぱり担保されない事には、
どんな世の中になるんでしょうね
この国を終わらせるという方向に加速させている事と同じなんですよね。
この事実に目をつぶるっていうのは。
マスコミの方に力を貸していただきたいです。
ほんの1行でも良いから、その中にみんなが気付けるような、
そんな1行を入れてもらえないですかね、記事の中に。
すみません、なんか話しがあっちこっちに行っちゃいましたけれど、
とにかく諦めないという事です。
もう、自分自身が逮捕されている事と同じなんですよ。
今、言われの無いことで沢山の人達がずっと拘留されたままであると。
やっぱりここに目をつぶるわけにはいかないんですよね。
怖いからって言って、やっぱりそこで自分の歩みを止めるわけにはいかないんですよ。
一人一人がそこに光を当てるつもりで行動を起こすという、
諦めないです。
質疑応答
ー:下地さん以外で逮捕された方はどんな方ですか?
朴:普通の市民です。
長谷川:
どちらかというと下地さんと一緒に、
脱原発の市民運動とか、がれきに反対する活動のわりと中心を担っていた人の逮捕が多いです。
今まで逮捕された方は。
中の一人は女性です。
その女性は起訴されていまして、何名かは起訴、何名かは逮捕。釈放された人ももちろんいますけれども、
逮捕されて拘留されている人と、すでに起訴されて移された人といろいろと出てきております。
それもどちらかというと非常に軽微な罪で起訴、あるいは拘留されています。
ー:その女性も10月
長谷川:此花区の説明会で女性が
ー:大阪駅というのはコンコースの駅で逮捕されたというのは下地さんと?
長谷川:
一応3名なんですけれども、
ひとりの方は此花区の説明会でも逮捕されていたので再逮捕というかたちで。
此花区の説明会でも数名逮捕されていまして、そのうちの一人が再逮捕されたという事です。
ー:もう1人は?
長谷川:
下地さんと同じように橋下市長にがれきの問題で厳しく質問していた方なんですけれども、
その方も同じように逮捕。朝、自宅に同じように令状を持って逮捕という事です。
朝日新聞:延べ人数8人でこの間9月20日以降ですか?起訴されているのは?
長谷川:
今現在2名だったかと私は思って、3名?確か3名だったと。
もう一回確認します。
朝日新聞:いずれも本当に軽微な、公務執行妨害、不退去
長谷川:だいたい威力業務妨害
石埼:
これ、公安の新しい発明で、「威力業務妨害」で検挙するという新発明をしたんですよ、あの人たちは。
ちょっと、全然別件ですけれども、釜ヶ崎で住民票を消去された野宿者たちを支援していた人たちが、
投票権を行使するために第22回の参議院選挙に於いて、投票所に行こうとして、
住民票を回復させて投票権を行使しようとしたら、
それを投票所の小学校の入り口で阻止されて、
抗議していた人達が「威力業務妨害」で検挙された事件も起こっています。
で、12月12日に大阪高裁判決が出ています。有罪判決ですけれども、
これも全くマスメディアは取り上げていない。
それも僕はビデオなんかを見てるんですけれどもね、
それでごくふつうの抗議活動を「威力業務妨害」で検挙して、裁判所は有罪判決を出しているんです。
だから今回おそらく、別の事件ですけれども同じ大阪です。
大阪の警察は「威力業務妨害」でやればいいやという新しい発明をしたんですよ。
ここは絶対に死守しないと、次々と全国化しますよ、これ。
朝日新聞:
それと、不退去罪
公の場所、公民館のような場所でも、不退去罪とか住居侵入の様な事を言うというような事も、
これも今まであまりなかったかと思うんですが、
石埼:
そうですね、不退去罪っていうのは、たとえば自分の家で、
最初はいる時に「入らないでください」というのに強引に押し入ったら、
これは住居侵入罪になるわけですね。
ただ、入る時は住んでいる人の同意があったとしても、
たとえば商品の勧誘にきて、ちょっと興味があるから聞こうかというふうに家にあげたと、
でも途中で「やっぱりこんなもの買わないわ」と思って「帰って下さい」と再三言っているのに、
もう威座っちゃって帰らないような場合に不退去罪が成立するという事です。
朝日新聞:それを個人宅ではなくて、公の場所でも適用するんですか?
石埼:一応、憲法上有名な「吉祥駅構内ビラ配布事件」が不退去罪になっています。
成澤:公民館みたいなところはなかったんじゃない?これは駅だからね。
石埼:政治的な抗議活動のために利用するために定められた規定ではないです。
朴:
この間沢山の人が捕まっていますので、具体的にどういう状況で、どういう罪状で捕まっているのか?という事を、ぜひマスコミの方に確認していただけたらと思います。
私たちも完全には正確に把握していない所がありますので。
朝日新聞:
今適用されている法律は
今までの政治活動などに適用される法律ではないものが使われてきているという事ですね。
石埼:
表現活動を抑圧するために使うような法律は今の日本にはないんです。
だから、そもそも表現活動を抑制するために使う事には想定していない刑罰規定を
次々に使ってきているということなんです。だから非常に危惧するべき事態だと思うんです。
朴:
ただ、逆に、この抗議活動を行っている当事者の方も常にそういう危険性を感じていますので、
いろいろとビデオを取っているんですね。
それが克明にインターネットにアップロードされたりして残っていますので、
たとえばその転び公妨がいかに転び公妨であるか、
そういう事もインターネット上に動画として残っています。
また、少しさかのぼった話なんですけれども、8月30日に、
橋下市長が出られる大阪市による説明会、
がれきに関する説明会で、下地君たちが具体的な根拠をあげて、
具体的に反論をしたという、そういうビデオも残っています。
※大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
そういうのも↑是非ご覧になってですね、公正な観点から報道していただきたいというふうに考えています。
長谷川:
実は下地さんが逮捕されるまでにですね、この一連の逮捕というのは、
殆ど報道の対象にはなりませんでした。
ですから今回下地さんが逮捕されたことによって、
やはりある程度これを契機に報道もしていただき、そして私たちも声をあげていかないと
「どうなるか?」という事を心配しています。
ー:
これ、1時間半っていうとかなり長いんだけど、
把握されている範囲でその間下地さんが何をやっていたか?というのは少しわかりますか?
長谷川:
私が聞いている範囲では、
私は当日参加していませんし、実は弁護士の方が、当日参加されていた方の証言は今日はしない方がいいと、
実は、今は気その前の段階なので、不利な証拠にもしかするとなるかもしれないという事で、
当日参加された方の話をここですることはないんですが、
私が周辺の方から聞いたところでは、駅の前で抗議活動をしていたと、
先程の写真にあったようにマイクを使って「がれき受け入れ反対」というような事をやっていた。
そして移動するために駅の構内を何100メートル化に渡って通り抜けて向こうに抜けたというふうです。
やはり駅で抗議活動している時に、この写真でも見えますように、
警備員の方または職員の方が見ていたんですか、監視ぐらいはしていたと思いますが、
駅の構内を抜ける時にそこに進路を防ぐような形で立っていて、
「やめてください」というような話しになったという事は聞いております。
ー:
構内を抜けようとしたというのはごくわずかな時間だから、
1時間半の大体はそんな感じだったんでしょ?
朴:モジモジ先生は替え歌のレパートリーが多いんで、結構長いです。
石埼:
他の事件でもそうですけれども、
本人たちも気が付いていないような事で、上げ足とっている可能性も無くもない。
これだけ、2カ月以上経って令状を取ってきているんですから、
捜査機関の方も何か持っているはずなんです。
もしかするとそれは当事者も気付いていないような事かもしれない。
ちょっとした言葉尻だとか、
朝日新聞:
インターネットで、
駅の構内を横切る時に主張が書かれているものを
見えるような形で持ったまま通り過ぎたというような事が、
街頭活動、デモ活動に当たるというような事を理由にされたというような記述を
ちょっと見たような気がするんですが、
石埼:
正直言うと私もね、イラク戦争に反対する時とか、そういうものを持ったまま電車に乗ったりとか、
あるいは通過したりとかはあたりまえで、
それをいちいち取ったり外したりですとかね、
プラカードをどこかへ持って行ってコインロッカーに入れたりとかは普通はしませんよ。
それがはたから見てデモに見えるかどうかというのは非常におかしな問題で、
警察側の見方だとデモかもしれないが、当事者たちはデモしている気がないと。
同じ行動をどう見るか?という違いなんですよ。
成瀬:
あの、デモだから違法という事にはならないんですよね、これは法的に考えたら。
やはり通行人に対して、
たとえば交通が頻繁なところで交通を邪魔する形で、
著しく通行する人達を阻害するような形での、ここはビラ配りの例ですけれども、
いずれにしても、おそらくデモじゃないという事なんだと思いますけど、
たとえデモだというふうにしてもすぐに違法か?と言うと、そうはならないはずですよね。
だから、具体的な害悪というものがおそらくない。
害悪に見えるのはJRの人達が止めたからなんですよね。
止める権限があるか?って言うと、最初にお話しした通りに、
「どうもないんじゃないかな」というのが僕の感じです。
朴:
JRの人達が本当に止めたのかどうか?というその事実も分からないと思いますよ。
そのあたりは聞いていません。
長谷川:
駅の構内だから防犯ビデオが必ずあるはずで、それを見ればおそらく分かるんでしょうが、
こちら側としては見る事が出来ないので、
明確に具体的にどうだったのかというのは証言以外にはないという状態ですね。
朴:
下地さんの家から、沢山証拠品として持って行ったようなんですけれども、
私は証拠品は大阪駅構内にある防犯ビデオ、それが検討されるべきだというふうに思うんです。
ー:
先程その止める権限がないんじゃないかとおっしゃいましたけれども、
そのあたりは何故ないというふうに?
石埼:
そもそも通過しようと思ったわけですよね。
さまざまな状況があるんでご存知かと思いますが、
日本の駅っていろんなところがありますよね。
たとえば私は京都に住んでいるんですけれども、京都の北から南へ抜けようとすると、
絶対に駅の敷地を通らないとダメです。
そうしないと数100m遠回りしなくちゃいけないとか、いろんな状況があるわけで、
この大阪駅の具体的な状況を見て、
あの御堂筋コンコースを通り抜けることが不自然だったかどうか?ということなんです。
駅だけじゃないですよね、いろんな商業施設があって、
三越とか、ヨドバシカメラに買い物に行く人もいるし、
ただ地下鉄に乗るために通り抜ける人もいるので、
本当にJR大阪駅だけを使う人のためだけのコンコースじゃないですよね、あそこは。
だから私たちの声明では「公道とほぼ同視できる」できると。
私も今まで何度か通過していますけれども、
いろんな人が、駅を使わない人でも通過しているじゃないですか。
なんで下地さん達だけ止めようとしたのかという事なんですよ。
あの駅の、大阪駅の構造で、下地さん達が通りぬけたところが、
普段どう使われているのかという所まで考えないといけない
一般的に駅の形態によってはね、すぐ横に踏み切りがあって、そっちから行けるのに、
わざわざ駅の構内を通ったというのならば話は別かもしれません。
ただ、大阪駅のあの構造を考えて利用状況を考える限りは、
あそこを通り抜けて南側に行くという行動はごく自然なものだと思いますので、
それを制止する権限はないでしょ?
だったら、「大阪駅の駅長さんは自分の気にくわない人たちだったら誰でも制止できるのか」と。
そんなことしないですよね、いままで。
してないですよね、何で今回だけしたんですか?っていうことです。
ー:制止されたのが事実として、
石埼:それは分からないです、事実確認はしていませんから。
ー仮に事実だとしたら、それに対して下地さん達がなにか反論したとか、そういうのはあるんですか?
石埼:
事実関係は分かりませんけれども、僕だったら、
駅構内を通り抜けるのをたとえばゼッケンをつけてたからとかでね、制止されようとしたら、
「なんで?」っていうふうの抗議しますよ、わたしだって。
それがなにが犯罪なのか、分からないです。
長谷川:
ある程度制止されたら、むしろ当然の権利として
「どうして通り抜けては行かないのか?」位は。
ー:その時激しく突き飛ばしたりとか、そんなことはべつにない?
長谷川:そんな事はありません。
石埼:突き飛ばしたら暴行罪だから、それはないですね。
長谷川:
その辺はずっと気を付けていて、「突き飛ばした」とか言われないように必ず写真を撮るとかですね、
あるいはそれは駅の防犯カメラを見ればすぐにわかる事ですから、
それこそ見せていただければはっきりすると思いますけど。
朴:
つけいられるという事は下地さんが一番分かっていましたので、
複数のところを利用する時には警官と必ず揉め事にならないように、
みんなで固まっていどうしましょうねと大きな声で言っていたのが下地さんだというふうに聞いています。
朝日新聞:研究室から警察が押収したものというのは?
島:
なにも押収しなかったという、
1時間20分捜索したけれどもなにも押収しなかったというふうに聞いております。
朝日新聞:学生さんの個人情報でも持ち去られたらとんでもないなと思って。
島:
ただ、コンピューターは立ちあげていますので、
大学のシステムがあるんですけれども、そこへはパスワードとIDがなければ入れませんが、
コンピューターそのものはたちあげたみたいなので、
僕らも大学のシステムに登録する前に自分のハードディスクに入れておくという事はよくあるわけですから、
コンピューターは立ちあげています。
ですから、「なにを目にしたか」というのはちょっと僕が危惧しているところですけれども、
押収物は無かったという事です。
石埼:
さっき山本さんがおっしゃっていたことで、
なんかジャーナリズム関係者から「表現の自由にとどめておいた方がいい」と、
私たちは憲法学者なので表現の自由にとどめておきますけれども、
こういう抑圧があった時に一番大事なのは抑圧された行為をもっと大きくしていく事なんです。
今日は憲法学者としてきたのでこれ以上は言いませんけれども、
山本さんが今日、表現の自由にとどめ置かなかった事は僕は素晴らしいなと思っています
山本:そうですか、黙っていられないんで
石埼:
抑圧された行為を続けてあげていくという事が最大の抵抗だと思います。、
こういう事件に関しては。
一般からの質問1:02:25~
Q:学生たちの動きは?
A:学生の反応はあんまりまだ目立ってはありません。
Q:威力って?
A:デパート食堂の配膳室にシマヘビ20匹をまき散らす事。など他
Q:公安がこちらを撮影するがこれは違法か?
A:違法です。
威嚇のために撮影するふりをしている時もあるが、証拠をつかめば訴えられる
Q:こちらが警察を撮影するのは?
Aそれは大丈夫
山本:原発がイヤだって言っているだけなら僕は仕事は無くなっていないと思う。
脱被曝と言っているからだと思う。
など、いろいろ。
<1>ー支援者による説明ー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
ーーー
下地先生は選挙で投票をする事も出来なかった。
クリスマスも。
12月9日に逮捕されたと知ったけれど、まさかこんなに長く拘留されるとは思ってもいませんでした。
逮捕されても悪い事はしていないのだから、すぐに釈放される筈だと思っていました。
映画、ドラマ、アニメなどで見るような
第二次大戦当時、いきなり警察が民家に入ってきて来て戦争反対と言ったからと、
父親や恋人を突然逮捕していく時代の映像をいやでも思い出します。
つい最近まで、遠い昔の時代の事だと思って映画を見ていましたが、
とんでもないことだと、いま思っています。
ここで声をあげなければ、どんどん、どんどん声をあげなければ
あの時代の日本は目の前に見えています。
このままにしておいたら大変なことになります。
どうしたらいいのでしょう。
太郎さんの言うように、メディアが大きく取り上げて国民に広く知らせてくれる事を心から願っています。
このような不当逮捕事件はワイドショーのお得意なものの筈。
テレビをつければ何度も何度も「不当逮捕」というテロップと下地先生の事件が流れているのが、
今までの日本の姿だったのではないのでしょうか?
そう思って期待を込めて、どこのメディアがこの会見を報じているのか?と探しました。
たった一つ日刊スポーツしか見つけることができませんでした。
朝日新聞は記者が来ていたのに記事にはならなかったようです。
もちろんテレビは報じません。
山本太郎も"がれきデモ逮捕不当”と訴え
日刊スポーツ [2012年12月22日18時11分]
JR大阪駅構内で震災がれき搬入に反対する集会やデモ行進をしたとして、大阪府警が威力業務妨害容疑で阪南大准教授下地真樹容疑者(40)らを逮捕したのは不当だとして、憲法学者らが22日、大阪市内で記者会見し、「ごく日常的な表現活動で、何ら罪に問われるものではない」と表明した。
憲法学者ら67人は17日に抗議声明を出した。
会見で龍谷大の石埼学教授は
「単なる集会を捜査機関が危険視するのは、憲法学の観点から許し難い」と指摘。
脱原発活動を続ける俳優山本太郎さんは
「最低限の表現の自由が担保される社会でないといけない」と訴えた。
出席した市民からは「(抗議活動の最中)常に警察からビデオなどで監視される」などの声が上がった。
府警は、10月に大阪駅構内で拡声器を使って演説集会をした上、
デモ行進してJR西日本の業務を妨害したとして、下地容疑者ら3人を今月、逮捕した。(共同)
ーーー
<許されない!>下地先生不当逮捕
「駅での訴え 犯罪?」東京新聞こちら特報部12/21(書き出し)
●憲法学者の声明
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
●大学研究者が呼びかけ人の署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
●獄中からの下地先生の手紙
●その他、下地先生の抗議活動などへのリンクがあります
( ゚д゚)ハッ!太郎さんひとりがメディアにお願いしていたんじゃダメなんだ
私たち、ネットが出来るものだけが知ることのできる真実。
私たちが出来る事はなにか?
記者会見をやってもどこも報道しないならば、
「なぜこんなに大事なことを報じないのか」と各メディア、テレビ局にどんどん声をあげていく。
その声が大きければ、報じない訳にはいかなくなるかもしれない。
そんなふうに思いました。
たとえば、それでも報じないのだとしたら、もっと何かを考えなければならないけど、
まずは、やれる事をやらなければ
戦時中のドラマのような日本になってしまってからではもう遅いのです。
あなたの家族がいきなり警察に連れて行かれるかもしれない。
街頭で替え歌を歌っただけで…
テレビ局や新聞社にみんなで訴えるのもいい方法だと思います。
そして、各番組に訴えるのが一番いいと思い、それぞれの局の番組を簡単に調べてみました。
調べてみて分かった事があります。
視聴者を大事にしてこちらを向いてくれる番組には必ず分かりやすいように、
情報募集やご意見等と書かれています。
たとえばテレビ朝日では、モーニングバードはコーナーごとに情報募集がありました。
TBSが一番探しやすかったし、各番組に必ずご意見の部分がありました。
NHKはニュース9でさえも見付けられなかった。
フジテレビも同じです。
ちょっとした事で、ムフフって笑っちゃうくらいに、各局や番組の姿勢が見えちゃいました。
私たちもみんなでメディアにお願いしてみよう!
何度も何度もいろんな番組にお願いしてみよう!
この会見の内容とかを抜粋して書いてお願いしてみよう!
ほんの一部ですが、ご紹介~♫♪♬
テレビ局
テレビ朝日 意見 http://www.tv-asahi.co.jp/contact/
報道ステーション ご意見 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/opinion/form.html
モーニングバード あなたの声をお聞かせ下さい http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/index.html
モーニングバード そもそも総研たまぺディア みなさんのニュースの疑問を募集します
http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/somosomo.html
モーニングバード じっくリサーチ 調べて欲しい事はこちらから
http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/karakuri.html
TBSご意見・ご感想・要望https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/contact/0030/enquete.do
みのもんたの朝ズバッ! ご意見募集
http://www.tbs.co.jp/asazuba/post/
NEWS23X 情報提供・ご意見
http://www.tbs.co.jp/news23x/confirm/
報道特集 情報募集 お問い合わせ
http://www.tbs.co.jp/houtoku/want/
サンデーモーニング ご意見・ネタ募集
http://www.tbs.co.jp/sunday/
NHK 意見 http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html
フジテレビ 意見 http://www.fujitv.co.jp/faq/goiken.html
とくダネ! 情報募集欄あり
http://www.fujitv.co.jp/tokudane/index.html
日本テレビ全般に関するご意見・ご感想・ご要望等http://www.ntv.co.jp/staff/goiken/form.html
ミヤネ屋 番組へのご意見
http://www.ytv.co.jp/miyaneya/goiken/
NEWS ZERO ご意見ご感想
https://app.ntv.co.jp/myntv/sys/enquete/input/?enquete_id=95
バンキシャ 情報・ご意見ご要望
https://app.ntv.co.jp/myntv/sys/enquete/input/?enquete_id=133#__utma=1.484702754.1356265820.1356265820.1356265820.1&__utmb=1.11.9.1356266347428&__utmc=1&__utmx=-&__utmz=1.1356265820.1.1.utmcsr=google|utmccn=%28organic%29|utmcmd=organic|utmctr=%28not%20provided%29&__utmv=-&__utmk=20876600
新聞各社
読売新聞 意見 http://info.yomiuri.co.jp/contact/
朝日新聞 意見 https://se01.asahi.com/reference/form.html
毎日新聞 意見 https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
日経新聞 意見 https://sch.nikkei.co.jp/nikkeinet/
一つ一つの思いつく番組のご意見にメールやFAXを送る事もいいと思います。
今ならまだできる。
今やらなければ近いうちに何も言えなくなる。
ლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ) がんばろぉ~♡
27:58~
阪南大学 島:
阪南大学の、下地君は経済学部ですが、私は流通学を教えております島といいます。
簡単に申しますが、下地さんが捕まった事は、
私には、9日の夜にめぐりめぐって連絡がありまして、
10日の朝に、奥さんと朴さんが
「大学の方にこうやって逮捕されたという事を説明に行きたいから」とおっしゃるので、
「誰かあてがありますか?」と言ったら、「誰も知らない」とおっしゃるので、
僕は下地さんの事は、もちろん良く知っておりましたけれど、
同じ学部の同僚、ま、同僚と言えば同僚なんですけれど、
そんなに、毎日会うとか毎週会うとか、そういう間柄ではありませんでしたので、
率直に言ってちょっと「ありゃ」と思ったんですけれども、
月曜の朝、奥さんと朴さんを経済学部長のところに案内し、
その次には学長と副学長のところに案内して、逮捕されたという事を伝えました。
その時に私の老いぼれの感がビビッ!と響きまして、
「この人ら知ってたんじゃないかな」という気がしたんです。
大学当局がですね、いやに落ち着いていまして、
「いやー、もう本当に大変です」という感じじゃなくて、
「え、え、」っていう感じで、
「ひょっとしたら事前に知ってたんじゃないかな?」ということを、
これは私の全くの感ですが、感じました。
それですぐに学内に呼び掛けまして、
その週の金曜日に本当にささやかな「下地先生を支援する会」というのをつくりまして、
みなさんがみられたらビックリすると思いますけれども、
190人以上の教職員の中で、わずか20数名でありますが、
その半分以上の人が名前を出して下地さんを支援しようと、…泣…
すみません…
という事で、簡単な声明を出したりいたしました。
6日に大学が危機対策管理本部というのを立ち上げたという噂が耳に入りまして、
6日というと、下地さんが逮捕される前なんで、
今頃、危機管理対策というか、急に地震が来るとか大津波があるという事もあんまり聞かないので、
「何の危機管理かな?」ということをちょっと疑問に思いまして、
それで今週の水曜日、19日に私と二名他の先生を支援する方達と学長、副学長に面談を申し込みまして、
「何ですか?」って聞いたらですね、ベラベラッと言いまして、
6日に大阪府警の公安第3課の2名の刑事、それから松原警察署の刑事、…泣… が、
大学にやってきまして、「下地さんを8日に逮捕する」と。
それで、「10日には研究室を捜索する」ということを、
その時は対応したのは学長副学長ではなくて、他の機関が、
多分たまたま松原署と学生の暴動やなんかで関連のある部所が対応したようなんですけど、
で、5時にその報告が学長のところへあがって、
「あら大変だ」という事で、そういう危機対策管理本部というものを立ち上げた。
という事を、普通に言いました。
それで私どもは大変なショックを受けて、
どうして事前に知っていたのならば、少なくても下地さんに言ってやったり、
あるいは研究室の捜索についてもですね、研究室の捜索は
あ、それから、
何故事前に伝えたかがよく分からないんですけれども、
逮捕の日程は一日ずれまして、初めは8日と言っていたものが9日になったようですけれども、
それは電話で「延びます」と言ってきたようです。
実にふざけた話なんですけれども、
「ああ、そうですか」と言って聞いていたようです。
それで、研究室の家宅捜索は予定通り10日月曜日の3時から1時間20分にわたって行われました。
私は授業があったので立ちあう事は出来ませんでしたが、
大学側が二名の管理職メンバーとそれといま近い人間が立ちあっています。
ただし、私たちが
「どんな捜査令状で来たか?」
「だれ宛でしたか?」と聞いてもですね、
いや、こうやって(腕をあげて振る動作)紙を持って振っていた事はもちろん覚えているけれども、
それを普通は、僕は捜索をされた事はないから知りませんけれども、ちょっと詳しい人がですね、
「読み上げましたか?」と、
あるいは「読み上げを求めましたか?」というんで、
もう、読み上げも求めないし、読み上げられてもしないし、
施行されてそれをためつすがめつ読んだわけでもない。
従って、研究室と言えば大学の人間にとっては、
一つの聖域、聖域というのはおかしいかもしれませんけれど、
学生の個人情報や教員の個人情報が詰まっているところですから、
そんなところを、たとえ彼が罪を犯したとしても、
平気で入り込んで、もう関係ないものまで全部見るとか、
一冊一冊本も見たそうですけれども、
「そんな事は許されないんではないか」というので、
「たとえば捜索の範囲とか目的とかあなた方見ましたか?」と言われたら、
「いやぁ、それは見ていないです」ということで、
驚くべきズルズルぶりに私は本当に、ビックリしたような状況です。
この事は、全学に知らせる前に、あまりにも衝撃が大きいので、
支援する会、今20人ちょっとおりますけれども、その方々にはかった上で、
なにしろ大学側は年末年始でもうあんまり時間がございませんので、
来年の早々に授業が始まった時にもう一度支援する会の方々に集まっていただいて、
私としては、教授会や組合大会で、きちんと、
「大学当局は下地さんが不当な逮捕をさせられているという事をハッキリと述べなさい」
という事を求めていくつもりです。
これはできるかどうかはわかりません。
率直に言って僕らの力はそんなに大きくないので、ごく小さいのでできるかどうかはわかりません。
ただ今、ご覧になっていただいたらすぐにわかると思いますけれども、
大学のウエブサイトの冒頭に「本学教職員の逮捕について」というのがありまして、
リンクをたどってみると、「警察で捜査中で詳しい事は何もわかりません」という事で、
全く善意の第三者で「分からない」と言っているように見えるんですけれども、
実は、共犯者というのはちょっと表現が強すぎるかもしれませんけど、
善意の第三者ではなかったという事はハッキリさせておきたいと思います。
それは下地さんの早期釈放を求めるという事とは一見別の事かもしれませんけれど、
私どもは大学の管理機関で、ここまで自治や、
昔は誰でも普通に言った事が「え?そうですか?」っていうふうに言うようになってしまっていると。
そういう劣化に、管理機関や教職員の劣化については私は深く、
もう深く失望しているところであります。
言わなければならないところはそういう所で、
ちょっとお見苦しいところ(何度も泣いちゃったところ)をお見せしちゃいました。すみません。
36:32
つづくーー
<1>ー支援者による説明ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)~テレビ局にお願いしよう~
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<許されない!>下地先生不当逮捕
「駅での訴え 犯罪?」東京新聞こちら特報部12/21(書き出し)
●憲法学者の声明
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
●大学研究者が呼びかけ人の署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
●獄中からの下地先生の手紙
●その他、下地先生の抗議活動などへのリンクがあります
長谷川
12月9日、下地真樹准教授ら市民数名が不当に逮捕されました。
これに対して私たちは彼らを支援するために署名、あるいは大学に対する
嘆願書というものを用意して活動してきました。
今その状態がどうなっているか、どれ位の署名が提出されているか、
どのような方々が呼びかけ人になって下さっているか、
個別の要素とともにみなさんに少しお話しさせていただきたいと思います。
そして今回の逮捕に対して憲法研究者の方々から声明が出ていまして、
実際にその呼びかけ人の先生方に来ていただいています。
憲法研究者の視点からこのような事件がどのようなものであるか?という事についてお話ししていただきます。
それから下地さんが所属している阪南大学の流通学部の島先生がいらっしゃっていまして、
島先生の方から今現在大学の方でどのような動きがあるのか?という事いついてお話ししていただく予定です。
あと、山本太郎さんが参加されます。
支援者による説明
下地さんの署名活動をされ、嘆願書の呼びかけ人であります
朴勝俊さんの方からお話をお願いしたいと思います。
02:57~
朴勝俊 関西学院大学准教授:
私は下地真樹君と大学院時代、神戸大学の経済学研究科で一緒に勉強した仲間でございます。
彼はその後阪南大学に就職されまして、
組合活動、もちろん研究活動もそうですけれども一生懸命やってあられまして、
私も別の学校で私立大学の組合で活動しておりましたので、
その関係で年に一度ぐらい会うということだったんですけれども、
昨年の東日本大震災、福島第一原発事故を契機に
彼は以前から原子力、原発というものに批判的な目を向けていたんですけれども、
彼自身が本格的に活動をはじめられまして、
私も原子力に関して批判的な立場からの講演とか、あるいは論文発表だとか、というのを続けてきました。
下地君は本当に正義感の強い人でして、
「脱原発」に関する意見・主張・デモなんかも私たちと一緒にやってまいりました。
そして関西電力の大飯原発再稼動問題の時も非常に強く反対の意見を述べていたんですけれども、
一番精力的に活動されておられたのが、震災がれき。
放射性物質を含む、あるいは焼却することによって有害物質が発生される
そういう恐れのある東北地方からの震災がれきを広域処理すると。
そういう事に関して非常に懸念を持っておられまして、
ただの懸念だけではなくて、またそれが行われた法的手続き
必要性、経済性、安全性、そのいずれの面から見ても、
がれきの広域処理というのは正当化できないという立場から、非常に激しい活動をしていました。
他方で、大阪に於いては、
大阪市の橋下市長は、今年の前半まで、
非常に大飯原発の再稼働に関しては厳しい立場をとっておられましたけれども、
震災がれきはいち早く受け入れると、安全とみなして受け入れると。
そこに大きな対立がありました。
逮捕から拘留に至るまでの経緯を簡単にわかりやすく説明いたします。
12月9日、日曜日でした。
朝の8時ごろですけれども、下地君の自宅に警官が7人が訪れまして、
そして戸が開きますと、下地君に手錠をかけて連行して行ったと
そしてその後4時間にわたって、家宅捜索を行い、
4時間もかかったのは下地君が研究者ですから、さまざまな資料を持っている。
それをいちいち確認をしてたという事と、
非常に些細なものまで押収をしていったということであります。
下地君はデモを主にやっていたんですけれども、
下地君がひとりでやっているデモというのがありまして、
ひとりで、軽いスピーカーを肩に掛けまして、マイクで替え歌を歌うと。
がれき反対、原発反対の非常に面白い替え歌を歌うという、
街角で歌うという、そういうデモをしていたので、
ですから、その時に使っていたタンバリンなんかも押収をしていったという事です。
その押収品の目録、私自身は逮捕状は見せてもらっていないんですけれども、
押収品の目録に書いてあった罪状は
「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」この三つが書かれていました。
しかしこの、12月9日の朝には当然下地君は何もしていない。
むしろ寝ていたんです。
で、何故こういう逮捕が行われたのか?と申しますと、
それは「10月17日にやった抗議行動がけしからんものであった」と、そういう事です。
どういう事か?と言いますと、10月17日には現行犯で逮捕されるという可能性がありますので、
是非、徒のみなさんは警官とはぶつかることの無いよう
こういう事が起こる事がないように、みんなで固まって安全に移動しましょう
というような呼びかけをしながら、駅の構内を通り過ぎて行った。
それが、鉄道営業法違反と、威力業務妨害と不退去の罪に当たる。ということなんですね。
で、逮捕された次の日12月10日、
検察がですね、下地君を10日間拘留したいと、「勾留請求」をした訳ですけれども、
いったんは裁判所がこれを却下しました。
これに対して検察が準抗告を行い、別の裁判官が拘留を認めるという形で拘留が行われました。
12月16日に、長谷川さんが中心となりまして、記者会見がいったん行われたんですけれども、大阪で。
その二日後12月18日に「勾留理由開示公判」というのが行われまして、
そこに下地君が出てこられて、
沢山支援者の方々が集まったんです。
でも部屋には入りきれない。
という事で廊下で沢山の人達が聞いている。
そこの廊下にまで聞こえる大きな声で、
「いかにこれが不当な逮捕であるか」「警察官は何をやっているんだ」というような、
そういう陳述と言いますか、を行っていました。
しかしながら12月19日は拘留の延長が決まってしまい、
20日間プラスアルファの拘留が行われているという事であります。
これが逮捕から拘留に至るところの説明でした。
長谷川:
それで、この呼びかけ人の何名かで始めた署名ですけれども、
現在始めてから約1週間で8000筆を超えました。
呼びかけ人も主に大学研究者の方にやっていただいているんですが、
次々に申し出がありまして、現在92名となっております。
ホームページでは更新が追い付いていないんですけれども、92名になっております。
多数の先生方が今もなお、呼びかけ人にぜひ自分も加えて欲しいと、自分も抗議の意を示したいという事で、
次々にこの抗議の声明の呼びかけ人となって、署名の協力を呼び掛けて下さっております。
もう一つ大学の方に嘆願書を12月14日に学長、そして副学長の先生方に直接手渡しをしております。
これも研究者の方を中心に、その時に56名の賛同人の名簿とともに
第一次集約として阪南大学側に提出をしております。
石埼学 龍谷大学:
10月17日に憲法研究者の声明を出しました、メンバーの一人の石埼学と申します。
今日は私と成澤孝人(信州大学)さんが信州から、あるいは石川裕一郎(聖学院大学)さんが東京から
この場に駆けつけて下さいました。
まず、私からこの声明の説明をさせていただきまして、
私のいたらぬ部分をお二人に補足していただこうと考えております。
この呼びかけ人を見て、どういう人たちなんだ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
呼びかけ人の5人は、特に同じ研究会に所属しているとか、常日頃行動を共にしているというわけではなくて、
強いて言えば、学会の後によく一緒に飲みに行く友達という程度のものでして、
ある日、お隣の成澤さんから「こういう事件が起きている、黙ってていいのか」というメールがきたので、
子育て中だし、大学の仕事も忙しいので、
「黙っていたいんだけども黙っているわけにはいかないよね」ということで、
「抗議声明を出そう」という事で石川さんとか高知大の岡田さんとか、宮崎大の中川さん。
おおむね30代と40代の若手の研究者が呼びかけ人になって、
金曜日の夕方に賛同を募りだしまして、
もう拘留決定も出ているので「急ぐ」という事で、翌週月曜日の正午までの締め切りで、
ひたすら呼びかけ人達の個人的なつてを使って、、メール、FAX,電話を使い、
「賛同人になってくれないか」という事で全国の憲法学者に呼び掛けた次第です。
金曜の夕方から月曜の昼までの間、しかも週末が挟まっている間で67人の方々が賛同してくれて、
若干締め切りを過ぎてからのものを今日捕捉させていただきましたが、
今日の資料は賛同者が呼びかけ人と合わせて70名になっております。
私たちは今回の事件をネットや産経新聞の報道などで知りまして、正直びっくりしまして、
「こんなことで逮捕されるのか」というのが正直な印象です。
いくつか簡単に説明しますと、
まず、下地先生達3名で行った街頭での宣伝活動であるとか、コンコースの通り抜けであるとかは、
ごく日常的に見られる表現活動でありまして、
コンコースの通り抜けが表現活動であるかどうかは別として、
ごく日常的に見られる事ですし、
私もかつてはそういう事をやった事が何度かあります。
で、「威力業務妨害罪」や「不退去罪」や「鉄道営業法違反」が成立するとは
考えにくい事例だという事なんですね。
この事件が起こる前まではここにいらっしゃる方々と私たちは誰も面識がなくて、
成澤さんから「声明出そうよ」というお誘いがあったので、
「じゃあ誰か関係者を紹介して下さい」って言ったら、
「知らない」と言われてですね、方々探して、長谷川さんにもいろいろお世話になったんですけれども、
そして事実関係を確認してこういう声明を出したという事で、
今日お集まりの方々はみんな初対面という事になります。
先ず一点にちょっと特徴的なのが、
「威力業務妨害罪」が付いているという事なんですね。
今まで、駅頭での宣伝やさまざまな抗議活動で、角材を持っていたら別ですけれど、
そうではないもので「威力業務妨害罪」で検挙されたというような事例はないと思うんですね。
私たちの見方なんですけれども、
捜査機関は宣伝活動とそこからコンコースを通過していく1時間半ぐらいの行動の全体を一つと捉えて
この全体が威力なんだというふうに考えているんではないかと分析しています。
ので、一つ一つの行動を見ていくと、下地先生の行動も、別途にビラを配っていた人の行動も、
あるいは駅を通り抜けようとした際に、
駅長に制止されたから抗議したという行動もあるように聞いていますが、
コンコースを通り抜けたという行動も、一つ一つをバラバラに見ると、
何ら罪に問われるところはないんですね。
で、捜査機関は今回はこの1時間半ぐらいの行動を一体のものとして捉えて、
その「全体が威力なんだ」というふうに捉えているんだろうと思います。
ただ、これは私の考えという事になるかもしれませんが、
人が集まるという事は力なんですね。
だからこそ大事なわけで、
人が集まるという事に対しては国家権力は怖いと思うんです。
平穏な集会であっても。
人が集まるという事は力なんだという事を前提にしつつ、だからこそ擁護しなければならない。
公権力が低下するから。
だからこそ、人が集まる事を保証するために
日本国憲法は21条1項で集会の自由だとか結社の自由。
人が集まる自由というのを明文で保証しているんです。
この、人が集まってこれをデモと見るかどうかという議論は捜査機関と私たちとでは違うと思いますけれども、
人が集まること自体を危険視するという発想自体が
憲法学者としては許しがたい事なんです。
人が集まる事を国家権力は歴史的に危険視してきたからこそ、
日本国憲法は「集会の自由」「結社の自由」と「人が集まる自由」を保証しているということなんですね。
だからこれを「威力」と捉えること自体が憲法学の観点から到底認められないという事です。
もうひとつは、
わりと似た事件で吉祥寺構内ビラ配布事件というのがあるんですけれども、
昭和29年12月18日に最高裁判決があるんですけれども、
これと比べても今回の逮捕された方々や、この行動に参加した人たちの行動は、
この事件と比べても何ら罪に問われるべきものではない事件だという事なんですね。
この吉祥寺駅構内ビラ配布事件というのは、
京王線の井の頭吉祥寺駅の切符売り場があって、階段を上って行って改札を抜けていく階段の下で、
拡声器を使って20分に渡って債務事件の救援をしていた人達が宣伝活動をして、
再三退去要求を駅側からなされていたのに退去しなかったという事例なんですけれども、
これ自体も憲法学者としては、憲法学者によっても評価は分かれると思うんですけれども、
「これは無罪じゃないか」とする憲法学者が多いと聞く事件なんですけれども、
これと比べても、今回の宣伝活動やコンコースの移動は、
何ら罪に問われるべき言われの無い事件だというふうに私たちは考えています。
後、駅の敷地内に若干立ち入っていたとかですね、そういう事もあるかとも思いますけれども、
その吉祥寺駅構内ビラ配布事件で伊藤正己(いとう まさみ)裁判官の補足意見を書いておりまして、
その補足意見は学界でも高く評価されているんですけれども、
「駅構内だから、駅の敷地だからと言って、直ちに表現の自由が認められないという事ではない」んだと、
この場合はビラ配布なんで、
ビラ配布の場所の状況や規制の方法や配布の対応、
その意見の有効な伝達のための他の手段の存否など、多くの事情を考慮しようと、
さまざまな事情を考慮して、駅側の利益と表現の自由と、
どっちを優先させるべきかという事を考えなければいけないと
伊藤正己、憲法学者でもあった裁判官が書いているんですね。
なので、今回は一部の人達が駅の敷地内にいたからといって、あの場所で、
およそですね、そういうことを改札口の前でやっていたら意味が違うと思うけれども、
あの場所で、ああいう形でやること自体は、
伊藤正己裁判官の補足意見の立場からしても、
全く表現の自由を優先させるべき場合だというふうに私たちは考えております。
成澤孝人 信州大学:
いま石埼先生が、今回もしJRの敷地であってもという話がありましたけれども、
これをご覧になっていただいたらわかるように、
下地先生は敷地内でやっている訳じゃないんですよね。

とすると、これは鉄道営業法で言われているところの、いわゆる鉄道地ではないんですよ。
ということは、これ自身を問題にして、JRの側には退去を要求する権限が無いと思うんですね。
これを見る限りにおいては。
ビラを配っている人がいるかもしれないけど、彼自身は全然そっちには行っていない訳ですから、
それで彼が逮捕という意味が全然わからない。
そもそも鉄道側に退去の権限がなければ、業務妨害という事はないわけですよね。
さっき石埼さんがおっしゃったように、全体を一体として捉えて、
で、まるで1時間半にわたって、ハンドマイクを持ってデモ行進をしたみたいな、
そういうような事では全然ないということです。
要するに、問題になる移動についてはJR側が、要するに止めたというか、
「移動しないでください」と言ったんだと思うんですね。
だけど、「移動しないでください」という権限が、おそらくJR側には無いんじゃないかな、と、
僕には思われてしょうがないんですけど。
そうすると今回についてはやはり疑わしい逮捕であると、
黙って見ていたら、
「だれしもが同じようになってしまうかもしれない」というそういう危機感で今日参りました。
以上です。
石川裕一郎 聖学院大学:
埼玉県にある聖学院大学で憲法の授業をやっています石川と申します。
事件そのものの法的な問題点については、
いま石埼先生と成澤先生からお話がありましてほぼ出つくしていると思います。
私が一つ付け加えるとしますと、この問題、
憲法的に一番問題になるのは今繰り返しお話があったように、
憲法で言うと21条の表現の自由あるいは集会・結社の自由なんですが、
もうひとつあえて付け加えると、
「今回逮捕・拘留の必要があったのかどうか」ということですね。
100歩譲って起訴する必要があるとしても、身柄の拘束をする必要があるだろうか?と。
つまり、阪南大学の准教授という地位も身分もある方、
地位も身分もなければ逮捕してもいいというわけではないんですけれども、
どう考えても逃げも隠れもしないので、拘束する必要はないわけですし、
証拠を押さえるにしても、これは押収という手続きが別にあるんですね、逮捕しなくても。
押収、家宅捜索はありますので、
最低限の手段で捜査取調べはできるはずなんです。
ですので、100歩譲って捜査機関側に立件する必要があったとしても、
今回の逮捕拘留は必要なのか?
どう考えても無いと思います。
それを最初にってしまうと表現の自由の問題がかすんでしまうので、
表には出さないようにしているんですが、
そういう問題があるという事は報道機関の方も、もう一度考えていただきたいと思います。
最後にまとめるわけではないんですが、表現の自由を保障するという事は、
ちょっと誤解を招く言い方をすると、実は不自然な事なんですね。
つまり権力にとって耳が痛い事を保証しなければいけないという事は、
かなり不自然な事を権力側に要求しているんですね。
これは別に権力にとってだけではなくて、皆さん我々にとっても誰でもそうで、
自分と意見が違う、自分と趣味が違う人の話を聞くというのは聞きたくない。
耳を、目を隠したくなるんです。
でもそれをあえて聞かなければいけない。
耳を貸さなければいけないという事を我々は要求されている。
ましてや権力側としては要求されているわけですね。
ですので、そういう自分とは考え方の違う人間が気にくわない事を言っている。
あるいはちょっと不気味な事を言っている。
それだけで取り締まる、あるいはそういう人を抹殺するという事になったら、
そもそも表現の自由を、日本だけに限らず、自由主義、民主主義国家が保証している事の意味が、
根本から崩れ去ってしまうんですね、
そこを改めてこの場を借りてお話しさせていただきたいと思います。
以上です。
石埼学:24:48
すみません、一点補足させていただきますが、
憲法が人権を保証しているという事の意味なんでです。
これは他の法令に触れない限りで強いんだという意味ではないんです。
今回のお三方の行動は、
鉄道営業法にも、威力業務妨害罪にも不退去罪にも私たちは当たらないと思っていますけれども、
100歩譲って、仮に当たったとしても、それでも人権が優先する場合があるんです。
だから憲法は人権を保証しているんです。
仮に形式上何か犯罪の構成要件に該当していて、違法性があったとしても、
やっぱり表現の自由やきちんとした人権は非常に重要なものだから、
仮に刑罰法規に触れたとしても、表現の自由を優先して無罪にすべき場合がある。
そのために憲法というのはあるんです。
なので、憲法が人権を保証している以上、
仮に犯罪に該当するような事実があったとしても、表現の自由を優先させなくてはいけないんだと、
それが憲法が存在する意味です。
憲法が人権を保証している意味です。
なので、あくまでも仮にですよ、仮に何か犯罪に当たるような行為があったからといって、
ただちに処罰していいものではない。
それが憲法が保証している表現の自由としてなされている以上、
そういう事もあり得るという事をお伝えします。
成澤孝人:26:09
今までこういう事例って、無かったと思うんですよね。
逮捕起訴っていう事が…
それは憲法があって、「あんまり簡単にそういう事は出来ないよ」と思っていたからだと思うんですけど、
最近だから、そういうふうではなくなってきているところがあってですね、
ピザ入れの逮捕というのが
我々はそれに対してはそれに対して非常に不安というか、問題というか、そういうふうに感じております。
でもその一環の事件かなという気がしています。
朴勝俊:26:36
ちょっとわたくしの方から補足させていただきたい事があるんですけれども、
実はこれは下地君の逮捕に始まった事ではありません。
下地君とずっと一緒に抗議活動をしてきた子どもを連れたお母さんたちとか、
若い人たちとか沢山いたんですね。
その中で、まず10月5日に関電本社前でデモをしていた時にですね、
下地君のお友達が逮捕されているんです。
それはですね、彼の前で警察官がわざと転んで、で、「公務執行妨害だ」と、
いわゆる転び攻防。と言われる形で逮捕されています。
また、11月13日に、大阪の此花区でこのがれき焼却に対する説明会がありましたが、
この時も仲間が4人逮捕されている。
その時の罪状は「建造物侵入」といって、あ、3人。
この間下地君はお友達の救援に全力を注いでいたと、そういう経緯にありますので、
ちょっとその点を押さえておいてください。
27:51
つづくーー↓
<2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)~テレビ局にお願いしよう~
<許されない!>下地先生不当逮捕
「駅での訴え 犯罪?」東京新聞こちら特報部12/21(書き出し)
●憲法学者の声明
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
●大学研究者が呼びかけ人の署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
●獄中からの下地先生の手紙
●その他、下地先生の抗議活動などへのリンクがあります
前半部分を含めて
30分ぐらいの間に、全て大切な事を話して下さったような気がします。
これほどまでに私が感じたり思ったり考えている事とまったく一致していることに、とても心強くなりました。
「私の考え方は間違っていない」と勇気を頂いた気がします。
そして涙が出そうにもなりました。
宇都宮けんじさんと山本太郎さんがタッグを組んだら明るい未来に近づく事ができるんではないかと、
絶望に近い日本の未来に光を見つけられた気がしました。
東京都の細かい汚染地図や食品のベクレル表示。
「それは見たくない、知りたくない」という方がきっと大勢いらっしゃるようにも思います。
けれど、嫌なこと、そして現実から目をそむけていてはいけないのです。
いくら恐ろしい事だとしても真実をきちんと見て知って、そこから考えて対策していくことが
今、一人一人に求められている事なのだと私は思います。
太郎さんはとても大事なお話しをされています。
一言一言の言葉の重みを感じて読んでいただけたらと思います。
高円寺の前半部分↓
広瀬隆さん・宇都宮けんじさん・山本太郎さん12/9(文字起こし)
Video streaming by Ustream
野瀬正彦さんのチェロの演奏
3:07~
山本太郎:
どうも、衆院選過ぎ波から立候補する山本太郎です。よろしくお願いします。
ここで今日3度ほどお話ししたんですけれど、
また同じ話しの繰り返しかもしれませんが
向こうのほうに歩いている誰かの耳に届けばいいなという事で、皆さん許して下さい。
「本当になんて世の中だったんだ」って、
それに気付いたのが、3.11だったんですよね。
それまで無関心だったんです、僕は。
自分の人生だけ生きてきました。
趣味の波乗りとそれから自分の仕事と、
それがうまく回っていれば、それが幸せだったんですよね。
で、3.11があって、家に帰ってテレビをつけた。
そしたら速報が流れたんです。
原発が危ないと、危ないとは流れないですね、「原子炉が冷やせなくなっている状況だ」と、
で、その時に昔調べた事を思い出したんです。
海沿いに建っている。
どうして原発は海沿いに建っているか?
1秒間に70トンぐらいの水が必要なんです。それぐらい高い熱を発するところだと。
「電源が無くなった」という事は「その海水をくみ上げる事が出来ない」ですよね。
するとその先には爆発しかないじゃないですか。
すごく自分の中で寒気がしたんですよ。
そしたらまたニュース速報が流れたんです。
「電源車を用意しました」
あぁ良かった、これで助かった。
「そりゃそうだ、もしもの時にはそういうバックアップがあるよね」と思ったんです。
またしばらくしたら速報が流れたんです。
「電源車を用意しましたが、どうやらこの先のコネクタが合わないみたいなんです」みたいな
その時に「ガキの使いかよ」と思ったんです。
ね、そんな危ない話あるか?
ようは最悪の状況を想定できていないもの、そんな、その程度の危機管理。
それでこんなものを動かしているのか!と、
その時に自分の中で、「生きたい」っていう思いが湧きあがってきたんですよね。
「生きていたい」
5重の壁に守られているから安全だと言われた原発。
5重の壁で守らないと安全じゃないのが放射能だったんですよね。
それが漏れだすかもしれないという事は、自分は生きていられないかもしれないな、
その時に自分が「生きていたい」という思いが生まれてきたんです、モーレツに。
「どういう情報を流すだろう?」
「テレビ、新聞、どういう情報を流すだろう?」と思ったんです。
「それでこの国の本当の姿が見えるのかな」
そしたら言いました。
「安全です」って。
「直ちに影響はありません」
その言葉を聞いた時に、本当に…凍りました。
すごいなこれ、すごい言葉を出したな。
「直ちに影響がない」
「今すぐ影響がなくても後で影響があるかもネ」って言ってるんですよね。
「よく言うよな、そんな事」って、
影響がなければ「全く影響がございません」って言いますよ。
とんでもない。
なるほど、情報は隠されるのかと。
そこから僕がネットなどを通じていろんな人から情報を頂いて、
なるほどと、いろんな力が働いているんだと、
ま、そりゃそうですよ。
大きなスポーンサーで成り立っているテレビには、本当の事が流れないに決まっているんですよ。
沢山の企業が参加しているこの原発。
「電力会社だけのものじゃない」というのはもう皆さんご存知ですよね。
電機メーカー、建設、銀行、保険、もうありとあらゆる企業がこの原発に関わっている。
という事は、「原発嫌だ」っていうだけで、いろんな企業につばを吐くことになるんです。
で、僕は芸能界の末端で働いているんですよ。
メディアの末端で。
「原発イヤだ」なんて言ったら、これはもう「存在を消されるな」っていう感じですよ。
自分ではそこから悩んだんです、自分の中で。
声をあげたい自分と、声をあげられない自分。
この二人の自問自答がもうずっと3週間続いたんです。
「声をあげろよおまえ」
「お前声を上げなきゃウソだろ」
「本当の事を知ってしまったんだろ」
「だったら声をあげろよ」
でももう一人の自分が言うんです。
「お前、声なんか上げるな」
「お前一人が声をあげても何にもならないだろ」
「世の中変えれると思ってんのか?」
「母親はどうする?どうやって食べさす?」
「自分はどうやって食べていく?」
そんな二人がずーーーっと自分の中で、ずーーーっと戦ってた。
でも3週間たった時にそれが限界がきたんですよね。
もしも次の過酷事故が起きたら、起こるに決まっているじゃないですか、
東電原発の事故でハッキリしたんです。
地震・津波への備えはデタラメだった。
原発に安全なんてものはあり得ないんだ、この国で。
だとしたら、次の過酷事故は起こるに決まっているんです。
もしも過酷事故が起こった時に、自分は自分自身にどういういい訳をするんだ?と思ったんです。
「いやぁー、想定外でしたね、まさか起こるとは思っていませんでした」
他人は騙せるけれど、自分自身は騙せないんですよ。
その時にもう決まったんです、気持ちは。
そして、最初の勇気をもらったのが、ここで行われた高円寺のデモだったんですよね。
先程松本哉さんがスピーチいただきましたよね、「素人の乱」
その人の主催で行われた1万人を超える規模だったんですけど、
でも最初、デモに行くとなった時に自分の中で、なんか、気軽に火炎瓶かと思ってたんです。
「でも僕デモに行くぞ」って、ツイッターでそういうのを呟いたら、
家に帰った時にうちの母親が「行かせない」っていったんです。
「なに言ってんの?俺は行く」と。
「いや行くな」と。「ジュラルミンや火炎瓶が」って母親も一緒の事を言ってるんです。
だから僕たちは日常的に、「デモっていうのはどういうものなのか」っていうのを
ずーっと刷り込まれ続けているんですよね。
危険な人しか集まらない。
そこで、警官隊にぼこぼこにされる映像とか、
そんなのしか見た事がないんですよ。
だからうちの母親も息子がむちゃくちゃにされると思っているから「行くな」って。
それで結構出発が遅れちゃったんですね1時間ぐらい。
で、最後に母親が「じゃあ私も行く」って言ったんですよ。
でももしも火炎瓶が飛んできたら、警官隊に高殴りにされたら、
僕一人だったら逃げられるけれど、母親は逃がせられないじゃないですか。
で、僕一人で行くっていう事になって行ったんです。
ビックリしましたよ。
考えていた事と180度違っていたんです、高円で行われたデモ。
この原発に関わるデモっていうのは、全然違いますよ。
テレビの映像で流されてきた、そんな暴力的なデモじゃないんです。
そりゃそうですよ「原発いらない」「命が大事だ」っていう人たちの集まりなんですよ。
めちゃくちゃピースフルで、むちゃくちゃ嬉しかったですよ。
こんなに平和な行進があるんだっていう事に感動したんですね、そこで。
自分の中ですごく勇気をもらったんです。
本当にありがとう、高円寺のみなさん。
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山本太郎:引き上げたんですよね。
聴衆:恥を知れ!
山本太郎:
「恥を知れ」まさにその通りですよ、ほんとに。
それまで決まっていたんですよ、国際的に国際基準で1年間に1ミリシーベルト。
被ばく量、1ミリですよ。
それを子どもたちに対して20ミリシーベルトに引き上げたんです。
1が20。
「20も大丈夫だ」って言ってるんですよね、テレビでは。
でも大丈夫なんだったら最初から20でいいじゃないかっていう話なんです。
それがどうして1なんだよ、っていう話なんですね。
で、その20っていう数値はどういう事なのか?
20ミリシーベルトの4分の1、
5ミリシーベルトで・・・
チェルノブイリで事故がありました。
26年前に事故がありました。
その時に年間5ミリシーベルトの地域の人達は「強制移住」になったんですよね
すごくないですか、
チェルノブイリで原発事故で5ミリシーベルトで強制移住になったのに、
この国は子どもたちに対して強制移住の4倍を与えて「大丈夫だ」って言ってるって…
狂ってるじゃないですか。
殺す気ですよ。
なるほどと、子殺しする気だな。子どもたちは から殺人をされていくんだな
そう思ったんです。
その時に「上手くやろう」と思っていた事なんかが全部吹っ飛んで
子どもって、未来そのものじゃないですか。
「子どもを守れ」って良いかっこで言っている訳じゃないんです。
子どもって未来ですよ。
子どもを守れないような国に未来なんかあるわけないでしょ!
そこで自分の中でブチ切れちゃったんです。
その時から自分はメディアがいるところで言ってやろうと思ったんです。
逆に注目されていない所に行けば、
メディアの人に「来て下さい」と言えば、何か取り上げてもらえる可能性があるかもしれない。
そう思ったんです。
そしたらエライ事になりまして、
なんか…訴えられたりとかねw
すごいですよ、メディアは、印象操作をしまくりますよ。
あの、佐賀県で僕…知ってますか?
ね、本当にビックリしましたよ。
その場にいなかった人たちがテレビを見て、僕を訴えたんですよね。
テレビを見てですよ、テレビの映像を見て。
※なぜ?山本太郎さんが告発され、佐賀地検が受理する。悪いのはどっちですか?証拠あり
で、その日取材を受けた新聞、スポーツ新聞の記者が書いたんです、別の記事をね。
その時に「山本太郎が先頭に立ってデモ隊を先導して突入した」と、
素晴らしいですね、本当に。ビックリしましたよ。
海が割れるんかちゃうかと思いましたよ、本当に、ね。
そんなことなかったんですよ、
僕は途中ぐらいを歩いていて「みんなが入っている」みたいな感じだったんですけど、
でも簡単なんです。
とにかくその、何か既得権益というものに対して、「物を申す」という事になった時に、
確実にそこにいる人達は不条理な目に遭うんですよね。
そして過激派だったりとか、そういう存在にされてしまって、
普通の人達から距離を置かれてしまう。
そういう事を平気でやるのがいまのメディアなんですよ。
それはそうですよ、利害が一致していますから、権力側と。
東京電力が1年間にメディアに払うお金、260億円ですって。
気前がいいですねー!
260億円、皆さんからいただいている電気料金でございます。
全国、電力10社で1000億円ですって。
そりゃあもう、何も言えないですよ、ね。
他にもいろんな企業が加わっていると言えば膨大なお金。
だからこそこれだけ情報が流れてこないんですよ。
恐ろしい話ですね。
実は僕、立候補するつもりは全然なかったんです。
もう、こういう市民活動に入ってから、
いろんな人から「一緒にやろう、一緒にやろう」と言われてたんです。
多分客寄せパンダが一人いれば、面白い事になりそうじゃないですか。
いろんな政治家の人に会ってきたんですよね。
でも、本物の脱原発を実現してくれるような集団をつくりたかったんです。
それで、自分がやるような振りをしながらね、
こう、なんか「一緒にやりましょう」「いやぁ」みたいな感じでやりながら、
でもそういう人たちが一つに集まればいいなと思って、踏み絵を踏んでもらっていたんです。
「『原発即時廃炉』って言いましょうよ」
「東日本からの避難の権利を認めましょうよ」
「汚染食品をストップさせましょうよ」
で、がれきの広域処理、これはとんでもない問題を沢山含んでいるんです。
“がれき利権”にしてしまっているんですよね、被災地に落ちるお金を。
しかも放射性物質を置いておいたとしても、沢山の重金属、化学物質がいっぱい入っている物です。
PCB、ヒ素、アスベスト、そんなものを燃やしたらどうなるんだ!って言う話なんです。
被災地でも燃やしちゃいけないものを、全国各地にばらまいて燃やそうとする。
無茶苦茶じゃないですか、やっている事!
だから、今言った4つの事をいろんな議員さんに見せてたんです。
そしたら、「確かにそう思う」
で、僕は何か一緒に合流するようなふりを続けて、一つの輪をつくりたかったんですけど、
でも、野田総理が解散した途端に、みんなパアーッ!って散ってったんですよ。
すごいですね、本当に、みんな。
もう自分の生活が第一!
素晴らしい嗅覚をお持ちだ。本当に、野生ですよ、やつらは。
間違いない、ワイルドライフをいっていますよ。
で、結局その後ね、みんながパーッ!といなくなった後に、ずっと報道を見てたんです。
そしたらそこから流れてくる情報はどんなんでした?
まるでこの世の中には、自民、公明、民主、維新、チョットだけみんな。
それしか存在してないかのような、そんな報道しかされてなかったんですよ。
怖いですよ、メディアは。
芸能界でスターをするのはムチャクチャ簡単なんです。
新人を拾ってきて、この人をテレビに出し続けるんです。
最初は大きな人とくっつけて、
「この人を使いたいんです」
「この大物を使いたいんです」
「売れている人を使いたいんです」ということをテレビ局が言ってくれば、
「じゃあ、これとセットだ」という事でずーーっと、その人を付けるんです。
そこからこの新人が大量の露出をできるようにどんどんもっていくんです。
そしていつの間にか、この人がスターになっているんです。
そういうシステムで、沢山実は送りだしているんですよね。
ま、皆さんいろいろ好みはあるかもしれませんけれど、
「えッ?どうしてこの人が?」っていう人がスターになっていたりする事もありますよね。
中途半端な芸能人の僕が言うのも何なんですけど、
笑って下さいw 遠慮なく笑って下さいw
笑っているところに放射能は来ないぞ!
とにかく、その自民、公明、民主、維新、
この顔触れしかテレビに出ない状況を見て、もう本当に寒気がしたんです。
彼らが主張している事、「原発推進」じゃないですか。
「大丈夫ですか?」って言う話なんです。
地震の活動期!
地震大国の日本で地震活動期。
昨日もマグニチュード7.3。
「この先マグニチュード8レベルのものが来る恐れが十分ある」と、
「それを警告の様なものだと思ってもらっていい」と専門家の方がおっしゃっているんですよ。
この国でまだまだ原発をやる気だと、
「大間にもつくるぞ」と、青森にもつくる。
ね、考えられないじゃないですか。
なにを言ってるんだ!福島も収束の仕方を分かってないじゃないか!
何100年単位じゃないのか!?
抜け落ちた燃料、どこにあるのか分からない。
近寄る事が出来ないんですもん。
近寄っただけで即死ですよ。
「原発推進」って、
今命を削りながら収束作業に入っている皆さん、
その人たちの目を見て言えるのか?って言う事なんです。
あの人たちがいま、どうして一番危険な場所で、毎日収束作業をされているか?って言うと、
僕たちに希望を託しているんですよ。
この国が大きくシフトチェンジする事を願いながらやってますよ。
収束作業をしながら「いや原発は必要だ」っていっている人…いませんよ、おそらく。
あの人達は命をつなごうと必死にしてくれているんです。
なのに、彼らの今置かれた労働環境ってどんなですか?
1万円程度のお金をもらえて、そして自分たちで宿代まで出さなきゃいけない。
出される食事はどうですか?
東電と下請けとでは全然メニューも違う。
ボリュームも違う。
値段も違う。
ギリギリのところで戦っている人たちにそんな事ないでしょ?
あまりにもひどすぎますよ!
でもそれは原発の収束作業だけの世界じゃないんですよね。
おそらくこの社会には、そういうふうに、本当にもう生きていたくない、
希望もなにも見えない所で生きている人たちが沢山いるんですよ。
なにが経済大国ですか!
なにが美しい国ですか!
なにが強い国ですか!
なにが日本を取り戻すですか!
冗談はそこだけにしておけ!
今本当にやる事は命を守る事ですよね。
メディアのみなさん、闘って下さいよ。
みんな闘っていますよ、それぞれに。
今、日本中の人々が、この1年8カ月、どこが危険かもわからずに住み続けて、
そして、なにが危険かもわからずに食べ続けて、被ばくさせられ続けているんですよね。
全国民、このままじゃ被ばくしちゃいますよ。
もう少し、上手く上手く情報を流す方法はないですかね。
メディアの方々にも社内で闘っていただきたいんです。
新聞社の方にも闘っていただきたいんです。
その最後の1行だったり、何か我々に気付く事を与えるような
そんな1行を闘うところに闘志を燃やしていただけませんか?
垂れ流す事は誰にだってできるんです。
そんな事で繋いで行くんだったらあなたの変わりはいくらでもいる。
ただし、あなたにしかできないアクションを社内でやってもらえませんか?
自民、公明、民主、維新がやっていることは、
完全に、この国民を、この国に住む人々を死に追いやるような行為なんですよね。
どうでもいいんですか?僕たちの命。
最大の推力は我々ですよ。
99%の僕たちですよ。
1%の人達のために僕たちが犠牲になるなんてあり得ない!
いま力を結集しないと、原発は続けられて、
そして、どこに汚染があるかもわからずに、
そして安全基準は引き上げられたまま、汚染されたところにも人々が住まなきゃいけない。
そして、その人たちには避難の権利なんてあり得ないんですよね、与えられない。
「移動したいのならご自由に、だって安全ですから」
ふざけんな!っていう話ですよ。
3.11前はどうだったんだ?っていう話ですよ。
今、福島のお母さん方がいらっしゃいました。
そのみなさんは今でも放射線管理区域以上のところに住んでいるんですよね。
放射線管理区域って何だ?
放射線業務従事者って言われるような、放射線を扱うような人たちが、厳格に管理されている区域で、
18歳未満立ち入り禁止。
飲み食いも禁止。
腕まくりも禁止。
時間がくればそこから出なきゃいけない。それくらい厳格に管理された区域だったのに、
原発の事故があった後はどうでしょう?
それ以上の数値のところでも「安全だ」っていって住まわされているんですよね。
このまま見殺しに出来ますか?
同じ国に住む者として、同じ人間として、
手を差し伸べられるとしたら僕たちだけなんですよね。
12月16日の衆議院選挙。
そして先ほど宇都宮けんじさんがいらっしゃっていましたけれども、都知事選挙。
ここで僕たちは変えれるんですよ。
原発止めましょうよ!
即時廃炉以外に道はないんですよ。
エネルギーも余っているんです。
液化天然ガス、ガスコンバインド、火力で行けば大丈夫ですよ。
やっぱり勝つためですよ、そうですよね。
そして東日本、広く広がりましたよ、汚染が。
テレビ新聞しか見ていない人は、東京には汚染がないと思い込んでいるんです。
でも違うんです。
原発事故があって、そして放射能プルームとして放射能雲が東京方面に届いているんですよ。
間に遮る山脈がなんにもなかった。
関東平野をまっすぐ来た。
そして、東京の新宿高層ビル群にも降り積もったんですよ。
その数値は岩手県盛岡市に降下したものの100倍ですよ!
今こそ立ち上がる必要があるんです。
僕が立ったこの杉並には大きな意味があるんです。
1954年に原水爆反対運動が起こったのはここなんですよ、杉並なんですよ!
たった一人のお母さんが、子どもを守りたいために署名を集めたんです。
当時は、そりゃそうですよね。核実験が沢山ありました。
原爆・水爆、世界中が放射能に包まれた。
日本でも子どもたちの死亡率、癌による死亡率が6倍に跳ね上がったんです。
それに心配したたった一人のお母さんが署名を集めた、荻窪の中央図書館で。
それが3000万人規模の大運動に代わったんですよ。
素晴らしいじゃないですか。
その影響が世界中に届いたんですよ、すごいじゃないですか、杉並。
知性が生まれた街ですよ、まさに。
そして杉並は僕に勇気をくれた街ですよ。
高円寺のデモによって沢山の人達との出会いをつくってくれた。
本当にありがとう、杉並。
そして、この自民党。
原発の歴史をつくり続けてきたこの自民党。
その中枢にいる象徴的な石原ファミリー。
ここを打ち破れば日本中に大きなエネルギーが生まれるんです。
杉並のみなさんの1票にかかっているんです。
今日本を変えるのは、ここ杉並なんですよ!
皆さん力を貸してくれませんか。
杉並の汚染を細かく僕に調べさせて下さい、宇都宮さんと連携して。
そうすればここが危険、ここは安全がハッキリわかれば対策が練れますよ。
それが練られなければ、
子どもたちが危ない芝生で転げまわったり、砂を口に入れたり、いろんな事をしちゃうじゃないですか。
安心安全を手に入れるためには先ずは調査ですよ、ハッキリさせましょう。
僕にハッキリさせて下さいよ。
そして食品、
安全な食品を食べましょう。
ベクレル表示をさせて、
そして危険な場所、汚染された地域では作付けを禁止しましょうよ。
でもね、生き甲斐なんです。
農家のみなさんにとって、その今までつくってきたそのノウハウ。
それを奪ってしまうわけにはいかない。
だから新しい土地で、本当にその人たちの宝となるそのノウハウで、
美味しいものを沢山つくってもらいましょうよ。
それこそ「食べて応援」じゃないですか!
今の食べて応援じゃ、日本全国内部被ばくになっちゃいますよ!
そして沢山の人達、東日本に住む不安を抱えているお母さん。
そして小さな子どもをお持ちの人。
思春期の子どもたち、今細胞分裂が活発なんだから、
やっぱり少しでも放射線量が高かったら、そこに住むのはやっぱり、リスクが高すぎますよ。
ウクライナ政府報告書というのがありましたよね。
26年経ってからもいろんな健康管理をしていて、そのデータが出てきた。
その中身も、1ミリシーベルト、年間1ミリシーベルトの地域でも
いろんな病気が生まれてきているんです。
その理由は何か?
やはり汚染食物を食べてしまって、内部被ばくをしているからなんですよ。
止めましょうよ汚染食品。
※チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「ウクライナは訴える」(動画・内容全て書き出し)
そして避難の権利を与えましょうよ!
そこに使われる税金ならば、僕は良い!
皆さんはどうですか?
ーー;拍手
訳の分からない事に使われる税金ならば、まずはそこに使ってもらいましょう。
今、事実上地上波では僕はすっかり“放送禁止男”になってしまいました。
ーー:おめでとー!
おめでとう、…ありがとう。
そりゃそうですよね、テレビにとっては邪魔な存在ですよ。
「お前いらんこと言うなよ」って最初に怒るのは、そのテレビだったり、どこの部所だと思いますか?
営業部なんです。
そりゃそうです、今は不況でコマーシャルがなかなか取れない。
でもそこで、コマーシャルを取れるんです。
安定したスポーンサー、それが原子力です。
だから地上波、なかなか僕の事を使ってもらえない。
最近では、衛星波も難しくなってきた。
まさに“放送禁止男”なんですけれども、
たった一つ見つけたぞ!僕が流れられるテレビ局!
NHKなんです。
国会生中継です!
みなさん!僕に国会生中継で本当の事を言わせて下さい。
ぬるま湯につかって、玉虫色の政策を挙げている人たちを糾弾させて下さい。
「なにを守る気なんだ?」「命を守れ!」と言わせて下さい。
「子どもを守れ!」「命を守れ!」今回の選挙の争点はそれじゃないですか!
皆さん一人一人の力が必要なんです。
僕を国会に連れて行って下さい。
お願いします、ありがとうございました。
ーーー
東京杉並区立候補者はあと誰?

(◕Д◕✫)オォゥ!! 石原慎太郎の息子“石原伸晃”がいる!
これは、…勝つためには、今まで選挙に行かなかった人たちが大切な1票を投じに行かなければ。
石原伸晃が出馬する選挙区から立候補したという所にも、
山本太郎さんの強い気持ちが伝わってきますლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
♪バイバイ原発♪ってジュリーが歌った~♫♪♬
↑ 作詞・沢田研二の歌(歌詞あり)

直に山本太郎さんの街頭演説を聞きたい方には12月15日までチャンスがありますd(◕‿-。)よ❤
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広瀬隆さんと宇都宮けんじさんが応援に駆け付けていらっしゃいました。
お二人のお話と太郎さんのお話。 前半です。
2012年12月8日 高円寺 山本太郎さん
Video streaming by Ustream
5:30
山本太郎:
この原発事故があってから僕は をしてたんですけれども、
本当に30年以上この原発という物の嘘を暴き続けてきた僕の尊敬する人です。
広瀬隆さんです、よろしくお願いします。
広瀬隆:
こんなところでしゃべるなんてなに言ってるのw
いや、太郎ちゃんの独演会を聞きに来たんだよ。
昨日、地震あったでしょ?
怖かったでしょ?
ねぇ、いったい何してんのよ、この国は!
また原発動かすなんてキチガイだよ、本当に。
俺たち日本人はこんなに民度が低いのかと思ってね、
もうおれは、きのう孫に、もうこの国出て行けっていったんだよ。
だけどね、それ言った途端に、
太郎ちゃんがいま立候補してんのにそんなこと言っちゃいけない」と思ったんですけれど、
本気でそう思います。
このままいったらね、僕はもう絶対孫をこの国には置いておけない。
だけど、太郎ちゃんが勝ったらね、
孫にもう一回ここに住んでもらおうと思っているんですよ。
今そんな状態。
なんとしても太郎さん、勝たせましょうよ。
それだけでーす。
山本太郎:
ありがとうございます。
本当に高円寺最高ですよ!
文化が生まれてますよ、間違いなく。
でもその文化というものもね、
どんどん削り取られてつまらない人間にさせられていっていますよね、おそらく。
何でも言う事を聞くような、なんかロボットみたいな状況にどんどんみんながさせられていくような、
そういう気配を感じますよね。
この高円寺が本当に面白い人がいなくなったら、高円寺の魅力がないじゃないですか。
この街がバロメーターかもしれないですね、ひょっとしたらね。
先程、松本哉(まつもと はじめ)さんがいらっしゃいましたけれども、
あの方が主催した「素人の乱」の高円寺のデモで僕は勇気をもらったんですね。
大きく背中を押してもらった。
「なるほど、自分がイヤだと思う事は声に出してもいいんだ」と思って、
当然ですよ、イヤだと思う事をイヤだと言えない社会なんて最悪じゃないですか。
「生きてる意味なんかあるかよ!」っていう事ですよ。
「本音を言おうよ、それをぶつけあおうぜ」という話なんですよね、本当に。
ありがとうございました松本さん、もうお店に戻られましたよね。
あ、いらっしゃいましたか。
そして先ほどお母さんのスピーチがありましたよね。
東京の電力をつくるために福島に原発が造られた。
福島第一原発でつくられた電力は1ワットも福島のためにはつくられていなかったんですよね。
「どうして東京からそんな遠くにつくるんだ」っていう話なんです。
それほどリスクのあるものなんですよね。
これだけ人口が密集した地区につくって何かがあれば、大変な被害が生まれるだろうと、
だから「田舎につくろうぜ」「産業もないんやろ」
札束で顔を叩くような事をしながら、ずっと続けてきたんですね、そういう事を。
犠牲の上に成り立っているシステムですよ。
もう、原発そのものですよね、それってね。
ウランを掘り起こすところから、採掘するところから、
それを精製して、その間にも被ばく者が生まれる、ひどい話じゃないですか。
そして、事故があってもなくても被ばく労働者というのはずっと生まれ続けるんですよね。
僕たちが使っている電力、誰かの犠牲の上に成り立っているとしたら、
僕たちがつけている電気が、誰かの命を削りながら作っている電力だとするなら、
僕は嫌なんですよ。
みなさんどうですか?
しかも事故があってから、電力というものに関して皆さん関心を持たれて、
電気の使い方、生活スタイルというものが変わっているわけじゃないですか。
そして結果、原発がなくても電気が足りているという本当の事をみんな分かっているはずなんですよ。
でも、多くの人達はそうではなかった。
やはりマスメディア、すごい力ですね。
ずーっと、テレビ新聞からしか情報が伝わらない人たちにとっては、
今流されていることが真実、現実なんですよね。
でも、ここはもう、人と人とが言葉を伝えあっていくしかないという事になっていると思うんです。
本当に犠牲者ですよ。
僕がどうして今この1年8カ月声をあげて、市民運動に関わる一人になったのかと考えた時に
東京都民を21年やってたんです。
21年間使っていた電力が誰かの命を削りながら、
そしてそのしわ寄せを受ける人たちがいながら、
自分が受けていた電力だという事を知らなかったんですよね。
本当に罪ですよね。
知らされていなかったっていう部分もあるかもしれませんけれども、
やっぱり知った上で、結局この事故が起こってどういう事だったか?っていうと、
本当なら、電気を使っている東京都民が被ばくしたりする筈だったことが、
全て、そのほとんどというか、
もちろん東日本一帯に汚染は広がっているんですけれども、
特に福島にいる人たち、
その人たちが被ばくしてしまった。
東京都民の代わりに、福島の子どもたちがヘビーな被ばくを負ってしまったっていう事なんですよね。
その事に対して自分自身に憤りを感じるんです。
そして、そういう事故があったとしても、
子どもたち、大人、その福島の人達だったり、原発被災者っていうものに対して、
「一体どのような手の差し伸べ方がされていたのか?」
されてないじゃないですか!
無かった事いますよ!
そんな事あっていいんですかね?
一方で汚染地に「安全だ」と数値を上げられて住まわされている人々。
そして一方、事故を起こした電力会社のお偉いさんはどうでしょう?
退職金をもらってね、何億円っていう。
「私にも老後がありますから」って言って、
そんなふざけた世の中を変えたいんです。
力を貸してくれませんか。
そして、ここ杉並だけが変わってもダメなんです。
今東京都知事選が同じように行われるんですね。
12月16日、投票日は同じ。
ここで、一人の、本当に真の男が立ってくれたんです。
その人の名前は「宇都宮けんじ」
最高じゃないですか!
ねっ、闇金融と戦い続けた男ですよ、身ひとつで。
弱い人たちに対して手を差し伸べて、
「そんなに苦しむな」と「思い込むな」と、本当に天使みたいな人ですよ。
石原慎太郎が、ずっと我々都民が払い続けた血税を無駄遣いしまくったんですよ。
来もしないオリンピックに100億円。
すでに1400億円を使って銀行を潰した。
4000億円をかけて築地の移転を言いだしたけれども進展ゼロ。
ふざけ過ぎでしょ!
それで、高齢者、そして障害者に対する400億円ものお金を切り捨てたんですよ!
人間じゃないでしょ、こんな人。
声を挙げられなかったら同じ事なんですよ、やっている人と。
僕たちの血税をなんて事に使ってくれているんだ!って。
今、東京を救えるのは、僕は宇都宮健児さんだけやと思っています。
そして僕は宇都宮健児さんに聞きました。
「東京の汚染はっきりさせてもらえませんか?」って
大事な事ですよ。
たった今、皆さんが立たれているそこ、分からないですもんね。
どれぐらいの汚染なのか?
無ければいいですよ、でも、あるか?ないか?という事をハッキリさせて欲しいんです。
子どもたちが遊んでいる公園、砂場、滑り台。
そういう所を全部調べて欲しいんです。
そうすれば対策が取れるじゃないですか。
僕は聞きました、宇都宮さんに。
「東京の汚染、細かく調べてもらえますか?」
「調べます」ってハッキリ言って下さったんです。
こんな人いますか?
それをするだけで大きなプレッシャーをかけられるんですよ。
下手したら命を狙われるかもしれないですよ。
でも、ずっと命を張って、命を守ってきた人なんです。
この人は僕は信頼できると思う。
宇都宮健児さん、皆さんに応援してほしいんです。
そうすれば、僕が通ったらタックを組んで、
東京都、東日本、細かく調べていきましょうよ。
どうですか?
そして本当にヤバい場所があるんだったら、そこから移動したい人にはしてもらって、
避難の権利を確立しましょうよ!東日本から。
バックアップつけましょう、国の税金でやってもらいましょう。
そうですよね?
宇都宮健児さんが来て下さっています。
宇都宮健児さんに一言いただきたいと思います。
よろしくおねがいします。
宇都宮けんじ:
みなさんこんばんは。
東京都知事候補の宇都宮健児です。
よろしくおねがいします。
今山本さんが話していましたけど、
まず私は東京から脱原発を進めたいと思っております。
東京が変われば日本は変わります。
日本が変われば世界が変わります。
まず、東京都は責任を持って、脱原発を進める。
その大きな責任があると考えております。
何故かと言えば、実は福島で発電された福島原発で発電された電力は、
福島県民は全く使ってないんです。
その大部分は、実は私も含む東京都民が使ってたんです。
そして東京都はあの東京電力の大株主でもあるんです。
従って私は、今回の福島事故の被害者を最大限支援する責任が、
東京都と東京都民にはあると考えております。
もし私が東京都知事になりましたら、
全力をあげて、経済的支援も含む支援を行ってまいりたいと思っております。
合わせて今山本さんが話された通り、
東京都内にも放射線量が高いところがあります。
多くの人々、特に小さなお子さんを持つお母さん方が不安を感じております。
これをちゃんと東京都は調べて、その数値を公開します。
そして必要な対策を取りたいと思っております。
また食品、あるいは給食等について、不安を感じておられるお母さん方も沢山いらっしゃいます。
この辺の食品の規制等もきっちりとやってまいりたいと思っております。
そして私が脱原発と言うのは、抽象的なことではないんです。
具体的には、東京都は東京電力の大株主でありますので、
先ず株主総会に出て、福島第一第二原発の廃炉はもちろんのこと、
柏崎刈羽原発の廃炉を提案いたします。
さらには、東京電力はすでに債務超過状態に陥っております。
私は法律家ですので、こういう状態に陥っている会社というのは、法的に整理をすべきです。
東京電力は解体するべきなんです。
そして、解体するなかで、発送電の分離を提案します。
東京電力が持っている、その電線を、
全て国有化ないし公有化することによって、自然再生エネルギー、再生可能エネルギーで発電した電力を、
今度は家庭や企業に送電する事が可能になるんです。
そうすれば、このような自然再生エネルギー、再生可能エネルギーで発電する産業が、
大幅に発展する環境整備が出来ます。
ここで新たな雇用も生まれると思います。
このようにしてまず東京から、私は脱原発を進めたい。
そして国にもその事を働きかけていく。
全国の自治体にも働きかけていく。
その事によって日本全国の原発を無くしていきたいと思っております。
そして、東京都も重要ですけれど、国選も重要なんです。
国選に於いて「脱原発」を、はっきりと旗印にしている国会議員を大量に送り込む必要があります。
山本さんにはその一人に是非なっていただきたい。
そして東京都とタッグを組んで、原発の無い社会をつくっていきたい。
原発の無い社会は、私は人と同時に環境にも優しい社会だと思っているんです。
それは私たちだけの世代ではなくて、
私たちの子どもや孫や、その次の世代にとっても重要な課題だと思っております。
昨日大きな、東京も地震がありました。
私の先輩でボランティアをしていただいている方が、
東北の方にボランティアで支援に行っていたんです。
ちょうど今ごろ池袋の東口で演説をやっていた時に、
そのボランティアの女性から
「今地震が起こって津波が来ていてみんなが高台へ逃げています」
彼女が言った事は、
「こういう状況を東京のみなさんに伝えて、すぐ原発を止めてもらいたい」
「これを訴えてもらいたい」
そういう連絡がきましたので、その通りに私は伝えました。
日本というのは常に地震や津波が起こる可能性が多い国なんです。
そこに54基も原発があること自体が全く異常なんです。
2度とこのような事故を起こしたら日本の社会そのものが成り立っていかないと思います。
是非、今回の選挙戦を通じて、
本当に原発の無い社会、そういう社会をみなさんと一緒になってつくってまいりたいと思っております。
よろしくおねがいします。
頑張りましょう。
山本太郎:
ありがとうございました。宇都宮けんじさんです。
サイコーッ!!
イエイ!
スゴイです。
東京なのに宇都宮、弁護士だけど“けんじ”
♪東京なのに宇都宮、弁護士だけど“けんじ”
♪東京なのに宇都宮、弁護士だけど“けんじ”
ありがとうございました。
本当に希望の光ですよね。
今の選挙戦、都知事選の場合は、要は石原都政の後継者選びみたいな感じになっちゃっていますけれども、
とんでもない!あたらしい東京をつくるんですよ。
本当に希望の光です。
でも、その希望の光を支えるのはもっと大きな光なんですよね。
皆さん一人一人なんです。
本当によろしくお願いします、宇都宮健児さんでした、ありがとうございました。
24:00~司会:緑の党
25:18~福島県市議会議員の方へびいしいくこ
29:46~福島のお母さんのスピーチ
つづきはこちら↓
<杉並区・東京8区>高円寺街頭演説後半・山本太郎さん(文字起こし)
<東京都民は幸せ>悩まなくていいもんね♪宇都宮けんじさんの場合
お知らせ♪
♪バイバイ原発♪ってジュリーが歌った~♫♪♬
↑沢田研二さんが作詞した歌です

ーーー
書き出していて、
宇都宮けんじさんも山本太郎さんも本当に私の心の中を代弁して下さっている気がしました。
僕たちが使っている電力、誰かの犠牲の上に成り立っているとしたら、
僕たちがつけている電気が、誰かの命を削りながら作っている電力だとするなら、
僕は嫌なんですよ。
この言葉が胸に突き刺さりました。
「なるほど、自分がイヤだと思う事は声に出してもいいんだ」
私も、デモに初めて参加した5月。
太郎さんと同じように、声に出していえる事の大切さを身にしみて感じた一人です。
2012年11月26日 13:00〜 14:00
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー
<質疑応答>
38:40
Q地球の子ども新聞:
1.
汚染地域の調査を広域にすべきというご指摘ですが、
実際に汚染地域の定義というものを法的にどうあるべきと考えているのか?
チェルノブイリ法では年間1ミリシーベルトを汚染地として定めるとありますが、
実質的には年間0.5ミリシーベルトから、
放射能及び放射線の管理測定をしているというふうに記されております。
2.
福島の被災者の人達が、健康の身体に関して非常に憂慮していることについて、
よく言われる意見として「これは人体実験ではないか」というふうな意見が出されています。
今回のお話しの中で、自分の健康に関する情報が自分でみることができない手続きが指摘されました。
この問題に対する改善指摘のされましたけれども、
インフォームド・コンセントという、ある意味でニュルンベルグ原則のなかにある、
戦争犯罪として極めて非人道的だという事が
インフォームド・コンセントの概念にありますけれども、
実際にこのような、診断書を本人に開示しないという事は
インフォームド・コンセントという概念から見ると、どのように考えられるのか?
特に人権という観点においてニュルンブルグ原則兼ね合いについてお尋ね申し上げます。
3・
さまざまな除染活動等々を含めて、
住民の、具体的な被害者の参加プロセスがきわめて重要だとおっしゃられましたが、のなかで
特に避難の項目について、
年間20ミリシーベルトという極めて高い線量の限度のなかで帰還させられるという被災者の人々が、
それに対して20ミリシーベルト未満で避難解除指示が出されるにと言うことについて、
極めて憂慮しています。
避難基準ということについても、やはり住民の参加プロセスが必要であるかどうか?
アナンド・グローバー:
ありがとうございます。
大変重要なことばかりを質問としていただきまして、感謝をいたします。
1.
私の話しの中でも申し上げましたように健康調査というのは広く行うべきだというのは、
これは申しております。
どこでその意見を知ったか?というのは今定かには覚えておりませんけれども、
とにかく現在行われている健康調査というものは幅が狭いものであるという意見が表明されております。
それからまた
今までになされております健康調査のいくつかを取り込んでいないというような懸念もいたしまして、
これからの健康調査というものはもうちょっと幅広くするべきであるというふうに私は申しました。
で、私が政府の方々とお話をした印象なんですけれども、
政府の方々も同じような印象をお持ちのような気がいたしました。
ですからこれから健康調査の対象は広くしていこうというふうにお考えなのではないかと、
私は推測をしております。
2.
健康調査という事と、人体実験という事に関するご質問ですけれども、
ちょっと、何をお聞きになりたいのか?私はちょっとよく分からなかったのですけれども、
インフォームド・コンセントという事に関してもお聞きになりましたのでそれに関して申しますと、
インフォームド・コンセントというのはどういう概念か?と言いますと、
何らかのテストが行われる前、あるいは何らかの治療措置が施される前に
同意をしなければいけないというのがインフォームド・コンセントの意味であります。
で、今回の福島の方々は、調査されるという事に関しましては、
なんら苦情を申し立てるとか不満を持っているという事ではなかったと思います。
逆に言いますと、健康調査に参加するという事を拒否しているという事ではなかったと思います。
そうではなくて、彼らが問題視していたのは、
そのような健康調査に参加したことによって発生した情報を
自分たちが入手する術がないという事だったのです。
テストをしたという事によって出てきたドキュメントが、
自分達にとって見ることができない、あるいは自分たちが入手可能になっていないという事なのです。
やはりインフォームド・コンセントという概念ではなくて、
このような資料に彼らがアクセスを持つ権利を持っているというふうに考えるべきだと思っております。
住民のみなさんというのは、たとえばセカンドオピニオンを求めるとか、
あるいは、二次調査と言いますか、
もう一度調査をしてもらうという事などにつきましても権利を持っている、
資料にたいする権利を持っているという事だと思っています。
3.
避難区域の指定解除等に対して住民がどのように参加する場気か?というようなご質問でありましたけれど、
それは私がどう思うからという事ではなくて、
健康に対する権利という、そういった枠組みの概念から申しましても、
「住民というのは自分たちに関わってくるようなあらゆる意思決定には参加をしなければならない」
というふうに謳われております。
また、あらゆる計画の実施、モニタリング、
そういったことに関する意思決定にも参加しなければならないという事です。
ですから住民が参加するという事によって、いろいろと良いアイデアがもらえるなという事だけではなくて、
実際の実行や、それからモニタリングにも住民が参加することが重要であるという事なのです。
ですから日本国政府が意思決定をするという事に関して、
「この路線で行く」という事になったならば、
あなたや私が表明したような懸念という事には相当十分な対応がされるという事になるだろうと思います。
ですからその避難区域の指定解除という事に住民が参加するという事も、
その事だけではなく、全ての意思決定に住民は参加するべきであると考えます。
私は今の時点におきましては、
日本というのは本当にいろんな問題があるだろうと思いますけれども、
日本の国民は全てまとまって、一つにまとまって、
まるで戦争のようなこの問題に対して闘っていかなければならず、
この闘いの中のあらゆるプロセスにおいて、専門家だけではなく、
政府は専門家だけに決定させようとしているかもしれませんけれども、
専門家だけでやるというのはベストなやり方だとは思えません。
健康に対する権利という枠組みからしても、
全ての国民が参加をしていく事が必要であろうと思っております。
54:43
Q朝日新聞:
来年の6月に報告書がまとめられるという事なんですが、
現在の中間地点での報告書を政府の方に渡すとか、日本政府に要請するといったことはあるんでしょうか?
現時点での日本政府への助言ですとか要請についてはどのように政府にお伝えになるんでしょうか?
Q毎日新聞:
健康調査の実施主体というのが、今は福島県が主体になっています。
これの実施主体に助言する検討委員会というものがあって、
これは県が専門家を選んで作っているんですが、
そこで弊社が、毎日新聞が報道したんですが、
秘密会、シークレット・ミーティングがずっと開かれていたという事が問題になりました。
23%という低い回答率の問題もあるんですが、非常に信頼感、
この県の調査に対して信頼感があるとお感じになったのかどうか?
それで信頼感がないとしたら、どういうところに問題があると感じられたのか?
あと、内部被ばくを無視しているんじゃないかということを懸念されておられるのは、
やっぱり過小評価、この専門家たちが
健康調査をみんなが専門家たちが過小評価をされているという事を懸念されておられるのか?
この調査を助言する専門家たちの選定が全く秘密裏に行われているんですが、
これに対してどのように感じられるか?
通訳:
最初の質問は
チェルノブイリに比べて帰還可能ならしめるような限界値というのが高すぎるのではないか?
という質問でした。
アナンド・グローバー:
大変沢山の議論を呼ぶような質問を頂きましてありがとうございました。
で、私どものリポートのプロセスというものは大変単純なものでありまして、
今回を対話の始まりというふうに位置付けております。
これから私たちは政府に対しまして、今回のプレスステートメントのドラフトの、
午前中には政府の方ともお会いしましたので、それを見ていただいたりもいたしました。
そして政府も私どもが申し上げた事については
政府もいくつかの点につきましては取り組んでおられるという事で、私も非常に嬉しく思っております。
特に、コミュニティーをもう少しかかわらせなければダメだという所につきましては、
ご同意いただいているような向きもあるようで、これは私は歓迎したいと思います。
で、レポートはこれからドラフトの形で出しまして、政府に送ります。
政府からコメントを頂くようにいたします。
そして、政府からコメントを頂いたうえで、
それでは最終報告をどういうふうにするかという事を私が決めまして、
3月に人権理事会にそれを提出いたします。
そこから極めて厳しい編集、それからチェックの作業にはいります。
報告書というのは正確を期さなければいけませんので、
厳しい編集の手を経まして6月の会合に提出されるという事になりますが、
その場におきましても
政府が、自分たちがそれに対して何か物を言うという権利は当選の事ながら保有しております。
そういうプロセスをたどります。
それから2つ目の朝日新聞(毎日?)の方の質問ですけれども、
非常にデータというか数値には開きがあるという事につきましてのご質問でしたけれども、
3番目の質問にも関わるような非常に基本的なことがその質問の中には含まれていたと思います。
さて、その実際のプロセスが秘密裏に行われたかどうかという事につきましては、
私はコメントする立場にありませんけれども、
私が政府に申し上げた点があります。
それは、「専門家だけではなくて地域社会の人達も関わって全てをやらなければダメですよ」ということを
私は申し上げました。
専門家だけでやろうという事をどうしても政府はしがちでありますけれども、
それは意図してそういうことをやっているという事ではないと思います。
政府のやることは何でも専門家ベースでやるという事は、他の国でもよくあることでございます。
ですから、政府は意図しなかった事でしょうけれども、
政府が専門家だけでやろうとするのは十分ではありませんよという事を私どもはお示しいたしまして、
それを政府も理解していただいている部分もあると思います。
私の意見では専門家というのは、ある事象の一部しかわかっていないと思うのです。
ある一端の側面だけは分かっているので、
コミニュティー全体が関わっていくというのがよりよい結果になるというように思っております。
それから内部被ばくについて懸念があるんではないかというご質問については、
あなたもそう直に明示的におっしゃったのではないので、
私も明示的ではない形でお答えしたいと思うんですけれども、
やはり科学者の間でちゃんとした、立派な科学者の間でも、
「ゼロから100ミリシーベルトの間であれば健康に危険はない」という事を
言っている科学者がいるのも事実ではありますけれども、
「そうではない」と言っている科学者、
あるいはそういうことに反対する研究報告が出ているという事も事実であります。
ですから政府の立場というのは、
「どっちの研究が正しいとか正しくないとか」いうことではなくて、
常に用心深い方の立場に政府というのは立ち、
そして何事も排他せず包摂的に事に当たるというのが政府が取るべき立場ではなかろうかと思います。
チェルノブイリの例というのはあまりいい例ではないのです。
まず、チェルノブイリの場合には、あの事故があってから3年間は
完全に何の情報も出てこないというブラックアウトの状況がありました。
しかし今回の事象というのは民主的な国日本で起こったことであります。
しっかりとした構造があり、そして善意があり、政治的な構造も整っているという、そういった国であります。
そういった国で起こった事であるからこそ、全ての調査、全てのプロセスには地域社会も
かみ合わせながらやっていかなければならないという事だと思います。
それがあってこそ
徹底的で、オープンで、包括的で、科学的な調査、そして治療が行われるべきものだろうと思います。
で、私はこういうことを言っておりますけれども、
これから何度も試練にさらされるという場面が出てくるだろうと思います。
しかしながら、必ずや地域社会をもインボルブしながら、
政府は最も良い形で対処をなさるであろうという事を確信しております。
ーー
会見前半↓
「日本政府に要請します…」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見11/26(内容書き出し)
<追記あり>
アナンド・グローバー報告に対する日本政府の血も涙もない非常な反論とジュネーブでの外務省当日発言
<会見メモ>
国連人権理事会特別報告者アナンド・グローバー(インド人弁護士)が11月15日~26日まで来日した。
政府関係者、医療従事者などへの調査を終え、
東日本大震災後、被災者などに対して"健康を享受する権利"が機能していたかどうかについて中間報告を発表し、
記者の質問に答えた。
司会 日本記者クラブ企画委員 杉田弘毅(共同通信)
通訳 長井鞠子(サイマル・インターナショナル)
2012年11月26日 13:00〜 14:00
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー
ー略ー
達成可能な最高水準の心身の健康を享受する権利短く言うと「健康を享受する権利」に関する
国連人事理事会特別報告者としての
ミッションを説明した簡単な資料をこの会場に用意しております。
端的に申しますと、
私は健康を享受する権利の実現に関して国連人事理事会及び国連総会に報告・勧告をする独立専門家です。
国連人権理事会から任命を受けましたが、
国連に雇われているわけではなく、名誉職という立場で今回の任務を遂行しています。
独立専門家として、私なりの結論と提言をまとめるべく、専門的判断を下します。
本日の発表は、予備的考察の一部に限らせていただきます。
詳細につきましては2013年6月に国連人権理事会に提示する最終報告で発表いたします。
ー略ー
原発事故の直後には、
放射性ヨウ素の取り込みを防止して甲状腺がんのリスクを低減するために、
被ばくした近隣住民の方々に安定ヨウ素剤を配布する、というのが常套手段です。
私は、日本政府が被害に遭われた住民の方々に安定ヨウ素剤に関する指示を出さず、
配布もしなかったことを残念に思います。
にもかかわらず、一部の市町村は独自にケースバイケースで安定ヨウ素剤を配布しました。
災害、なかでも原発事故のような人災が発生した場合、政府の信頼性が問われます。
従って、政府が正確な情報を提供して、住民を汚染地域から避難させることが極めて重要です。
しかし、残念ながらSPEEDIによる放射線量の情報、
および放射性プルームの動きが直ちに公表されることはありませんでした。
さらに避難対象区域は、実際の放射線量ではなく、
災害現場からの距離および放射性プルームの到着範囲にもとづいて設定されました。
従って、当初の避難区域はホットスポットを無視したものでした。
これに加えて、日本政府は避難区域の指定に年間20ミリシーベルトという基準値を使用しました。
これは、年間20ミリシーベルトまでの実行線量は安全であるという形で伝えられました。
また、学校で配布された副読本などのさまざまな政府刊行物において、
「年間100ミリシーベルト以下の放射線被ばくが、
癌に直接的につながるリスクがあることを示す明確な証拠はない」と発表することで
状況はさらに悪化したのです。
年間20ミリシーベルトという基準値は、
1972年に定められた原子力業界安全規制の数字と大きな差があります。
原子力発電所の作業従事者の被ばく限度、管理区域内では
「年間20ミリシーベルト、年間50ミリシーベルトを超えてはならないと定められていまして、
5年間で累計100ミリシーベルト」と、法律に定められています。
3カ月間で放射線量が1.3ミリシーベルトに達する管理区域への一般市民の立ち入りは禁じられており、
作業員は当該地域での飲食、睡眠も禁止されています。
また、被ばく値が年間2ミリシーベルトを超える管理区域への妊婦の立ち入りも禁じられています。
ここで思い出していただきたいのは、
チェルノブイリ事故のあった際、強制移住の基準値は土壌汚染レベルとは別に、
年間5ミリシーベルト以上であったという点です。
また、多くの疫学研究において、
年間100ミリシーベルトを下回る低線量放射線でも、
癌、その他の疾患が発生する可能性があるという指摘がなされています。
研究によれば疾患の発症に下限となる放射線基準値はないのです。
残念ながら、政府が政策で定めた現行の限界線量と、国内の業界安全規制で定められた限界線量、
チェルノブ位置事故時に持ちいられた放射線量の限界値、
そして、疫学研究の知見との間には一貫性がありません。
これが多くの地元住民の間に混乱を招き、
政府発表のデータや方針に対する疑念が高まることに繋がっているのです。
これに輪をかけて、放射線モニタリングステーションが、
監視区域に近接する区域のさまざまな放射線量レベルを反映していないという事実が挙げられます。
その結果、地元住民の方々は、自分たちの放射線量をモニタリングするために
近隣地域の放射線量のモニタリングを自ら行っているという状況にあります。
訪問中、私はそうした際を示す多くのデータを見せてもらいました。
こうした状況において、私は日本政府に対して
住民が測定したものも含め、すべての有効な独立データを取り入れ公にする事を要請いたします。
健康を享受する権利に照らして、
日本政府は全体的かつ包括的なスクリーニングを通じて、
放射線汚染区域における放射線による健康への影響をモニタリングし、適切な処置を取るべきです。
この点に関しては、日本政府はすでに健康管理調査を実施しています。
これは良いのですが、
同調査の対象は、福島県民の呼び被害災害発生時に福島県を訪れていた人々に限られています。
そこで私は日本政府に対して、健康調査を放射線汚染地域全体において実施することを要請しいたます。
これに関連して、福島県の健康管理調査の質問回答率は僅か23%余りと、大変低い数値でした。
また、健康管理調査は
子どもを対象とした甲状腺検査、全体的な健康診査、メンタル面や生活習慣に関する調査、
妊産婦に関する調査に限られています。
残念ながら、調査範囲が狭いのです。
これは、チェルノブイリ事故から限られた教訓しか活用しておらず、
また、低線量放射線地域、たとえば年間100ミリシーベルトを下回る地域でさえも、
癌その他の疾患の可能性があることを指摘する疫学研究を無視しているためです。
健康を享受する権利の枠組みにしたがい、日本政府に対して慎重に慎重を重ねた対応を取ること、
また、包括的な調査を実施し、長時間かけて内部被ばくの調査とモニタリングを行うよう推奨いたします。
自分の子どもが甲状腺検査を受け、
基準値を下回る程度の大きさののう胞や結節の疑いがあるという診断を受けた住民からの報告に、
私は懸念を抱いています。
検査後、ご両親は二次検査を受ける事も出来ず、、要求しても診断書も受け取れませんでした。
事実上、自分たちの医療記録にアクセスする権利を否定されたのです。
残念なことにこれらの文書を入手するためには、煩雑な情報公開請求の手続きが必要なのです。
政府は原子力発電所作業員の放射線による影響のモニタリングについても、特に注意を払う必要があります。
一部の作業員は、極めて高濃度の放射線に被曝していました。
何重もの下請け会社を介在して、大量の派遣作業員を雇用しているという事を知り心が痛みました。
その多くが短期雇用で、雇用契約終了後に長期的な健康モニタリングが行われることはありません。
日本政府に対してこの点に目をそむけることなく、
放射線に被ばくした作業員全員に対してモニタリングや治療を施すよう要請いたします。
報道関係者の皆様、
日本政府は避難者の方々に対して、一時避難施設あるいは補助金支給住宅施設を用意しています。
これは良いのですが、住民の方々によれば、
緊急避難センターは障害者向けにバリアフリー環境が整っておらず、
また、女性や小さな子どもが利用することに配慮したものでもありませんでした。
悲しい事に、原発事故発生後に住民の方々が避難した際、家族が別々にならなければならず、
夫と妻、夫と母と子ども、およびお年寄りが離れ離れになってしまう事態に繋がりました。
これが、互いの不調和、不和を招き、離婚に至るケースすらありました。
苦しみや精神面での不安につながったのです。
日本政府はこれらの重要な課題を早急に解決しなければなりません。
食品の放射線汚染は長期的な問題です。
日本政府が食品安全基準値を
1kgあたり500ベクレルから100ベクレルに引き下げたことは称賛に値します。
しかし、各県ではこれよりも低い水準値を設定しております。
さらに住民はこの基準の導入について不安を募らせています。
日本政府は早急に食品安全の施行を強化すべきです。
また、日本政府は土壌汚染への対応を進めています。
長期的目標として、汚染レベルが
年間20ミリシーベルト未満の地域の放射線レベルは1ミリシーベルトまで引き下げる。
また、年間20~50ミリシーベルトの地域については
2013年末までに年間20ミリシーベルト未満に引き下げる、という具体的政策目標を掲げています。
ただ、ここでも残念なのは、現在の放射線レベルが
年間20ミリシーベルト未満の地域で年間1ミリシーベルトまで引き下げるという目標について、
具体的なスケジュールが決まっていないという点です。
さらに、他の地域については、汚染除去レベル目標は
年間1ミリシーベルトを大きく上回る数値に設定されています。
住民は、安全で健康的な環境で暮らす権利があります。
したがって、日本政府に対して他の地域について、
放射線レベルを年間1ミリシーベルトに引き下げる明確なスケジュール、指標、
ベンチマークを定めた汚染除去活動計画を導入することを要請いたします。
汚染除去の実施に際しては、
専用の作業員を雇用し、作業員の手で実施される予定であるということを知り、
結構なことであると思いました。
しかし、一部の汚染除去作業が、住民自身の手で、
しかも適切な設備や放射線被ばくに伴う悪影響に関する情報もなく行われているのは残念なことです。
また日本政府は、全ての避難者に対して経済的支援や補助金を継続、または復活させ、
避難するのかそれとも自宅に戻るのか、どちらを希望するか、
避難者が自分の意思で判断できるようにするべきです。
これは日本政府の計画に対する避難者の信頼構築にもつながります。
訪問中多くの人々が、
東京電力は原発事故の責任に対する説明義務を果たしていないことへの懸念を表明されました。
日本政府が東京電力の株の大多数を所有していること、
これは突き詰めれば納税者がつけを払わされる可能性があるという事でもあります。
健康を享受する権利の枠組みに於いては、
訴訟にもつながる謝った行為に関わる責任者の説明責任を定めています。
従って日本政府は、東京電力も説明責任があることを明確にし、
納税者が最終的な責任を負わされることのないようにしなければなりません。
ご臨席の皆様、また記者のみなさん、
訪問中、被害にあわれた住民の方々、特に障害者、若い母親、妊婦、子ども、お年寄りなどの方々から、
「自分たちに影響が及ぶ決定に対して発言権がない」という言葉を耳にしました。
健康を享受する権利の枠組みに於いては、地域に影響が及ぶ決定に際して、
そうした影響が及ぶ全ての地域が決定プロセスに参加するよう国に求めています。
つまり、今回被害に遭われた人々は
意思決定プロセス、さらには実行、モニタリング、説明責任プロセスにも参加する必要があるという事です。
こうした参加を通じて、
決定事項が全体に伝わるだけではなく、被害に遭った地域の政府に対する信頼強化にもつながるのです。
これは、効率的に災害からの復興を成し遂げるためにも必要であると思われます。
日本政府に対して、被害に遭われた人々、特に社会的弱者を
全ての意思決定プロセスに十分に参加してもらうよう要請いたします。
こうしたプロセスには、
健康管理調査の策定、避難所の設計、汚染除去の実施等に関する参加などがあげられるでありましょう。
この点については、
「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」が
2012年6月に制定されたことを歓迎します。
この法律は原子力事故により影響を受けた人々の支援及びケアに関する枠組みを定めたものです。
この法律はまだ施行されておらず、
私は日本政府に対して同法を早急に施行する方策を講じることを要請いたします。
これは日本政府にとって、社会的弱者を含む被害を受けた地域が十分に参加する形で、
基本方針や関連規制の枠組みを定めるよい機会になることであるとおもいます。
それではご質問のある方はどうぞお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。
36:40
質疑応答に続く
<質疑応答>
「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、
常に用心深い方の立場に立つものである」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)
<追記あり>
アナンド・グローバー報告に対する日本政府の血も涙もない非常な反論とジュネーブでの外務省当日発言
2012年11月13日
モジモジ:
今日はまず最初に謝ります。
聞いていらっしゃる方で話を聞きたかったという人もいらしたと思います。
しかし私たちは話し足らず、確かに沢山抗議している人もいました。
その時もなにも一言も言わずに説明を最後まで聞きました。
そして最後の質問をしました。
ほとんどロクな回答を得られないまま、そのまま説明会が終了になりました。
その事が示すのは何か?
彼らは台本通りの説明を終えたら、説明をしたと言うだけなんです。
そして問題なのは 退出しました。
その後大阪市のホームページに追加の回答が出てきました。
でもその追加の回答は全く不十分だったので、
私はそれを持ってそこに座っている環境省の キンチョウ課の馬場さんのところに
都合3回の面会を申し入れました。
沢山の質問調査を送っていました。
経緯を簡単に紹介します。
最初は会ってくれなかったんです。
ですから私は、毎日のように質問のFAXを文章をまとめて、
およそ10ページぐらいにわたる質問書を送りました。
その結果として彼らは僕の話を聞いてくれるというふうに折れたんです。
最初は僕はまず、話し合いをする事すら努力をしなければ、
そもそも会っても貰えなかったという事を多くの人に知ってほしいです。
そして、でもそれは馬場さんのせいではないと思います。
環境省の本省の責任だと、まずは思います。
そして会ってくれて、6時間にわたって話をしました。
バグフィルターについてもいろんな論点についても、最終的に馬場さんの口から出てくるのは、
「学者の方々に検討していただいた結果なので」
あるいは「ICRPのように、現在の標準的な考え方なので」
必ずそういう、突き詰めていくとブラックボックスの説明へ突き当ります。
これは馬場さんだけではありません。
僕が話をした全ての、たとえばそこに座っている大阪府資源循環課の課長の磯田さんや、
その隣に座っている室長。
みなさんそうです。
最後は自分で責任を取るという形で説明をしている人はただの一人もいません。
橋下市長も含めてです。
だから、本当に説明って言うなら、あなた方の誰でもいいです。
「1対1で私と公開討論しましょうよ」ということを言ってます。
ちゃんとそういう事をしましょうよ。
でもそれはちょっと置いておきます。
バグフィルターの事は今沢山論理的な指摘があったので、ちょっと省きます。
内部被ばくの事について簡単に言います。
内部被ばくについて軽視しているという事の批判が昨年から、
僕が記憶している限りでは昨年の12月20日ごろに
大阪府の資源循環課とその課長の磯田さん達を含んで交渉した時に、そのころから増えています。
でも、もう1年間、ほぼその論点がいったい何を意味するのかを全く理解していただいてはおりません。
先日の8月30日は、対局された課長補佐さんは名前はなんて言いましたっけ?
ーー:坂口です
モジモジ:
坂口さんですね。
坂口さんの回答、そしてその後大阪府のホームページに出てきた環境省からの追加の説明は、
シーベルトという単位のなかには人体への影響への評価を含んでいますというふうにありました。
だから内部被ばくも考慮に入っていますよという話です。
ですから私は、馬場さんに対してもこういう質問をしました。
1ミリグレイの肝臓への被ばくが
ガンマ線外部被ばくの場合と、ベータ線内部被ばくとの場合で、
リスクが同じであるというのが今の国の考えです。体制的な考え方です。
なぜそれが等しいリスクなのか?という事に付いて根拠を求めました。
根拠は最終的に、
え、馬場さんへのこの質問はですね、当初は理解をしていただいておりませんでした。
ですから、たとえば身体の中に入った放射性物質は外に出るまでずっと被ばくを与え続けるとか、
ま、累積線量ですね、
そういういろんな考え方がありますが、
結局、放射線がどのくらい影響を与えるかという計算式の話ばかりしていました。
ですから重ねて僕は言いました。
この区別をどう見るか?と言いますと、
外部被ばくで肝臓に当たる。
あるいは体の中に入ったものが肝臓に当たる。
その場合の被ばくが同じであるのかどうか?という話です。
で、彼らはたとえば、国の考え方で言うと皮膚と肝臓のような内臓であれば、
内臓の方が危険だという事は国の考え方に含まれています。そうですね。
しかし、同じ肝臓という臓器に関して、
内部被ばくなのか外部被ばくなのかの違いについては、考慮に入っていないんです。
そのことは実行線量というものをどのように計算しているか、定義式を見ればわかる事です。
これは実験の必要が無い話です。
国が提言していることは内部被ばくであれ外部被ばくであれ、
放射線の何ミリグレイという事が等しければ、
そしてアルファ線以外の放射線であれば、全て同じリスクとして計算しています。
しかしこれはこういう違いなんです。
たとえば皆さんに1個あるとします。
身体の中だとします。
その時に誰かが虫眼鏡を通して、あなたの額に光を集めたとしたらやけどをしますよね。
でも浴びている光の量は変わらないはずです。
内部被ばくと外部被ばくの違いというのはこういう違いです。
私たちが同じ光を浴びている時でも、
その時でもそれを集中させれば違う現象が起きます。
内部被ばくというのは、いかに放射性元素が身体の中でまんべんなく均一に広がる場合だとしても、
その存在している原子の身辺のところに集中した被ばくを与えます。
これは原理的にそうしか成りようがないんです。
だから、外部被ばくでまんべんなく浴びている場合と、
内部被ばくで部分的に集中している場合で起きていることと違う可能性があります。
そして起きていることが違うんじゃないですか?っていう事が、
沢山の研究から言われています
で、よく環境省が言われますように、この説は決着がついていません。
決着はついていませんが、そういった指摘があるのだから、
「いったいそれについてはどう検討をしているのか?」という事の話をさせていただいているわけです。
しかし、ここで出てくる答えは何か?って言うと、
私が今言ったような指摘を無視している
「ICRPのような考え方が、現在の標準的な考え方であるから」という説明です。
これは説明にはなっていないのはみなさんお分かりだと思います。
ーー手短にお願いします
はい、そういう、ですからこれは今回の大議案じゃないんです。
私は兄が福島にいます。
先程の さんも福島に何度も行っています。
そして岩手にも仲間が行っています。
放射能汚染の問題を軽視することによって、今一番傷つけられているのは、
関東や東北の友人、知人、家族なんです。
だから、大阪でがれきを燃やすか燃やさないかっていうだけの話ではなくて、
今環境省が考えている放射能に対する内容そのものが根本的に誤っているので、
それを変えてくれという事をずっと言っているわけです。
被災地のためにです。そして私たち自身のためにです。
いまでも福島でも安全管理をしました。
安全管理をしたのは専門家です。
でも専門家の信頼が地に落ちているという事をまず考えて下さい。
そして、岩手県の人から怒られるかもしれない。
岩手県の人達は獲れた魚をどんどん食べていますね。
大変危険だと思います。
どのくらい危険なのかは僕も分からない。
だけど、国が安全だといいはなっているその中で、
とにかく復興するんだという事で放射能汚染から目をそらしていたら、
もっともっとひどい事が起こるんです。
太平洋のほとりは私たち人類が経験した事もないような汚染なんです。
私だって、本当に復興が可能太平洋の魚が食べれるんだったら、それに越したことは無いです。
もしかしたら、ちゃんと調べたら食べられるものかもしれない。
だけど、現時点では、どういう経路で海に垂れ流された放射性物質が濃縮していくのか分からないんです。
私たちは、人類として初めてこういう状況を体験しています。
食物連鎖の中で、
まだ東電がどれだけの放射能を海の中に流したのかという事はハッキリしていません。
ですから場合によっては岩手が復興するという時に、
水産業抜きでの復興を考えなければならないかもしれないという事を真剣にお考えください。
そういう、私たちは大変厳しい原発事故をこの国として経験しているんです。
その放射能から目をそらして目先の復興だけを追いかけて
私たちの時代はいいですよ、だけど子どもたちの時代はどうなるんです?
そして環境省に対して今回の事故で放出された放出量について、
「どのような管理をする方針なのか?」を問いました。
「総量としてどこにどのように保管するつもりなのか?」を問いました。
それで返ってきた答えは、
つまり、埋めて、土をかぶせて、
地上に与える放射線量が年間で10マイクロシーベルト以下になるような状況なら、
どれだけ、いかほどでも埋めてしまっていいと言われた、そういうことですよね?
で、そこにはいくつもの前提があります。
埋められた放射性物質が環境中に出てこないという事を、環境省は前提しています。
それは私たちの環境中に出てきて呼吸や食物を通して
私たちの体内をも通って循環していく状況を全く無視しています。
そういう事を今この1年位の間で許したら、
取り返しのつかないほどの放射性物質の拡散が進んでしまいます。
私はこの半年か1年位の間に、真剣にこの国のやっていることを止めなければ、
この国は本当に住めなくなるという危機感を持っています。
いいですか、皆さんにしか止められないです。真面目に考えて下さい。
そして、そういう総量勘定を投げ捨てているという事はいったい何を意味するか?というと、
私たちの命を財源にして東電に補償金を送っているという事です。
事故の責任は東京電力にあり、原発産業にあります。
彼らが支払うべきコストを私たちの身体で、そして、私たちの未来で支払うというのが
放射能をばらまく政策です。
これは今回の広域処理のがれきだけではありません。
皆さんが何故福井にあのようにしつこく広域処理を受け入れさせようとしているのか、
多くの人が考えています。
福井でこれから始まるであろう廃炉の時に、
1基廃炉にすれば何万トンというレベルで放射性廃棄物が出てきます、低レベルの。
それを「地元で処理させたいのではないか」とみんなが言っています。
原発を押し付け、その事に苦労をしてきた地域に、負担をすることなく地元で処理をせよという形で、
こんどは低レベル放射性廃棄物の処理を押し付けるつもりなのか、
皆さんは埋めて土をかぶせて地上にいて大丈夫なら、いかほどでも埋めてよし。
また不燃ごみについては
1kgあたり100ベクレルを切っていれば、いかほどでもリサイクルしてよいと言っていますね。
ですから、そこは、これは8月30日にも僕は坂口さん、あなたに言いましたよね。
「総量管理についてあなた達は一言も言わないですよね」と。
だから僕は質問状を送って聞いたんです。
「総量管理について、環境省は、…」で、馬場さんから貰った答えがさっきの答ですから。
総量を管理するという青写真はありませんよね。
馬場:
総量管理という考え方は大事だと思いますので、
えー、その~ふうしゃりょういきは、と、て、て
ー立って話して下さい。
ー顔を見せて下さい


馬場:
あ、すみません
えっとですね、キンチョウ環境管理の馬場と申します。
えっと、福島県の中についてはもうとにかく外に出さないという事をまず決めて、
で、岩手宮城についても限りなく少ない処理を追及するんだけれども、
どうしても処理しきれないものについて、岩手県知事と宮城県知事から環境大臣に要請があったので、
それについてはきちんと管理をしたうえで、
広域処理をしましょうというふうなご説明を申し上げました。
モジモジ:
ですからその「きちんと管理」の中身は、
埋めたものは外に出てこないっていう前提の話ですよね。
馬場:
あの、ま、埋め立ては要するに、あの、ご存じの通りに北港(ほっこう)の処分場、ま、
ショ、しょ、焼却炉の煙突で、あの~まずは検出限界かを確認し、
かつ、発生する焼却灰、煤塵については管轄処分場で、
えー、ま、管理をするというそういう事だとおもいます。
モジモジ:
その北港処分場に埋めた場合はたとえば、
雨が降っても外に出てくるのは150年以上だという話は環境省の報告書があって、
その報告書がシュミレーションですよね。
そのシュミレーションごとについては、
その正面にいる大阪府の循環型社会推進室長と大阪府の資源循環課長と二人が関わって、
大阪府の検討委員会でやっていますね。
6月10日に彼は検討会議をやって、そのシュミレーションモデルを検討したということになっていますが、
内実の検討はしていません。
彼らがやったのはシュミレーションモデルに導入するパラメーターが、
より安全側にたった、ま、比較的厳しい数値だという事だけの検討はしていますが、
モデルそのものの妥当性についてはそこでは検討は無かったです。
そして当時僕はその場で磯田さんに面会を申し出て、そこで夜にわたって話し合いをしました。
しかし彼はその説明
ー手短にお願いします
モジモジ:
わかりました。
磯田さんは私の質問に答えることなく、また、?の報告書について、
?の報告についてあなたは「十分に読めていない」という事をその場で認めていたはずです。
その場にいた沢山の人が聞いています。
それは6月5日に環境省がその文書を発表してから、
6月10日に検討会議があって、
もうその日のうちに終わるということは会議の前から決まっていたんです。
で、そういう流れで、その後の大阪市のこのがれき問題というものが始まりました。
その6月からですね。
そういうデタラメな事を我々は皆見てきたわけですよ。
で、今日大変な抗議があるは当たり前です。
8月30日に、だってみなさん逃げられたでしょ?
そしてその後大阪市が取り消した追加の回答は不十分なものでしたが、その中には嘘さえありました。
たとえば災害廃棄物安全評価検討会の議事録。
現在はご批判を受けて、全て開示しております。
すべてとは書いてなかったかもしれないです。でも開示しておりますという答えがありましたね。
しかし、8回、9回、10回、11回については、
録音メモ等が残っていないために議事録は復元できないという話で、
しかもその事を大阪府のホームページでは、少なくとも当初報告されていなかったです。
そしてこの、8,9,10,11回の議事録というのは、
先程から 先生や、その後の男性が質問されたように、
バグフィルターとかそういった排気系のその辺の安全評価に関わる部分を検討していた話なんですね。
その議事録が無いから、私たちはみなさんが言うバグフィルターについての話は信用出来ないと、
だったらね、その日の議事録が出せないなら、
その日に参加していた学者先生方を集めて、もう一回その分の検討をやりなおして下さい。
ですから質問があります。
実行線量について、皆さんは、もう一回言いますね、
1ミリグレイ肝臓の被ばく。
それがガンマ線の外部被ばくとベータ線の内部被ばくで同じだと言える根拠を言って下さい。
根拠は無い筈です。
そして安全評価検討会を再度やり直して下さい。
そして、こういったデタラメなやり方をしてきましたから、
私たちがこのように怒るのは当たり前だと、思って下さい、まず。
そして本日、このようなデタラメな経緯の中で試験焼却に向けて強行されるこの説明会に抗議して、
この建物の中に、あの…占拠した人たちがいました。
占拠したといっても、別に武器を持っていた訳でもない、暴力をふるったわけでもない
ただ、このデタラメな説明会が行われて、そのまま試験焼却が行われてしまうことは絶対に認められないと、
少なくても反対している人間がいるという意思表示のためにここに残った人です。
命令に従わなかった。不退去を行った。
それはその通りです。
でも、誰を傷つけましたか?
むしろみなさんがどれほどの人を傷つけようとしていますか?
今この場で開放を求めます。
今日大阪府警に4人逮捕されました。
彼らを即刻釈放するように、大阪市、大阪府、環境省、皆さんからちゃんと申し入れをして下さい。
それについての回答を求めます。
この3点、お願いします。
ーご静粛にねがいます。
会場総立ち
ーお静かにねがいます。
モジモジ:
私たちは発言の機会を何度も奪い取られてきました。
今から静かにしますから、私がマイクを持ち続けることをお許しください。すみませんが。
ー話し合いの場だろうがここは、マイク戻したれ!
坂口:お答えしてよろしいですか?
ー誰の金でそこに座ってんのや、こら!

坂口:
まず、まず内部被ばくの事についてお話したいと思います。
内部被ばくの件ですけれども、あのー、若干誤解があるのではないかと私は思っております。
あの先程、先程おっしゃったのはガンマ線による内部被ばくと
それからベータ線の内部、ない、内部被ばくを全く同じに扱っているのではないか、
モジモジ:ガンマの外部とベータの内部
坂口:
あ、失礼しました。
ガンマの外部とベータの内部でございますね、はい。
あのーまずですね、同じたとえば臓器に同じエネルギーが直接当たればですね、
それは、確かにまずい状況にはなりますけれども、
外部被ばくの場合は、外から放射線による被害がきます。
その間にはたとえば皮膚があり、それからたとえば先程肝臓の話であれば、
間に皮膚があって、その皮膚の間にも多少は減衰するという事があります。
内部被ばくの場合には肝臓にもし沈着した物質から、内部、えーー、放射線が出ているとすれば、
そこから直接当たり続けるという事になります。
それから外部被ばくの場合は一過性であるというような安価性もありますけれども、
内部被ばくの場合にはたとえばそこに、
肝臓にある物質が沈着しても体内の半減期というものがありますから、
ま、いつかは身体から出ていく訳ですけれども
でも、早晩そこで放射線を発し続けるという事になります。
あのこの部分の影響についてはICRPの考え方に全て含まれておりまして、
先程の内部と外部が全く同じに扱っているというのは少し違うと思います。
モジモジ:マイク貸して下さい
客席:マイクーー!(大合唱)
モジモジ:
今の説明は分かっていません。
あなたが説明していることはこういう事ですよね、
身体の中に入ってきた物質は身体の中にある間は放射線を出し続け、
尿などから出ていかない間は、ま、放射能を出し続けます。
そうですね?
で、そういう事とは関係無しに、
僕はだから1ミリグレイって言いました。
それがたとえば10年間の間であれ何であれですよ、
何万年の外部被ばくで1ミリグレイを肝臓に浴びた場合と、
ベータ線の内部被ばくで1ミリグレイ肝臓に浴びた場合、
1ミリグレイという放射線の量として同じ。
浴びた臓器も肝臓という臓器で同じ。
ただ放射線の種類がガンマかベータか?
そしてそれが外部被ばくか内部被ばくか?という違いのみで、
そういう条件でリスクが同じだと国の考え方ではなりますよね。
その意味は何か?その根拠は何か?って聞いているんです。
内部被ばくの場合は入ってきた物質から、少しずつたとえば長い期間に浴びて、
その累積がたとえば5年位で1ミリグレイになる場合。
あるいは、で、外部被ばくは汚染のひどいところに暮らしていて、
ま、あちこち被ばくするんだけれども、その時に肝臓の部分に限定して肝臓が1ミリ浴びているという場合。
この場合の肝臓への影響としてどう違うのか?という事を尋ねています。
これを国は同じだといっています。
同じであることの根拠を教えて下さい。
坂口:
えー、あの経緯が、まず、もし、今の同じだとすれば、
たとえば外部にある物質、それから内部にある物質、
その量が違うという事で無いですから、それはそれでよろしいんではないですか。
モジモジ:
もちろん量も違うんです
ですから、吸収線量が等しいという条件で比較をしているわけですから、
坂口:
分かりました。あの、そういう意味では、
えー同じ臓器に、えー、同じ、えー、だけのエネルギーが、えー、放射線、
あ、放射線としてのエネルギーが同じだけ当たるということであれば、
その臓器に当たる攻撃の程度は、ま、同じだということで、
これは影響をそのように見ております。
それはその通りです。
モジモジ:国がそう考えているからその事の根拠はなにか?と聞いています。
坂口:
根拠は同じ場所に同じだけのえ-、
放射線のエネルギーが当たるという事なので同じだというふうに、えーいたしています。
モジモジ:
であるならば、坂口さんが日光浴をしている時に、
僕が近寄って虫眼鏡であなたの額に光を集めても、あなたは平気だっていうわけですね。
坂口:あの、同じエネルギーであればという事になります。
客席:えぇぇぇー!
モジモジ;この件についてはチェックメイトという事でいいと思います。
坂口:
それはあの~、おっしゃられていることが分かりました。
そのような、えー、ま、たしかに、
それをおっしゃられるとですね、
ま、確かに先程おっしゃられた通りICRPがこのような考え方を取っているので、
我々もそれを信用して でとおもいます。
モジモジ:
で、この事の根拠が示せないなら「示せない」という事でいいんです。
広域処理の危険性は、放射性物質の危険性というのは、その一部に過ぎません。
ですから本日は時間も無いので他の物質については話しはしませんけれども、
放射能についての危険性は今回のがれき処理だけではなくて、
関東東北の今後の通常の廃棄物処理。
また、汚染地にいる人達への補償その他。
この放射能の被害を受けている全ての人に対して影響のある根本的な考え方なので、
その根本的な考え方について、いま坂口さんがおっしゃったような、
まぁあの、ずっこけるような考え方を採用されているということは明らかだと思いますので、
その点はそれでいいです。
坂口:
あの、今おっしゃったのは、ま、かなり極論だと我々は考えておりますが、
ま、それはそれとしまして、
あの先程、えー少しあの、そうですね、わたくしのあの~、あ、もうしわけないと、もうしわけ、
申しあげなければならない所であります。
あのー、いまの点ではなくて先程の議事録の件です。
あの、確かに、えー、音源があったものについては議事録は全て公開しておりますが、
確かにおっしゃる通り一部の会に於いてですね、あのー、音源が存在しなかったものがありましたので、
この分については詳細な議事録は、議事録そのものは公開出来ておりません。
ただ、議事の要旨とそれから資料については全て公開しております。
それで私の方は十分だと考えております。
モジモジ:
議事要旨と資料は見た上で分からないから質問をしていて、
質問の時の答が「学者のみなさんが検討して頂いた結果なので」という事なので、
「それならば議事録を見なければならないですね」という話の流れなんです、これは。
そしてもうひとつついでに申し上げますが、
みなさんが8,9,10,11回の議事録を、ま、録音しなかった。
これはたまたましなかったのではなく、
1回目から4回目については議事録の公開請求があって、公開しました。
その後、5,6,7と、議事録の作成を止めました。
そして8回目以降は議事録作成の基になる録音を止めました。
それは1回目から4回目までの議事録の公開を請求した市民がいた後でなされているわけです。
それを知りたいと考えている市民がいることを知った後で、
議事録の作成を止め、録音を止めたという事です。
そういう経緯で環境省がこの安全検討評価委員会をやってきたという時に、
それを信じる人がいるとお思いになりますか?
ー質問が長くなっておりますので
坂口:
私どものやり方についてまずかったところはあるとおもいます。
その点については陳謝いたします。
申し訳ありません。
ー:
すみません、時間もだいぶ過ぎております
最後に次のご質問を、はい、一番後ろ
市民:
すみません今テレビで試験焼却が24日に決定したって流れたみたいやけど、
まだ終わってないのにと思うんですけども、あの
ー静粛にお願いします。お静かにお願いします。ご着席願います。
許してええんか
おいおいおい
ー質問の方をお聞かせ願います
市民:
皆さん同じ考えだと思うんですけれども
質疑応答もまだ終わっていないのに、それでニュースで流れていることを誰か説明してもらえるでしょうか。

回答:
説明会の資料にスケジュールを載せておりますが、
試験焼却が24日からという事を申し上げていることは一切ございませんので、
あくまでまだ予定のスケジュールを資料で配布したという状態ですので、
あの・・・
ー沢山ご質問を頂いておりますが閉会のお時間となりましたので終了させていただきます。
ーーー
8月30日の説明会です↓
大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
モジモジ先生の事を体制側の人だと言って非難するような噂があります。
私にはそのようなことはどうしても信じられませんし、信じる気もありません。
私たちは、そんな事をして足を引っ張り合っている場合ではないのです。
それこそ、
がれきや原発を推進する人たちが発信しているモジモジ先生に対する言いがかりだと思っています。
このように理路整然と物事を解釈し、分かりやすい言葉で発信することができる方の事が、
全てを推進していきたい側の人間にとっては非常に不都合で邪魔だから
ありもしない噂を流すのだと私は思います。
モジモジ先生に限らず、味方である人々の事をまるで悪いかのように言う声が最近目立っています。
非常に残念なことだと思います。
私たち市民は今こそ団結しなければならない時。
惑わされてはなりません。
私は原発は即停止派。
がれきの広域処理は反対。
放射能は拡散するべきではなく一カ所にまとめるべきだと思っています。
年間1ミリシーベルト以上の被ばく(外部・内部合わせて)の地域に住む人は避難対象として補償をする。
特に子どもは即刻逃がす。
その事に関して、国家や権力と戦う人に対して
非難の声を挙げることはどう考えてもおかしいし間違っています。
メディアの嘘だけではなく市民の中にも騙されて
そのような嘘を深く考えもせず流す人がいることはとても残念だし、とても悲しい事です。
何が一番大事ですか?
命です。
何を一番守りたいですか?
未来です。
これだけを見つめていれば騙されずに生きていく道が見える筈です。
私たちが戦う相手は、放射能ですლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
相手を間違えないでください。