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03.10
Thu
2022年3月6日 

主催:脱原発信州ネットワーク・松本 @花時計公園

5分13秒〜
原発の敷地の中でも大変です。
今や130万トンもの放射性汚染水が敷地の中に溜まってしまっています。

愚かにも人間が作った放射能です。
その放射能を人間には消す力がありません。
しかし、人間に力がないのと同じように自然にも放射能を消す力はないのです。
自分に力がないからと言って自然に放射能を流してしまうというようなことは、はじめから間違えています。

なんとか閉じ込めなければいけないのですけれども、
残念なことに人間の手では絶対に閉じ込めることが出来ないという放射能も存在しています。
皆さんもお聞きになったことがあるかもしれませんがトリチウムという名前の放射能です。
”水素の同位体”と言って、水素なんですけれども、
残念ながら人間がどんなに手を加えても捕まえることが、出来ません。

そこで、国と東京電力は「それを海に流してしまおう」と言っています。
そんなことは本当はしてはいけないんです。
今げん在1000基ものタンクを作ってそれを貯めていますけれども、
まだまだタンクを増設する敷地は残っています。
また、場合によっては地下に圧入するという方法だってあります。
様々な方法があるのですけれども、

でも、国と東京電力は「トリチウムを含んだ放射能汚染水を海に流す」と言っています。

なぜ彼れらは、そう言い続けなければならないのかということには理由があります。
福島の事故で溶け落ちた炉心、燃料は250トンです。
膨大なものではありますけれども、250トンです。

その中に含まれていた放射のをどうするか?ということが問題になっているのですけれども、
もし、事故がなかったとしたならば、その燃料はどうなったのか?というと、
やがて、青森県六ケ所村に建設中の再処理工場に送られる予定になっていました。

その再処理工場というのは、
”長崎原爆の材料であるプルトニウムを取り出す”ということを唯一の目的とした工場ですが、
そこで作業をすると、”出てきたトリチウムは全量が海に流される”という計画になっています。

「捕まえることができないから、もうとにかく海に流す」ということが日本の国の方針でした。

そしてその六ヶ所再処理工場では”1年間に800トンの燃料を処理する”という、そういう計画だったのです。
800トンの燃料に含まれるトリチウムを海に流しても、
「何のこともない、安全なんだ」と言って許可をした国が、この日本です。

その国にとっては、今福島で問題になっている「250トン分の死の灰なんて何でもない」と、そういうことになってしまっているのです。
途方も無い国だと、私は思います。
でも、福島の今の汚染水の問題というのは「日本の原子力をどうするのか?」という使命を決する問題でもあります。
私たちが本当に心して戦わなければ防ぐことができないという瀬戸際にあるのだと思います。



ートリチウムが人体に与える影響 放医研実験結果などー

トリチウムの危険性について原子力推進サイトが記載していた

トリチウム海洋放出か!?〜生命体へのトリチウムの影響〜4/20原子力規制委員会文字起こし

トリチウムによる染色体異常~ヒト培養リンパ球での実験結果~

<両棲類と哺乳類のトリチウム取り込み比較>「トリチウム水投与後10日目では脂肪組織に最も多く、 次いで脳、睾丸、肝の順」放射線医学総合研究(内容書き出し)

トリチウム水の魚卵発生に及ぼす影響~「孵化稚魚の眼径は有意に小さい」放射線医学総合研究所資料集(書き出し)

<トリチウムの動向ー動物系>数時間で全身にほぼ一様に拡散分布 /脂肪組織、脳、筋肉に高いトリチウム残留(放射線医学総合研究所資料集書き出し)

<トリチウムの動向ー植物>部位によるトリチウ摂取量の違い/トリチウム水蒸気の葉からの取り込み(放射線医学総合研究所資料集書き出し)

フクシマ原発からの放射能漏洩はトテツモナイ量に! 全く報道されない「トリチウム」の危険性(ダイヤモンド社より)

<福島第一原発>タンクに入っている地上の汚染水〜トリチウムの処分方法「薄めて海洋へ放出or地下深くに注入して地下水として」2015年4/13 NHKラジオ 後半(文字起こし)

トリチウム関係ブログまとめ

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08.22
Thu
お隣の国とは仲良くして欲しいのが切なる願いです



食材の汚染

日本産食品の放射性物質検査強化 歩み寄らない韓国
2019.8.22 00:13国際朝鮮半島

 【ソウル=名村隆寛】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は21日の日韓外相会談で、日本政府による韓国への輸出管理厳格化に深い遺憾を表明し、改めて撤回を強く求める一方、日中韓外相会談後には「歴史を直視することが重要」と強調した。いわゆる徴用工や慰安婦の問題で妥協しない姿勢を示し、韓国ペースの対話で関係悪化を解消したい意図がうかがえる。

 「対話を通じ合理的な方法を見いだそうとしているが、日本が応じず困難な状況だ」。康氏は20日に会談した中国の王毅外相に対し、日韓問題についてこう説明した。韓国側の主張の正当性を強調し、「一方的で恣意的な貿易報復措置の排除」(康氏)を日本側に強く求めた格好だ。

 韓国では最近、文在寅(ムン・ジェイン)大統領をはじめ、日本との対話を求める声が多く上がるが、歩み寄りの動きはみえない。韓国食品医薬品安全庁は21日、日本産の一部の加工食品や農産物計17品目に対する放射性物質の検査を、23日からサンプル量と検査回数を2倍に強化することを発表した。

 対象は水産物やおブルーベリーチョコレート加工食品インスタントコーヒー食品添加物など。過去5年間の検査で放射性物質が検出され、日本に返送された品目で、同庁では「輸入食品の放射能汚染に対する国民の不安が高まっている」と説明する。

 福島など8県産の水産物の輸入を禁止する従来の規制を強化し、日本の輸出管理厳格化に対抗する事実上の「カード」として東京電力福島第1原発事故への対応を活用する動きを強めた形だ。韓国政府は同様の趣旨で、火力発電の廃棄物でセメントの材料に使われる「石炭灰」や、廃プラスチックなどリサイクル用廃棄物を輸入する際の検査強化についてもすでに発表している。





東京オリンピック

記事入力 : 2019/08/21 09:52
東京五輪団長会議 韓国が放射能・食の安全など問題提起

【東京、ソウル聯合ニュース】2020年東京五輪に向け、各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)代表らが集まる選手団長会議が20日に東京都内で始まった。韓国から出席した大韓体育会(韓国オリンピック委員会)によると、大韓体育会は東京電力福島第1原発事故があった福島県の近隣競技場に対する放射能汚染の影響選手団が利用する食堂の食材供給などの安全性について東京大会の組織委員会に質問した。これに対し同組織委は安全な食材調達に努めているとし、韓国が問題提起した内容は事実でないと否定したという。

 大韓体育会は22日の会議でこの問題をあらためて取り上げ、選手団の安全確保を求める考えだ。また、国際オリンピック委員会(IOC)が客観的かつ専門的な国際機関に依頼して放射能問題の安全性について信頼できる情報を提供するよう、強く促す計画だ。

 大韓体育会はまた、東京大会組織委の公式サイトの地図に独島が日本の領土であるかのように表記されていることに対し是正を求める予定だ。

 選手団長会議は、東京五輪開催を来年に控えて各国・地域のNOC代表団が集まり、大会の準備状況を共有したり点検したりする場だ。IOCに加盟する206のNOCのうち、北朝鮮を含む12のNOCが欠席した。韓国からは大韓体育会のパク・チョルグン事務副総長が代表として出席した。

 会議の初日、東京大会組織委の布村幸彦副事務総長は会場整備が着実に進んでいると紹介した。各国・地域の出席者からは、猛暑や競技場の水質問題への対策、地震発生時の避難経路に関する質問などもあったようだ。

聯合ニュース




福島第一原発の汚染水

放射能汚染水海洋放出に懸念、韓国、駐韓公使に
エコノミックニュース 2019年8月20日 06:02 2


 東京電力福島第一原発事故による放射性物質を含む放射能汚染水の処理に海洋への放出が検討されるなか、韓国外務省は19日、駐韓日本公使に対し、汚染水処理をめぐる説明を求めるとともに「汚染水の処理結果が両国国民の健康、安全に及ぼす影響、さらに海でつながるすべての国に与える影響を厳しく認識している」と危惧を伝え、海の生態系に影響を及ぼさないよう、両国で取り組んでいく必要があると提案した。


 権世重(クォン・セジュン)気候環境科学外交局長が駐韓公使の西永知史氏に日本政府の処理計画の説明などを求めた。


 海洋放出を巡っては韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相も、これまでに「海は一国の所有物ではなく世界の共有資源。汚染水を海に放出すれば、海洋環境と水産物の安全に重大な影響を与えることは明らかだ」と強い懸念を示している。


 また放射能汚染水の海洋放出にはNGOのグリーンピースが「トリチウムの半減期は12.3年。リスクが無視できるレベルに低減するまでに120年以上かかる。人体に取り込まれれば遺伝子を傷つける恐れがある」と警鐘を鳴らし、「放射能汚染水の意図的な放出はしないこと。放射能汚染水は長期保管することとし、並行してトリチウム分離技術を開発し、適用すること」を要請している。

 放射性汚染水は今も年換算6万2000t新たに生み出されており、すでに貯蔵量は110万tを超えている。一旦、重大事故が起こればここまで深刻な問題になるにもかかわらず、政府は未だに原発を重要なベースロード電源と位置付け、再稼働を目指す姿勢を変えていない。(編集担当:森高龍二)





日本国内ではすでに福島第一原発の放射能汚染についてはまるでなかったかのようになっている。
様々な核種の半減期を考えても汚染が無くなっているはずもなく・・
しかも福島第一原発の汚染水は増えていく一方で・・

韓国がこのように言ってくれる事によって日本でも報道される。
ありがたい指摘だ

私はとても感謝している。





comment 6
03.09
Sat
NHKのニュース原稿とWEBに書かれていた文章とでは受けるイメージが違っているように感じたので
アナウンサーの言葉を文字起こししました。

ーニュース動画文字起こしー
世界最悪
世界最悪レベルの原発事故の発生からまもなく8年、

NHKでは、東京電力福島第一原子力発電所1号機から4号機の原子炉建屋から放射性物質がどのくらい放出されているのか、東京電力の公表資料をもとに計算しました。
福島0

その結果、いずれも推計で、去年1月までの一年間の放出量は4億7千100万ベクレルほどだったのに対し、
今年1月までの一年間の放出量は9億3千300万ベクレルほどに上り2倍近くになっていることがわかりました。
福島1

これについて東京電力は「1号機の瓦礫の撤去作業や2号機の原子炉建屋の放射線量を測る調査に伴う作業の際に放射性物質を含む塵が舞ったからではないか」としています。
福島2

ただ、1時間あたりの放出量は国の基準をもとに東京電力が厳しく定めたレベルを大きく下回っているということで、
東京電力は8年間の大きなトレンドでは減少傾向だが、廃炉作業によって一時的に増えたのが原因とみられる。
放射性物質が広がらないよう対策を講じたいとしています。

ーーー


ちなみに、NHK WEBではこう書かれていました↓




福島第一原発 放射性物質の放出量が前年比2倍に
2019年3月8日 4時08分

福島第一原子力発電所から放出されている放射性物質の量についてNHKがまとめたところ、ことし1月までの1年間の放出量が推計で、前の年と比べて2倍近くになっていることがわかりました。放出量は基準値を大きく下回っているものの、東京電力は廃炉作業によって一時的に増えたのが原因ではないかとしています。

東京電力は8年前の原発事故のあと、1号機から4号機の原子炉建屋から放出されている放射性物質の量について、現在は「対策を講じているので大幅に減ってきている」と説明しています。

NHKでは、東京電力の公表資料を基に計算したところ、いずれも推計で、去年1月までの1年間の放出量は4億7100万ベクレルほどだったのに対し、ことし1月までの1年間の放出量は9億3300万ベクレルほどに上り、2倍近くになっていることがわかりました。

これについて東京電力は、1号機のがれきの撤去作業や、2号機の原子炉建屋の放射線量を測る調査にともなう作業での際、放射性物質を含むちりが舞ったからではないかとしています。

ただ、1時間当たりの放出量は国の基準を基に東京電力が厳しく定めたレベルを大きく下回っているということで、東京電力は「8年間の大きなトレンドでは減少傾向だが、廃炉作業によって一時的に増えたのが原因とみられる。放射性物質が広がらないよう対策を講じたい」としています。




ニュースではさらっと4億だとか9億だとか言っていますが・・・
4億7千100万ベクレルでもすごいんじゃないか!?と思いますが、
9億3千300万ベクレル!!
こんなに放射性物質(この中には様々な核種が)を放出し続けているにも関わらず、住民を帰還させていいのでしょうか?
そもそも、放射性物質を出し続けていることって、本来許される事だっけ??


そして、まだまだ近県に住み続けている私たちも見えない放射性物質に対して危機感を持って生活していかなければならないと、改めて自分に言い聞かせました。

9億3300万ベクレル÷365日≒256万ベクレル
1日に平均256万ベクレル出ていることになる


原発事故後に作られた下記資料(日本原子力研究開発機構制作)を見て「ベクレルってどんなものだっけ?」の復習をしてみました。

放射線と健康への影響について 平成24年2月28日
独立行政法人 日本原子力研究開発機構 核燃料サイクル工学研究所
放射線管理部長 古田 定昭

福島第一から放出されている放射性物質はどこへ?
福島から放出される放射能



そして、福島県外へはどんなルートで流れていくの?
福島からの流れ方
来る来る、流れて来る、飛んで来る、首都圏まで、東京も超えて・・・


多量に長期間摂取しなければ、健康には影響ありません」って書いてあるけれど、
結構な量をすでに8年間(長期間)食べたり吸ったり体に付着させたりし続けています><;
食べたら

500ベクレル/kgのセシウム137が含まれる野菜を1kg食べたら
= 6.5 マイクロシーベルト
それを1ヶ月(30日)続けたら = 195 マイクロシーベルト

ー1日256万ベクレル・・・500ベクレルの何倍??
500ベクレルの5120倍!



放射線の健康への影響 晩発障害として「白内障・癌・白血病」を認めている。
健康影響


ベクレルは1秒間のパンチの数 8年間でどれだけパンチを受けているのか!?
放射能の単位


人体のDNAが福島第一原発から出続ける放射性物質によってどれだけ傷つけられていることか!!
人体を通ると


東海第二原発を再稼働させたくて仕方がない日本原子力研究開発機構の作った資料でもこのように書かれています。
一度壊れたら手の付けようもなく環境に放出され続けてしまう。
これから先、多分私はこれからの人生、死ぬまで福島第一原子力発電所から出され続けていく放射性物質に注意していかなければならないでしょう。


comment 3
07.24
Mon

原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR(Alternative Dispute Resolution))打ち切り


本日(2017年7月21日)の13時ごろということになりますが、原子力賠償紛争解決センターの方から調査官を通じて電話がございまして、本件、本申立てについては和解案を提示することができない
本申立てについては和解案を提示することはできないとして手続きを打ち切る旨の連絡がありました。

今回この集団申立て人になっていらっしゃる方々は栃木県の那須町、そして那須塩原市、大田原市、3市。
これを那須地区と呼んでおりますけれども、この那須地区の住民の方々が申立人になっております。


それで「なぜ和解案を提示することができないのか?」というところなんですけれども、ポイントとしては、センターの方では「自主的避難等対象区域と比しても空間放射線量が低いとは言えない地点が点在しているということは認められる」というふうなことは書きつつも、「そのような場所では個別具体的な事情により日常生活に一定程度の阻害が生じていた可能性を否定することはできない」というふうに書いているわけです。

要するに那須地区に放射能汚染と被害があることを事実上認めているというふうに評価できると思います、

しかしながら、「本件については」ということで「申立人等全員、あるいは申立人等のうちの子供及び妊婦全員に一律の金銭賠償を求めるべき共通もしくは類似の損害の存在を認めることは困難である。だから、和解案を提示することはできない」というふうな形で打ち切られているということになります。

今回、センターは被害の存在というものを那須地区に実質的に認めながら、その後被害者を救済する努力を怠った
それが私としては大きな問題
かなというふうに考えてございます。



汚染
栃木県北ADRを考える会:
こんなふうに栃木県にこれだけ広域に、これは地表に1平方メートルあたりのセシウム134と137の降下物の推定値
航空機モニタリングによる推定値なんですが、こういう面的な広がりを持っているということを全然、認めようとしていない。
しかも人間は社会的生き物であって、動き回るわけですよね。
さらに食品はこの中で流通するわけです。


だから自分の住んでいるところが、たまたまちょっとずれた所にいるからといって、被害を全く受けないわけではないわけです。
実に累計的に被害を受けているということを認めようとしなかったということを非常に残念に思っております。

いかにこの国が原発事故の被害というのは福島県に閉じ込めたいのかというこのの表れだというふうに感じて、非常に憤りを覚えております、以上です。


2017/07/21
詳細はこちら 福島県外の原発被害仲介打ち切り〜ADRで異例決定


栃木県北原発被災者弁護団


comment 4
02.24
Fri


放射性物資の「ヨウ素131」、欧州全域で突然検出量が増加・発生源は不明
Newsln World Posted 2 days ago(2017年2月22日)

201702211052460000w.jpg
Particulate Iodine-131 (value +/- uncertainty) in the atmosphere(µBq/m3) Source: IRSN


半減期は8日の放射性物質のヨウ素131(Iodine-131)が先月から欧州全域で検出される状況となっていることが、フランス国営の放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)の発表で明らかとなった。

このヨウ素131の発生源については不明となっているが、北欧かロシアで運営されている原発から漏れ出てきたものではなないかといった観測も生じている。

現状、欧州各国で検出されているヨウ素131の放射線量は、健康に影響を及ぼすレベルには達してはいないが、先週になってから突然、米空軍が運用している放射線検出用の専用機「WC-135」がイギリスのRAF Mildenhall基地に飛来してきたことが、theaviationist.comの記事で明らかとなっており、WC-135の欧州配備は、先月以来、欧州各国で検出されているヨウ素131と何らかの関係があるとの見方を誘っている。

欧州では2011年にもヨウ素131の検出量が突然、増加するという現象が発生。2011年の事象に関してはその後の調査により、ハンガリーにある医療用放射性物質の生産企業(Institute of Isotopes Ltd)が流出源である可能性が高いことが判っていた。




米空軍が運用している放射線検出用の専用機「WC-135」がイギリスのRAF Mildenhall基地に飛来してきたことが書いてあるtheaviationist.comの記事


米空軍、WC-135核スニファー機を英国に配備、欧州で放射性ヨウ素量の急増が検出される
Feb 19 2017 - 81 Comments

Constant-Phoenix-deploy-to-Europe.jpg
David Cenciotti

USAF WC-135C Constant Phoenixは、ノルウェーの放射能レベルの急増を調査している可能性があります。この放射性核種の放出は、ロシアの核実験の影響であろうと推測している。
2017年2月17日、米国空軍WC-135C Constant Phoenix核爆発 "盗聴器"、シリアルナンバー62-3582、イギリスのRAF Mildenhallに配備された無線呼び出し音「Cobra 55」を使用。

すでに報告したように、WC-135はボーイングC-135の輸送とサポートの派生品です。これらの航空機のうち2機は、1963年以来操縦していた10例のうち、現在使用されています。飛行機は、Offutt Air Force Baseの第45偵察隊から飛行し、空軍技術応用センターのDetachment 1に任命されます。

WC-135は乗組員の「スニファ」または「天気の鳥」として知られており、最大33人の人員を運ぶことができます。しかし、放射能暴露のレベルを減らすために、乗組員の賞賛はミッションフライト中に最小限に抑えられています。

流出ガスは、胴体の側面にある2つのスクープによって集められ、落下した粒子をフィルターに捕捉します。ミッションクルーは、落下した残留物をリアルタイムで分析して、核の落下の存在を確認し、おそらく関与する弾頭の特性を決定することができます。


核実験の監視に加えて、WC-135は、1986年のソ連におけるチェルノブイリ原子力発電所の災害と2011年の福島事故の後に起こった放射能活動を追跡するために使用されています。

これらの航空機の一つは、金正恩のを見越して、北朝鮮の近くに配備されたロケット打ち上げ後、2013年8月の立ち上げにイギリスの領空を通過発見されたそれはシリアで使用された憶測、攻撃エリアの日から風を化学物質をダウン検出する能力のおかげでまたはそれらが分散された後の数週間。

彼らは今やヨーロッパの空域を横切っていますが、旧大陸での展開はなかなか稀です。現在のところ、核兵器が核兵器に配備された理由について、米軍からの公式声明はない。しかし、多くの情報筋によると、この航空機には、1月初めから北ヨーロッパで検出されたヨウ素濃度の急増を調べる任務があることが示唆されている。

人為起源の放射性核種であるヨウ素131(131I)は、最近、ヨーロッパの地上大気中の微量で検出されている。予備報告によれば、ノルウェー北部の2017年1月2日に最初に発見されたとの報告がある。1月末まで、フィンランド、ポーランド、チェコ、ドイツ、フランス、スペインでもヨウ素131が検出された。

しかし、誰も放出されたヨウ素131の背後にある理由を知っているようではない。同位体は原子力発電所と並んで医学分野でも広く使用されており、大気中に存在することは数種類の事故の影響を受ける可能性があります。

あるいは、ある人が推測しているように、ロシアの新しい核弾頭のテストの副作用であった可能性があります。(衛星や地震探知器による核実験の検出能力と考えられます)核実験禁止条約の違反。

多分、WC-135は当局がヨウ素131の起源を知るのを助けるでしょう。




「欧州では2011年にもヨウ素131の検出量が突然、増加」↓
欧州各地で放射性ヨウ素検出・・・発生源不明
フランスでも微量の放射性ヨウ素を検出、発生源は不明 2011年11月16日 14:09
 
comment 14
11.28
Mon
豊後水道ってどこだろう?

こんなところだった↓
豊後水道

怖いなぁ〜
…伊方原発に近いよね
伊方原発


その直後にはなんと!鹿児島県薩摩が震源地
薩摩

川内原発直下ぐらいに近い><;
川内原発


今日本で動いている2箇所の原発…


地震




comment 5
11.22
Tue

東海第二原発異常なし
2016年11月22日 07時38分 NHK

茨城県原子力安全対策課によりますと、午前7時20分現在、茨城県東海村にある東海第二原子力発電所を含め、茨城県内の原子力関連施設から異常があったという報告はないということです。
また、茨城県内各地に設置された、放射線量を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。



東海第二原発港湾内で1mの潮位変化も異常はなし
2016年11月22日 7時41分 NHK

日本原子力発電によりますと、茨城県東海村にある東海第二原子力発電所の港湾内に設置されている潮位計で、午前6時55分ごろ、およそ1メートルの潮位の変化が観測されたということです。
東海第二原発は現在運転停止中で、今回の地震や潮位の変化による異常は今のところ起きていないということです。
また、原発の周辺の放射線量を観測する、モニタリングポストの値に変化はないということです。



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11.22
Tue
福島沖M7.3震度5弱 2016年11月22日

福島第二原発 3号機

福島第二原発3号機 使用済み核燃料プールの冷却装置停止
2016年11月22日 7時21分 NHK
東京電力によりますと、福島第二原子力発電所の3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が停止している状態だということで、現在、東京電力が詳しい状況の確認を進めています。3号機の使用済み核燃料のプールには2544体の核燃料が貯蔵されているということです。


原子力規制庁「福島第二原発3号機 燃料プール 冷却再開」
2016年11月22日 8時00分 NHK
福島第二原発3号機では、使用済み燃料を冷却するための水を循環させるポンプが停止しましたが、原子力規制庁によりますと、これまでのところ異常はみつからず、東京電力は、午前7時47分にポンプを再び起動させ、冷却を再開したということです





福島第二原発 2号機

福島民友ニュース
圧力抑制室の内壁に穴 福島第2原発・2号機、深さ3.7ミリ

2016年11月22日 08時00分   
 東京電力は21日、福島第2原発2号機の格納容器下部にある圧力抑制室の内壁側面に、直径約9.5ミリ、深さ約3.7ミリの穴を確認したと発表した。内壁の厚さは約4センチあり、貫通はしていない。放射性物質の漏えいなどの影響はない。

 東電によると、同日、水が入っている圧力抑制室内を点検していた協力会社のダイバーが、鋼鉄製の壁面に穴を見つけた。さびが原因とみられる。2007(平成19)年の点検時には異常がなかったという。

 圧力抑制室は、原子炉内の蒸気を水で冷やして圧力を下げる設備。東電は「安全上重要な機器の機能に支障を及ぼす恐れがある故障」と判断した。圧力抑制室の壁は一定の厚さが必要なため、東電は原因を調査し、補修する方針。



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07.03
Sun
1


玉川:
津波なんかが来ればですね、そういうふうなもの(汚染度を再利用して作った防波堤など)は崩れる可能性がありますよね。

環境省 山田浩司参事官補佐:そうです。

玉川:
そうなった場合に放射性物質が含まれている土。
これが流出したりっていうことはあり得るんじゃないですかね?


山田浩司参事官補佐:
その点は一番、あの、重要な点だと思っていまして、
そういう災害が起きない場所になるべくつるというところを基本として考えております。
ただし防潮堤とか、万が一、そういう災害が起こるとも限りませんので、

2

そこは当然汚染度です。
ま、再生資材化しているとはいえ、ま、一定の放射能濃度はございますので、

3

それは回収をすると。

それは回収する


玉川:回収…
流れ出たとするとですね、その全てを回収するっていうのはなかなか難しいと思うんですね。
流れ出た後それが乾いて、例えば、舞い上がってということもある。
その場合に、内部被曝ということも考えられると思うんですけど…

5

山田浩司参事官補佐:
一番の大前提はやはりそういうようなことが起こらないようなところで利用するというところかと思っていますけれども、あの

6

今回のことであれば、そこを回収するというところの作業員の被曝も含めて評価をしております。

作業員の被曝も評価


玉川:
それは外部被曝がどれぐらいで、内部被曝がどれぐらいという見積もりですか?

山田浩司参事官補佐:
外部被曝も内部被曝も、その作業員1人にとって、ある特定の作業員を想定して、その際の評価をして、というふうになっていますので。
そこは少し専門家と議論して確認していただきながらとなっておりますので、そこは大丈夫だと思っております。


作業員の被曝線量

環境省によると、災害で破損などが生じた場合、復旧作業にあたる作業者の被曝の線量は、外部被曝や粉塵の吸入などの内部被曝を合わせても年間1mSv以下になるとしています。


ここで使います

玉川:
いわゆる汚染度をですね、公共工事で使うっていうときには、必ず地元には「ここで使います」ということは言うわけですか?

地元のご理解が
山田浩司参事官補佐:そうですね。
実際に使われるときにはですね、当然地元のご理解というのが一番重要だと考えておりますので、
実際どこで使われるのか、というのは、あーー、基準とはまた別にですね、あの
地元の方にどうやってご理解いただけるか、というところにかかってくるとおもいます。
どうやってご理解頂けるか

玉川:それは住民の許可も得るということですか?



当然地元のご理解
山田浩司参事官補佐:
許可、っていうのがですね、どのような形態なのかにもよるんですけれども、
当然地元の方にはご理解いただかないと。
ま、知らない間に使っていたということになりますと、こういう形態でございますので、
あの当然、あの(地元のご理解は)必要なことかなと思っております。

反対運動があっても
玉川:
反対運動があっても「いやいやそれは使いますよ」ということはあるんですか?

無理やり押し付けない
山田浩司参事官補佐:
こちらから無理やりですね、何か汚染度を押し付けるというようなことにはしないという方針で、今
ご理解いただけたところに使っていただくということを考えています。
ご理解をいただいたところに使う




玉川:まず、安全性の部分なんですけれども、いかがでした?

1
高木:
うちは2年前だったかな、軽線量ですけれども除染をしたんですね。
その時に「除染した土はどうするんですか?」って聞いたら、敷地内に穴を掘って埋めるんです
よ。
でも埋められない方っているんですね、敷地が狭いと。
そうすると、やっぱりこう包んで置いておくんです。
で、その後、じゃあ何年。
ま、年に一度とか半年に一度、「漏れていないか?安全か?ということを検査に来てくださるんですか?」と聞いたら
「それは手が回りません」ということなんですけど。
そこから考えるとね、例えば、災害で壊れそうなところに使えないということになれば公共事業ですから、
建物?なんかに使うとかドライとかに使ってくると思うんですけれど、そういうところにやっぱり子供達もいたりしますよね。

3

で、うちがなんで2年前に順番が回ってきたか?というと、
子供達とか公共の場所というのを優先的にまず除染されるから遅かったわけですよ。


除染の時にはそういうことを大事にしているのに、今度使う場合にそういった住民の方、子供たちの使う場所に、そういったもの(汚染土)が使われちゃう可能性というのが、ちょっと今みえてくるので、矛盾を感じているんですけど。



5
玉川:
今の所ですね、防潮堤とか道路の盛り土の下に使う、ということしか言っていないです。
だからそれ以外の使い道というのは今の所想定していないというのは環境省はいっているんですね。
で、ポイントとしては
「災害が起きない場所で使う」って言っているんですよ。

2

羽鳥:そこがどこなのか?

宇賀:そんな場所あるんですかね?

羽鳥:そうだよね、わからない。

玉川:こんな場所、わかります? こんな地震だ、水害だ、ってある国で。

羽鳥:はい。

玉川:
それから「流出した場合は回収する」って言っているんだけど、
「回収できるって言い切れるんですか?」って僕なんかは思ったんですけど。

高木:水に入っちゃったらどうするの?

羽鳥:ね、海とかね。

玉川:
海とかね、そういうところに流れちゃったら。
だから、ちょっとまだ僕も、入ってまず話を、これは一回戦ですから。
まだお話をお伺いする段階ですから、ちょっとなるほどとは、

高木:急にこの話が出てきたみたいな感じがするんですけど、

玉川:そうなんですよ。

羽鳥:急に。

玉川:
そう、まさにそれで、
なんで30年間置けるものをわざわざ全国に?
というふうなところなので、
そこもちょっとポイントになるのでVTR.


玉川:
今ある汚染度っていうのは中間貯蔵施設では置ききれないものなんですか?


山田浩司参事官補佐:
それは全て入るように設計をして準備を進めております。

玉川:そうなんですか?

山田浩司参事官補佐:はい。

玉川:
だとすると、中間貯蔵施設には30年間置けるわけですよね。
それなのに「全国で汚染度を公共事業で使おう」っていうのは何故なんですか?

10
山田浩司参事官補佐:
最終処分に向けまして、今現在除染で出てくる土壌というものが、最大で2200万㎥というふうに予測をしておるんですけれども、ま、量として非常に大きいものですので、その前に再生利用して減らすことができれば、より、最終処分の方も効率的にできるのかなと思っております。
5


候補地のめどが立たない最終処分場への量を減らすために公共事業で利用すると語る環境省。
理由はそれだけなのでしょうか?


玉川:
そもそもなんですけれども、「最終処分場を福島県以外に」って決めた理由っていうのはなんなんですか?

12
山田浩司参事官補佐:
そこは福島県の方に、過度な負担をおかけしていると。
まぁ、あのー、国会でご審議いただいて、そういう風にはなっておるんですけれども。

2011年11月8日
福島の負担
細野豪志 環境・原発事故担当大臣(当時)
福島だけにですね、負担を押し付けるという事は、わたくしはやるべきではないというふうに思います。


中間貯蔵施設に収まる土をあえて全国に分散させる理由
その意味はどこにあるのでしょうか?

玉川:
福島第一原発の事故によって、福島の人々を中心に非常に辛い思いをされているというふうな事はあるわけですけれども、でも、中間貯蔵施設は福島県の中に、今作ろうとしているわけですよね。
そういうものを、全くその、まったくというか、被曝がほとんどないような地域にあえて汚染されたものを持っていくというふうな事の倫理的な意味というのは考えましたか?
環境省は。
1

2

3


倫理を考えるのは難しい
山田浩司参事官補佐:
倫理的な意味、というのはなかなかご回答は難しいんですけれども、我々としては、ま、福島県に過度な負担をかけているということもありまして、
我々としては福島に過度な負担をかけている



環境省が語る「福島県民への過度の負担」。
それはかつて国会でのやり取りにも。


2011年11月8日
自民党 吉野正芳衆院議員:
「福島県内には最終処分場は作らない」という決定をしたわけなんです。
じゃあ、どこにつくるんですか?
当てはあるんですか?

細野福島だけに負担は
細野豪志:
30年後、以内にですね、30年以内にどこに持っていくのかという事については、まだ決まっているわけではありませんが、福島だけに負担を押し付けるという事はわたしはやるべきではないと思いますし、総理にもそういうご判断をいただきましたので、そういった方針でですね、臨んで参りたいと考えております。


福島に申し訳ないけど

もしかしたらこの事故は
玉川:
こういった言い方をすると非常に福島の方に対して申し訳ないのかもしれないけれども、
最終処分場を福島県以外にしたっていうのは、
もしかしたらこの事故は、福島県の人だけじゃなくて、日本全体で責任を取ってくれよという事ですか?


環境省でそのような意思を示していない

山田浩司参事官補佐:
いや環境省でそ、そういうふうなですね、何かあのー、意思をお示ししたという話はないと思うので、なかなか私の口からはお答えしづらいところがあるんですけれども、「県外最終処分」30年後最終処分という、そこの趣旨はですね、あの…過度に福島県の方にご負担をおかけしたということを、30年という年限を区切って、それを県外に持っていきます。
ま、そういう趣旨でございます。
過度に福島県の方に





11_20160629224219ad0.png

玉川:
これは取材感として言うんですけれども、「なんでわざわざ全国に」っていうことは、一つは、「最終処分場を決める」って言っているんですけれど、決まるめどすら立っていないわけですよね。
そうすると、たとえば「最終処分場は本当にできるんだろうか?」

というなかで、そのある種、ある種、もう一つの最終処分っていう形で、公共事業っていう形で、汚染の少ないもの、ぐらいは全国で処理をするってことなんじゃないかな、っていうのが一点と、

それからやっぱり、「なんでこんなに福島県民だけが辛い思いをしてるんだ、原発の事故に関して」「日本全体の責任じゃないか」といっても、
「いや、汚染されているのは福島県なんだから、福島県のなかで全部やればいいじゃないか」って、福島以外の人は思うわけですよね。

なんかね、そういうふうな部分を見てくると、なんかこれ、沖縄の問題と本当に一緒だなと、構図的に。


羽鳥:うーーーーん…・

玉川:
なんかもう、「沖縄以外にないんだから沖縄でやってよ」「福島以外にないんだから福島でやってよ」そういうフナ部分がなんか透けて見えてきて、どうですか?

羽鳥:うーん…••••うーーーーん………

高木:これすごく難しいと思うんですけど、

羽鳥:いやぁ…、…

高木:
たとえば、電力会社がね、有志で土地を提供して、「うちは原子力発電をやってますからここに埋めてもいいです」とかっていう有志の方は出ないですかね?

玉川:
ま、出て欲しいと思うんだけどな。
今日の結びです。

むすび

結局原発事故が起きるっていうのは、日本全国に突きつけられる問題だと。
「うちはもう、原発事故から遠いんで関係ありません」っていう話では済まない!と。
原発事故が起きるっていうのはそういうことなんだ!
というのを、私は今日感じた、んですが、いかがでしょうか。



動画→http://dai.ly/x4hz50m






<原発事故>汚染土濃度減衰に170年と試算
2016年06月27日月曜日 河北新報

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 東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を巡り、放射性物質濃度が基準以下となった土などを全国の道路や防潮堤などの公共工事で再利用する環境省の方針について、同省の非公開会合「再利用後、放射性物質として扱う必要がなくなる濃度に減衰するまで170年かかる」との試算が議論されていたことが27日、関係者への取材で分かった。

 環境省の担当者は「工事完了後も管理し、年数で区切ることは考えていない。今後実証試験などを通じて適切な方法を確立する」としているが、補修の際の具体な対応策などは決まっていない。








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06.30
Thu

2016年6月23日木曜日放送 テレビ朝日 モーニングショー そもそも総研



今日のテーマはこちらです。
1

そもそも、原発事故の汚染度は全国に拡散させても問題ないんですか?
というふうなことなんですけど、

汚染度っていうのはですね、福島第一原発の事故に伴って除染作業というのが行われたんですね。
その除染作業の結果として出てきている土ということなんです、
だから、”放射能に汚染されている土”ということですね。


で、これをどうしましょうか?というふうな話の中で、
そもそもこの土はどうすることになってたか?というとですね、
福島県内に中間貯蔵施設というのを作ってですよ、そこに最大30年間保管します。
そのあと、どこか県外に、福島県外に最終処分場を作って、そっちへ移しましょう。と。

で、ここ(福島県の中間貯蔵施設)は目処が立っています、中間貯蔵施設。
だけど、最終処分場というのは目処すら立っていない。
というのが今の現状ですね。

2

で、実は、この「汚染度の一部を公共事業で使いたい」と言い出しているんですよ、環境省が。
どういうことなんだ?と。

3

8000ベクレル/kg以下は再利用可能でいいんじゃないんですか」というふうなことを言い出しているんですが、


ちょっとこちらを見てください。
ベクレルというのは放射能の基準の単位ですよね。
数字が大きいほど放射能の汚染が高いということです。

5

かつて、3.11以前はですね、こういう基準がありました。
安全に再利用できる基準。
当時は、原発事故というのは想定されていないので、例えば廃炉になったときに、いろいろ出ますよね、コンクリートとか。
そういうふうなものを再利用するとしたら、「100ベクレル/kg以下だったらいいですよ」と。

6

羽鳥:全然違いますね。

玉川:
こういう基準があった。
それが震災があって事故があった。
そしたら安全に処理するための基準ということで、「8000ベクレル/kg以下」80倍になっちゃったんですよ。

7

羽鳥:しかも、再利用じゃなくて処理なんですね。

玉川:
処理なんです。
処理です。
ま、「どこか土の中に埋めます」みたいなことなんですけど。
それが、今年の今月の7日(2016年6月7日)以降に
処理する基準だったんだけど、安全に処理できるんだったら「使ってもいいんんじゃないか」ということで、
全国で公共事業で使っていいんじゃないでしょうか、という話に今なってきているわけですよ。

8

だから、日本全国、全部ですよ

羽鳥:はい。

玉川:
テレビを見ているあなたの街にも来るかもしれない。
というふうな状況に今なっているんですけど、
「大丈夫なのか?」と、まずは。
疑問の一点はですね、「本当に大丈夫なのか?安全なのか?」
もう一点は、「なんでわざわざ全国に?」というところ、ここポイントですからね。
そこ含めて取材しています。
まず、本当に大丈夫なんだろうか?というところ。
VTR.


玉川:
福島の第一原発の事故に伴う「汚染された土」ですね。
これを「全国に公共事業で使いましょう」と。
これ、端的に言って大丈夫なんですか?

総合資源エネルギー調査会 原子力小委員会会員 原子力資料情報室室長 
伴英幸氏:
10
それは大丈夫とはとても言えないですよね。
やってはならないことだというふうに私は考えています。

玉川:
伴さんはどういうポイントでやってはいけないと思っているんでしょうか?

伴:
(環境省は)「それなりに放射線による被曝管理はする」と言っているんですが、
公共事業に伴ってどんどん拡散していくと、一つはトラブルがあったとき、
例えば水害が起きたりとか、大規模な地震や災害が起きたりしたとかいう時に、
それがまたむき出しになる可能性があるということですね。

玉川:
むき出しだけじゃなくて流れ出る可能性もありますよね、防潮堤だったら。

伴:はい、そうです。

汚染度が流出すれば、それを処理する作業員や周辺住民が
外部被曝
体外から被曝を受ける外部被曝だけではなく、
内部被曝
乾燥した粉塵を吸い込むなど、体内に入る放射線で被曝する内部被曝のリスクもゼロとは言えません。

なぜ、新たなリスクを全国に拡散させるような方針を決める必要があるのか?

私たちはまず、汚染度が保管されている現場を取材すべく福島県へと向かいました。

1

玉川:
福島県の楢葉町に来ているんですけれども、ご覧のように汚染度が一つ一つ袋に入って積み重ねられています。
その横に来ると、その上にシートが被せられていて煙突なんかも出ているんですけれども、

2
2

これは全体でどれくらいの土があるのか?

3

ここがその置き場なんですけれども、0.143マイクロシーベルト/hという放射線が今、ここのレベルだということなんですね。

4

こんにちは。
こちら、置いてあるのは土だけということですか?ここは。


5
環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
ここは、除染で取りました土や草木などが保管されています。

玉川:ここは、いわゆる最終処分場ではないわけですよね。

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:その通りです。

玉川:
最終処分場が決まらないという話はニュースなどでも聞くんですけど、
そうするとここは中間貯蔵施設ということになるわけですか?

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
その中間貯蔵施設に持って行く前に借り置き場というところで…

借置場
1

福島県何のあちこちに点在している借り置き場。

2

3

除染で出た線量の高い土などが汚染されていない土で覆われた状態で置かれています。
借り置き場に置かれた汚染度派、やがて福島県内に作られる中間貯蔵施設に移され、最長30年間保管されます。

4

5


そしてその後、県外に作られるという最終処分場へ移される計画ですが、設置の目処は立っていません。

玉川:ここの場所でどれぐらいあるんですか?

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:3万㎥保管しております。

6

玉川:
3万立法メートル。
3万というのも相当膨大なんですけれども、いわゆる汚染度全体でですね、最終的にどれくらいの量が出ると見込まれているんですか?

7

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:試算としては、1600万〜2200万㎥

玉川:じゃあ、ここの700倍ぐらいのものが、ま、これからも含めてで出てくると。

環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
そうですね、もう保管されているもの、それから今後出てくるものも含めてそれぐらいの規模感ということになります。


8

環境省の想定では、除染で出る汚染度の総量は東京ドームのおよそ18杯分です。

玉川:全部中間貯蔵施設に行く見込みなんですか?

1
環境省福島環境再生本部 小沢晴司副本部長:
特に大熊町双葉町の両町とそれから議会には、大変なご決断をいただきまして、
その地域に中間貯蔵施設を作っていくことをご了解いただきました。
福島県もそれを後押ししてくださっておりますし。
そういう意味ではここで出てきています色々な借り置き場の袋ですけれども、これの行き先は(全量が)中間貯蔵施設ということで方向、方向は決まっております。


玉川:
つまりですね、これだけの大量の土なんですけど、中間貯蔵施設に行けるだけの量っていうことなんですね。
だから、中間貯蔵施設で30年間置いておこうと思ったら置いておけるんですよ。
ところが、それを「公共事業で全国で使う」っていう話なんですね。
なんでそういう話になるんだろう?よくわからないな。ということも含めて、
もちろん「安全なんですか?そういうものを公共事業で使って」ということも含めて、環境省に私、話を聞きに行ってきました。
VTR



玉川:公共事業に使うっていうことであれば、これは全国ということになるんですか?

全国の基準
環境省水・大気環境局 中間貯蔵施設担当参事官室 山田浩司参事官補佐:
我々が考えております基準といたしましては全国で使えるような基準と。

玉川:例えば、北は北海道から南は沖縄まであまねくというような対象地域となるわけですか?

山田浩司参事官補佐:
今現在の基準としては、そのような(全国で)使っても差し障りのない基準ということで考えてございますけれども。


汚染度が使われる公共事業の対象地日本全国です。
なぜなら、「十分な対策を施すので安全だから」と環境省は言います。

環境省イメージ

環境省は、汚染度を再利用する際は、汚染されていない土砂やアスファルトなどを50cm以上かぶせるため、年間被曝線量は0.01ミリシーベルト以下に抑えることができるとしていますが、
本当に危険性はないと言い切れるのでしょうか?

くずれるかのうせいがありますよね、そうです

玉川:
津波なんかが来ればですね、そういうふうなもの(汚染度を再利用して作った防波堤など)は崩れる可能性がありますよね。

山田浩司参事官補佐:そうです。

玉川:
それから道路でも、場合によっては土砂崩れとかそういうことがあり得るんじゃないかと思うんですが、
そうなった場合に放射性物質が含まれている土。
これが流出したりっていうことはあり得るんじゃないですかね?

災害が起きない場所

山田浩司参事官補佐:
その点は一番、あの、重要な点だと思っていまして、
そういう災害が起きない場所になるべくつるというところを基本として考えております。

玉川:ほぉー。

山田浩司参事官補佐:
ただし防潮堤とか、万が一、そういう災害が起こるとも限りませんので、それは回収をすると。

回収をする

玉川:回収…



本当に全て回収できるのでしょうか?
被曝の危険性は?

さらに追求します。



ーーーつづくーーー




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comment 1
05.25
Wed



基準値超の汚染牧草焼却 2万ベクレル超も
河北新報 5月21日(土)10時52分配信

 東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む廃棄物処理を巡り、環境省と岩手県一関市が2012年から13年にかけて市内の大東清掃センターで、国の基準値を上回る汚染濃度の牧草を燃やしていたことが、20日分かった。市民の反発を受け、市は基準値以下の牧草の混焼を中断している。

 放射性物質の濃度が1キログラム当たり8000ベクレルを超える農林業系廃棄物は、原則的に国が指定廃棄物として処理する。市農林部によると、12年2月~13年3月、環境省から受託した実証事業として汚染牧草約1600トンを焼却し、灰を東山清掃センターに埋設した。

 焼却前の牧草ロールを測定した結果、最大で1キログラム当たり2万100ベクレルを検出し、1万ベクレルを超えるサンプルも相次いだ。平均値は1660ベクレルだった。

 市は、基準値越えの牧草を指定廃棄物とせずに、混ぜる一般ごみの量を増やして燃やした。焼却灰や煙の汚染濃度、最終処分場周辺の空間線量に異常は確認されなかったとしている。

 基準値以下の牧草の混焼を来週再開する市の方針に対し、地元住民グループは「詳細な説明がない。事実を隠蔽(いんぺい)した人体実験だ」と反発している。

 環境省指定廃棄物対策チームは「8000ベクレル超は福島県内の仮設焼却炉でも処理しており、安全性を丁寧に説明したい」と話した。



このようなことはメディアが報じてくれなければ誰も知ることができない。
舛添知事のことみたいに、放射能汚染の問題もしつこく毎日時間を割いて報道して欲しいと思う。










comment 0
05.25
Wed
「放射線というのは人間の細胞のDNAを損傷する」というのはもう科学的にはっきりしている

原子力規制法だと100ベクレル/kgなのに、放射性物質汚染対策特措法だと8000ベクレル/kg。
東京のその辺で測っても100ベクレル/kgある。
こんなものを無視していいのか。
そこにさらに8000ベクレル/kg加え全国にばら撒こうという政策を、環境省がやろうとしている



FoEJapan http://www.foejapan.org/

【緊急署名】全国に被ばくを強い、環境を汚染する「8000ベクレル/kg以下の汚染土を全国の公共事業で利用」方針に反対
資料と解説 https://foejapan.wordpress.com/2016/05/02/8000bq_problem-3/

中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会(第3回)
環境省資料→減容処理後の浄化物の安全な再生利用に係る基本的考え方骨子(案)
平成28年3月30日 環境省


50221

https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=27m47s

満田:
なんかすごいですね、本当にどうしていいものやらという感じなんですが、

2939
マコさんがいまおっしゃったようにいろいろ問題があるんですが、
検討会の資料とか議事録を見る限り、安全性について評価されているか?というと、わたしは見つけることができませんでした。
資料の5ページ目に、ここで初めて評価らしきもの、しかも非常にわかりにくい。
ちょと環境省にこのことを聞こうと思っているんですが、
環境省は施工時1mSv。
工事中に作業員の人も周辺の住民の人も1mSv/hをクリアできると。
で、土に覆われてしまった「道路が完成した後は、住民の皆さんは10マイクロシーベルト/hになるんだ」みたいなことを言っているんですが、それは明確には書いていないのでちょっとわからないんですが、んなたぐいのことを言っているんですね。
でもそのわりに、表を見る限り、5200ベクレル/kgであっても、年1ミリシーベルトに相当するのが5200とか、10マイクロに相当するのが3500ベクレル/kgとか、なんかちょっと、なんで8000ベクレル/kgにしたのか?という評価は全然していな句て、この資料からは読み取れないと、そんな感じなんです。

で、この前の段階で福島みずほ事務所経由で環境省に質問を出しているんですが、8000ベクレル/kg、要は要は線量評価はどのような根拠を用いて8000ベクレルで良しとしたのか、という質問を出しているんですが、その回答は四等別の線量評価はこれからやりますという。
線量評価はこれからやります」っていうことだと思うんですが、4等別の、ということがくっついているんですが。
そういうお答えが帰ってきています。
ということでちょっとここらへんの…


https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=31m56s
50222

マコ:
若干補足を。
わたしもそれが疑問だったのでずっと取材をしてたんですね。
で、なぜ8000という数字が出てきたか?
議論の中では1万とか、もうちょっと高い1万でも40cmの遮蔽をしたら使えるという話だったので、
8000に決まったときにそれを聞いたんですけれども、「特に根拠はなく特措法の指定廃棄物8000ベクレル/kgに揃えた」ということを、そのときの取材として、わたしは回答を得ました。

満田さんがおっしゃる通り、8000ベクレル/kgまで使っていくということではなく、公園とか住宅とか場所によって濃度を。
割と影響があるところは3500まで、2500までとか、場所によって線量というのは使い分けるけれども、上限ば一旦8000に決めた。
それで委員の合意を得たというのが一番最近の検討会でした。

https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=32m49s

満田:
ありがとうございました。
ということです。
ですから今日の講習でもそこが一つのポイントになると思うんですが、彼ら的には8000ベクレルはこれから評価をして、工事中1mSv/年、出来上がった後10μSv/年を満たすようなベクレル/kgをこれから出していくんだみたいな回答をすることが予想されます。
という状況です。
ちょっとややこしいですがわかりますでしょうか?


https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=33m34s
50241

50242
瀬川嘉之:
今の8000ベクレルと100ベクレルの話なんですかれども、
原子力規制法だと100ベクレル/kgなのに、放射性物質汚染対策特措法だと8000ベクレル/kgだというのが3ページに出てますよね。
だから二つの法律が今、両方が並存しているわけで、これはもうおかしい状況じゃないかというのが書いてあるんですけど、そして、クリアランスレベル100ベクレル/kgという、ま、普通の状態ですよね。
これがどこから出てきたのか、というのは、次のページの表がありますよね、原子力規制のクリアランスレベル。
これはいっぱい核種がありますよね。
原子炉の中というのは、とにかくたくさんいろんな放射能ができるわけです。
いっぱいあるんですよ。
e382afe383aae382a2e383a9e383b3e382b9.png

で、みなさんお馴染みのセシウム134,137というのはどこにあるかわかりますか?
右上のところにCs-134,Cs-137とありますね。
これは/gなのでわかりにくくしていますけれど
kgって1000倍ですよね。
だからこれは0.1ベクレル/gは100ベクレル/kgのことだということですね。
だからこれで100ベクレルってあるんですけど、今は本当は134と137を合わせて100とか言っているのでちょっとずれているんですけど。

一個の核種だけ取り出してきて、それで100ベクレル/kgと。
原子炉の中にはこんなにたくさん核種があるんです。

fc2blog_201605100818563db.png

それで今、満田さんとマコさんが話題にしていた、いまやろうとしている8000ベクレル/kg、それはなんなんだ?ということなんですけど、この次を見ていくと、5ページの表だと5200だとか、いっているんですね。
ここの説明はこの上のところで10マイクロシーベルト/年と。
10μSv/年が、あれ?5200?
だとさっきの100、それをどう言いくるめて、要するに8000ベクレル/kgでも10マイクロシーベルト/年ですよ、というふうに多分言い張ると思うんですが。

50251
5追加被曝環境省


「再生利用に係る追加被曝線量評価の考え方」
さっきの第3回の決めたという検討会の資料ですね。
それで、ここの表の一番下のところに「施設の設計による追加被曝線量」とさらなる提言があって、
そこに「レベル(0.01ミリシーベルト/年)になるように適切なしゃへいと処置を講ずる」と。
だからこの0.01というのは10マイクロシーベルト/年ですね。

だからその上の、普通に再生利用していくと8000ベクレル/kgで1mSv/年になっちゃうんだけど、適切な遮蔽をすると、10マイクロシーベルト/年になってる。
そういう説明になっているんだろうということですね。

同じ10マイクロシーベルト/年に100ベクレル/kgになったり、8000ベクレル/kgになったりすることができる」と。
だから、この被曝量っていうのは要するにどういう状態でどういうシナリオで、どこにどういう人がいて、それでその放射性物質がどういう状態であるかと。
そこにどのくらいの時間いるかと、そういうシナリオと仮定によってのはなしです。

環境省線量基準


さっきICRPの勧告がでてきましたけれども、被曝の問題で重要というかICRP勧告に書いてあるんですけど、放射線の被曝というのは要するに、安全量というのはないわけです。
「どんなに低い線量であっても影響があり得る」というのが前提なんですね。

50252

ICRPはこれを半分に値切っちゃったりしていますけれど、いろんな疫学的な研究の中から、これが大前提なんです。
だから、「できるだけ被曝を減らしていくにはどうしたらいいか」というのが一番の前提で大事な話なんですね。

50256

これは疫学というだけじゃなくて、「放射線というのは人間の細胞のDNAを損傷する」というのはもう科学的にはっきりしていることで、しかもいわゆる二重らせんになっているのを、二本同時に切断するので、なおしにくいんですね。
それによる修復ミスがどんどん積み重なっていくということで、
ある個人が被曝した線量というのは積み重ねた全体の総量で考えなければいけないわけです。

50261

年間1mSvといったときに、それは線量限度で言っていますけど、だいたい「個人の線量限度」という負に頭についているんですね。
だからいろんな物質から、さっきいろんな核種がありましたよね。
それから被曝して全部合わせたので1mSvを超えないように、1mSvなんて許容できない線量だろう」とICRPに書いてあるんですね。
だから、1mSvを超えなければいいということだけではないんです。

これは他の化学物質でも、環境省が扱っているいろんな科学基準、特に発がん性がある物質はみんなそうですね。
だからこの図のように1ミリを下回っても、どんどん下げなきゃいけない。
できるだけ下げていきたい。
そのために線量拘束値とか、免除レベルとか、ICRP用語があるんですけれども、そういうのがあるわけです。

そのときに、線量拘束値というのは個人が全部受けるトータルと違って、ある線源についての被曝量なんです。
だから、0.3mSvってありますけど、これもやっぱり仮定で、だいたい一人の人が3つぐらいの線源から被曝することがあり得るだろうと。
そうすると、その中の一つについては0.3mSv/年を超えないようにしておけば、全体として一人は1mSv/年を超えないだろう。
そんなふうな仮定というか、話です。

だからどんどん下げていくんだけど、今出てきた10マイクロシーベルト/年。
そこまではとにかくいろいろやらなければいけないよとICRPに書いてあるんですよ。
下げる努力をしなきゃいけない。だけど、10マイクロよりもさらに下げるというのは、多分色々な他の要素でかかるだろうからそれより下は免除にしてやるか、という感じで科学の方でも無視できるレベルというのなんですけど、そういうふうに決められているものです。

だから本当は、許容するとか無視するとか、は、誰がするかということですね。
ま、規制当局にされちゃうんですけど、
許容するかどうかは誰が決めるのか?って言ったら本当は被曝する側ですよね。
ICRPなんかに勝手に決められていいのか、というのがあります。


ですから10マイクロシーベルト/年というとすくなそうですけど、ここにあるように10万人に4人ぐらいはがんが増えますよというレベルで、そんなことが容認できるのかという話です。

なのでICRPはいろんな用語などを使って、結局被曝を受け入れさせようという組織で、核実験の時代以来そうなんですけどね。

50262

で、今私たちは異常状態で平常状態なら、個人が年間1mSvというのは許容できないはずなのに、そういうところに普通の人が、子供もみんな住んでいるという状況です。
だからここから避難するというのは当然の権利であるということです。

で、ここに土壌100ベクレル/kgと書きましたけど、東京のその辺で測っても100ベクレル/kgあるんです。
こんなものを無視していいのかというところです。

そこにさらに8000ベクレル/kg加えようと、全国にばら撒こうというような政策を、
事もあろうに環境省がやろうとしている
のが、そういう状況です。




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comment 5
05.13
Fri

気象庁の地震情報を見ていて最近気になっているのが↓
561416

余震の続く熊本県の地震発生の間に薩摩半島西方沖がちょこちょこ顔を出す。

5614152.png

川内原発の位置を入れてみるとこんな感じ

5614153.png




薩摩半島2

平成28年05月10日08時25分 10日08時22分頃 薩摩半島西方沖 M4.3 震度1
平成28年05月08日07時02分  8日06時59分頃 薩摩半島西方沖 M4.2 震度1
平成28年05月08日05時40分  8日05時37分頃 薩摩半島西方沖 M4.2 震度1

薩摩半島

大きな地震がきて自動停止するまで川内原発を前もって止めておかなくてもいいのだろうか?
やっぱりとても心配になる。
サミットがあるんだから、一応予防で止めておいたほうがいいんじゃない?
なんて嫌味も言いたくなる。

<東京電力>「余計なニュースが起きないように」サミット中、福島第一原発の作業休止


田中俊一委員長「熊本はマグニチュード7.3、川内原発は8.1で評価してる」←止めない理由(4/18記者会見文字起こし)

川内原発は止めない!〜田中委員長「想定外じゃありません。 想定内で判断しています、全て」(4/18原子力規制委員会会見文字起こし)

だから川内原発は止めない〜田中俊一「新幹線が走ることだって不安に思っている人がいっぱいいますよね。でも「電車止めろ」っていう人はいません」4/20規制委員会記者会見文字起こし







comment 3
05.07
Sat

201605021
満田:
おそらく皆さん、「これは大変なことになる」と危機感を持ってらっしゃったと思います。
環境省が進めていたようなんですが、この度ナント、福島原発事故での除染で出た汚染土をいろいろ処理をした挙句、そのうち「8000ベクレル/kg以下の除染土を全国の公共事業で再利用する」という方針を出しました。

この問題は、皆さん直感的に「これは何??」と思われると思います。
ただ、2011年当時から全国で瓦礫問題なんかなさっていた方々はよくお記憶だと思いますが、この根っこは本当に深いんですね。

大量に発生してしまった放射性物質のついた廃棄物をとにかく減らしてとにかく片付けちゃえという発想で、
今まで100ベクレル/kg以上のものは放射性廃棄物として厳重に管理していた、厳重に処理していたものを、2011年以降どんどんどんどん緩めているということがあります。

で、先日この「8000ベクレル以下の廃棄物を通常の廃棄物と同じように処分できます」というような決定もなされました。
これも大問題です。
大大問題です。
今、各地の処分場に選定されそうな地域では、住民の方々が大変な反対運動をしています。

この問題も大変根の深い問題なんですが、今回、今日のテーマはひょっとしたらそれ以上の大問題かもしれません。
一般の廃棄物として処分するどころか、公共事業の建材として使ってしまうということなんですね。

今環境省が事例として幾つか挙げているんですが、
例えば道路の構造材ですね。
道路の上にかぶせるところではなくて、一番芯のところに使う構造材ですとか、
あるいは海岸の防波堤とか、
そういうところに使っちゃえということを言っているんですね。

ところが、残念ながらこのことに関する一般の方々の認識というか、そもそもマスコミが何故か報じないため、ほとんどこの問題は知られていません

今日はこの問題をずっと当初から警鐘を発していたジャーナリストのおしどりマコさんに来ていただきまして、
この問題の概要についてお話をしていただきたいと思います。
そのあと、高木学校の瀬川さんから「じゃあ従来はどうだったのか?」
これも決して厳しいと言える基準ではないんですが、従来も大きな批判があったんですが、それでもクリアランスレベルという考え方で、100ベクレル/kg以下は今後規制免除したいという批判のある話なんですが、その考え方について解説していただきたいと思います。
そのあとは、今日の交渉のポイントについてみなさんとシェアしたいと思います。



201605022
おしどりマコ・ケン
https://youtu.be/N7WAonTEFS0?t=5m32s

簡単に説明していただいた8000ベクレル/kg以下の土壌を再生利用していくという話なんですけど、初めからの経緯をお話しますね。

私が初めてこのことに関して記事を書き出した時には「難しくてわからない」と言われて、あまりあちこちで相手にされなかったんですけど、今日本当にこうしてみなさんが問題だと思って集まってくださったことには、私はとても感謝します。

「なかなか記事にならない」ということを満田さんがおっしゃっていただいたんですけど、
汚染土壌を再利用していくという戦略検討会は取材している方々が、環境記者クラブという方々しかおられなくて、あまり取材する人がいないという形なんですね。
でもこの間初めて毎日新聞のきださんが取材にいらしてくださったので、これからもよろしくお願い致しますという感じです。

まず、経緯をお話します。
私が始めに再生利用がどんどん進んでいくということに気づいたのが去年ですね。
放射性廃棄物汚染対処特措法
という、指定廃棄物8000ベクレル/kg以上のものは国が責任を持って処分をするという、あの法律ですね。
それが2011年から施行されて、3年後に放射性廃棄物汚染対処特措法施行状況検討会というのが始まりました。
3年後にその指定廃棄物について各県でどのような状態になっているか?という検討会だったんですね。
そのとりまとめが出てきた時に私はびっくりしたんです。

201605023

去年の7月に放射性物質汚染廃棄物特措法検討会のとりまとめが出てきた時に、施行状況のとりまとめの半分以上が今後再生利用していいということに関してだったんですね。

で、この特措法に関して、2011年から様々な議論があった時から私たちは取材していたんですけど、その時は再利用に関するものなど特措法には入っておりませんでした。
なので、「再生利用というのはどこで始まった議論なんだろう?」と思って調べ始めました。
そのきっかけが2014年なんですね。

201605024

特措法の施行状況検討委員会のとりまとめです。
そこにはもう再生利用に関することがかなり書かれていました。
とりまとめを特措法に反映していくということだったので、それでは特措法、指定廃棄物に関する法律の中に、今後「再生利用」ということが法律に盛り込まれるのか!?と思って驚いたんですね。

で、2014年に各地にある、フレコンバックに入っている、積まれている汚染土壌、放射線廃棄物。
それを各県で中間貯蔵施設を作って、県のものはその県で処分していくということになり、
それをまず福島県がやっていきました。
福島県が自分のところの県に中間貯蔵施設を受け入れるということを引き受けた時、その時国に引き換え条件として、5つ条件を出したんですね。
その5つのうちの一つが、「30年以内に福島県外に最終処分場を作る」ということだったんです。
そしてその2014年にそれを法律に盛り込んで欲しいということを福島県は要望し、政府はそれを飲んだんですね。

なので2014年の中間貯蔵施設の法律の中に「30年以内に福島県外に最終処分場を作る」ということが書かれました。
その辺りの自民党の回答委員会や、その他の委員会での議事録を読むと、
そこから再生利用のことが、言葉が出てくるんですね。

そして2015年になり、30年以内に福島県外に最終処分場を作るのは用地設定が難しいということで、想定以上に放射線廃棄物がたくさん出たので、今の状態のまま30年以内に最終処分場をどこかに作るというのは難しいので、再生利用量を増やすという考え方になるんです。
これにはびっくりしましたね。



つづくーー



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comment 2
05.02
Mon

原子力規制委員会の3ヶ月ごとの水道水蛇口の放射性物質検査結果において兵庫県神戸市の水道水にヨウ素131が含まれていました。
神戸市の水道水からヨウ素131が!!!水道水蛇口放射性物質ランキングは東京都が初のNo1に!!2016年1〜3月原子力規制委員会蛇口水ランキング発表
水道水28年1月から3月

なぜ?こんなことになったのか?
神戸市を見に行ってきました。

神戸市
赤線を引きましたが、最終更新日2014年4月1日で「放射性物質は現在に至るまで検出されていません。」と書かれています。

原子力規制委員会が上水(蛇口水)のモニタリングを公表したのは平成28年(2016年)04月28日
神戸市のホームページは2年前のままで更新されないのでしょうか?
 
平成27年度 放射性物質の毎月検査結果より
平成28年3月(PDF形式:50KB)
平成28年3月

平成28年2月(PDF形式:91KB)
平成28年2月

平成28年1月(PDF形式:88KB)
平成28年1月

平成28年1月〜3月浄水場 や量水池、配水池 、受水点などでは「放射性ヨウ素-131 も測定しており、すべての地点で不検出」となっています。
不検出とは「放射性ヨウ素-131 が「検出限界値1Bq/kg未満である

1Bq/kg未満

今回水道水蛇口から検出されたヨウ素131は0.00045Bq/kgなので1Bq/kg未満
(蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、水分を蒸発濃縮させ3か月分まとめて分析)
1Bq/kg未満の新鮮な放射性ヨウ素がたまたま検出されたのか?
それとも水分を蒸発させて濃縮させたから検出されたのか?
浄水場 や量水池などには入っていないが、そこから蛇口へ行く過程の部分でヨウ素131が入ってしまったのか?





「水道水中の放射性物質のモニタリングを行っており、神戸市内では兵庫区にある兵庫県健康科学研究センターで測定しています」と書いてあるので、
兵庫県健康科学研究センターを見に行ってみました。

が…、行ってみたけれど、検査結果など詳しい情報を見つけることができませんでした。

みんなが体内に入れる水道水から放射性ヨウ素が検出されたというところが問題だと思います。
しかもその調べ方は3ヶ月分まとめて測定(放射性ヨウ素の半減期は8日間)という、90日間分をためて測定しているということ。もともとどれだけ入っていたのか?
そしてどのような理由でどこから入ったのか?
神戸市の水道水からヨウ素131が検出されたことに関して、神戸市と原子力規制委員会は原因をきちんと調べて報告するべきだと思います。






comment 2
05.02
Mon



今回は、原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング 結果を見て驚きました。
兵庫県神戸市の水道蛇口水からヨウ素131が検出されている!@@:
そしてとうとう、東京都の水道水が日本で一番セシウムが含まれているということになってしまいました><;



原子力規制委員会 
上水(蛇口水)のモニタリング

<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。



環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成28年1-3月分 ) 平成28年04月28日
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg

(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水28年1月から3月

なんと、驚きです!
神戸市の水道水からヨウ素131が検出されています。
これは水道水の蛇口からということです。

そしてセシウム134が検出された都道府県は東京都のみとなりました。
本当でしょうか?
過去6回分を見てみましょう、

(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水蛇口1

水道水蛇口からの放射性物質の結果が原子力規制委員会から公表されるたびにいつも思うのは、新潟県から下(富山県〜沖縄県)は不検出[ND]の文字がずーっと並んでいる。
それを見るたび、「不検出[ND]の地域に移住したい」といつも私は思う。
定時降下物をまとめた時に空から降ってきている放射性物質も同じように新潟から下は不検出[ND]

これが今の日本の現実なんだと、認めざるを得ないと思いました。
移住したい。
移住するべきなんだろう。
いつもいつも心の中でそう思いながら、もう5年経ってしまった。
そして、5年経ってもやっぱりこちら側には空からセシウムが降り水道水にはセシウムが入っているのだ…




今回神戸市の水道水からヨウ素131が検出された理由はなんだろう?
下水道から検出されたのではなく、水道水の蛇口の水の中にヨウ素131が入っていたということが大きな問題だと思う。
2016年1月から3月の間に、神戸市の水道水を飲んでしまった人々はヨウ素131も体内に入れてしまったということになるのだろうか?そうなんだろうな、と思う。
ヨウ素131の半減期は8日間なので、実際にはどんだけ入っていたんだろう?と、不安になる。
何時、何が原因で水道水にヨウ素131が入ってしまったんだろうか…

「飲んでしまった」ではなく、未然に防ぐことはできないのだろうか?
怖い。



前回は福島県の数値が計測中で未発表でした。
<2015年10月~12月>日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング発表!(除 福島県)
今回チェックしたら2015年10〜12月の福島県の数値が届いていたので、その分も訂正してグラフ&表にしました。


(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水グラフ1

(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水グラフ2

と、いうことで、発表!!
水道蛇口に含まれる水放射性物質ランキンング
水道水ランキング
1 東京都 0.00213 Bq/kg
2 栃木県 0.00170 Bq/kg
3 群馬県 0.00130 Bq/kg


なんと!
東京都がセシウム水道水No1となりました。
東京都は今までに3位になったことは数回ありますが、
平成24年1月から3ヶ月ごとに公表されるようになって、初めての1位です。

2位の栃木県はセシウム134が検出されていません。
セシウム137だけの数値だと東京都も栃木県と同じ0.0017Bq/kgでした。


3 埼玉県 0.00130 Bq/kg
5 福島県 0.00120 Bq/kg
6 宮城県 0.00110 Bq/kg
7 茨城県 0.00080 Bq/kg
8 山形県 0.00076 Bq/kg
9 千葉県 0.00057 Bq/kg
10 兵庫県 0.00045 Bq/kg (ヨウ素131)
11 神奈川県 0.00040 Bq/kg
12 新潟県 0.00038 Bq/kg

兵庫県神戸市はヨウ素131のみで10位になっています。
ヨウ素131は半減期が短いので、実際にはかなりの量が入っていたのではないのか?
(水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめてゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析)



直近の過去のランキング結果です。
前回の福島県も、数値を入れて順位が確定しました。
(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水ランキング2





comment 5
04.26
Tue
トカラ列島の地震が突然増えている
トカラ列島1

震度4もあった
トカラ列島

震源の深さが熊本地震と同じ10km

comment 0
04.16
Sat
昨日のモーニングショーの文字起こしをしました。
が、一夜にして、熊本から大分と、そして、14日の地震は前震だったと。
「16日未明の地震が本震だ」といま気象庁は言っていますが、
まだ、何が起こるか全くわからない状態にあります。

九州の方は夜も寝ることができず、度重なる大地震で、とても恐ろしい思いをしていらっしゃることと思います。

今夜からは大雨と強風という予報も出ています。
南阿蘇村のがけ崩れ、阿蘇大橋の崩落、などなど信じられないような光景が画面を通じて映し出されてきます。

「どうぞ、お気をつけてください」としか、ここからは言うことしかできませんが、これ以上悲惨なことにならないよう、心から祈っています。



ーー


2016年4月15日 モーニングショー(テレビ朝日)
IMG_2385.jpg

羽鳥:
去年の5月口永良部島、阿蘇山は去年の9月10月に噴火しています。
そして桜島が今年の2月。
桜島は頻繁に最近噴火を繰り返しています。
そして、今回地震が起きたのがこの熊本県なんですけれども、ここ(オレンジの線)に霧島火山帯という火山が集まっている火山帯というところがありますね。
そしてこちら(黄色の線)普賢岳も含まれますけれども、これが白山火山帯、こういうものがあります。
これで阿蘇山がここにあるわけなんですけれども、島村さん、今回の地震によって阿蘇山周辺の火山への影響というのはどうなってくるんでしょうか?

IMG_2386.jpg

島村:
残念ながら学問的にははっきりわかりません。
基本的に言えばですね、プレートが動いて、地下で動いてある限界を超えるとそこで起きてしまうのが地震。
プレートが動いたことによって、マグマというものが動いて、マグマ溜まりを作りながら上がってきて、噴火するのが火山ということになりますね。
ですから、地震と火山はいわば兄弟分。
地震が直接、火山は間接ということになります。

羽鳥:関連がないということは言えないと、

島村:
関連がないということは決して言えませんが、ただし、明日あるとか明後日あるとか来月あるとか、そういった意味の関連はまだ分かっておりません。
ですけど、基本的には関連はないことは決してないと思いますね。

IMG_2387.jpg

羽鳥:
断層帯が少なくとも今27あるということが分かっているということなんですけれども、これは島田先生、少なくとも27なんですけれども実際には分かっていない部分は、これも推測になってしまうと思うんですがどのくらいあるんですか?

島村:
日本全体で言いますと、分かっている活断層だけで2000あります。
分かっていないのはその倍、3倍ぐらいあるんじゃないですかね。

羽鳥:
分かっていないのが3倍ある。
じゃあ九州も、今もう27ですけど、

島村:
隠れていて未だにわからない活断層というのがいっぱいあると思います。
起きて初めてわかるという。

玉川:
さっき先生は構造線の話をされましたけど、
別府ー万年山断層の方から、左下に伸びる方の構造線がずれてる。
で、その構造線の上に、今回気になっている方がいっぱいいらっしゃると思うんですけど、川内原発が乗っかっているわけですよ。
そのポコっと膨れたところ。

IMG_2388.jpg

羽鳥:ここ

玉川:
その辺にあるんですけど、そこには今分かっている断層は無いことになっていますよね?
しかしもしかしたら既知じゃない未知の断層がある可能性というのはあるわけですよね?

島村:
あります、大いにあると思います。
地震が起きて初めて断層があったということが分かったということも結構あるんですよね。
だから、そういった意味では僕たちが知っている、あるいは人間が知っている分かっている活断層というのは非常に限られていると思います。

IMG_2389.jpg

玉川:
そうすると、そこに、構造線が斜めに通っているということなんだから、
上には断層があってもなんらおかしくないということになるんですよね。

島村:
そうですね、特に中央構造線の一部ですから、中央構造線というのは日本の、ま、日本人が見ていない以前ですか、度々繰り返してきた大活断層帯なんですね、日本最長の。
そういった意味では、その一部が今度初めて日本人が見ているときに地震を起こしたというのが今回の地震ですので、

IMG_2390.jpg

羽鳥:
別府ー万年山断層帯の方に通っているのが、ここが佐田岬半島ですが、ここに伊方原発があるんですけれども、このちょうど…

IMG_2394.jpg

島村:そう、伊方原発のすぐ北側を通っています。

羽鳥:やっぱり心配ですね、それ。

玉川:心配になりますよね。

羽鳥:
こちらは佐賀県になりますけれども、佐賀に玄海原発
この佐賀への影響っていうのはどうですか?

島村:
この絵を見てご覧になるように、活断層がずいぶんたくさんありますし、分かっているだけでもこれだけありますので、そういった意味では連動するというかお互いに影響するということはあり得ると思いますね。
ただし地球のスケールで影響するということで、それが人間のスケール、つまり明日とか来年とかじゃないかもしれません。
それはわかりません。


羽鳥:
でもやっぱり吉永さん、そこが気になるところでは、もちろんありますよね。

IMG_2395.jpg

吉永:
もし、今回はね、原発に問題はなかったという発表になっていますけれども、もしこれが川内原発の近くだったらどうだったんだろうか?と。
で、いま稼働していない原発がありますけど、もしそれが稼働しているときに起きたときに、どういうことが起きるんだろうかということをやっぱり想定していかなきゃいけないですよね。

島村:そうですね。

吉永:
いままでわかっていることをもとにして「ここはない」と言っても実は「あるかもしれない」ということで。
この日本の中で活断層がないところを探すほうが難しいっていう、

玉川:かもしれない。

羽鳥:分かっているのの3倍分かっていないんですよ、活断層。

長島:だからこれいま、赤い字で出ているのがなんとなく出ているのが今わかっている活断層っていうことなんですよね。

羽鳥:ここね、この部分、赤い線

長島:3倍赤くなるっていうことですよね。

羽鳥:そういうことです。

IMG_2396.jpg

長島:
っていうことは、羽鳥くんが言った川内原発も含めて海岸沿いに作るわけじゃないですか。
今回は内陸で起きたけれども、やっぱり海の下のところ、上のところか、そこで地震が起きたら、やっぱり横でも、
先生、縦が津波が起きるんでしたっけ?横は起きない?

島村:はい。

長島:でも、縦が起こる可能性ももちろんあるんですよね?

島村:はい、あります。

長島:恐ろしいことですよね。

羽鳥:
その時に、東日本じゃないですけれども、津波が発生するということになってくると思うんですけれども。
で、また不安なのは余震だと思うんですけれども、先ほどちょっと話も出ました。
改めて余震も見てみたいと思うんですけれども、余震がですね、続いているんですね、

IMG_2397.jpg

9時26分の震度7というのが本震です。
そのあとも赤い部分、震度6弱、震度5弱、6強、震度6弱、強い余震が起きている。
本震とほぼ変わらない揺れなんじゃないかというくらいなんですけれども、



阿蘇山火山活動 「影響ないとは言いきれない」
4月16日 4時06分 NHK

K10010482471_1604160921_1604160922_01_02.jpg

阿蘇山のある熊本県南阿蘇村で震度6強を観測するなど地震が相次いでいて、専門家は「火山活動に影響が無いとは言いきれない状況にある」と指摘しています。
阿蘇山のある熊本県南阿蘇村では、16日午前1時すぎのマグニチュード7.1の地震で震度6強を観測したほか、午前3時すぎには熊本県阿蘇地方の深さ20キロを震源をするマグニチュード5.8の地震があり、熊本県の阿蘇市と南阿蘇村で震度5強を観測しています。
火山噴火予知連絡会の副会長を務める九州大学の清水洋教授は、「震源の位置を詳しく解析しないとはっきりしたことは分からないが、きのうまでの地震活動と比べると、阿蘇山のかなり近い場所で規模の大きな地震が発生しているため、火山活動に影響がないとは言いきれない状況にある」と指摘しています。
そのうえで、「震度6強の地震のあと、阿蘇山の近くを震源とする地震が起きるなど、地震活動が阿蘇山の近くまで広がっていて、今後、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。




平成28年04月16日01時40分 気象庁発表
16日01時25分頃地震がありました。
震源地は熊本県熊本地方(北緯32.8度、東経130.8度、長崎の東90km付近)
震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定。
1601401.png

この地震では鹿児島も大きく揺れています
180140鹿児島
さつま町やいちき串木野市で震度4

川内原発が再稼働のために規制委員会に提出した耐震強度はたったの620ガルです!
<安全審査優先>川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)


今回本震と言われている16日未明の地震ではなく、14日の震度7の地震で1580ガルだそうだ。

熊本地震の本震、最大加速度が阪神大震災の2倍
2016年04月16日 01時11分

20160416-OYT1I50003-N.jpg


 14日夜の熊本地震の本震の揺れは、震度7を観測した熊本県益城ましき町で最大加速度1580ガル、最大速度92カインをそれぞれ記録、加速度は1995年の阪神大震災の891ガルを大きく上回ったことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の地震波の解析でわかった。

 加速度と速度はともに、地震の揺れの大きさを示す指標で、両方がそろって大きいほど地震の破壊力が強いとされる。加速度は速度の変化率で、地震のインパクトの強さを知る手がかりとなる。速度は自動車などのスピードと同じ単位で、建物の被害の程度と関係が深い。今回の揺れは両方とも大きく、家屋の倒壊などの被害拡大につながった可能性が高い。

 阪神大震災の揺れは891ガルと112カイン、2004年の新潟県中越地震は1722ガルと148カインだった。今回の熊本地震の最大加速度は、阪神大震災の約2倍で、新潟県中越地震より少し小さかった。






川内原発など異常なし 午前10時現在
04月16日 10時05分 NHK
kumamoto_15_genpatu.jpg

原子力規制庁によりますと、16日午前10時現在、全国の原子力発電所で唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市にある九州電力の川内原発1号機と2号機は、地震による異常はなく運転を続けているということです。また、いずれも運転を停止している佐賀県玄海町にある九州電力の玄海原発と愛媛県伊方町にある四国電力の伊方原発、松江市にある中国電力の島根原発も一連の地震による異常はないということです。これらの原発の周辺で放射線量を測定しているモニタリングポストの値にも変化はないということです。




地震は広がりをみせている。
さっきのニュースでは阿蘇山が噴火したと言っていた。
「モニタリングポストの値にも変化はない」じゃなくて、変化があってからでは遅いのだから、即刻停止するべきだと思う。

巨大地震、火山の噴火、がけ崩れなどの災害に加えて放射能被害まで九州に背負わせるつもりでしょうか?

九電は変な意地を張らないでください。
このような異常事態に臨機応変な対応をするのは、原子力発電所を動かすことが許された事業者としての当たり前の責任だと思います。




ほんの10日前のことです。
川内原発の差し止めが棄却されたのは。(2016年04月06日)
この時に運転差し止めの判決が出ていれば、今現在川内原発は稼働していません。
それでも燃料棒は冷えていないでしょうが、実際に臨界を起こして稼働しているのとは大違いです。


福岡高裁宮崎支部の西川知一郎裁判長はいま、どのようなお気持ちでいるのでしょうか?
本人に是非お聞きしたいです。

何か川内原発に起きた時には責任を取っていただけるのでしょうか?
と、お聞きしたいです(責任なんて、人間に取れるはずないけど)





comment 9
02.23
Tue


一時保管指定廃棄物総量「7%」試算 登米市長「数値に疑問」
(宮城16/02/22) FNNLocal

1

宮城県内で一時保管されている指定廃棄物の総量が、2年後には「7%」にまで減少する­という専門家の試算を受けて、村井嘉浩知事は、「処分場の建設の是非に結びつけるのは­、拙速である」との認識を示した。一方、県内で最も多く指定廃棄物を抱える、登米市の­布施孝尚市長は、「あくまでも、国の責任で管理・処理されるべき」とコメントしている­。

2

村井知事は「うちの担当の職員に聞いたところ、基礎データがあれば、それを単純に計算­していけば、(7%という)計算数値になることも、十分考えられるという説明だったの­で、あながち間違った数字ではないのかもしれない」と述べた。

3

県内で一時保管されている指定廃棄物の総量をめぐっては、環境省の再測定の結果、基準­を超えるものが、当初の3,404トンから、3分の1以下の「1,090トン」まで減­少していたことがわかっている。

4

さらに、専門家の試算などでは、2年後には、濃度がさらに下がり、総量は、当初の「7­%」にまで大幅に減少するという。

5

村井知事も、処分場の建設の是非については、「十分な議論が必要」という認識を示した­。
村井知事は「量自体が、思った以上に減っているのは事実ですので、そういった事実も客­観的にとらえながら、今後、どうしたらいいのか、考えていくべきだとは思うが。処理場­が一切必要ないというのは、やや拙速ではないか。もう少し、よく考えていく必要がある­」と述べた。

6

県内で最も多くの指定廃棄物を抱える、登米市の布施市長は、「7%」という数値に疑問­があるとしながらも、「突然、指定廃棄物ではないと言われ、市や町が処分の責任を負う­のは納得できない」と主張している。
そのうえで、「あくまで、国の責任において管理・処理されるべき」とコメントしている­。
村井知事は、2015年度中にも、市町村長会議を開いて、各自治体の意見を取りまとめ­たいとしている。


村井知事が今年度中に開催したいとしている市町村会議では、指定廃棄物の総量の減少が焦点になると予想されます。
さらに登米市の布施市長のコメントの中にもありましたが、「2年後に7%まで減少する」という、そういう数値への疑問も議論に上がると思います。
次回の市町村会議で、これらの減少に対して具体的な説明が求められます。



井上信治環境副大臣&村井嘉浩宮城県知事「一時保管していた8000ベクレル超の指定廃棄物の量が3分の1に減った」→一般処理して減らそう♪







comment 2
02.20
Sat

気になるニュースワード 「南相馬市の避難指示」は...
(福島16/02/19)FNNLocal


19日のニュースワードは、「南相馬市の避難指示」についてです。

南相馬市には三つの区域、赤色の帰還困難区域、青色の居住制限区域、緑色の避難指示解除準備区域がある。

南相馬

このうち、避難指示の解除が検討されているのが、帰還困難区域を除いて、小高区と原町­区の一部に出されているこの二つの区域、1万1,700人、3,700世帯が対象となっている。
環境省では、この区域の生活圏の除染は、3月末には完了する予定。

また、水や電気などのインフラも復旧済み。
そして小高区では、小高病院がすでに内科で診療を­再開しているほか、小高商工会に加盟する40の事業所も事業を再開している。
1万人を超える避難指示の解除は、これまでで最も大きな規模となる







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02.20
Sat


地元の住民には知らされずに行われたベント。
放射性物質を含むベントの白煙がハッキリと写っている。
直後に爆発。



ベントの白煙くっきり 写真家・石川梵さん空撮、爆発1時間前の福島第一原発
2016年2月19日 中日新聞夕刊

PK2016021902100155_size0.jpg
東日本大震災の翌日に写真家の石川梵さんが空撮した福島第一原発。鮮明な画像から、1号機の排気筒から白煙が確認できる。この約1時間後に1号機建屋は爆発した=2011年3月12日午後2時40分ごろ



 東京電力福島第一原発事故で、東電は事故発生翌日の2011年3月12日、1号機の原子炉が破裂しないようベント(排気)を実施した。その様子を写真家の石川梵(ぼん)さんが撮影していた。本紙に提供された写真を見ると、排気筒から北側に向かって白煙がたなびいている。

 1号機は地震や津波に襲われた11日夕の段階で炉心溶融が起きたとされ、炉内の圧力が設計を大きく超える状態になった。

 東電は12日午前にベントを試みたが、弁が少ししか開かず失敗。午後二時半ごろに再び試みた。

 ベントが成功したかどうかはこれまで敷地南側にあった展望台からのライブカメラの不鮮明な映像や、格納容器の圧力低下で確認できたとされてきたが、ここまで鮮明な写真で確認できたのは初めて。

 石川さんは当時、津波で壊滅的被害を受けた宮城県気仙沼市を小型機で撮影した帰りだった。

 本紙の取材に「撮影したのは午後2時40分ごろ。気仙沼に向かう時は福島第一原発の様子がおかしいとは思わず、敷地内が津波でやられているとも思わなかった。帰りに排気筒から煙が出ているのを見て、とんでもないことが起きているのではと思い、シャッターを切った」と話した。

 1号機の原子炉建屋は、その一時間後の同3時36分、建屋上部にたまったガスにより水素爆発を起こした






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02.20
Sat



せっかく集めたものを撒き散らし汚染を広げる政策



井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物「3分の1以下に減少」報告
(宮城16/02/17)FNNLocal

環境省の井上信治副大臣が、村井嘉浩知事と会談し、宮城県内で一時保管されている指定­廃棄物のセシウム濃度を再測定した結果、基準を超えていたものが、全体の3分の1以下­にまで減少していたことを報告した。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物1

井上副大臣は、県内で一時保管されている指定廃棄物について、2015年8月から再測­定した結果、基準を超える廃棄物が、全体の3分の1以下にまで減少していたことを、村­井知事に報告した。

そのうえで、市町村長会議を開き、8,000ベクレル(Bq)以下の廃棄物の一般処理­するよう協力を求めた
その一方で、8,000ベクレルを超える指定廃棄物の県内1カ所での集約の方針は変え­ない方針も、あわせて知事に伝えた。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物2

村井知事は、2015年度中にも市町村長会議を開き、方針を決めたいとしている。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物3

環境省の井上副大臣は、「8,000ベクレルを下回ったものについては、解除を進めて­、そして一般処理をして、少しでも指定廃棄物を減らしていく」と述べた。

井上環境副大臣、基準超え指定廃棄物4

また、村井知事は「時間をかけないように、県としても、最大限、汗をかいていきたいと­いうふうに思っております」と述べた。




一般処理!!!?




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02.15
Mon

福島のセシウム「ガラス状」…森林で採取の葉
読売新聞 2016年02月14日
特集 福島原発

 福島県内の森林で採取した放射性の微粒子を分析したところ、ガラスの中にセシウムが溶け込んだ構造であることが分かったと、小暮敏博・東京大准教授らの研究チームが発表した。

 微粒子は、東京電力福島第一原子力発電所事故の際、原発の内部にあった物質が高温状態で混じってできたものとみられ、炉内で起きた反応などを知る手がかりになる可能性がある。英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に論文が掲載された。

 微粒子は2011年夏、杉の葉の表面で見つかった。大きさは数マイクロ・メートル程度。電子顕微鏡などで分析したところ、窓ガラスなどと同じケイ酸塩ガラスが主成分で、放射性セシウムのほかに鉄や亜鉛などが含まれていた。セシウムは微粒子の外側ほど高濃度で、徐々に粒子外へ溶け出すことも実験で判明した。

 小暮准教授は「飛散した微粒子の量や、セシウムが溶け出す条件などを詳しく調べれば、環境への影響の解明につながる」と話している。



放射性物質含むガラスの微粒子が飛散か
(2016年2月3日20時37分)NHK

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、原子炉周辺のコンクリートが高熱で溶けて、放射性物質を含むガラスの微粒子となり飛散した可能性があることが、農業環境技術研究所などの研究グループの分析で分かりました。飛散した規模などは分かっていないということで、研究グループでは、まだ知られていない汚染のメカニズムを解き明かしたいとしています。
福島第一原発の事故では、ガス状の放射性セシウムなどと別に放射性の微粒子も飛散したことが知られていますが、その詳しい成分や由来は、よく分かっていませんでした。
これに対して農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員と東京大学大学院の小暮敏博准教授らの研究グループは、福島県川内村で、山林の葉に付着していた直径数マイクロメートル以下の極めて小さな放射性の微粒子を採取し、詳しく分析しました。
その結果、微粒子の主な成分は、ガラスで、自然には存在しない放射性セシウムや亜鉛、鉄なども含まれていることが分かり、研究グループは、原子炉周辺のコンクリートの中のガラスの成分が高熱で溶け、放射性セシウムなどを取り込んだと見ています。
表面付近には、放射性セシウムが溶け出したような痕跡も見られたということですが、こうした微粒子が飛散した規模などはまだ分かっていません。農業環境技術研究所の山口紀子主任研究員は、「今後は、微粒子が飛散した量と範囲を調べていくことで、まだ知られていない汚染のメカニズムを解き明かすとともに、有効な除染方法の開発につなげたい」と話しています。



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02.05
Fri



原子力規制委員会 
上水(蛇口水)のモニタリング

<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。


環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成27年10-12月分) 平成28年01月29日
水道水蛇口201510から12
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg


2月5日現在、まだ福島県現在測定中となっていて、数値が出ていません。
福島県の数値が出るのを待っていたのですが、いつ結果が出るかわからないので(今までずっと見てきましたが、福島県が「測定中」のままなのは初めて)福島県抜きでグラフにしました。

↓クリックすると大きく見ることができます
水道水201510−12

茨城県の数値が低くなって落ち着いてきたので、直近の1年間をグラフにしてみました。

↓クリックすると大きく見ることができます
水道水10から12


2015年10月〜12月(除:福島県)
全国都道府県 蛇口水セシウム合計ランキング発表!!

セシウム合計ランキング2015

1位 山形県 0.00200Bq/kg
2位 栃木県 0.00180
3位 群馬県 0.00170

4位 東京都 0.00165
5位 埼玉県 0.00150
6位 茨城県 0.00146
7位 宮城県 0.00087
8位 千葉県 0.00077
9位 岩手県 0.00051
10位 神奈川県 0.00042
11位 新潟県 0.00036

山形県は昨年7月から1位をキープし続けていた栃木県を追いこし、3ヶ月ごとの測定になった平成24年1月〜3月以来、初めての全国1位となってしまいました。

↓クリックすると大きく見ることができます
ランキング


微量ではありますが、ランキングに名前の出ている都道府県の水道水にはセシウムが含まれていることは事実です。
※注意 今日も、その水道水の中にセシウムが入っています!!(12都県)

調べられているのはセシウムとヨウ素だけですので、福島第一原発から出されているその他の放射性物質に関しては不明となります。






福島県の結果がこんなに長く出ないのは初めてなので、
何をどう調整しているのか?など、疑いたくなってしまう私でした…






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01.27
Wed

NHKニュース 2016年1月26日

1

昭和42年、日本で初めて商業用の原発として営業運転を始めた東海原発。
平成10年に営業運転を終え、その3年後、解体作業が始められました。
廃炉も商業用原発として国内初でした。
最大の課題は放射性廃棄物の処分です。

国は使用済み核燃料を再処理した際に出る放射性廃棄物、いわゆる核のゴミについては前面に立つとしています。
一方で施設を取り壊した際に出る低レベル放射性廃棄物は電力会社が責任を負うことになっています。

2

この低レベルの廃棄物。
原子炉の中の部品など、放射性物質の濃度がもっとも高いL1から
配管や金属などもっとも低いL3まで3つの区分があります。

3

このうちL3について東海原発の事業者日本原子力発電は、原発の敷地内に埋めて最終処分する計画を表明。
この計画を地元が容認するかどうかが焦点の一つになっています。

NHKの取材に応じた茨城県東海村の山田修村長は
4

「このまま、その処理処分地が決まらない状況が続いて、解体作業がストップしてしまうということも避けなければなりませんし、他に選択肢がない中では、L3であればやむなし、というところは、今感じているところであります」

廃炉に伴う放射性廃棄物の処分計画を村として容認する考えを、全国の自治体で初めて明らかにしました。

ただ、東海原発ではより濃度の高いL1やL2の処分場が、さらに他の原発ではL3の処分場のめどすら立っていません。

こうした状況について、放射性廃棄物に関する国審議会の委員を務める専門家は、
「処分場選定の議論は、企業と地域との話し合いにとどまる問題ではない」と指摘します。

東京電機大学寿楽浩太助教
5

原子力発電所の中で処分するのか、それ以外の場所にするのかと。
原子力施設を立地している自治体・都道府県の中で処理するのか、あるいはむしろそうではない地域が引き受けるべきなのか。
政府が主導して社会的な合意を作り上げていくことが求められるのではないかなと。






茨城・東海村 原発廃炉の放射性廃棄物 一部処分容認へ
2016年1月26日 18時06分 NHK

商業用の原子力発電所として国内で最初に廃炉になった、茨城県にある東海原発の、解体作業で出る低レベル放射性廃棄物の一部について、敷地内に埋め立て処分する計画を、地元の東海村が容認する方針であることが分かりました。廃炉で出る放射性廃棄物の最終処分場は国内になく、計画を容認すれば、全国で初めてになります。

東海原発は平成10年に営業運転を終え、平成13年から商業用原発として国内で最初に解体作業が始められました。
事業者の日本原子力発電は、解体で出る低レベル放射性廃棄物のうち、建物に使われているコンクリートや金属部品など、放射性物質の濃度が最も低い「L3」と呼ばれる区分の1万2000トン余りについて、原発の敷地内に埋めて最終処分する計画を、去年7月、明らかにしています。

これについて、東海村の山田修村長はNHKの取材に対し、「処分地が決まらない状況が続き、解体作業がストップすることは避けなければならず、ほかに選択肢がないなかでは『やむなし』と感じている」と述べて、「L3」の廃棄物の処分計画を村として容認する考えを、全国の自治体で初めて明らかにしました。

廃炉で出る低レベル放射性廃棄物の最終処分場は国内になく、計画を原子力規制委員会が審査で認め、茨城県と東海村が正式に了解したのちに、実際の処分が行われることになります。

「廃炉の時代」に廃棄物処分場がない
5年前の原発事故をきっかけに巨額の安全対策が求められているうえに、原発の運転期間を原則40年とする制度が導入されたことを受けて、去年、電力各社は4原発5基の廃炉を決定し、日本も「廃炉の時代」を迎えたと言われています。
課題となっているのが、施設の解体で出る低レベル放射性廃棄物の処分です。

原発では、使用済み核燃料を再処理した際に出る、高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」だけでなく、廃炉作業でも金属やコンクリートといった低レベル放射性廃棄物が発生します。
放射性物質の濃度に応じて、最も高いL1から最も低いL3まで3つに区分されていますが、いずれも処分場がありません。

これらの廃棄物の量は、全国57基すべての分を足すと、およそ45万トンと見積もられ、処分場がない状況が続くと、いずれ解体作業が滞るのではないかと指摘されています。
放射性廃棄物の処分の責任は、「発生者責任の原則」の考え方から、電力会社が負うことになっています。

高レベル放射性廃棄物に関しては、処分地の選定が進まないことに国民の批判が高まり、おととし閣議決定されたエネルギー基本計画で「国が前面に立って問題の解決に取り組む」とされましたが、廃炉で出る低レベルの廃棄物の処分場は、あくまで電力会社が確保するべきだというのが国の立場です。

こうしたなかで、平成13年に国内で最初に廃炉が始まった東海原発では、日本原子力発電が敷地内の貯蔵施設に廃棄物を仮置きしながら作業を進め、去年、濃度が最も低いL3を敷地内に埋め立て処分する許可を国に申請しましたが、より濃度の高いL1やL2の処分場のめどは立っていません。

東海原発に次いで平成21年に廃炉に着手した、静岡県にある浜岡原発1号機と2号機では、中部電力が去年までとしていた計画どおりにL3の処分場を確保できず、建物内の空きスペースに仮置きしながら解体することを国に申請しています。
これ以外の原発では、処分場の選定に向けた具体的な動きは見られません。

原発がある自治体 国の主体的関与求める声多く
去年11月から先月にかけて、NHKは原発がある全国22市町村と47都道府県すべてに、廃炉で出る低レベル放射性廃棄物の処分場に関するアンケートを行いました。

この中で、原発が立地する市町村と道と県の合わせて35の自治体に「廃棄物を原発の敷地内に埋め立て処分したいという申し入れがあった場合、容認するか」を尋ねたところ、「容認する」や「条件付きで容認する」という回答はなく、「仮定の話なので答えられない」など態度を留保する回答が71%、「容認できない」が26%でした。

また、47都道府県に「処分場を地元につくりたいという申し入れがあった場合、容認するか」を尋ねたところ、「容認する」と「条件付きで容認する」という回答はなく、「仮定の話なので答えられない」など態度を留保する回答が55%、「容認できない」が26%でした。

さらに、電力会社が処分場を確保する現在の枠組みをどう考えるか、対象の69の自治体すべてに尋ねたところ、「国が処分場の確保にもっと積極的に関わるべきだ」という回答が39%と最も多くなりました。次いで多かった「その他」を選んだ自治体からも、「最終処分先については、国が前面に立って早期に確保できるよう取り組むべきだ」とか、「国の主体的な関わりが必要不可欠だと考える」といった意見が多く寄せられました。

こうした結果について、科学技術社会論が専門で、放射性廃棄物に関する国の審議会の委員を務める、東京電機大学の寿楽浩太助教は、「自治体からすると、今後廃炉がどう進められ、低レベル放射性廃棄物の処分場が何か所ぐらい、どのぐらいの広さが必要かなど、具体的な道筋や全体像が見えず、受け入れるかどうかを考える状況にはないというのが率直な受け止めだろう」と分析しています。

そのうえで、「原発の敷地内で処分するのか、それ以外で処分するのか、全国で何か所ぐらいの施設を作るべきか、集中させたほうがリスクやコストの面で有利なのか、あるいは分散して負担を引き受けるのかなどを、本来、政府が主導して、社会的な合意を作り上げていくことが求められるのではないか」と述べ、処分について電力会社が一定の責任を負う必要があるとしながらも、国が主導して処分場選定の進め方を議論し、国民に示すところから始めるべきだとしています。




廃炉で発生の低濃度廃棄物 東海原発に埋設容認
2016年1月27日 東京新聞朝刊

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 茨城県東海村の山田修村長は二十六日、村内にある日本原子力発電東海原発の廃炉作業で発生した低レベル放射性廃棄物の一部について、原発敷地内での埋設処分を容認する考えを示した。立地自治体の首長の容認表明は初めて。最終的には原子力規制委員会の許可や村議会などの了承も必要になるが、首長の容認は一定の影響力を持つとみられる。実現すれば、国内の商業炉の中で、廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物の処分場が初めて確保される。

 山田村長は取材に対し、容認の理由について「最も濃度が低い廃棄物は、条件が整えば受け入れはやむを得ない。廃炉が最も進んでいる東海村が決断しないと、他原発での廃炉に影響が出かねない」と述べた。山田村長は三月の村議会に放射性物質の濃度が最も低い「L3」と呼ばれる廃棄物の埋設について意見を求める考え。

 原電の事業計画によると敷地内に縦八十メートル、横百メートル、深さ四メートルの穴を掘ってL3約一万六千トンを「フレコンバッグ」と呼ばれる袋などに入れて埋設、放射性物質の強さが減衰する三十~五十年間管理する。日本原電によるとL3の濃度の上限値は物質によって異なるが、セシウム137の場合は一キログラム当たり一〇万ベクレル。

 <低レベル放射性廃棄物> 原発の廃炉などで出る放射性廃棄物。放射性物質の濃度に応じ「L1」から「L3」まで三つに区分されている。L1は制御棒など原子炉の中心に近く比較的濃度が高い設備。L2は原子炉圧力容器など、L1の周辺に位置する設備。L3はさらにその外側にある原子炉建屋のコンクリート廃棄物など。



IMG_1897_20160127090746416.jpg


もう原発を作ってしまったから放射性物質に汚染されたゴミが出てくることは避けられない。
だからと言って、あちこちに埋めてしまっていいのだろうか?
東京電力の福島第一原発事故によって関東以北の地域は汚染されてしまったけれど、
でも、土の中に埋めていいのだろうか?
茨城県は年中地震で揺れている。
地下水へ影響はないのだろうか?

また、同じ2016年1月26日に「海底へ高レベル廃棄物を埋めることを考えている」というニュースが同時に流れた。

<核のゴミ>高レベル放射性廃棄物を日本沿岸20キロ以内の海底の下に!?経産省

福島第一原発からは今現在も放射性物質でめっちゃ汚れた水が太平洋へ流れ続けているけれど、
日本の周りの海の底に「国が前面に立つ」と言っている高濃度の核のゴミを埋めるということを国は考え出した。
2

想像してみると末恐ろしくなる。
狭い日本列島を取り囲むように建っている原子力発電所。
東海村が「いい」と言ったように、すべての原発がその敷地内にレベルは低いとは言っても、普通に考えればとても汚染されたゴミをどんどん埋めていく。
そして、その周りを取り囲む海の下には使用済みの核燃料が埋められる。
そんなことを想像してみて、あー、……

「日本列島は他国に原発を売るためのモデルルーム。下手すると日本列島が最終処分場に使われる可能性がある」樋口健二×アーサービナード(文字起こし)

アーサーさんは「日本列島が最終処分場に使われる可能性がある」と話していた。
「僕はその最悪のシナリオは、日本でもう一つ原発事故をやって、そうすると関東東北の汚染。それから九州、中国地方、関西の汚染をやって、そうすると満遍なく」
日本列島が原発事故によってすべて満遍なく汚染されてしまって、世界中の核のゴミの最終処分場になってしまうのではないかという話だっだけど、もう一つの原発事故が起こらなくても、日本にある原発の廃炉作業で出てきたゴミだけで十分に大地も海も汚染されていく様子が簡単に想像できる。

いったい、どうすればいいのか?
日本列島を取り囲むように原子力発電所をバンバン造って、処理の仕方もわからないのに、どんどん造って。
どうにかしなければならないけれども、地中に埋めてしまっていいのだろうか?
海の底に埋めてしまっていいのだろうか?


そんなことを、今生きている人間が決めてしまって実行してしまっていいのだろうか?




小さな東海村という村長の一任でで土の中に埋めてしまってもいいのだろうか?





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01.23
Sat


2016年1月13日
南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟第二回口頭弁論期日 報告集会
より



中間貯蔵施設とは?

彼らの言葉で言うと浄化物。
放射能ではなくて浄化物という形で再生してしまおうということを彼らは進めようとしているわけです。

中間貯蔵施設の配置図を見るとびっくりするんですけど、
実は除染ゴミを取っておくということではなくて、
実際には減容化施設ということで、焼却化してそれを資材化してしまう施設。
あるいは分別処理施設といって、分別処理を行うところがあります。
こういうところで異物を取り除いて、放射能が多少下がったら、もう一度資源として使ってしまうというような形で、
実際には貯蔵施設ではなくて「放射能を処理する」そういうプラントを彼らは頭の中で考え出しているということが現実としてあるということです。
今までの説明の中で出てきました、「熱処理」ということについて少し詳しくご説明しますと、
これが熱処理のモデルプランととして彼らが考えているものなんですけれども、
これが蕨平と南相馬と飯舘村の間に今実施しようということで作られようとしています。
ここで除染した非常に高い焼却灰等を1300度で加熱して、セシウムを気体にして飛ばして、それを回収すると言っているわけです。
要は、灰の中にセシウムがくっついている、あるいは高濃度の土壌。
粘土質のものにセシウムがくっついているんですが、
それにわざわざ1300度の熱をかけて、そして気体としてセシウムを飛ばす。

そしてそれを回収する。
「残ったものを再資源として使うんだ」と彼らは言うわけです。

みなさん、よく考えてください。
原発は放射能を閉じ込めて安全ですよと言ってきたわけです散々。それが閉じ込めに失敗した。
今何をやろうとしているか?と言ったら粘土やは灰にくっついているセシウムをわざわざ飛ばして、それを回収するという、真逆なことをやろうとしているわけですね。
これは、私たちは絶対に信用してはいけない。そういうふうに考えます。


https://youtu.be/Erjk3lh-h4s?t=1h6m57s

1131

そして、彼らが説明しているのは、実は実証炉という前にモデルプラントがあるということで、
それは何か?というと、実は東京の西の端、日の出町にありますエコセメント工場というところです。
ここは東京三多摩地区の焼却炉から、
東京都はやっぱり焼却灰にはセシウムが多量に含まれています。
それを、セメントの原料としてすでにずっと、加熱処理をしてエコセメントと称してそれを実際に商品化するようなことをやっているわけです。
これをモデルプラントとして、さらに実証炉という形で蕨平に持ってこようとしているということなわけです。

この東京日の出町のエコセメント工場がすでに様々な問題を引き起こしていまして、
ずっと長年地元で裁判等を含めてたたかってこられた多摩の会の中西さんからより詳しくご説明していただきたいと思います。


https://youtu.be/Erjk3lh-h4s?t=1h8m26s

実は今青木さんからお話ししていただいたように、
日の出町には今度の蕨平の資源化施設と同じようなものが、すでに8年前に出来ていまして、
大変な健康被害も含めて汚染の問題が起きています。

1132

非常に良く、メカニズムとか毒性とかいろんな意味でよく似ているので、ちょっと耳を傾けて頂きたいと思います。
まず、私たちのところでは焼却灰は、今まではダイオキシンだとか有害なものと言われたものだったんですけど、
残念ながら放射能の害というのはその数万倍ですね。

一般的には基準値というものを、今日も色々問題にされていますけれど、20mSvなんてとんでもないと。
1mSvでもあってはいけないんですよね、本来は。
というのが私たちの、実際にこの運動に関わって健康被害を受けてきた者たちからの提言といいますか、
そういう考え方を私たちは持つようになりました。

1133

これは南相馬の地形なんですけど、山があって、平地があって、こちら側に海がある。
そういう地形の中で、大気汚染が起こったときにどういうことが起こっているか?というのを、去年の8月からこちらにお邪魔して色々調べさせていただいています。

1134

海の水というのは非常に温度がゆっくり動きます。
昼間はどんなに太陽が照ってもそんなにあったかくならない。
ところが陸地の温度というのは太陽が出るとすぐに熱くなって、太陽が陰ると非常に冷たくなるということはみなさんわかると思います。
凪が朝夕2回あって、その凪を挟んで海から吹いてくる風と山の方から吹き降ろしてくる冷たい風。
こういうものが常に循環していたんですね。

そらまめくんという環境省が粉塵などを調べているところがありまして、Hさん宅に一つ測定器をおいて、合わせて気象測定器が3台で空気の流れ、汚染の流れを見ています。

蕨平というのは山のてっぺんにありますね。
こういうようなところで、もし粉塵が、国のいうように99.9%ではなくて、汚染が起きたときにどういうふうな汚染の循環濃縮が起こるか?ということを今調べています。

1135

これは風の流れを示しています。
赤と青があるんですけど、海からくる風は大体昼間赤いところ。
上と下が朝と夜の山から冷たい空気が降りてくる。
そういうものが行ったり来たり毎日しているということが気象測定器からわかってきました。
要するにここの地域の風の流れというのは、山から吹き降ろしてきて、海からまた吹き戻されてまた山の方に持って行かれて、冷たい空気で下の平地のみなさんがお住まいのところに降りてくるという。
日の出町でもこういうことが起こっていましたので、今こういう調査をやっています。

これは中学校か小学校か、陸風海風とかの話の記憶があるかもしれませんけれども、まさにそういう状態で、山谷風と書いてありますけれども、昼間は谷をのぼっていく風、夜や朝は山から降りてくる風という順番が起こっているんですね。

1136

汚染が一旦起こっているところで循環が起こると、上に赤い写真みたいなものがありますけど、あれは冷たくて思い風の流れの図を示していますけど、頭のてっぺんが渦みたいに回っているんですね。
要するに、汚染が閉じ込められながら、降りてくるんです。
汚染された空気が、冷たい空気が。

要するに、ただ風が吹いたり戻ったりということではなくて、動きながら常に常に濃縮が始まっているということがこれでわかると思います。
頭のところに渦があって、降りてくる風は常に渦に巻き込まれながら汚染物質を濃縮しているというのが、この冷たい空気の流れなんかも含めて一般的に言われている現象なんです。

そういう意味では汚染が起こっているということですね。

1137

さきほど、セシウムがあっためられて気体になっているという話ですけど、
99.9%本当に捕獲されたとしたらバグフィルターは本当に素晴らしいものだと思うんですけど、

1138

一番上の「払い落とし直前」というのが100%取れるんですね。
払い落とし直前というのは、粉塵が目いっぱいついてそれ以上バグフィルターに流し続けると爆発する、破裂する状態なんです。
これは経済産業省の、一般企業が公害を出さないためにダイオキシン対策のためのバグフィルターの昨日のマニュアルみたいなものです。
そこから借用していますけど。
それでその下に「5回払い落とし直後」というのがありますね。
そしてさらに一番下には新品のバグフィルターの状態「未使用」。

これらはほとんど、新しい状態のときは30%、20%ぐらいしか粉塵を取ってくれないんです。
後は全部筒抜けなんですよ。

5回払い落としをすると、60%から、粒子の大きさによって確率は変わりますけど、多少高くなってくる。
ところが粉塵は1ミクロンとか2ミクロンというレベルですから、
当然99%なんていうのは、僕から言わせると文科省は真っ赤な嘘をついているというのがこれでわかると思います。

1139

これは日の出町のエコセメント施設から出ている放射能の、
左側が空間線量率です。
空間線量率というのは全くいい加減なものなんですけれども、
真ん中に棒みたいなものが立っているのが、エコセメント工場の煙突です。
その周りには大きい丸があって、だんだん遠くに行くにしたがって小さくなっているのは、空間線量率が低くなっている。
空間線量率でもある程度大雑把な目安はつけられますけど、
やはりそのものを測らない限りは汚染の実態がわからないですね。

右側の青い丸は表面の土壌を全部ゲルマニウムで測った、かなり正確なゲルマニウム半導体での値ですね。
やはり遠くに行くに従って汚染は低くなります。


これは丸の大きさが汚染の濃度の大きさを示しています。
ですから一番上の七国峠がありますけど、同じ地域でもここではほとんど影響がないということがありますけど、
エコセメント施設は南北に多摩川と多摩川の支流の川の両方に挟まって出てますね。
そこにはやはり川の流れに沿って空気の流れも出てます。

皆様方の一部の方は新田川を水源とした浄水の水を飲まれているかと思いますけど、もしそういう施設が出来ましたら、
空気の流れというのは一番低いところへ流れやすい。
障害物のない川のようなところ、蕨平の新田川。蕨台の上にありますけど、私たちもその現場に行きましたけど、下側には新田川がくねくねと曲がっていますけど、そこを通り抜けて浄水所の方に汚染した空気が流れて行っていくと思うんですね。

その時に川の朝夕の冷えた時には川霧というのが出て、霧という、汚染粒子が霧の核として、日の出町でもそうでしたけど、包んで、どんどん新田川の汚染自体もそういう状態で非常に問題を起こすようなことになっていくと思います。

11311

これは具体的にリネンという麻ですね。
リネンという布で大気中に実際粉塵がどのくらいあるかという調査をしたところ、
やはりエコセメント施設のところには大気中にかなりの粉塵が浮遊しているのがわかりました。

11312

4〜5km離れたところに置いた布には全く付いていない。
そういうふうなことで大気中の粉塵、具体的にはみなさん呼吸をしていますから、口の中からあるいは鼻の中から体内に呼吸によって入ってくる。
そういう危険があるわけで、日の出町でもこういう実験をした結果、こういう状態が起こっています。

11313

しかし、これは福島県の郡山市、南相馬含めて、私たちも現場を案内していただいて、同じような感じで大気中に抛社脳がどのくらいあるか?セシウムがどのくらいあるか実験して測った結果です。
11321

11322

日の出町は一番下の方に2.93ベクレルという、1kgあたりですけど、そういう値で出ていますけど、
南相馬の方はもっともっととんでもない75ベクレルとか、75ベクレルとか、42ベクレルとか、

数十倍違う高い値を出しているんですね。

いま20mSvが云々という話なんですけど、
この結果、日の出町の、一番小さい2.93ベクレルの周辺で、どんな健康被害が起こったか?というのを。

11323

これが日の出町の過去10年間、実は日の出町というのはエコセメントか技術といって、
蕨平でいう資源材料かな、そういうものを作っているのがこの青い線で区切られていますけど、
そこまでは一般的な処分場で埋め立てられて粉塵が出ていたんですね。

11324

上は日の出町の子供たち、あるいは日の出町の隣の青梅市の子供達のアレルギーの罹患率です。
そういう施設が稼働するまでは、赤いのが東京都の子供たちの罹患率ですけど、
東京都も結構車が多くて全国的には高いはずなんですけど、青梅市はいつの間にか東京都レベルをパーンと跳ね上げて、
あらゆる種類のアレルギーの病気の子供達が。
これは学校保健健康かなんかの、学校の先生が記録してくれるデータですね。からわかりました。

11325
さらにはこれは、脳血管疾患、

11326
それから、心疾患による死亡率。
日の出町と全国の死亡率の比較なんです。


11327
肺炎気管支炎での死亡率です。

ある時期までは日の出町も非常に環境のいいところでしたので、全国より低い時もありましたけど、
残念ながらある時期を境に、はるかに全国の何倍という値で死亡率が上がってしまいました。

さきほどの2.93ベクレルという、リネンの布で調べたあのレベルの場所でさえ、そういう健康被害が起こっています。
従いまして、みなさんたちの75ベクレルが一番高いところですけど、
45ベクレルのようなところであれば、当然時間が経過することによってそういう。
いままで、甲状腺癌が主に問題になってきたと思いますけど、
心疾患だとか、いわゆる生活習慣病と言われるものは、実は放射能に非常に関係している。
あるいは放射能だけではなくて、化学物質の被害などにも関係しているということは医学的にわかっています。

さきほど弁護士さんの方からタバコが云々とありましたが、
実はタバコの化学物質の健康被害というのは数エレクトロンボルトから数10エレクトロンボルトなんです。
ところがセシウムは660キロエレクトロンボルトで、キロは1000倍ですから、660という数字を考えるとおそらく数万倍のエネルギー、力を持った放射性物質の粒子が体内に入ると、体の中で、
電磁放射能とよく言われるのは、中に入ったら臓器の中を、
活性酸素などフリーラジカルという非常に暴れん坊のものをいっぱい作ってしまう。
その量が放射能においては半端ではないというのがわかると思いますけど、

11329

ここに列挙されたあらゆる病気が、フリーラジカルとか活性酸素による原因だということが、最近の医学によっても発表されたり、はっきりし始めています。

そんなようなことと、いまの待機中にある汚染の濃縮とを考え合わせると、
20mSv以下での帰還なんていうのはとんでもないことだと思っていますので、
今後も私も研究したいと思いますけど。

11331

最後に落合栄一郎さんといって、日本には普段はいないんですけど、原発による影響で、

11332

福島医大の病院で罹患している白内障、脳出血、食道がん、胃がん、大腸ガンなど様々なガンですね、
いろいろありますけど、
一番左は2010年。
原発事故前の状態から、かなり罹患率が上がっているデータ。

11333

それから福島だけではなくて、福島近くの各県でも、一番左の青いのが原発事故が起こる前を100として、どんどん上がっているというのがもう疫学的に発表されています。

従いまして20mSvという裁判が行われていますけど、実際にこういう実態が出ているということで裁判にこういう資料を運用していただければと思います。



<悪魔の第二処分場>東京たまエコセメント製造施設周辺の放射能汚染問題2012年6月梶山正三弁護士講演(文字起こし)





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01.06
Wed
北朝鮮が「核実験をした」と言っている

北朝鮮
朝鮮中央テレビ通じ「水爆実験に成功」と発表

毎日新聞2016年1月6日 12時38分(最終更新 1月6日 15時21分)

水爆実験
北朝鮮の水爆実験実施を伝える街頭テレビに見入る人たち=東京都千代田区で2016年1月6日午後0時39分、森田剛史撮影

 【ソウル大貫智子】北朝鮮は6日、朝鮮中央テレビを通じ「水爆実験に成功した」と発表した。日本の気象庁は6日午前10時半ごろ、北緯41.6度、東経129.2度の地点を震源とするマグニチュード(M)5.1の地震を観測した。震源の深さは0キロ。

水素爆弾
 放射性核物質のウランやプルトニウムの核分裂の連鎖反応でエネルギーを発生させる原子爆弾に対し、水素など軽い原子核を融合させる核融合反応によって、広島・長崎級の原爆の数百倍のエネルギーを発生させることができる。水素と陽子の数が同じ同位体の重水素や三重水素(トリチウム)を高温・高圧で融合させるが、技術的に原爆より製造が難しい。1954年に米国が太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験を行い、日本の漁船「第五福竜丸」の船員が被ばくし、被害を受けたことで知られる。




北朝鮮「水爆実験」
日本政府内に懐疑的な見方も

毎日新聞2016年1月6日 19時14分(最終更新 1月6日 21時02分)

水爆
一般的な水爆の仕組み

 北朝鮮が「水爆」実験に成功したとの発表に、日本政府内で疑問の声が出ている。政府筋は「爆発の威力は水爆と原爆では全然違う」と指摘。自衛隊幹部は、今回の地震波の大きさが過去3回の核実験と同程度だったことから「水爆だったらもっと大きな威力になるはずだ」と首をかしげ、北朝鮮が「水爆」と発表した理由を「威力がある手段を得たというアピールになるのでは」と推測する。別の政府関係者も「今回のは地震の波形などから見て水爆ではないようだ」との見方を示した。

 菅義偉官房長官は6日夕の記者会見で「政府は『水爆』との認識か」と問われ「詳細についてはまだ確定していない。我が国の分析と同時に、米国、韓国と連携して対応したい」と述べた。




原子力規制庁

北朝鮮による核実験による放射能影響の観測結果についての臨時ブリーフィング
平成28年1月6日 原子力規制委員会

本日、北朝鮮による核実験実施の事実が判明しましたので、下記のとおり、放射能影響の観測結果について会見を予定しています。
また会見はモニタリングデータとW-SPEEDIのデータの取りまとまるのを受けて、実施します。
なお、18:00ではなく多少前後の可能性があるのでご了承いただきますようお願いします。

                   記
○日 時:平成28年1月6日(水)18:00目途(データが取りまとまり次第実施します。)
○場 所:原子力規制委員会庁舎 記者会見室(六本木ファーストビル5階)
○説明者:松浦総務課長、山本放射線環境対策室長

会見映像Youtube
松浦総務課長

会見はここから始まります→https://youtu.be/y0IELXFaXd0?t=25m25s




北朝鮮による核実験実施発表に対する放射能影響の観測結果等について
平成28年1月6日 原 子 力 規 制 委 員 会

<<資料を参照する際の注意>>
一般的に、地下核実験の場合は大気中に放射性物質が放出されることは想定されません。
※本試算は、航空における放射線モニタリング実施の際の飛行経路設定の参考情報として一定の計算条件を仮定し拡散予測を行ったものであり、実際にこのような放射性物質が観測されているわけではありません。

北朝鮮による核実験実施に係る放射線モニタングの実施の際に参考となるデータについて
平成28年1月6日
原子力規制庁長官官房放射線防護グループ 監視情報課放射線環境対策室
1月6日の北朝鮮の核実験実施に係る、航空自衛隊機による高空の大気浮遊じん等の採取の際の参考として、WSPEEDIによる拡散予測結果を防衛省に提供しましたのでお知らせいたします。

ーーー

資料には高度が地上、上空 1,000m、上空 2,000m、上空 3,000mと、それぞれの放射性物質ごとに4種類の分布図が公表されているが、このブログには地上のみ抜き出した。


① I-131(ヨウ素131) の大気中濃度の水平分布図 高度:地上
2016/1/7 9時
1319.png

2016/1/712時
13112.png

2016/1/715時
13115.png

2016/1/718時
13118.png


② Xe-133(キセノン133) の大気中濃度の水平分布図 高度:地上
2016/1/7 9時
キセノン9

2016/1/712時
キセノン12

2016/1/715時
キセノン15

2016/1/718時
キセノン18


③ Cs-137(セシウム137) の大気中濃度の水平分布図 高度:地上
2016/1/7 9時
セシウム9

2016/1/712時
セシウム12

2016/1/715時
セシウム15

2016/1/718時
セシウム18


ーーー


原子力規制庁の、この素早い反応。
他国が原因だと(自分の国の事じゃないと)SPEEDIもこの早さで活用されます。


つまり、放射性物質は危険だということです。

本当は、3.11の時だってこのように迅速にSPEEDIでの予測は出来たということも証明されました。


1月7日15時〜は放射性物質が広範囲に日本にやってくるようです。
(地下核実験なら放射性物質は放出されないと規制庁の資料には書いてあります)
注意しましょう。




comment 3
12.28
Mon


首都圏にも原子炉が…放射能リスクのある街ワースト3
2015.12.24 ニュース 日刊SPA

ヤバい何かがある街」を、首都圏を中心にジャンル別にランキング! 識者や住民の声、現地での取材結果からその火種に極限まで接近してみた。あなたの住む街は大丈夫か?

◆首都圏にも原子炉が!核燃料製造企業、榛名湖は農家が廃業【放射能】

 災害が多いだけに、放射能リスクとも無縁でいられない。そんななか、原子炉だけならすでに首都圏にも存在する。神奈川県川崎市浮島にある東芝原子力技術研究所である。震災後、多くの実験炉は解体されたが一部は動いている。内閣府によるとM7クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70%程度だが、浮島はハザードマップでは水没地域。埋め立て地のため液状化現象を起こす可能性もある。

首都圏にも存在する原子炉 また横須賀市には立教大学原子炉「RUR」があり、現在解体中。同地域の民間企業「グローバルニュークリアフューエルジャパン」(以下、GNF-J)は、アメリカから輸入したウランから発電用の燃料棒を作っている。各地の原子炉事情に詳しい、サイエンスライターの川口友万氏は、

「むろん各所とも高度かつ万全な安全対策を行っていますが、技術発展には失敗も伴う。GNF-Jは’08年7月と、’11年4月には放射性物質が漏れ出す事故が発生しました。今年8月には、東芝原子力技術研究所と隣接する日鉄住金鋼管川崎製造所の敷地内で火災が起きています」と話す。

 また、群馬県の榛名湖周辺は震災以降からいまだ高い放射線が検出されており、農家の多くが廃業しているという。近隣の旅館経営者は「ウチも、野菜の調達に不自由するようになりました」と話す。

<放射能リスクのある街/ワースト3>

1位:川崎、横須賀市(神奈川県)【施設集中】
放射能関連企業、研究所が集中

2位:榛名湖周辺(群馬県)【高水準放射線】
いまだ高い放射線が観測

3位:成田町(茨城県)【実験炉あり】
高速実験炉「常陽」が設置

取材・文/SPA!ヤバい街取材班



群馬県 榛名湖
榛名湖



comment 1
12.20
Sun

(PC翻訳 英語→日本語)
事故はレニングラード原子力発電所で発生しました
事故の目撃者とロシアの北の首都の住民は怖がっています。第二ユニットは、stationで停止しました。
2015年12月19日9時00分
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モスクワ(QHA) -
蒸気でパイプが昨日タービンホールで割れたときに事故が第2の電源ユニットで発生しました。蒸気は、部屋を満たし、発電所を超えて漏れました。レニングラード原子力発電所(LNPP)の従業員が家に行かなければなりませんでした。第二ユニットを手動で停止した、Ekho Moskvyが報じています。

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廃棄物の蒸気は、いわゆるループ原子炉冷却材を入力したため、専門家によると、リリースには、放射性でした。しかし、人口がパニックしないように奨励されました。

東の風は、エストニア、フィンランドの方向に雲を実施しました。

LNPPはフィンランド湾に、サンクトペテルブルクから80キロに位置しています。これは、ロシア北西部の電力の最大の生産国の一つと考えられています。



(PC翻訳 ロシア語→日本語)
レニングラード原子力発電所の第二ユニットの緊急停止
2015年12月19日ソスノヴイ・ボール レニングラード原子力発電所 バルトヘラルド

レニングラード原子力発電所の第2の電源ユニットの緊急停止は、12月18日金曜日13時間50分に行われた。停止の理由と原子炉の緊急冷却は、タービン店の部屋のいずれかで障害のあるパイプから放射性蒸気の急激な摂取量でした。

原子炉を提供する両方のタービンは。停止した中にチューブを介して排出される原子炉の蒸気で生成した冷却ダウン時の環境。ゼレノゴルスク- (この地域の典型的ではない)、毎秒5メートルの周りの南、南東の風は、ヴィボルグの方向に、フィンランド湾に向かって放射性蒸気を指します。
松の木の途中で放射線の背景には、17時位置に緊急ユニットから5キロはグリーンワールドを測定していた20mR / hrでした。
(アンダーラインの部分の原文)
Радиационный фон в центре Соснового Бора, в 5 км от аварийного энергоблока в 17 часов был по результатам измерения Зеленым Миром был 20 мкР/час.

このように、SELAの40キロ東に位置するサンクトペテルブルクの第五百万市は、今回ラッキーでした。いくつかの情報源によると、駅の近くでバックグラウンド放射線数回だけ増加していた。 写真の放射性蒸気でヴィボルグの方向の単位移動を減衰させます

index_0.png

参考:
レニングラード原子力発電所の第2の電源ユニットは、プロジェクトリソースの30年で、40年に動作します。寿命延長は、法的に必要な公聴会と州の環境専門知識なしに行われています。

現在までに、すべての4 LNPPは長寿命で動作します。ソスノヴイ・ボールでのチェルノブイリ原子炉シリーズの最も古い操作の45年後の2018年のみを停止する予定です。

フィンランド湾の東部には、原子力施設での事故のリスク増加の10年間の連勝に入ります。一方で2026年までの期間で長寿命を生産し、レニングラード原子力発電所のRBMK-1000原子炉の事故の確率が高くなります。同じ期間に、レニングラードNPP-2(VVER-1200)の新しい電源ユニットの試運転を予定し、また原因デザイナー、建築業者、さらには経験の浅い職員のエラーのために事故のリスクの増加を持っています。
だから先に「共鳴」のソスノヴイ・ボール核クラスタ内の事故の確率を高めます。



13時50分に緊急停止後、17時に原発から5kmの場所で、20mR / hr(20мкР/час)測定されている。


December 18, 2015 accident at Russia's Leningradskoe power station



レニングラード原子力発電所
レニングラード原子力発電所(ロシア語: Ленинградская атомная электростанция; Ленинградская АЭС)はロシア北西部レニングラード州のフィンランド湾沿いのソスノヴイ・ボールに存在する原子力発電所。サンクトペテルブルクから西に70kmの位置に存在する。チェルノブイリ原発と同型の4基のRBMK-1000が設置されており、老朽化の進む原発に代えて近隣にレニングラード第二原子力発電所が建設中である。

事故
1975年、1号機で部分的な炉心融解が発生し、1.5メガキュリーの放射線が放出された。
1992年、放射性のガスと要素を破裂した燃料管から空気中に放出した。これは最初に報道されたレニングラード原発の事故であった。
2005年12月、この発電所の金属くずを再処理する民間企業が非核金属精錬を行っていたところ予定を超えて加熱され、広い範囲に溶融金属を噴出し火災の原因となった。爆発で3人が亡くなり、2人が体の90%近くをやけどした。
2009年8月27日、3号機がポンプの吐出ヘッダーに穴が見つかったため停止した。
自動化された放射線管理システムによってモニタリングされた発電所内部含む30km範囲では放射線の値に変化はなかった 。この発電所の管理者は事故のうわさに反論し、3号機は「短期的な予定外のメンテナンス」で止められ、2009年の8月31日に再稼動を行うと発表した。スウェーデンの新聞紙ダーゲンス・ニュヘテルは8月29日に冷却水漏れが起きたとする短い通知を発行した。この問題は重大とされたが、即時の環境への放射線漏洩のリスクはなかった。この記事はフィンランドの放射能・原子力安全機関であるSäteilyturvakeskus(英語版)の声明を参照していた。

レニングラード原子炉



2号機
送電開始が1975年7月11日ということは、すでに30年経っている。
ほぼ1年後の2017年 (計画)には、停止する予定であった。




レニングラード2

レニングラード



追記

PC翻訳 (リトアニア語→日本語)
ロシアの原子力発電所は- 事故:広がる放射性蒸気が22:32を更新しました。
www.DELFI.lt; ELTA、2015年12月19日。8時27分

近くに原子力発電所サンクトペテルブルク、事故が発生し、彼は、「書き込みエコーMoskvyを」。これは、放射性元素の風が運転したリークしたことが報告されているフィンランドとエストニアに向かって。


atomine-elektrine-rusijoje-69901576-1.jpg

二次災害での反応器ユニットは金曜日13時50現地時間に発生しました。タービンがありました、放射性蒸気漏れが発生しました。ホームを実行していた電気の労働者は、唯一の事故影響の世話をするために委託スタッフにより電源に残りました。専門家によると、放電が放射性でした。東風放射性元素をリークした発表は、フィンランドとエストニアに向かって行きました。事故のため第二の反応器を停止しました。
事件の際newsru.com報告が1従業員を襲ったとして、彼は現在、病院で治療を受けています。

生態:発電用原子炉 - ソ連、すべての放射性蒸気
事件はすぐに懸念の環境保護を引き起こしました。これはいわゆるループ反応器区分を含み、上記サンクトペテルブルグソ連の原子力発電所原子炉の使用が強調されます。どの反応器の活性ゾーンの上を通過蒸気は、凝縮し、凝縮は再加熱されているシステムに戻り、最終的にタービンを実行していることを意味します。「すべての蒸気が、放射性であることを意味し、この植物1つのループ図は、「 - 組織が公表された「47ニュース」newsru.com引用エコロジストグリーンワールド会長オレグBodrovは、言いました。

リトアニア4

事故が発生した場所サンクトペテルブルク、原子力発電所では、と、スポークスマンは、このような不安を拒否し、放射線レベルが限界を超えていないことを指摘しています。
パワー与えられた情報の代表者によると、他の電源ユニットは、現時点では3つありますが、いつものように働いています。
「懸念ロスエネルゴアトム情報とアンドレイTimanovasラジオバルチカの広報部門長は、危険はありませんことを確認しました。「フォンタンカは「許可制限内サンクトペテルブルク、現在の放射線の背景天然資源委員会の代表者言ったように。

蒸気はエストニアとフィンランドの間に達する可能性があります
サンクトペテルブルク水文気象センターの担当者は市と郡東の風の中で事故が吹いたことを確認しました。
これは、潜在的な放射線汚染された蒸気の風がエストニアとフィンランド側に持って来ることができることを意味します。
エストニア当局は、ロシアとの国境沿いの地域などの自然バックグラウンド放射線の、許容レベルを超えていないことを言います。同じ特許請求の範囲および責任フィンランド当局。Fontanka.fiによって公開 - 「何が変更された場合は、自動監視システムが変更を記録します」。

都市住民がパニックにないためSosnovyjボロ市の行政ウラジミールSadovskisを呼び出します。それにもかかわらず、グループ「Sosnovyjボル "ソーシャルネットワーク" VKontakte "の人が危険区域から逃れるために、できるだけ早くお互いに放射線漏れやコールに関する噂を共有しました。

フィンランド湾の海岸に、約80キロ西のサンクトペテルブルクのBorのSosnovyjの街に位置し、その原子力発電所、。工場は千まで可能それぞれが4 RBMKの電源ユニットを、eksploatuojasi。メガワット。この工場は、ロシア北西部で最大の電気のプロデューサーの一人として名前。

ソーシャルネットワークのTwitterユーザーがロックされたボイルオフと共有写真を言いました:




PC翻訳 (ドイツ語→日本語)
「レニングラード原子力発電所」での事件
ソスノヴイ・ボールでのホット蒸気


パイプが破裂した後、発電所のブロックをシャットダウンする必要がありました。これは、放射性は、蒸気であるかは不明です。

imago64341226h.jpeg
防護服の男はeinerm AKWで機械室の種類を通過
ここで無傷のまま:レニングラード原子力発電所に表示します。写真:成虫/ロシアルック

キエフTAZ | ソスノヴイ・ボールの「原子力発電所レニングラード」の第二のブロックでは、80キロ西のサンクトペテルブルクの、事件は金曜日の午後に行われました。
パイプを運ぶ蒸気は、バーストタービンホールに浸透し、環境でこのから撤退した後に熱い蒸気がありました。
すぐに手動及び第2電源ブロックnotgekühltシャットダウンする必要がありました。

数時間後に集団に、発電所、ウラジミールPeregudaのディレクターになりました。
原子マネージャは、アラームのための原因は、ありませんでしたので。
放射線照射は、通常の許容範囲内にある、理由、発電所のスタッフと避難する都市ソスノヴイ・ボールの人口はありません。
それにもかかわらず、植物の管理は金曜日に原因を見て、直接生産に関与していない発電所のユニットのすべての従業員が、途中で自宅に送信します。

漏れた蒸気の潜在的危険性はごくわずかに、別の声明によると発電所のラインを押されました。蒸気は放射性ではなかったので、発電所の敷地内に、外部限界以下の日の放射線暴露。
オレグBodrov、環境グループのアクティブソスノヴイ・ボールのためのスポークスマンは、「グリーン・ワールド」は矛盾します。「私はSosnovijボルに放射線被曝を持っている今日では、それ自体を測定しました。
市では、実際には許容範囲を下回っています。しかし、風はフィンランド湾に向かって蒸気雲を牽引してきました。が存在することになる測定する場合はTrue。 "

発電所でのみ水回路
パワープラントオペレータのステートメントは、漏れた蒸気は、バック、原子力業界で何年も働いていたエンジニアと物理学者放射性ではなかったです。
ソスノヴイ・ボールの反応器は、一つだけの水回路を持っています。それは蒸気になっていた前に、水は放射能との接触に入って来ました。「漏れた蒸気は放射性だっただからこそ、「TAZに比べオレグBodrov電話は言います。
多くは公式声明を提案するよりも、そのことは、おそらく悪いことを恐れています。ディレクターからのビデオメッセージレニングラード原子力発電所の、ウラジミールPeregudaは、非常に熱い針でよく編まれていました。モスクワに登場する説明」そして彼は、明らかに緊張しました」コムソモールスカヤプラウダに核マネージャのオンラインプレゼンスを。
原子力発電所のために水蒸気に増加します。

2015_12_18_dampf_am_akw_sosnovij_bor.jpeg
間違って何かがあります:蒸気のショットが。写真:緑の世界が

サンクトペテルブルクインターネットポータルはfontanka.ruは、 2008年に似たような状況でソーシャルネットワークの最近のパニックを比較し、「黙示録は、一度だけ移動させ、「皮肉匿名ネチズンを指摘しています。「私たちは今、家の外に行かなかったし、窓を開けないようにしてください2日です。しかし、そうでなければ心配する理由はない、「別のユーザーを作成しました。本当に何が起こったとき、あなたはおそらくフィンランドからほとんどを学びます。

レニングラード原子力発電所を1000メガワットの容量を持つ4つの原子炉のRBMKで構成されています。ソスノヴイ・ボールの第2の電源ブロックは、40年間実行されています。実際には、その期間は、十年前に終わっていただろう。しかし、その後、彼らは彼をアップグレードし、さらに15年の期間延長を持つことにしました。「そして、すべてこの法律によって要求公聴会と環境アセスメントのない、「オレグBodrov氏は述べています。

Sosnovijホウ素原子炉のRBMKのすべての4つの原子炉。RBMK反応器の特徴は、その連鎖反応は、冷却水が失われた場合にも継続されることです。他の原子力発電所では、連鎖反応が、自動的に停止する冷却水の損失が来ます。それは第千九百八十六、4月26日にチェルノブイリで最大の原子力災害を誘発したRBMK型原子炉でした



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12.20
Sun

再処理工場で火災=IAEA機器原因か-日本原燃
2015年12月17日 時事ドットコム

 日本原燃は17日、原発から出る使用済み核燃料の再利用を目指して建設中の六ケ所再処理工場(青森県)で、火災が発生していたと発表した。使用済み燃料を一時的に貯蔵する建屋に設置された国際原子力機関(IAEA)の機器が原因とみられる。
 原燃によると、IAEA職員らが16日、工場内の建屋で停電時も監視カメラなどの機器が動くようにするため、バッテリーの交換に訪れたところ、黒い粉などを確認した。地元消防が17日に現場を確認した結果、火災と判断。負傷者はなく、火災がいつ発生したかは不明という。(2015/12/17-21:21)



日本原燃
再処理工場 使用済燃料受入れ・貯蔵建屋(管理区域内)における火災について

平成27年12月17日 日本原燃株式会社

 12月16日、再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵建屋の燃料受入れエリア(管理区域内)において、(公財)核物質管理センター職員および当社社員立会いのもと、IAEA査察官が、IAEAの査察機器※の部品(ハードディスク・無停電電源装置バッテリー)の交換のため、査察機器が収納されているキャビネットを開けたところ、10時47分、同キャビネット内に黒い粉および黒い異物を確認しました。
 この段階で、IAEA査察官・(公財)核物質管理センター職員・当社社員は、火災の可能性があるという認識はなく、本日、現場の状況を公設消防に説明し、その後、公設消防が現場を確認した結果、14時16分に火災と判断され、同時刻に鎮火が確認されました。
 本事象による周辺環境への影響はなく、負傷者もおりません。

 ※査察機器:使用済燃料の受入れを監視するカメラなど

再処理事業所 構内配置図
再処理事業所 構内配置図



青森県の放射線量を見てみた

青森県の放射線量統合グラフ
青森県(週間)↓クリックすると大きく見ることができます
青森県週間


青森県(月間)↓クリックすると大きく見ることができます
青森県月間

日本原燃の報告によると、12月16日10時47分に黒い粉と黒い異物を確認
17日(時事ドットコム)14時16分(日本原燃)には地元消防が現場を確認しているという。
週間と月間の線量のグラフによると、原燃の報告している時間よりも遅い12月17日に週間、月間共に急激に放射線量が上がっていた。

12月17日21時
121721


12月17日20時
121720


comment 0
12.16
Wed
福島県降下物セシウム・激増の理由〜東電「周辺のモニタリングポストに目立った変化がない」


資料:原子力規制委員会定時降下物モニタリングより

福島県双葉郡の定時降下物セシウム合計の数値(2015年) 単位 MBq/km 2 ・月
9月→   89
8月→   90 
7月→  201 
6月→  950 
5月→  610 
4月→  115 
3月→  850 
2月→10700

2月にとても多いことがわかった。
この時、全国の都道府県ではどうなっていたのか?
やはり2月に一番多くセシウム合計が計測されていた地域がある。

埼玉県はダントツで2月が高い MBq/km 2 ・月
埼玉県

栃木県は数値も6.5と、とても高い MBq/km 2 ・月
栃木県

東京は2月が一番高いが、3月と5月も同じくらい観測されている。 MBq/km 2 ・月
東京都

神奈川県2月が高い MBq/km 2 ・月
神奈川県

新潟県は過去1年間で3回だけセシウム降下物が観測されている。その中で、2月の数値が一番高かった。
MBq/km 2 ・月
新潟県

風向きはどうだったのか?
東京電力は2月16日の報告で「※2月16日午前11時15分頃、発電所構内北側にある瓦礫一時保管エリアA1のAテントにおいて、屋根の一部が破損していることを当社社員が確認。同日午前11時24分、昨日(2月15日)朝以降のモニタリングポストおよび構内ダストモニタの指示値に有意な変動がないことを確認。昨日の強風の影響と思われ、今後の処置については現在検討中」
ということなので、2月15日の風向きを見てみた。
http://www.tenki.jp/past/2015/02/15/amedas/3/wind.html
22時
2月15日2200

23時
2月15日2300

2月16日
http://www.tenki.jp/past/2015/02/16/amedas/3/wind.html
1時
2月16日100

2時
2月16日200

4時
2月16日4時



2月の全国都道府県への降下物はどうだったのか?
グラフにしてみました。(↓クリックすると大きく見ることができます) MBq/km 2 ・月
2015年2月
福島県は大きく突き抜けています。
数字はセシウム134→1900
       137→6800
       合計→8700MBq/km 2 ・月です。

そしてこの月は、新潟だけでなく秋田県、山梨県、長野県、静岡県でもセシウムが降っていました。
(月間降下物の表を過去を辿ってみていくと、秋田県は新潟県や山梨などと同じくらいNDが多いのに気付いた)


福島から大量に放射性物質が舞い上がった2015年2月の降下物セシウム合計ランキングです。
MBq/km 2 ・月
201502月間降下物ランキング


一つ、この月間降下物の数値を見る上で大切なのが単位です。
1ヶ月間で降った総量で、単位はMBq/㎢

MBq/㎢=100万Bq/㎢

1km四方の面積に原子力規制委員会の出している数値に100万ベクレルをかけた量のセシウムが降ってきているということになります。
例えば、東京新宿では2.63MBq/㎢なので、1平方kmに263万Bqが1ヶ月で降ってきた。
でも、1km四方というのは自分の中で想像しにくいので1m四方にしてみると、
1000m×1000m=1km×1kmなので、
263万Bq/㎢=2.63Bq/㎡になる。
なんか、遠回りしたけれど、計算してみると結局

2.63MBq/㎢=2.63Bq/㎡

同じことみたいだけど、この方がずっと想像しやすい。
1m四方ということは、立って片手を広げた長さぐらいの距離の正方形。
その中に1ヶ月で2.63Bqのセシウムが降ってきているということになる。
毎月毎月(地表から舞い上がっているものもあるけど)これだけ降ってきて、溜まっていくんだな、と、思ったら、やっぱり東京に住んでいるのが怖くなってきた。



2位の茨城県と4位の群馬県は2月以上に高い月がありました。


そして、2015年5月に最高値を出している地域がたくさんあることがわかった。
つづく






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12.12
Sat

「ダクト」内の汚染水の放射性物質濃度、前年比およそ4,000倍(福島15/12/10)
2015年12月10日 FNNLocal

ダクト内の汚染水の放射性物質濃度、前年比およそ4,000倍1

福島第1原発の「ダクト」と呼ばれる地下トンネルにたまった、汚染水の放射性物質の濃­度が、2014年と比べ、およそ4,000倍になっていることがわかった。
東京電力は12月3日、福島第1原発の「ダクト」と呼ばれる地下トンネルの汚染水を採­取して分析をした。

ダクト内の汚染水の放射性物質濃度、前年比およそ4,000倍12

その結果、汚染水からは、1リットルあたり、48万2,000ベクレル(Bq)の放射­性セシウムが検出された。
また、ベータ線を出す放射性物質の濃度は、50万ベクレルだった。
これは、2014年の調査と比べて、およそ4,000倍となっている。
ダクト内の汚染水の放射性物質濃度、前年比およそ4,000倍13

地下トンネルには、津波によって入り込んだ汚染水が、400トンから500トンたまっ­ていて、東京電力では、外部への流出はないとしているが、原因がわからず、今後、調査­を進めることにしている。

ダクト内の汚染水の放射性物質濃度、前年比およそ4,000倍14




福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
2015年12月9日 東京電力株式会社

※各建屋に接続しているトレンチ・ダクト内の滞留水状況調査の一環として、適宜滞留水の放射能濃度の確認を行っているが、12月3日に採取した廃棄物処理建屋間連絡ダクトの滞留水の分析結果が、以下の値であることを確認。

<12月3日採取分>
・セシウム-134:9.2×104 Bq/L
・セシウム-137:3.9×105 Bq/L
・全ベータ   :5.0×105 Bq/L
・トリチウム  :6.7×103 Bq/L

<参考(2014年12月11日採取分)>
・セシウム-134:2.7×101 Bq/L
・セシウム-137:9.4×101 Bq/L
・全ベータ   :1.2×102 Bq/L
・トリチウム  :3.1×102 Bq/L

当該ダクトの水位は、当該ダクト周辺のサブドレン水位より低い位置にあること、また、当該ダクト近傍のサブドレン水分析結果に有意な変動がないことから、当該ダクトの滞留水が外部へ流出することはないと考えている。
また、当該ダクトの水位は、プロセス主建屋の水位よりも高い位置にあることから、現時点においては、プロセス主建屋から当該ダクトへの流入はないと考えている。
なお、当該ダクトが接続している補助建屋には、床面に開口部があるため雨水が流入する可能性があるが、地下階がなく連通性はない。








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12.11
Fri



定時降下物セシウム都道府県ランキング 2015年10月分では、福島県が「現在測定中」ということで10月分の数字がまだあがっていなかった。

資料:原子力規制委員会定時降下物モニタリングより

9月分を見ると
セシウム134→17
セシウム137→72
セシウム合計 →89
だいたいそんなものなのかな?と思って過去を辿ってみた。

2015年のセシウム合計   ()内は過去にさかのぼって数字を書き出しながらの私の感想
8月→   90 (やっぱり福島は他県と比べて桁違いに多いな)
7月→  201 (あ、倍以上になってる、なんで?)
6月→  950 (え?なにかあった?)
5月→  610 (多い。今年の5月は我が家でも線量が高い日があったような…)
4月→  115 (やっぱり、5月、6月になにかがあったんだな)
3月→  850 (えっ?)
2月→ 8700 (えぇっ??

ということで、グラフにしてみました。


過去2年間分の福島県双葉町の定時降下物セシウムグラフ


↓クリックすると大きく見ることができます
福島県双葉郡2年分
(※数字の入力間違いをしてしまいました ><;グラフを差し替えました m(_ _)m12月11日)


現在から過去に向かって数値を取り出して行った時、今年に6月、5月に量が多いと思っていたが、もっと過去にさかのぼると、2015年2月にものすごい量のセシウムが降っていることがわかった。




2015年2月に何があったのか?


続きを読むに続く↓続きを読む
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12.10
Thu
原子力規制委員会
定時降下物モニタリング


都道府県別環境放射能水準調査(月間降下物)(平成27年10月分) 平成27年11月30日

1. 原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
2. 1ヶ月間採取し続けた降下物を測定した結果
3. 検出下限値は試料及び測定の状況により、都道府県によって異なる


セシウムがNDではなかった都道府県  MBq/km 2 ・月
定時降下物10月

なんとなく、食品などに気をつければもう大丈夫なんじゃないかなんて…思っていませんでしたか?
もうすぐ5年になるのだから、福島から放射能が降ってきているなんてこと、もうないと思っていませんでしたか?
セシウム134も降ってきています。

福島県は「測定中」となっていますが、先月(9月)は
セシウム134→17 MBq/km 2 ・月
セシウム137→72 MBq/km 2 ・月
セシウム合計 →89 MBq/km 2 ・月
となっています。
桁が違います。

福島県を除いたグラフ ↓クリックすると大きく見ることができます
定時降下物モニタリング201510


と、いうことで、福島県は桁が違うので省いて、
福島県以外日本全国都道府県セシウム降下物ランキングの発表です。

2015年10月 セシウム合計ランキング
1 茨城県ひたちなか市 3.860 MBq/km 2 ・月
2 宮城県仙台市 2.340
3 山形県山形市 1.500
4 栃木県宇都宮市 1.380
5 東京都新宿区 1.180
6 千葉県市原市 1.020
7 群馬県前橋市 0.690
8 神奈川県茅ヶ崎市 0.510
9 長野県長野市 0.442
10 埼玉県比企郡 0.300
11 岩手県盛岡市 0.230

除く:福島県




降っています
今でも
セシウムが大気中を舞っています
そのことを知っておきましょう




comment 5
11.29
Sun

封印された「被ばく」の記憶を解く~映画「X年後2」
OurPlanet

被ばくしたのは第五福竜丸だけではなかった-。1946年、太平洋上で繰り広げられたアメリカによる水爆実験。第五福竜丸以外も、多くのマグロ漁船の乗組員たちが被ばくしていた。10年以上にわたり取材を続け、封印された「被ばく」の記憶を解くドキュメンタリー映画「放射線を浴びたX年後2」の伊東英朗監督にお話をうかがった。
 
映画「放射線を浴びたX年後2」
11/7(土)~11/20(金)公開 愛媛・シネマサンシャイン大街道
11/21(土)~12/11(金)公開 東京:ポレポレ東中野
http://x311.info/part2/



2015年11月



「もう60、70近い人はほとんど亡くなっとったから、もうほとんど死んでいる」
「もうその人は亡くなっていまして」

被曝したのは第5福竜丸だけではなかった。
いまから半世紀前に太平洋上で繰り広げられたアメリカによる水爆実験。
第5福竜丸以外にも、多くのマグロ漁船の乗組員たちが被曝していたのです。
その封印を解いたドキュメンタリーX年後の公開から2年、続編が完成しました。


白石:
今日はその第二弾の映画を完成させた伊東英朗監督にお越しいただきました。
伊東さんはとてもユニークなプロフィールで、実は幼稚園の先生を16年なさって、その後に南海放送という放送局でいまお仕事をされているわけですけれども、この取材対象の地が高知なので、最初南海放送は高知県の放送局なのかなと思っていたんですけどそうではなくて、愛媛県でテレビ局でお仕事をされてディレクターをされているということで。
今回、「放射線を浴びたX年後 」これは伊東さんがお書きになった本なんですけれども、10年間このテーマを追っかけていらっしゃるということで、なぜ高知の、しかも「マグロ漁船の乗組員たちが実は被曝していた」ということを書けるようになったのかというのを教えていただきたいんですけど。

放射線を浴びたX年後1

伊東:
もともと僕は731部隊をテーマに番組を作りたくて、たまたまその方が高知県にいらっしゃって、生存者の方が。
ずっと交渉していたんですけど、そのことがあって、731部隊で「高知」というキーワードでインターネットで検索していたら、たまたま高校生たちにひっかかったんですよ。
高校生たちが第5福竜丸以外のマグロ船の被曝の実態を解き明かした」というのを見て、まずは「第5福竜丸以外に被害を受けた船があったの?」と驚いたのと、しかも高校生がそれを調査していたということにも驚いて、とにかく確認しようということで高知へ出かけて行って、引率していた山下先生という先生にお話を聞いたというのが、もともとのきっかけになるんです。


マグロ漁船の乗組員たちが実は被曝していた2
「なんかこれ、昔かぶちょるのがなんか原因しとるのかね、ということはわしは言ったけどもね。
10人ぐらいをうちの親父が(マグロ漁に)連れていっちょるがね、皆んな早うに死んでもうたわ」


白石:第1弾目の映画、これはやはり3.11があったから映画化っていうふうになったんですか?

伊東:
そうだと思います。
たまたま福島でそういうことが起こってしまって、突然「放射能」というものにすごいスポットが当たったわけですよね。
で、日本テレビで放送して、少し反響があって、それがきっかけになって映画にしようと。
でも映画にしたのは、反響があったからしたのではなくて、はっきりとした僕の中の目的があって映画にしたんですよね。


白石:その目的というのはどういう目的だったんですか?

伊東:
呼びかけをすることなんです。
それは、いろんな、各地域で自主上映をしてもらう。
テレビはそれはできないので、自主上映をしてもらって、その現場に僕が出来る限り出かけて行って呼びかけをする。
それは何かというと、海が隣接している県は港に行けば必ず被ばく者の人がいますから、聞き取りをしてもらえませんか?ということなんです。
で、結局「X年後」は200カ所以上で上映されて、その3分の1ぐらいは僕も行ったと思うんですけど、結果的には3年間働きかけたんですけど、結果は出なかったんですね。
それをやってみようという人はなかなか出てこなかったんです。



白石:
とは言っても、映画がきっかけで2本目ができたと。
呼びかけというふうにはいかなかったかもしれないんですけど、この第2弾というのはどういう背景で作ることになったんでしょうか?


伊東:
確かに高知県室戸市まさに現場になった場所ですけど、その場所で、被爆者の方が企画して上映をしてくださって、これ自体が僕にとって奇跡的なことなんですけど、それを見た遺族の方が「聞き取りをしよう」ということになって、僕はそれを密着したんですけど。
確かにこれは一つの進歩というか、成果ではあると思うんですけど、ただ成果としてあまりに悲しい成果なんですよ。
事件をね、遺族の人や当事者が聞き取りをしないといけないという、一番過酷な現実がここにあるわけです。


白石:
室戸の上映会など、あるいは今回の上映をきっかけに「自分は遺族だったんだ」っていうことを自覚した人。
川口美砂さんという、12歳の時にお父さんを亡くされたという遺族の方。
こういった方々が登場はしているけれども、第2弾というのはそういう意味ではすごい成果の先にあったものというよりは、また違う捉え方をされているということなんですか?

伊東:
その「X年後」というタイトルをつけているんですけれども、結果的にいうと、X年後にそういう過酷な現実があるということだと思うんです。
この事件が起こってからもう本当に半世紀以上が過ぎた状態で、そこでやっと今、今言われたように遺族の方が気がついたとか、遺族の方が動き始めた現実があるということなんです。

マグロ漁船の乗組員たちが実は被曝していた4

「その時も夕方に、お日様が水平線に消えていったら(キノコ雲が)ボコってまた出てきたり、『お日様が割れた』って言ったね。大騒ぎもしなかったね。もうみんなこれ(内緒)やけん。誰も知らない」
「一切言わん?こんなんあったよと言われんように思っちょった?」
「『言うな』って言われてるからね。『魚が売れんようになるけん言うな』ということです。
(放射能を)浴びていたかどうかはわからない。検査をしなかったから」


白石:
この映画のなかで、非常に私にとっては、まさにずーっと福島の問題を取材しているから特に印象に残ったのは、やはり、「この長い間人々が口を閉ざさざるを得なかった」あるいは「口を閉ざし続けてきた」っていうのは、例えば海辺の地域、あるいは取材をされている漁師さんたちと触れ合うなかでどういうふうにお感じになられましたか?


伊東:
緘口令っていう、…それはまさに風評被害ですよね。
「言うと魚が売れなくなる」という、そういう思いと、それを食べる側ですよね。
食べる側というのは当時、まさにタンパク源だったから食べないといけないと。
それに対して政府のお墨付きが出て「安全だ」と。
で、「食べられる」「売れる」という構図ですよね。723
そういうものがあって、この事件に早く幕を引きたいっていう、ま、政府の思いとか。
そういうものがすごく一致して、本当に極限の状態で記憶が封印されたんだと思うんですよ。
よくね、メディアが黙っていたとか、言わなかったということを、上演会場で言われたりするんですけど、そうじゃなくて、メディアはもう連日のように新聞に書き立てて、たくさんの被ばく船が入港してきた、魚が被ばくしてきた、それから日本列島が被ばくして日本中がパニックになった、ノイローゼになった、それから放射能の強烈な雨が降った。
もう、大騒動しているんですよね。
それだけの大騒動の記憶がどこからか本当に見事に消えて
いま記憶に残っているのは「雨に当たると髪の毛が抜ける」という言葉と、「第5福竜丸事件」という、この二つの言葉だけが残っていて、これだけの大事件がこれだけ記憶が消えているっていうことは、いま改めて僕らが考えないと、また同じことが起こってしまう可能性があるんじゃないかなというふうに思うんです。

放射線を浴びた

白石:
この映画の中では全国的に汚染されていたということで、古い家屋の床下の調査をしているという場面もあって、ああいう形で立証実験して入れたというのは何か意味っていうか思いがあるんですか?

放射線を浴びた1

伊東:
いやこれは知ってもらいたいですね、本当に。
例えば映画の中に出てくる福岡県35万カウント。
それから鹿児島が24万カウント。
沖縄が17万カウント。
当時の魚の廃棄基準は100カウントですから、とんでもないような放射能の雨がこの日本列島に降っているわけですよね。

放射線を浴びた2

「現在の土壌にまだその人工放射性物質が、核実験用の放射性物質がフォールアウトしたものがある」ということは今回の映画でハッキリしています。
っていうことは、現在は確かに微量ですから人体に影響があるほどではないかもしれませんけど、遡っていくと、半減期を考えると、1990年代。
1962年に核実験を40回やっていますから、太平洋上で。
その時出たセシウムやストロンチウム90だけを考えても、29年後、1991年にやっと半減している状態です。
「そういう状態がこの日本列島の土壌にあった」ということを我々は知らないと。

僕はだから、福島があった時に、今の、「現在の土壌というのはバックグラウンドだ」と。
自然放射能だ」という言われ方をして、ちょっと驚いたんですけど。

今まで自分たちが放射性物質によってなんらか体に対して影響を受け続けている、それは魚もそうですけど。
「そういう状態の上に福島があるんだ」ということを認識しないと、「基準値を下回っているから食べていいよ」というのは、自分の体がゼロだったらいいんですけど、ずっと影響を受け続けているところにさらにプラスアルファするということを考えると、「基準値から下回っていればいい」という話とは違ってくるので、そこを日本中の皆さんに一回知っていただきたいんですよね。



白石:
よくね、「日本は唯一の被ばく国」というような言い方をして、その「被ばく国」の「ばく」は、広島と長崎について言及することが多いわけなんですけれども、実際には水爆実験位より幅広い地域が被ばくをし、もちろん原発事故もその後にあって、幅広い被ばくが起きているんだなということを、改めて映画を通じて。
つまり自分たちがその認識を持たない限りまさにX年後に何が起こるかわからないということを、すごいタイトルからも感じさせてもらえるかなと思います。
で、伊東さん達の、あるいは山下さん達の努力によって、今ませ政府が否定していた「測ってないぞ」と。
「船員達の放射能は測ってない」。しかも「そんなもの知らない」と言っていたものが、「やっぱりありました」ということで、去年厚生労働省が公開をして、しかも「影響ありません」というようなことを言って。
今年から、61年目にして健康診断を始めたと。

実際にそういう状況の変化について、取材されている対象者の方とか、どういう思いで見てらっしゃいますか?


伊東:
被ばくした船というのは、あの当時延べ992隻がなんらかの形で被ばくしていたと。
それが全部もしあるとしたら、延べ992隻分になると、相当の枚数の書類がないといけないはずなんですけど、出てきたのはその中のおそらく一部じゃないかなと思うんですけど。
で、今回僕たちが、出てきた文章で一つ明らかになったことで嬉しかったことは、
船員手帳が残っている人たちっていうのは、これは公的な証明書ですから、昭和29年、検査は10ヶ月しかしていないんですけど、その検査をしている間に乗っていた船が特定できる。
それからその船がどういう形で被ばくしていたかというのがわかる。
ということで、その人が被ばくしていたかどうかということが明らかになるという状態があるんですね。

ただ、明らかになったからといって、じゃあ何かあるのか?というと、何も今のところないんです。

で、これから問題になってくるのは線量だと思うんですね。
どれぐらい被ばくしていたのか?
当時の厚生省がそれに対して指導をしなければいけない数値だったのかどうか?というのは、これから議論になっていくんだと思うんですけど。

それで僕の中で今度悲しいところは、核実験は18年間120回やって、記録があるのは10ヶ月間。
その中の6回の核実験の分しかない
んですよね。
それ以外の前後のものというのは今のところないんです。
その間被ばくしていただろう船の証明というのは全くできないという状況があって。
その部分だけで論じないといけないというところがひどく残念なんですね。

ですから、福島というのは、是非とも、何があろうともデータを記録するということがすごく大事になっていくんだろうと思うんですけど、この事件に関してはそういうところがないということが一つの現実になっていると。

それと健康相談会に関しては高知県が行っていますので、土佐清水は地元の方で精力的に動いてらっしゃる方がいて、その方が一生懸命に動かれて、たくさんの方々に声をかけられて、かなりの遺族の方、被ばく者の方が来られたという状況があります。

ま、それは一つの動きなんだろうなとは思いつつも、それが次につながっていってほしいなという思いはすごくあります。
室戸もそうですね。
一番僕が大事だと思うのは、いま室戸市を取材していてつくづくと思うんですけど、できる限り遺族や被ばく者の方に寄り添うことだと思うんですよ。
それは「一軒一軒お訪ねをして話を聞く」ということをまずやらなければいけない。
それと今回のX年後の2でどうしてもやりたいことは、モデルとして今回映像を出しているんですね。
作品性というよりもツールとして考えているので。
川口さんたちが聞き取りをして、「あ、こうやって聞き取りができるんだな」と。
「私もできるんじゃないかな」と。
「おじちゃん、元気?」って行って、「おじちゃん、なんか乗っとったらしいね」私にもできるんじゃないの?ということで、例えば鹿児島とか静岡とか神奈川とか宮城とか、被ばく船がたくさんあるところで、全く手付かずのところがいっぱいあるんですよね。

そういうところでそういう人が動いてくれて、そういう情報がどこかで集約されていくっていうことができれば、それがいつか解決に向けての力になっていくんだろうと。
それがいつかは僕もわからないんです。
やっぱり被ばく者の人たち遺族の人たちと一緒に寄り添って、一緒に何かの大きな動きを作っていくっていうことが事件を解決するためにすごく大事だと思います。







映画『放射線を浴びたX年後2』予告編

東京で広告代理店を経営する川口美砂さん、59歳。故郷である高知県室戸市で、映画『放射線を浴びたX年後』を観たことがきっかけで、元漁師だった父の早すぎる死に疑問を抱き始める。当時「酒の飲みすぎで早死にした」と言われた父。本当にそうなのだろうか?高知県室戸市出身の漫画家、和気一作さん(本名:大黒正仁。代表作「女帝」など)もまた、映画との出会いがきっかけとなって父の死に疑問を抱く。愛する父への強い思いが、二人を動かし始める。
一方、取材チームは放射線防護学の専門家と共に、1950年代当時、雨水の中に高い放射性物質が測定された沖縄、京都、山形を訪れ、独自に土壌調査をおこなう。民家の床板を外し、半世紀ぶりに現れた土。遠く離れた太平洋でおこなわれた核実験の影響は、今も日本列島に影響を及ぼしているのだろうか?
元漁師たちの証言、破られた船員手帳、厚労省への情報開示請求―。日本列島を揺るがした巨大被ばく事件から半世紀を経た今、決して消え去ることのない「被ばく」の傷跡が、徐々に明らかになる。


これからの公開予定
<東京都中野区>[ ポレポレ東中野 ]
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
◆日程:2015年11月21日(土)~12月11日(金)

<山梨県笛吹市>[テアトル石和]
http://www.csc.co.jp
◆日程:2015年12月12日(土)〜

<愛知県名古屋市>[シネマスコーレ]
http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/
◆日程:2015年12月26日(土)〜2016年1月15日(金)モーニングショー


◆日程:2016年公開予定
<大阪府大阪市>[第七藝術劇場]
http://www.nanagei.com
<京都府京都市>[京都みなみ会館]
http://kyoto-minamikaikan.jp
<兵庫県神戸市>
[神戸アートビレッジセンター]
http://kavc.or.jp
<広島県尾道市>[シネマ尾道]




comment 3
11.23
Mon



FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h25m48s

本当に、20mSv撤回訴訟がね、問題で。
本当に思うんですけれども20mSvをね、原発事故の後受け入れるっていうのは、特定避難勧奨地点とか原発事故が起こった汚染地域の問題じゃなくて、本当ウチらに関わることで、どんどんどんどん、「全国どこでも20ミリぐらい当たり前になりますよ」みたいな話だと思うんですよ。

で、放射線廃棄物の特措法の取材をしていて、今年特措法のとりまとめが一旦夏に出て、その時に驚いたんですけど。
放射線廃棄物を調べていて、特措法ができる時の議論をずーっと調べていたんです。

「8000ベクレル/kgを国が責任を持って除染する」というそのラインを決めた時の、放射線審議会だったかな。
その法律ができた時に「数年後に施工状況を検討する」ということがもともと2012年に法律ができた時に決まっていて、それで施工状況検討会が立ち上がってとりまとめが9月に出たんですけど、私が取りまとめを取材してびっくりしたのは、突然今になって放射性廃棄物の再生利用ということが今年から言われ始めたんですね。
放射性廃棄物の再生利用、再生利用って一度でも利用したことがあったの?みたいなことでビックリして。

放射性廃棄物を「再生利用」!?
L.C.M.PRESS Oshidori Mako&Ken mako oshidori

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環境省
放射性物質汚染対処特措法の施行状況に関する取りまとめ(本文)


放射性物質汚染対処特措法の施行状況に関する取りまとめ
~資料編~



「中間貯蔵開始後 30 年以内の県外最終処分に向けて、除去土壌等の減容化」今までは減容化だけでした。
しかし今年から「再生利用」ということが、減容化と再生利用がセットで入っていました。

再生利用にできるだけ早い段階から取り組むことが重要である」と。

「減容化・再生利用に関する技術開発及び必要な環境整備を進めるとともに、情報の発信やモデル的な再生利用の取組等を通じ、安全・安心を確保しつつ、全国民的な理解の醸成を図っていく必要がある」と。

「特に除去土壌等の再生利用を推進していくためには、公共事業等での活用が重要であり、関係省庁・自治体と連携して進めて行く必要がある。」ということが出されたんですね。


「放射性廃棄物の再生利用」せっかく除去したものをまた使うみたいな話になってきていて、それで今年の1月に、まだ1回しかないんですけど、「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」というのが始まっていました。

環境省 中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会(第1回)

再生利用に関する技術的課題について



(↓マコケンのブログ 放射性廃棄物を「再生利用」!?より再生利用に関する技術的課題について
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「再生利用に関する技術的課題について」本当に議論が始まったばかりでまだ2回目はないんですけど、本当に議論の途上なんですけど、利用先の用途として道路用とか河川とか、鉄道や空港もあるんですけど、公園緑地造成、宅地造成にも利用される用途として入っているんですね。
それを、何をどこにどうやって使うかの議論が始まったところなんですけど、

じゃあどのレベルのものなの?」ということもまだ議論が始まったばかりで、

(↓マコケンのブログ 放射性廃棄物を「再生利用」!?より再生利用に関する技術的課題について
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4300ベクレル/kgとか3000ベクレル/kg。
上層に30cmの遮蔽をして3000ベクレル/kg。
40cmの遮蔽で10000ベクレル/kgの再生資材という話になっていて。

8000ベクレル/kgのものを集めてきて減容化をして、それを薄めて全国に使うということが今年から話し合われています。

え?チェルノブイリでもこんなことしてたっけ?と思って、今同時に調べ始めているんですけど、放射性廃棄物の再生利用というのは、今後本当に注目しなければいけない議論で、どう広がっていくか?というのは重要だと思います。

それは「原発事故があってもなくても、どれくらいの線量を私たち国民が強いられるか」ということにつながっていくと思っていて、それが一部の地域では年20ミリとなると、もう本当になし崩し的に、どんどんどんどん高い線量を全国民が強いられる状況になっていくんだと思います。

なのでこの再生利用の話は本当に、ビックリするよね!
8000ベクレルのものを集めて3000ベクレル。そんなにそうそう変わらないんじゃないの?っていうのが驚きます。

ケン:地下がどうなるかわからない。
マコ:どうなるかわからないよ、そこを通った水もどうなるかわからない。
ケン:そうよね。
マコ:そこが崩れたらどうなるか、とかね。

本当に全然わからない話だと思いますよ。
こんな放射性廃棄物の再生利用というのは、今までやったことのない話だと思うので、とてもこれも問題だなと思います。



つづく



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11.15
Sun
足立区の公園で2015年11月13日に除染作業が行われました。

足立1

これは、平成27年。
つまり2015年、原発事故から4年半以上たった現在の出来事です。
原発事故は終わっていません。
今なお、危険な状態があちこちに残っているということです。
そしてこのような状態は、決して足立区だけのことではないだろうと、簡単に想像できます。

足立区 公園における放射線測定・除染作業について

以下のとおり放射線量の測定及び除染作業を行いました。

大谷田公園(大谷田四丁目4番1号) クリックすると大きく見ることができます↓
足立公園1

【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
【内容】園内一部の表土撤去
【除染前】地上50cm:0.276μSv/h
【除染後】地上50cm:0.194μSv/h

第六天公園(東和二丁目27番18号) クリックすると大きく見ることができます↓
足立公園2

【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
【内容】園内一部の表土撤去
【除染前】地上50cm:0.252μSv/h
【除染後】地上50cm:0.158μSv/h

ーーー

また、足立区では区道の植え込みの中なども測定して除染しています。
更新日:2015年11月13日分を転記します。

足立区 区道における放射線測定・除染作業について

大谷田五丁目14番先 区道植樹帯内
 区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
 【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
 【内容】植樹帯内の植栽撤去及び表土の一部入れ替え
 【除染前】地上5cm:0.712μSv/h、地上50cm:0.278μSv/h
 【除染後】地上5cm:0.318μSv/h、地上50cm:0.208μSv/h

大谷田五丁目28番先 区道植樹帯内
 区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
 【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
 【内容】植樹帯内の植栽及び表土の一部撤去
 【除染前】地上5cm:0.596μSv/h、地上50cm:0.248μSv/h
 【除染後】地上5cm:0.282μSv/h、地上50cm:0.200μSv/h

北綾瀬駅前 区道植樹帯内
区道において、以下のとおり放射線量の測定を行いました。
【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.742μSv/h、地上50cm:0.234μSv/h

東和三丁目12番先 L形側溝上(3か所)
 区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
1.【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
   【内容】L形側溝上の土砂の撤去
   【除染前】地上50cm:0.250μSv/h
   【除染後】地上50cm:0.196μSv/h
2.【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
【測定結果】 地上50cm:0.228μSv/h
3.【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
   【測定結果】 地上50cm:0.226μSv/h

東和一丁目27番先 境界石上
 区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
 【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
 【内容】歩道上の土砂の撤去及び舗装
 【除染前】地上5cm:0.324μSv/h、地上50cm:0.266μSv/h
 【除染後】地上5cm:0.258μSv/h、地上50cm:0.236μSv/h

東和一丁目16番先 区道植樹帯内
 区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
 【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
 【内容】植樹帯内の表土の一部入れ替え
 【除染前】地上5cm:1.474μSv/h、地上50cm:0.364μSv/h
 【除染後】地上50cm:0.178μSv/h

青井七丁目15番先 L形側溝上
区道において、以下のとおり放射線量の測定を行いました。
【実施日】平成27年11月13日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.808μSv/h、地上50cm:0.184μSv/h

綾瀬六丁目16番先 区道植樹帯内
区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
【実施日】平成27年10月6日(火曜日)
【内容】植樹帯内(平成27年10月2日測定箇所1)の表土の一部撤去
【除染前】地上5cm:0.982μSv/h、地上50cm:0.222μSv/h
【除染後】地上5cm:0.534μSv/h、地上50cm:0.176μSv/h

綾瀬六丁目16番先 区道植樹帯内(2カ所)
区道において、以下のとおり放射線量の測定を行いました。
【実施日】平成27年10月2日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:1.088μSv/h、地上50cm:0.226μSv/h
【実施日】平成27年10月2日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.504μSv/h、地上50cm:0.188μSv/h

青井三丁目16番先 青井駅駅前広場植樹桝内(3か所)
区道において、以下のとおり放射線量の測定を行いました。
【実施日】平成27年10月2日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.164μSv/h、地上50cm:0.100μSv/h
【実施日】平成27年10月2日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.368μSv/h、地上50cm:0.214μSv/h
【実施日】平成27年10月2日(金曜日)
【測定結果】 地上5cm:0.930μSv/h、地上50cm:0.198μSv/h

中央本町三丁目10番先 区道植樹帯内
区道において、以下のとおり放射線量の測定および除染作業を行いました。
【実施日】平成27年7月14日(火曜日)
【内容】植樹帯内の表土の一部撤去
【除染前】地上5cm:0.478μSv/h、地上50cm:0.235μSv/h
【除染後】地上5cm:0.188μSv/h、地上50cm:0.162μSv/h

東和五丁目4番先 区道植樹帯内(東和五丁目バス停そば)
区道において、以下のとおり放射線量の測定及び除染作業を行いました。
【実施日】平成27年7月9日(木曜日)
【内容】植樹帯内の表土の一部撤去
【除染前】地上5cm:1.701μSv/h、地上50cm:0.312μSv/h
【除染後】地上5cm:0.168μSv/h、地上50cm:0.139μSv/h

ーーー


かなり数値が高いです。
除染しても、少しは下がってはいるけれど、やはり高いところもある。

上記に出ている場所を全部地図で調べてみました。
のマークの部分です。

足立3

足立4

クリックすると大きく見ることができます↓
足立5

住宅の密集地です。
すぐ近くに学校もたくさんあります。

クリックすると大きく見ることができます↓
足立7





それでもまだ、足立区はこうして調べて公表して除染しているからいいけれど、他の区や市は調べているのだろうか?
でも、この足立区だって区道とか、区の公園だから調べて除染しているんですよね。
個人の所有の場所はどうなんだろう?
高線量のまま残っていたりするんだろうか…





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11.07
Sat



2015年11月6日 原子力規制庁前抗議
26:23〜
国道6号線


福島の告訴団の人から話を聞いたんですが、
10月10日に福島で国道6号線をお掃除をするという、NPO法人が呼びかけて、復興庁やなんやらみんな呼びかけて、それで国道6号線をお掃除するということを。

国道6号線というのは常磐道です。

原発の作業をする車の行き交いのために国道6号線を無理やり開通させて、「線量が高いから」ということで、
もちろん自転車も走れません。
二輪車も走れません。
「車に乗ったら窓を開けてはいけません」と言われているその道路です。


その道路に中学生、高校生合わせて200名余りがお掃除に、10月10日の日にお掃除をさせたそうです。

で、そういう話が出たときに、子供の被ばくを心配する人たちが「そういうことは子供達には呼びかけないでください」と、何度もなんども「対応を変えてください」ということを言ったにもかかわらず、200人の小学生中学生が、高校生、子供達が駆り出されてお掃除をしました。

ちくりん舎の青木さんも測りに行ったみたいで、このレベルっていうのは本当に本当に恐ろしいもので、「子供を殺すのか」っていう、

(0.2だったよね)

そういう感じでした。
子供にいろいろインタビューしたものが載ってたんですが、いいですか、話し続けても。

(いいでーす)
(毎時0.2マイクロを低いと感じるようになってしまっていることがおかしいよね。「うちの周りも0.2だ」っていうふうに言われてもそういう問題ではない)


その子供たちはマスクもしていなかったそうです。
「この日マスクや軍手をしている子供はほとんどいなかった」ということで、調査に入っていた人が靴カバーを測定したところ450ベクレルありました。

それと道の駅相馬の広場で閉会式があったということで、高校生の男の子の記者に対する発言、発言というかインタビューが私はとっても切なかったんですが、彼が、高校1年生の男の子が、
放射能が危ないことも、ここが汚染されていることも知っています。だけど僕はまだ学生だから自分の判断で動くことができない。母には『なるべく地元の食材を使わないで』と言っているけれど
彼はリスクを承知していながらも、いろんな経験を積みたいと、この清掃活動に参加した。
「将来の夢は看護師になることだ」ということです。
進学に合わせて福島を離れるつもりだが、中学1年生の妹が心配だ」と話していたそうです。

なんかすごい発言をしているなと。
お母さんに「なるべく地元の食材を使わないで」なんて子供に言わせるなんて、なんていうことなんだろうって思いました。

で、これがどこの新聞かちょっとよくわからないんですが、
地元中高生200人参加 福島で清掃 殺人行為
企画団体に非難殺到 復興活動を阻害

と言っていて、開沼さんって知ってますよね?
避難をした人たちはヘイトだと。
ヘイトスピーチと同じように開沼さんが言っています。
ひどいです。
そして10月31日の記事では最後の方で開沼さんが
「科学的根拠が薄い中で社会的に弱い立場に置かれた人を反論できない状況に追い込む行為だ。いっせきに対応していかなければならないと開沼博さん、福島大特任研究員。
この人は東大の文学部、大学院も東大、社会学者です。

なんか3.11前に福島に関する本を出してて、それを読んでて「ん??」とか思いながら、「この人いったいなんなんだろう?」と思いながら、「ん?ん?」と言ってたんですけれども、ここにきてはっきりしました。

彼は今原子力委員会の委員もやっているということです。

それで、福島民報で11月3日にこんな大きなオピニオンで開沼さんが、こんなに大きなコラムで開沼さんが「根拠なき偏見、許されず」ということを綿々と綴っています。
いつからこの人は本当の、本物の御用学者になってしまったのかと、私はとても首をひねっています。
以上です。

国道6号清掃ボランティアを実施します
楢葉町 2015年09月16日

みんなでやっぺ!きれいな6国
東日本大震災の影響により休止していた「清掃ボランティア活動」を再開いたします。みんなで浜通りを綺麗にして、気持ちよく利用しましょう!

開催の詳細等は次のとおりです。
※右の画像をクリックすると、更に詳細をご覧になれます。



日 時 平成27年10月10日(土)

当日のスケジュール
9:00~ 開 会(いわき、広野、浪江)※10分前集合
開会式終了後 清掃開始
11:00 清掃終了

場 所 6号国道沿線(全8地区)
  ※詳細はチラシをご覧ください。

主 催 「みんなでやっぺ!!きれいな6国」実行委員会

共 催 NPO法人ハッピーロードネット、(一社)相馬青年会議所、
 (一社)原町青年会議所、(一社)浪江青年会議所、南双葉青年会議所、
 (公社)いわき青年会議所

お問い合わせ・実行委員会事務局
NPO法人ハッピーロードネット
TEL:0240-23-6172
FAX:0240-23-6171
Mail:office@happyroad.net

国道6号2



福島の国道6号で一斉清掃活動 5年ぶり再開
日経新聞 2015/10/10 21:27

福島県内の国道6号で10日、一斉清掃活動が行われた。東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で中断していたが5年ぶりに再開。地元の中高生ら約1400人が汗を流した。

「みんなでやっぺ!!きれいな6国」と題した清掃ボランティア活動は主婦中心のNPO法人「ハッピーロードネット」(広野町、西本由美子理事長)などが主催。同日午前、県北端の新地町から楢葉町、いわき市までの計8カ所計約50キロを清掃した。放射線量が高い浪江、富岡地区は大人だけで清掃した。

県立双葉高校2年の渡辺陽奈さん(16)は「放射線の不安より大事な古里をきれいにし、活性化に役立ちたい」。
県立双葉翔陽高校2年の山田拓実さん(17)は震災後に浪江町からいわき市に移った。開会式のあいさつで「6号線は以前通学や買い物でよく通った懐かしい場所。少しでもきれいにしたい」と語った。

清掃活動は2007年から毎年秋に行われてきたが原発事故で休止。再び古里を取り戻そうと、13年1月から沿道の桜植樹活動が始まった。今年3月の植樹活動に参加した高校生が沿道のごみの多さを憂い、清掃活動の再開を提案した。



子供がセシウムを吸い込む”被ばく”イベントが福島で決行された!
女性自身 10月28日(水)9時0分配信

「復興の役に立ちたいから参加しました。”6国”がきれいになったら、除染作業員さんも作業しやすくなる。放射能? 私は気にしていません。積極的に参加してほしい」

そう話すのは、10月10日に国道6号線沿いで実施された清掃活動に参加した、相馬東高校一年生の女子生徒。彼女は帰還困難区域となっている浪江町の出身だ。
「自宅には戻れないから家族で相馬市に避難しています」 
そう言って目をうるませた。

『みんなでやっぺ! きれいな6国』と題したこの清掃イベントには、地元の中高校生ら約200人を含む千400人あまりが参加。しかし、6国といえば、昨年9月に全線が開通したものの、福島第一原発の間近を通るため、いまだ車内でも毎時10μsvを越える場所がある高汚染エリアだ。 

前出の女子高生と話しをした「道の駅・相馬」も今回の清掃拠点のひとつ。取材班は地元で測定活動をする「ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト」の小澤洋一さん、深田和秀さんとともに近辺の土を調べてみた。 

すると、なんと4万Bq(ベクレル/平米)で適用される、放射線管理区域の4倍以上、事故前の140倍以上(注1)もある16万4千Bq(ベクレル)/平米(注2)の放射性物質が検出された。

放射線管理区域とは、一般人は立ち入り禁止、放射線従事者でも10時間以上の滞在は禁止と法令(電離放射線障害防止規則・労働安全衛生法に基づく)で定められている場所。そんなところで子供に清掃活動させるのは違法行為では? だが、主催者のチラシを見て合点がいった。
”後援”には、国土交通省や環境省、復興庁、地元自治体などの名がズラリ。”協賛”には、東京電力や東北電力までが名を連ねている。子供を使って、形だけでも「復興」をアピールしたい。このイベントから、なりふり構わぬ国の思惑が透けて見えた。

記者は事前に、主催のNPO法人ハッピーロードネット(福島県広野町)に「現場は安全なのか?」と問い合わせたところ、「留守番の者」と名乗る女性がこう答えた。
「帰還困難区域には入りませんし、放射線量の高い富岡町や浪江町などは、大人だけで清掃するので(子供の)安全は確保されています」続けて、「そういう問い合わせが多くて困っているんですよね」
と、グチをこぼす始末。

子供の被ばくを案ずる全国の母親たちから、開催の見直しを求める電話やファクスが連日寄せられていたという。  
さらに、開催の数日前には、市民団体「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山」が、全国66の賛同団体をつのり、開催中止を求める提案書を福島県と教育委員会に提出していた。が、結局どこも取り合わず、この危険極まりないイベントは予定通り決行されることになった。

■空間線量が低くても、土中には原発事故前の100倍以上の放射性物質があるんです

10月10日、朝9時。開会式の会場となった二つ沼公園(福島県広野町)には、地元住民や、中高生ら数百人が集まった。開会式のあいさつで主催の西本由美子理事長(62)は、清掃活動をするに至ったワケをこう説明した。
「相馬市の高校生が提案してくれたんです。『国道にゴミがたくさん捨てられているのは、ふるさとを大事にしていない大人がいるから。僕たちでできることをして、大人たちに示していこうよ』って」

「子供が清掃したいと言うから開催した」と言いたいらしい。寄せられた批判の隠れ蓑に子供を使おうというのか。
 
開会式後、記者は清掃に出発する子供たちにこのイベントに参加した理由を聞いた。
「所属しているサッカー部のみんなが参加するから。6国がキレイになったら、避難している人が帰ってきてくれるかなと思って。放射能の影響? 難しいからよくわからない。特に気にしていません」(ふたば未来学園高校一年・男子)
「私は学校の美化委員だから参加しなくちゃいけなくて。放射能? とくに注意点などは聞いていません」(同一年・女子)
引率の先生の考えはどうか。
ここは学校の通学路ですし、とくに放射性物質が集まりやすい側溝などに近づかなければ大丈夫でしょう。空間線量も下がってきていますから」

そう先生が話し終わらないうちに、近くの植え込みでピーピーという放射線を感知する音が。記者が駆けつけると、前出の深田さんが、生徒がゴミを見つけて拾った道路横の植え込みを測定していた。
空間線量は毎時0.37μsv。環境省の除染基準、毎時0.23 μsvを超えている。土中からは、放射線管理区域の4倍の15万9千Bq/平米もの放射性物質が検出された。
空間線量が低くても、土中には原発事故前の100倍以上の放射性物質があるんです」 
と小澤さんは指摘する。

後日、現場で拾った吸い殻や紙くずなどに付着している放射性物質を測定してもらうと、一般ゴミからは890Bq/kg吸い殻からは600Bq/kg、小澤さんが測定時に利き手にはめていた軍手からは421Bq/kgという数値が出た。
法令(核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律)に従えば、100Bq/kgを越える汚染物質は、ドラム缶に入れて厳重に管理しなければならない。なのに、それをはるかに越える汚染ゴミを、子供に拾わせるなんてどうかしています」(小澤さん)

このあと取材班は、6号線を車で北上し、別の清掃エリアである「道の駅・南相馬」へ向かった。途中、清掃エリアに入っていないはずの富岡町検問所付近で清掃隊を見かけたので、車を降りて付近を測定すると、毎時5.92 μsvあった。土中からは、事故前の8千900倍近い1千40万Bq/平米が出た。それもそのはず。前方には、「ここから帰還困難区域」という看板が。

ここから浪江町までの約6.5キロは、年間被曝量50ミリシーベルトを越えるエリアとして立ち入りが制限されている。二輪や自転車での通行は禁止、車外に出ることも禁止なのだ。
だが、看板のむこうには、オレンジ色のTシャツを着た清掃隊の人々が、ゴミを拾いながらゆったり歩いている。
汚染エリアに入ると放射性物質をあちこちに運んでしまうから危険です」(小澤さん)
実際に、この日、小澤さんが付けていた靴カバーを測定したところ、450Bq/kgの放射性物質が検出された。

しかし、さらに深刻な事実が明らかになる。当日、小澤さんが約5時間付けていたN95という防塵マスクから、なんと20.6Bq/kgの放射性物質が検出されたのだ。測定してくれたちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)の青木一政さんは、次のように指摘する。
「N95のマスクは0.1~0.3ミクロン程度の粒子まで吸着します。このマスクをしていなかったら、1ミクロン以下の粒子まで肺の奥に吸い込んでいた可能性があります

この日、マスクや軍手を付けている子供はほとんどいなかった。
放射性セシウムには水溶性と非水溶性のものがあり、非水溶性のものは、体内に取り込まれると4~5年くらい排出されず、心臓にとどまって放射線を出し続けます。結果、若くても心筋梗塞などになるリスクが上がるのです
と話すのは、呼吸器や放射線の専門医である松井英介氏。
もっと心配なのは、ストロンチウム90です。こちらは測定すらされていませんが、セシウム10に対して1の割合で存在しています。特に原発周辺は多いと言われています。これは人間の血液を作っている骨にたまるので、白血病などのリスクが上がる。わざわざ子どもにリスクを押し付けるなんて犯罪的です」(松井氏)

松井先生によると、風邪予防のマスクでは取り込みを防げないという。汚染されたホコリを吸い込むリスクを子供に負わせてまで、このようなイベントを決行したのは、そもそもなんのためか? 主催NPOに何度も電話したがずっと留守だった。
NPOのホームページには、「汚染水はコントロールされている」と、五輪誘致で世界に”放言”した安倍総理と満面の笑みの西本理事の写真が。彼女自身「聖火リレーを6号線に」と、再三インタビューで答えている。子供をリスクにさらす先に見えているのは、国家的規模のイベントなのか。

■国も福島県も調査しようともせず、あくまで国が立ち入りを制限しているエリア以外は「すべて安全」という立場を崩さない。

「原発が爆発しても、それでうるおっている人間がいるから、その理不尽さを払拭するために子供を利用している」  
と指摘するのは経済学者で東京大学教授の安富歩さん。
「放射能がばらまかれた福島の子供が尻ぬぐいするなんて理不尽極まりない。本当は東電がやれって話し。でも、一度そういう理不尽なことを飲み込ませると、あとは言うことを何でも聞く都合のいい人間に育つ。国家としては、従順な人間を増やす目的もあるんでしょう」(安富さん)

清掃活動が終了した正午、「道の駅・相馬」の広場で閉会式に参加していた高一の男子生徒は、記者にこう言った。
放射能が危ないことも、ここが汚染されていることも知っています。だけど、僕はまだ学生だから自分の判断で動くことができない。母には、なるべく地元の食材は使わないで、と言っているけど

彼はリスクを承知していながらも、「いろんな経験を積みたい」と、この清掃活動に参加した。将来の夢は看護師になることだ。進学に合わせて福島を離れるつもりだが、「中1の妹が心配だ」とも……。

後日、「後援」に名を連ねる環境省福島環境再生事務所に汚染の実態を知らせると、「清掃コースの放射線量は確認してないのでわからない。主催はハッピーロードネットなので」と無責任な答え。さらに福島県も、「立ち入り制限されているエリアには入らないと聞いているので安全なのでは? 吸い込みによる被曝リスクがあることは承知しているが、県から開催の見直しを求めることはできない。主催はハッピーロードネットだから」と、環境省に輪をかけた無責任ぶりを披露。

環境省も福島県も、あくまで国が立ち入りを制限しているエリア以外は「すべて安全」という立場を崩さない。調査しようともせず、「主催者の問題だから」と、NPOに責任をなすりつけてオワリなのだ。共催している東電も、「”復興”に関する事業には積極的に協力させていただいております!」との能天気な返答。西本理事に至っては、「子供の希望があれば来年も開催する」と他メディアの取材に答えていた。
国も東電も主催者も、見せかけの「復興」に邁進し、健康リスクは子供に押し付ける。こんな卑劣な行為を止めさせるために、大人たちの責任が改めて問われている。

※注1
09年度文部科学省「日本の環境放射能と放射線」の福島の土壌測定値18bq/kgを平米あたりに換算(65倍)したものと比較。
※注2
一般に放射能汚染を表す単位はBq/kgが用いられているが、土壌の汚染に関しては放射線管理区域の管理基準やチェルノブイリ原発事故との比較のため、Bq/平米に換算している。文中の放射性物質は、すべて測定時における放射性セシウム134と137の合算値。
                    
(取材・文/和田秀子)




開沼博
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(かいぬま ひろし、1984年 - )
日本の社会学者。福島県いわき市出身。 福島大学「うつくしまふくしま未来支援センター」地域復興支援担当・センター特任研究員。

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根拠なき偏見許されず
福島民友 2015年11月2日

<寄稿>福島大学特任研究員 開沼 博氏
かいぬま・ひろし いわき市出身。東大文学部卒、同大学院博士課程在籍。復興支援の調査研究、被災地の現状を伝える情報発信活動を展開している。著書に「はじめての福島学」など。31歳



浜通りを縦断する国道6号の美化を目的とした清掃ボランティア活動「みんなでやっぺ!きれいな6国」が10月10日、行われた。地元のNPOや青年会議所が中心になった実行委員会が主催し、中高生約200人を含む1440人ほどが参加。多くのメディアが「復興への一歩」と明るい話題として報じた。
 
しかし、主催者には人知れぬ苦労があった。反被ばくを掲げる市民運動団体が、イベント開催を阻止しようと妨害運動を繰り広げたのだ。
 
「避難指示がかかる地域も残る国道6号線で子どもとゴミ拾いをして被ばくを促すのか。すぐに中止しろ」というのがその主張。主催者や協力を予定する組織には「抗議」の文書や電話、メールが繰り返し送られ、「美談にすり替えた虐待」「国賊」「殺人行為」といった言葉が投げつけられた。
 
当日、県外から押し寄せた雑誌記者やジャーナリストの言動にも強引さが目立った。中には、子どもたちを含む参加者の横で、線量計をかざしながら勝手に写真を撮っては嬉々としてインターネットにそれを公開した者もいた。
無理解と「福島=絶対危険という価値観以外認めない」というイデオロギーが背景に存在する。
 
そもそも、この清掃活動は2007(平成19)年から毎年、行われていた。再開のきっかけも地元の子どもの強い思いがあってのこと。線量の高い地点が残る避難区域の清掃は大人のみが行った。もっとも、いわき市から新地町までの清掃範囲の中で避難区域は限定的だ。
 
先鋭化する市民運動がなす誹謗中傷が直接的に、あるいはインターネットを介して被災者に向けられるのは、今回にとどまらない。農家など食べ物に関わる生業につく住民に「毒を作るな、売るな」と、避難から帰還した母親や県内の教育関係者に「子どもを傷つけるのか」「洗脳されている」といった言葉が向かう。
 
このような事態が身近で常態化していることを知りながらも、「彼らの脱原発の主張には共感するから」「放射線への不安を口にするのは仕方ない」などとそれを黙認する意見が県内にも残るのは残念なことだ。原発・放射線への政治的立場とこの誹謗中傷は分けて考えなければならない。
 
しばしば、あらゆる差別的言辞は、「誹謗中傷はダメだが、それを受ける側にも怪しい部分があるのでは」といった「どっちもどっち」論や「極端な言動の人は全体から見ればごく一部に過ぎない」といった「一部の異常者」論とともに正当化・看過される。
しかし、いかなる理屈があろうと、抵抗するすべを持たない罪なき地域の一住民が根拠なく「殺人者」扱いされ吊し上げを食らう理由はない。少数者の行いであろうと、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムが公に存在し、そこに生きる人の尊厳を脅かす状況は許されない。
 
それを黙認する者が存在し続ける限り、私たちの誰もがその被害にあう可能性の中に置かれ続ける。今回のようにただ普通に生活をしようと望む子どもたちが嫌な思いをする。その子どもたちが大人になった時に根拠なき偏見に晒される。農家や漁師、観光に関わる方々が懸命に働くだけでいわれ無き侮辱をされ、損害を受け続ける。弱い立場に置かれ冷静な判断が難しい人が、不安な気持ちにつけこまれて非科学的なデマを信じこまされ悪意をもった者に利用される。
 
これは、深刻な人権侵害・差別問題だ。加害者には毅然とした対応をとり、被害を増やさぬよう努力することが重要だ。3・11から5年目に向け、あらためてこの課題を直視すべきだ。 






2015年11月6日 原子力規制庁前抗議 文字起こしブログ
動画はこちらにあります↓
千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)







2014年1月
地元の小学生が広野インターチェンジに桜を植樹
原発事故の影響で通行止めだった常磐道の開通前に小学生が桜植樹

2014年6月
<九電・賠償・除染・他>金子勝「だから世の中を妨害しているのは電力会社だよ、もうはっきりしてるよ」9/26大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
国道6号線についての話

大竹:あのところ今道路が通って、「歩行とバイクが禁止で車で通り抜けるのは大丈夫」みたいなことを言ってるじゃない。あれ、本当に大丈夫なの?

金子:いや、だからあれは除染して、ちゃんと車が入ったらそういう除染の装置をくっつければ、とりあえず物流が無いと、あそこ、どうもなんないじゃない。だから「とりあえず通す」っていうのは僕は

大竹:オレが言ってるのは、あそこでパンクしたりだとか、あそこで事故ったらとか、それでバイクも人も通っちゃいけないんでしょ。

金子:そうそうそう。

大竹:そう考えるとさ、パンクとか事故とか想定に入っているよね、当然。それは大丈夫なの?

2014年11月
12月6日開通 常磐自動車道の浪江 - 南相馬の18.4km

2015年2月
常磐自動車道 全線開通前に公開 ナント!放射線量5.5マイクロシーベルト/時!

2015年10月
国道6号・常磐道を走るクルマが、 東京に“死の灰”を運んでいる!? ――木内みどり×広瀬隆対談【中篇】(ダイヤモンド社より)




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11.03
Tue
原子力規制委・田中委員長vs南相馬市・桜井市長(2015.10.29)


https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=44m27s
南相馬市・桜井市長:
桜井6

頑張っていただいている事はわれわれも十分認めた上で、今われわれが抱えている問題のお話をさせていただいているんですけれども、
若いお母さん方と話をするときに、「仮にかえって深刻な事態」。
今「再臨界はない」という話がありましたけれども、使用済み核燃料の今後の処理の仕方によって、こういう事が起こらない可能性はないでしょ、っていうのを必ず言われます。
で、使用済み核燃料によってトラブルが起こった際には避難でしょ。
そしたらどこに避難するんですか?

これが最初に、全く避難計画もない状況の中で起きた事態に対して、住民もわれわれも対応しなきゃいけなかったしできたわけですよね。
で、その際に今避難計画を国から「作れ」と言われて作りました。
でも残念だけども、私が作ったのは、ま、県庁との関係もあって作ったんですけど、全くペーパーだと思っています。

それは、現実的には、あの震災が起こったときに、避難計画がないまま全国に飛び散ったわけですね。
ルートとしては北から西に向かっていったんですけど、南に行けなかったので。
全国に飛び散りました。
飛び散った結果として福島も含めて、今47都道府県に市民がいますけど。
ここに戻すのも大変だけど、ここにまた深刻な問題がないという100%の保証はないわけで、避難計画の問題は必ず取りざたされます。
避難計画というのも、本当に再稼動するときなどに規制委員会として条件として入れていないですよね。


規制委・田中委員長:
田中あの、なんですかね

それは、私どもには避難計画の審査はない、指針は作ってます。
少なくても福島について言えばですね、イチエフもニエフも、もう止まっていますからヨウ素は出ません、ありません。
それで、希ガスもほとんど出てませんから、基本的に福島の今回の事故の反省をもとに、今むやみに、こう、無計画的におくとかえって、関連死とかいろんなマイナス要素が出るという事で、福島に関してはいわゆるTFZ?というなにか重要な事態が起きたときにはもう条件5km圏内は避難しましょうというのは外しています。
これは内閣の防災が基本的にはあれなんですが、考え方の方は私がアレしまして、そういうふうな。

ですからあの、ヨウ素剤を配るとかというのがありますけど、ヨウ素剤というのは副作用もあります。
で、ヨウ素剤が効果を発揮するのはヨウ素に対してだけですね、安定ヨウ素剤は。
ヨウ素はもう出ませんから、無いんですから。
福島は福島で防災。

なかなか、非常にあの、ややあの、テクニカルなところ、●な難しいところがあるかと思いますけれど、そういう事なので、そこはですね、だから今私どもが主としてその、進めているのは、まず当初は慌てて外を動き回ると、ま、突然の場合と、福島の経験から言うと、かえって被曝量が増えるんですよ。
だからそこのところはちょっとやり過ごす。
プルームをやり過ごすという問題とか。
ヨウ素の吸入を防ぐという意味で。
一般論で言えばそういう対策もあるので、そのあとずっと見て、あのー、それで今回、あの、●の、なんですかね、ん…、何も支障がなく避難指示を出したって事でいろんな混乱が起きて、かえってごにょごにょ飯舘のごにょごにょほうに避難するとなる。
そういうことを避けるために今回はいろいろ検討しました。
シミュレーションもいろいろとやってきましたけれども、やっぱりこれは「実測で判断していくのがいいだろう」ということで、測定の制度を、モニタリングポストをいろんな、今まで以上に配置してというふうなことで対応しようということにしてありますので、そこはあのー、「紙だけだ」とおっしゃらないでください。

あのー、そういう意味できちっと、我々は責任を持ってそこはできるようにってことで、これはただし、自治体と県とかとその協力が無いとできない事ですので。
実際に私がその事に対してこういう状況だからここは避難してください、指示を出してくださいと言った時に自治体にその一番近いのは自治体ですので、そういう事も踏まえて、私にとってはすごい重い責任があると思って日々そうしています。
でも、あのー、今の状況ってのは、なにも福島についてはそんな状況じゃないんだという事だけは申し上げられると思います。





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10.28
Wed
フクイチ周辺にだけ発生する“怪しい霧”に“異様な日焼け”が警告するものとは
週プレNews [2015年10月25日]


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視界を遮る白い帯は撮影ミスでもレタッチミスでもない。昨秋頃からフクイチ上空に現れるようになった謎の霧が今回訪れた際も出現した


福島第一原発事故から4年半――。『週刊プレイボーイ』本誌では当時の総理大臣・菅直人氏とともに、“フクイチ沖1.5km”の海上から見た事故現場の現状をリポートしたーー。

フクイチで今も続いている危機は、前回記事(「元総理・菅直人が初めての“フクイチ”海上視察!」)で指摘したベント塔の老朽化だけではない。事故発生以来、港湾内外の海水から検出される放射性物質の濃度も上昇するばかりなのだ。

これは構内の地面から流れた汚染水と、フクイチ施設の地下を流れる汚染地下水が海へ漏れ出ている影響としか考えられない。さらに、1~3号機から溶け落ちた大量の核燃料デブリが地中へメルトアウトして、地下水流の汚染をより高めている可能性もある。

そこで本誌は、フクイチ沖1500mの「海水」1リットルと、海底(深さ15m)の「海砂」約3㎏を採取し、専門機関に測定を依頼した。その結果、事故当時に大量放出された「セシウム137」(半減期約30年)と「セシウム134」(同約2年)が検出され、やはりフクイチ事故の影響が続いていることがわかった。

さらに重要なのが、セシウムと同じくウラン燃料が核分裂した直後に放出される「ヨウソ123」(同約13時間)が、何度か変化して生まれる同位体の放射性物質「テルル123」(同約13時間)も微量ながら検出されたことだ。

この海水は、採取1日後から約47時間をかけて測定したので、微量ながら「テルル123」が検出されたことは「採取の数十時間前くらいにフクイチからメルトアウトした核燃料デブリが核分裂反応を起こした?」という見方もできるのだ。

では「海砂」の測定結果はどうか。船上に引き上げた限りでは、泥を含んだ様子もなく、生きたハマグリの稚貝も交じるきれいな砂だった。しかし測定結果を見ると、海水よりも多くの放射性物質を含んでいた。

まず注目されるのが、核燃料そのものといえる「ウラン235」(同約7億年)と「セシウム134」「セシウム137」。それ以外に「タリウム208」(同約3分)、「アクチニウム228」(同約6時間)、「ラジウム224」(同3・66日)、「ユーロピウム」(同4・76年)など、セシウムよりも半減期が短い放射性物質もいくつか検出された。採取に立ち会った、フクイチ事故の汚染拡大パターンを研究する長崎大学院工学研究科の小川進教授(工学、農学博士)は、こう分析する。

「このウラン235は自然界にも存在しますが、やはり採取場所からみてフクイチ事故で放出されたと判断すべきでしょう。そして、これは放射線科学の教科書的内容ともいえる基礎知識ですが、ウラン燃料が原子炉内で核分裂すれば、今回この海砂から検出された、すべての〝短半減期核種〟が発生します。

しかし、もうフクイチの原子炉は存在しないので、これらの短半減期核種とウラン235の発生源は、デブリの臨界反応とみるのが理にかなっています。もしデブリが建屋の地中へ抜けているなら、海の汚染を防ぐのは至難の業になるでしょう。

ただ、ひとつ気になるのは、3号機だけで使われていたウラン+プルトニウム混合燃料(MOX燃料)のデブリから発生するはずのプルトニウムが、この砂から検出されていないことです。もしかしたら3号機のデブリだけは、まだ格納容器内の底にとどまった状態なのかもしれません」(小川進教授)


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フクイチの地上40m付近に、幅1kmにわたって発生する霧。季節、天候、時間に関係なく頻繁に出現する


今年5月に1・2号機の格納容器内へ投入した探査ロボットの映像からは、今のところデブリの落下位置は突き止められていない。しかし、フクイチ付近の海で放射能汚染が急に高まった昨年前半あたりから、1・2・3号機それぞれのデブリの位置と反応に大きな変化が起き始めた可能性がある。

かつてフクイチ構内を作業員として取材したジャーナリストの桐島瞬氏が、こう推理する。

「事故後しばらくは、1・2・3号機から蒸気や煙状の気体が出ていたと現場の作業員が話していました。いまだに中のことはよくわかっていないので、3号機のデブリが1・2号機とは違った場所で発熱しているとも考えられます。

もうひとつ気になるのは、一昨年から海際近くの汚染水くみ出し井戸などで、濃度の高い“トリチウム”が検出されるようになったことです。この放射性物質は“三重化水素”とも呼ばれ、急速に水と結びつき、その水を放射能を帯びた特殊な水に変えます。フクイチの原子炉周辺は濃い霧に包まれることが多いのですが、これも放出量が増えたトリチウムの影響ではないかという意見も聞かれます」

空気中の水(水蒸気)と三重化水素が結びつけば分子量が大きくなるので、当然、霧が発生しやすくなる。そういえば今回の海上取材でも、南側の4号機から北側の5・6号機にかけて、約1㎞幅、厚さ20mほどの霧の帯がフクイチ構内の地上から高さ30~40m、巨大な原子炉建屋の上部3分の1ほどの空中に浮いていた。

6、7月頃の福島県沿岸には「やませ」と呼ばれる冷たい風が吹き寄せ、浜通りの海岸地帯では朝晩に霧が立つことが多い。実際、今回の船上取材でも朝9時に久之浜港を出て、しばらくは沿岸のあちこちに霧がかかり、福島第二原発にも薄霧の層がたなびいていた。

しかしフクイチの霧は、どうも様子が違った。気温の上がった昼近くになっても、他の場所よりも濃い霧の層がしつこく居座り続けた。少し強く海風が吹くと一時的に薄れるが、しばらくするとまたモヤモヤと同じ場所に霧の塊が現れた。

この海上取材から10日後の8月2日には、3号機燃料プール内に落下した大型瓦礫を撤去する作業が行なわれた。その際にも、3・4号機付近から濃霧が湧き出すように見えるニュース画像が話題になった。


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本誌取材班とともに、初めて海側からフクイチを見た菅直人氏。怪霧の影響か、この後、菅氏の体に異変が起こるのだった…
このフクイチ上空の“怪霧”について、船上取材に同行した放射線知識が豊富な「南相馬特定避難推奨地域の会」小澤洋一氏も、後日、あれは気になる現象だったと話してくれた。

「私は昔から海へ出る機会が多いのですが、フクイチだけに濃い霧がかかる現象は記憶にありません。凍土遮水壁の影響で部分的に地上気温が下がっているとも考えられますが、トリチウムが出ているのは事実なので、その作用で霧が発生する可能性は大いにあると思います。だとすれば、あの船上で起きた“気になる出来事”にも関係しているかもしれません」

その出来事とは、取材班全員が短時間のうちにひどく“日焼け”したことだ。フクイチ沖を離れた後、我々は楢葉町の沖合20㎞で実験稼働している大型風力発電設備「ふくしま未来」の視察に向かった。この時は薄日は差したが、取材班数名は船酔いでずっとキャビンにこもっていたにもかかわらず、久之浜に帰港した時には、菅氏とK秘書、取材スタッフ全員の顔と腕は妙に赤黒く変わっていた。つまり、曇り状態のフクイチ沖にいた時間にも“日焼け”したとしか考えられないのだ。

「トリチウムは崩壊する際にβ(ベータ)線を放射します。これは飛距離が1m以内と短い半面、強いエネルギーを帯びています。私たちが1時間ほどいたフクイチ沖1500mの空気にも濃度の高いトリチウムが含まれていたはずで、それが皮膚に作用したのではないでしょうか」(小澤氏)

だとすれば、我々は、トリチウムによるβ線外部被曝を体験したのか…。

とにかく、今回訪れた福島県内では多くの新事実を知ることができた。まず実感したのは、福島復興政策の柱として進められている除染事業が、避難住民を帰還させるに十分な効果を発揮しているか非常に疑わしいことだ。また、フクイチ事故で行方知れずになった燃料デブリが地下水、海洋汚染のみならず今後もさらに想定外の危機を再発させる恐れもある。

やはりこの事故は、まだまだ厳重な監視が必要なステージにあるとみるべきなのだ。

今回の現地取材に同行した菅直人氏は、フクイチ事故当時の総理としての行動と判断が賛否両論の評価を受けてきたが、今後も政治生命のすべてを「脱原発」に注ぐと宣言している。

また機会をあらためて、次はフクイチ構内への同行取材を成功させ、事故現場の現状を明らかにしたいものだ…。

(取材・文/有賀訓、取材協力/桐島瞬、撮影/五十嵐和博)





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10.28
Wed

除染で使ったマスクや手袋を投棄 コンビニ店頭のごみ箱に
2015/10/25 16:55 【共同通信】

コンビニ
 コンビニのごみ箱から見つかった除染用マスク(手前)=9日、福島県伊達市

 東京電力福島第1原発事故に伴う国の除染作業で使用されたマスクや手袋が、福島県内の複数の地域でコンビニなどのごみ箱に捨てられるケースが常態化していることが25日、関係者への取材で分かった。厚生労働省福島労働局は、被ばく対策や汚染廃棄物の扱いを定めた労働安全衛生法に違反する疑いもあるとしている。
 共同通信の取材に複数のコンビニや除染業者が、除染が本格化した2012年から投棄が続いていると認めた。
 環境省によると、これまで郡山市、田村市、南相馬市、楢葉町から苦情や通報があり、今年3月と8月に業者に改善を指導した。






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10.23
Fri

南相馬・旧上真野の「葉タバコ」から182ベクレル検出
福島民友 2015年10月16日 08時34分  
 
日本たばこ産業(JT)は15日、買い取り前に行った2015(平成27)年産葉タバコの放射性物質検査結果を発表、南相馬市の旧上真野村で生産された乾燥済みの葉タバコから、自社基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る182.7ベクレルの放射性セシウムが検出された。

同社によると、同地域は、過去4年間の検査で基準値を下回っていた。同社は同地域の葉タバコは買い取らず、今後、原因などを調査するとしている。検査したのは「バーレー種」と「在来種」の2品種。対象エリアは、本県や茨城県などで、111点の調査を実施した。他の地域については、いずれも基準値を下回った。



ということで、日本たばこ産業のホームページを見に行ってみた。

日本たばこ産業
2015年 国産葉たばこに関する放射性物質の購買前検査完了について

当社では、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故以降、葉たばこに関する放射性物質の自社基準値を設定し、購買前及び製品工程の各段階において幾重にも検査・確認を実施してまいりました。
このたび、2015年産の葉たばこの収穫が開始されるにあたり、昨年同様、葉たばこ農家等からの協力を得て、2015年産の葉たばこに対する購買前段階の放射性物質検査を実施し、今回、在来種・バーレー種葉たばこの検査が完了しました。
全111地域について検査を行った結果、110地域では自社基準(放射性セシウム: 100Bq/kg)を超える結果は測定されませんでしたが、1地域については、自社基準値を超過する結果となりました。

自社基準値を超過した地域の本年産葉たばこについては購買いたしません。

ー略ー

<今回の購買前検査概要>
・ 検査対象品種: 在来種・バーレー種葉たばこ(乾燥済)
・ 検査対象エリア: 茨城県、栃木県、福島県、宮城県、山形県、岩手県
・ 検査点数: 上記エリア内からのサンプル111点の調査を実施
・ 検査対象物質: 放射性セシウム(自社基準値: 100Bq/kg)
・ 検査機関及び検査機器: 当社研究所、ORTEC社製ゲルマニウム半導体検出器

<今回の購買前検査結果>
 検査地域の詳細
  茨城県
   猿島郡境町(猿島村)
  栃木県
   大田原市(川西町、両郷村)
   那須塩原市(黒磯町、高林村、東那須野村、鍋掛村)
   塩谷郡高根沢町(北高根沢村)
   那須郡那須町(那須村)
  福島県
   郡山市(巌江村、逢隅村、月形村、二瀬村、御舘村、宮城村、三代村)
   いわき市(川前村)
   白河市(小野田村、信夫村、白坂村)
   須賀川市(稲田村)
   喜多方市(熱塩村、加納村、慶徳村、駒形村、松山村)
   田村市(大越町、滝根町、常葉町、船引町、芦沢村、瀬川村、七郷村、美山村、文珠村、移村、山根村)
   田村市・田村郡三春町(要田村)
   本宮市(岩根村、和木沢村、白岩村)
   川俣町(富田村、小綱木村)
   耶麻郡北塩原村(北山村、檜原村)
   耶麻郡西会津町(尾野本村)
   河沼郡会津坂下町(高寺村、八幡村)
   河沼郡柳津町(柳津町)
   大沼郡三島町(宮下村)
   大沼郡会津美里町(永井野村、尾岐村)
   西白河郡泉崎村(関平村)
   西白河郡中島村(吉子川村)
   西白河郡矢吹町(矢吹町、広戸村、中畑村)
   東白川郡棚倉町(棚倉町)
   岩瀬郡鏡石町(鏡石村)
   石川郡石川町(沢田村、野木沢村、母畑村、山橋村)
   石川郡平田村(小平村、蓬田村)
   石川郡古殿町(宮本村)
   石川郡浅川町(浅川村)
   田村郡三春町(御木沢村、沢石村、中郷村、中妻村、三春町)
   田村郡小野町(小野新町、飯豊村、夏井村)
   双葉郡川内村(川内村)
   南相馬市(上真野村)
   二本松市(旭村、小浜村、新殿村、戸沢村、太田村)
  岩手県
   一関市(磐清水村、小梨村、矢越村、折壁村、渋民村、黄海村、薄衣村、舞川村)
   胆沢郡金ケ崎町(永岡村)
   奥州市(前沢町)
  宮城県
   白石市(福岡村)
   柴田郡川崎町(川崎町)
   伊具郡丸森町(耕野村、大内村、筆甫村)
   栗原市・大崎市(清滝村)
   大崎市(一栗村、西大崎村、真山村)
   加美郡加美町(広原村、小野田町、宮崎村)
   栗原市(高清水町)
  山形県
   河北町(北谷地村)
   村山市(袖崎村)
   尾花沢市(尾花沢町、宮沢村、玉野村、常盤村)
  ※ ( )内は検査実施旧市町村名
2015年10月15日
日本たばこ産業株式会社




ーーー

100Bq/kgをこえていたのが1地域だけ。他は超えていなかった。
では他の地域は何Bq/kgあったのか?
検出限界値はいくつなのか?
とっても知りたかったので↓のファイルをチェック!

在来・バーレー種 葉たばこ(乾燥済)の放射性物質 検査結果

pdfファイルを開いて思わず「えっ!!」と叫んじゃった私。
111の検査結果がズラーッと並んで出てくると思っていたから、唖然( ゜Д゜)ウソッ!
これだけしか書いてありません↓
たばこ

サンプル111点の調査結果はどこかにないのだろうか?
ということで過去の検査結果をチェック


2014年
2014年 国産葉たばこに関する放射性物質の購買前検査完了について
2014年10月9日 日本たばこ産業株式会社
全128地域について検査を行なった結果、126地域では自社基準値(放射性セシウム: 100 Bq/kg)を超える結果は測定されませんでしたが、2地域については、自社基準値を超過する結果となりました。

pdfファイル在来・バーレー種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果(2014年産)
岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県。
各旧市町村別にサンプル(乾燥済)128点の調査を実施。

そして、pdfファイルにはすべての検査結果が記載されている。(←当然だよね)
たばこ3たばこ4たばこ5
100ベクレル超の2地域
福島県田村郡三春町御木沢村565.2ベクレル
栃木県那須塩原市黒磯町100・9ベクレル

100ベクレル超の地域のたばこは買い取らないが…

栃木県那須塩原市鍋掛村84.2ベクレル
栃木県那須塩原市高林村 76.8ベクレル
福島県河沼郡会津坂下町片門村60.6ベクレル
宮城県加美郡加美町宮崎村51.6ベクレル
とか等等々…

これらはたばことなって販売されている。
たまたま調べたたばこの葉が100ベクレル以下だったというだけで100ベクレル超も商品化されていることは容易に考えられる。
2015年度産のたばこについては、このように100ベクレルを若干切っている地域がどこなのか?
それがすっぽりとかくされてしまった



2013年
2013年 国産葉たばこに関する放射性物質の購買前検査完了について
2013年10月10日 日本たばこ産業株式会社
全146地域について検査を行なった結果、144地域では自社基準値(放射性セシウム: 100Bq/kg)を超える結果は測定されませんでしたが、2地域については、自社基準値を超過する結果となりました。

pdfファイル在来・バーレー種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果(2013年産)
岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県
各旧市町村別にサンプル(乾燥済)146点の調査を実施

100ベクレル超の地域
福島県須賀川市白江村 185.6ベクレル
福島県本宮市 岩根村 103.1ベクレル

そしてなんと!
栃木県大田原市川西町は98.7ベクレルです!!!
栃木県那須塩原市鍋掛村も96.1ベクレル
宮城県伊具郡丸森町大内村83.4ベクレル
栃木県那須塩原市黒磯町79.5ベクレル
栃木県那須郡那須町芦野町70.7ベクレル
福島県川俣町富田村 69.7ベクレル
福島県田村市、田村郡三春町要田村69.3ベクレル
福島県郡山市高野村 66.2ベクレル
福島県河沼郡会津坂下町片門村 62.0ベクレル
栃木県大田原市川西町や那須塩原市鍋掛村など、これらのたばこの葉は購入されています。

↑2013年も↓2012年もすべてのサンプルの検査結果がちゃんと公表されていた。
2012年
2012年 国産葉たばこに関する放射性物質の購買前検査完了について
2012年10月9日 日本たばこ産業株式会社
全147地域について検査を行なった結果、146地域では自社基準値(放射性セシウム: 100Bq/kg)を超える結果は測定されませんでしたが、1地域については、自社基準値を超過する結果となりました。

pdfファイル
在来・バーレー種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果(2012年産)
 岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県         
 ※福島県の全域および2011年産購買前検査、購買後検査において、検出実績のあった地域
各旧市町村別にサンプル(乾燥済)147点の調査を実施

100ベクレル超の1地域は
福島県白河市小野田村の110.7ベクレル

福島県田村市瀬川村96.6ベクレル
福島県岩瀬郡鏡石町鏡石村90.8ベクレル
福島県河沼郡会津坂下町八幡村90.3ベクレル


福島県田村市常葉町89.2ベクレル
福島県田村市、田村郡三春町要田村88.2ベクレル
福島県田村市美山村85.9ベクレル
福島県白河市白坂村83.2ベクレル
福島県河沼郡会津坂下町片門村77.7ベクレル
福島県郡山市御舘村73.1ベクレル
福島県河沼郡会津坂下町高寺村69.7ベクレル
福島県西白河郡泉崎村関平村68.7ベクレル 等等々


2011年
2011年 国産葉たばこに関する放射性物質の購買前検査完了について
2011年10月18日 日本たばこ産業株式会社
このたび、残る品種であるバーレー種及び在来種葉たばこの購買前検査が完了しましたが、黄色種と同様、社内暫定基準値(放射性セシウム: 500Bq/kg、放射性ヨウ素: 2,000Bq/kg超えた葉たばこはありませんでした。
更に、当社では今後購買する葉たばこの使用にあたっては、製造工程の各段階において幾重にも検査・確認する体制をとって参ります。
引き続きお客様に安心して当社製品をご愛顧頂けるよう、今後も品質管理に万全を期して参ります。

バーレー種及び在来種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果(2011年)
宮城県、茨城県、栃木県、群馬県
町村別のサンプル(乾燥済)計31点の調査を実施


500ベクレルと2000ベクレル!!!
この文字を見てゾーッとしました。
しかも31点しか検査していません。
ちなみに、2011年でセシウム合計100ベクレル超は10件
栃木県那須塩原市389ベクレルが最高で
栃木県那須町338ベクレル

栃木県日光市と茨城県古河市が201ベクレル
宮城県白石市、角田市176ベクレル
宮城県色麻町、加美町170ベクレル
栃木県大田原市144ベクレル
茨城県境町128ベクレル
宮城県丸森町119ベクレル
栃木県鹿沼市103ベクレルとなっている。

この当時は500ベクレル以下だったので、もちろんこれらも市場に出ていたのでしょう。



ここまで過去を見てきてやっぱり疑問に思うのは、
なぜ?2015年は100ベクレル超だけしか公表されず、残りの110サンプルの検査結果を隠したのか?
隠された意図を感じる。


そして、やっぱりたばこって怖いですね。
放射性物質が喉、声帯などを通ってそのまま肺にはいり、また同じ道をたどって鼻や口から出てくる。
指で挟んだたばこの煙は風に乗り近くにいる人が吸い込んで内部被曝する。

汚染されたたばこの葉は日本全土に運ばれ、汚染を広げていく。
いろいろ想像したら、本当に怖くなりました。


2011年から2015年までたばこの葉の汚染を見てきたけれど、
5年ぐらいじゃセシウム134のNDが多くなってきただけで汚染度はほとんど変わっていないんじゃないかと思った。

たばこの葉の汚染でその地域の汚れ具合もよく見えてくるから、2015年は見えなくしちゃったのかな…






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10.11
Sun

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都心部の河川に溜まる放射性セシウム

都心の川に残る汚染 東証近くセシウム452ベクレル検出
東京新聞 朝刊1面 2015年10月9日 07時05分

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1キログラム当たり300ベクレルを超える放射性セシウムが川底にたまっていることが確認された日本橋川。上を走るのは首都高6号線=8日夜、東京都中央区日本橋箱崎町で(圷真一撮影)

東京電力福島第一原発事故による放射能汚染問題で、本紙は東京の都心を流れる日本橋川、神田川、隅田川の堆積物調査を実施した。初めて調査した日本橋川では、1kg当たり400ベクレル超の放射性セシウムが残る地点も確認された。昨年に続いて調査した隅田川も地点により上下はあるものの、汚染は残っていた。 (小倉貞俊、山川剛史)
 
本紙は専門家の協力を得ながら、首都圏の主要河川や東京湾などの汚染実態調査を続けている。今回は8月から9月にかけ、橋やボートから専用器具を使って堆積物を採取し、独協医科大の木村真三准教授の協力により、高精度のゲルマニウム半導体検出器で4〜12時間かけて測定した。調査は10回目となる。
 
その結果、東京ドーム(東京都文京区)近くで神田川から分岐し、皇居の北側、金融街を抜ける日本橋川では、堆積物も非常に多く、下流にいくほど濃度が高くなる傾向が見られた。今回の調査で最も高かったのが、東京証券取引所近くにかかる鎧(よろい)橋(中央区)の452ベクレルで、周辺の橋ではいずれも300ベクレル超の汚染が確認された。
 
一方、神田川では、中流域で文京、新宿両区にまたがる白鳥橋周辺で堆積物も多く、150ベクレル前後の汚染が残っていた。しかし、お茶の水、秋葉原を抜け隅田川に注ぐ手前までの間は堆積物は非常に少なく、汚染は確認されなかった。
 
都によると、日本橋川も神田川も原発事故以降に大規模な浚渫(しゅんせつ)はしておらず、事故で降ったセシウムが、有機物を多く含む底の泥などに吸着され、たまり続けているとみられる。
 
二回目の調査となる隅田川は、昨年のように300ベクレル台が相次ぐ状況ではなかったものの、河口域も含め全般的に200ベクレル前後の汚染が残っていた。
 
調査結果について木村准教授は「いずれの地点も(一般の廃棄物とは分別した処分が必要となるセシウム濃度基準の)8000ベクレルを上回るものではなかった。セシウム汚染は日常的に触れるものではなく、直接的な影響は極めて限られている。しかし、環境中に放出された放射性セシウムが今後どのような動きを示すか、継続的に監視していく必要がある」と指摘している。
(東京新聞)



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広範囲の放射能汚染まざまざ 本紙調査
東京新聞 2015年10月9日 朝刊

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自分たちの身の回りに、東京電力福島第一原発事故で放出された放射能はどれくらい残っているのだろうか。本紙は昨年に続き、東京湾や都心を流れる川の堆積物調査を進めている。今年は隅田川に加え、都内のど真ん中を流れる神田川や日本橋川も調べた。日本橋周辺の汚染は、危険なレベルとはいえないものの、意外なほど高かった。 (山川剛史、小倉貞俊)
 
秋葉原、お茶の水、水道橋、後楽園、飯田橋、神田橋、日本橋…。
 
神田川のほか、東京ドーム近くで分岐する日本橋川の汚染実態を調べるため、記者たちは川底の堆積物を採取する専用の採泥器と密封できるビニール袋を詰めたコンテナをカートにくくりつけ、橋という橋を徒歩で回った。
 
八月下旬、猛暑が過ぎ去ったのを受けて取りかかったが、今度は秋の長雨にぬれての調査となった。
 
「あ、何やっているんだろう。水の調査かな」。橋からロープで採泥器を下ろしていると、たちまち通行人たちの声が聞こえ、好奇の視線を背中に感じる。どちらの川も遊覧船や作業船がかなりの頻度で通るため、手早く進めないと危ない。通行人の質問にまともに答えられないまま、ロープから伝わる川底の感触を確かめながら、重い採泥器の引き上げ作業を続けた。
 
神田川のほとんどの地点では、カツンと硬い手応えで、採泥器を何度下ろしても何も採取できない。放射性セシウムは有機物を多く含む泥にくっつき、川底にたまっていることが多い。何も採取できないということは、作業が徒労に終わったことも意味するが、汚染された堆積物がないという良い知らせでもある。
 
流れはほとんど感じられないが、川の曲がりは少なく、橋脚など流れの障害物があまりないことが影響しているのかもしれない。
 
一方、首都高速道路の橋脚が川の中に林立する日本橋川は状況がまるで違った。採泥器を下ろすと、ふわっとした感触が伝わり、上げると中には真っ黒な泥がたっぷり。温泉地のようなにおいがただよう。
 
含まれるセシウム濃度はマップの通り。今すぐ何かが起きる汚染レベルではないが、日本の金融の中心地に、福島第一から飛んできた大量のセシウムが眠っているのも事実。あらためて原発事故の影響が広く及んだことを実感した。




2014年10月13日 東京新聞朝刊
<東京湾の汚染>国の発表とズレ
福島事故放出セシウム 東京湾河口 残る汚染

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※新聞の写真はクリックすると大きく見ることができます


このように詳細に調べて公表してくださることはとても重要だと思いました。
今も放射性セシウムは残っているけれど、隅田川では去年よりも数値が低くなっているということなど、調べてみて初めてわかることだと思います。
数値が低くなっている分、放射性物質はどこへ移動したのでしょうか?
東京湾の中?

多摩川の汚染はどうなのか?
上流の奥多摩に放射性プルームが通ったのでそれが下流に流れ着いているのではないか?知りたいと思いました。




おまけ:地下水流
2014年9月27日 東京新聞夕刊
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09.14
Mon

飯舘村で除染廃棄物を入れた袋が流出 管理方法見直しへ

(福島15/09/12) FNNLocal

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福島・飯舘村で、河川が氾濫し、除染廃棄物を入れた袋が流れ出た問題で、望月環境相が­管理方法を見直す考えを示した。
望月環境相は「まずは、おわびを申し上げたいと思います」と述べた。
福島市で取材に応じ、謝罪した望月環境相。

この問題は、大雨の影響で飯舘村の河川が氾濫し、仮置き場に運ぶ前に、水田に置いてい­た「フレコンバッグ」が周辺に流れ出たもの。

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中には、除染で刈り取った草などが入っていて、これまでに82袋を発見、37袋を回収­しているが、環境省では、流れ出た全体の数を把握できていなかった。

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望月環境相は「袋に入れたら、すぐにタグをつけて、どういう状況に置いてあるのかとい­うものを、しっかりと全数管理をできるような形をとっていけば。今回の反省をふまえて­、そういったものを改善していきたい」と述べた。
環境省では、現場の状況確認とフレコンバッグの回収を急ぐことにしている。




除染袋 川に流出 飯舘
2015年9月12日 福島民報

 環境省は11日、大雨の影響で飯舘村の新田川などが氾濫し、東京電力福島第一原発事故に伴う除染廃棄物の入った除染袋が流出したと発表した。発見した82袋のうち37袋を回収したが、流出した総数は不明。回収した袋は破損しておらず、中身の漏えいは確認されていない。
 同省によると、流出したのは約1立方メートルの「フレコンバッグ」と呼ばれる収納袋で、付近の農地除染で刈り取った草などが入っているという。重さは1袋200~300キロ程度。仮置き場に運ぶ前、一時的に新田川近くの水田に置いていた。
 11日午前6時ごろ、飯舘村役場から環境省福島環境再生事務所に「冠水している箇所に袋が浮いている」と連絡があった。連絡を受けた除染業者が重機で袋を回収した。
 環境省福島環境再生本部の小沢晴司副本部長は「村民の不安が解消されるように、早急に回収を進めていく」と話している。
 このほか、飯舘村と川俣町、楢葉町の仮置き場計5カ所で汚染土などの入った袋が水に漬かったが、いずれも中身の漏えいは確認されていないという。

( 2015/09/12 09:12 カテゴリー:主要 )




<除染廃棄物の袋>流出確認240個に 福島・飯舘
毎日新聞 9月12日(土)21時27分配信

除染袋
豪雨で流出した土のう袋=環境省提供

 東京電力福島第1原発事故の除染による廃棄物を詰めた大型袋(容量1立方メートル)が、大雨で氾濫した福島県飯舘村の河川に流出した問題で、環境省は12日、同村内で238袋、下流の南相馬市原町区で2袋の計240袋を発見したと発表した。南相馬市の2袋は中に何も入っておらず、流失したとみられる。飯舘村では111袋を回収したが、残る127袋は重機や人が近づけない河川の中州や対岸にあり、水位の低下を待って回収する。

 中身が入っていなかった2袋について、同省は「いずれも最近刈り取られた草などで放射性物質濃度は比較的低く、周辺環境への影響はほとんどない」と説明している。【大塚卓也】



除染廃棄物入り土のう袋流出 240袋のうち113袋回収 飯舘村
(福島15/09/13)FNNLocal

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福島・飯舘村で、除染で出た廃棄物を入れた袋が大雨によって流出した問題で、環境省は­、240袋の流出を確認し、113袋を回収した。
この問題は、大雨で飯舘村の河川が氾濫し、除染で出た廃棄物を入れていた袋が流れ出た­もの。
環境省によると、12日までに240袋の流出を確認し、113袋を回収し、残りの12­7袋についても、川の水位などの状況を見ながら、回収を進める方針。

また、240袋のうち2袋は、南相馬市原町区で発見され、中身がない状態だったという­。

からっぽ

環境省では、中に入っていたのは、最近、刈り取られた草で、放射性物質の濃度は、比較­的低いとしている。




除染廃棄物流出 新たに53袋発見・飯舘
2015年9月14日 河北新報

 東京電力福島第1原発事故で出た除染廃棄物の保管袋が大雨の影響で福島県飯舘村の水田から流出した問題で、環境省は13日、河川の水位低下に伴い新たに53袋が見つかり、流れ出たのは計293袋となったと発表。このうち2袋は廃棄物が漏れ出たとみられる。
 環境省によると、293袋のうち290袋は飯舘村内で発見された。ほか3袋は同村の水田から15キロ以上離れた南相馬市原町区の河原で見つかり、うち2袋は中身が入っていない状態だった。1袋は回収作業が難航している。
 袋には農地除染で刈り取った草などが入っていた。流出前の重さは一つ200~300キロで、仮置き場に運び出すまで水田に一時的に置かれていた。





大雨で除染ごみの袋が川に流出 福島・飯舘村


除染袋1

除染袋2

除染袋3


大雨で川に流れる 除染廃棄物10数袋が未回収になる



流出1

池のように見えるこちらの場所はもともとは田んぼでした。

流出2
普段整然と並んでいる除染した廃棄物が入っているフレコンバックも点在しています。

流出3
田んぼの水が冠水したことによって、隣の、こちらの川の方から流されてしまった可能性があるということなんです。

除染廃棄物の袋が川に流されたのは飯館村の深谷地区などの除染現場です。
田んぼの除染で出た草などを詰めた廃棄物の袋を一時的においていたところ、お雨で川に流されたとみています。




ー追記ー


飯舘村で大雨により流出した除染廃棄物の袋、半数以上破損 福島

15/09/15 FNNLocal

福島・飯舘村で、大雨によって川に流れ出た除染廃棄物の袋は、半数以上が破れていたこ­とがわかった。

395

環境省の試算によると、流出したのは395袋で、このうち、314袋が発見されたが、­163袋は中身がなかったり、袋が破けていたりしたことがわかった。
環境省では、「放射性物質の濃度が低いため、周辺の環境への影響はない」としていて、­流出した袋の回収を急いでいる。







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09.06
Sun
避難指示解除
国の指示で役場とすべての住民が町ぐるみで避難した原発周辺の7つの町と村では初めて

東大で「楢葉産米」食べて! 松本町長が利用協力を要望
(2015年9月4日 福島民友トピックス)

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五神総長に要望書を手渡す松本町長(右)

 楢葉町の松本幸英町長は3日、東大を訪れ五神真総長と面会し、楢葉産米の利用協力を要望した。

 楢葉町と東大は、放射性物質汚染の測定や除染などで連携・協力する協定を結んでいる。同町では、5日の避難指示解除後、営農再開に向けた動きが本格化する。町は、同町の農作物に対してのイメージアップと消費拡大に向け、学内での利用促進と関係団体への利用促進の呼び掛けを依頼した。

 松本町長が同大本郷キャンパスで五神総長に要望書を手渡した。松本町長は「コメの全量・全袋検査により安心でおいしいコメを作れるよう努力する」と述べた。五神総長は「楢葉町の復興に向け継続的な支援を考えている。科学的な見地から安心をアピールしたい」と要望書を受け取った。




福島・楢葉町 原発事故に伴う避難指示解除
NHK 2015年9月5日 0時50分

東京電力福島第一原発の事故で、福島県内に出された避難指示のうち、楢葉町のほぼ全域に出されていた避難指示が、5日午前0時に解除されました。原発事故に伴う避難指示の解除は3例目ですが、役場とすべての住民が避難していた自治体での解除は初めてです。

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福島第一原発の事故で避難指示が出されている地域のうち、楢葉町はほぼ全域が原発から20キロの距離にあり、早期の帰還を目指す「避難指示解除準備区域」となっていました。
政府は、国による除染が終わるなど自宅に戻って暮らす環境がおおむね整ったとして、5日午前0時に避難指示を解除しました。原発事故に伴う避難指示の解除は、田村市都路地区と川内村の東部の一部地域に続いて3例目ですが、国の指示で役場とすべての住民が町ぐるみで避難した原発周辺の7つの町と村では初めてです。

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避難指示の解除で、楢葉町では7300人余りの住民が住み慣れた自宅での暮らしを再開できるようになるほか、これまで許可が必要だった商店や企業などの事業が自由に行えるようになり、復興に向けた動きが活発化することが期待されます。
一方で、放射線への不安をどう解消していくかに加え、買い物や医療などの町の機能を4年半ぶりに再開させて、住民が安心して戻れる環境をどう整えていくかが大きな課題となります。
福島第一原発周辺では、今も9つの市町村、およそ7万人の住民に対して避難指示が出されています。政府はできるだけ早く元の生活を取り戻せるよう、除染を終えるなど生活環境がおおむね整った地域から、避難指示を解除していく方針です。

ろうそくに火をともし町の再生誓う
原発事故による避難指示が解除された福島県楢葉町で、復興への思いを込めて、およそ3000本のろうそくに火が灯され、住民たちが町の再生へ気持ちを新たにしていました。&&&。この催しは、避難指示が解除された楢葉町の復興に向けた思いをろうそくの明かりに込め、住民の思いを1つにしようと町が開きました。役場の担当者や住民、それに県外から訪れたボランティアの大学生たちが4日夕方から町の総合グラウンドに集まりました。用意されたおよそ3000本のろうそくには、「笑顔あふれるならはが続きますように」とか「大好きな町楢葉」などと、避難を続けてきた住民たちの思いが、メッセージとして書かれています。参加した人たちは1本1本地面に並べ、震災後に楢葉町がキャッチコピーとしてきた「こころつなぐならは」ということばをろうそくで作りあげ、日暮れとともに火をともして町の再生へ気持ちを新たにしていました。そして避難指示の解除の時刻となった午前0時には、松本幸英町長が最後の1本に火を灯しました。
松本町長は「すべての町民が避難した町としては、初めての解除なので、けん引役としても一歩一歩着実に復興に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
いわき市に避難している63歳の男性は「うれしさと今後への不安が半々ですが明るく頑張っていきたい」と話していました。

被災地復興の「試金石」として注目
今回の楢葉町の避難指示解除は、今後の被災地の復興の「試金石」として注目されています。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で福島県内では多いときで11の自治体に避難指示が出され、去年から解除の動きが始まりました。初めて避難指示が解除されたのは去年4月、田村市の都路地区で、去年10月には川内村の一部の地区でも避難指示が解除されましたが、いずれも自治体の一部で、対象は合わせて600人余りでした。
今回の楢葉町は、避難指示の解除としては3例目ですが、対象は町のほぼ全域の7300人余りに上り、役場とすべての住民が避難していた自治体での解除は初めてのケースです。楢葉町では去年6月以降、役場の機能を段階的に元の庁舎に戻し、行政機能はすでに再開しています。一方、4年半近く町ぐるみの避難を続けてきたため解除の時点では町に医療や福祉のサービスを受けられる施設はなく、買い物のできる商店も少ないなど、住民が安心して帰還できる環境が整うにはまだ時間がかかるとみられています。
楢葉町の解除のあとも、福島県では9つの市町村で避難指示が出されていますが、現在、南相馬市と川俣町、それに葛尾村の3つの市町村が来年春の避難指示解除を目指しています。
また、政府はことし6月、放射線量が比較的高い「帰還困難区域」を除き、避難指示を再来年の平成29年3月までに解除する指針を閣議決定しています。
こうしたことから福島県では今後、各地で避難指示の解除が続く見通しで、楢葉町が、買い物や医療、それに教育や産業などといった生活の基盤をどう整備し、住民の帰還と復興を進めていくか関心が集まっています。



楢葉町:全域避難を解除…すぐに帰還1割未満、再生険しく
毎日新聞 2015年09月05日 00時09分(最終更新 09月05日 07時23分)

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楢葉町の位置

 政府の原子力災害対策本部(本部長・安倍晋三首相)は5日午前0時、東京電力福島第1原発事故で全域避難となった福島県楢葉町の避難指示を解除した。解除は田村市都路地区と川内村東部に続き3例目で、全域避難した県内7町村では初めて。国は今後、楢葉町を拠点に沿岸部に広がる避難指示区域の除染やインフラ整備を進める。一方、放射線への不安や病院などの生活基盤の不備などから、すぐに帰還する住民は約7300人のうち1割に満たないとみられ、町再生への道のりは険しい。

 ◇財源確保が課題

 国は2017年3月までに放射線量の特に高い「帰還困難区域」を除き、県内の避難指示を解除する方針だ。3段階ある避難指示区域の中で最も放射線量が低い「避難指示解除準備区域」(年間積算放射線量20ミリシーベルト以下)の楢葉町を「復興の拠点」と位置づけ12年9月から除染に着手。道路などの整備も14年度中にほぼ完了した。

 国によると、楢葉町では宅地の空間線量が1時間当たり平均0.3マイクロシーベルト(昨年7〜11月)に低下。国は「年間被ばく量が帰還の目安の20ミリシーベルトを下回ることが確実になった」として、町や住民らとの協議を経て、解除を決定した。医療や買い物への不安を緩和するため、病院への無料送迎バスの運行や町内のスーパーによる宅配サービスも始まる。

 町内には福島第1原発の収束作業や除染を請け負う大手ゼネコンの作業員の宿舎が急増。しかし、住民の転出が相次ぎ、町の人口は事故前の8100人前後から約1割減少した。

 町の税収も減り、震災前に6割を超えていた自主財源率も3割程度と低迷が続く。一方、復興関連事業費は膨らみ、今年度の当初予算は10年度の5倍となる過去最高の200億円を突破。復興の財源確保は解除後の大きな課題だ。

 復興庁が昨年10月実施した帰還意向調査(回収率55.6%)では、「すぐに戻る」「条件が整えば戻る」と答えた町民は46%で、うち帰還時期を避難指示解除から「1年以内」と答えた人は37%だった。しかし、今年4月に始まった「準備宿泊」に登録した町民は約780人にとどまった。17年4月に同県いわき市の仮設校から町に戻る町立小中学校に「通学する」とした児童生徒数も、町のアンケート調査で就学対象者の7%しかない。【栗田慎一、小林洋子】




【楢葉町避難指示解除】
「今日が始まり」「希望は、ないね」 交錯する住民らの思い

2015.9.5 21:22 産経ニュース

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避難指示が5日午前0時に解除された福島県楢葉町。避難先のいわき市から帰宅し除草作業を行い、妻のシゲコさん(76)さんとともに休憩する米農家の山内忠良さん(78)。原発事故の影響で農作物が作れないなか、先祖代々の土地を守り続けるという=5日福島県楢葉町 (大西正純撮影) 

 東京電力福島第1原発事故の影響で福島県楢葉町に出ていた避難指示が5日、全域避難の自治体では初めて、約4年半ぶりに解除された。住民の帰還と町の復興を願い、町内で祈念式典が開かれ、松本幸英町長が「(事故以来)止まっていた時計の針が再び動き始めた」とあいさつ。県警双葉署も同町での駐在所業務を再開した。思いを新たに故郷での生活を再開させる住民がいる一方、帰還をあきらめる人も。思いが交錯する町内を歩いた。(野田佑介、緒方優子)

 ■「やっぱり、ここが好きだなぁ」
 「あぁ、久しぶりー」「お帰りなさい、元気だった?」-。5日昼、静かな住宅街の一角に、再会を喜ぶ声がこだました。
 東日本大震災の発生直後に避難所として使われた楢葉町営団地区の集会所では、5世帯10人ほどが集まり、バーベキューでささやかな祝杯を上げた。数カ月ぶりに会う顔、数年ぶりに会う顔。近況報告や子供の話に、話題は尽きない。

 同地区の区長だった橋本盛一さん(67)は「自然があって、みんながいて、穏やかに時間が流れる。やっぱり、ここが好きだなぁ」とつぶやいた。

 同地区の約90世帯は原発事故後の避難でばらばらになったが、「帰町の日に、久しぶりに集まろう」と提案された。
 かつて50人ほどが集まっていた宴席に比べて、この日のテーブルの数は5分の1程度と、まだ寂しい。それでも、橋本さんは「今日が始まり。これから、徐々に大きくなっていけばいい」と笑顔を見せる。

 ■「仮設が本当の家って言うんだよ」
 「ドルちゃんにご飯あげてもいい?」
 生後まもなく1年になるラブラドルレトリバーの小屋の前で、小学1年の孫、根本あかりさん(6)がそう尋ねると、祖母の根本里子さん(61)は笑顔で、「いいよー」と返す。あかりさんは、掃除や洗濯のときも、里子さんのそばを離れようとしない。

 原発事故前までは楢葉町の自宅であかりさんの両親ら家族7人で暮らしていた。4月から始まった準備宿泊で、里子さんは帰還。4畳半2間しかない仮設住宅では、隣近所に気を使い大きな音を立てないようにしてきたが、わが家では誰に気兼ねすることもなく、のんびり過ごせる。
 だが、あかりさんらは戻らず、一緒に過ごせるのは週末だけ。原発事故当時、2歳だったあかりさんに楢葉の家の記憶はほとんどない。「ここで過ごしたんだよって言っても、仮設が本当の家って言うんだよ」

 ■「スタートにしては寂しいな」
 「正直なところ、解除はピンと来ないな」。町北部に自宅のある無職の男性(69)は力なく、つぶやいた。
 避難指示の解除に先立って4日夜に行われた灯籠に火を灯す記念イベントの会場に妻(67)と2人で足を運んだ。夫妻はすでに、故郷に「戻らない」と決断している。
 「どれぐらいの人が来るのか見たくてね。でも、これじゃあな。スタートにしては寂しいな」

 福島第2原発にほど近い自宅は東日本大震災で半壊。震災直後は修復して故郷に戻るつもりだった。原発事故で避難し、現在はいわき市内の仮設住宅で母親と3人で暮らす。楢葉町の自宅は「ねずみにやられて住める状態じゃない」といい、解体することを決め、いわき市に新居を建てた。

 記念イベントがあった陸上競技場は、消防団の出初め式で何度も足を運んだ場所だ。芝生のグラウンドを眺めていると、当時のことがよみがえった。新たな町のスタートを喜ぶ催しだったが、「希望はないね。ただの明かりにしか見えないよ」との妻の言葉に、男性は静かにうなずいた。





楢葉町避難解除 住民帰還のモデルにしたい
2015年09月06日 03時05分 読売

 福島第一原子力発電所の周辺地域の再生に向けた一つの節目である。
 原発事故により、町の大半が避難指示解除準備区域に指定されていた福島県楢葉町の避難指示が解除された。自治体ぐるみで避難した区域では、初の解除だ。

 第一原発周辺では、なお9市町村で避難指示が続いている。楢葉町のケースが本格的帰還のモデルとなるよう期待したい。

 楢葉町内では生活圏の除染が完了し、電気や水道などのインフラも復旧した。それでも、帰還に備えた長期宿泊の登録者は、解除直前で約780人にとどまった。町の人口の1割強に過ぎない。
 多くの住民が戻ろうとしないのは、不自由なく暮らせる環境が整っていないためだ。買い物ができるのは仮設スーパーとコンビニだけで、小中学校も当面は再開しない。帰還を軌道に乗せるには生活環境の整備を急ぐ必要がある。

 雇用創出も不可欠である。

 昨年秋に行われた町民の意向調査では、高齢者には帰還の希望が強いが、40歳代以下では「戻らない」「今は判断できない」が7割以上を占めた。働き口がなければ、震災前からの高齢化や人口減に拍車がかかるのは避けられまい。
 政府は、補助金を出して企業の進出を促すといった支援策を講じてきた。避難中の商工業者の相談に乗る政府や県の職員らによる合同チームも発足したが、帰還の進捗しんちょく状況次第では、対策の再検討を迫られるだろう。

 原発関係の仕事に就く人が多かったこの地域で、雇用創出のカギを握るのが第一原発の廃炉だ。関連する事業所や研究施設の集積を図り、若者を呼び戻したい。

 政府は、放射線量が極めて高い帰還困難区域を除く全域で、2017年3月までに避難指示を解除する方針を掲げる。8月末には南相馬など3市町村で長期宿泊が始まっている。
 一方で、第一原発が立地する双葉町や大熊町には帰還困難区域が広がる。古里の近くに戻りたいと願いながら、帰還時期を見通せない住民の受け皿となることも、楢葉町などには求められよう。
 復興庁が設けた有識者検討会は7月、第一原発周辺自治体の将来像に関する提言を公表した。行政機関や商業施設を各自治体の復興拠点に集めるコンパクトな街づくりや、市町村の枠を超えた公共サービスの提供などが柱だ。
 各自治体が別々に取り組むのではなく、連携して地域の再生を図る視点が大切だろう。






除染や生活基盤に不安 福島・楢葉町で避難指示解除
2015/9/5 0:31日本経済新聞 電子版

 今年4月から始まった準備宿泊で町に戻った住民からは、生活環境の整備の遅れや除染への不安などを指摘する声が上がっている。

 「もう農機具はすべて売り払った」。7月にいわき市から自宅に戻った稲作農家の男性(80)は水への不安から営農の再開を諦めたという。自宅前に広がる田んぼは雑草が生い茂ったままだ。

 心配の種は水源となっている木戸川。環境省の調査で、上流にあるダムの湖底の泥からは高濃度の放射性物質が検出された。政府は「表層の水は安全」として泥の除染はしない方針だが、男性は「今は水道水を飲まず、ミネラルウオーターを買っている」と話す。

 商店や公共施設などの再開も大きな課題となっている。楢葉町商工会に所属する242事業所のうち、町内で営業を始めたのは58事業所。スーパーは縮小営業中の仮設店舗のみだ。医療機関は10月以降、小中学校は2017年春の再開を見込んでいる。

 小中学生の子供2人を持つ女性会社員(40)は解除後も、いわき市の借り上げ住宅から週末のみ自宅に戻る生活を続ける。「子供の学校や買い物のことを考えると、ずっと楢葉で生活するのは無理かもしれない」

 治安面に不安を感じる高齢の町民も多い。一時帰宅した町民の家財道具が盗まれる事件が起きているほか、町中にやってくるイノシシの存在も生活を脅かす。町によると、準備宿泊の開始後、イノシシと車の衝突事故などのトラブルが毎月10~15件起きている。

 4月に埼玉県の避難先から戻った男性(64)は8月、体長1~2メートルほどのイノシシ6匹に愛犬を殺された。「もし人を襲ったらと思うとぞっとする。高齢者ばかりだと自分たちの身を守ることもできない」と話す。




空き家を有効活用 楢葉町バンク事業
2015年09月01日火曜日 河北新報

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が5日に解除される福島県楢葉町が「空き家・空き地バンク事業」を実施する。賃貸借や売却が可能な町内の物件を登録・公開し、有効活用を図る。県宅地建物取引業協会と31日、物件調査や仲介に関する協定を結んだ。
 楢葉町では、住民の帰町の遅れや町外での住宅再建、荒廃家屋の解体などで空き家・空き地の発生が見込まれている。「バンク」は、町内での転居や他自治体からの移住などの受け皿を整えるとともに、無秩序な利用を防ぐのが狙い。一般社団法人「ならはみらい」に事業を委託する。
 所有者が同法人に依頼すると、宅地建物取引業者が物件を審査。合格物件はバンクに登録され、法人のホームページで公開される。賃借や購入の希望があった場合、法人から連絡を受けた取引業者が仲介業務に当たる。既に物件の募集を始めている。
 協定書に調印した松本幸英町長は「バンク事業で家屋の老朽化や治安の悪化も防ぎ、美しい町づくりを進める」、県宅建協会の安部宏会長は「避難している人には一戸建てに住みたいとの希望も多い。安全安心な物件を提供し、復興を後押ししたい」と述べた。




楢葉町公式ホームページ2015年9月5日現在
解除


解除1
病院一覧
現在楢葉町は、東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難中のため、町内の医療機関は休診中です。
避難先自治体及び避難先の医師会のホームページ等をごらんください。

解除2
休日当番医
現在楢葉町は、東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難中です。
避難先自治体及び避難先の医師会のホームページ等をごらんください。

水道水中における放射性物質のモニタリング結果
「不検出」の文字が並ぶ
※「不検出」とは、一定の条件で測定機器が検出できる最小値(1.0Bq/kg)未満であることを示しています。 分析装置:ゲルマニウム半導体検出器

東日本大震災:
福島第1原発事故 楢葉あす避難解除 救急搬送時間1.5倍 郡内の2次病院ゼロ

毎日新聞 2015年09月04日 東京夕刊

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来年2月に開設される県立診療所の予定地=福島県楢葉町で2015年8月30日、三上剛輝撮影

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福島第1原発周辺の2次救急病院

 東京電力福島第1原発事故によって全町避難している福島県楢葉町の避難指示が5日午前0時に解除され、住民の帰還が始まる。だが、周辺の双葉郡(同町を含む8町村)の医療態勢は元に戻っておらず、救急搬送に要する平均時間は震災前に比べ約1・5倍に延びている。住民帰還を前に、救急医療関係者が危機感を募らせている。【三上剛輝】

 双葉郡8町村は、楢葉町のほか、浪江町や大熊町など全域避難の5町村、川内村(一部に避難指示)、広野町。震災前の郡人口は約7万2800人だったが、現在は1割に満たない。震災前は郡内に病院・診療所が54あり、うち重症患者を受け入れる2次救急病院は3病院あったが、現在は病院・診療所が五つあるだけで、2次救急はゼロだ。

 双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、震災前の2010年の年間搬送者は2454人だったが、14年は396人と激減した。

 一方で住民や除染などの作業員が増加しており、15年は500人を超えそうという。

 搬送先は、10年は郡内が63%だったが、14年は23%に減少。いわき市や郡山市など郡外への搬送が増加し、通報から病院搬送までに要する平均時間は10年の36・8分から、14年は55・8分と19分長くなった。県全体の平均43・6分(14年の速報値)より12・2分、全国平均の39・3分(13年)より16・5分遅い。

 同本部の大和田仁次長は「一分一秒を争う救急現場では命取りになる可能性がある。綱渡りの状況だ」と危機感をあらわにする。特に郡内の2次救急病院がゼロになり、「施設が整った病院が近くにないことが不安だ」と話す。同本部は当面の対策として、救急救命士を順次増員し、これまで救急車に1人だけ乗っていた救急救命士を、2人体制にする方針だ。

 県などによると、来年2月に楢葉町に県立診療所(常勤医師1人)が新設されるなど、帰還に合わせて郡内の診療所は徐々に増える見込みだ。ただ、県地域医療課は「住民がどこにどれくらい帰るかが見通せない中、病院開設の時期や場所の決定は難しい」と話し、今月7日に国や県、8町村による検討会議を初めて開く。

 楢葉町からいわき市の仮設住宅に避難している主婦(75)は当面、自宅に戻るつもりはない。10年冬、買い物中にめまいで倒れ、大熊町の県立病院(現在は閉鎖)に救急搬送された。脳の血管が詰まりかけていたという。「万が一の場合に頼れる病院が近くにないと、戻りにくい」と話す。








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07.12
Sun


(年間20mSv以下の地域)
自主避難の人もそうでない人も原則として帰っていただきたい。



特集ワイド:
「忘災」の原発列島 国が避難指定解除→支援打ち切り 「20ミリシーベルトは安全」の非情
毎日新聞 2015年07月08日 東京夕刊

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民家の側溝の放射線を測定する市民団体のメンバー=福島県南相馬市原町区で
 
東京電力福島第1原発事故で古里を汚された住民が、国の避難政策の見直しで再び翻弄(ほんろう)されている。国は2011年11月までに局所的に放射線量が年間20ミリシーベルトを超す場所を特定避難勧奨地点に指定。昨年12月に基準を下回ったとして福島県南相馬市の指定を解除し、支援を打ち切ったが、住民808人は「安全だ」と繰り返す国を相手取り、解除取り消しなどを求める集団訴訟を東京地裁に起こした。住民の思いに触れようと、現地を歩いた。【石塚孝志】

 ◇福島県南相馬市、住民808人が取り消し求め集団訴訟

南相馬市原町区の馬場行政区。福島第1原発から約25キロ離れた農村は休耕田が広がり、西方に阿武隈山地を望む。原告の小沢洋一さん(59)が、指定地点だった民家の壁近くで手にした放射線測定器の表示は「毎時2・0マイクロシーベルト」。「高いなあ」と声を上げた。住民組織「南相馬・避難勧奨地域の会」事務局長。県内で除染業務ができる資格を持っている。

「毎時2・0マイクロシーベルト」とはどのようなレベルなのか。国が特定避難勧奨地点に指定した年間20ミリシーベルトを時間に換算した毎時3・8マイクロシーベルトより低いが、単純計算では年間11ミリシーベルトにも相当する。法令で定められた一般人の被ばく限度年間1ミリシーベルトの10倍以上だ。

年間20ミリシーベルトという値は、原発など放射線管理区域で働く作業員と同じ制限基準になる。そこでは防護服に身を固め、飲食や喫煙、滞在時間までも制限される。同地点に指定されると、避難の強制はないが、東電から1人当たり月額10万円の慰謝料のほか、避難者には行政からも固定資産税の減免などさまざまな支援を受けられた。ただ、指定は地域ではなく地点。そのため指定された民家の隣が非指定というケースも珍しくない。

国は南相馬市の山沿いの8行政区約800世帯のうち152世帯を指定した。他にも同県伊達市と川内村の一部を指定したが、共に12年12月に「基準を下回った」と解除。残った南相馬市も住民の声を無視して解除したため、8行政区の区長を先頭に未指定の世帯を含む206世帯808人が裁判に訴えた。

小沢さんが説明する。「放射性物質を含んだ雲は海からの風で北西に流れて山間部を汚染しました」。原発事故から4年。除染作業は進められてきたが、「山を汚染した放射性物質が西風に乗って飛んできます。国は安全と言いますが、放射性物質が集積されやすい雨どいの下などは依然として線量が高い」。

放射線量は、地面からの高さや向きでも変わる。場所を移動し、農道で小沢さんが測定器を差し出した。高さ1メートルで毎時3・84マイクロシーベルトだったが、高さ10センチに下げると、4倍強の同16マイクロシーベルトに上がった。「農作業や草むしりでは、土ぼこりを吸うこともある。特に土で遊ぶ小さな子どもには危険です。それなのに田畑などを含めた生活環境全体を測定していないのはおかしい」。測定器を山の方角に向けただけで数値が1・5倍に上昇した場所もあった。「指定前、私も国の測定に付いて回りました。その様子を見ると、玄関と庭先しか測定せず、測定する時も数値の低い値の方角を探しているようでした」。言葉に怒りがこもる。

指定解除で住民の帰還は進むのか。大谷(おおがい)行政区の自宅が指定され、市中心部の仮設住宅で避難生活を送る原告、林マキ子さん(66)は現在、長男(43)と孫(19)の3人暮らし。「指定が解除されたからといって自宅に帰れない。地区から離れた若い人には帰ってきてほしいと思うけど、(線量が)高い所があるのに、酷だよね」とつぶやく。

約80世帯約300人が住んでいた高倉(たかのくら)行政区には、70歳以上の120人程度しか残っていないという。自宅に残る元市議会議長で同行政区長の菅野(かんの)秀一原告団長(74)は「指定が解除されても若い人は帰ってこないよ。婦人会、PTA、消防団など地域のコミュニティーが崩壊した」。3人いる孫も遊びには来ない。「将来、もし孫に健康被害が出たら、大きな責任があるからね」。寂しそうな表情を浮かべる。指定解除については「20年の東京五輪開催までに福島は落ち着いたと世界にアピールしたいからではないか」と国への不信感を漏らした。

家の周囲や庭土などで詳細な放射線量と汚染の度合いを調べ、東京・霞が関と比較したい。こう訴えるのが、押釜行政区に住む「南相馬・避難勧奨地域の会」会長の末永伊津夫さん(67)。「国は南相馬を甘く見ている。ここで泣き寝入りしたら、将来、孫やひ孫らにお墓をけっとばされる」と一歩も引かないと語った後に「いずれ20ミリシーベルトの基準で避難指示を受けた地域が次々と解除されると、必ず問題になる」と訴えた。

末永さんの懸念は、国が6月に17年3月までの避難指示解除準備区域(放射線量が年20ミリシーベルト以下)と居住制限区域(同50〜20ミリシーベルト超)の避難指示を解除することなどを閣議決定したことだ。「南相馬市だけの問題ではないのです」

さらに、前出の小沢さんは「居住制限区域まで解除されたら、年間20ミリシーベルト以上の地点があったとしても南相馬市と同じように帰還を促されてしまうのではないか」と懸念する。確かに国や自治体は、住民の帰還を急がせているようにも見える。

そもそも年間20ミリシーベルトという基準は、どのようにして決まったのか。国が参考にするのは国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告で、緊急時を過ぎた復興期での「現存被ばく状況」で示す「年間1〜20ミリシーベルト」の上限に当たる。一方、南相馬の住民側が20ミリシーベルトを違法と主張する根拠は、事故前から国が各種法令の基にしているICRP勧告の公衆の被ばく限度「年間1ミリシーベルト」による。

国は「20ミリシーベルト以下だから安全」と繰り返すが、本来の意味は違うと説明するのは原子力規制委員会の「帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム」で委員を務める森口祐一・東京大学教授(環境システム学)。「20ミリシーベルトという基準は、政府が『住んではいけない』と強権的に決めた場所ですが、もし数値が下がったら『帰りたい』という住民に対応するという考えを基に設けました。20ミリシーベルト以下なら即帰還ではなく、国は、帰りたい人、帰りたくない人の意思を尊重しないといけない。だから解除イコール支援打ち切りではないはず」と話す。

除染した土を集めた保管場所、復興工事のため粉じんをあげて走る大型ダンプの列、カーテンが閉められ人けのない民家……。南相馬で目にした現状だ。原発事故はいまだに収束していない。






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2015年7月7日 東京新聞

20ミリシーベルト基準を許さない 避難指定解除 南相馬住民の決意
東京新聞 2015年7月7日


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線量を計測する小沢さん。高い放射線量を知らせる警告板も作った=南相馬市で

東京電力福島第一原発の事故で放射線量が局所的に高いホットスポットとなった特定避難勧奨地点の指定を解除したのは違法として、福島県南相馬市の住民約530人が、国に解除の取り消しと一人10万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したのは、今年4月17日のことだった。
 
原告団の一人で「南相馬・避難勧奨地域の会」事務局長の小沢洋一さん(59)は、訴訟を「20ミリシーベルト基準撤回訴訟」とも呼ぶ。「人の命が何より大切とはっきりさせる訴訟だ」とも。
小沢さんと現地を歩いた。

避難指示区域

特定避難勧奨地点に指定された152世帯は南相馬市の西側半分、阿武隈山地に連なる農村部に点在している。福島第一原発から25キロ前後。線量の高さを考えれば、避難指示が出ても不思議はなかった。行政区分を基にした単純な線引きで区域外とされたにすぎない。だが、あまりにも線量が高いことがわかり、国は追加措置をとる。地域の中で、年間積算線量が20ミリシーベルトを超えるとみられる地点で、小さな子供や妊産婦などがいる世帯を選んで避難を促す対応をとった。
 
「露骨な分断工作だった」と小沢さんは話す。「同じ小学校に通う子供で指定を受けた家の子とそうでない家の子がいる。指定を受ければ、慰謝料が払われた上、医療費、税金、電気代、ガス代、NHKの受信料までただになる。指定外の家の子も避難はしたが、経済的にも大変。誰だって理不尽だと思うでしょう」
 
福島県には伊達市や川内村の一部にも特定避難勧奨地点があったが、2012年12月に解除された。そして南相馬市についても、政府は昨年12月に解除した。除染により線量が年間20ミリシーベルトを下回ったのが解除の理由であると説明された。

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畑の端で、毎時17.7マイクロシーベルトと高い値が計測された

「分断」を乗り越えて住民は反対で団結した。地域の行政区長のひとりで原告団長でもある菅野(かんの)秀一さん(74)は「年間20ミリシーベルトを基準にするのもおかしいと思うが、地域の線量が、20ミリシーベルトを下回っているとは到底思えない。それでも特定避難勧奨地点がなくなれば、ただの地域になる。何ごともなかったかのように東電は賠償を打ち切るでしょう」と話す。
 
たしかに地域の線量は驚くほど高い。小沢さんと一緒に実際に線量計をもって計測して歩いたところ、田畑の際などで空間線量が毎時10マイクロシーベルトを超えるような場所が随所にあった。政府は年間20ミリシーベルトの積算線量に達する目安を毎時3.8マイクロシーベルトとしているが、楽に超えてしまう。
 
南相馬・避難勧奨地域の会の末永伊津夫会長は「東京五輪に間に合わせたいのか、政府は避難区域の解除に躍起になっている。その基準とされるのが年間20ミリシーベルトですが、無理があるのは明らかです。もしもこれが既成事実となったら、将来、世界のどこで原発事故が起きても20ミリシーベルトまでは大丈夫となる。こんなむちゃを黙認するわけにはいかないのですよ」と話す。
 
前出の菅野さんは、こうも話した。「解除しても現実に帰ってきた子持ち世帯はない。病院もスーパーも閉鎖。長寿会も少年野球もPTAも崩壊。地域社会がなくなった場所へ帰って来られるわけがない。年寄りばかりになって将来なんかない。先日、近所のおばあさんが池に身を投げた。皆で引き上げたけど助からなかった。ここで、どれほど悲惨なことがおきているか、政府は知っているのか。私らは伝えなくちゃならない」
 農民一揆、という言葉が頭に浮かんだ。 (福島特別支局長 坂本充孝)





<子ども被災者支援法基本方針改定>竹下亘 復興大臣「あ??…?ちと私は細かいことはわかりません」7/10(文字起こし)





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07.11
Sat

ほら、やっぱり、郡山市とか住んでちゃいけないじゃん!


原発事故後3年で大幅縮小 被ばく年1ミリシーベルト以上の地域 復興庁推計
福島民報 2015年7月11日 

復興庁は10日、子ども・被災者支援法の基本方針改定案の発表に合わせ、平成23年と26年の県内の外部被ばく線量の推計をまとめた地図を発表した。事故から3年間で年間被ばく線量が1ミリシーベルト以上の地域は大幅に縮小した。
 
原子力規制庁などの航空機モニタリングの結果を基に、1日のうち、屋内に16時間、屋外に8時間いると仮定して推計した。
 
復興庁の担当者は「中通りと浜通りで線量が大きく低減し、避難指示区域以外の地域から避難する状況にないことが裏付けられている」としている。

( 2015/07/11 09:43 カテゴリー:主要 )

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しかし、なんと見にくい地図でしょうか。
1〜3mSv/年と3〜5mSv/年と5〜7mSv/年の色の違いがほとんどない!
でも、そんなのは関係ない。
とにかく、地図に色が付いているところは年間1mSvを超える被曝をする地域なのだから、住んではいけない場所なのです。

そう思ってみれば、すごくわかりやすい地図です。
誰にだってわかります。
年間1mSvを超える地域に国は人を住まわせてはいけないというのがもともとあった決まりだもんね。
つまり、郡山市、福島市、国見町、桑折町、伊達市、川俣町、二本松市、大玉村、本宮市、葛尾村、只見町などなど、
3年経ったって、住んじゃいけないということがこれでハッキリわかりました。



…もう、4年以上、この高線量地域に住まわされ続けている人々の数が多すぎる……




<子ども被災者支援法基本方針改定>
竹下亘 復興大臣「あ??…?ちと私は細かいことはわかりません」7/10(文字起こし)


(年間20mSv以下の地域)
「自主避難の人もそうでない人も原則として帰っていただきたい」






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06.29
Mon
下水処理における放射能濃度等測定結果
平成27年5月29日
下水道局

東京都下水道局で汚泥処理を行っている各水再生センター、スラッジプラントの汚泥焼却灰及び混練灰に含まれる放射能濃度、各施設の敷地境界(東西南北)・敷地中央の空間放射線量等の測定結果をお知らせします。

1 放射能濃度測定結果  試料採取日 5月12日~19日
201506212253150e6s_20150629071140df1.png

※ ( )内の不等号付きの数値は、「検出下限値」です。
※ ゲルマニウム半導体検出器で測定した結果です。
※ 「検出下限値」とは、測定において検出できる最小値のことをいいます。
 放射能濃度の特性として、同じ機器で測定しても、検体ごとに検出限界値は変動します。
 たとえば、検出下限値「< 15」とあるのは、検出できる最小値が 15Bq/kgであり、加えて検出値が「不検出」の場合は、この焼却灰又は混練灰の放射能濃度は「15Bq/kg未満である」ことを意味します。



八王子水再生センター(八王子市小宮町) ヨウ素131→26Bq/kg

八王子が26Bq/kgで検出されているのに、それより高い「検出下限値」っていったいどうして?
東部スラッジプラント(江東区新砂)<27
葛西水再生センター(江戸川区臨海町)<37
新河岸水再生センター(板橋区新河岸)<27

これを見ていて面白いことに気がついた☀︎
汚染されていると言われている地域の「検出下限値」が高い!
ね、当たり前みたいについ思っちゃうけど、「検出下限値」を見ると、東京都の中で危ないところがどこなのかがすぐにわかるd( ̄  ̄)


「検出下限値」の高い順に並べてみよう!
1位 葛西水再生センター(江戸川区臨海町)<37
2位 東部スラッジプラント(江東区新砂) <27
   新河岸水再生センター(板橋区新河岸)<27
3位 みやぎ水再生センター(足立区宮城) <25
4位 北多摩一号水再生センター(府中市小柳町)<22
5位 南部スラッジプラント (大田区城南島) <21
6位 北多摩二号水再生センター(国立市泉)  <20
7位 南多摩水再生センター (稲城市大丸)  <17
8位 浅川水再生センター (日野市石田)   <16
8位 多摩川上流水再生センター(昭島市宮沢町)<16
9位 清瀬水再生センター (清瀬市下宿)   <15

八王子水再生センター(八王子市小宮町)の検出下限値はいくつだったのかな??
恐るべし検出限界値…


1位の葛西水再生センター(江戸川区臨海町)の検出限界値はダントツに高いけれど、
放射性セシウムの量も他の処理場と比べて一桁高いということも知っておこう!








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06.24
Wed
2015年5月12日に原子力規制委員会から公表されましたので、
2015年1月〜3月分の全国水道水蛇口セシウムランキングを作成しました。
使用した資料はいつもと同じ↓です。

原子力規制委員会 
上水(蛇口水)のモニタリング

<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。


環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成27年1-3月分)
平成27年05月12日

1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg

(クリックするとpdfが開きます↓)
水道


(クリックすると大きく見ることができます↓)
すいどう2

(クリックすると大きく見ることができます↓)
水道水



お待たせいたしました!
2015年1月〜3月 全国蛇口水セシウムランキングの発表です!
ジャジャーン!
(≧o≦)∠※PAN!。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*



ランキング


1位 栃木県宇都宮市
2位 東京都新宿区
3位 茨城県ひたちなか市


と、なりました。

栃木県 0.00337
東京都 0.003
茨城県 0.0027
福島県 0.00163
群馬県 0.0015
山形県 0.0014
埼玉県 0.0014
宮城県 0.00092
千葉県 0.0007
神奈川県 0.0004
新潟県 0.00035

なんと!東京都新宿区は前回の7位から大幅に順位を上げました。
茨城県、福島県、宮城県を抜いて2位です!!
東京都にとっては初めての2位となりました。

栃木県は2014年7月から不動の1位の座をキープしています。


過去の順位はこちら↓クリックすると大きく見ることができます。
水道水1

また、千葉県に怪しい数値が出ていました。
それはなんと!!!ヨウ素131!!!

ちば

これはどういうことでしょう?
もし、千葉県の水道水にヨウ素131が入っているのだとしたら、
それよりも上位にいる都道府県
栃木、東京、茨城、福島、群馬、山形、埼玉、宮城
この地域の水道水にだって入っていたりするんじゃない???




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06.21
Sun

愕然!今もヨウ素が!!〜福島の下水汚泥&千葉県の水道水



じゃあ、東京はどうなんだろう?

東京23区のゴミ処理
焼却灰等の放射能濃度測定結果



焼却灰等の放射能濃度測定結果(5月22日~5月29日採取分)
飛灰
東京飛灰

飛灰処理汚泥
飛灰処理汚泥



えっ!?
ヨウ素を調べてない???




このブログの時にはヨウ素はちゃんと調べられていた↓

東京中央清掃工場の飛灰から1150Bq/kgのヨウ素131が。23区内の清掃工場を調べてみました。
東京二十三区清掃一部組合 
焼却灰等の放射能濃度測定結果について


飛灰1




信じられない!!!
いつの間にか東京とはヨウ素を調べなくなってしまっていた…><



ーーーー


ということで、東京二十三区清掃一部組合
いったい、何時からヨウ素を調べなくなったのか?

確かめてみると、ヨウ素を調べなくなったのは平成26年度からのようだ。

どうしてだろう?

以前の私のブログでヨウ素が発見されているのが平成24年の4月。
これは平成24年度。
その後、ヨウ素は発見されなくなったのか?
全て不検出が続いたからなのだろうか?
全て不検出の期間がどのくらい続けば、ヨウ素は調べられなくなってしまうのだろうか?

ということで、25年度末。
ヨウ素の測定をやめてしまった直前の結果26年3月を見てみた。

なんと!!!
北清掃工場  3月12日  21Bq/kg
有明清掃工場 3月10日  18Bq/kg

検出されているではないか!!!

平成26年3月31日 HP掲載

2603飛灰



直近で検出されているのに、直後の翌月分から完全に「ヨウ素」の文字が消えた!
焼却灰等の放射能濃度測定結果(4月2日~4月9日採取分)
260421飛灰


ではでは、もしかしたら、26年3月31日分だけに出てその前はずーっとヨウ素は検出されていなかったのかもしれない。
ということで見てみよう。


平成26年3月17日 HP掲載
260317飛灰

港清掃工場   2月27日 252Bq/kg
品川清掃工場  2月24日  20Bq/kg
千歳清掃工場  2月25日  21Bq/kg
江戸川清掃工場 2月27日  22Bq/kg


またヨウ素、出てるじゃないですか!
しかも、港清掃工場なんか252Bq/kgも!!

平成26年3月3日 HP掲載
260303飛灰

港清掃工場    2月13日  56Bq/kg
多摩川清掃工場  2月13日  27Bq/kg
江戸川清掃工場  2月13日  47Bq/kg




平成26年2月17日 HP掲載
260217

中央清掃工場  1月30日  220Bq/kg
多摩川清掃工場 1月27日  119Bq/kg
千歳清掃工場  1月28日  106Bq/kg
有明清掃工場  1月30日   21Bq/kg


この時のヨウ素は広範囲に結構高い。

この後も焼却灰等の放射能濃度測定結果(平成25年度)を見ていたらければわかるが、
毎回ヨウ素は検出され続けている。

平成25年11月18日 HP掲載平成25年6月17日 HP掲載平成25年6月3日 HP掲載
ヨウ素不検出だげ、それ以外の期間は全て検出されている。


平成25年5月7日 HP掲載
250507

世田谷清掃工場 4月16日 326Bq/kg
足立清掃工場  4月19日 128Bq/kg
と、どちらの清掃工場も高い数値が出ている。
世田谷清掃工場と足立清掃工場はセシウム合計も他の時より高い。

こんなにヨウ素が検出されているのに、この年の4月から一切調べなくなってしまった。
直前まで検出されていたヨウ素。
調べなくなった理由はなんなのか?
そして、またヨウ素が増えてきているかもしれないと思える今、
ヨウ素を測定し続けていくことが必要なのではないだろうか?

疑問に思いながら見ていたら、こんなのがありました↓
放射能濃度測定項目の変更について
ヨウ素

平 成 2 6 年 3 月 1 9 日 東京二十三区清掃一部事務組合
放射能濃度測定項目の変更について

当組合では、東京電力福島第一原子力発電所の事故による東京 23 区内の一般廃棄物処理における影響を確認するため、焼却処理で発生する焼却灰等の放射能濃度並びに清掃工場の敷地境界及び工場内灰処理設備等の空間放射線量率の測定を平成 23 年 6 月から定期的に実施しています。
測定開始から2年半が経過し、知見が得られたことから、当組合で実施している焼却灰等の放射能濃度の測定について見直し、下記のとおり測定項目を変更します。

1 変更内容
(変更後)放射性セシウム 134 及び放射性セシウム 137
(変更前)放射性ヨウ素 131、放射性セシウム 134 及び放射性セシウム 137
2 変更理由
(1) 当組合の放射能濃度等測定結果では、放射性セシウム濃度は時間の経過とともに減少傾向が見られます。また、各回の最大値は特定の工場に限定されています。しかし、放射性ヨウ素は不検出であることが多く、検出された場合でも、その濃度や検出される工場に規則性はありません。このことから、放射性ヨウ素 131 の検出は、放射性セシウムの検出と相関性は認められず、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響ではないと判断しました。
(2) 放射性物質汚染対処特別措置法では、事故由来放射性物質をセシウム 134 及びセシウム 137 の2 項目としています。
以上により、放射性ヨウ素 131 の測定を終了します
なお、放射性セシウム 134 及びセシウム 137、敷地境界等の空間線量率の測定は現行どおり継続
します。
3 変更日
放射能濃度測定項目の変更は、平成 26 年 4 月 1 日からとします。
(問い合せ先)
施設管理部 技術課
電話 03-6238-0765





「東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響ではないと判断」
本当にそうなのでしょうか…?
東京電力福島第一原子力発電所の事故は進行中なのに、
福島第一原発事故の影響ではないと判断したのは誰なのでしょうか?

そして、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響ではないヨウ素131ならば、
焼却灰等の中に入っていても構わないということなのでしょうか?
福島原発事故の影響じゃないとしたとしても、
セシウム合計と同じくらいの量のヨウ素が検出されたりしていることに問題はないのでしょうか?

福島からのヨウ素じゃなければ入っていても関係ない?
それってとても不思議な気がします。

これからまた、何かが起きた場合、「東京都は調べていなかったのでわかりません」ということになるのだろうか?
オリンピックあるし……

「すみませーん、調べていませんでした」ってかσ(^_^;)?


納得いかない私です。





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