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04.30
Mon
市民と科学者の内部被曝問題研究会 
第一回総会記念シンポジウム 矢ヶ崎克馬氏 

2012年4月22日




内部被ばくの基礎

内部被曝36


内部被ばくの基礎という事で、かなりエッセンスを捉えたという設定の仕方でやらせていただきたいと思います。
まず、内部被ばくですけれども、このように吸ったり食べたり飲んだりと書いてありますけれども、
空気中の埃を吸い込んで身体の中に放射性の埃を入れてしまう。
ここに書いてある赤い一粒一粒が放射性の埃のつもりで書いてあります。

内部被曝26

あと一つは水の中に入っている放射性物質や食べ物の中の放射性物質を一緒に食べてしまう。
そこで、放射性の埃と私は表現いたしますけれども
ここからですね、実は1本の放射線が出てくるのではなくて、沢山の放射線が出てくる。
で、この場合は、身体の中から放射線が出てきて被ばくするという、そういう意味で
内部被曝という言葉を使わせてもらっています。

それで、ここに書いた赤い、ピンクの一粒一粒はどんな実態があるかという事を拡大して書きました

内部被曝27

これが放射性の埃なんですが、
基本的には原爆での放射性の埃もチェルノブイリでの放射性の埃も福島の放射性の埃も
全部微粒子になっていると考えています。
中に含まれる原子はいっぱいありますけれども、
福島の場合にはヨウ素とセシウムが主体になっていると考えられます。
ただこれがですね、直径1000分の1ミリメートル以下というような大きさで、
たとえばこれが、1000分の1ミリメートルの直径のサイズであったとすると、
この中に約1兆個の原子が含まれているという事になる。
1兆個の原子のほとんどが、この原子のど真ん中から放射線を出すという、
この、放射線を発射することができる放射能を持っていますから、
このたったひとつの粒から沢山放射線が出てくる。
この場合、埃が身体の外にあるというのを書いてありますけれども、
実は原子の中心から出てくる放射線には
アルファ線、ベータ線、ガンマ線という3種類あると考えられておりますけれども、
アルファ線、ベータ線は非常に短くしか飛びません。
「透過性が低い」という表現を私はいたします。
ガンマ線の方は透過性が非常に高いんですね。
透過性が高いという事は実は相互作用、肉体との接触の仕方がうんとまばらなもんだから
エネルギーも失わないで遠くまで飛んでいっている訳なんですが、
その埃が身体の外にある時には、遠くまで飛んで、相互作用が弱いガンマ線だけにやられるというふうに
大雑把に見てよろしいという。

身体の外にこれがある時にはですね、ガンマ線がいっぱいいろんな方向に飛び出しますけれども、
身体に向かったものだけに被ばくします。

ところが先程のようにこの埃が身体の中に入ってしまうと、
この非常に短くしか飛ばないアルファ線やベータ線に被ばくしてしまう訳ですね。

これが、内部被ばくの方が、被曝する線量を沢山出し、被害が大きいという実態の一つの目安です。



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comment 1
04.25
Wed
<覚えておきたい重要部分>

チェルノブイリ周辺3国は
年間1ミリシーベルト以上のところで住んでいる人が「移住権利」
年間5ミリシーベルト以上のところが「移住義務」

日本は
年間20ミリシーベルト以下なら「帰ってもいいよ」

ドイツの基準は年間0.3ミリシーベルト
単純に計算すると食品のベクレル数値は
大人で8ベクレル
子どもで4ベクレル
日本の100ベクレルはものすごく高すぎる!

「それで特に今警告をしなければいけないのが、
子どもが食べる幼児食が50ベクレルという値になっていまして、
これはねえ、もう、もし値を言うならば1ベクレルです。
あのね、もう、絶対に市民のみなさんは、100ベクレルで大丈夫だとか、50ベクレルまで大丈夫だとか、
そういう考え方は絶対にしないで頂きたいというのを私は切に訴えます。お願いいたします」


ーーーー


シリーズ知られざる内幕
琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬さん







内部被ばくの知られざる内幕


水野:
琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬さんとお話しをさせていただきます
矢ヶ崎先生こんばんは、
矢ヶ崎先生はですね、去年の暮れ大みそかの時にもお話しをいただきました。
あの時におっしゃっていたのはですね、市民と科学者が一緒になって、
この内部被ばくの問題をやっていかなければならないという事で、
市民と科学者の内部被ばく問題研究会を作られて、
科学者のお立場で、矢ヶ崎さんは市民と一緒になってこの問題に取り組んで
被ばくを防ごうという活動をなさっているそういう先生でいらっしゃいますけれども、
矢ヶ崎さーん、さっそくリスナーからご質問を頂いております。
これはですね、昨年の暮れに出られたときにリスナーがくださったメールですけれども、
昨年の暮れのお話で、「内部被ばくをすると鼻血が出るんだ」という事を言われて、
これが世間でも話題になっているということなんですが、
この「鼻血」というような一つの症状ですね、
原発事故から一年少し経ちました。
今どんな状況になっているのか、特に子どもたちの状況からお話し下さいませんか?


●鼻血

矢ヶ崎:
はい、一つのきっかけとなったのは、
東京町田市の市民グループのみなさんが、町の中の子どもたちを調査した結果で、
その結果では、今まで、3月11日以前には鼻血なんか出した事もない子どもが鼻血を出すようになった。
それも大量に、水道の蛇口をいっぱいに開いたような、すごい出方をするようになったというような話が、
あの、何人もの子供さんに現れておりましてね、

水野:それは一人ではなく、複数、

矢ヶ崎:はい

水野:それは10人とか20人とかという単位で、どれぐらいの数とか言えるんですか?

矢ヶ崎:
え-っとですね、こういう症状は町田市の子どもだけじゃなくて、
たとえば、沖縄に避難している家族お子さんにも表れているという、
全国を見ると、それこそ福島近辺だけじゃなく、
いっぱいの、そういう方がいると思うんですよね。
町田市の結果の、第一次調査の結果というのはですね、
104人の子どもに鼻血その他の異常が出てきたという、そういう結果でありました。

水野:
あの、今のお話ですと、子どもさんが鼻血を出すっていう事だけで言えばね、
鼻血って出やすいものだと思いますが、
その量が、ハンパじゃないですね、水道の蛇口をひねって、ジャーッて出るような感覚・・・はぁ・・・

矢ヶ崎:それは、
この鼻血の特徴というのは、
普通の鼻血はですね、何らかの外傷があって、
そこで毛細管を切ってしまって出てくるというような物がかなり普通だといわれておりますので、
お医者先生に診てもらっても、
目に見える外傷がないのにという状況で鼻血が出ているというような事が特徴だと思います。

水野:
はぁ~、傷がないのに大量の鼻血が出る。
そんな事はこれまでになかった事だと。

矢ヶ崎:ええ
そういう、私は臨床的な仕事をしているわけじゃないんですけれども、
とにかく、今まで鼻血なんか出た事がない人たちに、
こういう鼻血が出るようになったという変化が、私は非常にやっぱり危惧してこういうニュースをうかがいました。

水野:そうですね。
内部被ばくの研究の第一人者でいらっしゃる矢ヶ崎先生からご覧になると、
これは非常に気になる情報かと思いますが、
こうした事が、なんか政府レベルでは別に問題になっていないんですよね。
何か注視されているというような事はないですよね。


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comment 2
01.03
Tue
矢ヶ崎先生は、たねまきジャーナルに過去3回出ていらっしゃいますが、
やっぱり今回も、時間が足りない感じがします。
もっともっと、じっくりとお話しを聞きたい感じがします。



矢ヶ崎克馬先生

<鼻血>
放射線の微粒子が鼻の粘膜近くにとどまっていると、
鼻の範囲がうんと限定されて、集中して被ばくをさせ、ひどい被ばくを受けてしまう事になるのですが、
そういう鼻血はですね、一見みたところ何の傷もない、でも大量に出てしまう。
ところが一般的に鼻血が出るというような場合には、
ちょっと傷があったりというような事が多いようなんですがね、
そういうようなものがない状態で鼻血が出る。

<ホールボディーカウンター>
1時間たっぷり測定しなければ出てこないような、そういうところをですね、
5分や10分だけで測定を済ませてしまう。
そんな事をするとですね、出てくる物も出てこなくなってしまう、そういう測定がされてですね、
「住民に健康被害は、放射線が体の中に入っている証拠はありませんでした」というような
統計処理をされる恐れが十分あります。

<金属の味>
その可能性はですね、たとえばヨウ素、セシウム、他の物もいっぱい小さい粒の原子の塊が入ってくる。
それが口の中に入ると唾液などの酸性のものでイオン化という、ちょっと電気を帯びる状態になるとですね、
「金属の味がする」という状態になるんですね。
こういうものは必ずしも鉄の粉だけじゃなくて、いっぱい色々な小さい原子の塊が口の中に入るものですから、
それが唾液の作用で金属と同じような味がするという事は十分考えられるんです。

<甲状腺検査>
半減期でヨウ素が無くなったからといって、甲状腺を調べられないんじゃなくて、
セシウムが甲状腺にどれだけ入っているかっていうことを、
喉の周囲を丁寧に測定する事によって確かめる方法もあります。



たねまきジャーナル年末スペシャル人生変わった20111
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]


たね蒔きJN年末SP・矢ヶ崎克馬氏(琉球大学) 12/30




今年一年のたねまきジャーナルの中でリスナーの方に聞きました
「もう一度あの人の声が聞きたいのはどなたでしょう」という事でリクエストを頂きました。

「矢ヶ崎克馬先生を希望します。
汚染食品が日本全国に流れてしまっている現在、
これからますます内部被ばくによる問題が出てくるようになりますので、
その時に慌てないためにも是非、矢ヶ崎先生のお話しを聞きたいんです」と、

このように、他の方からも色々いただきました。

内部被ばくの第一人者というふうにご紹介していいかと思います
琉球大学名誉教授 矢ヶ崎克馬先生とお電話が繋がっております

水野:矢ヶ崎さん、こんばんは

矢ヶ崎:こんばんは、よろしくお願いします。



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comment 4
09.23
Fri
矢ヶ崎克馬氏が学校疎開の訴訟を支援しました。


矢ヶ崎氏の意見書です
09237.jpg

東電福島原発の事故では、チェルノブイリの放射能汚染を凌駕する放射能汚染が展開しています。
初期に放射性ヨウ素が噴出した時にも、
政府は子どもたちの甲状腺を保護するヨウ素剤の支給などの内部被曝を阻止する措置を取りませんでした。
放射能汚染の程度は直ちに疎開を必要とする程の放射線量を示していますが、政府は措置を致しませんでした。
子どもたちの食の安全に関しても
「巨大な限度値以下は安全だから食べなさい」と内部被曝をするに任せる措置を取りました。
 
此処に、子どもたちの内部被曝が深刻に進行していることを論じ、
政府による好適な被曝回避措置が速やかに行われるために意見書を提出します。

09236.jpg

全24ページに及ぶ意見書です。
ものすごく詳しく内部被曝の危険性について記されています
画像クリックでファイルが開きますので、是非ご覧ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

こちらのリンクも添付しておきます
平成23(ヨ)第29号 仮処分命令申立事件
債権者  A1 ほか13名
債務者  郡山市
債権者最終準備書面2011年 9月 9日
福島地方裁判所郡山支部  御 中


第1、はじめに
 本件申立で問われている問題は、表向きどのような理屈を取ろうが、畢竟、それは未来ある子供の命を取るのか、それともお金を取るのかという価値判断に帰着する。
 しかも、本件は低線量(低レベル)放射線の被ばくの問題である。そのため、今ここですぐに命の危険が明らかにされる訳ではない。その上、我々の日常感覚を通じては低線量放射線の危険を察知することもできない。低線量被ばくのメカニズを目で見ることもできない。まさに、「放射能は見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒」(「人間と環境への低レベル放射能の脅威」の著者アーネスト・スターングラス博士)である。
 その結果、放射能のこの特質に目をつむるとき、そこまでお金(財政的負担)をかけて避難することはないのではないか、という判断に傾くことは容易である。しかし、これは「目をつむれば世界は消える」と思う虚偽の判断にほかならない。その行為は、現実から目を背けて無実の子供らの命を奪うという意味で、32年前、低線量放射線被ばくの研究で知られる「人間と放射線」の著書ジョン・ゴフマン博士が指摘した次の言葉通り、「殺人そのもの」である。
《私は、自分がこれらの活動への警告をもっと何年も前に発するために努力しなかったという過ちを、正当化することはまったくできない。原子力の生物学的な面で訓練を受けた、少なくとも数人の科学者たちは、我々のとんでもない過失と無責任さによる人道に反する罪で、ニュールンベルグのような裁判にかけられる候補者である。今や我々は、低線量放射線のリスクを知っている。我々の罪は実験レベルではなく、殺人そのものなのである》
 福島県はいま低線量放射線被ばくの脅威にさらされている――この現実に目を向ければ、このままでは債権者らをはじめとする福島県の子供たちに、将来、深刻な放射線の健康被害が発生することは確実である。
 本書面では、低線量放射線被ばくの原点に帰って、現在、債権者らが置かれている危険な状態という現実を主張・立証するものである

ーーーーーーーーー

そして、東京新聞の記事です。

土壌汚染 福島市・郡山市の深刻度 矢ヶ崎克馬・琉球大名誉教授に聞く
2011年9月22日 東京新聞「こちら特報部」


福島第一原発事故で放射能に汚染された福島市や郡山市の土壌濃度は、
チェルノブイリ原発事故で健康被害が続出した地区に匹敵する-。ヶ
内部被ばくに詳しい矢ヶ崎克馬・琉球大名誉教授(67)は、
先月30日に文部科学省が発表した詳細な土壌汚染マップを基に両事故の汚染度を比較した。
その結果、「子どもら住民の健康被害が予想される」として、
学校疎開を含めた被ばく軽減対策を最優先に取り組むよう訴えている。 (小倉貞俊)


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08.04
Thu


たねまきジャーナル8月1日
琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬先生が3回目の出演をされました









<参考>
特集ワイド:今さらですが 測定も評価も難しい…内部被ばく
毎日新聞 2011年7月28日 東京夕刊

福島第1原発事故で大量に漏れ出た放射性物質。
体が放射線を受ける「被ばく」という言葉が連日報道されるが、
放射性物質が体の中に入り込んだ「内部被ばく」とは何なのか。
今さらですが、おさらいしてみましょう。【宍戸護】

 ◇原爆被害では重視されず 髪を取り置くなど対策を

 Q 被ばくとは何ですか。

内部被ばくの研究を長年してきた稲葉次郎・元国際放射線防護委員会(ICRP)委員 
放射線を体の外から受けることを外部被ばく
呼吸や飲食を通して体に入った放射性物質から受けることを内部被ばくといいます。
体に入った放射性物質を線源と呼び、1秒間に出る放射線の数をベクレルという単位で表します。
放射性物質には放射性ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどがあり、
それぞれの性質により、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)線などの放射線を出します。
各線ごとに体に与える影響の大きさも違います。
これらのあらゆる要素を取り込んで、人体への影響を勘案した単位がシーベルトで、
累積100ミリシーベルトを超えると体に障害が生じる可能性が出てきます

内部被ばくの具体例としては、
20世紀前半の米国で、ラジウムを含む蛍光塗料を使って筆で時計の文字盤などを作っていた労働者が、
骨肉腫で死亡するケースが相次ぎました。
筆先をなめながら作業し、体内にラジウムを取り込んだのが原因です。
ラジウムは化学的性質がカルシウムに似ていて、骨に沈着し組織を破壊していました。


 Q どういうメカニズムで体に影響するのですか。

原爆症認定集団訴訟で内部被ばくについて証言している矢ヶ崎克馬・琉球大名誉教授(物性物理学) 
体は60兆の細胞の集まりです。
細胞には自らの情報を伝える遺伝子(DNA)があり、そのDNAはたくさんの原子が連なった分子からできています。
一方、放射線にはα線、β線、γ線などがあり、
α線が飛ぶ範囲は40マイクロメートル、β線は1センチ程度、γ線は体を貫通します。

放射性物質のチリが体外にある時は主にγ線で被ばくしますが、体内にある場合はα線やβ線でも被ばくします。

この二つの放射線はごく短距離で消滅しますが、その間に大きなエネルギーを集中的に出し、
DNAの分子を切断し傷つけます。

100ミリシーベルト以下でも安全とはいえません。
ただしICRPでは、γ線のみを対象にしたモデルで、被ばく量を臓器ごとに平均化・均質化しており、
低線量の内部被ばくで障害が出ることを認めていません。

稲葉元委員 
DNAの鎖は確かに切れたりしますが、DNAは壊れても修復する能力を持っています。
修復できずにDNAが変質した細胞は自死したり、変質した細胞を免疫系がやっつける仕組みも持っています。
いずれの監視網も逃れた細胞が最終的にがんになります。

一方、放射性物質が体内にある間、体は被ばくし続けます。
放射性物質には物理学的半減期のほかに、代謝を通して体の中から排出されていく生物学的半減期があります。
物理学的半減期はセシウム137が30年、放射性ヨウ素は8日、ストロンチウムは29年、プルトニウムは2万4000年。
生物学的半減期はセシウムが100日、放射性ヨウ素が80日、プルトニウムは数十年。ストロンチウムは数年~20年
という最近の報告もあります。

臓器別では、セシウムは筋肉に蓄積し、放射性ヨウ素は、甲状腺に集まります。
カルシウムと性質が似ているストロンチウムは骨に、プルトニウムは肺や骨、肝臓に沈着します。

20110728dd0phj000045000p_size8.jpg



 Q 被害について分かっていることを教えてください。

広島で被爆し、被爆者治療に携わってきた全日本民医連顧問の肥田舜太郎医師 
広島・長崎の原爆被害が参考になります。
広島で閃光(せんこう)(ピカ)と爆風(ドン)に遭った多くの人は発熱から吐血に至る被ばくの急性症状で亡くなりました。
続けて爆発後、市街地に入っただけで原爆病となり死亡した人が相次ぎました。
症状は下痢や口内炎、鼻血、紫斑などで、血を吐いて亡くなりました。
その後、「体がだるい」と「ぶらぶら病」を訴える人も大勢出ました。
当初は原因が分からず、多くの人は「怠けている」と差別された。
原因を探して30年後、米国人研究者の著書で、内部被ばくを知りました。

矢ヶ崎教授 
広島・長崎の被ばくの大きさを評価するため、日米両政府の共同研究機関などが4回、調査報告書を出しています。
このうち内部被ばくに触れたのは86年の報告書だけで、しかも事実上内部被ばくを否定する内容でした。
06年以降、各地の裁判で原爆症の人々の内部被ばくを認める判決が出てきますが、
日本政府は事実上内部被ばくの被害を認めていません

 稲葉元委員 
広島、長崎の長期調査は、基本的には外部被ばくのみという考え方に基づいています。
ただし、今回の福島の事故では、内部被ばくもきちんと測定し、評価しないといけません。



 Q がんとの因果関係は?

 肥田医師 
占領軍の調査は原爆投下4年後に開始されました。
それまでに多くの人が亡くなりましたが調査されていません。
また、爆心地から半径2キロ外の被爆者、つまり内部被ばくの被害者は事実上除外されました。
検査が受けられると喜んで病院に行き、がっくりして戻ってきた患者さんの表情を覚えています。
内部被ばくを測定する装置ホールボディーカウンターや尿検査で
体内にある放射線量の一部を測定することはできますが、
がんとの因果関係をはっきりと証明することは今も難しいのが実情です。

 矢ヶ崎教授 
ホールボディーカウンターは体を突き抜けるγ線を測定するのであって、
体から飛び出してこないα線やβ線をとらえることはできません。
しかしα線やβ線によって体の中で被ばくしていることは確かです。
欧州の放射線専門家で作る欧州放射線リスク委員会によると、
内部被ばくの実際のひどさは、外部被ばくの600倍の影響があるというチェルノブイリ以後の研究もあります。

 Q 被害に備え、国や個人がやるべきことは?

 稲葉元委員 
国が示している食品の暫定基準値はもっと分かりやすくしたほうがいいと思います。
国には、学校給食のような日常食の放射線量を目安として出すことを検討してほしい。

 肥田医師 
人の命の重さを考えれば、福島第1原発からなるべく遠ざかるしかない。
福島にいる子どもを他県に疎開させる仕組みを政府には作ってほしいと思います。

 矢ヶ崎教授 
現実的な個人の対策として、散髪の際、髪の毛の一部を取っておくことを勧めます。
放射性物質が含まれており、がんになったときの証拠になります。
国は自らの責任で全国民の健康管理をし、被害者を救済する医療制度を設けるべきです。

==============


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07.27
Wed
続「内部被曝の恐怖」

・隠された内部被曝
・1ミリシーベルトで切断される分子の量

たねまきジャーナル「内部被曝について」矢ケ崎克馬氏(内容書き出し)の時に時間がなくなってしまいました
そのため、もう一度、矢ケ崎先生のお話しを聞くことが出来ました
youtubeへのUPに感謝します





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07.23
Sat

琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬氏が水野さん、近藤さんと
内部被曝について話しをされました。


2011年7月20日水曜日
たね蒔きジャーナル 「隠された"内部被曝"の真実」








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06.01
Wed
5月20日に衆議院で
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件(放射線の健康影響について)があり

(参考人)
原子力安全委員会委員久住静代君
琉球大学名誉教授矢ヶ崎克馬君
高木学校元放射線医学総合研究所主任研究官
医学博士崎山比早子君
中部大学教授武田邦彦君

以上の方がたの参考人意見と質疑応答が行われました

矢ケ崎克馬先生の参考人意見です。
内部被曝の重要性の説明です

20110520 科学技術特別委員会
矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授 参考人意見




続きを読むに議事録が作成されていましたのでその部分の内容書転記します。続きを読む
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05.22
Sun
この録画を見れば矢ケ崎先生の講演の内容がより深く正確に知ることが出来ます
表や図などを参考にお話しして下さっているので
お時間のある方はご覧ください。


【タイトル】福島原発事故 内部被曝について正確な情報を知ろう
【話者】矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授(以下:「矢ヶ崎」敬称略)

「ナマ(今)とぅびぃん! オルタナ・クール」第11回
日時:4月24日(日)19時~21時場所:カフェcello (那覇市泉崎)
タイトル:福島原発事故 内部被曝について正確な情報を知ろうゲスト:矢ヶ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)

原爆症 認定集団訴訟で証言を行うなど同問題に詳しい矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授は 、
3月25日に福島県入りし、1週間にわたって空気中や農地、水などの放射 線量や放射能汚染のデータ収集を実施した。矢ヶ崎さんから最新の調査報告を 聞きながら内部被ばくに関して正確な情報が学べます








途中まで講演内容を正確に書き出して下さっています
続きを読むに転記します。続きを読む
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05.18
Wed

矢ヶ崎克馬先生の講演を初めて聞いて(ひとつ前の記事「内部被曝を避けるために」
信頼できる先生がまだまだ私の知らないところに沢山いらっしゃる事を思い
とても勇気をいただきました
そこで先生の事を調べていたら下記の内容の先生のメールに出会いました
日付は3月31日ですが、この時点ですでに先生がおっしゃっている事は
今になってもなお最重要な言葉だと思います
以下ブログの内容を転記させていただきます


矢ヶ崎克馬先生は真実です。
矢ヶ崎克馬先生(琉球大学名誉教授)のメールを転載します。

怒りを胸に、楽天性を保って最大防御を

福島原発炉心溶融で多くの人が被曝しています。放射能におびえているだけでは被害が拡大するだけです。
主権者である住民が「愚民」扱いされています。
過酷な環境の中で、開きなおって、楽天的に、被害に対するこれからの手立てを考え、
福島周辺だけでなく日本の社会をどう再建するか、
この事故を教訓として新しい日本をどう「たたかいとるか」、知恵を集めるべきです。
放射線被曝に対して最大防御を行いつつ、被害を受け身で受けるのではなく、
被害の結果を先取りして認識しつつ、やるべきことは全部やり、
要求すべきことは全て前もって要求するようなファイティングスタンスを構えようではありませんか!

我々は内部被曝隠蔽の歴史を学ぶ必要があります。
被爆者が内部被曝を隠ぺいされて苦しんできている事実を、事実として学びましょう


被爆者は原爆にやられ、その上、内部被曝を切り捨てた「被爆者認定基準」によって苦しめられました。
被爆者は二重の苦しみを味合わされたのです。
原爆症認定集団訴訟はそのことをよく物語っています。
第1次集団訴訟の全判決が内容的に内部被曝を認めて原告側が勝訴したことを再認識しましょう。

そして今回の原発炉心溶融の事態に、内部被曝隠蔽の歴史を繰り返させてはなりません
内部被曝を否定された被爆者の苦しみを再現してはなりません。

文科省による汚染度の調査データはものすごい値を示しています。
3月21日の測定結果は茨城ひたちなか市で最高値を示し、
沃素とセシウム合わせて97,000MBq(Mは百万)。
これをキュリー数に直すと9.7Ci(1Ci は3.7掛ける10の10乗Bq)。
何とチェルノブイリ事故時の炉心周辺の最高汚染度の10分の1程度の値になっています。
この値はチェルノブイリ災害の時に日本に降った放射性物質の濃度は0.1Bq/m2程度なので、その10万倍に相当します。
福島のデータは無いが、汚染は広範に広がっています。
政府はこの事実を数字だけ出して、国民に何の指示も出さないでいるのです。
食品の汚染が報道されていますが、空気の汚染も、ものすごいものです。
積極的に事実を知らせないで、隠すことが何をもたらすかわかっているのでしょうか?

「直ちに・・・」のまやかしの内に国民の被曝被害は拡大していきます。

汚染は放射性微粒子によって進みます。
どのような姿で放出されているのか一切明らかにされていません。
小さい酸化物数分子の形で方出されているのか?多原子からなる微粒子で放出されているのか?
ここでは微粒子として放出されていることを仮定してどこまで飛ぶかを試算してみます。
放射性微粒子は発電炉上空100mに吹き上げられて、
毎秒4mの一様な風に乗るという想定で計算すると、直径1μmくらいならば1500kmはゆうに運ばれます。
風が強ければもっと遠くまで運ばれます。
現実はシミュレーショ ンのように、放射能汚染の地域が拡大しています。
チェルノブイリの時の日本の汚染状況よりはるかに高い汚染が進んでいるようです(小出裕章先生資料)。

スギ花粉の直径が30-40μmですが、放射能微粒子の直径はその10分の1以下のサイズです。
普通のマスクでは防除が困難なサイズです。
ずいぶん広範囲な地域の住民が内部被曝を受けざるを得ない危機状態が進んでいます。

私たちは汚染される覚悟が必要です。
しかし、悲観して恐怖の内に汚染を待つのはよしましょう。
この怒りを胸にしっかり収めて、開き直って、楽天的に、知恵を出し、最大防御を尽くしつつ、
やるべきことはすべてやることしかありません。
そして核のない新しい日本を創ることを決意するしかないのです。

今、端的に言って、日本のどこにいても汚染は避けられません。
汚染から精神的に逃げていれば、被災地救援や日常生活にも、「恐怖」は足かせになります。

政府の「安全」、あるいは「直ちには健康に影響は無い」という不誠実極まりない「安全神話」に乗せられば
しばらくしてから現れるとんでもない悲劇が待っています。


みなさん、開き直って楽天的になり、支え合って、最大防護を致しましょう
やるべきことは全部やって、危機を脱出しましょう。
救援も生活もやるべきことは全部やって 切り抜けましょう。

正しい知識を獲得することが大切です
心構えは、「みんなで支え合う大きな利己主義」を持ちましょう。

テレビで流されているような、「汚染されたホウレンソウを一年分食べても平気です。 」等という蛮勇は、
無知であり人間を大切にする思想に欠けたものです。
正しい知識を持ち、勇気を持って、賢く人間愛に基づく判断を致しましょう。

ガンマ線発射の放射性放射体が測定されたら、
その背後にはたくさんのアルファ線放射体やベータ線放射体が一緒にいます。

政府発表は「X線検診の被曝量と比較して・・」と言いますが、
医療では被曝させるけれども被曝する危険以上の医療的メリットがあるという目的を持った被曝です。
それだけに被曝限度も大きく設定されているものです。
このようなメリットを伴う被曝と迷惑千万な受動被曝を比較すること自体が、まさに不遜な行為ではありませんか?

飛行機に乗った時の被曝といえば宇宙線による被曝です。
日常受ける被曝には様々な原因がありますが宇宙線がかなり寄与しています。
宇宙から飛んでくる放射線は透過力が高いものです。
透過力が高いということは物質(身体)との相互作用が少ないということです。
放射線が身体を突き抜けるということは、突き抜けた放射線は相互作用しなかったということです。
内部被曝する場合は相互作用の非常に強い放射線(アルファ線、ベータ線)にも被曝することになります
比較する土台に共通性のない比較です。
このような発表をする人には、内部被曝の危険性を勉強してくださいと言いたいものです。

がんになって亡くなるのは、1万人に一人くらいのものでしょうか
(これは多分非常に低く判断していると思います
《肥田舜太郎先生のチェルノブイリ放射性降下物被曝時の乳がん死亡調査》)?
(それでも人口が1億人だと1万人!!!)
これらの方は病名が判明してもその原因は決して解明されることがありません。
決して国家的に補償されることがない被害です。
それだけに、原子力発電をやめさせることしか報いる方法がありません


我々の根本的な責任です。
閉じ込めることしか対応方法がない原子力発電は、本質的に未熟なテクノロジーなのです。

今は、みんな「貧乏くじは当たらない」と楽天的な願いを持ちましょう。
しかし、貧乏くじを引くものは必ず出ます。
それだけに必ず出る結果についての補償などをきちんと要求することです。
それはあくま開き直らなくてはできません。
あくまで楽天的に憲法の精神で、『個の尊厳』を守ることでやり遂げましょう。

今は楽天的に、悲観を先取りせず、悲劇の確率を最小限に食い止めることです。

汚染が進む地域で「建物内退避」は危険の増幅です。内部被曝を拡大します。
政府は、住民避難領域を実態に合わせて拡大・縮小すべきです。
被曝弱者である乳幼児、妊婦、感染症罹患者等々の保護や避難をすぐ行うべきです。

汚染が深刻な場所で町を再建する「ど根性」を発揮している多数の市民の皆さんがいます。
土壌汚染等々に対するさまざまな「郷土再建」にあらゆる知恵を出し合いましょ う。

汚染が確認されている地域だけでなく、もっと広い範囲にいる人も放射能汚染の対応を致しましょう。
完全防護はできなくとも、部分的でも可能な限り防護することです。

①マスクをしましょう。
②帽子を被りましょう。
  肌をむき出しにせず、外套は埃の付きにくいものがベター良いでしょう。
  家に入るときはマスクをしたまま、埃を払い、それから家に入りましょう。
③野菜等の食品はよく洗うことです。流水で洗いましょう。
  お湯でゆがけばもっと効果が上がるようです。
  この判断は放射性微粒子が表面にくっついているだけであると判断をしています。
  放射性物質を根から吸い上げて内部が汚染されている状態ではないと願っていますが、
  そうなったら廃棄しかありません。
  汚染されている水から放射性物質を取り除くことは一般家庭では難しいものです。

防護のことは知恵を出し合って致しましょう。

政府は、この事態を客観的に把握し対処できる組織を確保し、体制をとること。
政府は正しい認識を持つこと、迅速に正確な情報を提供すること、人間尊重の立場から対処すること。

政府が客観的な科学的な認識を確保しない限り、原子力発電推進派のまやかしの安全性吹聴は続きます。
私たちの声はそろえましょう。

先生の論文を見つけました
内部被曝についての考察
琉球大学 矢ヶ崎克馬
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05.18
Wed

琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生の後援会を私は初めてお聞きしました
途中音声の乱れや1,2,3の間が途切れている録画ですが
日本の国が内部被曝を認めていないという事を初めて知りました
だから、日本の基準には内部被曝の計算が入っていなかった・・・
なぜ、内部被曝を認めない国家になったのか
放射線のベーター線アルファ線ガンマ線の持つ意味
半減期の意味などとともに
内部被曝の大切さを実感し、大変勉強になりました

説明【講演会】5/17矢ヶ崎克馬氏講演会「内部被曝を避けるために」
「内部被曝を避けるために   ――怒りを胸に、楽天性を保って、最大防御を」
日時5月 17日 (火), 18:00 ~ 20:30
■講師  矢ヶ崎 克馬氏(琉球大学名誉教授)
■場所 郡山カルチャーパーク内カルチャーセンター

【Ch8】【福島】矢ヶ崎克馬氏講演会「内部被曝を避けるために――怒りを胸に、楽天性を保って、最大防御を」










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