池田実「元・イチエフ作業員からの報告」
牧山ひろえ参議院議員
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=35m20s

質問
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=39m36s
イチエフのことについて、
外国人労働者がかなり多いと聞いているんですけど、そういう情報は聞いたでしょうか?
あと、路上生活者が全国から集められているとか、そういう情報はありましたか?
池田:
なんかね、都市伝説みたいな気がしないでもないんですけど。
よくこっちに来てから外国人とか、今の話とか。
実際わたしはほとんど見ませんでした。
例えばフランスのアルバからこっちに来ている、技術者でしょうけど、の人を見たり、
あとは現場に入った白人系、ヨーロッパ系と思われる人も2人ぐらい。
日本語が少しかけるから日本に少しいる人かもしれませんけれども。
話では日系ブラジル人が入っているという話は、何人かから聞いたことがあるんですけれども、わたしは見ませんでした。
たくさん入っているような話が聞かれるんですけれども、実際に入退手続きとか、テスト、とか研修とかもありますし、1日がかりで、簡単なテストとか、入ってからも毎日いろんな研修といいますか、訓練だとか問題会議、会議というほどでもないけど、ある程度日本語で読み書きができないと出来ない。
毎日の入退のこともそうですけど、労働力として、除染の時は違うでしょうけれども、イチエフの場合は結構厳しいといいますか、いうのがあって、すぐに誰でも労働力として入るという状況ではない。
あと、放射線管理手帳というのもありますけれども、日本国籍じゃないとダメということでもないんですけれども、そういうこともあって、そのたびに身分証明書も必要だし、元請け、その下あたりとしては、なかなか労働力不足だから外国人というふうに委ねるには、なかなかハードルが高いのかなと。
あと、路上生活者もそうですけど、やはり一応入る時にはね、ITカードで、わたしの場合には運転免許証出したんですけど、ない人は健康保険証ともう一つ保険証と言われているんですけど、それで顔写真がなくて他人の保険証借りて、作業証を作ることも不可能ではないんですけれど、そんなこともあって、言われている路上生活者を連れてきて入れる。
たんじゅんにそれは、雇う方としてもリスクが結構、国の方からも身元調査とかも最近あるのでね、なかなか厳しいんではないかと。
で、わたしの体験では、困窮者が多いのは事実です。
わたしの一緒の会社でも、給料振込みがなかったんですね。
なせか?というのを聞いたら、現金支給でしか受け取れない人がいるし、口座、銀行の口座を持てない人が二人ばかりいたんですけど、国民健康保険も滞納しているという人もいましたし、そういう生活困窮者がこっちに来れば宿は無料、一応寮費は無料ということで、金がかからないということで、それで来るというのはあるんですけど、路上生活者ほどまでは行っていないかなという感じはしました。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=44m39s
年間被曝量が7.25mSvで、白血病の心配もあるとおっしゃってたんですけど、
僕も福島第一に関心を持ったのも、何年続くかわからない廃炉作業。これはどうしても必要で。
この廃炉作業をやるために人手と現状どのくらいの人がやっているか。
そういう人が必要だと思うけど被曝のこととかを聞くとちょと心配で、二の足を踏んでしまうということもあると思うんです。それについては携わってみてどういうふうにお考えでしょうか?
池田:
わたしの印象ですけれども、私たち中高年はチェルノブイリ、その前の第5福竜丸、広島長崎の原爆。
ある程度知識として入ってて心配していて、感じとしては若い人があっけらかんとして、
本当は若い人の方がリスクがあるはずなんでしょうけど、こっちが心配するくらい「大丈夫だよ」みたいな感じで会話をしているんですよね。
で、それを作っているのが入社教育、1日講習するんですけれども、テキストなんかボロボロで。
311前の古い東電のテキストを使っているんですね。
さすがに担当者も「ちょっと古い資料ですけど」って言ってたけど、やっぱり安全神話に基づいたテキスト。
要するに、大丈夫だよ、安全みたいなことを、教育でも、はっきりは言わないですけどね、そんなようなニュアンスでやるし。
Jビレッジからシャトルバスでイチエフまでの乗り合いバスに乗るんですけど、そのバスの中にチラシが、早見図、見たことがあるかもしれないんですが、「東京ーニューヨーク間で0.1mSv」とか、レントゲンだとどうだとか、
そういうことと、今の第一原発の被曝量みたいな感じで、要するに「安全ですよ」みたいなそういう早見図をね、
チラシで貼ってあったり大きなポスターをバスの待合所に貼ってあったりして、そういう安全神話を刷り込ませるみたいなことも巧妙にやっているのかな、っていうこともあって、若い人なんかは結構無神経、無神経というのかな…あっけらかんとしているというのか、ちょっと怖いなと、中年のわたしとしては恐ろしいなという感じは思いましたね。
むしろ本当に私たち、50台60代の人は、毎日の線量を結構気にしていますしね。
地元は若い人でも、30代の人でも、福島に住んで通っている人もいるんですけれども、そういう人は結構神経質ですね。
小さい子供がいたりする人は、自分の車でJビレッジまで往復するんですけれども、その車に自分の3歳か4歳の子供を乗せたりもするんで、やっぱり被曝のことも結構、地元の人は若いけれども気にしていますけれども。
他県から来た若い人は、若い人の20代30代はほとんど福島県内の人が多いんですけれども、独身の人なんかはあんまり気にしていないなという感じは受けました。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=48m38s
このところスキーバスの事故が報道で話題になっていますけど、あれは労働者の働かせ方の問題なんですね。
普通なら労働契約を結んで労働時間や賃金などを確定しなければいけないのに、さっきの話を聞いていると会社によって賃金バラバラ。
働く時間もバラバラということで、働く最低の法律も実は守られないままに仕事をさせられているんじゃないかと。
逆に言えばそうでないと人を雇ってくれないというか。
池田さんの場合は3次下請けですよね。
4次5次になると、被曝手帳の問題も出てくるわけですね。
それをどういう風にお考えになったか?
池田:
要する違法がないというか、治外法権というか、わたしは郵便局に勤めていたもので別世界ですね。
就業規則もなければ労働契約なんかなにそれ?って感じで。
年休、休暇なんかも、上からは「休みたければ、何かあったら休んでもいいよ」それはでも、自分の(日当から)引かれるわけですけど。
電話すれば、通告すればいつでも休んでもいいよって言われるけど、
年休というのがそもそもないし、忌引きなんかもないし、
不幸があったりしたら、すみません休みますみたいな感じで、それは給料が出ないんですけどね。
そういう感じだから、法律がない、労働法がない世界ですよね。
本当に一歩入れば塀の中、じゃないんですけど、まぁ、「外国」のような印象ですよね。
そういう中で下請け会社は社会保険も入らないし、年金なんか、
それを全部やったら多分3次4次の会社が持たないということでやっているんですけど、それだけ私たちは絞られている。
だから、うちの会社なんかは出張面接で、例えば青森に行ったり秋田に行ったり、九州も行きましたけれど、わざわざ専門のスカウトがですね、手配師という言い方もあるかもしれないけど、スカウトが行って。
普通の求人票だと集まらない、1万5000円とか、結構高いところもあるので。
ハローワークでやったら集まらないので、例えば秋田とか青森とか山形の地元のフリーペーパーで、寮費無料というような、1万5000円、社保可みたいなことを適当に書いて、で、公民館みたいなところで出張面接をやると、仕事がない人、主に中年、中高年が多いんですけど、広告を一回出せば5〜6人、7〜8人集まって、その中で一人でも二人でも、身元が硬そうな人を採用してこっちに連れてくるというのをやっていて。
とにかく会社としては、私たちは金の卵じゃないですけれども、人材は金のなる木。
一人捕まえれば、というのも変な言い方だけど、一人でも1ヶ月に何万円か会社に収入が入るわけですからね。
そういうので全国から集めてきているというのが実態ですね。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=53m12s
安全管理体制というのがわかったら教えて欲しいんですが。
統括安全組織っていうんですか、安全教育はしているのか?
池田:
安全は、形としてはやっていますね。
安全委員会というのもありますけど、要するに東電のことであるわけですから、
東電と元請けが安全…正式名称はなんだっけ、パトロールも含めてあって、月一回は。
で、事故があれば結構頻繁に、正式名称はわからないんですけど、安全委員会みたいな。
で、決まったことは翌日のミーティングでこれはしましょうみたいなのはあるんですけれども、
やっぱり。3次までくると、上の話がだんだん薄れてくる。
薄れてくるっていうか、形式的になってくるし、
ピラミッド体制ですから、上にはなにも言えない。
東電、元請けからくるのが、もう軍隊のように指令でくるわけですから。
それを忠実に守る兵隊みたいな感じという体制ですから、
どうしてもそこで働く者の横のコミニュケーションが取れない。
ま、上と下もそうですけど。
そういうことでやっぱり、事故が起きる。
実際にわたしが働いていた去年(2015)の1月19日、20日ですか、
1日のうちに第一原発・第二原発で二人亡くなったんですけど。
実際その日亡くなった人はベテランの40、50で。
一人は安全管理責任者なんですよね。
本来は仕事をしないで、作業場をまわって、安全を怠っているのを注意する人が、タンクの上で安全帯も付けないで一人作業をして、予定外作業をして、結果的に、ま、落っこって亡くなったんですけど。
そういう安全管理者が、終わってみれば「なんだ」っていう話なんですけど、やるような体質というのが。
一応形式的には一人作業は。
ミーティングで結構、事故があった後は、始める前もそうですけど終わった後も振り返りKYといって、危険予知的なものを結構厳しくやるんですけれども、それが結果として安全対策に繋がっていない。
事故もまた8月にも起きましたし、死亡事故がね起きましたし。
構造的なものだとわたしは思いました。
それは1次2次3次4次と下請、多重下請の構造。
と、後は横の連絡。
横の連絡というのは、第一原発は、わたしはTPT東京パーティクル、雑務といいますか、家事というか庶務関係のことをしていたんですけど、
原子力関係の日立・東芝、あるいはメーカーの三菱重工などがね、炉メーカーとかプラントメーカーとか、業種が違うのが横の連絡が取れないし、もちろん上と下の連絡も取れない。
結局、司令塔がいないというんですか。
東電はいるんですけれども、結局東電は元請け、東芝なら東芝、鹿島建設なら鹿島建設。
凍土壁だったら鹿島建設に任せちゃっているわけですね。
問題が起こればいいますけれども、結局担当者は鹿島の親方にはなにも言えないまま任せちゃっているというか。
というような感じに、実際はね、なっちゃってて。
東電もまぁ、本当に管理能力がないというか、裸の王様みたいなもんでね。
責任は取らされているけれども、実際はほとんど権限がない感じは受けましたね。
だから本当は国がね、前面に出て責任をとってやるのが一番だっていうのは、私たち労働条件、福利厚生も含めて。
各社に任せるんじゃなくて、雇用だとか、賃金から福利厚生までね。
責任をもって、ま、公務員とまでは言いませんけれども、控除だとか、国で。
国だって今、いろいろ、厚労省から資源エネルギー庁から、国交省から入り乱れていますけど、東電はね。
そうじゃなくてやはり一つのイチエフ、復興庁じゃなくて、東電の廃炉作業を専門にやる省を、省と言いますかなんかね、国として責任をもった組織が必要だなというのをわたしは、総括的なことですけど、感じました。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h1m8s
暑いから1時間にしましょうというのはどなたが提案して誰が決めたんですか?
池田:
WBGT指数といって湿度と温度と、そういうのの表があって、
厚労省ですね、厚労省がそんな指針を作っていて、建設現場だとか、2年ぐらい前にそういうのが出て、その指数が出たら、屋外作業はしないようにとか、というのが熱中症対策で出て、それに基づいて東電から、それは結構厳しくて、現場それぞれに表があって湿度計と温度計があって、まず行くとその数値を見て、WBGT表に書いて、今日はこれを超えているから、1時間きっちりしましょうみたいなことはかなりやってます。
質問:
辞められた後はポジの管理とかどういうふうにやっているんですか?
健康の問題が起こった時にはどうしたらいいのかとか、事後管理というのはどうなっているのか?
線量の関係などで働ける期間というのは短いと思うが、イチエフでどのくらいの期間働いているのか?
年齢は何歳ぐらいから何歳ぐらいまで
池田:
辞めた後、今回白血病に認定された人もそうですけど、なにも。
ようするに自分で行くしかないんですね。
具合が悪くなったら自費で病院に行って、診断されて。
今回の人はたまたま認定されたわけですけれども、何も保障といいますか、そういうのは。
放射線管理手帳というのはいただいていますけど、それは健康管理じゃなくて、次の事業所、例えば関西電力に行くとか、九州電力の原発に行く場合に、それを見せて、これくらい東電で食らっているというような、業務管理用の手帳であって、私たちの健康管理をする手帳ではないんです。
ただ、緊急作業者の場合には緊急作業者カードというのが別にあって、それは311のその年の、収束宣言が12月26日でしたか、それまで緊急作業に当たった人は緊急作業者カードというのがありまして、それが国が健康管理をするということで、定期的に病院、もちろん国が金を出して健康管理をするということにはなっていますけど、それ以降に入った私たちには、もう何万人も入っているんでしょうけれども、一旦離職すれば、それはもう関係ないという話になっているんですよね。
だから、例えばチェルノブイリなんかは、事故から5年後に法律ができまして、チェルノブイリ法というらしいんですけれども、私たち作業者も、被害者も含めて国が保障すると。健康管理、保険管理とかをね。
そういうのをするという法律ができていますけど、日本の場合は、避難者もそうですけれども、非常に国が冷たい。
いったん退職すればそれでおしまいというような感じになっていて、私としては法律を含めて保障するようなことをしてもらわないと、実際体が悪くて自分の金で病院に行って、例えば白血病だったとしてもそれから労災申請するかどうかというのもまた大きなハードルだし、それから時間もかかるし、手間も金もかかるしということで躊躇する人も多いだろうし、そういうことも含めて早く、ぜひ私たち作業者、元作業者も含めて、国になんとかして欲しいというのが一つあります。
年齢構成では、除染の場合は中高年、50、60代が多いです。
実際、私のチームの人も青森、たとえば銀行に勤めていた人が証券会社に勤めて、つまり50代でリストラにあって、青森じゃ仕事がない、中高年じゃね。
で、しょうがなく除染に来たという人もいましたし、イチエフでもそういう人はいましたけれども、比較的年齢構成ではイチエフの方は若いですね。
で、東電のアンケートだと20代、10代を含めた人が構成では1割前後で、30代が2割、40代と50代が3割づつ、で、60代以上が1割という感じがアンケートで出されていますけれど、私の見た印象も大体そんな感じです。
線量が多くなってやめるという人は、私の周りではいなかったです。
で、平均で、私はそのくらい(1年半ぐらいで7.25ミリシーベルト)でしたけれど、結構、比較的ちょっと多い方なんですけれども、東電の発表だと、1年間に4.9ミリが平均だというふうにに発表されていますけれども。
一応法律では1年で50ミリ、5年間で100ミリというふうに決められている。
だから5年間で100ミリといえば、かなり。
だから線量が高くて離職という人は、緊急作業者の、当初の年代には結構いたみたいですけど、今はいないと思います。
ただ、東電では「年間20ミリを超えちゃいけない」というのを上から出されていて、15ミリになるのが一応目安として、15になったら他のところ、他のところとは第二原発、そこは全然線量が低いですから、15に近くなったら配置換えみたいな感じで移されるという人は現にいました。
線量が高くて離職しなければならないみたいなことは、下請けの方もそれをさせないように色々やりくりをしていますね。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h11m7s
質問:
作業されている方がツイッターで発言したり、このような場で話をすることは禁止されているんでしょうか?
現場の話というのは、池田さんのように絶対に戻らないという人たちしか話せないのか?
今現在働いている人はそういうことはやってはいけないというような規則はあるの?
池田:
規則なんかはないんですけど、
ただ入所時に、Jビレッジで入所手続きをやったんですけど、その時にチラシがあって「これ読んでください」みたいに渡されたのは「情報の漏洩、持ち出しはいけないですよ」と「ご協力をお願いします」みたいな、そういうチラシが配られましたけれども、別に規則なんてないんですけれども、実際にやっぱり発信できない。という、ね、バレると別にクビになるということは、私はクビに、やっぱり自分としてもね、これでクビになるという、そういう規則なはいんですけれどもね。
やっぱり会社としては、そういう発信する人はね、面白くないだろうし。
もちろん私なんかも友人なんかにはスマホでね、「今日、死亡事故があった」とかそういうのはね、それは自由に。
自由にというか、現場ではできないですけど、休憩所とかそういうところではメールも打てますし。
管理的には、できないことはないんですけどじっさいなかなか。
自分たちもなんか、入っちゃうと「特別なところにいる」みたいな気がして、逆に自粛しちゃうっていうのがありますよね。
だから難しい話、例えば原発の話とか政治の話とか、は、しないですよね。
線量の話も含めてね。
というのはしないような雰囲気はありますけれども。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h13m53s
質問:
私は今64で今年65になるんですが、今あちらで働く人というのは、かき集めなくちゃならないくらいに足りないものなんですか?
それとも例えば、私は今仕事をしているんですが、今年やめようかなと思うんですが、辞めた後でぶらぶらしているぐらいだったら福島に来て働いてこいよぐらいの感じなのか?
64で、ここではわりと若い方なんですけど、「64はもういらないよ」ぐらいの採用なのか?
池田:
印象では、私は61であれか。
だから62、3ならいいんでしょうけど、採る方としても年寄りよりは若い方がいいに決まっているし、特別なコネというか、資格があれば別ですけれども、素人が、65を超えちゃうと厳しいかな、という雰囲気ですけれども、採用というのは多分躊躇する。
でも実際にいると、70近い人も。
それは昔から働いている人ですね。
コネがある人は、70近い人も実際に働いていましたけれどね。
素人でコネもなくてという人はなかなか、65を過ぎちゃうと厳しいかなという感じはします。
ただ、「人手は足りているか?」というと、足りているとは、今のところはまだ東電は「足りている」と言っていますけれども、今後のことを考えればたくさんいた方がいいということで、3次4次下請けなんかも人集め、東電の方もできるだけ人はいた方がいいということで。
私の場合には「解雇」で辞めた人はいないんですけれども、不祥事を起こして辞めた、酒飲んで喧嘩したというのは聞いたことがありますけれども、なかなか結構離職率は低いんじゃないかというのは僕は感じました。
何かあれば別ですけど、自分から、私は自分から辞めたんですけど、そんなにいないんじゃないかと。
やっぱり給料的には月に20何万もらっているし、確かに保険とかそういうのはないけれども、衣食住とかそういうのを我慢すれば、ま、食いっぱぐれはないということでね、
よっぽどのことがない限りはクビみたいなことはないし、ということで、離職率はそんなに高くないんじゃないかなという気はします。
ま、でも64とかで、チャレンジしてみてもいいと思います。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=1h17m44s
2016年1月12日
池田実「元・イチエフ作業員からの報告」

去年の4月末までイチエフ、福島第一原発で働いていました。
その前に除染の方で、浪江町の除染にも入っていたんですけど、1年2〜3ヶ月福島にずっと行っていまして、
その辺のお話をして、質問などあれば伺いたいと思います。
今63で、まだまだ元気で働いている人もいますけど、私としてはこれで福島を切り上げてということで、
集会とか原稿とか、全て今は実名でやることにしています。
漫画で「イチエフ」というのもありますけれども、なかなか実名では中のことを話すっていう人はいなかったと思いますけど、やはり、責任を持ってと言いますか、自分の名前を出して顔も出して中のことを伝えるというのが、私としてはそれが福島への恩返しといいますか、そういうことで今こういう形でお話するという機会を得ています。
じゃあ、私が福島で見たことなどをお話したいと思いますけれども、
私は郵便局、東京の郵便局で働いていまして、一昨年定年になりまして、
再就職、再雇用という話もあったんですけれども、あえてといいますか、郵便局じゃない違う世界で仕事したいという思いがありまして、
そこではやっぱり東京ということで、福島からずっと電気をね、享受していたということもありまして、
福島311以降の話を新聞テレビ等で見るんで、やっぱり自分としては東京に住んでるんで何かしなければならない、贖罪ではありませんけれど。
ということがずっとありまして、定年ということがいい機会だと思って、福島に行こうと。
行って働こうというふうに自分で思いました。
そういうことがありまして、定年後に渋谷のハローワークに行って。
最初は第一原発で働きたいと思ったんですけれども、求人票をいろいろ見てみると、確かに第一原発はあったんですけど、年齢がやっぱり60歳以上っていうのはなかなかなくて。
あっても、2〜3件ハローワークの人に電話で聞いてもらったら、元請けの方から「60歳以上はとらないでくれ」と言われているということで。
じゃあ、これはダメだなということで。
その前に除染というのが結構、求人票で、勤務地で福島といえば、「除染作業」というのが何十件も毎日出るんですけど。
「だったら、まず除染でやってみよう」ということで、除染の方を選びまして、
何社かあったんですけど、一番大量、大量というか、人数が20名という。
5名とか10名というのもあったんですけど、やっぱり20名、多い方が。
素人ですからね。
一緒にやった方がいいかな、ということで多い会社を。
そして株式会社、比較的大きな、人数だと500人ぐらいの会社ですね。
ま、大きいからいいかな、と思って選んで。
そしたらもう直ぐに採用ということで。
「直ぐ採用」っていうのにもびっくりしましたけど、
「履歴書は後でいい」と。
「面接はどうなんですか?」と聞いたら「いや、面接はいいから」ということで、
準備期間があって、向こうの書類とか相手の仕事の関係で待機というのがあって、
最初は年末って言ってたんですけど、それが伸びて、結局1月からということで、
最終的に2月、一昨年(2014年)の2月ですね、浪江町の方の除染に入りました。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=5m20s
宿舎は私の元請けの安藤間(安藤ハザマ)組JV企業共同企業体、その宿舎ということで、まぁ、後から思えば良かったんですけれども、プレハブの2階建てで、風呂場とか食堂とかも完備されていて、朝も食事ができる。
もちろん金はこっちが払いますけれども、夕食もあるということで。
で、個室ということでね。
狭い、2畳ちょっとぐらいですけど、そういう寮で。
そこから浪江町の方に通ったのが2月〜5月までですね。
当初の労働契約では「1年以上は仕事がある」ということが書かれていまして、
会社の方からも「1年以上は働いてもらうよ」と言ったんですけど、
実際は、除染の中身といいますか、浪江町の浪江高校の裏の川の土手と河川敷の除染ですね。
草を刈って、草刈機で刈って、それを熊手で集めて、それをフレコンバック、黒いバッグに入れる。
それをずっと。
その土手は1km以上、長い土手なんですけど、そういうところの除染をやったんですけど。
最初20名だったんですけど、実際に集まったのは7人しか集まらなくて、
その7人の内訳は、私は東京ですけど、青森、山形、大阪、沖縄、鳥取という、本当に全国各地から集まってたんですけれども。
その7人でずっとやったんですけれども、
当初20名の予定が7名しか集まらないって
最初はだいぶ急かされて、私ともう一人25歳の青年なんか仕事をしたことがないっていうぐらい、
国立大学でのボーっと、エリートみたいな、言っちゃ悪いけど、そういう人で、ど素人が私を含めて二人いたもんで、で、人数も少ないということで、だいぶ急かされたんですけれどもね。
ところが、応援部隊も入ったりして、5月ぐらいになると、もう「次の仕事がないよ」と言われて、
結局工期が、一応長かったんですけど、もう5月全部仕事がないと。
次の仕事は一応あるんだけれども、3ヶ月後にならないと入らないという、現場には行けないということを言われまして、不本意ながら6月末で上の方から「仕事がない」と。
みんな怒ったり、「解雇か」って怒鳴ったりした人もいたんですけど、
上の方では「解雇じゃなくて、希望すれば他の仕事がある」
建設会社だから、除染じゃなくて、仙台の方の土木作業ですね、その会社の。
で、「給料は若干下がるかもしれないんだけれども」というんですけれど。
実際私がもらっていたのは、危険手当が1日1万円。
日給が7000円ということで、1万7000円もらってたんですね。
それが「若干下がる」と言われても、仙台で危険手当なんか出るはずもなくて、だいぶ下がるというのは明らかなので、みんなもう、結局6月末で辞めていったというような結果になりました。
だから後から見たら大体除染というのはそういうのが多くて、工期が半年とかあっても、その前に終わるとかいうこともあって、
雇い止めみたいなことが多くて、次まで待機というんですけどね。
給料が半分出る会社もあるんですけど、ほとんどの会社は待機中は給料は出ないということで、
ま、宿舎で1ヶ月待つという人もいたんですけど、結局そういうのがあるから、大体除染作業員は仕事中に次の仕事をね、どんどんハローワークだとか頼って、いいところというか、給料がある程度出て、というのを探しながらやっているような、本当に渡り鳥的な生活なんだなということを除染の時には思いました。
除染の時は2次ですね。
元請けが安藤間組の下にもう一つ建設会社があって、その下の会社ということで2次だったんですけど。
というk遠出また東京に帰りまして、ハローワーク通いが続きまして。
ところが不思議なことに今度は、ハローワークに行ったら、いくつか第一原発の仕事があったんですね。
聞いてみたら「60歳以上でも構いませにょ」という会社があって、
それが何故だか、人手不足だからかどうかわからないんですけど、たまたまなのかわからないんですけど、
で、見つかって、8月から行くことになりました、第一原発。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=11m25s
今度の会社は元請けが東京パワーテクノロジー。
TPTという、東京パワーテクノロジー。
前は東電工業って言ったんですけど、東京電力の100%子会社です。
その元請けがあって、その下にあって、またその下にあって、その下。
だから3次下請けですね。
除染の時は2次。
第一原発は3次ということで。
そのせいか?っていうことでもないんでしょうけど、給料は14000円でした。
だから下がったんですね。
一応危険手当、「危険手当」という言い方はしなかった「特殊勤務手当」とか、いろいろ言い方を変えたんですけれども、
4000円。
で、日給が1万円という。
変な話ですけど、除染の方が危険手当が全然高い、倍以上というようなことになったんですけど。
宿舎については、前のところは上の方でプレハブを作ってそこに入ったんですけど、
今回はもう3次の私の会社が自分の、自社寮っていうと聞こえがいいんですけれども、
民間のアパートで、本当に古いアパートとか、貸し家を幾つか、いわき市内に何件か持ってて、そこに入れられたということで。
だからまぁ、タコ部屋ということではないんですけれども、最初入ったところはアパート、6畳、8畳にふたり。
一間はあったんですけど、そう言っても風呂とかガス台とか台所は一つですから、プライベート空間っていうのはあんまりなかったかな、という感じでしたけど、
それからまた寮に移ったんですね。
移らされたんですけど、もっと、今度は貸し家ということで、部屋が4つあって、そこに7人ということで、
今度は6畳に私ともう一人、岩手の人かな、一緒に。
ま、本当にプライベート空間で、テレビは一つを一緒に見るとか、
で、7人、台所はあるんですけれども、冷蔵庫が二つで棚で分けたり、トイレとか風呂はもちろん一つですから、その順番だとか。
結構7人が一つ屋根の下で暮らすというのは、この歳になって大変なもので。
いろいろ、イビキがうるさいだとか、風呂が長いとかトイレが長いとかね、
そんなことで変にギスギスして、非常に住み辛かったとかありました。
仕事の方ですけれども、第一原発の仕事というのは、上から言われたのは「可燃物等の分別回収業務」というんですね。
中身は何か?というと、構内のゴミの分別回収ですね。
外の瓦礫はもうすぐ収束作業で邪魔になるということで、すぐに回収撤去されたんですけど、
建物の中にあるゴミ、本当に事務処理ですか、紙類だとか、いろんな事務用具とか、
そういうのが手付かずだったんですね。
それを回収分別するっていうのが私たちの仕事でした。
それは今、構内で大型減容焼却炉というのを建設して、建物ができたんだけどそれがまだ運用していないんですけど、それは、7階建てとか8階建ての大きな焼却炉ですね。
そこができるので、そこに紙類だとか、あとは木なんかも、今保管しているんですけれども瓦礫ですね。
燃える木とか、あとは保護衣、タイベックというんですけれども、覆いを集めて保管しているのを、そういうのを全部燃やすということをやるというので、それで私たちが残されたゴミを集めて持っていくという仕事でした。
で、場所は、最初は事務本館。
免震重要等のすぐ隣なんですけれども、福島第一、第二原発のいろんな厚生。
給与だとか、福利厚生。
事務職員が事務作業をやっていた結構大きな建物で、そこの中の書類だとか、いろんな、事務用品だとか、様々なものを、袋に、燃えるごみ、プラスチック類、鉄類、ゴム類などに分別して袋に詰めて、コンテナに入れるという、その作業を最初にしまして、
それが8月下旬から9月ぐらいまでですね。
8月ですから、当たり前ですけど暑いんですよね。
全面マスクをして、つなぎの、タイベックっていうんですけど、保護衣を着てやるわけですから、
本当に、毎年何十人も熱中症になるということを聞いたんですけど、やっぱり実際に入ってみると身体中が汗びっしょりで顔からも頭からも額からも汗が出るということで想像以上に大変だったなというのがありましたけれども、
熱中症予防ということで、今東電の方から暑い時はサマータイムということを言われていまして、1時間、原則1時間で作業を切り上げるということが上の方から言われていまして。
特に30度を超えて35度近くになると、湿度を見て、指数が高くなるという時はもっときっちり1時間経ったら作業長の方から「おしまい」というふうに言われてやったもんで、最初はきつかったんですけれども、慣れてくると本当に楽な、仕事をした気がしないというか、1時間ですからね。
そのような感じで最初の頃はしていました。
そのあとは2時間でも、勤務時間の面で言えば長くても3時間、普通は2時間。
9時40分ぐらいから、通常ですね。
で、12時前後ぐらいに終わるという感じですから、2時間ちょっとぐらい、実働ですね、通常の場合は。
というのが日常でしたので、除染と比べれば体力的には楽でした、正直言って。
除染の時は目一杯、朝6時半に出て7時半からラジオ体操して開始して、終わるのはやっぱり4時半。
本当は4時っていうことだったんですけど、実働、実際はもう、後片付けだとかミーティングだとかで5時過ぎる、現場でね、サービス残業みたいなことも結構ありましたので、もう目一杯でした。
だから8時間以上勤務が除染の時はあったんですけど、それに比べればイチエフは本当に2〜3時間という感じで、体力的には楽かな、という気がしました。
そうはいっても線量は10倍以上といいますか。
例えば除染の場合は1日8時間働いても…
桁が違うんですけど。
除染の時は3とか4というのはマイクロでいうんですけれども、
イチエフでは3とか4とかはミリなんですね、つまり1000倍の単位で通常いうんですが、それが全然違う世界に来ちゃったっていうふうに思ったんですけど。
例えばイチエフの時は、毎日戻ってきて線量計APD(警報付ポケット線量計)を見るんですけれども、
そこで0.03とか0.06とかって、こう見て、お互いに「お前いくつだった?」
「今日は6だ」「今日は3だ」というのを休憩所に来て見合わせるというか、そういうのがあったんですけど、
その時の単位が6というのが0.06ミリシーベルトですね。
方や除染の時は、5マイクロシーベルトですね。
だから全然単位が違うということで。
除染の時は8時間働いて5とか6マイクロ。
イチエフの方は2時間で0.05とか0.06ミリ(60マイクロ)なんですね。
だから単位が10倍、20倍ぐらいあたりまえですけどイチエフの方が被ばく線量としては高いという感じでした。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=22m5s
それから、事務本館から今度は1号機のサービス建屋という、サービス建屋というのはあんまりご存知ないかもしれませんけれども、タービン建屋というのがあって、タービン建屋の中にサービス建屋という一角がありまして、そこは原子炉の運転管理、保守管理をする部署で、ま、下請けなんですけどアトックス/ATOXという会社なんですけれども、昔は原子力代行という正式名称を会社員が言ってたらしいんですが、全国の原子炉で原子炉の保守管理をする会社です。
その会社が常駐してる24時間管理の部屋がありまして、その中のゴミ分別をやりました。
その次にやったのはホットラボ、ラボは化学実験室みたいな。
要するに原子炉の汚染水とか廃棄物とかそういうのを検査するという化学実験室。
その中の片付けもやりました。
それは書類なんかもあったんですけど、硫酸、塩酸、コバルトだとか、そういう試料もあって、結構危険な場所だったんですけど。
そこの地震とか津波で壊れたビーカーだとかフラスコだとか、そういうものの分別回収もやりました。
本当に手付かずだったんです、全ての部屋がね。
311のまま。
たとえば当日の朝日新聞の朝刊。
3月11日のね、なんかもありましたし、
津波、ホットラボの時には2m、棚にビニールケースがあってそこに水が溜まったんですね。
その中にビーカーとかフラスコとかがあるんですけど、
最初「これ何かな?」と思ったら、津波の波が大きなビニールケースに入って、3年たっても蒸発しなくて、蓋があるので、津波の海水がそのままあったとかというような、生々しいことも感じました。
タービンなんかも実際よく言われるんですけど、タービン建屋で、1号機のタービンを目の前で見るとやっぱりびっくりしますよね。
感激というか、実際に目の前で見る、深緑色なんですけど、GEって書いてあるんですけどね。
そういう1号機のタービンなんかを目の当たりにすると、「3年前まではこれが動いていたんだな」とかね、いろいろと、目の当たりにするとすごく勉強になるといいますか、イチエフに来たんだなということを毎日いろんな場所に行って感じました。
1、2号機のホットラボ。
3、4号機のホットラボ。
1月ぐらいですか、集中処理室といって、4号機の奥にあるんですけど、そこのホットラボの片付けもしました。
集中廃棄物建屋というんですけれども、それはいま、1、2号機の汚染水をためてタンクに送る中継地点になっていて、パイプが縦横無尽といいますか、床にあるんですけれども非常に線量が高いところで、そこに入ると20分30分いればAPD(警報付ポケット線量計)の警報機が鳴ることがしばしばありました。
警報機が鳴るというのは持って行く場合入退●というのがあって、その限度が入る時に3種類あって0.1、0.3、0.8という設定があって、私たちはほとんど0.8という一番高い設定のAPD(警報付ポケット線量計)を持って行って、
その5分の1、0.8の設定の5分の1になると1回警報音が鳴る、0.16ですね。
0.32になると2回目が鳴ると。
で、3回目が鳴ったら、その倍になったら全員撤収と言われていて、
それでも2回なったことも、私じゃないんですけど、ありまして。
そういう時はやっぱりみんなビクつきますよね。
ディラーの方から、「2回目が鳴った人は線量の低いところ」
同じ地域でも、パイプの上はすごく高いとか、場所によって大分違うというのがわかってきたので、
2回目が鳴った人は線量の低いところに移動するという措置をとって、
3回鳴って撤収ということにはなりませんでしたけど、
やはり場所によって、すごく、当たり前ですけど、差があるというのを感じました。
でも慣れっこになっちゃうんですね。
最初はビクついたんですけど、ビビーっていう高い音が鳴ると。
それが毎日すると、全然気にしなくなるという、恐ろしいもんで、ということがあったりして。
それを3月末までやりました。
https://youtu.be/TpyvZhPLMIg?t=28m23s
4月から、去年(2015年)の4月ですね。
「新しい仕事に入る」というので、今度の仕事はリサイズ作業。
なんの仕事かな?と思ったら、保護衣、タイベックがすごく溜まっているわけです。
毎日、わたしも移動用の青いタイベック2枚、入る時と出る時に捨てて、廃棄して、
作業した白いタイベックも捨てる。
1日でわたしの場合も3着の保護衣を捨てる、というか置くわけですけれども、
それが他の人もそうですから、毎日1万着以上溜まっていくわけね。
それをいま保管していて、それが容積として多くなるから、それを圧縮して、高さ20cmぐらい幅60cmか80cm、長方形の、20〜30着を圧縮して固めたのが倉庫に保管してあるんです。
それで、先ほど言った大型焼却炉が出来て、そこで焼却しようという段になって、
ところがその焼却口が合わない、サイズが小さいんですね。
で、圧縮した保護衣というのはカチンカチンに固まっているので、それを小さい焼却口に入れられないというので、
今更焼却炉の焼却口を大きくできないというので結局何するか?というとリサイズ。
要するに、固まった保護衣をほぐして20リッターの袋に入れ替えをする。
6着か7着ぐらいですかね、入るんですけれども、そういうのを延々とこれからやるという、4月からね。
言われまして、実際にやりました、
それがすごく溜まっているんですね。
そういう作業をずっとやって、そのあとは今度は中で着た上下の下着の同じようなリサイズ作業もやるということを言われまして、わたしもだから、座ったままやる仕事で、腰もあんまり良くないんで、とか、なんか●もあったりして、1年以上いたもので、家族も「早く帰ってこい」ということもありまして、4月末でこっちに帰ってくることにしました。
で、1年ぐらい学んだことをね、これは是非伝えなくちゃいけないと思って、こういう場でお話しするという機会をいただいてています。
保護衣の焼却できず=設備でトラブル-福島第1
時事ドットコム 2016年2月13日
東京電力は13日、福島第1原発で、作業員への放射性物質の付着防止に使った保護衣などを焼却する設備の点検口から、本来は発生しないはずの水が滴下しているのを確認したと発表した。10日も設備で同様の現象が見つかっており、廃棄物の体積を減らすための焼却が始められない状況となっている。(2016/02/13-19:48)
わたしは今63ですけど、この1年半ぐらいで線量が7.25ミリシーベルト。
通算の積算線量ですけど、をくらいましたけど、ま、少ないといえば少ないかもしれませんけれど、
10月に第一原発で初めて白血病の労災認定がされた人がいましたけれども、
その厚労省の一応の基準では、「年間5ミリ以上被ばく」というのが一応基準になっていまして、わたしもその基準はオーバーしているということで、実際今も、東京に帰っていますけど、心の中に時限爆弾じゃないですけれども。
わたしは歳で大丈夫という気持ちもあるんですけれども、やはり白血病とかそういうのが発症するかもしれないという不安はわたしもありますし、
中で働いている者は、やっぱりあまり口では言いませんけれども、被爆に対する漠然とした不安というのは感じていると思います。
今後本当に、今再稼働とか言われていますけれども、
もし事故が起こったら、
私達これから、1日7000人と言いますけれども、これから40年、50年、おそらく100年近くかかるとわたしは思うんですけれども、作業員がどんどん投入されるんですけどね。
そういう被ばく者をどんどん作っていくわけですから、そんなことがあってまた再稼働でもし事故が起こったら、私達みたいな作業員がまた投入されるということを繰り返しちゃいけないと思うので、是非、わたしとしても再稼働は許せないというふうに思いますし。
あとは実際に働いてみて、労働条件は非常に劣悪ですね。
先ほどの福利厚生、居住関係もそうですけれども、地域にしても、わたしは1万4000円ですけれども、同じ会社の人でも1万2000円の人もいるし、1万6000円の人もいる。
3次下請けでしたけれども、その社長の胸算用といいますか、それで採用の時期だとか、採用の仕方によって、全然給料が違う。
社会保険なんかも未加入。
除染の時は入ってたんですよ。
会社は社会保険に、年金も入ってたんですけど、イチエフの方は求人票では加味という、全部の会社がそうなんですけど、実際は多くの会社が年金と健康保険に入っていないということなので、あとは連休とか休暇などもないし、そういう労働条件では全然ひどいなという。
これからイチエフの現場の作業員が働きやすいようにするために、是非東電、あるいは政府の国の方にやっていかないと、今後なかなか、長い廃炉作業が先行かないんじゃないかなというのを感じました。
2014年9月12日放送
施設内の問題
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=38m27s
上田:
施設内の問題についてなんですけれども、
福島第一原発の、まずは汚染水を保管しておくタンクの問題。
かつては仮説の、仮のタンクを使用していたという事もあって水が漏れたり問題になりましたが、
今は少し変わってきているようです。
タンクをつくっている作業をしている人の話をお聞きください。
上田:どういった関係のお仕事をなさっているんですか?
作業員:一応タンク、大きなタンクに携わる仕事やけどね。
上田:タンクって、かつては仮設で問題になったりしてましたね。
作業員:
そうですね。
今はもう、ものすごい頑丈に出来てますわ。
もう、基礎、地上から5〜6m位までさげて、地盤を改良してます。
だから、その上に出来上がるのやから、
その上にコンクリートももうハンパやない、
もう、十分に3階建て4階建ての家も出来てもええくらいの基礎やけれども、
完璧ですね。
上田:
ああ、そうですか。
じゃあ、相当なしっかりとした仕事になってますね。
作業員:もう、ハンパじゃないですわ。
上田:
ま、しっかりとしたタンクに移ってきているという話はあったんですけれども、
一方で「素材が鉄」であると。
そうすると「20年もすると錆びてくる」という証言もあって、
水野:あ、そうか。
上田:
その後どうするんだ?と、
廃炉作業はもう何十年もかかるんですよね。
そして数もどんどん増やさないとどんどん汚染水も出ますので、
「施設内だけで足りるんだろうか?」という声が作業員から聞かれました。
水野:へぇ〜
上田:
「町にタンクが出来ていくのではないか」と、施設内を飛び出て。
そういう不安の声も聞かれました。
そして新たな施設がつくられているのが、
福島第一原発の施設内に「焼却施設」
ーブログー
<作業員の証言1>
「福島第一原発施設内に焼却設備を今つくっています」9/12報道するラジオ(文字起こし)
〜今年9月だけで柏崎刈羽原発の焼却設備では不適合GⅢグレードがなんと3件も!!
アルプス増設・凍土壁建設
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=42m13s
上田:
そして次なんですけれども、
福島第一原発、これニュースによくなっているのは、
放射性物質を含む汚染水から放射性物質を除去するアルプス(多核種除去設備 ALPS)
という施設があります。
そして、建屋の外の地下水が中に流れ込む事によって汚染される事を防ぐために
土を凍らせて壁をつくって地下水の流れを止めようという、凍土壁とか凍土防護壁と呼ばれる施設があります。
これ、どうやってどちらもつくろうとしているんですが、
今のところ上手くいっているというニュースは聞かれません。
その辺りの事について作業員の人に聞きました。
作業員:
結局いま汚染水の問題になっているじゃないですか。
それをですね、凍土壁とかつくるだとか、アルプスだとか、というのをやってるんですけど、
アルプスは全然稼働してないし、
だって、アルプスだって、あれだって、フランスかなんかのですよね。
動いてないんですよ。
年末に動くとかっていってるけど、
でも、あれだって金かかっているんだろうし、凍土壁も
その後セメント入れるだとか氷入れるだとか、
それだったら最初からセメント入れればいいじゃないですか。
作業員:
ウーーン、今一番ニュースでも、唯一ニュースに流れていると思うんですけど、
凍土防護壁ですよね。
あれがほんとにダメだと。
んーいうところは、報道するちょっと前から自分等のところには入ってきていましたから、
ただその、動き始めた防護壁に関してはある程度格好をつけなければ行けないから、
セメントを入れて固めるとか、というような緊急にですかね、
…で、しのいでいくというところですかね。
水野:ハッぁ・・・
上田:
こちらもなんですが、全て、取材をした全ての作業員の皆さんが
「どちらも不可能じゃないか」と。
水野:アルプスも凍土壁も・・・。
上田:
話していました。
東京電力によりますと、凍土壁は既に確立された技術でトンネルなどの工事で実用化されていて、
「今回は規模が大きいので上手くいっていないだけで、継続していく」という話でした。
そしてこのアルプス、現在も3系統がそろって動いたという状態にはなかなかなっていないんですけれども、
そのトラブルだらけのアルプスという代物を、これをさらに3系統増加して、
さらに、もうさらに1系統、最新鋭の浄化システムを追加して、
合計7系統にする計画があると。
水野:えっ!上手くいっていないんでしょ、今のところ。
上田:はい。
水野:動いてないんでしょ、
上田:はい。
水野:なのに増やすんですか?
上田:
そうなんです。
果たして、なかなか動かないものを増やしていいのか?
このアルプスの増設やさっきの凍土壁の建設でおよそ470億円の税金が投入されるということなんです。
最後に作業員の方にこんな声を聞きました、
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=45m5s
作業員:
結局、うち等も今作業をしてて、
つくったものを、また違う方法でとか言って、すぐに、つくったものを壊したりしている訳ですよ、
結局ゼネコンのただの食い物ですよ。
そのたんびにゼネコンが儲かる訳じゃないですか。
本当に日本、原発をなんとかしようという機運がみられないですよね。
だから、うち等職人としてはつくったものを壊したりとか、そういう無駄な事が多いんで、
「なんだこれ」って。
うち等はもちろんお金のためもありますけど、
やっぱり「収束させなきゃいけない」っていう、そういう思いもあるんで、
結構現場の中で、みんなそういう気持ちを確認し合ったりとかしながらやってるんで、
ここのラーメン屋さんでも、一般のお客さんとかに「原発で働いて下さってるんですね」っていうような、
「ありがとうございます」って言われたりするんで
だからゼネコンが本気になって「なんとかしよう」って気になって、
本気で手を結んで開発やなんだってしないと、収束はつかないと思いますよ。
あぁ、あの時俺たちがやったから収束できたんだって言われるような仕事をしたいですよね。
だからゼネコンが変わらないとダメですよ。
そのゼネコンを動かしているのは誰か?
営利目的で動かしているのか、
本当に収束させたいのか、
そこを一番聞きたいですよね。
そこを一番訴えて下さいよ。
水野:上田さん、今回強く感じたのはどんな事ですか?
上田:
皆さん、やっぱり作業員の皆さんは志を持ってきているんですよね。
「福島をなんとかしたい」「原発を止めたい」という思いできている。
なのにも関わらず、それに関する作業、凍土壁やいろんなプランがあるんでしょうけど、
そういったものがビジネスになってはいないかと。
いう事を皆さんは大変怒っている訳ですよね。
それでいて作業員の皆さんは低賃金、線量管理もずさんだったり、
そして、仕事のやりがいも感じられない事が出てきて、
せっかくつくったものをすぐ壊さなければいけない事もいけない事もあるということになってくると、
いったいこういった現場で作業する皆さんの復興に対する思いっていうのは、
なんとか答えられないものなのかと、
どうしてこれが3年も3年半も変わらないのかと。
いうふうに、非常に憤りました。
水野:
「せっかくつくったものを壊してまたつくり直しても、それでもゼネコンは儲かる」
っていう仕組みなんですよね。
上田:はい。
水野:はぁ…
上田やっぱり我々は目的が収束なのを忘れてはいけないんじゃないかという風に感じました。
http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=48m
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2014年9月12日放送
その労働環境について次は聞いてみました。
労働環境
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=15m29s
作業員:
「暑かったら外行けや」と。
「もう仕事はほっといて休憩しろや」とかね、ものすごくあんじょうしてくれますわ。
上田:やっぱりそれはこの3年位でだいぶ変わりましたか?
作業員:
もうぜんぜん違いますねん。
今は1時間ほど仕事して、1.5休憩すると。
ま、夏場はサマーサイクルでね、特に。
ま、そんな感じでしてね、全然問題ない。
作業員:
熱中症の事をすごい気にかけてくれていて、
1本200円位のドリンクは飲み放題だし、ジャグだとかも用意してくれて、
氷?クールベストっていうんですけど、
それに入れる氷とかも全部用意してくれてそういう意味では。
ま、でも6000人入っているんで、
6000人いたら、1日に一人や二人具合が悪くなってもおかしくないですよね。
上田:
短い時間の作業で休憩を長く取るとかして、体調管理には気を使っているという話も聞きました。
事故が起きたりして、それがニュースになってしまうのを東京電力は嫌っているんじゃないかと。
そういった声もある訳ですよね。
作業が進捗して行く事で、作業自体は増えてきていまして、作業員の数が増えています。
この半年、前回の取材と今回ので比べますと、
4月には1日平均2950人だったのが、7月には1日5730人。
いま6000人近い人が作業に入っているという事で、
ほぼ倍になっているんですね。
人数が増えると、暑さなどで体調を崩す人も当然増えるということで、
中には「救急車の音がひっきりなしに聞こえた」という証言もありました。
そして、なかなかそれを「言いにくい」環境にあるという話もあるんですね。
こちらの声です。
作業員:
熱中症で、一回「具合が悪い」って言って現場から引き上げた20歳の子がいたんですよ。
そしたらもう、「そういう具合が悪くなるような奴はもう現場から出てくれ」っていわれて、
一回で外に出されちゃいましたね。
上田:あぁ
作業員:
それって問題じゃないか?って思いましたけどね。
そうなると、みんな具合が悪くても我慢するようになっちゃうじゃないですか。
上田:働きたいからですか?
作業員:
働きたいから。
お金が欲しいから。
「具合が悪い」って言ったら、
そういう奴がいるとニュースのネタになっちゃうから、
上田:「無理しないで頑張ってくれ」と。
作業員:
無理させないで辞めさせる。
微妙なところだよね、今、だから。
だから休む分には怒られないから、ただ我慢する奴がいっぱい出てくると思いますよ。
水野:は、「ニュースになるような事はしてくれるな」
上田:
そうなんですよね。
そして、ちょっとでも体調を崩すとニュースになるから外れてしまうので、
作業をする人たちにとると、健康面からそれは必要かもしれないんですけど、
みなさん生活があるので働かないわけにはいかないという思いでもこちらに来ています。
水野:具合が悪くても言えなくなる訳ですね。
上田:そうです。
なかなか日当が無くなる事を考えると、体調不良だとは言い出しにくくて、
無理をして働くケースがあるという話だったんですね。
そういった中で、健康の問題についての作業員の方の話です。
健康の問題
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=22m34s
作業員:
やっぱり何年後がっていいますか、あのー、今は何の変化もないんで、
実際の自分の今まで蓄積された被曝量とかも、実際の細かい数字は分からないんですね。
「大体これ位やろな」という中で生活しているんですけど、
じゃあ、5年後10年後に、例えば癌になったり白血病になったりするのかな、
という恐怖心はいつも心の中にあります。
上田:
何年か後の健康問題の心配をいつも抱えている人もいる訳なんですが、
一方で大勢の人が放射線量に関しては気にしていない(水野:え?)という風に話しています。
作業員:
被ばくはね。
中にはもう、全然、被曝に対して神経質なやつっていないですよ。
作業員:
テレビで、テレビのニュースで汚染水が漏れてここが問題だっていうのを
部屋に帰ってきて「お、ここ、今日俺たちがやってたとこじゃね?」
そこの現場にコンクリートを埋める作業をやってね、
「ここ俺たちがやってるとこじゃね?」って。
「そうだそうだ」で終わりですよ。
「明日は嫌だ」とかいう奴も一人もいないし、
水野:んん~
上田:
自分が放射線量が高くて危険な場所で、すぐその近くで働いていたとしても、
その情報がその時に得られないケースもあると。
水野:
そういう事ですよね?
「自分が今どれくらい危険な場所にいるか」という事が、
その時に教えてもらっていないという事に鳴りますよね。
上田:「それだからといって、騒ぐ訳でもない」と、作業員の皆さんが。
水野:だって、仕事になりませんもんね。
上田:
もう慣れてしまっていると。
これがやっぱり見えない感じない匂わないの放射線の怖いところだと、
あのー、やっぱりどんどんどんどん皆さん慣れていってしまうんですね。
水野:
放射線に対する恐怖というのは、
ある意味麻痺させないと仕事にならないのですかね、
上田:
そうなんですよ。
線量の恐怖についてはあまり気にしないで働くようにしていると。
で、「麻痺をする」という問題は、これまでもお伝えしてきたつもりではあったんですけれども、
いま改めて聞いてみると、進んでいっているなと。
水野:
そうですね。
2年の時に上田さんが報告してくれた時から、
「もしかしたら恐怖というのが麻痺してこないか」って指摘していましたけれど、
本当にそのようになってきていますよね。
上田:
んーー、笑って答えて下さる作業員の方もいる一方で、
こちらも一緒に、なかなか笑えない問題で、
皆さんの具合というのが、その、引きつった笑顔と言いますか、
そういったところにもちょっと現れていたと感じましたね。
<福島第一原発>作業員Dr.ヘリで緊急搬送
「仕事とは関係ないと当社(東電)が判断したので病名は言いません」
9/8東京電力記者会見(文字起こし)
続きを読む
2014年9月12日放送
賃金
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=25m21s
上田:
そして次なんですけれども、
次は作業員の皆さんの賃金の問題です。
これまで多重請け負いと中間搾取についてお伝えしてきました。
東京電力が作業を、「元請け」と呼ばれている会社に発注をしまして、
そこが1次の下請け会社にまた発注をして、
またその下の企業に発注をして、
その仕事をまたその下に下にというふうに多重の下請けの構造が存在していて、
水野:何重にも下請け構造になっている、はい。
上田:
その都度間の会社に賃金を中間搾取されてしまうというふうに、作業員の方が訴えている問題ですね。
同じ作業をしている仲間同士でも賃金が大きく違っている事があったり、
そのために、そういう事が分からないように、
給料の話をお互いに聞く、するという事が、タブーになっていたりするという事があるという問題です。
原発事故から3年以上が経ちまして、ようやく東京電力、
去年ですね、動き出しました。
去年の12月に待遇改善で東京電力が作業員の日当を見直しました。
「日当計算で1万円から2万円の増額をした」というふうに話をしていまして、
その分が作業員の皆さんの手元に行くようになっている、筈なんです。
水野:日当で1万から2万円増額、プラスαですね。
上田:
そうです。
で、この事に関して東京電力に問い合わせますと、
この増額分は、認めていないんですけれども、
「危険手当」と皆さんは呼んでいる。
東京電力はこれが「危険手当」という事は認めていないんですね。
この賃金の増額について聞きました。
作業員:自分で、危険手当が5000円位しかついていないんで、
上田:そうなんですか!
作業員:
それも、裁判とかがいっぱい起きて、うるさくなってから5000円つくようになって、
その前までは、残業2時間って言われていたんです。
「残業2時間分だけつく」みたいな。
残業2時間分って3000円位なんですよ。
しかもその3000円もらっているころの方が震災後すぐなんで、
すぐって言っても半年位経ってからなんですけど。
それから1年位してから5000円に上がっているんで、おかしな話ですよねそれも。
もっと危ない時期の方がお金が出ているべきなのに出ていないじゃないですか。
上田:今で日当ってどのくらいなんですか?
作業員:今だと、1万5000円位ですけど、
作業員:
うちの会社はついこの間まで危険手当が無かったみたいなんです。
急に国が入ってきて危険手当を出すようになったから、
1万4000円出る訳じゃないですか。
今のエリアで仕事している場合には、危険手当が1万4000円なんですよ。
それプラス日当ですから、
今まで1万5000円だったり1万6000円だったりしたのが、
1000円で働かせる訳に行かないじゃないですか。
だからみんな給料がちょっと上がったって言っていましたよ。
上田:そんなもんですか。
作業員:
ええ。
でも、東京の現場で1万円もらっていたのが、オレなんかだと5000円。
こっちでは日当が5000円位になっちゃっているんじゃないか
上田:
ああ、そうか。
総額が上がっているのに日当が下がっちゃうことになるんですね。
作業員:ええ、でも、「倍だからいいだろ」とか言われちゃうんですよ。
水野:
お金の話、リスナーの方も
「作業員の方の待遇は以前に比べてどうなんですか?」って聞いて下さっているんですね。
今の話は東電の話・・え?東電は日当計算で1万円から2万円増額するっていう話なんでしょ?
上田:はい
水野:なのに先程の方は、2000円分しか増額の部分は無かったって言ってましたよね。
上田:そうなんです。
水野:これってどういう事なんですか?
上田:
危険手当分も賃金もピンハネされているって言う事ですよね。
そしてその次の人、ちょっと数字の話がいろいろ出てきましたけれども、
総額が2万円の手取りで、1万4000円位が危険手当だと把握していると。
そうすると日当がたったの6000円だという事になります。
水野:なりますね。
上田:
東京の線量の無いところ、同じ建設作業の相場が大体1万円だという事なんですね。
東京の放射線量の無い現場よりも、
日当だけを取ってみると日当が下がってしまっているということになってしまう。
でも会社からみると、
「総額で東京が1万円で福島の現場が2万円と倍になっているからいいでしょ」というふうに言われてしまっている。
水野:
それは違うはずですが、
ああ「総額で倍だからアナタにとってはとくでしょ」という意味合いな訳ですね?
会社が言うのは。
はぁ〜〜
上田:
結局一緒にしてごまかされてしまっているという、
中間搾取の構造というのは相変わらずで、その総額全てが作業員の手元には行かないようになっている。
水野:いかないんですね!はぁ〜・・・
上田:
そして以前は、住むところ食べる所というものがついていました、作業員の皆さんには。
手当として。
水野:住むところは会社側が用意をしていた。
上田:はい。
水野:
で、ご飯代は出ていた、あるいは用意されていた訳ですね。
だから、住んだり日常生活を送る分の値段は、直接は作業する方はいらなかったんですね。
最初はね。
上田:
そうです。旅館やホテルに泊まるなどして、その分は会社が出していた訳ですけれども、
今は皆さん自分でアパートを探してそこに住んで、
自炊したり、コンビニエンスストアでお弁当を買ったり、
そうやって過ごしている訳ですね。
水野:
その分のお金を賃金から差し引いたら、
手元に残るお金は以前に比べたら決して多くはなってはいないんじゃないですか?
上田:
むしろ少なくなっているでしょうね。
皆さんは、少し増えたような感じをしている人もいるようですけど、
よくよく聞いてみると、やはりそうではないという事が分かりました。
そして、次のこの声です。
作業員:比重が分からないんですよ、結局。
上田:何のお金がいくらなのか?とか?
作業員:結局もとからいくら出ているのか?はっきりした数字が分からないから、一人頭
作業員:
どれくらいの、危険手当がいくら出ている。
人間に対してはギャラはいくら位出ているっていうのをはっきり示してくれていないから、
いくらピンハネされているのか?
ピンハネは全然問題ないと思うんですよ、会社運営のためには。
ただ「こりゃあ取り過ぎだろう」っていうのだとか、
「会社によって違う」だとか、
みんな上手い言い方をする訳ですよ。
だったら国が出てきているんだったら、はっきりとした数字を示すべきだと思うんですよ。
白紙の日当のところにサインさせられたりしていますから、
上田:あ、そうですか。
作業員:
変な業者が真ん中に入ってきちゃって、何にもしないのに毎月100万とか抜いちゃったり。
人数いればいるほど、一人頭抜ける訳だから、デカイですよ。
上田:どこからいくら危険手当ですよ、と出ているのかが全く分からないと。
水野:明細書は無いんですか?
上田:
はい。明細書が無いんですね。
出ていない。
で、なぜこんな事になっているのかというと、
東京電力は「一人当たりの日当、危険手当はこれだけですよ」という支払い方はしていないし、
危険手当も「危険手当はこれだけですよ」という払い方をしていないというふうに話をしています。
作業に応じて入札で、「この作業の総額はいくらですよ」という大きい数字。
この中に先程お話しした増額分も含めて数字を出している。
なので、その作業をいったい何人で、どのくらいの期間するのかで、割り算をしますよね。
そうすると一人頭の日当が変わってきますから、
増額した分が必ずしも作業員全員にその分行くとは限らないんですよ。
水野:そういうシステムなんだ。
上田:
ええ。
危険手当に該当するものが一人当たりどれくらいというのが決まっていないんです。
どの程度の額を作業員個人に渡すのか?という事は
下請けの企業、その会社員の方が所属している企業の裁量で決まってしまう。
なのでピンハネされて危険手当が確保されないという状況なんですね。
水野:ん〜、そういう事なんですね…
上田:
例えば除染作業というのが地域にありますけれども、
この場合は国、環境省ですよね。
例えば「最低でこのエリアだと1万円」などというように、危険手当の額が決まっています。
このために、除染作業に従事する方はこの特殊勤務手当なんですけれども、
これが大体1万円だったら、自分のところのお給料からこれを引くと
「日当はいくら位だな」というのが分かるようになっているんですけども、
この原発で作業する方っていうのはそういうものが分からないようになってしまっているんですね。
水野:
それは文句も言いたいですし、
「どうなってるんだ」と、確かめたいですよね、作業員の方にしてみたら。
上田:
なるでしょうね、はい。
そして、原発事故というのはやっぱり東京電力の判断でこうなってしまっているわけなんですが、
先日裁判で廃炉作業に入っている作業員の方が、
「危険手当を下請け企業が搾取したのを東京電力が放置している」
ということで訴える裁判がありました。
この時の訴状では、
「一人につき東京電力から1万円から10万円位の危険手当が下請け企業に支払われているんだ」と、
いうふうに、訴状には書いてあったという事なんですが、東京電力に聞きますと
「まだ訴状が届いていないのでコメントできない」ということでした。
水野:
さっきのお話の中で意味がよくわからなかった、
「白紙のところにサインをさせられる」ってありましたね、あれはどこですか?
上田:
白紙の領収書にサインをするというのはですね、
作業員の人が所属先の企業を飛ばして、
その一つ上の企業や元請け企業に給料について訴えるケースがあるんですね。
そうなりますと、その会社員の方が所属している下請けの企業全体が、
次から「どういう管理をしているんだ」という事で、
えー、次から仕事をもらえないケースが。
水野:
君の会社の作業員が、君の会社を通り越して、ちょっと文句を僕のところに持ってきたけれども、
どうなってるんだ、君のところ!
もう、次外すよ、作業から。
っていう事になりうる
上田:
なので下請けの会社は空欄の領収書を発効してサインをさせて、後から額を決めて、
いくら払っているのかはそれは分からないようにして、上の企業に言うと。
ピンハネ額を増やすための手口な訳ですよね。
水野:はー!
上田:
東京電力が危険手当とか、最低限の日当はいくらと決めない今のやり方ですと、
危険手当はいくらなのか?
日当はいくらなのか?という事がいつまで経っても分からないんですよ。
水野:額が分からない訳ですね、はぁ〜
上田:
そういう事になってしまっているので、危険手当がいったいどうなのか?
じゃあ、東京の、先程の線量の無い普通の作業の日当を基準にすると、危険手当は少ないという事にもなるし、
ま、皆さんの怒りになるのも分かるんですよね。
水野:
んー、数字だけをみていたら一見良くなっているのかと思うところがあるんですが、
よくいろんな事を総合してみたら、分からない事ばかりだし、
悪化しているケースもあり得るという事ですよね。
平野:
これは本来はやっぱり労働基準監督署がね、きちんと目を光らすべきですよね。
そういう話は特にない訳でしょ?
上田:少しずつそういうところに訴えている作業員の方もいらっしゃる
平野:訴えているか、間接的にちょっと警戒をしているという感じですかね。
水野:でも訴えにくい環境作りですよね、今の話だと。
上田:
ですから作業員の方も、
「もうこれ以上福島では働かない」という判断をされた方が、そういったところに駆け込むような動きが
水野:
線量がいっぱいになってもう働かないから、じゃあ、ちゃんと思ったことを言おうと。
でも、まだまだ働きたいという方は、なかなかものが言いにくい環境になってらっしゃると。
上田:そうですね、はい。
補償もしない・保険も無い・金だけピンはね「偽装請負」ー原発労働者の実態ー
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」
たねまきJ上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)
「使い捨て労働で事故を収束できるのか」弁護士の中西基さん・
たねまきJ 3/6(内容書き出し)
[政府の除染モデル事業の実態]賃金ピンハネ「詐欺のよう」3/28東京新聞より
「原発作業員が語る福島第一原発のその後」
水野さん、平野さん、上田さん・報道するラジオ10/5(内容書き出し)
事故から3年 相次ぐミス 作業員が語る疲弊する現場3/10報道ステーション(内容書き出し)
「せめて危険手当はちゃんと渡してくれ」っていうのは当たり前だと思うんですけどね。
原発の廃炉作業 事業所への指導強化を
NHK 9月22日 20時33分
塩崎厚生労働大臣は、福島県いわき市を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所で廃炉作業に当たる作業員への手当が適切に支払われないなどの事例が相次いでいることを受けて、作業に当たっている事業所への指導や監督を強化していく考えを示しました。
厚生労働省によりますと、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業などを巡って、ことし4月から先月末までの5か月間に、作業員への手当が適切に支払われなかったり、安全対策が不十分だったりした事例が127件ありました。これを受けて、塩崎厚生労働大臣は、22日、原発周辺の地域を管轄する、福島県いわき市の労働基準監督署を訪れ、担当者から、作業員の労働環境などについて報告を受けました。
このあと、塩崎大臣は、記者団に対し、「廃炉や除染の作業は、多いときには7次くらいの下請け企業に助けてもらわなければならない。人を確保して作業を進めるうえで、法令違反があってはならない」と述べ、事態を放置すれば廃炉を進めるうえで影響が出かねないという認識を示しました。
そのうえで、塩崎大臣は、「働いている人たちに使命感を持って作業に取り組んでもらうことが廃炉の推進につながるのであり、厚生労働省も責任を果たしていく」と述べ、作業に当たっている事業所への指導や監督を強化していく考えを示しました。
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2014年9月12日放送
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=9m38s
水野:上田さんはずっと原発作業員の方々に貴重な証言を取り続けております。
上田:
原発事故からの3年半を前にした先月の終わりに、
福島県の福島第一原発に近いところで取材をしてきました。
福島第一原発の廃炉作業に携わっている作業員の皆さんに話を聞いていく訳なんですが、
今の福島第一原発はいったいどうなっていて、
作業員の皆さんの労働環境は果たしてどうなっているのか?
いろいろと伺ってきました。
まず、今回ですね、町の様子をいろいろ見て行ったんですけれども、
今も富岡町の中の福島第一原発からだいたい10kmほど南のところに検問がありまして、
一般の人はそこから中に入る事は出来ません。
入るには通行許可証のようなものが必要で、
作業をされている方が中に入る事が出来るんです。
広野町というところがそこからさらに南に戻ったところにあるんですけれども、
ここのあたりを前回もずいぶん見て回ったんですが、
様子がだいぶ変わってきました。
水野:変わってきましたか、はい。
上田:
作業員の皆さんがこの広野町というところを生活の拠点にしていまして、
その作業員の皆さんが住むための宿舎のような建物。
多くは大体2階建てのアパートのような建物なんです。
それが、以前春に取材した時もポツポツと3月も見受けられたんですけれども、
その建物の数が、圧倒的に増えていました。
そして近くにはコンビニエンスストアーもオープンしていて、大勢の客で賑わっていて、
そのほとんどが原発の作業をしている人と除染の作業をしている、作業服を着た人たちでした。
この春に作業員の方かに話を聞いた時は、まだ、準備の準備の段階と。
水野:あ、準備じゃなくて、準備のまだ準備の段階とおっしゃってたんですね。
上田:
と、いう声がありましたが、
まず、今いったいどういう状況なのか?というのを聞いてみました。
福島第一原発の今の状況
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=11m39s
作業員:
敷地内は整備されてはきていますよね。
で、整備されてきているんで、あの〜、ま、線量自体が、建屋とかは別として周辺の線量が下がってきているんで、今度仕事がいろいろ増えてきているっていう状況ですよね。
上田:少しは進んでいるという感じはありますか?それともあんまり変わらないですか?
作業員:
進んでいる感じはありますね。
新しいものが建ってたりとか、なんか、無かった建物が建ってたりとか。
駐車場だったりも、なんか新しく出来てたりしてるんで、・・・進んでいるのかな、って思いますけど、
・・・、ま、本当に進んでいるのかな?っていう疑問
上田:どういうところが「本当に進んでいるのかな?」って感じます?
作業員:
やっぱり・・・、ただいま報道されていないだけで、
結果やっぱり今やっている人は、マスク付けたりしてやってるじゃないですか。
結果、なんかもう、これ、3年経ってまだそんな状態のところもいっぱいあるし、
今後それをどうやってやっていくのかな?って考えると、やっぱ全然進んでないなと。
ただその周りの、なんか後片付け的なものしか進んでいないのかな、という。
中心部は進んでいないという感じがしちゃいます。
水野:後片付けがやっと進んだ。
上田:
はい。
福島第一原発の敷地の中の線量、放射線量が下げられていたり、
3年以上経って、”がれき”というものがようやく片付いてきている、進捗も見られるという事なんですが、
廃炉に向けての作業で言いますと、
建屋の中の燃料がいったいどうなっているのか?を知りたい。
水野:まず知りたい。
上田:まだ分からない訳ですからね。
水野:そうですよね。
上田:
それをどうにか片付ける事というのが重要ですけれども、
まだまだそこに着手するところには至っていないんですよね。
なので、今の原発作業員の皆さんの多くが建屋の周辺の作業をする人たちなんですね。
汚染水の処理の関係の方、
タンクを増設しようと建設している方、
その保守管理点検などをする人、
それから、新しい建物などの施設をつくったり、
後はがれきを除去するような土木建設作業系の人たち。
そして、そういった作業員の装備などをサポートする道具のメンテナンスとか、
それから準備をする人々など、様々なんです。
現在新しい大型の休憩所が建設中と。
今、「新しい建物」という話がありましたけれども、
こういうことで、これから廃炉作業。
一般的には40年計画といわれていて、
ひょっとするともっとこれからかかって行くんじゃないかという事を見越した、
しっかりとした施設だということで、
来年の3月の終わりに9階建ての鉄骨のビルが完成すると。
水野:それが休憩所になる?
上田:
そのようなんですね。
東京電力は、
「特別な増員計画がある訳ではないが、作業が増えているので少しずつ作業が増えてきていて減る事は無い」
というふうに申しております。
そして猛暑のなかで肌を露出する事が出来ない作業員の皆さん、
夏場がやっぱり大変なんですよね。
防護服を着て、全面マスクを顔に付けて、それから手袋などの装備をして、
そして、肌が露出しないようにいっぱいテープで巻き付けて、
手袋や防護服が外れないようにする訳ですよね。
特に夏は熱中症などの症状を訴える人が多くいたということで、
夏場が一番作業が厳しいんです。
福一の放射線量
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=19m1s
上田:
続いてはですね、構内の現在の放射線量。
これはいったいどうなのか?というのを聞いてみました。
作業員:
自分のやっているところ、今入っているところは全面マスクじゃないところなんで、
暑さ的な問題とかは全然大丈夫なんですけれど、
ただ、それもまた気になるところですよね、全面マスクじゃないっていうのが。
同じ1F(福島第一)構内なのに、全面マスクと全面マスクじゃないところ。
その場所はいくら「線量が無い」って言っても、果たして大丈夫なのかな?っていうのはありますけど。
作業員:
「ここはヤバいよ」っていわれているところが1m先だったりするんで、
「どこがヤバいんだろう?」って見て、
上田:見ただけじゃ分からない?
作業員:
全然分からないね。
だから「そこは線量が強いから近寄るな」とかそんな感じ。
ええ。もうメーターが上がっちゃって。
作業員:
そこの作業をどうしてもしなければなんない、壁を繋げなきゃなんないじゃないじゃないですか。
そうすると10分おきに、こうやって待ってて、10分作業したら止めてって、一人ずつ行くんですよ。
このAPGっていうのは毎日入って行って、新しいのを取って入るんですけど、
ある程度数字がいくと警告音が鳴るんですよ。
で、それが3回鳴ると「今日はもうだめだ」っていわれて、
ひどい現場になると、朝現場についてドア開けたとたん全員のが鳴りますよ。
そこから作業ですから、もう、30分位作業して全員「もう今日は終わり」っていう現場がありますよ。
で、仕事を上がってきた時に、被曝量を測るんですよ、そういう機械のところで。
たまにどこの現場の人か知らないけれど、
メーターを振り切ってて、機械が壊れちゃってるっていうような、いますよ。
上田:機械のメーターが振り切れるくらいに線量が高いところの現場に行っちゃったんじゃないですか
作業員:
その後何するか?って言ったら、濡れナプキンがあるじゃないですか。
あれでひたすら拭いているだけですから。
水野:えっ?メーターが振り切れた人が、
上田:というケースもあったという事ですね、
水野:ぬ、濡れナプキンで体を拭いただけって言いましたよね、
上田:
そうなんですよ。
病院などに行かなくていいのか?
その後の処理はいったいどうなっているのか?
心配な証言がありました。
あとは、建屋内の手つかずのところっていうのは依然として放射線量は高いままですので、
あっという間に放射線量が一日の限界を超えてしまって、
ブザーが鳴ったり、10分交代で作業をする場所もあるという話がありました。
中には春に取材をさせて頂いた方でもう一度この夏もという事で連絡を取らせて頂いた方がいたんですけど、
その方は既に5年分の線量を被曝してしまいまして、
水野:あーっ!
上田:もうふるさとに帰っていると。
もう「福島では線量が多くて働けない」という方も、
水野:それだけ高い線量の場所がまだいっぱいあるという事ですよね。
上田:そうですね。
水野:「朝ドアを開けただけで全員のブザーが鳴った」って話してらしゃいましたもんね。
上田:
そうなんですよ。
ですのでこうした被曝の問題。
今の段階では「どう、健康にこれから影響していくのか?」っていうのが、なかなか分からないですよね。
見えないし、ま、匂いもしないので、いったいどういう影響があるのか?というのが分かってきません。
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なぜ?”早すぎる放射能漏れ” 原発揺るがす「地震で破損」
12/28報道SP(内容書き出し・動画あり)
(2011年放送より一部抜粋)
今月半ば、古館伊知郎は福島県内の仮設住宅を尋ねた。
古舘:はじめまして古館でございます。
ー原発作業員、木下聰さん(64)
3月11日1号機の内部で電気設備工として働いていた。
古舘:
原子炉建屋はものすごい大きさなんですが、想像がつかない位に。
どのあたりにいらっしゃったんですか?
木下聰:
えっとね、天井部分まで開口部があるんです。
下から、1階から4階につり物の作業をしてました
ー激しい揺れに見まわれたのは原子炉建屋の一階にいた時、
炉心からわずか10mほどの距離だった。
木下聰:
最初は近くの壁に, 両手でこう、支えていたんですけれども、
それがもうダメで、四つんばえで、それ位揺れがすごかったです。
建物全体が、こう、なんか、地鳴りみたいなそういう感じで
古舘:地震がおさまるまで建屋内で四つんばえみたいな感じだったんですか?
木下聰:
いや、這いつくばりながら、あの、二重ロックをしている通路があるんですね、二重ロックの。
そこまで行って、仲間が来るまで待っているうちに、
他の設備のものが落っこちたりしたもんで
古舘:
どういう物が、その、設備が落ちるって、
木下聰:
天井に、いろいろね、ケーブルとか、そういうものを通す配管とか、いろんなものがあるんですよね。
そういうものが天井からやっぱりドサッ!っとやっぱり、
もう、埃でもう、本当に全然見えなかったですよ、落こった後。
それで、落ちているのを気にしている暇もなにもないしね。
ー4階の使用済み燃料を保管するプールでも異変が起きていた
同僚が目撃していたという。
木下聰:
なんかね、プールの水だと思うんだけど、
「水があふれてきた」とは言ってた。
古舘:
燃料プールの?
木下聰:
そうです。
あれも、横に揺れるとやっぱりバケツ揺らすのと同じで、出ますんでね。
ー40年に渡り、原発で働いてきた木下さん、目にしたのはかつてない惨状だった。
この時インタビューに応じていた木下さんが亡くなっていたという記事がありました。
地震で配管落下 続く場当たり体質 福島第1元作業員の「遺言」
神戸新聞 2013/9/11 07:10

「俺は俺でじたばたして生きてみせる」と語っていた故木下聡さん=5月23日、福島県郡山市の自宅で
東日本大震災から11日で2年半。
節目の日を前に、福島第1原発事故発生時に1号機で働いていた一人の男性作業員が亡くなった。
全身に転移したがんと、石綿(アスベスト)が原因とみられる肺線維症(じん肺)に侵されていた。
男性は5月下旬、神戸新聞の取材に応じていた。
事故後の東京電力の対応を批判し、
「このまま日本各地で原発を再稼働すれば『安全神話』が復活するだけだ」と危機感をあらわにした。
福島県郡山市で暮らしていた木下聡さん。
原発の電気設備を専門にする技術者で、
東電の3次下請けに当たる同県大熊町の会社に40年間勤め、昨秋に退社した。
その直後、肺線維症と診断され、肺がんも判明。8月5日、65歳で亡くなった。
男性は、原発事故の原因となった全電源喪失について、東電が地震の揺れとの関連を否定することに憤った。
「地震発生時、老朽化が進んでいた無数の配管やトレーが天井からばさばさと落ちてきた。
下敷きにならなかったのは奇跡。あれだけの破壊で『無事』なんてあり得ない」
最近も、同原発では汚染水漏れやネズミの侵入による停電などが相次ぐ。
場当たり的な体質は変わらない。
「素人工事の結果だ。
熟練作業員が線量オーバーで現場に入れなくなっており、同様の原発事故は今後も起きるだろう」
と強調した。
「簡単には死ねない。話せるうちに体験を伝えたい」と話していた男性。
この時の取材が「遺言」となった。
(木村信行)
東電のずさん体制糾弾 「現場体験、伝えなくては」
神戸新聞 2013/9/11 08:00
福島第1原発事故が起きたとき、1号機にいた元作業員の木下聡さん(65)が亡くなった。
「余命8カ月」と宣告されていた。
「地震の影響と向き合わない東京電力は、何も変わっていない。私の経験をもっと伝えなくては」。
そう語っていたが、帰らぬ人になった。
地震直後、1号機の冷却装置「非常用復水器」は作動せず、メルトダウンの主因の一つとされる。
木下さんは「現場にいた私たちに明確な指示があれば動かせた」と指摘。
東電などの調査で、当直の社員が使い方を知らなかったことが判明しており
「情けない。結局、すべてがメーカー任せだった」と憤った。
稼働40年になる1号機の老朽化にも言及した。
「重要器具は定期検査で交換するが、周辺の装置はそのまま。
どんどん配管を増やし、防火剤を塗りつけるから、設備の重量は設計基準を大幅に超えていた」
「建屋のコンクリートはずぶずぶでドライバーを当てると白い粉になった。
鉄筋をモルタルで塗り固めるときも竹の棒で突っつくだけ。施工はひどいものだった」
福島第1原発の全電源喪失と地震の関係について、
事故後に設置された政府、東京電力の両事故調査委員会は「無関係」と否定する。
しかし、木下さんは「内部はすさまじい破壊ぶりだった」と証言した。
「解析が必要」と結論づけた民間事故調で委員長を務めた北沢宏一・前科学技術振興機構理事長は
「地震の影響があり得るという前提で調査を継続しないと、国民の信頼は得られない」と指摘する。
木下さんは原発事故の1カ月後、避難先の青森県から呼び戻され、
1~4号機の電源車のケーブル敷設作業に従事した。
木下さんの積算被ばく線量は40年間で96ミリシーベルト。
このうち38ミリシーベルトは事故後の復旧作業で被ばくしていた。
がんとの因果関係について
「私はたばこを吸うし、100ミリシーベルト以下なら問題はない」と否定。
肺線維症は、電気配線に粉末状のタルクを塗る作業でアスベストを吸引したのではないかと疑っていた。
ただ、木下さんを支援していた福島県の労働関係者は
「実際は長年、被ばく線量を低くごまかすため若い作業員の線量計を借りて現場に入った、と本人は言っていた。
放射能と発がんの関係は否定できないのではないか」と話す。
(木村信行)
〈原発作業員の放射線被ばく〉
労働安全衛生法の規則は、
被ばく線量の上限を通常時で1年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト、
緊急時の作業では100ミリシーベルトと規定。
労災認定基準は白血病が1年当たり5ミリシーベルト、胃がんは積算で100ミリシーベルトなど。
肺がんの認定例はない。
福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない
神戸新聞 2013/9/13 16:13
福島第一原発事故が起きたとき、1号機内部にいて、
今年8月にがんで亡くなった元作業員の木下聡さん(65)の証言は次の通り。
‐事故当時の様子は
あの日は午後から、1号機で定期検査のための足場を組む作業をしていた。
1階には私と同僚の2人。4階に元請けと協力会社の4、5人がいた。
最初の揺れはそれほどでもなかった。
だが2回目はすごかった。
床にはいつくばった。
配管は昔のアンカーボルトを使っているから、揺すられると隙間ができる。
ああ、危ないと思ったら案の定、無数の配管やケーブルのトレーが天井からばさばさ落ちてきた。
落ちてくるなんてもんじゃない。
当たらなかったのが不思議。
4階にいた人たちは水が大量にゴーと襲ってきたと言っていた。
それが使用済み燃料プールからなのか、非常用復水器が壊れたからなのか、そのときは分からなかった。
皆で集合して、1号機から脱出した。
地震が起きてどれぐらいだったかな。必死だったからはっきりしないけど、10分ぐらいじゃないかな。
途中の様子も恐ろしかった。
タンクはぼこぼこ倒れてるし、潮が引いていて、これは津波が来ると思った。
沖のテトラポットがむきだしになっていた。
敷地内にある元請けの事務所に戻り、装備品を返して、まとまった班から解散になった。
正門を出た。
いつもなら浜側の道を通るが、陥没していたから、山側の道を行った。
あのまま浜の道を通っていたら、津波にやられとった。
東電は「全電源喪失と地震の揺れは無関係」と言っているが、そんなのあり得ない。
謙虚に検証する姿勢がないと、安全神話が復活する。
そもそも、運転開始から40年になる1号機の老朽化はすごかった。
重要器具は定期検査で交換するが、周辺の装置はそのままだ。
追加、追加でどんどん配管を増やし、耐火構造にするために防火剤を塗りつけるから、重量は半端じゃなかった。
設計基準を大幅に超えていたはずだ。
建屋のコンクリートも相当劣化していた。
インパクトドライバーを当てると分かる。ずぶずぶと刺さって、粉は真っ白。
鉄筋をモルタルで塗り固めるときもクレーンで流し込むだけ。
本来はバイブレーターを使うが、竹の棒で突っつくだけ。
施工はひどいものだった。だから水素爆発で粉々に吹き飛んだ。
‐東電への思いは
ずっと世話になったが、今は言っていることの半分も信用できない。
事故後の対応については新聞をずっと切り抜いている。
「4号機の建屋、問題なし」という記事があるが、そんなのうそっぱちだ。
あれだけ揺れて「問題なし」だなんて。
事故後の対応は全てメーカー任せだった。
正常に作動していればメルトダウンを防げた可能性がある非常用復水器(緊急時に原子炉の蒸気で冷却)も、
当直の社員は使い方を知らなかったって言うんだから。
当直の人は、中央制御室の操作はできても、せっかくの冷却装置を使えない。
訓練もしていなかったって言うんだから、恐ろしい話だ。
現場にいた私らに明確な指示があれば、対応できたはずなのに。
3月には仮設の配電盤にネズミが入って停電する事故があった。
侵入を防ぐ初歩的な施工ができていない。
熟練した作業員が線量オーバーで入れなくなっているから。
今後も事故は起きるだろう。
人生のほとんどを原発に捧げてきたのに、情けない。
のんびり暮らそうとした途端、病気が分かった。
体力は元気なときの10分の1になって、ペンも持てなくなった。
だけど、簡単には死ねない。
納得できない。
俺は俺で、じたばたして生きてみせる。
(聞き手・木村信行)
12年末・この国を選ぶ:衆院選、あす投開票
「脱原発」きれいごと 作業員40年、肺がん判明
毎日新聞 2012年12月15日 06時10分
◇立地地域の雇用議論して
あす投開票される衆院選を、福島県会津若松市で避難生活を送る木下聡さん(65)は厳しく見守っている。
「政治家が脱原発って言うのは、票集めのためとしか思えねえ」。
原発作業員として約40年間勤務。福島第1原発事故で自宅のある大熊町から避難し、
今年になって肺にがんが見つかった。
原発の怖さを思い知ったが、選挙で原発の議論が深まっているとは思えない。
「いま議論しなくて、いつするんだ」【町田徳丈、写真も】
雪がこんもりと積もる会津若松市内の仮設住宅。
避難生活は1年9カ月過ぎたのに、自宅に戻れる見通しはない。
近くにいた4人の孫は首都圏に避難した。
「きれいごとばかり言って、選挙は国会議員の就活だな」。木下さんの語気が強まった。
青森県の稲作農家の次男。静岡県内で機械工などをしていた。
20代半ばのころ、石油ショックで仕事が減り、
職場の先輩に誘われて浜岡原発(御前崎市)の建設に携わった。高い給料が魅力だった。
原子炉増設が決まっていた福島第1原発で働くため大熊町に転居。
建設が終わると各地の原発で働いた。
退職まで1年という時、東日本大震災が起きた。
宿舎で寝泊まりしながら福島第1原発の復旧工事に従事。電気ケーブルの敷設などをした。
しかし昨秋、年間被ばく線量が上限に近づき、
福井県の敦賀原発や新潟県の柏崎刈羽原発で放射線の影響を受けない作業をした。
今春の定年は青森県六ケ所村の核燃料再処理工場で迎えた。
退職後はのんびり過ごすはずだった。
だが3年ほど前に肺線維症と診断され、定期的に受けていた検査で肺がんの疑いがあると言われた。
「あちこちで原発を造ったから、事故が起きて罪悪感みたいなものもある。最後はこのざまだ」。
手術で肺を一部切除したが、がんはリンパに及んでいた。
作業との因果関係は分からないが「バチが当たったかな」。
初めて大熊町に来たころ、地元では原発建設への反対運動が盛んだった。
選挙の時、元請けの社員に「あの人は反対の人ですよ」と言われ
「賛成派が負けると仕事がなくなる」と思い、反対派を避けて票を投じた。
「原発でメシを食って、2人の娘を育てられた。急に『おめえが悪い』とは言えないな」。
そう思う一方で、こうも感じている。
「人の手に負えなくなる原発は、将来はやめなくちゃいけない」
原発事故後、初の本格的な国政選挙となる衆院選。
多くの政党が脱原発を掲げるが、木下さんは納得できない。「原発に頼ってきた地域の雇用はどうすんのか。
どうやったら原発がなくても生活できんのか。
『今後検討する』という政治家が多いけど、いま議論しなくて、いつするんだ」
雪に覆われた田んぼを愛犬と歩く。
妻(65)の前では気丈にふるまうが、病状は楽観できない。
自分がいなくなったら、妻はどうなるのか。「田んぼなら大声で泣いても、誰にも聞こえねえから」
声を絞り出し、肩を震わせた。
東電社員バッシングが生む"最悪の結末"の可能性
上杉 隆さん
元東京電力社員・吉川彰浩さん(33)
今も福島第一原発で収束作業に当たっている人たちの現状と
彼らに浴びせられるバッシングについて、
全国各地で公演活動を行っている東京電力の元社員吉川彰浩さんにスタジオにお越しいただきました。
吉川さんよろしくお願いいたします。
上杉:事故当時、吉川さんは何処にいらっしゃったんですか?
吉川:私は、福島第一原発から南へ10km離れた福島第二原発という所にいました。
上杉:
その第二原発で働かれて被災、ちょうど3.11の時にいらっしゃったんですが、
その後東京電力をおやめになったという事なんですが、東電を辞めた理由というのはなんでしょうか?
吉川:
私は震災後1年半ほど会社の方にいたんですが、その中で私が見てきた悲惨な状況というのが、
今まで一緒に仕事をしてきた仲間たち、社員もそうですが、作業員の方。
そういった方々がいわれのない差別や偏見、そういったもので、
ま、それとですね住居環境、そういったものの悪化もあって辞めていってしまっている。
私の目から見ますと、大変頼りがいのある人たちが辞めていく実情を一般の方が知らない。
そして、30年、40年続くこの廃炉の作業がですね、
このままでは続けていく事が出来ないんじゃないか。
そういう思いがありまして、辞めることによって自由に発信できると。
上杉:発信、という事は今何かをやられているんですか?
吉川:はい、私は今現在講演活動の方を行っております。
上杉:
なるほど。その講演活動に関しては、全国というかいろんなところに行って、
現状というか、作業員の受けた状況というものをお話しされていると思うんですが、
具体的に、吉川さんを含めて東電社員、それから作業員のバッシングというものが、
ちょっと聞いただけじゃもう信じられないような状況なんですが、
それはどういうような事があるでしょうか?
吉川:
まず二つに分けてご説明したいと思います。
一つは東電社員へのバッシング。
もちろん進まない廃炉作業とか、保障の問題、現地で起こるトラブル、会社の情報公開の悪さ、
そういった所については、当然のごとくバッシングしていただいて結構です。
私もバッシングされるべきだと思っています。
しかし、そこで働く人達は、人権を無視したような発言。
ま、暴言ですね。
上杉:具体的にどんな暴言なんですかね?
吉川:
非常に言葉は悪いんですが、「人殺し集団」「無能の集まり」「将来無給で働きなさい」とか、
場合によっては「汚染水を自分たちで飲んでみたらどうだ」
そういった事を言われたりしています。
上杉:
バッシングっていう事自体が非常に今回の件でおかしい話ですね。
いま吉川さんがおっしゃったように、
バッシングというよりはむしろ東電の会社とかシステムとかに対する批判はあってしかりなんですが、
作業をしている個人の方、これは同じ人間ですし、
そこに対してバッシングするというのは全く、これは中身が違う話で、
これによってバッシングというのはどうも解せないというのがそこの部分にあるんですが、
他にはどんな事があるんですか?
吉川:
そうですね、まず社員においては自分たちが批判されることに対しては、
あの・・、我慢がきくというか、頑張れるんですが、
その暴言というものが自分の家族、特に子どもに向けてですね、吐かれたり、
場合によってはいじめに遭ったり、
私の親族なんかはたとえばゴミを投げつけられたりとか、そういう事が実際あります。
上杉:それは東電社員だから、東電社員の家族だからそういう事があるわけですか?
吉川:そうです。
上杉:
それはちょっとひどいというか、おかしな話ですよね。
今現在東電の社員自体、これは別に何の罪も課してないわけです。
そして原発推進、反対もそうですけど、それに対してそういう批判をするという事自体が、
非常にこの社会全体の自由な空気と同時に、
本来ならばこの中で作業されている方というのは評価されてしかるべきなんですが
吉川:そうですね
上杉:それが批判されるというのが、非常に怖いですね。
吉川:はい
上杉:
そのバッシングによってこういう、
バッシングというか心ないバッシングというか、ちょっと考えようがないんですが、
これによってどういう事が問題になると思われますか?
吉川:
実際に辞めていく社員、
そして作業員の方もですね、現場で働いていますから当然のごとく放射能に被ばくするんですが、
いわれのない「放射能がうつる」だとか、「近づくだけで被ばくする」とか、
言葉は悪いですが「歩く放射能」などという事もいわれまして、
また、そういったことに耐えられなくなって辞めていく。
結局、福島第一原発を知っている熟知している、技術力もあるという人間が、続々と辞めていって、
私がみている限りでも
全く顔も名前も知らないような全国から集まった原発の経験が無い作業員に、今、入れ替わっている。
非常にですね、震災後もそういった事が起因となるトラブルが多いんじゃないかなと思っています。
上杉:
あの、周辺の人達はやはり、その辺を分けて考えた方がいいのかなと、
実際に作業をして、現に大変な思いをしている方に対してはむしろ温かい目。
批判をするならば、その作業員の方も被害者な訳ですね。
非常に危険な所。
私も2011年の3月に東電の本店の方で質問した内容が、
ちょうど2号炉のピットのわきですね、作業員の方が計測機で測っていたんです。
そこで質問したのが、そこの試料が1シーベルト超/時だったんっです。
「超というのはこれはどういう事だ?」と。
「5なのか10なのか分からないじゃないか」と、
そして「その作業員の方は健康診断をしたのか?」と、言った時に、
これは東電のシステムの方ですね、会社の方は、
「線量計は津波に流されてありません」と「たぶん大丈夫だと思います」と。
ここはやはり、東電の社員は一体化して見ずに、
むしろ逆にですね、働いている人達は私たちの変わりにそのきつい作業をやってもらっているんだと、
その作業員の健康やあるいは命を守る事、という温かい目が必要だと思うんですが、
またこの3回目の夏を迎えています。
これで本当に作業大変ですよね。
この中にいる人たちに対してどういうふうに、
いま吉川さんはそこから出てきていますが、どういうような言葉をかけられます?
吉川:
私が良くいうのは「決して無理はしないでください」と、
非常にその、廃炉を進めていく、早く終わらすという事に関して言えば、矛盾があるんdねすが、
決して無理はして欲しくない。
いつもそのようにですね、ただ単純に「頑張れ」とか、いう言葉はかけられないでいます。
上杉:
廃炉も最初は「2011年4月17日には、9ヶ月で作業は完了する」と。
おそらくその時に入っていた作業員の方もそういうふうに信じた部分もあると思うんですね。
周辺の方も。
でもそんなことはないのは、もうみんなは分かっていますよね。
長い長い作業がこれから待っていて、そして熟練された人たちも吉川さんのように去っていく。
この中で、現場の人達はそれでも頑張っているということなんですが、
それを周りの人達はどういうふうに受け止めていいか、
そのリスナーとか、あるいはですね、
吉川さんをはじめ作業員をバッシングしている人に対して今言える事、言いたい事ってありますか?
吉川:
そうですね、
いま非常にテレビとか新聞、ラジオを通してですが、現地の情報というのが大変少なくなっています。
そこでですね、誤った情報で批判をしたりとか、そういう事は止めてほしいと。
またそこで働く人達は働いていける環境が実はないんです。
作業員の方の多くは、ま、民宿といったところでですね、大部屋でタコ部屋。
そういった所10人、20人で生活している。
また作業員の多くは、現地で働いていた方ですから、
作業員であり、被災者でもある。
仮設住宅とか、借り上げ住宅、そういった住みにくい環境から今仕事に携わっている。
そういった実情をよく知って頂きまして、
また決して福島原発は廃炉にきちっと向かっているのではなくて、
あそこで働いている人間たちは電気をつくる、または作る設備をなおすプロであって、
粉々に破壊された原発をなおす集団では決してない。
みなが手探りでやっているという実情を知って頂きたい。
そしてそこで働く方々を支援する仕組みとか、社会が成り立たない限り、
もしたしたら、原発事故が再燃するかもしれない。
そうなった時には決して福島だけの問題ではなくて、
東京に住まわれている方の問題でもあるんじゃないかなと、
上杉:
3月の23日にはですね、実は政府は福島第一原発すべてメルトダウンして、そして
230km圏外へ全員避難するという近藤メモというものをつくっていた。
そういうものを想定していた訳ですね。
そして、今その状況が、じゃあ改善されたか?というと、
何ら変わってないと。
吉川:かわってない。
上杉:
昨日もですね、3号機の5階の部分からは最高値で2100マイクロシーベルトと。
これは毎時なんですけど、簡単に言うと2シーベルトですよね。
このような高線量の中で、まだ作業をしている方がいらっしゃると。
それを考えると、本当の現実を知って、そして、その作業員の人達、
一人の所長だけを英雄視するんじゃなくて、
吉川:そうですよね。
上杉:そこにいるみながやっているんだという事を考えなくてはいけないと思いますね。
ーー:
吉川さんのお話を受けましてですね、リスナーの方からも一通頂いています。
「東電社員だからといって、作業員に向かって人殺し集団だとか汚染水飲めってひどすぎる。
自分の命を削って作業をしているのに」
「日本の滅亡を防ぐ重要な任務へつく方へ感謝しきれない思い」というようなことでごさいますが、
上杉さんは吉川さんの話を聞いてどのような事を今考えられますでしょうか?
上杉:
そうですね、
吉川さんとお会いしたのは初めてなんですが、
私も3.11直後から多くの作業員の方々にお会いをしています。
でも、名前を出して、そして顔を出してここまでいう、その勇気というのは実はすごい大変なんですね。
今まで顔を出された方というのは、相当の覚悟を決めて。
その方に対して、普通だったら「よくやった」と、
そして「仲間たちを助けよう」という世論をつくるのが当然なんですが、
日本はどうも逆を向いていると。
「余計な事を言うな」と、「本当の事を言うな」と、
これを何とか直していかなくてはいけないなと、
そういう意味では吉川さんの勇気というのは本当に敬意に値しますね。
「本当の事を言って、何か不都合でも?」― 山本太郎が学んじゃうよ―
~「逃げて」福島第一原発元作業員の話を聞く ~
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)
動画はこちらにあります↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87132

山本:林さん、これ本当に実名なんですよね、これ。
林:うん、実名。
山本:でも、実名で自分自身でこういう事をしゃべるって、かなりリスクがありますよね。
林:
まァ、そう言われるんですけど、
でも、自分は何にもやましい事がないんで、
何にも悪いこともしていないし、
行って、たとえば行った先で、疑問に思った事をその場で聞いただけとかそれだけなんで、
何が悪いの?って
山本:
たとえば大企業ですよね、東電だったりとか、国。
国ですよね。原発とかは、この日本の中では。
この国っていうものに対して告発するっていう事と一緒ですものね。
その大きな権力に対して告発するっていう事、実名でやるっていうのは何故なんですか?
林:
いや…、もうただ単に、自分は何にも悪いと思っていないんで、
なんも責められる理由もないし、
で、じゃあって納得いかない事がいっぱいあるじゃないですか。
それを「なんで?」って聞いているだけなんですけどね、簡単に言うと。
山本:一点の曇りもないよと。
林:はい。
山本:自分自身は。
林:はい。
山本:
だから実名でいくんだと。
うーん、なるほど。
でもたとえば東電から訴えられるとか何とか、そういう可能性も無くはないわけですよね。
林:なに訴えるんですか?
山本:
わかんないですけど、なんかいちゃもん付けて
その上げ足を取ろうと思ったらいくらでもとれるじゃないですか。
たとえば、裁判とかいう事になってしまったらどうするんですか?
林:いや、いいっすよ。
山本:(笑)裁判(屮゚Д゚)屮カモォォォン!!そういう事ですか。
林:
もう、言って下さい、逆に。
全部の会社に向こうから訴えて欲しいくらいです、どっちかっていえば。
山本:「クローズアップしてくれ」と。この事に。
林:
どんどん訴えて下さいって。
今まで、あそこでかかわった会社全部訴えてくれて全然構わないですよ、誰でも。
山本:その部分に光を当てて、林さんが世の中の人達に伝えたい事ってどういう事ですか?
林:いやぁ・・・・・「にげて」
「逃げた方がいいよ」って。
山本:それは、作業員のみなさんにですか?
林:いや・・・・・・、周辺で暮らすっていうか、周りの人達。
山本:国が棄権としているエリアはあまりにも狭すぎるっていう事ですか?
林:はい。自分はそう思います。行ってみてそう感じました。
被ばく量
山本:林さん自身はどれ位被ばくしているというか、原発で。
林:
自分は多分トータルでも2ミリちょっとぐらいですかね。
それが多いのか少ないのかは分からないですけれども、
山本:
でもね、国際基準年間1ミリという事からいくと、
その作業、その短い期間の間だけで2ミリ被曝したっていう事ですものね。
林:
それは自分は承知の上で行ったんで、
最初に行く時に、ま、20ミリは自分で受け入れようって。
その先どうなるか分からないけれど、とりあえず20ミリまでは自分で受け入れようと思って、
そのつもりで行ったんで、
山本:
これ、年間、1年間に被曝していい量っていうか、
その限度が20ミリなんですね?
林:
えーっと、国の基準では年間50とか、で、5年で100っていうのがあるらしいんですね。
で、東電の基準は一応年間20を目安にしている。
そもそも、行く時からしておかしいんですよね。
自分は最初2月か3月に言って、4月から来てくれっていう事で行ったんですけど、
4月になっても音沙汰がないんですよ。
すぐにでもね、最初は「来てほしい」って。
「もう20ミリでどんどん人が居なくなるから」って言ってたんですね。
なのに、4月になって全然音沙汰がなくて、
「いつから?」って、何回電話しても
「いやちょっと延びてる」「今延びてる」っていうようないい訳ばっかりで、
最終的に、なんか、
「年間20っていう基準があるんですけど、年度末で区切られる」っていうんですよ。
山本:はぁ・・・あー、そういうことですか。
林:
要は、4月1日から3月31日までで年間20以内であればOK。
だから、
山本:それ・・・すごい
林:
2月3月にやったやつは20浴びても、そのまんま、
4月からまたゼロからカウントするから、もう20までOK!
4月5月、2ヶ月大丈夫ですよ、っていう。
山本:
めちゃくちゃやな、やっている事。
「年間20ミリまで被ばくしたら許しませんよ」っていう顔しておきながら、ね。
林:「年度末できるからいい」っていう
山本:3月いっぱいまでに20ミリまで被曝させておいて、
4月1日からまた20ミリ被曝させることができる。
「都合40ミリだよ」っていう…。
林:
OKみたいなんですね、それが。
「そういう基準でそこで区切るからいい」って。
一遍に浴びちゃいけないから年間20ミリっていう基準にしてるんでしょ?
だから少しずつ浴びて少しでも被ばくを。っていう事のルールでしょ?おそらく。
なのに、3月31日で人の身体をきれるのか?っていう・・・えぇっ??みたいな。
山本:
・・・・・・すごいな。
あの、その後体調とかに変化はないですか?
林:いまのところは。
山本:
たとえば、作業員の仲間だったりとか、先輩だったりっていう方が沢山いらっしゃると思うんですけれども、
そういう中で話を聞いたりとかはありました?
林:
結局みんな初心者、初心者っていうか素人っていうか、今回新しくっていう人が多いんで、
まだ、最初に入った人達は1年2年しか経ってないじゃないですか。
だから、特別…っていう人は自分の周りにはいなかったですね。
山本:なんかこう、現場の中に長老っていう人が絶対に居なくては
林:そう、わからないんで。
山本:
毎回新しいチームで、全国から集まってきて、またバラバラになるから。
その後、その人たちがどうなったかもわからないし、
林:
そうですね、だからそういう情報は入ってこないですね。
ただ、配管があって、もともとの排水の水を通していたところなんですけれども、
それを覗いたら一瞬で目がやられたっていう人は聞きましたけれどね。
山本:どういうことですか?
林:
えーっと、汚染水を通していた管らしいんですよ。
それをなんか、溶接かなにか漏れているところをするって工事に行った人が居て、
何人かで行くじゃないですか。
で、ここに居る分には何ともないんですよ。
でも、覗いた瞬間に警報機が一瞬で鳴って、
で、目が網膜をやられて…っていう人がいましたね。
山本:粘膜から入って
林:
覗いた人だけは、みんな、片っ端からなって行く。
覗かなかった人は大丈夫みたいな。
山本:どうなったんですか?目が。
林:その人は1週間ぐらいの間ずっと真っ赤で、失明とかはないみたいですけど、
山本:
でもなんか、チェルノブイリに僕は2011年の冬に行ったんですけど、
その時に収束作業員のメンタルケアをしていた女性の方が、
「目の手術を5回やった」って言ってましたね。
林:ん~~。
山本:
「角膜の手術を5回やった」って。
だからやっぱり、線量が高いところだったりっていうのは、ブロックしないとダメなんですよね。
林:
やっぱり粘膜とかそういう所、網膜とかそういう弱いところから多分やられていくんでしょうね。
その人がこれからどうなるかは分からないですけど、
山本:
やっぱり、作業してて被ばくすることを覚悟して、現場に入るんですよね。
ということは、それを雇う方もそれのケアというか、
被爆者手帳みたいなものもお持ちなんですか?
林:
はい、あります。
一応、放射線管理手帳というのがあって、
そこに一回の作業とか、一回入ったごとに何ミリ浴びたというのを累積で足していくのかな。
山本:
で、もしもそれで、なにか病気が起こったとしても、
なにかこう、無いんですか?そういうケアみたいなものは。
原発作業に入った人達、そして年間20ミリ浴びた人たちだったりとか、っていう人たちに対して、
生涯補償的なものは?
林:そういう説明は一切なかったですね。
山本:
「因果関係が」っていう話になってくるんですね。
質問です。
健康診断とかちゃんとやってもらえているのかな?
現場作業を辞めたら健康診断とか、被ばく管理だけじゃなくて、
作業員の人達の後追いっていうのは全くされていませんか?
林:全く。聞いたこともない。
山本:
聞いたこともない、無いそうですよみなさん。
こういう質問もきています。
これはあんまり今回の事とはあれなんですけど、
フランスからMOX燃料が届きます。
現在も荷上げ中という事です。
政策の破たんによる余剰プルトニウムのために国をあげて
プルサーマル発電の必要性がこれからどんどん宣伝されていくことになると思います。
という話ですけど、
どうですか、林さんは、その事についてはどう思われますか?
林:いや、あ…「まだ続けるの?」って。
山本:
ハッキリ言って、この国はこの国の未来を諦めているからこそ、まだまだこれを続け様とするんですよね。
「行けるとこまで行こうぜ」っていう感覚だと思うんですよ。
じゃなかったら、林さんが見た景色、現場で感じた事っていうのはおかしなことだらけだったじゃないですか。
林:
そうですね、
自分は現場で見て、やっぱ、線量が高いところはほとんど人がいない。
「手が付けられない」っていうのを見てきているから、
山本:何も進んでいない?
林:
はい、何も進んでいないと思います。
本当に、肝心なところは何にも進んでいないという…。のを見てきているから、
「手に負えないっていうのを分かっているのにまだやりたいんだ」って。
でも、行ってる時も確かなんかニュースとかでやってたんですけど、
「東芝だかが、20年分のプルトニウムを買って、さらにもう20年分を買おうとしている」とか。
「えぇーー?」って。
「日本中で一個も動いてないのに、買うの?それ」って。
「あ、買うんだ」って、それをパソコンで見ながら、こっち見たら、自分ちのテレビが東芝って書いてあって、
「あぁ・・><」
山本:
別にね、テレビつくったり冷蔵庫作ったりしたってたいして儲からないですもんね。
ポンッ!っと大きく儲けるためには、ね。
林:結局回さないと、もう既に買っちゃった20年分が回せば資産だけど、ゴミになったら多分負債だから。
山本:
そうですよね
これはもう今止めないとどうしようもないところまで行っちゃいますよね。
っていうかまあ、「もうやるしかないんだ」
もう突き進むしかないんだという人たちが今国を動かそうとしているから、
これ何とか止めないといけないんですよね、本当に。
で、それ止めるためにどうするんだって言ったら、沢山の人に知ってもらうしかないいんですよね。
林:そうですね。
山本:
で、もう未来は無いんだから、もう突き進むんだ。もう、儲けられるだけ儲けようぜ。
最後の人儲けやっているんだよっていう、利害が一致している人たち、
マスコミもそうですけど、っていう情報で。
だって、こんな林さんが言われている事だったりとか、
昨日の今野さん、初日の安倍がしているようなことが、
テレビで大々的に報じられたりする事ってほとんどないですもんね。
林:そりゃぁ無いでしょうね。
山本:
だから、知れないんですよ。
なんでみんな立ち上がらないのか?って、立ち上がれるわけがない。
知らないから。
だからこう言った場に林さんに来ていただきて、
どれ位の人が見ているのか?って言うと、爆発的な数字ではないですけれども、
こうやって、少しずつでも知って行ってもらうっていう事がそのきっかけになる。
「このままじゃ本当に危ないんだ」っていうのを。
林さんやっぱり、中に入られて、
「裁判逆に訴えて欲しいよ」
「世の中の人に話をいっぱい聞いてもらいたい」
「知ってもらいたい」
「どうしてですか?」
「危ないんだ」
「今国が引いている安全の線というのはおかしな線なんだ」っていうことですよね。
林:おかしいと思いますよね。
山本:
これ、この先どうなっていくと思われますか?
現場を見てね、
福島第一原発という部分だけにフォーカスを当てたとしたら、収束はしますか?
林:いや、みえない。
っていうか、それが見える人がいるのか?っていうのが疑問でもあります。
どうなの?どうなんですかね??
山本:
もう収束宣言という事を言わないと、どうしようもない状況だったんでしょうね、建前としては。
収束の仕方が分からないから。
林:
だって、現場で東電の放射線管理教育というのがあって、最初に基礎教育を受けるんでね、
それ、多分社員の人だと思うんですけれども、みんなにこう、放射線知識っていうのを教えながら、
ぼそっと言ってましたもん。
山本:なんてですか?
林:「あれはまァ、収束とは言えないんだけどねぇ」
山本:
現場の人達が一番よく分かっているっていう事ですね。この状況に。
で、実際はほとんど進んでいない日回この収束作業なんですけど、
でもやっぱり、その現場に居て動いてくれている人たちがいなかったら、
ぼくたちは今こうやって暮らせていないわけで、本当に頭が下がる思いで
その人たちに対してちゃんと被ばく管理だったりとか、
ピンハネされずにちゃんと労働対価を支払うっていう当たり前のことが必要ですよね。
林:
「そもそも、国策なんだから国で雇えば良いじゃん」って。
「つくるのを国策でやったんだったら、後片付けも国策でしょ」って。
そうしたら、「公務員でちゃんと雇いなさいよ」みたいな。
「それが普通じゃないですか?」って。
山本:
ね。なるほどーー!どうですか、皆さん本当に。
どよ~んとしました?でもこれが現実なんですね。
この現実を何とか変えなきゃ、ね、本当に。
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「本当の事を言って、何か不都合でも?」― 山本太郎が学んじゃうよ―
~「逃げて」福島第一原発元作業員の話を聞く ~
動画はこちらにあります↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87132
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)

ブラックリスト
山本:
ひどい話やなぁ・・・。
で、もうその一回こっきりですか?1日こっきりですか?原発に入ったのは。
林:
いや、自分はその1日で首になって結局帰ってきたんですけど、
周りは自分が行ったっていう事を知っているから、
勝手に奉られちゃったんですよ。
「ありがとう」みたいな。
みんな「我々のために作業してくれて、危険な所に行ってくれてありがとう」
みたいな感じですごく言われちゃって、
「何にもしてないよな」って、ちょっと・・・
山本:1日行ったよな。
林:
1日行ったけどそれだけだし、しかも時間も1時間だけで実質2時間ぐらいしか作業してない。
もうそれだけでその日の線量がマックスになるから。
なので、あんまり「やった感」がないっていうのか、
で、みんなには「ありがとう」「ありがとう」って言われるから、
「まずいよな」って思ってね。
で、もう一回、じゃあ。
最終的にもうちょっとやろうかなと思って、もう一回行ったんですね。
山本:もう一回行ったんですか!
林:はい。
山本:
1回クビになったのに。
でも1回クビになった…っていうか、現場を騒がした男ですよね。
「変な奴来たぞ、クビにしろ」って言ってクビになった。
で、またエントリーしようと思っても、
それはもう、ブラックリストに載っているんじゃないですか?
林:
そう思ったんですよね。
なので、同じ系列の会社は全部ダメでした、アウト。
山本:ご丁寧にそこからまた行ったんですかw。
林:
元請けがあって、二次請けっていのが二つ三つあるから、
ちょっと違う所で募集があったから、履歴書送ったりとかしてみたんですけど、
名前を言った時点で、やっぱり何の音沙汰もなくて、音信不通になっちゃって、
で、全然違う元請けのところの募集に行ったら、そっちは普通に入れたんですよ。
山本:はいっちゃった
林:入れた。そこまで管理できてないんじゃないですか、だから。
山本:全然できてないですね、それは。
林:
こっちは、自分たちのグループではブラックで。
とっくにブラックだけど、こっちはまだ分からない、情報が行ってなかったのかもしれないけど。
山本:
6次受けまで会社があって、もういろんなところがあるから、情報が広がらないんですね。
で、次志願して行きました。
林:そうですね、2回目。
山本:すぐ行けたんですか?
林:
いや、そこは、「仕事が出来たらすぐに呼ぶ」っていうみたいな感じで、
それまでは、東京とか建築の現場。
どこかの現場を手伝ってくれみたいな感じで、そっちをずっとやってて、
で、そっち(福一)の仕事ができた瞬間に行くっていうみたいな感じで。
山本:
じゃあ、連絡を取ってから現場に入るまでっていうか、
福島の第一原発に入るまでにどのくらいの期間がありました?
林:えーっと、3ヶ月ぐらい。
山本:3ヶ月ぐらい。で、連絡がかかってきたんですか?
林:
その会社の、東京で違う仕事をやってたんで、
もうその会社の仕事をやっているから、じゃあ、この現場に行ってから、
福島の現場が出来たらそっちへ行ってくれっていう。
二度目の福一
山本:
待機してたんですね。
で、その2回目に行った時には、どんな仕事を?
林:
2回目に行った時には、キャスクっていう、
今度燃料棒を取り出して、その取り出したのを仮保管しなきゃいけないタンクをつくってるんですね。
その基礎工事。
山本:あの4号機傾いてるよーっていう奴の中身を出そうと、その先。
林:
いま出しても持っていく所がないじゃないですか。
だからそれを仮置きする鉛のでっかいタンクをつくる。その基礎工事ですかね。
山本:
はぁ~、なるほど。
その基礎工事をやっているところはそんなに線量が高い所じゃないんですか?
林:
ないですね。
前回に比べれば全然低い、っていうか、
福島第一原発の中、あのでっかい敷地の中って、高い所ってあの建屋のところ、あの辺だけなんですよ。
山本:なるほど。
林:
何でか?って言うと、こっちは地盤改良っていうかいろいろ堀起こしてたりとか、
木も土も全部剥いじゃっているから、割と線量が低い。
山本:また新しくアスファルトを敷いたりという事をやっているっていう事ですね。
林:
どんどん木もみんなぶっ倒しちゃったりとか、汚染されたものをどかしちゃて、新しいものを建てているので、
裏側っていうか、広報周りは比較的、思ったよりも高くなかった。
山本:
現場の雰囲気というか、福島第一原発の雰囲気。
沢山の人達が、何千人という人たちが中に入って、もうてんやわんやというか、
すごく忙しい感じで作業をされているんですか?みなさん。
林:いやぁ…、ゆるい感じですね。
山本:ゆるい感じ?
林:ゆるい感じ。って言っていいのかな。
山本:
決死隊というような人たちが毎日作業をしていて、後ろで後方支援しててみたいな、
常に緊張状態がそこに漂っているっていうような、そういうイメージですね。
そこを知らないものにとっては。
沢山の人達が、もう、ひとひとひとで。
林:
いや、全然そんなことないっていうか、
っていうか、そもそもあの建屋の周りとかって、普段は全然いないんですよ、人が。
山本:建屋の周りに人がいない
林:ほとんどいない。
山本:
線量が高いから、っていうこともあるでしょうけど、
作業は、でもやってるんですよね?
林:
自分が2回目に行った時は1ヶ月半ぐらいいたんですけど、
その間毎日というかちょいちょい上から建屋の方を眺めるんですけれど、
基本、人はいないです。ほとんど。
山本:どこから眺めたんですか?
林:北西の方のちょっと高台の方から、眺めるっていうか見えるんですけれども、
山本:1ヶ月半いたから時間がる時にちょっと高台から福島第一原発を見たんだ。
林:
横を車で通ったりとか、通るんですけど、行くんですけど、
基本、居ないんですよ。
結局線量が高くて、そんなに近づけないから、
多分計画的になにかしたいという時だけ、ちょっと行って、やるくらい。
山本:
でも、ちょっとまってください。
なんかマスコミが福島第一原発に入ったっていう時の映像とかは、
結構作業員の方がいらっしゃったりとかというのは。
林:
あぁ。その時だけじゃないですか。
監視しているのか、何しているのか分からないですけど、
そういう時だけはわかりますよ。
今日マスコミのバスが来たなって、通るとわかるし、
そうすると建屋の周りにちらほら人が居たりとかするから。
山本:あ、人を配置する
林:配置しているのかどうか分からないですけどね。
山本:
あれですね、「北朝鮮のピョンヤンはこんなに裕福です」みたいな、
取材が入った時に、人を送り出すみたいな。
林:
そうかもしれない。
普段、(線量が)高すぎてあんまりできない。
毎日2000人とか、3000人いるのか分からないんですけど、
みんな大体後方っていうか、裏の、周りでやっているだけ。
山本:
最前線の作業をしなければいけないところだけれども、
みんなやれることは「後方支援だけ」みたいな。
林:
多分ほとんど、タンク作って水を回して冷やしているから、
タンクを毎日作っているとかそういう事ばっか。
水周りとか。
で、後の半分ぐらいは、多分サーベイ。
山本:収束作業ですよね?
林:
でも、行った人達は汚染されてないかとか、
あと1Fから出ていく車とか、みんなやっぱり検査しなきゃいけないから、
そういう人たちがすんごい居るんですよ。
1台1台車を見るし、人も休憩のたんびに見るし、
で、休憩所とかは汚染されていたら水も飲めないんで、
そこを綺麗にするために毎日掃除をしていて、
免震棟なんかはもう、廊下を曲がるたんびに掃除する人がいるような感じ。
山本:
じゃあ、現場に居てても、「作業している人たち」という印象よりも、
後ろでタンク作ってたりする人とか、あと、サーベイしている人、掃除している人しか、
あんまり印象に残っていないっていう事ですか?
林:
そういう人たちが圧倒的。
でも、そういう人たちがいないと多分出来ない。
山本:
そりゃそうですね、ええ。
じゃあ、林さんが見た福島第一原発の収束作業って言うのは進んでいるんですか?
林:
いや。
だから肝心な所に人がいないから、肝心なところは進んでないんじゃないですか。
山本:手の施しようがない
林:
行けない、出来ないんでしょうね。
周りでタンクをつくる。
今年も清水が80基つくるとか、去年大成が100何基つくるとかって、
でっかいタンクを毎年作っていくだけなんじゃないですか、知らないけど。
それがメインでした。
山本:
うーん…本当にね。
すみませんね、本番中にどよんとしちゃってね、ぼくもいまの話を聞いてて。
いやぁ、そうですか。
ちょっと話は変わるんですけれども、
収束作業員の方が建ってどんな生活をされているんですか?
どんな一日なんですか?
どこに泊っているんですか?
宿泊施設
林:2回目に行ったところは仮設の宿舎があって、
山本:それは原発からどのくらい離れたところに?
林:車で30分ぐらい離れているかな
山本:結構離れるんですね。
林:そうですね。
山本:じゃ、湯本とかをもう越えちゃう感じなんですか?上に行くの?下に行くの?
林:みんな行くのはいわきだけ。道はもうそれしかないです。
山本:なるほど。
林:
それも問題だと思うんですけれどね。
中でなにかがあって逃げるとしたら、その道がたとえば崩れたら誰も逃げれない。
山本:
それも全ての原発に言える事ですよね。
けっこう、若狭の方とかもずーーっと一本道だったりとか。
林:そもそも問題じゃね?みたいな。
山本:
うん。
いわきの方まで行く。
林:みんなだから、あそこに行く人達はみんないわきの方から行ってる。
山本:
最初はそういう仮設の宿泊所があったんですか。そこで寝泊まり。
そこは、じゃあ、ただで泊まれる?
林:そうです。
山本:どんな感じなんですか?もうプレハブみたいなところですか?
林:そうですね、プレハブをダーーッって繋げたような感じ。
山本:そこを何人ぐらいでシェアするんですか?
林:自分は個室でした。
山本:個室があるんですか
林:
そこは個室でした。
ほかの、JVとかいろんなところで一番いいって言われていましたから。
山本:その泊っていた仮設のところが、
林:はい。
そこはみんな個室で一人一人あって、
2~300人ぐらいいたのかな。
山本:
でもその何千人もいる人達は、
もちろん地元の人だったり、いわきに住んでいる方もいらっしゃるでしょうけど、
仮設以外に宿っていうのはなにかあるんですか?
林:
知っているのはたとえばもともと旅館だったりとか、
ラブホテルだったりとかそういう所を買い取ってそこでやってたりとかしているみたいですね。
山本:そういう所も無料で泊まれるんですか?
林:元請けがでかければ、
山本:あ、そういう事があるんですか。
林:
入り方次第ですかね。
たとえば元請けから一次二次ぐらいの募集で行っている人達はそういう所に入れて、
食事も付いてとか、宿も一応タダっていう事になっているんですけれども、
もっと下の5とか6になると、行ったら「実は宿代が一日1600円かかるんですよ」。
一回目はそうでした。
山本:お金取られる、1600円。
林:
1600円かかるんですよ。
1日1600円って、月に5万っていう事じゃないですか、部屋代が。
っそれはもう、どういうルートで入ったかによって、全然違います。
給料・暗証番号指定の通帳
(この部分は同じ内容をすでに記事にしています)
山本:
ごめんなさい、もうストレートに聞いちゃいますけど、
収束作業員、その役目によって違うかもしれないですけど、
いくらぐらいもらえるんですか?給料。
林:
どうなんですかね、
自分は1回目は1万3000円でした。
2回目は1万1000円。
山本:1万1000円。
林:
っていう話だったんです。
最終的には1万3000円くれたんですけど、
でも、雇っている会社は12000円プラス特別手当が6000円で1万8000円出してたんです。
山本:どういう意味ですか?
林:
2回目に行った時も、一応そこの二次請けの社員っていう事になっているんですね。
だけど、実は間に一人居て、その人が間を抜いていく訳ですよ。
山本:本当は1万8000円出ている。けどそれを、
林:
自分が最終的に貰ったのは1万3000円。
1日5000円抜いている。
山本:へぇ~。
林:
そのために、「新しく通帳を作れ」って。
「口座をつくれ」っていうんですね。
要はその会社から直接口座に入れたっていう証拠が欲しいんだと思うんですけれども、
新しい講座をつくって、通帳と「暗証番号はこの数字にしなさい」って言って、
山本:暗証番号の指定があるんですか?
林:指定があるんです。
「えっ?」とか思いながらも通帳とカードを全部渡すんですよ。
で、会社からはその個人個人のみんな社員って登録している人たちの口座に入れたっていう事にして、
でもその人が全部そこから出して、お前今日これな、これなって、現金で封筒で渡されるだけ。
山本:すっげーブラックやな
林:
初めてですよ。
通帳もカードも番号も指定されて渡すなんて。
山本:
ま、形としては「ちゃんとお支払してます」と。
「お金はここに入りましたよ」と。
だけど、実際は手渡しで間抜かれているっていう話なんですね。
ん・・・、これま、
自分がどこに会社に所属するかっていう事で、宿台もとられてしまうし、っていう事になる。
それが大きければ宿台がタダになる可能性もあるけれども。
どんなもの食べているんですか?
食事
林:
そこで賄いの人がいるんで、ちゃんとした。
ちゃんとした、そうですね。
山本:
たとえば作業中は?
ちゃんと出るんですか?たとえば食堂みたいなものがあって好きに食べても良いとか。
林:
いや、中は基本的にカップラーメンとかそういうものの持ち込みがOKなんで、
みんなコンビニとかで買っていってるんですよね。
山本:
それも全員一緒ですか?3000人とか2000人居る人たち。
東電の社員とかも、何ですかGEの社員とか、わからないけど。
林:
東電の社員の人達はどうしているのか分からないですね。
会社が全然別個なんで。
もう、入り口からしてバスが違う。
入っても中で全然違う所に居るから、東電の社員の人達が何をしているかは分からない。
東電社員のバスは綺麗なバス
山本:バスが違うっていうのはなんですか?
林:
福島原発に行く前にJビレッジっていう拠点があって、
そこからみんな専用のバスで行くんですよ、作業員は。
でも、東電の社員は専用のバスがあるんですよ。
うちらはそこでタイベックスーツを着て、白い。
で、マスクも途中から付けて、中に入るんですけど、
あの人達は普段着のまんま行けるんですよね。バスに乗って。
山本:待遇が全然違うんだと。
林:
もしかしたら、大分綺麗になっています読みたいなアピールかもしれないんですけど、
バスからして、ま、要は綺麗なバスっていう事ですね、言っちゃえば。
山本:
なるほど。
じゃあ、中で東電の社員さんは食堂があったりもするかもしれないですか?
林:食堂はないですけど、弁当は確かとれるような事を言ってましたよ。
山本:そういう意味では、自分たちはカップラーメンを買ったりして持ち込まなければいけない。
林:そうですね、基本そうですね。
山本:なるほど。
ーーつづく
続きを読む
「本当の事を言って、何か不都合でも?」― 山本太郎が学んじゃうよ―
~「逃げて」福島第一原発元作業員の話を聞く ~
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)
動画はこちらにあります↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87132
暗証番号指定の通帳
(音声のみ)
山本:
ごめんなさい、もうストレートに聞いちゃいますけど、
収束作業員、その役目によって違うかもしれないですけど、
いくらぐらいもらえるんですか?給料。
林:
どうなんですかね、
自分は1回目は1万3000円でした。
2回目は1万1000円。
山本:1万1000円。
林:
っていう話だったんです。
最終的には1万3000円くれたんですけど、
でも、雇っている会社は12000円プラス特別手当が6000円で1万8000円出してたんです。
山本:どういう意味ですか?
林:
2回目に行った時も、一応そこの二次請けの社員っていう事になっているんですね。
だけど、実は間に一人居て、その人が間を抜いていく訳ですよ。
山本:本当は1万8000円出ている。けどそれを、
林:
自分が最終的に貰ったのは1万3000円。
1日5000円抜いている。
山本:へぇ~。
林:
そのために、「新しく通帳を作れ」って。
「口座をつくれ」っていうんですね。
要はその会社から直接口座に入れたっていう証拠が欲しいんだと思うんですけれども、
新しい講座をつくって、通帳と「暗証番号はこの数字にしなさい」って言って、
山本:暗証番号の指定があるんですか?
林:指定があるんです。
「えっ?」とか思いながらも通帳とカードを全部渡すんですよ。
で、会社からはその個人個人のみんな社員って登録している人たちの口座に入れたっていう事にして、
でもその人が全部そこから出して、お前今日これな、これなって、現金で封筒で渡されるだけ。
山本:すっげーブラックやな
林:
初めてですよ。
通帳もカードも番号も指定されて渡すなんて。
山本:
ま、形としては「ちゃんとお支払してます」と。
「お金はここに入りましたよ」と。
だけど、実際は手渡しで間抜かれているっていう話なんですね。
ーー
これは、犯罪じゃないですか?
振りこめ詐欺が多発してから、通帳を他人につくらせて高く買うという事件がありましたよね、
この作った通帳は返してもらえたのでしょうか?
そこのところも心配になりました。
2回目の会社ではプレハブの宿泊施設
「そこはみんな個室で一人一人あって、2~300人ぐらいいたのかな」と林さんは話しています。
という事は、一人の作業員から5000円を引き抜いたとして、
1日に100万から150万円の額になる。
30日で3000万から4500万。
間に入っている一人の人間が抜いていくその額がものすごい!!
どう考えてもこのシステムはおかしいし、普通に考えて刑事事件に思えるのですが…。
訴えて、刑務所に入れることはできないんでしょうか?
続きを読む
「本当の事を言って、何か不都合でも?」― 山本太郎が学んじゃうよ―
~「逃げて」福島第一原発元作業員の話を聞く ~
動画はこちらにあります↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/87132
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)

山本:
どうして原発収束作業員に加わろうと思ったんですか?
もともとそういうお仕事をされていた?
林:
いや、最初は・・というか、
最近は原発作業員ってずっと言われているんですけれど、もう最近は慣れちゃったんですけれども、
そもそも、全く行く気はなかったんですよ。
全く行く気ない。
だって、怖いじゃないですか。
山本:そうですね。
林:
で、自分も知らないし分からないし、怖いし、
そんなとこ、全く行く気ない。
本当になかったんですよ。
ただ、知りたくて…。
自分がたまたま電話したところは、建屋のカバーリング。
山本:
随分はしょりましたよ。
最初行く気なかったんだけれども…ど、どうしたんですか、何で行くことになったんですか?
林:ま、知りたかったんですよね。
山本:知りたかった。
林:「どうなっているのか」っていうのを。
山本:あぁ、実際どうなのか。
林:そう。
山本:それはいつごろですか?
林:最初の年の12月とか1月ぐらい。
山本:2011年12月位。
林:そうですね、はい。
山本:
で、最初はどういうアクションを起こされたんですか?
なんかこう…求人誌とかに載っているものなんですか?
林:
そう。
ネットでいろいろ調べてたら、募集の要項があったんで、
いま募集しているっていう事は作業をしている会社じゃないですか。
そういう会社に聞けば、「なんかちょっとはわかるかな」みたいな感じ。
それで電話してちょっと聞いてみたんですよ。
聞いたりとかしてたんですよ。
そうしたら、3号機建屋のカバーを乗せるっていう会社があって、
そこが「人が足りない」。
職人だったり鳶の人達が来ても
2ヶ月ぐらいで線量がマックスでいっぱいになっちゃってで得ていかなきゃならなくなるから、
人がどんどん居なくなっちゃう、足りなくなるので、
そういう技術と経験があるなら「来てほしい」みたいな感じで頼まれたんですよ。
山本:
もう人手不足だったんですね、
カバーリングは放射性物質を外に出さないようにかぶせますよっていうものですか?
林:はい、そうです。
山本:
たとえば、カバーしなきゃいけないんだから、
「カバーをする作業の人は結構被ばくするっていうイメージはなかったんですか?
林:
当然「2ヶ月ぐらいで人が代わる」って言う事は、ま、
「そこそこあるんだろうな」みたいな、
山本:
なるほど。
で、「カバーリングにすぐ来てくれ」という話になったわけですか?
林:そうですね。
山本:すぐ行った?
林:いや、全然ウソっていう感じで。
山本:全然嘘っぱち
林:
募集している人が、そんな仕事って…会社でもなかったんです。
「会社で募集してます」って言うふうに出てたんですけれども、
全然、行ってみたら会社じゃない、偽名はつかっている、仕事はない・・・みたいな、
山本:はぁ…会社そのものの実態がなかった?
林:なかった。
山本:へぇ~~~
林:全然
山本:ブラックですね、もうすでに。
林:
わざわざ行って、頼まれて、さんざん考えて、
でもなんか…何ですかね、誰かがやらなければいけなくて、その技術を、経験があるんだったら、
「行っとかないとまずいのかな」みたいな。
山本:
なるほど、
誰かがやらなきゃいけないんだったら、「自分もちょっとお手伝いがしたいんだ」っていう思いですか?
先ほど、わざわざ辞めたというお話をしてましたけれども、
そのカバーリングという事を調べ出した、
中に入れるのか?という事を調べ出した頃は、違うお仕事をされてたんですか?
林:そうですね、普通にただ営業を。
山本:
営業!
営業職だったけれども、いきなり現場作業に入ろうと思われたわけですね。
林:そうですね、昔にそういう経験があったんで。
山本:で、実際に行ってみたけれども会社は実態がなくて、偽名も使っていて、良く分からない状況。
林:
はい。
で、最終的にその仕事じゃなくて違う仕事。
サーベイってあるンですけれど、
現場に行って作業して帰ってくる人を放射線で汚染されていないかチェックする、後方支援です。
山本:要は現場に行って放射能を浴びて、出てきた時に「大丈夫か」「高すぎないか」という事を調べる人。
林:
そういう人がいっぱい居るんですけどね、
「それをやってくれ」みたいな感じで、
「じゃあ、それだったら取りあえずいいよ」っていう感じで行ったんですよ。
で、行ったら、
行って契約書とかにサインして、書類とかいろんなものを全部やって、
ハンコを押した後に、上の会社の人が作業説明とかに出てきて、
「皆さんご存じの通り、今回はちょっと線量が高い所の作業ですよ」って。
山本:
一番最初に聞いていったのはサーベイ。
「数値を測りますよ」っていう事だったのに、その最後の説明・・・
何段階かあるんですか?説明を受ける、現場に入るまで。
いきなり行って、初日から働けるっていう事なんですか?そうではない?
林:
行って、中に入れる作業証というか通行証みたいなものをつくって、
放射線の教育、基礎教育みたいなのを受けて、そういうのをやってからですね。
山本:到着してから現場に入るまでは何日ぐらいですか?
林:自分は・・・1週間ぐらい。
山本:
1週間、なるほど。
でもその最終日「皆さんご存じだと思いますけど、高い所に入ってもらいます」という発表があるまでは、
ずっとサーベイやろうとおもっていた。
林:ずうっと思っていました。
山本:実際どうなったんですか?
林:
それから説明が始まったら、「すこーし高いところです」って。
で、タイベックスーツ、あの白い奴を4重に着て、その上にアノラックを着て、
「皆さんの健康のために酸素ボンベを背負って、それから新鮮な空気がくるので、それを付けて入って下さい」
山本:話が全然違うじゃないですか。えぇっ!!酸素ボンベを背負えと!
林:
そう。
えぇ・・・それ・・・・ってやばくね?
みたいな、
山本:
確実にヤバいですよね。
最初は「ちょっと離れたところで放射線量を測るっていう役目だ」って言われていたのに、
実際に現場に行ってこれからですっていう時になったら、背負わされるという話。
どこへ行くんですか?それを背負って。
林:
それで「アレバ室」っていう所に入る。
フランスのアレバ。
最初につくった、水を循環させる、その機械の、ま、壊れて、中のかくはん機を交換しなければいけないから、「そこは全量が高いんで一番最初に行って、ゴムマットを、少しでも線量を下げるために敷いていって下さい」
「後から来る人が少しでも線量が下がるように」
それって、特攻隊。
特攻隊みたいやなと。
山本:「まず最初に入ってくれ」と、線量下げるために。
林:
はい。
みんなが来るために一番最初にやってきてくれと。
山本:その後に技術者が入りますから、まずあなた達が被ばくしてもらいますという役割やったんですか。
林:そういうことですね。
山本:ひどいなーー。
林:「ええっ!?」って。「話違うよ」
山本:
その時の同期というか、一緒に入所、入所って言うんですか?分からないけれども、ごめんなさい。
一緒に働くメンバーっていうのはどの位だったんですか?初めての人達は。
林:
ほぼ初めて。みんな初めてだと思いますね。
自分は長野から行ったんですけれど、他にも、九州、四国、沖縄とか、あちこちから来た人。
あと地元の若い子。
山本:年齢層というか、その幅というのはどの位だったんですか?いくつぐらいの人から?
林:地元の子は18,19,20、21という、
山本:そんなに若い人たちが入っているんですか!?
林:はい。いましたね。
山本:ひどいなぁ・・・・、上は?
林:上は、60ぐらい。寄せ集めっていうか、バラバラですよね。
山本:
で、みなさんそういう作業というか、建築現場だったりの経験者なんですかね?
技術者だったりとか、分からないですけど、鳶やってたよー。とか、
林:
ハッキリ言って、ほぼ初心者でしたね、みんな。
話してたりとか、資格とかそういうものをいろいろ話していた感じだと、
全くの初心者がほぼ9割。
一人二人、「この人とだったらペア組んでも良いかな」っていうような人が一人二人。
あとは「ちょっと・・・・。」
山本:
でもね、それ全然話が違う訳じゃないですか。
最初聞いていた話と違う。
「契約の内容が違うよ」というような話は、その仲間たちの中で、なんか話合われなかったんですか?
林:
みんなずっと言ってましたね。
最初の話を聞いて、でも、その作業説明ってもう、上の上の上っていうのがその時点で分かっていたんで、
その場で言えないじゃないですか。
山本:
それぞれその7日間の中で、
現場に行きました。7日間のうちに教育を受けたりいろんな説明を受けたり、通行証をつくったりする段取り、
そのたびに説明を受ける人は常に同じ人ではなく、
林:
そうですね。
もう3つ位上の会社の人達がきて、
で、自分たちは直接雇用の会社の人じゃないんで、社長じゃないんで、
説明を受けて戻ってくる。
で、社長に「今日話聞いてちがう」と、みんな毎日毎日言うんですけど、
そのたんびに、「まァちょっと仕事が変わることはよくあることだ」とか、
山本:よくある事なんですか、あちらの方では。
林:よくあることらしいですね。
山本:ちなみに直接雇用していた会社っていうのは、何次受けになるんですか?
林:えっと、1,2,3,4,5か6。
山本:6番目の会社
林:そうですね。
山本:
はぁ~、なるほど。
で、結局「酸素ボンベを背負ってもらいます」って言う話を聞いて、その後どういう流れになったんですか?
林:
で、「いやいや違うでしょう」って、
「みんなサーベイだと思ってきているのに何で?」って言ったら、
「上の会社にちゃんと聞いとく」とか、社長はね、その時は。
で、「ちゃんとした答えを出してくれる」とか、ま、「ちょっとぐらい仕事が変わることはあるよ」とか、
「線量高くない?」って聞いても、
「大丈夫大丈夫」って。
山本:直ちに影響はないと。
林:
それだけなんですよ。
毎日。
また次に行くと、また違う内容の作業の説明があるじゃないですか。
そうすると、また帰ってきて、
「また今日も違う事を言われたんだけど」って言っても同じ繰り返しですね。
ずっとそれで「大丈夫だから、大丈夫だから」って。
で、みんな素人の集まりだから、そう言われちゃうと、
「ああ、大丈夫なのかな」みたいな空気になっちゃうんですよね。
山本:
なるほど。
じゃあ、やった事のない作業でも、初めての作業でも「やっちゃう」
林:
そう、そういう流れ。
結局誰ひとり放射線に詳しい人が集まってきてないから、
詳しい人たちが「大丈夫ですよ」って言えば、「ああ、そうなんだ」みたいな。
山本:で、その時期だったらちょうど野田総理の収束宣言みたいな事を言っていましたもんね。
林:もう言った後ですよね。
山本:
だとしたら
「そこまでヤバくないだろう」という思いもなんか、作業員のみなさんの中にあるんですかね?
始めてきている人とか。
林:
初めてきてる人は結局分からないから、
なんか「専門家」みたいな人からそういうふう知識を貰うと、
で、「もっと経験がある」とかね、そういう人たちが言えば、
「じゃあ、大丈夫なのかな」ってこう・・・。
自分はある程度勉強してから行ったんで、「高いでしょ」
山本:ちなみにどれぐらいだったんですか?
林:
その作業員説明は、
その作業自体は直前に事故があったんで無くなったんですけど、
その説明の段階では「APDの閾値を9ミリシーベルト」って言ってたんです、最大で。
山本:
はい。もっとわかりやすく言ってください。
APDって?
林:
放射線を測定する機械をみんな持ち歩いて中に入るんですけれども、
APDっていうのがあって、それが、9ミリシーベルトをしきい値にするっていう。
山本:9ミリですか。
林:
はい。
で、9ミリを浴びたら、アラームが鳴る。
で、出ていくという、
それが、
山本:随分鳴らないアラームなんですね、すごいな、アラーム付けている意味もほとんどなさそうな・・・。
林:
それが5分の1ずつ5回鳴るんですね。
だから、5回全部鳴るとマックスで9ミリ浴びますよと。
で、「3回ぐらい鳴ったら現場の指示に従って出て交代して下さい」って。
で「それが約5分から10分ぐらいです」って。
山本:それぐらいしか居られないんですか。
林:
という話でした。
5分から10分ぐらいで多分鳴るだろうから、
そうしたら交代して次の二人ぐらいずつと順番にやって行ってくれって。
山本:
鳴ったらもう、その日の作業は終わりなんですか?
その9ミリというものを満たせば。
林:
だから、9ミリマックスまでは行かないようにするんですね。
だから5ぐらいで多分止めるっていうことなんでしょうけど。
山本:その日の作業は終わり?
林:終わりです。
山本:それ、全然作業は進まないですよね。
林:そういう事を続けていくしかないんじゃないですか?
山本:へぇ~、すごいな。
林:
だから
ただ、カクハンキっていう奴、クレーンでつって出して新しいのを入れるっていうだけの作業なんだけど、
それまでにゴムマットを敷いていく人が何人もいて、
山本:ゴムマットを敷いたんですか?実際。
林:
いや、敷かないです。
自分らたちはその入るっていう直前、前の週にそこで水漏れ事故があったんですよ。
そしたらなんだっけ?1cmぐらいのところに4万ベクレルとか何とか、ニュースに出てたんですけど、
水漏れ事故があったので、もう人が入れなくなっちゃったから、中止になったんですよね。
山本:敷いてもムリやという話になったんですか?
林:
敷くとか…もう人が入れなくなった、近寄れなくなった。
だからそれは免れたんですけれど、
でも準備している段階で、「酸素ボンベを背負う人だけでも50人ぐらい用意している」とか、
だから、たった「天井クレーンで吊って出す、入れ替える」っていうだけの作業に、
多分あの人達は2ヶ月3ヶ月って準備してて、
総動員で100人ぐらいの人数で、ゴムマット敷いて、ちょっと動かして、っていう。
山本:でもちょっとクレーンを動かしてたりだとか、っていう人達は、一応プロの人達なんですよね?
林:いや。
山本:熟練。
林:ぜんぜん。
山本:違うんですか?
林:
ぜんぜん。
ま、中にはプロというか、ちゃんと経験のある人もいましたよ。
だけど、
山本:一緒にやられたとか、同じ現場に居た人とか
林:
自分が居た中の資格を持っている人達は、
一人は、「ちゃんとこの人できるな」と。
後の何人かは、「資格持っているだけ」
山本:でもその資格を取るのにかなり練習しなくちゃダメなんでしょ?車の免許みたいに。
林:いや、あんなのは講習があって学科と実地で二日位あれば、、誰でもとれちゃう。
山本:二日でとれるんですか?
林:二日でとれる。資格だけは二日でとれる。
山本:
じゃあ資格を取ってから、もう全然動かしていない
ペーパードライバーみたいな人もガンガンやっているっていう事ですか?中で。
林:
そうです。
多分そんな人たちばっかり、というか、そんな人たちが圧倒的に多いでしょう。
山本:へー、すごいなぁ。危険な作業を素人が、沢山の素人が加わってそこでやっている。
林:
うん。
だって、自分は福島とか東京とかいろんな現場を見てきましたけれども、
クレーンとかああいうので自分よりも上手い人が一人もいなかったんです。
山本:そういう建築現場で働いていたこともあったんですか?
林:
そうです。過去10年位はそういう建築現場に居たから、
で、自分より上手い人を本当に一人も見ていないです。
東京でも福島の現場でも。
山本:林さんは上手いんですか?クレーンの扱いは。
林:いや、自分の地元に変えれば普通。
山本:普通。
林:
普通。
自分よりうまい人が全然いるし、特別そんなに自分がめちゃめちゃ上手いと思ったことは今までないです。
でも、あそこへ行ったら「大丈夫?この人達」
クレーンのレバーの操作にしても、もう、振りまくったりとかしてるから、
「この人と一緒じゃちょっと、危なくて近寄れない」って。
山本:ああ、極力この揺れっていうものを抑えるようにやらなきゃいけない。
林:
だから吊って、こう、クレーンって動くじゃないですか。
その時にブームが先に動いて下に荷があるんですね。
(荷が)後からついてくるんですね。
そうしたら、止めたらちょっと送ってやらないとピタッ!って止まらないんですよ。
これをガクンと(急に)止めたら、荷が振り子みたいになってずーっと振れるだけなんで。
・・・。
それが、下手!
山本:こわいな。関係ないところでまた事故が起きそうですよね。
林:「大丈夫かよ」っていう人たちが9割
山本:9割ですか!!
林:9割。
山本:あーーー・・・
林:自分が見た感じでは9割。
山本:
じゃあ、もう別の、たとえば放射線量が高い所に入っているというドキドキもあるけれども、
作業が下手な人達とも作業しなければいけないというドキドキもある。
林:
ちょっと正直、酸素ボンベを背負って暗い所に行って、
1週間ぐらい前に「はじめまして」っていう人とそんな事はヤダなって思いましたね。
この人とこの人なら組んでも良いけど、
この人達がどの位の技術があって、どんな癖があるとか、全く分からないじゃないですか。
「あぁ…無理」
山本:
普通の建築現場だったら、親方みたいな人が仕切って、
それぞれの能力を分かって、それぞれのポジションに送るっていう事をやるんですよね、多分。
林:そうですね。
山本:
そういう事が一切されない。
それぞれの能力が分からずに適当に配置している。
林:
そう、だから「資格持っているからこの人大丈夫だ、この人大丈夫だ」みたいな感じの、
扱い方っていうか降り分け方
山本:ちなみにどれ位の期間いらっしゃったんですか?
林:自分はその時は1日。
山本:
1日!!
どうしたんですか?どうして1日で
林:
いろいろと研修を受けて、通行証をつくって、実際1日作業に入ったんですけれども、
どうしても、呼ばれた内容がサーベイで長野から来ているのに、やる仕事が全く違うから、
「おかしくないですか?」って現場で言ったんですね、初日の作業が終わった時に。
で、ついでに。
ついでにって言うと何なんですけど一緒に行ったメンバーの中に、
18,19,20,21って若いのが4人もいたんで、
「この線量のところに行かせようとするには若すぎない?」って、
「ちょっと若すぎるんじゃないですか」みたいなことを現場の担当者に言ったんです。
山本:モノ申したんですか
林:
はい。
自分の雇用主である社長には、もうずっと言ってたんですけれどもらちがあかなかったので、
そのまま現場に入っちゃったから、ちゃんと聞こうと。
で、現場の担当者に「作業内容が全然違ってて、そういうふうに呼ばれて、おかしくない?順序として」
最初から「酸素ボンベを背負う仕事ですよ」って言って長野から来ていればいいですよ。
それは自分が納得してきているんだから。
でも、全然「後方支援だ」みたいな呼び方で、
現場について書類のサインもしてから「酸素ボンベ背負え」っておかしくない?順序としてはって。
山本:後方支援で行ったのに、最前線に送り込まれるっていうのは
林:
言って、そういうことも言って、
しかも「18,19,20っていう若い人たちなんかは行く所じゃないよね」みたいなことを言ったら、
その日夕方呼ばれて、
山本:なんて言われたんですか?呼ばれて。
林:「林さんはもう今日限りでいいです」
山本:
そっか・・・。
ややこしい人ですものね、そういう事言いだす人ですから。
現場としてはね。
林:
現場にそういう事を言う人がいちゃ困ると、
黙って、言うとおりに働いてくれる人じゃないと困るってことじゃないですか。
つづくーー
海水の濃度基準の1,000,000倍の汚染水が漏れた12/4福島第一原発
たねまきJ
「東電中間報告・汚染水漏れ・汚染物海洋投棄提唱について」小出裕章氏12/5
たねまきJ
「美浜原発2号機トラブル停止・福島第一高濃度汚染水150リットル流出・東電社員『地震で配管壊れた』」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)12/7
<1.作業内容が違う>
ハンコを押した後に、上の会社の人が出てきて「線量が高い所の作業です。酸素ボンベを背負ってください」
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)&山本太郎氏(文字起こし)
<2.二度目の福一>
「肝心な所に人がいない。その時だけ建屋の周りに人を配備する」
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)&山本太郎氏(文字起こし)
<3.逃げて>
「そもそもつくるのを国策でやったんだから後片付けも国策でしょ。国策なんだから国で雇えば良いじゃん」
林哲哉氏(福島第一原発の元作業員)&山本太郎氏(文字起こし)
<原発作業員>暗証番号指定の通帳を新しくつくってそれを渡す6/27(文字起こし)
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収束作業の矛盾を訴える、元原発作業員のつぶやき
TOKYO FM · TIMELINE
2013年5月22日(水)
出演:上杉隆さん
アナウンサー・パーソナリティー:今井広海さん
東京電力福島第一原発事故の発生当初から収束作業に従事し、現場の様子をツイッターでつぶやき続け、
その内容を7万超の人が注目している「ハッピー」さん。
ハッピーさんのつぶやきには現場で感じる政府や東電への率直な疑問が目立ちます。
政府や東電が、根拠のない楽観的な見通しを示したり、
きちんと説明しない発表をするたびにいらつき、
事実をありのまま伝えないことで、かえって不安をあおっていると感じたといいます。
元原発作業員が指摘する、収束作業の矛盾とは?
ハッピー @Happy11311さん
--
今井:
福島第一原発の事故からもう2年2カ月経つ訳ですけれども、
こちら収束へ向けた作業が続いていますが、増え続ける汚染水や地下水の海洋放出など、
収束作業のための作業が困難を極めています。
そんな中ツイッター上であるユーザーが注目されています。
名前はハッピーさん。
アイコンは初期設定の卵のまま、プロフィールには何も書かれていません。
しかしフォロワーは7万人を超えているんですね。
このハッピーさんは元原発作業員。
いまは作業現場から離れてしまったそうですが、
福島第一原発事故当時、原子炉建屋内で作業をしていたと言います。
事故直後となる2011年3月20日からツイッターを始め、
収束作業への疑問、国や東電への対応への矛盾を独特な言葉使いで発信し続けています。
一時は「ウソをついている」とか、「東電の工作員」などと叩かれたというハッピーさん。
上杉さんはこのハッピーさんのツイートをご覧になった事はありますでしょうか?
上杉:
はい、モチロンよく知っていますね。
たまごのまんま、初期設定のまんまなんで、フォローに関してはですね、したり外したりしていますが、
リツイートを他の方がリツイートをするのでよくやってきました。
で、あと、このハッピーさんのツイートに関しては情報としても非常に秀逸なんで、
ずっとフォローしているという事は続けていますし、
あとなんて言っても、叩かれていました、確かに。
そういう意味ではこの日本の中では「本当の事を言ってしまうと最初叩かれるんじゃないかな」というような
そういう意味では一般の人にもかかわらず、
そこについてですね、きちんと発信をし続けていたという意味でずっと注目してきました。
そのハッピーさん、本当に独特な表現なんですよね。
で、ずっとこの福島第一原発の、事故そのものというよりも
それが抱える問題点というのをずっと提起してきたというふうに思いますが、
きょうはそのハッピーさんについて考えていきたいと思います。
今夜タイムラインがフォローするのは
7万人がフォロー、収束作業の矛盾を訴える元原発作業員のつぶやき。
今井:
(ハッピー)
わたしがつぶやきを始めた時期は福島第一原発(1F)から避難しているときの3月20日が最初です。
私は避難しましたが、上司や先輩たちは翌日に再招集がかかって、命懸けで頑張っていましたので
テレビにかじりついて情報を見つめていました。
そんなテレビの報道を見ていて、
1F(福一)の発電所にも詳しくない人がさも知っているがごとく話しているのを見て、
腹が立って仕方が無かったんです。
だから、マスコミの情報が間違っている事を一人でも多くの人に
現場のありのままの事実を伝えたいと思ってつぶやきをはじめたんです。
今考えると当時は東電本店をはじめ、
保安院、経産省、政府自体が現場を掌握していなかったので仕方が無かったのかと思いますが、
もうひとつの理由は小さな子どもがいる母子家庭の友達が南相馬にいて、
その人たちに原発の状況を伝えたかったんです。
その友達は、避難もできず南相馬に残っていたし、テレビの報道を見ていてすごく不安でパニックになっていましたから、パニックにならないように冷静に判断し、行動できるようにいろいろなことを伝えました。
お母さんがパニックになると子どもはもっと怖がるし、子どもが将来トラウマにならないようにしなきゃって。
今井:
原発関連の仕事についておよそ20年。
事故当時は福島第一原発の作業員として働いていたハッピーさんが
タイムラインに向けてコメントを寄せて下さいました。
上杉:
ハッピーさんがツイッターを始めたきっかけというものが、「現場のありのままの事実を伝えたい」と。
そして小さな子どもがいる母子家庭の友達。
そこに本当の事を伝えて安心させたいという事だったんだと思うんですね。
これは私も含めてジャーナリストたち皆が当時思っていた事だったし、
先程出ていただいて広河さんも実は3月13日、二日後に私が電話で話した時も、
「とにかく、住民、子どもたち、母子を守れ」という事で同じ思いだったんです。
それをハッピーさんは方法論としてツイッターに行きついたんではないかと思いますね、はい。
今井:
ハッピーさんはタイムラインあてにコメントを寄せて下さいましたが、
そのハッピーさんに事故から2年経った福島第一原発について、今必要な事について伺うと、
このような答えが返ってきました。
(ハッピー)
事故の現場検証を一日でもはやくやることが必要だと思います。
2年が経過しかなり現場も変わりましたが、原子炉建屋内はまだ事故当時のままの場所がかなりあります。
まだまだ線量は確かに高いですが、以前みたいに近づけない場所はかなり減りました。
なぜ今だに現場検証をしないのか不思議でなりません。
これからの作業は原子炉建屋内の片づけ作業が本格化します。
今調査しないと、地震の影響か津波の影響か、または爆発の影響か全て分からず証拠が消えます。
シビアアクシデントの現場検証のデータはある意味において世界的財産の筈だと思うんですけどね。
上杉:
現場検証の事についてハッピーさんもおっしゃっていますが、
私も2年前の3月からこれは繰り返し言ってきたことです。
テレビに出た時にそれを総攻撃で批判をされましたが、
「せめて現場検証が出来ないのならば、東電本店に証拠保全のために捜査に入ってくれ」
というのも、そのデータというのは今後いろんな事が起こってくるうえで非常に重要なんですね。
それもまさに世界的財産という事と言葉は一致するんですが、
日本の政府、そして原発事故を経験した日本人全体、
世界の人類にとっての財産になると思ったからに他ならないんですね。
今井:
そしてですね、原発作業員として収束作業の現場を見てきたハッピーさんですけれども、
現在の福島第一原発の問題点について伺ってみました。
(ハッピー)
1F(福島第一原発)は東電から切り離し、コスト度外視で新たな組織でやるべきだと感じています。
新たな組織には国や東電をはじめゼネコン、各メーカー、学者、規制委員会のメンバーが
一つにまとまり構成されるような組織をつくるべきだと思っています。
今までのようなやり取りをしている膨大な時間を短縮するために、
設計計画段階から規制委員会の見解も反映するかたちにしないと。
一日でも早く収束しなければならないはずなのに、あまりにも時間がかかり過ぎているんです。
新たに時限立法でもいいから1F(福一)特措法や廃炉法みたいな法律を作り、
現行法も変えるべきだと思っています。
作業員の確保も今後は心配です。
今の流れで順次全国の原発が再稼動し、本来の原発作業員の従事する場所が増えれば、
わざわざ短期間で年間の被ばく量に達するような1F(福一)に作業員は集まらなくなるでしょう。
ゼネコンだって、今年度の国家予算の成立で大幅に公共事業が増えれば、
危険リスクが高い1F(福一)には入札しなくなるかもしれません。
メーカーやゼネコンにとって1Fは今やドル箱ではないし、うま味は無いんです。
メーカーやゼネコンは、国や東電から強力な依頼をされるでしょうが、
作業員を集めるのは全て下請けの会社なんです。
下請けの会社が1F(福一)で仕事をするメリットが無ければ、作業員が集まらなくなるんです。
現在の1F(福一)はコスト削減もさらにひどくなり、
一般の工事と作業員が貰う金額はほとんど変わりません。
いくら国税を投入しても東電の借金がある限り、東電はコスト削減を徹底的に行います。
1F(福一)収束廃炉作業は民間企業の事業ではないと思うんですけど。
今井:
ハッピーさんの心配がすでに現実になっているんではないでしょうか。
長崎県内の派遣業者が、今月原発事故の収束作業にほかの業者から派遣された作業員を派遣。
これが職業安定法で禁止している多重派遣に当たるとして、
長崎労働局が事業改善命令を出しています。
原発作業員については雇用責任の所在や危険な作業の手当てが成されないなど、
様々な問題が指摘されていますけれども、
このハッピーさんの心配、上杉さんはどうご覧になりますでしょうか。
上杉:
まさにハッピーさんのみならず、多くのジャーナリスト、そして関係者が同じような心配をしていたんですが、
それが現実のものとなりました。
やはりですね、従業員を守らない。
労働者を守らないという事については結局自分たちに降りかかってくるんですね。
作業員だけでも一日延べ2000人働く。
その中で被ばく量がある程度の数値に達すればそれ以上働けない。
そういうことを繰り返、廃炉まで30年50年と言われている中、一体働く人達はどうするんだ?と。
そしてその安全はどうなるんだ。という事はもともと3月からきちんと対応されてなかったんです。
そういう意味ではハッピーさんのこの、ま、知的というよりも誰もが思っている現実を、
政府やそして日本社会がこの二年間直視してこなかったと、その表れじゃないかなとおもいますね。
今井:
あのハッピーさんのツイート、独特の言い回しというような事を、
先程上杉さんもおっしゃっていましたけれども、
今ご紹介してハッピーさんのコメントの中で、
他になにか気になった場所、言葉などがあれば振り返って頂きたいんですが。
上杉:
そうですね、やはり優しいいい方で、そして2年間発信し続けているんですが、
このハッピーさんがやはり匿名でいなければいけないという、
この日本の社会、現実が、原発の本当に中心になって作業に当たっている人たちを軽視していますよね。
やはりこれだけ命をかけて、そして国の将来を守ろうとしている人が、
なぜ匿名でこういう事をしなくちゃいけないのか。
そしてそれが当り前のようになるのが普通なのにもかかわらず、
こういう言葉が逆に批判の対象になってしまうと。
ですから、その根本的な原発事故と言うよりも、言論空間。
繰り返し言っていますが、その健全性。
多様な意見を認めるようなメディア環境というのをつくるのが、
少なくても私たちの役割ではないかと思いますね。
今井:
そのハッピーさんの言葉についてですね、タケムラ@ヨコハマさんはこうツイートして下さっています。
「ハッピーさん語尾の“なんとかでし”とか、スイーツ食べた話とか、
シリアスな話をしつつもなんだか癒される。こういう人たちが日本を守ってくれているんだ」
というような声もありますし、
こちら先程のピックアップにも繋がる部分もあるかと思いますけれども、マグロウマイナさんは
「子どもたちの被ばくを減らすために、一般の人や団体がいろいろやってくれていますが、
政府は安全を強調して子どもたちを本気で守ろうとしているとは感じませんね」
というご意見がありますけれどね。
上杉:
はい。
ハッピーさんのツイートでも、この番組への意見、私もあとで聞きますと。
「オイラも後で教えてもらうので」と書いているんで、
是非、ハッピーさんに向けてという意味でも番組に意見を頂きたいと思います。
ーーはやく現場検証を!
<使用済み核燃料の取り出し>
福島第一 原発1号機建屋カバーを外し水素爆発で屋上に散乱したがれきを撤去
1号機の証拠隠滅のためではないかと私は疑っている。↑
<過酷事故原因は地震?>
福島第一原発1号機4階で爆発!?1.5トンの鉄板はどこへ吹き飛んだのか
5/9そもそも総研(内容書き出し)
<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念2/7・8報道ステーション(内容書き出し)
――作業員の現実
「原発作業員が語る福島第一原発のその後」 水野さん、平野さん、上田さん・
報道するラジオ10/5(内容書き出し)
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」 たねまきJ
上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)
「使い捨て労働で事故を収束できるのか」たねまきJ
弁護士の中西基さん 3/6(内容書き出し)
水野晶子さん、そして平野さん、上田アナウンサー。
とっても懐かしい感じがして、すごく嬉しかった。
けれど番組の内容を最後まで聞いていくうちに、
わたしの心の中には、どう考えても不条理な現実。
こんなことが実際にまかり通っていてもいいのだろうか?と、
あらためて、この組織の構造のあり方を変えることは不可能なのか?と考えさせられました。
上田アナウンサーが思わず涙をこらえて話していらっしゃる。
それほど現場の作業員の方々の待遇は最悪になっています。
2012年10月5日
報道するラジオ 「原発作業員が語る福島第一原発のその後」
たね蒔きジャーナルで春に放送された原発作業員への直撃レポート
半年経ってその後どう変わったのか、作業員に再び聞きます。
今日から始まりました、報道するラジオ
大きく二つのテーマを取り上げていきます。
今日二つ目のテーマは「原発作業員その後」でございます。
福島第一原発事故はまだ全く収束していない状態で、
実態としては平野さん、多くの作業員の方々が、過酷な環境で働き続けていはるわけですよね。
ただその様子はちっとも伝わってきません。
私たちはここに引っ掛かりたいと思います。
事故から一年半たった今、福島第一原発の作業員に何が起こっているのか?
上田孝之アナウンサーが取材をしてまいりました。
上田さんこんばんはお願いします。
上田:
よろしくお願いいたします。
1年半前の春にも取材をしたんですけれども、
9月の終わりに全国から来た作業員が多く宿泊している
福島第一原発から40km離れた福島県のいわき市を取材してきました。
東京電力によると、今でも福島第一原発で毎日3000人の人が
事故収束に向けて危険な作業に携わっているという事で、
8月末時点で事故の後2万3700人の人が福島第一原発の中に入ったという事なんだそうです。
早速その作業員の方が止まっている宿を尋ねました。
こんな音がありました。
ビシッ!ギシッ!
これ持って行くんか、
上田:
ビリビリっっていう音がしましたけれども、
これはガムテープで段ボールを止めて、梱包しているという様子なんです。
作業員の方が宿から引っ越し作業をしていたんですね。
水野:引っ越しですか?
上田:
作業員のみなさんは雇われている会社が用意した宿に泊っています。
旅館やホテルが借り上げられているんですね。
遠方から来ている作業員は1泊2食付という条件で来ています。
そこからバスに乗ってみんなで福島第一原発に通うという形なんですが、
ところが9月の終わりに取材をしてみますと、多くの作業員が宿泊している宿を出ようとしています。
取材できた宿では、もう半分もの原発作業員が出て行ってしまった
水野:半分物人たちが出て行っちゃう
何故宿を出ていくのか?
上田:はい。
そして「どうして宿舎を引き払うんですか?」
というふうに聞くことが出来ましたのでその声をお聴きください。
作業員の方:
9月になって、9月に入ってからですね、
急遽、自分たちの所属している会社からメールがきたんですよね。
で、メールが珍しいなと思って、
電話じゃなくてメールだなんて何だろうと開けてみたら、
9月から、「9月いっぱいで宿代が出なくなります」。
なので「帰ってきて下さい」というメールがきたんですよ。
「えーっ!?」っと思って電話をしますよね。
そしたら、どうやらその元請けの方から言われたんやけども、
「9月いっぱいで宿代が出せなくなった。宿を全員退去して下さい」
それでも残ってやりたいんだったら皆さん自分たちで、この福島でアパートなり部屋でも借りて、
だったら雇いますという事やったんです。
上田:
はい、ま、出ていかなければならない状況になったんですよね。
自分たちで家を見つけるんだったら続けて仕事をしてほしいというような事で、
水野:そんな事急に言われても
上田:
そうなんです、
これ、当初の約束と当然変わってきますよね。
大変皆さん困るという事なので、別の作業員の方にどうなるのかを聞きました。
別の作業員の方:
俺らも原材カット、要するに衣食住。
衣は自分のあれですから、食住が無くなっちゃったんですよね。
単純に考えて、宿代と食事代で、一泊2食で5000円だとしますよね、
それが30日ですから15万ですよね。
その15万っていうのが無くなったんですよ。
だからかなりの痛手ですよ。
今までもらっていた給料から食と住を引かなくちゃいけないんですから、
残ったものというのは本当に微々たるもんじゃないですかね。
水野:あぁ、15万円分自分で何とかしなければいけないという事になりますよね。
上田:
そうなんです、
単身の人っていうのはもともと住んでいたアパートを引き払って福島へきてるんですね。
それは仕事がもともと長期になる、事故の収束には時間がかかるという話を聞いてきているから、
住まない所の家賃を払うのはもったいないと。
当然、急に無いって言われたら帰るところも無いですよね。
で、福島で家を探すっていうのも難しいし、
家族のある人は宿代を出してもらえるからこそ選んだという仕事なんですよね。
でないと家族がいる分の生活費と自分の分と二重にかかってきて暮らしていかなければいけない。
そもそも作業員の給料って安いんです。
前回の取材では1日働いて7000円から1万2000円、3000円位。
水野:なんでそんなに安いのか、
上田:
その話もね、取材しましたけれども、
作業員の多くは東京電力から数えると5次受けとか6次受けとか7次受け。
水野:下請けの構図が何次にも重なっているんですね。
上田:
そうです。
そういった構造になっていて、その会社に雇われていますから、間を抜かれるわけですね。
中間搾取がある、これは前回の取材で分かったことなんですけれども、
それで結局下の下の方の作業員の方の方まで行くと日当が下がってしまうんです。
調査した弁護士さんに聞くと、
東京電力が元請けに支払っている日当は一人当たり7万円というケースもあるんだそうですけれども、
下請けはひどいと20次受けというところまで、確認されているケースもありまして、
水野:20次受け!
上田:93%がピンハネされるケースもあったと。
水野:ピンハネされている方が93%?
上田:そうです。
水野:残り7%! はぁ~・・・・・
上田:
はい。
ですから7万円というスタートでいっても現場作業員が受け取る日当は7000円とか1万円とか、
そういった額になるんですね。
ですから、1カ月20日で働いても20万円とか25万円。
ここから住居費、光熱費を出。そして今度は自炊しなければいけないとか、
そういった条件になってきますと、ま、なかなかこれは大変と。
水野:いやそれはやっていけないですよ。
上田:
いう話なんですよね。
どうしてこの宿代が急に打ち切られたのかという理由をある作業員の方に聞きました。
ある作業員の方:
結局何でそうなったか?っていう背景は、
この10月に新しく仕事が落札でスタートするっていう事だったんですけれども、
ベースがぐ~んと下がったらしいんですよね、請け負う仕事の。
安い賃金で落とさないと、かなり安い賃金で落とさないと仕事がとれないという状況。
で、その安い賃金で仕事をとってしまうと、
要は今まで出していた宿代とかを払う余裕が無くなるという事ですね。
1次受けのところが。
だから、もう宿代が払えませんから、
あとは2次受け3次受けは自分たちで何とかしなさいよというふうに、丸投げしちゃったんですね。
上田:
当初、事故のあとは緊急という事で指名で仕事があったという事だったんです。
東京電力からの指名で。
ところが、去年の夏ごろから国のお金で仕事をするという事にもなっていきますので、
入札という制度になりました。
去年の夏ごろから入札が始まって一年ちょっと経っているわけですが、
10月からの仕事の落札価格が下がったのではないか?という事なんですね。
自分が働いている元請けの会社がもしその入札で負けてしまったら仕事が無くなるし、
安いお金で競り落とすという事になると、宿代が払えない。
という事につながると、
東京電力に聞くとこの入札価格についてはちょっと調査をすると、いう話でした。
水野:調査をする
上田:
元請けの会社に聞くと
「入札は適正に行われているし、不当に低いと応札はしないです」と話していました。
ま、競争の原理が働いて価格が下がってきているのかなという事が考えられる訳ですね。
水野:平野さんいかがです?
平野:
あの、
調査すべきは私は東京電力じゃなくてですね、行政ですよね。
労働条件の過酷な変更、弱い方により重くのしかかるという意味では、
水野:労働行政を問わなくてはいけない。
平野:
そうなんです。
労働基準というものが当然ある筈なので、ここはやはり関心の目を強めなければいけないんですけれど、
いろいろ聞いていてもそういうところが実際に機能している気配がないですよね。
やっぱり20次下請けという、なんかひどい、これは明らかに労働基準法違反ですよ。
こういうのは要するに自分が契約している人と雇用の雇っている先がコロコロ変わっているわけだから、
雇用条件が守られていない訳ですね。
これは摘発しなければならないと私は思いますけれどもね。
福島第一原子力発電所の現状
水野:
そうした厳しい中で働いている人たちの目を通して、
じゃあ福島第一原発は今どうなのか?
平野:
一年半凄まじい作業をしてきたわけで、
今年の3月に作業員の方々がどんな仕事をしているのかを聞いた
その音をもう一度お聞きいただこうと思うんですけれども、
どんな仕事をしてきたのか二人の作業員の方に聞いております。
作業員の方1:
建屋の人間、「あそこに走って登って行ってあれ取ってきて」とかいうそんな仕事です。
水処理「あそこにレバーあるやろ。走って行ってレバー開けてきて」とかそんな感じです。
そういうふうにしか進められないんですよね。
放射能が高いので。
皆で入ってわ~っって、じゃあやりましょう!っていうふうには行かない。
で…漏れている、それを止めるっていう事になるともう無人の機械で行ったりする。
で、要はそれの下準備とかをしたりとか、後片付けをしたりとかですけど。
線量が高い、
仕事が出来る時間が20分30分。
人いる。
進まないです、入れ替わり入れ替わりで。
ものすごい進捗は遅いと思います。
上田:
ここはお一人の方でした失礼しました。
この3月でこのような話だった訳です。
そして、事故から9カ月が過ぎた12月の16日に野田総理が福島第一原発の収束を宣言した。
水野:うーーん!
上田:この時どう感じたのか?も3月に聞いています。こちらをお聞きください。
作業員の方2:
いやなんぼ・・・収束宣言したっていうけど、
なんぼ収束収束って言っても、現場にはいっとる人間からしたら
「ホンマにこれ収束しとんのか?」っていうのがあるし、
来てから見とるけど、何ら変わりはない。中身は。
変わらん!何も変わっとらん、現場は。
現場も周りも何も変わってない。
作業員の方3:
いや、何をいってるやん?と思って、
何をもって収束なのか?っていうのをまず聞きましたよ。
収束っていう意味はやっぱり「もう大丈夫ですよ」っていう事じゃないですか。
もうこっから先は放射能が漏れることもないですし、
あとは改善に向かって進んで行くだけですよっていう事でしょ、収束っていうのは。
いや、全然ですからね。
なんかステップ1からステップ2になったとか言っていますけれども
何一つ変わっていないですよね。
今日も放射能は出続けていますし、今日も何百人、何千人っていう作業員が被ばくしていますから。
何にも変わってないです。
上田:
という、これが半年前に聞いた状態だった訳ですが、
では、今はどうなのか?という事をきいていただきます。こちらです。
作業員の方:
建屋にちょうど銅盤の蓋とかし出しているんで、
ちょっと離れた免震棟であるとか外であるとかっていうのは
多少やっぱり線量が下がっているんですけど、
でもいまだに建屋で仕事する人、
たぶんその、汚染水の仕事をする人っていうのは、最初の頃と線量は全く変わってないですからね。
休憩室とかで一緒になるんでよ。
で、仲良くなって、今。線量計をAPUの横で見せに来たりするんですよ。
「15分でこれや」って言ってた。コンマ5とか、15分で。
コンマ5ミリ。
Q:ミリですか?
作業員の方:うん。だから30分働いただけで1ミリ。
Q:えぇぇっ!!
作業員の方:
だから俺、「こんなんやったらいつまで働くんですか?」って言ったら
「1ヶ月持たないよ」と。
Q:そうですよね…
作業員の方:
そういうところはいまだに1ヶ月で帰ってまた次の人が来てって、それを繰り返してるんですよ。
水野:えぇっ?この数字の意味教えて下さい。
上田:30分で1ミリという話がありましたけれど、これ
水野:1ミリシーベルト
上田:
一般の人が許される被ばくの上限っていうのは1年間に1ミリシーベルト。
作業員の人でも年間20ミリシーベルト。なんですね。
それを一般の人が許されるのが30分でいってしまう。
水野:1年分を30分で、この方たちはいってしまう。
上田:
はい。
1日30分働いても20日しか働けない線量ということになります。
水野:はぁ~・・・今もこんな状況、平野さん
平野:
あのぅ、もう、本当に健康障害が気になるんですけれども、
気の遠くなるような作業ですよね、廃炉に向けて20年30年。
本当にこう、労働者の方をですね、確保できるのかな?と。
これだけね、健康障害が心配されるのが、もう大変な人々がいるわけですよ。
この辺のメドは全然経ってないと思うんですよね。
水野:
これだけ厳しい環境の中に相変わらずいる。
その中で働いているのに労働条件悪くなっているって・・・
平野:そうですね、
水野:ねぇ
下がる日当
上田:
あの、そして次なんですが今不当な扱い、
宿代が無くなる、食事代が無くなる、っていう話をご紹介いたしましたけれども、
この4月から見てみますと、さらに、他にもこんなことがという事が起こっていましたので、
その作業員の方の声をお聴きください。
作業員の方:
えっとですね、いつごろやったかな?
4月…4月ごろかな?
で、店にやっぱりいたいですよね、この月にしたらね
うちは下請けのその下に入っているでしょ、そう強くいえないんですよね。
上からの命令だからどうしようもないですよね。
作業員の方:
6月いっぱいですね、7月頭から下がりますって言われたんですよ。
Q:それはいくら位?
作業員の方:ま、自分らの会社で2000ですね。
Q:一日2000円?
作業員の方:一日2000円です。
Q:それも一方的に下げますって言ってくるんですか?
作業員の方:
そうです。
それも、7月から下がりますっていうのを7月に入ってから言われたんですよ。
もう全員そうですね。
一律、その、要は東電から支払われている金額が下がったっていうことですよね。
Q:
ほー。
もともと大元から出るお金が減っているっていう事ですね。
作業員の方:
そうです。
で、結局は下がったもんで、1次受け2次受けってあるんですけれども、
いいところはですよ、いい会社はその1次受け2次受けがかぶってくれて、
作業員にまでも行かないところもあったんですけれども、少ないんですけど、
ほとんどのところはその下げられた分を作業員が負担するという、
下げられたっていう形ですね。
上田:
春からの間でみなさん日当を2000円下げられているという状況なんですね。
作業員の方に聞くと、線量が大きく下がったとか、燃料棒が片付いたとか、
ま、そういうんなら日当が下がるというのも分かるかもしれないけど、
危険性が変わらないのに賃下げがあるというのはちょっと納得がいかないと
そういうふうにみなさん怒っていました。
水野:なんで今そうなるのか、
上田:
地元で話を聞いていると、「やっぱり東京電力が苦しいのではないか?」
そこからまず出るお金が減ってしまっていて、
それが賃金に反映しているんじゃないか。っていう声が多く聞かれました。
水野:でも作業をしている方にしたらもうやりきれないでしょうね。
上田:
いやぁやはり、使命感を感じて福島にきているっていう方が非常に多いので、
大変なお気持ちだっていう事が分かります。その作業員の方のお声をお聴きください。
作業員の方:
東電もね、やっぱり、なんていうのかなぁ・・・ん…ね…
ま、結構、使い捨てみたいな感じで考えているなぁと思う、うん。
そうね、使い捨てだよね。
作業員の方:
不満は確かにね沢山ありますよ、だから
電気料金の値上げはするわ、ボーナスは出るわ、ね、
で、俺らは?って言ったら、
宿代は下げられるわ、食日は無くなるわ
作業員の方:
いやもう単純に怒りを感じますよね。
一番しんどい時に来たわけじゃないですか。
それでもその、長い事やってもらうからという事で、
上がることはあっても下がることはないと思っていたんで、
その期間長い事働いてくれたなら、当然その必要な戦力になってくれるんで、
給料は上がっていきます。っていう話やとおもうんですわ。
それできたもんで、いきなり下げますよっていう話になって、
全くま逆の現象が起こったわけじゃないですか、だから、
正直ちょっとホンマにどう言うつもりや?と思いますけれどね。
だからその下の人間の都合とか全く考えてないですよ。
行き当たりばったりなんじゃないですか、これ。
本当に、こんなことで本当にちゃんと直るんか、収束できるのかなとか、
先に進むのかなとかって思うんですよ。
水野:はい、
上田:
急に言われたこともあって次の仕事も無いですし、
住むところも見つからないし、
そして、東京電力の子の待遇っていうのはいったいどうなんだろう?と。
皆さん疑問に思っていらっしゃるという事なんです。
最後になりますが、この1年半原発の作業員を見てきたというのは、
福島県のみなさんなんですね、地元の宿の方だったり、お店の方だったりする訳なんですが、
そういった原発の作業員の方に直接、こう接してきた人の話もちょっと聞いてきましたので、
その方のお話をちょっとお聞きいただくんですが、
2分半ほど、ちょっと長いんですけれどもお店をやっていらっしゃる方、
続けてお二人の声をお聴きください。
声1:
みんな馴染みのお客さんがやっぱり、去っていくっていうのはちょっとさみしいですよ、本当に。
もう本当によくやって下さったと思います。
作業員の方達はね、本当に知らない土地にきてね、
だから電話でお子さんとか奥さんの声、電話がかかってきたら、あの、
お話ししているかおなんかはね、本当に嬉しそうだしねぇ~。
本当に早く、あの、原発のほうがね、直って早く自宅に戻してあげたいなって思いましたね。
もう、なかにはもう、あの、福島県のために、子どもたちのために頑張んなきゃなんないって、
「おいらがやんなきゃ誰がやるんだ」っていう、
すごい強い気持ちで来ている方がいらっしゃるんでびっくりしましたね。
いや、もう、「妻には止められたんだけど、もう、福島救わなきゃなんめや」って
「ちっちゃな子どもどうすんだ」って言って、
「そして納得してもらってきたんだ」っていう方もね、何人かいましたけどね。
ありがたいことですよ。
声2:
でもだんだんその東電の体質が変わってきたっていうか、
そんなにやりきれなくなってきているんだろうけれど、
作業員の人達も、お金はそんなに貰ってないだろうし、被ばくするだけ損する感じだから、
帰るもの仕方がないと思う。
だけど、あのぅ、やっぱり福島県民だったら、あそこを片付けてもらわなくっちゃいけないんだから、
いまだに誰も見に行けない訳でしょ!?
その燃料棒があるところ。
それなのに収束なんかしていないのに収束しているっていう。
福島も元気になっているっていう、元気だよ、
そりゃここで暮らす人々は覚悟を持って生きているんだから元気に暮らしているよ。
だけど、それは、ね、
毎日元気なくは暮らせないのよ。
人は笑わなくっちゃいけないし、食べなきゃいけないし、
だからみんなそれぞれ覚悟をもって元気で生きているけど、
決してその心底からね、安全でも安心でもないだろうし、
外に向かって「安全だから安心だから来て下さい」って言ったところで、
自分たちだって一物の不安は何時も持っているわけなんだしさ、
だから…ま、人がいなくなるっていうのは大変って言えば大変だけど、しょうがないとも思うけれど、
東電も国ももっと考えてやらなきゃいけない事なのかなとも思うけどね。
上田:
作業員の方にはもう少し手厚くしてほしいと、いうふうに いらっしゃったというのが今の方でした。
原発について考える時になかなか作業員の話って出てこないので、
水野:そうなんですよ。ほとんど今や出てこないですよ。
上田:こういう状況で働いている方に支えられているという事をどこか考えていただきたいと、
水野:
今も支えられているし、
これからもずっと支えられる以外にはもう無いんですよね、道がね、日本にはね
上田:そうです。
水野:あるいは世界にはね。
上田:はい。
水野:
ん……しかしながら「、私らは使い捨てです」っていう作業員の方の声は、
わたしはもう忘れられないですね。
上田:
ん……ちょっと、あまりにも待遇が悪くなっていきすぎるので、
もう本当に僕も聞いていてもう、どうしていいんだろうと、
中には、「これをあなたに話して僕らなんかなるんですか!」と。
水野:
あ…上田さんにこれを今しゃべるけれどもそれがどないなんねんっていう、
今すごく、絶望している思いなんですね。
今まで下請けの中で声をあげられなかった、
あげられない中で上田さんにやっとの思いでしゃべって下さっていると思うんですけれども、
その声を何とか今日この報道するラジオで皆さんにお伝えすることが出来ました。
これがサーッっと流れていくだけだと、それこそ作業員の方々は
「それはどないなってん」ってよけいに絶望するかもしれません。
あの、
上田:出来るだけ多くの方に考えていただきたい。
水野:ねー。
聞いていただいた方がどう受け止めて下さるのか、
そして何をこれからどうするべきか、って考えていただかないことには
これ出口が見えないですね。
ハァ・・・
平野さん、あの、本当に過酷な状況の中でみなさんがいるっていう事を今日はお伝えしました。
平野:
そうです。
7日にね、首相が原発に行く予定なんですよね、確か。
だからこういう現実を本当に見る気があるのかどうか、
これが本当にこの、何も、セレモニーで終わってですね、さっと帰ったんでは、
何もね、この方がたの助けにもならないし、行く意味もないわけですよね・
水野:
本当にそこは厳しく私たちは見なきゃいけないし、
上田さん、ずっと続けて取材するっていう事の意味を今日私は教えて貰ったような気がしますので、
また報告を待っております。
上田:はい。
水野:
上田孝之アナウンサーでした。
今日から始まりました報道するラジオ。
平野さん、この原発の事についてですね、皆さんがいろいろと感想を送ってきて下さいました。
「福島の原発で働く人たちの賃金や待遇がどんどん悪くなって行くなんて本当におかしなことですね。
この方たちが頑張ってくれていることを忘れてはいけないし、何とかならないかという思いです。
震災の予算が他に使われている現実があるならここにつかってよ」と、
お金の使い方はどうなってんだというお話ですね。
平野さんどう感じますか?
平野:
そうですね、上田さんのリポートは本当に、あの、足で書くという言葉がありますけれども
それで足でレポートするという事で本当によく取材されていて地道な作業の連続だったんですけれども、
今日のテーマであるジャーナリズムという事の中にですね、
「真実は細部に宿る」という言葉があるんですけれども、
水野:真実は細部、小さなところ、細かなところに宿る。
平野:
ええ、それで、「現場には伝えるべき真実の断片がある」とも言われてね、
それをかき集めるのが僕らの記者の仕事であると
水野:真実の断片ですね。
平野:
ええ。
今日、水島さんもずっと現場現場って、こだわって言われたんですけれども、
やはり現場にですね、真実に近いものがあって、
それを全体として我々がいかにして指し示すことが出来るか、っていう事が
まあ、まさに問われていると思うんですよね。
お二人ともそれをまさに実践された、水島さんも。
で、われわれにこういう現実を示してくれるという意味で、
今日は非常に意味のあるお話を聞けたなぁと思いますね。
本当に復興予算が別のところに使われているというのがまさにその通りで、
沖縄のね、事業に、公共事業に使われたりですね、
あんまり言えないね、福島以外のところに使われているというニュースが最近流れてきていますけれども、
本当に政治はどうなっているんだろうと、既得権益の用語ばっかりに収れんして言っているんじゃないかと、
もう、この事故の過酷さというのを忘れたんじゃないかと思わせるぐらいですよね。
水野:
あの、忘れていませんよ、ほんまにみんな。
だけど忘れたかのように振る舞う政治家がいると、
だんだんそっちへ流れちゃうという危険性って、本当にはらんでいると思うんですね。
「いや想像していましたけれども現場は何も進んでいないという事がようわかりました。
何で元請けだけが潤って下請けにしわ寄せがくるんですか?
その恐ろしさは情報が外に出てこないという事にもつながっていると思いますね」
今日から始まりました報道するラジオ。
来週の金曜日は夜9時からお送りする予定です。平野さんありがとうございました。
ーーー
やっぱりどうしても私には納得いかないのです。
元請けから1次受け・・・20次受け
こんなに沢山間でマージンを取る業者が入ってなければ、
そのまま日当が作業員の方にわたるような仕組みならば、
命をかけて作業して下さる人にもっとお金が入るし、
住むところも食事も心配することなくいられるのにと。
そもそも東電が最初に支払う額も少なくて済むんじゃないかな?
一人に日当7万円を東電が払い実際に働く人には7000円しか渡らない。
一人7万円で3000人だと2億1000万円毎日人件費が消えている計算になる。
今は税金から支払われているようだが、
私は間に入っているヤクザまがいの企業にもうけさせるのは絶対に嫌だ。
1日3000人ぐらいの作業員の数ならば
下請けも孫請けも無く、直接採用するような仕組みをつくることは出来ないのでしょうか?
せめて日当2万円以上支払うのは当然のことだと思います。
命をかけて守って下さっているのだから、
もっと沢山でもいい。
日当5万円でもいいのかな?
だって、線量の上限があるから一生働けるわけではないんですものね。
そんな事、本当ならば一般常識ですよね。
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」 たねまきJ
上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)
福島第一原発で、今働いて下さっている作業員の方々の声を
上田崇順アナウンサーがインタビューしてきて下さいました。
現場の声です。
「使い捨て労働で事故を収束できるのか」たねまきJ
弁護士の中西基さん 3/6(内容書き出し)
今日の特集
昨日に引き続いて、「原発事故、その後を支えてきた作業員」
作業員の皆さんの状況について考えていこうと思っています。
原発労働に詳しい弁護士の中西基さんがスタジオに来てくださってお話しされています。
番組全部丸ごとはこちらです↓
また事故がありました。↓
福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
上田崇順アナウンサーがインタビューしてきて下さいました。
現場の声です。
たねまきジャーナル 2012年3月5日
「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」
今日のテーマは
「原発事故その後を支えてきた作業員」
福島で、実際に福島第一原発事故収束のために一生懸命働いていらっしゃる
作業員の方々のいろいろな証言をインタビューしてまいりました上田崇順アナウンサーの報告です。
上田さん、どうぞよろしくお願いいたします。
上田:
政府は冷温停止状態と福島第一原発に対して言っているんですが実際どうなのか、
この一年支えてきて下さったのは、やっぱり作業員のみなさんなんではないかと。
東京電力に聞きますと、ちょっとデータが古いですが12月末までで19594人。
この数の方が第一原発に入ると登録をした人だそうです。
水野:大体2万人いくか、いかないかというところですね
上田:
もう年が変わってからもずいぶん経ちますので、おそらくもう2万人は超えているのではないでしょうか。
1あたりは平均で3000人ぐらい、3000人を超えるぐらいの人達が働いているそうで、
このうち500~600人ぐらいが東京電力の社員、
残りの2400~2500人が関連会社のスタッフという事なんです。
それから、暑い扉が地震で歪んでしまっているという、
で、作業の内容ですけれども、これも東京電力に聞くと、
建屋の最上階の使用済み燃料プールがあるところは、
まだがれきがいっぱい残っているので、その除去作業をしている人。
がれきといっても非常に大きくて人では動かせないので重機を操縦する人がいたり、
そういう土木作業、建設作業系の人。
それから、放射線量の測定作業をする人。
いろんな処に高いところがないか、どこがどの位あるのか調べて回る。
それから、汚染水の漏れがないかパトロールする人。
浄化システムの操作をする人。
等、様々な仕事があるという事ですが、ま、なかなか実態が分からないという事で、
水野:ほんと、聞こえてこないですね。
上田:
はい、原発作業員に取材が出来ました。
何人かの方に話を聞いたんですけれど、
個人を特定しますと仕事を失ったりという事を度心配される方がいらっしゃいますので、
今回、そういった仕事の細かい内容などについては、ちょっとご報告できません。
我々のようなメディアとの接触も厳しく禁じらっれている事もありますし、情報が出せないようになっていますので、
内容をお伝えすることを重視して声をお聞きいただこうと思っています。
先ほど少しお話をしましたが、下請け下請けと、こう、ピラミッド構造になっていますので、
その中に含まれている人々の話を聞いていきます。
まずは、福島第一原発の現状と作業の様子について聞いたので、この声をお聞きください。
福一の現状と作業の様子
もう、ぐッちゃぐちゃだったからね、来た時は、最初に来た時は。
隠さざるを得ないような。
ーどうぐちゃぐちゃだったんですか?
だって、1,2,3,4まで蒸気出っぱなしでしょ、煙が出てるんだから、ずーーーっと。
で、がれきだらけ。
もう、なにしろぐちゃぐちゃだった。
それでね、10センチ以上ある扉の鉄板がね、曲がっちゃってるのを見ちゃったりね、
閉められないだろうなと、
当然それを閉めないと、危ないっていう。
ー原子炉ですよね、それが曲がっちゃって開いたままになっていると。
うん、
だって、2号機だって、何にも触ってないじゃない。
見た目がね、1号はカバーかぶせているでしょ、で、3,4は今やってるでしょ。
2号だけ、こんなに騒いでいるのに、何にもしないんだよ。
ーそうですね、今温度が上がっているとか言ってますね
言ってるでしょ、何にも、その前から何にもしてないんだよ。
3号やっている作業員なんて、恐いだろうなって思う。
泊りでやってて、1号の時もそうだったもん。
だって、いつもそう。
いつも、行ってないとかさえあってない所に、
「あそこちょっと行ってみて下さい」って言われていくと、
「こっち終わったからあっちに行ってみて下さい」って言われて行ったら、
「あーーっ」から始まるのねみんなね。
「何だよ、こんなかよぉ」
「写真ぐらい撮れるでしょう」
「どんなだったの?いままで」
ーそれだけヒドイ?
うん、ひどい。
ーーー
上田:
はい、2号機に2号機の温度の上昇がありましたけれども、
ま、「何もしていないんですよ」。という声に驚きました。
それから、厚い扉が地震で歪んでしまっているという、これはもう凄まじい地震の力ですよね。
閉じていないとそこから放射線が出てくる訳ですけれども。
水野:これも貴重な証言ですね。
上田:
はい
なかなか作業が追い付いていかない、2号機は手つかずの状況なんだという事わかりました。
もう一人現状を聞ますので、こちらの声をお聞きください。
ーーー
当然、爆発した直後というのは高い線量を浴びている人、イコール技術者だったんですよ。
結局それしか行けなかった。
いまは、もう、高いところに行く人イコール使い捨て要因です。
ーそういう人はどういう仕事なんですか?
「ボタンを押してこい、走ってそのボタンを押してこい」そんな仕事です。
水処理なんかは「いま、水が??だから持っておけ」そういう状態です。
ーーー
上田:
状況は瓦礫が残っていてひどいというのは分かりますし、
やっぱり仕事が大変なのは高い濃度の放射線があるから、なんですね。
ですので、ちょっと行って、ボタンを押して戻ってくる。それで精いっぱい。
水野:わずかな時間しか、働けない。
上田:
もうその時間が、本当に短くないといけないというような状況なんです。
それからみなさん作業員の方は防護服、
これみなさん聞きますと、タイベック、タイベックというふうに、皆さんの間では言っているんですけれども、
そういった防護服を着てマスクをしています。
働けるのは長くても3時間とか4時間という作業の方もいるという事で、
そうなると、たとえばトイレに行こうと思っても、現場を離れなければいけないので、
いったん行ってしまうと、もう、防護服を脱げないからトイレ出来ない。
水野:あーーっ!
上田:
しようと思うと、現場を離れなければいけないという事で、
トイレに行くにも30分ぐらいかかるそうで、不便で仕方がない。
それからみなさん、チームで作業をされていると、コミニケーションを取りたいわけですね。
話をしたいんですけど、マスクをしていますから、中に声がこもってしまって、なかなか伝わらないと。
ですので、仕事が進まない。
もう、声が通らないと言うのでみんな叫び合っているような時もあるということでした。
で、一人でね、そうやって作業をされている方もいらっしゃるのですけれども、
その放射線に汚染された場所の瓦礫をどけなきゃいけないんですけれども、
それを取り除くにも、その瓦礫も、もう、高い線量がある。
それを落とさなきゃいけない。
「じゃあどうやっていったらいいんだ」ということばかりの現場ですと、いうような話でした。
その放射線の汚染に対してどのように対応しているのかという事を聞きましたので、
その声です。
つづきは

12月27日21:02
1Fの一番寒い時期はオイラが思うに1月末~2月頃なんだ。
いま汚染水や循環ホースの保温材を巻いてるけど間に合うのかなぁ…。
1Fはあんまり雪は降らないんだけど、2月とか3月にどか雪降るときあるんだよね。
ホースが雪に隠れてしまうと捜すの大変だから対策した方がいいんだけど…。
ホースルート、バルブ、フランジの場所に1メートル位のポールと旗表示するとか…。
積もる確率は低いけど対策した方がいいよなぁ。
でも、東電は確率低いものの危機対策はしてくれないからダメかも。
ていうか、そもそも今の汚染水処理システムや循環冷却システムは仮設なんだよね。
ーーーーーーーーーー
12月27日に聞こえてきたふくいち現場の声ですが、
やっぱりね・・・って感じです。
ホースの事も心配です。
ーーーーーーーーーー
循環ホースに亀裂 汚染水凍結の恐れ 福島第1原発、冬の「落とし穴」
産経ニュース 2012.1.7 21:11 [放射能漏れ]

小さな穴があき、中の水が漏れだしているホース(東京電力提供)
「収束」が宣言され、安定したはずの福島第1原発で、
汚染水を浄化して原子炉冷却に使う「循環注水冷却システム」のトラブルが相次いでいる。
厳冬期を迎えホース内の汚染水の凍結が懸念されたり、
劣化したりといった新たな問題が生じている。
膨れたホース
昨年12月22日、循環注水冷却システムの点検をしていた作業員が目を疑うような問題が起きた。
直径約8センチのホースの一部が異常に膨れあがり、表面には亀裂が発生していた。
水漏れこそなかったが、16日には野田佳彦首相が事故収束宣言をしたばかり。
同原発が「安定」とはほど遠い状況であることを示す光景だった。
ホースは交換されたが、膨れた原因は不明のままだ。
東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は「連続して使っているうちに劣化した可能性がある」とした。
ホースは塩化ビニール製で昨年6月ごろ設置された。
夏の強い紫外線にさらされたホースが、寒さで硬くなり破損しやすくなっている可能性があるという。
冷却システムでは全長約4キロの配管が使われている。
一部は金属製だが、ほとんどでビニール製のホースが使われている。
「他のホースでも同じ状況になる可能性はある」(東電社員)のが現状だ。
葉先刺さり穴

昨年11月以降には、ホースに1ミリ程度の小さな穴も、計22カ所で見つかった。
敷地内に生えるチガヤというイネ科の多年草の鋭い葉先がホースに刺さり、穴を開けている可能性が指摘されている。
12月29日には、実際に葉が刺さっているホースも見つかった。
ホースの補強や素材の再検討を迫られるのは必至で、思わぬ事態に関係者は頭を悩ませている。
対策効果は不明
汚染水が凍結する懸念も高まっている。
原子炉への注水に使われているホースは常に水が流れているため凍結の心配は少ないが、
非常時の給水ホースや汚染水浄化装置のホースは、水が流れていないときもあり、凍結が心配されている。
東電ではホースに断熱材を巻き始めている。
しかし、中には放射線量が高くて近づけず、断熱材が巻けない場所もある。
こうした場所では、天気予報で最低気温がマイナス5度を下回る場合などに、水を流して対処するという。
東電は「対策を講じることで凍結は防げる」としているが、
現在の対策で、どの程度の気温にまで対応できるかは不明だ。
さらに、水を流す対策にも限界がある。循環注水冷却システムは、
汚染水浄化と原子炉への注水量のバランスが大切で、
凍結防止対策で大量の水を流せばバランスが崩れてしまうことになるからだ。
大阪大の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は
「仮設の施設なので、予期せぬトラブルはいつどこで発生してもおかしくない。
点検をこまめにするしかない。東電は少しでも早く恒久的な設備を用意すべきだ」と指摘している。
(原子力取材班)
関連ブログです↓
12月17日のふくいち現場の声「3号機注水ホースに穴」←東電発表は24日の不思議
12月17日 22時
今日は寝る前にもう一個つぶやくでし(^O^) たぶん国も東電も発表してないと思うし、
東電本店も政府も把握してるかわかんないんだけど…。
唐突でしが皆さんは「チガヤ」って植物をご存知でしか?わからない人は今すぐウィキってみてね。
いま現場ではそのチガヤが問題になってて「チガヤ問題」として対策してるんでし。
チガヤって植物は初夏に多く見られて冬には葉が枯れるんだけど、
構内の土手や側溝の脇なんかにいっぱいあるんだ。で、そのチガヤがなぜ問題になってるかっていうと…。
構内の至る所に汚染水処理のホースや循環冷却のホースがあるんだけど、
そのホースに穴を開けてしまってるんだ。
最近になって葉が枯れてきて、今まで穴を塞いでた葉が穴から抜け落ちてしまって、
そこから汚染水が漏れてるんだ。
穴は小さくて漏れてる量は微量なんだけど…。
ホースには色々あるんだけど、突き破ってるのはカナフレックスのオレンジ色のホース。
ニュースで見た人もいると思うけど。
カナフレックスのホースもかなり硬いんだけど、チガヤって植物は最初は針みたいに硬いらしいんだ。
だから大抵のものは突き破って地面から出て育つんだって。
チガヤって凄い生命力でし。 ホースを敷設したのは5~7月だったから8月には突き破ってたんだ。
最初はホースを動かした時に発見したんだけど、それまでは全然わかんなかったんだ。
それも最近だし…。さすがにオイラ達のなかでは誰も想定できなかった。反省でし。
今はホースを交換したり、ホースの下側に保護養生したり毎日チガヤ対策してるんだ。
ただ莫大な量のホースだからなかなか進んでないのが現状。予算なくて作業員が少ないしね。
ホースに代わる配管の敷設もやってるけどこっちもなかなか進まない…。
土手や側溝に近い所だから、雨が降ったら側溝を通って海に流れてしまう可能性もあるから
早くやらなきゃならないんだけど…。まぁ問題はこれだけじゃなくて毎日色々あるんだけどね。
とにかく、そんなこんなでオイラ達の現場はまだまだ収束なんてしてないでし。
以上「でしステーション・サタデーナイトニュース」でした。
また来週(^O^)でわでわ、おやすみなさいでし(-.-)zzZ
3号機冷却ホースに異常な膨れ 漏水なし 福島第一原発
朝日新聞 2011年12月24日20時31分

膨れているのが見つかったホース(上側)。
通常のホース(下側)に比べ、膨れたために一定間隔で巻かれた強化用ワイヤがあちこちで切れているのがわかる
東京電力は24日、
福島第一原発3号機で
原子炉を冷却するための水を循環させているホースの一部が異常に膨れるトラブルがあったとし、現場写真を公開した。
ホースは樹脂製。
これまでに細かい穴があいて漏水が続いたため、東電がポリエチレン製配管に取り換えている最中だった。
第一原発では、高濃度の放射能汚染水の処理水を冷却に使っている。
処理水のタンクから原子炉まで複数のホースが長さ1.4キロ延びている。こ
のうち直径約8センチの1本が約2メートルにわたり膨れ、何重にも巻き付けられた強化ワイヤも切れていた。
22日に偶然見つかり交換したという。漏水はなかったが原因は不明。
(12月24日)注水ホースにひび割れ 水漏れなし
47News 2011/12/24 20:21
東京電力は24日までに、
福島第1原発3号機の原子炉に冷却水を送るホースの一部にひび割れが見つかったと発表した。
水漏れは確認されておらず、注水には影響ないという。
東電によると、ひび割れたのは、直径約8センチのポリ塩化ビニール製の注水ホース。
22日に作業員が点検したところ、全長約1・4キロあるホース20+ 件のうち、
長さ約2メートルにわたる部分が膨らみ、表面に亀裂があるのを発見、交換した。
ホース20+ 件を流れる水には放射性物質はほとんど含まれていないとしている。
ひび割れの原因は不明。
松本純一(まつもと・じゅんいち)原子力・立地本部長代理は
「連続して使っているうちにホースが劣化した可能性がある」としている。
(共同通信)
ーーーーー
東京新聞は2011年12月16日 朝刊ですでに報じていました。


処理した水を原子炉の冷却に使うためのホースに、雑草のチガヤの鋭い葉先が小さな穴を開け、
水漏れが起きる思いもつかないケースが出てきている。
ホースは、高濃度汚染水用も含め野ざらし状態で敷地内を4キロ以上もめぐっている。
東電は「見回りを強化し、必要な補修をしていく」と説明しているが、監視の目を行き渡らせるのは難しい。
チガヤのような意外な敵にはその都度、対応していくしかない。
ーーーーー
チガヤが原因でホースに穴が開いていることは、
作業員の方のツイートは17日、東京新聞が16日の朝刊、
という事は15日にはもう、チガヤが原因であると分かっているはずなのに、
10日も経ってからの東京電力の発表です。
隠しきれなくなって出したっていう事でしょうか?
しかも、「原因が分からない」っていうのは・・・ナニ?ヽ(@`⌒´)ノムキィ
多分東京新聞の記事は東電の発表前なのでキチンとした取材に基づいた記事。
他の新聞社の記事は東電の言葉を丸のみした記事。
事実が歪んでいます。
追記・・・12月29日の東電記者会見でホースについての説明がありましたので
その内容を続きを読むに

事故後初めて公式の場で取材に応じたノーカットの会見。
この後、吉田所長は14日まで勤務し、24日から入院していらっしゃいます。
1/3
1分21秒から~
Q:
次に吉田所長にお伺いいたします
吉田所長がこうやって我々のマスコミの前でしゃべっていただくのは初めての事になると思います。
これだけのマスコミが全部おりますので吉田所長の思ったことをおそらくそのまま
何ら曲げることなく全てが伝えられると思いますので
今、吉田所長が皆様に何か伝えたいことがありましたらよろしくお願いいたします。
吉田:
はい。
まず、福島県の皆様、もちろん日本国中の皆様そうなんですが
こちらの私が責任者になっておりますこの発電所で事故を起こしましてですね、
色々なご迷惑、ご不便をおかけいたしましたことについて
心よりお詫び申し上げたいと。
まずそれが第一でございます。
また、その中で3月以降ですね、かなり厳しい場面もございましたが、
やっと、8か月が過ぎましてですね、本当に細野大臣はじめ政府のいろんなご協力もありました。
それから、いろんな民間の企業さんのご協力もありました。
その中で、何とか安定な状態に持ってこれたということに対して、
まず、心より感謝申し上げたいというふうに感じております。
やっぱり、この間、福島県の方がたもそうなんですけれども、
日本全国、世界からですね、いろんな支援のですね、お手紙を頂いたり、寄せ書きをいただいたり、
そういう支援を頂いたことが我々は本当に励みになっていまして、
特に、被災された福島県からもですね、そういう我々に対する支援の言葉を頂いたということは
大変励みになっています。
これに対しまして、心より御礼申し上げたいというふうに考えてございます。
3:09
Q:吉田所長、一番厳しかった状況は振り返るとどんな時でしたか?
吉田:
あの、やっぱりこれは3月11日から1週間が一番、もう、次がどうなるか私にも想像できない中で、
出来る限りのことをやっていたという状況でございます。
こちらの話しになりますと、また、いろんな評価をしないといけませんのでね、
今、こちらは細かいことは申し上げられません。
あのー、政府の事故調査等でお話しをしてございますが、そちらを通してということになりますが
感覚的に言いますとこの1週間はですね、
ま、あの・・極端なこと言うと、もう、「もう死ぬだろう」と思ったことが数度ありましたと、
いう状況を想像したということになります。
Q:原子炉の現在の状態なんですけれども、どういう状態と認識したほうがよろしいでしょうか。
吉田:
はい。あの、いろいろ、ま、先週でしたか、臨界騒ぎ等で皆さんにご心配をおかけしましたけれど、
私がここの発電所で横でデータ見て確認した限り、
原子炉はまず安定になっているということは間違いない。というふうに思っております。
で、あの・・そういうことをですね、どういう形でご絶命するかというのは非常に難しいんで、
これから、冷温停止というところに向かいまして、
色々と解析結果などを踏まえましてですね、
これから丁寧にそこを説明していくと思っています。
ただ、現場の実感としましては、プラントは安定していると。
原子炉は安定しているというふうに考えてございます。
ただ、安定していると申しましても、それが「超安全です」というのではなくてですね、
作業する面でやはり線量も非情にたこうございますし、
日々の作業をするという面ではまだまだ危険があります。
それから、本日は皆さんにお入りいただきましたけれども、
やっと、ま、お入りいただけるレベルまでは来たんですが、
これが、一般の方が入れるような状況では全然なくてですね、
やはり、危険な状態であるという認識は持っています。
ま、これは使い分けが非常に難しいんですけれども、
周辺の住民の方にご安心いただける程に、プラントは安定していると。
だけど、作業するにはまだまだ厳しい状況があるということでございます。
つづきは

おかえりなさ~い ヽ(・m・ )
ーーーーーーーーーーーーー
11月28日PM8時7分
ただいまっ(^O^)
今日の夕方いきなり吉田所長交代って話きてビックリしたでし(*_*)元気だったんだけどなぁ…。
かなりのトップシークレットだったみたいで現場の東電社員も知らなかったみたい。
みんなビックリとショックと残念がってた。
これからの指揮に影響あるかも…。
本店と喧嘩できる人だったのになぁ…。
オイラもいつまでいるかわかんないけど一緒に戦った者の一人として悲しいです(;_;)
まだ詳しい内容はつぶやけないけど来週には大きなプロジェクト工事が始まるし、
現場の戦いはまだまだ続くのに指揮官が交代とは…。
次の所長は本店からだけど…現場第一主義であることを願うでし。
ーーーーーーーーーーー
福島第1原発 吉田所長のメッセージ全文 病名は非公表
産経ニュース 2011.11.28 23:05 [放射能漏れ]

東京電力福島第1原発の吉田昌郎所長
福島第1原子力発電所の皆さん、安定化センターの皆さん、協力企業の皆さん、
今日は皆さんにおわびしないといけないことがあります。
私は先日検診で病気が見つかり、医師の判断で急きょ入院治療を余儀なくされました。
このような状況で発電所長を続けることはできず、残念ながら重要な時期に免震棟を去らざるを得ません。
震災以来一緒に仕事をしてきた皆さんとこのような形で別れることは断腸の思いですし、
ご迷惑をおかけすることになり心よりおわびいたします。
これからは高橋所長のもとで、着実に発電所を安定化させるべく力を合わせ、
ご健闘されますことを心より祈っております。
私も治療に専念し、1日も早く皆さんと一緒に働けるよう頑張ります。
これからますます寒くなります。
皆さん、そしてご家族の方々が風邪などひかれませんよう祈念し、私のメッセージとさせていただきます。
続きを読むに

(@´・∀・)ノノ;。☆おかえりなさ~い♪*
ーーーーーーーーーーーーーー
11月22日 Pm9時4分
ただいまっ(^O^)今日もコツコツでした。
1号機のガス管理システム作業も終盤になってきました。
これが終わると今後の抱えてる作業はあと2~3件でその後は今のところ無いでし。
やらなきゃいけない事はいっぱいあるけど…。
ん~昨日の国会でもあったけど作業員削減、
どこの企業がどの位なのかはわかんないけど、全体的に作業員減るんじゃないかなぁ。
作業員が減る理由は予算の事もあるけど単純にそれだけじゃないと思うよ。
政府が言ってる第2ステップまで終わったら、
その後の作業はまだ具体的に決まってない計画段階のものが多くて
具体的作業が決まってないのも理由の一つなんだと思う。
なぜ決まらないのかって云うと、
次ステップは格納容器とか圧力容器内の状況把握、
炉内注水の汚染水が漏れてる場所の把握及び止水対策等々がメインで
それらの工事をどうやってやるかが具体化してないんだと思う。
原子炉建屋は高線量だしまして3号機は建屋でさえ未だに入れないし…。
ガス管理システムで格納容器内のデータ分析して一つ一つ決めなきゃならないんだ。
原子炉建屋の中や地下に行けなきゃ作業も出来ない。
ということは作業員も必要ないに結びつくんだと思うんだ。
今現在やる事が決まって作業があるのは
3号機オペフロの瓦礫撤去、4号機のオペフロ解体撤去・機材撤去・SFP内燃料取出、
汚染水処理システムの維持・メンテナンス・タンク設置、
1~4号機の炉内注水システムの維持・メンテナンス、遮水壁設置くらいかなぁ。
あとは固化設備とか洗濯設備とかの付帯設備設置だね。
廻りの作業はあるけど肝心な中身の作業が出来ないのが頭のイタいとこなんだ…。
あとひとつ理由をあげると、
協力企業の作業員が減るのは
今までメーカーがやってた作業を東電社員や東電系列企業がやり始めた事かな。
メーカーに発注するとやっぱ経費かかるから社員が作業やり始めて予算削減してるんだ。
でも作業慣れしてない人が多いから大変なんだけどね。怪我とかしなきゃいいけど…。
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これからやる作業が決まっていない。
というか・・・やりたくてもできない状況だと思っていいのでしょうか。
まだまだ収束には遠いっていう事ですね。
上記のお話しの中にある昨日の国会は ↓ これです。
[予算がないからと福島第一原発の作業員を3分の1削減]
田村智子議員.(参議院質疑文字起こし)
(〃・ω・ノ)ノ おかえりなさーいー♪♪
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11月21日PM8時
ただいまっ(^O^)なんか久しぶりのつぶやきでし。
今日もコツコツ作業やって帰って来ました。
先週から3号機の話題いっぱいあるけど、今日は3号機についてつぶやくでし。
今までも3号機は原子炉建屋に作業員がまともに入れなかったんだけどやっぱり線量高いね。
原子炉建屋に入るにしてもタングステンチョッキ(約15~20キロ)着てごく短時間。
でも今回はガス管理システム工事やるには配管や機器を据え付けなきゃならないから
いくら作業員がいても1人2~3分じゃ作業なんか出来ないんだ。
1号機や2号機も40~180mSv/h位あって高かったけど、なんとか遮蔽して人海戦術でやってきた。
だけど今回は遮蔽すら出来るレベルじゃないんだ。じゃあどうすれば…?だよなぁ…。
ここからはオイラの個人的な見解だから、あんまりあてにしないで聞いて欲しいんだけど…。
まずは高線量の線源である床面の汚染を除染しなきゃならないんだ。
ロボットがウエスで拭いても落ちないみたいだからかなり固着してるはず。
ロボットに超高圧洗浄機を取り付けて薬品混ぜた洗浄材で床面、壁面を除染するしかないと思うんだ。
処理水は北側か南側のエアロックの方どちらか一方に流れるようにするのがポイント。
次にロボットを使ってウエスで拭き取る。
そこまで上手くいったら次は搬入口側から、もしくはエアロックからアクセスして鉛板を床に敷き詰める。
これもロボット使えればいいんだけど、~200mSv/hくらいだったら人海戦術だろうな。
これで床面、壁面はなんとかなるかも。
あと心配なのは他の配管やダクト、機器の線量…。
こっちが1000mSv/h超えてたら、また考えなきゃです。
いづれにしても、相当な作業員が必要だし年内完成は今の設計計画では難しいかも。
根本的に別なルートを捜すかコンセプト変更しないと…。
でも原子炉建屋に入れるようにしないと今後の作業も進まないから何とかしなきゃならないんだけどね。
あと絶対忘れちゃならないのは3号機の汚染にはプルトニウムがあると言うこと。
しっかりプルトニウム管理しなきゃダメだと思うよ。
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福島第1原発:3号機北東側で1300ミリシーベルト
毎日新聞 2011年11月16日 20時38分
東京電力は16日、福島第1原発3号機の原子炉建屋1階の北東側で、
毎時約1300ミリシーベルトの放射線量を計測したと発表した。
3号機の原子炉建屋内で計測された中で最も高い。
14日、格納容器入り口にあるコンクリート製扉を動かすレールにたまった水をロボットがふきとった際、
床面から高さ10~20センチで検出された。
ロボットは、格納容器内の気体を浄化して外部に放出する「ガス管理システム」の取り付け作業の準備で投入した。
松本純一原子力・立地本部長代理は
「事故で格納容器内の圧力が高くなって、放射性物質が漏えいした可能性がある」と語った。
1号機の原子炉建屋では8月に毎時5000ミリシーベルト超が計測されている。
【久野華代】
ーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日もコツコツ仕事したでし。
昨日のキセノンの件はキュリウムの自発核分裂反応みたいです。
ん…?何か引っかかるでし(-.-;)
自発核分裂のキセノンは定検中でもあることで、いつもの東電ならそこまで調べてから発表するはずなんだけど…?
まぁ政府や保安員にはタイムリーに伝えるけど、
今まで報道発表する時はいつも調べて検討してから結果を発表してたんだよなぁ…。
それが昨日に限って再臨界なんて東電が一番言いたくない表現で国民にインパクトを与え
今日になって自発核分裂で安心させたのか?
昨日の会見ではサンプリングを増やして調査に時間がかかりそうな感じだったのに、
いつもなら時間をかけるのに…?
まして昨日は細野大臣が1Fに来てたけど公には報道されてない。
ん~ん~?
昨日あった出来事でインパクトある報道で打ち消したかったもの…?
情報操作したかったもの…?
玄海原発再稼動かぁ…。
まぁオイラのただのつぶやきでしから(*^o^*)
オイラはキセノンなんかより
プルトニウムの構内モニタリングと飛散状況を何故調査しないのかがわかんない?
3号機では今も毎日、来年の6月位までオペフロの瓦礫撤去が行われてる。
オペフロの瓦礫には絶対にプルトニウムが付着してるはずなんだ。
カバーリングない状態で瓦礫をガチャガチャやって飛散しないはずがないと思うんだけど…。
その近くで沢山の作業員が仕事してるがα線管理してる様子がないんだ。
東電は情報持ってるかもしれないけど、現場作業員でその情報を与えられた人は誰一人たりともいないと思う。
毎日測定してくれないかなぁ…。
プルトニウムはすぐにフワフワ色んな場所に移動するからわかりにくいんだけど、
身体スクリーニングでちゃんとα線測定もして欲しいなぁ。
ーーーーーーーーー
やっぱり・・・(゚ロ゚屮)屮lllll
玄海原発が密かに・・・・・・
おそろしき原子力ムラと政府なり( っิω・ิ)やだ・・
で、これ、

「キセノン135は臨界じゃなく自発核分裂。臨界は起こっていない」
東電記者会見11月3日午前(一部書き出し)
書き出していたけどバカらしいので途中でやめました(・`ω-)=з
構内でプルトニウムを測っていないなんて・・・
それなのに全面マスク廃止するなんて・・・
東京電力のやる事は、やっぱり理解できないですo(*≧д≦)o))
ペコリ((。´・ω・)。´_ _))お疲れ様です
ーーーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日もコツコツ無事でし。
今日の現場は朝から再臨界の話で持ちきり…ではなくて、いつもと変わらずコツコツ仕事してました。
炉内にウランがあって 減速材でもある水があり
制御棒がない状態で中性子が飛べば 核反応が起きてるのは容易に予想出来ます。
但し、その核反応が連続連鎖的に起きてるものか 単発単発で起きてるのかによって事の重大さが違います。
オイラ達の現場では「あ~やっぱりね」って感じでした。
多分1号機3号機も同じだと思います。
今回のキセノン検出が再臨界なのかって聞かれたら
オイラは再臨界ではなくウランの核分裂反応ですねって答えます。
オイラの認識での臨界はあくまで連続的連鎖反応です。
逆にいうと何故その状況で連続的連鎖反応が起きないのか?と云う疑問が浮かんできます。
あくまでオイラの予想ですが溶けた燃料、制御棒、CRDやICM等々がごちゃ混ぜになってるんじゃないかと…。
そのため一部の場所で核反応してるのかなぁって思います。
誰も炉内を見てないから色々な意見があると思いますが…。
まぁ何にせよ、核反応がプスプスしてて
キセノンやヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム等々がある中で作業してるのは間違いないでし。
いつなんどき、不安定な状態になってもおかしくないです。
昨日もつぶやいたけど、そんな状況下で全面マスク緩和なんて理解出来ないんです。
炉内の状況を把握するまではね。炉水のパラメータもオイラは参考程度でしか考えてないです。
今はそれが炉内の状況判断する唯一の情報源だったからね。
今回、新たなガス管理システムと云うもう一つの情報源が完成したからわかっただけで、
まだまだ炉内状況はわからないんだ。
これから色々なシステムが出来上がって、
炉内やドライウェルに耐放カメラや温度センサーが入って初めて炉内状況が把握出きるんだと思うよ。
何年かかるかわかんないけど…。
現在の炉内温度だって測定してるのはRPVの上部と下部の外表面であって、
燃料が落ちて固まってるであろうペデスタル内地下の温度じゃないから参考でしかないんだ。
もし燃料のほとんど全てペデスタル地下に落ちてたら、燃料のない空っぽのRPVの温度を計ってるだけだからね。
今日は12日のマスコミの件もあって細野大臣が1F(福島第一原発)に来たみたいだから
今日の報道をいかに問題小さくし第2ステップ完了宣言する事や
マスコミ現場視察対応の事を色々打ち合わせしたと思うよ。
ーーーーーーーー
現場はこんなに危険と隣り合わせなのに、
今回の報道はどの局もサラッと流す。
記者会見で記者が質問していたって、報道されなきゃ意味がないと思います。
国民の殆どは
事故前と変わらない平穏な毎日を過ごしています。
これ、変な事ですよね。(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
ーーーーーーーー関連ーーーーーーー
2号機からキセノンが検出されたことに関しての小出先生の見解
たねまきジャーナル11月2日(文字起こし)
お。*゚か。*゚え。*゚り。*゚な。*゚さ。*゚ー。*゚い(人´ω`*)
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ただいまっ(^O^)今日もコツコツ無事1日が終わりました。
今日1号機に向かう途中に事故現場の脇を通るんだけど、その場所はあの日の状態で現場保持されてた。
まだ現場検証が終わってないんだと思う。被災者のヘルメットもそのまま転がってた。
ドクターヘリで運ばれた被災者は手術で脚を切断したらしい。
今の現場で安全な場所なんて何処にもない。
オイラ達も一歩間違えばいつ大怪我してもおかしくない。
現場から事務所にあがって来た時に仲間の雰囲気が明るい時はホッとする。
あ~今日もみんな無事で良かったぁって。
現場で怪我はつきものだが、この現場での怪我は単なる怪我ですまなくなる。
病院にいくまでも何時間もかかる。
今回の被災者も8:30頃に事故が起きてドクターヘリで運ばれるまで2時間以上かかってる。
みんなには絶対怪我して欲しくないよ。
今月12日に初めてマスコミが現場に来るらしい。
見せる場所は比較的安全な場所をバスでグルッと廻るだけで建屋には入って来ないんだろうな。
Jヴィレッジ~免震棟~現場ぐるり~Jヴィレッジだよなぁ。
生の現場を見て何を感じて国民に何を伝えるのかなぁ…
あと今月8日から全面マスクエリアの緩和措置がとられるみたい。
多分、原発経験が長い人は今の状況で外していいよって言っても絶対全面マスクを外さないと思うけど、
建設グループは外して半面マスクとかになるのかなぁ…。
正門の管理員も外すみたいだけど、
構内から出る汚染車が汚染撒き散らしてる脇で大丈夫なわけないよ。
線量は下がってるかもしれないけど、汚染は常に動いてるし変動してる。
モニタリングポストの定点観測値だけで何故そう決められるのかオイラには理解出来ない。
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11月1日東京電力記者会見 午後
17:45
フリー竹内:
もう一点、全面マスクの変更についてお伺いしたいのですが
警報はどこでも聞こえるのでしょうか?
車の中の人には聞こえないのでは?
松本:
車の中に居る人には当然連絡が聞こえませんので、
そのまま免震重要棟、もしくは正門まで走って、
そこに着いた段階でマスクの着用という事になります
竹内:
じゃ、警報が発生した場合の連絡体制というのは免震重要棟に着いた時に直ちに教えていただく
松本:そうです
10:05
NHKはなだ:
このマスクの件について
放射性物質のグラフを見ると特段免震棟まえが他に比べて低いと言う訳ではないという印象があるんですけど、
5,6号サービス建屋と免震棟だけを全面マスクの着用を省略すると決めた
根拠というのはどういうところにあるんでしょうか
松本:
基本的には全面マスクの着用によります作業員の方の負担軽減が目的であります
特に、たんに移動するような場合、
作業に従事する時はどういう状況になるか分かりませんので、
安全側にマスク着用があると思いますが、
単純に免震棟に入っていく車内、
それから、免震重要棟から5,6号機のサービス建屋に移動する車内という事に関しましては
濃度が十分に下がっていることからマスク着用を省略しても問題ないだろうというふうに判断したものです。
22:50
毎日新聞おかだ:
全面マスクの着用の変更に関して
運用への変更の中で正門での警備員の監視業務というのがはいっていますけれども、
これは車の中ではなくて、外にいる警備員という事なのでしょうか
松本:はいそうです。
ですから、あの、この方だけがですね、
車の中での異動ではなくて、いわゆる「作業をしながら常時全面マスクをしていない」
という方々になります。
えー、従いまして、へ――、一番、まー、近いところに、ここにも連続ダストモニターが置いてありますので、
万一ダストモニターが上がってくるような事の時には、
自分たちの専用事務所に置いてある全面マスクを直ちに着用すると、う、いうようになります。
毎日新聞:これ、警備員だけ外にいてつけなくていいというのはどうしてなんですか?
松本:
あの、ここには、連続ダストモニターが常備してありますので、
えー、何らかの影響でえ、ダストが、あ、あーー、上がってきたという事が速やかに把握できるという事で、
ま、屋外、い、も、もーー、それぞれダストモニターを持って行けば別ですけれども、
いまのところ、連続ダストモニターというものは作業現場ごとにありませんので
いまのところは、作業する場合は全面マスク着用という事で考えています。
あの、今後ですね、プラントの状況がさらに落ち付いてきて、
え、建屋からの放射性物質の放出ですとか、あ、地面からの舞い上がり等が、あー、
ある程度、もう十分に低いと判断できるようになれば
屋外の作業の全面マスク、うー、省略というのはあると思いますけど
ま、今の段階では少し早いのではないかと思っております。
毎日新聞:
あと、すみません確認なんですけれども、
これは社員であって協力企業の方々についてはどうなるんでしょうか
松本:
あの、社員も協力企業の方がたも同じ運用です
あの、正門から入ってきて免震重要棟に直接行く場合には、
あー、マスクを持ったまま、あー、免震重要棟までいきます。
毎日新聞:
この運用変更については作業員側の了解はどういう形で取ったんでしょうか
松本:
あのー、ま、了解と言いますか、今後、おー、
実際の運用は来週の火曜日、8日から運用したいと思っておりまして、
え、それまでの間に、いー、各協力企業さんの中に周知させていただきたいというふうに思っております。
毎日新聞:
じゃ、東電から今日発表して、これから理解を求めると
松本:
そうですね。はい。
ですから、省略可能ですので、自分たちは心配だからマスクをつけるというのは、
それまで、何と言いますか、あの、してはいけないという事を求めている物ではありません。
26:05
朝日新聞 こん:
全面マスクは手で持つという事なんですけれども、何か袋に入れたり
松本:
もちろん袋に入れます。汚染されると困るので、
あの、いわゆるポリ袋に入れた形で持って行ってもらいます
基本的には持ち込んだものは放射性廃棄物になりますので
Jビリッジに於いてあるポリ袋に入れて持ち歩いて行くことになります。
27:49
フリー木野:
3235
フリー竹内:
クレーンの解体中にワイヤーが落下して先日二名の作業員の方が負傷された件なんですが、
これは労働基準監督署が入る事で作業停止や延期などはあるのでしょうか
松本:
当該の作業につきましては事故後中止をいたしておりますので
今のところ解体工事につきましては作業の状況は進捗しておりません。
今のところまだ、事故の究明をしている状況ですので
再開の見通しについてはまだ決まったものはありません。
竹内:労働基準所の所員の方が管理区域の中に入っている訳ですか
松本:はい。日曜日に現場の方を確認されたというふうに聞いています。
竹内:
細野大臣の視察団同行取材に関してなんですが、
これについて記者の方が入るという事で、その時の手続きも
sくぁ行員の方とは別でホールボディカウンターとか省略されると考えてよろしいでしょうか
松本:
はい。一次立ち入りの手続きで入渠する予定です。
竹内:視察同行の範囲というのはどこになるのでしょうか?
松本:
まだ、ルートについては決まっていませんが、免震重要棟も範囲に入ろうかとは思います。
内閣官房のプレス発表によりますとテレビ報道などはあるというふうに聞いています。
41:07
フリー木野:
ICUに入られている作業員の方のことですけれども、
これは、その後容態は変わりないでしょうか
松本:はい。
今のところまだ、入院加療中と伺っております。
木野:まだICUですか?
松本:まだICUですね。
木野:
骨折個所が随分多いんですが、これは、現場で骨折を判断されたという事は
あの、開放骨折とかそういう状態だったんでしょうか
松本:
はい。5,6号機の緊急医療室にいらっしゃいますお医者さまが、
判断されておりますので、あの、ま、ま、いわゆる、レントゲン等は御座いませんので
見て分かるような骨折ではなかったかとおもいます。
木野:
あちこちに骨折個所が散らばっているんですけれども、
これは、ワイヤーの下敷きになったような状態だったんでしょうか
松本:
あの、下敷きになったのか、ワイヤーがいわゆる広がったような状況だったのかは
まだ、詳細の調査を進めている段階です
木野:
もう2日も経っているんですけれども、聞き取りというのは進んでないんでしょうか。
松本:
聞き取りの他色々な調査を進めさせていただければと思っております。
木野:まだ、じゃぁ事故状況というのは東京電力としては掴んでいないと
松本:はいそうです
木野:わかりました
松本:あっ
おおよその事故は分かっておりますけれども
なぜこのようになったかについては調査中でございます。
木野:
ワイヤーがどのような状態で作業員の上に落ちてきたのか
下敷きだったのか、どの位の状況だったのかなと
分からないかなと思っただけなんで。
ーーーーーーーーーー
ワイヤーの事故で骨折をした作業員の方が
手術で足を切断したという東京電力からの発表は
10月31日午前、午後。11月1日午前、午後。
この会見をチェックしてみましたが、見付けられませんでした。
まだ、公表はされていないのかな?
ーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は月曜日で疲れたでし…。休み明けはどうも調子狂って疲れるでし。
現場はコツコツやってるんですが、ここ最近は色々と外野でガヤガヤしてるみたいですね(水飲んだりとか)。
現場もメーカーと東電、ゼネコンと東電がなかなか噛み合わなくなってきた感じがするでし。
一致団結で取り組まなきゃならないはずなのに…。
もしかしたら近い内に撤退する企業あるかもです。
やっぱ国が主導権を握って福島第1原子力発電所収束企業体っていうような
新たな企業を立ち上げていかなきゃ無理なんじゃないのかなぁ…?
新たな企業はメーカーやゼネコンが中心に出資し営利や利権を度外視にして
収束させたい人、福島を取り戻したいと云う強い信念を持った人で固めればいいのに…。
新たな画期的な開発、研究してる人もその企業入れたりすればいいのに…。
目的と辿り着く場所は、はっきり見えてるのに何故そこに向かって最短距離で進まないんだろうか?
何が?誰が?邪魔してるんだろうか?
ーーーーー
現場では必死で戦って下さっているのに
おバカな政府は水の一気飲みです><:
何が、誰が、邪魔しているんだろう・・・
何が、誰が、日本をこれほどまでに壊していくんだろう・・・
日本だけじゃなくて
世界中が壊れていっている気がするけど・・・
とりあえず、福島第一発電所の事故処理は東電には任せておいてはいけないことだけは確かだと思う。
お疲れ様でした~♪゚*。(b・∀・b)。*゚
ーーーーーーーーーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日もオイラは無事でし。
心配してくれたフォロワーさんありがとうです。今日は朝から救急車が…。
朝の8時半頃に現場で事故があったみたいで
一人はJヴィレッジからドクターヘリで運ばれたみたいです。
幸い命は助かったみたいですが大怪我には違いありません。
オイラたちの現場は同じ1号機ですが作業は通常と同じくストップはなかったです。
2日前のつぶやきで750tクレーンの解体の話したけど近くで見ると本当に迫力ありました。
1号機の脇から道路を隔て海側の岸壁まで50m位離れた場所まで解体した部材を
一気にクレーンで吊って運ぶんだけど、圧巻でした。
オイラ達はそのクレーン脇を歩いて通って1号機の中に入るんだ。
「あの位置の高さから部材が落ちたら大変だよなぁ」って作業員と話してたのを思い出しました。
詳しくは怪我した作業員の位置関係や落下したワイヤーの固定方法はわからないけど、
きっとそのどちらにも問題があったはずです。
今回のカバーリングで使用した部材やワイヤーなんて手で持てる重さじゃないし、
ひとつ間違えば大怪我につながるんだ。
環境慣れによって緊張感が薄れるってのもあるんだけど、この現場は絶対に気を抜いちゃいけない場所なんだ。
作業員の人達はいつも考えていて欲しいです。ひとつ間違えば命を落とすかもって事を…。
オイラは明日休みなので、もいっこつぶやくでし。
遮水壁の件なんだけどオイラは土木詳しくないから何とも言えないが、
岩盤に鉄板を打ち込んで本当に止まるのかなぁ…?
打ち込んだ衝撃で岩盤割れが更に広がるとかないのかなぁ…?
オイラの考えは海側は遮水壁を打ち込んで
更に1号機から4号機間の海側にある防波堤を利用しそれを繋げてしまい、
中の海水を汲み上げて巨大なプールを作る。
そこに漏れ出る汚染水を貯めて処理すればって考えるんだけど。
同時に建屋内地下の方も、水ガラスとかコンクリートとか流し込み内側から漏洩箇所を塞ぐ。
海側に巨大なプールが必要な大事な理由は、汚染水が流れるのは地下水からだけじゃないからなんだ。
構内には沢山の側溝やいくつかの川が流れてるんだけど、
雨が降るとほとんどの雨水がそこから海に流れ出てるんだ。
それを溜める場所がないとダメだと思うんだよ。
以前に会議で構内の川をなんとかしないとって言ったことあるけど
優先順位が低くて取り上げてくれなかったんだ。
だからオイラは山側の遮水壁より海側に巨大プールを作ればって思うんだ。
あとひとつ今思うことは、20km圏内の高速道路。
オイラの友達に南相馬の人がいるんだけど、
南相馬以北側の人がいわき以南側に来るのにグルッと廻って四時間位かかるんだ。
南相馬以北側の復興促進の為にも富岡~山元町間を繋げて欲しいんだ。
ただし20km圏内の部分はトンネルアーケードを造って放射性物質を防げるようにする事が条件だよ。
オイラ達は警戒区域の通行証があるから南相馬までは今までと変わらず行けるけど、
一般の人は大変なんだ。
復興の為には流通、流通の為には道路だと思うよ。
ーーーーーーーーーー
作業員の方の負傷について
福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
東京電力記者会見10月30日。午前&午後「クレーン事故関係・他」(一部書き出し)
高速道路は大事だと児玉先生はおっしゃっていました。
「子供と妊婦を放射線被爆から守るために」勉強会・児玉龍彦氏10/25(内容ほとんど書き出しました)
ただいまっ(^O^)今日もポカポカでした。
1号機のカバーリング夏から小名浜で仮組や配管接続から始まって今日NISAの立会完了にて完成しましたっ。
当初工程より約2ヶ月位遅れたけどみんな頑張りました。
小名浜での仮組は真夏で暑かったし、現場は線量高くて遮蔽や鉄板をいっぱいしたなぁ。
鉄板の上での炎天下の作業はまるで自分がお好み焼きになった感じでした。
途中は2回の台風と大雨が来てヒヤヒヤだったなぁ。
先日の最終配管接続は準備不足で1日伸びて立会遅れるって心配したし…。
まぁ沢山のグループと作業員がコツコツ毎日頑張って出来上がりました。
まだ3号機と4号機のカバーリングしなきゃ放射性物質の飛散は続くけど、ひとまず1号機は完了です。
今の予定では3号機は来年夏以降、4号機は夏前位からカバーリング工事の予定だよ。
今日2号機のガス処理設備が完成しましたっ。
1号機は今日も継続作業中で次は3号機も始まる予定です。
完成すれば放射性物質濃度も下がるはずでし。
廃炉までやらなきゃならない事いっぱいあるし30年以上まだまだ先は長いなぁ。
そういえば4号機の使用済み燃料取出は当初2013年の春の予定だったんだけど、
一昨日の発表みたら2015年になってた?
共用プールの天井クレーンが壊れてるのが見つかった影響か
4号機の新しいクレーンやFHM設備設置に時間がかかるのかなぁ…?
今日は大熊町のマイカー一時帰宅で凄い数の車だったよ(*_*)
裏道では一斉検問やってたしね。
一時帰宅に紛れて空き巣もいるらしいよ。
そんな奴は捕まえたら終身刑だよ。
泥棒に盗まれた物は東電は補償しないって言ってるからやられた人はとられ損だし…。
そんなオイラの家も泥棒入られたんだけどね(;_;)
週末は3キロ圏内のマイカー一時帰宅があるけど、装備しっかりして帰って欲しいな。
オイラはすごく心配なんだけど…。
そういえば先日大熊町の有志が中間貯蔵施設を受け入れるみたいな事言ってたね。
大変な決断だけど、確かに現実みれば大熊町に帰れるのは相当先だと思うし、
ちゃんと補償するなら原発の近くに中間貯蔵施設を作るのは日本の為には大きな決断かもしれない。
噂では土地買収も始まってるみたいだし…。
国や東電は上から目線でただ補償金を払えば済むだろなんて考えちゃダメで、
そんな人達の献身的犠牲の上で収束に進んでるって事を絶対忘れちゃダメだよ。
今日つぶやき書くのに1時間くらいかかったでし(-.-;)
ーーーー「大熊町の有志が中間貯蔵施設を受け入れ」のニュース記事
住民有志「大熊町内に汚染土の中間貯蔵施設を」
朝日新聞 2011年10月24日22時20分
東京電力福島第一原発がある福島県大熊町の住民有志が24日、
細野豪志原発担当相と東京都内で面会した。
住民側は、放射性物質を取り除く除染の作業で出る汚染土を管理する中間貯蔵施設の町内設置を要望した。
中間施設を福島県内に設置する方針の野田政権に対して福島県などが反発する中、
地元から受け入れを求める意見が出るのは初めて。
要望したのは6月に町民有志で発足した「大熊町の明日を考える女性の会」の11人。
代表の木幡ますみさんは細野氏に
「(除染で)廃棄物がたまりにたまってくる。
放射線量が全然低くならず、帰れるという現実ではないので(中間施設は)大熊しかない。
そのかわり定住の環境、土地、家や農業の土地を政府で示してほしい」と提案。
帰還を当面あきらめて中間施設を受け入れる代わり、
原発から半径20キロ圏内の警戒区域の外に町民が集団移転できる環境を整えるよう求めた。
ーーーーーこれはとても大切な住民の方の声です。前向きに考えていただきたいです。
中間貯蔵施設、3年以内に福島県に
TBS (10月29日17:32)
政府は29日、
放射性物質に汚染された土壌などの中間貯蔵施設を3年以内に福島県内に作ることを明らかにし、
細野環境大臣が佐藤知事に伝えました。
細野大臣は県庁に佐藤知事を訪ね、
除染などで出た放射性廃棄物を保管する中間貯蔵施設のロードマップを示しました。
この中で細野大臣は、3年以内に福島県内に中間貯蔵施設を作り除染を進めたいとしました。
ただし、建設場所や規模は来年度中に決めるとした上で、
中間貯蔵施設の運用は30年ほどで、その間に県外に最終処分場を作るとしています。
中間貯蔵施設の県内建設について、佐藤知事は「慎重に検討したい」と述べるにとどまりました。
この後、細野大臣は関係する市町村への説明会に出席し、理解を求めました。
「除染に関しては、きょうがスタートだろう」(細野豪志 環境相)
説明を聞いた町長の中には、中間貯蔵施設への警戒感もにじませていました。
「中間貯蔵が最終処分にならないように準備と用意が必要」(大熊町・渡辺利綱町長)
ε=ヾ( ・∀・)ノ おかえりー! ヽ(・∀・ )ノ
ーーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は寒いかと思ってたらポカポカの現場でした。
1号機のガス処理の原子炉建屋も本格的に始まりタービン側の作業と合わせると約250人位で頑張ってます。
1号機のカバーリングで使用した750tクレーンも解体してましたよ。
近くで見るとかなりの迫力でした。
ところで最近は構内の作業員が減った気がするんだけど気のせいかなぁ…。
汚染水処理タンクは相変わらずまだまだ作ってるんだけど作業員は少ないような…。
いわきの街も静かだしなぁ。
東海原発の水漏れはCRDの定検で全数やってるみたいなんだけど
座標を間違えて閉止板を緩めたみたいです。
ペデスタルの地下にサンプピットがあるんだけどそのピットも溢れたみたい。
炉内はCR(制御棒)も抜いてるから一気に出て来たと思う。それで炉水位も下がって警報出たんだ。
まぁ作業員は全面カッパのフル装備だから大丈夫だと思うけど。
オイラたちもCRD定検の交換作業の時は炉水をいっぱい浴びるからね。
炉水はちょっと温かいんだ。
福島の定検でも何回か同じようなトラブルあったと思うよ。
今回は完全なヒューマンエラーだね。
廃炉まで30年って発表あったけど、オイラはもっとかかるような気がする…。
今日、胸が痛いって病院に搬送された人がいたんだけど、また心筋梗塞ってビックリした。
詳しくはまだわからないけど、どうやら肺炎みたいだって。無事で良かったです。
もしこれを見てる作業員の皆さんがいたら、遠くから来てる人沢山いるけど絶対無理しないでね。
ちょっとでも具合が悪い時は現場に出ないでね。
現場はそんなに甘い場所じゃないですから。
仕事も大事だけど、ただでさえ心配してる家族や恋人を忘れないで下さいな。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「定検の時にちょっと温かい炉水をいっぱい浴びる」
ミスをしていなくても、浴びるんですね。
私も、ちょっと、胸が苦しくなりました。
(心筋梗塞や肺炎じゃないよw)
ただいまっ(^O^)1号機の水素ガス追い出して配管切断は無事終わりましたよ。
2号機も窒素パージ作業したみたいです。
1号機は明日から配管接続作業に入りますよ。
まだまだ完成までは時間かかるけど頑張らなきゃでし。
1:5,6号の処理水を飲むとか飲まないとかやってるけど、
子供の喧嘩みたいな事やってる場合じゃないと思うんだけど…。
また海外から馬鹿にされるんじゃないかなぁ…。
それに処理水を採集する作業をカットなしでビデオ撮るとか言ってるけど、
現場はそんな事に付き合って被曝する暇なんてないんだよなぁ。
東電も政務官の意地なんて無視すりゃいいのに。
細野大臣とか総理とかが馬鹿な事をやってる場合じゃないって早く納めりゃいいのに。
マスコミも政治家も何考えてるんだかわかんないや(>_<)
ーーーーーーーーー
彼が、きょう言ってくれたので、
私は前から思っていたことを書きます。
園田さんが水飲む件について、
園田政務官が低濃度の汚染水を飲むそうです
2011年10月13日 政府・東京電力合同記者会見
ーーーーーーーーー
フリーの寺澤さんの質問です
私は寺澤有さんを支持していますが、
この件の質疑に関してだけは、今一つ納得がいきません。
この日の会見だけでなく、その後他の日の会見でも、
何回も「低濃度汚染水を飲む」ことに関しての質疑が行われています。
確かに、どのような水を散水しているかどうかはとっても疑問ですが、
そして、私もこのブログで、園田さんのしどろもどろの発言を書き出しながら、
園田さんの事も信用できなくなりましたが・・・
どうしようもない政府で、
どうしようもない対応だとしても
飲んでしまったら「直ちに健康に影響はない」としても、
時間が経てば毒になるようなものを、無理に飲ませることは強要するべきではないと思い、
(低濃度でも含まれていることは確かだし、もしかしたら、高濃度なのかもしれないし)
会見でこの内容の質疑になると、いつも嫌な気持ちになっています。
なぜ?
飲む必要がありますか?
飲んでみせると万が一向こうから先に言い出したとしても
止める方がいいのではないでしょうか。
わたしは、
「命が一番大事だから原子力発電は必要ではない」と思って、こうしていろんな事を調べています。
この質疑に関しては全く意味がないし、時間の無駄だと思います。
低濃度汚染水の中身を知るためなら、他の検査機関に水を持ち込んで検査すればいいのだし、
記者が中に入るためならば、取材をしたいと率直に強く申し込めばいいのことだと思います。
「現地に行って確かめることが出来ない」ということが、
「ここで飲んで見せろ」ということへの理論には繋がらないと思います。
人間が飲むものではないと思います。
園田さんが水を飲んだからって、何の解決にもならないと思います。
そんなことより予算をケチって、作業員を減らし、遮水壁も海側に一枚しか付けないなどと
子どもにだって、水が漏れることが分かるような事を言っている東電に
政府がガツンと言ってくれるような質疑をしていただきたいと思います。
続きを読むに

おかえりなさーいヽ(。◕ᆺ◕)ノ
ーーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は小雨でちょっと肌寒い1日でした。
1号機の水素ガス抜きと配管切断は水曜日になりそうですよ。
何事もなく、うまく行くといいです。
3キロ圏内のマイカー一時帰宅も始まるみたいだけど、オイラは納得出来ないんだけど…。
最低限3、4号機のカバーリングするまで
きーこ:私も、マイカーで出入りすることに不安を感じています。
今日は現場の話とちょっと離れて東電の予算についてつぶやくでし。
いま東電は今後かかるであろう莫大な補償を考えているため、原発収束にかかる予算を大幅にカットしてます。
タイベック節減や全面マスク緩和措置なんかは微々たるものですが、
人件費の削減や工事の縮小が最近は会議毎に出てきます。
これから先の作業はメーカーは製品を納めるだけで
工事計画や施工、管理、メンテナンスは直営業者がやるかもしれません。
工事範囲も、やらなきゃならない事や次いつくるかわからない災害やトラブルに対し
対策しなきゃならないはずの作業が山程あるはずなのに今は最低限の事しか作業発注されなくなってきました。
例えば、いま現場の汚染水や炉内冷却の注水ホースはカナフレックスを主に使ってますが、
これだと早く劣化するので長い目で見れば配管に交換した方がいいんだけど、
ホースから汚染水が漏れたらその箇所だけ交換すればいいみたいです。というような感じ。
きーこ:えっΣ(゚д゚lll)!!そんなところ節約して・・・いいの??
このように様々な作業計画が見直しになってきてる状況です。
はっきり言ってオイラたちのグループも来年の作業の発注はありません。
直営業者もかなりの数がリストラ対象なので、どの程度縮小するのかわかりません。
直営業者でも福島第1に関わってる人はリストラしちゃダメだと思うんだけどね…。
なくなる会社もあるかもしれません。
メーカーも物を納めるだけじゃ大幅に採算があわないので手を引くメーカーもあるかもしれません。
メーカーや直営業者を切って今後の作業がうまくいくのかなぁ…?
収束に向けて大丈夫なのかなぁ…?
頭が痛い悩みばかりです。
オイラも来年は福島第1にいない可能性が高いかも。
友達ははなんとかして頑張るかもですけどね…。
オイラは町の除染してるか、全く違う仕事してるかわかりません。
もし会社辞めたら誰か雇って下さいね(^O^)
ーーーーーーー
作業して下さる方をリストラして
どうするつもりなのか?
東京電力は、何を考えているのか??
潰した方がいいと改めて思う。
そして、国が責任もって収束させたらどう?
そうすれば、責任の転嫁が出来なくなって
もっとちゃんと正確な判断で作業が出来るようになるかもしれない。
と、おもいます。
(動画2011年10月18日撮影)
[高画質で再生]
福島第一原子力発電所1号機非常用復水器 [情報商材]
10月21日金曜日 ふくいち現場の声
1号機カバーリングの配管接続うまく終わりました。上の方は風が強くて大変だったみたいだけどね。
明日から土日連休、来週また頑張るでし。
1号機の映像発表したね。
あの映像は原子炉建屋4階のICコンデンサーっていうやつなんだ。
北西階段上がってすぐ目の前にあるんだけど瓦礫や保温材が散乱しててあれ以上進めなかったみたいだね。
あの奥の方はもっと線量高いんだ。
2階はRCW熱交換器があるんだけど線量高過ぎで近づけないんだよなぁ。
2号機もロボット調査したんだけどオイラが思ってたより線量低かったなぁ。
地下は高くて行けないけどね…。
3号機が一番線量高いかもだけどいつ発表するのかなぁ…?
おかえりなさーい(*^(ェ)^*)ノ
ーーーーー
ただいまっ(^O^)今日も無事終わりました。
今日はカバーリングのカバーの最後の天井がついてカバーは完成しました。
まだ換気空調や照明工事と炉内注水配管工事があるけどね。
1号機の上部配管の水素は今週末に抜く予定だったけど延期になりそう。
下部配管より難しくて色々検討中です。
来週中には水素追い出して配管工事したいんだけど…。
あと来週は1号機の高線量の場所の調査もしなきゃだから忙しいよ。
久しぶりに4号機の話をすると、4号機オペフロの燃料プールのカバー工事は終わったよ。
来週末か再来週からは建築グループがいよいよ最上部の鉄骨解体が始まりそうな感じ。
因みに原子炉建屋の搬入口のエンクロージャ部は今週解体してなくなったよ。あっという間だったなぁ…。
2号機も3号機も水素濃度含めて調査してるよ。汚染水処理システムも追加工事で毎日頑張ってるでし。
まぁ現場はこんな感じでし。それにしても最近はマイカー一時帰宅が毎日すごい数ですよ。
いっぱい持ち出してるでし…。
Jヴィレッジも体育館脇に新たな建物が出来て装備やAPDの貸出場所出来たから正面玄関はすっきりしたでし。
とまぁ色々少しずつ変わってきてます。
これからの問題は汚染水の量が地下水の流入でなかなか減らない事と
1~3号機のPCV内の状況をいかにして把握するのかということ、
増え続ける瓦礫や放射性廃棄物の問題。あともうひとつは地域除染。
直近の大きな問題点はこんなとこかな。
カバーリングが完成した1号機の写真

私:10月14日の東京電力の記者会見では
この建屋の「カバーの寿命は2年だ」と東電の松本さんが言っていました。
ーー質問コーナーーー
Q:作業員同士の小競り合いとか、口喧嘩とか(大喧嘩になりそうな場面)を、今までに、少しでも目撃したことはありますか?
A:ありますよ。作業員の中には血の気が多い人いっぱいいますから。
Q:今更ですが免震棟内の放射染量はどれくらいあるのですか?知人が4月から免震棟入り口で放射線を図る仕事をしてます。積算量は自分では分からないそうですが。
A:免震棟の中は0.03mSv/hくらいじゃないかなぁ…?場所によって違うけどね。遮蔽が薄い所はもっと高いと思うでし。
Q:"あの核のゴミは最終的にどうすんでしょうかね。。。7.8予定地に処分場ですかね(゜o゜)
A:確かにあり得るけど…。オイラの超個人的見解は、東北電力がほぼ買収している予定地の浪江~小高線の土地に中間貯蔵施設作るのかなぁって…。2Fにって案も考えたけど1Fと2Fは何であんなに仲悪いのかわかんないけど別会社みたいだから無理だよね。
Q:こんばんはです。本日もお疲れのところ、ご情報ありがとうございます!水素の問題、報道されなくなったので解決済みかと思いきや、まだまだ尾を引いていたのですね…。
A:まだまだでし。三分の一も進んでないでし。工事が終わるのは1ヶ月先の予定でござるでし。
Q:毎日お疲れ様です。お尋ねしますが、冷温停止へは着実に向かっていると考えてよいのでしょうか。
A:オイラ冷温停止って言う定義にはあてはまらないと思うけど、少しずつは進んでますよ。だけどここからが本番で原子炉内の状況がわからないと安心なんて出来ないでし。
Q:1号機の63%の水素というのは現実的に追い出すことが可能なのですか?
A:理論上は可能だけど非常に難しいのが現実です。
おかえりなさい。今日もお疲れさまでしたヽ(。◕ᆺ◕)ノ
ーーーーーー
ただいまっ(^O^)なんか久しぶりでし。
1号機の水素追い出して配管切断が無事終わりましたよ。
オイラと別グループだったけど朝まで頑張ったみたいです。
だけどあと一カ所あるんだ。
切断したのは下部側で、今度は上部を切るんだ。
今日は切る為の準備で鉛遮蔽の作業でした。
今日の作業終了後の線量測定では雰囲気線量が約100mSv/hが40mSv/h位まで下がったけど、
まだまだ下げないと作業出来ないので明日も遮蔽かなぁ…?
今日の遮蔽作業では最初の班は3分で4mSv被曝したからなぁ…。
下部より上部の方が線量高いんだよね。
遮蔽が終わったらまた水素追い出してから切断だよ。切断は週末になると思う。
切断について質問あったからつぶやくね。
切断に使う道具は火花出せないから通常のグラインダ-なんか使えない、
今回は配管の開先とるのに使う加工機でフェイサー加工機を使ったんだ。
いつも使うより回転数下げてゆっくりカメラ見ながら遠隔操作で切ったよ。
配管がカーボン材だから思ったよりスムーズに切れたみたい。
セットは大変だったけど…。とりあえず爆発しないで良かったでし。
にしても高線量下の作業だから被曝はいっぱいだけど…。
あっ!つぶやくの忘れてたっ(≧∇≦)
今日現場に行った人はたくさん見たはずなんだけど、
原発の近くの道路にダチョウがいたよ(・◇・)?
最近犬や猫が原発近くに集まって来てて多いなぁって思ってたら今日はダチョウだった。
ダチョウは怖いから近づいて捕まえる事出来ないしなぁ…。
なに食べてるんだろ(・◇・)?それにしてもよく頑張って生きてたなぁ、なんとか出来ないかな…
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見たのはこの仔(ダチョウ)かな??
原発の警戒区域、住宅街でダチョウ発見 対策本部が撮影

写真:23日午前、政府の原子力災害現地対策本部が撮影、公開した福島県大熊町内で発見されたダチョウ拡大23日午前、政府の原子力災害現地対策本部が撮影、公開した福島県大熊町内で発見されたダチョウ
東京電力福島第一原発がある福島県大熊町のJR大野駅近くの住宅街で23日、ダチョウ1羽がいるのを、政府の原子力災害現地対策本部の担当者が見つけた。町内のダチョウ園で飼育されていて、震災後に逃げ出したダチョウのようだ。
原発から半径20キロ圏内の警戒区域への住民の一時帰宅に同行した担当者が、町の様子を撮影しながら巡回中に、道を歩いているダチョウに出会った。痩せているようで、車に積んであるドッグフードを与えると、首を伸ばしてついばんだ。担当者は「遭遇して驚いた。おなかがすいていたんでしょうね」と話した。
ーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は昨日よりもマイカーいたよ。
1号機の配管内の水素置換したけど…、また上がってきちゃって…。
明日、配管切る予定なんだけど水素濃度が1%未満にならないと切らないのだ。
東電は当該配管部だけの溜まりって言ってたけど、
やっぱり地下のトーラス内から廻ってくるんじゃないかなぁ…?
水系の隔離弁じゃ止まらないよなぁ…。明日切れるかなぁ?
因みにオイラは明日休みなんだけど心配でし。
ーーーーー
福島第1原発 1号機配管内の高濃度水素排出、配管の切断作業を開始
2011.10.9 19:46
福島第1原発1号機の原子炉格納容器につながる配管に高濃度の水素がたまっていた問題で、
東京電力は9日夕、水素濃度が低下したとして、
格納容器内の放射性物質を浄化する「ガス管理システム」を設置するための配管切断作業を開始した。
配管では、先月下旬の事前調査で濃度63%の水素を検出しており、
高濃度の水素が作業中に放出されると爆発するおそれがあった。
このため、東電は8日から、配管に窒素を入れて水素を押し出すように建屋外に排出。
9日午後、改めて水素濃度を測定したところ、1%未満まで下がったことを確認したという。
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ただいまっ(^O^)今日もマイカー一時帰宅たくさんいたなぁ。
作業の方は今日は朝から秋晴れだけど突風が吹いてて作業大丈夫かなぁって思いながら現場行ってみた。
そしたらやっぱり風強くて1号機のカバーリングの天井つけるはずだったけど中止になっちゃいました。
1:4号機のオペフロも風凄くて予定の作業半分でした。
1号機の水素対策もまだもうちょっとかかりそうです。
秋冬の浜通りは突風が吹くのは例年と同じだけど…、今年は全然違う感じがしてる。
地上35mの壁、天井、床がない所で受ける突風は身体についつい力が入っちゃうんだ。
まぁ怪我もなく1日無事終わりましたよ。明日はカバーリングの天井付くかなぁ…?ちなみに天井は四分割です。
おやすみぃ(-.-)zzZ
ーーーーーーーーーーー
今日もありがとうございました。
おやすみなさい。
具合が悪いんですね。
くれぐれも、無理しないでください。
ーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は風邪気味だったので現場には行かなかったでし。
昨日タイベックは紙って言いましたが正確にはポリエチレン素材です。
まぁ紙みたいな感じですけどね。
また国は年間被曝20mSvに基準値上げようとしてる。定検時のオイラ達の管理値と同じっておかしいよ。
管理区域設定して毎日被曝管理して10時間超えないようにしないと法令違反だ。
その地域に住んでて福一作業してる人は年間いくら浴びるんだ?
超えた人は町から出て行かなきゃならないのか?
誰が内部被曝含めて放射線管理やるんだ?訳わからんぞ(-"-;)
作業員で亡くなった人だって調べずに「因果関係はありません」って…。
確かに被曝との関係は薄いかもだけど、
精神的や肉体的に過酷な作業が原因の一つであることには間違いないと思うんだけど…。
離れた地域から原発に来て、初めて見る全面マスクを毎日付けて暑い炎天下での作業。
一度来て働いて逃げたいと思っても会社や家族や借金を考えて逃げられない状況等々、
いろんな思いが作業員にはあるんだ。
オイラや○○さんはこの収束作業に対して使命感を持ってやってるから今は耐えられるんだと思う。
そんな人間は全体からしたら少ない。
普通の人は一度経験したら二度と来たくないんじゃないかな?
無理しないでって言っても集団活動の中だとどうしても無理する。
自分だけがと考えてしまうんだろうか?日本人の気質だろうか?
現場に着いて作業が始まったら本人が言わない限り逃げ場所はない。
そんな環境下でみんな頑張ってるんだ。
作業員の心のケアも必要なのはわかってて、色々対策するが受け身の対策じゃ作業員からは来ない。
管理側から一人一人にケアしないと。被災者に対する国や東電も同じく!
ーーーーーー
今日は辛い報告がありました
大変なことなのに、東京電力の記者会見で、さらっと軽く報告する。
その事に私は鳥肌が立つくらいぞっとしました
私は今回亡くなってしまった作業員の方も
東電との因果関係が無いとはどうしても思えません
これまでの心筋梗塞の方も、白血病の方も
ふくいちで作業しなければ亡くならなかったのではないかと思っています。
ほんの数カ月の間に同じ職場で3人も亡くなるのはやはり無視できないことだと思っています。
おねがいです。
「自分だけがと考えてしまうんだろうか?日本人の気質だろうか?
現場に着いて作業が始まったら本人が言わない限り逃げ場所はない。
そんな環境下でみんな頑張ってるんだ。」
日本人の気質なのかもしれません。
仕事中だと思うと、極限まで頑張ってしまいます。
取り返しがつかないところになるまで頑張らないで
少しでも様子が変だと思ったら
無理をしないでいただきたいと心から願います。
(ρω*)ノ~おやすみなさ~ぃ。ちゃんと寝て、風邪、治して下さいネ。
ただいまっ(^O^)
今日はムチャ寒かったぞ(>_<)
雨が降ってきてタイベック一枚でクールベストって…。
もうクールベストいらないよ、ホットベストが必要かも。
日本は四季があるはずなんだが、夏と冬しかないような気が…。
最近、寒い日はタイベック2枚着てる人とかアノラック着てる人いるんだけど、
東電は予算ないから無駄に着ないようにって言ってくる。
今から冬に向けてタイベック一枚じゃ凍えてしまうよ。下着に紙一枚じゃなぁ…。
(。◡ .◕)♡えっ!東電ってケチなんだね。予算が無いんだ><
電気代ガンガン上げて自分達は沢山給料もらってるのに
被災者にだって何にもしてないで政府に助けてもらってるのに。
定検だと防寒下着あった
けど、今回は準備してくれるのかなぁ…?
とりあえず汚染専用ジャンバーを自腹で準備しよ。
昨日の木の話で、フォロワーさんも心配してたけど、来年の杉花粉はやっぱりヤバいよなぁ…。
オイラも花粉症なんだけど…。
(。◡ .◕)♡私も花粉症です。
っていうか・・・・
今日は東京も寒い雨でした。
自腹Y(>ω<、)Y ヒェェーーッ
東電ってマヂありえないΣ(♛♛)。東電が準備するのがあったり前じゃん
・・・って私は思う。
今から杉の葉っぱと枝を切り落とさないとダメかも。
あとは飛ばないように糊で固めるとか…
せっかく除染しても来年の春にまた汚染が拡散しちゃうよ。
20km圏内の杉は数え切れないくらいあるから大変だけど対策しなきゃもっと大変。
担当大臣は誰だろ?考えてるかなぁ?
(。◡ .◕)♡汚染がまた拡散しちゃうんですか・・・
今日は休みだったので国会見ていたけど
そんなこと考えている政治家はいないようだった。
しかもね、今日の国会には東電の社長もきていたのに
真面目に問い詰める議員がいなかったことに私は、むっちゃ腹たった。
見てない時間もあったから、その間に誰かがなんか言っていたかもしれないけど、
今一つ政治は変だと、信じちゃいけないと、それだけ分かった感じです。
やっぱ地震多いなぁ…。
(。◡ .◕)♡さっき、長野でも何回か揺れました
緊急地震速報も出て構えたけど
外れだった。
外れはOKですよね。
福島も相変わらず沢山揺れてますね
気を付けて下さい。と、言っても地震だけはいつどこでどれだけのものが起きるか分からないから
揺れたらとうとう来たかって思って私は腹決めちゃってますw
ーーーーーーーーー
今日も寒い中ありがとうございました
なんか、つぶやきに答えたくなっちゃって
(。◡ .◕)♡この顔の先は私の勝手なつぶやきですのであしからず。
でも、東電が作業員の方々に対する態度って
やっぱ、ひどいなって思った、
命をかけて仕事して下さっているんだから、
寒くなったら防寒服ぐらい用意して欲しいと思います
どんだけ?自分だけが大事なの??
シンジラレナーイʅ(◔౪◔)ʃ
(╬◣д◢)!!
怒ってみました。怒ってます。今日の国会も、東電も。
なんで東電は潰れないんだろう・・・???
いい加減よくにまみれたじいちゃん、あッ!、泊(北海道)のおばちゃんにも
目を覚まして欲しいと思います。
お薬もらってきて、よかった
昨日よりは元気そうですねw
今日もお疲れさまでした。
ありがとうございます。
ーーーーー
ただいまっ(^O^)
まだ喉痛いけど楽になってきた。
今日は現場行く前にJヴィレッジにある病院に寄って薬貰ってきた。
前からあるんだけど行ったのは初めて。ここは保険証もお金もいらなかったよ。
先生は東京電力病院の人だって言ってた。東京電力病院なんて初めて聞いたでし。
でっかい病院みたい、東電て何でもやってるのかなぁ?
ここ最近の現場の方は1号機はカバーリングとガス処理の工事。
ガス処理の原子炉建屋側はまだ配管内の水素対策でまだ進んでないよ。
切断箇所の前後のベントラインとドレンラインを使って窒素置換するのは決まったんだけどね。
切断条件は1%未満だって…。下がるかなぁ…。
タービン側の仕事は順調に進んでるよ。カバーリングも壁が出来て今週末か来週には屋根がつきそうだよ。
屋根付ける時はライブカメラで見れるはず。
2号機3号機はロボット主体の調査がメイン作業。
4号機は燃料プール上のフロート設置と固定が終わって鉄板敷きの作業中。
あとは汚染水処理設備の追加工事が最近の状況かな。
それと建築グループの瓦礫撤去は毎日やってる。
最近はこんな感じでし。今日はまたあとで別な事つぶやくね。
今日はなんかちっちゃい地震がいつもより多い気が…。11日前後にまた余震くるのかなぁ…。
それは置いといて、今日初めて現場で気付いたんだけど、
4号機に向かう坂道の途中の松が枯れてたんだ(@_@)秋だなぁ…?違う違う松は枯れないぞ(>_<)
オイラのフォロワーさんが4月頃に「現場の木は枯れて茶色になってませんか」って質問があって、
その頃見たときは枯れてなかったんだけど。いつから枯れたのかわかんないんだ。
その一体全部じゃなくて一部なんだけど…。やっぱ放射性物質の影響だよなぁ。
その木があるのは3号機から300m位のとこなんだ。
東電はその松の葉っぱ集めて核種分析してくれないかなぁ?
あと木の事で言うと、汚染水処理設備タンク設置で野鳥の森の伐採や構内の森が伐採でなくなってるって
前にいっぱいつぶやいたんだけど…。
どうもその伐採が工場立地法とか森林法とかの届け出を東電がしてないらしくて問題になってるみたい。
いまでも相当なくなって整地されてるけど…。
あと木関連だと1Fの構外西側に定検時に使ってた作業員の駐車場があるんだけど
アスファルトの汚染は下がってるんだけど線量が全然下がんないんだ。
どうも松の木に付着した放射性物質が影響してるんだって。
高圧洗浄しても下がらないから全部切んないとダメなんだろうな。相当量あるけど…。
あと20km圏内の松とか杉とかも同じだと思うんだけど…。
多分家の近くに山とか森とかある地域はいくら家の廻りを除染しても線量下がらないんじゃないかなぁ。
国や自治体は除染活動も大事だけど
もっと調査や検討、研究して計画的に除染しないとダメだよ。
行き当たりばったりじゃいつまでも除染終わらないよ。
その除染にも莫大な予算が計上されてるけど、政府はちゃんと全てかかった経費(使い道)を公表して欲しい。
この除染にかかったお金は絶対に利権が絡んじゃダメだから国民が見張らなきゃ。
復興にかかるお金は全てだけど…
ーーーーー一般の方の質問と答えーーーーー
Q:体調不良でおいでのところ、まことお疲れ様でございます!
サリーはその後、快調に稼動中でありましょうか?
働いておいでの皆様の危険が少しでも無くなりますよう、心よりお祈り申し上げております!!
A:サリーは動いてまする。がっ高線量廃棄物は溜まるいっぽうでごじゃる(>_<)
Q:「アスファルトの汚染は下がるのに線量が下がらない」というのはどういうことでしょうか、
汚染物質を除染することと線量減少は比例しないということ?
A:一概に比例するとは言えないです。
線量の線源には点線源と面線源があり、
アスファルトの線源の汚染を除去しても木々の線源を除去しないと
それが広範囲な面線源となり雰囲気線量がさがらないのです。色々なパターンがあるのでよく調べないとです。
ーーーーー
松の木・・・杉の木・・・葉っぱが落ちないから、放射能もくっついたまま?なのかな・・?
計画的に除染しなければいけないという事
除染のために利権がからんではいけないという事
私もそう思います
おやすみなさい。
なるべくはやく寝て、風邪をなおして下さいね。
今日はわたしも、近所での草刈りがすごく多かったせいか
アレルギー症状がひどくって・・鼻が痒くてぐちゅぐちゅです
ハ・ハ・ハ・ハッ・・・ハーーックション (´゚艸゚)∴´.;.:;*.':;*.':;
ーーーーーーーーーーーー
追記22時12分
いつもなら、花粉症の薬を飲めばすぐに平気になるのに
一粒多く飲んでも症状が治まらない
余りに私自身の具合が変なので
久しぶりにガイガーの電源入れてみた
0.36~0,21μシーベルト
見た事が無い高い数値だったので、ちょっと、びっくり。
急いで部屋の窓を閉め、換気扇を止めました
窓を閉めたら数値は0.18μシーベルトに下がりました。
鼻も少し楽になりました
なんなんだろう(。◔‸◔。)??
ーーー
ただいまっ(∋_∈)
今日は寒い中で汗かいて、終わって現場から帰る時に寒気してて…。
休憩所で着替えてくれば良かったんだけど…。いま喉がちょっと痛いでし(>_<)
身体ダル~だし、風邪薬とユンケルと梅酒飲んで今日は早くねるでし(-.-)zzZ
現場はいつもと変わらず、特に大きなつぶやきはないでし…。
でわでわ、皆さんも季節の変わり目に注意でし。
ーーーー
えっ?
大丈夫ですか?
なんか、とても心配
これっきりしか話してくれなかった。今日です。
相変わらず、東京の子ども達も元気が無いです
肺炎で入院した子はまだ咳をしているし
毎週熱出す子の顔色は白すぎて小さくなっちゃったし
吐き気が何日も続いている子は今日もちょっとつらそうだった
わたしは、子どもたちが心配です
もちろん、ふくいちで日々私達のために仕事をして下さっているあなたの事も心配です
ε=ヾ( ・∀・)ノ おかえりなさーい ヽ(・∀・ )ノ
今日もありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日もマイカー一時帰宅たくさんいたよ。
1号機は今日も手付かず状態。
今まで準備した機材なんかを絶縁タイプや妨爆型にしたり電動工具はアースをつけろとの指示がきた。
まずは物を揃えて今まで準備した物の対策。あぁ、また後戻り作業で作業員が大量被曝しちゃうよ。
避難準備区域の解除が決定しちゃった。まだまだ解除前にやる事たくさんあるのに。
でも戻って来る人少ないんじゃないかなぁ…。まして子供のいる人は特に。
オイラは南側しかわかんないけど、楢葉や広野で子供は見かけないよ。
通学路の標識や学校あるけど見かけない。
昔のような景色になるにはまだまだ先の感じがする。
ライフラインもまだまだだし…病院なんかも…。
まだまだやらなきゃいけない事いっぱいあるのに…。
町の除染だってオイラは町主体でやる気持ちはわかるけど間違ってると思う。
ニュースなんかで見るけど装備はしてないし、家なんかただ洗い流してるだけだし…。
洗い流しても全て流れるわけじゃないし、
汚染が飛散しないように封じ込め(固めて)てから除去するなんてやってないし…。
外部被曝対策も大切だけど、
まずは汚染(放射性物質)が飛ばないようにしないと吸い込んで内部被曝しちゃう。
そっちの方が大切だと思うんだ。
今日初めて1F構内でプルトニウムが検出されたって文科省から発表あったけど遅過ぎだよ。
プルは他の核種と比べ重いからそんなに飛んでないと判断したのか、
予測しててわざと発表遅らせたのかわからないけど、もっと早く調査しなきゃいけなかった。
プルトニウムが一番遠く飛んでいったのは45km飛んでる、もっと調査すればまだ飛んでるかも。
それなのに20km圏外解除って有り得ない。
除染時の測定だってγ線核種のみでα線核種やβ線核種は測定してない。
この対策も今の除染計画に入ってるのかなぁ?入ってなければ絶対にダメだと思う。
オイラ達の現場も8月まではγ線対策のみでβ線対策はしてなかった。
ただ汚染水処理工事でβ線被曝した事故があってから汚染水処理工事だけβ線管理してる。
α線管理はいまだにしてないし、WBCもγ線核種のみ。
だから作業員の多くのは本当の内部被曝の数値は把握されてないし、
そんな知識も教育もされてないのが現状。
放射性物質はコバルトやセシウムだけじゃないし、
本当に危険なのは今現在測定してないプルトニウムやストロンチウムだと思うんだけど…。
ーーーーーーーーーーー
私が信頼している現場の声でした。
まだまだ、現場の状態はこんなに大変なのに
プルトニウムまで出てきちゃったのに、
なーんにも考えないで避難解除しちゃう政府。
こんなことされたら、解除対象の市町村も、避難している住民も
みーんな困ると思うのに
いい事何にもないと思うのに
なんでなんだろう(。◔‸◔。)??
今日彼が話してくれた事のニュースを
続きを読むに

今日もお疲れさまでした。
ーーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日は久しぶりに暑かったぁ(>_<)
1号機の水素対策作業の予定だったけど、出来なかったでし。
やっぱり簡単にはいかないよ。今週はないかも…。もっと色々検討しないと…。
2号機3号機も同様に調査、検討、対策に時間かかりそうだし…。
昨日3号機にロボット入って線量測定したけど、
ガス処理配管のつなぎ込み予定の近傍バルブの線量が190mSv/hで
それ以外の施工場所の雰囲気線量も300~400mSv/h。
1号機も遮蔽に相当な作業員をかけたけど、2,3号機はもっとかかるはずだし水素対策までやるとなると…。
あっ地震だっ(>_<)久しぶり結構揺れたぞ!5強だって。
ん~とりあえず収まったからつぶやき続けるでし。
4号機は今日、燃料プールに浮かべるフロート設定終わったよ。
明日からは隙間を埋めたり固定したり、フロート上にSUS板並べたりして来週にはシートかぶせて完了かな。
あと今日は4号機の落ちそうな西側の壁と鉄筋を撤去してた。見ててちょっと怖かったでし。
大きなクレーンの先端に付いたカニの爪みたいなのでつまんで豪快に剥ぎ取ってたよ。
あと現場であったのは汚染水処理システムの水漏れかなぁ…。明日調査して交換だと思うけど…。
今日も一時帰宅のマイカー多かったなぁ。明日は解除の日かぁ…。
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久しぶりに大きい地震
心配です
今夜も、私が信じられると思っている現場の声でした。
今日もありがとうございました。
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ただいまっ(^O^)今日も無事でしたよ。
1号機の水素単体測定終わりました!発表したかなぁ…?
水素単体濃度を測定するのはあまりポピュラーじゃないみたいで専門業者が来てました。
結果は可燃性ガス100%中の約60%が水素みたいです。
やっぱり4%どころの話じゃないぞっ(*_*)
もんじゅのナトリウムじゃないけど、空気に触れてもヤバいよ。
置換や大気解放も無理だから対象配管切断部の前後の隔離弁を使って窒素で押し込むしか方法がないかも…。
隔離弁がしっかり気密を保れればいいけど…。
いずれにしても100%安全じゃないとなぁ…。
事故後、収束に向けて今まで色々やったけど一番厄介な作業かも。
いま原発を誘致してる町や市や県の自治体は福島浜通りや現場の現状を足を運んで実際にしっかり見てほしい。
様々な事情があるにせよ、特に原発稼働を賛成している自治体は!
絶対安全なんてないし、人類の考える対応策じゃ今のところ太刀打ち出来ないこの現実を!
事故が起きた後の町の現実を!故郷を奪われた人の生活の今を!
今この現状を見てから、その報告を町人、市民、県民に伝えた上でもう一度考えて欲しい。
この福島の現実は原発のある地域にいつ起きてもおかしくないって事を踏まえた上で
本当にあなたの地域に原発必要なのか判断して欲しい。
発表あったみたいでし。水素は63%で残りは窒素だって。ん~…。
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私が信用できると思える現場の声です。
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今日もありがとうございました。
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ただいまっ(^O^)今日も1号ガス処理工事の原子炉建屋は作業中止、
タービン建屋の方はやってるよ。
明日は水素単体の測定するみたい。明後日から再開かなぁ…。
今日は4号機燃料プールのカバー工事の発表があったね。
8月頃から計画してたんだけど、今日初めてプールにフロート浮かべたよ。
工事の内容は4号機のオペフロ(最上階)の爆発後に残ってる瓦礫や鉄骨や壁や装置を解体するんだ。
その作業中に燃料プールに物が落ちないようにプール全体にフロートを浮かべてカバーするんだ。
燃料プールにはまだ1500本近くの燃料があるからね。
フロートは桟橋やヨットハーバーや海上公園なんかで使われてるやつなんだけど、
それを連結して更に鉄板と特殊シートで覆う作業が始まったんだ。思ったよりスムースに進んだみたい。
燃料プールカバーの目的はもう一つあって、
今でもうっすらとモクモクしてるんだけどこれから冬になって外気が下がるともっとモクモクしちゃううんだよね。
そのモクモクを封じ込めるのがもう一つの目的。東電は発表してないけど…。
大まかな流れはカバーが終わるといよいよ解体、
解体終わったら1号機みたいな建屋全体のカバーリングしてから燃料プールの燃料取り出しって流れかな。
その間にも色々やらなくちゃならない事いっぱいあるけどね。
ところでいつも東電発表や報道みると、
「東電が実験したところ…、東電が試験したところ…、東電が初めて確認したところ…」って
いい物に関しては東電がって言ってるけど、
ほとんどは機器メーカーや建築メーカーや協力業者なんだよなぁ…。
ところがトラブルになると「協力業者の作業員が…、○○メーカーが…」って発表になるんだよな。
東電がやってる工事の大半は委託業務でプランニングから施工までが業者なんだ。
そのプランニング過程で非常に厳しいコメントやコストや差し戻しを言ってくるのが東電なわけ。
まぁ最終的に決定するのは東電だから東電と言えば東電かもだけど…。
プランニングする方は期限も短期間だし大変なんだよね。
もっと困るのは、この工事は○○でやって下さいって言われること。
それがほとんど高線量下作業で断りたいけど、断れない(>_<)
今、各メーカーや建築メーカーは第二ステップ以降の収束プランニングや提案書を作って、
工事受注に向けて調整してるんじゃないかな。
今日はちょっと直接工事じゃないことつぶやいてしまったでし。
つまらなかったかも…。まぁオイラの一人つぶやきだし…まっいっか。
ーーーーーーー一般の方からの質問にも答えて下さっていますーーーーー
毎日お疲れ様です。ツイート今拝見しました。ビックリしました!!!
そんな危険な中で作業されているなんて!!!本当に心配です。
なにかあった時の対処法など準備されているのでしょうか?
現場で働く方々が心配でたまりません。私たちのために毎日頑張ってくれているのに・・
A:何かあった時の対処は考えてるょ(^O^)でも危ない時は逃げるでし!
○○さんは2号機に。爆発の時、他の号機にも作業員さん達はいたのですよね?
何人位いたのですか?その人達はどうしたのでしょう…
2号機の外で燃料棒の破片が見つかっていてブルドーザーで隠されているようですがご存知でしたか?
A:他に何人いたかわかんないけど、オイラ達のグループは18人いたでし。
燃料の破片の件はわかんないです。東電が言ってるのかなぁ?
こんにちは(゚▽゚)/1号機、カバーで囲わなくちゃ駄目なのかなぁ~
核燃料がどうなっているか分からない状態で…放射能拡散され続けてるのにいまさら囲っても…
爆発の危機をさらすだけ?じゃないのかな~教えてください。
A:放射性物質を拡散させないためにカバーリングは必要だと思うよ。
カバーリングの中は空調システムや浄化システムもあるから大丈夫だと思うんだけど。
今日も1日お疲れ様でした(_ _)
教えて欲しいのですが、30日で緊急時避難区域が解除されるみたいですが、
原発は収束に向かっているとみていいのですか?まだまだ先が見えない気がします…
A:少しずつ進んでますがまだまだ序の口でし。オイラは解除はまだ早いと思うよ。
福島第一原子力発電所で働いて下さっている方の話し9/26
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私が信用できると思える
今日の現場の声です。
いつもありがとうございます。
ーーーーーーー2011年9月26日のツイートーーーーーー
ただいまっ(^O^)今日も無事帰って来ましたっ。
1号機の原子炉建屋は今日も作業中止でし。
先週、可燃性ガス測定器で4%Maxって言ったけどまさかの100%越え(*_*)
今ある測定器は可燃性ガスを計るものだから水素単体はわからないけど
東電はほとんどが水素だろうだって言ってる。
配管切んなくて良かった~。
あり得ない事だけど、最初の工程には測定なんて項目なくて前日に決まったから、ヤバかったよ。
水素単体の測定器は今、福島第一にはなくて、28日に準備出来る予定なんだ。
28か29日に測定出来ると思う。結果は明らかだけどね。
その後は窒素置換して窒素パージしながら切断する計画を検討してる。
空気中の酸素濃度は18%位だから空気に触れても爆発だから凄く怖いんだけど…。
窒素も大量に使うから酸欠事故も心配だし…。
水素が配管内に溜まってるのは事故当初のものが抜けてないやつや、
新たな水素が溜まって…と両方の理由があるみたい。
新たな水素は色々な情報によると、どうも燃料被覆管のジルカロイの反応ではなくて
水蒸気が高線量を浴びると水素が発生するみたい。(※1)
どこにどれだけ溜まってるかわかんないから大変だよ。
原子炉建屋だけじゃなくてタービン建屋の配管だって危ないし…。凄い配管の量だよ。
対象配管だけアイソレ(仕切る)出来ればいいんだけど、仕切れる(アイソレ)バルブも壊れてるし、
健全でも気体を止めるには難しいし…。
東電は対象配管だけなんとか対応して工事進めるみたいだけど、
作業側としては先に全体をなんとかしないとって考えるけど多分無理なんだろうな。
東電は1号機爆発の時も絶対爆発は無いって言って
オイラ達は2号機の中の作業、自衛隊や消防はヤード作業してた時にドドドッカーンてきたからなぁ。
自衛隊は東電信じないって撤退しちゃうし…。あれがなきゃもっと自衛隊手伝ったかもなのに。
そんな今の現状で28日に避難準備区域が解除される。
もう少し待てないのかなぁ…。せめてカバーリングが出来るまで。
最近ニュースも詳しく伝えないから危険性がわからないのかなぁ。
汚染水処理だってサリーが止まったりまだまだ安心出来ないし…。
※1
福島第一原発、1号機の水素・6号機の水&野田総理の国連での演説に関して後藤政志氏(内容書き出し)
より抜粋
後藤政志氏:
今回見つかった水素は前回のものが残っていた可能性と
水に放射線が当たると微量の水素が出てきます
長時間にわたって出てくる
実際浜岡で水素爆発があったんですけど(プラントの中で)
水野放射性分解で配管で爆発したことがあります
たねまきJ「1号機水素爆発はあるか?]小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)9/26
より抜粋
小出:
それからもう一つは、
水という物質は放射線を浴びると分解して水素と酸素に分かれると言うそういう性質を持っていますので
そうやって今現在も水素が出来続けていて、
それが、配管の一部に水素がたまったという原因の可能性があります。
という事は、酸素も同時に出来ているのですから、
爆発の可能性ももちろんあるだろうと思います
たとえば、何時だったかな?
1999年か2000年頃にですね、浜岡原発の1号機だったと思いますが
配管の中で水素爆発が起きて、配管がボロボロに吹き飛んでですね、
その配管があった部屋のドアまでもが吹き飛ぶというような大きな爆発がありました。
その時の着火源が何だか、未だにわからないという
福島第一発電所1号機格納容器配管から高濃度の水素検出・爆発は?
緊急避難準備区域の一括解除
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私が信用できると思える
現場の声でした。