除染廃棄物を焼却処理し廃棄物の量減らす施設、広野町に完成
福島15/04/27 FNNLocal
除染廃棄物などを焼却処理して廃棄物の量を減らす施設が、福島・広野町に完成した。
施設は、広野町下北迫(しもきたば)の国道6号線近くに建設され、広野町から出た除染廃棄物などを、1日に最大80トンを燃やす。
処理の対象となるのは、町内の除染で出た廃棄物や、倒壊した家屋の廃材などで、焼却処理して体積を小さくすることで、最終処理をしやすくすることを目的としている。
広野町の遠藤 智町長は「減容化処理施設の取り組みは、復興への大きな希望の礎であります。これからの復興の前進を期すものと考えています」と述べた。
施設は、5月から本格的に稼働させ、2017年3月までに、4万2,210トンを処理する計画。
放射性物質が、1kgあたり10万ベクレル(Bq)を超える焼却灰は、中間貯蔵施設に運び込まれる。
このなんとも恐ろしい姿をした焼却炉も、一度燃やしたら放射性物質で汚染されてしまう。
つまりは、この建築材料の鉄骨なんかも、放射能のゴミになるんだな…と、思った。
放射性物質をすべて、100%焼却施設で捕獲することなどできないのだから、
風向きや雨などに注意。
広野町のホームページを見ても焼却施設の火入れ式のことがどこに書いてあるのかすぐに見つけられない。
見つからないので探すのをやめました。
2015年4月 広野町に住んでいる人の人数

平成27年4月末日現在
世帯数 2014世帯(+15)
総人口 5122人(+4)
男性 2591人(+9)
女性 2531人 (-5)
平成27年4月22日現在
町内居住者数 2107人 (+169)
町内居住世帯数1059世帯(+69)
( )内は前月との比較
2015年5月から12017年3月まで
2年あまりここから放射能の濃度が高い汚染物質を焼却。
フィルターで捕獲できるには限りがあるし、気化して外へ出るということは想定外ではない。
そして、「1kgあたり10万ベクレル(Bq)を超える焼却灰」はどうやって運ぶのかな?
焼却炉縦断ツアー再更新2014.11.27
スライドP28から広野町
30キロ圏内の緊急時避難準備区域にあたり、2011年9月30日に避難指示が解除。
仮説焼却炉では県内唯一の溶融炉をJビレッジ隣接地に建設中。
Jビレッジでは東京オリンピックの合宿をおこなう。
一般廃棄物処理施設として建設
国直轄で処理を行う対策地域(避難指示区域)ではないため、市町村処理として国へ委託。
除染廃棄物は扱うが、指定廃棄物は扱わないという。
ちなみに隣の楢葉町では除染廃棄物の最大濃度は43万ベクレル/kg。広野町の汚染物濃度は 公表されていない。
一般ゴミ扱いのためか広野町の事業は環境省HPに掲載されていない。
溶融炉の問題点
事故が多発
1,300℃もの高温で処理 するため、炉内の摩耗が 激しく、死亡を伴う爆発事 故などが度々起きている。
・高い燃料費
高温処理に必要な燃料 コストが自治体の大きな 負担となり、維持できず停 止となった施設が後を絶 たない。
排出するCO2も 無視できない。
・再利用スラグ
処理後のスラグはダイ オキシン類が無害化され たとして路盤材に利用さ れているが、六価クロム の漏出問題などが各地で 起きている。
1.知らされなかった生活環境影響調査
住民の生活環境への影響を事前に予測する生活環境 影響調査の結果は、適切に住民に伝えられなかったこと が判明。昨年相馬市でも同様の隠蔽があった。放射性 物質汚染廃棄物を処理する施設にも関わらず、積極的 に住民に知らせないのは問題である。
同調査は数か月で数億円かかるという。
(県の環境影響評価(アセスメント)は、処理量毎時4トン未満の ため非対象)
2.伊達市霊山町における仮設焼 却炉にかかる生活環境影響調査 では、焼却対象物の放射能汚染 濃度は一切明らかにされていない。 理由は「サンプル調査しかできず 正確な濃度は把握できない」という。
3.焼却対象物の汚染濃度が分からなければ、排ガス、 焼却灰の濃度を正確に把握することはできない。これら を明らかにすることなく安全性のみを強調するのは無責 任というべきである
検察庁-郡山支部私文書偽造の告訴に「不起訴」の決定
原告は、検察審査会に再審請求を申し立て
2014年12月2日金曜日 郡山記者クラブ
UPLAN
鮫川・汚染問題を考える会
検察への意見書
告訴人Hさん
坂本博之弁護士
不起訴について
http://youtu.be/PiEt1Wh_nJo?t=1m9s

Hさん
「不起訴」ということで、なんで不起訴なのかな?と、理解できないことがいっぱいで。
なんか、言っていることを素直に聞き取っていただけないみたいな、
こう、上に登るような、なんか、曇り空にいるような、今はそんなふうな気持ちでいます。
最初の取調べとか、何回かやっていると、だんだんに、聞かれることが、
1回目、2回目と項目が変わってくるんですよね。
最初に行った時には、「電話で了承した」とかなんとかって言っていたのが、
これは見せかけ論だという話になってきて、「それを立証しないとだめだ」と、そういうことを言っていて、
今度2回目には
「あなたはこの焼却炉問題に対して『反対』ということを誰かに伝えていましたか?」と、
そういうふうに問題提起が変わっていくわけですよ。
そういうところも「不思議だな」と思って、
問題をすり替えられていったような感じで、
2回目に行くと、
「最初の時は『あなたは証明しなさい』なんていうことを一切検察の方は言っていません」と、
そういうふうな形で言われて、問題を常に蹴られるような感じに、
私としては、いいように、言葉巧みに、うまく退けられたというような感じがしてなりません。
以上です。
司会:
今のお話を聞いて、
ちょっとびっくりするような状況にどんどんどんどん話が変わっていったということが、
皆さんも感じられたと思うんですけれども、
弁護人の坂本弁護士の方から、この一連の流れの状況のお話をいただきます。

坂本弁護士:
まず、今回の告訴はどういう告訴だったのか?ということを申し上げますと、
平成24年5月、約2年半ぐらい前ですけれども、
皆さんご存知の通り、鮫川村に指定廃棄物を焼却するための仮設焼却炉を作るという計画が持ち上がりました。
これは環境省の事業であります。
その仮設焼却炉を作る予定の土地というのは、牧草地、つまり農地でありまして、
しかも、18名の共有名義になっている土地だということです。
で、告訴人のHさんはその18名の共有名義者の一人です。
基本的に「共有地である農地を農地でないものにして利用する」という場合には、
「地権者全員の同意」というものが必要になります。
そこで、この計画を環境省とともに進めていた鮫川村としては、
「地権者全員の同意書」というのをまず取る必要がある。
18名の中には同意する可能性のない者もいるし、
前回の記者会見の時にも申しましたけれども、
地権者の中に、既に死亡している人も4人ほどおります。
それで、Hさんの件については、
Hさんに事前の連絡もなく、勝手にHという名前を使って、
全く本人の合意ではないハンコを使って同意書が偽造されてしまった。
それを今回は「有印私文書偽造行使」ということで刑事告訴をしたということであります。
それで、今回検察庁、検察庁は福島地検白河支部というところです。
白河支部というところは常勤の検事がいないんですね。
で、郡山支部の検事が白河支部の検事を兼ねるという形になっています。
だから実際に取り調べをやるのは郡山支部の検事なんですけれども、
文書の中では福島地検白河支部所属の検事という名目で取り調べをやっている。
で、今回の結論を出したということです。
今回の告訴に対して、「不起訴」という決定が11月4日付をもって私の事務所に送られてきました。
それからHさんご本人のところにも送られてきたようです。
この文書が送られて来る数日前に検察庁の担当の検事から私の事務所に電話がありまして、
「不起訴にすることに決めました」ということだったんですね。
私はそれで、「不起訴なんですか?起訴猶予なんですか?」と聞きました。
要するに、検察官が被疑者を裁判所に起訴しない場合というのは、
「不起訴」というのと「起訴猶予」というのの二種類あるんですよね。
「起訴猶予」というのは「犯罪が成立する可能性は高いけれど、今回だけは勘弁してやる」というので、
「不起訴」というのは、「明らかに犯罪にならない」とか、
「犯罪を立証するための、有罪を立証するための証拠がない」と
「証拠が不足している」という場合の判断になります。
で、今回の処分は「起訴猶予」ではなくて「不起訴」だというふうに言いました。
「なんで不起訴なのか?」ということを問いましたところ、
「偽造した人の有罪を証明する明確な証拠がないからだ」というふうに検察が言っていました。
「有罪を立証するための具体的な証拠がないというのは一体どういうことなのか?」
いま、Hさんご本人の話の中にもありましたけれども、
「偽造がされた平成24年5月頃にHさんが仮設焼却場の建設に反対していた、賛成していなかったことを裏付ける明確な証拠がない」というのが検察官の話だったんです。
私の見解ですけれども、検察官としては、
実際に偽造をしたのは、ある地権者の一人の奥さんが偽造したと。
その奥さん自体は「Hさんは同意しているから」と言われて、
偽造、偽造というか、「Hさんの名前で署名をした」と。
鮫川村内のある人物が、Hさんからの電話で同意をしたということを話で聞いたと、
それがHさんが同意をしたと決めたという根拠のようなんですけれども、
検察官としてはHさんが明確に反対をしていた、あるいは同意をしていなかったという、
それを明確に裏付ける証拠が欲しかった、ということなんですけれども、
逆に言えば、Hさんから「同意をした」ということを電話で聞いた。
その人物の供述が果たして信用性のあるものなのかどうか?ということを、
いろんな角度から検討すれば、おそらく
「その供述がおかしい」ということは裏付けを取ることができたと私は思うんです。
それからHさん自身は、平成24年5月当時というのは、
反対しているというよりはむしろ、仮設焼却炉が作られるという話そのものも知らなかった。
そういう認識すらなかったというのが真実のようであります。
そうであるとすると、その後のHさんの行動。
つまり、仮設焼却炉の工事が実際に始まって以降、村に対して情報公開請求を行ったり、
色々と反対をする行動を積極的に始めたんですね。
そういった事後の行動を見れば、
その当時、平成24年5月当時、文書の偽造がされた当時に賛成していたのか、同意していたのか、
あるいは否定していなかったのかどうか、
その辺のことっていうのは、その後のHさんの行動を見れば明らかに推定できるはずなんですね。
検察官としては、その辺の、実際に偽造したという人、
あるいはその周辺にいた人の捜査を行うにあたって、手を抜いたんではないか?
あるいは、手加減、さじ加減を緩めてやったんではないか、そういう疑いが濃厚です。
ある検察官が、
「検察庁というのは被害者とともに泣く検察庁を目指している」ということを言っていましたけれども、
今回のケースを見ると
「検察庁というのは加害者とともに笑う検察庁である」と言っても過言ではないと思います。
今回の事件というのは、
環境省が進める指定廃棄物の処理に大きく関係する事件です。
指定廃棄物というのは、東京電力福島原発事故の後処理に関する問題です。
皆さんもご存知だと思いますけれども、原発というのは国策で進められている事業であります。
したがって、原発の後始末というのも国策で進めていかなければならないケースである。
こういったケースを前にして、検察官検察庁、
ま、裁判所も恐らくそうなる可能性が高いかなという気がしますけれども、
検察官や検察庁というのは非常に腰の引けた対応をしている。
こんなことでは法治国家としての日本を守ることはできないだろう。
なんのための検察庁なのか?
なんのための法務省なのか?
まさにこの事件というのは検察庁の存在意義が問われているという事件であります。
そして、検察庁、検察官は自ら
「検察庁の存在意義がない」
「日本の検察庁はだらしない」
「日本の検察庁はバカばかり」
ということを自ら身をもって証明したことになる、と言っても過言ではないと思っております。
それで、今回の不起訴決定に対しては、当然Hさんとしては納得できることではありませんので、
検察審査会に対して不服の申し立てというのをしております。
皆さんのお手元の記者会見資料の4ページ以降に、この審査申立書を載せてありますので、
ご覧になっていただければと思います。
検察審査会では、事実を精査して不起訴不相応という結論を是非出していただきたいと思っています。
15:57

司会:
ありがとうございました。
何度もなんども伺っていかないと、
どういう状況に今鮫川の問題がなっているのか?というのを忘れてしまいそうな状況でありますけれども、
こうしてまた改めて伺うと、
「あ、そういうことだったんだ」というのが一つ一つまた頭の中で整理されてきていると思います。
今回のこの不起訴について、鮫川汚染問題を考える会の郡山市の蛇石郁子市議会議員から
不起訴についてのお話を伺いたいと思います。
16:35

蛇石郁子さん:
午前中は議会の方で鮫川村の方には行けなかったんですけれども、
ずっとこの問題に取り組まさせていただいております。
さきほどからHさんと坂本弁護士の方からご説明があったように、
本当にこの問題って、有り得ない事だと思うんですね。
郡山市でこういうことが起きたら、もっともっと大きな問題になるはずなんですけれども、
ちょっと郡山から離れているということもあって、
なかなか…、鮫川では問題になっても、郡山市とか福島県全体のなかでは、
その時だけ、記者会見をした時だけちょっと問題になるけれども、
本当に県民全体に行き渡っているかな?っていうのは、私は前々から心配しております。
坂本弁護士がおっしゃったように、
やはりこれは法治国家である日本で起きていることなのかどうか?って、
とても不信感が募ってきますよね。
「一人の人間の権利が侵されているっていうことはとても重大だ」と思うんです。
ご自分が全く意図していないにもかかわらず、勝手に自分の名前が使われて、
それが文書として有効なことになっていて、
なおかつ、それでもって国が進めている仮設焼却場の方が進んでいくという、その過程ですね。
その過程に入る前にきちんと対処されていない個人の人権が侵されているというのは
無視することができないというふうに私は思っております。
控訴をしていくというのは本当にその通りだと思っておりますので、
これからもHさんのことを、ずっと支援していきたいと思っております。
真実は一つしかないわけですから、やはりそこに光を当てて、
同じようなことが二度と起こらないようにしていくというのは、とても大事なことだなと思っております。
司会:本当に、「真実は一つ」という重い言葉が聞かれたと思います。
http://youtu.be/PiEt1Wh_nJo?t=19m40s

和田央子さん:
私は焼却炉から2kmぐらいのところに住んでおりまして、
Hさんと大体同じ距離におりますけれども、鮫川村民ではなく塙町の住民ということで、
一連の手続きから一切排除されています。
爆発事故があった時も一遍の通報もありませんでした。
今回の不起訴を受けて、本当に失望を禁じ得ないというか、
本当に司法が死んでいるなと思います。
もう誰の目から見ても、これは世論を見ても、インターネットを見ても、
「誰の目から見ても明らかな犯罪である」ということで、
限りなく黒に近い状況であるにもかかわらず、平然と不起訴にされるという現状に、深い失望を覚えています。
それから地権者に対する重大な、村、そして関係者らの背信行為があったことについて、
今日は役場前で抗議行動を行ってまいりました。
村長を始め地権者等のHさんに対する、私たちゴミ焼却炉に住民たちに対する重大な背信行為について、
厳しく責任を問うと、村長と関係者らは非を求めて謝罪をして欲しい。
そしてこの事業を直ちに停止して欲しい。ということを強く求めてまいりました。
それから私は毎日環境省のホームページにて、稼働状況のデータをチェックしておりますけれども
また新たに、その稼働においても重大なデータがわかりました。
当初、この「焼却対象の稲わらは4500ベクレルである」というふうに公表されていましたけれども、
本稼働直前に日立造成によって、再精査がなされまして、
その時に「3万4000ベクレルでした」という発表がなされました。
そして量も大幅に違って、もっとずっと多かったんです。
ところがこの10月半ばから突如5万ベクレルのものが燃やされ出して、
毎日毎日データが更新されると、6万ベクレル、7万ベクレル、どんどん濃度が高くなって、
しまいには8万1000ベクレルというものが燃やされたんです。
その後もずっと6万ベクレル程度で毎日推移しております。
こういったデータのデタラメ状態を見ると、
今、国、行政が発表している安心安全とされている測定値というものが、
「環境測定のみならず、食品においても本当に信用できるのか」というふうに強い疑問が湧いています。
そういったことも含めて、この問題を広く皆さんに知っていただいて、
問題を明らかにしていきたいというふうに思っております。
環境省 福島県鮫川村における実証事業
12月1日「仮設焼却炉の運転データ 平成26年11月」

↑

http://youtu.be/PiEt1Wh_nJo?t=23m59s
青木:
今和田さんの方で話された、8万ベクレルっていうのは、
こういう数字は8000だとか、数字が飛び交っているので、
もう一回お話を整理しておくとですね、
現在でも「原子炉等規制法」で、クリアランスレベルは100(ベクレル/kg)なんです。
それで100以上の放射性物質は、原子炉だとか、医療施設、あるいは研究施設、
そういうところから排出される放射性物質は
100ベクレル以上はドラム缶に保管をして、数百年保管管理しなければならないというものです。
これの800倍ですよ、8万ということは。
800倍の放射性物質を焼却するという。
これは世界で何処もやっていないことです。
現実的にこういうことをやっていった時に、本当に安全なのかどうか?ということは、
問われることになってきます。
そのために彼らが、環境省が、
指定廃棄物8000ベクレル以上は環境省が処理をするという、
指定廃棄物を焼却するの当たって、
「安全性を確認する」っていうのがこの鮫川の実証試験場の役割だったの。
ただ、ある程度物事をわかっている人は、どこでもこれは反対しますよね。
一方では何故、100ベクレルのものをドラム缶に入れて、何百年も保管するということをやっているのか?
なんで焼却した時に大気放出されないのか?
その安全性は確保しているのか?
そういう話になりますよね。
だからどこも反対していたわけです。
どこも反対していたところが、鮫川の村長さんたちが手を上げてですね、これに乗り込んでいる。
先ほど坂本さんのお話にもあったように、
これは隠されてずーっと進められています。

皆さんにお渡ししたのが、この同意書の原本のコピーです。


で、下の方にHさんの名前が書いてあります。
印鑑も押してあります。
このHさんの名前が書いてあるのが、今回の被疑者の配偶者が書いたものです。
Hさんの自体ではなく、なんとなく女性の字っぽいですよね。
これが今回問題になったやつなんです。
この同意書で、彼らの言い分は、
偽造の犯罪に対して逃れうる唯一の言い分なんです。
「Hさん本人から同意をとった」という。
それは先程言ったように、様々な状況から言って、
で、検察官がHさんに尋ねたのは、
「あの当時Hさんは、この焼却炉建設に反対していたのかどうか?」という
反対していたとしたら、あるいは反対を具体的に表明していたとしたら、
そういう人が同意するはずがないので、これはおかしくなるね、というストーリーだったんです。
だけど、先ほどお話を皆さんお聞きしたと思うんですけど、
この当時は、焼却炉を建設するっていうことすら明らかになっていなかったんです。
反対するにもしようがないわけです。
そういうおバカな話を検察官が聞いているわけです。
よっぽどどうかしていますよ。
私たちは、「どうせ警察とか検察だとかは行政よりだろう」とは思っておりますけれども、
やはり弁護士さんがお話になったようにですね、
社会の一定の秩序を保っていくために、
法律に基づいて犯罪行為があるかどうかをちゃんと摘発するっていうのが、検察の役割です。
その役割に期待して告訴を、今回Hさんもやられたし、我々もHさんを応援したわけです。
事情をお話ししますと、先ほど言ったように、
今は8万もの汚染物を焼却しているというとんでもない話に対して、Hさんは反対されていた。
だけどこれを反対していくために、どの手立てが一番有効かといったときに、
これだけ分かりやすい証拠が残っているわけです。
だから偽造問題から手をつけよう。
それで告訴したんです。
それがずっと、これを起訴するかしないかということで、延々先延ばしにされて、
今年の11月に「起訴しません」という。
みなさん、自分が一人の市民の立場に立って何かおかしなことがされるというと時に、
これをストップする手立てを考えて、裁判に訴えるという、
今実際に訴えていますけれども、
裁判に訴えるというのは時間もかかりますしお金もかかります。
それよりもこんな犯罪行為があるんだったら、この犯罪行為をきちっと摘発して、
マスメディアもちゃんと書いてくれればですね、
それでこういう世界で初めてというようなひどい汚染廃棄物の焼却というのは止められるんじゃないかとかんがるのは普通です。
これがどんなにひどいのかというのを考えましたけれども、
例えば今事務所に座っている彼女に僕が例えば「2万円を貸してください」
僕は返します。
ただ僕はお金を貸している人間がいるので、それはHさんっていうんです。
Hさんにこの証明書を渡せば、あなたはお金を貰えますから。
あなたからお金をもらう、また別の人間からもお金をもらう。
これは私文書偽造ですね。
「Hさんのところに行けばお金がもらえる」
そうしたら、こんどはあなたがHさんのところに行ったら「そんな覚えはない」と言われて、僕を訴える。
僕は訴えられたら、「いや、Hさんから了解を取っていました」と言う。
犯罪行為はいくらでも成立していきますよね。
犯罪行為を野放しにしてもいいというような不起訴じゃないかと思う。
驚くと同時に、「検察をなんとかしないと日本の国家自体が崩れていきますよ」
と言いたいくらいのひどいことです。
http://youtu.be/PiEt1Wh_nJo?t=32m40s
坂本弁護士:
ちょっと追加で申し上げたいと思うんですけれども、
今の話は「有印私文書偽造行使」ということで告発したという話なんですけれども、
それとはまた別に、これはみなさんご存知かと思いますけれども、
郡山市で仮処分手続きということになっていまして、
その仮処分する手続きの中で、「どうもおかしい」と、
「鮫川村がやっていることはおかしいぞ」ということがありまして、
その関係で鮫川村長の大樂勝弘さんを刑事告訴することにしました。

で、中身としては、「不動産侵奪罪(ふどうさんしんだつざい)」という犯罪です。
これは今回の記者会見資料の中には載っていませんけれども、
どういう意味で不動産侵奪罪というのに該当するのかというと、
やはり問題は鮫川村の仮設焼却炉の予定地なんですけれども、
仮設焼却炉予定地の土地というのは、
その仮設焼却炉が建っている部分の他に搬入などに使う道路の部分もあるんですね。
環境省とは賃貸契約が結ばれているかどうか、という点が問題になっているのは、
仮設焼却炉が建っている土地の部分だけなんですね。
道路部分は環境省が賃貸しているわけではありません。
で、この道路部分は、地権者と環境省の中で賃貸者契約が結ばれる。
この賃貸者契約というのは私たちの立場から言えば、これは無効だということになるんですけれども、
その賃貸者契約の締結がなされる以前に鮫川村によって道路の造成がされました。
鮫川村は道路として造成して、その道路を環境省なり日立造成に使わせているわけです。
環境省が現在地権者との間で土地の賃貸者契約を締結する前に
日立造成が土地の賃貸者契約をしているんですけれども、
日立造成が土地賃貸者契約を締結したのは平成25年3月なんですね。
賃貸者契約の日付は25年3月なんだけれども、
契約書によると、平成24年9月からその土地を日立造成が使う。
そういう内容になっているんです。
ところが鮫川村が道路を造成したのが、日立造成が使い始めるよりも前なんです。
しかも今回、仮処分手続きの中で「道路を造成したのは鮫川村だ」ということがはっきりわかったので、
鮫川村に対して道路の部分について地権者と賃貸者契約が結ばれているかどうかということで、
情報開示請求をしました。
そうしたところ、「鮫川村の役場にはそうした契約書はない」ということなんです。
つまり鮫川村は道路を造成するにあたって、
地権者との間で賃貸者契約だとかそういう契約を結ぶことをしていないと、
なんの契約もなくて勝手に道路を作っちゃったと。
しかも道路を作った後も使い続けていると。
これは地権者の同意も得ないで勝手にその道路を使っているに他ならない。
まさにこれは不動産ドロボウと同じことなので、
そこで不動産侵奪罪は成立するだろうということで刑事告訴したことになります。
ちなみに私文書偽造の方は告発で、不動産侵奪罪の方は告訴になっているんですけれども、
告訴と告発の違いというのは、みなさんご存知でしょうか?
それで告訴状を今日午前中に棚倉警察署の方に提出しました。
現時点では棚倉警察署はこの告訴状をまだ受理はしていなくて、
「写しをお預かりします」
「この件を受理するかどうかというのは検討したい」というのが今日の棚倉警察署の回答でした。
記者からの質問
http://youtu.be/PiEt1Wh_nJo?t=38m28s
43:30
青木:
表向きの理由は、最初に「減量化施設」という言い方をしていたように、
放射性物質のカサ、あるいは重さを減らすというのが一応の目的です。
だけど実際に焼却によって減るのか?というと減っていません。
汚染度が高い時には、汚染されていないものを混ぜて焼却をしていますので、
放射能汚染物は逆に増えます。
ほとんどそこを、メディアの方々含めて、
そこはそのまま議論無しに話が広がっています。
だからいったい指定廃棄物の焼却というのはなんのためにやっているのか?
そうすると私たちは、廃棄物問題をずーっと20年来関わってきましたので、
多分、焼却施設を作りたいがためにやっているんだろうと。
なんでか?って言ったら、
瓦礫等の災害廃棄物の予算をたくさん取って、予算を使い切れないのが残っているので、
それを指定廃棄物の焼却施設に、焼却にまるで何か意味があるように思われているわけですけど、
全然意味は無い。
焼却によって増やしているんです。
検察への追加意見書 告訴人H
既に提出している文書に加え、重大事実が分かりましたのでお知らせいたします。
本件は、先の意見書に記載の通り18名の地権者全員の同意書が必要になったことが出発です。
ところが、一方で地権者18名のうち4名がお亡くなりになっていたことが、登記簿謄本からわかりました。
そのため、本件被告訴人らは、なくなっている地権者の持分については、
その所有権が未定になっているにもかかわらず、
自らが地権者であるかのように装い同意書に署名していました。
従って偽造は本件Hの分だけではなく、なくなっている4名についても行われていたと言ってよいでしょう。
このように、本件Hの署名はHから同意を得たという証言が全く信用に値しないことは、
地権者4名の件からも言うことができると思います。以上、ご報告いたします。
なお、亡くなられた地権者の名前は、
本多清さん、森田俊策さん、白石重男さん堀川義信さんの4名です。
ーーー
鮫川村焼却施設「私文書偽造」と爆発の”事象”10/20(文字起こし)
マコ:
さっきの南大隅町の話が今取材している鮫川村の話とすごい似ていて驚きました。
なんか鮫川村も、環境省で高濃度の汚染廃棄物の焼却施設の実験施設、
実験事業が行われているんですけれど、
もう、自治体の長の強引なやり方で進められているんだよね。
で、地権者が18人いるんですけれど、
はじめは反対をみなさん、半分ぐらいしておられたんですけれど、
だんだん時が経つにつれて、
「就職を斡旋してもらった」とかいろいろで、賛成に回っていくんですけど、
ひとりだけ、最後まで地権者の方が本当に反対しておられて、
その方は同意書に同意も署名も書いていないんですけど、
でも全員の同意が取れたという事で、もう施設が強引につくられて、
で、もう稼働しているんですね。
その同意書を地権者の方は
「自分は絶対に書いていないので、開示してくれ」と村役場に言ったんですよ。
その同意書が開示された結果、
「やっぱり自分は書いていないし、ハンコも押していない」ということで、
「全員の同意書が取れていない」という事で
「これは撤回してくれ」って環境省と村役場にも言っているんですけれど、
で、「私文書偽造」と「私文書偽造行使」ということで、
環境省と、村長と、そして当時の行政区長宛てを対象として、警察に今告訴状も提出されています。
それが受理されるかどうか?なんですけれども、
本当に鮫川の焼却施設の作り方がめちゃめちゃ強引だったんだよね。
福島県内の仮設焼却施設等進捗状況 平成26年11月25日現在


鮫川村 村内の農林業系廃棄物、除染廃棄物
川内村 村内の災害廃棄物、片付けごみ
<福島県川内村>
警戒区域の家屋解体や片付けゴミを焼却する施設完成と安倍総理が9月に視察した保育園
(9/17首相官邸動画文字起こし)続きを読む
(岩手14/10/17)
FNNLocal 2014/10/17
放射能に汚染された牧草を加工し、小さく固めたペレットを、安全に焼却できるかの調査が、
岩手・一関市で行われた。

放射能に汚染された牧草は、焼却処理をしているが、牧草の保管が長期化し、腐敗や型崩れが進んでいる。
このため、一関市では、県の補助を受けて、牧草をペレット加工し、保管している。


17日は、およそ400kgのペレットを、4時間かけて1分間に1.7kgずつ焼却した。
職員は、異常や燃え残りがないかを、確認していた。

一関市では、放射能で汚染された牧草およそ4,900トンのうち、1,900トンをペレット加工し、
4年から5年かけて焼却する計画。

一関市農林部の熊谷嘉啓政策推進監は
「ペレットの焼却について、えー、安全に焼却するということを、今回の実証焼却で確認するということになります」と話した。
9月末で、およそ950トンがペレット加工されていて、
安全性が確認されれば、2015年12月から本格的な焼却を始めたい考えです。

なぜ燃やすのか?しかも岩手で。
燃やして空中にばら撒かれると、またフワフワ漂っちゃう気がするんだけど。
いつまでたっても埃が舞い上がるように放射性物質がそこにある。
少量混ぜればいいというものじゃないよね。
毎日少しずつ燃やして出しても放射性物質はもう何十年も何百年も無くならない。
ちょっと想像してみれば誰だってわかることの筈なのに・・・。
プラントで汚染牧草ペレット化 一関市が9月設置
2013.08.09 Friday
一関市は8日夜、同市厳美町の自然休養村管理センターで、放射性物質に汚染された利用自粛牧草のペレット化計画に関する住民説明会を開き、同市厳美町の市営牧野内に9月から牧草をペレットに加工するプラントを設置する方針を示した。
ペレット化は来年3月の完了を目指す。
同地区住民ら約20人が参加,レイバン ホールディング。焼却を目指す牧草約4900トンのうち、放射性セシウム濃度が干し草で1キロ当たり7千ベクレル以下、サイレージで同4千ベクレル以下の計2400トンについて、市がペレットに加工する計画を説明した。
牧草の全量焼却には約5年を要するため、市は、ペレット化で体積を減らし腐敗を抑え、安定的に保管する必要があると説明した,シャネル サングラス。
完成したペレットは密封し、農家が個別または数戸のグループごとに計109棟設置する一時保管施設に移動する。
「原発事故で汚染された稲わらや牧草、 除染作業で出る木の枝や落ち葉など」
鮫川村仮設の焼却施設本格稼働
「東北の野菜や牛肉、健康壊す」教授発言に一関市長抗議←勝部市長にこっちが抗議します!
2011年9月7日
消えちゃったので見付けてきました!9/6武田先生がアツイ!!
「たかじんのそこまで言って委員会 9月4日 教育SP」(内容書き出し)
2011年9月4日
来年の1月から3月に試験運転
3月末には本格操業予定
2014年9月12日 報道するラジオ
「福島第一原発~作業員の3年半」
作業員の証言より
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/yNKPNhLXVzU?t=40m3s
上田:
そして新たな施設がつくられているのが、
福島第一原発の施設内に焼却施設、これをつくろうという話が聞かれました。
作業員:
いま新しい設備をつくっているんですけど、施設を。
その、イチエフ(福島第一原発)の構内から出せなくなったものを焼却する設備を今つくってて、
そこの工事を今やっている感じです。
上田:施設の中に焼却場が出来るんですね?
作業員:
そうですね。
結局、どんどん溢れかえってくる訳じゃないですか、タイベックにしろマスクにしろ。
ま、汚染していない物もあれば、汚染している物もきっといっぱいあると思うんですけど、
それを「どこに捨てるか?」って言ったら捨てる場所もないじゃないですか。
だから、それをなんか燃やして、焼却して少なくするって話らしいんですけど。
今度「それを焼却して線量とかって出ないのかな?」っていうのも気になりますよね。
「煙自体は大丈夫なのかな?」とも思っちゃいますし。
上田:
はい。
施設内に放射性ゴミの焼却施設をつくると。
水野:えーー
上田:
「来年の1月から3月に試験運転をして、3月末には本格操業する予定だ」
というふうに東京電力が話をしています。
水野:ほー、知らなかったです。
上田:放射性物質のゴミの焼却に関してはいろんなところでかつて問題になりましたよね。
水野:はい
上田:
そういった事が施設の中で行われようとしているんですけれども、
作業員の皆さんの使用済みの装備が、燃やす中心になるという事で、
防護服やマスク、手袋、そういったゴミ。
施設内の高性能処理施設で専用の容器に入れて貯蔵庫で保管しているということなんですが、
その、容積を減らすために燃やそうとしているということですね。
水野:容積減らしても、でも、放射性物質は減らないんでしょ?
上田:
そうですね、濃縮される事にはなるんでしょうけど。
ただ、6000人と倍増された作業員が、いったん休憩すると着替えるという事で、
一日にひとり3着とか防護服を着る訳ですよね。
それだけの数のゴミが出るという、相当な数の訳です。
あと、煙に関しては東京電力によると、
「フィルターを付けて、放射性物質が煙とともに外に出ないようにする、という事なんです。
ーーー
「焼却場をつくっている」
福島第一原子力発電所の敷地内のどの変なのだろう?
見つけました。
平成26年(2014年)8月28日付け
東京電力(株) 福島第一原子力発電所 構内配置図
雑固体廃棄物焼却設備 設置中と、黄色い枠の中に書いてあります。

雑固体廃棄物焼却設備 設置中の部分を拡大してみると↓
(画像をクリックすると大きく見る事が出来ます)

6号機のすぐ北側の部分、双葉町につくられているようです。
「雑固体廃棄物焼却設備 」について東京電力のホームページの中で調べてみました。
雑固体廃棄物焼却設備 (ざつこたいはいきぶつしょうきゃくせつび)
原子力発電所からいろいろな廃棄物が出ます。使用済みの樹脂やゴム、靴、ヘルメットなどの固体廃棄物を処理するのも大変なことです。こうした燃えにくい雑用品を焼却し、容積を小さくして管理するための設備が東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に完成する予定です。この設備で焼却すると容積は1/20~1/35となり、廃棄物の貯蔵保管の量が大幅に削減されます。
柏崎刈羽原子力発電所に「雑固体廃棄物焼却設備 」がすでにあるようです。
そして、その柏崎刈羽原子力発電所で気になる報告を見つけてしまいました。
東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所
不適合管理委員会報告情報
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。
法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合が対象になります。

(焼却設備に関しての記載のみ転記)
<東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所
不適合管理委員会報告情報〈平成26年9月5日(金)分〉
1.GⅠグレード 0件
2.GⅡグレード 1件
3.GⅢグレード 6件
6 )その他 大湊側雑固体廃棄物焼却設備の排気筒放射線モニタトリチウムサンプリング装置(B)の異常を示す警報
が発生し、装置が停止したことを確認した。当該装置を点検・修理。
4日後にも19件ものGⅢグレードが!
その中にまたもや焼却設備に関しての記載がありました。
(焼却設備に関しての記載のみ転記)
東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所
不適合管理委員会報告情報〈平成26年9月9日(火)分〉
1.GⅠグレード 0件
2.GⅡグレード 0件
3.GⅢグレード 19件
5 )2号機 荒浜側雑固体廃棄物焼却設備の焼却炉灰ドラム充填装置のシールパッキンが外れていることを確認し
た。当該パッキンを点検・修理。
19 )その他 荒浜側雑固体廃棄物焼却設備の冷凍機(A)冷水入口温度計に指示不良を確認した。当該計器を点検・修理。
この2日分を見ただけでも、東京電力っていったいどうなっているんだ?と疑問になります。
報告書の中には非常用ディーゼルの動作不良、ホースの破損など1号機関係で4件。
1号機から7号機まで全てにGⅢグレードの事象が発見されています。
6号機では排気筒トリチウムサンプリング装置の異常を示す警報が発生などもありました。
その中で、一番怖いなと思ったのは、
12番目の「 5号機 大湊側避雷鉄塔の航空障害灯の一部が点灯していないことを確認」
というところです。
航空障害灯が点滅していないために「飛行機が突っ込んでしまったら」と想像するだけで恐ろしい。
止まっていても柏崎刈羽原子力発電所には危険がいっぱいあります。
「これでも再稼働する」というのでしょうか?信じられません。
話がそれてしまいましたが、
福島第一原子力発電所に設置されている焼却設備だって、
「フィルターがついているから大丈夫」といっても、
フィルターの管理をきちんとしてくれるとは到底思えないし、
がれき焼却の時の話にあったように、その性能も不確かです。
時が過ぎれば放射能は減るのではなく、
原発敷地内にあったものまで、どんどん拡散されて、ますます汚染が広がって行く。
そんなイメージが浮かんできました。
避難されている方は、
「帰っておいで」と、誘われて、避難先から自宅へ戻る前に、もう一度、考えてみて下さい。
柏崎刈羽原子力発電所の不適合の公表は←こちらから見る事が出来ます。
(とても書き出せない数ですので、気になる方はご確認ください)
続きを読む
橋下徹氏は、「根拠を示せ、取材が甘い」と言っています。
橋下氏、美味しんぼに抗議「取材が甘い」
日刊スポーツ 2014年5月12日13時20分
12日発売の小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」掲載の漫画「美味(おい)しんぼ」で、震災がれきを受け入れた大阪市内の焼却場近くの住民について、鼻血を出したり、目やのどに不快な症状を訴えたりしていると表現されたのは事実無根として、大阪市と大阪府は同日、小学館に抗議文を出した。
橋下徹市長と松井一郎知事の連名で提出。焼却場のある同市此花区や同区の医師会に確認したところ、多数の住民が症状を訴えている事実はないとしている。
橋下氏は市役所で記者団に「根拠を示してほしい。取材が甘い」と指摘した。
市環境局によると、2日に環境省から情報提供があり、小学館に確認したところ、掲載内容が判明。9日に訂正を申し入れたが、受け入れられず、12日の発売を受けて、抗議文を送ったという。
12日発売号では、前号に続き、主人公の新聞記者たちが井戸川克隆前福島県双葉町長や「岐阜環境医学研究所」の所長を取材。同所長が、大阪の震災がれき焼却場近くの住民千人を対象にした調査で「鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人が約800人もあった」と指摘している。
大阪府と大阪市は「19日発売号で反対意見を載せると聞いている。内容を見てから、今後の対応を考えたい」としている。府と市は2013年1月、東日本大震災で発生した岩手県のがれきを受け入れ、計約1万5300トンの処理を同年9月に終えた。
美味しんぼをめぐっては、前号の内容をめぐり、福島県双葉町が小学館に抗議文を提出したほか、石原伸晃環境相が描写を批判するなど波紋が広がっている。(共同)
2012年10月11日
橋下大阪市長定例記者会見では、
がれき焼却による健康被害に関して記者とこのようなやり取りがありました。
記者:まだ答えがない意見に関して質問しますね。
橋下:時間はどれ位ですか?
記者:時間はそしたら2~3分でいいです。
橋下:2~3分ですか、はい。
記者:
そしたらですね、
がれきを焼却処分している北九州市とか東京都で、
「健康を害した」という人が結構出ているという情報があります。
で、橋下市長は以前ですね、フリーの山本さんという方の質問に対して、
「そんな情報は把握していませんから」ってお答えになりました。
ただですね、
橋下:いやだってさ、鼻血がものすごく出ている人とか僕は新聞で見ていないんですもん。
記者:新聞が取り上げていないだけなのかもしれませんね、それは。
橋下:いや、それは鼻血がものすごく出てるんですか?
記者:ま、いいですわ、そしたらですね、
橋下:
いや、そこを誤魔化さずにね、
「鼻血をものすごく出している子どもたちが増えてる」っていうふうにね、
その山本さんっていう人が言ったんですけど、
何人ぐらいの子ども達が、それだけの鼻血を出した子供たちが増えているんですか?
記者:あのすみません、わたしはそこまでは。
橋下:いや、全然事実がないんだったらその質問に、あのー、かえれる、質問する資格がないんだと
記者:その質問を最初にしたんじゃないんです。で、わたしが質問したいのは、
橋下:ちょっと待って下さいよ、健康
記者:ちょっと聞いて下さいよ。
橋下:いや、健康を害している人がいるって
記者:わたしが質問したいのは、
橋下:健康を害している人がいるって言ったでしょ、
記者:はい
橋下:だからどういう健康を害しているんですか?
記者:鼻血が出たとか頭痛がしたとか言っていますよね。
橋下:いまそれを知らないって言ったじゃないですか。
記者:いや、知らないんじゃなしにそういう話が実際ネット上に沢山あるって言っているんですよ
橋下:いや、それだったらその
記者:それで報道をね、
橋下:待って下さい、ここは報道の場なのでね、
記者:はい
橋下:都市伝説を語る場じゃないんですよ
記者:(笑)都市伝説!って言っていんですか?
橋下:
だって空想で話をしたらね、じゃあ、北九州の方でもう倒れている人が500人いるとかね、
もう200万人、300万人1000万人いるって言って、
ここで記者からそんな質問こないですよ。
だから、そういう空想で語るのは、ここは報道の場ですから!
事実に基づいていって下さい。
だから健康を害しているっていうんだったら、どういう健康を害しているのかまず言って下さい。
記者:えっとですね、そしたらですね、
橋下:鼻血が出ているっていう事は確認していないって言ったね?
記者:私はそうしたらハッキリいます。私自身が見た訳じゃないですから。
橋下:いやそれはダメです!ここで話したらダメです!
記者:それはハッキリ言います私は。
橋下:待って下さい。
これねぇ~、ちょっと記者クラブのみなさん、
ちょっとこれはね、報道の質問に僕は耐えられないと思うんですけどね、
記者のみなさんがそれを確認していない、裏付けのない事実をここで質問がきてもさ、
僕はそれには答えませんよ。
それは記者クラブで、
記者:
ちょっと待てください、私もね、その話を出したのは、ここから続きがあるんですよ、まだ。
もしね、
橋下:いやだから、
記者:健康被害がね、この後出た場合はどうするのか?っていう事を聞きたいんですよ。
橋下:どういう被害?
記者:もう、都市伝説でもいいですよ、そしたら。
橋下:「もしも」って言い出したら、もし地球が滅亡したらどうするんですか?
記者:ちょっとそれは飛躍しすぎとちゃいますか?
橋下:一緒です!
記者:ちがいます、それは。
橋下:ここは都市伝説の場ではないですよ。
記者:都市伝説ではないです。
健康被害がもし出たら、じゃあそこに対して
橋下:今の関する
記者:
どういう調査をするのかとか、補償をするのかとか、
そう言った事は準備しているのか?って聞きたいんですよ。
橋下:今の科学的根拠では健康被害は出ません!
記者:それはどういう科学的根拠ですか?
橋下:それはだから専門家会議で考えて下さい。
記者:あのですね、
橋下:因果関係ありません!
記者:あのですね、
以前ね、市長が会見で言ってた内容をちょっと言いましょか。
「安全だ」という専門家もいれば「危険だ」という専門家もいるが、
僕自身は「安全性に問題がない」という専門家に汲みしていると。
橋下:ええ。
記者:言っていますよね。これってどういう事なんですか?これは。
橋下:いやぁ
記者:「危険である」って言っているのがあるのも知っている訳ですよね。
橋下:「それはとんでもない主張だ」っていう話です。
記者:とんでもない主張!![]()
橋下:
だってここに浴びてるんですもん、放射線。
じゃああなたここで放射線を浴びているのをどうするんですか?1.4
平均で年間1.4ミリシーベルト浴びているんですよ。
記者:いいえ、それはあくまで外部被ばくの話ですよね。
橋下:外部被ばく
記者:内部に取り込んだ、たとえば食材から取り込んだ例とかね、
橋下:(答えられない)・・・、3分終わりましたね。(ニヤッ)
進行係:あのまァ、ちょっと時間の都合とかがあるんで、
記者:不誠実ですよ、あなた
橋下:いや、それは全部ホームページに出していますから見てください。
記者:それとね、証明が、
進行係:すみません、他の記者の質問もございますのでちょっと、この辺でやめていただきたい
橋下:全部ホームページに書いて、あの全部出ています。
記者:あなたの答はね、非常に不誠実なんですよ、本当に。
橋下:質問がとんでもないですから!
記者:失礼なやつやな、ほんまに
女性:他に質問ありますでしょうか?
橋下:もうちょっと、正記者クラブの報道の質問勉強してから来て下さい。
橋下氏は、「危険だ」という専門家の意見は「とんでもない主張」なので、最初から排除している。
その理由も聞こうとしない。
自分にとって都合の悪いことを質問されそうになると、相手の話を全く聞かずに、声を被せて同時に話しだす。
この記者は、「もしも健康被害が出たら、その時は市の対応はどうするのか?」という事を聞きたかったのに、
その質問をさせない橋下氏の言動には、書き出していて「これが、こんな人がトップにいるのか…」と、
絶望的な思いと、ちょっと鼻で笑っちゃう感覚がありました。
なんでこの人が選挙をすれば何回も当選するのか、大阪市民の気持ちがとても不思議です。
(東京都民も全く同じですが…)
また、大阪維新の会の井戸まさとしという人は、
陳情書をゴミ箱に捨てた写真を、かつて、なんとご自分のブログで公開していました。
大阪市は知っていた?
井戸議員のブログ記事の記録(ご本人のブログ記事は削除されています)
井戸まさとしのブログ
陳情書の大半が片付きました 2013/3/28(木)午後7:59
今日は午前中が幹事会・団総で午後委員会採決の予定ですが、会派間交渉が延び
幹事会が始まったのが団総の時間となりました。例の市営交通民営化は昨日の段階で交渉は残念な結果で終わってしまっています、それともう1つこの議会で議論しておく重要な件があるのです。山ほど書きたいけど怒られちゃうのでこの件は今日はここまで。
予算案は組み換え等はなくいけそうでしたが、自公民が組んで重たい付帯決議を要求してきました、国保保険料や幼稚園民営化などです、一部は事前に調整で維新としても賛成できるものがありますが、大半はこれまでの議論を否定することにつながるので、修正せず通すことは無理な話、各委員会でいろいろ議論して文面を考えたものの、最初から自公民は修正に応じる気はなく賛否だけを返せと、全く時間の無駄の作業でした、まあ修正してもどうせ受け入れないだろうからさらなる時間の無駄をする必要がなく良かったとも言えますが。
民生保健委員会は採決に加わらない委員長が自民党のため自公民では過半数に達せず、
結局共産党賛成の予算に関する付帯決議(災害廃棄物、管路輸送)だけを出してきました、我々の修正を聞き入れていないので「セシウム等の放射線量」と科学的には誤解を与える表現、言いたいことは多分「セシウム等の放射性物質(放射能)の量(=Bq)」だと思います、あれほど金も手間もかかるベクレルの測定をたくさんすることにこだわっていましたから。もちろん「セシウム等から放出される放射線量(=μSv)」等とも読めないこともないですが仮に空間線量が上がってくるようなことがあればBqで言えば基準を桁違いに超える量です。専門家がついているとのことですが、前の条例でも「甲状腺膿腫等の悪性新生物等」という、医学的にはありえないような表現がありました、膿腫は膿を持った腫物で悪性新生物ではありません。
いずれにせよ予算の可決でガレキの陳情書等が議決を要しないものとなりました、大半は市外からの扇動家が送り付けてきたデマだらけのメチャクチャなもので、金太郎あめのように同じような中身で、印刷すること自体が紙の無駄と議会でも言ってました。
仮置き場である机の上に山積みしていたのが片付きました、あとは焼却処理あるのみです。
そして陳情書は焼却された。
私たちの提出した陳情書はゴミ箱に捨てられ、写真を撮られ、曝されました。
大阪おかんの会 2013年03月31日(日) 11時45分48秒
私どもは、3月の大阪市会・民生保健委員会におきまして、2通の陳情書を提出しました。 そして、サポーターさんも各々で、陳情書を出していると思います。そして、大阪市内外の方々から多くの陳情書が大阪市会・民生保健委員会に提出されていると思います。私たちも含め、一つひとつに「心」のこもったものです。そんな中でのこの行為。悲しさと同時に強い憤りが!
ヒドイですね、読みもしないで大阪市は陳情書を燃やしているんです。
それで事実はないとか見たことも聞いたこともないとか、
自ら調べることもせず、市民が調べたものまで燃やしてしまう。
以下に、美味しんぼに登場され、鼻血が出るメカニズムの説明をしていた松井英介医師が
「美味しんぼ」と「脱ひばく」に関して書かれた文章を紹介します。
「美味しんぼ」と「脱ひばく」を合言葉に
松井英介
はじめに
被災者の訴え=自覚症状を無視してはいけません
「美味しんぼ」が、新しい話し合いの渦を産みだしています。多くの人びとの関心が、双葉町をはじめとする被災現地の人びとの苦難に寄せられています。この機会に、あらためて3.11事故がもたらした、健康といのちの危機について、話し合い考え行動することができれば良いと思います。
私は一臨床医ですから、私の日常は、患者さんの訴えを訊くことから始まります。訴えの多くは、ノドが痛い、目がかゆい、息が苦しい、むねやけがする、脈がとぶなど、何らかの自覚症状に関することです。その意味で、自覚症状は、患者さんが苦しめられている実態を示す、とても大切なものです。
今回「美味しんぼ」に登場し、話題になっている鼻血やひどい疲労感も、これら自覚症状のひとつです。テレビや新聞に登場する人の中には、そんなものはなかったとか、“風評被害”を煽るものだとかいう人もいるようですが、それらの人々は苦しんでいる被災現地の人びとを思いやる心がないのかと疑ってしまいます。現に苦しんでいる人がいるのに、それらの訴えは仮病だとでもいうのでしょうか。
3.11事故によってふるさとを奪われ、不自由な仮設住宅や借り上げ住宅暮しをしなければならなくなって、また、見知らぬ地に移り住まざるをえなくなって、すでに3年以上。全国各地に数万人、岐阜にも300人ほどの方が移り住んでいらっしゃいますが、多くの場合家族ばらばらの不自由な暮らしを強いられています。これら、今まで経験したことがない状況の下で苦しんでいる人びと、とくに子どもたちに想いを馳せることが、いま最も求められていることではないのか、私は思います。
異様な「美味しんぼ」攻撃
今回私は全く偶然に「美味しんぼ」の作者たちと出会ったのですが、それから1年以上おつきあいしてみて、ある感銘を覚えています。それは、雁屋哲さんと編集部の方たちが、じつに丹念な取材を重ね作品を仕上げられる、その姿勢に対してです。私への取材も昨年の秋から今年にかけて、随分長い時間がかかりました。私も忙しい毎日でしたが、私を惹きつけて離さない力が彼らにはありました。それが、30年もつづいてきた「美味しんぼ」人気の秘密かもしれません。
今回の「美味しんぼ」攻撃の特徴は、東電原発事故の原因をつくった日本政府が乗り出していることです。菅義偉官房長官、石原伸晃環境大臣、環境省、石破茂自民党幹事長ら
が舞台に上がりテレビメディアにも登場しています。橋下徹大阪市長や佐藤福島県知事ら
は“風評被害”などというわけのわからない言葉を使って、「美味しんぼ」の内容があたかもウソであるかのように印象づける発言をしています。
「美味しんぼ」に描かれていることは事実です。
被災者が実際に経験した自覚症状など具体的事実を元に表現された作品に対する、権力者のこのような対応は、国家権力主導の異様なメディアコントロールだと言えるのではないでしょうか。
東電と国による言論・表現の自由の圧殺
3.11事故は、多額の税金を使いながら巨利を貪ってきた東電関連原子力産業と国策として原発を推進してきた日本政府におもな責任があるので、彼らがまず被害を受けた福島県をはじめとする汚染地域の住民に謝罪し、賠償すべき事柄です。それが、あろうことか、あたかも住民の健康被害はなかったがごとく言い募り、住民の立場から福島の過酷な現実を活写した「美味しんぼ」を攻撃するという挙に出ているのです。彼らの行いは「美味しんぼ」の抹殺と作者の口封じであり、言論と表現の自由の圧殺に道を開くことものだと言えましょう。
3.11事故によって最も甚大な被害をうけ全町民と役場が避難を余儀なくされた双葉町は、「差別助長」「風評被害」を謳い文句にした抗議文を「美味しんぼ」の出版社小学館に出しました。住民のいのちと生活を守るために活動すべき第一線の自治体として、同町と町民の苦難の現実を、また井戸川克隆前町長と伊澤史朗現町長の今までの努力と実績を、全国民に知らせる良い機会にすることもできたであろうに、まことに残念の極みです。
双葉町は井戸川克隆前町長の時に、疫学調査を行っており、町民が訴えた症状は鼻血のみに留まらず、様々な自覚症状が記録されています。
この問題に関して放射線防護の研究者、野口邦和・安斎育郎両氏は、2014年4月29日付毎日新聞紙上で、「被ばくと関連ない」「心理的ストレスが影響したのでは」と述べています。お二人は、血小板が減少し全身の毛細血管から出血するような、1シーベルト以上の大量急性被曝を、鼻血や全身倦怠感など自覚症状発症の条件だとしています。このような考え方は、残念ながら彼らに特異的な事柄ではなく、広く一般の臨床現場の医師にもある誤った認識です。その論拠は、後述する「被曝の健康リスクを知り知らせる」の項をご参照ください。
「低線量」放射線内部被曝を理解して患者さんの自覚症状に耳を傾ける
「美味しんぼ」でもご紹介しましたが、私たちの身体の70%以上は水です。その水の分子をイオン化放射線は切断して、細胞の中に、水酸基や過酸化水素など毒性の強い物質を生成します。これらの毒が粘膜や毛細血管の細胞、さらに遺伝子やDNAを傷つけるのです。この現象をバイスタンダー効果といいますが、このような放射線がもたらした間接効果の方が、放射線そのものによる直接効果より、健康影響は大きいことがわかってきています。
遺伝子不安定性の誘導だとかエピ・ジェネティックスといわれる現象も、最近の分子生物学の成果です。
「低線量」放射線内部被曝の健康影響を、私たちは十分理解した上で、住民の方々の訴えについて考える必要があるのではないでしょうか。後で述べるように、アスベストとか有害な化学物質との複合作用も重要です。
様々な自覚症状を訴える被災者の方々が相談にこられたとき、このような“専門家”や医師の心ない対応が、新たなストレスになることを、私たちは肝に命じなければならないと、日々、自分に言い聞かせております。
心理的ストレスといわれるものも、元をたどれば、その原因は3.11東電原発大惨事にあるのですから、患者さんの自覚症状や訴えを頭ごなしに否定するのではなく、まず虚心に耳を傾けることから始めるべきではないでしょうか。
3.11事故によって生活環境に放出された放射性物質の処理
3.11事故によって自然生活環境に放出された放射性物質は、東電が自らの産業活動の過程で排出したいわば産業廃棄物だと私は考えます。ですから東電が自らの責任において、処理するのが原則です。放射性物質はできるだけ拡散させず、1ヶ所に集めて、言うならば事故を起こした原発の敷地内に集めて管理・処理するべきです。
大量の人工放射線微粒子とガスは、今も出つづけていますが、これら様々な核種は県境を超えて拡がり、地形や気象状況によって、福島県だけでなく東北・関東地方などにもホット・スポットを形成しました。日本政府は、これら人工核種によって汚染された岩手県と宮城県のガレキと呼称される汚染物を、汚染が少ないからよいとして日本各地の自治体に受け入れさせて、処理してきました。大阪府もそれら自治体のひとつでした。前述したように、放射性物質を広く拡散させることは厳に慎むべきことで、一点に集中して管理・処理するのが原則です。このような日本政府の放射性核種拡散政策は根本的な誤っています。しかし政府はそれを強行し、大阪府はその処理を受け入れてしまいました。このことによって、福島県など高度汚染地域から避難してきた母と子が、二度目三度目の避難・移住を強いられる事例がでてきているのです。
「大阪おかんの会」の健康調査と大阪府放射性物質濃度調査の問題点
大阪府のガレキ処理による健康影響について熱心に調査を続けてきたお母さんたちがいます
(「大阪市ガレキ本焼却における健康異変報告(Vol.5)大阪おかんの会」http://ameblo.jp/osakaokan2012/)。
大阪府が本格焼却を始めた2013年2月以降4月19日までの集計結果は次のようです。
報告人数797名/自覚症状総数1826=2.29(一人あたりの平均発症数)
① 喉の異常・咳・痰…585
② 鼻の異常…鼻水・痛み188+鼻血97=285
③ 眼の痛み・かゆみ…272
④ 頭痛…135
⑤ 皮膚の異常…80
[皮膚の症状:痒み、ピリピリする、発疹、吹き出物(全身)]
⑥ 肺、気管支の異常・息苦しい…86
⑦ 心臓・動悸・胸痛…71
⑧ 倦怠感…55
⑨ 発熱…53
⑩ 腹痛・下痢…38
⑪ 吐き気…31
⑫ 骨・筋肉、関節…23
⑬ 耳、めまい、ふらつき…36
[耳の症状:痛み、耳鳴り、聞こえが悪い(喉、鼻にも異常有り)など]
⑭ 口内炎…15
⑮ 眠気、ヘルペス、痙攣、その他…61
その他注目すべきこととして、つぎのようなことが挙げられます。
1.避難してきていた人たちが、避難する前に感じたことや症状が同じと感じた。
2.臭いがひどい、喉が痛くなるなどでしていたマスクに赤い色が付いた。
3.最初は中国からのPM2.5かと思った。しかし強い臭いがしたり黄色いような色が着いたものが流れてきて中国からのものでないと思った。
橋下徹大阪市長は、これら「大阪おかんの会」の調査結果を無視し、大阪府市の住民の健康といのちを軽視した妄言を繰り返しています。住民のいのちを守る市長としては、失格だと言わざるを得ません。
大阪府は、ガレキ処理に際して調査した放射性物質濃度の測定結果を発表しています。それによれば2012年10月31日に採取された災害廃棄物の放射性セシウムの濃度がキログラムあたり8ベクレル。また、2012年11月30日に採取された飛灰の放射性セシウムの濃度は、それぞれキログラムあたり37~38ベクレル。
飛灰の基準値は大阪ではキログラムあたり2000ベクレル(日本国の基準値は3.11事故後2011年6月3日8000ベクレルとした)ですが、基準値そのものに、胎児や子どもの基準値を示さないなど重大な問題点があります。
ドイツ放射線防護協会は、乳児、子ども、青少年に対する一キログラムあたり4ベクレル以上の基準核種セシウム137を含む飲食物を与えないよう推奨」しており、それに比べると、38ベクレルは10倍近い値。身体に影響がないとは、断定できません(松井英介著「見えない恐怖―放射線内部被曝―」(2011年)旬報社刊)。
ガレキを汚染した人口放射性核種に関しては、放射性セシウムが測定されているだけです。後述するように、ストロンチウム90など、全ての人工核種の検査が、放射線による健康影響調査には不可欠です。
加えて私たちが見落としてはならない大切なことは、それら人工放射性核種とアスベストや有害な化学物質との複合汚染による健康影響があるということです。
「低線量」内部被曝の健康リスクを知り知らせる
3.11事故現場から生活環境に放出された人工放射核種について日本政府が発表したデータで、宮城県南隣、福島県相馬市でセシウム137(137Cs)の1/10のストロンチウム90(90Sr)を検出されています。しかし、土や食品に含まれる放射性セシウム以外の核種についての検査はほとんどなされておらず、ストロンチウム90(90Sr)をふくむ全ての人工放射性核種の検査が健康影響評価には不可欠です。呼吸や飲食で体内に入ったストロンチウム90(90Sr)は、カルシウムとよく似た動きをするため、骨や歯や骨髄に沈着し、セシウム137(137Cs)の何百倍も長い時間、すなわち数年~数十年間排出されず、骨髄中の血球幹細胞を障害しつづけます。その結果胎児の発達が障害され、白血病など血液疾患発症の原因となります。
私たちの細胞60兆個の元はたった一個の細胞=受精卵。約10ヶ月で脳眼鼻耳手足心肝などの細胞に分化します。胎児は放射線感受性が高いことを学校で教えるべきです。人工放射性物質はゼロ!放射性汚染物の処理は東電事故現場一点集中が原則です。私たちは、記録を将来にわたって継続するため、最近「健康ノート」を発刊しました。
低線量放射線被曝の健康影響は、まだ不明な点が多いなどと言う研究者もいますが、そんなことはありません。低線量放射線のとくに内部被曝による健康障害に関する多くの調査研究結果がすでに集積されています。低線量被曝による身体への影響は、2009年に発表されたニューヨーク科学アカデミーの論文集にも、チェルノブイリ事故後の多くの実例が紹介されています。
また、通常運転中の原発から5km圏内に住む5歳以下の子どもたちに2倍以上白血病が多発しているという、ドイツで行われた疫学調査結果も重要です。
今後日本で放射線による健康影響を調査して記録していく上で不可欠の条件は、まず、生活環境に出た全ての人工放射性核種を調べ、それら核種の放射線量をベクレルで表示することです。そして、それらデータと自覚症状を含む病状、そしてさまざまな検査結果との関係を記録し解析することが必要です。
また、年間100ミリシーベルト閾値に関しては、「全固形がんについて閾値は認められない」とした放射線影響研究所の2012年疫学調査結果報告「原爆被爆者の死亡率に関する研究第14報 1950-2003年:がんおよびがん以外の疾患の概要」に注目すべきです。
おわりに
「脱ひばく」を合言葉に、チェルノブイリ法、国連人権理事会特別報告者報告と勧告、IPPNW声明を、子どもたち=次世代に伝えましょう
1991年成立したチェルノブイリ法の基本目標はつぎのようなものです。すなわち,最も影響をうけやすい人びと、つまり1986年に生まれた子どもたちに対するチェルノブイリ事故による被曝量を、どのような環境のもとでも年間1ミリシーベルト以下に、言い換えれば一生の被曝量を70ミリシーベルト以下に抑える、というものです。
2013年5月に公表された国連人権理事会特別報告者報告と勧告、そしてそのすぐ後に出された核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の声明は、日本政府の提唱する年間20ミリシーベルトは容認できないとし、被曝線量を最小化するためには、年間1ミリシーベルト以上の地域からの移住以外に代替案はないとしました。
3.11以降想像を絶する苦難を押し付けられた双葉町をはじめとする被災現地の人びとの現状を知り、人びとが家族や地域の人間関係をこわすことなく、汚染の少ない地域にまとまって移り住み、働き、学ぶ条件を整えることが、求められています。
「脱ひばく」すなわち「子どもたち=次世代にこれ以上の被曝をさせない!」を合言葉に、「美味しんぼ」に関心を寄せる良心の若者を総結集し、活動の輪を大きく拡げましょう。
![]() 【送料無料】見えない恐怖放射線内部被曝 [ 松井英介 ] |
【内容情報】
なぜ「内部被曝」は危険なのでしょうか。
からだの中に入り込んだ放射性物質が引き起こすがんや白血病。
被曝のしくみや健康への影響を正しく知って適切な対応を。
【目次】
第1章 福島原発事故による健康障害
第2章 内部被曝とはどのようなものか
第3章 原子力発電と内部被曝
第4章 広島・長崎被爆者の内部被曝
第5章 ビキニ水爆実験による内部被曝
第6章 「劣化」ウランと内部被曝
第7章 トロトラストによる内部被曝
第8章 放射性物質を掘り出すことの意味
基礎知識/資料
【著者情報】
松井英介(マツイエイスケ)
1964年岐阜県立医科大学卒業。
2001年3月まで岐阜大学医学部附属病院勤務。放射線医学講座助教授。
退任後、岐阜環境医学研究所を開設。
日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医、
日本肺癌学会および日本呼吸器内視鏡学会特別会員。
1997年から東京都予防医学協会学術委員、保健会館クリニック呼吸器外来担当、
「東京都から肺がんをなくす会」指導・総括。
2009年から癌研究会有明病院顧問
ーーー
私は東京に住んでいますが、線量計が手に入ってから(2011年8月以降)
事故後がれきを焼却する前までは、だいたい0.08~0.14マイクロシーベルト/hでしたが、
最近はだんだん線量が高くなってきています。
0.2を超えて、ピピッと音を出す回数が増えてきました。
なぜなんだろう?と思っています。
がれきの焼却のせいなのか?
東京といっても、私が住んでいる地域は緑が多いところなので、
風に乗ってやってくるのか?
何かがどこからか運ばれてきているのか?
理由がハッキリしないのですが、放射性物質は時を経て少なくなるよりも、私の周りでは増えてきています。
事故直後には私も健康被害がありました。
普通の喉の痛さとは違う、ずーっと奥の方がヒリヒリして、
その痛さが2011年5月からしばらくの間続いていました。
顔などの皮膚もチリチリと痒いです。
一番たくさんこちらに放射性物質が降ってきた頃、2011年3月23日頃は
口の中が鉄の味がして、お料理の味が分からなくなり、味覚障害になりました。
水道の水を飲むのを一切やめて、危険な食物を完全に避けるようにしたら、味覚が戻ってきました。
今現在でも、外食をした時など、食後2時間ぐらいで激しい下痢をする時があります。
どこかへ出かける時など、自分で選んだ食材を使ったお弁当を持参しないと駄目になりました。
原発が爆発する前はなかった症状なので、放射能の影響だと、私は思っています。
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富山震災がれき 対住民告訴に抗議
2013年3月4日

集会で組合による告訴に憤る出席者ら=3日、富山市湊入船町で
市民ら集会 中止要請へ 「広域処理は不要」
震災がれきの試験焼却で出た灰の搬入を妨害したとして
富山地区広域圏事務組合(富山市など五市町村)が住民を告訴した問題で、
ジャーナリストや住民ら百八十人が三日、富山市内で抗議集会を開いた。
住民側は四日、岩手県との間でがれき処理の契約を結ぶ富山県と、地元の富山市に対し、
広域処理の中止を求める住民監査請求をする。
フリージャーナリストの木下黄太さんや、俳優の山本太郎さんらが出席。
木下さんは「現場の警察官が現行犯逮捕をしていない。告訴権の乱用だ」と語気を強め、
山本さんは「告訴は精神的な打撃が大きい」と訴えた。
告訴された可能性がある住民グループ代表の中山郁子さん(44)は
「最終処分場のある富山市の池多地区全体への説明を求めただけ。告訴されるようなことはしていない」
と話した。
集会には、昨年十二月に大阪市内の駅でがれきの受け入れに反対するビラをまいた際に
威力業務妨害容疑で逮捕された阪南大の下地真樹准教授も出席。
「広域処理の安全性や必要性に根拠がない。告訴は反対運動を萎縮(いしゅく)させるためだ」と主張した。
住民監査請求では、被災地でがれきの処理が進んだため、広域処理の必要はなく、
復興資金の無駄遣いになるなどと訴える方針。
この問題では、組合が昨年十二月、富山県立山町の焼却施設で岩手県山田町のがれき二十五トンを試験焼却。
同月十八日に灰を積んだトラックが最終処分場に向かった際、
住民十数人が道を約十時間ふさいで搬入を止めた。
複数の警察官が出動し「これ以上やると威力業務妨害になる」と警告。
最終的に住民が道を空け、トラックは処分場に入った。
組合は二月七日、住民の行為が威力業務妨害にあたるとして十数人を県警に告訴した。
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”326政府交渉ネット2/12(文字起こし)
8000ベクレル以上の指定廃棄物を焼却炉で燃やすという、
森林の除染で切った木々を燃やして発電するという、
がれきも広域処理で燃やす。
環境省は環境を良くするための省庁かと思っていたけれど、
どうやらそうではないらしい。
日本に人が住めなくなるように環境を悪化させるのが環境省のようだ。
何でそんなに燃やす事が好きなのか?
その答えを山本太郎さんが話してくださいました。
ーーーー
ラジオフォーラム
放送開始日 2013年2月23日(土)~
ゲスト 山本太郎さん
パーソナリティ 今西憲之さん
<一部抜き出し>
今西:
やはりですね、今大阪で一つ大きな問題になっているというのがですね、
大阪市でのがれき焼却。
山本:そうなんですよね。
今西:
山本さんも、いろいろと活動に参加されておられたという事なんですが、
その辺をちょっとご紹介いただけますでしょうか?
山本:
2月1日から本焼却が始まったんですかね、
去年の11月後半ぐらいに試験焼却をやって、
「ま、大丈夫だ」という。
何が大丈夫なのか?よく分からないんですけれど。
今西:
そうですね、
がれきというのは要するに3・11東日本大震災で起こった、
地震津波で溢れかえっているがれきを大阪に持ってきて、焼却をしようという、そういう事ですよね?
山本:
そうですね。
ま、要は「復興が進まないじゃないか」と環境省がずーーっとキャンペーンをはってたんですよね。
除染と、この震災がれき処理、広域処理ですね。
「現地以外で処理しますと」というこの広域処理の宣伝費として、40億近くをメディアにばら撒いて、
これをみんなに手伝ってもらわないと、
「がれきの処理を手伝ってもらわないと私たち復興が立ち行かないんです」というような
空気を作っていかれたという事なんですよ。
今西:なるほどねぇ。
山本:
実際現地に行ってみると、海側から次の大きな国道ぐらいまでは
全部、もう用地買収の予定が入っているんですよね。
だから「元の住環境というのは作らないよ」と。
そりゃそうですよね。
だって、必ず大きな地震がそこであった時には津波の危険性があるわけだから、
高台移転というのを前提にしないと、人の命は守れませんものね。
今西:はい。
山本:
だから、そのような計画があるにもかかわらず、
そういうところ、広い所にがれきをずっと積んでいたという状態ですよね。
今西:
なるほど、それで大阪市で焼却しているがれきというのは、
これはどこから届いているがれきなんでしょうか?基本的に。
山本:宮古市だったと思いますね。
今西:あー、なるほどなるほど、岩手県の方ですね、そうすると。
山本:
この震災遺物。
もちろんね、ただのがれきじゃないですよね、思い出のものがいっぱい詰まっている震災遺物。
一般的にがれきと呼ばれるものですけど、
「これを大阪も受け入れるんだぞ」と。
でも、市民側は、結構この情報を知っている人達は「NO」だったんですよ、「受けいらたらまずい」と。
今西:その理由は?
山本:
要は焼却した時にいろんな害が出てくるんじゃないか?
そのがれきというものは野ざらしにされていた訳ですよね。1年近くも。
ということは、そこに放射性物質が降下していない訳はないだろう。
もちろんその放射性物質というのはね、国が出しているセシウムとかそれだけじゃなくて、
もう何10種類もあるんですよね。
セシウム以外にも沢山の核種が混ざっていると。
それだけじゃなくてアスベストだったり、ヒ素だったり、6価クロムだったり、
とにかくいろんな化学物質とか重金属。
その上にハエがたかっていたりしたんで、農薬まで散布してるんですよ。
「農薬が混じったものを焼却する」っていう事自体がもうあり得ないんですよね。
その沢山の物質を一般の焼却炉で燃やした時の、その後ってどうなるんだよ?って。
結局大阪市は放射性物質に対しては「大丈夫だ」と。
どんな測り方か分からないですよ、多分いい加減な測り方なんですね。
今西:ああ、そうなんですか
山本:
それだけじゃなくて、化学物質だったり重金属だったりとか、もちろんアスベストもですけれど、
測定してないんですよね、どれぐらいのものが混ざっているのか?ということも。
今西:あっ!測定してまへんの?
山本:
ムチャクチャ簡単な方法で、とにかく持ってきて「燃やせ燃やせ」という話なんですよ。
それが燃やされた時には、そのフィルターで防げるのか?と。
今西:うーん、なるほど。
山本:
焼却場ですからね。
そこにフィルターを付ければそこで捕れますと。
環境省はバグフィルターというものを付ければね、「99.9%それで防げるんだよ」と。
「放射性物質も」という事を言ってたんですけれども、
市民団体がいろいろと調べていくと、
そのバグフィルターの製造元に行くと、
「放射性物質には対応していません」とか、そういうような回答だった訳ですよ。
今西:
ほんじゃ放射性物質があったら取れへんや、
そのまま空気中に流れてしまう、散布されてしまうという事ですね?
山本:そうです。
より細かなガス状となって、それが皆様の肺だったりとか、
いろんなところにお届けされる可能性があります、と。
今西:
それで、あのー、ぼく 山本さんから教えていただいて、
一時焼却に反対される方ですね、いろいろ活動されておられて、
確か11人ですか、逮捕された方がいらっしゃいましたよね?
何となくその理由が今分かったような気がしました。
山本:
ひどい話ですよ。
要はどうして、東北、岩手県なんて北海道の次に大きな大地なのに、
そこからどうしてわざわざ関西まで運んでくるのか?
この輸送費だけでも現地に落ちるようにすればいいじゃないか、っていう話で、
今西:そうですね、はい。
山本:
ま、基本的に焼却処分というのは絶対に、
日本中のどこでも、世界中のどこでも多分しちゃいけないんですよ、これ。
だから焼却以外の道を探さなきゃいけないと思うんですね。
けど、世界中にある焼却炉の3分の2が日本にあるんですって。
だから燃やしたくってしょうがないという…
今西:
あぁぁ・・なるほど。
先ず「焼却ありき」なんですね。前提が。
山本:
そうなんですよ。
なんかそんな不健全な力関係というか、多分いろんなしがらみだったりとか、
お金のやりとりみたいなもので、諦めたくない人が沢山いるんですよね。
今西:なるほどねぇ~
山本:
だからこそ、がれき処理、「焼却反対です」っていう人たちを、
市民を次々に逮捕していくと。
去年の9月ぐらいから逮捕されてて、11人ですか。
いまだに6人ぐらい仮釈放もされていないんです。
今西:まだ釈放されていないんですか?
山本:拘留されたままです。
今西:はぁ~・・・・
山本:
その逮捕された理由なんて言いがかりみたいなもんです。
後から理由付けるみたいな。
後付け。
ただ「そこに立ってたから」とか、とにかく目立った人、リーダーっぽい人とかっていうのが
どんどん逮捕されていくんですよね。
今西:
そうですよね、「駅の構内歩いた」とかね。
そうですよねー、なるほどね、それで、そういうのもあって、やはり去年の12月、衆議院選挙に出て
「何とか止めたい」というふうに思ったんですね、山本さんは。
山本:
そうですね~(*´σー`)エヘヘ
上手い事持って行きましたね、今。
でも、この不条理っていうかね、今やっている無茶苦茶っていうのは
国がやっているむ無茶苦茶だったり、大阪がやっている無茶苦茶だったりっていうのは、
このがれきの焼却だけじゃないですよね。
もちろん地震の活動期。
活断層が通っている原発を電気が足りているのに動かそうとしているという子読も狂っていますけど、
それだけじゃなくてやっぱり、一般食品の安全基準ですか、
事故があって、ちょっと危機、「放射性物質が飛び散ったから安全基準を改めますよ」ということで、
1kgあたり100ベクレルという数字を与えられたんですよね。
今西:そうですよね、もともとね、
山本:
1kg当たり100ベクレルってどんな数値なんだ?っていう話なんですけど、
事故前は放射性廃棄物と同等なんですよね。
今西:そうです。
山本:
放射性廃棄物を僕たちに食べさせて「安全だ」って言って…
ちょっとどうかしちゃってますよね?
今西:おかしいですよね。
山本:
じゃあ、事故前僕たちはどれ位のものを食べてたのか?って言ったら
0.1ベクレルとか0.2ベクレル程度だったらしいです。
だから1000倍近く基準を上げられちゃったという、
今西:一気にハードルが上がりましたもんねぇ。
山本:
だからもういろんな事です。
あんな事もこんな事も、あまりにもちょっと筋が違い過ぎているというか、
絶対、命を守るっていうか、国民を守るっていう意識はもう、ほぼ無いですよね。
ーーーー
日本の効率的なゴミの焼却について

ーーーー
選挙開票生放送出演秘話・3分に賭ける「子どもを避難させて下さい!」
2/23ラジオフォーラム山本太郎さん(文字起こし)
「東京電力の情報公開・最終処分場候補地・現在の汚染地図」
ラジオフォーラム小出裕章ジャーナル2/23ゲスト山本太郎(文字起こし)
「警戒区域に人が戻れるのは2万4000年後」ラジオフォーラム2/23(書き出し)
「震災がれき広域処理最終決着に向けた全国交流集会」より
1:02:06~
http://youtu.be/TLQpKBvQgyo?t=1h2m06s
線量8000ベクレルの指定廃棄物を一般焼却炉で燃やすという、ちょっと信じがたい話しが進行中で、
その現場の方からの報告を貰いたいと思います。
福島県の鮫川町から北村さんに来ていただいています。

北村:
北村でございます、よろしくお願いいたします。
ー略ー
時間がないので福島の状況だけお話しさせていただきます。
福島はご存じのとおり原発事故によって大変な放射能に汚染されてしまいました。
環境省はこの処理について、エリアを3つに分けています。
一つは福島県外。
福島県外については各県で一カ所、焼却炉と最終処分場をつくる。
茨城県では高萩市、
栃木県では矢板市、
ここで大問題になっていると思いますが、各県に一カ所、焼却場と最終処分場をつくる。
それから福島圏内についてはエリアを二つに分けています。
一つは福島県の北部。
極端に強く汚染されてしまったところで、大熊町ですとか双葉町ですとか、
こうしたところを対策エリアというふうに呼んでいます。
もうひとつは福島県内の対策エリア以外のところ。
福島市ですとか郡山市、伊達市とか二本松市ですね。
こうした対策エリア以外については、環境省は
「各市町村ごとに焼却炉と処分場をつくりなさい」
これは、最終処分場という事ではなくて中間処理です。
とにかく、「各市町村ごとに出たものを燃して一時的にそこに置け」と、こういう事です。
これは福島県の対策エリア以外で燃やすものとして6万トンです。
これは指定廃棄物。
8000ベクレル以上の指定廃棄物を6万トン燃やします。
それから対策エリア、
この対策エリアではあえて指定廃棄物とは言っていないんですが、
この辺は非常に強く汚染されていますので、
もうほとんど高レベルと思って間違いありません。
それは8000ベクレル以上と言いますけれども、
8000ベクレルではないんですね。
1万2万3万…こういうふうに汚染されたものを燃す。
で、これを環境省が「やる」と言っているんですが、
50万トンだそうです、このエリアだけで。
で、私はやっぱり福島県の人間として、
この問題を是非大きく取り上げて真剣に考えて頂きたいと思っているんです。
「福島の県民を代表」と言うとちょっと大げさなんですが、
この事故以来福島県民は本当に悲惨な目に遭っています。
もう、散々痛めつけられています。
この散々痛めつけられている人間のところにですね、
またさらに
「お前らのところで出したものなんだからお前らのところで燃やせ」と、
そういうことを言うのは極めて残酷なことではないでしょうか。
私は、健康被害はもちろんですけれども、
その被害というのは単に健康被害だけではない。
経済的なものとか、風評被害とかももちろんありますけれども、
地域が破壊されるんですね。
みんな住民がまず精神的に非常に大きな苦痛を与えられる。
それから当然賛成する人間も出てきます。
反対する人間といがみ合う。
そして地域が破壊されていくんです。
ですから、もうこれ以上ですね、福島県民、それから近くの汚染された、
「人たちが住むところをこれ以上破壊しないでくれ」というのが私たちの本当の気持ちです。
鮫川村の問題というのは、実はそのきっかけなんですね。
「燃すものが無い」というのは、実は鮫川村も全く同じです。
資料の中に600トンという計画が入っていますが、
実際に燃やすものとして今あるのが、たったの116トンです。
たったの116トンのうち指定廃棄物は28トンしかありません。
もし国が最終処分場にさらに持っていくということであれば、
28トンは10トントラック3台分なんですね。
これに今、環境省は7億円以上のお金を付けて燃やそうとしている。
まったく馬鹿げているとしか言いようがないと思います。
で、私たちはこの鮫川村の問題を鮫川村だけではなくて、福島県の問題として捉えてきました。
実は今日ですね、私がこちらに来てからなんですけれども、
鮫川村の若い人たちが鮫川村の村長に申し入れをいたしました。
その場で鮫川村の村長が、
「見直す」と明言いたしました。
新聞社、
福島県は福島民報と福島民友の2社なんですが、こちらの記者も同行しております。
ですので多分近々、福島県民の中には鮫川村の村長が本位したとそういう事が伝わると思います
ただ、立地自治体の主体は環境省で、そう簡単には諦めないと思います。
ですので、今後も環境省の方で是非「福島をもういじめないでくれ」という事でやっていきますので、
お力添えの方をお願いしたいと思っております。
それからもう1点、実は鮫川村以外に突然なんですけれどもこのような新聞、
福島民報ですね。2月7日、このような記事が出ました。

これは、塙町(はなわまち)でバイオマス発電をやるということです。
このバイオマス発電というのはちょっと書いてあるんですが、
「森林の除染体制が整う」と。
福島県の山の中から、汚染された木々、伐採木とかそういうものを持ってきて、それで発電するという、
とんでもないものです。
燃す量というのは年間11万2000トン。
発電量が1万2000kw。
こういうものをつくるというふうに言っています。
こちらの問題は、まだ2月7日に出たばかりなのですが、
これも新たな、形を変えた汚染物の処分という事ですので、
是非、単なる処分場という名前だけじゃなくて、
こういったやり方もあるという事も踏まえて、また私どもの方のご支援を賜りますようお願いいたします。
環境省と326政府交渉ネットとの事前折衝報告 (概要)より
2)指定廃棄物問題
鮫川村では、住民への何らの説明も無く、
環境省が強引に8000Bq/k以上の放射線廃棄物を焼却するための傾斜式回転炉が建設され、
今月末にも試験焼却が開始されようとする、まさに緊急事態となっている。
鮫川村の北村さんの質問に先立って、326政府交渉ネット藤原事務局員が質問した。
①199kg/h焼却炉はアセスメントフリーとは言え、大気拡散調査などを行ったのか?
との質問に対して、 環境省側は観測はしていないと回答した。
②さらに、こうした重要施設の建設に対しては、住民説明会が開かれたのかの問いについても、
環境省は開いていないと回答した。
③「採用された傾斜式回転炉は、事故例が多い」
「国立市や愛知県でのトラブルが報告されているが調べたか」との藤原事務局員の質問に対して、
環境省側は「調べたが国立の場合、炉の欠陥によるものでないと認識している」と回答したが、
愛知の傾斜式回転炉爆発事故については「知らない」と回答し、
「良く調べて見る」との回答があった。
続いて、鮫川村から来た北村さんが質問に立ち、
「これ以上、福島県民を苛めないでください」と訴えた後に、
「鮫川村では、放射能汚染も0.3μSv/hと低い。
28トンの8000Bq/kgを超える牛糞などを、それ以下の牧草などに混入し、
約600トンもの処理を行なうという。
そのための焼却炉を設置すると言うことで、住民は反対している。
日28トンだと住民は何処へでも無料で運び出すと言っている。焼却炉は必要でない」と。
こうした訴えに対して、 環境省は無言のままだった。
東日本大震災:
鮫川・指定廃棄物焼却施設建設問題 「着工後、説明会おかしい」
近隣市町住民も白紙撤回求める /福島
毎日新聞 2013年02月20日 地方版
◇環境省、今月中の稼働困難に
環境省が鮫川村青生野(あおの)の牧場跡に建設中の
1キロ当たり8000ベクレルを超える放射性物質を含んだ指定廃棄物の焼却施設建設問題で、
建設地の同地区をはじめ隣接するいわき市や塙町、北茨城市の住民からは反対の声が上がっている。
同省は当初、今月中の稼働を目指していたが、困難な状況だ。【中尾卓英、湯谷茂樹】
「着工後に説明会を開くのはおかしい」。隣接のいわき市田人地区で14日あった住民説明会。
参加した住民約150人から白紙撤回を求める声が相次いだ。
同省は大熊町や飯舘村の焼却施設のデータを基に
「排ガスに含まれるセシウムは集塵(しゅうじん)装置で99・9%以上除去され、
安全性に問題ない」と説明。
建設場所などを公表しないまま、昨夏までに村内の区長と、
青生野地区の住民や地権者から同意を得て昨年11月中旬に着工した。
焼却炉の処理能力は毎時199キロで、同200キロ以上の施設建設に不可欠な環境アセスメントは不要。
高沢哲也・同省廃棄物リサイクル部計画官は「法的には、住民同意も必要ない」と語った。
だが、計画が明らかになった昨年10月以降、住民からは疑問・批判が続出した。
「廃棄物を搬送するトラックが通学路を走る。子どもに影響がないのか」
「原発を推進し事故を起こした国が『安全性は確保されている』と言っても信用できない」
「放射線測定器が完備された原発敷地内で処理すべきだ」−−。
高沢計画官は「いわき市民への説明が遅れたことは申し訳ないが、安全性は確保されている」と強調し、
「北茨城市長からも『説明が後回しでは、住民理解は得られない』と指摘された。
上司と相談し、今後の進め方を検討したい」と述べるにとどまった。
◇「県全体の復興に」 村長、昨春受け入れ 地元理解得られるか
「(放射性セシウムの半減期の)30年も待っていては村は絶える。
予算も限られる中、営農再開のためには放射線量の低い鮫川村で焼却施設を建設、
減容化して安全性を証明し、福島全体の復興に役立てたい」。
鮫川村の大楽(だいらく)勝弘村長は誘致の理由を述べ、昨春、環境省の提案を受け入れた。
過疎高齢化が進み約1100世帯の大半が農林畜産業に携わる村では
長年、地域ぐるみで有機・減農薬農業を進めてきた。
ところが、原発事故で、堆肥(たいひ)に必要な落ち葉と牛ふん、えさの稲ワラや牧草が放射能に汚染された。
施設では、村内で出た1キロ当たり8000ベクレル超の落葉や牛ふん堆肥約28トンの指定廃棄物と、
8000ベクレル以下の牧草や家屋の除染などで出た庭木約572トンの通常廃棄物の計600トンを、
2月末から来秋まで、破砕・焼却する。
1万〜100万ベクレル超の焼却灰は、セメントと混ぜて固形化し、耐水性袋(フレコンバック)に入れて保管。
双葉郡に建設予定の中間貯蔵施設に搬出する計画だ。
だが、着工直前の昨年10月下旬、
鮫川村から通知を受けた隣接のいわき市、塙町、北茨城市では住民から
「水源にあたり、最終処分場になる恐れもある」と建設反対の声が上がった。
このため、同省は今月9日に北茨城市で説明会を開いたが、反対や不安の声が多く出されていた。
一方、おひざ元の鮫川村青生野地区の住民は今月12日、
72戸の半数以上に上る48戸分の署名を集めて大楽村長に工事中止と住民説明会の開催を求めた。
生後9カ月の長女を持つ会社員、土手内(どてうち)進さん(33)は
「近隣市町に説明もないまま安全だ、大丈夫だといって、
お年寄りから同意書を集める村のやり方に不信感が募る。
将来を担う子どもたちのためにも、絶対施設は建設させない」と訴えた。
署名には地権者18戸のうち9戸の世帯主も含まれる。
大楽村長は「安全だという環境省を信じてきた。住民の理解が得られるまでは稼働させない」と釈明。
23日に再度、青生野地区の住民を対象に説明会を開く。
住民の理解を得られるかは不透明だ。
鮫川の焼却施設、工事再開せず 住民説明会で村長
福島民報 2013年2月25日

環境省が鮫川村に建設を進めている、
放射性物質を含む落ち葉や稲わらなどの焼却実証実験施設の住民説明会は
23日、村内の青生野集落センターで開かれ、
大楽勝弘村長は地域の理解が得られるまで建設工事を再開しない考えを示した。
説明会終了後、大楽村長は報道陣の取材に対し
「鮫川の農業復興には除染は欠かせない。そのためには放射性廃棄物の減容化が必要だ」と述べる一方、
「地域住民の不安が払拭(ふっしょく)できていない。環境省とともに説明会を開き、
粘り強く理解を求めていきたい」と強調した。
建設地である青生野地区の住民を対象にした初の説明会で、約70人が出席した。
冒頭以外、非公開で、大楽村長らがあいさつした後、
環境省廃棄物・リサイクル対策部の山本昌宏廃棄物対策課長らが
焼却施設の安全確保について説明した。
説明会を非公開としたことに大楽村長は「地域住民の本音が聞きたかった」と語った。
施設建設をめぐっては、青生野地区の住民代表らが12日、
村に事業の白紙撤回を求める要望書と、地区内72戸のうち、48戸分の署名を提出した。
署名には地権者9戸も含まれている。
建設工事は昨年11月から始まったが、現在は中断している。
施設は1日1・5トンの処理能力があり、
平成26年度までに村内の牧草や稲わら、
除染作業で伐採した庭木や立ち木など約600トンを処理する計画だ。
( 2013/02/25 09:12 カテゴリー:主要 )
鮫川村青生野地区

ーーー
塙で木質バイオマス発電
新年度、県が誘致 森林除染の前進期待
福島民報 2013年2月7日
民有林18万3000ヘクタールで間伐による除染を開始する県は
平成25年度、東京都の事業者を誘致し、
伐採木を燃やす県内最大規模の木質バイオマス発電施設を塙町東河内に設置する。
伐採木の受け入れ先の確保により、森林除染の態勢が整う。
総事業費は約60億円で、県は事業者に対し2分の1を補助する方針だ。
ただ、事業推進には間伐材の放射性物質の安全対策が課題となる。
県は線量を調べ、燃料のチップに加工するストックヤード(一時保管所)の整備も急ぐ。
木質バイオマス発電施設は、県と塙町が連携してエネルギー関連事業者を誘致し、設置する。
建設予定地は塙町東河内字一本木の山林内の約4ヘクタールで、
平成25年度から塙町が用地を造成する。
事業者は現地会社を通じて用地を買収し、施設を建設、運営する。
26年度後半にも稼働する見通しで、電力は電気事業者に売電する。
発電出力は県産材を燃料とする施設で県内最大の1万2000キロワット。
木材チップの年間使用量は11万2000トンが見込まれる。
県中・県南地方の1年間の間伐量に相当し、県内の森林除染で生じた木材を有効活用する一大拠点となる。
稼働に伴い、施設運営や燃料の搬入作業などで新たに100人以上の雇用が生まれる見通しだという。
■放射線管理が急務
県は国の交付金で造成した基金から約30億円を取り崩し、塙町を通じて事業者に補助する。
平成25年度当初予算案に関連事業費を計上する。
一方、施設の建設予定地は所有者からの同意取得に向け、最終調整している。
今後、周辺地域の住民を対象に説明会を開き、安全性などに理解を求める。
県は伐採木を使った木質バイオマス発電の安全性を確保するため、
平成25年度中に一時保管所を設けて放射線管理を徹底する。
燃料とする木材を複数回にわたり検査し安全な燃料に限って発電用のチップとして使用する態勢を整える。
伐採木を一時保管所に集めて検査し、測定値が低い木材を燃料や建築資材に分別する。
保管所には分別や加工段階の検査で線量の測定値が高い木材を仮置きするケースも想定される。
線量が高い木材や焼却灰の安全管理態勢の構築が急務となる。
県は一時保管所を周辺に民家のない山中に設けるとともに、保管する木材を監視する態勢を整える方針だ。
( 2013/02/07 08:40 カテゴリー:主要 )
木質バイオマス発電施設予定地 塙町東河内字一本木

ーーー
2013年2月12日(火)
東京都千代田区参議院議員会館
「震災がれき広域処理最終決着に向けた全国交流集会」
■主催 326政府交渉ネット
■詳細 http://gareki326.jimdo.com/
「がれきの広域化はもう、破たんした」2/12青木泰氏(文字起こし)
「もともと原因を作った人たちのもとへ、何兆という税金が流れ込んでいくという構図が
福島県では今進んでいきつつある」2/12松井英介医師(文字起こし)
東京都千代田区参議院議員会館
「震災がれき広域処理最終決着に向けた全国交流集会」
■主催 326政府交渉ネット
■詳細 http://gareki326.jimdo.com/
ーーーー
13:11~

青木泰(環境ジャーナリスト)
まず、この間がれきの広域化問題で一番大きかったのは、
みなさんお手元の資料にもありますように、新聞記事
1月10日に宮城県の副知事が「北九州に行く」という話が入りまして、
多分これは、
「宮城県から北九州にもっていくがれきを収束していく」という発表なんだろうと思っていましたところ、
ちょうど1月10日の昼過ぎですね、北九州の斎藤弁護士から私の方に情報が入りまして、
「やはり収束するみたいだ。朝日新聞からコメントを求められた」と、まず第一報が入りました。
ただ、その後もそのまま、そういう情報がインターネット、
いま、インターネットの方が早いですから、インターネットで流れちゃうとですね、
新聞の役割という感じがあるので、朝日の方からですね
「あの話はちょっと曖昧だった」みたいな話が流れてきまして、
また1時間後ぐらいに共同通信から、やはり取材を求められたという事が入りまして、
「これはいよいよ間違いがないな」という、
これだけじゃなくて、すぐ宮城県の方にも、
宮城県の住民間請求を出して下さった住民の方がいらっしゃって、そこに連絡して、
宮城県はこの問題をどういう形で取り上げているか?という事で問い合わせました。
それで翌日の1月11日に、皆さんに資料でお付けしているんですけれども、
40ページ50ページ
北九州のは45ページと47ページに北九州。
西日本新聞、朝日新聞、毎日新聞が
向こうでどういう形で取り上げているか?という事を掲載させていただきました。
で、宮城県でも河北新報。
49ページに出ていますように、
「宮城県の可燃がれき広域処理 1年短縮、年度内終了 県方針」という、
これはちょっとですね、河北新報さんとしては、遠慮した表現かなという、
あの、これでですね、がれきの広域化が収束するというふうにはなかなか受け取れないんです。
「1年短縮」何の事か分からないんですね、みなさん。
それにくらべると、朝日の方が
「可燃性がれき、広域処理終了へ」。
ところが、この問題に取り組んできた皆さんはご存じのように、
「がれきの広域化」という事で、通常に上がっていたのが、
木くずを中心にして可燃物ですよね。
全国の市町村の清掃工場の焼却炉を使って燃やして欲しいという事で、
全国にがれきの広域化という、世の中を騒がしてきたんです。
そうすると、
「可燃性がれきの広域処理終了」という事は、
「宮城県発のがれきは終了する」ということです。
それだけではなくて、もうちょっと事情を知っている方は、こういう事実を知っている。
確かですね、がれきの広域化の9割は宮城県だった筈です。
9割の宮城県が終わるという事は、
もうこれはがれきの広域化はおしまいじゃないか?って。
皆さんもうひとつ、昨日(2013年2月11日)の東京新聞。
佐藤記者さんもおみえになっていますけれども、
東京新聞で報道された、「広域処理来月末で大半終了」
こういう見出しが本当は欲しかったんです。
この大半が9割を占めていた宮城県が終了するという事だけではなくて、
岩手県発のがれきも、この1月10日と前後して、
埼玉県に持ってこようとした岩手県野田村のがれきについては、去年の12月25日で終了しています。
去年9月6日に、新たに埼玉県が本格導入するという事で始まって、
1万トンを2年かけて本格導入するという形で始まって、
たった2ヵ月半で「終了」していたんです。
何で2ヵ月半で終了していたか?というとですね、
これはもうお笑い草でですね、
当初「1万トンある筈だ」という事で2年契約をお願いしたんだけども、
よくよく見てみたらですね「1000トンしかなかった」
10分の1ですよ。
で、何故そういう誤りをしたのか?って言ったら、
木くずのがれきの山の中に土砂の山があって、土の山があってですね、
それを見落としてしまった。
これはテレビだとか、一般の報道では、
「木くずに付着していた土砂を見誤った」というふうに報道されているんです。
正確に言うとですね、
「土砂の中に混じっていた木くず」という実態だった訳です。
これは実際にがれき調査会社が調査して、測定してきた上でこういうことで、
ハッキリ言ってこれはプロの仕事じゃないですね。
調査した会社に「契約金を返せ」という位の話です。
こんな当たり前の話がメディアを通して「点検なし」にされている訳です。
じゃあ、静岡県はどうなのか?
静岡県も岩手県から持ってくる予定です。
で、静岡県は2万3500トンですか、山田町と大槌町。
それが、静岡県も1月22日に静岡新聞がですね、53ページです。
これは完全にスクープですね。
スクープしまして、静岡新聞が、「県内、がれき広域処理終了」という事を報道したんです。
静岡県の場合は2万3500トンの予定が3500トン。7分の1です。
宮城県の終了の理由にしても、岩手県、埼玉県静岡県に持っていく部分の終了の理由にしても、
もう一度測定したら、半分になっていた、とか、10分の1になっていたとか、
何分の1になっていたとかという話になっている。
これをハッキリ言って、信じる人は誰もいないと思います。
では一体何だったのか?
何故こんな話しになってきたのか?っていうことですね。
そのことについて実は、
皆さんのお手元の資料の中に環境省への質問書ということのなかで、いろいろ述べているんです。
ま、もともとですね、昨日の東京新聞でも書いていただきましたけれども、
環境省のがれきの数量、広域化の必要量は、皆さん多分数字を覚えてられると思うんですけれども、
当初400万トンだったんですね。
400万トンのうち344万トン、9割、約9割が宮城県で、57万トンが岩手県、
そういうあんばいになっていたんです。
宮城県発のがれきという事で言うと、
約11万トンを3月30日までに掘りすればおしまいだという、
344万トンのですね、何%ですか?
%で3万トンですから、数%です、数%で終了です。
目標の数%で終了です。
これは明らかに政策が間違っていたのか?
あるいは、この汚染の恐れのあるがれきを全国にばら撒くというような、
これを全国の住民のみなさんからチェックを受けて、結局あきらめざるを得なかったと。
いずれにせよ、このがれきの広域化はですね、もう「破たんした」という事を、
私たち自身は、ま、大きくはメディアのみなさんが全国の住民の皆さんに伝えていかなければいけない。
その事が十分に伝わっていないためにですね、
ま、ある意味では、それだけではないとも思いますけれども、
そのために、大阪ではですね、まだ運び込もうとしている。
富山県でもそうです。
皆さん考えてみて下さい。
富山県に持ってこようとしているのは、山田町から持ってこようとしているんです。
静岡県も山田町。
静岡県はもう山田町にがれきがないからという事で終了宣言をしている。
この件について岩手県の担当者に聞きました。
「もういい加減に諦めたらどうか?」と、
そうしたら、岩手県の担当者はこういうふうに言うんです。
「静岡・埼玉に持っていこうとしていたのは木くずであった」と。
「富山県は可燃物という事で受け入れを検討していた」
「木くずはないけれども、可燃物はあるんだ」と言うんです。
ただ、富山の人から後から報告があると思うんですけれども、
富山にしてもですね、大阪にしても、
「木くずを主にして可燃物」ということで、
木くずがなかったら主にするものがないんで、もうおしまいなんです。
岩手県の担当者は、
埼玉県が中止になる、静岡が中止になる、これが全てですね、
「がれきの総量を間違って計算していた」と、
「そこに問題が根本にあった」というんです。
そうしたら今大阪に持っていこうとしている、そういうのを含めてですね、
「見直しはどうなっているんですか?」って聞いたんです。
「現在見直し中です」って言うんです。
で、担当者だけだとちょっと困るので、岩手県の知事さんにも質問状を出しました。
そうしたら知事さんも、
「比重の問題を含めて、今精査中です」と。
皆さんちょっと考えてみて下さい。
がれきの総量が、がれきの総量がですね、今「もう一回見直し中だ」っていうんですよ。
「県内で処理できる量はどれだけですか?」
それも「見直し中」って言うんです。
じゃあ、どうしてですね、
大阪に持っていく、富山に持っていく、秋田に持っていくって言う話が出てくるんですか?
「ムニャムニャムニャ…」
つまりもうここまで、もう問題がきています。
で、そのときに、「ムニャムニャムニャ」と同時に彼らが答えたのがですね、
「環境省と調整してお答えします」という返答で。
だんだん見えてきますよね。
がれきの広域化をしたくてしたくてたまらなかったのは環境省でですね、
どうも市町村は補助金を貰おうとかそういう中で、
身動きが取れなくなってきていたんだという実態が見えてきた。
今回のこの全国交流集会は、私たちの位置づけとしては、
環境省を呼び出して、3月に環境省交渉をやろうという事を考えています。
で、その前に具体的に議論をある程度煮詰めて準備していこうという事で、
2月6日に今お見えになりました川田龍平議員の事務所で、
環境省の役人6人を呼んでいただいて、事前折衝をしました。
その事前折衝の中で、一番の問題ですね、
「もともと、がれきの広域化は本当に必要だったんですか?」
この点について聞きました。
そうしたら結構ですね、素直に答えてくれました。
いや、もともとですね、宮城県の場合がれきは、
県として処理しなければいけないがれきの数というのは、
「ゼネコンにすべて委託していたはずだ」と。
「全国広域化といって持っていくがれきは1トンたりとも無かった筈じゃないですか」
その点を言ったらこういう答えが返ってきました。
「宮城県は確かにゼネコンに委託した」と、
ただゼネコンが県内で処理できる部分と県外処理という事を考えていると、
県外の産廃業者とか関連業者を使って処理するという事を考えた。
県外処理についてはことごとく、その産廃業者が所在する自治体に断られたと。
それで県外処理が出来なくなったので、広域に回すというのが経過だったんだという話。
こんな話しは多分みなさん聞いたことないですよね。
彼らもそんな事は言った事はない。
言った事ないんだけど、そういうふうな答弁をしてきた。
だけど普通に考えた時に、自治体がある業者にがれきを委託していて、
その業者との契約を変更しないで、別の算段でがれきをもっていくことをすれば、
これは二重契約になるんです。
そんな事はやらないんです。
最初はそういう事は我々の調査で分かって北からそういうふうに言うのであって、
じゃあ、「実際はどうなんですか?その点は二重契約になるじゃないか?」って言ったら、
「二重契約にならないように宮城県で契約変更をした」と、
だけど宮城県で契約変更をしたのは去年の9月。
契約の一番最初はおととしの9月です。
がれきの広域化というのはおととしの秋からもう進んでいるわけです。
全くですね、ありもしない話です。
そういう事がこの間の事前折衝の中で明らかになってきました。
事実経過を踏まえながら問題をはっきりさせていきましょうという事で、
またその他の議論に移っていきました。
がれきの広域化は今問題になっている大阪・富山の方からも、この後、
今どういう現状になっているかという事の報告をしてもらうわけですけれども、
その後で、この環境省に対する質問状という事では、私たちの方が
がれきの広域化はストップできました。じゃあ、全ての問題は解決するか?と言うと、
これは被災地で、がれきを今後本当に処理していく。
安全性を気遣いながら、安全性をチェックしながらどうしょりしていくか?というのが、
今後大きな問題になっていく。
そうすると、今までのように「焼却すればいい」
で、「濃縮したものについては環境省が引き受けるから大丈夫です」というような、
しかもその「大丈夫です」と言っていたような指定廃棄物がですね、
小型の焼却炉で、
廃棄物処理法の規制がかからないような小型の焼却炉で処理しようとしていたという、
これは鮫川の問題ですけれど、こういう問題が明らかになっている中で、
もう一回がれきや指定廃棄物の問題について処理していきましょうという、
そういう提案もさせていただいています。
で、今日は一部ではどういう状況なのかという事をご報告させていただいて、
記者会見の時間に続きましてその後に、
全国交流会2部という形でみなさんからこういう意見を環境省にぶつけて欲しい
こういう矛盾点もぶつけて欲しい、提案してほしいというご意見をお聞きして、それを、
また326の方でまとめまして、環境省に提出していくという段取りになっております。
1:02:06~
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”326政府交渉ネット2/12(文字起こし)
1:09:30~
「もともと原因を作った人たちのもとへ、何兆という税金が流れ込んでいくという構図が
福島県では今進んでいきつつある」2/12松井英介医師(文字起こし)
続きを読むに

がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
2012年12月
新潟県泉田裕彦知事に繋がる政治家を!がれき広域処理に関しての県議会での答弁12/10
2012年12月
東日本大震災:知事、がれき焼却灰も東電引き取りを /新潟
毎日新聞 2012年12月27日 地方版
泉田裕彦知事は26日の記者会見で、東日本大震災の震災がれきの焼却で発生する焼却灰について
「東電が引き取るべきだ」と述べた。
泉田知事は放射能を含む焼却灰の管理方法などに懸念があることから、
県内5市が進めている震災がれきの受け入れに慎重姿勢を示している。
泉田知事は「放射性物質の管理のプロは原発の事業者。そこが管理するのが一番合理的」と述べた。
泉田知事はこれまで、県内の浄水場などで保管されている放射性物質を含む汚泥について、
東電が引き取るよう主張している。
【宮地佳那子】
2013年1月
<新潟がれき受け入れ>
現地がれき量が大幅に減っても5市長は受け入れ方針変わらず
新潟県内では、新潟市と長岡市、三条市、柏崎市、それに新発田市の5つの市が受け入れる方針
2013年2月
知事、怒り爆発「殺人に近い」…震災がれき焼却
読売新聞 2013年2月15日09時48分
新潟県柏崎市と三条市で始まった震災がれきの本格焼却について、
泉田裕彦知事は14日の記者会見で、
「亡くなる方が出れば傷害致死と言いたいが(放射能の危険性を)分かっていて
(埋却を)やったら殺人に近い」と述べ、両市の対応を改めて厳しく批判した。
12日にも両市の対応を「犯罪行為」とやゆした知事。
この日の記者会見では、「未来に対して責任を持てるのか」と怒りを爆発させた。
三条市の国定勇人市長が知事の姿勢を「独裁」と批判している点については、
「意見を言うなというのか。言論封殺をしろというのか。
住民の声を聞かずにどんどん(埋却を)進めることを独裁と言うのではないか」と反論。
さらに「国定氏は将来は(新潟に)住まないと考えているのですかね」などと名指しで非難した。
ーーー
わたしは昨年の5月環境省への知事の質問状の時から
新潟県泉田知事を応援しています。 o(`・ω・´)○
新潟県知事プロフィール

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昭和62年4月 通商産業省入省 資源エネルギー庁石炭部計画課、中小企業庁小規模企業政策課、 ブリティッシュ・コロンビア大学客員研究員、資源エネル ギー庁石油部精製課総括班長、 産業基盤整備基金総務課長、国土交通省貨物流通システム高度化推進調整官、岐阜県新産業労働局長など歴任。 平成16年10月 新潟県知事就任(1期目) 平成20年10月 再選(2期目) |
ーーー
泉田知事が記者会見でおっしゃっている事は、もう本当に正論です。
一部転記します。
新潟県庁 平成24年12月26日 泉田知事定例記者会見要旨
(原発関連問題について)一部転記
Q
原発に関し、知事は今年一年間、(福島原発事故の)検証を求めて発言してきており、
実際に県技術委員会でも検証が始まって、先日には福島第一原発にも視察に行きました。
今年一年を振り返り、検証がどこまできているかという知事の認識を教えてください。
A 知 事
議会でも防災局長が答弁させていただきました。
課題が少しずつ共有されてきているのではないかと思っています。
「安全基準」と言ったときにハード面だけを見ても仕方ないでしょう。
誰がいつ、どう判断するのかというマネジメントの部分を検証しなければ、
耐震性能が優れていても安全かどうかは決まらないということだと思っています。
一つ例を挙げると、3月11日の15時35分か37分かがはっきりとしない部分はありますが、
全電源喪失後に何をすべきだったのかということです。
例えば、夜にガスコンロでお湯を沸かしていたという状況をイメージしてください。
そうしたら強風で木が折れて、屋外にある電線が切れて真っ暗になってしまいました。
そのときに最初にやることは何ですか。電線の修理に行きますか。
ガスコンロにかけたヤカンを冷やすということをしないと空焚きになってしまいます。
一体何をしていたのでしょうか。
全電源喪失して、最初に電源確保に行きますか。
特にIC(非常用復水器)の動きがわからなければ、その時点では「冷やす」しかなかったはずなのです。
何度かこれまでにも言っていますが、
(JNES(独立行政法人原子力安全基盤機構)の運転)教育訓練用のビデオで、
空焚き2時間でジルコニウムが溶け出してメルトダウンするということを教えており、
運転員であれば誰でも知っていることです。
余裕は2時間しかなかったわけです。
「それなのになぜ電源確保に走ったのか?」という部分がしっかりと検証されなければ、
何が原因で、また同じような危機が生じるかはわかりません。
さらに3号機のシミュレーションで言うと、
使用済み核燃料が動いていなくても、水が抜ければ24時間でメルトダウンするという
計算結果も出ているわけです。
そういった検証をしっかりとする、本当に初期の判断が正しかったのかどうかということを含め、
しっかりと解明しなければいけないと私は思います。
Q
原発に関し、来年に現状を踏まえて規制委員会等に求めていくことがあればあらためて教えてください。
A 知 事
福島原発事故を踏まえて課題をどう考えるのかという質問状を規制委員会に提出していますので、
その回答が早くほしいということです。
回答せずに作成した安全基準については誰も信用しないと思っています。
これも何度か申し上げていますが、
規制委員会の中に地方行政がわかる人が入っていないのに
本当に原子力防災対策を立案できるのかということです。
福島県からの避難者も直接受け入れ、東電ともやりとりをしていた新潟県の質問にも、
一体何カ月かかって答えていないのかということです。
それにもかかわらず、いきなり(安全基準を)作ると言っても全く信用できないということで、
全く無意味なものができることのないよう、早く回答してほしいということで事務的にも催促しています。
(震災がれき等に含まれる放射性物質の管理等について)一部転記
Q
がれきの問題ですが、新政権に変わるということで、国の考え方も変わる可能性もあるのですが、
がれきの問題で新政府に求めることはありますか。
A 知 事
「がれきの問題はない」と前から申し上げています。
Q
放射能管理の問題や、それに付随する問題なのですが・・・。
A 知 事
放射能管理に関して言えば、今、事故時ということで基準を緩めているのです。
ですから原発内よりも普通の一般環境中の方が汚染してもいいという基準になっているのです。
事故時の緩めた基準ということは、若干影響があってもいいという思想が含まれている可能性があるのです。
いつまで続けるのでしょうか?
「そもそも、なぜ原発内の方を厳しく扱うのですか」と。
さらに言うと、先日、特定避難勧奨地点の解除を行っていますが、
年間20ミリシーベルトを下回ったからということでしょう。
ちなみに、年間5ミリシーベルトを超えるところは放射線管理区域というのです。
労働安全衛生法上、未成年者は勤務してはいけないということになっているのです。
それなのに、なぜ20ミリシーベルトを下回ると解除できるのでしょうか。
つまり万が一、5ミリから20ミリシーベルト(の線量がある区域)に赤ちゃんがいた場合、
そもそも労働安全衛生法上は働くことができない場所で生活するのに
支援は打ち切るという意味なのでしょうか。
今の基準は理解できないです。
Q
放射性物質の管理の問題で、汚泥に関しては
新潟市から話があれば(県で)集中管理するというような話があり、
糸魚川市で出したりというような話が進んでいます。
そうであれば汚泥だけでなく、がれきを燃やした焼却灰についても同じように
東電に引き取ってもらう等のパターンはあり得るのでしょうか。
A 知 事
基本的には原発内で、つまり3月11日以前に管理していたものに準じてやるべきだと思っています。
もしも3月11日以前に放射能が検出された場合、今まではどう対応していたのかということです。
「なぜ3月11日以降、(基準を)変えるのですか?」と。
「今までやっていたのは間違いだったのですか?」
「5ミリシーベルト以上を放射線管理区域にしたのは間違いだったのですか?」と。
そうであれば、規定を全て改めればいいのです。
改めもせずに安全だというのはどういうことなのでしょうか?あり得ないと思います。
Q
今、焼却灰をどうするかということについて5市と協議に臨んでいますが、
例えば解決策として、東電に引き取ってもらうことはあり得ますか。
A 知 事
私はそうすべきだと思っています。
なぜかと言うと、原子力発電所の中には放射性物質をどう扱えばいいかがわかる管理のプロがいるのです。
市町村には専門家がいないでしょう。
元々、放射性物質を環境中から隔離し、人体に影響を及ぼさないように管理する
一番のプロが誰かと言えば原子力発電所を扱っている事業者なのです。
そこが管理するのが一番合理的だということは当たり前だと思います。
Q
放射能の管理についてですが、
三条市や柏崎市でも本格受け入れが年明けにも始まると思うのですが、懸念される点について・・・。
A 知 事
放射性物質の管理(基準)を
3月11日以降で妙に緩めるようなことはせず、きちんとしてほしいということです。
自らも心配だから緩められた基準に対して100ベクレルという数字を出してきたのでしょう。
問題あると思っているからでしょう?
国の基準が絶対安全なのであれば100という数字にはしません。
この100ベクレルがどういう基準かと言うと、
ガラスやコンクリート等、使ったものを再活用するときの基準であって、
(水に)溶け出すようなものは100ベクレルでよしということにはなっていないのです。
例えば原発からの排水はリットル当たり90ベクレルまでという基準があるわけです。
100ではないのです。
100であれば何でもよし等という基準にはなっていないということですので、
放射性物質の管理は的確にやる必要があると思っています。
Q
知事はがれきの問題ではなく、放射能の管理の問題だと言いますが、
県内で出たゴミに含まれる放射性物質に関して、
100ベクレル以下のものであっても埋めることには知事は反対だと・・・。
A 知 事
(濃度の)高いものについては、できる限り管理する最大限の努力をすべきです。
薄めてばらまくというのは基本原則に反するということです。
なるべく(1箇所に)集めて隔離して人間社会から隔絶すると。
そのために知恵を使うべきだと思っています。
Q
議会でも答弁していますが、県内の市町村が出すゴミや焼却灰を県外に出している例もあるということです。
知事は答弁で新潟県外、例えば山形県に出すゴミに関しては
新潟県内よりも放射性物質濃度の高いところに出すぶんには濃縮の理にかなっているという話でした。
例えば県内から九州に出ている例もあるようなのですが、
それはこの話に合わないのではないかと思いますが。
A 知 事
最大限の努力をすべきなのです。
さらに言うと、現実問題として
東京都の廃棄物埋立処分場では放射線管理区域の水準を超えるような値が出ています。
(放射性物質が)一回集まったところについては、さらにもう一回集めるべきなのでしょう。
今、(放射性物質が)結果的に集まっているところに、
暫定的に集積していくということはプロセスとしては私は正しいと思っています。
なるべく意識して努力していくべきであって、「安全」と言うだけ言って、では、
なぜ3月11日以前と以降で(基準が)違うのか、
その説明をしないで本来やるべき努力をしなくてもいいかのような錯覚を
社会全体に持たせていくのは間違いだと思っています。
努力できる限り最大限努力していくということが次世代に対する責任だと私は思います。
Q
実際にそれをやっている市町村に対してはやはり・・・。
A 知 事
無論、話はしているのですが、
法的に事故時の暫定ということで基準を緩和してしまって、違法とまでは言えないわけです。
ですからそこが問題なのだと思います。
できるだけ放射能は集めて濃縮して、人間社会から隔離する努力をなぜしないのでしょうか?
BSN(TBS系列)だったと思いますが、鳥の数が減っているという福島からのレポートがありました。
全国放送で放送しています。
NHKの教育放送と地上波で流している内容が微妙に違います。
どうして日本国民全体に放射能についてきちんと管理しようということをお知らせしないのでしょうか?
3月11日以前と以降とで(基準が)違うというところをなかなか報道してくれません。
社会全体として次の時代に責任を持つ放射能管理がどうあるべきかという議論を、
私はきちんとやるべきだと思います。
平成25年1月30日 泉田知事定例記者会見要旨
(震災がれきに含まれる放射性物質の管理等について)(文頭に戻る)
Q
今回、3市が本格受入れを始めることについて、あらためて受け止めを教えてください。
A 知 事
まずは、放射能の管理をしっかりとやらなければいけないと思います。
あるということはわかっているわけです。
会見でも何度も言っていますが、水俣病がなぜ起きたのかと言えば濃度規制しか行わなかったわけです。
今回は一般ゴミとわざわざ混ぜて薄めるわけです。
検出されないように総量を増やして、それも溶け出す可能性のあるものを管理しないということです。
ずさんとしか言いようがないと思っています。
Q
5市の共同記者会見で昨年3月末に本格受入れを表明し、今回、これから3市で本格受入れが始まります。
県との協議が進まなかったことも原因と考えている・・・。
A 知 事
やる気がないのでしょう。
何と戦っているのかはよくわかりませんが、
放射能の管理基準を緩めるということを一生懸命やっているとしか思えません。
本当に善意でやるのであれば、放射能をどうしてきちんと管理しないのでしょうか。
全く理解できません。
Q
5市の会見で、国定三条市長が「知事の発言は理解に苦しむ」というような発言をしていました。
逆に知事から言うと、三条市長や柏崎市長の考えこそナンセンスで理解に苦しむということでしょうか?
A 知 事
もちろんです。
管理基準を緩めているのですから。
なぜ3月11日以降に(基準を)緩めなければいけないのでしょうか?
今までの基準は間違っていたのでしょうか?
国の管理基準がいかにデタラメかということを言うと、
例えば(昨年12月に)、福島県で特定避難勧奨地点が解除されました。
理由は年間20ミリシーベルトを下回ったということです。
ご存知のとおり、年間5ミリシーベルトを超えると放射線管理区域になります。
18歳未満は働いてはいけないということが放射線管理区域から導き出される結果なのです。
特定避難勧奨地点は、なぜ20ミリシーベルト以下で子育てしてもいいのですかと。
今までが間違っていたのでしょうか?
これらのことを全く説明していないではないですか?
なぜこの国の基準が大丈夫と思えるのか、全く理解できません。
Q
公文書を発出したのは、基準を緩めることの説明がないということだったと思いますが、
5市側は「国の基準が変わっているのでそれに従って」というような言い方をしています。
A 知 事
ですから国の基準がデタラメと言っているのです。
Q
基準を緩めた根拠を三条市と柏崎市自らが説明する必要があると知事は考えているということでしょうか。
A 知 事
もちろんです。
この基準は元々は福島県限定で始まった基準なのです。
それを全国に広めようと一生懸命やっているわけで、新潟県が緩める理由はないです。
Q
その説明を三条市と柏崎市はすべきだと・・・。
A 知 事
(説明)していないということです。
それで「安心・安全」と言っているというのは、市民が不幸だと思います。
Q
知事は以前から総量も問題だと言っていました。
(受入れ)量自体が大幅に減りましたが、この影響はどうでしょうか?
A 知 事
総量で言えば影響は減ると思います。
ただし基準を緩めていいという理由にはならないということです。
Q
環境省ががれきの量を改めてきました。
昨年も一度量が減っていますが、この環境省の見立てについてはどうでしょうか。
A 知 事
いろいろな指摘がなされているとおりで、報道の皆さんも知っていたと思います。
きちんと報道すべきだと思います。
既にゼネコンに発注している部分とダブルで計上しているというようなことがありました。
ですから、どこからあるのかということは随分と前から指摘がなされていたわけです。
さらに言うと昨年6月末、細野環境大臣が事実上の広域処理終息宣言をしています。
当然に予想された事態と受け止めています。
平成25年2月6日 泉田知事定例記者会見要旨
(放射性物質を含む浄水汚泥の処理等について)全文転記
Q
浄水場の汚泥の話ですが、
先月末に新潟市等から東京電力に汚泥を引き取ってもらってほしいという、対応を促す文書が
(県に)届いたということが取材でわかったのですが、知事は聞いていますか?
今後の対応として、これまでも東京電力に対しては直接求めてきているとは思いますが、
その後の動きがないということでこれからはどう考えていくのでしょうか?
A 知 事
東京電力に対しては文書でも、それからもともと調整もかなりしてきましたし、
私自身も社長に直接要請しました。
要請文については少し前に、きちんと5市からの要望が来ていることを伝えるように指示を出しています。
質問をいただいて、対応が少し遅いなと思っていますので、
早くするようにあらためて現場を督励したいと思います。
自分で出した放射性廃棄物が発電所の中にあれば
当然ルールに従って処理しなければいけないものを責任逃れするということであれば、
原子力発電所を扱う資格はないと思っています。
Q
知事が直接社長に要請した後のぶら下がり取材で社長がどう答えたかと言うと、
「これは国と相談しなければいけない」ということで、具体的なことは述べていなかったのですが、
その後の動きが見えないということで、その姿勢自体はいかがですか?
A 知 事
国が誰かは聞きましたか?(答えずに)逃げたでしょう。
環境省だと思っています。
環境省はこの問題を突っ込むと、
実は原子力発電所内よりも発電所外の方が汚染されていることを容認していることが明らかになるので、
それが嫌なのでしょう。
おそらくそういうことではないかと思っています。
放射性物質の管理(基準)を大幅に緩めているということが明らかになることを避けるために
止めているとしか思えないので国の姿勢が問われるということなのではないでしょうか。
そうでないのであれば、環境省はきちんと反応してほしいです。
Q
東電だけでなく、環境省に対してあらためて言う機会は考えていますか?
A 知 事
機会があれば言いたいと思います。
人の健康を第一に考えるべきです。
原子力発電所の中の方を(外よりも)クリーンにしておくルールとは一体何なのでしょうか?
平成25年2月14日 泉田知事定例記者会見要旨
(震災がれきに含まれる放射性物質の管理について)
Q
がれきに含まれる放射能管理の問題ですが、
先日の知事コメントで、「犯罪行為」とコメントしたと思います。
どういったことがあるからこそ犯罪行為とコメントしたのかをわかりやすく説明してください。
A 知 事
昨日、福島県で甲状腺ガンになった方が3人と公表されました。
もう手術された方もいるわけです。
子ども(の甲状腺ガンの発症率)は100万人に1人と言われています。
そのほかに疑いある方が7人で、計10人です。
福島県の人口から見ると、子どもの数はおそらく40万人を割っています。
そこで10人も見つかるということは一体どういうことなのでしょうかと。
あのときに政府は一体何をやったのかと言えば、
甲状腺検査を事実上ストップするに近いような通達を出したわけです。
本当にこういった事案が福島原発事故と関係がないのかどうか。
のう胞が見つかる率が異常に高いという話は会見でも言いました。
「直ちに健康被害はない」と言いながら、結果として中長期的には影響があるということかもしれません。
セシウムに関して言うと、心臓や血管にたまるわけです。
日本の平均寿命は今縮んだようです。
心疾患や脳血管障害等も含め、
ガンでなくても健康被害を及ぼす可能性が晩発性であってもあるということです。
さらに知事コメントでも触れましたが、チェルノブイリで追跡研究した結果、
低線量被ばくが健康に影響するという報告もなされているという現実があるわけです。
放射性物質の管理を3月11日以前よりも緩めることにより健康被害を受ける人が出ることになれば傷害です。
それによって亡くなる方が出れば傷害致死と言いたいところですが、
わかっていてやったら殺人に近いのではないでしょうか。
きちんと管理すべきです。
なぜ基準を緩めても安全なのかという説明がなされていません。
住民からの質問にも答えません。
こういう状況で、未来に対して責任を持てるのかという趣旨で申し上げました。
Q
知事がそのように深刻に受け止めている中、昨日から柏崎市で焼却灰の埋め立てが始まりました。
今後の対応を何か考えていますか。
A 知 事
ですから制度上できないのです。
前から言っているように対応できないのです。
もう一回言いますが、権力を持っている人はきちんと調整すべきです。
権限を持っているのは市町村長なのです。
なぜきちんと意見調整しないのでしょうか。
将来(健康被害が)出ても構わないと思っているのでしょうか。
これは将来のことだからと、国定氏は将来は(三条市に)住まないというふうに考えているのでしょうか。
よくわかりません。
Q
逆に、国定三条市長は知事の対応を「独裁」と言っていますが、
知事はそういった指摘についてはどのように思いますか。
A 知 事
どこが独裁なのでしょうか。権限がないのです。
意見を言うなということでしょうか?
言論封殺しろということなのでしょうか?
独裁かどうかは権限を持っている人に対して言うのです。
住民の声を聞かずに、どんどん進めることを独裁というのではないでしょうか。
Q
昨日、長岡市が本焼却(の日程)を発表しましたが、
先日の知事コメントの中で長岡市のことは触れていませんでした。
長岡市と三条市及び柏崎市の違いを知事はどのように考えていますか。
A 知 事
埋め方が違います。管理すると聞いています。
Q
長岡市は屋根の付いている最終処分場で設備が整っていると聞いていますが、仮置きということです。
仮置きとすると、今後さらに対応があると思いますが・・・。
A 知 事
ですから東電に引き取ってもらうということです。
発電所内で行っていたことをどうして緩めるのでしょうか。
発電所内がクリーンで、一般環境中の方が汚染してもいいというような基準をなぜ作るのでしょうか。
簡単に言うと国の基準がデタラメなのです。
やっていることがデタラメなのです。
不必要なところで基準緩和をしているわけです。
もっとひどいのは何度も言いましたが、サーベイメーターで(空間放射線を)測定しているのです。
どういう意味があるのでしょうか。
外部被ばくのことではなく、内部被ばくのことを心配しているのです。
なぜ報道の皆さんはサーベイメーターで計測しているところを映し出し、
「安全」といって放送しているのでしょうか?
わざとやっているのですか?
内部被ばくを心配しているのであって、サーベイメーターは関係ないのです。
どのくらい放射性物質が含まれているかを
ゲルマニウム半導体検出装置で(ベクレルを)測定すべきというような話をしているときに、
なぜサーベイメーターで(シーベルトを)測って安全というようなことを報道するのでしょうか?
理解に苦しみます。
Q
知事も柏崎市の(焼却灰の)埋め立ての様子を映像で見ていると思いますが、
埋立場に県職員が立ち会っていなかったようなのですが・・・。
A 知 事
だって「権限がない」と言うのでしょう。
了解を得ないといけないです。
埋立場はほこりが舞ってひどいです。
もう一度言いますが、セシウムは水溶性です。
水に溶けるのです。
水は高いところから低いところに集まるのです。
Q
そういった場面に「立ち会わせてほしい」というようなことを
県側から行動するようなことはあり得るのでしょうか?
A 知 事
いろいろと言っているようですが、協議に応じないのでしょう。
これは地域社会としてどうするかということです。
今は必要ないところまで緩和しているわけです。
きちんと管理するということをしないといけないのです。
そもそも一般ゴミの中に放射能が混ざっていることが当たり前ということで“茹でガエル”
(慣れた環境に浸りすぎて変化に気づかず、
変化だと察知できた時点では遅すぎて手が打てなくなってしまうという例え)
にされているのです。
おかしいと思いませんか?
なぜ一般ゴミの中に放射能が混ざるのかを追求し、
出元をシャットダウンしていくことが本来の行政のあるべき姿なのではないのでしょうか?
「既に出ているからいいではないですか」、
「みんなで放射能を浴びましょう」、
「子どものことは知りません」と言うのですか?
考えられないです。
ーーー
非常用復水器
<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念
2/7・8報道ステーション(内容書き出し)
現地調査を「妨害」東電が事故調に虚偽説明か
1号機、これは圧倒的に早くメルトダウンました。
4階部分に二つの非常用復水器という装置があります。
1号機が前電源の喪失をした際に、この非常用復水器が早々に止まってしまったが為に、
メルトダウンを1号機はいち早く引き起こしてしまったという事が言えるのです。
そこで事故調査委員会は「なぜこの装置が止まったのか?」を調べなければいけない。
通常の冷却システムが作動しなくなった場合、
事故を防ぐ最後の砦となるのが非常用復水器だ。
電源無しでも蒸気を水に変え、重力を使って原子炉に水を循環させる。
だが、地震発生後十分に機能することはなく、炉心の損傷を招いたとされている。
地上21mという事で、通常のマンションですと7階あたりにこの非常用復水器はある。
という事は高さからして津波をかぶった事は考えにくいという判定が一つ出来ます。
津波前の地震によって装置の一部がもしかしたら壊れたのではないか?
そういう疑いを持って調べなくてはいけない。
実は国会事故調は、非常用復水器がある4階では、
「水が出ていた」という作業員の目撃証言を得ていた。
そのため事故調は、東電の主張とは異なり非常用復水器が損傷している可能性を疑った。
もし復水器が壊れているとなれば、津波では無く、地震そのもので損傷した可能性が出てくる。
【ペイフォワード環境情報教室】
下地真樹先生 2013年2月2日
阪南大学准教授の下地真樹先生をおむかえしております。
下地先生は大阪市での震災がれき焼却について、説得力のある抗議活動で住民活動を支えています。
先生には問題意識を高く持った住民活動というテーマでお話いただきます。
Sawada:
下地先生は大阪での震災がれき焼却反対運動というのを積極的にされているわけですけれども、
まず、この活動をされるにあたってのきっかけというのは何だったんでしょうか?
下地:
そうですね、原発は事故前から反対ですし、
事故後はそういう運動とかデモとかに出かけてやっていたんですけれども、
本格的に始めたのはがれきの話からです。
きっかけなんですけど、避難者の方々とがれき問題の関連の、
大阪府の検討会議を傍聴に行った時に知り合いが増えまして、
その方々の話を聞くようになったのが大きなきっかけです。
その内容なんですけれども、関東東北いろんなところから避難されているんですが、
結構、健康の被害を体験されてから避難された方が多いんですね。
それを「気のせい」だとか「ストレスのせいじゃないか」とか、「他の原因じゃないか」とか、
いろいろおっしゃるんですけれども、ま、
様子を聞いていてもそんな簡単に切り捨てられないような要素が結構沢山あるので、
鼻血や紫斑が出たとか、その他全般的な健康不良ですね、あります。
それが「放射能のせいだ」というふうに決めつける事が出来るのか出来ないのか分からないんですけれども、
そうした健康被害が「放射能のせいではない」と言う人はいると思うんですけれども、
僕はとてもそうは思えなかったというのがあります。
それで、今の状況はまずいなという事で、もう少し真剣に放射能問題ですね、
原発問題じゃなくて放射能問題を注意しなくてはいけないなというふうに考えたのが、きっかけです。
あと、震災がれきに関して言えば、
放射能ゴミの扱い方とか、やはり今後を占う重要な要素が入っているというふうに思いまして、
放射能ゴミの問題は当然全国的に「どこに埋めるか?」というような問題になっていきますから、
ネットワークを広げるのが大事だということをちょっと直感しまして、
それで、震災がれきの問題が持ち上がったところには呼んでいただければ行くという形で、
積極的に会いに行くという事はしてきました。
Sawada:
そうなんですね。
残念ながら「東京での動きというのがほとんどなかった」んですけれども、
私どもの方からみていて、「大阪っていうのは随分反対活動が盛んに行われているなぁ」と、
「もっと頑張って欲しいな」と思う気持ちがすごく強かったんですけれど、
なんで、大阪っていうのはそういう土壌があるんでしょうかね?
下地:
東京はひとつ大きい理由は、やっぱり「被災地のため」と言われた時に、
嘘なんですけれどもね、「被災地のため」というのは嘘なんですけれど、
そう言われた時にやっぱりなかなか言いかえせない所があって、
運動が最初に立ちあがりきれなかったという要素があると思うんですね。
西の方で運動が立ちあがったというのは、
避難者の方々が積極的に動いたというのが要素として違うと思います。
東京の方より、
放射能が危険だと思って避難された方は
東京の方よりも思いきってね、もっと西の方に避難された人の方が多いですし、
そういう意味では東京の方ではなかなか難しかったかなと、いうのは印象としては持っています。
Sawada:
そうなんですね。
そんな中でですね活動されていて、私どもも勇気づけられているなと思う中で、
昨年の11月の此花区の集会以降に活動されている方が逮捕されるという、まぁ、
活動中ですかね、反対している中で、
しかも、動画を見てても、全く関係ない、音を出していない方がいきなり捕まるみたいな、
ちょっとなんですかね、本当に何か悪い事をして逮捕されているという感覚よりは、
なんかでっち上げ逮捕みたいな感覚があって、
「これはどうなんだ?」って言っている中で、
12月には下地先生自身が大阪駅の構内で逮捕されてしまうという、大きな事が起きましたが、
この不当逮捕と、不当逮捕であるが故に釈放されたという事もある家とも思うんですけれども、
これについてはいかがなんですか?
下地:あの、ま、原発事故直後から、東京なんかでも結構「デモで逮捕者」というのは時々出ていましたよね。
Sawada:そうですね。
下地:
一応2泊3日で出てきたり、そういった、なんて言うんですかね、
ま、「軽い弾圧」をしながら様子を見ていたところがあると思うんですね。
それが1年経ってもなかなか静まらないというところで、
だんだんと警察のやる事がエスカレートしてきているという印象を僕は持っています。
で、関西だと、関電前でも不当逮捕された人がいて、
今回の此花区民センターでの広域処理の説明会があって、
そこでも4人の人が逮捕されたという事がありました。
僕は12月に逮捕されたのはこれは実は連捷逮捕で現行犯じゃないんですね。
じつはその出来事自体は10月17日で2ヶ月近く前に起こった事で、
それをご丁寧に被害届を、おそらく出させて、2カ月経って、
しかも動画等を見れば、僕が警察が主張している事はやっていない事はわかるんですが、
こういう証拠を隠した状態で逮捕状の請求をするような事をしている。
そういう一連の、なんというか、不当逮捕をやってきているというのがあります。
運動を小さくするために、
どこをどういうふうにそういう暴力を行使すればいいのかという事を
かなり馬鹿なりに考えているというか、そういうところがあると思います。
Sawada:
今回もそうですけれども、支援者の方、参加されている方が結構ビデオを撮られている。
中継されたものも含めて、されている事というのは随分大きいんでしょうかね。
下地:
あの、両面ありますね。
警察としては撮られる事を非常に嫌がっているというのは、ま、現場でもありますし、
カメラで守られている部分というのもかなりあると思います。
それと同時に最近逮捕以外でも、
そういう撮影をしていた人の撮影データを押収するために捜索令状を取って強制捜査をするみたいなことを、
そういう乱暴な事を大阪府警が立て続けにやっているんですね。
そうすると事件の加害者とかでもなんでもないのに、現場でカメラを回していたというだけで、
その人の名前を知っているともうその人の家宅捜索をすると。
これはちょっとあり得ないぐらいの話。
Sawada:ひどいですね。
下地:
だからもう本当にやりたい放題ですね。
非常に怖い世の中になってきております、はい。
Sawada:
そうすると、データを、撮ったデータを別に保存しておく必要がある。
もしくは常にアップする必要があると。
下地:
ま、そうですね、
ですからやっぱり多くの方がこういう状況で「ちょっと怖いな」と思われると思うんですけれども、
「実際に怖い状況だ」という事は一応踏まえておいた方がいい、っていのはあると思います。
Sawada:
そうですね。
今回、そう言った形で証拠があるという事も大きく役立ったのか?とも思いますが、
「もともと何もしていない」というのがあると思うんですけれども、
今回釈放された経緯というのはなにかあったんですか?
下地:
基本的にはかなりデタラメでも起訴をしようと思えば出来ますし、
起訴をすることで相手にダメージを与える事が出来ますから、
結果 に出来なくてもいいんですね、警察としては。
また、しかも裁判所というのはかなりいい加減なものですので、
割と簡単に「有罪判決」は出ます。
あのー、大分怖い話になってしまいましたけれども、
Sawada:そうですね、はい。
下地:
ただし、逆にこういう状態だからこそ、やれる事をやれる範囲でやっておかないと、
今回たとえば僕は20日で出てきましたけれど、
このままいったら20年だよという、ww
このまま日本の社会が悪くなっていくと、
「次に放り込まれる時には20年出てこられないよ」っていう、
「そういう世の中になりますよ」って僕は言っています。
今はまだ止めることも、状況を変えることも可能な部分があると思いますよね。
Sawada:
ああ、そうですか。
それは、じゃあ、そう言いますと、
これからはそういう怖い世の中になる手前に私たちが出来ることというのは何があるんでしょうか?
下地:
まず、一番大事なのは、
「怖い時に自分が怖いと思っている事をちゃんと認める事」ですね。
これはなんでか?っていうと、
「怖い」って思っている状態って言うのはすごい理不尽じゃないですか。
そうすると、そういう時って人間の心理として、
「怖い」っていう気持ちを払しょくしたいからどうなるか?っていうと、
「強い方」に感情が同化するようになるんですよ。
そうすると、警察目線で逮捕された人を非難するとか、そういう事を言ってしまっちゃうんですね。
ですから、「今の現状が怖いなら怖いという事を一応率直に認める」と、
そのうえで、たとえば
「怖いからデモに行かない」とか、
「怖いからチラシを撒きに行けない」とかというふうに思うなら、
それはそれで別に間違っていないので、「萎縮するなら存分に委縮しましょう」と、
逆説的ですけれども、僕はそう言っています。
そのうえで、だけど何にもしないとこれ本当にどんどん委縮していきますから、
やっぱり「どういうふうにするか」というのは考える必要があります。
で、その意味で絶対に捕まらない大事な活動というのは、
自分の周りの人達に「こんなひどい事が今起こっているんだよ」という事を伝えていく事ですね。
で、まず、
萎縮するならしてもいいので、そのうえで出来る事を「何だろう」と考えてみる。
さらに身近な人に話すというのが一つですね。
で、もうひとつは、そこからさらに踏み出してビラをまいたとかですね。
それはそんなに簡単に逮捕されませんから。
今そんなに怖いと言っても、今は全然大丈夫です。
それからたとえばビラをまくとかそういう時に、
えー、ま、それはまたいろんな仲間を見つけてやったらいいと思います。
そういう時にやっぱり注意するのは、
たとえば警察が邪魔をしてきた時には、
「法律的にどうであるのか」という事をですね、きちんと反論できるようにしておくとか。
よく言われますけれども、
歩道上で交通の完全な妨げにならないような形で行われる
ビラまきや街頭アピールっていうのは届け出はいりません。
これはインターネットでですね、「街頭宣伝に許可はいらない」とかですね検索していただくと、
そういう過去の裁判の判例なんかも出てきますから、
是非勉強してですね日本武装しておきましょうと。
で、その上で警察官が嘘を言っている場合には
「嘘ですね」というふうに切り返しましょうと。
でも、そこで突っぱね通すというよりも、
警察がかなり乱暴だという事があるのならですね、無理をしないという事もあってもいいです。
それは逃げるなら逃げていいんです。
また、警察官が近寄ってくる場合には、後ずさりりするとかですね、
警察っていうのは自分で勝手に転んでですね、「転ばされた」と言ってウソをつくこともありますから、
Sawada:ああ、そうですか。ああ…
下地:
そういうふうに、ま、相手と距離を取るとか、
そういうところをちょっと注意するっていうのは必要ですね。
また自分の側のやり取りの様子をビデオに撮るとか、そういうこともやって良いと思います。
Sawada:
そうなるとある程度、その参加していく中で、話をする中で仲間を作り、
ゆるく仲間と、なるべく活動に関しては発言していくとか広めていくとか、
という事も一つの防御にはなり得るという事ですね。
下地:
そうですね。
また、繋がっていくことが、実際にその不当な事を警察にされた時に跳ね返す原動力になるんですね。
多くの人が「これおかしいじゃん」って怒る事が、
警察であったり、検察であったりですをね、思いとどまらせる効果があります。
ですから、孤立しているとやっぱりやられてしまいますので、
出来るだけ、志を同じくする仲間と繋がっていくような事は積極的にやる方がいいと思います。
Sawada:
そうですか、ありがとうございます。
市民活動をリードされている下地先生からの熱いエールですので、
多分みなさん、リスナーの方々が聞いていて心強くなりましたので、
私も今後もぜひみんなで活動していけたらと思っていますのでよろしくお願いいたします。

NHK 新潟放送局 2013年1月25日 19時22分

東日本大震災で発生した岩手県の木材のがれきについて、環境省が調査した結果、
当初見込んでいたよりも量が少ないことがわかり、
新潟県内の5つの市で受け入れる量も、
当初、割り当てられていた6300トンから大幅に減ることになりました。
東日本大震災で出たがれきのうち岩手県大槌町の木材のがれきについては、
新潟県内では、新潟市と長岡市、三条市、柏崎市、それに新発田市の5つの市が受け入れる方針を示し
環境省は新潟県の5つの市に対して、6300トンを割り当てて処理する計画でした。
しかし、その後の調査で、大槌町の木材がれきは長期間、仮置きされて腐食が進んだことなどで
当初の3万トンから2000トンへと量が大幅に減ったほか、
ほかの県で受け入れ処理が進んできたことなどから、
環境省は新潟県の5つの市に対する割り当てを、
当初の20分の1程度の300トンに減らす方針を明らかにしました。

環境省によりますと、大槌町を含む岩手県内の木材のがれきをほかの自治体で受け入れる広域処理は、
ことし3月末までに終了する見通しです。
がれきの受け入れに向けて、県内の5つの市では
安全性を確認するための試験焼却や住民への理解を求める説明会を開いたりするなど準備を進めてきましたが、
いずれも受け入れる方針は変わらないとしていて、
26日、5人の市長がそろって会見して、
今後の受け入れの計画などについて説明することにしています。
ーーーー
20分の1にがれきが減っても、仲良く5つの市で分け合うって?
う~ん・・・本当はもう新潟県にがれきを持って来なくても大丈夫なんじゃないのかな?

市長さん達は、なんでそんなにがれきが欲しいのかʅ(◔౪◔)ʃわからなーい
それから、
3万トンのがれきが2000トンに減った理由が、
「長期間、仮置きされて腐食が進んだこと」と言っています。
置いておくだけで15分の1に減るのならば、焼却する必要はないのではないか?と思うのだけど、
腐食が進んで減ってしまったがれきは土になったという事なのかな・・・?
「問題意識を高く持った住民活動」
阪南大学準教授の下地真樹先生をお迎えしております。
下地先生は大阪市の震災がれきについて、説得力のある抗議活動で、住民活動を支えています。
先生には「問題意識を高く持った住民活動」というテーマでお話を頂きます。
Sawada:
東日本大震災で発生しましたがれきにつきまして、「全国でがれき焼却しよう」という事がありますが、
その中で各地で反対運動が起きています。
こちらについての市民運動をされています下地先生にお話をお伺いしたいと思うんですが、
先ず、がれき焼却自体は何が問題なんでしょうか?
下地:
問題は大きく二つありまして、
「安全性と経済性の両面で問題があります」と
先ず、安全性なんですけれども、わりとこのがれきの話だと、
「燃やしてすぐに危険なのではないか」という話が多くて、
そちらもまだ分からない事が多いのですが注意はした方がいいと思いますけれども、
より重要な事は、環境省が考えている安全性の発想で放射性物質を取り扱う事が、
これから長年にわたってどんな事をもたらすのか?っていう事、そちらが大事だと思っています。
環境省は薄めてばら撒けば基本的には大丈夫だという発想で安全性を語っておりますので、
私たちとしては環境を出来るだけ綺麗にして、危険なものをばら撒かないでいかないと、
長期的には非常に問題が大きいと考えております。
そうした点から、今回の政策はとにかく止めるべきと。
二つ目で経済性なんですけれども、
これは誰でも思いつくことだと思うんですが、がれきの広域処理は輸送費がかかります。
ですから地元で処理できるならば、わざわざ輸送費はかけない方がいいというのは、
これは当り前のことなんですね。
ところが今回、がれきの量がどの位あるのか?といった推定をしたりしていますけれども、
その誤差が非常に大きかったりですね、
また広域処理を是が非でも進めたい環境省がこのデータをなかなか出さないとか、
そういった問題がありまして、
本当に必要なのかどうか?が良く分からない。
必要でないんだとすれば、輸送費を掛ける無駄使いは
却って被災地にとって財源圧迫というマイナスをもたらすんじゃないかという事でですね、
非常に問題が大きいと思っています。
Sawada:
そうですね。
そういった中で各地で今反対が起きてはいるんですけれども、
形骸化した住民説明会というようなところで、
実際なかなか、しっかりと反対が出来ていないというところがありますけれど、
下地先生は大阪で活動されてて、どんな心得を持ってやっていたらいいと、
なんか、今やられていて反省点もしくはアドバイスなどありますか?
下地:
そうですね、ま、決めるのは相手なので、
「私たちは力が無い」という事を確認することから始めなければいけません、やっぱり。
Sawada:はい。
下地:
どんなに正しい事を言っても、もうとにかく「聞かないんだ。やるんだ」と決めれば、
相手は「やれるしやります」と。
でも、でもだからと言って、話したり反対したりすることに意味が無い訳ではないんですね。
いろいろと悪あがきをしながら、人と人とのネットワークが出来ていって、
その中でいろんなアイディアも出てきます。
で、また情報も集まってきますし、非常に重要な、
止めるために重要な運動がその中から生まれてくることもあります。
で、まだ結果は出ていないんですけれども、今大阪で取り組んでいるのは、
住民監査請求というのをやっています。
その取り組みが今もあるんですけれども、
で、住民監査請求の肝になっているのは、
「がれきの量がハッキリしないのであれば、本当に必要か分からないよね。
なのに遠くまで運ぶとしたら、それは無駄使いだから、法律に違反しますよね」というところは、
今追及しているところです。
で、自治体というのは、
「最小限の費用で最大の効果をあげ根場ならない」という事が法律上で決まっていますので、
私たちの方が
「実際により安い方法、よりコストが低い方法があるのに、
こういう無駄使いを伴うような広域処理をわざわざやるのはおかしいんじゃないですか」
という事を突き付けた時に、場合によっては法的責任を問う事も出来るかもしれません。
一応それは今は追及しているところで、でもこれだけ、これだけというか
「それは法的に強制力があるから止まるか?」っていうとそういう物でもないんですね。
やっぱりそういう物の中には「無駄使いする」っていう事があって、
無駄使い、役に立たない事にお金を使うっていう事は、普通はよくない事ですよね。
他に手段があるのならば現地の人達のためにも、それ以外の大阪その他全国の人のためにも、
より良い手段を取るべきだと。
ですからそういった事が反対運動の中で見えてきて、発信されて、多くの人がそれを知るようになれば、
やはり権限を持つ人といえども、どうしてもそれは「なかなかできない」という所に
最後は追い込むという事も出来るんですね。
どうしても。
ですから、私たちは無力であることを諦めずに、
しっかりと考えて発信して行動していくという事が大事だったと思います。
実際に力が無いからこそ、
実際に力があってしまうと、他人を無理やりいう事を聞かせてやってしまえという事になりがちですから、
力が無いからこそ私たちは考える機会が持てるという、位のものだと思いますので。
Sawada:
わぁ~、いいですね。
いろいろ知れば知るほど、
「何か思いを形にして行動していきたい」と思っている国民はいっぱい居ると思うんですけれども、
なかなか実際出来ていないというか、
ま、出来ないんじゃないかと諦めてしまう事の方が多いと思うんですけれども、
そういった意味では、
先生のところもみなさんがだんだん集まってくる中で、情報が共有されて、
さらに新しい知恵が出てといったところで今活動が膨らんできているという感じなんでしょうかね?
下地:
皆さんやっぱりいろいろ、気恥ずかしいというのが先に立ってなかなか動けないと思うんですね。
身近な人に話しかけるのも、
こういう社会問題にかかわる話をするのは、なかなかしづらいという人は多いと思うんですけれども、
そこのハードルをやっぱり一度超えて、
その場で相手を自分の意見に同意させようとかあんまり無理に考えずに、
最小限の情報をドアをノックするように与えておくと。
そうすると聞いた人は別れた後もその事を思い出したりする訳ですよ。
そうすると、何回かのやりとりをしているうちに少しずつ気になっていくとかですね、
その人も意見を持つようになるとか、そういうものなので、
慌てずに周囲の人に時々、小さなサイズのメッセージを送るっていう事を繰り返すのが大事だと思います。
Sawada:
そうなんですねぇ。
そうすると、基本は「安全性に対して疑義がある」という事で訴えていくながらも、
だんだん手法としては「無駄使いじゃないか」とか、いろんな手法がだんだん生まれてきて、
何らかしら形になってきて、
それが結果的に大きな流れが止められればというような、今流れなんでしょうかね。
下地:
そうですね、全国的にもがれきが実際よりも随分少なかったという所で、
止まっている所がどんどん出てきていますから、
大阪もこのままの流れで止めたいですね。
Sawada:
そうですね、わかりました。
また全国のみなさん、
「思いは持っているけれどもなかなか行動に移せない」という国民の方が多いと思いますので、
是非先導していただければと思います。
下地:いえいえ、もう、むしろ引っ張っていただいているような感じなので。
Sawada:そうなんですか、じゃあみんなで頑張るということなんですね。
下地:はい。
Sawada:是非今後ともよろしくお願いいたします。
下地:よろしくお願いいたします、どうもありがとうございました。
Sawada:下地先生には本番組の住民活動コースの主任講師として、これからもご登場を予定しております。
2013年1月16日(水) 大阪市立此花区民ホール
住民の方々の質問を聞いているだけで、
本当にがれきのことに対して勉強になる説明会です。
それに比べて回答者の行政側は、何時でも同じ答え。
的を得た市民の質問に直接答えずのらりくらり。
メディアも沢山来ていたようです。
今回は住民説明会後のインタビューから、
「おぉぉ!私が思っている事を語って下さった!」
私もずーっと「お片付け」がしたいと思っているのに、国がどんどん散らかすから汚れるばかりだとか、
そして、「だんだん感覚がマヒしていく」そんな恐ろしさも感じたいました。
増山麗奈さんの部分、途中までですが書き出しました。
ーーー
46:17
Q:インタビューしても良いですか?取材で入られたんですか?
増山麗奈さん
はい。今日は鹿砦社の腕章を作ってきました、ちゃんと編集長に許可は取っていますから。w
ー:いかがでしたか?
増山:
なんかすごい物々しい雰囲気で、
入り口の周りから黒い人が沢山いて、中にも黒い人が沢山いて、
数えたらあの部屋だけで80人ぐらいいましたよね。
最前列に、おじさんたちがずら―――っとバリケード張ってるんですよね。
あれは話している8人+αの専門家というか役人の人達の身を守るためにいるのかなぁ?
ー:
そうですね、10月の7日の説明会の時に、ああいう形でバリケードがいたんですよ。
で、その時は壇上じゃなくて、しゃべっていた人達が下にいたんですよ。
僕らと同じフロアーにいて、そこに僕らが行けないような、あるいは顔が見えないように、
バリケードがいたんです。
で、前会の11月13日はバリケードが無かったんです。下に座ってたんですけど、
で、今日は上に上がって、下にバリケード復活でした。
増山:
前回とか説明会に来ていないので、こういう雰囲気だというのを知ってビックリしました。
機動隊もいるんですか?
ー:います、います
増山:もう誰が市の職員で誰が機動隊で、
ー:
市の職員の方が少ないです。
公安もびっちりいましたね。
受付け前に僕らが5次に来た時点でもう、相当の数が。
質疑や答えに関してはどう思われましたか?いろんないい質問とか、
増山:
質問は良かったんですけど、
それに対する答えが上手く、その核心部分に触れないで、
上手く返答するというか、当たり障りのない返事が返ってくるということで、
聞いててイライラしました。
でも一応体裁としては市民の声を聞いて、
「ちゃんと説明した」っていうふうに言われちゃうんだろうなと思うと。
今日は住民説明会ということで、メディアの方の枠の中にいて、
手をあげて本当は質問したかったんですけれども、それが出来なくて、大変不服です。
で、あのテレビの人とかも今日報道するにしたって、
もうちょっと質問したほうが本当は良い記事が書けたり、良い映像がとれたりする筈だと思うんですけど、
メディアの人達と、しゃべる人たちの対話が出来る席が一回も今日無かったんですよ。
みなさん、住民の方が来る1時間ぐらい前にメディアが入れるんですけれども、
場所とるだけで、しゃべる人とは会わせてくれないし、
でも本当は聞きたい事がいっぱいあるわけですよ。
「いくら予算を使っているんですか?」って。
最初の分量からまた下がって、少なくなったわけだから、予算だって変わったわけで、
その辺の仮定を全部知りたいなと思って、
私その予算の話しが説明会できちんと、今日ペーパーで貰えるもんだと思ってきたんですけど、
全くその話が触れられないっていうのはおかしいですよ。
復興予算をこんなに、復興以外のところに使われて、っていうことが、もう何10例もあるわけで、
此花市民に対してもですけれども、

もう全国の人達も、その事を大阪に請求してほしいんですよ。
これは大阪だけの話じゃなくて、復興予算、国のお金で行われる事業な訳ですから。
ー:沖縄の道路工事だったりね、何が飛び出すかわからないから。
ー:大阪でがれき差し止め訴訟が始まるんで、そういう事を追及していくらしいです。
是非、全国に人が訴訟団に入って下さいということでなので。
増山:訴訟団はいつからどんな風な形でスタートするんですか?
ー:とりあえず今回の締め切りは18日と聞いていますけれども、またもう一回募集するっていっています。
増山:
時間がかかるのかもしれないけれど、そうやってしつこくちゃんと確認していく作業をしないと、
これ、本当に目の前でひどい事が行われようとしているのに、
その背景も知らされないままどんどん事が進んでいって、
なんかこう、「市民無力」みたいな感じが、今日、打ちひしがれるような気持になったですよ。
あの黒い人たちに囲まれて、
質問してアツイ事を言っても答えてくれないし、
「はい、時間です。帰って下さい」みたいな・・・
あそこと同じ所で木下さんの講演会を9月ぐらいだったかな、やったんですよね。
で、関西でがれきの問題が広がったきっかけになった講演会だったんですけど、
その時、すごいのびのびしていたんですよね。
私その事に気がついたのは置いてあった絵が同じだったから、トイレからの帰り道に気付いたんですよ。
それまではもう、別空間。
なんか、全然別な空間だと思っていたら、「ああ、木下さんの講演会やったところだ」
ジュース買えるところも入れたしね、
その向かい側の部屋も入れて、そこに木下さんがいて、
ー:あそこはもう機動隊が待機しているから。
増山:
そう、もうなんかブロックされて入れなくなってて、
もうなんか、縮図だっていうかんじですよ。
自分たちがのびのび出来るスペースが刻一刻無くなっていく感じがしますよ。
私はあんまり警察に対して抗議をしてというような、そういうスタンスよりも、
もう「とにかくがれきを止めなきゃ」という事で、取材を始めたのですけれども、
でもやっぱり、これはなんか「変」で、
これは大阪だけの問題じゃなくて、
多分日本中もうすぐ先に「茶色の朝」がきているという事に気がついて、
それを止めるためには今大阪のがれきを止めるのが、一番最短ルートなんだという事を知って欲しいんですよ。
私も関西で兵庫県でがれきの運動を、もう去年、おととしからやってた?っけな。
1年位やって、その兵庫県にも行ったし、大阪市にも行ったし、環境ウンチャラにも行って、
何回も対話の話をしたりとか、そういう地道な市民の活動はやって来たのですが、
それでもこういう状況になっているわけで、力が足りないんで、
全国から大阪市に電話とかメールとかFAXとか、
2月1日に燃やし始められる前に、
これおかしいですよ。まずどうなってるんですか、
お金はどこに流れているんですか、
どの業者にいくら流れてるんですか、
キチンとそういう事を全国民に説明したんですか、
九州だって止まったし、
埼玉だって止まったし、
東京だって止まるそうじゃないですか。
がれきそのものが無いのに、何でこんなに大阪だけ進めていこうとするのか?
もっと
ー:検討するだけでお金は貰えますからね。
ー:「返さんでもええ」って言う話
ー:検討すらせんともらっているところもありましたよね、確か。
ー:ま、さすがにそれはという問題にはなっていましたけれど、
ー:まだでもね、2月1日まで、ま。
増山:
なんかね、みんなだんだん感覚がマヒしてくるんですよ。
「どうせ基準値100ベクレルだし、食べているものもある程度汚染されてるんだろうし」とか、
「空気中だってある程度あるんだろうし」って、
それで東京で最初燃やし始めた時も、殆ど運動が無く、
「ああ、がれき燃やしてるね」みたいな感じで、
どんどん、どんどん汚染がそうやって二次的に拡大していくわけですよ。
これ、2年前に事故があって、そこからきちんと対応していたら、
こんなに被害が大きくならないで済んだ筈なのに、
放射性物質の量とか健康被害とか、
そういう所から目をそらして、目をそらして、
チョットずつチョットずつ汚染が拡大しているのを
見て見ぬふりをして、今までどおりの生活を、みんなしようとしているんですけど、
そんな事をもう2年間続けている訳ですよ。
この間にね、ドイツにこの間取材に行きましたけれど、
この2年間にドイツは再生可能エネルギーの発電量が15~26にまで伸びるわけですよ。
で、その間に原発のエネルギーがどんどん発電量が逆に減っていて、
なんていうか、この日本の人達が
「臭いものにふたをする」みたいな形で、ずーーっと現実から目をそらしている間に
着々と進んでいる様を見て恥ずかしいですよ!
「もうそろそろ気付こう!」って。
こんなことやっていると本当に住めるところが無くなりますよ。
私は東京から関西に避難して、子どもを連れて避難して来ているんですよ。
で、最初に西宮に住んでたんだけど、
ハッキリ言って、「大阪のがれき燃やされそう」っておととしから思ったから、
去年、引っ越したの。山奥に。
そしたらやっぱり焼却されそうになっているから、
私「勘鋭いな」って思っていますよ。
あの、正直に言うけど、
初期プルームを避けて、私は関東から関西に新幹線に乗って来たわけ。
危機感があるからな訳。
いま、ピキーンピキーンってきてますよ。
このままじゃここも危ないなって。
でもやっぱり日本好きだし、日本語しゃべって育ってきたし、日本を守りたいんですよ。
こんなの、こんなこと言ったら私どんどん、
犯罪者じゃないのに、なんでこうやって逃げて生きていかなきゃいけないの?って。
やっぱり、問題そのものを解決したいんですよ。
それは私だけの幸せのためだけじゃないんですよ。
そういうふうにやった方が、結果皆さんの健康が守られて、
住めるスペースが、エリアが拡大して、
もうある程度の被ばくをしてしまった人たちが病気になった時に支える事が出来るし、
ん…今ここで、大阪のがれきをきちっと止めないと、
また、なんちゅうか、どんどん状況が悪化して、
「みんな逃げる」みたいなことになってしまうんですよ。
こんな拡大している場合ではなくてですね、
片付けしたいんです!
原発の。
広がってしまった放射性物質の片づけ。
除染ではなく、ちゃんときっちり閉じて、どこかに置く。
ハッキリ言って福島第一原発の周辺しかないですよ。
そこに置けばいいじゃん。
なに燃やしてんの!?って。
燃やさないで置けばいいだけじゃん。
ー:そうですよね、福島の中でもね、どんどん燃やしてますよね。
増山:いろんな問題が繋がってるんですよ。
ー:作業員の方のインタビューにも行ったんですけど、
「集めるだけでいいのにこんなことしなきゃなんない」という矛盾とか思いながら、
みなさんされていました。
増山:
どんどん被ばく者が増えていって、
で、福島の人達は家を失って600万円でハンコ押して「600万以上は請求しません」って。
土地や家や全てを失って600万円以上請求しませんっていうものにハンコを押されたりして、
これ、まったくもっておかしいですよ。
「誰のための社会なの?」って。いう事を99%の人が気がついて、
きちんと放射性物質を閉じて、保管して、原発も解体して、
ちゃんと放射性物質を管理するという方向にいかないと、
日本そのものが、「核廃棄島みたいになってしまうなぁー」って思って、
それはやっぱり悲しいんですよ。
東京の友達もいっぱい居て、福島の友達や東北の友達がいるけれど、
やっぱり健康被害が出ていますよ。
みんなすごく骨がもろくなったし、転びやすくなったし、
歯を折ったりしたり、風邪が治らなかったり、
因果関係は分かんないけど、確実にどんどんどんどん社会が壊れているのがわかるんですよ。
それとチャルノブイリの歴史とか、そういう背景を調べていくと
これから起こる事っていうのが予測できるんですよ。
だから何とかしたいんですよ。
どうしましょう~
だから気がついた人がどんどん増えていって、その人たちが出来る事をやるしかないのですが、
先ずは大阪のがれきを燃やすのを・・・・・
本当、皆さん手伝って下さい。
ーーまだお話しは続きますが、59:45まで書き出しました。ーーー
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住之江・住吉・西成 南西部環境保全監視グループ06-4301-7248
ーー
八王子市は9日、
同市戸吹町の戸吹清掃工場で、東日本大震災で被災した宮城県女川町のがれきの受け入れを始めた。
この日、同工場にはコンテナ車4台に積まれた木材や布などの震災がれき計16トンが運び込まれた。
2月末まで受け入れを行い、計512トンを処理する予定。
同市では、多摩ニュータウン地域を除く1日約240トンの可燃ごみを、
同工場(1日の処理能力300トン)と北野清掃工場(同100トン)で処理している。
整備のため稼働を停止していた期間があったが、
昨年12月までに、期間中にたまったごみの量が減少したことから、がれきの受け入れが可能になったという。
多摩地区ではすでに、西多摩衛生組合(羽村市など)、多摩ニュータウン環境組合(多摩市など)、
多摩川衛生組合(稲城市など)、柳泉園組合(東久留米市など)、
日野市、町田市で震災がれきを受け入れている。
(2013年1月10日 読売新聞)
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/gomi/34541/index.html
東日本大震災:
陸前高田と釜石のがれき、東京都が受け入れ処理 可燃系混合物5万トン
/岩手
毎日新聞 2013年01月11日 地方版
東京都は10日、
東日本大震災で発生した陸前高田市と釜石市の災害廃棄物計5万トンを新たに受け入れ処理すると発表した。
沿岸北部と比べ、東京電力福島第1原発事故の影響が懸念される両市の災害廃棄物の広域処理受け入れは、
東北地方以外では初めて。
対象は木くずやプラスチック類など可燃系混合物で、
陸前高田市2万9000トン、釜石市2万1000トンを今年4〜12月までに受け入れ処理する予定。
両市はこれまで独自処理を進めていたが、
都と県の締結した協定の枠組みに従って県が両市に代わって搬出まで請け負う。
県廃棄物特別対策室は
「新たに災害廃棄物の処理を追加して行っていただけることは被災地全体にとっても非常に力強い支援だ」
と歓迎する。
都はこれまで宮古市の可燃系混合物1万8011トンを昨年6月まで受け入れ処理し、
同7月から今年3月までに大槌町の可燃系混合物も2万3700トン受け入れる計画。
【金寿英】
ーーー
さすが猪瀬都知事!
東京都は、福島第一原発の影響が懸念される地域のがれきを、初めて東北以外で受け入れるそうです。
この事は何人ぐらいの東京都民が知っているのでしょうか?
東京都のゴミ焼却場からはアスベストも検出され、
23区のみならず、広く市部でも焼却中。
セシウムだって、焼却場から逃げているはず。
ただでさえ東京都は汚染されていて、避難が必要なほどなのに、
もっともっと(屮゚Д゚)屮カモーン!!
今までオリンピック招致にはそれほど乗り気じゃなかったようなテレビに出るコメンテーターたちも、
「オリンピック、オリンピック!」と騒ぎだし、
東京都はますますイカレてきた。
諸外国の皆様や優秀なスポーツ選手を
東京都の埋め立て地の(大地震が起これば液状化、万が一津波がくればアウトでしかも線量が高い)場所に
オリンピック選手村を建設し、
ニッコリ笑って「いらっしゃい♪」
そんな計画を見ていると私はゾゾゾーッ(゚д゚lll)としてきます。
という事で、新規がれき受け入れのニュースを東京都のホームページで確認してみました。
ーーー
東京都 環境局 災害廃棄物処理支援

1月10日付
平成25年4月から、東北地方以外では初めて岩手県陸前高田市と釜石市の災害廃棄物を受け入れ処理します
受け入れる災害廃棄物は混合廃棄物のため、産業廃棄物処分業者で処理することとし、
その処分業者の募集は、平成25年1月下旬に予定しています。
陸前高田市 29,000トン 混合廃棄物 平成25年4月から12月まで
釜石市 21,000トン 混合廃棄物 平成25年4月から12月まで
問い合わせ先
環境局廃棄物対策部一般廃棄物対策課 電話 03-5388-3433
ーーー
今度のがれきは産業廃棄物処分業者が処理をするらしい。
産業廃棄物の処理というのはどのように行われているのだろう?
「産廃業者が廃棄物を山中に不法投棄した」とか、
「処理方法が悪く川に毒物が流れ出した」などのニュースは時々耳にしますよね。
東京都のホームページの中で調べてみました。
ーーー
東京都の産業廃棄物対策
産業廃棄物とは、
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法及び同法施行令で定める20種類の廃棄物をいいます。
また、特別管理産業廃棄物とは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性を有し、
人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがあるものとして政令で定めるものをいいます。
廃棄物処理法では、
排出事業者が自ら処理するのが原則です。
それができない場合に、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託することができるとされています。
産業廃棄物の収集・運搬及び処分の基準を、法令は定めており、
排出事業者・処理業者は、処理または委託に当たってそれらの基準を遵守しなければなりません。
ーーー
産業廃棄物は厳しい法令のもとに処理をされているらしい。
直近の法令違反の一部をご紹介します。
ーーー
産業廃棄物処理業者に対する行政処分について
平成24年12月20日環境局
次の産業廃棄物処理業者の役員は、廃棄物処理法違反(野外焼却)により罰金刑が確定しました。
このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
(廃棄物処理法第14条第5項第2号ニ該当)
名称 有限会社小松(こまつ)
代表者氏名 小西謙二
住所 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境78番地2
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-139481号)の取消し
平成24年11月15日環境局
1 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(野外焼却)により罰金刑が確定しました。
このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
(廃棄物処理法第14条第5項第2号イ該当)
名称 有限会社坂田建設(さかたけんせつ)
代表者氏名 坂田英二
住所 神奈川県横浜市金沢区釜利谷西五丁目13番18号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-048754号)の取消し
平成24年11月1日環境局
1 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(排出事業者から委託を受けた産業廃棄物の収集運搬について、政令で定める基準に従わずに下記2の産業廃棄物収集運搬許可業者に再委託をした。)により罰金刑が確定しました。
このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
(廃棄物処理法第14条第5項第2号イ該当)
名称 有限会社一英建材(いちえいけんざい)
代表者氏名 中村英博
住所 千葉県千葉市中央区末広三丁目7番10号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-073907号)の取消し
2 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(上記1の者から再委託を受けた産業廃棄物をさらに他人に委託した。)により罰金刑が確定しました。
このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
(廃棄物処理法第14条第5項第2号イ及びニ該当)
名称 有限会社山崎興業(やまざきこうぎょう)
代表者氏名 山崎賢二
住所 東京都葛飾区西亀有三丁目1番12号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-000130号)の取消し
平成24年7月10日環境局
次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反により罰金刑が確定しました。
このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
(廃棄物処理法第14条第5項第2号イ及びニ該当)
名称 有限会社イマイズミ商事(いまいずみしょうじ)
代表者氏名 舟生滿也
住所 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1161番地12エスペレンサ市ケ尾105号室
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-047962号)の取消し
ーーー
野外焼却だの、運搬法違反だの他人に譲るだの・・・これは実際のほんの一部。
産業廃棄物を野外で焼却するなんていう事は絶対に許せません!
見付かっていない違反はもっと沢山あるんだろうなと思います。
東京都では、産業廃棄物の東京湾への埋め立て処分を受け入れています。
ーーー
都の埋立処分場への産業廃棄物の受入
産業廃棄物を都の埋立処分場に搬入するには (平成23年4月1日更新)
都では、昭和53年4月から中小事業者が排出した産業廃棄物を都の埋立処分場に受け入れる制度を設けています。
搬入に当たって、排出事業者は事前に搬入申請をする必要があります。
都では、事業所の規模、産業廃棄物の種類等に関する受入基準を設けており、
基準を満たすものに限り受け入れることとしています。
埋め立て処分場

受け入れ基準

飛散性アスベスト廃棄物の都の埋立処分場への搬入
都内から排出される飛散性アスベスト廃棄物について適正処理を進めるため、
当面、セメント固化後にプラスチック袋で二重に梱包したものを都の埋立処分場で受け入れを行っています。
搬入に当たっては、申請の手引き等をよく読んでから申請し、あらかじめ都の承認を受ける必要があります。
(1)受入対象物
1)都内から排出される飛散性アスベスト廃棄物(吹き付けアスベスト等)
2)飛散防止を徹底するため、セメント固化し、十分な強度を有するプラスチック袋で二重に梱包したもの
(2)受入基準

ーーー
震災がれきはアスベストだけを取り出してセメントで固めるなんていう事が出来るのでしょうか?
ちょっと疑問に思いました。
産業廃棄物業者の一覧表がありましたので載せておきます。
ーーー
産業廃棄物の焼却施設(処分業者)一覧

静岡市試験焼却「3日間で1平方km40万ベクレル検出・
1500度の高温“溶融処理”では40%がバグフィルターから逃げていく」
排ガス測定でアスベスト検出!渋谷清掃工場・豊島清掃工場1/7
「煙突から排出され拡散するので周辺環境に影響はありません」
「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀
光が丘清掃工場工場からもアスベスト7/25
東京23区内清掃工場 焼却飛灰&飛灰汚泥のセシウム合計をグラフにしてみた
東京中央清掃工場の飛灰から1150Bq/kgのヨウ素131が。23区内の清掃工場を調べてみました。
東京23区清掃一部事務組合で「都内の清掃工場からアスベストが検出されていた」と
2013年1月7日に公表していました。
(↓クリックするとこのページのサイトが開きます)

また清掃工場の排ガス測定においてアスベストが検出されました。
清掃工場に対するアスベストの基準値はありませんが、
アスベストを取り扱う施設の敷地境界における基準値と比較して十分に小さい値です。
さらに、清掃工場の排ガスは煙突から排出されたのち10万倍以上に拡散されることから、
周辺環境への影響はありません。
サイト上でわざわざ太字にしているアンダーラインの部分。
放射性物質に関してもそうだけど、
ここでも「拡散されるから影響はない」と断言しています。
そして、「周辺の環境に」ということです。
豊島清掃工場は煙突の高さが210メートルと最も高いと自慢しています。
高いところから排出されるという事はすぐ近くに落ちる可能性は少なく、
風に乗ってある程度遠くに行って落ちてくる事も考えられます。
本当に本当に影響はないですか?
アスベストの健康被害も即日出るものではありません。
アスベストはどの程度検出されたのでしょうか?
排ガス(煙突)のアスベスト濃度測定結果について
排ガスのアスベスト濃度測定結果(11月7日、8日採取分)(PDF:105KB)
排ガスのアスベスト濃度測定結果(9月25日、26日採取分)(PDF:104KB)
排ガスのアスベスト濃度測定結果(10月5日採取分)(PDF:99KB)
上記の結果から検出していると報告されている施設をまとめてみました。

渋谷清掃工場からは10月5日と11月7日
豊島清掃工場からは11月8日
世田谷清掃工場からは9月25日
採取してから公表までには大体2ヶ月ぐらいの月日がかかっています。
出てしまってから「出てました。薄まっているから大丈夫」と言われても、
「困るな」というのが正直な感想です。

渋谷清掃工場の周りには沢山の学校もあります。
代官山や広尾、恵比寿にも近く住宅街でもあります。
会社も沢山あります。
ラーメン屋さんも多いです。(これはあんまり関係ない?)
すぐ横には山手線と東横線が走っています。

渋谷清掃工場だより
2012年12月13日 第23号

渋谷清掃工場では、平成24年7月30日(月)から、
東日本大震災で発生した宮城県女川町の災害廃棄物の受入れ、焼却処理を行っています。
(単位 トン)
7月 22.17
8月 113.73
9月 23.22
10月 34.07
11月 45.43

広報を発行する時にはアスベストの結果は分かっていなかったのでしょうか?
アスベストに関しては一切触れていませんでした。
疑問・排ガスってどうやって調べているの?
報道資料
宮城県女川町災害廃棄物試験焼却結果等について
平成24年1月31日 東京二十三区清掃一部事務組合より(18ページ)

煙突内の「ろ紙」にくっついたものを採集して測定しているという事。
「ろ紙」に付着しなかったものはそのまま外に出ている?
東日本大震災:被災4県、石綿基準超え17カ所 解体現場「氷山の一角」
毎日新聞 2013年01月11日 東京朝刊
東日本大震災で被害を受けた建物の解体工事で、
世界保健機関(WHO)の安全基準(大気1リットル当たり10本以下)を超す
アスベスト(石綿)が検出された現場が、
昨年末までに17カ所確認されていたことが環境省と厚生労働省への取材で分かった。
環境省が05年度から毎年約50カ所を抽出して行っている大気濃度調査では、
震災前の08〜10年度に基準を超えたのは山梨、愛知両県など計4カ所だけだった。
専門家は「氷山の一角に過ぎず、見過ごされた被災解体現場はたくさんあるはずだ。
WHO基準以下なら健康に影響がないと言い切る根拠もなく、対策が急務だ」と指摘している。
両省は震災発生を受け、
11年6月〜12年12月に解体やがれき処理の現場などでモニタリング調査を実施。
宮城、福島、茨城、栃木の4県の解体現場で、
WHO基準を超す1リットル当たり10・6〜783・5本の石綿繊維が確認された。
最も多かったのは仙台市青葉区のホテル解体現場で、敷地境界でも360本の飛散が確認され、
境界での安全基準(1リットル当たり10本以下)を定めた大気汚染防止法の規定も超えた。
被災地で基準超えの場所が相次いでいる背景には解体現場が膨大な数に上ることに加え、
石綿除去の技術を持つ業者が少ないことや行政側の対応が追いつかないことがある。
環境省は「いずれも健康に影響のある数値ではない」と説明するが、
両省とも自治体や労働基準監督署を通じて周辺住民も含めて注意喚起し、
再度周辺の大気を調査して基準以下に下がったことを確認。
厚労省は昨年5月、労働安全衛生法に基づく「労働者のばく露防止に関する技術上の指針」を策定し、
解体前調査や適正な除去方法の順守を事業者に求めている。
石綿の飛散防止を巡っては、
環境省の中央環境審議会石綿飛散防止専門委員会が先月、同防止法改正に向けた中間報告案をまとめ、
解体前調査や大気濃度測定の義務化、都道府県の立ち入り権限の強化などを提言した。
しかし吹き付けなどに比べて飛散が低いとされてきた石綿スレートなどの建材については、
「法に基づく解体時の届け出義務がないものが極めて多数あり、実態が把握できていない。
不適切な作業で飛散するとの指摘がある」とし、基準の再検討を求めている。【金森崇之】
==============
■ことば
◇アスベスト(石綿)
細さが髪の毛の数千分の1程度の繊維状の鉱物。
吸い込むと十数年〜60年の潜伏期を経て肺がんや中皮腫を発症する危険性がある。
05年にクボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の従業員や周辺住民に
中皮腫などが多発していたことが表面化、12年3月に製造や使用が全面禁止された。
「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀
光が丘清掃工場工場からもアスベスト7/25
著者・コラム紹介バックナンバー
井部正之 [ジャーナリスト]
DAIAMONDO online
静岡市の震災がれき試験焼却で明らかになった
広域処理での放射能拡散増加の可能性
各地で根強い反対が続く震災がれきの広域処理。
これをめぐって市民が独自に調査を実施した。
震災がれきの処理によって放射能が拡散している可能性を示す調査結果はどのようなものなのか。
広域処理で放射能拡散か
東日本大震災で発生した震災がれきの処理で、政府は全国に運んで処理する「広域処理」を推進してきた。
だが、その受け入れをめぐっては、放射能汚染の問題から反対も根強い。
健康被害や放射能拡散の懸念などを理由に反対する住民に対し、
国や自治体は「安全」「影響はない」と反論し、いくつかの自治体で広域処理が強行されてきた。
広域処理が始まっている自治体の1つ、静岡市で市民が独自に調査したところ、
震災がれきの処理によって放射能汚染が増加している可能性があることが分かったという。
調査したのは静岡県の市民団体「セーブ・ジャパン・ネットワーク」。
調査は大気中を漂って地上に降ってくる粉じんやばいじんを容器で集める「降下ばいじん法」で実施した。
これは大気汚染調査によく使われるもので、国でも採用している方式だ。

降下ばいじんの採取に使用した衣装ケース
具体的にはプラスチックの衣装ケース(40センチ×74センチ)にろ紙を敷きつめ、
ろ紙が浸るくらいの純水を入れる。これを測定する場所に一定期間置いておくことで、
この中に降り積もったばいじんを雨水などと含めて採取する。
その後ケース内の水を乾燥させてろ紙を回収し、
放射性物質の種類や量を調べることができる「ゲルマニウム半導体検出器」で精密分析するというものだ。
調査は2012年6月13日から15日の
静岡市による岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却に合わせて実施した。
試験焼却前日の12日夕方に、沼上清掃工場の南側を中心に試料採取用の衣装ケースを計15ヵ所設置し、
試験後の17日夕方に回収した。
12月上旬にそのうち4ヵ所の試料を
名古屋大学名誉教授の古川路明氏を通じて専門機関で分析してもらったところ、
下表に示したとおり、最大で1平方メートルあたり0.4ベクレルの放射性セシウム137を検出した。

国が実施している同様の調査によれば、
静岡市の採取場所で6月の1ヵ月間に放射性セシウム137が1平方メートルあたり0.54ベクレルだった。
つまり、試験焼却時の3日間(設置から回収までだと計5日間)だけで、
1ヵ月分の7割以上の放射性セシウム137が降り積もった計算になる。
「セーブ・ジャパン・ネットワーク」代表の森田悠馬氏は
「環境省のいう『バグフィルター(焼却炉の排ガス処理工程に設置される集じん装置)で
99.9%の放射性物質が捕れている』との確証を得るために調査してみたのですが、
たった3日間でこれだけの放射性物質を捕捉したことは予想外でした。
国のデータと比べても、試験焼却でかなりの量(の放射性物質)が漏れたといえるのではないか」と指摘する。
4ヵ所の測定地点のうち、放射性セシウム137の降下量が多かったのは
焼却施設の南西2キロほどの測定地点2と南南西3キロほどの測定地点4で、
それぞれ1平方メートルあたり0.39ベクレル、0.4ベクレルを検出した。
それに対し、焼却施設の南東1.5キロほどの測定地点1と北北東1.5キロほどの測定地点3では、
同0.12ベクレル、0.24ベクレルと低めだ。
試験焼却時は北東や北北東の風が多く、
風上側となる測定地点1と3に比べ、風下にあたる測定地点2と4で高めの数値が出ている。
また測定に使用した衣装ケースは
1が平屋建ての屋根上、
2が住居3階のベランダ、
3と4が1メートル程度の高さに設置されており、
いずれも地上の放射性物質が風で再飛散するといった影響はかなり抑えられているとみられる。
「汚染源として可能性があるのは(試験焼却をした)焼却施設しかない。
風下側が高くなったことも試験焼却の影響の可能性が高いと思います」と森田氏は語る。
測定地点2と4は1キロ以上離れているが、いずれも1平方メートル当たり0.4ベクレル近い。
この水準でこの地域が汚染されたと想定して、
1平方キロメートルあたりの放射能量を試算すると、40万ベクレルに達するという。
「微量などでは決してなく、とても無視できる量ではありません」(森田氏)
物質収支でも流出を示唆か
焼却炉からの放射性物質の漏えいを示す裏付けがもう一つあるという。
それは試験焼却時の物質収支である。
今回市民による調査でおもに検出された放射性セシウム137のみで試算する。
静岡市などの資料によれば、試験焼却では市内の一般ゴミに大槌町の木くずを1割程度混ぜておこなった。
このとき焼却炉に投入された放射性セシウム137の総量は単純計算すると129万ベクレルとなる。
内訳は、一般ゴミのセシウム137は1キロあたり4ベクレルで270トンだったので放射能量108万ベクレル。
また大槌町の木くずのセシウム137含有量が1キログラムあたり7ベクレルで30トンあり、21万ベクレル。
試験焼却によって放射性セシウム137は市内のゴミに対しておよそ2割増となった計算になる。
では、試験焼却後にそれがどうなったのか。
排ガス側に流れる飛灰にはセシウム137が1キロあたり96ベクレル含まれていた。
これが9トン捕集されたというから、86万4000ベクレル。
炉の下に落ちる焼却灰は同21ベクレルで32トンであり、67万2000ベクレル。
これらを合わせると計153万6000ベクレルとなり、投入量より多くなってしまう。
これは測定した濃度にムラがあるためだ。
とりあえずそのまま試算を進める。
静岡市は試験焼却は最初の2日間で、
最後1日は焼却灰を約1500度の高温で溶かす「溶融処理」の試験をしている。
その結果、排出される、焼却灰が高温でガラス状に固まった溶融スラグは定量下限未満
(定量下限値は1キロあたり8ベクレル)で、18.33トン。
仮に定量下限値で試算すると14万6640ベクレル。
溶融飛灰が1キロあたり160ベクレルで1.38トンなので、19万3200ベクレル。
金属が固まった溶融メタルが定量下限未満(1キロあたり4ベクレル)、1.87トンで同7480ベクレル。
溶融不適物も定量下限未満(1キロあたり6ベクレル)、3.18トンで同1万9080ベクレル。
これらを合わせると計36万6400ベクレル。
焼却炉に投入したセシウム137の総量129万ベクレルと比較すると、
90万ベクレル以上が行方不明となっている。
同ネットワークの野田隆宏氏(仮名)は今回の試算から
「焼却温度が800度程度のストーカ炉ではあまりセシウムが減っていなくて、
1500度の灰溶融でいきなり100万ベクレルくらい減った。
これは灰溶融の高温で塩化セシウムが揮発したためではないか」と指摘する。
野田氏は以前に静岡県島田市での試験焼却時に物質収支に加え、
集じん装置の入口濃度と出口で捕集された溶融飛灰の放射能量から除去率を推計し、
2012年3月の環境省交渉で
「物質収支から算出されたセシウム137の除去率は65%で、排ガスの分析から算出された除去率は53~62%。
バグフィルターによる除去率は60%程度であり、約4割が外部に漏れている可能性がある」と発表した。
このときの経験をふまえて、こうも話す。
「島田市も高温溶融炉を採用していた。
高温による処理のほうが放射性セシウムがバグフィルター(などのろ過式集じん機)を抜けて
外部に流出しやすいのではないか」
行政は調べずに「安全」主張
静岡市は昨年10月以降、本格受け入れを開始し、12月までに700トンを処理したという。
同市廃棄物政策課によれば、
「もともと飛灰も溶融できるとの触れ込みだったのですが、竣工後にどうも調子が悪かった。
原因を調べてみると、飛灰が舞い上がって溶融されず、そのまま煙道に入ってしまい、
煙道を閉そくするなどの問題が生じたため、飛灰はいっさい溶融していません」と説明する。
焼却灰のみの放射能量でも67万2000ベクレル。
溶融後に回収できているものは36万6400ベクレルだから、
いまだ半分近い、30万ベクレル以上が不足する計算だ。
こうした一連の指摘について聞いたところ、同課の担当者は
「バグフィルターでほぼ100%捕捉できるので安全である。一応それで大丈夫だと判断している。
総量の話は我々としては考えてない。通常運転時の静岡市のゴミと変わらないというスタンスです。
市民による調査結果については、見ていないのでコメントを差し控えさせていただきます」と回答した。
環境省はのちに「島田市の試験焼却データに関する見解について」との文書を公表し、
野田氏の推計に対して反論している。
これによれば、
(1)仮定に適切ではないものが含まれている、
(2)排ガスの放射性セシウム濃度は検出限界未満
(ろ紙で1立方メートルあたり0.33~0.46ベクレルが検出限界)であり、
「安全性にはまったく問題ありません」、
(3)環境省の調査では除去率が99.9%以上と計算されている─ことから改めて問題ないとの考えを示している。
野田氏は
「前回の試算に不十分な部分もあるでしょうが、環境省の説明は根拠として十分ではない。
今回のように降下ばいじんでも外に出ていることが示されたのだから、
行政がきちんと調査をして検証しなくてはいけないはず。
なのに焼却・溶融処理を強行していることは安全もないがしろにしているといわざるを得ない。
安全ですという一点張りで何もしない行政の不作為に憤りを感じます」と語る。
前出の名古屋大学名誉教授・古川路明氏は今回の調査結果について、こう評価する。
「継続的に測定して検証する必要はあるが、試験焼却の影響でセシウム137の降下量が増えた可能性は十分ある。
自治体は放射性物質が含まれているのを承知のうえで引き受けた以上、きちんと調べる責任があるはずです。
静岡でこれだけ出るのだから、関東ならより大きな影響があるのではないか。
焼却の影響だけでなく、通常でも降り注いでいるものがあるはずです。
放射性物質は身の回りにあって良いことはありません。
まずは現状をできるだけ正確に把握する必要があります」
行政側の調査結果に問題があることを示しても論理をこねくり回した反論が返ってくるか、無視される。
本来なら行政の責任で実施すべき調査が放置され、市民が身銭を切って調べざるを得ない。
それが震災がれきの広域処理を取り巻く現状だ。国や自治体はいい加減、現実と向き合うべきではないか。
ーーー
文章を読んだだけでは私の頭では、数字が並んでいる計算の部分が理解しにくかったので、
ちょっと、書き出してみました。(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)

この計算に関してしばらく考えてしまいました。そうか!
129万ベクレル×2日(2回)燃やしたという事なんですね。
それで1日目は、焼却温度が800度程度のストーカ炉で燃やした結果
129万ベクレル→153万ベクレルと数値が増えたが、
これは濃度にムラがあるため。
そして2日目に1500度の高温「溶融処理」をした結果が129万ベクレル→36万ベクレルで、
約90万ベクレルが行方不明になっている。
(1日目にセシウムが増えている事を考えると、もっと沢山行方不明になっている可能性もある)
これで納得!!
つまり温度800度程で焼却した場合はほとんどが捕捉きているが、
1500度の高温で処理するとセシウムが気化してバグフィルターでは60%しか捕捉できない。
他の受け入れ地域の焼却施設はどんな温度で処理しているんだろう?
環境省 『広域処理に関する地方自治体の状況』(11月19日現在)
がれき広域処理ついてまとめたブログより

H24.12.14 時点で把握しているものという文書も出ていたので、
11月19日から追加されている施設も調べました。
環境省 『広域処理に関する地方自治体の状況』(12月14日現在)より

高温で焼却している施設は要注意です!!
2012年12月18日 勾留理由開示 大阪地裁
下地真樹氏 意見供述
意見申し上げます。
わたしは裁判所で覚えている事は丁寧にお話しました。
その結果一度拘留請求が却下されましたが、
そもそも逮捕状記載の被疑事実はめちゃくちゃなものであり、デタラメでしたから当り前だと思います。
しかしその後どういう訳か、長時間待たされた挙句に再度拘留の決定が出ました。
一体そこでどんな議論をしていたのか?と思います。
今朝検事調べの中で、検事ですら、
この逮捕状の被疑事実には僕自身の行動が殆ど記載されていないという事を認めています。
一体何なんでしょうか、これは。
私が拘留されたのは罪障隠滅の恐れありという事ですが、
つまり私が関係者と口裏合わせをして、証拠隠滅を図るなど、そういう話のようです。
しかし私は裁判所でちゃんと話しをしています。
一体いまさら何の口裏合わせが必要でしょうか。
むしろ実際に口裏合わせをしているのは、
警察と警察OBが多数天下っている警備業者の方ではないでしょうか?
その可能性がないと考えたのであれば、その判断の根拠はいったいなんでしょうか?
(「それほど大きな声を出されなくても」と誰かの声)
(そして下地先生はもっともっと大きな声で)
実際に証言された方の前の職が何であったとか、そういう問題ではありません。
業界としての長い関係がある事はこの社会の常識です。
その背景を一切考慮せずに判断したのだとすれば、
それは偏見を排したのではなく忠誠であるという、別の偏見をもちこんだにすぎません。
私は自分がかかわった市民運動の中で、
路上の表現活動に対する警察の不当な介入にたびたび抗議してきました。
許可なく路上でアピールをしたりチラシをまいたり何の問題も無くできる場所、
それは先日裁判官も認めていた場所。
そういう場所でも警察官は日常的に許可が必要であると平気でウソを言います。
こちらに知識がなければそのままやめさせてしまう。
こういうおかしな国家権力の乱用をやっているわけです。
私たちは知識をもって警察官が間違っている事を指摘し、
その都度警察官はどこかに無線で連絡しては、すごすごと引き下がるような姿を見せています。
謝ったりはしません。
そして数日経つと同じ場所でまた同じウソをつくんです。
そうやって法的根拠のない明らかに警察法維持違反の不当な介入を日常的にやっているのが警察組織です。
私はこれを暴露し、多くの人に広め、それによって警察に憎まれてきました。
私は路上で大阪府警の警察官から名前や職業で呼ばれます。
これは威嚇です。
こんなことをする警察があっていいのでしょうか?
警察の不当行為はこれだけではありません。
最近あった不当逮捕についてもその証拠の動画もインターネットに流れています。
誰が見てもそれは不当逮捕である。
また、その当日警察がどのような行動をしていたのか、
日々、不当介入について市民に抗議され、その抗議に対する警察の反論がおかしいと、
多くの市民から抗議され、恥てその抗議の現場から退散していた警察官たちは、
ある時突然大量の警察官を動員し、
多数の市民に恫喝をしたり絡んだ挙句に、一人不当に逮捕して連れて行った訳です。
誰もが逮捕するためにその日やって来たと考えています。
こうした事を私は厳しく抗議してきました。
私の名前を呼んだりする警察官に私は警察手帳の提示を求めたりした事がありますが、
ほぼ全く応じる事がありません。
これは規則違反ではないでしょうか?
何よりこんなくだらない仕事をさせられている若い警察官たちが気の毒です。
私が教えた学生も大阪府警には何人か入っています。
こんなひどい仕事をさせるなら、大阪府警は若い人を採用するのを止めて下さい。
大阪府警は随分以前から私の事を知っており、
警察の不当行為に抗議する私の事が目障りだった事は客観的に多くの人が知っています。
それで自分たちの仕事を改め、点検し、
改めるべきか、改めればよいところを、彼らは却って逆恨みをし、職権を乱用し私を罪に陥れているわけです。
これは子どもの喧嘩ですか!
国家権力を振り回す人たちがする事ですか!と、本当に全身で怒りを感じます。
こうした警察の暴走を戒めるべき検察が、むしろこれに同調し、
そうしてこうした規制をチェックして厳しく人権侵害を取り締まるべき裁判所がこれを簡単に認めてしまう。
一体この国の刑事司法はどうなっているのでしょうか。
今朝の検事調べの中で、「あなたの言い分は分かった」と。
「でも黙秘をしたりするのであれば、拘留の必要性がある」といったような事を、
そういった趣旨の事を言いました。
「いったいなにを言っているのか?」と。
私が本日述べているように警察官たちこそが職権を私的な目的に使う可能性がある。
だからこそ黙秘権は権利として認められているんです。
あなた方はいつから警察は性善説で説明できると考えているのですか?
警察こそが嘘をつく可能性があるからこそ、黙秘権があるのでしょう。
「黙秘権を行使したらあなたの不利益に働く」と検事が堂々と言ってどうするんですか。
そんな検事の準抗告を真に受けてどうするんですか、裁判長。
この間大阪府警の不当介入不当行為に厳しく抗議してきた人たちが片っ端から逮捕起訴されています。
まるで戦前の特高警察です。
再び刑事司法の暗黒時代を招き寄せることになるかどうか、皆さん本当にしっかりして下さい。
拘留逮捕というのも、重大な人権侵害なんです。
誤って用いればそれは大変な事なんです。
裁判で有罪にするかどうかだけが問題ではない。
逮捕拘留についても現に厳しく審査をして下さい。
しっかりして下さい、お願いします。
これは軽微な事案ではありません。
よろしくお願いします。
ー拍手ー
ーーー
不当逮捕で拘留20日間!下地先生釈放記者会見12/29(内容書き出し)
無理やり連れて行かれたのが12月9日の朝ですから、20日間も束縛されていました。
この20日間の間には選挙もありました。クリスマスもありました。
私としては、「慰謝料でも貰わなければやってらんない」という感じです。
いつも思うのですが無罪で捕まってしまった方とか、慰謝料は請求できるのでしょうか?
仕事にいけなかった分の日当、精神的苦痛など、交通事故なら貰えますよね。
どうなんだろう(。◔‸◔。)??
やっとやっと、シャバに出てきた下地先生のお話をお聴きください。
とてもポジティブなブラス思考で前向きなお話です。
万が一あなたが(わたしが)不当逮捕されてしまった時に役立つ情報もありますd(◕‿-。)
下地先生(モジモジ先生)釈放記者会見
2012年12月29日
釈放されましたモジモジ先生の方から紹介したいと思います。
私は前回迎えられる方だったんですけれども、今回は迎える方で、
モジモジ先生、どうそお願いいたします。
15:30

みなさん、「ただいま」です。
どうもありがとうございました。
逮捕の時の事を思い出すんですけれども、
逮捕状を見た最初の印象ですね、
「他になんか無かったんか」っていう。(笑)
本当に第一印象で、もう少しなんか、自分でももっと悪い事をしているような気がしているのに、
まぁ、「これだ」という事でもう、笑ってしまったというのが最初の印象です。
周りは大騒ぎだったので、なんですけれども。
本当にメチャクチャな話でありまして、
先ず書いてある被疑事実
かなりあいまいな文章で書かれてあるということがあります、主語がはっきりしなかったりとか。
かつ、僕を捕まえる理由になると読むようにするならそれは嘘なんですね。
こんな適当な文章で、被疑事実が書かれているものに逮捕状が出るんだという事が、
「なるほど、裁判所ってその程度もののなのか」と思う事が一つありました。
本当にこまごまとした事実関係はまたおきますが、
僕が自分自身の事ですから、
書いてある事とか自分がその時どうしたかという事は、全部見えているんですね。
難しいのはこれを第三者に証明する、説明するというのが難しいんですけれども、
でも僕から見えている景色がどういうものか?というのは、
ハッキリと警察はウソをついて、
誰でも逮捕するし、できるんだ。という事です。
これは僕の位置から見た時には紛うこと無き(まごうことなき)真実なので、
そういう意味では警察に対して抗議をする、
彼らがメチャクチャな組織なんだという事を言ってきたという事は、
まさにその時点で僕に証明されたと思っています。
本当にひどい話だと思っています。
ただ、留置所に入ってからはですね、
警察組織だっていう事で僕は全部一体で見ていたところがあるんですが、
まぁ、もちろんあんまり気は許せないんですけれども、
留置係りであったり、今回僕らを弾圧している公安警察とそれ以外の部署であったり、
それはやっぱり中にはいろんなですね、枝分かれがあるんですね。
その辺を今後きちんと見ていきながら、
警察の有り様に対して批判するというのも考えていかなかあかんなと思っています。
ま、留置係ですね、
僕が留置所の中に放り込まれる時にも、
ま、ちょっと不服に振る舞ったんですけれども、
なんか「ちょっと様子が違うな」と思いまして、
もちろん気を許していろんな話をするという事とは違うんですが、
生活の面倒を見るところだという事で、
ま、逆に公安警察がこういうめちゃくちゃな事をやった結果として、
留置係の人には迷惑をかけるのもどうかなという事を
とある方からですね、示唆いただいきましてですね、中で。
ま、そういう事もあるのかという事で、
中では生活は結構平穏にやっておりました。
で、みなさんから手紙が届き出してからですね、
一応監視の人達が検閲をするんですね。
検閲と言っても内容的な検閲では基本的にはありません。
ですから警察の悪口をしこたま書いてあっても全然問題はなしですから、
そういうところは なんですけれども、それを読んでいますので、彼らは。
で、僕が外でモジモジ先生と呼ばれているのを知って、中でもモジモジ先生って呼ばれて(笑)
もう、「いやちょっとそれは勘弁して下さいよ」って…あの、ま、本当に和気あいあいとやっておりました。
で、中では本当にすこぶる元気でありまして、
ただ、昨日金曜日にですね、
「金曜日にもしかしたら出るかもしれない」と言われて、全然あてにはしていなかったんですけれど、
もし出ると、自費弁当と言ってですね、自分でお金を払って食べるのがあるんですが、
「親子丼をまだ食べた事が無かったな」と思いまして、
木曜日の番に親子丼を注文して食べていましたら、これに当たってしまいましてね
昨日までちょっと、腹を壊していました。
公安サイドの取り調べは屁でもないんですけれども、
大阪府警の食堂の方が僕にはダメージを与えたということでありまして、
結構意外なところから手痛いダメージを受けてしまいまして、
今日はもう大分回復しております。
中に入っての印象ですけれども、
「こういう事はあってはならない」という意味ではもちろん不当な事ですし、
二度と起こしてはいけないと思いますが、
僕自身が内側から彼らを見れたというのは大きい収穫はあったと思っています。
本当にですね、幼稚です。
なんていうのか、その幼稚になるというのも原因が無くはない。
警察官というのはかなり厳しく政治活動を禁止されています。制限というよりはされていますし、
家族も含めてそういう所と繋がらないようにしているんですね。
「原発の話なんかももちろん知らない」と。
ですから、彼らがなにを正義と信じるか?という時に、
判断する材料というものはごくごく限られたものでありまして、
そういう世界でそういう閉じられたところで、そういう事を考えていたらどういうふうになるか?って言うと、
まぁ、皆さんご想像のとおりです、
カルト化します。
取り調べの中でも「あなたは過激派と繋がりはないのか」とかですね、いろいろと聞いてくる訳ですけれども、
「過激派ってどこにいるんですか?」と言ってたりとか、
「あなた過激派に利用されているんじゃないか」という事で聞きますけれども、
僕の放射能の学習会に来ているお母さん方が、僕が言ったら、
「過激派が凶器準備したりですね、火炎瓶を作ったりするお手伝いをすると思っているのか?」と。
「頭おかしいにもほどがあるよ」という感じで、
ま、いちいち納得していたのはそれはそれで笑えるんですけど、
「本当に暴力革命は起きないと思いますか?」とか言われるから、
「暴力革命なんて、いい加減にせい!」と。
本当に、ほとんどコントです。
あれは、可視化云々の話じゃなくて是非とも映像に撮ったら面白い。
外に出したい位です。
で、まぁ、ですからそういった意味で相当に幼稚なところでやっている。
そういう意味で、暴力革命とかそういう暴力、暴力沙汰についてどういう危惧があるかっていう時に、
僕が繰り返し言ったのは、「もう常に起こっている事だけど」と、
「暴力を危惧している警察が暴力をふるうのが現実の暴力なので」という事ですね。
20万人官邸前にいても誰も暴力を振るわないで終わるんですよ。
そこに100人、200人の機動隊が言って暴力をふるうわけです。
見ていれば明らかな訳ですよ。
エジプトでだって、誰が暴力をふるったか?って言ったら警察と軍隊な訳ですね。
人々はただそこに集まってきている訳なんですね。
だから「世間知らずもいい怪訝にしろ」と、
「まず、暴力をふるっているのはあんた達だし、」って、ま、そういう事を言ってですね、
その話の中でオウムの話とかが出てきて、
オウムの事件を未然に防げなかったというのが、一つ彼らのトラウマになっているんだろうという事は、
前からちょっと感じることですけれども、思いました。
で、結局「お前らオウムになるじゃん」という話なんですね、そういう意味では。
「未然に防ぐためになにしてもいいのか?」みたいな話になっているんですね。
「完全にあんたがたの感覚は狂っているよ」というような話でありまして、
そういうことで、取り調べはほとんだ漫談とか説教というかですね、になっていまして、
ま、非常に面白かったんですけれども。
そういうふうに彼らは非常にトンチンカンナレベルで我々を恐れているということがありますので、
私たちの側から、彼らでも分かるような発信の仕方というのを考えていくかなと、
最も世間ずれした幼稚な人達でもわかるように、ですね。
これについてはまた皆さんと相談しながら、いろいろと表現の仕方を考えていきたいなと思っています。
我々がこの間やってきた抗議活動ですね、
警察庁に対する抗議行動というのは相当効いているなということもちょっと思いました。
ま、あれはやるべきではなかったとは全然思っていませんし、やって正しかったと思っていますが、
ただ、「どういうふうに抗議していけばいいのか?」という事は
もっと洗練させる余地があるなというのは思いました。
彼らがこの程度利用しない人たちであるならば、
もう一工夫、二工夫ぐらいできるだろうというふうに思っています。
日本の警察のこういう乱暴なやり方に対しては抗議をするし、
ただ、現実にどうやって彼らを変えるかという事を、
きちんと勝算みたいな事を頭にイメージってやっていく事がいるなと思っています。
そういう意味では中から見てきたっていうのはそういう収穫ですね。
彼らも一枚岩ではありません。
で、ほかの同じゾーンの人とかが取り調べを受けていて、
取り調べを受けている時に、僕から原発の事を聞いているので、
自分の取り調べの刑事に原発の事をレクチャーしている同じ房の人がいまして、
「何でお前そんなに詳しいんだ?」と聞かれたら、
「同じ房に師匠がいます」、そんな話をしていて、ま、いいやという感じで、
「ああそうか、公安に捕まっているのか、あいつ何でも引っ張よるからな」
そんなやり取りもあったという事で、
公安というのはやっている事も陰湿ですが、
そういう意味で少なからずも「嫌われているのかな」ともちょっと思いました。
まあ、ちょっと気の毒なところもありますけれども、
でも、やっている事はシャレにならないひどい事です。
で、今回僕は起訴されずに出てきたわけですけれども、
基本的に救援の広がりがなければ、確実に起訴されていたと思います。
ですから、ま、令状逮捕ですからね。
しかも一回拘留を却下されているというのも結構笑えたんですけれども、
逮捕状を出した裁判官が令状拘留拒否、
拘留却下したんですけれども、どういう神経しているんだろうと思うんですけれども、
一応僕の話を聞いて、「そういう事ならちょっと違うな」という事で、
自分が出した逮捕状の非をある種認めているわけですね。
数時間の話しの末に。
ま、その後ひっくり返された訳ですけれども、
向こうの方もそれでいろいろと慌てたというのもあると思いますが。
あ、そうそう、救援の広がりがなければ起訴されていたという事ですが、
令状逮捕ですからそうなっていたでしょう。
で、今回やっぱり、僕らの批判の声が大きく広がったっていう事が、
起訴をある程度思いとどまらせている。
ただし、やっぱり一人起訴されてしまったのは、
これは本当に彼らのメンツですよね。
「令状逮捕に踏み切った案件で一人も起訴せずに処分保留」
これはやっぱりとんでもない話な訳ですよ、こんなことをしてしまうって。
だから意地でも一人は起訴しなければならない。
というのがこの一人起訴という判断かなと思っています。
憲法学者の方々の記者会見なんかでも、
そもそもこの記載事実のとおりの事がされたとしても、
されていたとしても逮捕する事は行き過ぎであるとか、いうような事も言われていましたし、
そういう意味でこれだけの市民社会の視線の中で、
公安を維持していくのは困難だというふうに考えて収集を測ってきたのかなというふうにも考えています。
今後の事ですけれども、
確かに国家権力というものはここまでの事が出来るんだという意味では、
非常に怖いものだという事は思います。
それは知らなかった訳ではないですが、
あらためて感じるところです、実際に。
ほんとに手も足も出ません。
それはやっぱり凄いなと、
ただ、これまでの立ち向かうというよりはですね、
彼らの方が幼いんですね、幼稚なんです。
だからはっきりとこっちから、ちゃんと教えてやらなあかんと、
上からしっかりと見下ろしていこうと思っています。
「ええかげんにせい」と。
なんていうかね、実際にふるう暴力が強いかどうかという話ではないんですね。
彼らは本当に、その力に見合った理性と価値性とか、そういうものを持っていません。
私たちの方がはるかに卓越したところからものを見ているし、
また、人々と繋がることによって、
自分たちの誤りや不足があるところをどんどんおぎあいながら成長してしていっているわけです。
ある意味では、警察組織みたいな閉鎖的なところに暮らしている人間っていうのは、
そういう成長の機会から制度的に疎外されている、なんて言うのかな、
あらためて被ばく労働みたいな話の人もいました。
だからそういうかわいそうな人達でもあるので、
むしろですね、我々が教育してやろうという事を考えていく必要があるかなと思いました。
最後にもう一つですね、がれきの事だけ触れて終わりにします。
この間ですね、何事も無かったかのようにやはり大阪市は進めているというのは、
情報を伝え聞いて知っております。
が、まだ一カ月ありますので、僕も出てきましたから、
救援の方も含めてですね、がれきの方もまた全力で取り組みますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
番外編質問Ust IWJ OSAKA1より
検察の取り調べ
Q:検察の方の取り調べというのはどんな感じでしたか?
僕は今回、間違えですらない、嘘をついて彼らが逮捕しているっていうことがありますので、
警察に関しては完全に事実関係黙秘です。
あんなにおしゃべりな黙秘もないと思いますけれどもw
取り調べの時は、3回あったんですけどね、
逮捕直後と拘留請求前と、拘留延長前と、今回の起訴かどうか、というので3回あったんですが、
1回目は完全黙秘でいきました。
その時は裁判官のところだけ丁寧に話をして、1回拘留却下が出たんですね。
2回目の時には、一応逮捕状の被疑事実が全くデタラメであるという事に関わる事実を何件か述べて、
現場には警察官がいたから、「これは間違いですらない、嘘を言っている」と。
で、悪意のある組織に
こちらが取り調べに応じて話をして、それがいいように使われる訳がないじゃないかと、
「だから彼らに話す気はない」という趣旨の事は答えた。
そういうふうに、
事実関係をちゃんと喋ってくれなければ、「黙秘されると拘留せざるを得ない云々…」
みたいな、ちょっとそういうっぽい事を言ったので、
「あなた方捜査機関が常に善意で仕事するという事を前提にしているのか、それは話にならんよ」
という事で、刑事調べで説教をしましたw
「それで有罪率が上がるじゃないか」と、
「こんなに日本の司法統計見たら異常な数字ばかり並んでいるじゃないの」という話をしたら、
「いや、日本で有罪率が高いのは確実な件しか起訴しないからだと私は思っています」と言うんで、
「個人的な信念は結構ですけれど、社会科学的には全く通用しません」って言ったら絶句していました。
それで話しは終わったんですけれども、2回目がそうでした。
3回目の時には、
本当にいくつか少し情報も増えたので、
「客観的証拠で被疑事実が否定できるにもかかわらず、今回逮捕状を発行させた疑いがある」
という事まで踏み込んでみました。
現場に証拠がないから証言だけで逮捕状をつくったんじゃなくて、
僕がどの位置にいたとか、そういう事の客観的証拠。
具体的にはJR構内の監視カメラの画像とかが絶対にあるはずなんですね。
「それを見れば、逮捕の被疑事実が全く嘘だ」という事が分かるにもかかわらずやったんじゃないか。
だからこれはもう本当に不正の疑いがあるんじゃないか?
「僕は告発したいんですけど出来ますか?」と質問をしました。
そういうふうな事もやりとりをして、
どちらかというと検事調べの方は、検察の時よりは一応内容について、
でも事実関係については本当に最小限ですね、について述べて、というような話し方をしました。
検察側の意図は?
Q:そこから、向こう側の意図というのはなにか見えてくる事はあったんですか?
向こう側の意図ですか、
ただ、どういう言い方をするにせよ、
この事件が注目を浴びていなければ起訴には確実にいったと思います。
令状逮捕するというのはそういう意図がなければしないと思いますね。
で、やっぱり向こうが悩んだのは、特に憲法学者の声明が効いたみたいですけれども、
やっぱり広がりですね、この事の。
院内集会もあり、とにかく立て続けにどんどんどんどん。
東京新聞が取り上げてくれただとか、やっぱりメディア。
とにかく立て続けにこの問題がかなりおおごとになってきている状況で、
プレッシャーがすごかったんですね。
それがなければ、僕は絶対に起訴されると思っていました。
これは間違いない。
今でも僕の事は何とかして潰したいんでしょうけど…
僕が最後の検事調べで出て来たら、公安三課の隊員たちが入れ違いにバーッ!って入って行ったんですよ。
すごい焦った感じで。
僕の印象なのであれですけど、
だから向こうもやっぱり困ってるのかな、という印象はちょっと受けました。
普通でも、そういう入るんだったら、僕が完全にいなくなってからですよね。
僕に見られる感じで入るというのは、「よほど慌てているのかな」というような感じはしました。
ですから彼らの中でもやっぱり、「しくじった感」があるのではないかと思いますし、
向こうの下手を打った面があるので、
そこをしっかり、丁寧に追求したいなという思いはあります。
下地先生の逮捕を阪南大学が事前に知っていた件
Q:
阪南大学は事前に知っていて、下地さんの研究室を調査したというのを聞いてビックリしたんですけど、
それはちょっと由々しき問題ですよね。
そっちの方もなんか反撃しないとなと思うんですが、もしいまお分かりの事があれば。
<2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
下地:
釈放されてから、まだ。
仕事納めも過ぎていますので、大学の関係者で管理職の方には特に連絡はまだ取れてないんですけれども、
あんまりこういう事態というのはある事ではないので、
「慌ててしくじりました」みたいな話なら、ま、別に「あり得るかな」と思います。
そんなに、ま、だらしがないと言えばだらしがないと思いますけれども、
「お騒がせしました」ぐらいの気持ちはあるので。
ただ、今後ちょっと丁寧に話して行こうかなとは思っています。
少なくとも、今回公安三課がやっている、これはハッキリ言って不正です。
不正ですから、この不正行為に加担しかけたわけですね、
今でも加担しつつあるのかもしれませんが、
ですからそういう意味で初めての事態で、上手い対応が出来なかったという事はあり得るかもしれませんが、
その事は反省してもらうというか、
この対応でよかったのかどうか?という事はきちんと曖昧にしないで、
話をしたいなというふうには思っています。
まだ拘留されている方との違い
Q:
今回下地さん達が釈放されたのと、
ハンさん達が起訴をされたり、他の方々が拘留を続けられて足りする、
その大きな違いというのは、
下地さんが拘留されて日本全国に抗議行動が広まっていったとか、
取り調べの時に、証拠にならない程度に下地さんが相手との対応をしていったというような事、
その大きな違いはどのような違いがあるのか、
取り調べの時に「やめてくれへんか」みたいなそういう事など
下地:
「やめてくれへんか」みたいな言い方はしませんけれども、
相当効いているなとか、参っている人がいるみたいな雰囲気の事はちょっと、
なんとなく言ってたかなという
僕自身もやってみて思うんですけれども、
やっぱり最初の取調室に入った時の、あの雰囲気というのは本当に独特なもので、
「言いたくない事は言わなくていい。というような供述拒否権があります」と言われるんですけれども、
それで発言の任意性が保証されると彼らは言うんですね。
つまり、その発言は任意の自発的な発言として、同意のもとに出てきた発言として、信用できる、
そういう発言だというふうにみなす訳ですね、取調室では。
だけどそんなわけはないんです。
僕自身もだいぶタフな方だと思いますし、
舌先だけで生きている人間なので、しゃべるのも得意な方だと思うんですが、
それでも、相当慎重にやりました。
まず、絶対に自分の力を過信しちゃいけないと思いましたので、
とにかく「最低限この期間はこういう方針で」というふうに。
最初は完全黙秘していたんですね。
それは「あいさつにも答えない」というレベルです。
その中で自分をある程度コントロールしていくようなことを、
自分が自分でコントロール出来ているのかどうか?という事も本当に分からない空間ですから、
それは本当に、慎重に慎重に進めました。
で、普通の人がいきなり放り込まれてそういう事が出来るか?と言ったら、
無理です。
本当に。
また、僕の場合には外での支援が動き始めるだろうという事もあったし、
今までの繋がりもありましたから。
また自分自身がなにも悪い事をしていないという、確信があるし、
そうやっていろんなものが自分を支えていて、
それでどうにか、まず対等なところからやっていける。
なのでよく言われるところの
政治弾圧を受けた時には権力との対話は成立しようがない。
まず、黙秘するしかないというのは、
これは一般原則としてやはり、逆に当てはまると思いました。
どういうふうに話をすればいいのかというのが、なかなか難しい。
だから本当に、じゃあ僕がやったように誰でもが出来るか?というと、
ちょっと難しいかなという気もします。
ですから、話した方が有利になる面もあるけれども、
それをあの場所で実践するには、相当の、ま、なんていうか、
技量というものがいるかなとはちょっと思います。
あとは、僕が起訴されなかったのは、
取り調べの中のぼくの振る舞いとかはあんまり関係ないと思うんですよ。
やっぱり起訴して、それが社会的な批判を浴びるかどうか?という事が一番怖いわけで、
検事側というのは。
で、そういう意味で、
やっぱり外の動きが8割ですね、8割…9割かな。
中で僕がなにをしゃべっているかというのは、1割もあんまり関係ないかなとおもいます。
そういう意味で僕のところで支援が盛り上がったのは、
わりと、意図して僕は売名していますから。
名前を売っておかないとこういう時にやられると思っていますので、
そういう意味では権力と喧嘩するという時から意図的にやっている事でありますから、
それが一つ今回は、どうにか効いたなということと、
権力側が何時も使う手段は、一番最初の官邸前の逮捕の時もそうですけど、
「こいつら過激派」だとか「過激派と繋がっている」みたいな事を、
あるいは、新聞側が警察発表の事実をさらに誇張して流すといった、
そういったやり方で本当に印象を操作すると。
で、そうやって弾圧されている人を孤立化させていくっていうのが、
やっぱりすごく大きいと思うんですね。
そういう意味で、今回僕の時にはそれをさせにくい条件がいくつかあったので、
それを踏まえて運動を大きくできたかなと。
で、今後はまだ囚われている人たちっていうのは、そういう意味では、
実際に人々の支援や関心を寄せる組み立てというのがまだ充分ではないという事なので、
これからそこの部分をつなげていくのが大事かなというふうに思っています。
で、それは可能だと思っています。
下地先生と同じ日に逮捕され同じ日に釈放になった方のお話↓
不当逮捕で拘留20日間!北堺141号のウシさんの釈放記者会見12/29(内容書き出し)
ーーー
<1>ー支援者による説明ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<2>ー大学側は逮捕の3日前、すでに下地先生が逮捕されることを知っていたー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
<3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー
下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)~テレビ局にお願いしよう~
<許されない!>下地先生不当逮捕
「駅での訴え 犯罪?」東京新聞こちら特報部12/21(書き出し)
●憲法学者の声明
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
●大学研究者が呼びかけ人の署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
●獄中からの下地先生の手紙
●その他、下地先生の抗議活動などへのリンクがあります
読売新聞 2012年12月19日
富山市など5市町村で構成する富山地区広域圏事務組合は18日、
岩手県山田町の震災がれきの試験焼却を終了した。
しかし、焼却灰を同市管理の最終処分場(富山市山本)に搬入する際、反対する地元住民らが道路を封鎖。
同組合によると午前9時過ぎから午後7時頃まで約10時間にわたりにらみ合いが続いた。
同日夜に焼却灰は搬入されたが、埋め立てや住民らを対象とした現地見学会は中止となった。
埋め立ては19日以降に実施される予定。
約20トンの焼却灰を積んだトラック2台は18日朝、
同組合の立山町末三賀の富山地区広域圏クリーンセンターから最終処分場に向けて出発。
午前9時15分頃、処分場近くの道路を住民らが車両で封鎖したため搬入できなくなった。
その後、住民らは車両を移動させたが、約10人が人垣を作って道路封鎖を継続。
市や同組合の職員らが説得を試みたが、
住民らは「説明を尽くした上で来てほしい」などと声を上げ、封鎖解除を拒否した。
午後6時半頃になり、警察官が威力業務妨害にあたる可能性があると警告すると、
大半の住民らが市道脇に移動。
その30分後、道の中央で椅子に座った男性に改めて警告すると、
男性は他の住民に引っ張られるように道を空けた。
トラック2台は約10分かけて処分場敷地内に到着した。
道路封鎖に加わった近くの農業の男性は
「住民の不安にもっと配慮してほしかった。複数回説明会を開いたりするなど手を尽くせば、
反対の人も妥協したかもしれないのに」と語った。
クリーンセンターで16日から始まった試験焼却では、
約25トンを一般可燃ゴミ約970トンに混ぜて燃やした。
放射性セシウム濃度は燃焼炉から排出された燃え殻の「主灰」が検出下限値未満、
排ガスをフィルターにかけて残った燃えかすの「飛灰」は26~16ベクレルと、
いずれも試験焼却の条件である1キロ・グラム当たり100ベクレルを下回った。
ーーー
<3>ー「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」
山本太郎・メディア質疑応答ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)
~テレビ局にお願いしよう~
<一部抜粋>
石埼先生:
これ、公安の新しい発明で、「威力業務妨害」で検挙するという新発明をしたんですよ、あの人たちは。
ちょっと、全然別件ですけれども、釜ヶ崎で住民票を消去された野宿者たちを支援していた人たちが、
投票権を行使するために第22回の参議院選挙に於いて、投票所に行こうとして、
住民票を回復させて投票権を行使しようとしたら、
それを投票所の小学校の入り口で阻止されて、
抗議していた人達が「威力業務妨害」で検挙された事件も起こっています。
で、12月12日に大阪高裁判決が出ています。有罪判決ですけれども、
これも全くマスメディアは取り上げていない。
それも僕はビデオなんかを見てるんですけれどもね、
それでごくふつうの抗議活動を「威力業務妨害」で検挙して、裁判所は有罪判決を出しているんです。
だから今回おそらく、別の事件ですけれども同じ大阪です。
大阪の警察は「威力業務妨害」でやればいいやという新しい発明をしたんですよ。
ここは絶対に死守しないと、次々と全国化しますよ、これ。
ーーーーー
震災がれき焼却灰埋め立て...高岡市
読売新聞 2012年12月21日

埋め立て処分のためトラックから降ろされる焼却灰(20日午前11時5分、高岡市不燃焼物処理場で)
高岡市は20日、震災がれきを含むゴミを試験焼却して出た焼却灰約18トンを
市不燃焼物処理場(高岡市手洗野)に埋め立て処分した。
処理場近くには反対派の市民団体メンバーが集まったが混乱はなかった。
市は同日午前、安全を確認した焼却灰をトラック6台で
市環境クリーン工場(同市長慶寺)から処理場に搬入。
午前11時過ぎには予定していたすべての焼却灰を重機で埋め立てた。
午後からは敷地周辺5か所で空間線量率を測定、いずれも安全性に問題はない数値だったという。
処理場は管理型最終処分場で、
しみ出した雨水などはシートで遮蔽され、処理施設を経て周辺の用水に放流される。
市は26日に周辺の地下水や放流水を検査し、安全性を確認するとしている。
作業を見守った自治会関係者(66)は
「情報公開と安全性の確保が保証されるなら、(焼却灰受け入れについて)前向きに話し合いたい」と語った。
一方、処理場から数キロ離れた公園には、震災がれきの受け入れに反対する市民団体
「命のネットワーク・呉西」(高岡市)の関係者らが集まった。
道具欣二代表(65)は取材に、
「放射性物質を全国にまき散らさず、東京電力の施設に集めるべきだ」と述べた。
ーーーー
<注目した語句>
約25トンを一般可燃ゴミ約970トンに混ぜて燃やした。
「飛灰」は26~16ベクレル
焼却灰18トン
最終処分場
シートで遮蔽
周辺の用水に放流
25トンを970トンに混ぜたという事は、およそ40分の1がガレキである。
飛灰にセシウムが26~16ベクレル検出されたという。
測定はどのようにやったのだろうか?がれきを測るように、空間線量を測るみたいに測定したのだろうか?
ここは富山なので、がれきにはやはり放射性物質が入っているという事になる。
一般ゴミと混ぜないで焼けば1000~640ベクレルぐらいにはなるという事(単純に40倍しただけ)
多分調べたのはセシウムだけだろう。
他の放射性核種や、化学物質など、また、天皇が心配されている石綿などはどうなっているのだろうか?
そして写真の場所は最終処分場らしい。
永遠にそこに置いておくという事だ。
遮蔽するシートとは、何年間ぐらい風化しないものなのだろうか?
放射性物質は数年では消えない、無くならない。
周りには雪が積もっている。
雪がとければどうなるのだろうか?
焼却灰はむき出しのままトラックに乗せられ、
むき出しのまま土の上に放り出されている。
無造作にバサッっと放り出されている。
この上に土をかぶせたのかな?
そして、富山の警察官は大阪に学んだ。
「威力業務妨害」という言葉で住民を脅している。
がれきに関して、読売新聞は地域富山版ではあるけれど、良く書いてくれたと思った。
<今日の一行>
「放射性物質を全国にまき散らさず、東京電力の施設に集めるべきだ」
ストロンチウム、焼却灰濃度公表−−県と柏崎市 /新潟
毎日新聞 2012年12月22日 地方版
県と柏崎市は21日、東日本大震災で生じた岩手県大槌町のがれきを、
同市が10月に試験焼却した焼却灰に含まれる放射性物質のうち、
測定に長期間かかるストロンチウムなどの濃度を公表した。
県の測定によると、「ストロンチウム90」は灰1キロあたり2・9ベクレルで、
がれきを入れずに焼却したごみの灰より同0・3ベクレル高かった。
「プルトニウム239」と「プルトニウム240」は合計で同0・025ベクレルで、
がれきなしの灰と同じ値。「プルトニウム238」は検出されなかった。
市は「灰の測定値は、過去の県内の土壌などの値と同等以下で問題ないと考える」。
県は「安全性は評価しない」としている。
【高木昭午】
ーーー
あくまでも焼却灰の数値です。
燃やして残った部分です。
フィルターに付着しているものと外気に出たものは含まれていません。
がれきには確実にストロンチウム90が含まれているという事はこれで証明されました。
スポニチ
東日本大震災で発生したがれきの広域処理をめぐり、環境省が受け入れ先から除外したにもかかわらず
北海道から大阪までの7道府県の市町や環境衛生組合など計14団体に、
復興予算の廃棄物処理施設整備費として総額約340億円の交付を決定していたことが
21日、共同通信の調べで分かった。
同省が「検討すれば、結果として受け入れなくても交付金の返還は生じない」と
異例の通達を出していたことも判明。
このうち神奈川県の4団体は交付条件だった「検討」さえしていなかったことも分かり、
共同通信の指摘を受けた同省は不適切と判断、神奈川県分の計約160億円の決定を取り消す方針だ。
被災していない地域への流用が大きな問題となった復興予算のずさんさが、あらためて問われそうだ。
[ 2012年12月22日 06:00 ]
ーーー
検討するだけで受け入れなくても交付金をもらえる。
そのお金の出所は復興予算。
記事になっている340億円は除外した14団体の分だけ。
実際はどれだけのお金が流れているのか?
さらに、
検討さえもしていない4団体にも160億円もの交付が、今回指摘されなければ渡っていたことになる。
単純に割れば1団体40億円になる。
一体これはどういう事なんだろうか?
復興予算ってなんだろう?
もっともっと私たちは怒らなければいけない!
私たちの税金です!!!
そもそも復興予算は、被災した場所のために使うものではないのでしょうか?
何100億円もこうやってばら撒く位ならば、
被災者にちゃんとした賠償金を支払う事が出来る筈だと私は思います。
くたばれ環境省!
無理やり不当に逮捕されたのは12月9日。
すでに10日以上も拘留されたままです。
下地先生は、いつも、熱くなる市民をなだめながら冷静に抗議してこられた方です。
その話は理路整然としていて、犯罪行為を犯すような方では全くありません。
なのに、まだ捕まったままなのです。
善良な市民を逮捕したままの大阪府警に対して何故マスコミは沈黙しているのだ(╬◣д◢)!
わたしは、釈然としない思いのままでいました。
今日、やっと東京新聞がメディアとして初めて紙面で報じました。
駅での訴え 犯罪?
東京新聞 こちら特報部 2012年12月21日

大阪市が放射性物質を含んだ震災がれきの処理を受け入れた問題で、
JR大阪駅前で通行人に焼却や埋め立てへの反対を訴えた大学教員ら3人が大阪府警に逮捕された。
「通行人の妨げにはなっていない。表現の自由を侵害している」と、
憲法学者ら70人が抗議声明を発表する事態になっている。
(出田阿生)
がれき反対 また逮捕者
大阪府警は今月9日、阪南大学の下地真樹准教授(40)ら3人を威力業務妨害と不退去の容疑で逮捕した。
府警警部補によると、下地準教授らは、今月10月17日午後2時40分ごろから約1時間半、
JR大阪駅の駅頭で演説をしながらビラを配ったり、
駅構内の通路をシュプレヒコールをあげて練り歩いたという。
駅員が退去するように求めたが応じず、駅の業務を妨害した― としている。
当時、現場にいた人によると、子連れの女性など市民約40人が横断幕を掲げ、
ハンドマイクで受け入れ反対を通行人に訴えたり、ブラを配ったりした。
その後、市役所前で予定されていた抗議行動に向かうため、駅構内の通路を通過した。
現行犯ではなく、約2ヶ月後の異例の令状逮捕だった。
下地準教授らの救援活動をしている関係者は
「募金運動や選挙での街頭演説のように、公共の場でマイクを使って訴えたり、ビラを配っていただけ。
なぜこれが威力業務妨害罪や不退去剤になるのか」と憤る。
訴えていた場所は、駅を出たところの歩道。
夜になると若者が演奏する事もある。
歩道の半分は市道、駅寄りの半分はJRの敷地とされるが、当然境界線は引かれていない。
JR西日本は
「駅敷地内での演説やビラ配りなどは困る。
駅員が再三撤去するよう注意したが、聞き入れられなかった」と説明する。
駅構内を通過する際も
「デモと勘違いされないように三々五々歩いていた。
歩きながらマイクで訴えたり、ビラ配布をしたという事実はない」(前出の関係者)、
「隊列を組んではいないが、反対を叫んだり、ビラを配ってデモ当然だった」(府警)と食い違う。
「表現の自由 萎縮招く暴挙」
抗議声明を出した憲法学者のひとり、龍谷大の石崎学教授は
「厳密に言えば、通行人にビラを配ろうとして、歩道のJR敷地に足を踏み込む事はあるだろう。
だが、駅の業務を妨害するほど悪質とは考えにくい。
市民が街頭でがれき処理について、政治主張を穏便な形で訴えた表現活動であり、
威力業務妨害や不退去罪が成立するとは考えられない」と話す。
大阪府と大阪市は岩手県の震災がれきの試験的な焼却・埋め立てを11月に実施、
来年2月から本格焼却・埋め立てを開始する予定だ。
11月には、住民説明会が開かれた区民ホールの廊下で抗議していた人達が建造物侵入容疑などで逮捕
(後に威力業務妨害罪で起訴)されるなど、反対活動への警察の介入が相次いでいる。
今年9月からの逮捕、起訴で現在も8人が拘留されている。
石橋教授は
「政治的な問題は民主的に解決すべきこと。
正当な言論活動に対して、恣意的に刑罰権を発動すれば、
市民は委縮し、やがて政治的活動を差し控えるようになる。
今回の逮捕は、憲法が保障する表現の自由を侵害し、ひいては民主主義を害する暴挙だ」と
厳しく批判している。
下記のブログに下地先生からのお手紙が公開されていました。
正しい情報を探すブログ

下地先生の手紙(12.14付)
本当に本当にありがとうございます。中では(想像していたより)快適に過ごしています。
スケジュール管理された生活ですが、
もともと、毎朝だいたい決まった時間に起きていたので、特に問題ありません。
部屋では主に書き物。なので、本を読む時間は意外に短いかも。
あと、いつだか本を差し入れてくれた大阪市内の方、ありがとうございました。
(でも、村上春樹は少し苦手かも<笑>)
取り調べは毎日あります。これは国家権力と対峙する瞬間、やはり緊張します。一人ではとても闘えない。
でもたくさんの人が僕を支援してくださっているとのことで、そのおかげで闘える。本当にありがとう。
ごはんはベクレてますが(多分)、まあ我慢して食べてます。
ヤバそうなのは、少し残します。そんな感じ。間食できないのは全然気にならないです。
中でも感じるのは、不当な逮捕、不当な勾留、そんな不当な仕事に従事すること、
そのこと自体が残酷なことです。
若い警察官たちを解放して、まっ当な仕事に専念できる世の中にしたい。そんな思いです。
大事なときに、ガレキのこと手伝えなくてごめん。でも皆さんを信じています。
インターネットに「文字起こし」「スキャン」できれば両方アップして
2012.12.14 下地真樹 獄中にて
東京新聞に出ていた憲法学者ら70人が抗議声明↓
JR大阪駅頭における宣伝活動に対する
威力業務妨害罪等の適用に抗議する憲法研究者声明
2012年12月9日、大阪府警警備部などは、同年10月17日のJR大阪駅駅頭で「震災瓦礫」の受入に反対する宣伝活動(以下、「本件宣伝活動」とする。)を行った下地真樹氏(阪南大学准教授)らを、威力業務妨害罪(刑法234条)および不退去罪(刑法130条後段)で逮捕しました。私たちは、日本国憲法の研究者として、本件逮捕は、憲法21条1項の保障する表現の自由を不当に侵害するものであると考えます。
本件宣伝活動は、ハンドマイク等を用いて、駅頭で、大阪市の瓦礫処理に関する自らの政治的見解を通行人に伝えるものであって、憲法上強く保護されるべき表現活動です。また本件宣伝活動が行われた場所が、かりにJR大阪駅構内であったとしても、駅の改札口付近等通行人の妨げになるような場所ではなく、せいぜい同駅の敷地内であるにすぎず、公道との区別も判然としない場所です。このような場所は、伝統的に表現活動の場として用いられてきたパブリック・フォーラムに該当すると考えられ、施設管理者の管理権は、憲法21条1項の前に、強く制約されるはずです。
そうであるとすると、本件表現活動に対し、威力業務妨害罪や不退去罪を適用することができるのは、当該活動によって相当の害悪が発生している場合でなければなりませんし、たとえそのような解釈をとらないとしても、少なくとも、害悪発生のおそれが実質的に存在することが必要なはずです。本件は、通行する市民に対して、穏健な方法で瓦礫処理に関する自らの政治的主張を訴えかけるものであり、このような表現活動から、刑罰に値するだけの相当の害悪が発生し、または、そのような害悪が発生する実質的なおそれが存在しているとは考えにくいと思われます。
また、下地氏らは、本件宣伝活動終了後、大阪市役所に行くために、JR大阪駅の東側のコンコースを通過しました。この行為も、同コンコース内で立ち止まって宣伝活動をするといった態様のものではなく、単に、他の人と同様に、移動のためにコンコースを利用したにとどまります。そもそも同コンコースも、駅構内とはいえ、本件宣伝活動が行われた駅頭と同様に公道とほぼ同視できる場所だと考えます。この移動のためのコンコース利用によって威力業務妨害罪ないし不退去罪が成立するとは考えられません。
下地氏らが、大阪市の瓦礫処理問題で活発に活動していたことは周知の通りです。政治的問題は、民主主義によって決着がつけられるべきですが、その前提として、表現の自由が十分に保障されなければなりません。前述のとおり、本件行為に表現の自由の保障が及び、その制約を正当化するだけの実質的な理由が存在しないとすれば、本件逮捕は、下地氏らの政治的主張を狙い撃ちにしたのではないかという懸念を感じざるを得ません。
市民の正当な言論活動に対し、刑罰権が恣意的に発動されるならば、一般市民は萎縮し、政治的な活動を差し控えるようになります。そうなると、民主的な議論の結果も歪められることにならざるをえません。表現の自由は、そのような結果を防止するためにこそ存在するのであり、したがって、刑罰権発動には最大限の慎重さが求められるはずです。
以上のように、本件逮捕は、憲法上強く保障された表現の自由を不当に侵害し、市民の表現活動を幅広く規制対象にする結果をもたらし、ひいては自由な意見交換に支えられるべき議会制民主主義の過程を深刻に害するものであって、憲法上許容されないと私たちは考えます。私たちは、大阪府警による下地氏らの逮捕に強く抗議するとともに、かれらの即時釈放を要求します。
2012年12月17日
<呼びかけ人>
石川裕一郎(聖学院大学)
石埼学(龍谷大学)
岡田健一郎(高知大学)
中川律(宮崎大学)
成澤孝人(信州大学)
<賛同者>
愛敬浩二(名古屋大学)
青井未帆(学習院大学)
青木宏治(関東学院大学)、
足立英郎(大阪電気通信大学)
飯島滋明(名古屋学院大学)
井口秀作(愛媛大学)
井端正幸(沖縄国際大学)
植木淳(北九州市立大学)
植松健一(立命館大学)
植村勝慶(國學院大學)
内野正幸(中央大学)
浦田一郎(明治大学)
浦田賢治(早稲田大学名誉教授)
榎澤幸広(名古屋学院大学)
遠藤比呂通(弁護士)
遠藤美奈(西南学院大学)
大久保史郎(立命館大学)
大野友也(鹿児島大学)
大藤紀子(獨協大学)
奥田喜道(跡見学園女子大学)
小沢隆一(東京慈恵会医科大学)
押久保倫夫(東海大学)
金澤孝(早稲田大学)
上脇博之(神戸学院大学)
木下智史(関西大学)
君島東彦(立命館大学)
小竹聡(拓殖大学)
小松浩(立命館大学)
齊藤笑美子(茨城大学)
斎藤一久(東京学芸大学)
斉藤小百合(恵泉女学園大学)
阪口正二郎(一橋大学)
笹沼弘志(静岡大学)
佐藤潤一(大阪産業大学)
志田陽子(武蔵野美術大学)
菅原真(名古屋市立大学)
高作正博(関西大学)
高橋利安(広島修道大学)
多田一路(立命館大学)
只野雅人(一橋大学)
玉蟲由樹(福岡大学)
塚田哲之(神戸学院大学)
寺川史朗(龍谷大学)
中里見博(徳島大学)
永田秀樹(関西学院大学)
長峯信彦(愛知大学)
永山茂樹(東海大学)
成嶋隆(新潟大学)
丹羽徹(大阪経済法科大学)
福嶋敏明(神戸学院大学)
前原清隆(日本福祉大学)
牧本公明(松山大学)
松原幸恵(山口大学)
水島朝穂(早稲田大学)
三宅裕一郎(三重短期大学)
三輪隆(埼玉大学)
村田尚紀(関西大学)
本秀紀(名古屋大学)
元山健(龍谷大学)
森英樹(名古屋大学名誉教授)
柳井健一(関西学院大学)
山内敏弘(一橋大学名誉教授)
和田進(神戸大学)
渡辺治(一橋大学名誉教授)
渡辺洋(神戸学院大学)
以上、65名。呼びかけ人と合わせて70名。(2012年12月20日現在)
同じサイトの署名のお願い↓
署名
放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する
市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
12月9日、阪南大学経済学部の下地真樹准教授が、大阪府警によって逮捕されました。この逮捕は、形式上も内容上も大変不当なものであり、市民の活動に対する明らかな弾圧です。
下地准教授らは、震災がれきに含まれる放射性物質やアスベストなど、本来焼却してはいけない有害物質を全国に拡げて焼却・埋立しようとする「震災がれき広域処理」政策に反対していました。大阪市は2月から焼却・埋立を開始しようとしています。
逮捕の経緯は次のようなものです。
10月17日、大阪市の震災がれき試験焼却に反対する市民有志(下地准教授含む)は、午後3時 、大阪駅・東北角の歩道上に集まり、大阪市役所にむけて三々五々歩いて移動しました。その際に、大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けており、この行為を根拠に逮捕されたようです。逮捕容疑は「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」です。
しかし、「駅構内を通り抜けた」行為が行われたのは2か月近くも前のことであり、今になって逮捕するというのは非常に不自然です。意図的な市民活動への弾圧であると考えざるを得ません。
下地准教授ら市民有志は、小さな子どもを持つお母さんたち、とりわけ福島・東北・関東から関西に避難移住して来られた人たちの不安な気持ちに寄り添い、放射能汚染の拡散を阻止するために活動をされてきました。福島原発事故は、膨大な人々の心身の健康と財産に被害を及ぼしました。適切な安全対策を行わず原発の運転を強行し続けた国と電力会社・原発メーカーなどの責任こそが問われなければならないはずです。
ところが、これら放射能を拡散させた国や企業の刑事責任は一切問われないままに、今回のように、放射能汚染の拡散に反対して声を上げることが刑事弾圧の対象にされているのです。このようなことは決して許されることではありません。既に大阪だけでも震災がれきの広域処理に反対した市民5名が逮捕され、長期にわたって拘留され、起訴されている人もいます。
私たちは、今回の不当逮捕に対し、厳重に抗議すると共に、即時釈放と謝罪を求めます。
2012年12月10日
放射能拡散に反対する市民を支援する会
呼びかけ人 2012年12月19日現在 89名 ※呼びかけ人リストは順次追加中です
呼びかけ人
朴勝俊 関西学院大学准教授
石田紀郎 元京都大学教授、市民環境研究所代表
槌田劭 元京都精華大学教授、元京都大学助教授
細川弘明 京都精華大学教授
中尾ハジメ 京都精華大学教授
川那部浩哉 元京都大学教授
安富歩 東京大学教授
仲尾宏 京都造形芸術大学客員教授
小出裕章 京都大学原子炉実験所助教
海老澤徹 元京都大学原子炉実験所助教授
小林圭二 元京都大学原子炉実験所講師
川野眞治 元京都大学原子炉実験所助教授
早尾貴紀 東京経済大教員
リック・タナカ ジャーナリスト、翻訳家
大野裕 立命館大学教授
土井利幸 元福岡女学院大学助教授・マヒドン大学大学院
向原祥隆 図書出版南方新社代表
立岩真也 立命館大学大学院教員
森岡正博 大阪府立大学教員
稲邑恭子「we」編集長
太田昌国 現代企画室編集者・評論家
鵜飼哲 一橋大学教員
中村泰子「we」編集部
趙博 シンガーソングライター
池田浩士 京都大学名誉教授・京都精華大学客員教授
今岡良子 大阪大学准教授
岡真理 京都大学教授
丸川哲史 明治大学教授
大津定美 神戸大学名誉教授
河野益近 京都大学大学院教務職員
吉野太郎 関西学院大学専任講師
畑明郎 日本環境学会前会長・元大阪市立大学大学院教授
丹羽健介 文芸春秋「文學界」編集部
徐京植 東京経済大学現代法学部教授
石原俊 明治学院大学准教授
春山文枝 多目的カフェかぜのね
笹沼弘志 静岡大学教授、野宿者のための静岡パトロール事務局長
マーサ・メンセンディーク 同志社大学社会学部准教授
熊本一規 明治学院大学教授
吉度日央里 オーガニック・ジャーナリスト
黒田末寿 滋賀県立大学教授
山田耕作 元京都大学教授
大和田幸嗣 元京都薬科大学教授
井戸謙一 弁護士
守田敏也 フリーライター
中村和雄 弁護士
川口有美子 作家、第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞
丸山里美 立命館大学教員
崎山政毅 立命館大学教授
細見和之 大阪府立大学教員
ビー・カミムーラ ナブルス通信編集部
中地重晴 熊本学園大学社会福祉学部教授
青山貞一 東京都市大学名誉教授、早稲田大学理工非常勤講師
浦井憲 大阪大学大学院経済学研究科教授
吉国浩哉 昭和女子大学専任講師
丹羽雅雄 大阪労働者弁護団代表幹事
西谷文和 フリーランスジャーナリスト
海南友子 ドキュメンタリー映画監督
酒井隆史 大阪府立大学准教授
市野川容孝 東京大学教授
永橋爲介 立命館大学教員
宮崎寛 NGO e-みらい構想、龍谷大学非常勤講師
山中速人 関西学院大学総合政策学部教授
伊藤宏 プール学院大学短期大学部准教授
渡邊太 大阪国際大学講師
木原壯林 京都工芸繊維大学名誉教授
伊藤公雄 京都大学大学院文学研究科教授
藤目ゆき 大阪大学教授
本田宏 北海学園大学教授
吾郷健二 西南学院大学名誉教授
藤原寿和 放射性廃棄物全国拡散阻止!3.26政府交渉ネット
長野宇規 神戸大学大学院農学研究科准教授
島和博 大阪市立大学院教授
中北龍太郎 弁護士
溝川悠介 大阪府立大学名誉教授
マシオン恵美香 画家・美術講師
池内靖子 立命館大学教授
三宅孝之 元島根大学教授
佐藤=ロスベアグ・ナナ イーストアングリア大学講師
清末愛砂 室蘭工業大学教員
木戸衛一 大阪大学教員
本多一寿 真宗大谷派宗議会議員、護念寺住職
松久寛 元京都大学教授
山田創平 京都精華大学人文学部専任講師
松名隆 室蘭工業大学教員
吉井公彦 元国立医薬品食品衛生研究所主任研究官
山本奈生 佛教大学社会学部専任講師
西村貴裕 大阪教育大学准教授
高橋登 大阪府泉大津市議会議員
大阪府警の不当逮捕のまとめ
↑大阪府警が不当逮捕したのはモジモジ先生だけではありません。
その方々の事がこちらに詳しく書いてあります。
ーーー
以下は私のブログで紹介した下地先生の記事。
読んでいただければそのお人柄が分かると思います。
2012年12月5日
モジモジ先生逮捕直前出演のラジオ番組12/5堤未果 x 下地真樹
「震災がれきの処理の現状について」(内容書き出し)
2012年11月21日
ヘレン・カルディコット医学博士来日会見(大阪)大阪の母&モジモジ先生質疑応答11/21
2012年11月13日 説明会
「彼らが支払うべきコストを私たちの身体で、そして、私たちの未来で支払うというのが
放射能をばらまく政策です」大阪・此花区瓦礫試験焼却住民説明会
11/13モジモジ先生質疑(内容書き出し)
2012年8月31日関電前
<がれき広域処理>正確な報道をしないメディアと大阪府警・機動隊「無用の暴力」
2012年8月30日の説明会
大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

行政の長として市民を守る立場にある方々にはこのような態度であっていただきたいと
心から願うのです。
新潟県ホームページより
県議会の一般質問で、放射能管理の基準等について答弁しました
2012年12月10日
開会中の定例県議会の一般質問で、放射能管理の基準等について答弁しました。
○沢野議員質問
がれき処理にかかる放射能については、
5市は受け入れるがれきも焼却灰も環境省の基準以上に厳しい100ベクレルの水準を設定していることに対し、
知事はなぜ不十分であると考えているのか、改めて知事の見解を伺う。
○知事答弁
放射能の基準についてでありますが、放射能の管理については、既に確立した手法が存在しております。
震災の前後で対応を変えて、管理手法を緩めるということは行うべきではありません。
原子力発電所の外の方が放射能管理が緩くなるということになると、
住民の理解を得ることは難しいと考えます。
ちなみに緩めるのであれば、原子力発電所の中の基準が間違っていたとして基準を緩めればよいのですが、
国としては原子力発電所の中の基準を緩めない方針というふうに承知をしております。
したがって原子力発電所の外の方が放射能管理が緩くなるということであります。
特に、放射能が濃縮される焼却灰については、環境中に溶け出すことを抑え、
長期に適正管理できるかなど懸念が残ると考えております。
なお、水俣病等の歴史の教訓に学ぶ必要があると思いますので、
放射能の管理の原則については防災局長から、水俣病の歴史の教訓は、福祉保健部長から答弁させます。
○防災局長答弁
放射能管理の原則についてでありますが、
焼却灰に濃縮された放射能は、環境中に溶け出す可能性があり、
現在の濃度規制だけでなく、生物濃縮や総量についても配慮すべきものと考えます。
放射線防護については、国際放射線防護委員会が提唱する
「合理的に達成できる限り低く保たなければならない」という考え方が確立されています。
また、IAEAの放射能管理原則の基本は、
放射能を希釈・拡散するのでなく、「濃縮と集中管理」であります。
放射能は、これらの原則に従い管理されるべきものと考えます。
○福祉保健部長答弁
水俣病の歴史の教訓についてでありますが、
昭和43年9月26日、厚生省及び科学技術庁は政府統一見解を発表し、新潟水俣病については、
昭和電工の「アセトアルデヒド製造工程中に副生されたメチル水銀化合物」が
中毒発生の基盤であるとしました。
新潟県は公害防止条例により昭和35年から濃度規制を行いましたが、
国が総量規制の考え方を特定地域に導入したのは、昭和53年の水質汚濁防止法の改正によるものであります。
新潟水俣病は、その間、アセトアルデヒドの生産開始以来、
濃度規制しかない時期も含め、同工場から排出されたメチル水銀化合物を含む排水により、
阿賀野川が汚染され、食物連鎖により魚介類にメチル水銀が濃縮されたもので、
これを地域住民が多食することにより生じたものであるとされております。
ーーー
新潟県泉田裕彦知事ががれき広域処理に関して細野環境大臣に質問した内容です。
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
新潟市長は泉田裕彦知事とは見解が違うご様子ですが、市民の力でがれきは返却されました。
<コンテナがれきを岩手へ返却>何故全国放送しないのか!?新潟のみの放送
「おーい橋下聞こえてるぅ?」11/27(書き出し)
それと比べて大阪の橋下市長は…質問に答えることなく逃げたまま卑怯な手に出ています
モジモジ先生逮捕直前出演のラジオ番組12/5堤未果 x 下地真樹
「震災がれきの処理の現状について」(内容書き出し)
逃げたの質疑はこちら
大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
2012.12.05
J-WAVE・JAM THE WORLD
■CUTTING EDGE
『震災がれきの処理の現状について』
今日、大阪市は
岩手県の震災がれきおよそ100トンを試験焼却した焼却灰の放射性物質の濃度が
大阪府の基準を大幅に下回り、安全性が確認できたとして、
此花区にある人工の島夢島の最終処分場で埋め立てを始めました。
また群馬県前橋市の市長や新潟市の市長が、震災がれきの受け入れや試験焼却に関して発言をするなど、
気になる動きが出ているこの震災がれきの処理問題。
これについて、阪南大准教授の下地真樹さんに伺います。
堤:
今日から大阪市が先月末に燃やした震災がれきの灰の埋め立てを始めたんですけれども、
まず、この大阪市の対応をどんなふうにご覧になっていますか?
下地:そうですね、一連の動きを見ていて大変乱暴だと思っています。
堤:乱暴
下地:
はい、行政の言う安全性というのは、たとえば、
「放射能はフィルターで全部とれます」だとか、
「いくら埋めても外には拡散しないで、基本的にはじっとしている」であるとか、
かなり楽観的な想定シナリオに寄与した安全性なんですね。
で、これについて市民からも沢山疑問の声ですね、具体的な質問が寄せられているのですが、
そうしたものに答えないまま安全性を宣言しているというというので、不安は増すばかりだと思います。
堤:下地さんは、実際に大阪の議会と直接Q&Aというのはやったんでしょうか?
下地:
議会というか、僕自身は大阪市、大阪府環境省のそれぞれと、
結構長い時間やりとりはさせてもらっています。
堤:
で、どうですか?その安全性についての納得のいく答えというのは
その時でているんでしょうか?
下地:
それはないですね。
主張を重ねていった時に最後に出てくるのが「学者の先生方に検討してもらったので」という事で、
ブラックボックスに行きあたるんですね。
その大本の議論が災害廃棄物安全評価検討会という環境省が設置した会議があるんですが、
その議事録がいま隠されているっていう問題があります。
堤:隠されている。
下地:
議事録が存在しない会が4回ほどありまして、
ちょうど薬害エイズの時にも似たような問題がありましたよね?
エイズ検討会議の議事録が出てこないという、
あれに似たような事が今回の震災がれきでもあります。
堤:
そうすると環境省の災害廃棄物安全評価検討会というものが存在していて、
そこの安全評価の結果に沿って安全性があるという事が言われているんだけども、
そこの議事録自体が出てこないと。
下地:そうですね、「録音自体をしていません」というふうに今環境省は説明しています。
堤:また記録も残っていないという事ですか?
下地:
そうですね。
8回、9回、10回、11回という4回分なんですけれども、それが出てこないですね。
堤:
4回分出てこない。
そうするとこれは「どういった形でその安全性の評価をされているのか」という事も
分からないという事なのでしょうか?
下地:
そうですね、行政からの説明は一応大枠はあるんですけれども、
さまざまな疑問が浮かびますから、僕を含めて多くの人が質問をするんですけど、
説明しきれなくなると学者の先生の権威に頼るんですね、その担当者が。
ところがそれが、結局ブラックボックスに入ってしまっているので、
現在のところ確認する手段がないという状態だと理解しています。
堤:なるほど、
これ、がれきの焼却灰の放射性物質の濃度を調べたところ、
安全性が大阪府の基準を大幅に下回ったという発表がありましたけれど、
これについてはいかがですか?
下地:
安全性については、そもそも濃度の規制だけを今環境省は考えていて、
これこれの濃度よりも薄ければ、燃やしても埋めても大丈夫だという、
基本的にはそういう考え方なんですね。
堤:基準値があるっていう事ですね。
下地:
はい、ところが今回の事故で大変な量の放射性物質が関東・東北に出てしまいました。
それを、できるだけ被ばくを減らすために閉じ込めて管理する必要があるんですけど、
そういった発想が基本的に欠けているというのが、かなり問題だと思います。
一部分だけを取り出してそこだけを見ると「危険性が小さい」というふうに、
もちろん見せれば見せられる訳ですけども、
今後こういった「放射性廃棄物をどのように管理していくのか」という方向性の問題としては、
「薄めてばら撒く」という事になっていて、大変危険だと思います。
堤:
ちなみに下地さん、これ放射性物質の話になっていますけれども、
たとえばアスベストとか、六価クロムとか、
たとえば東京なんかだとそっちの別の有害物質もすでに検出されているんですね。
そのあたりに関してはこの大阪府の政策というのはどうなっているんでしょう?
下地:
全て指摘されている、水銀、ヒ素、アスベスト、六価クロムなど全部問題だと思いますが、
特にアスベストは試験焼却用の100トンを検査した結果、
結構な量のアスベストが検出されているんですね。
ところが、アスベストを扱う作業場の基準値に照らして基準値内であると。
そういう、なんというか要するに私たちの生活環境の基準値ではない、
より危険な環境の基準値より下回っているという事で「安全だ」と言う評価を出して、
試験焼却を強行してしまったんですね。
堤:なるほど、先程の基準値というのは民間の処理場という事ですか?
下地:
アスベストというのは基本的に燃やしちゃダメですよね。
で、産業廃棄物の専門業者が処理をしますが、そういう処理をする場所の基準値があるんですね。
作業員の方がやっている場所。
で、今回のように一般の焼却炉で燃やすという事はもともと想定されていない訳です。
それで、「じゃあ基準値どうしようか」っていう時に、
そういう危険な環境の基準値をそのまま使っているわけですね。
「それより少ない」という事だけで、
「安全だ」と言われてしまうのは大変に危険だというふうに思います。
堤:
なるほど、
ちなみにそういう有害物質がバグフィルターで防げるという事を行政は発表していますけれど、
これについてはいかがですか?
下地:
放射能についてバグフィルターで捕れるかどうか?については、
その放射能がどのような形で焼却炉の中に存在するのか?
よく言われますように、ガスであるのか、固体であるのか。
固体であるにしてもどういう大きさであるのか?という事が詳しくは分からないので、
やはり環境省の想定は楽観的だと思います。
でまた、アスベストについてはバグフィルターでは無理ですね。
ですからかなり負担だというふうに僕は思っています。
堤:これは大阪の府民の反対というのは今はどういった空気なんでしょうか?
下地:
先ず反対している人はかなり、もちろん強く反対しているんですね。
行政との直接のやりとりを経て、
「やっぱりこれはデタラメである」というふうにみなさん確信を深めていると。
一方で大阪市はこのがれきの問題の広報に力を入れていないので、
いまだに多くの市民が「知らなかった」っていう反応をされる方も結構多いんです。
堤:がれきを受け入れて燃やしたという事すら知らないと。
下地:
そうです。
そういう話はちょっと聞いた事はあるけど、実際にこういう日程でやるとか、
あるいは来年の2月から毎日燃やすことになる。
一応予定ではそうなっているという事も知らないというような人も結構いますね。
堤:きちっと周知されていないという事ですね。
下地:はいそうです。
堤:
よくですね、行政側が
「がれきの広域処理をしっかりしないと被災地の復興が進まない」という事をよく言いますけれども、
これについてはいかがですか?
下地:
むしろ、「震災がれきの広域処理にこだわる事で足を引っ張っている」と僕は思っているんですね。
それは第一に輸送費などをはじめとして多くの費用がかかります。
これが他の必要な事の財源を圧迫しています。
二つ目は関連しますけれど、
もともと環境省の基準が甘いので、
現在、処理を進めている被災地は結構危険にさらされているわけです。
放射能についても。その他についても
堤:被災地でがれき作業に関わっている作業員の方にも危険があると。
下地:
そうですね、作業員もそうですし、近隣の住民の方も正直心配です。
ですから輸送費などをかけずに、本来安全投資をですね、しっかりやるべきところを、
彼らは「安全だ」という事で広域処理をしていますので、
ま、輸送費に無駄遣いをしてしまっていると、
いろんな意味で被災地の復興の足を引っ張っていると思います。
堤:
そうすると被災地で作業をされている方なんかも、
この危険性については知らないという事が多いんでしょうか?
下地:
知っているかもしれませんけれど、
阪神大震災の時もそうですが、
たとえばアスベストの被害というのは、やっぱり20年ぐらいたってから、
最近チョロチョロ出てきているという感じです。
ですからそういう長期間にわたる危険性については、
国が自信を持って「安全」と言っている中で、
「危険ではないか」という自分の不安を、はっきりと意思表示して
対処を求めるという事はなかなか難しいと思います。
堤:
ちょうど今日アスベストの、国に対して賠償責任があるという判決が出ましたけれども、
やっぱりあれも本当に30年経ってからですから、こういう事には時間がかかるという事ですね。
下地:
そうですね、
で、今回の政策を決めた人達は明らかにもうその責任を取らない訳です。
堤:30年後はもういませんからね。
下地:いませんからね。だから本当にひどいと思っています。
「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀
光が丘清掃工場工場からもアスベスト7/25
ーーーそして、逮捕されてしまったーーー
「がれき反対」無許可デモで大阪駅業務妨害 阪南大准教授ら逮捕
産経ニュース 2012.12.9 17:03
東日本大震災で発生したがれきの受け入れに抗議するデモ行進をJR大阪駅構内で無断で行い、
駅側の警告に応じなかったとして、大阪府警警備部などは9日、威力業務妨害と不退去の容疑で、
阪南大准教授の下地真樹容疑者(40)=大阪市西区新町=ら2人を逮捕した。
下地容疑者は黙秘しているという。
府警によると、
下地容疑者らはハンドマイクを手に演説をしながら約40人の参加者を先導。
構内を約250メートルにわたり行進した。
逮捕容疑は10月17日午後2時40分ごろから約1時間半にわたり、
JR大阪駅(大阪市北区)で「がれき反対」とシュプレヒコールを上げながら練り歩いたり、
ビラを配布したりして駅側の業務を妨害したとしている。
その時の写真 放射能メモより http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1023.html

どう見ても不当逮捕としか思えない。
2012年11月21日
ヘレン・カルディコット医学博士来日会見(大阪)大阪の母&モジモジ先生質疑応答11/21
2012年11月13日 説明会
「彼らが支払うべきコストを私たちの身体で、そして、私たちの未来で支払うというのが
放射能をばらまく政策です」大阪・此花区瓦礫試験焼却住民説明会
11/13モジモジ先生質疑(内容書き出し)
2012年8月31日関電前
<がれき広域処理>正確な報道をしないメディアと大阪府警・機動隊「無用の暴力」
2012年8月30日の説明会
大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
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新潟市に続く朗報ですლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
石川県の食材はとっても美味しい♪
だから国土を守ってほしいのです。
悪天候の中ほんとうにありがとうございます。
地域 石川
輪島市長 がれき試験焼却延期 住民抵抗で
読売新聞 2012年12月7日
輪島市が8日に予定していた岩手県宮古市の震災がれきの試験焼却が延期となった。
ごみ処理施設「輪島クリーンセンター」が立地する美谷町の住民らが、
センターにつながる道路にバリケードを築いて輪島市の一般ごみの受け入れに反対したためだ。
市側は改めて地元住民と協議し、理解を求める考えだが、双方が歩み寄ることは困難な状況となっている。
「施設に入れさせていただけませんか」「美谷町の許可を得てからにして」――。
6日午前8時頃、激しい風雪の中、
出勤してきた市職員と同町の立壁(たてかべ)政義区長(64)や地元住民ら約10人が押し問答となった。
バリケード越しの緊張状態は10分弱続いたが、市職員が諦めて引き上げた。
立壁区長は午前8時30分頃、市役所に梶文秋市長を訪ねた。
約2時間に及ぶ話し合いの結果、
梶市長は1週間から10日間の試験焼却延期を決断し、住民側はこの日築いたバリケードを撤去した。
震災がれきの試験焼却を巡り、市側は1日に宮古市からコンテナ2個分(約7トン)のがれきを搬出し、
7日から施設に搬入、8日に試験焼却を予定していた。
しかし、美谷町は
「長年、市民が出したごみを受け入れてきた。
輪島市のために受け入れているだけで、他の市町村を受け入れるためではない」と反発。
市と町が結んでいる「ごみ処理事業に伴う協定書」に違反するとし、
断念しない場合は、町などが所有し、市に貸しているセンターとその周辺の土地契約を
破棄する内容の文書を市に提出している。
梶市長は6日、記者団の取材に
「がれき受け入れについては後ろへ下がることは考えていない」と述べた。
一方、立壁区長は
「いつでも封鎖できるようにバリケードは置いてきてある」と話し、
受け入れ断念を求めていく考えだ。
ーーー
2012/12/06 【石川】輪島市の震災がれき試験焼却に対する抗議行動
記録映像はこちらhttp://iwj.co.jp/wj/open/archives/43606
最初の部分
Video streaming by Ustream
このバリケードが試験焼却を防ぎました。

<コンテナがれきを岩手へ返却>何故全国放送しないのか!?新潟のみの放送
「おーい橋下聞こえてるぅ?」11/27(書き出し)
初の快挙!がれきの搬入を阻止しましたლ(◉`ൠ′◉ლ)
このニュースが新潟だけの報道で全国ではないところが納得できません!
なのでネットで全国に拡散しまーす。
内容書き出しは記事の転記ではなく実際のニュース動画から書き出しました。
動画はすぐになくなると思うので音声をとりました。
「やればできる」
そんな勇気をもらう事ができたニュースです。
冷たい雨の中、阻止して下さった新潟市のみなさん、
ありがとうございます♡
新潟県のニュース 震災がれき一旦返却へ
NHK新潟放送局 11月27日 18時27分
新潟市が今日から予定していた東日本大震災で発生した岩手県のがれきの試験焼却が、
住民などの激しい抗議で延期されました。
その結果新潟市は岩手県にがれきをいったん返却する方向で調整することになりました。
新潟市の篠田昭市長はがれきの受け入れを進める考えを示していますが、
住民の理解をどう得るのか難しい対応を迫られています。
新潟市は今日から試験焼却を行う予定で
昨日焼却が行われる新潟市江南区の亀田清掃センターにがれきを運び込もうとしました。
ところが、受け入れに反対する地元の住民や市民グループのメンバーおよそ50人が集まり、
入口に立ちふさがって、トラックの行く手を遮るなど激しく抗議しました。

現場で新潟市の幹部や担当者が3時間以上にわたって説得に当たりましたが、

住民たちは応じず、
新潟市はやむを得ず昨夜のがれきの運びこみを断念。
試験焼却は延期される事態に。

亀田59区中島大月自治会 浅野ミユキ自治会長:
しっかりとした基準、安全基準をつくった上で、
改めて交渉してこのがれきは受け入れる稼働するかは、また再度検討していただきたいと思います。
一夜明けた今日、焼却の延期を受けて新潟市は今後の対応を検討。

その結果、焼却施設以外ではがれきをコンテナからは出すことができず、
被災地ではがれきの広域処理で全国に輸送するためのコンテナの数が限られていることから、
がれきをコンテナに入れたまま、いったん返す方向で岩手県と調整することになりました。
環境省によりますと、
がれきが受け入れられずに被災地に返されるのは、これまでに例がないということです。
こうした事態に
新潟市の篠田昭市長は

いったん立ち止まるという事にさせていただきました。
作業をずらすという形で、まァ、あの~、粘り強く、うーー、
理解を一人でも増やしていきたいと、三条市に柏崎さんが試験焼却したデータが、
これは、まぁ、あの、1カ月か2カ月かかるという検査もありますんで、
そういう情報を頂いてですね、繰り返し繰り返しお伝えしていくという事も重要だなというふうに思っています。
あくまで今後もがれきの受け入れを進める考えを示しました。
新潟市は住民側と改めて話し合いの場を持つとしていますが、
住民側はあくまで反対の姿勢。
受け入れに理解をどう得るのか、新潟市は難しい対応を迫られています。

これについて岩手県は、
「県としては、がれきの安全性については問題がないと認識しているので非常に残念だ。
ご理解をいただけるように、新潟市と対応を協議したい」と話しています。
また、大津市長は
「がれきを受け入れてもらって、大津市の復興が進む事を望んでいるが、
相手があっての受け入れなので、何とか理解してもらいたい」と話しています。
ーーー
新潟市長の篠田昭さんはがれきを受け入れたがっているようですが、
新潟県の泉田裕彦県知事は素晴らしい方です。
↓
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
市長も知事に見習っていただきたい。
けれど、住民の反対を受けてがれきを岩手に返す決断をされたことには
その勇気を大きく評価させていただきたいと思います。
大阪の橋下市長と北九州の北橋市長とは大違い♪
二人とも名前に「橋」がついてるww…下と北か…どっちも日当たりが悪そうだ。
『広域処理に関する地方自治体の状況』(11月19日現在)

現在の状態はどうなのか?


私の家の近くでも、町田市の焼却も始まってしまいました。
「民間」での受け入れも多い事が気になります。
青森県
青森県三戸町の民間施設
八戸セメント(株)
三菱マテリアル(株)
山形県
山形市の民間施設
米沢市の民間施設
寒河江市の民間施設
村山市の民間施設
福島県
いわき市の民間施設
茨城県
古河市の民間施設
エコフロンティアかさま((財)茨城県環境保全事業団)
埼玉県
太平洋セメント(株)熊谷工場及び埼玉工場、
三菱マテリアル(株)横瀬工場
東京都
都内の民間廃棄物処理施設
都内の民間施設
※東京都の民間は多分これ↓
「東京臨海リサイクルパワー(株)」は東京電力の関係会社!
東京都瓦礫受注TRP 文化放送夕焼け寺ちゃん&東京新聞こちら特報部(内容書き出し)
セメント工場で処理されたものはセメントとなって出回って、
そのうち新築マンションになるかもしれない。
特命リサーチ200X 忍び寄る放射線の恐怖。民生アパートの場合(番組の内容を書き出し)
それに、民間だと管理の問題なども不安です。(行政ですら信じられないのだからなおさら)
ヘレン・カルディコット医学博士
<上記ブログより一部抜粋>
東京にまで汚染が広がっている状況の中で、それ以外の地域にまで汚染を共有しようとしている。
放射性廃棄物を共有するという事で、汚染を広げようとしていることは、
これは小児科医としての私の立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言えると思います。
放射能を結局全国で分け合おうとしているという状況になると思います。
それで放射性物質がこの3万6000トンと言われているがれきの中には入っています。
特にセシウム137の汚染が心配されています。
セシウム137というのは300年間そこに残りますので、
持ちこんでしまえば、300年間にわたってこのセシウム137を持ち続けなければいいけない事になります。
ー以下の検討中の地域には絶対にがれきを持ちだしてはなりませんー
災害廃棄物の受入れについて
具体的に調整中又は受入検討中の地方自治体の状況
(1)神奈川県
・受入検討:神奈川県(H23.12.20)、川崎市(H24.2.20)
(2)新潟県
・試験処理:三条市が岩手県大槌町の木くず約13 トンを試験処理(H24.10.11~13)。
柏崎市が岩手県大槌町の木くず約10 トンを試験処理(H24.10.11~12)。
新潟市が岩手県大槌町の木くずを試験処理予定(H24.11.27, 29)。
・受入検討:新潟市、長岡市、三条市、柏崎市、新発田市(H24.3.31)
(3)富山県
・試験処理:高岡市及び富山地区広域圏事務組合が岩手県の災害廃棄物について、
試験処理の実施を表明(H24.11.19)。
・受入検討:高岡市(H24.3.6)、
富山地区広域圏事務組合(富山市、滑川市、立山町、上市町、舟橋村)(H24.4.6)、
新川広域圏事務組合(魚津市、黒部市、入善町、朝日町)(H24.4.6)
・その他:岩手県との覚書を交換(H24.4.9)。
(4)石川県
・試験処理:金沢市が岩手県宮古市の漁具・漁網約8 トンを試験処理(H24.11.10)。
・受入検討:輪島市(H23.11.24)、金沢市(H24.3.5)
・その他:金沢市が「金沢市災害廃棄物受入れ可能性検討会」を設置(H24.4.24)。
同検討会が「東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理に関する安全性評価報告書」
を金沢市へ提出(H24.8.6)。
市議会全員協議会にて、岩手県宮古市の漁具・漁網を受入れ対象とする基本方針を提示(H24.8.21)。
(5)三重県
・その他:三重県、市長会及び町村会は、
災害廃棄物の広域処理への対応に係る合意書及び覚書を締結(H24.4.20)。
三重県が、岩手県及び宮城県との間で確認書締結(H24.4.27)。
「三重県における東日本大震災の災害廃棄物処理に関するガイドライン」を策定(H24.6.8)。
(6)大阪府
・試験処理:大阪市が岩手県宮古地区の可燃物を試験処理予定(H24.11 月下旬予定)。
・受入検討:大阪府、大阪市(H24.1.25)
・受入表明:大阪市(H24.6.20)
・その他:大阪府が「大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針」
を策定(H23.12.27、H24.6.18 改訂)。
環境省より提示した「大阪市の北港処分地(夢洲1区)における
災害廃棄物の焼却によって生じる焼却灰の埋立処分にかかる個別評価について」(H24.6.5)を
評価し、指針を改定(H24.6.18)。
大阪府及び大阪市と岩手県が
「東日本大震災により発生した被災地の廃棄物の処理に関する基本合意書」を締結(H24.8.3)。
(7)愛媛県
・受入検討:愛媛県(H24.3.21)
ーーーー
「彼らが支払うべきコストを私たちの身体で、そして、
私たちの未来で支払うというのが 放射能をばらまく政策です」
大阪・此花区瓦礫試験焼却住民説明会11/13モジモジ先生質疑(内容書き出し)
<一部抜粋>
何故福井にあのようにしつこく広域処理を受け入れさせようとしているのか、多くの人が考えています。
福井でこれから始まるであろう廃炉の時に、
1基廃炉にすれば何万トンというレベルで放射性廃棄物が出てきます、低レベルの。
それを「地元で処理させたいのではないか」とみんなが言っています。
原発を押し付け、その事に苦労をしてきた地域に、負担をすることなく地元で処理をせよという形で、
こんどは低レベル放射性廃棄物の処理を押し付けるつもりなのか。
ヘレン・カルディコット医学博士来日会見(大阪)

7:49
3万6000トンあると言われて、これは大阪にすでに搬入されているんでしょうか?
本来であれば今日が試験焼却の日と伺っていたんですが、まだ?
福島だけでも十分、非常に悪い状況です。
東京にまで汚染が広がっている状況になっています。
その状況の中でこの汚染を、
東京にまで広がっているそれ以外の地域にまで汚染を共有しようとしている。
放射性廃棄物を共有するという事で、汚染を広げようとしていることは、
これは小児科医としての私の立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言えると思います。
放射能が出たこの大きな事故を、
その結果を、結局全国で分け合おうとしているという状況になると思います。
それで放射性物質がこの3万6000トンと言われているがれきの中には入っています。
木質のものとかいろいろとありますが、特にセシウム137の汚染が心配されています。
セシウム137というのは300年間そこに残りますので、
もし大阪にこのセシウム137を持ちこんでしまえば、
大阪は300年間にわたってこのセシウム137を持ち続けなければいいけない事になります。
それを人が呼吸から吸ったり、食品から摂りこむという事が発生します。
それで政府はこの放射能のレベルなら許容な範囲だと言っていますが
実際、許容可能な放射能というものは存在しません。
全ての放射能、これは癌を引き起こす可能性を持っています。
あとセシウム134もありますが、これは約20年ですが、これも非常に危険度の高い物質です。
そしてセシウムは、たとえば脳腫瘍、そして筋肉腫といったものの原因になりますし、
精巣や卵巣に蓄積をします。
そうしますと、遺伝的な疾患、遺伝的な異常形成とかを起こす可能性が出てきます。
その結果、胎児に影響が出ますので、
そのために先天性の異常を持った子どもが出産され、形成異常の子どもが生まれる可能性が出てきます。
そしてその他にも放射性元素が、いろいろなものが廃棄物に入っています。
コバルト60とか、ウラン235とか、ウラン238などがあります。
そうしますとこれは腎臓とか の癌とかそれから先天性の形成異常、いわゆる奇形が出る場合がありますし、
それから骨癌、白血病の原因になります。
そして今ここに、小さなお子さんをお持ちの女性の方が立ちあがってここにいらっしゃいますのは、
これほど今のこの状態の中で適切な事はないと思います。
と言いますのは、
成人と比較しますと子どもは放射能に関する感受性が20倍高いと言われていますし、
それから、小さな男の子と女の子を比較した場合、女児の方が2倍リスクが高いです。
それから胎児に至っては、成人と比較した場合には、
感受性の点で、リスクの点で数1000倍と言われています。
ですから、妊娠中の女性の腹部にエックス線を照射するだけで、
生まれてくる子どもが白血病になる可能性が2倍になるということなのです。
女性というものにはいつも革命的な変化をもたらす力があります。
そういう意味で今、女性が日本で革命的な力を起こす必要があるのだと思います。
特にそれは母親とか、これから母親になる方々がやらなければいけないと思っています。
非常に興味深い事なんですが、この市の市長は橋下さんですが、
ハシモトという名前はですね、甲状腺疾患の名前で、橋本病というのがございます。
全くですね、今回の放射能によって、放射線被ばくによって同種の甲状腺の疾患が出るということですから、
そういう意味ではこの橋本病というのを、
特に言葉としてですね、メディアの方にしっかりと注目して頂きたいと思います。
おそらく橋下さんは放射線医療の面を理解されていないのではないかと思います。
セシウムというのは食品の中に何千倍何百倍という濃縮をします。
土の汚染が、それがレタスの形になった時、他の野菜になった時、牛乳になった時、食肉になった時には、
濃縮度がどんどん上がっていきます。
だから、牛、牛肉、牛乳そしてそれを食べる人間と、どんどん濃縮度が上がるわけです。
そしてこのセシウムというのは食品に入っていても
全く味もしないにおいもしない、目にも全く見えません。
いわば見えないキラー殺人物質という事がいえます。
セシウムは脳とか筋肉に蓄積して、そこに長期間、本当に本当に長い期間そこにとどまります。
そしてそのとどまった場所の周辺にある少量の細胞に、非常に高い線量、極めて高い線量を与えます。
放射性物質が体に入りますと、その物質は身体の中で放射線放出物として、
そこから放射線が体内で放出される形が発生するわけです。
ところがこの事を日本の国の政府はまた政府、企業のいろいろな機関はしっかりと考えていません。
外部被ばくの事ばかりに着目しています。
土が汚染される事でガンマ線が出る。エックス線と似たような性質ですけれども、
ガンマ線が出ることばかりを言っていますけれども、
この外部被ばくだけに注目していて身体の中に取り込まれた時の問題についてきちんと考えていません。
日本の政府や東京電力は日本のみなさんに嘘をついています。
これだけの福島のような、いわば医療大惨事が発生している状態の中で、
嘘は絶対についてはいけないのです。
嘘をついて解決はしません、それは天然痘とか過去にあった時と同じです。
放射性物質はいくら廃棄物を焼いたからといって、
そこにあった放射性物質が消えてなくなることはありませんので、
放射性物質は変わりません。
ただ煙突のところから出ていくようになるだけで、
それがまた土壌についてそこから人々の被ばくにつながるという事です。
で、煙突にはフィルターが付けてあるという事を言っているのですが、
フィルターで放射性物質が消えるわけではないですから、
放射性物質になったフィルターが出来上がるだけで、それをどこに捨てるのか?
いま資料に目を向けましたけど、
夢島という名前のところにそういう放射性物質を捨てようとしている。
雨が降ればそれは水に溶けて運ばれて、土の中に、最終的には人が口にするような食べ物にまで到達すると、
で、これが300年間消えずに残るわけです。
ー略ー
26:55~

今日は小学校の娘と一緒にこちらに来ました。
まず最初に福島原発や放射能の真実を私たち日本人に伝えるために
アメリカから来て下さったヘレン・カルディコット博士に感謝したいと思います。
そして3.11から収束しない福島原発で
多大な被ばくを強いられ作業をして下さっている作業員の方々にも感謝と敬意を払います。
日本に住む者の命は作業員さんの犠牲の上に成り立っています。
大阪の放射能汚染がれきの受け入れは私たちの命を脅かす深刻なものです。
当り前ですが、住民の目線に立った西日本の実態は、
きちんと放射能について学習し、放射能汚染のがれきの受け入れを拒否しています。
受け入れを強行した自治体は一つだけです。
もともと民主党の国会議員北橋市長率いる福岡県北九州市。
そしてここ大阪市がそれに続こうとしています。
大阪市はがれきに含まれる放射能の基準値を下げたり、
バグフィルターで捕れると言って市民を誤魔化し続けていますが、
そのような事で放射能は消えてなくなりません。
また、驚くべきことに大阪市は放射能の危険性は無いかのように言っています。
広域処理するがれきの量が大幅に減少した事も受け入れるべきでない理由の一つです。
大阪市が受け入れるという岩手県のがれきは現地処理できるめどが立っています。
岩手ではがれきのための仮設焼却炉が建設されました。
既存の焼却炉と仮設焼却炉を活用すれば広域処理する必要はなく、全て被災県内での処理が可能です。
遠い大阪まで高い輸送費をかけて運び焼却するという必要性や合理性は全くありません。
大阪市は安易に国の政策を受け入れることなく、現実の状況をしっかりと検証して下さい。
また、橋下市長はがれきを受け入れることが絆であるように言いますが、
放射能汚染がれきさえ焼却すれば、私たちの絆は保たれるのでしょうか?
私たちが被ばくすることが絆なのでしょうか?
がれきが焼却されれば必ず放射能で空気は汚れます。
放射能は身体の中に入ると私たちの遺伝子をズタズタに切り裂きます。
遺伝子は人間が何万年もかけて作り上げてきた、
人が人であるためのありとあらゆるデータが詰まっています。
その大事な遺伝子が放射能で切り裂かれたら、橋下市長は元通りに戻してくれますか?
私は娘が生まれてくる日を夫と指折り数えて、まだかまだかと待ちました。
出産してすぐ、娘を腕の中に抱いた時、
娘は丸くなって胸元に両手を揃え、小さく震えていました。
体はやわらかくふにゃふにゃで、力を入れると潰れてしまうんじゃないかと、
初めて母親になった私は緊張して優しくそっと抱いたのを覚えています。
その時「ああ、私はずっとこの子を守っていくんだ」そう思いました。
心から満たされた気持ちと大地のような強さが身体から湧いてきたのを今でも覚えています。
これは私だけが体験した特別な話ではなく、
沢山の親が子どもが生まれた時に抱く当たり前の感情だと思います。
そして大阪にはこんなふうに生まれて愛されて育ってきたかわいい元気な子どもたちが沢山います。
大人より何十倍も放射能に対して敏感だと言われる子ども達に、
被ばくを強要することが正しいのでしょうか?
放射能から逃れるために避難してきた子どもたちの中には、
すでに血液検査や甲状腺検査で異常が出ている子どももいます。
健康被害に親たちは頭を悩ませています。
放射能から家族を守るために会社を辞めて家族で大阪に移住されたお父さんがいます。
ある若い女性は離婚して大阪に避難してきました。
彼女は東京で沢山被ばくをしたので、怖くて子供が産めないといいます。
ある難病の女性は着の身着のまま避難し、大阪の見知らぬ町で一人でアパートを借り、
お金がなかったので、カーテンの変わりに段ボールを貼って生活をしていたといいます。
体調に異変を感じて非難を決めた人も沢山います。
私の友人はここから600km離れた福島県いわき市に住んでいます。
震災後すぐに子どもを連れて母子避難しましたが、
さまざまな事情が重なり、いわき市に戻りました。
無力な私はどうする事もできませんでした。
彼女が何か悪い事をしたのでしょうか?
どうして常識のあるいつも優しい彼女が高線量の中、
自分と子どもの命が何時尽きるのかを考えながら生きないといけないのでしょうか?
これから先沢山の人々が、被ばくのために体調を崩し、西日本に避難してくることは簡単に想像できます。
その方々のためにも、大阪市には放射能汚染されていない
きれいな空気、きれいな水、綺麗な土壌を守る義務があります。
放射能汚染されたがれきの焼却などもってのほかです。
3.11は私たちの国に、大きな悲劇をもたらしました。
取り返しのつかない悲劇です。
撒き散らかされた放射能は回収できません。
こちらに避難してきた人は
「津波や地震だけなら避難せずに済んだ。復興できた」とみんな言います。
しかし放射能汚染に復興はあり得ないのです。
市民の命を奪う放射能を大阪に持ち込むのを止めて下さい。
橋下市長にがれき焼却中止を求めます。
ありがとうございました。
34:21~

小学生の子どもの母親です。
今回の原発事故により、今まで人類が体験したことのない放射能汚染というものに
今後私たち母親は向き合って子育てしていかなければなりません。
そして政府がこの放射能汚染というものを過小評価し続ける限り、
何の罪もない子どもたちが線量の高い地域で、未だ逃げられずに過ごし、
全国に汚染食材を流通させ、
しかも全国で震災がれきの広域処理という、本当にひどい政策を推し進めています。
この大阪でも震災がれきの受け入れを住民の反対を押し切って強行しようと大阪市長はしております。
政府が守るものが子どもたちではなく、東京電力や原子力産業であると気がついた時、
私は本当にこの国に絶望を覚えました。
しかし、子どもたちを守れるのは私たち大人であり、母親なのだと思い、
日々母親たちは勉強してきました。
国には本気で、もうこれ以上被害が出ないように、放射能防御という政策を望みます。
将来の子どもたちを守るために、
全国どこであろうと、大阪のみならず
放射能汚染されたがれきを燃やすことを今すぐ止めていただきたいです。
<質疑応答>40:15~

Q:
博士は、今後日本でも、
何年か後か先にはチェルノブイリのような沢山の放射線被ばくによる被害が出るとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
起こると思います。
何千人という人が健康に被害を受けて、健康被害が出てくるという事はあると思います。
特に糖尿病、白内障、白血病、それから他の癌、若年での老化、
それから先天性の形成異常、奇形を持った子どもの出生といった事が福島で、日本でおこると思います。
福島ですでに9万3000人の子どもを検査した結果、
40%の子どもの甲状腺に何らかの異常がすでに発見されています。
今言ったようないろいろな病気が出るまでにはまだ時期が早いかもしれませんが、
すでにそういった検査の結果が出ていますので、
ま、癌というのは潜伏している期間が非常に長くありますので、
まだ実際に癌の形や今言った病気が出てくるには時間がかかると思いますが、
それでも近い将来に出てくると思っています。
で、今私たちが見ている福島県での甲状腺の検査結果というのも、
ほんの氷山の一角にすぎないと考えています。
それで、ニューヨーク科学アカデミーのニューヨークアカデミーオブサイエンスの報告書によると、
チェルノブイリ事故の結果、事故から25年の間に死亡した人は100万人以上だと言っております。
日本の場合、チェルノブイリよりもさらに多くの放射性物質が放出されたという事が書かれています。
Q:
放射性がれきのリスクが追加された地域も、
将来にわたって発病などのリスクが高くなるとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
福島と同じレベルのリスクがこれから続くか?と言うとそれは違うんですが、
ただ、同じに濃縮度が、密度が違いますので、その差はありますけれども、
福島の汚染が拡散する、分散するわけですから、
もし、その償却した地域に住んでいる方であれば、運が悪ければリスクを抱えて、
リスクが現実のものになる一人になる可能性があるわけです。
当然その被ばくをする人の数が増えるわけですから、その可能性は増えます。
そしてその結果が出るまでには時間がかかります。
食品などから採取して実際に病気が発病するまでに時間がかかるということです。
Qモジモジ先生:
福島で特にそうなのですが、
放射性がれきを燃やした場合に、肺から、放射性セシウムが中心に放射性物質を放出されます。
その場合に土壌に沈着している状態の放射性物質と、
焼却炉の排気に含まれる微粒子としての放射性物質のリスクについて、
まず、質的な違いがあると考えるべきなのかどうなのか、についてお伺いしたい
ヘレン・カルディコット博士:
がれきについている放射性物質と焼却炉から出る放射性物質の違いは、
がれきの場合はそこについているものが雨に当たった時に、
落ちて水と一緒に運ばれる状態が起きるけれども、
焼却した場合には煙突から自由に拡散するという、その違いがまずあります。
ただ、物質としては同じ放射性同位体ですので、物質として質的に変わるという事は無いです。
量的な変化ですね、質?
Qモジモジ先生:
呼吸の場合と食事等から摂取される場合の内部被ばくは同等と考えて構わないんでしょうか?
ヘレン・カルディコット博士:
実はですね、これを正確には、
セシウムが肺から吸収されるかどうか?というのは、
吸収されない事もあるし、吸収されることもあり得ることはあり得るんですけれども、
セシウムの場合は呼吸によって肺に吸って、肺からそのままいくというよりは、
水に溶けやすい性質を持っていますから、
セシウムだけを見ると、食品から摂りこむ方が懸念されると。
で、リンと非常に似ていますので、水に溶けて血液に運ばれるというのが、
セシウムの場合の一番心配される点です。
簡単に血液によって運ばれて、筋肉とか脳とか心臓の細胞に蓄積される。
実際にその結果チェルノブイリで心臓発作で突然に死ぬというケースが非常に増えていて、
死亡原因のトップに心臓発作が出ていますけれども、
その原因として考えられているのは、セシウムの濃縮が心筋で起きていて、
それによって心臓の鼓動のリズムが狂うということになって、
それで心臓発作が発生して死亡しているんではないかと言われています。
セシウムについてはこの地域に関してはそれほど濃縮が高くなくて最小限ですので、
心臓の方は心配することは無いと思います。
むしろそれよりもがんの発生の方を心配されるべきだと思います。
がんというのは、場合によったら、癌になるまでに5年とか70年、
長いものは70年ぐらいかかるんですね。
ですから将来的に発生する可能性という事。
ーーーー
「完全に制御不能です」ヘレン・カルディコット博士
ヘレン・カルディコット博士 カナダでの記者会見
「核戦争の危険」2011・3・18
コメント欄までご覧くださいd(◕‿-。) ネ❤
ーーー追記ここまで
福島第一原子力発電所から大量に放出された放射能。
各地でそれを焼却した高濃度に濃縮された焼却灰。
除染のためにはぎ取った土。汚泥。
それらを置いておく場所として、「各都道府県で最終処分場を」と環境省は言います。
「(本来なら福島第一原発だが)福島第二原発の広大な敷地へ」と小出裕章先生はおっしゃいます。
東電の所有物なのだから、東電に返すのが本当だし、東電に責任を取らせるべきだと私も思います。
一番いい方法は東電の敷地内に処分場をつくることだと私も思っています。
だけど、その量はものすごく膨大です。
最初の頃は「チェルノブイリ原発の近くは放射能の墓場になっている」との発言があった小出先生も
とても言いにくそうにしておられていて、最近は「東電の敷地内へ」という言葉でしか話されていません。
私は、先生でさえもが言えない最も現実的な方法があると、ずっと思っていたことがあります。
福島第一発電所近くの地域は、
もう除染も出来ないし、帰ることは不可能だというのが現実です。
膨大な土地が汚染され、これから先半永久的に住むことも出来ずに使えなくなる場所があるという事は
信じたくはありませんが事実です。
放射性物質は出来るだけ一カ所に集めるという原則から考えて、
私は高濃度に汚染された原発近くの土地に
どんどん全国から焼却灰や汚泥その他汚染したものを集めていくしか方法はないだろうと思っていました。
住んでいらっしゃった方のお気持ちを考えてなのか、なぜなのか?
「栃木県矢板市に最終処分場」等のテレビのニュースでも、
誰も「東電の敷地内へ」や「原発近くへ」と一言も発言しない事がとても不思議でした。
そのことについて公にハッキリとお話しされた方は今までいらっしゃらなかったように思います。
今回、仙台赤十字病院の先生が、
私がずっと思っていたことを、会見で話して下さいました。
暗黙のうちに了解していて発言できないタブーというものがあります。
小出先生さえもが言い淀むほどの、真実です。
とても勇気が必要な発言だと思います。
がれき問題中心の会見ですが、岡山先生の発言を中心に書き出しました。
2012.9.9
震災がれき広域処理に反対する全国組織
「おひさまプロジェクト」発足記者会見
Video streaming by Ustream
会見参加者
九州ひまわりプロジェクト村上さん(九州)
原 豊典さん(福岡市)
仙台赤十字病院 岡山博先生(宮城県仙台市)
高橋良さん(宮城県仙台市)
秋田大学教育文化学部 村上東教授(秋田市)
こども未来ネット 菅原雪子さん(秋田市)
環境ジャーナリスト青木泰さん(東京)

06:47
岡山博(日本赤十字病院呼吸内科部長):
仙台赤十字病院の臨床医をやっています岡山です。
去年の原発事故が起きたその時から、
それまでの放射線被ばくに対しての常識、
つまり、大学、学生、あるいは放射能を使う企業に対して指導してきたことが全部なくなってしまいました。
・放射能は出来るだけ被ばくしてはいけない。
・それから安全な量はない。
・これ位被ばくするととても重大だ。
という事がすべてなくなって、全部
「安全」、「心配するな」、「放射能の被ばくよりも心配することの方が有害だ」と言って、
心配する人、真面目に考える人を馬鹿者扱いしてきました。
そういう中で防げるはずの被ばくが防げずに拡大しました。
私は政府が説明をしてきたことが「明らかに人を欺いて嘘を言っている」
この事に対して発言しなければいけないと思うようになって発言を始めました。
それからもうひとつがれきに関しては、
莫大な量のがれきがありますが、
宮城県・岩手県のがれきをわざわざ外に運んで処理しなければならない道理的な理由はありません。
そして、それをまた焼却する理由もありません。
「ゴミとして扱う」これはとても残念なことです。
私は、宮城・岩手のがれきは、全部遺品として、全部集めて山積みにする。
それで岩手県には、場所がありませんから、小さい湾なので。
仙台平野のどこかに、海岸に全部山積みにする。
古墳のように山積みにして、地震と津波の記念公園をつくったらいい。
これが一番。
ただ集めて山積みにするだけですから、最もお金がかかりません。
海岸につくるのでトラックで運ばないで船で運びます。
これはものすごいメリットです。
そして、私は出来ればそこに、世界で最高の津波・地震の資料館を作ったらいい。
これはゴミとしてではなくて、世界に対して被災地の誇りとなるようなものが出来ます。
それからもうひとつは、
がれきを集めるという事は遺品として集めて、遺品として私たちが大切にする。
それをゴミにして邪魔者扱いをしてばらまくという事は、
私は道理的にもやるべきではないし、
やる理由もないし、
やらないでずっと安く合理的に始末が出来ると思います。
私が提案していました。
そしてこのような会が出来て繋がることが出来たことをとても私は喜んでいます。

18:34
原(九州住民ネットワーク)
北九州市で80トンのがれきを受け入れて試験焼却をやったんですけれど、
この結果、私たちが掴んでいるだけで40件位の健康被害が報告されています
その症状は様々なものでして、
北九州市にはひと月ほど前にその報告を出しているんですね。
ところが北九州市は何の調査もしようとしていない。
そこには北川先生という医師のコメントも付けているんですけれど。
先日北九州市の漁協に行きまして、そのことを知らせましたら、
ちょうど目の前に北九州市の局長とか水産部長とかが座っていまして、直接話をしたんですけれども、
漁協に行きましたら、組合長が非常に驚いてですね、
「もう反対は止めようかな、諦めようかな」というような感じだったのが、
「ちょっと考え直そうか」という事になりまして、
市民と一緒に漁協も「それを調査してくれ」と、はっきり。
「調査が終わるまでは受け入れないようにしてほしい」という要望を北九州市の方に出しております。
それで「もっと情報をどんどん持ってきてくれ」と言われていますので、
そういう事をやっていきたいと思っています。
その試験焼却の結果、灰が出たんですけれども、
その灰は響灘 (ひびきなだ)という北九州市の地区に埋め立てられる予定なんですね。
北九州市はそういう予定をしているんですけれども、漁協が反対してそれを食い止めてきたんです。
でもその灰は本来どこに捨てられるべきかといえばですね、
東京電力の敷地に置かれるべきだと。
9月1日に小出裕章先生を福岡にお呼びして、講演会をやったんですけれども、
小出先生もそのように、「東京電力に責任を取らせることが重要だ」という事を言われています。
それを全国的に進めていきたいと思うんですね。
まずは北九州市に試験焼却によって生じた灰は、
東京電力の福島第二発電所、広大な敷地があるそうですけれども、
そこにもっていくように北九州市に求めたいと思います。
そういう事を全国的に呼び掛けていくという事を私はやりたいと思っています。

みなさん一緒に東京電力に責任を取らせるようにしましょうじゃありませんか。
あまりにもひどいと思います。

村上(九州ひまわりプロジェクト)
北九州市には80トンの試験焼却灰がいまだに埋め立てるところが無く、
積立基地に置かれたままの状態です。
試験焼却は5月にやりましたが、9月の現在になっても、まだ埋め立てられていません。

21:42
岡山:
放射能は、分子のものの性質ではなくて原子の性質なので、
どのような化学反応をしても減らすことはできません。
除染活動、放射能を始末する活動というのは、人が出来ることは移動する事だけです。
だから除染活動は、どこかを減らしたいと思えば何処かを増やすという事がセットなのです。
だから除染活動をやるために一番初めにやることは、
処分場をどこにどのような規模でどのような形で処分するのかというのを決めて、
その処分場をつくることです。
それなしに処分というのはあり得ない。
これは世界的な常識です。
ところが、最終処分場と、わざわざ「最終」という言葉を付けて、
最終処分場ではない中間の仮施設をつくると、このようなことで処分はできません。
初めからこれは人を欺くものですから、やってはいけません。
だから、すべて集める必要があります。
それで放射能の処理というのは、
「人がより影響を受けにくいところに、より安全な形で集めて管理する」というのが
放射能の管理の基本です。それ以外にはありません。
今までの管理法というのは、
ドラム缶に集めて何十年も地下の倉庫に管理するというのが基本でしたけれども、
現在は量が多すぎてこれはできません。
だから出来るとすれば、
「福島原発の陸の傍のうんと汚染されたところに集めて山積みにする」
これ以外にありません。
焼却をすると物は少なくなり軽くなるけれども、放射能は軽くならないのでそのまま残るので、
数10倍、場合によっては数100倍濃縮されます。
そうするとかえって管理が困難になります。
これはやってはいけません。
それから放射能は集めて管理するというのが処分ですから、
いろんな場所にもっていくというのは拡散で、これは処分とは全く逆のことです。
やってはいけないことです。
という事で、そもそも拡散をしてはいけない。
空気中に拡散という事もあるし、色々な地方に拡散という事もあります。
それはやるべきではありません。
一カ所に集めて管理する。
場所は福島第一原発の近所以外にはありません。
それで量が何百万トン、
どこまで除染活動を進めるかによっては何千万トンになります。
それを集めて管理する方法は山積み以外にはありません。
だから原発のそばに全て山積みにします。
福島のがれき、それから津波瓦礫ではなくて福島県一帯にある放射性物質、
これは全部山積みにします。
それから全国で除染活動で集まったもの、
燃やしたゴミの中で濃縮された放射能、
これも全部福島に集めます。
これは山積みです。それ以外の方法はないです。
山積みにして、その時の対策というのは
地面に染み込まないことと、空中に風で飛ばないことです。
これは初めに濡れていた分は水として出ますけれども、
上にビニールシート、覆い。
あるいは出来上がってからは粘土とかコンクリートで覆って水が沁みとおって行かないようにすれば、
新たな浸出物はできませんから、これは非常に簡単に管理できます。
それで何十年あるいは何百年も管理する。
これ以外に方法はないので、
それ以外の方法は全部、人を欺くか、嘘か、あるいは出まかせです。
私は福島原発のそばに最終処分場をつくって山積みに処分する。
これを何とかやらなければいけない。
それ以外に方法はないと考えています。

村上:
福島の処分の問題とそれと同時に今福島の人々が棄民されている、
今本当に棄民、本当に棄民させられていると思います、福島の方々。
そういった方々に避難していただく、保養していただくという事を同時にやっていきたいと思います。
岡山:
えーっと、その話です。
地元の人の気持ちを考えると、「故郷を捨てろというのは忍びない」という意見があります。
これはその人たちを可哀想だと思っている人が言うのではなくて、
全然思っていない人が利用して言っているだけだと思っています。
今まで、ダムをつくるにしても、原発をつくるにしても、高速道路をつくるにしても、
故郷を捨てた人が山ほどいます。
全部これは実行してきました。
キチンとお金を払って、その後の生活保障をして、やってきたんです。
まして今、あれほど汚れた地域で、
子どもを安全に育てられない、それから産業が無い、
そこに本当に、それでも帰ってきたい人がどれだけいるか?
少しはいるかもしれないけれどそんなに多くはない。
それは、十分な補償をするという確約をしないから、そういうふうに言っているだけで、
私はそれにつけ込んでいるとても悪質な問題だと思います。
それで、福島の、特にうんと汚染された地域の人のためにも、
あそこに帰らないでいいように別のところを国と東電が補償して、今後の生活を補償する。
安心して他に住居が移せるようにそれをやるべきだと思います。
それがセットです。
27:32
青木泰(環境ジャーナリスト)
ーーー
復興予算は19兆円ということです。
がれきを広域処理する費用は完全に無駄使いだし、
人が住むことが出来るまで線量を落とすことができない除染費用も無駄だし、
予算の使用内容をきちんと見直せば、
これから先何十年も帰ることが出来ない地域の住民の方々に手厚い補償をすることは可能な筈です。
原発の爆発により飛び出した放射性核種の量は常識の範囲を超えて大量だし、
今までのように管理することも現実的には無理でしょう。
これからの日本の国土を考えたうえで、より良い解決策を選ぶとすれば、
完全ではないけれども、この方法しかないのではないかと私も思っていました。
わたしは先生のご意見に賛成です。
↓福島原発付近最終処分場 と 津波記念公園 の要望書と署名用紙web署名があります。
震災復興署名プロジェクト
岡山博先生のブログ
「津波記念公園を」署名運動の呼びかけ
放射性廃棄物は、原発付近に集めて管理を 放射性廃棄物処理の正しい戦略と方法
岩手のがれき本格処理開始 埼玉県、安全性を確認
産経ニュース2012.9.6 21:44

岩手県野田村周辺の木くずが到着し、コンテナ周辺の空間放射線量を測定する埼玉県職員
=6日午前、埼玉県熊谷市の太平洋セメント熊谷工場
埼玉県熊谷市の太平洋セメント熊谷工場など県内の3つのセメント工場で6日、
東日本大震災に伴って岩手県野田村周辺で発生したがれきの受け入れが本格的に始まった。
午前10時、同社熊谷工場には木くずを載せたトラック1台が到着。
大きなトラブルはなく、県職員がコンテナ周辺の空間放射線量を測定し、
安全性に問題がないことを確認した。この日、同工場で処理される木くずは約12トン。
県によると、1年をかけ計約1万1300トンの木くずを
熊谷工場のほか同社の埼玉工場(日高市)、
三菱マテリアル横瀬工場(横瀬町)で焼却、
セメントの原料として使う。
ーーー
こちらは、マスクもせず、しかも素手で!
東日本大震災:
がれき処理開始 来夏までに最大1万1300トン−−セメント3工場 /埼玉
毎日新聞 2012年09月07日 地方版

放射線量を測るために木くずをビニール袋に詰める県職員
=熊谷市の太平洋セメント熊谷工場で
東日本大震災で発生した岩手県野田村周辺のがれきの受け入れが6日、
県内3カ所の民間セメント工場で始まった。
各工場では、県職員が木くずの放射線量などを測定し安全性を確認した上で、セメント資源化処理された。
県は来夏までに最大計1万1300トンを受け入れる予定。【大平明日香】
がれきを受け入れるのは、
太平洋セメント熊谷工場(熊谷市)と
同社埼玉工場(日高市)、
三菱マテリアル横瀬工場(横瀬町)の3工場。
太平洋セメント熊谷工場では午前10時、木くず5・7トンを載せたトラック1台が到着。
一時保管所に搬入する際に、
県職員が測定機器を使ってコンテナの側面や木くず周辺の空間放射線量などを測定。
県の受け入れ基準(空間放射線量1時間当たり0・23マイクロシーベルト以下など)を
下回ったことを確認した後、セメント焼成炉に木くずを重機で運び入れた。
地元の三尻自治会連合会の岡部宣明会長(74)は
「被災地の復興支援につながればと思い協力した。県は放射線量のことだけはしっかりと調べてほしい」と強調。
太平洋セメント熊谷工場の市川牧彦工場長は
「近隣住民の理解がいただけることを前提に、被災地の復興に貢献したいと思ってきた。
地域と十分にコミュニケーションをとりながら対応していきたい」と話した。
県によると、この日3工場で計27・5トンの木くずを処理した。
県資源循環推進課の森美秀課長は
「スムーズに初日の受け入れができて、正直ほっとしている。
今後も、コンテナが到着する度に安全を確認していきたい」と述べた。
県は、製品化されるまで7段階11項目の検査結果と工場周辺の空間放射線量を県のホームページで公表する。
【東日本大震災】
がれき受け入れで県と自治体が覚書締結、開始は9月6日
産経ニュース 2012.8.28 18:46
震災がれきの受け入れ問題で、埼玉県は28日、
処理を行うセメント工場の地元2市1町と
「災害廃棄物のセメント資源化処理業務に関する覚書」を締結、
県内の受け入れ開始日を9月6日と発表した。
この日の締結式には
上田清司知事のほか、熊谷市の富岡清市長、日高市の谷ケ崎照雄市長、横瀬町の加藤嘉郎町長が出席。
覚書では、量については
熊谷市の太平洋セメント熊谷工場で5150トン以下、
日高市の同埼玉工場では1千トン以下、
横瀬町の三菱マテリアル横瀬工場では5150トン以下と定めた。
ーーーー
セメント工場が市町村とは別にがれきを燃やす。
そしてセメントの原料として使うだって!?
コンテナの外から線量を測ってなにが分かるのか?
がれきの中に含まれているさまざまなものをぜめんと工場で燃やしても環境に影響はないのか?
どのような設備と、どのような体制が整っているのか?
マジ止めて欲しいんですけど、利権にたかるセメント工場。
一目瞭然に分かることができる報道です。
これは、がれき処理に関わる問題のほんの一部だと思いますが、
NHKはよく調べて下さったと思います。
この内容は昨夜のNHKスペシャル「シリーズ東日本大震災追跡 復興予算 19兆円」のなかでも
詳しく放送されていました。
午後7時のニュースの内容がありました(動画部分の不足分を書き足しました)
がれき処理費用 自治体間で10倍の差
NHK 9月9日 17時44分
東日本大震災からまもなく1年半がたちますが、
復興の妨げとなる震災で発生した大量のがれきについて、
処理費用が分別方法の違いなどによって自治体の間で大きな差が出て、
最大で10倍の開きがあることがNHKの調べで分かり、
国は、「改善すべき要因があるかどうか検証は必要だ」としています。
震災で被害が大きかった岩手、宮城、福島の3つの県の沿岸部では
合わせて2758万トンのがれきが発生したと推計され、
先月末までにおよそ73%に当たる2014万トンが仮置き場に運び込まれて処理が進められています。
NHKは、原発事故の影響でほとんど処理が進んでいない福島県を除いた、
岩手県と宮城県の沿岸部にある27の市町村で、
すでに使われたり、今後、見込まれたりする費用などから、がれき1トン当たりの処理費用を調べました。
その結果、
1トン当たりの処理費用の平均は4万5000円余りと、
およそ2万2000円だった阪神・淡路大震災の2倍を超えていました。
各自治体ごとの処理費用を見てみますと、岩手県大槌町が9万7000円と最も高く、
次いで岩手県田野畑村が8万5000円、宮城県石巻市が7万1000円でした。

これに対し、宮城県東松島市では9600円と最も安く、

最も高かった大槌町と比べて10倍の開きがありました。

費用が高くなった理由について23の自治体では、震災直後に大量のがれきを一刻も早く撤去しようと、
解体現場などから十分に分別しないままがれきを集めたことで、
仮置き場での分別が必要になり人手がかかるうえ、
新たに機械を導入しなければならず、多額の経費がかかったということです。
さらに、震災発生当初、27のすべての自治体が業者の選定に入札を行わず、随意契約を結んでいて、
業者に対し、適切な処理費用が支払われたかどうか
多くの自治体で十分チェックできていなかった可能性があるということです。
このため、27の自治体のうち15の自治体では、
業者の選定に入札を導入し、透明性を高める取り組みを進めています。
がれきの処理について、震災の復興に向けた予算として、
昨年度と今年度でおよそ1兆円が充てられていて、
がれき処理を監督する環境省廃棄物対策課の山本昌宏課長は
「どういう差が出ていてどういう要因によるのかは十分把握できていない。
改善すべき要因があるかどうか検証は必要だ」と指摘しています。
費用の違いはどこから

被災地で最も多い426万トン余りのがれきが発生した宮城県石巻市は、
1トン当たりの処理費用が7万1000円と3番目に高くなっています。
石巻市では、解体現場などから十分に分別しないままがれきを集めたことで、多額の費用がかかったうえ、
分別を待つがれきから発生した大量のハエを駆除する費用などもかかり、
がれき置き場の管理費用だけで昨年度、およそ40億円がかかっています。
さらに震災発生直後、入札を行わず、処理業者と随意契約を結んでいた石巻市は、
業者からの請求を十分、チェックできていませんでした。
業者が費用を請求する際に、市では、がれきの処理が間違いなく行われたことを確認するため、
現場で撮影した写真や作業員の名前が書かれた資料を提出するよう求めていました。
しかし、別の現場にもかかわらず同じ写真が提出されていたり、

作業員が実際に働いたことを証明する写真が、現場かどうか分からない場所で撮影されて、
名前が書かれていないなど、多数の業者でずさんな報告が見つかりました。

市では、震災の混乱のなか、資料の内容を細かくチェックできず
費用が適正に支払われなかった可能性があるとして、業者の資料の見直し作業を進めています。
石巻市災害廃棄物対策課の三浦智文課長は
「正確なチェックだったりあるいは、
その、不備を見つけて業者さんを指導するというようないとまもなかったですしね」

「時間もかかるし通常業務から手は割かれますけど欠かせない仕事だ」と話しています。

これに対し、27の自治体の中で最も低く費用を抑えていた宮城県東松島市は、
419万トン余りのがれきが発生しました。
がれきの量は石巻市に次ぐ多さでしたが、処理費用は石巻市の7分の1にとどまっています。
東松島市は、9年前に起きた震度6強の地震の際、
がれきの分別を後回しにしたことで処理費用が当初の予想の1.5倍に膨れあがったということです。
東松島市では市と業界団体が連携してコストダウンに努めてきました。
このため、解体現場で分別を済ませたことで、
がれき置き場の管理にかかる費用が、およそ5億円と石巻市の8分の1に抑えられています。
その仕組みです

さらに東松島市では、各業者が請求書をいったんすべて建設業協会に提出し、
協会は不適切な請求がないか内容をチェックしたうえで市役所に提出し
費用を抑える取り組みを進めたということです。
東松島市の大友利雅市民生活部長は
我々も請求書を頂けば当然ながらチェックはするわけですけれども、
全件を短時間でというのはなかなか人が足りませんので、できません。
(建設業)協会は協会で、やっぱり真摯に仕事を進め、真摯に請求をあげてきたという結果だと思います」

「全国の皆さんがご負担しているということになるので、
われわれは1円でも安く処理を終わるせることが使命というふうに考えている」と話しています。
さらに市は業者に処理方法を細かく指示していました。
住宅などの解体現場で分別を済ませるよう要請し、業者も協力した結果、
現場から運び出した後の処理にかかるコストが大きく押さえられたのです。

多額の公費を投じて行われるがれき処理。
国は「コストが適正だったかどうか検証が必要だ」としています。

がれき処理を監督する環境省廃棄物対策課 山本昌宏課長
「どういう差が出ていて、それがどういうふうな要因によるかということは、
こちらもまだ十分に把握できていない状況なんですね。
大きな差があって、そこになにか改善するべき要因があるかどうかという検証は
やっぱり必要かなと思いますけれども、はい」
自治体別の処理費用
▽岩手県大槌町が9万7000円で最も高く、
▽次いで岩手県田野畑村が8万5000円、
▽宮城県石巻市が7万1000円、
▽岩手県大船渡市が6万9000円、
▽宮城県気仙沼市と宮城県南三陸町がいずれも6万円、
▽宮城県塩釜市と岩手県山田町がいずれも5万5000円、
▽宮城県亘理町が4万9000円、
▽岩手県宮古市が4万8000円、
▽宮城県七ヶ浜町が4万5000円、
▽岩手県陸前高田市が4万3000円、
▽宮城県名取市が4万2000円、
▽宮城県多賀城市が4万1000円、
▽岩手県洋野町が4万円、
▽岩手県野田村と宮城県女川町がいずれも3万8000円、
▽岩手県普代村が3万7000円、
▽仙台市が3万5000円、
▽宮城県岩沼市が3万3000円、
▽岩手県久慈市と宮城県山元町がいずれも3万1000円、
▽宮城県松島町が2万9000円、
▽岩手県釜石市が2万7000円、
▽岩手県岩泉町が2万2000円、
▽宮城県利府町が2万1000円、
▽そして、宮城県東松島市が9600円と最も低くなっています。
東日本大震災:震災がれき処理、県が検討を中止 /奈良
毎日新聞 2012年09月08日 地方版
東日本大震災で発生した岩手、宮城両県のがれきを広域処理する問題で、
県は7日、県内自治体での処理受け入れの検討を中止すると発表した。
今年8月に国は新たな受け入れ先を調整しないことを決めて県に通知し、
焼却灰の搬出先である「大阪湾広域臨海環境整備センター」の処分場の安全性評価も中止されたため。
震災がれきを巡っては、橿原市議会が3月に受け入れ検討を市に求める決議を可決したが、
同市も含め受け入れを表明した自治体はない。【野上哲】
受け入れ不要で、大阪湾処分場の安全性評価中止 環境省
産経ニュース 2012.8.8 10:21 [地震・防災]
東日本大震災で発生したがれきの広域処理をめぐり、
関西広域連合が焼却灰の最終処分先として想定していた
大阪湾広域臨海環境整備センター(フェニックス)での受け入れが不要になったとして、
環境省が尼崎沖と泉大津沖両処分場の安全性評価を中止することを決めたことが8日、分かった。
政府が新たな処分の工程表を示し、追加のがれき処分地が不要になったことを受けた措置。
フェニックスは海面投棄型の施設で、
震災がれきに含まれる可能性がある放射性セシウムが周辺の海域に拡散する恐れがあるため、
広域連合は一般焼却灰ですでに埋め立てられ、陸地化している両処分場を最終処分先として想定。
環境省に安全性評価を要請し、環境への影響がないかの確認を求めていた。
一方、大阪市が管理運営する最終処分場の「北港処分地」(夢洲、大阪市此花区沖)については、
すでに岩手県から受け入れるがれきの焼却灰を投棄することが決まっており、予定通り進められる。
ーーーー
東日本大震災:がれき受け入れ、新潟市長「遅れず進みたい」 /新潟
毎日新聞 2012年09月08日 地方版
東日本大震災で発生した岩手県大槌町の震災がれきの受け入れを検討している
新潟市の篠田昭市長は7日の記者会見で、
試験焼却に向けて三条、柏崎両市が先行して準備を進めていることについて触れ、
「我々も9月議会で補正予算を認めてもらい、できるだけ遅れずに進んでいきたい」と述べた。
ただし、試験焼却の実施時期については明言を避けた。
同市は、試験焼却費1260万円を計上した補正予算案を9月議会に提案する。
市民や周辺住民への説明としては、7月26日から9月9日までに計49回、説明会を実施中だ。
篠田市長は
「試験焼却をやってそのデータを確認をしたうえで、本格的に受け入れられるか決める。
試験焼却後のデータを市民に示して理解が得られるかどうかが最大のポイント」とした。
柏崎市の会田洋市長は10月上旬にも試験焼却を実施する意向を表明している。【宮地佳那子】
新潟県知事は↓このようにちゃんとしている方なので安心していたのに、新潟市長はあれ(。◔‸◔。)??
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
ーーーー
東日本大震災:
がれき受け入れ方針で金沢市が説明会
市民に「何度でも説明」、市長理解求め /石川
毎日新聞 2012年09月07日 地方版
震災がれきの受け入れ方針を表明した金沢市は6日、表明後初めて市民に対する説明会を始めた。
この日は、がれきを埋め立て処分する予定の戸室新保埋立場(同市戸室新保)周辺の住民や、
市町会連合会、市校下婦人会連絡協議会に対し、岩手県宮古市から漁具・漁網を受け入れる方針を説明。
山野之義市長は「がれきの安全性は理解できると思うが安心できることが大切。
必要があれば何度でも説明する」と理解を求めた。
説明会には、
▽処分場周辺住民が約50人
▽市町会連合会から51人
▽市校下婦人会連絡協議会から47人−−が出席。
同日午前、同連合会向けに開かれた説明会では、市の受け入れ方針に対する異論は出なかった。
「漁具・漁網を運び入れる際、放射線量の計測を徹底してほしい」など、安全対策を求める声が上がった。
市側は「十分な対策、監視を行う」と答えた。
市は7日午後7時から金沢歌劇座(同市本多町)、9日午後2時から市文化ホール(同市高岡町)で、
それぞれ広く市民を対象に説明会を開催する。【宮本翔平】
大阪市がれき広域処理説明会8/30モジモジ先生質疑(動画・内容書き出し)
この説明会に関してと今後の事について、
モジモジ先生(下地先生@mojimoji_x )が30日の住民説明会の内容。
そして、説明会終了後の強制退去、機動隊突入不当な暴力に関して話していらっしゃいます。
(ほとんど書き出しました)
強制退去の真実、広域処理に関する住民説明会(2012/8/30)
2012年8月31日関電前
正確な報道をしないメディアに意見しよう!
まぁ、橋下市長はこの説明会を基本的に人に知ってほしくなかったので、
広報そのものをしていませんでした。
ある方が区民祭りで、この30日の住民説明会についてのビラをまいていたら、
市の職員に止められそうになったと、
「やめてください」と。
なんで市が実施する住民説明会のビラを配っているのに、
区民祭りで配っているのにですよ、
それを止められるのか?おかしいんです。
それは行政の活動の告知ですからね、
「こっそり進めよう」という事を一貫して橋下さんはやっています。
去年9月に彼が大阪府知事の時に大阪府検討委員会を設置して、
がれき受け入れについての大阪での受け入れをスタートさせた。
大阪における瓦礫受け入れの全ての震源地は橋下徹です。
で、彼は自分の部下に、「とにかく情報を出さない、説明をさせない」
そういうやり方で仕事を進めさせてこの一年間ずーっと不誠実な事をやってきました。
ダブル選挙によって出て市長になってからも同じです。
昨日の説明会が本当に、始まって最初からですね、
沢山の人がヤジを飛ばし、おかしいぞというですね、
また、質問者の質問には拍手という形で、とても住民側のエネルギーが感じられる住民説明会でした。
この住民説明会はですね、
橋下市長が指定した日時に、指定した場所で、指定したやり方で、
それを全部相手のルールを受け入れた中でしか僕らは説明を聞くことができない。
しかも、やるかやらないかも全て市長が決めることができる。
一方的に全て決めることができる中でですね、何故、その一つ一つの質問、
しかも昨日大阪市側、環境省や大阪市や橋下市長と松井知事、
彼らが話していたことは、此花区で3回の住民説明会があって
そこで話したことと全く進歩が無い、変わらないことです。
此花区から駆け付けた方は同じ話を4回聞かされている。
この、自分たちの命を脅かす、また被災地の足を引っ張る、
また目の前で社会で不正が行われようとしているその問題を、
必死で、おかしいなと声をあげ続け、住民説明会にも誠実に足を運ぶ。
4度同じ説明を聞かされる。
その人たちが怒りの声を上げるというのは僕は当然だと思うんです。
ヤジが無い方がおかしい。
ー略ー
最後の方で環境省の役人が説明したことに明らかにごまかしがあったので、
そのことは本当に我慢できなくて立ち上がって猛抗議をしたんですけれども、
そのこともあってか、最後の質問者の方が僕に発言権を譲ってくれました。
発言権を譲ってくれた方にも感謝ですし、
そういう事が可能になった、住民側が、「ちゃんと自分たちの話を聞け」という気迫を見せたことが、
あの場で僕に発言をする機会を与えてくれたと思います。
その場で発言したことに、
僕が発言した一言一言は全部教えてくれた人がいます。
僕はこのがれきの問題は去年の秋から一年近く関わることになりますが、
その間に名刺が400枚ぐらい無くなりましたというw感じですね。
本当に沢山の人にあって、いろんな人と一緒に抗議をし、
そういう事が積み重ねられて本当にひとりでは到底調べられないことばかりだと思います。
これは役に立つ情報なのかな、無いのかな?という事をみんな迷いながら、
みんなで持ち寄った内容を検討しながら、
そういう積み重ねがあって、、本当に沢山の人に教えられながら僕の昨日の質問ができています。
僕が話した一つ一つの内容は、誰にどんな場面で教えてもらったという事を思い出すこともできます。
ー略ー
大阪市が提示した資料の中でかなり重要なことが隠れているという部分は一通り言いました。
最後、橋下市長は特に、彼自身の発言は無く出ていきました。
橋下市長からの、僕に対するコメントは一言もありませんでした。
逃げたかどうかは分かりませんけれども。
環境省が最後にした説明についても、あれもデタラメです。
1kg100ベクレルだという不燃ごみのリサイクルの基準を持ちだしてきて
話をしていたのはもともと彼らですし、そして非常に重大な事を言いました。
彼らは、「作業員の被ばくについては合計すれば1ミリを超えるのではないか」という僕の指摘に対しては、
「住民の人達はもっと少ないですから」という事を言ったんです。
作業員の人達について「合計すれば1ミリを超える」ということは半ば認めたんですよ。
彼らの仲間でもあるはずなんです。
大阪府の焼却場の作業員の人達というのは。
本当にろくでもない人たちだと思います。
もうひとつ、環境省は
この大量に発生する放射性物質を全体像として
「どこにどのように管理するのか」という事を全く示していません。
彼らは今、濃度についての規制をできるだけゆるめて、
事実として、全国各地にばらまいてしまおう。
それはどういうふうに管理するかではなくて、なし崩し的にそういう状態にしようという事を進めています。
これは管理ではありません。
彼らは環境政策を放棄しています。
ですから、本当にそういうデタラメが浮き彫りになったなぁと思っています。
それでお願いなんですけれども、
僕は発言させていただいて、
そしてたくさんの人が僕が思っていたよりも見ていてくれて、
しかも、動画もですね、僕の発言部分を切り取ってYoutubeにあげて下さった人もいて、
反響に僕自身も驚いているんですが、
僕は名前も所属も別に誰にばれてもかまいません。
それらの映像のリンクも含めて、またどのようなことがあったのかという事も含めて、
出来るだけ今メジャーのメディアの番組の意見を述べるとか、メールとか、FAXとかのところで、
是非拡散してください。
多くのメディアは昨日の説明会を橋下側に立って、誤魔化しにかかった報道をしています。
住民が荒れた。
橋下は大丈夫だと主張した。
安全だと主張したことが妥当かどうか?は下さないけれども、
本当の意味で彼らのデタラメが、その都度明らかになっているという事を
メディアはちゃんと報じていません。
でも、現場ではちゃんとその場で話を聞いていた人は
「やっぱりおかしいよな」って思う人が必ずいるんです。
過去でも、さっきぼろくそに言われていた読売テレビでも、
読売テレビの取材を受けたことが僕は一回あります。
その取材をしてくれた女性の記者は・・聞いてくれました。僕の講演も聞いてくれました。
それは後日放送されるという事でしたが、
ちょうどタイミングが3月に入るかどうかの頃です。
環境省が9億円の予算を投じて今年の2月から3月にやった広告キャンペーンが
始まった直後ぐらいが放送予定だったんですけれども、
当然のごとくその放送の予定は消えました。
僕はもちろん憶測をします。
そういう方針になったんでしょう。
でも現場の記者レベルでは、まじめに取材して記事書いてくれる人はちゃんといます。
番組を作ろうとしてくれている人もいますから、
是非ともその番組の意見を送る欄などで是非とも圧力をかけて下さい。
ここしばらくの間メディアに対する意見や抗議をちょっと厚めにやって行くというのが大事だと思います。
番組内の意見コメント欄などを是非ツイッターなどで拡散するとか、皆さんご協力をお願いします。
説明会についてはそんな感じですね。
9:50
ーーーーーー各報道のご意見ページを調べましたーーーーーーーーーー
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日経新聞 意見
ーーーー
がれき説明会での強制撤去・不当な警察の暴力に抗議しよう!

10:11~
当然でたらめな説明会でしたし、それは昨日だけではありません。
この1年間大阪府、大阪市、環境省はでたらめな行政手続きでずーっと進んできました。
その事があって昨日の住民説明会です。
市民が怒らない方がおかしいんです。
納得いかないと居座った話ー略ー
これだけ行政が不誠実不適切な事をやってきた、
しかもその間手続きはすんでいるんです。
大阪市は議会で予算も通しているんです。
これだけでたらめなことをやって予算は承認しているんです。
維新の会と公明党です。
公明党さん、付帯等決議まじめに履行させるようにやって下さいね。
住民説明会は紛糾しただけではなく、大阪市側のがれき受け入れの行政側は全く説明ができませんでした。
ですから、公明党の議員さん、是非ともあと幾度となく
「住民説明会をちゃんとやれ」ということを、
是非とも市長に要求して頂きたいと思っています。
「不退去罪」になると脅された話ー略ー
情報公開法があるにも関わらす環境省は「金がかかるから」と議事録の作成を止めたんです。
大阪府の課長は、「府としての住民説明会をやれ」という住民の要求に対して、
「市町村と一緒にやるから、府としてはしない」と、頑として彼は何度もはねつけています。
僕は確認しています。
これは1月17日のIWJでも動画を撮ってもらっていますが、
大阪府の資源循環課の課長には、
その市町村の説明会は、受け入れが決まる前、手続きが決まる前の説明会ですよね。
当然そうですよね、住民説明会は。
彼は「イエス」と答えているんです。
しかし、その結果実施された住民説明会、大阪市のやつは此花区限定でした。
これは当然そうなるんです。
住民説明会は志賀氏の職権でやることです。
こういうふうに実施するという事を府が命令することはできない。
それは地方自治における侵害行為になりますからダメです。
ですから市町村が自由に自分たちの住民説明会の実施を考える以上、
府は府として実施しなければもともと責任なんか果たせないんです。
だから、大阪府はウソをついて逃げたんです。
そういう事が違法にならないってどういう事よ?と。
私たちの社会の文脈の中でメチャクチャ不適切なことが行われている時には、
私たちは非暴力の、しかし相手が無視することができない実力行使という事をやる権利があると、
まずその事をちゃんと確認したいと思います。
7~8人の人達が帰らないと、
その要求は、「瓦礫受け入れは止めろ」はもちろんです。
「橋下連れてこい」、それも無理ならば、
「次回住民説明会の開催を約束しろ」
これは、本当はこういうレベルぐらいのことは約束できる権限を持った人間はその場にいて、
事態の収拾を図るべきなんです。
でも責任者をさっさと逃がすという事によって、彼らは、排除するかどうするかという、
全く選択肢の無い状況で現場を置き去りにしているんです。
そういう意味で大阪市の部長以上が行った、
現場に課長以下を置き去りにして、
何の交渉権限も与えずに排除するだけの選択肢しかない状況に置いたこと自体が、これはパワハラです。
理不尽な仕事を部下にさせるような状況に追い込むことはパワハラです。ハッキリそう言っておきます。
私は大阪市のその場にいた課長に対して、
先ず市長を呼ぶことができないなら住民説明会の決定することが出来ないなら部長に話を通してくれと、
そして部長には、局長に話を通してくれと頼む。
局長には副市長に話を通してくれと頼む。
副市長にはもちろん市長に話を通してくれと頼む。
途中で断ったやつがこの問題に対しての最大の悪党であるという事に、
とりあえず責任者であるという事にします。と。
ま、そういうつもりで、まず部長につないでくれと、
部長は局長につなぐかどうするかというところで、
部長は結局局長にはつながないで強制排除せよという事を現場に指示を出したということです。
ですから昨日現場にいた大阪市の職員、
もちろんこの不当な仕事を引き受けてやっているという事は、現場にいた職員たちにもあります。
ありますが、悪いのは大阪、もちろん橋下であり、現場にいなかった部長以上の管理職です。
この事をまず、だれに責任があるのか?個人の責任として明確にしておきたいと思います。
課長以下には責任が無いから抗議するなという事ではないんですけれども、
抗議する時にその責任者を具体的な個人として、出来れば名指しで抗議するとか、
「部長を出せ」とかですね、そういうふうな抗議をしてもらうといいと思います。
住民説明会が不当なものである、理不尽なものであるという事、
それに抗議をして居座っているわけですから、
何の成果もなく帰るという事は、それは占拠という不法状態を解除するんじゃないんです。
「住民説明会の不誠実」という不当な状態を不当な状態のままにして僕らが引き下がるというのは、
道理を捻じ曲げるという事なんです。
それを涙をのんで我々が引き下がるんだとすれば、どういう話になるのかということです。
警察も市の職員も「あなた方はやり方が間違っている」と言う趣旨のことを幾度となく言います。
僕はそれに対して「それはおかしい」という事を何十回となく確認しました。
「不当な事をやっているのは市長である」
「それに基づいて選挙しているのは彼らには当然の権利の行使である」
「そしてそれを排除するのはそれは不当な仕事である。
不当な仕事をせざるを得ない現場の苦渋というのは、ま、理解はしますけれども、
それは、不当な仕事として行われるという事は確認したい」
そこは絶対に曲げるべきところではないし、そこは僕もこだわったところです。
警察官の方が
「あんたらにも主張はあると思うけれど、やり方がおかしいと思わへんか!」みたいなことを言うんです。
「言えば言うほどあなた方はあおっていることになるぞ」というふうに、
何度も僕は警察官の人に注意をしました。
同意はしなかったかもしれませんけれど、意味は最終的には理解をしたと思っています。
最終的に自分の意志ではでないという人が数人いました。
これは流れから言えば不当ではありませんが、強制排除です。
その中で、その人たちが強制排除される時に暴力的に排除されないように、
周りの人達は彼女たちを守りたいと思ってみ守りたくて残っているんですね。
ですから警察の人は「残る意思がない人は先に出てくれ、そのあと排除する」という事を言いましたが、
僕の方からは
「彼女たちを安全に担ぎ出すのであれば、周りの人達は自分の意思で自分の足で外に出るから、
先に出すというのはやっぱり駄目だ」と。
「この人達を置き去りにする事になるからそれはダメだ」と。
「一緒に出るから、それで暴力的な終結にならない線でやろうよ」という事を、
現場の警察官と話をしていました。
その線で話はまとまりかけていたんです。
そういう話をしているうちに、機動隊が来ました。
そこで話しは打ち切りになったんです。
あと数分で暴れる人はもういないから運ばれる人は運ばれる、見守る人は自分の意思で外に出る。
そういう事で決めていたんです。
でも機動隊がやってきて、そういった交渉は全て全部無い事に、反故にしました。
そして機動隊に人達には中には笑みを浮かべている人すらいました。
私たちに襲いかかってきて非常に暴力的な事をしたんです。
本当に許しがたいです。
皆さんも是非ともこの大阪府警の不当な仕事について抗議をしたり、
また出来れば周りの人に話して欲しいんです。
大阪府警は無用の暴力を昨日ふるいました。
それはもうはっきりと、現場で僕が交渉した結果として、
そのやりとり、周りで見ていた証人も沢山います。
どういうやりとりをその場でしていたかは僕も知っています。
警察の中でそのやりとりがどのように報告されているかは知りません。
僕のせいにしようとするんでしょうがそんな話は通りません。
IWJのカメラの映像にも残っています。
何回も繰り返します。
昨日の機動隊は無用の暴力をふるいました。
そして排除の中で彼らは本当に過剰に暴力をふるいました。
こぶしを握らないだけで、手を開いた状態で叩く、はたくという事を、
無用なところでもやっていました。
そして、公会堂の入口のところ、
そこは段差があり、そこで人々が将棋倒しになると大変危険な場所です。
またその入口の横にはガラスと石で出来ている箱のようなものもありました。
そこに人々を担ぎ出して放り投げるんですね。
引きずって行って、
そしてそこの、人々が倒れているところへ後ろから人を押すんです。
僕がそこに倒れている時に、一人の女性が僕の上に倒されそうになって、
そしてその後ろからも別の人が警察に押し倒されそうになっている。
そのまま行けば本当に危険な将棋倒しになるところですた。
許しがたいです、警察の暴力は。
そしてある人は、外に放り投げられるときに箱のようなところに頭をぶつけてひどいけがをしています。
そういう事をやっているんです。無用な暴力を本当に警察は振るいました。
男性:
ぼくはもう、怪我だらけです。本当にひどい警察、公安、それに環境局も加担してやりました。
もう本当にひどい状態でした。
私たちが民主主義を求めて陳情を出したりとか、法的にやっているのに、
向こうはどんどん暴力をやってきます。
それでもそれを覚悟して試験焼却を止めないと、
試験焼却は11月にされてしまいますので、何とか頑張っていきたいと思っております
マイク返します、ありがとうございます。
その警察が、本当になにか大義名分があると勘違いしたみたいなんですが、
その時にはいかにちゅうちょなく暴力をふるうか、
それも、その場で暴力をふるう警察官個人のですね、暴力を開放したいという欲求、それにのっとって、
本当に笑みさえ浮かべながら、それも映像にも残っているそうです。
そんなふうに暴力をふるう人がいますか?と。
あの場で、退場に関わった人は全員、もちろん不当な仕事をやっています。
その中でも特にひどいのは大阪府の機動隊です。
僕はこの辺の抗議でもよく顔を合わせる大阪府の警備課の人に、担ぎあげられましたけれども、
比較的穏当な扱いを受けたと思っています。
もちろん、不当な事をやっていますよ、不当な事をやっていますけれども、
僕は少なくても殴られてはいません。
その意味では機動隊を中心に非常に過剰な暴力をふるっている。
何故こんなことになったか?
大阪府警は、
この頃この社会があまりにもひどいという事が人々に知れ渡って、
今回のようなケースが増えてきているから、
「ここで一発位いてこましとかんと今後も増えるんやちゃうか」と
そんなふうなおかしな事を考えていると思うんですね。
「こらしめたろ」と。
傲慢、かつ、無知、蒙昧による、なんていうんでしょう、
まじめに「正義やと思っています」よ彼らは。
不逞の輩は市民ではないと思っています。
女性:暴力団でしたよ~
モジモジ:でも、ほんまに、ホンマにヤクザでしたよね、あれね。
男性:ヤクザや
モジモジ:言葉もすごかったです。
男性:ヤクザや
モジモジ:
で、警察官、そんな事をするんやって言う事を本当に多くの市民に知ってほしいです。
よくいうことですけれども、
警察は市民の監視の視線が無いところでは、
なんぼでも暴力を振るいます。
なんぼでも暴言も言います。
「おまえ、こごえてくるぞ」みたいなことをボソッっていうんです。
「ひっぱるぞ」
警察の制服を着ている以上、
不当な仕事をやっている以上、そういうのは言い訳にはなりません。
それ以上に大阪府の機動隊、あいつらは最低だと思います。
こういう事を奴らは大丈夫だと思っているんです。
でも、きちんと私たちが抗議していくことによって変わると思います。
ここ関電前に先週は30人ほどの警察官がおりました。
秋の僕の授業の学生の数よりも多いんですけれども、ww
それで道の対岸に30人ぐらい警官がおりましたので、
その警察官に向かって放射能についての授業をやったりしておりました。
「おまえらええかげん、税金で金もらってんのやから、ここにきてるにゃから勉強ぐらいして帰れ」
って言ってですね、嫌がって帰りましたけれども、
本日は、5人ぐらいしかいなかったです。6人かな?
だいぶ減りました。昨日疲れたから来なかっただけかもしれません。
来週何人来るかは分からないんですけれども、諦めた訳ではないと思うんです。
警察はまた介入してくると思います。
今後もカメラさんと協力しながら、きちんと理由を説明せよと警察に要求することで、
僕らのこの抗議の場からは徹底的に排除したいと思っています。
本日に関しては、警察は完全に追い払いました。
で、機動隊の暴力についても、かららは今回の暴力に対して、抗議を受けるとは多分思っていません。
これからこれについての抗議をやっぱりしていきたいなというふうに思っています。
大飯でオキュバイをやった時にも、僕も夜中に福井県警とかに電話をしていたりしたんですけど、
繋がらなかったりしたから結構いろんな人が欠けていたと思うんですね。
警察もそういう市民の声というものを気にしています。
ここで介入しに来る警察官というのも、僕らがマイクで
「おまえ説明してみろおかしいやないか、法律違反やろ」みたいなことを言われて説明できない。
その説明できない状況を市民がバーッと見ているというような状態になると、
やっぱりばつが悪そうに引き上げていくんですね。
ですから、私たちがちゃんと警察というのを教育することが大事だと思います。
原発の事もそうですけれども、警察もです。
この世の中には原発を稼働するという、理不尽かつ人を踏みにじる仕事。
そして警察も権力を使って横暴に人の権利、表現、そういうものを抑圧する。
権力を行使する仕事。
こんなくだらない仕事がこの世の中にあります。
私たちの時代で、そんなくだらない
人の役に立たないことをしてお金をもらっている仕事というのは徹底的に無くしませんか。
そういうのを無くして、もう少しすっきりした状態で次の世代に渡したら、
放射能ばらまいた責任のちょっとぐらいの償いになるかなと。
ーーーモジモジ先生ここまで
後半・29:40ごろから住民説明会後のVTR。
モジモジ先生が警察と交渉しているところの証拠。
36:40ごろ機動隊来る
37:20ごろから強制退去、機動隊の暴力の証拠。

交渉と強制退去部分の高画質の映像です
ーーーー
大阪府警察 相談窓口
警察への意見・要望や事件事故等に関する相談は 警察相談室 #9110(プッシュ回線専用)
06-6941-0030(府民応接センター)
続きを読む
会場の中と外2カ所のLive映像をUstで放送していました。
大阪市民の気持ちがものすごく伝わってきて、
そして、東京にはない大阪のパワーの力強さに感激しました。
中はもちろんですが、
会場の外の声のリレーもとても内容が濃く、全て残しておきたい気持ちでいっぱいです。
その中で、最後の質問者の部分を書き出します。
大阪市民を対象に開催した東日本大震災廃棄物広域処理に関する説明会
(8月30日)大阪市中央公会堂
先程の発言について一つ質問します。
あなたは先程「100ベクレル以下ならリサイクルしてもよい基準」だと言いました。
それは不燃ごみだけですよね。
可燃ごみについては基準値は無い筈です。
現在でも1kgあたり100ベクレルを切っていても、
原子力発電所の中ではちゃんとドラム缶に詰めて管理しているはずです。
可燃ごみの基準と不燃ごみの基準を意図的に混同して、ごまかしの説明をあなたは今したんだよ!

それがまず一つ!

そして、そして、不燃ごみの基準についても数々の批判があると同時に、
そもそも環境省が不燃ごみに「1kgあたり100ベクレル以下ならリサイクルしてよい」
と言った時に念頭に置いていたのは、原子炉を廃炉にする時に出る数万トンレベルの不燃ごみです。
今回のように、その何十倍もの量の可燃ごみを含む、そのゴミのリサイクルの基準。
それらのごみを燃やす基準としてつくったのではありません。
そしてトレンチ処分の10万ベクレル云々という話も、
今回の原発事故で発生したような大量の規模の放射性廃棄物を、
日本中どこでも埋めてよいという基準ではなかったんです。
トレンチ処分は、現在まだ日本では1カ所か2カ所しか実施例もない!
まず処分の問題を環境省が一言も言わないんですよ。
この問題で!
この広域処理の問題が始まって以来、ただの一度もそういう規制のコメントをあなたは言わない。
環境省は言わない。
これで環境規制ができるわけがないでしょ!
ーーそうだー!
だから全く説明になっていない。
今日説明するという事なのでこれを説明しろ!
でたらめだらけだったのを全部逐一言いますよ。
言いきれない位あるけど、
ーー 拍手
まず1番目・被災地の廃棄物の安全性について
「1kgあたり100ベクレル、国の基準で8000ベクレルまで埋めていい」って言っている。
これは今も、さっき言ったように、
現在でも1kgあたり100ベクレルは厳重に、
100ベクレルを切っていても、可燃ごみは管理されている。
そして不燃ごみだって、こんなにボンボン、ボンボン、
「何十万トンもリサイクルしていい」っていう話じゃなかった筈なんです。
で、これを80倍にゆるめて、それを4分の1して大阪は安全だと言っている。
根本的におかしいです。
まず、80倍にゆるめたことの説明をここではしなければならない!

ーー 拍手 そうだー!
そしてこの、「8000ベクレルで大丈夫」だと言った時の基準は、
作業員の被ばくが1ミリ以下になるという話でしたが、
大阪市にこの前申し入れに行った時には、

そういう1ミリシーベルトの実行線量の定義式を環境局の担当者は知りませんでしたよ。
つまり、実行線量の定義式を知らないという事は、
その中のどの係数について批判があるか、
つまり内部被ばくを軽視しているという批判の意味を理解していないという事です。
これは大阪府の資源循環課も同じです。
良いですか、違うというのならば説明して下さい。
そして隣の1ミリシーベルト以下ならという話、
まず食品基準の100ミリ云々がデタラメだというのも、今までの説明でもう繰り返す必要はありません。
そして1ミリシーベルトが被曝限度だというのには、
たとえばドイツでは
呼吸からの内部被ばく、食事からの内部被ばく、そして外部被ばくの合計で1ミリになるというように、
その内訳で計算しています。
あなた方は、がれきの処理で作業員が被曝する量を1ミリ以下に抑えるという時に、
他のファクターは全部無視でしょ!?
厚生労働省の食品の基準値では、新基準ですら、食品からの1ミリシーベルト被ばくとして計算している。
がれきと足したら1ミリ超えるじゃないか!!!
お前ら足し算ができないのか!
ーー 拍手
次のページ、大阪府資料。
大阪府資料では、積み出しのところで一回だけベクレルについての検査をします。
あとは線量検査です。
放射線量の検査では、がれきの汚染の度合いなんか分かりません。
それは一番最初の質問者が指摘した通りです。
そしてベクレルについての検査、
資源循環課長、あなた先程「サンプル検査をする」と言ったけれども、
そのサンプルとは100トンに対して何トン検査するの?
サンプルなら当然誤差があります。
誤差の上限が100ベクレル以下になるというふうになっていれば、
少なくてもあなた方が言っている基準にすら合致しない。
いいか、
100トン搬出する時に、僕が聞いている話じゃ1トンも計測しないぞ。
サンプルされるのは100kg程度だぞ。
ーー えーーっ!?
160トンのがれきから100トンサンプル取ったら誤差はどれ位出るのか推定したのか!?
してないだろう?
サンプルで、サンプルの値のそのままの汚染度だって、そのまま横滑りさせるんだろ?
それは統計学の使い方として誤用です。
誤差はちゃんと考慮して下さい!
ーー 拍手
次のページの環境省の説明。
「岩手ががれき処理の広域処理が必要だって言っている」って言ったな!
僕は7月の頭に、ちょうど忘れもしない
その後で、そこのリサイクル第三課長馬場さんのところへ僕は面会に行きました。
その日は6月27日、覚えています。
岩手県に電話して確認した時に、「そもそもどこのがれきが広域処理の必要があるのか?」と。
岩手県の担当者は「それは決まっていない」と言っていた。
つまり、普通こんな問題がたちあがったら、市町村でどれだけ必要か、何トン必要か、
市町村ごとに話があって、それを足し算したら「何万トン必要です」という話になるのが普通です。

だけど、岩手県はそうじゃないんだよ。
6月27日の時点で、岩手県は
「どこの市町村のがれきを外に出すか決まっていません、もともとの総量から概算しているんです」
って言ったんだぞ!
いま宮古から来る見たいな話になっているけれども、
それは後付けです。
一事が万事こんな状態です。
そして、僕が今言ったような事、
大阪府では大阪府の検討会での、あなた方の自慢の
山本孝夫座長の検討会議で一つも検討していない。
検討会の事も言っておきます。
彼らは僕が今言ったように、被ばくを足し算で考えると言った時に、その足し算すらしない。
そして環境省から出てきたデータを何一つ批判しない。
一つだけ言いましょう。
あなた方がバグフィルターでほとんど捕れると言っているデータは、
昨年の秋の時点ではありませんでした。
発表したのは今年になってからですよね。
バグフィルター前後の濃度を測って、99.9%捕れますというデータが出たのは
今年になってからですよね。
昨年の段階では、東北、関東各地の焼却炉の排気のデータしか出していないはずです。
で、大阪府の検討会議は、その排気のデータだけで、
環境省が、当時は99.99%って言っていましたよ。
それだけ捕れるという話をうのみにしておりました。
で、時系列がおかしいでしょ?
大阪府の検討会議は去年の12月の暮れに指針を出しているのに、
バグフィルターについて、今年になって東京新聞が
「バグフィルターについての実証データが無いと環境省が認めた」
という記事が1月21日だか22日だかに出ている。
※瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?
(上記ブログの後半部分「見切り発車」の災害がれき処理東京新聞 こちら特報部2012/1/21)
その直前ぐらいにね、やっと出だしたしたぐらいだよ。
だから大阪市の検討会議はバグフィルターの性能についてまともに検討していません。
で、先程の海底埋め立ての話。
国交処分地の評価書が発行されたのは6月5日です。
その検討会議を大阪府が開いたのが6月10日です。
6月10日行きました。
相変わらず環境省が出すものの批判はしておりません!
シュミレーションの正当性、そこに放り込むパラメーターの正当性、
僕はそこに座っている資源科学循環部長と隣の室長に質問しました、直接。
資源循環課長は「ちゃんと読めていません」とまで言ってたよな、あの時!
何で環境省の評価書を読めていない人間が、指針を作る!?
その指針の責任者が。
そして1週間、わずか1週間でだな、わずか1週間で指針の改定をし、
2日後には橋下市長が再度受け入れを表明すると、
6月5日に始まって、10日でどれだけ進んだんだ!
全部政治日程じゃないか!
そんなのを信用する奴がどこにいるよ!
信用してほしいのなら、信用してほしい行政の進め方をして下さい。
最後に一個だけ言っておきます。
環境省!
広域処理の宣伝に40億円かけたくせに、
あなた方は3月、安全評価検討会の議事録は金がかかったから撮影しなかったって公言したよね。
ーー 悲鳴のような叫び声
今は作成されている筈ですけれども、
今は発表されている、公開されている筈ですけれども、
公開すればいいってもんじゃないんだよ!
去年法律を作った時点では、国会議員の先生方はそれを知らない状態で議論をしていたという事です。
それは隣に座っている馬場さんも4月19日、
貝塚の説明会であなた認めたでしょう?
風評被害の基準も決まってない。
実害が出た時の基準も決まってない。
その時にどんな補償をするのか根拠の法律もない。

全部そこに座っている馬場さんは認めたでしょ!?
以上!
いい加減に止めて下さい!!
ーー 大拍手



環境省 廃棄物・リサイクル対策部長:
ありがとうございます。ご説明いたします。
まず、先程、確かに不燃物の基準が原子炉特性法で
トレンチに置いていいのは不燃物の基準となっております。
それから、先程のクリアランスレベルについても不燃物。
それは確かにその通りであります。
ただ一方で100ベクレル/kgについて、
えー、ええ、まあ、財政利用もしてもよいという、あの、基準でありますとか、
それから今回つくりました8000ベクレル/kg。
えー、これにつきましては、
まず8000ベクレル/kgというのは、
再生利用していくという100ベクレルの基準とはそもそも、えー、中身が全く違います。
えー、あくまでも最終処分場に、えー、入れて管理をして、その結果、周りの方々に、えー、
放射線の被曝が、えー、充分少なく、少なく、あいや、えー、
管理できるというそういったレベルで定めていまして、
これについては、あの、じゅうぜん、従前からの原子力規制をやっております、
ま、原子力安全委員会等々に当たって、えー定めた数字で、全然この、特に問題は伺っておりません。
そこについてはご説明しておきます。
それから、えーー、内部被ばくの件で軽視しているのではみたいなお話ですけれども、
まずこれ、シーベルトというラインになっている以上、
これは内部被ばくの、え、実行線量で比較しますと、
内部被ばくでも外部被ばくでも、実行線量で1ミリシーベルトというのは影響は同じです。
あの、人の影響を見るのがシーベルトでございますので、
ーー 抗議の声多数
司会:お静かにお願いします
環境省:
その点についてご理解を頂ければと思います。
えー、それから、えぇーー、
被曝線量1ミリシーベルト/年以下。
えー、これに付いては、確かに、えー、
作業員の方が1ミリシーベルトというのを、あの、事前には定めておりますけれども、
えー、さらに、その周辺に、あのおられます住民の方々にはですね、
えー、あんまり、ウッ、特に埋め立て場、埋め立て処理場内に駆動してしまえば、え、
え、そこから先、0.01ミリシーベルト/年におさえられることになっております。
作業員についても1ミリシーベルト以下におさ、押さえられるというふうに思います。
それから、えー、えー、
司会:静かにお願いします。
環境省:
えー、いよてけんの、岩手県の災害廃棄物、
ま、どこが必要か決まっていないという事を言われた県でございますけれども、
あの岩手県は、各市町村で個別に処理をしている分、これはもう、収集のところはそうしていますけれども、
そこから先の処理処分については、え、かなりのところ、え、
県が、代行といいますか、委託しております。
その中で県の中で、どこがどのように処理するのかという、ま、調整をかなり綿密にやっておりまして、
えー、その関係上、あの、市町村別というのはすぐに??と思います。
あと、バグフィルターの件ですけれども、
バグフィルターで、これはですね、昨年の、えー、12月の段階で、えーー、
実証のデータ、これは福島県の、えー、焼却施設に於きまして、
バグフィルターの前と後とのデータを取りまして、そこで公表をしております。
えー、1月末に東京新聞の方で、
えーー、あの、そういったご指摘があったということは、あの、理解しておりますけれども、
実際に、あの、実証データはそ、その時点ではあったということでございます。
え、安全評価検討会の議事録を作成していなかったという点については、
あ、あのぉー、ま、これは、あの~、
わたくし、わたくしどもの、あの、ま、怠慢と言いますか、不徳の致すところでございますけれども、
ただ、あの、?ではなく、議事の内容、それから説明資料については全て公開をしておりました。
あのー、この点についてあの理解が得られると思っていたところが、
まァ、わたくしどもの間違えだったと思いますけれども、
司会:えー、皆さんちょっとご静粛に願いいたします
環境省:以上です。

橋下市長:
みなさん、大変貴重なお時間を頂戴しましてありがとうございます。
えー、今日は本当に貴重なご質問を頂きまして、
まだ・・・・がありましたら、
大阪市、大阪府のホームページで
此花区で行われました住民説明会全て公開しておりますので、
そちらを参照いただければ
参照していただければと思っております。
今日はみなさんいろいろとご質問をもらいまして、
わたくしの・・・は大阪府、おおさか市民の安全をしっかり守りながら、…と思っています。
もう一度、どうもありがとうございました。



司会:本日はどうもありがとうございました。

本日の・・につきましては、後日環境局ホームページに掲載させていただきます。

続編書き出し
モジモジ先生の翌日31日関電前でのスピーチと、30日説明会後のVTRです。
↓
<がれき広域処理>正確な報道をしないメディアと大阪府警・機動隊「無用の暴力」
質問した方はモジモジ先生という大学の先生ということです。
もじもじ先生のツイッター= @mojimoji_x
お名前は下地先生、かっこよ~~い(๑♥‿♥๑)ノ
橋下市長の横に出てきた人たち こわ~~いΣ(゚д゚lll)ブルブル
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る
「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」7/5(動画&全て書き出し)
大阪湾フェニックス「震災がれき”検証”海面埋め立て」マル調
6/6(動画・内容書き出し)
東日本大震災:
宮城・石巻のがれき、あすから受け入れ−−笠間の処分場 /茨城
毎日新聞 2012年08月29日 地方版
笠間市福田の公共処分場「エコフロンティアかさま」で
試験焼却が行われた宮城県石巻市の震災がれきについて、
県と宮城県との協定がまとまり、30日から正式に受け入れを開始することが決まった。
14年3月末までに計3万7500トンを焼却する予定という。
県廃棄物対策課によると、7月の試験焼却では、
焼却灰の放射性セシウム濃度は1キロ当たり2230ベクレル。
国の基準(1キロ当たり8000ベクレル以下)を大きく下回り、安全性が確認された。
地元住民への説明で同意が得られたため、24日付で宮城県との基本協定を締結。
受け入れるがれきの放射性セシウム濃度は1キロ当たり100ベクレル以下を要件としている。
受け入れは30日夕から始まり、1日平均100トンを焼却する見込み。
他にも受け入れに前向きな市町村があり、県全体で14年3月末までに計10万トンの受け入れを目標とする。
【酒井雅浩】
ーーー
国の基準(1キロ当たり8000ベクレル以下)というのがすでに異常な数値です。
「大きく下回り、安全性が確認された」
安全性がこれで確認されているとはどうしても思えません。
焼却灰と飛灰は、東京電力に返して下さい。
東京電力の所有物ですが「国有地に最終処分場・宮城、栃木、茨城、千葉の4県」
何百年も何十万年も、何百万年も管理が必要なものを、
安易にあちこちにバラバラと置くべきではないと思います。
環境省は環境を守るのではなく環境を破壊する省庁だったのですね。
光が丘清掃工場工場からもアスベスト
練馬区議会議員・池尻成二氏のブログ 2012-07-25 16:22
世田谷に続いて、光が丘清掃工場でもアスベストが排ガスから出ました。
測定結果は0.26本/リットルとのことです。
明日、一組がプレス発表の予定で、今日、区から会派に報告がありました。
先日、世田谷工場の排ガスからアスベストが検出された際にこのブログでも触れました。
➠清掃工場の排ガスから「アスベスト」 ~災害廃棄物処理の再検証を~
そこでも書きましたが、排出されたアスベストによるリスクをどの程度と評価するかはともかく、
検出される程度に出たこと自体が大きな問題をはらんでいると言わざるを得ません。
アスベストを含んでいたであろう建材は、どこから、なぜ持ち込まれたのか。
それは、被災地から持ち込まれたがれきの中にあったのではないか。
そして、なぜアスベスト繊維は集じん器やバグフィルターを通りぬけてしまったのか。
被災地のがれき受け入れをこのまま続けてよいのか? 真剣に検証すべき事態です。
ーーー
「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀
いくら東日本の東京だからって、
このままがれきを燃やしていいのでしょうか?
世田谷の複数の清掃工場では水銀が検出され停止していました。
その後排ガス中からもアスベストが検出されています。
世田谷の清掃工場は21日に焼却再開。
しかし、7月分の震災瓦礫の焼却が中止になりました。
8月受け入れに関してはまだ未定です。
ーー木下泰之氏(世田谷区議)のツイートより
2012年7月19日- 18:23
先週末女川瓦礫・一般ごみ混合焼却で水銀排出基準を超え、止まっていた千歳清掃工場は、
点検終え、明日午後に炉に火を入れ、明後日よりごみ焼却再開だが女川瓦礫焼却は中止。
6月の混合焼却でアスベスト排出の世田谷清掃工場での8月の瓦礫焼却の是非を区は検討中。
私は瓦礫受入中止を強く申し入れた。
2012年7月19日- 19:08
【女川瓦礫焼却アスベスト】
①清掃一組担当者への電話聴取。
平成19年から20年にかけて都内各清掃工場で
排煙のアスベストを計測したが一切出なかったので、計測を止めたが、
災害瓦礫・一般ゴミ焼却に当たり、計測したところ、
6月の世田谷工場での女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて出たという。
②清掃一組では基準値以下だから大丈夫としているが、
基準とは特定粉塵排泄施設敷地境界での基準でごみ焼却での基準はわが国では不備。
アスベストは一本でも肺に吸入されれば発がんのリスクは絶大の物質。
③これまでごみ焼却では検出されなかったところ、
女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて検出されたのだから、ことは重大なはず。
混合焼却の排煙計測のみでは特定できないが、女川瓦礫由来の蓋然性が高い以上、受入れは中止すべき。
④清掃一組では、世田谷工場での一般ゴミ焼却についても排煙計測を行い、
フィルターを通す前後のアスベスト計測を実施するとしているが、
私が申し入れた焼却灰や飛灰についての計測は実施しないとしている。
⑤アスベストが計測されたので問題にしているが、
そもそも、プルトニウムやストロンチウムを含む放射能核種についても
排煙、焼却灰、飛灰の計測すべきだがそれもなし。
見切り発車の結果、アスベストが出ても、都全体の瓦礫受入を再考しないのは論外。
強く中止を申し入れる。
2012年7月21日- 1:36
世田谷区内の千歳清掃工場での7月分の女川瓦礫焼却は一般ごみとの混合焼却で水銀が出た後、中止したが、
8月に予定されている世田谷清掃工場での女川瓦礫焼却は未だ中止決定されたわけではありません。
6月の混合焼却でのアスベスト検出につき保坂区長に中止を申し入れているが、結論は出ていない。
ツイッターここまでーーー
2012年7月13日 水銀
(画像をクリックするとページが開きます↓)

2012年7月19日 アスベスト
(画像をクリックするとページが開きます↓)

排ガス中のアスベスト測定結果について
平成24年7月19日
東京二十三区清掃一部事務組合
平成24年6月に実施した世田谷清掃工場の排ガス測定において、
排ガス1リットルあたり0.64本のアスベストが検出されました。
清掃工場に対するアスベストの基準値はありませんが、
アスベストを取り扱う施設の敷地境界における基準値は1リットルあたり10本であり、
今回の測定結果はこれと比較して小さい値です。
さらに、清掃工場の排ガスは煙突から排出されたのち10万倍以上に拡散されることから、
周辺環境への影響はありません。
また、同時に測定した排ガス中のばいじん及び放射能は不検出であり、
その後に実施した点検でも施設の不具合は見つかっておりません。
今後は、世田谷清掃工場において、改めて排ガス中のアスベスト測定を実施します。
なお、本資料は、これまで実施してきた排ガス測定において初めてアスベストを検出したことから、
お知らせするものです。
測定結果等の詳細は、下記のとおりです。

女川のがれき受け入れの記事
世田谷清掃工場で初の災害廃棄物受け入れ-100トン超を処理
二子玉川経済新聞 2012年06月29日
東京二十三区清掃一部事務組合が管理運営する「世田谷清掃工場」世田谷区大蔵1、TEL 03-3416-5355)は、
6月11日から23日にかけて宮城県女川町の災害廃棄物100トン超を受け入れ、焼却処理を行った。
世田谷区内で同廃棄物の処理が行われたのは今回が初めて。
工場では12日間にわたり、
同区内の家庭ごみなどに10パーセント以下の比率で同廃棄物を混合し焼却処理を行った。
期間中の受け入れ総量は117トンだった(11~16日受け入れ量=46.64トン、18~23日=71.37トン)。
今後、同区内では千歳清掃工場(八幡山2)で、7月9日~14日と16日~21日の期間(全12日)、
平均日量40トンを処理する予定。
各清掃工場の「毎月の受入計画」は前月20日ごろに、
「毎週の受入計画」については前週金曜に、「
毎週の受入量」については翌週金曜に、それぞれ同組合ホームページで公表している。
同組合ホームページでは各清掃工場の焼却処理で発生する
「主灰」「飛灰」「飛灰処理汚泥」「汚水処理汚泥」「放流水」「排ガス(煙突)」などの
放射能濃度の測定結果と、「
工場敷地境界」「工場内灰処理設備」などの空間放射線量率についても2週間に1回、公表している。
今回同清掃工場が処理を行った期間の各測定結果の公表は7月10日ごろの予定。
世田谷区も「区民の不安の声に応えるため」(保坂展人区長)、
同区の清掃・リサイクル部が受け入れ期間中週に1回、同工場周辺における空間放射線量を測定し、
結果を同区ホームページで公表している。
測定場所は各清掃工場周辺の区立公園や遊び場など。
6月14日と18日に測定された工場周辺4カ所の測定値はいずれも毎時0.04~0.08マイクロシーベルトだった。
東京都が予定する災害廃棄物の受け入れ量は2011年度3月から2013年度末までの3カ年度で約50万トン。
焼却処理された廃棄物は東京湾上に位置する
都の最終埋め立て処分場(中央防波堤埋立処分場)へ運搬される。
水銀とアスベストを他の清掃工場でも調べてもらおう!
多摩市が突然広報で公表「7月11日からのがれき受け入れ」
<ご意見>
くらしと文化部ごみ対策課施設管理担当
電話番号:042-338-6836 ファクシミリ番号:042-356-3919
そして、被災した女川の魂と命は東京の西多摩組合で一般ごみと混ぜて焼かれました。
羽村市西多摩衛生組合11日瓦礫受け入れ開始・焼却灰は日の出町
羽村市 〒205-8601 東京都羽村市緑ヶ丘5丁目2番地1
電話:042-555-1111 ファクス:042-554-2921
多摩地域を守るために「日野市がれき受け入れ」に国民の声を届けよう!
日野市長公室市民相談担当
電話 042・585・1111 FAX 042・587・8981
東京都瓦礫受け入れ(宮城県女川市)
神保哲生さんのオンザウェイ・ジャーナル 震災瓦礫の広域処理について
おはようございます。神保哲生です。
今日はですね、震災がれきの広域処理という物についてちょっとお話をしたいと思います。
6月の22に日にですね、私が取材していますビデオニュースドットコムというインターネット放送局で、
環境学者であり、環境研究家である青山貞一さんという方がおられます。
僕がもう20年来ですね、環境の事でいろいろと教えていただいていたり、
情報源にしているですね、非常に信頼のおける環境の専門家の方なんですけれど、
青山貞一さんをお招きして震災がれきの広域処理について青山さんが反対されておるので、
どこに問題があるのかという事をうかがうという形で番組を進めていきました。
またほとんど、これが報道されていなかった事なので、私は最初は非常に驚いた。
驚いたんですが、
逆にそれがなぜ報道されないのかという構造までいろいろと見ていくうちにですね、
これは結構重大な問題が起きているなというふうに非常に強く思いましたので、
是非また皆さんにもその話をしたいと思います。
●被災直後の被災地
まずですね、これ当初ですね、数千万トンのがれきがあるという事で、
僕も震災直後からですね、陸前高田とか気仙沼とか、まとにかく釜石とかあの辺に行って、
まあ、あのがれきの、
ま、がれきと言ってもですね、最初は、がれきもなにもなくて全部フラットなんですよね。
その後に道路をまず復旧しなくてはいけないという事で、
道路にあるがれきを全部その周囲に山積みにするので、ま、がれきの山ができる。
最初山にもなっていないんです、実を言うと全部平らなんですよ、最初は。
それが道路をつくると道路を見ると、ま、山になっているように見えるので、積み上げた訳なんですけれど、
がれきの山ができると。
「これでは復興もなにも何にもない」という話はですね、
震災直後は本当に私も自分で実感しました。
最初は数千万トンと言われてですね、
この、宮城・岩手両県でですね、それを独自に処理をしようとすると、
まあ10年以上、10数年はかかると言われたと、
本当にそれが復興の妨げになるんじゃないかという事で、
「ならば」と。
「これをみんなで分かち合おうじゃないか」という事で、
北九州市とかですね、静岡県の島田市とかがですね、ま、手をあげたりして、
「これをみんなで分かち合おう」というような大キャンペーンが繰り広げられる。
これも今回「みんなで分かち合おう」という気持ちを持った方というのは非常に素晴らしいと思います。
●がれき広域処理プロジェクトの意味を見る
必要性と妥当性と正当性
ただですね、この中身を見ていくとちょっと、まあ、ビックリします。
まずですね、
最初にこのようなプロジェクトの意味を見る時にはですね、いくつかの段階を見なきゃいけないんだけれども、
最初にまず、
そもそも、その必要性があるのかどうか?という第一段階があると。
で、それが確かに必要であるという事が分かったら、
その次に妥当性という物を問うというのが次の段階になります。
「果たしてそれでいいのか?」って言うことですね。
そのやり方でいいのかどうか?
だから必要なんだけれどもそのやり方でいいのかどうかという事
で、その下にさらに「正当性を問う」といって、
それが正しいやり方か、正しいプロセス、
しっかりとしたニュープロセスによっているかどうかとか、不正がないかとか、ズルがないか、インチキがないか
利害相反が、利益相反がないかとかそうしたことを見るのが、正当性の三段階。
だから必要性・妥当性・正当性というのを見ていくといういのが通常大事なんですけれども、
1.必要性
今回驚いてしまったのはですね、
実はあの、あれだけ大変そうに見えた物がですね、
実際もうほとんど必要性もなくなっている。
実際必要性が無くなっているという事がまず共有されていないという問題があることがわかりました。
これは何か?というとですね、
もともと、宮城県でも岩手県でも、想定されていた処理しなければいけないがれきの量という物がですね、
見直しが行われた結果大幅に減って、大体3分の2ぐらいにそれぞれ減ったという事があります。
これは、最初にちょっと過大に見積もられたという部分があったのかもしれないのと同時に、
これはいい事ではないんですけれども、決して、
かなりの部分が、実は海に流されてしまったという事なんですね。
実際はもともとの量よりも、随分減ってしまって、
そもそも広域処理、つまり県外に処理をお願いしたいと言っていた分を含めてもですね、
最初に想定していた県内処理できる範囲で全部が、まずほぼ全部が入ってしまうという事が、
明らかになってしまったというのが一つ。
ほぼ全部という言い方は、なぜほぼと言っているかというと、
実は被災地内部にもですね、仮焼却炉というのが31基も増設されたために、
そもそも、被災地内のがれきの処理能力というのが大幅に上がってしまったために、
もともと最初に想定していた処理能力というのも大きく上がったと。
なので、もともと量が増えて処理能力も高まってその中に収まったというのが一つなんだけれども、
そもそも、ま、その必要性という物が無くなってしまっていたというのが一つなんですね。
それからもうひとつはこれは非常に重要な事なんですけれども、
なにか、このがれきの広域処理をですね、みんなでやろうというような政府広報。
環境省の広告なんですけれども、
新聞やテレビに出ているのを見るとですね、
なんか、町中にそれがあって
復興の邪魔になっている、妨げになっているかのような情報が出回っていますけれども、
まぁ、実際に被災地に行ってみれば分かりますけれども、
ほとんど町中には、実は瓦礫は残ってないんですね。
全部郊外というか、邪魔にならない所に、ほとんどの物は実際に移動されてしまっていて、
「がれきがあって復興の妨げになっている」というような状況がそもそも、
いわゆる広告で権原されているような状態になっていないという事があります。
なので、まずその二つがですね、もともとの必要性という大前提になる部分が無くなってしまったのではないか。
というところに問題があります。
2.妥当性
ここで一番実は大事なのは、
「必要性が無くなってもみんなで分かち合うっていう事があってもいいじゃないか」という事が
あり得なくもないと僕は思うんですよ。
本来必要無くなったけれど、それをみんなで協力しようとしていくこと自体は悪くないじゃないかという
ね。ま、実は移動するとお金がかかるので、それがいいか悪いかという議論はまた別にあるんですけれども、
ただそ来で問題になってくるのはこの二つなんです。
・がれきの本当の放射線量
まず一つはですね、
放射性物質を僅かとはいえ、含む、このがれきの移動というのは、
本来の放射性廃棄物。
それは低線量であったとしてもですね、非常にリスクが大きいということが
必ずしも認知されていないのではないかという事で、
非常に低線量と言っても実際に空間線量で測っているので、
実際にがれきにどれだけの放射性物質を含んでいるかは実は簡単には測れない。
これは食べ物を測るのと非常に似ていてですね、
実際粉々に砕いて測るようなプロセスが必要なんだけど、
単純にそこに線量計を当てて測っているだけで、
実はその放射線量の実際は分からないというものが一つと、
・焼却して濃縮
それからそれを結局、動かしたうえで焼いてしまいますので、
焼いた場合に、実はそれが非常に濃縮されるというかですね、
放射性物質が、
結局全体の容積、全体の体積が減るという事なので、
非常に濃い放射性物質の濃度を持った灰が残ってしまうと。
で、バグフィルターでほぼ100%除去できるというふうに言っているけれども、
これは100%というのはあり得ない。
何%ぐらいかというのは、実は最初のうちは、
これ皮肉なものなんですけれど、
フィルターの目が最初のうちはあまり詰まっていないので、
こうどんどん出ちゃっていて、だんだん目が詰まってくると出にくくなるという事も、
専門家の先生から取材で聞いたこともありますが、
いずれにしてもこれはまず100%フィルター出来る訳じゃないという問題があると。
なので、
「必要性は無くなったけれどもみんなで分かち合うのは良いじゃないか」というのが
あってもいいじゃないかというのは分かるんだけど、
これにかかるコストの問題と同時に、
それを動かすことのリスクというのが、どうも過小評価されているのではないかという指摘があります。
3.正当性
・広域処理の国の予算
ーゼネコン
そして、さらに、これを聞くとですね、本当に嫌になっちゃうようなところがの話なんですけれども、
えー、これは最初に特措法をつくって、もう予算を組んでしまったと。
これ3年間でなんとですね、総額1兆円を超える予算が投じられてしまったんですね。
がれきの広域処理のために。
で、これが、もう完全に大手ゼネコンの利権になってしまっているということです。
2012年の3月期末の段階でですね、
大手ゼネコンの受注額というのは、土木受注額の総計。
鹿島建設が3052億円
清水建設が2454億円
大成建設が2447億円
大林組が2449億円
というような、こういう単位のお金がですね、こうしたゼネコンに発注されて、
これが「分かち合い」とか「絆」という言葉で、
みんながそれに対して批判しにくいような環境の中でですね、
完全にゼネコンの利権というか、既得権のようなものになってしまっているのではないか。
つまり「一回発注しちゃったんでもう止めない」と。
必要性が無くなっても、もうとにかくやるんだというようところがあると。
ーメディア
さらにこれは僕が許しがたいと思ったのは、
非常に国費を実はこのプロジェクトで使っていたという事なんですね。
2011年度に8億から9億。
2012年度で30億円。
2011年度が博報堂。
20121年度が電通です。
これによってですね、まぁ、39億円ほどのお金が使われたわけですけれども、
これは何を言っているかというと、
結局、たとえば朝日新聞に3月6日にですね、
これは2012年の3月6日ですけれども、
見開きのカラーの
なんていうんですか?これ、1面じゃないな2面見開き大広告というのが環境省から掲載されています。
「復興を進めるために乗り越えなければならない壁がある」
「2012年2月24日 宮城県石巻市」
というコピーが書いてあってですね、広告代理店が作りそうな感じの広告なんですけれども、
これも結局その政府の39億円が国家予算の中からこういうものが出ると。
そうするとですね、
もうメディアは基本的にはこのプロジェクトを批判、
あるいは問題点は指摘しなくなってしまっているわけなんですね。
今ここで、言っているような事というのも、まあこうした広告を全面的に掲載しているようなメディアが、
一方で、このプロジェクトおかしくないか?ゼネコン利権になってないか?
なんていう事を言う筈がないので、
どうもその広告費によってメディアが、いわゆるメディア利権にもなった。
それからゼネコン利権にもなった。
それからもうひとつ、僕は本当に、もう本当に困ったもんだなと思ったんですけれどもね、
じゃあ、まあ、だとしたら、
その何とかゼネコンに発注したいというのは分かるんだけれども、
でもね、別にゼネコンに発注するだけだったら被災地内で処理したって、
ゼネコンはもう受注できているんだからいいんじゃないの?
というふうに思ったらですね、
ー自治体
もうひとつ焼却広域の処理を受注した自治体の側にも、
また、「是非受注したい理由がある」というんですね。
ゴミ問題とかをずーっとやっている青山さんならではの視点だと思いました。
僕は若干「目から鱗」だったんですけれども、
今回ですね、広域処理を受けるとですね、
当然それは国から補助金というか予算が出ます。
これは広域処理をやって予算が出るだけでは、
別にそのかかった費用が出るだけ何で自治体にうまみも何にもないはずなんだけれども、
実はそれは、広域処理を受けるためには、焼却炉の建設が必要で、
その受け入れた自治体が焼却炉を建設する場合に、
なんと95%の焼却炉の建設費が国の予算で出るという事なんです。
ね。
つまり、まず焼却炉が造れる。
「これを受けるよ」というと焼却炉が造れる。
それもほとんど全部国のカネで造れるという事なんです。
で、「なんだ焼却炉利権か」というふうにね、聞く方もいるかもしれない。
焼却炉利権っていうのは実はデカイんですよ。
焼却炉っていうのは学校の校庭にあるようなちっちゃい焼却炉じゃなくて、
もう、大きなビルみたいな焼却炉ですよ。
ゴミ処理場のようなでっかい奴ですからね、焼却炉っていってもね、
この辺のちょっとした2mくらいの高さの煙突のものじゃないのでまずそこは間違えないで欲しいと。
遠くから見ても見えるような、赤と白で色分けしているような煙突のような焼却炉という事なんですけれども、
問題はそこではなくてですね、
もちろん焼却炉利権にはなっていると。
ただ、もっとびっくりしたのはですね、
実は、いま、日本中の自治体が、焼却場をつくりたくても近隣の住民の反対によって、
ほとんど焼却場が造れなくなっていると。
造ろうとすると反対運動が起きてですね、いわゆるNIMBY(ニンビー)っていうやつですね。
Not In My Back Yard 「自分のうちの近くには造らないでくれ」ってみんな言うから、
焼却炉が造りたくても造れないでいたと。
これは一時ダイオキシンが出るとかでないとかですね、
いろんな事があって、焼却炉はみんなが嫌がっていると言う事があって、焼却炉が造れないでいると。
しかし、
そんな「広域処理で引き受けるんだ」と、「被災地の復興を助けるために建てるんだ」って言うとですね、
反対しにくいと、住民が。
だからこの際「ずーっと倦厭だった焼却炉を造るためにはこれはもってこいだ」って言って
手をあげるっていう面が、もう一方であるんではないか?というのが、
ゴミ問題をずーーっとおっかけている青山貞一さんの見立てなんですね。
で、これは必ずしも、
これでこうだった、この人がこう言ったからこれで間違いないっていう話ではなくて、
ま、そういう動機が働いている可能性があるよという、
あくまで仮説のレベルの事なので、
さらにそれを断定的に言うところにはもう少ししっかりと検証が必要なのかもしれませんけれども、
ーことば
結局どうも、必要性が怪しい、あるいは無くなった、
この3年間でおよそ1兆円というこの広域処理がいまだに続いている理由というのは、
「絆」とか「分かち合い」という言葉とは
どうも裏側では違うメカニズムが、違う動機づけが動いているようなんだというところが、
今回私は非常に気をつけなければいけない点だと思いました。
つまり、
なにかこれに反対すると、
ヘンな話し「非国民」ですとかね、
「全くその被災地を君は助けないのか!」
「日本人か、きみは!」みたいなですね、
そういうふうなある種なんか、同調圧力のようなものが働きやすい時に、
こういう事が得てして起きる可能性があると。
しかも今回は広告で打って出て、メディアが黙らされてしまっているのではないか?という可能性が、
もちろんこれも誰も証明できないですよ。
広告を出しているのは間違いないけれど、自分の社の中で会議があって、
こういう記事を書こうと思ったら、部長が飛んで来て
「こういう記事書いちゃダメだ」なんていう
「社は広告貰っているんだ」と、こう言ったという議事録かなんかがあれば証拠になりますけれど、
そんな証拠なんか全く無いわけですね。
だけれども、かなりの金額の広告を、
たとえば朝日新聞のこの見開き、2面カラー広告というのが、
実際に環境省からの予算で、この39億円の予算の一部として、朝日新聞に出た。
それからテレビでも、こういう広告、CMが流れているのを何度か見た記憶があります。
だからそういう事でメディアに対しても発注する。
ゼネコンに対しても発注する。
自治体からすれば95%の補助金を受けて、懸案だった焼却炉が造れる。
というようなですね、そういうような違う動機づけが働いて、
で、文句を言うやつには
「君は分かち合いをしないのか」と、言うふうな殺し文句が待っているというようなですね、
どうも、ちょっと、なんか、あんまり、えー、楽しくないというかですね、
問題があるというような事が起きていると思って、
そこに一番の問題はやはりさっきの妥当性のところだと思うんですね。
つまりそういうメカニズムが働いている
ま、みんなで金分けてハッピーで、それはそれで、ま、良いじゃん。っていう考え方も
その妥当性の部分がなければ、あり得るのかもしれないけれど、
ま、そのかわりこれ税金ですから、お金も大変な無駄になるんですけれども、
ね、このお金がメディアやゼネコンにいっちゃうわけですからね。
●結論
ただ、一番大きな問題は、
やはりこの、低線量とは言え、一定の放射性廃棄物。
放射性物質を含んでいるようながれきというようなものに、
なんか、妙な基準を決めて、
実際に測定をするのはなぜか空間線量で測定しただけで基準を検査してしまって、
「あ、低いから大丈夫ですよ」って言って、
95%の補助を受けた焼却炉で燃やして、ということで、
本当にそれでいいのか?と。
つまり他の動機が働いていると、
本来はすべきじゃないことが流れてしまうリスクが、どうも出ているのではないかというのが、
実は僕が今一番気にしているところです。
これ今日はあんまり回答というか答えになるものではなくてですね、
ちょっと問題提起、
あるいはこういう事が裏にあるので、その辺はもう少ししっかり見ないといけないんではないかというようなですね、
報道としては必ずしも十分なものではなかったかもしれませんが、
ちょっと背後にあった物、
それからそれが報道されないという現状に若干危機感を覚えていましたので、
みなさんに、今分かっている範囲の事をできる限りお伝えしてみようと思いました。
3月6日 朝日新聞の全面広告 環境省ががれき処理

なにが何でも広域処理を続行したい細野環境大臣の生トーク↓
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」
7/5(動画&全て書き出し)
そもそも総研で、「そもそもがれきは広域しなくても大丈夫だ」という証拠をつきつけられ、
生放送の中でクロムやヒ素までをも持ち出していた細野大臣。
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」
7/5(動画&全て書き出し)
その後モーニングバードは宮城県中村議長から抗議を受けました。
まだまだがれきの処理は進んでいない急がないといけない。
そういう内容のニュースを見ました。
NHKです。
がれき処理 ようやく20%超える
NHK 7月10日 11時38分
東日本大震災で発生したがれきについて、
細野環境大臣は記者会見で、震災から1年4か月たつのを前に、
焼却や埋め立てまで処理が済んだ量がようやく全体の20%を超えたことを明らかにしたうえで、
依然としてめどが立っていない燃えないがれきなどの処理を急ぐ考えを示しました。
被災地の沿岸部で発生したがれきの量は、環境省の推計で、
▽岩手県で525万トン、▽宮城県で1154万トン、▽福島県で201万トンの合わせて1880万トンに上り、
政府は平成26年3月末までにすべての処理を完了する目標を定めています。
その進捗(しんちょく)状況について細野環境大臣は、10日の記者会見で、
焼却や埋め立て、それに再利用によって処理が終わったがれきは、先月末までに3県合わせて382万トンで、
震災から1年4か月がたつのを前に、ようやく全体の5分の1を超え、20.3%まで進んだことを明らかにしました。
県別では▽岩手県で12.9%、▽宮城県で25.1%、▽福島県で12.3%となっています。
細野大臣は、
「前進してきたという手応えを感じているが、
依然として、岩手県の不燃物や宮城県の可燃物も含め、めどが立っていない状況なので、
環境省が責任を持ってやっていきたい」と述べ、
目標達成に向けて残りのがれきの処理を急ぐ考えを示しました。
宮城県中村議長が抗議声明を出したことには、
なにか裏がありそうに感じて仕方がありません。
詳しくはこちら↓
細野大臣が失言しまくりだったモーニングバードに宮城県議の中村功議長が抗議声明を出した!
中村議長はインタビューに応じた県議の発言にも問題があるとして、
各会派の代表に6日、議員の発言に注意するよう要請した。
「議員の発言に注意するよう要請」とはどのような意味でしょうか?
真実を話してはいけないという事でしょうか?
これは、私たち国民に情報を公開しない世の中に向かっていくという事に聞こえました。
とても恐ろしいことです。
モーニングバードに出演して下さった自民党の議員さん
自民党の方なので彼に対する圧力はかなり強いかもしれません。
自民党の相沢光哉県議にも、正直に話して下さってありがとうございますと
感謝の気持ちで応援したいと思います(○`ε´○)ノおぅ♪
もうひとり、モーニングバードに出演されていた宮城県議横田有史県議のブログを教えていただきました。
がれきに対する宮城県での議会の様子がとてもよく分かりますので、ここに紹介したいと思います。
横田県議にも圧力がかかった事でしょう。
この県議さん達を、私は、応援したいと思いますლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
宮城県 横田有史県議のブログより一部抜粋転記させていただきます。ーーーー
2012年7月7日(土曜日)
テレビ報道の波紋を受けて・・・『今こそがれき問題に冷静な決断を』と念じています。
昨日の夕方から今日にかけて、マスコミ各社の取材も相次ぎ、
多くの方々から「怒り」や「激励」のコメントも相次いで寄せられていますので、一応・簡潔にご報告しておきます。
議会最終日の昨日・
午前11時から「各会派会長懇話会」(一人会派の3名も含む非公式な議長の諮問機関)が開催され、
予定の議題が終了した時点で、議長から
「今朝、北九州市長から抗議の電話があったので、
議会終了後記者会見して“議長声明”を出したい」旨の提案がなされた。
私から「その声明を文書で提案するよう」要求。
本会議開会直前の12時40分から再度開催の連絡。
そこで6行の「議長声明」案が提示され、
私からは「最初の3行で『宮城県議会が広域処理を転換したと報道した』かのように断定的に述べているが、
報道内容を精査し、本当にそうなのか確認しないと、
報道の自由への介入問題にもなりかねない」ことを強く主張し、散会しました。
その後、県議団事務局に「番組の録画」で精査・検証していただきました。
その結果は、
(1)私の発言は「ぜひ最大限、県内で処理するという立場で努力すべきじゃないかというのが、
宮城県全体・県議会全体としての意向かなと思っていますけれども・・・」と述べており、
一切「問題ない発言」であること。
相沢議員についても「問題」はありません。
(2)テレビ局が、宮城県議会本会議場をバックに流したテロップは
『宮城県議会 全議員59人が「いのちを守る森の防潮堤」構想
広域処理より県内処理の推進を要望』と表現しており、
報道の自由裁量の範囲とみるべきである。というものです。
その間に、議長が記者会見でどのように述べたのかは定かではありませんが、
今朝の報道では「テレビ局も『誤解』を与えたとするならば反省する」と述べており、
これ以上は「見識」を問われる事態というべきです。
まして議長が“お詫び”かたがた、
「改めて北九州市に広域処理をお願いする」などという事態になれば、
5月21日の“総量見直し後”の流れをさらに混迷させることに他なりません。
“色々と為にする文書も飛び交っているようですが”、
今の瞬間ほど、すべての経過を精査し、冷静な判断を行うことの大切さが求められている“時”はありません。
県庁前公園の花壇も、雨上がりのしっとり感を醸し出していました。
2012年7月5日(木曜日)
「宮城のガレキ広域処理問題」のテレビ報道番組で、大きな反響!・・・・・
今朝の朝日テレビ「モーニング・バード」で
『宮城県のガレキの広域処理』問題が、環境大臣との対話を中心に特集報道され、
その問題提起者として宮城県議会の相沢議員(自民党)と私が録画出演しました。
その直後から、電話・メール・ブログへの返信等が殺到。
抗議の電話もあったようですが、多くは賛意を示すものでした。
なぜ北九州市という遠くまで高額の輸送費を懸けて処理するのか。
4割もガレキの推定量が減量・見直された時点で、少なくとも『超広域処理』はきっぱり見直すべきでした。
ところが「環境省は今日の大臣発言でも明らかなように、何故見直そうとしないのか」。
ここまで来ると“異常な事態”としか言いようもありません。
「宮城県からお願いされているから」と北九州市が“つらい思い”を吐露していると伝えられていますが、
宮城県知事も「お願いした以上、断れない」という姿勢ではないでしょうか。
その一方で、北九州市と同じ程度の「遠距離自治体からの受託回答」は、
宮城県が“正式に?”お断りしているのが事実です。
「放射能汚染の拡散」を憂うる、多くの国民の「至極当たり前の感情」を受け止めた
「事態の解決」を決断すべき時であることを、改めて実感しています。
2012年7月4日(水曜日)
北九州市など、「遠隔地への広域処理」はいよいよ再検討の局面を迎えています・・・。
2日・3日は、補正予算審査で、環境生活・農林水産「分科会」。
今日と明日午前は、同じ「常任委員会」。
最初に示されたのが10件近い陳情書。
そのほとんどが、北九州・福岡などの方々からの「ガレキの広域処理の見直し」を求めるものなので、
改めて「北九州市へのガレキの広域処理は、一旦棚上げすべきであること」を強く主張。
「要請したから」「要請されたから」と言う“金縛り”を凍結し、
防潮林等への活用などの「県内処理の拡充」と、
「せいぜい近県処理」の努力結果を踏まえてから次に進むべき事を強く主張しました。
「愚かな・超広域処理」に高まる国民的批判に、“決断の時”は迫っています。
2012年6月28日(木曜日)
宮城のがれき・『県内処理を拡大し、広域処理の見直しを!」・・・県議会本会議の一般質問で大合唱!

25日から今日までの4日間、本会議での一般質問が行われ、16人が質問を行いましたが、
多くの議員が「宮城の瓦礫の広域処理を見直すべき」と主張しました。
地元紙も『瓦礫県内処理を―拡大求める声相次ぐ―』の見出しで報道しました。
民主系会派の内海氏は
「県外に要請する114万tのうち、86万tは埋立で、焼却処理希望の県外自治体とずれもあり、
処理期限にこだわらず県内処理の強化」を主張。
自民党の只野氏は仙台市の10万tに続いて
「利府町が石巻、東松島両市の瓦礫焼却灰を引き受けることになり、もっと県内自治体と協議を進めるべき」と質した。
昨日は私の質問(宮城県委員会ブログに全文)し赤旗に掲載。
今日は自民党の最長老、相沢・今野両氏が広域処理の見直しを強く求め、
「広域処理を考えるとしても、コストを考えれば、せいぜい東京まで程度」と強調。
これらに対し、村井知事は
「県内処理は望ましいが、県内だけでは足りない」
「広域処理は費用対効果も考慮しできるだけ処理できるよう検討する」
「批判を覚悟で手を挙げてもらったので、北九州市への搬出は、予定通り進めたい」・・・などと述べ、
他は
「最大限、県内処理の努力を行う」
「広域処理はできるだけ近いところ」や「防潮林への埋立」などを検討する旨、答えざるを得ない事態になっています。
“環境省や鹿島の縛り”を解く為の、更なる取り組みが求められています。
福岡・京都・東京などなど、全国各地からの問い合わせが議会事務局に数多く寄せられています。
「広域処理」を巡って、東京からのテレビインタビュウの訪問も受けました。
ーーー転記ここまでーーー
モーニングバード内容書き出しはこちらです↓
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る
「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」7/5(動画&全て書き出し)
(横田議員の部分抜粋)

横田有史議員 宮城県議会 共産党:
一つは、有効活用して、
「命を守る森の防潮堤」といっている、
がれきを有効活用して、下に埋めてですね、広葉樹を植えて、
それが津波なんかの破砕効果に役立つような、そういう活用の仕方をしなさい。
で、基本的にはごみというのは域内処理が自治体ごとにですね、
域内処理が原則なんですから、
是非、最大限県内で処理するという立場で努力するべきじゃないかというのが、
宮城県全体、県議会全体としてのいこうかなというふうに思っていますけれども。
当局は広域処理にこだわっているようですが、
たとえば極端に言えば1カ月か2カ月延びたとしてもですね、県内で出来るっていうんだったら、
それは県内で処理するべきだということだと思います。
広域処理は基本的に止めた方がいいと。
ズバリ言ってですね。
最大の問題は、放射能だと思います。
やはり宮城県の、今仙台市内も含めて、特にホットスポットが沢山出来ていますし、
どんなにがれきをチェックしてもですね、かなり高い濃度のがれきが全国に拡散するということになりますので、
特に焼却すれば、かなりの濃縮した濃度になりますから、
何万ベクレルと言った濃度になってもおかしくない。
そういうふうながれきをですね、全国に拡散すべきじゃないというのが一つですね。
それからやっぱり、輸送料にかなりのお金がかかります。
この間北九州市に28台のトラックで80トンのがれきを運んだんですけれども、
それだけで1400万円かかってますから、
もし7万数1千トンをですね、北九州に運ぶとなると、
ま、船とかで少しは安くするんでしょうけれども、
それでもその通りで計算しますと、140億円。
140億円位原価でかかると。
その費用があるんだったら、やっぱり被災者の復旧、復興に充ててほしいというのが率直な思いですね。
そうそう、細野大臣は横田議員の
「濃縮すれば何万ベクレル」という言葉にも異常に反応していました!
細野:
そのうえで、先程ちょっと驚いたんですが、
共産党の方がですね、何万ベクレルになるというような事をおっしゃいましたが、
あれは全く事実に反します。
↑
濃縮すれば簡単に何万ベクレルにはなるのは事実だと思います
もしかしたら裏から環境省か細野大臣から
「困るよあんな事をテレビで話させたら」と電話とかなんかで中村議長に文句を言ったのではないでしょうか?
などと疑いたくなるような事です。
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る
「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」
7/5(動画&全て書き出し)
<上記番組内容書き出しブログより一部抜粋>
多分、ここポイントd(◕‿-。) ネ❤
相沢光哉 宮城県議会 自民党:
北九州市の市民の方々から今でも強い反対があるという状況がね、
やはり残念ながらお願いする側としては大変申し訳ない事なので、
それは国の方が状況判断で(広域処理を)「止めましょうか」というふうな水を向けてくれた時には
間違いなく「そうしましょう」という話になるとおもいますね。
細野:
この事まで、私は宮城県の自民党の県議会の方に言わせるのは
ちょっと酷だと思うんですよね。
玉川:
いいや、わたしは言わせているんじゃありません。
インタビューに行ってきて、自然とこの話が出てきたんです。
がれき処理広域処理 テレ朝報道めぐり宮城県議会議長が抗議文
スポニチ[ 2012年7月6日 20:00 ]
宮城県議会の中村功議長は6日、
テレビ朝日が5日放映した「情報満載ライブショー モーニングバード!」で、
県議会が震災がれきの広域処理を求める方針を変更したように受け取られかねない報道があったとして、
抗議の声明文を公表した。
中村議長は同県のがれき受け入れを表明している北九州市を来週にも訪問、
北橋健治市長にあらためて協力を要請するとしている。
番組では広域処理の必要性を検証。
インタビューに応じた宮城県議の一人が
「最大限、県内で処理する立場で努力すべきじゃないかというのが県議会全体の意向かなと思っている」
などと発言。
取材担当者も
「宮城県議会がすべてのがれきを期限内に(県内で)処理する方法があると言っている」と紹介した。
中村議長はインタビューに応じた県議の発言にも問題があるとして、
各会派の代表に6日、議員の発言に注意するよう要請した。
テレビ朝日広報部は、現時点で県議会からの抗議や問い合わせはないとした上で
「県議会が『広域処理推進』から『県内処理推進』に方向転換したような誤解を招いたとしたら残念」との
コメントを出した。
ーーーーー
宮城県議会
議員名簿〔遠田選挙区 区域:遠田郡(涌谷町・美里町)〕

中村 功(なかむら いさお)
61歳(昭和25年3月2日生)
所属会派
自由民主党・県民会議
連絡先住所
987-0284
遠田郡涌谷町猪岡短台字洞18
連絡先(TEL) 0229(45)2694
連絡先(FAX) 0229(45)2139
宮城県議会の中村功議長が年明けから『瓦礫の県外処理』を進めるため、
都道府県議会に対し受け入れを要請する活動
[河北新報]2011年12月22日
宮城県議会の中村功議長が12月21日、定例会閉会後の記者会見で、
震災で発生した瓦礫の‘県外処理‘を進めるため、
全国の都道府県議会に対し受け入れを要請する活動を年明けに始める考えを明らかにした。
がれきに放射性物質が含まれているとの不安があるため、受け入れに二の足を踏む自治体が少なくなく、
県外処理は難航している。
受け入れの可否は、各議会の意向が強く影響しているとみられ、働き掛けが重要と判断した。
中村議長は「受け入れ先に災害廃棄物への先入観があり、慎重な態度を取られている。
県執行部と連携し、年明けに早速動きたい」と話した。
ーーーー
中村功議長はがれきの広域処理に力を入れている方のようです。
応援しよう!!
"がれき問題”で突っ込んだ報道をしてくれる番組は数少ないです。
玉川さんにも思わず声を出して「ガンバレ!」と声援したほどの番組でした。
モーニングバードに感謝と応援のコメントをみんなで送りましょう(○`ε´○)ノおぅ♪
http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/pop/index.html

宮城県議会の様子がわかります↓
宮城県「がれき広域処理問題」議会での様子・横田有史県議
20120705 細野大臣に聞く ガレキの広域処理必要... 投稿者 PMG5
モーニングバードに生出演して
細野大臣がものすごい話をして下さいました。
熱いバトルで声がかぶったりしている部分も多くて書き出しに時間がかかりましたが、
全文、ほとんど正確に書き出したつもりです。
長いですが、一番のポイントはここだと思います。
ーーー
細野:
防災林に埋めるというのはこれまでやってこなかったんです。
ただしそれ以上の物については安全性についてですね、これは我々はお約束はできないと、
で、クロムやヒ素というのは、これは猛毒です。
玉川:だからそれがどのくらい・・あるんですか?
細野:いや、それが・・
玉川:
だいたい建築廃材でしょ?
クロムやヒ素なんていう猛毒な物が、建築廃材の中にそんなに高濃度で入っている?
細野:入っている
玉川:
だって、今回のがれきっていうのは津波とかによって破壊された家屋とかがメインですよ。ね?
そういうふうなものの中に
細野:家屋の中に入っている
本当に環境でこの一線だけは守らなければという、
彼らが長年積み上げて議論してきたそのクロムやヒ素の問題までさらに埋めろなんて、
これは言えませんよ。
ーーー
「命を守る森の防潮堤」に埋めることができない毒物が入っている物を
広域処理で燃やしてしまおうというのが環境省の考えのようです。
で・・・
たとえば、ヒ素の場合ですが、燃やしたらどうなるのか?
瓦礫焼却灰から基準を大幅に上回る六価クロム(岩手県一関)
↑こんな感じです。放射能と同じく濃縮されます。
細野大臣の話を聞いた感想ですが、
どのような事実を突き付けても、「一度広域処理と決めたからには後へは一歩も引かない」
そんな印象を受けました。
だから、がれきの量を減らしたくない。
だから、どうしても木くずを埋めるわけにはいかない。
そして、防潮堤に木くずを埋めない理由としてクロムやヒ素の話を持ち出しましたが、
これって・・・・(。◔‸◔。)??
細野大臣のこの発言には、
私たちの住んでいる家にはクロムとヒ素がものすごい量で入っているようにも聞こえます。
宮脇先生のインタビューもあります。
木くずを埋めることは本当に危険なのか?
全国に拡散して燃やすことと埋めることとどっちの方が環境に優しいのか?
クロムやヒ素は猛毒だけど放射性物質は猛毒ではないのか?
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【コラム】
筆洗
東京新聞 2012年7月4日
シラカシやタブノキなど広葉樹の苗木約六千本が、風に揺れている。
今年五月、仙台空港に近い公園の一角に現れた長さ三百メートル、高さ三、四メートルの小高い丘。
震災がれきを利用した「森の防潮堤」を整備する宮城県岩沼市の実験場である
▼近づくと、小鳥が一斉に飛び立つ。植樹されたばかりの木々はまだ頼りないが、
数年後、大きく成長した姿を想像するだけで楽しくなってくる
▼植樹を指導したのは、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭さん(84)。
放射能に汚染されていないコンクリート片などを選別し、
土砂と混ぜて盛り土し、その土地に自生している木を植える。
がれきと土壌に隙間ができることで根がしっかりと張るという
▼国が進めているがれきの広域処理は、受け入れ先の反対が強い。
被災地内でがれきを有効利用して、津波に耐える森を築こうという提唱に注目が集まる
▼細川護熙元首相らと財団法人「瓦礫(がれき)を活(い)かす森の長城プロジェクト」を設立した。
「がれきこそ、かけがえのない地球資源」と言う宮脇さんは、
東北の太平洋沿岸三百キロにがれきを利用した丘をつくり、九千万本の木を植えようと呼び掛ける
▼「木を植えることは、いのちを植えること、明日を植えることです。そして、心に希望の苗を植えること」。
トレードマークは麦わら帽子。
世界で四千万本を植樹してきた老学者の思いに胸が熱くなる。
テレビでも紹介されました↓
”がれきで森を再生”84歳学者の闘い6/3報道SUNDAY(動画・内容書き出し)

がれきで命の森をつくる宮脇先生の具体的な説明です↓
「がれき」の未来ある生かし方ー命を守る森づくりー 宮脇昭氏(内容書き出し)
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

東京新聞 2012年7月4日 11時57分
東日本大震災で発生したがれきの受け入れ問題で、
環境省が全国の自治体や民間施設が予定する
岩手県からの受け入れ可燃物の量を六月末現在でまとめた資料の数値と、
資料にない試験焼却段階の各自治体の公表数値を本紙が集計した結果、
総計で25万5000トンを超えることが分かった。
同県が県外処理を必要とする量は直近で約24万トン。
試験焼却日が未定で総計に入らない群馬県前橋市の協力は不要な現状が、数値的に裏付けられた。
(菅原洋)
同省の資料によると、受け入れを始めた自治体の分は計約2万トン、
受け入れを表明した自治体の分は計約12万9000トンある。
これとは別に、試験焼却を終えたか、その日程が決定したとして同省が資料に列記した自治体について、
公表された受け入れ予定量を合計すると約10万7000トン。
静岡県裾野市など二市は試験焼却を終えたが、予定量は未公表のため、総計はさらに膨らむ。
前橋市は試験焼却の日程や予定量を公表しておらず、同省の資料から除外されている。
岩手県の約二十四万トンをめぐっては、
同県と環境省が来年度末までの処理にめどが付いた点は認めている。
この中に試験焼却段階で受け入れを正式に表明していない自治体の分も含むが、
その内訳やめどの根拠となる数値は公表していない。
同県は近く、前橋市を含む各自治体に最終的な受け入れ要請の有無を示す見込み。
その際、既に受け入れ表明した桐生市などの分や、県外分が前橋市に回る可能性は残る。
ただ、邑楽郡三町(大泉、邑楽、千代田各町)が既に受け入れを中止し、
前橋市の最終処分場がある荻窪町では反対派が目立つ中、
説明会などで市民への説得が難航するのは必至だ。
ーーー
【群馬】
震災がれき 桐生市議ら知事に受け入れ中止要望
東京新聞 2012年6月20日
桐生市の庭山由紀市議と有志十数人が十九日、
震災がれきの受け入れの中止を求める大沢正明知事宛の要請書と公開質問状を県庁に持参した。
要請書は八項目にわたり、桐生市の震災がれき受け入れを「県と市の談合で決められた」などと批判し、
がれき受け入れの中止を求めている。 (伊藤弘喜)
女川震災がれき 東京へ本格搬出
東京新聞 2012年3月1日
宮城県女川町で一日、東日本大震災で発生したがれきの東京都への本格的な搬出作業が始まった。
環境省によると、宮城県の自治体では震災がれきの東北地方以外での広域処理は女川町が初めて。
須田善明女川町長は搬出に当たり、町内の道路や私有地が膨大な量のがれき置き場となっていることを挙げ
「復興への大きな足かせになっている」と強調、広域処理により多くの自治体が協力するよう求めた。
搬出対象は木質系など可燃性のがれき。作業員ががれきの山からサンプルを取り出し、屋内で放射線量を測定、
東京都が独自に定めた搬出基準を下回っていることを確認した上でコンテナへの詰め込みを始めた。
東京都は女川町との協定に基づき、2013年度までに約10万トンのがれきの処理を引き受ける計画で、
今後一日平均約150トンを受け入れる。
多分ほとんどの人が知らないと思います。
あと10日もありません。
東京都の中でも比較的汚染が少ないと思われる多摩市。
それでも、もう本当ならば避難するべきなのかもしれない、というギリギリの状態にいます。
がれきはすでに広域処理が必要のないところまで少なくなっています。
皆さんのご意見のご協力をお願いいたします。
<ご意見>
くらしと文化部ごみ対策課施設管理担当
電話番号:042-338-6836
ファクシミリ番号:042-356-3919
〒206-0024 多摩市諏訪6-3-2
Eメールでの問合せ">Eメールでの問合せは専用フォームをご利用ください。↓
http://www.city.tama.lg.jp/seikatsu/13/015691.html
↑こちらのページからお入り下さいd(◕‿-。) ネ❤

東京都 多摩市
宮城県女川町の「災害廃棄物の処理支援」を7月11日より開始します
最終更新日:平成24年7月2日
お知らせ
宮城県女川町の「災害廃棄物の処理支援」を7月11日より開始します。 7月2日(月)
平成23年11月に東京都市長会、特別区長会、宮城県女川町、東京都及び宮城県は、
現地からの要請を受け、宮城県女川町の災害廃棄物について、
都内の清掃工場で円滑に処理できるよう相互に協力する基本合意を締結しました。
このことに基づき、多摩清掃工場では、被災地の一日も早い復旧・復興のために、
安全性の確保を第一に、7月11日から災害廃棄物の処理支援を開始します。
宮城県女川町の災害廃棄物処理支援について
処理支援対象廃棄物
宮城県女川町の主に津波被害によってもたらされた木くず等の可燃性廃棄物です。
安全性の確認
対象廃棄物は現地で選別され、
搬入前に公益財団法人東京都環境公社が各選別工程の空間放射線量率を測定し、
安全性を確認しています。
当工場においても、搬入時に車両や敷地境界、周辺大気でも空間放射線量率を測定し、
さらに、処理後の排ガスや灰等の放射能濃度の測定について、
通常よりも測定回数を増やすなどの対応を行い、安全性の確保を第一に処理を進めます。
測定結果については、速やかにホームページで公表します。
処理支援期間
平成24年7月11日から平成25年3月末日まで(土・日・祝日の搬入はありません)
処理支援予定量
上記期間中に3,980トン以内を予定しています。
通常のごみ処理に支障をきたさない量を設定しました。
災害廃棄物の処理方法
災害廃棄物は、密封された専用コンテナにより当工場に搬入されます。
可燃ごみ処理施設のプラットホーム内で開封されて、ごみピットに投入された後、
通常の可燃ごみと混合して、混合比率10%以下で焼却します。
焼却灰の搬出先
通常の可燃ごみと同様に、日の出町の皆様にもご理解を得て、
多摩地域25市1町で構成する「東京たま広域資源循環組合」のエコセメント化施設へ搬出します。

※空間放射線量率は、宮城県女川町でのコンテナ積み込み時の測定結果です。
8月以降の処理支援予定量については、前の月の下旬に確定します。確定しましたら、ホームページでお知らせします。
なお、詳細の測定情報についてはこちらをご覧ください。(平成24年7月11日以降)
クリックするとページが開きます↓

一般ごみに混ぜて焼くというところが
わたしにはどうしても理解できないのです。
「安全ならば混ぜなくてもそのまま一度に燃やせばいいのに」と思うのです。
2012/06/13 : そして、被災した女川の魂と命は東京の西多摩組合で一般ごみと混ぜて焼かれました。
2012/06/09 : 羽村市西多摩衛生組合11日瓦礫受け入れ開始・焼却灰は日の出町
2012/05/30 : 多摩地域を守るために「日野市がれき受け入れ」に国民の声を届けよう!
2011/11/26 : 東京都瓦礫受け入れ(宮城県女川市)
大飯原発の再稼働、そして身近に迫るがれき処理問題。
私たち一般庶民は津波のように押し寄せてくる違法な国の政策に
疲れ果てています。
再稼働反対と政府に訴え、
ちゃんとした報道をしろとメディアに訴え
放射能を全国にばらまくなと市町村に訴え
自分の身を守るために、
子どもの命を守るために
これからの日本を守るために
未来の地球のために
ヌカに釘さすように
何も聞こえない悪魔のような日本の国に
声を上げることがむなしくなる日もあるけれど・・・
踏ん張らなくっちゃねლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
ーー追記ーー
ブログをUPしたところ女川のがれきについて、いろいろな情報を頂きましたので追記します。
実は女川にはがれきが無い
NHKニュースの映像
路線価 4年連続で下落
7月2日 11時59分で女川が上空から撮影された画像が出て
そこにはがれきは全く無かったと教えていただきました。
NHKのニュース映像はすぐにネットから消えてしまうのでその部分の写真を撮りました




ここにがれきが無いとしたら、東京にきているがれきはどこから来るんでしょうか?
コメントでお叱りの言葉を頂きました。
映像を見る限り見付けられなかったのでブログに載せてしまいました。
軽率な言葉を書いて本当に申し訳ありませんでした。
空撮からは死角になる部分にがれき置き場があるとのコメントも頂いています。
グーグルマップにがれき置き場の地図がありました。
https://maps.google.co.jp/maps/ms?msa=0&msid=212744755125689109796.0004bc36679783635e115
がれき広域処理の疑惑
北九州市市民検討委員会・広域化調査チームレポート
より一部抜粋
5) 見えてきた巨大な疑惑
一度民間ベースに乗せて、中間処理と最終処分の委託を完了していた
石巻ブロック(石巻市、女川町、東松島市)のがれき処理。
そこで約束されていたがれきを、東京や北九州に移動させることによって2重にカウントし、
国に「広域処理」として東京都や北九州市に支払をさせる。
そうした常識はずれの事業が、私たち調査チームが明らかにするまで、
事実を隠して公共事業として行われようとしていた。
実はかなり汚染されている女川
女川の汚染と現状レポートに詳しい女川の分析が載っています。
事故直後の女川の空間線量が非常に高いことが分かります。
東京新宿の最高が0.8マイクロシーベルトだったことを考えると、
4月23日の女川の線量ですが、東京新宿とはケタが違っています。

実は女川原子力発電所から直に放射性物質が放出されていたのではないかという疑いもあります。
全て福島のせいにして・・・
がれき広域処理の背景と問題点 ③
青山貞一(元東京都市大教授)
37分30秒から(動画を見ていただければ瓦礫が無いのが分かります)
青山貞一さんは現地にがれきが無いとおっしゃっています
<文字起こし>
これは大槻町というところです
見て下さい、これは最も被害が大きかった岩手です。
これだけぐるーっと180度ぐらい見てもがれきの山なんかありません。
つまりこれは、復旧復興にがれきがなんていうことは私たちが見る限り無いわけです。
これは陸前高田です。
これは250度ぐらい見ています。
がれきの山なんてここの中には無いんです。
他のところへみんな持って行っちゃっているわけです。
こうです。
つまり、テレビに出ると、それが新聞に出ると、ある部分だけクローズアップされてというのが
とんでもない情報操作だと僕は思います。
ないでしょ?
これ、今度で一番死人のおおい、石巻と同じで多かったところですよ。
これは東松島。
ここもすごいところですけれど、ここを見てもこんな感じです。
ですから今回があまりにも意図的であると。
これは名取と言って小中学生がいろいろとひどい目にあったところです。
ここでもこんな感じで、
これは去年の8月の時点でこうなっているんです。
ですからいつの時点で、何か知らないけれどもそれを持ってくるという事が問題だと思います。
文字起こしここまでーー
女川のがれき 西多摩組合 受け入れ開始
東京新聞 2012年6月12日

羽村、福生、青梅の三市と瑞穂町で構成する西多摩衛生組合は11日、
東日本大震災で被災した宮城県女川町のがれきの受け入れを始めた。
多摩地域で受け入れ予定の三市四組合の清掃工場七カ所では、初めて。
この日の搬入量は8トン。ほぼすべて木くずだった。来年三月末までに計3100トンを受け入れる。
コンテナに入ったがれきは11日朝、羽村市と瑞穂町にまたがる組合の環境センターにトラック二台で運び込まれ、
ごみをためるピットに流し込まれた。
一般家庭の可燃ごみに10%程度の割合で混ぜて燃やす。
灰は日の出町の施設でエコセメント化される。
周辺住民を代表して作業を見守った瑞穂町の男性(71)は
「被災地のがれきを早くなくすための受け入れに、地域で反対はなかった」と話した。
一方で、受け入れに反発する羽村市民ら五人がプラカードを掲げ、清掃工場前でトラックを待ち受けていた。
多摩地域では来年三月までに、近く受け入れを始める日野市が計1400トン、
八王子、町田、多摩市で構成する多摩ニュータウン環境組合も7月から4000トンをそれぞれ受け入れる。
稲城、狛江、府中、国立市でつくる多摩川衛生組合は10~12月に900トンを見込む。
町田市は焼却炉の整備が終わる十一月以降、受け入れる方針。
東久留米、清瀬、西東京市でつくる柳泉園組合と、八王子市はそれぞれ受け入れに向け、関係者と調整している。
ーーーー
地域で反対がなかったのは、行政からの広く市民に知らせるような告知がなかったせいだと思います。
わたしだって、知らなかった。テレビのニュースで見るまでは。
羽村市西多摩衛生組合11日瓦礫受け入れ開始・焼却灰は日の出町
このNHKニュースを見たのは6月9日土曜日、そしてそれは、
11日の月曜日には受け入れて始めて焼却を開始するという報道だった。
どの位の人がこの事を知っていたのだろうか?
そして、なんで一般ごみに混ぜて燃やすんだろう?
行政が言うように何でもなくて安全ながれきなら、
そのまま燃やせばいいのではないかな?っていつも思う。
女川のがれきにも被災された方々の魂がこもっているという話を聞いた。
その通りだと私も思う。
私のごく身近で焼却されたのは初めてです。
そして改めて思いました。
がれきさん、こんな遠くまで運ばれて、知らない人のゴミとまぜこぜにされて燃やされてしまって
「本当にごめんなさい」って・・・申し訳ない気持ちがいっぱいになって、がれきとその煙に謝りたくなります。
なんか、つらいな・・・とても
そして、東京都ががれきの受け入れの先陣を切って、
他府県にまで広げるように指示したんだと豪語している石原都知事の言葉もどうしても納得がいかないのです。
石原の言葉はこちら↓
「住民投票は国を滅ぼしかねない危険なことにもなりかねない」
石原都知事6/12都議会(音声・内容書き出し)
がれきの広域処理の必要性は無くなった筈なのに
なぜこうやって今でもあちこちに移動する話になっていくのだろうか?
「広域ありき」は不変 震災がれき処理 密室有識者会議6/6こちら特報部より
私にはどうしても理解ができない。
この無意味で無情にみえるがれきの広域処理と
無理やりに原発再稼働する冷酷な野田の姿が、
なぜか重なって見えます。
どっちもやる必要のない余計なことです。
がれきは広域処理をしなくても地元で十分処理ができようだし、
原発は再稼働しなくても電気は足りるんです。
どこからだって融通できるし、節電だって関西は東京よりも熱い心でやる気満々です。
民意からかけ離れ、人々の心からも遠く遠く離れ、
しかも現実の世界のあり様からも完全にかい離している政策。
そして、国民同士でいがみ合うように仕向ける手段。
何とかしてひっくり返さなければならない。
見て見ぬふりの国民や
マジで気が付いていない国民には
早く目を覚まして欲しい。
そしてみんなで繋がって大きくなりたい。ものすごく大きくなりたい。
東京新聞だけがきちんとした報道をして下さっているように思います。
今慌てて引き受けないで少し時を待てばいいのにと、
急いで受け入れて燃やしてしまおうとしている地方自治体の愚かさが許せません。
「広域ありき」は不変 震災がれき処理 密室有識者会議
こちら特報部 2012年6月6日
岩手、宮城両県の震災がれきを被災地以外で受け入れる「広域処理」に
お墨付きを与えてきた環境省の有識者会議が5日、初めて公開で開催された。
国会で「密室協議」を問題視されたためだ。
しかし、国の推進姿勢には何の変化もない。
ここに来て広域処理の量が激減し、その必要性に大きな疑問符が付いているが、
国は従来の説明を繰り返すばかりだ。
(佐藤圭)
震災がれき処理
密室有識者会議 今さら公開
初めて設けられた傍聴席には、事前に申し込んだ市民23人が座った。
都内で開かれた有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」
委員7人が約2時間、広域処理の安全性に関する環境省作成の資料について意見を述べた。
インターネット中継はなく、議事は淡々と進んだ
有識者会議は昨年5月15日の発足以来、これまでに計12回開催。
震災がれきを既存の焼却施設で燃やしたり、
放射性セシウム濃度が1キロあたり8000ベクレル以下の焼却灰を最終処分場に埋めたりしても
「安全性に問題なし」と結論づけていた
それらは、すべて非公開。
環境省のホームページ(HP)には、
発言者名を伏せた箇条書きの「議事要旨」と、配布資料の一部のみが掲載されてきた。
政策決定過程は不透明そのものだった。
遅ればせながら環境省が公開に転じたのは、何も自らの隠蔽体質を反省したからではない。
「会議で何が検討されたか、国民に広く共有されるべきだ」
社民党党首の福島瑞穂参院議員は
3月8日付の質問主意書で、会議のオープン化と、議事録の作成・公開を迫った
福島氏は同月14日の参院予算委員会でも会議の在り方を取り上げる予定だった。
そこで、前回の会議(3月12日)の際、福島氏の提案を先取りする形で以降の公開を決定したのだ。
安全性の再検討なし
もちろん、公開自体は歓迎すべきことだが、既に放射能の安全基準などは決定済み。
この日の有識者会議でも、あらためてがれきの安全性が問われることはなかった。
環境省の事務方が委員に意見を求めたのは、もっぱら情報提供の方法だった。
議事録4回分 復元できず
「密室協議」のツケも残った。
5回目以降は議事録を作成していなかったが、
第5~7回会議と第12回会議は録音データで議事録を復元し、いずれもHPに掲載した。
ところが、第8~11回会議は録音していなかったため、議事録を復元できずじまい。
「5~7回は念のために録音していたが、8回からは必要がないと判断してしまった。
12回は、福島議員らから議事録作成の要請があったため録音しておいた」
(環境省適正処理・不法投棄対策室)
議事録と録音データの開示請求をしてきた
非政府組織(NGO)「環境行政改革フォーラム」(東京)の鷹取敦事務局長は
「本来は公開すべき会議だ。非公開にした結果、録音せずに議事録を復元できない回をつくる大失態を演じてしまった」
と批判する。
環境省当初想定 154万トン 必要量減ったのに
環境省は先月21日、広域処理の必要量を大幅に下方修正した。
宮城、岩手両県が再調査した結果、
当初想定した401万トンから4割減の247万トンに圧縮されたのだ。
岩手県は57万トンから倍の120万トンに増えたが、
宮城県は344万トンから3分の1の127万トンに激減。
全体では154万トンも少なくなった。

宮城県は、広域処理量が大幅に減った要因として
▽相当量のがれきが津波で海に流出
▽解体せず補修する家屋が多かったーなどを挙げる。
岩手県は逆に、津波の土砂や海から引き揚げられたがれき、
解体の見込みが明らかになった家屋を計上した。
細野豪志環境相は4月17日の関係閣僚会合で、政府が文書でがれき受け入れを要請した結果を報告した際、
「約162万トンの広域処理が現実的になりつつある」との見方を示した。
これを見直し後の必要量から差し引くと、85万トンが残る。
国が目標に掲げる2014年3月末までに処理を終えるには
「広域処理が必要な状況に変わりはない」(細野氏)というわけだ。
新潟県「現地焼却が可能」
だが、環境相の思惑とは裏腹に、広域処理の必要性を疑問視する声は一段と高まっている。
「被災地の地元自治体での処理を極力推進すべきではないか」
4月6日、国からの協力要請を拒否するとともに、質問状を環境省に提出したのは新潟県だ。
同省は5月10日付の回答書で「被災地の処理能力は不足」と主張したが、
県は「従来の説明の域を超えない内容」と一蹴し、再質問をぶつけた。
県が環境省の資料をもとに推計したところ、処理期限の14年3月末時点で残る焼却量は98.4万トン。
被災地に整備される仮設焼却炉31基の処理能力を勘案すると、
期限を岩手県は2ヵ月弱、宮城県は7ヵ月弱延長すれば
「広域処理を行わなくとも焼却処理が終わる量だ」と断じる。
見直し後の数字であれば、期限内の処理も不可能ではない。
安中康裕・県廃棄物対策課長は
「被災地の処理能力のデータが不足している。
公表されているデータをつなぎ合わせると、すべて被災地で処理できてしまう。
広域処理が必要な根拠をきちんと示してほしい」と訴える。
各地で続く対立 国会の機能不全が拍車
放射能汚染を心配する住民らの受け入れ反対運動は今も各地で続いている。
このまま突き進んでいいのか。
本田博利・愛媛大教授(環境法)は、
「環境省は広域処理を各地に求めるためのデータを集めているが、現地での処理体制は整備されつつある。
広域処理は不要でないか」とみる
「いきなり国対自治体、自治体対住民が激突する事態となるのは、国会が機能不全に陥っているからだ」
と指摘するのは、五十嵐敬喜・法政大教授(公共事業論)だ。
無駄な公共事業は官僚が主導してきた。
がれきの有識者会議が公開されても、住民の声は届かない。
「がれき処理のような個別のルールについても国会で議論する必要がある」
公共政策に詳しい後藤・安田記念東京都市研究所の新藤宗幸・研究担当常務理事は、
「国は広域処理の旗を振るだけでなく、県や市町村とともに、がれきの防災林などへの利用構想を早急に具体化すべきだ。被災地での処理、活用策が見えないことが混乱を招いている」と提案する。
<デスクメモ>
6月5日は「環境の日」
1972年にストックホルムで開かれた「国連人間環境会議」を記念して
「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深める」のだそうだ。
関心と理解が必要なのは、この日だけではなかろう。
その前提は情報公開だ。会議くらい堂々と開けばよいものを。
(木)
ーーーー
新潟県の再質問状全文↓
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
これまでの東京新聞の「がれき」に関する記事↓
瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?
のブログ後半「「見切り発車」の災害がれき処理」1/21
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部より)
「がれき処理なぜ進まない」陸前高田市長門前払い他・東京新聞こちら特報部より3/20
環境省「放射能の知見もなければ、がれき全体の汚染状況も調べていない」と公言3/27東京新聞より
がれき広域処理混乱のワケ4/5こちら特報部より
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

がれき多摩地域でも受け入れへ
NHK 06月09日 12時30分
東日本大震災で出た宮城県女川町のがれきを、
東京・多摩地域では初めて羽村市にある西多摩衛生組合が受け入れることになり、
11日からがれきの搬入が始まります。
女川町のがれきの受け入れをめぐって都内では、
23区がことし3月から中央区などの清掃工場で焼却処分を本格化させていて、
多摩地域でも各地で住民への説明会が開かれてきました。

このうち、羽村市にある西多摩衛生組合は、
最終的に焼却灰が埋め立てられる予定の日の出町の了解が得られたとして
多摩地域で初めて11日からがれきの受け入れを始めることになりました。

衛生組合では、女川町でがれきの放射線量を測定して安全性が確認できたものだけを運び込むとしていて
清掃工場の周辺や焼却灰などの放射線量についてもホームページなどで公表することにしています。
東京の23区と多摩地域では、来年3月までに女川町で出たがれきをあわせて10万トン受け入れる計画で、
今後、多摩地域でも順次受け入れが本格化する見通しです。

多摩地域を守るために「日野市がれき受け入れ」に国民の声を届けよう!