白血病の元作業員 東電を提訴  北九州市出身42歳元作業員

白血病の元作業員 東電を提訴

福島県のニュース NHK福島放送局 2016年11月22日

東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束作業などに従事して被ばくしたことで、白血病を発症したとして、元作業員の男性が東京電力などに、あわせておよそ5900万円の賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、福島第一原発で事故のあと、収束作業などにあたった北九州市出身の42歳の元作業員の男性です。

訴えによりますと、男性は原発事故があった平成23年の10月から平成25年12月の間にあわせて1年半、福島第一原発の建屋カバーの設置作業や九州電力の玄海原発の配管工事などに携わり、おととし1月に急性の白血病を発症しました。
この間の被ばく線量は19.8ミリシーベルトにのぼっていて、被ばく線量の測定器が渡されなかったり、被ばく線量を抑える鉛のベストが足りず着用せずに作業したりしたこともあったということです。

このため、東京電力と九州電力に対して、白血病を発症したのは、十分な安全対策を怠り、無用な被ばくをさせたことが原因だとして、あわせておよそ5900万円の損害賠償を求めています。

男性は去年10月には、原発での作業が原因で白血病を発症した可能性が否定できないとして、原発事故に関連して初めて労災と認定されています。

記者会見した男性は、「健康への不安はあったが、福島の人たちの役に立ちたいと思い、家族の反対を押し切って作業に従事した。私たちは捨て駒じゃない。原発の収束作業で今後も高線量の被ばくによる労災が増えると思う。私が前例として作業員たちの励みになりたい」と話していました。
11月22日 20時02分



白血病



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甲状腺ガン 民進党復興担当者〜栃木県在住男性 

民進党職員は甲状腺がん 原発事故「被曝健康被害」が次々
日刊ゲンダイ 2016年8月9日

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原発作業員は大丈夫なのか(東京電力提供)

 民主党政権時代、福島復興を担当していた民進党の男性職員が甲状腺がん(乳頭がん)を発症、手術を受けたことが分かり、関係者に衝撃を与えている。A氏は、原発事故直後から、被災状況の把握、除染現場の視察など、福島県をたびたび訪れていた。

福島への訪問回数は、確実に10回を超えます。原発事故と私の甲状腺がんとの因果関係は証明されたわけではありませんが、原因となった可能性は高いと思っています。そもそも甲状腺がんは男性には珍しい。診断した医師は『甲状腺がんの約8割は女性です』と言っていました」(A氏)

 A氏は、親戚縁者に「甲状腺がんになった人はいるか」と聞いて回ったが、誰もいなかったという。

「だから遺伝的要因は考えられません。関東地方には放射能汚染が高いホットスポットがあり、自宅付近がホットスポットだった可能性もありますが、福島訪問の際の被曝が原因ではないかと私自身は考えています」(A氏)

A氏が甲状腺がんを名乗り出たのは、放射能汚染の影響が忘れ去られようとしている現状に警鐘を鳴らしたかったからだ。

「提案したいのは、関東地方を含めた汚染状況の徹底調査(ホットスポットの特定など)と、被曝リスクが高い人たちへのがん検診の体制強化です。福島を訪問して感じたのは、医師たちが原発事故と甲状腺がんを関連づけることに神経質になっていることです。箝口令が敷かれていると感じたほどです。『リスクがどれぐらいあるのか』『地域によってどの程度、汚染に違いがあるのか』といった重要な情報が十分に知らされていない」(A氏)

■米軍「トモダチ作戦」では400人が…

 実は、被災者を救援した「トモダチ作戦」に参加した米軍兵士の間にも、健康被害が増えている。5月に訪米し、兵士10人から聞き取りをした小泉純一郎元首相はこう話す。

「頑健な兵士が帰国後、原因不明の体調不良に襲われていました。鼻血が出てきたり、下血したり、腫瘍が出来てきたりした。トモダチ作戦に参加した海兵隊員は、米軍の中でも一番厳しい訓練をすることで有名。そうした頑強な20代、30代の兵士が体調不良に襲われ、兵士としての正常な活動ができなくなってきている。放射能被曝と健康被害の間には因果関係があるとしか考えられないのです。しかし、兵士は『米政府を訴えない』という誓約書を書いているので、東電とGEを提訴して損害賠償を求めています。当初8人だった原告は400人を超え、病状も悪化しています」

 安倍政権は、徹底調査し、救済にも乗り出すべきではないか。

(取材協力=ジャーナリスト・横田一)





甲状腺がん「地域ごとの詳細なデータ分析が必要」と全摘の男性
まさのあつこ | ジャーナリスト
2016年8月23日 20時47分配信


甲状腺ガン
甲状腺がん全摘手術の退院直後に筆者撮影(2016年8月)

「まさか、自分がなるとは思っていなかった。」そう語った栃木県在住の男性は、話をしていく中で、全摘をした甲状腺がん(乳頭がん)の手術跡を見せてくれた。

2011年4月以降、2015年3月まで10回程度、除染現場や中間貯蔵施設(大熊町)の予定地を含めて福島県を出入りした。マスクなどの防護策は一切行わず、先々で自分がいる空間の線量を測るなどの対応も取らなかった。通常の職場は東京だ。汚染地図を広げて確認すると、居住地はさほど高い地域ではない。近所を測定器で測り、ホットスポットとなっていないかどうかを確かめるようなことも全くせず、隣近所で取れる地場産の野菜を気にせず食してきた

放射能汚染
文科省 2011年10月6日発表資料

2014年夏、医師である友人が、喉仏の下にもう一つ、喉仏のような出っ張りがあることに「あれ?」と気づいてくれるまで、自分では気がつかなかった。「それは甲状腺ではないか。見てもらった方がいい」と言われて、専門医を訪れた。

摘出手術の結果「悪性」
エコー検査を受けた結果、1×4cmの嚢胞だったが、半年に1回の経過観察を勧められた。痛みもなく大きくもならなかったが、今年1月以降、細胞を取って診てもらうとがんまたはその疑いとなり、8月に摘出手術を受けた。その結果、悪性だと判明した。

手術前には「もし気管支に転移していれば、一緒に取るため穴が開いてしばらく声が出なくなる」、「もし声帯を動かす神経が傷つけば声が出なくなる」、「もし甲状腺の裏に4つコメ粒ぐらいの大きさで着いている副甲状腺4つをうまく残せず、取ってしまうと、骨の生成ができなくなる」など、一連のリスクを告げられ、同意書にサインをしたと言う。

麻酔で5時間の手術。目が覚めたら終わっていた。リンパ腺を切った切り口からジワジワ流れ出る血まじりの体液を、傷口の両脇からホースで受け止める透明のパックを5日間、首からぶら下げていた。転移はなく、声に異常もない。ただ、喉仏の真下のど真ん中だったため、一部を残すことができず全摘となった。

「甲状腺がんは基本的に、取るしかないんですね」と語り、今後、毎日、甲状腺ホルモンの薬を飲むことになった。適量には個人差があり、飲み過ぎると代謝が過剰となり、少なすぎると判断力の低下やむくみが生じるため、適量が分かるまでは量を調整するのだと言う。

この男性の甲状腺がんが果たして被ばくによるものかどうかは、一例ではもちろん分からない。しかし、疫学研究の第一人者である岡山大学の津田敏秀教授は、「栃木在住の方でしたら、濃いプルームが通過したようですので、被ばくによる発がんの可能性が十分にあると思います。チェルノブイリ周辺では、子どもよりも、大人の方の甲状腺がんの増加数の方が大きかったわけですので、すでに増加の始まっている福島県以外の周辺県の、子どもだけでなく、大人における系統的な甲状腺がんの発生データ収集が必須でしょう」と述べる。

全摘手術を受けた男性自身も、「福島県内にとどまらず、子どもはもちろん大人も、健康検査やデータ集積が重要ではないか」と、因果関係がないことを前提で進む帰還ありきの政策に身をもって、疑問を投げかける。

ところが、今行われようとしていることは、その真逆である。9月14日に開かれる福島県の県民健康調査検討委員会で、甲状腺検査の対象者の縮小を視野に入れて議論するのではないかと福島民友が報じている(*)。

それは一体、何故なのか。これまでに示されてきた事実には、検査を縮小すべき判断材料は見えないのである。





甲状腺検査見直し議論へ 県民健康調査検討委、対象者縮小も視野
福島民友 2016年08月08日 08時08分
  
 原発事故の健康影響を調べる調査の在り方を議論している県民健康調査検討委員会は早ければ9月にも、甲状腺検査の対象者縮小や検査方法の見直しを視野に入れた議論に着手する。

 事故当時18歳以下の全県民が対象の甲状腺検査は大きな転換期を迎える。検討委の星北斗座長が7日までに、福島民友新聞社の取材に明らかにした。

 甲状腺検査の対象者は約38万人。検査で見つかったがんについて、検討委は「現時点で放射線の影響とは考えにくい」としている。

 検査見直しを視野に入れた議論が始まる背景には、精度の高い検査を行うことで、放射線と関係なく以前から一定割合ある「潜在がん」が見つかるケースへの懸念がある。

 治ることが多い甲状腺がんは一律のがん検診による「死亡率の低下」というメリットが生じにくく、検診は世界的に推奨されていない。このため、「検査を受けること自体が受診者の不利益になり得る」との声が医療関係者から上がっていた。

 こうした意見を受け検討委は、〈1〉18歳を超えた県民を今後も検査対象にするべきか〈2〉受けない選択を難しくしているとの指摘がある学校での集団検診の方法を改めるべきか―などの論点について議論を始めるとみられる。





【千葉】甲状腺エコー検査の費用助成へ 白井市児童生徒、高線量検出受け
東京新聞 2016年8月15日

 白井市の市立桜台中学校敷地内で、国の除染基準値(毎時〇・二三マイクロシーベルト)を大きく上回る放射線量を観測した問題を受け、市は甲状腺エコー検査を希望する児童生徒らの負担費用の助成に乗り出す。市議からの要望に対し回答した。

 六月に同中学校内にある桜台学童保育所近くの草地で、最高四・一四マイクロシーベルトの線量を記録した。市が除染作業に当たり、線量は基準値を下回ったという。

 議長を除く市議十九人が対策として▽ほかの高線量地の有無の確認▽子どもの健康調査への助成-などを伊沢史夫市長に要望。市は回答で甲状腺エコー検査費用の助成と、小中学校や幼保育園の雨どいや側溝などを放射線量測定の定期観測地点に追加することを明らかにした。

 市によると、実施時期は未定で、検査費助成の対象年齢などを詰め、速やかに対応したいという。 (堀場達)




【千葉】甲状腺エコー検査 野田市が助成へ
東京新聞 2016年9月3日


 東京電力福島第一原発事故による放射性物質の問題で、野田市は十月から、事故当時に十八歳以下だった子どもや胎児を対象に甲状腺エコー検査費を助成する。事故の放射性物質による住民の健康不安を軽減するため。県内で助成は松戸、柏、我孫子市が実施している。

 対象は、一九九二年四月二日~二〇一二年四月一日までに生まれた市民。検査費七千五百六十円のうち、四千五百円を年一回助成する。検査は小張総合クリニックで実施する。

 市は従来、国が検査を実施すべきであり、地元医師会が放射線量から検査は不要という認識だったことから、実施を見送ってきた。昨年十月に市民団体が市民対象の検査をした際、定員五十人に対し三十九人が検査を受けられなかったことや、医師会が不安解消のための実施に理解を示したことを受け、方針転換した。

 市は事業費約七十六万円を計上した一般会計補正予算案を二日開会の市議会九月定例会に提案。エコー検査実施は、六月の市長選で初当選した鈴木有市長が公約に掲げていた。 (飯田克志)

◆白井市も検査助成
 白井市は二〇一一年の東京電力福島第一原発の事故当時、ゼロ歳~高校三年生の年次だった市民を対象に、甲状腺エコー検査費を助成する。三千円を上限に、十月一日以降の検査費の半額を市が負担する。

 市議会九月定例会に提出した一般会計補正予算案に、一六年度の事業費三十万円を盛り込んだ。助成されるのは二一年三月三十一日までの検査。検査は年に一回までとした。

 一九九二年四月二日~一一年四月一日生まれで、事故当時と検査時、市内に住民登録していることが条件。生活保護の受給世帯については、六千円を上限に全額助成する。

 市では中学校敷地内で六月に国の除染基準(毎時〇・二三マイクロシーベルト)を大きく上回る最高四・一四マイクロシーベルトの放射線量を観測し、市議が対策を要望していた。 (堀場達)





なのに福島県の小児科医って、いったい…

【社会】甲状腺検査縮小も検討を 福島県小児科医会が要望
東京新聞 2016年8月25日 19時28分

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 東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べるため、福島県が県内の全ての子どもを対象に実施している甲状腺検査を巡り、県小児科医会(太神和広会長)が25日、検査規模の縮小を含め、検査の在り方を再検討するよう県に要望した。

 小児科医会は、これまでの検査で多数の甲状腺がんが発見されたことにより、検査を受けた子どもや保護者、一般の県民にも健康への不安が生じていると指摘。検査やその後の治療の進め方を巡り「一部見直しを含む再検討が必要」とし、関係機関に対応を求めた。

 太神会長は、検査規模を縮小しても放射線被ばくによる影響の有無などを把握することは可能との認識を示した。
(共同)




ヤクルト今浪 甲状腺機能低下症

ヤクルト今浪が抹消、甲状腺機能低下症で全治は不明
日刊スポーツ [2016年9月3日15時53分]

今浪
ヤクルト今浪隆博

 ヤクルト今浪隆博内野手(32)が3日、甲状腺機能低下症により出場選手登録を抹消された。

 体調不良により前日2日の広島21回戦(神宮)を欠場し、血液検査で甲状腺機能の数値に異常が確認された。全治は不明で、しばらく投薬治療で回復を待つ。代わって武内晋一内野手(32)が昇格した。





甲状腺機能低下症

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症状

甲状腺機能が低下してくると全身の代謝が低下するため、体のさまざまな機能が低下します。精神機能が低下することによって眠気、記憶障害、抑うつ、無気力を生じます。皮膚は乾燥し、毛がぬけたり、指で押しても跡を残さないむくみを生じます。また声帯がむくむために声がかすれることもあります。消化管運動の低下により便秘になったり、心臓機能の低下により脈が遅くなったりします。他には体重増加、寒がり、疲労感がよくみられます。

しかし機能低下が軽度の場合は、どの症状もあきらかではないため診断の決め手とならず、診断が確定するまで長期間見逃されていることもあります。 甲状腺機能低下症の症状

原因

原発性甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症)
先天的なもの
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
異所性甲状腺腫(正常な位置に甲状腺がなく、舌根部分などに甲状腺組織が認められます)
一過性のもの
産後一過性甲状腺機能低下症
破壊性甲状腺炎の回復期
海草(ヨード)の取りすぎによる甲状腺機能低下症
(これは、海草(特に昆布)の摂取制限をするだけで改善します)
甲状腺の病気の治療によるもの(永続性です)
術後甲状腺機能低下症
アイソトープ治療後甲状腺機能低下症

分類

甲状腺機能が低下するメカニズムには、主に次の3つの種類があります。
1.甲状腺そのものが原因であるもの
これを原発性甲状腺機能低下症といいます。甲状腺が破壊される病気によるものが代表的です。最も一般的によく見られるのが、このタイプの甲状腺機能低下症です。
2.脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が不足したため甲状腺が刺激されなくなっているもの
これを中枢性の甲状腺機能低下症といいます。TSHが減少したり、また、視床下部から分泌されTSHを刺激するホルモン(TRH)の減少によっても生じますが、いずれのケースも、まれな病気です。
3.甲状腺ホルモンは分泌されているのに、その刺激を組織が受容できず、反応性が低下しているもの
これを甲状腺ホルモン不応症といいます。これは、甲状腺ホルモン受容体遺伝子の変異が原因です。この病気も極めてまれです。

治療

よくみられる原発性甲状腺機能低下症は、治療を始める前に一過性の甲状腺機能低下症か永続性の甲状腺機能低下症かを見極める必要があります。

一過性甲状腺機能低下症の場合

出産後自己免疫性甲状腺症候群を含めた無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎の回復期の患者様は様々な程度の甲状腺機能低下症を示すことがあります。そのような患者様の一過性の軽度の甲状腺機能低下症は治療の必要がありません。

しかし甲状腺機能低下症の症状が強ければ数か月間、合成T3製剤(チロナミン®)を毎日15μg程度内服していただきます。患者様の血清FT4が正常化すれば中止することができます。
ヨード過剰摂取による甲状腺機能低下症の場合はヨード摂取の制限をすると甲状腺機能が回復することもあります。
永続的甲状腺機能低下症の場合

永続的甲状腺機能低下症の場合は、合成T4製剤(チラーヂンS®)の服用による治療を行います。

成人の合成T4製剤の内服維持量は100〜150μg/日です。内服治療は通常少量から開始し、維持量にまで徐々に増やします。維持量に達するのには数か月かかります。60歳未満で心臓や肺に病気がない場合は最初から維持量を内服しても問題はないとされていますが、通常、甲状腺機能低下症の治療は緊急性を要する治療ではありませんので25〜50μg/日程度から開始した方が無難です。
治療開始にあたって最も注意しなければならないのは、狭心症などの虚血性心疾患を合併している場合です。そういった患者様は甲状腺機能低下症の治療開始時に狭心症の頻発や心筋梗塞を生じる可能性がありますので、12.5μg/日程度の少量から治療を開始します。






助産婦としての被爆後 岡村ヒサ子さん(全文書き出し)ピカに灼かれて


全文を文字に起こしているサイトがなかったので。

貴重なお話だと思いましたので、書き出しさせていただきました。

私の知らない言葉などには()で意味や読み仮名など記入しました。
参考に写真も挿入しました、が、刺激的かもしれないので、写真のアドレスを入れることにしました、
(アドレスをクリックするとその症状が大体どのようなものかわかると思います)




助産婦としての被爆後 岡村ヒサ子
(ピカに灼かれて第13集から)


助産婦としての被爆後
広島市 岡村ヒサ子 86歳

私は当時、尾長町で助産院を開業しておりました。
尾長町の本通りをつきあたりまして、山へ向かっていったら矢賀町でございます。
爆心地より2kmになります。

今85歳でございます。
ちょうど41歳の時に被爆いたしました。

その頃はまだ家庭分娩が多うございましたが、だんだん少なくなりまして、昭和30年頃には、皆、産院の方に吸収されました。
どうでも零細な産院でも開こうという話になりまして、15、16人程それぞれで持ちましたんですよ。

それは皆さんが良く用いてくださいまして、これではやりきれんと思うほど、お産が一時ございました。

何も記録を持ってきていませんが、昭和30年前後でございました。
奇形が沢山出ましたね。

あの当時はABCCへ、皆報告をしなくてはいけないシステムになっていました。
奇形が出まして、ABCCへ報告するのを嫌う人もございましたのでしなかったこともございます。

一番多かったのが兎唇でございました。

兎唇(トシン)
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それも口蓋裂もあって、泣くと喉の奥まで見えるんです。
お乳もよう飲まないようなー。

口蓋裂
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それから肢指過剰ですね、多指です。

多指
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それから鎖肛
肛門のないのも多ございました。

鎖肛
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兎唇や多指は数が多ございました。
もう分娩で、頭の先が出ましたら、今度も兎唇じゃないかしらと思ったら、矢張り矢張りそうで、たんびに憂えたことを覚えています。

あー、どうしてこんなに兎唇が生まれるんかしらと思うようでございました。

ちょうど近所でございましたが、ここの◯◯さんと、もう一軒の◯◯さんと同じように耳のない子が生まれました。

小耳症
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こっちの◯◯さんは、赤ちゃんのおばあさんになる方が◯◯病院の産婦人科の看護部長をしておられました。
奇形が生まれたというのですぐ電話をしたらしいんですが、来られたその明くる朝赤ちゃんが逝きましたからね。
あー、そうされたのかと思いましたけれどね、こらは今初めて口外することですが…。

もう一軒の◯◯さんは、そこにも耳のない子が生まれまして、かわいい女の子でございましたが…。
おばあちゃんが「火葬場へ持っていくまで泣き出しはせんかしら」と言っておられました。
何かの薬を飲ませたらしいんですね。

それはもう、いわば殺人でございますよね。
これは薬を使ったんだなと私は思いました。
もちろん、家族も何も言いもしませんし、私も聞きもしませんでした。
元気な子でございましたがね。
そのおばあちゃんは生涯悩まれたようですね。
かわいい女の子だったですからね。
髪の毛でね、こうやって耳を隠していれば分かりはしませんのにね。
耳がないんです。
ツルッとしておりました。
片方だけ。

それから、足の指が手の指と同じようなスタイルになっているのもございました、
足の指がこんなに長いんでございます。

それから、内臓露出で、グルグルと腸が出ておりまして、思い出してもひどいヘルニアだったですね。
大学病院で手術をしてもらい、それはどうにか助かりました。

内臓露出
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まだそれから鎖肛、これは沢山ありました。

それから無脳児ですね。

無脳児
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いつ頃でしたか。
とにかく終戦直後ではございませんね。
しばらくしてからでございますね。


被爆直後の分娩でございますがね、尾長地区に7人の同業者がおりました。
皆それぞれに大なり小なり怪我をしましたんです。
お産を私に言ってくるんですね。
私も体力が持たないし、どうにもなりません。
生まれるのを親子を分けらすだけで良かったら行きますよ。
あとは責任を持ちませんと、それでもいいからというので行きまして、渋滞の人はもう背中がベトベトで渋滞の人はもう背中がベトベトで膿がどっドッドッ、ドッドッ出て、ポロポロウジが落ちる状態の人なんか横になることができませんので、座ったままでお産をしました。
まあおかげのもので陣痛がそんなに沢山来ないのにパッと生まれました。
あとは出血もございましたけど、どうも手のうちようもございません。
これはもう明日の昼ごろまで持つかしらと思いましたが、ちょうどその頃、お母ちゃんの息は切れまして、その子はずっとその後来ましたが、今は44歳でございますよね。
元気で結婚生活に入っております。
その後どうなったか知りませんけどね。

そういうお産が大分ございました。

丸屋院長:
さっき、無脳児が生まれたと言っていたでしょ。
お母さんはいくつ位の人でしたか?

岡村:
30代でございました。
どうしても頭の位置がわかりませんのよ。
上の方にあるのは確かに臀部だがと思いましても、頭部が触れませんおよ。
おかしいことになあと見よりましたら、無脳児でございました。
氷を氷袋の中に入れて下げたらザラザラいいますように、頭蓋骨が全然かたまっていないのが2、3人ございましたね。

丸屋院長:2人ですか、3人ありましたか

岡村:
はあ、3人ございました。
だからそのような子が生まれましたら、極秘にしてもらいとうてね。
こんなことは当時はとても言われはしません。
まだ娘が高校へ行っとらん頃ですから、昭和24年から25年頃のことだと思います。


被爆当時の惨状はどこでもお聞きになりましたでしょ。
私も本当に色々な目にあいました。

原爆の前の日に矢賀というところに二人ほどお産がございまして、それを見に行こうと思って、8時に家を出まして、15分に道路の真ん中で被爆しました。

小さいお寺がございまして、そこの奥さんが家屋疎開の木を風呂木に大八車に積んで引いていくのを押させていただこうと思って、腕にカバンをかけて、傘をさして、押していました。

ピカッと光って私は飛ばされませんでした。
さばっていましたから。
私の前を歩いていた奥さんが2、3メートル転ばれまして、
「誰かしら私を突き飛ばしてからに、せっかく買ったヤミ米がみなこぼれてしまって」と言ってね。
爆風とは知らないんですね。

光が紫になりましてね。
山も天も地も全部が紫になりました、私の目には。

ああまあどうしたことか、それでも爆弾にしては…。
爆弾だろうけど、原子爆弾ということはわかりませんでしょう。

私は先ほど言いました◯◯さんという家に、どうしようかしらと思った途端に入りましたら、すぐに瓦がガラガラと雨が降るように落ちまして、よっぽどで重傷を負うところでございました。
バタバタ、バタバタしましたけれど、幸にキズを受けることがなしでした。
救護にもどれ程幸したかわかりません。

原爆の当日のことですが、私が家を出るときに昔からおってくれた留守番のばあやさんがおりましたの。
ご近所の方が「おたくのばあやさんは戸板に乗せて学校へ連れて行かれましたよ」と言われるものですから、学校へ行ってみましたけど、たくさんの患者で、被爆者でどうにもなりません。
被爆者はゾロゾロ、ゾロゾロえっと来ましょう。
両手にボロを下げたように皮膚が剥げましょう。
そして素っ裸でズルむけになって「岡村さん、私早う見て下さい」言って、知り人が多くございますでしょう。
「まあごめんねえ。ひどい人を見てあげなきゃならんから」言うて、そういう人たちの処置をしよりますうちに尾長国民学校へ火が回ってきたというので、「今度は中山国民学校へ避難してください」というので、みんなどんどん中山国民学校へ行きました。

まあ自分の家はどうかしらと思って、家に帰ってみましたら、ばあやさんが戻っておりました。
私を見た途端に人事不省(じんじふせい:病気や大怪我で意識不明になること。昏睡状態に陥ること)になりましてね。
そこへ倒れましたんです。
まあどうしようかしらと思いまして、先生はおりわしませんし。
その頃は耐乏の生活でしたが、お産へ行っても、ビタカン(ビタカンファー:カンフル剤)の1本くらいしなきゃあならんことは許されておりましたので、ビタカンを持っていたのを、これを使ってはいけんがと思いましたが、注射をしてやりました。
すると正気になって、「まあ、おばあちゃん、防空壕に入っとってね、私はまた出て行かなきゃあならんから」言って、また出かけました。


中山国民学校へ行く途中に高田さんという懇意な家がありまして、そこへ荷物をお願いしておったものですから、皆さんどうしたかしらと思って行ってみましたら、6人ほど被爆者が入り込んでいました。
その家族の人と親戚の人と。

とうとう夜になりましたが、電気もありませんし、水道もありませんしね。
井戸だけはございましたが。
真暗いのにウンウン、ウンウン唸る人を徹夜で診たんでございます。

そのようなものですから、私、妊婦さんどころではないのです。

そうしまして、夜台所の四畳半位の畳の上に女の子が這い上がってウンウン、ウンウン唸りよりました。
呻吟(しんぎん:苦しんで呻くこと)ですね。
それから、「おばさん、私のお母さんは白島だから呼んでちょうだい」と言いよりましたが、
「でも呼ぼう言ってもこんなに暗いのにね、どうにもなりゃあせん、我慢してね」言ってこっちの方へ来て患者さんを診よるうちに、ウンコロ、ウンコロ言うのが止まりました。
行ってみましたら、息が引けとりました。

翌朝、井戸端の方を見ますと、5、6人死んどりました。
中山国民学校へ行った日の晩でございますから。
中山国民学校へ当日行きましたときに、もうそれは……尾籠(びろう:不潔であること。わいせつであること)な話ですが、男の人がパンツを下げることができませんでしょ。
どういう拍子で持っておりましたか、切れ物を持っておりましたので、それでパンツを引き裂いてそこから引っ張り出して、用をさせたこともございます。

まあ……何といっても危急のことですから、電気もございませんし、それはもう、小水と便の垂れ流しで、足の踏み場がないようなのです。
そういうのを端から片付けたり、患者さんで「水を飲ませてちょうだい」という者で重態の人にはもう飲ませました。
薬缶から、はい口を開けて、口を開けてと言って。
まだ元気な人には飲ませてはいけないというので、飲ませなかったのですけど。
当日はそういうふうな状態でした。

被爆の中心地には、私はよう行きませんでした。
ずっと主人のことが気がかりでございました。
ちょうど主人の近所の方が市役所におられたから、日赤へでも収容になっているでしょう言ってね。
知らせてくれましたから、近所の方が探しに出て下さいましても、日赤へ行ってみて、岡村さん、岡村さんと言ってかけてみたけど分からない言うて。

私も捜しに行けばいいんですけれども、もう本当に、どうにも体が当分は、はあ、なんでございますよ。
私も倒れそうなから思って、2、3日寝ておりました。
ちょうど姉夫婦が應匠町に、中心地に家を持っておりました。
一撃のもとに家はペチャンコになって焼けました。
黒焦げしたいが二体ほど、これが姉だろう、せがたかいからというようなことでございました。

市中の方は、私の口からお聞きにならなくともみなさんから聞かれている通り。
川にね、兵隊さんがプカプカ、馬が…。

4日目に知り人が、おたくさんにはご主人が元気で生きておられましたよと言って。
どこにおりましたかと聞くと、こうこうじゃと言って金輪島へ収容されていたと。
金輪島は軍隊の建物があるだけで、無人島でございました。
知らせてもらったから近所の奥さんが、さあいうので御飯を炊いてくれて梅を入れて、おむすびをしまして、自分の体力で持てるだけ荷物を持って行きましてね。
行ってもここにそういう者は収容してはおりません言うでしょ、宇品で。
本人を見てきたというんだから乗せてくださいと言って、じゃあまあ行ってみなさいと言って。

金輪島へ着きましても、やっぱり名簿にないと言われて。
じゃあ怒鳴ってみて下さい言いましたら、足元におりました、主人がね。
髭ばボウボウと伸びて、出血して真青になっって、ガラスでいっぱい破れた服を着て。
初めて主人の涙を見ましたですがね。
幸いなことに83歳まで生きました。
健康管理に熱心な人間でございましてね。
酒も煙草もいただかん、腹も立てん、行き届いとりました。



呑村夫人:
私は娘時代に母の産院を手伝っていました。
30年を過ぎてからは奇形はもう、ほとんどありませんでしたね。
私が奇形が多かったと覚えているのは、まだ学校へ行っておりました頃です。
兎唇、口蓋裂でもびっくりしました。
母が産婦のお母さんに見せんように、見せんようにといって。
口がない。
喉まで見えるんです。
泣いたら奥がみな見えるんです。
歯茎もないんですから。
乳もよう飲まない。

丸屋院長:
世の中が落ち着いたのは、昭和30年頃ですからね。
それまでは、医者がとりあげる数よりは書産婦がとりあげている方が多いと思うんですよね。
医者のところへ行っている人は一応中流から上の人ですよ、

呑村夫人:
あの頃が全盛でしたからね。
母が40代…。
ずい分沢山扱いましたからね。
私はずい分手伝わせられました。

私は昭和10年生まれです。
大正15年生まれの姉がおりまして、私と弟を連れまして、縁故疎開です。
3年目に広島へ帰ってきました。
4年生の時に行って6年生の時に広島に帰ってきました。
全然原爆には会っていません。
姉はあくる日に、肉親を探しに。

さっき無脳児の話が出ましたが、私は高校へ入学したのが昭和26年です。
その頃からお産の手伝いをしましたが、私は無脳児のことは話に聞いたことも目にしたこともありません。
今話をした兎唇やなんかは高等学校へ行きよる頃でしたから。
29年に卒業しましたからね。
さっきの話は多分24、5年くらいまででしょうね。
そんな無脳児とかなんとかいうのは、私がお産を手伝うようになってからはありませんもの。

私がお産の手伝いをするようになってから、多指というのは、ずい分あったと記憶しています。
今日は足の指が6本あるとか、30年ぐらいの頃に聞きよりました。

※呑村夫人は岡村様の次女。(1989年聞き取り)




http://onodekita.com/Files/20121013okamurahisako.pdf
助産婦としての被爆後









<甲状腺癌>原発事故当時15歳女性の証言(文字起こし)

2016年2月12日
原発事故当時15歳女性の証言: (パート1) 検査

幼児教育科に通っています。
歳は20歳です。
成人式を迎えたばかりです。

検査を受けたのは高校を卒業した後なので18歳ぐらいに受けました。
卒業してすぐに受けました。
冬に受けました。
エコー検査で、喉にエコーを当てて検査するもので、早く終わる人は15秒ぐらいですぐに終わってしまうんですけど、
私の場合、兄弟が3人いて上二人は15秒で終わったんですけど、私だけ1分間ぐらいずーっと喉に当てられていて、
「なんで私だけ長いんだろうね」と終わった後に兄弟とずっとその話で、ちょっと違和感はありましたね。

「なんでこんなに自分だけ長いんだろう」というのはちょっとありました。

その場では何も言われなかったです。
何も言われずに、私だけがただ単に長かっただけで、そのまま、終わったらすぐに家に帰った状態でした。
何も言われないで。

チラシは、何ヶ月後かは忘れちゃったんですけどきましたね。
兄弟は何もなかったんですが、私だけ二次検査というのが書いてあって、
「もう一回検査しないといけないんだな」と思って、二次検査の時期を調べて、
その二次検査の時にまた行きました、検査しに。

検査の時は、二次検査の時は若松で検査を受けたんですけど、今度郡山のちょっと大きな病院で検査を受けました。
二回目の検査は。
で、二回目の検査が終わった後も、3次検査と言って今度は細胞を採る検査をして、また今度の結果待ちということで、また何ヶ月か待ちました。

細胞検査は喉の奥の細胞を採るので、このくらい長い針、長くて細い針を喉に刺して細胞を採る。

はり

注射みたいなもので細胞を採る検査でしたね。
痛かったです。

その結果は三次とかではなく、福島の医大というもっと大きい病院に来てくださいということだけ書かれていたので、結果はそっちできく形で、何もまだ知らされていない状態でした。


原発事故当時15歳女性の証言: (パート2) 甲状腺がん

最初は両親だけがお医者さんに呼ばれて行って、私だけ待機で違う部屋にいたんですけど、
両親だけが呼ばれたので「なんでかな」とずっと気になっていたんですけど…。
で、その後に私も呼ばれて、なんか、なんだろう…雰囲気的にちょっと暗いな、っていう感じだったんで、
「あ、多分これ病気だったのかな」っていう感じでしたね。

で、なんだろう、お医者さんになんか、真剣な話をされて、なんか、「がん」っていうことを聞いて、
「あーー、自分はがんだったんだな」っていう感じで捉えて、
そこまでも、でもなんだかんだ、落ち込みはしなかったですね。

なんか、なんだろう………、
私以上に悲しむのが親なので、………
…、自分…、自分が落ち込んでいたら多分両親もすごく落ち込むと思ったので、明るくいましたね、その時は。

うん、明るく接していました、親とかには。
「がん」と言われても、「ま、大丈夫でしょう」っていう感じでいましたね。


甲状腺の乳頭がんっていうのはなんか、「転移するにも期間がすごい長く、10年20年ぐらい」、
はっきりとは覚えていないんですけど、「転移するにはちょっとずつちょっとずつ大きくなるから」って、
「そこまで急激に成長するがんではないから大丈夫」って言われたんですけど、
その時に言われた時には、何ヶ月もしないうちに、「後ちょっとで転移していた」と言われて、
ということを言われたので「どっちなんだろうな?」っていうのはありましたね。


「10年20年ぐらい放っておいても大丈夫」って言っていたけど、実際に私が測った時には、4ヶ月後に測ったら「すぐにまた大きくなっていた」というのを聞いたので、「どっちが本当なんだろうな?」というのは不思議に思いましたね。


原発事故当時15歳女性の証言: (パート3) 距離感

私は乳頭がんといっても片方、左側の半分を取っただけなので、ずっと毎日飲まなければいけない薬があるわけではないので。
「ホルモンバランスは崩れる」と言われました。
「一般の女性よりも、女性ホルモンの乱れは出てくるかもしれないけど、それはそこまで心配しなくていい」って言われました。

私は運動がすごく得意で、すごく得意だったんですが、人より倍疲れやすくなって、
そのホルモンバランス的に、人より倍疲れる体質になってしまったのがすごい辛かったです。
何をやってもすごい疲れちゃう。
脱力感とか情緒不安定とか、そういう形がすごいあったので、そこはすごい嫌でしたね、そういう面が、日常的に。


片方だけでも、甲状腺が片方だけでも、前と同じような機能というか、機能はできるのかな、って思うし。
「両方ないとホルモンバランスが崩れる」って言ってたので、片方だけでもホルモンバランスが正常でいられるようになるのはどうしたらいいのかな?って思っています。
ホルモンバランスとかあんまり崩れたくないんで。
そういうのはどうすればいいのかな、っていうのは聞きたいですね。


質問:
今そういう話ができる先生は周りにはいないんですか?今までいろんな大病院に行かれたりとかしている中で、気楽に話ができる先生はいなかったんですか?


私自身には、あんまり気楽に話せる先生はいなかったです。
うん、いなかったです。

「遺伝でもない」って言われて、「原発でもない」っていう感じで言われた時に、
原発じゃないなら他に何もないし、「原発のせいにしたくないのかな」という感じがあって、
「この先生は何考えてるのかな」っていうのがちょっと。
何を考えている?、本心で話してくれないからちょっと距離感があるっていうみたいな感じでしたね。

私が病院の方で待っている時でも、「甲状腺」という部所の患者さんたちがいるじゃないですか。
その人たちの中にも、私より上の年配の人たちしかいなかったので、小さい子はそういう、私より下の子は甲状腺癌とかにはまだなっていないのかな、っていう感じで。
雑誌とかでも私より下の世代の子がなっているっていうのも見ていないし、聞いてはいなかったので、「そこまでなっている病気ではないのかな」っていう感じでいましたね。


質問:今は?


今も私の周りでは聞かないです。
「甲状腺の癌になった子がいるよ」という話は聞いていないです。
今のところ何も、聞いていないですね。
友達にもそういう人はいなかったので、
ん、いなかったですね、いるっていうのはなかったです。


質問:
原発が爆発した当時18歳以下の子供たち、今150人以上甲状腺癌になっているという話は初耳ですか?


そうですね。
私の中では初ですね、初めて聞きました。
あぁ、そこまでなっているんだ、っていう感じで。
びっくりしてますね。



原発事故当時15歳女性の証言: (パート4) 未来

私は将来、
今年から保育の仕事をするんですが、私が教える子供達がそういう病気になっていたらすごい…考えたら嫌だなと思いますね。
未来っていうか……、正直私と同じ病気にはなって欲しくはないので、
今の子たちに伝えたいのは、親にも伝えたいのは、「お金が無駄だから」とかそういう問題じゃなくて、病院に行って子供のためにも親のためにも定期点心を行ってほしいですね。
今の人たちは「面倒臭いから」とか言って、やらない人が多いので、将来のためを思って定期検診とかにすごい行って欲しいなって思います。
いまの人たちには、っていうふうに思いますね。

24か5までには結婚して、子供は3人ぐらい欲しいです。
でも、病気のことを考えたら、なんか、「自分の子供に影響はないのかな?」っていうのがすごい心配です、いまのところは。

「自分の子供は大丈夫かな?」っていうのがすごい心配です。


だけど、子供は3人ぐらい作って、うん、多く欲しいです、子供は。
子供が好きなんで。








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【報ステ】甲状腺がん、当時5歳児で初めて確認(2016/06/06) 内容書き出し



小児甲状腺がんに関して、テレビでは、報道ステーションだけが報道。
貴重な番組だ。



http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000076456.html
2016年6月6日 報道ステーション テレビ朝日


小川彩佳:
原発事故以降福島県の調査で、子供の甲状腺がんが多く見つかっているんですけれども、
これまで福島の有識者会議は「原発事故との因果関係は考えにくい」としてきました。
その大きな根拠となっていた一つがこちらです。

1606061

被曝の影響が大きいはずの、「事故当時5歳以下の子供で甲状腺がんが発見されていない」ということでした。
しかしですね、今日、原発事故当時5歳だった男の子が甲状腺がんまたは癌の疑いがあるということがわかったんです。
つまり、「(5歳以下で)なし」とは言えなくなったわけですね。
因果関係、どう説明されるんでしょうか?

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福島市 午後4時半すぎ
661

662
高村昇長崎大学教授:
事故当時0歳から5歳の世代では、チェッルノブ入りでは甲状腺がんが増えたということ、ま、治験もふまえてそういった表現をしてまいりました。


福島県の県民健康調査検討委員会。
今回、事故当時5歳の男の子が甲状腺がん、または癌の疑いとされたことがわかりました。

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ただ、事故当時どの地域にいたのか?など詳しいことは明らかにされていません。

記者:
5歳以下で今回出ましたけれども、被曝の影響は考えにくいというふうな表現を続けるのか?

6065
星北斗座長:
いま、1例出たからと言って、それで科学的云々ということを議論する内容ではないと思います。


なぜ、事故当時5歳以下という年齢が重要なのでしょうか?

6066

実は、前回までの検討委員会では、この年齢層の子供から甲状腺がんが見つかっていないことなどを理由に、「原発事故による放射線の影響は考えにくい」とされてきたからです。

そしてそれは、あのチェルノブイリ原発事故と関係しています。

去年11月、星座長の言葉です。

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星北斗座長:
被曝している線量が、ま、一般論としてと言いますか、知られている範囲で比べてみますと、
チェルノブイリと比べて極めて低いという話と、ま、当時の非常に、い、感受性の強い子供たち、小さな子供達からの発生が今のところみられないという二点において、えー、そう(放射線の影響)とは考えにくいというふうに判断しています。

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喉仏の下にある甲状腺が、原発事故で出た放射性ヨウ素を取り込んで内部被曝すると癌になるリスクが高まります。
特に幼いこどもは、大人より放射線の影響を受けやすいとされます。

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チェルノブイリでは事故当時5歳以下の子供たちが多く甲状腺がんになりました。
逆に福島ではその年齢層で見つかっておらず、それが「原発事故との因果関係は考えにくい」という根拠になっていました。

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星座長は今回、この説明について微妙に修正しつつ、「評価は変えない」
つまり、「因果関係は考えにくい」と改めて明言したのです。


記者:「(事故当時)5歳以下がいないから」というのを今回どう表現を変えるんですか?今日は。

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星北斗座長:
当時5歳以下からの発症は非常に少ないというふうに言い換える必要があるのかもしれませんが、
少なくとも5歳の人が1名出たからと言って、それによってすなわちその評価を変えるということではないと思います。


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今年3月11日の特集で私たちが取材したチェルノブイリから80kmの街。
ここでも事故当時5歳以下だった子供たちに甲状腺がんが多数発症していますが、それは、早くても事故から7〜8年経ってからでした。

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ウクライナ チェルニーヒウの医師:
すぐに発症したわけではありません。12歳から14歳になって、初めて甲状腺がんが見つかったのです。

事故から5年余りで新たな展開を見せた福島の甲状腺がん問題。

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311甲状腺がん家族の会 千葉親子共同代表:
今まで「5歳以下はいない」と言っていたんですが、今回出ましたですよね。
そしてこれから本当に「原発の影響はない」と言い切れていくのかどうか、ちょっと私は心配になりました。
よく調べて欲しいです。


IMG_2690.jpg
富川悠太:
甲状腺がんに関しましてはわかっていないことが多すぎるんですね。
そんな中実際に、確認がこれまでされていなかった5歳以下の子供で今回確認されたわけですから、
「放射線の影響は考えにくい」で終わらせるのではなくて、しっかりと調べていく。
これが必要だと思います。


ーーー


2016年3月11日 報道ステーション
1 福島原発事故から5年 「なぜ私が甲状腺癌に…」 報道ステーション文字起こし

2「甲状腺がんと原発事故 専門家で割れる”関連性”」 311から5年 報道ステーション文字起こし

3「0歳で被ばく 甲状腺がんに チェルノブイリから見た福島」 311から5年 報道ステーション文字起こし

4「”2巡目”も甲状腺がん次々 専門家が指摘する「異変」」 311から5年 報道ステーション文字起こし


ーーー

2016年6月6日 県民健康調査検討委員会記者会見
<福島 小児甲状腺がん>新たに6名(合計172名)事故当時5歳以下の子供も発症!(県民健康調査記者会見文字起こし)







<福島 小児甲状腺がん>新たに6名(合計172名)事故当時5歳以下の子供も発症!(県民健康調査記者会見文字起こし)


2016年6月6日 


県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況
平成 23 年 3 月 11 日時点の年齢による分布

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/fObwhytpEw0?t=2m40s

1
朝日新聞 本田:
実際に甲状腺癌の診療もされている臨床医の清水一雄先生にお尋ねします。

清水一雄先生の今日の検討委員会での質問でも明らかになったことですけれども、
二次検査で6人増えた。
その6人とも、もともと1次検査ではA1だった方
ですね。
そうすると清水先生がご指摘のように、この2〜3年の間に発症して成長したものだと考えられます。

で、このことについて清水先生はおっしゃらなかったけれども、清水先生ご自身の評価について、どのように捉えられるか、個人の見解で結構ですのでそれをお聞きしたい。
外科医であり臨床医である甲状腺の治療に当たっておられる方であるということが一つ。

それからもう一つ今回の調査で明らかになったのは、この6人の中で最少年齢の5歳の男児の方が、事故当時ですね、出ましたが、この5歳以下(事故当時)が出たということについて、やはり清水先生がどのようにお考えか?

もう一点は星座長にお伺いします。
最初にコメントされたように311甲状腺がん家族の会から要請と質問が出ていますが、
先ほどのご説明では個別に答えないような、ちょっと私の聞き間違いだったら申し訳ありません、訂正してください。
まとめて答える、ここで見解を述べる、どういう対応をされるのか?ということをお伺いいたします。


2
星北斗座長:
それでは私に質問があったので先に答えさせていただきますが、
あのー、先ほど申し上げたのは、そういう、申し出があったということをみなさまに回覧申し上げたと。
で、ご意見をいただいてそのご意見をいただいたのは今後、ま、こういうご意見をいただいた時のどういう対応をしていくかということを含めて考えようと思いまして、皆さんに回答を求めました。
様々な意見をいただきました。
これはあのー、個別のそれぞれのご要望についていちいち、逐一答えるということではなくて、ま、そういう要望が我が検討委員会に出されていることを前提に今後議論を進めていくということで共通認識を持ちたいので、これから先もそういう申し出がありましたらそのようにみなさまにご回覧申し上げるということを言いました。

朝日新聞:
そうすると、今の確認ですけど、質問とか要請文は4月12日ぐらいに出ているんですけど、もう1ヶ月以上経ってますかね。
実際に手術を受けられた患者の家族で、非常に親も不安に思っている保護者の方々です。
これを、このままやっぱり、いつ頃回答されるか、それとももう放置されるんですか?



星北斗座長:
あのー、私共の検討委員会として対応が必要なもの、あるいはそのその我々のタイ、ま、えー、議論の対象にすべきことから逸脱している範囲のものも倉等程度含まれているという私の、私自身の認識もありますので、その辺りの整理をしないとこれに個別に答えるわけにはいきませんし、私が職権で答えるということでも”ない”ものが含まれておりますので、そこについてはお答えできないことになりますが、我々が今やっている議論の中で必要な情報としていただいたものについては、考え方としてそういうお考えをお持ちの方もいらっしゃるということも共有したいということでございます。



3
清水一雄:
あのー、この健康県民調査の委員として、いつも、あのー、検査の結果は気になっています。
で、今回は、前回の発表の50…えーっと、6人増えたんですよね。
これはあの、素直に検査の結果を受け止める以外ないと思いますね。
で、ちょっと先ほど僕がお話しした中で、やっぱり、1巡目のエコー検査で1〜2ミリの膿疱はわかりますけれども、1〜2ミリの●ってなかなか分からないところがあるんですよね。
で、そういうのも含めて、今回の6名は先行検査が終わった後に発症して、そしてそしてそれを今度発見されたという。
そういうふうに、大津留先生もおっしゃってましたし、私もそれを信じると思います。

それからそれに対して手術が行われたというのは、これは専門家が集まってですね、検討して最適の治療を選んだというふうに判断したいと思いますけれど。

あの、私自身が会に入って、検討委員会に入って、あの、委員会で●に出て、一緒にやっていないので、詳細はわかりません。
でも、集まって検討している臨床医は、おそらく専門医であるし、専門家であるし、たくさんの外科的治療を経験されている先生方が集まって、あの、最適な治療をしたんだと聞いています。


朝日新聞:
いや、私がお伺いしたのは、この2年の間に。
今まで「甲状腺がんは成長が遅い」とかこれまで言っていることとは違ったものが出ているということとか、それから5歳以下というのも出てきたし、ということについて放射線との関係とか、先生の個人のご見解ではどういう評価をされるんですか?

4

清水一雄医師:
放射線の影響でこうなったとは、僕は、…わかりません!それは。
ただ、あの、大人よりも子供さんの甲状腺癌の進行の方が早いです。
それを、あの、踏まえて、あのー、この間に見つかったんだというふうに思います。

朝日新聞:
あと一点だけです。
まさに清水先生が先ほどの検討委員会でおっしゃったことですけど、「これからもどんどん増えていくだろう」と。
手術が必要な甲状腺癌が、

清水一雄:
どんどん増えていくというのは放射線の影響かどうかはわからない

朝日新聞:
それはそうです、当然そうです。
県立医大で、福島県立医大だけで対応できないんじゃないか。
全国でもう少し手術ができるようなところとか、それからデータ情報の交換とかそういうところをおっしゃいましたけれども、それをこの検討委員会で言っても、本来ここには北島さんが、環境省からきてこうやっておられるので回答を求めたいぐらいですけど。
県も、それから検討委員会も当事者能力はないと思うんです、そういうことに。
本来は国がやらなければいけないことですから。

清水一雄医師:(大きく頷く)

朝日新聞:そういうことについては国に対して提案していこうとか、考えはありますか?

清水一雄医師:
あのー、先ほど申し上げたことは非常に大事なことで、県立医大だけで将来対応できなくなってくるはずですね。
というのは、すでに県外に転出している人を50%、何%かわかりませんけれど、これからももっと増えてくるわけですね。
そういう方々が北海道とか九州から、あるいは外国で診断された時に、やっぱりこちらに帰ってきて手術を受けるというのは非常に不合理である。
なので、せっかく103施設、今管理施設があるわけです。
その中には専門医がいてしっかりとした手術ができる施設がたくさんあります。
そういうところでも受けられて、しかもそのデータは福島県立医大にちゃんと報告するという形で、
やっぱりお互い協力しあって、って言いますか、やっていかないと、なかなか対応できなくなってくるというふうに思いますので、ぜひこれは環境省にお願いしたいというふうに思います。





ーー


そういえば1巡目の検査の時には
「スクリーニングによって大人になってから甲状腺がんになる人を先に見つけてしまっている」って言っていた。
最近では、
「事故当時5歳以下から甲状腺がんは出ていない」ということも原発事故の影響じゃないことの言い訳にしてたっけ…





4完「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見 文字起こし〜家族の方&質疑応答

「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
2016年3月12日



311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=36m23s
白い服の方:
私は中通り地方に住む震災当時10代の娘を持つ父親です。
いままで子供の病気のことは周りの誰にも言えずに、病院の先生と家族で話すだけでした。
この度甲状腺がん家族の会ができまして同じ病気を持つ家族、親と子供さんの普段の様子、手術前手術後の体調のこと。
また色々な悩み事などを、いままで誰にも言えなかったことを話すことができて本当に良かったと思っております。
また、同じ境遇の人たちに話すことで気持ちが大変楽になりました。

これからの病気の治療のこと、子供の将来のことを話せる人たちが周りにいることは、私たち家族にとって力強い限りです。
また、さまざまな相談ができる世話人の存在も大変力強いと思っております。
そして、定期的にがんの人たちが集まり、情報、意見の交換などできれば良いと思っております。

私たち家族と同じ立場にある方が多くいると思います。
是非、この会の方へ勇気を持って手を上げてきていただければと思っております。
以上です。




https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=38m24s
黒い服の方:
私は中通り地方に住む、当時10代の男子の父親です。
突然息子ががんと言われまして、本当に、息子も当然ですが私も非常にショックが大きくて、本当に大変つらい思いをしました。
今回こういう家族の会ができるということで、本当にあの…気持ちの分かり合えるみなさんとお話しするだけでも、本当に救われた気持ちでいっぱいでございます。
まだまだ大変悩んでいる皆さん方、多くの方がたくさんいらっしゃると思いますが、是非とも勇気を振り絞ってこの会に参加していただきたいなと思っております。
以上です。


質疑応答
3129


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=40m43s

フリー田中:
河合弁護士と牛山医師にお伺いいたします。
政府が、国会でも福島の子供の甲状腺がんと原発事故の由来を否定しています。
そうなるともうこちらで実証するしかないんですが。
チェルノブイリの事故を受けてウクライナには原発事故由来とされるがん患者を1000人以上入院させて、治療している病院があるんです。
わたしはそこに行ってきました。
それでね、そこの小児科部長に聞いたんですが、福島原発事故直後、日本政府とそこの病院の間で30回行き来してるんですよ。
つまり情報交換がされているんです、30回以上。
それでどこまでウクライナは認めているかというと、チェルノブイリから100km以上離れたところでプルームが飛んできたところで甲状腺がんになった子まで「これはもう原発事故由来だ」ということを認めて、その病院で預かっている。

それでその小児科部長がいうのには、明らかに因果関係があると言っています。
それで家族の会では調査団を出すおつもりはありますでしょうか?
医師と弁護士が行くとか。
そこまでしないとこれは医師団を切り離されますよ、日本政府から。
どうしますか?


31211
河合弁護士:
急なご質問なのでお答えにくいと思います。
それだけの財政的基盤があるか?
また、チェルノブイリにそういう調査団を派遣することが社会的見解を、もしくは政府の見解を変えさせることに有力かどうか?を、よく、費用対効果を考えた上で対策を考えたいと思います。

牛山医師:
今のにお答えいたします。
わたし自身は2013年3月にベラルーシに行って、医学アカデミーで研修を受けさせていただいて、色々とお話しを伺っています。
でもそこで伺ったお話しと、また日本で色々と言われているベラルーシの実情とは微妙に違っていたりして。
そのお話しをされる医者も、その時の資料でお話しをされたのと、また最近の資料でお話しされたのとでは違ってきています。
非常に難しいなと感じています。
でも、そういう交流というか、情報交換を続けていかないと、本当のことはわからない。
チェルノブイリでもやっと30年です。
やっとこれからわかることもいろいろあると思うので、私たちはそこから学ばないといけないと思います。
是非、お金がなくても個人的にわたしはまたそういうところに行って勉強したいし、そう思っている医者は他にもたくさんいますので、是非やりたいと思っています。


朝日新聞 本田:
福島の二人の保護者の方にお一人ずつお伺いしたいんですが、
おふたりにとって、お子さんの治療を受けるときとか手術を受けるときに、相手側の、多分県立医大だと思いますが、最も不審だとか、不安とか、不満とかを感じた対応の具体的な話を。
もし、「こんなことが一番自分がショックを受けた」ということとか、お一人の方は申告のときだとおっしゃっていましたけれども他にももしあればその事例を挙げていただければありがたいです。

https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=44m58s

白い服の方:
「甲状腺癌が放射能の影響と考えにくい」と言われて、
じゃあ、何が悪かったのか?というのを、まず知りたいというのが本当の所です。
やっぱり、「考えにくい」と言われている中で、何度も検査をしていますので、「考えにくい」っていうならなんでそんなに検査するのかな?という思いもあります。
ま………、原因が私たちにはわからないので、今後再発することはないのか?とか、他に転移することはないのか?とか、その辺が一番心配な所です。


黒い服の方:
わたしも、そうですね、一番最初にがんと診断されて、子供の目の前で「あなたは癌ですよ」と言われたときは、ものすごくやっぱりショックでした。
あのー、もう少し、あの、…何て言うのかな、あのー、ちょっと、10代の、やっぱり思春期の子供、にはちょっと、あのー、あの言い方はちょっとひどかったのかなと、今思うとそんな感じがします。
それから私たちも、当然のことながら甲状腺と放射能の関係はなんの知識もわたしにはございません中で、とにかく藁にもすがる思いで先生の言うことを聞いて、手術をすることが大切なのかなと気楽に思っていました。
今後、長い間にやっぱり再発というのも、本当に、未だに払拭できない不安材料の一つです。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=47m58s
NHKみぎた:
今国内では「過剰診断ではないか」とか、どこか患者さんのお気持ちであったりとか、そういった存在をどこかに置いてしまったような議論が今進んでいると思うんですけれども、それについてはどうお考えですか?

牛山医師:
本当にその通りで、というよりも、患者さんご自身がどういうふうに考えていらっしゃるか?とか、ご家族はどんなふうに考えていらっしゃるか?というのも、わたしもこの家族会の設立に際してやっと話が聞けるようになりました。
県立医大で色々まとめていかれるんだと思いますけれども、あまりにもいろんな情報が出てこない。
じゃあ、十分に患者さんの心のケアとかもされているのか?と思っていましたが、実際にご家族からお話を伺うと、決してそうではない。
いろんな問題点があると思います。
それでこういう家族会によって改善していけばいいなと思っています。

白い服の方:
「エコー検査の精度が上がったからだ」とか、今色々言われておりますが、確かに医学も、年々良くなっているので、ま、本来見つからなかった小さな癌とかも見つかるようになったんだとは思います。
うちの娘の癌は比較的大きな状態で見つかりましたので、明らかに癌だと分かる状態で見つかりましたので、
「過剰診断」とかではないんじゃないかとは思います。

黒い服の方:
わたしも甲状腺に関しては早期の段階で、ま、癌の方を見つけていただいたっていいますか、そういう感じでありますので、わたしは、過剰診断というのをそんなに強く感じることはないです。


NHK:
今県内で、放射線の影響とか、そういった放射能であったりとか、そういう声が上げづらい環境にあると思うんですが、そういった中でこの家族会がそういう存在になっていくことを期待したいですか?

白い服の方:
最初に申し上げましたように、今まで誰にも話すことができなかった思いが、この会ができて同じ子供さんを持っている家族の方と話ができて、それで自分の子供の病気だったり、相手の子供さんの様子だったりを知ることができて、今まで何の情報もなかったものですから、お互いの情報交換ができて、少しでも、話すことだけでも気持ちが大変楽になったというのが、わたしにとっては一番大きいと思います。

黒い服の方:
会が設立しまして、まだ、数えるぐらいの会合しかまだ開いていないんですが、その中でもうちの息子はどうだった、わたしの娘はこうだった、本当に情報を交換できただけでも本当にこの家族会が、私どもにとっては本当に救いの場になったなと、そんなふうに思っております。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=54m31s
週刊金曜日 ふくだ:
本当に勇気を持って会見に応じてくださっているご家族の方に敬意を表します。
趣旨書の中に「様々な理由で孤立を余儀なくされてきました」と。
なんとなく、東京で暮らしていてもその孤立している状況というのはわかるんですけれども、当事者の方からどういうふうな状況なのか、どういった理由で孤立しがちになっているのか、そのあたりの思いを聞かせていただければと思います。

白い服の方:
やはり、自分の子供が癌であるということを、やはり誰にも言うことができませんでした。
子供自身も、友達とかにも言うことができず、最初は、学校側とかには伝えてはありますが、公に公言するということがやっぱり、できないために、家族だけで悩むということがちょっと色々ありまして、誰に相談していいのかというのもわからなくて、病院に行ったときにちょっと先生と話をするぐらいで、その他っていうのはもう…甲状腺癌の話を出すということが、正直できなかった状況です。

黒い服の方:
孤立といいますか、本当に、白い服の方が言っていましたように、自分の子供が実際に癌と診断されて、なんて言ったらいいのかな、中の にも本当に相談できるのか、って言ったら本当に、多分できる人はいないと思います、正直。
で、まぁ、こういうことで本当にね、他人に相談をどうしたらいいのか、また本当に、癌イコール死っていうのが、なんとなくイメージするものですから、とにかくもう本当に恐ろしいというか怖かったです、正直。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=58m14s
日本テレビ もり:
政府、県、東京電力に対して、訴えたいことがあったらお聞かせください。

白い服の方:
「放射線の影響ではない、考えにくい」という見解が今のところですので、もしその放射線の影響ではないとするならば、他の原因というのは何があったのか?というのを、県なり国なりに。
166名ですか、その方々の原因というものを探っていただきたいと思います。

黒い服の方:
わたしも同じように、因果関係が極めて低いといいますか、そういう見解をされていますけれども、じゃあ、いったい何が本当にそこにあるのか?というのを知りたいです。

Q:東京電力に関してはいかがですか?訴えたいことおっしゃりたいことはございますか?

白い服の方:今の所ちょっと、思い当たるところはございません。

黒い服の方:
はい、まだ今の段階では決定的に東電さんが原因だっていう確たる証拠があるわけじゃないので、その辺はまだ今のところは、コメントはすみません控えさせていただきます。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h1m11s
フリー しば:
先ほどからご家族の孤立のことが言われているんですけれども、もう少しちょっと具体的に。
例えばお医者さんだとか、あるいは行政だとか、本来であればそういった医療機関であったり行政というものが相談相手になったりだとか、色々ケアしたりだとか、そういうことを行うべきだと思うんですが、
あえてこういった家族会だとか、そういったものを作らないといけなかったそこの理由をもう少し具体的に教えていただけると嬉しいなと。例えばどういったことが行政やお医者さんに対しての不信感として根強くあって、やっぱり相談相手としてとてもじゃないけど相手にならなかった、というようなことを教えていただければと思います。

白い服の方:
相談できないというか、病院の先生は病院に行ったときにしかよく話すことができない。
その病院も非常に混んでおりまして、実際に一人の診察時間が5〜6分ぐらいじゃないかと思います。
その中で色々そういうことがやっぱりちょっとできない状況でして、行政の方にも、相談というのはしていませんが、やはり手術後の体調が悪かったりとかそういうことがありまして、行政には健康増進をするような課があるんですけれども、そこには一度話をしたことがあります。

黒い服の方:
わたしも病院の方からはっていいますか、診察時間も限られた時間の中で、色々とお話も聞けなかったこともあるんですが、その当時やっぱり、うちは息子なんですけれども、息子はやっぱりその、あんまり病気のことで色々な行政にしても、病院に行っても、相談とかそういうことをやってほしくないということで、子供にも強く言われていたものですから、あえて相談とかそういうことは行っていませんでした。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h4m55s
31222
フリーライター おのえいこ:
広島の原爆の被爆者で、6歳の時に被ばくをしまして、急性放射能障害、原爆ぶらぶら病、目の障害、甲状腺機能障害による甲状腺全摘出手術、今また肺がん
6歳の時から余命宣告を突きつけられた状態で70年を生きてまいりました。
いま福島のお子さんたちがそういう状態でこれからの人生を歩んでいかなければいけないのかと思うと、本当に胸がいっぱいで辛いです。
そんな私がこうして元気で生き延びてくることができたのは、二つ要点があります。
ひとつは被ばく者同士の支え合いです。
日本医だんき?を中心とする各地の被爆者の会によって支えあってきました。
もうひとつは国の公的医療保障です。
原爆被害者援護法に基づいて被爆者健康手帳が交付されて、私たちは医療が無料で受けられます。
この二つによって本当に厳しい人生をなんとか元気で生き延びてくることができたと思います。
で、福島の今回のこの会の設立は本当にこれからのみなさんの支えになっていく会だと思います。

それに際して、今回お子さんが対象になっていますけれども、福島ではすでに大人の方の甲状腺癌も多発していると聞いています。
私の友人の福島在住の方も甲状腺癌で甲状腺摘出手術を受けていらっしゃいます。
やはり大きなつながりとなっていくためにはお子さんだけではなくて、大人の方たち及びその家族の方たちも同じようにつながっていっていただきたいというのがひとつの願いです。
そして、やはり福島にも被ばく者手帳を国に求めていくという運動も同時にやっていっていただけると嬉しいと思います。

質問としては、そういう大人の甲状腺癌、及び白血病の患者さんたち、そういった方たちとのつながりは考えていらっしゃいますでしょうか?



3111
千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表:
貴重なご質問をいただきましてありがとうございます。
私たちは患者の皆さんと繋がりながらこの会を立ち上げようと話を進めていたときに、いまおのさんからご質問があったような話もありました。
ありましたし、この会も、私たちのこの会は3.11、子供は付いていなくて大人も含めた形のなかで今後きちんと対応できる場所にしたいということと、あとは、いまお話しされましたように、大人も対象。
それからもうひとつは福島県によらずに、放射能の影響を考えるならば、福島県だけの問題ではないのではないかということも話し合いました。
そのようななかから、これからもっと充実した会の方針などを活動のなかで示していかれればいいなと思っております。
本当に勇気をいただくようなご質問をいただきました。
ありがとうございました。



3112
河合弘之弁護士:
この会の設立の意味がそこにあって底辺をきちんとしていきたい。
で、個人が孤立している限りは、いくらAさんの親が言っても、Bさん自身が言ってもダメなんです。
それが患者団、家族団が結束して、そして申し入れをしたり発言をしたりすると、それは社会的勢力による発言というふうにみなされます。
そこで初めて重視され尊重されるようになるのです。
そういうための団体だと、家族の会だと。
もちろんその基礎に、まずお互いが知り合ってお互いが情報交換をし、慰め合い団結するという必要があって、それがまず第一目的ですが、その後にくるものがそういう社会的勢力をきちんと作って、そしてきちんと申し入れをしていって、自分たちの正当な要求を政策に反映させていくこと、これが311甲状腺がん家族の会の目的だというふうに考えていただいていいと思います。

11011


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h14m37s
フリーランス まさの:
癌の宣告を受けられたときに医師の方からセカンドオピニオンについて「ほかの医師に聞くことができますよ」というお知らせをきちんと受けることができたかどうか?がひとつと、
それから癌患者には色々な患者会があるんですが、患者の会の紹介をしていただくっていうようなことはできたか?
多分できなかったと思うんですが、その確認です。
それと最後が、癌の状態についての説明を何分ぐらいで最初受けることができたかということを、もし覚えていらっしゃる範囲で構わないんですが、よろしくお願い致します。

白い服の方:
セカンドオピニオンについてははっきりした説明はあんまりなかったように記憶しています。
患者会の紹介というか、それは甲状腺癌を全部含めた会の案内は ました。
診察時間は通常5分ぐらいですので、10分以内の間だったと思います。

黒い服の方:
セカンドオピニオンに対しては、私には何もありませんでした。
患者の会の方も私どもの方には連絡は来ていません。
説明の時間は白い服の方と同じように10分以内だったと思います。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h18m4s
フリー きりしま:
白い服の方に伺います。
今の質問に関連するんですが、甲状腺疾患を含めた患者の会というのは福島県立医大の会のことだと思うんですが、案内をもらった時になぜ参加しようと思わなかったのか?
福島県立医大に対する不信感か何かがあって参加しようと思わなかったのか、それともほかに理由があったのか、教えて下さい。
後黒い方、もし案内をいただいた場合には参加をしたかどうかというのも教えて下さい。

白い服の方:
案内をいただきまして、参加というか、わたしは行かなかったんですが、妻が行って話を聞いてきました。
患者会というよりは、先生の説明会というような感じで、特に甲状腺癌を持つ子供さんの親御さんというのも見受けられなかったような感じだということを行った妻が言ってくれました。

黒い服の方:
通知が来ていれば参加したか?というと、ま、そうですね、参加したのかなと思います。
けれども、わたしがその会合を開催していたというのを知ったのは、今回この家族会ができてから初めて聞いた話だったので、非常にびっくりしました。
以上です。




https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h20m19s
フリー ほりこし:
患者さんやご家族の身を守らなければならないというのは十分理解した上で質問するんですが、このような形で声を変えて顔を隠して話さなければいけないという状況についてどう思っているのか聞きたいです。

白い服の方:
私ども、子供の甲状腺癌の原因がいまハッキリしていませんので、この原因がハッキリ分かればいいんですけれども、いまのところまだわからないので、こういう状況になっていると思います。

黒い服の方:
はい、顔を出せないということなんですが、そうですね、わたし本人ならばあれなんですが、あくまでもやはりわたしの子供のことなので、ま、いろいろと、いろんな意味で、子供にもプライバシーがあるので、まだいまは出る時じゃないのかなというふうに考えております。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h22m45s
東京新聞 いけなべ:
先ほど甲状腺癌はたちの良いものと思われがちだけれども、すでに肺転移やリンパ節転移を起しているものがあるというお話を伺いました。
それで、先ほど再発の不安を図と抱えていらっしゃるというふうに患者会の方がおっしゃっていらっしゃいまして、白いお洋服のお嬢さんはすでに体調が悪かったというお話もありましたけれども、一般的に甲状腺をとってしまえば、それでわりと「安心だ」みたいなイメージを持たれていると思うんですけれど、例えば何か後遺症で、何か苦しんでいらっしゃるとか、ホルモン剤を飲み続けなければいけなくて大変な思いをしてらしゃるとか、何かそうした生活の中で、何か困難みたいなものを抱えていらっしゃる事例がありましたら、またそういうことがございましたら教えていただきたいと思います。


3123
牛山医師:
再発のことですけれども、今回県立医大でやった手術はほとんどが片側しか取っていません。
甲状腺は片方残してあるわけです。
そうすると、ま、うまくいけばお薬を飲まないで一生、取ったままで済むんですね。
でも甲状腺が残っているわけなので、残っているほうの甲状腺に多くは再発をする。
すでに再発をしている方があります、実際に。
いま、再発が疑われている方もあります。

ベラルーシなどでもそうやってお子さんが片方は取ったけれども、結局もう一つ取らなければならなくなった方がたくさんいらっしゃったのを聞いています。
だからそれはもう現実に、再発はしている。

それから手術をされた後は大体が喉に違和感があるとか、ものを飲み込みにくい、声がかれることが非常に多く出てきます。
わたしは今回の福島での実際の後遺症の例というのは直接は伺っていませんけども、事例としてはチェルノブイリではたくさんあります。


白い服の方:
薬は毎日飲んでいます。
甲状腺は半分とりまして、あと、何箇所かのリンパ節も取りまして、
後遺症的にいうと、やっぱりあの………、ま、お薬も痛いとか、声もかすれてしばらくは出なかったというのがあります。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h26m33s
日本医事新報 やまざき:
牛山先生に質問なんですけれども、他にアドバイザーとして島根大学の医学の先生や京大の先生とありますけど、他にこの会を支えるお医者さんのネットワークができつつあるのか、あるいはこれから広がっていく可能性があるのか?
特に福島県内のお医者さんにそういうサポートをしてもらえるようなお医者さんを見つけられないのか?というあたりお願いします。

牛山医師:
福島の中で医療をやっている方たちで、私たちと同じようにとても、こういったことを憂いている医者はいます。
ただ名乗り出るとか、大抵そういう方たちは県民健康調査の委託医というんでしょうか、この研修を受けて資格を取っていらっしゃるんですね。
で、実際に県立医大の先生方と一緒にいま検診をされている方なんですね。
そういう方が、顔を出して名前を出していろんなことを発言すると、ご自身がやってらっしゃる県民健康調査の協力というか、それが非常にやりにくくなったり、県立医大との信頼関係とか靄りにくくなるということで、残念ながら福島でいま医療をされている方、何人かの先生方は名前も出せない。
ただ、直接、仲間ですのでいろんなことは相談しあったりしています。
またその他にも、もっと昔に原爆症についての甲状腺について研究されて治療されてきた先生方にも協力を求めてOKをいただいています。
わたしの後ろにわたしが相談できる専門の先生たちがいらっしゃいます。
ただ、ネットワークという形できちっとは作っていません。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h28m27s
広河 隆一事務所 こばやし:
ご家族の方に質問なんですけど、いまこの問題に関して何が一番足りていなくて何が一番いま必要だと感じていますか?


白い服の方:
10代の子供がガンと言われまして、非常に精神的に落ち込んでしまいまして、それが一番家族としては非常に心配しているところで。
これから精神的なケアとか、それをもう少し充実してもらいたいと思います。

黒い服の方:
うちの場合は息子なものですから、比較的あれなんですけれども、そうですね、今後望むのはやっぱりメンタルのケアといいますか、そういったことをやっていっていただきたいなと思います。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h29m50s
フリー おくむら:
ガンというふうに宣告された時のその時のご家族のお気持ちと、それからもし言われることができたら、お子様のお気持ちをもう一度おっしゃっていただければと思います。

白い服の方:
今も言ったように10代でガンと言われまして、非常に、ま、わたしも妻も大変ショックでした。
それ以上に本人はショックで、大泣きしたというのが事実でございます。

黒い服の方:
うちの場合も、先生の方からダイレクトに「あなたはガンです」っていうふうに言われまして、うちの息子も顔面蒼白になって、本当にも歌っていられないというか、椅子に座っていても座っている状態じゃないぐらいにまで血の気が引いちゃった感じになりました。
わたしも本当にガンと言われて、正直本当に目の前がちょっと気が遠くなるような感じで、本当にひどい思いをしましたけれども、それからやっぱり息子もかなりショックで、数日間はかなり塞ぎ込んでおりました。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h31m59s
AP通信 やまざき:
今までお話を伺っていて、原発事故の中で発生したことが原因かもしれないことによる健康診断で甲状腺癌で治療を受ける人という文脈がない感じで病院で対応を受けてらっしゃる気がするんですけれど、
短い問診時間ですとけ、あまり心のケアというような相談も受けていらっしゃらないようですし、今のところ病院や政府、東電の方から見て、できればいて欲しくない患者さんというふうに思われているのかなという印象。
放射線との関わりはできるだけ言って欲しくないと思われているのかなと、そんな印象をお持ちになっていないかちょっとお聞きしたいです。
それと同じ福島で被曝をされた被災者の方がいっぱいいるのに、やっぱり言い出せないというということについてすごく不本意でいらっしゃると思うんですけれども、なんでそうなってしまったのか、その辺のこともお聞きしたいんですけれども。


白い服の方:
「いて欲しくない」と言われても、震災、事故当時福島県に住んでいて、子供が甲状腺癌になってしまったのは事実ですから、………
原因がちょっとわからないので、………ちょっとこれ以上はちょっと、答えられません。

黒い服の方:
はい、ちょっと難しい質問なんですけれども、関係というのもまだハッキリ決まったわけじゃないので、わたしがお答えするのは難しい質問だと思います。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h36m40s
日本消費経済新聞:
こども被災者支援法ができて、実際的には使えないような形になってはいるんですが、
まさにこういうことが起きるかもしれないという予想のためにいろんなことを考えてるくられたのがこども被災者支援法なんだと思います。
で、その因果関係は認められないというよりも、それを認めさせていくことがやっぱりすごく必要なんですけれども。
裁判というよりは、わたしはこの法律とこれを支えてきた事例があるわけですけら、その辺に働きかけていくことは考えていらっしゃるでしょうか?


千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表:
私たちもこども被災者支援法ができたときは本当にあの、喜びました。
なんとか法的な立場の中でいろんな問題を支えてくれるのではないかと思いましたが、
あのあと何回か見直しをされまして、こういう因果関係が認められていないということも含めて、なかなかそこに声が反映できるような状況にはなってこなかったのではないかと思っておりますが。
これからいろんな形で、今ご家族の方が不安に思われていることとか、そして今後短期間に終わるものではないということで、長いスパンの中で考えていくべきことを一つづつ整理しながら、働いきかけるところには働きながら、そしてつながりながら活動していきたいと思っております。
大事なことだと思っています。


https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h40m16s
毎日新聞 ふだ:
牛山先生、先ほど再発や再手術の事例があるということだったんですが、把握されている実数といいますか、どんな状況かもう少し具体的に教えていただけますか?

牛山医師:わたしが存じているのは本当に2〜3名です、直接知っているのは。

毎日新聞:再発されたのが2〜3名ということですか?

牛山医師:そうですね。

毎日新聞:再手術された方は?

牛山医師:
二人、かな。
ちょっといろんなルートがありますので、なんとも言えないんですが、ま、二人は再手術されています。

毎日新聞:
ご家族の方にお伺いしたいんですが、先ほど白い服の方が、初めの方で医師に「放射線の影響とは考えにくい」という説明を受けたということだったんですけれども、そこを具体的のもう一度改めてお二人にお聞きしたいんですが、放射線の影響についてどういう言葉で説明をされたのか教えていただけますでしょうか?

白い服の方:
診察のときに、気になるので「放射線の影響はあるんですか?」ということを聞きましたら、
その影響がないということは言えないけれども、やはり「考えにくい」という表現で言われました。

黒い服の方:
わたしの場合は、当然原発の影響なのかなと思いまして、その旨を尋ねてみたところ、先生は「ありません」ということで、「ない」とはっきりおっしゃいました。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h42m48s
共同通信 おおた:
ご家族の方にお伺いいたします。
河合代表は「がんになったのは原発事故の影響なのだから、その因果関係を認めて救済をしてもらいたい」というふうにお話しされていましたけれども、ご家族のお二人としては今どうお考えになっていますか?


白い服の方:
はっきりとした原因はわかっていないんですけれども、原発事故当時に福島で生活をしていたということ。
また、「放射線の影響が考えにくい」ということであれば、それ以外の原因は何があったのか?というのを親としては一番知りたいことです。

共同通信:
それは、原発事故の影響ではないということがはっきりするんであればそれでも構わないということですか?

白い服の方:それがはっきり証明できるのであれば、してほしいと思います。

共同通信:じゃ、今の時点では救済の有無というよりは、理由を知りたいということが大きいんでしょうか?

白い服の方:まずはそのがんになってしまったという原因を知りたいと思います。

黒い服の方:わたしも最初に、根本的な原因は何か?っていうことから知りたいです。

共同通信:
河合先生のお話しだと「はっきりわからないのであれば原発のせいと考えて救済してもらうという考え方も必要じゃないか」というお話しだったと思うんですけど、それについてはどうお感じになりますか?

黒い服の方:
そうですね、ま、わたしは正直先ほども言ったように、放射能に関しての専門的な知識も本当に乏しいので、河合先生初め皆様方にちょっと色々とお力添えをいただきながら相談していきたいと思います。



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=1h46m42s
しば:
前わたしが福島で取材したときに、やはり放射線及び健康障害についての話しというのがタブーになっているというようなそういう印象をやはり福島で受けました。
先ほどから皆さんが「原因がわからないから」そういうような、なんとなく遠慮した物言いになっているのは、相当福島で「放射線大丈夫だ」とか「健康に影響はない」とか、そういうことが繰り返し繰り返し言われていることもちょっと関係しているのかなと思うんですけれども、そのあたりはどうなのかというのを聞きたいです。


男性記者:
今後の会の方向について具体的にお聞きしたいんです。
今までの先生方、牛山先生のお話しなんかによると、中心になるのは今後相談会とか交流会がまず中心になると思いますが、
これは新しい人が入って来るためにはまず広報しなければいけないと思うんですが、連絡先、まずホームページにそういうものを、月一回ぐらいの予定でされるのか、その辺を。
今後の活動の日程とか予定とか方針をちょっと聞かせていただきたいのが一つと、
もう一つは牛山先生にお伺いします。
歳ほど医療関係の改善とかが一つ大きな目的になってくるとありましたけれども、その場合、交流会とか相談会とかをやった場合に先生がいらっしゃるというのはわかりましが、それからもし集団として団結できれば行政交渉も起こるというのはわかりますが、個別に個別の内容で、たとえばインフォームドコンセントなどで非常に分断されていることによって不利益に扱われていることがあるけど、当然県立医大側は「個人情報だから」とか、「ここの情報は答えられない」と、我々マスコミが取材しても同じ言い方をされている。
それで、牛山先生のような医師の専門家が個別の患者さんに同行して、家族と同行して医大と交渉していく。
そういうふうなことも視野に入れたり考えたりしていられるか。
その点お伺いします。


男性記者2:
牛山先生にお伺いしたいんですが、再発の問題なんですけど、再発しているとしたら大きく分けて三つ考えられると思います。
テクニカルに切り取られていない。
二つ目がもともと再発が多い病気だ。
三つ目が被ばくの影響でまた再発したと。
この時に、一度手術をしてから2〜3年しか経っていないわけなんですけど、2〜3年後にまた1cm程度に大きくなる、これ検討委員の清水先生なんかは「なりづらい」と言っているんですが、そこを踏まえて牛山先生とか他のアドバイザーの方でどういう議論がされているのか?
被ばくの影響はあるのかないのかというのを含めて、どういう意見交換がされているのかというのを教えてください。


今後の活動についてと再発について
牛山医師:
今後の活動というよりも、まず発足するというのがワンステップなので、これから、具体的にはこれからいろんなお話をしていくんだと思っています。
個人的に、たとえば診療についていくかどうかということですけれども、なかなかそれは、今までの習慣では「ない」ですね。
ただ、お話し合いに参加するというのもドクターが了解してくれればこちらもできるし、そういった形になるかと思います。
今までのいろんな医療の習慣というのがありますけど、その中でもやれることはやりたいと思っています。

再発に関してですけれども、私が具体的にお聞きしているのはガン端から再発しているのではなくて、いわゆる切った端っこから出たのではなくて、また完全に違う、離れた。
切り取ったところから離れた部位に出ているということを聞いています。
実は、乳がんもそうですけれども、乳腺とか甲状腺というのはそこにある限りそこにガンが出て時点である意味ではどこにガンがまた出てきてもおかしくない。
つまり、遺伝子の異常が起きていると言われています。

だから組織を残しておくとまたそこからガンが出る可能性はなんだってあるんです。
だから乳がんも本当は片方だけじゃなくて両方取ったほうが安全は安全。
だから工場s年も本当は最初から全部とった方が安全は安全ですけど、それはやはり浸潤というか、傷が大きくなったりいろんな影響、後遺症を残しやすいので、できれば半分にする。
だけれど、30年前のチェルノブイリでは、本当にそうやって半分取った人が続々とみんな再発したんですよ。
で、2回目の手術を余儀なくされて、傷もまたさらに大きくなったというのもあるので、非常にそこは医者としても難しい、多分手術される方は難しいと思います。
じゃあ今の環境で再発するようなことが新たに起こっているのかというと、非常にそれは放射性ヨウ素が今は空気中にも大気中にもほとんどないわけですから、今の生活の中で新たに甲状腺に、放射性ヨウ素によって切るような条件的にはないと思います、
ただそれもなんとも言い切れません。
セシウムとかいろんな他の放射性物質もありますので、とにかく最初に被ばくした時点で、ガンの目というかそういったものは遺伝子レベルで変化が起きていると考えて。
それが一つ出た二つ出たというのは時間がずれて出て来れば、手術によって最初は片方とったけれどもまた片方出てくる、そういう形で考えています。


男性記者:
県立医大はそうすると、「甲状腺癌は予後がいい」と説明していますが、それは違うということですか?

牛山医師:
そうではなくて、子供さんの場合は、チェルノブイリでもそうなんですけど、結局首のところで再発したり、リンパ腺に転移したり、また肺に転移していったりと。
肺の転移の場合はこんどは放射性ヨウ素を使った放射線治療をするんですけれども、そういう適切な治療をすることで抑えられる、消えていくんですまた。
だからリンパ腺に転移しているとか、肺に転移しているというと、普通のガンだと非常にそれは重篤な、シテージ4という末期の状態というふうに私たちは思うんですけど、そこがちょっと難しいんですけど、甲状腺の場合はそうじゃないと今までも言われていました。
そこが甲状腺は楽な、安心な、安全なガンだと言われる一つのところなんですけど、やはりガンはガンなんです。
放置しておけば命に関わるものになります。
実際にチェルノブイリでも死亡者は出ていますし、今日本で甲状腺癌で死にそうになっている方はいっぱいいます。
もちろんお年寄りの方が多いんですけど。
だから、全然そんな、安全な放っておいていいガンではない。
子供が何よりも、10代の子供がガンだと言われることのショックを考えてみてください。


今の福島における話がしづらい空気について
白い服の方:
福島県は放射能による風評被害というのもかなり大きくて、それで放射線とか、その辺の言葉をいうっていうのは結局、さらにその風評を重ねてしまうというか、農産物が売れなかったりとか、非常に、その辺にも大きく絡んでいると思います。
だから無意識のうちにそういった言葉を入れなくなっているのかなと思います。


黒い服の方:
そうですね、あの、あの………、ちょっと難しいですね。
すみません。



終わり

3実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。牛山医師「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見

「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
2016年3月12日



311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/



牛山医師
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m13s

3124

文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=23m52s

福島の県民健康調査によって原発事故当時18歳以下だった人たちに甲状腺癌が多発していることが明らかになっています。
この5年間で県が把握しているだけでもすでに116人が手術を受けられています。

甲状腺癌は侵進行も遅く命に関わることのない悪性度の低歪んだと言われていますが、実はそれは成人以降の女性に見られる成人の女性の甲状腺癌の話です。

2011年の福島原発事故以前、小児甲状腺癌は非常に少なく、診療経験のある医師は日本の甲状腺の専門医の中でも非常に稀でした。

チェルノブイリ原発事故後に7000人に増えたとされる甲状腺癌は、腫瘍が小さくてもリンパ節や肺転移などを起こしやすく、進行しやすいと言われています。

今回、ほとんどの方を手術された福島県立医大の報告を見ると、手術を受けた方々の90%以上は腫瘍の大きさがすでに手術適用基準を超えていたり、または小さくてもリンパ節転移や肺転移を起こしていたり、
甲状腺の外に広がりを見せていた、進行したものであり、
「いますぐ手術をしてよかった」そんな症例だったとのことでした。

これは、たくさん甲状腺癌が見つかったのは検診をしたせいだ、スクリーニング効果だ。
それは「過剰診断だ」という意見とはそぐわない事実です。

ではなぜこれだけの多くの甲状腺癌が福島の子供達に見つかったのか?
まったく、まだ解明されていません。
放射線の影響かどうかも、県の検討委員会の中ですら意見の相違があり、「影響とは考えにくい」とか、「影響を否定するものではない」とか、非常に曖昧な表現をされています。

患者さんやご家族は、今回診断された甲状腺癌がなぜ起こったのか、とても悩んでおられます。

お母様はすぐにおっしゃるんですよ。
「あの頃の食事が悪かったんでしょうか」
「放射能汚染を気にせずに食べさせたから、だからなったんでしょうか」
「外で遊ばせたのがいけなかったのか」
高校生の子は「自転車で通学したからいけなかったんだろうか」
皆さん自分を責めています。

また、遺伝的なものなのか?
そんなふうに、お子さん本人も親御さんも自分がいけなかったのかととても悩んでおられます。

実は手術を受けて、その後に再発した方は複数おられます。

再手術の前に治療方法においてセカンドオピニオンを希望される方も当然おられるんですが、
福島県内では「それは県立医大に行くように」と言われて、相談に応じてくれる医療機関もほとんどなく、実現が困難な状態なんです。

より良い医療を受けたいという患者として、また、人の親として当然の願いを実現させたいと思っています。

担当医師とのコミュニケーションも上手く取れていない。
それを上手く取れるようにお手伝いしたいと思っています。

甲状腺癌というものについて、忌憚のない意見の交換や、適切な情報の共有をして、できるだけ不安を、少しでも取り除いてあげたい。
また日常生活での健康に関する疑問に気軽に答えて、より安心できて健康的な生活を楽しめるようにサポートしたいと思っています。

また、叶えば、ですけれども、
患者さんがご自身の経験を活かせるよう、例えば、手術の経験をまた新たに患者になった方に伝えていく、そんな手助けもしたいと思っています。

福島の健康相談会とかに行くと、最近は「放射能」という言葉すら口にしにくくなっています。
また福島県外では、放射能とか福島の問題はもう過去の話になっています。
そんないま、臨床医としてやれること、やるべきことがここにあるのではないかと私は思っています。

私は原発事故当時ちょうど18歳以下だった子供をこの関東で育てている母親本人でもあります。
また、病気を抱えている患者さんの日常生活への助言や様々な不安を軽減することが主な任務の一つである内科の臨床医です。
そんな私はいま言っているような使命感を持ってこの甲状腺がん家族会の世話人になりました。
甲状腺外科の専門医がアドバイザーになってくださっています。
また他にも、甲状腺専門医のバックアップが得られています。

甲状腺がんという病気になってもより良い治療を受けて、不安を減らして、より安心して幸せに生活ができるよう医師として力を尽くしたいと思っています。

どうぞ、甲状腺がんと診断された福島の子供さんやご家族の方が一人でも多く参加されて、繋がって、力を合わせて問題を解決できるように皆さんもお力を貸してください。
以上です、ありがとうございます。





2千葉共同代表「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見

「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
2016年3月12日



311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/






千葉親子元福島県会津坂下町議 世話人 共同代表
https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=16m31s

3123

文字起こし部分→https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=17m49s

小さなお子さんからお年寄りまでの200万県民が5年前、原発事故の夜放射能が降り注ぐ下で生活をしていた事実は決して忘れてはならないと思います。
事故後甲状腺検査が始まりました。
甲状腺癌の発見が相次ぎました。

原発事故が起きるまでは、「甲状腺癌」などということは、あまり耳にしない病気でした。
1巡目先行調査から2巡目と検査が進む中で、私たちは甲状腺癌を宣告されたご家族の方々の悩みや苦しみに出会いました。

過酷な原発事故や放射能のことなど交錯する情報の中で、防御の術もなく、手立てもなく過ごしたためのあの時間を思い、親御さんたちは「あの時外出させなければよかった」「あの時避難しておけばよかったのではないか」と、無用の被ばくをさせてしまったのではないかと、ご自分を責め続けておられます。

311以降、被ばくの可能性のある甲状腺検査だけに、「被ばく者になってしまった」という切ない思いを抱え、誰にも相談もできない状態に置かれておられるのです。

福島県民健康調査検討委員会では「放射能の影響とは考えにくい」と説明を繰り返すばかりです。
専門家の間でさえも、「原発に由来する」、「しない」と意見が分かれ、
そんな曖昧な中でがんと診断された方も、被ばくをした多くの県民も、不安を抱えた5年目となりました。

私たちは昨年、ご家族の方々と集いました。
その日の私は、初めての出会いでとても緊張していました。
ご家族の方も、きっと、家族同士が出会えるという期待と「どんな集まりなのか?」「どんな人が来ているのか?」と不安であったろうと思います。

懇談が始まってからは、話す家族たちも、聞く私たちも、涙でした。
今までいろんなところで聞いていた不条理な出来事が、目の前で話すご家族の方に今起きていることの事実。
それに触れ、私は悲しい怒りがこみ上げました。

ご家族同士の意見交換では、医師への不信や診療の制約、情報が届かない、ご自分のお子さんの病気がこれからどのようになっていくのだろうか?
毎日の戸惑いに誰に話したらいいのか、どなたに相談したらいいのか、家族の孤独感を知りました。

懇談が始まる前の緊張した雰囲気も、お茶タイムの頃にはみんなで持ち寄ったお茶菓子を分け合ったり、とても和やかな雰囲気になり、「来てよかった」「同じ思いで話すことができた」と、明るいお顔になられたように感じました。

子供達は原発事故の後、理不尽な形で甲状腺癌と診断され、心に傷がつき、手術で体に傷を残すことになってしまいました。

私たちは日頃から情報交換や情報提供ができて、気軽に話し合い、支え合いができる関係と、気軽に相談できる場所が必要だと思いました。
同じ悩みや痛みを抱えている方同士が話しあうことがどれだけ癒されるのか。
どんな力にも勝ることだと思いました。

一人で悩まないでください。
多くの患者の家族の皆さんと手をつないで語り合う場所。
情報を共有し課題を話し合いながら、そこから希望をつかみましょう。
そんな気持ちです。
患者家族の皆様、お気軽に声をかけていただきたいと思います。
そして、安心して集えるよう、どうか、温かく見守っていただきたいと思います。
私たちもそのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
このような会が短なところで色々と広がって、家族の方が安心して話ができるような場所が作られることを望みながら、私のご挨拶といたします。




【ふくしま便り】
横のつながり 励みに 甲状腺がん家族の会が発足

東京新聞 2016年3月22日


「何でも相談してください」と話す千葉親子さん=福島県会津坂下町で
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 東京電力福島第一原発の事故後に福島県が実施している「県民健康調査」で甲状腺がんと診断された子どもの家族らが、「311甲状腺がん家族の会」を設立した。調査は事故当時十八歳以下の子ども全員が対象で判明している患者、疑いのある人は百六十六人。集まった会員は男女五人の家族七人とごく一部にすぎないが、これまでは患者同士の横のつながりは一切なかった。「家族の会」は、どのような意味を持つのか。河合弘之弁護士とともに代表世話人を務める元福島県会津坂下(ばんげ)町議の千葉親子(ちかこ)さん(68)に聞いた。
      ◇
 -設立の経緯は。
 十六年前から精神障害者の家族を支える活動を続けてきました。その関係で甲状腺がんの患者家族の話も伝わってきました。状況はよく似ているのです。
 自分の子どもが精神障害者だと診断されると、親は奈落に突き落とされたような大きな衝撃を受けます。そして親戚や友人に相談することをためらう。自分たちだけで耐えようとして、どんどん孤立していきます。
 甲状腺がんの家族も同じようです。原発事故のせいではないかと誰もが疑います。ところが医者は「放射能の影響とは考えにくい」と繰り返します。納得できないままに、自分を責めます。あのとき、外で遊ばせなければ…、もっと食べ物に気を配れば…、自転車通学をやめさせていれば…。同じ境遇の家族同士が話をする機会もないので、情報を共有したり、なぐさめあったりすることもないのです。
 精神障害者の家族の場合、家族会をつくって、一緒に小旅行に出掛けたり、食事をしたりして、随分と気持ちが楽になったと聞きました。そうした経験を生かせればと、河合先生に相談して、賛同してもらったのです。

 -家族と会ったのは。
 個別の面談を重ねて、今年一月に初めて一堂に会することができました。懇談が始まると、話す家族も聞く私も、涙、涙でした。医師への不信感、子どもたちの将来への不安、情報が届かないもどかしさなど、家族は話し続けました。最初は皆さん、緊張していたのですが、お茶タイムのころには、とても和やかな雰囲気になりました。やっと話ができて、胸のつかえがおりたという声を聞きました。
 -医師への不信感とは。
 福島県では、県民健康調査で甲状腺がんの疑いが出た患者については、例外なく福島県立医大病院で診療をうけることになります。このため実質的にセカンドオピニオンを得るのが難しくなっています。最近の医療の世界では、患者の基本的権利として認められていることが、ここでは通用しないのです。
 手術後に再発した患者さんは複数いるそうで、再手術となれば悩みますが選択肢がない。
 またある父親は、思春期の息子に医師がためらいもなく「がんです」と告知するのを聞いて悲しかったと話していました。

 -会員は増えそうですか。
 十二日に設立を発表してから、たくさんの電話をいただきました。患者家族の方もいましたし、応援したいという方もいました。「新鮮な野菜を送るから食べさせてあげて」なんて人もいました。会員は、これから少しずつ増えると思います。
 患者ではなくても、子どもさんを抱えて不安な人は相談してくださって結構です。専門の医師につなぐことはできます。
 また県民健康調査で発見された甲状腺がんの治療にかかる医療費のうち、十九歳以上の人の自己負担分を県が支援する事業があります。ところが申請が煩雑なせいか、申請者は対象者の一割ほどです。相談いただければ、申請の方法を教えます。
 どうか一人で悩まないでください。
      ◇
 問い合わせは、電070(3132)9155、メールは311tcfg@gmail.com ホームページは「311甲状腺がん家族の会」で検索。 (福島特別支局長・坂本充孝)





1患者さん同士がお互いに住所氏名を知り合い、どういう状態か?ということを情報を交換し合うことから始まる。河合弁護士「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見文字起こし

「小児甲状腺がん家族会」発足記者会見
2016年3月12日



311甲状腺がん家族の会
http://311kazoku.jimdo.com/



https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=3m54s

311原発事故後、福島県では事故当時18歳以下の子供たちを対象とした甲状腺検査が行われ、私たちの子供たちを含め166の子供達が、小児甲状腺がんやその疑いと診断されています。
さらに北茨城などの関東地方でも小児甲状腺がんやその疑いの子供達が確認されています。
これら小児甲状腺がんの多発やそれぞれの個別の小児甲状腺がんについて、いま多くの専門家が「東京電力福島第一原発事故が原因とは考えにくい」と主張しています。
しかし、私たちはその言葉に戸惑いを感じています。
福島原発事故で大量の放射性物質が放出され私たちと私たち家族は被ばくしました。
「福島原発事故が原因ではない」と否定する根拠は見当たりません。

私たちの子供は唐突に甲状腺がんと宣告され、その瞬間からがんと向き合わざるを得ないという人生を強いられています。
同時に、甲状腺がんと診断された子供を持つ私たち家族は、周りの目を恐れるなど、様々な理由で孤立を余儀なくされてきました。
そのため必要な情報も共有できず、さらに悩みを深めています。
この会は、こうした患者家族同士が交流するために設立しました。
今後患者の治療、及び生活の質を高めることができるように、情報交換を行い、家族間の交流で見えてきた様々な課題の解決策のために取り組んでいきたいと思います。
311甲状腺がん家族の会



河合弘之弁護士
312

これが設立された団体の概要でございますが、私の代表世話人の一人としての考えを説明したいと思います。

311以降、本当にひどい、規模の大きい深刻な被害が出ているわけですが、ADR(Alternative* Dispute Resolution 裁判外紛争解決手続)で問題にされ、訴訟で問題にされているのは、、全部財物損害と慰謝料だけです。
放射能被ばくの被害、損害の核心は、その放射線から発生した病気であります。
健康被害などという甘い表現は、私はしません。
放射線による病気として、とりわけ小児甲状腺がん、それから、小児にも青年にも大人にも発症する白血病
これが被害の核心であるというふうに考えます。
そして、日本全国で今、大変なADRの争いと訴訟の争いが発生しています。
訴訟も1万人が起こしています。
でもそれは、全部財物損害と慰謝料だけなんです。

3127

こういうふうに膨大な損害賠償請求がきているわけですね。
それが財物の損害です。
それから精神的な、苦痛とか恐怖に対する慰謝料です。
それだけが問題にされていて、白血病になった人や甲状腺がんになった人の、病気になった、それから身体に障害を被ったという損害がスポッと抜けているんです。

みなさん、メディアの方に感じて欲しいんですけど、変だなと。
一番大事な損害の救済の追求が欠けてるなと。
それはみんな、「なんのせいか?」というと、「原発と因果関係があると考えられない」と「考えにくい」ということで押さえ込まれている。
否定されているから。
「考えにくい」というのは「考えられない」というのと社会的には同義語です。

そして、この財物損害は、要するに放射能の高いところにいると健康被害を被るから、病気になるから、怖いから出るわけですよね。
子供が病気になるのが怖いから出るわけですよ。
だから、財物損害の原因も放射能によって病気になる恐れなんです。
それから慰謝料も、「もしかしたら病気になるんじゃないか」放射能で病気になるんじゃないかと思うから、心に苦痛を感じるわけです。

だから、膨大に発生し、追求されている損害のうちの中核部分がスポッと台風の目のように空白になっているんです。
これがあるかどうかわからないということになると、
「因果関係があるとは考えにくい」ということになると、
全部、財物損害とか慰謝料の根拠がなくなるんです。

「気のせいだよ」とか「大丈夫だよ」っていうことになると、全部根拠がなくなるんです。
全てここから発生するから、財物損害や慰謝料が発生する。
で、ここ(核心)をなくしてしまおうというのが今のやり方であろうと私は考えています。

マルデジグゾーパズルの一番中核の部分がスポッと抜けているわけですが、
そこが抜けているままだとどうなるか?
文字通り底抜けになるんです。

要するに、放射能の被害はよくわからない。
気のせいだよ。
因果関係が考えにくい。
そうなると、じゃあ財物損害も発生しないということになりかねません。
慰謝料というのも、それも気のせいだよ。
家が放射能で住めなくなる。
それも本当にそれで病気が発生するかどうかわからないからハッキリとしないんだよ。ということになると、

「放射能は怖くない」
放射能が怖くなければ「原発は怖くない」
だから原発を再稼働しよう、原発をどんどんやろう。

こういう論理になっていくんです。

だからまさに、中心の部分をきちんと事実を明らかにして、そして因果関係があるんだということをハッキリさせていくことが全ての面に。
だから被害者の救済にも重要だし、原発をなくしていくことにも重要になるんだというのが私の考えです。

ここはまさに天下分け目の戦いという、一番大事な部分の戦いにこれからなっていきます。
いままではこの問題がなぜスポッと抜けていたかというと、患者の皆さんが完全に分断されていたんです。
お互い顔見知りでもありません。
だから団結も生まれていません。
名前もお互い知りません。
完全に分断されているのと、治療の過程において、いまの現代の医療において当然求められるべきインフォームドコンセントとセカンドオピニオンが完全に否定された状態です。

「なんで私こんなことになったんでしょうか?」

その時に、あなたわこういうわけでこうこうなんだよ。って説明して、
だからこういうふうに治療するんだよ、だからこうやって手術するんだよ。
いや、それはちょっと不安で。
それはこうでだいじょうぶだよ。って、
こやってやっていくのが医療じゃないですか、いまの。

それが「はい、あなたがんです」「はい、切りましょう」
で、「あの原発事故が原因でしょうか?」って言ったら「違う!」
そういうふうに言われてしまうわけですよね。

もうそこには問答無用のおんけい的なかふちょう的な治療はあってもインフォームドコンセントはないんです。
そして、不安だからセカンドオピニオンを求めようと思うと、
「そんなことをしてバレようものなら大変なことになる」という恐怖感をもっているから、セカンドオピニオンを求められない。
セカンドオピニオンが本来なら出せる人たちも、いまの体制の中で、福島県立医大だとか、福島県とかに遠慮して、余計なことを言うと後で面倒なことになるから、ということで、
「私福島県から来て、被ばくしてガンなんですけど」「ガンと言われているんですが本当でしょうか?」って聞こうにもですね、お医者さんの方が福島の方だってわかった途端、「福島県立医大に行ってください」ということになって、セカンドオピニオンも求められないんです。

こうやって完全に分断され、完全に押さえ込まれていて、そして僕たちも、さっき申し上げたようにここが原発の放射能被害の中核ですから、なんとかアプローチをしようとしました。
一切アプローチできませんでした。

例えば県立医大の方、福島県の方、そういう方県庁の方にしようと思っても、「とんでもない」「個人情報ですからそんなこと教えられません」
だから分断されていて、個人情報保護ということと、その二つの壁で、私たちは166人の数は分かっても、どこの誰かわからなかったんです。

これがこのまま放置されていたら、本当に憂慮すべき事態だなというふうに僕が考えていたところに、「もう本当にこれは我慢できない」って名乗ってくださった。カミングアウトしてくれる人たちが出てきた。
これはやっぱりもう、抑えきれないんだと思います。

で、そこで、僕に相談があったので、私が最終的に代表世話人になることになったんですが、それまではもちろんお二方が大変尽力されたわけですけど、私の問題意識はそうです。

で、だから全ては何から始まるか?っていうと、
患者さん同士がお互いに住所氏名を知り合い、どういう状態か?ということを情報を交換し合うことから始まる。
そこからスタートだというのが今日の会の趣旨です。



3128

https://youtu.be/Vsf0FAjJqYk?t=30m47s

そして、福島にある原発から大量の放射性物質が放出されて、そしてその範囲に住んでいる人間が甲状腺がんになったら、原則としてその甲状腺ガンや白血病は「その原発の事故のせいだ」というふうに認定すべきだ。

で、逆に「その子供の甲状腺がんは別の理由だ」ということをきちんと立証できたらそれは別ですよ。
たとえば、Aという子供はレントゲン検査の時に誤って甲状腺に大量に被ばくをしてしまったから甲状腺がんになったんですとか、別の理由をきちんと立証できない限り、いま言った三つの条件にかなう場合は原発事故で放出された放射性物質と因果関係があると認定するべきだというふうに思うんです。


そもそもですね、福島県発から発せられた放射性物質が、この子に取り付いて、こういうふうに流れていってそして甲状腺にくっついて、そこから発ガンしたんだなんていうことを立証することは不可能なことなんです。
その不可能な立証が出来ていないということを理由に「考えにくい」という言葉をもって否定するのは、法律的にも間違いです。
法律では因果関係というのは被害を訴える方が立証しなければいけないんですが、本件のような場合とか公害の場合には立証責任は転換されるんだということになっています。
まさにさっきの三つの条件が備わった時には立証責任は転換されている。
否定する方が例外的な事実を立証しなければいけないという考え方。
そういう判断枠組みを変えないと、被害者は全く救済されないんだということを私は強く訴えたいと思います。

もう一つ、ここに(ネックレス)すごく手術の跡が残っている。
そして、それだけでは足りなくてここまで(首の上の方)出来ている女の子がいます。
もし、交通事故でそういうことになったら、女子の要望に著しい醜状を残すということで、後遺障害慰謝料を何百万円と、それも上の方がもらえる数字なんです。

でも、そういう子供たちが何人も発生しているのに、その子供たちは一切そういう請求をしていません。
そんなことができる環境じゃないんです。
で、仮にいまやっても、ADRをやっても、多分東京電力は否定すると思います。

「いや、それは因果関係が考えにくいって専門家が言ってますよ」
そういうことになる。

だけどそんなことで許されていいんでしょうか?

僕は現物は見ていませんけど、テレビや新聞で見ました。
ネックレスの位置と首の上の方に手術跡があるんですよ。
そのことだけでも重要なことです。
そこからさらに悪化することもあるけれども、そのことだけでも救われなきゃいけないのに、それも放置されているというのがいまの状態なんだということを是非皆さんに知っていただきたいということを考えています。
以上です。

4「”2巡目”も甲状腺がん次々 専門家が指摘する「異変」」 311から5年 報道ステーション文字起こし

”2巡目”も甲状腺がん次々
専門家が指摘する「異変」


これまでに51人が、がんまたはがんの疑いとされている福島甲状腺検査の2巡目。
福島検討委員会では唯一の甲状腺がんの専門家、清水一雄医師が指摘する。



報ステ85
福島検討委員 日本医科大学 清水一雄名誉教授:
2巡目で51人というのは比較的多いですよね。
1巡目の検査の時にA1(異常なし)」が一番多いんですよ、その中に。
なのでちょっと、少し気になるかな。


清水氏は2巡目で見つかった腫瘍の中に30mm以上にまで成長したものがあることに注目した。

ほうすて86

日本医科大学 清水一雄名誉教授:
2年間で3cmまで大きくなっていくっていうことなんですね。
これはあまり考えにくいことなんですよ。


2巡目の数はおかしい。
専門家ではなく、全く違う分野からこの異変を研究した学者がいる。
神戸大学大学院の牧野淳一郎教授。専門は「計算科学」
驚きの結果が出てきた。
少し難しいが紹介したい。

報ステ86
1巡目。
検査当時17歳以下で10万人中18人という甲状腺がんの数をイメージとして三角形にしてみる。

報ステ87

もし放射線の影響がないとすると、2年目に行う2巡目検査でも、ほぼ同じ数の甲状腺がんが見つかるはずだ。
報ステ88

ただし、実際に二つの三角形は2年分ずれて重なっている。
報ステ89

黄色の部分は1巡目に見つかっているから、2巡目で見つかる甲状腺がんはピンクの部分。
報ステ90


報ステ91
神戸大学大学院 牧野淳一郎教授:
ピンクの部分というのが、そういう意味では、実際に先行検査(1巡目)があって、今回の本格検査(2巡目)で見つかると予想される数だということになるわけですね。


この2巡目で予想される甲状腺がんの数は、牧野教授の計算では10万人あたり7人となった。
報ステ92

ところが、2014年に実際に発生したのは10万人あたり22人と、予想を大幅に上回る値になってしまった。
報ステ93

2巡目の検査は今も続いているが、この時点でもこれだけ違うということは「誤差の範囲では説明できない」という。


神戸大学大学院 牧野淳一郎教授:被ばくの影響も考えの一つには入ってくるのではないかと、

今週月曜、検討委員会の星座長が外国特派員協会で会見を行った。

外国特派員協会 2016年3月7日
報ステ94
Q:今後も甲状腺がんは増えるのか?

報ステ96
福島検討委員 星北斗座長(福島県医師会副会長):
放射線の影響があって増えていくのかという質問ならば、現時点で私はそういうふうには見ていません。
ただ、それを頭から否定する気もありません。



福島 原発事故から5年
「なぜ私が甲状腺がんに…」



自分の身に何が起きたのか知りたい。
それは甲状腺がん患者の切実な問いかけだ。

報ステ97
甲状腺がんの手術をした 直美さん(仮名):
どのくらい被ばくしたのか?っていうのは知りたいですね。
やっぱり、そこを知って、本当に原発のせいなのか、せいじゃないのか、っていうのを一番、みんながそう思っているので、早く白黒はっきりして、本当にどうなのかというのはつけてもらいたいなというのはすごく思います。



報ステ98

古舘伊知郎:
検討委員会が言っている「考えにくい、因果関係は」というこの「考えにくい」という言葉っていうのは非常に都合のいい言葉だなというふうに私は感じています。
むしろ逆だと思うんですね。
因果関係というものがはっきりとはわからない。
「否定できない」と言っているのですから、「わからない」んだったら、「因果関係があるんじゃないか」という前提で、じっくりと探っていくというプロセスが必要なんじゃないかと思うんですよね。
まずですね、ここで申し上げたいのは、甲状腺がんの摘出手術を受けた女性、インタビューに応じてくださいました。
そしてそれとはまた別の、子供さんががんを抱えている親御さんにもインタビューを受けていただきました。
勇気を振り絞って、いろんな声がある中で”問題提起”ということで取材に応じてくださったということは、心から感謝をいたします。

そして、その前提でですけれども、やはり、これは未曾有の原発事故が福島で起きたわけですよね。
もちろんチェルノブイリやなんかの、スリーマイルとの程度の比較とか色々ありますが、未曾有の事故が起きて、”未曾有”ということは。これまでになかったことですから、これ、なかったことというのは、詳しいデータの積み重ねがあるわけはないので、まだ”端緒”という言葉も学者の先生から出てきましたけど、

小川:「前提も基準もない」ということですよね。

古舘:
はい。
ですから、やっぱりまだデータが完璧ではない段階では、謙虚に、気長に、粘り強く検査をしていき、調査をしていき、研究をしていくという姿勢が、例えば166人のご本人及び、これからもしかしたら増えるかもしれない方、ご家族にそういう誠意が伝わっていったときに、また違う境涯が生まれてくる可能性があると思うんですね。
境涯を変えることが免疫力を高めたり、いろんなことにもつながっていくという可能性すらあるわけですから、ここはひとつスタンスを一部変えていただかなければ困るなと強く考えております。



3「0歳で被ばく 甲状腺がんに チェルノブイリから見た福島」 311から5年 報道ステーション文字起こし


0歳で被ばく 甲状腺がんに
チェルノブイリから見た福島

報ステ71

事故から30年。
住民全員が避難し廃墟となった町。森の奥に見えるのがチェルノブイリ原発だ。

報ステ72

爆発した4号炉は溶け落ちた核燃料ごとコンクリートの塊に覆われた。

隣には建設が進む巨大なシェルター。
完成後にスライドさせ、老朽化した石棺を丸ごと覆う計画だ。
30年前、この場所から大量の放射性物質が撒き散らされた。

報ステ73

現在のウクライナとベラルーシ、そしてロシアの3カ国で35万人が強制避難。

報ステ74

事故当時18歳以下の子供7000人以上から被ばくが原因とみられる甲状腺がんが発生した。

報ステ75

我々がまず訪れたのは原発からおよそ80km離れたウクライナ北部の地チェルニーヒウ。
地域の汚染度は比較的少ないとされ、避難区域にはならなかった。

報ステ77

一方で、事故当時子供だった50人以上から甲状腺がんが見つかっているという。

報ステ78

そのひとり、エカテリーナ・チュードワさん30歳。
事故当時11ヶ月の時に原発事故が起きた。

報ステ78
エカテリーナさんの母:
具体的にどんな事故が起きたのかは全く知りませんでした。
子供たちへの避難指示も出されなかったので、外で娘を遊ばせていました。

報ステ79

事故直後の風向きなどから得られたデーター。
事故の三日後に放射性沃素がこの地域に流れたのがわかる。
エカテリーナさんの甲状腺にがんが見つかったのは14歳の時だった。

報ステ80

エカテリーナさんの母:
信じられませんでした。
娘が死んでしまうのではないかと、恐ろしかったし、甲状腺がんがどんな病気なのかもわかりませんでした。


原発事故の影響を受けるとは夢にも思っていなかったエカテリーナさん一家。

報ステ81
小児甲状腺がんを患った エカテリーナ・チュードワさん(30)(事故当時0歳):
年頃だったので傷跡を見て同級生がどう思うのか、とても気になりました。
今は目立ちませんが、当時は傷跡がはっきりと見えていたからです。


福島では今のところ出ていない事故当時0歳から5歳の甲状腺がん。
ここチェルニーヒウでは発生している。
地元医師はこの年齢層の発症に特徴があったと話す。

報ステ81
チェルニーヒウ市立診療所 ワレンチーナ・ワーヌシュ内科部長:
すぐに発症したわけではありません。
12歳から14歳になって初めて甲状腺がんが見つかったのです。


82

5歳以下の子供たちの発症は思春期に入ってから。
つまり、早くても事故から7〜8年経ってからだった。
ただ、なぜそうなったのか?はわかっていない。

83

我々は国境を越えベラルーシに入った。
2500人を超える子供の甲状腺がんが発生したベラルーシ。
研究拠点となっているのが、首都ミンスクにある国立甲状腺がんセンターだ。
長年甲状腺がんの研究を続けてきたユーリ・デミチク医師。
被ばく線量と甲状腺がんの関係について、まずこう指摘した。


84
ベラルーシ 国立甲状腺がんセンター ユーリ・デミチク所長:
被ばく線量が低くても甲状腺がんが発生する可能性はあります。
「これ以下なら大丈夫」という値はありません。

我々は福島県で行われている甲状腺検査の1巡目2巡目の資料を見てもらった。
彼の表情が変わったのは2巡目の検査結果を見た時だった。


ベラルーシ 国立甲状腺がんセンター ユーリ・デミチク所長:
1巡目の検査でがんが見つからなかった子供たちから、2巡目の検査になったなぜ見つかったのか、腑に落ちません。

デミチク氏は1巡目の検査で目立った異常がなかった人から、わずか2年でがんが見つかったことに関して関心を持ったという。


ベラルーシ 国立甲状腺がんセンター ユーリ・デミチク所長:
検査ミスがあったのかもしれません。
あるいは、信じがたいことが2年間で起きたのかもしれません。
甲状腺がんを知り尽くしている私でも興味深いものです。
なぜ2年間で現れたのか?


ベラルーシの専門家が異変を感じた2巡目。
日本の専門家も違和感を抱いていた。


つづく





2「甲状腺がんと原発事故 専門家で割れる”関連性”」 311から5年 報道ステーション文字起こし

甲状腺がんと原発事故
専門家で割れる”関連性”




報ステ25

報ステ26
古舘:
色々な辛さを分かち合うことの本当に大事さっていうものがね、今後ご家族の方々に出てくると思うんですけれど。
ここから先のVTRについて、ちょっと説明をしたいんですが、
原発事故と甲状腺がんの因果関係は無いであろう」というこの考え方に対して、ま、幾つかの疑問にぶつかってきております。

一つは例えば単純な話、
「チェルノブイリの放射線量に比べて福島はぐーーーっと低いから」と。
「だから因果関係は無いであろう」というのには、甚だ疑問があるということ。

そしてもう一つなんですけれども、チェルノブイリのですね、あの原発事故当時のチェルノブイリ周辺で「0歳から5歳までの小さなお子さんに甲状腺がんが多発したんだ」と。
「福島の場合は原発事故時0歳から5歳の小さなお子さんには、今のところ発症が1例も見られていない。したがって因果関係は無いであろう」という、この考え方に対しても、やはり甚だ疑問です。


といいますのは、調べてみればすぐわかることですが、チェルノブイリの場合は0歳から5歳のとき、事故当時。
そのお子さんが発症せずに成長していって思春期に入り、例えば15歳になった。
この辺りで甲状腺がんが多発しているという事実がハッキリとわかっているからです。



福島県等委員会 弘前大学被曝医療総合研究所 床次寘司教授:
いや、「それだったら私の説明はいらないじゃ無い」って思ったわけです。

報ステ31

甲状腺がん増加の理由をめぐって割れる専門家の意見。
福島のがん手術を一手に担うキーマンを直撃した。

福島・いわき市 2月9日 「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」住民説明会
報ステ32

国連科学委員会・専門家 ミハイル・バロノフ氏:
甲状腺がんのリスクに影響する三つの重要な要素があります。
それは、線量、年齢、そして時間です。

先月9日(2016年2月9日)福島原発事故での被曝の実態などを調査した国連の科学委員会(UNSCEAR)が、福島の住民に向けて行った説明会。
ある男性が手を挙げた。

報ステ28
苅野小(浪江町)元校長 荒川秀則氏:
苅野小の子供達は、公表されていなかった「SPEEDI」の中の、「真っ赤な放射性物質が降りそそぐところを避難してきたんだなぁ」というふうに全員が心配し、「SPEEDI」の真っ赤なところを逃げた私達、子供達は本当に大丈夫なんでしょうか?

震災当時浪江町の校長だった男性。
児童たちとともに津島地区から川俣町へと避難した。

報ステ30

報ステ31

後にそのルートが、放射性物質が大量に流れた方向と一致することを知った。


報ステ32
国連科学位委員会事務局長 マルコム・クリック氏:
確かにそれは最も線量の高いルートです。


今のところ当時の子供達から甲状腺がんは見つかっていないという。
だが、放射性物質の中を逃げたという不安は消えない。


報ステ33
苅野小(浪江町)元校長 荒川秀則氏:
今後もっともっと(甲状腺がんが)出てきそうな、雰囲気はあると思うんですね。
どうしても、説明会に出たりすると「さほど心配することないですよ」ということの報がお多く広まっていて、
「果たしてそうなんだろうか?」という疑問は持ってます。

福島県の甲状腺検査では1巡目で115人、2巡目で51人が、がんんまたはがんの疑いとされた。
原発事故の影響なのか?


2015年10月
報ステ41
岡山大学大学院(環境疫学) 津田敏秀教授:
日本全国と比べまして、最も高いところで約50倍の甲状腺癌の多発が起こっていることが推定されました。

報ステ42

岡山大学の津田敏秀教授は原発事故前の日本全体と比べ事故後の福島県内での子供の甲状腺がん発生率は20倍から50倍になっているとする論文を発表。
こう主張した。


岡山大学大学院(環境疫学) 津田敏秀教授:
福島県内において放射線の影響による著しい甲状腺癌の多発が起こっていて、


福島の住民も疑問と不安を抱いている。

福島・郡山市 3月3日
報ステ43

Q:県の発表では「放射線の影響は考えにくい」という見解なんですけど。

住民:
素直にはそうとは受け取れないですね。
何かあるかもしれないという不安は常に持っているので


報ステ44
福島・検討委員 星座長:
「放射線の影響は考えにくい」という表現を改める必要はないと。


報ステ45
福島・検討委員 星座長:
原発の影響とは考えにくい


報ステ46
住民:
じゃあ、何が原因なんだ?と。
お医者さんが、ね、それじゃあ調べてくださいよと。


報ステ48

有識者による福島県の検討委員会は、事故から5年を機に中間報告をまとめようとしている。

報ステ49

その最終案では、1巡目に発見された甲状腺癌について、放射線の影響が完全には否定できないとしながらも、4つの項目を理由に挙げて結論付けた。

報ステ51

放射線の影響は考えにくいと評価する。

4つの理由のうち事故当時の年齢について、検討委員会のメンバーでチェルノブイリを何度も訪れたことのある長崎大学の高村昇教授が解説する。

高村
長崎大学 原爆後生涯医療研究所 福島検討委員 高村昇教授:
福島で、えー、これまでですね、事故当時0歳から5歳という人で、甲状腺癌を発症した人はいません!
特にチェルノブイリではですね、事故当時0歳から3歳、あるいは0歳から5歳といった非常に若い世代で甲状腺癌が多発したと。


「チェルノブイリで多発した年齢で発生していない」
「被ばく線量が低い」
そうかもしれない。

だから「放射線の影響は考えにくい」
そうなのか?


報ステ52

我々には納得できない思いが残る。
かつて100万人に1人か2人といわれた子供の甲状腺癌が、なぜこれほど見つかるのか?


津金
国立がん研究センター 福島検討委員 津金昌一郎氏:
決して要するに臨床症状をもたらさない、あるいは死には至らしめないような甲状腺癌を多数診断している。
いわゆる「過剰診断」であるというふうに考えるのが妥当で、

検討委員会のメンバーの一人、国立がんセンターの津金昌一郎氏。
彼が指摘する「過剰診断」とはこういうことだ。

これまで子供の甲状腺癌は症状が現れ、治療を受けることで初めて見つかっていた。
これが100万人に1人や2人という割合だった。

1

津金氏は現在の甲状腺検査が県民全体を積極的に調べることで、それまで見つけていなかったガンを拾い上げているのだと説明する。
ここで問題になるのが、甲状腺癌そのものの特徴なのだという。


国立がん研究センター 福島検討委員 津金昌一郎氏:
普通のガンのように、要するに、あのーどんどん大きくなって、リンパ節転移を起して、やがて遠隔転移を起して、人を死に至らしめるというのが普通のがんの想定のシナリオで考えると、やはりこの状況で考えるのは難しいと思います。

津金氏は甲状腺癌の多くが極端に成長速度が遅く、長期間症状としてでないものもあると考える。
それらを子供の頃の検査で発見しているというのが「過剰診断」で、
「見つける必要のないものを見つけている」というのだ。


だが、そうだとすると大きな疑問が生じる。
これまで甲状腺癌で手術を受けたのはすでに116人。
この中に必要ないものが含まれていたというのか?

ほとんどの手術が行われている福島県立医大。
そしてその全てに携わるのが鈴木眞一教授だ。
過剰診断なのかどうか聞いた。


鈴木
福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
今回見つけてあるものはもうすでにリンパ節に転移していたり甲状腺外に出ていたり。
またそれが強く疑われるものに対して治療していますので、臨床的には一生…


転移

鈴木教授は摘出手術を行った甲状腺癌のおよそ75%にリンパ節への転移があったことなどから、「過剰診断ではない」と強調した。

放射線

一方で「放射線の影響は考えにくい」という立場だ。
とすると、手術が必要なこれだけの数の甲状腺がんが潜在的に存在していたというのか?


福島県立医科大学 鈴木眞一主任教授:そうだと思います。

Q:逆に、(これまでは)手術しなければいけない症例がほったらかしにされていたということかな?と思っちゃうんですよね。

福島県立医科大学 鈴木眞一主任教授:そこはだから。

Q:結果的にはみんな今手術しているわけじゃないですか?

鈴木眞一
福島県立医科大学 鈴木眞一主任教授:
難しい問題があります。
(子供の甲状腺癌は)転移までは早いかもしれませんが、その後進行してえー、他臓器に転移をするとか、えー、命に関わるっていうのは非常にゆっくりしている「がん」なんですね。

報ステ

リンパ節などに転移しても今は症状がないが、将来発症し、しかも重い症状になるかもしれない甲状腺癌を検査で発見しているのだと説明する。

一方で、それらが実際にいつ発症するかについて確証は持てないという。

鈴木眞一1
鈴木眞一2
福島県立医科大学 鈴木眞一主任教授:
それは誰もわからないことなので、えー、えーっと、我々が治療させていただいたものでも多分すぐにでも見つかったいたであろうというものもあれば、しばらく見つからないものを見つけている可能性もあるだろう。
ただそれがこの先、急に大きくなるんおかならないのかっていうのは、我々は予測して治療はしません。


多くの甲状腺癌を手術した医師すらその「正体」をつかめないということなのか?
論争は福島県の検討委員会の内部でも激しくなっている。


先月15日(2016年2月15日)、被ばく医療の専門家、弘前大学の床次眞司教授が福島の住民の被ばく状況について説明した。

報ステ61

事故直後の混乱などのため被ばく線量のデータは極めて少ないが、床次教授のグループは、事故の翌月から調査を行っている。
沿岸部から避難した住民62人の甲状腺被ばく線量を測定。

報ステ62

内部被曝の線量が最も高かった子供で23ミリシーベルトだったという。


床次
弘前大学被ばく医療総合研究所 福島・検討委員 床次眞司教授:
不確かさが常につきまとっているという理解のもとでですね、ただ、総じて言えば、この福島の事故における甲状腺の被ばく線量というものは、チェルノブイリ事故と比べて小さいだろうということは、ま、言えるだろうというふうには考えます。


床次氏の説明を受け「福島の被ばく線量はチェルノブイリと比べて極めて低い」とまとめた星北斗座長。
増加している甲状腺癌について


星北斗
福島県医師会副会長 福島・検討委員 星北斗座長:
今回も説明がございましたが、チェルノブイリとの比較の線量の話、あるいは当時の年齢など、被ばく当時の年齢などから考えて、これらのがんにつきましては、えー、放射線の影響とは考えにくいという見解を、えー、このまま、え、継続する形に、



被ばく線量が低いから甲状腺癌への影響は考えにくい。
本当にそれでいいのか?
床次氏に真意を正した。
すると、意外な答えが返ってきたのである。



床次眞司教授
床次眞司教授:
「(星座長は)はるかに低いから考えにくい”なんですよ”」みたいな感じで言ってるから、
いや、そうじゃない。「それだったら私の説明はいらないじゃない」と思ったわけですよ。
今回私が説明したのは、あくまでも、集団として捉えた場合に、チェルノブイリの線量と福島原発事故の線量を、グループとして、集団として捉えた時の線量を比較したわけで、個人の、がんになった人たちのどうのこうのという議論じゃないですから。


「住民全体の被ばく線量を比較して、甲状腺癌と放射線との因果関係に直接結びつけるのは乱暴だ」という床次氏。
検討委員会の中間報告最終案に「放射線の影響は考えにくい」という見解が盛り込まれていることも批判した。

報ステ64

報ステ65

報ステ66
床次眞司教授:
「放射線の影響の可能性は小さいとはいえ、現段階ではまだ完全には否定できず」って書いてあるから、
だから、そう書いてあるんだったら「考えにくい」って書かないほうがいいですよね。
(最終案を)今の額面通りに受け入れるっていうのはちょっと難しいですよね。
ま、先ほども言っているように、まだ段階。ようやく端緒(たんちょ)を開いたばかりですよ、今。

報ステ67

メンバー間の認識の違いが明らかになった検討委員会の議論。
キーワードはチェルノブイリだ。
我々は現地に向かった。



つづく






1 福島原発事故から5年 「なぜ私が甲状腺癌に…」 報道ステーション文字起こし

1


古舘:
311、5年目の今日です。
小川さん、私たちが今日、1点に絞ってお届けをしたいと思っているテーマに関して、今日厚労大臣がそれに関する発言をされましたよね。

小川:されました。

古舘:ちょっとそれを見てください。


3月11日午前9時前

記者:
福島県の調査で子供の甲状腺ガンが116人見つかっています。
震災の前は100万人に一人か二人と言われていましたが、これだけ見つかっていることに関しまして見解をお聞かせください。

163111
塩崎恭久厚生労働大臣:
この問題は委員会でもだいぶ取り上げられていましたが、ご指摘のデータというのは福島県で行った県民健康調査の結果によるものでございます。
福島県における放射線によります健康被害、健康影響の問題につきましては、環境省の所管でございますので、厚労省としてコメントする立場にはないというふに思います。

記者:国民の健康という側面から厚労省としての見解というのはいかがですか?

塩崎恭久厚生労働大臣:
今申し上げたように、放射線による健康影響の対応については環境省が担当ということでございます。


163112

古舘:
これは紙に書かれている簡略化された組織図のご説明というふうに感じます。
私どもが聞きたいなと勝手ながら思っていたのは、やはり「厚労大臣としてのご見解、お考えはどうか?」ということを率直に聞きたかったということであります。
さて、今日のテーマですけれども、18歳以下、小さなお子さん、あるいは若い方の甲状腺癌は原発の事故および放射線との因果関係はあったのか、ないのか、このテーマで今日は進めてまいりたいと思います。
もちろんですね、福島の方々の中にはいろんなご意見があることは承知しております。

我々は取材をしていく中で、実際に甲状腺癌になってしまった若い方にお話を聞くことができました。
それから、それとはまた別に、自分のお子さんがガンになった、甲状腺癌になった。
その苦悩を抱えている親御さんにお話を聞くこともできた。
そういう取材を通じてやはり問題提起をさせていただこうという結論に至ったわけでございます。

さて福島におきましては2011年から1巡目と言われていますけれども、若い方の徹底した検査が始まっていた。
そして1巡目の検査が2014年に終わって、その時に甲状腺癌およびガンの疑いの方が、こちらに出ていますように115人出ました。
そして2014年から2巡目という形で検査がまた行われていった。
すると、まだ途中段階にありますが、2巡目の現段階において、ガンあるいはガンの疑いの方が51人という数字が出てきて、合わせますと166人の方がそうだということになったわけです。

一般的に18歳以下の甲状腺癌の方の発症率というものを見てみますと、
100万人に一人から二人と言われています。
二人で多い方を取っても5年経過しておりますから100万分の10人ということになります。
それと比べますと166人は異常に多い数字ということが言えます。


幾つかの角度から我々は取材を進めました。


福島原発事故から5年
「なぜ私が甲状腺癌に…」


1603114

甲状腺癌の手術をした女性:
「なんで私なんだろう」というのは思ったことあるんですけど。

ナレーション:
福島の検査でわかった甲状腺癌。
手術を受けた女性が語った苦悩。
原発事故との関係はあるのか?
あれから5年、子供の甲状腺癌が増え続けている。

163113
福島検討委員星座長:放射線の影響とは考えにくい。

本当なのか?
答えを求めて取材班は事故から30年目のチェルノブイリへ。

甲状腺癌の手術をした直美さん(仮名)
本当に手術の後の1週間はすごい辛かったです。
何回も吐いちゃうんで、やっぱまず気持ち悪くて、ご飯とかも全然、のどが痛くて食べられなかったので、
お腹は空いてたんですけど、食べられないのが辛かったです。


ナレーション:
福島県中通り地方に住む直美さん。
高校生の時に甲状腺癌とわかり、甲状腺を摘出する手術を受けた。
年齢や手術の時期など具体的なことは、本人の確定につながるためお伝えできない。


直美さん:
手術に対する不安とかが一番大きくて、だからあんまり考えないようにしてて、
手術で治るなら、手術はしようとは思いました。

ナレーション:首元には、今も手術の跡が残る。

163136

直美さん:やっぱり傷があるので、ちょっと傷を隠す服とかばかり選んじゃうので、
あんまり、なんかお洋服が選べないっていうのがちょっと、今辛いです。
すごい自分でも気にしちゃうので。
なんか、やっぱり「どうしたの」とはあんまり聞かれたくないので、
やっぱりできるだけ隠すようにはしています。

3118

甲状腺に異常が見つかったのは、福島県が震災か7ヶ月後に始めた甲状腺検査だった。
1時検査で甲状腺に異常がなければA判定となるが、
甲状腺癌の可能性がある場合にはB判定、C判定となり、より詳しい二次検査を受けなければならない。

報ステ

喉仏の下にある小さな臓器が甲状腺だ。
改装などに含まれるヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを作り全身に送り出す。
子供の発育や成長を促したり、新陳代謝を高めたりする体に欠かせないホルモンだ。
甲状腺を手術で全て摘出すると、ホルモン剤を毎日、それも一生飲み続けなければならない。

報ステ2

問題なのは甲状腺が原発事故で放出された放射性ヨウ素も取り込んでしまうことだ。

報ステ3

甲状腺に放射性ヨウ素が集まると、その放射線によって内部被曝氏、がんになるリスクが高まる。
特に、子供は大人より放射線の影響を受けやすい。
原発事故の後、福島県が子供の甲状腺検査を続けているのもそのためだ。

報ステ5

これは甲状腺にできたしこりに針を刺し、細胞を取ってがんかどうかを調べる様子。
直美さんもこの検査を受けた。
検査から一週間後、医師からこう告げられた。

報ステ4

甲状腺の、その、やっぱガンというか、ガンというか「腫瘍があります」と言われて、「手術したほうがいいですよ」とか、「結構大きくなっていたので手術しましょう」みたいな感じで言われました。


報ステ6

甲状腺癌にはいくつか種類があるが、中でも最も多い甲状腺乳頭がんは、体の他のがんに比べて命に関わることは少ないと言われている。

報ステ7

日本医科大学付属病院内分泌科 杉谷嚴教授
治療は手術が基本で、甲状腺の取り方は病気の広がりだとか、病気がどの程度危うそうかというところに応じて決めていくんですけれども、それによって、ま、9分9厘治るというものが大半です。



報ステ8

一方で子供の場合は首のリンパ節への転移が激しいという特徴がある。
また、治療後の再発も多く、肺に転移する頻度も高いとされている。
ただ、比較的珍しい疾患で、まだ分かっていないことが多い。

報ステ9
報ステ19

これは摘出された子供の甲状腺とリンパ節だ。
下の部分が甲状腺。
周りにあるリンパ節はがんが転移したために大きく膨らんでいる。

報ステ10

福島県による検査でも、手術を行った子供のうち実に74%がリンパ節に転移していた。


甲状腺がんの手術をした直美さん(仮名):
腫瘍をとって、後はちょっとリンパとかにもちょっと転移してたんで、それも周りのもとって手術して、3ヶ月ぐらいはちょっと声がかすれちゃって、声が出なかったのがちょっと、一番辛かったかな、って思います。

報ステ11

福島県の甲状腺検査で、がんまたはがんの疑いと診断されたのは、2011年から行った先行検査、いわゆる1巡目では115人。
そして2015年から同じ子供達を対象に行われた本格検査、2巡目では去年末時点で51人。
合わせて166人だ。

166人の患者。

心配なのは子供の今後
甲状腺がん 家族の苦しみ


取材ディレクター 平野貴人:
皆さん、今日は集まっていただいてありがとうございます。

悩んでいるのは患者だけではなく家族も同じだ。
ある3人の親に話を聞いた。

報ステ13

報ステ14

息子が甲状腺癌Aさん:
わたしらもまさかそういった検査でひっかかるなんていうのは、本当にあの、夢にも思っていなかったですから。
まさかね。

Aさんは、当時10代の息子が甲状腺癌と宣告されるとは全く思っていなかった。

息子が甲状腺癌Aさん:
ダイレクトにわたしと息子の前で「息子さんはがんです」とストレートに言われました、はい。

平野:息子さんはどうでしたか?

息子が甲状腺癌Aさん:
もう本当にあの、顔面蒼白といいますか血の気が引いちゃって。
わたしも当然びっくりしましたけれども、息子も相当なショックを受けてました。


事故当時娘が10代だった母親のBさん。

報ステ15
娘が甲状腺癌 Bさん:
娘もやっぱり(甲状腺癌と)聞いた瞬間は、「えっ、なんで」っていう感じで顔色は青ざめて、もう、ぼろぼろ涙は流しました。
わたしもそれを見て、堪えなければいけないんですけども、ぽろっと涙を流しました。


やはり一番心配なのは子供の今後のこと。
Cさんは娘のがんが将来再発しないか心配していた。

報ステ16
娘が甲状腺癌 Cさん:
今後ちょっとその具合が悪くなってですね、まぁ働けないとか、ま、そういった場合、まだ親が元気なうちはいいんですけど、再発することはないと祈るしかないんです。

息子が甲状腺癌Aさん:
親としてみれば悪いものは取っていただきたい。
それは確かに当たり前の話なんですけれども、
取ったからじゃあ、もうがんは無くなったのか?っていうと、それはまた別の話じゃないかなと。1201


県の部会が出した報告書に、こう書かれている。

報ステ17

「甲状腺癌(乳頭がん)は発見時点での病態が必ずしも生命に影響を与えるものではない(生命予後の良い)がんであることを県民にはわかりやすく説明」

「治療をすれば命に関わることはあまりない」ということだ。


娘が甲状腺癌Bさん:
やっぱり女の子なので、いずれは結婚して出産も考えてるとは思いますけど、「自分はがんになってしまったんだから」っていう、そういう負い目はあると思うんですね。
それを考えた時に、親として、なんかやっぱりつらい面はあります。

報ステ18

親は皆、「死なないならたいしたことはない」と思って欲しくない


「なぜ私が甲状腺がんに…」
夢断たれ再発の不安


手術を受けた直美さん。
その後体調が悪くなり、進学した学校を辞めざるを得なかった。


報ステ17
甲状腺癌の手術をした直美さん:
進学していた時期に夢があったんですね。
本当は夢を追いかけてそれを仕事にしたかったんですけど、やっぱりそれを諦めてしまったことが一番つらいです。
治療に専念しなきゃいけないのかなっていうのは、ちょっと、薄々は思っていて、なんか、人生を左右じゃないですけど、大きく変わっちゃうのかなとは思いました。

人生を大きく変えてしまった甲状腺癌。
原発事故との因果関係はあるのか。


2011年3月
直ちに影響
枝野幸男官房長官(当時):えーー、直ちに人体に影響を及ぼすような数値ではない

放射性ヨウ素

これは2011年4月1日時点で放射性ヨウ素がどのように広がったのかを示した地図。
SPEEDIをもとに推計したものだ。
福島県に広く放射性ヨウ素が拡散したことがわかる。

当時直美さんは通学や体育の授業や買い物など、日常生活で外にいる時間も多かったと言う。

甲状腺癌の手術をした直美さん(仮名):
もしかしていると、潔癖症じゃないけど、なんか「変わってるな」とか思われたくなかったので、みんなと一緒に、マスクはあんまりつけずにずっと生活とかはしていました。
今も全然、自分がどのくらい被曝しているんだろう?っていうのは分かってないです。


今も、がんの再発や転移に怯える日々が続いている。


甲状腺癌の手術をした直美さん(仮名):
「なんでわたしなんだろう」というのは思ったことはあるんですけど、
でも、もしかしたら、「誰かがなんなきゃいけないのかな」と思ったり、
やっぱでも、なったからにはがんと闘っていくしかないのかなとは思います。
多分、これからずっと向き合っていかなきゃならないのかなとは思っています。


報ステ2

なぜ甲状腺癌になったのか?
被曝の影響はあるのか?

息子が甲状腺癌になったAさんも医師に何度も尋ねた。

息子が甲状腺癌Aさん:
「今回の原発事故との関連性は高いんですか?」っていうふうにわたしはあの、あの、素朴な疑問ですけれども、先生の報にお伺いしたら、あの…「原発とは関係はございません」
何回聞いてもそうですね。

平野:「(被曝の影響が)あるかどうかわからない」じゃなくて「ない」と答えるんですか?

Aさん:「ない」ですね。


「身内にしか話せない…」
甲状腺がん家族の”孤立”


今回の3人を含めて多くの家族を取材する中で様々な悩みを聞いた。

報ステ22

「医師とコミュニケーションがうまくいかない」
「いわれなき差別を受けた」
「(他の病院での)セカンドオピニオンの受け方がわからない」
しかし、その悩みを相談する相手がいない。


娘が甲状腺癌 Bさん:
周りに自分から「うちの子は甲状腺癌だよ」なんて言うものでもないし、やっぱり、本当にごくごく身内の人にしか話はしなかったし。

息子が甲状腺癌 Aさん:
人にこう、話をしてみたところで、やっぱりそれが発端で話が大きくなっていくのが本当に嫌だし。


孤立していた家族。
彼らが中心となって会を作ることとなった。
会の名前は「311甲状腺がん家族の会」
地元の方などが世話人となり、原発事故後に甲状腺がんと診断された子供の家族に会への参加を呼びかけるという。


会の世話人 竹本泰さん:
健康調査を見ていますと、どんどんどんどん患者数が増えてくるわけですね。
その中でやはり患者、あるいは保護者同士が繋がらなきゃいけないんじゃないかと。

報ステ23

参加家族は福島県中通り地方の4家族と、浜通り地方の1家族。
合わせて5家族だ。
家族会で見えてきた問題を解決するため、倹約になどに働きかけるという。
明日12日に記者会見(OurPlanetTVに動画あり)を行う。


娘が甲状腺がん Cさん:
自分と思っていたことが同じで、涙を流してね、話されたお母さんもいたりして、ためていたものを人に言えたと言うことが一番大きいのかなと思いました。


つづくーー



甲状腺癌について 大竹まことのゴールデンラジオ 鎌田實さん(文字起こし)

2016年03月16日
大竹まことのゴールデンラジオ


大竹メインディッシュ
 町亞聖さん
 鎌田實さん

http://podcast.joqr.co.jp/podcast_qr/main/main160316.mp3

町亞:
本日のお客様です。チェルノブイリ連帯基金理事長、日本医学メディカル代表など、命の大切さを伝えて世界平和のために尽力されています。
諏訪中央病院名誉委員長の鎌田實(かまたみのる)先生です。
よろしくお願いします、

大竹:
よくいらっしゃいました。
もう本当にどこにそんな体力が残っているのか、もうね、ほんと頭がさがるよ。
ほんとすごいなと思うんだよね。
さて、いろいろイラクのお話もありますし、福島のお話もありますが、
最初に、今日週刊誌に出ていた、
この間「甲状腺癌の増加」っていう問題を報道ステーションでやってたんだけど、古舘さんがお話をしたんだけど、
今日の、今月の週刊新潮にそれをかなり批判する記事が載ってましたね。


鎌田:
僕は報道ステーションは見ていないんですけれども、福島の甲状腺癌は、
子供達の甲状腺癌1巡目の検診38万人の子供18歳未満の子供を調べて、100人がガンの確定がされるんですよね。
で、15人が疑いになるんですよね。
「疑い」ってついているのは、手術していないから絶対ガンとは言えないけれども、もう細胞診で癌細胞が出ているからほぼ「ガン」と考えていいです。

大竹:疑いっていうのはほぼ癌って考えていい…

鎌田:この福島の子供の検診に関してはそうなんです。

大竹:じゃあ115人ということに、

鎌田:
癌に疑わしいということですね。
で、この数も、医者としてチェルノブイリに101回師団を送って、チェルノブイリは、当時僕が行き続けていた時期には6千数百人の子供が。
チェルノブイリ原発の事故で I131という放射性ヨウ素を吸い込んだために6千数百名の子供が甲状腺癌になった。
これに関しても初めはWHOという世界保健機関なんかも「放射線ノイローゼかよ」って、僕が行きだした頃は言ってたんですね。
だけど、僕らのNGOや外国からのNGOがたくさん入って調べていくうちに、やっぱり原発事故と子供の甲状腺癌の因果関係は間違いないということになって、WHOというところも認めて、おそらく世界が「原発事故と子供の甲状腺癌は影響しあったんだ」ということ。
今回福島は、たくさん出たとしてもI131の放出された量は、おそらく10分の1ぐらいじゃないかと想定されているんですよね。
だから「低いから起きないんじゃないか」と。
ただ一番いけないのは、日本の本当に原発に関することでいけないのは、「臭い物に蓋をする」っていうか。

2011年3月の事故があった直後に1回子供の被曝量を簡式で1080人まで調べ出したんですよ。
でもなんか「調べてそのデータが表沙汰になると、みんな県民が不安になるからやめよう」って言って止めちゃったんですよ。

で、弘前大学の研究チームが今度入って、簡式じゃなくて本当に甲状腺の被曝量を直接測定するっていうことをし出して、それは60数名やったんです。
でもそこも途中でなんか手が加わったのか、止めちゃったんですね。


大竹:それは何?なんか、不安を煽るみたいなこと?

鎌田:
そう、だからその時にきちっとした被曝量や I131という放射性ヨウ素の放出量を測定しておけば、因果関係がもっとはっきりしたと。
だからそれをやらなかった日本の、やっぱり原発に関わる人たちの、なんか「隠しておきたい」ということがいけないんじゃないかな、と僕は思っています。

大竹:
ヨウ素が、喉のあたりで、海草とかいろんなものからヨウ素を取り込むんだよね、そこに。

鎌田:そう。

大竹:そこの部分が喉のところにあって、放射性ヨウ素131が喉に溜まっちゃう。

鎌田:
そうなんです。
甲状腺に溜まりやすいので、そして内部被曝でずーっと中から甲状腺に照射されちゃうとそこが内部被曝をずっとし続けるから、そこで癌になるんじゃないかって言われていて、
で、今回1巡目でそれだけでたことも、僕の想定では、チェルノブイリを見てきた僕としては「多いんじゃないかな」と。

大竹:普通は100万人に

鎌田:一人か二人

大竹:
一人か二人って言われているわけだよね。
それが福島では結構多い人数が出た、1巡目で。

鎌田:
はい。
で、2巡目をやる時にはもう、1巡目でかなりきちんとした、超音波を入れた検診をしてますから、
「もう、ほとんど出ないんじゃないか」と。

「1、2例の見過ごしはあっても、何例かは出るけれども、二桁なんか出ないんじゃないか」と思っていたら、
もう16名が2巡目で甲状腺癌が確定されて、さらに35名癌の疑いがある。
合わせると51名が癌になる可能性がある、2巡目でね。

で、この2巡目に多いっていうのはやっぱり、1巡目で何にもなかったのが1、2年の間に癌が見つかったということは、急速な発育をしている可能性があるわけですよ。
それから「75%がリンパ腺転移をしている
これは福島医大の発表で「75%のリンパ腺転移がある」と。

だから「福島医大は見つける必要のないものを検診で見つけてんじゃないか」っていう批判をして、

大竹:たくさん検査したためにね。

町亞:今までにやってなかった検査をね。

鎌田:
前立腺癌と甲状腺癌って”たちのいい”、癌は癌だけど”たちがいい”んです。
どっちかっていうと、放っておいて大丈夫な癌も結構あることは確かなんです。
癌なんだけど。
だからそういうものを偶然見つけたんじゃないかと大々的な検診を、世界がやったことないようなことをやったから見つかったんじゃないか。
「だから関係ない」と言っている人たちがいるんだけれども、
2年間ぐらいでゼロだったものが2cmぐらいの腫瘍ができるような急激な発育をしていることと、
リンパ腺転移をしているということは、見つける必要のないものを見つけたわけじゃなくて。
それは福島医大の教授も、やっぱり「自分達は必要があって治療した」と、一方で言ってるんですよね。

でも福島医大の人たちが中心になっている福島県民健康調査検討委員会っていうのは、手術しているその教授も含めて「原発事故とは関係ない」って言ってるんですよね。

大竹:
でも「関係ない」とも言い切れないんじゃないかと僕は思うんですよ。
っていうのは遡って言えば
だったら初動の時にもっとちゃんとやっていればいいじゃないかと。
そこで関係ないなら「関係ない」っていうことも証明されるわけだよね。
それが途中で、どういうわけか出しちゃったものだから、今も因果関係があるのかないのかも定かじゃなくかる

鎌田:そうです。

大竹:日本のこういう原発に関わることってものすごく曖昧にしていることが多いですよね。

鎌田:
ヤッパリこの体質をちょっと変えて、できるだけ透明性を高めて、議論を徹底的にしていく必要があって。
僕はチェルノブイリでね、ヨリジェームシックというベラルーシ共和国の甲状腺外科の大家と何度もなんども僕は会ってきているんですけど、
やっぱりヨリジェーマシックがいうには6千数百名の甲状腺癌のほとんどは●死んでいないというんですよ。
データによって一桁というデータと15人死んだというデータがあるんだけど、
その15人も甲状腺癌で死んだのか違う理由で死んだのか、経済危機などで食べ物などもすごい粗末になってましたから。
だから実際のところは、ほとんど死んでないということなんですね。

だから福島の問題は、きちっとした検診で早く見つけてちゃんとした治療をしていけば、一人も福島の子供を死なせないで、守りきることができるから。
つまらない空中戦の議論をしていないで、「関係があったかもしれない」という前提できちっと検査をし続けて、
早く見つけてきちっとした治療をしてあげることが
福島の子供の命を守ることなんじゃないかと。




大竹:
チェルノブイリは今はWHOなんかが入って「関係がある」と。
でも先生はその前に、一番最初にイラクを訪れた時には、アメリカの劣化ウラン弾の問題があって、
劣化ウラン弾でイラクの子供達に癌が増えてたりするんだけど、
「劣化ウラン弾だ」と、ここは言い切れていない。

鎌田:
これも言い切れていないですね。
放射能と病気の関係って、なかなか言い切れないんですよね。

大竹:
で、そういう現状のまま。
でも実はイラクでも、白血病とか

鎌田:
ものすごく多くなっている。
ユーイング肉腫というのがどうしてこんなに多いのかなぁと思って、
ナブラスちゃんという女の子が今年の1月に

大竹:チョコレートのね、
町亞:ポインセチアの絵を。
大竹:花の絵をね。
鎌田:
シンジャール山で5000人の人たちが殺されたり、ISに3000人の女の子が性奴隷にされたりした村に僕、
トラック一杯分の救援物質を持って行ってきたわけ。
ナブラスはシンジャール出身なのよ。
「やっとISを追い出したぞ。君のふるさとは追い出したぞ、ナブラス帰りたいかい?」と僕が言ったら、
「帰りたい」と言うんですよね。
「帰ったら何するの?」と僕が聞いたら、ナブラスが「学校に行きたい」って。
で、その1週間後、ユーイング肉腫というので腫瘍で亡くなったんです。

ユーイング肉腫
ユーイング肉腫は、主として小児や若年者の骨(まれに軟部組織)に発生する肉腫です。粘膜や皮膚などの上皮組織に発生する悪性腫瘍は「がん」といい、骨、軟骨、筋肉や神経などの非上皮組織に発生する悪性腫瘍を「肉腫」と呼びます。



大竹:
ま、週刊新潮の記事と報道ステーション。
先生はどっちかって言ったら、「ちゃんと初動がうまくいかなかったんじゃないか」と言うお考えと、
それからやっぱり、これはちょっと「甲状腺との関係はあるんじゃないか」っていうふうに思ってらっしゃるっていう、

鎌田:
(原発事故と関係が)「ある」と思いながらきちっとした体制を作ってやって行ったほうがいい。
「ない」と言い切れる理由は、あんまり明確ではないんじゃないかなと。


大竹:
というふうにお考えになっているわけね。
いやあ、僕はテレビを見たんだけどさ、変な言い方だけど、
あの女の子が福島ネックレスっていうんだよね、

町亞:首に傷跡が

大竹:
首に傷跡がね、甲状腺の癌を取った痕。
で、癌は今のお話を聞いていても、癌の中では…、ま、いいほうの癌だというお話だけど、
でも、これを取っちゃったとなると、取った後、この福島ネックレスも、外側の傷ね、これが治るのにも時間がかかるだろうし、しかも、ずーっと薬を飲み続けなきゃいけないということがあると。

町亞:ホルモン剤を。

鎌田:
全摘、甲状腺の全摘をした場合には、もう本当に一生ホルモン剤を飲まなければいけないんですよね。
子供にとってはとてもつらいことですよね。

大竹:
それともう一つ俺が思うのは、ちゃんとして欲しいなと思うのはね、
自分がその子だったり、その子の親だったりした時にさ、
こう…「毎年検査を受ける」っていうこと自体もね、結構しんどいことだよね。

鎌田:
そうですね。
ただ、やっぱり子供の命を守るためには、もう本当に申し訳ないけど、やっぱり受けてもらって、

大竹:
いや、だからね、
毎年検査を受けなければならない現状っていうのは、誰が、どうしてこうなったんだ?っていう話を、

町亞:その子には罪はないですものね。

大竹:
たまたま外に出て遊んでいたとか。
ただそれが心に与える影響とか、大きいじゃない、だって。

鎌田:
そうですよ。
だからもうちょっと家族や子供が、甲状腺癌になった子供のサポート体制とかを十分に作ってあげて、
その子がちゃんと成人して、社会人として活躍ができるようになるまでサポート体制を作っていく必要があるし、
ひらた中央病院というところが無料で体内被曝、ベビースキャンという、すごくお金の高い機械を買って、
1歳未満の小さな体重の子供でも体内被曝の量を測定できるようにして。
それがつい最近発表したデータによると、2000人の子供に測定をして、体内被曝は一人もいなかったんです。
だからよくやっているんですよ。
福島は本当に頑張ってよくやっているんだけれども、
申し訳ないけど、なんか、だんだんだんだん検査は、いろんな検査はいらないじゃないかと。

食べ物の測定もなんか「100ベクレル以下になることはもう間違いがないんだから、基準は守っているんだからいいじゃないか」って言うんだけど、
僕はね、全部放射能のお見える化をしたほうがいいと思うから、時々
このニンジンは100ベクレル以下だけれども15ベクレルです」とか、ちゃんと発表したほうがいいと思うんです。


大竹:
そうそう。
あれね、「基準値以下」っていう発表が嫌なのよ。

鎌田:そうだよね。

町亞:以下でも幅がありますもんね。

大竹:
そうそうそうそう。
ね、ギリギリ基準値以下なのかもわからないし。
今おっしゃったように「何ベクレルです」っていうような表示の仕方をしてもらったほうが、
それでね、別に困らないものね。

鎌田:
そう。
で、僕とか大竹さんの年齢になったら、35ベクレルのニンジンでも、むしろ買って応援してあげようっていう気になるし、小さなお子さんのいる家では、「ちょっと申し訳ないけどもう2〜3年は他の県のを買わしてください」
そういう選択ができていいんですよね。

だからもっと全部、検診についても、体内被曝の量についても、食べ物についても、
もっともっと透明性を高めて発表したほうが福島を応援しやすくなる。


大竹:
こういうことになったんだからちゃんと数値を全部いろんなことに関して。
例えばね、線量計なんかも無くしちゃうんじゃなくて、そこに置いておいて、ちゃんと測れるようにする、って。
そういうふうに基準がしっかりしたほうが。
これは何がこうすればいいかって言ったら、これで風評がなくなるんだよ。

鎌田:むしろね。

町亞:そうですよね。

大竹:
ちゃんとしたほうが。
今度のことでも鎌田先生は初動のあれだって、そこら辺をもっとしっかりやればいいって言ったけど、
これだって、やっぱりずーっと検査しなければいけないっていうのは本人にとって大変なことじゃない。
その負担もあるわけじゃない。
でもこれは因果関係、たとえば、「他の県はどうなってるんだ?」と。
で、甲状腺をとるかとらないか、っていうことをもっとさ、ね。
っていうのはさっき言った女の子じゃないけど、福島ネックレスって言われる傷。
あれだって、大変なことじゃない、女の人にとっては。
だったらもっと、これをうまく隠せるような方法論だって、整形だって出てくるかもしれないもんね。

鎌田:そうですね、そうですね。

大竹:
そういうことがたとえば、親御さんのね、心配だとか。
それはね、だって親だったらそういうことで、なんかこの子の人生が別の方向になっちゃったりしたら、ずいぶん悩むもんね。

鎌田:
それから、福島に通い続けて思うのは、
20kmゾーンの中が、楢葉町を先頭にいろんなところが帰還解除されていくわけですよね。
で、帰還解除されていくと、いい面はもちろん。
「帰りたい」と言っているお年寄りが帰れる選択ができるようになるわけだけでいいんだけれども、
お年寄りは3世代で住んでたのに帰るのはお年寄りだけで、若者や孫は帰れないという。


大竹:ある町は「解除したら、帰ってきたのが6%でしかもお年寄りだった」っていう記事が出たけど。

鎌田:
そうなんですよね。
それで解除されるとやっぱり東京や埼玉なんかに避難を、自主避難をしている人たちが住宅補償をされていたのが、徐々に打ち切られていくんですよね。
自分勝手に避難してるんだから、って。
「帰還ができる許可が出たのに帰らないのはあんたのせいだ」っていうのは、すっごい可哀想で。
被災者であり被害者なんだから、住宅の手当てまで無くなると、
あの小さな子供を抱えている世代って、旦那が福島で働いてて、お母さんとお子さんで。
二世帯での生活費ってすごいかかるのに、住宅手当が出なくなっちゃうと。

だから帰還解除になっているのをよーく見ていると、
そういうことによってまた被害を受ける被災者、被害者が出てくるということを忘れちゃいけないんじゃないかな


大竹:
現場でいろんなね、区別みたいなのが起こってきちゃうわけだよね。
だから、フツーに考えてだよ、「ここは避難解除です、帰れますよ」って言われて、
「お宅は大丈夫だけど、前の山ちょっとね」って。

鎌田:あ、そうですね。
町亞:そうですよね。

鎌田:そうですよ、生活圏は確か1mSv/になるように、年間ね、1mSvになるように

町亞:森林とかの除染はね、まだ手つかずのところも

鎌田:あれは難しいですよ。

町亞:
しかも、5年放置されているところに「帰れるから帰っていいよ」って言われても、
もう、生活基盤はもう、ズタズタになっているわけじゃないですか。

大竹:そうだよね。
で、今の話じゃないけど、たとえば帰還困難区域とかさ、こっからここまでが帰還困難区域って線を引かれてさ、
道路の向こう側が帰還困難区域じゃここは住めるのかい?と。

町亞:ここの差はなんだろう?ってね。

鎌田:
そういうものに徐々に徐々に、なんか、臭いものに蓋をしていこう臭いものに蓋をしていこうとしているところが。
で、やっぱり国も県も補償がこれ以上大きくならないようにそれを切り捨てようと思っているんだけど、
本当に福島の人たちって、災害関連死もものすごく、宮城や岩手よりも倍ぐらい多いし、自殺も倍ぐらい多いんですよ。
本当に福島の人たちは今心が疲れきっているので。
やっぱり、本当に被害者なんだっていう視点で、福島の人たちを応援し続けることってすごく大事なんじゃないかと思うんですよね。


大竹:先生はでも、福島の方にも行ってたんですよね。

鎌田:はい、飯舘の中学校に行ったり、南相馬とか、浪江とか楢葉とか、いろいろ行き続けているんですけどね。

大竹:先生のお知り合いではなんか向こうの方で諏訪中央病院の若い人が

町亞:お医者さんね
大竹:お医者さんが
町亞:石巻で
大竹:石巻でお医者さんになっちゃったみたいですよ。

鎌田:
そうなんですよ。
だからね、みんなで拍手して送り出しましたよ。
「かっこいいな」って言って。
諏訪中央病院で1ヶ月石巻に行っているうちに、
「東北の人々によくしていただいたから恩返しに石巻で地域医療やります」って。

町亞:少なからず、私の知り合いで訪問看護師さんで向こうに住み着いた人もいるので、

鎌田:東北はあったかいから向かい入れてくれるんですよね。

町亞:人がね。

大竹:
まぁまぁ、先生は忙しいけれども、御本も書いたりして忙しいんだろうけれども、
やっぱりでも、悪いんだけれども、もっと、もっと頑張ってもらわないと。

(笑)

町亞:休んでくださいじゃないんですか?
大竹さん、鎌田先生は休まないんです。
実は特番があるんですよ。


おわり


音声↓
http://podcast.joqr.co.jp/podcast_qr/main/main160316.mp3







2「低線量被ばくを放っておく限り福島での人間の復興というのはあり得ない」★美味しんぼ「鼻血問題」に答える 雁屋哲氏(文字起こし)

2015年12月23日
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=28m21s

151223

もう一つは、僕は、人間が復興するためには環境整備が一番重要だと思います。
フレコンバックを周りに並べられておいて、
例えば富岡町なんかでも山の様に並べておいて、そろそろ避難解除準備区域とかなんか。
そのうちに「準備」が取れてしまって、避難解除区域になる。
南相馬の小高というところに行って、そこでずっと長い間有機農法をやってきた方がおられるんです。
今78歳なんですが、その方はずっと有機農法を続けてこられたんだけれども、
「農薬と放射線とどっちが怖いか」
短期的に危ないのは農薬かもしれない。
長期的に摂り続けて危険なのは放射性物質だろう。
いずれにせよ、「農薬を使わないで有機栽培だ」と言っていたのに、
「放射性物質が入っていても有機農産物だとは言えないだろう」ということになって、今苦悶しておられるんです。

その方のところ、その地域が避難解除準備区域にされていて、来年(2016年)の3月に「準備」が取れて、避難解除区域になってみんなが住むことができるようになる。

しかし、その時の環境が問題だと思うんですね。
なぜ解除を取るかというと、環境省が2011年12月15日に内閣府の有識者会議、共同主査というのが長崎大学の長滝重信名誉教授、前川和彦 東京大学名誉教授などが、発足からわずか1カ月足らずで作り上げた報告書を見ると、
「年間20mSvの放射線量を避難区域の設定基準とした」
要するに、「20mSv以下の地域は安心・安全だから避難しなくてもいい」というふうに他ならないわけですね。


現実に20mSv以下になると「避難するのをやめなさい」という。
例えば2014年4月1日から福島県田村市、都路地区に出されていた避難指示を解除しました。
それは、「年間20mSv以下になったから」ということです。

で、ICRPがなぜ20mSvでいいかというと、ICRPが言っているのは「原発事故などによる緊急事態の場合に」
「緊急事態の場合に」ですよ。
「20ミリから100ミリまでは許可しよう」と言っているんです。
要するに「緊急」なんですからそこにこれから5年も10年も住む、そういうことではない。
それを国は「20mSv以下だったらずっと住んでもいい」というふうに曲解して住民たちに強要している
んですね。



で、とても不思議だと思うんですけれども、
例えば私たち東京都の人間が、放射線の安全基準を1mSv/年だと思ってるでしょ、みなさん。
それから放射線管理区域っていうのがありますね。
X線業務に携わる人。
それから実験で研究室で放射性物質を扱う人。
そういうところは放射線管理区域といって、年間5.2mSvまでとされています。
そして、年間5.2mSvのところには18歳以下の人間は入ってはいけない。
またそこで大人であっても飲食をしてはいけない。
そのように決められています。

ところが、川俣町の場合とか、それから今度解除されるだろう南相馬というところは、20mSv以下であるからといって、まず20mSv、というところで。
そうすると、そこに妊婦も幼児もみんなそこに行ける。
入って良い。
18歳以下どころじゃない。
妊婦も幼児も入っていい。
そこでずっと生活してもいい。
飲食もOKなんです。

そうすると、一つの国の中で、我々は1mSv/年
で、放射線管理区域で働いている人たちというのは、自分の職業と安全性という物を徹底的に比べるだけの余裕がある。
で、「自分は仕事を続けたいから放射線管理区域にいるんだよ」というように、自分自身で選択して放射線管理区域に住むわけです。

しかし、そうではない福島の他のところでは、福島県の人は20mSv/年で安全とされてしまう。
おかしな話じゃありませんか?
私たちは1mSv/年で、なぜ福島県の人たちは20mSv/年なんですか?
こういうのは、福島県の人たちは声を上げて言うべきだし、福島県の人たちが周囲に気兼ねして言えないんだったら、私たちが言うべきですよ。


そして、この「年間20mSvというのは低線量だ」と言っています。
「低線量被曝は関係ない」と言っている。
しかし、「年間20mSvまで大丈夫だ」ということを決めたICRPというのがそもそも何なのか?
みなさん、我々が信じている安全基準を作ったICRPっていうのは、なんか権威のある国際的な中立的な機関であると思っていませんか?

権威があるものだと思っているでしょ?国際的な機関であると。

ところが違うんです。
ICRPというのは文部省によると「専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際組織」
ようするにボランティアの団体なんですね。
ICRPは1928年にその前身が設立されて、現在のところはイギリスのNPOですよ。

イギリスのNPOとして公認の慈善の団体なんです。

全然その学問的権威というか、国際的権威というものはありません。
そういう人たちが決めた数値を国は便利だから使っているわけだし、
私たちもその国が便利さで使っているICRPの値を何か権威があるもののように思い込んでいる。
でもそうじゃない。
ICRPというものはそういうものではないんです。

NHKが2011年12月28日に放送した番組。
「追跡真相ファイル 低線量被曝 ゆれる国際基準」という番組の中で、とんでもない真相が暴露されています。
低線量被曝の基準を緩和した当時の、低線量はここまで高くてもいいよと基準を緩和したそのときのICRPの委員17人のうち13人が各国の原発・核兵器関係者だった。
推進派だった。
しかもICRPは、1950年にできた当初持っていた内部被曝を扱う委員会の審議を中止してしまいました。
さらに、NHKの取材では、かつての委員たちがとんでもないことを言っているのを今でもYoutubeで見られます。
みなさん、Youtubeで見てください。
その人たちは言っています。
「どうせ低線量のリスクはよくわからないので、基準値を甘くした」
「原発・核施設への配慮があった」
「労働者への基準を甘くして欲しいとの要望があった」

「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」12月28日NHK(動画・内容書き出し)

このような原子力関係者による要望によって、容易に基準を変えてしまうのがICRPなんです。
だから今国が「20mSvは安全だ」なんて言っているのは、これは本当にいっているわけじゃない。
彼らが「そういうふうに思いなさい」と言っているだけなんです。

そのことを皆さんよく考えていただきたいと思うんです。

で、低線量被曝の問題はまたこれからお話頂けると思うんですけれども、
やはり私たちが真剣に考えなければならない問題が一つありまして、それはカナダのマニトバ(Manitoba)にあるホワイトシェルという原子力研究所の研究員だったアブラハム・ペトカウという人が、1974年にこういうことを発見しました。
放射線は危険だという、それだけで細胞膜が破れるというような高線量の放射線を照射するよりも、それよりももっと低い放射線を長期間放射し続けると細胞膜が壊れてしまう。

最初ペトカウはそれを自分でも信じないで、何度もなんども実験を行った。
最後にはマウスを使ったり普通の人間の細胞を使ったりして、でも結局同じことだった。

それはなぜかというと、体の中の分子。
人間の体というのは単一の原子でできているわけではなくて、必ず原子が幾つか集まっている分子によって作られています。
その分子が放射線で切られるとフリーラジカルというのが起こる。
で、フリーラジカルというものが細胞の中にできると、フリーラジカルというものが放射線によって、分子の中から電子を奪われてしまって不安定な状態になる。
で、物質はなんでも安定な状態に戻りたいと思うから、フリーラジカルの周りの分子が電子を奪う。
そうすると周りの組織が壊される。
そういうことが起こるわけです。

で、あまりに放射線が強い時は、そのフリーラジカル同士がぶつかってお互いに消滅してしまうんだそうです。
だから低線量で、低い線量で長期的に当たると、生成するフリーラジカルの数は少ないけれども、お互いに衝突して消え去ることなくずーーっと細胞膜に影響を与え続ける。


ペトカウが言うには、高線量を短期的に被曝よりも低線量を長期的に被曝したほうが、はるかに人体の影響は高い、悪影響が出てくる。
そういうことを見つけたんですね。

ところがペトカウがこういうことを発見して言い出したら、たちまち周囲から叩かれましてね。
「嘘だ」とか「デタラメだ」ということを言われて、とうとうこの人は80何年かに、研究所を閉鎖されてしまいました。
それ以来内部被曝、特にペトカウ理論を●はいない。

僕は福島で取材した時に鼻血が出ました。
僕はそれまでに鼻血を出したのは一度、なんかふざけてプロレスごっこをしているうちに自分の膝に自分の鼻をぶつけて鼻血が出た、それしか覚えがない。

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何もしていないのに食事をしている最中にこの辺(鼻の下)がぬるっとしてきたので、あ?と思って手で触ったら血が出ていたのでびっくりして。
それがとめどなくどーッと出るんです。

最初、鼻血なんか出たことがないのでちょっとパニックになってしまいまして、あっという間にティッシュペーパーの箱半分ぐらい使っちゃいました。

で、翌日も出ましたが、その時は二度目だったので、対処するのに慌てずに。
こんなに大量にティッシュは使わずに済んだ。

しかし、夜の2時ごろに寝ておりまして、「なんか変な感じがするなぁ」と思って、(鼻の下を触ったら)ぬるっとして、慌てて電灯をつけたらまた血が出ている。

そういうのが起こりました、何度か。

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さらにもっとすごいのは、凄まじい疲労感を感じるんです。
それは私がそれまでに感じたことのない疲労感なんです。

誰かが僕の背骨を掴んで後ろに引きずり込むような、そのような強い疲労感です。
私が2時間続けて仕事をしていると、もう、その疲労感のために仕事ができなくなってちょっとベットに横たわる。
そういうこともあった。
で、それがどういうことなのか?というと、肥田舜太郎先生という広島※で原爆のことでいろんなことを勉強されて、その方がこういうことを言ったんです。
長崎とか広島で原爆の影響を受けたと思う人たちが何もする気がない。
何もする気がないんでぶらぶらしている。
「ぶらぶら病」と肥田舜太郎先生は名前をつけた。
何にもしたくなくなっちゃう。

それが低線量の被ばくによって。
ニュージーランドの医者がちゃんと説明してくれているんですけれども
ニュージーランドの医者の人の話によると、
低線量被ばくによってフリーラジカルができて体の中の組織を痛めるから●になるんだ。

もう一つはアワープラネット(OurPlanetTV)というテレビでやっている放送局があります。
非常に良心的な局で、その局が28年目のチェルノブイリというDVDで映画を作りました。
その中に出てきたのが、2014年に15歳ということは、…
チェルノブイリの事故というのは1986年でしょ。
それをとっくに過ぎた、後に生まれた子供なんだけれども、その子が外に出るのも嫌だ、運動するのも嫌だ。
ただ部屋にいたい。
で、ぶらぶらしている。
それはちょうど、肥田舜太郎先生がおっしゃったように、まさに「ぶらぶら病」と同じなんです。

それはやはり、彼のように、チェルノブイリの今の子供達がどうしてなったのか?
線量がどこでどういうふうに浴びたのかは知らないけれども、低線量被ばくによる原爆ぶらぶら病※と全く同じことです。

私の場合は幸か不幸か、3ヶ月ぐらい経つうちに疲労感が消えまして、鼻血も出なくなりました。
それは福島からずいぶん後です。


https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=45m54s

で、低線量被ばくについてきちんと考えないとダメで、低線量被ばくを放っておく限り福島での人間の復興というのはあり得ないと思います。



ー訂正&追加 部分ー
https://youtu.be/Ic2cxKPeAaM?t=1m

肥田舜太郎先生の、長崎といってしまいましたが広島の医者です。
で、広島ぶらぶら病です。

鎌仲「原爆ぶらぶら病」だと思います。
(本文訂正済み)

もうひとつぶらぶら病をニュージーランドのレス・シンプソン博士のことをきちんとお伝えできませんでした。
私の本に書いてありますが、レス・シンプソン博士の研究で、
「低線量被ばくによって赤血球が変形し、筋肉や脳から適切な酸素と栄養が届かない、ということで、慢性疲労症候群、いわゆるぶらぶら病を生じる」と。
これはシンプソン博士の説で正しいのかどうかまだそういうのはないのでしょうが、私にとっては非常に、自分の疲労というものを考えた場合、またぶらぶら病というのを考えた場合に、非常に説得的だと思いました。
先ほどシンプソン博士のお名前などを忘れてしまったので、失礼いたしました。





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1「国土の破壊のさらなる破壊」★美味しんぼ「鼻血問題」に答える 雁屋哲氏(文字起こし)



福島への思い★美味しんぼ「鼻血問題」に答える【対談】雁屋哲×西尾正道

2015年12月23日 UPLAN【前半・講演】

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=5m2s
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今、福島の代弁をすることはできないと担当の方が言ったけれども、福島の代弁をするわけじゃないけれど、僕が福島県人だったらどう考えるかな、という感じでお話ししたいと思います。

私が福島のことについて考えている大前提というものは、いまみんなが「福島の復興復興」ということで言われていますけれども、私はまず第一に、我々も福島のことを考えて行動しなければいけないのは、土地の復興ではなくて人間の復興をしなければならない
それを第一に考えていかなければならないと思っています。
土地をいくら復興するって言ったって、その土地自体が色々と問題を抱えているのをこの目で見てきましたし、その上で人間の復興というのは非常に難しいものがあると思っています。

避難指示区域

15日と16日に私は車で、福島の被災地、避難指示区域というのがあるんですが、そこを周ってきました。
で、ここで「今日こういう講演の会に行くんだよ」と言いましたら、私と長い間付き合いのあるカメラマンが「それだったら雁屋さん、いまの福島の姿を見ておかなきゃダメだよ」
「こんな状態(転んで足の骨を折った)で歩けないんだよ」と言ったら「僕が車で連れて行ってやる」というので、彼が車を運転してくれて、カメラもとって僕の介護もしてくれる、そういう大変親切なカメラマン。
僕は「美味しんぼ」っていう漫画を描いていますけれども、「美味しんぼ」であちこち取材するたびに、彼とリポーターと色々集まって、チーム美味しんぼというのができて、チーム美味しんぼの力でもってできたんです。

大変辛い、取材といっても、私としては車の中からカメラマンに「あそこを撮って、ここ撮って」というだけで、あんまり自分自身としては外に降り立つこともできないような状態だったんですが、見るものはすべて見たと思います。

そこで私が見たものは、「復興どころではなくて、むしろ国土の新たなる破壊である」そういうふうに私は思いました。

それをどうした感じたかというとですね、ちょっと私が撮ってきた写真を見ていただきたいんですが。
実は私は今回行きまして、まず何が嫌だったかと言いますと、もう、フレコンバックというのが行くところところ全部塞いでいるんですよ。
それを見てうんざりしたんです。
で、僕は自分だけうんざりするのは嫌だから、皆さんにうんざりしてもらおうと思って、ちょっとお見せします。

1

2

これは飯舘村の写真なんですが、見てください、フレコンバックがこのように積み重なっているんですよ。

3

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6

いく先々で山の中にこんなのが置いてある、これが現実なんですよ。
これはなんでこうなるんですか?
フレコンバックについては後でお話ししますが、

7_201602080921428a3.png

8

9

これがずーっと続いているんです。

10_20160208092423816.png

もともとは砂利とかそういうものを運搬するものに、それに放射性物質のある、その辺で切り倒した雑草とか材木とかそういうものを詰めて、土砂であるとか、積んでおいてあるんです。
それがいかに脆弱か、というと、
これみてください、袋の上に雑草が生えちゃったんですよ。
こんなもので放射性物質が管理しておけますか?

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みてください、こんな、むちゃくちゃでしょ。
こういう脆弱なものに入れて、それで管理している。
そういうことで事足りると思っていることがおかしいんです。


それで、これは富岡町です。
これはDAYS JAPANという雑誌の去年の号から拝借しました。

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これは海岸線にフレコンバックが並んでいるんですよ。
海岸線ですよ。

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海岸線にフレコンバックがあるんですよ。
津波とかがあって高波が来たり、ちょっとした台風が来たりしたら、これはさらわれちゃいます。

21

これで放射性物質の管理ができていると言えるんですか?
そんなこと有り得ないでしょ。


これは富岡町の村の中です。

23

お墓の、福島県では自分の家の周りにお墓がよくあります。
自分の家の周りに、近所にお墓がある。
先祖代々のお墓。
要するにそこが。
村の人たちの住処ですよ、住んでいるところですよ。
住んでいるところにこんなにフレコンバックが置いてある。

24

ここに「しゃへい」って書いてあるでしょ。
最初は何かわからなかったんです。
ここで作業をしている人に「この”しゃへい”ってなんだ?」って言ったら、
実はこの”しゃへい”って書かれている袋の奥にもっと高い線量のものが置かれているんです
「この”しゃへい”っていうのは、ただの泥なんです」って。
中に隠してある強力なる放射性物質を遮蔽するためにまわりに袋を積んである。
だから、6段にも積んであるフレコンバックの一番上は天井みたいなつもりで積んである。
”しゃへい”というものが積んであるのはこんな広々としたところです。

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これは富岡町の駅なんです。
富岡町の駅というのは津波で流されました。
私たちは2012年にはこういう残骸があったんです。
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手前に駅があって、奥に海が見えるでしょ。
私を案内してくれた富岡町の役場の人に
「駅から海岸線まで何もないんですね」って言ったら、
「いやいや、津波の前はそこに町があった。そこに人がたくさん住んでいた」

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これも富岡町の残骸です。
これはなんか、鉄道愛好者の人たちがとても魅力的だということで撮りに来ようとした人がたくさんいたそうです。
でも当時は2012年は立ち入り禁止でしたので入れませんでした。
今は入れるようになったんです。

富岡町

それでこれが富岡町の、今写した駅です。

富岡駅

駅舎が全部取っ払われて、線路が残っているでしょ。
そしてプラットホームも残っているでしょ。
これで駅だっていうことがわかるんです。

ね。
さっき見たときには駅の後ろにはただ海岸線が見えただけですが、
その海岸線の近くに、このようにフレコンバックがまた重なっているんです。


これが、私が思うに、
国土の破壊のさらなる破壊だと思う。

私たちは2012年、13年に福島に行った時に、
「これはとんでもない、どん底だ」と思ったんだけれども、
今度行ってみたら、その「どん底のそこがまた割れた」。
「いくらでもそこはどんどん割れていくんだぞ」というふうな、私は恐怖感を抱きました。


このようにフレコンバックを重ねていけば、国土はちっとも復興しないんですよ。

復興しない証拠をちょっとお見せします。

田んぼ

これは元田んぼだったんですよ。
事故の後は雑草がたくさん生えていたんです。
それを、放射性物質だということで、草を刈り取ってフレコンバックに入れたんですが、
それだけではまだ線量が下がらないので、線量を下げるために、この茶色の土、田んぼの土がありましたけど、他所から運んできたんです。

そうすると、その田んぼに他所から持ってきた土を入れれば、形上は線量が低くなります。
そして国はこれで「除染は完了した」というんです。


除染ではないですよ。
除染はしたかもしれないけど、もしここで耕作が始まったら、またほじくり出さなければならない。
それからもう一つ、田んぼの土を作るのにどれだけ長い年月がかかっているのか。
何世代にも渡って土を肥やして、手を入れて、田植えができるような土地にしてきたんです。
そこにですね、他所から持ってきた土を入れてしまって、いったい何をどうするんです?

確かに放射線量は低くなったけど、何にも使えない土地でしょ、これ。

これが福島がやっている復興の現状ですよ。

土地の復興だけ、土地は復興していないんです。
実は土地も復興していないんです。
使えない土地を復興したって、それはなんですか?
意味がないでしょ。
そういうことを今現実にやっているんですよ。

僕たちは「この土はいったいどこから持ってきたんだろう?」と思ったんです。
茶色っぽいんですよね。
で、他所から持ってくるんだったら、運賃もかかるし、どこから持ってきたのかなと思ってたんですが、
その近くを歩いていたら、すぐ、数100m歩いたところの山肌をこのように削っておりました。

山肌

で、田んぼの土の色とこの土の色と比べてごらんなさい。
同じでしょ。
私たちは絶対ここから持ってきたんだと。
さもなかったら山を削る理由がないですよ。

山

ここは今ブルドーザーは写っていませんが、別のところに行ったらブルドーザーが土をほじくり返していました。
このようにやって、土を移動して、土をかぶせて、それで表面上の線量は抑えた。
それで「除染が済んだ」という、そういうのが今の現状なんです。



https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=18m46s

で、その除染の仕方というもの、実際にやっているのがここにあります。
これを見てください。
山肌を切っているんです。

切る

竹も木も全部山を切るんです。
山に生えているものを。
なぜかというとずーっと汚染されていますから。

家の前

で、切ったものを家の前に積んでおくわけです。
これをまたフレコンバックに詰めて仮置き場に持っていくんです。
これは除染でもなんでもないですよ。
ただ汚染物質を移動させているだけ。
で、汚染をむしろ広げているだけにすぎません。


だから今やっている、我々が見ている「除染、除染」と言っているのはちっともなんの意味もないことである。
これに対して大変なお金を使っているわけです。
全部ゼネコンというものが仕切っていて、ゼネコンに無限に金が溢れている。

汚染した土地っていうのはゼネコン。
そしてこれはちょっと裏話なんですけど、広域暴力団の大きな、
大きな暴力団に属する組長というのが福島に一人おります。
その人はその広域暴力団の中では位が下でした。
しかし、原発事故が起こって、人夫、労働者、そういうものを派遣することによって、
派遣した労働者からピンハネをすることによって、大金持ちになってしまった。
奴の世界では金の力が一番効くんです。
その組長は、広域暴力団の中でもトップの方に登りつめてしまった。

ヤクザ、ゼネコン、そういう人たち。
途中で労働者からピンハネする人たちにとっては、汚染した福島の土地というのは黄金の土地です。

無限に利益を生み出す土地です。
そういう状態を僕たちはぼんやり見ていて、何にもならないのにゼネコンに無駄な金を使っている。
こんなに苦しい経済の中で、うまくやっている。

除染に意味があるのか?というのは、「それは絶対にない」という説があります。
それは、福島第一原発からは毎日2億ベクレルの放射性物質が放出されているんです。
汚染がそこから出ている。
汚染源が絶たない限り汚染は広がるばかりですよ。


除染したって、除染している源というのは今もお見せしたように山に積もったり、山の木々に積み重なった放射性物質なんですね。
それが雨でも降ればまた麓に流れてくる。

僕が出会った方に何人もお伺いしたんですけれども、
「除染してもすぐに線量が元に戻っちゃう。雨が降れば元に戻っちゃう」とおっしゃっていました。

こういうやり方で、木を切り、がれきを集め、それで何かしたところで、決して除染というのは効果が出ない。


またフレコンバックというのも問題でして、飯舘村では今年(2015年)の9月11日に大雨が降りました。
全国的に記録的な雨が降ったんですが、その時に草などを詰めていたフレコンバックが314袋が川に流出したんです。
で、中身がみんな抜けちゃって、袋だけが川岸に流れ着いた。
そういうものがどこにいくのか、川を経て海を汚染するのか?
あるいは川の流れの周りを汚染していくのか?
いずれにせよフレコンバックの置き方、材質も不安定だし、そういうものを置いたところで何の意味もない。

<除染廃棄物流出>飯舘村の除染袋川に流出 240袋→293袋→395袋





https://youtu.be/lFmzea9a9BM?t=23m14s

で、2015年に福島県富岡町入り口にエコテッククリーンセンターというものができて、
これは除染ゴミ処理施設のことなんですが、kgあたり10万ベクレル以下の除染ゴミをセメントで固化した後地層処理。
地層の中に埋めちゃうという、
「地面深く埋めてしまう」と言っているんですけれど、この埋める場所がまだ見つかっていない。

そして一袋のフレコンバックに入る除染ゴミの重量は約1トンです。

で、10万ベクレル以上の汚染ゴミは中間貯蔵施設に移す。
この場所も見つかっていない。

エコテックセンターでセメント化したものというのは、じゃあ、その周りの土地に埋めるしかない。
それをいつまで埋めておくのか?
制限も決まっていない。
期限も決まっていない。

このフレコンバックというのはflexible(フレキシブル)container(コンテナ)の略なんです。
それをフレコンバックとよく縮めて言ったものだと、えらいものだと思いますけれども、
もともと本来の用途というのは粉末とか粒状の土砂などを保管するのに使うものなんですね。
ポリエチレンなどの化学繊維で作られたシートを袋状のものにして、あと、ベルトが付いています。
折りたたみで軽量なのでいろんな土砂の運搬なんかに使われています。

しかし、これは決して放射性物質を保管するのに役に立つものじゃないんです。
ビニールですから、特別に放射能の汚染物質を入れるために作っているものではありませんから、
まず、放射能に対する耐性なんか無い。
そして、紫外線に対する耐性も無い。
寿命というのは3年ぐらいのものだと言われている。


そんなものに入れておいて、さて、どうするんだ。

2015年3月に環境省が発表したところによりますと、
福島県内にある790カ所に市町村などが管理する仮置き場があるんだそうです。
それが2015年6月の時点で汚染土壌などを運搬された580カ所の仮置き場の中、310カ所で袋やシートの破損などの不具合が見つかった。
さらに環境省は76カ所のフレコンバックやフレコンバックの下に敷くシート、それもビニールとゴムのものなんですけれども、その破損が見つかった。
で、上部の遮水、水を抑えるためのシートの上に水溜りができていた。
それが158カ所。
そのシートの、水が溜まっていた地下層は法面と言いまして、土を盛ったり、木を切ったりした斜面のことを法面というんですけれども、その斜面が崩れた場所が113カ所。
廃棄物を入れる袋の上に雑草が生えているのを47カ所で確認した。
先ほど私がお見せした、あの様なものですね。

この様に既に、環境省自体が「フレコンバックが非常に不安定である」と。
「放射性物質を貯蔵しておくには不安定なものだ」と言っている。

さらにフレコンバックには耐候性とか防水性という、2種類か3種類ぐらいあるんだろうけれども、一番いいのは「ランニングJ型1種」というものだそうです。つぎが2種。
これはかなり耐候性があると。
耐候性というのは気候に対する耐性ですね。
天候の変化によく耐える。

しかしこれは高いから生産が追いつかないというので、「クロス型」という安易なものを使っている。
「クロス型」というのは内袋をつければまだ強度が増すんだけれども、内袋を使うとお金がかかるというので、ゼネコンとか業者が使いたがらない。
結局「クロス型」の内袋ナシの袋に無造作に詰めて並べているというのが今の状態なんです。





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日本では放射能汚染指定廃棄物がものすごいスピードで減っていくという話
井上信治環境副大臣&村井嘉浩宮城県知事「一時保管していた8000ベクレル超の指定廃棄物の量が3分の1に減った」→一般処理して減らそう♪

<放射能汚染指定廃棄物>((#◎□◎#))マヂ?! あと2年待てば7%になる!?




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<福島県民健康調査>悪性ないし悪性疑い 152人→167人に!!「放射線の影響とは考えにくい」



子どもの甲状腺検査 新たに1人が「甲状腺がん」と診断
(福島16/02/15)FNNLocal
FNNLocal

甲状腺癌1

子どもの甲状腺検査で、新たに1人が「甲状腺がん」と診断された。
甲状腺検査は、福島第1原発事故当時に、福島県内で18歳以下だった38万人が対象で­、2014年4月からは、2巡目の検査が行われている。

甲状腺癌2

専門家による15日の検討委員会では、2015年12月までに検査が確定した22万人­の結果が公表され、新たに1人が「甲状腺がん」、12人が「がんの疑い」と報告された­。

甲状腺癌3

甲状腺がん」と確定したのは、1巡目とあわせると116人、「がんの疑い」と診断さ­れたのは51人となった。

甲状腺癌4

これについて、検討委員会の星 北斗座長は「チェルノブイリとの比較の線量の話、あるいは、被ばく当時の年齢(5歳以­下の子ども)などから考えて、これらのがんにつきましては、放射線の影響は考えにくい­という見解を。委員会としては、そうなったというふうに理解しています」と述べた。




逃げないでいただきたい環境省。現場の最新の知見を利用してこれに対処しないと大変なことになります。12/11山本太郎議員 参議院(文字起こし)

5. 星「確かに調べたらいっぱい出てきましたよ」 11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)





ロンブー淳 「実はボクも北茨城に行った次の日、こんな量がでるのかってくらい布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです」



「実はボクも北茨城に行った次の日、朝起きたら、こんな量がでるのかってくらい、吐血!?って思うくらい、布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです」

あの頃、本当にみんな鼻血を出していました。

「原発は「大丈夫だ」って言うけど「大丈夫じゃないっぽいな」とボクは思っています」

田村淳さんがごく普通の感覚の持ち主だということ、安心しました。

ロンブー淳 原発問題。都合の悪い歴史こそ残そう
日刊スポーツ 1月9日(土)10時13分配信

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福島でJビレッジなどの取材に行ったときに寄った豚丼やさん

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳に、日刊スポーツのさまざまな分野の記者が話を聞く連載「ロンブー淳の崖っぷちタイトロープ」。今回は、まもなく5年が経とうとしている東日本大震災で発生した「福島第1原発」の事故とその後について考えました。

 震災の後は毎年、石巻に行っていました。だんだんとがれきがなくなって整備されて、3年くらい見た後、町が動きだしたから、今度は違うところを見たいと思って福島に行ったんです。

 原発は「大丈夫だ」って言うけど「大丈夫じゃないっぽいな」とボクは思っています。でも、自分の目で見ていないのに「大丈夫じゃない」とは言いたくなかったので、行きました。Jビレッジとか、国道6号線とか。国道から海の方へ向かって、東京電力福島第1原発と第2原発の間の岬にも行ってみた。枯れた草とかも当時のままで、線量計がずっとビービービービー鳴ってるんですけど、そんなことにも慣れちゃうんですよね…慣れちゃいけない事なのに…あまりにも当たり前に鳴りっぱなしで、おかしな感覚になるんですよね。

 国道6号沿いの田んぼに、汚染土が入った黒い袋を積んだ山みたいのがあるんですよね。震災から復興に向かってちょっと動いてるのかなと思っていたんですが、むしろ被害が広がっていると感じた。あの黒い山が被害そのものですよね。

 今まで、どこにも言ってなかったですけど…、「美味しんぼ」で鼻血の話があったじゃないですか。実はボクも北茨城に行った次の日、朝起きたら、こんな量がでるのかってくらい、吐血!?って思うくらい、布団が鼻血まみれになっていたことがあったんです。北茨城に行って興奮していたのか、いきなり線量高いのに当たってそうなったのか、それはわからない…。今となっては調べようがないですからね。でも、だからこそ「美味しんぼ」のような話も、ボクはなくはないと思っていたんです。

 ボクは自粛をするタイプの人間ではない方ですが、完全に黙ることを選びました。伝え方と、伝える時期って本当に難しい…でもあの時のボクは黙る事を選びました…真意が伝わらないのも嫌だし、話がそれるのも嫌だったし、鼻血と放射能の因果関係、事実確認が取れてない事を言いたくなかったからです。こうやって自分の言葉で伝えられて、捻じ曲げられず伝えられる場所があれば、あの時、鼻血が出た理由は分からないけれど、聞かれればしゃべるようにしています。

 毎年3・11が近づくと、市場が活気を取り戻したとか、コミュニティーが明るくなってきたとか、いろいろ報道されますよね。でも切り取り方がちょっと偏っているなぁと思うんです。復興に向かっている場所もあるけど、そうじゃない場所もたくさんある。テレビから流れてくることに、うそくささを感じている。もっとリアルにザラザラしているのが、ボクのツイキャスだったら伝えられるなと思って、やりたいと思っています。

 双葉町に「原子力明るい未来のエネルギー」っていう看板がありました。残したかったですよね…。ボクもツイッターで残そう、と呼び掛けたけれど。マイナス面を消し去るってことは、絶対しちゃいけないと思ってるんです。

 東京電力が街にやって来て良いこともあったし悪いこともあった。事故も実際起きた。そこを全部知ることが歴史じゃないかと思うんです。戦国大名みたいに、“勝ったら都合が悪い歴史を塗り替えていく”みたいなことをしだしたら、これから先の人が見て学ぶ術や、情報を減らすことになってしまう。ああいうものって、残せるだけ残した方がいいとボクは思います。

 当たり前のようにあの下を車がバンバン通って、何にも思わない時期もあった。むしろ「原子力ありがとう」っていう時期もあったはず。でも今あそこの下をくぐる時には、ものすごいいろんなことを考えさせられる。だから、看板はあった方がいい。残していると都合が悪い人がいるんでしょうね…。すげえ必死になって撤去しようとしたのが、ボクはなんか不自然だなと思いました。

 政治家は事故は収束したっていうけれど、収束はしていないですよね。今年行ったJビレッジも、バスのピストン輸送がひっきりなしに動いていて…。

 そんな中で、第1原発で作業を終えてバスで帰ってきた人が、「ロンドンハーツいつも見てます」って話しかけてきてくれたんですよ。「作業で疲れて、くったくたになって、家帰ってビール飲みながらロンドンハーツ見るときがすげえ幸せです」って。

 それ言われた時に、なんか…すごく複雑な思いだったけれど感動しました。テレビに出る仕事やっていてよかったと思いました。

※今回は「福島第1原発」について、社会部の清水優が取材しました。(ニッカンスポーツ・コム連載「ロンブー淳の崖っぷちタイトロープ」)





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解剖から甲状腺がん調査 原発事故の影響有無解明へ





解剖から甲状腺がん調査 原発事故の影響有無解明へ
2015年12月31日 08時15分 福島民友 

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甲状腺がん調査の手順

 福島医大医学部の法医学講座は本年度から、警察から依頼を受けた「法医解剖」の際、亡くなった人が甲状腺がんを発症していたかどうかに関する研究を進めている。

 甲状腺がんは一般的に発症しても生存率が高く、別の死因で亡くなった人の遺体から見つかるケースも多い。将来的に同大は、各医療機関の協力を得て県外でも同様の手法で発症頻度を調べて地域ごとに比較、東京電力福島第1原発事故に伴う放射線が甲状腺がんの発症に影響を与えたかを知る手掛かりにする考えだ。

 研究では、遺体解剖の一環として甲状腺を摘出し、一定の厚さに切って標本を作り、肉眼や顕微鏡でがんなど異常がないか調べる。司法解剖など死因究明のために行う「法医解剖」は、県内では福島医大だけで行われている。子どもや大人まで対象が幅広いため、年間に約200件ある。このうち調査対象は、損傷により調べるのが困難なケースを除く半数以上の遺体。既に2013(平成25)年以降の約200体について調査を済ませた。

 従来、法医解剖では全ての臓器を調べている。同講座によると、体に悪い影響を与えていない甲状腺がんが遺体から見つかることは珍しくない。こうして見つかる甲状腺がんについては国内の医療機関が取り組んだいくつかの先行研究があるが、発症頻度は研究ごとに2~35%と開きがある。調査手法がそれぞれ異なることなどが理由とみられ、今回の研究では、手順を決めた上で精密に調査していく方針だ。





結果はどのように公表されるのだろう?
日本語の論文になるかな??






「がんの多発」タブー視・議論後退・公平、公正な会議運営ができるか?12/20東京中日新聞

2015年12月20日 東京新聞
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放射線と健康 議論後退 福島事故 県有識者会議中間報告案

(2015年12月22日) 【中日新聞】【朝刊】

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先月末の福島県の県民健康調査検討委員会で示された中間とりまとめ案

福島県の有識者会議、県民健康調査検討委員会は、来年3月の原発事故発生5年に合わせ、中間とりまとめの報告書を出そうとしている。甲状腺がんについては専門部会が先行的に報告書をつくり、放射線の影響に関する結論こそ先送りしたものの、がんが極めて多く見つかる状況については認めていた。ただ、この「異常事態」の認識が上部の検討委員会でも共有されると思いきや、議論後退を印象づける展開を見せている。(榊原崇仁)

「検討委の中間とりまとめ案は、甲状腺がんの多発について触れていない。なぜ書くのを避けたのか」

先月30日の検討委終了後の会見で、国際環境NGO「FoE Japan」の満田夏花(みつたかんな)理事はそう質問した。過去の経緯を考えれば、当然の質問だった。

県は事故当時18歳以下の県民約40万人を対象に甲状腺検査を実施。検討委員会の下部組織「甲状腺検査評価部会」が発症状況などについて検討を重ねてきた。昨年11月の部会では、国立がん研究センターの津金昌一郎(つがねしょういちろう)氏が地域がん登録データなどから「事故前(2010年)にがんがあった県内の18歳以下は2人」という試算結果を示した。

一方、今年3月までに判明した甲状腺検査の一巡目の結果では、がんの診断例は約100人。5月公表の部会の中間報告では「一巡目で見つかったがんは(原発事故前の)推定数の数十倍」と認めた。

ただ、原因については被ばくによる過剰発生と、深刻化していないがんまで細かく見つける「過剰診断」の可能性を提示。「現時点では結論を出せない」としたうえ、チェルノブイリ事故より被ばく線量が少ないなどとして「放射線の影響は考えにくい」とした。

■タブー

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甲状腺がんの多発を訴えてきた岡山大の津田敏秀教授。福島県側は「拒否反応」を示している=ことし10月、東京都千代田区で

ところが、先月末の検討委で示された中間とりまとめ案では、甲状腺がんの多発や原因に関する記述を大幅に省き「放射線の影響は考えにくい」という部分ばかりを強調した。

会見で冒頭の質問を受けた検討委座長の星北斗(ほしほくと)・県医師会副会長は「(部会の報告は)一般的な統計より多いというだけ」と述べ、現状を重く受け止める姿勢を示さなかった。

満田さんは「がんの多発を部会が認めたなら、次の論点を議論すべきだ。本当に放射線の影響がないか検証すべきだし、がんの原因がどうであっても、多発するがんへの対応を進めていくべきだ」と主張した。

しかし、「がんの多発」については県側がタブー視している空気すらある。

検討委の委員で、部会員でもある日本学術会議前副会長の春日文子氏は過去の部会で、甲状腺がんの多発を学術論文などで指摘してきた岡山大の津田敏秀教授(疫学)を招き、見解を聞きたいと求めてきた。この要望は実現していない。

福島県の小林弘幸・県民健康調査課長は「もう津田氏を呼ばないのか」という本紙の質問に対し、「座長の判断というか、委員会としては特に必要ないという判断」と返答。その一方で、福島県立医大は津田氏が論文を投稿する学会誌に対して反論文を送るなど、「多発論者」に強い拒否感を示している。

■教え子

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会見で質問に答える星北斗座長(右)。福島県立医科大の大学院生として安村誠司教授(左)がいる講座に在籍している=福島市で

福島県や県医大は、これまで放射線被害を過小評価しているのではないかと疑われてきた。12年10月には県が非公開の準備会合を開き、検討委の委員らと裏で打ち合わせていた問題が発覚した。

この後、検討委の座長が県医大の山下俊一副学長から星氏に代わり、新たな外部有識者を交えた甲状腺検査評価部会が設けられたため、多少は公正な議論が進むのではと期待された。

しかし、部会はどこか軽んじられている。そして刷新の象徴だったはずの新座長についても、ある事実が判明した。県医大の大学院生でもあったのだ。

先月末の会見で、その点を指摘された星氏は「大学院の博士課程の4年目。公衆衛生学が専門なので、その勉強をしている。たまたま(大学が)近くにあった」と話す一方、自らの研究テーマが県民健康調査ではないなどとして「問題とは思ってない」と述べた。

だが、星氏が在籍する公衆衛生学講座の安村誠司教授は、この調査で放射線とがん発症の因果関係を分析する中心的役割を担う。先の指摘をしたジャーナリストの木野龍逸氏は「院生が指導教官に『あなたのやっていることは間違い』と言い切れるものか。公平、公正な会議運営ができるとは思えない」と疑問視する。

■「教訓」

首をかしげたくなる問題は他にもある。中間とりまとめ案には、非公開の準備会合問題について「今後の委員会運営で教訓とする」と記されている。ところが、先月末の検討委で事前に委員から募った意見が一覧として公表されたのだが、国立研究開発法人・放射線医学総合研究所理事の明石真言氏は「ここは削除すべきだ」と求めていた。

「準備会合はなかった」と言わんばかりの同氏に取材を申し込んだところ、「舌足らずだった。検討委は準備会合に関して議論をしていないので、それをここに書くことに違和感があった」と釈明した。

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甲状腺の位置  

しかし、逆に「準備会合に関して議論していない」とはどういうことか。委員の間で、何が問題だったか議論を尽くさなければ、教訓として生かされない。

福島県在住のジャーナリストで地元紙「福島民友」の記者だった藍原寛子氏はこう訴える。「県民健康調査は、県民のために行うもの。拙速な判断の前に『県民のためとは何か』をきちんと議論してもらいたい。検討委の議論を単なる通過儀礼にしてはいけない」

会見では質問制限

議論の後退を思わせる検討委だが、閉会後に毎回開かれる会見も、本来あるべき姿を失いつつある。

星座長や他の委員、県側の関係者が出席するこの会見では、「放射線の影響は考えにくいのか」「がんの多発の有無は」といった重要な論点を多角的に検証すべく、がんの発症数や大きさの意味、年齢別や地域別の発症分布、他国の事故例との比較、被ばく線量データの不足、県医大内部での検討状況など、多岐にわたる質問が投げかけられる。検討委では難解な専門用語を交えた発言も多いため、その確認にも追われる。

ただ、会見には独特のルールが存在する。「限られた時間で、多くの人の質問に答えるため」(県の担当者)、質問は記者一人につき1問で、再質問も一度のみ。星座長が最初に答え、必要に応じて他の出席者に回答を求めている。

中継するインターネットテレビ局「OurPlanet−TV」の白石草(はじめ)代表は「質問制限のために踏み込んだやりとりにならず、座長が長々と持論を述べ、核心部分の回答がぼやかされることも多い。視聴者から『フラストレーションがたまる』という意見をいただいている」と嘆いた。


デスクメモ(東京新聞)
福島県いわき市。「原発賠償御殿!仲良くしない」新築の家の壁にスプレー缶のペンキで書き殴られている。ある人がフェイスブックにあった写真を送ってくれた。そねみ、やっかみ。無言の同調圧力。原発事故はこの社会の深層を可視化させた。絆大合唱の正体でもある。何が「お・も・て・な・し」だ。

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逃げないでいただきたい環境省。現場の最新の知見を利用してこれに対処しないと大変なことになります。12/11山本太郎議員 参議院(文字起こし)

2015年12月11日
参議院 東日本大震災復興及び原子力問題特別委員会




山本太郎(生活の党と山本太郎となかまたち)
山本太郎1

11月30日に開催されました、福島県県民健康調査の第21回検討委員回で公表されました資料によりますと、当時18歳以下だった子供を対象に行っている甲状腺検査の結果、2011年から今年9月30日までの間に153人の子供が、甲状腺がんの悪性または悪性疑いと診断されました。

これって、多いんですかね?少ないんですかね?みなさんはどう思われますか??

現在も官邸に対する助言を行う原子力災害対策グループの一員であり、県民健康調査検討委員回の初代座長でもあったミスター100mSv山下俊一さん、2009年、日本臨床内科医会会誌で、
日本では思春期をこえた子供の甲状腺癌を稀に見るくらいです。その頻度は年間100万人に一人と言われています。これは欧米、日本、ほぼ変わりありません」とおっしゃっておりました。

東電原発事故後の2011年10月、日本原子力学会誌においても「100万人に一人という稀な小児甲状腺癌」とおっしゃっているわけですね。
あの山下俊一さんでさえそう仰るくらいに超レアケースだった小児甲状腺癌。

今回福島県県民健康調査では38万人中153人に甲状腺癌または疑いとのこと。
38万人のうち153人。

現在福島の県民健康調査で分かったこと。
甲状腺癌または疑いとされた子供の数、これ明らかに多発ですよね。

今年7月6日、行政監視委員会で小児甲状腺癌の私の問いに対しまして、環境省環境保健部長の北島さんは「多発とは言えない」という趣旨のお答えをされました。
現在の状況も、先日の答弁の通り「多発とは言えない」んでしょうか?
改めて北島さんにお聞きしたいんですよ。
「多発である」「多発でない」
2択でお答えください。

<子どもの甲状腺がん>山本太郎議員「127人が全て悪性だった場合は2010年時点の有病者数の75倍になる」7/6行政監視委員会



議長:北島部長

北島智子.環境省総合環境政策局環境保健部長)
北島智子

えーぇー。2択でお答えするのは大変難しい問題でございます。
えー福島県の県民健康調査検討委員会甲状腺検査評価部会の中間とりまとめにおきましては、あ、甲状腺、ん、検査の結果、甲状腺が、がんの悪性ないし悪性疑いと評価されたものが、えーー、議員御指摘の通り、通常の有病率に比べて数十倍のオーダーで多いことは指摘されております。
ただこの評価につきましては「被曝による過剰発生か、過剰診断のいずれかが考えられる」とした上で、過剰発生を完全に否定しうるものではないが、過剰診断の可能性が高いといった意見があった胸が記載されているところでございます。


議長:山本くん

山本太郎:
ごめんなさい、えーっとですね、これは多発であるか多発でないかはお答えにくいという話じゃないんですよ。
「多発である」ということはもう認められているんです。
11月30日、福島県の県民健康調査検討委員会の後に行われた記者会見におきまして、日本甲状腺外科学会前理事長であり県民健康調査の甲状腺評価部会の部会長、清水一雄先生も「いずれにせよ、予想を超えるような多発が起こっていることは事実」とおっしゃっています。
同日の記者会見では、県民健康調査の星北斗座長も清水先生との意見に齟齬はないと認め、県民健康調査検討委員会の座長も甲状腺検査評価部会の部会長も、多発を認めています。
認めにくいとか、認めにくいの話じゃないんですよ。
最前線の人たちが「多発だ」って実際に記者会見で言ってしまっているんですから。
福島に行かれているんですよね、北島さん、毎回この集まりがあるときに。

1.放射線の影響か?臨床症状はあったのか?多発?11/30 第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)
清水一雄(日本甲状腺外科学会前理事長):
あの何れにしても、えーっと、予想を超えるような、超えるといいますか。「多発」が起こっていることは事実であって、…


2

福島の小児甲状腺癌は多発です。
しかし、多発と認めない方々も存在している。
その中の主な理由は二つとされる。

まず、スクリーニング効果
「数年後に臨床症状をもたらす癌を前倒しで見つけているんだから多発に見えるんだよ」という論調。
これ、フリップお願いしていいですか。

資料1

しかし、甲状腺評価部会に属し、国立がん研究センター癌予防検診研究センター長の津金昌一郎さんは多発との関係。
スクリーニング効果だけで解釈することは困難だ」とおっしゃっている。

つまり確かにスクリーニング効果で大規模な検査をしたから、以前よりたくさんは見つかるけれども、それだけでは説明がつかないということをおっしゃっているということですよね。

そしてもう一つ、多発を認めないと言われるもう一つの理由は過剰診断
「将来的に症状が現れたり、命を脅かしたりすることのないがんをわざわざ見つけたんだから多発になったんじゃないの」このような論調。
しかしこれは現場の医師に対して大変失礼な発言なんですよね。
多発の原因が過剰診断だったというなら、じゃあ今まで100人以上に行われた手術はなんなんだ?って。
不適切だったのか?

福島医科大学主任教授で前県民健康管理センター甲状腺検査部門部門長。
つまり福島県の小児甲状腺検査のトップである鈴木眞一さん。
「過剰診断ではない」という現場の事実。
これは甲状腺評価部会の第3回第4回で説明しておられる。

<過剰診断過剰治療>「取らなくてもいいものを、子どもだから心配させて取っているという事ではございません」6/10甲状腺評価部会(文字起こし)


フリップ変えていただいていいですか。

資料2

そのときに使われた資料がございます。
これは日本内分泌外科学会、日本甲状腺外科学会編集の甲状腺腫瘍ガイドラインの一部なんですけれども、現場の医師の判断はこれに沿ったものだったと。
基本に忠実なものだったということが示されていると思うんですね。

腫瘍の大きさやリンパ節転移などからハイリスク群に当てはまっている。
つまり危険性が高いという診断で通常の診療でも治療を進める範囲で、決して過剰にならないと説明をされています。

福島県の小児甲状腺癌の多発。
これを今でも否定しようとする人々は二つの理由を主にあげる。
スクリーニング効果と過剰診断。
これらはそれぞれ検討委員会や甲状腺評価部会に参加する最前線の専門家からも否定されている。
多発の原因が何かはわからない。
でも、多発であることは間違いない。
100万人に一人と言われていたものが、38万人中153人にも増えてきている。
明らかに多発であり以上事態じゃないですか!


このまま根拠のない「大丈夫だ」とか、「様子みる」とか、放置していいわけじゃないですよね。

現在福島県で多発している小児甲状腺癌が”もし”ですよ、もともと、潜在的に我が国の子供たちが持っていたものだとする楢葉、これは全国の子供達に福島県の子供たちと同様の検査、調査が必要じゃないですか?
健康調査は必要だと思いますよ、言うまでもないですけれどね。
決してこれは福島県内だけで終わっていい話じゃないんです。
これは「多発である」という専門家たちの最新の知見をもって、福島県以外の地域にも子供達の健康調査を広げる、フォローアップする必要性というのをもちろん考えないといけないと思うんですけれども。
井上副大臣いかがお考えですか?


北島部長
北島智子:手を挙げる

議長:北島部長

山本太郎:
おかしいでしょ、聞いてないですよ。聞いてないです。
副大臣としての見解をお聞きしたいんです。

議長:井上副大臣


井上信治 (環境省副大臣)
井上信治

福島県外で甲状腺検査を行うことについて環境省の見解ということでありますが、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線にかかる住民の健康管理については、医学等の専門家のご意見を十分に尊重した上でコンセンサスが得られた科学的治験医基づいて進めることが何よりも重要であると認識をしております。
詳細については事務方の方から答弁させます。

議長:山本君

山本太郎議員
山本太郎:事務方からの答弁は結構です。
要は、これは2014年12月のあり方会議、ここから内容を引いてきているんですよ環境省は、見解として。
でもそれは古いんですよ、もう
見直してくださいよ。
最新の結果を反映させてください!
このあり方会議に参加されてきた方々の見解が変わってきているんですよ。
どう変わってきている?
「これは多発だな」って。
原因が何であるかははっきりしないけれども、多発であることは間違いがないというふうな見解になってきている。
だとするならば最新の知見を持って、この検討会であったりとか、そしてこれからフォローアップをどう広げていくかということを繋げていかないといけないと思うんです。
もう一度井上副大臣にお聞きしたいんです。
この2014年12月の考え方から引いてくるんではなくて、最新の知見を持ってフォローアップにしろ、検討会の話の内容というのを考えていかなければいけないと思うんですけれどもいかがお考えでしょうか。

議長:井上副大臣

井上信治 1
井上信治 (環境省副大臣):
先ほど申し上げた通りですね、この問題につきましてはやはり化学的知見ということが非常に重要だと思っておりますので、引き続きそれに基づいた対応をしたいと思っております。


議長:山本君


山本太郎:化学的知見を用いるならば、最新の内容、そして最前線の医師の考えていること、危険というものを考えなければいけない。
逃げないでいただきたい環境省
去年の12月の考え方を引きずらないでいただきたい。
現場の最新の知見を利用してこれに対処しないと大変なことになります。
よろしくお願いします。

ありがとうございました。



ーーー



山本太郎さん、心から、ありがとうございました。





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7完.「県立医大で手術を受けると切らなくてもいいものまで切られてしまう?」他11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)



2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見



県立医大で手術を受けると切らなくてもいいものまで切られてしまう

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=37m32s


フクロウの会 阪上:
過剰診断論について、今後の検討にゆだねるような流れになっていると思うんですけれども、
いま現在の問題として、県立医大の方でやられている手術の方の事例が出ていると思うんですけれども、
実際にやり取りを聞いていると、「県立医大では手術をやりすぎではないか」というような、そういうやり取りも聞こえまして。
その辺については県民の方の中にも「県立医大で手術を受けると切らなくてもいいものまで切られてしまう」というふうに感じていらっしゃる方もいて、受診率をどうあげるか?ということとも絡んでくると思うんですけれども、その辺について。
前回、鈴木眞一さんの名前でペーパーが出て、少し詳しい中身が議論されたと思うんですけど、その点についてここの検討委員会で手術の症例の内容について、もちろん個人情報でない範囲で出して、そこについてきちんと説明を求めるなり、議論するなり、あるいは県立医大さんの方でも積極的にそういうものを出して、「こういう状況でこういう形で手術をしているんです」というような説明をするような、そういう必要性があるんじゃないかと。

それからもう一つは判断基準ですね。
どういう判断基準で手術をするのか?
そしてそれについて説明をしているのか?
それ自体は当然個人情報ではありませんので、どういう根拠に基づいてどういう判断基準で手術をしているのか、判断しているのか、というのを公にしていただいて、専門家の方含めて議論するというのは必要だと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか?


ほし71
星北斗座長:
えっと、ど、どなたですかね?
あの、私はあの、議論で、え、エーーー、部会の議論でもその説明を受けて、専門家である清水先生もそのことはちゃんと認められて、我々の一致した意見だと私は思っていまして、すでに議論はされていると思っています。
ただそれが「十分に知らされていないのではないか」ということについては、もしかしたらそうかもしれませんが、私はそのように聞いていますので、具体的に症例をもって過剰治療、過剰診療ではないというふうに私は理解していますが、何かコメントがあれば。(後ろを見る)
それはよろしいですか。


阪上:だから、いま行われている手術は適切に行われているというような見解でということですか。



星北斗座長:そのように

阪上:
県立医大さんは?
その辺はきちんと今後も出てきていると思うんですけれども、症例の具体的な中身についての解説も必要ではないかと思うんですけど、
それについては積極的に開示をしていくと、

星北斗座長:
我々も
検討委員会の範疇を超えていると思っています。
ですから我々は一つ一つの例について全部示せということは言えるとは思っていません。
ただ、こういう考え方に基づいてこういう説明をして、こういう治療をしているということを専門家の人たちに聞いていただいて、それについては「そういうことですね」「過剰診療ということではないですよね」ということを清水一雄先生もなんどもおっしゃって、部会長ですね。
そういうふうにまとめて報告を受けたというふうに認識しています。

阪上:判断基準のガイドラインについては、例えば清水先生はご覧になった上で何か意見を述べておられるんでしょうか?

星北斗座長:
今日の議論ではないんですけど、私はそのように、その、あの、部会の中で検討をされたと聞いていますし、そのように我々も参加した部分でそういうふうに思ってます。


司会:
それで十分だと思うんですが、もう時間位達してしまったんですが、
委員の方はこれから新幹線で帰られる方がいらしゃいますんで(この時の時間は午後5時ごろ)手短にお願いしますね!
ギリギリあと2分、ないし3分にします!



https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=41m39s
記者会見

記者:
今日のご議論で、甲状腺癌との関係のことで、空間線量だけじゃなくて内部被曝その他のことも充分データを集めてご議論なさるということで大変期待しております。
是非、内部被曝といえば、放射能部門のダストサンプリングのデータ。
隠されたデータもありますので、その点を委員会としてご請求すれば、いろんなデータも出てくると思いますので、発掘されると思いますので、期待しております。

そしてですね、質問は丸2の6ページと丸1の8ページの二つのグラフの関連について質問させていただきます。
並べてご覧いただければと思います。


星北斗座長:どこ?(私すぐわかったけど…)

記者:
丸2の6ページと丸1の8ページです。
具体的な質問なので。
お開きいただければ質問は30秒で終わります。

星北斗座長:なんの丸2ですか?

記者:え??丸2です、丸2

星北斗座長:丸2ってどの資料ですか!

記者:丸2って、下にページが書いてあるでしょ。

星北斗座長:だから資料の番号を言ってもらわないとわからない!

記者:
資料2ですよ、丸2は。
丸1は資料1ですよ。
そういうふうにお作りになっているんでしょ?
私が作ったんじゃないんですよ。
よろしいでしょうか?
丸2の6のグラフとと丸1の8のグラフは、両方とも横軸、X軸が線量ですよね。
必ずしも②−6は比例になっていませんけれども。
それで私の質問は、線量が①−8の分布であれば、放射線と全く縁のない甲状腺癌であれば、②−6も同じような形になる。
1mSv未満が突出して出るはずだと思うんです、ね。
ですからこれは②−6は、線量の高い方にシフトしているように見えるんです。
その点についての御見解を。
①と②は担当者が違いますから、座長の星先生に伺うしかないと思います。

②−6 (左) ①−8(右)↓どちらもクリックすると大きく見ることができます。
2−6 1−8

記者会見2

星北斗座長:
はい、ありがとうございます。
これは今日議論をしておりませんが、私が見る限り、まだ詳細に検討する必要はあるかもしれませんけれども、これは全体の被曝線量のものですね、 ①−8は。
②−6 はある年度のある対象地域で、それも現時点でわかっているものということですので、その対象地域が変わっていれば被曝線量の、

記者:対象地域は関係ないでしょ?全体でしょ?


星北斗座長:なんでですか?

記者:全体の39人の分布じゃないんですか?

星北斗座長:
39人というのは26年度、27年度対象地域ですよね。
ですからその辺については、今分かっているのは、順番にやっているわけですから、
そのわかっている順番にわかっている地域が。
それが、放射線量の高かったと思われる地域から始めているはずですので、その影響があるように私には思えます。
ただ、詳細にはこの全てが出揃わないとわからない、

記者:
いえいえ、地域差はないんじゃないですか?
地域差はないとおっしゃったですよ。
あの、じゃ、よくご検討ください。宜しくお願いします。


司会:はい、じゃ最後になります。


https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=45m27s

朝日新聞社:
中間とりまとめの中で、あ、稲葉先生に…
疫学調査、星先生が「他地域、県外に大規模なコントロール群を置いて疫学調査をするほどの範囲ではない。レベルではない」とおっしゃったのは、つまり、チェルノブイリと比べて線量が少ししか、内部被曝はわかっていないもののオーダーが違うから、チェルノブイリほど大勢出ないから、そこまでしてやる必要はないという意味でおっしゃったのかな、と思ったんですが、


記者会見3
星北斗座長:
そういう短絡的というか、そういう単純なことだけじゃなくてですね、そういう企画をして実際にやるということになれば、被曝を受けていない人たちに対する大変大きな影響を与える可能性があるんです。
ですからそういうものと比較をして、そういう事が本当に必要だというほどのそういう背景があるのならば私は押してでもやるべきだと思いますけどそういうものを押してまでやるほどの、状況証拠が私は揃っていないと思うので「現時点ではやる必要はない」というふうに判断をしてみなさんもそれに合意をしてくれたというふうに理解をしております。
したがって、そのあの線量が低いから出る可能性がないからやる必要はないというのは、むしろ、むしろ逆でね。
線量が低いからこそもっと線量が低いところと比べなければならないという議論もあると思うんですよ。
ただ、同じようなあの、同じようなスタンスで同じような人数に同じような検査をもしするとなれば、それは多くの人たちの理解が得られないだろうというふうに私たちは思うし、それを押し通してまでするような状況にないという判断で、私は委員会で合意したというふうに理解してます。


司会:以上をもちまして記者会見を終わりにします。




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6.津田論文に福島県立医大から反論・県立医大以外の手術結果は?・座長が県立医大関係者でいいのか?11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見



岡山大学津田教授へ福島県立医大の反論
星3

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=30m4s
OPTV 白石:
今日一番最後に掲載していただいている、県民健康調査関係の論文一覧の中で、先日10月に受理された岡山大学の津田教授の甲状腺の多発に関する論文に関して、福島県立医大から反論のレターが提出されているというふうに、わたしも事前の説明を受けたんですけれども、その概要といいますか。
受理されたとは聞いているんですけれども、このあと掲載までに時間がかかると思いますので。
今回、過剰診断、ないし放射線影響という二つの選択肢の中で、シリアセラーということで反論されていることですが、
福島県立医大は過剰診断という反論をされたのかどうか?そこらへんについて、おそらく安村誠司さんかどなたか、共同執筆されている方から教えていただければと思います。

星北斗座長:
あの基本的にはその議論はしていませんので、あのここでは、え、え、ご、ご回答を得られるかどうかわかりませんが、その反論のレターを出したというのは私は知りませんし、ここで議論してませんので、どうなんでしょう?


だれ
えっといまご質問があったようにですね、反論のレターというのは医大から提出されまして、受理されました。
しかしながらまだ、掲載にはなっていませんので、当然内容をここで事前に公表するというのは不適切だと思いますが、いまのご質問の「過剰診断か放射線の影響か」というよりは、私たちは津田先生の、ま、今回書かれた内容の前提というか方法論が不適切なところがあるんだろうと、あるのではないかという視点で、えーっとレターを出しましたので、そのように、ま、ご理解いただきたいなと。
「方法論が妥当ではないのではないか」ということで回答したということです。

司会:はい、続いて。






記者会見

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=32m25s

フリーランス木野:
二つ確認できればと思うんですが。
まず1点は今回の細胞診の結果以降のものに関しては、もともと県民健康管理調査の中に含まれていなくて、後から付け加えたというか、ある意味任意提出みたいなものだと思うんですけど、そうすると、細胞診の結果と、および手術の結果、悪性かどうかというのも含めて手術した結果が、福島県立医大に全部が集まっているのか?
県立医大以外でやったものに関しては任意提出だと思うんですけど、その辺の状況が集まっている数、集まっていない数というのがもしわかれば確認ができないかな、と思います。
それからもう1点は、ちょっと個人的なものというか、今の座長の星先生が県立医大の公衆衛生学講座に籍を置いてらっしゃると思うんですが。
これは、もともと県立医大が実施している調査を確認するための検討委員会として、以前にも議論があったと思うんですけれども、医大の関係者の方がこの座長を務められているということに問題はないのか?という2点、確認できればと思います。


星北斗座長:
はい。えーっと、1点目の話はどうでしょう?
答えられる方どうぞ。


大津留 晶
大津留晶(福島県立医科大教授);
まず2次検査で他の病院にお願いするということはございますけれども、それのお返事をいただいて結果報告をしているということですが、むしろお返事をいただいてない、あのーー、ケースがこの中に入っているかどうかは、100%わかりませんけれども、えーーー、ま、ぼくの、ところはちゃんといただいているというふうに認識しております。


木野:
2次検査およびその後の状況についてどこまで把握できているのか?というのがわかっているのかわかっていないのか、ということが確認できないかと思ったのですが。
もし、その数がきちんとわかっていないとすると、今出ている数字というのは最低限の数字であって、プラスαのことが必ず出てくるので、その辺の把握の状況を教えてください。

大津留晶:
2次検査の、あの、最終の確定診断が、この表にもあるように100%では、ないところもありますけれども、
えーーー、ま、とくにその、保険診療に移ったということはわかりますけれども、その後診断が変わったかどうかというのはわからない点もあるかもしれません。
ちょっといま、それが細かいところで何%か?というのはわからないです。

木野:
数は、これは把握できるものなんですか?
今後、きちんと数は把握できるものなんでしょうか?

大津留晶:
保険診療になった分がですか?
保険診療になって、例えば5年10年と経った方がどうなったかは、この検診ではもちろん把握はできませんけど、
その方が次に検診を受けられたら、ま、その時点でわかるということですね。


木野:
いや、というかですね、県立医大以外でやっているものに関してきちんと数が把握できるのか?という意味で。

大津留晶:
それは重要な点ですけれども、いま現在の、あのー、あのー、ま、紹介状の返事で把握しているということです。




星51
星北斗座長:
わたくしはおっしゃるとおりですね。
いま、大学院の博士課程、4年目だと思います、学生です。
関係者といわれれば関係者かもしれませんが、勉強させていただいています。
私が勉強するということと、今回の話が、
特別私のテーマはこの研究ではありませんし、全くそういう意味では、担当の先生からはご指導は受けていますけれども、実際には勉強しているだけですので、それについて。
まさに私はアカデミックな興味で勉強させていただく分野があって、たまたま近くにある、もともと私は公衆衛生が専門ですので、そういうことで勉強させていただいているということが、私自身は問題になるとは思っていませんし、何か特別なことを頼まれたり頼んだりしたこともございません。


木野:県の見解もお聞きできますか?

県
県:いまの件に関しては県としても問題ないと思っております。





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5. 星「確かに調べたらいっぱい出てきましたよ」 11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)



2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見


文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=23m8s

Japan Perspective News:
星先生にお伺いしたいんですけれども、
いま清水先生がおかえりになっちゃったんですが、「多発だ」ということをおっしゃられておりましたけど、
「多発だ」ということについて、この検討会の中でどのような議論がなされていて、またどういうものをもとにしてそういうふうな話をされているのか?
もしそうであれば、一刻も早く福島県民の方々にそれをおしらせして、そして対策を早急にとるべきであろうと思われますけれども、そういったことについて検討委員会の方でどのようなアドバイザリーボードというのかしら、議論されているか。
それと星先生のお話で「放射線の影響はない」とおっしゃられたんですけれども、中間とりまとめの、検討中ですが訂正枠の3ページの3番4行目ですけれども、
「今後、仮に被ばくの影響で甲状腺がんが発生するとして、どういうデータ(分析)によって、どの程度の大きさの影響を確認できるのか、その点の「考え方」を現時点で予め示しておくべきである」と文言として、文章として述べられておりますけれども、これはどういう流れでこれが出ているんでしょうか?

県民健康調査における中間とりまとめ案(Ver.1)
とりまとめ




星2
星北斗座長:
多発というのはこれまで知られている有症症状で見つかって実際にがんと診断されたというですね、自然にわかった癌を、おー、と比べると、「確かに調べたらいっぱい出てきましたよということであります。

Japan Perspective News:有症症状って有病率のことですか?

星北斗座長:違います。
有病率というのは実際に病気であるかどうかというのを、あのわかることですけど、そうじゃなくて、症状があって、普通にスクリーニングなどではなくて見つかるという、自然の中で見つかるというものを言いますよね。
で、ま、そういうものに比べると、実際には今回、あの、捉えられている

記者:書いてありましたよ。

星北斗座長:っていうかごめんなさい。
要は、私が言っているのは「有症状で見つかっている」ということです。
ですから、

Japan Perspective News:あの、スクリーニングで、無症状の段階からスクリーニングをするわけですよね。

星北斗座長:
いや、スクリーニング、ごめんなさい。
スクリーニングの話じゃなくて、ここで先ほども話が出ましたがこれがスクリーニングバイアスによるものなのか、あるいはその中に一部分え、あのー、放射線の影響があるものなのか、まだ、あ、峻別するもの鑑別つくものじゃありませんねという話を一雄先生(清水一雄)もされましたし、私もそう認識していますが、現時点で知られている範囲ではこうですよ、ということを言っているだけです。
ですから、「スクリーニングバイアスだ」と言い切ってしまうことも私はしていませんし、一方で「放射線の影響だ」ということも言ってません。
おっしゃるようにそれができるだけ早くわかれば形で究明していくということは必要なんだとは思いますけれども。「多発だ」ということが、あの、すなわちなにかその、なにか、え、「影響があってということには繋がらないよね」ということを申し上げているだけで、そそういう意味合いで書かれている。

Japan Perspective News:そうすると「多発」ということは一応認められるということなんですか?

星北斗座長:
ですから、今まで知られているものと比べてみると、あの、おお、「多い」というのはその通りだと思いますよ、見つけたんだから!
スクリーニングをして見つけたという意味においては、「当然増えるよね」ということです。

Japan Perspective News:清水先生とのご意見に齟齬はない、ということでよろしいですか。

星北斗座長:ないです。

Japan Perspective News:
ありがとうございます。
あっ!あとその「仮に被ばくの影響で甲状腺がんが発生するとして…」中間とりまとめの訂正枠の、こういうふうな議論が中でなされているのであれば、いま「放射線の影響はない」と断定するよりかは「議論はしているけれどもそこまで至っていない」というふうな解釈もできちゃうんですけど、これはどうなんですか?

星北斗座長:
あのー、現時点で検出する方法というのは、ま、ないわけですね。
先ほど申し上げたように、疫学というものに頼ってしまえば稲葉俊哉先生がおっしゃったように、同様の調査を別のところでやってそして比較しなければいけない、厳密に言えばですよ。
厳密に言えばそういうことで比較しなければいけない、しかしそういうことに言及すべきようなもの、そういうことを実際にやるべき範囲ではないよねという話は皆さんの合意だったと思います。
ただ、何度も質問されているし我々もその認識をしてますけれども、だからと言って「その影響が全くないんだ」という、あの、ですから「いいんだ」というようなことを申し上げるんではないんです。ということを申し上げているだけの話です。
ですから、今後、あの、丁寧に調べて行く必要があれば、そういうこともちゃんと検証して、そういうことが本当に明らかになれば明確にするよね。
その時にあらかじめこのぐらいのことがあればこのぐらいのことがわかるよねっていうことを明らかにしておかないと、あとからデータが出てきた時に、えーその外挿してどうなのこうなのっていうことはなかなか言いにくいねってことを申し上げてるんで先ほどあのーー、議論の中であったことと同じことです!
星
(※一言:とても大切な人々の健康についての質問内容に対して、全く誠実さが感じられない星座長の態度。)

Japan Perspective News:
そうしますと、放射線の仮に被曝の影響があるかもしれないという可能性も星座長は考慮に入れられて、中間とりまとめの中にそれを盛り込む可能性もあるから、これを残している、というふうに。
あの、これ書面で出てるとどうしても


星北斗座長:
(遮って)あのですね、これはあのー、あくまで、え、えぇーっと、部会の方から本会議の方に出されたものです
それはあの、専門家から専門家に出されたというふうに、あの、一方で認識されてしまうところがあるし、ま、書いたほん、ほ、本人(清水一雄先生)の中にはそういった意識もあったのかもしれません、ただし県民にきちんと説明していくという意味では、今度我々がこれを発表するということ、この中間とりまとめの中に取り入れて発表することになれば、県民向けにもっとわかりやすい表現はないか?ということで先ほど議論させていただきましたので、現実にこの、この表現はあの「私の意に沿わないからカットする」とかそんな話ではありません。
あくまで専門家の意見を聞いてまとめてもらったものですから、その真意を確認しながらきちんと県民にもわかるような形に変えていくということを言っています。

Japan Perspective News:
あと、お答えいただいていない県民への、
多発ということに対する県民へのサポートというか、防護の関係について、そのなんか

星北斗座長:
(遮って)ですから今の多発というのは、何度も、何度もお答えしています。
「多発」というのは今まで知られているそのぉー、方法論でしかわからないので、いまやっている方法論で見つかったものというのは、「数として多いのは事実です」ということだけを言っているので、だから防護がどうしたとか放射線がどうしたということとは直接いま繋がる要素は無いということに、しかしそれはゼロでは無いということを申し上げています。





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4.血液像の値「変化がない」ではなく「低下傾向が続いている」という状況 11/30おしどりマコ 第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)


2015年11月30日
第21回県民健康管理調査検討委員会

iwj 福島

41:45位から
次に白血球と血小板ですが、これについては変化は認められませんでした。
小児の白血球分画、赤血球も変がないということです。



記者会見
OurPlanetTV ch1 記者会見

https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=16m43s


星4
おしどり:
中間とりまとめ案と、そして健康診査に関わることなのですが、
健康診査の結果の中で、白血球の分画の評価として、「平成23、24、25、26年度を通じて大きな変化はなかった」と。
これがとりまとめ案の方にも反映されているのですが、過去度々私は質問してきていまして、
これは白血球数減少、好中球数減少とリンパ球数減少という報告が23年度の結果として出られ、
報告が出るたびに「子供の好中球低下は引き続いて低下傾向」など。
マコ
今日発表されました値を見ましても、ネルソンなどの教科書や国立成育医療研究センターなどのデータと比較しましても、
「変化がない」というより、血液像の値に対して「低下傾向が続いている」という状況なのですが、この健康診査の対象者は避難区域、そして行動記録から外部被曝線量が高かった方々。
福島県民の方々の中で、比較的被曝線量が高かった方々が、原発事故後継続して好中球、リンパ球、白血球数などが減少が続いているということは、これは本当位問題はないんでしょうか?





星北斗座長:はい、どこのこと言ってるんでしょうか。

マコ:とりまとめ案の4ページ、もしくは健康診査の3−66です。

県民健康調査における中間とりまとめ案
とりまとめ案P4
とりまとめ案P5

健康診査
健康診査



さがす

星北斗座長:これについて、ちょっと医大の方で何かコメントがあればどうぞ。

https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=18m32s


橋本
橋本重厚(福島医科大学 教授):
これは最近川崎先生が論文にまとめている通り、継時的に検査をしていまして「変化はない」という事実でございます。
で、正常値というか、基準値について、あのー、年齢によってそれぞれ変わってしまうので、

マコ:存じております。

橋本重厚:あの、ネルソンも、

マコ:ネルソンも。

橋本重厚:
ネルソンも知ってらっしゃるのでよくご存知だと思います。
で、これが、実際に今御指摘の放射線の影響かどうかということを確かめるのは、その前の段階のデータから継続的に追わないと、実際には評価できないと考えられますので、今後も希望者の方々の検査ではありますけれども、継続していく必要はあるとは思っております。

マコ:
度々これは以前から質問しているんですが、
星先生は忘れかもしれませんが、以前の記者会見で、「白血球の分画は避難区域外でも11自治体で検査をしていた」と。
福島県の県医師会の副会長木田(光一)先生が報告されていまして。
そちらとの比較はされないのか?ということに関して、星先生が「それも検討する」と。
そして、甲状腺癌と違いまして、白血球の分画は人間ドックなどでもみますので、日本の他の地域のデータ、そして福島県の他の地域のデータと比較することができるのですが、なぜ避難区域内の血液像の値が減少傾向で継続しているにもかかわらず、他の地域との相関はされないんでしょうか?
比較はされないんでしょうか?
以前そ「れを検討する」と、「そういうデータがあるなら調べる」とおっしゃっていただいたのですが。


星
星北斗座長:
あのー、ま、いま、あの、医大の方から説明がありましたけれども、この正常値あるいは施設によりいろんな違いなどもあるんだろうと思いますし様々なことがあるんだろうと思います ですからその辺のところは専門家の意見を聞きながら議論していくことになると思いますが、えー、その、低下傾向にあってずっとその云々という話ではなくて いまの、えー、少なくとも我々が報告を受けている範囲でいうと、えーーー、ま、「大きな変化がない」と、こう言われているんですね。
ただそれがある、ある基準と比べると下がって見えるということですので、その辺の原因がどこにあるのかというようなことは冷静に考えていく必要はあるんだと思います具体的に、もう一つやるとすれば、あのー、継続的に検査を受けられてる方、のデータをま よこえと潰していくと ま今データベースの話がありますからそういうものの中でどういう差異があるのかということを見ていくのも一つの方法だと思います その辺は医大の方とも相談をして可能なら、あの〜フォローしていく必要があると思います。


マコ:
以前は県立医大の坂井晃先生がこの評価をしていたとお答えをいただいたのですが、川崎先生ですか?
坂井晃先生ではなく?

橋本重厚:小児の論文を書かれたのは川崎先生です。

マコ:川崎何先生ですか?

橋本重厚:川崎幸彦先生です。

県民健康調査関連論文一覧
川崎幸彦 1
川崎幸彦 2



マコ:
これは日本語ですか?
データベースの表が今日ありましたけれど、この坂井晃先生

司会:すみません!

マコ:
あの、一緒なんで。
県立医大の先生が、

司会:要望も後でお願いしていいですか?

マコ:関連です。

記者:
説明が納得いかないから聞いているんです。
ジャーナリストとして当たり前の仕事しているんですから妨害しちゃいけませんよ。

記者:そうだ

記者:
説明責任があるんだから、どうしてそう妨害ばかりするんですか?態度改めてください。一方的に決めないでください。

司会:関連以内でお願いします。

マコ:関連です。
県立医大の坂井晃先生が血液の評価を以前論文にされたということで、しかしその論文はBMC Public Health という、海外の学会に英語で投稿されたのみで、日本語にはなっておりませんでした。
しかも有料で、なかなか個人では読みにくいもので。
この健康調査、健康管理調査の目的、そして県民に結果を返すもの。
そして県立医科大の方々が論文を書くのも、ひいては「福島県民の方々のためだ」とおっしゃるなら、
この評価に関して海外の学会で英文の論文のみの評価という形は、できればやめていただきたい
です。

少なくとも日本語で抄訳なりどういう結果だったかを、この根拠、「問題ない」とする根拠が何だったのか?ということを丁寧にお示ししていただきたいと思います。
要望です、よろしくお願いします。

県民健康調査関連論文一覧
坂井晃1
坂井晃2



司会:はい。

ーーー


https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/142144.pdf
白血球分画23
白血球分画24
白血球分画25
白血球分画26





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3.秘密の会合 東京新聞11/30第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見



秘密の会合
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=11m20s

東京新聞:
いま星先生から「約束したこと」というお話がありましたけど、前回の僕の質問で約束していただいたこと覚えていますか?
当てた人、答えた人に「どなたに言っていただくか決めていただく」って約束していただいて、今日、誰がしゃべったのか?全然わからなかったんですけど、


星北斗座長:あ、そうですか。

東京新聞:
「そうですか」じゃないですよ。
それが全部出されていなかったときに、どうしたらいいんですか?
記者席の方から「名前言ってないぞ」って言ったらいいんですか?


星北斗座長:
はい。
率直にごめんなさい。
申し訳なかったです。


東京新聞:
次回はしてください。
で、先ほどから、朝日新聞の記者の質問もそうですけど、
傍聴している人間が、ここで何をしゃべっているのかが聞き取れないから、質問をさせていただく。
で、それに貴重な質問の時間が割かれてしまうというのは、すごく残念なことなので、
傍聴している人たち、我々も含めてですけど、何を議論しているのかがわかるようにできるだけしてください。
その上で質問をさせてください。

議論の中ではなくて、今日配られたペーパーの中身で文言を確認させていただきたいものが2点あります。
1点目は中間とりまとめ案の1ページの22行目のところ。

中間とりまとめ案

「被ばくの線量の評価を行い、ひいてはそれによる健康影響の有無の考察検証を行うこと」と書いていますけれども、単純にこれだけを読むと、「線量評価を行う」って、線量評価で健康の有無の考察を行うというふうに読めてしまうんですけど、そういうことなのか?
それとも他に発症のデータとかも踏まえて考察するということなのか?確認させてください。

もう一点はこれに付随するみなさんのコメントリストが今日載っていたかとおもうんですけれども、コメントリストの14ページ目。
今日ちょっと議論にはならなかったんですけれども、赤石先生のご指摘のところで。

コメントリスト

3行目のところ「「非公開で準備会合を開くなどの運営を行っていた」のでしょうか」という、事実関係に対する疑義がなされていますけれど、これについて実際、星先生はどういう誤認識なのか?という点をお伺いできますか。



星3
星北斗座長:
えっとですね、1個目の質問ですけれども、「事故による被曝線量の評価を行う」ということと、「それに基づいて健康影響の有無の考察を行う」というのは文字通りだと、私は、これは清水先生のもともとアイデアですけれど。
ただ一方で健康診査その他いろんな様々な影響調査もしているわけですから、その単純に被曝線量を見つけてですね、「被曝線量がいくらより低いから健康影響もありません」というふうなことを導くための調査とは認識していませんので、様々なデータと組み合わせて、当然検証していくということを含んでいると私は理解しています。


2個目の話ですけど、これは赤石先生は当時の、ま、当時居たのかな…、居たのかもしれませんが、えーっと認識がちょっと違いますねという話でここに書かれたんだと思います。
私も何度かインタビューを受けましたし、ま、県からの調査も受けました。
そのときに、これは次回議論することになるかもしれませんけれども、「準備会合」ということがあたかも不適切だというふうに取られたという事実については残念に思うけれども、何か発言の抑制をされたりとか、発言を何か依頼されたというような内容ではなくて、あくまで普通に行われている事前の説明というふうに私は理解していると答えましたし、私個人はそのように理解をしています。

従いまして、その運営そのものが適切だったか否かということについて言えばそれは、その論評は外部からされるべきことかもしれませんが、内部からするとすれば、私はそのように認識していると、少なくとも当時の委員として答えているということだけ申し上げます。

東京新聞:
準備会合の是非というよりも、非公開で準備会合を開いていたという事実関係は、それはあるのかないのか?
どっちなんでしょうか?

星北斗座長:
非公開で準備のための、準備のためというんでしょうか、
あの、えっっっと、集まってるんですね。
集められて、えーっと、事前のブリーフィングが行われたということは事実です、
それはそれも認めています。


司会:はい続いて。




県が主導「原発事故とがん発生の因果関係を否定する秘密会議」毎日新聞スクープ記事

福島県の「秘密会議」と出席した人たちの犯罪性10/3武田邦彦氏(音声書き出し)

甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)

モーニングバード&ワイドスクランブル10/4福島県民健康調査「秘密会議」時間の経過で新しく出てきた情報(番組内容書き出し)

県が認めました→福島県民健康管理調査「発言内容誘導の進行表作成して口止めした」

県民健康管理”秘密会議”での尿検査のやりとり~消えた議事録~「福島老朽原発を考える会」会見10/18(内容書き出し)






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2.内部被曝の重要性「呼気で被曝している可能性がある」テレビ朝日報道ステーション11/30第21回県民健康調査記者会見&当日の番組(文字起こし)




2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見


内部被曝の重要性
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=6m55s

テレビ朝日 報道ステーション:
今清水先生がおっしゃったように、「多発の事実はあるけれども結論はまだ出していない」過剰診断か過剰発生か。
この段階で、この検討委員会の過去の議論とかも、ずっと内部被曝について調べてるのか調べないのか、調べているのかどうなのか?と、ずっと議論をされてきた。で、今日もされていますね。
それなのにそれは一切外部被曝だけで。
それは別個の話だと。
内部被曝は別個に書こうと。
「外部被曝は少ないとみられる」と、一部の調査をもとに「被曝の影響は考えにくい」と最初に書く。
ということは、ちょっと科学的におかしいんじゃないか?というような気がするんですね。

それは春日先生も前回の時におっしゃっていて、「『考えにくい』という表現はどうなのか?」と。
「『可能性は低いが否定できない』というふうな表現はどうか?」とおっしゃって、
星先生は「『考えにくい』というのは自分の考えを書いたまでで、表現は今後考えていく」とおっしゃっている。
でも今日は「考えにくい」としか書いてない。
その議論も今日はされていなかった。
「考えにくい」の議論はされていなかった。
内部被曝を、床次(とこなめ)眞司先生もずっとおっしゃっているんですけれども。

私も取材している過程で、食品では内部被曝をしていなかった可能性はあるけれども、
「私の子供はずーっと外にいたのよ」と。
「呼気で被曝している可能性があるじゃないか」
というような現場の声があるんです。
そういった内部被曝の重要性をよく検討しなければいけないんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか?


星北斗1
星北斗座長:
はい、ありがとうございます。
まさにその議論を私は今日したつもりでありまして、
えー、内部被曝の話が関係ないからよそに書けといったんじゃなくて、
基本調査のところは外部被曝の調査なんだから外部被曝という整理をしましょうと。
で、甲状腺のところでは内部被曝の話はやっぱり、非常にそのー、入り口は狭いけれどもきちんとしなければいけないよね。
一般論として知られているごく限られた人たちの集団と比べてみると、チェルノブイリと比べると非常に少ないので、まぁ「少ない」という表現をとったけれど、実際のところは、そう、そ、それで全てが終わっている話じゃないよね。
おっしゃる通りですよ!
ですから我々は、今外部被曝だけでな、なんとかしようという話をしているわけじゃなくて、できる限り内部被曝についても詳細に調べようと思っていますが、なにせ当時の内部被曝の線量をしっかりと、その把握した、あの、データというのは非常に限られているので、なかなかこの人が何mSv内部被曝を受けたのかということを、えーその、ひひひ、一つ一つの例について、え、同定することは非常に困難という中でやれることはやりましょう、ですからそういう議論をしたつもりだし、私はそう、そう認識していますよ。


テレビ朝日報道ステーション:
あのすみません、そうするとおかしいのは、今日の冒頭の質問でも、今日の数字についての把握について星先生は「被曝線量がチェルノブイリより低い」「5歳以下はウクライナの方が高い」そういった理由で「考えにくい」とおっしゃいましたけれども、そういったご回答じゃない、ない方が、


星
星北斗座長:
じゃあ、この質問だけお答えしますけれども、
私は今、その表現の変更についての具体的な議論を今回していませんのでこの具体表現についての変更の議論については、もちろん先ほど言ったように、あの、提案が提示されています。
でもその提案されていて議論して、しっかりとした議論にはまだ結びついていないのはおっしゃる通りです。
でもしていかなければいけないことでそのことはこの間記者会見で約束した話ですので、何もそれをうやむやにしようとものを書き込もうとは思っていませんので、そこは今日議論しなかったじゃないか今日言って変更がなかったじゃないかだってどういう変更しますかって議論してないでしょ?それな、そのその変更の議論なしに今私が勝手に何かを変更することにはなりませんのでみなさんの意見を知った上で私は代表としてお話をするということまでは私が考えた表現を使わせていただいているだけです。
(早口で一気にしゃべるので句読点をあえて入れませんでした)

テレビ朝日報道ステーション:
議論中だったらその回答も変わるんじゃないですか?
まだ結論は出ていないと、議論でも。


星無視
星北斗座長:無視 司会に目で合図(先の質問へ、行け!)

司会:はい。続いて


ーー11月30日放送 報道ステーション(内容書き出し)ーー

甲状腺がん または疑い
2回目検査で39人 事故の影響は


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小川:
こちら、ある検査会場なんですけれども、のぼりには「あなたの健康見守ります」とあります。
原発事故の影響はあるのか、ないのか?子供の甲状腺癌が増えたということがわかりました。


ナレーション:
甲状腺癌の”多発”は原発事故の影響ではないのか?
各分野の専門家を集めて開かれた福島県の県民健康調査検討委員会。
子供達の甲状腺癌について新たな数字が公表された。

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原発事故のおよそ半年後に事故当時18歳以下の子供を対象に始まった甲状腺検査。
1回目の検査はおよそ3年半かけて既に終了し、同じ子供達に対して2回目の検査が行われている。
その2回目の検査で新たにがんまたはがんの疑いとされた人数が39人(男16人 女23人)となった。

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原発事故前は甲状腺癌は100万人に一人か二人と言っていたことを考えるとはるかに高い割合なのだが。
(2回目の検査 約18万人中39人)


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福島県県民健康調査検討委員会 星北斗座長(福島県医師会 副会長):
我々が現在知り得ている情報の範囲において、えーー、これが直接放射線の影響で発生した癌だというという表現は、具体的に今日のところはまだ変更がございません。


検討委員会の星座長は甲状腺癌の増加について「放射線の影響は考えにくい」と説明した。

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福島県県民健康調査検討委員会 星北斗座長:
えー、被爆している線量が、ま、一般論としてっていいますか、知られている範囲で比べますと、チェルノブイリと比べて極めて低いという話と、当時の非常に感受性の強い子供達、小さな子供達からの発生が今のところ見られないという2点においてえ−、そう(放射線の影響)とは考えにくいというふうに判断しています。

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星座長は、チェルノブイリ原発事故後に起きた甲状腺癌の急増と比較。
福島の子供達の被爆線量が少ないことと。チェルノブイリで多発した事故当時5歳以下の甲状腺癌が福島の調査では見つかっていないことをあげた。

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福島では既に1回目の検査で114人が「甲状腺がんまたはその疑い」と認定された。
この1回目の検査について、実際に患者を診察する医師の間では次のような意見が多い。

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これまでは自覚症状が出るまで見つからなかった甲状腺がんについて福島県内の子供全員を調べることで、異変のある子供を掘り起こす形となり「数が多く見えるだけだ」というものだ。

検討委員会の委員で甲状腺の専門家清水一雄医師もその一人だ。

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福島県「県民健康調査」検討委 清水一雄委員(日本甲状腺外科学会 前理事長):
多いのは、38万人も一生懸命検査をしたわけで、いい機械を使って専門家が、一生懸命調べて見つかったので、多く出るのはある程度当然かなと僕らは思っていますね。
これだけの人数の患者さんといいますか、対象者がいますと、見つかってもそんなに不思議ではないかなと思いますけどね。


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その清水医師も2回目の検査でかなりの数の甲状腺がんが見つかっていること。
特に、そのほとんどが1回目の検査では全く異常が認められなかった人たちだということに首をかしげる。
(「がんまたはがんの疑い」…39人→うち37人が1回目の検査で”異常なし”)

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福島県「県民健康調査」検討委 清水一雄委員(日本甲状腺外科学会 前理事長):
その点に関しては、あのー、ちょっと僕も気になるなというところはあります。
1回目になんでもなかった方が2巡目で見つかったということに、その間3年か4年ですよね、長くてもね。
ですから、ちょっときになるなというところはありますね。


星座長も甲状腺がんが多発していることを今回初めて認めた。

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福島県県民健康調査検討委員会 星北斗座長:
今まで知られているものに比べると、「多い」というのはその通りだと思いますよ。
多発だということが、あな、すなわちなにかそのぉ〜、え、(放射線の)影響があってということには繋がらないよね、ということを申し上げているだけで。
しかしそれがゼロではないということを申し上げています。


果たして原発事故の影響はあるのか?
検討委員会の委員で被ばく医療の専門家、弘前大学の床次眞司教授によれば、その影響を確認するには甲状腺に害を及ぼす放射線ヨウ素に事故直後、子供達がどのくらい内部被曝したかを検証する必要がある。
だが、検討委員会で内部被曝について全く議論が行われていないのは問題だと指摘する。


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福島県「県民健康調査」検討委 床次眞司委員:
こういう患者さんが、どれくらいの線量を内部被ばくして受けたのか、甲状腺がどれぐらい受けたのか?っていうのはわからないわけですから、そこはもう現状では、答えが出ないですよね。

Q:内部被曝の検討が今、できていないんですかね、検討委員会の中で。

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福島県「県民健康調査」検討委 床次眞司委員:
検討委員会の中では議論されていないですよね。



福島市 午後4時過ぎ
Q:内部被曝の重要性をよく検討しなければいけないと思うんですけれども、いかがですか?

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福島県県民健康調査検討委員会 星北斗座長(福島県医師会 副会長):
できる限り内部被曝についても詳細に調べようと思っていますがなにせ当時の内部被曝の線量をしっかりと、その把握したデータというのは非常に限られているので、なかなかこの人が何mSvの内部被曝を受けたのかということを、えーその、一つ一つの例について同定することは非常に困難だという中でやれることはやりましょうと、そういう議論をしたつもりですし私はそう、そう認識していますよ。

異常とも思える数字が出ていながら、その原因がいつまでも検証されない現実。


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甲状腺検査に訪れた6歳の男の子の保護者:
影響は少ないと思うんですが、ま、それについて不安はありますけどね、はい。

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甲状腺検査に訪れた事故当時18歳だった男性:
体に害がないって聞くんですけど、実際どのぐらいのレベルで害がないのか、本当にないのかわからないので、ちょっと怖いっていうのはあります。




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古舘:
当然、福島の方々といっても意見はいろいろです。それはわかってます。
一生懸命ギリギリのところで前を向いて生きているのに、いろんなことを仮定で言うなというご意見が多くあることも承知しています。
しかしながら、不完全だったチェルノブイリの検査だけを、チェルノブイリの結果データだけを前提にしているかのように受け取られるというこのプロセスはなんなのかおかしいじゃないか。
他県でもあえて徹底的に調べて福島県と比較するっていうことができないのか、もっともっと詳しくという意味で。
木村さんはどうお考えですか?


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木村草太(首都大学東京准教授):
亜張りかけがいのない子供の健康のことですから、親御さんも心配だろうと思いますし、この問題を離れて例えば乳がん検診なんかを見ても検診有効性や治療方針についての議論を見ていると、がんという病気は本当に原因や治療法について専門家の間でも意見が分かれる難しい病気だと思いますね。
今回の事故については当時のはっきりした手掛かりのない中で、命に関わったり生活に関わる重大な決断をしなければならず、その心理的な負担はとても大きいと思いますし、
自分が癌になる確率が上がっているかもしれないというふうに考える、そう思うこと自体、心配すること自体が大きな負担になっていると思います。
で、その負担を和らげるためにやはり政府はきちんとした信頼ができる調査データを示すということが必要になってくると思いますし、事故の影響を受けていない他の地域との比較をすればわかることも多いかと思いますし、また、そのデータや政府の説明が、あるいは検討委員会の説明が信頼できるようなものになっていく、市民に信頼されるということが非常に重要だと思いますので、市民の疑問に丁寧に答えるプロセス、そしてそこにコストをきちんとかけていくということが重要だと思いますね。
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古舘:
莫大な費用がかかるというふうに言う人もいるんですけれど、そういう問題じゃないですよね、これは。


木村草太(首都大学東京准教授):
そうですね、やはり原発を維持するというのであれば、このコストを十分に把握しておかなければいけないですし、また今回の調査というのはやはり原発という政策を取ってきたこと、その帰結としてどうしても支払わなければいけないコストであるというふうに認識をしなければいけないと思いますし、政府は責任を持ってまた信頼の確保ができるデータを出して欲しいと思いますね。
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古舘:
「放射線とこの甲状腺がんの因果関係はわからない」んじゃなくて、「ない」と言うなら、
いったいなんのために1巡目2巡目と検査をやり続けているんですか?と。
なんのために。
子供や若者の命、このために、健康のためにと言うんだったら、
いろんな角度から「答えはまだ保留だ」なんとも言えない」というようなニュートラルなところから始めるべきではないですかね。




ーーー

甲状腺癌の多発について、きちんとした取材と報道をありがとうございます。
報道ステーションのスタッフに感謝します。

恵村さんがコメンテーターだったら、なんと言っただろうか?と考えながら木村草太さんの言葉を文字起こししていた。

甲状腺癌の多発が「どうしても支払わなければならないコスト」
現実にありえない数の甲状腺がんの子供が居るのに、「信頼のできるデータ」じゃないだろ、と私は思った。
久しぶりに報道ステーション文字起こししたけど、木村草太氏のコメント書き出していて、なんかイヤーな感じがした。
とにかく話している間じゅう下を向いていて、目が合わない姿勢も人間的にあれ?と思うけど、そもそもコメントの内容がが御用学者のように的がずれてて変な感じがした。(←個人の感想)

やっぱりなんか、4月以降コメンテーターの質がガタ落ちしたことが残念でなりません。




しかし

この日、NHKは全国放送で福島県県民健康調査検討委員会の新たな甲状腺がんについての報道はありませんでした。
NHK福島で現地での報道のみだったことをここにもう一度記しておきます。




<福島県民健康調査>悪性ないし悪性疑い 152人に!!「放射線の影響とは考えにくい」










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1.放射線の影響か?臨床症状はあったのか?多発?11/30 第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見(文字起こし)

2015年11月30日 
第21回県民健康管理調査検討委員会 記者会見





放射線の影響は?
2:37:57
福島テレビ:
今回も若干人数が、癌が発見された方が9名、で、疑いの方が5名になりますが、これについて放射線の影響についての見解を改めて伺いたいと思います。

星
星北斗座長(一般社団法人福島県医師会 副会長 ):
ありがとうございます。
今日特段に取り上げなかったことを持って答えなんですけど、もう一度ということであれば。
我々が現在知り得ている情報をまとめて、これが直接放射線の影響で発生した癌だと考えにくいという表現は、今日のところはまだ具体的に変更はございませんので
そういう変更は無しで、そういう影響を考えないという表現で理解をしています。

福島レテビ:
そのように判断された根拠。
いろいろ書いてありましたけれども、今のところ判断している理由をお聞かせください。

星北斗座長:
中間報告の、中間報告のまとめに記載したように、被爆している線量が、今のところ、今の所というか、知られている範囲で言いますと、チェルノブイリと比べますと低いと。
ま、当時の非常に感受性の強い子供達、小さな子供たちから発生変動が見られないということでそう判断しているというふうに判断しています。


臨床症状はあったのか?
朝日新聞:
今日の検討委員会のやり取りで聞き取りにくかった事実関係について2点。
それから星団長のご見解を聞いて全部で3点お願いしますが、最初に2点は本当に事実関係の確認だけですので、星団長でなくても直接関係者の方にお答えいただいて結構です。
まず、どなたかの委員が悪性ないし悪性疑い39人について「臨床症状が出た人はいないのか?」ということについて医大の方が「調べていないが無いとしている」というふうに私には聞こえたんですが、それでいいかどうか。
それから調べていないのになぜそれがわかるのか?
事実関係の確認もう一点だけします。


司会:それは次の順番で。


朝日新聞:
いやいやそうじゃなくて、事実関係の確認なんですけど、39人の悪性ないし悪性疑いについてですけど、これは清水一雄先生からの質問だっんですが、「A1の19人については新しくこの2巡目で出たんではないか」とご説明があったように聞いて、Bの二人については最初に見つかったところの近くから出たんじゃないか?ということをおっしゃったように。
ただ、大津留晶先生と清水一雄先生のやりとりが非常に後ろの方で聞き取りにくかったんですけど、とくに大津留先生のご回答の言葉が。
A1の19人についてはどうだったのか?前回の先行検査では

星北斗座長:(質問を遮る)わかりました、はいどうも!

朝日新聞:それで

星北斗座長:
答えてください、大津留先生。さっきと同じことを言っていただければ結構です!
あ、いないの?あ、いたいた。

2:41:13

大津留

大津留晶(福島医科大学教授):
前回の検査と比較して、一つ言われたのは
「前回から同じような病変があったんじゃないですか」という意味かもしれませんが、それはありません。
A1の方は結節性病変、今回の本格検査で指摘された同じようなものがあったわけではないということです。
で、Bの方とか、A2の一部の方に結節性病変のある方がいらっじゃいますが、ま、それはそこから、えーーー、ま、同じような場所にあるということで、それが少し大きくなったというような可能性があるということです。
よろしいですか。

朝日新聞:
前回は13人のうち二人は結節で後は全部のう胞だったということですが、本来は結節とのう胞の割合はどうなんですか?

大津留晶:結節が5でのう胞だけが13ということですね。

朝日新聞:わかりましたそれから

司会
司会:質問は一つ

朝日新聞:
いやいやまだ終わってないでしょ。
臨床症状についてはどうだったんですか?

司会:一人一問になっていますんで。

朝日新聞:
そうじゃなくて、質問をしているんですから今。回答が出てない。
臨床症状についてはどうだったんですか?
臨床症状はあったんですか?
臨床症状については調査されたんですか?

それは質問してますよ。
選択的な回答しかしていない。

司会:あのね、じゃ、その後の質問は無しですよ!39例の症例について云々ということだけすみません、答えてあげてください。

大津留晶:
この調査では症状が検査の時あるなしというのは、とってませんけれども、当然検診を受けられる方ですからその情報は入ってきて、あのー、「症状があるから受けに来たということはない」

朝日新聞;報告がない?

大津留晶:報告がないということです。

司会:はい、次の方!



2:43:15
小児甲状腺癌の多発
満田:
今の症例については是非、県立医大のペーパーを公開していただけますようお願いします。
私の質問はですね、中間とりまとめ、

司会:所属と名前お願いします。

満田:
ごめんなさい、失礼いたしました。FFTVの満田と申します。
私の質問は、5月18日に甲状腺部会の中間とりまとめが出されましたが、その際に検査結果に対しては「我が国の地域がん登録で把握されている甲状腺癌の罹患合計などから推定される有病数にたいして数10倍のオーダーで多い」というとりまとめが盛り込まれました。
その理由として放射線量、放射線被曝によるものか、または過剰診断によるものか、というような続きがあるんですが、今回の甲状腺評価部会の中間とりまとめの中で、ここが私は一番注目すべき点じゃないか思っていたんですが、今回の中間とりまとめの中では



https://youtu.be/gFeIdWvv38E?t=4m20s

今回の中間とりまとめの中ではですね、ここの部分。
つまり現在生じている甲状腺癌の数が有病数と比べて多発であるということについては取り立てて書かれていなかったと思います。
それについてはなぜその辺を避けてしまわれたのか?ということについてお伺いしたいと思います。


星北斗
星北斗座長:
あのー、…なんか違う話を比べている気がして。
その、部会長がいる間に部会長にご説明頂いた方がいいと思うんですけど、我々が認識しているのはその、その、あ、紙が手元にないのでなんとも言えないですけど、そのゆぅ、一般的な統計として今まで知られているものに比べれば多いということは事実だということを言っているだけであって、それがその放射線の影響云々ということについては言及していなかったと思います、清水先生そこのところ覚えていたら(途中から凄い早口になる)


清水一雄
清水一雄(日本甲状腺外科学会前理事長):
星先生のおっしゃった通りで、あの、サイ、私も覚えていますが、最終的に提出した中間とりまとめにはその数字だけだったと思います。
で、あのーー、別にそれは何も細工したわけじゃなくて、今日(突然小さな声)見たら出てなかったなということだけなんですが。
あの何れにしても、えーっと、予想を超えるような、超えるといいますか。「多発」が起こっていることは事実であって、それはですね、あの〜、被曝の影響なのか、それともスクリーニングバイアスといいますか、一生懸命いい機械を使って調べたからこれだけの人数が、専門家が調べたので、出てきたのか。
それは実はいま、出せません。
こんな検査をやったことは今まで無いわけですから。
これからそれを評価していかなければいけない。

それからもうひとつ、先ほどの質問で、「症状があったのかどうか?」ということがありましたけれども、
あれに関しましては、毎回申し上げているように、甲状腺の手術で、あるいは症状で、症状が出てからでは遅い。
何を言って症状と言っているのか?
喀血なのか、痛みなのか、声なのか、あるいは苦しいのか、しこりがあるから症状があるのか、しこり、今回報告されている大きさとかそういうのを見ますと、私の経験で臨床症状があったとはとても思えないです。

あ、みたわけじゃないですけれども。



ーーつづくーー






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「慢性腎臓病の増加が推測される」橋本重厚福島医科大学教授11/30第21回福島県県民健康調査検討委員会



資料3−2
平成 23~26 年度 県民健康調査「健康診査」
健診項目別受診実績基礎統計表


P65まとめ



(4)高血圧者(収縮期血圧 140mmHg 以上、拡張期血圧 90mmHg 以上)の割合は 40
歳以上で男女ともに平成 23 年度に比べ、平成 24、25、26 年度と経年的に減少した。
39 歳以下では男女ともに高血圧者の割合は低いが、平成 23 年度に比べ、平成 24〜
26 年度はより低かった。あらゆる年齢層で女性に比べ男性の高血圧者の割合は多かっ
た。
(8)65 歳以上の男性で腎機能低下を示す血清クレアチニン 1.15mg/dL 以上の割合が平
成 23 年度 7.6%であったのに対し、平成 24、25、26 年度にはそれぞれ 8.3%、9.0%、
9.9%と経年的な増加傾向を認めた。
(9)腎機能低下を示す eGFR60ml/min/1.73m2未満の割合では 40 歳以上の男女とも
に、平成 23 年度と比べ、平成 24、25、26 年度と経年的な増加傾向を認めた。



福島医科大学 橋本重厚教授:
高血圧は23年度に比べて26年度は減少。
一方でクレアチニン、あるいは●たい率、計算上のもの、ではありますけれども、
これはクレアチニンが増加eGFRが低下、でありまして、
慢性腎臓病の増加
が推測されます。





血清クレアチニン
P23〜(↓表はクリックすると大きく見ることができます)
血清クレアチニン23 血清クレアチニン24 
血清クレアチニン25 血清クレアチニン26



eGFR
P25〜(↓表はクリックすると大きく見ることができます)
eGFR23 eGFR24
eGFR25
eGFR26


検討委員会の表を見てもどのように何が増加しているのかよくわからないのでグラフにしてみました


クレアチニンが増加
血清クレアチニン
40〜64歳
男性1.15mg/dL以上
女性0.95mg/dL以上    %
血清クレアチニン401

男性1.35㎎/dL以上
女性1.15㎎/dL以上    %
血清クレアチニン402

65歳〜
男性1.15mg/dL以上
女性0.95mg/dL以上    %
血清クレアチニン651


男性1.35㎎/dL以上
女性1.15㎎/dL以上    %
血清クレアチニン652


血清クレアチニンが増加
男性1.15mg/dL以上
男性1.35㎎/dL以上
女性0.95mg/dL以上
女性1.15㎎/dL以上

クレアチニン
腎機能の指標


筋肉の中にはクレアチンリン酸と呼ばれるエネルギーを貯めた窒素化合物が含まれています。これが酵素の働きによってクレアチンに分解されるときエネルギーを放出し、そのエネルギーを使って筋肉は動きます。クレアチンは役割を終えると、クレアチニンという物質に変えられます。
体内の窒素は腎からしか排泄されませんので、クレアチニンも血液を介してすべて腎臓より尿中に排泄されます。このためクレアチニンの血中濃度は腎機能(ろ過能)の指標として用いられています。
腎疾患の進行とともに、腎機能が正常の半分以下に低下すると血清クレアチニン濃度は上昇し始めます。この時期では蛋白質の摂取を制限するとクレアチニンの上昇は押さえられます。しかし、腎機能が正常の20%~30%以下になると腎不全の病態となり、食事制限や生活指導を行っても血清クレアチニンは正常化せず常に軽度上昇しています。正常の5%~10%以下になると血清クレアチニンは高値となり、尿毒症の症状を呈して腎透析の準備が必要となります。

基準値
成人男性0.66-1.13 mg/dl
成人女性0.48-0.85 mg/dl


+アルファの豆知識
その1,
血清クレアチニン値は筋肉の量により決まるので、男女によって差があります。また、筋肉量の少ない小児や高齢者では、成人に比べ低値となります。
その2,
腎臓は肋骨のすぐ下に背骨の両側に一つずつあるそら豆のようなかたちをした握りこぶし大の臓器です。腎臓は1分間に約1リットルもの血液をろ過し、体内の老廃物がたまって中毒しないように老廃物を濃縮して尿として体外に排泄する役割を果たしています。また、身体に必要な水分や塩分を調節、保持している重要な臓器です。




eGFRが低下
40〜64歳
50 ml/min./1.73㎡未満     %
50以下40

60 ml/min./1.73㎡未満    %
60以下40


65歳〜
50 ml/min./1.73㎡未満    %
50以下65

60 ml/min./1.73㎡未満    %
60以下65



eGFRが低下
50 ml/min./1.73㎡未満
60 ml/min./1.73㎡未満

慢性腎臓病

慢性腎臓病の早期発見・早期治療

世の中には自覚症状がない病気が沢山あります。
その中でも慢性腎臓病(腎機能障害)は末期腎不全になるまで自覚症状の出ない病気として有名です。

血液検査の中でクレアチニン値というのが、腎機能障害の指標になるのですが、クレアチニン値と年齢と性別から計算された「eGFR」という検査結果項目に注目してください。20歳の時の腎機能を100%とすると70歳以上では、特に持病が無くても腎機能が70%程度まで低下すると云われています。さらに糖尿病、高血圧等を患われていると腎機能が悪化するスピードが早くなるのです。
現在末期腎不全で血液透析をされている患者さんは、全人口の0.2%、つまりは約500人に1人です。これは0歳から100歳まですべての年代含めての数値ですので、70歳以上に限定すると約200人に1人が透析患者さんとなる計算になります。
j017.jpg
血液検査にて「eGFR」が60未満であった場合、または尿たんぱくが陽性である場合は、慢性腎臓病に詳しいお近くの医療機関に相談してください。この段階から治療開始された場合は、将来末期腎不全になる確率はかなり低くなります。





慢性腎臓病とは?症状は?
慢性腎臓病は、慢性的に腎機能が低下している状態をさす新しい概念で、“人工透析予備軍”とも呼べる新たな国民病で、最近注目されているメタボリック症候群と共に注意が必要な二大疾患。具体的には下記のように定義されている。

尿タンパクが陽性である(腎臓に形態的変化がある場合も)
腎機能の低下を示すGFR(糸球体濾過値)が60ml/min以下である
上記のいずれかの状態が3カ月以上持続していること

血清クレアチニンが男性で1.2以上、女性で0.9以上になったら要注意である。腎臓専門医を受診したがよい。


腎不全

腎機能障害の怖いところは、例え、腎機能障害が軽度でも、突然死の原因となる心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクが飛躍的に増えることで、GFRが 60ml/分未満で心筋梗塞・脳梗塞の発症率は1.7倍に、30-44ml/分では5.4倍に、30ml/分では10倍以上に増加すると言われている。
腎臓機能が低下すると高血圧が進行し、動脈硬化が悪化し、4人に1人は心筋梗塞や脳梗塞で死亡すると言われている。逆に言えば、腎臓病を予防すれば突然死のリスクを大幅に回避できると言うことになる。











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<福島県民健康調査>悪性ないし悪性疑い 152人に!!「放射線の影響とは考えにくい」



NHKは福島でしか報じない

福島県のニュース 福島放送局
甲状腺検査2巡目の結果報告

2015年11月30日 NHK福島

甲状腺1

原発事故をうけて県が進めている甲状腺検査について専門医などで作る会議は2巡目の検査で新たに39人にがんやがんの疑いが見つかったことを明らかにしました。
これについて専門医らは「放射線の影響とは考えにくい」とする見解を改めて示しました。
原発事故で拡散された放射性物質は甲状腺に蓄積するとがんを引き起こす可能性があり県は事故当時18歳以下だったおよそ38万人を対象に検査を進めています。

甲状腺2

30日は検査の内容を検証する委員会が福島市で開かれこの中で事故後行われた1巡目の検査であわせて115人にがんやがんの疑いが見つかったほか去年から始まった2巡目の検査で新たに39人にがんやがんの疑いがみつかったことが報告されました。

甲状腺3

また、2巡目の検査でがんやがんの疑いがみつかった39人のうち19人については1巡目の検査でしこりなどは見つからなかったということで福島県立医科大学の医師は「その後、新たに腫瘍ができたのではないか」という見解を示しました。

甲状腺4

こうした結果について委員らは被ばくした線量がチェルノブイリの事故と比べてはるかに少ないことなどをあげ「放射線の影響とは考えにくい」とする見解を改めて示しました。

甲状腺5

その上で、甲状腺がんはただちに命に影響を及ぼす病気ではないことを県民に説明するとともにこれまでの調査でわかったデータと照らし合わせながら放射線の影響でがんが増えていないか長期的に検証すべきだとする意見が出されました。
11月30日 18時49分




「新たに9人」小さく見せるためにこういう言い方もあるのかと思う
やはり福島だけの放送

2巡目の甲状腺検査 新たに9人が「甲状腺がん」と診断

(福島15/11/30)FNNLocal

FNN1.png

新たに9人が、「甲状腺がん」と診断された。
甲状腺検査は、福島第1原発事故当時に18歳以下だった子どもなど、およそ38万人を­対象にしていて、2014年4月からは、2巡目の検査が行われている。

FNN2.png

専門家による30日の検討委員会では、9月末までに検査が確定した、およそ18万2,­500人の結果が公表され、新たに9人が「甲状腺がん」、5人が「がんの疑いがある」­と報告された。

FNN3.png

1巡目とあわせると、「甲状腺がん」と確定したのは115人、「がんの疑いがある」と­診断されたのは39人となった。
検討委員会の星 北斗座長は、「放射線の影響は考えにくい」としている。

FNN4.png

星座長は「チェルノブイリに比べて極めて低いという話と、ま、当時の、非常に、いー、感受性の強い子供達、小さな子供達からの発生が今のところ見られないという二点において、ええそうは考えにくいというふうに判断しています



ということで、今日の検討委員会の資料を見てみよう。

第21回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年11月30日)
県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況
第21回福島県1
第21回福島県2

とてもわかりにくい。
資料を見ても甲状腺癌または癌の疑いと診断された人数がトータルで何人になったのか?
非常にわかりにくい。

わかりにくいので過去の資料を見直してみる。

第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料より

県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【確定版】
先行検査1
先行検査2

先行調査の合計では
・悪性ないし悪性疑い 113 人(手術実施 99 人:良性結節 1 人、乳頭癌 95 人、低分化癌 3 人)

県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況(8月31日)
8311
8312

8月31日時点での県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)」実施状況では、
・悪性ないし悪性疑い 25 人(手術実施 6 人:乳頭癌 6 人)


この時点での合計は
悪性ないし悪性疑い 113 人+25人=138人
手術実施 99 人+6人=105人
良性結節 1 人
乳頭癌 95 人+6人=101人
低分化癌 3 人

で、今回の結果は「平成 26 年度実施対象市町村、平成 27 年度実施対象市町村計」ということだから、
今回の数字を先行検査の合計に足せばいいということになるんですよね?

平成 26 年度実施対象市町村、平成 27 年度実施対象市町村計
・悪性ないし悪性疑い 39 人(手術実施 15 人:乳頭癌 15 人)


悪性ないし悪性疑い 113 人+39人=152人
手術実施 99 人+15人=114人
良性結節 1 人
乳頭癌 95 人+15人=110人
低分化癌 3 人

結果現在わかっている甲状腺癌悪性または悪性疑いの人数は
悪性ないし悪性疑い152人
そのうち
手術実施の子供が 124人
124人のうち乳頭癌 が120人

と、いうことになる。

しかも、39 人の先行検査の結果は、
A 判定が 37 人(A1 が 19 人、A2 が 18 人)
B 判定が 2人

結節ものう胞も何もなかったはずの子供A1がおよそ半分を占めている。


こんな大変なことになっているのに、「放射線の影響は考えにくい」
そして、「被曝線量はチェルノブイリよりはるかに低い」というが、
はるかに低いって、何を根拠に、どうしてそんなことが言えるのか?
そもそも、その根本の考え方に疑問がある。


4住民の初期被ばく線量評価「まだオープンになっていないデータがある」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)
「当時の、事故直後の測定はバックグラウンドが高すぎたので、正確な数字ではない」



「正確な数字が出ないほどバックグラウンドが高かった」…


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チェルノブイリ被曝者の今「甲状腺がんは子供だけではない・非腫瘍性甲状腺疾患・心臓血管系・高血圧など」~チュマク博士講演11/24(文字起こし)

チェルノブイリ事故の健康影響~チュマク博士講演
2015年11月24日(火)14:00~16:30
チェルノブイリ事故の影響により、甲状腺がんや白血病などの腫瘍だけでなく、様々な非がん系の疾病が観察されているー。事故25年目に公表された『ウクライナ国家報告書』は、福島原発事故を経験した日本に大きな衝撃を与えました。この『国家報告書』で“健康影響”の章を監修したアナトリー・チュマク博士の講演

アナトリー・チュマク博士 
1984年医学博士。1994年に免疫学アレルギー分野で教授。2012年から、ウクライナ科学アカデミー、ウクライナ放射線医学研究センター副所長。1986年、事故処理作業員の健康管理と医療支援のため、ウクライナ保健省の代表としてチェルノブイリ原発の30キロゾーンで働く。 2011年に刊行した「ウクライナ国家報告書」の健康影響に関する編集責任者、「チェルノブイリ事故の健康影響?四半世紀の結果」の事務責任者をつとめる。
 



アナトリーチュマク博士




7:05〜https://youtu.be/8Z1zpnfm2GA?t=4m59s
私どもの経験を皆さまと分かち合えるということを今日は嬉しく思っております。
そしてもしかしたら経験だけではなくて、私たちが犯してきた間違いというものを、皆様が間違いを犯さないように、この場でお話しできることを嬉しく思っております。

私の用意したプレゼーテーションの資料は皆様のお手元にすでに用意されているというのを知りまして、安心しております。

皆さんご存知のようにチェルノブイリの事故とはIAEAが定めた最も高いレベル、レベル7です。
86年、プリピチャという町

医学的に見た影響、被害というのは非常に大きいものです。

チェルノブイリの事故からもう直ぐ30周年になろうとしているんですけれども、今、晩発性というか、後遺症というか、で出てくる症状についてお話しする時期になりました。

チェルノブイリの被曝者の今」というテーマでお話しします。

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全員がウクライナではないんですけれども、急性被曝と診断された人がすでに28人亡くなり、それから2013年までにさらに51名が死亡しました。

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そしてその死因なんですけれども、多くは心臓血管です。
それから腫瘍です。


そして現在生きている人々ですけれども、様々な箇所に症状、疾患を抱えています。
すべての部位においてということです。


1990年の段階では、急性被曝症と診断されなかった人、まだはっきりとは診断されないという意味だったんですけれども、ある時期を通してその人たちもまた新たな症状を抱えています。

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広島長崎では、ある程度の時間が経って起こった症状は白血病でした。

その後の調査を幅広く、そしてこれは簡単なことではなかったんですけれども、疫病の調査をやることによって、チェルノブイリの事故処理班、作業員たちの白血病もチェルノブイリの事故と大きく関係しているということがわかりました。

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これらの人たちの白血病の発症の割合というのは、被曝をしていない人よりも3倍高いということがわかっています。

慢性リンパ被曝症は、広島長崎ではよくある病気ではありませんでした。

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ウクライナとロシアそして日本での長期追跡調査の比較をしています。
この症状というのはチェルノブイリ事故の15年がピークでした。
そこからは少しずつ減少しています。

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チェルノブイリの子供の癌、甲状腺がんなんですが、最初に記録されているのが1990年です。
そこから高い割合になっています。

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そしてこの甲状腺癌の発症というのは子供だけではなく、すべての原発被曝者に見ることができます
何年間にも渡って予測をしているんですけれども、実際に甲状腺癌の人が見つかった数というのは予測を大きく上回っています。
女性男性の違いでいうと女性の方が多い。
これは被曝に関わらず、甲状腺癌の発症率が女性の方が多いということです。

様々な居住地での甲状腺癌の発症数です。
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チェルノブイリの被爆者の今1

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それから非腫瘍系の甲状腺疾患、これが非常に高く出ています。

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ただこの原因、いくつか原因があるんですけれども、ひとつはヨウ素がない。
これらの地域には、土壌にも水にもヨウ素がないということが一つの原因と考えられています。

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そして他の場所、いわゆる固形癌ですけれども、この発症が高まっているのは事故処理班の作業員にみられます。

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作業員には女性もいたんですけれども、その女性の乳がん、乳頭癌の数というのが予想の数を大幅に超えています。
まだ、非常に注意してこのデータを見ているところです。
このグループ、対象の人数があまり多くないということ。
それから避難者が事故前には癌の発生というのが非常に小さかったということに注目しています。

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ただ非常に重要なのは腫瘍のない癌です。
細胞系の癌なんですけれども、この疾患。
実際にはライフスタイルに大きな影響をもたらしています。


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たとえば心臓血管系の病気は、若い時に被曝をした人、ある時期避難して過ごした人は、今も同じ病気を抱えています。
そして腫瘍、……死亡率も高い

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事故の処理に当たった時に40歳から60歳だった人の死亡率が高い。

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作業員の死亡率の構図を見てみますと非常に興味深いのは、腫瘍の疾患とかその他●よりも、交感器系というんですか、高血圧であるとか、血管系の心臓血管系の病気、循環器系の病気を抱えていて、それによって死亡するケースの割合が多いというのが現状です。

ですから医療的、それから社会的見地から言いますと、この、癌じゃない、腫瘍じゃない原因、心臓血管系の病気というのが非常に死亡リスクを高めているということが言えます。
ただこれが本当に被曝と関係があるのかということはまだ●です。

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そして、精神的、感情面の状態です、比較的健康に大きく影響します。
事故初期は機能障害の方が目立っていました。

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それから機能障害は下がるわけですけれども、違う症状が現れてきます。

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実はですね、「チェルノブイリの問題はもう現実的ではない、何度チェルノブイリの話をするんだ、飽き飽きした」と言われていた時期がありました。
ただ炭酸が瓶の中にあって時間がたったらバッと膨れ上がったということがあるように、同じように原子力の吹き出たものというのがありました。それが福島第一です。

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ウクライナはチェルノブイリの痛い経験を持っていますので、福島第一の事故に最初に反応を示しました。
キエフにある日本大使館を通じて私たちの持っている全ての資料をお渡ししました。

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そしてチェルノブイリの経験を知ろうということで、たくさんの代表団の方が日本からいらっしゃいましたけれども、それは大臣レベルであったり、県のレベルであったり、様々だったんですけれども「チェルノブイリはどうだったか」関心を示す人々を私たちは迎い入れました。

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ここの写真にあるのは、ウクライナ非常事態省と日本の代表団とのセッションです。
そして私ども専門家は福島の現場に行きました。

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先ほど申し上げましたように精神的心理的な影響、それからトラウマというのは長く残るものです。
チェルノブイリでも、30年経とうとしている今でも大きな問題になっています。
そして福島でも被害者の間では心理的な問題が今も蓄積しています。
さらに日本の場合には津波という大きな被害もありましたので、精神的な影響というのは大きい。

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ただこの間、様々な研究がされており科学的な情報というものが十分に蓄積されています。
そして今、一般の人々に一般のわかりやすい言葉で活用し、広げることが求められています。
この情報をいかにわかりやすい言葉で広めるかという、この成功例を示しているのがWHOの国際チェルノブイリの医療情報ネットワークの活動で証明されている。

この情報というのは正しいチャンネルを通して広がらなければならないと思っています。

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正しいチャンネルというのは、誰を信じたらいいのか?という話になるんですが、
それはお医者さんを信じるべきか、教師か、あるいは聖職者を信じたらいいのか?
その人たちを通じてもっとも人々が接触する情報が広がるということは必要と考えています。
私たちは聖職者というのは使いませんでしたけれども、お坊さんとか牧師さんを通じてというのは使いませんでしたけれども、人々が一番接する機会がある医者とか教師とか、その人たちのためにセミナーとかレクチャーを行いました。

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チェルノブイリではいま、石棺と言われている、壊れた原子炉を覆うものの新しい建設が必要になってきているという問題があります。
失敗を繰り返さないためにも、そして作業員の人数を最小限に抑えるためにも、私たちは厳しい管理をしています。

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私は原子力、それは軍事的な目的であっても平和的なものであっても、それにより人々が苦しむことに全く反対しています。
私たちは今すぐに生活環境を変えることはできません。
私がこの場で伝えたいメッセージというのは、この写真にありますようにチェルノブイリの悲劇のために建てられたこのモニュメントに尽きるというふうにいえます。

チェルノブイリの被爆者の今2

これは落ちていく鶴なんですけれども、ここに文字が書いてありまして、ウクライナの詩人の●の詩が書いてあります。
「生きるもの死すもの、そして生まれてこなかったものへ」の碑

ありがとうございました。



35:28
チェルノブイリの被爆者の今3
白石草さん:
今お話をお聞きしまして、
私たち日本では、チェルノブイリ原発事故の影響は、晩発的なものは「小児甲状腺以外にはない」というか、「小児甲状腺がんのみである」というふうに日々言われておりますけれども、さきほど吉田さんに示していただきました、今回報告書をまとめたチョマクさんの直接の口から、「甲状腺がんは小児だけではなく大人にも発生している」。
さらに、「腫瘍系以外の甲状腺の様々な疾病もある
さらに「ほかの固形癌、癌以外の疾病などについても観察されている」というような。
我々は常にいろんなところの情報を通じまして、そのことは見聞きしているかと思いますけれども、今般直接ご説明頂いたところです。

千葉県柏市 〜10月31日までの検査結果公表〜甲状腺に何も無い子供が少なすぎる


最新の柏市甲状腺超音波(エコー)検査判定結果が出ました。
柏市11

千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)」のブログを書いた時の9月30日までの結果と比べると下記のようになります。


  ~平成27年9月30日 →~平成27年10月31日
A1        61 →  73
A2        95 → 108
B          6 →   7
C        11 →  11
合計      173 → 199


平成27年7~9月分測定結果に関するお問い合わせが多く寄せられたため、「よくある質問」を掲載しました。「よくある質問」はこちらをご覧ください」と初めに書かれています。
B判定+C判定で全体の1割になるということで、たくさんの問い合わせがあったようです。


よくある質問
Q1 C判定が福島県「県民健康調査」と比べて多いのはどうしてですか。
C判定につきましては、結節やのう胞に限らず、比較的よく見られる甲状腺の疾患が疑われる場合も含まれます。確実に二次検査が受けられるように判定の対象としたため多いと考えられます。現時点では最終的な結果は出ておらず、福島県「県民健康調査」 と単純に比較できるものではありません。また、現時点ではがんと診断された方はいません。今後も継続的な調査をし、結果につきましては、まとまり次第、ホームページ等で公表していく予定としています。

Q2 A2判定を経過観察しないのはどうしてですか。
A2判定につきましては、のう胞については良性であること、また、結節についても微小であること、検査機器の精度が向上したことによってようやく見つかるようになったものであり、そのほとんどは良性であること、今後すぐに大きくなっていく性質にないこと等から、今般の検査における経過観察対象には設定しないと判断しました。

Q3 所見、診断内容は公表しないのですか。 
この検査は一次検査(スクリーニング検査)をしているものです。検査の結果、より詳しく確認いただくために二次検査を受けていただくものです。

Q4 比較的よく見られる甲状腺の疾患にはどのようなものがありますか。
単純性甲状腺腫
思春期頃の若い女性に多く見られます。甲状腺機能に明らかな異常はありません。

腺腫様甲状腺腫
甲状腺に大小さまざまの結節が多発し、全体的に腫れます。

バセドウ病
甲状腺ホルモン過剰により、動悸、頻脈、疲れやすさ、指のふるえ、眼球突出等の症状を呈します。女性に多い傾向があります。

橋本病 
甲状腺ホルモン不足により、寒がり、動作緩慢、皮膚の乾燥、便秘等の症状を呈します。女性に多い傾向があります。



おしどりマコさんは南相馬の講演で「単純に福島県民健康調査とは比較できない」とおっしゃっていました。↓

5福島県以外の自治体の甲状腺検査「単純に比較はできない」 11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)
なので怪しいものは専門医に回すというのがC判定になっていて、なので、福島県の検査より柏市であったり他の自治体。
柏市であったりというのは人数に対してC判定の割合が多めに出がちなんです。
福島県はちなみに今、それもちょっと問題あるなと思うんですけど、137人の悪性ないし悪性疑いですけど、いまのところC判定は一人しか出ていないんです。
なのに他の自治体ではC判定が6人とか、結構たくさん出ている自治体もいるので。

なぜそういうことになっているのか?というと、枠組みをそのまま使っていない、考え方が違うから。
とりあえず、自分はあんまり詳しくないから専門医に診てもらって、お願いというのが全部C判定に入っているっていうのが問題点の一つでもあります。



甲状腺超音波(エコー)検査測定結果・年齢区分別一覧(平成27年7月1日~平成27年10月31日)も公表されていました。
柏市12

それぞれの年代でまとめてみました。

合計数字
合計
全女子
全男子

幼児
幼児男子
幼児女子
↑幼児はほかの年代に比べて異常のないA1の率が高いのに、C判定がとても多い。幼児のA2には今後の注意が必要なのではないか。

小学生
小学生男子
小学生女子
小学生になるとすでにA1とA1以外の割合が逆転している。
すでに結節やのう胞を持っている子供の割合が増え、今後の注意がとても大切に見える。



中学生以上になると男女共検査人数がとても少ない。
少なすぎて表にする意味もないと思いましたが、作ったので一応載せておきます。
中学生は男子も女子もB、C判定はゼロだけど、A1よりもA2判定の人数の方が多くなっていることに注意したいと思います。
A2は「結節(5.0ミリメートル以下)またはのう胞(20.0ミリメートル以下)がある」ということです。
本来ならば、A1で「結節やのう胞は認められない」子供の方が多いのではないでしょうか?
小さくても、結節やのう胞が甲状腺に認められるということについて、もっと多くの子供達の検査の必要性を感じざるを得ません。

中学生
中学生男子2
中学生女子

高校生
高校生男子
↑合計4人のみの検査でA1が2人、A2が2人となっています。
高校生女子
↑高校生女子は、結節ものう胞も無い正常な甲状腺の子供が一人しかいません><。それ以外は全員結節やのう胞が認められています。

高卒程度
高卒程度男子
↑たった3人の検査のうち結節ものう胞も認められなかったのは一人だけです。
高卒程度女子


検査人数がとても少ない中、高校生女子、高卒程度女子に1名ずつC判定。
高卒程度には2名の女子にB判定も出ています。

なんらかの結節やのう胞を持っている子供が何もない子供に比べて多すぎると思います。

このような自主的な検診なので、心配に思っている人しか受けないという事実もあると思いますが、異常の全くないA1の率が非常に低いことが気になります。

単純に福島県や他県と比較はできないにしても、原発事故前にも、このように二次検査が必要になるような甲状腺の状態があったり、、または結節ものう胞もない子供がこれほどまでに少ないものだったのか?
「事故前は検査していないからわからない」と言われてしまったらそれまでですが、私は大変疑問に思いました。

私の個人的な感覚からすれば、結節やのう胞が無いA1と、結節やのう胞ができてしまっているA1以外の2種類に分けてもいいぐらいだとおもっています。
(それぞれの円グラフをA1とA1以外で見直してみると、何も無い子供が少なくてぞっとします)

多分、原発事故がなければ、子供達の甲状腺に、結節(しこり)とかのう胞(水の入った袋)なんて、できている人の方がダントツに少なかったはずだから。


癌にならなくたって、甲状腺の中にブツブツがあるというのは、そもそも健康な子供として考えた場合どうなんだろうか?


このような結果が出た以上、柏市は事故当時18歳以下の子供たち全員の甲状腺の検査をするべきです。








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6甲状腺学会「他の生き物と人間は違うのね」 11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)




FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h17m19s
2015111061


先週末に甲状腺学会があったんですね。
写真を撮ってもダメですし、録音もダメなので、必死に書き取るしかなかったんですけど。

私は、検討委員会と甲状腺評価部会で「数十倍のオーダーで多い」ということが出てから、「もともと潜在的に子供の甲状腺癌はいたんですよ」とずっと説明し続けていた、初代の検討委員会の座長、山下俊一先生に「今年検討委員会が出した甲状腺評価部会の取りまとめ、どう思いますか?」っていう、意見を一度聞きたかったんです。

「数十倍のオーダーで多い、スクリーニング効果ではない」というものが検討委員会の評価部会で出ていますよ」ということで、今年の8月に福島市で学術会議のシンポジウムがあって、そこに山下先生が出られるというのでバーッと走って行って、「山下先生〜!」って言って、聞きに行ったんですよね。
で、「甲状腺検査について少しお伺いしたいんですけど」っていうと、「おしゃべりマコ!!ノーコメント、ノーコメント!」ってダッシュで逃げられて、ね。
なんか、ちょっとびっくりしました。
「ノーコメント、ノーコメント!」で、全然コメントが取れませんでした。
ま、その学術会議もビックリな内容でしたけど。

それで、甲状腺学会ではどういうことをおっしゃられるのか?ということがとても興味があって、それで、山下俊一先生の最後のスライドのまとめの中からすごく書き取ったものがちょっと象徴的だったんですけど。

「マス・スクリーニングとがん登録の違い」もしくは
「放射線生物学と疫学のギャップを埋める努力」とか。
ま、簡単に言うと、山下俊一先生や県立医科大学の鈴木眞一先生は、今でも「スクリーニング効果で子供の甲状腺癌が増えているんだ」ということをおっしゃっていました。

それで「放射線生物学と疫学のギャップを埋める努力」という山下俊一先生のスライドと、ここの話は、今年出てきた数十倍のオーダーで多いという疫学者たちの検討を否定するような形での内容のお話でした。
「疫学、がん登録とスクリーニングは違うんだ」というお話を。

なので、今でも学会の方では「スクリーニングで多い」ということが話し合われていました。

すぐに私は山下俊一先生の言うことを岡山大学の津田先生にメールで「まだスクリーニングって言ってましたわ」って、送りました。

あと今年の学会でちょと。
会場が違っていたので私とケンちゃんと別れて行ったんで、私が話を聞いていた方には出てきていなかったんですけれども、
県立医科大の方で患者会を立ち上げるという発表がありました。
患者さんの対話の機会を設けるということが目的ということで、小児甲状腺癌の患者会を立ち上げるということが出されていました。
で、そのことについて県立医科大に色々と話を聞いているんですけれども、その回答は出てきていないという形です。

https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h21m12s

甲状腺の話から少し逸れるんですけど、学会で海洋生物の国立環境研究所の堀口敏宏先生とおっしゃる方が発表されていて、甲状腺学会で海洋生物の発表?なんだろう?って思ったんですけど、国立環境研究所の堀口先生が、とても、こう、素晴らしい興味深い方で。

2013年に原子力規制庁の海洋モニタリング検討会というのがありまして、通称海モニって言うんですけど、そこに堀口先生は委員で来てらして、そこで取材をしていた時にとても色々話を聞いてくださって。

当時東京電力が原子炉の使用済み燃料にどれだけヒドラジンとホウ酸という化学物質を入れたのか?総量を発表していなかったんですね。
ヒドラジンやホウ酸など、そのほかいろいろな化学物質も放射性物質と同様、とても発ガン性の高い物質なので、それが海に垂れ流しになっているということで。
で、総量がどれだけなのかも出てこないというのがとても問題なので、この海モニという検討会で堀口先生に、「東京電力がどれだけホウ酸を入れたかヒドラジンを使ったか追及してくれませんか?」っていうことをお願いしたんですね。

そうすると堀口先生がとても聞いてくださって、規制庁や東京電力に突っ込んで、毎回毎回聞いてくださって。
で、結局、全5回だったんですけど。
わかったことは、「2011年事故発災当時はとても混乱していたのでホウ酸をどれだけ入れたかわかりません」ということが出てきました。

堀口先生は「それはさすがにおかしいだろう」と。
「何かしら、どこに何があったのか、メモとか、購入量とか、保管量とかすらないのか?」というと、
「津波で流されたものもあり、混乱の中どこにどれだけなのかわかりません」ということで、結局ホウ酸がどれだけ2011年に投入されたのか?というのは出てこなかったんですよね、驚きました。


で、その堀口先生が甲状腺学会で発表されることっていうのはどういうことなんだろう?
それが興味深かったですね、ケンちゃんが聞いてくれたんですけど。

イボニシという貝の調査についてだったんですね。
簡単に言いますと、
原発を中心にした広野町から双葉町を含む30kmのあたりでイボニシという貝がほとんど観察されないことがわかった。
ということだったんです。
宮城県や岩手県、福島県の北部の地点と比べると、
30kmのあたりでは全く見られないんですけど、その他では年月が経つにつれて、一旦津波で無くなったけれども。

img_0_20151120081930e61.jpg
イボニシ

ケンちゃん:
最初は「津波で無くなっていなくなったんじゃないか」と言われていたそうなんですけど、原発の周辺で、30km以外の地域はどんどんどんどんイボニシが戻ってきたそうです。


マコ:
それで、堀口先生は有機スズ汚染の関連でイボニシの全国調査を25年続けてらして、とてもイボニシを見つけるのが上手なんですよね。

25年イボニシの調査をしてきたけれども、30kmの範囲でイボニシがほぼ全く採取されなかった経験は皆無である」ということでそういう発表をされていました。

これの原因が何なのか?というのはわからないんですけれども、海洋生物のあきらかな減少が見られるという報告をされておられましたね。

堀口先生、ま、ほんとうに海洋生物とか、イノシシとか農林水産系の学会では、原発事故の影響で海洋生物なり牛なり鳥なりなんらか影響があるということが既に発表されていて、学会ではそういう論調になんだけれども、甲状腺学会にこられて「人間の学会だけは絶対にに影響云々はないって今でも言ってるね」とおっしゃっていましたね。
「これだけ他の学会が違うと言っているのに、他の生き物と違うのね」みたいなことを堀口先生はおっしゃっていましたね。
それが甲状腺学会では一番異常だと思いました。



つづく


続きを読む

5福島県以外の自治体の甲状腺検査「単純に比較はできない」 11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)




FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=1h3m20s
2015111011


つまり甲状腺に関する問題は、事故直後の線量評価が、実測値がほとんどないこと。
で、その上、今の段階で数十倍に増えているということに関して、疫学者であったり現場の先生方が、
「やはり南方向で少し気になる」と。
福島県を超えてもきになる傾向があるという。
全然違うアプローチから同じ答えを出しているということ。

南方向というのは、さっきの事故直後の1080人の被災者生活支援チームの調査でもあるんですけど、SPEEDIとか諸々の実測値で、「南方向への放射性ヨウ素の濃度の高いプルームが流れている」ということはもうわかっているので、やはり南方向がとても気になるということですね。

1080人の調査でもいわき市の4歳児が最高のマックスの値を出しているということ。
で、これは津田先生がおっしゃっていたんですけど、
南方向への濃いプルームが通った時は、いわき市や福島県内では比較的朝の早い時間だったんですね。
茨城県や東京に流れてくるにつれて、だんだん昼過ぎになっていくわけで、そして人口密度も高くなってきますし。

なので、「発生率は低くても人口密度が高く、そして比較的外に出ている時間帯にプルームが流れてきた方が、患者数としては、ひょっとしたら出てくる罹患者数としては多いかもしれない」ということを津田先生はおっしゃっていましたね。

今すごく取材しているのが、福島県以外の自治体で、どこが甲状腺調査をしていて、どういう結果を出しているのか?というのをずっと今いろいろ調べているんですね。

やっぱり茨城県が一番自治体で検査をしているところが多いです。
これは、北茨城市の今年の市議会を取材してきたんですけど、北茨城市の検査が一番福島県に近い枠組みで、ま、それぞれやり方が違うんですけれども。

茨城県で無料検査をしているのは、北茨城市と東海村と高萩市と、大子町町ですね。
甲状腺検査の助成をしているのは、無料検査じゃないんですけど、「甲状腺検査をするんであれば3000円、もしくは5000円助成をしますよ」という形にしているのが5つありまして、かすみがうら市とつくば市と牛久市と常総市、そして龍ケ崎市。

千葉県では、松戸市と柏市が助成をしていて、
栃木県は日光市と那須町。
宮城県の丸森町では無料検査をしていました。

今年、最近情報公開、結果を出してきたところ、北茨城市や松戸市や柏市に取材をしたんですけれども、結果から言いますと、北茨城市は本当に一番大きな検査をしていて、2011年3月11日に北茨城市にいた18歳以下全ての北茨城市市民に無料検査をしているんですね。

その上、福島県と同じように「甲状腺検査を無料にするから受けるように」という通知も全員に出しています。
そういう大掛かりな検査をしているのは、北茨城市のみです。


で、市議会も行ったんですけれども、1巡目の検査を終わってとりあえずとりまとめを出したんですけれども、2年後にもう一度2巡目の検査をするということを市長は明言をしています。

2巡目の時も市長は任期中ですので、議会の方もそれに異論はないということで、北茨城市はその全員に対する無料の検査を2巡目もするということまで決まっています。

そういう自治体は私が調べた限り、北茨城市だけだと思います。

その他助成をしているところもあるんですけれども、松戸市や柏市もこの間結果を出してきて。
で、しゅざいをしていて「いちばん問題だな」と思ったんですけど、
甲状腺検査の判定のところにA1 A2 B C 。

2015111051

福島県の検査でA1 A2 B C 判定という枠組み。
これは2011年に初めてできたものなんですね。
甲状腺の検査をするにあたってどういうふうな枠組みを作っていくか。
どういうふうな診断基準を作るかを2011年に議論があって決めたんです。
これは私は2011年の検討委員会で当時取材をしていて、この診断基準を作る別の非公開の委員会が行われていました。
なので、それを知らない人が各自治体の担当の中に多いんですね。
このA1 A2 B C というのは、甲状腺外科学会とか、日本の診療ガイドラインに元々あったものではなく、2011年の原発事故の後、福島県の子供38万人に検査をしていくためにどういうふうに分けていくか?という議論の時に作られた枠組みなんです。
福島の38万人の子供達のために作られたものなんです。

なのでこのA1 A2 B C を他の地域の地方自治体が使っているというのは。
そしてこのB判定 C判定が福島県のA1 A2 B C 判定と異なる自治体がいくつかあるんですね。

なので他の自治体がA1 A2 B C という測定結果を出してきたとしても、単純に比較は全然できない状況になっているんです。


で、福島県の検査の枠組みが、細かい枠組みがですね、
このA2 と B判定の間のラインをどうするか?だったんですね。
結節5ミリ以下のう胞20ミリ以下。
結節5.1ミリ以上、のう胞20.1ミリ以上。
ここのラインで区切っていいかどうか?というのが甲状腺の専門医たちの 議論でした。


で、4ミリ3ミリのいわゆる微小がんと言われるのは A2判定になってしまいますので、それでも問題のあるものは、怪しいものはBにするというのもあるんですけど、この結節5ミリというラインが微小がんだった場合どうするの?という議論があったんです。

でも、福島県の検査だと20歳以下は次の検査は2年後、20歳を過ぎたら5年後なので、A1 A2 判定になったとしても、経過観察は続くんですよ。
A1 A2 判定になったとしても2年後、もしくは5年後にずーっとエコー検査をしていくということなので、2年ごとにみるという前提のもとで5ミリ以下、20ミリ以下というラインが決まったんです。

なので、この福島県の枠組みを他の地方自治体がたまたま1回だけ検査をする時につかうと、福島県ではここは経過観察に当たるんですけど、経過観察がひょっとしたら必要になる人がいるかもしれないのに、一回こっきりの検査で「経過観察なし」になってしまうかもしれない、「異常なし」になってしまうという。

福島県の検査A1 A2 B C というのを他の自治体が使っているというので、そういう問題が出てきます。

実際いくつかの自治体の保健所であったり健康増進課の担当の方と話したんですけれども、このA1 A2 B C の枠組みが2011年に福島県で作ったということをご存知ですか?って。
今日も聞いたんですけど、「知りませんでした」と言われました。

「お医者さまがたに任せていて知りませんでした」
「子供の甲状腺のガイドラインだと思っていました」
というふうに答えていました。

なので、各自治体の検査はとてもありがたいですし、どんどんやっていっていただきたいんですけど、でも当地でやっているということで、検査をしても比較するデータに全然なってきていないという現状もあるんですね。

で、各自治体で検査をしている場合、大抵市立病院の小児科の内分泌科の先生がみることになったんですけど、とても嫌がっていて、「そんな検査とても責任を持ってみられない、子供の超音波エコーなんて」というふうに言って断られても「これは匿名で」と、どこの市かは言いませんけど。

なので、「サイズを見ることぐらいだったらできるから、とりあえず結節5ミリ以下のう胞20ミリ以下、このラインを振り分けるということ、一次スクリーニングだけで、怪しいものは全部専門医にまわす」という形の自治体もあるんですね。

なので怪しいものは専門医に回すというのがC判定になっていて、なので、福島県の検査より柏市であったり他の自治体。
柏市であったりというのは人数に対してC判定の割合が多めに出がち
なんです。

千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)



福島県はちなみに今、それもちょっと問題あるなと思うんですけど、137人の悪性ないし悪性疑いですけど、いまのところC判定は一人しか出ていないんです。
なのに他の自治体ではC判定が6人とか、結構たくさん出ている自治体もいるので。

なぜそういうことになっているのか?というと、枠組みをそのまま使っていない、考え方が違うから。
とりあえず、自分はあんまり詳しくないから専門医に診てもらって、お願いというのが全部C判定に入っているっていうのが問題点の一つでもあります。



Q:福島県は検査の基準を「こういうことでやる」って全国に知らせたんですか?
A:それもないです。例えば東京でもそうですけど、東京で普通に子供の甲状腺をみてもらって、こういう枠組みの診断はされません。本当に福島の検査のみの枠組みなので、教科書であったり、2011年以降も診療ガイドラインにも別に盛り込まれていません。これは本当に福島県の38万人の子供の検査をするときに作られたもので、その他に流用するというのを考えてなかったんです。
Q:でも流用されている。
A:流用されているんです。
それで流用しているところが、2011年に作られたものだということを理解ぜずに使っている場合もあるんです。



つづく



<甲状腺検査>北茨城市平成26年度の結果 3593人中3人が甲状腺ガン〜「放射線の影響は考えにくい」

<甲状腺検査結果>福島県と福島県以外〜2015年3月31日現在〜A1,A2,B,C

千葉県松戸市の甲状腺検査〜2015年7月末までの結果

千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)



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4住民の初期被ばく線量評価「まだオープンになっていないデータがある」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)



FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=38m14s

清水先生がおっしゃる。
「福島の原発事故があって、住民の人たちはそんなに被曝していないから」という根拠になっている事故後の住民の方々の線量評価というのは、内部被曝を測っているもの、甲状腺を測っているものはほとんどないんです。

で、本当に福島県飯舘村の方々が2011年の3月4月から「村の子供を10人でいいから測ってくれ」と。
そういうことを本当にあちこちの厚労省、教育委員会などに要望書を出したんですけど。
自分たちでバスを手配して飯舘村の子供を運んでいくから、10人でも20人でもいいから、内部被曝をなんとか測ってくれ、甲状腺を測ってくれ」というのは、どこも聞いてくれませんでした。

甲状腺に影響がある放射線ヨウ素は8日で半分になってしまう。
半減期が8日なので、80日、8日の10倍ですね。
半減期が10回くると、1024分の1になるんです。
なので、どれだけ放射ヨウ素を吸い込んで被曝
をしても、数ヶ月、半年とか経って測っても、一切、その放射線ヨウ素がどれだけ体にダメージを与えたか、ということは測ることができないことを2011年の3月に飯舘村の若い方は気づいて、
「半年後とか1年後に測ってもしょうがないから、3ヶ月以内に村の子供たちを測ってくれ」
「ヨウ素がなくなる前に測ってくれ」ということを要望しまくったんですけど、どこも、本当に測ってくれなかった。

そのあとになって、
「健康被害を評価する住民の内部被曝の事故直後のデータが無いから推計しかできない」と、どこの検討会でも話をしているんですけど。
私は個人的に、本当に彼らと一緒に「頼むから子供の甲状腺を測ってくれ」「内部被曝を測ってくれ」というのをお願いしてまわって、ホールボディーカウンターが当時日本に何台あるのか?稼働率がどこなのか?使っていないホールボディーカウンターがどこの大学にあるのか?ホールボディーカウンターを外国から日本に入れているキャンベラ社の事務所がどこにあるのか?というところまで調べて、
キャンベラ社が西浅草かどこかにあったんですよね。
「申し訳ないけれども、貸してくれないか」とか、
「とにかく村の子供を測ってくれないか」とか、
本当に手当たり次第頼みに行って、どこもダメだったことがあって。

それはやっぱり「事故直後のデータが無いので推計しかできない」と言われることにはすごく腹がたつんです。

で、公的なデータ、そしてシンポジウム、こういう公的なもので、住民の事故直後の数少ない残っているデータというのは3つと言われています。

一つ目は、1080人当時の被災者生活支援という内閣府いわき市と飯舘村と川俣町の子供たちの甲状腺を測った1080人のデータがあります。
2011年の3月24日から夏までに、その三箇所で1080人測ったんですね、それが一つ。

甲状腺から放射性ヨウ素が見つかったニュース
子どもの被ばく検査結果 削除


子ども「甲状腺被ばく」、保護者に説明 と福島の子どもたち 文科省、保安院に会う 



もう一つは弘前大学の床次(眞司)先生が研究室の方々で福島に入って、事故直後の浪江町や南相馬の方々の甲状腺を測ってました
それが二つ目の内部被曝の結果です。

住民65人中50人から放射性ヨウ素を検出、5人が国際基準の50ミリシーベルト超え
甲状腺被ばく…弘前大調査


「不安あおる」と県に止められた甲状腺初期被ばく調査3/11報道ステーション(内容書き出し)



もう一つは長崎大学の松田先生が、事故直後長崎の方に避難してこられた方々をホールボディーカウンターでとったという、その三つが事故直後の内部被曝の実測値として存在していて、いろいろ議論の俎上に上がってくるんですね。

2011年には誰がどこで調べてきているのかっていうのは本当に無かったので、誰か測られた人いないですか?測ってた?みたいだったので、データが出てくる前にほぼすべての人に当たってたんですよね。

まず内閣府、被災者支援チームが測った1080人のデータ

まず長崎大学の松田先生なんですけど、

本当は住民の方々を測ったデータというのは、どの先生がいつどこに入って誰が測ったのか?というのを本当に手当たり次第当たったので、まだオープンになっていないデータってあるんですよ。
でもそれは論文にもなっていないし、発表もされていない。

でも手がかりを探していろいろ情報開示を精査してくださる方もおられて、
これは松田先生が雑誌に投稿している記事の中に出てくるんですけど、

201511107

事故直後、福島県立医大の保育園を訪問して、園児たちや職員の甲状腺線量を測った」という文章があったんですね。
それを見つけてくださった方がいて、これを情報開示請求しました。
これは表に出てきていないデータだったんで。

そうすると、いったん出てきたのが、ちょっと驚愕だったんですよね。
甲状腺検査の測定結果が、「データが保存されている可能性があるハードディスクが故障しているため不開示」だったんです(苦笑)
ドリルで壊したぐらいの、ね。
不開示の理由がなんか、ひどくないですか?
他に訪問しているところもあるでしょ、一箇所っていうことはないでしょ、というので思って、ま、一回目は不開示でした。

これはおかしくないか?コピーが絶対にどこかにあって、「ハードディスクが故障しているから不開示だっていうのはそれはひどいじゃないか」っていう記事を書いたんですね。
そうしたら情報開示請求の方のところにその後連絡を受けました。
「ハードディスクが直りました」という。
すごく、わかりにくい、読みにくいデータだったんですね。
結局、これが何か?どういう意味なのか?わからない。
3月17日に測った」とおっしゃっていました。
3月17日に測ったのがこちらなんですね。

201511108

いまお名前とか全部伏せていて。
で、気になったのは、これね、たぶんミスタイプなんですけど、
「バックグラウンドが高すぎる」というミスタイプを打ったんだと思ったんです。
これ、ミスタイプだからこそ黒塗りじゃなかったと思うんですね。
「位置からいっても低い場所がない」

これで長崎大学の松田先生に直接メールでいろいろ伺いました。
「この資料について教えてほしい」と。
「これはどういう意味なのか」ということを教わりました。

で、この1というのがバックグラウンドだそうです。
当時バックグラウンドが、室内なんですけど、「室内で測定した」とおっしゃっていたんですけど、毎時1マイクロシーベルトだと。
それでこっちが子供達やお母さんの喉にNaIシンチレーションをくっつけて測定した数字なんですけど、ちょと驚いたんですよね。


バックグラウンドが1で、喉が1.5なんですよ。1.15とか、

そんなに差があるということは、結構甲状腺の等価線量が高くないかなって驚いたんです。

なので松田先生に、「これがバックグラウンドでこれが測定値だとすると、かなり差がないですか?」と聞きますと、
松田先生は「測定の考え方として3倍程度は誤差なので、毎時1マイクロだと3マイクロぐらいまでは誤差の範囲内なので、問題はないです」って言われました。

「3マイクロまでは誤差だ」って言われるけれど、それで甲状腺に限らず測定されている方々にね、「これは本当に3倍程度誤差だから問題ないって言っていいのか?」っていろいろ聞いたんですけれども、「すごくセンシティブなデータなので、名前を出して名言することは避けたい」とおっしゃりながら、「3倍ぐらいは誤差という測定機器の考え方はあるけれども、人体の計測に関しては全く別で、もっときちんとした考えがあるので、そのまま当てはめるということ。これはすごく重要なデータなので少し乱暴すぎるのではないか」という意見が、やっぱり多かったですね。

松田先生は、このデータをお持ちなのに何故これを議論の俎上に出してこない?と。
使えないデータだとしても、一応本当に手がかりが何もないという今の状況で、少なくとも、「測定のやり方などいろいろ問題があったにしろ、何か、きちんと補正して使えるようにしてくださる研究者の方もいるんじゃないか」という話をしたんですけれど。

これ、3枚あるんですよ。
3月25日と。
3月25日はバックグラウンドが0.22になっていて、そんなに高い方はおられないんですね。

3月29日
バックグラウンドが0.3で、これももう、バックグラウンド程度なんですよ。

だから一番バックグラウンドと差があったのが3月17日の計測で、
バックグラウンドが1ぐらいで甲状腺調べると1.5というのはとっても差があるんじゃないかと思います。

これは本当に全然出てきていないデータなので。
多分本当にまだ、測っていて外に出てきていないデータというのはあるので、全部データが出揃っている、ただでさえデータが少ないのに、持っている、実際にあるデータすら外に出てきていないというのは本当にひどいよね。

https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=49m19s
先週末に甲状腺学会があって取材してきたんですけど、
そこで長崎大学の山下俊一先生が「内部被曝のデータも外部被曝のデータもすべて出揃ったのでもう議論の俎上に上がっています」と言っていて、出揃ってないデータがどれだけあるか言ってやろうと思ったぐらいでしたね、あの時ね。

少なくともこれ(長崎大学松田教授のデータ)は出てきていません。


それで、今一応外に出てきているデータが1080人の被災者生活支援チームのデータ、直後に測ったデータと、弘前大学の床次先生と長崎大学松田先生が長崎に来られた方々を測ってくれた。
で、2011年3月24〜30のデータが、まだ公にオープンになる前に物理学者のちらっと一瞬出てきたんですよね。

201511109

2011年3月24日〜30日
測定した順番が、いわき市、飯舘村、川俣町の順番で測定したんですね。
それで私はこの測定したものにちょっと驚いて、何故かというと当時福島県の飯舘村がとても空間線量が高くて、そこに住民の方々が住んでいたので、飯舘村の子供達が一番被曝しているんじゃないかと。
何故飯舘よりいわきの方を先にスクリーニングしたんだ?ということを当時取材しました。

そうすると出てきた回答は「甲状腺に一番影響を与える放射性ヨウ素は、飯舘ではなくいわき、南の方向に高濃度のプルームが一番に流れたので、甲状腺のダメージを測るのは、いわきを一番にするというのが順当だ」と。
「いわきの方が甲状腺の等価線量は高いだろうということで一番にした」と。
その当時1080人の子供たちをスクリーニングした中で、一番線量が高かった子供はいわき市の4歳児の男の子で、甲状腺の等価線量で35mSvでした。
それがMAXの値で。

これで、飯舘村でこの検査を受けたのが、そしてその検査を飯舘村の方面として手伝った方を取材したんですね。
そうすると、「空間線量が、バックグラウンドが高すぎて、測定する場所がない」ということが非常に問題になっていて、で、これは今でもわりと疑問に思っているんですけどね。
6月の段階で出た資料は「全員2マイクロシーベルト/hを超える値は観測されなかった」ということになっているんですよ。
で、その後に出てきた、結果を書いてきたデータは、これが2じゃなくて0.2になっているんですね。

何故2と0.2と数字が違うか?というと、
当初間違えて毎時2マイクロシーベルトというのをスクリーニングレベル、高いか低いかという境界線にしたけれども、それでは高すぎるので、その後0.2に下げたから、公に出ているデータはすべて0.2マイクロシーベルト毎時がスクリーニングレベル、境界線になっているんですけど、その飯舘村の測定を手伝った方に聞くと、当時本当に室内でも2マイクロ以下になるところがなかったので、0.2以下というのは本当に。
2マイクロ以下を探すのが大変だったので、0.2以下というのは有り得たんだろうか?」ということをおっしゃりましたね。

なので、結局スクリーニングレベルが2なのか?0.2なのか?ということを取材したんですよね。
それでこれを発表した先生、東京大学の先生だったんですけど、大塚(孝治)先生に聞いてみようと思って、「結局2だったんですか?0.2だったんですか?」みたいな。

↓写真をクリックするとpdfファイルが開きます
2015111010


記者会見で、この被災者支援チームの測定の回答をしてきた原子力安全委員会が「0.2です」ということをおっしゃるので、なので、じゃあ、この学会で発表された「2マイクロシーベルト/hがスクリーニングレベル」というのは違うんですか?って(原子力安全委員会に)聞くと、
多分、発表された先生がお間違いになったのでは」みたいなことを言われたので、VTRも持っていますよね。
東京大学の先生に電話して、「安全委員会が発表の数字を間違えて『大塚先生が間違えてる』って言っていますよ」みたいなことを、全然ね、東京大学は取材とか受け付けてくれなかったんですけど、「わかりました、じゃあ、伝言を大塚先生に伝えてください。原子力安全委員会が『発表の数字間違えている』って言っていましたよ」って言った2分後にすぐ電話がかかってきて、「いない」って言われたのに。

誰が間違ったって言ってるんですか!あれは確かに2なんですよ!!

東大の先生が間違っているというと、やっぱりすぐに怒って電話がかかってくるから面白いなって。
かかってきました。
確かに2だ」っておっしゃっていました。

「0.2だ」って安全委員会が言っているんですけどってことを言うと、
いやいやあれは確かに実施した、
ま、大塚先生が現場で実際に測られたわけではなく、他のチームがやったものを取りまとめて発表した。物理学者の取り組みとして発表して、実際に測った先生じゃなかったんですけど、何度も確認して。

物理学者が桁数を間違えるっていうのがどういうことかわかってますか!!!」って怒られて。

「そうですね、そうだと思いますよ」みたいな。
「2」だっておっしゃっていました。


それで、この検査の問題は、バックグラウンドが、さっきの松田先生もそうなんですけど、高すぎるんですよね。
飯舘村の方々が検査をして、結局3月に検査をしたんですけど、ずっと検査結果の数字が返ってこなかったんですよ。
なので「それはおかしい」ということで彼らと一緒に「検査結果を返してくれ」「なんで検査結果を返さないんですか?」と質問し続けると、2011年8月に説明会を開いて、甲状腺を測定した方々にその数字を説明して返す、という説明会が開かれました。

それも取材に行ってきたんですけど、そこで言われたことは、
当時の、事故直後の測定はバックグラウンドが高すぎたので、正確な数字ではない」と。

できるだけ部屋の除染をして、子供たちの服を脱がして、そして濡れタオルで拭って、できるだけ付着しているものを取って、3回線量計を喉に近づけて、3回測定して、その平均の値を測定結果とした」と。

「そういう考え方で測定をしたけれども、この検査で、」ま、こういうことを本当におっしゃったんですけど。
「この測定でゼロという値が出たからといって、たまたま、この考え方の測定でゼロという値になったのであって、被ばくしていないということではありません」という説明をされていました。

なので、「兄弟で甲状腺の等価線量が高いか低いかという傾向は、グラフの人数分布はあっているけれど、その人数分布の山が高い方に行くのか、低い方に行くのかはわからない」ということをおっしゃっていましたね。

なのでこの測定結果を持って健康問題は何も説明ができない、評価ができないということをおっしゃっていました。
それが1080人の結果。





https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=57m35s

それで、弘前大学の床次先生が浪江町と南相馬の方々を測定して、発表したのは最高値の甲状腺の線量が87mSvというとても高いものだったんですよ。

住民65人中50人から放射性ヨウ素を検出、5人が国際基準の50ミリシーベルト超え
甲状腺被ばく:5人が50ミリシーベルト超…弘前大調査


そういう測定結果が発表されたのでちょっと驚いたんですけど、その数ヶ月後に80mSvから30mSvに下方修正されました。

それが、なぜ下方修正したのか?というのがとても疑問だったので、弘前大学の床次先生に甲状腺の評価部会のことを聞きに行きつつ床次論文についても聞いてみようと思って、ずっと聞きたかったことを聞いたんですよ。

なぜ80mSvから30mSvに下方修正したのか?

それは、その被験者が3月12日の被ばくだと。
放射性プルームに接触したのが3月12日だという計算をすると、80mSvになるけれども、3月15日に飯舘方向の北西方向への放射性プルームの濃いものがきて。なので3月15日に初期被ばくをしたという評価をすると、ヨウ素は半減期が8日と短くどんどんどんどん減っていくものなので、12日から15日、たった3日の補正で80mSvから30mSvに下がるんです
という説明をされました。

ほぉ〜、なるほど。「床次先生がそう説明されることは計算済みです」と思いながら。

じゃあ、その80mSvから30mSvに下がった方は、行動記録を詳細に調べて、3月12日のプルームには遭遇せず、15日のプルームに初めて当たったんですか?と聞くと、
そこに関しては床次先生はハッキリおっしゃらないんですよ。

それで、浪江町と南相馬の方々の測定だったので、
「じゃあその3月15日のプルームに初めてあったとおっしゃる方はどちらの方なんですか?」と聞くと、
「南相馬の方」だったんですね。

でも、南相馬の空間線量が一番初めに上がったのは3月12日なんです。
なので、「南相馬の方であれば、3月12日の放射性プルームに初めてあったと評価してもいいんじゃないですか?」とさらに聞くと、床次先生
3月12日に被曝したヨウ素と、3月15日に被曝したヨウ素と分けて測定することはできないんですよ

「そんなことわかってますよ」みたいな感じだったんですよね。
「何を言ってるんだ」みたいな。

端的に言いますと、なぜ床次先生が当初発表した甲状腺の等価線量80mSvのものから30mSvに下方修正したのか?という、私は納得のいく回答はもらえませんでした。

ずーっと「プルームに接触した日にちが」とか、「当初はあまり情報がなかったから」みたいなことをおっしゃるんですけど、「12日のプルームだと思っていたら15日だった」とかおっしゃるんですけど、この時は妙に説明がおかしかったね。

行動記録を詳細にとって何時何分どうこうということで初プルームが15日だったのか?そこまで詰めての話なのか?と聞くと、それはお答えにならない。
「そうではない」ということでしたね。

床次先生も事故直後の測定について、「とても空間線量が高かったから苦労した」というこをおっしゃっておられました。

すごく興味深かったんですけど、その方々を測ったのも、
本当に空間線量が高すぎると喉が高いかどうかって、やっぱり測れないんですね。
周りが高すぎると。
で、ちょっとこれはいい知恵になったなと思って面白かったんですけど。

床次先生が探してなんとか見つけたホテルにスナックがあって、カラオケができるスナックで、防音がものすごくされているスナックだったんですね。
そのホテルはどこも線量が高かったんですけど、カラオケルームだけきちんと二重扉で防音だったから線量が低かったんですって。
「だから、ホテルのカラオケルームが測定するのちちょうどよかったんですよ」っていうことをおっしゃっていて、
「これはちょっとした豆知識だな」と思って、ね、これはびっくりしました。


つづく











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3厚労省の報告書に記載「周辺の県の健康調査をフォローアップするべきだ」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)



FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日

201511105

文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=28m28s
6月にオープンになったのは、厚労省の家計費事業の報告書なんですね。
「食品安全行政における政策立案と政策評価手法等に関する研究」
一見すると原発事故の雰囲気とか全然ないんです。全然ないんですよね、中身もね。
目次にも一切書かれていないんですよ、甲状腺癌のことが入っていることは。
でも、巻末のほうに入ってまして、

福島県甲状腺がんの発生に関する疫学的検討」という報告書が盛り込まれています。

(P53〜)↓クリックするとpdfが開きます。
201511104

これは渋谷健司 先生、東京大学の先生ですね。
すごく簡単に言いますと、先ほど説明した甲状腺評価部会、検討委員会の中で子供の甲状腺の超音波検査について評価する評価部会の中で、岡山大学の津田先生、疫学者として津田先生は県の検査や人数に対して別の考え方を持ってらっしゃるから、評価部会に読んでお話を聞いてはどうか?ということを春日(文子 )先生が提案されたんですけれども、実際それは実らなかったんですね。

評価部会のほうに津田先生を呼んで話を聞くということは成立しなかったので、その代わりといったような疫学検討会が行われました。

渋谷先生と春日先生、そして津金昌一郎 先生、先ほど数十倍のオーダーで多いという資料を出された方ですね。
国立がんセンターのセンター長です。
この3人が甲状腺評価部会の委員なんですね。

で、宮川(昭二)先生が名前を連ねていますけれど、いらっしゃらなかったです。
そこに岡山大学の津田(敏秀)先生。
先日海外特派員協会で会見された津田先生ですね。

津田教授の海外特派員協会での会見文字起こし
<甲状腺癌>「日本全国と比べ最も高いところで約50倍、低いところでも20倍の多発が起こっている」津田敏秀教授会見10/8(文字起こし)

<質疑応答>「福島県に住み続けなければならない人に詳細な情報を与えることで有害な曝露は桁違いに少なくなる」津田敏秀教授会見10/8(文字起こし)



熊谷(優子)さんはオブザーバー的な書記みたいなことをされていたということでした。

この検討会は3人の評価部会の委員の先生が、疫学をやってられる方々と、考え方の違う岡山大学の津田先生と同じ疫学の先生が福島の子供の甲状腺癌について意見を交わし合った要旨が書かれているんですね。

201511105

これは私はすごく驚いたんですけど、結局この後に岡山大学の津田先生に取材に行きまして、
「津金先生、渋谷先生、甲状腺評価部会の委員の側の疫学者の方々と、岡山大学の津田先生の意見が反するものではなかった」
と。
「やはりスクリーニング効果だけでは説明がつかない。やっぱり多いんじゃないか」というのが共通の見解だったそうなんですね。

私はこの報告書を見て驚いたんですけど、ここで度々文章に上がってくるのは、福島県だけじゃなくて、
福島県と周辺の県については、がん登録を推進し、がん登録と県民手帳(被ばく者手帳)を組み合わせフォローアップする必要があること」などなど、周辺県についての調査もこの報告書の中で度々文章としてあがっているというのが驚きました。

ここの報告書の中にも出てくるんですけど、「周辺の県、特に茨城県」というふうに県名があがっています。

で、津田先生に「茨城県はフォローアップが必要なんでしょうか?」と質問しますと、
津田先生の現場では、福島県の中で地域別に子どもの甲状腺がんの発生オッズ比というものを計算しますと、原発の南方向の方が発生オッズが高めだそうです。

なので、「南と接している県の茨城県、栃木県などをもう少しフォローアップする必要があるんじゃないか」ということをおっしゃっていました。

津田先生は「発生オッズ比というのを計算しないとダメなんだ。福島県ではパーセンテージだけを出して見ていて、パーセンテージを出してもダメなんだ」ということをおっしゃっていました。


一応この報告書が出たんですけれども、まあ本当に、表紙を出してもらえますか。


これは、周辺の県について初めて言及した、「周辺の県の健康調査をフォローアップするべきだ」という件で厚労省の科研費(厚生労働科学研究費補助金)事業、割と公のものとして出てきたとりまとめとして初めてものもじゃないかと思うんですけど、なんていうんでしょうね、
タイトルが「食品安全行政における政策立案と政策評価手法等に関する研究」なので、普通にGoogle検索なんかしても絶対に出てこないんです。
この文言を入れないと。
なので、これは私も今年はすごく注目しました。

201511106

茨城県についてなんですけど、清水一雄先生、甲状腺評価部会の部会長。
病院に取材に行った時に清水先生と積もる話をして、
福島県外での子供の甲状腺がんについて、私も取材をしていて聞きますので、清水先生に「そういう話はありませんか?」と。
「私は結構聞きます」みたいな話をしてたんですね。

やはり清水先生も、関東で甲状腺の専門医として長年にゃってらっしゃいますので、やはり「同じ業界の先生から聞く」と。
デイズ(DAYS JAPAN 7月号)にも書いているんですけれども、同業の医者と話していてやはり、「茨城県の県北はとても気になる」ということを清水先生はおっしゃっていました。

このあと各自治体の調査についての話もしようと思うんですけど、

この間北茨城市が、8月末に、北茨城市の子供の甲状腺癌を調査して、「3500人程度調査をして3人悪性な石悪性疑いが出た」ということの発表があったんですけれども。

<甲状腺検査>北茨城市平成26年度の結果 3593人中3人が甲状腺ガン〜「放射線の影響は考えにくい」



それ以外にも本当に、公の調査ではなく、茨城県の県北はちらほらと去年から甲状腺癌を聞きますので、「県北のフォロおーアップが必要じゃないか」ということをおっしゃっていました。

あと、千葉県の汚染されている辺りだったり、その辺も行くということをおっしゃっていましたね。

なので清水先生自体、「福島県だけでなく周辺の県のフォローアップも必要じゃないか」ということを現場の医師の立場からおっしゃっていました。

それで、福島県で38万人調査をして138人甲状腺の悪性ないし悪性疑いが子供達から出て、もし本当に潜在的にこの割合で摘出しないといけないサイズの甲状腺癌が子供達にあるのなら、それは本当に東京だったり他の地域だったり潜在的にいるとしたら、トータル、かなり日本で沢山の人数になってきますので、これはちょっと大変なことなんじゃないですかと。
他の地域ではどうなんでしょうか?ということもこの時に聞いたんですけど、それは清水先生も同感だと。
なので清水先生も一度福島県と同じような、かなり大規模な検査を他の地域でも、非汚染地域でもやって、それで、本当に潜在的な割合かどうか見るべきじゃないかということを何度か提案されておられました。

でも「それは負担になるからダメだ」というふうに言われて。

環境省の方で3箇所、500人ずつ程度長崎県と山梨県、青森県、3箇所でやっているんですけど、それはやはり、悪性ないし悪性疑いが何人かの検査をしている検査ではないことと、子供の甲状腺癌をみている時間が、福島県の検査と他の地域とかなり時間の長さが違うんですね。

福島県のエコー検査は、沢山人数がいますので短いので、なかなか丹念にみるものではないんですけれども、やはり人数が少ない検査だと、一人15分から20分かけるんです。
福島県の甲状腺検査は5分程度だったりするので、エコーでみる時間も結構関わってくるんじゃないかとおっしゃってますね。



それで、疫学の先生と現場で実際に甲状腺をみられている先生が、「ちょっと多いんじゃないか」と。
福島だけでなく周辺県もみなくちゃいけないんじゃないか」ということを今年、公的な報告書で出てきているということは、本当にずっと取材してきて、今年の流れとしてびっくりしたことですね。






つづく

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2清水一雄先生「A1・A2判定から摘出するサイズの癌がどんどん見つかっている事にかなり驚いた」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)




文字起こし部分のYoutube →https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=19m49s

で、これが今年の5月に出まして、これが第19回なんですね。
第20日位の検討委員会が8月にありました。
このとりまとめを受けて、じゃあ検討委員会がどう動くか?ということだったんですけれども、

清水一雄先生の写真
201511103

で、この清水先生は、個人的に割と以前から取材していまして、清水先生は日本医科大の甲状腺の外科専門医の先生なんですけど、ボランティアで1999年からチェルノブイリ原発事故後現地に通って甲状腺の手術を、子供たちの手術をボランティアで毎年されている方なんですね。

なので、原発事故があって、甲状腺が問題になってきて、清水先生のお話を伺いに行ったほうがいいんじゃないかと思って日医大に行ったりしたことがあったんです。
なので、環境省とか福島県の委員になる前に清水先生の話を聞きに行っていたんですね。

清水先生は去年まで、「福島の原発事故で絶対に健康被害は出ない」と。
「健康に影響を与えるような線量じゃないから」ということを去年までおっしゃっていたんです。
で、すっと話をしていて、漫画のスピリッツの美味しんぼの鼻血の問題だとかこれはひどいとずっとおっしゃっていて、「絶対に健康被害は起きない」とおっしゃっていた清水先生が、少し今年、こう、なんとなく雰囲気と考え方が変わられて、病院にお話を伺いに行った時はこうおっしゃっていました。
出てきたデータを素直に受け止めて、今できることを全力でしなければいけない」ということをおっしゃっていました。

私は以前から話を伺っていたんで、
清水先生、でも昨年までは『全く健康に問題はない』とおっしゃっていましたよね?」とこの時に聞いたんですよ。
そうすると、
チェルノブイリに通った経験から子供達の甲状腺癌が増えている状況というのは、住民の方々が200ミリとか300ミリシーベルトを被ばくするような状況だからこそ健康影響が出たけど、福島の原発事故の後はそれほど高線量被ばくする住民の方々はおられなかったから、だから『健康に影響はない』と考えていた」と。

でも、今年本当に甲状腺評価学会とか、いろいろ風向きが変わってきたこと、考え方も変わってきた新しく出てきたデータというのは、検査をして100人を超える子供の甲状腺癌がどんどん見つかっていることと、健康調査で1巡目の検査が終わった後、2巡目の検査、2〜3年後にする本格検査の時に、1回目にA1判定とかA2判定とか。
甲状腺を見て何にものう胞も結節もなかった子供、それがA1判定なんですね。
そのA1判定だった子供が2〜3年後の検査で、もう10人悪性ないしは悪性疑いという診断がついているんですね。

甲状腺に何もない、のう胞も結節も何にもなかった子供が、2〜3年後に摘出しないといけないサイズの腫瘍になっているというのは、ありえるんですか?ってこの時に聞いたんですけど。
そうすると清水先生は「それは聞いたことがないと。
何十年も甲状腺の専門医をしているけれども、2〜3年で摘出するサイズのガン、甲状腺癌ができるというのは、自分は知らない」と。
「あり得るのかもしれないけれど、少なくとも自分は知らない」とおっしゃっていました。

「甲状腺癌はとても進行が遅いので、見つけて手術をしても転移が早いとかそういうものではないから大丈夫だ」という説明が繰り返されていたんですけど、今回本当に2巡目の検査でA1判定、A2判定、以前では問題なしとされていたグループから、どんどん摘出するサイズのものが見つかっているということが、清水先生は「かなり驚いた」ということをおっしゃっていました。

それで、今年の6月にお話を伺った時にかなり驚いたんですけれども。
なので、清水先生は、自分が福島の原発事故で多分住民の方々が大丈夫だと思っていたその根拠は「被ばく線量がみんな低かったからだ」と思っていたけれども、自分は線量の専門家ではないので、その報告すらきちんと評価し直さなければならないかもしれないと。
その「住民の方があまり被ばくしていないという、その報告書、とりまとめこそきちんともう一度精査したほうがいいのかもしれない」ということをおっしゃっていました。

あと、チェルノブイリでは4〜5年後から子供の甲状腺癌が増えたので、因果関係が、原発事故と子供の甲状腺癌にあるということを言っていて、
「原発事故があって4〜5年後から増える子供の甲状腺癌が原発事故の影響だ」ということに今まで、ま、今もですが、なっているので、今見つかる、「4〜5年より前に見つかる子供の甲状腺癌は原発事故と関係ない」という論拠の一つになっているんです。
もう、それ自体清水先生は疑ってらして。


チェルノブイリで原発事故があった時に、世界中の誰一人、子供の甲状腺癌が増えるということは知らなかったということ。
自分も当時も専門医だったけど、原発事故があって甲状腺癌が増えるなんて、子供の甲状腺癌が増えるなんて、因果関係がその後認められるなんて思いも至らなかったと。
なので、チェルノブイリの原発事故があって、当時どのように甲状腺検査をしていたかをもう一度疫学者がきちんと調査するべきだと。
『原発事故があって4〜5年後から子供の甲状腺癌が増える』というそのコンセンサス自体、きちんともう一度評価しなければいけない。疫学者が評価するべきではないか」ということをおっしゃっていましたね。

かなり本当に、この6月のインタビューではすごく突っ込んだことをおっしゃってらして、驚きました。
なので、甲状腺評価部会の部会長として、中間とりまとめに他の委員と混じって様々なものが盛り込まれたんですけれども、そのとりまとめに、もう一度線量評価をきちんとしなおすべきじゃないか、ということも入ってますんで。

その後の第20回の検討委員会で出てきたものは住民の方々の線量評価のプロジェクトだったんですけれども、
それは県が発案して、「今後こういうオーダーが出てきたので線量評価をやっていきます」みたいなことがあったんですよ。
第20回の検討委員会の議論では、それをまた、誰が、どういう考え方で、どの研究者が線量評価をしているのか?と。
または、福島県が福島県立医科大に委託事業としてやっていくだけだったら、他の日本の研究者であったり、世界の研究者であったり、そういう世界の指針が入らないので、県立医科大主体でやること自体、少し枠組みを変えたほうがいいんじゃないか。
というのが第20回の議論で上がりました。

それで、どうやって線量評価をしていくか?っていうのが、かなりいろんな意見が出て全然まとまらなかったんですね。

「このままやっちゃだめだ」とか、「もっと枠組みから話し合って決めるべきだ」とか、いろんな議論があって、最終的に第20回面白かったね。
第20回の検討委員会では、星座長が、星(北斗)先生という方が座長なんですけど、
「20回やってきて、今日は初めて議論らしい議論ができましたね」
いやいや、初めてじゃダメだろうってね。
ちょっと衝撃的でした。

それが今の検討委員会、福島県の表に出てきている状況の話ですね。




つづく


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1子供達の甲状腺がん「多いです、確かに多いです」11/10おしどりマコさん講演・南相馬(文字起こし)



FFTV<おしどりマコさん講演>
深刻化する福島の子どもたちの甲状腺がん
(南相馬20ミリ撤回訴訟支援連続セミナー)
2015年11月10日



県民健康調査概要説明 満田
https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=2m26s

現在の甲状腺癌 おしどりマコ
https://youtu.be/-j-gbbxZuKY?t=8m28s

201511101

今日はみなさん原発事故や甲状腺にすごく興味をお持ちの方だということで、本当にすごく今日はマニアックな、ものすごく専門的な話をしようかと思います。
先ほどザーッと説明をしていただいたんですけど、2011年から福島県の健康調査検討委員会をずっと取材しているんですけれども、放射線問題、ま、健康調査について。
2011年のオープンになってから、第4回からオープンになったんですけど、そこから取材していますと、やはり今年の第19回の検討委員会から少し雰囲気が変わってきた、風向きが変わってきたように思います。

検討委員会の中で、2011年3月11日、原発事故発災当時に福島県内にいる18歳以下の県民すべて、対象38万人に甲状腺の超音波エコーをする甲状腺検査、小児甲状腺検査が、50人を超えた段階で、甲状腺に関するものは検討委員会だけではなく、専門の人間が集まって部会を作ろうということで、甲状腺評価部会というのが立ち上がりました。

その甲状腺評価部会が、今年第6回で一旦中間とりまとめを出したんですね。
それが出てきたときから、なんか、風向きというか、雰囲気が変わってきたんです。

それは100人を超えてきた時点で。
しかし去年までは厚労省、環境省、原子力規制庁の住民の健康問題検討会では、100人を超えた甲状腺癌が出てきても「スクリーニング効果だ」と。
高性能の機械でたくさんの人数の検査をしてしまったから「見つけてしまったんだ」ということが去年までずっと言われてきました。

それは環境省の中間とりまとめでも「スクリーニング効果だ」と「原発事故の影響によるものじゃない」というようなことが書かれています。

しかし、第6回の甲状腺評価学会が3月にあって、そこの中間とりまとめ”案”の段階では、ほぼそういう、「検査を継続するように」というようなことだったんですが、今までにあちこちから出ているとりまとめと何も趣旨は変わら来ことが書かれていたんですね。

でもこの中間とりまとめ”案”が、今年の8月の検討委員回に正式なものとして出されてきたときに、一文が加わったんです。
それが、さっきご紹介していただいた、
「我が国の地域がん登録で把握されている甲状腺癌の罹患統計などから推定される有病数に比べて、」ここが本当に重要なんですけれども、すごくここが。
数十倍のオーダーで多い」と。
この一文が、”案”には無かったものが入っていたんですね。

で、これが出てきてから、第19回では「これが本当なのか?」ということが、甲状腺評価部会以外の委員からたくさん質問が出ました。
他の専門家は「高性能の機械でたくさん検査したから出てきたものだ」と。
「全然多くはない」と。
「潜在的にもともといる割合なので特に多くはない」という専門家もいるが、どうなのか?
ということが委員からたくさん出たんですけど、甲状腺評価部会会長清水一雄 先生、そして国立がんセンターの津金昌一郎先生が「多いです、確かに多いです」「あ、多い、多い」って、「多い」って何回言うんだろう?って言ってたんですよね。

これは津金昌一郎先生ですね。
201511102


で、この中間とりまとめが今年出てきましたので、評価部会を取材している身としましては、急に入ってきたので驚いた、いつこれが盛り込まれたのか?どういう考えで盛り込まれたのか?確認しに清水先生や津金先生のところに取材に行きました。

そのあと病院いうか勝手取材時間を取っていただいたんですけど。
ちなみに「数十倍のオーダーで多い」という中身は、昨年の11月の第4回甲状腺評価部会のときに国立がんセンターセンター長の津金昌一郎先生が計算して出してきたものなんですね。

当時の第4回では、「国立がんセンターが持つがん登録のデータを使って、いろいろな研究者が子供の甲状腺癌が100倍に増えたとか、1000倍に増えたとか、とてつもない数字を出している。
国立がんセンターのがん登録の数字を使って計算をしている以上、うちが責任を持ってきちんと計算をしなければいけないと思って計算してきました」
というお話で資料を出されました。

2001年から2010年のがん罹患率、これは全国推定値なんですけれども。
それに基づいて福島県において18歳までに臨床診断される甲状腺癌は2.1人だと。
これは資料のいちばん後半の方のまとめに出てくるんですけれども、
2010年時点で、「原発事故前福島県において18歳までに臨床診断されている甲状腺癌はおそらく2.1人ほどの人数だろう」ということを計算されたんですね。

去年の11月、この資料を出した当時、ま、日本もまだそんなに上がっていないんですけど。
その検査対象者が38万人のうち80%程度の甲状腺検査が終わったということで、この2.1人がそのまま振られるのではなく、2.1人の80%ということでこれを8掛けして1.7人。
「これが比較する数字だ」ということで、去年の11月、この資料の当時では先行調査、一巡目の調査では104人が甲状腺癌悪性ないし悪性疑いという診断でしたので、「104人と1.7人を比較して61倍だ」という資料が去年の11月に出ました。


ご存知の通り、この104人という数字は今どんどん上がっていますし、そして、ここの2.1人という数字自体推定値ですので、ここの数字の正確性もそんなに、絶対値ではないということで、「数十倍ということに丸めた」ということでした。

ここ(事故前の罹患数)がもっとたくさんになることもないだろうし、100人を超えたあたりで数十倍だろうということを津金先生は話しておられました。

スクリーニング効果についてもがんセンターの津金昌一郎先生と、岡山大学の津田先生。
この間海外特派員協会で甲状腺癌に関する論文の会見をされていましたけれども、

津田教授の海外特派員協会での会見文字起こし
<甲状腺癌>「日本全国と比べ最も高いところで約50倍、低いところでも20倍の多発が起こっている」津田敏秀教授会見10/8(文字起こし)

<質疑応答>「福島県に住み続けなければならない人に詳細な情報を与えることで有害な曝露は桁違いに少なくなる」津田敏秀教授会見10/8(文字起こし)


疫学者のお二人にスクリーニング効果について、色々と教わったんですね。

確かに、高性能の機械でたくさんの被験者を検査すると、潜在的な疾患を見つけてしまいます。
スクリーニング効果自体は確実にあります。
で、ここからが肝心なんですけど、
スクリーニング効果というのは、もともと疫学の中では、たくさん論文も出ていて、教科書にも載っているレベルのよくある話で。
でも、スクリーニング効果で見つかるのはだいたい2倍から6倍、多くても10倍ぐらいだそうですね。
つまり、2.1人が4.2人とか。
10倍ぐらいになることはあっても、100人を超えることは「スクリーニング効果だけでは説明できない」ということが津金先生、津田先生、疫学者としての共通のご意見でした。

スクリーニング効果だけでは100人は確実に超えない。

問題は、津田先生もおっしゃっておられましたけれども、「スクリーニング効果だ」と主張される、この間の学会でも山下俊一先生だとか、県立医科大学の鈴木眞一先生とか、環境省でずっとスクリーニング効果に触れるとおっしゃっていたのは今県立医科大学にいる丹羽太貫(にわおおつら)先生ですけど、その先生方ご自身がスクリーニング効果の論文を一本も読んでいないんですね。

福島県立医科大学 丹羽 太貫.(ニワ オオツラ)
<完全に常軌を逸する行動>福島県立医科大学丹羽太貫「うるさいから黙れよ、お前!」環境省専門家会議11/26 OPTV(文字起こし)

3.「やはり、線量が低いと癌出ません!それは厳然たる事実です」丹羽太貫(福島県立医科大学)6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)



だから「スクリーニング効果で何倍程度増えるか」ということを理解されておらずに「スクリーニング効果で増える」とおっしゃっていることは問題だと。
これは岡山大学の津田先生がおっしゃっていました。

津田先生がね、去年の環境省のあり方会議でものすごく口げんかみたいになった時におっしゃってますよね。
ぶら下がりで全部口げんかをね、動画を撮ってましたから。

津田先生が「丹羽先生、スクリーニング効果の本を何本読んだんですか?」
丹羽太貫「一本も読んでませんよ!」みたいな。
「せめて一本ぐらい読んでから話をしてくださいよ」おっしゃってましたね。

それはすごい問題だと思います。

今年の8月のこのまとめが出た段階では、、これが「数十倍のオーダーで多い」という根拠で、それが今年の5月に出てきたんですけれども、「これはスクリーニング効果だけでは説明ができない」と。「過剰診断の可能性がある」というふうになっているんですけれども。

その「過剰診断」と「スクリーニング効果」すごく翻弄されやすいんですけど、

スクリーニング効果」というのは、さっき説明したみたいに、たくさんの人数を高性能の機械でパッとみてしまう。
なので、数年後に診断されるはずの疾患を先に見つけてしまうという考え方なんですね。
つまり「早期発見」なんですよ。
数年後に見つけるはずのものを「早期発見」、2〜3年前に見つけてしまう。

過剰診断」は「早期発見」でもなくて、本来診断をしなくてよかった、病名をつけなくてよかったものを診断してしまうものは「過剰診断」なんです。

例えば、ほくろが出来てそれがひょっとしたら皮膚癌になるかもしれない、でも死ぬまで皮膚癌にはならなくてただのほくろのままかもしれない。
なのでこれは「ほくろの段階では皮膚癌の前段階で病名をつけてしまうのは過剰診断だ」というのが「過剰診断」なんです。
「早期発見」ではない。

で、「過剰診断」ということで言われているんですけれども、これは県立医科大の鈴木眞一先生が、直接甲状腺検査をしている専門医の先生方が「過剰診断ではない」と。
「悪性ないし悪性疑い」と診断した子供たちは、肺に転移をしていたり、リンパ転移をしていたり、サイズが大きかったり、気管や反回(はんかい)神経に近かったり、大人であっても手術するのに妥当な症例だということで、「過剰診断ではない」ということは、甲状腺を直接見られている現場のお医者様がおっしゃっています。

過剰診断じゃない!
<リンパ節転移>鈴木眞一「 病理組織学的に取ったものからみると、少なくても50% 多い施設では70%以上見つかります」6/10甲状腺評価部会(文字起こし)
明らかに肺に遠隔転移があるとか、リンパ節転移があるとか、明らかに悪性度が高いものや場所の悪いものだけを選んで細胞診をして、手術になっている





つづく



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<甲状腺癌多発について>丸川珠代環境大臣「重要な知見が積み重ねらることがまだ必要」10/27環境大臣記者会見




記者
福島の甲状腺ガンの発症率が昨年11月で男子で90倍ですが。
この調査結果を活かした上で国として早急に予防的措置を取るべきだと思いますがいかがでしょうか?

丸川珠代
非常に重要な知見が積み重ねられていくことがまだ必要な分野だという理解がございます。
専門家のご意見にきちんと耳を傾けていきたいと思っております。





環境大臣
環境大臣

環境省
丸川大臣記者会見録(
平成27年10月27日(火)10:36 ~ 11:00 於:環境省第1会議室)



政野:
フリーランスの政野と申します。2点お聞かせください。
福島の甲状腺がんの件ですが、甲状腺がんは国際的に男性の方が女性より多く、大人に多く、子供にはめったにないということが知られております。
国立がんセンターの調査によれば昨年11月の時点で、男性で90倍、女性で50倍、平均して60倍であるというデータが出ていて、スクリーニング効果だけでは説明がつかないということを調査をされた一人である津金昌一郎さんが、環境省の会議だったとは思いますが、いらっしゃったと思います。
スクリーニング効果は実際にあったとしても2、3倍から5、6倍であって桁が違う61倍となってますが、実際には男性の方が多いので90倍、それが昨年の時点の20歳以下の福島の子供たちの状況なのですが、現在の大臣の受け止めをお願いします。

丸川:
県民健康調査を進めさせていただいておりますが、震災からまもなく5年というところで非常に重要な時期であると思っております。専門家の先生方のご意見もよく伺いながら、調査の推移を注視したいと思います。

政野:
もう1点は、同様のことですが、最近原子力産業の低線量の長期被ばくを30万人を対象に英国、フランス、そしてアメリカのデータを基に調べたところ、その調査の結果白血病以外のいろいろながんで増加が見られたという結果が出てきまして、イギリスの医療雑誌BMJに掲載されたばかりです。
こういったデータが出ている中で、20mSv以下になったらば帰還していいという政策が国としてとられていまして、それがまさに放射性管理区域、低線量どころか高いレベルだと思うのですが、大臣として今後どうするおつもりでしょうか。
今年2月の専門家会議の中間報告を受けて今後対応を考えていく方向になっているかとは思いますが、その中では初期線量について、さらに把握すると言っていますが、帰還してしまうと低線量の被ばくが継続してしまいますので、初期のものだけの把握ではすまないと思うのですが、この点についてご所見をおねがいいたします。

事務方:
初期被ばくの関係ですが、中間取りまとめに書いてあるのは事故後の放射性ヨウ素の被ばくを出来るだけ正確に計る必要といいますか、いろいろなデータがまだ十分に集めきれていないということで、初期の線量を出来るだけ精緻化するといった趣旨が書いてあると理解をしております。
私どももそういった研究事業をやっているという状況でございます。
一方で、帰還された方で線量を把握したいという方については、私どもの事業で個人線量計の配布などをしておりますので、そういった中で線量を計られるということになっております。

事務方:
補足させていただきますが、ご指摘のあったいろいろな調査研究があるということは私たちも承知しております。
そういった調査研究自体もいろいろなものがございますので、しっかりと検証して今後に活かしていくという基本的な姿勢は環境省は持っておりますので、そういった中で対応していくというふうに考えております。

政野:
大臣、今のを受けていかがでしょうか。
要は被ばく調査の目的としては予防的措置を国が取るために専門家が行うものです。
そこで子供の男子については90倍という昨年の11月のデータですが、そうすると早急に国として調査結果を活かした上で予防的措置を取るべきだとは思いますが、いかがでしょうか。
今のお答えだと、知りたければガラスバッジをあげますとか、今後もなどすごくゆったりしていると思うのですが、そういった不信感を拭えない限りは、どのように帰還を進めても、例えば処分場を造ろうとしても無理だと思うのですがどうでしょうか。

丸川:
帰還されるにあたり、それぞれの皆様がどのような判断をされるのかという要素の中の、大変重要な一つであるという認識を持っておりますし、皆様の安心、安全に応えていく努力というのは、引き続き行わせていただきたいと思っております。専門家の方のご意見というのは非常に重要な知見が積み重ねられていくことがまだ必要な分野だという理解がございますので、そうしたものにもきちんと耳を傾けていきたいと思っております。


知見
知見を積み重ねる…



ーーー


福島だけじゃない!近県汚染地域は野放し状態
甲状腺検査さえ全くしていない自治体がほとんどだ…



で、検査した自治体の結果は↓
千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)


茨城・栃木・群馬・東葛地区・奥多摩などの子供達は完全に見捨てられている。






<甲状腺癌>「日本全国と比べ最も高いところで約50倍、低いところでも20倍の多発が起こっている」津田敏秀教授会見10/8(文字起こし)





千葉県柏市甲状腺検査「173人中、B判定6人とC判定11人で1割になる異常な数字」11/6原子力規制庁前抗議(文字起こし)

2015年11月6日 原子力規制庁前抗議
フクロウFoEチャンネル<FFTV>



34:07
柏の甲状腺の話はどうですか?

柏市甲状腺1
34:14
柏市のホームページだけに公表されていたんですけれども、柏市が平成24年までに生まれた子供で2011年の原発事故の時に柏市民だった人を対象に甲状腺エコー検査の助成をしますということで400人ぐらい。
最初は300人ぐらいの枠だったんだけど、少ないということで400人まで広げてもらって、380人の人が申し込んでいるという話でして。
そのうちまだ受けていない人もいるんですけれども、173人分の検査の結果が出たということで、途中経過の報告がホームページに上がっていて、B判定が6名C判定が11名の数字が出ていて。
今回発表されている173人の中で考えると、B・Cで1割もいるということ自体がちょっと異常な数字なので。

Bは、結節(5.1ミリメートル以上)およびのう胞(20.1ミリメートル以上)が確認された人ということで、
C判定は、甲状腺そのものになんらかの異常があるのでもう一度検査をしなくちゃいけないですよということを言われた人です。

で、その人たちが1割もいるっていうことで、ちょっと福島でも考えられない割合だし、この間、2ヶ月ぐらい前に●で3人の人が甲状腺癌だということが分かった時も、検査された母数が4000人近くいるんですよね。
なので、あまりにも割合が異常なのでビックリして柏の保健所に電話をしてみました。

そうすると、「そのC判定を受けた人は、なんの病気かというのはこの検査ではわからないので、これから他の検査をしないと病名が分からない」と。
「ま、一般的な甲状腺の疾病も含まれているんでしょ」と市の職員が言っていたので、
「例えばどんな病気があるんですか?」って聞いたら、
「例えばバセドウ病とか橋本病とか、そのひとたちがその病気の可能性もある」というふうに言われたので、
「そういう病気は一般的には大人の人がかかる病気で、若い人はあまりかからない病気なんじゃないですか?」っていうふうにもう一度聞いたら、市の職員が、
「あ、そうなんですか?」って。


ーー:えーっ!!

「ダメだこの人に聞いても」って感じだったんですけど。
何れにしても今回こういう結果ですということで、その時は私もそれ以上の知識がないので突っ込んだ質問ができなかったんですが、
「福島の県立医大と同じ手法で検査をしている」と言っている割には、その判定の基準が違うっていうことだと思うんですよね。
でもその違う基準がどういうふうなものなのか?ということはちょっとその職員と話していてわからなかったので、また週明けに電話してみようかなとは思っていますけれども。

隣の松戸市でもこんな数字は出ていないし、もしこれがなんらかの、例えば甲状腺癌だとかの結果が出たりすると、その当時、その対象になる人のおおよその人数が6万9000人位だとその人は言っていたので、たくさんの市民の方が申し込んでいないことになりまして。
もしも6万9000人の人たちみんなを調べるということになったら、いったいどんな数字が出てくるのかと思うと、ちょっと末恐ろしい感じがするんですよね。

なので、福島県で壁ができて放射能が出てこなかったわけでもなんでもないので、北茨城市が近いからという話じゃなくて、当時どういうふうに放射性物質が流れてきたか?ということをもうちょっと告知していかなければいけないんじゃないかなというふうに思いました。

で、ちょっとこれは。
まだ申し込んでいても検査をしていない人たちもいるので、半数ぐらいいるので、その人たちは当然受けるように追加をしてくださいということと、
「まだ申し込んでいない人たちもいっぱいいるけれども、どういう広報をしたんですか?」って聞いたら、
「柏市立の保育園なんかには言ったけど、小学校中学校なんかには広報していない」ということなので、
「そういうところにもちゃんと広報しないと誰もわからないんじゃないですか?こんな結果が出ているんだからきちんとみなさんが受けられるように広報してください」っていうことはお伝えしました。
なのでこれからも注視していく必要があるかと思います。


41:28
はい、ありがとうございます。
これからですね。
松戸の結果と随分違うので、これからも注目していきたいと思います。




ー参考ー


柏市甲状腺超音波(エコー)検査判定結果 更新日 2015年10月30日(金曜日)

柏市では、平成27年7月より、甲状腺超音波(エコー)検査による費用の一部を助成しています。これまでに測定を受けた方の結果をお知らせします。
柏市甲状腺2

甲状腺超音波(エコー)検査測定結果(平成27年7月1日~平成27年9月30日)
判定 内容 今後の対応 人数
A1 結節(しこり)やのう胞(液体が入っている袋のようなもの)は認められませんでした。
経過観察不要 61人

A2 結節(5.0ミリメートル以下)またはのう胞(20.0ミリメートル以下)を認めましたが、日常生活に支障はありません。
経過観察不要 95人

B 結節(5.1ミリメートル以上)またはのう胞(20.1ミリメートル以上)を認めたもの
経過観察 6人

C 甲状腺の状態などから判断して、二次検査が必要なもの
経過観察又は専門病院紹介 11人

合計 173人
(補足)C判定については、結節やのう胞に限らず、比較的よく見られる甲状腺の疾患が疑われる場合も含まれます。



松戸市甲状腺超音波検査判定結果 更新日:2015年11月2日
 
松戸市では、平成26年6月より甲状腺超音波検査を実施し、その費用の一部助成をしています。これまでに検査を受けた方の判定結果をお知らせします。
松戸市甲状腺

甲状腺超音波検査判定結果(平成26年6月1日から平成27年10月31日)単位:人
判定 判定内容 判定結果 人数
A1 結節(しこり)やのう胞(液体が入っている袋のようなもの)は認められなかったもの
経過観察不要 46人

A2 結節(5.0mm以下)またはのう胞(20.0mm以下)を認めたもの
経過観察不要 152人

B 結節(5.1mm以上)またはのう胞(20.1mm以上)を認めたもの
経過観察 2人

C 甲状腺の状態などから判断して、二次検査が必要なもの
専門病院を紹介 1人

合計 201人





<甲状腺検査>北茨城市平成26年度の結果 3593人中3人が甲状腺ガン〜「放射線の影響は考えにくい」

<甲状腺検査結果>福島県と福島県以外〜2015年3月31日現在〜A1,A2,B,C

千葉県松戸市の甲状腺検査〜2015年7月末までの結果



ヨウ素131拡散シミュレーション(3月12日~3月24日)





セシウム137拡散予測動画【NILU】(3月16日〜4月8日)






7「除染にかかる費用 自殺 過疎化交付金」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)


原子力規制委・田中委員長vs南相馬市・桜井市長(2015.10.29)


https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=54m53s
南相馬市・桜井市長:

南相馬の除染の問題について言えば、金額的にも直轄の20km圏内と20km圏外、市が除染しているんですけれども、合わせて多分3000億を超えるんですよね。

規制委・田中委員長:
それはもう多分「兆」の単位ですね。

南相馬市・桜井市長:
ここで単独だから、単独でそのくらい。
飯舘では4000億ぐらいになるって僕は聞いていますが、その範囲です、多分。
ま、こういう可能性のある問題ですからね。
現実的には我々はその問題に対応せざるを得ない状況に追い込まれている立場ですから。
それと、住民の生活を立て直す、生活を再建させるということと共存していかなければいけない話なんですよ。
この除染というか、線量を低下させる問題で。
だからここはあくまでも、起こってしまった現実と、我々生活を再建しなければいけない側の立場からすれば、規制委員会として今後のあり方についてもやっぱり議論すべきじゃないんですかね?


規制委・田中委員長:
あの、言わんとしていることは理解できないことはありませんけども、やっぱり一つの我々が与えられた法律で与えられたミッションというものがありまして、その範囲を超えてやるっていうわけにはいきませんので、範囲内で出来ることをやるっていうことしか申し上げられない。
で、あのー、現実にこの事故によって環境がこれで汚染されたっていうことも事実です。
ですからこれをどういう風に、できるだけですね、元どおりには戻らないけれども、その中でどうするか?っていうことで我々なりに協力をしてきたっていうところを、今日はお話しさせていただきました。

でも、ま、「それでもなおかついろいろ言いたいことがあるよ」っていうことは、それはよくわかります。




https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=57m2s
南相馬市・桜井市長:
桜井7

絶対的な全体的な問題の除染についてお話ししますけれども、
先ほど委員長の方から出していただいたように、放射線相談員の問題だとか、国庫基金の問題であるとか、あれですね、人間を立て直す心を再生する問題と、当然向き合っていかなければならないわけですね。

南相馬は多分、自殺者。
全体的にはこの原発事故によって増えた自殺者が一番多いんです。

これは、たとえば20km圏内で我々みたいな世代であっても、たとえば50代の世代であっても、家庭を支えていかなければならない人たちが与えられる賠償金、ある程度もらえる中で生活できるんじゃないかと思っても、精神的にはストレスを抱えて残念ながら自殺をしてしまうという現実もあるわけですね。

こういうことに対するケアっていうのも、起こった事故だからこそ起こらないようにしていかなければならないし、今だって孤独死の問題とか、仮設での孤立死の問題というものについても、我々は日々、相談員というか、支援という形で回っていてもそういうことが起きるんですよ。
だからこういうことはやっぱり二度と起こしてはならないし、これ以上自殺者なんて出してはならないし、そういうことがこの事態の中で起きたという現実を踏まえて、やっぱりもっと心の問題、市民の生活再建に向けての心の問題に対しても、国に対して言って、指導というか、すべきではないんでしょうか?



規制委・田中委員長:
田中7

おっしゃる意味から言えば、具体的に言えば、安心安全の施策を検討させていただいた時も、心の問題に寄り添うということも含まれているわけです。
だからそれをどう捉えていただくか、というのはぜひそういう我々の趣旨を理解してやっていただきたい。
現実に起こっていることはその通りだと思いますし、それを否定する根拠も何もありませんので、そういうことなんです。

それで、規制委員会というのは小さな役所ですし、ある程度の●は限られています。
でもまあ、たまたま国会議員で私がこう言ったのをいただいたのをあって、こういった相談制度とか、過疎化交付金というのを具体化できたというのについては、私は良かったと思っています。

個人的に言えばこっちでボランティアで除染のお手伝うをしたりいろんな相談に乗らせてもらった時の方が楽だったです。
でもそうはいかない。
それだけじゃ多分福島はだんだん汚染されるだろうという考えもあって向こうの職を受けたっていうのもあります。
そういう個人的なものを言えばきりがありませんので、それはそういうつもりで。
わたしも72になりましたから、いつまでもそんなに働きたくはないんですけれども、そういうところもあります。
これはちょっと余計なことです。



https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=1h21s
南相馬市・桜井市長:
ミッションとしては委員長も私も同じミッションの中にあるんだろうと思います。
現場が違うだけで。

市民の生活、命を支えなければいけない。
国の原発政策に対して意見を述べていかなければいけない。
結果的には国民なり市民の安全を守っていかなければいけないという理由では同じミッションにあるんだと思います。

そこで先ほど委員長の方から過疎化交付金の話を出していただきましたけど、
過疎化交付金があれば本当に使い勝手が良くて、住民の生活を再建するために絶対にこれは自治体に優先権をあげて、実際の思いのまま使わせるような制度に、本当にしていただきたいなと。
これは多分他の自治体からも出ているんだと思いますけれども、

規制委・田中委員長:
おっしゃる通り、国のお金で、交付金といえど、なかなか●も大変だし使い勝手も悪いんだ、それはぜひそういうことを具体的に言っていただきたい。
それでいま「それはダメですよ」とは言わないで、「こういうふうにすれば使いますよ」というような知恵を出すことは、これから生活支援チームに対しても申し上げたいと思いますけれども。
それは、そういうことはぜひそういうことを訴えて伝えていただきたいと思います。



https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=1h1m50s
南相馬市・桜井市長:
桜井8

ありがとうございます。
なぜこういうことを申し上げたかっていうと、
一番最初に私が申し上げたように20km圏内の避難指示解除にあたっては、最も住民に対して安心感を持っていただけるような政策展開、事業展開をしていかなければならないんですね。
ですので20km圏内は一番、ある意味で不利益を被った住民なので、この人たちが「再建していくんだ」っていう気持ちになるようなものにしていかなければならないし、特に私は子供の、子育て世代が、例えば双葉未来学園に象徴されるように、「子供たちがここで勉強した方が有利な勉強ができる」とかですね、そういうことも含めて、教育予算にドンとこれ(過疎化交付金)が使えるとか、というものになっていかないと、行政、たとえば福島に避難したりとか仙台とか、郡山とかのほうが環境がいいじゃないか。
わざわざここまで戻ってこなくてもいいよという人たちがいるんですね。

だから、本来であれば、ここに来たほうがもっともっと有意義な子育てができる。
ま、全体的に放射線量の問題はあると思うんですよ。
我々は要望も了解したのはそういうことなんですよ。
他ではできなくてもここだったら子育てが皆さんできるでしょ。
そういう具体的な、お母さん世代が安心できるような使い方がこの交付金によってできれば、我々としてもスーパーteacherをどんどん呼んで、ここで、例えば福島や仙台でできないような教育者を招聘して、私はそこで勉強したいと思えるような事業展開をしたいんですよね。
こういうことも含めて、やっぱり被災はしたけれども、ここでやっぱり生きてたほうが良かったねって言えるようなものをあげていかないと、求心力になっていかないし、
ぜひ、委員長のほうからもこういうことを考えている我々、若い世代を戻したいという思いでやってますので、


規制委・田中委員長:
私もそういうつもりでこういうお金を使っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
で、なにかありましたら、随時は●くんが福島におりますので、一緒にぜひごにょごにょ。





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2「放射線被曝は生涯で1000mSvという考え方がある」田中原子力規制委員長vs桜井南相馬市長(文字起こし)

「規制委員会としてはこうだ」「もう大丈夫だよ」という基準はどの辺なんですか?ということを明確な見解を出していただきたい。
という南相馬市の桜井市長に対して原子力規制委員長田中俊一氏の答えは、なんと!!!

生涯で1000mSv!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

100mSvではありません、1000です!!



ーーー以下、その部分の文字起こしーーー



原子力規制委・田中委員長vs南相馬市・桜井市長(2015.10.29)

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/1NnPsOTgrXM?t=17m19s

南相馬市・桜井市長:
桜井2

これは一番重要な問題なんですけれども、今南相馬は20km圏内で避難指示がかかった中で、多分一番人口が多い地域です。
と申しますのは、12自治体の中でもおおよそ半分が南相馬市の人口なんです。
8町村と南相馬市の人口はほぼ同じと言っても過言じゃないくらい。
うちは7万5600ぐらいでこっちは7万1500いましたから。
それくらいの状況があって、「1対1の状況ではない」ということです。
一人一人からすれば皆平等なわけですから、南相馬市全体と双葉郡全体ぐらいが同じ被害を受けているということに等しいというふうに受け取っていただきたいと思います。

で、今、帰還に向けた準備期間に入っています、20km圏内で。
20km圏内で準備期間に入っていて、今現在20km圏内に準備期間に帰ってくる人数が1368になってきて徐々に増えてきてはいるものの、ほとんどが高齢だなんですね。
これは多分どこも共通だと思いますけど。

多くの皆さんが帰らない、特に若い世代が帰らない原因はイチエフ(福島第一原発)が近い。
「福島第一原発がある限り帰らない」という人もいます。
先ほど説明を受けた「収束の問題について不安がある」という問題があります。
放射線の●による●の問題。
先ほど説明いただいた除染に関わる問題。
除染廃棄物の現状の問題。
また、除染作業員がこれだけ増えていて、
委員長に誤認識いただきたいのは、例えば浪江さん20km圏内の除染に入る作業員。
また飯舘に行く作業員。
これは南相馬市に宿舎を置いてあるんですね。
で、宿舎にともなる問題が、現実的に寝屋川事件に象徴されるように、
山田容疑者が南相馬市で作業をしていた」ということが報道されたことによって、「作業全員が安全じゃない」というような、ある意味での風評被害ですね、
作業員に対する問題が出て、逆に我々が作業員に対してどういう風な指導をしているのか。
防犯上の問題にどういう風に対応しているのか。
交通事故がこれだけ増えていることについて、作業員の車が多いからこうなっているんじゃないか。
というような問題が住民からあげられていますし。
現実的にはご覧いただけばわかる通り、朝の5時半から夕方の6時過ぎまで、7時近くまで、朝夕は渋滞でダンプのラッシュです。

こういう現実に対して、戻ろうとする、帰還しようとする人たちが、不安を覚えるのは当然だと思います。

そこで、まず第一点に、帰還にあたって、一番の障害になっている除染について、どこまで下がっていれば、染料ですね。
仮に20km圏内でも線量が0.1マイクロないところもあれば、当時の帰還困難区域も居住制限区域も避難指示解除区域もありましたから、ま、今もありますが。
その中でどこまで下げれば規制委員会として「大丈夫だと、戻ってもいいんだよ」と言っていただけるんですか?
ここが我々としては一番言えない。
住民に対して「安全だ」と言えない
レベルなんですよ。
ここを「規制委員会としてはこうだ」という見解を出していただけるのであれば、住民に対しても「規制委員会がこれだけ言っているんだから、我々としても来年の解除に向けて大丈夫じゃないか」というようなことが言えるわけですが、残念ながらそれが言えない。
(動画切れる)というような声が出されるわけですよ。
その際に「もう大丈夫だよ」という基準はどの辺なんですか?ということを明確にしていただければ、我々も説明しやすいですし、ぜひそこはお願いしたいです。





規制委・田中委員長:
tanaka 2

先ほど、決定的な「これならいいということは言えない」。
これは放射線被ばくの健康については、いわゆるICRPの勧告にもありますように規制モデルというのがあって、「基本的には1mSvでも影響があります」ということになっています。
ただ国際、先ほども申し上げましたけれども、こういう事故が起きた時に、そういう環境下で過ごす時に、どのあたりを目安とするべきかというのは、先ほど申し上げた参考レベルなんです。
その範囲でどこをするかということは、これはその、その土地の汚染の状況とか、自分たちの、住民の考えで決まってくるということです。
その代わり戻った時に今おっしゃったように本当に市民、ただ1mSvの上か下かで判断される方が大きのですが。
1mSvを超えているのかどうかということを、とか、いつまでも超えているのか、どこまで超えるのかということも、それはやっぱるガラスバッチとかを使ってきちっとモニタリングしていく必要があると思います。
それが通常ガラスバッチでは3ヶ月から6ヶ月に1回ごにょごにょあります。

それからもう一つ、わが国では基準として国になっていないんですが、
放射線被ばくについては、生涯被ばくのことを考えられまして、
だいたい1000mSvというのが国際的にも、「それ以下にしましょう」ということです。
ですからそのうちの、しばらくは汚染されますからしばらくは高いところ、高いかもしれないけれど、全体として10年20年としてみると、だいぶその、毎年1ミリ以下になっているねっていうような状況を作っていく必要があると思うんですね。

だからそういうことで御理解をいただける人は帰ってくるだろうし、「いやいや、ヤダ」という人は帰ってこないと思うし、何を言っても帰ってこないと思う。
どこの市町村も同じ悩みを抱えています。
帰らないという理由に、もう、どうしてそういうことを言った。
「帰ってくるつもりがないのにそういうことを言う」という首長さんもすでにいました。

だからそこのところはぜひ●していただいて、やっぱり「帰りたい」という人を優先に支援をしていくっていうのが基本だと思う。
帰るか帰らないかは、それは個人の選択になるので、私はこう思っています。
これは強制するわけにはいきませんので。
この辺りはぜひ市長さんのリーダーシップで、ま、応援していただくしかないな、というふうに思います。
多分同じ問題が一自治体とか、あのー、除染の問題とか出てくる。
除染の問題はもう少し、地域的にもやることがあるんですよね。
フレコンバックが帰ったら目の前にが山のようにあるっていうことで「ヤダ」っていうかた。
これはま、非常に私も含めて●します。

そういうことを、何が本当に帰るかえ、帰れないのか、帰りたくないのか、っていうのはやっぱり、ひとりひとり違うんですよね。
だからそこのところをやっぱりきめ細かく相談していただかないと、一概にこうだからああだから、規則だからこうだって言ってもダメだと。
それが相談員とかの考え方ですけども、そういうことですのでぜひ、そこは市長さんのリーダーシップをお願いしたい。
「我々がどう言ったからそうする」ということではないと私は思います。
私どもは思ってます。



年間5mSvで白血病は労災なのに…「年間20mSvで生涯1000mSvという国際的基準がある」田中俊一原子力規制委員長記者会見10/28(文字起こし)


大阪府の死体遺棄事件で逮捕された男が除染作業員として働いていた­ことを受け、3日間作業が中止されていた除染作業再開

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「広島、長崎、ハンフォード、そして福島のデータを再分析」濱岡豊慶応大学教授 9/21第5回 市民科学者国際会議(文字起こし)

第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)



濱岡 豊
所属:慶応大学商学部
専門:マーケティング・サイエンス、イノベーション・マネジメント
プロフィール

広島県生まれ。東北大学工学部卒、東大大学院修了(工学修士:原子力、学術博士:先端学際工学)。1996年から慶応大学商学部にてマーケティング・リサーチ、製品開発論、データ分析などを教える。研究対象は、消費者間のクチコミ、企業や消費者によるイノベーション等。研究アプローチは事例研究やデータ分析。東日本大震災後は放射線の健康影響に関するデータの批判的(再)分析も行っている。主要著書『消費者間の相互作用についての研究』『Webマーケティングの科学』。放射線の健康影響に関しては「放射線被曝と甲状腺結節(岩波書店・「科学」2015年6月号)」「広島、長崎被曝者データの再分析(同9月号)」「長期低線量被曝関連研究からの知見・課題と再分析 (同10月号掲載予定)」などがある。





53:15〜
濱岡1
濱岡と申します。
慶応の商学部でマーケティングを現在教えています。
プロフィールに書いてある通り、学部は工学部で、大学院で原子力を2年間学んだりということもあって、福島事故以来放射線のことに関していろいろ騒がれていますので。
例えば100mSv以下では影響が見られるとか見られないとか、そういった話がどうなっているのかということを、データが公開されていますので、そのデータ。
私はもともと理系ということもあってマーケティングを教えているんですが、特にデータを使っていろいろ結論を出すとか、そういうアプローチでマーケティング研究をしてきたので、わりとデータ分析という観点から見るといくつかいろんな問題があるのかな、ということがわかってきたような気がしますので、それを今回はご報告したいというふうに考えています。

広島、長崎、ハンフォード、福島、いずれも被ばくに関係しているという共通性があって、それぞれのデータが公開されているので、そのデータを再分析するというのが具体的な内容になっています。

濱岡2

内容としてはこんな感じになっていまして、そういう意味で非常にテクニカルな話になってしまうので申し訳ないんですけれども、少しでも苦痛を和らげるために、最初に原爆被爆者データ分析入門ということで、ちょっとだけを、基本的な分析の考え方を若干ご紹介させていただいて、その分析の課題。
実際に再分析してみて、その問題がどのくらい重要なのかということを明らかにしようということをします。
あとは、ハンフォードを含めた原爆被爆者のデータというのは公開されている、本当はひとりひとりのなんですが、
公開されるデータというのは匿名性を確保するという点もあるんだろうと思うんですけれども、ある程度集計されたデータが公開されていると。
集計するといろいろと良くないことが、統計的検定力件数力が落ちるということがありますので、その辺の問題がどのくらい重要なのか?というふうなことを。
米国の場合はそれに対して個人レベルのデータが公開されていますので、個人レベルの分析をしたらどうなるのか?ということをやってみたのが米国3施設データの部分になります。
あとちょっと前の部分とはあまりつながりはないんですけれども、福島の甲状腺データの公開されている市町村別のデータですね、それの特に結節のデータを分析をしてみるというのが3番目の内容になっています。


濱岡3
目的としましては、書いてある通り、代表的な研究である原爆被爆者の分析方法について批判的に検討して問題点を把握しましょうと再分析することによって問題を明らかにして、先ほど申した「個人レベルの集計による」という大きな問題があると考えられますので、そもことを米国のデータを使ってより再確認しましょうと。
あと、福島のデータもいじってみます。
というような内容になっています。

濱岡4

最初に被爆者のデータの分析ということで、1950年以来ABCCもしくはRERFが被爆者のデータを集めているわけです。
9万4000人の被爆者及び被ばく時点では市内にはおられなくて、その後入った、来られた方約2万7000人を追跡調査していることになっています。
こういうデータを集めて5年から10年ごとに分析結果をまとめて報告するというのがずっと続けられていて、直近のメインレポートというのが2012年に報告された14報になっています。
この調査のことをLife Span Study (LSS) と呼ばれていますので、今後LSS14とかLSS13というのは、それぞれ2003年のレポートの、もしくは2012年最新のレポートのことを意味しています。


濱岡5
これがLSS14報データを集計してみたものになっています。
こちらが線量になっていて、それぞれの線量の中に何人いらっしゃるのかと。
そして線量推定されているのが8万6000人なので、大体の分析はこの8万6000人に対して分析が行われています。

8万6000人のうち5万人程度が亡くなられて、
そのうち固形癌で亡くなられた方がトータルで1万人。
それを線量ごとに見てみると、
こちらは下にカッコが付いていますけれど、このカッコというのは死亡数に占める固形癌で亡くなられた方の割合ということになっています。

ご覧の通り線量が一番低いところだと20%ですかれども、線量が高くなるにつれて21%、そして29%というふうに、被ばくによって固形癌で亡くなる方の割合が増えている。
白血病も同様になっていますよね。
これが基本的な分析の仕方になります。

これをグラフで書いたのがこんな感じになります。
濱岡6

ですから基本的にはこれに直線を当てはめるのか、上にそった形を当てはめるのかというふうなことをするわけです。
これは線量だけを考えていますけれども、ご覧のようにそれぞれの線量によって、広島長崎とか、男性女性の割合、被爆時年齢なども若干異なっていますので、実際の分析では線量だけではなくて、この辺の変数も当然勘案して分析をするということになっています。

実際のデータですとこんな感じになっています。
公開されているデータ
濱岡7
こちらに行くと、登録すれば簡単にダウンロードできるようになっています。

こんな感じで線量が22区分、都市、性別、被爆時年齢と到達年齢が5歳ごとに区切られて集計されたデータが公開されているということになっています。

今のデータをプロットしてみたものがこのチャートになっています。
濱岡8

横軸が被ばく量で縦軸が固形癌で亡くなられた方の割合になっています。
丸の大きさがそれぞれのセルに何人いるのか、ということに比例して丸の大きさが書かれています。
先ほどのシンプルなものだと直線が明確に見えたんですけれども、実際にこういうデータを見ると非常にばらついていますよね。
ですからこれにどういう直線を、直線というか、線量応答関数というんですけれども、どのような関数計を相当するのかというのが一つ重要な問題になります。

ここでの赤線は現在のところは被ばく量とともに固形癌死が増えるという、よく言われるリニアのロースレッショのモデルというものを想定したのがこの赤い線になっています。
方程式で書くとβ0+β1×dと。
dが被ばく量ですね。
重要なのはβ1というパラメーターで、ここにあるように被ばく量が1Gy増えるごとに固形癌死する方の割合がどれくらい増えるのかということを表すのがβ1というパラメーターになります。
あと、統計学的に非常に重要なのはこのβ1がゼロなのかどうなのか?ということが非常に重要になるわけですね。
β1がゼロだということは、この直線が完全に寝てしまうわけですね。
β1がゼロの時には、被ばく量dがいくらであってもこの高さが変わらないということなので、あとあと検定などをする時に重要になってくるのはこのβ1がゼロなのかどうか?ということが非常に重要なポイントになってきます。
これは直線だけを想定していますけれども、LSSスタディーでは幾つかの関数計を想定しています。

濱岡9

これが扇形になっていまして、波線のやつがシンプルな閾値モデルになっています。1:02:41(画像切れる)


濱岡10

1:04:17〜
ですから過剰相対リスクということになりまして、 f(d)というのがさっきグラフでお見せした線量関数というものになります。
同じ1Gy浴びても男性とか女性とか年齢とか、被爆者の特性によってその影響が異なってくるだろうということなので、先ほどの線量応答関数にそれをかけて修正するという不仲たちのモデルになっています。
被爆者の特性についてはこんな感じで、被ばくされた方の性別と何歳で被ばくされたのかと。
その方が例えば70歳になったときに癌死する確率がどれくらい増加するのか、というふうな形でモデルが推定されています。

濱岡11

実際にこれを推定してみた結果がこのチャートになっています。↑
被ばく量のところに0.42という数字がありますが、これは1Gy被ばくすると固形癌で亡くなる方の割合が42%増加するということを意味しています。

隣に標準誤差というのがありますが、これは8万6000という有限なサンプルなので推定値にも誤差があるということなので、その誤差を評価したものになっています。

t値 というのが、0.42を0.05で割ったものになります。
t値 が決まるとP値というものが自動的に決まるんですけれども、
P値 というのは、先ほど申しましたように係数がゼロかどうか?というのが非常に重要なので、係数がゼロだという、いわゆる帰無仮説ですね、null hypothesisを検証した結果を前提とした時に、t値が8.4になる確率がどれくらいあるのか?ということを表したのがこの P値 、確率値になっています。

ま、ご覧のように非常に確率が低いわけですね。

係数がゼロだった時にP値 が8.4になるような確率は0.1%よりも小さいですよと。
ありえないことが起きているので、そもそもの仮説を棄却しましょうと。
ですから「ゼロである」という仮説を棄却するので、ま、ちょっといい加減にいうと「ゼロではない」と。
「被ばく量が増えると死亡する確率も増えます」ということがこの結果から言えると。


どれくらい稀だったら仮説を棄却するのか?ということなんですけれども、だいたい5%よりも小さい時には仮説を棄却しようというのが一般的な考え方ですので、5%よりも小さければここに星(*)がつくということになります。

あと信頼区間というのは、これもちょっといい加減な説明になりますけれども、95%の確率で真の係数がこの中に入っているということなので、チェックポイントとしてはこの信頼区間の中にゼロが含まれているかいないかということが重要なポイントになります。

ですから今の場合はP値が5%よりも小さいですし、星(*)もついているし、信頼区間もゼロを含んでいないということですから、これは確かに被ばく量と癌死の確率には正の相関があると。
統計的に見て有意の正の相関があるということが言えるわけです。


あと、被爆時年齢についてはマイナスですね。
ですからこれは被ばくした時の年齢が高いほど癌死のリスクは低くなるということを意味しています。

同じように星(*)が付いていますね。

ということは逆に言うと、「子供が被ばくするとリスクはより高くなりますよ」と。
放射線の影響は子供の方が受けやすいと言うのは、ここの結果から言われることになっています。

あと、到達年齢もマイナスになっている。
これはなんとなく直感的には歳を取るほど癌死する人が増えるような感じがするんですけれども、これは相対的なことを言っていますので、「実数は増えるけれどもその中で被ばくによる死者の割合は減っていきますよ」と、そういうことになっています。

性別については女性が1で男性がマイナス1なので、「女性の方が影響を受けやすい」というふうなことになっています。

今のやつをプロットしたものがこれになっています。↓
濱岡12

横軸が到達年齢で縦軸がリスクになってて、それを被ばく時年齢ごとにプロットしたものがこれになっています。
先ほどの0.42というのはここ(赤丸)ですけれども、これは30歳で被ばくした人が70歳になった時に固形癌で亡くなる確率がどれくらい増加するのかということを意味しているわけです。

ご覧のように被ばく時年齢が、ちょっと消えていますけれども、これ(一番上のライン)が10歳ですね。
10歳、20歳、30歳、40歳、50歳と。
先ほどあったように被ばく時年齢が若いほどこのリスクは高くなるという、非常に重要な結果だと思います。

こういうふうに、非常に素晴らしい分析をしているようには見えるんですけれども、色々細かく見ていくと、つぎのこんな感じのいろんな問題点があるのではないかと。
濱岡13

濱岡14
ちょっと一つ一つご紹介している時間がないので、今日はこの個人レベルデータを集計することによる問題点と、低線量域にサンプルを限定することの問題点、そして不完全なモデル選択という、主にこの3つの結果を紹介したいというふうに思います。


01:10:17
濱岡15

今の推定というのはずべてのデータを用いて推定したわけですけれども、LSS13報ではこんな感じで、データの線量の範囲を限定して推定しています。
例えば一番上のこれですとゼロから50mSvまでの人だけを使って今と同じことを推定したと。
そうすると、P値が15%になっていて、当然星(*)は付いていないですよね。
同じように100までだと30%になって、また星(*)が付いていないんだけれども、
125ぐらいになるとP値が5%よりも低い2.5%になるので、星(*)が付いて、ここからなんか有意になるということになっていますよね。
で、これが多分「100mSv以下では統計的に有意な影響がみられない」というものの背景にある分析だと思います。

これはですから、そもそもデータがこんなにいっぱいあるのに、「なぜここだけを取り出すのか?」というのが非常に、ま、データの取り出し方の恣意性というのもありますよね。

ですからもしこういうことをするのだとしたら、すべてのデータを用いて、例えばこういうのところでさっきのかた引きが異なるとかですね、そういう線形スプライニングモデルなどをちゃんと推定してあげたほうがいいだろうというふうに思います。

実際にこのLSS13報ではこういう分析がされましたけれども、LSS14報ではこの分析がされていませんので、多分やった人たちにも「こういう分析には問題がある」ということに気付いたのではないかなと思います。


濱岡16


残念ながらUNSCEARも同じような方法でレポートを書いております。
2006年レポートの中で、
今のは非常にシンプルなモデルでやったんですけれど、線量推定値には誤差があるということを考慮したような、もうちょっと複雑なモデルを使って、線量を今のように限定してサンプル数を減らした上で推定をしたところ、固形がんの脂肪については200ミリシーベルトまで。
発症については250mSvぐらいまでサンプルを使うと星(*)が付いてくるというようなことを報告
1:12:49












ーーーーーー


悲しい・・・
のんびりと文字起こしをしていたら…動画がなくなってしまいました><

http://www.ustream.tv/recorded/73747139

Ustream,からYoutubeになっているかな?とも思って探してみましたが見つけられませんでした。


「これから!」という時だっただけにとても残念です。
途中までですが、ブログにアップします。

とても残念ですが「第5回 市民科学者国際会議」の文字起こしはこれで終わります。










続きを読む

福島第一原発事故作業員 白血病で初の労災認定

原発事故の作業員が白血病 初の労災認定
NHK 2015年10月20日 16時10分

1

東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束作業などにあたった当時30代の男性作業員が白血病を発症したことについて、厚生労働省は被ばくしたことによる労災と認定し、20日、本人に通知しました。4年前の原発事故に関連してがんの発症で労災が認められたのは初めてです。

労災が認められたのは、平成23年11月からおととし12月までの間に1年半にわたって各地の原子力発電所で働き、福島第一原発の事故の収束作業などにあたった当時30代後半の男性作業員です。
厚生労働省によりますと男性は、福島第一原発を最後に作業員をやめたあと、白血病を発症したため労災を申請したということです。

2
白血病の労災の認定基準は、年間5ミリシーベルト以上被ばくし、1年を超えてから発症した場合と定められていて、厚生労働省の専門家による検討会で被ばくとの因果関係を分析してきました。

3

その結果、男性はこれまでに合わせて19.8ミリシーベルト被ばくし、特に、福島第一原発での線量が15.7ミリシーベルトと最も高く、原発での作業が原因で発症した可能性が否定できないとして労災と認定し、20日、本人に通知しました。

厚生労働省によりますと、原発作業員のがんの発症ではこれまでに13件の労災が認められていますが、4年前の原発事故に関連して労災が認められたのはこれが初めてです。

労災申請 今後増える可能性
厚生労働省によりますと、福島第一原発の事故後、被ばくによる労災は今回の件以外に10件が申請されていて、このうち7件では労災は認められませんでしたが、3件は調査が続いています。
福島第一原発で事故からこれまでに働いていた作業員は延べおよそ4万5000人で、年間5ミリシーベルト以上の被ばくをした人は2万1000人余りに上っていて、今後、労災の申請が増える可能性もあります。

専門家「今後も被ばく量に注意」
今回の労災認定についてチェルノブイリ原発の事故の際、被ばくの影響を調査した長崎大学の長瀧重信名誉教授は「労災の認定基準は、労働者を保護するために僅かでも被ばくをすれば、それに応じてリスクが上がるという考え方に基づいて定められていて、今回のケースは年間5ミリシーベルト以上という基準に当てはまったので認定されたのだと思う。福島第一原発での被ばく量は15.7ミリシーベルトとそれほど高くはないので、福島での被ばくが白血病の発症につながった可能性はこれまでのデータからみると低いと考えられるが、今後も、作業員の被ばく量については、十分注意していく必要がある」と話しています。



NHKが言う専門家長瀧重信名誉教授って?
<線量リスクの評価と健康管理>くどくど話してなかなか先に進めようとしない長瀧重信座長8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)


<福島県外も検診を!>環境省のパブリックコメント締め切りは1月21日マデ。〜肝心な部分の議事録が公表されていない〜&第14回専門家会議終了後の記者会見文字起こし

原発事故:白血病の作業員に初の労災認定
毎日新聞 2015年10月20日 20時56分(最終更新 10月21日 06時46分)

 厚生労働省は20日、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業に従事し、血液のがんである白血病にかかった40代男性の労災を同日付で認定したと発表した。第1原発事故後の作業で被ばくした作業員のがん発症で労災を認めたのは初めて。原発事故から今年8月末までに福島第1原発で働いた作業員は4万人を超えているが、廃炉の完了は見通せない状況で、被ばくに伴う労災申請が今後増加する可能性がある。

 厚労省によると男性は2012年10月〜13年12月、建設会社の社員として第1原発で原子炉建屋カバーや廃棄物焼却設備の設置工事などに従事。作業中は防護服や鉛ベストを着用していたが、体調を崩し、血液のがんである白血病と診断された。男性は別の原発を含めて約1年6カ月間原発で作業し、累積の被ばく線量は19.8ミリシーベルト(第1原発だけでは15.7ミリシーベルト)。現在は通院治療中という。

 厚労省は、白血病に関する原発労働者の労災認定基準について、1976年に「年5ミリシーベルト以上で、被ばくから発症まで1年超経過していること」と定めた。福島労働局富岡労働基準監督署は男性の労災申請を受けて、作業内容などを調査。放射線医学の専門家らで作る厚労省の検討会の意見を踏まえ、認定基準を満たしていると判断した。男性には医療費や休業補償が支払われる。

 今回の認定について、厚労省は「被ばくと白血病の因果関係は明らかではないが、労働者補償の観点から認定した」としている。

 厚労省や東京電力によると、事故後に第1原発で働いた作業員は今年8月末時点で4万4851人おり、累積の被ばく線量は平均約12ミリシーベルト。このうち約47%の2万1199人が、白血病の労災認定基準の年5ミリシーベルトを超えているという。

 事故後に第1原発で働いた作業員でがんを発症し労災を申請したのは、今回認められた男性以外に7人いる。このうち3人は労災が認められず、1人が自ら申請を取り下げ、残る3人は審査中だという。

 今回の認定について、東電は20日、「労災認定されたのは協力企業の作業員で、詳細をコメントできる立場ではない。今後も作業環境の改善に努める」とのコメントを出した。【古関俊樹、関谷俊介】

 ◇原発労働者の労災認定基準

 厚生労働省は原発労働者を含む放射線業務従事者について、労働安全衛生法に基づく被ばく線量の上限(年50ミリシーベルトかつ5年100ミリシーベルト)とは別に、放射線障害による疾病ごとの労災認定基準を設定。白血病以外のがんでは、悪性リンパ腫で「年25ミリシーベルト以上」、食道がんや胃がんは「100ミリシーベルト以上」などとしている。原発労働者の労災認定は、福島第1原発事故以外でこれまでに13人(白血病6人、悪性リンパ腫5人、多発性骨髄腫2人)いる。



被ばく労災 廃炉の担い手こそ守れ
東京新聞 2015年10月21日

 東京電力福島第一原発の事故処理で高線量の被ばくを伴う作業が続いている。被ばくによる労災も現実となり、壁が厚い補償認定の見直しが必要だ。廃炉への道は作業員の安全が守られてこそある。
 廃炉に向けた過酷な作業が続く現場では、過密な労働環境で事故が相次いでいる。2013年度に32件だった死亡・負傷は14年度には64件に倍増した。

 各地で原発再稼働を進める政府はさらに、重大事故時に許容される作業員の緊急被ばく限度を、現行の年100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げようとしている。作業員にさらなる被ばくを強要するのは命の軽視ではないか。

 原発労働者の安全対策や補償は不十分だ。がんを発症しても労災認定の壁は厚い。厚生労働省が胃、食道、結腸がんについて、事故翌年の12年に公表した労災補償の考え方では、がん発症との関連がうかがわれるのは「被ばく線量は100ミリシーベルト以上」「被ばくから発症までの期間は5年以上」などと高いハードルを課している。
 だが、「何ミリシーベルト以下ならがんは発症しないという境界はない」と指摘する専門家は少なくない。厳しい基準を一律に当てはめるだけでは、収束作業で増える労災の認定が進まなくなる。厚労省によると、福島原発事故の作業での労災申請は11件。認定例は原子炉建屋の覆い設置などに従事後、急性骨髄性白血病を発症した北九州市の元作業員のケースのみ。

 現場の安全対策を問う裁判も始まった。事故収束作業に従事し、胃などにがんを発症した元作業員男性が9月、東電と元請け会社などに損害賠償を求める裁判を札幌地裁に起こした。男性は「事業者が安全配慮を怠り無用な被ばくをさせた」と主張。被ばく線量は11年7月から4カ月で56.41ミリシーベルト。線量も発症までの期間も基準に満たないなどとして労災を認められていないが、高線量の作業は線量計を持たずに行ったという。

 男性のケースのほかにも、線量計に鉛カバーをして線量を低く抑えたり、被ばく線量をごまかして働かせている問題が発覚した。男性の裁判を通じて、作業実態が明らかになれば全体的な点検、見直しは不可避になる。
 国や東電は、がん検診や健康管理手帳の交付について、福島原発事故後の「緊急作業」に従事した人に限らず幅広く、離職後も含めて受けられるようにすべきだ。何十年もかかる廃炉作業は担い手が守られなければ成り立たない。




福島第1原発事故ガレキ撤去従事 「作業で発がん」東電など提訴



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福島事故後被ばくで初の労災認定 白血病発症の元作業員
東京新聞 2015年10月21日 朝刊

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 厚生労働省は20日、東京電力福島第一原発事故後の作業で被ばくした後に白血病になった元作業員に、労災保険を認定した。事故収束作業に伴う白血病の発症で労災が認められたのは初めて。

 厚労省によると、労災が認められたのは発症時30代後半だった男性。建設会社の社員として2011年11月~13年12月、複数の原発で作業した。12年10月以降の1年1カ月間は福島第一を担当。原子炉建屋に覆いを造ったり、使用済みの防護服などを焼却する施設を建設した。

 男性は13年12月に福島第一を去った後に体の不調を感じ、白血病と診断され労災申請した。現在は通院治療している。

 白血病の労災が認められるには、年5ミリシーベルト以上を被ばくし、作業開始から発症まで一年以上あることが基準。男性の累積被ばく線量は19.8ミリシーベルトで、福島第一での線量は大半の15.7ミリシーベルトを占めた。

 福島県の富岡労働基準監督署は、厚労省の専門家による検討会の見解を聴いた上で、福島第一での被ばくが白血病の大きな原因になった可能性があると判断した。男性には医療費や休業補償が支払われる。
 厚労省は「労災認定は補償が欠けることがないよう配慮した行政上の判断で、科学的に被ばくと健康影響の因果関係を証明したわけではない」としている。

 事故前に全国の原発で白血病や悪性リンパ腫などの労災を認められた作業員は13人。福島第一の収束作業で白血病も含むがんを発症したとする申請は8件。今回の男性を除く7件の内訳は3件が不支給、1件が取り下げ、3件が調査中。
 福島第一原発での作業をし、白血病となった男性が初めて労災認定されたことに、作業員からは「認められてよかった」との声が上がったが、収束作業の現場が被ばくとの闘いであることは変わりない。他のがんなどの労災認定には高いハードルが設けられていることなど、作業員を取り巻く環境は課題が山積している。

 白血病の認定条件の一つは「年5ミリシーベルト以上の被ばく」。東電のまとめによると、事故発生後、福島第一での作業に関わって累積で5ミリシーベルト以上被ばくした人は2万人強いる。2011年度だけで1万人以上が5ミリシーベルト超被ばくしていることなどから、「累積5ミリシーベルト以上」の2万人強の多くが、「年5ミリシーベルト以上」という条件に当てはまるとみられる。

 仮に白血病になった場合、救済の道が開けたことは安心材料になる。ただ、胃がんなどでは明確な基準が定まっておらず、100ミリシーベルト以上の被ばくが認定の一つの目安とされるなど、白血病に比べ厳しい運用がされている。
 技術者の作業員は「がんになるのでは、と不安になることもある。どうすれば認定されるのか、決めてほしい」と話した。別の作業員も「福島第一で命をかけて働いている。(国は)家族のためにも救済側に立ってほしい」と訴えた。

 胃など三カ所のがんになった元作業員は、高線量の作業をしたが、記録上の線量が100ミリシーベルトに満たないなどとして労災が認められなかった。この男性を含め、線量計を低線量の場所に置いて作業していたと証言した作業員は少なくない。その場合、実際の被ばく線量は記録より高くなる。

 現場では、がれきが除去されるなどして当初よりは線量が下がった。現在はタンク増設や敷地内の舗装が中心のため、作業員の被ばく線量も全般的には低めで推移している。
 だが今後、廃炉作業は原子炉へと近づく。ベテラン作業員は「来年はもっと高線量の作業が増える。がんになる人が増えたら、福島第一に来なくなる人が出てくるかもしれない」と懸念した。 (片山夏子)

<東電の広報担当者の話> 
作業員の労災申請や認定状況について当社はコメントする立場にない。今後も作業環境改善に取り組み、被ばく管理を徹底していく。






質疑応答 ティモシー・ムソー教授<福島とチェルノブイリの野生生物・6完>9/21第5回 市民科学者国際会議(文字起こし)

第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)


ティモシー・ムソー教授



質疑応答
ムソー65

42:20
川根眞也先生(内部被ばくを考える市民研究会):
貴重な公演をありがとうございました。
空間線量との関係はわかったんですが、チェルノブイリと福島の核種の違いと生物への影響というのは研究されたのでしょうか?

ムソー:
内部被曝経路も研究しております。
ガンマスペクトロメーターを現場に持ち込んでシールディングを行ってそしてマウスや鳥を見て小さな赤いケージの中に入れて内部被曝を測定しました。
どれぐらいの放射能なのか?というのを測りましたので、どれぐらいの線量が摂取されているのかわかっております。

それと線量計を体内に埋め込んで、マウスですけれども。
埋め込んだまま野生に離して、もう一度捕獲して線量計を外して読み取りました。
外部線量がわかります。
そうすると、個体レベルで正確な測定がわかります。

鳥については全て見せる時間がなかったんですけれども、
鳥については新しい手法で足に線量計をつけました。
鳥というのは通常、繁殖期は同じエリアにとどまります。
3ヶ月、もう少し長くとどまることもありますので、同じ鳥を同じ区域で捕獲することが可能なわけです。

ツバメを例に取りますと、戻ってきます。
同じ巣に翌年も戻ってきます。
生きていればという話ですが。
なので、数百のツバメに線量計をつけて再度取ることができました。

今ちょうど、かなりのレベルで内部・外部。双方のレベルでわかりつつあります。
もちろん標準的なラジオエコロジーの手法も用いております。
理科ツールを用いて推定をするということもやっております。


44:50
ムソー70

崎山比早子先生
放射線によってミューテーションが増えるというのは放射線のアレでわかるんですけれども、
個体数が減るというのは、例えば鳥の個体数が減るというときに、
福島では大規模な除染が行われていて、表土などがフレコンバックの中に入っちゃって、
そういう形で除染の影響によって鳥とか生物、昆虫類の個体数が減るっていうのが考えられると思うんですが、
そういった点は、放射線の線量だけで増えれば減るっていう、そういった関係とどういう風にイントラクションしているのか、除染の影響はそこに入っていないかどうか?ということをお伺いしたいです。


ムソー:
非常に鋭い質問ありがとうございます。よくぞ聞いてくださいました。
私どもも実は過去9ヶ月ですけれども、個人的に大型哺乳動物をカメラトラポを使って撮影しています。
動きでセンサーがつく特別なカメラを使って写真が撮れるような仕組みがあります。
おっしゃるとおりです、先生。おっしゃるとおり。
全ての除染活動に関わる全ての活動、トラックや車も人ももちろんそうです。
表土層をとって、だいたい10mですか、道路の両側10mぐらいですからそれほどたくさんというわけではないですが、騒音があって塵(ちり)が飛び散る、そして人も怖いものが来たと動物の目には映るわけです。
本当におっしゃるとおりでこの区域4657(音消え)

4708
のような余分な活動はないと、定常状態に戻ったところでは動物に対する影響はないと思います。
そして今回出しました鳥類に対する研究というのは、こういった除染活動が行われる前です。

ムソ−71

除染が行われた後ということで昨年集中的に起こっています。
昨年は本当に何千ものトラックそして人がたくさん入って除染活動が行われています。
これはこれで目を見張るものがあるんですけれども、
これは一時的なノイズよりはずっと大きいと思います。
確かに表土層を除去している。
これはおそらく土壌がこのインパクトから回復するには数年かかると思います。
私もこの除染による影響も研究したいと思っています。
基本的な科学をやっていかなくてはなりません。
この問題についてはやっていかなくてはならないと思っていますし、願わくばやりたいと、できればと思っております。

48:11

質問女性:
チェルノブイリとの比較で最初の質問とも関係すると思うのですが、チェルノブイリから10年ぐらい経ったときにウクライナの動物学研究所の調査で、水鳥の雛が孵って、なかなか大きくなるまで生きられないというような理由の一つに、卵の殻にストロンチウムが蓄積しているというような報道を見たことがあります。
そのような調査というのをムソーさんは行っておられますか?
先ほど被曝のことがありましたが、内部の放射線核種の蓄積というようなことと病氣との関係、そういったことも見ておられるかどうか、お聞きしたいと思います。


ムソー:
殻のぶぶんですね。
実際にはチェルノブイリではそういうところを少しみました。
同じストロンチウムがここの災害のときにも出てきました、セシウムですね。
で、地上の(通訳変わる)
多分セシウム、イオン化されたもの、そして希ガス、こちらは初期だけですぐに減衰されます。
そして、二つのセシウム134と137が残り、ストロンチウムの方はごくごく微量です。
そしてチェルノブイリではかなりのストロンチウムが飛びました。
ストロンチウムはカルシウムですから、これが卵の殻に蓄積されます。
従ってかなり可能性が高いと思います。
これが原因となって、過剰な内部線量になったのではないかと思います。
特に卵というのは胚が発達するときに方向性も放射能の方を向くようになっていますから、多分ストロンチウムが胚と胚の発達と卵に対しても影響を与えたと思われます。

やりたいんですけれども、ストロンチウムの研究そのものが高くて難しくて、かつ卵を集めるのも難しいです。
時間が掛かりますのでリソースがありません、でもやりたいです。

福島の方ではペーパーが出されています。
今年初めに出されたもので、先ほどプレゼンの中でも出しました。
これはツバメを対象にしたもので、実際に線量計を巣につけて、実際の放射線環境が巣でどうなっているのか?
卵が温められたりする環境について測定しました。
そうするとより良い関係が見られます。
生存と卵、そして子孫、子との関係が見られます。
そして巣との関係もわかるようになります。
この研究は非常に小規模で、本当に小さなものです。
リソースがないということが理由です。
それとアクセスがないと。
生物学者が居なくて、「こんな汚染されたところに誰が行くんだ」という問題があるために、さらなる問題となっています。
「生物学者が実際に福島に行く」ということだけ、これもシンプルなプロセスではなく、むしろ難しくなっているぐらいです。
町によっては禁止区域の全員に対してできるだけ大勢にということもやっています。
このために科学者が入れないという状況が続いています。
従って推奨は、一緒になって協力をして、独立した科学者が一緒になってこの環境の中で研究できるような環境を作り出すということだと思います。

以上です。





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小頭症他生態系異常「特に小頭症というのが放射能の高い地域ではよく見られています」ティモシー・ムソー教授<福島とチェルノブイリの野生生物・5>9/21第5回 市民科学者国際会議(文字起こし)


第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)


ティモシー・ムソー教授


また、原発の調査もそうなんですが、医学的な調査も行われて、
実際に医師が20年代にはこうやって放射能を使うことによって治療を行ってきました。
特にがんの治療に多く使われてきたわけです。
女性の一部、特に妊娠した女性が広島長崎ではわかったんですが、
特に子供さんが非常に放射能の影響を受ける確率が高かったと。
頭の小さな子供、脳の小さな子供、そういった認知移動が低くなるような子供がたくさん生まれてきました。

ムソ−36

脳が小さく、

ムソ−37

ムソ−38

特にこの小頭症というのが放射能の高い地域ではよく見られています。

ムソ−39

小さな鳥の方が淘汰されていく可能性が大きくなるわけです。
ネズミもそうですけれども、特に福島の脳の大きさの調査を行いましたが、170の福島のネズミを加えるとこういう形で脳のサイズが特に放射能の高かった地域には多く見られていることがわかっています。

ムソ−40


35:00
ここでお話ししたいのは、なんらかの理由でチェルノブイリのことをあまりしっかりと研究していませんでした。
私たちが行く前は調査は行われていませんでした。
何人かが実際に、ちょっとした小規模な調査を行っていた方はいました。
また、実際にそういった小さなもの以外は本格的な調査は行っていませんでした。
どのシステムモデルを見ても、我々としてはなんらかの線量との反応の関係がある、これはマイナスの関係があることがわかってきました。
これをよくある例ですが、ファイアバグの例です。↓

ムソ−41

これは日本では見たことはないんですが、ひょっとしたら日本にはいない種なのかもしれません。
この仮面のような部分、見えますか?
何か仮面をかぶっているような、アフリカなどにあるマスクをかぶっているように見えますが、
これは通常の虫なんですが、

ムソ−42

チェルノブイリではこういう形で様々な、ま、形態が変わってしまっている、変異が起こっているのがわかります。
特に放射能の高い地域ではこういったものが見えていると、
放射能の高い地域からそういった生態系の異常が出ていることがわかります。

ムソー43

こちらですが、このチョウの調査が沖縄で行われています。

ムソ−44

チェルノブイリでもこういった形の変化といったものが、奇形というものが行われています。



36:38

こちらはチェルノブイリの木です。

ムソー45

ムソ−46

2週間前に日本で出ましたが、その調査を見ますと、福島の木、こちらでも成長がおかしくなっているということがわかります。
この、特に放射能の高い地域では奇形が行われています。

ムソ−47

これは傾向を示す非常に大きな証拠になっています。


最後のメッセージになりますが、個体数はどうなのか?ということを見ていきたいんですが、
生死に影響があるというお話しもしましたし、また実際のパフォーマンスにも影響を及ぼしているという話もしました。

ムソ−48

ムソ−49

ムソー50

ムソ−51

ムソ−52

ちょっと時間がなくなってきましたけれども、皆さんはすでにご覧になっているかもしれません。
今年の初めに出されました三つの論文があります。
こちらは福島の鳥に対する影響です。
一つはツバメ、もう一つは残りの鳥を見ていきました。

ムソ−53

この結果は驚くべきものでした。
チェルノブイリの場合には個体数の減少は66%です
プラスマイナスはあるものの66%は下落をしました。

ムソ−54

実際に、種類的にも50%下がりました。

ムソー55

福島は4年経った後、400箇所調査した結果、多くのデータがいま溜まってきておりまして、
非常に明確にこのことがわかっています。
鳥の数ですけれども、非常に大きく下落しています。
特に放射能の強いエリアでは大きく下がっています。

ムソ−56

これはまた、INSがフランスと協力をしながらもう一度調査を行いました。
実際のこの正しい線量反応というのはどういうものなのか?ということを調べたわけですが、
こちらでもやはり、大きな個体数の減少がみられています。

ムソ−57

ですから、チェルノブイリでも福島でも大きな個体数の減少がみられています。


ムソ−58

ムソ−59

それではここでまとめに入っていきたいんですが、この後どういうことなのか?ということを考えていくときに、
まず国連のレポート、我々がよく依存するこのレポートに対して、いろんなたくさんの情報、
実際の公のパブリックのチェルノブイリ福島のデータが出てくるわけです。
実際に個人に対しての、個人それから個体数、それから●システムへのこういった損傷があるということです。
これは医師が行わないからといって、こういった調査が行われないからといって、この情報の価値がないというわけではないのです。

ムソー60

ですからこれは意味のある情報として皆さんに考えてもらいたいです。

ムソ−61

ムソー62

また、我々はどういうことをするべきなのか?ということなのですが、
過去2週間福島にいたということをお話ししましたが、山木屋というところにいました。
ここは実際に震災の後避難をした場所なんですが、
彼らは4ヶ月、5ヶ月後には家に帰ることができると言っています。
特別な許可を得ても「家に帰ることができる」ということをおっしゃっていました。

オーナーが毎日来ていて、彼から言われた質問なんですが、
「本当に、実際に孫が来ても大丈夫なのか?」と。
「自分の家に、山木屋の家に戻って孫が来ても大丈夫なのか?」と。
「本当に野菜、フルーツ、自分の庭で育てたものを孫に与えても大丈夫なのか?」と聞かれたのですが、
それに対しての答えは実際に我々にはないわけです。

我々としてよく理解しなければいけないのは、大きな甚大な結果が本当にこの地域に住んでいるものへ影響はないのか、ということを見ていかなければいけない。
これが結局最終的に人間に対して大きな影響があるかどうかの判断になってきます。

ムソー63

最後のポイントになりますけれども、こういった取り組み、リサーチというのは、我々が行う場合、個人の科学者が、政治的な意図を持たない科学者が行うべきだと考えています。
こうした事実をベースにして、原発賛成の学者ではなく、そういった独立した医師を持った科学者が行うべきだと考えています。
ご静聴ありがとうございました。

ムソー64
刊行物、写真、報道
http://cricket.biol.sc.edu/chernobyl/Chernobyl_Research_Initiative/Publications.html


質疑応答に続く



ーーー


汚染された餌を食べたヤマトシジミの研究結果から考える「学校給食に福島産米」10/5 おしどりマコ・ケン横浜(文字起こし)

福島原発事故 生態系に影響与えていないのか
2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)


ヤマトシジミ被曝影響研究論文とドイツ報道(字幕書き出し)

「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」
「チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」


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腫瘍・白内障「汚染度が高い地域にはこれは非常に高い」ティモシー・ムソー教授<福島とチェルノブイリの野生生物・4>9/21第5回 市民科学者国際会議(文字起こし)

第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)


ティモシー・ムソー教授

ムソ−25

DNAだけではなく、我々は他の腫瘍も見つけたり、異常も発見していきます。

ムソー26

こういった形で、シジュウカラの頭のところにこういったところに腫瘍があったり

ムソ−27

これはよくあるんですが、羽根の部分の腫瘍もあります。

ムソ−28

これは統計的により頻度が高く、汚染が高いところでこういったことが他の個体に対して見られています。

ムソ−29

また別の例として、原発の生存者、原発で生き延びた人たちを見た場合、目に白内障を患っている方がいます。
子供でもこれが出ています。

ムソ−30

チェルノブイリの鳥も調べることにしました。

ムソー31

実際に鳥でも、より高い頻度で白内障が出ていることがわかりました。

ムソ−32

汚染地域にはこういう形の傾向が見られています。

今度はネズミを見ていきましょう。

ムソ−33

ネズミも白内障の割合が高くなっています。
これは特定の例ですが、これは何かよくわからないんですが、かなり明確な形で出ています。

ムソ−34

通常の白内障とは違って、かなり高い頻度で起こっていますし、
汚染度が高い地域にはこれは非常に高い。

ムソ−35

特にこれはメスに多い。
女性の方がより、こういった汚染の影響を受けやすいということもわかっています。



つづく





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無精子「だいたい40%の鳥が全く無精子状態であった」ティモシー・ムソー教授<福島とチェルノブイリの野生生物・3>9/21第5回 市民科学者国際会議(文字起こし)

第5回 市民科学者国際会議
~東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線被ばくによる
健康影響を科学的に究明し、防護と対策を実現するために~
2日目 日時:2015年9月21日(月・祝)


ティモシー・ムソー教授

さて、ここで新たに、ちょっと動画になりますのでお待ち下さい。

29:43(精子が泳いでいる動画)

我々は方法論を確立しまして、この中で新鮮なオスの鳥の春の時点での(精子を)こういう形で取り出しまして、
精子の遊泳状況を見ていただいています。
実際のオスの不妊というのが、実際の整体の個体数を減らすことになります。

ここでわかったのが、精子の遊泳能力ですけれども、これがマイナスの影響を受けていると。
つまり放射能と活性酵素のストレスによって影響を受けていると。
これによって遊泳能力が落ちている。
こちらも実際の放射能の影響と考えられます。

ムソ−22

これが10種類の、電子顕微鏡を使って見て、
10種類のうちここの数種の種類が高い異常を示しています。

ムソ−23

これはチェルノブイリの鳥と比べて、他のヨーロッパの鳥と比べて大きな異常率を示しています。

ムソ−24

こちらは↑我々は非常に驚いたんですけれども、いろんなレジャーから選んで小鳥を収集してきました。
このエリアは10もしくは50マイクロシーベルトぐらいの放射能なわけですが、
このエリア中でわかったのは多くの鳥に関して、だいたい40%の鳥が全く無精子状態であったということがわかりました。
これは自然の生態系の個体数に対して影響を及ぼしたことになります。




つづく


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