九州電力は詐欺師だ!
これは犯罪にならないのだろうか?
はじめから免震重要棟を造る予定はなかった、としか思えない
まずはこちら。
去年(2015年12月18日)の報道ステーションの番組の内容を書き出します。

古舘:
免震需要等はどうして造らなくてもいいのか?
ここに集約されます。
文章の中に、今日の漢字「等」というのがあれば造らなくてもよくなる。
なんて便利な文字でしょうか!

その文字は原発の規制基準の関連文書に埋め込まれていた。
「免震機能等」この「等」こそが川内原発に免震棟を造らなくてもいいとする根拠だ。

覚えているだろうか。
誰もが無力を感じたあの日を。
2011年3月 福島第一原発

東京電力吉田所長(当時):
水素爆発があるかもわからないということで今、作業員を全部引きあげたんですよ。
福島第一原発の事故。
あの時作業員たちの対応拠点となったのが放射能を遮断し、強い地震の揺れも防ぐ、この免震需要棟だった。

ここがなければ福島の事故の被害はさらに深刻になっていた。
そもそもは2007年、新潟の中越沖地震。
当時免震重要棟がなかった柏崎刈羽原発では地震の影響で緊急対策室の部屋のドアが開かなくなり、機能不全に陥った。

その教訓から必要性が認識されたのが免震重要棟だ。
ところがだ。
今年8月に再稼動した川内原発。
昨日九州電力が一転してこう発表した。
「免震重要棟を造らない」

いったい何故なのか?
今日、東京霞が関の資源エネルギー庁。
電力10社が集まった場に九州電力の瓜生道明社長の姿が。

聞いてみた。

瓜生:造らないのではなくて、より一層いいものにしようとしているんです
山口:
明確な理由がわからないんですが、教えていただけますか?
免震重要棟を造らない理由を教えていただけないですか?
瓜生:(完全無視)
山口:今、瓜生社長なんですが、明確なお答えをいただけませんでした。
九電は事故の時の対応拠点として「代替緊急時対策所」と呼ばれる建物を建設し、これで原子力規制委員会の規制基準をクリアし、再稼働にこぎつけた。
ただ、これまで示していた計画では、来年3月までに新たに免震重要棟を建設し、こちらに緊急時の機能を移すとしてきた。

しかし、この免震重要棟の建設を撤回し、今ある対策所の隣に医務室や宿泊所などからなる耐震支援棟をこれから造り、ここで緊急時の対応を行うことにした。


九州電力鹿児島市社の会見(きのう2015年12月17日)
免震重要棟だと規模的に大きくなるわけですね。
耐震支援棟だと、ま、コンパクトに、少しコンパクトになるということになりますけど、
厳密にまだ、この試算といいますかね、細かくどっちがどっちというのはなかったんじゃないかと思っています。

質問:コストは関係ないんですか?
九電:いや、コストは関係なくはないと思いますけど、はい。
今ある対策所は耐震構造。
一方で造る予定だった免震重要棟は揺れを逃す免震構造という違いがある。

九州電力によると「免震重要棟でなくても機能的に劣るものではない」と判断し、対策所の拡充で済ませることにしたという。
ただ、原子力安全の専門家はこう指摘した。

佐藤暁氏 原子力コンサルタント(元GE原発技術者):
いうまでもなく、免震の方が。
それは揺れるよりは揺れない方がいいのは、これはもう明らかだと思いますね。
(揺れる中では)判断も操作もできないと思うんですよね。
会話もできないでしょうし。
私に言わせれば性能を落としたと。
一方九州電力は。

電力会社の社員は管理部門もはじめ、地震が起きても平常心を維持できるよう特別な訓練を重ねている。免震重要棟が必ずしも優れているわけではない。
これまでイメージ図まで作って地元にアピールしてきた免震重要棟の計画。

そもそもそれを取りやめて再稼働の規制基準に引っかからないのか?
原子力規制委員会に尋ねてみた。
すると、緊急対応の施設についての規制基準を示すある紙が示された。

「免震機能等により機能を喪失しないようにする」
免震機能等。
「等」なのだから必ずしも免震である必要はないという理屈だ。
免震重要棟の予定地だった場所の今日の様子。

来年3月までに完成させるはずだったのに建築は始まっていなかった。
白紙撤回はいつ頃決まっていたのだろうか?
鹿児島・薩摩川内市 地元住民:
やっぱり福島の時も(免震重要棟は)重要な施設だったと思うので、なんかあった時にはちょっとどうなのかなと思います。
ギリギリでの変更はどうなのかな、って思いますね。
やっぱり再稼働も、それ前提でやったのかな、とかも思ったりします。
地元住民:
やはり安全性を考えますと、市民としてはやはりきちんとした最初の計画通りのことをやって欲しいって思われるんじゃないかなって思うんですね。
やはり変更の説明というのは、きちんとして欲しいなと思いますね。

古舘:
いや……、我々もダメですね。
この典型的霞が関文学とも言える「等」が入っているからどうなるかを見抜けていないわけですよ。
小川:あるのとないのでは大きな違いがあるんですね。
古舘:これは…、でもこういうのを羊頭狗肉(ようとうくにく)っていうんじゃないですかね。
全然納得できないですね、これは。
小川:はい。
古舘:
大前提と思っていましたから。
ベントのフィルターとか、免震重要棟は。
ちょっとこれはついていけません。
どういうことだろうと思いますね。
羊頭狗肉(ようとうくにく)
意味:実質や内容が見かけと一致しないこと。見掛け倒しのこと。
羊頭狗肉の語源・由来:
羊頭狗肉は「羊頭を掲げて狗肉を売る」を略した四字熟語で、出典は中国宋時代の禅書『無関門(むかんもん)』。
店頭の看板には「羊頭(羊の頭)」を掲げ、実際には「狗肉(犬の肉)」を売る意味が転じて、見せ掛けは立派だが実物は違うといった意味になり、ごまかしの喩えとして、羊頭狗肉は使われるようになった。
類句には、「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」の「牛首を掲げて馬肉を売る」がある。
ーーー
そして、1月7日の東京新聞と大竹まことのゴールデンラジオ
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大竹まことのゴールデンラジオ(2016年1月7日放送)より文字起こし
(↓クリックすると大きく見ることができます)

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/xvYitqQum6s?t=3m59s
大竹:
まあね、川内原発はどうしているか?というと「免震棟撤回に不快感」という記事が出てるけども、
「免震棟を造りますから再稼働を許可してください」っていう話があったんだけど、
その造る免震棟がお金がなくて随分先送りになると。
太田:
そうですね、再稼働してから先送りを決めたんで、流石に
「ちょっとお前ダメじゃないか」と原子力の規制委員会の委員長も怒っていると。
光浦:えーーっ、それはダメでしょ。
太田:今日の東京新聞に。
大竹:
「再稼働をしてから先送り」っていうね、
これはもう本末転倒も甚だしいっていう記事がこっちには出ているけどね。
光浦:ずるい!
大竹:相変わらずこの福島問題と、新たに作る再稼働問題は、ずーーーっと番組でも言い続けてきているね。
ーーー
九電、免震棟新設を撤回 川内原発 再稼働の前提ほご
2015年12月26日 夕刊 東京新聞
福島第一原発事故時に対応拠点としての役割を果たした免震重要棟=2011年4月(東京電力提供)
九州電力は八月に再稼働した川内(せんだい)原発(鹿児島県)をめぐり、事故が起きた際に対策所を置くとしていた免震重要棟の新設計画を撤回した。川内原発の免震棟は原子力規制委員会の審査でも設置が前提とされていたが、対策所の広さが三分の一以下の暫定施設を使い続けるとしている。
九電は「方針変更は総合的に判断した。費用面も全く無関係ではない」としている。規制委幹部は「一度設置すると約束したものをやめるのならば説明が必要だ」として、九電に経緯や機能の説明を求める方針だ。
九電が当初示していた計画では、川内原発の免震棟は地上三階建てで、延べ床面積約六千六百平方メートル、二階部分に広さ約六百二十平方メートルの対策所を置くことになっていた。
しかし建設に時間がかかるため、再稼働を急ぐ九電は免震棟ができるまでの措置として平屋建ての暫定施設を新設。施設内の対策所は約百七十平方メートルしかない。
九電は免震棟の新設を撤回する代わりに、暫定施設の近くに地上二階地下二階建ての「耐震支援棟」を設置し、医務室や宿泊室などを置くとしている。
ただ広さや収容人数などが未定な上、事故時に建物間を移動することになり作業員が無用な被ばくをする恐れも生じる。規制委幹部は「免震棟と比べて安全性が落ちるのであれば認められない」との姿勢を示している。
◆「再稼働すればどうにでも」疑念浮かぶ
原子力規制委員会の新規制基準作成に携わった勝田忠広明治大准教授(原子力政策)の話 安全対策の内容を再稼働後に変更するのは重大で、このタイミングの方針転換は「再稼働してしまえばどうにでもなる」という姿勢の表れではないかとの疑念が浮かぶ。九州電力は規制委の審査会合のような透明性がある場で説明する必要がある。最近、テロ対策施設の設置期限を緩和するなど、規制委の電力側への配慮も目立つ。ここで規制委が厳しくチェックしなければ、福島第一原発事故以前のように、なし崩し的に規制が機能しなくなるかもしれない。
<免震重要棟> 2007年の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の事務棟が使えなくなった教訓から東京電力が所有する原発に設置し、福島第一原発事故では対応拠点として極めて重要な役割を果たした。免震装置で地震の揺れを大幅に低減する構造で、自家発電機や通信設備、被ばく対策設備のほか、休憩施設や物資置き場も備える。原発の新規制基準では義務付けられていないが、ほとんどの原発で設置が進んでいる。
ーーー確信犯!! 確定!
なんと!「玄海原発の免震重要棟も造らない」と言いだした。
玄海原発
免震重要棟、九電が「白紙」
毎日新聞2016年1月9日 00時27分(最終更新 1月9日 00時27分)
九州電力は8日、玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故時の対応拠点となる「免震重要棟」の建設計画について「白紙だ」とする見解を明らかにした。山元春義取締役が佐賀県唐津市議会の特別委で、免震装置を伴わない「耐震支援棟」への変更の可能性に言及した。委員から「約束したものを後退させるような発言はあってはならない」と批判の声が上がった。山元取締役は、免震重要棟について原子力規制委員会の審査の厳しさを強調し「免震でいくのか耐震でいくのか白紙」と述べた。ただ「技術が上がってくるかもしれない」と「免震」を維持する可能性にも言及した。九電によると、整備済みの「代替緊急時対策所」の近くに耐震支援棟を建設する案が「選択肢」として浮上しているという。
原子力規制委員会 定例記者会見(平成27年10月28日)

文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/UAV07uZH6Ow?t=8m39s
日経新聞 及川:
今日の委員会でも議題に挙がっていました、もんじゅについて改めて何点かお伺いいたします。
最近の委員会等々の議論を聞いていると、もんじゅを運営する主体として原子力機構が適性がないとか、資質だとか能力が欠けているのではないか」という指摘が複数の委員から出ているんですけれども、委員長ご自身は運営主体としての原子力機構のどういうところに問題があるとお考えでしょうか?
田中俊一委員長:
まぁ、あの〜、もう再三申し上げているから、全くす、す、改めて申し上げる事はないというふうに思いますけれども、
あのー、結局、ん、ま、今日の議論にもありましたように、不適合な問題が何年たっても解決の見通しが出てこないっていう、道が、見通しが得られないというところが問題で、その事については、あの、ま、今日大村さんの方からも報告がありましたように、現地の検査官の印象も全く同じだったという事を確認しましたので、ま、そういう意味で各委員ともそういうお話しがあったんだというふうに思います。
日経新聞 及川:
最終的にですね、規制委員会側がどういう対応を取るか未定だ、だというのはわかった上でお聞きしたいんですが、
議論を聞いていると、運営体制そのものについて規制委員会としてもなんらかの形で、所管する文科省なりにですね、見直しを求めていかざるを得ないというふうなことと思ってよろしいでしょうか?
田中俊一委員長:
まだあの、どういうふうにするかってのは、その〜、決めたわけではなくて、今日の議論もありましたように、あと2日に機構の理事長、児玉(敏雄)理事長からもいろいろヒアリングをするということですから、それを、それを待って決めたいと思いますけど、先日文科省に来ていただいた時も、あのー、ある程度そういうことも含めて、あの、文科省の認識を問うたわけですから、あの〜、そういうことも含めて、あの〜、いろいろこれから少しそういうことを含めてどういうふうにするか、議論を煮詰めていきたいと思っていますけれど。
日経新聞 及川:
えっと、先週の段階では規制委員会の取りうる措置として、極端に言うと設置許可の取り消しとか、あるいは文部科学大臣への勧告とか、法律上ですね、取りうる手段というのは幾つかあって、それを現段階で排除するものではないというふうにおっしゃっていましたけれども、その後認識は変わりないですか?
田中俊一委員長:
えっとーーー、今は特に、うん、それは、ま、そういうふうな、あのー、なんていうんですかね、たて付けになっていますから、ま、我々の、ポジションは。
それについては特にかわ、変わりはどうこういう段階ではないと思っていますけれども。
日経新聞 及川:
最後にすみません。
これは事務局の方からお答えいただいても結構なんですけれど、これはあくまで確認なんですが、規制委員会発足後、規制委員会設置法に基づく勧告権というのは今までに一度も行使したことがない、という事実はまちがいないでしょうか?
田中俊一委員長:間違いないです。
日経新聞 及川:ありがとうございます。
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/UAV07uZH6Ow?t=12m52s
産経新聞 天野:
今日の議論を聞いている限り、規制委員会の意思というかその姿勢というのはなんか一致しているように見えるんですけれども、委員長の中で「まだ決まっていない」というのは、なにか、どういう、なにか、っていうかたちで、なんか揺れ動いているんですか?
委員長の判断理由として、欠けているもの。
何を持ってどう判断するか?っていう、その辺のプロセスっていかがですか?
田中俊一委員長:
んにゃ、あのー、今日じゃなくて先週申し上げましたように、ふ、あの、児玉理事長に、ん…のヒアリングを、まぁ行うということ。それが、ま、2日に予定されていますから、それを、その、お聞きして、えっとー、責任者としての、そのー、お考えを思う存分聞いた上で判断するのが礼儀だと思いますので、そういうことですね。
産経新聞 大野:
いまの「礼儀」という言葉を受け止めるとすると、もうほぼ固まっていて、ある意味手続き上の流れとして聞いておくというような、その過程の一部でしかないように聞こえたんですが、来週2日に児玉理事長に対して何をお聞きしようというふうにお考えですか?
何を、例えば理事長が今後の改善案とかいろいろ示したとしても、何か今日の委員会の意思として、なにか変わるものってあるんですか?
なにを聞こうとされているんでしょうか?
田中俊一委員長:
いや、あの〜〜ぉ分かりません。
我々の考えが変わるような、非常にあの、抜本的な、ってか、お考えが出てくるかどうか、その辺もわかりませんので、いまここで何か予断を持って判断を申し上げる段階ではないと思っていますけど。
産経新聞 大野:
あの、今回の問題っていうのは、おそらくもんじゅだけの問題ではないという懸念をしておるんですけれども、つまり原子力機構としていろんな緊急活動であったり、現状としてもいま試験研究炉としてHDRとかいろんなものを審査として出しておりますが、その辺の審査に対する影響っていうのはあるのかどうか?ということと、審査に関わらず、今回は組織マネジメント自体が問題になっていることですから、原子力機構全体に対するなにか影響というのは、現状考えられている範囲でどういうふうにお考えですか?
田中俊一委員長:
いやぁ、わたしどもぅは、あのー、原子力機構の主務官庁ではありませんから、あのー、そこをどういう影響があるかとか、そういうことはいまなにも、そういうことについて、あの、何か慮って(おもんばかって)っていうことはなくてですね、「もんじゅという一つの大きな原子力施設についての安全確保」という観点から、のみ、我々はいま議論し判断しようとしています。
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/UAV07uZH6Ow?t=23m59s
東京新聞 小倉:
繰り返しになって恐縮なんですけれども、もんじゅの件で。
今後の可能性として文科省に勧告なり、仮に要望することになった場合、もんじゅの運営主体について原子力機構から別の組織に変えるよう求めたり検討をお願いしたりとか。
そういうことは選択肢としてありえますでしょうか?
田中俊一委員長:
まだあの、ん、わかりません。
はい。
東京新聞 小倉:
先週の会見で「もんじゅの安全性が確保できなければ、設置許可の取り消し処分に関して排除しない」ということだったんですけど、「安全性が確保できない」というのは具体的にどういったことをイメージしていますか?
田中俊一委員長:
要するに、ま、今議論になっているのはいろんなひんそう上の問題が全部重要度分から間違って、その点検ミスとかいろんなことがあります。
で、そういう所が結果的には今は止まっているからあれですけれども、動き出せばいろんな問題。
安全上の大きな影響を及ぼす可能性がありますから、そういったことがきちっとできないということが安全上の懸念を払拭できないということになりますね。
もんじゅ運営「是正を」 規制委、初の勧告視野に
2015/10/28 23:29 日本経済新聞
原子力規制委員会の田中俊一委員長は28日の記者会見で、機器の管理体制の不備が相次いで発覚している日本原子力研究開発機構の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)について「何年たっても(問題の)解決の見通しが出てこない」と述べ、機構の運営能力に疑問を示した。所管する文部科学省への初の勧告も視野に入れ、運営体制の是正を求める構えだ。
もんじゅでは8月以降、機器の安全上の重要度分類に多数の誤りが見つかった。2012年から管理上のミスがたびたび明らかになっており、規制委は11月2日に機構の児玉敏雄理事長から意見を聴取した上で、同月4日にも対応を決める。
原子力規制委、もんじゅ運営主体の移管検討 「任せられぬ」
2015年10月29日 東京新聞朝刊
高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の点検漏れ問題で、原子力規制委員会は二十八日、運営する日本原子力研究開発機構の安全への意識や管理能力は低く、通常の原発よりリスクの高いもんじゅの運営を任せられないとの認識で一致した。
今後、機構を所管する文部科学省に対し、もんじゅを機構から切り離し、新たな組織への移管を勧告することなどを軸に検討していく。安全確保への道筋がつかない場合は、廃炉につながる設置許可の取り消しになる可能性もある。十一月二日には、機構の児玉敏雄理事長から事情を聴く。
局長の説明を踏まえた二十八日の会合では、機構について「もんじゅの運営主体として不適切。文科省は、適切な組織に運営させることを考えるべきだ」(田中知(さとる)委員)、「高速増殖炉のリスクへの認識が足りない。もんじゅを運転できる状態にない」(田中俊一委員長)など厳しい批判が相次いだ。
2015年10月22日 東京新聞(クリックすると大きく見ることができます↓)

ー追記ー
11月2日
ミス続発もんじゅで規制委聴取
テレビ東京 2015年11月2日
午後3時過ぎ 原子力規制委員会
原子力規制委員 更田豊志委員長代理:
民間の場合こういうことだったら途中で倒れてません?
日本原子力県キュ開発機構 児玉敏雄理事長:
事業としては成り立っていかない可能性はありますね。
機器の点検をめぐり、管理ミスが相次いでいる高速増殖炉もんじゅについて、原子力規制委員会はきょう、日本原子力研究開発機構の児玉理事長を呼び、臨時の会議を開きました。
会議では委員から理事長へ厳しい指摘が相次ぎ、規制委員会ではあさってにも今後の対応を判断します。
もんじゅ、あすにも重大決定 規制委が機構理事長を聴取「運営主体にふさわしくない」
産経ニュース 2015年11月3日
原子力規制委の質問に答える日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長=2日午後、東京都港区の原子力規制庁
原子力規制委員会は2日、臨時会合を開き、安全の不備が続く高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、運営する日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長を聴取した。規制委は、機構の能力を「平均値以下」と指摘し、運営主体として機構がふさわしくないとの認識で大筋一致。早ければ4日にも勧告権の行使を含めた「重大な決定」を下す。
児玉理事長は「もんじゅを運営するのは原子力機構以外にない」と主張し、重要設備の保全計画の見直しや、未点検機器の点検を来年春までに全て完了することを約束した。
これに対し、規制委の更田豊志委員長代理は「民間ならすでに倒産している。絶え間なく違反を繰り返している」と強調。伴信彦委員も「高速炉を動かすのは世界的にも難しい。管理でも世界最高水準でなければならないことは分かっているはずだ」と追及した。
児玉理事長は「今後を見てもらいたい。メーカーの協力も得てオールジャパンでやっていく」と反論したが、規制委の田中俊一委員長は「相当の税金を使っており、いくら使ってもいいように聞こえる。安全文化ができていない」と話した。
もんじゅでは平成24年11月に約1万件の機器の点検漏れが発覚。今夏には機器の安全上の重要度分類が間違っていたことも判明した。規制委は4日の定例会合でもんじゅの今後の対応を議論し、運営体制の見直しを求める初の勧告権を行使することを検討している。
11月4日
「もんじゅ」巡り異例の勧告 “改善見られず決断”
NHK 2015年11月4日 18時31分
福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」を巡り原子力規制委員会は、今の日本原子力研究開発機構に運転を任せるのは不適当だとして、原子力機構に代わる運営主体を明示するよう文部科学大臣に異例の勧告をすることを決めました。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は会見で「納得できるような改善が見られないということがいちばん大きかった。勧告をせずに進めるのが望ましいと思っていたが、理事長の話などを聞き、安心して任せるわけにいかないと判断し、勧告を出すことを決めた」と述べました。
今回異例の勧告に踏み切ることになった理由については、4日の原子力規制委員会で田中俊一委員長は「日本原子力研究開発機構はもんじゅを運転していない状態での保安措置が適切にできておらず、運転するための基本的な能力を持っているとは認めがたい。これは、これまでの長期的な経緯を踏まえた判断だ」としています。そのうえで、もんじゅの特殊性にも触れ、「もんじゅは日本では経験のない新しいタイプの原子炉であり、原子力機構には研究開発の能力などの長所があるという主張もあったが、それをもって運転を任せるわけにはいかない。ナトリウム漏れ事故から20年間、ほとんど施設が動いていないなか、文部科学省が相当の取り組みをしてきたにもかかわらず、問題は解決しておらず、こういった状態をいつまでも放置しておくべきではない」と述べました。
文部科学省が、今の原子力機構に代わる運営主体を明示できない場合、廃炉も念頭にあるのかという質問に対して、「こちらから何かを申し上げることはない。廃炉にするかどうかを含めて、勧告を受けてどうするかは、文部科学大臣が考えることになる」と述べました。
半年をめどとした文部科学省からの報告によっては、もんじゅの設置許可の取り消しもありうるかという質問に対しては、「法律的にはそのような対応もあるが、今の段階ではそこまでは考えていない」と答え、そのうえで運営主体について、「高速増殖炉についての知見が十分にあり、基本がしっかりしていることが求められる。組織が整えばいいというものではなく、それなりに中身を伴うものでなければならない」と述べました。
”失格“勧告の背景は
原子力規制委員会が「運営主体の交代」という異例の勧告に踏み切った背景には、トップの交代や組織の見直しなど、原子力機構の内部改革では、もはや「改善は困難」という、5人の委員の共通認識があります。高速増殖炉「もんじゅ」は、使った以上の燃料を生み出す夢の原子炉として研究開発が始まりましたが、20年前の平成7年に、冷却材のナトリウム漏れ事故を起こし、その際、組織の隠蔽体質を問われ、当時の動燃=動力炉核燃料開発事業団が解体される事態にまで発展しました。その後、動燃を引き継いだ組織と、日本の原子力の基礎研究を担ってきた旧原研が統合され、今の日本原子力研究開発機構がもんじゅの運営主体となりますが、組織が変わっても安全に関わる問題はなくなりませんでした。運転が長期間止まるなか、平成20年には、計器の誤作動や点検の不備、トラブルの通報遅れなど、組織体質が問われるような事態が相次ぎます。
さらに、平成22年5月、14年ぶりに再開した試験運転から僅か3か月後に、重さ3トン余りもある装置が原子炉内に落下して抜けなくなる重大なトラブルが発生し、それ以来、運転は止まったままです。こうしたなか、3年前の平成24年9月からの国の保安検査で、およそ1万件の点検漏れが見つかったのをきっかけに、新たな問題が次々に発覚し、おととし5月、トップが交代したほか、原子力規制委員会も、管理体制の改善が確認できるまで、試験運転の再開を事実上禁じる命令を出しました。これを受けて原子力機構は、もんじゅを理事長直轄の組織とするなどの見直しを行いますが、その後も問題は相次ぎ、ことし8月には、機器の安全上の重要度を決める分類の誤りも多数見つかり、この3年間でのもんじゅの保安規定違反は、9回におよびました。
こうした異常事態に規制委員会は、先月以降、ことし民間から就任した原子力機構の児玉理事長や、監督官庁の文部科学省の幹部を呼び、管理体制などについて厳しく問いました。しかし各委員は、「もんじゅを安全に運転できるのかという、懸念の解消はできなかった。組織の改編や外部からの支援ではもはや改善は困難」だという見解を示し、原子力機構の内部改革での改善は見込めないという認識で一致しました
NHK動画の文字起こし
今日の規制委員会で田中委員長は次のように述べました。

原子力機構にもんじゅの運転を任せるべきではない。
原子力機構に変わるどのような者が適当か具体的な者を特定して明示していただきたい。
おおむね半年を目処に新しい運営主体を示すよう文部科学大臣に勧告することに決めました。

極めて重い判断をいただいたと厳粛に受け止めています。

新たな運営主体が見つからない場合、もんじゅは廃止も含めて事業の抜本的な見直しを迫られることになります。

今回の異例の勧告は、いわば「最後通告」です。
もんじゅをめぐっては、ナトリウム事故以降、この20年間組織やトップが変わっても、安全を揺るがす問題が繰り返されてきました。
もはや「内部の改革では改善は困難だ」という判断です。
しかし文部科学省は原子力機構に変わる運営主体を見つけるのは難しいとしています。
今回の勧告はもんじゅの行く末とともに日本の原子力政策の柱である核燃料サイクルの行方にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
原子力規制委員会 定例記者会見(平成27年10月28日)

文字起こし部分の原子力規制委員会のYoutube→https://youtu.be/UAV07uZH6Ow?t=16m16s

OurPlanet-TV 白石:
先週福島をまわられて、各自治体の首長さんたちとお話をされてきたと思うんですけれども、
それぞれの自治体の安全、帰還のための安全の基準を示してほしいということもあったんですが、
南相馬で安全基準について「どこが安全か基準を示してほしい」と問われたときに、
委員長が「国際的には生涯1000mSvという基準がある」というふうに言及されたんですけれど、その時にそういうふうに言及された意味というか、あの場でそういうふうにお話されたのはどういう意味だったのかな?ということで、ちょっと確認というか教えていただければと思うんですけれども。
田中俊一原子力規制委員長:
えっとですね、まずその前に「現存被ばく状況」という考え方ですよね。
で、いまその〜、国際的にはこういった、原子力事故などが環境を汚染する事故が起きた時には、そういう、ま、フィールドで生活するということについて、どの程度のレベルで放射線被ばくの影響をリスクを考えるべきかということなんで。
で、それで実際に、その、放射線被ばくによるリスクです。
別に20mSv、年間20mSvだから影響があるかどうか?ということについては、あんまり定量的な実証データは無いとは思いますけれども、まぁ、いろんな国際的ないう、ま、専門家は「20mSv以下であれば」っていうこと、です。
それはどういうーーー根拠に基づいているか?というと、その、ま、
「避難することによって受ける他のリスクもいっぱいありますね」っていうことですよね。
あのーー、だからそういったいろんなことを勘案してその程度で。
ただしこれはあくまでも参考レベルだから、「1から20の範囲内で、その時に置かれている状況を踏まえて住んでいる方たちが主体的にそれを判断して決めるのがいい」ということなんです。
で、生涯1000mSvというのは、前のICRPの勧告で出てるなので、出てるんですけれども、日本はまだ取り入れていません。
ま、そういうことで50年の、ま、生涯線量として年間20ミリっていうのも出てきてるのかなと思いますけれども、あのー、ま、それは事実としてそういうことがあるということです。
それで南相馬で申し上げたのは、参考レベルの範囲内で数年間少し、1mSvを超えるような状況があったとしても、それがずーっと続くんではなくて、できるだけ速やかに線量を下げる努力をしながら、いや、せ、ま、下げる努力をしていけば、生涯線量という考え方からすれば、その一部を、ま、ある意味じゃ、ま、使ってしまうという…少し。
他の、ここの、こういうところにいる方よりは少しそういう点で、あの、何年間かの間に少し余分な被ばくを受けるという、そういうことで申し上げたんです。
OurPlanet-TV 白石:
今の「生涯1000mSv」は20mSvで生涯50年ということになると思うんですけれども、それはICRPの公衆被ばくの、現存被ばくでそういうものがあるという理解で間違っていないですか?
田中俊一原子力規制委員長:
まぁ、あの〜、健康…、えっとぉー、この事故の後に厚労省も外部被曝の線量が、そう決めたんじゃなかったかね。
生涯線量としてね。
違いますか?

規制企画課長 佐藤:
規制企画課長の佐藤です。
私のところでは緊急時被ばくの時にやりましたので、ちょっとあの、私の知る限りでお応えさせていただきますと、
あの、ま、厚労省の方もですね、あの当時は250(mSv)というようなことで、え、現存被ばく、ま、あの、「作業員の被ばく限度というのを決めた」というのがあります。
で、あの、先ほどの1000mSvの出処も、ま、ちょっと委員長のお答えと重なりますけど、ま、実際にそのICRPからの勧告もですね、えーー、生涯1000mSvということで、ま、それについては、あの、我が国においてもですね、あのー、
1年間で50mSv(? 何度聞いても「50mSv」と言ってる)
5年間で100mSv
っていう規制がある中で、それをま、5年100というのを10個積み重ねて、ま、50年で1000ミリというようなことでありますから、ま、そういったものがですね、ま、ICRPというすなわち、ま、科学的にそれなりに裏付けをされているものというふうに理解しているところであります。
OurPlanet-TV 白石:
ちょっと、「作業員かな」と思っていたものですから、ちょっと公衆だったので。
後もう一点、今回「地域ごとに、自治体ごとに目標値を決めて」というようなこともおっしゃっていたかと思うんですけど、そうするといわゆる「参考レベル」という数値に関しては、国が7月の段階では5ミリという数字も妥当的なものとして考えられると委員長はおっしゃっていたと思うんですが。
どちらかというと、今回お聞きしていて思ったのはやはり地域ごとの実情じゃなくて、地域が言った設定をした方がいいというような、今は提案というか、そういう方針というふうに考えればいいでしょうか?
田中俊一原子力規制委員長:
いや、そ、あくまでもそういうぅー、そういう、「そういうものだ」ということなんですね。
んで、えっとー、「強制すべきものではないし、国がなんか頭越しに決めるべきものではない」っていう意味で申し上げています。
ですから、あのー、除染のレベルを1ミリでないと嫌だ っていう人も、所もありますし、飯舘とか、そういう所は5ミリって、当初から決めています。
んで、5ミリでずーっといいということではないんですよね。
ですからあのー、そこは、あのーよく、やっぱり地元の実際のそこのステークホルダー(stakeholder)がきちっと議論をして自分たちが。
だからこれ帰る、そのレベルで帰るか帰らないか、戻るか戻らないかというのは、これは個人の選択ですから。
ただ全体の集団としての市町村単位で今帰還をどうするか、という議論がされているので、そこはそういうことで決めていただきたいということなんです。
ですから南相馬市長が言うのは、「国がいくらっていうことを決めろ」っていうことなんだけど、
「それは決められないものなんです」ということを言っただけなんだ。
だから参考レベルなんです。
OurPlanet-TV 白石:
ごめんなさい、参考レベルはいま何ミリというふうに考えればいいですか?
田中俊一原子力規制委員長:1から20の範囲ですね。
OurPlanet-TV 白石:
国が決めている基準は特に設けていないけれど、例えば飯舘村であれば5ミリというのが、ある種の参考レベルであるという感じなんですか?
田中俊一原子力規制委員長:はい。
文字起こし部分のYoutube→https://youtu.be/UAV07uZH6Ow?t=25m37s

NHK 花田:
今日の定例会の最後でもご発言されていましたけれど、福島で意見交換されていろんな課題が見つけられて、これから各省庁と協議していく趣旨のご発言があったんですけど、今後具体的には、委員長の中でどのように進ていこうとお考えになられているか?
お考えが今の段階であれば聞かせてください。
田中俊一委員長:
えっと、福島のサイト内の問題は私どもの主体的な、ま、任務ですから、それはきちっとやっていかなければいけないんですが、サイト外についていうと、モニタリングの問題は私どもです。
で、除染と色々な環境回復については環境省。
それからいろいろ生活支援的な生活に関わるもっと幅広くっていうところは生活支援チーム復興庁とか。
それから林野の、山林の除染等についての希望がありましたし、そういったことになると農水省とか、林野庁とか、いろんなところが関係してくると思うんです。
ですからあの、少なくてもそういういろんなご要望はきちっとお伝えするということでまず。
そのあとどうなるかは私が明示できる前はしますけれども。
あの、まず大事なことは国を挙げて、やっぱり福島のふっ、1日でも早い復興、復帰に、住民の皆さんの復帰につながるようなことに取り組むことが、国の役割として重要ですから、問題が問題としてはっきりすればちゃんと取り組むべきだろうというのが私の考えですから、そういう努力をしたいと思っています。
NHK 花田:
やり方としてはまた委員会でそういった話をしましょうというよりは、委員長がもう個別に各省庁とかに要望を伝えていくというような形になるんでしょうか?
田中俊一委員長:
これは委員会で議論するようなことで止まることではないから、もう少し幅広くというようなことになると思います。
福島第一原発事故作業員 白血病で初の労災認定
厚労省は、白血病に関する原発労働者の労災認定基準について、1976年に「年5ミリシーベルト以上で、被ばくから発症まで1年超経過していること」と定めた。
厚生労働省は原発労働者を含む放射線業務従事者について、労働安全衛生法に基づく被ばく線量の上限(年50ミリシーベルトかつ5年100ミリシーベルト)とは別に、放射線障害による疾病ごとの労災認定基準を設定。白血病以外のがんでは、悪性リンパ腫で「年25ミリシーベルト以上」、食道がんや胃がんは「100ミリシーベルト以上」などとしている。原発労働者の労災認定は、福島第1原発事故以外でこれまでに13人(白血病6人、悪性リンパ腫5人、多発性骨髄腫2人)いる。
放射線業務従事者の被曝線量の上限→年50ミリシーベルトかつ5年100ミリシーベルト
放射線障害による疾病ごとの労災認定基準
白血病→年5ミリシーベルト以上で、被ばくから発症まで1年超経過していること
悪性リンパ腫→年25ミリシーベルト以上
食道がんや胃がん→100ミリシーベルト以上(生涯)
とにかく、年5mSv以上被曝して原発事故1年後以降に白血病になったら、原発作業員なら労災が認められるレベルだということです。
そこで生活している人は補償されない。
NHK 1月5日 13時01分

ことし、原発の再稼働の前提となる新たな規制基準に複数の原発が合格する可能性があるなか、
審査を進めている原子力規制委員会の田中俊一委員長が年頭の訓示を行い、
「原発が再稼働すれば今までと異なる仕事が求められ重要性が増す。一層気を引き締めて仕事に当たってほしい」と述べました。
原子力規制委員会では4年前の原発事故を受けて作られた再稼働の前提となる規制基準について
電力各社から申請があった14原発21基について審査を進めていて、
去年9月に鹿児島県にある川内原発が初めて審査に合格したほか、
福井県にある高浜原発も早ければ今月中に合格を示す審査書がまとまる見込みです。

規制委員会の田中俊一委員長は5日午前、原子力規制庁の職員460人を前に年頭の訓示を行い
「原発が再稼働することになれば、施設の検査など今までと異なる仕事が求められ重要性が増す。ことしは去年より一層気を引き締めて仕事に当たってほしい」と述べました。
ことしは加圧水型と呼ばれるタイプの複数の原発が審査に合格し、再稼働する可能性があるほか、
4年前に事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプの原発の審査も進む見通しです。
規制委員会は原発事故を教訓にした安全対策が実効性を持っているかを審査や検査で確認するとともに、
その結果の説明責任が問われることになります。
田中委員長の訓示文字起こし
田中俊一:
原子力発電所が、か、稼働することになれば、今までとは異なるフェーズの仕事がもとめられます。
シセ、施設検査、使用前審査など、現場での仕事が多くなり、かつ重要性が増してきます。
ある意味今年は昨年より一層気を、ひき、引き締めて業務に当たらなければならないということを、
胸にトド、留めておいていただきたいと思います。
誰が書いた原稿なのか?

自分で書いたのかなぁ?
それにしては、みんなの方を見ないで、ずーっと目を原稿に落としたままだし、
ただ読んでいるだけなのに、つっかえつっかえの繰り返しでたどたどしい。
このような話し方の人の訓示を規制庁の誰が真剣に聞くだろうか?
私の上司だとしたら、ランチは何食べようかな、なんてことを考えているかもしれない。
ちっとも心に響かないありがたくもなんともない訓示だ。
こんな人が、一度事故を起こしたら取り返しがつかないような原子力の最高責任者だということに
もう最近は吐きそうになる。
自分の思いとは別のことを言っているから、言わされているからこういうふうな態度になっているのか、
「こう言わないと◯×になるぞ」と誰かに脅されているのか、
などとできる限り田中俊一という人を好意的に考えてみたとしても、
やっぱり私は許せない!
だから、この音声を取っておきたくなった。
この情けない爺さんがしていることが将来の日本にどんな悲劇をもたらすことになるのかということを、
将来の人間にとってどのような未来を残すことになるのか、覚えておくために残しておきます。
「再稼働すれば重要性増す」田中委員長音声20150105 投稿者 j817
あなたの言葉、未来永劫心に留めておきます。
田中委員長が火山学会批判 審査基準見直し提言で
47News 2014/11/06 14:24
原子力規制委員会の審査基準「火山影響評価ガイド」の見直しなどを求めた日本火山学会委員会の提言について、規制委の 田中俊一 (たなか・しゅんいち) 委員長は5日の定例記者会見で「火山学会が今更のごとくそんなことを言うのは、私にとっては本意ではない」と述べ、火山学会の対応遅れを批判した。
田中委員長は「極めて大変な自然現象が相当の確率で起きるというなら、もっと早急に発信してくるべきだ。科学者の社会的責任ですよ」と持論を展開。その上で「火山学会挙げて夜も寝ないで観測をして、国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ」と不快感をあらわにした。
また、例えば3カ月前に噴火の前兆が分かっても、住民は避難できても原発は対応できないとの記者の質問に「3カ月前に分かれば(対応は)できますよ」「(核燃料は)深いプールにある。埋めてしまう方法もある。知恵を出せばいろいろある」などと述べ、多様な対応策があるとした。
火山学会委員会は今月2日の提言で「噴火予測の可能性、限界、曖昧さの理解が不可欠である。(審査基準は)慎重に検討すべきである」と指摘。責任者の 石原和弘 (いしはら・かずひろ) 京都大名誉教授は報道陣に「研究などを反映して(基準は)改定されるべきだ」との意味と説明し、即時見直しというよりも「適当なタイミング」での見直しが望ましいとした。
(共同通信)
「使用済み核燃料をプールごと埋めてしまう」とは・・・
原子力規制委員会の委員長という超専門家の言葉とは信じがたいので、
早速、11月5日の会見を書き出しました。
原子力規制委員会 定例記者会見 (平成26年11月5日)

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/NCouDhRYpkQ?t=10m40s
赤旗日曜版三浦:
11月中旬の日本火山学会で火山の問題で議論がありまして、
もうご存知だと思いますが規制委員会の火山評価ガイドについてこれを見直すべきであると。
特に巨大噴火については予測ができないという段階できちんと見直すべきであるという提言が出されました。
これについてですね、改めて専門家の意見を踏まえて見直すべきだと思いますが、
委員長の考え方をお聞かせください。
田中俊一委員長:
あのー、ここにありますけど、
「巨大噴火の予測と監視に関する提言」というところには
「見直すべきだ」というようなことは一言も書いていないんですよね。
石原さんが勝手に言っただけでしょ?
学会としての発言ではないんです。
それともう一つ、もう一個、これは繰り返しですけれども、
もともと川内の原発の火山に対する影響っていうのは十分調べて、
え、その上で3〜40、ま、30年とか40年とかっていう、いろいろ議論がありますけれども、
その間にそういう、あのー、
カルデラ噴火のような超巨大噴火が起きるというようなことはほぼ、ほぼないでしょうということで、
判断をしたわけです。
許可をしたわけです。
ただ、念には念を入れて、一応観測はしていったほうがいいと思うし、
かつそのー、観測データのとか、観測の仕方についても専門家の協力を得てやりましょうということで、
規制委員会としては始めたわけです。
ね。
だからー、火山学会が今更のごとくそんなことをいうのは、私にとってはちょっとあのー
あんまり本意じゃないですね。
赤旗日曜版:
巨大噴火というような点でいうと、「十分調べた」とおっしゃいましたが、
それは規制委員会が調べたんじゃなくて九電が調べたことに追認しただけで、
しかも今度の学会の発表の中では、今15cmとしている火山灰にしても、
これは桜島薩摩のいちシミュレーションだけであって、
例えば姶良福山や姶良岩戸、そういうものを考えた場合に1m程度は積もるだろうと。
少なくとも2倍上の余裕を見て、ま、2mは積もるというふうに考えたほうがいいんじゃないかという研究結果も出ています。
そういうことは「15cmを追認したということ自体が極めて甘いんじゃないか」
というのが火山学会の中で皆さんがおっしゃっていることだと思うんですが、いかがでしょうか?
田中俊一委員長:
ん〜、いやァ〜、そんなことはないと思いますよ。
あのー、姶良カルデラにしろ、かくとうカルデラにしろ、
近所のカルデラが噴火した時はどうなるか?ということを
この前神戸大の先生が出したように、700万人が、九州の人が焼け死んで、
全国では1億2000万人が亡くなるっていうようなことを出しているわけです。
もうその前に原子炉は止まっていますし、
ある程度燃料が残っていたとしても、もうそういう状況なんですよ。
だから逆に言うとね、とんでもないことが起こるかもしれないということを平気で言わないで、
それこそ火山学会あげて必死になって夜も寝ないで観測をして、
我が国のための国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ!
赤旗日曜版:700万人が、
田中俊一:
あの〜、我々が、あの、そういうことを、そういう、そういう
そういう事態もあるっていうことは知っているんだけれども、
その確率とかいろんなことを考えてこの3〜40年のいろんな動きを観測データとかを見てて、
それで「大丈夫でしょ」という判断をしているわけです。
赤旗日曜版:
もう一点だけ、
要するに姶良カルデラからの噴火があった時も縄文人は亡くなったかもしれませんけれども、
当時は放射能はありませんでしたからね。
放射能で汚染されるとなったら、その責任を負うことができるか?という、
そういう問題なんじゃないでしょうか。
規制委員会に問われるのはそこなんです。
火山学会の皆さんが考えているのは、原発を逃すよりもまず人を逃がすために考える。
そのためには別に1年前、3ヶ月前でも、少なくても多くの人を助けることができるけれども、
「5年前に予測するのは無理だ」とみなさんおっしゃっているわけで、
そこを「できる」というのは安全神話なんじゃないかという批判があるわけです。

田中俊一:
いや、「放射能に汚染される」っていうけど、
ど、どの程度の汚染の広がり方っていうことですよ。
ね。
あのー、ああ、あのー、
別にシミュレーションすることもないでしょう。
核実験とかいろんな、核爆弾とかそういう経験もあるわけですから。
よく冷静によく考えたらどうですか!
赤旗日曜版:使用済み核燃料が燃えたら

規制庁事務方:最後の質問と言いましたけれども!
赤旗日曜版:「全部の使用済み核燃料が燃えたとしても大したことはない」とおっしゃるわけですね、委員長は。
田中俊一:そんなことは言ってなめん(言ってません)。
赤旗日曜版:そういうことだと思うんですけど。
田中俊一:
そういうことは言ってません!
あのー、もう少しあのー、・・
じゃあ、700万人瞬時に焼け死んでもそんなのは大したことないとあなたはおっしゃるんですか?
赤旗日曜版:
僕はそう言っていません。
3ヶ月前にわかれば少しでもなんとかなるというふうに思いますが、
3ヶ月前では原子炉はどうしようもならないでしょ?
使用済み核燃料は全部搬出
田中俊一:
いや、3ヶ月前っていうことがわかれば、
3ヶ月前にすぐ止めて、あのーー、容器、
その準備をして容器に少しずつ入れて、遠くに運べばできますよ、それは。
赤旗日曜版:3ヶ月で全部できるんですか?
田中俊一:できると思いますよ。
赤旗日曜版:できるんですね。
共同通信社 しづめ:
今の質問の続きのようなことでちょっとお尋ねしますが、
委員長は先ほど「石原先生が勝手にそういっただけだ」というふうにおっしゃったんですが、
その点でちょと。
学会の委員会の提言ということで学会の提言ではないんですが、
「石原先生が勝手に言った」というのはどこかで確認されたんでしょうか?
田中俊一:
「確認された」っていうよりもここにこう・・・、
「巨大噴火の予測と監視に関する提言」ということで、
えっとー、
「協議の結果については原子力施設の安全対策の向上等において活用されることが望ましい」ということで、
えーっと、まず巨大噴火の監視体制、噴火予測のあり方、
日本火山学会として取り組むべき重要課題の一つと考えられる巨大噴火の監視については、
国全体として対策を講じる必要があるため、
関係省庁を含めた協議の場が設けられるべきである。
これを、おー、こういったことを原子力し、施設の安全対策の向上に使用してください、ということですよ!
それを読んで、そんなの知っているわけでしょ!
共同通信:
その場の会見、石原先生とのやりとりの場にいたものですからあれなんですけど、
その火山影響評価、一番最後のところですね、
「火山影響評価ガイド等の規格基準においては、このような噴火予測の特性を十分に考慮し、
慎重に検討すべきである」と。
で「これはどういう意味ですか?」というやりとりの中で、
「それは近い将来然るべき時に見直すべきだ」という説明があったので、石原委員長ですけれども。
それでそういう報道になったわけですが、そういった経緯があるんですけれども、
田中俊一:
いいや、これはあの、火山評価、影響評価については、
私どもも十分に配慮して、川内でいうと、あの近辺160kmについての火山と思しきところの中から、
16だったかな?火山が。
そういうところについての影響を調べた上でそれでこの3〜40年間で可能性のある最大の影響ということで、
要するに、降灰量でいうと15cmだとかね、そういうことで判断して十分に慎重にやっているんですけど。
※「石原先生が勝手に言った」と田中委員長が入った根拠について尋ねているのに、そのことに関して一言も答えない。
共同通信:
わかりました、その部分は置くとしても、
この提言自体を、えーっと、
基本的に規制委員会の仕事に協力するというふうなメッセージかなと思えるんですけど、
その全体としての評価といいますか、委員長はどういう風に見てらしゃるんでしょうか?
田中俊一:
だからー、あの、ご存知のように、あのーーーー、
この火山の問んカルデラ噴火も含めた火山の余地ぃーモニタリングについては、
その評価結果も含めて火山関係者の協力を得た委員会を当方で設置して、
必要があればその観測の充実も図るために、あの、適切な、まあ、っていうか、
2億数千万の昨年度の予算ですから、
つくかどうかは今確約はできませんけれども、
かなりの金額の予算を計上して、我々としては、あのー、
きちっと取り組んでいるつもりですけど、
共同通信:
わかりました。
言葉尻を捉えて問うつもりはないんですが、
「火山学会が今更そんなことを言うのは私にとっては本意ではない」というのは、
少し言い過ぎなのではありませんか?
田中俊一:
そんなことないと思いますよ。
あの、国会でね、私が一回そのこのカルデラ噴火のことで、いろいろ議論があって、
それでそこからなんか急にそのカルデラ噴火がどうのこうのって騒ぎ出したけれども、
そんなに日本にとって非常に極めて大変な、
1億2000万人も死んでしまうような状況が起こる自然現象があるんだっていうことであれば、
それが相当の確率で起こるっていうことであれば、
もっと早急に発信してこな、くるべきじゃないでしょうか。
それが科学者の、やっぱ社会的責任なんですよ!
そういう点で私はその、委員長としてではなくて、科学者として
そういうところを「本意ではない」というふうに思うんです。
共同通信:
最後の質問にします。
つまり、その石原委員長の説明の中で出てきたのがですね、
気象庁であるとか、火山学会とかというところに相談が十分なかったまま
火山影響評価会議とかができてしまって、結果的にそれが不十分なものであった。
ということをおっしゃっているわけですけれども、
それについてはどうですか?
田中俊一:
ん、ね、それも間違いであって、
気象庁は中田先生とか、いろんな方のご意見も聞きながら作っているわけです。
だからその、それも事実認識が違うんじゃないでしょうか。
西日本新聞しま:
先週九州電力と規制委員会の意見交換会が行われましたが、
その場で委員長の方から、「乾式キャスクに取り組むように」という要請を直接されました。
その中身、真意について確認したいんですけれども、
九電は一方で貯蔵プールのリラッキングの申請も行っていまして、
このリラッキングではなくて乾式キャスクに切り替えるようにという要請だったんでしょうか?
38:02〜
フリーランスまさの:
先ほどの火山の件に関してなんですけれども、確認ですが、
九州電力は「燃料を運び出す」と、「監視を強める」ということを言っていますが、
規制委員の方では、燃料はどこに運びだすという認識をされているのか?ということと、
「監視を強める」というのは誰にその知識を頼るというふうにお考えか?
2点をお願いします。
田中俊一:
どこに運べばいいのか?っていうことはまだ決めていないですけれども、
あのーー、どの程度まで影響が及ぶのか?っていうこともわかんないんですよね、実はね。
あのーー、例えば今の姶良カルデラが本当にあのー火砕流とか火砕サージでどこまで被害が広がっていくのかっていうのは、
ん、九州全域が全部ダメみたいな話もあるし、
だからそうなればそういう風なところも考えなきゃいけないでしょうね。
ただモニタリングは、これは別に隠す必要もないんで、
あのー、ん、ん、あのーー、
ま、事業者に求めつつ待つデータだけでわかるのかどうかはわかりませんので、
あの、われわれとしてももっとあの、専門的な専門家の方のご協力も得ながらそのデータを見ながら、
きちっと判断できるようにしていきたいということですんで、
えっとーー、たぶんそれの、あのー、その議論も公開でやることになると思いますから、
みなさんもそれは、あのー、多分知見としては持つことができると思いますけど。
フリーランス:
事業者は火山の専門家ではないですから、
モニタリングを専門家に頼るということになると思うんですが、
その専門家の一角をなす火山学会が、
例えば御嶽山の先日のこともありますが、
想定外の人命がたくさん失われたと思うんですけれども、
そういった反省も踏まえての今回の提言、つまり、
「何事も絶対ということはない」ということを踏まえての提言だったのではないかと思いますが、
あるいは「責任を持って絶対とはいうことができない」というのが科学的な考えというところに立ってのことだったとおもうんですが、
その辺はどうお考えですか?
ー略ー
42:10
フリーランス:
「審査基準を見直すべきじゃないか」と提言をしたということは、
朝日、日経、NHK、西日本、読売、
こういったところで全てそのように報道されていますけれども、
先ほどの委員長の言い方ですと、
「これは全部誤報だ」というふうにおっしゃるんでしょうか?
田中俊一:「誤報」ではなくて、「出処が一緒でしょ」って言ってるんです。
規制庁:はい、よろしいですね!
フリーランス:あ、もう一件お願いします

規制庁:簡潔にお願いします!
フリーランス:
気象庁の話は聞いたとお答えになっていましたが、
火山学会には聞いたんでしょうか?聞いていないんでしょうか?
田中俊一:
火山学会には多分聞いていないと思いますが、
火山学者の何人かには多分聞いております。
火山予知連の先生とか、
47:05
NHKもとき:
先ほど委員長が、
「巨大噴火の前兆の把握から燃料を運び出しまで3ヶ月あればできる」
というようなお話をされたと思うんですけど、
これまで伺っていた話だと年単位、通常でも5年ぐらいと伺っていたんですけど、
「3ヶ月」というのは具体的にどのようにやったらできるということなんでしょうか?
田中俊一:
ん、な、
今まで申し上げていたのは通常の冷却も含めて、
普通にあのー、ま、使用済み燃料の輸送というような容器で普通に運ぶ時には、
かなりあのー、一つの容器に何十体って入れて運ぶということをやってたとおもうんですが、
そんなに急に、あのーー、3ヶ月というのもどういう根拠で言っているのかわかりませんけれども、
そういう時にはそれなりに急いでやるっていうこともあるし、
いろんな方法を考えないといけないと思いますよ。
NHK:
逆に、最短でどのようなやり方をすれば、どのくらいの期間、数ヶ月とかわからないんですけど、
で、運び出しまで全部できるのか?っていうようなことを具体的に検討されたりとかってしているんですか?
田中俊一:
うん、ま、あんまり検討は細かくしたことはないけれども、
例えばあのー、そういった使用済み燃料をどういうふうに見るか?ということもありますけれども、
そういう、国が破滅するような状況の時にどういうことをやっておくべきかということで、
散々期間をどう有効活用したらいいか?というのはこれからの課題かもしれないですけどね、
NHK:わかりました。
52:40
赤旗まつぬま:
先ほどの3ヶ月の運び出しについて「いろんな方法を考えなくてはいけない」とおっしゃいましたが、
「具体的に現段階である」ということではなくて、
「これから考える」ということをおっしゃっているんでしょうか?
田中俊一:
まー、運び出しっていうこともあるだろうし、いろんな方法があると思うんですよね。
だって九州の人がもう、あのー、全部なくなってしまうような状況に、
もう日本国も滅びていくような状況に、
どこに運んでいいのかっていうこともでてきますから、
本当にそれを現実に真面目に考えるとなかなか難しいですけれども、
多分使用済み燃料は、あのーーチェルノブイリもそうですけれども、
石棺という方法をやっていますよね。
だからそういうことだって、あ、あるわけですよ。
例えば川内の場合はあのプール、深〜いプールにあるわけです。
あの、要するに12mぐらいあると思います、もっとあるかな?
12〜3mありますよ、あのプールの深さ。
だからそういうところを埋めてしまうというのだってあるでしょ!
だからいろいろ考えられると思いますよ、知恵を出せば。ハァ〜〜〜。
ーー追記ーー
火山学会と規制委が対立 川内原発、噴火リスク軽視に不信感
[鹿児島県]
=2014/11/09付 西日本新聞朝刊=
2014年11月09日(最終更新 2014年11月09日 03時00分)
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)への火山の噴火影響をめぐり、原子力規制委員会と日本火山学会の対立が深まっている。規制委の影響評価ガイドラインがカルデラを含む巨大噴火の前兆把握が可能とする前提に立って作られているのに対し、日本火山学会の常識は「現在の知見では予知は困難」と食い違っているからだ。川内原発周辺にはカルデラが多い。7日、再稼働への地元同意手続きは完了したが、安全性を問う議論はなお続いている。
両者の対立の発端になったのは、火山学会の原子力問題対応委員会(委員長・石原和弘京都大名誉教授)が2日、福岡市で開いた会合でまとめた「巨大噴火の予測と監視に関する提言」。規制委のガイドライン(2013年6月策定)が電力会社による監視(モニタリング)によって前兆を把握すると規定したのに対し「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」とした。
石原氏は会合後、記者団に「モニタリングができるもんだとして話が進むのは怖い話だ」と述べ、「ガイドラインの再検討を求めているのか」との質問に「そういうこと」と明言した。
これに対し、規制委の田中俊一委員長は不快感をあらわにした。5日の記者会見では「今更そんなことを言われるのは本意ではない」「提言自体には(ガイドラインを)見直すべきだと書いていない。石原さんが勝手に言っただけでしょ」などとまくしたてた。
だが、学会の規制委への批判は一学者の個人的なレベルにとどまらない。
九電は規制委の川内原発の審査で「南九州で平均的なカルデラ噴火の間隔は約9万年の一方、直近の噴火は約3万年前で、6万年間隔の余裕がある」などと主張。これを基に規制委は「運用期間中にカルデラ噴火に至る状況にないが、万が一を考え事業者にモニタリングさせる」とした。
火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東京大名誉教授)は痛烈に批判する。「例えば阿蘇のカルデラ噴火の間隔は2万年、3万年、11万年などとばらばら。6万年大丈夫というのはとんでもない議論だ」
東京電力福島第1原発事故から3年8カ月。なぜ、こんな対立が今も続くのか-。福岡市であった学会の内部資料にはこう記してあった。「気象庁・火山噴火予知連絡会には、(規制委から)ガイド制定時にまったく相談がなく、行政機関で調整が行われないまま、川内の優先審査のみが進行している」。火山の専門家がないがしろにされているという不信感がある。
「国や電力会社はカルデラ噴火のリスクがあり、科学的に安全だと言えないことを認めるべきだ。その上で、どうしても電力が必要で原発を動かしたいというなら、そう言うべきだ」
藤井氏は、そう強調している。
NHK 福島
トレンチ汚染水そのまま固定も
2014年9月25日
東京電力福島第一原子力発電所で
「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルから汚染水を抜き取る対策が難航している問題で、
原子力規制委員会の更田豊志委員長代理は、
「抜き取りがうまくいかなければ、コンクリートなどで汚染水ごと固めることもやむを得ない」
という認識を示しました。
福島第一原発では、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに高濃度の汚染水が流れ込み、
地下水と混ざって海に流れ出していると見られています。
東京電力は当初、汚染水の一部を凍らせて建屋からの流れを止めた上で汚染水を抜き取る計画でしたが、
現在も十分に凍らず、抜き取れない状態です。
これについて、規制委員会の更田委員長代理は、24日の会見で、
「うまく凍らなければ、汚染水をコンクリートなどでそのまま固める方法をとらざるをえない。
放射性物質がしばらく存在することになるので望ましいことではないが、
液体の状態で存在するのはきわめて不安定で、大きな津波などで海洋に流出するよりははるかによい」
と述べました。
また「トレンチの汚染水の止水ができなければ凍土壁の計画は破たんする」と述べ、
汚染水対策の柱とされる建屋の周りの地盤に氷の壁を作る「凍土壁」を実現するには
トレンチの止水は不可欠で、東京電力の対策を慎重に見極める考えを示しました。
この問題で東京電力は、トレンチにセメントを流し込みながら、汚染水を抜き取る方法を検討していて、
今後、規制委員会の専門家会合で対策の妥当性が議論される見通しです。
09月25日 09時50分
<凍らないけど>「われわれは全く諦めておりません」8/20東京電力広瀬社長
<凍土壁ありき!?>
そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ8/19報道ステーション文字起こし
<凍らない凍土壁>
東電「 数字と考察はセットです!」8/14東京電力記者会見・木野さん質問部分文字起こし
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
2014年8月7日と8月11日の東京電力記者会見の文字起こし
<東京電力福島第一原発>凍らない凍土壁→1日15トンの氷を投入
1.凍らない凍土遮水壁<福一>大竹まこと ゴールデンラジオ7/9(文字起こし)
&第24回特定原子力施設監視・評価検討会(一部文字起こし)
川内原発 竜巻対策手引きに誤り
NHK 9月10日 22時05分
原子力発電所の再稼働の前提となる審査に使われている、原子力規制委員会が作成した竜巻対策の手引きに誤った記載があることが、川内原発の審査書案に対して寄せられた意見で指摘され、規制委員会が修正することになりました。
原発の新しい規制基準では、竜巻で飛んでくる鋼材などが設備に衝突しても安全性を維持できることを求めていて、原子力規制委員会は、飛んでくる鋼材の最大速度などを記載した竜巻対策の手引きを作成し、原発の審査の際に使っています。
この手引きに記載された一部の数値を巡り、「計算過程に誤りがある可能性がある」という指摘が川内原発の審査書案に対する意見募集で寄せられ、規制委員会で確認したところ、計算ミスで数値を誤っていたことが分かったということです。
規制委員会は、手引きに記載された2つの数値を修正することにしていますが、より厳しい対策が必要となる数値だったため、今回の審査書に示された竜巻対策の妥当性には影響しないとしています。
一般からの意見で手引きの誤りを指摘されたことについて、規制委員会の田中俊一委員長は、「自分たちのやることに100%間違いはないと言うつもりはない。今後もいろいろなことがあるかもしれないが、速やかに直していけばよい」と述べました。
---
計算ミスって!!!
それを受けて田中委員長が居直っているようなコメントをしていますが・・・、
まさか、原発事故後の規制に関してなんだから、
日本の中でもとても優秀な人たちが原子力の世界を代表して審査してるんでしょ〜?
子供の使いじゃないんだから、
真面目に真剣に審査してよーー!
そういえば過去にもミスはあったよね。
<川内原発>なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?
~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)より抜粋
原子力規制委:放射性物質の拡散試算、全16原発で誤り 入力ミスなど多数
毎日新聞 2012年12月14日 東京朝刊
原発ごとの放射性物質の拡散予測地図にミスが相次いだ問題で、原子力規制委員会は13日、これまでに公表した全16原発の地図で誤りがあったことを明らかにし、計算し直した新たな地図を公表した。また、この問題で原子力規制庁は同日、森本英香(ひでか)次長ら3人を口頭での厳重注意処分とした。【奥山智己】
地図では、各原発で原子炉すべてが炉心溶融した場合などの拡散状況を計算。16方位ごとに国際原子力機関の緊急時の避難基準(事故後1週間の被ばく線量が100ミリシーベルト)に達する地点で、最も遠い所が示されている。10月に公表後、訂正が相次いだことから全地図の計算過程を点検したところ、気象データの入力ミスなど2200カ所以上の間違いが見つかった。
修正版の地図では、特に九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)、北海道電力泊原発の3施設の予測結果で、風上と風下を正反対にするなど気象情報に関するデータ処理に誤りがあり、既に公表された地図と大きく異なった。他原発でも放射性物質の拡散距離を0・1~4・8キロ増減させるなどの修正をした。訂正した地図などは規制委のサイト(http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/)内の「第17回会議資料」で公表している。
今回の問題では、実際の計算作業を委託された原子力安全基盤機構(JNES)が気象データの入力ミスをしていたことなどから、規制庁とJNESは今後作業内容の確認などを徹底。同庁は業務品質管理室を新設して再発防止を図る。規制委の田中俊一委員長は「私どもとして初めての失敗でいい勉強になった。繰り返さないことが大事」と述べた。
◇次長ら3人処分
森本次長の他、処分を受けたのは、
黒木慶英(よしひで)原子力地域安全総括官、
金子修一原子力防災課長の2人。
2012年にデータ処理を誤り処分を受けた3名
(3名共、現在も普通にというか、以前よりも強力に官僚として活躍しています)
森本英香
黒木慶英
金子修一
今回計算ミスをしたのはどなたかは知らないけれど、
その人を処分する気配もない。
処分するって言ったって、「気をつけろよ」と口頭で注意されるくらいなもののようですが。
2012年の規制委の田中俊一委員長は
「私どもとして初めての失敗でいい勉強になった。繰り返さないことが大事」
と言っていたけれど、実際に失敗を繰り返してしまったら、今度は、
「自分たちのやることに100%間違いはないと言うつもりはない」
と、間違った事に対して当然だとも受け取れる発言を胸を張って堂々とし、さらに、
「今後もいろいろなことがあるかもしれないが、速やかに直していけばよい」
今後も間違える事はあるという意味の発言をしている。
「間違えて当たり前」「間違いはある」と当たり前のように言っていますが、
もう一度原発が爆発したら、日本はおしまいだと思いますので、
居直るように「間違える」と言う田中委員長って・・・
どんなぁ〜〜っ!( ╬◣ 益◢)
原子力という人と共存できない化け物を扱うにしては責任感がなさ過ぎだと私は思います。
2014年7月8日
7/8 菅房長官
田中知(さとる)9月に原子力規制委員会の委員に就任 ロイターは760万円超と報道済み - 政府が原子力規制委員会の新委員に起用する方針の田中知・東京大学大学院教授が、2004年度から11年度までの8年間に、原子力事業者や関連の団体から760万円超の寄付や報酬を受け取っていたことがわかった。東大本部がロイターの情報請求に対して回答した- ロイター
田中知・東京大工学部教授(64)、規制委員候補の田中氏に、原子力業界から報酬 先月まで-朝日新聞
田中知が規制委参与に 「適格性、コメントする立場でない」 産経
記者:
という事がわかりまして、民主党政権時代に作っていたガイドラインには、
就任直近の3年間に原発事業者などの役員や従業員だったり、
年間50万円以上の報酬を受けた人は委員から除外するという様なガイドラインの規定があるんですが、
これに田中知さんのケースは反していないというお考えでしょうか?
菅官房長官:
ま、原子力委員会にこの秋に任命される予定の田中氏についてですね、
日本原燃などを含む事業者の技術的な委員会を務めていた経歴がそれにかかる報酬があったということは、
ま、政府としても承知をしております。
そのいずれについてもですね、報酬の金額は少額であり、
また専門技術からの立場から助言を行う内容であり、
委員に就任をしていただくうえでですね、全く問題ないというふうに政府としては承知をしています。
記者:
金額が少額という事ですが、
少なくても50万未満ということですか?
菅官房長官:そのように報告受けてます。
記者:
石原環境相なんですけれども、この「民主党のガイドラインについて考慮しない」というふうににしてるんですが、
これは安倍政権の考え方という事でしょうか?
※石原担当相「問題ない」 規制委員就任の田中氏報酬問題2014年7月8日12時06分
菅官房長官:
あのー、現政権のガイドラインはですね、前政権の当時の内閣として、印行を設定する際にですね、
えー、その内規であるというふうに理解をしてます。
えー、今回のガイドラインのおーー、コウシャの検定はこうした趣旨も念頭に置きながらですね、
あくまで法に定められている要件に照らして、ま、選定をしている、そういう事です。
記者:
この民主党のガイドラインは原発事故の反省に立って作られたものなんですけれども、
それについての今の政権の考え方は
菅官房長官:ま、ですから、法に定める要件に照らして考えるというのが政府の基本的な考え方であります。
★<原子力規制委員>田中知「○×△したいと思います」6/12記者会見
★「島崎さんはいてはいけない人だから代わってもらう」 原子力規制委員交代の“裏側”
5/27報道ステーション&官房長官記者会見(内容書き出し)
政府が提示した人事案は
規制委員会のナンバー2、島崎邦彦委員長代理と大島賢三委員が9月の任期満了に伴って退任し、
↓
新たに原子力学会の元会長田中知氏と、地質学会の前会長石渡明氏を充てるというものだ。
田中俊一原子力規制委員長
定量的にこういう尺度で見るという事ではないんだと思います。
あのーーー、良く言うように、別に安全を担保するものではない。
世の中に絶対に安全だなんていうものは存在しない。
という、うぅん・・・ことですから、
そういう事を申し上げているんではないんですよね。
だから今回、もっと具体的に言えば、
いろんなその、福島第一の原子力発電所の事故、それからそれ以外にもいくつかあります。
それから世界でもいくつかあります。
そう言ったものを踏まえて、バックフィットして、きちっとその、それを踏まえた教訓として、
当案の規制の中に取り入れているという 意味です。
そういうふうに言った方が私は分かりやすいんじゃないかと思うんだけど。
記者:
ま、あの、福島第一事故に関してはまだ不明な点もある程度あると思うんですけれども、
まぁ、分かっている範囲でということでおっしゃられているというふうに……
第14回原子力規制委員会
1:28~文字起こし

更田委員:
現在原子力発電所だけではなくて核燃料施設、
いわゆる再処理加工使用に関わるものや廃棄物の管理に関わる施設の
基準適用性の審査を進めているところなんですけれども、
この「審査」というのは言うまでもなく、
基本的には申請者が自らの検討を終了させて、
申請者として確定させた方針であるとか考え方、結果を持ってきて、
それに対して議論確認を進める場です。
で、この際申請者と規制庁や規制委員会の間に見解の相違があることは、
これは一向に構わない事なんですけれども、
申請者自身がまだ決定していない、決めていない、いわば「案」を持ってきてですね、
規制委員会、規制庁の見解を求めたり、えー、反応を見たりするような姿勢で臨まれると、
これは審査とは言えませんので、
これを審査として進めることは難しくなってきます。
ここのところ、いくつかこう言った姿勢が懸念される例がありましたので、
ま、これは感想のようなものかもしれませんけれども、
ここで報告しておきたいと思います。

田中委員長:
えっとー、先日私もYoutubeで見ていて、
「更田委員からかなり厳しい御指摘があったな」というふうに感じました。
で、結局あの~、「安全確保の基本は事業者にある」という原則から言うと、
安全について事業者として最大限考えて、
「こういうふうなことでいかがでしょうか?」という事で審査に持ってくるのが、あの、これが原則だと。
規制委員会に打診したり、いろいろお伺いを立てるというのは、
これはかつてですね、
そうすると単に規制、規制要求を満たせばそれでOKだということで、
安全向上につながらないという事で、
これは多分旧保安院時代にそういう事は止めることが決まった筈なので、
それがまだ少し残さとして残っているのかもしれませんけれども、
まぁ、更田委員からそういう御指摘があったという事ですので改めて今日最後に委員会として私も
これはもう、事業者に対してはそういう事を求めていきたい、と思って、島崎委員

島崎委員:
更田委員のおっしゃる通り、委員長の言われる通りですが、
それに加えてですね、それに加えてというか、
もう、昨年の7月から1年近くこれまで審査を続けてきてですね、
審査の内容は全て公開されておりますので、
その結果、申請がどのように新しいというか、改良と言いましょうか、
自治体の公開で行われている審査の内容を十分踏まえたうえで申請がされているか?と言うと、
「実はそれがない」と言う。
「なにも変わっていないままで出される事業者がある」というのは事実です。
1年近く我々が審査をして、その間に公開されている事によって、
いったいどういう課題があって、それがどういう形で事業者と規制委員会の間でやりとりした結果、
結論と言いましょうか、ある一定の水準になっている事実を反映しない申請がある。
そういう事は大変問題であると私は思います。
これはですね、どういう事かと言うと、
そういう審査によって明らかになっている事を反映した申請が出ればですね、
その事をまず最初に我々としては受け止めて、審査が早く進む訳です。
そこはもう、一種解決したものが入っているわけですから、
それをみれば「じゃあ、この件はもう、これまでさんざんやり合ってこうなったところをちゃんと取り入れている」ので、
「はい、これは終了」という形で、審査は早く進むはずなんですけど、
それを変えないで出てくれば、やはりまたそこを議論するという、
非常に、審査の効率化と言いましょうか迅速化を妨げているように見られるという事を申し上げたいと思います。
田中委員長:
はいありがとうございました。
あ、あの~ぉ、今のご意見を踏まえると、
やはりその、悪いいいかになりますけど、
審査の値踏みをするような申請の仕方は絶対に避けていただきたいと、
いうふうに申し上げておきたいと思います。
で、それでよろしいですか?
本日の会合はこれで終わります。
「島崎さんはいてはいけない人だから代わってもらう」
原子力規制委員交代の“裏側”5/27報道ステーション&官房長官記者会見(内容書き出し)
自民党A議員:島崎さんはいてはいけない人だから代わってもらう
自民党B議員:
今の島崎さんより再稼働審査がスムーズになる面はあるんじゃないの
彼が代わって本当に良かった。
審査の内容に沿った変更を何もしないまま申請を出してきて、
そのくせ「審査に時間がかかる」といちゃもんをつけているのか・・・
事業者とか自民党って、どうなってるの~?
「安全第一」という意識が全く欠如しているんだろうか?
原子力なんかどうせ事故が起これば制御できないものだから、
少しでも安全にするためにお金をかけるなんてこともったいなくて出来ないさ!
大丈夫、きっと地震なんか来ないし、津波なんか来ないし、しばらくの間事故は多分起きないと思うから、
早く原発再稼働させて欲しいんだ。
そうじゃなきゃ、ただ使用済み燃料を冷やしているだけでも電気代がかかる原発なんか、
うちの会社には邪魔なだけなんだ。
動かさなきゃ、資産にならないだろ。
原発がちゃんとした電力会社の財産でいてくれないと儲からないんだよ。
大丈夫さ、あと10年、20年は大きな災害なんかきっとないさ。
俺が生きている間は、きっと大丈夫さ。
死んじゃってからは何が起きたって関係ないし、原子力に関しては責任も取らなくていいみたいだし、
大丈夫さ、日本は神の国なんだから。
だから、原発にはもうこれ以上金はかけたくないんだ。
何もしなくても審査に通してくれよ、原子力規制委員さん。
こんな感じかな?
事業者の皆様の心の中は。
そして、島崎委員には辞めていただいて、
<原子力規制委員>田中知「○×△したいと思います」6/12記者会見
に、メンバー変更~!
2014年6月12日
日本経済新聞 ホンダ:
先生の御専門はバックエンドというふうに伺っているんですけど、
これまで特にどういう研究テーマに取り組んで来られて、と
それからその経験を原子力規制委員になられたあとでどういうふうに活かしていけるか、この2点お願いします。

田中知:
はい、あのーー、専門がですね、バックエンドあるいは核燃料サイクルということでございますが、
これらもですね、原子力工学という大きな観点の中でそういうふうな研究を行っていました。
すなわちバックエンドと言ってもどういうふうにして安全強化していくのかとか、
あるいは科学●の基礎研究とか、というふうな事でございます
ですので、そういうーちいさな分野での研究、経験となっていて、
結局は大きな観点での研究あるいは経験と知識をですね、
今後の規制委員会での業務に反映していきたいと思います。
毎日新聞:
田中さんはこれまで原子力業界の理事、それから役員をなっておられて、
研究室もですね、原子力関係団体などから寄付を受けられていますが、
あらためて規制委員会の独立性中立性、そういう事をどうお考えなのか?という事と、
それと、そういった経歴の中でどうやってその独立性や中立性というものを説明されるのか教えて下さい。
田中知:
あのー、資格につきましてはですね、私の方からコメントする立場にはございません。
国会の議論の中でそういうところも含めて検討されたところでございます。
ま、あー、国会で決定されたという事で、重く受けとめて、これから、あー規制委員会の委員としてですね
緊張を保ちながら、しっかりとやっていきたいと思います。
毎日新聞:
その独立性中立性について、ご自身のご見解はいかが
誰か:先生正面向いて下さい
田中知:
はい、あのー今申し上げましたが、適格性については私の方からですね、コメントする立場にございません。
そしてあの同時にですね、えーー私の方から規制委員会事務局にこれまでどういうふうな、あーーーー、ことで、えーー、
どこで、●してきたかとか、△□、またまた皆さんの方から大学の方に出向いて頂くといろんな情報がですねあるかと思います。
その情報通りでございますが、
適格性について私の方からコメントする立場ではないとおもいます。
朝日新聞カワダ:
中立性で、
これまで推進の立場におられたという経歴がありますけれども、
中立性をどう保つか?という事をお話しいただけますか?
田中知:
はい、あのー国会で議論された事があって、それについてコメントする立場ではないともうしあげてございますが、
さらにですね、あるとすれば、あのー規制委員会というのがですね、
えーー、国民の安全とそれから人と環境を守るという大きな目的がございます。
この目的のためしっかりとですね、専門的な観点から、あー、検討するという事はですね、大きな目的でございますので、
それについては目的をしっかりと感じながらですね、やっていきたいと思います。
フリーランス:
先生が原子力ムラの出身であるというのが、ま、非常に懸念されていて、本当にやっていただけるんだろうか?
それから産業界から、現職の島崎委員に対して
「事実上の更迭」という様なあからさまな言い方で自民党の方なんかも言っている中でですね、
本当にこういう問題について政治に巻き込まれないでやっていく、
そういう決意というか、絶対にそういう事とは違うんだという事をおっしゃって、
一般の方からみるとどうしても再稼働に向けてこれをするために選ばれたという、そういうふうに見られています。
それに対して嘘じゃないということを断言できるでしょうか?
田中知:
はい、あのーーー、原子力規制委員会は先程申し上げましたが、
えーーっ、人と環境を守るという大きな目的がございます。
それに対してですね、本当にこれまであーー経験してきた事と、それからですね、研究してきたことをふまえてですね、
その規制員会の目的のためにしっかりやるということでございます。
そういう観点から国会の方でですね、私に投じられたと思ってますからそのことをですね、
ほんとにです、深く受け止めて、、○×△したいと思います(しっかりやっていきたいと思います)。
それから原子力ムラというですね、いろいろと関係あるんです
もちろん原子力教育と研究にですね、関与してきたということは、事実でございますが、
そこでですね、得てきた経験と知識をですね最大限に生かして原子力規制委員会の目的のためにですね、しっかりやっていく覚悟でございます。

ーーー
田中知さんはとても滑舌が悪くて、何を話しているのか聞き取りにくいです。
本当はこんなふうに何言っているのか分からない人の話をちゃんと文字にするのが大事だと思いましたが、
何度も聞き直しても(。◔‸◔。)??が多く、時間もかかりすぎて、とても疲れたのでここまでにします<(_ _*)> 。
なのでここからは記者の質問を文字起こしします。
ーーー
5:38
電気新聞:
立地地域の人からは規制委員会に対して厳しい見方もあるんですけれども、
立地地域とどういう関係で接していきたいと考えているんでしょうか?
6:33
ロイター ハマダ:いろいろなアンケート調査をすると、再稼働に対する反対が根強いんですが、
原子力の信頼回復には何が最も重要だとお考えでしょうか?
7:34
西日本新聞:
今日は3時という事で御就任ですが委員長からはどういうお言葉があったかというのと、
それをどういうふうにご自身で受け止められたか、
それから「福島事故について大きな反省」とおっしゃいましたけれども、
もう少し専門のお立場で、どういうところに原因があって、
今後どういうふうに委員としてはそれを生かそうとしているかというのをもう少し詳しくお聞かせ下さい。
9:32
朝日新聞コイケ:
これまでの規制委員会の活動について、たとえば審査だとか断層の評価会合などについて、
一部の原子力の専門家の方からは、たとえば●とか、あるいは非科学的な議論が行われている、
そう言った批判も結構聞かれるんですけれども、
これまでの規制委員会の活動について、先生がどのようにご覧になられていて、
ご自身はどのように臨みたいと思いますか?
10:20
フリー田中:
先生は先ほどから何回も「国会から任命を受けた」と「国会から」を連発されていますが、
国会は自・公・民、これ圧倒的に原発推進勢力です。
そこからの任命を受けたという事は、今後の規制委員会の先生のお立場に影響されませんか?
11:05
フリー田中:
それと、先程先生は「孤立しないように」と。
原子力規制委員会が孤立しないようにとおっしゃいましたが、
これはですね、規制委員会に圧力をかけにきた元官房長官の塩崎さんが言ったコメントです。
これはやっぱりその、肩の荷が落ちたというか、
やっぱり先生はあっちの勢力、推進勢力の横行を代弁されているんではないですか?
12:01
テレビ東京 オオタ:
「新規制基準は世界一厳しい」と政権は胸を張っています。
それで、まァ、安全審査が規制委員会で認められれば
すみやかに再稼働に向けて準備を進めると経産大臣が言っていますけれども、
先生自身はこの規制基準が世界一厳しいと思っていらっしゃるか?
で、この基準をクリアすれば再稼働しても全く問題ないとお考えでしょうか?
この二点をお願いします。
13:24
NHKモトキ:
先生はこれまでは原子力を推進する立場にいられたと思うんですけれども、
今後は規制当局の一員としてですね、
事業者や業界の関係者とどういうスタンスで対峙されていくのか改めて聞かせていただけますか?
14:57
フリーランス:
先程福島の反省というお話がありましたけれども、
事故の原因が明確になっているかと言うと、そうではないという説の方もいら社います。
田中先生ご自身は事故の原因についてどこまで解明出来て、まだ解明できていない部分もあるのかどうか?
その辺をお答え下さい。
16:11
質問:
原子力学会の方は事故の原因は全て分かったという事だと思うんですけれども、
そういうご理解でいいですか?
田中知:はい!
質問:これ以上の調査はもう必要ない?
16:41
共同通信:
先生さっきちょっとお答えをはぐらかされたんで、もう一度お尋ねしますけれども、
大事なのは「科学的、技術的判断に基づく規制である」
これまでの2年間外から見ていらっしゃって、原子力規制委員会の姿勢は、
科学的、技術的判断に基づいた規制であるというふうに行われていると見ていらっしゃいますか?
それとも、そうではない、まだ足りないところがあるというふうに考えられているでしょうか?
17:48
北海道新聞:
ピンポイントで申し訳ないんですけれども、
電源開発が計画しているプルMOX、大間の方で計画しているプルMOXですけれども、
田中委員長は世界に例がないという事で慎重に、ま、
この審査の申請があった場合はみていく必要があると言ってらっしゃいますけれども、
田中先生はどんな感じでしょうか?
18:57
東京新聞:
先生は福島の事故後も原子力発電の必要性というのを訴えてらっしゃったんですけれども、
今は率直にいって原子力発電の必要性というのはどうですか?
19:32
電気新聞ヤマシタ:
規制委員の候補に打診されたのはいつごろか?というのと、
受諾された理由を教えて下さい。
20:20
河北新聞:
先程来福島の言及がございますけれども、
福島第一原発のいろいろなトラブルに対してですが、原発の現状をどうとらえてらっしゃるのか?
現状認識をお伺いします。
原子力規制委の人事案、自公など賛成多数で衆院可決
衆議院は、原子力規制委員会の委員に田中知東大大学院教授と石渡明東北大教授を充てる国会同意人事案を、自民、公明両党などの賛成多数で可決しました。11日の参議院本会議でも可決され、正式に承認される見通しです。
政府は先月、原子力規制委員会の委員に日本原子力学会の元会長、田中知東大大学院教授と、石渡明東北大学教授を充てる人事案を衆参両院に示していました。
両氏は、9月に任期が切れる島崎邦彦、大島賢三両委員の後任で、島崎氏は原発の適合性審査で電力会社に厳しい姿勢で臨んでいるという指摘が出ていました。
10日の衆議院本会議で、人事案は自民公明などの賛成多数で可決されましたが、田中氏の人事案には民主、維新、みんななど野党7党が、また石渡氏の人事案には民主、結い、共産などの野党5党が反対しました。
この人事案は、11日に開かれる参議院本会議で可決、正式に承認される見通しです。(10日17:10)
日本のこれからを左右するかもしれない、こんな大切な人事に関して、
NHKは一切報じていません。
なぜでしょうか?
安倍自民党は再稼働に向けてまっしぐら
原子力規制委員会を原発推進派で固める人事
たった一人、中立っぽかった島崎委員を追放
あとはやりたい放題の規制委員
何の歯止めもない、保安院時代に逆戻り
2014年5月27日 報道ステーションより
housute_seifu15nojireiwoteiji_genshiryokukiseii... 投稿者 soekosan
文字起こしは09:38~
古舘:次のこの人事はどうでしょう。

原子力規制委員が交代“厳格審査”の委員退任

小川:
これは原発運転再開への布石なのか?という動きが今日ありました。
原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理、
この方は5人いる委員の中でも最も原発の審査に厳しかった。
厳しく審査にあたっていた方なんですけれども、
この方の交代が決まりました。
政府が人事案
原子力規制委 委員交代の“裏側”

菅義偉官房長官:
今日内閣副官房長官から国会に対し、原子力規制委員会委員の候補として
田中知(さとる)氏、石渡明氏、両氏を提示をいたしました。
原発の再稼働に向けた安全審査を行っている原子力規制委員会5人のうち“二人が交代”される方向になった。
今国会中に衆参両院で採決され承認される見通しだ。
政府が提示した人事案は
規制委員会のナンバー2、島崎邦彦委員長代理と大島賢三委員が9月の任期満了に伴って退任し、

↓

新たに原子力学会の元会長田中知氏と、地質学会の前会長石渡明氏を充てるというものだ。
この人事、特に島崎氏の交代をめぐっては、

河野太郎衆院議員 自民党
推進側の政府が推進よりの人に変えたのだというのは、極めて言われやすいことで、
地震学者である島崎委員長代理は、安全審査で電力会社に厳しいことで知られてきた。
その一例。
3月の大飯原発の審査での一言。

島崎邦彦委員長代理 原子力規制委員会:
非常に、敷地に近い所に震源があると。
その震源は今4kmだという事で低く抑えられていますけれども、
ひょっとしたらもっと浅いのではないかと
8分間にわたり電力会社を追及。
この時の島崎委員の指摘がきっかけで、審査合格の第一号に王手をかけていた大飯原発は、
事実上第一号から脱落した。
この厳格な審査姿勢は安全を担保するためだが、
自民党の一部からは「厳し過ぎる」として交代の声があがっていた。
自民党内での原発推進派の先月の発言…

自民党A議員:島崎さんはいてはいけない人だから代わってもらう
そして、島崎委員の交代が事実上決まった今日…
自民党B議員:
今の島崎さんより再稼働審査がスムーズになる面はあるんじゃないの
彼が代わって本当に良かった。
そもそも島崎委員の任期は今年9月までだが、再任することもできたのだ。
しかし今回政府は再任を選ばなかった。
菅義偉官房長官:両委員についてはですね、えー今期限りの退任の意向が強かったという事であります。
最近島崎氏にあった地震学者によると
「島崎氏はとても圧力がかかって憔悴していた。辞めざるを得ない状況のようだった」という。

後任の田中知東大大学院教授について総理周辺は、
総理周辺のA氏:原子力規制庁に専門家をピックアップさせ、自民党の意見も聞いて官邸が決めた。
総理周辺のA氏:核燃料サイクルの第一人者で、技術的な見地から原発再稼働には前向きだ。
さらにこんな指摘も、

大内久美子茨城県議 共産党:
(田中氏は)電力関係会社から寄付を受けていると。
これでは独立した安全性の審査をする資格はないと。
田中知氏は茨城県の原子力安全委員のメンバーでもある。
今年3月茨城県議会で原子力関連企業から寄付金をもらっていたことが追求された。

田中氏本人が提出した申告書によると、確かに物品購入などで
日立の原子力関連会社(日立ニュークリアエナジー株)から2011年に51万円の寄付を受けていた。

この指摘に対し当時田中氏は
「純粋に工学研究のために寄付を受けた。それで委員としての中立性が揺らぐことはない」と答えている。

古舘:恵村さん、どうですか?
恵村:
田中知氏ですね、原子力規制委員にふさわしいのかどうか、心配なところがあります。
一つは田中氏は経済産業省の審議員を歴任したと。、
原子力ムラのキーの一人なんですね。
もうひとつは専門が核燃料サイクルとか核廃棄物の問題であって、
安全の専門家ではないという事ですね。
それから三つ目は
田中氏は日本原子力学会の福島第一原発事故の調査委員長というのを務めておられたんですけれども、
3月の最終報告書をまとめたんですが、その中身が物足りないと。
東電が公表したデータをちょっと解釈しなおしたような内容であってですね、
ほとんど注目もされなかったという事もあります。
原子力規制委員にふさわしい資質というのはなにか?と考えた時に、
これはやっぱり3.11の教訓を生かしてですね、
原子力というのは人間が完全にコントロールできるものじゃないんだと。
用心に用心を重ねてですね「疑わしきは黒なんだ」という、
そういう立場をですね、守っていけるかどうかなんだと思います。
この原子力規制委員ですけれども、
3.11後の日本の進路を左右する本当に重い仕事を担っていただいている訳ですから、
日本の未来、それから事故の教訓に恥じない仕事を是非していただきたいなというふうに思います。
ーーー
官房長官の記者会見で規制委員の人事に関して質問したのは朝日新聞の記者だけでした。
文字起こししました。

平成26年5月27日午後 内閣官房長官記者会見
朝日新聞:
本日ですね、
原子力規制委員会の規制委員に田中東大教授と石渡東北大教授を任命するという人事が議員に諮られたんですが、
この二人の説明を願います
菅義偉官房長官:
まずですね、今日内閣官房副長官から国会に対して、
原子力規制委員会委員の候補として、田中知氏、石渡明氏、両氏を提示をいたしました。
田中知氏については、原子力学会会長の経験を持つなど、
これまで原子力研究の第一人者として活躍をしてきた経歴。
福島の除染活動への貢献や、事故の反省を踏まえた原子力学会としての提言の取りまとめの尽力。
また、石渡明氏については、直近まで日本地質学会の会長であり、
地質研究の第一人者である事。
原子力規制委員会の破砕帯調査に関わるフェアリブ会合の座長を務めた事等、
科学的見地から、原子力の安全確保に貢献できることがポイントだったというふうに思っております。
えーー、独立性を持って、科学的中立、公正な立場から、
職務を遂行できるベストの人事であると、そのように思っております。
記者:
再稼働慎重派として、再稼働を求める議員なんかが交代論が出ている島崎氏が交代しました。
一方で今回その田中氏は原子力学会の会長という事で、
今回の人事は再稼働への布石だという声が出ていますが、それについてどう思いますか?
菅義偉官房長官:
それは全くあたらないと思います。
島崎、大島、両委員についてはですね、えーー、この機会の退任の意向が、強かったという事であります。
ま、そうしたことも踏まえて、
えーー、この、おーー科学的に中立な、公正な立場から職務を遂行していただける、
ま、二人を、おー、提示をした、ま、そういう事です。
原子力規制委「大飯原発断層 動く可能性ない」
NHK 2月12日 13時26分
福井県の大飯原子力発電所の断層について、原子力規制委員会は、
活断層などではなく「将来、動く可能性はない」という専門家の評価結果を了承しました。
規制委員会が断層を調査する7つの原発で、「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
大飯原発の敷地内を南北に走る「F-6」という断層の活動性について、
原子力規制委員会の専門家会議は、おととし11月から調査をし、一時、専門家の間で見解が分かれました。
しかし、専門家会議は最終的な評価結果として、
地震を起こす「活断層」や活断層と共に動く断層などとは異なるとして、「将来動く可能性はない」とまとめました。
これについて12日の規制委員会の会合では、判断の根拠について質疑が行われましたが、
田中俊一委員長は
「大変、難しい判断を迫られるなか、きちんと調査が行われ、結論に至っている」と述べ、
専門家会議の評価結果を了承し、規制委員会の結論としました。
国の規制基準では、将来動く可能性がある断層の上に原発の重要な施設を設置することを認めていません。
規制委員会は、全国7つの原発で断層の調査を行う計画で、
福井県の敦賀原発について「2号機の真下を走る断層は将来動く可能性がある」と判断していますが、
「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
第42回 原子力規制委員会
日時:平成26年2月12日(水)10:30~12:00で専門家の評価結果を了承。
資料としては、
●大飯発電所敷地内破砕帯の評価について(概要)
●関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について
ーーー
「動く可能性はない」と言い切ってしまいました。
こんなこと言っちゃっていいのでしょうか?
もしも動いた時、きちんと責任をとって頂くために、
「動く可能性はない」と結論づけた専門家の方々のお名前をもう一度ここに残しておこうと思います。
将来のために。
ーーー
2013年11月15日
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第7回評価会合の資料
関西電力株式会社 大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について(案)

2014年2月12日
関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について

有識者メンバーの名前を探すために去年11月の会合の資料を見ていたのですが、
2月12日の資料にも名前が出ていました。
そしたら、廣内大助准教授が教授に出世されていたので・・・、
ちょうどそれを見つけちゃったので両方載せておきます。
島崎邦彦 原子力規制委員会 委員長代理
岡田篤正 京都大学 名誉教授
重松紀生 産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主任研究員
廣内大助 信州大学 教育学部 准教授→教授
渡辺満久 東洋大学 社会学部 教授
渡辺教授は最初のころ「活断層だ」ととっても頑張って下さっていたのだけれども、
とうとう負けてしまったということなのでしょうか?
このメンバーの中で戦うのはキビシイですよね、やっぱり。
「地滑りだ」といった岡田篤正さんの意見が通っちゃったんですね・・・いつの間にか><;
当初は私も「大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について」関心を持って追いかけていたのですが、
途中から集中的に追いかけることができずにいました。
目を離してしまった事が、問題点を発信し続けなかったことがいけなかったのかとも思って反省しています。
ーーー
田中委員長の会見では、大飯原発の断層について日経新聞の記者だけが質問しています。
しかも、「動く可能性がない」とした事についてではなくて、断層調査の進捗ペースについての質問…
「大飯のF6はこれから先動かない」なんていうことが決まってしまったのに、これって大変なことでしょ?
なのに、その事に対して質問する記者がないなんて・・・。
ーーー

2012年2月12日
田中委員長記者会見速記録より
日経新聞:
日経新聞のホンダと言います。
今日の定例会で大飯の敷地内断層の評価書が正式に了承されたと思うのですけれども、
全部で6個ある対象の原子力施設のうち、今回で2つ目で、
中には東通みたいに一度評価書案が示されながら、
なかなか決着まで時間がかかっているものがかなりあると思うのですが、
委員長がその6個あるうち、現在2つという敷地内断層の調査の進捗のペースについて、
今どのようにお感じになっておられるでしょうか。
田中委員長:
時間は余り考えないんです。
今日も申し上げましたけれども、やはり客観的に見て専門家が特にそうですけれども、
なるほど、こういう判断ならと大部分の方が納得できるような調査をした上で、
そういった結論を導いていただくことが大事で、最終的に結論が出たのは今日が初めてですね。
敦賀のは新しいデータが出たら見直すということを前提とした報告で、
それは今、出てきましたので、それについて再度検討を開始したというところですから、
そういう意味では大飯が最初でしょう。一応そういうことですけれどもね。
2012年4月
報道ステーション2012.4/25 放送で、大飯原発他の断層についての番組です。
原子炉直下に”活断層”(動画・内容書き出し)
2012年6月
「原発と活断層~その実態を聞く」
活断層の専門家・東洋大学教授渡辺満久氏6/6たねまきJ(内容書き出し)
大飯原発は地表がずれる可能性がある
活断層・脆性破壊・構造から日本の原発50基を検証!6/14そもそも総研
(動画・内容書き出し)~タイタニックは脆性破壊だった~
2012年8月
「原発真下の活断層」保安院の新基準8/28たね蒔きジャーナル・ゲスト吉井議員(内容書き出し)
2012年10月
規制委員長田中俊一の発言は信じられるのか?
「もし活断層があって重要施設が影響を受けるなら、止める根拠ができる」
2012年11月
大飯原発の下は活断層?割れる識者の見解「海から山へ向かって地滑りか!?」
報道ステーション&そもそも総研内容書き出しその他
海から山へ向かって重力に逆らう断層の跡を岡田篤正教授(立命館大学)は「これは地滑りだ」と何度も断言し、
原発を守ろうとしておられるようです。
<もう検証は必要ない>
「原子力の立地地点はひとことでいえば・・・”地震・地滑り”
などにより大きな事故が発生しないと考えられるところ」原子力規制委員会ホームページより
2013年1月16日
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
昭和23年福井大震災・貴重な映像
一見の価値あり。
原子力規制委員会
第3回独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング
JAEA側から資料2の説明
資料2日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング資料の更新と修正

動画はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=927l-2ezgi0
34:40
安井正也:
これは基本的にはファグトファインディングのペーパーなので、
表現ぶりとかはあまり争う気はありませんので、
資料もJAEAさんから出ていると思うので、更新というか、
新しいデータに治すものがあれば、それを説明いただきたい。
現地調査に行って数値が変わって合わないというのは
もしかして更新と絡んでいるのかもしれないが、そちらも説明いただきたい。
実は私は前回、例の406リューベと430リューベの関係を質問していて、
あの時は例の24立方メートルがハザードにはカウントしていないと。
なぜならばもう大分希釈されていて発熱量も少ないからと。
だけども最終的にはそれもガラス固化体にしたいんだという話だったと思っている。
ただ一方で今回のこの議論自身が、
「潜在的ハザードが存在しているからそのリスクをできるだけ早く無くしたいんだと。
だから通常の規制ルールとはちょっとはみ出してもなんとかできないか?というのがそちらの問題提起だったと思うので、
「ハザード(危険)じゃない」と言っておきながら、「特別ルールを持ってくるのはなぜなんだ?」
こういうのは当然あるわけで、そういうのを含めて、
事務局のペーパーがちょっと・・、私も事務局ですが、読んだんですけど、
406リューベと430リューベが混ざっている感じがするので、そこのところをきっちりしてもらいたい。
それからプルトニウムを固化した結果の引き取り施設を出来るだけはっきりさせた方がいいと思うので、
多分二つの許認可の異なる施設に合算で500というのは少し大雑把過ぎると思うので、
その内訳が分かればはっきりしてもらいたい。
他、事実誤認があるというものについては事実の確認をしたいと思う。
以上が主たる論点だと思うのでそれに合わせてご説明願いたい。

センター長 大谷吉邦:
再処理技術センター長の大谷です。
報告書の内容については基本的にこれまで我々が説明してきた事に対してまとめていただいているが、
今ご指摘の件について、資料2という事で、
今までの説明内容から更新した部分があるので、その説明をして、
さらに報告書の中でいくつか確認したほうがいいと考えている部分について話をしていきたい。


処理部部長 林晋一郎 :
処理部長の林です。
こちらから配布した資料の「資料の更新と修正 」について説明をします。
先程質問があったプルトニウムの容量の違いがあるという事で、
2ページ目
これが第二回目に示したプルトニウムのデータになります。

これは7月1日現在のデータを示していて、
そのあとプルトニウム溶液の貯蔵のサンロード調整というものが、定期的に行うものがあります。
これを9月に実施して、9月末ぐらいに確定しているので、その値が今回新しいものとして更新したい。

赤で囲っているところが変わっている。
貯蔵量のところに硝酸溶液をそれぞれに貯蔵に加えて、酸濃度を調整するという操作を行ったので、
貯蔵量が数100リッターずつ増えているのが基本になっている。
その後、一番左の貯槽267のV10という貯槽はあんまり液が入っていなかったので、
かなり増えたところに関しては
こちらの267V10への相関輸送によって液量の均等化を図ったという操作をしている。
これは一連の捜査でやっていて、267V13,14この二つの貯槽から調整をした後に、
267V10の方へ少しずつ輸送をしたという操作をしているので液量が変わった。
当然液量が変わるので、その中で分析の確認などを行って、それぞれの放射能量の確定をしている。
その新しいデータが今回示したものです。
つぎのページが各貯槽の放射能量を示しているが、
新しい貯蔵量に基づいて計算をしたものが↓です。

核種の順番がトータルの順番で多い順に並べ他関係上
アメニシウム241とプルトニウム240、この合計値が(7月1日現在の表と)逆になっていますが、
そこは順番を入れ替えた者による表記の違いです。
という事で、そういった操作を行ったので液量の総量、
それに基づく放射能量の配分等が変わったということです。
この件に関しては現地調査の中で、詳しい液量の確認をしていただいている。
最初に戻って、添付資料-1(1/3)に約3リューベという表記がありますが、そこの部分を3.5リューベと。
これに伴った表記の変更をしています。
これがプルトニウムの液量に関するものです。
二つ目です。
二つ目に関しては、ガラス固化技術開発施設の安全対策について(添付ー2)更新しているところがあって、
現在浸水防止扉の設置をしているところがあって、当初は今年の12月に終了という告知をしていましたが、
進捗状況の確認で約1ヶ月ぐらい遅れるという事が分かったので、そのデータを更新したい。
表記を「来年の1月」に変えたい。
添付ー3にも同じ更新が一カ所あります。
添付ー3(2/2)にも同じ更新が一カ所ある。
続いて修正箇所として追記をさせていただきたいところがある。
添付ー4
これはそれぞれの線量評価をしたところであるが、若干事故線量の評価方法の枠外に示したところだが、
評価の結果の示し方について、補足した。
もともとは「* 実効線量の評価は、現有するプルトニウム溶液の液組成に基づき評価」という表記の身だったが、
そこに付け加えて、↓
「*現有するプルトニウム溶液の液組成に基づき、放射性物質が放出された際、
敷地境界外において放射性物質の空気中濃度が最大となる地点での周辺公衆の実効線量の評価値」
という事で明確にどのポイントでの評価という事が分かるものに追記をした。
これは次のページ、高放射性廃液に関するところの評価に関しても同じ表記があるので
同じようにに枠外の修正をしたい。
資料の中で最後の点、
これはこちらのミスという事で、添付―5
プルトニウムの貯蔵工程に関する排気の説明の図があります。
最初のブロアーの合流の「他系統」を示していなかったので明記した。
異常が資料としての修正です。
すみません、今の添付ー4の修正したところを間違えていました。
添付4(2/2)の下の部分、こちらは高レベル廃液の表記という事で転記ミスです。
「プルトニウム溶液」ではなくて「高放射性廃液」です。
こちらの間違いです。
これが資料としての修正箇所です。
ーーつづく
東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!
1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)
東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!
原子力規制委員会
第3回独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング
2013年12月2日
ヒアリング3回目
本日で実態の把握完了
規制庁より資料1の説明
独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードに関する実態把握調査報告書(案)
参加者
原子力規制庁

緊急事態対策監 安井正也

事故対処室長 志間正和

事故対処室室長補佐 松本尚

安全規制管理官付 小澤隆寛(試験研究炉・再処理・加工・使用担当)

独立行政法人 原子力安全基盤機構
核燃料廃棄物安全部 核燃料サイクルグループ長 浅田和男
独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)
東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所
再処理技術開発センター

センター長 大谷 吉邦

ガラス固化技術開発部部長 三浦 信之

処理部部長 林 晋一郎

前処理課課長代理 佐本 寛孝

ガラス固化処理課課長代理 小高 亮
動画はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=927l-2ezgi0
4:11~始まり
安井:
資料1ハザード(危険性)に関する実態調査報告書について事実確認を中心に誤解がないかどうかをチェックする事を目的にやりたい。
志間:
現地調査結果について報告
第1回、第2回ヒアリングでJAEA(日本原子力研究開発機構)側から説明された内容と、現場の実態が整合するかどうかを確認する事を目的として調査。
実施日時場所については本年11月25日にJAEAの東海再処理施設の方に、我々、志間、松本、浅田グループ長の3人で訪問して現場を確認。
調査結果、内容としてはヒアリングで説明された内容通りであった事を現場で確認。
ただし2点ほどヒアリングの説明と現場の内容が異なる点があった。
後ほど、そういう事が発生している理由についてJAEA側から説明をいただく。
内容が異なる2点
1点目
プルトニウム溶液と高放射性容器を貯蔵している核貯蔵の液量が
現場で確認してきたものと、JAEAから説明を受けたものが異なっていた。
2点目
プルトニウム溶液を固化安定した後のMOX粉末の保管について、
JAEA側の事前説明では「プルトニウム転換技術開発施設とプルトニウム燃料施設の物を合わせて500ホールある」という説明だったが、現場では、プルトニウム燃料施設の空き容量が確認できなかったので、
これについてどれだけのものが空き容量としてあって、
今後安定化していった場合にはどれだけのものをこのプルトニウム保管施設の方に保管しようという計画を持っているのか、詳しく説明していただきたい。
以上が現地調査の報告。
報告書案の中身についての説明
資料1
第1回、第2回ヒアリングでJAEAからの説明をまとめたもの
ポイント説明
2ページ
I. 実態把握調査の背景と目的
どのような経緯でこの調査が始まったのか?を簡単に説明している。
ポイントとしては、今年の7月に原子力規制庁の核燃料等の新規制基準に関する事業者ヒアリングを受けて、
JAEA側から「再処理に関する意見」というものが出されている。
その中で東海再処理施設の中にこう放射性廃液やプルトニウム溶液を保有していて、
これらを固化安定化することで潜在的なハザード(危険性)を低減して安全性を高めることが重要
その施設の安全性を高めていくための措置についての新規制基準の運用というのが重要という指摘がされている。
これを踏まえて原子力規制委員会と事務局の原子力規制庁の方でいろいろすすめかたのやりとりをして、
今年の8月14日に原子力規制委員会において実態把握の進め方の了承を得て、実態把握が進められている。
3ページ
実態調査における前提となっている今回の実態把握調査の対象は、懸案となっている
二種類の放射性溶液のために使用する必要がある施設に関するものに限定されていること。
また、再処理の主工程の再稼働は東海再処理施設が新規制基準に適合した以降でなければ実施しない。
また、規制当局による許認可処分や評価結果がまとめられていない事項については、
JAEA の内部評価にとどまるものであること。
といったことが前提になっているという記載をしている。
4ページ以降
II. 実態把握調査結果 については、JAEAから説明があった内容をもとに規制庁でまとめた。
まず、東海再処理施設における潜在的ハザード(危険性)ですが、
(1)として、JAEA側から説明があった潜在的ハザード(危険性)がどう言ったものであるのか?の説明
報告書では、「潜在的ハザード」といった表現を使わずに、「潜在的な危険の原因」と呼ぶことにしています。
(2)「潜在的危険の原因」の現況ということで、
プルトニウム溶液については体積が3.1㎥(立方メートル)で
内臓放射能量は1×10の17乗 Bqという説明があったのでそれを記載している。
一方で先程報告した現地調査の結果としては、プルトニウム溶液は合計で3.44㎥。
といった数値に違いが発生している。
これについては後ほどどうしてこうなっているのか説明をしてもらいたい。
5ページ
②高放射性廃液 について記載。
こちらの合計体積はヒアリングによると430㎥。合計内蔵放射能量は 4.2×10の18乗 Bqとなっている。
一方で、現地調査においては、合計体積が421.4㎥と若干減っている状況だったので、
この発生原因についても説明してもらいたい。
6ページ上段
こちらでは、分離精製工場の中に
どうしても吸いだせない高放射性廃液合計約24㎥が二つの貯槽に残されている状態である、という説明が第2回ヒアリングでされている。
JAEAの計画では、この24㎥を除く406㎥を固化・安定化させるということを計画していると聞いている。
この分離精製工場の中にある24㎥はJAEAが考えている潜在的ハザード(危険性)の対象の中に入っているのかどうか?
また、固化・安定化させる対象に入れているのかどうか不明確なところがあるので、
この点についても説明してJAEA側の考えをはっきりさせてもらいたい。
7ページ
(3) 考えられる周辺公衆への影響 を記載
ポイントとしては
①プルトニウム溶液を液体で貯蔵することによるリスク評価として、
JAEA側では放出放射能量で約1ギガベクレル(GBq)、
実効線量で約10μSv と評価している。
一方、8ページ
② 高放射性廃液 についても同様に液体で貯蔵することによるリスク評価というものを行っている。
放出放射能量で約100GBq、実効線量で約100μSvと評価している。
8ページ・図の下
第1回、第2回のヒアリングでは高放射性廃液貯蔵場内の貯槽から高放射性廃液が漏えいした場合の復旧対策についてJAEA側から明確な説明がなされていない。
一方で、他の施設に対しては説明がなされているので、高放射性廃液貯蔵場もそこから漏えいした場合の復旧対策についても、対策がなされているなら説明いただきたい。
8ページ下
2. 固化・安定化の具体的方法及びスケジュール等について
9ページ
(1) プルトニウム溶液の固化・安定化の具体的方法及びスケジュール等 ということで、
まず
① 固化・安定化処理に使用する施設 というのがこちらの図3にある、
第2回ヒアリングでの既存のプルトニウム転換施設を使う。
② 溶液中の物質の固化・安定化処理後の形態及び「潜在的な危険の原因」の低減効果 といったところで、
JAEA側の説明だと、プルトニウム溶液についてはMOX粉末化する。
その粉末をMOX粉末貯蔵容器に封入後、貯蔵ホールで強制冷却するという説明を頂いている。
プルトニウム溶液3.1㎥を全てMOX粉末化した場合には約 640kgPu のMOX粉末ができて、
粉末貯蔵容器ベースで行くと130対に封入するという説明をもらっている。
これをプルトニウム転換技術開発施設とプルトニウム燃料施設をあわせて約 500ホールの空き貯蔵ホールがあると説明をもらっているが、具体的にどれだけの本数をどこに入れるのかという計画についてはまだ聞いていないので、明確化してほしい。
10ページ
MOX粉末化することによって水素掃気が不要となって、冷却についてもドラフト効果で強制冷却が不要となっても冷却機能は維持されると評価している。
③ 固化・安定化処理時に生じうる追加的影響の評価
固化・安定化処理時に生じるリスク評価として、JAEA側が
放出放射能量で約 3×10-2乗GBq、実効線量で約 4×10-1乗μSv と評価している。
11ページ
こちらでは固化安定化に伴いプルトニウム溶液が減少することによるリスクの減少と、
固化安定化を実施することに伴うリスクの増加の関係についても、第2回ヒアリングで説明を頂いている。
その結果を図6として盛り込ませた。
このような図になるという説明をもらっている。
④ 現時点で処理が停滞している理由として、
JAEA側の説明によれば、主排気筒ダクトの設備補修がまだ終わっていないということで、
これの補修後すぐに再開可能な状態である。
⑤ 処理完了までに必要な期間 ということで、
JAEAからの説明では約 1.5 年間で全量をMOX粉末化できるとしているという説明をもらっている。
(2) 高放射性廃液の固化・安定化の具体的方法及びスケジュールです
① 固化・安定化処理に使用する施設ですが、図7のとおり、
第二回ヒアリングの説明であった既存のガラス固化技術開発施設を使う。
② 溶液中の物質の処理後の形態及び「潜在的な危険の原因」の低減効果
JAEAでは、高放射性廃液については一定程度濃縮した後、溶融したガラスと混合して、
これを冷却してガラス固化体をつくると。
ガラス固化体は保管セル内で強制空冷によって除熱しながら保管する形態を予定している。
また、高放射性廃液(406㎥)を固化・安定化したときには、
すみませんこちらは事務局のミスでして
約880体と書いてありますが、これは630体と第一回の説明で受けているので
630体の固化体が出来ると見積もられている。
その一方で今東海再処理施設設内においてのガラス固化体保管余力は 173 体分であると説明を受けている。
また、高放射廃液をガラス固化すると水素掃気は不要となって、
冷却についてもドラフト効果で自然通風の状態となることから、
強制空冷が不能となってもガラス固化体の冷却機能は維持される。
13ページの下
③ 固化・安定化処理時に生じうる追加的影響の評価 ですが、
固化安定化の処理中の生じうるリスクは放出放射能量で約 40GBq、実効線量で約 2μSvとしている。
14ページ
高放射性廃液の固化・安定化に伴い高放射廃液が減少することによるリスクの減少と、
固化安定化を実施することに伴うリスクの増加の関係について説明を受けた内容いを記載。
図10。
15ページ
JAEAは固化安定化によって放射性廃液の液量が減ることに伴って、
表6ですが、
貯槽の予備率の向上とか耐震裕度の向上がみられるという説明を受けている。
④ 現時点で措置が停滞している理由 として、
ガラス固化技術開発施設内の固化セルに設置されている両腕型マニプレータ(BSM)の故障が今年の6月20日に発見されている。
その設備補修を実施中ということで、
この設備補修が完了して所要の運転準備を行ったあと、
平成 26 年第 4 四半期からガラス固化技術開発施設の運転再開を計画している。
⑤ 処理完了までに必要な期間 というところで、
JAEAからは高放射性廃液を処理完了するまでに約20年とみていると説明を受けている。
こちらについて先程の分離精製工場内に貯蔵されている24リューベのものも含んで20年なのか、
除いて20年なのか、明確化させてもらいたい。
こちらの20年としているガラス固化官僚の期間ですが、
これは年間35体のガラス固化体を作るペースで進んだ場合という事が大前提で、
このガラス固化の運転が安定的に行われることに加えて、それ以外に20年の間に完了するといったところで、
満足しなければいけない条件がある。
それがその下のア~ウに記載している。
まず1点目として
保全計画上の20年の運転期間中に耐用年数や使用期限を迎える機器もある。
そういう機器の交換や更新が計画通り進むことが必要。
次にガラス固化体を保存する固化セルの容量が、現行だと420体になる。
これを年間35体のガラス固化体をつくるペースでいくと5年でいっぱいになってしまう。
この5年でいっぱいになる前にJAEA側では保存方法を変更して容量を増やすという事を考えているが、
それを実現する必要がある。
また、(ウ)ですが、高放射性廃液を全量固化安定化した時には、
すみませんこちら880本と書いてありましが630本の間違いです、訂正します。
これを保管するにあたっても(イ)の貯蔵方法の変更が実現した場合でも、
年間35体のガラス固化体をつくるペースで約11年後にはこれがいっぱいになってしまう。
これがいっぱいになる前にさらなる保管スペースというものを用意しなければいけない。
そうしないと、ガラス固化安定化が出来なくなってしまうというところが考えられている。
さらにそれに加えて、ガラス固化の処理完了に必要な期間として、変動要素が二点ほどある。
17ページ
まず一点目は
ガラス固化保存セルの貯蔵方法の変更や増設に関しては、
地元との安全協定の手続きを経る必要がある。
この地元了解が取れるか?ということについてJAEA側は「現時点では答えられない」としている。
二点目は
改良炉の早期導入に伴って、炉の整備の計画停止低減という事が図られ、
固化安定化の処理完了までにかかる期間を短縮できる可能性も示している。
こういったところから「約20年間としている期間が変動する可能性がある」という事が考えられる。
3. 新規制基準の運用 ですが、
(1) 「新規制基準の運用」に係る JAEA 側の考えをまとめた。
まず、① プルトニウム溶液の固化・安定化処理に対する新規制基準の適用 ですが、
JAEA側の考え方として当方が受け止めた内容としては、
プルトニウム溶液には既存のプルトニウム転換技術開発施設を利用して、
現有のプルトニウム溶液を約 1.5 年間で固化・安定化できるという見込みであることから、
現在実施中の設備補修を完了した時点で、
新規制基準の適合とは切り離して、すみやかに固化・安定化を開始したい。
② 高放射性廃液の固化・安定化処理に対する新規制基準の適用 ですが、
こちらについては全量固化・安定化するためには約20年の期間を要するということから、
「ガラス固化技術開発施設における新規制基準適合に係る措置を適切に進めていく」としているものの、
その上で新規制基準適合のための対応と並行しつつ固化・安定化処理を開始したい。
というのがJAEA側の考えと受け止めている。
(2) JAEA がこれまでにとってきた個別の安全対策と新規制基準への適合見込み について、
こちらは完全に新規制基準に適合していないまでも、
新規制基準で要求されている安全上の事項についてJAEA側がどの程度まで措置を実施しているか?
また、どの程度の期間内に規制基準に適合が完了する予定であるのか?を調査した。
その結果が18ページ以降①~④に記載されている。
① 緊急時安全対策関係 について
全電源が喪失するケースや津波が施設に到達するケースなどの緊急時を想定して
対策がなされていることを確認している。
② 高経年化対策関係 ですが
JAEA側の説明では、高経年化については追加の保全策を要することなく、
機器・構造物の安全機能が維持している、ということを確認していると説明を受けた。
一方で保全計画上の耐用年数に到達するものの機器の更新や交換が必要になる。
またこちらの高放射性廃液のガラス固化に係る期間20年に関しては、
これらの保全計画上の機器の更新や交換に伴う機械の停止等も含められているということを確認している。
③ 耐震対策ですが、
平成 22 年 6 月に東海再処理施設の耐震バックチェックの第一段として、
基準地震動 Ss を 600gal とする評価結果などを報告しているということを確認。
また、JAEA側は規制当局にはまだ報告していないものの、
内部において耐震関係の評価とか対策を実施していると説明を受けた。
④ JAEA 側の新規制基準への適合計画 ですが、
ガラス固化技術開発施設についてですが、現行で行くと、平成28年度中までに新規制基準に適合するように既存施設の設計変更を完了させるという予定にしていると説明を受けている。
また、こちらの申請も規制当局の審査を経た上で、
平成30度から施設・設備の改修工事を開始するという説明を受けている。
また、ガラス固化体の保管セルの貯蔵容量の変更についても、
これらのガラス固化技術施設内の新規制基準の適合への対応の中で行うという説明を受けている。
報告書の案については以上です。
私からの説明は以上です。
34:34
ーーつづく
2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2
(内容書き出し)
毎日新聞 2013年11月10日 05時45分(最終更新 11月10日 09時25分)

東京電力福島第1原発の事故で避難している住民の帰還に向けて、
各省庁の被ばく防護などの政策を評価する原子力規制委員会の有識者会合で
実施が決まった住民への聞き取り調査が、事前に撤回されていたことが分かった。
避難住民に代え、親しい地元首長らに聞き取りをするよう田中俊一委員長が会合後に事務局に指示していた。
透明性、中立性を掲げてきた規制委の運営に反するとして、有識者委員から反発の声が上がっている。
会合は8月、除染や個人線量計の配布など、
住民の被ばく線量を低減させる政府の放射線防護策を評価する目的で規制委が設置。
規制委の中村佳代子委員を担当とし、
被ばく医療の専門家ら5人の外部有識者を招いて9月から議論を始めた。
会合は公開でこれまでに3回開催した。
有識者委員らは、復興庁の調査で
「帰還しない」「戻るか判断できない」と答えた避難住民が自治体によって最大9割に上ることなどを重大視。
住民が帰還を考慮するにあたり、現在の各省庁の施策では不十分とみて、
住民の声を聞く機会を設けることを提案した。
中村委員が10月16日の第3回会合で了承し、準備のため調整を始めた。
ところが、政府関係者によると、住民への聞き取りについて知った田中委員長が10月下旬、
「帰還などに責任を持って判断できる首長に話を聞くべきだ」として拒否。
自らが以前、市政アドバイザーを務めた福島県伊達市の仁志田昇司市長と
帰還に積極的な飯舘村の菅野典雄村長の2氏の名を挙げ、事務局に聞き取りを指示した。
同村長には今月1日、聞き取りが実施された。
政府関係者によると、田中委員長が住民への聴取を拒否したのは、
移住希望の声が多く出て、帰還を前提とした評価会合の議事運営が滞ることを懸念したためだという。
会合は11月中に評価結果を提言にまとめる予定だが、避難住民の意見は反映されない見通しになった。
田中委員長はこの件について、毎日新聞の取材に応じなかった。
原発事故の被害実態について調査している大阪市立大の除本理史(よけもとまさふみ)教授(環境政策論)は
「規制委はこれまで公開の場で議論して透明性を保ってきた。
委員長が会合の場でない“水面下”で口をはさみ、審議の過程で必要とされた調査をしないのは、
委員長主導による帰還しか認めない結論ありきの会合で問題だ」と批判している。
【奥山智己】
「年20ミリシーベルト以下影響なし」提言方針で各首長憤り
福島民友ニュース 2013年11月9日
年間の被ばく線量が20ミリシーベルト以下であれば健康に大きな影響はないとする見解を
原子力規制委員会が放射線防護対策の提言に盛り込む方針を固めたことを受け、
双葉郡8町村長でつくる双葉地方町村会は8日に広野町で開いた会合の席上、
事前に説明がないことなどに不快感を示し、各首長がそれぞれ国に対して説明を求めることを確認した。
同町村会長の山田基星広野町長は
「これまで1ミリシーベルトとして除染などを進めてきたのに、住民にどう説明するのか。
安全の基準が不透明になってしまうし、除染や支援策などを打ち切りにされれば復興の足かせになる」と憤った。
来春に帰還を判断する松本幸英楢葉町長は
「一方的なやり方に疑問を抱く。『1ミリシーベルト以下が安全』ということは町民に刻まれている。
基準を上げる理由をしっかりと説明してほしい」と語った。
東京新聞 2013年8月21日 夕刊

東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、
原子力規制委員会は21日の定例会で、
国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、
レベル3に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した。
規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム90(法定基準は一リットル当たり30ベクレル)
などが一リットル当たり8000万ベクレルと、
放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、
三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模(テラは一兆)の漏出があると推定。
規制委事務局は放射線の管理上、レベル3の重大な汚染に相当するとしている。
汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、
規制委は暫定的にレベル1と評価していた。
その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。
ただし、国際基準は通常の原発での事故を評価対象にしている。
すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル7と認定されており、
それに関連して起きた今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか、
基準を所管する国際原子力機関(IAEA)に確認するとしている。
国内でのレベル3事故は、1997年に起きた動力炉・核燃料開発事業団(当時)
東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。
国際評価尺度(INES)
原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。
国際原子力機関(IAEA)などが設定した。レベル1~3は「異常な事象」、
レベル4~7は「事故」に区分。
評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、
レベル2は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、
レベル3は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。
最終的な判断は、IAEAに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。
原子力規制委員会 定例記者会見 (平成25年8月21日)
田中俊一委員長

文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=3m52s
レベル3の意味

テレビ朝日村田:
分かりました、もうひとつだけ。
今日のこの議題の報告の中で、規制庁が試みに評価したものでレベル3、
数評価のレベル3という評価自体について、更田委員から疑問の声が出ています。
つまりレベル7の事故を超した施設で、
それが終わってレベル7という話ではないという表現をされましたけれども、
4:30
このレベル3という事自体を目にしたり聞くと、我々はそれを大変な事だと、
重大な異常事象だという形で報じてしまいますけれども、
これについて委員長はどういう受け止め方をするのが正しいのか教えて下さい。
田中委員長:
えーっと、INES(アイネス)の趣旨をどうとらえるか?という事かと思うんですが、
INESというのがIAEAで国際的な取り決めが出来たのは、
チェルノブイリみたいに国境をまたがるような事故が起きた時に、
「隣の国でなにが起きたか、どの程度の事故が起きたか分からない」
という事があると困るということもあって、
アイネスにレベル2以上は国際IAEAを通して加盟国にするように、
ま、そういう仕組みが出来あがったわけですね。
そこで一つの、レベルを決める時に判断が、一種の基準メルクマールみたいなのがあるんですよ。
だから今回のレベル3というのは、
あそこが非管理区域だとして、そこに出た放射能の量で評価すると、「その位になるかな」という事で、
多分レベル3って決めたんですよね。
ですから、そういうことなんですが、
更田さんが言うのは、
「もともとあそこは非管理区域だなんてないでしょ」ということなんですよ。
あの、暗に言うのは。
1F(福島第一)の敷地自体がもう全部汚染地域になってて、
「そういう意味で本当にそういう事が意味があるのか」という事を含めてもう少し…、
今だからそういう事でIAEAの方ともよく相談して、
どういう通報体制にしたら一番いいのかという事も含めて相談するという事になています。
ですから、レベル1とか2とか3というのは、そういう一種の、ま、基準ですね。
液体ならモリブデン救急のイクイバレントの量にするとか、
気体ならヨウ素131とか、
そういう事で決めているというふうに聞いていますけれども、
あの、そういう事かと思います。
文字起こし部分のYoutube↓(原子力規制委員会)
http://youtu.be/i2zg3lCBySA?t=12m9s
田中:
ま、宮嶋さんが何時もおっしゃるけれども、それも限度があると思います。
本当に事故調査をやるんだったらもっと大勢をつくりなおしてやらなければならないし、
今起こっている事態をどういうふうに認識して、そのリスクというか、
危険度を測ってどう対処するかっていう事を判断するための、
ま、活動ぐらいしか、こういう場合にはできないと思いますけどね。
1Fに対する管理体制

FACTA 宮嶋:
そこは私と全く意見が違うところで、
いわゆるそれであるならここの組織の設置法上も、
事故が起こったらその原因を調査したり、立ち入り調査権があったり、
権限に基づくところが動かずして何を守るんだ?という議論があって、
それについての組織・定員が足りないという事について、
私は以前から問題だという事は応援しているつもりなんですけれど、
基本的にこういう事態があったら、その11人で出来るのかどうかという事を含めて本当に問われているし、
それならば何ですか、対策官というようなえらい方もおられる訳ですから現場に出してもいいし、
要するに今現在も漏れ続けている訳なんですよね。
で、どこから漏れているかもわからない。
それをどこまでやるのかという議論もあるけど、
「じゃあ一体規制庁は何をしているんだ?」って言うと
結局、「東京電力まかせ」という事以外にないんじゃないかと。
その点についてはですね、率直に今おっしゃったことは
「組織・体制が無いから出来ない」と言う事でよろしいんですか?
田中:
いやそうじゃなくて、宮嶋さんがおっしゃる東京電力の出してくる資料データについて、
あの、一応それのどういうのを取るかという事については、いろいろと意見も言っていると思いますし、
それが不十分か充分かというところはあろうかと思いますけれども、
一応現段階でいろんな調査は進んでいると。
あ、その、どこから漏れているかとかどれ位出たのかという事について、
東京電力が、あー・・・、も出して、
いや、ま、実際は東京電力の人達がやっているんだけど、
私どもも一緒に現場ではそれを確認しているということですので、
あの、そこは、ま、その状況によるんだと思います。
「全部が全部独立してやれるか」と言ったらそうはいかないと思います。
宮嶋:
委員長は昔から「1Fは戦争だ」とおっしゃって、「水戦争」だとおっしゃっているわけですから、
やはりそういう、そこで戦争が勃発した時にどういう動きをするかという事については
やっぱり問われるものがあると。
現場の機動力において、なにをするべきかといえばですね、
東京から派遣するなりなんなりやるという姿勢は僕は今でも一緒だと思っています。
ちょっと話を変えますがそれからもうひとつ、これは事故が起こる前の話ですけれど、
そもそも、ようするに1Fに対する管理体制。
9人か8人だったのが今は10人になっていますけど、
これが今度レベル3という事になるのかもしれませんけど、国際的信用も含めて、
わずか10人ぐらいの人間でこれを見ているという事がですね、
田中委員長はこの職責にありましてね、
やはり本来1Fというのは、日本国としてどういう形であらま欲しい姿で監視すべきだと思っているのか、
それは予算的な問題もあると思うんですけど、
このままだったらさっきの質問のように次々と同じ事が起こって来た時、結局そこにかえってくるんですよね。
だから、やっぱり国民の代表として選ばれている訳ですから、
今の1Fの管理体制としてですね、
あらま欲しき姿ぐらいはおっしゃっていただいてもよろしいんじゃないでしょうか、そろそろ。
これ、次に必ず同じ事が起こるとわたくし思うものですから、
この問題は私は半年以上前からですね、しつこく申し上げているんですけど、
1Fをどうしたいとか、規制庁のトップとしてどう思われているのか?
それを伺いたい。
田中:
あの、監視体制を強めたら事故が、あ、ま、起きないかというと、
今、そういう状況でもないんですよね。
本当に予測・・・ん、ま、・・・わたしの言い方はあまり適切じゃないかもしれないけれども、
「お化け屋敷」みたいに次から次といろんな事が、ここでも申し上げましたけれども、
「いろいろ起こりますよ」と、
だからそれを、あのー、ま、フェイタルな重大な事故にならないようにどうやって防ぐのかという事を、
合わせてとにかくリスクを下げることをやっていかなければいけないんだということで、
そういう意味ではかなり踏み込んで、
規制委員会としては、規制庁としては踏み込んでやっているつもりなんですけれども、
えっと、全ての責任を持ってこられても、これは限界があるんですよ、ご存じのように。
だから、あのー、
おっしゃる「心」はよく分かります。
分かりますし、実際に1Fのことをきちっと出来ないようでは、
いろんなこれから他の事についても、あのー、先に進めないんだろうという事は、
前々から私は申し上げていますし、
あのー、最も重要な課題であることはずーっと悩、あのー、ん、ま、
私はここに来る前からそう思って増したけれども、あの、そういう、い、意識は変わらない。
だから今日も、そういう意味で、各委員ともそういう思いは持っていますので、
ま・・・ま、ヴ・・とにかくそういう気持ちを、う・・ん、く、組んでいただいて、
あのー、「引き続き応援していただく以外ないかなぁ」と思うんですが。
~18:04
ーーー
福島第1原発:汚染水「海に流出の可能性」…東電
毎日新聞 2013年08月21日 22時23分(最終更新 08月21日 22時32分)
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が漏れた問題について、
東電は21日、汚染水が近くの排水溝を通じ外洋に流出した可能性があることを明らかにした。
原子力規制委員会は同じタイプのタンクからの漏えいも考えるべきだとして、
汚染水を別の場所に移すことを検討するよう東電側に求めた。
タンク内の水には1リットル当たり8000万ベクレルの放射性物質が含まれ、300トンが漏えいした。
タンクから海までの距離は直線で約500メートルで、タンク群の脇には、雨水を外洋に流す排水溝がある。
U字形でふたがなく、常に水が流れている状況ではないという。
東電によると、タンクからの汚染水漏れが見つかった19日に排水溝脇で空間の放射線量を測定したところ、
最大で1時間当たり96ミリシーベルトの高い値を観測したほか、
放射性物質の性質がタンク内の汚染水と一致した。
排水溝内でも最大毎時6ミリシーベルトを検出。
相沢善吾副社長は21日、
「絶対に(海に)流出していないとは言えない。事故から2年が経過するが、今も心配をかけ、おわびする」
と謝罪した。
普通に漏れて当たり前のタンクに見えるけど・・・、
NHKニュース 6月5日
その新しいタンクで水漏れが起きたのです。
汚染水の移送は今日のトラブルでストップしました。
東京電力によりますと、タンクの継ぎ目から汚染水が漏れたトラブルはこれまでにも3件あり、
専門家からは構造上の問題が指摘されています。
信じられません!(╬◣д◢)
7マイクロシーベルトと言ったらものすごく高い線量です。
12日に計測していながら公表が25日というのはどういうことでしょうか?
即時に屋内避難などの対策をとるのが当然ではないでしょうか?
こんな、10日以上も経ってから「あの時こうだった」などと言われても、
全く意味がないと思います。
原子力規制庁には国民の命を守るという意識が無い!
たとえば計測機が壊れていたとしても、もしものための大事を取って対処するべきです。
こんな規制庁なんかに任せておいたら、何もかもが手遅れになると思います!
保安委員の時となぁ~んにも変わってないよね、規制庁って。
やっぱり、誰一人として、刑務所に入っていないという事が、
責任取らなくていいっていう事がこのような対応をさせるんだと思います!
茨城で毎時7マイクロシーベルト 20
47News 2013年7月25日20:58
茨城県北茨城市で12日、毎時7マイクロシーベルトと高い放射線量を測定と原子力規制庁。
【共同通信】
7マイクロシーベルトの高線量 北茨城、測定は12日
河北新報 2013年07月25日木曜日
原子力規制庁は25日、
茨城県北茨城市の南中郷工業団地の路上で
12日に毎時7マイクロシーベルトと高い放射線量が測定されていたことを明らかにした。
25日の再測定では確認されず、規制庁は「東京電力福島第1原発事故とは無関係とみられる」としている。
年間の被ばく線量に単純換算すると約60ミリシーベルトに相当する。
一般人の年間限度は1ミリシーベルト。
測定当時に工業団地内で放射線を使った検査を実施していなかったかや、
測定器自体に異常がなかったか調べる。
規制庁によると、放射線量は東北、関東地方の路上の線量マップを作成するため、
放射線測定器を載せた車を使って測定した。


東京新聞 2013年7月24日 19時47分
原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の記者会見で、
東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水対策として
「処理して放出濃度基準以下になったものを放出するのは、たぶん避けて通れない」と述べ、
徹底して放射性物質を除去した水であれば、規制委として海洋放出を容認することになるとの考えを示した。
第1原発では原子炉建屋などに地下水が流れ込んで毎日約400トンの汚染水が増加。
東電は建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」計画の準備や、
汚染水から約60種類の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」の試運転を進めている。
(共同)
<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」
<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)
福島みずほ 社会党:
社民党の福島みずほです。
今朝の朝日新聞に「原子力規制委員会がもんじゅを停止命令」という記事が出ております。
これはこの通りでよろしいんでしょうか?
田中俊一 原子力規制委員会委員長:
えぇっと、日本原子力機構、研究開発機構が所有しているもんじゅについては、
昨年の秋に、ん、立ち入り保安検査の結果、点検不備という事象がみつかりまして、
その後詳細に調べたところ、1万件近い、あのー、う、
保安検査、あー、をしていないという事実がわかりました。
その後そういった事実が発生したという事で、
えー、あの、き、せいちょうとして、規制委員会としては、
その状況を正確に把握するために調査を進めてまいりました。
で、今お尋ねの件ですけれども、まだ調査結果を取りまとめ中ですので、
ぎゅうえん時点で、そのー、どういった対処をするかという事について、
本委員会では決定した事実はございません。
もんじゅ未点検 核燃サイクルは回らず
東京新聞社説 2013年5月14日
何と1万件もの点検漏れだという。
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する日本原子力研究開発機構の信じ難い怠慢だ。
これでなお動かそうというのか。核燃サイクルは回らない。
核燃サイクルは、破綻したのも同然だ。
私たちは、再三指摘してきたはずである。
原発の使用済み核燃料を再処理し、
原爆の材料にもなるプルトニウムなどを取り出して、再び核分裂を起こさせる。
使えば使うほどプルトニウムは増え、永遠に循環する核燃料の輪ができる-。
これが核燃料サイクル計画だ。
もんじゅはその輪の要である。
1991年に運転開始。
四年後、発電を始めてすぐに、冷却材のナトリウムが漏れ出す事故が発生し、長い停止を余儀なくされた。
2010年5月に運転を再開したが、8月に核燃料の交換装置が原子炉容器内に落下する事故があり、
再び止まったままだ。実用化にはほど遠い技術なのである。
発電期間はわずか四カ月足らず。
事業費は一兆円を優に超え、当初見込まれた建設費の三倍余りに膨らんだ。
ほっておいても、一年に約二百億円の維持費がかかる。
冷却などに必要な電気代だけで、十億円にも上るという。
そのもんじゅで、1万件に上る点検漏れが見つかった。
その中には中性子検出器など最高度の安全が求められる重要機器も含まれているという。
自動車でも飛行機でも、
大きなトラブルを経験すれば、保守点検にはそれまで以上に神経を使うのが常識だろう。
ましてや、もんじゅは未完の核技術。
それが一万カ所も放置されていたとは、驚きを通り越して、空恐ろしくもなる。
原子力規制委員会は、速やかにもんじゅの運転再開を認めないという指示を出すべきだ。
国民にとって信頼できる組織かどうか、重要な試金石である。
もんじゅの信頼は、もはや回復不能。
もう一つの要である青森・六ケ所村の再処理工場もトラブルが続き、完工は19回も延期されている。
核燃サイクルの輪がつながる見込みは薄い。
使用済み燃料は、ただの危険なごみになる。
既に出してしまった核のごみ処理が、これまで以上に急がれる。
ことはもんじゅにとどまらず、日本の原子力政策にかかわる重大事だ。
未来を見据えたエネルギー計画が必要なのである。
ーー追記 2013年6月21日
もんじゅ点検漏れ新たに2300件、先送り例も
読売新聞 2013年6月21日21時26分
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の約1万件に上る点検漏れについて、
同機構は21日、新たに約2300件の点検漏れが見つかったと発表した。
これまでの点検漏れは電気設備だったが、他の機器を扱う部署へも自主調査などを行い、判明した。
正規の手続きを経ずに点検を先送りした例もあることから、
原子力規制庁は原子炉等規制法違反の可能性が高いとして、原因究明と対策を同機構に改めて求める。
自主調査で見つかった点検漏れは、
冷却材のナトリウムを循環させるポンプなどで約1700件、
ナトリウム漏えい検出器などで約240件。
国が認可した保安規定に沿う手続きを経ずに機器の点検を先延ばしした例も約300件あった。
("「国の安全を守るために真面目に仕事をしていただきたい」..." この動画は、TV- Asahi Corp. から著作権侵害の申し立てがあったため削除されました。 )
新潟県知事が激怒 原子力規制委は…
新潟県知事が怒り心頭
泉田裕彦知事 新潟県:
行政機関の話も聞かない。
現場の声も聞かない。
そんな安全基準がどうして役に立つと思うんですか?

泉田新潟県知事が原子力規制庁の池田長官と面会し怒りをぶつけた。
規制委員会が今月10日新規制基準案を了承した事に関係する。
泉田裕彦知事 新潟県:
上から目線で決めている独立行政委員会が
「いい」って言えば全部いいんだという態度は間違いだと思いますよ。
じゃあ3月の段階からあって、それで、ここまで引き延ばしたんですよ。
知事は原発を抱える新潟県の疑問点などを新基準に反映するため、3月に面会を申し出たが拒否され、
そのまま基準案が策定されたという。
自然災害と原子力災害が同時に起きたらそれぞれの法律の間で“不具合”が生じるという。
泉田裕彦知事 新潟県:
そもそも、法体系が二重になっているのは問題だと思いませんか?
新潟県は福島の事故が起きる前に複合災害(2007年地震で原発に影響)を経験していますからね。
地震の中で原子力災害が起きた場合に、このオフサイトセンターに知事が行ったら
災害対応の指揮が出来なくなるんですよ。
他にもいくつかの問題を訴えた。

泉田裕彦知事 新潟県:
国の安全を守るために真面目に仕事をしていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
池田克彦長官 原子力規制庁:それはちょっと言い過ぎじゃないですか!
泉田裕彦知事 新潟県:
じゃあ、どうしてね、今日まで引っ張るのか。
そもそも原案が出来るまでですよ、会わないというのがおかしいでしょ?
ーーー
「住民守る気あるのか」新潟県知事、原子力規制委を批判
投稿者: ourplanet 投稿日時: 月, 04/22/2013 - 08:22

新潟県の泉田裕彦知事は22日、
同県が独自に設置した東京電力福島第1原発事故の検証委員会の議論に基づいた要請書を手渡すため、
原子力規制庁の池田克彦長官と面会した。
泉田知事は冒頭から、「原発と住民の安全を守る気があるのか」と原子力規制委員会を批判。
「なぜ田中俊一委員長が会わないのか」と怒りをあらわにした。
泉田知事が提出したのは、同県が3月29日にまとめた
「原子力発電所の安全対策及び住民などの防護対策について」と題した田中委員長宛の要請文。
同県の検証委員会の議論に基づいたもので、
原発事故対策のほか、緊急時の広域避難ルートの明確化や物資の調達、
福祉病院施設の対策を含め、具体的な対応策の検討を求めている。
泉田知事は、去年10月に田中委員長宛てに、
原発事故対策と住民の避難対策の強化を求める質問状を送ったにも関わらず、
4ヶ月間も回答がないまま、原子力災害対策指針や新基準を策定していると厳しく批判。
新潟県 泉田知事:原子力発電所の安全と、それから住民の安全。守る気があるんでしょうか?
規制庁 池田長官:それは当然です。それが我々の責務でございますので、えー、それは当然ですよね。
新潟県 泉田知事:立地地域と向き合う気はありますか?
規制庁 池田長官:もちろんです。
新潟県 泉田知事:あるんですね。
規制庁 池田長官:はい。
新潟県 泉田知事:なぜ、田中委員長は今日会いに来ていただけないんですか?

規制庁 池田長官:中身につきましては我々がきちんとあげております。えー、それをね、あの
新潟県 泉田知事:どうして間接話法にしようとするんですか?じゃあ。
規制庁 池田長官:
いや、それは、あ~、ま、いろいろな団体からですね、面会を受けて非常に多いんです。
それを、おー、おー、お…片方は
新潟県 泉田知事:新潟を団体の一つだと思っているんですか?行政を所管しているんですよ。
規制庁 池田長官:いや行政を所管しているけれども同じです
新潟県 泉田知事:原子力安全行政の一部を担っている訳でしょ
規制庁 池田長官:いやいやとにかく

新潟県 泉田知事:
原子力規制委員会っていうのは、避難をどうするのかという事に対しても責任を持つ機関じゃないんですか?
規制庁 池田長官:あー、あの、許可を住民にとるという話ですか?
新潟県 泉田知事:
そういうことです。
どうしてそれをね、現場の実際の話を聞かないで出来るんですかね?
どうしてそれで完全な、完全なというか、内容ですよね。
今回の安全基準と言われるもの。
少なくても新潟県は柏崎刈羽の中越沖地震の際に火災事故と複合災害を経験しているわけですよ。
で、いったい何が起きるのか?
現場がどうだったか?というのを聞かないでどうして判断できるんですかね?
我々が現場で何が起きて困ったのか。
たとえば複合災害の場合は電源車がそもそもたどり着けない可能性だってある訳ですよ。
どうするんですか?
福島の検証もしていない。
行政機関の話も聞かない。
現場の声も聞かない。
そんな安全基準がどうして役に立つと思うんですか?
どうしてこれを15分で説明できるんですか、そもそも。
「15分しかダメ」っていうのはそちらからですよ。

原子力規制庁広報課 佐藤暁課長:
今日の15分というのも、わたくしは新潟県さんから15分でいいというふうに聞いています!
※佐藤暁課長ってこんな方 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2388.html
新潟県 泉田知事:
いい加減にしてほしいですよね。
それで原子力安全行政を国民に「安心しろ」って放れますか?
記者:知事、最初から相当お怒りでしたけれども。
新潟県 泉田知事:
そりゃそうですよ。
だって3月からね、安全基準を検討している中で、
県の技術委員会で専門家が検討した事をお知らせをしてですよ、
「より安全になるように」という形で申し入れをしているのに会わない訳ですよ。
さらに記者会見で田中委員長が
「なぜ新潟県知事の質問に答えなければいけないのか。義務はない」というような発言をしている訳ですよ。
これは、「国民の安全を守ろうという意識が組織としてあるのか?」と
やっぱり疑問を感じざるを得ないんですよね。
記者:あらためてどういった事を規制委員会に求めていきたいと思っていますか?
新潟県 泉田知事:
これはね、安全を守るっていうことですよ。
福島の事故がなぜ起きて、
そしてそこにどう対応したのかという事をしっかりやるという事が一番大事であって、
それを透明性を持ってですね、情報を提供していくっていう事が一番重要なんじゃないでしょうか。
情報は提供しない。それから話も聞かない。独善で進めると。
我々は指針を書きました、終わり。と、
これで信頼を得るのは難しいんじゃないでしょうか?
記者:柏崎刈羽原発の再稼働について
新潟県 泉田知事:
だから再稼働の議論は福島事故の検証が先でしょうと質問もしている訳です。
答えられている所が答えていないという事ですもんね、今日の話だと。
先ずそっちが先だと思います。
記者:じゃあ、何年かかっても?
新潟県 泉田知事:だから、時間の概念じゃありません。
ーーー
原子力規制委員会の定例記者会見(平成25年3月13日)
動画はこちら↓
http://youtu.be/5D0ozCwRWtE?t=14m44s
14:44~
雑誌科学 田中:
ありがとうございます。
では、最後の質問、第4番の質問をさせてください。
昨年 10 月 29 日付で新潟県の泉田知事から委員長宛てに出された質問状に対して、
2月6日の規制庁から知事への回答は、
具体性を欠き、正対したものになっていないことからお考えを伺いたいと思います。
質問状には高放射線量率下での収束作業が必要な場合に
労働法制上、民間事業者である電力事業者等の従業員に
収束作業の実施を命じることができるとお考えでしょうかという問いがあります。
もう一つ、高線量率下で緊急時対応を実施する特殊部隊を国として創設すべきと考えますが、
どのようにお考えでしょうかという問いがあります。
委員長のお考えをお聞かせください。

田中委員長 :
まぁ、個人の考えをいま述べるような質問ではないですね。
今後、あの大事なことかもしれませんが、
あのこれから検討そういうことも含めて、あの、検討する必要があると思いますが、
えっとー、日本の場合は今までは、そういう、あのー体制が整っていなかったという、
御指摘があるのは分かっていますけれども、
すぐにそれをできるかと誰かが命令して、かなりあの、ま、言い方はあれですけれども、
アメリカだと FEMA(米国連邦緊急事態管理庁)かな?
あういうような、そういう組織を作るべきだという御指摘はあるんだけれども、
日本でそれがすぐにそういうことができるかどうかというのは、そう簡単な課題ではないです。
田中記者:
もちろん簡単ではないですが。
田中委員長:
でも、それが新潟県知事から出されたからって、
私がいちいちそれを答えていく義務があるとは思えません。
司会:
田中さん、ほかにも質問されたい方がいらっしゃるのでちょっとよろしいですか
「原子力発電所内の方を外よりもクリーンにしておくルールとは一体何なのでしょうか?」
記者会見他・新潟県泉田知事
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」
新潟県泉田裕彦知事に繋がる政治家を!がれき広域処理に関しての県議会での答弁12/10
原子力規制委員会の広報課長は
「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と言った佐藤暁
OurPlanetTV は
会員のみなさまからの会費や、視聴者のみなさまからの寄付・カンパを基金に制作しています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/92

アドバイザリーグループ 5人の元原発技術者が「新安全基準骨子案」の問題点を暴く
■出席者 「原子力規制を監視する市民の会」アドバイザリーグループメンバー
小倉志郎氏(元東芝原発技術者)
後藤政志氏(元東芝原発設計技術者、元ストレステスト意見聴取会委員)
滝谷紘一氏(元原子力技術者、元原子力安全委員会事務局技術参与)
田中三彦氏(元日立原発設計技術者、元国会事故調査委員会委員)
藤原節男氏(元三菱重工原発設計技術者、元原子力安全基盤機構検査員)

司会:
最後に坂上さんの方から改めて、
今の規制庁が進めている5年猶予の問題についてのコメントをお願いしたいと思います。
坂上武氏

原子力規制を監視する市民の会の事務局をしています坂上といいます。。
今、原子力規制委員会の方はこの新安全基準の検討については、
骨子案のパブコメの検討がだいたい終わって、
規則案というのがおそらく、明後日の木曜日の検討会の方で出てくるというような形になっています。
コメント案に対しての向こう側の考え方というのがですね、ペーパーで出てるんですけども、
ご紹介のあったようにこちらの方から出していただいた根本的な問題提起については
殆ど対応が成されていない状態です。
たとえば「福島事故の原因究明についてしっかりやるように」と、
「それを優先的に」というコメントに対しては、
「解明されていない部分があるのは事実だが、
政府や国会等の事故調査委員会による報告書において明らかになっている事実を踏まえて、
基準を策定することが可能」。というようなコメントになっております。
で、今国会事故調の田中三彦さんがおられますけれども、
地震による影響についてはまだ明快ではない所があって、
これが明らかになれば今の基準は根底からまた検討し直さなければいけないような状況というのが、
現に残っている訳ですよね。
そういった所が全く飛ばされているというのが非常に問題ではないかと思っています。
それからこの間、検討チームでの検討で、
電力会社からのヒアリングというのは5回以上地震と合わせてやられていると思うんですけれども、
ところがそれ以外から、
こういう根本的な問題定義をする独立した専門家からのヒアリングが一切行われていないということで、
是非、今日の問題を発信していただいて、
そのなかできちんとヒアリングを行うようにというような圧力にしていただけると
ありがたいなというふうに思っています。
この点については私たちとしても規制庁、
規制委員会については引き続き要求をしていきたいと思っています。
次の正式なパブコメというものがありますので、それまでにという事になると思います。
それから最後に5年猶予問題なんですけれど、
これはぜひ大問題、大きな問題にしていきたいと思っています。
これまでの原子力規制委員会というのは、一応再稼働については政治的には中立の立場ですね、
「再稼働についての政治的な判断はしない」という姿勢を一応保っていた訳ですけれども、
それをもう超えるような行為だと思います。
要するに「5年猶予して下さい」というのを電力会社が言うのならまだわかるんですね。
資源エネルギー庁が言うのなら、それもまだわからないことはない。
なぜね、電力会社もなにも言わないし、それから資源エネルギー庁もなにも言わないのに、
事もあろうに原子力規制委員会が
「5年猶予してもいいですよ」というのを率先して文書を出しているというのは、
これはやっぱり異常な事態だと思います。
これについては
何故原子力規制委員会が規制の立場で「5年猶予してもいいですよ」というような文書をわざわざ出したのか?
それも田中委員長という、上からドーンとですね委員長試案という形で降りてきたわけですけれども、
これについては、理由は言えないはずです。
ま、これは、原子力規制庁の役人どもとこの件については折衝していますけれども、
何故それをわざわざ規制の側の立場でそういう文書を出すのか?理由はなにか?って言ったら、
理由はないんですよね。
更田委員もその「猶予期間を設けるのは国際的には当たり前だ」とか、
「日本がガラパゴスにまたがってしまう」とか、非常に意味不明な反応をしていますけれども、
結局理由がないというところで、そこをぜひみなさんもメディアの方、それから国会でも、
是非そこを含めてしっかりと追及していただければというふうに思います。
ーーーデモクラTVデモクラTV本会議 (4月6日)
http://dmcr.tv/tv_archive.html?date=2013/03/23&file=arc_dmcrtv20130406
より関連部分文字起こし

31:00
内田 誠(ジャーナリスト):
特にこのところいろんな、不思議な事がいろいろと起こってですね、ビックリしているんですけれども、
原子力ムラ復活ということで、ここだけは外せないなとちょっと思っている事があって、
田中さんという規制委員会の委員長の存在というのが、やっぱり悩ましいですw
「どう考えていいのかが分からない」という…。
当初は、「自分たちは科学的に結論を出すんだ」
だから「需給電力が足りなくなるとか、政治経済がどうこうだとか、そういうことは一切関係ない」
「私たちは純粋に安全なものをやるために規制するんだ」と言っていたのが、
最近はちょっと話が変わってきて、
もう、たとえば20個ぐらいバタバタっと止めたら
「電力はどうなっちゃうのかな」みたいな事をおっしゃるようになって、
もう、これは完全に後退で、やっぱり政権が、
下村満子(ジャーナリスト):取り込まれた。
内田:取り込まれているんですかね、良く分からないけれども。
後藤政志(工学博士、元東芝・原子炉格納容器設計者):
それはですね、私がみるところ、
規制委員会が出来ましてね、今おっしゃったように経済性とか、いろんな要因を考えない。
これが安全であるかどうかっていう事だけと言っていたと。
それはね、ある程度一定の役割は果たしているんです。
活断層の問題と、いまの骨子安全基準でも一部今までにない視点があります。
ただですね、田中委員長、あるいは更田委員ってプラントをやっている人ですけどね、
彼なんかの言動を見ていると、最初言っていた事とブレてきている。
なぜかというとですね、
推測も含めて言いますと、
やはり原子力ムラがですね、まわりからですね、
「そんな事を言ったらこうだ」という事を、入っているんじゃないかと、
言葉の端々に感じます。
そうすると、安全のためにはこれは必要なんだけれども、
「でも全部装置をつけなくても、一部はちょっと後からでもいいんじゃないか」とかね、
そんな理論はあり得ないでしょ。
5年猶予とかね。
だって、なにか?って言うとね、それが無い事故が小さな事故だからいいんだだったら、これはいいです。本体が大丈夫だったら守れるんでこっちは事故の規模の問題だというならいいけどそうじゃないんですよ。
あれは全部多重防護で突破されたらこれとこれをやるでしょ。
そうすると、ダメなときに最後の砦でやろうとしているものも外しちゃうわけでしょ。
その事故の規模というのは最悪な事故を意味するんですね。
内田:
中央制御室みたいなものを、最後につくる特定安全施設とか言う、
まさにシビアアクシデント対策ですよね。
後藤:
そのシビアアクシデントっていうのは起こらないと思ってきて、
実は福島は起こしたんでしょ。
だから、
今我々が考えるべきことは最悪の状態というものを考えなきゃいけないのに、
最悪の状態の可能性はまァないだろうと。
全く同じ構造でいま行っているんですね。文脈で。
そうすると、そんな事を国民、我々自身がね、なに一つ信じられなくなっちゃうんですよ。
ですからそれではね、規制の、
つまり規制委員会というのは今せっかく立ち上がって、国民の信頼は保安院じゃ駄目だと、
規制委員会、規制庁がやるという事になったんですから、
その質をずーーっと貫いてね、
周りの外野に乱されちゃいけないですね。
今どうもですね、原子力ムラと言いますか、
今までずっと推進をやってきた人学者とか、
その周辺で発言している人の言動が非常にひどいです。
本当に、原発の福島はどこに行ったのか?と、
いまの汚染の状態しか考えていないんじゃないかと思います。
私はですね、福島の事故をね、
福島のデータを取るべきだ。
今の状態をリアルに、どれだけ汚染してどれだけ外界に出ているかを全部出せと。
そのデータを徹底的に出す事をやらないと、空気中はたいして分からないですけどね、
水の底とかいろんなところに出てくる訳です。
それをリアルタイムにちゃんとウオッチするシステムをね、
ちゃんと、東京電力というよりも規制としてやるべきなんですね。
山田厚史(ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員):
規制委員会がやる。
後藤:
それをやらなければいけないんですよ。
それをやらないで置いてね、データを全部東電に任せているという事自身がダメなんです。
山田:
それは何でもね、たとえばテレビ会議もそうでしょ。
出すのは「東京電力が出します」
それこそ今度の福島第二だって、「東京電力がどうするかを検討します。
主語は全部東京電力なんですよ。
でも、我々にも「東京電力ってもう終わってんだろ」って、
「その人たちに判断させちゃダメなんでしょ」っていうところが、
一番そこのところの根幹が出来ていない。
それは僕一つはね、やっぱり安倍政権に交代した時に、
主要閣僚の中で、経済財政問題をやっている、甘利さん。甘利明さんというのがやっている。
その人は昔から、ずっと電力会社なんかと一緒にやった商工族で
自民党の中のこの分野のボスだったんですよ。
常にその人の差し金でもって電事連とか電力がやって、
まさかそういう人をやらないだろうなと思った人が今度の経済財政の一番のポイントに据える。
そうするとここの下に規制庁とか経産省とか、要するにみんなすべて組み込まれていますから、
そういうのを見ていると「あ、俺たちの時代がまた来たな」と言って、
原子力ムラの人達が元気になる。
下村:
だけど、それはやっぱり安倍さんの方針だからそういう人事をしたわけですから、
やっぱりこの政権が明らかにそうなんですよ。
だからどういう表現を使おうと、基本的には答えはあるのね彼らには。
「進めるんだ」と。
内田:アベノミクスのもとにはちゃんと原発が入っているという事ですよね。
後藤:
一番怖いのは、その構造の中でね、事故原因の方にこだわるんですけれども、
普通、航空機事故とか墜落するでしょ。
そしたらそれは事故調和委員会が押さえて他は触らせないんですよ。
たとえばものが壊れた、金属が壊れた。
ここを触って動かしちゃうと、証拠が隠滅されるんですよ。
何故壊れたかの原因が分からなくなるんですよ
だから東京電力の福島の第一原発は、
事故原因調査としては差し押さえて、東電は勝手に触っちゃいけないんです。
ところが、冷却しなくちゃいけないから東電は入っているんです。
ですけど、その間に何かものを、本来やっちゃいけないんです。
それを監視下に置かなきゃいけないのに、規制はちゃんとやっていない。
つまり東京電力は自分たちのプラントとして扱っている。
いまだにそうなっている。この構造がダメなんです。
「安全系設備に猶予期間を設けて運転するのは 故障した航空機をそのまま飛ばしているのと全く同じ」
後藤政志氏4/2原子力規制を監視する市民の会「新安全基準骨子案」の問題点を暴く(文字起こし)
「重大事故の敷地境界線量評価をせよ」
滝谷紘一氏4/2原子力規制を監視する市民の会「新安全基準骨子案」の問題点を暴く(文字起こし)
「『シビアアクシデントは許さない』という記述を入れるべき」
小倉志郎氏4/2原子力規制を監視する市民の会「新安全基準骨子案」の問題点を暴く(文字起こし)
「新“告示501号”を使っていない原発は古くて駄目だというのをまず認識すべき」
田中三彦氏4/2原子力規制を監視する市民の会「新安全基準骨子案」の問題点を暴く(文字起こし)
「3号機燃料プールの核爆発が新安全基準には全然反映されていない」
藤原節男氏4/2原子力規制を監視する市民の会「新安全基準骨子案」の問題点を暴く(文字起こし)
福島第一原発汚染水漏れを読み解く4/6デモクラTV(文字起こし)
何をどう書けばいいのか?まるでわからなかったけれど、
モーニングバードのそもそも総研で問題点を指摘して放送してくださいました。
とても助かります。
内容を書き出しました。
(パブリックコメントの提出方法は最後に書いてあります)
そもそも新安全基準で原発は本当に安全になるの?
そもそも新安全基準で原発は本当に安全になるの? 投稿者 tvpickup
2013年2月7日放送 モーニングバード そもそも総研
玉川:
まさに冷静な議論がですね、必要なこのテーマなんですけれども、
何故今回この話をするか?というとですね、
この7月から新しい安全基準というのが出来るんですが、
先週の木曜日にですね、規制委員会の有識者会議があって、
この安全基準の骨子案というものが明らかになったんですね。
で、これはこれからですね、意見募集。
パブリックコメントなんかを求められます。
もう今日から求められるという事なんですけれども、
当然、逆に言えばですね、今だったら、7月じゃなくて今だったら
「この辺なおした方がいいよ」とか
「もっとこういったところはやった方がいいよ」と言えるるタイミングなんですね。
なので今回検証してみましょうというふうなところです。
で、私も「骨子案」を読みました。
読んだ中で、ちょっと私としても疑問に思ったところがあって、
今ある原子炉自体については、あまり具体的にここをこうしたほうがいいとかの記述がないんですね。
世界最高レベル 原発の新たな安全基準とは

じゃあ、どういうふうな骨子案なのか?っていう事なんですけれども、
今回ですね、いろんなものが新しく付け加えられる事になりそうです。
というのは、たとえばですね、
今まで電力、外部電力が経たれたという事が大きな福島の事故の原因になったわけですけれども、
これをたとえば「1系統だけじゃなくて2系統にしましょう」だとか、
それから前から言われていますね、「免震重要棟というようなものをちゃんと作りましょう」
それからどうしても圧力が高まって、中のものを逃がさなくちゃいけなくなった時には、
「ちゃんとフィルターを付けて放射能を外に出ないようにしましょう」とかですね、
さらに今回特徴的なのは、「テロも想定しましょう」と。
9・11がありました。航空機テロ。

ああいうふうな事が仮にあったとして、原子炉建屋に飛行機がぶつかったとしても、
外からでもコントロールできるような新しい建物。
これは、第二制御室みたいな言われ方をしていますけれども、
これは「飛行機がぶつかっても大丈夫ぐらいなものをつくりましょう」というふうな話なんですが、
ま、なんとなくですね、周りを色々しましょうというふうな感じのニュアンスが強くて、
じゃあ、「ここに(原子炉)飛行機がぶつかったらどうなるの?」
というふうな話しに関してはあんまりないんですね。
というふうなことで、私が読んでいても、なんか、ちょ、ちょっとこれで本当に大丈夫なのかな?
まぁ、骨子だからまだまだなのかな?と思ってるんですが、
一応、専門家に今の段階で聞いてみましょうと、問題はありませんか?というふうなことで、
まず、東大名誉教授の井野先生にお話を伺いました。
原子炉の専門家です。
VTR
安全基準案から抜けている 古い原発の危険
玉川:
今回、原子力規制委員会の新しい安全基準の骨子というのが出てきたんですが、
まず、これをご覧になってですね、率直にどのようにお感じになりますか?

井野博満氏 東京大学名誉教授:
そうですね、それなりに今までよりは安全を高めるという効果はあると思うんですが、
抜けているものがいくつかありますね。
玉川:それは何が抜けていると
井野:そもそも、設計自体を問うという事をしていないんです。
玉川:今すでにある既存の原子炉のという事ですか?
井野:
ええ、設計がまずかったんじゃないかという事は問わないという問題があります。
それからもうひとつは、
非常に古い原発は設計もまずいし、製造も未熟だし、材料も悪いと、そういうことがあります。
玉川:それは具体的には何を指しているんですか?
井野:
例えばですね、材料が悪いというのは70年代に作られた原発、
玄海1号機とか美浜1号機とかですね。
そういうものは圧力容器の照射脆化がとても進んでいるんですね、そういう問題。
玉川:それは脆性破壊?
井野:脆性破壊ですね、そういう問題があります。
ーー
玉川:
これは脆性破壊という、ちょっと難しい問題。
これは去年もやっているんですけれども、ちょっと説明します。
その脆性破壊の前に、

例えば配管がもう古くなっているので、
中が流れによって削られている、薄くなっているようなところがあるんだけど、
そういうふなところが具体的に今回まだ入っていない。

で、脆性破壊です。
脆性破壊っていうのは何か?
「脆性」っていうのはね、脆くなります。
この一番内側に圧力容器という容器があるんですけれど、これが鋼鉄で出来ているんですね。
ところが、長いあいだこれを使っていると、原子炉から出る中性子でだんだん脆くなっていくんです。
粘りがなくなってくる。
そうすると、原子炉というのは高温ですよね。
それを止めなきゃいけない。
たとえば、地震があったりして止めなきゃいけないっていう場合には、
水をかけたりして急に冷やすんですよ。
で、その時に脆くなっていると、割れたりする。
例えばガラスのコップに急にお湯を入れたら割れたりしますよね。
あれと逆のことが起こりやすくなる。で、そういうふうなことがあって、
この脆性破壊温度というのが目安としてあるんですが、
この温度、これは高いほど壊れやすいということです。
で、98度まで一気に下げると壊れる可能性があります。
本当はだから、20度ぐらいまで冷やしても壊れないという高さで、最初は始まっていても、
98度まで、壊れやすい温度が上がっちゃったっていうことは、
その分危ないということになるんですが、
例えば限界1号、高浜1号などは90度を超えていて、
80度を超えていたらこれはやっぱり良くないんじゃないかということを
井野先生は前から指摘されているんですね。

で、40年運転制限制というのをしっかりと盛り込まなければいけないんだけれども、
今回はそれがまだ骨子には入っていないんですよ。
だから、古い原発。
それからもうひとつ言えば古い型のね、マークⅠなんかの話を聞いたことがあると思うんですが、
福島第一原発もそうなんですけれど、
この圧力容器とか格納容器自体が小さいということが問題じゃないかというふうなことも、
まだ今のところ触れられていないというところがあって、
「これでいいんですか?」というふうな事なんですね。
もうひとつ、
「もう一つ問題があります」ということで、井野先生がおっしゃっています。
VTR
原発の安全基準案 猶予期間で骨抜きに?

井野:
出てきたこの骨子を、事業者がですね、値切ろうとしているということですね。
「値切る」という意味は、もう少し安全基準を緩めるという意味と、
安全基準を満たすのは、時期的に先でもいいだろうと、
その両面から値切ろうとしている。
これが一番問題だと思います。
玉川:規制を作っても当面計画さえあればいいみたいな。
井野:
大飯原発再稼働の時もそうだったわけですけれども、
将来(安全対策を)やるということで、一応大飯を動かしましたよね。
今度もですね、特定安全施設(第二制御施設など)をつくることになっているんですが、
そういうものはですね、「さらなる信頼性を高める施設」という位置づけになっているわけです。
その「さらなる信頼性」とはどういうことか?と、
「当面はなしでも動かす」と、そういうことに取れるわけですね。
そのうちやればいいという。
だけれどもですね、
規制委員会の姿勢はですね、やはりそうではいけないんじゃないかと
安全対策をできるものは全てやるということがですね、姿勢であるべきで、
それでなければですね、とても国民の理解は得られないと思います。
それは昨日の(1月31日)検討チームの時にも
委員の勝田さんからですね、そのへんの質問がありました。

勝田忠広氏 新安全基準に関する検討チーム 外部専門家:
やっぱりこの議論を始めたきっかけとしては、
少なくとも現時点でできることは全てやろうという意思があったと思うんですね。
そこで、ま、今日の話でも、恒設の電源の話がちょっと出てきたんですが、
やはり「あとでもいい」というところが入ってきた議論が出てきて、
そこらへんがちょっと、うまく、どう定義付けていくのか、
そこがちょっとわからなくてですね、そこをちょっと、ぜひ教えてください。
更田豊志委員 原子力規制委員会:
じゃあ最初からそれ(安全設備)を全部そろえればいいじゃないかと、いう議論は当然あると思います。
全部が、すべてがそろうように基準を作りましょうと。
で、これから先は非常に現実的な判断になるけれども、
要求するものをすべてがそろうようにってやると、えーどの位なんだろう?
ちょっと私はわからないけれども、3年とか4年とかっていう時間がかかるんだと思っています。

米国でも事例がありますけれども、長期停止した炉を再起動するというのは、
新設炉を立ち上げる時よりも、むしろ大きな懸念があると。
ですから、原子炉を全く利用しないという判断に立つんだったら
それはまた別な話ではあるんだけれども、
利用する限りにおいて、最も小さな可能な限り「リスクを小さく」と考えてやった時に、
「どういう戦略がいいか」という話に、もうなってしまいます。
ですから(安全設備)すべてを揃えてスタートというよりは、
えー…可搬で要求できるもので、あるレベルを達成しておいて、
さらに、次のレベルのことも基準に盛り込んでおきたい。
ーー
玉川:
これあの、更田さんって5人の規制委員のうちの一人なんですよ。
その人がおっしゃっているのを簡単に言うとですね、
例えばテロとかね、そういうふうなものを想定してつくる、
こういう第二制御室みたいなものは、「万万が一」だと。
こういうのもやっぱり必要かもしれないけれども、
とりあえず動かす分には、
「計画さえあればいいんじゃないか」っていうニュアンスに、ひとつはなっているんですよね。
もう一つは、原子炉を再起動するときに、
長く止まっていると、長く止まっていて動かすということも問題があるかもしれないから、
じゃ、早く、
「長く止めないで動かしたほうがいい」のかっていうニュアンスにも取れることをおっしゃっていて、
でもね、「万万が一」を考えていたんだけれども、
「万万が一だから対応しない」といっていて起きたのが福島の事故なわけですよね、津波に関しても。
だから、こういうふうな話がもうちょっと出てきているというふうなこと自体にですね、
井野先生は不安を覚えているということなんですが
ここがですね。
ここまでは具体的な話なんですが、次にですね、
後藤政志さん。
原子炉の設計とかに関わっていたかたなんですが、
「いやいや、もっと“そもそも”な話がありますよ」というふうな話なんです。
なんなんだ?
原子炉変えず 付け足し対策で安全確保は無理
玉川:
原子力規制委員会が安全基準の骨子案というのを出したんですけども、
これが実現されれば、もう私たちは安心していいんですか?

後藤政志氏 元原子力プラント設計技術者:
実際の福島の事故がね、
どうなっていたのか?ということが未だにわからない状態ですよね。
玉川:開けられないですからね。
後藤:
しかもその原因たるものがいろんな組み合わせがある。
そうすると「そもそも原発がどういうふうな特性を持ってどうか」という基本的な問題。
「どこに欠陥があって何か」ということがちゃんとクリアになっていない。
そのままね、「あれを付け足せばいい」「これを付け足せばいい」なんてことは
それで安全なんて確保できるはずはありません。
本来技術屋と、私の技術屋としての立場として考えればね、
「安全だ」という意味は「絶対安全」というのは無理だとしてもね、
相対的に安全にするとしても、プラント自身の特性がまずいとした時に、
外からそれを付加するような形でものを考えるのは間違っていると思います。
それでは無理ですよ。
そもそも元の、基本的にその特性がまずかったら、
一から考え直してつくり直すべきでしょ。
だから、プラントそのものはいじらないでね、
「今のまま維持してやろう」という発想が間違っています。
そんなことでは安全確保はできない。

という話で、実はですね、今日の朝日新聞の朝刊なんですけれども、
「東京電力、国会事故調に虚偽」というふうなことで、
これは何か?というとですね、
この復水器というのがあるんですけれども、
ここを寝、国会事故調が調査している時に「見たい」と言ったんですよ。
そしたら「ここはもう暗くて見れません」ということで断念をしたということなんですが、
「実はちゃんと明るくて見れる状態だった」ということなんですね。
これは何に関わるか?というと、
今は「津波で壊れたんだ」というふうなことになっていますよね。
「でも地震で壊れたのかもしれない」という話は常にあるんですよ。
国会事故調は「地震で壊れたかもしれない」と言っているんですが、
それを「これ(1号機調査)を見ればわかるんじゃないか」ということだったんですけれども、
これが出来ていない。
「これからでもいいから見せてくれ」と。
これは何に関わるか?というと、
もしも地震で壊れていたりしたら、例えば震度5とか、5強とかね、
「そういう地震で壊れた」ということになるわけですよね、大事な所が。
そうすると、これは再稼働の問題にも関わってくるわけです。
もちろん安全基準の部分にも関わってくるというふうなことなんですね。

で、テレビ朝日の原発担当の松井さんの話なんですが、
一応原発の中身、そういうことについてこれから話し合われるという
一応あり得るんだけど、
骨子に具体的なことが入っていないということは、優先度が低いとみられているかもしれないな。
というふうな話なんですけれども、
羽鳥:低いんですか?
玉川:低いと思われてもしょうがない。というふうに原発担当は言ってっていますね。
羽鳥:単純に「なんで優先度が低いんだろう?」って思いますけどね。
松尾:動かすということが前提だから、そういうふうに恣意的にやっているとしか思えないんですよね。
玉川:
あの、動かすのが前提なんです。まさに。
規制委員会というのは「動かすとしたらどうやって安全を担保するか?」
というふうなことを考えるっていうんでね。

松尾:
こうやって虚偽の報告までしてね、
で、中に入って調べさせるようなことを抵抗されるのが今わかったということで、
尚更その、津波ではなく地震が原因と思わせる状況証拠の一つになりましたよね。
玉川;
ま、東京電力は意図的にやったわけではないと主張しているんですけれども、
地震で壊れた可能性もあるかもしれないということなんですが、
むしろですね、もっとそもそもの話。
これ、国会事故調の野村元委員ですけれども、
今回はですね、この規制委員会は政府事故調、それから国会事故調に、
「こんな骨子にしましたけれどいかがですか?」という意見を明日聞くというふうなことになっているので、
それだったら国会事故調の野村さんにも聞きましょうというふうなことで、お話を伺っているんですが、
「さらにそもそも」というのはいったいどういうことか?
原発の新安全基準 そもそもな問題とは
原発を続ける前提の安全基準でいいの?
玉川:率直にですね、その新しい安全基準の骨子についてどう思われますか?

野村修也元委員 国会事故調:
例えば、今までやっているものはみんな、こう、あの、ツギハギだらけですね。
新しいものを付け加えて、ま、丈夫にしたりだとか、対策を講じても
それはもともとのものが不十分なものですから、完全なものにはならないわけですね。
だとすれば、それらは全部廃炉にしてですね、最も安全な場所に、
地震も津波も調査をした上でですね、
最も安全な場所にその日本のエネルギーの一環としてですね、原子力発電所をつくるという、
こういう選択肢も、ま、あるわけなんですね。
私個人の考えとしてはですね、
民間事業者が原子力を動かしていること自体に実は大きな問題があるというふうに思うんですね。
むしろですね、国がですね、この電力エネルギーの全体の政策の中で
もし原子力発電所を利用するというのであれば、
「国自身がですね、原子力については責任を持つ」という体制を整えたほうがいいだろうと思うんです。
そうしますとですね、
国が、原子力発電所を改めてですね、まぁ、1つなのか2つなのかわかりませんが、
最も安全なものを、ま、つくり直してですね、
玉川:安全である場所に
野村:
そうです。
安全な場所に。
しかも、世界の基準の中でも本当の意味で最高峰のものですね。
このことを議論せずにですね、
「民間事業者が依然として原子力をやる」ということを前提としながら今の基準づくりが行われているので、
やはりどこかでですね、「経営に対する影響」とかそういうものが入り込んでしまうわけですね。
そうすると、「これを要求すると、どこも動かせなくなるんじゃないか」と思うような基準は
ま、諸外国にあってもですね、
「それは取り入れられないだろう」という議論にどうしてもなってしまうだろうというふうに思うんです。
羽鳥:そうですね、民間企業だとそうなりますよね、
赤江:経営をね、考えざるを得ないですよね。
玉川:そうなんですよ。
だから、そういうふうなところまで国民的な議論がきっちりと出来ていないんじゃないかと。
どうしても国が「原子力政策をやるんだ」というふうなことであれば、
今の既にある「炉」っていうものは、完璧にはできないわけですよね。
立地に関していっても、今までの原子炉の中に関しても。
だったら、もう新しい場所に新しくつくるんだと、
それも国営なら国営でやるんだというふうな形が議論されてもいいかもしれないけど、
「そこをすっとばして」というふうなところでの「そもそも論」ですね。
で、私今回ですね、こういうのも聞きました。
現段階での原発への安全対策費用っていうのが、
「どれくらいかかるんですか?」っていうのを電力会社に聞いて全部足しました。

そしたら、少なくとも9000億円+αです。
で、1兆円は超えてくるだろうというのは確実です。
この中にですね、さっき言った、
例えば第二制御室だとか、複数の外部電源だとか、
そういうのが入らないでこう(9000億円+α)なんです。
だからこれをもっと超えてくるだろうと。
で、ちなみにですね、100万キロワット級(原発1基分)の、
火力発電所を新しくつくるといくらかかるんですか?っていったら、
1000億円ぐらいでできるそうです。
これは東京都がメーカーに聞き取りをしたということなんですけど、
そうするとですね、例えば1兆円かかったら、原発10基分ぐらいの火力発電所がつくれる訳ですよね。
こういうふうなことも含めて、電力の問題を原発でやるのかそうじゃないのか?っていうことも、
お金の問題から考えてももう一回考えるべき時かなというふうに思います。

今日の結びですけど、
原発を続けるか続けないかで、安全基準も変わってきちゃうんじゃないですか。と、
この根本の問題、はい。
before策、before策で今までやってきた結果としての事故だとすれば、
もう一回根本から考え直さないとダメなんじゃないかなというふうに私は思うんですが。

羽鳥:高木さんどうですか?本当にそもそもですけど。
高木美保:
私も本当にそもそも。
とにかく、地震で壊れているのかなかったのかの部分がわかっていない段階で、
外側だけ付けて予算考えて、それが何年もかかって無理だろうというふうに言ってしまう、
原子力規制委員会の側のその、貧弱さっていうんですか、弱さっていうのが、
すごい、なんか、なんともいかんともしがたい感情をここに持ってしまうし、
本当に安全運転を考えるなら、そもそも外付けだけではダメだろう。
根本的に建っている土地から考えなければいけないだろう、っていう意見は最もだと思います。
羽鳥:松尾さんどう?
松尾貴史:
ま、事故が起きた直後は、割とみんな原発に対して厳しい目を向けていたし、
それに対してのことも真剣に情報も収集しようとしていたと思うんですけど、
やっぱり最近少し、その、喉元すぎればじゃないですけど、関心がちょっと薄くなって、
で、またこういう公的なところのチャックする側の人たちも、
何かこう、感覚的に言いますと反応が下がってきているような印象を受けるんですよね。
だからそのあたりの、何と言うんでしょうかチェックというか
バランスみたいなものをしっかりとっていただきたいなとですね。
玉川:
まぁ、まだですね、骨子ですから。
ここからパブリックコメントも始まりますんでね、
もう是非ですね、「絶対に二度と原子力発電所の事故は起こさないんだ」
それは国民全員の願いですから、「それは起こさないようにしていただきたい」という、そもそも総研でした。
<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念2/7・8報道ステーション
<規制庁名雪審議官&日本原電>
古舘「古巣の文部科学省に戻ったという事で何が更迭なのか?さっぱり分からないですね」
“資料流出”規制庁の体制2/6報道ステ(内容書き出し)
ーーーー
これは大変だけど、黙っていてはもっと大変になってしまいます。
パブリックコメントを頑張って書きましょうლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」
に対するご意見募集について
続きを読むに


先週の金曜日に分かった事をやりいます。
原子力規制庁のナンバー3の方がいます。
規制庁と言いますとね、あの原子力規制委員会の事務局に当たるところですね。

この方も敦賀原発の2号機の原子炉建屋の直下を走っている、このD-1破砕帯。

その調査を担当している方でも、この方はいらっしゃるんですが、
規制委員会がですね、この「D-1破砕帯は活断層の可能性が強い」と公表する前に、
この敷地内の破砕帯の評価についての「原案」
この文書をですね、なんと敦賀原発をやっている日本原電の常務に渡していたという事が、
金曜日に報じられました。

これについて詳しくやります。
何が変わった“原発規制”
「資料流出」規制庁の体制
福島原発の事故の前と後で何が変わったのか?
今日開かれた原子力規制委員会(第27回原子力規制委員会 午前10時半過ぎ)
そこにはいつか見た風景があった。

池田克彦長官 原子力規制庁:
私どもの監督不行き届きでございまして、心からお詫び申し上げる次第でございます。
謝罪したのは規制委員会の事務局である原子力規制庁のトップ、池田長官。
事もあろうに、規制庁ナンバー3が日本原電の常務に、
公表前の報告書の原案を手渡していたのだ。

島崎邦彦委員長代理 原子力規制委員会:
規制庁の職員の多くが旧保安院、あるいは原子力安全委員会の事務局の人々であって、
「なにも変わらないのだ」というご批判がありました。
この事態を防ぐ事が出来なかった事は大変残念でございます。
事件が発覚したのは先週の金曜日、
日本原電に資料を渡したのは名雪哲夫前審議官だ。

文部科学省出身で54歳。
原子力規制庁の発足とともにナンバー3の審議官に就任した。
これが名雪審議官が日本原電に手渡した報告書の原案。
名雪氏の書き込みもあった。



星野知彦開発計画室長 日本原電:
その段階では当然オープンになっていないという認識はございましたけれども、
先程から申し上げましたように、
あのーま、
「先生方(規制委員会)のご了解が得られたら(手渡し)出来ると思う」
というお話は聞いておりましたので、
あの~、ま、そのように思いました。
しかし、
原子力規制委員会 島崎邦彦委員長代理:
この報告書案を事業者に見せる様に小生が言う筈がありませんし、
実際に言っておりません。
報告書案を見せるような事は一切しておりません。
なぜ日本原電は名雪氏に接触しようとしたのか?
それは日本原電が所有する、敦賀原発の活断層の調査と関係がある。
敦賀原発の敷地内にある断層が活断層であるかどうかを判断する調査が去年12月に行われた。
その結果「敦賀原発の断層が活断層であるという事で意見の一致」をみた。

田中俊一委員長 原子力規制委員会:
「今のままで再稼働という事での安全審査はとても出来ないな」というふうに、
私は、印象ですけど、判断しました。
そして直ちに最終報告書をまとめる手続きに移った。
日本原電の攻勢が激しくなるのはこの頃からだ。

日本原電の市村常務らが執拗に名雪氏と面会をかさねていた。
全部で8回。
名雪氏は全て一人で面会に応じた。

職員がひとりで事業者と会う事は禁止されているにもかかわらず。

島崎邦彦委員長代理 原子力規制委員会:
我々委員はですね、いわゆる「儀礼的なごあいさつ」がある時も、
秘書さんがちゃんと横にいてですね、必ず(規制側が)二人で会っているんですね。
それは単に審議官個人ではなくて、組織全体で厳しさが欠け、隙があったのではないかと。
日本原電の必死の働きかけ。
その背景には会社の存亡がかかっているからだ。
日本原電は電力会社9社が出資して設立された会社だ。
所有している施設は東海村と敦賀市の原発だけだ。

濱田康男社長 日本原電:
出来るだけ早くですね、再起動できるように、いろいろな、ま、努力をしていてですね、
だいたい、あの、当然発電して受電料金を頂きませんとね、成り立ちませんので。
(※日本原電、発電ゼロでも黒字209億円)
名雪氏は今月1日付けで更迭され、文部科学省に戻った。
問題はこの日本原電による執拗な働きかけが、
敦賀原発の活断層評価に影響したかどうか?だ。
すでに専門家の評価は12月10日の会合で、「活断層」という結論となり、
最終的な報告書をまとめる段階になっていた。
ところが、その最終報告書が何時まで経っても出てこないのだ。
日本原電は名雪氏に何を要望していたのか?

萩野孝史広報室長 日本原電:
幅広い専門家の意見も聞いてほしいということ。
それから、当社の意見を述べる機会を是非与えてほしいというようなことでございます。
この要望が届いたのか、
先月23日、田中委員長は敦賀原発の結論先送りを表明した。

田中俊一 原子力規制委員会委員長:
もう少しあの~、幅広く意見を聞く機会は儲けた方がいいかもしれないという事は
ちょっと、島崎先生とは、あ、島崎委員ともご相談はしていますけれども、
敦賀の場合は止まっていますので、
その、・・あの、えっと大飯と違いまして、
すぐに判断しなきゃいけないという事ではないんだろうというふには思っています。
「幅広い専門家の意見を聞いてほしい」という日本原電の要望と、
田中委員長の発言が一致する。
ー今日(2月6日)午後4時過ぎー
Q:これは偶然の一致なんでしょうか?
田中俊一委員長:
出来るだけ広い意見を聞くという事、何回でも開いていただくという事は、
私の方からお願いしていましたから、それはあのぉ…偶然…としか言いようがないですね。
敦賀原発の断層を調査してきた専門家からは、
「さらに幅広く意見を聞くこととした」ことに異論が噴出していた。
ー敦賀原発第二回評価会合(1月28日)-
藤本光一郎準教授 東京学芸大学:
私たち自身がピアレビュー(評価)に近いような感じの事をやって、
さらにそれにまた。
またと言うと「屋上屋を重ねる」ことにならないのかな?と。
鈴木康弘教授 名古屋大学:
(報告書は)これで完成という理解でよろしいでしょうか?
島崎邦彦委員長代理 原子力規制委員会:
我々も考える余地があるという事で、
とりあえずは「案」という形にさせていただきたいと思います。
結局最終結論は見送られ、今なお出ていない。
ー今日(2月6日)午後4時過ぎー
Q:この遅れは日本原電からの一連の働きかけが関係している事はないとみてよろしいですか?
田中俊一委員長:
ありません。
データを精査していただいて、判断して文章をまとめるという事で遅れたんだろうなと思っています。
福島第一原発の事故原因の一つが「規制のとりこ」にあったと結論付けたのは国会事故調。
福島の事故の前と後でなにが変わったのか。

野村修也元委員 国会事故調査委員:
この原子力規制に関しては、
規制する方の側に対して規制される方の側が問い合わせをすれば、
事前に意見交換が出来るという文化が続いてきたわけです。
従って電力事業者の方の側はですね、
当然今回も同じように、「それは当然見せてもらえる」というふうに考えているところ、
ここがですね、根本的な考え違いだと。
依然としてですね、規制する方の側が、規制される方の側の
意見を事前に聞くという体質が変わっていないという事を表しているんだろうというふうに思います。
ーー

古舘:
だとしますと…規制庁も「今回は監督不行き届き」というふうに言いましたけれども、
そうじゃなくて村の中で行き届き過ぎている関係性というか、
ここが何にも変わっていないんですね、福島原発事故の後。
三浦:
そうですね、VTRに会った規制のとりこ、国会事故調の結論ですけれども、
まさにそれに尽きるんじゃないですかね。
規制する側が、実は規制される側に、ま、データも分析も頼っていると、
規制というのは有名無実となっていると、
ここに問題があって、このさかさまの関係をどう改めるか?って言うのが問題なんですね。
ですから今回審議官更迭。
ま、これはトカゲのしっぽ切りなのか、しっぽ切りになっているのかどうかさえ分かりませんけれども、
こういう個人の問題じゃないんですね。
やっぱりそういう組織の体質を改めて、
本当に規制庁という名前にふさわしいものになれるかどうか?っていうところですね。
古舘:
ナンバー3の方の更迭っていうんですけれども、
古巣の文部科学省に戻ったという事で、ノーリターンルールの抜け道を使って故郷へ帰ったという事が、
何が更迭なのか?さっぱり分からないですね。
三浦:そういですね、なんか非常に信頼を損ねるような展開になっていますよね。
森本次長の記者会見はこちら↓
日本原電に資料を渡した地震津波担当の“名雪審議官”
2/1原子力規制庁の臨時記者会見(文字起こし)
何故自ら?一番重い処分?儀礼上のあいさつ?他
「名雪審議官更迭」規制庁会見質疑応答(内容書き出し)
↓敦賀原発の断層調査情報提供に関して緊急署名提出の際の規制庁との質疑応答
<規制庁・①名雪事件>
ようするにズル。 試験官が「この問題出すぞ」って渡しているようなもの
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
平成25年1月16日(水)、
まさに、「大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第3回評価会合」が開かれている時、
その時を同じくして、福井県大飯発電所内第1ビル 3階応接室で、
原子力規制庁の森田地域原子力安全統括管理官が、
大飯原子力規制事務所中村所長と関西電力大飯発電鈴木聡所長などと
破砕帯等調査について意見交換をしていたという事実が判明しました。
動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29046322

Q:
もう一点私たちはですね、実態が全然明らかになっていないので、
今回の敦賀の事だけなのか?と、やはりその不信感が強い訳です。
37:09~
で、一つたとえばですね、
1月16日の、これは面談記録という事で規制庁のホームページに出ておりますけれども、
16日に大飯発電所で地域安全統括官と、大飯発電所の所長が面談をしています。
公開されている面談記録はほんの数行ですけれども、
「破砕帯調査について意見交換を行った」と、こう書かれています。
この1月16日は、
大飯の断層調査の第3回評価会合が2時から開かれています。
その直前の1時20分から2時20分まで、そういう面談がやられているんですけれども、
この中で破砕帯の意見交換って、これはいったい何を話しているんですか?
規制庁:
あの~、すみません、そ、そのつぶさに私も、
あのー、その件について今この瞬間に把握しているわけではないです。
Q:
でも、これについてはね、やはり異常な訳ですよ。
だって、東京では「第3回評価会合」断層調査の会合がやられている、
まさにその1時間ぐらい前から、大飯発電所ではね、
大飯発電所の所長と規制庁の職員が破砕帯調査についての意見交換をやると。
これは普通はやっぱりあってはならない事だと思いますけれど、
ホームページでの公開は議事要旨というこんなに短いものしかないんですよ。
これは議事録としてはもっと詳しいものはあるんですか?
規制庁:ないと思います。そういうものは残してないと思いますね。
Q:
これについてまず具体的に何を話したのか?
あるいは資料の提供などはなかったか?
規制庁:資料の提供があればそちらに書いて、あると思います。
Q:その辺について、これについて意見交換の内容を調べていただけますか?
規制庁:
あの~、ま、それ以上のものは記録として多分残っていないですし、
何か資料があれば、何か資料があれば、
Q2:聞き取りをして下さいよ、聞き取りを
Q:聞き取りをしてもらえますか?
規制庁:えっとー、われわれ、あの、特にルールとしてはですね、
あの、事業者と、それから規制に関する議論をおこなった場合はまさにメモを作って公表をすると。
で、資料をもし貰えばそれはすべて公表するという事になっていますので、特にあの~、
それ以上のアクションを今のところは考えていないので、
あのー、それについてはですね
Q:
じれじゃ中身が分からないんですよ。
こんな議事要旨でなにをやったのか?なんていう事が。
全然透明性がないんです。

規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
規制庁:まァ、あのー、そのタイミングでというのが、なにかちょっと、
私はその気になるのが分からないんですけれども、あの
Q2:えー?なんでですか?
Q:気になるじゃないですか、誰でも。
規制庁:ん、ま、いろんな
Q2:そのセンスがやっぱりおかしいんじゃないでしょうか?
規制庁:いや、そりゃま、いろんなタイミングで、あのー、
ま、東京でも議論、意見交換をする時もありますし、
地方でも現場でもそれは、あのー、事務所とですね、
えー、えー、直接のその当事者がいろいろと、その話をするというのもありますので、
Q:
でも専門家が会合で議論をしようというね、
その直前に発電所の所長と規制庁の職員が、この破砕帯の問題で意見交換をすると。
ですからこれについては、詳しい内容を聞きとって公開して下さい。
規制庁:
あの、公開というか、
それ以上のものは少なくても我々として記録にして残してませんので。

Q2:
だから、聞きとって下さいと言っているんです。聞きとって下さい。
記録が残っていないんだ。
「まず、残っていないとおもいます」とおっしゃったので、
残っているか残ってないかの確認。
それと聞き取りをして下さいと。
で、この二つの点について、「やります」という事でよろしいですか?
規制庁:なんていうか、我々は、我々なりのルールを作ってきちっと対応していますので、
Q:だからそのルールで、今回このような事が起きた訳じゃないですか。名雪さんのような事が。
福島:
そしたらこのようなことでどうでしょうか?
ルールを作っているのはみんなに対して規制庁が公明正大にやっているっていう事を明らかにするというか、
規制庁の独立性と公平性を担保するためのルールじゃないですか。
規制庁:そうですね。
福島:
ただし、破砕帯についてすごく議論している時に、
規制庁の役人と関西電力が破砕帯について意見交換をしたっていなると、
私たちは正直に、「いったいどういう議論をしているのかしら?」とこう疑念に思う訳ですよ。
それは理解していただけますよね?
規制庁:はい。
福島:
そうだとすると、その中身を「破砕帯調査について意見交換を行った」ではなく、
「どんな事を議論したのか?」という事を明らかにして欲しいんですよね。
つまり、こちらとすればまた例のアンダーテーブルじゃない、
アンダーテーブルと言うと悪い意味になっちゃいますね、
「公の審議会の議論とは違って、業者と規制庁が癒着しているんじゃないか」と、
ふと思っちゃうんですね。
規制庁:はい
福島:
だから「癒着じゃない」っていうのであれば、
それを明らかにしてもらえればいいんです。
規制庁:ちょっとあのー、何がどこまで把握できるのか?ってわかりませんけれども、
福島:それはまた宿題で、
規制庁:ちょっとあの~、事務所の方には私から直接電話をして、あの、聞いてみるようにします。
福島:ありがとうございます。
そうしましたら今日は
1月16日の件と、
8回会ったかどうかの件と、
それから渡した経過についてのヒアリングがどうか?
あるいは追加ヒアリングが必要なのか?
再発防止策についての事。
「儀礼的あいさつ」については今後どうしていくのか?
どうやってするのか?みたいなことについてはちょっと、
明らかにしてほしいという宿題が残ったので、それは改めて。
規制庁:うーーーーーーーーーーーーーーーーん、
ま、ちょっとあの、我々の中で再発防止策を考える中で、ま、
ど、どういうふうに考えてその再発防止策になったのか?という事に関してはご説明させていただきます。

Q3:いいですか?すみません。
もう確認されているかもしれませんが、
規制庁:ちょっとホントに11時になったら客が来るのでもうしわけありませんけれども、
Q3:
23日に分かって何故1日まで引き延ばしたのか?っていう理由とですね、
その引き延ばした事について、田中委員とか会員は了解したうえで引き延ばしたのか?
この点だけ確認を。
規制庁:ま、その引き延ばしたのかしなかったのか?っていうのは、まぁちょっと、あの~、
Q3:何故延びたのか?っていう
規制庁:
まさにそれは、いろいろとそのぉ、
なんていうんでしょう、その~、ま、聞き取り調査はやらなければいけないとかですね、
それから、それにまさに、
Q3:聞き取り調査を公表してからすればいいでしょ?
規制庁:
公表してから…
いやいやあの~、処分のまさに、あのー、
Q3:連日やってたの?
規制庁:連日というか、あの~
Q:っていうか、体調崩して休んでいたんでしょ?本人。
規制庁:休んでますね。
Q:聞きとれないですね。
規制庁:
他方で、あのー、なんていうか、そ
の処分の内容を考えるにあたっても、いろいろと確認しなければいけないことも、ありますので。
そんなにあの~、すぐにあのー、処分のですね、中身が決められるものでもないので、
Q3:処分はあとで決めればいいのであって、まずは事実をきちんと公表するのが先でしょ?
Q:だって本人は翌日には告白した訳でしょ?
規制庁:
まァ、告白をしたうえで、さらにその、本当にその事実関係を
さらに正確に把握することも必要ですし、
あの、そういうプロセスを経る中で、そういうタイミングになったという事ですね。
Q3:規制委員長と委員にはその事は了解済みですか?

規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
規制庁:了解済みというか、あのーーー、まァそういう調査をやるなかで、このタイミングであの、おー、ご報告と発表をするということについては、
Q3:了解してたんですか?
規制庁:ご報告はしています。
Q3:延びたという事について、
規制庁:延びたというのが、その「延びた」という事なのか、
あのーー、ま、いろんなプロセスを経てその時期に公表するという事は、ご報告はしています。
Q3:8日間。
Q4:いつ報告したんですか?23日にしたんですか?
規制庁:
あの、23日の時点で、多分次長の会見でも同じ事を申し上げていると思うんですけれども、
委員長にも適宜報告はしています。
Q3:適宜じゃなくて、23日に報告はしたんですか?
Q:23日には名雪さんは担当からなずされていますよね?
規制庁:そうですね、はい。
Q:
だからその時点で先ず事実を公表するべきだったんじゃないんですか?
それが何で10日間も遅れたのか?と、
規制庁:いや、それはあのー、
Q:
それはその間に、スケジュールの骨子案の策定。
それがいったん終わるまでは、この問題を伏せておきたかったというね、
そういう意図が規制庁にはあったんでしょ?と、
規制庁:うん、そういう意図は全くございません。
Q:持っている訳ですよ。
規制庁:そういう意図は全くございません。
Q:
じゃあすぐに出せばよかったじゃないですか?
何故そんなに延びたのか?と。
規制庁:
あのーー、ま、くりかえしですけれども、その、おー、
先ず翌日に判明しましたけれども、
その判明したので本当にすべてその、まさに処分を、
先ほど申し上げているように処分を行うにあたって、必要な事実関係は何なのかという事を把握するのは、
それは、そ、そんなに、あのー、すぐにできる事ではないですし、
それをその―、認識したうえで、あの、
処分というものをどういうかたちにするのか?ということもきちんと考える時間がいるマスので、
Q:じゃ、ちょっと時間も無いので、
名雪さんは、当然、地震津波の基準の策定にもかかわっておられますし、
そういう破砕帯の調査全部、責任者ですよね、規制庁側の。
規制庁:ま、責任者というよりは担当審議官で
Q:
それから新しい基準の、骨子については、
これは当然延期をされるという、そういうことでよろしいんですか?
規制庁:
えっ、我々としては、そういう必要はないと思っています。
あのー別に今回の事例でなにかその―、
中身に対して不適切な行為があったということも認められていませんし、
Q5:そんな事より調べてないんじゃないですか?
規制庁:
いや、別に、たとえば報告書をですね渡した資料も全部公開していますし、
最後の28日の公表の資料もすべて公表していますけれども、
それを見比べてもですね、あの、特に、あのーー、そういう点は見受けられませんし、
本人からも「そういう事はない」というふうに聞いていますし、
Q:結果としてそうだったというだけで、
やっぱり、これだけの
規制庁:すみません、時間が過ぎていますので。
福島:
ただですね、1月16日大飯原発に関して、
たとえば破砕帯について関電と何を話したのか?っていうのは 何かない訳じゃないですか。
その一つをもっても公平にやっているのか・というのは思うわけだから、
やっぱり再検討は必要ではないかと。
そしたらですね、今日、ちょっといくつか、また宿題ではないけれど、回答を頂けたらと思いますし、
すこし、私たちのこの話し合いを経て、少しそちらの方でもヒアリングなどを追加していただくか、
事実を明らかにしていただくようにお願いいたします。
規制庁:はい。
あのまたご説明できることはきちんと説明させていただきます。
福島:お願いします、はい、ありがとうございました。
福島:でもヒアリングでその経過を聞くと思うけどねぇ、
規制庁:うーん、
女性:普通はそうですよねぇ
原電の方が8回とか着ているんでしょ?
原電が何か弱みを握っているとかなんか、分からないじゃないですか。

ー:
一言いいですか?
今日のやりとりはそんなに多くなくて、ただ真相を究明しろという事だけで、
福島:そうですね、
でも、今日交渉した中で明らかになった事と明らかにならなかった事があるので、
今後宿題のような形でもって帰って貰ったので、その件についてはまたちゃんと交渉しようと思っています。
つまり、今日の話で名雪審議官、今は前審議官になりましたが、
どうして原電に対してそのドラフト案を渡したのか?、
というのがよく分からないんですよ。
名雪さんの側から渡したのか、
原電の方から渡したのかっていう、その事実すら分からない。
「渡した」ってことが極めて重要だから戒告処分にしました以上です。なんで、
「どうしてか?」っていうのが分からないんですね。
しかしこの間分かったのは、
「儀礼的あいさつ」と称して、電力事業者側などが規制庁に行く訳でしょ。
「その時はほとんどアポを取っている」って言ったじゃないですか。
アポを取っているのであれば、それはスケジュール帳の中に、
いつアポ、「だれだれ来週予定」ってなるわけだから、それは分かると思うんですね。
だから今日浮かび上がってきたのは、規制庁側には会社やいろんな人たちがあいさつに行ったり、
「儀礼的あいさつ」と称してアポを取って、そして座って、
単に「こんにちは」じゃなくて、話しをしている訳ですね。
だから、その体質を変えないといけないし、
それを全部やっぱり透明化するべきだと思います。
つまりやっぱり規制される側の事業者と、規制される側が、「儀礼的あいさつ」といいながら、
しょっちゅうというか、よく会っている訳だから、情報も流れるし、
そういう事ではやっぱりある種の癒着が非常に起こり得る
それをやっぱり根絶していないという事を痛感しました。
それから今日の話で、
1月16日大飯原発の、破砕帯の問題に対して、関西電力と話しをしている訳ですね、規制庁側が。
しかしそれはいったい何を話しているのか?
しかもその日の午後ですか、審議会があるわけだから極めて重要なんですよ。
大飯原発の破砕帯問題を規制庁側がどう考えるかは、
関西電力が最も知りたい事じゃないですか。
それを話し合っているにもかかわらず、破砕帯について話し合っているという事しかなくて、
どんな事を話しているのかが分からないんですね。
だから今日の話しの中ではやっぱり規制庁側が、
電力会社とか事業者側、原電や事業者側と、
「儀礼的あいさつ」や、そういうかたちで話をしている。
名雪さん審議官自身がドラフト案を渡している。
そして市民の側とはほんとうになかなか会わない訳じゃないですか。
そういう癒着を疑わせるような、癒着が生じかねないような状況が明らかになったっていう事です。
でも今日、ちょっと私はショックというか変と思うのは、(ここで動画終了)
ーーおわり
――資料ーー
原子力規制委員会 被規制者等との面談(2013年1月)

関西電力(株)大飯発電所幹部との面談記録

1.件名:地域統括管理官と関西電力(株)大飯発電所幹部との意見交換
2.日時:平成25年1月16日(水)13時20分~14時20分
3.場所:大飯発電所内第1ビル 3階応接室
4.出席者:
原子力規制庁:森田地域原子力安全統括管理官
大飯原子力規制事務所中村所長
関西電力(株):大飯発電所長 鈴木聡ほか1 名
5.要旨
・現在原子力規制委員会で検討しているシビアアクシデント対策等に関する基準検討のスケジュールについて説明するとともに意見交換を行った。
・各発電所で行われている破砕帯等調査について意見交換を行った。
・発電所入構時のセキュリティ強化について説明を受けた。
・大飯発電所内での保安検査官とのコミュニケーションの状況について説明を受けた。
6.その他・気付き事項
なし
ーーーそのころ東京ではーーー
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第3回評価会合
日時:平成25年1月16日(水)14:00~ 16:30
場所:原子力規制委員会庁舎 会議室A
ーーー
前半はこちら↓
<規制庁・①名雪事件>
ようするにズル。 試験官が「この問題出すぞ」って渡しているようなもの
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
森本次長の記者会見はこちら↓
日本原電に資料を渡した地震津波担当の“名雪審議官”
2/1原子力規制庁の臨時記者会見(文字起こし)
何故自ら?一番重い処分?儀礼上のあいさつ?他
「名雪審議官更迭」規制庁会見質疑応答(内容書き出し)
古舘「古巣の文部科学省に戻ったという事で何が更迭なのか?さっぱり分からないですね」
“資料流出”規制庁の体制2/6報道ステ(内容書き出し)
興味深すぎてついつい書き出しちゃいました。
2013年2月5日
敦賀原発の断層調査情報提供に関して緊急署名提出
日時2月 5日 (火), 10:00 ~ 10:30
場所参議院議員会館B101

要望と署名の提出

市民アクション←要望書はこちらにあります。


2:45
今朝も、原電が会った回数が5回じゃなくて8回だったということですが、
ちょっとそれで、原電が会って何をしたのか?というような

2:56
福島みづほ
この件についてなにか説明のペーパーかなんかあります?
規制庁:特に準備はしておりません。
福島:
そしたらですね、この経過についてお聞きしたいんですが、
合計何回会ったか?
これ、5回というのが8回になりましたよね?

規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
規制庁:
えー、原電がそういうふうな会見なりですね、コメントを出しているという事は認識をしておりますけれど、
特に我々として何回という事実をですね、あの、正確に、ぃー、
現時点で把握をしている訳ではないです。
福島:
ただ、内部で名雪さんがどういうふうに、何回会ったか?という調査はされていないんですか?
規制庁:
えー、何回という調査はですね、どういう、
その~面談がなされたのか?という事で聞き取りは行っておりますけれども、
あのー、我々として今回は、内規に基づくですね、訓告処分という形で、最も重い処分を科していまして、
福島:ただ、名雪さんに対して何回会ったのか?という話は来ているんですよね?
規制庁:
えー、ま、何回という言葉がですね、正確にその~、おーーーー、ま、ま、な、な、何回という事がですね、
あの~ぉ、ま、聞き取りですので、
あのーーーぉー、必ず、その、「何回です」ということがですね、
正確に、その、把握が出来ているものではないです。
福島:
じゃ、ちょ、ちょっとすみませんが、これは極めて重要だと思っていて、
せっかく規制庁が出来た訳ですから、電力会社と接触をすることそのものも、
やっぱりそれはきちんと計算、ま、計算というかですね、やるべきだと思っているんです。
今の時点で聞き取りでその事を確認していないという事ですが、きちんと確認して下さい。
規制庁:あの~、ま、繰り返しですけれども、
処分については我々内規に基づく最も重い訓告処分をしておりまして、
ま、本人に更迭という形になっておりまして、
まぁその~、最も重い処分を科すのにぃー、十分な認識というものは、
すでに、我々としては認識をしておりますので。
福島:
それか訓告処分をする場合の処分の理由としては良いと思うんですが、
国民との関係では事実関係を明らかにする責務が原子力規制庁にあって、
きちんと明らかに、客観的事実を明らかにするべきだとこっちは考えているんです。
訓告処分に、「一番重い訓告処分にすればいい」っていう話ではない。
つまり何回会ったのか?というのを調べてくれますか?
規制庁:あの~、ま、すでに聞き取り調査を行っていますし、
福島:じゃあその聞き取り調査の中身を明らかにしていただけますか?。

規制庁:あの~、
福島:処分すればいいっていう話じゃないんじゃないですか?
規制庁:
すでにあの~ぉ、ま…えーっと、今週、先週ですかね、
えー、金曜日の時点で、うちの、あの、次長の森本の方が会見で述べさせていただいておりますけれども、
あのー、いままでの、その~、おー、聞き取りによれば、あー、
我々が把握をしているのはですね、えー、1月22日の時点で、えー、
面談が、ま、ひとりで行われたということとですね、
それからその~、有識者会合にかけられるいうことは、の、ま、
取りまとめのドラフトが事業者に渡されたと、いう事はもう、
明らかな事実というふうに認識をしておりますし、
福島:
そうしたらご本人は戒告処分だという事なんですが、
わたしたちとすれば、これは名雪さん個人の問題ではなく、
客観的な事実を明らかにするべきだと考えているんです。
ですから、ちょっと宿題で、
何回会ったというふうに規制庁は把握しているか、というのを配布してくれますか?
規制庁:何回会ったかというよりは、
女子1:
すみません、「しない」って言っているんですか?「する」っていっているんですか?
どちらかにして、もうするっていう事で次の事に進めたいと思うんですけれども、
規制庁:
あのー、ま、処分を行うに当たっては我々としては、繰り返しですけれども、
必要な事実認識は、しています
女性:
その事はもう聞いていますよ。だから、するかしないか、「しない」っていってるんですか?
何回会っているかを調べるかどうか、
規制庁:
何回というよりは、
並行して再発防止に何が必要なのかという事は我々の中でも大事な論点になっています。
福島:
じゃあ逆にですね、名雪さんが何回会ったのかっていうのを8回と事業者が言っている。
ちょっと先の質問なんですが、
「儀礼的あいさつ」っていうのはどれぐらいやっているのか?というのが私たちは関心があるんですね。
「儀礼的」って言ったって、
じゃあ、私たちが「儀礼的」に市民が会いに行ったら会ってくれるのか?って言ったら会ってくれない訳で、
極めて被対象な訳じゃないですか。
事業者とだけ儀礼的あいさつを受け入れているのか。
ですからこれは名雪さん個人の問題ではなく、
規制庁として、
規制庁の職員と事業者がそういう「儀礼的あいさつ」というのをどれぐらいやっているのか?
そして「それは止めるべきだ」って私たちは考えているんですが、
それを明らかにしてほしいんですが、いかがですか?
規制庁:
あの~、ま、過去のものについては、
あのー、今の仕組み上は少なくとも何らかその把握をしているものではありませんので、
過去、どういう、どれぐらいの頻度で誰がどういうふうに会ったのか?というのは、
大変申し訳ないんですけども、把握をする術はございません。
ただ、その~、先程も申しましたけれども、
ま、今般の事案を踏まえて、その再発防止という観点に何が必要なのか?
という事に関しては我々もしっかり考えないといけないと思っていますので。
福島:ヒアリングの中で「儀礼的あいさつ」っていうのは、どういうふうに行われているんですか?今。
規制庁:
あの、たとえば、一番典型的な例で言いますと、
まさに年末年始のですね、あの~、まぁ、「儀礼的なあいさつ」というものが、
最も典型的な「儀礼的なあいさつ」だと思います。
女性1:だから、過去の「儀礼的あいさつ」については、もう把握する術はないと。
規制庁:ございません。
女性1:
というふうに言っていますけれども、その儀礼的あいさつは年末年始に
「お世話になりました、今年もよろしくお願いします」
規制庁:そうですね。
女性1:その手のものなわけですか?
規制庁:というものが典型的な例の一つとしてはあると。
女性1:
じゃあね、そういう、まず「おめでとうございます、今年もよろしく」というような
「儀礼的なあいさつ」はもう必要はないはないですよね。
規制庁:
んー、ま、必要がないかどうかというのは、
別に我々はもう、いろんな方と意見の交換をしながら、あのー、議論を
女性1:それはだって、事業者だけじゃないですかねぇ。
規制庁:べつに、あのー、
福島:
「年末年始」っていうのもあるかもしれないし、
たとえば新たに所長が代わったとか、有力者が代わったっていう場合もありますよね。
規制庁:あるかもしれないです、はい。
福島:
つまり、課長補佐の認識とすれば、
そういう「儀礼的あいさつ」は年末年始以外にどういうのがあるんですか?
規制庁:
あの、ま、おっしゃるようにそのま、
「誰かがかわりました」というふうな場合もあり得ると思いますし、
あの、一律にその、どう言った、その、なんていうんでしょうね、その
この人は会ってこの人は会わないっていうような区別を別にしているわけでもございませんし、
男性1:会うんですか?市民団体、この問題に取り組んでいたら

規制庁:ケースバイケースだと思います。
男性1:なにがケースバイケース?
規制庁:実際、わ、私は今こちらに来てお会いをさせていただいています。
福島:
ちょっとすみません、ちょっとごめんなさいね、
「儀礼的あいさつ」というのは、アポを取って会う訳ですか?
規制庁:基本的にはそうです。
福島:
アポを取るんですね。
でも、被対象だから問題だと思っていて、
原子力規制庁は独立した機関であるわけですよね。
ただ私たちは「儀礼的あいさつ」なんていうのをやらない訳じゃないですか。
これは「儀礼的」ではなくて、きちっとした国会における交渉な訳であって、
つまり、市民がじゃあ
「私たちちょっと代わりましたから年末年始お世話になりました」って行かない訳でしょ?
規制庁:まァ、あの~、ケースバイケースだと
福島:
ないとおもうんですよ。
つまり、私たちが今言っているのは、
年末年始や、事業者が代わった場合や、儀礼的な「お世話になっています」
それは、悪いけれども出入りの業者と役所の関係じゃないですか。
つまりそういうところが、
規制庁:
出入りの業者というか、まさに規制の当事者ですので、
我々としても、だれが責任を持って、その規制をちゃんと受け止めて安全対策をやって頂けるのか?
というのは、極めて大事な事だと思いますし、
女性1:ただその場合にね、その場合、挨拶をするだけではそんな事は分からない訳ですよ。
規制庁:なんですか?
女性1:
だから議事録も何も残らないような「儀礼的あいさつ」
それが今回の温床だった訳ですよね。
「あいさつ」と言いながら、実は中身の話しをして、資料も漏えいさせるという。
福島:
世の中に一切挨拶するなというわけではないが、被対象性が問題になっている。
私たち市民屋いろんな人間が「じゃあ挨拶に来ました」ってそれはないわけで、
やっぱり事業者が、ようするに誰がやっているかっていうのは重要かもしれませんが、
そんなのは審議会やいろんなところでもできることだから、
こっちが思っているのはその「儀礼的なあいさつ」で、
その「儀礼的あいさつ」は、単に「こんにちは」っていうだけなのか、
どこか応接室かなんかに座って情報交換をする。
どっちなんですか?
両方あるでしょ?これは。
規制庁:
あのー、なんていうか、ま、て、程度論の部分もあると思います。
で、今まであの、おー、今まさに再発防止を考えていく中で、
その―、ま、足りていた部分と足りていなかった部分もあるんだと思います。
福島:足りていなかった部分っていうのは何ですか?
規制庁:
足りていなかった部分は今まさに検討しております。
ちょっと私の口から今、この瞬間に、あのー、申し上げるわけにはいきませんけれども、
あのー、ま、そういう観点では、あのー、きちんと今その中では、検討しております。
福島:
というかですね、それは宿題で。私たちも今後協議をしたいんですが、
「儀礼的」と言っても事業者と、やっぱり規制庁との癒着を、正直に行って疑っている訳ですよ。
人間って変な話、「あいさつに来ればいいやつだ」じゃないけれど、親しくなるじゃないですか。
規制庁:ww・・・んー、
福島:
だってそうですよ。
何で向こうがあいさつに来るか?って言ったら、関係性を強化したいからあいさつに来る訳でしょ?
規制庁:
ま、強化というのは、当然我々も事業者の方が、あのー、
どういうふうな状況にあって、
今取り組みの現状が何でとかいうのは、きちんと把握をする必要がありますので、
福島:
でもそれは、「儀礼的なあいさつ」ではなくて、
きちっとした厳しいヒアリングをきちんとやるべきじゃないんですか?
じゃ、市民が、
規制庁:
ただ、当事者として、そのー、まぁ、
まさに、そういうその規制を受ける側の人間のたとえば代表者がですね、
まさに代わりましたと、いう場合に、
「今回はわたくしがこのマルマル会社の責任者に就任いたしました」
という事に関して、その、まァ、ま、面会をしてご挨拶をするというのは、
あの、我々としては社会通念に照らしてそれほどおかしい事ではないというふうに思います。
福島:
それならですねひとつは、
問題は二つあって、「儀礼的あいさつ」というのをどう捉えるか?っていうのは今多分議論中で、
規制庁:まっ、そ…うですね、あの~、はい。
福島:
こちら側としては前と変わっていないという印象を受けるんですよ。
つまりね、規制する側とされる側ですが、そことの癒着を疑わせてはならないし、
じゃあ同じ分量だけ、規制したいと思っている私たち市民の声をね、
規制庁が聞いているか?って言っただちょっと違うと思うじゃないですか。
事業者が誰か?ということはしょっちゅう連携を取って、この人間が責任者だってあるけれど、
同じような関係が市民の側やいろんなところとは「儀礼的あいさつ」っていうのはない訳じゃないですか。
だから一つは、今日の宿題として、
・儀礼的あいさつをどれぐらいやっているか?
・儀礼的あいさつを今後どうするか? やめるかどうか、あるいはそれをチェックするのか?
というのを検討していただきたいし、その回答を頂きたい。
規制庁:はい。
福島:
儀礼的あいさつというのをどう捉えるのか?っていうのは、
今この件を受けて規制庁は議論しているはずですから、
規制庁:そうですね。
福島:それについての結論を教えてほしいというのが一点目です。
規制庁:はい。
福島:
二点目は、
「“儀礼的あいさつ”というのに隠れて実は実質的な話し合いをしている」っていうのが
今回の事件だったと思うんですよ。
ドラフトを渡している訳ですから。
規制庁:
ま、今回の件は、その1月22日は「儀礼的あいさつ」という形で、最終的には会っていなくて、
まさにあのー、実質的な中身の議論をして、面談録も作って、それも公開をしておりますので、
あの~、「儀礼的なあいさつ」という形ではない。
福島:「ない」の、
そしたらですね、この「儀礼的あいさつ」についてはちょっとまた、金指さん今後ちょっと協議というか、どういう議論をされているのかこちらの意見も聞いて下さい。一つ。
規制庁:はいはい。
男性2:
取り組みの状況を確認するっていうのはね、
わたしたちの認識だと「儀礼的あいさつ」をもう超えていると思うんですけれども、
規制庁:取り組みの、ごめんなさい取り組みの
男性2:事業者に対するね。
ま、「担当者が代わりました」云々だけじゃなくて、いま取り組みの状況を確認するって
規制庁:
あ、取り組みの状況を確認するとか、まさに個別の案件についてですね、やる場合は
それは「儀礼上のあいさつ」を超えると思いますね。
それは今の運用でもそうなっています。
福島:
だから、ここで議論しているのは「儀礼的あいさつ」っていうのをどれぐらいやっていて、
それを今後止めるのかどうか?
規制庁:あの、少なくても「今どのぐらいやっているのか?」というのはごめんなさい、把握する術がないので、
福島:じゃあ、これからどうするのか。
男性2:それは聞き取り調査とかをするべきじゃないんですか?面談記録とかは?
規制庁:
面談記録は残っていないです。
まさに「儀礼上のあいさつ」ですから残してないです。
男性2:なら本人に聞けばいいじゃないですか。
規制庁:聞いても記録が残っているものとないもの、記憶が。
男性2:記憶で聞けばいいじゃないですか
規制庁:なかなか全体として集約して把握するのは難しいです。
男性1:きちんと聞いてないからでしょ?
女性2:
「再発防止」っておっしゃっているけど何が今まで怒ってきたか?という事、
一番初めの点ですけれども、それって出来ないじゃないですか。
そして、過去を調べる術がないとおっしゃってますけれども、
審議官ですから、仕事なんで、
「自分が今日何をやったか」とかそういう記録を持っていないという筈がないですよ。
規制庁:あの、聞き取り調査はしております。
女性2:
なかったら、それは非常に大きな問題ですし、あるはずですから、
「調べる術がない」という点が非常におかしいですし、
一番初めの点の「何回彼が会っているか?」という事の内容を調べるという事は出来る筈です。
男性2:出来る筈ですよ。
規制庁:いや、あの~
女性2:だからそれをして下さいという事を委員本人がお願いして、
規制庁:
聞き取り調査はしていますけれども、実際にその―、なん、何件会ったということについては、
なかなかその把握することは難しいことです。
女性1:いや、だから全容を解明して下さいと言っている訳ですよ。
福島:
じゃあ、これはどうですか。
いったん聞き取り調査をやられて訓告処分という結論を出されたので、
あらためて前審議官に会ってですね、
「向こうの事業者側は8回と言っているが、あなたの記憶としてこれで正しいですか?」
という確認はしていただけますか?
規制庁:
まァ、あのー、繰り返しですけれども、
その再発防止を今考えている中で、
何か把握しなければいけない事案が出てくれば、それは把握をしに入ります。
福島:
ただし今回、
「儀礼的あいさつ」の延長線上に踏み込んで中身の話しをしていたと思っているんです。
規制庁:えーーー、ま、「中身」という、その中身の中身っていうのですね、はい。
福島:
それからもうひとつは、
やっぱり、ある期間に8回会うっていうのは、その回数は私は多いと思っていて、
それも再発防止に伴う何が行われていたか?という事だと思っているんです。
ですから今日の話しは「儀礼的あいさつをどうするか」っていうのは
宿題として議論していただいてまたフィードバックしていただく事は確認いたしました。
それから名雪さんに関して8回というふうに事業者側が言っている訳ですから、
規制庁の方から
「8回ということでほぼあなたの記憶に間違いないか?」という事を確認していただくとありがたいんですよ。
規制庁:
まぁ、あのー、本当にすみません繰り返しですけれども、
あの~、再発防止の観点で必要な事があれば、
キチンと、あの、我々としても把握をしなければいけないと思っています。
女性2:必要と思っているからなんですよ。
男性2:何で8回もあったのか
福島:8回も
規制庁:あの~、ぉ~
女性1:
「繰り返し」はいいんですよ。
だからやっぱり実態を解明しなければ、再発防止策もたてる事は出来ない訳ですよ。
だから、少なくても今8回という数字が出ているから、それをはっきりさせて下さい。
福島:
それともう一つちょっとお聞きしたいのは、
事業者側は「あいさつ」にたとえばどんな形で来るのか?
つまり、事前にアポをきちんと取って、たとえば
「3時に来ますので5分ほどあいさつ」というような、
ま、「顔だけ出します」というような形で来るのか、
たとえば、下の方から突然「関電ですが挨拶に来ましたので」という形で審議官に会うのとどっちなんですか?
規制庁:あのー、基本はアポを取るのが、あの、や、基本的なやり方にはなってます。
福島:からぶりになりますからね、アポを取るわけですよね。
規制庁:
ただ、おっしゃる通りにたとえば何らかのタイミングがあってですよね、
あの当日来られるという事を別に、あのー、なんか、制度上排除するという事はできませんので、
その時にその、おーー、その時のその本人の状況で、時間がとれればそれは会う事はあると思いますけれども、
福島:
ただ、基本的に今日の話で、やっぱりアポを取る訳じゃないですか。
いくら「儀礼的」だとしても、審議官に「会いたい」と向こうは思っているわけだから、
「実力者に会いたい」と思っているわけだから、
「関電ですが、誰誰ですがお会いしたい。ご挨拶です」って言って3時にアポを取る訳でしょ?
規制庁:はい。
福島:
そうだとすると、本人の記録に残っているじゃないですか。
突然の、
規制庁:
あの~、残っているものもあればですね、あの、残っていないものも、
たとえば手帳に書いている人も多分いると思いますし、手帳に書いていない人もいると思いますし、
福島:
でも、じゃあ逆にこちらからのお願いなんですが、
「儀礼的」だとしてもね、
たとえば今日金指さんさんと私たちが会った事はパブリックな事ですよね。
規制庁:ま、そうですね、はい。
福島:それで、
事業者と会うことも私はそれはパブリックな事だと思っているんですよ。
「儀礼的なあいさつ」だって、国会議員と誰かが会うのだって、そうじゃないですか。
だって、大臣が誰に会ったか?っていうのだって、全部ほとんど残っているわけだから、
だからこれは事業者と規制庁との、
規制される側と規制をする側の関係なので、「儀礼的なあいさつ」をどうするかという事はともあれ、
ある一定レベルの、向こうからアポを取って会うような形というのはね、
それは全部記録としてレコーディングしていただきたい。
女性2:だからそれを調べて下さいという事でぜひ。
規制庁:
あの、過去のものを調べるのは難しいと思います。繰り返しですけれども。
それは、残っているものもあれば残っていないものもありますので、
男性1:それはいい加減な役所だっていう事ですね。
福島:
いや、それはね、今後に関しては検討してもらうか、
今後は残すべきだと思うんですがいかがですか?
規制庁:
はい、あのぉ~、今ちょっとこの場で私がなにかを申仕上げるっていうのは難しいんですけれども、
あのぉーー・・・、ま、あの~、
本当に再発防止の一環で、ま、そういうことも含めて検討はしていくんだと思います。
福島:
それから「儀礼的あいさつ」は基本的にするしないという問題。
それから必ず規制庁の役人が事業者と会う場合にはそれを全部レコーディングしていく。
儀礼的であれなんであれ。
という事というのは要望したいんですよ。
規制庁:はい。
福島:
そして3点目は、過去について全部というのは難しいにしても、一人一人について思い出せと、
少なくても名雪さんに関しては、事業者側は8回会ったと言っている訳ですから、
「あなたは8回か?」という確認はしてくれませんか?
だって今回は名雪さんの事が問題になっていて、
彼は踏み込んでいるわけだから。
規制庁:
ん、まァ、あのーー、なんていうか、
本当に、そのぉ~~、ま、これ、繰り返しですけれども、
そのぉ~、何かするにあたって何が必要なのかという事なのだと思っています。
福島:
ただし、何をするかにあたって、彼は踏み込んでいるわけ。
やり過ぎている訳でしょ?
規制庁:やり過ぎた、やり過ぎた1月22日の案件は把握をしています、はい。
福島:
だからやり過ぎた前にやり過ぎているかもしれないじゃない。
8回も会っているというのは多いと思うんですよ。
規制庁:まさにそれは、その再発防止策として何が必要なのかっていうのを検討するにおいて、
男性1:再発防止は真相究明をしなければ出来ないです。
女性1:
じゃあね、これについてはしっかりやって頂くという事として、
22日に、彼は敦賀の断層調査の資料を渡したという事ですね。
規制庁:そうですね。
女性1:
で、その事については把握しているとおっしゃっていますけれども、
それを把握したのが23日、翌日ですね。
規制庁:そうですね、おっしゃる通りです。
女性:それは「名雪さんが自分から申告をしてきた」と、
規制庁:ま、そうです。
まさに「儀礼上のあいさつ」等に当たらないので、ご自身で面談録を作らないと、ルール違反になりますので、
その―、お、自分でその面談録を作って、えー、ま、
「軽率な行為だった」というふうに報告がありました。
女性1:
それは、彼が「軽率な行為だった」という事を、自覚したと言いますか、
それはもう「渡した段階から実は分かっていた」という事ですか?
規制庁:
分かっていたのか、面談録を作って実際に、あの~、ま、全部公開をされていますけれども、
面談したのが「一人」だというのは、自分でまさに書かないとダメですので、
それを書いていく過程で、ま、そういう事に思いが至って報告をしてきたんだという事だと思います。
女性1:ちょっと、不思議で、おかしくないですか?ねぇ。
規制庁:そうですか?
女性1;
報告書を書いている最中に
「あ、自分はチョッとヤバイことをやってしまったのかな?」というふうに気付いたと?
規制庁:そうです!そうです。
福島:
っていうかね、金指さんさん普通ね、人間ってやった時点で「まずい」と思う訳じゃないですか。
ドラフトを渡して。
つまり「書いている途中でハッと気付く」というよりはやっぱり、
規制庁:え?でも渡した時点で気付くなら渡さなければいいだけの話しなので、
女性1:
だからこそ、深刻なんですよ。
そういうことも自覚せずに渡しちゃったという事
男性3:
たとえばね、
要望されて渡したのか?自ら渡したのか?っていうことも調べているの?
規制庁:あの~、まァ、渡したという事実がまず問題だから。
男性3:
違うよ。
「なぜ渡したか?」じゃないですか?
要望されて、「見せろ」「よこせ」「よこしたらあんたになんかあげるよ」という
何か協議があったんじゃないでしょうか?
規制庁:それは、その~ぉ、ま、協議はないというのは確認はしておりますけれども、
福島:じゃ、どういう経過で渡したというふうに理解しているんですか?
男性3:どういう理由で渡したのか?というところを調査しているのかどうか?というところを
福島:つまり、彼が手元に持っていて渡したのか?どうして?
規制庁;
はい、あの~、ま、これ、最初の話しの繰り返しなんですけれども、
その、処分を行うにあたって、何が必要なのかという事です。
男性3:処分じゃないよ。
規制庁:
我々はまさに、今回の事をやるにはまず処分を何がしかするのかと、
で、それから、
いや、まァ、再発防止策を検討するにあたって必要な事項は、まァ、把握はします。
男性3:
要望されて渡したのか?
自ら、名雪さんが自発的に渡すべき物として渡したのか?
もしくは業者から頼まれて渡したのか?
調べてるの?
規制庁:あの~、我々として問題なのは「渡した行為そのもの」が問題で。
男性3:
違うよ、何故渡したのか?
その行為に及んだのか?という原因が
規制庁:
あのぉー、なんて言うかですね、その、
プロセスはですね、
女性:調べてないんだ。
男性3:どうでもいいんだ。調べてないんだ。
規制庁:
あの、聞き取りはいろいろとしていますけれども、
我々として問題視しているのは「渡した行為そのもの」
男性3:名雪さんは何故渡したのか?
規制庁:いや、むしろ事実が問題だと思っているので
男性3:事実で、何故渡したのか?っていう事実は?
規制庁:
あの~、仮にですね、仮に、事業者の側から何かのアクションがあったという事は、
別に我々行政側の方がしっかりしていれば別にいい話なんですね、
福島:いや、違うんですよ。
規制庁:それで、その―、今回は、
福島:
それはそうじゃないですよ。
つまり、あらゆる事件がそうだけれども、
それはやっぱりね戒告処分の事実の確定としては弱すぎますよ。
規制庁:
いやいや!
あの、まさに、そういう、その、もう、渡したという事実をもってして、
我々としては内規の中で最も重い処分をしていますので
女性1:
聞かれている事に答えて下さい。
「何故渡したのか?」を調べているのか?
規制庁:あの、聞き取りは色々としています。
女性1:でも
規制庁:その中で、我々は処分に必要な事実はもうすでに把握はしている
女性1:
だから今の質問に答えて下さい。
何で渡したのかを調べているのかいないのかをお答え下さい。
規制庁:あ、繰り返しですけれどもいろいろと調査はしています。
女性1:だから、どっちなんですか?
福島:何故渡したのか?
女性1:調べていますか?調べていませんか?調べているという事なんですね。
規制庁:
あの~、聞き取りはしていますけれども、
我々として、その必要な事実認定として、渡した行為がと思っています。
女性1:
じゃぁ、何故渡したのか?は聞いた。その答えは何だったんですか?
答は?
福島:
だから、ヒアリングはされた訳で、
渡したという事実には間違いがないからそれは戒告処分にあたるんですが、
規制庁:そうですね。
福島:
ヒアリングをされた結果、
どういう経過で渡したというふうに規制庁は認識しているんですか?
規制庁:あのー、そこについては特には事実確認をするまでもないと思っています。
男性3:なぜ?
規制庁:いやまさに、
男性3:どうして渡したのか分からなかったら、お金をもらっているかもしれないじゃないですか?
規制庁:いや、そういう事実はなかったという事で。
男性3:何で
規制庁:まさに聞き取りをして我々は認識をしております。
男性3:だから聞き取りで、何故、名雪さんが渡すという行動に至ったのかというところを説明して下さい。
規制庁:
いえ、あのー、ですから、繰り返しになりますが、
ですから、渡してその後に、
福島:じゃあ名雪さんは、何故渡したと言っているんですか?
規制庁:
あのー、渡した事実と、渡した後にたとえば報告書かなんかに何らかの影響がなかったということなり、
まさに渡した後に、金銭なりが授受された事はないという事は確認しております。
福島:
いや、違うんですよ。
あのね、規制庁としては、名雪さんのやった行為が問題だと思う訳でしょ?
規制庁:はい
福島:
だとしたら、何故そういう事が起きたのかを普通は考えるわけじゃない。
規制庁:ですから、再発防止に必要な事は把握をしております。
男性1:
ちょっと良いですか?よーく聞いて下さい。
これは重大な問題です。
なぜか?というと、
向こう側が「渡してくれ」と言ったとすれば、事業者の責任を問うべきでしょ?
規制庁:ま、事業者の責任を我々として問えるかどうか?というのはまた別の話だと
男性1:
それはあなた方が問わなくても、社会的にそれは問うべきなんです。
そこは全然違うんですよ。
規制庁だけの、名雪さんだけの問題で済むのか?
それとも事業者が明らかにね、「儀礼的あいさつ」を利用して、自分たちに都合のいい資料を要求したのか?
これは大きな問題で、それが真相究明のポイントじゃないですか?
何故それをはっきり言えないんですか?
規制庁:我々はそこまでの、別に法律上の権限を持っている訳でもないですし。
男性1:法律上の権限じゃないですよ。
福島:
っていうかね、
規制庁がやっぱり、みんなから信頼された独立した機関で会って欲しいと私たちは思っている訳ですよ。
だから今回の件に非常にショックを受けた訳ですよ。
「何でドラフトを事前に事業者に渡すのか」と。
その時に、「その事が何でそういうふうに起こるのか?」という事の解明は必要じゃないですか。
再発防止についても。
規制庁:あっ、ですからまさにその再発防止として、何が必要なのかという事については色々
福島:
だから、どういう経過で渡したのか?ですよ。
向こうが「くれ」といったのか、こっちがスゴーク安易に渡したのか?
名雪さんはそこをなんて言っているんですか?
規制庁:あのまぁ、繰り返しですけれども再発防止に必要な事は引き続き
福島:いや、だから事実究明しないとダメじゃない
男性3:
名雪さんとの聞き取り調査を公開するべきだと思うんですけれど。
で、その時に事実行為があって出したのか?
もしくは先輩後輩というOBという関係の中から出してしまったのかとか、いろいろと
福島:
じゃぁ逆にね、ヒアリングをやった時に二人きりで会っている訳ですよね。
1対1で。
規制庁:1対1というのは誰と誰ですか?
福島:
ああ。そうじゃないごめんなさい。
名雪さんと相手は、1対何だったの?
規制庁:1対3だと思います。
福島:
1対3なんですね。
1対3で会っている時に、名雪さんはあらかじめそのドラフトを手に持っていたんですか?
規制庁:えーー、手に持っていた?
福島:
つまり、渡したという事は手に持っている訳じゃないですか。
言われて席に帰って渡したのか?
あらかじめその部屋に入った時点では手にドラフトを持っていたのか?
規制庁:
まちょっと、
手にドラフトを持っていたのか?というのはちょっとすみません、把握をしていないですけれども、
福島:つまり、
男性3:調べてないんじゃないの?
規制庁:
審議会室で、その打ち合わせをしておりますし、
あの、まさに1対3でその―、
福島:
審議会室ね。
審議会室にはドラフトがあるからなんですね。
規制庁:
審議会室にはドラフトは当然あると思いますね。
まさにそのラインで仕事をしていますんで。
男性3:
何故名雪さんがその情報を渡したか?という
ね、渡さざるを得なかったのか?
求められたから出したのか?どっちなのか。
それとも自発的に出したのか?どうなのかは少なくても調べなきゃいけないんじゃないですか?
次の再発防止のためにどうですか?
規制庁:ま、あのぉ~再発防止を考える中でなにが必要なのかという事を、
男性3:なにかじゃなくて、
福島:
つまりね、これは非常に深刻で、
いろんな案が出る前に事業者に見せている訳ですよ。
そこで打ち合わせをするとか、「ちょっとここは勘弁して」とか、
「これはキツイ」っていう話もあったかもしれないじゃないですか。
そこを私たちは疑っているんですよ。
ようするにズルしている訳じゃないですか。
カンニングペーパーを渡しているようなものなんですよ。
試験官が「この問題出すぞ」って言って渡しているようなものなんですよ。
おかしいでしょ?
だとしたらどういう経過で渡したかは極めて重要ですよ。
規制庁:
ま、経過というか、
まさにすみません、繰り返しですけれども、
まず、渡したという事実が私どもでは問題だと思ってまして、
福島:
いや、違うんです。
その渡した事実が、規制庁の独立性を著しく侵害しているから、
どういう経過で渡したかを規制庁は明らかにするべきで、
それを何で今言えないのか?と言っているんですよ。
規制庁:
あの~、ま、本当に繰り返しですけれども、
あの、あの、処分を行うに当たっては我々として必要な事実はすでに認識はしていますし、
他方で再発防止を
男性3:
だから求められて渡したのと、自発的に渡したのでは罰の仕方も違うんじゃないですか、
どうですか?
規制庁:いや、あのぉ~
男性3:飲酒運転だって、自分で飲んだのと、勧められて飲んだのとは
規制庁:
いや、我々としてはまさにその渡した事実をもって、
すでにもう、一番最初に申し上げたように内規でもって一番重い処分をしておりますので、
女性2:
そしたら、
再発防止をするためにはどういう事が必要なのか?という事をリストアップしていただけます?
規制庁:というか、あの~、
女性2:
再発を止めるためにはこういう事が必要だという事を
これから再発を防止する訳ですよね。
じゃあそのためには何が必要かという事を規制庁自らリストアップしてもらえますか?
規制庁:
リストアップというか、
今まさに考えたものを再発防止策にはきちんと反映させていきたいと思っています。
女性2:
いや、だから、
たとえばわれわれが言っている事は必要でないみたいなことをおっしゃっているんで、
規制庁:
いや別に必要でないと申し上げているつもりでもなくて、
最終的に我々としては、
男性2:それちゃんと聞いてるでしょ?そんなのは当然。
規制庁:な、なんですか?
女性2:ヒアリング出来ているでしょ?
男性2:何で隠すんですか?何で言わないんですか?
規制庁:別に隠しはしてないですよ。
男性2:どちらが湧かれ資料の提示があったのか?なんて言うのは当然聞いている訳でしょ?
福島:
つまり、どういう形で渡したのか?っていうのは、
だってね、犯罪だって、窃盗した事実はあったとしても、
どういう形で誰に言われて生活に困って窃盗したのか?千差万別じゃないですか。
その事情を聞かない限り事実の究明なんかできないんですよ。
規制庁:
あのう、まァ、本当に繰り返しで申し訳ないんですけれども、
処分に関して必要な事実は我々としては把握しています。
福島:
そうじゃないんですよ、私たちが求めているのは処分じゃないんです。
ちょっとすみません、もっと生産的な議論をしたいので、
処分をするにあたってもどういう経過で渡したか?というのは重要じゃないですか。
規制庁:いやぁ
福島:自分から率先して渡したんだったら問題でしょ?
規制庁:
いやいや、べつに、自分から率先して渡そうが、相手から求められて渡そうが、
渡した時点で事実は渡した事実でありますので、
すでに渡した事実をして最も重い訓告処分にしています。
福島:
いや、そしたらですね、私たちからすれば
自分たちの方からホイホイ渡したっていう規制庁と
渡せと言われて渡した規制庁とでは、やっぱりちょっと違うんですよ。
つまりこの問題は政官僚癒着がやっぱりあるなと思わせるから、とことんやって欲しいわけです。
だからどういう形で渡したか?についてのヒアリング結果すら明らかに出来ないという事は、
正直言って情けないんですよ。
規制庁:あの、
男性3:どういう理由で渡したか?っていうのはもう公表して下さいよ。
福島:そうそうそう。
女性2:じゃあ、それを検討するっていう事だけ今日お約束いただけますか?
規制庁:まァ検討というか、再発防止を考える
女性2:ちがいます!
規制庁:
なかで、必要な部分はきちんと把握をしますし、
それについてはきちんと再発防止で反映をしていきます。
男性3:
じゃあ、一つだけ一つだけ。
もしもですよ、名雪さんが「金銭頂いていません」と口だけで言ったと。
でももし頂いていたら、公務員法違反とか、刑事告訴とか、
ちゃんと事件じゃないですか、刑事事件。
規制庁:もちろん貰っていたらそうなるでしょうね。
男性3:じゃあどこでわかるの?貰ってないって。
規制庁:あのわれわれとしては、まず本人には聞いていますので、
男性3:聞いて?なんて言ったの?
規制庁:だからその「授受はない」と言っています。
男性3:どういう証拠がありますか?証明は?根拠は?
規制庁:あのぉ~、根拠は・・
男性3:
現金で貰っていたら違うじゃないですか。
もしくはポケットにお金を入れられたからそれは返しましたとか、理由がある訳じゃないですか。
規制庁:あの、特に今、そ、そういうことはなんら、その事実関係として把握をしていませんので、
男性3:
だから事実関係を把握して下さいと言っているんです。
そうしたらお金をあげるから、情報をくださいと言われたのか、
たとえば名雪さんはOB関係とか、人間関係が親しいから渡しちゃったのか、
罪が違うでしょ?
規制庁:申し訳ございませんが、我々は別に捜査機関ではないので。
男性3:だから、調査して下さい、調査だよ、調査。
規制庁:調査は本人に聞くのが我々としてやる調査で、
福島:
OK!そうしたらね金指さん、えーっと、
本人に確認して下さい。
どんな経過で書類を渡したのか?っていう事を本人にヒアリングをしてその結果を教えてくれますか?

規制庁:
あのまァ、本当に繰り返しですけれども、
再発防止策をその考えるなかで必要な事はきちんと把握をしまして、
それは再発防止に反映をしていきますので、ま、かりにその、
女性2:今議員がおっしゃった事をじゃあ、「しない」って言っているんですか?
規制庁:別に「しない」とは言っているつもりもないです。
女性2:じゃあ「する」って言って下さい。「やります」と。
「やる」っていうことでいいですね。
規制庁:あのお、
女性2:次に進みましょうよ、「やる」っていう事で。
規制庁:
「次に進みます」っていうか、私もちょっとすみません、他の用事が、
45分に外から面会がきますので、最初15分という形でお約束を頂いていますので。
福島:
そしたらですね金指さん、これについて私は再発防止に必要だと思っているんですよ。
「事実の究明無くして再発防止はない」と。
だから、今日の宿題で名雪さんに対してヒアリングを再度やるか、
今までのヒアリングの結果でどういう経過で文書を渡したか?っていうのをお願いします。
規制庁:
まァあのすみません、
私の立場で今何をするしないというのは申し上げられる立場にないので、
きちんとあのー、再発防止を考えた中で、
あのー、まぁ、どういう、どういう形でそれが反映をされたのか、
それでどういう、どういう再発防止になったのか、という事については
必要があればご説明をさせていただきます。
女性1:
じゃあそれはそういう事にして。
じゃあ時間がないので、
もう一点私たちはですね、実態が全然明らかになっていないので、
今回の敦賀の事だけなのか?と、やはりその不信感が強い訳です。
37:09
つづくーーー↓
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
この後、日本原電の敦賀原発のみならず、関電の大飯原発での疑惑が浮上します。
ーーー
規制庁総務課の金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐は
「日本語が理解できないのか?」と感じるほど、
それとも「ロボットか?」と思えるほど同じ言葉を繰り返すのみで、きちんと答えません。
えっ!?まぢ?? まさか・・・って思った事。
名雪審議官は面会録を書いている途中で「自分はいけない事をした時がついて自ら報告した」
何かを誤魔化すために言っているのかと思ていたけど、
途中から、もしかしたら本当にそうなのかもしれない気がしてきちゃった。
それから、規制庁側は、
「儀礼的あいさつ」はアポを取って会うのが通常だが、その記録はない。
名雪審議官が何回原電とあったかは全く本人に聞く気がない。
何故渡したのかの理由も調べない。
名雪審議官を非常にかたくなに守っている印象があります。
「何で言わないんですか~?」っていう質問には一切答えませんでした。
日本原電に資料を渡した地震津波担当の“名雪審議官”
2/1原子力規制庁の臨時記者会見(文字起こし)
何故自ら?一番重い処分?儀礼上のあいさつ?他
「名雪審議官更迭」規制庁会見質疑応答(内容書き出し)
古舘「古巣の文部科学省に戻ったという事で何が更迭なのか?さっぱり分からないですね」
“資料流出”規制庁の体制2/6報道ステ(内容書き出し)
続きを読むに

2/1原子力規制庁の臨時記者会見(文字起こし)のつづきです。
質疑応答、まだ途中まで(40分経過後ぐらいまで)の書き出しですが、項目別に分けました。
私が一番疑問に思ったのは、
「規制庁としてかかる事案を覚知したのは、翌日の23日、本人からの申し出によってであります。
これを受けて即時に田中俊一委員長に報告し、事実関係の確認を開始いたしました」
という森本次長の報告を聞いて、「名雪審議官なぜ自分から翌日に申し出たのか?」という事です。
その事に関して産経新聞の記者が質問されましたが、森本次長の回答は答になっていないように思いました。
何で自ら申し出たのか?
その疑問はまだ残ったままです。
ーーー
何故自ら翌日に申し出たのか?
ーーー
産経新聞あまの:
その事業者との癒着に関してのルールとして、
二人以上というものがあるというふうにおっしゃっていましたけれども、
そうするとこの、
「一人だったから自分から申し出た」その辺の経緯がちょっと良く分からないですけど、
何故、自ら申し出たんですか?
森本:
まず本人は面会記録というものを提出しておりまして、
そして、あのー、既にホームページにもアップさせていただいております。
本人としては、あのー、一言で言えば、「軽率にそのようにやったんだろう」と考えております。
ーーー
名雪審議官の立場
ーーー
北海道新聞やすもと:
日本原電から規制委員に質問状が活断層調査に対して出ている状態で、
審議官が、この現時点の状況で「儀礼上のあいさつ」とはいえ、会う事について、
本人はなにか会う事についてのためらいとかはなかったのかどうかというのは、
聞いていますか?
森本:んー、一言で言うと、
「軽率にもそこに思いが至っていない」ということでございました。
北海道新聞やすもと:
審議官が、このドラフトに関して、職務権限は何か持っているんですか?
作成する立場であるとか?
森本:
審議官はそれぞれ担務がありまして、
名雪審議官の場合は地震津波で担当するというかたちになってございます。
もとより審議官ですから、スタッフ職になるわけですけれども、
規制庁では審議官をヘッドにしたチームを作っているので、
そういう意味では、影響力があると考えています。
北海道新聞やすもと:文章を直したりするようなこともできる?
森本:やればできることになります。
ーーー
処分について
ーーー
産経新聞あまの:
戒告にした理由なんですけれどもほかの処分、もう少し重い処分の検討は無かったんでしょうか?
森本:内規としては一番重いものでございます。
共同通信さかい:
冒頭の森本次長の発言が気になっていたんですが、
これまでの審議の過程が公開されていたからドラフトを渡しても問題がないというふうに
そういう認識なのでしょうか?
それは名雪審議官だけなのか、規制庁全体としてこれまでの議論の過程が公開であれば、
ドラフトが、秘密の資料ですとかこれまで公開されていない者にはあたらないという認識なんですか?
森本:
えーっと、まず、その、えー、もとより、その、いわゆる、守秘義務という、ですね。
えー、じ、実質的な秘密のあるものの情報を、
公表されていない情報というものが含まれているとは認識はしておりません。
しかしながら、あの~、いわば、その、まだドラフトの段階の資料を、おーー、渡すという事自体は、
極めて不適切というふうに認識をしております。
共同通信さかい:
ちょっと話が変わるかもしれませんが、
今、安全基準の策定をされていて、各検討チームがですね、
一字一句でどういう表現にするかという事を詰めている議論をやっていると思います。
それでああいうのが決まっている段階で、
こっちは途中の審議は公開したからドラフトは構わないという議論がちょっと良く分からないんですが。
森本:
構わないと申し上げている訳ではなくて、
それゆえに彼を訓告という処分にし、かつ文科省に出向させるという、
いわば更迭処分にさせて頂いているものであります。
共同通信さかい:
それから先程の質疑の中で出たんですけれども、
国家公務員法との関係で、報告書は有識者のメンバーにもわたっているという事もあるので、
違反ではないという事で、
被規制者と検討チームのメンバーを同一に扱っていることも理解できないのですが。
森本:
すみません、言葉足らずでした。
いわゆる実質秘という意味で、国家公務員上の守秘義務というのがかかっております。
そういう意味で、この日本原電に渡した報告書の中身ですね、
中身において先ほど申し上げましたけれども、
公開の有識者会合で検討議論されていた内容であるということを前提として取りまとめたものだ。
で、そういう事が前提でありますので、
守秘義務がかかっていない有識者の方にもお渡ししているという意味で、
実質秘とは私どもは認識をしていませんので、
従いまして国家公務員法上違反という事は言えないのではないか
というふうに考えているというものでございます。
北海道新聞やすもと:
今回の処分の根拠となっている規則では、この文書を渡した行為というのは何に当たるんですか?
違反行為として。
森本:
あのー、ます、その~ふたつございます。
明示的に規定していますのは、被規制者等との面談を行う場合に・・・略(さっきはなしたので)
後者(文書を渡した行為)に関しましては「信頼の失墜」をもたらす恐れがあるという事で、
いわば、「不適切」という観点で、合わせて内規処分というふうに考えています。
北海道新聞やすもと:これは懲戒処分により信用失墜行為とは別なものになる、内規上のものという?
森本:
おっしゃるとおりで、
国家公務員上の懲戒処分というものとは性質がちがうものです。
東京新聞おおの:
処分のレベルなんですが、懲戒処分ではないということですが、
森本:国家公務員上の処分ではなく、内規の、規制委員会の内規の処分です。
東京新聞おおの:レベルとして一番重いという話でしたが、他にレベルってあるんですか?
森本:
あの~、えーっとですね、内規では、あの~ぉ・・・
えっと、訓告が一番重く、その次が、えー、文書による厳重注意、
それから口頭による厳重注意、または注意という、4段階がございます。
共同通信みやざき:
懲戒処分にならないのは、渡した資料が守秘義務のかかったものでないので
法律違反には当たらないという?
森本:はい。国家公務員上の違反には当たらないと考えています。
ーーー
何故文書を渡したのか?
ーーー
産経新聞あまの:
何故そういう文章を渡したんでしょうか?
本人からの言い分はどういうものなんでしょうか?
森本:
まず、どんな理由であれ、資料を渡したのは軽率であるというふうに考えております。
本人からは「秘密の打ち合わせなどという意識はなかった」という事ではありますけれども、
事実には変わりがないというふうに考えております。
読売新聞ふなこし:
何故渡したのかが全く分からない。
やり取りの中でという事だが、どういうやりとりでなにを思って渡したのか?
渡していいと思ったんですか?
森本:
端的に申し上げれば、
「渡していいと考えた」という事でございます。
読売新聞ふなこし:原電から求められて「渡していいや」ってなったのか?
森本:
本人は、
「この評価会合の議論をより実りのあるものにするという意識のもとに渡したという認識だった」
と称しているが、それゆえに軽率であると考えている。
読売新聞ふなこし:「議論が実りあるため」という意味は?
森本:わたしにもわかりません。
読売新聞ふなこし:
本人は、渡すことが実りある事に繋がるというふうに言っていたと。
ただ「軽率だった」というのは、次の日に軽率だったと気がついたという事?
森本:基本的にそうだと考えている。
読売新聞ふなこし:原電から求められたという事でいい?
森本:そこも本人から明確にしていません。
読売新聞ふなこし:明確にしていないし、明確にする必要もないと思っている?
森本:はい。
赤旗日曜版みうら:
話し出して原電から求められたのか、それとも自発的に渡したのか?
どちらですか?
森本:そこはわかりません。
赤旗日曜版みうら:なぜそれはわからないんですか?
森本:
要するにこの問題は名雪審議官本人の、え、言わば、その規制庁としての自覚の問題であり、
それに対してはこの名雪、それは更迭と、言う事で処分をしたいというふうに考えています。
赤旗日曜版みうら:
処分するのは良いが、
向こうが、原電が「非公開の資料をくれ」って言ったかもしれないじゃないですか。
言ってないんですか?
森本:承知しておりません。
赤旗日曜版みうら:
言ったかどうか調べないとその次の段階に進めないじゃないですか。
それは調べないんですか?
森本:調べる予定はありません。
赤旗日曜版みうら:なんでですか?
森本:
何べんも申し上げますように本件は名雪審議官の、個人の過ちであり、
かつ、個人の軽率な行為、内規違反と理解しています。
東京新聞おぐら:
どういう経緯で渡ったのかが、さっぱりわからないんです。
それが分からないと、国家公務員法違反とかもあり得る話で、
あるいは請託を受けてですね、便宜を図ったということも考えられなくはないわけですよね?
そういう刑事責任とかについてはどう考えていますか?
森本:
国家公務員法との関係ですが、
今回審議官から日本原電に渡された報告書案は、
基本的にそれまでの公開の有識者会合で検討議論されていた内容を取りまとめたものであること。
それから公務員としての守秘義務が化されていない有識者会合の委員にも渡されている事を踏まえれば、
必ずしも守秘義務違反とは言えないのではないかというふうに認識しています。
ーーー
金銭などの利益供与は?
ーーー
産経新聞あまの:
受け取ったことで金銭物品の受け渡し、接待などの利益供与、
これまでの過去の分も含めて何か確認したものはありますか?
森本:そういうものはございません。
赤旗日曜版みうら:
それは、原電が不正をしていないという保証は今ここで示す事が出来ますか?
原電が不正をしていないという事を規制委員会として保証をしているという事ですね?
森本:いいえ。
赤旗日曜版みうら:保証できないならなぜそれを調べないんですか?
森本:その必要はないと考えております。
赤旗日曜版みうら:何故その必要がないんですか?
森本:
何べんも申し上げますけれども、
本件は名雪審議官が、
言わば規制庁職員としての自覚のない行為をしたという事をもって処理をしたいと考えています。
赤旗日曜版みうら:不正があったらどうされるんですか?
森本:不正があったかどうかとはどういう意味ですか?
赤旗日曜版みうら:
何らかの金品の授受とかがあったかもしれないし、
「非公開のものをくれ」といったかもしれないじゃないですか?
森本:まず金品の授受はないと本人から聞いてございます。
赤旗日曜版みうら:非公開のものについてはいかがでしょうか?
森本:それは承知しておりません。
広報担当:同じ質問が堂々巡りなので、
赤旗日曜版みうら:
堂々巡りって、一番大事なところじゃないですか。
「なんで聞かないの?」っていうところが分からない訳でしょ?
東京新聞おぐら:
金品を受け取っていないと本人から、
本人がそう言っているだけですよね?
それを規制庁として確認したわけじゃないですよね?
ウラ取りできる訳じゃないですよね?
それをどうして「ない」と(本人が)言っているだけの事を信じていられるんでしょうか?
森本:
問題になっているのは28日の会議の資料を事前に渡したという事に留まりますので、
あとすみません、ということになりますので、
それについて名雪審議官が問題だという事で、今回処分をするというものでございます。
東京新聞おぐら:
ようするに、それが事前に貰える事が原電にとって利益であれば、
利益の供与になるんですよ。
そうしたらその利益の供与をして、その見返りになにかをもらっているかという事で、
もし貰っていれば贈収賄になるんですよ。
その辺まで認識して調査をしたんですか?
そういう刑事罰にもあたるということも認識して、
場合によっては司法当局に告発するなりなんなりという事は考えなかったんですか?
森本:
繰り返しになりますけれども、
基本的にそれまでの公開の有識者会合の検討議論してきた内容を取りまとめたものだという事をふまえて、
いわば内規で名雪審議官の不適切な行為というものを処分したという事です。
東京新聞おぐら:
話の角度を変えますが、
森本次長は事前に原電に対してドラフトを渡すことが、原電にとっての利益ではないと、
そういうふうにお考えですか?
森本:あの、非常に不適切な行為だと認識をしております。
東京新聞おぐら:
いや、ちがう。
原電の利益かどうかを聞いているんです。
森本:そこはわたしにはわかりません。
東京新聞おおの:
事実関係の調査とおっしゃったが、これは、名雪さん本人への聞き取りだけですか?
森本:
基本的に名雪本人への聞き取り、それからドラフトの内容と、
えー、その後の、いわばその、名雪本人の、庁内での行動。
あるいは、原電から何かアクションがあったかと、庁内に対してですね。
という事を調べたというものです。
東京新聞おおの:
先程から金銭授受、それから接待関係はないというお話でしたが、
これは規制庁の方から「ありませんか?」という質問をして「ない」と答えたんですか?
森本:おっしゃるとおりです。
ーーー
面会内容「儀礼上のあいさつ」
ーーー
毎日新聞にしかわ:
面会は原電側からの要請で面会したという事でしょうか・
森本:はい、そのとおりです。
毎日新聞にしかわ:
それで、ドラフトを要求したのも、要求されて渡したという事なんでしょうか?
原電側から求められて渡したという事なんでしょうか?
森本:
えっと、詳細は承知しておりません。
まず、「面会は“儀礼上のあいさつ”という事で申し込まれた」と本人は言っております。
ただ、実際には個別サイトの具体的な話しに及んだろうという事で、
そのなかで、「渡した」というふうに聞いております。
TBSたてやま:
この審議官ですが、日本原電と接触を持ったのは今回が初めてなのか?
この方は文部科学省の出身だと思うんですが、
文科省時代からこういう接触が日常的に行われていたのか?
森本:
「儀礼上のあいさつとして接触していたのはある」ということでございますが、
いわゆる「今回のようなやり取りというものについては初めて」というふうに本人は申しております。
TBSたてやま:
儀礼上の接触というのは「規制庁に移ってからも」ということでしょうか?
何回あったんですか?
森本:
儀礼上のあいさつについては特に制限は掛けておりまs年ので、
それについては確認をしておりません。
TBSたてやま:他の電力会社との接触もあったんでしょうか?
森本:いわゆる儀礼上のあいさつは「あった」というふうに聞いております。
読売新聞ふなこし:
ひとりで会わないルールなのに1人で会っていたということで、
審議官には秘書も付いていますよね?
きて、そこでひとりで会っているという事はわかるわけで、何で周りも当日気がつかない?
森本:
まず、儀礼上の挨拶だけならば、そこを制約している訳ではない。
それが長引いた時に職員を呼び込むという努力をすべきだったというのは、
まさに審議官の問題であったと思う。
読売新聞ふなこし:じゃあ、最初はあいさつの筈がいつの間にか話しこんだという事?
森本:
はい。
実際にあいさつを超えて話しが個別サイトの話しに移った段階で、
途中からでも他の職員に同席を求めるなどの対応が出来た筈だと考えている。
そういう意味で、そういう事をしなかった事が内規に反すると考えている。
読売新聞ふなこし:「襟を正す」などの表現で再発防止策がみえてこないが、
毎日新聞おかだ:
先程森本次長がおっしゃった
被規制者との面談についてのホームページに載せられている資料を見たんですけど、
「原電側からは28日までの評価に関連して新知見として当日説明させてほしい旨要望があった。」
と書いてあるんですけど、
「儀礼上のあいさつ」という名目ではないんじゃないですか?
森本:
まず、儀礼上のあいさつとして、アポを取ったという事実はあるようですが、
実際には先ほど申し上げましたように、個別のサイトの議論に入ってしまった。
そそてその旨を彼は面談記録として提出したもので、それをそのまま出させていただいたものです。
毎日新聞おかだ:
名雪審議官がそういう理解で書いただけで、実際は「儀礼上のあいさつで通った」という事?
森本:最初のアポはですね。
毎日新聞おかだ:なるほど。実際に会うのは始めた立ったという事で良いんですか?
森本:「儀礼上のあいさつ」としては会っているようでございますが、
毎日新聞おかだ:ん?今までもあいさつ上会っているという事ですか?
森本:「儀礼上のあいさつ」そういうのはあったというふうに聞いております。
毎日新聞おかだ:会うのは何回目なんですか?「儀礼上のあいさつ」も含めて。
森本:そこまでは調べておりません。
朝日新聞いしかわ:
初対面ではなかったという事ですか?曽野常務とは。
森本:
あの、それは、そうだとおもいます。
あの~、実際に評価会合等で、あのー、会っておるかと思いますけど。
朝日新聞いしかわ:個別に会った事があるのかどうか?
森本:いわゆる「儀礼上のあいさつ」として会った事はあるようです。
朝日新聞いしかわ:名雪審議官が渡した文章は評価会議の文章だけ?
森本:そのように聞いておりますし、そのようにホームページもアップされてございます。
北海道新聞やすもと:
今回「儀礼上のあいさつ」としてお会いして問題が生じたのですが、
この「儀礼上のあいさつ」に関して何か制約であるとか、
再発防止の一環として何かお考えはありますか?
森本:
おっしゃる通りで「儀礼上のあいさつ」とそれから「実質上の話しになる」ということは、
クリアに分けられないケースが生じると思いますので、
その点についてルールをなかで決めていきたいというふうに考えています。
ーーー
日本原電
ーーー
共同通信いしづめ:
原電の常務と他の二人というのは?
森本:原電の市村常務と…あとおふた方はちょっとそれは後ほどでいいですか。
共同通信いしづめ:市村常務と名雪審議官はたとえば安全委員会時代とかに面識があったんですか?
森本:承知しておりません。
共同通信いしづめ:
渡す方も渡す方だが、「渡してくれ」と頼む方も非常に問題があると思うが、
原電に対してはなにか指導などしたのか?
森本:
やり取りについては原電に確認していないので、「渡してくれ」と行ったのかどうかも確認していません。
従って原電に対して何かをやることはない。
共同通信いしづめ:何故確認しないのか?
森本:
こちらの内規として名雪審議官を処分するものなので、そこについては必要ないと考えている。
共同通信いしづめ:
日本原電は規制をする対象です。
個別に面談して資料を渡してくれと言ってはいけないという事日本原電はよく知っているはずなのに、
それに対して何も言わないという姿勢で、規制庁としていいのか?
森本:
規制庁として、儀礼上の面談以外の面談をする、あるいはドラフトの段階の資料を渡す。
この問題については厳しく対処する必要があると考えている。
共同通信いしづめ:
評価会合の後日本原電は即座に反論会見をやっています。
この準備にそのドラフトが使われたと考えられるが、そういう影響も出ているんじゃないですか?
森本:そこは確認していません。
共同通信いしづめ:今後も日本原電に対して何も言う事はないという事ですか?なめられませんか?
森本:そこは考えていません、予定はありません。
共同通信みやざき:
先程の原電からのアクションがないかどうかを調べたというのは、どういうことですか?
庁内の他の職員とか担当で調べた?
森本:
おっしゃる通りです。
審議官本人は23日以降職務を止めておりますし、本人も体調が悪いという事で休んでいました。
従って、担当現下にアクションがあったかどうか確認をしたという事です。
共同通信みやざき:複数の職員に聞き取りをしたという事?
森本:はい。
ーーー
規制庁ホームページ
ーーー
毎日新聞にしかわ:
その時点でのドラフトと、先日公表されたものとは、
何か内容の変更はありますか?
森本:
あの、ドラフトですので内容の変更はございます。
あのーー、ホームページでその資料もアップしてございますので、
そこで確認いただければというように思います。
毎日新聞にしかわ:
いや、ドラフトは…
ドラフトと28日に出たものというのは、えっと…
森本:同じものではございません。はい。
毎日新聞にしかわ:ドラフトもアップされているんですか?
森本:
ドラフトもアップされております。
面談記録をホームページにアップする際に
「何を渡したか?」というものについてはアップしておりますので、アップしてございます。
テレビ朝日まつい:
渡した資料をホームページに公開したという事だが、今パソコンを見ているけどどこでしょうか?
見当たらないんですが。
広報課長:ホームページ担当してます。えっともっと下に
テレビ朝日まつい:新着情報に入れないで、
広報担当:
新着じゃなくて、ちょっと
情報の公開、トップページ。
それに事業者との面談のコーナーがあります。
その中の3番目の被規制者等との面談(議事要旨等を公開)
そこをクリックしていただきますと、そこの1月です。2013年1月
それと、これですね、一番上に1月22日と、
テレビ朝日まつい:ここで「渡したもの」がという事なんですね?
広報担当:はい。
ーーーー
テレビ朝日の松井さんが聞いて下さらなかったら、
ホームページのどこに文書がUPされているのか?私には見付けられなかったと思います。
名雪審議官への処分ですが、
もともと文科省にいらした方で、「更迭する」と言ったって、文科省に戻るだけ。
私には、「更迭」とは名ばかりで、“処分したぞパフォーマンス”的なものに見えてしまうのですが。
また、名雪審議官一人だけが「うっかりと悪い事をした」事にされている。
ひとりだけに罪をかぶせ、処分したと見せかけて実は古巣へ戻す。
「翌日に自ら告白するのはどう考えても不自然だから、裏になにかがあるはず」
などと、やっぱりわたしは勘ぐってしまいます。
森本次長は被規制者と「儀礼上のあいさつ」なら会ってもかまわないと何度も言っていますが、
何の目的も無く、ただ「儀礼上のあいさつ」をわざわざしに訪ねて来る筈もない。
そんな事は、普通に考えてあったりまえでしょ??
敦賀原発の活断層についてワイワイ騒いでいる原電と
「儀礼上のあいさつ」だとしても、いま会う事に関して、「軽率にもそこに思いが至っていない」。
小学生の子どもだって会うのをためらうと理解できるような事を
「軽率」で「思いが至らなかった」で済まそうとしている。
国民をばかにするのもいい加減にしてほしいと思いました。
こんなふうに会見をした事について、
裏にもっと何かが隠されていると思ってしまうのは私だけなのでしょうか?
おかげさまで、311以降「疑う事」を覚えさせていただきましたので…
ーー関連記事ーー
<規制庁・①名雪事件>
ようするにズル。 試験官が「この問題出すぞ」って渡しているようなもの
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
古舘「古巣の文部科学省に戻ったという事で何が更迭なのか?さっぱり分からないですね」
“資料流出”規制庁の体制2/6報道ステ(内容書き出し)
時事ドットコム (2013/02/01-17:15)
原子力規制庁の審議官が活断層に関する内部資料を日本原子力発電側に渡していたことが1日、分かった。
規制庁は同日午後6時から記者会見する。
敦賀原発活断層報告書案を漏えい 規制庁審議官が日本原電に
47News 2013/02/01 18:05
原子力規制庁は1日、日本原子力発電敦賀原発(福井県)の断層調査をめぐり、
原子力規制委員会調査団の評価会合前に、日本原電側に報告書案を渡していたとして、
同庁の地震・津波担当審議官を訓告処分とした。
東京電力福島第1原発事故で対応を批判された旧原子力規制組織を改編し、
昨年9月に発足した規制委は高い独立性と透明性をうたっているが、
いまだに事業者側との癒着を断ち切れない実態が明らかになった。
規制委の調査団は昨年12月、敦賀原発の現地調査で地層のずれを発見。
今年1月28日に開いた会合で、2号機直下を走る断層が
「活断層である可能性が高い」との報告書案を提示した。
【共同通信】
規制庁審議官、公表前資料渡す=敦賀活断層で日本原電側に
時事通信 2月1日(金)18時27分配信
原子力規制庁の名雪哲夫審議官が、
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の活断層に関する公表前の資料を、
同社幹部に渡していたことが1日、分かった。
規制庁は同日付で名雪審議官を訓告処分とし、文部科学省に出向させる人事を発令した。
規制庁によると、名雪審議官が渡したのは、
1月28日に敦賀原発の破砕帯に関する評価会合で公表される予定だった取りまとめ案の草稿。
名雪審議官は1月22日に日本原電常務ら3人と面談した際、草稿を渡していた。
規制庁は翌23日に事実関係を把握し、内部調査を続けていたという。
名雪審議官は原発の地震や津波の対策を担当していた。
ーーー
上記のようにニュースが刻々と流れてきました。
どういう事なのか?
会見の森本次長の最初の報告部分を書き出しました。
ーーー
原子力規制庁の臨時記者会見
平成25年2月1日18:00 ↓動画はこちら
http://youtu.be/McsBVrdaxiE

急な会見にお集まりいただきましてありがとうございます。
原子力規制庁次長の森本でございます。
本日発表しました処分と、合わせて人事異動についてご説明をいたします。
原子力規制庁審議官名雪哲夫を、内規に基づく訓告といたしました。
この処分は本日付です。
また、同時に名雪氏を文科省に出向させる人事を発令いたしました。
後任には当面の間桜田道夫審議官を充てるという事でございます。
先ず、経緯についてご説明いたします。
1月22日、先週の火曜日ですが、
審議官は本庁内の執務室において、
日本原子力発電株式会社の常務、他2名の計3名と30分ほど面会をいたしました。
規制庁側からの同席者はおりませんでした。
その席で、審議官が原電側に
28日の敦賀発電所敷地内破砕帯の現地調査に関する有識者会合、
第二回評価会合で公表される予定となっていた
評価取りまとめ案のドラフトを渡していたという事が判明いたしました。
原子力規制委員会では、規制業務の独立性・中立性を強化するとともに、
国民の疑念や不信を招く事が無いように、という観点から、
第一回の原子力規制委員会の会合で
「透明性確保のための方針」というものを決定しております。
この中で、
「被規制者との面談を行う場合には、緊急時等のやむを得ない場合を除き、二人以上で対応する」
と規定されており、本件の行為はこれに違反をしております。
また、資料を日本原電側に渡した点についても問題があります。
資料自体は公開の有識者会合で、それまでに議論してきた内容をまとめたもので、
必ずしも公表されていない情報が含まれていた訳ではありません。
しかしながら、被規制者との間で中立性を重視する規制組織の職員として、
著しく軽率な行為であります。
この二つの点で審議官の行為は不適切であったと判断されました。
処分の事実関係としては、まず以上であります。
次に発覚の経緯と規制庁の対応について説明をいたします。
規制庁としてかかる事案を覚知したのは、
翌日の23日、本人からの申し出によってであります。
これを受けて即時に田中俊一委員長に報告し、事実関係の確認を開始いたしました。
その結果、審議官本人がひとりで面会した事と、資料を渡してしまった事を認め、
正当な理由が無い、ま、不注意な行為と判明いたしました。
このため直ちに規制庁長官から、本人に対しけん責するとともに、
担当していた一切の職務から外す暫定措置をとりました。
その後事実関係の確認と、人事に関する手続きを行い、本日の発表となったものです。
この件につきまして田中俊一委員長から、池田長官に対して以下の指示がありました。
「原子力の規制組織として信頼回復に努めている中で、
原子力規制庁幹部がこのような行為をした事は誠に遺憾である。
事故の反省を踏まえて生まれた規制庁においては、
特に被規制者との接触を慎重に、透明性を持ってすべきだと考えていただけに、
非常に軽率であったと言わざるを得ない。
被規制者との適切な関係がなぜ必要なのか、
職員に対し改めて規制者としての精神を徹底することが必要である。
襟を正して職務に当たって頂きたい」と。
これを受けて本日の午後、長官から幹部職員に対して訓示を行いました。
また、各管理職からすべての職員に対しまして、
「委員長の指示を伝達し、徹底を図る」という事としております。
ま、こうした事態の発生は極めて遺憾であり、今後襟を正して精励して行く所存であります。
こちらからは以上でございます。
ーーー
私の疑問はまず「何故、自ら翌日に申し出たのか?」
そして、緊急記者会見を開くほどの一大事で、
今まさに活断層に関して調査している最中に、敦賀原発に関して異議申し立てをしている
日本原電に資料を前もって渡したという
大それたことをした名雪審議官。
その処分が「訓告」であり、文科省に出向である。
なんか…うちわでコロコロ移動しているだけで、これ、処分と言えるのか?
そんなふうに私は思いました。
なので、森本次長の話だけでは納得いかないので、
この記者会見の書き出しは質疑応答に続きます。
続きはこちら↓
何故自ら?・一番重い処分?・儀礼上のあいさつ?他
「名雪審議官更迭」規制庁会見質疑応答(内容書き出し)
ーーー
<敦賀原発>活断層問題 原電が公開質問状を規制委に提出 (毎日新聞)
2012年12月11日(火) 20時53分

原子力規制庁の名雪哲夫審議官(左)に公開質問状を手渡す日本原電の増田博副社長
=東京都港区で2012年12月11日午後1時34分、小出洋平撮影
原子力規制委員会の有識者会合が日本原子力発電敦賀原発(福井県)敷地内の断層(破砕帯)を活断層の可能性が高いと結論づけたことに対し、同社は11日、「科学的に十分な説明がされたとは言えない」として、判断根拠などの説明を求める公開質問状を規制委に提出した。
日本原電が規制委に公開質問状
「科学的見地から疑問」 電事連も規制委判断に懐疑的
産経ニュース 2012.12.11 17:41

敦賀原発2号機の直下に活断層がある可能性が高いとの見解をめぐり、
原子力規制委員会に対する質問状を提出する日本原子力発電の増田博副社長(右)
=11日午後、東京都港区
※上の毎日新聞の記事と同じ日同じ相手からなので左側が名雪審議官ということになります
日本原子力発電は11日、原子力規制委員会の調査団が敦賀原発(福井県)の
原子炉直下にある断層を活断層と判断したことに対し、
「科学的見地から様々な疑問を抱いている」として、
規制委の田中俊一委員長宛てに判断の根拠を問う公開質問状を提出した。
質問状では、敷地内にある活断層「浦底-柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」と
問題の断層との連動性などについて調査団の判断に疑問を投げかけ、「出来る限り早急」な回答を求めた。
日本原電の増田博副社長は提出後の会見で、
「真摯に答えてもらえると思っている」と期待を示した。
一方、敦賀原発が廃炉になった場合の経営への影響については言及を避けた。
電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)は同日、
敦賀原発の断層調査について「十分な根拠に基づき、慎重に判断すべきだ」とコメントを出した。
ーーー
去年の12月。
日本原電から深々と頭を下げて公開質問状を受け取っていたのは、
何を隠そう今日、大問題になっている名雪審議官です。
名雪審議官って?
名雪審議官の後任に指名された桜田道夫審議官って?
今日説明した森本次長って?
もともと、何しててどんな人だっけ(。◔‸◔。)??
↓
原子力推進官僚ずらり 規制庁が始動(中國新聞) 12/9/20より
審議官3人のうち、
文部科学省出身の名雪哲夫なゆき・てつお氏(53)は
核燃料取扱主任者の資格を持ち、旧科学技術庁の原子力局に勤務した経験がある。
桜田道夫さくらだ・みちお氏(53)は東大工学部原子力工学科卒で、エネ庁勤務が長い。
住民訴訟に対し、国の立場で原発の安全性を主張した原子力発電訟務室長だったこともある。
規制庁ナンバー2の次長には、
内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室長として規制委や規制庁の設立に関わった
森本英香もりもと・ひでか氏(55)が就いた。
地球温暖化対策で原子力を重視してきた環境省が出身母体だ。
ーー関連記事ーー
<規制庁・①名雪事件>
ようするにズル。 試験官が「この問題出すぞ」って渡しているようなもの
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
古舘「古巣の文部科学省に戻ったという事で何が更迭なのか?さっぱり分からないですね」
“資料流出”規制庁の体制2/6報道ステ(内容書き出し)
wikipediaの田中俊一(物理学者)が今見られるという事を教えていただきました。
確認したところ、確かに見る事が出来ました。
教えて下さってありがとうございます。
田中俊一(物理学者)最終更新 2012年10月2日 (火) 15:36
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E4%BF%8A%E4%B8%80_%28%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6%E8%80%85%29
私が載せたキャッシュの画像も最終更新は2012年10月2日 (火) 15:36 で同じ日付です。
現在はwikipediaが復活していることから表題の
「<消えた田中俊一>wikipediaの田中俊一(物理学者)2012年12月23日以降に削除されたのはなぜ?ー」
の部分を削除させていただきます。
本文は訂正せずにそのままにさせていただきますので、
誤解のありませんよう、よろしくお願いいたします。
ーーーーー
ーーーここから本文ーーー
続報です
原子力の憲法「原子炉立地審査指針」からいつの間にか消された文章
「地震・津波・洪水・台風そして活断層」
上記のブログで、原子炉立地審査指針から一部の文章が消えるきっかけになったと思える
広瀬隆さんの講演の動画と、その文字起こしからご覧ください。
全ての原発は違法 広瀬隆氏
上記ブログに動画と書き起こしがありました。
<少し文字と画像を追加させていただきました>
この地図を見てください。

ここに日本があって、黒点は地震が多発した地帯。
ずーっと点を置いていくと日本は真っ黒になりますね。
いいですか、ここに別の赤点を書きます。
これは原発です。アメリカにもヨーロッパにも原発はあるけど、
地震帯じゃないでしょ?明確に違うでしょ?
日本だけキチガイ国家なんです、これはね。
この事をですね、今からお話します。
「原子炉立地審査指針」というのを聞いた事がある人、手をあげて下さい。
ひとりもいないですね。
今西さん聞いたことあります?
ー今初めて聞きました。
ですよね。
だからね、これはね、実を言うと日本人誰も知らない。
原子炉立地審査指針、本文。
ここにずーっと書いてあるって、「万一の事故に備えて云々」と書いてあって、
「原則的に次のような立地条件が必要である」と書いてあるんです。
この後いいですか、皆さんよーく逃さないで読んで下さい。
この青いところね。

大きな事故の要因となるような事象、
例えば立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然現象が過去になかったことはもちろん、
将来にもあるとは考えられないこと。
また、災害を拡大するような事象も少ないこと。
これは例えば隣接して人口の大きな都市や大きな産業施設があるかとか、
陸、海、空の交通の状況などの社会環境や、地盤が軟弱といった自然条件を考慮することである
大きな事故を起こすような大きな地震や津波のある自然現象が過去になかった事はもちろん、
将来にもあるとは考えられない事。
だから考えられる場所には建ててはいけないんです。
良いですか、これ知らないんです、みんな。
そしてしかも隣接して人口の大きな都市やなんかの事を考慮せよと書いてある訳です。
ここが大事。
それでね、西暦でいうと89年のこういう場所に設置してはならない事になっている。

この指針は現在も変わっておりません。これは原子力の憲法なんです。
これは美浜です。

美浜も壁をたてます。大津波を想定しています。
これは間違いないですね。
高浜もそうです。

壁をたてます。
この人達は全部みずから指針に違反して津波対策をとっているわけです。
だからここで結論を一回まとめますと、

要するにストレステストをおこなったということはですよ、
こういう対策を取った瞬間その原子力発電所は皮肉なことですが、
指針に違反して存在してはいけないことになる。
ストレステストでやったものは全部だめなんです。
そうでしょ?わかります?異論はあります?
異論はないはずです、誰も。
というのはね、
大地震と大津波に耐えられる原子炉が、機械工学的にあり得ないことは、技術者の常識なんです。
だからアメリカ・ヨーロッパでは、大地震の発生地には原発を建設しない。
ましてやアメリカの原子炉は、設計時に大地震を想定していないんですからね。
それを輸入してきた。

だから、多くの人は原発に反対する人達も、
福島原発事故が起こって、もう我々は恐怖のあまり、
事故前に何を論争していたかをすっかり忘れていたんです、今日まで、実を言うと。
去年の3月10日まで私たちはね、「大事故を起こす」「大地震が来るんだ」と。
「大津波が来るんだ」ということをしきりと言って、電力会社と論争してきたんです。
その時、電力会社は、すべて我々の意見を否定してきました。
さっき言ったように活断層をみんな短く切ってね。
言い換えると、これは全部、彼らは知ってるからなんです。

このことを知っているのはですね、
実を言うと原発の主任設計者だった現在の国会事故調のメンバーであった田中三彦さんです。
私が何でこの事に気がついたかというと、先月田中さんがこの一言を言ってくれたんです。
「原子炉立地審査指針にみんな違反してるんだよ」と
ーーー
広瀬隆さんが2012年6月7日にこの講演をした後
2012年9月に原子力百科事典ATOMICA「改訂8版原子力安全委員会安全審査指針集」が更新され、
例えば立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然現象が過去になかったことはもちろん、
将来にもあるとは考えられないこと。
また、災害を拡大するような事象も少ないこと。
これは例えば隣接して人口の大きな都市や大きな産業施設があるかとか、
陸、海、空の交通の状況などの社会環境や、地盤が軟弱といった自然条件を考慮することである。
太字の部分が削除されたのです。
ーーーー
先のブログに全文転記していましたが、
近藤正道氏の質問主意書のなかに
「原子炉立地審査指針」の解説の中に、「原則的に次のような立地条件が必要である」として、
と書かれていました。
その後に、「例えば立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然
現象が過去になかったことはもちろん、」と続いている事から、
消された文章は「本文」ではなく、「解説」だったようです。
ただし、2012年9月の更新以前にはATOMICAには、広瀬隆さんがおっしゃっていたように、
「解説」の文章が「本文」に組み込まれるような形でATOMICAサイトが載せていたことは
広瀬さんの講演直後のさまざまな方の検索結果から事実だと思います。
2012年9月更新以前の文章 ↓
(1)大きな事故の要因となるような事象、例えば立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然現象が過去になかったことはもちろん、将来にもあるとは考えられないこと。
また、災害を拡大するような事象も少ないこと。これは例えば隣接して人口の大きな都市や大きな産業施設がある かとか、陸、海、空の交通の状況などの社会環境や、地盤が軟弱といった自然条件を考慮することである。
この書き方だと「解説」だとは一目見て全く分からず、
また、「本文」とされている文章↓
(一) 大きな事故の誘因となるような事象が過去においてなかったことはもちろんであるが、将来においてもあるとは考えられないこと。また、災害を拡大するような事象も少ないこと。
この文章の間に組み込まれているのです。
ATOMICAは多分内容を理解しやすくするために、
このように解説部分を組み込んで公表していたのだろう思うのですが、
2012年9月に「本文」内に組み込んだ「解説」部分を削除した意図はどこにあるのでしょうか?
ではATOMICAとはどんな組織なのでしょうか?
ATOMICA から
「原子力百科事典 ATOMICA 紹介」を開くと、一番下に問い合わせ先として
「一般財団法人 高度情報科学技術研究機構 データベース部」と書いてあります。
一般財団法人 高度情報科学技術研究機構とはどんなところなのか?
東海事務所 〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4
東京事務所 〒140-0001 東京都品川区北品川2-32-3 六行会総合ビル 7階
神戸センター 〒650-0047 神戸市中央区港島南町1丁目5番2 神戸キメックセンタービル3階
2012.4.1 当財団は一般財団法人に移行しました。
当財団(高度情報科学技術研究機構)は
1981年に設立された財団法人原子力データセンター (NEDAC)を起源とし、
1995年に組織改編を行い、法人名を現在の名称に改名しました。
2012年4月には、新公益法人制度における一般財団法人に移行するとともに、
神戸センターにおいて登録施設利用促進機関業務を開始しています。
これまで原子力、地球環境等の分野における情報科学技術の高度化、大規模計算機の利用技術の開発、
原子力分野のコード・データベースの提供などで多くの 実績を上げ、この分野での発展に貢献しています。
そして現原子力規制委員会委員長の田中俊一氏は
この(財)高度情報科学技術研究機構(RIST)の会長をしていました。
会長を拝命して名は体を現す
(財)高度情報科学技術研究機構 会長田中 俊一
4月1日付で(財)高度情報科学技術研究機構(RIST)の会長を拝命しました。
よろしくお願い申し上げます。
(↓クリックするとオリジナルページが開きます)

田中俊一を調べてみました。
なんと!wikipediaの田中俊一(物理学者)の項目が無くなっています。

キャッシュが残っていましたので、消えちゃう前に画像で証拠ゲット!!

画像はこちら↓で大きく見る事が出来ます。
http://blog-imgs-55.fc2.com/k/i/i/kiikochan/201301070858063b5.jpg
このページは「2012年12月23日 05:27:55 GMT に取得されたものです」と記載されていますので、
少なくともこの日までは田中俊一のwikipediaは存在していたことになります。
何故消したのでしょうか?
(この全文はリンクごとコピーして追記に載せます)
キャッシュの内容を調べてみると、
(財)高度情報科学技術研究機構の会長になったのは2010年
2010年4月 財団法人高度情報科学技術研究機構会長[6][1]
そして2012年4月
2012年4月 一般財団法人高度情報科学技術研究機構顧問[2][1]
キャッシュ上部の人物には
2007年1月-2009年に原子力委員会の委員(委員長代理)を務めた。
2012年9月5日時点は高度情報科学技術研究機構顧問[1]。
いわゆる「原子力ムラ」の関係者だという意見がある[1]。
と書かれています。
原発再稼働に向けて活断層の調査をすれば、
あっちもこっちも「活断層だ」という結果が出てきています。
そんな中、広瀬隆さんの講演内容が話題になり、慌てて消してしまったのか?と疑われます。
今ATOMICAを検索した人は、
「何だ、書いてないじゃん」と、まるで広瀬隆さんが偽りを言っているかの印象も与えかねません。
ひそかにそっと文章の一部を削除した
田中俊一が会長→顧問となった高度情報科学技術研究機構(RIST)のやり方に大きな疑問を感じます。
高度情報科学技術研究機構(RIST)に関しては、もう少し調べてまたブログに書こうと思っています
続きを読むに

国連人権理事会特別報告者アナンド・グローバー 氏の提言に関してのやりとり部分を最初に抜き出しました。
「あの会見はただの調査報告であって、国連に報告されるのを待つ」
と官僚と中村佳代子サンは言います。
そんな悠長な事を言っている場合でないのに、です。
木田光一氏の部分は続きを読むに全て書き出しました。
中村佳代子委員は「ごもっともなご意見」とか「拝聴しました」とか、まず最初に言いますが、
全く心がこもっていないように感じます。
真剣に受け止めているとはどうしても思えません。
原子力規制委員の人事はやはり間違っていると思います!

福島県医師会副会長 木田光一氏:
今回の原発事故の影響を調べるたびに来日された、
国連人権理事会特別報告者のアナンド・グローバー 氏は、11月26日の記者会見で
「福島の健康調査は不十分」として、健康調査を放射能汚染地域全体で実施する事を要請するとともに、
日本政府に対して長時間かけての内部被ばく調査とモニタリング実施の推奨などを提言しました。
役所側からの補足47:30~
グローバー氏の発言に関しての見解

48:08~
室石泰弘:
その国連の先ほどの、えー、えー、アナンド・グローバー 氏のご見解でございますけれども、
一応、こう、位置づけだけ申し上げておきますと、
あくまで、ま、調査を終えた後の報告としての記者会見という事でございますので、
正式な、あの~、ものというものではないというふうにはご本人も、お断りをされておりますし、
これがま、実際に国連で報告された上で、どういう形で取り上げられ、また、
日本に対して、こう、もたらされるかという事に対しては、
これからまた検討されていくというふうに伺っております。
1:19:39~
木田光一氏:
先程の私が要望した、国連の人権理事会の事について、
これは国連に報告されるのを待ってからというお話がございましたけれども、
来年の6月に報告されると聞いております。
また、このドラフトは日本政府の方にもすでに伝わっているというふうにお聞きしております。
せっかくですね、今回原子力規制庁の方でこのような検討会を設けて頂いたわけですから、
こういったものをまた立ち上げるというのもなかなか大変でしょうし、
是非ですね、この報告書で指摘された項目について、
この委員会で取り上げていただきたい。

中村佳代子:
先程の国連の事に関しましては、
こちら側でも、あの、情報はきちっと把握しております。
具体的には英語の形でプレス発表されていますので、
そのところに「マイプレ・・・オブザ・・」という形でなっております。
で、したがってこれを本部に持ち帰り、それからこの方のお立場も英語名できちっと表記されておりまして、
「本部に持ち帰り、それでこれは記者会見の発表資料であるけれども、
それをドラフトとして本部から出し、それについてわたくしども、あるいは関係機関がすべてよく、
そこのところを、あの、内容を把握させていただいて、えー、
正式な形となった時点で、
これはあくまでも先ほど申し上げましたように、
「マイプレ・・・オブザレイション」というのは法的な縛りが全くございませんので、
その時点で論じるのはちょっと難しいと思います。
ただ、中身は十分把握しておりますので、
それをこの場で規制委員会も、それから全員が目を通しておりますから、
その事はご了解頂きたいと思います。
無視している訳ではなく、一つ一つすべてご意見として受け止めております。

前田彰久:
まさしく中村委員のお話しのとおりでありまして、
これ、あの、これプレス発表にございますように10日間で非常に短い器官であると思うんですけれども、
これあの、グローバーさんは弁護士さんでいらっしゃって、
あの、特に被災者の方々から非常に沢山の話を伺われて、
その中で、やはりこれ、健康管理も含めてですね、非常に沢山ご指摘を頂いたという事は、
あの、これ、私も直接、その見られた後にグローバーさんから、
あ、グローバー弁護士さんからお伺いをさせていただいて、
こういうコメントを残されて帰られたという事でございますので、
当然これから報告という形でまとめていただけるという事で承知をしておりますけれども、
そういう位置づけであるという事をちゃんと重く受け止めてですね、
これ、ご意見を受け止めさせていただきたいという事を考えてございます。
グローバー氏の会見↓
「日本政府に要請します…」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見11/26(内容書き出し)
<質疑応答>
「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、
常に用心深い方の立場に立つものである」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)
2012年12月6日
原子力規制委員会
福島原発事故による住民の健康管理に関する検討チーム第2回会合
福島県医師会副会長の木田光一氏
14分ごろ~
中村佳代子:
福島県医師会副会長の木田先生から、特にこの福島県という形で、とても医師を統率されているお立場から、しかも被災者側にもたっていらっしゃるわけですので、
そういった観点からも、ご意見とかお考えを伺いたいと思います。
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下記を見て、私は驚きました。
ヨウ素剤服用は汚染検査後?~規制委中村委員が主張
OurPlanetTV の動画の文字起こしをしました。
動画は上記のホームページにあります。
第2回 緊急被ばく医療に関する検討チーム会合
2012年12月3日

中村佳代子 原子力規制委員会:
緊急被ばく医療に関する検討チームの第2回を開催したいと思います。
緊急被ばく医療に関する検討内容としては3つの柱を立てました。
1.緊急被ばく医療協力体制
2.スクリーニング
3.安定ヨウ素剤
という形で三つの枠を事項というか作らせていただきました。
いわゆるスクリーニングをさせていただきながら、それに対してどうするか?という事を
一応フローシートにまとめさせていただきました。
その中にはヨウ素剤服用とかといったようなこと、それからケアーの問題も含まれていると思います。


鈴木元 学校法人医療福祉大学教授:
このフローをバーッと見ますと、
そのまま殆ど90年代に緊急被ばく医療のフローチャートに書いたものを
ある程度たたき台にしているような形になっています。
上手くそれが機能しなかったというのは、
殆ど汚染検査をするだけで、半日、一日かかってしまう。
ですからその汚染検査の下にヨウ素剤服用というようなものを入れていくというスキームは、
実際の大規模災害の時は上手くいきません。

横山邦彦 公立松任石川中央病院 副委員長 PETセンター長:
被ばくの防護。
これは防護なので、予防的な投与。
インフルエンザの予防注射と同じで、先にやっておかないと、
あるいはせめて、同時にやらないとなかなかその効果が現れません。
中村佳代子:
安定ヨウ素剤として使用されているヨウ化カリウムというものですけれども、
これは添付文書に、
禁忌とか慎重投与とか併用注意とか副作用とか高齢者への投与とか、妊産婦、授乳婦への注意とか
いろんな注意書きがしております。
で、しかも劇薬指定医薬品となっています。
こういったお薬を医療関係者の指示無くして
管理する、あるいは服用することの危険性を教えていただけますか?
横山邦彦:
日本で売られているそのヨウ化カリガンというお薬は、
1錠が50mgという量で、
そこの中に含まれるヨウ素の量とすると42mgぐらいですかね、になります。
この量は実は、KI(ヨウ化カリウム)というものは劇薬なんですけれども、
1錠あたり、これちょっと調べてみると、
0.35g以下、350mg以下ですね、1錠あたりのものは劇薬指定から外れています。
ですから、今日本で市販されている、このヨウ化カリガンというお薬に関しては
医者の処方箋なしで使えるお薬というふうに分類されております。
鈴木元:
大規模に安定ヨウ素剤を防災で使ったというのは
チェルノブイリ事故の後のポーランドの経験があります。
1000万人の子どもに投与した。それから、700万人の大人に投与したという事例があって、
それの報告書が出されています。
それによりますと、
小児に関しては副作用は、アレルギー症状としての副作用はあまりみられていないと。
中村佳代子:
安定ヨウ素剤を飲ませる、あるいは服用をさせるのはやはり医師だとお考えですか?
鈴木元:
20年位に戻ったような気がしています(苦笑い)
この間やはり整理してきたのは、
安定ヨウ素剤というものを医薬品としてではなくて、
あくまでも防災の一つのツールとして使うという事で、
大体今まで、国もそれから各自治体も、それで整備してきていたと思っています。
中村佳代子:
今のヨウ素剤、今手に入るとされているヨウ化カリウム錠剤は、
これは一応、えーっと、有効期間が遮光して保存して、つまり日が当らないように入れて、
だいたい使用期限が3年というふうになっています。
個人レベルでは多分ですね、災害時に備えるようなものの感覚では、多分ないと思うんです。

細井義夫 国立大学法人広島大学 緊急被ばく医療推進センター副センター長:
実際にいわき市で私が見たのはですね、
ヨウ素剤を配布して貰うのにですね、
ながーい行列が外に出来ているという状況を写真で見ました、それは。
そうするとですね、その時にプルームが来てしまうとですね、
それは外で一生懸命吸っているという事になってしまいますので、
やはり、100%確実に予防・服用をしてもらうという事からすると、
やはり事前配布という物も考慮しなければならない、
検討してみなければならない課題ではないかというふうに強く思いました。

山口芳裕 杏林大学医学部付属病院 高度救命救急センター長:
ここはヨウ素剤が必要、ここはヨウ素剤が必要ないと、
ここの町だけ「じゃあ配布しましょう」と言ったらですね、
隣町のお子さんを持ったお母さんたちは必ず何とかして入手をしようとすると思うんですね。
そのぐらい今、国の側には信頼がないという前提で、
これから物事を考えていく必要があるというふうに私は思います。

中村佳代子:
福島原発事故の事があり、いろんな情報のミスリーディングもあり、
ある意味では安定ヨウ素剤という薬、あるいは錠剤を飲む事によって、
一過性の不安がなくなるという事も見逃せない事実であります。
乳幼児はですね、飲むことはできませんから、必ずそこについている親の問題になります。
ですからこれは、親のリスクとか乳幼児のリスクではなくて、
親の安心感に伝わってくるものですので、
この事だけはやはり、この救急医療ではないですけれども、
組み込んで考えていかなければならない事だと思っています。
ーー崎山比早子氏 講演11/24ーー
(書き出し途中ですが、崎山先生のヨウ素剤についての話しの部分を先に公開)
原発事故とヨウ素剤
それから話題がちょっと変わってヨウ素剤の事なんですが、
ヨウ素剤は配られなかった、あるいは配られても服用指示が出なかった。
それはどういうことか?という事なんです。

ヨウ素剤を飲むというのはヨウ素を、放射性ヨウ素が甲状腺に溜まるのを防ぐためなんですね。
で、甲状腺にヨウ素がどうしてたまるか?といいますと、
甲状腺というのは甲状腺ホルモンをつくっている器官です。
甲状腺ホルモンをつくるためには、ヨウ素じゃないとダメなんです。
ヨウ素がないと甲状腺ホルモンがつくれないので、甲状腺は血液の中からヨウ素をどんどん取り込みます。
どの時に放射性であるか放射性でないか、
それは科学的な性質が同じですから、ヨウ素を取り込んでしまうのです。
その取り込まれる前に、ヨウ素剤を飲んで、
ヨウ素剤というのは安定ヨウ素、放射性ではないヨウ素です。
安定ヨウ素を飲んでおいて、血液の中の安定ヨウ素の量をはねておくと、
放射性ヨウ素の相対的な濃度が下がりますから、甲状腺に取り込まれるのを防ぐことができる。
ところがこれもタイミングが重要で、
放射性ヨウ素が身体の中に入っちゃってからヨウ素剤を飲んでもダメなんです。

だから、身体の中に入る前、24時間から同時ぐらいまでに飲んでおけば
90%以上の取り込みを押さえることができる。
で、飲まれちゃって24時間以降ですとほとんど阻害効果がないという事で、阻止効果がないという事で、
ヨウ素剤を飲むというのはタイミングが非常に重要。
で、理想的に言えば、自分で、各家庭で持っていて、「危ない」と思ったら飲む。
そういうふうに体制を整えておく。
いつも防災訓練をやる時にですね、
ヨウ素剤の効用と飲むタイミングというのを住民の皆さんに周知させておいて、
それでたとえばサイレンが鳴ったら飲む。
というようなことを徹底させておけばよかった。
そういうことをしないと、ヨウ素剤というものは持っていてもしょうがないということになります。

で、実際に配られてちゃんと服用したのは三春町ですね。
それから後、大熊とか、双葉、富岡町のみなさんは、
全体としては、全体に徹底しては飲んではいないですけれども、
一部の人は飲んだと。
いわき市とか楢葉町とか浪江町は配布はしたんですけれども飲んではいない。
服用指示というのが出なかった。
それで飲まなかったんですね。
服用指示が出なくてものませるというようにちゃんと決定したのが三春町だった。

で、こういうふうにですね、何故飲むという事を徹底しなかったのか?というのは、
原子力安全委員会は本当は服用指示を出したわけです。
ですけれど、服用指示は、ま、出したことは出したんですけれども、
原子力対策本部までいった。
そのFAXはいったんですが、その各市町村の長のところまでは届かなかったんですね。
届かなかったのを、
原子力安全委員会はそれを徹底して届いたか届かなかったかというのを確かめなかった。
ただ送りっぱなしだった。
そのFAXは混乱の中でどこかに埋もれてしまって、町長さんは服用指示を出さなかった。
こういう原子力安全委員会からそういう服用指示が出なかった場合には、
防災訓練のマニュアルがあるんですけれども、
そこに、福島県知事が服用指示を出すという事が決められている。
ですから、本当に来なかったなら、県知事が出せばよかったんです。
ところが県知事は出さなかった。
私たちがヒアリングをした時にですね、
県知事さんに「どうして服用指示を出さなかったんですか?」と伺ったらですね、
ご自分が指令するとは思っていなかったんじゃないかな、
ちゃんと認識していらっしゃらなかったんじゃないかなと思うんですね。
それでひたすら「国が服用指示を出すというのをひたすら待っていた」
そういうふうにおっしゃったんです。
ですから、やっぱりこれはもう、福島県知事に責任があるというふうに私は思います。
あと、配布しても服用指示を出さなかったというのは、各市町村がですね、
副作用をすごく恐れたっていうところがあるんです。
これは、原子力安全委員会が持っていたヨウ素剤検討委員会というのがあるんですが、
そこでヨウ素剤の副作用をすごく強調したんです。
ヨウ素剤って本当に副作用があるんですけど、ほとんどない。
で、チェルノブイリの事故の時にポーランドでは1050万人の子どもにヨウ素剤を飲ませた。
でも、副作用の報告はないんです。
大人の人は何人か、気分が悪くなったとか、そういうような事はありますけれども、
子どもの副作用の報告はなかった。
ですから、たとえば気持ちが悪くなったとか吐き気がしたとか、そういう事があったとしても、
ヨウ素剤を次に飲まなければいいんです、後遺症は残らないです。
ですから、甲状腺がんになるかならないかっていう瀬戸際だったら、
ちょっとぐらいたとえば副作用があったとしても、
そっちを選択する方が私は賢明じゃないかなというふうに思うんです。
ヨウ素剤アレルギーなんかの人がいますから、
そういう人はちょっと気をつけなければいけないんですけれども、
甲状腺機能低下症とか、甲状腺機能疱疹症とかというような病気を持っていらっしゃる方は
そういう方は、普段から主治医の先生と相談して、
そういう時にはどうしたらいいか?という事を相談しておいた方がいいと思うんですが、
一時的に症状が増悪したとしても、それを飲まなければもっとひどいということを、
で、そういう事でヨウ素剤についてはこれからどういうふうに、
どうなるか分からないですね、いまの事故の経過がですね。
これからずっと放射能が出てこなければいいんですけれども、
また放出されるような事があったとしたら、「どうなるか」という事を考えるとですね、
常に防災訓練の時にヨウ素剤を傍に置いておいて、
「いつ飲むか」という事を周知徹底しておくという事は非常に重要だというふうに思います。

ーNHK第9回 福島県三春町~ヨウ素剤・決断に至る4日間~よりー
安定ヨウ素剤の仕組みです。
原発事故によって放出される放射性ヨウ素は甲状腺と呼ばれるのどの機関に蓄積されやすい性質があります。
これががんを引き起こす原因となります。
しかし、放射能を持たない安定ヨウ素をあらかじめ薬で送り込んでおけば、
放射性ヨウ素をブロックする効果があるのです。

この薬はまれに副作用が現れます。
ヨウ素アレルギーの人が飲むと、発疹や熱が出る事があります。
また、配布には国や県の指示と医療関係者の立ち会いが求められていました。

難しいのは服用の時期です。
薬は被ばくの24時間前に飲むと93%のブロック効果があります。

しかし、時間が経過すると効果は減少します。

被ばくの8時間後だと40%
24時間後だとわずか7%しか効きません。


適切なタイミングで飲む事が大事な薬なのです。
ーーー
ーーヨウ素剤について、ポーランドの場合ーー
ミッシェル・フェルネックス博士
ポーランドでは1000万人の子供にチェルノブイリ事故後安定ヨウ素剤が配布された。
健康被害も周辺諸国に比べて軽減している。
矢ヶ崎克馬氏
ロシア・ベラルーシ・ウクライナそういうチェルノブイリの近くのところは、
もう、子ども達の甲状腺被害がものすごいんですね。
ところが、ポーランドの国はですね、
チェルノブイリの事故が起こった直後に、安定ヨウ素剤を国民に飲ませたんですね。
そうするとこの甲状腺そのものの病気
武田邦彦氏
チェルノブイリの事故の時、ヨウ素剤を飲まなかったソ連の子供たちから甲状腺ガンが数1000人出て、
飲んだポーランドからはほとんど報告されていない。
4月にヨウ素剤を飲ませるか飲ませないかも一関の大人の責任だ。
子供たちは大人を信じているが、子供は大人の所有物だろうか?
武田邦彦氏
チェルノブイリ事故の時にヨウ素を服用した子供には甲状腺ガンが出なかったのです、
すでに現在は事故から5ヶ月を経ていますので、ヨウ素剤の効果はほとんど無いと考えられます。
また、ご家庭でヨウ素剤を用意するのは、原発が再開されるところでは必要と考えられます。
ポーランドのように自治体がヨウ素剤を各家庭に配るように市役所に強く要望するのが適当です
小出裕章氏
そうです。必要だったのです。
そして、事故が起きて以降SPEEDIという計算プログラムを動かして、
時々刻々どちらに放射能が流れて、どれだけ被曝するかということを
多分、SPEEDIの開発担当者たちは不眠不休でやっていたはずですし、
それを受けて本当は事故対応をしなければいけない。ヨウド剤を配布しなければいけない。
という事だったのです。
福島みずほ
チェルノブイリの事故のとき、
ロシアではヨウ素剤をあまり配布せず、
ポーランドでは1050万人に配り、
甲状腺がんはチェルノブイリの方が多く出る結果になりました。
ーー中村佳代子サンという人についてーー
原子力規制委員会、メンバーはどんな人?「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)
<中村佳代子さんについての部分一部抜き出し>
金子勝:
それから中村佳代子さんっていうのは、
放射線審議会のメンバーで、500ベクレルから100ベクレルに下げるのを、食品の安全基準の。
水野:食品の安全基準が最初500ベクレルでした。それを100ベクレルに下げましたけれど、
金子:放射線審議会で最後まで抵抗しましたしね。
水野:えっ!?「500ベクレルのままがいい」とおっしゃった方なんですか?
金子:そうです。
「20ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言も沢山しているといろんなところで書かれていますよね。
ーーーー
中村佳代子がヨウ素剤を配りたくないとする理由は何なのでしょうか?
薬代がかかるから(。◔‸◔。)??
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東京新聞 2012年10月17日 夕刊
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を走る軟弱な断層(破砕帯)が活断層かどうかを確認するため、
原子力規制委員会は十七日、
近くの活断層と連動する危険性を指摘した渡辺満久・東洋大教授ら活断層の専門家五人で調査団をつくり、
来月二日に現地調査することを決めた。
調査団はほかに
岡田篤正・立命館大教授、
重松紀生・産業技術総合研究所主任研究員、
広内大助・信州大准教授と、
規制委の島崎邦彦委員。
規制委は過去に原発の安全審査に関係した専門家を入れない方針で、
地質や断層の関係学会から推薦を得て選んだ。
大飯原発の破砕帯をめぐっては、
渡辺教授が今年六月、近くの活断層と連動して地表がずれる恐れを否定できないと指摘。
七月に3、4号機が再稼働し、旧原子力安全・保安院が関電に、再稼働後の調査を指示していた。
規制委の田中俊一委員長は今月六日の記者会見で
「もし活断層があって重要施設が影響を受けるなら、止める根拠ができる」と述べた。
原子力規制庁:質問・要望書 委員に見せないまま回答
毎日新聞 2012年10月06日 02時30分
原子力規制委員会の事務局を務める原子力規制庁が、
市民団体が規制委宛てに送った質問・要望書を委員に見せないまま、回答していたことが5日、分かった。
市民団体は9月29日、田中俊一委員長宛ての質問・要望書をファクスで規制庁に送信した。
内容は、規制委が10月下旬に予定している関西電力大飯原発(福井県)敷地内の断層調査など
19項目について質問し、稼働中の同原発3、4号機の停止などを要望するものだった。
規制庁の管理官(課長級)らが5日、市民団体の会合に出向き、質問・要望書に口頭で回答した。
しかし、その内容が一部の委員の見解と食い違っていたことから、
市民団体側が「質問・要望書は委員に見せたのか」と質問。
管理官が「見せていない。委員の記者会見などでの回答を基に答えている」と認めた。
市民団体は「規制委宛てに送った文書を、事務方がブロックするのは不適切」とし、
委員が質問・要望書の内容を確認したうえで回答するよう要請した。【岡田英】
大勢の人々の目が、暴走する規制庁を一瞬立ち止まらせることが出来た瞬間だと思います。
規制庁側が赤旗を会見から排除する理由が
特定の主義主張→政党機関紙→会見場の狭さ→統合会見に参加していたかどうか
と日々コロコロと変わっていく中、
この最終的に出してきた規制庁の言い訳「統合会見に参加していたかどうか」が墓穴を掘った??
なんと赤旗は統合会見に参加していたのです。
その事を知ると広報担当が
「私どもの認識としては、統合会見に赤旗さんが参加していたの? 『えーっ』という感じだったので
(参加の可否は)ご相談させてください」と言ったということです。
( ´艸`)★。、::。.::・'゜
今回の事は、
言論の自由を脅かし、情報を規制しかねないということで、
これから先の事を考えても、私たち一般人にとっては大事な問題だったと思っています。
国民一人一人の目がきちんと監視していくこと、そして
指摘して声をあげていくことがとても大切だと改めて思いました。
一人一人の声が大きくなっていくことは
何かを変える一歩になるんだと確信できる事件でした。
大切な情報は、ゆがめられて伝えられてはいけないし、
いろいろな考え方の人達がそれぞれの角度から報じることによって見えてくる真実もあると思います。
これからも、おかしなことは見逃さないように沢山の目で監視をしていきましょうლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
以下に会見の内容を書き出します。
規制庁森本英香次長の会見より(音声)
2011年10月2日
音源↓
http://youtu.be/mCZVM3Dg0UI
森本英香次長:
赤旗の扱いにつきまして、いくつかございます。。あ、一点ございます。
今まで記者会見の参加につきまして機関紙、政党の機関紙についてはご遠慮いただいておりましたけれども、
一律に扱うのではなく、これまでの会見への参加実績という事を勘案して判断することといたしました。
なかでもしんぶん赤旗については従来から事実上保安院等の記者会見等に参加されていたという事を考慮して、
規制委員会として、「これまでと透明性が後退した」と言われるのは私どもも心外でございますので、
参加要請にこたえることとしたいというように考えてございます。
この原子力規制委員会、9月の19日に発足いたしまして、
新しい事業、それから新しい人達、それから新しいオフィスという事で、
大変その、試行錯誤をしておる段階でございます。
その段階でいくつか改善すべきところがあったと思います。
前回の記者会見でも改善すべきところは改善していきたいというところでございまして、
この件につきましてもこういう形で、対応させていただきたいというふうに考えてございます。
Q-:
赤旗の件、これはすごく納得がいく結論なんですが、
一応その、こういった対応を改めることに関して、「言いだしっぺ」と言いますか、
スタート点は、規制委員会側からあったのか、事務方の規制庁側から上げたのか?
その決定過程をもう少し詳しくお願いします。
森本英香次長:
もともと第一回目の会合でですね、規制委員会で、
委員会に記者会見にきて下さる報道機関というものは、
報道ともうしますついてお示しさせていただきました。
その中で、いくつかの分類があるわけでございますが、
たとえば日本新聞協会会員であるとか、あるいはそれに準ずるですね、実績があると、
こういうふうにございます。
で、あのー、一つは、しんぶん赤旗についてはですね、私どもの調査の不足もございますが、
事実上、統合会見に出られていたであるとか、いうことをふまえると、
あの~、見直す必要があるという事は、
あの、実は委員の方からもですね、ご指摘がいただき、
田中委員長からの指示も頂いてですね、
あの、規制庁としても対応させていただいたと、そういう形でございます。
Q-:これはもう、赤旗さんには伝わっている?これから?
森本英香次長:これからでございます。
Qー:じゃあ、今日はまだ来ていない
森本英香次長:来られていないです。次回からという事です。
赤旗記者の出席認める 原子力規制委員長の会見
産経ニュース 2012.10.2 17:38
原子力規制委員会の事務局の原子力規制庁は2日、
田中俊一委員長の記者会見への参加を、政党機関紙であることを理由に拒んでいた
共産党機関紙「しんぶん赤旗」の記者の出席を一転して認めると発表した。
規制庁の森本英香次長は2日の記者会見で
「これまでの会見への参加実績を勘案して判断することにした。
赤旗は従来、経済産業省原子力安全・保安院の会見などに参加していた」と説明した。
田中委員長や他の委員から、見直すべきだとの指摘や指示があったという。
森本次長は
「規制委は(発足したばかりで)試行錯誤している段階だ。改善すべきことは改善したい」と述べた。
原子力規制庁:「赤旗」記者の会見参加、一転認める
毎日新聞 2012年10月02日 19時02分
原子力規制庁の森本英香次長は2日の記者会見で、
日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」記者の会見への参加を一転して認めると発表した。
田中俊一・原子力規制委員長から赤旗の会見参加を認めるよう指示があったためで、
森本次長は「旧原子力安全・保安院の記者会見に参加していた実績を考慮した」と理由を述べた。
規制庁は「政党機関紙は一般の報道機関とは異なる」などとして、赤旗の会見参加を拒否していた。
【中西拓司】
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TBS (28日21:01)
原子力委員会は、年内にまとめる方針だった国の原子力政策の基本方針を示す
「原子力政策大綱」の見直し作業を中止する方針を固めました。
5年に一度見直されている「原子力政策大綱」は、国の原子力政策の基本方針を決めるもので、
福島第一原発の事故を受けて一時議論が中断していましたが、
昨年9月に作業が再開され、今年の夏をめどに結論を出す予定でした。
しかし、エネルギー・環境会議で2030年代に原発ゼロを目指す方針が決まったことや、
見直し作業を行っている原子力委員会そのものも見直しの対象となったことを受け、
議論を行っていた会議そのものを廃止とすることで見直し作業を中止する方針を固めました。
正式には来週行われる原子力委員会で決定しますが、
1956年以来行われていた原子力大綱の見直し作業が中止されるのは初めてのことです。
ーーーー
ことば:原子力政策大綱
毎日新聞 2012年08月29日 東京夕刊
◇原子力政策大綱
内閣府原子力委員会が今後10年間程度の原子力政策の基本方針を定めるもので、
約5年ごとに改定、閣議決定される。
改定にあたっては従来、広く意見を聞くため
原子力委の下に有識者会議「新大綱策定会議」を設置し、議論を踏まえてきた。
05年に策定された現在の大綱は原発比率を30〜40%以上とし、
原発の使用済み核燃料をすべて再利用する「全量再処理」路線継続も盛り込んだ。
ーーー
原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)
<一部抜粋>
水野:
金子さんはですね、
原子力委員会の有識者会議である「新大綱作成会議」というところのメンバーでいらっしゃいますので、
いうたら、「原子力っ行政を、これどうやって行くんだ」という方角を決めていくところのメンバーで、
金子:
そうなんですけれども、委員会はwムラ会議、秘密会議をやってしまって、ww
空中分解状態です。
「原子力ムラ」が秘密会合5/24報道ステーション・飯田哲也氏(内容書き出し)
<核燃サイクル「秘密会議」>まるでムラの寄り合い
毎日新聞 5月24日(木)2時30分配信の記事あり
ーーー
新大綱策定会議メンバーからの提出資料
新大綱策定会議(第19回) 日時:平成24年 5月 23日(水) 9:00~12:00
原子力委員会 新大綱策定会議 (第19回)
議題:
1. 核燃料サイクルに関する検討状況について
2. 高速増殖炉の研究開発のあり方について
3. 原子力と地域社会の共生について
3. その他
ーーー
大間原発 建設再開へ 「新増設せず」骨抜き
東京新聞 2012年9月29日 朝刊
電源開発(Jパワー)は28日、
中断している大間原発(青森県)の建設工事を年内にも再開する方針を固めた。
他社で計画されている十一基の新増設を後押しする可能性が高い。
政府(経済産業省など)は新増設の判断も原子力規制委員会に丸投げしようとしたが、
規制委は「政府の仕事」とボールを返した。
政府は「新増設はしない」と約束した以上、どう計画を中止にするか打ち出す責任がある。 (清水祐樹)
Jパワーは10月1日、地元自治体に説明する。
政府は新エネルギー戦略で、原発の新増設を認めない方針を示したが、着工済みの原発は例外扱い。
設置許可が出ていない計画中の原発の扱いはあいまいなままだ。
「何ができるか精査する」。
枝野幸男経産相は21日の記者会見で、新増設を回避する仕組みを早急につくる考えを示した。
行政指導だけでなく、できれば法的拘束力のある仕組みにしていきたいとの答えだった。
会見から一週間。
何が検討中なのか、経産省資源エネルギー庁に取材すると、
担当者は「電力会社の申請をこちらで止めることはできないのでは」と答えた。
新増設を止めるための検討は始まってもいない様子だった。
それどころか「枝野氏の発言はそのような(新増設計画を中止させる)趣旨ではない」と、
枝野氏の明確な方針を勝手に解釈するかのような答えまで返ってきた。
さらにおかしいこともある。
規制委の田中俊一委員長は、
政府が原発ゼロに向けて「新増設はなし」を実現しようとするなら、
計画のより分けは政府の仕事だと明言した。
しかし、エネ庁の担当者は「そのことは知らなかった」と答えた。
規制委は政治的、経済的な事情に左右されず、科学的な事実に照らして判断すべき規制機関。
田中氏は当たり前のことを言ったまでだ。
エネ庁担当者の答えからは積極的に新増設を止めようとの意欲は感じられず、
何を尋ねても「時間をかけて検討していく」を繰り返すだけだった。
本紙の調べで、Jパワーのほか中国電力、九州電力、日本原子力発電の四社が
計七基の計画を積極的に推進していく考えを示している。
こうした動きを、政府の「新増設はしない」方針にいかに合致させていくかは、政府自らの責任だ。
大間原発、年内建設再開へ 10月1日、地元に説明
河北新報社 2012年09月29日土曜日

電源開発は28日、
福島第1原発事故の影響で休止していた大間原発(青森県大間町)の建設工事を
年内にも再開する方針を固めた。
10月1日、大間町など地元3町村の議会に説明する。
原発事故後、建設中の原発で工事の再開を決定するのは全国で初めて。
関係者によると、同社幹部が大間町、風間浦村、佐井村の各議会の大間原発対策特別委に出席し、
工事再開について伝えるという。
国の革新的エネルギー・環境戦略に関して、枝野幸男経済産業相が
「建設中の原発は新増設に当たらず、工事を進められる」と
工事再開を容認する発言をしたことを受けての対応。
同社大間原子力建設所は「政府の見解が見えてきた中での判断だ」と説明している。
建設再開時期について同社の北村雅良社長は8月に地元3町村を訪問した際、
「国のエネルギー基本計画の閣議決定後」と示していた。
同計画は9月中にも策定されるはずだったが、
新戦略に盛り込まれた「再処理事業の継続」と「2030年代の原発ゼロ」の矛盾をめぐって
審議会が紛糾している。
地元3町村のうち風間浦村は、原子力災害時の避難道整備などを求めており、再開に慎重な姿勢。
津軽海峡を挟んで原発から30キロ圏内にある北海道函館市は建設に反対している。
大間原発は08年5月に着工し、進捗(しんちょく)率は11年3月時点で37.6%。
大間原発 年内にも工事再開の方針
NHK 9月28日 12時6分
全国の電力会社に電力を供給する「電源開発」は、東日本大震災などで建設が中断されていた青森県大間町の原子力発電所について、政府が着工済みの原発の建設継続を容認したことから、年内にも工事を再開する方針を固めました。
中断されていた原発の建設が再開されれば、震災後、初めてとなります。
建設が再開される見通しになったのは、電源開発が青森県大間町で建設中の大間原発です。
大間原発の建設工事は、電源開発が平成26年11月の運転開始を目指して4年前から進められていましたが、東日本大震災で中断し、さらに、東京電力福島第一原発の事故を受けた政府の新たなエネルギー政策が決まっていなかったことから、中断されたままになっていました。
こうしたなか、政府の新しいエネルギー政策がまとまったことを受け、枝野経済産業大臣が建設中の原発について、今月15日に青森県の三村知事や地元自治体に建設の継続を容認する考えを伝えたことから、電源開発は、年内にも大間原発の建設工事を再開する方針を固めました。
全国で建設中の原発は、このほかに中国電力が島根県で建設している島根原発3号機や、東京電力が青森県で建設している東通原発1号機があります。
今回、大間原発の建設が再開されれば、震災後、中断された原発建設としては初めてとなります。
電源開発は、来週中にもこうした方針を地元自治体に伝えることにしています。
原子力規制委が改めて審査
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、今月19日の委員会発足時の記者会見で、
青森県の大間原発を始め、着工済みの原子力発電所についても、
今後、新たに作る安全基準で改めて審査する考えを示しています。
このため、大間原発が完成したとしても新たな基準に適合しない場合、運転は認められません。
これについて、田中委員長は、個人的な意見と前置きしたうえで
「新たな基準での審査が終わるまで工事の再開を待つほうがむだはないと思うが、
事業者の判断であり、待ちなさいということはない」いう認識を示していました。
ーーー
「事業者の判断」という言葉を何回聞いただろうか。
再稼働は「政治の判断」
田中俊一は、自分は責任を取らなくてもいいように、ぜーんぶ誰かのせいに出来るような
そんな話し方ばかりしている・
東京新聞が記事にしてくれましたヽ(。◕ᆺ◕)ノ
書き出しながら心で拍手しました。ありがとう。
原子力規制委員会の偏った方針をこのまま許すわけには絶対にいかないლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
もっともっと、大手のメディアに騒いでほしいな。
「赤旗排除」を許してしまえば、
これから先どんな事でもやりたい放題になっちゃう。
大変なことになってしまうと感じるから。
原子力規制委 揺らぐ公開性
こちら特報部 東京新聞2012年9月28日

今月19日に発足した原子力規制委員会が、26日に開いた記者会見から、
共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の記者を排除した。
同紙記者はこれまで原子力安全・保安院などの会見には問題なく参加していた。
透明・公開性を保つため、「報道機関を他の官庁より広く捉える」とうたったはずの規制委の”後退”に、
早くも疑問の声があがっている。(中山洋子)
「赤旗」を会見から排除
赤旗記者の排除問題は26日の会見でフリーランスの記者らが追求し、事務局の原子力規制庁側は
「(会見の対象は)報道を事業とする団体や個人という趣旨から考えて、
政党の機関紙はし腰違うのではないか」と説明した。
規制委は毎週一回会議を開催。
終了後に田中俊一委員長が会見を行う事になっている。
その田中氏も
「政治の力を表に出す手段の一つとして使われるのが政党機関紙。
(赤旗の記者の出席は)政治からの独立が少し怪しくなるかなという感じがする」と述べた。
赤旗は同日、抗議文を規制委に手渡した。
その中で、フリーの記者についても
「特定の主義主張を持って書かれている方はご遠慮いただいております」との発言があったとして批判する。
「一般の報道機関ではない」
原発事故後、新聞大手は「脱原発」や「原発維持・推進」などをあげて論陣を張る。
「主義主張」で排除されれば大手紙であっても締め出されかねない。
報道の自由を脅かす発言について、規制庁側は会見で
「配慮に欠けた」と訂正した。
こちら特報部の取材にも、佐藤暁政策評価・広聴広報課長は
「実際に主義主張で判断することは一切ない」と強調。
一方で、「政党機関紙は一般の報道機関ではない」と繰り返した。
規制委の認める「報道機関」とは何か。
19日の第1回委員会で決めた範囲では、
日本新聞協会や日本インターネット報道協会の会員などの既存のメディアや、
それに「準ずると認めるもの」などとしている。
赤旗は九州電力の「やらせメール」をスクープし、脱原発報道に力を入れている。
実績は十分ではないか。
「拒む理由が日々変わる」
赤旗社会部の三木利博デスクは
「統合本部や原子力安線・保安院、原子力安全委員会の会見にも出席してきたというと、
今度は会見のスペースが足りないという。拒む理由が日々変わり、理由になっていない。
本音は別にあると疑われても仕方がない」と話す。
会見で追求したフリー編集者の渡部真氏も
「席は3分の1しか埋まっておらず、言い訳にすぎない」。
とりわけ、田中氏の
「政治からの独立」発言には「記者会見の意味を理解できていないトンチンカンな発言」とあきれる。
「会見は意見を発表する場ではないので、運営上支障をきたすような発言は誰であれ当然、注意される。
機関紙かどうかのもんだいではない」
識者「表現の自由脅かす」
関東学院大の丸山重威元教授(メディア論)は
「報道機関とは何か、記者とは何かという問題に繋がるが、役所が勝手に決めることではない。
政党機関紙であっても、フリーであっても報道の意図を持つ人を拒むべきではない」と指摘する。
規制委はネット中継などで開かれた会見をアピールするが、丸山氏は
「記者会見は一方的な情報提供の場ではない。
表現の自由を脅かす今回のような動きこそ注視しなければならない」と話した。
ーーー
原子力規制委員会「会見赤旗排除」田中俊一と広報課長のとても見苦しい言い訳
9/26(会見内容書き出し)
9月26日会見内でフリーの記者と週刊金曜日が「赤旗排除」について質問した質疑応答部分の文字起こし。
「赤旗」って正しい報道機関だよね。と私が思った根拠(過去の赤旗の記事など)
原子力規制庁の広報担当者
「委員会後の記者会見には特定の主義主張を持つ機関の機関紙はご遠慮いただく」しんぶん赤旗9/26
しんぶん赤旗記者会見から排除の最初の報道。
原子力規制委員会の広報課長は
「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と言った佐藤暁
広報課長の佐藤暁さんという方は、昨年の7月、福島市民のいる目の前で、
「福島県民には無用の被ばくを避ける権利はあるんですか?」との問いに
「被ばくを避ける権利があるかどうかは私には分かりません」と堂々と答えた。
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

広聴広報課長が誰だか、そしてどんな人物だか判明しました!
原子力規制委員会「会見赤旗排除」田中俊一と広報課長のとても見苦しい言い訳
9/26(会見内容書き出し)
「わたくし広聴広報課長でございますので、」と前置きして話し出した広聴広報課長。
画面は田中委員長しか映さないので、どんな人かと思っていましたが・・・
原子力規制委員会 (日本)より
原子力規制庁内部部局
長官 - 池田克彦(元警察庁、元警視総監)[4][5]
次長 - 森本英香(環境省)
緊急事態対策監 - 安井正也(経産省)
審議官(3人) - 名雪哲夫(文科省)、櫻田道夫(経産省、原子力安全・保安院)、
山本哲也(経産省、原子力安全・保安院)
原子力地域安全総括官 - 黒木慶英(警察庁)
総務課 - 課長片山啓(経産省、原子力安全・保安院企画調整課長)
政策評価・広聴広報課 - 課長佐藤暁(経産省、原子力安全・保安院原子力安全広報課長)
国際課 - 課長山形浩史(経産省、原子力安全・保安院核燃料管理規制課長)
技術基盤課 - 課長山田知穂(経産省、原子力安全・保安院原子力発電安全審査課長)
原子力防災課 - 課長金子修一(経産省、原子力安全・保安院原子力防災課長)
監視情報課 - 課長室石泰弘(環境省地球環境局地球温暖化対策課長)
安全規制管理官(5人)
@ツイートされている方がいました
「新規制庁。政策評価・広聴広報課長・佐藤暁氏は、
昨年7月、福島の現地対策本部で、避難の権利を訴える福島の人々と我々を無視し続けた。
高線量続く渡利で10月、何がおこったか。住民vs佐藤氏映像」
名前を聞いて以前書きだした記憶がよみがえりました。
あまりにひどい!福島市民に対する政府の対応。(7/19政府交渉内容書き出し)
この時の動画を書き出ししていた時に、
住民からの「福島県民にだって無用の被ばくを避ける権利があるでしょ?」の問いに
雛段から「権利があるかどうかは分かりません」と答えた人がいる。
わたしはその時、耳を疑ったので、そこの所を何度も聞き直しました。
「権利があるかどうかはわからない」
どの人が答えたんだろう?
原子力災害現地対策本部室長 佐藤暁この人だったのです。

「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と
ハッキリと言ったのです。
そして彼は今原子力規制委員会の広報担当者として、
報道の規制をしている人物だったのです。
なんということでしょう!
まさかあの冷酷な方がこんなところに出てくるとは、思ってもいませんでいた。
その時の動画です。 7月19日福島市のコラッセふくしま
内容はこちらに書き出してあります。http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-845.html
続きを読むに、ツイートされていた
「渡利で10月、何がおこったか。住民vs佐藤氏映像」の動画の内容を書き出しました。続きを読む
「委員会後の記者会見には特定の主義主張を持つ機関の機関紙はご遠慮いただく」
しんぶん赤旗9/26
「特定の主義主張を持つ機関の機関紙はご遠慮いただく」などとして、
「しんぶん赤旗」を排除する方針を25日、明らかにしました。
と記事に書いてありましたので、
25日の原子力規制委員会の会見で広報担当者がなにかを言ったのかと思って、
裏を取るために動画を見てチェックしましたが、この日はそれらしき話しは出ていませんでした。
そして9月26日、原子力規制委員会の会見で、「赤旗排除」に関しての質疑がありました。
音声のみです。
動画は一番最後に貼りつけておきますd(◕‿-。) ネ❤
原子力規制委員会 記者会見に赤旗排除の苦しい言い訳(音声)
原子力規制委員会記者会見中継(平成24年9月26日14:00~)
フリーランス:
フリーランスのWatariと申します。
本日の赤旗の記事で、今日のこの会見にですね、赤旗の記者の参加が認められないという事を、
原子力委員会の広聴広報課の方からあったということだったんですけれども、
その際にフリーランスの人間も含めて、
報道内容を精査し、偏った主義主張の報道媒体、あるいは記者には
記者会見の参加を認められないというふうに、委員会の方から連絡があった
という事を記者から直接聞いたんですけれども、
そのことが事実か?っていうことと、
「開かれた報道」という事を前提として、
この委員会でそういうことは委員長として、見解としてどうなのか?ということと、
それから「偏った報道」というのは、たとえば、フリーランスには限らないと思うんですけれども、
どこまでのことをいうのか?と。
朝日新聞、読売新聞、産経新聞、毎日新聞等々はですね、
「毎日社説で偏った主張をされている」と僕は思っていますけれども、
そうしたものは偏っていなくて、他の物は偏っているという基準を教えて下さい。
田中俊一委員長:
えーっと、あの~、事実関係については、あの、事務の方から答えさせていただきます。
広聴広報課長:
ええ。
あのじゃあ、事実関係の、
わたくし広聴広報課長でございますので、
あの、まず事実関係から、あの説明させていただきますと、
そういうようなフリーランスの方でですね、
そういう主義主張を、確認するというような事は、あ、ございません!
あの~、わたくしどもがあー、申し上げているのはですね、
先の19日の委員会決定でもございましたけれども、
そうした、あー、なかでですね、フリーランスの、お、方のですね、
えー、実績ですね、
これまでの活動実績として、えー、そうしたどういう、うー、うーー、そのぉ、おォォォ、記事が、
あー、掲載されてきたのか、
で、それが、あーー、つい、あの、できる至近にですね、
出来るだけ最近に掲載されているのかというような事をですね、
見させていただくという事はございますけれども、
記事の内容をですね、確認すると、いう趣旨では、ございません。
あのー、フリーランスうー、の方のですね、
そうした、あ、活動の、顕著な方ー、をですね、え、優先して、えー、対象としたいと、いう、思いでございますので、えーー、特定の主義・主張で判断するという事では、あ、ございません。
…というのが、まず、事実関係でございます。
フリーランス:赤旗はどうなの?
はい、で、あのー、赤旗さんにつきましてはですね、
こちらは政党の機関紙という事でございまして、
ま、いわゆるその、報道を事業とするという趣旨からいくとですね、
やはりその政党の機関紙さんというのは、少し違うんではないかという事で、
いわゆる、その、フリーランスの方っていうのはまさにその、報道を事業とされる、方、かと思います。
え、そうした方々は、を、ですね、えー、やはり、その優先的に、
こうした記者会見の場で、えー、お招きしてですね、参加いただくと、いうこと、を、ですね、
そういう事を申し上げたと、いう事でございます。
フリーランス:政党機関紙以外は・・(聞きとれない
広聴広報課長:そこは、あの、少し繰り返しになりますけれども、フリーランスの方であればですね、
フリーランス:フリーに限らないで、直接の意味は、政党機関の…(聞き取れない
広聴広報課長:
あの、政党の機関紙というよりは、その報道を事業としている方と。
いう事をですね、一つの基準として考えさせていただいています。はい。
田中俊一委員長:
えっと、ちょっと正確には覚えていないですけれども、
第一回目の時に、なんか、新聞協会とか、いろいろ。。ああいうのがありましたね。
広聴広報課長:
ああ、ええ、詳しくはですね、第一回目の、
おぉぉ…こちらの皆さんもご参加された方が多いと思いますけど、
第一回の委員会の資料で、報道のですね…えー、はんぃ、あの、はんい、えっとですね、
んーーーー、えっと、あっ!
「報道の体制について」という中でですね、資料で、ま、16ページ17ページにありましたけれど、
報道の態勢についてという事で、えーー、
記者会見等に参加を求める報道機関の範囲は次の通りにするとか言って、
えー、いわゆる新聞協会、え、あるいは、専門新聞協会、あるいはインターネット報道協会、
え、等々のですね、え、会員である方。
あるいは、こうしたものに、あー、準ずる、うー、ー、ような方、というようなことで、
一つの基準は示させていただいているところでございます。
ハイ、で、その中に、
いわゆるその報道を事業と、おーー、えっと、その最初の趣旨のところでですね、
報道事業として行う団体や個人を対象にする。というふうに、あの、掲載させていただいています。
という、ことでございます。
田中俊一委員長:よ ろ し い ですか
週刊金曜日:
週刊金曜日のIdaと申します。
えーっと、赤旗の記事によるとですね、私自身は確認していないんですが、
原子力委員会の方は、えー、出席できたと。
ということは原子力規制委員会は原子力安全委員会よりも
そこの幅を狭くするというご理解でいいですか?
田中委員長もそれでよろしいでしょうか?
広聴広報課長:
あの、そこは事実関係でございますので
わたくしの方から、お答えさせていただいてよろしいでしょうか。
あのー、
週刊金曜日:事実関係を伺ってから、その事務局の考えでいいかどうか、委員長の
広聴広報課長:ああ…
週刊金曜日:お考えをお聞かせいただきたいと思います。
広聴広報課長:
ハイ、あの~、記事の中にありました原子力安全委員会の記者会見という事でございますけれども、
あの、わたくしどももですね、あのー、お、
当時の原子力安全委員会の、お、職員の方に、そういう事情をお伺いしましたけれども、
位置づけというのはですね、特に記者会見という、位置づけではなくて、その、
いわゆるその委員会が終わった後のぶら下がりをですね、その自由に受けると。
で、そういう場ではですね、えー、まさにその、記者、という方とかそういう制約なしにですね、
え、いわゆるその、事前の登録とかですね、そういったもの無しに、い、
自由に、その、取材、い、ま、ぶら下がりという事でですね、取材していただけると、
そのような位置づけであったというふうにうかがっております。
週刊金曜日:
政党機関紙、
田中委員長のお考えをお伺いいたします。
えー、政党機関紙という事で排除という事務局の考えに、田中委員長としても同調されるのか?
つまり発行部数、それから購読者数、それから等々を考えて、
確かですね、赤旗はそこそこ儲かっているというふうにも、
単純に言うとつまり、
赤旗を発行することで事業的に運営しているというふうに考えられると思うんですけれども、
その点についてはいかがでしょうか?委員長のお考えをお聞かせ下さい。
田中俊一委員長:赤旗が儲かっているかどうかはよくわかりませんが、
週刊金曜日:うちとしては、そういった機関誌として排除するのかどうか?
田中俊一委員長:
あのー、いや、これは…ん…なか・あの~、・・・答えにくいところですけれども、
政治からの独立っていうのが、やっぱり、この委員会の、非常に大きな、
ま、プリビレージっていうか・・それが、-、ありますので、
政党っていうのは政治とダイレクトに、
政治の、政治の力を…なんていうんですかね、
表に出す一つの手段として使われているのが、いわゆる政党の機関紙じゃないかと思う・・んですね。
個人、あ、ま、これは私の考えですけれども。
ですから、そういうーところで、え、そういう方を、同じに、っていうふうには、やってしまうと、
なんか、少し、その、政治からの独立っていうことが、
少し怪しくなるかなっていう、感じは、しないことはないですね。
これはみなさんが、是非、あの、皆さんで考えていただいた方がいいと思いますけれども、
あのー、私はそんなふうに思うところがありますね。
ーーーー
「あー、うー、」等を抜かして内容を分かりやすく、読みやすく
田中俊一委員長:事実関係については事務の方から答えさせていただきます。
広聴広報課長:
わたくし広聴広報課長でございますので、まず事実関係から説明させていただきますと、
フリーランスの方でそういう主義主張を確認するというような事はございません!
わたくしどもが申し上げているのは、先の19日の委員会決定でもございましたけれども、
フリーランスの方の実績ですね。
これまでの活動実績として、どういう記事が、掲載されてきたのか、
それが出来るだけ最近に掲載されているのか。
というような事を見させていただくという事はございますけれども、
記事の内容を確認するという趣旨ではございません。
フリーランスの方のそうした活動の、顕著な方を優先して対象としたいという思いでございますので、
特定の主義・主張で判断するという事ではございません。
というのが事実関係でございます。
フリーランス:赤旗はどうなの?
広聴広報課長:
赤旗さんにつきましては、こちらは政党の機関紙という事でございまして、
報道を事業とするという趣旨からいくと、少し違うんではないかという事で、
いわゆるフリーランスの方っていうのは報道を事業とされる方かと思います。
そうした方々を優先的に、こうした記者会見の場でお招きして参加いただくということを
申し上げたという事でございます。
フリーランス:政党機関紙以外は・・(聞きとれない
広聴広報課長:少し繰り返しになりますけれども、フリーランスの方であればですね、
フリーランス:フリーに限らないで、直接の意味は、政党機関の…(聞き取れない
広聴広報課長:
政党の機関紙というよりは報道を事業としている方という事を、
一つの基準として考えさせていただいています。はい。
田中俊一委員長:
ちょっと正確には覚えていないですけれども、
第一回目の時に新聞協会とか、いろいろ。。ああいうのがありましたね。
広聴広報課長:
詳しくは第一回目の、こちらの皆さんもご参加された方が多いと思いますけど、
第一回の委員会の資料で、「報道の体制について」という中で、
資料の16ページ17ページにありましたけれど、
記者会見等に参加を求める報道機関の範囲は次の通りにするとか言って、
いわゆる新聞協会、あるいは専門新聞協会、あるいはインターネット報道協会、等々の会員である方。
あるいはこうしたものに準ずるような方というようなことで、
一つの基準は示させていただいているところでございます。
その中に、いわゆるその報道を事業と、最初の趣旨のところでですね、
報道事業として行う団体や個人を対象にする。というふうに掲載させていただいています。
という、ことでございます。
田中俊一委員長:よ ろ し い ですか
週刊金曜日のIdaと申します。
赤旗の記事によると、私自身は確認していないんですが、
原子力委員会の方は出席できたと。
ということは原子力規制委員会は原子力安全委員会よりも
そこの幅を狭くするというご理解でいいですか?
田中委員長もそれでよろしいでしょうか?
広聴広報課長:
そこは事実関係でございますので
わたくしの方からお答えさせていただいてよろしいでしょうか?
週刊金曜日:
事実関係を伺ってから、その事務局の考えでいいかどうか、
委員長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
広聴広報課長:
記事の中にありました原子力安全委員会の記者会見という事でございますけれども、
わたくしどもも当時の原子力安全委員会の職員の方に、そういう事情をお伺いしましたけれども、
位置づけというのは特に記者会見という位置づけではなくて、
委員会が終わった後のぶら下がりを自由に受けると。
で、そういう場ではまさに記者という方とかそういう制約なしに、
事前の登録とかそういったもの無しに、
自由にぶら下がりという事で取材していただけると、
そのような位置づけであったというふうにうかがっております。
週刊金曜日:
政党機関紙、
田中委員長のお考えをお伺いいたします。
政党機関紙という事で排除という事務局の考えに、田中委員長としても同調されるのか?
つまり発行部数、それから購読者数、それから等々を考えて、
確かですね、赤旗はそこそこ儲かっているというふうにも、
単純に言うとつまり、
赤旗を発行することで事業的に運営しているというふうに考えられると思うんですけれども、
その点についてはいかがでしょうか?委員長のお考えをお聞かせ下さい。
田中俊一委員長:赤旗が儲かっているかどうかはよくわかりませんが、
週刊金曜日:うちとしては、そういった機関誌として排除するのかどうか?
田中俊一委員長:
これは答えにくいところですけれども、
政治からの独立っていうのがこの委員会の非常に大きな、プリビレージ、それがありますので、
政党っていうのは政治とダイレクトに政治の力を表に出す一つの手段として使われているのが、
政党の機関紙じゃないかと思うんですね。
これは私の考えですけれども。
ですから、そういうところで、そういう方を同じにっていうふうにやってしまうと、
政治からの独立っていうことが、少し怪しくなるかなっていう感じはしないことはないですね。
これはみなさんが、是非、皆さんで考えていただいた方がいいと思いますけれども、
私はそんなふうに思うところがありますね。
ーーー
↓広報課長が誰だか判明!!
原子力規制委員会の広報課長は
「福島県民に無用の被ばくを避ける権利があるかどうかは分からない」と言った佐藤暁
ーーー
とっても苦しくて、そしてとても見苦しい言い訳に聞こえたのは私だけでしょうか?
政党の機関紙だからダメなのか?
報道を事業としていればいいのか?
ならば赤旗はどちらに入るのか??
事務方は一度口を滑らせました。
「政党の機関紙というよりは、報道を事業としている方に」と。
という事は、政党の機関紙だからダメだという事ではなく、
報道を事業としていないならダメだという様に聞こえましたが、
田中委員長はとにかく赤旗を排除したいご様子と見ました。
わたしはこのブログにも赤旗の記事を時々載せさせていただいていますが、
どこかの政党の機関紙とは違って、
誠実に事実を見つめて報じて下さっているように感じています。
独自の取材から隠されている事実が明らかになったこともたびたびありました。
九電のやらせメールをすっぱ抜いたのは赤旗だったと思うし、
たとえば東京のホットスポットを早い時期から調べて下さっていたりということもあったと思います。
メディアも国も本当のことを書かないし言わない時期に
事実を書いてくれていた新聞だと思っています。
(Σ(゚д゚lll)あ・・・だから排除したいのか!)
ーーこのブログに載せた赤旗の記事一部紹介ーー
これだけ綿密に策を練られたら・・・恐ろしき洗脳国家
原発推進へ国民分断、メディア懐柔 これが世論対策マニュアル
2011年7月2日(土) しんぶん赤旗
日本原子力文化振興財団がまとめた「世論対策マニュアル」
「どのようにしたら世論を原発推進にする事が出来るか」という、
細かい内容に沿って綿密に練られたマニュアルの実態です。
これ読むと今更ながらゾッとします。
やらせメールの指示をしてまでも九電は原発を動かしたいの?国民の命は???
一般紙は2011年7月6日に報じていますが、赤旗は2011年7月2日に報じました。
命と地球を壊すものに税金を使わないでください。
追跡 原発利益共同体 毎年税金60億円
電通・博報堂・産経新聞社など事業請け負い 安全神話」刷り込み
2011年7月16日(土)「しんぶん赤旗」
税金から出されている広報予算が電通や博報堂、産経新聞などメディアにも流れているという記事
事故後福島第一原発内で働いていない作業員の内部被曝
原発作業員、内部被ばく事故後“第1”に入ってない「街なかの住民 同じでは」
2011年9月25日(日)「しんぶん赤旗」
作業員の方への取材
「俺は、事故がおきてから一度も第1原発には入ってはいないのに、内部被ばくの値が出ている」
こんな町長が再稼働の判断にかかわるのか!大飯原発の地元おおい町時岡忍町長
毎日新聞が2012年4月6日に報じた時岡町長が社長だった会社(今は息子が社長)への直接受注、
この記事をしんぶん赤旗は3か月も前の2012年1月4日には記事にしていました。
野田政権・癒着の構図(しんぶん赤旗4/22)
「福井県原子力安全専門委員会」お金をもらっている人の顔と名前を覚えておこう!
「関電・電力不足の嘘」と「相次ぐ火力発電の停止」7/8しんぶん赤旗・東京新聞ー追記あり
たねまきJ「福一4号機プールから燃料棒取り出し・大飯原発の断層」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/18
<参考として>
大飯原発・敷地内 活断層の疑い 再調査要求が続出 保安院聴取会
専門家 「関電説明 信用できぬ」しんぶん赤旗 2012年7月18日(水)
そして最近では
福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量
こうして記事に書いて下さったおかげで、忘れてかけてきた
「今でも放射性物質は放出されているんだ」という現実に警鐘を鳴らしてくれました。
このような記事を読むと赤旗という新聞は、
私には真実を伝えてくれる数少ない優良な市民のためのメディアだと思えます。
赤旗を排除する原子力規制委員会のやり方はどう考えても間違っていると思います。
多分田中俊一さんには、赤旗が取材に来ると困ることが沢山あるという事ですね。
今回の事で見えたものは大きいと思いました。
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どこが「透明性を持って」なのか・・
特定の主義主張 ご遠慮いただく
原子力規制委が取材規制
しんぶん赤旗 2012年9月26日(水)
原子力規制委員会が毎週一回開く委員会終了後の記者会見について、
同委員会の実務を担当する原子力規制庁の広報担当者は
「特定の主義主張を持つ機関の機関紙はご遠慮いただく」などとして、
「しんぶん赤旗」を排除する方針を25日、明らかにしました。
さらにフリーランスの記者についても
「どういった雑誌に、どういった記事を書いているかを見て、
特定の主義主張を持って書かれている方はご遠慮いただいています」と、
憲法が禁止する検閲まがいの対応をしていることも明言しました。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、19日の第1回委員会で
「地に落ちた原子力安全行政に対する信頼を回復する」ため
「透明性を確保する」と述べ、
「報道機関への発表を積極的に行う事で、委員会としてのメッセージを分かりやすく伝える」
とする方針を決めていました。
委員会で決めた「報道の大勢について」では、
「報道機関を既存官庁よりも広く捉え、報道を事業として行う団体や個人を対象にする」
とまで明記していました。
これまで、内閣府原子力安全委員会後の委員長らの記者会見で、こうした対応はされていませんでした。

追記ーー
朝日新聞デジタルがこの件に関して報道しました。
http://www.asahi.com/national/update/0926/TKY201209260625.html
2012年9月26日22時16分 原子力規制委、「赤旗」記者の会見出席認めず
おおよその記事の内容は、(朝日新聞の記事は載せられないので抜粋します)
「今月発足した原子力規制委員会が、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」記者の記者会見への出席を認めない方針を決めていたことがわかった。26日の田中俊一委員長の会見に赤旗記者は出席できなかった。赤旗は同日、規制委に方針撤回を求める抗議文を渡した」
そして、朝日新聞の取材に事務局の原子力規制庁は
「政党機関紙は一般の報道機関とは異なる。出席をご遠慮いただいた」と説明したという。
規制委と規制庁は「透明性の確保」を運営方針といいながらも、
会見に参加できる報道機関を、
「一般紙や放送局などの記者、こうした媒体に記事を提供するフリー記者などに限るという内規を定めていた」
らしい。
これで透明性の確保と言えるのか?私は非常に疑問です。
原子力規制委員会「会見赤旗排除」田中俊一と広報課長のとても見苦しい言い訳
9/26(会見内容書き出し)
この赤旗の記事に関しての質疑応答です
週刊金曜日編集部の方の質問です
更田委員と中村委員→委員の欠格要件に当たるのでは?
田中委員長→放射線安全フォーラムの金銭の流れを全て明らかにすべきでは?
→刑事告発されていることについてどう思うか?
→「100ミリシーベルトでは健康に大きな影響はない」発言の真意について
→福島第一原発は収束しているとの認識なのか?
大島委員→国会事故調の報告書の提言・収束と規制人事のあり方についてどう思うか?
週刊金曜日質疑応答(音声のみ)
9.19原子力規制委員会発足後の記者会見
週刊金曜日編集部のIdaと申します。お疲れ様です、よろしくお願いいたします。
1回目という事で、ちょっと原則的なことからお聞きします。
まず、更田委員と中村委員にお聞きしたいんですけれども、
「明確に委員の欠格要件に当たるのではないか」というような疑問が出ております。
それについて、ま、引き受けられたという事は自分では当たらないというふうに判断されたと思うんですが、
当たらないと判断された理由について具体的にお教えいただければと思います。
それから、田中委員長にお聞きします。
田中委員長については、そこをハッキリさせるためにですね、
「放射線安全フォーラムが、過去現職の事業者から得た金銭の流れを全て明らかにすべきではないか」
という指摘が、市民団体等から出ておりますが、
それを明らかにする考えがあるかないか、それについてお聞かせ下さい。
それからですね、田中委員長は刑事告発されておりますけれども、
それについてどう考えているかという事についてお聞かせ下さい。
それとですね、2011年8月23日。
去年の8月23日の第32回原子力委員会の議事録によりますと、
除染活動について、NPO法人放射線安全フォーラム副理事長として発言されておりまして、
「100ミリシーベルトというのは健康に大きな影響が無いという事だと、
いわゆる健康影響の関係でこの後どう住民にご理解いただくかという事、
折り合いをつけていただくという事が大変大事になってくると思います」と発言されております。
この発言の真意についてお聞かせ下さい。
これに続けて、
「生涯100ミリシーベルトだと福島では子育てが出来ない」
という事の趣旨の発言をされていると思いますけれども、
この趣旨についてお教えいただければと思います。
それから、先程からの記者会見の回答を聞いておりますと、
「福島のサイトの片付けをいかに安全に進めるか」とかですね、
事故が収束しているかのような発言をお聞きしますけれども、
「福島の原発の事故が収束しているのかしていないのか」その認識をお聞かせ下さい。
最後に大島委員にお聞きします。
国会の事故調では
「明確に事故は収束していない。この報告書が出たことで収束したと取られることが、一番危惧する」
というふうな文言もあります。
それから、新規制委員会人事のあり方についてもかなり詳細な提言をされておりますが、
それについてこのような形で規制委員会が発足したことについて現状をどのように考えておられるか、
以上をお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。
更田豊志委員

えー、最初のお尋ねですが、
あの~、委員として欠格に当たるのではないか?という事ですが、
これはあの、私自身がどう考えるかというよりも、これを、お話を頂いた時に、
え、まァ、言ってみればその、欠格かどうであるか?という事は、その選ぶ側の基準で、すので、
私自身は、その欠格であるのならば、お話がそもそも私のところにないであろうと、
そう受け止めました。
で、ですので、欠格に当たる当たらないというのは、
ま、選ぶ側に、ま、お訪ねいただきたいというのが一つです。
で、もうひとつは、じゃあ自分自身その虚心段階に欠格に当たるかどうか?という事ですが、
えー、わたくしはあのー、今年の3月まで、えー、
日本原子力研究開発機構の安全研究センターというところにおりました。
25年半、あのー、日本原子力研究所と日本原子力研究開発機構に勤めておりましたけれども、
そのうちの半年を除いて25年間、安全研究センター、または安全性試験研究センターという、
いわゆる規制を支援するための安全性に重視をしておりました。
で、えー、そういった意味で、
推進側の新しい原子炉を開発するとかですか、そういった開発に携わったことはありません。
で、えー、安全研究センターというのはそもそも比較的、
比較的というか、事業者との関係に関しての中立性に関しては、
え-、十分に、え・・言葉がちょっと、上手い言葉が見つかりませんけれども、
隔離された組織です。
で、そういったところで研究を続けてきたという経歴からして、
まぁむしろ事業者から、これまでも煙たがられてきたという自覚を持っております。
えー、そういう意味で、自分自身欠格に当たるとは考えておりませんし、
またその基準というのは、その選ぶ側におありになるんだろうと考えております。
中村佳代子委員

わたくし自身は科学者として、えー、十数年論文を書き、実験をし、それを公表し、
えー、特に国際的な論文を書き、それを受理されて発表をしてきました。
そういった科学論文は、100以上に及びますけれども、
それはわたくし自身が行った実験や研究を全て虚心坦懐に報告し、それを受理されたものであり、
一点の曇りもないことをここで申し上げたいと思います。
また、アイソトープ協会に3年間勤めさせていただきましたが、そこでの仕事というのは、
放射線に関して、等しく情報を、皆さんと共有するという仕事をずっと行ってまいりました。
その事に対しても一点の曇りもなく、
また、アイソトープ協会が規制の対象を受けるような立場かしれませんけれども、
そういった事を杞憂して、なにか自分の信条を曲げたことも一切ありません。
従いまして欠格条件というふうに言われることに対しては合点がいきませんし、
これから先もわたくしが今まで貫いてきた信条を透明性を持ってきちっとお伝えしていくつもりであります。
田中俊一委員長

えーっと~、私が副理事長を今までやってきた、あのー、2年…位になりますかね、2年弱、あ、弱ですが、
放射線安全フォーラムの資金の流れを全部出すか、っていうのは私が決めることではないですから、
それはここでお答えできません。
この刑事こ、告発されてるっていうのは、私初めて聞いたんですけれども、
そうなんですか?
あ、そうですか。
へぇ…、本人が知らないのに刑事告発されてるんですか、
あぁ、ええ、よくわかりました。
何で刑事告発されたのかがよく分からないけれども、ま。
それから100ミリシーベルトについての見解は私の個人のあれではないんです。
国連科学委員会とか、さまざまなところで、
そういった国際機関でこういう状況になっていますよ、というデータをお示ししました。
ただ、福島県のみなさんは、あのー、非常にその低線量についての不安をお持ちです。
それは事実です。
で、その不安、がですね、ストレスになっていろんな病気を、他の要因で、あのー、病気を起こすというか、
それが非常に心配されるという事は、これはチェルノブイリの経験とかいろんな事から、
多くの、あのー、IAEAでもそういうことを、あのー、いわれていますので、
そういったことをお伝えしたという事で、わたしの見解ではありません。
それから福島第一の収束についてどう思うかという事ですが、
あのー、私が収束していると、先程来お答えしているように、
今後、あの、後片付けをしなくちゃいけないという事が、あ、その、いけないという事ですけれども、
片付けない訳にはいかない訳ですね。
ただ、収束しているという事と片付けるという事は別です。
本当に収束、安心できるためにはやっぱりきちっと安全に片付けるという事が大事です。
だからそこは少し、あの~、考え方が、
こ、言葉がちょっと違うのかもしれない、お考えが、・・それだけですかね。
大島賢三委員

えっと、確かに国会事故調の報告では、
あー、「福島の原発事故は決して収束はしていない」という事をハッキリ書いてありますが、
ま、それはその、その通りだというふうに我々は思っております。
ま、冷温停止状態が達成されて、た。と、まァ発表がありましたけれども、
それをその収束したというのは飛躍があるんじゃないかというのは、おそらく、あの、
多くの専門家の方々も含めてですね、
あるいは海外、国際的にもそういうふうな、あの、
認定の仕方というのはちょっと行きすぎているんではないかと、ま、言う事で、
事故調査報告委員会もそこをきちっと言ったという事だと思います。
それから人事の選定については、確かに事故調の報告書には
あの、この規制委員会、えーー、新しい規制組織の、人事は、あー、
第三者機関が候補者をリストアップしてですね、それを踏まえて国会が、ま、任命すべきであろうと
まいう事を提言の中に、ま、含めてありました。
ま、それはそれで、一つのもちろん考え方だし、我々はそう思ったわけですが、
ま、実際には、ま、政府が今回のような立ち上げに進んだと、
ま、いう事で今日を迎えたというこういう事だろうと思います。
まぁ、あの~、全く個人的な印象ですけれども、
お、今回、え、この・…ま、団体以下我々委員の人事については、
国会が、えーー、承認となっていたことですが、それがま、実現しなかった訳ですよね。
まあ、そういう状況の下で、えーー、その、国会事故調の、おー、てい、報告書の中にあった
書いてあるようなやり方が、ま、実際に上手くいっただろうか?ということについては、
ま、ちょっと疑問も持たざるを得ないかなというふうに思います。
ま、最終的にはこれは政府の規制、規制当局、規制委員会というのはこれは政府の機関でありますんですでね、
えー、ま、立法府というよりも、の、おー、
行政府が、あー、人事の選定に言ったというのが、
ま、政府の判断であった、という事に繋がているんではないかなというふうに思います。
ーーーーー
検察が捜査!東京&福島地検が刑事告発・告訴を受理8/1会見(内容全て書き出し・動画あり)
いま国民的規模で大問題になっていますが、
原子力規制委員会の委員長に田中俊一なる人物が就任することになるという事が
取りざたされておりますけれど、
彼はですね、原子力委員会の委員長代理をしていた人間で、
委員長代理というのはそもそもこの事故を起こした当事者、最高責任者なんですね。
ですから明石さんといま、保田さんともこれからご相談してですが、
この告発状にですね、この田中俊一なる人物を犯罪者として告発するつもりでおります。
広瀬隆氏が、規制委員長候補の田中俊一氏を告発
ourplanet 08/07/2012 - 06:10
福島第一原発事故に関連し、作家の広瀬隆さんとルポライターの明石昇二郎さんは8月6日、
原子力規制委員会の委員長候補とされている田中俊一氏を東京地検に告発した。
田中氏は2007年1月から2009年12月までの2年間、
原子力委員会のナンバー2のポストである委員長代理に就任。
日本の原子力政策の中心的な役割を担ってきた。
これに対し、広瀬さんは
「東京電力が2006年に、福島第一原発が津波によって
電源喪失が起こる可能性を認識していたにも関わらず、大事故を起こしてしまった」と指摘。
原子力委員会にも事故を起こし国民を被曝させた責任があるとして、告発の理由を説明した。
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)
<一部抜粋>
金子:
そうですよ。
紛争審議会でも「20ミリシーベルト以下は帰還が前提」だって。
水野:ああ、つまりその賠償金額が出来るだけ低くなるような側の発言をしてこられた方なんですね。
金子:
そうなんです。
だから、2012年の3月のあと、1年ぐらい経ってから、
「自主避難の損害賠償を削った方がいい」とか、
水野:ええっ!
金子:
この人も500ベクレルから100ベクレルに食品の安全基準を下げる時に
「風評被害を広げる」と言って、公然と反対しているんですね。
ところが彼は所信声明で、
「福島の人が放射能で苦しんでいるのを、心を痛んでいます」ってこう言って
水野:そう言っていましたよ。
金子:
ところが、現実の紛争審議委員会、今どきインターネットで放送されちゃうじゃないですか、どんどん。
それがもうインターネットで沢山アップされていて、
自主避難の賠償を一生懸命委員長が決めた時も、
最後にメモを読み上げて抗議しているんですよ。
水野:はぁ・・・・
ーーーー金子勝さんが話していらっしゃる内容の証拠の動画です。
福島からの自主避難者への賠償に反対する田中俊一と、怒る福島の方々
原子力損害賠償紛争審査会(18回)後半 http://youtu.be/ndHQqAfwkgA のラスト3分42秒です。
自主避難者および地元に残った方への賠償が決定した後、
閉会間際に、わざわざ能美会長からマイクを奪い、
自主避難者の方々の目の前で「賠償はすべきでない」という内容の自分のメモを読み上げています。
それを目の前にし、怒る福島の方々、叫ぶ女の子の姿も映っています。
能美会長:で、田中委員どうしますか?それもう一回?ええ、どうぞ。
田中俊一:
あのー、先程の議論でも少し、あの、申し上げたんですけれども、
今回の賠償に関して少し私なりに頭を整理する意味で、あの、メモをつくりましたんで、
え、ちょっとよみさし、読みあげさして頂きたいと思います。
えーっと、本審査会では自主的避難対象区域における自主避難者滞在者に対する
放射線被ばくへの恐怖や、不安に対することへの賠償を認めることになりました。
この背景には事故当初に於いて政府等による指示があって、既設に行われなかったことがありますが、
より根源的なこととして、
子どもの放射線被ばくに対する恐怖と不安を審査会が認めたという事があると認識しています。
一方放射線被ばくの恐怖と不安は個人差も大きく、周期も特定できず、
現在の福島県の放射能汚染状況を踏まえると、
今後も長期にわたってこのような状況が継続するという事は避けられないと思います。
しかし、これを今後も賠償という形で対応する事が不安や恐怖を克服する最も適切な方法であるとは
わたくしは考えていません。
福島県民の放射線に対する不安やストレスは事故から日を重ねるにつれて深刻さを増しており、
すみやかに長期的な対策を講じることは極めて重要であります。
このためには環境の放射線量を低減するための取り組みをそくせん、促進するとともに、
これに加えて、えー、12年前のJCO事故の後にも取られた定期的な健康診断、健康相談。
さらには、個々人の被ばく線量のモニタリング。
あるいはモニタリング結果を踏まえた放射線リスクコミニケーション等の
長期的計測的な対策が有効であろうと考えています。
低線量被ばくに対する対策は、個人への賠償という形ではなく、
多数の住民の不安や恐怖を軽減するための長期的な施策が優先的に講じられることを願うものです。
ありがとうございます。
能美会長:
はい。それではこれで本日の審議会を終了いたします。
どうもありがとうございました。
ーーーー
20ミリシーベルト/年について中村佳代子原子力規制委員への質疑応答9/19(音声・内容書き出し)
上記のブログと同じ質問に対する田中俊一委員長の応答です。
2012年9月19日
(質問内容)
子どもたちが20ミリシーベルト/年以内の環境に、そういった環境に住まわされていますけれども、
その健康面からの安全基準をこれからこの委員会としてはどうやって行かれるか?
田中俊一:
えーっと、あの~。
先程100ミリシーベルトの話もありましたし、今もそうですけれども、
えっと、現実に今回の事故は、あのー、
JCOの時も住民の最大の被ばくが40ミリシーベルトを超したことが、超したわけですけれども、
あの、その時にはすぐに国が健康管理検討委員会をつくって、
どういうふうに今後の、その、フォローアップをするかという事を決めてそれでやってきてたんですが、
今回は残念ながら少しそういう事が遅れています。
んでー、私は福島にずっと行ってまして、
あのー、除染をしても充分にその、皆さんが期待している年間1ミリシーベルト以下までに行くのには、
すこし時間がかかりますと。
ですからそういう意味で、低線量被ばくについては
まだ科学的に十分に安全だとか不安全だとかっていうことが明確にいえない状況ですので、
その一方で被爆をしている住民が現存していますし、
日々私もそういう方達と触れてきましたので、
その方達の被ばく線量はきちっとモニタリングをして測っていくと。
そのうえで、その、それに対する不安をどうやって取り除いていくかという事で、
あの~、いろんな方法を考えるべきだ。
健康相談があるし、健康診断もあるし、
あるいは特に内部被ばくについては非常にその、日々の食品摂取の中でえー、不安に思っているので、
そういったことについては出来るだけ身近で測定出来るようなシステムを整えましょうという事で、
わたしはそういうことを一部の、まぁ、
具体的に言えば伊達市とかそういうところでやっていただきました、昨年。
やっとそれが全住民についての個人被ばくがやっと測れるようなことになっていますが、
き、基準、基準は、あのー、まだこれからーー、だと思うんですよね。
基準がここから、ここまではいいとか、ここまでは悪いという事ではないんだと思います。
基準、基準、基準は、げ、現状維持っていうのは、
その20ミリシーベルトっていうのは、現存被ばく状況にあるということで、
それが何時までもその状況でいいという事ではないとおもいますので、
そ、…
厳格化されるって、んー、簡単に言いますけれども、
現実に今福島におかれている状況の中では、
まァ、実際にそれを出来るだけ少なくするという努力をするという事ー、を、が、多分行われると。
これは、え、規制委員会の仕事ではありませんけれども、
出来るだけ少なくして頂くようにするという事を求めていきたいと思っています。
(質問内容)
現状ICRPの現存被ばくの基準で一番高い
20ミリシーベルト/年が避難の基準になっているかと思うんですけれども、
この20ミリという避難基準をどう言うふうに捉えていらっしゃるか?ご見解をお聞かせ下さい。
田中俊一:
えーっと、今あの、どう捉えているかという事については、
今後、これから、あの、もう少し、詰めた議論をしたいと思いますが、
先程も申し上げましたけれど、
現存被ばく状況というのが、恒久的にそれでいいんだという事ではない訳で、
被ばく線量は少ない方がいいという事になってますから、
その方向、での、議論は進めたいと思いますけれども、
あのどう考えているか?って言うのは非常に難しい質問だと、
ー質問しているけれど聞きとれないー
スケジュール・・・え、、ま、あの~、いつ何時までのどうするっていう事、
しかもどう言うふうな基準、んん、ど、どうするかっていう事ではなくて、
今国の方も、あの1ミリシーベルトを目指して、出来るだけ除染等を進めるという事になっていますので、
ようやくそういう事を進めていただくように、えー、えー、事だと思いますが、
規制委員会の仕事ではないんで、そこは。
あのー、今後放射線の基準そのものについては、
あの、もう少し統一的な議論はやっていきたいと思っています。
ーーーー
個人の内部被ばくの線量を測って健康相談や健康診断をしていくことが
最良の方法だとは私は思えません。
「低線量被ばくに対する対策は、個人への賠償という形ではなく、
多数の住民の不安や恐怖を軽減するための長期的な施策が優先的に講じられることを願うものです」
ずっと生きてきた大切な大切な生活の場所が、危険になっているのはなぜですか?
原子力発電が4つも爆発したからです。
個人個人への賠償が最優先の課題だと思います。
大金を使って除染なんかいくらしたって、1ミリシーベルト/年以下に戻る筈がないのです。
除染をするならば、5ミリシーベルト/年以下の地域を徹底的に綺麗にして、
それ以上の汚染地域の人々には一刻も早く、無駄に使っている税金から賠償をするべきだと思っています。
その後その方々がどの地へ避難されても、
健康相談と健康診断はずーっと続けていくことはもちろん当り前のことです。
続きを読む
わたしは原子力規制委員になる中村佳代子さんという方の話をぜひ聞いてみたいと思っていました。
原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)
<一部抜粋>
金子:
中村佳代子さんっていうのは、
放射線審議会のメンバーで、500ベクレルから100ベクレルに下げるのを、
食品の安全基準の。
水野:
食品の安全基準が最初500ベクレルでした。
それを100ベクレルに下げましたけれど、
金子:放射線審議会で最後まで抵抗しましたしね。
水野:えっ!?「500ベクレルのままがいい」とおっしゃった方なんですか?
金子:
そうです。
「20ミリシーベルト以下は大丈夫」みたいな発言も沢山していると
いろんなところで書かれていますよね。
ーーーー
2012年9月19日 原子力規制委員会発足の日の記者会見で、
この20ミリシーベルトについての質問がありました。
中村佳代子さんの部分だけ音声にして、内容を書き出しました。
どうぞお聞きください。
ーーーー
(音声のみ)
質問
フリーランスのまさのです、ありがとうございます。
「2回目からの傍聴は当然である」という意見をまず言わせていただき、質問ですが、
子どもたちが20ミリシーベルト/年以内の環境にまだ、今、
そういった環境に住まわされていますけれども、
その健康面からの安全基準、つまり身体だけではなく、心身共にですね、
安全基準をこれからこの委員会としてはどうやって行かれるか?というお考えを、
中村委員と更田委員そして田中委員長にお願いしたいと思います。
中村佳代子
お子さんへの放射能の影響というのは、
お子さんだけではなく、それを取り巻く保護者の方、
それからさらにその祖母の方のご不安とかいったようなもので、
なかなか、この、頭で割り切れるものではなく、心の問題だと思います。
えー、そういったような問題に、一人一人寄り添って解決していくことが非常に重要だと思いますので、
具体的には一人一人、個人個人によって事情が違うとわたくしは考えておりますので、
その相談、とか、いったようなもので、
なるべく、解決出来るような形、に、していけたらというふうに考えています。
質問
アワープラネットTVの白石と申します、ありがとうございます。
えーっとですね、先程、これまで安全委員会が助言していた
被ばくリスクの問題の質問がありましたけれども関連なんですが、
全員の委員の皆さんにお聞きしたいんですけれども、
現状ですね、ICRPの現存被ばくの基準で一番高い
20ミリシーベルト/年が避難の基準になっているかと思うんですけれども、
先程もちょっと言及されていましたけれども、それぞれのみなさんが、
この20ミリという避難基準をどう言うふうに捉えていらっしゃるか?
難しいと思いますけれどもご見解をお聞かせ下さいお願いいたします。
中村佳代子
「今後の事故の事を考えて、どういうふうな値にするのか?」というのは
これは、あー、考えていかなければいけない事だと思います。
現状の20ミリシーベルトに関しては、
とにかく、うー、すみやかに低減させていく工夫をする、というのが第一だと思っています。
ーーーーー
まず、ギョッとしたので赤字にしてしまいましたが
「今後の事故の事を考えて、どういうふうな値にするのか?」
と、いきなり発言したことです。
今後も事故があり得るとの見解を持っていらっしゃるように思い、
ビックリしたと同時に、愕然としました。
また、
「お子さんへの放射能の影響というのは、
お子さんだけではなく、それを取り巻く保護者の方、
それからさらにその祖母の方のご不安とかいったようなもので、
なかなか、この、頭で割り切れるものではなく、心の問題だと思います」
あたりまえです。
20ミリシーベルトの地域からの避難をさせてもらえずに、
「不安を持つ」のは誰でも当然のことです。
どうしても避難できない方はいらっしゃるでしょうが、
きちんとした避難を国がさせてくれるのならば、
今でも避難したいと思っている人は34%もいると朝日新聞の記事に書いてありました。
http://www.asahi.com/national/update/0914/TKY201209140652.html
「今でも避難したい」福島市民の34% 市調査 2012年9月17日
この記事には
20歳以上の市内在住者5千人、市外への避難者500人でアンケートを行い、
55%から有効回答を得た福島市が行った健康調査によると、
34%が「今でも避難したい」と答え、「以前はそう思っていた」人も31%いた。
と書かれています。
「以前はそう思っていた」人31%は、
「もうすでに沢山被ばくしちゃったから、今更遅い」と、
諦めてしまった方々なのではないかと想像します。
つまり、本来ならば65%の方が避難できる体制を整えてもらえるのならば、
避難したいと思っているということです。
中村佳代子さんには「何故不安なのか?」という事が本気で理解できていますか??
あなたのおっしゃるように、事情は人それぞれ異なるでしょうが、
不安の原因は全ての方が同じだと思います。
そこに放射能があるから不安なのです。
原因を無くさなければ不安は取り除けないのです。
もう1年半以上の時が経ってしまっているのだから、
放射能の無い地域に移り住んだとしても全ての不安を取り除くことは出来ないとは思うけれど、
せめて、避難できるだけの十分な補償をする事が、
「不安」を少しでも少なく出来る唯一の道なのではないでしょうか?
今からでも、
きれいな空気の場所で、汚染されていない食材を十分に手に入れられる所へ
生活の場を変えることだけが、不安をすこしでも軽くすることが出来るのではないでしょうか?
中村佳代子さんに寄り添っていただいても不安は解消されないと思います!
「被ばくの症状と予防対策」エフゲーニャ・ステパノワ博士OurPlanetTV(内容書き出し)
<ウクライナの避難対象区域の部分一部抜粋>
エフゲーニャ・ステパノワ博士:
私たちのところでは、避難というのが行われたのは、
1986年でもすでに第一地域以外もすべて行われていました。
それは放射線を測った結果、高濃度であるというのが分かった場所から避難が始まりました。
それは555kベクレル/平方メートルあたりの汚染度があったところであります。
そこからの人々がまず避難させられました。
そして放射能の雲というものは、様々なところに点在して行ったわけでありまして、
第二区域の人達も年間5ミリシーベルト以上の被ばく線量があるところの人達というところも
強制移住という事の対象になりました。
それから第三区域に住んでいる人々というのは、
自分たちが避難したければ避難するという地域でありまして、
そして受ける年間線量の割合で言えば1ミリシーベルトであります。
そして第四区域の人達というのはどこにも移住をするわけではなくて、そこに住んでいますが、
ただ、健康管理の観察対象にはなるという事です。
この地域というのは放射線の環境状況というのは、ずっと管理対象になるということです。
ーーーー
20ミリシーベルト/年の地域に人々を住まわせておくことがどれほどの罪になるのか?
この中村さんという方は、分からないのでしょうか?
原子力規制委員会のホームページをもうみなさんご覧になりましたか?
委員長プロフィールのページは、ものすごいです。゚
+。:.゚(oゝ艸・)・;'.、フ゜ッ!っと思わず見た瞬間・・・苦笑いしましたが、
委員紹介の中村佳代子委員
こちらも、写真が・・・(ノ∀≦。)ノ笑えますがww
そんなツッコミは置いておいて、
プロフィール
生年月日
昭和25年3月
昭和53年3月
東京工業大学大学院理学系研究科博士課程修了
昭和53年4月
東京都臨床医学総合研究所放射線医学研究室研究員
昭和58年5月
慶應義塾大学助手(医学部放射線科学)
平成2年4月
慶應義塾大学専任講師(医学部放射線科学)
平成22年1月
(社)日本アイソトープ協会医療連携室長
平成24年4月~9月
(公社)日本アイソトープ協会プロジェクトチーム主査
この方は医学の方で放射線に関してのプロの方でしょ?
略歴を見れば、ものすごく頭は良さそうなのに、
話している内容は、想像力が全く無く、賢そうには全く思えない方だと思いました。
どこか別の世界の方が話していらっしゃるような、次元が違うようなお話だと思いました。
中國新聞 12/9/20
原子力規制委員会の発足に合わせ、
事務局として安全規制や危機管理の実務を担う原子力規制庁が20日から本格的に業務を始めた。
しかし、幹部には経済産業省など原子力を推進する官庁の出身者らが名を連ね、
早くも「規制行政の信頼回復には程遠い人事」との指摘が出ている。
経産省審議官から、原発事故などに対応する緊急事態対策監になった安井正也やすい・まさや氏(54)。
資源エネルギー庁原子力政策課長だった2004年、
原発の使用済み燃料を地中廃棄する費用を試算したのに
「試算は存在しない」との国会答弁を作成したとして、厳重注意処分を受けた人物だ。
審議官3人のうち、
文部科学省出身の名雪哲夫なゆき・てつお氏(53)は
核燃料取扱主任者の資格を持ち、旧科学技術庁の原子力局に勤務した経験がある。
桜田道夫さくらだ・みちお氏(53)は東大工学部原子力工学科卒で、エネ庁勤務が長い。
住民訴訟に対し、国の立場で原発の安全性を主張した原子力発電訟務室長だったこともある。
残る1人の山本哲也やまもと・てつや氏(52)は
経産省原子力安全・保安院から。
東京電力福島第1原発事故には首席統括安全審査官として対応した。
文科省とともに米国が提供した原発周辺の放射線分布地図を放置した問題で今年6月、
「情報が共有されず、住民の避難に活用されなかったのは誠に遺憾だ」と記者会見で謝罪した。
規制庁ナンバー2の次長には、
内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室長として規制委や規制庁の設立に関わった
森本英香もりもと・ひでか氏(55)が就いた。
地球温暖化対策で原子力を重視してきた環境省が出身母体だ。
このほか、初代長官には前警視総監の池田克彦いけだ・かつひこ氏(59)が就任。
原子力地域安全総括官の黒木慶英くろき・よしひで氏(54)も警察庁出身だ。
ともに警備部門の経験が長く危機管理への期待から起用されたが、
市民団体関係者からは「デモの規制で本領を発揮するのでは」との皮肉も。
黒木氏は改革準備室副室長として3日、滋賀県の原子力防災専門委員会に招かれた際、
規制機関の在り方について
「原子力に反対する人も入るのは、日本の場合、考えにくいのでは。
一定の結論を導き出す議論ができるのか」と発言。
委員から注意を受け、その場で陳謝したばかりだ。
規制委や規制庁の設立経緯に詳しい海渡雄一かいど・ゆういち弁護士は
「電力会社のとりこになった規制行政から脱却できる人事とは到底思えない。
これで『原発は安全だ』『再稼働を』と言われても立地地域の住民は安心できないだろう」と話している。
原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)
ーーー
勝手に何でも決めていくあまりにも汚い手口。
老い先短い爺さん達が今にもおぼれそうだから「何でもやっちゃえ」っていう感じにも見えるけれど、
民意を無視した1%の人間の我欲に無理やり引きずられてるのもうヤダ!
こんなこと許される筈がない
2012年9月19日水曜日
番組冒頭部分の「たねまきジャーナル終了のお知らせ」と小出先生のコーナーは
こちらに書き出しています。↓
「たね蒔きジャーナル終了・プルトニウムの扱い方」小出裕章氏
9/19たねまきJ(内容書き出し・参考あり)
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
08:40
今日の特集でございますけれども、
近藤さ~ん、さっきおっしゃったみたいに「なんだか時代が後ろを向いて走っているんじゃないか」という、
ね、そう感じさせるニュースはこの頃多々具体的にあるわけですけれども、
あの、今日は原子力規制委員会発足です。
その人事についてはいろんな見方があるわけですけれども、
今日はですね、慶応義塾大学の金子勝教授に登場していただいて、
この人事の裏側に迫って頂こうと思っております。
33:48
水野:
たねまきジャーナル今日の特集です。
近藤さ~ん、原子力規制委員会が今日発足ですよね。
近藤:そうですね
水野:
今日のテーマはその原子力規制委員会、メンバーはどんな人?ということで、
その人事の裏側をいろいろと見ていきたいと思います。
今日はですね、
慶応義塾大学経済学部教授でいらっしゃいます金子勝さんと久しぶりにつながせていただきます。
金子さんこんばんは、どうもよろしくお願いいたします。
金子さんはですね、
原子力委員会の有識者会議である「新大綱作成会議」というところのメンバーでいらっしゃいますので、
いうたら、「原子力っ行政を、これどうやって行くんだ」という方角を決めていくところのメンバーで、
金子:
そうなんですけれども、委員会はwムラ会議、秘密会議をやってしまって、ww
空中分解状態です。
水野:
そうですよね、
金子さんものすごくこのとき激怒しましたよね、
金子:そうですね、暴れすぎちゃったかもしれません。
水野:
いや、裏会議とかっていうものが、この3.11以降でもまだ存在しているという、
もう、そ、そのこと自体にわたしらはあきれ返るんですけれど、
金子:ビックリしますよね
水野:
金子さんはもうまさにその中にいらっしゃると、
政治家や、官僚、役人のいろんな体質をまざまざとご覧になっていると思うんですね。
金子:wwそうですね、もう、呆れちゃいますよね。
水野:
呆れちゃいますか、
今日の原子力規制委員会発足にあたっては、もう率直なところどんなご感想でしょうか?
金子:いやね、これみんな逆戻りしちゃうような気配をちょっと感じますよね。
水野:逆戻り・・・
金子:
なんか、あれじゃないですけ、
ようやく世論にこたえて、「30年代原発ゼロ」というのを首相が口にしたわけですよ。
ね、見直すとか言う曖昧な表現ですけど、
水野:ま、曖昧ではありながらも一応「2030年代原発ゼロ」という看板が出ましたよね。
金子:
ところが、閣議決定は曖昧になり、でしょ?
で、今度はなんか、「自民党中心の政権になるんじゃないか」っていうふうに言われているんだけど、
これがまた、5人の候補が全部原発ゼロに反対ですからね。

水野:自民党の総裁候補、皆さん原発ゼロには反対のお立場なんですね。
金子:
そうです、場合によっては、もう今言っていることも全部反故になって、
この規制委員会が残ったら、元の木阿弥になっちゃうんじゃないかなっていう、
そういう危惧を強く持っていますね。
続きを読むに

可愛くって上品で節操のある私も…我慢が出来ずに汚い言葉でごめんなさいww
日本の将来を担う大事な役職の委員長なのに、
ぼそぼそぼそぼそ・・・・歯切れが悪いし、自分で書いた文章読んでいるくせに
もぞもぞもぞもぞ・・・滑舌悪くってゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ・・・噛みまくりだし、
委員長の席を頂いても相変わらず、自信なさそうな、話し方で話している。
聞いていて反吐が出そうだった。
悪党ならばもっと堂々と悪党らしくしろ!
人の上に立って日本の未来を決めていくことにしたんなら、もっとハッキリ人をひきつける話し方をせぃ!!
こんなヤツに日本を任せることは絶対に出来ない
声を聞きながら文字起こしていて、
情けなくって日本人本気で止めたくなりました。・゚・(ノД`)・゚・。
原子力規制委員会発足式
2012年9月19日
田中俊一 訓示:
規制委員長の田中でございます。
きせい、原子力規制庁の発足にあたり一言ご挨拶申し上げます。
本日、2019年9月19日は
我が国の原子力安全行政の歴史をきざむ非常に意味深い日になったと承知しております。
福島第一原発事故を踏まえて発足した規制庁ですけれども、
ここに至るまで、の、道筋は、決して平たんなものではなかったと思っております。
その中で昨年以来、この、規制委員会規制庁の発足に向けて、大変な努力をされた皆さんに
あらためて、エイケイとお礼を申し上げたいと思っております。
ありがとうございます。
えー、
規制行政の、原子力規制行政の信頼が完全に失墜している中で発足する
原子力規制委員会と規制庁でございます。
今後の道筋は並々ならぬ厳しさがあるというふうに承知しております。
その一方で、厳しさの中にも、私自身は大きな期待もあるんではないかと思っているところであります。
ここにお集まりの規制庁のみなさんは、
こういった厳しさと期待とを相互に理解しながら、
その自覚を持ってこの規制庁の職員として身をささげようという覚悟を持っておいでと、
おいでであろうというふうに私は信じております。
その意気込みは大変、あの、貴重で、・・とうといもの、お、、尊いものであるというふうに思います。
その一方、今現在も多くの福島県民は避難を余儀なくされ、
また、あーー、放射線被ばくの不安におびえて暮らしているという事も
心に刻んでおいていただきたいと思います。
規制庁、規制委員会の役割は有害な放射線から国民の生命と健康を環境の安全を守ると、
環境を汚染しないという事であります。
で、こ、このために、このために必要な安全行政は断固たる覚悟を持って、
取り組んでいく、という自覚を持っていただきたいとおもいます。
わたくしたちが取り組むべき課題は非常に沢山あります。
一刻の猶予を、も、許されないようなものもあるかともおもいます。
しかし、信頼を、その中で大事なことは、
この失墜してしまった原子力行政に対する信頼をどうやって、ま、回復するかという事であります。
しかし言葉で信頼を回復するという事はおおいですが、
本当の信頼を回復することは、
やはりこれからわたくしどもが取り組む一つ一つの課題を、国民のみなさんから判断していただき、
その中から信頼を…価値得ていくという事になるかと思います。
そういう意味で、大変な、あのぉ~、仕事になるかと思います。
しつれ、しかし、あの、私たちがやることは大変価値のある事だという自信を持って
堂々と仕事にまい進していただきたいと、心から願う次第であります。
規制委員会もそのためも、の、先頭に立って、働く、所存であります。
是非、規制委員、会と、規制、庁とが一体となって、
その目的達成のために努力をしていただくよう、改めてお願いいたすしだいであります。
え…発足にあたりまして簡単でありますが、私の方からのお願いとさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

(気分がすぐれなくなったので、文字起こしはとりあえずここまで。その他の人は後でね)
悪党のくせに
悪党にもなりきれない情けない奴だ!!!Σ(♛益♛)
これじゃあ官僚の言いなり間違いなく、
保安院以下になることはあっても保安院以上はまず無理とみました。
おわった・・・・・・・・・・・
(今、怒りの頂点なので罵声吐くけど許して下さいd(◕‿-。) ネ❤ww)
今後、日本に、未来の子供たちに取り返しのつかない事象が起こった場合の責任は
全部田中俊一、オマエが取る覚悟はできているんだろうな(╬◣д◢)!!!!
音声のみ/内容下記に書き出し
原子力規制委員に参与の辞令を交付
TBS 2012年9月11日
政府は今日、原子力規制委員会を来週19日に発足させることを閣議決定しました。
初代の委員長らについては、国会の同意が得られていませんが、
例外的に総理の権限で任命されることになり、
委員会が正式に発足するまでの間準備作業が出来るよう、内閣官房参与の辞令を交付しました。
田中俊一:
この規制委員会に付託されたことは非常に、あの、重たいし、
早急に、あのー、解決しなきゃいけないという事も…ありますので、
まずそれに、そう言ったことに、あのー、全力を挙げていきたいと。
その結果として・・・・
原子力規制委員会は環境省の外局に設置され、
原発の新しい安全基準をつくる作業や、
原発の再稼働の判断などを行う事になります。
原子力規制委員長らが福島第一原発視察
TBS 2012年9月15日
原子力の安全規制を担う新たな組織・原子力規制委員会は今月19日に発足しますが、
発足に先立ち、委員長に就任する予定の田中俊一内閣官房参与らが福島第一原発を視察しました。
田中氏らはおよそ4時間かけて4号機の使用済み燃料プールや汚染水の処理施設などを視察し、
福島第一原発の高橋所長らから現場の状況について説明を受けました。
田中俊一:
改めてやはり今回の事故の深刻さとか、
あのーー、こういう事故を起こしてしまったということについてはもう、
やっぱり、言葉にならないものを私自身は感じました。
視察後、田中氏は
「規制委員会の発足の原点は福島にある。
規制委員会として相当の関心を持ってやっていく必要がある。
事業者任せではダメだろうと思う」と述べ、
安定的に廃炉作業が進むよう委員会として積極的に関わっていく考えを示しました。
ーーー関連ブログーーー
<なんか怖い>
田中俊一さんが任命する原子力規制長官は前警視総監
<恐ろしい国>
原子力規制委員会人事 「総理大臣の権限で任命しちゃえ!」9/11たねまきJ(内容書き出し)
報道ステーション9月5日放送
総理の権限のみで「原子力規制委員会」任命される見通し9/5報道ステ(内容書き出し)
田中俊一がどんな路線なのかがよく分かる
赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線で繋がった
9/1収録上杉隆&おしどりマコ(内容書き出し)
田中俊一氏、推薦の理由↓細野大臣
「田中さんは委員長にふさわしい方だという強いわたくし自身の思いを持っております」
7/26原子力規制委員会人事案について 細野豪志 環境大臣 記者会見(書き出し)
田中俊一氏の所信質疑↓
8/1議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
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8/2たねまきJ小出裕章氏(内容書き出し)
福島で意見聴取会 国会でも田中俊一氏を聴取8/1報道ステ(動画・内容書き出し)
原子力規制委員会人事案・初代委員長田中俊一氏7/20報道ステーション(内容書き出し)
福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞社説
自主避難された長谷川氏・広瀬隆氏(発言書き出し)
7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
落合恵子さん・澤井正子さん(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
三宅雪子氏・橋本勉氏(発言書き出し)7/31「
原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞「田中俊一氏国会で所信聴取」8/1
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり! 緊急記者会見
7/24海渡雄一氏・金子勝氏発言書き出し(全体の動画あり)
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり!
7/24伊藤延由氏(飯舘ファーム)阿部知子氏(衆議院議員)発言書き出し
「原子力規制委員」人事内容が事前報道は用意周到な情報操作?
7/24小島敏郎氏(青山学院大学教授)内容書き出し
ーーー
2011年8月6日(朝日ニュースター・番組内で紹介されている動画です)
ニュースにだまされるな・田中俊一、児玉龍彦、黒部信一、菅井益郎出演
(最初の部分内容書き出し)
No1のみ書き出してあります。
No2~7は動画のみ。
読売新聞 9月12日(水)3時1分配信
原子力規制委員会の事務局となる「原子力規制庁」の初代長官に、
池田克彦前警視総監(59)の起用が11日固まった。
政府は14日にも閣議了解したうえで、19日に規制委と規制庁を発足させる。
池田氏は警察庁警備課長、警視庁警備部長などを経て、2010年1月から11年8月まで警視総監を務めた。
規制庁は原子力発電所事故が起きた場合、迅速な対応が求められるため、
警察庁出身の池田氏の起用で危機管理対応を重視する狙いがあるとみられる。
規制庁長官は、原子力規制委の委員長に内定した田中俊一氏が任命する形を取る。
次長には、森本英香・内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室長を起用する方向だ。
これに関連し、細野原発相は11日、規制委の発足準備の関係で田中氏と会談した際、
「原子力の安全規制は(原子力事業者に)十分厳しい姿勢で臨めなかった反省がある。
原子力に厳しい意見を持つ人々から声を聞いてほしい」と要請した。
最終更新:9月12日(水)3時1分

池田 克彦(いけだ かつひこ 1953年 - )
日本の警察官僚。第88代警視総監(2010年1月18日-2011年8月5日)
大学在学中に大学紛争を目の当たりにし、「正義の味方になりたい」と思い、1976年に警察庁に入庁
ーーーー
原子力規制庁長官を任命するのは田中俊一さんなんだ・・・
原子力規制委員長の力はものすごく強大なんですね。
池田克彦前警視総監という人が、どのような方なのかは私は知らないけれど、
警視総監だった人が原子力規制庁長官になるということが・・・なんか怖い。
<恐ろしい国>
原子力規制委員会人事 「総理大臣の権限で任命しちゃえ!」9/11たねまきJ(内容書き出し)
野田総理が勝手に原子力規制委員会人事を任命する。
だって、野田さんは「福島第一原発は収束しました」って収束宣言も出していましたよね。
どこが緊急事態なんですか?
日本の将来を左右する強い権限を持った原子力規制委員会人事
こんなに大事なことを勝手に強引に決めちゃって、
これは止めることはできないものなのですか?
不法な行為だと思うのですが・・・
完全に間違っている行為なのに、何でもっともっとテレビや新聞が騒がないんだろう?
メディアがもっともっと沢山抗議の報道をすれば、こんな勝手なことはできなくなる筈なのに、
妙に静かな気がします。
今回の野田総理が任命するという事には
強い怒りを感じています。
収束もしていないのに「収束宣言」
電気は足りるのに「大飯再稼働」
勝手に参加「TPP」
命をかけた「消費税増税」
野田は総理大臣になってから、良い事一つもしていない。
なにもかも、全てにおいて国民を置き去りにした、恐ろしい総理大臣です。
以下、たね蒔きジャーナルでのこのニュースの部分書き出しました。
2012年9月11日火曜日
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
●メインキャスター
(月~水・金)水野晶子 (木)千葉猛
●コメンテーター
(月・火)平野幸夫/毎日新聞「ほっと兵庫」編集長
(水・金)近藤勝重/毎日新聞専門編集委員
(木)[週替わり]池田昭、近藤伸二、藤田悟、二木一夫 /毎日新聞・大阪本社論説委員
11:17
千葉:
次です、こんなニュースも入っております
政府は今日の閣議で
原子力の規制を新たに担う原子力規制委員会を今月19日に発足させることを決めました。
東京電力の福島第一原発事故の発生から1年半を経て、ようやく原子力の基本方針が刷新されますが、
委員長らの人事については国会の同意を得ずに、
例外的に総理大臣の権限で野田総理が任命する方針です。
水野:は?国会の了承はいるんでしょ?
千葉:
いるんですけれども、今回は例外的に、
例外的に国会の同意を得ずに「総理大臣が任命しちゃえ!」
水野:はぁ?
千葉:
「総理大臣の権限で任命しちゃえ!」ということですね。
えー、この人事をめぐりましてはですね、
原子力委員会の委員長代理を務めた田中俊一氏が委員長候補に挙がっているんですけれども、
他の委員4人とともに、与野党からいわゆる「原子力ムラ出身」という批判が出ているという状況の中の
「総理の権限での任命」という方針であります。
水野:
平野さん、この人事については様々な意見がありますよ。
反対意見も多いですよ。
それをこんなん…野田さんが決めちゃうようなやり方ですか?
平野:
これは本当にね、法律を設置した精神をないがしろにする行為ですよね。
要するに猛烈な反省から、
原発推進への猛烈な反省からですね、脱原発依存という事を実現するためにつくった法律なんですよね。
だから原子力規制委員会というものが、
これまでの原子力ムラとは価値観の違う人たちを本来は選ばなきゃダメな筈だったのに、
水野:そうでしょ
平野:
もう、今まで通りの方、
田中委員長を含めてですね、今まで通り。
だから反発が起きているわけですね。
国会も通らないという事はそういう事なんですよ。
で、今回の子の任命権の発動というのがですね、これ本当に法律の精神をないがしろにする行為で、
つまりね、これは「特別な場合に限って任命できる」と。
水野:
いま国会も閉会していますから、そんな時にもどうしてもこんな委員会をつくらなきゃいけないときは
「特別な場合に限り」内閣総理大臣が任命できるっていう例外的なルールですよね。
平野:
そうです。
それでね、この「特別な事態」というのがなにか?というと、
緊急事態宣言などが発令された時に、直ちに指示を出さなきゃダメなんで、
水野:それなら分かりますよ、意味は。
平野:
これ、今は平時ですよね。
ある意味、福島は処理は今は関わっているんですけれども、他の事については
今はきちんと公正な人達を選んで国会に提出するというのが本来の政府の役目なんですけれども、
そういう人たちを選ばなかった。
そして陰でコソコソ国会の同意を得ずに決めてしまうという、
もうこれは最初から公正な基準というものを自ら踏みにじる行為ですよ。
だからこれは、後々まで、まだ尾を引くと思いますね。
特に国会周辺でいつもデモされている人たちもこの人事については強い調子で批判されていまして、
水野:
そうですね、毎週金曜日の夜の
「再稼働反対」と言ってらっしゃった方達は今、もうひとつの言葉を言ってらっしゃる。
これは「原子力規制委員会の人事撤回せよ」
平野:
そうです。
「人事案NO!」というプラカードがね、ずーっと並んでいるんですよね。
これは、この辺はこの人達が原子力規制委員会がスタートしてもですね、
あんまり公正な判断が出来ないという恐れをね、やっぱり付きまといますよね。
報道ステーション9月5日放送
総理の権限のみで「原子力規制委員会」任命される見通し9/5報道ステ(内容書き出し)
田中俊一がどんな路線なのかがよく分かる
赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線で繋がった
9/1収録上杉隆&おしどりマコ(内容書き出し)
田中俊一氏、推薦の理由↓細野大臣
「田中さんは委員長にふさわしい方だという強いわたくし自身の思いを持っております」
7/26原子力規制委員会人事案について 細野豪志 環境大臣 記者会見(書き出し)
田中俊一氏の所信質疑↓
8/1議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
ーーー
田中俊一氏規制委員会委員長の人事案の危険性↓
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福島で意見聴取会 国会でも田中俊一氏を聴取8/1報道ステ(動画・内容書き出し)
原子力規制委員会人事案・初代委員長田中俊一氏7/20報道ステーション(内容書き出し)
福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞社説
自主避難された長谷川氏・広瀬隆氏(発言書き出し)
7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
落合恵子さん・澤井正子さん(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
三宅雪子氏・橋本勉氏(発言書き出し)7/31「
原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞「田中俊一氏国会で所信聴取」8/1
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり! 緊急記者会見
7/24海渡雄一氏・金子勝氏発言書き出し(全体の動画あり)
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり!
7/24伊藤延由氏(飯舘ファーム)阿部知子氏(衆議院議員)発言書き出し
「原子力規制委員」人事内容が事前報道は用意周到な情報操作?
7/24小島敏郎氏(青山学院大学教授)内容書き出し
ーーー
2011年8月6日(朝日ニュースター・番組内で紹介されている動画です)
ニュースにだまされるな・田中俊一、児玉龍彦、黒部信一、菅井益郎出演
(最初の部分内容書き出し)
No1のみ書き出してあります。
No2~7は動画のみ。

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「日本のジャーナリズムがどういうものかという事への試金石になる」
小出裕章氏・たね蒔きジャーナル存続の陳情8/27MBS(動画・内容書き出し)
「国会同意」得ず総理任命へ
報道ステーション 2012年9月5日放送

今後の原発再稼働や、安全対策を決める新たな組織、「原子力規制委員会」
本来国会の同意が必要な人事が総理の権限のみによって任命されるという見通しとなった。

9月5日午前

藤村修官房長官:
法律に従って行う訳ですから、
もちろん人事に空白ができてはいけない

田中俊一氏を委員長候補とする人事案をめぐっては、
民主党内からも原発を推進してきた原子力ムラと近いとの批判も相次ぎ、
国会で同意を得るための採決が1カ月以上たなざらしとなっていた。
8月30日

民主党 輿石東幹事長:
国会で決められなかった場合は、
政府の責任でそれは決めていくことができるという法案の中身という事でしょ?
それも含めて判断すればいいんじゃないですか
このため政府は会期はまだあるものの
今国会での同意取り付けを断念。
閉会中は総理大臣が委員を任命できるという、
例外規定を適用する方針だ。
一方自民党は、民主党が党内の造反を恐れて採決を見送ったと厳しく批判した。
9月5日午前

自民党 岸和田文雄国対委員長:
政府与党の怠慢であり、この不作為をゆるしてはならない。
田中俊一がどんな路線なのかがよく分かる
赤い羽根共同募金とピーチプロジェクトと半谷輝己そして田中俊一が同じ線で繋がった
9/1収録上杉隆&おしどりマコ(内容書き出し)
田中俊一氏、推薦の理由↓細野大臣
「田中さんは委員長にふさわしい方だという強いわたくし自身の思いを持っております」
7/26原子力規制委員会人事案について 細野豪志 環境大臣 記者会見(書き出し)
田中俊一氏の所信質疑↓
8/1議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
ーーー
田中俊一氏規制委員会委員長の人事案の危険性↓
原子力規制委員会の委員長の人事は今のまま進んでいいのだろうか?
8/9そもそも総研(内容書き出し)
「規制庁は私たちの命を守る特別な役所なんです」野村委員生出演
8/2国会事故調の調査結果を国会は放置!そもそも総研(動画・内容書き出し)
「議院運営委員会での田中氏の発言・ストロンチウム」
8/2たねまきJ小出裕章氏(内容書き出し)
福島で意見聴取会 国会でも田中俊一氏を聴取8/1報道ステ(動画・内容書き出し)
原子力規制委員会人事案・初代委員長田中俊一氏7/20報道ステーション(内容書き出し)
福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞社説
自主避難された長谷川氏・広瀬隆氏(発言書き出し)
7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
落合恵子さん・澤井正子さん(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
三宅雪子氏・橋本勉氏(発言書き出し)7/31「
原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞「田中俊一氏国会で所信聴取」8/1
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり! 緊急記者会見
7/24海渡雄一氏・金子勝氏発言書き出し(全体の動画あり)
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり!
7/24伊藤延由氏(飯舘ファーム)阿部知子氏(衆議院議員)発言書き出し
「原子力規制委員」人事内容が事前報道は用意周到な情報操作?
7/24小島敏郎氏(青山学院大学教授)内容書き出し
ーーー
2011年8月6日(朝日ニュースター・番組内で紹介されている動画です)
ニュースにだまされるな・田中俊一、児玉龍彦、黒部信一、菅井益郎出演
(最初の部分内容書き出し)
No1のみ書き出してあります。
No2~7は動画のみ。
原発監視はや「骨抜き」
事後同意も不要論 規制委人事 国会素通り
東京新聞 2012年9月6日 朝刊
政府・民主党は五日、原子力規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の国会同意人事に関し、
今国会では採決せず、野田佳彦首相の権限で任命する方針を固めた。
次の国会での事後同意を求めないことも検討している。
規制委は政府からの独立性が高いにもかかわらず、
国会のチェックを受けようとしない姿勢は政権として無責任と言われても仕方ない。 (城島建治)
同意人事で採決を経ず、首相が任命権を行使するのは極めて異例だ。
政府側は原子力規制委員会設置法付則二条を根拠としている。
「国会の閉会または衆院解散のために両議院の同意を得られない時は、首相が任命できる」との
例外規定があるためで、二十六日の委員会設置期限を前に、十一日の閣議で決定する方針だ。
政府は七月下旬に委員長に田中俊一・前原子力委員会委員長代理、
委員に中村佳代子・日本アイソトープ協会主査ら四人を起用する人事案を提示した。
だが、民主党内などから、原発建設を推進してきた「原子力ムラ」に近いとの反対論が噴出。
執行部としては新たな「造反・離党議員」を出したくないとして、採決日程がずれ込んだ経緯がある。
首相問責決議の可決を受け、審議拒否を続ける一方、
同意人事の採決には応じるとしていた自民、公明両党は先送りに反発。
自民党の岸田文雄国対委員長は
「今国会でやるべきだ。それをしないのは政府・与党の怠慢だ」と述べた。
民主党の生方幸夫衆院環境委員長も本紙の取材に
「首相の任命では国会のチェック機能に疑問符が付く」と批判した。
一方、今回の人事をめぐって政府・民主党は、
付則に緊急事態の場合は事後同意が必要ないとの趣旨が盛り込まれていることを理由に、
次の国会でも同意を求めないことも検討している。
東京電力福島第一原発事故後は緊急事態が継続しているとの解釈からだが、国会軽視も甚だしい対応だ。
内閣府原子力委員会新大綱策定会議の委員を務める金子勝・慶応大教授は同意人事に関し
「原子力ムラを第三者の立場からチェックする機能だ。政府はそれを骨抜きにしようとしている。
国民から信用されない」と指摘した。
2012年8月9日放送
(注意:上記の動画は後半スタジオのコメントが一部カットされていました。
文字部分は自分のビデオから書き出したので、放送分すべてです。)
オリンピックの陰でと言いますか、国会も今大変なことになっていますけれども、
そんな中で今日のテーマ
そもそも原子力規制委員会委員長の人事は今のまま進んでいいのだろうか?
これですね、原子力規制委員会って何だ?と言いますとね、
「新しく原子力を規制する委員会」ですよ。
まさにね、文字通り。
今までは経産省の下に規制も推進も両方あったと、
だから規制って言ったって、本当は規制なんかちゃんとしていなかったじゃないの!
という事で、ちゃんと分けましょう。
ちゃんとしたものにしましょうと、言う事なんですね。
それは原子力規制庁という役所がある訳なんですけど、
その上にこの原子力規制委員会というものが乗っかるわけですよね。
つまりこの人選というのは非常に重要なんです。
まさにですね、
「原子力の暴走にブレーキをかける機関」
推進機関がアクセルだとすれば、まさにブレーキです。
だからブレーキが利かないことにはまた暴走するんですよ!
すごく大事なんですけど、その人事なんですが、
いま、政府からこのような方々が候補として提示されている。
で、5人なんですけれども、
その中で委員長、田中俊一さんっていう方ですね、
任期が5年です。

それからちなみにですね、もう二方、原子力関係の人は任期が3年。(更田・中村)
そうじゃない方は任期が2年(大島・島崎)ということで、
この原子力関係の方がですね、一回決まると長いわけですね。
今のこの人事案のまま行けば。
で、この田中さんという方はどういう方なんだ?というふうな話なんですが、
原子力の勉強をされた訳ですね、東北大学で。
そのあと原子力研究所の副理事長。
それから日本原子力研究開発機構の顧問。
それから原子力委員会の委員長代理。
まさにですね、原子力のずーーっと、道を歩いてきた方だ、
羽鳥:推進する方の人なんですか?
玉川:
今までは推進しかなかった訳ですから、推進側にいた人です。
それでこういう批判というか疑念が出ているわけですね。
「原子力ムラの住人なんじゃないの?」と、そういうふうなことでいいんですか?と。
で、これに対してですね、本人がですね所信聴取というのを国会の中で行ったんですが、
「経歴を持ってそう言われるのであれば否定をする術はありません」
という話をされているんですね。
羽鳥:これからは違いますよと
玉川:
違うとは言わなかったんですよね、少なくとも。
そして細野大臣ですけれども、
実は6月に「原子力ムラからは選ばないという事で大前提として心掛ける」というふうにおっしゃってた。
だけど「原子力ムラの住人じゃないか」っていう批判に対しては、
「いや、専門家の中では最も反省した人だ。さらに福島で除染活動もしている人だからいいじゃないか」と、
いうふうな形で人事案を出してきているんですね。

松尾:
「専門家の中で最も反省した」っていうのはどういう意味なんですか?
専門家だって、もっと批判的に、もっと規制を強くしようという専門家はいっぱいいるじゃないですか。
玉川:
いますよいますよ、後で出てきますけどね、
で、こういうふうな人事案に対して、
やっぱり「この人でいいんですか?」っていう人は随分いるんです。
その中で今回、内閣府の原子力委員会の新大綱策定会議専門委員の慶応大学金子教授にお話を伺いました。
そうするとですね、
「田中俊一氏は委員長にはふさわしくはないんじゃないか」というふうなことでだったんですね。
で、いったいなぜ「ふさわしくない」という事をおっしゃっているのか?
ーーー
玉川:
どういう理由で田中さんは委員長にふさわしくないと思われているんですか?

金子勝:
福島の人を助けているというイメージは全くの逆ですね、デタラメです。
だからこれはすごく腹が立っています。
政府が田中氏を委員長として推薦する理由の一つが、福島での除染活動だ。
2012年8月1日 議運会・所信質疑

田中俊一:
福島のみなさんが一日でも早く安心して生活できる環境を回復することが大事であると信じ
昨年来除染の現場などで微力を尽くしてまいりました。
しかし田中氏は除染活動の一方で、問題がある発言をしていると金子氏は指摘する。
金子勝:
福島県民がとにかく「除染の基準を1ミリシーベルトにしてくれ」と、
それを田中氏はですね、「5ミリシーベルトだ」と、
「年間5ミリシーベルトが現実的だ」と言って、1ミリシーベルトにするのを抵抗している。
2011年8月6日放送 朝日ニュースター

田中俊一:
私は除染をしながら、いくら除染をしたって限度がありますと、
もう通常時の1ミリシーベルト年間なんていうのはとても達成できないと思います。
そうすると、そういう高いレベルである種の高いレベルで、
生活をどうやって折り合いを付けていくかということについて、
やっぱり、(福島県民に)知識と知恵を付けて下さいという話を何時もしてるんですよ。
また、食品の安全基準についても、
金子勝:
食品の安全基準、つい最近で言えば500ベクレル/kgから100ベクレル/kgになった、
あの時一番反対した一人ですよ、田中さんは。
2011年12月 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループでの発言

田中俊一:
管理の値を500ベクレル/kgから、たとえば100ベクレル/kgにするということになりますと、
現在でも、あの、いろいろそういったことで、流通ができないような食品、
あるいはそういうものが沢山増えてくるという事です。
これは社会的経済的な損失はもちろんですけれども、
そういう事によって国民の不安がどんどんまた大きくなっていくということがあります。
原子力規制委員会のトップが、このまま田中氏になっていいのか?
金子氏は大きな懸念を抱いている。
金子勝:
この人事を認めてしまうと、
我が国の原発政策は全て逆戻りに走り始めるっていうふうに私は思っています。
ーーー
玉川:
なんかですね、細野大臣の推薦しているイメージと違う発言をけっこうされているという事で、
松尾:違うどころかま反対ですよね。
玉川:ま反対で、
立花:
ま反対だし、なんか安全性を打開するとか、500ベクレルにするとか、
そんな…なんかこんな・・・67のおじいさんに言われたところで
私たちがね、引っ張っていかなければならないし、子どもを育てていかなければならないんだから、
「なに言ってんの!(╬◣д◢)」って、ちょっと怒りしか感じなかったです。
玉川:
なるほどね、でもああいうふうに言ってたのは事実で、
それで金子さんも心配しているんです。
で、次にですね、
この細野大臣は民主党の大臣ですよね、
しかし同じ与党の民主党の中からも相当数「これでいいのか?」と、
「ダメなんじゃないか」って言う話が出ている。
その中で民主党の原発事故収束プロジェクトチームの副座長首藤さんという方がですね、
こんなことを言っている。
VTR
ーーー
玉川:田中さんが委員長をするという事についてはいかがですか?

民主党 首藤信彦:
環境部門の部会と部会と、それから和あれ割れの原子力事故の収束プロジェクトチームの
合同の会議を持ったんですが、
その、そこでは圧倒的にですね、そこにいた議員のほぼすべてがですね、
「この人事は白紙に戻すべきだ」という意見だったんですよね。
ある意味では、その、もろ原子力ムラみたいなね、
もちろんその原子力のど真ん中にいたかその周辺にいたかは別ですけれども、
やはり原子力ムラの住民の一人という人がね、ともかくその、
ともかく委員長ポストに就くことにはね、大反対なんですよ。
田中氏は本当に原子力規制委員会の委員長にふさわしいのか?
首藤議員らは政府側に説明を求めたのだが、
首藤信彦:
そもそもが、その原子力の研究機関にいた訳ですからね、
ですからそれはいろいろと細かいところを聞いていくと、
政府側は全然こたえられなくなってしまうんです。
玉川:それは、答えられないのか知っているけど答えないのか、どっちなんですか?
首藤信彦:
それは半々と思いますね。
要するに的確ではないという理由があるわけですね。
そういう、たとえば3年以内に原子力事業者等及びその団体の従業員等だった。
原子力事業者等から一定の報酬を受領していた、などそういうのがあるわけですが、
もっと言えばですね、たとえばそういう電力会社から報酬を直接貰わなくてもね、
たとえば専門家としてはですね、いろんな分野から、いろんな会社から頼まれていろいろ仕事をしたり、
講師料としてお金をもらったりするわけですね。
ですから、一体そういうものがどこまであるんだというとですね、もう答えられなくなってしまう。
我々もどんどんどんどん疑心暗鬼になってきてですね、
ーーー
玉川:
まあこういう事で、与党の中ででもですね、
ま、首藤さんが言うには半分ぐらいの議員が、
「白紙に戻した方がいい」と考えているんじゃないかとおっしゃっているんですよ。
じゃあ、政治的にこの人事をどうやたら止められるんだというふうなことを伺っています。
VTR
ーーー
玉川:
皆さんは政府与党というこの民主党の中で反対の声をあげているわけですけれども、
これ、政治的に止めることはできるんですか?
首藤信彦:
党の意見として「これは反対だ」という事をですね、
幹事長から政府に申し入れていただけると思いますね。
具体的にはですね、環境大臣を含めですね、直接にあって、もう我々の意見も言ってあると。
今民主党に対してはいろんな、ただでさえいろんな批判がある時にね、
なにもさらに批判を受けるようなね、
誰が見てもおかしいという事はね、止めるべきだという意見が、
だんだんだんだん広がってきているということですね。
玉川:なるほど
首藤信彦:
それを押し切ってね、強行する政府があるとは思えないけれども、
もうそれで押し切られるような政府はですね、そう簡単に認めるわけにはいかない。
ーーー
玉川:
結構強い口調なので、
これね、政府がこの人事を押し切ろうとしたら、
また、これ民主党の中、そうとうゴタゴタするというふうに私は受け取りました。
それでですね、じゃあ田中さんがダメなんだったら、
じゃあ誰だったらいいんだろう?というふうなことで、
そうすると私は、どうしてもやっぱり小出先生に話を聞きに行きたくなったんですね。
で、「いったい誰がふさわしいって小出先生だったら思うんですか?」というふうな話を聞いています。
VTR
ーーー
小出氏が考える原子力規制委員会のあるべき姿とは?
玉川:
原子力の専門家で、かつ原子力ムラじゃなくて、
で、規制もきっちりできるだろうという人が、果たしているのだろうか?この国に。
それについてはどうですか?
小出裕章:
これまでも原子力発電所の危険に関して発言をしてきたという専門家はもちろんいるわけだし、
原子力ムラに入らないで発言を続けてきて下さった人はいるのですね。
たとえば今、ストレステストというものをやっているわけですが、
そのストレステストの委員の一人に、
東京大学名誉教授の井野博満さんがいらっしゃいます。
彼も原子力ムラからは離れた立場で、ずっと原子力の危険性というものを指摘し続けてくれた人ですから、
彼のような人が原子力規制委員になってくれるというのであれば、
私は歓迎したいと思います。

玉川:
小出先生にやってほしいという声があるんですね、実際に。
で、小出先生がたとえば規制いんの中に入ってやるというふうなことは、
これはやっぱり難しいんですか?

小出:全くあり得ません。
玉川:あり得ない…それは何故ですか?
小出:
この日本という国は原子力を進めるにあたって、原子力基本法という法律をまず作りました。
その基本法には「原子力は平和目的に限るけれどもどんどん進める」と書いてあるのですね。
その根本の道筋のもとで、
原子力委員会あるいは原子力規制委員会というものが仕事をしなければいけない訳です。
私自身は「原子力なんか決してやってはいけない」と言っているわけですから、
原子力基本法そのものを変えてもらいたいわけだし、
現在の原子力基本法のように原子力をガンガンやりますという、そういうもとでは、
いかなる人がやっても結局は引きずられてしまうだけだと私は思いますので、
私がそういう国家の委員会に入ることは決してありません。

※原子力基本法(第2条)
原子力の研究開発及び利用は、平和の目的に限り、
安全の確保を旨として民主的な運営の下に自主的にこれを行うものとし、
その成果を公開し、進んで国際協力に称するものとする
玉川:
日本が原子力を止めるというふうに決めた場合は、
その規制に関する仕事というのを「小出さんやってくれ」と言われたら
これはどうなんですか?
小出:やります。

玉川:それはやる?
小出:
日本が原子力から足を洗うという事を、
たとえば原子力基本法を改正して、決めてくれるのであれば、
そのもとでの仕事はお引き受けします。
ーーー
玉川:
という話なんですよね。
まァ、あの、本当に反骨の人ですよ。
ただ私は面倒だからやらないという事ではなくて、
「条件が整えば私はやるっていうつもりはある」と小出さんはおっしゃっています。
羽鳥:小出さんみたいにねぇ
玉川:もうブレーキとしては最強だと思う。
松尾:
そうするとそのさっきの原子力基本法というものを改正するような可能性が、
今の場合はちょっと乏しいんでしょうけれども、
ただ、国会議員の人達の中にね、そういう同じ「改正するべきじゃないか」って思っている人は
結構数多くいるんじゃないかと思うんですよ。
これ、党議拘束みたいなものを取っぱらってやってもらったら、
ひょっとしたらね、変えられるかもしれないというふうに望みを持ちたいんですけどね。
玉川:そうですね、
ま、永久に変わらない訳ではありませんし、私たちは国会議員を選ぶことができますから、
それはやっぱり、国民が求める形にしていくんだろうと私は思いますけれども、
他のもですね、こういう方のお名前を挙げられていました。
東京大 井野博満名誉教授
神戸大 石橋克彦名誉教授(地震の専門家)
元原子炉格納容器設計者 後藤政志氏(元東芝)
東洋大 渡辺満久教授(活断層)

とか、こういうふうな方だったら歓迎しますよと、いうものの、
これはみんなブレーキになれる人たちというふうなこともおっしゃっていましたね。
羽鳥:だから選ばれないんですか?
玉川:まァその辺は分かりませんけれども、
松尾:
ブレーキを選ぶのにブレーキになる人は選ばないっていう、
本当に名前だけの組織になりつつあるということですよね。
玉川:
まぁ、今現状はそういうふうなことだと思いますね。
で、私はですね、とにかく国会で、ほとんど、ほとんどというか審議が無いんですよ。
つまり今、政府は人事案を提出して国会は採決するだけですからね。
それでいいのか?って言う事で、
ここでもう一回国会事故調を見ていただきたいんですけれども、
国会事故調(報告書) 提案
「原子力規制委員会の委員は、第三者機関が相当数の候補者を選定し、国会が最終決定をする」
つまりここで国会での審議が十分に行われるという事ですよね。
こういうふうなことが無く今事が進んでいるという事が、
私はやっぱり大問題だと思うので、今日の結び。
「やはり国会事故調の提案を生かして委員は決めるべきでは?」
と私は思いました。
羽鳥:その通りですね。
松尾:
田中さんは、何か発言を聞いていても「経済優先」
安全よりは経済優先。
「流通できなくなる品物も増えちゃうからダメ」だっていうような事をおっしゃってて、
また、候補になった時の言葉でも、
「立地地域のために自分が、」っていうような事をおっしゃってたけど、
立地地域という事はそこの経済を優先するという事の意味でおっしゃっているとしか
思えないんですよね。
だから本当にふさわしくないと思いますね。
赤江:
最終的にはその原子力基本法という根本に向き合わないと、
そういう事はずーっと続くという事ですね。
玉川:
そうです
つまり国がエネルギー政策として原発をどうするのか、
私たちが最終的にそこをきっちりと決めてですね、
そしてブレーキをきっちりと利かせていくことが大事だと思います。
以上そもそも総研でした。
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田中俊一氏、推薦の理由↓細野大臣
「田中さんは委員長にふさわしい方だという強いわたくし自身の思いを持っております」
7/26原子力規制委員会人事案について 細野豪志 環境大臣 記者会見(書き出し)
田中俊一氏の所信質疑↓
8/1議運委員会・田中氏所信質疑(動画・内容全て書き出し)
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田中俊一氏規制委員会委員長の人事案の危険性↓
「規制庁は私たちの命を守る特別な役所なんです」野村委員生出演
8/2国会事故調の調査結果を国会は放置!そもそも総研(動画・内容書き出し)
「議院運営委員会での田中氏の発言・ストロンチウム」
8/2たねまきJ小出裕章氏(内容書き出し)
福島で意見聴取会 国会でも田中俊一氏を聴取8/1報道ステ(動画・内容書き出し)
原子力規制委員会人事案・初代委員長田中俊一氏7/20報道ステーション(内容書き出し)
福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞社説
自主避難された長谷川氏・広瀬隆氏(発言書き出し)
7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
落合恵子さん・澤井正子さん(発言書き出し)7/31
「原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見
三宅雪子氏・橋本勉氏(発言書き出し)7/31「
原子力規制委員会人事案に異議あり!」記者会見&東京新聞「田中俊一氏国会で所信聴取」8/1
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり! 緊急記者会見
7/24海渡雄一氏・金子勝氏発言書き出し(全体の動画あり)
「原子力規制委員会」問題だらけの経緯と人事案に異議あり!
7/24伊藤延由氏(飯舘ファーム)阿部知子氏(衆議院議員)発言書き出し
「原子力規制委員」人事内容が事前報道は用意周到な情報操作?
7/24小島敏郎氏(青山学院大学教授)内容書き出し
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2011年8月6日(朝日ニュースター・番組内で紹介されている動画です)
ニュースにだまされるな・田中俊一、児玉龍彦、黒部信一、菅井益郎出演
(最初の部分内容書き出し)
No1のみ書き出してあります。
No2~7は動画のみ。