<ベラルーシと東日本>だから福島だけが危ないのではなく東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性がある12/4川根眞也先生(文字起こし)

2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見




文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h23m

川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会代表)
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中学校で理科の教員をしている川根と申します。
今見ていただいているのが
昨日までに寄せられた731通の賛同人署名のメッセージです。
いくつかちょっと読ませていただきたいと思います。

悔いても悔いきれないほど大人は子供たちを●した。
子どもたちは自分の力や努力ではどうにもできない。命を守れるか、守れない。
「安全」という事に騙されたふりをした大人の責任です。
申し訳ないとしか言えない腹立たしさと悔しさ。
昨年生まれた新生児を含め4人の孫がいますので、
「小児甲状腺がんの子どもたち」これらの文言を見たり聞いたりする時には途中で息苦しくなり、
何度か深呼吸する程です。

沢山のこういったメッセージが寄せられて、
たった2週間で731人の方が自分の名前を公表されています。
お手元の声明文に、今朝まで集まったものをまとめさせていただいています。
医師の方も沢山行動されていますし、
教育者の方もジャーナリストの方も、
いろんな市民のメディアをなさっている方も立ち上がっていらっしゃいます。

※声明文・賛同者
日本政府に小児甲状腺がんの子どもたちを救うことを求める声明
内部被ばくを考える市民研究会



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まず、これが奇形のバラです。
バラの花の中から新しいバラが生まれつつあります。
先週の水曜日、世田谷の用賀で私が撮ったバラです。
これは私の教室に今飾ってあります。
今この緑色のところから次のつぼみが花開こうとしています。

この東京もですね、汚染されている訳です。
世田谷でも沢山の幼稚園で、紫斑病の子どもたちが出ていました。


福島の子どもたちの小児甲状腺がん。
本来は野呂美加さんがここに立ってお話をするべきだったんですが、
現在海外の方にいっておりますので、川根が代わりにお話をさせていただきます。

とにかく沢山の子どもたちが次々と穿刺細胞診によって
甲状腺がん疑い、悪性であるという事で報告をされています。

子どもたちの中には6mmを超す結節を持ち、
そしてリンパにも転移をしていて、リンパを片方、または両方取られた子ども達もいます。


ところが福島県立医大の医師はですね、
「甲状腺がんは予後の良い癌だから」と言ってろくな説明もせず、
そしてまた結節の大きささえ説明しないまま退院させています。

私がベラルーシで聞いてきたことは
ベラルーシの国民も原発事故が1986年に起きてから、
最初のうちは子どもの甲状腺がんが増えるとは分かっていなかったんですね。
ところが地元の医師たちが「次々と子どもたちが甲状腺がんにかかる」
甲状腺がんは大人がかかる癌じゃないですか。
そこから医師たちが声をあげていくことになります。

最初は、どういうふうに子どもたちの甲状腺がんが進行するのか分からなかったので、
やっぱり甲状腺を残していたのでしょう。
結果的にはリンパや肺に転移して、子どもたちが十分に無くなっています。
それがベラルーシの教訓なんですね。

子どもたちの発症率。
わたしは本当はですね、数字の遊びはしたくはありません。
ただし、この甲状腺がんが「将来起こる大人の甲状腺がんを先取りしたものである」という、
福島県立医大の見解については全くのデタラメであるというふうに言いたいと思います。


福島の子どもたちの小児甲状腺がんの発症率は通常の145倍

・福島の子どもたち58名が甲状腺がんおよびがん疑い
 第13回県民健康管理調査検討委員会 2013年11月12日
・がん疑いについてー穿刺細胞診によって「悪性」が確定したが、まだ手術を終わっていない患者。

福島県立医大 鈴木眞一氏は手術を終えてから「がん確定」とする事について
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診(せんしさいぼうしん)について
乳頭がんであるかどうか極めて確実に識別出来る信頼のおける診断法であるが、
それでも、見落としの「擬陰性」、
あるいは手術してみて良性と分かる「擬陽性」がそれぞれ10%程(未満)あるから、
「癌確定」を、穿刺細胞診後ではなく手術後とした。
以上のように説明しました。



ちょっと時間がないのでがん疑いについて今回田島さんが私に教えて下さった事ですけれども、
「がんおよびがん疑い」の「がん疑い」についてなんですけれども、
これは、細胞診によってもう悪性である、癌であると診断された。
だけれども、まだ手術が終わっていない患者なんですね。

鈴木眞一はこういうふうに言っています。
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診について
後でスライドを見せますが、穿刺細胞診をやったらほぼ間違いなく甲状腺がんだとわかるんです。
ないものは良性だとわかるんです。
ところが、穿刺細胞診の段階で「甲状腺がん」と断定しないのは、
たまに、「10%未満良性のものが混じっているからだ」と彼等は言っている訳です
という事は、59人の90%は甲状腺癌確定だというふうに彼等は認めている事なんです。


二次検査対象者と二次検査実施者、二次検査確定者

・二次検査が終わっていない子どもがいる→「二次検査未実施の子ども」
・甲状腺がんと診断されて手術を終えていない子どもがいる→「悪性疑い」
※二次検査が全て終わり、手術を終えていない子どもが手術をすべて終えたら、
何人の子どもが小児甲状腺がんと診断されるのか?



私は、今回の甲状腺がんの発症率は145倍であるというふうに言ったのは、
二次検査が終わっていない子どもたちがいるんですね。
この子たちが二次検査を終えたら、この割合で発症したら、
何人の子どもたちが甲状腺がんと診断されるのか?
これに基づいて出した数字が145倍です、通常の。

・二次検査を終えていない子どもが全て二次検査を終えたとして、
また、「悪性または悪性疑い」の子どもは推定何人になるか?
平成23年度検査「福島第一原発20km県内及び警戒避難準備区域の住民」
13人→推定人数14.9人(18.4人)

平成24年度検査「上記以外、福島市、郡山市、二本松市など」
44人→推定人数50.9人(72.9人)

平成25年度検査「上記以外、いわき市など」
1人→推定人数3.1人(-推定せず)
( )内は
推定有病者数 悪性または悪性疑い例数
 二次検査対象人数÷二次検査結果確定数
 検査対象者総数÷一時検査結果判定者数
田島直樹氏の計算による



これが青い数字です。
平成23年度、これはですね第一原発の20km県内及び警戒準備区域、この住民です。
みなさんですね、23年度調査、24年度調査、25年度調査とよくおっしゃいますね?
違いますよ。
原発の20km圏内および飯館村などの範囲から移動された子どもたちや住民なんです。
私がベラルーシできいてきました30km圏内の住民なんです。
非常にリスクが高い。
ところがですね、今回問題になっているのは福島市や郡山市や二本松市などの、
本来は計画的避難準備区域ではなかったところです。

そこでなぜこんなに沢山の子どもたちが出るのか?
簡単に言うと線量が高いからでしょ?

つまり初期被ばくだけじゃなくて、その後も住み続けさせて、

先程井戸川さんがおっしゃったように、
福島県や各地方自治体、福島市の市長を含めて、郡山市の市長も含めて、二本松市の市長も含めて、
住民を住まわせ固定化したからです。

そしていわき市。
これから問題が出てくるのはいわき市だと思っています。
沢山のヨウ素131のプルームが通りました。

そして赤で書いてあるのは田島さんに教えていただきました。
これはですね、私が青でやったのは「二次検査をもし全員がやったら」という事なんですが、
一時検査の検査対象がいますね。
その子の中で一次検査を受けていない子がいるわけです。
もしくは検査の結果の診断が出ていない子がいます。
それを全部の割合で割ると赤になります。
13人が18.4人になるかもしれない。
44人と言われているのが72.9人になるかもしれない。
いわき市などはまだ検査対象が少ないのでこれは省きますけれども、
そうしますと私の控え目の数値で、合計68.9人の子どもたちが小児甲状腺がんとなるかもしれない。

推定人数68.9人/一次検査終了者23万8785人×10万人→10万人あたりの発症率28.9人



一時検査を終了したのが23万8785人ですから、10万人あたりに直すと、28.9人。
これまで鈴木眞一は、
「日本の子どもたちの甲状腺がんの発症率は0.1人から0.2人」と言ってきたんです。
これにもとづくと145倍になります。

ところがこの一次検査と二次検査を受けていない子、両方を考えていくと、こういうふうになります。

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平成23年度は10万人に38.6人ですよ。
福島市や郡山市、二本松市などの24年度調査は10万人あたり44.7人です。
これを国立がんセンターのデータ、
これまでの10年間のデータをここに載せました

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見て下さい。
ゼロ歳から19歳まで0.1人や0.2人ではないんですよ。
0.012です。男の子は。
女の子はちょっと高くて0.035人です。
男女合わせても19歳までで0.023人です。
ひと桁少ないんですよ。

ところが24歳まで入れると0.168.
やっと0.2になるというのが本当のところです。

10万人あたり0.2になるとしましょう。
そうするとこの数はこうなります。

平成23年度、原発近くの子どもたち、発症率はこれまでのものの193倍
そして福島市や郡山市や二本松市は223.5倍です。

私はベラルーシに行って立ち入り禁止の森の方に行ってきました。
ここは27年経った今でもきのこ、ベリー類は採取禁止です。
ここでの線量を見て下さい。

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つまり0.1マイクロシーベルト毎時でベラルーシは立ち入り禁止です。
きのこやベリー類は禁止なんです、汚染度の高いものは。
実はですね、森林総合研究所が出しているデータに
「山菜は非常に放射性物質が溜まりやすい」
でも空間線量との相関関係がある。
空間線量がどのくらいだったら100ベクレル毎kgのキノコとか山菜が取れるか?
という文章を出しています。
それによると0.10です。

「0.1マイクロシーベルト/時で、そこのキノコや山菜をとったらダメだ」と、
そんな場所に住民を住まわせてはいけないんです!

そして彼らが今回、0歳から4歳までチェルノブイリの子どもたちは事故当時発症率が高かった。
でも今発症しているのは15歳とか18歳の子どもたちだ。
だから今回は放射性物質の影響ではない、と言っています。
違います!これを見て下さい。
これがチェルノブイリ原発事故が起きた時です。

2013121016.jpg 2013121017.jpg

これが4年後です。
4年後からゼロ歳、1歳、3歳、4歳、5歳、事故当時ですよ、子どもたちが出てきて、
5年後を見て下さい。
バーッと出てくるうちのほとんどが6歳以下です。
なぜでしょう?
小さい子は穿刺細胞診が出来ないんですよ。

ちっちゃい子を押さえつけて、もしくは全身麻酔をして穿刺細胞診をするのは非常にリスクがあります。
だから、4年後5年後、ゼロ歳の子どもは4歳、5歳になります。
じっとしていられるようになるんです。

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これが国立環境研究所がつくりましたヨウ素131のシュミレーションデータです。
沈着量です。
ここに書いてある黄色いところと、ここの赤や黄色が位置しているところを覚えておいて下さい
この黄色、ベラルーシのヨウ素131汚染マップと比べます、こうです。

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ここがですね、ベラルーシではこれ位汚染された訳です。
赤いところはもっと高いですから。
この黄色い地域、実は福島の小学校にも沢山あるんですね。

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川俣町立山木屋小学校、汚染度はヨウ素131で195万ベクレル毎平方メートルですよ。
ある意味山木屋小学校の校庭に何日間かいた子どもたちは、
甲状腺がんを発症してもベラルーシと同じくらいの比率でなっても、おかしくないんです。
そういったところが沢山あるんです。
ちょっと時間がないので、このデータは後で録画したものを見てみてください。
これは原子力安全委員会事務局が去年4月18日に発表した
福島県内の学校等の校舎、校庭等の利用判断における暫定的な考え方に対する技術的助言を検討する際の打ち合わせに用いた資料、それに書いてあります。
空気中にもこんなふうにヨウ素131があったんです。

そして、先程の黄色いところ。

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ここのあたりになりますが、これは11年間でベラルーシで甲状腺がんが発症した行政区ごとのマップです。
高いところ。
私はゴメリに行きましたけれども、11年間で152人発症しています。
つまり1年当たり10人を超えます。
どうですか?
これとこれ(ベラルーシの赤と黄色の色塗り地図)を比べると、高い所の発症率が分かったでしょ。
それが福島の子どもたちにもあるんですね。

3月15日の空気。

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これはつくばのデータですけれども、ほとんどがヨウ素131だったんです。
だから福島だけが危ないのではありません。
東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性があり、
そうでなくとも、甲状腺障害が出る可能性があるんです。


子どもたちや大人たちにスクリーニング検査をやる必要があると僕は思っています。


小児甲状腺がんの乳頭がんは 放射性物質誘発ガン
・大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
・ベラルーシでも初期は甲状腺の全摘出をしなかったので15名の子どもが亡くなっている。
・自死した子どもたちもいる。
・転移の危険性、再発の危険性を丁寧に説明し、精神的な支援を行うべき。



小児甲状腺がんの乳頭がんというのは、放射性物質誘発がんだと教わってまいりました。
大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
そしてですね、今回野呂さんがベラルーシに行ったところ、
肺に転移したらどうなりますか?
肺に転移したことがあるんですか?
ベラルーシの人に聞きました。
ベラルーシの人は「血を吐いた場合、助からないかもしれない」こういうふうに答えています。
そして転移の危険性、再発の危険性を丁寧にですね、説明して精神的な支援を行うべきです。


声明の要求項目
・日本政府は福島をはじめ東日本の小児甲状腺がんの子どもたちのスクリーニング検査を国の責任を持って行え
・福島県のみならず、東日本の子どもたちの甲状腺超音波検査を行え
・手術を受けた子どもたちと保護者に将来のリスクを説明し、
 子どもたちの心理面でのサポート体制を構築し、将来に渡る医療保障を行え
・医師だけでなく、疫学者、児童心理学者、
 公害問題を追及する環境学者も含めた専門家の調査・研究組織を設立し、
 現在起きている事態の分析と今後起き得る健康被害の予想を行わせ、提言を行わせよ



時間がきたので声明の要求項目をお読みください。

井戸川克隆元双葉長町長、津田敏秀さん、広瀬隆さん、藤波心ちゃん、小野俊一さん、森住卓さん、
鎌谷ひとみさん、肥田舜太郎さんにも賛同いただきました。
医師、児童文学者、教育者、編集者、市民など731名が賛同。


心ちゃんも今朝、僕のツイートをリツイートしてくれました。

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どうもありがとうございました。








続きを読む

「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量6/16川根眞也氏(内容書き出し)

【市民と科学者の内部被曝問題研究会】2013年6月16日
川根眞也 先生内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと


今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
のつづき

1:19:18~
Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h19m18s

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そして子どもの甲状腺がん12人という事が報告されました。
昨日から何人かの方が報告されているので概略の方は省略します。


チェルノブイリ事故6年後のピーク(日本の甲状腺がん年次推移)

これは日本の甲状腺がんの年次推移です。

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これは日本全国ですからね。
ゼロ歳から4歳まで(緑)は、20人超えた事は無いんです。
いいですか、ゼロ歳から7歳は20人超えた事が無い。
5歳から9歳(赤)はもう、ほとんどゼロ人です。
10歳から14歳(黄緑)までも20人超えた事がありません。
そして、15歳から19歳(黄色)だけが、こういうふうに超えたりしているんですけれども、
ピークがありますよね。
実はこれ、チェルノブイリ事故から6年後なんです

という事は、チェルノブイリ事故の影響によって、
日本での甲状腺がん、子どもの甲状腺がんが増えた影響があるじゃないですか。
ピークはここにきているんです。


そしてこれがですね、今回私がベラルーシに行ってまいりました。
首都ミンスク市、そして高濃度汚染地帯ゴメリ州、
そして今大人の甲状腺がんが多発しているブレスト州、ということで、
これが10万人当たりの甲状腺がんの発症数です。

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これが高汚染地帯ゴメリですね(黄緑)
1986年にチェルノブイリ原発事故が起こった年です。2年目、3年目、
4年目から10万人当たり3人を超えています。
で、5年目には10万人当たり11人を超えています。
原発事故前はバラルーシは0.1人です、10万人当たり。
0.1人っていうのはここです。
そしてブレスト州(青)が遅れてこのあたりからピークを迎えます。


第11回県民健康管理調査のデータ

これは6月5日に発表された第11回福島県県民健康調査検討委員会のデータを整理したものです。

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で、ですね、こんな感じなんですよ。
この後、穿刺細胞診についてもお話しますが、

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二次検査は川俣町で8人やっているんです。
これ全員です、一応。二次検査対象者。

穿刺細胞診、簡単に言いますと、
甲状腺に悪性の腫瘍があると考えられた場合に、
ここに注射針でチュって刺すんですね。
甲状腺エコーを見ながら結節の場所を確認してチュって刺します。
そして注射針でその細胞を吸って、スライドガラスの上にチョコチョコってつけて顕微鏡で観察する。
そうするとがん細胞かどうかが分かる。
6人やって2人です。甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑い。

浪江はですね、二次検査を20人実施していて10人穿刺をやっていて、
甲状腺がん、がんの疑いが一人です。
ただ、二次検査見実施がまだ4人います。

南相馬市は44人が二次検査実施したんですけれども、そのうちの半分が穿刺細胞診をやって、
癌の疑いもしくは癌が2人です、まだ6人受けていません。

伊達市、あと8人受けていません。
富岡町、あと2人受けていません。
川内町、あと一人です。

その状態で、甲状腺がんがここに、
甲状腺乳頭がんが7名、悪性疑いが4名、で、手術を受けたうちの一人が良性だったという事です。

そして福島市。これがすごいんですね、

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210人二次検査を受けています。
そのうち細胞診を受けたのが56人で甲状腺がんもしくは疑いが9人。
まだ未実施者が53人いるという事です。
この中にも甲状腺がんにかかっている子どもがいるかもしれないという事ですね。

二本松市は41人が見実施です。
本宮市が26人です。
郡山市が439人まだ受けていないんですよ。
この結果がですね、これからわかるという事になります。

そしてこの中から、
分かった中だけです、分かった中だけで乳頭がんが5人、悪性疑いが11人

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17万5000人ぐらい甲状腺の検査を受けました。
18歳以下です。
そのなかで、
B判定、結節が5.1mm以上、またはのう胞の大きさが20.1mm以上のもの。
C判定というのは結節の形などが異常で、大きさに関わらず悪性であると疑われたもの。
1140名が二次検査の対象者になっています。
そのうち今終わったのが383名なんですね。
その中で、甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑いが27名というのが今現在です。
わたしは50名を超える子どもの甲状腺がんの患者が出るのではないかと思っています。
これから757名が二次検査を受けます。


小学校の校庭に降ったヨウ素131の量

それでですね、
これは内部被ばくを考える市民研究会のホームページにも載せてありますけれども、
「ヨウ素131が小学校の校庭にどれ位降ってたか」っていう資料があるんですね。

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で、これちょっと最初はとんでもない数字になっていますけれど、
一番高いのが川俣町山木屋小学校です195万ベクレル毎平方メートルです。

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そして南相馬原町第一小学校が、
これですね、ここの数字はもっと低い数字になっているんですけれども、
別の資料だと2万4000ベクレル/kgのヨウ素131が降っていたという報告があります。
これ平方メートルに直すと133万ベクレルです。

そして福島第一小学校、53.5万ベクレル/平方メートル
二本松市岳下小学校40.4万ベクレル/平方メートルです。

これはですね、ベラルーシのヨウ素131の汚染とほぼ匹敵します。

私はここにベラルーシの報告書を持ってきていますけれども、
ベラルーシではヨウ素131の汚染マップが公開されています。
その汚染地帯と、このあとちょっと出しますけど、
ベラルーシの各州での甲状腺がん発症数。
1990年から2000年まで、11年間の発症数。
比較するとですね、明らかにこういったところでは10数人、
場合によっては20人を超える甲状腺がんがベラルーシでは発症しているんです。
だから、人口密度の比較は全然できませんから、
日本の方が高いかもしれません。
そうするとですね、50人ではきかない可能性もあります。

そしてこれが、
こういうのもあるんですね、大気中の放射線濃度、ベクレル毎立法メートルです。
先ほどの高崎のCTBTのやつは、マイクロベクレル毎立方メートルという単位で、
ベクレルの1000分の1がミリベクレルなんです。
ミリベクレルのさらに1000分の1がマイクロベクレルなんですね。
これはベクレルですよ。

2013061741.jpg

先ほどの山木屋小学校校庭NDです。
何故か判りません、地表面湿潤だったかも。地表面の水に吸われたのかもしれません。
一番高かった所です。195万マイクロベクレルというところです。

南相馬市原町第一小学校。
8796ベクレル/立法mですよ。

福島市第一小学校。1044ベクレル。
二本松市岳下小学校。2951ベクレル。
伊達市保原小学校ND。これちょっと理由不明です。

こんな場所に子どもたちはマスクだけをして、
それも簡単なマスクだけをして、学校に通わせていた訳でしょ?
これはちなみに4月6日とか5日のデータです。事故当時の。


ベラルーシ報告

これからベラルーシの報告を、…少しだけ。
詳しくはですね、この報告書を是非お読みください。
2時間半ぐらいでこのベラルーシの報告をやっているものですから、
今日はちょっとですね、さわりだけで。

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左側のマリーナさんも右側のリュナさんも事故当時1歳4カ月、1週間。
原発事故30km圏内から避難された方です。
そういった方達の体験を聞きました。

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リュナさんは事故後小児甲状腺がんにかかって、甲状腺を全摘出しています。
その御結婚して、サーシャくんとアンゲリーナちゃんを出産して健康に生活はしているんですけれども、
おそらく彼女に甲状腺は無いと思います。

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この方も甲状腺を摘出しています。

甲状腺は蝶々型の組織なんですけれども、
超音波エコーで甲状腺の結節、のう胞を見ます。
そしてこれが穿刺をやる針とガイドなんですけれども、

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このガイドを付けて注射針を、先ほど言いましたように悪性の疑いのある結節に注射をします。

まず触診をします。
甲状腺のエコーをその後やって、ここに結節があるのが分かりますか?
カチッ、カチッってやると大体甲状腺の大きさが分かります。
そしてベラルーシのお医者さんは結節の大きさをこういうふうに原寸大で書きます。

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これ甲状腺がはみ出しているように書いてあるんでびっくりされると思いますが、
実際にはですね、甲状腺のここにこれ位の大きさがあるという事で、
甲状腺は実際はもっと大きいですよね、
甲状腺の結節、赤丸は原寸大で書くんだそうです。
3cmならば3cmで書く。
そうすると大きさがどんな風に変化していくのかというのが分かる。
そして青い線がありますが、ここから穿刺をするという方法をとります。

このドクターはですね、大体7分から8分ぐらいで、
触診をやって、超音波エコーをやって、
「あなたは悪性の結節があるから穿刺細胞診をやった方がいいよ」って言って、
「この書類に署名しなさい」って言って、患者さんに署名をさせて、
「はい、となりの手術室へどうぞ」って言って、
手術室に行って、穿刺をして、悪性かどうかをみる。
そのあと、顕微鏡の検査に入るんですが、ここまで7分から8分です。
1時間に7人ぐらいの患者さんが、どんどん、次々と穿刺を受けていました。

こういう状態ですね、甲状腺の結節をもう一回確認します。

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そして今分かりますか?針で結節細胞穿刺ですね、
で、こうやって検査をします。
そうすると甲状腺がんの細胞かどうかが分かります。

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ブレスト州出身の21歳の女性が甲状腺がんという事で甲状腺の手術を待っています。
チェルノブイリ原発事故は27年前です。
彼女は事故当時何歳だったでしょう?
生まれてないんですよ。


こういった患者が今沢山ブレスト州では運ばれてきているんです。
つまりどういう事かというと、最初の甲状腺がんはヨウ素131だったかもしれないけれども、
セシウムやストロンチウムなどの核種によって、
甲状腺がんが引き起こされる可能性があるという事です。


つまり汚染地帯に住み続けて、汚染された食べ物を食べ続けるという事は、
こういったリスクを背負っているという事なんですね。

手術を受けます。これは菅谷昭さんに指示を受けたビクトルさんと執刀医はアナトール医師です。

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ベラルーシで多発しているのは乳頭がんなんですね。
乳頭がんは2008年の統計ですけれども、820件、92%です。
髄様がんというのが17件、1.9%。
そして、濾胞がんというのが17件、1.9%。
そして未分化がんが36件、4%。

で、ベラルーシの医師によれば、
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」というふうに言っていました。

日本でも、おそらくそうだと思うんですが、
髄様がんというのはあります、子どもの癌として。
遺伝的な影響だと思われています。

そして福島で今回発表された12人が全員が乳頭がんです。


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そしてですね、悪性かどうかを判断する目安。
これも報告書の中に書いてありますけれども、
ベラルーシではやはり5mmというのが悪性かどうかの判断基準。
だけれども、悪性の疑いが疑われる場合は3mmでも4mmでも穿刺細胞診を行うそうです。
その判断基準が
・結節が不明瞭
・はっきりとした凹凸が見える
・カプセルの外に出ている場合
・結節が不均質か低エコー
・ポイントに見える石灰華(癌細胞はカルシウム塩が好き)
・結節の大きさがどんどん大きくなっていく、1年間で30%以上を超える場合
・原因不明のリンパ節の拡大

という事はですね、2年間半で、放っておいちゃダメなんですよ、子どもたちについては。
どんどん検査をやらなければいけない。

ところがですね、昨日聞いた話。
福島生活クラブ生協の職員だったいま千葉に来ていらっしゃいますけれども、
その方が「いま福島で甲状腺の検査、第1ステージ、第2ステージ第3ステージというのがあって、
最終ステージで甲状腺の診断が完了するという、
第3ステージで止まっているそうです。
最終ステージの認定者を出していない。
だから甲状腺の専門家が増えていないという事を言っていました。

すみません、時間ですので終わりにします。

1:33:40


今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量6/16川根眞也氏(内容書き出し)

【市民と科学者の内部被曝問題研究会】2013年6月16日






川根眞也先生 内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと

1:13:13~

Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h13m14s


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今、田中さんからお話があったことについて一つだけお話したいんですが、
現状はですね、非常に、急を急いでいる問題があると思っています。
特に福島の子どもたちの小児甲状腺がんについては、
パンデミックという言葉に表現されてしまう位に急速に広がる危険性があります。

パンデミック(pandemic または pandemia、汎発流行、世界流行、パンデミア)
ある感染症(特に伝染病)が、顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した
世界的な感染の流行を表す用語である。
ただし英語の pandemic の意味は、「流行」という現象と「流行病」という病気との双方である。



9条の会は憲法9条を守るという事であるわけですけれども、
この市民と科学者の内部被ばくの問題研究会は、
日本の放射線防護のあり方について、
特に子どもたちの健康と子どもたちの未来について、積極的な提言をすべき、僕は会だと思います。

ハッキリ言いますと、悠長なことをやっている段階では、もう無いと思います。


各号機の放出量

いろいろ用意してきたのですが、少しだけ。
これは原発から事故当時放出された放射性物質です。

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1時間当たり1千兆ベクレル毎時を超えています。
原発事故があった年の12月、1時間当たり6千万ベクレル。
今はどのくらい放出されているかご存知ですか?
1時間で。

ー:1000万って

1000万ですね。
どの位だと思いますか?こんな感じなんです。

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ずーーっといって今年の4月まで1000万なんですよ。
だから、核号機の放出量
こう言っているんですよ、東電は。
30万ベクレル、500万ベクレル、50万ベクレル、
これで足して1000万ベクレル毎時と言っているんです。


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計算が合わないでしょ?
残りの400万ベクレル毎時は何処から出ているんでしょう?
これが東電の発表です。


福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量
2012年9月
東電の資料とすり合わせて計算が合わなかった。この時からの私の中での謎でした。
この時は1号機が30万ベクレル、2号機が50万ベクレル、3号機が200万ベクレルで
合わせて同じ1000万ベクレル
になっています。



そしたらですね、4月25日(2013年)の発表は、
もう各号機の放出量を出さなくなったんです。

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そしてこれは、3月(2013年)の原発での敷地境界での空間のベクレル毎時です。
1.4だったのが、4月に1.5に増えてるんですよ!
今年の3月から4月ですよ。


月間降下物
埼玉県さいたま市

そしてこれが私が住んでいる埼玉県さいたま市の月間降下物です。
1平方メートルあたり何ベクレル放射性セシウムが降ってくるか?と。

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これがですね、原発事故当時の12月から、さっきの6000万ベクレル毎時からこういうふうになり、

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去年の7月なんか、2.2とか、8.3
ところが、今年の2月36降ってるんですよ。

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これはですね、実は原発事故当時の12月(2011年)のレベルなんです。


神奈川県茅ケ崎市

で、神奈川県茅ケ崎市

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原発事故の翌年(2012年1月2月)17とか、11とかありますよね。

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今年の3月6.7なんですよ。
今年の3月6.7っていうのは、2011年4月に神奈川に降っているレベルなんですよ。


東京都新宿区

新宿です。

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新宿の最高は、去年(2012年)の3月に32とか4月の25です。

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ところがだんだん、だんだん減ってきますよね。
今年の1月2月3月。

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2月39ですよ。
3月64です。

これが、我々が住んでいる実態なんですよね。
誰もこれを報道しないです。



福島県双葉郡

これは福島です。
桁が違います。

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これで除染なんか可能なんですか?
10カ月後に2万降っているんですよ。
0ベクレル毎平方メートル。
1m×1mの畳の上に座っていたら、1ヶ月に2万ベクレル。
1秒間に2万発放射線を受けるわけです。


で、4がつに802に下がっていますよね、これがこうなっているんですよ!

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去年1年間を見て下さい。
12月まではこんな感じです。

ところが今年1月2月3月。
2万8890
1万8680
そして3月は2316ですが、僕は風向きが変わったと思っています。


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こんなことでですね、除染なんか無理なんですよ!
あの地域に。
双葉町、大熊町、富岡町。
こういった所に人を帰還させる事自身が間違えなんです!


群馬県高崎市

そしてこれが高崎のCTBTというところが発表しているものですけれども、
これね、去年の3月31日から今年の3月31日までなんですよ。
青いのがセシウム137、赤いのがセシウム134。1立法メートル当たりの量です。
空気1×1×1の、空気のサイコロを考えて下さい。

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今年の3月9日から10日までの空気で、
セシウム137が862マイクロベクレル/立法メートル。
セシウム134が463マイクロベクレル/立法メートル。
このレベルまで行ってるんです。


だから過去1年間で最大の観測量を2013年3月9日から10日までに観測しています。
10日はですね、東京で煙霧があった日です。煙霧。



で、これがですね、原発事故当時からCTBTの高崎のですね、
先ほどのセシウム137だけじゃなくて、
ヨウ素やテルルなんかも含めたグラフなんですけれども、
先ほどの今年の3月9日から10日までのレベルはどのくらいか?
これは原発事故当時ですよ。

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ここが3月15日ですからね。
ここなんですよ、ここ。
つまりですね、原発事故が起きた年の5月11日のレベルなんです。
今年の3月9日、10日にあったセシウム137のレベル

そして、セシウム134が463マイクロベクレルはここです。

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という事は原発事故当時の5月5日です。
そのレベルの放射性物質が我々の空気にあったんです。
これは高崎です、群馬県です。


だからですね、
風疹の患者がここらへんで異常発生するのは当り前だと僕は思っています。

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つづくーー


続きはこちら↓
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)





<ベラルーシ報告 後半>「その時手術台に乗ったのは、原発事故6年後に生まれた21歳のブレスト州の方でした」川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

【ペイフォワード環境情報教室】130326川根眞也先生Vol.022



川根眞也先生  2013年3月26日

<ベラルーシ報告 前半>
「0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルです」
川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】
のつづき

10:23~

Sawada:日本と比較された中でも、健康状態っていうのはどうなっているんでしょうかね?

川根:
実はですね、今回も、非常になんていうんですか、
あの、素晴らしい出会いが沢山あったんですけれども、
ひとつ、菅谷昭さん、現在松本の市長さんですけれども、
彼がですね、ベラルーシに行って沢山の小児甲状腺がんを治療しました。
その時に彼ものとに集まったベラルーシの医師がいるんですよね、沢山ね。
その中のドクターの一人に会う事が出来ました。

ビクトル先生の案内で、甲状腺がんの手術の現場の準備室にまで入ったんですけれども、
その時に、手術台の上に乗った方は21歳のブレスト州の方でした。
事故後6年後に生まれた方です。


甲状腺がんというのは、小児甲状腺がんが非常に稀で、10万人に0.2人ぐらいと言われています。
その後甲状腺がんが発症率というのが増えて行くんですね。
ま、あの~、多分ですね、山下俊一さんの資料だと、
日本ですよ、日本だと20代から24歳までで、10万人に2人ですね。
で、今現在のブレスト州では、もう、こんなレベルを超えています。
遥かに超えています。

ここでちょっと、山下先生がですね、なんと今年の3月11日の東日本大震災の2周年の日に、
アメリカのNCRP( National Council on Radiation Protection and Measurements)という
アメリカ放射線防護測定審議会って訳されるんでしょうね、
その講演会で話した内容を話したいんですが、
まずはですね、彼は今、
今回福島で10人中3人の小児甲状腺がんの患者が出たという事について、
「放射線の影響ではない」って言っていますよね。
ところがですね、今年の3月11日の講演会の中で、彼は、
まず「これは放射線の影響ではない」と言いつつも、
10人全員が甲状腺がんだ」と講演で言っちゃっているんですよね。
これは、僕の知る限りでは日本のマスコミでは報道されていません。


Sawada:今までの中では「3人プラス7人が疑いがあり」というところだけですよね。

川根:
そうですね、実際彼も、自分の講演のスライドの中で二枚舌みたいな事を言っているんですね。
61ページからちょっとその説明が入るんですけど、
最初のスライドでは彼は
「10人甲状腺手術を行って、そのうち3人が甲状腺がんと確定した」と言っているんですね。

(表:内部被ばくを考える市民研究会より)
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ところが次のスライドでは、彼はグラフを出してですね、
現在の福島の甲状腺がんの発症数の中に「3万8000人中10人」って書いてあるんですよ、
何の説明もなく。

(表:内部被ばくを考える市民研究会より)
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それを見たアメリカの医学者が、
「今まで聞いた事が無い、10人という数字は」ということで、崎山比佐子さんにメールを送られたそうで、
崎山比佐子さんに「こんなメールがきた」ということで私は初めてこの講演があった事を知りました。


Sawada:
二つの事故を知る人物がまさに山下先生であるわけですけど、
山下先生が当時、1998年からですね、
チャルノブイリの事故で入られた時にやられた研究というのもあるんですよね。


川根:
ありますね。
今回ベラルーシへ行きまして、
実は本当にですね、山下俊一先生というのは、
小児甲状腺がんの治療については尽力された方だと本当にわかりました。
ベラルーシの方々は、本当に山下先生の事を尊敬し、
「山下先生が教えてくれた事だ」「日本の医師が教えてくれた事だ」っていう事を本当に言っていました。

で、実はですね、菅谷昭さんと山下俊一さんはほぼ同じような時期に現地に入られて、
小児甲状腺がんの治療もやられているんですけれども、
菅谷昭さんは子どもを守る側に立ち、
ぼくは、山下俊一氏は原子力ムラを守る立場に立ってしまったのかなというふうに今では思っています。

内部被ばくを考える市民研究会のホームページの方に、資料としてUPさせていただいたんですが、
実は今年の3月11日に山下俊一氏がアメリカで講演をした際のスライド、
この一部で本当にですね、今回のベラルーシの中でぼくが知りたかった事の一つ、
今後の福島の子どもたち、そして宮城だとか、茨城だとか、
その「高汚染地帯の子どもたちが今後どうなるのか?」という事の、本当に証拠が出ているんですね。

チェルノブイリ原発事故が起きたのが1986年の4月26日ですが、
その当時に生まれた子どもたち、そして、その当時に4歳以下だった子どもたち。
実は山下俊一氏が実際に超音波検査で、
ベラルーシのゴメリ州の子どもたち9720人の子どもたちを検査しているんですね。
その中で彼が、1998年に検査していますから、事故当時生まれた子ども達は12歳になっていますね。
当時4歳ぐらいだった子どもたちは16歳になっています。
だから、事故から12年から16年後経った、
ただし、原発事故がお起きた時は0歳から4歳以下だった子どもたち
9720人中31人の甲状腺がんの子どもを彼は見付けているんですね。

もっと衝撃的なのは、
彼は今回の3月11日の講演会の中で話しをしてますけれども、
事故直後に生まれた子ども達から、1986年に生まれた子ども達、
つまり、チェルノブイリ原発事故後に生まれた子どもたち。
事故後ですよ。


Sawada:はい

川根:
その中で、2409人中一人の甲状腺がんを彼は見付けているんですね。
これは、2409人ですから、単純に4倍すると1万人ぐらいになります。
1万人中4人です。
ゴメリ州の中だけです。
彼がスクリーニング検査、超音波検査をやった人間の中だけです。
それを彼は報告をしているんです、アメリカで。

でも日本の新聞には一切語っていません。

先月の2月のね、第10回福島県健康管理調査検討委員会でも、
こんな話は一切していませんよ。
しないんだったらしないで、
「チェルノブイリではこんな事例があるけれども、福島の線量は低いからこういうことはないだろう」
っていう説明ならわかります。

彼は、こんなことを言っているんですよ。
当時のね、「ベラルーシの診断はものすごく劣悪で、今から20年前、15年前の診断だから役に立たない」
って言っているんです。

でも彼がゴメリに行ってこの検査をやったのはちょうど15年ぐらい前なんです。
その時にやったのは彼自身で、こんな検査結果を出していながら、
福島の健康管理調査検討委員会では全く別な事を言っている
というですね、
もう、これはですね、僕は
この問題を日本の新聞記者、テレビ、マスコミがきちんと追及しなければ、
日本のマスコミ新聞はですね、死んだものと思っています。


こういった、Sawadaさんとかがやっておられる、小さな小さなミニコミと言いますか、
それだけが本当の事を報道するんじゃないかなという事を思っています。

Sawada:
そうですね、そういった事でも今回、
川根先生も公立中学の先生と、「特別な立場であるわけではない」というところではありますけれども、
その中でもやっぱり、思いは熱く、
特に今回ベラルーシまで訪問されていろいろ体験されてというところで、
この話もう少し是非お伺いしたいなと思うんですけれども、
先生、また、この報告会があるそうですね。


川根:
そうですね、はいはい。
今週の土曜日の夜に例会がありますけれども、それはほんのちょっとだけ、さわりだけなんですが、
4月14日の日曜日の午前中に浦和の方であります。
また4月20日土曜日の午後に横浜市の方であります。

Sawada:
先生の報告会については、
先生が活動されています内部被ばくを考える市民研究会というホームページの方に掲載されていますね。

川根:はい

Sawada:で、今後の申し込みの方につきましてもこちらの方に詳細等がありますので。

川根:そうですね、はい。
あの、ちょっとですね、会場が狭いので、後ほど申し込み方法なんかはUPしたいと思いますが、
ちょっと予約をしないとダメかもしれないですね。
ちょっといろんな方が…、
あとは是非ですね、お願いをしたいのがお医者さんなんです。

今回私もベラルーシのお医者さんに、何人だろう…、10人を超える方に会ったんですね、
もう、それぞれの方が子どもたちの健康被害について心を砕いていて、
あとは小児がんも増えていますので、会いましたが、
日本のお医者さん達が本当に気付いて、自分たちで行動を始める事が大事だと思っています。
是非、つたない報告ですが、日本のお医者さんにも来て話を聞いていただきたいなと思っています。

Sawada:
ありがとうございました。
また先生今後もお話を伺えればと思いますので、よろしくお願いします。


ーーー



第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13
質疑応答山下俊一氏の答弁部分

山下俊一:
基本的にはチェルノブイリでも甲状腺の超音波を行いました。
20年から15年前ですから、機械の制度に関しては今よりもかなり劣るというなかで、
大体1万人に1人、多いところで5000人に一人ぐらいの甲状腺がんが見つかりました。
見つかった小児の甲状腺がんは、
大人と比べて小さくても転移をしているというのが特徴であります。
ですから子どもだから、あるいは放射線に被曝したからどうこうという事はありません。

二つ目の今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。……





<ベラルーシ報告 前半>「0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルです」川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

【ペイフォワード環境情報教室】130326川根眞也先生Vol.022



川根眞也先生  2013年3月26日

川根先生には1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の近く、
今もなお放射能による健康被害が深刻なベラルーシへの訪問についてお話をいただきます。


Sawada:
川根先生は今回ベラルーシですよね、こちらの方に訪問されたということで、
先ずは今回訪問されたきっかけと、後内容。
どんな内容だったのか、少しお話しいただけますか?

川根:
今年の3月11日で東日本大震災、原発震災と言うべきだと思うんですけれども、
それから2年経ちました。
本当はですね、今年の3月11日に、僕なりには内部被ばくの問題できちんとね、
多くの心ある人たちがきちんと集まるような大きな大きなミーティングを開きたかったんですけれども、
それができなかったんですね。

そのかわりに今回、
「ベラルーシの方へ行って、小児甲状腺がんの事を勉強してみないか」というお話しがあり、
これはですね、現地のベラルーシのお医者さんの研修会なんですね。
それに参加する機会を得ました。
それが3月16日から3月24日の9日間ということで、そこに行く機会があったので、
大変申し訳ないんですが、
今年の3月11日に大きな集会とか内部被曝に対する生命とか出せなかったんですけども。

本当にですね、多くのベラルーシのお医者さんに会って、
いろんな情報を聞いてくる事が出来ました。


Sawada:そんな中で、今回行かれたエリアというのは、どんなエリアに行かれたんでしょうか?


川根:
ベラルーシというのはですね、
まず、チェルノブイリ原発がどこにあるかという事をご存じない方もいらっしゃるかと思うんですが、
チェルノブイリ原発というのは、現在のウクライナ共和国の北部にあります。
そのさらに北側に広がっている国がベラルーシっていう国なんですね。
その大体の右側にロシア共和国というのがバーッ!て広がっています。


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で、ベラルーシの、私が中心的に訪れたのはミンスク市、ミンスク州と、
最大の汚染地であるゴメリ州、
そして現在小児甲状腺がんが多発しているブレスト州。
この3つの州を訪れました。

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Sawada:汚染度で言いますと、ゴメリというのが高濃度と呼ばれる場所でしたっけ?

川根:
そうですね、あの、ゴメリ州の中、
実は今回ですね、スモルニコワ・バレンチナさんという
鎌仲ひとみさんが「内部被ばくを生き抜く」っていう映画の中でも出てきましたが彼女にも会いました。

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彼女はゴメリ州に住んでいるんですけれども、
ゴメリ州の地図をもらったんですね。
セシウム137の汚染マップなんですが、もう…真っ赤です。
もうここまで汚染されているところは…たぶんベラルーシの中で一番汚染されているのがゴメリ洲です。


Sawada:
そういうマップというものは市販されているものなんでしょうか?
それとも民間団体がつくられているものなんでしょうか?

川根:
いや、これはもう政府が地図をつくって、
一応ベラルーシ共和国は社会主義国ですので、政府が認めたものしか出ません。
地図とか、これは軍事機密に属する事なので。

えっと、一番最初にですね、
このセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム238,239、240の汚染マップが出たのは、
おそらく1990年の事だったと思います。
イギリスの科学雑誌の方にもこれは載りましたけれども、
私が手に入れたのは1992年の汚染マップですね。
多分昔の単位が分からない方もいると思いますが、
一番汚染がひどいところは40キュリー/平方km以上という場所なんですけれども、
現在ですと、148万ベクレル/平方mという単位です。それ以上ですね。
福島ですと、たとえば飯館村であるとか、大熊町、双葉町、富岡町、そういったところは
148万ベクレル/平方メートルの所は確実にあります。

ところがですね、これ、
私が訪問した所がゴメリ州のゴメリの近くなんですけれども、
170km離れているんですよ、チェルノブイリ原発から。


Sawada:という事は、距離という意味でいくと、東京までは行かない、関東の近いところまでの距離感ですね。

川根:そうですね、千葉ですとか柏市ですとか、そこら辺位が相当するんじゃないかと思いますね。

Sawada:当時の風が北西の方へ抜けて、風向きとしては一番厳しい所に行ったのが、そのゴメリのエリアと。

川根:
えっと、北東ですね。チェルノブイリからすると北東になりますね。
で、いま小児甲状腺がんが多発しているブレスト州は北西の方になりますね。

こちらはですね、私も今回いろんな、ベラルーシの医学アカデミーの先生にいろいろと聞いたんですが、
セシウム137の汚染地帯はあります。
ありますけど、真っ赤じゃないんですよね。

次のオレンジ色のレベルなんですね。


Sawada:あぁ・・高濃度と一般的には言われない場所ということなんでしょうか。

川根:
いや、ん…、ま、でも
小出裕章さん達が研究されている放射線管理区域というのは大体4万ベクレル/平方mなんですよ。
これはキュリーに直すと1キュリー/平方kmの単位になります。
これはね、薄い黄色位。
オレンジじゃないんですよ。
ブレスト州で結構あるのが5~15キュリー/平方km
55.5万から185万ベクレル/平方mぐらいですかね。
ま、40キュリーからすると、半分ちょっと下ぐらいですね。
その位の所が結構広がっているのがブレスト州です。

そこで今、現在小児甲状腺がんが多発していますね。


Sawada:
そうしますと、そういうエリアに先生は行かれまして、
基本的には先生は、お医者さんへのヒアリングと、後は線量の計測等もされたんですか?


川根:
あ、そうそう、そうですね、はい。
実はですね、原発震災があった年の5月に野呂美加さんから話を聞いていて、
あの…「そうだろうな」とは思っていましたが、
本当にですね、たとえばですよ、
ぼくは川口に住んでいるんですけど、川口の駅から自分の自宅まで歩いていくと、
0.5,056とか高いところで0.06マイクロシーベルト/時なんですよね。
ところがその汚染地帯のゴメリにずーっと車で移動している時の線量は、
車ですよ、バスの中なので、それよりも低いんですよ。


Sawada:0.05…

川根:
よりも低いんです。
0.03とか、0.04です。バスの中では。
ところが廃村になった村、もうここは人が住んじゃいけないという場所がですね、
これが Radi っていう器械だと0.15マイクロシーベルト毎時ですね。

Sawada:今の日本の数字から聞いてもそんなに高くないですね。

川根:
だから、これは、んーま、事故から27年経っていますので、
セシウム137の減衰だとすると、半分以下になっている可能性があります。
だから大雑把に言ってセシウム137の半減期が30年って言われますので、
2倍としても0.3です。事故当時が。
それがもう廃村になっています。


で、いまでもですね、
40キュリー/平方km、だから148万/平方m、飯館村のレベルになっている村。
これはね、「最近土壌を調べてもやっぱり40キュリー/平方kmありますよ」って言われたところですけど、
それがですね、0.6ぐらいですね。

0.6マイクロシーベルト/時ぐらいです。


Sawada:ん……

川根:
ただね、高さ1m位にすると、0.27マイクロシーベルト/毎時ぐらいになります。
地上に直置きすると0.6マイクロシーベルト/時ぐらいになりました。


Sawada:あぁ……

川根:
だから高さ1mで、政府は0.23マイクロシーベルトで除染基準とか言っていますけど、
ぼくにとってみれば、0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルですね


Sawada:それ・・・、日本の方が高いような場所も多いというようなことなんでしょうかね?

川根:
いや、もう…、
もう本当にですね、野呂美加さんのお話し会に行ってお話を聞いた時には
「本当なのかな?」って言うふうに思いましたけど、
やっぱり現地に何度も入っている方にしか分からない事があって、
放射線の専門家ですとか、原子物理学の専門家とか、
ましてやそのね、どこかの県立医科大学の先生とかが言っている事っていうのは、
もう本当にデタラメだと思っています。


ーーつづくーー


<ベラルーシ報告 後半>
「その時手術台に乗ったのは21歳のブレスト州の方でした。 事故6年後に生まれた方です」
川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

【ペイフォワード環境情報教室】「東北関東の子どもたちにも甲状腺エコー検査・心電図・血液検査が必要」2/13川根眞也先生(内容書き出し)

<本日のテーマ>
第3回福島県県民健康管理調査の結果、
昨年の8月の1名に続き、新たに2名の甲状腺ガ­ンとの診断、さらに7名が疑いがあるという。
その他、埼玉・茨城での白血球・好中球の­検査結果ならびに心電図のQT延長症候群について

【ペイフォワード環境情報教室】川根眞也先生

2013年2月13日




Sawada:
今日2月13日になりますが、
福島の甲状腺の診察をしています県民健康管理調査の検討委員会というのがですね、福島市内で開かれまして、
昨年9月に判明の一名と合わせて18歳以下の二人が新たに甲状腺がんと確定したという報告がされています。
その他、疑いがある方達が7名という事になっていまして、
福島県立医大の鈴木眞一教授によると、こちらは
「チャルノブイリの知見からすると、期間が最短で4~5年で出る筈だから早すぎる」という事で、
今回「原発の影響はない」というようなところで否定されているというようなお話があるんですが、
今回川根先生がいろいろと活動されている中で、福島もそうですし、関東ですね。
先生が活動されている中で気になっている点はありますか?

川根:
まず、今お話になった福島の健康管理調査の小児甲状腺がんの影響にすこしふれたいんですけれども、
鈴木教授がですね、「チェルノブイリの知見から4~5年後ぐらいに甲状腺がんが発症してきた」
というような事を言っていますが、あれはデマですね。
チェルノブイリで4~5年というのは、ピークが4~5年という事です。
もう、チェルノブイリ事故の翌年から子どもの甲状腺がんというのは発症しております。
「4~5年後にピークがきた」ということであって、
それ以前にも甲状腺がんの発症例というのはどんどん増えています。
そのピークがそこに来たという事で、
今回3人の子どもが新たに甲状腺がんと診断されたという事が
今回の原発事故とは関係ないというのは全くのデタラメだと僕は思っています。


そして、昨年12月に報道されましたけれども、
実は茨城県の取手の子どもたち、小学校中学校の心臓検診の結果で、
QT延長症候群と呼ばれる子どもたちが急増しているという事が報道されています。


Sawada:QTというのは、英語でQTと書くんですね?

川根:
はい、そうですね。
これは心電図の検査をして初めてわかる事なんですけれども、
心臓の心電図を取ると、ピクーン、ピクーンと波形が出来ますよね。
その始まりから終わりまでをQTと言うそうなんですけれども、
この部分が同じリズムではなく、時々ですね、延びてしまう。
という事でQT延長症候群と呼ばれているということなんですね。

で、このQT延長症候群が起きますと、
子どもたちによってはですね、
立ちくらみ、目の前が真っ暗になったり、動悸がしたり、ひどい汗、気分が悪くなったり、
重症な時は意識を失うということもあります。
突然倒れて意識を失う時もあるので、てんかんと間違えたりもするんですね。

そうした子どもたちがですね、取手市の中で、
2008年の時はですね、小学校、中学校では大体1800人ぐらい毎年受診をしているんですけれども、
その中でQT延長症候群というのはだいたい一人ぐらい。
2009年も一人ぐらい。
2010年も一人ぐらいだったんですが、2011年、
だいたいこの心臓検診っていうのは、小学校1年生と中学校1年生4月に行われるものなんですが、
毎年行っている検査の対象の子どもたちが変わります。
今年小1、今年中1だった子どもたちが4月に検査を受けたということですので、
毎年4月に受ける子どもたちの対象は変わるんですが、
2011年4月に受けた子どもたちの中では、疑いがある子が2人。
それが2012年、去年4月に受けた子どもたちでは、疑いがある子が8人に増えているんです。

その中で継続、つまり小学校の段階で、
小学校に入る前にQT延長症候群だったと診断を受けた子どもたちが2人いますから、
新たに発見されたのが今回の検診で6人に増えたということです。
これは1600人の中で、1人、1人、1人、2人、8人で、
8人のうち、今回の検査で初めて分かったのが6人っていうのは、
明らかにですね、あのー、原発事故の影響が考えられるというふうに思います。
ただ、これがですね、全て原発事故のせいかどうかはわかりませんし、
たまたま、そういった心臓病を持っている子どもたちが、取手のほうに沢山居住しているのかもしれません。
でも非常に考えにくいですね。

実はベラルーシ、ゴメリ医科大学の学長だったユーリバンダジェフスキーさんがですね、
放射性セシウムが身体の中に入るとどんな影響が起きるか?ということで
心疾患系に影響を与えるという事を報告をしているんですね。
その中で、心電図異常が、
放射性セシウムが身体の中にたまれば溜まるほど心電図異常の子どもたちが増えるという事を報告しています。


Sawada:
そうしますと心電図の異常、もしくは今回のQT延長症候群というのは、
一つの目安、シグナルになる可能性というのはやっぱり強いという事なんでしょうかね?

川根:
そうですね。
で、先程の福島の子どもたちの小児甲状腺がんについてもそうなんですが、
放射性セシウムがですね、心臓病を引き起こす可能性が十分にあってですね、
私は福島県だけではなく、東北関東一帯の地域でもですね、
まず一つはエコー検査、特にヨウ素131の影響を強く受けた地域、
この地域については福島県だけではなく、エコー検査をやるべきだと思いますし、
そしてまた、このように放射性セシウムの影響によって、心電図の異常が発生する可能性がありますので、
心電図をとる検査もですね、東北関東のセシウム134,137、そしてヨウ素131を中心とする
放射性物質が大きく大気中に撒かれた地域については行うべきだ
というふうに思っています。

エコー検査についてもですね、触診で甲状腺の異常をみるという方法もあるんですけれども、
触診で分かるのが、橋本病などの明らかに腫瘍があって触診でもわかるんですけれども、
今回、福島で発見されたような甲状腺がんというのは触診では分かりません。
詳しくはやっぱりエコー検査でないと分からないんですね。

ですからですね、やっぱり東北・関東の子どもたちも
詳しいエコー検査を受けることは必要だと思いますし、
今心配なお母さん方、お父さん方がですね、
自費でこのエコー検査を受けさせている訳ですけれども、
そうではなくて国の予算で関東東北の子どもたちは全て
エコー検査を受けられるようにするべきだと僕は思っています。

そして実は、埼玉の方で今データを整理しつつあるんですけれども、
子どもたちの血液、特に白血球の中の一部がですね、変化が起きているという事が分かってきています。

白血球の中の好中球というのがあるんですけれども、
好中球の数値が、一応1500という数値を下回ると、好中球減少症という事で非常に免疫が低下して、
いろんな病気にかかりやすくなるという事が言われているんですが、
ほとんどこの1500に近い子どもたちが増えてきています。



Sawada:
あ、そうですか。
そうするとこれは一般的な血液検査で分かったようなもののイメージなんですか?
それともこれは特別に白血球を調べたようなものなんでしょうか?

川根:
そうですね、血液検査というのはいろんな検査がありまして、
検査項目もお医者さんによっては自分で選択をしなきゃの項目もあるんですけれども、
その中で白血球の内訳、好中球とか好酸球とか、いくつか種類がありますので、
末梢血液像のデータを取る必要があります。

そうすると好中球が高いとか低いとか、それとも基準値内なのかというのが分かります。
その時に注意をしなければいけないのは、
風邪をひいていたり、たとえばインフルエンザにかかっていると、
やっぱりこの好中球というのは下がってしまうんですね。

そういったウイルス性のものに感染していないかどうかというのを確かめるために、
CRPという、炎症が身体の中で起きているかどうかを測るという項目があるんですけれども、
CRPも出来たら一緒に測ってですね、
「CRPは異常ではないのに好中球が下がっている」というのは
何らかのシグナルを発しているんではないかなと思っています。


Sawada:好中球というのは、好きに中に球とかくんでしょうかね?

川根:はいそうですね。

Sawada:
この好中球とCRP、この2点を注意してという事で、
お医者さんというのはこれ、一般的に言えば放射能との疑いについてここまで判断されている、
知見があるお医者さんっていらっしゃるものなんでしょうかね?


川根:
そうですね、やはりなかなか理解のないお医者さんが非常に多くてですね、
鼻血が出たり下痢をした場合でも、
「鼻血は子どもが鼻をほじくったせいではないか」とか、
「お母さんが放射能の事を心配するから、子どもたちの身体に異変が起きるんだよ」
というような事を言うようなお医者さんもいます。

ただ、今この問題がですね、内部被ばくの問題を、自分で私的に勉強をしていて、
少しづつですが放射能の事と、今回の子どもたちの身体の変化とを結び付けて考えていこうとするお医者さんが
徐々にですが増えてきています。


Sawada:
そうですか。
それにしても先程ありました心電図の検査もそうですし、血液検査も、そんなに難しくなく、
エコー検査となるとさすがに専門の機器がいるという事になる
それ以外の部分についてはこの心電図もしくは白血球の部分の数値を調べていくということは、
そんなに難しくなく出来る検査項目ではありますよね。


川根:そうですね。


Sawada:
それについて先生としては、福島を中心として、どの範囲ぐらいまでのお子さんを中心に、
いま、是非知っておきたいというような位置づけなんでしょうかね?


川根:
私たちは内部被ばくを考える市民研究会というホームページのほうに、
ヨウ素131によって各都道府県がどれ位汚染されたか?という資料と、
セシウム137によって各都道府県がどれだけ汚染されたか?という資料を載せてあります。
この汚染マップ、下の方のカラーであるものがですね、
独立環境研究所というところが、2011年8月25日に校正したものなんですね。
その、赤、オレンジ、黄色、緑、このあたり、
福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、千葉、神奈川あたり、
ここまで広がっておりますけれども、
あと山形、新潟の一部ですね、
このあたりまでは私は、先ほど言いました
甲状腺のエコー検査、血液検査、心電図の検査はやるべきだと思っています。


Sawada:
そうですか。
そうしますと広範囲には及びますが、比較的簡単な検査で出来るという事で、
是非私たちは、子どもをもつ親としては、
出来ればこういう検査項目を、まずは一回安心のために設けてみるというのは重要なんでしょうね。


川根:
そうですね、で、実は昨年の6月にですね、
原発災害子ども被災者支援法という法律が出来ているんですね。
そ子にはですね「子どもたちの健康診断を行う事」と
「国の責任において行う事」というのが謳ってあるんです。
ただし、この「子ども被災者支援法の対象地域がどこか?」という事が具体的になっていないんですね。
この子ども被災者支援法の、実際に東京・関東の子どもたちは被ばくしている訳ですから
「その子どもたちの健康診断を行え」という事で、今、お母さん方、お父さん方が中心になってですね、
原子力規制庁、原子力規制委員会、復興庁、環境省、文科省などに交渉を行っています。


Sawada:
そうですか、ですからまさに自分たちで自衛しなければならない部分もありますけれど、
こういった法律を上手く使って、どうにか国のシェアを受けて
全国規模に広がってやっていかなければならない課題なんでしょうね。


川根:そうですね、はい。

Sawada:わかりました。ありがとうございます。




ーーー


内部被ばくを考える市民研究会のサイトより、
川根先生のお話があった地図を一部転載

ヨウ素131のよって各都道府県はどれくらい汚染されたか?
11_20130214093852.jpg 12_20130214093851.jpg
13_20130214094307.jpg



セシウム137によって各都道府県はどれくらい汚染されたか?
セシウム11 セシウム12
セシウム13


県民健康管理調査
新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」
福島県立医大鈴木眞一教授2/13




心電図
茨城・小中学生の心臓に異常が認められるケースが急増

診断名(取手市心電図診断結果)
取手12

川崎病(既往症、冠動脈瘤含む)とQT延長(疑いも含む)の年度推移
取手14
平成20年度はひとりの子どもが川崎病既往症 QT延長症候群の両方を診断。
平成23年度入学前にQT延長症候群だったと診断を受けた子ども2名を含む。



血液検査

好中球減少症

好中球減少症とはどんな病気か
好中球は白血球の構成成分の一種で、
主に細菌や真菌(しんきん)(かび)に対しての感染を防ぐはたらきをしています。
さまざまな原因で好中球が減ることにより、細菌や真菌の繰り返す感染や重症化が起こります。

症状の現れ方
繰り返す発熱
口内炎や口腔内潰瘍(こうくうないかいよう)、
皮膚感染症などで疑われます。

検査と診断
一般的には末梢血中の好中球数が1500μl未満の状態と定義されますが、
臨床上で易(い)感染性(感染しやすい)を示して問題になるのは、500μl未満の場合です。
ただし周期性好中球減少症が疑われる場合には、
約21日の周期で好中球が減るため、計画的な複数回の末梢血検査が必要です。
また、他の疾患を除外したり好中球系の低形成や成熟障害を確認するために、
骨髄検査も必要になることがあります。
好中球エラスターゼ遺伝子の変異が、先天性好中球減少症では約70%、
周期性好中球減少症ではほとんどの患者さんに認められています。



【ペイフォワード環境情報教室】「年間5~2ミリシーベルトの地域は出来る限り自主避難をするべき」12/2川根眞也先生

川根眞也氏(内部被ばくを考える市民研究会)が語る 脱原発世界会議
1/14(動画&内容書き出し)

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川根先生がベイフォアード環境情報教室に出演されました~


【ペイフォワード環境情報教室】121202川根眞也先生Vol009



埼玉県の公立中学校の先生である川根眞也先生をお迎えしております。
川根先生にはお子様を持つ親御さんへの具体的なアドバイスなどを中心にお話しいただきます。

sawada:
初めてご登場という事なんですけれども、埼玉県の公立中学校の先生という事で、
311以降ですね、いろいろな場面で活動されていまして、
先生は具体的には今回どのような活動をされているんですか?

川根:
実は私は公立中学校の教員を、もう30年近くやっているんですけれども、
本当は原発とか放射能の事よりも地震の事を一生懸命調べていた事があるんですね。
実は阪神淡路大震災の時に、すごくショックを受けました。
あれだけ地震の事を授業で教えてきたのに、全くその知識が役に立っていないと、
また防災についても全く役に立ていないと思ったんですね。
これは、もう阪神淡路大震災の事をきっかけにですね、
実際に子どもたちに授業でやって、役に立つような知識。
たとえば大きな地震が来たらどうするのか?とか、
3日間分の食料や水はみんなきちんと用意しなければいけないとか、
トイレの前に応急用のトイレにはこんなものがあるよという事や、
10円玉がね、公衆電話が電気が止まっても動くように。
そういった事をやはりきちんと勉強しなければいけないというふうに思って、
随分この間地震の事を勉強してきました。

ところが今回の原発の事故が起きてからですね、
「学校の授業がこの放射能の問題について全く役に立っていない」というふうに私は思いました。
それプラス、「政府が、全く本当の事を伝えていない」
テレビも新聞も何一つ放射能がどの位出てきたかを伝えていない。
特にひどいのは、3月15日に私もさいたま市もそうですが、
沢山の放射性物質がどっと来た。
放射能プルームが来たんですけれども、
誰もですね、その日に屋内退避しなければいけないとか、
午後の部活動を中止にしなければいけないという事をやってこなかった
んですね。

私の職場はたまたま女性の教員が昼間メールでニュースをチェックしていて、
さいたま市で通常の放射線量の40倍というニュースが流れていた事と、
また、私が学校にあった放射線量計、ロシア製のラデックスRADEX1503というものですが、
それを使って、前日の3月14日から、空間放射線量を測っていたんですけど、
急激にですね、15日の昼間ぐらいから上がってですね、
私が夕方川口の自宅に戻る頃には、
その空間線量計でみても1.41マイクロシーベルト位、毎時であったんで、
公式発表でもさいたま市の報告にある埼玉県衛生研究所で
午前11時に1.22マイクロシーベルトまで行っている、とんでもない値を記録していたのに

私の学校は、たまたまその職員からの情報と、私が測っていた、放射線量計で測っていた事をふまえて、
校長の判断で、午後の部活は全部屋内だけにしようと決まったんですが、
他の中学校や小学校では屋外活動を普通にやっていたんですね。

sawada:そうですよね

川根:
はい。
そんなことをきっかけにですね、放射能、そして内部被ばくの事を調べて、
これは、市民が考えて情報発信をし、
また市民が勉強していくような環境が必要だというふうに思い、
去年の8月に準備会を発足させて、
10月に内部被ばくを考える市民研究会というのを立ち上げてきたというわけです。
そのなかで、沢山のお母さん方、お父さん方から依頼がありまして、
あちこちで今、講演会活動をやっています。
多い時で月に5~6本。
実は来月12月もですね、新潟の方へ行きまして、
あとは東京の清瀬の方でも講演会をやることになっています。

sawada:
そうですか、先生の活動はホームページを通じて数多くのご両親の方がみられていると思うんですけれども、
なかなか、まず3月15日のプルームの話もそうですけれども、
本当に真実が伝わっていないという感じで、
先生のところで、一番被害をこうむるであろう、お子様たちと常に接している中で、
やっぱり真実をしっかりと伝えなければいけないと、
お子さんたちもそうですけれど、ご両親がまずしっかりしてそういう意識を持たない事には、
なかなか具体的行動にもいかないと、
もちろん先生が持っていただけるのが一番ですけれど、
先生も、もともと知識がある方もいらっしゃらないでしょうしね。
そういった中、今後これから出ていただいてですね、
私の番組で情報を頂くことにもなるんですけれども、
先ず小さなお子様をお持ちのご両親に対して、
今後はどういう意識でこの放射能の事を考えて闘っていくべきなのか、
そうしたらいいのか?という所をメッセージを頂けますか?

川根:
まずですね、この間の11月11日に、内部被ばくを考える市民研究会で声明を出したんですね。
ともかく、高い放射能汚染の地域からは、やっぱり住民が避難できるようにしようと。
子ども、妊婦、そしてすべての住民という事を今訴えています。
で、私はですね、ベラルーシも最終的には1ミリシーベルトから住民を避難させたんですね。
日本では、今政府はですね20ミリシーベルトまでは住民を帰還させるという事をやっているわけです。
沢山、もう5ミリシーベルトや2ミリシーベルトのところは、
沢山、福島県や宮城県、そして群馬、茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川にあります。
こういったところは、僕はいずれ大きな健康被害が出ると思うので、
先ずはですね、こういった地域の方、行政に働きかけてもほしいんですが、
先ず出来る限り自主避難をするべきだと僕は思っています。

もうひとつはですね、埼玉県でもそうなんですが、
埼玉県産の野菜、お肉、そういったものをきちんと調べていくとですね、
場合によっては数ベクレル出るんですね。
でやっぱり僕は小さいお子さん、特に乳幼児のお子さん、
あとは、おなかの中にいる赤ちゃん。
この栄養はですね、1ベクレルでも食べさせてはいけない
と僕は思っています。

で、幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生、
身体ができていく世代については、
僕は少なくてもドイツ放射線防護協会が言っている
1kgあたり4ベクレルを超えるような放射性物質の入っていないもの。
これはセシウム137についてだけなんですが、に、するべきだと思っています


なかなかですね、いまの学校教育は地産地消という事で、
そしてまた食育という名のもとにですね、
埼玉県の子どもたちは埼玉県産の食事でというふうに言われ、
茨城県の子どもたちは茨城県の農作物でという事で言われているんですよ。

残念ながら僕は東北と関東地方では
食育の名のもとでの地産地消というのは、僕はダメだと思っています。


それはすなわち、子どもたちに放射性物質入りの食べ物を食べさせるという事になるわけですから、
北海道や九州、西日本産の食材でですね、全ての学校給食をやっていただきたいなというふうに思っています。



sawada:
そうですね、ありがたい事に今現在の日本の場合で言うと、まだ選べる状態にあるというのがありますよね。
あの、ま、がれきの拡散というのがありますので、
大阪、北九州、静岡といろいろありますが、
それが基本的になされずに、西日本の食材を選ぶ、もしくは海外のものを選ぶという事で
随分防げる面というのが、まだまだ余地が残っていますよね。

川根:あります。

sawada:
学校という場で給食で出ると、基本的は親御さんとしても文句言えとは言わないですけれども言いにくいと。
だけれども、これが自分の子どもの事だと思えば、
やっぱりしっかりとまず勉強をして、伝えなきゃいけないという事がありますよね。


川根:
そうなんですね、
でも残念ながら新聞もテレビも本当の事を伝えてこなかったし、
今政府は、行政環境はですね、「100ベクレル/kgまでは安全だ」と言い切っているんですね。
私はさっき言ったように、子どもたちには4ベクレル/kg以下食材をするべきだと思っていますので、
ここの開きがあるんです。
この事は学校の教員でもあんまりよく知らないです。
お母さん、お父さん方でも知らない方が多いです。
でもですね、実際にはヨーロッパの方々はチェルノブイリ原発事故で経験しているんですね。
そこでの教訓でドイツ放射線防護協会が4と言っているわけですから、
僕はそれをやっぱりですね、学ぶべきだと思っています。


sawada:そうですね。

川根:
で、是非ですね、お父さんお母さん方にも、
こういった内部被ばくの問題については勉強していただきたいと思っています。

sawada:
そういう意味でこの番組で先生に出ていただきますので、
親御さんの勉強の場としてぜひご活躍お願いしたいと思うんですけれども、
先ずはですね、直近で具体的になにをしたらいいか?という
おっしゃるように食べ物については西日本産を中心に摂っていくというのがあるでしょうし、
あと先生、マスクですね。
日常の生活の中でマスクをすることを提唱されてますけれど、
これはどんな背景からなんですか?

川根:
実は私はですね、食べものの汚染、食べ物から摂取する物もあるとは思うんですけれども、
実は呼吸器から摂取する部分が非常に大きい可能性があるというふうに思っているんですね。
福島老朽原発を考える会、フクロウの会という方々がですね、
子どもたちの尿検査をやっています。
その中で一つ事例としてはですね、23歳の男性の例なんですけれども、
1回目、尿中のセシウム濃度を測ったらですね、1.7ベクレル/kgあった。
2回目測っても1.6だった。
大体3カ月経っているんですけれども全然減らない。
ところが、3回目測ったらですね0.3ベクレル/kg以下に下がってしまったんですね。
この23歳の男性、1回目と2回目と3回目、食べ物に何も変化はないんですね。
ところが2回目と3回目の間に、冬場1月から2月だったので、
積雪のためソフトボールの練習を中止していたと、
そして、3月から4月、花粉症対策でマスクをしていた。という事だけなんですね。


つまり、身体の中にあった放射性セシウムが、ガクーンと減ったのは、
場合によると放射性物質が沢山ある場所での屋外活動を止めて、
そしてまた花粉症予防という事でマスクをしていたために、
ホコリを吸い込む事が減ったせいで、彼の中の放射性物質が出た可能性があるんですね。
逆に言うと、マスクはですね、簡単なマスクでも、
高い放射性物質が舞い散る場所では有効かもしれない
というふうに私は思っています。

sawada:
N95という規格の医療用的なマスクがございますけど、
そこまでせずとも一般的な花粉症用のマスクでも、ある一定の効果があった可能性があると、

川根:ありますね。

sawada:
そうなると、そんなに難しくも無く、呼吸が苦しいわけでもなく、
日々防御できる簡単なツールになる可能性はあるんですね。

川根:ありますね。
またですね、子どもたちを放射能から守る東京連合という所がですね、
路傍の土というデータをつくられているんですね。
つまり放射性物質が道路ですとか、駐車場みたいな広いアスファルトとかコンクリートで覆われている場所。
ここに落ちた時に、水はやっぱり低い方に流れます。
雨と一緒に低い方へ流れ、その片隅で水が蒸発して濃縮するんですね。
だから場合によると1万とか2万とか、
場合によるとですね10万ベクレル/kgぐらいの、放射性セシウムの泥が、
私たちの身近に落ちているんですね。

それが今、こういう急に冬型の気圧配置になって、どんどん、どんどん強い風で舞っています。
こういった時期にはですね、是非通学の時には、
子どもたちにはマスクをさせて欲しい
なというふうに思っています。

sawada:
そうですか、ありがとうございます。
今度また身近な簡単にできる防御の方法も含めてですね、
これから親御さん達がなにを知って、どう行動していけばいいのかということを、
中学校の先生という立場から、もっともっと、私どもの方にメッセージを頂ければと思っています。
今後ともぜひよろしくお願いいたします。

川根:よろしくお願いいたします。

sawada:
川根先生には本番組の被ばく防御コースの主任講師としてこれからもご登場を予定しております。
なお川根先生が代表を務める内部被ばくを考える市民研究会では、
来年2月に川根先生をベラルーシに派遣するプロジェクトが進行中とのことです。
是非ウエブサイトもご覧ください。


ーー川根眞也氏プロフィール(川根氏のブログより転記)ーー

埼玉県公立中学校で理科を教えています。
2011年3月11日から、地震と原発事故のことを調べ、発信してきました。
Facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」に参加。
埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。
「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会代表。
HP   http://www.radiationexposuresociety.com/
ブログ http://radiationexposure.blog.fc2.com/






川根眞也氏(内部被ばくを考える市民研究会)が語る 脱原発世界会議1/14(動画&内容書き出し)

川根眞也さんという方を初めて知りました。
中学校の理科の先生だそうです。
こんな先生に理科を習ったら勉強が好きになりそう(*´σー`)ナンチャッテ・・・


「10ミリシーベルトを超える場所、
ここにいる子どもたち200人のうち一人癌死が増えても、これは無視できるレベルなんですか?」

200人に1人、学校でいうならひとクラス40人として5クラス位の人数でひとり。
一校で、1人~3,4人癌死になるっていうこと・・・
とても無視できるレベルではないと思いました。

わたしは、いままでずっと、
「ベクレルをミリシーベルトに計算し直す」という事は、しなければいけない事だと思っていました。
けれど、それは、間違いだっていうことに気がつかせてくれました。


ーーーーー


川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会)が語る
脱原発世界会議 2012年1月14日




いくつ出たと思います?
庭が10000超えてます。1万ベクレル毎kg。
公園、90000、9万ベクレル毎kg。
絶対にこんなところがこんな筈ないんです。
ほんとうに??じゃないですか、埼玉や東京の土地は、
山が多いところが汚染されているように見える角、実は違うんです。
アスファルトかコンクリートに流されているのが多いです。
ところが、土があるのは今どこですか?

ー公園

公園、それから?

ー学校

学校で、
公園、学校、運動場、グランドにあるんじゃないですか
ここは違うんじゃないですか?
そこは子どもたちが遊ぶんじゃないですか。

2012011611.jpg

その場所が全くこれ(文科省の蓄積線量マップ)によってごまかされている。
で、実は9万ベクレルで疑ったんですけれど、
杉並の小学校が出ましたよね。(※続きを読むに関連ニュース)
9万ベクレルのシートが。
9万ぴったりなんですよ。

だから、実はこれ、測らないと分からなくて
そういった場所に子どもたちが放置されているのが今の日本の現状なんです。

で、日本の放射線の専門家はですね、こういうふうによく言いますよね。
「年間100ミリシーベルトまでは健康に影響がない」
年間100ミリシーベルト被ばくすると、癌で死亡するリスクは0.5%高まる、
大体日本人の、50%が癌を発症して、その30%が癌で死亡しているから、
30%が30.5%になるぐらいだから、この福島原発の事故由来かどうかわからない。

2012011612.jpg

これ、福島県の県民健康リスクアドバイザーの山下俊一(日本の医学者。福島県立医科大学副学長。)さんなんか、
一生懸命言っていますよ。
神谷研二(広島大学緊急被ばく対策委員会委員長・教授・緊急被ばく医療推進センター長、
原爆放射線医科学研究所長)だとか、
さいたま市のアドバイザーの菊池透だとか、
みんな放射線医学総合研究所の人間がみんなこれを言ってますね。
本当ですかね。

ね、30%が30.5パーセントになる。
100人のうち30人死ぬのが、30.5人になる。
0.5人死ぬっていうのは無理ですよね。
計算としてもおかしい、2倍してみました。
200人で考えてみましょう。
そうすると、こういうことになります。

2012011613.jpg

これは〇が200個あります。200人。
30%、60個。黒い●
これが今でもがんで死亡する人の割合です。
★印、福島第一原発の事故で100ミリシーベルト、1じゃないです、今回。
100ミリシーベルトを被ばくした時に増える癌死の数。
つまり、200人に一人の癌死が増えるという事ですよ。

これをあなたは無視できると思いますか?
それとも多い、そんなに危険があるなら逃げたいと思いますか?

で、子どもはですね、
その3倍~4倍リスクが高いと言われるんです。
10倍高いというふうに言う研究者もいます。

3倍から4倍ということは100を割って下さい。
そうすると35ミリシーベルトから20ミリシーベルトで
200人に一人の子どもが癌死するという事じゃないですか。

10倍もし高かったとすると、10分の1、10ミリシーベルトで
200人に一人の子どもが癌死するっていう事じゃないですか?

もしそうだとすると、先程の資料に戻るんです。

2012011614.jpg

私はこの薄い水色のところは10ミリシーベルトを超えると思うんです。
ここにいる子どもたち200人のうち一人癌死が増えても、これは無視できるレベルなんですか?


という事を日本の放射線の専門家たちは今、言っているかと思います。

これは、JWゴフマン(※下記に参照あり)さんが作られた、癌死1万人シーベルトというグラフです。

2012011615.jpg

先程の100ミリシーベルトで0.5%癌死が増えるというのは、
この、平均的な30代の大人を考えています。
0歳、胎児ではこの位、3倍から4倍
5歳でも3倍近いようであるということを、ゴフマンさんは言っています。

今、関東地方でも早期流産が増えています。
お知り合いにですね、産婦人科医の方がいらっしゃったら
「流産って増えているんじゃないの?」って聞いてみて下さい。
関東地方でも低線量被ばくで流産をする方が増えています。


もうひとつ、

2012011616.jpg

ベクレル、これはアンリ・ベクレルさんですね。
フランスの物理学者で、ノーベル物理学賞を受賞した方
放射線の発見者です。

大阪とか兵庫で一番高いベクレル数だった汚染牛肉は4350ベクレルがでた。
ベクレルってどういうことかって言うと、
この牛肉が、ここ1kgあったとします。


2012011617.jpg

ね、
そうすると、「いーち」と数える1秒間に4350発放射線が出る
これが4350ベクレル毎kgって言うんです。

「いーち」っていう間に4350発ですよ。
身体の中に入ったと考えてみて下さい。
1秒間でそれだけです。
1時間だったらそれの3600倍。
1日はさらに24倍。
1年間はさらに360を掛けた放射線量を身体の内側から浴びるという事です

これをですね、「150グラム食べても大丈夫だ」って言っている放射線の専門家しかいないんですよ、日本には。

ね、安斎郁郎(あさイチの問題番組に出演)という、原発に反対している方も、
東京新聞のコメントかなんかで安全だと書いています。

これは何かというと、
ベクレルをミリシーベルトに計算しているんです、彼らは。
ベクレルをミリシーベルトに計算し直すのは僕は間違いだと思っています。


何故かというと、ICRP放射線防護委員会のこの基準、考え方っていうのは、
実はDNAの発見以前に作られたものなんです。

DNAが傷ついたら細胞はどんな風に変わるのか、
それを彼らは前提にしていないというのが一つ。

もうひとつ、分かりやすい話しを欧州放射線リスク委員会のクリスバズビーさんがこんなことを言っています。
「外部被ばくと内部被ばくは全く違う影響なんだ」
例えば炭火の暖炉にあたる。
あたった時に近寄りすぎて「アチチッ!」これが外部被ばく。
この炭火の暖炉にあたった時に、
「真っ赤に燃えている炭火をつまんで口の中に放り込んで飲み込む」
これが内部被ばく。

同じですか?

これを計算式で同じだってやっているのが、今の放射線防護委員会だし、
去年まで東京新聞でも、ベクレルをミリシーベルトに計算し直していました。

僕は「あれはおかしい」って、ずっと言ってたんですね。
人間の体はそんなに単純ではないです。

例えばですね、先程紹介しました
ユーリ・バンダジェフスキーさん(医師・病理解剖学者。ゴメリ医科大学初代学長)はこんなことを言っています。

2012011618.jpg

心臓は1%の細胞が機能しなくなった、殺されただけで、25%が機能不全になるんです。
働かなくなるっていうんですよ。

子どもの心臓、
5歳の子どもの心臓は220グラムぐらいです。
そこにセシウム137が溜まって、
1%の心臓の細胞がやられただけで25%動かないんですよ。

心臓って知っていますか?

心房と心室がゴックン、ゴックンとね、右側と左側で連動しながら動いているんです。
これの25%が動かなくなったら、心筋梗塞になるのは当たり前じゃないですか。

で、実は先程言いましたけれど、
これはチェルノブイリ事故の前に作られたので
脳と心臓と泌尿器気が入っていないんです。

ー申し訳ないです、ちょっとお時間がきてしまいましたので、


ーーーということで、Youtube ここまでです。



ーー川根眞也氏プロフィール(川根氏のブログより転記)ーー

埼玉県公立中学校で理科を教えています。
2011年3月11日から、地震と原発事故のことを調べ、発信してきました。
Facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」に参加。
埼玉県、東京都内で「福島第一原発事故と放射能~内部被ばくを避けるために~」講演会活動を開始。
「内部被ばくを考える会」の発足に参加。同会代表。
HP   http://www.radiationexposuresociety.com/
ブログ http://radiationexposure.blog.fc2.com/




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