杉田:
衣食住というのは人間の社会の中でも最低限の守らなきゃいけない事だと思うんですけど、
食の問題も今すごく問題になっていますけど、給食とかもそうですけれど、
やはりそういうな衛生面とかいろいろな
宇都宮:
それから放射能問題も都内でもホットスポットがありますから、
お母さんたちが自主的に測量をしてですね、放射線量を測って給食の安全なんかをやっていますけれども、
これはもっと都が補助金を出すなり、都自らが測量をして基準を決める。
私は国の基準は常に甘くなる傾向にあると思っていますから、
それ以上の基準を都が設定して安全性を担保する、そういう事が必要だと思いますね。
私が会長(日弁連)をやっていた時点で原発事故が起こったんですけど、
文科省の方がそういう基準を打ち出す。
特に学校なんかでどのくらいまで校庭で子どもが遊んでいいか?と。
大体日本の基準は年間1ミリシーベルト以下に抑えなきゃいけないというのが一般の基準だったんです。
ところが福島県内がどんどん上がっていったから、
20までですね、20ミリシーベルトまで
杉田:20ミリ、いきましたね。
宇都宮:
容認するという事に緩和しちゃったんですね。
ところがそういう被ばくをしたり、内部被ばくをした人の人体の健康っていうのは
すぐ現れるんじゃなくて、長期的に被ばくを続けて結果として癌になるとか、白血病になる。
そういう結果になるので、
予防原則というか、そういう事が起こらないようにあらかじめ対策を取る必要があるわけですよね。
もう、結果が出て病気を発症したら遅いわけですよね。
そういう事を考えたら緩和するのは問題だという事で、日弁連は「原則1ミリシーベルトを守るべきだ」と。
そうじゃない場合には「避難させるとか、対策を取るべきだ」という事を言って、それを変えさせたんですけど、
どうも福島県の対応もですね、厳しくやるとみんな避難してしまうので、県民がいなくなると。
だからなんとか帰還を急がせるために基準の緩和をやっていると、
あるいは健康調査なんかも県がやって、
あまり健康被害が出ていないようなデータをやって、
帰還を促すようなそういう意図的なデータの発表がやられているので、
それは非常に問題がありますね。
もっと客観的に、きちっと公正な検査が行われて、
子どもたちも含めて定期的な健康診断が必要ですよね。
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
第1に、低線量被ばくであっても将来病気を発症する可能性があることから、放射線被ばくはできるだけ避けるべきであることは当然のことである。とりわけ、政府が根拠とする国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)は成人から子どもまでを含んだ被ばく線量を前提としているが、多くの研究者により成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることにかんがみると、子どもが被ばくすることはできる限り避けるべきである。
第2に、文部科学省は、電離放射線障害防止規則3条1項1号において、「外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3月間につき1.3 ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」を管理区域とし、同条3項で必要のある者以外の者の管理区域への立ち入りを禁じている。3月あたり1.3mSvは1年当たり5.2mSv であり、今回の基準は、これをはるかに超える被ばくを許容することを意味する。しかも、同規則が前提にしているのは事業において放射線を利用する場合であって、ある程度の被ばく管理が可能な場面を想定しているところ、現在のような災害時においては天候条件等によって予期しない被ばくの可能性があることを十分に考慮しなければならない。
第3に、そもそも、従前の基準(公衆については年間1mSv)は、様々な社会的・経済的要因を勘案して、まさに「安全」と「社会的便益の両立を考えて判断」されていたものである。他の場所で教育を受けることが可能であるのに「汚染された学校で教育を受ける便益」と被ばくの危険を衡量することは適切ではない。この基準が、事故時にあたって、このように緩められることは、基準の策定の趣旨に照らして国民の安全を軽視するものであると言わざるを得ない。
第4に、この基準によれば、学校の校庭で体育など屋外活動をしたり、砂場で遊んだりすることも禁止されたり大きく制限されたりすることになる。しかしながら、そのような制限を受ける学校における教育は、そもそも、子どもたちの教育環境として適切なものといえるか根本的な疑問がある。
以上にかんがみ、当連合会は、文部科学省に対し、以下の対策を求める。
1 かかる通知を速やかに撤回し、福島県内の教育現場において速やかに複数の専門的機関による適切なモニタリング及び速やかな結果の開示を行うこと。
2 子どもについてはより低い基準値を定め、基準値を超える放射線量が検知された学校について、汚染された土壌の除去、除染、客土などを早期に行うこと、あるいは速やかに基準値以下の地域の学校における教育を受けられるようにすること。
3 基準値を超える放射線量が検知された学校の子どもたちが他地域において教育を受けざるを得なくなった際には、可能な限り親やコミュニティと切り離されないように配慮し、近隣の学校への受け入れ、スクールバス等による通学手段の確保、仮設校舎の建設などの対策を講じること。
4 やむを得ず親やコミュニティと離れて暮らさざるを得ない子どもについては、受け入れ場所の確保はもちろんのこと、被災によるショックと親元を離れて暮らす不安等を受けとめるだけの体制や人材の確保を行うこと。
5 他の地域で子どもたちがいわれなき差別を受けず、適切な教育を受けることができる体制を整備すること。
2011年(平成23年)4月22日
日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児
宇都宮けんじ 第一声
http://youtu.be/Ev_qphdJKME?t=17m47s
18:23

みなさん、おはようございます。
東京都知事候補の宇都宮けんじです。
1年前の選挙に続いて二度目の挑戦になります。
今度こそは勝利を収めて東京都を変えていきたいと、そういうふうに考えております。
私は40年以上にわたって、さまざまな社会問題に取り組んできた弁護士です。
サラ金、商工ローン、闇金業者と戦いまして、借金を抱えている多重債務者の救済活動を行ってまいりました。
そして2006年にはサラ金の高利を大幅に引き下げるグレーゾーン金利を撤廃させる貸金融法を成立させました。
今から19年前、地下鉄にサリンがまかれました。
地下鉄サリン事件です。
この事件で13人の方が尊い命を亡くされ、2000人を超える方が負傷しております。
私は地下鉄サリン事件の都民の救済のために地下鉄サリン事件に対する弁護団を立ち上げ、私が団長に就任しました。
そしてオウム真理教と戦い、オウム真理教の破産申し立てを行って被害者を救済するとともに、
オウム被害救済法を2008年に提出させて被害者の救済を行いました。
さらに2008年にはリーマンショックの後、多くの派遣労働者が覇権切りにあって会社を解雇されました。
派遣労働者の中には、職を失うだけではなくて住まい、寮や社宅を放り出されて住まいを失ってしまい、
野宿を余儀なくされる方が大量に発生しました。
私は協同組合のみなさんと一緒になって、
この野宿を余儀なくされた派遣労働者のために、年越し派遣村の運用を行いました。
名誉村長としてこの活動に参加したわけです。
そして2010年4月から、2012年の5月までは、
日本弁護士連合会の会長として、全国の弁護士、弁護士会のみなさんと一緒になって、
2011年3月11日に発生した東日本大震災、これに伴う原発事故の被害者被災者の支援活動に取り組むとともに、
多くの法律制度を発足させました。
私はこのような40年以上にわたる弁護士の経験を生かして、
東京都を若者もお年寄りも男性も女性も障害のある方も障害のない人も、
みんなが暮らしやすい、そして世界一働きやすい暮らしやすい希望の町東京をつくるために
そのために東京都知事選挙に二度目の挑戦をすることを決意した次第であります。
これから、私たちが掲げる基本政策と特別政策を発表させていただきます。
残念ながら、今回の都知事選に様々な候補が立候補されておりますけれど、
この政策をめぐる公開討論会は一回も行われておりません。
私は「公開討論会を行って政策を都民に示して、都民の選択に委ねるのが都知事選挙の有り方ではないか」。
それを強く訴えてまいりましたけれど、
残念ながら今回の選挙は、一回も討論会が行われないまま都知事戦に突入する、
こういう異常な選挙になっております。
しかしながら私は直接都民の皆さんに私の政策、それを訴えて支持を広げていきたい。
こういう活動を18日間にわたってしっかりとやっていきたいと思っております。

5つの基本政策と2つの特別政策を掲げております。
老人福祉・待機児童
1つは、東京を世界一働きやすく暮らしやすい、みんなが希望が持てる街にしていく事であります。
石原都政、猪瀬都政14年間の間に福祉が大幅に切り捨てられております。
大型開発には予算を使うけれど、福祉はどんどん切り捨てていっている。
一人当たりの高齢者の老人福祉予算は
石原さんが知事になった時は全国の都道府県で2番目に高い福祉予算で福祉を行っていました。
それがどんどん削られて、現在は47都道府県でも最下位近くなっております。
一人当たりの老人福祉予算も23%削減されてきております。
ところがこの46道府県では、全て老人福祉予算が増えてきているんです。
この結果どういう事が生じているでしょうか?
特別養護老人ホームに入りたくても入れない高齢者が4万3000人を超えています。
また、子育て中のお母さんが子どもを預けて働きたくても保育園が足りません。
保育園に入りたくても入れない待機児童は2万人を超えております。
私はまず、東京都の都政では福祉を充実させます。
そして、特養老人ホームに入れない高齢者を無くしていきます。
待機児童を速やかに無くしていきます。
働きやすい職場環境
さらに若者が希望を持って働けない状況があります。
なかなか就職できない、職が無い。
就職できても、非正規労働だけだ。
正社員になっても長時間労働、過労死、過労自殺が多発しております。
さらには昨年からグループ企業の問題が大きな社会問題になっております。
若者が就職しても使い捨てにされてしまう。
中にはうつ病を発症して会社を休まざるを得ない。
それにかこつけて会社は若者を次から次へと解雇する。
こういうブラック企業の問題が、大きな社会問題になっております。
私は東京都が若い人にとって働きやすい職場環境をつくるために、
まず、ブラック企業規制条例をつくって、
東京にブラック企業が無いような街にしたいと考えております。
また、過労死防止条例をつくって、長時間労働を止めさせる。
サービス残業を止めさせる。
こういう条例を作ります。
さらに東京都が発注する企業、公共事業を受注する企業に関しては
公契約条例をつくります。
東京都の公共事業を受注する企業は、そこで働く労働者の最低賃金を保証しないとダメだ。
さらには男性と女性が同じ賃金、男女賃金の差別をなくす。
こういうルールを確立している企業でなければ東京都の公共事業を受注させなくする。
公契約条例を作ります。
住宅問題
さらにもうひとつ、住宅の問題は深刻です。
石原都政や猪瀬都政の14年間、都営住宅は1戸もつくられていないんです。
都営住宅が余っているか?というとそうじゃない。
倍率が高い。
何年申し込んでも当たらない。
現在都営住宅に入りたくても入れない人が20万人を超えております。
さらに昨年から脱法ハウスの問題が大きな社会問題になっております。
一部屋を間仕切りして、1畳や2畳の空間を住宅として貸している。
2万3万の家賃を払ってそこに住んでいる労働者が沢山いるわけです。
あるいはレンタルオフィスを借りて、そこを間仕切りにして住宅にする。
これは消防法違反、建築基準法違反なんです。
そういう脱法ハウスは禁止されても、そこに住んでた人、2万3万の家賃しか払えない人、
追い出されたらどうなるんでしょうか?
野宿をするしかなくなるんです。
私は住まいの政策は極めて貧困であったと考えております。
都営住宅をつくるだけではなくて、
都内には空き家が沢山あります。
これを都が借り上げて、公共住宅として、住宅に困っている、住まいに困っている人達に提供します。
さらには、ヨーロッパでは行われている家賃補助制度を検討します。
2万3万なら家賃が払える。
そういう人達に対して、都が2万3万の家賃を補助すれば、
ちゃんとした、人間らしいアパートを借りる事が出来ます。
こういう政策を通じて、東京都ではびこっている住まいの貧困を解決します。
首都直下型地震対策
都民の命を守るためには近く予想されている首都直下型地震対策も急務であります。
この震災対策に力を入れたいと思います。
ところで、石原・猪瀬都政の14年間、
実は防災対策震災対策の手を抜いてきているんです。
石原さんが都知事に就任した当時の防災予算は年間1兆円だったんです。
ところが今6000億円に減らされてきております。
それから震災が起こると、火災や建物の倒壊で、死者が沢山出ています。
この建物の耐震工事、あるいは木造家屋の不燃化工事、これが急がれている訳です。
ところが東京都のこれまでの基本方針は
建物の耐震工事や不燃化工事は自分でやりなさい。
こういう方針なんです。
道路の整備はやります。
だけど、一人一人の都民の建物の耐震化工事や不燃化工事は自分でやりなさい。
こういう考え方なんです。
お金がない人は耐震化工事がやれないじゃないですか。
お金が無い人は不燃化工事がやれないじゃないですか。
そうすると、「震災が起こったら死んでもしょうがない」というんでしょうか?
こういう震災対策を都民の事故責任に任せる。
都民の命を大切にしない防災対策を根本的に転換します。
東京都が補助金を出して、都民の皆さんの建物の耐震化工事、不燃化工事を進めます。
それから東京には老朽化した施設が沢山あります。
この施設が倒壊しますと多くの方が亡くなります。
それを防ぐために老朽化した施設の改修工事、補修工事に力を入れます。
それから東京湾のコンビナートの安全対策も極めて重要です。
これは、これまであまり検討されてきませんでしたけれど、
東日本大震災では仙台港、気仙沼港、そして千葉港でも火災が発生しております。
石油タンクが燃え広がって大変な災害が発生しているんです。
実は東京湾には石油タンク・ガスタンク・劇物タンクが5000基以上あります。
ここが、火災が発生したら大変な災害になります。
また、東京湾には12カ所の火力発電所があります。
現在原発は動いておりませんので、この火力発電所で発電された電力が首都圏に供給されている訳です。
ところが東京湾が炎上しますと火力発電所に、エネルギーが、その石油やガスが供給されなくなりますと、
火力発電所の機能が喪失して、首都圏に電力が送れなくなります。
この災害、大変な被害を防ぐためには、
お隣の神奈川県、千葉県とも協力して、東京湾の耐震対策、安全対策が不可欠であります。

脱原発・脱被ばく
脱原発脱被ばくを推進します。
原発のない社会を東京から発信します。
福島原発で発電された電力の最大消費地が東京都であります。
また東京都は東京電力の大株主でもあります。
私は福島の原発事故で被害を受けた被害者に対して、
東京都、東京都民は最大限支援する大きな責任があると考えております。
被害者の支援を行うとともに、私は東京電力の株主総会で福島第一第二原発の廃炉を提案します。
さらに現在進められようとしている柏崎刈羽原発の再稼働に反対するとともに、
柏崎刈羽原発の廃炉を提案します。
この点については新潟県知事の泉田知事と連携をしながら、
柏崎刈羽原発の廃炉を進めてまいりたいと考えております。
教育問題
子どもの教育も重要です。
いじめが多発しております。
私はいじめが無い、子どもたちがのびのびと学べる学校を作ります。
そのためには教員集団が自由でなければなりません。
教員に対する管理統制の強化。
君が代日の丸の強制は止めさせます。
そして30人学級の実現に力を入れます。
安倍政権の暴走にストップをかける
5番目の基本政策。
安倍政権の暴走にストップをかけます。
そして、憲法を守り、東京からアジアに向けて平和のメッセージを発信します。

東京オリンピック
二つの特別政策。
2020年のオリンピック・パラリンピック。
このオリンピックはシンプルで環境に配慮したオリンピックにします。
そしてこのオリンピックは東日本大震災の被災者や原発事故の被害者も歓迎できるオリンピックにします。
そのためにも原発事故の被害者、東日本大震災の被災者の支援、生活再建に全力を挙げます。
オリンピックは平和と友好の祭典です。
真に平和と友好の祭典にするために、
アジア諸国、世界各国との関係改善に努めます。
そしてパラリンピックを成功させるために、2020年までに東京の街をバリアフリーに
ユニバーサルデザインの街につくり変えます。
当然のことながら、2020年のオリンピックに向けて、
カジノの招致をしようとする動きには断固反対します。
百条委員会
特別政策の二つ目。
猪瀬さんのお金の問題。
都知事を辞職して幕引きにさせてはならない。
徹底的にこの真相を追求します。
カネや利権と決別したクリーンな都政を立ち上げます。
このような政策を実現するためには、
今日集まって頂いているみなさんの支持が必要です。
私は都知事になっても都庁舎に閉じこもっておりません。
都民の中に飛び込んで無数の対話集会をやりながら、
都民の皆さんの声、要望に耳を傾けてそれを都政に反映します。
みなさん、都政は変えられます。
変えるのは私ではなくてみなさん方なんです。
皆さん方が立ち上がれば、必ず東京を変える事が出来ます。
東京が変われば日本が変わります。
1月19日に行われた名護市長選、沖縄の人は札束に魂を売らなかった。
この戦いに続きましょう。
東京都民の心意気を示しましょう。
沖縄と連帯して新しい東京を始めましょう。
そして新しい日本をつくりましょう。
頑張りましょう。
東京都知事候補宇都宮けんじがお伝えさせていただきました。
頑張りましょう。
39:39
宇都宮けんじ氏 都知事選脱原発1本化について
この間選対に対しては「細川さんが脱原発で立った、一本化をしてはどうか」
それだけではなくて「宇都宮さんは降りるべきじゃないか」という、そういう問いかけが相当なされています。
で、私に対しては直接はこれまで無かったんですけど、直接「降りて下さい」と言われた方も出てきています。
それで具体的にその方がなされた私におりてもらいたいというのはですね、ひとつは
「宇都宮さんを傷つけたくない。
宇都宮さんの今の状況だとあまりにも知名度が低い。
せいぜい取れても6万票ぐらいではないか。
細川さんにはあらゆる選挙のプロが付いて、強大な選対本部が立ち上がりつつある。
そういうところからみると宇都宮選対は弱体である」ということで、
「そういう戦いをすると宇都宮さんが傷つくんじゃないか」
という事が第一の理由なんですね。
それに対して「私は傷つくことは慣れています」
これまでサラ金、クレジットの闇金、暴力団と戦って、さんざん誹謗中傷されて。
それからこういうことも言われました。
「脱原発を実現するのはこれが最後のチャンスなんだ」という事を言われる方が多いという事なんですね。
それで、「これが最後のチャンス」というような運動というのはどんなものですか?と。
私は30年かかって救済運動をやって、30年間でやっと●企業を撤廃しました。
脱原発というのは強大な原子力ムラに対する戦いなんですね。
サラ金どころじゃない訳です。
その戦いをたった一回ですね、「これで負けたらあなたは諦めるんですか?」と。
「そんな薄っぺらな運動で脱原発を実現できると思っているんですか」と。
こういう事を問いたわけです。
むしろ脱原発の運動とはかなり長期戦を強いられると。
そしてその運動をどれだけ広げる事が出来るかという事が問われているんじゃないでしょうか。
ドイツは脱原発を実現できましたけれど、ものすごく長い歴史があります。
緑の党だって党が創設されてから議席を獲得するのに、もう何十年もかかっているんですね。
そういう長い闘いの中でじわじわと国民の関心を勝ち取って、そして運動の輪を広げていく。
これこそ、こういう運動のやり方でしか勝つ方法はないんですね。
その知名度のある候補にかけて、その人が守れなかったらどうするんですか。
ついこの間橋下さんにかけたんじゃないですか?
橋下徹にですね、脱原発。
だけど彼は最後まで完結出来ましたか?
大飯再稼働に賛成したじゃないですか。
こんな連中にね、我々の期待をかけるなんていうのは、全く運動の邪道です。
●が重要なんですね。
あと何十年もかかってもやりぬくという、そういうような強い意志。
そしてそれに賛同する運動の輪をひとまわりもふたまわりも広げる。
これしか勝つ方法はないんですね。
この事もお話しました。
それから私は一番残念だったのは、
「そういう話を持って来られる方が一回も細川さんと会っていない」ということなんですね。
勝てるかどうかという事だけで、
私は非常に、そういう状況下で私に話を持ってくるのは失礼な話じゃないかと。
私は穏やかにいつも話していますけれど、腹の中は煮えくりかえってその話を聞いています。

その人はどうかわかりませんけどね、
「宇都宮さんはニコニコしているからこういうことを言っても嫌わないんじゃないか」とか。
ま、そういうのをその場で言ってもしょうがないですからね。
それで、そういう事ですけれども、
会ってないというのはこういうことなんですかね。
私がもし細川担ぐとしたら、細川と談判しますよね。
居酒屋で一杯飲んで徹夜で「あんた本当にやる気があるのか?」と。
「命がけでやる気があるのか?」と。
こういう事を確かめないと、知事もへったくれもないでしょ。
そして、「自分自身は細川の選対に入って命がけで支える。だから宇都宮君降りてくれ」って言うのならまだしも。
細川と一回も会っていない。
細川の人品骨格を確認していない訳ですね、どんな人物なのか?ということを。
そういう状況の中で、1本化。
その1本化の中身というのはほとんど「私に降りろ」という事なんですね。
これはですね、まず考えられない事ですよね。
それで私たちはもう早い段階で「公開討論をしようじゃないか」と討論会を呼び掛けているんですね。
これに対してうんともすんとも言ってこない。
しかも1月14日には東京青年会議所が公開討論会を呼びかけている訳です。
その討論会の呼びかけを発したのは私と細川さん、舛添さん、何故かそこに東国原さんが入っているんですけど、
あと田母神さんなんですね。
この5人の中で出席通知を出したのは私だけだと。
つまり14日までに誰もうんともすんとも言ってこないから、結局は中止になった。
それで、東京青年会議所の幹部が選対事務所に、
「申し訳なかった」と謝りにきたんですね。
彼等はなぜ14日にやったのか?
彼等は非常に善意で考えていたんですね。
それはこの「東京都知事選を人気投票にしてはダメなんだ。政策論争をやって、都民に選択の情報を提供したい」
そういう思いだったからあえて14日に設定したんです。
後出しじゃんけんとか、それから人気投票だと自分たちもダメだと。
東京青年会議所というのは中小の会社の経営者、青年経営者の集まりですよね。
これはまさに私は正しい考え方だと思います。
「政策論争をやるべきだ」という事でそういうことを呼びかけているんですけど、
それから先程海渡さんが言いましたように、
代表が仲介の労を取って「こういう事を言っていますよ」ということだったんですけれど、
実は大島の方にも沢山メディアも付いてきまして、視察を取材してもらいました。
私は行った意味はメディアの人にこういう被害実態を分かってもらったという点では非常に良かったなと思いました。
もっともっと、大島の被害の現状を多くの都民が受け止めるべきだと思います。
ただ、やはりメディアの方もですね、必ず聞かれるのは葛西臨海公園の時も、1本化なんですね。
それについては常に、「細川さんのほかの政策は何なんですか?」と、
シングリッシュで私はいいとは思わないと。
都政というのは、原発は非常に重要な課題であるけれど、
暮らし、福祉、雇用、教育、そして安倍政権の暴走を止める。
憲法改悪を阻止するとか、秘密保全法に反対するか、こういうのが非常に重要な課題ではないか。
それに対してまるで明らかにしていない中で、1本化もへったくれもありません、という事を答えていたら、
今日マスコミの方も、
「宇都宮さん、細川さんは17日に記者会見をして政策を発表するって言っていたのが、20日以降に延びた」
とあるマスコミは言ってて、
20日って言ったら、23日が告示ですよ。
そんな告示の前になんにも発表しないで「原発は脱原発を目指します」
脱原発の中身も不透明ですね。
こういう事をやる人というのは、本当に政治家としてどうなのか?
そういう政治家の資質を問われるような対応をいまされているのではないかと。
堂々と、やっぱり候補者であれば政策を掲げてですね、政策論争をやるべきですよね。
そういう事を、その言いに来た人に伝えました。
それから私が最大にそういう事をもれないのは、
決意表明した後、1月8日起工集会がありました。雨の中ですね。
800人を超える人が集まって、入れない人も会場外にあふれていた。
そういう人の中で選対が動き出している訳です。
事務局を構成するのはまだ本当に20代30代の若い人達です。
そういう人たちが宇都宮選挙を戦おうということですね。
で、彼等は宇都宮選挙以外戦う意志は無いという事は明らかなんですね。
そういう人達を置いてきぼりにして、私が勝手に降りるような事はあり得ない。
要するに私はそういう人達に対する信義がかかっているんだと、
その問題は私としての人間がかかっているんだと、人間の信頼がですね。
そういう事を考えたら、
単に細川と会っていない、細川と一緒に話していない、どの程度の人間なのか確かめていなくてですね、
私に「降りろ」とか言うのはですね、ふて―考え方だ、ということで、(笑)
そのようなお話をさせてもらいました。
それで、ま、先ほど言いましたように、私としては
「降りろ」とか「宇都宮さんが傷つく」とか、
これは本当に考えていたら私を支持するはずなんですけど、
本音じゃないとか、そういう事を言われれば言われるほどですね、
実はその話があって、ますます闘士が湧いてきました。
これは絶対に勝たなきゃいけない。
これって、勝てる戦法があるというふうに思っています。
猪瀬候補との関係では大変離されていましたけれど、
なんか聞くところによると最初の段階の調査では7対1の差だったそうです。
ところが、大差で敗れましたけれども4対1に迫っているんです。
今の舛添との差はそんなに開いていないと思う。
だから問題はこれからの選挙戦の戦い方如何ですね。
その一番重要な事が今日参加していただいている「みなさん方の心を一つにする」という事なんです。
心を一つにする。
そして力をひとつにする。
そういう事が結束できれば、私はこれは勝てる選挙だというふうに考えております。
だんだん、2回目で、政策についてのもの見込みが早くなりましたし、・・・。
1月19日の名護市長選、そして東京都知事選で勝ち抜くというのは、
安倍政権に対する大きなダメージになる。
これは日本の戦いに繋がっていくし、
何回も言いますけれど、これは東京都民や名護市民だけの戦いではないです。
全国民が注視してます。
そういう全国民の思いをやっぱり我々は受け止めなければいけない。
そういうふうに思えば思うほど非常にこの戦いの重要性がひしひしと伝わりますので、
いろんな噂にこれからは振り回されないで、微動だにしないで、
我々が確固とした意志を持って前進する。
そういう事をやっていけたらと思っています。
どうかよろしくお願いします。
ーーー
【電子号外】稲嶺氏が再選 名護市長選
沖縄タイムス 2014年1月19日 20:00
【名護市長選取材班】
任期満了に伴う19日投開票の名護市長選挙は
現職の稲嶺進氏(68)=無所属、社民、共産、社大、生活推薦=が1万9839票で、
前県議で新人の末松文信氏(65)=無所属、自民推薦=の1万5684票を抑え、2期目の当選を決めた。
稲嶺氏は、最大の争点となった米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題に「断固反対」し、
保革を問わず幅広い支持層から票を集めた。
基地受け入れに伴う再編交付金に頼らないまちづくりを訴え、受け入れられた。
1996年に移設問題が浮上して以来、5度目の市長選。
対立軸が鮮明になる初めての選挙で、移設反対派が勝利した。
稲嶺進(いなみね・すすむ) 1945年7月生まれ。名護市三原出身。琉球大卒。
72年に名護市役所入り。総務部長、収入役などを歴任。2004年から08年まで市教育長を務めた。
10年1月の市長選に初当選。
石破氏「名護に5百億円基金」 市長選応援でアピール
琉球新聞 2014年1月16日
自民党の石破幹事長は16日、名護市で市長選の応援演説に立ち、
名護市の地域振興に向け500億円規模の基金を立ち上げる意向を明らかにした。
「名護が発展することで沖縄も飛躍的に発展を遂げる。
安倍政権として全面的に支援し、国、県、市が協力して新たに500億円の名護振興基金をつくる」と述べた。
沖縄の経済振興を政権が後押しする姿勢をアピールし、
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を推進する狙いとみられる。
19日投開票の市長選で党推薦候補を応援するため現地入りした。
市長選は移設容認派の前県議末松文信氏と県外移設を主張する現職稲嶺進氏の一騎打ち。
(共同通信)
ーーー
細川氏欠席で次々と…公開討論会、当日朝に中止
読売新聞 2014年1月19日11時06分
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補を表明している元首相の細川護熙氏(76)が、
公約などの発表を告示前日に先送りしたことで波紋が広がっている。
都内の青年会議所が主催する公開討論会も、公約をギリギリまで明らかにしない細川氏の欠席で、
主要候補も次々と出席を見送り、中止に追い込まれる異例の事態となった。
細川氏の公約発表は当初予定していた15日から17日に延期。
その後も、「政策を練り上げるのに時間がかかる」(細川氏陣営)ことを理由に、
告示日前日の22日にずれ込むことになった。
青年会議所主催の公開討論会は、告示前に行われるのが恒例だが、まず出席に難色を示したのが細川氏陣営。
17日になって、元厚生労働相の舛添要一氏(65)が「全員そろわないと不公平」と欠席を決め、
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)も辞退した。
出席予定者は、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)だけになり、開催当日午前9時に中止が決まった。
宇都宮氏は18日、「このような事態となったことに憤りをおぼえる」と異例のコメントを発表。
「細川氏が『正式な』立候補表明を遅らせていることで、テレビ(番組の)討論なども次々に延期になっている」
と苦言を呈した。
防災問題や待機児童対策など、都政の課題は山積しており、
候補の論争を期待していた有権者にとっては裏切られた形だ。
討論会の運営に携わってきた飯田誠次郎・東京青年会議所副理事長は
「自らの政策を訴える場なのに。有権者をないがしろにしている」と困惑した様子で語った。
2014年1月8日 東京・豊島公会堂
地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん
(なくなった霞ケ関駅の高橋一正助役の未亡人)が力強い宇都宮支持メッセージ

木内みどりさん:
次の方をご紹介いたします
サリン被害者の会の高橋シズヱさん。
サリン事件の時に宇都宮さんは弁護団長でいらっしゃいました。
宇都宮さんがどんな方か?というのを本当に身をもってご存じの方です。
高橋シズヱさん、どうぞよろしくお願いいたします。

高橋シズヱさん:
今日は雨の中こんなに沢山、宇都宮先生のためにお集まりになって下さいましてありがとうございます。
そして私は実は池袋出身です。
小学校の時にここの舞台で学芸会をやりました。
同じ舞台で宇都宮先生の応援が出来るなんて、すごい幸せです。
実は私は地下鉄サリン事件で主人を亡くしました。
95年の3月20日。
意外とみなさん、あの日何をしていたか?という事を覚えていらっしゃいます。
ですよね。
事件からもう今年の3月で丸19年になります。
ですから25歳ぐらいまでの方は事件を覚えていらっしゃらないかもしれませんけれども、
私は主人を亡くして、
なんでも主人と相談しながら家庭生活をやってきたんですけれども、
そこでパッタリ相談する人もいなくなって、
本当に「どうしよう」「なにをすればいいんだろう」と思った時にですね、
弁護団を組んで下さって、その団長になってくれたのが宇都宮先生でした。
沢山の弁護士さん達を率いて、私たちをサポートしてくれました。
みなさん、アメリカで9.11同時多発テロが起きた時の、
その辺のニュースを覚えてらっしゃるかしれません。
あの時に当時のニューヨークのジュリアーニ市長が、もういち早くグラウンドゼロに駆け付けて、
消防士や警察官やレスキューの人達と一緒にあのがれきの中で指示をしたり働いて、声をかけたりしていました。
地下鉄サリン事件
東京のど真ん中で起きたんです。
あの当時の都知事は青島さんでした。
私は青島さんに会った事がありません。
でもとにかく私たちは民事訴訟を起こして、
オウムを相手にですね、民事訴訟を起こしました。
怖かったですよ、すごく。
どんな仕返しをされるか分からないという事があるので、すごくこわかったんですけれども、
宇都宮先生にも勇気づけられて、
とにかく、オウムに資産を持たせていたらまた何をやりだすか分からない
だから私たちが損害賠償訴訟を起こして、資金を持たせないようにする。
入ったお金は全部被害者が取り上げる、そのための民事裁判だったんですね。
そういうことをしました。
怖かったですよ、本当に。
それでも弁護団と一緒に頑張って民事訴訟を勝訴しました。
で、実際にお金は入ったか?というと、それは一銭もありません。
だって、オウムの信者たちはみんな教団に入る時にお布施として出していたからです。
でもやっぱりみんな、私は主人を亡くしましたし、他の人達も、
現在13人の方が死亡したという、そういう判明をしていますけれども、
そういう人達と、あと何千人という、6300人近くの人がですね、被害に遭った。
実際に本当に大変だったんですよ。
仕事出来なくなっちゃったんです、私。
で「その救済をして欲しい」とずっと私たちは言ってきました。
そのために関係省庁に行ったり、山梨県にも行ったし、都庁にも行きました。
何回も都庁にも足を運びました。
団長である宇都宮先生はじめ弁護士さん達と一緒に。
その時に石原都知事には、私は一度も会っていません。
何回も行ったのに、何回も要請したのに。
しかもですよ、都庁爆弾事件っていうのがあったんですよ。
あれは青島さんが都知事の時だったんですけれども、
そうやって、オウム事件の被害者の気持ちが分かっているはずなのに、
石原さんは私たちに何もしてくれませんでした。
東京都は何もしてくれませんでした。
本当に悲しかったですよ。
そういう状況が13年間続きました。
2008年になってやっとオウム事件の被害者救済法ができました。
本当にそれまでの宇都宮先生を団長とする弁護団がどれだけ苦労してテロ被害者の被害者救済に走ったことか。
私なんかは本当に末席なんですけれども、
衆議院議員会館、参議院議員会館、問題のところに行って、そして大臣のところにも行きました。
で、やっとできたんですね。
それとですね、あとみなさん、地下鉄サリン事件の被害者が何人いるか?
これは今6300人いると私は言いましたけれども、
裁判上は3800人ぐらいなんですよ。
あと、行動なんかでされているのが5000人以上とか、5200人以上とかそんなふうに言われていますけれど、
その被害者数さえ国は把握しようとしなかったんです。
調べようとしなかったんです。
でもその救済法ができて、
この救済法というのは国がお金を出すんですけれども、
オウムの代わりに国が立て替えて私たちに支払ったお見舞い金をオウムから取り立てるという、
ま、そういう順番なんですけれども、
その時に被害者自身が、これは警察が窓口になっていたんですけど、
警察に申請して、警察が被害者だという事を認定して、
それでお見舞い金が出たんですね。
で、申請したことによって、確かに被害者だという事が分かって、
その人数を出せば被害者数が分かるじゃないか。
それも私は警察庁に言ったんですけれども、なかなか出してくれませんでした。
「それは仕事じゃない」って。
で、私はその頃にはもう内閣府の、
犯罪被害者等基本法というのができていましたので、内閣府の担当者に警察庁を突っついてもらいました。
それでやっと警察庁が人数を調べてくれて、
そして正確な人数が6286人です。
そこで被害者数が出来たのも、オウム事件の被害者法ができて、
そしてお見舞い金を出すという、そういうシステムが出来たからこそで、
そういう事をやってくれたのが宇都宮先生なんですね。
もう本当に被害者の事、弱者の事をすごく分かって下さる先生です。
2014年1月8日 東京・豊島公会堂
宇都宮健児さん
どうもみなさんこんばんは。
雨の中沢山の集まり下さってありがとうございます。
また皆さんと再び東京都知事選が戦える。
こういう事を大変うれしく思っております。
今、様々な都知事候補が報道されていますけれど、私は昨年末、都知事選の出馬表明をいたしました。
そして今週の月曜日に都庁記者クラブで都知事選出馬の記者会見をやってまいりました。
私は知名度のある人、あるいは後出しジャンケン、
こういうやり方は市民運動のやり方ではないというふうに考えまして、
真っ先に出馬の決意を市民運動のみなさんの中で発表させていただきました。
市民運動の選挙は、政策を訴え、一人一人の市民の皆さんに理解を得ていく。
こういうやり方でないと勝てないというふうに信ずるからであります。
先程中山選対本部長が説明されましたけれど、
1年前に皆さんと都知事選を戦いまして、96万8960票の得票を得る事が出来ました。
これは私は大きな成果だと思っております。
ただ、これでは勝てない。
東京都の有権者は1060万人います。
そのうちの約1割は前回の選挙で獲得する事が出来ました。
私たちがこれから行われる都知事選で勝ち抜くためには、もうひとまわり、ふたまわり運動を広げなければいけない。
ひとまわり100万票。
ふたまわり200万票。
300万票を取らないと勝てない選挙だと考えております。
その意味では、昨年の1年前の選挙の反省も必要かと思っております。
私は、私を支援していただく勝手連のみなさん、既に50を超える勝手連が出来ました。
選挙事務所には毎日50人から100人のボランティアの方々がつめかけていただきました。
私たちは大変盛り上がった選挙を戦ったと思っておりますけど、
ただ私達仲間内で盛り上がっているだけでは選挙は勝てないという事も経験いたしました。
残りの8割9割の人にどう働きかけていくのか。
猪瀬さんを支持した人々を、あるいはその前の石原さんを支持した人、
こういう人々をどうやって我々が説得していくか。
これにかかっているんじゃないかと思っております。
今日参加された方はおそらく前回の選挙を私たちと一緒に戦ってくれた仲間だと思います。
だけど、私たちだけが投票するんでは勝てないんです。
もうひとまわり、ふたまわり、これまで無関心だった人、
あるいは猪瀬候補に投票した人、
その前は長い間、あの問題のある石原都政を支持した人、
こういう人達を説得して、「それじゃあダメなんだ」という事をいかに説得して支持者に加えていくか、
これが問われている、そういう選挙戦だと考えています。
1年前の選挙と異なる事は3つあると思っております。
全国が注視する選挙
一つは、1年前は国政選挙とダブりました。
しかしながら今回は都知事選だけであります。
全国の国民がかたずをのんで都知事選の結果を注視しております。
そしておそらく1月19日に行われる名護の市長選もそうだと思います。
この1月19日の名護市長選。
2月9日の東京都知事選。
全国の国民が注視する中での選挙であり、
おそらくこれからの日本の将来、日本の未来を決めることになる選挙だと考えております。
私たちは、当然、東京都民の思いを受け止めて戦う必要があるわけですけど、
それだけじゃダメなんだと。
日本国民全体の思いを受け止めてここ東京で頑張る必要がある。
そういうふうに考えております。
安倍政権
1年前の選挙と違った点。
当時は安倍政権は誕生しておりませんでした。
ところが都知事選と同時に行われた衆議院選挙で自民党が圧勝して安倍政権が誕生しました。
安倍政権は何をやってきたのか?
多くの原発事故の被害者がいまだに15万人も避難している。
そのうち5万人は県外に避難している。
こういう避難者の生活再建が全くなされていないにもかかわらず、
原発の再稼働や、あるいは輸出をやろうとしている。
汚染水問題だって全く解決ができていない。
こういう状況の中で原発の輸出をやろうとしている。
それから私が取り組んでいる貧困問題に関しては、
生活保護基準の大幅な引き下げをやってしまいました。
一方で防衛費を11年ぶりに400億引き上げております。
さらには臨時国会で生活保護法の改悪をやりました。
これは生活困窮者を生活保護から締め出す悪法であります。
そして、生活保護の改悪を突破口として安倍政権は医療・年金・介護、社会保障の全体の改悪をやり、
憲法25条を空洞化させようとしています。
これは絶対に許せない事であります。
さらには今年の4月からは消費税増税も行おうとしております。
貧困者、中小企業に大きなダメージを与える消費税増税を断行しようとしております。
これも許せない事であります。
さらには安倍政権は雇用破壊を進めようとしております。
安倍政権は「日本が世界一企業にとって活動しやすい国をつくる」
こういう事を言いながら、労働者派遣法の全面改悪、
あるいは正社員の中での解雇を容認する限定正社員制度の導入。
さらには先送りされましたけれど、
国家戦略特区構想の中で簡単に労働者を解雇できる。
あるいは労働者が残業しても残業代を払わなくてもいい。
こういうブラック特区を進めようとしています。
安倍政権が言う、「企業が世界一活動しやすい国」という事は、
企業にとっては天国でありますけど、
労働者にとっては地獄の国作りであります。
さらに安倍政権は主権を侵害し、憲法秩序を破壊するTPPにも参加交渉を続けております。
さらに最も問題なのは、特定秘密保護法の強行採決。
同じ臨時国会で制定した国家安全保障会議設置法日本版NSC。
さらにおそらく今年の通常国会では集団的自衛権の行使を法律で認める
国家安全基本法を上程させようとしております。
これはアメリカとともに戦争が出来る体制作りをしようとしている訳です。
実質的な憲法9条の改憲であります。
こういう事を絶対に許してはなりません。
安倍政権は12月26日に突如として靖国参拝を行いまして、
アジア諸国はもちろん世界各国から批判されております。
こういう安倍政権の暴走をストップして憲法を守り、
東京からアジアに対して平和のメッセージを発信する、
それが今回の戦いの大きな目標であります。
東京オリンピック
それから前回と変わった事は、2020年東京オリンピックの招致が決定された事であります。
このオリンピックについては私は4つ位ポイントがあると考えております。
1つはこのオリンピックは東日本大震災の被災者、
福島原発事故の被害者も一緒になって歓迎できるオリンピックにしなければいけないという事であります。
そのためには東日本大震災の被災者、原発事故被害者の救済と生活再建を早期に進める必要があります。
合わせて汚染水問題をはじめとする原発事故の収束についても、力を入れる必要があります。
さらに2点目は、オリンピックは平和と友好の祭典であるということであります。
皆さんはご承知でしょうが、1940年に実は東京オリンピックが招致・決定されていたわけです。
ところがこの1940年の東京オリンピックは戦争の、
1937年の盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)以後日中戦争が拡大し、
1939年にはヨーロッパで第二次世界大戦の火ぶたが切られて戦争が広がる中で中止に追い込まれている訳です。
今、安倍政権の軍国主義的、国家主義的な政策は、1940年のオリンピックの二の舞になる。
そういう方向を目指しております。
オリンピックが平和と友好の祭典ではなくなる可能性がありますし、
まさに開かれなくなる可能性があるわけです。
私が東京都知事になりましたら、
ソウル市・北京市と東京都で平和自治会議を開催したいと考えております。
自治体の外交でアジアにとって平和的な環境をつくりだして
そして本当に真にオリンピックを平和と友好の祭典にしていく。
そういう努力をするつもりであります。
さらにオリンピックは忘れてはならないのはパラリンピックも一緒にやられるという事なんです。
こちらを重視する必要があります。
パラリンピックを開くという事はそれこそ東京の街をバリアフリー、
ユニバーサルデザインの街に作り替えていく必要があるんです。
さらにオリンピックは金をかけるんじゃなくて、
シンプルで環境に配慮したオリンピックにする必要があると考えております。
百条委員会
そして忘れてはならないのは、猪瀬知事の金の問題であります。
猪瀬知事は辞職することで幕引きを図ろうとしておりますけれど、これは許してはならないと考えております。
まさに東京都が許認可権限を持っている徳洲会という病院の関係者から受け取っている、
5000万円ものお金を無担保無利子で受け取っている。
そして東京都は徳洲会の医療法人グループに9億円近くの補助金を出しているわけであります。
こういうような利権とカネにまみれた東京都政を変える必要があると考えております。
カネと利権から決別したクリーンな都政を作り上げるためにも、
猪瀬知事の金の問題は徹底究明する必要があると考えております。
私が東京都知事になりましたら、都議会に対して百条委員会の設置を再度要求します。
さらにこのカネの問題は猪瀬知事だけだったのか?
その前の石原はもっと貰っていたんじゃないか?
そういう問題を明らかにしていくことが都政を変えていく重要な仕事だと考えております。
都政を都民の手に
私はこれまでは都政は都民からは遠かったと思っております。
都政を都民の側に取り戻す。
そのためには、私が都知事になりましたら、都内各地で都民の皆さんと対話集会を重ねたいと思っております。
都民の声を都政に反映する。
そして都民の声が届くような都政に変えていく。
つまり、都政を都民の手に取り戻す。
都政に民主主義を取り戻す。
これが都政を変える大きな目標だと思っております。
皆さんと一緒に東京都を変えましょう。
都民の手に東京都を取り戻しましょう。
そして民主主義を取り戻しましょう。
そして、東京を変えて日本を変えましょう。
一緒になって戦っていきましょう。
よろしくお願いします、頑張りましょう。
<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)
石川セリさん(音声)
2014年1月8日 東京・豊島公会堂
石川セリです。
やっぱりね、すごい最近怖いです。
原発もそう。

そしてその…、被ばくして、私たちは食べるものも大変なのに、
外国に売ろうとしたりして、・・もうなんか、とても信じられない。
こんなことってあるの?

私たちはね、もう受け身はダメ。
自分で、自分で投票して、やってもらいましょうよ、私たちの声を。
12月9日16:00~17:00 JR八王子駅北口(東急スクウェア前)
木内みどりさん 女優:

こんにちは、宇都宮けんじさんの応援に来ました。
去年の3月11日に津波があって、次の日に事故があって、
それから私は本当に怖い思いをしました。
「どうやったら止まるのか」を考えて、自分にできる事をしようとその時に決意しました。
デモにも行きました。
署名も沢山しました。
署名も集めました。
経産省前に座り込みもしました。
金曜官邸デモにも行きました。
雨の日も、風の日も、寒い日も行きました。
でも何にも変わらないじゃないですか!
そして大飯は再稼働されてしまいました。
もう…私は「ほとんど絶望だな」と思っていました。
ところが東京都知事が無責任にも辞任してほっぽり出しちゃったおかげで、席が空きました。
都知事選というチャンスが生まれました!
そして宇都宮けんじさんが立候補されました。
私は知りませんでした、でも調べました。
記事を読み、
Youtubeで録画を見、
そしてNHKのプロフェッショナルも見ました。
知れば知るほど素晴らしい方です。
こんな方が立候補して下さって、チャンスです!
で、東京都を変える、あの威張りくさった恐ろしい人から、
人にやさし東京をつくって下さる宇都宮さんがせっかく出て下さったんです。
頑張るのは私たちです。
あと1週間です。
もう本当に、猪瀬が優勢とか言っていますけれど、
あれは組織票です。
みんな、個人の投票をしましょう。
そして、有権者の人は、一人が今日10人に伝えて、
その10人がまた明日10人に伝えて、
1週間あれば変わります、変えましょうよ!
宇都宮けんじさんを都知事に!!
頑張るのは私たちです。
宇都宮さんはだいぶ疲れ切っています、ゆっくりしてほしい位に。
みんなで頑張りましょう。
お願いしまーす。


2:24~
河合浩之弁護士:

弁護士の河合です。
私は国立の出身で、三多摩の出身で桐朋中学、桐朋高校の卒業です。
私はこの十数年原発差し止めの裁判に取り組んできました。
東京に一番近い東海第二原発、
それから浜岡原発差し止めの訴訟の弁護団長をやっております。
みなさん!いまの日本で一番重要な問題は脱原発です!
原発の問題ほど重要な問題はありません。
その事をまず知っていただきたいと思います。
原発は、原発事故は国民生活の全てを覆します。
貧しい人も、豊かな人の生活も全て覆します。
文化も経済も愛も芸術も全て覆すんです。
日本を滅ぼすとすれば、この原発の過酷事故しかないんです!
ところが日本は世界の平均の130倍の率で地震が発生しています。
そんなところで原発をやるというのは、世界的に見ても日本しかないんです。
間違いだと言わなければなりません。
この最も危険な原発を止めるために、
私たちは福島県のあの被害をもう一度注目しなければなりません。
私は何回も飯館村にも行きました。
福島にも行きました。
本当にあそこにいる人達は苦しんでいます。
そういう事を再び起こして、
もしですね、もう一回東海第二原発、ここから100kmちょっとです。
それから浜岡原発、ここから180kmぐらいです。
そこでもし過酷事故が起きたら、八王子を含む首都圏は全部壊滅してしまうんです。
それこそ、恐ろしい事故を起こしてはならない。
我々はそういう事を絶対に止めなければいけない。
そういう思いで私たちは各原発に取り組まなければいけないのだと思います。
そして宇都宮さんはその事に全面的に賛成して、
唯一都知事候補の中でハッキリと脱原発を謳っている候補です。
この宇都宮さんを都知事に押し立てて、
日本中に脱原発の声を広げなければならないし、原発を止めなければなりません。
この事をぜひ皆さんでもう一回意識をしてもらいたいと思います。
石原さんはなんて言いましたか?
「原発なんて些細な問題だ」って言うんですよ。
「些細な問題」じゃない!
「日本が滅びるとすれば原発しかない」ぐらいに重要な問題だ。
そしてその、そういうひどい認識の石原さんの認識を承継しようとしているのが猪瀬さんだ。
猪瀬さんをを絶対に当選させてはいけない。
みなさん、原発の問題と憲法の問題は直結しています。
原発を維持して、そして核兵器開発能力を維持して、
いずれもなるべく近い時に核武装しようというのがいまのはんとう的な勢力の考えです。
石原さんもそうだし、多分猪瀬さんもそうでしょう。
それから安倍さんもそうです。
そういう意味で憲法を守るためにずっと戦ってきた宇都宮さん、
反原発の護憲、憲法擁護で闘い抜く宇都宮さんを絶対に当選させる必要がある。
こういう事です。
そしてみなさん、この都知事選挙は単なる都知事選挙ではありません。
もちろんご存知のように、同じ日に衆議院議員選挙がおこなわれます。
そこでも、皆さん是非、本物の脱原発の議員かどうかをよーく見極めて、
絶対に自民党には入れないッ!!
いいですか、
自民党に入れて、政権が自民党に渡ったら、
もう私たちの脱原発は全部元に戻りますよ!
それでも僕らは闘うんだけどね、
でも、でも、絶対に自民党に入れちゃいけない!
都知事選も、国会の選挙も、絶対に脱原発かどうかをよく見極めて、
この心優しい宇都宮さん、
宇都宮さんの演説聞きました?朴とつじゃないですか。
あの石原だか何だかの上から目線じゃなくて、本当に朴とつな、
で、彼は貧農の息子ですよ。
そう人がね、朴とつに話して、本当に貧乏人にやさしい、弱い人にやさしい。
ぼくは、彼を50年間知っているんです。
大学の卓球部で同級生だった。
彼は卓球が上手かった。
でも、威張る事もなく後輩の面倒もよくみた。
そういう宇都宮君が(長い・・ごめんなさい)、
是非東京都知事になる事をみなさんとぜひ実現しようではありませんか。
ありがとうございました。
宇都宮けんじさんの演説部分
ーーーー
私も、木内みどりさんと同じく宇都宮けんじさんという方を知りませんでした。
だから調べました。
調べれば調べるほどに素晴らしい方だ、都知事じゃもったいないくらいの方だという事が分かりました。
<東京都都民・東京8区(杉並)>広瀬隆さん・宇都宮けんじさん・山本太郎さん12/9(文字起こし)
<東京都民は幸せ>悩まなくていいもんね♪宇都宮けんじさんの場合
<掴め!東京都民>「これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた」
宇都宮けんじ2006プロフェッショナル(書き出し)
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
「数々の修羅場踏み腹の据わった弱者の味方」宇都宮けんじ氏インタビュー岩上安身11/15(書き出し)
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日 宇都宮健児さんのスピーチ
東京都知事も考えて投票したい。
同時選挙なだけに投票率も上がりそうな予感。
一つの参考としてどうぞ(*^_^*)
不屈の弁護士にして都知事選候補者
宇都宮健児氏が語る「コワい人との交渉術」
日刊SPA! 2012.12.04 雑学

写真 森住卓さん
宇都宮健児 12月16日、衆院選と同日に行われる東京都知事選。
「石原都政を引き継ぐ」という猪瀬直樹副知事とは全く対極に、
「脱原発」「反貧困」を掲げて出馬している候補が宇都宮健児弁護士。
一般には知名度がそこまでないが、都知事選で猪瀬氏の最大の対抗馬と目されている。
貧しい幼少時代から勉学に打ち込み東大合格。
在学中に、体重が8kg減るほどの猛勉強の末、司法試験に一発合格して弁護士になった。
現在は、多重債務問題などの最前線で活躍する宇都宮弁護士。
当然のことながら、ヤクザやヤミ金からの脅迫も少なくないのだが、彼はどんな脅迫だろうが動じない。
その現場に居合わせた本誌記者Mはこう語る。
「宇都宮弁護士に取材中、脅迫のような、ただ事ではない電話がかかってきました。
それがちょうど、僕が先日拉致られたヤミ金の大親玉からの電話だったのです。
『大丈夫なんですか』と聞くと、
『ヤミ金やヤクザでも、上層部の人間はわりと話が通じますよ。
あちらにもそれなりの理はありますから、要は法律を盾にじっくり話をすることです。
でも、若いヤツや下っ端のチンピラのほうは要注意。後先考えずに行動に出ますから。
あと怖いのは、新興宗教やカルト教団です』とさらっと答えました」
本誌記者Mは、宇都宮氏からヤクザ、ヤミ金への対処の仕方を教わった。
その基本は「相手の立場を尊重すること。決して下には見ないこと」だった。
宇都宮氏はこう言う。
「ヤクザは組織内でのメンツが非常に大事。こちらが見下せば、まとまる話も絶対にまとまりません。
まず相手のメンツを立ててやること。そして、その中で交渉できる範囲を探していきます。
また、ヤクザの脅しは、たいてい口だけ。
彼らは経済原理で動いていますから、実は一般人相手よりも安全なんです。
5万や10万といったヤミ金が原因で人を殺すなんてありえない。
それで懲役15年もくらうなんて割に合いませんから。
それから、ヤクザもヤミ金もみな同じ人間で、どこかで人間らしい優しい感情、話し合える部分を持っている。
私はそこに希望を持っているんです。
交渉はそりゃあ怖いですよ。
でも、僕を頼って来てくれている人たちを助けたいという思いがいちばん強い。
事務所には借金苦で家庭崩壊、夜逃げをしたり野宿生活に入ったり、
手首を切ったり、自殺を図ったりするような人たちがたくさん来ているわけです。
僕がここで『怖い』って引っ込んだら、そういう人たちを助ける人がいなくなるしね」
宇都宮氏の「他者のプライドを尊重する」という姿勢は、ホームレス対策にも通じる。
ホームレス総合相談ネットワーク事務局の大河内知彦さんはこう語る。
「’08年末からの派遣村で新人相談員だったぼくは、
明らかにウソとわかることばかり言う相談者への対応に悩んでいました。
『相談活動って一体何なのだろう?』と思い詰めて宇都宮先生に相談したら、
『派遣村に来られる方は、生活に困ってウソをつかなければならないほどに追い詰められているんだ。
みんなそれぞれの事情もあるし自己のプライドもある。要は根気よく話を聞くことだ』とおっしゃったんです。
根気よく話を聞いていれば、次第に心を開いてくれ、
スムーズに話ができるようになるということがわかりました」
週刊SPA!12月4日発売号「不屈の弁護士[宇都宮健児]奇伝」では、
どてらい男、宇都宮健児弁護士の武勇伝を紹介している。
<取材・文/横田一 清水直子 写真/森住卓>
ーー宇都宮けんじさんをもっと知ろう↓ーー
優しすぎる風貌に最初はちょっと不安を感じた私だけど、
いろいろ見ていて、書き出してきて安心感が今はあります。
<掴め!東京都民>「これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた」
宇都宮けんじ2006プロフェッショナル(書き出し)
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
「数々の修羅場踏み腹の据わった弱者の味方」宇都宮けんじ氏インタビュー岩上安身11/15(書き出し)
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日 宇都宮健児さんのスピーチ

その内容をもっと詳しく岩上さんのインタビューで宇都宮健児さんが答えていらっしゃいます。
直接都知事への立候補とは関係ない内容かもしれませんが、
この話を聞いて、私は宇都宮さんならば今の日本の汚い人達とも、
正当に闘って、そして勝てると信じることが出来ましたのでその部分を書き出します
過去の番組はこちら↓
<掴め!東京都民>「これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた」
宇都宮けんじ2006プロフェッショナル(書き出し)
(音声)2012年11月15日 宇都宮健児氏インタビュー(岩上安身氏)
岩上:
70年代後半から多重債務問題とか消費者ローンの問題、
サラ金被害者問題に取り組まれた。
これ、当時っていうのは、なんかタブーっていうか…
”イソ弁”されていたって今おっしゃいましたけれども、
それで「出て行け」って言われたって、それって本当、事実なんですか?
どういう事なんですか?
宇都宮:
最初の”イソ弁”の事務所で、あんまり長くいすぎたんで、
大体”イソ弁”というのは3年から5年で独立するのが一般的だったんですね。
最初は私は事務所に8年いたんで、”ボス弁”から呼び出されて、
「あんた長いね」って。「他の人はみんな独立してるよ」と。
岩上:”ボス弁”っていうんですか、
宇都宮:
だから、ボス。
これは業界用語なんですね。経営者側。
”イソ弁”と。
それで、普通独立する時には顧客とかね、顧問会社が何社かあってというように
安定した収入が得られるようになって独立するんですけれど、
わたしは、生まれが愛媛県の漁村で、育ったのが大分県の国東半島の開拓農家なので、
あまり営業能力が無かったんですね。
だから自分の顧客があんまりいなかったんですよ。
岩上:
それもやはり生い立ちというか
故郷とかの結びつきとか、そういうのが重要だったりするんですか?
宇都宮:
まァ、だからあとから独立した人に聞くと、やはりみんなこまめに努力して、
小中高大の同窓会にこまめに出たり、
中小企業の社長さんなんかとゴルフに行ったり、
なかにはロータリークラブとかライオンズクラブに出て名刺を配ったり、
そういうきめ細かい付き合いをやられていたんですけど、
私自身はそういう社会性が無かったので、あんまりそういうのは得意じゃないのでね、
お客はそんなに広がらなかった。
それで2回目の”イソ弁”の口を探しに弁護士会に行って、
”イソ弁”を探している事務所の情報をもらって、就活をやって、
4件目ぐらいに採用を認められるんですけど、
ちょうどそのころサラ金問題が社会問題になって、相談者が弁護士会に殺到した時期なんですね。
ところが全く新しい事件だし、当時は規制法が無かったので、
まぁ、いまのヤミ金とそう変わらないような取り立てをやってて、
相談者があんまりお金がなさそうだったので、みんなたらい回しをしたんですね。
それでとにかく受けてくれる弁護士がいないので、弁護士会の職員も困っていたところに、
えー、その、私が”ボス弁”のリストを見せてもらった職員が、
法律相談センターを担当する職員で、「一人暇そうな弁護士がいる」と。
「8年経ってもまだ”イソ弁”の口を探しにきた人がいますよ」と、
「宇都宮さんなら受けてくれるんじゃないかな」という事で、
それでサラ金事件を紹介されたのが最初なんです。
それでやってみたら、
これは非常にしんどい事件だけど、遣り甲斐がある事件で、
依頼者からは感謝されるし、
それで依頼者の、ある意味では命とかですね、生活がもう、かかっている事件ですから、
どんどんのめり込んで、それをやり出して弁護士会にも働きかけて相談窓口をつくると、
どんどん、どんどん増えるものでですね、
業者からの電話もすごいわけですね、
罵詈雑言(ばりぞうごん)ですね。
それで二回目の事務所からまた、
「残ってもらってもいいけど、条件はサラ金事件から手を引いてくれ」と。
「品が悪い」と。
それでもうその頃は、弁護士会の他の弁護士に呼び掛けて、
「これはもう非常に重要な事件だからね、みんなやってくれ」って呼び掛けてたから、
一抜けたじゃ抜けられない立場なんで、
また二回目の事務所も4年目に「お世話になりました」って辞めちゃうことになったと。
岩上:
ああ、先生その、罵詈雑言と言っても、簡単さらって今おっしゃいましたけれども、
その頃のね、サラ金というのは法規制が無いという事でヤミ金そのもので、
背景に暴力団もいたでしょうし、
「身辺に危険が及ぶんじゃないか」という、そういう恐怖感とかですね、なかったんですか?
宇都宮:その頃はありましたよね。
岩上:ありました。脅しとか?
宇都宮:
で、だんだん私はそういうことでグループを作って、告発なんかをやって、
マスコミで、メディアで取り上げられる位になると、相手方が警戒してなかったんで、
最初はもう名もない落ちこぼれの弁護士ですからね、
あの・・・一回あの、乗り込んできた、
若い衆を連れてですね、ドスを持ってきた人がいてですね、
それで「手を引け」っていうんですね。
岩上:短刀ですか?
宇都宮:
ええ、懐刀。
それで、自分のアパートに帰ったらですね、
夜中の2時から4時ぐらいまで、毎日無言電話がかかってくるんですよ。
電話取ったら、向こうでワーワー騒いでいるから、
昼間来たヤツじゃないかなという事で、
それで、あの、
岩上:ワーワーというのは音だけで無言なんですか?
宇都宮:
ええ、無言です。
なんか向こうで騒いでいるようなところだけど、午前2時から4時ぐらいまでずーっとね。
それで、何とかしなきゃという事で、
その連れてきた業者、サラ金業者を相手にして、
債務不存在確認訴訟というのを、川崎の裁判所だったんですけど提訴してですね、
そして、向こうの帳簿を出させるために文書提出命令を出して全部やって、
利息制限法で計算したら、200万ぐらい請求されていたんですけれど、
もう、残り3万位で話しがついたんですね。
ま、そういう事がありまして、
それが解決した後ですね、そのサラ金業者からですね、廊下で
「ちょっと先生話がある」って言うからね、
「何ですか」って言ったら、
「この前先生を脅かしに連れて行った若い衆がね、
主婦を監禁していま警察につかまっているから弁護を引き受けてくれ」と頼まれたんですけどね、
「まぁ私は結構弁護料が高いんだよ」って言って断りましたけど、
まぁそういう事が何回かあって、だんだん冷静に対応できるようになってきて
岩上:
ああ、修羅場踏みまくってw、
でも、先生も最初からそういう経験がおありになったわけでもないでしょうしね、
大変だった…
怖いと思わなかったですか?
宇都宮:
それはやっぱり怖い事は怖いです。
そんなにわたしは柔道・剣道をやったりね、あの・・あれはないけど、
ただ、もし私が手を引いちゃうと、そういう脅しが全部依頼者のところにいくのでね、
まだ依頼者よりかは強い立場なんですね、
だから、それはもう依頼者の事を考えたらね、ここで手を引くわけにはいかないと、
そういう事でずっと頑張れたと思いますね。
岩上:
その腹の据わりようというのはね、
すみません、これ立候補どうのこうのとは違う話と別な興味にいっちゃうんですけれど、
あの、どこから由来するものですか?
それはたとえばその生い立ちで
大変貧しいご家庭に生まれて苦労されたというのはお聞きしているんですけれども、
お父さんが傷痍軍人で、多分大変働くのもご苦労されたと思いますし、
それから、さらっとおっしゃいましたけれども、
国東、大分の方へ入植、
入植っていう事は、ま、開墾したわけですよね
宇都宮:そうそう。
岩上:電気もなかったというように聞いています。
こういう生い立ちについて少しお話を頂いて、
何ででしょうね、
どこにその腹の据わり方というのが生じたのかを教えていただきたいんですけれども。
宇都宮:
ん…だからまあ、一番根本的にあるのはそういう生い立ちもあるかとおもいますけど、
最終的には、今お話しましたように、
素朴なヒューマニズムや正義感という事になるんじゃないかと思います。
自分がやっぱり引いたら、自分より弱い人がもっと苦しむことになりますからね、
その家庭には子どももいるわけですよね。
そういうところ、ま、そういう人たちの、え…こう、依頼に背中を押されてやったということでね、
それから、後、2回目の時も他の人に、やっぱり
「これは重要な事件だから」という事でね、呼び掛けておきながら、
自分は「事務所がクビになるから、いち抜けた」ではね、
卑怯な人間になっちゃうんではないかというふうに考えてですね、
そういうことはできなかったですよね。
だから、基本的な考え方はそういう事ですけど、
だから基本的には、私は何か自分の事ではですね、
あの、結婚した時に私は分譲マンション、ある団地で借家だったんですよね。
その大家さんが
「子どもが結婚するから、先生ちょっと空け渡してもらえませんか」と言われたんですけれども、
他人から頼まれたら、
これは正当理由が無いと借家借地法のね頑張れるんですけど、
自分の事はですね、なかなか抵抗できなくて、
「長い間お世話になりました」って菓子折持って引っ越しましたけどねw
だけど、人が困っている時で、そのためにやらなきゃいけないっていうときは、
結構人間は強くなれるんだなと思って、ね、人のためにね。
だからそういう人が、自分以上に弱い立場にある人であればですね、
自分がどいちゃったら、その、暴力団とかサラ金の取り立てが本人にいっちゃいますから、
自分がまだ衝立になった方がですね、あの、いいんだということでね。
そういうことで。
岩上:すごい話。
ーーー
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
ーーー
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日 宇都宮健児さんのスピーチ
インタビュー全部の動画は

宇都宮健児さんという方が東京都の都知事に立候補して下さるなんて、
いま、都民にだけ与えられたこの大きなチャンスを逃がしてはいけない。
今から5年半ぐらい前のNHKプロフェッショナルに
宇都宮健児さんが出ていらっしゃいました。
権力に屈することなく、前向きに。そして闘う。
ご本人は
「あんまり人付き合いや人脈をつくることが上手じゃない。」とおっしゃっていますが、
人々の方から勝手に宇都宮さんの方に集まって言っちゃっているように思えます。
不思議な方です。
この、穏やかな優しい笑顔の中に隠れた強さ。
それは
暴力団にも負けない!!ლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
その2006年2月の放送をご紹介します。
プロフェッショナル 仕事の流儀
ヤミ金融に立ち向かう一人の弁護士の仕事を追う。
2006年2月7日放送 NHK
http://youtu.be/R4mCQoTbeZg
弁護士 宇都宮健児
ヤミ金融と闘う弁護士、宇都宮健児(この時 59歳)。
コラー!心臓えぐるぞこのクソババア!!オリャー!
ホームレスであふれかえる東京新宿中央公園
血管ぶち抜いてからお前心臓えぐりとったるわ!このクソババアが こりゃー!
悪徳金融の過酷な取り立てに耐えられず、家や職場から逃げてきた人が少なくない
一人の男が声をかけてまわっていた。
「法律相談やっています。
いつでも相談に乗りますから、安心して早く仕事を見つけてね」
このどこにでもいそうな小柄な男が、
数々の社会悪と戦ってきた凄腕弁護士だと、誰が気づくだろう。
豊田商事事件の被害者救済
地下鉄サリン事件損害賠償請求
振り込め詐欺の刑事告発

弁護士宇都宮健児
その名を聞けば暴力団もしり込みする。
闇金融の被害者:
悪徳業者が
「宇都宮って宇都宮健児じゃないだろうな?」って
「宇都宮健児先生です」って言ったら、
「それは相手が悪い」というように言ってきました。
今立ち向かうのは暴利を無さぶる闇金融
多重債務に苦しむ人々に宇都宮は語りかける。
「大丈夫、人生はやり直せる」

住吉美紀
プロフェッショナル仕事の流儀。
一流のプロの仕事の秘密とその人間に迫ります。
まず今日はこの小説、宮部みゆきの「火車」
読んだことありますか?
茂木健一郎
読みましたよ。
これは多重債務の過酷さを描いた迫真のベストセラーですよね。
住吉:
はい、今日のプロフェッショナルは、
この小説に登場する弁護士のモデルになった人物なんです。
弁護士の宇都宮健児さんです。
戦後の名だたる悪徳商法には必ずといっていいほどその名が出てきます。
豊田商事事件では中坊公平さんとともに被害者の救済に奔走。
地下鉄サリン事件では被害対策弁護団長としてオウム真理教を破産させ、被害者への賠償を実現しました。
今は多重債務者の救済に力を入れているという事ですね。
茂木:
そうですね、やっぱり相談してくる方っていうのはお金が無いわけですから、
報酬もそんなに期待できない訳ですよね。
今の世の中ね、お金が全てっていう中で、宇都宮さんは何故頑張れるんでしょうね?
人は何のために働くのか?という根源的な問いに今日は迫りたいと思います。
仕事の現場に流儀を見る
弁護士宇都宮健児は毎朝電車で銀座へ向かう。
事務所は築23年の雑居ビルにある。
事務所の中はまるでうなぎの寝床。
弁護士5人、事務員10人を抱える事務所のトップ、いわゆる”ボス弁”だ。
パソコンが苦手なお話ー略ー
他の弁護士に断られてここに来る人が多い
なかでも闇金融が目立つ。
10日で4割の不当な金利を要求する
出資法違反の犯罪行為だ。
そして始まるのは暴力的な取り立て。
「バカ野郎!コラ!血管引きちぎったるワ
年金の日が楽しみじゃのう、オマエ」
被害者は社会的に弱い立場の人の方が圧倒的に多い。
宇都宮:
低所得、それから失業、病気とかですね、それから中小零細の場合は事業資金ですね、
それを補うために借金だとか闇金融に手を出しちゃったと。
相談者がやってきた。都内に住む60代の男性。
病気がきっかけで失業生活費に充てようと闇金融に手を出した。
闇金融業者から20万円位借りたがたちまち返済に行き詰った。
他の弁護士を頼ったが取り合ってもらえずここに来た。
借金を重ねた事を宇都宮は決して責めない。
責めれば心を閉ざし解決が遠のく。
闇金融と対決する時、宇都宮には確固とした流儀がある。
日陰の交渉はしない
おもむろに1枚の紙を取り出した。
「受任通知書」
業者との交渉の全てを弁護士が肩代わりすることを通告する文書だ。
闇の金融業者を法律の力で陽のあたる場所へ引きずり出す。
これを送れば法律により債務者への直接の取り立てはできなくなる。
さらに借りた金は一切返さない。
逆に刑事告発し追い詰める。
法律にのっとり交渉すれば闇金融からの取り立ては無くなると宇都宮は言う。
儲けるなんて考えるな
多重債務の相談は金にはならない。
闇金融と1社交渉して料金は2万円。
それを月々5000円からの分割払いにしている。
宇都宮:
なんかいろいろと若い人たちが弁護士になって金儲けをなんて思っているけれど、
そういう人ならばね、企業の経営者になればいいんでね。
弁護士というのはそういう弱者のために仕事をするもの。
事務所の収支はとんとんだ。それでいいと思っている。
1年ほど前から宇都宮はホームレスの居る場所に出かけ、無料の法律相談を行っている。
闇金融の問題は解決できる。
それを知らずに人生を棒に振っている人があまりに多い。
一人の男性が近づいてきた。
この男性は取り立てに追われて家をすてた。
その後一度はやり直そうとしたが、すぐに業者に見つかり、再び路上生活に舞い戻ったという。
人生をやり直したいのにやり直せない。
この夜の気温は4度。
真冬の法律相談は2時間に及んだ。

住吉:
宇都宮健児さんにお越しいただきました。
お忙しい中ありがとうございます。
茂木:宇都宮さん、パソコン全然使えないんじゃ、仕事の上で困ることは無いですか?

宇都宮:
うーん、あった方が便利なのかもしれないんですけど、
私たちの世代は境目の世代で、覚えようとしたんですけどね、
やはり手書きでどんどん、事務員さんに、逆にメールを送ってもらうんです。
自分が送らなくって、その方が早いんでついつい。
茂木:
なんか銀座に事務所があるっていうのがちょっと意外な感じがしたんですけれど、
何故銀座になさったんですか?
宇都宮:
鋭い質問ですねw
あの、いろいろないきさつがありまして、
最初に事務員さんを見つけないと事務所が開けませんので、
それで事務員さんと面接をしたんですね、喫茶店で。
その事務員さんが、ま、女性なんですけど、「私銀座なら勤めます」って言われちゃったんですよ。
それで、私もえらいショックを受けましてね、
ああ、女性っていうのはそういうところで、どこに事務所があるかで勤務先を決めるように考えるのかと、
とても私がおっよびがつかなかった所でね、
考えてみたら多重債務者の事件というのは深刻で暗い事件ですから、
パッと明るい銀座でサラ金事件をやるのもいいんじゃないかと思って、
その事務員さんの勧めに従ってですね、銀座の今の入っている事務所の3階の部屋が開いていましたので、
それで銀座に決めたんです。
住吉:
このプロフェッシャルではプロの道具を見せていただいているんですけれど、
今日は大きな黒い鞄を…見せていただけますか?
宇都宮:かばんはいろんな記録が入っていて
住吉:大きいですね
ー藤沢周平さんと、山本周五郎さんの本等出てくる。
去年は50冊ぐらい読んだ。何を読んだか忘れないように読んだ本のリスト(原稿用紙の裏側)
手帳。
住吉:相談者の方にはすごく優しく話を聞いていましたよね
宇都宮:裏切られるのは覚悟しなければいけないです。
住吉:裏切られる?
宇都宮:
弁護士費用を払わなければいけない場合でも、
やっぱり人間は弱いから、取り立てが止まる、給料が全部貰えるとなると、
一杯飲みに行きたいというのもあるわけですよ。
給料をもらったら送金ができる筈なのにね、だけどそれを使っちゃったと、
それを素直にいえない人もいるわけです。
茂木:そんな時にはサジを投げたくなるような気持になりませんか?
宇都宮:
ええ、だからしょっちゅう。
給料袋を落としたとかね、何回もおとしている人もいますよ。次から次へと。
茂木:それでも見捨てないんですか?
宇都宮:
これは見捨てたら、ちょっとね他に行くところが無いですからね。
だから誓約書を何回も書いてね、
「もう2度と闇金融には手を出しません」という事を、
誓約書を2回も3回も書いて、でもまた来る人もいますけどね。
住吉:お金で困っている方を助けて、そして銀座で事務所っていうのは、経営は成立するんですか?
宇都宮:
5000円とか1万円でもそれを100人とか200人やれば、
毎月100万200万のお金が入るわけですから、
そういう事で、大量に、その・・w
小額の事件を沢山やることによって成り立っていけるようになったということですね。
茂木:
なんか、おそらく皆さんすごく興味があると思うんですけれども、
年収はズバリどれ位ですか?
宇都宮:年収はですね、一般の
だから最初はあれだったけれども、今は一般の弁護士ぐらいにはなっているんじゃないですかね。
住吉:っていうと、どのぐらいなんですか?
宇都宮:
なんか・・1000万は超えているかもしれないですね。
そのくらいは、それで十分だと思いますけれどね。

弁護士、宇都宮健児
悪徳金融の事件に関わるようになったきっかけは若き日の苦い挫折にあった。
宇都宮は東京大学法学部にストレートで合格。
難関中の難関、司法試験にも在学中に合格するという秀才だった。
22歳で大学を中退し、異例の速さで弁護士の卵となり、希望に満ちたスタートだった。
鳴かず飛ばず
昭和46年、東京有楽町の法律事務所に入所する。
居候の弁護士、通称”イソ弁”として修業しながら自分の顧客を増やし、独立を目指した。
しかし宇都宮には社会人として必要なある能力が欠けていた。
宇都宮:
あんまり人付き合いが上手じゃないんですね。人脈をつくるっていうのがですね。
んー、今でもそんなに得意じゃないんですけれど、やや自分には不得手でね。
同期の多くは経営者が集まるゴルフコンペにこまめに参加。
親睦を深め顧問契約を取り付けていた。
しかし、人付き合いが苦手な宇都宮は営業活動ができなかった。
離婚や相続などの仕事を細々とこなしていた。
そんなある日、宇都宮は事務所のトップ、通商”ボス弁”に呼び出され、
「いつまでここにいるつもりだ。もうそろそろいいだろう」
事務所に居場所がなくなった。
収入の道を断たれた宇都宮は税理士などを養成する専門学校で講師をし食いつないだ。
その時31歳。
いったい自分は何をしているのだろう?と思った。
同期の弁護士たちは次々と独立を果たしていた。
50人の同期のうち、宇都宮だけが半人前のままだった。
宇都宮:
当時は本当に苦しかったですよね。
同僚はもう独立して、中には”イソ弁”さんをもう雇っているのもいる。
それからみんな輝いて、こちら側から見ると輝いて見えるわけですよね。
何とかしなければと、ある日東京弁護士会を尋ねた。
その時職員が言った。
「誰もやってくれない仕事がある、受けてくれないか」
サラ金の取り立てを止めて欲しいという依頼だった。
当時悪徳サラ金業者が社会問題となっていた。
夜逃げや自殺に追い込まれる人が相次いでいた。
仕事が無かった宇都宮はとりあえず引き受けた。
宇都宮:
5000円でも1万円でも、弁護士費用として払ってもらえると、
背に腹はかえられませんしね、少しでも収入になればという事で。
人生ってわからない
依頼者は中年のタクシー運転手だった。
生活苦のためサラ金数10社から借り入れを重ねていた。
厳しい取り立てに憔悴しきっていた。
宇都宮はサラ金の店舗に出向き直接交渉した。
「あなた方の利息は、法律に照らしても高すぎる。借金を減らして欲しい」
いきなり凄まれた。
夜道には気をつけろ
数日後、目つきの鋭い男が訪ねてきた。
話し始めた途端、キラッと光るものをちらつかせた。
「一切手を引け、それがいやならお前が払え」
逃げ出したかった、しかし、ようやく手にした仕事だ。引き下がれない。
宇都宮:
僕は、「和解、話しあうつもりが無いなら、弁護士というのは喧嘩は裁判でやりますから」
それで、席を蹴って帰っていって、
追い詰められた宇都宮は分厚い法律書を読み込み対策を考えた。
金利が違法に高いことを理由に、借金の減額を求める裁判を起こした。
意外なことが起こった。
相手が途端に和解を求めてきたのだ。
もともと違法な貸し付け、裁判になれば勝ち目はないと見たからだ。
宇都宮は150万円の利息を、法にのっとった金額で再計算。
2万円の支払いで和解を成立させた。
相談者は深々と頭を下げて言った。
「これで穏やかな暮らしが取り戻せます」
自分にもできる仕事がある。
弁護士宇都宮健児が歩き始めた瞬間だった。

住吉:これで穏やかな生活が取り戻せますって言われたら、ね、嬉しいですよね。
茂木:そういうときって、相談者の方はどういう表情をしているんですか?
宇都宮:
要するに私たちのところに来るまでは、もう着る物もボロボロだし
それからもう、目だけ充血していてですね、顔はげっそりしててですね、青白くなっているわけですよね。
だんだん、だんだん、その弁護士がつくことによって取り立てが和らぎますからね、
それで、赤みが差してくる。ふっくらしてくる。
住吉:依頼者の方の安堵した表情を見てどんな風に感じましたか?
宇都宮:
それまで私は12年間弁護士をやってたわけですけど、
いろんな事件をやってましたけど、離婚の問題とか相続の問題。
そういうところでは味わえない、あの…遣り甲斐って言うんですか
自分が頼りにされるっていうのはすごく遣り甲斐、張り合いがあることなんですね。
こういう自分でも頼りにしてもらえるっていうのがね。
茂木:
最近の研究って、人間の脳ってお金だとかそういうものだけじゃなくて、
人に頼られるとか、人に必要にされるということ自体も
報酬として嬉しいと思うという事が分かってきているんですけれども、
宇都宮さんはそういうふうな道を歩んできたんだなぁと、
で、最初からそれを目指したんじゃなくて、それに出会ったという、そういう事ですよね。
宇都宮:
ええ、
多分私がそういう事に出会う事が出来たのは、
かなり落ちこぼれの弁護士で、どうしようもなかったから。
もし私がかなり、そういう営業能力があってですね、目先の効く弁護士だったら、
早く独立してて、こういう事件はやれなかったと思うんですね。
住吉:最初の事務所をクビになった時というのはどんなお気持ちだったんですか?
宇都宮:
一つは「あんたはいらない」と言われた訳ですから、
まず、全人格を否定された。
それから展望が無いですよね。
だから、ま、くさってですね、喫茶店に入って、漫画ばっかり読んでいましたねw
住吉:そうなんですか
宇都宮:
モーニングとかねwwモーニングサービスを食べながらモーニング読んでてww
そこでいろいろ、弁護士としてやっていけるのか?とか、
どうしたらいいんだろう、ということでね、
ん・・・ま、くさった生活をずっとやってたっていう事ですよね。。
茂木:
宇都宮さんはたまたま天職を見つけた訳ですけど、
いろんな職業の人は結局突き詰めると「何のために働いているのか?」と
あるいは何のために働くのが理想だと思われますか?
宇都宮:
私自身非常に尊敬するのは自分の両親なんですよ。
山を切り開いて開拓して、農家で今はミカンを作ってるんですけどね、
黙々と畑を耕して、黙々とミカンを作っていてですね、
だけどそのおかげで私たちは学校にも行けて、こういう仕事のきっかけも得る事が出来たんですけど、
泣き言一つ言わないでね、黙々と土に向かっている。
親は、そんな自分の働く意味とかはほとんど言っていないです。
ただ子どもたちのため。
そういうところで黙々とね、働いていて、自然と格闘してですね、畑を作って、
そして子どもたちを育てたと、
それが立派な事なんですよ。
茂木:じゃもう、別に意味なんかなくてもとにかく働く。
宇都宮:
多分そうだと思いますね。
自分でまず、生活ができる事ですね。
あとプラスちょっとだけ、人のためになる事だったら、それはもう、上出来であってね、
茂木:仕事の目的なんか、プラスちょっとだけで良いっていう、
宇都宮:
そういうことですね。
それが、まず他人に迷惑をかけたりね、
他人を犠牲にしたり押しのけたりそういう事をしないで、ちゃんと自分が生活できればね、
これは立派な事なんですよね。
勝負
去年11月、東京霞が関。
3300万円の裁判費用を公的機関から借りて用意した。
宇都宮は大勝負に出ようとしていた。
取られた金を取り戻す。
標的は闇金融の帝王と呼ばれた、元山口組系五菱会の幹部達。
3年前に摘発され、隠し持っていた金を押収されている。
その額3億3000万円あまり。
この金を取り戻そうと考えたのだ。
押収された金はもとはと言えば被害者の金。
その返還を求め前代未聞の裁判をおこした。
宇都宮:
もともとこれは被害者の財産ですから、
被害者に返されて、被害者の救済にあてられてしかるべきだと思っていますので。
裁判の長期化を見越して周到な手も打った。
押収された金は東京地検が保管している。
今の法律では被告の刑が確定すると、本人に返還されてしまう恐れがある。
それを食い止めるために3300万円の補償金を打ち差し押さえを行った。
宇都宮:
放置しておけば、それがまた暴力団の闇金融の資金になってですね、被害を拡大しますからね、
誰かがやっぱりやらなければいけないですよね。
宇都宮が思い切った手段に出たのにはわけがある。
この日事務所に原告の被害者たちが集まった。
闇金融の罠にはまり、苦境に陥っている人たちだ。
裁判の原告は総勢175名。
被害者には多重債務がきっかけで、職を失ったり、家族との関係がめちゃくちゃになった人が少なくない。
取り返すのは単なる金ではない。
闇金融に狂わされてしまった人生を一からやり直すための金だ。
12月、裁判の準備が佳境に入った。
闇金融から被告たちへの金の流れがつかめる証拠集めだ。
その矢先だった。
もうひとつ押収された金を狙う存在が現れた。
東京国税局。
被告が税金を滞納していたため、押収された金のうちおよそ1億円を引き渡すよう求めてきたのだ。
このままでは見こんでいた金が取り戻せなくなる。
宇都宮は弁護士たちを集めた。
弁護士1:どんな申し入れをしても、新たな立法措置が無いと無理でしょ
弁護士2:なかなか国税は頭が固いんだけど、一応引き続き交渉するつもりだから
法律では複数の差し押さえが重なった場合、国が最優先される。
議論は行き詰った。
1時間後宇都宮がおもむろに口を開いた。「国税局に直談判する」
宇都宮:
あれ、持っていかれたら、仮差し押さえになっちゃうからね。
それで一回行かなきゃいけない。
何でもね、顔を合わせて持ち込まないとダメ。
電話一本じゃダメだし、文書もダメ。
向こうも人情があるから、場合によれば考慮してくれるのもあるしね。
法律の壁を直談判で越える。
宇都宮の眼の色が変わった。
宇都宮:
合理的には非常に難しい、針の穴を通すぐらいの。
ただ常識的に考えて、裁判をやればですね、被害者に返されるべき財産なんですから、
それを課税して持っていくというのは、やはり普通の人が考えてもちょっとおかしいんじゃないかな。
道は自分で作る
国税局への異例の申し入れの日が来た。
これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた。
とかく経済優先、弱者に厳しいこの国の仕組みを変えようと戦ってきた。
午後4時、東京国税局に乗り込んだ。
伝えることはただ一つ。
「あの金は被害者のかね。差し押さえは取り下げてほしい」
30分が過ぎた。
Q:いかがでしたか?
宇都宮:ま、一応提出はしてきましたけれど、国税の対応は固いですね、ええ。
国税局は首を縦に振らなかった。
「税の執行機関として法律にしたがって徴収を行う」それが答えだった。
心配で駆け付けた被害者も、言葉が無い。
宇都宮だけはいつも通り飄々(ひょうひょう)としていた。
突然、宇都宮が一人の弁護士を呼び寄せた。
宇都宮:
三上さんちょっと、
一回、地検の方にぜひ足運んで、国税に渡すなと。
出来るだけ粘ってくれと言ってね、少しおかしいと。
金はまだ東京地検が押さえている。
国税局に金を渡さないよう要請しようというのだ。
まだまだ手はある。
まだまだやりなおせる。
1月、宇都宮は会議を開き、さらなる対策を練った。
法律を改正し被災者を最優先にするよう国会に求めることを決めた。

宇都宮:優先的に被害者に配布するような制度をつくらなくてはいけないですよね。
宇都宮健児は今日も戦う。
敢然と、そして飄々と。
プロフェッショナルとは

宇都宮健児:
弱者のためにとことんやる人、徹底的にやっている人だろうと思いますけどね、
もう少しひろく考えれば、他人のために頑張れる、一生懸命仕事をやっている。
そういう事なんだろうと思いますけどね。
平成18年1月23日
東京地検は東京国税局に約1億円を引き渡した。
抜本的な法改正を目指し、宇都宮の闘いは続く
ーーー
「数々の修羅場踏み腹の据わった弱者の味方」
宇都宮けんじ氏インタビュー岩上安身11/15(書き出し)
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日
な、なんと( ゚д゚)ハッ!宇都宮健児さんのスピーチを私は去年の9月に文字起こししていました
ーーー
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!
2012年11月14日(水)
宇都宮健児さん・応援団からのエール

48:21~鎌田慧さん

こんばんは鎌田です。
長い間東京都民でいることを恥ずかしく思ってきました。
東京都は国際都市というのは名前ばかりで、
こんな非国際都市は無かったと思います。
というのは都知事が極めて差別的な人間で、どれだけ差別的な発言をしてきたか、という事ですね。
まず身体障害者に対しての差別。
それから女性に対する差別。
それから年寄りに対する差別。
それから中国に対する差別。
それから韓国に対する差別。
それから第3国という言い方の差別。
これだけの差別を私たちは打破できなかった。
これはジャーナリズムの責任でもあったかと思います
差別は犯罪です。
そういう差別者をこれまで許してきた、本当に痛恨の思いです。
今度こそ差別のない明るい社会で行く。
そういうチャンスがきました。
それも彼(石原)は自分から投げ出したわけです。
これは本当にチャンスです。
彼(石原)は東京都に、東京湾に原発を持ってくるほど原発は安全だという馬鹿な事を言っていました
持ってくりゃいいじゃないですか。
持ってこれない。こういう馬鹿なことを平然と言っていても投票する人たちがいた訳です。
これは私たちの責任だった訳です。
今は本当にホッとして「やるぞ」
「今度こそ本当に明るい東京にしよう」という希望が見えてきました。
デタラメで勝手放題で暴君だった石原がいなくなるんです。
しかし、彼は何を考えたのか後継者を指名しています。
なんですか!民主主義じゃないじゃないですか。
だれが暴君の子分として次の後継者になろうとしているのか「恥ずかしく思え」という事です。
ま、後継者よりも私たちが推す候補の方がはるかに人格者です。
後継者についてはこれから発言する佐高さんが初めから徹底的な非難者でして、
これからたっぷり後継者について非難されるのではないかと思います。
私たちはまず、
脱石原都政。
脱石原後継者。
脱原発。
これで東京から変えていく、そして日本を変える、
こういう未曽有のチャンスになっています。
本当に頑張れば道が開ける、それが見えていますはっきり見えています。
頑張りましょう
52:51~落合恵子さん

今晩は、落合です。
どうでもいい事ですが、私は宇都宮出身です。
ついこの間11日の午後、栃木県というのは大変保守的な土地なのですが、
栃木県初のさまざまなネットワークがひとつになって、
脱原発の集会を栃木県でやってきました。
3000人近くの方が集まって下さいました。
で、その集会を終えてそのまま東京へ戻って、この中でも大勢おられると思います。
あの国会包囲に出て、大きな声で、
こう、マイクを片手に持つと私は、つま先と膝がもうリズムを取っちゃうんです。
「再稼働反対」ってもう、全部があのリズムを取ってしまうのですが、
本当に再稼働反対です。
原発は原発という単体であるが故に反対であると同時に、
単体のみならず、原発的体質そのものに私たちは反対しなければならない。
東京も石原単体のみならず、
石原体質そのものに私たちは反対しなければならないのです。
あれだけの人権侵害を、私もメディアの片隅の人間ですが、
他の政治家がしたら、とっくに飛んでいますが、
メディアは今まで何をしてきたのか?と私たち自身も自ら問いかけなければいけないでしょう。
そして彼が言った言葉の中で、全部許せませんよ。
「生殖能力を失った女は」なんて言ったんですか!?
私ももう人間扱いされていないって、
お前に扱われたくないよっていうのはあるんだけど、本当に腹がたつ発言。
障害のある方々に対して、在日の方々に対して、同じアジアの方々に対して、
どれだけ言ってきたか!
あの単体とです。
単体的体質をそのまま受け継いだ人々が、あちら側は次々に立つんです。
次々に立てよ、いっぱい立てよ、
こっちは一本化だっていうのがものすごく私の中に今、強くあります。
先程、私は人権の中学生の書いた作文コンテストというのを、何人かの方々と選考してきました。
見事に、素敵に、必死に、まっすぐな作文でしたが、
その時ご一緒に選考委員をさせていただいている
映画監督の山田洋二さんからメッセージをもらってきました。
「言って、言って」って言って
とっても短いメッセージで、ごめんなさい時間が無かったから、
「宇都宮さんなら大丈夫。心から期待をしています。山田洋二」とおっしゃっています。
人が生きていく痛みが分からない人が、「政治」なんかやっちゃいけないんです。
差別の忌まわしさが分からない人が、「人権」なんていう言葉を使ってもらっては困ります。
原発に対して本音の部分では、社会に対する流れが変わるのを待って、
いつか推進に変わろうとしている人たちが、
選挙のためだけに「脱原発」なんていう言葉を使ってはいけないのです。
あらゆるタブーの中で私たちに許されなかったのは怒りを表明することです。
明日心から笑ってい抱き合うためにです。
今日は、そして選挙の日まで、・・これはいいんだよね?さっきいろいろとタブーの言葉を・・w
選挙の日まで私たちは怒り続け、この怒りを「やさしさ」に手渡すためにしっかりと見つめていきましょう。
よろしくお願いします。
57:08~佐高信さん(評論家)

こんばんは。
今まで東京都は都民の事を頭におかない知事に、残念ながら、知事としてやってくるのを許してしまいました。
あの、石原チンタロウの頭の中には、「都民」という言葉は無かった。
彼が何時も使うのは「国民」です。
都民を飛ばした国民というのが彼の頭の中にあったと。
ようやくその霧を払いのける日がやってきます。
さっき鎌田さんが猪瀬なにがしかの事は云々という話がありましたけれども、
私は相手にしたくはないんです。
しかし、
猪瀬という人はかつては小泉純一郎の子分でした。
今度は石原の子分になってる。
「子分を親分にしてはならない」というふうに思います。
宇都宮さんと特に意気投合したのは、宇都宮さんが藤沢周平のファンであると。いうことです。
あの…宇都宮さんっていうのはね、すごいエリートのように見える。
ま、実際エリートだった訳ですけれども、
知られているように、いわゆる弁護士事務所を、居候弁護士時代に二度クビになっている。
ね、これはあんまりあることではないらしいです。
頂上とどん底を両方経験している人なんです。
そういう人が藤沢周平という人を好きになる。
石原チンタロウに藤沢周平は解らない。
つまり、その石原の後継と言われる猪瀬対藤沢周平のファンである宇都宮の戦いなんだ。
宇都宮さんはまた、
宮部みゆきさんの「火車」という小説の中に出てくる弁護士のモデルなんですね。
だから、本当にサラ金問題云々という、
宇都宮さんが書かれた自伝みたいなのを読みだすとすごいんですよね。
暴力団に追い込みをかけられたような、
私なんかもやっぱりね、結構そういう目に遭っているんですけれども、
暴力団の方じゃない方ですね、その、あ、似たようなもんか、
全然、泰然としているでしょ、ここがまたね、しぶといというかしたたかというか、
褒め言葉ですよ、ね。
是非、宇都宮都知事を実現させる・・・これは大丈夫?
ということです。
どうも!
1:00:58~海渡雄一さん

海渡です。
私は宇都宮先生の人柄についてお話をしたいと思います。
私は30年間原発訴訟をやってきていて、
ひょんなきっかけから宇都宮先生に事務総長という事で任命されまして、
2年間事務総長として、本当にお近くで、毎日毎日ご一緒に仕事をしたんですけれども、
日弁連のトップとしての宇都宮先生の采配を、本当に間近に見ることができました。
私の原発反対をやってきた弁護士の信念、
そして、日弁連事務総長として一緒にご一緒した経験から、
宇都宮先生以上にですね、都知事にふさわしい方はいないという事を、
まずそういう確信を申し上げたいと思います。
その確信の根拠を5点説明します。
第一点は
宇都宮先生には弱いもの貧しいものに対する限りない共感、
そういう優しい心があるということです。
二番目
これは、宇都宮先生の本当に素晴らしい人格。
日弁連も実は選挙の結果ですね、主流派と反主流派に分かれて、
我々の反主流じゃなくて非主流ですかね、非主流として当選したわけですけれども、
しかし、考え方の違う、その…なんていうんでしょう、副会長の先生方と議論していてもですね
次第に次第に宇都宮先生の魅力に引き込まれて、そういう方々もみんな同じ意見になっていった。
そういう人の気持ちを抱擁して、人格的に抱擁して変えていく素晴らしい能力を持っているということ。
これが、二番目に言えることだと思います。
三番目にですね、これは非常に重要な点だと思いますが、
宇都宮先生は大変な勉強家です。
もう、一緒にいてわかるんですけれども、たとえば、
普通、会長ともなるとですね、日弁連のシンポジウムなんかがあると、
最初の5分間ぐらい出てパッといなくなるのが普通の行動パターンなんですが、
宇都宮先生は次に予定が無ければですね、最後まで聞いておられるんです。
それも、ぼーっと聞いているのではなくて、
ずーっと、メモを取りながら聞いている。
本を読んでいく時にもですね、もう隅から隅まで真っ赤っかになるぐらいに線を引きながら本を読まれて、
そして読んだらですね、僕に「こんな本だった」というのをですね、ガンガン、ガンガン話してこられると。
「お前も読め」ってこういう事なんですけれども、
そういう本当に、向学心に燃えていて、
都知事として新しい政策に果敢に挑戦してですね、必ず解決して行けるというように思います。
そして、第四番目は
行動力がある。
体力もある。ということ。
たとえば被災地に飛んでですね、もう真っ先にローンの救済をしなければいけなとか、
原発の被災者の救援をしなければいけないとか、
そういう政策を打ち出している、そういう決断力もあった。
決断力が5番目です。
そしてその、決断したことの政策を実現していく。
政策実現力、突破力を兼ね備えている。
それによって今日の、
たとえばローンの問題や借金の問題についての法改正なども成し遂げられてきたのだと思います。
これからの選挙を戦うわけですけれども、
みなさん一人一人が選挙の運動員になれます。
今日の資料の中にですね、どういう選挙運動ができるかが書いてあります。
私も一生懸命頑張りたいと思います。
宇都宮先生と共に東京を変える、この戦いを共に戦いましょう、よろしくお願いします。

今日のサプライズ01:05:02~
こんばんはー!山本太郎です。
すみませんどうも、はじめまして。
山本太郎さん

サプライズもなにも、僕はいち聴衆として入ろうとしたんです、会場に。
「どんな方なんだろう?」という事をもっと深く知るために。
「だったら舞台袖へ、舞台袖へ」って呼ばれて、今ここなんですね。
すみません、なんかしゃべるという事を全然・・・じゃなかったので。
すごいですね、すごい熱気ですね。
というわけで、本当に、いよいよ本当に
東京が市民の手に取り戻せる時が来たんじゃないかと、思うんですよね。
で、宇都宮さんの事を、宇都宮さんを知っているっていう方にいろいろと聞いたんです。
そうしたら、悪い事を言う人が一人もいないんですよね。
そんな人いますか?普通。
一人ぐらいね、なんか悪態ついたりするもんですよ。
一人もいない、そんな人がいたんですね。
で、ごめんなさい、昔から脱原発にいろいろと取り組まれている方にですね、
いくつか質問をしたいんですが、いいですか?

山本:
今、東京は1ワットも原発に頼っていないですよね?
原発、東京都はもう一切必要ないんだと、即時に撤退して結構ですと、宣言できますか?
宇都宮:宣言します。
山本:
すばらしい!すばらしいっ!!
いますか?即時撤退なんていう事を口にした日にはすぐ潰されるんですよ。
ちょっとビックリしました、今。
でも言われるのかと思いました。ハッキリ言いましたね、今。
他にも問題点が沢山あるんですね、
震災家財の広域処理という事で、東京都は本当に沢山のゴミを引き受けたと。
それによって本当に、放射性物質という部分だけに関わらず、
その他沢山、アスベストだったり、ヒ素だったり、六価クロムだったりという
毒物が沢山混ざっていますよね。
それを償却するという事を、東京都としてはこの先認めていってもいいんですかね?
宇都宮:
これはやっぱり住民の意見を聞いてですね、ちゃんと方針を立てなければいけないです。
がれき処理とか焼却の地域の住民と、やはり対話しなければダメでしょうね。
山本:住民というのは被災地という事ですか?
宇都宮:
被災地もそうですし、がれき処理を今、箱に入れてるところがあるでしょ、
そういうところの、あの・・
ま、基本的には自分の政策は、今までは私はトップダウンでやってきましたけれど、
私自身はやっぱり、住民と対話しながら、
住民の意見を聞きながら政策を決めていきたいというふうに考えています。
山本:
これにマスコミに対して環境省は40億ものお金をつかって、
除染、それから広域処理に関して大キャンペーンを打ちましたね。
これを、広域処理を手伝わなかったら、
それは日本人じゃないというような方向性でずっと報じられてきましたよね、
でも事実はそうじゃなく、もっと違う代替案があると、
「森の長城プロジェクト」もう皆さんご存知ですね、
被災地の沿岸部にずーっと森をつくっていこうじゃないかと、
ポッコリとしたマウンドをつくるためにそこにがれきを入れていこうじゃないかという事で、
それはたとえば人々を津波の引き波から守るような、フェンスになるような代替案というのがあるんですね。
だから是非、焼却は絶対にさせないと。
しかも、被災地でもさせない。
というのは日本には の3分の2の焼却炉があると、
焼却文化というのはやっぱりまずいですよね、これだけの毒物があるものを。
それを東京都で受け入れるというのは住民の安全が守られないことだと思うんです。
是非そこを力を入れて頑張っていただきたいです。
宇都宮:十分検討したいと思います。
山本:
ありがとうございます。
最後に一つ。
あの、本当に東京に住まわれている方々にとって、耳の痛い話かもしれないんですけれども、
あの、東京電力の原発事故によって、東京都も残念ながら汚染地になっていると思うんですね。
杉並に住んでいる僕の友達の家の庭は1万7000ベクレルです。
で、近くの公園は9万ベクレル越えですって。
東京都は汚染されている地域もあるという認識で、
どのような被ばく対策とか、
そのような住民を守るために被ばく対策とかをされていくんですか?
宇都宮:
基本的には健康調査をずっとやっていくという事は非常に重要じゃないかということですね。
その辺の対策が、まだまだ、福島でもそうですし、東京でも十分じゃないんではないかと思うんですね。
山本:
東京都内の土壌調査、細かい土壌調査というのを是非やって頂きたいんです。
で、ホットスポットはどこなのか?と、
そこに子どもたちが近寄ったらまずいというのをハッキリさせていただきたいんです。
ひょっとしたら東京都の中にも、住み続けたら危険な場所があるかもしれない。
是非ご検討していただきたいんです。
宇都宮:
環境調査、放射線量の調査、それから健康調査、
その辺はきちっとやっていきたいと思っています。
山本:
ありがとうございます。
放射線量の調査、そっして甲状腺調査をやって頂けると、
まずは東京都民の健康を守るという事がこれが絶対ですもんね。
ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。

ウツケンがんばれー!
ウツケンしかいないぜぃ!!

ーーー
山本太郎さんが宇都宮さんにズバッ!と
東京のがれき問題、放射能汚染問題、土壌調査などに関して質問して下さいました。
被ばくの問題は都民にとって今とても重たく、そして一番大切なことだと思っています。
食物の安全性、学校給食の問題なども、せめて内部被ばくを減らすために重要ですし、
東京都のある程度の汚染の場所ならば除染することも可能かとも思えます。
都民の子どもたちの健康を守るために是非力を尽くしていただけたならと思います。
ーーー
前半はこちら↓
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
出馬会見↓
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
11/11包囲デモでのスピーチ
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
<掴め!東京都民>「これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた」
宇都宮けんじ2006プロフェッショナル(書き出し)
宇都宮健児さんの本
沢山あったから、一冊だけご紹介

弁護士冥利 だから私は闘い続ける
2009年11月 発売 宇都宮健児 東海大学出版会
1,890円(税込)送料無料
【内容情報】
宮部みゆき『火車』のモデル、
映画『夜逃げ屋本舗』の法律監修、無法サラ金への大逆襲と「貧困」との闘い。
“落ちこぼれ弁護士”の決定版逆転半生記。
【目次】
序 「サラ弁」と呼ばれて/第1章 私の原点-海と山の暮らし/第2章 ひとりの旅立ち/
第3章 “弱者の味方”弁護士を目指す/第4章 “落ちこぼれ弁護士”の現実/
第5章 “サラ弁”で頑張るしかない/第6章 豊田商事、オウム、武富士事件/
第7章 無法金融は許さない/第8章 次は「貧困」との闘いだ
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日
宇都宮健児さんのスピーチを私は文字起こししていました( ゚д゚)ハッ!
プロフェッショナル 仕事の流儀
ヤミ金融に立ち向かう一人の弁護士の仕事を追う。
2006年2月7日放送 NHK
http://youtu.be/R4mCQoTbeZg
弁護士 宇都宮健児
ヤミ金融と闘う弁護士、宇都宮健児(59歳)。
山本太郎さんが話されているがれきの森↓
「がれき」の未来ある生かし方ー命を守る森づくりー 宮脇昭氏(内容書き出し)
”がれきで森を再生”84歳学者の闘い6/3報道SUNDAY(動画・内容書き出し)
有害物質が入っている(細野大臣)埋められないのに燃やせるの?
細野環境大臣そもそも総研生出演で語る
「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」7/5(動画&全て書き出し)
宇都宮さんのものすごく優しいお顔の中に、とても強い闘志が見えました。
外見の穏やかさの中に本当の強さがある方だと思いました。
全部いいけど、トークお勧めです(。◡ .◕)♡
東京を変えるキックオフ集会
宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!
2012年11月14日(水)
人にやさしい東京をつくる会代表
弁護士 中山武敏さん

中山でございます。
人にやさしい東京をつくる会が造られた経過なんですけれども、
ご承知のように石原前都知事がですね、突然の辞任表明をしまして、
宇都宮健児さんとか、親しい人が何人か集まって、
まず13年の石原都政の評価、そして石原都政の継続を許さないと
そういう声明を出そうという事で声明を出したわけです。
それを受けて、今日のチラシに書いてありますけれど、東京を変える4つの柱ですね。
一つは、原発の無い社会
それから、誰もが人らしく生きる街作り
そして子どもたちのための教育を再建する
憲法の生きる東京を目指そうということで、
所属とか立場を越えて「優しい東京を作る」その一点で集まろうという事で出来た会です。
そして昨日、事務局の責任者の方と、私と一緒に東京に行きまして、
私を代表者とする政治団体の届け出をして、受理されました。
今後は多くの都民の方に参加を呼び掛けて、
そして相談をしながら、中身を作っていこうと思っています。
今日は宇都宮健児さんとともに、やさしい東京を作る会の集まりですけれども、
宇都宮健児さんとは、私は最高裁の地方研修所で同期だったんですね。
そして弁護士になって41年になりますけれども、
身近なところで彼と行動をして来て、
彼は本当に、人と人との優しさ、人と人との温かさを持っている人柄で、
で、彼を最も信頼できるのは、言葉と行動とが一致していて、裏表がないんですね。
そして彼が取り組んでいる多重債務問題とか、貧困問題とか原発問題、
これは全てですね、ヒューマニズムに基づいた行動なんですね。
彼は司法シュウスウ専属から一貫して無党派です。
そして多くの人達の信頼を得た超党派でもある。
だから、本当にですね、宇都宮さんと一緒に今日集まった人達は、
心を一つにして優しい東京を作りたいと、
平和とか人権はそこにあるものではなくて、
私たち市民の行動一人一人で作りだすものだと思うんですね。
本当に、東京を変えて、日本を変えて、
新しい歴史をつくりだす大きなうねりをみなさんと一緒に頑張っていきましょう。
よろしくお願いいたします。
06:05
06:55~17:38松元ヒロさん

今日はようこそ私のために
違いますよ、私も宇都宮健児さんのために参りました。
松元ヒロと申します。
知らない人以外はみんな知っていると思います。
普段はテレビとかほとんどというか、全く出ません。
私がやるネタはテレビにふさわしくないらしくて、
でも最近テレビでみれないネタが見れるという事で、テレビ局の人が見に来るようになりました。
来月もそこの小ホールでやりますからね、
この間なんか紀伊国屋ホールでやったら3つのテレビ局の人が見に来ましてね、
見終わった後、楽屋に飛び込んできましてね、
「や―松元さん面白い。絶対出せない」そういうヤツでございます。
昨日、前都知事の石原さんが新党の名前を決めました。
「太陽の党」笑ってやって下さい。
あんまり近くにあると火傷をしますから、なるべく離しておきましょう。なるべく離して。
あの党はもともと「立ち上がれニッポン」、これをまた吸収してやるらしいです。
「立ち上がれニッポン」というのを命名したのも石原慎太郎さんなんですよね。
石原さんぐらいでしょ、ニッポンに命令ができるのは。
「立ち上がれニッポン!」自分は座ったまま、「立ち上がれニッポン!」
お前が立て!
ありがとうございます。
私はとにかく石原さんが大嫌いなんでございます。
ー拍手=
あ、ありがとうございます。
ワー、一緒じゃないですか。
こういうところも珍しいですよ。
実は私は立川談志師匠にかわいがってもらっていましてね、
立川談志が最も愛した芸人と言われてお別れ会に行ってきました。
最初に弔辞を読んだのが石原慎太郎さんでした。
最後にステージで芸をやったのが私です。
あの人に言わせたら右で始まって左で終わったと言われています。
私はもう大嫌いなんで、石原さんはとにかく差別するじゃないですか。
あの、「外国の人は」差別発言ですよ、もう。
中国いが大嫌いだから「シナ」としか言いません。
北朝鮮の人に失礼な「キタ」って言うんですよ。
女性にも前ひどい事を言いました。「ババァ死ね」とか言ったんですよ。
私が言ったんじゃないですよ、石原さんが言ったんですよ。
石原さんってどうしてあんなに差別的な発言ができるのか、その理由を知っていますか?
それはね、私は多分あの人の目にあると思います。
あの日といつも目をこうやっています。
普通の人の半分しか現実を見ていないんです。
だから平気で言えるんです。
やっぱり人にやさしい人じゃないとまずいですよ、本当に。
大体私はですね脱原発なんですよ。あの人は原発推進派ですよ、石原さんなんか。
とんでもないですよ。
私は今脱原発で、もう今とにかくデモが大好きなんですよ。
★書き出していたけど、ここから先は、文字に書いちゃったら面白くなくなっちゃうので
実際にご覧くださいw
最後の盛り上がり!最高です!!(* >ω<)=3 プー★
17:40頃~宇都宮健児さん

みなさんこんばんは。
ご紹介いただきました宇都宮健児といいます。
今、司会者からご紹介がありました通り、先週の金曜日に都知事選に出馬表明をしました。
私の言いたい事は、松元ヒロさんが十分にお話ししていただいたようですけれど、
あらためてご挨拶と私の思いを話させていただきます。
まず、私自身は今日お集まりの市民のみなさん、都民のみなさんと一緒になって、
石原都政を変える運動・闘いに参加できることを大変うれしく思っております。
私は大きな組織もありませんし、
それから反貧困問題・貧困問題に取り組んできた弁護士ですので、あまりお金もありません。
市民のみなさんの一人一人の支え、協力を無くしてこの都知事選はたたかえません。
しかしながら、この都知事選を市民のみなさんとたたかうことは、
私は東京に新しい民主主義を取り返す運動だと思っております。
ぜひみなさんと一緒になって、石原都政を転換し、東京に民主主義を取り戻したい。
そういう思いで出馬を決意しました。
出馬を決意してから初めての日曜日、11月11日、反原発の官邸前行動。
国会議事堂包囲の運動に私も参加しました。
私は官邸前行動の「みまもり隊」弁護士みまもり隊の一員ですけれど、
当日は支援者、ボランティアの皆さんと一緒になって、
官邸前行動に参加した皆さんに挨拶をしてまいりました。
多くのみなさんから激励を頂きました。
「がんばって下さい」という声を沢山いただきました。
ただそれよりも多かったのは、
「出馬してくれてありがとう」こういう声が沢山、多かった。
私自身はその声を聞きながら、本当に胸がいっぱいになりました。
こういう人たちの一人一人の思いを受けて戦わなきゃいけない。
脱原発の東京都をつくらなきゃいけない。
そういう思いが一層強くなりました。
そして、雨の中ではありましたけれど、
原発の無い東京をつくることは原発の無い日本をつくることに繋がるんだと、
そして原発の無い日本をつくることは、原発の無い世界をつくることに繋がるんだと、
こういう訴えをさせていただきました。
そして、原発の無い東京、原発の無い日本は、
人にやさしい、環境に優しい東京になると思っております。
私は2010年の4月から、2012年、今年の5月まで日弁連会長を務めておりました。
日弁連会長時代に、東日本大震災と福島原発事故に遭遇しまして、
弁護士会あげて被災者の支援原発事故の被害者の支援に当たってまいりました。
私の片腕となって頑張ってくれたのが、事務総長として活躍した海渡雄一弁護士です。
彼は原発問題の専門家でありましたので、日弁連として的確な方針を出したと思っております。
私は脱原発の運動は福島の被災者への支援、
福島の被災者の被害実態としっかり向かい合いながら進めなきゃいけない、そういうふうに考えております。
私が被災者のおかれている状況に深く印象に残った被災者の事をちょっとご紹介いたします。
それは大熊町で司法書士さんをやっている女性の書士さんから聞いた話です。
彼女の依頼者は多くが、小さな子どもさんがいる方は、お母さんが子どもさんと一緒に県外へ避難して、
お父さんは職場と一緒に避難する。
おじいさんおばあさんは行政の避難先に避難する。
こういう家族がバラバラになるケースが沢山見られる。
そして高齢者の方は、環境の違うところに引っ越す中で、会うたびに身体を弱くしている。
こういう事を聞きました。
その中で彼女が語った老夫婦の話が大変心に残りました。
それはおじいさんが大熊町にある双葉病院に入院されてたんですけど、
原発事故の直後におじいさんは病院ごと神奈川の病院に引っ越されたそうです。
そしておばあさん方は行政、大熊町の引っ越し先、会津若松の温泉旅館の一室に避難されたと。
ところが、おじいさんは神奈川の病院で直後に亡くなられたんですけど、
この、自分の配偶者が亡くなられたことをおばあさんは全く知らされなかった。
何日もたって、やっとおばあさんのところに、ご主人が亡くなられたという事が伝わったという事です。
そしておばあさんは神奈川まで行って、遺体と対面して、
そして見ず知らずの街で夫を火葬にして、遺骨を温泉旅館に持ち帰ったという事なんです。
ところが温泉旅館では、お客さんが出入りしていますのでお線香をたくことができない。
それから遺影を飾ろうにも写真を持ってこれないから遺影も飾れない。
そういう状況の中で、小さな温泉旅館の一室で、ご主人の遺骨を眺めながらですね、
2ヶ月も暮らしていた。
こういうおばあさんがいたんだという事をその女性の司法書士から聞きました。
私は原発事故はなんて惨たらしいんだろう。
こういう高齢者になんと惨たらしい事を強いるんだろう。
大変憤りが湧きました。
そして、このような被災者を全力を挙げて救済しなくてはいけないという事で、
日弁連の会長として頑張ってまいりました。
その中で日弁連は原発事故被害者の特別援護法というのを提案しまして、
「原発事故の被害については国が人道的責任を負うべきだ」と
「国が全ての被災者に対して、健康診断、医療支援、生活支援を行うべきである」
そしてその支援は自ら避難した人、あるいは避難しなかった人、
それぞれについて区別してはならない。
避難するかどうかは自己決定権があるんだと、そういう人に対して平等に国は支援するべきだと、
こういう提案をしまして、子ども被災者支援法という形で結実しております。
ところで、東京都の原発政策ですけれど、
福島の原発で発電された最大の消費地が東京都であります。
そしてまた、東京電力の大株主が東京都であります。
こういう事からしますと、東京都や東京都民は、
福島原発事故の被害者を全力を挙げて支援する責務があると私は考えております。
そしてまた、二度とこういう原発事故を起こしてはならない。
そのために東京都は脱原発の政策を取らなきゃいけない。こういうふうに考えております。
続いて私自身は貧困問題に取り組んできた弁護士ですので、
どうしても石原都政の福祉の切り捨て、弱者の切り捨てが許すことができません。
石原さんは都知事になった時に、何が無駄か?といって、「まず福祉だ」ということで、
福祉の切り捨て、弱者の切り捨てを行ってまいりました。
僅か年間予算60万円の盲導犬のえさ代補助まで削減したそうです。
この結果東京都には貧困と格差が広がってきております。
就学援助児童。
この14年間で1.5倍に膨れ上がったそうです。
東京都の就学援助の受給率、これは全国の47都道府県で5番目に高いという事であります。
そして一番高いのは何と大阪府であるということであります。
労働者の最低賃金、いまだに6都道府県が生活保護水準以下であります。
東京都も生活保護水準以下の最低賃金しか支給されておりません。
それから今年になって、立川や足立区で孤独しや餓死が多発しております。
また、2009年に発生した、群馬の高齢者施設たまゆら荘の火災事故では
10人の方が亡くなられれましたけれど、このうち9人が東京都民であったということであります。
特養老人ホームの待機者が、4万3000人を超えている。
あるいは保育所の待機児童も急増して
2007年の4600人から2010年の8400人に急増している。
石原都政は大規模開発、世界都市構想で世界一の都市をつくるんだと、
こういう事で大規模開発をやってきましたけれど、
実は、貧困と格差を拡大した、そういう都政でもあったわけです。
まさに人にやさしくない都政であったわけです。
これを大きく転換する必要があると考えております。
次に見過ごすことができないのが教育現場の問題です。
君が代・日の丸この強制によって、教師に対する管理統制が強化されております。
君が代・日の丸の強制は憲法19条「思想良心の自由」に反する憲法違反の行為であります。
私は教員に対する強制、それから管理統制の強化は
子どもにも悪影響を与えているというふうに考えております。
実は一番の被害すあは子どもではないかと考えております。
自由に自分の頭でものを考え、そして議論し、そして合意を作り上げていく。
こういう民主主義社会の後継者をつくる事が、教育の最大の役割ですけれど、
こういう事が管理強制が強化されている今の現状では行われていません。
そして学力競争をあおって、子どもの中でストレスがたまってきております。
こういう事からいじめや校内暴力不登校、こういう問題が起こっているんではないかと思っております。
私は、いじめの無い学校を取り戻すために、全力を挙げたいと思っております。
そして、なんと言っても私は法律家ですから、
憲法が守られる、憲法を守っていく東京をつくっていきたい。
平和と人権が守られる東京をつくっていきたい。
尖閣列島の問題で日中関係が悪化して、経済も停滞しております。
さらにこの中で偏狭なナショナリズム、
国家主義が台頭して憲法改正、
集団的自衛権の行使の容認、
こういう政治勢力が台頭しておりますけれど、
私は憲法の国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義
こういう基本原理をしっかりと守る東京をつくっていきたい。
そして東京が平和のメッセージを出すことは、
実はアジア諸国と良好な関係を作り上げる。そういうことにつながると思っております。
まず皆さんと一緒に東京から憲法が守られる、平和な日本をつくっていきたいと思っています。
どうかご支援をよろしくお願いします。
33:50
34:15~雨宮処凛(かりん)さん

雨宮:
すごい!こんなに人が。どうしますか?
もう、勝ったも同然、そんなこと言っちゃいけないんですよね、何かいろいろNGワードがあるので、
あのね、この言葉は言っちゃいけませんよとかいろいろ言われたので。
気をつけながらいろいろとインタビューしたいと思います。
雨宮処凛です。よろしくお願いいたします。
今日のマガジンQに書いたんですけれども、今日更新された、
「宇都宮さんと言えばあんパンと牛乳」という原稿を今日書いたんですね。
で、私多分5年ほど前に反貧困ネットワークの準備会とかをいろいろとやり始めた頃に、
初めて宇都宮先生とお会いして、
もちろん多重債務問題をやっている弱者の味方の弁護士さんという事で知ってたんですけれども、
初めてお会いする時にちょっと会議室にきてすごい有名人の弁護士さんが来たと思ったら、
コンビニの袋からあんパンと牛乳を出して、で、食べ初めて。
すごいビックリして、
だから超庶民の味方とか言っている偉い人っていっぱい居るじゃないですか。
でも、そういう人って多分、あんパンとか牛乳って持ってこないとか、
石原は絶対あんパン、買わないですんよね、コンビニで。
それを見てすごい感動して、
それから会議に5割ぐらいの確率であんパンと牛乳を持ってくるというのを見ていて、
そんな5年間を過ごして、粒あんとこしあんとどっちが好きですか?
粒あんとこしあんとあんまんの中では
宇都宮:こしあんのほうがいいです。
雨宮:
あ、こしあん!そんな、すみませんいきなり。そういう第一印象だったんですけれども、
今日お話しされていましたけれども、本当に大きな決断をされて、
みなさんから「ありがとう」という声を貰ったというのを聞いて、すごく私は感動しました。
何か補足することがあれば、
こういう意味で出馬をしたんだという事で、補足することとかあります?
宇都宮:
そうですね、あの、他にですね、石原が退陣した時は、
もっとふさわしい人がいるんではないかとも思っていたんですけど、
雨宮:
呼び捨てですね、いいのかな?
私は呼び捨てにしてもいいけど多分宇都宮さんは呼び捨てにしない方がww
なーんとなくイメージ的にいいんじゃないかなぁとおもいましたね。
宇都宮:
2年前に私、市民グループから声をかけられた事がございまして、
その時は日弁連の会長に立候補することになったんですけれど、
そちらの方が自分としてはまだ対応できるかなと思ったんですけど、会長を終えてですね、
特に貧困問題をやっている中で、東京都で、こういう大都市の中で、
もっと財政が豊かなのに、やれることが沢山あるのに
やっていないという事がかなり問題だと思っていたんですけど、
その後原発事故が起こったでしょ。
だからこれはちょっと、しかも東京は大消費地でですね、電力の。
その東京から脱原発を言わなきゃですね、どうなるんだ。という事で、
そういう思いを持った候補者が立つべきだということは私は石原が辞めたその日に思ったんですけど、
ただ、誰もいなければですね、まぁちょっと、最終的には私自身も決断をしなきゃいけないかな。
ということは、もうその段階で考えてはいたんですね。
雨宮:脱原発に関する宇都宮さんの思いをもうちょっと詳しく聞きたいんですけど、
宇都宮:
実はですね、原子力政策の転換については、日弁連という弁護士の集団はですね、
過去3回、そういう転換をすべきだという事を人権大会で決議しているんですね。
雨宮:へぇ~、いつですか?
宇都宮:1976年と1980何年と、2000年ごろまでにね。
雨宮:へぇ~。
宇都宮:
だから私は会長になって初めてそういう事を知ったんですけれど、
実はそういう決議なんかは海渡雄一さんなんかが頑張ってやってたようなんですけど、
それを見て私は「日弁連というのへ賢明な集団だな」とあらためて思ったんですね。
ー拍手ー
どうもありがとうございます。
ただ、私はですね、そうは言いながら、その「決議だけでやってもダメなんだ」と。
その本当に決議を生かすような運動をやってて、
もし国の原子力政策を変えることができていたらですね、
福島の原発事故は防げたかもしれないんです。
雨宮:そうです、そうです、そうですね。
宇都宮:
だから「何で、その運動をやれなかったんだ」と、
その点については大いに反省をしなきゃいけないという事を海渡さんにも言いましたし、
日弁連に向かって
「決議するだけじゃダメなんだ」と、
「決議は運動の出発点なんだ」と。
だからそういう事がずっとありまして、
それから原発事故にぶつかりまして、被害者の救済をやって、
やはり、あらめて脱原発をやらないと、「日本の国は滅びてしまう」
というふうに感じましたので、
会長を終わってもですね、そういう運動はずっとやり続けなきゃいけないと
会長になった時だけカッコイイ事を言ってですね、辞めたら知らないなんて、
これは人間として許されないと思いまして、
ずっと海渡さんと一緒にですね、脱原発の運動をやってきているわけです。
雨宮:
で、「脱原発基本法」の制定とか、
東日本大震災以降だと「原発被災者特別援護法」と、先ほど言われていましたけれども、
もう少し詳しく。
宇都宮:
それはですね、何故私がそういう事を考えたか?というと、
最初、弁護士は東電に対する賠償をする。
そして私たちは早い段階で東電との交渉が決裂した場合裁判になるわけですけど、
裁判というのは時間と費用がかかるんですね。
で、もっと早く被害者の救済をやるために、
原子力損害賠償紛争解決センターっていうのを弁護士会が提案して、
昨年9月にスタートさせたんですね。
ただ、東電との交渉も、後から考えると「原子力損害賠償紛争解決センター」
ちょっと長ったらしくて舌がもつれそうなんですけれど、
これは被害者の方が、申し立てた被害者の方だけが救済されるんですよ。
申し立てれば話に乗ってやりますよ。
雨宮:その申し立てもいっぱい書類とか大変なんでしょ?
宇都宮:
弁護士が代理人になったりしてですね。
ところがさっきちょっとお話しましたけれど、
温泉旅館でね自分のご主人の遺骨を眺めながらじっと暮らしているおばあちゃんがね、
そういうことができるか?っていうんですね。
雨宮:できない
宇都宮:
じゃあ、そういう事が出来ない人は救済されずにいいのか?というとね、
これは大きな間違いだと。
むしろ国が率先して、そういうおばあさん一人一人を残らず救済して、
そして国が払ったお金を東電に国が求償すればいいんですよ。
だからそこのところの転換が必要だという事で、
先程の、国が責任を持って被災者の生活支援、そして医療支援、
そして健康診断をやるべきだという提案をしたんですね。
そういう事で、当初は我々も弁護士の発想にとらわれていた訳です。
「損害賠償をやればいいんじゃないか」と、
だけど、みんながみんなできるか?というと、
障害を抱えた人、高齢の人、いろんな事情で損害賠償をやれない人が沢山いる。
そういう人が救済されなくていいのか?という事。
それは絶対におかしいという事で、新たな法律案を提案したわけです。
雨宮:
とても心強いお話です。
あと、先程「新しい民主主義を取り戻す」と言われていたんですけれど、
最近、最近というかこの1年8カ月、デモとか都民投票の動きだとか、
新しい直接的な行動というのがとても盛んになっていますけれども、
そのあたり、都民投票とかデモとかをどう思われますか?
宇都宮:
都民投票の方はこの間来られたんですけれど、
34万人のね、署名を集めて申し立てをされたと。
大変、34万人の署名というのは大変重いと思っていますね。
で、こういうような、市民が、都民が都政に参加するという、そういう制度。
それからそういう都政。
それは促進していく。
私もそのようないろんな申し入れを受けまして、非常に重要な制度であると、
これから検討しなければいけないというように考えております。
雨宮:
最後の質問ですが、やっぱり反貧困ネットワークで、ずっと一緒に活動させていただいてきたので、
今、生活保護の切り下げだとか、
やっぱり貧困問題が年越し派遣村で名誉村長をやられていましたが、
その時よりももっと今は深刻化しているというか、
家族ごとの餓死や孤立死が今年に入って相次いでいたり、
わたしも札幌の姉妹餓死事件の取材に行ったんですけれども、
やっぱり東京でも孤独死とか孤立死とかそういう事が沢山起きているんですけれども、
そういった貧困問題全般について、
「都知事になったらこんなことをしたい」というような思いがあれば聞かせて下さい。
宇都宮:
そうですね、先程ちょっとお話しした、やっぱり高齢者の施設とかですね、
それから待機児童の問題。
こういうことは真っ先に解決しなければいけないですし、
それから、年越し派遣村の問題とか、その後 の問題とか、取り組む中で、やっぱり住まいの問題ですね。
住まいというのは、ま、ヨーロッパあたりでは基本的人権の一つだと言い続けられているんですけど、
住まいが無いと就職活動しようにもできないです。
もちろん人間的な生活をするうえでは住まいが必要ですよね。
雨宮:投票も行けないですね
宇都宮:
そうですね、住民票が無いですからね。
じつは、週刊金曜日に書いたことがあるんですけど、
「投票権を奪われた人がいるんだ」という事も我々は忘れてはならないんだと思います、ね。
そういう面で生活保護を受給すれば住まいを手に入れることはできるんですけど、
それだけじゃなくて、一つは「家賃補助」ですね。
たとえば今、非正規労働者が働いて、最低賃金で働いても生活保護水準以下ですから、
だから家賃を補助する制度があれば、いきなり生活保護でなくてもかなりカバーができるんではないか。
雨宮:それすごいい提案です
宇都宮:
それで、空き家が沢山あるんですね。
こういうような事はかなり重要で、
それからもちろん最低賃金の大幅引き上げをやって、
少なくても東京都ぐらいは生活保護水準以上に最低賃金を上げなきゃおかしいと思っていますね。
それから、いま日弁連の貧困問題対策本部なんかは、キャンペーンをやっているんですけれども、
高契約条例というのがあるんですね。
公共事業で下請けに出す場合に入札すると、
1銭でも安い1円でも安いところへやると、そこで働く労働者の賃金が値下げされるんですね。
だから、入札するところは最低賃金以上の業者でしか入札させないとかね、
高契約っていうのは。
こういう事を本当は国レベルでもやるべきですけれども、
東京都が率先してやることによってですね、労働者の賃金を引き上げていく、改善していくと。
実はこういう福祉とかそういうことはですね、内需を拡大して日本の経済を良くするんです。
重要な政策なんです。
どんどん、どんどん格差を貧困を広げれば広げるほどですね、
内需が細ってデフレ経済が進行していくんで、
むしろ、本当に生活が苦しい人の底上げをやることこそが経済の活性化につながると思っております。
雨宮:
石原都政で破壊されつくしてきたものが復活しそうですね。
宇都宮さんとともにとにかく都政を変えていきたいと私は思っておりますので、
私はとにかく応援しますので、今日はどうもありがとうございました。
宇都宮:ありがとうございました。

47:33
ーーつづく
続きはこちら↓
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
「原発の無い社会は人にやさしい社会だと思っております」
国会正門前11/11 宇都宮健児氏スピーチ(書き出し)
日本弁護士連合会 会長宇都宮健児 会長声明文
2011年(平成23年)4月22日
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
2011年9月6日
宇都宮健児さんのスピーチを私は文字起こししていました( ゚д゚)ハッ!
プロフェッショナル 仕事の流儀
ヤミ金融に立ち向かう一人の弁護士の仕事を追う。
2006年2月7日放送 NHK
http://youtu.be/R4mCQoTbeZg
弁護士 宇都宮健児
ヤミ金融と闘う弁護士、宇都宮健児(59歳)。
<掴め!東京都民>「これまで宇都宮は誰もやらないことばかりやってきた」
宇都宮けんじ2006プロフェッショナル(書き出し)
「宇都宮健児氏スピーチ」 2012 11.11
みなさんご苦労様です。
二日前に東京都知事選に出馬を決めました宇都宮健児といいます。よろしくお願いします。
ーーがんばれ~
ありがとうございます。
私はまずですね、今日の集会は、
本来は1時から日比谷公園で集まり、デモをやる予定でした。
ーーそうだっ!
それを許可しなかったという事は、大変問題であります。
ーーそうだ!
もし私が知事になりましたら、直ちに不許可を撤回して許可します。
集会の自由やデモストレーションの自由、表現の自由は、
憲法上の基本的な人権でありまして、民主主義社会にあって、なくてはならないものです。
ーーそうだ!
全く不当な不許可だと思っております。
私が都知事に立候補した大きな理由は、まず東京から脱原発を目指す!
そういう思いであります。
何故かといいますと、
東京都は福島原発で発電した電力の最大の消費地であります。
また、東京電力の大株主が東京都であります。
こういう事から言いましても、
私は東京都民や東京都は、福島原発の被害者のみなさんを全力を挙げて支援する、救済する、
そういう大きな責任があると考えております。
都知事になりましたら、その点は全力を挙げて、被災者支援を頑張っていきたいと思っております。
そして、もう二度とこういう原発の事故を起こしてはなりません。
こういう事故が起きますと日本社会が崩壊してしまいます。
まず、首都の東京から脱原発を目指す。
東京が変われば日本が変わります。
日本が変われば世界が変わります。
ーー:そうだ!
原発の無い社会は、私は人にやさしい社会だと思っております。
人にやさしい東京をまずつくる。
そして人にやさしい日本をつくる。
そして人にやさしい世界をつくるために、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っております。
一緒に原発の無い東京、都政をつくるために頑張りましょう。
よろしくお願いします。頑張りましょう。
頑張ります。

東京都民が前回の都知事選の間違いを二度と犯さないために~
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見11/9(内容書き出し)
前半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ・中山弁護士・松元ヒロ・雨宮処凛(内容書き出し)
後半「東京を変えるキックオフ集会・前半」11/14
宇都宮けんじ鎌田慧・落合恵子・佐高信・海渡雄一・山本太郎(内容書き出し)
石原慎太郎都知事会見2/10(音声&文字起こし)
「原発反対は人間がサルに戻ることである」
尖閣諸島も大きな問題ですが、私には何よりもこの石原慎太郎氏の言葉が忘れられません。
この人が都知事を辞めて東京都から出ていってくれたことには本当に心から喜びを感じています。
(比例代表で出馬という事なので、彼自身を支持する人が少くても国会議員にはなってしまいそうですが…)
私は夜7時のNHKニュースで宇都宮氏の立候補を知りました。
ツイッターでも沢山宇都宮氏の名前を見かけました。
私は宇都宮氏が、どのような方なのかあまり知らなかったので、会見を見ながら書き出してみました。
宇都宮健児氏 都知事選出馬会見 2012年11月9日
03:42~
今日は大変お忙しいところ集まっていただきましてありがとうございます。
私、宇都宮健児は来るべき東京都知事選に立候補させていただく事を決断いたしましたので、
発表したいと思います。
石原都政からの決別・転換を望むそのような市民グループや多くの都民・市民の方から、
都知事選への出馬を依頼(要請?)され決断するにいたったんですが、
私のような者でも都知事選へ推薦していただいたことは大変ありがたいと思っていますし、
また、大変光栄に思っております。
これからは私を推薦していただいた様々な市民グループの人達、
それから都民・市民のみなさんと一緒になって、人にやさしい都政を取り戻すために
全力を挙げて戦っていく決意です。
私は長年クレジットサラ金問題の多重債務問題、取り組むとともに貧困問題と取り組んできた弁護士です。
2010年4月から日本弁護士連合会の会長に就任してからは、
全国の弁護士の先頭に立って、様々な人権の活動に取り組んでまいりました。
さらに、昨年3月11日に発生した東日本大震災と
原発事故の被害者・被災者支援活動に全力を挙げて取り組んでまいりました。
このような経験から、まず都知事としてどのような事を掲げて戦っていくか?という事に関しては、
まずは原発政策について語らざるを得ないと思います。
私としては東京から脱原発政策を進める、そういう首都東京を作っていきたいというふうに考えております。
昨年3月11日、東日本大震災と原発事故が発生しました時に、私自身も現地を視察するとともに、全国の弁護士会のみなさんと一緒になって、東日本大震災の被災者、
それから原発事故の被害者の支援活動を行ってまいりました。
特に原発事故によっては多くの人が故郷を追われ、職場を失い、家族を引き裂かれ、
そして放射性物質による汚染に怯えることになっています。
福島県内ではいまだに16万人が避難生活を余儀なくされていまして、
そのうち約6万人が県外に避難しております。
そういう被害者を支援するために私たちは政府に働きかけて、
原発事故被害者を救済するために原子力損害賠償紛争解決センターを昨年9月に設置させています。
さらに国が責任を持って原発事故被害者に対して、生活支援、健康調査、医療支援を行うようにするとともに、
避難するかどうかについては、被害者自身が選択できる、その自己決定権を認めるべきであると。
そして、避難したか、あるいは福島にとどまったか、
どの選択をしたかに関わらずですね、適切な支援を国が主なう必要があるという、
原発事故被害者支援被害者援護特別立法の提案をしております。
この提案の中身が一部ですね、2012年、今年の6月に子ども被災者支援法につながっております。
皆さんご承知の通り、東京都民は福島原発から電力の最大の供給を受けております。
東京は最大のその電力の消費地であります。
また東京都は東京電力の最大の株主であります。
従って、原発事故の被害者を支援することは東京都と都民にとっても責任であると考えております。
東京都知事になった場合は、全力を挙げて支援活動をやっていきたいと思っております。
また、原子力政策の転換に必要性については、
これは言うまでもありませんけれど、高レベル放射性廃棄物の処分の見通しが立っておりません。
私は、日本の原子力政策を進める上で、この問題が常にあいまいにされていると、
高レベル放射性廃棄物は、大体10万年管理していかなければいけないんですね。
これをどうするか?という事をちゃんと責任を持って議論しないままに、
原子力を、原発をつくっていっている。
よく年金の問題で、「次の世代にツケを残さない」という事がいわれますけれど、
この原発問題はまさに次の世代に大変なツケを残したままスタートしている。
これはもっと国会で真正面から議論すべきだというふうに私は考えております。
それからもうひとつ原子力政策で転換が必要なのは、
これは常に、現在の原発は被ばくを伴う。
被ばくを伴う下請け労働者の非人間的労働に支えられている。
そういう原発であるという事です。
この点からもですね、現在の原発は認められない。
そして、一度事故が発生したら、このたびの福島原発事故のように、
取り返しのつかない甚大な被害を発生させてしまう。
もう一度福島のような事故が起きたら、
それこそ日本社会そのものが崩壊していくことになると思いますので、
絶対にですね、原発を認めるわけにはいかないと。
東京都としましては、脱原発政策を進めると共に、
国や他の地方自治体に脱原発政策をするように働きかけていく必要があると思っております。
それで、私はこういう思いを強くした一つのエピソードを紹介したいと思います。
実は私の知人に、原発から4キロの地点になる大熊町で司法書士さんをしています女性の書士さんがいまして、
彼女から被害の状況をお聞きしたんですけど、
彼女はいろんな地域の方の相談を受けてたんですけど、
彼女によれば、この原発事故によって家族が離れ離れになっている。
小さなお子さんがいる家庭は母親がお子さんと一緒に県外へ流れて、
そして、父親は職場に、勤務先に行く。
お年よりは行政の移転先に行く。
こういうふうに家族が離れ離れになっているのは山ほどある、
そして特に高齢者は、環境が変わることによって会うたんびに体力が衰えていってる。という事を聞きました。
そして彼女の話で、私がものすごい印象に残ったのは高齢のご夫婦の相談を受けた話です。
ご主人が病院に入院してたんですね。大熊町にある双葉病院に、
テレビでも避難が遅れて震災関連死がかなり出ているというような報道があったと思いますけど、
ご主人はここに入院していたんですけど、震災直後に神奈川の方の病院に避難された。
で、奥さんの方は、会津若松の町が借り上げた温泉旅館に避難した。
ところが、ご主人の方が移転先の神奈川の病院で亡くなったわけですけど、
自分が長年連れ添った配偶者の死に目に対面できていないんですね。
ご主人が亡くなった事を知らされたのは死後数日たってからなんです。
それで奥さんはご主人が亡くなった後対面して、知らない土地で火葬をして、
遺骨を抱いて温泉旅館に帰ってきたという事なんです。
ところが温泉旅館にはお客がいますので、お線香をあげることができないっていうんですね。
他のお客さんに迷惑がかかると。
それから遺影を飾ることができない。
写真は全部大熊町にあるわけです、それを持ってくることができない。
結果としてこの老婦人は、
旅館の一室で自分が長年連れ添った配偶者の遺骨を眺めながら数カ月間過ごしてきた。
私は、こういう惨いことを強いている事故なんだという事を知って、大変、今回の事故、
それからその後の東京電力や政府の対応に対して憤りを感じずにはいられませんでした。
都が脱原発政策を進める上においてはですね、
このような被害者と向き合いながら、被害者を支援しながら
脱原発政策を進めていかなくてはならない。そういうふうに考えております。

それから私自身は貧困問題に取り組んできた弁護士ですけれど、
日本の中では、日本社会では貧困の格差がどんどんと広がっていっております。
昨年政府が調べた貧困率は過去最悪となっております。
現労働者のうちの3人に1人以上が非正規労働者で
年収200万未満の労働者が1000万人を超えています。
また、最低賃金は東京都を含めまして、いまだに6都道府県が生活保護水準以下となっています。
それから300万人以上いる失業者の2割程度しか、失業保険を受給していません。
年金だけでは生活ができない高齢者が急増しています。
健康保険も20%以上の世帯が滞納しています。
そして長期間の滞納によって被保険者に資格証明書を交付されている世帯が、30万世帯に上っています。
資格証明書を交付されている世帯というのは
さしあたり、病院で治療を受ける時には全額治療料を負担しなければいけないんですね。
したがって少々の病気では医者にかかれない、医療難民が激増しているわけです。
それから、貯蓄ゼロ世帯が急増していまして、
貯蓄が1銭もないような世帯は1980年代には全世帯の5%ぐらいだったんですね。
ところが1990年代に10%ぐらいに増えて、
直近の数字では、過去最低の28.6%になっています。
3割ぐらいの世帯が、貯蓄がゼロなんです。
そういう世帯で家族が病気をしたり、とっさの資金が必要になった時にですね、
どうすればいいのか途方にくれる世帯が増えているわけです。
こういう中で自殺者が、14年間連続で3万人を超えているということなんです。
それで、私自身は貧困問題に取り組んできまして、現代の風潮にですね、
私は昭和21年生まれ、戦後生まれですけど、
戦争直後はみんな貧しかったですね。
だけど地域のつながりがあったと思います。
わたしは愛媛の小さな漁村の生まれなんですけど、
みんな貧しかったけれど、家族のつながり地域のつながりがありました。
今の貧困というのは、経済的に貧しい上に
さらに社会的人間的に貧困者が孤立しているという事が特徴かと思います。
こういうのを3Kの貧困と我々は呼んでいるんですけれども、
こういうふうに貧困当事者が孤立しているので、
なかなか生きがいとか希望を見出せない、そういう社会になっている。
暗い社会になっちゃったなと思っております。
こういう問題を解決するためには、
一人一人が孤立しない、思いやり、助け合い、そして支え合いのある社会を作っていかなければいけない。
復活させなくてはいけないと思っております。
本来東京都は非常に財政的に豊かな自治体ですので、
こういう貧困に歯止めをかけることが可能な自治体ではないかと思っておりますけど、
その東京都の方がより一層貧困との格差を拡大させているということなんですね。
一見華やかなようですけど、そういう事が起こっている。
たとえば今年に入って、孤立死や餓死が多発していますけど、
実は東京でも立川とかですね、足立区で、孤立者の餓死が多発している。
それから就学援助児童が14年間で1.5倍に急増している。
就学援助児童というのは
生活保護世帯あるいは生活保護に準ずるような経済的に余裕がない世帯の
公立小中学校に通う生徒に対しての援助なんですけど、14年間で1.5倍になっているという事です。
石原さんの都政というのは13年半で、
ほぼ石原さんの都政の間に、こういう1.5倍も急増している。
文科省のまとめによりますと、都内の就学援助児童の受給率は23.4%ですね。
全国で5番目に多いんです。
東京都がですよ。
これだけの財政力のある東京都が受給率が5番目に多い。
ちなみに一番高いのは大阪なんですね。
ですから、貧困との格差の拡大を競い合っている。
こういうところを私たちは変えていかなければならない。
そこに歯止めをかけてですね、福祉を充実させていく。
これまでの石原都政というのは福祉を切り捨ててきた。
弱者を切り捨ててきた。
そういう冷たい都政だったのではないかと思います。
私たちのスローガン、
人にやさしい都政、人にやさしい東京をつくろうというのはこういうところからも出てきている訳です。
それから教育の問題は非常に大きな問題ではないかと思っております。
私が日弁連会長当時ですね、日の丸君が代問題が裁判になっておりまして、
君が代斉唱時に起立・斉唱の強制問題に関して、いろんな処分が出されて、これが裁判になっている。
それに7回の日弁連会長宣言を出しています。
判決がおかしいと、裁判の判決ですね。
基本的にはこれは、思想・良心の自由の問題である。
それに違反するような強制とかそういうものが行われていて、問題だという事で厳しく批判しております。
主に東京都に関する事なんですけれど、合わせて大阪府条例案についても厳しく非難する内容になっています。
それで一般的にこの日の丸君が代問題は教師に対するいろんな管理統制の問題だと受け止められていますけど、
私はこの一番の被害者、影響を受けるのは子どもたちじゃないかと思うんですね。
教師が管理統制されている。
そういう中において、自由で伸び伸びとした 教育ができるかという事なんですね。
私は教育の目的というのは、
子どもたちが自分の頭で考え、そして意見の違う人との議論を重ねて、同意を達成する。
そういう民主主義社会の担い手をつくっていくのが、一番の目的じゃないかと思いますけど、
そういうところで教師そのものが管理統制で萎縮してしまっている。
そういう中で本当の教育ができるのか?という事ですよね。
こういう問題についてこれまでの石原都政のあり方を大きく変えなければいけない。
実はこういう事が、子どもの中でのいじめや不登校や自殺問題、
そういう事に大きく影響している面があるんじゃないかと思っております。
それから石原都政の問題ですけれど、
全く都政とは関係ない尖閣諸島の購入問題に火を付けてですね、日中関係を悪化させた。
その結果我が国の経済は混乱化している。
しかもこれは経済の問題だけではなくてですね、
これを契機に憲法改正や集団的自衛権の行使の容認を避ける勢力が台頭してきていると、
こういう状況に対して、大変私は危惧、危機感を持っております。
こういう状況というのは、私も歴史を習いましたから、
戦前に軍部の暴走を許しまして、アジア諸国の人々、それから我が国の国民に対して
深刻で甚大な被害を生じさせた先の戦争の経験を思い起こさずにはいられません。
私は憲法の基本原理、国民主権、基本的人権の尊重、恒久平和主義という
基本原理を変容させるような憲法改正には反対します。
「これは許さない」という事を東京都は真っ先に宣言して、
平和で人権を守る、そういう首都を目指すべきであるというふうに考えております。
日本の首都東京で、こういうメッセージを発するという事は、
必ずアジア諸国にも影響を与えて、アジア諸国との関係改善を図って、
親密で友好な関係・交流を発展させる大きな契機になるんじゃないかというふうに考えております。
基本的に、貧困問題に取り組んできた弁護士としましては、
人間らしい生活を保障する、そういう社会をつくるためには、
憲法9条と憲法25条はこのまま容認であると考えております。
それからこの問題を考える時に基地の問題も無視できないと考えております。
沖縄の人々は現在普天間基地の辺野古移転というのが問題になっていますけど、
同じ自治体としてですね、わたしはこの辺野古移転に反対します。
それから、オスプレイの配備も、認めるべきじゃないというふうに考えております。
東京には米軍基地もありますから、米軍基地のない東京を目指したいと思っております。
以上の政策についてはすでに配布されている資料の中に書かれておりますけれど、
私自身の弁護士としての経験、あるいは日弁連の会長としての経験を踏まえてですね、
こういう政策を打ち出させていただきました。
こういう政策等につきましても、今後
支援して下さる市民グループのみなさんや都民のみなさんと、
さらに練り上げて、いいものにしていきたいと思っております。
以上で、私の出馬に当たってのお話を終わらせていただきます。
~24:55
26:05~応援メッセージ
続きを読むに

なぜ、TVニュースで時間を割いて放送しないのでしょうか??
会長声明集 Subject:2011-4-22
「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明
4月19日、政府は「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を発表し、これを踏まえて、文部科学省は、福島県教育委員会等に同名の通知を発出した。これによると「児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの1~20mSv/年を学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安と」するとされており、従前の一般公衆の被ばく基準量(年間1mSv)を最大20倍まで許容するというものとなっている。その根拠について、文部科学省は「安全と学業継続という社会的便益の両立を考えて判断した」と説明している。
しかしながら、この考え方には以下に述べるような問題点がある。
第1に、低線量被ばくであっても将来病気を発症する可能性があることから、放射線被ばくはできるだけ避けるべきであることは当然のことである。とりわけ、政府が根拠とする国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)は成人から子どもまでを含んだ被ばく線量を前提としているが、多くの研究者により成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることにかんがみると、子どもが被ばくすることはできる限り避けるべきである。
第2に、文部科学省は、電離放射線障害防止規則3条1項1号において、「外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3月間につき1.3 ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」を管理区域とし、同条3項で必要のある者以外の者の管理区域への立ち入りを禁じている。3月あたり1.3mSvは1年当たり5.2mSv であり、今回の基準は、これをはるかに超える被ばくを許容することを意味する。しかも、同規則が前提にしているのは事業において放射線を利用する場合であって、ある程度の被ばく管理が可能な場面を想定しているところ、現在のような災害時においては天候条件等によって予期しない被ばくの可能性があることを十分に考慮しなければならない。
第3に、そもそも、従前の基準(公衆については年間1mSv)は、様々な社会的・経済的要因を勘案して、まさに「安全」と「社会的便益の両立を考えて判断」されていたものである。他の場所で教育を受けることが可能であるのに「汚染された学校で教育を受ける便益」と被ばくの危険を衡量することは適切ではない。この基準が、事故時にあたって、このように緩められることは、基準の策定の趣旨に照らして国民の安全を軽視するものであると言わざるを得ない。
第4に、この基準によれば、学校の校庭で体育など屋外活動をしたり、砂場で遊んだりすることも禁止されたり大きく制限されたりすることになる。しかしながら、そのような制限を受ける学校における教育は、そもそも、子どもたちの教育環境として適切なものといえるか根本的な疑問がある。
以上にかんがみ、当連合会は、文部科学省に対し、以下の対策を求める。
1 かかる通知を速やかに撤回し、福島県内の教育現場において速やかに複数の専門的機関による適切なモニタリング及び速やかな結果の開示を行うこと。
2 子どもについてはより低い基準値を定め、基準値を超える放射線量が検知された学校について、汚染された土壌の除去、除染、客土などを早期に行うこと、あるいは速やかに基準値以下の地域の学校における教育を受けられるようにすること。
3 基準値を超える放射線量が検知された学校の子どもたちが他地域において教育を受けざるを得なくなった際には、可能な限り親やコミュニティと切り離されないように配慮し、近隣の学校への受け入れ、スクールバス等による通学手段の確保、仮設校舎の建設などの対策を講じること。
4 やむを得ず親やコミュニティと離れて暮らさざるを得ない子どもについては、受け入れ場所の確保はもちろんのこと、被災によるショックと親元を離れて暮らす不安等を受けとめるだけの体制や人材の確保を行うこと。
5 他の地域で子どもたちがいわれなき差別を受けず、適切な教育を受けることができる体制を整備すること。
2011年(平成23年)4月22日
日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児
会長声明・意見書など
会長声明集
当ホームページについて 個人情報保護方針
copyright© Japan Federation of Bar Associations all rights reserved.