海と魚について・・・武田先生

武田邦彦先生のブログです。


原発 緊急情報(53) 海と魚

福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、
3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、
実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。

でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、
レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。

まったく、国民不在の事故対応で、
その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です.

また、国際的にも大きな不信感を買いました。

それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、
「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。
これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、
さらに難しいことになっています。

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難しい事が起こりつつあります。

原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、
最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。

次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、
今回は原発から直接、海に流れたので、
海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます.

ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、
それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません.

・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・

原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。
これを「核分裂」と言います.

実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。

つまり、約90+約140=約230で、
それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です.

だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、
約90のものと、約140のものが目立ちます。

ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、
残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります.

これが「放射性物質の汚染」の実態です。

・・・・・・・・・・・


ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。

チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、
福島原発では直接、海にでます。

今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、
もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。

さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、
少なくとも銚子までいきます。
そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう.

1) 海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。

2) ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。

3) 測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。

4) ごく一部の海や魚しか測定されていない。

5) だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。

6) 特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる.

7) 海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。

8) 放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。

9)  千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。

10) 福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。

11) 現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後).

12) ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。

13) 北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。

・・・・・・・・・

測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。

お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。
もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます.

その他の産地のばあい、
「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。
まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。

(平成23年4月13日 午前8時 執筆)                  武田邦彦
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[放射線量]東京電力の計測値渋谷が健康安全センターの新宿の半分しかないのは何故?

東京電力のホームページに下記の様な記載を見つけました

東電

早速確認しに行くと、あれ??0,047μSv/h??

電力館(東京・渋谷)における空気中の放射線量の状況
渋谷

今まで毎日見ていた「東京健康安全研究センター」の数字の半分ぐらいに少ないので
確認しに行きました

東京健康安全研究センター
都内の環境放射線測定結果測定場所:東京都新宿区百人町
新宿

東京電力渋谷の単位はμSv/h
健康センター新宿の単位はμGy/hですが
放射線量1グレイは1シーベルトに換算できます。
なので同じ単位という事ですね。
渋谷の電力館前と新宿百人町はそんなに離れていますか?
新宿が倍近い放射線量があると言う事が理解できない私です・・・・

0,047μSv/hが本当ならば地震前の大阪方面の平常の数値です。
電力館の数値が現実ならばいいな~って思います。

武田邦彦先生の福島復活への道への提案

武田邦彦先生(中部大学)のブログがUPされました。
先日の「震災で汚れた福島の瓦礫を、川崎市が処理する事への懸念 」の続編です。
解決策が書いてあります
菅総理が言った「もう、20年間ぐらいは福島に人は住めないだろう」発言に後ろ向きになるのではなく
武田先生がおっしゃるように出来るだけ早く対策を立てて前向きに進んでいけたらいいなと思っています

以下そのまま転記します。

原発と生活 08 「クリーン福島」・大作戦



放射性物質がついた福島の瓦れきを川崎に運搬することは、
放射性物質をさらに飛散させるという意味で良くない方向であることをブログに書きました。

福島の人は原子炉の事故で大きな打撃を受けましたが、それは福島だけではありません。
程度は違いますが東京も川崎も同じように放射線で汚染されたのです。

その責任は主に保安院にありますが、それはまた別の問題で、
わたくしたちはわたくしたちの範囲で汚染を拡大することを防がなければならないと思います。

・・・・・・・・・

福島原発からの放射性物質の漏れも次第におさまっているので、
特別な爆発でもない限り連休開けにはかなり安全な状態になると思います。

次にわたくしたちがしなければならない事は、
「放射性物質で汚染された福島の地域をできるだけ早くクリーンにする」ことです。

放射性ヨウ素は半減期が8日ですから、しばらくするとほとんどなくなりますが、
それに続くセシウムとストロンチウムは半減期が30年ですから、
そのままにしておくと30年間、福島は汚染したままになります。

放射性物質の半減期は物理的に決まっていますから、それは変える事ができませんが、
人間の手でクリーンな福島を取り戻すことはできます。

できるだけ早く手をつけてもらいたいとわたくしは希望しています。
今、福島の人はとても気持ちが追い込まれて「放射線は健康に影響がない」と信じたい気持ちでしょうが、
被曝はできるだけ少ない方がいいのです。

・・・・・・・・・

わたくしは川崎の瓦れきの処理で書きましたように、
早く福島に放射性物質をとることができる焼却炉とプールと蒸留設備を作ることと考えています。

今度の原発事故というのは、放射性物質という意味で言えば、
「福島原発の中に閉じ込められていた放射性物質」が
「福島県の東部や茨城県の北部、さらに東京、仙台まで広く拡散した」ことを意味しています。

今度はそれを「人間の手で再び福島県発の敷地内に戻す」ことによって、「クリーンな福島」を取り戻すことです。

そのためには、福島原発の敷地もしくは近郊に「焼却炉とプール、蒸留設備」を作り、
そこに汚染されたものを集めます。

まず、燃えるものはどんどん焼却炉で燃やして、煙の中の放射性物質をフィルターでとります。
また燃えないものは、プールの横で水で洗浄し、その水をいったんプールにためます。

プールにたまった水は蒸留装置で蒸発させ、放射性物質を集めます。
政府と福島県が決意をして今からすぐやれば、放射性物質で汚染された福島はどんどんクリーンになっていくでしょう.

技術はすでにありますし、
設備については全ての費用を合計しても200億円から400億円ぐらいで済むでしょう。
だから国と福島県がやる気になれば直ちに取り掛かれると思います。

・・・・・・・・・

福島の人はまた別の考えがあるでしょうが、
わたくしは、今の福島の人の考え方・・・放射線の被曝は健康に影響がない。そして我慢しよう・・・というよりも、
むしろ積極的に放射性物質を除いてしまった方がいいと思います。
福島の人、子供の被曝量は少ない方が良いからです。

また、今回の原発事故は、
日本の国内ばかりでなく世界の国から日本の大地が汚れているという印象を植えつけました。

その点では、まず福島が日本の先頭に立って放射性物質を除いてクリーンになることです。
学校の校庭も、校舎もどんどん「除洗」していけば、子供の被曝量も減り、田畑も再び使えるようになります。

菅首相は「福島の土地は数10年使えない」と言ったそうですが、
そのように後ろ向きになることなく、前向きに放射性物質を直ちに取る作業を開始することを勧めます。

(平成23年4月14日 午前8時 執筆)


武田邦彦

4/13/水★新たに心配4号機とストロンチウム90とは 小出裕章先生

福島原発事故の現状について 京都大学原子炉実験所小出裕章先生に聞く

Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]

【福島原発】2011/4/13/水★新たに心配4号機とストロンチウム90とは 1/2

レベル7に関して。4号棟の核燃料プールの水温の上昇について


【福島原発】2011/4/13/水★新たに心配4号機とストロンチウム90とは、2/2

ストロンチウム90について。


続きを読むに内容を書き出してみました

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