fc2ブログ
05.08
Sun
武田邦彦先生の

原発論点5 原発の「安全性」を決めるものから抜粋して転記します。

福島原発事故が起こる前、放射線防護の専門家とマスコミは、次のように言っていた.

1. 1年1ミリ以上の被曝は確率的にガンを発生させる、

2. 原発からの放射性物質の漏洩は量によらず大変なことである、

ところが、事故が起こると、突然、

1. 1年100ミリまで大丈夫である、

2. 柏崎原発事故より20億倍の放射線が漏れても健康に影響がない、


と言い出した。このぐらい大きく変わると、「原発の安全性」も考え直さなければならない。

・・・・・・・・・

たとえば、熱を発するものの設計をするときに、「人間は60℃でやけどをする」というのと、
「人間は1000℃までやけどをしない」というのでは考え方も、設計が違う.

それも突然、事故が起こったからというだけで、やけどをする温度が60℃が1000℃になると言うのでは、
安全もなにも考えることが出来ない。

もし、多くの「放射線の専門家」が言ったように「1年100ミリまで安全だ」というなら、
私は再び「原発推進派」になることができる。

浜岡原発も「危険」から「安全」に変わる.
まして、大阪のテレビに良く出ていた医師の言われるように「放射線はあびるほど健康になる」というなら、
さらに積極的に原発を進めることができる。


日本のエネルギー問題も無くなるし、これまで何を目的に「安全な原発」を考えてきたかも判らない。

原子力の関係者はすべてのことを「1年1ミリ」と「人間は放射線をあびない方が良い」という前提で研究をしてきた。

それは原子力の関係者が言ってきたことではない。
放射線医学や防護の人から習ってきたことだ。

それが逆というなら、まったく異なる世界になる。

・・・・・・・・・

マスコミも同じだ。

NHKは「1年100ミリまで大丈夫」という人をたびたび登場させた。

朝日新聞は
「人間は100人に30人がガンで死ぬのだから、0.5人が放射線でガンになっても問題ではない」という記事を
女性記者が書き、大きく掲載した。


それなら、原発の安全性はまったく変わり、日本の原発は安全になる.

でも、これは放射線医学と防御の専門家が決めることであって、私でも電力会社でもない。
だから、シッカリして欲しい。

・・・・・・・・・

再度、呼びかけたい.

放射線医学と防御の専門家の皆さん!!

一体、1年1ミリなのですか? 子供が1年20ミリなのですか?
 1年100ミリなのですか? どっちなのですか??


それによって、私たちの判断も生活も180度変わるのです!!

あなた方の判断と発言はそれほど大きな意味を持っているのです!!

すぐ、結論を出してください。

「真実」であるかどうかではなく、「事故前の1年1ミリ」と「事故後の1年100ミリ」の差の理由だけでも結構です。

それがすべてのスタートですから。

・・・・・・・・・

政府の人へ。

もし、福島の子供が「1年20ミリ」まで安全なら、浜岡原発を止める理由はありません。

福島の子供が放射線に強く、静岡の人が放射線に弱いということはありません。
誠実な心を持ってしっかりやってください。

(平成23年5月8日 午後2時 執筆)
                                                 武田邦彦



<参考>

武田先生がおっしゃっている大阪のテレビに出ていた人か?放射能は安全だという講演です


福島原発の放射能汚染被害。東京大学医学博士、稲恭宏氏によると、野菜も水も安全だそうです。
放射能は安全なレベルでも、原発は危険です。間違えないでください。
原発は地球に負荷をかけ、地震を起こすからです。関東東北大地震は、原発の発電が地中のエネルギーに不可をかけたのが原因です。
いつの時代、学者の言うことも玉石混交です。人には個体差もあります。内容は、見た方が、自己責任で判断してください。

稲恭宏氏にはプルトニウムとかウランの廃棄物と一緒にベッドの中で寝たり食べたりして欲しいです。
または福島の学校の校庭から削り取った土をご自宅のお庭にでも盛り土して下さい。健康で長生きできるのでしょ~?

そして・・・山下俊一氏はお約束通りなるべく早い時期にお孫さんと福島の放射能レベルのなるべく高いお砂場で遊びに行くお約束を守って欲しいです。せめて3泊4日位連続毎日砂遊びして下さい。

多くの専門家の中の一人・・1年100ミリまで安全だとおっしゃっている先生は

5/3二本松市 山下俊一氏講演
福島県のアドバイザー山下俊一氏はどこまで子ども100ミリシーベルトで頑張り抜けるか・・・・
福島市の広報紙「市政だより」4/21に疑問がいっぱいです
をご覧ください


comment 1 trackback 0
05.08
Sun
5/4ラジオたねまきジャーナルでの放送内容の中で
3号機は水素爆発ではなく原爆だったのでは?といったアメリカのアーニー・ガンダーセン氏です
4月18日に2号機の原子炉内の圧力が0のことと4号機の1ccの水の中からヨウ素が250ベクレル観測されたことに対して
説明されています

福島原発事故:4号機燃料プールでも起こっていた核反応(4/18)
続きを読む
comment 0 trackback 0
05.08
Sun

放射性物質は、空気中→道路や土の上→側溝や吹きだまりと雑草 へと順次、移っています。
福島ばかりではなく東京などの近い都県も、学校の校庭、家庭の雑草、表土などの除去がとても有効です.
梅雨までにやれば将来の30年が変わります.東京のご家庭でも実績があり半分に減りました。(武田氏)

原発事故が起きた事によって
年間1ミリシーベルトが守れないとしても・・・
下記転記します


1年1ミリの意味と生活

「1年1ミリシーベルト」について、どのぐらい神経質に守らなければならないかの感覚を説明しておきます.

・・・

放射線による被曝は1年1ミリより低いところに、

1) 1年20マイクロ以下 ・・・ 福島原発やその付近の瓦礫を動かすことが出来る限界
                      (平均ではなく、全ての瓦礫など)、

2) 1年50マイクロ以下 ・・・ 放射線がでる施設の境界の自主設置値、原発敷地がこの典型的なもの、

3) 1年100マイクロ(0.1ミリ)以下 ・・・ ヨーロッパが求めている限度

があり、その上に世界と日本の共通の基準、1年1ミリがあります。

<参考>1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

個人のお医者さんなどには特殊な学説を持っておられる方もいるし、それが間違っているかどうかは不明ですが、
学会やコンセンサスではかなり低いところに値があります。

・・・・・・・・

それでは、1年1ミリという基準は「どうしても越えてはいけない数値」なのでしょうか?

まず、「1年1ミリ」というのは、「一般公衆」が対象で、
その中には成人の他に、小学生、幼児、妊婦、医療の関係で被曝が多い人、病気の人などを含んでいます。

このようなことを決める場合には、10万人が一つの単位で、その中の「おおよその人」の健康に注目しています.

また、一人の人を考えると、その中には外国旅行が多い人(東京―ニューヨーク往復で約100マイクロシーベルト)、
ラジウム温泉が好きな人、何かの拍子に自然放射線をあびる人などもいます.

つまり、対象者が広いことと、その人の状態がさまざまな場合がありますから、それを

0. 「総合して」、

1. 「これなら大丈夫だから、安心しよう」、

と決めたのが「1年1ミリ」です。

普段生活するときに、身の回りには、
原発を始め、放射線の医療関係の機器、研究所の放射性物質、
誰かがどこかから持ってきたもの(たとえば川崎市が持ち込む瓦礫など)・・・などさまざまに放射線を出すものがあります。

でも、そんなことをいちいち気にしていては楽しい生活が出来ません。
「1年1ミリ以下なら、放射線に関してなにも考えなくてもよい」というレベルです.

つまり、現在の東京は、「地上1.5メートルで、普通のところ」では1年1ミリを切るようになりましたが、
「吹きだまりで地表すれすれ」とか、「ホットスポット」などでは、まだわずかですがオーバーするところがあります。

しかし、「1年1ミリ」の思想は、普通の生活を想定していますので、あまり地表すれすれにいないこと、
ホットスポットの人は少し外出を多くすることなどの注意をすることを前提として良いのです。

つまり、「1年1ミリ」には少し余裕があり、その余裕こそが「安心して生活できる」という目安になっているのです.

・・・・・・・・・

次に、「1年5.2ミリ」というレベルがあります。

これは「管理区域で3ヶ月に1.3ミリ」というのを4倍にした数値です.

管理区域というのは「ここは放射線が多いから、気をつけて」というところで、
別の言葉で言えば「すぐに危険ではないけれど、「放射線がある」ということに気を配ってください」ということです。

たとえば、病院のレントゲン室、研究室、それに入院をする病室などです。

えっ!病室?と思われるでしょうが、理屈にかなっています.
つまり、「放射線に注意しなければならない場所」というのは、

1. 注意する、

2. 健康状態をやや注意する、

ということです。

1年1ミリがまったく気にしなくても良いのに比べて、頭の隅に放射線のことを入れておくのです。

入院の病室は医師が毎日、検診に来ます。
つまり「健康状態を常にチェックしている場所」ですから、それで良いとされています.

現在の福島、宮城、関東地方の多くの人が「放射線について注意している」という状態です.

だから、「1年5.2ミリ」という制限も考慮しておいても良いと思います。

たとえば、3月に被曝してしまった人ですでに1ミリを越えている方もおられます。
その場合、今年の1年は健康に留意し、あまり放射線をあびないように工夫して生活するということです。

また、福島県のなかで1年1ミリを越えるところにお住みの方で、避難することも出来ない人は、
「1年5.2ミリ」に基準をおいて、日頃の健康に注意しながら生活をすると言うのが現実的です.

もちろん、1年1ミリと1年5.2ミリと比較すると、危険性は5.2倍になるのですが、
これまで長い間、「管理区域は5.2ミリ」ということで運用し、
個別にはいろいろあったと思いますが、社会全体で認めてきたことですから、
「最善ではないが、なんとか我慢できる」というレベルでしょう.

そして、放射線の被曝は「5年」で平均できるというのが普通ですから、
「今年はダメだけれど、来年からは減らすぞ」とか、
来年から何とか少なくする計画を今から練っておくのも良いと思います.

・・・・・・・・・

5.2ミリを越えると、次は20ミリですが、
こうなると、「成人男子、被曝量測定、健康診断、イヤなら止められる」という多くの制限が付きますので、
かなり危険な領域に入ります。

人間が考えることですから、20ミリが絶対に危険ということではありませんが、
今まででも「1年20ミリ」の規制の下で職業に就いていた人の平均被曝量は「1年0.7ミリ」だったことを考えると、
現実に1年20ミリを被曝する人が増えると、私たちは「未知の世界に踏み込む」ということになるのです。

【結論】

1. 普通(公的発表の空間線量、水道局の汚染発表など)で計算して1年1ミリなら、
     部分的に高い場所などに時々、接しても大丈夫、

2. 1年1ミリの生活をしていたら、
     間違ってお子さんに1日か2日、高い放射性物質がついている野菜を食べさせても、
     雨に濡れることがあっても、大丈夫、

3. つまり、「1年1ミリの中には人間の失敗も含んで、安全な数値になっている」ということ、

4. 1年1ミリを守れない人は、1年5.2ミリに切り替えて、今年1年は1年5.2ミリで行く、

5. その代わり、「放射線を忘れる」ことは止めて、放射線を意識し、かつできるだけ5年間で減らす努力をする、

ということになると思います.


(平成23年5月6日 午後6時 執筆)
                                            武田邦彦



comment 0 trackback 0
05.08
Sun
武田邦彦先生、5月7日執筆です。
年間100ミリシーベルトまでは絶対に大丈夫だとおっしゃっている先生方へ
どうぞ、武田先生のお話しを真摯にお聞きいただきたいと思います

以下転記します。

社会を混乱させる放射線医学・防御の専門家


福島原発の事故が起こって、わたくしがびっくりしたことの一つに、
放射線医学もしくは防御の専門家が、これ程大きくその考え(および発言)を変えるとは思っていなかったことです。

わたくしは、原子力の燃料を研究し始めた若い頃、放射線の仕事をする限りは、
放射線と身体のことをよく勉強しておかなければいけないと思い、
第1種放射線取扱主任者という試験を受け、免状をもらいました。

この資格は、放射線を取り扱う専門家にとっては、
最もレベルの高い資格で放射線を取り扱うところは、必ずこの資格を持った人がいなければいけないことになっています。

でもわたくしは、放射線と人体の関係を「研究する」という意味では、専門家ではありません。
わたくしはあくまでも原子力関係の専門家であり、
その仕事をするに必要なものとして放射線取扱主任者の試験を受けたのです。

・・・・・・・・・

わたくしは、福島原発事故が起こってから
「1年に100ミリシーベルトまでは大丈夫だ」と言っている「その人たち」に
長い間、真逆のこと、つまり「1年に1ミリシーベルト以上は危ない」と教えられてきたのです。


放射線医学の専門家は、自信を持って次のように話してくれました。

「放射線による人体の障害は2種類あって、100ミリシーベルト以上では、放射線に被爆した人に何らかの障害が出る。
明らかに出るのは250ミリシーベルト程度である。
これに対して100ミリシーベルト以下の被爆では、確率論的に患者が発生する。
確率論的とは1人の人が被爆したから、その人が発症するというのではなく、
10万人の集団が被曝すると、その中から確率的にある数の患者が出るということである。
確率論的に患者が出るかどうかということについては、長く議論されてきたが、
1990年の ICRP の勧告以来、国際的には確立しており、日本の法律もすべてそれに準拠している。
放射線では確率論的に患者が発生するということを頭に叩きこんでおかなければならない

わたくしにこのように教えてくれた先生がたは、福島原発の事故が起こると突然、態度を翻し、
「武田は専門家でもないのに、いい加減なこと言って人心を惑わしている」
と言い出したのです。

わたくしは年でもあるので、わたくし自身が批判されることについては全く気にしていませんが、とにかくビックリしました。
そして、この発言が多くの人を惑わし、また政府の政策を狂わせた原因にもなっています。

・・・・・・・・・

もしも放射線の専門家が20年間にわたってわたくしに教えてくれたことをそのまま社会に発信していたならば、
政府は「1年に1ミリ以上は危険である」という国際基準と国内法を守る政策を採ったでしょう。

それはとてもすっきりしているので、1年1ミリ以上になる可能性のあるところには、
政府が数1000台のバスを手配して(ソ連がそうだった)避難することができたでしょうし、
多くの人は一つの基準を守って安全な生活をすることができたと思うからです。

・・・・・・・・・

多くの放射線医学の専門家や放射線防護に携わっている人が
真面目な人であるということは、わたくしはよく知っています。

だからこそわたくしは驚いています。

確かに個人的には、確率論的な患者の発生に対して批判的な学者もいましたけれども、
全体としては完全に一致していたのです。

その一つの証拠として、
わたくしのところに放射線医学の専門医になるための国家試験問題を送ってくれた医師の先生がおられます.

国家試験では「確率論的に患者が発生する」ということが正解である問題が毎年のように出ていたこと示していました。

国家試験に出るような確実な問題なので、
それを福島原発の事故が起こったからといって、急に180度転換するというのは極めて奇妙なことです。

・・・・・・・・・

今からでも遅くはありません。

放射線医学もしくは放射線防護の学会や研究会は多くあります。

できるだけ早く臨時大会を開き、「確率論的に患者が出るということを否定する」のか、
もしくは「従来の立場を貫く」のか、その理由は何か、それを社会に発信しなければなりません。


社会はこの関係の専門家の発言のために、大きく揺れ、また被爆者を出すことになりました。
早く「専門家集団としての見解」を明らかにして欲しいと思っています。

(平成23年5月7日 午前11時 執筆)

                                       武田邦彦



comment 0 trackback 0
05.08
Sun

下記サイトにありました


サイトちきゅう座
http://www.chikyuza.net/


本稿は、「終焉に向かう原子力」第11回 
(2011年4月29日(金) 明治大学 アカデミーホールで開催)での講演用に作成されたものです。
当日は時間の関係でお話しされていない内容もあります
これがあればあの日の講演が良く分かると思って・・・
何度でも読んで復習できるから嬉しいです♪


続きを読むに転記改行等変更
続きを読む
comment 0 trackback 0
back-to-top