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06.21
Tue
2011年6月20日【月】
たね蒔き的徹底討論フロム東京

東京スタジオから20:00~2時間枠大!
東日本大震災から3か月余。被災者、避難住民の疲労、苛立ちはもはや限界を超えていますが、
原発事故は収束の目処が立たず、被災地の瓦礫撤去も進みません。
そして政治は混迷の極みにあります。
被災者の生活再建はどうするのか?復興財源は?菅首相退陣は?そしてエネルギー政策は?
与野党の震災復興担当者に直撃!ゲストは次の皆さんです。
民主党・山口壯衆議院議員(民主党筆頭副政審会長、震災復興特別委理事)
川内博史衆院議員(たね蒔きでお馴染み。消費税アップ不要論者で代替エネルギーにも詳しい)
そして野党自民党から西村康稔衆院議員(元通産官僚で原子力政策に精通。震災復興特別委委員)、
小出裕章・京大助教(言わずと知れた反骨の原子力学者)にも電話をつなぎ、
政治家の皆さんと生討論です。


先週、たねまきジャーナルで水野晶子さんの声が聞けなくて
内容を書き出していても寂しい気持ちがしていました
6月20日月曜日
東京からのスペシャル番組でした
全部でyoutube×4あります
そのNo1の内容の書き出しが今出来ました。
政治家3人と小出先生
そして水野アナの鋭い突っ込み
続きは明日書き出す予定です
待ちきれない方は下記のyoutubeでお聞きくださいd(◕‿-。) ネ❤

20110620
【1/4】たね蒔きジャーナル スペシャル拡大版 小出裕章



水野:今夜は2時間スペシャルでお送りしております
今夜は東京スタジオからお送りしていますが3人のゲストに来ていただいています
山口壯さん(民主党政調筆頭副会長)
川内博史さん(民主党衆議院議員)
西村康稔さん(自民党衆議院議員)
これからは脱原発の行方について考えていこうと思います思います
3か月経ちましても平野さん
全然福島第一原子力発電所の収束のめどは立っていない。
それどころかどんどん不安が増大しているのではないかと思います

平野:この番組ずっと小出先生に出ていただいて
ある意味2カ月3カ月後の事を予測されるような解説であって
まさに先生の言っていた通りに進行しているなと
そう考えると今の事態は非常にに深刻ですよね
後何日かで汚染水が海にあふれ出る危険性があるんですよね

水野:これから京都大学の小出裕章先生と、大阪にいらっしゃいますがつなぎます
政治家の3人の方に小出さんがどんな方かというのを紹介しますとですね
このたねまきジャーナルは地震の直後福島第一原発の事故直後から
小出先生にこの原発事故がどうなっているのかという事を毎日解説していただいてまいりました
で、事故直後から非常に深刻な事態を ま、結局は言い当てていらっしゃったという事になります
もう、事故発生数日後にはメルトダウンの危険性もおっしゃっていらっしゃいました
平野さんと私とともにびっくりしたり、衝撃を受けたりしながらこの3カ月きたんですけど、
結局小出先生のおっしゃる通りに 悲しいかな なってしまったんですね
直近で言いますと今回期待された高濃度の汚染水を処理する装置
これも非常に期待はして願ってはいるけれども
小出先生はおっしゃっていました
「ゼオライトというのはすぐに吸収してしまって、放射能物質を・・取り変えなければいけないだろう」と
作業員の方がしょっちゅう取り換えなければならないだろし故障もするだろうとおっしゃっていたら
結局5時間後に停止してしまうというような状況に至っているのがこの週末の現実です
そうした小出さんの発言をリスナーの方々はずっと3か月聞いて下さっておりました
今日は小出さんにここで登場していただこうと思います
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生です
小出さんこんばんは

こんばんは

水野:どうぞよろしくおねがいいたします
こちらこそお願いします

水野:小出さん、政治は嫌いだといつもおっしゃっていらっしゃいますけれども
今日は東京の政治家のみなさんもいらっしゃっておられますので、ぜひ
小出さんの今のお気持ちをおっしゃっていただきたいんです
はい

水野:まずはですね、緊急で、今すぐ福島第一原発の収束のために出来る事
政治がなさねばならぬ事。これを政治家の皆さんにぶつけていただけないですか
はい
今福島でやらなければいけないという事はいくつかあると思いますけれども
どうしても政治という人たちが動いていただかないとできないという事もいくつかあります

水野:そうでしょうね
たとえば一つは、これはこの番組で何度も私は聞いていただきましたが
汚染水をどうするのかという事で、今もうすでに11万トン物汚染水が溜まっているんですね
それが後 何日後かにあふれてしまうとか言ってマスコミに騒がれているのですけれども
そうではないのです。今、もう溢れているのです

水野:そうではない。
今もうすでに溢れているんですね
そうです
一時期ピットというところから目に見える形で海へ溢れていましたけれども
それは、目に見えてる場所で漏れていたという事だけの物で
本当であればトレンチとかタービン建屋の地下であるとか
そういうコンクリートの構造物から沢山もう、
ずっともう漏れ続けているという事に皆さんもう気が付かなければいけないのです
ですから、その、まだ何日も余裕があるという事ではなくて
もうすでに漏れているのですから、汚染水自身をとにかく早急に何とかしなくてはいけないと
そしてその事はもう一つ意味があって
現場でものすごい被ばく環境で作業をしている人たちの被ばくを少しでも少なくするためにも
汚染水を一刻でも早くどけなければいけないという事があったのです
そのために私は、もうどうにもならないからタンカーだという事を
2カ月以上も前に提案させていただいたのですが

水野:早くからおっしゃっていました
タンカーを持ってきてくれと
ただ、それをやるためには政治が介入しないとできない事が沢山あります
たとえば、タンカーの乗組員は放射線業務従事者じゃありませんから
それを緊急避難的に被ばくを許すという ですね
ものすごい苦渋の選択になりますけれども
タンカーの乗組員の人達には被ばくを我慢してもらうという事も必要でしょうし
一度タンカーに汚染水を入れてしまうとそのタンカーは使い物にならなくなります
それをどうするのかという問題もありますし
多分一番深刻なのは
海の上を走るのですね。

水野:はー
猛烈な放射能を積んだものが海の上を走るという事が
国際的に認められるかどうかという事がある訳で

水野:小出先生の案ではタンカーで汚染水を運び、柏崎刈羽原発に持って行って
そこで汚染水を処理すると
そうです

水野:この案以外に浮かばないとおっしゃっていましたよね
要するに今からその、今の処理装置もそうですけれども
即席で造ろうとしているのですけれど
そんな余裕は無いのです

水野:現場では処理しきれない程の汚染水が溜まっているという事ですよね
そうです。今はまさに戦争のような状態になっている訳で
もう何としても突破しなければいけない
そのためにこそ政治が力を発揮して欲しいと思います

水野:海の上を運行する、その安全をどうするかという事ですか
安全ではもちろんないのですね
船が沈没する可能性もあるし そういう事を国際的に認めてもらわなければならないために
政治が果たさなければならない役割がとても大きいと思いますけれども
でも、ここ ここに至った限りは やはり、やらなければならないだろうと思います

水野:まずなこのタンカーの案について後3人に伺いたいと思います
どなたか発言していただけませんか?
民主党の山口さんからお願いします

山口:こう言ういろんな案確かいただいていて 私いま、小出さんの本も読ませていただいて今日伺ったんですけど
とても大事な案だと思うし 
あの、よく西村さんからも色々な案をいただいて
これいいなと思う事は我々もやらせていただいているという経緯もあるし
これは あの我々がやらなければいけない事の一つだと思うんです
根本的にはね、もっとあるんですよ
つまり東電任せになっているという面もあるんですね
国がやっぱり出ていって、国が第一の責任を持ってやっていくという体制を我々整えなければいけないし
そこは、民主党とか自民党とか公明党の枠を乗り超えてやっていかなければならないし
ちょっとこの原発事故対応体制というのは正直言って全然できていないという気がするから
ここなやっぱり こういうタンカーの国際的に認めていただく作業も含めて
我々が出来る事全部 あの 早急にやらなければいけないという事は思いますね

水野:自民党としてはどうですか?西村さん

西村:実はこのタンカーは我々は早い段階で提案をさせていただいていたんですけども

水野:そうなんですか?

西村:けども・・どうなっているんだか・・・

山口:あれ、具体的に進んでいるんだ

西村;やってる?

水野:どこの?レベルまで進んで・・

山口:現実にもうその回収が終わって使える状態になっているみたいな・・・

水野:タンカーがですか?

山口:ただ、その大きさが色々あるんですね

西村:はいはい、当初これは早い段階でそれをやろうということで

水野:何で出来ないんですか?
そんだけ提案しはっても何で動かないんですか

山口:やってるって

水野:タンカーがね まだね 汚染水運んでないじゃないですか

山口:それはね
いろんな国際的な云々もあるんでしょう
そういう意味では我々が口を出す面が本当はもっとなければいけないんだと

水野:つまり法律を変えるところまで必要
国際的な

平野:この話は実は官邸まで届いていたはずなんですよね

水野:一時枝野さんが

平野:枝野さんが一時触れたんですよね
そこから動いていないんですよね

水野:なんで、消えて動かないのかが分からないんですが

平野:政権中枢部の政治判断の決断の鈍さだと僕は思うんですよね

水野:これは多分菅さんがやりましょう
タンカーでやりましょうと言ったら動く話じゃないんですか?

西村:ちょっと、山口さん、これはぜひ検証をして我々が動いた方が

山口:そうですね。これは現実我々話しあっていましたね

西村:やっていましたから

水野:あっ、そうなんですか

平野それとね:私も小出さんの話しと山口さんの話しで
山口さんが言っていたあの、特命チームですね
いわゆる旧電力からですね
今の作業員の被ばく環境をできるだけ低減するという意味では国によって旧電力の特命チームを作って
東電任せにしないで、もう早く特命チームをつくらなきゃダメなんじゃないかなと
これは法律的にね
私は西村さんが特に通産におられたから・・・あの
できないんですかね、この特命チームの編成というのは・・・
旧電力をともにこう

水野:全国各地の電力会社から

西村:もちろんもちろん
原子力の現場をよく知っておられる電力会社の人達から、沖縄はありませんけれども
そのようなところから来ていただくというのは大事ですし
小出先生をはじめいろんな英知を結集していくことが大事なんですね
ところがまぁ
これはまぁ、批判的ではありますけれども
官邸初め ちょっと参与の方を自分の好みだけで選んでしまってですね
幅広く結集してその中で技術者の意見を聞いてこれをやろうという体制が出来ていないんです

水野:じゃぁ、私は思うんですけど
小出先生、小出先生はずっと原発に対しては厳しいご意見をおっしゃっていらっしゃいました
その小出先生のような方が これ、中心に物を言えるようなシステムにしないとあかんのじゃないかって思うんですよ

山口:いま、あの特命チームと言われて西村さんも話されて
私はそれで大丈夫じゃないかと思うんです
たとえばね何でみんなが不安に思っているのか
20ミリシーベルトって文部科学省が言ったって誰も信じないわけですね


水野:しんじられませんよね

山口:なぜか、本当に専門家がかかわっているのかという気がしないからでしょ
だからそういう意味では世界の専門家も入れて 日本の専門家の方にも入っていただいて
もちろん東電の方もその中には当然残っていただいて
責任は総理大臣が取ると
で、現実にはそこで決めていくと
だからIAEAの専門家にも入っていただくと
やっぱり、その、あれだけの専門家が決めたんだから大丈夫なんだろうと言う体制
その特命チームというのを作らなければいけないと
そりゃ、法律でたとえばね西村さん
原子力災害対策特別措置法、あそこの中で本部長は総理大臣になっているんですけれども
副本部長が主務大臣まぁ経産大臣の事ですね
アレに一つ変えてね、法律を改正してもう1人副本部長を加えて
その人のもとにその、タスクフォースを作って
そこに世界の専門家を集めて
そこで決めたことを法律では支持する事が出来ることになっているけれども
指示しなければいけないという
要するにもう少し力を持たせて

西村:うんうん 実行するという

山口:うん

西村:国が実行するというね

水野:ちょっとお待ちくださいね
今のご意見は山口さんがおっしゃって下さったんですけれども
小出先生、今の体制作りにはどんなご意見ですか?
いまのをお聞きになっていかがでしょう
すみません
私は政治が嫌いだと前から言っていますけれども
そんな委員会をいくら作っても駄目だと私は思います

水野:何故ダメか
要するに今だって原子力安全委員会という組織があるんです
事故が起きたら安全委員会がきちんと対応できるのであれば
ちゃんと意見も言えたはずだし対策も取れたはずですけれども
安全委員会は何の機能も果たさないまま今に至ってしまっているわけです
だから、もう
これから新しい委員会を作るとかですね
法律を改正するとか
そういう悠長な事は言っていられません
もう、本当に今戦争が起きているわけですから
本当に実行力のある人たちが力を発揮して乗り切るという
それしかもう、私にはないと思います

水野:まずはタンカーの案を進めることに対してイエスかノーかどうですか?

山口:ちょっと、今の小出先生にもう少しし私は付け加えさせていただきたいんですが
何処か司令塔がきちんとしなくてはいけないと思うんですね
原子力安全委員会が司令塔足りうるかと言ったらそうじゃないですね
そういう意味では司令塔をきちんと
たとえば総理大臣じゃなくて、それから官邸だけじゃなくて
やっぱりその世界の英知が集まる
そういうたとえば この事故っていうのは
当初アメリカは最初から原爆と同じという観点でとらえていましたよね
日本は原爆持っていないからこのきっかりはできないだろう
多分こう思っていたはずです
でも現実的に同じような事故。その、事態が起こっているということは
やっぱり我々日本人はある意味傲慢だったかもしれない
原子力技術に対しては世界一だとかね
たけどそれは、そういう面もあるけれども
やっぱ、この期間についてはもっともっと世界の申し出みたいなものも含めて
知恵も含めて
やっぱ我々、ま、急ぐ事は急ぐ訳ですから
もちろん今やることとして
ですからその10年20年
これは場合によっては付き合っていかなければならない部分が沢山あるかもしれないんですよ

水野:もちろんですよ
ただ、やっぱり小出先生の思いは今すぐタンカーをと
もう、これさえも政治って出来ないんですか?
川内さんどうなんですか?

川内:やる気がないからですよ

水野:でしょ。やるって言ったら出来た

川内:ようするにね

水野:3か月経ってるんですよ

川内:やっぱりあの


No2たねまきジャーナル2時間スペシャル。小出氏と3人の政治家の生討論No2(残り全部書き出しました)につづくー


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06.21
Tue

将来は自然エネルギーにシフトしていくとしても
制度が出来て実用化するまでにはまだ時間がかかる
だけど、私はもう原子力発電の電気は嫌だ
今現在も稼働している原発があるというだけで恐ろしくて仕方ない
電気が足りないからと言って何とか原発を動かし続けたいメーカー、政治家、学者達
でも、一刻も早く一日も早くドイツやイタリアのように原発の完全廃止を日本には宣言してもらいたい
今すぐ廃止したって使用済み燃料だけで十分危険が大きすぎます
今までに作ってきた核のゴミの量は莫大です
その処分もできない
今回の福島第一から出た放射能が沢山付いたもの
瓦礫や土や・・・汚泥etc・・・
その置場もない。

「電気が足りないキャンペーン」今夏、東京の電気は余って、余剰は東北電力に融通できるくらいだそうです。東京新聞こちら特報部よりとあわせてお読みください。



現代ビジネス フライデー経済の死角
2011年06月12日(日) フライデー
緊急レポート
電力会社の利権を奪えば「脱原発できる!」

「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分!
img_84ff2c0b00875dbbe7857a9c65104d47133738.jpg
JR東日本 神奈川県川崎市川崎区 川崎発電所(火力)の最大出力は65.5万kW。
信濃川水系の水力発電と合わせ110.4万kWの発電能力を持つ(PHOTO 足立百合)


JR東日本、キリンビール、六本木ヒルズ、大阪ガス・・・
全国ですでに6000万kWの電気が作られている---が、さらに企業に広まらない裏には、カラクリがあった。


「かき集めても、やっとこのぐらいという感じだ」。5
月23日、中部電力(中電)本店で行われた会見で、水野明久社長(57)は厳しい表情でこう漏らした。

浜岡原発停止後、7月と8月の電力供給力がピーク時の需要を5%ほど上回るものの、
安定供給には到達しないと発表したのだ。

恒例の電力会社による「電力が足りなくなる」というアピールである。
そこで、中電が打ち出しているのが、自家発電設備を持つ管内の民間企業から余剰電力を買い取るという方針だ。

とはいえ、中電が買い取れるのは余剰電力に過ぎない。
管内最大となる60万kWの発電能力を備えた名古屋製鉄所(愛知県東海市)を持つ新日本製鐵の広報センターは次のように説明する。

「製鉄の過程で出る熱やガスを利用するもので、発電量は生産量に左右されます。
発電した電気は自社工場内でも使用しますので、そのすべてを余剰電力として売電できるわけではない。
そして、これまでも余剰電力を中部電力に売ってきました。
ですので、それ以上の〝埋蔵電力〟があると思われると困るのですが」

あまり知られていないが、発電施設を所有しているのは電力会社だけではない
'95年の電気事業法の改正によって電力会社による独占が一部緩和され、
電力供給を行う新たな企業(事業者)が生まれた。
新日鐵のように余剰電力を電力会社に売る企業もある。
その一方で、非常用や自社工場での消費を目的とした自家発電もある。

環境エネルギー政策研究所主席研究員の松原弘直氏が解説する。
「工場の自家発電施設で最も導入されているのは、重油など化石燃料を使う発電機ですが、
油の価格の上昇で、発電するよりも電力会社から買ったほうが安く、ほとんど稼動していなかったはずです」




img_9e15c21c9e205d04dc53c1fa441856a364020.jpg
資源エネルギー庁の資料に基づいて、編集部で作成


上のグラフは、全国の自家発電を発電の種類ごとに分けて、認可出力(注)の合計を示したものである。
自家発電施設は3249ヵ所あり、うち2569ヵ所が火力発電だ。

一目瞭然だが、火力の自家発電だけで日本の原発全54基の総認可出力を上回っている
水力などを加えれば原発60基分に相当する。
そしてその多くが稼動せず、〝眠っている〟可能性が高いのだ。

総務省統計局や電気事業連合会が公表した '08 年のデータによれば、
日本の火力発電所の最大発電量は約1兆2266億kW/h


しかし、その稼働率は50%程度に過ぎず、原発で発電していた約2581億kW/hを補って余りある。

それに加えて、この〝埋蔵〟自家発電がある。

「厳しい夏になる」(水野社長)などと、
電力会社は原発なしには夏を乗り切れないかのような〝脅し〟を繰り返すが、
本誌が何度も指摘してきたとおり、電気が足りないわけではない。


しかし、この自家発電力を有効に生かすのを阻む壁が存在する。
電力会社の利権である。

この利権は企業の自家発電がさらに広まるのを阻む壁にもなっている。

「そもそも一つの電力会社が、ある地域の発電も送電も小売も独占するというのは、
戦後の復興期だから必要だったシステムです。
工業生産が伸び、その電気需要に応えるために必要だったわけです。
しかし今の時代に、地域独占が必要でしょうか?」(自家発電設備を持つある事業者)

日本の電気事業は、10電力会社による地域独占体制が続いているが、
前述した電気事業法の改正で発電と小売の一部が自由化され、独自に発電や電力供給を行う事業者が誕生した。
業態によって、「卸供給事業者(IPP)」、「特定電気事業者」、「特定規模電気事業者(PPS)」などに大別される。

IPPは、
電力会社に10年以上にわたって1000kW以上を供給する契約などを交わしている事業者のことで、
大阪ガスの子会社である「泉北天然ガス発電所」などがそれに当たる。

また、特定電気事業者は限定された区域に対し、自らの発電設備と送配電設備を用いて電力供給を行う。
六本木ヒルズに電気を供給する森ビルの子会社「六本木エネルギーサービス」や、
首都圏の鉄道に電気を供給するJR東日本が代表的だ。

一方、PPSは、工場や病院など一般家庭以外と50kW以上の契約をして電気を供給する。
オリックス昭和シェルなどが参入している。

「このPPSが電気をどんどん作り、市場が活発になれば電気代も安くなるはずですが、
電力会社がそれを阻んでいます

PPSは自前の送電設備を持たないため、電力会社の送電網を利用するのですが、
その際に『託送料』がかかり、この負担が大きいのです。
電力量によって変わりますが、客が支払う電気代の約2割を、託送料として電力会社に支払わなければなりません」
(前出の事業者)


img_e0ef95ae4d724bdbd30e275e98f40da143372.jpg
森ビル(六本木エネルギーサービス)東京都港区六本木
六本木ヒルズの地下に1万平方メートルという広さの発電施設がある。
ガスタービン式6基発電能力は3.8万kWだ


さらにこんな障壁もある。

電力会社は自然エネルギーで作られる電気を送電網に接続することを独自に制限しているんです。
『自然エネルギーは安定しない』というのがその理由です

例えば、東北地方では風力発電の事業者は抽選に当たらないと送電網に繋げません
広範囲で送電網を整備すれば、青森県では風が吹かなくても、秋田県で吹けば穴埋めできるのに」
(別のPPS事業者)

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大阪ガス(泉北天然ガス発電所)大阪府堺市・高石市
発電効率57%という最新鋭の発電機4基で110.9万kWを発電。IPP事業の発電所としては日本最大規模だ


政府は6月中には、「エネルギー環境会議」(議長・玄葉光一郎国家戦略担当相)を設置することを決めている。
その会議で最も大きな議題となるのが、電力会社の「発送電分離」だ

前述したような障壁をなくすために電力会社から送電部門を切り離そうという議論だ。
が、実現したとしても、すぐに自由化が進むわけではなさそうだ。
九州大学大学院電気システム工学部門の合田忠弘教授はこう指摘する。

「発電と送電を分離した場合、あちこちに点在する電源を有効に利用しようとすれば、
多くの電気を流せるように送電網を強化する必要があります。
しかし、海外の事例を見ると、送電会社はなるべく今の設備を利用して設備投資を控える傾向がある。
この投資を誰がどのように行うのかが問題となるでしょう」

また、電気メーターを設置し、各家庭に電気を配電できるのも電力会社に限られているから、
欧米のように少々料金が高くても、あえて太陽光発電で作られた電気を買うような選択はできない。
自家発電で作られた電気も原発で作られた電気も一緒くたにされ
その内訳もブラックボックスにされた〝言い値〟の電気料金を私たちは支払わされているのだ。

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キリンビール神奈川県横浜市鶴見区
3基のガスタービンで最大1.7万kW。首都圏全域へ出荷する商品を製造する横浜工場の全電力を賄っている


●送電分離による託送料の廃止
●電気メーター(配電)の自由化
●電気料金の内訳の可視化


これらを実現できれば、電力不足などありえない。

脱原発への道も大きく開けることとなる。

あるPPS事業者が言う。
「発送電分離と配電の自由化によって、『原発の電気は安くても買わない』という選択が可能になる。
発送電を分離して初めて、国民が意思表示をできるのです」






現代ビジネスブック 第1弾
田原 総一朗
『Twitterの神々 新聞・テレビの時代は終わった』
(講談社刊、税込み1,575円)
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講談社

現代ビジネスより転記しました



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06.21
Tue
福島第一原子力発電所の事故が起きてから
原発に関して知りたいと真剣に思い色々調べ始めた私ですが
ずっと以前からこのように真実を語り続けていらっしゃる先生方
事故が起きてしまってからでは遅いのかもと思いましたが
今停止中の原発が安全確認されたら稼働するとかしないとか
原発推進の政治家や学者が必死で原発を無くさないようにしている姿も見え隠れする中
このような恐ろしい事故が起きていなかったとしても
原子力発電は危険だという事、
90歳を過ぎた今でも日本のためにご自分の経験をお話しして下さっている肥田舜太郎医師です
下記は2007年2月の講演の内容ですが、きちんと理解しておくべきだと思い(私が)転記します。
                       本年度の先生の生の声は下記<参考>でどうぞ。


かくされてきた被曝「ぶらぶら病」
青木智弘2007/02/11
2007年2月8日に生活クラブ生協埼玉の講演会で、
肥田舜太郎さんは低線量内部被曝の健康被害と、日本の核武装化の懸念などについて語った。


本年夏より六ヶ所村施設の本格稼動が予定されている、
核燃料サイクルに反対している 生活クラブ生協埼玉 では、
2月8日の午後に 肥田舜太郎 氏を講師に招き「内部被曝について」講演会を行った。

肥田舜太郎さん( 日本被団協 原爆被害者中央相談所・理事長/ 全日本民医連・ 顧問)は、
仮説ながら徐々に明らかになってきている低線量内部被曝の健康被害問題などについて語った。
当日の講演を、以下に報告する(要約・補足・文責:筆者(青木智弘))。



3肥田さん
肥田舜太郎さん

すすまないヒバク研究
 
90歳になって私は、いよいよ、ヒロシマの被爆を目の当たりにした最後の医療者になってしまいました。
被爆/被曝についての医療はすすんでいません。
61年間もずーっと臨床でヒバクシャを診てきた医療者は私ぐらいでしょう。
公立の病院ですと、大学から派遣される医療者は3~4年で交代してしまい、
ずーっとヒバクシャを診るわけではないのです。

そんなこともあって医者は、ヒバクについて正しく知っているとは言いがたいのです。
医療の教科書にヒバクの問題は載っていません。
いまだにアメリカの資料隠しも続いています。
だから、原子力や核の平和利用の危険についても、人々は認識が甘いのです。
危険について知っている人も、政府や企業の圧力があって、なかなか表には出せないのです。

放射線の健康被害は本来、
いくつもの大学の研究室が集まって、何十人もの研究者がプロジェクトチームをつくり、何億もの研究費をかけて、
体系的に解明すべき課題です。
しかしそうはなっていないので、ほぼ手つかずの研究分野といってもよいでしょう。
あまりに壮大なテーマなので、一生をかけて研究しようという人もなかなかいません。

ヒロシマの被爆

アメリカが広島に原爆を投下した際、
人々にあのような大被害をもたらすとは、当時の米国軍人の多くには、
あまり予測できていなかったのではないかと私は思います。

原爆使用の第一目的はとにかく大量破壊であって、
普通の爆弾などなら何万発とかかる効果を瞬時に上げたかったのでしょう。
ところが原爆を投下してみると、未曾有の健康被害が長らくつづくことになったのです。

米軍の占領下では、被爆者の医療には壁がありました。
被爆の被害について、米占領軍は知らせなかった。
圧倒的なお金と人と力を使って米軍は調査はしましたが、その成果は医療にはいかされなかった。
臨床医である私たちは、経験の蓄積から判断するしかなかったのです。

月日が経つに連れて不思議なことがおきました。
直接、被爆をしていない人たちに健康被害が出るようになったのです。

どうも体の調子が悪い、という人も増えました。
当時、患者が病院にいって「わからない」と診断してくれる医者はまだ良心的でした。
ノイローゼとか、病気そのものを認めない医者が、圧倒的に多かったのです。
それくらい「健康被害はない」というアメリカの宣伝力が大きかったのです。
真実につながる道が、日本人には閉ざされていたのです。

放射線の健康被害
 
放射線は人体に、急性被害と慢性被害をもたらします。
後者について米国は、必ずしも予測していなかったと思います。
急性被害は、瞬時に大量の放射線を浴びることでおきます。
放射線は貫通してしまって、体内には残りません。
急性被害をうけた人は、内部被曝もしていますが、数時間か数日で死亡してしまいます。

やがて、直接は被爆していないのに、原爆後の広島に、家族や親戚を探しに来た人らが亡くなっていきました。

次に顕著になった健康被害が「ぶらぶら病」なのです。
はじめの頃はノイローゼとよく間違えられました。
今では、原発事故後に「ぶらぶら病」被害が出ることもわかって、海外でも認知されるようになりました。

「ぶらぶら病」は、被害者家族の命名です。
広島に駐屯していた日本軍の兵士が終戦後に故郷に帰る。
九死に一生を得た人が、30分も農作業できない、倦怠感で立っていられない、働けない、という状態になります。
被爆後の街の瓦礫除去作業などに従事した人たちです。

いまでも、ふつうの人の疲労や倦怠は、そのメカニズムはわかっていません。
人や医者は、経験的に疲労を、そしてそれが休息によって回復することを知っているだけなのです。

ですから当時、「ぶらぶら病」の人たちは病気とは見なされませんでした。
仮病とかナマケ者とみなされてしまったのです。
家族の人たちは「うちのお父さん、広島に行ったらナマケ者になって帰ってきてしまった」ということで、
「ぶらぶら病」と言われたのです。

私たち現場の医者は、はじめ病名をつけられませんでした。
はじめの頃は抵抗して「原爆病」と言っていましたが、
それを死亡診断書に書くと埋葬許可がおりないのです。
死亡診断書に書ける死因は、国際的な標準があって、それに外れるものは認められないのです。
やむをえず、一時はちがう名前をつけていました。

私が診た顕著な症例は新潟の男性です。
倦怠感には波があって、突然、急激に襲ってきます。
健康被害者は、ヒバクしたことを中々あかしません。
生命保険にも入れないし、就職や結婚にも差し支えます。
診察の際に医者の前にきてようやく、ヒバクしたことを医師にだけ告げるのです。その男性もそうでした。

ヒバクを告げられれば私は、どこで、いつ、どうヒバクしたのかを細かくききます。
その男性は問診中に疲れて、やがて頬杖をつき、つぎに床にあぐらをかき、やがては床の上に横になってしまいました。
座ってもいられないのです。
そういうことで演技をする人はいません。
そういう人を見ることで、ようやく私は、ヒバクシャがだるい、働けないということがわかるようになったのです。

ひろがる「ぶらぶら病」
 
いまはアメリカやロシア、中国にも「ぶらぶら病」の患者さんがいます。

米国には、核実験の被害者、原爆製造の従事者や工場の周辺住民などに24万人もの被害者がいます。
しかし、政府や医療者は一貫して、その存在を無視してきました。
旧ソ連、中国、原発のある国には「ぶらぶら病」の患者さんがいますが、
どの国も医療者も、一貫して原爆症を隠しています。

内部被曝は、外から見るだけではその健康被害がわかりません。
働けないので生活困窮に陥ってしまいます。

1950年ごろまで、若い被爆者は家族を失って、孤児も同然でした。
被爆者手帳が支給されるようになるまで、被爆者には戸籍も、配給手帳もありませんでした。
だから飢え死にした人もたくさんいます。
1952年までは、自分で被爆者であることを知らない人も大勢いました。

当時(1952年より以前)、14、5の少女が一人、福島の親類のところに引き取られました。
しかし役場は配給手帳を支給してくれません。
広島市出身者は占領軍の扱いになるというのです。
しかし福島の進駐軍の事務所ではどうにもなりません。
結局、配給手帳がないと、その子の食料は配給されませんから、親戚をたらいまわしにされ、やがて農家の後妻となります。
ところがお嫁さんとしては、昼も夜も“おつとめ”はできないから離縁されてしまう。
離縁されたら子がいた‥‥日本中のみんなが食うや食わずだった当時、そういう女性の行く末はきまっています。

彼女のような悲惨な人生を送った人がたくさんいるのです。
大人も子どもも、ヒバクしたばかりに、人権を蹂躙された一生を送ったのです。

外部被爆と内部被曝

原爆の最初の犠牲者は、大やけどで亡くなっていきました。
被爆3日目以後になると、謎の高熱や粘膜からの出血などによって、被爆者は亡くなっていきました。
まぶたの裏からも出血する人もいますし、扁桃腺の細胞が真っ黒になって壊死する人もいました。

症状が悪化すると髪の毛も抜けます。ふつうの脱毛とは違うのです。
患者さんの毛が、死の1~2日前になると、すこし触れただけで、手についてゴソーっと抜けてしまうのです。
髪がなくなるということが、女性にとっていかに悲しいことなのか、私は痛感しました。

急性の被害をうけた人は、最後は下血か吐血で亡くなります。

そういう慢性の症状が、やがては直接被爆をしていない人にも出るようになりました
はじめは伝染病を疑いました。でもちがいます。
直接、高線量の被爆をした人たちは、内部被曝もしていたのですが、半年以内に亡くなってしまいました。

やがて内部被曝だけをした人にも、症状があらわれるようになったのです。

1975年に私は初めて渡米し、
米国の医師を通じて核実験の死の灰をあびて症状が出た人を知って、
私は内部被曝の健康被害について確信を持ったのです。

内部被曝のメカニズム

今は「低線量の被爆に健康影響はない」「爆心2km以遠に健康被害はない」などという
日本の厚生労働省などの主張も仮説にすぎません。


原爆症認定の裁判で国側の証人は「脱毛は栄養失調でもおきる」などといいます。
しかし、そうでしょうか。
臨床医の私からすればそれはおかしいのです。
軍医として、ニューギニアからの、すさまじい栄養失調の帰還兵を診たことがありましたが、脱毛はしていませんでした。

内部被曝のメカニズムも今はまだ仮説です。
しかし、そうでないと説明のつかない現象があまりに多いのです。
臨床経験から私は、内部被曝のメカニズムの仮説に立脚せざるを得ません。
そうでないと説明がつかないのです。

原爆が炸裂した時、よく「きのこ雲」があらわれたと言われますが、
その下にあったのは実は火柱です。

1放射性粒子が体内に入るまで
1.放射性粒子が体内に入るまで

図1の上の黒いところが、土砂といっしょに舞い上がった放射性物質です。
一部が黒い雨となって、一部は埃となって、放射性降下物は落ちてきました。
その微粒子を吸い込むなどして、内部被曝の健康被害がおきたのです。

ウランの分子は、1ミリの60分の1です。
ウラン分子を仁丹の大きさにまで拡大すると、おなじ拡大率で人体は富士山の9倍もの高さの身長になります。
鼻の穴の大きさが2mなのです。そのような細かな世界でおきていることなので、なかなか証明がむずかしいのです。

しかし、内部被曝のメカニズムの仮説を採らないと、説明できないことが多すぎるのです。

ヒトは、ウランの微粒子を吸ったのか、吸っていないのかもわかりません。
肺、あるいは胃に入って、やがては血管をつうじて運ばれ、最後は体のどこかの組織に定着します。
この段階では、ウラン分子は細胞の壁(細胞膜)はこえることができず、細胞間の体液にとどまっています

2分子レベルで起きていると推定される事
2.分子レベルでおきていると推定されていること

体液の中でウラン分子は、活性酸素とくっつきます。すると電離線を出し始めるのです。
電離線が細胞膜に穴を開けてしまい、α線、β線、γ線が細胞の中に入れるようになります。
活性酸素とくっついたウラン分子は、電荷が270万ミリボルトと、たいへんに大きいのです。

ふだん、ヒトの細胞は、酸素が10とか、炭素が3とか、小さな電荷の分子が活動しています。
そこへ圧倒的に大きい電荷のウラン分子が入ってくるので、細胞内は分子レベルで大混乱に陥ってしまいます。
そして、分子レベルで混乱した細胞は変異細胞になってしまい、やがて変異細胞群を構成するのです。

変異細胞群は、ガンになるだけではないのです。
どのような形で発現するのかは、個体差があって、人によってちがいます。
内部被曝の発症メカニズムなどは、分子レベルでおきていることなので、今の段階では、まだ仮説にすぎません。

しかし私の医療経験では、そう解釈をせざるを得ないのです。内部被曝説でようやく、説明がつくのです。

    ー長いのでつづきは続きを読むに転記しますー続きを読む
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