9/27のふくいち現場の声(初めてプールにフロートを浮かべた)

おかえりなさい。
今日もありがとうございました。


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ただいまっ(^O^)今日も1号ガス処理工事の原子炉建屋は作業中止
タービン建屋の方はやってるよ。
明日は水素単体の測定するみたい。明後日から再開かなぁ…。
今日は4号機燃料プールのカバー工事の発表があったね。
8月頃から計画してたんだけど、今日初めてプールにフロート浮かべたよ

工事の内容は4号機のオペフロ(最上階)の爆発後に残ってる瓦礫や鉄骨や壁や装置を解体するんだ。
その作業中に燃料プールに物が落ちないようにプール全体にフロートを浮かべてカバーするんだ。
燃料プールにはまだ1500本近くの燃料があるからね。

フロートは桟橋やヨットハーバーや海上公園なんかで使われてるやつなんだけど、
それを連結して更に鉄板と特殊シートで覆う作業が始まったんだ。思ったよりスムースに進んだみたい。

燃料プールカバーの目的はもう一つあって、
今でもうっすらとモクモクしてるんだけどこれから冬になって外気が下がるともっとモクモクしちゃううんだよね。
そのモクモクを封じ込めるのがもう一つの目的。東電は発表してないけど…。

大まかな流れはカバーが終わるといよいよ解体、
解体終わったら1号機みたいな建屋全体のカバーリングしてから燃料プールの燃料取り出しって流れかな。
その間にも色々やらなくちゃならない事いっぱいあるけどね。

ところでいつも東電発表や報道みると、
「東電が実験したところ…、東電が試験したところ…、東電が初めて確認したところ…」って
いい物に関しては東電がって言ってるけど、
ほとんどは機器メーカーや建築メーカーや協力業者なんだよなぁ…。

ところがトラブルになると「協力業者の作業員が…、○○メーカーが…」って発表になるんだよな。
東電がやってる工事の大半は委託業務でプランニングから施工までが業者なんだ。

そのプランニング過程で非常に厳しいコメントやコストや差し戻しを言ってくるのが東電なわけ。
まぁ最終的に決定するのは東電だから東電と言えば東電かもだけど…。
プランニングする方は期限も短期間だし大変なんだよね。

もっと困るのは、この工事は○○でやって下さいって言われること。
それがほとんど高線量下作業で断りたいけど、断れない(>_<)
今、各メーカーや建築メーカーは第二ステップ以降の収束プランニングや提案書を作って、
工事受注に向けて調整してるんじゃないかな。

今日はちょっと直接工事じゃないことつぶやいてしまったでし。
つまらなかったかも…。まぁオイラの一人つぶやきだし…まっいっか。


ーーーーーーー一般の方からの質問にも答えて下さっていますーーーーー


毎日お疲れ様です。ツイート今拝見しました。ビックリしました!!!
そんな危険な中で作業されているなんて!!!本当に心配です。
なにかあった時の対処法など準備されているのでしょうか?
現場で働く方々が心配でたまりません。私たちのために毎日頑張ってくれているのに・・


A:何かあった時の対処は考えてるょ(^O^)でも危ない時は逃げるでし!

○○さんは2号機に。爆発の時、他の号機にも作業員さん達はいたのですよね?
何人位いたのですか?その人達はどうしたのでしょう…
2号機の外で燃料棒の破片が見つかっていてブルドーザーで隠されているようですがご存知でしたか?

A:他に何人いたかわかんないけど、オイラ達のグループは18人いたでし。
燃料の破片の件はわかんないです。東電が言ってるのかなぁ?


こんにちは(゚▽゚)/1号機、カバーで囲わなくちゃ駄目なのかなぁ~
核燃料がどうなっているか分からない状態で…放射能拡散され続けてるのにいまさら囲っても…
爆発の危機をさらすだけ?じゃないのかな~教えてください。

A:放射性物質を拡散させないためにカバーリングは必要だと思うよ。
カバーリングの中は空調システムや浄化システムもあるから大丈夫だと思うんだけど。

今日も1日お疲れ様でした(_ _)
教えて欲しいのですが、30日で緊急時避難区域が解除されるみたいですが、
原発は収束に向かっているとみていいのですか?まだまだ先が見えない気がします…

A:少しずつ進んでますがまだまだ序の口でし。オイラは解除はまだ早いと思うよ。




福島第一原子力発電所で働いて下さっている方の話し9/26

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私が信用できると思える
今日の現場の声です。

速報です。枝野経産大臣が飯田哲也氏、大島堅一氏を起用




枝野経済産業大臣は、
エネルギー基本計画の見直しを議論する総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会を新たに創設し、
これまでの原子力政策に批判的な委員を増加させたこ­とを明らかにしました。


経産省:総合エネルギー調査会委員に「脱原発」論者

毎日新聞 2011年9月27日 東京夕刊

経済産業省は27日、
福島第1原発事故を受け、中長期のエネルギー政策の見直しを議論するため、
総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)に基本問題委員会を新設、
「脱原発」を主張する飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長を委員に起用すると発表した。
電力などのエネルギー業界代表は加えなかった。

委員は25人で、飯田氏のほか伴英幸・原子力資料情報室共同代表、
大島堅一・立命館大教授ら従来の原子力政策に批判的な識者が就任。

電力会社の「発送電分離」を主張する八田達夫・大阪大招聘(しょうへい)教授も起用された。

委員長には三村明夫・新日本製鉄会長が就任。

枝野幸男経産相は同日の閣議後会見で
「バランスの取れた議論ができるよう選定した」と強調した。
エネルギー業界からは意見を聞く場を別途設ける。

10月3日に初会合を開き、原発の新増設を掲げた現行のエネルギー基本計画の見直しを議論。
来夏に新しい計画を策定し、政府の「エネルギー・環境会議」が来夏をめどに
総合的なエネルギー政策を策定する際、経産省としての意見を報告し、反映させる方針。
審議はインターネット中継する。【和田憲二】


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枝野さんにエール(○`ε´○)ノおぅ♪
きっと、「直ちに影響はない」と何度も言った責任を取ってくれると期待したいです
潰されないように作戦立ててからお願いします

今後のこの件のニュースは追記でUPしていきます。


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飯田哲也さんはこんな方です
飯田哲也氏のコメント で漠然とした不安が事実と気が付いた6/11(内容書き出し)

大島堅一さんはこんな方です
電気料金の驚異の”からくり”「総括原価方式」←これは知っておくべきですね。(内容書き出し)

停泊中の原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)横須賀出港した訳

【基地の街3.11】

異例の長期洋上修理
asahi.com2011年09月27日


k1
佐世保港に入港する原子力空母ジョージ・ワシントン=4月5日、本社ヘリから

k2


3月15日
横須賀港に停泊中の原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)に積まれた放射線量計から、アラームが響いた。
低レベルの放射性物質が検出されたのだ。

福島第一原発では12日に1号機で、14日には3号機で水素爆発が起きていた。
米海軍は検出された放射性物質を、GWからではなく原発からの放出と判断した。
原発から基地までは約280キロ

こんなところまで放射性物質が飛んで来た」という情報は、軍人から家族や友人を通じて基地内を駆け巡った。

米国政府は日本にいる米国人の自主的な出国を手配し、
17日未明には、ルース駐日米大使が
米国民に福島原発から半径50マイル(約80キロ)圏内からの退避勧告を出した。

4月上旬までに軍人の家族ら7800人以上がチャーター機や民間機で次々と出国。
横須賀基地からも少なくとも1300人が国外に避難した。

3月21日には
基地に残る米兵の家族らに、甲状腺の被曝(ひばく)を防ぐ安定ヨウ素剤の配布が始まった。
「現状では必要ないが、万が一の際に病気を予防するためだ。指示があるまで服用してはいけない」と条件をつけ、
基地内の体育館で希望者に配布したという。

そしてこの日の午後、まだ修理中のGWが横須賀港を出た。
米海軍広報によると、通常3週間かかる出港準備を6日で終えたという。
修理を担当する米国人技術者466人を乗せたまま港を出て、日本近海の太平洋上で、修理を続けた。

海軍広報は「定期修理は港でやらねばならないとは限らないと証明した」と評価したが、異例づくしの航海。
GWは途中で長崎県の佐世保港に寄りつつ約1カ月間にわたり洋上修理を続け、
「福島の状況が劇的に変化した」として、4月20日に横須賀に戻ってきた。

その間、米軍が自衛隊と共に東北の被災者を支援した「トモダチ作戦」に、
米海軍から艦船22隻と航空機150機、人員約1万9千人が参加した。
横須賀を母港とする第7艦隊の旗艦ブルーリッジや、ミサイル駆逐艦ジョン・S・マケインなども活躍。
太平洋上を韓国に向けて航行していた原子力空母ロナルド・レーガンも駆けつけた。

GWの横須賀出港の理由について、
米海軍制服組トップのゲリー・ラフヘッド作戦部長(当時)は米通信社ブルームバーグのインタビューに答え、
「船上で発生した放射能漏れの兆候と誤解され、確認作業や放射能除去が必要となるためだ」と説明した。
しかし、公式には「日本への支援を継続させるための予防的な措置」
「日本を襲った災害の複雑さのため」としか発表していない。

酒類の放射性物質調査


福島第1原発:酒類も10月から放射性物質調査
毎日新聞 2011年9月26日 18時38分(最終更新 9月26日 20時21分)


国税庁は26日、
10月から酒類の放射性物質に関する調査を実施すると発表した。
震災後に収穫された農作物を使った酒造りが秋以降に始まるのを機に、安全性を確認するのが狙い。

調査は地域をA、B、Cの三つに分けて行い、
Aは福島第1原発から150キロ以内の全製造場が対象。
BはAに含まれない17都県
(福島、茨城、栃木、群馬、千葉、神奈川、宮城、岩手、青森、秋田、山形、新潟、長野、埼玉、東京、山梨、静岡)
の製造場の約4割
Cはその他の道府県の製造場の約2割を、それぞれ無作為に抽出する。

全国約3000の製造免許を持つ製造場のうち、約3分の1が対象になる見込み。

また、品目によって製造される時期が異なることを考慮し、
10月は果実酒、
11月~来年1月は清酒、
来年2月はビールなど果実酒・清酒以外の酒類を調査する。

調査結果は国税庁のホームページで定期的に公表するほか、
国内流通食品の指導機関である地方公共団体にも提供する。【飯田和樹】


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ビールが好きなのでd(◕‿-。)チェック。



勇気ある果樹園。店頭に「ベクレル表示」

「梨の安全」店頭でアピール
asahi.com2011年09月27日

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「梨(幸水)のセシウム値26ベクレル」と書いたボードを店頭に立てかけて梨を販売する安斎一寿さん
=福島市町庭坂のあんざい果樹園


 ●放射線量、研究所で測定し表示/福島の果樹園経営・安斎さん

「今日も朝からお客さんは3人だけでさっぱりだめだ。梨でも食ってくかい?」。
安斎一寿さん(62)はそういって笑った。
福島市中心部から車で約20分のフルーツライン。観光農園が並ぶ道路沿いに「あんざい果樹園」はある。

桃に続き、9月上旬には梨が最盛期を迎えたが、原発事故の影響で、客足は減少している。

そんな中、安斎さんは自園の梨のいくつかをサンプルとして選んで放射線量を測った上で、
「梨(幸水)のセシウム値26ベクレル」――と紙に書いて段ボールに貼り、店頭に置いた

検査結果を知らせようと思い立ったきっかけは8月。
市内で開かれたイベントに桃の直売ブースを出店したが、
主催者が放射線量を調べ、お客さんに安全をアピールしていた。

県が検査したところ、福島の桃は何の問題もなかったが、
県の安全宣言くらいでは消費者は納得しないのかと思った。
県のサンプルの取り方はまだまだキメが粗く、
自分の果樹園の放射線量を知り、お客さんに伝えなければとも思った

8月末、「幸水」、「二十世紀」のサンプルをとり、
客観性を確保するため、研究所など2カ所で測定してもらった
どれも国の基準値(1キロあたり500ベクレル)を大幅に下回っていた。

検査結果は、段ボールに張り出した。
が、「ほとんどのお客さんは福島産を応援するお年寄りで、数値は気にしてねえなあ」。
安斎さんは苦笑する。

約1.5ヘクタールの果樹園で桃、梨、リンゴを40年以上育ててきた3代目だ。
9月上旬にシーズンを迎える梨狩りのお客さんはこの秋、10組だけで、
客数、売り上げともに、10分の1に減った。
後継ぎとして一緒に働いていた次男夫婦は5歳と2歳の子どもへの放射能の影響を心配し、
北海道へ移住してしまった。

「家族がバラバラになってしまった。
補償金はいらねえから、政府と東電は放射能を取り除いてもらいてえなあ」と口にした。(小川智)


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このニュースを見て、安斎さんがものすごくかっこよく見えた
かっこいいなんて言葉はいけないのかな。
ご家族はバラバラになり、その心の内を察すれば、見付ける言葉がありません

だけど、「セシウム26ベクレル」と段ボールに大きく書いて
その前に胸を張って立つ安斎さんはやはり、かっこいい。素敵な人だ。

そして、
今まで真面目に、こんなにおいしそうな梨を丹精込めて作っていらした
このような方がたの人生を一瞬にして壊してしまった原子力発電というもの

事故に対してさしたる反省も見せずに黒塗りの書類などを平気で出す東電
何が恐いのか、増税ばかり考えていて、本当に国民を救おうとしない政府

改めて強い怒りの気持ちと
絶望に近いむなしさを感じた




事故後福島第一原発内で働いていない作業員の内部被曝


原発作業員、内部被ばく事故後“第1”に入ってない
「街なかの住民 同じでは」

2011年9月25日(日)「しんぶん赤旗」

東京電力福島第1原子力発電所事故は、半年がたったいまも収束の見通しはついていません。
周辺環境への深刻な影響を与えつづけている放射能。
しかし県民の被ばくを示すデータは福島県浪江町などの一部にすぎません。
事故後、原発には足を踏み入れていない原発作業員の“証言”から見えてくるのは住民被ばくの不安です。 
(山本眞直)

2011092515_01_1.jpg
(写真)東電福島第1原発事故で「30キロ圏内まで屋内退避」は
4月に解除されたものの住民の不安は消えない
=4月16日、福島県いわき市の国道6号


“目安”の7倍

福島第1原発事故後、東電は順次、
第1、第2原発で作業についた作業員の内部被ばくを確定する検査(ホールボディーカウンター)を実施しています。

同検査を受けた作業員からある共通した結果が話題になっています。

「俺は、事故がおきてから一度も第1原発には入ってはいないのに、内部被ばくの値が出ている

子どもが心配

関係者の証言によると―。Aさん(20代)は、事故前まで第2原発で作業についていました。
津波で自宅が壊され、いわき市北部の県立四倉高校に避難していました
しかし4月に受けた内部被ばく検査の結果は1万800CPMでした。

CPMは1分あたりに検出される放射線量を表す単位

東電は、1500CPMを「内部被ばくの恐れがあるとの目安
(同広報部)にしています。7倍強の内部被ばくです

高校のある四倉はいわき市内でも第1原発から20キロ圏に近い地域です。
Aさんは同校の避難所に4月中旬まで暮らしていました。その間、原発には入っていません

第1原発から50キロ圏内のいわき市南部に住む50代のBさん
事故後は原発作業をしていません
しかし内部被ばく検査では5000CPMでした。
Bさんは津波で妻が行方不明になりました。知人の作業員にこう訴えました。

「妻を捜して1週間、海辺を歩き回った。そのときに第1原発の3号機が水素爆発を起こしている。
その放射能を浴びた可能性がある」

茨城県境に近い勿来(なこそ)に住む30代の原発作業員のCさんは、事故から3カ月すぎた6月、
東電柏崎刈羽原発(新潟県)で内部被ばく検査を受け、2500CPMを検出しました。

事故当時は第1原発で足場作業についていました。
事故後はいわき市内で民間企業の工場補修などや20キロ圏外の広野火力発電所で作業につきました。
放射線管理区域では作業をしていません。
 
Cさんが言葉を選ぶように言いました。
自分らは震災後は街なかでくらしてきた。
それで内部被ばくしたなら、住民も同じことではないか。子どもたちが心配だ



記録の公開を

「原発作業員の指摘はその通りです。住民の内部被ばくは争う余地はない」。
こう受け止めるのは医療生協わたり病院(福島市)の斎藤紀(おさむ)医師
広島大学原爆放射能医学研究所をへて、広島市の総合病院福島生協病院院長などを歴任、
被ばく医療に取り組んできた経験をもとにこう指摘します。

「原発作業員の方たちも避難所や市内でのくらしの中で、
呼吸により大気中の放射性物質を体内に取り込んだり、
放射性物質が含まれる水や食物を摂取することで内部被ばくします。住民もまったく同じことです」

斎藤医師はそのうえで力説します。
「作業員の方たちの4月前後の時期の内部被ばくの記録は貴重です。
福島県はようやく県民の内部被ばくなどの『健康管理調査』に着手しましたが、
こうした検査は早いほどよいからです。
その意味で原発作業員の被ばくは住民への放射能被害のバロメーターであり、
彼らの正確な労働実態と被ばく記録は東電と国が責任を持って把握し、公開すべきです」



たねまきJ「1号機水素爆発はあるか?・牧之原市議会浜岡原発永久停止決議」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)9/26


・福島第一原発1号機配管内の水素・爆発の危険性は?
・牧之原市議会「浜岡原発永久停止」に関する決議について


9月26日月曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]




参考

福島第一発電所1号機格納容器配管から高濃度の水素検出

9月23日から25日までのこの件に関しての報道まとめです。


浜岡、遠のく再開 永久停止決議

中日新聞 2011年9月27日


中部電力が浜岡原発(静岡県御前崎市)の安全協定を結んでいる地元4市の一つ、牧之原市の市議会が26日、同原発を「永久に停止すべきだ」と決議した。運転再開には少なくとも、静岡県と地元4市の同意が不可欠。再開へのハードルはさらに高まった。

原発運転の可否は法律上、地方自治体に権限はないが、中電を含めた電力会社は定期検査の際などには、安全協定を結ぶ道県と10キロ圏内の地元自治体の同意を得た上で、運転を再開してきた。全国で定期検査中の原発が再稼働に至っていないのも、地元同意が得られていないのが最大の理由だ。

牧之原市議会の決議を受け、中電は同日、「津波対策を着実に実施し、安全性をいっそう向上させるとともに、丁寧に説明することで地元をはじめ社会の安心につながるよう全力で取り組む」(広報)とコメントした。

可決された決議文には、永久停止を求める前提として「確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り」との文言が付されてはいる。中電首脳は「安全安心を目指す方向性は同じだ」と決議を冷静に受け止めた上で「まだ対策に着手したばかり。ソフト面の防災対策も高め、安心が得られるように努力する」と述べ、防波壁などの工事が完了する再来年以降の運転再開に意欲を示した。

中電は原発停止で火力発電を増やすため、燃料費が2012年3月期だけで当初計画より2850億円膨らみ、営業損益は1951年の会社設立以来、初の赤字となる見通し。停止期間が長引けば長引くほど経営へのダメージは広がるが、中電の思惑通りに再開にこぎ着けられるかは、さらに不透明となった。 (大森準)



運転停止中の浜岡原発 市議会決議受け表明
(2011年9月27日 読売新聞)


「確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り、永久停止にすべきだ」――。牧之原市議会が26日、運転停止中の中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)について、永久停止を求める決議案を可決した。この決議を受け、西原茂樹市長も同様の意向を表明した。中部電力と安全協定を結ぶ地元4市で、こうした決議の可決や市長の意向表明は初めて。4市対協を構成する他の市長からは慎重な意見が相次いだ。

決議は11対4の賛成多数で可決された。賛成する市議からは「福島第一原発事故で茶にも実害があった。基幹産業である茶を守れなくして、地域を守れない」、反対する市議からは「牧之原市議会の突出ぶりだけが目に付き、結果的に周辺市との関係悪化を招き、市民生活の安心・安全が脅かされる恐れが強い」との声が上がった。

西原市長は本会議後、「(原発に)万が一のリスクがあることは国が認めており、特に浜岡原発は東海地震の震源域に立地している。他の原発と比べて地震や津波に襲われる確率が高い。市民の安全や安心のために永久停止は譲れない」との意向を表明。「来年春以降、夏に向け、再稼働できるものは再稼働していく」と発言した野田首相の姿勢を「拙速」と批判、「国が決めたから受け入れるのではなく、自ら考えて行動したい」とも述べた。

その後、行われた記者会見で、西原市長は「私はこれまで原発推進の立場で、常に事業者と議論して心配は封じ込めてきた。しかし、福島第一原発の事故を見て、私自身を納得させてきた理論構成が崩れた」との思いを明かした。

浜岡原発から10キロ圏内にある牧之原市には、旧相良町時代から2010年度までに約75億円の原発関連交付金が交付されてきた。ただ、11年度の交付金予定額は約1億2500万円で、西原市長は「依存度は(一般会計の)1%にも満たない。原発に依存せずにやっていくことは十分できる」との認識を示した。

※4市対協 

正式には浜岡原子力発電所安全等対策協議会。中部電力と安全協定を結ぶ御前崎、牧之原、菊川、掛川の地元4市の首長や正副議長、農漁協組合長、商工会長、自治会代表者らで構成し、浜岡原発の運転再開に大きな影響力を持つ。会長は御前崎市長。



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