02.29
Wed
ものすごく長くなっちゃいましたが・・・
分けないで一気に載せることにしました。
ガンダーセン氏の記者会見です。
原発を造るための3つの条件に関しては日本は1番のみ合格でした。
1・充分な冷却水
2・地震活動
3・人口密度
ーーーー
アーニー・ガンダーセン氏 日本記者クラブ2012.2.20
司会 日本記者クラブ企画委員 井田 由美(日本テレビ)
通訳 長井 鞠子 (サイマル・インターナショナル)
会見で使用した資料
http://www.jnpc.or.jp/files/2012/02/709cb5f939f98575ef2ea7df46455afa.pdf
司会:
みなさんこんにちは、
著者と語るシリーズ、今日は「福島第一原発 真相と展望」をお書きになった
アメリカの原子力技術者で、エネルギーアドバイザーのアーニー・ガンダーセンさんにお越しいただきました。
ガンダーセン:
ありがとうございます。わたくしはアーニー・ガンダーセンと申しまして、バーモントに住んでおります。
わたくしは自分の職業人生の間、完全に同一とまではいかないかもしれませんが、
福島第一原発の原子炉と非常によく似ています
マークⅠと呼ばれております原子炉関係の仕事をずっとしておりました。
皆様方には本日お運びいただきました事に心より御礼申し上げます。
それと同時に集英社にもお礼を申し上げたいと思います。
私がこうして講演をするようなツアーをスポンサーして下さいましたし、
それから、福島の事故と、今後の展望という事につきまして、
わたくしの意見をいろいろと説明発表するという、機会を与えて下さいまして感謝しています。
わたくしは原子力工学に関しまして、学士号と修士号を持っております。
それからわたくしは資格認可を持っております、
原子力発電所でのオペレーターをするという資格も持っておりまして、
それから、原子力安全に関する特許も保有しております。
原子力産業界における上級副社長も務めております。
私は福島第一発電所の1号機とほとんど同一であるという、マークⅠの炉を手掛けましたのも
わたくしの最初の仕事でありましたが、
その後マークⅡ、マークⅢもするようになりまして、
上級副社長でありました時にはわたくしの下には400人ほどの人間が働いておりました。
また、わたくし個人としましても、全部で70カ所ぐらいの原子力発電所に足を運んでおります。
まず、わたくしの話を始める前に申し上げておきたいのは、
今回の事故で福島第一それから福島第二発電所におきまして、
まことに勇敢に事故に対応するために働かれました男性女性のみなさん。
主に男性だと思いますけれども、まことに勇敢なお仕事をして下さった方々に、
感謝の気持ちをささげたいと思います。
事故直後からの1週間、2週間、本当に見事な、勇敢な戦いぶりだったと思います。
で、彼らが、勇敢にも戦ってくれたという事は
私個人の意見ですけれども、日本という国を救ったとおもいますし、
それだけではなく、世界全体をも救ったと言えるのではないかと思います。
ですから我々全員は彼らに負うところ大であると。
彼らに対する感謝の気持ちを本当にもたなければならないというふうに思っていますし、
また、あのように本当にひどい条件の中で、大変な仕事を成し遂げられた
現場の人々に対しまして、私は個人的に本当に感謝をしたいと思います。
彼らが日本を救ったと思っております。
本当に勇敢な人達でした。
マークⅠは最も格納機能が弱い原子炉
マークⅠという沸騰水型原子炉というのは
長い問題を抱えたという歴史を持っております、
この事はよく知られていることでして、
わたくしは1972年に大学を卒業してすぐにかかわった仕事というのがこのマークⅠの仕事でございましたけれども、
まず、NRCがその時に言っておりましたのが、原子力規制委員会が言っておりましたのが、
「マークⅠというのは、この原子炉として格納があまりにも小さい」という事でありました。
この炉が出力するパワーに比べて格納があのように小さいというのは、極めて原子炉の中でもユニークなものでありまして、
他の原子炉というのは、このマークⅠよりもはるかに格納容器のサイズが大きいものであります。
1972年当時のこのNRCのメモがあります。
みなさん方が必要とあらばそのメモをEメールでお送りする事も出来ますけれども、
1972年当時NRCは
「このような問題を持ったマークⅠというものは、ライセンス、許可を与えるべきではなかった」と、
「しかしながら、すでに許可は与えてしまっているので、もし、この炉を止めるという事になっていまったならば、
アメリカの原子力産業全体の伸びを止めるという事になってしまうから、
それはあまり好ましい事ではない」という趣旨の事が書かれたメモがすでに72年当時に出ています。
1976年当時、わたくしは今度はマークⅢの仕事を始めるようになったんですけれども、
このマークⅢというものに関しましては、NRCはテストをするという事が必要でありました。
そのテストをしてみたところ分かったのは、圧力が下がるどころか上がるという事が分かったわけです。
その結果、マークⅠに関してもひょっとして何か事故があった時には、あの原子炉自体がもう吹っ飛んでしまうと。
その、地上から浮き上がってしまって、飛んでしまうというような
設計上の問題があるという事が分かったわけであります。
で、そのようなことに対応するために、NRCはマークⅠに関しましては
ストラップ、ま、ベルトのようなものを装着いたしまして、
トーラスと呼ばれております、円形の丸い部分というものが飛ばないように、押さえつけるという
デザインの変更をしたわけでございます。
これが1976年でありまして、始めてマークⅠの設計に対して修正が加えられたというのがこの時です。
ベント
1979年にスリーマイル島の事故が起こりました。
あの時にはスリーマイル島の原子力発電所の格納容器の中で水素爆発があったのです。
その時まで水素が発生するなんていう事は原子力産業は全く推定はいたしておりませんでした。
そこで、10年ぐらいたちまして、またもう一つ、水素のベントをするという部分がマークⅠの設計に付け加えられました。
従いましてベントが付け加えられたわけですけれども、
ベントという発想というのは格納というものの発想とある意味逆であります。
格納というのは出来るだけ放射性物質を格納して中に閉じ込めておこうという発想な訳ですけれども、
ベントというのはそうではなくて、格納容器からそれを放出してやろうというものであります。
そのためにエスケープバルブという放出弁のようなものが付け加えられまして、
このマークⅠの格納では、格納がもし水素が発生したような時にはホールドすることはできないということで、
このようなバルブが設けられ、ベントというシステムが加えられたのです。
わたくしはバーモント州に住んでいると言いましたけれど、
毎朝、家内と散歩するのを日課にしております。
で、ある2月、本当に福島の事故が起こる3週間ぐらい前の事でしたけれども、
いつものように散歩をしておりました時に、
彼女が「これだけ原子力のコンサルをやっているわけだけども、こんなに原子炉には問題があるというなかで、
実際に次の事故が起こるとしたらどこだと思う?」というふうに聞きました。
で、私はその時彼女に言ったんです。
「どこで起こるかというのは私にはわからないけれども、起こるとしたら、これはマークⅠの原子炉で起こるだろう」
といいました。
という事で、まず原子炉のマークⅠに関する最初の問題というのは
デザイン的に設計的に、
これは各種あります原子炉の中でも、最も格納機能が弱い原子炉であるという事が第一の問題であります。
地震
第二の問題というのは地震という問題であります。
これは福島というところに限らず、日本というのは一般論といたしまして、
世界のどの国よりも最悪の地震に襲われやすい国であります。
この福島の原子力発電所というのは1970年から78年にかけて作られていく訳でありますけれども、
その時にはもちろん、地震という事に関しては
当時持つ事が出来たベストな知見を持って、それは設計されたのだろうと思いますけれども、
しかしながら、80年代から90年代になるにつれまして、
実はこの福島第一発電所が設計されていた時に想定されているよりも、
もっと強い津波、あるいはもっと強い地震があの地域にはあるいは日本全体には起こり得るというような
地震学上の知見が増えてまいりました。
ですから二つ目の問題というのは、ここ少なくても過去20年位の間に、十分な情報が上がって来まして、
第一第二発電所というのは、当初設計されていたものに対して
より大きな地震、より大きな津波が来るかもしれないという事が分かってきたわけでありますので、
設計には手直し、修正がなされるべきであったのに、それがなされなかったという問題であります。
規制当局と東電との密接な関係
三つ目。
このパズルの中の三つ目のピースは何かといいますと、
これは規制当局とそれから東電との間の関係が密接すぎたということであります。
これに関しまして日本の皆様にルールを申し上げる必要はないと思います。
今申し上げましたように3つのピースが相まって、3.11になったということであります。
すなわち第一はマークⅠというものの持つデザイン上の問題。
それから二つ目には地震に関する情報というものがあったにもかかわらず
その知見が利用されなかった、あるいは無視された。
で、三つ目は規制当局と東電との関係が密接すぎたということであります。
しかしながらこの問題というのは、なにも日本だけに限った問題ではありません。
この問題、すなわち、規制当局と事業者があまりにも深い関係を持っているという事は、
アメリカでも、ヨーロッパでも、私は散見してまいりました。
ただ、一番懸念しておりますのは、
途上国というのはこれから原子力をやっていこうという所についているわけですけれども、
そういう時に規制当局と原子力発電所を所有している事業者との間の関係が
あまりにもぬくぬくとした、近い関係になりすぎるのではないかという懸念であります。
わたくしはこれを山びこ効果と呼んでおります。
ご存じのように残響質と言いますか、エコーチェンバーというところに人々を入れますと、
そうして、そこでみんなの意見が一致しますと、
みんながもう、同じ意見しか持っていないという事になりますと、
同じ事しか言いませんので、そこでは山びこの様にどんどん、どんどん超えが大きくなっているという現象があります。
この問題というのは何も日本の問題だけ、
ま、日本の問題というのはアメリカよりは大きいだろうと思いますけれども、
しかし、日本だけの問題ではありません。
これはエコーのようにみんなが同じ意見を持つという事によって増幅され、
そして原子力に関する神話がどんどん広がっていったのであります。
つづきは
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分けないで一気に載せることにしました。
ガンダーセン氏の記者会見です。
原発を造るための3つの条件に関しては日本は1番のみ合格でした。
1・充分な冷却水
2・地震活動
3・人口密度
ーーーー
アーニー・ガンダーセン氏 日本記者クラブ2012.2.20
司会 日本記者クラブ企画委員 井田 由美(日本テレビ)
通訳 長井 鞠子 (サイマル・インターナショナル)
会見で使用した資料
http://www.jnpc.or.jp/files/2012/02/709cb5f939f98575ef2ea7df46455afa.pdf
司会:
みなさんこんにちは、
著者と語るシリーズ、今日は「福島第一原発 真相と展望」をお書きになった
アメリカの原子力技術者で、エネルギーアドバイザーのアーニー・ガンダーセンさんにお越しいただきました。
ガンダーセン:
ありがとうございます。わたくしはアーニー・ガンダーセンと申しまして、バーモントに住んでおります。
わたくしは自分の職業人生の間、完全に同一とまではいかないかもしれませんが、
福島第一原発の原子炉と非常によく似ています
マークⅠと呼ばれております原子炉関係の仕事をずっとしておりました。
皆様方には本日お運びいただきました事に心より御礼申し上げます。
それと同時に集英社にもお礼を申し上げたいと思います。
私がこうして講演をするようなツアーをスポンサーして下さいましたし、
それから、福島の事故と、今後の展望という事につきまして、
わたくしの意見をいろいろと説明発表するという、機会を与えて下さいまして感謝しています。
わたくしは原子力工学に関しまして、学士号と修士号を持っております。
それからわたくしは資格認可を持っております、
原子力発電所でのオペレーターをするという資格も持っておりまして、
それから、原子力安全に関する特許も保有しております。
原子力産業界における上級副社長も務めております。
私は福島第一発電所の1号機とほとんど同一であるという、マークⅠの炉を手掛けましたのも
わたくしの最初の仕事でありましたが、
その後マークⅡ、マークⅢもするようになりまして、
上級副社長でありました時にはわたくしの下には400人ほどの人間が働いておりました。
また、わたくし個人としましても、全部で70カ所ぐらいの原子力発電所に足を運んでおります。
まず、わたくしの話を始める前に申し上げておきたいのは、
今回の事故で福島第一それから福島第二発電所におきまして、
まことに勇敢に事故に対応するために働かれました男性女性のみなさん。
主に男性だと思いますけれども、まことに勇敢なお仕事をして下さった方々に、
感謝の気持ちをささげたいと思います。
事故直後からの1週間、2週間、本当に見事な、勇敢な戦いぶりだったと思います。
で、彼らが、勇敢にも戦ってくれたという事は
私個人の意見ですけれども、日本という国を救ったとおもいますし、
それだけではなく、世界全体をも救ったと言えるのではないかと思います。
ですから我々全員は彼らに負うところ大であると。
彼らに対する感謝の気持ちを本当にもたなければならないというふうに思っていますし、
また、あのように本当にひどい条件の中で、大変な仕事を成し遂げられた
現場の人々に対しまして、私は個人的に本当に感謝をしたいと思います。
彼らが日本を救ったと思っております。
本当に勇敢な人達でした。
マークⅠは最も格納機能が弱い原子炉
マークⅠという沸騰水型原子炉というのは
長い問題を抱えたという歴史を持っております、
この事はよく知られていることでして、
わたくしは1972年に大学を卒業してすぐにかかわった仕事というのがこのマークⅠの仕事でございましたけれども、
まず、NRCがその時に言っておりましたのが、原子力規制委員会が言っておりましたのが、
「マークⅠというのは、この原子炉として格納があまりにも小さい」という事でありました。
この炉が出力するパワーに比べて格納があのように小さいというのは、極めて原子炉の中でもユニークなものでありまして、
他の原子炉というのは、このマークⅠよりもはるかに格納容器のサイズが大きいものであります。
1972年当時のこのNRCのメモがあります。
みなさん方が必要とあらばそのメモをEメールでお送りする事も出来ますけれども、
1972年当時NRCは
「このような問題を持ったマークⅠというものは、ライセンス、許可を与えるべきではなかった」と、
「しかしながら、すでに許可は与えてしまっているので、もし、この炉を止めるという事になっていまったならば、
アメリカの原子力産業全体の伸びを止めるという事になってしまうから、
それはあまり好ましい事ではない」という趣旨の事が書かれたメモがすでに72年当時に出ています。
1976年当時、わたくしは今度はマークⅢの仕事を始めるようになったんですけれども、
このマークⅢというものに関しましては、NRCはテストをするという事が必要でありました。
そのテストをしてみたところ分かったのは、圧力が下がるどころか上がるという事が分かったわけです。
その結果、マークⅠに関してもひょっとして何か事故があった時には、あの原子炉自体がもう吹っ飛んでしまうと。
その、地上から浮き上がってしまって、飛んでしまうというような
設計上の問題があるという事が分かったわけであります。
で、そのようなことに対応するために、NRCはマークⅠに関しましては
ストラップ、ま、ベルトのようなものを装着いたしまして、
トーラスと呼ばれております、円形の丸い部分というものが飛ばないように、押さえつけるという
デザインの変更をしたわけでございます。
これが1976年でありまして、始めてマークⅠの設計に対して修正が加えられたというのがこの時です。
ベント
1979年にスリーマイル島の事故が起こりました。
あの時にはスリーマイル島の原子力発電所の格納容器の中で水素爆発があったのです。
その時まで水素が発生するなんていう事は原子力産業は全く推定はいたしておりませんでした。
そこで、10年ぐらいたちまして、またもう一つ、水素のベントをするという部分がマークⅠの設計に付け加えられました。
従いましてベントが付け加えられたわけですけれども、
ベントという発想というのは格納というものの発想とある意味逆であります。
格納というのは出来るだけ放射性物質を格納して中に閉じ込めておこうという発想な訳ですけれども、
ベントというのはそうではなくて、格納容器からそれを放出してやろうというものであります。
そのためにエスケープバルブという放出弁のようなものが付け加えられまして、
このマークⅠの格納では、格納がもし水素が発生したような時にはホールドすることはできないということで、
このようなバルブが設けられ、ベントというシステムが加えられたのです。
わたくしはバーモント州に住んでいると言いましたけれど、
毎朝、家内と散歩するのを日課にしております。
で、ある2月、本当に福島の事故が起こる3週間ぐらい前の事でしたけれども、
いつものように散歩をしておりました時に、
彼女が「これだけ原子力のコンサルをやっているわけだけども、こんなに原子炉には問題があるというなかで、
実際に次の事故が起こるとしたらどこだと思う?」というふうに聞きました。
で、私はその時彼女に言ったんです。
「どこで起こるかというのは私にはわからないけれども、起こるとしたら、これはマークⅠの原子炉で起こるだろう」
といいました。
という事で、まず原子炉のマークⅠに関する最初の問題というのは
デザイン的に設計的に、
これは各種あります原子炉の中でも、最も格納機能が弱い原子炉であるという事が第一の問題であります。
地震
第二の問題というのは地震という問題であります。
これは福島というところに限らず、日本というのは一般論といたしまして、
世界のどの国よりも最悪の地震に襲われやすい国であります。
この福島の原子力発電所というのは1970年から78年にかけて作られていく訳でありますけれども、
その時にはもちろん、地震という事に関しては
当時持つ事が出来たベストな知見を持って、それは設計されたのだろうと思いますけれども、
しかしながら、80年代から90年代になるにつれまして、
実はこの福島第一発電所が設計されていた時に想定されているよりも、
もっと強い津波、あるいはもっと強い地震があの地域にはあるいは日本全体には起こり得るというような
地震学上の知見が増えてまいりました。
ですから二つ目の問題というのは、ここ少なくても過去20年位の間に、十分な情報が上がって来まして、
第一第二発電所というのは、当初設計されていたものに対して
より大きな地震、より大きな津波が来るかもしれないという事が分かってきたわけでありますので、
設計には手直し、修正がなされるべきであったのに、それがなされなかったという問題であります。
規制当局と東電との密接な関係
三つ目。
このパズルの中の三つ目のピースは何かといいますと、
これは規制当局とそれから東電との間の関係が密接すぎたということであります。
これに関しまして日本の皆様にルールを申し上げる必要はないと思います。
今申し上げましたように3つのピースが相まって、3.11になったということであります。
すなわち第一はマークⅠというものの持つデザイン上の問題。
それから二つ目には地震に関する情報というものがあったにもかかわらず
その知見が利用されなかった、あるいは無視された。
で、三つ目は規制当局と東電との関係が密接すぎたということであります。
しかしながらこの問題というのは、なにも日本だけに限った問題ではありません。
この問題、すなわち、規制当局と事業者があまりにも深い関係を持っているという事は、
アメリカでも、ヨーロッパでも、私は散見してまいりました。
ただ、一番懸念しておりますのは、
途上国というのはこれから原子力をやっていこうという所についているわけですけれども、
そういう時に規制当局と原子力発電所を所有している事業者との間の関係が
あまりにもぬくぬくとした、近い関係になりすぎるのではないかという懸念であります。
わたくしはこれを山びこ効果と呼んでおります。
ご存じのように残響質と言いますか、エコーチェンバーというところに人々を入れますと、
そうして、そこでみんなの意見が一致しますと、
みんながもう、同じ意見しか持っていないという事になりますと、
同じ事しか言いませんので、そこでは山びこの様にどんどん、どんどん超えが大きくなっているという現象があります。
この問題というのは何も日本の問題だけ、
ま、日本の問題というのはアメリカよりは大きいだろうと思いますけれども、
しかし、日本だけの問題ではありません。
これはエコーのようにみんなが同じ意見を持つという事によって増幅され、
そして原子力に関する神話がどんどん広がっていったのであります。
つづきは

武田邦彦 「山火事と花粉、瓦礫それに雪解けに対する注意」
2012.02.27
これから3月に入ります
12月の中旬からセシウムの飛散が異常に大きくなったのは、やっぱり冬という要因があるかとおもいます。
こういうふうに季節によって、放射線の飛散の仕方が変わりますから、
上手にかわしていけば、そうとう放射線の量が、被ばくの量が2分の1とか3分の1になるかと思うので、
細かくやっていくというのは非常にいいことだと思います。
で、福島のセシウムの飛散はここに書きましたように、
新しい局面に入りまして、我々の体の中を放射性物質が何回も通過する可能性があるという事で、
特に地面に近い、背の低い子どもですね。
それからあちこちで活発に遊ぶ子ども。
この子どもたちは本当に可哀想で、
遊ばなければストレスがたまるし、遊べば被ばくする
っていうようなところにおられる方もおられる。
ま、親御さんの方で注意してあげるという事になると思います。
しかし、全体として見れば、やっぱり雨の日は飛散が少ないようですね。
風も関係ありますが、雨が一番大きいようで、
雨が降った時なんかは、たまにはマスクを外して、自由な生活を楽しんでもらえればというように思います。
今はもう、空気中にある放射性物質というのは、福島原発から出てくるものじゃなくて、
地面に落ちているものが吹きあがったりですね、
それから、ゴミの中に放射性物質があるのを気がつかずに焼いたりですね、そういうものですから。
そういう事でやっていただくと。
それから、たまには日本海側に行けた時は
日本海側の魚は全く汚染されていないので、自由に食べるとか、ま、それが手に入るとか
旅行に行くという時に、ストレスを解消するというのも非常に重要かと思います。
基本的には再飛散は除染して、土壌を綺麗にする。
もしくは瓦礫とか、とにかくそういうものを焼かないと。
それから樹木の葉についていますからね、樹木の灰に気をつける。
それから薪ストーブなんかもやっぱり、樹木の幹ですけれども、
結構汚れていますので、そういったものを気を付けるという事ですね。
これは個人的には、どうも放射線の強いところで、煙があったら、ちょっと注意するっていう事でしょうね。
ここのところは注意するっていう以外に無いと思います。
ただ、煙っていうのは一般的にそれほど細かくありませんから、
花粉用のマスク、割合としていても気にならないみたいなマスクを用意しておいて、
ちょっとなんか、あそこに煙が出ているなって思ったら、マスクをするっていうぐらいですかね。
ま、そんなふうに思います。
花粉
それから花粉については随分ご質問を受けて、ちょっと答えが遅れてしまって申し訳なかったんですが、
慎重に計算をしました。
一粒当たりの花粉の重さから、量からですね、最大の放射性物質の付着量
その辺は随分計算しまして、何度も計算しました。
公的に発表しているやつはやっぱり怪しいんですね。
私の数字と違います。
だけども、私の計算でも大丈夫ですね。
それは花粉症という病気がですね、相当数の少ない花粉で影響を受けるんですよ。
普通は放射線の方が厳しい事があるんですけれど、量がですね。
でも、この花粉の場合はやっぱり、花粉症の方が厳しいようですね。
ですから、ま、安全だと。
慎重に考えるなら、花粉がひどい時にマスクをする。
花粉用のマスクをするっていうぐらいですけれども、
花粉用のマスクは、花粉って結構大きいんですよ。
ですから、マスクも少し楽だと思いますので、
私としてはですね、花粉のひどい時に花粉用マスクをすればいいというか、
それもしなくても「被ばくという点ではいいかな」と思ったりもしますが、ま、
慎重に、ものすごく花粉の多い時にはマスクをするかと、
風が強い日もありますから、地面から巻き上がるという点も含めて、ていう感じですね。
雪解け・樹木
それから、雪解けとかですね、樹木は少し危ない感じがしますね。
ですから、雪解けの水、それから、山火事、
それから、焚火、落ち葉プールみたいにですね、
どうも葉っぱでやるやつはですね、もちろん福島はそうなんですが、
山形宮城茨木栃木などはですね、
ちょうど中間的に汚れているところですね。
千葉なんかでも、ホットスポットのところ、
そういうところは少し、避けた方がいいのではないかと思います。
ゴミ焼却
焼却炉から煙が出ている時にもちょっと気を付けてた方がいいのはどうしてかといいますとね、
何か、自治体の人って勉強をされないんですよ。
何でかよく分からないんですけれど、
やっぱり仕事をしたくないと思っているのか、しかし割合とまじめな人もおられるんですけどね、
色々上司から怒られるとか、
あんまり「危険をあおる」っていじめられるとかあるんでしょうけれど、
えーっとね、パーセントなんかで言っているんですよ。
このフィルターは、99.99%取り除ける。
これ、ダメなんですよね。
つまり我々の日常生活っていうのは100グラムの肉を買うとかグラム単位、もしくはキログラムなんですけれど、
化学物質とか排気物ですとミリグラムとかマイクログラムとか、すこし、少ない量を問題にするんですが、
放射線っていうのはベクレルなんですよね。
ベクレルっていうのは全然違う数でなんですよ。
よく、アボガドロスっていうのを習うんですが、1兆倍の1兆倍位な数のところなんですね。
ですから、わたしは焼却炉を管理する人はですね、
今までは毒物を扱っていましたからミリグラムとかppmとかそういうのでいいんですけれども、
今度は放射線ですから、やっぱりベクレルでですね、ちゃんと管理をしてもらいたいと。
私たちは、不安の中で生活したくないんですよ。
これは是非、自治体の人達に分かってもらいたいんですが、
不安の中で生活したいんじゃないんです。
それは特殊な人だって言うけれども、そんな特殊な人じゃありません。
私はですね、半分ぐらいの人はやっぱり内心気にしているんですよ、少なくても。
それはだって、「放射線危ない、放射線危ない」って、今まで自治体だって言ってきたんですからね、
自分たちが2年前に言っていた事を思い出してもらいたいと思いますね。
思いだして、住民が気楽に楽しい生活をするためには
「放射線は危なくないんだよ」と、言い替えるんじゃないくて、
「測定する」という事だと思います。
是非やって欲しいと、
瓦礫処理
それから瓦礫処理についてはもう一回きちっと書きます。
ポイントはですね、まず、福島とか宮城の人達は、
よそで瓦礫処理をすることを望んでいないという事です、第一に。
やっぱり福島、宮城に瓦礫処理設備を早く作らないとですね、
綺麗にしようと思っても綺麗になりませんよ。
いちいち自分の庭を片付けようという時に、
他人にお願いしなきゃならないというのはやっぱりダメなんで、
自治体は今、変な事を言っているんですね。
人の心に訴えようと思って、
「被災地の人達を助けなきゃいけない」って言っていますけれど、これは逆です。
「助けなきゃいけない」という事自体が嘘なんですよ。
お金が欲しいんですよ。
お金が欲しいんだったら、「お金が欲しい」と
「この町はがれきを引き受けるとこれ位儲かるから、すこしは環境が汚れるかもしれないけれども、
皆さんも心配するかもしれないけれども、心配よりか、被ばくよりか、お金だ!」
と、やはり言わなければダメですね。
それから、
よく、瓦礫の放射線量が少ないからと、こんなのは測る方法ないんですよ。
だって、瓦礫を見れば分かりますよ。
表面は木だったり、中は鉄だったり、もう、ガーッってあるんですから。
どこを測るんですかね?
少なそうなところをチョコット測ったら、もう勝ちですよ。
勝ちっていうか、少ないですから。
葉っぱが入っていたら、葉っぱを測ったらガーッって高いです。
だからまだそれは分からないんですね。
焼いた後の灰を見れば分かる。
もしくは、煙突から出てくる煙を見たらわかる。
そこを測っていませんから。
結局安全な瓦礫なんか無いんですね、
僕らは自衛するためには瓦礫が燃やされている時には、もう、マスクをするっていう事です。
もう、これしかないですね。
比較的粒形が大きいから沈むのも早いんで、まァ、2,3日
「瓦礫を燃やすっていう事は必ず言って下さいね」と市役所に「言って下さいね」って言っておいて、
それで、燃やした日は必ずマスクをすると。
これがやっぱり自衛方法でしょう。
ま、3月にいろいろと起こっております。
わたしも、それに応じていろいろここに書いていきたいと思っています。
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2012.02.27
これから3月に入ります
12月の中旬からセシウムの飛散が異常に大きくなったのは、やっぱり冬という要因があるかとおもいます。
こういうふうに季節によって、放射線の飛散の仕方が変わりますから、
上手にかわしていけば、そうとう放射線の量が、被ばくの量が2分の1とか3分の1になるかと思うので、
細かくやっていくというのは非常にいいことだと思います。
で、福島のセシウムの飛散はここに書きましたように、
新しい局面に入りまして、我々の体の中を放射性物質が何回も通過する可能性があるという事で、
特に地面に近い、背の低い子どもですね。
それからあちこちで活発に遊ぶ子ども。
この子どもたちは本当に可哀想で、
遊ばなければストレスがたまるし、遊べば被ばくする
っていうようなところにおられる方もおられる。
ま、親御さんの方で注意してあげるという事になると思います。
しかし、全体として見れば、やっぱり雨の日は飛散が少ないようですね。
風も関係ありますが、雨が一番大きいようで、
雨が降った時なんかは、たまにはマスクを外して、自由な生活を楽しんでもらえればというように思います。
今はもう、空気中にある放射性物質というのは、福島原発から出てくるものじゃなくて、
地面に落ちているものが吹きあがったりですね、
それから、ゴミの中に放射性物質があるのを気がつかずに焼いたりですね、そういうものですから。
そういう事でやっていただくと。
それから、たまには日本海側に行けた時は
日本海側の魚は全く汚染されていないので、自由に食べるとか、ま、それが手に入るとか
旅行に行くという時に、ストレスを解消するというのも非常に重要かと思います。
基本的には再飛散は除染して、土壌を綺麗にする。
もしくは瓦礫とか、とにかくそういうものを焼かないと。
それから樹木の葉についていますからね、樹木の灰に気をつける。
それから薪ストーブなんかもやっぱり、樹木の幹ですけれども、
結構汚れていますので、そういったものを気を付けるという事ですね。
これは個人的には、どうも放射線の強いところで、煙があったら、ちょっと注意するっていう事でしょうね。
ここのところは注意するっていう以外に無いと思います。
ただ、煙っていうのは一般的にそれほど細かくありませんから、
花粉用のマスク、割合としていても気にならないみたいなマスクを用意しておいて、
ちょっとなんか、あそこに煙が出ているなって思ったら、マスクをするっていうぐらいですかね。
ま、そんなふうに思います。
花粉
それから花粉については随分ご質問を受けて、ちょっと答えが遅れてしまって申し訳なかったんですが、
慎重に計算をしました。
一粒当たりの花粉の重さから、量からですね、最大の放射性物質の付着量
その辺は随分計算しまして、何度も計算しました。
公的に発表しているやつはやっぱり怪しいんですね。
私の数字と違います。
だけども、私の計算でも大丈夫ですね。
それは花粉症という病気がですね、相当数の少ない花粉で影響を受けるんですよ。
普通は放射線の方が厳しい事があるんですけれど、量がですね。
でも、この花粉の場合はやっぱり、花粉症の方が厳しいようですね。
ですから、ま、安全だと。
慎重に考えるなら、花粉がひどい時にマスクをする。
花粉用のマスクをするっていうぐらいですけれども、
花粉用のマスクは、花粉って結構大きいんですよ。
ですから、マスクも少し楽だと思いますので、
私としてはですね、花粉のひどい時に花粉用マスクをすればいいというか、
それもしなくても「被ばくという点ではいいかな」と思ったりもしますが、ま、
慎重に、ものすごく花粉の多い時にはマスクをするかと、
風が強い日もありますから、地面から巻き上がるという点も含めて、ていう感じですね。
雪解け・樹木
それから、雪解けとかですね、樹木は少し危ない感じがしますね。
ですから、雪解けの水、それから、山火事、
それから、焚火、落ち葉プールみたいにですね、
どうも葉っぱでやるやつはですね、もちろん福島はそうなんですが、
山形宮城茨木栃木などはですね、
ちょうど中間的に汚れているところですね。
千葉なんかでも、ホットスポットのところ、
そういうところは少し、避けた方がいいのではないかと思います。
ゴミ焼却
焼却炉から煙が出ている時にもちょっと気を付けてた方がいいのはどうしてかといいますとね、
何か、自治体の人って勉強をされないんですよ。
何でかよく分からないんですけれど、
やっぱり仕事をしたくないと思っているのか、しかし割合とまじめな人もおられるんですけどね、
色々上司から怒られるとか、
あんまり「危険をあおる」っていじめられるとかあるんでしょうけれど、
えーっとね、パーセントなんかで言っているんですよ。
このフィルターは、99.99%取り除ける。
これ、ダメなんですよね。
つまり我々の日常生活っていうのは100グラムの肉を買うとかグラム単位、もしくはキログラムなんですけれど、
化学物質とか排気物ですとミリグラムとかマイクログラムとか、すこし、少ない量を問題にするんですが、
放射線っていうのはベクレルなんですよね。
ベクレルっていうのは全然違う数でなんですよ。
よく、アボガドロスっていうのを習うんですが、1兆倍の1兆倍位な数のところなんですね。
ですから、わたしは焼却炉を管理する人はですね、
今までは毒物を扱っていましたからミリグラムとかppmとかそういうのでいいんですけれども、
今度は放射線ですから、やっぱりベクレルでですね、ちゃんと管理をしてもらいたいと。
私たちは、不安の中で生活したくないんですよ。
これは是非、自治体の人達に分かってもらいたいんですが、
不安の中で生活したいんじゃないんです。
それは特殊な人だって言うけれども、そんな特殊な人じゃありません。
私はですね、半分ぐらいの人はやっぱり内心気にしているんですよ、少なくても。
それはだって、「放射線危ない、放射線危ない」って、今まで自治体だって言ってきたんですからね、
自分たちが2年前に言っていた事を思い出してもらいたいと思いますね。
思いだして、住民が気楽に楽しい生活をするためには
「放射線は危なくないんだよ」と、言い替えるんじゃないくて、
「測定する」という事だと思います。
是非やって欲しいと、
瓦礫処理
それから瓦礫処理についてはもう一回きちっと書きます。
ポイントはですね、まず、福島とか宮城の人達は、
よそで瓦礫処理をすることを望んでいないという事です、第一に。
やっぱり福島、宮城に瓦礫処理設備を早く作らないとですね、
綺麗にしようと思っても綺麗になりませんよ。
いちいち自分の庭を片付けようという時に、
他人にお願いしなきゃならないというのはやっぱりダメなんで、
自治体は今、変な事を言っているんですね。
人の心に訴えようと思って、
「被災地の人達を助けなきゃいけない」って言っていますけれど、これは逆です。
「助けなきゃいけない」という事自体が嘘なんですよ。
お金が欲しいんですよ。
お金が欲しいんだったら、「お金が欲しい」と
「この町はがれきを引き受けるとこれ位儲かるから、すこしは環境が汚れるかもしれないけれども、
皆さんも心配するかもしれないけれども、心配よりか、被ばくよりか、お金だ!」
と、やはり言わなければダメですね。
それから、
よく、瓦礫の放射線量が少ないからと、こんなのは測る方法ないんですよ。
だって、瓦礫を見れば分かりますよ。
表面は木だったり、中は鉄だったり、もう、ガーッってあるんですから。
どこを測るんですかね?
少なそうなところをチョコット測ったら、もう勝ちですよ。
勝ちっていうか、少ないですから。
葉っぱが入っていたら、葉っぱを測ったらガーッって高いです。
だからまだそれは分からないんですね。
焼いた後の灰を見れば分かる。
もしくは、煙突から出てくる煙を見たらわかる。
そこを測っていませんから。
結局安全な瓦礫なんか無いんですね、
僕らは自衛するためには瓦礫が燃やされている時には、もう、マスクをするっていう事です。
もう、これしかないですね。
比較的粒形が大きいから沈むのも早いんで、まァ、2,3日
「瓦礫を燃やすっていう事は必ず言って下さいね」と市役所に「言って下さいね」って言っておいて、
それで、燃やした日は必ずマスクをすると。
これがやっぱり自衛方法でしょう。
ま、3月にいろいろと起こっております。
わたしも、それに応じていろいろここに書いていきたいと思っています。
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・民間の事故調査委員会の事故報告書について
東京電力が聞き取り調査を拒否
・福島第一原発1号機、非常用復水器工事後の設計変更しないまま40年。
保安院が東電に「報告しなさい」
・宮城福島沖での巨大な津波の危険を指摘する報告書について
文部科学省、電力会社の意向に沿うよう手心加えて修正。
2月28日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
原発事故 民間事故調が報告書
NHK 2月28日 18時52分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の事故の検証を進めてきた、民間の事故調査委員会が、28日、日米の政府関係者などおよそ300人からの聞き取りを基にした報告書を公表し、政府の危機管理の課題のほか、適切な対応を行えなかった官僚機構や東京電力の問題についても指摘しました。
民間事故調=「福島原発事故独立検証委員会」は、科学技術振興機構前理事長の北澤宏一氏や元検事総長の但木敬一氏ら6人の有識者が委員を務め、国から独立した立場で、去年3月に起きた原発事故の検証を進めてきました。
28日に公表された報告書は、菅前総理大臣をはじめ、事故の対応を中心となって行った政治家や官僚、それにアメリカの政府高官など、およそ300人の聞き取りを基に作成されましたが、東京電力は調査に応じませんでした。
報告書では、政府の危機管理について、原子力災害が地震や津波と同時に発生することを想定しておらず、マニュアルが機能しなかったうえ、政治家たちの法律に関する基本的知識も乏しく、場当たり的、泥縄的な対応を続けたと批判しています。
そのうえで、今後に向けた課題として、情報収集の遅れや混乱により、正確な情報が官邸に届かなかったことや、政治家にアドバイスする専門家のサポート体制がぜい弱だったことなどを挙げ、早急に改善に向けた議論を始めるべきだとしています。
また、原子力発電所を所管する経済産業省の原子力安全・保安院については、組織の中で安全規制のプロが育っていないため、人材も理念も乏しく、今回の事故では、収束に向けた専門的な企画・立案も行えなかったと、厳しく指摘しました。
さらに、東京電力については、事故発生後、原子炉を冷却する非常用復水器が働いていないことに気付かず、代わりとなる冷却もすぐには始めなかったうえ、大きな危機を回避するためのベント作業にも手間取ったとして、事故拡大の要因を作ったと指摘しています。
民間事故調の北澤委員長は「調査を通して、官邸などで何が起きていたのか分かった。日本の組織は危機への対応に適した形になっていないので、今後は、危機のときにすぐ体制を切り替えられるよう、対策を取るべきだ」と話しています。
設計変更、申請書に反映せず
=1号機復水器の配管―保安院「事故に影響なし」
時事通信 2月27日(月)16時54分配信
経済産業省原子力安全・保安院は27日、
東京電力福島第1原発1号機の非常用復水器(IC)の配管部の接続方法が、
1966年に提出された設置許可申請時の添付書類と異なっていたと発表した。
実際の接続方法は、翌年の工事計画認可申請時に届け出があり、
保安院の森山善範原子力災害対策監は「少なくとも今回の事故に影響があったとは考えられない」としている。
ICは原子炉の冷却機器の一つで、原子炉内の蒸気を冷やして水に戻し、再び炉内に入れる装置。
今回の事故ではICを起動するための弁を動かす電池が水をかぶり、結果的にほとんど冷却できなかった。
※「申請と異なる接続40年超=1号機復水器、福島第1―保安院」という見出しだったのですが、
変更されていました。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所設置許可申請書添付書類の
記載事項に関する指示について
原子力安全・保安院 原子力発電安全審査課 平成24年2月27日(月)
本件の概要
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)では、東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、施設、資機材等に係る安全確保のために主として技術的な側面について、必要な事項の検討を行っています。
検討に際して、設備の設置状況や設置に係る根拠等を正確に把握する必要があるところ、東京電力福島第一原子力発電所第1号機非常用復水器のドレン管の再循環回路への接続方法について、設置許可後から工事計画認可申請までの間に変更されています。
なお、当該変更は、設置許可申請書の添付書類の記載であり、許可事項には該当せず、法令に抵触するものではありませんが、当院は設置許可申請書の添付書類等の記載内容のうち、
その後の変更により実際の設備を反映しないものについては、設置変更許可申請時に実際の設備等を反映するよう指示してきたものです。
そのため、当院は、平成24年2月27日付東京電力に対して、
①設置許可申請時の添付書類に記載されたものから変更した理由、
②その後の設置変更許可申請に際して添付書類に反映してこなかった理由 について、報告を求めました。
検定と修正
北海道新聞 2012・2・28
政府の地震調査委員会事務局を務める文部科学省が
昨年3月上旬、宮城―福島沖における巨大津波への警戒を促す報告書の文案を修正していたことが判明した。
非公式会合で東京電力などの要求を受け入れた
▼日曜日の本紙によると、
東電などが懸念していたのは平安期に東北地方太平洋岸を襲った「貞観地震」(869年)に関する記述。
電力側は「貞観地震が繰り返していると誤解されないようにしてほしい」と求め、
文科省は「繰り返し発生しているかは適切なデータが十分でないため、さらなる調査研究が必要」
との修正案を作成した
▼電力側と文科省の間には次のようなやりとりもあった。
電力側「世間には一部の文言のみを過大に受け取る方もいるので、説明を詳しくするように配慮してほしい」。
文科省「誤解を生じにくいよう文章を工夫したい」
▼どこかで見聞きしたような。
そう、教科書検定の「修正意見」にそっくりだ。
立場が逆転しても、教科書ではなく科学担当であっても、“検定と修正”は、お手のものということか
▼「誤解」という言葉で、住民の安全よりも「原子力ムラ」の論理を優先したことになる。
貞観地震の再来ともいわれる東日本大震災の発生は、両者が会合した8日後だった
▼直視すべき歴史・科学的事実から目をそらした行為は、
これ以上ない峻厳(しゅんげん)、苛烈さで自然によって反証された。
巨大津波「いつ起きても」を削除 文科省、委員議論受け
東京新聞 2012年2月28日 05時37分
東日本大震災直前の昨年2月、政府の地震調査委員会(文部科学省)が東北地方の巨大津波について、
報告書に「いつ起きてもおかしくはない」と警戒する記述を盛り込むことを検討しながら、
委員の議論を受けて削除していたことが、28日までの文部科学省への情報公開請求などで分かった。
「切迫度のより高い東海地震と同じ表現を使うのは不適切」との理由だった。
報告書案は震災8日前、文科省と東京電力など3社との非公式会合に提示。
電力会社の要求でさらに表現を弱めた修正案がつくられたが、結局公表されなかった。
(共同)
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東京電力が聞き取り調査を拒否
・福島第一原発1号機、非常用復水器工事後の設計変更しないまま40年。
保安院が東電に「報告しなさい」
・宮城福島沖での巨大な津波の危険を指摘する報告書について
文部科学省、電力会社の意向に沿うよう手心加えて修正。
2月28日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
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原発事故 民間事故調が報告書
NHK 2月28日 18時52分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の事故の検証を進めてきた、民間の事故調査委員会が、28日、日米の政府関係者などおよそ300人からの聞き取りを基にした報告書を公表し、政府の危機管理の課題のほか、適切な対応を行えなかった官僚機構や東京電力の問題についても指摘しました。
民間事故調=「福島原発事故独立検証委員会」は、科学技術振興機構前理事長の北澤宏一氏や元検事総長の但木敬一氏ら6人の有識者が委員を務め、国から独立した立場で、去年3月に起きた原発事故の検証を進めてきました。
28日に公表された報告書は、菅前総理大臣をはじめ、事故の対応を中心となって行った政治家や官僚、それにアメリカの政府高官など、およそ300人の聞き取りを基に作成されましたが、東京電力は調査に応じませんでした。
報告書では、政府の危機管理について、原子力災害が地震や津波と同時に発生することを想定しておらず、マニュアルが機能しなかったうえ、政治家たちの法律に関する基本的知識も乏しく、場当たり的、泥縄的な対応を続けたと批判しています。
そのうえで、今後に向けた課題として、情報収集の遅れや混乱により、正確な情報が官邸に届かなかったことや、政治家にアドバイスする専門家のサポート体制がぜい弱だったことなどを挙げ、早急に改善に向けた議論を始めるべきだとしています。
また、原子力発電所を所管する経済産業省の原子力安全・保安院については、組織の中で安全規制のプロが育っていないため、人材も理念も乏しく、今回の事故では、収束に向けた専門的な企画・立案も行えなかったと、厳しく指摘しました。
さらに、東京電力については、事故発生後、原子炉を冷却する非常用復水器が働いていないことに気付かず、代わりとなる冷却もすぐには始めなかったうえ、大きな危機を回避するためのベント作業にも手間取ったとして、事故拡大の要因を作ったと指摘しています。
民間事故調の北澤委員長は「調査を通して、官邸などで何が起きていたのか分かった。日本の組織は危機への対応に適した形になっていないので、今後は、危機のときにすぐ体制を切り替えられるよう、対策を取るべきだ」と話しています。
設計変更、申請書に反映せず
=1号機復水器の配管―保安院「事故に影響なし」
時事通信 2月27日(月)16時54分配信
経済産業省原子力安全・保安院は27日、
東京電力福島第1原発1号機の非常用復水器(IC)の配管部の接続方法が、
1966年に提出された設置許可申請時の添付書類と異なっていたと発表した。
実際の接続方法は、翌年の工事計画認可申請時に届け出があり、
保安院の森山善範原子力災害対策監は「少なくとも今回の事故に影響があったとは考えられない」としている。
ICは原子炉の冷却機器の一つで、原子炉内の蒸気を冷やして水に戻し、再び炉内に入れる装置。
今回の事故ではICを起動するための弁を動かす電池が水をかぶり、結果的にほとんど冷却できなかった。
※「申請と異なる接続40年超=1号機復水器、福島第1―保安院」という見出しだったのですが、
変更されていました。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所設置許可申請書添付書類の
記載事項に関する指示について
原子力安全・保安院 原子力発電安全審査課 平成24年2月27日(月)
本件の概要
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)では、東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえ、施設、資機材等に係る安全確保のために主として技術的な側面について、必要な事項の検討を行っています。
検討に際して、設備の設置状況や設置に係る根拠等を正確に把握する必要があるところ、東京電力福島第一原子力発電所第1号機非常用復水器のドレン管の再循環回路への接続方法について、設置許可後から工事計画認可申請までの間に変更されています。
なお、当該変更は、設置許可申請書の添付書類の記載であり、許可事項には該当せず、法令に抵触するものではありませんが、当院は設置許可申請書の添付書類等の記載内容のうち、
その後の変更により実際の設備を反映しないものについては、設置変更許可申請時に実際の設備等を反映するよう指示してきたものです。
そのため、当院は、平成24年2月27日付東京電力に対して、
①設置許可申請時の添付書類に記載されたものから変更した理由、
②その後の設置変更許可申請に際して添付書類に反映してこなかった理由 について、報告を求めました。
検定と修正
北海道新聞 2012・2・28
政府の地震調査委員会事務局を務める文部科学省が
昨年3月上旬、宮城―福島沖における巨大津波への警戒を促す報告書の文案を修正していたことが判明した。
非公式会合で東京電力などの要求を受け入れた
▼日曜日の本紙によると、
東電などが懸念していたのは平安期に東北地方太平洋岸を襲った「貞観地震」(869年)に関する記述。
電力側は「貞観地震が繰り返していると誤解されないようにしてほしい」と求め、
文科省は「繰り返し発生しているかは適切なデータが十分でないため、さらなる調査研究が必要」
との修正案を作成した
▼電力側と文科省の間には次のようなやりとりもあった。
電力側「世間には一部の文言のみを過大に受け取る方もいるので、説明を詳しくするように配慮してほしい」。
文科省「誤解を生じにくいよう文章を工夫したい」
▼どこかで見聞きしたような。
そう、教科書検定の「修正意見」にそっくりだ。
立場が逆転しても、教科書ではなく科学担当であっても、“検定と修正”は、お手のものということか
▼「誤解」という言葉で、住民の安全よりも「原子力ムラ」の論理を優先したことになる。
貞観地震の再来ともいわれる東日本大震災の発生は、両者が会合した8日後だった
▼直視すべき歴史・科学的事実から目をそらした行為は、
これ以上ない峻厳(しゅんげん)、苛烈さで自然によって反証された。
巨大津波「いつ起きても」を削除 文科省、委員議論受け
東京新聞 2012年2月28日 05時37分
東日本大震災直前の昨年2月、政府の地震調査委員会(文部科学省)が東北地方の巨大津波について、
報告書に「いつ起きてもおかしくはない」と警戒する記述を盛り込むことを検討しながら、
委員の議論を受けて削除していたことが、28日までの文部科学省への情報公開請求などで分かった。
「切迫度のより高い東海地震と同じ表現を使うのは不適切」との理由だった。
報告書案は震災8日前、文科省と東京電力など3社との非公式会合に提示。
電力会社の要求でさらに表現を弱めた修正案がつくられたが、結局公表されなかった。
(共同)
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武田邦彦 「医療崩壊か?・・・医師の自重を求める」
2012.02.26
このところ、お医者さんの被ばくに関するかなり問題な発言が続いている訳です。
例えば、
「被ばくは健康にいい」と言っている人もいますし、
「一年100ミリシーベルトまで被ばくしてもいい」と言っているお医者さんもいるし、
「被ばくを心配するより、心理的ストレスの方が問題だ」という医師もおります。
これはですね、非常に大きな問題で、医師会か何かがですね少し乗り出さないといけないのでしょうね。
というのはですね、このブログで再三指摘していますけれど、
医師というのは医学者ではないのですよね。
治療を行い得る特別な聖職であるわけです。
たとえばここに私がいrつも出す表を出していますけれども、

社会には正義を保つための法律を定めて、
裁判官はそれを執行する訳です。
場合によっては死刑判決もあるわけですね。
このような職にある人はですね、自らの独自の価値観や判断で判断してもらっちゃ困るわけですね。
それを後退させて、法令とか、判例、もしくは聖職である、人格が高いという事が求められる訳ですね。
もちろん医師もそれに準じておりまして、
治療行為というものは外科手術ですともう、直接的に他人の体を傷つけますし、
それ以外に検査だとか、投薬なんかもそうですね、
ある意味では体を傷つける訳です。
しかしそれが医師に許されているのは何かというと、
もちろん関係法令を守る。
つまり、国民との約束を守るって言う事ですね。
それから治療行為はやっぱり医師会とかのですね、
同意の得た共通的なものですね。
たとえば、先生ですと、自分独自の事を生徒に教えるんじゃなくて、
定説となったものを教えると、いう事が大切な訳ですね。
もちろん医師は聖職であります。
高い人格も求められております。
こういう元で被曝という事を考えますとね、
被ばくというのは、自然放射線による被ばく、人工放射線による被ばく、医療行為による被ばくもありまして、
人工放射線と医療行為の被ばくは厳密に区別されています。
つまり医療被ばくは医師に任されておりますが、
人工放射線による被ばくは医師に任されておりません。
これをまず第一に認識してほしいですね。
今度の原発の事故による、人工放射線による被ばくはですね、
医者は口を出せないんですよ。
大きな意味の健康では出せますが、直接的には出せないんですね。
で、人工放射線については法律の規定があるわけですね。
だから、その規定を医師は指導しなければいけないんですよ。
ここにですね、よく私が示します、厚生労働省の電離放射線の障害防止規則というのを示しました。

これは厚生労働省であるという点からいって、もちろん医師はこれを知っている訳ですが、
これは国民と厚生労働省の間の約束というか、規則ですからね。
だから、これにもちろん異議を申し立ててもいいんですが、
その時には、医師はですね、やっぱり医師免許を返納してからですね
医師という立場ではなくて自由に発言するのは、まぁ、若干問題ではありますが、一応許されるでしょう。
しかし、医師はダメですね。
この、昨年の10月に改正された、事故後に改正されたものにですね
第一条に「被ばくをできるだけ少なくしなさい」と、こう言っている訳ですね。

ですからこれは、国民との間の被爆、人工放射線の被曝の制限を言っている訳です。
限度はもちろん「外部被ばく・内部被曝合わせて1ミリシーベルト」ということですから、
「一年に100ミリシーベルトまで大丈夫」なんていう事を言う事は出来ない訳なんです、ね。
もちろん、任意団体であるICRPはいろんな事を言ってますし、
政府の暫定基準値なんかもありますけど、
やっぱりそれよりかですね、明文化されたちゃんとした法律というのを尊重せんといかん。
これは、裁判官とか医師とか、そういう人の役割ですね。
もう一つは非常につまらない事ですが、言い訳をする人がいるんですよ。
「この法律は事業者と労働者の間だから、関係ないよ」と言っているのがいるんです。
そんなことないんですね。
つまり、医者というものは被ばくと健康に対する実質的な判断をする人なんですよ。
実質的な判断をする人ですから、国がですね、
「放射線の被ばくはできるだけ小さくしなさい」と言っているということは、
医者の判断がどうであれ守らなきゃいけない事ですね。
それからさらにですね、
こういう事も言っておきますとね、私は医療が崩壊しちゃうんじゃないかと思うんですよ。
というのはですね、
もしも医者が「いくらでも被ばくしていい」って言う事をやるとですね、
例えばお医者さんのところに行くと一日中レントゲンを撮っているとか、
CTスキャンをものすごく撮られる可能性っていうのが、患者側から言うと出てくるんですよ。
だから、やっぱり私はですね、
産婦人科とかいろいろなところが声明を出していますけれど、
ちょっと、慎重さに欠けると思います。
つまり、
医療用の被ばくに対して医者が自由な診療を行う事が出来るためにはですね、
人工放射線、原発の被ばくについてはですね、
やっぱり、医師会はノーコメント。
せめてね、それ以上の事は踏み込むことはできないと思います。
それからさらに言えば、ここに示した第28条ではですね、
1平方メートル当たり4万ベクレルを超える地域については退去するように、
医者が患者さんに勧告しなければいけません。

「法律ではあなたが住んでいるところは退去しなければいけない所なんですよ」と、
これはですね、いわゆる健康に関する医師のアドバイスですよ。
「たばこを吸うのをやめなさいよ」よりもはっきりしています。
これは国民の合意ですからね。
それから下には42条。これは
「1年に15ミリシ-ベルト以上の被ばくを受ける可能性のある成人については職を離れなさい」
となっている訳ですから、
これもやっぱり勧告しなければいけませんね、今の福島。

それから、ま、成人よりも子どもに対する影響は3倍あると、普通のお医者さんは言っておられますが、
そうしますと、1年に5ミリシーベルト以上の被ばくを受ける可能性のある場所から、
小学生とか、そういう人が来たらですね、その保護者に対しては、
「生活環境を変えなさい」と、指導するべきでしょうね。
それはですね、医師が社会においては自由な活動を許されてはいません。
これは私なんかも教師ですから、教師もそうです。裁判官もそうですね。
それはやっぱり、法を守る誠実さ、
それは、お金とか名誉とか社会的待遇に影響されないでですね、
また、我々にはどうしても、先生もそうですけれども、学校の先生もそうですが、
やっぱり、派閥だとか先輩後輩なんかもありますけれども、
そういうのに屈せずですね、ひたすら患者と社会の健康のために、誠心誠意奉仕するべきであると思います。
例えば、法律の規定を守るよりか、
「法律の規定が厳し過ぎるんだから、そんなのは緩めていいよ」と
「ストレスを減らす方が有効である、健康にいい」というような事は絶対に言っちゃいけないんですよ。
これね、ま、そういう考えが心の中にあっても、
家族で団欒する時にそういう話をしてもいいけど、公に発言しちゃいけません。
そして、私はここで警告をしておかなければいけないと思いますね。
これは脅しとかなんかではありませんよ。
医師が違法行為、もしくは違法行為を誘発する発言をして発生した、一般人の疾病っていうのはですね、
やっぱり医師会で保証しなければならんでしょうね。
つまり、医師というのはですね、
健康を守る方向の発言はいい訳ですよ。
少し過剰な事を言う時もありますね。
「少しお酒を控えて下さいよ」とか、そういう事を言う訳ですよ。
それは、患者さんとしてどう受け取るかって言ったら、
「お医者さんは自分の健康を守ってくれる」と思っている訳ですね。
もちろん法律に沿っているとは思っていますよ。
ですから私はですね、
この問題は相当早急に、医師、
ま、具体的に発言しておられるね、札幌の方の方だとか、東大の方なんかが
すぐ、考えを、発言をやめて、
本を回収せなあかんでしょうね。
ええ、これはね、他の自由人ならやってもいいかもしれません。
これは違法行為だから難しいんだけど、ま、やってもいいかもしれません。
医者は絶対にダメですね。
これはやってもらいたいんですよ。
どうしてかというと、裁判官とか、医師とか、私たち教師はですね、
ここの倫理は極めて厳重にやらなければならないとおもうんですね。
そういう事で是非、お医者さんの自重を求めます。
私はお医者さんを非常に尊敬しておりますし、
友人もいっぱいいますし、みんな立派な方です。
ま、ちょっとね、集団でものをやるという事に慣れておられませんから、
ちょっと出にくいんでしょうね。
だけども、私はこの際「日本の医療」というものを守るために
やっぱりですね、もう、違法行為の活動はやめて、
国民に違法行為を呼び掛けるという事は、やっぱりやめてほしいとこういうふうに思います。
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・3キロ圏内の空からの映像を見て
汚染水は見えない所でどんどん漏れている (見えない=漏れていない)
・事故調査堅調委員会が海外から専門家の意見を聞いたことについて
アメリカ&フランスの専門家の意見
2月27日月曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島第1原発 空から見た3キロ圏の惨状
毎日新聞 2012年2月26日

(※画像をクリックすると↑毎日新聞の記事が開きます)
元の形をとどめない原子炉建屋。海際の一帯は、津波で大きな被害を受けた惨状のまま放置されていた。
東日本大震災の発生から間もなく1年。
飛行禁止区域が半径20キロから3キロに縮小された東京電力福島第1原発とその周辺を
26日、ヘリコプターから見た。

(※画像をクリックすると↑毎日新聞の記事が開きます)
初めて見た第1原発の壊れ方に、あらためて驚かされた。
かつて整然と並ぶサイコロのように見えた原子炉建屋は、鉄骨がむき出し。
海側のガードレールはひしゃげ、タンク類も変形していた。

(※画像をクリックすると↑毎日新聞の記事が開きます)
周囲には汚染水を貯蔵するタンクが山のように積まれている。
がれきや放射線の影響で、復旧作業は順調に進まない様子だ。(共同)
原発事故調、海外専門家から批判続出
中日新聞 2012年2月26日 02時14分
福島第1原発の事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が
海外の原子力専門家から意見を聞く会合は25日、2日間の日程を終えた。
専門家からは、日本の原発事故への備えの甘さや、
政府による「冷温停止状態」宣言の拙速さを批判する声が相次いだ。
米原子力規制委員会(NRC)元委員長のリチャード・メザーブ氏は、
事故現場で線量計が作業員に行き渡るまで3週間もかかったことを問題視し、
「信じられない対応だ。もっと早くそろえられたはずだ」と批判した。
フランス原子力安全局長のアンドレ・ラコスト氏は、
1999年の茨城県東海村での臨界事故や、2004年に関西電力美浜原発で起きた配管破裂事故を例に挙げ
「日本では5年に一度、事故が起きていた。大事故があるなら日本だと思っていた」と、
教訓を十分に生かしてこなかったことが大事故につながったとの認識を示した。
韓国原子力協会長・張舜興(チャンスンフン)氏は、
政府の「冷温停止状態」宣言に疑問を呈し
「原子炉内の状態を特定せずに、どうして安全と言えるのか」と、拙速さを批判した。
事故調も、安全意識の甘さがなぜまかり通ってきたのか、今夏の最終報告で解き明かす考え。
委員長の畑村洋太郎・東大名誉教授は
「安全文化という考え方に真正面から向き合わなければならないと感じた」と述べた。
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小学校の教師が言ったそうです。
福島の被爆地帯から避難しようという児童に対して、
「あなたは日本国民ではありません、裏切り者です」
登校時にマスクをしてきた児童に対して、
「マスクを取りなさい。そのような行為が風評被害を招くのです」
子どもにとって教師の言葉はある意味一番なのです。
親の言葉よりも信頼する場合もあるのです。
武田先生の
「教育というのは児童の魂に触れることだ」
という言葉を教師という立場にいる方々には、きちんと受け止めて欲しいと思いました。
ーーーーーーーーーーー
武田邦彦 「教育は戦前の暗黒時代へ・・・」
2012.02.26
医師の話、これは読者の医師の方からですね、大変にしっかりした論評を頂きまして、
今朝がたそれを読みまして、また少し考え込んでいるところでありますが、
一応、医師と教師という事で二つ書こうと思ったものですから、
先にですね、教師の問題を少し取り上げてみたいと思います。
福島でですね、被ばくをしないで頑張ろうと思っている子どもをですね、
「いじめる」っていうのが、事故当初から言われておりまして、
本当に悲しいなと思っていたんですが、
たとえばですね、
「福島から非難するようになった」ということを口にした児童をですね
教師がみんなの前に呼び出して、
「あなたは日本国民ではありません。裏切り者です」と言ったと・・・・・
もう、・・・なんていう事でしょうかね・・・
福島の被爆地帯から避難しようという児童に対して、
「あなたは日本国民ではありません、裏切り者です」
小学生ですよ、相手は。
それから、次の小学生の事は最近の事でありますので、非常に明確なんですが、
登校時にマスクをしてきた児童に対してですね、先生が
「マスクを取りなさい。そのような行為が風評被害を招くのです」
と、しかると・・・・・・・まぁ、中世という感じですね。
まだバイキンという最近も見つからず、
病気になるのは悪霊だと言われ、
そういう時代にですね、ま、こういう事もあったかもしれません。
しかし、現代の日本
「絆」とか言っている日本
これにですね、こういう事が起こると、
これはですね、この2例だけじゃないんですよ。山ほどあるんです。
もちろんお母さんですらいじめられるんですからね。
被ばくを注意しようとするお母さんはいじめられている。
これ、いじめている元は、もちろん政府もそうだけどマスコミもそうですよ。
「ヒステリーなお母さん」と言っているんですからね。
「ヒステリーなお母さん」って、アナタ!
法律を守ろうとしている、わが子を守ろうとしているお母さんを非難するっていったいどういう事なんですかね。
自分で決めておいて、法律を、1年1ミリシーベルト。
レントゲンだってですね、お医者さんだって、スイッチ入れる時に鉛の部屋に入っていて、
今までみんなに「放射線は危ない、放射線は危ない」って言ってきていた人達が
「放射線が危ない」って、そういうふうに言っていたから、今度は放射線に気をつけようとすると
「気をつけるとは何事か!」って言っていじめようとするんですから、
もう、頭がおかしくなっちゃっているんでしょうね~
私もいろいろと、こういう事を一年間体験しましたが、
多分こういう事は一年特集じゃやらないでしょうね。
一年特集、ま、いろいろとマスコミが今一年特集を組んでいますが、
おそらくこういう事は全部隠して、実態は隠してですね、
原子炉の状態はどうかとか、
SPEEDI が公開されなかったとか、
そんな事言うんでしょうねー。ま、いいですけど。
ところで、教師についてはですね、
戦後、日の丸・君が代などを拒否し、
ひたすら民主教育、児童の個人の尊厳などを中心に活動してきた先生がたが、
どうしてしまったんでしょうか?
また、マスコミに多くを期待しませんが、
朝日新聞をはじめとした、やや左系のマスコミはですね、
日の丸・君が代なんかに大いに反対し、個人の尊厳、民主的教育を指示してきたわけであります。
いったいこの期に及んで、どういうふうにお考えなのか、
本当は直接お聞きしたいというところですね。
ま、もちろん今度の事故はですね、
原子力安全審査における専門家の不誠実という事が原因している事は間違いのない事でありますが、
それを生かすという点ではですね、我々日本人は特に
教育とか医学とか行政という部分でですね、ま、社会の指導的立場。
指導的立場っていうのはどういう事かといいますとね、
裁判官は人を死刑に出来ます。
裁判官以外は人を殺すことはできません。
医師は人の体を傷つけます。
これも医師でなければなりません。
教育もそうですね。
児童の魂に触れます。
こういった職業はですね、そういった職業に認められている非常に大きな権利とか資格。
神様の代わりをする資格。
こういったものにはですね、やっぱり誠実さ、人格の高さ、尊敬される人というのが
やっぱり要求されるんですよね。
そうじゃなくちゃ、人の体に手をかける、人の心に手をかけるっていう事はできませんからね。
まず、私はここで前向きな提案をしたいと思います。
それはですね、福島の汚染地帯
特に1平方メートル当たり4万ベクレルを超えるところ。
だいたい福島の3分の1に相当しますが、
そこに滞在している子どもたちは違法に滞在しているんですから、
私はですね、学校の先生は是非声をあげていただいて、
学校の放射性物質を除去する事を東電に求めですね、
それでどうしてもダメであれば・・・・・ここはですね・・退去させるということで、
具体的な行動を取って下さい。
学校の先生が、ですよ。
「もうとにかく授業をやれない」と
「こんなにひどく被ばくさせながら子どもたちに授業をさせる事は出来ない」と
大きく声をあげていただきたいと思います。
それから、1年20ミリシーベルトというのはですね、
内部被ばく外部被ばくを合わせて一年1ミリシーベルトという法律の規定から言えばですね
外部被ばくだけで0.5ミリシーベルト位になりますから
約40倍の被ばくをさせたという事になります。
これは文部省ですね。
給食担当者は、これ、一年に0.5ミリシーベルト。
セシウムだけというのはですね、ほぼ一年に20ミリシーベルトになりますから、
これも40倍ですね。
それから、汚染された地域に生徒を修学旅行に連れていく、
こういう校長先生も後を絶ちません。
「短い期間だから問題ない」と言っていますが、そういう事ではありませんですね。
えー、ま、本当にひどいことになった
しかし、今の先生方のこの信じられないような
「お前たちは日本国民ではない」とかですね
「マスクをするな」とかですね
私は日本では普通にあったんだと思うんですね。
それは「原発は危険だから東京に作れない」ということですね。
東京はA級国民で、福島はB級国民だと
お金を持っている東京の人は「電気は欲しいけれども、子どもは危険にさらしたくない」
貧乏な福島の人は「ご主人さまがそう言われるんだから、お金をもらって我慢しよう」
ということですね。
だから私はこの先生方の言葉を聞きましてね、
福島の先生たちは子どもたちに「被ばくは受け入れなさい」と
「ご主人の命令だよ」と言っているように聞こえます。
ま、被ばくを受け、それを必死になって避けようとしている子どもたちに対して
「裏切り者」「非国民」「お前風評被害を拡大するのか」となじる先生の姿は私には鬼としか見えません。
まぁ、いいんだろうか?
いいのかなぁ~?
って、思ったりもしますね。
だって、福島の先生も「いい」って言うし、
それから、ご父兄も「いい」と言っている・・・・ような気がするんですよね。
福島の人達がそりゃ、子どもたちがマスクもしないで、
マスクするべき時にマスクしないで被ばくする。
「マスクしたら非国民だ」って言うんだったら、
まあ、福島の人はそれを福島でやるしかないかなと思ったりします。
たしかに、福島県は、・・・まァ・・・・・・その・・・・・・・独自の事があるんですかね。
法律に違反して・・・・・・この・・・・非常に高い線量のところに人が住んでいて、
それがいいと言っている訳ですから、まぁそれは、民主主義だから・・・・・えー・・・・・
まあ、そう言われるなら、ま、それでいいと、・・・いうような感じもしますね、
援助もする必要もありませんしね、別に一年100ミリシーベルトであれば除染も必要ないし、
何にも必要ありませんから。
悠々と住んでいただければいいので、
原発もまた、どんどん作ればいいんだしね、何の問題もありません。
だから、ま、そういうふうに福島の人が言われるんでしたらね、
それは、福島の人は福島の人でそれでいいような気もしますね。
ま、あのう、ちょっと、振り返りますと
昨日医師の記事を書いたんです。
まぁ、医師とか教師とかが、職業的に非常に危機に瀕していることは確かですね。
一番難しいのは、やっぱり、「法律を守っていくかどうか」っていうことですね。
それからもう一つは医師とか教師っていうものが、
社会的にどういうふうに教育されるべきか。
これは私今、ちょっと本を書いているんですけれども、
今起こっているいろんな問題点がですね、
拝金主義、お金がすべてであるという事だけで説明が出来るのか?
もしくは日本社会の今までの歴史的な成り立ち、
明治維新における衝撃、第二次世界大戦におけるアメリカの占領、
こういったものとですね、おそらくは深い関係を持っているだろうと思います。
そういう事について、今日書きましたのはね
4月5月と本当に福島のお母さんたちは苦しんだんですよ。
お母さんが苦しんだのは何故か?
ヒステリーで苦しんだんじゃないんですよ。
今までずーーっと「放射線は危ない」と言われてきた。
「危ない」と言われてきたことから子どもを守ろうとした。
ところが、今まで「危ない」と言ってきていた人達が急に態度を急変させた。
それは、自分が子どもを持っていなければ急変できますが、
こどもを持っていたら、変える事が出来ませんよ、危なくって。
今まで、「新型インフルエンザが危ない」って言ってきたのに、突如として、
新型インフルエンザをバーッとまいた人が偉い人だったから、
「新型インフルエンザなんかなんともない」と
こういうふうに一夜にして変わったわけですからね。
これに学校の先生も習ったわけですよ。
その間に立って、
子どもは学校にやらなきゃいけない
学校に行けば被ばくする
「被ばくは安全だ」と言われても、そんな急にわが子をその人たちに委ねる事も出来ない。
まぁ、非常に苦しんだお母さん方が多かった訳ですね。
このように子どもの健康を考えて苦しむお母さんがまともなお母さんですよ。
その態度を豹変してしまって
「あ、そう、交通事故なんか、何でもないの」「子どもは死んでもいいの」
こんなね、お母さんは、僕は日本のお母さんじゃないような気もしますね。
ま、非常に、こう・・・考える・・・・やっぱり、教育問題というのは考えさせられます。
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02.27
Mon
環境省の詳細調査が証明した
「文科省発 飯舘村の放射線量」やっぱりウソ
日刊ゲンダイ 2012年2月27日 掲載
公表通りは全3147カ所中たったの1カ所
「強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている」
――飯舘村の酪農家の「告発」は、やはり本当だった。
文科省が連日公表してきた飯舘村の放射線量はでっち上げ。嘘っぱちの数値だと、ハッキリした。
環境省は24日、
国直轄で実施する「除染特別地域」の放射線量調査の中間結果を公表した。
対象は飯舘村を含めた福島県の11市町村(約125平方キロメートル)。
調査結果は、100メートル四方の放射線量が分かる詳細な分布図となっている。
「放射線量は実際に人が測定したほか、測定器を載せた自動車を走らせ、すべて地上で調査しました。
昨年11月から3カ月の実測値を基に線量の自然減衰を考慮し、
すべての測定が終了した今年1月16日現在に減衰補正した数値が確認できます」(環境省関係者)
問題は飯舘村の放射線量だ。
村内全3147カ所を見ると、最大は毎時21.2マイクロシーベルト。
エリアによってバラつきはあるが、
政府が定めた許容被曝量「年間20ミリシーベルト」(毎時3.8マイクロシーベルト)を上回る地域が大半だ。
ところが、文科省が1月16日に発表した飯舘村の放射線量は
毎時1.17マイクロシーベルトだった。
環境省調査でこの数値を下回ったエリアは、たったの1カ所。0.03%の確率に過ぎない。
恐ろしいほどの数値のギャップだ。
日刊ゲンダイ本紙は22日付で、飯舘村の酪農家・長谷川健一氏(58)の次のようなコメントを紹介した。
「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、
村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。
その様子を複数の村民が目撃していたのです」
大成建設は「土の入れ替えなどしていない」(広報部)と全面否定だ。
それでは、この差を政府はどう説明するのか。
文科省の嘘を環境省が証明するなんて、皮肉な話だ。この国の統治機構は狂っている。
ーーーーー
そういえば
文科省が「放射線量が低くなるようにしろ」と言ったっていう事件がありましたっけ。
文科省が契約を解除した業者(アルファ通信)との間には何があったのだろうか
↑このずーっと前に書いたブログに2月24日コメントを下さった方がいます。
名無しさん@ニュ
「アルファ通信社のいわれていることは、間違いです。
文部科学省の見解をうそつき呼ばわりされるのであれば、裁判で公明正大な場所で決着をつければよい話でありますね。
あなたがアルファ通信の意見を指示されるならば、裁判で決着をつけましょう。
公明盛大な裁判所で、つけましょうか?
あなたのブログは、業務上威力妨害罪に値します。
50億の損害請求を求償しますが、もちろんこのように、風評被害をまきたいらしている以上、2000億の損害は払っていただけるものと思います。もちろん風評被害の損害も請求します。
あなたの発言は、アルファ通信のミスを補填していただけると期待します。200億の国民の被害、請求いたします、裁判所で合いましょう。非常に楽しみにしております。裁判所で合いましょう。よろしく」
という、ある意味脅しともとれる内容のコメントが2月24日にきていました。
とても飛躍しすぎている内容に思えたので、あまりにもバカらしくて、
コメントの承認はせずにそのままにしておいて、ま、忘れていたのですが、
今日の文科省の「放射線量をでっち上げた」という記事を見て、このコメントのことを思い出しましたので
ここに公表することにします。
コメントがあった24日という日は環境省が分布図を公開した日です。
何か関係ありかな(。◔‸◔。)??
東日本大震災:福島第1原発事故 詳細線量地図を公表
双葉で毎時89.9マイクロシーベルト--中間結果
毎日新聞 2012年2月25日 東京朝刊


東京電力福島第1原発事故の除染に取り組む環境省は24日、
国直轄で実施する「除染特別地域」(福島県の11市町村)を対象にした
詳細な放射線量調査の中間結果を公表した。
同地域を線量によって3区分し、除染計画を立てるための基礎データとする。
調査範囲での最高値は福島県双葉町山田の毎時89・9マイクロシーベルト
(自然被ばくを除いた年間追加被ばく量は472・3ミリシーベルト)だった。
汚染状況の把握はこれまで主に文部科学省が担当。
航空機で上空から測定したデータを基に、直径600メートルの範囲の平均値を線量としていた。
今回の調査はより詳細で、測定器を載せた自動車を走らせたり実際に人が測定するなど地上での測定に基づき、
100メートル四方の線量分布が確認できる。
昨年11月~今年1月の実測値と文科省や内閣府のデータを総合し、
計約125平方キロメートルの線量分布図を作製した。
環境省は1月に公表した除染工程表で、
原発20キロ圏内の警戒区域と、その周囲の計画的避難区域からなる除染特別地域を線量に応じて3区分し、
それぞれに適した除染を進めるとした。今回の調査結果を基に、3区分の境界を特定する。
環境省は3月中に最終結果をまとめる。中間結果は環境省のホームページ
(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14870)で見られる。【藤野基文】
ーーーーー
それから、こんなことはっきり書くと怒る人がいるかもしれないけど、
「除染モデル事業参加報告・広野町/大熊町」藍原寛子さん2/11/11の内容を書き出しながら思った事は、
やっぱり、いくら除染しても、高濃度に汚染されている地域は
人が住めるところまでは除染するのはムリなのではないかという事です。
どう考えても、双葉町はもう、人が住む事はムリだと思えるんですけど。
中間貯蔵施設を拒否するのではなく、
もう住めなくなった街で全ての汚染物質、焼却灰等を受け入れて
「全国に放射性核物質をばらまくのをやめましょう」って言うのが双葉町長の責任でもあるように思うのですが・・
ーーーーー
福島第1原発:双葉町長欠席 中間貯蔵の意見交換会中止
毎日新聞 2012年2月26日 14時39分(最終更新 2月26日 17時31分)

井戸川克隆・双葉町長
26日午後に福島県郡山市で開催予定だった
細野豪志環境相、平野達男復興相と福島県郡8町村長の意見交換会が中止になった。
意見交換会では、国が福島県双葉郡への設置を要請している汚染土壌の中間貯蔵施設について、
建設場所や設置条件について国の考え方を聞く予定だった。
開催を呼び掛けた町村会会長の井戸川克隆・双葉町長らが
建設地の買い取り価格などについて一部報道されたことを理由に反発し、急きょ欠席したため。【乾達】
「文科省発 飯舘村の放射線量」やっぱりウソ
日刊ゲンダイ 2012年2月27日 掲載
公表通りは全3147カ所中たったの1カ所
「強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている」
――飯舘村の酪農家の「告発」は、やはり本当だった。
文科省が連日公表してきた飯舘村の放射線量はでっち上げ。嘘っぱちの数値だと、ハッキリした。
環境省は24日、
国直轄で実施する「除染特別地域」の放射線量調査の中間結果を公表した。
対象は飯舘村を含めた福島県の11市町村(約125平方キロメートル)。
調査結果は、100メートル四方の放射線量が分かる詳細な分布図となっている。
「放射線量は実際に人が測定したほか、測定器を載せた自動車を走らせ、すべて地上で調査しました。
昨年11月から3カ月の実測値を基に線量の自然減衰を考慮し、
すべての測定が終了した今年1月16日現在に減衰補正した数値が確認できます」(環境省関係者)
問題は飯舘村の放射線量だ。
村内全3147カ所を見ると、最大は毎時21.2マイクロシーベルト。
エリアによってバラつきはあるが、
政府が定めた許容被曝量「年間20ミリシーベルト」(毎時3.8マイクロシーベルト)を上回る地域が大半だ。
ところが、文科省が1月16日に発表した飯舘村の放射線量は
毎時1.17マイクロシーベルトだった。
環境省調査でこの数値を下回ったエリアは、たったの1カ所。0.03%の確率に過ぎない。
恐ろしいほどの数値のギャップだ。
日刊ゲンダイ本紙は22日付で、飯舘村の酪農家・長谷川健一氏(58)の次のようなコメントを紹介した。
「昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、
村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。
その様子を複数の村民が目撃していたのです」
大成建設は「土の入れ替えなどしていない」(広報部)と全面否定だ。
それでは、この差を政府はどう説明するのか。
文科省の嘘を環境省が証明するなんて、皮肉な話だ。この国の統治機構は狂っている。
ーーーーー
そういえば
文科省が「放射線量が低くなるようにしろ」と言ったっていう事件がありましたっけ。
文科省が契約を解除した業者(アルファ通信)との間には何があったのだろうか
↑このずーっと前に書いたブログに2月24日コメントを下さった方がいます。
名無しさん@ニュ
「アルファ通信社のいわれていることは、間違いです。
文部科学省の見解をうそつき呼ばわりされるのであれば、裁判で公明正大な場所で決着をつければよい話でありますね。
あなたがアルファ通信の意見を指示されるならば、裁判で決着をつけましょう。
公明盛大な裁判所で、つけましょうか?
あなたのブログは、業務上威力妨害罪に値します。
50億の損害請求を求償しますが、もちろんこのように、風評被害をまきたいらしている以上、2000億の損害は払っていただけるものと思います。もちろん風評被害の損害も請求します。
あなたの発言は、アルファ通信のミスを補填していただけると期待します。200億の国民の被害、請求いたします、裁判所で合いましょう。非常に楽しみにしております。裁判所で合いましょう。よろしく」
という、ある意味脅しともとれる内容のコメントが2月24日にきていました。
とても飛躍しすぎている内容に思えたので、あまりにもバカらしくて、
コメントの承認はせずにそのままにしておいて、ま、忘れていたのですが、
今日の文科省の「放射線量をでっち上げた」という記事を見て、このコメントのことを思い出しましたので
ここに公表することにします。
コメントがあった24日という日は環境省が分布図を公開した日です。
何か関係ありかな(。◔‸◔。)??
東日本大震災:福島第1原発事故 詳細線量地図を公表
双葉で毎時89.9マイクロシーベルト--中間結果
毎日新聞 2012年2月25日 東京朝刊


東京電力福島第1原発事故の除染に取り組む環境省は24日、
国直轄で実施する「除染特別地域」(福島県の11市町村)を対象にした
詳細な放射線量調査の中間結果を公表した。
同地域を線量によって3区分し、除染計画を立てるための基礎データとする。
調査範囲での最高値は福島県双葉町山田の毎時89・9マイクロシーベルト
(自然被ばくを除いた年間追加被ばく量は472・3ミリシーベルト)だった。
汚染状況の把握はこれまで主に文部科学省が担当。
航空機で上空から測定したデータを基に、直径600メートルの範囲の平均値を線量としていた。
今回の調査はより詳細で、測定器を載せた自動車を走らせたり実際に人が測定するなど地上での測定に基づき、
100メートル四方の線量分布が確認できる。
昨年11月~今年1月の実測値と文科省や内閣府のデータを総合し、
計約125平方キロメートルの線量分布図を作製した。
環境省は1月に公表した除染工程表で、
原発20キロ圏内の警戒区域と、その周囲の計画的避難区域からなる除染特別地域を線量に応じて3区分し、
それぞれに適した除染を進めるとした。今回の調査結果を基に、3区分の境界を特定する。
環境省は3月中に最終結果をまとめる。中間結果は環境省のホームページ
(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14870)で見られる。【藤野基文】
ーーーーー
それから、こんなことはっきり書くと怒る人がいるかもしれないけど、
「除染モデル事業参加報告・広野町/大熊町」藍原寛子さん2/11/11の内容を書き出しながら思った事は、
やっぱり、いくら除染しても、高濃度に汚染されている地域は
人が住めるところまでは除染するのはムリなのではないかという事です。
どう考えても、双葉町はもう、人が住む事はムリだと思えるんですけど。
中間貯蔵施設を拒否するのではなく、
もう住めなくなった街で全ての汚染物質、焼却灰等を受け入れて
「全国に放射性核物質をばらまくのをやめましょう」って言うのが双葉町長の責任でもあるように思うのですが・・
ーーーーー
福島第1原発:双葉町長欠席 中間貯蔵の意見交換会中止
毎日新聞 2012年2月26日 14時39分(最終更新 2月26日 17時31分)

井戸川克隆・双葉町長
26日午後に福島県郡山市で開催予定だった
細野豪志環境相、平野達男復興相と福島県郡8町村長の意見交換会が中止になった。
意見交換会では、国が福島県双葉郡への設置を要請している汚染土壌の中間貯蔵施設について、
建設場所や設置条件について国の考え方を聞く予定だった。
開催を呼び掛けた町村会会長の井戸川克隆・双葉町長らが
建設地の買い取り価格などについて一部報道されたことを理由に反発し、急きょ欠席したため。【乾達】
02.27
Mon
「核燃料が露出する状態が続けば、多くの放射性物質が漏れて作業員が立ち入れなくなる。
近くの福島第二原発など、ほかの原発にも影響が広がって
最終的には東京でも避難が必要になるという『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう事故を押さえ込まなければいけないと考えていた」
「事故を抑え込む」ことなどまずはその当時はどうなるかは何も分からない時だったのだから、
国民の命と引き換えに「悪魔の連鎖」を避ける方法を選んだ。
だから、避難範囲は最小限。
そして「直ちに影響は無い」と言い続けていたという事なのですね・・・・・
“東京でも避難必要”の危機感も
NHK 2月27日 19時1分 動画あり
東京電力福島第一原子力発電所の事故の検証を進めてきた
民間の事故調査委員会が、28日、報告書を公表します。
この中では、政府内部で事故直後から被害拡大への危機感が強まり、当時の枝野官房長官も
「東京でも避難が必要になる『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう押さえ込まなければいけないと考えていた」と心境を明かしていることが分かりました。
エネルギー問題の専門家や元検事総長ら6人の有識者が委員を務め、
国から独立した立場で原発事故の調査を進めていた民間事故調=「福島原発事故独立検証委員会」は、
去年の9月から半年間にわたって日米の政府関係者らおよそ300人に聞き取りなどを行ってきました。
28日に公表される報告書によりますと、事故の3日後の去年3月14日には、
福島第一原発の当時の吉田昌郎所長から
「炉心の溶融が進み、燃料が溶け落ちる可能性が高まった」との情報が当時の細野総理大臣補佐官に伝えられ、
官邸や専門家の間に強い危機感が広がったということです。
福島第一原発では、3月14日から15日にかけて2号機の核燃料が冷却水から露出して破損し、
圧力抑制室から大量の放射性物質が外部に放出されたとみられています。
当時、官房長官として政府のスポークスマンを務めた枝野経済産業大臣は、このころを振り返り
「核燃料が露出する状態が続けば、多くの放射性物質が漏れて作業員が立ち入れなくなる。
近くの福島第二原発など、ほかの原発にも影響が広がって
最終的には東京でも避難が必要になるという『悪魔の連鎖』が起きるおそれがあると思った。
そうならないよう事故を押さえ込まなければいけないと考えていた」と心境を明かしていることが分かりました。
そのうえで、「こうしたシナリオは官邸で共有されていた」と述べているということです。
官邸が描いていた最悪のシナリオが当時、表に出ることはありませんでした。
政府の情報発信について民間事故調は報告書の中で、
「迅速な情報開示と、正確性の確保という2つの要請のせめぎ合いの中で
試行錯誤していた様子がうかがえる」と分析し、今後、議論を進める必要があると指摘しています。
今日も風が強いです。マスクをしましょう!
セシウム・・・再飛散の恐ろしさ(瓦礫と同じ新しい危険)
武田邦彦 平成24年2月25日
福島の降下するセシウムが、相変わらず高いレベルにありまして、
それにもかかわらず、政府とか自治体、マスコミは、ほとんどこれについて報道しておりません。
多分、「これは分かっていないんじゃないか」って、ちょっと思うんですが、
ま、そう思うのも傲慢かなと思って、ちょっと控えていたんですけど、
あまりにおかしいのでもう一回私はここに書きます。
ここに図を示しましたが、

実は原発がボンッ!っと爆発して降ってきますよね、放射性物質が
この時非常に危ない訳ですね。
このブログでは一撃と言っていますけれども、3月、4月の一撃を受ける。
これはこれで、その一撃を避けるかなんかすれば、とにかくその一撃から逃れられるんですが、
それがだんだん鎮静化してきますね、降ったものが地面に吸い込まれていきます。
今、「除染が大変だから」とか、「ずいぶん地面に浸みこんじゃった」などと言っていますからですね、
「浸みこんだのかなぁ」って思っていたんですよ。
だから、だんだん被ばくは減ってくるっていうのが、ま、普通に考えられる事ですね。
ところが12月中旬からセシウムが非常に増えた訳です。セシウム降下物が。
セシウム降下物が増えるっていう事はですね、地面に落ちるっていうのは、
もちろん降下しますから地面に落ちますよ、最終は。
だけど地面に落ちるまでは空中にあるんですよ。
そこなんですよ、問題は。
どうもそこをね、県が分かっていないのか、故意にウソをついているのかは分からないのですけど、
どうもそういう取り扱いじゃないんですね。
二つ問題点があるんですよ。
それの一つは、繰り返し被ばくするという事ですね。
あの、放射性物質は、体内を一回通っても減らないんですよ、まずいことに。
だからもしもこういう事が起こるとですね、地面から舞いあがっては身体の中を通り、
地面から舞いあがっては身体の中を通り、
ゴミを焼いたり瓦礫を焼いたり、まきストーブを焚いたりするごとに空中に出て、
それがまた我々の体の中を通るというですね、繰り返しが始まるのが一番怖いんですよ、これ。
100年間繰り返しますからね。これは。
ですからここを注意しなければならない、というのが私の言っている事なんですね。
ところがですね、どうも空間線量がはねないとかですね、それから大したことがないと、
福島県などでは、1月2日732ベクレル(432?)、1平方メートル当たり。
「これでも規制値の500分の1」という発表があったんですよ。
私はそれじゃぁちょっとね、私の計算とあまりに違うので、
チョット私の計算を後退させて、
1平方メートル当たりに400ベクレルっていうと、
「野菜は作れなくなれますよ」という表現にちょっと後退したんですね。
だけど一応「マスクはして下さい」と呼びかけたんですね。
その後その福島の500分の1というのをよくよく調べてみますと、
どうもね、空気中に飛散している放射性物質を吸い込むんじゃなくて、
福島の人は呼吸しないと。
呼吸していないんですよ、福島の人達は。
それで、地面に落ちてから、落ちた物が空間から来るやつだけを計算している感じなんです。
それで数が合うんですけれどもね、実は。
合うんですが、
1ベクレルっていうのは大体10マイナス6乗から10マイナス5乗マイクロシーベルト、一時間当たりですから、
それで考えるとだいたい合っているんですよ。
という事は、福島県は福島の人は呼吸しないという・・
それからもう一つの仮定はですね、
「空中から落下してくる奴は空中には存在しない」という、
ちょっとね、普通には考えられない仮定を置いているような気がするんですよ。
そこで私は、今日はもうこれは出した方がいいだろうと思いましてですね、
「必ずマスクは必要だ」と、
何故かと言いますとね、降下するもので非常に違うんです。
5ミクロン以下なら肺に入るし、5ミクロン以上なら胃に行きますから。
それから、今はデータがないんですけれども、最初の頃はヨウ素もありましたしね、
だから、ストロンチウム、プルトニウムは少ないと思いますけど、少しは入っている訳ですね。
そういう点を全部考えますと、一日に呼吸する量が約20立方メートルですから、
粉がどのように空中に飛んでいるかは別としても
ま、24時間均等に飛んで、その均等に落ちたというふうにしますと、
だいたい100ベクレル降下量があれば、一日にそれを吸い込むと、
ま、20立方メートルですからね、その中にだいたい100ベクレル相当の物がありますから、
そうしますとですね、それを毎日取るという事になると、
年間それだけで1ミリシーベルトになるんですよ。
ですから、やっぱりマスクがいるんでしょうね。
今のところ福島県の発表では、幸い粒形が大きいんですね。
だから、「一回地面に落ちたものだ」と言っているんですが、
その他にやっぱり、瓦礫の焼却、ごみの焼却薪のストーブなんかがあるでしょうね。
ですから、少し粒形が広いかもしれませんが、
福島県の方では粒形が大きいほうだけ表示していますから少しわからないんですけれども、
そういうことですね。
私は、こういった私といろんな検査機関の結果が違う時には、
一応質問を出しているんですけど、答えは一回も来た事がないんですよ。
えー、「武田のいう事は・・・」
だけどね、そういう事をやっているとよくないんですよ。
私達が何のために仕事しているかって言ったら、国民の健康を守るためにやっているんですから、
データが違えばですね、ちゃんと付き合わせる必要がありますね。
わたしもデタラメな人間じゃないんですよ。
ちゃんと原子力関係の原子力学会賞をもらっております、そんな事は言いたくないけど。
原子力の仕事もながくして、ま、大学の先生でもあるしですね、
そういう人がちゃんとした計算根拠を示して、
「私はこうなったんですが、そちらと随分計算が違うので、教えて下さい」と言ったらですね、
ま、その位は連絡して欲しいかなと、
今まで何回もやって、もう今度これはですね、ちょっとやりたくないんですよ。
どうせ答えてくれないですからね、労力がかかりますしね、
だけどそれはダメなんですよ。
やっぱり私たちは国民の健康を守る訳ですから、
専門家が違うデータをどんどん出すんじゃなくて、
やっぱり違うデータを出す時には相互に検討して欲しいですね。
これは検討してやって欲しいんですよ。
1年100ミリシーベルトって言う方はですね、
1年1ミリシーベルトを決めた人、これも専門家ですからね。
ま、本人だったりするんですけれど・・・
その人と、やっぱり話しをしてですね、そこをね
どういう状態で「法律は1年1ミリで、私は1年100ミリと言うか」とかですね、
それから福島の場合もこれはどのくらいの量なのかと、
500分の1というのはいったいどういう計算値なのかと、
計算値の説明がないんですよ、また、報告に。
公表している福島県のやつに計算の根拠が書いてないんですね。
ですから、それもちょっと問題であろうと、
我々専門家は非常に深く反省しなければならない。
つまり、国民に出来るだけ正しい情報を提供するにはですね、
やっぱり相互に打ち合わせる必要があると私は思います。
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内閣府(税金)→100億円→日本原子力研究開発機構→大手建設会社(大成建設・鹿島建設・大林組)
→6億円(1市町村)×4(市町村)×3社(1社4市町村づつ)=72億円
100億円-72億円=残り28兆円→日本原子力研究開発機構(粗利)
→部分的な除染→実験→60マイクロシーベルト/hまでしか下がらない
除染モデル事業に同行してわかったこと
http://www.videonews.com/fukushima/0001_5/002291.php
ーーーーー
福島報告 (2012年02月11日)
除染モデル事業に同行してわかったこと
報告:藍原寛子氏(医療ジャーナリスト)
神保哲生
今日は2012年2月9日木曜日です
今週も藍原さんは福島の方にいらっしゃいますので、
インターネットで音声をつなげて、福島との二元中継でお送りしたいと思います。
広野町・大熊町
藍原
今日取材をしてきたんですけれども、
福島県内の原発地域の方で、国と内閣府が発注した除染モデル事業がおこなわれていますて、
その内容を報道機関に公表されたものですから、参加して中の様子を見てきました。
神保
除染の作業を見てきたんですね
藍原
除染作業です。
除染作業なんですけれども、主には除染で出てきた、汚染土砂とか、木とか枯れ葉の処理の処理、
そういったものを、主に廃棄物作業の処理に今移っていまして、
その様子を中心に見てきました
神保
じゃ、土を削り取る作業は終わってという事ですか?
藍原
終わっています。
削り取った土をですね、大きな移送用の大きなバッグに詰めて、
それをトラックで仮置き場に運んで、積むという、そういう作業が中心になっていますね、今ね。
神保
今回の汚染土を入れるその袋ですね、ビニール袋、
あれは実際に見てみて、どんな物でしたか?材質的には。
藍原
これはちょっと現地の人もですね、
どういった素材かというのは後で調べてという事になっているんですけれども、
非常に大きいものでして、全部ぎっしりと土を詰めると大体100キロ位になるということで、
高さは1m弱、ま、1mぐらいですね。
神保
その辺は今日は映像もあるんですね
藍原
はい、映像はあります。
非常に大きなもので、一つ一つをクレーンで運んで仮置き場に置くというものです。
視察した場所なんですけれども、
神保さんの手元に地図があると思います。
広野町というところからまずスタートします。
そこから、大熊町というところに移動して、大熊町の仮置き場を視察して、

神保
大熊町は原発のすぐ下というか、ま南ですね。
藍原
そうです。
原発から1.5キロぐらいのところまで、行って見てきました。
当初はその後、田村氏の方に行く予定だったんですけれども、
ちょっと、ここ一週間ぐらい雪が多くて、道路も除雪が進んでいないという事で、
今回はキャンセルになりまして、
神保
今回は広野町と大熊町
藍原:
まず最初にちょっと映像を見ていただいて、どんな感じだったかというのをちょっとご覧ください
続きは

02.26
Sun
深夜、柏崎刈羽原発5号機建屋から煙が出ました。
柏崎刈羽原発5号機 建屋で煙
NHK 2月26日 1時45分
定期検査中の新潟県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所5号機で、
25日夜遅く、熱交換器建屋と呼ばれる施設で煙が出ていると通報があり、
消防などが状況を確認しています。
今のところ外部への放射線の影響はなく、
周辺の放射線量を測定するモニタリングポストに異常な値は確認されていないということです。
東京電力によりますと、25日午後11時半すぎ、柏崎刈羽原子力発電所5号機で、
原子炉建屋などに送る水を海水で冷やす熱交換器建屋にある設備で異常があったことを示す警報装置が作動しました。
東京電力で確認したところ、この施設から煙が出ているのが見つかったため、消防に通報したということです。
このため消防車9台が出て、状況を確認しています。
東京電力や新潟県によりますと、5号機は定期検査中で原子炉の運転は止まっていて、
今のところ外部への放射線の影響はないということです。
また、周辺の放射線量を測定するモニタリングポストに異常な値は観測されていないということです。
この状況の中で、新潟に足を運ぶ東電社長↓の記事
「柏崎刈羽原発稼働のお願いのためには何度でも足を運ぶ」東京電力西沢俊夫社長
柏崎刈羽原発:差し止め提訴へ 「安全対策、公の場で問う」
弁護団、被害の甚大強調 /新潟
毎日新聞 2012年2月23日 地方版
県内の弁護士を中心とした「脱原発新潟県弁護団」が22日、
4月にも東京電力を相手取り、東電柏崎刈羽原発の運転差し止めを求め民事訴訟を起こすと発表。
新潟市内で開いた記者会見で、弁護団長を務める和田光弘弁護士は
「柏崎刈羽原発でもし事故が起きれば、首都圏にも被害が及ぶ」と懸念。
同原発再稼働阻止に向け「どんな安全対策を取っているのか、公開の場で問いたい」と訴えた。【川畑さおり】
訴訟では、東日本大震災による福島第1原発事故を受け、
耐震性など設備の危険性や地盤問題、放射能被害の深刻さや甚大性、
東電の運転管理能力などを論点に運転差し止めを訴える方針。
弁護団では原告のほか、訴訟を支える市民団体も結成し支援者を募る。
弁護士有志が昨年8月ごろから、情報収集や勉強会を開くなどして、準備を進めてきた。
弁護団は現在35人。
79年に地元住民らが国に対して柏崎刈羽原発の1号機設置許可取り消しを求めた
行政訴訟時の弁護団メンバーも加わっている。
同原発は現在、中越沖地震(07年)の影響や定期検査により1~5号機と7号機が停止中。
3月26日には6号機が定期検査に入り、全7基が停止する予定。
泉田裕彦知事や柏崎市の会田洋市長は再稼働に向けて慎重な姿勢を示しており、再稼働への見通しは立っていない。
同原発を巡っては、米国のスリーマイル島原発事故発生直後の79年7月、
地元住民が国を相手取り、1号機の設置許可取り消しを求めて新潟地裁に提訴した。
1、2審とも住民側が敗訴し、2009年に最高裁が上告を棄却し、住民側の敗訴が確定した。
弁護団は3月3日、新潟市中央区の万代市民会館で市民集会を開く。
問い合わせは、同弁護団事務局(025・229・0152)。
02.25
Sat
東京電力の記者会見で日隅一雄さんが質問をされているところを何回も拝見しました。
声がとても苦しそうな日もありました。
今回のたねまきジャーナルでのお声は、お元気そうに聞こえます。
事故直後は記者もみな「メルトダウン」していると思っていたとのこと。
それがいつの間にか、たくみに選ばれた言葉を操ることによって
国民の元に届く事がなかったという現実についてのお話しです。
ーーーーー
・東京電力記者会見 事故直後~現在
・医者からの宣告
・事故直後の会見を振りかえって
・消えた「メルトダウン」
・一貫して行われた「言葉選び」作戦
・メディアはなぜ「メルトダウン」と報道しなかったのか
・SPEEDI に見る、巧みな情報の扱い方
・驚き!怒りのない、上品な記者会見
・官僚の強い意志
・もしも、これがヨーロッパだったら?
「検証!福島原発事故記者会見」 日隅一雄さん
2012年2月22日
たねまきジャーナル、今日の特集です
近藤さん、さきほどから原発事故後の日本の対応について、
「何と情けない事だなぁ」との言葉が出ておりますけれども、
この後ですね、具体的にどういう事だったのかという事を、
つぶさに見てこられた方のお話しを伺わせていただこうと思っております。
今日のテーマは
「検証!福島原発事故記者会見」と題してお送りいたします。
これからお話しを伺う方は弁護士さんでいらっしゃるんですが、もともと新聞記者さんなんですよ。
で、その後,弁護士に転じられて、人権問題なんかもやってこられた弁護士さん。
そして現在はインターネット新聞という形で、編集長として発信もしていらっしゃる、
ですから、取材し、発信する弁護士さんと申し上げたらいいかもしれません。
弁護士の日隅一雄さんです。
水野:日隅さ~ん、こんばんは。
日隅:こんばんは。
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・子どもが死んでいく
・劣化ウラン弾ってなんですか?
・劣化ウラン弾による子どもへの影響
・アフガニスタン医療の現状
・何も知らされない アフガニスタンの国民
・アメリカと劣化ウラン弾 国際的批判は?
・「テロとの戦い」アメリカが戦争をする理由
・アメリカ「無人空爆」ゲーム気分で人を殺す
・条約で禁止されても守らない国
・西谷氏取材報告会のお知らせ
「劣化ウラン弾の被ばくに苦しむアフガニスタンの子どもたち」
2012年2月23日 たねまきジャーナル
アフガニスタン取材から帰国直後
ジャーナリスト・西谷文和さん
千葉:
ラジオニュースたねまきジャーナル特集の時間です
「劣化ウラン弾の被ばくに苦しむアフガニスタンの子どもたち」というテーマで
放射性物質ウランから作られる劣化ウランという、砲弾の被害について考えます。
ゲストはアフガニスタン取材から先週帰国したばかりのジャーナリストの西谷文和さんです。
では早速お話しを伺っていきますけど、
今回の取材は何時から、アフガニスタンのどこに行って来られたんですか?
西谷:
2月1日から16日までなんですが、おもにはアフガニスタンの首都カブールで取材をして、
あと、北部のマザリサリフという、そういう町も行きましたけれど、
まぁ、主体はカブールで避難民キャンプだとか病院を取材しました。
千葉:
正直ですね、アフガニスタンのテロとの戦いっていうのはですね、
アルカイダのビンラディン容疑者が殺害されてから、もう終わったかの印象があるんですけれど、
まだ、その状況ではないんですか?
西谷:
タリバンが復活していましてね、
米軍はまだ、パキスタンとアフガニスタンの国境辺りを連日の様に空爆していますので、
なんていうんですかね、際限なく続けて欲しくないんですけれども、
まだ、もうちょっとやるつもりですね。
千葉:
という事はたとえば治安とかね、そういった事というのはまだひどい状況なんですか?
西谷:
一応今、米軍とタリバンが和平プロセス、和平をやろうとしていますので、
今年に入って大分治安はよくなっているんですが、この会議が決裂しますとまた悪くなると思います。
去年は私、1週間に2回ぐらい自爆テロを見ましたから
でもそういう意味では、今年はまだましです。
千葉:でも、もう、国際的な治安部隊は帰国の方向に向かって動いているような状況なんですよね
西谷:徐々に撤退を始めています、しかしまだいますから、米軍を狙ったテロもまだいます。
子どもが死んでいく
千葉:そこで暮らしている市民の方々の暮しってどうなんですか?食べ物とかは?
西谷:
いやね、ものすごく寒いんですよ。マイナス20度まで下がりましてね、私も風邪をひいたんですが、
で、雪の中で難民キャンプ、テントでしょ。
だから、1月だけでも一つの難民キャンプで10人20人と子どもが死んでいきます。
千葉:あらーあらららら~そんなに気候が厳しい状況なんですか・・
西谷:
そうです。標高1800メートルですから、日本でいえば信州みたいな感じのところに首都がありますから、
だから冬の寒さはハンパじゃないです。
千葉:そこで言ったらテント1枚で難民キャンプで過ごしている人たちがいっぱい居るという事ですね
西谷:
だから、肺炎と低体温で死にますね
特に2歳児、3歳の子どもが死にます。
千葉:あ・・・・藤田さんいかがですか?
藤田:
そうですね、私もアフガンは一回行った事があるんですが、
それは10月でしたんでそんなに寒くは無かった
西谷:あ、一番いい時期ですね
藤田:
はい
しかしそれにしても非常に乾燥地帯で、
日本人なんかにとっては非常に厳しい自然条件ですよね
西谷:はい
藤田:それがマイナス20度となると、本当に過酷な
西谷:
そうですね。で、くアンプが出来て5年経っているんですけれど、
まだ、いまだにテントなんですよ
藤田:あぁ・・・
西谷:
本来パレスチナとかですとね、
ちゃんと、石積みの家を作ったりとか仮設の住宅を作ったりとかするんですけれど、
全くそんなのは無いです。
国際支援が届いていないんですよ
千葉:
・・・・・・・じゃ、・・ずーっとその過酷な環境で過ごす事を強いられ続けてきているんですね
西谷:
そうですね、だからそういう意味では国連も、NGOも手が届かないので、
ま、今回は毛布を配りましたけれども、ものすごく感謝されましたけれども、
でも、毛布が全然足りない、
一つのキャンプに600セット、もう一つは400位で、大体1000ぐらい届けましたけれど、
でも、難民が増えてますのでね、全然足らないと思います
千葉;キャンプ一つで何人ぐらいいるような状況なんですか?
西谷:
そうですね、1万人超えたんじゃないですかね、最大のキャンプはね。
ここ2~3年で大分増えました。
千葉:
あの、そんな状況の中なんですけれども、
今日特にお聞きしたいのは、放射能兵器の劣化ウラン弾の話なんですけれども、
日本でもね、福島原発の事故がおきまして、
放射性物質の被害というものに日本人が向き合うろうになったんですけれども、
その、わたし達にとって本当に人ごとじゃないっていう感じなんですが、
これ、イラク戦争で劣化ウラン弾が使われたっていう話は知っているんですが、
あくまでも使われているんですね
西谷:
ハイ、アメリカはもう90年代殆どの戦争で使っていますんで、もちろんアフガニスタンでも使っています。
2001年から空爆を続けていますので、
もともと劣化ウランというのは対戦車用に開発された兵器でありまして、
戦車の装甲をズドンと貫く、アメリカとしては非常に有効な兵器なので、
ボスニアでも使いましたし、コソボでも、イラクでも、アフガンでも使っています。
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つづく続きを読む
・劣化ウラン弾ってなんですか?
・劣化ウラン弾による子どもへの影響
・アフガニスタン医療の現状
・何も知らされない アフガニスタンの国民
・アメリカと劣化ウラン弾 国際的批判は?
・「テロとの戦い」アメリカが戦争をする理由
・アメリカ「無人空爆」ゲーム気分で人を殺す
・条約で禁止されても守らない国
・西谷氏取材報告会のお知らせ
「劣化ウラン弾の被ばくに苦しむアフガニスタンの子どもたち」
2012年2月23日 たねまきジャーナル
アフガニスタン取材から帰国直後
ジャーナリスト・西谷文和さん
千葉:
ラジオニュースたねまきジャーナル特集の時間です
「劣化ウラン弾の被ばくに苦しむアフガニスタンの子どもたち」というテーマで
放射性物質ウランから作られる劣化ウランという、砲弾の被害について考えます。
ゲストはアフガニスタン取材から先週帰国したばかりのジャーナリストの西谷文和さんです。
では早速お話しを伺っていきますけど、
今回の取材は何時から、アフガニスタンのどこに行って来られたんですか?
西谷:
2月1日から16日までなんですが、おもにはアフガニスタンの首都カブールで取材をして、
あと、北部のマザリサリフという、そういう町も行きましたけれど、
まぁ、主体はカブールで避難民キャンプだとか病院を取材しました。
千葉:
正直ですね、アフガニスタンのテロとの戦いっていうのはですね、
アルカイダのビンラディン容疑者が殺害されてから、もう終わったかの印象があるんですけれど、
まだ、その状況ではないんですか?
西谷:
タリバンが復活していましてね、
米軍はまだ、パキスタンとアフガニスタンの国境辺りを連日の様に空爆していますので、
なんていうんですかね、際限なく続けて欲しくないんですけれども、
まだ、もうちょっとやるつもりですね。
千葉:
という事はたとえば治安とかね、そういった事というのはまだひどい状況なんですか?
西谷:
一応今、米軍とタリバンが和平プロセス、和平をやろうとしていますので、
今年に入って大分治安はよくなっているんですが、この会議が決裂しますとまた悪くなると思います。
去年は私、1週間に2回ぐらい自爆テロを見ましたから
でもそういう意味では、今年はまだましです。
千葉:でも、もう、国際的な治安部隊は帰国の方向に向かって動いているような状況なんですよね
西谷:徐々に撤退を始めています、しかしまだいますから、米軍を狙ったテロもまだいます。
子どもが死んでいく
千葉:そこで暮らしている市民の方々の暮しってどうなんですか?食べ物とかは?
西谷:
いやね、ものすごく寒いんですよ。マイナス20度まで下がりましてね、私も風邪をひいたんですが、
で、雪の中で難民キャンプ、テントでしょ。
だから、1月だけでも一つの難民キャンプで10人20人と子どもが死んでいきます。
千葉:あらーあらららら~そんなに気候が厳しい状況なんですか・・
西谷:
そうです。標高1800メートルですから、日本でいえば信州みたいな感じのところに首都がありますから、
だから冬の寒さはハンパじゃないです。
千葉:そこで言ったらテント1枚で難民キャンプで過ごしている人たちがいっぱい居るという事ですね
西谷:
だから、肺炎と低体温で死にますね
特に2歳児、3歳の子どもが死にます。
千葉:あ・・・・藤田さんいかがですか?
藤田:
そうですね、私もアフガンは一回行った事があるんですが、
それは10月でしたんでそんなに寒くは無かった
西谷:あ、一番いい時期ですね
藤田:
はい
しかしそれにしても非常に乾燥地帯で、
日本人なんかにとっては非常に厳しい自然条件ですよね
西谷:はい
藤田:それがマイナス20度となると、本当に過酷な
西谷:
そうですね。で、くアンプが出来て5年経っているんですけれど、
まだ、いまだにテントなんですよ
藤田:あぁ・・・
西谷:
本来パレスチナとかですとね、
ちゃんと、石積みの家を作ったりとか仮設の住宅を作ったりとかするんですけれど、
全くそんなのは無いです。
国際支援が届いていないんですよ
千葉:
・・・・・・・じゃ、・・ずーっとその過酷な環境で過ごす事を強いられ続けてきているんですね
西谷:
そうですね、だからそういう意味では国連も、NGOも手が届かないので、
ま、今回は毛布を配りましたけれども、ものすごく感謝されましたけれども、
でも、毛布が全然足りない、
一つのキャンプに600セット、もう一つは400位で、大体1000ぐらい届けましたけれど、
でも、難民が増えてますのでね、全然足らないと思います
千葉;キャンプ一つで何人ぐらいいるような状況なんですか?
西谷:
そうですね、1万人超えたんじゃないですかね、最大のキャンプはね。
ここ2~3年で大分増えました。
千葉:
あの、そんな状況の中なんですけれども、
今日特にお聞きしたいのは、放射能兵器の劣化ウラン弾の話なんですけれども、
日本でもね、福島原発の事故がおきまして、
放射性物質の被害というものに日本人が向き合うろうになったんですけれども、
その、わたし達にとって本当に人ごとじゃないっていう感じなんですが、
これ、イラク戦争で劣化ウラン弾が使われたっていう話は知っているんですが、
あくまでも使われているんですね
西谷:
ハイ、アメリカはもう90年代殆どの戦争で使っていますんで、もちろんアフガニスタンでも使っています。
2001年から空爆を続けていますので、
もともと劣化ウランというのは対戦車用に開発された兵器でありまして、
戦車の装甲をズドンと貫く、アメリカとしては非常に有効な兵器なので、
ボスニアでも使いましたし、コソボでも、イラクでも、アフガンでも使っています。
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02.24
Fri
福島民報 論説・あぶくま抄
【県民の健康調査】日本、人類への貢献(2月1日)
18歳以下の県民の医療費を無料にする要望が、「医療制度全体の根幹に関わるので困難」と国から断られた。
目的は県民の特に子供や若い世代の健康被害を長期間検査し、被害があれば直ちに回復することと、
それを完ぺきに行うことで若い人たちが福島県内にとどまることにある。
国の補助金が目的ではない。やりくりして独自の制度を貫徹したらいい。
ことは福島県の盛衰に決定的に関わる。しつこい追及が大事だ。
医療制度全体の根幹に関わるからやれないというのは解せない話だ。
これほどの天災と人災の混在した大被害は人類の歴史に関わる一大事だ。
その被害回復と回復過程の記録という歴史的情報を人類全体が共有することは、
日本の医療制度の根幹そのものだ。
今回つくづく人々が感じたことは、
放射線による健康被害がどれほど浴びるとどんなものなのか、実は全然分かってないという事実だ。
国や国際原子力機関(IAEA)なる組織も、学会も、個別の学者も、各種研究機関も、医者も、電力会社も、
誰も彼も結局は、それぞれ説はあっても、確定的に人々を納得させる根拠ある説明はできていない。
根拠になる正確な統計や調査がないからだ。
結局いまだに各人どれを信じるかであって、確かな根拠はないに等しい。
実感的にまあ大丈夫かと自らを納得させているだけだ。
だから、いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、
健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献なのだ。
それはとりもなおさず日本のあるいは日本人の、人類に対する医療的な社会倫理的な責任で、
つまり医療制度全体のまさに根幹だ。
それを原発事故と直接関わりのない病気やけがまで無料にするのはおかしいといったレベルの
実にちまちました反論や、医療機関や医師の不足につながる懸念があるといった
自己防衛と被害妄想で反対する視野の狭い歴史観のない連中にあきれ返る。
差別の問題もそうして事実をうやむやにするところに根っこがある。
日本の発展は世界の人類への貢献であり、
そのための福島県からの電力供給は自分のためにやってきたことではない。
公共のためだ。
それが大震災をきっかけに今あだとなり、とんでもないことになっている。
責任追及とは別に、日常はそのとんでもないところから再出発しているのだ。
大迷惑を被った県民がどう立ち直り、若い人たちが成長し、生活を築き子孫を育んでいくか、
その過程を全面的に支え情報を活用していくことは必須だろう。
いわれなき差別や風評的排除は、事実が実はわからないことが全て原因になっている。
だから医療的社会文明的検証の積み重ねが必要だ。
もしそれがあれば、福島県民もいくらかでもより安心するか、あるいは根拠ある心配と対処ができる。
(前毎日新聞社主筆、福島市出身)
ーーーー
どう理解したらいいのか、よく分からない記事です
【県民の健康調査】日本、人類への貢献(2月1日)
18歳以下の県民の医療費を無料にする要望が、「医療制度全体の根幹に関わるので困難」と国から断られた。
目的は県民の特に子供や若い世代の健康被害を長期間検査し、被害があれば直ちに回復することと、
それを完ぺきに行うことで若い人たちが福島県内にとどまることにある。
国の補助金が目的ではない。やりくりして独自の制度を貫徹したらいい。
ことは福島県の盛衰に決定的に関わる。しつこい追及が大事だ。
医療制度全体の根幹に関わるからやれないというのは解せない話だ。
これほどの天災と人災の混在した大被害は人類の歴史に関わる一大事だ。
その被害回復と回復過程の記録という歴史的情報を人類全体が共有することは、
日本の医療制度の根幹そのものだ。
今回つくづく人々が感じたことは、
放射線による健康被害がどれほど浴びるとどんなものなのか、実は全然分かってないという事実だ。
国や国際原子力機関(IAEA)なる組織も、学会も、個別の学者も、各種研究機関も、医者も、電力会社も、
誰も彼も結局は、それぞれ説はあっても、確定的に人々を納得させる根拠ある説明はできていない。
根拠になる正確な統計や調査がないからだ。
結局いまだに各人どれを信じるかであって、確かな根拠はないに等しい。
実感的にまあ大丈夫かと自らを納得させているだけだ。
だから、いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、
健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献なのだ。
それはとりもなおさず日本のあるいは日本人の、人類に対する医療的な社会倫理的な責任で、
つまり医療制度全体のまさに根幹だ。
それを原発事故と直接関わりのない病気やけがまで無料にするのはおかしいといったレベルの
実にちまちました反論や、医療機関や医師の不足につながる懸念があるといった
自己防衛と被害妄想で反対する視野の狭い歴史観のない連中にあきれ返る。
差別の問題もそうして事実をうやむやにするところに根っこがある。
日本の発展は世界の人類への貢献であり、
そのための福島県からの電力供給は自分のためにやってきたことではない。
公共のためだ。
それが大震災をきっかけに今あだとなり、とんでもないことになっている。
責任追及とは別に、日常はそのとんでもないところから再出発しているのだ。
大迷惑を被った県民がどう立ち直り、若い人たちが成長し、生活を築き子孫を育んでいくか、
その過程を全面的に支え情報を活用していくことは必須だろう。
いわれなき差別や風評的排除は、事実が実はわからないことが全て原因になっている。
だから医療的社会文明的検証の積み重ねが必要だ。
もしそれがあれば、福島県民もいくらかでもより安心するか、あるいは根拠ある心配と対処ができる。
(前毎日新聞社主筆、福島市出身)
ーーーー
どう理解したらいいのか、よく分からない記事です
02.24
Fri
さっきの東電の記者会見でNHKの記者の方から質問がありました。
昨年の5月に東京電力福島第一原子力発電所で心筋梗塞で亡くなった作業員の方の
労災が認められた件についてです。
東電記者会見 2012年2月24日午後
10:14
NHK
去年の5月に福島第一の就業中に亡くなられた作業員の方が
7月に労災を申請して、今日労災が認められたという会見があると聞いているんですけれども、
労災認定が認められるケースというのはこれまであったんでしょうか?
福島第一の作業員に関してという意味で、
松本:
あの、ちょっと確認してみないと分かりませんけれども、
あの~、過去に、い、どういった労災の申請があって、
えー、労災と認められた事例があるかっていうご質問でございますとね、ちょっと確認いたします。
NHK:おねがいします。
ーーーー
5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)のなかで、
「私の夫の命は、50万円なのか」と
信勝さんの妻である大角カニカさん(53歳)は、怒りと悲しみを訴えていました。
カニカさんは大橋弁護士の協力のもと、
7月13日に、元請けの東芝が労災保険窓口に指定している横浜南労基署で手続きを行っていると、
週刊現代には書かれていましたが、その結果、やっと労災が認められたようです。
労災の主張の内容は以下のような趣旨でした。
(1)東電や東芝が、過酷な作業に従事する原発労働者を守る医療体制を十分に取っていなかったこと
(2)放射性物質が飛散する劣悪な環境の中で、重く蒸し暑い防護服を着用しながら、
精神的な緊張を強いられる作業をしていたことが死因となった、
などの理由から、労災が認められるべきだと主張する。
2012年2月24日18時8分に朝日デジタルにも
「東京電力福島第一原子力発電所の収束作業中に男性作業員が心筋梗塞について、
死亡したのは『短期間の過重な業務で身体に負荷がかかったため』であるとして、
横浜南労働基準監督署が労働災害と認定したことが24日、分かった」と報道されました。
福島第一原発内での事故後の作業としての労災認定としては、初めてのことです。
この事実に勇気をもらって、他の被害者の方にも勇気を出して告発に踏み切っていただきたいと思いました。
亡くなった作業員の方は、
静岡県御前崎市池新田、配管工大角(おおすみ)信勝さん(当時60)という方(朝日デジタルより)だそうです。
タイ国籍の妻カニカさん(53)は本当によく負けずに頑張って下さったと思います。
「労基署への申立書によると、大角さんは、
東芝の4次下請けに当たる建設会社(御前崎市)に臨時雇用された。
昨年5月13日から同原発の集中廃棄物処理施設内で、高濃度汚染水の回収や配管設置工事に従事していた」
と書かれています。
4次下請けだなんて・・・間違っていると思います。(5次も6次もあると聞くけど・・)
これじゃぁ、どれだけピンはねされているのか・・
東京電力は下請けの下請けが出来ないように、途中でピンハネされないように、
きちんと東電の責任で作業して下さる方に正規の報酬を受け取ってもらえるようにするべきだと思います。
東京電力って、やっぱり何もかもが間違っていると思う
人道的な心を少しでも取り戻してほしい。(無理なのでしょうか?)
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追記 関連ニュース続きを読む
昨年の5月に東京電力福島第一原子力発電所で心筋梗塞で亡くなった作業員の方の
労災が認められた件についてです。
東電記者会見 2012年2月24日午後
10:14
NHK
去年の5月に福島第一の就業中に亡くなられた作業員の方が
7月に労災を申請して、今日労災が認められたという会見があると聞いているんですけれども、
労災認定が認められるケースというのはこれまであったんでしょうか?
福島第一の作業員に関してという意味で、
松本:
あの、ちょっと確認してみないと分かりませんけれども、
あの~、過去に、い、どういった労災の申請があって、
えー、労災と認められた事例があるかっていうご質問でございますとね、ちょっと確認いたします。
NHK:おねがいします。
ーーーー
5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)のなかで、
「私の夫の命は、50万円なのか」と
信勝さんの妻である大角カニカさん(53歳)は、怒りと悲しみを訴えていました。
カニカさんは大橋弁護士の協力のもと、
7月13日に、元請けの東芝が労災保険窓口に指定している横浜南労基署で手続きを行っていると、
週刊現代には書かれていましたが、その結果、やっと労災が認められたようです。
労災の主張の内容は以下のような趣旨でした。
(1)東電や東芝が、過酷な作業に従事する原発労働者を守る医療体制を十分に取っていなかったこと
(2)放射性物質が飛散する劣悪な環境の中で、重く蒸し暑い防護服を着用しながら、
精神的な緊張を強いられる作業をしていたことが死因となった、
などの理由から、労災が認められるべきだと主張する。
2012年2月24日18時8分に朝日デジタルにも
「東京電力福島第一原子力発電所の収束作業中に男性作業員が心筋梗塞について、
死亡したのは『短期間の過重な業務で身体に負荷がかかったため』であるとして、
横浜南労働基準監督署が労働災害と認定したことが24日、分かった」と報道されました。
福島第一原発内での事故後の作業としての労災認定としては、初めてのことです。
この事実に勇気をもらって、他の被害者の方にも勇気を出して告発に踏み切っていただきたいと思いました。
亡くなった作業員の方は、
静岡県御前崎市池新田、配管工大角(おおすみ)信勝さん(当時60)という方(朝日デジタルより)だそうです。
タイ国籍の妻カニカさん(53)は本当によく負けずに頑張って下さったと思います。
「労基署への申立書によると、大角さんは、
東芝の4次下請けに当たる建設会社(御前崎市)に臨時雇用された。
昨年5月13日から同原発の集中廃棄物処理施設内で、高濃度汚染水の回収や配管設置工事に従事していた」
と書かれています。
4次下請けだなんて・・・間違っていると思います。(5次も6次もあると聞くけど・・)
これじゃぁ、どれだけピンはねされているのか・・
東京電力は下請けの下請けが出来ないように、途中でピンハネされないように、
きちんと東電の責任で作業して下さる方に正規の報酬を受け取ってもらえるようにするべきだと思います。
東京電力って、やっぱり何もかもが間違っていると思う
人道的な心を少しでも取り戻してほしい。(無理なのでしょうか?)
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02.24
Fri
2月になってからのみの六ヶ所村再処理工場の出来事
2月3日
試験で使う溶融炉で、溶かしたガラスが流れにくくなる不具合が生じました。
2月14日
試験で使う溶融炉で溶かしたガラスが流れにくくなった原因を突き止めるため、
固形物が詰まっているとみられる部分をドリルで削り、
そして同じ日に
日本原燃は、六ケ所再処理工場の前処理建屋で、
外気を取り込むための設備の一部が破損し、建屋内に温水約12トンが漏れ出たと発表しました。
(六ヶ所村再処理工場12トン水漏れ「外部への影響はない」
六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース))
そして、23日放射性物質を含む水が漏れたらしい。
公表されていないトラブルはもっともっとあるのかもしれないと疑いたくなるくらい
頻繁に起こる不具合。
六ヶ所村の再処理工場って、いったいどうなっているの? ʅ( ~⊖◝)ʃワカラナーイ
ーーーーー
六ケ所村の核燃再処理工場:
冷却器から放射性物質含む水漏れる /青森
毎日新聞 2012年2月24日 地方版
日本原燃は23日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の低レベル廃棄物処理建屋で、
廃ガス洗浄塔の循環水冷却器から
微量の放射性物質を含む水4リットルが漏れたと発表した。
漏れは建物内で、放射性物質は検出限界未満。環境への影響はないという。
同日午前1時15分ごろ、巡回中の作業員が冷却器のつなぎ目部分から漏えいを発見。拭き取って回収したという。
洗浄塔は工場内で使用した作業着や紙などを燃やした際に出る廃ガスから放射性物質を除去する装置。
冷却器は定期的に点検し、22日に分解点検したばかりだった。
【山本佳孝】
2月3日
試験で使う溶融炉で、溶かしたガラスが流れにくくなる不具合が生じました。
2月14日
試験で使う溶融炉で溶かしたガラスが流れにくくなった原因を突き止めるため、
固形物が詰まっているとみられる部分をドリルで削り、
そして同じ日に
日本原燃は、六ケ所再処理工場の前処理建屋で、
外気を取り込むための設備の一部が破損し、建屋内に温水約12トンが漏れ出たと発表しました。
(六ヶ所村再処理工場12トン水漏れ「外部への影響はない」
六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース))
そして、23日放射性物質を含む水が漏れたらしい。
公表されていないトラブルはもっともっとあるのかもしれないと疑いたくなるくらい
頻繁に起こる不具合。
六ヶ所村の再処理工場って、いったいどうなっているの? ʅ( ~⊖◝)ʃワカラナーイ
ーーーーー
六ケ所村の核燃再処理工場:
冷却器から放射性物質含む水漏れる /青森
毎日新聞 2012年2月24日 地方版
日本原燃は23日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の低レベル廃棄物処理建屋で、
廃ガス洗浄塔の循環水冷却器から
微量の放射性物質を含む水4リットルが漏れたと発表した。
漏れは建物内で、放射性物質は検出限界未満。環境への影響はないという。
同日午前1時15分ごろ、巡回中の作業員が冷却器のつなぎ目部分から漏えいを発見。拭き取って回収したという。
洗浄塔は工場内で使用した作業着や紙などを燃やした際に出る廃ガスから放射性物質を除去する装置。
冷却器は定期的に点検し、22日に分解点検したばかりだった。
【山本佳孝】
南相馬”黒い物質”から高濃度セシウム
モーニングバード 2012年2月24日放送

こちらをご覧ください。
こちらの黒い物質は福島原発から25キロ離れた南相馬市で見つかったものです。
実はこの物質から、1kg当たりおよそ108万ベクレルという、非常に高濃度の放射性セシウムが検出されました。
南相馬市 大山弘一市議:ここに、こう、寄せ集まってくる訳です
井口成人:あっ、この黒いの!このあたりみんなそうですか?

大山:
砂鉄みたいな雰囲気がしますけれども、もっと軽くて、
乾いてきますとね、色は黒いんですが、風で舞い飛ぶぐらいの・・・
井口:細かいものなんですね
大山:はい

福島県南相馬市の路上などで発見された黒い物質
町のいたるところに点在しているというのだが・・・
大山:
じゃ、ちょっと測ってみますね。
普通の道路のところと、この黒い物質の上に動かします。

井口:(黒い物質の上では)あ、上がりましたね。
大山:
針も振り切っているようで、(普通の道路の上に比べて)倍以上っていう事が
このモニターで分かると思いますね。
福島第一原発からおよそ25キロ。
原町区などは緊急時避難準備区域に指定され、
最も多いところでおよそ4万7000人の住民のうち3万9000人が県外などに避難。

しかし去年秋に解除され、徐々に住民が帰郷。
学校や通学路を中心に除染が行われてきた。

「フクシマの命と未来を放射線から守る会」代表世話人 小武海三郎さん:
去年11月上旬ごろだったと思うんですけれども、黒いノリ状のような物体だったと。
で、さっそく測定したら高い線量だったので。
南相馬市の市民団体が黒い物質の放射線量が高い事に気付く。
「これ、危ないですよ」

去年12月、神戸大学の山内教授に依頼し、黒い物質を測定したところ。
神戸大学 山内知也教授:
これが今回採取された「黒い汚染物質」と呼ばれるものなんですけれど、

ギザギザした構造があって、という、こんなふうな物体です。

「地衣類」の一種じゃないか、
普通に雨が降ったりした後に、サーッっとこう、生えてくる菌なんですけれどね。
おそらくそこで発生したものがいったん枯れて、
雨で水路とか、そこに集まったものが、そこが黒っぽく見えていて、
地衣類は非常に成長が速いので、カリウムを吸収するのと同じようにセシウムを摂取して、
非常に高い放射性物質になってしまった。
井口:で、ここで、なんベクレルぐらいの数値が出たんですか?

大山:1kg当たり109万(108万9600)ベクレル出ました。

山内:
環境省なんかも1kg当たり8000~10万の物については、コンクリートで固めて埋めましょうか。
それ以下ならそのまま埋めてもいいと、そんなふうな議論をしていますね。
これは100万という、もう一桁上という事になりますね。
それが街中に、こう、落ちているという、そういう事ですね。
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故では、
キノコやコケ類を食べて生息するシカやトナカイなどから高濃度の放射性物質が見つかっていた。
チェルノブイリから2000キロ以上離れたノルウエーでは
解体されたトナカイの肉から1kg当たり1万4000ベクレルの放射性物質が検出されたという。
今回の測定結果を受けて、大山市議たちは南相馬市に再調査を依頼。
井口:市の方で何か色々と調査をして下さったという事ですけれども、どういう結果になりましたか?

南相馬市災害対策担当 林秀之理事:
今のところ、同じ黒い物質と思われるもの、これを採取いたしまして、
17日に、ま、あの、セシウムだけですけれども検査をしたところです。
井口:数値的にはどんな感じになりましたか?
林:
数値的には1kg当たり71万8000ベクレルというふうな事です。
放射線量は
高さ1m 1.29マイクロシーベルト/h
高さ1㎝ 8.7マイクロシーベルト/h
南相馬市では調査結果を受け、東京大学のアイソトープ総合センター長児玉龍彦教授に見解を求めた。
林:
児玉教授の見解ですけれども、
「市民の不安を取り除くために除染を推進していくことが求められます」ということですから、
下この見解に基づいて、除染を進めていきたいというふうに考えます。
井口:108万ベクレルを超える放射性物質が出たという話を聞きましたか?

初めてです。
住んでていいのかなって思っちゃいますよね。
実際そういう連絡、って言うか、もう、テレビでも聞いてないですし、
私も子どもがいるので、やはり子供のことを考えると、
そういう状態では、もうここには住める状態ではないと思います。

大丈夫だから戻って来いというわりには、
全然ちゃんとした事が出来ていないから、本当に安心して、
本当は出来ればここには住みたくないんですけれども、
やっぱり、仕事とか、そういうねぇ、事を考えると、やむを得ないんですよね。
南相馬市の住民
「あり得ないというか、
分かっているんだったらもっと早く公表していただきたいし、
どうするのかって言う感じですよね
もっとはやく。
結局除染しても何も変わらない訳じゃないですか、山とか木とか。
で、結局家ばっかり除染しても雨が降ったり風が吹いたりしたら
この木に残っている放射性物質がまた同じだから何も変わらないし」
井口:
南相馬市の、じゃぁ全体を除染しなければいけない訳ですが、
除染計画はどうなっているんですか?
南相馬市市議 大山:
2年半をかけて山の線量が高いところからやってくるというんですよ。
で、こういう市街地は、ま、順送りで、
今年の7月とか来年の始めとか来年の8月、再来年までこうなっているんです。
今まさにですね、子どもたちが通学している、そして危険意識もない。
除染一辺倒で除染すれば解決する、で、復興でね、皆さん目指しましょう、と。
その前に子ども達とかね、住民の 安全を考える意味で、
やはり危険な事はすばやく対処していただいて、それを解消する手立てを打てないところに
私は危機感を持っています。

神戸大学教授 山内:
これから春一番が吹く、2番が吹くという事になるんですけど、
簡単にこう、飛散すると思うんですよね。
で、一部が家の中に入ってくるかもしれない、靴の裏にくっついて家についてくるかもしれない、
そういうふうな事をやっぱり心配しないといけないんじゃないかなと思います。
ーーースタジオ

羽鳥:チョット今見た感じだと分かりづらいですね、気づかないですね
井口成人:
そうですね、ちょっと見では分かりづらいんですけれど、
よく聞いて見ると明らかに黒いものがあるんですね。
で、こちらの写真を見てもらいたいんですが、これは駐車場の写真なんですよ。
で、ここに車が止まっていたんです。白いところへね。

で、「放射性物質が来るんで避難して下さい」って、車を置いたまま避難したんですね。
6カ月経って戻ってきたら、車の無いところは周りが全部黒くなっているのね。
町中いたるところでこういう状態があるんです。
羽鳥:路面がぬれているんじゃなくて、今紹介した黒いのが全部付いているっていう事ですか?
井口:そうですね
羽鳥:アッ・・・・・・
井口:
これ(車が止まっていたところ)が普通のアスファルトなんですが、
放射性セシウムが降ってきて、
それだけだと分からないんですが、その地衣類と結合して周りが黒くなっているんですね。
羽鳥:はぁ・・・・
井口:
で、6カ月経って人が戻ってきて、車が走る、スタッドレスタイヤになる、わいふが通る、人が歩く、
だんだんこれが剥がれてきてですね、そして、道路のはじっことか、
あるいは排水溝のはじっこに、こういう形で溜まってくる訳ですね。

羽鳥:粉状になっているという事ですか?
井口:
そうです。雨が降っていればジトッとしていますけれども、乾けば粉状ですからね。
で、実際測ってみるとそこの方が他の場所の2倍3倍という事になっているんです。
羽鳥:
10万ベクレルで埋めなきゃいけない時にコンクリートで固めるっていうのが100万!?
井口:この108万ベクレルってどういう事か?って先生に聞いたら、

「ドラム缶に詰めるなどして処理しなければならない程危険なものなんです」と。
そしてみなさんが心配している、先生も心配しているのは、
春になって乾いて風が吹くと飛びますよね。
そうするとそれを吸いますよね。
「内部被ばくの可能性もある、心配もあるんだ」と。
「それぐらい危険なんですよ」というんですけれども、放置されたままになっている。
羽鳥:
ここを最初に除染すると、結局山からまた飛んできて同じ事だから、
山から除染しましょうと。
井口:
本格除染が始まったら、山の方からだんだん住宅地の方へという事になるんですね。
羽鳥:
う~~ん、これは一茂さんどうですか?
通勤通学、生活するところの下に、こういうものが今一面にパーッっとなっていると、
これは怖いですよね、ちょっと。
長嶋一茂:
VTRの保護者の方達も言っていた事が全てじゃないですか?
情報が遅いと、情報も信用できないと、何で早く言ってくれないんだと。
子どもたちはどうするんだと、本当にね、切実な思いを
今ぼくもVTRを見させていただいて、すこし離れたところに今僕はいるんだけど、
当人たちは「どうしたらいい?」って怒りを通り越していると思いますよ。
鳥羽:そうですよ、本当にどうしたらいいんだ?ってことでね
一茂:
もう怒っている場合じゃないんですよね。
子どもたちが内部被ばくだって言われちゃうと、どうするんだって言ったときにどうしようもできない、
その経済的に恵まれていてね、じゃぁ引っ越せればっていう人はいいんだろうけど、
そうじゃない人がね、ほとんどな訳ですから。
鳥羽:さっきの人だって「出来れば住みたくないけれど仕事を考えたら」っていう、
一茂:そうなんですよ
鳥羽:
後は「戻りたいけど」っていうのに「これじゃちょっと戻れないな」って思う人もいるでしょうし、
どうなんでしょうね
藤巻幸夫:
対応方法っていうか、普通であると危険管理システムみたいなものがあって、
どういうデータがあったら、どういう基準に基づいてどう行動するかっていうのを決めないと、
毎週のようにこういう話がでてきて、それはその場で収まっていくような形で、
全然こう、システムっていうか、本当に行動体系がまるでなくて、
これ大丈夫なんですか?って本当。
住民の方は本当に可哀想ですよね。
一茂:
VTRで、児玉さんでしたっけ、この間ここでも紹介された教授の方。
今回の山内教授も、これだけ危険だって言っているんだから、
やれることからまず早く、今日からやるべきだと思うんですよ。
井口:
で、市(南相馬市役所)に聞いてみました。そうしたら、
「まず除染を最優先でやります」
「2年半の間に線量の高い山から除染する」と。
藤巻:優先順位だと山から先になるんですね。
井口:
じゃぁ、除染は何時からやるんですか?と(市に)聞いてみましたら、
「まだ決まってない」と。
「業者の選定もできていない」という状態なんですね。
市民団体の人達は
「そもそも南相馬市は安全に住めるところなのか、再調査をして欲しい」
と言っているんですね。
僕が行ったところでは、子どものおもちゃがありました。
自動車が・・・ここで遊んでいるんだなと思いました。
すぐ近くにはね、サッカーボールを足で転がしている子どもがいました。
ああ、ここでサッカーやっているんだなというのをみると、
本当にここで放置していていいのかなという気になりますね。
鳥羽:
吉永さん、今回は南相馬ですけれども、
これは南相馬だけじゃなくて他のところでも同じような事が起きる可能性って高いだろうけど、
もう、確実に起きているんだろうなって、
吉永みち子
うん、やっぱり私達が知らない事がすごく多い訳ですよね。
そうすると今回も結局その地衣類という菌だか、藻みたいなものが、
それが逆にね、放射性物質がここにあるということの存在を知らせてくれている事になりますよね。
だとしたら、この情報はすごく重要な訳で、
それ以外のところにもこういうものはありませんか?と

何とかしなければ、
「ありましたね」なんて言っているだけでは、
本当に私達がここに住んでいるとおもったら、
もし私がここに住んでいたら、どういう思いで暮らさなきゃいけないのか。
たとえば、吸い込んですぐに咳込むとかね、咳が止まらなくなるとか、っていったら、
もう、大ごとになって、即対応しなければいけないんだけども、
結局放射性物質ってすぐに症状が出ないじゃないですか。被ばくをしても。
だから、それをいい事にして、
2年半かけてやる問題じゃないでしょう!と
本来なら、高いところからやるにしても、
ここだけはやらないと、もうすでに終わっていなければならない、というふうに思いますよね。
鳥羽:
大変、もちろん大変なんですけれども、
僕もちょっと行ったんです、この20キロ圏外へ。
その住んでいる人とかが「無理だな」って「出来ないよ、こんなにでっかいんだもの出来ないよ」って
もう住んでいる人はそういうふうに思っちゃっているんです。
でも何とかしないと。
井口:
そうですね、
町の人達は、今は目に見えなくても、遠い将来自分たちの体に何らかの影響が出てくるんじゃないか、
その時にはもう、因果関係が証明できないんですよという、話なんですね。
吉永:
結局除染の責任をね、誰が持つのか?っていう事をね、
ま、本来ならこれは東京電力ですよ。
だけども東京電力が除染をやりだしたらエライ事になるから、
結局はそれを市町村の行政とか国に回しちゃっているわけですよね。
で、市町村や国はお金がかかるその財源はどうするんだっていう話になる。
スピーディーに対応が全くできない。
どちらにしてもね、その責任を決めて、もう、何時までに完全にやるっていうような事をしていかないと、
私たちはこの日本に住んで、安心な環境の中に住む権利を要してないのかという事になっちゃいますよね。
だから、他人事ではないんですよね。
鳥羽:時間をかけている場合じゃないという事ですね
井口:そうですね。
・2号機の温度計、残りの二つも温度差がでたことについて
・原発は停止中でも危険?
・原発を解体するまでに圧力容器は劣化する?
・南相馬市の黒い粉
2月23日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
2号機の温度計2台の温度差、12度まで拡大
読売新聞 2012年2月23日21時08分
東京電力は23日、
福島第一原子力発電所2号機の原子炉圧力容器底部の温度計3個のうち
故障していない2個の温度差が12度まで拡大したと発表した。
同日午後5時現在、49・5度と37・1度。
東電は、故障と判断した温度計の上昇に伴い、
最大毎時17・6トンまで増やした冷却水の注水量を19日以降段階的に減らし、9トンまで戻した。
22日まで温度差はほとんどなかったが、23日午前5時には5・8度差になった。
東電は、原因が不明なため、数日傾向を監視するとしている。
フクシマの命と未来を守る会「黒い粉」記者会見
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02.23
Thu
武田先生のブログに、興味深いものがありましたので
転記します。
考える練習(2) 1年1ミリ問題
武田邦彦 平成24年2月22日
この1年。
「どのぐらいの被曝まで大丈夫なの?」ということが、さまざまなことで報道され、多くの人が迷いました。
でも、この問題は「医学」でもなんでもないのです。
被曝の知識が何もなくても、正しいことが判るという練習をしてみたいと思います。
・・・・・・・・・
解説者:「基本的には放射線の被曝はそれほど危険じゃないんだね。
これまでの研究では、1年100ミリシーベルトまで大丈夫というデータもあるんだ。」
視聴者:「そうですか?! でも、今まで放射線はとても怖いって聞いていたのですが?」
解説者:「世の中にはバカもいるからね。
特に反原発の人なんかはなにも判らないのに、危険だ、危険だと騒いでいるんだ。」
視聴者:「なにか、1年1ミリとか聞いたことがあるのですが? 日本では国民を被曝からまもる法律もあるとか?」
解説者:「人体と健康の関係はね、LNT仮説、閾値仮説、ホルミシス効果など多くの学説がある。
LNT仮説を採れば1年1ミリもあるが、閾値仮説なら1年100ミリもあるし、
ホルミシス効果から言えば被曝した方がよいということになる」
視聴者:「世界的にも被曝量で合意した量があると聞いていますが?」
解説者:「その通りだ。ICRPという機関が合ってね、国債放射線防護委員会という公的な委員会なのだが、
そこで1990年に国際的に合意している。原発の事故が起こったときには、
1年100ミリまで認めようという機運もある。」
視聴者:「なんだか判らなくなってきたので、最初の質問に戻らせていただくと、
日本の法律で決まっている量はあるのですか?」
解説者:「ある。原子炉の作業員は1年20ミリだし、
医療に携わる人の場合はそれぞれ決まりがあって、厳格に守られている。」
視聴者:「私はどのぐらいですか?」
解説者:「えっ?あなた?あなたは関係がない。
放射線の法律は放射線を出す人は機関を規制するものだから、放射線を出さない普通の人の規定はないよ。
車だって運転している人には最高速度の規定はあるけれど、歩行者にはないのと同じだ。」
視聴者:「なるほど??判ったようでどうも判らないのですが、
そうすると、私たちは被曝から守られていないということですか?」
解説者:「そんなことはないよ。最高速度の制限があるように、守られているんだ・・・
(困ったな。ついに言わなければならないか・・・でも、時間かせぎをしている間に、
放射性ヨウ素は半減期が8日だからもう無くなっているから、ごまかせたかもしれないな)
・・・1年1ミリだね。法律では。」
視聴者:「えっ!1年1ミリなんですか? 法律?! 被曝量は法律で決まっているのですか?」
解説者:「当然じゃないか。日本は法治国家だよ。それに50発以上の原発はあるし、
医療関係でも放射線をずいぶん使うのだから、国民を被曝から守る法律はあるよ。決まってるじゃないか。」
視聴者:「その法律を決める人は誰ですか?」
解説者:「最後に決めるのは国会だけれど、
最初は医者や被曝の専門家が委員会で決めて、それを官僚が法律の形にするんだ。
もちろん、委員会の医師や専門家は大きな機関の長や責任者が多いね。
その意味では当たり前だけれど法律の数値を決めるのだから
”権威ある専門家が決めた”と言っても良いんだ。」
視聴者:「その人たちが決めたのは1年何ミリシーベルトですか?」
解説者:「ん? 1年1ミリだよ」
視聴者:「えっ! 1年1ミリ?! さっき、1年100ミリと教えていただいたと思うのですが?」
解説者:「それは君。そういうデータもあるという意味だ。学問だからね。いろいろな学説があるんだよ。」
視聴者:「福島の原発事故の後、NHKを見ていても”法律で1年1ミリと決まっている”ということは
まったく聞いたことがないのですが」
解説者:「福島の原発事故は非常時だからね。法律より学問の方が大切と思ったんだろう」
・・・・・・・・・
1年1ミリ問題の場合は、政府、自治体、マスコミ、専門家は国民に真実を知らせることをできるだけ先に延ばし、
放射線が減少してきたところで正しいことに移るという作戦でした。
それは放射線が高いときに被曝させることになったのです。
専門家のごまかしの一つにこのように
「ポイントになることを言わずに、その周辺を解説する」というのも常套手段のようです。
でも、論理的に少しずつ追い詰めることはできます。
この場合は「法律はあるのですか?」の一発です。
なお、政府が盛んに「従わなければならない上司」のように口にしていたICRPという組織は
グリーンピースやシーシェパードなどと同じようなNPO(任意団体)です。
政府がICRPに従うなら、シーシェパードに従って捕鯨を中止する必要があります(実にバカらしい!)。
ーーーー武田先生のブログここまで
音声が付いていましたので
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音声を書き出しました
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転記します。
考える練習(2) 1年1ミリ問題
武田邦彦 平成24年2月22日
この1年。
「どのぐらいの被曝まで大丈夫なの?」ということが、さまざまなことで報道され、多くの人が迷いました。
でも、この問題は「医学」でもなんでもないのです。
被曝の知識が何もなくても、正しいことが判るという練習をしてみたいと思います。
・・・・・・・・・
解説者:「基本的には放射線の被曝はそれほど危険じゃないんだね。
これまでの研究では、1年100ミリシーベルトまで大丈夫というデータもあるんだ。」
視聴者:「そうですか?! でも、今まで放射線はとても怖いって聞いていたのですが?」
解説者:「世の中にはバカもいるからね。
特に反原発の人なんかはなにも判らないのに、危険だ、危険だと騒いでいるんだ。」
視聴者:「なにか、1年1ミリとか聞いたことがあるのですが? 日本では国民を被曝からまもる法律もあるとか?」
解説者:「人体と健康の関係はね、LNT仮説、閾値仮説、ホルミシス効果など多くの学説がある。
LNT仮説を採れば1年1ミリもあるが、閾値仮説なら1年100ミリもあるし、
ホルミシス効果から言えば被曝した方がよいということになる」
視聴者:「世界的にも被曝量で合意した量があると聞いていますが?」
解説者:「その通りだ。ICRPという機関が合ってね、国債放射線防護委員会という公的な委員会なのだが、
そこで1990年に国際的に合意している。原発の事故が起こったときには、
1年100ミリまで認めようという機運もある。」
視聴者:「なんだか判らなくなってきたので、最初の質問に戻らせていただくと、
日本の法律で決まっている量はあるのですか?」
解説者:「ある。原子炉の作業員は1年20ミリだし、
医療に携わる人の場合はそれぞれ決まりがあって、厳格に守られている。」
視聴者:「私はどのぐらいですか?」
解説者:「えっ?あなた?あなたは関係がない。
放射線の法律は放射線を出す人は機関を規制するものだから、放射線を出さない普通の人の規定はないよ。
車だって運転している人には最高速度の規定はあるけれど、歩行者にはないのと同じだ。」
視聴者:「なるほど??判ったようでどうも判らないのですが、
そうすると、私たちは被曝から守られていないということですか?」
解説者:「そんなことはないよ。最高速度の制限があるように、守られているんだ・・・
(困ったな。ついに言わなければならないか・・・でも、時間かせぎをしている間に、
放射性ヨウ素は半減期が8日だからもう無くなっているから、ごまかせたかもしれないな)
・・・1年1ミリだね。法律では。」
視聴者:「えっ!1年1ミリなんですか? 法律?! 被曝量は法律で決まっているのですか?」
解説者:「当然じゃないか。日本は法治国家だよ。それに50発以上の原発はあるし、
医療関係でも放射線をずいぶん使うのだから、国民を被曝から守る法律はあるよ。決まってるじゃないか。」
視聴者:「その法律を決める人は誰ですか?」
解説者:「最後に決めるのは国会だけれど、
最初は医者や被曝の専門家が委員会で決めて、それを官僚が法律の形にするんだ。
もちろん、委員会の医師や専門家は大きな機関の長や責任者が多いね。
その意味では当たり前だけれど法律の数値を決めるのだから
”権威ある専門家が決めた”と言っても良いんだ。」
視聴者:「その人たちが決めたのは1年何ミリシーベルトですか?」
解説者:「ん? 1年1ミリだよ」
視聴者:「えっ! 1年1ミリ?! さっき、1年100ミリと教えていただいたと思うのですが?」
解説者:「それは君。そういうデータもあるという意味だ。学問だからね。いろいろな学説があるんだよ。」
視聴者:「福島の原発事故の後、NHKを見ていても”法律で1年1ミリと決まっている”ということは
まったく聞いたことがないのですが」
解説者:「福島の原発事故は非常時だからね。法律より学問の方が大切と思ったんだろう」
・・・・・・・・・
1年1ミリ問題の場合は、政府、自治体、マスコミ、専門家は国民に真実を知らせることをできるだけ先に延ばし、
放射線が減少してきたところで正しいことに移るという作戦でした。
それは放射線が高いときに被曝させることになったのです。
専門家のごまかしの一つにこのように
「ポイントになることを言わずに、その周辺を解説する」というのも常套手段のようです。
でも、論理的に少しずつ追い詰めることはできます。
この場合は「法律はあるのですか?」の一発です。
なお、政府が盛んに「従わなければならない上司」のように口にしていたICRPという組織は
グリーンピースやシーシェパードなどと同じようなNPO(任意団体)です。
政府がICRPに従うなら、シーシェパードに従って捕鯨を中止する必要があります(実にバカらしい!)。
ーーーー武田先生のブログここまで
音声が付いていましたので
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・クウェートが福島原発事故を受け原発計画を止めた事について
・米国原子力規制委員会が公表した内部文書について
2月22日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
クウェート:原発断念 福島事故で安全性疑問視
毎日新聞 2012年2月22日 15時00分
【クウェート市・前田英司】
日本などと原発分野で協力を進めてきたペルシャ湾岸のクウェートが
昨年3月の東京電力福島第1原発事故を受けて、原発建設を断念したことが21日、分かった。
地元当局者らが毎日新聞などの取材に明らかにした。
世界有数の産油国クウェートは発電や海水淡水化を化石燃料に依存しており、
代替策として原発導入計画を追究していた。
しかし、現時点では原発の安全性を確保できないとの判断から、
国家元首のサバハ首長が原子力委員会を解体した。
クウェートは1970年代に原発の研究・開発に着手した。
79年3月のスリーマイル島原発事故(米ペンシルベニア州)で中断したが、
その後の世界的な「原子力回帰」の流れの中で、09年3月に原子力委員会を設立。
原発建設に向けた予備調査を続ける最中に福島原発事故が起きた。
クウェートは10年9月に日本と原発に関する協力文書に署名したほか、
米国やフランス、ロシア、韓国とも同様の協定や覚書を交わしている。
5基前後の原発を建設して、30年までに全発電量の約20%を原発でまかなう計画だった。
外交筋によると、原子力委員会は福島原発事故後、原発計画を一時的に凍結し、
安全対策の強化を踏まえて計画を再開しようと関係者に働きかけていた。
しかし、反原発世論の高まりを受け、
サバハ首長が昨年7月に原子力委員会を解体する首長令を出し、原発断念が一気に決まった。
ただ、国立科学研究所が原子力委員会の後を継ぎ、主に医療分野での原子力利用を研究しており、
将来的に研究用原子炉が建設される可能性はある。
国立科学研究所のオサマ・サエグ研究員は「3~5カ月以内に(今後の方向性の)調査を始めたい」
との見通しを示した。
中東ではイランが核開発を続ける一方、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)も原発建設に意欲的だ。
米当局 メルトダウン想定して対応
NHK 2月22日 19時30分 動画あり
アメリカ原子力規制委員会は、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生直後の委員会内部のやり取りを記録した議事録を公表しました。この中では、アメリカ当局が、事故発生から5日後には、最悪の事態を想定すると1号機から3号機までの3つの原子炉がすべてメルトダウンする可能性もあるとして、日本政府が付近の住民に出した避難・屋内退避指示よりも広い範囲の勧告を行うよう提起していたことが分かりました。
アメリカ原子力規制委員会は、21日、東日本大震災が発生した去年3月11日から10日間にわたる、委員会内部の電話などによる緊急会議のやり取りを記した3000ページ以上にわたる議事録を公表しました。
それによりますと、事故発生から2日後のアメリカ東部時間12日には、福島第一原発の敷地内の周辺でセシウムなどが検出されたことが分かったことから、少なくとも原子炉内部で部分的な炉心損傷が起きている可能性があるなどとして、発電所から半径50マイル=およそ80キロ圏内に避難勧告を出すべきはないかと、幹部が原子力委員会に対して進言していたことが分かりました。
さらに、16日には、原子力規制委員会のヤツコ委員長が、最悪の事態を想定すると、1号機から3号機までの3つの原子炉がすべてメルトダウンする可能性もあると指摘し、また、ボーチャード事務局長が、「同じ事態がアメリカ国内で発生すれば、原発から50マイル以内には避難勧告を出すのが妥当だと思われる」と述べて、日本政府が福島第一原発の付近の住民に出した半径20キロ圏内の避難指示、20キロから30キロ圏の屋内退避指示よりも広い範囲の勧告を行うよう、委員会に提起していたことが分かりました。
今回、公表された議事録は、アメリカの規制当局が福島第一原発の事故を受けてどのような初動対応を行ったかを示す資料だけに、関心を集めるものとみられます。
錯そうする情報
今回公開された議事録からは、事故直後の情報の錯そうぶりも伝わってきます。3月16日の早い段階では、東京で対応に当たっている専門家チームのメンバーが、「東京電力から、4号機の使用済み燃料プールに水が残っていないとの情報を得た」として、とにかく注水を急ぐべきだとしています。しかし、ヤツコ委員長らが、50マイル圏内の避難勧告を出すと決めたあと、同じ日の遅い時間になって、「東京電力は、燃料プールに水が残っていないとは言っていない」という情報がもたらされ、委員長が、正確な情報を改めてスタッフにただす様子もうかがえます。
専門家チームのカスト代表は、「東京電力が扱うには、あまりに問題が大きすぎる」と漏らし、日本側との間で、情報が錯そうしていたことをうかがわせています。
議事録とは
公開された議事録は、原子力の安全規制を担当する原子力規制委員会が、アメリカとして、東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応を検討するために開いた電話会議などの内容を記録したものです。議事録は、アメリカの情報公開法に基づいて公開され、事故が発生した3月11日から20日までの10日分、合わせて3200ページ余りに上ります。
議事録には、原子力規制委員会のトップであるヤツコ委員長と、日本に派遣されていた担当者などとの間で交わされたやり取りが詳細に記され、日本側から得られた福島第一原発に関する情報などを基に、委員会が日本に滞在するアメリカ人の避難などを検討していった様子がうかがえます。一方、議事録では、日本にいる担当者と当時の北澤防衛大臣ら防衛省幹部とのやり取りを記した部分など一部が黒く塗りつぶされ公開されていません。非公開の理由について、委員会側は、「外国からもたらされた情報で機密に当たる」と説明しています。
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02.22
Wed
何が何でも再稼働
再稼働するためならばどんなことだってやっちゃうもんね
辻褄なんか合わなくたっていいし、
安全なんか関係ない
こんな政府にだれがしたの?
なんでこれほどまでに再稼働がしたいんだろうか?
後藤さんじゃないけれど、
もっとちゃんと審議して、安全を確保できるまでじっくり時間を作ったっていいと思うんだけどな~
やっぱり、責任取らなくって、刑務所入んなくて済むと思うから
こんなデタラメな発言が出来るんだろうな。
デタラメ政治家もデタラメ原子力委員会も、デタラメ保安院も
デタラメ学者もデタラメ電気会社もデタラメメディアもデタラメ財界も、どんどん刑務所に入れちゃえば
もうちょっとまじめに考える人が増えるかもしれない。
ーーーー
「班目発言」火消しに躍起 政府 再稼働の妨げ、懸念
東京新聞 2012年2月22日 朝刊
原発の再稼働条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価に関して、
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が
「安全性の評価としては不十分」と発言したことを受け、
関係閣僚は二十一日、火消しに追われた。
「班目発言」が今後の再稼働判断の妨げになりかねないとの判断からだが、
国民が不安視する再稼働をめぐって、政府内の発言は迷走している印象だ。 (関口克己)
藤村修官房長官は同日の記者会見で、
班目氏の発言について
「再稼働は総合的に政治が判断する。
班目氏も一次評価で再稼働を判断する政府方針を否定しないと言っている」
と述べ、沈静化に躍起になった。
政府は、再稼働の手続きについては
(1)耐震性に余裕があるかないかを判断する一次評価を電力会社が行う
(2)経済産業省原子力安全・保安院がそれを「妥当」かどうかを判断する
(3)原子力安全委がその評価をチェックした上で、
最終的に野田佳彦首相と関係閣僚が政治判断する-としてきた。
チェック役を果たす立場の安全委のトップが、一次評価のあり方に疑問符を付けるとなれば、
政府が目指す再稼働に向けた流れに「待った」がかかりかねない-。
藤村氏は
「安全を判断するのは保安院だ」と強調。
細野豪志原発事故担当相も会見で
「安全委は再稼働の可否のような実質的な判断をする機関ではない」と指摘し、
再稼働に対する安全委の関与を薄めるかのような発言を繰り返した。
政府が発言の沈静化を急ぐ一方で、再稼働への不安は強まるばかりだ。
藤村氏が重視する保安院にしても、
東京電力福島第一原発事故当時にトップを務めた寺坂信昭前院長は十五日に開かれた国会事故調査委員会で
「(保安院の能力は)専門性や知見、習熟度において、米国などと比較すると十分でない」
と述べており、
保安院の判断に対する信頼は揺らいでいる。
首相は昨年九月の所信表明演説で、再稼働の条件を
「安全性を徹底的に検証・確認する」と掲げたが、その看板は色あせてきた。
再稼働するためならばどんなことだってやっちゃうもんね
辻褄なんか合わなくたっていいし、
安全なんか関係ない
こんな政府にだれがしたの?
なんでこれほどまでに再稼働がしたいんだろうか?
後藤さんじゃないけれど、
もっとちゃんと審議して、安全を確保できるまでじっくり時間を作ったっていいと思うんだけどな~
やっぱり、責任取らなくって、刑務所入んなくて済むと思うから
こんなデタラメな発言が出来るんだろうな。
デタラメ政治家もデタラメ原子力委員会も、デタラメ保安院も
デタラメ学者もデタラメ電気会社もデタラメメディアもデタラメ財界も、どんどん刑務所に入れちゃえば
もうちょっとまじめに考える人が増えるかもしれない。
ーーーー
「班目発言」火消しに躍起 政府 再稼働の妨げ、懸念
東京新聞 2012年2月22日 朝刊
原発の再稼働条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価に関して、
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が
「安全性の評価としては不十分」と発言したことを受け、
関係閣僚は二十一日、火消しに追われた。
「班目発言」が今後の再稼働判断の妨げになりかねないとの判断からだが、
国民が不安視する再稼働をめぐって、政府内の発言は迷走している印象だ。 (関口克己)
藤村修官房長官は同日の記者会見で、
班目氏の発言について
「再稼働は総合的に政治が判断する。
班目氏も一次評価で再稼働を判断する政府方針を否定しないと言っている」
と述べ、沈静化に躍起になった。
政府は、再稼働の手続きについては
(1)耐震性に余裕があるかないかを判断する一次評価を電力会社が行う
(2)経済産業省原子力安全・保安院がそれを「妥当」かどうかを判断する
(3)原子力安全委がその評価をチェックした上で、
最終的に野田佳彦首相と関係閣僚が政治判断する-としてきた。
チェック役を果たす立場の安全委のトップが、一次評価のあり方に疑問符を付けるとなれば、
政府が目指す再稼働に向けた流れに「待った」がかかりかねない-。
藤村氏は
「安全を判断するのは保安院だ」と強調。
細野豪志原発事故担当相も会見で
「安全委は再稼働の可否のような実質的な判断をする機関ではない」と指摘し、
再稼働に対する安全委の関与を薄めるかのような発言を繰り返した。
政府が発言の沈静化を急ぐ一方で、再稼働への不安は強まるばかりだ。
藤村氏が重視する保安院にしても、
東京電力福島第一原発事故当時にトップを務めた寺坂信昭前院長は十五日に開かれた国会事故調査委員会で
「(保安院の能力は)専門性や知見、習熟度において、米国などと比較すると十分でない」
と述べており、
保安院の判断に対する信頼は揺らいでいる。
首相は昨年九月の所信表明演説で、再稼働の条件を
「安全性を徹底的に検証・確認する」と掲げたが、その看板は色あせてきた。
2012年1月16日に米CBSニュースが伝えた南相馬の除染の模様です。
私はこのニュースを見て驚きました。
信じられませんでした。
除染した土の持っていき場がないからと、なんと、学校の校庭に穴を掘って、
穴の中にいる人の背丈から見たら2m~3m位の深さでしょうか?
その中に黒いビニールの袋に入ったままの汚染土をギッチリと並べて埋めようとしています。
これで、空気中の線量が下がると言っています。
本当でしょうか?
このように埋めたら、地下に浸みこんで大変な事にはならないのでしょうか?
私には分かりません。
小出先生は、やたらに埋めてはいけないと、それだけはしてはいけないとおっしゃっていました。
ここの学校の校庭の上には立ちたくないです。
ーーーーー
米CBSニュースが伝えた南相馬の除染の模様 2012年1月16日
福島第一原子力発電所の事故を引き起こした地震と津波から、すでに10カ月です。
今日、中日アメリカ大使が原発を訪問しました。
CBSのルーシー・クラフトが原発周辺の危険な立ち入り制限区域に入り、
なかなか目にすることのできない除染作業を見てきました。
政府が設定した立ち入り禁止区域の中に入るには、
バイオハザードに対応できるつなぎと、フェイスマスクを身につけなければなりません
放射線量の特に高いホットスポットを見付けられるように、
ガイガーカウンターを持っていきます。
穏やかに起伏する草地と柿の木を過ぎていきます。
ほぼ一年前に起きた原発事故のせいで9万人が避難したために、今は静かです。
私達が向かうのは、福島第一原発から10マイル(約16㎞)北の地点。
その場所で日本政府は人間が戻っても安全なレベルにするために
地域の大掛かりな除染作業をスタートさせました。
南相馬の町の除染現場にきています。
実際に土をどのように除染するかをここで見学します。
作業の目的は建物から放射性微粒子を除去するとともに、
コネチカット州の面積(約1万3000平方㎞)に相当する広さの土からその上部を取り除くことです。
放射線は依然として危険なほど高いレベルです。
彼はこの地域の線量が毎時3マイクロシーベルトであると説明しています。
他の地域と違って、ここは主に住宅地です。
マイクロシーベルトは空中の放射線量を示す単位です。

(確かに3μシーベルトと話していますが、ガイガーは1.3μを示しています)
3マイクロシーベルトであっても、許容レベルの75倍も高い数値です。
放射性セシウムは小枝や葉に溜まりやすいため、全部取り除く必要があります。
高線量になりやすいもう一つの場所が屋根です。
高圧の水で洗浄します。

(こんなやり方で除染できているのか疑問)
しかし、行政が最も頭を痛めているのは小学校の除染です

(私には、何ていう小学校か分からないけど、見る人が見れば分かりますね・・)
これらの袋には上部数センチ分の高レベル汚染土が入っています。

これから、ほかならぬ学校の敷地内に埋められる予定です。
今回は校庭に埋めます。
捨てる場所がないので、危険な廃棄物を掘り出した場所に埋めることになります

(学校の校庭にこのまま埋めてもいいんですか?)
それで空中の線量は下がります。

(何度も言いますが、埋めちゃうんですか?)
日本原子力研究開発機構の広報担当者は
「放射線量を下げることで、子どもとその親に1日も早く戻ってきてもらえるように説得したいと思います」
と語りました。

それは難しい説得になるでしょう。
年配の夫婦はリスクがあっても大抵は家に帰りたがりますが、
多くの家族は2度と戻るつもりがないと言っているからです。

立ち入り区域をでる時には全員が入念な放射能チェックを受けます。
異常は見つかりませんでした。

(こんな危険を冒してまで、除染する必要があるのか、疑問に思います)
今回見学した除染は試験的なものですが、
日本政府は今年度中に本格的な除染活動を始める予定です。
CBSニュースのルーシー・クラフトが福島からお伝えしました。
私はこのニュースを見て驚きました。
信じられませんでした。
除染した土の持っていき場がないからと、なんと、学校の校庭に穴を掘って、
穴の中にいる人の背丈から見たら2m~3m位の深さでしょうか?
その中に黒いビニールの袋に入ったままの汚染土をギッチリと並べて埋めようとしています。
これで、空気中の線量が下がると言っています。
本当でしょうか?
このように埋めたら、地下に浸みこんで大変な事にはならないのでしょうか?
私には分かりません。
小出先生は、やたらに埋めてはいけないと、それだけはしてはいけないとおっしゃっていました。
ここの学校の校庭の上には立ちたくないです。
ーーーーー
米CBSニュースが伝えた南相馬の除染の模様 2012年1月16日
福島第一原子力発電所の事故を引き起こした地震と津波から、すでに10カ月です。
今日、中日アメリカ大使が原発を訪問しました。
CBSのルーシー・クラフトが原発周辺の危険な立ち入り制限区域に入り、
なかなか目にすることのできない除染作業を見てきました。
政府が設定した立ち入り禁止区域の中に入るには、
バイオハザードに対応できるつなぎと、フェイスマスクを身につけなければなりません
放射線量の特に高いホットスポットを見付けられるように、
ガイガーカウンターを持っていきます。
穏やかに起伏する草地と柿の木を過ぎていきます。
ほぼ一年前に起きた原発事故のせいで9万人が避難したために、今は静かです。
私達が向かうのは、福島第一原発から10マイル(約16㎞)北の地点。
その場所で日本政府は人間が戻っても安全なレベルにするために
地域の大掛かりな除染作業をスタートさせました。
南相馬の町の除染現場にきています。
実際に土をどのように除染するかをここで見学します。
作業の目的は建物から放射性微粒子を除去するとともに、
コネチカット州の面積(約1万3000平方㎞)に相当する広さの土からその上部を取り除くことです。
放射線は依然として危険なほど高いレベルです。
彼はこの地域の線量が毎時3マイクロシーベルトであると説明しています。
他の地域と違って、ここは主に住宅地です。
マイクロシーベルトは空中の放射線量を示す単位です。

(確かに3μシーベルトと話していますが、ガイガーは1.3μを示しています)
3マイクロシーベルトであっても、許容レベルの75倍も高い数値です。
放射性セシウムは小枝や葉に溜まりやすいため、全部取り除く必要があります。
高線量になりやすいもう一つの場所が屋根です。
高圧の水で洗浄します。

(こんなやり方で除染できているのか疑問)
しかし、行政が最も頭を痛めているのは小学校の除染です

(私には、何ていう小学校か分からないけど、見る人が見れば分かりますね・・)
これらの袋には上部数センチ分の高レベル汚染土が入っています。

これから、ほかならぬ学校の敷地内に埋められる予定です。
今回は校庭に埋めます。
捨てる場所がないので、危険な廃棄物を掘り出した場所に埋めることになります

(学校の校庭にこのまま埋めてもいいんですか?)
それで空中の線量は下がります。

(何度も言いますが、埋めちゃうんですか?)
日本原子力研究開発機構の広報担当者は
「放射線量を下げることで、子どもとその親に1日も早く戻ってきてもらえるように説得したいと思います」
と語りました。

それは難しい説得になるでしょう。
年配の夫婦はリスクがあっても大抵は家に帰りたがりますが、
多くの家族は2度と戻るつもりがないと言っているからです。

立ち入り区域をでる時には全員が入念な放射能チェックを受けます。
異常は見つかりませんでした。

(こんな危険を冒してまで、除染する必要があるのか、疑問に思います)
今回見学した除染は試験的なものですが、
日本政府は今年度中に本格的な除染活動を始める予定です。
CBSニュースのルーシー・クラフトが福島からお伝えしました。
後藤政志:
本当のリスクというものをですね、
本来の本当の意味での危険性というものを考えていない考え方だと思います。
わたしは、そういう事は自滅への道だと思っています。
これは絶対にやってはいけない事ですね。
これは強く申し上げておきます。
で、もし仮に再稼働を指示される方がいるんでしたら、
その方は是非、ご自分が住んでいらっしゃるところとプラントの距離関係を見て下さい。
ーーーー
ストレステストの審議は最初から「何が何でも稼働する」という事が決まった上で、形式的に行われているという事は
多分誰が見ても一目瞭然だと思う。
2月21日たねまきジャーナルより
平野:結論出ていますよね。
水野:行く前からOKすることを決めている。
小出:原子力安全保安院というのは、原子力発電所の安全を守ると言う事が建前のようになってますが、
昨年の暮れに「やらせ問題」と言うのが出て明らかになったように、
保安院自身やらせを仕組んで、原子力発電所を推進するという役目を担ってきたわけですね。
後藤氏も「何のための審議なのか?」とおっしゃりながらも、
これからも必要な意見を述べるために審議会に出席して下さると、最後に明言して下さいました。
その姿が、とても頼もしく思えました。
「ストレステスト審査」こうして市民は排除された。(一部始終内容書き出し)
↑ この時も後藤さんはものすごくかっこ良かったですヽ(。◕ᆺ◕)ノ
後藤政志さんが語るストレステストの問題点 2012/02/17
原子力情報資料室
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後藤政志さんが語るストレステストの問題点 2012/02/17
原子力情報資料室
06:35
このように、原子炉の状態が不安定な訳ですが、
福島第一原子力発電所の事故の後、他の原子炉がですね、
13カ月に一回定期点検という事が法律で義務付けられていまして、今どんどん停止しております。
その中で、再稼働のためにルとレステストというものが導入されていまして
原発の安全を確認する一つの手段ということになってきたんですが、
それが今、原子力安全保安院の方で検討が行われています。
で、後藤さんがその意見聴取会という、ストレステストの意見聴取会の委員をなさっておりまして、
関西電力の大飯3号機、4号機のストレステストの最初の審査が終了したという事でしょうか、
ま、後藤さん達はそれを認めないという状況になっているのですが、
そのストレステストの意見聴取会の模様と、
個のストレステストがどういう問題を持っているかを後藤さんにお話ししていただきたいと思っています。
原子力発電所の日本版ストレステストは何故安全評価に値しないか
2012年2月17日元原子力プラント設計技術者 工学博士 後藤政志
そもそもストレステストって何だったのか?という事ですね。
もともとは福島の事故がありまして、その後、プラントを再稼働するかどうかというのがあったんですね。
その時に、法的には安全審査というのがいったん通っていますから、
事故が起ころうと何だろうと、そのまま運転が出来ちゃうわけですよね。法律的には。
だけど、福島の事故があれだけの事故を起こしておいて、
えっ!?再稼働って、とんでもないですよね。
そうすると、何かの評価をしなければならないという事で、
当時菅さんが首相だった時に「ストレステストをやるべきだ」というのを出したんですね。
それはヨーロッパでやっているやり方を日本版に焼き直してやるという事でした。
※クローズアップ2011:全原発耐性テスト 再稼働、突然「待った」
※海江田経産相、全国の原発で「ストレステスト」の実施発表
ストレステストで最低限確認して、それが通らないと再稼働は認めないよということになりまして、
ストレステストが終わるとそれが保安院に上がって、保安院から安全委員委員会から政府の方へ持っていくと。
そして政府は、大臣4名位で決めるという、そういうプロセスだったんですね。
で、そうすると考えてみていただきたいのは、
福島の事故、「これはどうしたら防げたか」というふうに考える訳ですね。
そうするとそれは政治で防げるのか?
政治家ががんばって、「いや、ここは事故が起こらないように頑張ろう」と政府が言えば済むのかどうか、
そんな事はないですね、当然。
それは政府が最終的に政治判断をするのは当然のことなんですけれども、
基本的にはそこで、本当に福島の事故を起こすかどうかという事は、
それなりの専門的判断を持ったものがせざるを得ない
誰か?っていうと、それは原子力安全委員会で、
原子力安全委員会が最終的な責任を負っている訳です。
ところが、原子力安全委員会が、どれだけそこを評価する力を持っているかというと、
人員的にも能力的にも、たとえば米国のERCあたりと比べると、全然レベルが違う訳です。
そうすると、保安院から上がってきたものを再チェックするというんですけれども、
専門家が5人ですか?原子力安全委員会は。
さらにスタッフがいるわけですけれども、それにしてもすごく限られているんですね。
で、どういうメンバーが入ったのかは分かりませんけれども、
そもそも、きちんとしたチェックが出来るかどうかという事も、怪しく見えるんです。
何故かっていうと、福島の事故に対しての対応の仕方とか、後の評価なり、
そういう事がきちんとできているかという事が、非常に疑われるからです。
安全委員会がちゃんとできるかというと、保安院から上がってきたものを安全委員会が本当に見て欲しいんですけど、
その、やってくれるかという事をですね。
今までの経過から見ると、大体追認している形になっているわけですから、
保安院から上がったものを「確認したこれでいいよ」と言っているのが、大体安全委員会の役割ですね。
そうすると、保安院は何をしているかというと、
各電力会社からストレステストの報告を受けている訳です、
ストレステストの報告書というのは各地のプラントの、プラントごと、
一基ごとに地震と津波に対しての評価をするという事をやっている訳です。
記者会見の目的
・福島原発の事故以降、日本の全原発54基のうち51基が停止中である(2月17日現在)
・日本政府は、停止中の原発の再稼働に向けて「ストレステスト」を実施してきている。
・日本政府並びに原子力安全委員会、原子力安全保安院は福島原発事故を受けて、
原発の安全性について厳格な評価をする義務を負っており、
その結果を日本国内および、全世界に向けて公表する責任がある。
これは、先月の末の記者会見の時に使った資料なんですけれども、
そもそも、これから政府が判断するにあたって、
ここにあります安全委員会、原子力安全保安院が福島の事故を受けて検査をするんですけれども、
本当に厳格な評価が出来るのか?という事を心配している訳です。
それが現実にどうだったかと言いますと、
記者会見の目的(つづき)
・しかしながら、今回の「ストレステスト」も意味が国内外に正確に伝えられていない。
・井野・後藤は昨年11月より、保安院の「ストレステスト」に対する意見聴取会の委員として発言してきたが、
私たちの主張は必ずしも正面から取り上げられてこなかった。
・「ストレステスト」をめぐる日本の原発の安全性に関する私たちの個人的見解として、
福島原発事故に関心を持っておられる世界中の人々に実情を訴えるものです。
本来、日本政府、あるいは日本の原子力安全委員会、あるいは日本の原子力関係が総体を挙げてですね、
国際的な全世界に向けてこの過去に関する評価を、再発防止に関する考え方を示す義務があるわけです。
それに対して、ストレステストなるものをやっているんですけれど、
私はその委員会の中でいくつか発言をしましたけれども、
あと、井野さんっていう方も一緒に発言をしたんですけれども、
昨年の11月からやってきていますけれども、そのストレステストの委員会の中で、
私達が主張している事が必ずしも正面から取り上げられている感じがしないんですね。
それはもちろん、「私の言う事を聞くべきである」とか、そういう事を言っているんではないんです。
私が発言したことに対して、きちんと正面から受けて、
「これはこうです、こうです」という議論になっているならば、それはそれでよろしいと思うんですね。
意見が変わってもそれは仕方がない事で。
ですけど、どうもですね、後で申し上げますけど、
出たものに対して正面から取りあげないで、一部言い訳的にやっていくところが多い印象があるんですね。
そうすると、そういう形でやりますとね、ストレステストなるもの、しかも手続き的にもですね、
2月8日の委員会、意見聴取会で、大飯3,4号機のストレステストの評価を一応閉じたとしているんですけれども、
実はその日は、2月8日はですね、
その前の時に傍聴に関する問題があって、意見聴取会に井野さんも私も出ていないんです。
※「ストレステスト審査」こうして市民は排除された。(一部始終内容書き出し)
だから、2月8日に出た時には、そうとうの前回から出ている積み残しのことがいっぱいあって、
その質疑をやっていた訳です。
でも、その質疑も全部終わらないまま、まだ、継続審議中だったんですね。
その継続審議中なのに、2月8日をもって、意見聴取会の最後のところで、保安院の市村課長が、
「これをもってとめる」という趣旨の事を言ったんですね。
わたしは、その時の言葉をその場で聞いていたんですけど、
いろんな意見がいっぱい出ていましたから、
それで、もとの素案を修正して、もう一度、再度かかるというふうに思っていたんです。
話の流れからいったらそういうふうに受け取れるんですね。
ところがそうではなくて、
「もう意見は聞いたから、あとは保安院のほうで、中でまとめて出しちゃうよ」
そういうつもりだったということなんですね。
後から分かりました。
で、そのやり方はですね、非常に私は二つの面でいけないと思っているんです。
一つはですね、
個人的な意味合いからしましては、意見聴取会の委員としては、無視された感じがするんですね。
発言して、中途であって、議論している途中で、「もういいよ」と言われている訳です。
「いいよ」という事すらも明確に言わないままそのまま出してしまうという、
そうすると、私たちは、
意見聴取会のメンバーは何のためにあそこに座っているのか?
意味が私にはわからない。
つまり、言いたい事は今言っていいけれども、それは、聞く部分は一部。
「この部分は聞くけれどもここは聞かないよ」と。
もしそうなのであれば明確にそう言えばいいんですね。
そうやるべきなんです。
私がそこで主張したのは、あの、「私の意見を全部通せ」と言っているんじゃなくて、
一応保安院との考え方と違うところがあって、他の委員の人達とも違うところがあったら、
それは、「ノー」としてですね、
こういう少数だけど意見として、・・少数とは限らないですね、合意していた人たちもいますから。
そうすると、「こういう意見、こういう意見もあった」という事を明確にして、
その範囲外のことですね、ここに関してだけ、こういう範囲に於いてはストレステストは認めたと
しかし、こういう問題点を抱えているという事を、明確にするべきなんです。
その事を表現しないで「問題なし」とやるのは欺瞞です。ごまかしていることです。
それは今までの、福島第一発電所の事故の前にやってきたやり方と全く同じです。
こんなことをしていたら福島を再現するに決まっているんです。
しかも、福島の事故の原因調査すら明確に終わっていない
これが非常に由々しき事なのですね。
日本におけるストレステスト
・福島原発事故を受けて、2011年10月より
各電力会社から「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(ストレステスト)」報告書が
原子力安全・保安院へ提出されている。
・保安院は関西電力から始めに提出された大飯原発3号機4号機のストレステスト評価結果に対して
「地震・津波への体制評価は妥当であり、燃料溶融に対しての対策が講じられている。
サイト内の燃料・冷却水等の供給可能継続時間評価やシビアアクシデント対策も妥当」との見解を示している。
で、日本版のストレステストに戻りますと、「原発の安全性に関する総合的評価(ストレステスト)」
つまり、原発の安全性に関して総合的な評価をするという事なんですね。
これはすごい話なんです。
で、じつは、私はこの第一回の委員会でも言っているんですけれども、
ストレステストのですね、この3号機4号機のストレステスト、
「地震津波への体制評価は妥当であり燃料溶融に対して対策が講じられている。
サイト内の燃料・冷却水等の供給可能継続時間評価やシビアアクシデント対策も妥当」との見解。
こうやってまとめたんですね。
で、これはですね、この総合的評価という事を見ますから、
そうすると、あらゆることを考えてね、安全性について議論がなされたように見えますよね。
ところがわたしは、
私は最初からこの意見聴取会は「総合的な安全性に関する議論をする」ということで出席しました。
そして確認もしました。
「そういうことでよろしいですね」そうしましたら、
「そういう議論でいい」と言いながら、手続き的には、もうすでにストレステストというのは
一次と二次があって、
一次は「炉心溶融まで」
それで、内容は地震津波、それぞれについての評価。
あるいはそれを組み合わせた評価をするんだと。
それで、どこまで持つかを示すんだというそういう定義で、そういう問題を扱うという事になっていますね。
そういう事で議論をしました。
その時に何を議論したかと申しますと、
地震とか津波を取り出して、ただそれを設計上の用件だけをみて、
やれ、どこがどれだけ持つとか、だけやったんでは、総合的な安全評価にならないでしょう?と、
例えば、電源が喪失してこうなったと、
そうしたら、電源の喪失に関するプロセスを追いかける訳ですから、
その時に、福島の事故のメカニズムが関係あるわけですね。
で、その時に何があったかという事を、そこを見ながら評価するという事は当然ですよね。
そうすると、今回の一つには津波、
津波一つとっても、津波がきたら、津波に対して評価をしましたというんですけれども、
津波に随伴する事象、
例えば、福島の津波を見てみますと、瓦礫がいっぱい流れてくる
瓦礫が波といっしょに来るんですね。
そうするとここ(ストレステスト)でやっている津波というのは、
「水が流れてきて当たる」と「津波の高さはどれ位」と、これだけをやっているんですね。
で、わたしはそれは、
津波に対する評価の問題もあります。どこまでっていうのがあるんですけれど、
それと同時に、津波だけじゃなくて物が流れて当たったらどうなのかと、物体とか。を、指摘しているんです。
それに対して何をやったかと言いますと、
つづきは

・「ストレステスト一次評価だけでは不十分だ」斑目委員長の発言について
・四国電力の伊方原発3号機ストレステストの耐震
「近いうちに現地に調査に行く」でも行く前から「妥当だ」と決めていることについて
・新しく4月からできる、保安院+安全委員=キセイ庁について
2月21日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
再稼働影響 懸念広がる
読売新聞 2012年2月22日
班目委員長発言「判断にぶれ」批判も
原発を再稼働させる条件とされている「ストレステスト(耐性検査)」1次評価について、
内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が
「原発の安全性を評価するには不十分」と発言したことに対し、
県内市町の首長らからは21日、戸惑いの声が聞かれた。
耐性検査には1次と2次の評価があり、
1次評価は原発の安全確保に必要な機器が設計基準上、
地震や津波などに対してどれだけの「余裕度」があるのかを調べる。
2次評価は、想定を大幅に超える条件を与え、安全性が究極的にどこまで維持されるのかを調べる。
班目委員長は20日の記者会見で
「安全委員会として我々の要求を満たすには、2次評価まで終わらないといけないと思う。
1次だけでは総合的な安全確認が終わったわけではないと理解している」と述べた。
再稼働は、経済産業省原子力安全・保安院が実施した耐性検査の審査に問題がないことを安全委が確認し、
首相と関係閣僚が地元の同意を得て判断する。
班目委員長は
「再稼働は政府が決めること。その方針に反対しているわけではない」とも述べたが、
判断の前提となる安全性について、1次評価だけでは十分ではないと表明したことになる。
安全委は21日、関西電力大飯原発3、4号機の耐性検査の審査の検証を始めたが、
おおい町の時岡忍町長は読売新聞の取材に対して
「安全委の中で再稼働に対してのハードルが上がったのか。クリアしないといけないことがまた増えるのかも」
と疑心暗鬼の心情を吐露した。
原発立地地域の県議も
「再稼働について地元で合意を検討することの前提が崩れかねない。
国の方針が変われば、また遅れる。それならそうと、はじめから言ってほしい」といら立ちを隠さなかった。
班目委員長の姿勢を批判したのは、
学識者でつくる「県原子力安全専門委員会」の中川英之委員長(福井大名誉教授)。
「今こういう発言をする必要があったのか。専門家レベルで判断する委員会なのに、ずいぶんぶれている」
と指摘した。
一方、市議会が脱原発を求める意見書を可決した小浜市の松崎晃治市長は
「より安全なものにもっていこうという考え方なのだろう」と評価し、
世論への影響について「少なからずあると思う」と答えた。
想定1・5倍で炉心損傷 伊方3号耐震性
愛媛新聞 愛媛のニュース2012年02月21日(火)
経済産業省原子力安全・保安院は20日、
四国電力伊方原発3号機のストレステスト(耐性評価)1次評価を審査する有識者会議を開き、
想定する最大の揺れである基準地震動570ガルの1・86倍まで耐えられるとした四電の報告を下方修正し、
1・50倍の揺れで炉心損傷に至るとする保安院の評価を報告した。
四電は昨年6月、基準地震動の2倍程度の耐震性を確保する姿勢を中村時広知事らに示していたが、
今回の保安院の評価で新たな耐震対策の追加が不可避の情勢となった。
会議に出席した四電担当者は既に耐震補強の検討に入っていることを明らかにした。
四電によると、これまで施設内の電源供給に必要なドロッパ盤という設備の裕度が最も小さく、
基準地震動の1・86倍で炉心損傷すると説明していたが、
有識者の指摘を受けて特定周期の揺れに対する建物のひずみを考慮した耐性評価をあらためて実施した結果、
同様の電源設備で1・97倍の裕度があるとしていた充電器盤が
1・50倍の揺れで機能喪失することが分かったという。
朝日新聞に現地調査をする前から「妥当」とするという記事がありました。↓
http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY201202200734.html
保安院は近く、現地調査をしたうえで全体的には「妥当」との評価案を示す方針。
保安院による判断は関西電力大飯原発3、4号機に続き3基目になる。
四電は伊方3号機について、想定する地震の揺れの1.86倍、
津波は高さ14.2メートルまでは、核燃料が壊れる事故にならず、耐えられると評価していた。
続きを読むに

02.21
Tue
後藤政志氏のブログに「関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明」が
載っていました。
ーーーー
関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明
ストレステスト意見聴取会委員
井野博満・後藤政志
原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の
一次評価を「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。
私たちは、このような拙速なやり方は、とうてい認められません。
2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らかになりました。
原子力安全・保安院も、その場で議論を終了するとは明言しませんでした。当然、継続審議となると思いました。
審査書が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見聴取会の委員として抗議します。
ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全・保安院の責務です。
次のような根本的な問題が残っています。
(1)判断基準について、保安院は
「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が来襲しても
同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認する」としています。
しかし、津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低くなっています。
そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわからない状態です。
(2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
① 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
② 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
③ 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、
耐震バックチェックの基準より甘い許容値を適用することを認めています。
④ 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、
消防車や非常発電装置などの外部仮設設備だけで安全だとしています。
(3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しなければ、
地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。
電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処に提出するはずでしたが、
関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。
原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、
はじめに再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。
このような姿勢こそが、福島原発事故を招いた要因です。
このように原子力安全・保安院は、規制当局としての役割を十分に果たしていません。
まずすべきことは、自らのありようについて根本的な反省をすることです。
本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレステスト評価の体をなしていません。
以上
ーーーーー
関西電力株式会社大飯発電所3号機及び4号機の安全性に関する
総合的評価(いわゆるストレステスト)一次評価に係る審査結果について
原子力安全・保安院原子力安全技術基盤課 平成24年2月13日(月)
本件の概要
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成23年10月28日に関西電力株式会社から報告のあった、
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた
大飯発電所3号機の安全性に関する総合評価(一次評価)の結果について(報告)」及び、
同年11月17日に同社から報告のあった、
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた
大飯発電所4号機の安全性に関する総合評価(一次評価)の結果について(報告)」について、
これまでに専門家のご意見も伺いながら審査を行ってまいりましたが、
本日、当院としての審査結果をとりまとめましたので、お知らせいたします。
今後、当院の審査結果の妥当性について原子力安全委員会の確認を受けることとなります。
発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」名簿
氏 名 所 属
阿部 豊 国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満 国立大学法人東京大学 名誉教授
岡本 孝司 国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志 芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之 青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授
佐竹 健治 国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直 国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫 公立大学法人首都大学東京 名誉教授
山口 彰 国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邉 憲夫 日本原子力研究開発機構安全研究センター
リスク評価・防災研究グループリーダー
このうち赤字の3名が原子力業界から多額の奨学寄付金や共同研究費を受け取っています。
載っていました。
ーーーー
関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明
ストレステスト意見聴取会委員
井野博満・後藤政志
原子力安全・保安院は、本日、関西電力大飯原発3・4号機の
一次評価を「妥当」とする審査書を原子力安全委員会に提出しました。
私たちは、このような拙速なやり方は、とうてい認められません。
2月8日の第8回意見聴取会では、様々な技術的な課題が残されていることが明らかになりました。
原子力安全・保安院も、その場で議論を終了するとは明言しませんでした。当然、継続審議となると思いました。
審査書が原子力安全委員会に提出されたことに対して意見聴取会の委員として抗議します。
ストレステスト意見聴取会では、徹底して議論を尽くすことが、国民に対する原子力安全・保安院の責務です。
次のような根本的な問題が残っています。
(1)判断基準について、保安院は
「福島第一原子力発電所を襲ったような地震・津波が来襲しても
同原子力発電所のような状況にならないことを技術的に確認する」としています。
しかし、津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低くなっています。
そもそも、福島事故は収束しておらず、原因もわからない状態です。
(2)評価の対象、基準の適用について以下の技術的な疑問があります。
① 制御棒の挿入性を検討の対象から外しています。
② 基礎ボルトなど機器の強度については、安全率を削って評価しています。
③ 原子炉建屋などの構造強度に関わる許容値について、
耐震バックチェックの基準より甘い許容値を適用することを認めています。
④ 本来の設備は福島原発事故前から改善せず、
消防車や非常発電装置などの外部仮設設備だけで安全だとしています。
(3)ストレステストは、過酷事故対策の検証を含めた二次評価と合わせて評価しなければ、
地域住民が安全性を判断する上では意味がありません。
電力事業者は、原子力安全・保安院の指示により、これを2011年末を目処に提出するはずでしたが、
関西電力は二次評価結果を未だに提出していません。
原子力安全・保安院が、現時点で「妥当」としたことは、
はじめに再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ません。
このような姿勢こそが、福島原発事故を招いた要因です。
このように原子力安全・保安院は、規制当局としての役割を十分に果たしていません。
まずすべきことは、自らのありようについて根本的な反省をすることです。
本日の審査書の提出は、「安全性に関する総合的評価」とされるストレステスト評価の体をなしていません。
以上
ーーーーー
関西電力株式会社大飯発電所3号機及び4号機の安全性に関する
総合的評価(いわゆるストレステスト)一次評価に係る審査結果について
原子力安全・保安院原子力安全技術基盤課 平成24年2月13日(月)
本件の概要
原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成23年10月28日に関西電力株式会社から報告のあった、
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた
大飯発電所3号機の安全性に関する総合評価(一次評価)の結果について(報告)」及び、
同年11月17日に同社から報告のあった、
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故を踏まえた
大飯発電所4号機の安全性に関する総合評価(一次評価)の結果について(報告)」について、
これまでに専門家のご意見も伺いながら審査を行ってまいりましたが、
本日、当院としての審査結果をとりまとめましたので、お知らせいたします。
今後、当院の審査結果の妥当性について原子力安全委員会の確認を受けることとなります。
発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会」名簿
氏 名 所 属
阿部 豊 国立大学筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授
井野 博満 国立大学法人東京大学 名誉教授
岡本 孝司 国立大学法人東京大学 工学研究科原子力専攻教授
後藤 政志 芝浦工業大学 非常勤講師
小林 信之 青山学院大学 理工学部機械創造工学科教授
佐竹 健治 国立大学法人東京大学 地震研究所教授
高田 毅士 国立大学法人東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻教授
奈良林 直 国立大学法人北海道大学大学院 工学研究院・工学院教授
西川 孝夫 公立大学法人首都大学東京 名誉教授
山口 彰 国立大学法人大阪大学大学院 工学研究科教授
渡邉 憲夫 日本原子力研究開発機構安全研究センター
リスク評価・防災研究グループリーダー
このうち赤字の3名が原子力業界から多額の奨学寄付金や共同研究費を受け取っています。
・脱原発のドイツが原発大国フランスに電気を売ったことについて
・放射線量の高い地域での外部被ばく線量の値について
山下俊一副学長の発言について
2月20日月曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
ドイツ:脱原発しても…電力輸出超過 再生エネ増、消費減で
毎日新聞 2012年2月20日 東京夕刊
【ブリュッセル斎藤義彦】
東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、
国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが
昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。
脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。
太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、
全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。
厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。
◇「原発大国」フランスへも
欧州連合(EU)加盟27カ国など欧州の34カ国の
送電事業者で作る「欧州送電事業者ネットワーク」(ENTSO-E、本部ブリュッセル)の統計。
冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は
「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている。
ドイツは昨年3月の福島第1原発事故後、17基の原発のうち旧式の7基を暫定的に停止し、
その後、1基を加えた8基を昨年8月に完全停止した。
震災前は周辺国との電力収支が輸出超過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。
フランスからの輸入が前年の3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。
しかし、昨年秋に入ってから好天が続き、太陽光や風力など再生可能エネルギーの発電に有利な条件が整った。
また、ドイツ政府が住宅の断熱化などエネルギー効率化を推進したのに加え、
原油価格の高騰も手伝って、エネルギー消費量が前年比約5%減になった。このため
昨年10~12月の電力収支は輸出超過を回復。
11年の通年で約4200ギガワット時の輸出超過になった。
今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、
電気暖房が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が足りなくなった。
このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い午後7時ごろを中心に
ドイツからフランスへの輸出超過になり、
電力の7割を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、
再生可能エネルギーは約20%に上昇した。
さらに、褐炭、石炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%にとどまり、
太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎない。
一般最高値は23ミリシーベルト=震災後の外部被ばく-
3町村1万人調査結果・福島
時事ドットコム 2012/02/20-13:37
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が全県民を対象に実施中の健康管理調査で、
県と福島県立医大は20日、先行調査した浪江町と飯舘村、川俣町山木屋地区の住民について、
東日本大震災後の4カ月間の外部被ばく量(推計値)を発表した。
放射線業務従事経験者を除く一般住民の最高値は23.0ミリシーベルトだった。
最高値を記録したのは計画的避難区域に住んでいた成人女性で、現在は区域外に避難中。
県は町村名を明らかにしていない。
政府が今春に決める避難区域見直しで年間被ばく量基準の一つとなっている20ミリシーベルトを超えたのは計2人。
調査に当たった県立医大の山下俊一副学長は
「健康への影響が直ちにあるという数値ではない」と説明している。
県によると、3町村の対象者は2万9103人。
1月末までに調査票を回収できたのは1万5158人で、
今回はうち推計値がまとまった1万468人分(放射線業務従事経験者を含む)の結果を公表した。
内訳は58.0%が1ミリシーベルト未満、99.1%は10ミリシーベルト未満だった。
一般住民で10ミリシーベルトを超えたのは71人で、20歳未満の最高値は18.1ミリシーベルト。
一方、放射線業務従事経験者の最高値は47.2ミリシーベルトだった。
県は昨年12月に先行調査3町村の1727人分の結果を公表。
この時の一般住民の被ばく量は最高14.5ミリシーベルトだった。
県は昨年6月から健康管理調査を開始。
原発事故後の住民の行動記録や放射線量率マップなどを基に外部被ばく量を算定した。
外部被ばく、最大23ミリシーベルト
日刊スポーツ 2012年2月20日13時11分
福島の全県民約200万人を対象に健康管理調査を進めている福島県は20日、
原発事故の発生から4カ月間に浪江、川俣、飯舘3町村の約1万人が受けた外部被ばく線量の推計値について、
原発作業に携わった人を除き、最大で23ミリシーベルトだったと公表した。
山下俊一県立医大副学長が記者会見し
「年間100ミリシーベルト以下の被ばくでは明確な発がんリスクはない。
今後被ばく量をできるだけ減らすことが大切だ」と説明した。
県によると、原発作業に携わった人を除く計9747人のうち、
1ミリシーベルト未満が5636人(57・8%)、
1ミリシーベルト以上10ミリシーベルト未満が4040人(41・4%)、
10ミリシーベルト以上が71人で
最大が23ミリシーベルトの女性だった。2
0歳未満では10ミリシーベルトを超えたのは10代男性で18・1ミリシーベルト。
原発作業などに携わった人を含めた場合、10ミリシーベルト以上が95人で、最大は47・2ミリシーベルトだった。
推計値は、放射線医学総合研究所(千葉市)が協力し、健康管理調査で住民が自ら記入した行動記録を基に、
文部科学省の測定や緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による
各地の空間線量を参照し算出された。
県は、全県民の99%以上に行動記録を尋ねる問診票を既に送り終えているが、
事故から日がたつにつれ記憶が薄れるのがネックとなり、
現時点での回収率は3町村で50%強、県全体では20%強にとどまっている。(共同)
続きを読むに

2月18日の東京新聞朝刊一面に
あの、斑目春樹原子力安全委員長が
「ストレステストの1次評価は再稼働とは関係ない」との見解を示したとの記事が載っていました。
ーーーー
班目委員長 1次評価のレベル疑問「原発再稼働と関係ない」
東京新聞 2012年2月18日 朝刊
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は十七日、
定期検査で停止中の原発を再稼働する条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価について
「再稼働とは関係ない。二次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。
一次評価は安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」との見解を示した。
安全委で一次評価結果が妥当か否かを審査中の
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に影響を与えそうだ。
民主党の原発事故収束対策プロジェクトチーム事務局長の川内博史衆院議員との会談の中で述べた。
経済産業省原子力安全・保安院は十三日、
関電が提出した大飯原発3、4号機の一次評価結果を「妥当」とする審査書を安全委に報告。
安全委も妥当と判断すれば、政府は福井県など地元自治体の同意を得たうえ、
首相と関係閣僚の判断を経て、早期に再稼働したい意向だ。
しかし、班目委員長が
「一次評価は再稼働に関係ない」との認識を示したことで、
安全委に再稼働の可否を判断する権限はないものの、福井県が一段と再稼働への慎重姿勢を強める可能性がある。
安全評価には、定期検査で停止中の原発の再稼働の条件となる一次評価と、全原発対象の二次評価がある。
一次評価は核燃料の溶融を防ぐ対策のみ、二次評価は核燃料が溶融する深刻な事故の対策までを対象とする。
ーーーー
斑目委員長は、昨年の7月、菅総理がストレステストを実施した時から
今回と同じように「ストレステストは停止中の原発の再稼働の条件とは思っていない」と明言していました。
この考えは当時から今に至るまで、一貫しています。
ーーーー
ストレステスト 再稼働の前提でない 班目委員長
東京新聞 2011年7月10日
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が本紙の単独インタビューに応じ、
菅内閣が全原発を対象に新たな安全対策として実施するストレステスト(耐性評価)について
「停止中の原発の再稼働の条件だとは思っていない」と明言した。
また、福島第一原発で重大事故を招いた要因として、
安全委の審査体制にも不十分な点があったことを認めた上で「人災だった」と陳謝した。
政府は十一日にストレステストの基準や手順などを正式発表する。
班目委員長は「安全委は経済産業省原子力安全・保安院に対して総合的評価が必要だとずっと言ってきた」
とテスト導入に賛成する立場を表明。
ただ、菅直人首相がテスト実施を停止中の原発の再稼働の条件にする考えを示している点について
「ヨーロッパでは一年がかりで運転しながら実施しており、再稼働の条件にするのはおかしい」と疑問を投げかけた。
安全委は原発の安全性の指針を示す独立した組織で、内閣に助言、勧告を行う。
福島第一原発事故では、安全性を事前にチェックする安全委の責任も問われているが
「指針を一度決めたら見直さずに、これに沿っているから『合格』という判断を続けていた。
安全対策で最新の知見がでてきても見直しが図れない状況だった」と説明。
国や電力会社が「日本の原発は安全だ」と言い続けてきたことが、改革をためらわせたと反省した。
ーーーー
そして、枝野経済産業相は
この夏は原発ゼロを想定して、「どのような状態でも対応できるよう努力する」と述べています。
ーーーーー
枝野経産相、今夏原発ゼロでも対応
中日新聞 2012年2月19日 10時13分
枝野幸男経済産業相が本紙の単独インタビューに応じ、需要がピークを迎える夏の電力対策で
「どういった場合でも対応できるよう最大限の努力をする」と述べ、
原発の運転ゼロを想定していることを明らかにした。
原発の再稼働では安全性を最優先に判断する考えをあらためて示し、
電力不足を理由に再稼働を目指す動きをけん制した。
昨夏までは国内54基ある商業用原発のうち13基が運転していた。
しかし、福島第1原発事故後、定期検査後に再稼働した原発はなく、
20日に定検入りする関西電力高浜3号機(福井県)を含め運転中の残る3基も4月下旬までに停止。
夏場を前に原発の全基停止が現実味を帯びている。
枝野経産相は
「原発が止まっている状況では、需要の抑制と代替発電などを相当頑張って、
それでも完全に対応できる状況ではない」と難しさを認めながらも
「供給の上積みと最大需要を下げる努力をさらに進めていく」と強調。
原発ゼロでも対応できる方策を春にも公表する考えを示した。
供給力の具体策では、原発に代わる火力発電量の増加や電力各社の電力融通の拡大などが見込めるとした。
節電も「できる範囲でお願いしたい」と述べ、各家庭で冷房や照明を落とすなど社会的な節電意識の高まりに期待した。
産業界への影響では「無理をかけずに乗り切りたい」と明言。
昨夏のような「電力使用制限令」の発動や自動車業界の「休日操業」は回避できるとの見通しを示した。
電力料金値上げは「(原発事故を起こした)東京電力以外そういう話は上がってきていない」と述べた。
一方、経産省原子力安全・保安院が安全評価(ストレステスト)を妥当と評価した
関電大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めるかどうかの政治判断では
「原子力安全委員会が『安全』と言った時に、専門家でもない人に理解できるかだ」と、
国民感情に配慮する考えを強調した。
ーーーーー
斑目委員長はこの件に関しては昨年から意見が一致しているために
この件に限り、信頼できるような気がします。
斑目委員長には自分がデタラメではない事を証明する最後のチャンスかもしれません。
枝野経済産業相は、度々、このような発言をしますが、
そのたびにどこかから圧力がかかるのか、話が揺れます。
今度こそ、ご自分の信念を曲げずに、圧力に負けないで貫き通していただきたいと思います。
いいですか?
斑目委員長も、枝野経産相も、
これ以上罪を重ねることのない様、発言した言葉に責任を持って、
原発再稼働の必要がないという事を、日本国民すべてにきちんとした形にして見せていただきたいと思っています。
いま一度、このお二人の言葉を信じてみたいと思ってしまう私なのでしたww
マスコミにはこの発言によっての「斑目&枝野降ろしには加担しないでください」と強く言いたいです。
続きを読むに
追記「“1次評価”安全性評価できず」続きを読む
あの、斑目春樹原子力安全委員長が
「ストレステストの1次評価は再稼働とは関係ない」との見解を示したとの記事が載っていました。
ーーーー
班目委員長 1次評価のレベル疑問「原発再稼働と関係ない」
東京新聞 2012年2月18日 朝刊
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は十七日、
定期検査で停止中の原発を再稼働する条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価について
「再稼働とは関係ない。二次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。
一次評価は安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」との見解を示した。
安全委で一次評価結果が妥当か否かを審査中の
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に影響を与えそうだ。
民主党の原発事故収束対策プロジェクトチーム事務局長の川内博史衆院議員との会談の中で述べた。
経済産業省原子力安全・保安院は十三日、
関電が提出した大飯原発3、4号機の一次評価結果を「妥当」とする審査書を安全委に報告。
安全委も妥当と判断すれば、政府は福井県など地元自治体の同意を得たうえ、
首相と関係閣僚の判断を経て、早期に再稼働したい意向だ。
しかし、班目委員長が
「一次評価は再稼働に関係ない」との認識を示したことで、
安全委に再稼働の可否を判断する権限はないものの、福井県が一段と再稼働への慎重姿勢を強める可能性がある。
安全評価には、定期検査で停止中の原発の再稼働の条件となる一次評価と、全原発対象の二次評価がある。
一次評価は核燃料の溶融を防ぐ対策のみ、二次評価は核燃料が溶融する深刻な事故の対策までを対象とする。
ーーーー
斑目委員長は、昨年の7月、菅総理がストレステストを実施した時から
今回と同じように「ストレステストは停止中の原発の再稼働の条件とは思っていない」と明言していました。
この考えは当時から今に至るまで、一貫しています。
ーーーー
ストレステスト 再稼働の前提でない 班目委員長
東京新聞 2011年7月10日
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が本紙の単独インタビューに応じ、
菅内閣が全原発を対象に新たな安全対策として実施するストレステスト(耐性評価)について
「停止中の原発の再稼働の条件だとは思っていない」と明言した。
また、福島第一原発で重大事故を招いた要因として、
安全委の審査体制にも不十分な点があったことを認めた上で「人災だった」と陳謝した。
政府は十一日にストレステストの基準や手順などを正式発表する。
班目委員長は「安全委は経済産業省原子力安全・保安院に対して総合的評価が必要だとずっと言ってきた」
とテスト導入に賛成する立場を表明。
ただ、菅直人首相がテスト実施を停止中の原発の再稼働の条件にする考えを示している点について
「ヨーロッパでは一年がかりで運転しながら実施しており、再稼働の条件にするのはおかしい」と疑問を投げかけた。
安全委は原発の安全性の指針を示す独立した組織で、内閣に助言、勧告を行う。
福島第一原発事故では、安全性を事前にチェックする安全委の責任も問われているが
「指針を一度決めたら見直さずに、これに沿っているから『合格』という判断を続けていた。
安全対策で最新の知見がでてきても見直しが図れない状況だった」と説明。
国や電力会社が「日本の原発は安全だ」と言い続けてきたことが、改革をためらわせたと反省した。
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そして、枝野経済産業相は
この夏は原発ゼロを想定して、「どのような状態でも対応できるよう努力する」と述べています。
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枝野経産相、今夏原発ゼロでも対応
中日新聞 2012年2月19日 10時13分
枝野幸男経済産業相が本紙の単独インタビューに応じ、需要がピークを迎える夏の電力対策で
「どういった場合でも対応できるよう最大限の努力をする」と述べ、
原発の運転ゼロを想定していることを明らかにした。
原発の再稼働では安全性を最優先に判断する考えをあらためて示し、
電力不足を理由に再稼働を目指す動きをけん制した。
昨夏までは国内54基ある商業用原発のうち13基が運転していた。
しかし、福島第1原発事故後、定期検査後に再稼働した原発はなく、
20日に定検入りする関西電力高浜3号機(福井県)を含め運転中の残る3基も4月下旬までに停止。
夏場を前に原発の全基停止が現実味を帯びている。
枝野経産相は
「原発が止まっている状況では、需要の抑制と代替発電などを相当頑張って、
それでも完全に対応できる状況ではない」と難しさを認めながらも
「供給の上積みと最大需要を下げる努力をさらに進めていく」と強調。
原発ゼロでも対応できる方策を春にも公表する考えを示した。
供給力の具体策では、原発に代わる火力発電量の増加や電力各社の電力融通の拡大などが見込めるとした。
節電も「できる範囲でお願いしたい」と述べ、各家庭で冷房や照明を落とすなど社会的な節電意識の高まりに期待した。
産業界への影響では「無理をかけずに乗り切りたい」と明言。
昨夏のような「電力使用制限令」の発動や自動車業界の「休日操業」は回避できるとの見通しを示した。
電力料金値上げは「(原発事故を起こした)東京電力以外そういう話は上がってきていない」と述べた。
一方、経産省原子力安全・保安院が安全評価(ストレステスト)を妥当と評価した
関電大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めるかどうかの政治判断では
「原子力安全委員会が『安全』と言った時に、専門家でもない人に理解できるかだ」と、
国民感情に配慮する考えを強調した。
ーーーーー
斑目委員長はこの件に関しては昨年から意見が一致しているために
この件に限り、信頼できるような気がします。
斑目委員長には自分がデタラメではない事を証明する最後のチャンスかもしれません。
枝野経済産業相は、度々、このような発言をしますが、
そのたびにどこかから圧力がかかるのか、話が揺れます。
今度こそ、ご自分の信念を曲げずに、圧力に負けないで貫き通していただきたいと思います。
いいですか?
斑目委員長も、枝野経産相も、
これ以上罪を重ねることのない様、発言した言葉に責任を持って、
原発再稼働の必要がないという事を、日本国民すべてにきちんとした形にして見せていただきたいと思っています。
いま一度、このお二人の言葉を信じてみたいと思ってしまう私なのでしたww
マスコミにはこの発言によっての「斑目&枝野降ろしには加担しないでください」と強く言いたいです。
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02.19
Sun
放射性物質を全国に拡散する事は絶対にしてはいけないというのが私の考えです。
そして、これは瓦礫を受け入れる全国の自治体だけの問題ではないと思います。
このような、有害物質が外気に漏れ出さないように、
また、焼却灰の中に入ったまま、無造作に埋めないように、
放射性物質の測定はもちろんですが、
他の有害物質もきちんと調べてから焼却して欲しいと思います。
環境総合研・池田副所長
「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。
日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。
規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。
こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」
とおっしゃっています。
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部)より
1月31日
一関地区広域行政組合大東清掃センターごみ焼却施設の焼却灰から
六価クロム化合物含有量が1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を
大幅に超えたとの報告がありました。
六価クロム 基準値大幅に超す
岩手日日新聞社 (02/01)
一関地区広域行政組合大東清掃センターは31日に開いた同センター公害防止対策協議会で、
同センターごみ焼却施設の焼却灰の六価クロム化合物含有量が
1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を大幅に超えたことを報告した。
2011年12月9日に受け入れを開始した被災地のがれき焼却が影響したとみており、
1月6日以降受け入れを停止している。
同センターは県の委託を受けて大槌町大槌地区仮置き場の可燃ごみの受け入れを行い、
昨年12月に約151トン、1月5日に約9トンを搬入した。
六価クロム化合物の含有量が基準値の5倍以上になったのは昨年12月21日に採取した焼却灰。
同センターは薬剤処理が不十分だったことが原因とみており、
基準値超過の判明後、がれきの受け入れを停止したほか
焼却灰の他機関での再検査、処理薬剤の添加量を増やすなどの対応を取った。
大槌町のがれきは年度内に240トンの受け入れを予定しており、
同センターは安全性を確認した上で受け入れを再開する方針。
今後は東山清掃センターに埋設済みの焼却灰の再処理を行い、
六価クロム化合物の溶出試験を月2回、東山清掃センターからの放流水の検査を月1回行うという。
六価クロムは強い毒性があり鼻中隔穿孔(せんこう)やがん、皮膚・気道障害などの原因になるとされる。
ーーーー放射性物質以外に瓦礫に含まれていると思われるもの
ヒ素
ヒ素を含む海の泥が三陸沿岸に打ち上げられていることが、東北大の調査でわかった。
ヒ素の環境基準(水に溶け出すヒ素の量が1リットルあたり0.01ミリグラム以下)を超えた地点があるのは
岩手、宮城の両県で岩手県の大船渡港では基準の5倍超、野田村や宮城県の岩沼市と名取市で約4倍。
宮城県気仙沼市の住宅地に有害物質のヒ素を含む大量の土砂が流出した問題で、
菅原茂市長は11日、井戸や沢の水から環境基準を超えるヒ素が検出されたと発表
ヒ素は5~50ミリグラムを摂取すると中毒症状を起こす
フッ素・ホウ素
仙台市や宮城県石巻市など12地点の表土や地下30センチの土壌を採取
ヒ素は半数の6地点で基準を超え、最も高かったのは2.2倍。
フッ素は3地点で超えたが、いずれも2倍未満。
ホウ素は1地点で1.6倍。
重金属・有機スズ化合物
三陸沖の海底にたまっていた重金属や有害物質が津波で陸上まで運ばれた可能性があるとして、
東北大が1日、調査に乗り出した。岩手県から福島県北部までの津波浸水域で、泥を採取して分析する
東北各地にはかつて多くの鉱山があり、ヒ素や重金属が川を通じて海へ流れ込んでいた。
現在は使用が規制されている有機スズ化合物が船底の塗料に使われている。
アスベスト(石綿)
東日本大震災の被災地でアスベスト(石綿)が飛散していないか確かめるため、近く調査に乗り出す
アスベストが全面禁止になった2006年までに建てられた建物には、建材として使われている可能性がある
油・メタンガスの巨大タンク、薬品が入ったドラム缶
宮城県の沿岸部を中心に、工場などに保管された毒性の強い薬品や可燃性の化学製品が各地で流出している
シアン化合物・臭化メチル
石巻市内で、防虫用に保管されていたシアン化合物のドラム缶2本が発見された。
殺虫剤などに使われ、毒劇物取締法で劇物に指定されている臭化メチルのボンベ125本なども流出
硫酸・塩酸
賀城市と仙台市にまたがる化学薬品販売会社・木田株式会社(本社・東京都)の流通センターが津波に襲われ、
薬品を小分けしていたポリ容器約2300個が建屋ごと流された。
このうち1100個には塩酸、硫酸などの劇物が入っており、約700個は回収されたが、
約400個の行方が分かっていない
病原性微生物・有害物質
大津波が運んだヘドロは病原性微生物や有害物質を含む恐れがあり、注意が必要
危険な微粒因子
石巻赤十字病院の矢内医師は、震災後に発生した悪臭は、地域の大気汚染の激しさを物語ると言う。
石巻市の工業地域、日本製紙の工場は、港湾の片付け作業は、まだ開始されておらず、
工場から出た廃棄物は、依然として放置されたままとなっている。
この工業地域では、大気が肺炎を起こす致死微粒因子により汚染されている。
続きを読むに
六価クロムの毒性・他続きを読む
そして、これは瓦礫を受け入れる全国の自治体だけの問題ではないと思います。
このような、有害物質が外気に漏れ出さないように、
また、焼却灰の中に入ったまま、無造作に埋めないように、
放射性物質の測定はもちろんですが、
他の有害物質もきちんと調べてから焼却して欲しいと思います。
環境総合研・池田副所長
「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。
日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。
規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。
こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」
とおっしゃっています。
「被災地瓦礫の処分」 池田こみち環境総合研究所副所長の提言(2/15東京新聞こちら特報部)より
1月31日
一関地区広域行政組合大東清掃センターごみ焼却施設の焼却灰から
六価クロム化合物含有量が1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を
大幅に超えたとの報告がありました。
六価クロム 基準値大幅に超す
岩手日日新聞社 (02/01)
一関地区広域行政組合大東清掃センターは31日に開いた同センター公害防止対策協議会で、
同センターごみ焼却施設の焼却灰の六価クロム化合物含有量が
1リットル当たり7・82ミリグラムと基準値(同1・5ミリグラム)を大幅に超えたことを報告した。
2011年12月9日に受け入れを開始した被災地のがれき焼却が影響したとみており、
1月6日以降受け入れを停止している。
同センターは県の委託を受けて大槌町大槌地区仮置き場の可燃ごみの受け入れを行い、
昨年12月に約151トン、1月5日に約9トンを搬入した。
六価クロム化合物の含有量が基準値の5倍以上になったのは昨年12月21日に採取した焼却灰。
同センターは薬剤処理が不十分だったことが原因とみており、
基準値超過の判明後、がれきの受け入れを停止したほか
焼却灰の他機関での再検査、処理薬剤の添加量を増やすなどの対応を取った。
大槌町のがれきは年度内に240トンの受け入れを予定しており、
同センターは安全性を確認した上で受け入れを再開する方針。
今後は東山清掃センターに埋設済みの焼却灰の再処理を行い、
六価クロム化合物の溶出試験を月2回、東山清掃センターからの放流水の検査を月1回行うという。
六価クロムは強い毒性があり鼻中隔穿孔(せんこう)やがん、皮膚・気道障害などの原因になるとされる。
ーーーー放射性物質以外に瓦礫に含まれていると思われるもの
ヒ素
ヒ素を含む海の泥が三陸沿岸に打ち上げられていることが、東北大の調査でわかった。
ヒ素の環境基準(水に溶け出すヒ素の量が1リットルあたり0.01ミリグラム以下)を超えた地点があるのは
岩手、宮城の両県で岩手県の大船渡港では基準の5倍超、野田村や宮城県の岩沼市と名取市で約4倍。
宮城県気仙沼市の住宅地に有害物質のヒ素を含む大量の土砂が流出した問題で、
菅原茂市長は11日、井戸や沢の水から環境基準を超えるヒ素が検出されたと発表
ヒ素は5~50ミリグラムを摂取すると中毒症状を起こす
フッ素・ホウ素
仙台市や宮城県石巻市など12地点の表土や地下30センチの土壌を採取
ヒ素は半数の6地点で基準を超え、最も高かったのは2.2倍。
フッ素は3地点で超えたが、いずれも2倍未満。
ホウ素は1地点で1.6倍。
重金属・有機スズ化合物
三陸沖の海底にたまっていた重金属や有害物質が津波で陸上まで運ばれた可能性があるとして、
東北大が1日、調査に乗り出した。岩手県から福島県北部までの津波浸水域で、泥を採取して分析する
東北各地にはかつて多くの鉱山があり、ヒ素や重金属が川を通じて海へ流れ込んでいた。
現在は使用が規制されている有機スズ化合物が船底の塗料に使われている。
アスベスト(石綿)
東日本大震災の被災地でアスベスト(石綿)が飛散していないか確かめるため、近く調査に乗り出す
アスベストが全面禁止になった2006年までに建てられた建物には、建材として使われている可能性がある
油・メタンガスの巨大タンク、薬品が入ったドラム缶
宮城県の沿岸部を中心に、工場などに保管された毒性の強い薬品や可燃性の化学製品が各地で流出している
シアン化合物・臭化メチル
石巻市内で、防虫用に保管されていたシアン化合物のドラム缶2本が発見された。
殺虫剤などに使われ、毒劇物取締法で劇物に指定されている臭化メチルのボンベ125本なども流出
硫酸・塩酸
賀城市と仙台市にまたがる化学薬品販売会社・木田株式会社(本社・東京都)の流通センターが津波に襲われ、
薬品を小分けしていたポリ容器約2300個が建屋ごと流された。
このうち1100個には塩酸、硫酸などの劇物が入っており、約700個は回収されたが、
約400個の行方が分かっていない
病原性微生物・有害物質
大津波が運んだヘドロは病原性微生物や有害物質を含む恐れがあり、注意が必要
危険な微粒因子
石巻赤十字病院の矢内医師は、震災後に発生した悪臭は、地域の大気汚染の激しさを物語ると言う。
石巻市の工業地域、日本製紙の工場は、港湾の片付け作業は、まだ開始されておらず、
工場から出た廃棄物は、依然として放置されたままとなっている。
この工業地域では、大気が肺炎を起こす致死微粒因子により汚染されている。
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熱電対という温度計はどんな形でどうやって温度を測る事が出来るのか?
番組の中では、「熱電対」がどのような温度計なのかを詳しく説明してくれています。
そして、後藤政志氏の解説に次いで、
見た目には無事に見える2号機の内部は、1号機、3号機にない問題があると
田辺文也氏が指摘しています。
ーーーー
2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安20120214
20120214 2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安 投稿者 PMG5
古館伊知郎 小川彩佳 五十嵐浩司
古舘:
福島第一原発、問題の2号機。
原子炉をですね、その温度を測る温度計の一つが、一時400度を振りきるという事になりまして
今も乱高下を繰り返している非常に不安な問題なんですが、
東電の発表報告によりますと、
いくつもある温度計のうちの一つが壊れたためというふうな見方をしているんですけれども、
いったいどういう温度計なのかというと、
私たちのイメージとは、全く、原発ですから違うんですね。

ここに用意したのが”それ”なんですけれども、こういう金属のカバーに覆われていまして

蓋をこういうふうに外しますと、中にさらに細いチューブ状のものが見えるんですが、

中に二つの異なる金属がまた内蔵されていまして、
金属によって、この先端で原子炉の温度を測るという、こういう仕組みになっているようなんですが、
ま、しかしですね、
政府が言っている「冷温停止状態」。
この政治的な工程と現実というものが、あまりにも乖離(かいり)しています。
つづきは
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番組の中では、「熱電対」がどのような温度計なのかを詳しく説明してくれています。
そして、後藤政志氏の解説に次いで、
見た目には無事に見える2号機の内部は、1号機、3号機にない問題があると
田辺文也氏が指摘しています。
ーーーー
2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安20120214
20120214 2号機の温度計 「故障」でも拭えぬ不安 投稿者 PMG5
古館伊知郎 小川彩佳 五十嵐浩司
古舘:
福島第一原発、問題の2号機。
原子炉をですね、その温度を測る温度計の一つが、一時400度を振りきるという事になりまして
今も乱高下を繰り返している非常に不安な問題なんですが、
東電の発表報告によりますと、
いくつもある温度計のうちの一つが壊れたためというふうな見方をしているんですけれども、
いったいどういう温度計なのかというと、
私たちのイメージとは、全く、原発ですから違うんですね。

ここに用意したのが”それ”なんですけれども、こういう金属のカバーに覆われていまして

蓋をこういうふうに外しますと、中にさらに細いチューブ状のものが見えるんですが、

中に二つの異なる金属がまた内蔵されていまして、
金属によって、この先端で原子炉の温度を測るという、こういう仕組みになっているようなんですが、
ま、しかしですね、
政府が言っている「冷温停止状態」。
この政治的な工程と現実というものが、あまりにも乖離(かいり)しています。
つづきは

横須賀市への焼却灰受け入れについて
17日町内会は黒岩知事に「震災がれき焼却灰の受け入れ案撤回要請」を提出しました。
それを受けて横須賀市の吉田雄人市長は受け入れを拒否する考えを明確にしました。
「瓦礫の受け入れ焼却はやむなし」と発言している、あの小出氏でさえ
「焼却灰は各自治体で勝手に埋めたり処分したりしてはいけない」とおっしゃっています。
【神奈川】
「地元の思いは重い」 横須賀市長 受け入れ拒否の姿勢
東京新聞 2012年2月18日
大楠連合町内会は十七日、
黒岩知事に震災がれきの受け入れの撤回を求める要請書を手渡した後、
横須賀市の吉田雄人市長を訪ね、県に受け入れ計画の撤回を働き掛けるよう求めた。
吉田市長は
「地元の思いを重く受け止めた。近いうちに知事と面談し、私からも直接話したい」と話し、
住民の意向をくみ、市として受け入れを拒否する考えを明確にした。
吉田市長は一方で
「住民たちも私も被災地を支援したいと思っている。がれきの受け入れが支援につながることは理解している。
だが、地元が不安を抱き、こういう要請をした以上、その意向に寄り添う姿勢を貫く」と述べた。
大楠連合町内会長の長谷川俊夫さんは
「身近に海や畑もある地域。人体に影響のあるものが持ち込まれることに不安がある」と語った。
(中沢佳子)
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17日町内会は黒岩知事に「震災がれき焼却灰の受け入れ案撤回要請」を提出しました。
それを受けて横須賀市の吉田雄人市長は受け入れを拒否する考えを明確にしました。
「瓦礫の受け入れ焼却はやむなし」と発言している、あの小出氏でさえ
「焼却灰は各自治体で勝手に埋めたり処分したりしてはいけない」とおっしゃっています。
【神奈川】
「地元の思いは重い」 横須賀市長 受け入れ拒否の姿勢
東京新聞 2012年2月18日
大楠連合町内会は十七日、
黒岩知事に震災がれきの受け入れの撤回を求める要請書を手渡した後、
横須賀市の吉田雄人市長を訪ね、県に受け入れ計画の撤回を働き掛けるよう求めた。
吉田市長は
「地元の思いを重く受け止めた。近いうちに知事と面談し、私からも直接話したい」と話し、
住民の意向をくみ、市として受け入れを拒否する考えを明確にした。
吉田市長は一方で
「住民たちも私も被災地を支援したいと思っている。がれきの受け入れが支援につながることは理解している。
だが、地元が不安を抱き、こういう要請をした以上、その意向に寄り添う姿勢を貫く」と述べた。
大楠連合町内会長の長谷川俊夫さんは
「身近に海や畑もある地域。人体に影響のあるものが持ち込まれることに不安がある」と語った。
(中沢佳子)
続きを読むに

またまた「もんじゅ」トラブル発生!
そして、とうとう定期検査に入る高浜3号機。
その他福井新聞特集から、
「原発に関して揺れている住民」と、「原発関連の就職先が高校生に人気」の二つの記事。
もんじゅナトリウム検出器が停止 6時間近く、環境影響なし
福井新聞 2012年2月16日午後7時41分
日本原子力研究開発機構は16日、
高速増殖炉「もんじゅ2」(福井県敦賀市)の原子炉補助建屋で、
2次系配管に設置されたナトリウム漏れ検出器が6時間近く停止するトラブルがあったと発表した。
発見してから再起動するまでの約2時間15分、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
ナトリウム漏れはなく、周辺環境への影響はないという。
原子力機構によると、保守担当員が同日午後3時ごろ、
2次系配管と保温材の間の空気をナトリウム漏れ検出器に吸引する機器が止まっているのを見つけた。
制御盤のランプも消えていることを確認し、3時10分ごろ、運転上の制限の逸脱を宣言した。
記録計などを確認したところ、午前11時40分ごろから停止していたと推定。
10台全て止まっていたが、機器そのものに異常はなく、
ヒューズが切れて電源が落ちたのが原因とみられるという。
再起動した上で午後5時25分ごろ、運転上の制限の逸脱から復帰した。
停止していた間も別のタイプの2種類のナトリウム漏れ検出器は正常に作動し、監視はできていたとしている。
ーーーー
ヒューズ切れ・・・
11時40分ごろから停止していたのに、気が付いたのが午後3時過ぎ・・・
(-公- ;)うーーーん
ナトリウム漏れ検出器が停止している間に、ナトリウムが漏れていて、
空気や水と接触して爆発してたら (╬◣д◢)どうするんじゃぁー!!
気がつかなかったではすまない!
ーーーー
福井県内の全原発停止へ 高浜3号20日に定期検査入り
福井新聞 2012年2月17日午後3時24分
福井県は17日、関西電力高浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)が
20日深夜に定期検査に入ると正式に連絡を受けた。21日未明に停止する。
県内の商業用原発は関電の11基、日本原電の2基の計13基が全て止まるという前例のない状況を迎える。
(伊豆倉知)
国内の原発で稼働しているのは、北海道電力泊3号機と東京電力柏崎刈羽6号機だけとなる。
この2基も4月末までに定検に入り、
廃炉が決まっている東電福島第1原発1~4号機を含めて国内の全54基が停止する。
研究炉を含め県内の原発が「15基体制」になって以降、全停止は初めて。
現時点で再稼働の見通しは立っておらず、
原子力が電源構成の5割を占める関電管内の電力需給は一層厳しさを増す。
停止中の原発の再稼働をめぐり国は関電大飯3、4号機のストレステスト(安全評価)の審査手続きを進め、
現在は原子力安全委員会による二重チェックが行われている。
ただ、福井県やおおい町は福島の知見を反映した暫定的な安全基準の提示が必要との姿勢を崩しておらず、
国がどのような形で安全基準を示すのかを注視している。
県原子力安全対策課によると、
高浜3号機は20日夕から出力降下を始め、同日深夜に発電を止め、21日未明に原子炉を停止する。
定検期間は1カ月間の調整運転を含め4カ月の予定。
2次系配管1222カ所で肉厚測定を行うほか、
測定が困難な118カ所を耐食性に優れたステンレス鋼製などに取り換える。
福島の事故を踏まえた特別点検では、
緊急炉心冷却装置(ECCS)や緊急時に原子炉格納容器内に水を注ぐスプレーリングの健全性などを確認する。
燃料集合体157体のうち73体(うち56体は新燃料集合体)を交換する。
8体のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を再装荷するかは未定。
関電は「国の原子力政策の検討状況などを見据えながら総合的に判断する」としている。
ーーーー
関電はますます、焦ってくるんだろうな。
何が何でも再稼働(○`ε´○)ノおぅ!って・・・・
ーーーー
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特集記事続きを読む
そして、とうとう定期検査に入る高浜3号機。
その他福井新聞特集から、
「原発に関して揺れている住民」と、「原発関連の就職先が高校生に人気」の二つの記事。
もんじゅナトリウム検出器が停止 6時間近く、環境影響なし
福井新聞 2012年2月16日午後7時41分
日本原子力研究開発機構は16日、
高速増殖炉「もんじゅ2」(福井県敦賀市)の原子炉補助建屋で、
2次系配管に設置されたナトリウム漏れ検出器が6時間近く停止するトラブルがあったと発表した。
発見してから再起動するまでの約2時間15分、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱した。
ナトリウム漏れはなく、周辺環境への影響はないという。
原子力機構によると、保守担当員が同日午後3時ごろ、
2次系配管と保温材の間の空気をナトリウム漏れ検出器に吸引する機器が止まっているのを見つけた。
制御盤のランプも消えていることを確認し、3時10分ごろ、運転上の制限の逸脱を宣言した。
記録計などを確認したところ、午前11時40分ごろから停止していたと推定。
10台全て止まっていたが、機器そのものに異常はなく、
ヒューズが切れて電源が落ちたのが原因とみられるという。
再起動した上で午後5時25分ごろ、運転上の制限の逸脱から復帰した。
停止していた間も別のタイプの2種類のナトリウム漏れ検出器は正常に作動し、監視はできていたとしている。
ーーーー
ヒューズ切れ・・・
11時40分ごろから停止していたのに、気が付いたのが午後3時過ぎ・・・
(-公- ;)うーーーん
ナトリウム漏れ検出器が停止している間に、ナトリウムが漏れていて、
空気や水と接触して爆発してたら (╬◣д◢)どうするんじゃぁー!!
気がつかなかったではすまない!
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福井県内の全原発停止へ 高浜3号20日に定期検査入り
福井新聞 2012年2月17日午後3時24分
福井県は17日、関西電力高浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット)が
20日深夜に定期検査に入ると正式に連絡を受けた。21日未明に停止する。
県内の商業用原発は関電の11基、日本原電の2基の計13基が全て止まるという前例のない状況を迎える。
(伊豆倉知)
国内の原発で稼働しているのは、北海道電力泊3号機と東京電力柏崎刈羽6号機だけとなる。
この2基も4月末までに定検に入り、
廃炉が決まっている東電福島第1原発1~4号機を含めて国内の全54基が停止する。
研究炉を含め県内の原発が「15基体制」になって以降、全停止は初めて。
現時点で再稼働の見通しは立っておらず、
原子力が電源構成の5割を占める関電管内の電力需給は一層厳しさを増す。
停止中の原発の再稼働をめぐり国は関電大飯3、4号機のストレステスト(安全評価)の審査手続きを進め、
現在は原子力安全委員会による二重チェックが行われている。
ただ、福井県やおおい町は福島の知見を反映した暫定的な安全基準の提示が必要との姿勢を崩しておらず、
国がどのような形で安全基準を示すのかを注視している。
県原子力安全対策課によると、
高浜3号機は20日夕から出力降下を始め、同日深夜に発電を止め、21日未明に原子炉を停止する。
定検期間は1カ月間の調整運転を含め4カ月の予定。
2次系配管1222カ所で肉厚測定を行うほか、
測定が困難な118カ所を耐食性に優れたステンレス鋼製などに取り換える。
福島の事故を踏まえた特別点検では、
緊急炉心冷却装置(ECCS)や緊急時に原子炉格納容器内に水を注ぐスプレーリングの健全性などを確認する。
燃料集合体157体のうち73体(うち56体は新燃料集合体)を交換する。
8体のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を再装荷するかは未定。
関電は「国の原子力政策の検討状況などを見据えながら総合的に判断する」としている。
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関電はますます、焦ってくるんだろうな。
何が何でも再稼働(○`ε´○)ノおぅ!って・・・・
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青木泰さん講演会 神奈川
被災がれき受入れをめぐって
~自分で考えるために知っておきたいこと~
2012/02/11 17:30~開催。青木さんの講演部分のみ
「被災がれき受入れは復興につながるのか」青木泰さん講演会その1
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)の続き。
論点2:安全性について(その1)
もうひとつ、先ほど言いました安全性の問題です。
・環境省の方針作成時は汚染は福島だけという予測
・しかし7月に牛肉・稲藁汚染問題が発覚
・汚染は岩手、宮城にも広がっている事が分かった
・早川マップでも確認
先程も言いましたが、環境省の方針作成時は汚染は福島だけだという事だったんですけれども、
その、牛肉・稲藁だけではなくてですね、お膳は岩手、宮城にも広がっていることがが分かった
これは、群馬大学の早川由紀夫先生が作られた、早川マップという事で、
インターネットの世界では有名なんですけれども、

この一番北に向かっている矢印は、
3月12日の福島原発が爆発した、それによる、汚染の程度を描いたものです。
下の方に向かって短いのは3月15日の午前中。
これはプルトニウムを使っていた3号炉の爆発に関係しています。
ちょっと飯館村の方へ行ってですね、回って落ちてきている、これが3月15日の午後。
さらに、これは東葛飾からですね、横浜まで含めて、ずっと、降り立ってきているのが、
3月22日ごろという話です。
この絵は各地域の空間線量とか、土壌の汚染度に基づいてこの放射能汚染マップを作って、
その原因が何時の爆発にあったのかということを示して下さった
大変に貴重なデータです。
このデータを見ても、
3月12日の爆発によって、女川、石巻をとおって、岩手県の一関まで、
東北汚染の状況というのが示されています
つまり、牛肉・稲藁の問題というのは、別の学者の努力によって、
こういう形で示されてきたわけです。
これは、同じ早川さんが、
各市町村のごみの焼却灰の汚染度を、色分けをして、
紫色は汚染が高い。赤はその次にという、黄色くなるに従って、色が薄くなるに従って、
汚染度が低いという、こういうマップを作られたんですけれども、

先程の早川さんの汚染マップと殆どに通っているんですね。
つまり、福島原発から放出された放射性物質、それが降り落ちた場所ごとに
殆どの市町村が草木ゴミを燃やしていますから、2354
その草木ゴミを燃やした時に残る焼却灰の汚染がこれと全く同じような色を示している。
つまり、今回全国に持って行こうという瓦礫は、この二つの汚染マップから言っても、
そうとう汚染されているということは疑いないと、いうことです。
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安全性について~焼却して安全か~総まとめ続きを読む
被災がれき受入れをめぐって
~自分で考えるために知っておきたいこと~
2012/02/11 17:30~開催。青木さんの講演部分のみ
「被災がれき受入れは復興につながるのか」青木泰さん講演会その1
神奈川 2/11(動画&内容書き出し)の続き。
論点2:安全性について(その1)
もうひとつ、先ほど言いました安全性の問題です。
・環境省の方針作成時は汚染は福島だけという予測
・しかし7月に牛肉・稲藁汚染問題が発覚
・汚染は岩手、宮城にも広がっている事が分かった
・早川マップでも確認
先程も言いましたが、環境省の方針作成時は汚染は福島だけだという事だったんですけれども、
その、牛肉・稲藁だけではなくてですね、お膳は岩手、宮城にも広がっていることがが分かった
これは、群馬大学の早川由紀夫先生が作られた、早川マップという事で、
インターネットの世界では有名なんですけれども、

この一番北に向かっている矢印は、
3月12日の福島原発が爆発した、それによる、汚染の程度を描いたものです。
下の方に向かって短いのは3月15日の午前中。
これはプルトニウムを使っていた3号炉の爆発に関係しています。
ちょっと飯館村の方へ行ってですね、回って落ちてきている、これが3月15日の午後。
さらに、これは東葛飾からですね、横浜まで含めて、ずっと、降り立ってきているのが、
3月22日ごろという話です。
この絵は各地域の空間線量とか、土壌の汚染度に基づいてこの放射能汚染マップを作って、
その原因が何時の爆発にあったのかということを示して下さった
大変に貴重なデータです。
このデータを見ても、
3月12日の爆発によって、女川、石巻をとおって、岩手県の一関まで、
東北汚染の状況というのが示されています
つまり、牛肉・稲藁の問題というのは、別の学者の努力によって、
こういう形で示されてきたわけです。
これは、同じ早川さんが、
各市町村のごみの焼却灰の汚染度を、色分けをして、
紫色は汚染が高い。赤はその次にという、黄色くなるに従って、色が薄くなるに従って、
汚染度が低いという、こういうマップを作られたんですけれども、

先程の早川さんの汚染マップと殆どに通っているんですね。
つまり、福島原発から放出された放射性物質、それが降り落ちた場所ごとに
殆どの市町村が草木ゴミを燃やしていますから、2354
その草木ゴミを燃やした時に残る焼却灰の汚染がこれと全く同じような色を示している。
つまり、今回全国に持って行こうという瓦礫は、この二つの汚染マップから言っても、
そうとう汚染されているということは疑いないと、いうことです。
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「瓦礫復興、足かせ」疑問
東京新聞 こちら特報部 2102年2月15日
野田政権が復興庁の発足を機に、
宮城、岩手両県で発生した震災がれきの広域処理キャンペーンを一段と強力に推進し始めた。
旗振り役の環境省は「がれきは安全」「復興の足かせになっている」と受け入れを迫るが、
ほかに選択肢はないのだろうか。
「広域処理は必要性、妥当性、正当性の観点から問題」と主張する
環境専門シンクタンク「環境総合研究所」(東京)の池田こみち副所長に聞いた。(佐藤圭)
広域処理は問題の山
野田佳彦首相は、復興庁がスタートした10日の記者会見で、今後の復旧復興の重要課題として
(1)住宅再建・高台移転
(2)がれきの広域処理
(3)雇用の確保
(4)被災者の孤立防止と心のケア
(5)原発事故避難者の帰還支援
の5項目を挙げた。
がれきについては「安全ながれきを全国で分かち合って処理する広域処理が不可欠だ」と力を込めた。
環境総合研・池田副所長に聞く
震災がれきの広域処理の問題点について語る池田こみち環境総合研究所副所長
東京都品川区旗の台で

いけだ・こみち 1949年東京都生まれ。専門は環境政策。
聖心女子大卒業後、東京大医科学研究所、ローマクラブ日本事務局などを経て、
86年、環境総合研究所の設立に参加。
著書に「みんなの松葉ダイオキシン調査」など。
住宅再建・原発保証が優先
池田氏は真っ先に、政府の言う「復興の足かせ論」に疑問を投げかける。
「被災地に何度も足を運んでいるが、『がれきがあるから復興が進まない』という話は聞かない。
被災地では、住宅再建や雇用の確保、原発事故の補償を求める声が圧倒的だ。
がれきは津波被害を受けた沿岸部に積まれるケースが多いが、そこに街を再建するかはまだ決まっていない。
高台移転には、沿岸部のがれきは全く障害にならない。
がれきが復興の妨げになっているかのような論調は、国民に情緒的な圧力を加えているだけだ」
次に広域処理の妥当性だ。池田氏は環境・安全面と、経済的、社会的な観点からの議論を促す。
環境・安全面は住民が最も心配している点だ。
環境省の広域処理ガイドラインでは、
被災地からの搬出から受け入れまでに複数回、放射線量を測定することになっているが、いずれもサンプル調査。
その精度については、同省も
「サンプルを採取しなかった部分で、放射線量が高いところがないとは言えない」(適正処理・不法投棄対策室)
と認めざるを得ない。
「測定を繰り返して安全性を強調しているが、実は非科学的だ。
がれきを全部測ることができないのは分かるが、公表されているデータでは、
がれきのボリューム、採取方法、なぜサンプルが全体の線量を代表できるかの根拠などが不明だ」
焼却炉の排ガス測定もサンプル調査だ。
「環境省は、4時間程度採取した排ガスを測定する方法を示しているが、サンプル量が少なすぎるのではないか。
サンプル量を増やして定量下限値を下げ、実際にどれくらい出ているかを把握しないと、汚染の程度は分からない」
池田氏は、焼却灰の埋め立て処分にも首をかしげる。
放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレル以下であれば「管理型最終処分場」に埋め立てる計画だ。
「管理型の浸出水処理施設ではセシウムは除去できない。
灰を普通のごみと同じように埋め立てる基準が8000ベクレルでは高すぎる。
どうしても埋め立てるのであれば、コンクリート製の仕切りで厳重に管理する『遮断型最終処分場』で保管するしかない」
問題は放射性物質に限らない。池田氏は津波の影響にも警鐘を鳴らす。
「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。
日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。
規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。
こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」
現地焼却すれば雇用も
池田氏は「経済的妥当性も検討されていない」とあきれ顔だ。
「放射性レベルが低いというのであれば、
がれき処理専用の仮設焼却炉を現地に作って処理するのが最も効率的だ。
雇用も生まれる。高い輸送費をかけて西日本まで持って行くのは、ばかげている」
「東京都が既に協力しているが、問題は山積している。
都心部で新たに処分場を確保するのは困難。焼却炉の維持管理や更新にもコストがかかる。
できるだけ延命されなければならないのに、震災がれきを燃やしたり、埋め立てたりすれば、
焼却炉や最終処分場の寿命は確実に縮まる」
妥当性の三点目が社会的側面だ。
広域処理をめぐっては、被災地と被災地以外で“対立構図”ができつつある。
「被災地の人たちは、普段の生活ではがれきのことをあまり気に掛けていなくても、
全国で『受け入れる、受け入れない』という騒ぎになれば、反対する住民への不信感が募るだろう。
受け入れを迫られる住民たちも、本当は被災地をサポートしたいのに信頼できる情報もない中で心の余裕を失う。
こうした対立構図をつくっているのは国だ」
意思決定、政策立案プロセスの正当性はどうか。
環境省は関係省庁との検討を経て、昨年4月8日には、
宮城、岩手、福島の被災3県と沖縄県を除く各都道府県に受け入れの協力を要請している。
同省の有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」は一連の非公開会合で
広域処理の方針にお墨付きを与えてきた。
「『広域処理』ありきの進め方だ。環境省は自治体や国民を蚊帳の外に置いたまま、一方的にものごとを決めている。
とても正当な手続きとは言えない」
では、どうするか。
首相は、冒頭に紹介した会見の中で
「被災地の処理能力には限界がある。岩手県では通常の11年分、宮城県では19年分だ」と述べている。
がれきの量は、宮城県が約1569万トン、岩手県が約476万トン。
2009年度の年間量で割れば、首相が言う通りの数字になる。
だが、実際に広域処理される量はずっと少ない。
現段階で県が把握しているのは、宮城が4年分の約344万トン、岩手が1・2年分の57万トン。
仙台は「自己完結」
しかも、宮城県の広域処理分には、仙台市は含まれていない。
同市が市内3カ所に仮設焼却炉を設置し、4年分の約135万トンを13年夏までに自前で処理するからだ。
環境省と岩手、宮城両県が処分目標に据える14年3月末よりも半年以上も早い。
木材燃料化、リサイクル促進を
池田氏はこう提言する。
「現地で処理する場合、焼却しない場合など
それぞれの事情に応じて選択できる多様な代替案を早急に検討すべきだ。
汚染が少なく分別が徹底されていれば、木材などはチップにして燃料にすることもできる。
広域処理する場合でも期間は1年のみとし、輸送距離の短い範囲でしっかりした施設を持つところに限定する。
その間にリサイクルを促進したり、専用の仮設焼却炉を増設したりすることが考えられる」

広域処理に頼らず「自己完結型」の瓦礫処理を選んだ仙台市が設けた仮説焼却炉

瓦礫搬入所では、コンクリートくず、木くず、廃家電製品など10種類以上に分別し、エリア別に保管。
作業は地元の業者に委託されている。瓦礫50%以上のリサイクルを目指す。
写真・いずれも14日午後、仙台市で
<デスクメモ>
「日が落ちると辺りは真っ暗。11カ月経っても、まだそんな状況」と、JR石巻駅近くの商店主は嘆く。
沿岸部にあるがれきの山は「視界に入れば気が滅入る」と言い、こう求める。
「広域処理が進まないのが安全性の証明が足らないと言うならば、国が責任を持って説明を尽くしてほしい」(木)
続きを読む
東京新聞 こちら特報部 2102年2月15日
野田政権が復興庁の発足を機に、
宮城、岩手両県で発生した震災がれきの広域処理キャンペーンを一段と強力に推進し始めた。
旗振り役の環境省は「がれきは安全」「復興の足かせになっている」と受け入れを迫るが、
ほかに選択肢はないのだろうか。
「広域処理は必要性、妥当性、正当性の観点から問題」と主張する
環境専門シンクタンク「環境総合研究所」(東京)の池田こみち副所長に聞いた。(佐藤圭)
広域処理は問題の山
野田佳彦首相は、復興庁がスタートした10日の記者会見で、今後の復旧復興の重要課題として
(1)住宅再建・高台移転
(2)がれきの広域処理
(3)雇用の確保
(4)被災者の孤立防止と心のケア
(5)原発事故避難者の帰還支援
の5項目を挙げた。
がれきについては「安全ながれきを全国で分かち合って処理する広域処理が不可欠だ」と力を込めた。
環境総合研・池田副所長に聞く
震災がれきの広域処理の問題点について語る池田こみち環境総合研究所副所長
東京都品川区旗の台で

いけだ・こみち 1949年東京都生まれ。専門は環境政策。
聖心女子大卒業後、東京大医科学研究所、ローマクラブ日本事務局などを経て、
86年、環境総合研究所の設立に参加。
著書に「みんなの松葉ダイオキシン調査」など。
住宅再建・原発保証が優先
池田氏は真っ先に、政府の言う「復興の足かせ論」に疑問を投げかける。
「被災地に何度も足を運んでいるが、『がれきがあるから復興が進まない』という話は聞かない。
被災地では、住宅再建や雇用の確保、原発事故の補償を求める声が圧倒的だ。
がれきは津波被害を受けた沿岸部に積まれるケースが多いが、そこに街を再建するかはまだ決まっていない。
高台移転には、沿岸部のがれきは全く障害にならない。
がれきが復興の妨げになっているかのような論調は、国民に情緒的な圧力を加えているだけだ」
次に広域処理の妥当性だ。池田氏は環境・安全面と、経済的、社会的な観点からの議論を促す。
環境・安全面は住民が最も心配している点だ。
環境省の広域処理ガイドラインでは、
被災地からの搬出から受け入れまでに複数回、放射線量を測定することになっているが、いずれもサンプル調査。
その精度については、同省も
「サンプルを採取しなかった部分で、放射線量が高いところがないとは言えない」(適正処理・不法投棄対策室)
と認めざるを得ない。
「測定を繰り返して安全性を強調しているが、実は非科学的だ。
がれきを全部測ることができないのは分かるが、公表されているデータでは、
がれきのボリューム、採取方法、なぜサンプルが全体の線量を代表できるかの根拠などが不明だ」
焼却炉の排ガス測定もサンプル調査だ。
「環境省は、4時間程度採取した排ガスを測定する方法を示しているが、サンプル量が少なすぎるのではないか。
サンプル量を増やして定量下限値を下げ、実際にどれくらい出ているかを把握しないと、汚染の程度は分からない」
池田氏は、焼却灰の埋め立て処分にも首をかしげる。
放射性セシウムが1キロ当たり8000ベクレル以下であれば「管理型最終処分場」に埋め立てる計画だ。
「管理型の浸出水処理施設ではセシウムは除去できない。
灰を普通のごみと同じように埋め立てる基準が8000ベクレルでは高すぎる。
どうしても埋め立てるのであれば、コンクリート製の仕切りで厳重に管理する『遮断型最終処分場』で保管するしかない」
問題は放射性物質に限らない。池田氏は津波の影響にも警鐘を鳴らす。
「津波によって流されたがれきは、油類や農薬類などの有害物質を吸収している。
日本の焼却炉における排ガス規制は、ヨーロッパに比べて非常に甘い。
規制されているのは窒素酸化物、ダイオキシン類など5項目にすぎず、重金属などは野放しだ。
こうした未規制の物質が拡散する恐れがある」
現地焼却すれば雇用も
池田氏は「経済的妥当性も検討されていない」とあきれ顔だ。
「放射性レベルが低いというのであれば、
がれき処理専用の仮設焼却炉を現地に作って処理するのが最も効率的だ。
雇用も生まれる。高い輸送費をかけて西日本まで持って行くのは、ばかげている」
「東京都が既に協力しているが、問題は山積している。
都心部で新たに処分場を確保するのは困難。焼却炉の維持管理や更新にもコストがかかる。
できるだけ延命されなければならないのに、震災がれきを燃やしたり、埋め立てたりすれば、
焼却炉や最終処分場の寿命は確実に縮まる」
妥当性の三点目が社会的側面だ。
広域処理をめぐっては、被災地と被災地以外で“対立構図”ができつつある。
「被災地の人たちは、普段の生活ではがれきのことをあまり気に掛けていなくても、
全国で『受け入れる、受け入れない』という騒ぎになれば、反対する住民への不信感が募るだろう。
受け入れを迫られる住民たちも、本当は被災地をサポートしたいのに信頼できる情報もない中で心の余裕を失う。
こうした対立構図をつくっているのは国だ」
意思決定、政策立案プロセスの正当性はどうか。
環境省は関係省庁との検討を経て、昨年4月8日には、
宮城、岩手、福島の被災3県と沖縄県を除く各都道府県に受け入れの協力を要請している。
同省の有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」は一連の非公開会合で
広域処理の方針にお墨付きを与えてきた。
「『広域処理』ありきの進め方だ。環境省は自治体や国民を蚊帳の外に置いたまま、一方的にものごとを決めている。
とても正当な手続きとは言えない」
では、どうするか。
首相は、冒頭に紹介した会見の中で
「被災地の処理能力には限界がある。岩手県では通常の11年分、宮城県では19年分だ」と述べている。
がれきの量は、宮城県が約1569万トン、岩手県が約476万トン。
2009年度の年間量で割れば、首相が言う通りの数字になる。
だが、実際に広域処理される量はずっと少ない。
現段階で県が把握しているのは、宮城が4年分の約344万トン、岩手が1・2年分の57万トン。
仙台は「自己完結」
しかも、宮城県の広域処理分には、仙台市は含まれていない。
同市が市内3カ所に仮設焼却炉を設置し、4年分の約135万トンを13年夏までに自前で処理するからだ。
環境省と岩手、宮城両県が処分目標に据える14年3月末よりも半年以上も早い。
木材燃料化、リサイクル促進を
池田氏はこう提言する。
「現地で処理する場合、焼却しない場合など
それぞれの事情に応じて選択できる多様な代替案を早急に検討すべきだ。
汚染が少なく分別が徹底されていれば、木材などはチップにして燃料にすることもできる。
広域処理する場合でも期間は1年のみとし、輸送距離の短い範囲でしっかりした施設を持つところに限定する。
その間にリサイクルを促進したり、専用の仮設焼却炉を増設したりすることが考えられる」

広域処理に頼らず「自己完結型」の瓦礫処理を選んだ仙台市が設けた仮説焼却炉

瓦礫搬入所では、コンクリートくず、木くず、廃家電製品など10種類以上に分別し、エリア別に保管。
作業は地元の業者に委託されている。瓦礫50%以上のリサイクルを目指す。
写真・いずれも14日午後、仙台市で
<デスクメモ>
「日が落ちると辺りは真っ暗。11カ月経っても、まだそんな状況」と、JR石巻駅近くの商店主は嘆く。
沿岸部にあるがれきの山は「視界に入れば気が滅入る」と言い、こう求める。
「広域処理が進まないのが安全性の証明が足らないと言うならば、国が責任を持って説明を尽くしてほしい」(木)
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青木泰さん講演会 神奈川
被災がれき受入れをめぐって
~自分で考えるために知っておきたいこと~
2012/02/11 17:30~開催。青木さんの講演部分のみ
しかも、元、現含めて知事さんのお話しの後に、みなさんに出来るだけ今日のテーマから言って、
できるだけ分かりやすくお話ししなければならないという役割をもちまして、久々に少し緊張しています
よろしくお願いします。
今、神奈川県、横浜市、東京都で直面している問題という事で、
色々と実情というか、整理された報告が行われたんですけれども、
がれきの問題で何が問題になっているかと、今のお話なんかも含めて、何が問題になっているかという事を
先にちょっとお話ししておきたいと思うんです。
瓦礫問題で何が問題になっているか
一つは、神奈川県知事がこの瓦礫を引き受けるひとつの大きな理由にしている
「瓦礫を引き受けなければ復興は出来ないんだ、被災地の復興が出来ないんだ」という話があります。
この問題がまず本当なのか?という事を、一応論点として皆さんに投げかけたいと思います。
それとですね、河野太郎さんが、最近、この神奈川県知事の方針に対して、「賛成する」と。
「瓦礫は受け入れるべきだ」という事をおっしゃっています。
ご自分のブログの中に書かれている一つの理由として、
「焼却炉で放射能汚染物を燃やしても、安全である」と。
「99.99%放射性物質は除去出来るので、大丈夫なんだ)ということを、大きな理由にしていますけれども、
本当にそうなのか?ということですね。
この事がもう一つの大きな論点になっていると思います。
さらに、最近、こういう事も言ってきています。
環境省は今回、瓦礫を燃やして本当に安全なのかという、そういう検証は、
市民団体や、私なんかの専門家から問題提起されてくる中で、
どういう言い方をしているかというと、
すでに東京なり神奈川、関東エリアはすでに汚染されている。
横浜の報告にもありましたように、
汚染されている汚泥を燃やしているじゃないか
汚染されている草木を燃やしているじゃないか
その汚染度から見た時に、もうすでに汚染されているんだから、
平均から見た時に、汚染度が低いですね
宮城とか岩手の瓦礫を持ってきたって、。もうたいして違わないだろうと。
これは、こんな乱暴な言い方はしませんでしたけれども、
実際にそれに近い言い方を11月3日から5日にかけて開かれた、廃棄物循環学会で
出席した環境省の担当者は、そういう話をしているんです。
で、これがどうなのか?という問題がもう一つあります。
そのうえで現状を踏まえて、本当にこれを反対していって、本当にストップできるのか、
どんな形でストップ出来るんだろうかという、そういう話が、
今日みなさん、お3人の方からお話しのあった点を踏まえてですね、
そういう事が今日の中で問題になってくるんじゃないかと思っています。
総論:がれきの受け入れと焼却ー何故問題
がれきの受け入れと焼却の何が問題なのか?という事です
1.放射能汚染物の拡散(世界初)
まず放射性廃棄物をですねどこか遠くへ運んで、運ぶに際しては飛散して持って行ってしまおうと、
「たいして汚染されていないんだからいいだろう」というような、そういう汚染物の拡散。
これはもう、世界で初めてです。
2.放射能汚染物焼却(世界初)
放射能汚染物の焼却、これも「焼却していいんだ」という事をですね、堂々と言うのは初めてです。
3.放射性物質の許容被ばく限度
これについてきちっと議論しないまま、事を進めている。
こういう事も初めてです。
一部の基準後退 一省庁縦割り
4.環境省の瓦礫処理方針は
内容上有識者会議で了承を得たと言われています。しかしこれは全く形式的なものです。
事実上自治体に丸投げ
5.汚染瓦礫による被害は法的保護の枠の外
瓦礫問題の背景
先程問題になりました瓦礫問題の背景ということなんですけれども、
被災三県。
・3県(福島、宮城、岩手)で約2400万トン
これは、全国の市町村で1年間に処理をされる一般廃棄物5000万トンの約半分が被災瓦礫として排出されたと。
確かにすごい量です。
・数量的には
福島が288万トン、岩手4999万トン、宮城1595万トン
これについてはですね、皆さんのお手元にこのパワーポイントのデータは印刷してありますので、
後でご確認していただきたい。
それで、この問題、早く処理しなければいけないと言った時に、
「何故急がなきゃいけないのか」
という事を聞きましたら、
あの当時は去年の6月、環境省が方針を出した当時なんですけれども、
「目の前のゴミが少しでも減っていくという事が見えないと、
被災者の人たちが、また、3月11日の事を思いだして、気分的にも大変なんだ」ということを
環境省のお役人は言っています。
環境省の方針(6月23日)
環境省は去年の6月23日に、この瓦礫の全国化の方針をきめたんですが、
その時には、
・福島県内の瓦礫は避難区域を残し福島県内で処理をする。
・岩手・宮城県の物は全国化する。
という方針を決めました。
これは何故こういう決め方をしたかというと、
当時はがれきが汚染されているのは福島県内に限るという認識があったんです。
宮城県、岩手県の物は汚染されていないとい認識があった。
これは今年の「月刊廃棄物」でですね、
1月号で、環境省のリサイクル対策部長が、
「実際に我々はそういう認識であった」と。「実は間違いであった」という事をおっしゃっているんです。
汚染は福島県に限ると思っていた。しかしその後、皆さんご存じのように、
7月に牛肉汚染問題が、発覚しました。
牛肉稲藁問題ではっきりしたのは、
汚染が福島県内のとどまらないで、宮城、岩手県にも広まっているという事実だったと思います。
ところが、この事実を前にして、環境省は方針を変えませんでした。
なぜか?
牛肉稲藁は農水省の管轄なんです。
農水省の中では認識として、「汚染は、他の2県にも広がっている」ということなのです。
そのうえで、環境省はこういう方針を出しました。
環境省の具体的方針
・放射能汚染瓦礫は通常処理(焼却、埋め立て)
1.可燃ごみについては基準は設けません。
どんなに汚染された、そういう言い方はしていませんけれども、
どんな汚染物であっても基準を定めないで、燃やしていいんだ。
これは皆さんの耳にも入ってきましたように、
バグフィルターを付加しているから、汚染物は除去出来るので、
宮城・岩手の汚染物については大丈夫なんだと
2.不燃ごみについては
・8000ベクレル/kg以上の物については埋め立ててはいけない
ただ、この時点で、クリアランスレベル、
従来一つの基準にしていたクリアランス制度に基づくクリアランスレベルは100ベクレル/kgで、
すでに80倍水増しして、不燃ごみについては埋め立ててもいいと。
唯一クリアランスについて適用したのは、
再生処理するもの
たとえば、エコセメントで建材を作っていく。
エコセメントの製品だとか、そういうものについては100ベクレル/kgを守るようにという、
可燃ごみについては基準なし、
不燃ごみについては80倍緩い
唯一、従来のクリアランスを守るというのは再生処理品だけという方針を出しました12:33
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「瓦礫の受け入れは復興につながるのか?」続きを読む
被災がれき受入れをめぐって
~自分で考えるために知っておきたいこと~
2012/02/11 17:30~開催。青木さんの講演部分のみ
しかも、元、現含めて知事さんのお話しの後に、みなさんに出来るだけ今日のテーマから言って、
できるだけ分かりやすくお話ししなければならないという役割をもちまして、久々に少し緊張しています
よろしくお願いします。
今、神奈川県、横浜市、東京都で直面している問題という事で、
色々と実情というか、整理された報告が行われたんですけれども、
がれきの問題で何が問題になっているかと、今のお話なんかも含めて、何が問題になっているかという事を
先にちょっとお話ししておきたいと思うんです。
瓦礫問題で何が問題になっているか
一つは、神奈川県知事がこの瓦礫を引き受けるひとつの大きな理由にしている
「瓦礫を引き受けなければ復興は出来ないんだ、被災地の復興が出来ないんだ」という話があります。
この問題がまず本当なのか?という事を、一応論点として皆さんに投げかけたいと思います。
それとですね、河野太郎さんが、最近、この神奈川県知事の方針に対して、「賛成する」と。
「瓦礫は受け入れるべきだ」という事をおっしゃっています。
ご自分のブログの中に書かれている一つの理由として、
「焼却炉で放射能汚染物を燃やしても、安全である」と。
「99.99%放射性物質は除去出来るので、大丈夫なんだ)ということを、大きな理由にしていますけれども、
本当にそうなのか?ということですね。
この事がもう一つの大きな論点になっていると思います。
さらに、最近、こういう事も言ってきています。
環境省は今回、瓦礫を燃やして本当に安全なのかという、そういう検証は、
市民団体や、私なんかの専門家から問題提起されてくる中で、
どういう言い方をしているかというと、
すでに東京なり神奈川、関東エリアはすでに汚染されている。
横浜の報告にもありましたように、
汚染されている汚泥を燃やしているじゃないか
汚染されている草木を燃やしているじゃないか
その汚染度から見た時に、もうすでに汚染されているんだから、
平均から見た時に、汚染度が低いですね
宮城とか岩手の瓦礫を持ってきたって、。もうたいして違わないだろうと。
これは、こんな乱暴な言い方はしませんでしたけれども、
実際にそれに近い言い方を11月3日から5日にかけて開かれた、廃棄物循環学会で
出席した環境省の担当者は、そういう話をしているんです。
で、これがどうなのか?という問題がもう一つあります。
そのうえで現状を踏まえて、本当にこれを反対していって、本当にストップできるのか、
どんな形でストップ出来るんだろうかという、そういう話が、
今日みなさん、お3人の方からお話しのあった点を踏まえてですね、
そういう事が今日の中で問題になってくるんじゃないかと思っています。
総論:がれきの受け入れと焼却ー何故問題
がれきの受け入れと焼却の何が問題なのか?という事です
1.放射能汚染物の拡散(世界初)
まず放射性廃棄物をですねどこか遠くへ運んで、運ぶに際しては飛散して持って行ってしまおうと、
「たいして汚染されていないんだからいいだろう」というような、そういう汚染物の拡散。
これはもう、世界で初めてです。
2.放射能汚染物焼却(世界初)
放射能汚染物の焼却、これも「焼却していいんだ」という事をですね、堂々と言うのは初めてです。
3.放射性物質の許容被ばく限度
これについてきちっと議論しないまま、事を進めている。
こういう事も初めてです。
一部の基準後退 一省庁縦割り
4.環境省の瓦礫処理方針は
内容上有識者会議で了承を得たと言われています。しかしこれは全く形式的なものです。
事実上自治体に丸投げ
5.汚染瓦礫による被害は法的保護の枠の外
瓦礫問題の背景
先程問題になりました瓦礫問題の背景ということなんですけれども、
被災三県。
・3県(福島、宮城、岩手)で約2400万トン
これは、全国の市町村で1年間に処理をされる一般廃棄物5000万トンの約半分が被災瓦礫として排出されたと。
確かにすごい量です。
・数量的には
福島が288万トン、岩手4999万トン、宮城1595万トン
これについてはですね、皆さんのお手元にこのパワーポイントのデータは印刷してありますので、
後でご確認していただきたい。
それで、この問題、早く処理しなければいけないと言った時に、
「何故急がなきゃいけないのか」
という事を聞きましたら、
あの当時は去年の6月、環境省が方針を出した当時なんですけれども、
「目の前のゴミが少しでも減っていくという事が見えないと、
被災者の人たちが、また、3月11日の事を思いだして、気分的にも大変なんだ」ということを
環境省のお役人は言っています。
環境省の方針(6月23日)
環境省は去年の6月23日に、この瓦礫の全国化の方針をきめたんですが、
その時には、
・福島県内の瓦礫は避難区域を残し福島県内で処理をする。
・岩手・宮城県の物は全国化する。
という方針を決めました。
これは何故こういう決め方をしたかというと、
当時はがれきが汚染されているのは福島県内に限るという認識があったんです。
宮城県、岩手県の物は汚染されていないとい認識があった。
これは今年の「月刊廃棄物」でですね、
1月号で、環境省のリサイクル対策部長が、
「実際に我々はそういう認識であった」と。「実は間違いであった」という事をおっしゃっているんです。
汚染は福島県に限ると思っていた。しかしその後、皆さんご存じのように、
7月に牛肉汚染問題が、発覚しました。
牛肉稲藁問題ではっきりしたのは、
汚染が福島県内のとどまらないで、宮城、岩手県にも広まっているという事実だったと思います。
ところが、この事実を前にして、環境省は方針を変えませんでした。
なぜか?
牛肉稲藁は農水省の管轄なんです。
農水省の中では認識として、「汚染は、他の2県にも広がっている」ということなのです。
そのうえで、環境省はこういう方針を出しました。
環境省の具体的方針
・放射能汚染瓦礫は通常処理(焼却、埋め立て)
1.可燃ごみについては基準は設けません。
どんなに汚染された、そういう言い方はしていませんけれども、
どんな汚染物であっても基準を定めないで、燃やしていいんだ。
これは皆さんの耳にも入ってきましたように、
バグフィルターを付加しているから、汚染物は除去出来るので、
宮城・岩手の汚染物については大丈夫なんだと
2.不燃ごみについては
・8000ベクレル/kg以上の物については埋め立ててはいけない
ただ、この時点で、クリアランスレベル、
従来一つの基準にしていたクリアランス制度に基づくクリアランスレベルは100ベクレル/kgで、
すでに80倍水増しして、不燃ごみについては埋め立ててもいいと。
唯一クリアランスについて適用したのは、
再生処理するもの
たとえば、エコセメントで建材を作っていく。
エコセメントの製品だとか、そういうものについては100ベクレル/kgを守るようにという、
可燃ごみについては基準なし、
不燃ごみについては80倍緩い
唯一、従来のクリアランスを守るというのは再生処理品だけという方針を出しました12:33
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2月16日午後の東京電力記者会見終了直後
木野さんの「まとめ」のコーナーで、とても珍しいスリーショットがありました。

写真ツイッターより
(とても雰囲気のいい仲良し3人組に見えるナイスショットなので、ツイートで流れていた写真を使わせていただきます)
真ん中にいるのはいつも、東京電力の会見で司会をしている人です。
覚えていらっしゃいますか?
彼は以前、1人の記者に向かって、
「私達の会見趣旨にそぐわないものだとぼくは思っております。従いまして、明日以降、田中さんには
ご入館についてはお断りいたします。以上でございます」と言った寺澤サンです。
その時の様子はこちらのブログに会見内容書き出しで詳しく書いてあります↓
「東京都瓦礫受注が東電関係会社」について平等党田中氏が質問。
そして東電の記者会見に出入り禁止となった。(動画・内容書き出し)
ーーーー
写真では仲良さそうに見えるけれども、
なかなか・・・普段聞きたい事をさらっと岩上さんが聞いて下さいました。
その、質問のタイミングと、寺澤サンの表情と話し方と・・・w
私的には結構面白かったので、内容書き出しました。
東京電力記者会見 午後 2月16日
岩上:ちょ、ちょっと・・まとめの前に寺澤さんが・・ゲストが
木野:えっ!?ゲストなの?
01:26:32~
木野:あのー、寺澤広報部長、ゲストです。
岩上:今日はすみません、特別番組のように、東京電力広報の寺澤さん
寺澤:寺澤でございます
岩上:広報部の・・・
寺澤:ぶ、部長でございます
岩上:広報部の部長・・・広報ってセクションが、なんかいろいろあるんですか?
寺澤:あ・・いわゆる、ま、職制上のラインとして、いわゆる、その、権限を持っているのは広報部長。
岩上:はい!
寺澤:・・になります
岩上:広報部長と、広報部部長は違うんですか?
寺澤:はい、部付きの部長になります(自分を指差す)
岩上:あぁぁ!
木野:広報部長っていうのは、今変わっちゃいましたけれど、前の鈴木さんですか?
寺澤:は、は、はい。いま、あの~なりますけれども、はい。
木野:広報部部長は1人だけと(寺澤氏のこと)
寺澤:そうです。ですから・・・
岩上:部長は何人いるんですか?
寺澤:えっと、いわゆる、ま、その次に職制、会社の職制でいきますと、広報部長が、あの、して、えー、
広報部長代理は、広報部の、広報部の部長代理
岩上:あ・・・そういうことなんですか
寺澤:で、後は、まァ。部付きの部長というような形で、ここは、ま、ある意味で対外交渉的に
あの~~~ぉ、あると。ことでございます。
岩上:部長って・・・・じゃぁ、何人いらっしゃるんですか?その、同じようなお立場の
寺澤:いや、私の部の・・・広報部では、えーーー、対外的に部長と呼んでいるのは私だけですね。
岩上:あっ、そうですか
木野:前いらした吉田さんは?
寺澤:彼はですから、対外的交渉的には部長になりますけれども、はい、はい。
岩上:じゃ、あの・・・・誰が一番偉いんですか?
寺澤:そういう意味では、広報部長が一番偉いと、
岩上:広報部長はどなたですか?
寺澤:あの、矢野という、
岩上:矢野さんですよね
寺澤:はいはい
木野:広報部長
岩上:矢野さんはいつも、いらしてます?
寺澤:あの、会見の方の仕事自体は、まァ、私の方でやらせていただいています。
岩上:あ・・・なるほど。あの、なかなかすみません。
木野:巨大組織なもんで分からなかったです。
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つづきの3人トーク書き出しました続きを読む
木野さんの「まとめ」のコーナーで、とても珍しいスリーショットがありました。

写真ツイッターより
(とても雰囲気のいい仲良し3人組に見えるナイスショットなので、ツイートで流れていた写真を使わせていただきます)
真ん中にいるのはいつも、東京電力の会見で司会をしている人です。
覚えていらっしゃいますか?
彼は以前、1人の記者に向かって、
「私達の会見趣旨にそぐわないものだとぼくは思っております。従いまして、明日以降、田中さんには
ご入館についてはお断りいたします。以上でございます」と言った寺澤サンです。
その時の様子はこちらのブログに会見内容書き出しで詳しく書いてあります↓
「東京都瓦礫受注が東電関係会社」について平等党田中氏が質問。
そして東電の記者会見に出入り禁止となった。(動画・内容書き出し)
ーーーー
写真では仲良さそうに見えるけれども、
なかなか・・・普段聞きたい事をさらっと岩上さんが聞いて下さいました。
その、質問のタイミングと、寺澤サンの表情と話し方と・・・w
私的には結構面白かったので、内容書き出しました。
東京電力記者会見 午後 2月16日
岩上:ちょ、ちょっと・・まとめの前に寺澤さんが・・ゲストが
木野:えっ!?ゲストなの?
01:26:32~
木野:あのー、寺澤広報部長、ゲストです。
岩上:今日はすみません、特別番組のように、東京電力広報の寺澤さん
寺澤:寺澤でございます
岩上:広報部の・・・
寺澤:ぶ、部長でございます
岩上:広報部の部長・・・広報ってセクションが、なんかいろいろあるんですか?
寺澤:あ・・いわゆる、ま、職制上のラインとして、いわゆる、その、権限を持っているのは広報部長。
岩上:はい!
寺澤:・・になります
岩上:広報部長と、広報部部長は違うんですか?
寺澤:はい、部付きの部長になります(自分を指差す)
岩上:あぁぁ!
木野:広報部長っていうのは、今変わっちゃいましたけれど、前の鈴木さんですか?
寺澤:は、は、はい。いま、あの~なりますけれども、はい。
木野:広報部部長は1人だけと(寺澤氏のこと)
寺澤:そうです。ですから・・・
岩上:部長は何人いるんですか?
寺澤:えっと、いわゆる、ま、その次に職制、会社の職制でいきますと、広報部長が、あの、して、えー、
広報部長代理は、広報部の、広報部の部長代理
岩上:あ・・・そういうことなんですか
寺澤:で、後は、まァ。部付きの部長というような形で、ここは、ま、ある意味で対外交渉的に
あの~~~ぉ、あると。ことでございます。
岩上:部長って・・・・じゃぁ、何人いらっしゃるんですか?その、同じようなお立場の
寺澤:いや、私の部の・・・広報部では、えーーー、対外的に部長と呼んでいるのは私だけですね。
岩上:あっ、そうですか
木野:前いらした吉田さんは?
寺澤:彼はですから、対外的交渉的には部長になりますけれども、はい、はい。
岩上:じゃ、あの・・・・誰が一番偉いんですか?
寺澤:そういう意味では、広報部長が一番偉いと、
岩上:広報部長はどなたですか?
寺澤:あの、矢野という、
岩上:矢野さんですよね
寺澤:はいはい
木野:広報部長
岩上:矢野さんはいつも、いらしてます?
寺澤:あの、会見の方の仕事自体は、まァ、私の方でやらせていただいています。
岩上:あ・・・なるほど。あの、なかなかすみません。
木野:巨大組織なもんで分からなかったです。
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・文部科学省放射線審議会の食品の暫定基準についての意見書について
・大阪維新の会の「がれき処理に関する勉強会」について
・4号機使用済み燃料プールからの燃料移送について
2月16日木曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
放射性物質:
食品の新基準値案、認める答申 異例の意見書
毎日新聞 2012年2月16日 12時14分(最終更新 2月16日 12時36分)
厚生労働省の諮問で食品中の放射性物質の新基準値案を審議していた
文部科学省の「放射線審議会」(会長・丹羽太貫京都大名誉教授)は16日、
新基準値案を批判する異例の意見書をつけつつ、同案を認める答申をした。
意見書では、乳児用食品の1キロあたり50ベクレルを100ベクレルに緩めても健康は守られると記したものの、
厳しい基準値を堅持する厚労省に歩み寄った。
審議会は昨年12月27日から6回の審議を重ねた。
毎回、大半の委員から
「国際機関は日本と同じ年間1ミリシーベルトを根拠にしながら、一般食品のセシウムの基準値を1キロあたり1000ベクレルとしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのか」
「現行の暫定規制値で国民の健康は十分に守られており、基準値の強化は福島の復興の妨げになる恐れがある」
「乳児用食品や牛乳に50ベクレルを設ける根拠はない」など、新基準値案を批判する意見が続出した。
しかし「厳しい新基準値でも農産物の流通が滞ることはない」との厚労省の意向は覆せず、
「食品の放射性セシウムの濃度は十分に低く、(新基準値が)放射線防護の効果を高める手段にはなりにくい」
との批判的な意見書を付けて結局は認めた。
新基準値案は、
▽一般食品100ベクレル
▽乳児用食品50ベクレル
▽牛乳50ベクレル
▽飲料水10ベクレル
4月から実施される。【小島正美】
大阪維新の会 「がれきについての勉強会」
被ばくという事
「瓦礫広域処理についての勉強会」その1小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)
放射能のゴミ人形峠の場合
「瓦礫広域処理についての勉強会」その2小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)
福島第一原発から出た汚染
「瓦礫広域処理についての勉強会」その3小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)
では、どうすればいいのか?
「瓦礫広域処理についての勉強会」その4小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)
質疑応答
「瓦礫広域処理についての勉強会」その5完 小出裕章氏・大阪維新の会2/8(動画&内容書き出し)
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02.17
Fri
特集ワイド:
NHK対「原発推進」団体 浮上した「低線量被ばく」問題
毎日jp 2月16日
放射線被ばくの健康影響については、まだ研究途上にある。だからこそ、次代を担う子どもたちの安全を願う親たちの不安は深刻なのだが、そんな折も折、低線量被ばくの問題点を指摘したNHKの番組に、原発と深い関わりを持つ団体が抗議の矛先を向けた。このバトル、どうなるのか。【根本太一】
◇原子力ムラの「抗議」 報道、議論尽くせるか
<公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない>
1月12日にNHKに送られた、A4判8枚からなる「抗議と要望」と題する文書の一節だ。さらに<事実誤認もしくは根拠薄弱であることが明らかになったら、番組自体を撤回するのも国民の受信料で経営をしているNHKの責務>とし、<放射線の恐怖のみを煽(あお)るような“風評加害者”的報道は今後止(や)めるよう強く要望>している。何とも痛烈な内容だ。
送り主は「エネルギー戦略研究会」「日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会」、そして「エネルギー問題に発言する会」の3団体。いずれも「原発推進」が日本には不可欠との立場から、シンポジウムやセミナーなどを開いている民間の組織だ。
子どもの安全が第一。小学校の体育館で教室のカーテンなどの除染作業をする福島県川内村の女性たち=福島県同村の川内小で2012年1月31日、西本勝撮影
子どもの安全が第一。小学校の体育館で教室のカーテンなどの除染作業をする福島県川内村の女性たち=福島県同村の川内小で2012年1月31日、西本勝撮影
トップの経歴は、研究会の金子熊夫会長が外務省の初代原子力課長、連絡会の宅間正夫会長は元東京電力柏崎刈羽原発所長、発言する会の林勉代表幹事は元日立製作所・原子力事業部長。さらに3団体のホームページを見ると、抗議文の「賛同者」として元東電副社長で元自民党参院議員の加納時男氏や、元日本原子力学会会長、大学の名誉教授、原発メーカーの元幹部ら総勢112人の名前が並ぶ。
政・財・官・学のいわゆる「原子力ムラ」のOBらが顔をそろえた格好だ。
彼らが取り上げたのは、NHKが昨年12月28日に総合テレビで放送した「追跡!真相ファイル『低線量被ばく 揺らぐ国際基準』」。国が安全性の根拠としている、被ばく量が生涯100ミリシーベルト以下ではがんなどが発症する明確な根拠はないという国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に疑問を投げかける内容だ。30分の番組の中で、86年のチェルノブイリ原発事故から25年が過ぎた今になってスウェーデンでがんが増加したことや、米国の原発周辺でもがん発症が目立つことを報告。さらに元ICRP委員へのインタビューなどから、かつてICRPが原爆による被ばくのリスクを「政治的判断」で半分に設定していた--などと伝えている。
■
そのどこが<“風評加害者”的報道>だというのか。
抗議文では▽インタビュー場面に意図的な誤訳がある▽疫学的調査では、原子力施設と疾病との関係は認められていない--などと指摘。<数々の論旨のすり替え>や<不都合な情報の隠蔽(いんぺい)>もあるとしている。
「賛同者」リストに名を連ねる人物に接触した。東電OBで、同社では「放射線防護の研究に携わっていた」という男性だ。
「米国の原発周辺でがんが増えていると言うが、ならば世界で400基以上ある原発の周りの住民たちはどうなんです? がんの危険を主張するのは、原発反対派が古くから使う手法なんです」
ICRPが「政治的判断」から被ばくリスクを半分に設定したという部分は「論拠が不明」と切り捨てる。
「NHKには、公平で客観性のある報道をしてほしいだけなんです。原子力ムラと言われようが、一方的に踏みつけられっ放しというわけにはいきませんよ」
では、NHK側は何と反論するのか。
見解を求めると「十分に取材を尽くしており問題はないと考えている。団体の方々には番組内容を丁寧に説明するなど誠実に対応しています」と回答した。
内部被ばくなど低線量の放射線による被害の調査・研究を続ける沢田昭二・名古屋大名誉教授(素粒子物理学)に会った。「彼らは安全神話を振りまいてきた当事者です。ところが抗議文には、人災でもある福島原発事故への反省の弁が見当たらない。謙虚さに欠けています」。それが、自らも広島の原爆を経験した被爆者である沢田さんの第一声だった。
「ICRPが米国の核兵器工場や原発推進の勢力から圧力や影響を受け続けてきたことは、(ICRPの)内部被ばくに関する委員会の議長を務めたカール・モーガン博士が自著で明らかにしています。番組は、そうしたことを丹念に取材し、広く知らせたものでした」
さらに沢田さんは言う。
「内部被ばくのリスクを低く見るICRPの姿勢は、欧州放射線リスク委員会(ECRR)からも批判されているのです。低線量の被ばくであっても、長い年月の後に健康被害に至る恐れはある」
「原子力ムラの人たちは、震災前からしばしばメディアに抗議文を送っていた」。そう声を荒らげるのは自民党衆院議員の河野太郎さんだ。国会や著書「原発と日本はこうなる」などで原発利権の暗部を追及し続けている。
「細かな点を突っ込み、報道する側に『面倒くさい』と思わせ萎縮させるような空気を醸し出す。しかし自らは原発事故の総括もない。懲りていませんね」
■
ただ、抗議は抗議として、3団体側の関係者も、再稼働が難しくなったことは認める。先の東電OBは「事故原因の究明も待たずに再稼働を決めても、国民の理解は得られない。たとえ経済産業省原子力安全・保安院がストレステスト(安全評価)で『妥当』としても無理でしょう」。言葉に悔しさがにじむ。
原発の設計に携わってきたという3団体の一つに属する別の男性も「台湾の原発には非常用電源としてディーゼル機関以外にガスタービンもある。さらに建屋上の高台には冷却用の水をためたプールもある。福島よりも多重防護だ」と語り、「国と東電が危険性に耳を傾け対応策を取っていたら……」と唇をかむ。
「報道機関は連携して、一斉に闘うべきです」と話すのは立教大教授(メディア法)の服部孝章さんだ。「この問題を単に原子力ムラとNHKとの争いとして終わらせてはいけない。抗議の事実をNHKも他のテレビ局も報じ、公の場で議論すべきです」。そうでないと、放射線による被ばく影響という「核心」がゆがめられてしまうという。
「メディアが試されているのです。専門家の権威を恐れて沈黙していては、今後も原子力ムラに利用されるだけになってしまう」
そもそも科学とは誰の、何のためにあるのか。報道とは誰のための営みか。
こうした原点が改めて問われている。
「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」12月28日NHK(動画・内容書き出し)
原子力ムラがかける圧力に負けないで!応援しますNHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」
NHK番組への原子力推進者の抗議に関して(東京新聞)2/1
NHK対「原発推進」団体 浮上した「低線量被ばく」問題
毎日jp 2月16日
放射線被ばくの健康影響については、まだ研究途上にある。だからこそ、次代を担う子どもたちの安全を願う親たちの不安は深刻なのだが、そんな折も折、低線量被ばくの問題点を指摘したNHKの番組に、原発と深い関わりを持つ団体が抗議の矛先を向けた。このバトル、どうなるのか。【根本太一】
◇原子力ムラの「抗議」 報道、議論尽くせるか
<公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない>
1月12日にNHKに送られた、A4判8枚からなる「抗議と要望」と題する文書の一節だ。さらに<事実誤認もしくは根拠薄弱であることが明らかになったら、番組自体を撤回するのも国民の受信料で経営をしているNHKの責務>とし、<放射線の恐怖のみを煽(あお)るような“風評加害者”的報道は今後止(や)めるよう強く要望>している。何とも痛烈な内容だ。
送り主は「エネルギー戦略研究会」「日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会」、そして「エネルギー問題に発言する会」の3団体。いずれも「原発推進」が日本には不可欠との立場から、シンポジウムやセミナーなどを開いている民間の組織だ。
子どもの安全が第一。小学校の体育館で教室のカーテンなどの除染作業をする福島県川内村の女性たち=福島県同村の川内小で2012年1月31日、西本勝撮影
子どもの安全が第一。小学校の体育館で教室のカーテンなどの除染作業をする福島県川内村の女性たち=福島県同村の川内小で2012年1月31日、西本勝撮影
トップの経歴は、研究会の金子熊夫会長が外務省の初代原子力課長、連絡会の宅間正夫会長は元東京電力柏崎刈羽原発所長、発言する会の林勉代表幹事は元日立製作所・原子力事業部長。さらに3団体のホームページを見ると、抗議文の「賛同者」として元東電副社長で元自民党参院議員の加納時男氏や、元日本原子力学会会長、大学の名誉教授、原発メーカーの元幹部ら総勢112人の名前が並ぶ。
政・財・官・学のいわゆる「原子力ムラ」のOBらが顔をそろえた格好だ。
彼らが取り上げたのは、NHKが昨年12月28日に総合テレビで放送した「追跡!真相ファイル『低線量被ばく 揺らぐ国際基準』」。国が安全性の根拠としている、被ばく量が生涯100ミリシーベルト以下ではがんなどが発症する明確な根拠はないという国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に疑問を投げかける内容だ。30分の番組の中で、86年のチェルノブイリ原発事故から25年が過ぎた今になってスウェーデンでがんが増加したことや、米国の原発周辺でもがん発症が目立つことを報告。さらに元ICRP委員へのインタビューなどから、かつてICRPが原爆による被ばくのリスクを「政治的判断」で半分に設定していた--などと伝えている。
■
そのどこが<“風評加害者”的報道>だというのか。
抗議文では▽インタビュー場面に意図的な誤訳がある▽疫学的調査では、原子力施設と疾病との関係は認められていない--などと指摘。<数々の論旨のすり替え>や<不都合な情報の隠蔽(いんぺい)>もあるとしている。
「賛同者」リストに名を連ねる人物に接触した。東電OBで、同社では「放射線防護の研究に携わっていた」という男性だ。
「米国の原発周辺でがんが増えていると言うが、ならば世界で400基以上ある原発の周りの住民たちはどうなんです? がんの危険を主張するのは、原発反対派が古くから使う手法なんです」
ICRPが「政治的判断」から被ばくリスクを半分に設定したという部分は「論拠が不明」と切り捨てる。
「NHKには、公平で客観性のある報道をしてほしいだけなんです。原子力ムラと言われようが、一方的に踏みつけられっ放しというわけにはいきませんよ」
では、NHK側は何と反論するのか。
見解を求めると「十分に取材を尽くしており問題はないと考えている。団体の方々には番組内容を丁寧に説明するなど誠実に対応しています」と回答した。
内部被ばくなど低線量の放射線による被害の調査・研究を続ける沢田昭二・名古屋大名誉教授(素粒子物理学)に会った。「彼らは安全神話を振りまいてきた当事者です。ところが抗議文には、人災でもある福島原発事故への反省の弁が見当たらない。謙虚さに欠けています」。それが、自らも広島の原爆を経験した被爆者である沢田さんの第一声だった。
「ICRPが米国の核兵器工場や原発推進の勢力から圧力や影響を受け続けてきたことは、(ICRPの)内部被ばくに関する委員会の議長を務めたカール・モーガン博士が自著で明らかにしています。番組は、そうしたことを丹念に取材し、広く知らせたものでした」
さらに沢田さんは言う。
「内部被ばくのリスクを低く見るICRPの姿勢は、欧州放射線リスク委員会(ECRR)からも批判されているのです。低線量の被ばくであっても、長い年月の後に健康被害に至る恐れはある」
「原子力ムラの人たちは、震災前からしばしばメディアに抗議文を送っていた」。そう声を荒らげるのは自民党衆院議員の河野太郎さんだ。国会や著書「原発と日本はこうなる」などで原発利権の暗部を追及し続けている。
「細かな点を突っ込み、報道する側に『面倒くさい』と思わせ萎縮させるような空気を醸し出す。しかし自らは原発事故の総括もない。懲りていませんね」
■
ただ、抗議は抗議として、3団体側の関係者も、再稼働が難しくなったことは認める。先の東電OBは「事故原因の究明も待たずに再稼働を決めても、国民の理解は得られない。たとえ経済産業省原子力安全・保安院がストレステスト(安全評価)で『妥当』としても無理でしょう」。言葉に悔しさがにじむ。
原発の設計に携わってきたという3団体の一つに属する別の男性も「台湾の原発には非常用電源としてディーゼル機関以外にガスタービンもある。さらに建屋上の高台には冷却用の水をためたプールもある。福島よりも多重防護だ」と語り、「国と東電が危険性に耳を傾け対応策を取っていたら……」と唇をかむ。
「報道機関は連携して、一斉に闘うべきです」と話すのは立教大教授(メディア法)の服部孝章さんだ。「この問題を単に原子力ムラとNHKとの争いとして終わらせてはいけない。抗議の事実をNHKも他のテレビ局も報じ、公の場で議論すべきです」。そうでないと、放射線による被ばく影響という「核心」がゆがめられてしまうという。
「メディアが試されているのです。専門家の権威を恐れて沈黙していては、今後も原子力ムラに利用されるだけになってしまう」
そもそも科学とは誰の、何のためにあるのか。報道とは誰のための営みか。
こうした原点が改めて問われている。
「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」12月28日NHK(動画・内容書き出し)
原子力ムラがかける圧力に負けないで!応援しますNHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」
NHK番組への原子力推進者の抗議に関して(東京新聞)2/1
「大阪維新の会」の皆さんからの質問部分の書き出しです。
とても真剣に考えておられて、勉強もされているように感じました。
議員の方のお名前が分からないので、
その方の質問の最初の部分に写真を入れました。
ーーーー
小出裕章:
ただし、引き受ける場合にはちゃんとした施設でやらなければいけない。
排気系統に放射能が出ないように、設備が出来たところでしかやってはいけない
焼いた後の焼却灰にモーレツな放射性物質が溜まってくるわけで、
それを東電の敷地に返せというのが私の主張なのです。
ちゃんとした施設でやらなければ、二次的な放射能汚染が広がってしまうから、
それにまず何よりも注意をしてくれと、お願いしている
ちゃんとした施設であればあるだけ、放射能をそこに閉じ込めるわけです。
外にばらまかないで閉じ込めてしまう。
一度放射能の瓦礫を引き受けて焼却施設で受け入れたら、
その焼却施設は、放射能で、どんどん汚れていきます、焼却炉も含めて。
作業員の方も被ばくをすることになるし、
その焼却施設をいざ潰すという時になったら、
どうやって潰したらいいか?という、そういう問題も出てきてしまう。
ですから、本当に受け入れるという事はものすごく大変な事なのです。
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
2012/02/08
続きを読むに

・少なくとも焼却施設の排気系に適切なフィルタを設置し、放射性物質を捕捉できるか現場でテストする
・焼却灰を管理できない場所に埋めてはならない。
汚染の正体である放射性物質は東京電力の所有物であり、東京電力に返す。
・汚染の強い焼却灰は、
今後、福島原発で建設が必要となる石棺や地下遮水壁のコンクリートの材料として使用する
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
2012/02/08
43:51
原則ー焼却施設の建設
どうしたらいいのか?ということですけれども、
わたしは、原則的に言うならば、焼却施設を建設するという事です。
・汚染の強い瓦礫は、福島原発敷地内、あるいは周辺に新たに焼却施設を作ってそこで焼く
福島県を中心として瓦礫が膨大にある訳ですが、
これは福島原発敷地内、あるいは周辺に新たに専用の焼却施設を作ってそこで焼く。
というのが一番いいと思います。
猶予はもう出来ないのです。
どんどんやらなければ、住民が今現在も被ばくしていっている訳ですから、
早く専用の焼却施設を作って、そこで焼くという事をやるべきだと思います。
続きを読むに
つづく続きを読む
・焼却灰を管理できない場所に埋めてはならない。
汚染の正体である放射性物質は東京電力の所有物であり、東京電力に返す。
・汚染の強い焼却灰は、
今後、福島原発で建設が必要となる石棺や地下遮水壁のコンクリートの材料として使用する
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
2012/02/08
43:51
原則ー焼却施設の建設
どうしたらいいのか?ということですけれども、
わたしは、原則的に言うならば、焼却施設を建設するという事です。
・汚染の強い瓦礫は、福島原発敷地内、あるいは周辺に新たに焼却施設を作ってそこで焼く
福島県を中心として瓦礫が膨大にある訳ですが、
これは福島原発敷地内、あるいは周辺に新たに専用の焼却施設を作ってそこで焼く。
というのが一番いいと思います。
猶予はもう出来ないのです。
どんどんやらなければ、住民が今現在も被ばくしていっている訳ですから、
早く専用の焼却施設を作って、そこで焼くという事をやるべきだと思います。
続きを読むに

02.16
Thu
・事故調査委員会での原子力安全委員会の斑目委員長の発言について
2月15日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
平成24年2月15日
国会・東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
H24/02/15 国会・東京電力福島原子力発電所事故調査委【斑目参考人質疑】
委員長黒川清・元日本学術会議会長
委員
石橋克彦:神戸大学名誉教授(地震学者)、大島賢三・国際協力機構顧問(元国連大使)
崎山比早子:元放射線医学総合研究所主任研究官(医学博士)
櫻井正史・元名古屋高検検事長
田中耕一:島津製作所フェロー(ノーベル化学賞受賞者)
田中三彦氏:(科学ジャーナリスト)野村修也・中央大学大学院法務研究科教授
蜂須賀禮子:福島県大熊町商工会会長
横山禎徳氏:(社会システム・デザイナー、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム企画・推進責任者)
斑目委員長陳謝“安全指針に瑕疵”
NHK 2月15日 18時59分 動画あり
斑目委員長陳謝“安全指針に瑕疵”
国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は、国会に設置された原発事故調査委員会に参考人として出席し、
原発の安全対策を示した国の指針について
「瑕疵(かし)があったことは、はっきり認めざるをえない。おわびする」と陳謝したうえで、
見直しを進める考えを示しました。
15日に開かれた国会の原発事故調査委員会には、
国の原子力安全委員会の班目春樹委員長と、原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長の2人が
参考人として出席しました。
この中で班目委員長は、原発の安全対策を示した国の指針について
「いろんな意味で瑕疵があったことは、はっきり認めざるをえない。
津波に対する十分な記載がなかったり、すべての電源の喪失も『長時間考えなくてもいい』とされていた。
原子力安全委員会を代表しておわびする」と述べたうえで、見直しを進める考えを示しました。
また、班目氏は、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムのデータの扱いについて
「迅速に公開されていたらもっとうまく避難できたというのは、全くの誤解だ。
しかし、データの公開は早い時期にされてしかるべきものだった」と述べました。
一方、原子力安全・保安院の寺坂前院長は、
政府の原子力災害対策本部の議事録が作成されていなかったことについて
「事故発生当時の事務局長として、大変申し訳ないと思っている。
概要的なものは途中からは残されているので、復元する作業を行っている」と述べました。
国会の原発事故調査委員会のあと、黒川委員長は記者会見し、
「班目氏が、原発の安全対策を示した国の指針が不十分であったことを認めるなど、
今後の調査に向けて極めて参考になるヒアリングだった。緊急時の備えが、極めて出来ていなかった。
原発事故を引き起こした日本としては、国際的に認識されるような安全基準をつくる責務がある」と述べました。
言い訳づくりばかりしていた…班目氏発言の要旨
読売新聞 2月15日(水)21時5分配信
国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会での班目春樹原子力安全委員会委員長の発言要旨は次の通り。
【原発の安全審査体制】
原子力安全委員会の安全審査指針に瑕疵(かし)があったことははっきりと認めざるを得ない。
津波に対して十分な記載がなく、全電源喪失については、
解説で「長時間そういうものは考えなくてもよい」とまで書いている。原子力安全委員会を代表しておわびする。
【原発の安全確保】
国際的に安全基準を高める動きがある中、日本では、
「なぜそれをしなくていいか」という言い訳づくりばかりしていて、まじめに対応していなかったのではないか。
安全指針一つ取っても、変えるのにあまりに時間がかかり過ぎている。
そもそもシビアアクシデント(過酷事故)を(前提に)考えていなかったのは大変な間違いだった。
【原発事故時の住民避難】
放射性物質拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」の計算には1時間かかる。
今回のような原発事故にはとても間に合わなかった。
予測計算などに頼った避難計画を立てたのが間違いで、
発電所で大変なことになっているという宣言があったら、
ただちにすぐそばの方には避難してもらうというルールにしておくべきだった。
スピーディが生きていたら、もうちょっとうまく避難できたというのはまったくの誤解だ。
2トップ、福島事故で謝罪「言い訳に時間をかけた」「私は文系で…」
産経新聞 2月15日(水)22時43分配信
国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)の
第4回委員会が15日、国会・衆院別館で開かれ、
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、
原子力の安全規制当局として事故を防げなかったことについて陳謝した。
班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について
「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。
指針が改善されなかった背景について
「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。
国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、
「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、
抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。
寺坂氏は平成16年の美浜原発配管破断事故などを挙げ、
「(保安院は)安全規制を進めようとしていたが、個別の問題の改善や安全確保に相当な時間や人員をとられた」
と釈明した。
官邸への助言など、事故当時のそれぞれの行動について、
班目氏は「1週間以上寝ていないのでほとんど記憶がない。
私がいた場所は固定電話が2回線で携帯も通じず、できる助言は限りがあった」と説明。
寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。
また、放射性物質の拡散予測システム(SPEEDI)を
避難に活用しなかったと政府事故調などで指摘されていることについて、
班目氏は「SPEEDIがあればうまく避難できたというのは全くの誤解だ」と反論。
寺坂氏は「避難方向など何らかの形で有用な情報になったのではないかという思いはある」と述べ、
異なる認識を示した。
黒川委員長は委員会後の会見で
「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、
事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」と批判した。
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2月15日水曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
平成24年2月15日
国会・東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
H24/02/15 国会・東京電力福島原子力発電所事故調査委【斑目参考人質疑】
委員長黒川清・元日本学術会議会長
委員
石橋克彦:神戸大学名誉教授(地震学者)、大島賢三・国際協力機構顧問(元国連大使)
崎山比早子:元放射線医学総合研究所主任研究官(医学博士)
櫻井正史・元名古屋高検検事長
田中耕一:島津製作所フェロー(ノーベル化学賞受賞者)
田中三彦氏:(科学ジャーナリスト)野村修也・中央大学大学院法務研究科教授
蜂須賀禮子:福島県大熊町商工会会長
横山禎徳氏:(社会システム・デザイナー、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム企画・推進責任者)
斑目委員長陳謝“安全指針に瑕疵”
NHK 2月15日 18時59分 動画あり
斑目委員長陳謝“安全指針に瑕疵”
国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は、国会に設置された原発事故調査委員会に参考人として出席し、
原発の安全対策を示した国の指針について
「瑕疵(かし)があったことは、はっきり認めざるをえない。おわびする」と陳謝したうえで、
見直しを進める考えを示しました。
15日に開かれた国会の原発事故調査委員会には、
国の原子力安全委員会の班目春樹委員長と、原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長の2人が
参考人として出席しました。
この中で班目委員長は、原発の安全対策を示した国の指針について
「いろんな意味で瑕疵があったことは、はっきり認めざるをえない。
津波に対する十分な記載がなかったり、すべての電源の喪失も『長時間考えなくてもいい』とされていた。
原子力安全委員会を代表しておわびする」と述べたうえで、見直しを進める考えを示しました。
また、班目氏は、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムのデータの扱いについて
「迅速に公開されていたらもっとうまく避難できたというのは、全くの誤解だ。
しかし、データの公開は早い時期にされてしかるべきものだった」と述べました。
一方、原子力安全・保安院の寺坂前院長は、
政府の原子力災害対策本部の議事録が作成されていなかったことについて
「事故発生当時の事務局長として、大変申し訳ないと思っている。
概要的なものは途中からは残されているので、復元する作業を行っている」と述べました。
国会の原発事故調査委員会のあと、黒川委員長は記者会見し、
「班目氏が、原発の安全対策を示した国の指針が不十分であったことを認めるなど、
今後の調査に向けて極めて参考になるヒアリングだった。緊急時の備えが、極めて出来ていなかった。
原発事故を引き起こした日本としては、国際的に認識されるような安全基準をつくる責務がある」と述べました。
言い訳づくりばかりしていた…班目氏発言の要旨
読売新聞 2月15日(水)21時5分配信
国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会での班目春樹原子力安全委員会委員長の発言要旨は次の通り。
【原発の安全審査体制】
原子力安全委員会の安全審査指針に瑕疵(かし)があったことははっきりと認めざるを得ない。
津波に対して十分な記載がなく、全電源喪失については、
解説で「長時間そういうものは考えなくてもよい」とまで書いている。原子力安全委員会を代表しておわびする。
【原発の安全確保】
国際的に安全基準を高める動きがある中、日本では、
「なぜそれをしなくていいか」という言い訳づくりばかりしていて、まじめに対応していなかったのではないか。
安全指針一つ取っても、変えるのにあまりに時間がかかり過ぎている。
そもそもシビアアクシデント(過酷事故)を(前提に)考えていなかったのは大変な間違いだった。
【原発事故時の住民避難】
放射性物質拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」の計算には1時間かかる。
今回のような原発事故にはとても間に合わなかった。
予測計算などに頼った避難計画を立てたのが間違いで、
発電所で大変なことになっているという宣言があったら、
ただちにすぐそばの方には避難してもらうというルールにしておくべきだった。
スピーディが生きていたら、もうちょっとうまく避難できたというのはまったくの誤解だ。
2トップ、福島事故で謝罪「言い訳に時間をかけた」「私は文系で…」
産経新聞 2月15日(水)22時43分配信
国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)の
第4回委員会が15日、国会・衆院別館で開かれ、
原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、
原子力の安全規制当局として事故を防げなかったことについて陳謝した。
班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について
「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。
指針が改善されなかった背景について
「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。
国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、
「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、
抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。
寺坂氏は平成16年の美浜原発配管破断事故などを挙げ、
「(保安院は)安全規制を進めようとしていたが、個別の問題の改善や安全確保に相当な時間や人員をとられた」
と釈明した。
官邸への助言など、事故当時のそれぞれの行動について、
班目氏は「1週間以上寝ていないのでほとんど記憶がない。
私がいた場所は固定電話が2回線で携帯も通じず、できる助言は限りがあった」と説明。
寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。
また、放射性物質の拡散予測システム(SPEEDI)を
避難に活用しなかったと政府事故調などで指摘されていることについて、
班目氏は「SPEEDIがあればうまく避難できたというのは全くの誤解だ」と反論。
寺坂氏は「避難方向など何らかの形で有用な情報になったのではないかという思いはある」と述べ、
異なる認識を示した。
黒川委員長は委員会後の会見で
「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、
事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」と批判した。
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小出裕章:
福島県の東半分、宮城県の南部、北部、茨城県の北部と南部
千葉県の北部、栃木県と群馬県の北部、東京都や埼玉県の一部というところを
放射線の管理区域にしなければいけない。
放射線の管理区域というのは、
・中に入ったら水を飲んではいけない。
・食べ物を食べてもいけない。
・タバコを吸いたいと思っても、タバコを吸ってもいけない。
・そこで寝てはいけない。
・子どもを連れ込んではいけない
そういうところに今、人々が住んでいるんです
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
2012/02/08
36:11~
福島第一原発から放出されたセシウム137の量
ところが、去年の3月11日に事故が起きてしまったんですね。
その事故によって、放射性物質が環境に大量に放出されました。
いったい、どのくらい放出されたかというのをみなさんに聞いていただきます。
IAEAという、原子力を推進する国際的な団体があります。
その団体に対して日本国政府が報告書を出しました。
その報告書のなかに、大気中に放出されたセシウム137がどれだけだったか、
Bqというのがベクレルという放射能の単位ですけれども、
それを報告しています。
それを今、皆さんに見ていただこうと思っているのですが、
見ていただく前にここに四角を書きました。
これは、広島の原爆が爆発した時に大気中にばらまかれたセシウム137の量です。
8.9×10の13乗というんですけれども、
みなさん、ピンとこないと思うので、数字はどうでもいい。
ただ、この四角の大きさぐらい広島の原爆がばらまいたと思って下さい。
では、福島第一原子力発電所で、どれだけのセシウム137が、大気中に放出されたと、
日本政府が言っているかというと、こうなんですね。
これが1号機です。

広島原爆の6発分7発分を1号機から放出した。
ひどいのは2号機です。

こんなに大量に放出した。
3号機もやっぱり放出しました。

全部合わせると、広島原爆がばらまいたセシウム137の170発文もの物を、
すでに大気中に放出してしまったという事です。
私はこれは過小評価だと実は思っています。
それは、日本の政府は今回の事故の最大の責任者、あるいは、私は犯罪者と呼びたいぐらいですけれども、
そんなわけですが、そういう人たちが自分の罪を軽く(重く?)見せようなんていう事はあり得ないわけであって、
なるべく小さめの数字を発表するという事になっていると思います。
世界的にも色々な研究者が、放出された放射能の評価を出していますが、
日本政府のこんなに小さな数字を出している人はどこにもいない。
多分これの数倍というものをすでに大気中にばらまいてしまっていると思います。
そして、同じ程度のものを海に、今現在もばらまき続けている。
そういう状態が続いている。
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小出裕章
よろしいですか?
人形峠の1kg当たり3700ベクレルというウランで汚れた放射能のゴミを、
日本の国家が「どうしようもない、日本の国内では捨てるところがない」と言って、
アメリカ先住民の土地まで持っていって、そこで捨てるという事をしたのです。
放射能のゴミというのはこれほど大変なんです。
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
00:24:34~
ですから何としても被ばくは避けなければいけない。
被ばくに関する各種規制値
ということで、日本でも放射線の被ばくに関しては各種の規制がなされているのですね。
真ん中にあるのがみなさんの被ばくの限度です。
一般公衆の電量限度、1年間に1ミリシーベルトしか被ばくをしてはいけないと決められている。

で、私は京都大学原子炉実験所で働いています。
そのために給料をもらっています。家族と一緒に生活が出来ます。
そうすると私を雇っている京都大学あるいは文部科学省、日本の国が、私に対してなんていうかというと、
「おまえには給料をやっているんだから、だから少し位の被ばくは我慢しろ」と私に対していうんですね。
私は放射線業務従事者というレッテルを貼られて、
1年間にみなさんの20倍の「20ミリシーベルトまでは我慢しろ」と言われています。
それも、これが安全なのではないのです。
給料をもらっているから、しょうがないから我慢しろと言われているのがこの値なのです。
今日みなさんには入っていただけませんが、放射線の管理区域という場所は、
1年間に5.2ミリシーベルトを超えてしまうような場所は放射線の管理区域にして、
一般の人たちは入ることを許さないという、そういう場所にしなさいよという、
そういうきせいにしている
で、こういうのは全て放射線に被ばくすれば危険が伴うけど、
どこまでなら我慢が出来るかという事で決めてきた訳です。
そういう規制値は山ほどありまして、
例えば原子力発電所というのは、日本には54基もあるのですが、
その発電所の敷地境界であれば、0.05ミリシーベルトを目標にしなさい。
これを超えないように、何とか管理をしなさいというのも決まっています。
それから、低レベル放射性廃物というものが出てきたら、
要するに放射能に汚れたゴミも、一般のところに野放しにしていい。
つまり埋めていいとかですね、リサイクルしていいというような時には、
それをリサイクルした時に一年当たり、0.01ミリシーベルトを超えないという事が分かった時に
初めて、野放しにしていい。
そうじゃない時は放射性物質は放射性物質として管理をしろ、と。
普通のゴミとは混ぜてはいけないというのが、これまでの法律だった、のです。
全て「被ばくは危険だから」という事で、こういう法が決まっているわけです。
続きを読むにつづく
続きを読む
よろしいですか?
人形峠の1kg当たり3700ベクレルというウランで汚れた放射能のゴミを、
日本の国家が「どうしようもない、日本の国内では捨てるところがない」と言って、
アメリカ先住民の土地まで持っていって、そこで捨てるという事をしたのです。
放射能のゴミというのはこれほど大変なんです。
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
00:24:34~
ですから何としても被ばくは避けなければいけない。
被ばくに関する各種規制値
ということで、日本でも放射線の被ばくに関しては各種の規制がなされているのですね。
真ん中にあるのがみなさんの被ばくの限度です。
一般公衆の電量限度、1年間に1ミリシーベルトしか被ばくをしてはいけないと決められている。

で、私は京都大学原子炉実験所で働いています。
そのために給料をもらっています。家族と一緒に生活が出来ます。
そうすると私を雇っている京都大学あるいは文部科学省、日本の国が、私に対してなんていうかというと、
「おまえには給料をやっているんだから、だから少し位の被ばくは我慢しろ」と私に対していうんですね。
私は放射線業務従事者というレッテルを貼られて、
1年間にみなさんの20倍の「20ミリシーベルトまでは我慢しろ」と言われています。
それも、これが安全なのではないのです。
給料をもらっているから、しょうがないから我慢しろと言われているのがこの値なのです。
今日みなさんには入っていただけませんが、放射線の管理区域という場所は、
1年間に5.2ミリシーベルトを超えてしまうような場所は放射線の管理区域にして、
一般の人たちは入ることを許さないという、そういう場所にしなさいよという、
そういうきせいにしている
で、こういうのは全て放射線に被ばくすれば危険が伴うけど、
どこまでなら我慢が出来るかという事で決めてきた訳です。
そういう規制値は山ほどありまして、
例えば原子力発電所というのは、日本には54基もあるのですが、
その発電所の敷地境界であれば、0.05ミリシーベルトを目標にしなさい。
これを超えないように、何とか管理をしなさいというのも決まっています。
それから、低レベル放射性廃物というものが出てきたら、
要するに放射能に汚れたゴミも、一般のところに野放しにしていい。
つまり埋めていいとかですね、リサイクルしていいというような時には、
それをリサイクルした時に一年当たり、0.01ミリシーベルトを超えないという事が分かった時に
初めて、野放しにしていい。
そうじゃない時は放射性物質は放射性物質として管理をしろ、と。
普通のゴミとは混ぜてはいけないというのが、これまでの法律だった、のです。
全て「被ばくは危険だから」という事で、こういう法が決まっているわけです。
続きを読むにつづく

「大阪維新の会」の議員さん方が、瓦礫についての広域処理に関して
京都大学原子炉実験所内で勉強会をされました。
講師は小出裕章氏です。
その勉強会の動画がありましたので、
議員さん相手に瓦礫に関してどのようなお話しをされたのか、と・・・
内容を書き出しました。
ーーーーーーーーーーーー
小出裕章
被ばくというのは、とてつもない有害なものだという事が、分かっていただけたと思います。
急性に被害が出なくてもやがて危険が現れてくるという事が分かっている事です。
ですから何としても、被ばくは避けなければいけない。
「瓦礫広域処理についての勉強会」小出裕章氏・大阪維新の会
大阪府の震災がれきの受け入れ
注意点、向き合う点
03:31
今ご紹介にありましたが、私はこの実験所で熊取6人組と後ろ指を指されてきました。
何故そんな名前にされたかというと、原子力開発に反対するという事を言い続けてきたからです。
その私にとって3月11日の出来事というのは途方もない出来事だったとおもいましたし、
今現在も戦争のような毎日を送っていまして
大変申し訳ないのですがあんまりゆっくりとみなさんのお相手をする時間はありません。
ただ、今日みなさんが来て下さった瓦礫問題というのは、
去年の3月11日に起こった出来事の中でも、大変重要な問題だと思いますので、
私がどんな風に考えているかという事を、まずはお聞きいただきたいと思います。
そのうえでもし時間があれば、皆さんとディスカッションをさせていただきたいと思います。
早速始めます。
4:30
私が求められたこと
私が今日みなさんに何をすべきかという事を事務局の方から、昨日の夕方メールが届きまして、
そのメールに、こう書いてありました。
・府の災害廃棄物処理指針について、専門家の立場から指摘しておきたい点
・災害廃棄物の受け入れを前提とした場合の今後の課題
(数値的な目安、焼却灰の処分上の課題、海面処分の可否など)
・今後、災害廃棄物の受け入れを(議会・行政が)検討するにあたり、専門家として伝えておきたいこと
この3つをみなさんにお伝えしろという事だったようなんです。
で、今から聞いていただく話を昨夜つくりまして、これから聞いていただこうと思います。
まずは1番目と3番目を聞いていただいて、2番目は一番最後に一言だけお伝えしたいと思います。
放射能の取り扱い
今日みなさんは実験所を見学も、申し入れて下さったらしいのですが、
今日はちょっと、原子炉を使って、医療照射という特殊な仕事をしている関係で、
皆さんは見学をしていただけないという事になったようです。
この原子炉実験所には「放射線の管理区域」と私達が呼んでいる、放射能を取り扱う特別の場所があって、
なんとか被ばくをしないように、させないようにということで、ずっと職員は注意を続けてきたわけです。
その放射能を取り扱う場合の原則というのは、じゃぁ何なのかというと、こんなことなんです。
・放射能は生命体に有害であるうえ、煮ても焼いてもなくならない。
という、そういうものをまず私達が相手にしているという事をみなさんも分かっていただきたい。
そういうものを扱う場合には、
・拡散させず、現場で封じ込めることが一番の原則
水で薄めても行けないし、空気で薄めても行けないし、
一カ所にあるものをあちこちにばら撒くというような事も、本当はしてはいけない。
なるべく封じ込めやすいように注意をしなさいというのが、私達が放射能を扱う場合の原則でした。
瓦礫問題 進められようとしている方策
瓦礫問題という事で、現在何が行われようとしているかというと、
皆さんご承知の通りこうなんですね
・全国の自治体に送って、現在ある焼却施設で焼く
いま、福島、宮城、岩手、一部茨城にあるような瓦礫を、全国の自治体に送って、現在ある焼却施設で焼きなさい。
大阪府の各自治体でも引き受けて、そこで焼け。ということなんですね。
・焼却灰は各自治体で処分
そして二点目は、焼いた後に焼却灰が残る訳ですけれども、
その焼却灰は各自治体で処分をしろと、いうことになっています。
これが、国から言ってくることな訳ですし、
大阪府の皆さんそれぞれの自治体でどうしようかと悩んでいる事なのだと思います。
どちらも正しくない
私はこれはどちらも正しくないと思います。
国が今やれと言っている事、そして大阪府、あるいは自治体が受け入れようとしている事は、
もちろん正しくない。
・現在ある各自治体の焼却施設は放射性物質に対する考慮がない
あたりまえですね。
私はそれを非難するつもりはありません。
各自治体の焼却施設というのはもともと放射能なんかを取り扱うなんていう事は、全く考えてもいないという、
そういう施設な訳ですね。
だから、物を焼いて、煙が出るだろうし、
何か排煙をある程度捕まえるという施設はあるでしょうけれども、
それでも放射能を捕まえるというような設計はもともとされていない。という、そういうものです。
そんなところで、このままの形で焼いてしまうという事は、やってはいけないと私は思います。
・放射性物質は普通のゴミと混ぜてはならない
それから焼却灰というものが出て、それはものすごく放射能が濃縮されてきている訳ですけれども、
そういうものを普通のゴミと混ぜて捨てるなんていう事はしてはいけません。
この実験所で様々な放射能で汚れたゴミが出ますけれども、
そんなゴミを普通のゴミと混ぜて、そこらの町の処分場に捨てるなんていう事は、あり得ない事なのです。
放射能で汚れたゴミは放射能で汚れたゴミとして、お守をしなければいけない。
それなのに、焼却灰をそれぞれの自治体で勝手にあちこちに捨てろ。
海面埋め立てにまで使ってしまえというような事は、到底正しくありません。
続きは

02.15
Wed
建屋内に水12トン流出/放射性物質漏れなし
東奥日報 2012年2月15日(水)
日本原燃は14日、六ケ所再処理工場の前処理建屋で、
外気を取り込むための設備の一部が破損し、建屋内に温水約12トンが漏れ出たと発表した。
水は放射性物質を含んでおらず、同社は「外部への影響はない」としている。
ーーーー
水漏れの記事はこれだけしか書いていないし、他での報道は見付けられませんでした。
読売新聞が、日本原燃は14日、
試験で使う溶融炉で溶かしたガラスが流れにくくなった原因を突き止めるため、
固形物が詰まっているとみられる部分をドリルで削る作業を開始した
と報じているが、
ドリルで削って設備の一部が破損したのでしょうか(。◔‸◔。)??
日本原燃のホームページを見ると
再処理工場のアクティブ試験時に発生が予想されるトラブル等とその対応
(平成23年1月19日、トラブル等事例集を更新)
■事例集 (平成23年1月19日更新)
・詰まり・堆積(45件)
・漏えい(23件)
・機械動作不良(68件)
・計測・制御系の不良(25件)
・電源系の異常(7件)
・汚染(23件)
・破損(17件)
・火災(3件)
・その他(29件)
という事で今までの様々なトラブル(事故)が書いてあります。(1月19日までなので今回のは無い)
六ヶ所村再処理工場は諦めた方がいいと思う(準備段階で不具合延期のニュース)
続きを読むに

・温度計以外に炉内を監視する代替手段について
・4号機燃料プールに水が入っている事はとてつもなく大切なこと
2月14日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島第1原発:
2号機炉内監視で代替策求める…保安院
毎日新聞 2012年2月14日 11時38分(最終更新 2月14日 13時11分)
東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計が異常に高い値を示した問題で、
経済産業省原子力安全・保安院は東電に対し、温度計以外に炉内を監視する代替手段を報告するよう指示した。
枝野幸男経産相が14日、閣議後の記者会見で明らかにした。報告期限は15日。
問題の温度計は、政府が冷温停止状態と判断するために使われた温度計の一つ。
1月末から上昇傾向を示し、一時400度を突破した。東電は故障とみている。
同じ高さには他に二つの温度計があるが、これも故障すると炉内の状態把握が一層難しくなる。
【河内敏康】
東京電力報道配布資料

[高画質で再生]
4号機使用済み燃料プール内部映像 2012年2月9日撮影 [情報商材]
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・4号機燃料プールに水が入っている事はとてつもなく大切なこと
2月14日火曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島第1原発:
2号機炉内監視で代替策求める…保安院
毎日新聞 2012年2月14日 11時38分(最終更新 2月14日 13時11分)
東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計が異常に高い値を示した問題で、
経済産業省原子力安全・保安院は東電に対し、温度計以外に炉内を監視する代替手段を報告するよう指示した。
枝野幸男経産相が14日、閣議後の記者会見で明らかにした。報告期限は15日。
問題の温度計は、政府が冷温停止状態と判断するために使われた温度計の一つ。
1月末から上昇傾向を示し、一時400度を突破した。東電は故障とみている。
同じ高さには他に二つの温度計があるが、これも故障すると炉内の状態把握が一層難しくなる。
【河内敏康】
東京電力報道配布資料

[高画質で再生]
4号機使用済み燃料プール内部映像 2012年2月9日撮影 [情報商材]
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産婦人科の話
産婦人科医として注目しているのは、
胎児の先天性異常が沢山見つかるようになったという事実です。
私たちは病院のカルテを調べてみましたが、
胎児の先天性異常、つまり、奇形児がチェルノブイリ事故の前に比べて、
事故後2倍以上に増えている事が分かりました。
妊娠異常と出産異常は明らかに増えています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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シュミーヒナ・タチアナ部長(小児血液病科)
今年の3月に亡くなった、ビクトル君の例をお話ししましょう。
この子は、ホイニキという町で育ちましたが、そこはかなり放射能汚染が激しい地域です。
ビクトル君の白血病は病状の悪化が驚くほど速くて、
しかも、肝臓も脾臓もリンパ節も急激に腫れていきました。
その上、中枢神経にも癌細胞が入りこんでいました。
こうした白血病はめったに見られないタイプのもので、
やはり、放射能の影響があったのではないかと私は考えています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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福島第一原発2号機は温度計故障?
・東電の発表は正しいか?
・他の温度計は壊れていないの?
・野田「冷温停止状態にかわりはない」
・汚染水を増やしただけでは?
・保安院「比較的安定的に管理されている」
2月13日月曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島2号機 温度計の故障濃厚に
東京新聞 2012年2月14日 朝刊

福島第一原発2号機の原子炉(圧力容器)底部の温度計が異常値を示している問題は13日夕、さらに値が上昇し、
瞬間的に342.2度(一時間ごとの値では285.4度)を記録。
近くのほかの温度計は30度台で下降傾向にあることから、東京電力は異常値は故障によるものとほぼ断定した。
(志村彰太)
温度上昇が続いていたのは、底部に設置した三つの温度計のうちの一つ。
二月に入り、この温度計だけが徐々に上がり始めた。だが、
底部のほかの二つの温度計や、約1.5メートル下にある三つの温度計のいずれも低下傾向を示し、
一つだけ異常値を示していた。測定値のぶれも大きいため、東電は信頼性を疑っていた。
通常の温度計は、アルコールなどの膨張を利用しているが、
原発では、異なる二つの金属をつなぎ合わせ、温度による電気抵抗の変化で計測している。
超高温を測れる代わりに、高温や低温に長期間さらされると徐々に誤差が大きくなる欠点がある。
事故から間もない昨年3月30日には、短時間で119度からマイナス125.7度まで一気に振れたこともある。
福島第一では、過酷な環境で使い続けたため、
金属の間にさびや湿気が入り込んだり、配線が損傷したりした可能性がある。
通常の原発では、13カ月ごとの定期検査時に誤差を補正できるが、
事故を起こした原発は高い放射線量のため修理も交換も容易ではない。
今回の問題は、
政府や東電が「冷温停止状態」の根拠としてきた計器自体に大きな疑問が残ることをあらためて突きつけた。
温度測定は、溶け落ちた核燃料取り出しまで続けなければならず、
別の計測方法を検討するなど対策を迫られている。
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・東電の発表は正しいか?
・他の温度計は壊れていないの?
・野田「冷温停止状態にかわりはない」
・汚染水を増やしただけでは?
・保安院「比較的安定的に管理されている」
2月13日月曜日
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]
<参考>
福島2号機 温度計の故障濃厚に
東京新聞 2012年2月14日 朝刊

福島第一原発2号機の原子炉(圧力容器)底部の温度計が異常値を示している問題は13日夕、さらに値が上昇し、
瞬間的に342.2度(一時間ごとの値では285.4度)を記録。
近くのほかの温度計は30度台で下降傾向にあることから、東京電力は異常値は故障によるものとほぼ断定した。
(志村彰太)
温度上昇が続いていたのは、底部に設置した三つの温度計のうちの一つ。
二月に入り、この温度計だけが徐々に上がり始めた。だが、
底部のほかの二つの温度計や、約1.5メートル下にある三つの温度計のいずれも低下傾向を示し、
一つだけ異常値を示していた。測定値のぶれも大きいため、東電は信頼性を疑っていた。
通常の温度計は、アルコールなどの膨張を利用しているが、
原発では、異なる二つの金属をつなぎ合わせ、温度による電気抵抗の変化で計測している。
超高温を測れる代わりに、高温や低温に長期間さらされると徐々に誤差が大きくなる欠点がある。
事故から間もない昨年3月30日には、短時間で119度からマイナス125.7度まで一気に振れたこともある。
福島第一では、過酷な環境で使い続けたため、
金属の間にさびや湿気が入り込んだり、配線が損傷したりした可能性がある。
通常の原発では、13カ月ごとの定期検査時に誤差を補正できるが、
事故を起こした原発は高い放射線量のため修理も交換も容易ではない。
今回の問題は、
政府や東電が「冷温停止状態」の根拠としてきた計器自体に大きな疑問が残ることをあらためて突きつけた。
温度測定は、溶け落ちた核燃料取り出しまで続けなければならず、
別の計測方法を検討するなど対策を迫られている。
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02.13
Mon
ゴメリ州立病院には事故の前、白血病の子どもはほとんどいませんでした。
しかし、事故があった1986年から目立ち始め、1990年は17人と急激に増えました。
1991年に入って5月までにすでに11人。去年を上回るペースです。
広島では被爆後2年で白血病が増え始め、
6年目でピークを迎えました。
ゴメリ州立病院も広島と同じ傾向をたどっています。
チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告~
1991年8月4日放送
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