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03.20
Tue
東京新聞 こちら特報部

がれき処理なぜ進まない お役所仕事が原因?
東京新聞(3月20日 紙面から)
 
東日本大震災で発生したがれきの処理が遅れている原因は、
環境省や県の「お役所仕事」にある可能性が浮上した。
焼却炉の新設を求める陸前高田市の申し出を岩手県が“門前払い”にしていたのだ。
野田政権は、がれきを全国の自治体で受け入れる「広域処理」に血道を上げているが、
被災地での処理体制を見直すのが先決ではないか。 (佐藤圭)

陸前高田市長県に提案
専用焼却炉 門前払い


沿岸部の中心市街地が津波で壊滅した陸前高田市。
高台に建てられたプレハブの仮市庁舎で戸羽太市長は、国や岩手県の対応に怒りをあらわにした。

市の推計量は県内最大100万トン

「やる気のない人たちだ。とにかく新しいことには挑戦したくない。環境省と県は責任をなすりつけ合っている」
戸羽市長ががれき専用の焼却炉の建設を県に提案したのは震災直後のこと。
陸前高田市のがれき推計量は県内最大の100万トン。
がれきの撤去、仮置き場での破砕、選別までを氏が担当し、
となりの大船渡市にある太平洋セメントでの焼却処分などの事務を県に委託した。

戸羽市長は
「太平洋セメントも津波被害で動き出せない状況だった。
処理が始まったとしても大船渡分が優先される可能性があった。
このままでは大きく後れを取る。
自前の焼却施設を造らなければならない。
被災地全体のがれきを処理するためにも必要な施設だった」と、強調する。

提案は具体的だった。
建設場所は、被災した県立高田松原野外活動センターの敷地。
その背後に仮置き場を設置する。
だが、県の担当者の反応は、
「環境アセスメントの手続きなどで、2,3年はかかる」と素っ気なかった。

昨年5月の衆院東日本大震災復興特別委員会で戸羽市長はの窮状を知った遠山清彦議員(公明)が、
「被災地の市町村が処理プラントを建てる時、国が支援するべきだ」と訴えた。

当時の松本龍防災担当相も
「県や市と相談して取り組んでいきたい」と前向きな姿勢を示した。

それでも、案が具体化することはなかった。

環境省と責任なすり合い

戸羽市長は、
「何がしかの動きがあると思ったが、県に問い合わせれば『環境省はやる気がない』
環境省にきけば、『県から正式な話は来ていない。話があれば当然検討する』という始末だった」とあきれる。

県や国の非協力的な態度は、焼却炉にとどまらなかった。
戸羽市長は、米軍から大型破砕機を借り受ける計画を県に持ちかけたが、
案の定、「前例がない」と断られた。
「(だから試せよ)という話だ。住民に少しでも動き出したところを見せたいのに、全く理解してもらえなかった」
と、戸羽市長。

「国は現実見て手立て講じて」

陸前高田市は今のところ、広域処理は予定しておらず、全て太平洋セメントに依頼することにしている。
「他に困っている被災地が沢山ある。広域処理には賛成だが、
広域分は宮城県で全体の2割。岩手県で全体の1割。
広域処理が進んだからと言って、一気に解決されるという話ではない。
国は被災地ぼ現実をしっかり見てあらゆる手立てを講じてほしい」


独自処理の仙台先行
「阪神」に学びスピード歴然


神戸市環境保全指導課嘱託職員の笠原敏夫さん(61)は、
1995年の阪神淡路大震災の際、がれき処理の最前線に立っていた。

「がれき処理は厚かましくやらないといけない。制度や金は後から付いてくる」と力を込める。

震災後の処理率6.7パーセントにとどまる

阪神淡路大震災と比べると、東日本再震災でのもたつきぶりは目を覆うばかりだ。
がれきの発注量は、今回が約2200万トン。(岩手・宮城・福島3県の合計)、
阪神淡路が約2000万トンでそれほど変わらない。
ところが、震災後1年経った処理率は、
東日本大震災の6.7%に対し、阪神淡路は約50%。
今回は被害地域がけた違いに広く、津波や福島原発事故の影響があったとはいえ、
その差は歴然としている。

明暗を分けたのは仮説焼却炉だ。
阪神淡路では、神戸市など兵庫県内7市町に24基設置された。
最も早いものは、震災後3か月、遅くとも、1年後には稼働し始めた。

笠原さんは、
「最初に稼働した炉は、1日当たりの処理能力が40トン程度。
大した規模ではなかったが、とにかく住民に処理が進んでいるところを見せる事が一番大事だった」と振り返る。

今回はと言えば、何ともお寒い状況だ。
仙台市を除く被災市町から処理を受託した宮城県は、
20機程度の整備を計画しているが、ようやく今月24日、1基目が試運転に入るところだ。
岩手県では、宮古市に2基、釜石市に2基整備するが、フル稼働には至っていない。

唯一の例外が、国や県に頼らず独自で対応できた政令市の仙台市。
3基の焼却炉のうち、昨年10月に2基、12月に残る1基が稼働。
環境省と岩手、宮城両県が処分目標に据える2014年3月末よりも
半年以上も早い3年度夏までに終える見通しだ。

笠原さんは、昨年3月下旬の1週間、仙台市に派遣された。
「仙台は阪神淡路大震災の時の神戸と同じか、それ以上のスピードで物事を進めていた。
震災のがれき処理を相当研究していた」と称賛する。

しかし、7月に出向いた岩手県では、様子が違った。
国の動きを気にするような姿勢が目に付いたといい、笠原さんはやんわりと苦言を呈する。
岩手県の職員はがまん強い。国の補助金が付くまで待ち続ける。
一般廃棄物の処理は市町村の事務。許認可官庁の県には実力がなかった

細野豪志環境相は16日の衆院環境委員会で、がれき処理の遅れについて、
「被災地での処理が、仙台市のようなスピードで出来なかった事と、
広域処理がなかなか進まなかった事との両面がある」と答弁した。


「被災地の対応充実を」

質問した斎藤恭紀議員(きづな)は、宮城2区(仙台市)選出だ。
「がれきの処理が遅れている原因が現地処理にあるのは、仮説焼却炉の状況を見ても明らかだ。
広域処理に責任を押し付けるのは間違っている。
政府は自らの失策を認めるべきだ」と憤り、今後のがれき処理について次のように提案する。

「広域処理に絶対反対ではないが、現地で処理する環境を整えることの方が優先度は高い。
仮説焼却炉の増設や、再利用の促進が欠かせない。
がれきは財産だ。
有効に活用する方法はいくらでもある。
被災市町村が主体的に取り組むことのできる仕組みを造り、思い切った政策を打ち出すべきだ」


<デスクメモ>
妙案であっても前例がなければ却下される。
昔、県庁勤めの知人が良くこぼしていた。
役人の世界とはそんなもののようだ。
ただ平時ならともかく、未曽有の災害への対応が問われる非常時に前例を持ちだすこと自体、
やる気の無さを疑われても仕方なかろう。
らしい、といえばそれまでだが。(木)


ーーー

最後に出てきた議員さん ↓ ですd(◕‿-。) ネ❤

「がれき広域処理 私の考え」斎藤やすのり議員 3/16斎藤議員のブログより


「がれき広域処理に疑義 」二木啓孝さん3/14文化放送くにまるジャパン(内容書き出し)

東京新聞記事内の陸前高田市の戸羽市長の話しも出ています。

大竹まこと「がれきの広域処理」3/16ゴールデンラジオ(内容書き出し)




comment 1
03.20
Tue

こういう政治家の人もいるんですね、知らなかったです。


衆議院議員・気象予報士斎藤やすのりBLOG より、転記します。


2012年03月16日
瓦礫広域処理 私の考え


3月6日に「みんなの力で瓦礫処理」という新聞の全面広告が出ました。

gareki_20120320125938.jpg

「瓦礫処理が進みません、皆さんで分かち合ってくれ」ということですが…、
そもそも、なぜ、瓦礫処理が進んでいないのか?
あたかも広域処理が進んでいないから、瓦礫が片付いていないんだというキャンペーンが行われていますが、
私は非国民扱いされるのを覚悟で、今回、この広域処理について厳しい意見を述べたいと思います。

がれきの量は阪神淡路大震災の時は2000万トン、東日本大震災2300万トン。
総量で言えば、そんなに変わりません。

ところが、1年たった瓦礫の処理率は東日本大震災が6.7% 阪神大震災は60%。
10倍のスピードです。

東日本大震災は津波、原発事故、広域の災害という条件があるので、単純にはくらべられませんが、
それでも、なんなんだ、この遅さはと。

今回、私はあるものに注目しました。がれき置き場の焼却炉です。
阪神大震災で神戸市や西宮市で焼却炉が設置されたのは震災後3か月。
その後、焼却炉は15台(兵庫県では34基)増設し、神戸市の800万トンの瓦礫を処理したのです。

私はやはり焼却炉があるか、ないかというのが重要なポイントなのではないかと思います。
何せ、宮城県では震災から1年経っているのに、仙台市の3つの炉以外は動いていないのですから。
ちなみに唯一がれき置き場に炉が設置されている仙台は独自の瓦礫処理方式を取っています。

仙台方式

・津波被災地に3か所
・1次置き場で分別焼却
・リサイクル率50%以上
・予定より前倒しして処理早く終了
・他自治体からの受け入れも
・焼却灰の放射能検査も

間違いなく、被災地で最も進んだ瓦礫処理の事例です。
仙台市長から聞いた話ですが、震災後すぐにリサイクルの専門家を呼んで、この体制を考えたそうだ。
マンパワー、財源の余裕がある政令指定都市だからできたということがありますが、
仮設置き場で分別もやる、焼却炉を作る=仙台方式を国や県はは積極的に取り入れることを考えなかったのだ。

陸前高田市の市長も著書の中で
「市内にがれきのプラントを作れば、自分たちの判断で今の何倍ものスピードで処理ができると考え、
そのことを県に相談したら、門前払いされた」と書いています。
阪神大震災の治験なども今回の東日本大震災では全然、生きていないように思えます。

宮城県南部の岩沼市や山元町では処理量ゼロですよ。つまり、仮置き場に搬入されただけ。
仙台と同じように、広く平地が広がっています。大きな仮置き場があるんです。
条件は同じです。
仙台は13万トン、1割も処理が進んでいるのにです。
同じ県南の亘理町の役場に、なぜ処理が遅れているのか聞いたら、
『焼却炉のある、なしが大きくかかわっているし、県も、役場もノウハウがなかった。』と言っています。
率直に言うと、国も、県も焼却炉の設置を促進してこなかったのではないか。
いま、作っているとか、間もなく動くということではなくて、なぜ、震災後すぐに焼却炉設置しなかったのだろうか?

一方で釜石市は可燃物の処理はできているけど、不燃物の処理に困っている。
埋め立てる場所がない、コンクリートがらなどを埋戻し材として使えればいいけど、あてがない。

それから陸前高田市の方は高田の松原の松の流木の処理に困っている。
木材のリサイクルができればいい。
バイオマスの資材として使いたい、その施設があれば瓦礫の問題はある程度解決する。
この不燃物の処理、リサイクルについても国は積極的にコミットしてこなかった。
東北のがれきを東北外に持ち出すのではなく、
コンクリートがらが必要な自治体、可燃物が欲しい工場などをマッチングしたり、
リサイクル施設の建設などをバックアップすれば雇用は増えるし、資材を確保できる。


私は瓦礫については焼却システムの増強、リサイクルの促進で
広域処理に回す瓦礫というのは相当、少なくなくできると思っています。
この瓦礫は被災地に雇用を生みますよ、がれきの分別だけでなく、
復興の資材として様々使えるわけです。

南相馬市の桜井市長は瓦礫を使って、防潮堤を作りたいと言っています。
宮城県の岩沼市も津波の破壊力を弱めるための
10mの丘を瓦礫で作る計画も立てていた。

ところが、これらも進んでいない。

焼却炉はここまで設置せず、復興資材として使うということもほとんど明確にせずに
多くの瓦礫を手つかずにしてきたんです。
それをいま、あたかも広域処理がされていないから、受け入れ自治体が少ないから
瓦礫の処理が遅れているというのは責任転嫁のような気がします。

見た目圧迫感のある、心の復興に足かせになっている「瓦礫」や街の復興障壁になっている「瓦礫」、
こういうのはリアス式海岸の場所、気仙沼、南三陸の瓦礫でしょう。
ただ、こちらも街のはずれ、山のほうに分別をする2次の仮置き場に瓦礫を移動すれば、圧迫感はなくなる。
そして気仙沼に焼却施設ができれば、復興の足かせにはならない。
逆に雇用が生まれる、埋戻し材も確保できると思います。

税金が瓦礫の運搬に大量に投入されて、瓦礫は拡散する。
一方で被災地では新しい建材をさらに税金で購入しなければいけない。
私はみんなの力で瓦礫処理というのは2の次でいいと思います。
地元できちんと処理できるようにする環境を整えることのほうが絶対にプライオリティが高くなければいけないと思います。


ーーーー転記ここまで


応援しますヽ(。◕ᆺ◕)ノ


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03.20
Tue

人間の力ってすごいなって思った

MailOnline - news ←大きな元の画面はこちらです


すごいなって思ったので、小さな画面にしてまとめてみました。

がれき処理11

がれき処理12

がれき処理13

がれき処理14

がれき処理15

がれき処理16


続きを読むにつづく
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03.20
Tue
・坂田記念ジャーナリズム賞特別賞受賞式 渡辺武達氏の高評
・原子力安全協定の在り方について



2012年3月19日月曜日 
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章先生に伺いました
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]





<参考>

渡辺武達(わたなべ たけさと、1944年6月 - )
同志社大学社会学部メディア学科教授。専攻はジャーナリズムの倫理、国際コミュニケーション論。
愛知県中島郡(現在の稲沢市)出身。同志社大学文学部英文学科卒業。
同大学院文学研究科修士課程新聞学専攻修了。京都産業大学教授を経て、1990年より同志社大学教授。
2001年ハーバード大学客員研究員。新聞等での発信多数。
また、日本マス・コミュニケーション学会理事、日本セイシェル協会理事長、
関西テレビ放送番組審議会委員長などを務めている。
また大学の同僚である浅野健一とは犬猿の仲で知られている。
言論の自由は、
民衆が政府を監視するのが目的であり、その目的を外れた言論が、何を言っても良い訳ではないとする信念を持つ。


放射性物質拡散予測:
福井・大飯で福島級事故仮定 大阪25市町村、被ばく恐れ--府公表


大阪府は16日、
福井県内の原発で福島第1原発事故クラスの事故が起きたと仮定して
滋賀県が作成した放射性物質拡散予測に基づき、想定される府内での影響を公表した。
その結果、同県が気象条件などをもとに策定した106例の予測のうち、甲状腺内部被ばく線量について、
安定ヨウ素剤の投与が必要とされる50ミリシーベルト以上の府内地域が出るケースが11例あることがわかった。
そのうち1例では屋内退避の指標となる100~500ミリシーベルトに達する地域が一部含まれていた。
【佐藤慶、林由紀子、熊谷豪】

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予測は滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が作成したもの。
福井県の敦賀、美浜、大飯、高浜の各原発で事故が発生し、
放射性ヨウ素が6時間にわたって計2万4000テラベクレル放出されたという状況を想定。
北よりの風が吹いた過去の気象状況の中から106例を選び、
予想される24時間の積算の被ばく線量をシミュレーションした。
府が同県にデータの提供を依頼し、106例中、府内で影響が出る11例を公表した。

予測結果によると、最も広範囲に影響があったのは
10年3月6日の気象状況の下、大飯原発で事故が発生した場合で、
府内では高槻、大阪、河内長野市など25市町村で50~100ミリシーベルトが予測された。
また高浜原発で同日発生した場合には
能勢町の一部で100~500ミリシーベルトに達することが予測された。

これを受け、箕面市は16日、
独自に空間放射線量を近く観測し、公表する方針を発表。開始時期や観測地点数は今後検討する。

一方、松井一郎知事は16日、
「悪い情報も公開する。事業者に対しては意見は言っていく」と述べ、
停止中の大飯原発3、4号機について、関西電力に対して安全性を確認しない限り再稼働しないよう求める考えを示した。
一方、大阪市の橋下徹市長は
「大阪のリスクを分析し、(原発再稼働に対する地元の)同意権まで主張できるのなら主張する」と述べ、
政府に対して大阪府の同意が必要と求めていく構えを示した。


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03.20
Tue
大竹まこと「がれきの広域処理」3/16ゴールデンラジオ(内容書き出し)

上記の番組の中で、大竹まことさんが
「このがれき問題はね、この前の番組の野村邦丸さんで二木啓孝さんが言っていたんだけど
俺はこの方の意見がかなりいいんじゃないかなと思うんだけど」
と言っていた番組です。




「 瓦礫の広域処理に疑義 」 via 文化放送くにまるジャパン2012年3月14日




野村邦丸さん
二木啓孝さん
吉田涙子さん


野村:
さて、被災地ではがれきという言葉を使いたくないと言う方もいらっしゃいます。
家財だったもの、という。
それを、どう処理するかという事で、これを受け入れて下さいということで、
あちらこちらで「いいよ」といいながらも、
反対派の住民の方が、「いや、絶対に受け入れられない」というので、いろいろあるなかで、
野田総理が、各自治体に文書を出して、
「何とか受け入れて欲しい」と、「それが絆である」というような趣旨の発言をされている。

二木:
そうですよね。
というような、がれきの広域処理ということなんですが、
「私は異議あり」ということでですね、
「なんでみんなでやんなきゃあかんのや」というふうに言うと、
「えっ?なに?地域エゴじゃん」って、皆さん思うと思うんですが、

よー考えていただきたい。
で、大半の人は、「広域処理をやんなきゃいけないし、みんなで分散して負担しようよ」って
「それが絆じゃない?」っていうことで、進んでない。
新聞やテレビの報道でもあります。
ま、テレビなんかだと、反対する人たちが「そんなのいらない!」って、エゴ丸出しみたいな映像が出るし、
新聞では例えば、「がれき広域処理進まず、自治体及び腰」とか、
「がれき処理、国が代行も。最終処分は国有林活用」とかですね、
そういうふうに、受け入れなさいということばっかり出ているんですが、
私は大反対なんですね。

異議ありじゃないんですが、まず一つ。

今、3県のがれきの推定量というのは、大体2200万トン。
2200万トン、この数字を覚えておいて下さい。
阪神淡路大震災の時のがれきが2000万トン。

この2000万トンの時に、もう、17年前ですが、
みんなで、それを引き受けたっていう記憶はないでしょう?
ないんですよ。
実はこれは3年間で、全部神戸市は処理しきっちゃったんです。

吉田:神戸市だけで?

二木:
うん、そう。
で、これは3年で、実質2年でやったんですけれども、どういうふうにしたかというとですね、

まず、コンクリート系の災害瓦礫と、木で出来た分を分けます。
で、コンクリート系のものを、神戸港の埋め立て。
液状化の基礎材料にしたんですよ。

で、材木、木で出来た分は焼却処分をして、
この焼却処分をしたものを今度は、さらに残ったやつを埋め立てに使った。ということで、
3年で処理が終わっているんですよね。
2000万トンの処理が終わりました。

で、今度は2200万トンを野田総理政府は「とにかくみんなで負担をしてくれ」というふうに言っているんですが、
じゃあ、地元の人達はどういうふうに言っているのか?ということなんですが、

地元の人たちでいうと、例えばこれは陸前高田市の戸羽市長。
奥さんが亡くなった、戸羽市長。
戸羽市長が、何て言っているかというと、
「陸前高田の市内に瓦礫処理の施設を作れば、雇用も生まれるし、自分たちでも処理できるんだ」と。
「この事を、置かして下さいと県に相談したら、門前払いで断られた」と。

「現行の法律が無いので、いろいろと手続きがあるので、ムリです」というふうに言われたと。
で、戸羽市長は
「冗談じゃない」と、「1000年に一度なんだから、前例がないに決まっているじゃないか」と
「これは自分たちで処理をして、ここで雇用を生んで、実は護岸工事の基礎材に使いたいんだ」と。
「門前払いを食らいました」と。


今度は、これも岩手県なんですけれども、
岩泉町の伊達さんという町長がいるんですが、
「早く片付けなきゃいけないというけれども、これは被災のところから、背景に山があるのでまず山に運んで、
ここから片付けていけば、雇用が発生して地元にお金が落ちてくる」と。
「だから、今、再建する町からまず移せば、とにかく処理しなくても大丈夫だ」と。
「なぜ、税金を青天井に使って、全国に運び出す必要がどこにあるんだ」というのが町長の発言。

もう一人、私、先週、先々週ですかね、

野村:南三陸、じゃなくて?

二木:
南相馬の桜井市長もやっぱり、
「なんでそれを出さなきゃいかんのだ」と。
実はその瓦礫は、放射線に汚染されているのは別にして、これでとにかくあそこは津波を食らっていますんで、
「とにかく護岸工事をしたい」と。
で、「今、南相馬で出た災害瓦礫を、その護岸工事の基礎工事に使いたいんだ」と。

野村:防潮堤に使うっていうんですよね

二木:
防潮堤に使いたいんだと。18キロ使いたいと。
ところが、「南相馬の災害瓦礫では足りないので、三陸のところから持ってきたいんだ」と。

という事をやりたいという事で、県と国に言ったんだけれども、
「うちの所管じゃない」というふうに言われて、
「環境省、国土交通省、厚生労働省、総務省、どこに行ってもこの事は受け入れてくれない」と。
「今必要なのは、地元で使えるんだから、なんでそういうふうにしないのか?」っていうのが、
実は地元の声なんですよ。

で、先程神戸の例を出しましたけれども、
神戸は神戸港のもう一回再建の護岸にこれを使った。
多分、被災地の人達はこれを基礎工事に使えるんですよ。

ところが、この22000トンを分担をしなさいっていうのが、今の政府の方針ですよね。

想像して下さい。
22000トンを、たとえば全国に持っていくとすれば、
10トン積みのでっかいダンプカーで換算すると220万台になるのね。
220万台が全国を走り回るところを想像して下さいよ。
全部税金で。

で、これが走りまわって、処理をしました。
護岸工事をやるときに新しくコンクリートとかを買い入れてやるわけですよ。

今、コンクリート業界も、それから建材業界も、フル稼働しているのは、そこで使える。
もちろんそれも必要ですよ。
だから、災害瓦礫は基礎工事にしか使えませんから、その上にもちろん乗っけていくんだけども、

わざわざ税金で外へ運び出して、で、新しいものを入れる。

税金の2重の無駄だと思いませんか?
ということなんです。

で、反対している方、
反対している人達っていうのは、汚染瓦礫が怖いっていうのはそれは当然ある訳なんですけれど、
そういう事で、「それは嫌です」というような事を言うと、
エゴと映る」っていうんだけども、

例えば東京都は50万トンの引き受けを、石原都知事は50万トン引き受けますよというふうに言った。
で、東京都内にお住みの方はご存じの通り、
今、ゴミ処理でいうと、もう、夢の島が満杯になっている訳ですよね。
これにプラス50乗っけるっていう事は、極端に言えばその分だけゴミの収集処分が遅れるという事です。
こう考えるとエゴに見えるんだけども、
2200万トンを全部の自治体にこれを振り分けることによって、
そういう処理の、たとえば新しいプラントを作らなきゃいけないケースもあるだろうし、

という事を考えると、
なんで、私は広域処理で野田さんが
「引き受けるのが絆の証」だって言うのか、さっぱりわからない。


野村:
あの、よく言われている事ですよね。
よく、この311以降も1年経ってもいろんな、
たとえば私がこの前言った気仙沼もそうだし、石巻もそうだ。
今、お話しに出た南相馬、南三陸、陸前高田っていう言葉が、
被災地っていう言葉の代名詞になっちゃっているじゃないですか。

そういうところの首長さん達が言うのは、とにかく中央から人が来ない。
来ていても、視察はするけれども、持ち帰って何の結果も出てこない。という。

だから要望書、このまえね、岩手、宮城、福島それぞれが、第3次補正に対しての要求に対して、
宮城は57%しか通らなかったと言って、
村井さんですか?

二木:村井さん。

野村:
もう、怒ってましたけれども、
話をちゃんと聞いているどころか、
「じゃ、地元はこういう事をやるんですよ」
今言ったがれきを「こういうふうに地元で再生できるんですよ」という事を、
なんで、その復興庁なり国土交通省なりは、分かっていないんですか?
分かっている筈でしょ?これ。
おかしいですよね。

二木:
いや、分かってないと思う。
で、先ほど言った陸前高田の鳥羽市長の話
それから、岩泉町の立て町長の話。
地元の新聞には出てるんですよ。

僕はね、ここから先はマスコミ批判なんだけど、
「なんでこれを書かないのよ!」

新聞もテレビも全部、「住民のエゴ」みたいにして、
「遅々と進まぬがれき処理」だなんて、
なんでそんな事を書くんだ!と。
お前ら現場に行ってるだろう!と


なんでこんなふうな政府寄りのキャンペーンをするんだよ!


野村:
気仙沼三陸新報だっけ?
店にあったよね。

吉田:新聞がですか?

野村:
うん、喫茶店に。
地元だけの、気仙沼だけのみたいな。
そこにあったのは、これは東京の新聞にも書いてあったけど、
横浜の山下公園っていうのは
関東大震災の時に出てしまったがれきを埋め立てて山下公園になって、
今氷川丸が繋がれて、大桟橋も出来ている訳ですよね。

二木:あそこは関東大震災のやつですよ。

吉田:出来てるんですか?ふぅ~ん。

二木:
そういうのは近郊で処理をしている。
東京下町、戸越銀座。
戸越銀座って、なぜ銀座っていうかというと、
関東大震災の時のレンガを、銀座にあったレンガを戸越の商店街に敷いたんですよ。
敷いた事によって、戸越銀座っていう名前にした。
だからみんなそういうふうにそれぞれのところで再利用している。

野村:
再利用しているんですよね。
だから、二木さんがおっしゃっているような、
たとえば「地元で処理できる」。「いや、うちでは処理できない」っていう、
それをまず分別しなければいけないですよね。
「うちではできないんだ」。
「じゃぁその分頂戴よ」というような橋渡しも本来は出来なきゃいけない訳ですよね。
本当は、県レベルでやんなきゃいけないんだけども、

吉田:
今、さっき二木さんがおっしゃっていた、
こっちの、東京の新聞には出ていないけど、地元には出ているというのは、
どういうふうにして出ているんですか?

二木:
地元で会見をやるから、
地元の地元紙、あるいは、新聞の県版にはそういうのが出ているわけ。
そうすると、東京のマスコミっていうか、
何でこんな、野田の
野田のアンポンタンの現場の事を知らない人の話ばっかりで、
「絆が試される」なんていうのを、平気でよく書くなと思っている
のね。

野村:現実が全然

二木:
全然見えていない。
だからとにかく役人もそれぞれの被災現場に行って、
一日でも二日でも回れば、
今瓦礫がうずたかく積み上がっているところは、市の再生、
たとえば、市の再生計画、自治体の再生計画がまだできていないから置いてあるわけでね、
で、今この2200万トンの処理が、6.2%、遅々として進まず。っていうけれども、
今、それぞれの自治体によって、進捗状況によって、
今積み上がっているところは、
震災計画が出来て、復興計画が出来て始めて動き出すわけです
。でないと動かせない。

だから、わたしは3.11の民放、NHKのテレビをずっと見ていてですね、
「まだこんなに瓦礫があります」みたいな、
みのもんたが前に立ってですね、「これは進んでいません、みなさん」

違うっていうんだよ!
違うんだよ、現実は。

というような事を、
私は今週末にまた、大津市長に取材に行くんですけれども、
そういうような地元の人達が何を求めているのかという事が、よくわかれば、
この瓦礫の広域処理なんていう話はないです。



野村:
確かに。
石巻でも言っていたのは、
ようするに、津波が押し寄せた後の1か月で、再生プランって、民間人が作っているんですよ。
その中には瓦礫の再利用があるんですよ。

二木:ありますよ。

野村:
公園を作るとかね。
あと本当に、防潮堤を作るっていうと、深さがすごいでしょ?
その深さの下の方っていうのを最初からゼロからやると、ものすごい金がかかるんだけども、
その時にも民間の土建会社の人達も入って、
コンクリートの、まさに塊のようなものを埋めていく。
そうすると足りないっていう話は、もう、1カ月後に出ていたっていうんだよ。

吉田:へぇ~~~

二木:
だから、そういうのが現実な訳ね。
で、野田総理は何を言っているか、
「地域が引き受けてくれなかったら、国が持っている国有林を伐採して、そこに置く」っていう訳よ。
なんでさ、・・こんな・・・・
その、国有林そのもの自体がだんだんメンテナンスがなくて、洪水の保水力が亡くなってきているところに、
またそこを伐採して、災害瓦礫を置いてどうすんのよ。

結局さっき言った、230、220万台位のダンプが、全国を走り回って、がれきをやって、
それで、産業廃棄物の新しい施設を作って、
「誰かが儲けようと思っているな」としか思えないよね。
税金で。


吉田:はぁ~~~

野村:誰かが、儲けよう。新たな、商売の種になるわけだ。

二木:うん。なる。
だから、この広域処理が進まないのは、
遅々として進まない。自治体及び腰。住民の反対。って、
皆さんそういう報道で思っていらっしゃると思うけれど、

全くウソですから。あれは。





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