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10.15
Mon
●野田総理大臣の福島第一原子力発電所視察について
ー除染
ー重装備でたった5分・収束宣言取り消しは?

●大間原発建設再開について
ー大間はプルトニウム使用のフルMOX燃料原発
-2030年代に原発ゼロ?

●日本の政党は民主党と自民党だけ?
ー自民党が政権を取ったら?
ー偏った報道

●原発に関する関心の持ち方の変化



吉田照美ソコダイジナトコ「原発問題の今」 小出裕章

2012年10月15日

石森則和記者:
この番組でもおなじみの京都大学原子炉実験所の助教、小出裕章さんに電話をつなぎまして、
ここ最近の原発関連のニュースについてお話しを伺いたいと思うんです。
朝早いですけれどもね。

吉田照美:
そうですね、相当早いです。
過去電話で繋がせていただいたのは、もうちょっと、7時台だったですね。

石森:ちょっと申し訳ありませんけどね。

吉田:そうとう申し訳ないですね。

石森:呼び掛けてみましょう。小出先生おはようございます。

小出裕章:おはようございます。

吉田:すみませんメチャクチャ早くて。

小出:いいえ、お世話になります。

吉田:また今日もよろしくお願いいたします。

石森:小出先生はこの番組でも、もう何度も電話などで登場されていらっしゃいますが、照美さんともね、

吉田:ええ、何度も。お邪魔させていただきましたけれども。ありがとうございました。

石森:
私は文化放送の記者で石森と申しまして、
「はじめまして」になりますけれどもよろしくお願いいたします。

小出:はじめまして、よろしくお願いします。


●野田総理大臣の福島第一原子力発電所視察について

石森:
私は主に文化放送では政治の取材をしておりますので、
まずはそちらの方向からお話を伺いたいと思うんですが、

野田総理大臣、今月7日なんですけれども、東京電力福島第一原発を訪れて、
最も多くの核燃料が保管されている4号機の原子炉建屋を、
去年の9月の就任以来初めて視察しました。
で、野田総理は、原発や除染作業と仮置き場を視察した後こう言ったんですよね、小出先生。

復興再生の全ては除染だ。スピードアップしないといけない」というんですが、
小出先生、あの、「いまさら何よ」wwという感じがしてしまうんですけれどもね。

小出:( ´艸`)★。、::。ほんとですね、マンガのような話ですね。

石森:
ほんとですよね、震災から一年半が過ぎても、復興予算も被災地以外で使われているという状況ですから、
復興に政府が真剣に取り組んでいるとは思えないですし、
また、「復興再生の全ては除染」という総理の言葉にも引っ掛かります。
小出先生は、あの総理の視察と、それからこの総理の言葉を、
どのような思いで受け止められたんでしょうか?

小出:
私はもとから、「政治には全く期待をしない」というように公言してきましたし、
今度の野田さんの行為という事も、単なるパフォーマンスにしか見えませんし、
全く「問題の深刻さ」というんでしょうか、
「何をしなければいけないかという事が初めから全く分かってい」ないという、
そういう人だという事が、私にあらためて分かりました。


ー除染

石森:
この、「復興再生の全ては除染だ」と総理は言っておりましたけれども、
小出先生は除染については否定的な見方をされていましたよね。

小出:
そうです。「除染というのは出来ない」のです。
除染というのは汚れを除くという意味ですけれども、
放射性物質は除くことはできない、消すことはできないのです。
ある場所にある放射性物質を別の場所に移すという事は出来ます。
ですから、どうしてもこの場所にあっては困るというものを移すという作業はそれなりに必要ですけれども、
いずれにしても放射性物質は消すことができませんので、
「除染、除染」と言ったところで、結局は大した効果にはならないのです。もともと。
それが何か唯一一番大切なものだと言うのであれば、始めから間違った考え方です。

石森:
では先生、政府がこの問題に対して、復興に対して取り組むのに
一番大切なことは、除染でなければ何なんでしょうか?

小出:
まずはこれ以上の放射性物質の拡散を防がなければいけませんので、
そのために4号機の中では沢山の労働者が被ばくをしながら苦闘しているのです。
野田さんが何分間か視察したそうですけれども、

ー重装備でたった5分・収束宣言取り消しは?

吉田:5分でしょ、あれね。

石森:そうですね。

吉田:すごい重装備で、あの方収束宣言を撤回してないですよね。

小出:そうですね。

吉田:ひどいですよね。

小出:
はい、もう日夜、今の時間だって、労働者たちが被ばくをしながら働いているわけで、
もうすでに一年半以上そういう苦闘が続いているのですね。
で、その作業も、いったい、放射性物質の本体、つまり、
融けた炉心がどこにあるのかが分からないという、そういう状態の下で作業をしているわけで、
野田さんがあえて、4号機の使用済み燃料プールに行ったということは、
4号機の使用済み燃料プールの中にもまだ危機が残っていて、
それをどうするのかという事が、ま、
東京電力あるいは政府としても問題があるという事を認識しているからいってる訳で、
事故が収束などは全くしていないのですね。
その事をまずは言わなければいけないと思います。

吉田:そうですよね、まずは謝ってからですよね。


●大間原発建設再開について

石森:
ほんとうですね。
ま、あの状況を見て、収束宣言を撤回しないというのがよく分かりませんけど、
それからですね、政府の姿勢なんですけれども、それに関連しましてね、
福島第一原発の事故を受けて建設を中止していたJパワー電源開発の青森県の大間原発をめぐっては、
Jパワーの北村社長が今月1日に建設を再開した事を明らかにしました。
まずですね、この大間原発なんですけれども、
これは国内で初めてとなるフルMOX燃料の原子力発電所という事なんですが、

小出:そうです。

ー大間はプルトニウム使用のフルMOX燃料原発

石森:
これは「ウラン燃料よりも不安定で危険だ」とも聞きました。
先生どういう事なんでしょう?

小出:
もちろんそうですね、
これまではウランという物質を燃やして原子力発電に使ってきた訳です。
ところがそのウランという燃料を使って原子炉を運転してしまうと、
どうしてもプルトニウムという物質ができてしまうのですね。
それを日本はこれまで、「出来てしまったプルトニウムを高速増殖炉という原子炉で燃やす」と言って、
日本の全体の原子力計画を進めてきました。
ところがその高速増殖炉の実験炉というか、まだまだちいちゃな段階の、もんじゅという原子炉が、
いっこうに動かないのです。
だから、もんじゅ、高速増殖炉で使うと言ってきたプルトニウムが、
使い道が無くなってしまって、大量に日本に溜まってしまったという状況になりました。
そしてそのプルトニウムというのは長崎原爆の材料になった物質で、
今現在日本が懐に入れているプルトニウムで、長崎型の原爆を作ろうとすると
4000発も出来てしまうという、
そういう状況にまですでになってしまいました。
そんな状況が国際的に許される道義も無いので、
日本としては何としてもそのプルトニウムを燃やさなければいけないと、
消してしまわなければいけないと、そういう状況になってしまいました。

そのためにプルサーマルというバカげた計画もやらざるを得なくなってきました。
そのプルサーマルというのは、現在の原子力発電所。
つまりウランを燃やすために設計された原子炉で、
ウランではないプルトニウムという物質を燃やそうとしてしまう計画ですので、
石油ストーブでガソリンを燃やすという、
それに等しいような無謀な計画なのです。

それはあまりにもまずいという事で、
プルトニウムを燃やすために設計した原子炉として出来たのが大間です。

ただし、プルトニウムという物質はウランに比べると
数万倍・数十万倍も生物毒性が高いという、そういう物質ですので、
それを使う事はますます原子力発電所を危険なものにしてしまいます。

-2030年代に原発ゼロ?

石森:
そもそも政府のエネルギー環境戦略では、「原発の新増設はしない」という原則を明記していますよね。
しかし枝野経産大臣はこの大間原発など着工済みの2基については建設続行を容認しています。
これ、原発の危険回避のためのエネルギー環境戦略なのに、
一部を容認するというのは、どう考えてもおかしいと思うんですが、
先生はこれ、どうお考えになりますでしょうか?

小出:
民主党の原子力政策というのが基本からきちっとしていないのですね。
土台が無いまま、あっちがこう言った、こっちがこう言ったという事で
ぐらぐらぐらぐら、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてきた。
最終的には2030年にはゼロを目指すと言った事。
その事自身私は随分詐欺だと思うのですけれども、
パブリックコメントを求めた時は2030年にゼロか15か25とかって聞いたのに、
2030年という一つの「代」という言葉を付けた事によって、
2039年12月31日までという、そういう期限にすり替えてしまったのですね。
あっという間に10年間もサバを読むという、とってもインチキなやり方だと思うんですけれども。

吉田:詐欺だらけですよね、ほんとにね。

●日本の政党は民主党と自民党だけ?

小出:
そのインチキな決定といいますか、こうしますと言った発表自身も、
米国からの横やりが入ったら、直ちに閣議決定すらが出来ないという事になってしまっているという、
民主党という政権の基本の無さというのが露呈したのだと思います。

石森:
で、ですね、
じゃあ、次の政権はどうあるべきか?って言うのを伺いたいんですが、

小出:笑・・はい

吉田:(ノ∀≦。)ノぷぷ-

石森:
今民主党政権に関しましてですね、痛烈に批判なさいましたけれども、
じゃあ、自民党ならどうなのか?という事ですけれども、
自民党の安倍総裁ら党幹部と経団連の米倉会長が、今月9日に懇談会を開きましたよね。
この今おっしゃっていた「2030年代に原発ゼロを目指す」という野田政権の方針について、
「これは無責任じゃないか」という認識で一致したというんですね。
で、安倍総裁は野田政権の方針を否定する形で
「原発の比率は下げるが、30年代にゼロにする考え方は取らない」と強調しているんです。
一方ですね、これは昨日のニュースなんですけれども、
元原発事故担当大臣で、今民主党の政調会長である細野さんは、
「次の衆議院議員選挙のマニフェストに2030年代の原発ゼロ方針を明記する」と、
今小出さんが「詐欺」だとおっしゃった考えを強調しました。
これ、もし自民党が政権を奪回したら、
この「30年代ゼロ」というのは撤回される可能性があると思うんですね。

小出:もちろんですね。

ー自民党が政権を取ったら?

石森:
で・・・・ま・・どっちが、っていう話なんですけれども、
あの、小出先生は長い事原子力の研究をされてきましたから、
長期政権だた自民党の原子力政策についてもご存じだと思うんですけれども、
もし自民党が政権を奪回したら、日本の原子力政策はどうなるとお考えでしょうか?

小出:
もちろん2030年代にゼロにもならないで、
どんどんどんどん続いていくことになる
と思います。


石森:・・・ひとこと、そのひとことでww

吉田:まぁそうでしょう、だってねぇ。

石森:
これが、だから他に選択肢をどうすればいいんだという事になってくると思うんですけれども、
民主も自民も当てにならないとすると、我々はどうすればいいのでしょうか?

小出:
申し訳ないけれども、良く分かりません。
なんか今は二大政党制とか言われていてですね、
自民にするのか民主にするのかという、そういう選択しか

吉田:そういう二択だけじゃないよね、でもね。

小出:はい、もうあまりにもひどい選択で。

吉田:
でも一応言っている事は、「国民の生活が第一」はそっちのあたりは
一応やるんであれば、民主党寄りは程度がいいんじゃないですかね?

小出:もちろんそうですね。

吉田:小沢さんのところがね。

小出:はい、どこまで本気かと言われてしまうと私は分かりませんが、

吉田:はっきり、それを本気でやればね。

ー偏った報道

石森:
総理が口にした収束宣言、これを頭から信じる方は多くはないと思うんですね。
で、メディアは本来権力の監視役でなければいけないと思うんで、
この番組なんかではね、その

吉田:
監視役でなければいけないのはそうなんだけど、
おかしいのは第3党である国民の生活が第一の情報を全く出さないという、
今の新聞テレビのありようは非常におかしいと思うよ。


小出:はい、そう思います。


●原発に関する関心の持ち方の変化

石森:
で、確かにメディアによってスタンスに差があると。
で、じゃあ、我々はどうしたらいいのか?という事なんですが、
一方で、SNSとか、ツイッター上ではいろんな主義主張があふれているんですが、
誰をフォローするか、フォローの仕方で入ってくる情報も変わってきてしまうと思うんですね。
おそらく人々は迷ったまま決めかねていて、
怖いのは人々が迷ったままよく分からなくなって、次第に関心を失っていくことじゃないかと思うのですが、
小出先生、各地で講演を続けられていますけれども、
震災発生以来、人々の原発に対する受け止め方とか、関心の持ち方に変化というのは感じていますか?

小出:
もちろん3.11があったという事でかなりの大きな変化が起きたと私は思っていますし、
首相官邸前に、

吉田:そうですよね金官デモなんていうのもね、起こるようになったわけですし、

小出:
はい
人々が自発的に集まってくるというような事も、
「ああ、こういうふうになったんだな」と、私は大変感慨深く受け止めました。
それでもやはり、持続するというのは大変なことなのであって、
政治も全く変わらない、
事故も収束しないでこのまま行くしかないということになると、
「これを受け止めるしかない」というような雰囲気というんでしょうか、
「あきらめ」というんでしょうか、
そういうものが出てきてしまっていると見えますし、
それもまた、今の状況では仕方のない事なんだろうなと、私は思います。
残念ですけれども。

石森:
関心だけは持ち続けなければいけない、
問題意識は持ち続けなければいけないという事なんでしょうね。

小出:とおもいます。

石森:もっともっと聞きたかったんですけれどもお時間がきました。

吉田:そうですね、お時間がきまして、小出先生本当の朝早くからありがとうございます。

小出:いいえありがとうございました。

吉田:またよろしくお願いいたします。

小出:こちらこそよろしくお願いします。





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comment 4
10.15
Mon



TBS系 震災報道スペシャル
【消えない放射能~最悪事故が残す汚染の実態~】


消えない放射能 最悪事故が残す汚染の実態(2) 投稿者 tvpickup

内部被ばくの実態

膳場貴子:
大気や海洋中に放出された放射性物質は徐々に減り衰えますが、
長い期間消えることはありません。
その間、その場所にとどまるか移動するかのどちらかです。

特に問題になるのは放射性物質が移動して人体に入り、そのまま体の中にとどまった時です。

外部被ばくは放射線を身体の外から受けること。
一方内部被ばくは汚染された食品や呼吸により体内に取り込まれた放射性物質から、
細胞のDNAが直接放射線を浴びることです。

内部被ばくは放射性物質が体内から排出されるまで、
細胞を傷つけ続けるのが特徴です。


消えない放射能211

こちらのグラフは福島第一原発で被爆した人のホールボディーカウンターの測定結果です。
内部被ばくの状況が分かります。

原発事故に由来した放射性ヨウ素、放射性セシウムなどが検出されています。
この中で注目すべきはヨウ素です。
消えない放射能212

半減期が短いためにしばらくすると被ばくしていたかどうかも分からなくなるという厄介なものです。
「内部被ばくの実態」ご覧ください。




「これは吸い込んだり食べたりすると入ってくる。これが内部被ばくと言って・・・」

今年7月東京に避難している親子を対象に健康相談会が開かれました。
出席者の一人岡田めぐみさんです。

消えない放射能213
福島市から自主避難 岡田めぐみさん:
一生この子たちがそれを背負っていくんじゃないかという不安にかられながら生活しています。


岡田さんは4歳、2歳、1歳の三人の子供たちと東京武蔵野市の都営住宅で暮らしています。
福島市からの、いわゆる自主避難。
ナイジェリア人の夫は仕事の都合で母国に帰っていて年末まで戻ってきません。
かといって、福島にいたころのように実家の両親に頼る事もできません。

岡田:
親がストレスがたまっちゃって、で、
そういう時に一番身近にいる子どもに当たっちゃう現状っていうのがあるんですね。

福島の実家には両親と二人の妹が暮らしています。
岡田さんは避難を勧めてきましたが、

岡田:そちらの線量はどうですか?

消えない放射能214
岡田さんのお母さん:
分かんない、線量計ないから。
福島は0.5~6はあるのかな、まだ。

岡田:
ちょっと心配だから・・0.5
でも普通に生活してるんでしょ?

お母さん:普通に生活するしかないの。情報が少ないから。


岡田さんは原発事故後甲状腺に炎症が見つかりました。
事故との関連は分かりませんが、「子どもたちの体に異変が起きたら」と心配でなりません。
小児科医の山田さんは森永ヒ素ミルクなどで健康被害を受けた子どもの支援に取り組んできました。
今は全国に散らばる避難住民の健康相談に当たっています。

山田さんによると、
放射線の影響を把握するのは、ヨウ素が集まる甲状腺の検査だけでは不十分
さらに血液検査をして、白血球や血小板などを調べることが不可欠だ
と言います。
でも子どもには辛いばかり。

岡田:
病気じゃないかな?って診てもらわないと、ね、すごい痛いの嫌でしょ?
それは東京電力にいうんだぞ。
それを一生忘れちゃいけない。

Q:福島の背べ手のお子さんに検査するという事は?


消えない放射能215
山田真医師:
それはものすごい大変。技師さんだとか、慣れてる看護師さんを沢山集めることが必要で、
そういう事っていうのはやっぱり、行政がやらないと、出来ないね。

岡田:
検査はとっても大変ですよね…でもやらないと
やらないと。
やっぱりこの子たちのためって思えば、やっていくしかないと思いますね。


チェルノブイリでは事故後5年以上経ってから症状が出たケースもありました。
放射能による被ばくには、これ以下なら安心という基準はありません。
特に子どもは影響を受けやすいにで、出来るだけ放射能から遠ざけるべきだと山田さんは言います。

山田医師:
放射線による健康障害についてはほとんど何も分かっていない。
未知の世界だから、やっぱり慎重におっかけていくしかしょうがないので、
未知の世界を「何でもない」と言う人たちっていうのは、それはもう政治的な発言でしかない。

消えない放射能216

福島県立医科大学副学長の山下さん。
放射線の影響に関する権威で、事故直後から長崎大学から福島に招かれました。
しかし・・・

消えない放射能217
(11年4月)
放射線の影響は、
実は、ニコニコしている人には来ません
クヨクヨしている人に来ます

「ニコニコしていれば放射線の影響は来ない」
この発言がインターネットで取り上げられ、大きな批判を浴びたのです。

消えない放射能218
11年5月二本松市
参加市民:子どもたちに影響が、市民に影響があったら、あなたは責任持てますか?

これまで長崎やチェルノブイリで研究をしてきた山下さん。

「100ミリシーベルト以下の被ばくで健康に影響したというデータはない」と強調します。

消えない放射能219

山下俊一:
広島・長崎のデータでも、高線量の被ばくは明らかに子どもの感受性が高いですね。
ところが100ミリシーベルト以下、
もっと言うと500ミリシーベルト以下では差が無いという事も分かっていますので。
子どもっていうのはある意味で非常に新陳代謝が激しい。
それから傷の修復力が非常に高いという事もあるので、
低線量被ばくについて特別に感受性が高いという事については、
まだ多くの疑問があ利ますし、議論もあります。
消えない放射能220


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comment 2
10.15
Mon
26年後のチェルノブイリ報告 健康被害、3世代に
(2012年10月1日) 【北陸中日新聞】【朝刊】


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8歳児 心臓、甲状腺に障害


原発事故でまき散らされた放射能汚染は、子どもらの健康をいかにむしばむのか。
事故から26年後のチェルノブイリを視察した日本の作家やNPO法人が、
現在進行形の被害や苦しみを相次いで報告している。
福島の子どもらに、同じ悲劇を繰り返させてはならない。学ぶべきものとは。 (林啓太)

「高い放射線量で内部被ばくした女性の子どもたちのほとんどに健康被害があった。悲劇だ」
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画像チェルノブイリを視察した時のことを話す中村敦夫さん

俳優で作家の中村敦夫さん(72)が険しい表情で語る。

日本ペンクラブの環境委員長として、浅田次郎会長らと4月中旬から1週間の日程でウクライナを訪れた。
1986年4月に事故を起こしたチェルノブイリ原発の廃虚やその周辺を巡り、
健康被害に苦しむ住民や医師らに話を聞いた。

原発から南に約100キロ離れた首都キエフ郊外にウクライナ内分泌代謝研究所がある。
面会した男性(34)は事故当時8歳で、20年以上もたってから甲状腺がんを発症した。

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画像石棺で覆われたチェルノブイリ原発=中村さん提供

テレシェンコ医師によると、
事故時に18歳以下の人に施した甲状腺がんの手術は90年に64件を数えたが、
それが2010年に約700件に上った」と説明した。

小児甲状腺がんは、飲食を通じて放射性ヨウ素を喉にある甲状腺に取り込み、細胞ががん化した病気だ。
事故の4年後ぐらいから急増し、90年半ばをピークに減った。
ところが当時の子どもが大人になった今、甲状腺がんを多発している。
半減期が長いセシウムが蓄積されて被ばくしているとの報告書もある。

小児甲状腺がんは国際的に原発事故との関連が認められている。
中村さんは「後から発症する人も放射線との関連を疑うべきだ」と指摘する。

日本ペンクラブの視察団はほかに、
事故から約20年もたって生まれた子どもに、放射線の影響をうかがわせる障害があることを報告している。

原発から西に約80キロのナロジチ市で、市民病院の近くに住むブラート君(8つ)
心臓や甲状腺に障害があり、生後4カ月をはじめに5回も手術を受けた。
年の離れた2人の姉も甲状腺に障害がある。
母親は事故時、10代後半
だった。
中村さんは「ほかにも筋肉まひや発達障害など、さまざまな病気に苦しむ子どもたちがいた」と話す。

足首や関節に 痛み訴える子

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エフゲーニャちゃん(右)が痛みを訴える足に手を当てる小若順一さん
=5月、ウクライナ・エルコフツィー村で(小若さん提供)


同様の健康被害は、NPO法人「食品と暮らしの安全基金」(さいたま市)も現地で把握した。
原発事故を経験した女性の孫の世代までを対象とした健康調査を今年2月に開始。
5〜6月には、原発の半径約150キロの8つの村で、14家族の61人や小学生らに聞き取りした。

放射線の健康被害の研究は、がんや心臓病、白内障などの症例が知られているが、
小若順一代表(62)は
幼児や児童らが足首や関節に痛みを抱えるケースも多いことが分かった」と明かす。

原発から120キロほど西にあるモジャリ村。
約20人の小学生に「脚が痛くなる人は」と聞くと半数近くが手を挙げた
膝、すねやくるぶしに痛みを感じると言い、痛む箇所を指さしたりさすったりしてみせたという。


野生キノコやブルーベリー 食料自給が影響? 


原発から南東に140キロのエルコフツィー村では、
エレーナ・モロシュタンさん(27)が「心臓が痛い」と話し、
長女エフゲーニャちゃん(3つ)もくるぶしの痛みを訴えた。

エレーナさんは放射能に汚染された場所に半年間、住んでいたことがあるが、
エフゲーニャちゃんが生まれた同村は「非汚染地帯」とされる。
小若さんは「子どもが関節に痛みを覚える以上、放射線の影響も想定せざるを得ない」と続ける。

「ウクライナの田舎では食料の自給率が高い。
原発事故のころに妊婦だった女性が汚染された野生のキノコやベリー類などを食べ続け、
胎児の遺伝子が傷付き、それが孫の世代まで影響を及ぼしているのではないか」

チェルノブイリの周辺では今も汚染されたものを食べる危険にさらされている。
食料品の線量を調査する現地の疫学検証センターの担当者は、日本ペンクラブの視察団に
「牛乳や肉の線量は低下しているが、キノコは7万6000ベクレル、
ブルーベリーも5200ベクレルと異常に高い地域もある。
野生動物の肉も線量は高い水準のまま」と説明した。

小若さんは「胎児の細胞の遺伝子を傷付ける食べ物の放射線量、
摂取した量や期間を明らかにした研究はあまり知られていない」と指摘。

基金は9月24日から3回目の現地調査を行い、住民の食べ物の放射線量も本格的に調査している。

これまで牧草地や菜園など20カ所で放射線量を測ると、
平均値は毎時0.115マイクロシーベルトなのに、放射線の影響が疑われる健康被害も出ている。

小若さんは
「福島県内に毎時0.115マイクロシーベルトを超える地域は多い。
現時点では、妊婦がウクライナの農村のような自給自足の生活を送った場合、
子どもの健康に害を及ぼす可能性を肝に銘じる必要がある」と警告する。

福島原発事故の子どもの健康への影響をめぐっては、
甲状腺検査で1人が甲状腺がんで、ほかにしこりも多く見つかっている。
小若さんは国などにこう注文を付ける。

「チェルノブイリの事例からも、放射線が人体にどのような影響を及ぼすのか、解明されていない点は多い。
対応の遅れで正真正銘の被害者を出さないためにも、
子どもの健康被害の可能性を最大限にくみ取って対応や調査をしてほしい



事故に関心 持ち続けて
20121001160549536_9f232d959c3308dad6574546d1475ac6.jpg
「原発事故に関心を持ち続けて」と話すエレーナ・ポタポワさん

そのウクライナでは原発事故の記憶が風化しつつあるという。
「時間がたつほど原発事故の被害は見えなくなる」。
同国出身で、東京で通訳業を営むエレーナ・ポタポワさん(40)が話す。

原発事故の時はキエフで暮らしていたが、父親の計らいで別の場所に一時避難した。
日本に住んで約10年になるが、2度も原発事故を経験した。
都会の人は事故を忘れがち」。
エレーナさんには、福島原発事故の前のにぎわいを取り戻した東京がそう見えて訴える。

チェルノブイリや福島では時間は止まったまま。
事故に関心を持ち続け、放射線の被害で苦しんでいる人たちを支援することが大事です」

前出の中村さんは、福島第1原発の周辺自治体などを帰還のために除染する方針に異を唱える
「チェルノブイリ周辺も除染して農業の再開を試みたが結局、諦めて移住したケースが多い。
広大な森林は手付かずで汚染されたまま。放射性物質は消えず、除染は気休めにすぎない。
除染事業が新たな大手業者の『利権の巣』にならないようにしなければならない」

<デスクメモ>

中村さんは参院議員時代、脱原発を唱え、いち早く再生可能エネへの転換を説いた。
小中学のころの10年間を福島県いわき市で過ごす。その浜通りの人びとは放射能汚染で追われた。
「気分が鉛のように重い。晩年にこんな思いをするとは」。
思い出の詰まった故郷の再生にペンで訴えていくつもりだ。(呂)




ーーー


チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「ウクライナは訴える」NHK
(動画・内容全て書き出し)

上記の番組内でも、関節が痛いと訴えている子どもたちがいました。



上記記事は東京新聞「こちら特報部」2012年10月1日でも報じていました。
今回は、中日新聞に出ていたのでそちらを転記させていただきました。



comment 0
10.15
Mon
Japan in Uproar Over Censorship of
Emperor's Anti-Nuclear Speech

2012年3月11日〈東日本大震災追悼式〉
emperor march26 p


天皇陛下のお言葉


東日本大震災から1周年、ここに一同と共に、震災により失われた多くの人々に深く哀悼の意を表します。

1年前の今日、思いもかけない巨大地震と津波に襲われ、
ほぼ2万に及ぶ死者、行方不明者が生じました。
その中には消防団員を始め、危険を顧みず、
人々の救助や防災活動に従事して命を落とした多くの人々が含まれていることを忘れることができません。

さらにこの震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより、
危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。
再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。


この度の大震災に当たっては、国や地方公共団体の関係者や、
多くのボランティアが被災地へ足を踏み入れ、被災者のために様々な支援活動を行ってきました。
このような活動は厳しい避難生活の中で、避難者の心を和ませ、
未来へ向かう気持ちを引き立ててきたことと思います。
この機会に、被災者や被災地のために働いてきた人々、
また、原発事故に対応するべく働いてきた人々の尽力を、深くねぎらいたく思います。

また、諸外国の救助隊を始め、多くの人々が被災者のため様々に心を尽くしてくれました。
外国元首からのお見舞いの中にも、日本の被災者が厳しい状況の中で
互いに絆を大切にして復興に向かって歩んでいく姿に印象付けられたと記されているものがあります。
世界各地の人々から大震災に当たって示された厚情に深く感謝しています。

被災地の今後の復興の道のりには多くの困難があることと予想されます。
国民皆が被災者に心をよせ、被災地の状況が改善されていくよう、
たゆみなく努力を続けていくよう期待しています。
そして、この大震災の記憶を忘れることなく、子孫に伝え、
防災に対する心掛けを育み、安全な国土を目指して進んでいくことが大切と思います。

今後、人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と共に願い、
御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。



青字はNHKニュースでカットされた部分
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