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10.25
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【ペイフォワード環境情報教室】Vol.3
「被ばく防御コース」松崎道幸先生


2012年10月24日

Sawada:
第3回目の今日は北海道深川市立病院の松崎道幸先生をお迎えしております。
松崎先生は現役のお医者さまです。
北海道反核医師歯科医師の会の代表委員を務められていて、
北海道原爆訴訟では原告側の証人として証言もされています。
今回ドイツの核戦争防止国際会議が出版した
「チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害」という著書が、
先生の改訳により日本語で紹介されています。

そんな松崎先生に放射能被ばくによる健康被害についてご意見を伺いました。


松崎道幸先生
ちょうど、結局、広島・長崎の原爆被害の後にチェルノブイリがあって、
そして今回福島があったと。
それまで原爆補償という「被ばく者の原爆症を認めよ」という裁判の手伝いをしていた位で
その頭でチェルノブイリの被害をどういうふうに解釈するのか、というので、
ま、いろいろと、
「このデータはホントかいな?」とかいろいろと悩んで、
悩みながらもとにかく翻訳すべき物はして、
そしてその、走りながら考えていこうっていう感じで考えていたんですね。

そのあと、日本の原発労働者の健康調査結果だとか、医療被曝してのデータが出てきたので、
結局チェルノブイリがちょうど、広島長崎と福島の間にあるんだけど、
どうもチェルノブイリで起きていると言われていることが、広島長崎よりも随分被害が大きいようだという、
この違いはなんだろう?とずっと不思議だったんです。

それで今回原爆労働者の外部被ばくのデータを見て、
ああ、チェルノブイリで起きているっていう事は、ま…本当のことだっていう事がわかってきて、
逆に言うと、広島長崎で起きたことがどうも小さく報告されていたような、
過小評価されていたんではないかと、
それで、最初にチェルノブイリの状況に僕が抱いていた違和感というものが、
それが今回、やっとそのデータが出て、チェルノブイリで起きたことが今
日本の原発労働者とか、医療被曝の問題で、ま、やっぱり起きているという感じで問われ直しているのかと、


Sawada:
先生、今こういうね、先生といったお立場で、真実をなるべく伝えたいということで、
本も書かれていて、こういうところにも出て下さるという事なんですけれども、
先生のお立場のようなところでなんかこう、困るような事は特にないんでしょうかね?

松崎道幸先生:
一応、原爆訴訟の時も原告側の証人として、証言して、
結局は嘘をつかなければいいんだと。
粛々とですね、医学的な科学的なデータを基にしてしゃべるという事で、
嘘をつかなければどういう立場でも大丈夫だろうと
もし何かを言われるんだったら、それはその時のことで、失うものはないので、もうw

Sawada:そうですかwありがたいですもう・・

松崎道幸先生:そんな感じですよね、ええ。

Sawada:
そうですか。ちなみに福島件では山下俊一氏はじめですね、通達が出ているという噂があってね、
放射能に起因するという事を因果関係がハッキリしないものについては、
そういう事を書いてはいけないし、表現してもいけないというような、
実質、禁止令的な事が出ていて、
多分、一般的なお医者さん、大きな組織に属していないとかは、
それが放射能由来であるという事を証明できないお医者さんが大多数でしょうから、
そういう場合に、放射能かもしれないけれど、
それが起因しているという事を明快に立証できなければ言えないと、
言っちゃいけないと、いうものがあるという…

松崎道幸先生:
それは、被ばくのせいかもしれないし、ないかもしれないけれども、
「両方の可能性があるよ」という事はやっぱり言う必要はあるだろうし、
それから100%証明できなければ、逆に
「放射能とは全然関係ない」なんて言わなければいけないという事になりますよね。
だから否定も肯定もできない段階では両方の可能性があるという事は普通に言いますし、
言わなきゃいけないと思うんですよね。
それが放射能被曝と関係ないと断定すること自体が医学的に誤りだと思うんですよね。

Sawada:逆の事も証明できないという事ですよね?

松崎道幸先生:
そうです。
ですから「可能性は否定できない」というような言い方でよく言いますけれども、
もともと禁煙運動、減らす運動をやっていたので、
児童喫煙で肺がんになったり具合が悪くなった時の裁判をやってて、
その時に意見書を書くんですけれどもね、
受動喫煙で具合が悪くなったというんで、
患者さんの身体に別に受動喫煙の印がある訳じゃないんだけれども、
受動喫煙でもこういう病気が起き得るんだという意見書でいくわけですよね。
100%の証明なんかはできない訳なんだけれども、
とにかく「医学的には受動喫煙が相当絡んでいると考えられる」という感じで意見書を書くわけですね。
ですから福島の場合も、やはりその、
「確定は出来ないけれども可能性はあり得るんだ」という事は言う必要があるだろうし、
その100%でなければ放射線の「ほ」の字も言ってはいけないっていうことは、
逆に言うと全く間違っていると思いますけれどもね。

Sawada:
そうですか、ありがとうございます。
松崎先生には本番組の「被ばく防御コース」の主任講師として、これからもご登場を予定しています。
その他コースとして、原子力、食品安全、次世代エネルギーなど、
今私たちが本当に必要な環境情報を定期的に発信していきます。




ーーー関係ブログ

「今、福島の子どもたちになにが起きているか?」松崎道幸医学博士
2012年5月19日
<上記意見書より一部抜粋>

甲状腺
1.平均年齢が10 才の福島県の子どもの35%にのう胞が発見された
2.長崎県の7才から14才のこども250人中、
  甲状腺のう胞が見られたのは0.8%(2 人)だった(山下俊一氏調査)
3.甲状腺のしこりやのう胞は、生まれた時はほとんどゼロだが、5才過ぎから徐々に増え始め、
  20 才になると10 人に一人が甲状腺にしこりやのう胞が出来る
4.チェルノブイリ地域の18歳未満のこどもの甲状腺のう胞保有率は0.5%だった。
  (日本財団調査)
5.福島調査の「のう胞」保有率は、過去のどの調査よりも高率である

呼吸機能
セシウムによる高汚染地域に住み続けたこどもたちの肺の働きが悪くなっている
一秒量が150cc 減る→5 年から7 年位肺が早く老化する、あるいは成長しきれなかったことを意味します。

福島市と郡山市など中通りのすべての地域は、「低」と「最高」の中間の汚染度になっています。
したがって、現在福島の浜通りと中通りに住んでいる子どもは、
肺の働きが数年早く低下(老化)するおそれがあることになります。

骨髄機能
放射線被ばくで血液を作る働きが落ちて、白血球が減ったり貧血になる
汚染の高度な地区(350~879 キロベクレル/㎡)の子どもは、
汚染の少ない地区(29~112 キロベクレル/㎡)より20%近く白血球数が少ない(5810 対6870)ことが
分かりました。血小板数と赤血球数も5~10%ほど少なくなっていました。
したがって、
現在福島の浜通りと中通りに住んでいる子どもは、
血液を作る骨髄機能が長期間妨害されるおそれがあるということです。
白血球が減ると、細菌やウイルスに対する抵抗力が減ります。
赤血球が減ると貧血になりやすくなります。
血小板が減ると、怪我をした時に血が止まりづらくなります。



「完全に制御不能です」ヘレン・カルディコット博士(内容書き出し)

上記ブログ後半に転記してある
ヘレン・カルディコット博士が2011年4月30日ニューヨーク・タイムズへ寄稿した文章。
「安全な被曝量というものはない」は松崎道幸医師が翻訳協力をされています。





チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害 
科学的データは何を示している

松崎道幸
2012年03月 発売
核戦争防止国際医師会議 松崎道幸 合同出版 151p
1,680円(税込)送料無料



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
チェルノブイリ原発事故がもたらした健康影響を検討した240余の研究を評価。
原発事故による健康被害に適切な対策を講じるための必読書。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 はじめに
第2章 リクビダートル
第3章 乳児死亡率
第4章 遺伝性障害・催奇形性(奇形)
第5章 甲状腺がんとその他の甲状腺疾病
第6章 全がん・白血病
第7章 チェルノブイリ原発事故によるさまざまな疾病
第8章 政府および公的機関によるチェルノブイリ事故の影響の卑小化

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
松崎道幸(マツザキミチユキ)
1950年稚内市生れ。北大医学部卒。深川市立病院内科部長。日本禁煙学会理事。
医療九条の会・北海道副幹事長。北海道反核医師・歯科医師の会代表委員。
厚生労働省「喫煙と健康問題に関する検討会」委員として「タバコ白書」刊行に協力。
受動喫煙訴訟・北海道原爆訴訟で原告側証人として証言
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)









comment 2
10.25
Thu
ベラルーシ 市民の放射線計測協会

2012年5月12日

Dr.アレクセイ・ネステレンコ

Dr.ネステレンコ16

00:42
それでは私の発表を始めたいと思います。

地域に根ざした住民の放射線防護のコンサルタントという事です。
これを私は20年ほどやってきました。
こちらの方の概略をご紹介したいと思います。

このチェルノブイリの結果というものは、そして欧州の影響というものは、
もうすでに話された通りです。

ベラルーシでのデータがあります

Dr.ネステレンコ11

核種の数がどの位あるのか?
1000万人の人が我々の国に住んでおりますが、
その中で200万人が今現在実際汚染しているチェルノブイリの各州に住んでいます。
特にセシウムで汚染されています。

これはベラルーシの地図です。

Dr.ネステレンコ12

これを見れば一目瞭然なんですけれども、大半は白となっています。
という事は汚染が無いという事、放射性核種が無いという事ではありません。
けれども、そこでの放射能の活動が1kmあたり100キューリーという事、
1キューリーという事で、ですから白はそのような低い地になっている訳です。
1キロ平方メートル当たり1キューリとなっている訳です。
ゴメリ、マギロフ、その他。

それでは我々の仕事に対して説明をします。
我々の研究所(ベルラド放射能安全研究所)というのは1990年に私の父が設立しました。
ワシリー・ネステレンコという教授でありました。

Dr.ネステレンコ13


彼は、1996年の前に、もうすでに活発に活動をしていました。
物理学者として、原子物理学で活動をしていました。
そして移動製の原子力発電を開発しようとしたんですけれども、
1996年に子どもの避難を見てから彼は大きく変わりました。
1996年の5月にそのような様子を見る事によって、
彼の子どものころの戦争の記憶が呼び起こされたわけです。
その後、
人間はこの技術を使う準備ができていない
原子力のエネルギーというものは民生用であれ軍事用であれ、使う準備ができていない
といったわけです。
そして、子どもたちを守ろうとしたわけです。

Dr.ネステレンコ14

で、このような研究所を設立した際には、主なタスクとしては、

これはたとえば日本の事をかんがみても、
一般の市民が政府の情報に対する信頼が無かったのです。
ですので、我々の研究所のタスクというものは、
実際の環境に対する影響というもの、正しい情報を普及させる事だったわけです。

我々はチームを作りまして、
それぞれの、たとえば自分の家の庭の放射能がどうなっているのか?というところから始めて、
より洗練された機器を導入しました。

これによってたとえば食べ物などから測定をする事ができた訳です。

父にとっては人々に情報を提供して、そしてまた、
人が来て情報を得ることができるというところを提供することが非常に重要だったわけです。
300以上のコミュニティーラボが汚染地区に設置されました。
これらは学校ですとか、それから子どもたちが積極的に参加しました。
彼ら自身もサンプルをとりました。
そこから知識を得ました。
この知識を親に伝えたりしたわけです。

Dr.ネステレンコ141

1994年前にこのようなセンターというものは国の政府から資金を得ていた訳です。
その時には非常に深刻な

ベラルーシにとって非常な勝利だったんですけれども、
1994年以降、明らかな理由から政府の資金というものが少なくなって、全く無くなってしまいました。
そして今サブセンターがあるんですけれども、
こちらの方も今は様々なスポーンサーシップから資金を得ています。
で、人々を訓練しました。


この人達に機器の使い方などに関する訓練をしたわけです。
セシウム、ラジウム核種に関するこのようなセンターを持っています。
ヒューマンスペクトロメーター、ホールボディーカウント機器、
そうすると、子どもや大人のセシウム量を図ることができるわけです。

Dr.ネステレンコ142

食料が汚染されているという事は分かっています。
そして、この子どもたちを避難させることはできません。
親には沢山のお金がわたる事がありません。
ですので、子どもはセシウムなどの汚染で被ばくしているという事が分かっています。

それでどうするか?という事なんですけれども、様々なことをしました。
で、これを吸収するようなものを探しました。

Dr.ネステレンコ143

このような放射性核種を体内から吸収して出すようなものをさがしました。
で、ある製品が見つかりました。
数年間使ってきております。こちらの方は無料で配布しております。
ウクライナと我々の国内で配布しております。

Dr.ネステレンコ144

これらすべての製品(ビタペクト)は様々な形があります。
粉であったりタブレットであったりするわけです。

そしてこの製品の仕様の効果というものが見られます。
これはある村の数値です。

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グラフの緑のところが製品が使われているところ、
そして、赤の線が、きのこの消費量。
きのこの量がピークになったところで測った値です。
ですので、このような事をする事によって子どもの体内の核種の量を、
汚染地域に住んでいたとしても下げることができるわけです。

我々の研究所はフランスのパートナーと、密接に協力して、子どもたちの健康を
ベラルーシ国内でそして国外で改善することを尽力しています。

特に夏休みにクリーンな食べ物を出来るだけ長い期間食べる事によって、
体内から60~70%の核種を排出することができるわけです。

で、次のアプローチを我々は勧告します。
市民を守るためには次の事が勧められます。

情報を持たなければなりません。
放射性核種というものが体内にある事を知らなければなりません。
そして人々に機械を与えるという事が必要です。
このような情報を持って、自分たちで結論を出す。


放射性核種というのは貧困層の子どもですね、
たとえばアルコール中毒の親を持っていたり、ひとり親だったりする子どもが、
それだけ森で時間を過ごしてですね、木の実ですとかキノコを食べたりしますので、
それによってより悪影響を受けているわけです。
同じ村の中でもそれだけ大きな差がみられています。

で、チェルノブイリ問題はもう忘れられようとしている機運も見られます。
25年が経ちました。
我々の国は今、このような放射性核種というものは大きく削減されていると言っております。
けれども、我々はきのこを見つけました。
ベラルーシのあるところできのこが見つかりました。

それは1kgあたり15万ベクレルだったんですね。

これは放射性廃棄物と全く同じくらいの濃度な訳です。
その他にも研究所は活発に情報を市民に提供しています。
沢山の情報を持っております。

映画、ブックレット、それから私の同僚が、
フランス語の翻訳版を皆様が入手できるようにするという事です。

自分と自分の子供を放射性核種から守るにはどうしたらいいのか?
というようなものを刊行しています。
今現在フランス語になっております。

で、経験から言って、
個人的にみなさんがお使いになる必要が無いとは思っていますけれども、
このようなものがあります。

それから、アトラス。
汚染の地図というものなんですけれども、このようなものを作っております。
これはさまざまな放射性核種の量を
子どもの体内の放射性核種の量を地図にしたものです。
20万ほどの測定を行いました。

このような測定を長い期間行わなければ、状況を改善することができない訳です。
介入しなければ、介入なしでは状況の改善をする事が出来ない訳です。


ーーー

動画後半部分・つづきはこちら↓
「日本で私はいろんな見解を持っている人に会いました」
ウラジーミル・バベンコ氏(動画・通訳書き出し)


この日の他の講演↓
「チェルノブイリ事故以外の説明はあり得ない」
ダウン症・奇形・がん死亡率~隠されていた真実のデータ~アレクセイ・ヤブロコフ博士
(動画・内容書き出し)


「チェルノブイリ事故後2010年になっても増え続けている子どもの疾病」
ベラルーシの小児科医(動画・通訳書き出し)


ーーー

「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)


<質疑応答前半>アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)

二分する被ばくへの対処方とエートス上杉隆氏10/20
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 (質疑応答後半・内容書き出し)


セシウム137とアップルペクチン
チェルノブイリ地区の放射性物質からの開放
13. Decorporation of Cherrnobyl Radionucleides
V.B. ネステレンコ、 A.V. ネステレンコ
Institute of Radiation Safty (BELRAD 研究所)




ーーー

税込み3,150円以上配送料無料。代金引換 代引手数料は無料。











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