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原発県民投票 新潟県議会は真摯に対応せよ

原発県民投票 県議会は真摯に対応せよ
新潟日報 社説 2012/11/27

7万2027人分。

東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票を目指す市民団体
「みんなで決める会」が提出した署名の数だ。
県民投票条例の制定を知事に直接請求するには、県内有権者の50分の1に当たる有効署名が必要となる。
審査、縦覧後に署名数が確定するが、50分の1のラインである約4万人分を上回るのは確実だ。
手続きが進み、知事が意見書を付けて条例案を県議会に提案すれば、舞台は議場に移る。
原発の再稼働は、県民の生活と地域の将来に大きく関わる問題だ。
県議会は民意を真摯(しんし)に受け止め、対応してほしい。

地域住民の意思を示す方法として、住民投票が日本中の注目を集めたのは、
1996年8月に実施された旧巻町のケースである。

東北電力巻原発計画の是非を問う住民投票の結果、反対が多数を占め、計画は白紙に戻された。
今回の7万余という署名の数について、評価はさまざまなようだ。
だが、世界最大級の原発を抱える新潟の地で、
県民投票条例に道を開く署名の数が集まったことは重く受け止められていい。

条例案を判断する立場の県議会で、早くも否定的な見方が目立っているのが気になる。
エネルギー政策は県民投票になじまないとか、
間接民主制を脅かす恐れがあるとか、その理由を挙げる県議がいる。

決める会による条例案の投票資格者が「18歳以上」となっていることにも、疑問の声が出ているという。
18歳以上の選挙人名簿がない、現行の選挙制度と異なることなどを論拠にしているのだろう。

これまで浜岡原発を抱える静岡県や、東京都、大阪市でも同様の直接請求が行われた。
だが、いずれも議会は条例案を否決した。
状況は自治体ごとに異なる。
だが、国策の原子力行政が住民投票に左右されることに対し、難色を示した点は共通している。

だが、それで済むのだろうか。

福島第1原発の事故により、原発の安全神話は崩壊した。
過酷な事故が起きれば、非常に広い範囲に被害が及ぶことを、人々は目の当たりにしたのだ。
原発再稼働という重要な判断を、政府や電力会社、一部の専門家だけに任せていいのか。
地域住民から、そうした疑念が噴き出るのも無理はない。
住民投票は、生活者の異議申し立ての場となっていると言ってもいい。

今回の総選挙では、原発政策が重要な争点となっている。
直接民主主義の住民投票は、間接民主主義を脅かすというより、補完するものだろう。
ドイツやイタリア、スウェーデンなどでは、原発のような重要な案件では国民投票が行われている。
県議会は「なじまない」などと門前払いするのでなく、
誠実な姿勢で立地県としての本質的な論議を尽くしてほしい。












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「沖縄の人を人間として扱ったことはない」イラク帰還兵

学ぶのは人殺す方法だけ 軍の暴力性訴え イラク帰還兵に聞く
琉球新報 2012年11月24日

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軍の訓練やイラクでの様子を語るアーロン・ヒューズさん(左)とアッシュ・キリエ・ウールソンさん
=21日夜、那覇市内


「軍隊では米国の憲法や人権については一切学ばない。学ぶのは人を殺す方法だけだ」。
イラク戦争での体験について講演するため来県していた、
イラク戦争への従軍経験を持つ元米兵のアーロン・ヒューズさん(30)と
アッシュ・キリエ・ウールソンさん(31)は21日夜、
人間の尊厳を軽んじる訓練や任務を兵士らに強いる米国の軍国主義について語った。

後を絶たない米兵による事件事故に
「米軍による沖縄占領の歴史の中で、沖縄の人を人間として扱ったことがあるか。
過去にないということは未来にも起きないということだ」と指摘した。
 
2人は共に18歳の時、学費や経済的自立のため、州兵として軍に所属。
「外国の戦地に派遣されることはない」などと言われ、契約書にサインした。
 
大学に通いながら月に約1週間、正規兵も受ける基礎訓練を受けた。
訓練は「頭に覚えさせるんじゃない。銃を撃つことを筋肉に覚えさせるんだ」とヒューズさんは振り返る。
人型の模型が視界に入ると、体が条件反射で銃を撃てるよう
「バスケットボール選手がフリースローを何度も練習するみたいに」(ヒューズさん)ひたすら訓練した。

2人にイラクへの派遣命令が届いたのは2003年。
戦地で感じたのは、末端の兵士を「消耗品」としか見ていない軍上層部の姿勢だ。
ウールソンさんらの元に防弾チョッキが届いたのは、派遣から8カ月後。
基地外の任務に14人で当たったが、用意された防弾チョッキはわずか10着。
毎回その10着をめぐりストローでくじ引きをしたという。
 
無事に帰還した今、2人は「軍は人を傷つける」と断言する。
県内で米兵による事件事故が相次ぐ現状に
「兵士は地元の人間をまともに扱わない。
軍の外にいる人を暴力的に支配するように訓練されているのが兵士だ」と、指摘した。
2人はイラクでの経験を語り継ぐことで「戦争の愚かさと平和の尊さを伝えたい」と強調した。




「今回の選挙は日本の憲政史上最高に大事な選挙」11/26なかにし礼(内容書き出し)

嘉田志賀県知事が「日本未来の党」の結成発表をする直前の放送。
橋下市長の「じゃんけん発言」から番組は始まります。
新党日本の田中康夫さん、新党大地の鈴木宗男さん、緑の風の亀井亜紀子さんが出演されています。

ここで、なかにし礼さんが大変熱のこもった正当なコメントをされていました。
生放送なので、なんとなーく、司会者の雰囲気が途中から…。

私はとても賛同しましたので、
なかにし礼さんのコメントの部分を中心に書き出します


2012年11月26日放送 ワイドスクランブル


9:41~
なかにし12

大下容子:なかにしさんはこの新党結成、また新たに出来そうな動きもあるんですけれど、

なかにし礼:
僕はね、今回の選挙はもう、日本の憲政史上最高に大事な選挙だと思っています。
そしてまたね、何とも言えないヒシヒシとした恐怖感も感じていますね。
という事はね、浮動票は約5割いるんですね。
しかしね、この14の党が二大政党と言ってきたにもかかわらず、
14党になってしまったというこの日本の現状がありまして、
そしてみんなマスメディアも「わからない、わからない」
「各党の主張は分からない」と言っていますけれど、

大きく分けて、要するに
タカ派かリベラルか、
護憲派か改憲派か、
原発推進か、脱原発か
と、この3種類に分けられると思うんですよ。
その事をね、もっと第三、
第3極(日本維新の会)はほとんど民主・自民と変わりませんけどね、
こちら第4極といいましょうか、

なかにし13


寺崎貴司:右側のね、ピンク色の部分ですね

なかにし11
なかにし:
そう、この人達がもっとね、自分たちの反対、脱原発。
反対だという事を、党はそれぞれの主張もあり、その土地と根ざしたいろんな関係もあるでしょうから、
微妙な事がいっぱいある、選挙技術の上でもすみ分けもある。でしょうけれど、

「自分たちはリベラルなんだ」と、
「少なくても日本の憲法は守るんだ」と、
「原発はゼロにもっていくんだ」というようなことをね、もっと鮮明に打ち上げて、


そしてそういう意味での色としてね、一つになってもらいたい

そうすればね、どこに選挙したらいいのか分からない若者のなかでも
「国防軍がいやだ」という若者だっているわけだから、
そういう人たちがもっとこっち側にどっと流れるわけですよ。
そういうふうにして、こちら側はなんていうのかな、
もっと自分たちの主張をね、言うのが、今、いまこそ大事。

鳩山一郎がね、改憲を旗印にして負けたことがあるんですよ。
改憲を今回は旗印にして勝とうとしていますからね、自民党なんか。
だから、それをさせては…
ま、普通のね、…僕なんかね、どちらかって言うと、
そんなふうな方向に、え、力でね、持って行かせてはいけないんではないかと。
目くらましに惑わされないで、みなさんがもっと一致団結してくれることを望みますね。



14:19~
なかにし14

田中康夫:
それは、なかにしさんがおっしゃったことはとても重要な事でね、
野田さんは今「私たちは脱原発だ」って言っている。
30年って言っていたのが30年代と10年も延ばして、
でも野田さんは首相になって、最初に昨年の9月21日に、
内外のメディアで最初のインタビューというのがですね、
アメリカのウォールストリートジャーナルというところで、
そこで彼(野田)がなんて言ったか?
というと、

「国民の間に盛り上がる反原発・脱原発の菌を一蹴をして、日本は原発なしでは立ち行かないと、
来年までに必ず再稼働させる」
と言っているわけですよ。

で、その方が、じゃあ何故変わったか?という事を、
信無くば立たず( 「無信不立」)だから言わなければいけない。
という事になるとやっぱりこれは「口先番長」とか「二股番長」、だからそうなっちゃう。

なかにし:
だから、民主党はね「脱原発」位は平気で言いますよ。
今までも言ったことを守らないで言ってきたわけです、
だから、選挙の争点をぼかすために彼らは言いますよ。
だからそれに負けないで、

田中康夫:そうなんですよ、それは我々に課せられているんです。

なかにし:
「本当に違うんだ」という事をね、
もっとこちら側が、第4極側が明確に打ち出していって、
旗印の色分けをね、鮮明にすれば若い人の票がきますって。
頑張って下さい。



18:53
なかにし15

自民党が自衛隊を「国防軍」として打ち出したことへの波紋が衆議院選の選挙の焦点の一つに浮上しています。

自民党が政権公約に「憲法を改正し自衛隊を国防軍として位置づける」と明記した
なかにし16
自民党 安倍晋三:
いわばとしてちゃんと認めますよ。
そしてそのための主要組織もちゃんと作りますよ。
ですから海外と交戦をする時には交戦規定にのっとって行動する。
そしてシビリアンコントロールも明記します。


24:16~
なかにし17

なかにし:
ぼくもね、第9条というのはすごく大事だと思いますね。
これがまず基本的人権をそのまま守っているわけで、

国防軍になってしまったら、我々個人の上にね、軍というものがボンと来るんですよ。
つまりね、基本的人権が侵されるわけ。
上に軍がきて、軍の都合によって我々の生活というのはすごい左右を受けるわけでね、
憲法そのものが、もう、崩壊するんですよ。

ですから、これは何としても、個人としては「阻止しなければならない」ということと、
それから、その・・・・
その後には当然徴兵制も来るしね。

「この日本の憲法を改正の時に国民投票に問わなきゃならない」と今亀井さんはおっしゃいましたけれど、
憲法そのものは、国民が権力者を拘束する、これ、ルールですから。


なかにし18

田中康夫:そうそう、

なかにし:
国民からこんなものを何とか改正したいなんていう事を言い出す必要は全く無いんですよ。
だから、それに拘束されている権力者たちが、
「どうも身動きが窮屈だから、憲法を改正してもらいたいなぁ」と、ま、言っているわけ。
でもそれにはいろんな圧力とか都合があるわけで、

「そうはさせないよ」と、国民が本当は言うべきなんです。


大下容子:あの…あ、ごめんなさい時間が…



ーーーこの放送の後


日本未来の党:設立を届け出 前衆院議員ら73人参加

毎日新聞 2012年11月28日 21時33分(最終更新 11月29日 02時29分)

滋賀県の嘉田由紀子知事が結成した「日本未来の党」は28日、東京都選管を通じ総務相に新党設立を届けた。
未来には国民の生活が第一(60人)と減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(9人)、
社民党に離党届を出した阿部知子前衆院議員が合流するほか、
みどりの風の前衆院議員3人が未来から衆院選(12月4日公示、16日投開票)に立候補する予定で、
未来の参加メンバーは前衆院議員61人、参院議員12人の計73人となる見通しだ。
【竹島一登、竹内良和、津久井達】

みどりの風は衆院選後、当選したメンバーを戻す方針。
当面、参院議員4人となり、政党要件(国会議員5人)を満たさなくなる。
生活と脱原発は解党する方針で、衆院選に臨む政党は12となった。

未来の届け出メンバーには
生活の広野允士参院議員ら6人と脱原発の山田正彦共同代表、阿部氏の計8人が名を連ねた。
最大勢力となる生活の小沢一郎代表が影響力を持つことになりそうだ。

幹事長などの幹部人事と衆院選の公認候補は、嘉田氏が12月2日に東京都内で記者会見して発表する方向。
未来の代表代行に就任する飯田哲也氏(NPO「環境エネルギー政策研究所」所長)は
設立届の提出後、小沢氏の処遇について「無役だと理解している」と記者団に語った。

嘉田氏は
「(小沢氏の)経験は尊重したうえで、新しい政党の仕組みについては私の方で責任を持って判断したい」と
強調した。

未来は民主、自民、公明3党と日本維新の会を除く各党に連携を呼びかけており、
みんなの党の渡辺喜美代表には嘉田氏自ら打診した。
「脱原発」勢力の連携を図るとともに、第三極内で日本維新の会を孤立させる狙いもあるとみられる。
 
日本維新の会の橋下徹代表代行は28日、
嘉田氏が「2022年をめどに原発ゼロ」を打ち出したことについて
「本当にできるのか。スローガンだけになっていないか非常に心配だ」と批判した。
青森市で記者団に語った。


ーーーー




「忘れてた!!9680件の点検手続き…もんじゅの安全性」堤未果 x 武田邦彦 11/28(内容書き出し)

堤未果 x 武田邦彦
「もんじゅの安全性に問題はないのか?」


2012.11.28

J-WAVE・JAM THE WORLD CUTTING EDGE
 『高速増殖炉「もんじゅ」の安全性に問題はないのか?』
 

堤未果:
昨日、日本原子力研究開発機構は、高速増殖炉「もんじゅ」の電気や計測設備、
およそ9680個で、点検延長の内部手続きを忘れていた
と発表しました。
安全性に問題はないとしていますが影響はないのか?
中部大学教授の武田邦彦さんにうかがいます。

今回のもんじゅの件なんですが、
保守管理の点検でひつようなてつづ気をしなかった機器が全体の4ぶんの1に当たるという事で、
これ、非常に聞いていると恐ろしいんですけれども、
安全性に問題がないというのは本当なんでしょうか?


武田邦彦:安全性に問題がないというか、もんじゅはもうそういう事を連続しているんですね。

堤未果:連続していままでもあったと?

武田邦彦:
ええ、
実は10年ぐらい前に1人そういう事で総務課長が自殺し、
さらに数年前に1人自殺していると。

堤未果:それはちょっと怖い話ですね。

武田邦彦:
いろいろな手続きだとか、外に対する発表だとか、もう、非常に不祥事が多いんですよ。
で、今度の事はもちろん、あなたなんかがお聞きになると
それは「9600個もインチキしたのか!」と、
「こんなずさんな管理をしているのか!?」という感じがしますが、

堤未果:
しますね。
なんかこの点検している頭、
人の頭の中の管理をした方がいいんじゃないかという(笑)、ような、怖いんですけど。

武田邦彦:
あのね、この二人の方が自殺したっていう事は非常に大きな事で、
普通の原発じゃあそういう事は起こりません

堤未果:起こらない。何故もんじゅにだけ起こるんでしょうか?

武田邦彦:
そうですね、もんじゅは非常に隠蔽体質が、非常に強いんですね。
もともとフランスに同じタイプの炉が、フェニックスというのがあってですね、
それを少し大きくしてすスーパーフェニックスとしたんですね。
ちょうどいまの日本の原発よりも少し大きい奴をつくろうとして、
建設を全部してから止めたんですよ。


堤未果:はぁ~。

武田邦彦:
それは何故か?といいますと、
もんじゅはまだ技術が完成していないので、少しごまかさないとダメなんですよ。

堤未果:ごまかす!

武田邦彦:
そう、誤魔化さないとできない状態にあるんですよ。
そうすると、その誤魔化しと現実との間を背負う人たちが自殺しちゃうという、
ずーっとね、もんじゅの常陽というのがあったんですけどね、
その時代から常陽をもんじゅを通じて、そういう事が続いていたんですね。
えっと、普通の軽水炉と違う方法で電力をつくるんですけれども、
そういうもので電力をつくってもいいか?とか、
核燃料サイクルが成立するか?という問題とですね、
もうひとつは今あなたが指摘したような9600個の手続き間違いがあると。
そういったものよりか、もっと本質的な問題が、いっぱいあったと。
これに対して一回組織も考え方もやりなおさないとですね、
この問題をまともに原子力として適切かどうか?という議論のテーブルにのらないものなんですよ、まだ。

堤未果:それ以前の問題だと、

武田邦彦:そうです、それ以前の問題が、ちょうど今度もそういう事で現れたという事ですね。

堤未果:おそろしいですねー。

武田邦彦:
だから9600個の申請間違いが安全に影響がないというのは、
もんじゅグループの言い方なんですよ、今までの。

堤未果:
これ、じゃあ今回のは、本当に氷山の一角で、
実はギリギリのところをごまかしごまかしきたという事なんですが、
武田さんは以前から、このもんじゅの危険性についてずーっと指摘されていますよね。

武田邦彦:はい。

堤未果:一番これの危険なところというのはどういう所なんでしょうか?

武田邦彦:
えっと、今度福島第一が事故を起こしましたよね。
みなさんも記憶があるかと思いますけれども、自衛隊のヘリコプターが上から行って水かけていましたよね。

堤未果:かけていました、はい。

武田邦彦:
で、今、原子力発電所は爆発すると水をかけるしかないんですけれど、
もんじゅは水がかけられないんですよ。


堤未果:かけられない。

武田邦彦:
はい。
水をかけるほかに何をやるのか?って決まっていなければなりませんよね。
たとえば、砂をかけるとか、空気を遮断するとか、
火災が起きているところを何か止めなきゃいけないわけですよ。
今止める手段がまだ決まっていないんですよ。

堤未果:決まってない、

武田邦彦:
はい、
それをですね、「起こらない」と言っている。
だからまず、二つの事を決めなければならない。
実際に火災が起きたら、ナトリウムだから燃えるんですけど、
火災が起きたらそうするか?という事をまず決める。
その時に住民をどこまで避難させるか?ということを決めておくと。

これ、決めておかないとね、とても危ないんですよ。


堤未果:それが全く決めてないという事ですね。

武田邦彦:
そうです。
ちょっと専門的に言えば、いまの炉よりも反応が早いので、
よけいそういう地震に対して暴走する可能性の高い炉なんです。

堤未果:
これ、あの武田さん、
もんじゅは地震被害の可能性というのはどのぐらいあるんでしょうか?

武田邦彦:震度6の地震では大体やられるんです。

堤未果:震度6でもうダメですか、

武田邦彦:
はい。
震度6の地震というのは日本では10年間に大体13回起こりますからね。

堤未果:活断層との関係というのはどうなんでしょうか?

武田邦彦:あのね、活断層の話しは全部ね、間違いという事はないけれどもいかがわしい話です。

堤未果:いかがわしい…

武田邦彦:
私長い間原子力関係をやっていましたけれどね、
活断層というのはしょっちゅう変わるんですよ。
「あ、あそこに活断層があった」ってこういうんですよ。
たとえば新潟の柏崎刈羽ではね、
建設する時は活断層の小さいのがあって、250ガルしか行かないって言ってる。
建設した後に「あ、見つかった」って言ったんですよ、地震学者が。

堤未果:前にはなかったものが、

武田邦彦:建設した後だから、もう直せないんですよ。

堤未果:ひどい。

武田邦彦:
でね、活断層の議論をするという事はどういうことか?っていうと、
まだ日本には見つかっていない活断層とか、活断層の評価の技術が進んでいないんですよ。

堤未果:評価の技術も進んでいないと。

武田邦彦:
それでね、今度やってる大飯原発の下に活断層があるって言ってて、
みんなが行ってですよ、断面見て
「これは活断層か活断層じゃないか」って議論しているのがテレビに出ましたけど、

堤未果:出ましたね。

武田邦彦:そんな感じなんですよ。

堤未果:はぁー

武田邦彦:
だから、今僕は「いけない」と言っていて、
僕は原子力安全委員会の時もそれを一生懸命言っていたんですけれど、
「活断層があるから注意しなければ、やらない」とか「活断層がないから」って言ってたら、
20年先に「活断層があった」って言ったらどうするんだ、我々は。

堤未果:その時じゃ、もう取り返しがつかないですね。

武田邦彦:
そう、私の考えは、
「どこにでも活断層はあるんだから、最大の地震があるように備えておいた方がいい」と言っていたんです。
それに1兆5000億かかるんですよ、対策するのに。

堤未果:1兆5000億。

武田邦彦:
はい、それを嫌がっているんですが、1兆5000億なんて大したことないんですよ。
原子力全体ではね、1年に5兆円ずつ売り上げがありますから、
1兆5000億は10年とか15年では大したことないんですけどね、
原子力発電所を何故やっているか?って言ったら、
「安いからやっている」わけです。

堤未果:どこの部分が「安い」と考えているんですか?

武田邦彦:全体の電力費は安全を軽視しているから安いんです。

堤未果:事故が起こった場合のコストは入ってないですよね。

武田邦彦:もちろん入っていません。

堤未果:
ちなみにもんじゅでもし事故が起こった場合、火災が起こった場合はの被害というのは、
去年の福島原発事故の規模、と考えていいんでしょうか?

武田邦彦:
大体ね、去年の福島原発事故は政府発表で77京ベクレルですけど、
それは広島原爆の186倍に相当するんですね。

堤未果:186倍ね

武田邦彦:
広島原爆の186発分。
だいたい、原子力発電所が爆発すると、大体200発から400発ぐらいになる。

堤未果:200発から400発。

武田邦彦:だからもんじゅの場合は大体300発から400発分ぐらいにはなると思う。

堤未果:それはもう、とんでもない

武田邦彦:とんでもない数です。

堤未果:
これはそうすると「安全性に問題はない」というこの発表以前に、
もんじゅという存在そのものについて、情報をオープンにして、
もう一度これ、しっかり検証し直さないと、相当危ないと。

武田邦彦:
もんじゅの問題はプルトニウムというものを使うという事なんですよ。
このプルトニウムというのが北朝鮮が持っている原爆と同じですけれども、
もんじゅを動かすという事は
現在日本が持っているプルトニウムを原爆用のプルトニウムに変えることができるんです。

ですから、

堤未果:なるほどそうするとこれは安全保障の問題に絡んでくると、

武田邦彦:そうです。この事もやっぱり合わせて考えないと、

堤未果:そっちの方面からも議論していくべきだと。

武田邦彦:非常に必要ですね、これは。

堤未果:はい、武田さんの忙しいところどうもありがとうございました。

武田邦彦:いいえ、どうも失礼いたしました。

堤未果:
今夜は9000件以上の点検・延長の内部手続きを忘れていたことが明らかになった、
高速増殖炉もんじゅについて、中部大学教授の武田邦彦さんに伺いました。




もんじゅ点検で手続き9千件放置 原子力研究開発機構
東京新聞 2012年11月27日 19時25分

日本原子力研究開発機構は27日、高速増殖炉原型炉もんじゅの設備点検をめぐり、
2010年7月以降、延べ9679件の内部規定上の手続きを怠っていたと発表した。
設備の安全性に問題はないとしている。

もんじゅの二之宮和重副所長は
「点検が必要な機器を管理するシステムが未完成で、処理が追いつかず、一部の手続きを放置していた。
原発の保守管理上、大きな問題で、早急に対策をとりたい」と陳謝。
同日、原子力規制庁に報告した。

1995年のナトリウム漏れ事故で停止したもんじゅは10年5月に運転を再開したが、
燃料交換用装置を原子炉容器内に落下させる事故を起こし、再び停止。
(共同)



追記2012年12月19日ーー

もんじゅ 事業者トップが“ミスやむをえない”
NHK 12月19日 16時5分

福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、9600件余りに上る機器の点検漏れが見つかったことを巡り、
事業者の日本原子力研究開発機構のトップが、
ミスが出るのはやむをえない」と発言していたことが分かり、
原子力規制委員会は、「モラルの低下につながるゆゆしき問題だ」として、
監督する文部科学省に事情を聞くことを決めました。

「もんじゅ」の点検漏れは、ことし9月の国の保安検査で、
安全上重要なものを含む9679件の機器で見つかり、
規制委員会が今月13日、原子力機構の鈴木篤之理事長を呼んで、
原因究明と再発防止を命じる文書を手渡しました。

11911.jpg

その際のやり取りが、19日の委員会に報告され、
当日対応した原子力規制庁の池田長官が、
鈴木理事長は『形式的なミスが出るのはやむをえない』と発言した。
トップの発言としては不適切で、現場のモラル低下につながるゆゆしき問題だ」と批判しました。

報告を聞いた委員からも厳しい発言が相次ぎ、田中委員長
「トップの意識がそうだと、安全を守る意識が組織全体に広がらない」などと述べて、
原子力機構を監督する文部科学省から事情を聞くことを決めました。

鈴木理事長は平成13年から9年間、原子力安全委員を務め、
最後の2年間は委員長に就任し、日本の原子力安全の中枢を担ってきました。