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01.31
Thu
原子力ムラのやけっぱち発言


d(◕‿-。) ネ❤活断層なんかに負けない原子力!怖くないもんლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)






地震・津波原発の新安全基準骨子案 「活断層との共生可能」
産経新聞 1月30日(水)7時55分配信

山崎教授14
原発の新安全基準の流れ(写真:産経新聞)

 ■科学的根拠失った規制を危惧

原子力規制委員会が29日に骨子案をまとめた地震・津波に関する原発の新安全基準。
活断層の真上に重要施設の設置を禁止したが、全国に約2千本あるといわれる活断層大国の日本では
「耐震設計で活断層との共生は可能」との見方も出ている。
科学者らは失われた科学技術への信頼回復を目指す一方で、
安全を強調するあまり科学的根拠を失った規制がまかり通ることを危惧している。

元文相で物理学者有馬朗人氏は25日に都内で開かれたシンポジウムで、
東日本大震災でも無事だった東北電力女川(おながわ)原発(宮城県)や
東京電力福島第2原発(福島県)を取り上げ、
活断層があってもどうすれば安全が保たれるか研究開発を進めればよい」と、
すでに公表されていた規制委の基準骨子案に懐疑的な見方を示した。

日本では、
原発に限らず高速道路や新幹線などの重要な施設は、活断層のある場所を完全に避けることは不可能だ。
活断層といかに共存し、地震に耐える構造を持つことの方が現実的な対応といえるが、
規制委は活断層の存在が疑われる原発に専門家調査団を派遣し、活断層があるかないかに焦点を当てている。

こうした規制委の対応について、
東京大岡本孝司教授(原子炉工学)は
本当に重要なのは活断層かどうかということではなく、放射性物質が漏れるリスクがあるかどうかだ。
だが、その議論がない
」と指摘。その上で
規制委での議論は科学とはいえず、小説の世界だ」と断じた。

規制委が組織する活断層などの専門家会合では、
これまで原発の安全審査にかかわってきた研究者などを排除している。
審議の公正中立性を保つという名目はあるが、
その半面、排除されている研究者の科学的な知見を遠ざけることで、
より深い議論ができていないという側面もある。

首都大学東京の山崎晴雄教授(地震地質学)
活断層が危ないというのは風評で、原発反対運動の口実として使われている」と指摘。
山崎教授は平成7年の阪神淡路大震災の直後に行った現場調査で、断層上でも家屋が特に倒壊しているわけではないことを確認した。その上で「活断層が動いても原発が大きな災害とならないよう、工学的対応を進めなくてはならない」と提言している。(原子力取材班)

                   

 ■「40万年前以降」は机上の空論?

原子力規制委員会の新安全基準骨子案は、
活断層の調査対象期間を「13万~12万年前以降」から「約40万年前以降」へと範囲を拡大した。
しかし、専門家からは「古い断層を判断することは困難」との声も出ており、
基準が“机上の空論”にとどまる懸念もある。

昭和53年策定の原発の耐震設計審査指針では、活断層を「5万年前以降」に動いた断層と定義。
平成18年に「後期更新世(13万~12万年前)以降」と変更された。

今回「40万年前」となったのは、約40万年前以降は日本列島の地層にかかる力が現在と同じだからだ。
島崎邦彦委員長代理は「活断層が繰り返し動く間隔は5万~10万年で、十数万年を超えない」と指摘。
「13万~12万年前以降に動いていない断層は40万年前以降も動いていない」と証明できる。

検討会メンバーである鈴木康弘・名古屋大教授(変動地形学)は
「国際原子力機関(IAEA)が言っている数字よりも随分大きいということで
やり過ぎではないかという意見もあるが、これまでの反省に基づきこうした定義が重要」と同調した。

しかし専門家の間では「確実に断層の年代を断言できるのは13万~12万年前が限界」という声がある。

徳山英一・高知大海洋コア総合研究センター長(海洋地質学)は
「40万年が何を意味しているか分からない。断層学が未熟な現状で、運用できるかは疑問だ」と指摘。
日本活断層学会副会長の熊木洋太・専修大教授(変動地形学)も
「13万年前は(気候が)暖かい年代なので、地層ははっきりした状態で残っている。
それより前になると、正直言って分からない」と調査期間拡大に懐疑的だ。


ーーー

有馬朗人(元文相・物理学者)
活断層 有馬

活断層があってもどうすれば安全が保たれるか研究開発を進めればよい」
有馬朗人(ありま あきと)
生年月日: 1930年9月13日 (82歳)
生まれ: 大阪府
学歴: 東京大学



東京大の岡本孝司教授(原子炉工学)
活断層岡本

「本当に重要なのは活断層かどうかということではなく、放射性物質が漏れるリスクがあるかどうかだ。
だが、その議論がない。規制委での議論は科学とはいえず、小説の世界だ



ー岡本孝司教授についてご参考ー
「ストレステスト審査」こうして市民は排除された。(一部始終内容書き出し)
<2012年1月18日より一部抜粋>

厚労省だってね、やっているんだよ、ちゃんと。
製薬会社から金をもらった人を外すんだよ。
どうしてここで出来ないんだよ、それが。

山口彰(大阪大学大学院 工学研究科)
岡本孝司(東京大学工学研究科原子力専攻)
阿部豊(筑波大学大学院 システム情報工学研究科)
の、この3人の献金をもらっている利益相反の委員は解任して行動に移してくれれば再開できます。
でも、それが出来ないのならば、今日は流会!

岡本さんの生の声がぜひ聞きたいんですけど、こういう声に対して。
お願いします、ちょっと、コメントしてもらえませんかね、岡本さん。

2012012220.jpg

直接答えて欲しいんですよ。
岡本さーん、ちょっと目伝ぐらい合わせて下さいよ。

2012012221.jpg

それとも合わせる顔が無いっていう事ですか?
聞こえているんですよね。

2012012222.jpg






首都大学東京の山崎晴雄教授(地震地質学)

活断層山崎

「活断層が危ないというのは風評で、原発反対運動の口実として使われている」




電事連関係企業から研究費を受け取っていた審議会委員 
活断層金
事故後延べ24人に資金 電事連関係企業 
2012年8月19日 東京新聞朝刊より


産経新聞記事内に出てくる東京大の岡本孝司教授と首都大学東京の山崎晴雄教授が仲良く名を連ねています。


ーーー



原発の下に活断層があるということがとうとう否定できなくなって追い詰められたら、
今度は活断層があっても壊れない原発もあると開き直る。
活断層なんか関係ない。
原発反対派の口実だ。
活断層を重要視するのは科学的じゃないと言い放つ。

「活断層が危ないというのは風評」ということは。
「活断層が危ないというのはインチキな噂」だと、言っいることですよね。


まったく信じられない学者先生たちだ。







comment 4
01.31
Thu
千葉産アジを長崎産と偽装表示し、
平成21年から常態的に販売。
少なくとも平成24年8月30日から9月22日まで、表示が不適正な商品を7,780kg販売。

農林水産省はこの業者に対して「指示」のみ。


株式会社 ジャパンシーフーズ
2013013012.jpg

【2013.01.30】
アジ・サバ不適正表示の件についてのお詫びと今後の改善について



お取引先様へ
アジ・サバの不適正表示に対する措置について
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
本日平成25 年1 月30 日付けで、
農林水産省のホームページ上にて弊社ジャパンシーフーズの一部、
アジ・サバ製品の産地表示が不適切であったというご指摘を受けました。
常に安全安心の製品づくりを心がけておりましたが、
このような事態を招いてしまいご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
現状、弊社では休漁期間や時化の際、
長崎産のアジ・サバが全量調達できないときに一部他県からアジ・サバを調達しております。
その際、注文数が多いために現場が対応に追われ正確な産地ごとの製造量の管理が行き届かず
一部産地表記が不適切なままお客様へ納品してしまいました。
役員はじめ社員一同今回のご指摘を真摯に受け止め、
今後このようなことが二度と生じないように万全を期していく所存でございます。

つきましては、当社としましては同省の調査が始まってからは意識改革はもとより、
具体的対策としまして以下のように取り組んでおります。

1. 今までは営業からの指示でお客様ごとに産地指定があり、
製造ラインと出荷時間とが非常に複雑になっていたが、
今後は、他産地の原料使用にあたっては時間管理を厳格にし、
製品については産地名の記載された産地札をつけ、混同が生じないように明確化します。

1. 原料ロットを適切に管理するため、
従来の産地名・数量・芯温を記載した原料記録簿とは別に使用時刻を加えて原料管理をしています。

1. 以前、製造記録は産地ごとに記載されていませんでしたが、
今では製造記録は産地ごとに受注数量及び製造数量を記載するもので運用を開始しています。

1. 冷凍製品に関しましても、在庫となった場合には同様の記録管理をしています。

平成25 年1 月30 日
株式会社 ジャパンシーフーズ代表取締役社長 井上幸一


2013013011.jpg



農林水産省のホームページ

株式会社 ジャパンシーフーズにおける
アジ・サバの不適正表示に対する措置について

平成25年1月30日 農林水産省

農林水産省は、
株式会社 ジャパンシーフーズ(本社:福岡県 福岡市 南区 井尻五丁目20番29号。
以下「ジャパンシーフーズ」という。)が、
アジ・サバに事実と異なる原産地等を表示・販売していたことを確認しました。

このため、本日、ジャパンシーフーズに対し、JAS法に基づき、
表示の是正と併せて、原因の究明・分析の徹底、再発防止対策の実施等について指示を行いました。

1.経過
九州農政局が、平成24年9月から11月まで
ジャパンシーフーズの本社及び同社の箱崎工場(福岡県 福岡市 東区 箱崎ふ頭五丁目9番29号)に対し、
それぞれ立入検査を行いました。

この結果、農林水産省は、ジャパンシーフーズが、
生鮮水産物13商品(「あじたたき250g」等)及び水産加工食品3商品(「しめさば320g」等)について、
以下の行為を行っていたことを確認しました。(別紙1参照)

(1) 千葉県産アジ等長崎沖又は長崎産と原産地を表示したこと。
(2) 和歌山県産シメサバ長崎沖と原料原産地を表示したこと。
(3) 少なくとも平成24年8月30日から9月22日まで、
表示が不適正な商品を小売業者等に7,780kg販売し、
最終的に小分けされ一般消費者に販売されていたこと。
(4) 上記の行為については、休漁期等により長崎沖産が調達できないとき、
不適正表示であることを認識しつつ、少なくとも平成21年から常態的に行っていたこと。

2.措置
ジャパンシーフーズが行った上記の行為のうち、
2の(1)の行為は、
「JAS法第19条の13第1項」の規定により定められた
「生鮮食品品質表示基準(平成12年3月31日農林水産省告示第514号)第4条第1項第2号及び第6条第2号」の
規定に、

2の(2)の行為は、
「JAS法第19条の13第1項」の規定により定められた
「加工食品品質表示基準(平成12年3月31日農林水産省告示第513号)第4条の2第8項において準用する
第4条第1項第8号及び第6条第1号」の規定に、
それぞれ違反するものです。(別紙2参照

このため、農林水産省は、ジャパンシーフーズに対し、
「JAS法第19条の14第1項」の規定(別紙2参照)に基づき、以下の内容の指示を行いました。

(指示の内容)
(1) 製造・販売している全ての食品について、直ちに表示の点検を行い、
不適正な表示の食品については、速やかに
JAS法第19条の13第1項及び第2項の規定により定められた品質表示基準に従って
適正な表示に是正した上で販売すること。

(2) 販売した食品の一部について、
品質表示基準で定められた遵守事項が遵守されていなかった主たる原因として、
消費者に対し正しい表示を行うという意識
及び食品表示に関する認識の著しい欠如並びに品質表示についての内容確認
及び管理体制に不備があると考えざるを得ないことから、これを含めた原因の究明・分析を徹底すること。

(3) (2)の結果を踏まえ、品質表示に関する責任の所在を明確にするとともに、
品質表示のチェック体制の強化、拡充等の再発防止対策を実施すること。

(4) 全役員及び従業員に対して、品質表示制度についての啓発を行い、その遵守を徹底すること。

(5) (1)から(4)までに基づき講じた措置について、平成25年3月1日までに農林水産大臣宛て提出すること。

(参考)
本件について、九州農政局でも同様のプレスリリースを行っています。


別紙1 不適正表示の内容等
2013013013.jpg


参考 ジャパンシーフーズの概要

2013013014.jpg


ジャパンシーフーズ 商品へのこだわり
2013013015.jpg



産地偽装だけは今の日本では絶対に許せないことです!

産地偽装は私の中では殺人罪にも当たる程の重い罪だと思っています。
特に海山物はセシウムだけではなくストロンチウムの測定もされていません。
意識の高い人が購入する場合、産地がすべての判断材料になっています。
「長崎ならば」と思って食べる人も多いのではないでしょうか?
ジャパンシーフーズって有名ですよね。
覚えておきましょう!
放射性物質が食中毒のようにすぐに症状が出ないことが本当に憎いです。




ーその他偽装販売のごくごく一部ー


福島産のきゅうり358箱を山形県産255箱、岩手県産103箱と産地偽造して小売店へ販売した仲卸業者
「株式会社大兼文喜」



<福島の学校給食の実態>産地偽装青果販売業「三木屋」のニュース検証


大阪府コメ店偽装販売(2012年6月)


comment 3
01.30
Wed

茨城・小中学生の心臓に異常が認められるケースが急増

2012年12月26日の東京新聞の記事で、
茨城県取手市で73人が「要精密検査」(取手市内24校心臓検診)という記事が載りました。

文部科学省が全国平均の学校保健統計調査速報を出しています。
茨城県は24年度の速報を早く公表した方なのですが、
東京都、栃木県、千葉県などの24年度の速報がなかなか出ませんでした。
東京都はまだ出ていないのですが、
茨城県と同じように気になる栃木県と千葉県の24年度の速報がやっと出ましたので、
埼玉県、高知県、秋田県をいれて、
文科省の公表年度、平成14年、平成20年~24年に合わせて、それぞれデータを取り出して、
心電図異常に関して表とグラフにしてみました。

※選択した都県に関して
東京都と栃木県、千葉県、福島県は茨城県と比べてみたかった地域ですが、
他は検索に引っかかってきて、調べやすかった県ですので、特に深い意味はありません。



文部科学省 全国 平成24年度学校保健統計調査速報の公表について
zenkoku11.jpg


(データは下記都道府県のホームページより)

茨城県 平成24年度 学校保健統計調査結果速報


福島県 平成24年度学校保健統計調査速報

東京都の学校保健統計調査

埼玉県 学校保健統計調査

栃木県 学校保健統計調査

千葉県 学校保健統計調査

高知県 学校保健統計調査

秋田県 学校保健統計調査結果(速報)



心電図11

心電図12


心電図13



全部の都道府県のデータを出していないので、このグラフは不完全ですし、
東京都の24年度もまだ不明ですが、
全国平均がほぼ横並びなのに対して、23年度から24年度にかけて、
小学生は、高知、秋田、茨城は同じくらいの角度で上昇しています。
中学生は、明らかに上昇しているのは茨城のみ(千葉も若干上昇)です。
高校生もこの中では茨城は他よりも上昇しています。


この結果は平成24年度ということで、
24年の春(事故2年目)の検査結果が1年遅れで出てきているものと思います。


東京新聞の記事を見たときにほかの都道府県とも比べてみたいと思ったので、
作ってみました。

それにしても、全国の速報が出ているにもかかわらず、東京都の結果公表は遅すぎます。


グラフを見直してみると、
茨城県の中学生はやはり、飛び抜けて上昇しているように見えるので、
24年度に中学1年生だった子供たちが小学校1年の時の結果はどうだったのか?
ちょっと調べたくなりました。
平成18年に小学校1年生だった子供たちが、平成24年に中学1年生になっているということで、
平成18年度の小学生の心電図異常の結果

平成18年度 茨城県の児童・生徒の体格と疾病
(学校保健統計調査結果報告書)

心電図14
3.08%

平成17年度と比べてみよう。そうすればこの学年が急増しているのかそうではないのかがわかる。
そう思って見てみましたが・・・
平成17年度 茨城県の児童・生徒の体格と疾病
(学校保健統計調査結果報告書)

残念ながら心電図異常に関してのデータがありませんでした。
なので、18年度と17年度で比べることはできませんでした。

でも、わかったことは、
18年度に小学校に入学した時には心電図異状が3.08%だった同じ学年が、
中学一年生になった時に5.5%に増えていたということでした。




QT延長症候群と川崎病という病気について調べた。



comment 4
01.29
Tue
東京電力福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋ー調査のための穴あけー

東京電力は図面を見て穴の位置を決めたにもかかわらず、
穴を開けたら、配管がいっぱいあって何もできなかったというニュース。




福島第1原発2号機 調査難航も…穴開けたら予想外の配管

スポニチ [ 2013年1月29日 06:00 ]
 
東京電力は28日、
福島第1原発2号機の原子炉建屋で、圧力抑制室周辺を調べるため上の階の床に開けた穴の先に、
調査の障害となる予想外の配管などが見つかったと発表した。今後の調査は難航も予想される。

穴の真下に複数の配管や格子状の鋼材などが通り、調査機器を下ろすスペースがほとんどなかった。

東電は「図面を見て穴の位置を決めた」としているが、
重要施設の内部を正確に把握できていない実態が露呈した。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は
「設計変更があったのか、当初からこの位置に(配管などが)あったのかは今後確認する」と話した。


穿孔後の状況
dms1301291214006-n1.jpg
撮影日:平成25年1月28日提供:東京電力株式会社
穴をあけたてみたら配管や格子状の鋼材だらけで、隙間がなくて調査どころじゃないという画像


ーー

ほとんど報道されていません。
使い物にならない穴を開けた作業員の方は2号機の建屋ということなので、
たぶん、かなりの被ばく作業だったのではないでしょうか。

この件について、ハッピーさんがツイートしていました。

ーー


2013年1月29日 - 20:35
ハッピー ‏@Happy11311

ただいまっ(^O^)今日は風もなく、1日ポカポカでした。
雪もほとんど溶けてなくなったけど、まだ日影の場所はツルツルなので注意でし。
報道でもあったけど、昨日は2号機のトーラス内調査の為に原子炉建屋一階の床に穴あけたんだけど、
穴の下に配管があって結果的には失敗した
みたいでし。

図面見て計画してるはずなのに、そもそも何でそんな事が起きるの?って不思議だよね。
でもこれって十分あり得る事なんだ。まず今回の計画時点で使った図面が最新版なのかわからない
配管や建屋の改造や新設があると、まず図面は施工業者が発行して東電に納めるんだ。

その後に東電設計が改造や新設を既存図面に反映して改訂版が出来るんだけど、
出来てから各業者に配布されるまで半年から一年くらいかかってたんだ。
各元請け企業には建屋図や系統図(P&ID)はあるんだけど
3.11時点のものだから半年前に改造とかしてたら最新版か、わからないんだよね。

配管施工した業者が今回の一階の平面図と昨日の写真見たら何の配管でいつ頃施工したらわかるはずなんだ。
たぶん今回は穴を開けた元請けと配管施工した元請けが別業者だからわからなかったと思うよ。
まぁ穴あけした作業員もビックリしたと思うけど…。

でも、これから先の廃炉作業は直接目に見えない場所ばかりやらなきゃならないから、
図面は正確な最新版がないと同じような事いっぱい起きる可能性があるんだよなぁ。
もし今回の穴が使えなくて、もう一度別の場所ってなったら、
沢山の作業員の被曝が無駄になるし更に被曝するんだ。

今回の被曝量だって多くの作業員がかなり被曝してるし、
なんとかして今回あけた穴を使って調査出来るようにしてもらいたいけど、
東電や元請けは作業員一人一人の被曝なんてあまり気にしてないからなぁ。
たぶん今週末ぐらいには1号機も穴あけると思うけど上手くいって欲しいな。

とにかく今後の作業のためにもまず最新版の図面を揃えなきゃ。
各元請けや施工した業者に3.11以前の二年間分の施工図を提出してもらった方がいいと思うんだ。
あと1F図面は事務本館一階の設計図書室にあるから爆風でやられてなければ大丈夫なはずだけど
汚染してるからなぁ…。

東電や各元請も、オープンな繋がりなら情報共有や情報公開出来るんだけど、
今の1Fはほとんどの工事案件が競合だから、なかなか情報共有出来ないのが現状なんだ。
これから先の廃炉作業が国家的プロジェクトって感じじゃなく、
ただの公共事業って感じになっていくのがオイラ怖いよ。


2013年1月30日
2号機トーラスの穴下の干渉配管だけど、もしかしたら床ドレンか機器ドレンの配管かも…。
写真みた感じとオイラの経験上の推測だけどね。
熱交室の床ドレン直結なら切っても問題ないと思うから撤去出来るんだけど、
問題はその下のグレーチングかなぁ?

グレーチングはたぶんボルト止めで簡単に外れないだろうし。
カメラ等々や汚染水サンプル採取用の調査機器をうまくオフセット出来ればいいんだけどね。
違う場所を穴あけるのとどっちが被曝少なくて出来るかだね。
なんとか早く最善な方法で上手くいって欲しいな。


ーー

東京電力はどのように報告しているのか?
ホームページを見てみました。

ーー



東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】平成25年1月29日 東京電力株式会社

※1月28日午前10時29分頃、
1号機原子炉建屋付属棟地下1階にある所内高圧電源設備配電盤室(管理区域*3)で
ケーブル修理作業をしていた協力企業作業員が、踏み台(高さ約0.9m)より落下し左肘を負傷。
このため、当所の診療所医師の判断により、午前10時55分に救急車を要請。
なお、当該作業員に意識はあり、放射性物質の付着がないことを確認。その後、福島労災病院へ搬送。
診察を受けた結果、
「左肘関節脱臼骨折により約2週間の入院、およびその後定期的な通院加療を要する」と診断される。
今後、原因調査を行い、再発防止策を検討・実施する予定。

ーー

2号機の穴あけ作業とは別の件ですが、
また作業員の方が怪我をされていました。
東電のホームページはとても見にくくなり、
2号機建屋の穴あけ作業に関する東電の報告がなかなか見つけられない><;
新しく行う作業に関してはトップページに
「今日は○○をしました」っていう感じですぐわかるように載せて欲しいものです。
本当に不親切です。

ーー

福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業結果について(PDF 134KB)
東電2013012911
東電2013012912
2号原子炉建屋北側RHR (A)熱交換器室に穿孔したところ,
干渉物(配管,グレーチング等)の存在を確認。
東電2013012913
東電2013012914

ーーー


福島第一原発のニュースは今、ほとんど流れてきません。
記者会見も 月水金の週3日になり、公開される情報が東電側からのみの状態になりつつあります。

東京電力側が情報を隠そうと思えば隠すことができる状態が作られてきました。
表に出したくないことは出さなくても追求されにくくなってきたように思います。
私はそのことに、とても危機感を感じています。


福島第一原子力発電所の事故は今まだ進行中!
毎日毎日放射性物質を放出中!
破壊された原発はいつ何が起こるかわかりません!
いつ収束することが出来るのかはまだまだ未定です!未知です!


どこにどんなふうに配管があるのか?
自分の所有物の原発の構造さえもわかっていないような、
そんな東電だけに、
人類が初めて体験しているような原発事故の後処理を任せていいものなのでしょうか?



それこそたくさんの目で監視しながらでなければ、
危険ではないでしょうか?

私は、今の状態ではいけないと思っています。
東京電力という会社に命を預けるのは嫌です。




comment 1
01.29
Tue
「自主避難の人達がこうして繋がっているという事は九州の方では記事になるけれど、
故郷の方にはなかなか届かない」と、
うみがめのたまご」の呼びかけ人である古田ひろみさんは映画の中でおっしゃっています。

この映画は「うみがめのたまご」
避難・移住者と宮崎県をつなぐネットワーク・交流会などを紹介しています。
また、受け入れ側の宮崎綾町の体制などもよくわかります。
一番最後に、
「アカウミガメの母親は子供を守るために卵を海の近くでは産卵しない。アカウミガメは人間の先生です」と
自然楽校未来船の門川校長先生が話していらっしゃいます。

主に、避難・移住された方へのインタビューの部分を書き出しました。


ーーー


フクシマからみやざきへ
避難・移住者のネットワーク「うみがめのたまご」



女性1:
今回の地震と原発事故の放射能を理由に宮崎に来られた方は、よかったら手をあげていただけませんか?
これだけの数の方が、


女性2:
すみません、見てもらっていいですか。
今、何で手をあげているかわかりますか?
聞いてましたか?

避難11

九電:すみません。

女性1:
ちゃんとお話を聞いていただきたいです。
結構勇気を出していますので、

九電:もうしわけない。



「私も畑を耕していたんですけれど、それが全て食べられなくなって逃げてきました」

「放射能の数値が高いので、妻と二人で自分の故郷を離れて、遠い宮崎県まできました」


女性2:
これからは本当に(原発を)ストップしないと、日本中が住めなくなってしまうという事は
想像した事はあるんですか?という質問をしたいと思います。


福島第一原発事故後、数万人が放射能汚染地域から避難しました。
この映画は、
故郷から遠く離れた宮崎で新しい生活を始めた避難・移住者のネットワークについて紹介するものです。

日本政府の支援対象外であることや、社会的な理解が浅いなど、避難・移住者が抱える現実。
福島のお母さんであり反原発運動の活動家である佐藤幸子さんに尋ねました。

避難12

佐藤幸子 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク:
最初にこういう状況になって、子どもたちを、
私はとにかく子供だけでいいから疎開をさせて欲しいという話をしたんです。
で、地元の、川俣町の議員さんとか、県議会の議員の方にも話したんですけど、
その時に言われたのが、まず一つショックだったのは、

癌は医学が発達したら治す事が出来る病気なので心配ないよ」と。
それよりも、経済が立ち行かなくなる事の方が大変なことになる」っていうふうに言われたんですね。

自主避難を呼び掛けている私たちは、実は行政とか経済界の人達からは、
不安をあおっている市民」というふうに見られている位なので、
本当に避難や移住、保養の話をするという事は、すごい厳しい状況です。

国が定めた避難地域というのが、第一原発から20km圏内のところが避難区域に定められました。
その後計画的避難区域というのが定められたのが、飯館村と川俣町の一部が計画的避難区域という所です。

避難13

それ以外の、この緑のところと水色のところブルーのところの多くの地域は、
20ミリシーベルト以下なので避難をする必要はないという国の判断です。

避難14

で、この黄色いところも、放射能の汚染地帯になっているので、
東日本はほとんど汚染地帯に、もうなってしまっているという状況になっています。

20km圏内の人と、計画的避難区域の人達は国から補償が出て避難をしていますが、
それ以外の方たち、自主避難の方達は、国からの補償は基本的にありません。

自分の子どもを避難させるという事に関して、
家族の中で意見が湧かれてしまうというケースがかなり多くて、
夫婦であっても意見が違う。
親と子どもが違うということで、なかなか避難がすすめられない状況です。
もしくはもうすでに離婚をしてしまったという人も、私の周りにも何人かいます。

避難の必要性を感じている人の方が、割合的には少ないと思います。
“自分の子ども”のために自主避難を決めたお母さんたちはとても勇気があると思います。
家族が一時的には離ればなれになってしまっても、子どもの将来、長い将来のためには、
それはきっと、後で振り返った時に「あの決断は正しかったね」というふうに私はなると思っています。




福島から1200km離れている宮崎まで、数百家族が原発事故のため故郷を去って自主避難しました。


ーーー

<以下、避難・移住された方のインタビュー部分の内容を書き出します>


ーーー


女性3:
自宅は神奈川県だったんですけど、私も携帯とかパソコンで
「原発というものがこういうものだったんだ」という事を知った時に、
子どもたちを外で遊ばせるという事がとても怖くなってしまって、
今の仕事も全部やめて、「じゃあ宮崎に帰ろう」というふうになって、




Aさんは原発事故後、子どもたち3人を連れて宮崎に避難してきました。
旦那さんはそのまま東京に残っています。
この日はちょうど宮崎に遊びに来ていた旦那さんを空港に見送った直後で、
まだ悲しい気持ちのまま参加されたミーティングでした。

Aさん:
東京の町田にいたので、水から放射性物質が出たという事で、水を買いに回っていたりとかで、
全然気をつけずに生活をしました。
3人の子どもを食べさせることだけで精一杯で、生活をしてて、
「もしかしたらこれはまずいんではないか」って気が付き始めたのが、
本当にもう5月ぐらいになってからで、
この子もずっと外へは5月以降は出していなかったんですけれども、
家の中で子育てしていくのはしんどいという事で、
私自身は「東京から出たい」というふうに、常々主人の方には言っていました。
ただ、上の二人が市立の小学校に入れていたり、家も、まだ建てたばっかり、
まだ5年経ってない時だったので、
主人としてはこちらに出てくるというのはなかなか・・・
全てを本当に捨てて出てこなければいけないという状態だったので、
なかなか許してくれずにいたんですが…



Bさんは旦那さんの実家に嫁いだ1カ月後、原発事故が起きました。
被曝を恐れて、実家がある宮崎に何回も短期疎開をしてきました。

Bさん:
それでいつの間にか妊娠していて、で、埼玉にもどって、
でも気分が悪いし、放射能のことが危険だということはわかっていたから、
埼玉に戻っても、どんどん調べて、一生懸命携帯のインターネットで調べて、
「あ、本当に危ない」というのが分かって…

旦那さんと義理の父母は放射能が問題ないと考えていました。
彼らの理解を得るのは大変でしたが、結局川上さん自身が安全な宮崎で赤ちゃんを産む事に決めました。

こっちで生もうか、向こうで生もうかっていうことを迷っていて、
でも「うみがめのたまご」の存在を知って、とても支えられたというか、
そういうこともあって、こっちで生むという決心が出来て、
本当にみなさんに会えてよかったなというふうに思います。



避難18
シルバノ神父 南宮崎カトリック幼稚園・教会:
ここに避難しているお母さんたちは、
私の認識の中で、原発の事の知識があるお母さん達だと思っています。
いっぱいのお金が原発の周りに回っていますから、
そちらを選んでいるという事は私は間違いだと思っています。
「いのち」をみんな選ぶべきだと思っています。


Cさん:
地震の後、3月19日に仙台を離れて、
「帰りたい」と思いながらも、だんだん原発の悪い情報が後から後から、
ちょっとずつちょっとずつ出てくるので、なかなか帰る機会が無くて、
もうしばらく宮崎に住みたいなと思っています。
今日初めて私も息子も初めてデモに来る事が出来て、
やっと何か自分で「言えたな」と思うし、
これからは言うだけじゃなくてもっといろいろやって行かなければいけない。それは思いました。

(ご主人は)仙台に残っています。
月に一度は先代から宮崎に会いに来てくれるんですが、
退職してからだったら宮崎で暮らしたいと言っているんですが、
たとえばいま仕事を辞めてとか、そういうふうには考えていないようなので、



Dさん:
もともとは埼玉です。
今年の1月から(宮崎に来ました)

―:放射能の恐れとかあったんですか?

もちろんありました。
でも子どもたちはこっちならばなんとか外に出せるので安心しています。




古田ひろみさんは「うみがめのたまご」の呼びかけ人です。
避難21

避難したくても出来ない、東日本に取り残されている人たちの気持ちを思うと、
こちらで楽しく、優しく発信をしていくことで、その人たちのなにかの支えになったり、
「いつでもこっちに来ていいんだよ」というのが出来ればいいかなと思います。




2012年6月東京
・宮崎に避難したいが家族がバラバラになるのは避けたいので、短期滞在だけにしているお母さん

Eさん:
12歳と10歳の男の子がいます。
「うみがめのたまご」は、夏休みにつなげてくれた人とにつなげてもらって、
初めて宮崎の空港に降り立って、
何の縁もゆかりもない宮崎空港に降り立って、
ポツンと。
家族3人だけで見知らぬ人ばかりだって、急にすごく不安が襲ってきて、
そのときに、「うみがめのたまご」のひろみさんのほうから連絡をくれて、
「とりあえず明日、九州電力宮崎支店に行くけど、一緒に行く?」みたいなかんじで、
私もなにがなんだかわからないままとりあえず「じゃあ行ってみよう」って思って。

去年の夏に宮崎にいた時に、無理を言って、子どもと私と全部検査してもらって、
甲状腺やなんか。
なにも無かったとしても今現在のデータが欲しいと思って、検査してもらったら、
その時子どもたち二人とも甲状腺腫というものがもう出ていて、
血液検査は異常が無かったんだけども、なんか、こう、
「プチプチってちっちゃいのが出来てる」って言われて

主人や、学校や主人の両親にも、検査結果は伝えたし、
子どものそういうデータを見たら、主人も心が動くだろうなって、ずっと思ってたんだけれども、
でもお医者さんが「経過観察でいい」って言っているし、
ん…すごく絆が強くて、おとうさんだけ東京に残って、子どもだけ宮崎でという選択肢も、
最初はもうそればかりを考えていたし、そうなると思っていたんだけど、
ん…わたしの思いはやっぱり家族一緒に、納得して主人も主人の両親も、
みんな一緒に安全な所に行けるんなら良いんだけれども、
その思いはずっと、3月の時から、今になっても消えない…消えないし、
毎日寝る前にその事を考えて、「もうやっぱり明日飛行機に乗って宮崎に行こう」とか。
喧嘩になっちゃう。
「その話また?」行けばいいじゃん母子でも。
東京にいて動けないなら、出来るだけの事をしようとおもって、
野菜も、去年の3月からずっと、
顔の分かる京都の、昔から野菜を作っているお友達って紹介された人とか、
顔の分かっている宮崎の人から野菜を取り寄せたりとか、
神経質なぐらいに部屋を掃除していた時とかもあったんですけど、
出来る限りの事をすれば、出来る筈だって…

近所の、仲が良いお友達とかに、ベビーがまだ生まれたばっかりの友達もいて、
「とにかく逃げて」って言ったんだけど、本当に近しい人だけにね。
でも、なんか「なに言ってるの?」っていう、
「みんないるし、大丈夫だよ」って。

普通の人は全く普通に、もう日常を送っているし、
相変わらずテレビではバラエティーばっかり流れているし、
「ふつう?」に思わされてる。
普通の毎日・・・

宮崎にいる間は、夏も冬もすごく良くしてもらって、
幸島に連れて行ってもらったのもひろみさんだし、
2012年の元旦にも連れて行ってもらって、元旦の幸島の海に子どもたちが入って、
暖かかったから。
宮崎の空もこんな東京の空と違って、
曇ったと思ったら晴れて、晴れたと思ったら雨が降って虹が出て、みたいな。
あの生きている感じの空がすごい素敵だなって思って、
宮崎にいると「生きている」っていう感じがする。なんでだろう。





2012年6月東京
・母子だけを宮崎に避難させて東京で仕事を続けているお父さん
Fさん(男性):
文京区に住んでいます。
これが家族の写真です。
子どもは今5歳の男の子です。
3月11日に地震が起きて、その後、福島の原発事故が起きて、
それで3月15日に、やはりその原発事故の影響が良く分からないと、
すぐには危なくないかもしれないけど、
特に小さい子どもにとっては「5年後10年後に影響が出るかもしれない」という判断をして、
先ずは、妻の実家の宮崎に妻と子どもを避難させ事を決めました。

テレビとかマスコミは「大丈夫」というふうに、その時は言っていましたけれど、
奥さんの友達とかという所で、やはり「福島は本当は危ないんじゃないか」という事を聞いていて、
私の、実は職業は金融のコンサルタントで、リスク管理が専門です。
で、リスク管理というのは常に最悪の状況を考える
そういった状況が分からないときは、常に悪い事、「一番悪い事」を考えて、
今回の場合は「子どもを一番に考える」んです。
で、「すぐに影響が無いかもしれないけど、5年後10年後に影響がもしかしたらあるかもしれない」
と、判断したので、
それで、子どもと妻を宮崎に避難させるという決断をしました。

私の方は仕事があるので、すぐに東京を離れる事が出来ないので、
休みを取って宮崎の妻と子どもに会いに行くという生活を、この1年間ずっと続けています。

将来的には、私も、たとえ職業が代わっても、
東京を離れて宮崎へ行って、一緒に生活をしたいというふうに思っています。

ただ、なかなか、
友人と話していても理解を得られない。
「東京は本当は危なくないんじゃないか」と思っている人たちも多いので、
理解を得られないことも、今でも多いです、それは。

今までの経緯があって、原発が福島につくられましたけれど、
福島でつくられた電気というのは、実はこの首都圏の東京で使われています。
ですので、我々は被害者でもあるんですけれど、
同時に福島の人達にとっては加害者だと思っています。

宮崎は大きな産業とかはないと思うんですけど、
綺麗な、青島とかの海もありますし、山も霧島とかいうのもあるので、
とても自然に恵まれた生活しやすいところだと思っています。
なので、小さい子どもを育てるには、とてもいい場所だと思います。




Gさん(ご主人):
33歳です。
宮崎には去年の8月に来ました。
僕の地元は福島県の郡山市というところで、
震災後すぐに「放射能の影響で安心して生活ができない」と思って、
すぐに福井県の方に避難して、サーフィンしたくて、宮崎に移住しました。
宮崎はすごく気候もよくて、食べ物も美味しいし、
すごい、最高のところに来れてよかったなって思っています。



Gさん(奥さん)
歳は33歳です。
福島にいても、畑をやってたんだけど、
これから畑を作るのもちょっと、難しいし、
サーフィンするのにも海に入れないから、
どんどん、こう、前向きに考えていったら移住したほうが、
役目で福島に何か「食料を送ったりとかできるのかな」って、だんだん思うようになって、
私は移住をだんだん決意していって、
川も海も豊かで、山も近くにあって風も気持ちいいし、
海岸線走っているだけで、南国な感じが大好きで、
いるだけで何かハッピーみたいな。


F一家:
ママ、赤ちゃん、パパ
もう一人息子が、2歳半。

宮崎に来たのは5月の上旬です。
もともとは茨城県です。
福島と県境になっている町です。

爆発があって、「えっ!?」って思ったんですけれども、
2回目の時に、僕は出かけてたんだけど帰ってきたら
「また爆発あったよ」って言われて、
「え!またか」って思ったんです。
それからは「もう出るべきだな」と思って、何人にも言ったんですけど、
「いや、日本人って逃げることをしないんだ」って言われた。
それは理由がないと思っていますね。
とりあえず、今まだみんないるんですよね、むこうに。

まぁ、人それぞれですよね。
みんな同じ情報とか手に入るんだから、判断がね、人によって。
でも、我々から見ると、うちらの見ている情報って、
充分危険(ママ)
なんでそのまま子どもが一緒にいるのかが、ちょっと理解できないですね。

とりあえずちょっと、兵庫県の方に主人の友人がいたので、
そちらの方に1年近く避難していました。(ママ)

どういうところがいいかなぁって、探していたんですよ。
それで、何箇所も気にしてたんですけど、縁があったんです。
住まいと、偶然に仕事も見つかったんです。
だから綾町になりました。

ーどうですか?綾町は。

素晴らしいです。
茨城に住んでいた時と同じように緑がいっぱいで、とても、子供たちにもいい影響かなと。
住みやすい環境でとても嬉しく思っています(ママ)




H一家:
ママ、パパ、息子2歳です。

昨年の8月に、千葉県からこちらの宮崎に、
妻の母親の関係でこっちに家があるので、きました。

子供がまだその時1歳だったということもあるので、
放射能による内部被曝の問題ですとか、

自分たちの住んでいるところが高いというのがちょっと不安で、
子供が1歳で歩き始めて、葉っぱとかを、
落ちている葉っぱと開始とかを拾って口に入れたりとかをよくするのに、
そこに見えない放射能がついているっていうのが・・・。(ママ)

常に不安な日々を送っていたので、そういったことで、ま、宮崎に実家があるっていうことで、
こちらに来ました。



Iさん:
2歳と4歳の男の子がいます。

去年の3月15日に、福島県いわき市を出ました。
とりあえず車に詰めるだけの荷物を積んで飛び乗って、福島空港に行って、
そのあと、羽田に飛んで1泊して、それから宮崎の空港につきました。
だから、16日につきました。
旦那の実家が宮崎の日南市だったので、
とりあえず、もう、逃げられるところだったらどこだってということできました。

やっぱりね、兄弟とか親はまだ福島にいるんで、
会いに行きたいとは思うんですけど、
でも、この子達を連れて戻れるかどうか?っていうのは
やっぱり・・・戻りたいとは思わないです。

ー宮崎はどうですか?

すっごいいいところ。
避難してくるときはすごく精神的にもうしんどかったんですけど、
こっちに来て、人と自然にすごく癒されて、
おかげで元気になったっていう感じがすごくします。
やっぱり、子育てするには最高の環境だと思っています。




<チェルノブイリ法>
“年1ミリシーベルト”で避難の権利 アレクサンドル・ヴェリキン氏OurPlanetTV(内容書き出し)



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comment 11
01.28
Mon
「年1ミリシーベルト」で避難の権利~チェルノブイリ法
公開日: 2012/05/24

ゲスト:アレクサンドル・ヴェリキン(チェルノブイリ同盟)
聞き手:白石草(OurPlanetTV)
 
◆アレクサンドル・ヴェリキン(チェルノブイリ同盟)
1953年レニングラード生まれ。
レニングラード工業大学卒業後、
1986年チェルノブイリ原発事故処理のため召集され、3ヶ月間作業に従事。
1990年ソ連邦チェルノブ­イリ同盟大会へ代表団員として参加し、
その後、同盟の幹部として、「チェルノブイリ法」の制定に貢献。
作業労働者、原発事故の被害者の権利を擁護するための活動に従事して­いる。


ーーー 


白石草:
チェルノブイリ原発事故の被害を受けたウクライナやベラルーシ、そしてロシアの各国に、
いわゆる「チェルノブイリ法」という法律がある事をご存じでしょうか。
放射能被害に遭った人たちの避難生活や生活支援、健康診断や医療費助成などについて定めた法律です。
今日のコンタクトは、ロシアでこのチェルノブイリ法の策定に参加された
チェルノブイリ同盟のアレクサンドル・ヴェリキンさんにお話を伺います。ヴェリキンさん、
よろしくお願いいたします。

チェルノブイリ法15

アレクサンドル・ヴェリキン:こんにちは

白石:
まず、ヴェリキンさんは1953年レニングラード生まれて、工業大学を卒業後、
1986年、33歳の時にチェルノブイリ原発事故処理の作業に従事されたということで、
その後処理にあたった作業員の権利のために立ち上がって、
1990年ソ連邦チェルノブ­イリ同盟の結成に参加、
「チェルノブイリ法」の制定に貢献されたという事なんですけれども、
先ずですね、本題に入る前にヴェリキンさんご自身が事故作業にあたられたという事で、
その時の事をお聞きしたいんですけれども、
ヴェリキンさんはどのような事故処理にあたられたんでしょうか?


ヴェリキン:
私はレニングラード工業大学を卒業後、
工業化学エンジニア、科学オフィサーという専門職として働いていました。
そのような専門性から、1986年原発の事故処理に召集されました。
任務は除染と汚染エリアの調査です。
汚染エリアには19回入り、どこがどの程度汚染しているか計測しました。
放射能というものは見えないし、味はしないし、匂いもしない。
また当時は、防護服は開発されていませんでしたので、
事故処理にあたった人はみんな咳をしていました。



白石:結構沢山被曝したというような事になるのでしょうか?

チェルノブイリ法11

ヴェリキン:
作業員はみな、それぞれ被ばくしていますが、公式な数値と実際に被曝量は異なります。
私の被曝線量は、公式には190ミリシーベルトですが、実際には750ミリシーベルトです。


白石:
あの、今このようにお話ししているとヴェリキンさんはとても健康そうにみえるんですけれども、
実際には調子を悪くされたりというようなことをお聞きしたんですけれども、
自己の作業にあたられて、その後体調とかには変化はあったんでしょうか?


ヴェリキン:
私は事故の影響で1992年に病気になりました。
事故処理にあたった人の何人かは事故後1年以内に亡くなっています。
しかし、一般的には5年とか7年経過してから発病しています。


白石:
これは日本の官邸のホームページに載っている内容なんですけれども、
これは長瀧重信先生という、
ま、日本の中だと非常に放射能の権威とされている方がおっしゃっている事として、
「チェルノブイリでは134名の急性放射線障害が確認されて、3週間以内に28名が亡くなっている」と。
「その後現在までに19名が亡くなっているが放射線被ばくとの関係は認められない」というようなことや、
あと、
「住民の方々には一切影響が認められずに、小児甲状腺がんの子どもが15名亡くなっただけである」
というふうに発表しているんですけれども、

チェルノブイリ法12

ヴェリキン:
これはソ連が公式に発表している数字です。
原発事故が原因で死亡した場合、国家から補償を受けられます。
6つの特別な医療判定委員会があり、被ばくとの因果関係を認定するのですが、
公式文書で確認されている認定者はサンクトペテルブルク地区だけで数万人います。


白石:
なるほど。
公式にされている数字がある一方で、
認定されている人数というのは一致していないということになるわけですね。
今おっしゃったものというのは
全てそのチェルノブイリ法というようなものに規定されているかと思うんですけれども、
先ず、どのような背景のもとでチャルノブイリ方というものが確立したのかという、
その経緯を教えていただきたいんですけれども。


ヴェリキン:
政府は事故収集に必要な人間を招集し、使用しました。
そして政府は、事故収集にあたった人に一定の給与を支払いました。
原発の事故処理にあたって被曝した人だけでなく、
原発周辺地域に住んでいて被曝した人がいるわけですが、
こうした作業員や周辺住民が徐々に病気にかかり始めました。
また避難した住民たちは、避難先でしばらく仕事もありませんでした。
当初避難者たちは、それぞれが裁判に訴えることで問題を解決しようとしました。
しかし、大勢の人が裁判に訴えて問題解決を測るのは厳しいため、
徐々に裁判所を使わず、既存の法律を利用して解決するようになりました。
そういう準備作業を始めたのが1989年です。
そして最初のチェルノブイリ法は1991年5月15日に成立しました。



ロシアではチェルノブイリ法が成立して以来、汚染地域を4つのゾーンに分けています。

チェルノブイリ法13

一つ目は疎外ゾーンです。日本でいう警戒区域にあたる地域です。
ここは立ち入りが禁止されています。

二つ目は退去対象地域です。
住民が受ける平均実効線量が年間5ミリシーベルトを超える可能性がある地域で、
住民は移住すべきとされています。
ここに住んでいた住民は被害補償や社会的な支援を受ける権利があります。

三つ目が移住権付居住地域
住民が受ける平均実効線量は年間1ミリシーベルトから5ミリシーベルトの地域に当たります。
避難するかどうかは住民自身が判断します。

四つ目は特恵的社会経済ステータス付居住地域です。
年間0.5ミリから1ミリシーベルトの地域です。
医療政策を含む防護対策が行われ、わずかではありますが保証金も支払われます。



ヴェリキン:
一番複雑なゾーンが3番目です。(移住権付居住地域1~5msv
この地域に住む人に対しては、割増しの年金や通常より高い医療保障、
また、病気によりますが薬剤の無償提供、通常より長い休暇が与えられます。
このゾーンに住む住民は残って政府の保証を受けることも出来ますし、
避難する場合は、今住んでいる家に相当する家を他の地域で与えられるとか、
相当する金額を貰うという形もとれます。
残るか避難するかは市民自身が決める事が出来ます。


白石:
ここの部分(移住権付居住地域1~5msv)がいわゆる日本で今避難の権利といわれるような、
それぞれが自分で避難するかどうか選択して将来を決めていけるということで、
注目を集めているゾーンになるかと思うんですけれども、
先程ヴェリキンさんがおっしゃっていた「それぞれ年間の被ばく量」
しかもそれが内部被ばく外部被ばく合算した形の被曝量でゾーンを決めるという事で、
ここにその、いわゆる被ばく線量が書かれているんですけれども、
日本ですと、避難のエリアの見直しが4月から行われて、
基本的に20ミリシーベルト基準があって、
年間20ミリシーベルト以下の地域には帰還させていく」というのが、
日本政府の現在の方針なんですけれども、
これを見ますと基本的には1ミリシーベルトが大きな基準になっているかと思うんですけれども、
逆にこの1ミリを境にですね、避難の権利を認めさせていくような、
チェルノブイリ法を実現したという背景
というのはどういう所にあったのか教えていただけますか?


チェルノブイリ法14

ヴェリキン:
年間1ミリシーベルトという基準は国際的にも決まっています。
それに基づいてロシアの法律でも1ミリシーベルトが基準になっています。
ですからチェルノブイリ法もなんら新しいものではなく、ロシアの法律を踏襲しています。
年間1ミリシーベルトを超えれば病気になるというリスクがありますので、
国家は義務として、保障と追加サービスを行わなければなりません。

しかも、それらは支援ではなく義務として行わなければなりません。


白石:
25年事故から経っていますので、ゾーンというものはどのように決めて設定しているのかというあたり、
見直しというような事は行われているのか?というようなことも教えていただきたいんですけれども。


ヴェリキン:
5年ごとにゾーンの見直しを行っています。
25年経って、確かに放射線量は下がっているかもしれません。
ですので、計測し直しという事は行われていますが、
土壌の汚染度が下がったからといって保証が打ち切られたら、
体内に蓄積した内部被ばくの被ばく線量はどうなるのでしょうか。
単なる汚染量で判断したら、住民は権利を奪われてしまいます。
被曝の基準値を決めるために“コレクティブドーズ”という基準を使います。
人は食事したり、買い物に行ったり、劇場に行ったりしますが、
ある地域内の住民の平均的な年間被ばく線量を“コレクティブドーズ”といいます。
個々人ではなく、集団の線量を使っています。


白石:
内部被ばくの、ある集団の平均値を出して、
それによってこの区分けをしているという事で間違いないんでしょうか?


ヴェリキン:はい、そうです。


白石:
実際に今日本では、
外部線量だけで20ミリシーベルトというようなところに近いところでも、
子どもたちが普通に暮らしている状況なんですけれども、
今回来日されて、日本に対するアドバイスとか、
実際にこういった実効性のある法律を策定してきた立場からどういうような事が言えるでしょうか?


ヴェリキン:
日本にも1ミリシーベルトの基準はあったはずです。
事故後政府が20ミリに設定してしまったのが実情です。
それぞれの国に事情がありますので、忠告することは難しいですが、
私が言いたい事は、
「誰か」がやってくれることはありません。
自ら積極的に国に働きかけ獲得すべきだと思います。



白石:
ヴェリキンさん、本当にありがとうございます。
今まさに日本版チェルノブイリ法というようなものをみんなの手でつくろうとしているところですけれども、
実際に自分たちの手でつくっていらして、実現して、
今もなおより良いものとしようとされているヴェリキンさんのお話は本当に参考になりました。
ありがとうございます。






OurPlanetTV
会員のみなさまからの会費や、視聴者のみなさまからの寄付・カンパを基金に制作しています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/92
2012090415.jpg





<自主避難>
「原発事故後故郷の千葉から車で走り回って、 結局縁もゆかりもない宮崎にたどり着きました」
フクシマからみやざきへ




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01.27
Sun
ラジオフォーラム
放送開始日 2013年1月26日(土)~
ゲスト 吉富有治(ジャーナリスト)
パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)

小出裕章ジャーナル

今西:
今日は、たね蒔きジャーナルにもよくご出演されていた
ジャーナリストの吉富有治をお招きして放送を送りしています。

吉富:吉富です、よろしくおねがいいたします。

小出:吉富さん、よろしくおねがいいたします。

今西:
まず、私の方から、小出さんに質問させていただきます。
福島第一原発の現状について、前回私の担当した回ではいろいろお伺いしたのですが、
やはり現状の福島第一原発の中でですね、
とりわけ危険性が高いとみられているのは4号機ではないかという気がするんですね。
というのもですね、地震津波の時には4号機は運転されていませんでしたよね。

小出:そうです。

今西:という事は、使用済み燃料棒などはプールに保管されていたという事になりますね。

小出:
そうです。
原子炉の炉心の中には一体も無くて、
全てが使用済み燃料プールというプールの底に移されてていた時に事故になりました。

今西:
現在東京電力から発表されているところによると、
使用済み燃料棒、未使用のものも含めて1533本という数がプールに保管されているという事ですけれども、

小出:そうです。

今西:
私は実際に福島第一原発の中に行きですね、
この4号機、爆発で吹っ飛ばされた4号機を目の当たりにしました。
その時に、この燃料棒プールがですね、今も外気に触れたままになっているというところで、
「ここが一番危ないんやないかな」と思えてならないんですけれども、
そのあたりについて先生、いかがでしょうか?

小出:
1号機から3号機までの燃料はすでに溶け落ちてしまっているわけで、
今のところすぐに手をつけることすらもできません。
4号機の使用済み燃料は、現時点ではまだプールの底に形をとどめた状態でとどまっていますので、
それが溶け落ちてしまうよりも前に、一刻も早くすこしでも安全なところに移さなければいけません。
ですから、何よりも急ぐ作業に該当します。

今西:
その中でですね、やはり4号機の耐震性、
「もう一回地震が来たらどないなりますねん」という所が非常に大事かと思うんですね。
コンクリートというのはですね、劣化してきます。
それは昨年の笹子トンネルの事故などでもですね、コンクリートは劣化するという事がありました。
「4号機本当に大丈夫なんかな?」と思えてならないんですけれども、
小出さんはそのあたりどのようにみられていますか?

小出:
私は建築の専門家でもありませんし、耐震設計の専門家でもありませんけれども、
少なくても現場の映像とかを見る限りはですね、建屋そのものが激しく破壊されています。
東京電力は「不安があるから」という事で、「耐震補強工事をやった」と言っている訳ですけれども、
ゆっくり慎重に工事が出来るような現場ではありませんし、
どこまで耐震補強工事がきっちりと出来たかは私は不安に思っています。

今西:
吉富さんね、原子力安全基盤機構という所があるんですね。
この4号機の耐震性について「どうなのか?」という不安が湧きあがった時にですね、
いまの機構がですね「耐震性は大丈夫や」というお墨付きを出したんですね。
けれどもこの原子力安全基盤機構というのもですね、原子力ムラの、いわば一員であるわけですね。

吉富:なるほど。

今西:その中でのお墨付きというのは、小出さん、「大丈夫かな?」と思えてならないんですが。

小出:
もちろん私も不安です。
安全基盤機構はいま、今西さんがご指摘くださったとおり、原子力の一角にある組織ですので、
原子力ムラの内部どうしでお互いを支え合っているのです。
そういう方々がお墨付きを与えたところで、不安が消えるわけではないと思います。

今西:
昨年の7月だったと思うんですが、
4号機から未使用の燃料棒を実験的に取り出すようおな作業が行われました。
その時にいろいろと取材をしていると、
いろんな人手とか機械ぶりの関係もあってでしょうか、
一日1本しか燃料棒が取り出せない」という事が分かってきました。
1500本以上ある燃料棒を取り出すには、
4年も5年もかかるような計算になってしまう
のですけれども、
小出さん、こんなことで大丈夫なんですかね?

小出:
えーっと、未使用の使用済み燃料というのは、
プールの水面から空気中に吊り上げたところで、周辺の人々が強い被ばくをするという事はないのです。
そのため、2体の未使用の燃料をとにかくプールの水面から上へ引き出すことが出来たわけですけれども、
使用済みになってしまった燃料の方は、猛烈な放射性物質の塊になっています。
そのため空気中に吊り上げる事自身が出来ないのです。

今西:という事は水中の中で作業しなければいけないという事になるんですね。

小出:そうです、
先ずはプールの底にキャスクと呼ぶ巨大な容器を沈めます。
およそ100トンある鉛と鋼鉄の塊ですが、
その容器を沈めて、プールの底で使用済み燃料をキャスクの中に入れて、
蓋をしたうえでキャスク全体を吊り上げるという、そういう操作になります。
一つのキャスクの中に10体、あるいはもう少しの使用済み燃料が入ると思いますので、
回数としては、1本1本吊り上げるよりは少ない回数で済む筈です。

今西:
ただ、そのキャスクもかなりの重さになると思うので、
かなり慎重に慎重を期した作業になるという事で

小出:
もちろんです。
大変な作業ですので、すでに4号機の使用済み燃料プールの中には、
大量のがれきが崩れてきてしまっています。
先ずそのがれきを撤去しなければいけませんし、
おそらくは一部の燃料集合体は損傷していると思いますので、
その損傷したものが本当にキャスクにきっちりとはいるか?ということもよく分かりません。
作業の途中で集合体を落とすような事をすると、また放射性物質が噴出してきてしまいますので、
本当に大変な作業になるだろうと思います。

今西:そこでもね、想定外という事が起こり得る状態にあるという事ですよね。

小出:
はい、ま、
「想定外」というよりは、「多分起こるだろう」と思っていた方がいいだろうと私は思います。

今西:なるほど。小出さん、次は吉富さんの方から質問があるという事で、聞いていただきます。

小出:はい。





吉富:
今の福島第一にちょっと関連するんですけれども、
非常に基本的な事なんですけれども、
1号機2号機ですね、これは燃料棒が溶けているという事ですが、
そこの、キャスクですか、それがかぶせる事が出来なかったとした場合ですね、
チェルノブイリみたいに、4号機まで石棺で、鉛で覆わなきゃダメな事になるんですか?

小出:
おそらく最終的には、1号機2号機3号機は石棺で覆う事になると思います。
4号機は今ちょっとどうなるかわかりませんが、
プールの底に沈んでいる使用済み燃料を全部取り出す事が出来るのであれば、
4号機の石棺は免れるかもしれません。
1号機から3号機はいずれにしても石棺で覆わなければいけませんが、
覆う前には、1号機から3号機にも使用済み燃料プールがあって、
その中にまだ、使用済み燃料が沈んでいますので、
それをまず取り出すという事が絶対的に必要になります。


吉富:あ、それは絶対条件なんですね?

小出:はい。

吉富:そうすると、それがとれなかったら、「石棺で覆っても意味がない」という事ですか?

小出:
そうです。
覆ってしまいますと冷却もできなくなりますので、
溶け落ちてしまったものがどう出来るか?という事は今のところよく分かりません。
東京電力の方は、「溶け落ちてしまった燃料も掴み出したい」と言っていますが、
多分私はそれは出来ないと思います。
ただし、使用済み燃料プールの底に沈んでいる燃料に関しては必ず取り出さなければいけません。

吉富:なるほど。

小出:そのために何年かかるのか、10年かかるのかどうなのかが分からないという状態になっています。

吉富:
わかりました。
もう一点教えて下さい。

小出:はい。

吉富:
私は時々大飯町の方へ、ま、原発とは関係なしにですね、取材させてもらっているんですが、
そこで、大飯町の議員さんたちともよく話す事があったんですね。
で、あちらの方は、町会議員の方々はですね、
「うちの原発が止まったら、関西に電力は供給できなくなる」ということをしきりにおっしゃいます。
これは電力会社もそう言っている。
で、実際に今、活断層の問題がありますね。
ひょっとすると、あれが活断層だと認められた場合、大飯原発は停止という可能性も出てきます。

小出:そうですね。

吉富:
ただ、実際は去年でしたか、夏。
とりあえず原発ゼロでも節電すれば電力は何とか賄われるという事は一応証明された訳ですが、
たとえはいま、すとーんとですね、原発がゼロになっちゃう。
大飯原発が、高浜・美浜を含めて。
その場合ですね、電気料金の値上げなしでですね、安定した供給というのは関西電力は出来るんでしょうか?

小出:安定した供給はもちろん出来ます。

吉富:出来ますか、

小出:原子力初d年所何か1基も動かさなくても電力供給に何の支障もありません。

吉富:支障もない。

小出:ようするに、これまで止めていた火力発電所をきちっと保守して動くようにすればいいだけです。

吉富:これは電力料金の値上げも無しでもいけると?

小出:
電力料金はひょっとすると値上げという事はあるかもしれませんけれども、
もともと原子力発電というものは一番高い発電方法なのです。
ですから、一刻も早く足を洗うことが、全体的に言えば電気料金が安くて済むという方策になります。

吉富:わかりました、ありがとうございます。

今西:小出さん、今日も忙しい中どうもありがとうございました。

小出:いいえ、こちらこそありがとうございました。


ーーーー


崩壊寸前4号機の燃料の取り出し方(動画&内容書き出し)
4号機からの使用済み燃料棒の取り出し方を画像で説明。

福島第一原発4号機・未使用燃料1体取り出し(毎日新聞&各局のヘリ画像)
昨年7月に未使用の燃料棒を取り出した時の画像。





comment 1
01.26
Sat
岩手県のニュース 盛岡放送局
汚染ほだ木焼却で住民説明会



東京電力福島第一原発の事故の影響で
放射性物質に汚染された牧草しいたけ栽培用のほだ木などの焼却処理
来月から宮古市でも行うことになり、住民への説明会が開かれました。


焼却処理を行う施設の周辺住民を対象に宮古市などが開いた25日夜に開かれた説明会には、
およそ40人が集まりました。

この中で市の担当者は、
一般家庭から出たゴミと混ぜて処理することで、
焼却灰に含まれる放射性物質の基準は1キログラムあたり1000ベクレルと
国の基準の8000ベクレルより大幅に低く設定
すること、
施設周辺の空間線量や、処分場周辺の地下水などに含まれる放射性物質も
重点的に測定することを説明し理解を求めました。

焼却処理されるのは、
宮古市、山田町、岩泉町の3つの市と町で基準を超える放射性物質が検出された
牧草しいたけ、それにしいたけ栽培用のほだ木などあわせて2617トンです。
宮古市などでは本格的な処理の前に試験焼却を来月5日から4日間行い
その結果を住民に説明することにしています。

出席した60歳代の男性は
「やはり心配なので住宅周辺の放射線量の変化なども示してほしい」と話していました。

NHK 01月26日 15時43分



ーーー

何故、隔離しないで、一般ゴミと混ぜて薄めて焼くんだろうか?
薄めた結果1000ベクレルになる焼却灰はその辺に埋めてしまうのだろうか?

他のゴミと混ぜたからって、放射能は無くならないのに、こういう思考回路が私には理解できない。
焼いたらまた大気が汚染され、また牧草やしいたけ、しいたけ栽培用のほだ木が汚染されるだろうに、
そのような想像力が働かないのだろうか?

そして一番問題なのは、
そこに人々が住んで生活しているという事だ。

こういうものは福島第一原発近くの汚染された地域へ集めてまとめるべきしかないと思うのだけど、
何故安易に焼こうとするのか???


このニュースに私はビックリしたので、
さっそく岩手県宮古市のホームページを見に行ったε=ε=ε=ヾ(✪ื‿✪ื)


ーーー

宮古市のトップページは山本正徳市長のご挨拶がドーンと載っていた。

宮古市ホームページ トップページ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
宮古市復興への温かいご支援、励ましに対し、心より感謝申し上げます。
本年も「すまいと暮らしの再建」「産業・経済復興」「安全な地域づくり」を3つの柱に、引き続き復興への歩みを進め、「森・川・海とひとが共生する安らぎのまち」の実現に向け取り組んでまいります。
新しい年が皆様にとりまして幸多い年でありますようお祈り申し上げます。
宮古市は必ずや復興いたします。
宮古市長 山本 正徳

ーーー

「安全な地域づくり」と
「森・川・海とひとが共生する安らぎのまち」の実現を本気で目指そうと思っているなら、
このような政策は逆効果だと思いますが…と、私は先ず市長に言いたい。

で、この焼却の内容が宮古市のホームページに当然「載っているんだろう」と思ったのだけれど、
見付けられなかった。

そっか、宮古市じゃなくて岩手県のホームページにあるのかな?

岩手県に行っても、やっぱり見つけられませんでした。
「わざと分からないようにしているのかな?」って思っちゃうくらい。
(誰も見れないような、見付けにくいどこかにきっと出ているのでしょう)

宮古市でも焼却を行うという事だから、
他の地域はもうとっくに焼いちゃっているのでしょうか?
こんなことしていたら、放射性物質はただぐるぐる回っているだけで、生活環境から無くならない。

基準を超えた放射性物質を一般ゴミと混ぜて焼いて薄めるって、
どう考えたって間違ってるでしょ!(╬◣д◢)
基準を超えた汚染物は薄めるんじゃなくて濃縮してコンパクトにして一カ所に固める。

こんな、あったり前の事が何で出来ないんだろうか?

こんなことしているから、
いつまでたっても岩手の牛肉からは
「放射性セシウムが検出されているんだよ!」
と…私は行政の政策の馬鹿さ加減にいい加減頭にきちゃったのです。



岩手の牛肉はしっかりとベクレていますのでこれからも要注意です。


牛肉の放射性物質検査結果(H25.1.25公表分)より

※測定に当たっては、セシウム134は15Bq/kg、セシウム137は10Bq/kgを測定下限値として
設定しており、<15、<10は各測定下限でセシウムが検出されなかったことを示します。
(↑検出されなかったんじゃなくてそれ以下は検出する気が無いって事で、十分に入っている可能性あり)


1月25日公表分から、
セシウム134が15ベクレル以上、セシウム137が10ベクレル以上検出されたものを抜粋。
(測定下限以上を検出したもの)
2013012517.jpg

本日公表の検査結果として、

検査頭数     122頭
基準値(100Bq/㎏)以下 122頭
基準値(100Bq/㎏)超 0頭

基準値超は0頭だとサイトには表示されており、
私が抜き取った公表結果詳細はファイルをダウンロードしなければ見る事が出来ない
なので、詳細結果を見るのはとっても面倒くさいのだ。

つまり、ほとんどの人は「検出されていない」と思ってしまうだろう。

確かに100ベクレル/kgは超えてはいないが、
1月15日の分だけでもこれだけ検出されている。(牛肉の検査はほとんど毎日行っている)
しかも、限界値が25ベクレルなので、
セシウム134が14.9ベクレルで、セシウム137が9.9ベクレル、
合計セシウム24.8ベクレルの牛は「検出されない」事になって表には出てこない。


そして、表のベクレ牛肉も国の基準値100ベクレル値以下なので、当然市場には出回っている。

何度もいうが、100ベクレルの基準値は高すぎると私は思っている。
でも世の中には100ベクレルなら安心だと信じている人もいる。
食べたい人が食べればいいのだから、
たとえば、上記の表の花巻市のセシウム合計56ベクレルの牛肉を売る場合は、

2013012518.jpg

基準値以下だからと言って、何も書かずに売るのではなく、↑このようにきちんと表示してほしい。



ーーー


すこし話が脱線しましたが、
放射能はばら撒かずに集めて監視のもと保管しましょう。
燃やしている間はまた、牧草が汚れて、牛からもセシウムが無くならないと思います。



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01.26
Sat
東京電力 汚染水濃度下げ海に放出の考え
[ 福島中央テレビ]2013年1月25日 19:57 (福島県)

東京電力は、第一原発の中に溜まり続けている汚染水について、
濃度を下げる処理をし、漁業関係者などの同意を得た上で海に放出する考えを明らかにした。

47481.jpg

第一原発では、放射性物質で汚染された水が溜まり続けていて、
東電は敷地内のタンクを増設して管理している。

東電は、きのう原子力規制委員会に対し、汚染の濃度を下げる処理をした上で海に放出する対策案を説明した。
東電は、漁業関係者などの了解が得られなければ海への放出はしないことを強調しているが、
タンクの増設はいずれ限界に達する可能性があるだけでなく、
敷地内に溜まり続ける汚染水の最終的な処分の方法は見通しが立っていない。



汚染水、海へ放出検討 東電

東京新聞 2013年1月31日 朝刊

PK2013013102100019_size0.jpg

東京電力が、福島第一原発の高濃度汚染水を処理した大量の水を海洋放出することを検討し始めた。
敷地内に水をためるタンクの増設に限界がみえてきたためだ。
ほとんどの種類の放射性物質を法定濃度未満になるまで除去するというが、地元漁協は強く反発している。 
(小野沢健太)

「とんでもない話だ。たとえ、どれほど念入りに処理したとしても放出は一切認められない」。
福島県漁業協同組合連合会の中田研二参事(58)は憤る。

茨城県の茨城沿海地区漁業協同組合連合会の吉田彰宏専務も
「出荷規制がかかった魚がまだ二十種類もある。
今も被害が続いているのに放出という話が出てくること自体、いったい何を考えているのか。
現場の実情をあまりに知らなすぎる」と怒りを隠せない。

また、同県北茨城市の大津漁協に所属する漁師の男性(60)は
「少し風評被害が落ち着いてきたのに、汚染水を流されたら、また『茨城の魚は食べられない』となる。
苦しみを分かっていない」と訴える。

福島第一原発では2011年4月、毎時1000ミリシーベルトを超える極めて高濃度の汚染水が海に漏れた。
その後、高濃度汚染水の移送先確保のため、比較的に低濃度の汚染水を意図的に放出
魚類から当時の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超えるセシウムが検出され、
漁業者は操業自粛に追い込まれた。

現在は放出を避けるため、タンクに貯水。
千基超のタンクに約22万トンの処理水がたまり、汚染水処理に伴う廃棄物やがれきも管理している。
注水した水は建屋地下に流れ込む地下水と混じって、汚染水は一日400トンずつ増加。
一部は処理して冷却に再利用できるが、大半はタンクにためるしかない。

13年度、
敷地南側の駐車場など10万平方メートルをタンク造成地に充て、タンク容量を計70万トンまで増やす計画。
それでも、たった二年半で使い果たす見込みだ。
北側の森は地盤が軟弱でタンクの長期保管に不安が残る。

東電側が海洋放出に言及したのは、福島第一の廃炉計画を審議する24日の原子力規制委員会の検討会。
担当者は「最終的には関係者の合意を得ながら、そういった活動(海洋放出)ができれば、
敷地に一定の余裕ができる」と述べた。

東電が期待するのがセシウム以外の多くの放射性物質も除去できる新しい処理装置。
実験では一部の物質を除けば、法定濃度をクリアできる水準まで浄化できたという。

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で
「現段階で放出は具体的に考えてはいない」と釈明したが、いずれ処理水が貯蔵しきれなくなるのは明白。
その前に、地元も納得できる解決策を打ち出す必要がありそうだ。




覚えておこう!「ムラソイ」過去最大の放射線量25万4000ベクレル/kg
東京電力は、原発の専用港で取れた魚から極めて高い濃度の放射性セシウムが検出されたことから、
こうした魚が外側の海と行き来しているおそれがあるとして、
今後、港を網で取り囲むなど対策を進めることにしています。


<後半>ラジオ・フォーラム初回特別版
「優秀なロボット・処理できない汚染水・田中正造・質問」
小出裕章氏1/12(文字起こし)

今西:
その汚染水ですが、これ、どうしたら処理できるんですか?
高濃度に放射能に汚染されたですね、この汚染水っていうのは、どうすればいいんですかね?

小出:処理が、処理が出来ないのですね。

今西:
じゃあ、あの使用済み燃料棒も処理の方法が無い。
おまけに今度は、汚染水も処理できない。
というと日本は、もう「処理できないものを二つ抱える」そういう意味になるわけですか?


ーーー



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01.26
Sat
1週間で約2倍…インフルエンザ患者急増140万人に
テレビ朝日 (01/26 00:10)


インフルエンザの患者の数が1週間で2倍近く増え、全国で140万人と推計されることが分かりました。

厚生労働省によりますと、今月20日までの1週間で報告されたインフルエンザの患者数が、
1医療機関あたり、前の週よりも2倍近く増えました。
全国の患者数は推計で140万人になります。

2013012514.jpg

地域別にみると、福島が最も多く、次いで茨城、群馬、長崎となっていて、
すべての都道府県で前の週よりも患者の数が増えています。
また、年代別では、14歳以下が全体の約4割を占めています。
厚生労働省は、うがいや手洗いなどの予防を呼びかけています。



ーーー

報道関係者 各位
厚生労働省 インフルエンザの発生状況について


平成25年1月25日
【照会先】健康局結核感染症課
感染症情報管理室長 中嶋 建介
課長補佐 難波江 功二

「P3 インフルエンザ定点当たり報告数・都道府県別 2013年3週(1月14日~1月20日)」の表を
2013012516.jpg

定点当たりでの都道府県順位に並べ変えてみました。

2013012515.jpg


このニュースを見た時、福島県が1位で2位が茨城そして群馬ということから、
すぐに、「被ばくによる抵抗力不足のせいなのではないか」とわたしは思ってしまいました。
なので、他の地域も調べたくなり比べてみました。

長崎県と福岡県が上位に入っていますが、
福島・茨城・群馬・千葉・埼玉・栃木と、関東が上位に。
けれど、宮城・岩手は平均定点値以下。

ということで、
全国的に見てみれば、被ばくの関係とインフルエンザの因果関係ははっきりわかりませんでした。



ーーー

インフルエンザ定点当たり報告数推移
という表もありました。
こちらは2012年12月17日から2013年1月20日までの5週間分の各都道府県の報告数です。
この表を使って、各週ごとに定点当たり報告数順位の表とグラフを作りました。
↓クリックすると大きく見る事が出来ます。
インフルエンザ11
インフルエンザ12

これで今季の5週に渡る各都道府県の推移が分かります。
本当に急にインフルエンザが大流行しています。
早寝早起きして、体力を整え、インフルにならないように気をつけましょう♪

私が最初に作った歌、「インフルエンザの歌」
何十年かぶりにインフルエンザになって、熱が下がったのに外に出る事が出来ず、
暇なので歌った歌です。
そのときは、まだ、原発は爆発していませんでした。

ひどい曲だけど、お暇な時に( ´艸`)★。、::。.::・'゜
よけいに熱が出るかもww→サイドバーの下の方にあります



comment 3
01.26
Sat
小出裕章講演会「未来は創れる!!今できることを」敦賀市(2013.1.13)


皆さんこんにちは。
私はこの敦賀に、「もう何十回来たかな」と思いながら皆さんのところに来ました。
でも、若い人から、歳を取られた方まで、沢山の方が集まって、今日この場所を作って下さった。


非常に特殊な、
私から見ても非常に特殊な、今日の場だと思います。
この集会の準備をするまでにどれだけの努力をみなさんが積み重ねてこられたかと思うと、
大変ありがたく思いますし、
会場が満員になるほどのみなさんがこの場に集まって下さった事を大変うれしく思います。
ありがとうございました。

ー拍手ー


敦賀という町は、もちろん原子力とともに生きてきた町です。
原子力を失った敦賀という町を想像することはなかなか難しいことでもありますし、
原子力発電所を立地されてしまったどこの地域も、多分苦悩しているのだろうと思います。

しかし、私自身はその苦悩を超えて、やはり原子力からは足を洗うべきだと思っています。
その事を今日は聞いていただこうと思います。

早速話を始めます。

小出裕章敦賀2013011311

これはみなさん分かって頂けると思いますが、地球です。
月からみた地球の写真です。
宇宙という暗黒の広がりがあって、その暗黒に広がりの中に青く輝く星といわれて、
私たちが、今、生きている星があります。

宇宙というのは広大無限で、いったいどこまで繋がっているか、
それすらがよく分かりません。
いま私はプッとボタンを押すと光がつくという道具を持っていますが、
この世界で一番スピードの速いものはこの光だと言われています。
1秒の間に地球を7回半も回ってしまうという速いものだそうですが、
その光が一日経っても宇宙の果てには行かれない。
一年経っても、ひかりは宇宙の果てには届かない。
それどころではない、10年でも100年でも1000年光が走っても宇宙の果てには届かない。
それどころではない。
万年走ってもダメだ。
実は1億年走っても、まだ宇宙の果てには光は届く事が出来ない。
なんと、100億年走っても、実は宇宙の果てには行かれないという、
それほど広大無変なものが宇宙です。

その宇宙の中で、私たちも含めて、いのちというものが根付けている星。
それが地球です。

私たち人間は、どこか他の星に命が根付けていないか?ということを、
長い間探し求めてきましたけれども、未だに命の痕跡を見つけることが出来ない。

この地球という星だけが、広大無変な宇宙の中で命というものが根付ける
大変稀有な星だということがわかっています。

この星は46億年前にできたのだそうです。
初めは火の玉でしたから、いのちはもちろん根付けませんでした。
その火の玉がだんだん冷えてきて、
水というものが出来て海が出来て、大気が出来て、宇宙に飛び交っている放射線が遮られるようになって、
ようやくこの星に命が根付けた。

初めの命は多分大変原始的な命だったと思います。
その命が絶滅して、また次の命があらわれて、
そしてそれが絶滅して、また次の命が現れるということで長い歴史をたどってきました。

その長い命の進化の中で、人類という私たちもこの星に生まれました。

初めはサルかゴリラのようだった生き物が、ある時に直立して歩けるようになりました。
背骨の上に頭を支えるという事が出来るようになって、
重たい頭でも大丈夫だということになった。
そして手が自由に使えるようになったということが、
人間という私たちを特徴づけて、こんな生き物ができました。
こんな生き物が出来たのは、たぶん400万年ぐらい前の事だろうと今は推測されています。

小出裕章敦賀2013011312

その生き物が長い間自然に溶け込むように生きてきたわけですが、
ある時から道具を使って、他の動物たちを獲って食う事を覚えました。
「狩り」という行為ですね。
約10万年前だそうです

それからまた、長い歴史を経て、次には農耕を覚える。
自分で作物を作って、それで生活を支えるという事を覚えるようになりました。
そうなると集落を作って特定の場所に居着く事が出来るということになった。
これが約1万年前のことだそうです。

そしてまた長い歴史を経て、今日の私たちのように、
大変な贅沢をしながら、沢山のエネルギーを使いながら生活するという人類になりました。

その人類がそれぞれの時代に
どのようなエネルギーを使ってきたのかという事を1枚の図にしたのがこの図です。

0:06:52

産業革命以来エネルギーを使うようになった。

刹那的歴史の時間の長さ 
46億年を4600mに置き換えてみると、人類はどこで誕生したのか?
地球誕生 4600m
産業革命は0.2mm

17分ごろ~
種の絶滅
産業革命以降沢山の生物が絶滅に追い込まれていっている。
たった一つの命の人間がエネルギーを沢山使うことによって
他の生き物をどんどん絶滅させていっているというのが現代になっています。
もしこんなことを続けていくのだとすれば、
地球の生態系を支えているバランスというものが必ず崩れると私は思いますし、
その挙句には人類が絶滅するのだろうと思います。
人類は自分の事を霊長類という種類に分類して、人間は万物の霊長だというような事を言っていますが、
他の命を巻き込みながら、自分で自分の首を絞めるというような事をやろうとしている生き物です。
誠に愚かな生き物なんだろうなと私は思うようになりました。

そんな事をしながら人間は、今度は原子力という物にも手をつけてしまいました。

初めは、蒸気機関を動かすために木を切って、水を沸騰させました。
しばらくして石炭という物を見つけた。
しばらくして今度は石油を見つけるというような事をやってきたわけですが、
とにかく何でもいいからエネルギーが欲しいと。
エネルギーさえあれば豊かに生きられるというように思いこんで、
原子力という物にも手を染めてしまうことになりました。
かくいう私もその一人です。

人間が豊かに生きるためにはエネルギーがどうしても必要だと、
化石燃料は枯渇してしまうから原子力だと。
私自身が思いこみました。

19:22
日本で原子力が始まった頃にどんな風に考えられていたかという新聞の報道。

※豊島公会堂ではここで笑いがあったけど、敦賀ではシーンとして聞いています。


22:46
原子力の発電の原理
原子力発電も火力発電も湯沸かし装置
お湯を沸かして沸騰させるだけ。蒸気機関と同じ。

24:30
原子力発電は都会には建てられません。
それはウランを燃やすからです。
ウランを燃やす核分裂させてしまえば核分裂生成物が出来てしまうからです。
とんでもない量です。どれ位の量か?

広島を壊滅させたウランの1000倍の量が必要いなる。
これだけのウランを燃やすと別の問題が出てくる
原子力発電所を1基動かしてしまえば
1000倍を超えた死の灰を原子炉の中に生み出してしまうということになります。

27:40
福島原発事故、今、進行中
4号機の中には広島原爆の5000発分が残っています。

一度燃やしてしまうと核分裂生成物は炉心に蓄積していく。
発熱しているためいついかなる時でも冷やしておかないと溶けてしまうという性質を持っています。


37:31
日本の汚染



ーー


49:44
10万人を超えるような人たちが、自分の住みなれた故郷を奪われて、
今現在流浪化しているというそういう状態になってしまっています。
でも本当の事を言えばそれだけではないのです。
こんなに広大な地域の人達を追いだして、流浪化させなければいけないという、
そういう汚染がすでに生じてしまいました。


これだけの事を起こしながら原子力を推進する人たちの中には
「そんな事言ったって被ばくをして死んだ人はまだいないぞ」というような人がいるようです。
私は大変驚きました。
死んだ人は沢山います。

小出裕章敦賀2013011313

これも新聞記事の一つですけれども、
これは福島県の原発が立地していた大熊町という町の事を書いています。
その町に双葉病院という大きな病院がありました。
約400人の人が入院生活を送っていた。
原子力発電所から約4kmのところにその病院があったのですが、
原子力発電所が次々と爆発していく。
放射能が噴出してきて、病院で放射線を測ってみると、どんどん上がっていくという状態になった。
警察官すらが「もう逃げるしかない」と言いだした。
病院の関係者は苦悩しました。
自分が毎日面倒を見てきた患者がそこにいるのです。
病気で動けないというような人たちが沢山いる。
「逃げろ」って、どうやって逃げるか?
苦悩の挙句、何とか逃げようとしました。
ベットごと下におろして車に乗せて避難所に連れていく。
でも避難所が満員なんで、また次の避難所へ運ぶというようなこともやりました。
そんな中で何人もの患者が死んでいくということになったわけですが、
連れ出すことすらできない患者は90人も置き去りにされて、
そこで次々と死んでいくということになりました。

これはひとつの病院です。
沢山の病院でこういうことが起きている。

そして津波でやられた町には、沢山の人が取り残されて、
逃げたくても逃げられない状態だった。

でも、避難しなければいけない。
誰も助けにも行かれない。

という中で、次々と沢山の人達が死んでいったということになったのです。


それだけではありません。
たとえばこんな人もいました。

小出裕章敦賀2013011314

これは、酪農家ですけれども、自分が飼っている牛小屋のベニヤ板に
「原発さえなければ」と、チョークで書いて、この場所で首をつって死にました。

農民は、自分が育てたキャベツ畑で、
放射能に汚染されてしまったキャベツを見ながら、
その場所で首をつった農民もいます。

長い間その土地に生きてきた人たちが、生活を丸ごと奪われる。
そして死んでいかなければいけないというようなことが、
沢山実は起きてきたし、今でも続いているのです。

死んだのは人間だけではありません。

小出裕章敦賀2013011315

これは牛です。
20kmの範囲の人達は政府の指示によって、
「万一の事を考えて、とにかく手荷物を持って避難しろ」といって迎えのバスに乗って逃げました。
しかし、家畜はみんな置いてきたんです。
この酪農家は「とにかく避難はしたけれども、自分の家畜を置いてきてしまった」と、
そしてこの酪農家にとっては、自分の牛たちは「家族」です。

1頭1頭牛には名前が付いている。
朝起きてその牛の名前を呼びながら、体をさすって、えさを与えて、
一緒に生きてきた牛たちを取り残してきてしまったと。
そして、この酪農家は放射能の防護服を着て、吸い込まないようなマスクをして、
牛にえさをやりに戻ってきました。

でも、全ての酪農家がこういう酪農家ではなかったのです。
沢山の牛が囲われたまま逃げることもできずに次々と倒れていきました。
(倒れた牛の写真)

倒れていったのは牛だけではありません。
馬だって、繋がれたまま、囲われたまま、そこで命を奪われるということが続いていきました。

「囲ったまま殺すわけにはいかない」ということで、ある酪農家、畜産家は牛たちを解き放ちました。

小出裕章敦賀2013011316

解き放たれた牛たちは、無人になった汚染地帯で今でも生き延びています。
何百頭もの牛たちが、汚染地帯でさまよっているという状態が今続いています。

その牛たちを日本の政府は「全部殺戮する」という指示を出しています。

汚染地帯に住んでいる牛たちは、全て汚染されてしまっている。
そんな牛が外に出てきてしまったら困る。
ということで、こんな牛を「全部殺せ」と政府は言っています。

それに抵抗して、牛たちを何とか守ろうとして、
今牛たちを集めている酪農家、畜産家もいますけれども、
でも、多くの牛たちは、先ずは囲われたまま、
そして解き放たれた牛たちも日本政府の手で殺戮され、
あるいは食べ物を得る事が出来ないで死んでいくという状態になっています。

家畜だけでもありません。
犬も、猫も、いわゆるペット達が、飼い主から見捨てられて
今彷徨っているという状態です。

小出裕章敦賀2013011317

これはやはり原子力発電所が立地していた福島県の双葉町という町の写真です。
その双葉町にはこんな巨大な看板があります。
なんて書いてあるかというとこうです。

「原子力正しい理解で豊かなくらし」

「原子力発電所が危ない」と言って歩くような奴がいると、私のような人間ですね。
「そんなような奴の言うことは聞くな」と。
日本の国が「原子力発電所は絶対安全だ」と言っている。
東京電力だって「原子力発電所は安全だ」って言っている。
「それを正しく理解してしまえば、後は山ほどお金が来るから豊かな暮らしが出来る」
というのがこの標語の意味です。

失礼ながら敦賀の町にもこういう看板が立っているのではないかと、
私はつい錯覚をしてしまうぐらいですけれども、
原子力発電所の立地を認めた地域というのは、
みんなこうやって、原子力のお金にすがって
「まぁ、事故は起きないだろう」と思いながら今日まで来てしまったのだと思います。


56:59
日本は「法治国家」か?

この事故を前にして、では日本の政府は何をしたのか?という事を聞いていただこうと思います。
日本は法治国家だと言われています。

何か国民が悪い事をすれば、国家がそれを捕まえて処罰すると、
だから日本の国には悪いやつはいないからみんな安心して生活し路というふうに日本の国は言ってきました。

「それなら」、と私は思います。
法律を守るのは国家の最低限の義務だと。
そして、放射能、被曝ということに関して、日本の国家が決めた法律は沢山ありました。

たとえば、「一般の人は1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくをしてはいけないしさせてもいけない」
という法律がありました。。

そして今聞いていただいたように、
「放射線の管理区域から物を持ち出す場合には、
1㎡当たり4万ベクレルを超えて汚れているようなものは、どんな物でも持ち出してはいけない」
という法律があったのです。

しかし残念ながら過去形です。

「もうこんなものは守れない」と、
さっき見ていただいたような猛烈な汚染が生じてしまっていてダメだということに気がついて、
この事故を引き起こした最大の責任がある日本国政府。
というよりはむしろ犯罪者である日本国政府は何をしたかというと、

自分が決めた法律を一切反故にしてしまった

人々を汚染地帯に捨てる。
「1ミリシーベルト以上の被爆をしたってもう諦めろ」と。
「逃げたい奴は勝手に逃げろ」というようなことにしてしまったのです。

0:58:48
チャップリン殺人狂時代

1:00:44
この事故の本当の被害の大きさというものを考えてみたいと思います。
先ずは土地が失われます。

私はここに「失われる」と書いたのですが、
「土地が失われる」ってどういうことでしょうか?

無くなる訳はないですよね。
ここだって、敦賀の町はちゃんと土地がある。
これが失われるってどういうことだろうな。
この土地を誰か他の人に売ることはできる。
そして他の人はこの土地を使えるようになるわけですね。
みなさんが持っている土地だってそうです。
それを誰かに売れば買った人はその土地を使うが、皆さんは金を懐に入れるということになわけですが、

放射能で汚れた土地だけは誰が所有しても使えないのです。

無くなってしまうのです。

今現在面積にして約1000平方kmです。
琵琶湖の1.5倍です。

今日この会場に関西の方から来られた方もいらっしゃると思います。
琵琶湖のほとりをずっと列車が走ってきますけれども、
琵琶湖は本当に広大です。
その広大な琵琶湖の1.5倍ほどの土地がすでにもう失われてしまって
人々が戻る事が出来ない土地になっています。

そして本当の事を言えば、約2万平方kmという土地が放射線管理区域にしなければいけない
つまり無人にしなければいけないほどの汚染を受けてしまっている。
でもそんな事は到底できないということで、
日本の国家がその土地に人々を捨てたのです。

そうなればその人々はその土地に生きるしかありませんので、
今も汚染地帯で生活しています。
そうすると被ばくをしてしまうと。
大人も子供も今現在も被ばくを受けながら生活をしているということになっています。

そして生活するためには稼がなければいけません。
農民は野菜を作ります。
酪農家は牛乳や乳製品を作ります。
畜産家は肉を作ります。
そうやって生きるしかないのです。

自分が被ばくしながら生活の糧であるものを作っていく事を今現在やっています。

そういうものが今度は流通機構に乗って全国に流れていくということになります。
当然汚染地帯でつくられた野菜も肉も酪農製品も、
この敦賀という町にもきています。

そういうものをみなさんが目にした時に、どういう行動をとるのでしょうか?
「放射能で汚れているだろうな」という食べ物お店で売っている。
多分普通の方は、「それは買わない」ということにすると思います。
そうなるとどうなるか?といえば、
福島県の一次産業が崩壊するんです。
それにつれて沢山の生活が崩壊していくということになります。

猛烈な被害です。

一体どれだけのお金になるのか実は分かりません。
この事故を起こした最大で直接の責任は東京電力にあると、私は先程聞いていただきました。
日本きっての巨大企業で、経済界に君臨して、
政治に金をばらまいて政治を自由に操って、
マスコミに金をばらまいてマスコミを自由に操って、
地域に金を落としていって、地域住民を丸ごと自由に操るというようことをやりながら
巨大になって来た会社です。

その会社が嘘をついてこの事故を起こしたのです。
私は絶対的に東京電力に責任を取らせるべきだと思います。

ー拍手ー

あ、ありがとうございます。
ただ残念ながら日本の国はそうしないと決めたのですね。

東京電力を倒産させてしまうと、東京電力の株価がゼロになる。
そうなると巨大な株主が困ると
ようするに、銀行ですけれども、困るので、東京電力を倒産させない。
そのために国のお金を東京電力に渡して、東京電力を支えるというような事をやっているのです。

しかし国の金っていったい誰の金ですか?

私たちの金です。

私たちの金であるという以上に、
福島県でいま自分の故郷を奪われて流浪化した人、
汚染地帯に取り残されて被ばくを続けている人、
そういう人たちの金です。

その金で東京電力を支えるなんていうことをやっている。
本当にあり得ない事をやっていると思います。

しかし、今回の事故を本当に補償しようと思うなら、
東京電力なんかなんか言倒産しても購いきれません。
本当の事を言えば日本の国家が倒産しても購いきれない。
そんな被害がすでに出てしまっている。

しかし、政治もそれをきちっと言わない。
マスコミもそれを言わない。

みなさんもそうかもしれないけれど、
何となく福島の事故はもう終わったのではないかと、だんだん、だんだん、思いこまされてしまうという、

そういう状態になってしまっています。



1:06:15
変わってしまった世界の中で

私からみると世界は完璧に変わりました。
私は先程聞いていただいたように京都大学原子炉実験所でずーっと仕事をしてきました。
自分の放射線管理区域の中も出来る限り綺麗にして
私自身が被爆をしないように注意をしてきましたし、

管理区域の中から外へ放射性物質を持ちだしてみなさんを被ばくさせないように、
細心の注意を払いながら40年生きてきました。
しかし、事故が起きてしまって、
さっき見ていただいたように人々が普通に生活する場所が放射線管理区域以上に汚れているんです、すでに。

土地も食べ物も、がれきも、下水の汚泥も、
全てが放射性物質と呼ばなければいけないようなものになってしまいました。

今もまだ汚染地帯で生きている人たちがいます。
被ばくをしたくないから、何とか逃げたいと思っていると思います。
自分はともかく、子どもだけは逃がしたいと思っている人も沢山いると思います。
もしそういう人がいるのであれば、
京都大学原子炉実験所で私が管理している放射線管理区域の中に逃げ込んできてくれればいいんです。
そうすれば被ばくをしないで済むという、

私からすると世界が全くひっくり返ってしまった。

3月11日の前は、管理区域の中が放射能で汚れていて、その汚れを外に出さないようにしていた。
今はもう外の方がはるかに汚れてしまっているという、そういう状態になってしまっている。

でも残念ながら私には時間を元に戻すことはできません。
みなさんもそうだと思います。
この汚れた世界で生きるしかないと。

それなら後は、こんな事態を許した大人としてどうやって生きるか?
ということが私たちに問われている事だと思います。


なんとかこれからどうやって生きていけばいいか、
どういう世界を作っていくかということをしっかりと考えるということが私たちの責任だとおもいます。


1:08:31
それを考える上で、原子力というものはいったいどんなものか?ということを少し考えてみたいと思います。
地下に眠る資源はどれだけある?

1:13:45
原子力を止めても停電しない証拠


1:18
関西電力を助けるら目だけに再稼動しました。

1:19:17:
これからどういう世界を作っていけばいいのか?

太陽のエネルギーを上手に使うことがこれからの未来を切りぬける唯一の策だと私は思います。
ただし、ですが、太陽に全て頼ってしまうことは、それもまた危険です。

1:21:34
危い日本の環境

どんな危険があるのか?

1:28:20
地球家族。
申し分かりませんが家の中のものを全部出して写真を撮らせて下さい解いて写真を撮った

1:30:
人工衛星からみた夜の日本


1:33:15
原子力は廃絶できる

仕事が無くなっちゃう、なんとかしてくれという悲鳴のような声が書いてある。

1・34:55




質問
1・35:09
再生不能エネルギーの認識
再生可能エネルギーを活用することは

太陽以外の風力、水力
太陽エネルギーと一言で言いましたが、小さな水力発電
小さな単位で使っていくという方向に移動するべきだと思う
それぞれの場所地域分散型がいいと思う
一番大切な事は省エネ
そこからシフトしていく


質問
1:37:35
福島の原発の現状
シビアアクシデントの原因地震と津波
セシウム、3号機が少ない、核爆発?

1:38:39
事故の原因
日本政府は津波が悪い
地震が引き金だという主張もたくさんある。
私は多分そうだと思うが現場にいけないので確証することが出来ない。

1:41:47
3号機
核爆発の答。


質問
1:43:08
分かっているけど止められない
核抑止力
手放せない政府の事情

(長くて質問になってない)
敦賀に住む者はどのようにしたらいいのか
何が効果的なのか?

1:46:22

いまだに止めることが出来ない大きな理由に核兵器を持ちたい欲求があるのは本当だと思います。
核を求めた日本
NHKが放送し始めるという時代になって来た。
1:49:
どうすればいいのか→スミマセンが分かりません。
今日私がここにいる事がとても嬉しい。敦賀という原子力の事を話せない場に立ち会えた事がとても嬉しい。

質問
1:50:15
家の中の物の量を考えた。
使用済み核燃料をどういうふうに管理していくのか?貯蔵していくのか?

1:51:18
使用済み燃料をどうすればいいのかの完全な回答はない
120万発
日本学術会議
モンゴル計画
地下に埋めてはいけないからお守が出来るような貯蔵施設を作ってそこで重りをするというのが最善と思っている。
どこかのもっていって保存しようとしている。
東電は青森県むつ市につくろうとしている。私はそれが反対。それは東京につくれと私は言っている。
東京電力の本社ビルの地下


1:57:00
故郷を歌って終わり




「原発事故で死んでない論」は許されない8/12こちら特報部(書き出し)


エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会
7/16[名古屋会場]中部電力社員の意見全文書き出し(動画あり)

中部電力社員:
昨年の福島事故でもそうだというふうに考えています。
えーー、放射能の直接的な影響で亡くなった方というのは、え、一人もいらっしゃいません。
それが、今後、5年10年経っても、この状況は変わらないというふうに考えています。





”核”を求めた日本ー被爆国の知られざる真実ー(内容全て書き出しました)





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01.26
Sat
がれき受入割り当量が大幅減少
NHK 新潟放送局 2013年1月25日 19時22分

2013012511.jpg

東日本大震災で発生した岩手県の木材のがれきについて、環境省が調査した結果、
当初見込んでいたよりも量が少ないことがわかり、
新潟県内の5つの市で受け入れる量も、
当初、割り当てられていた6300トンから大幅に減ることになりました。

東日本大震災で出たがれきのうち岩手県大槌町の木材のがれきについては、
新潟県内では、新潟市と長岡市、三条市、柏崎市、それに新発田市の5つの市が受け入れる方針を示し
環境省は新潟県の5つの市に対して、6300トンを割り当てて処理する計画でした。

しかし、その後の調査で、大槌町の木材がれきは長期間、仮置きされて腐食が進んだことなど
当初の3万トンから2000トンへと量が大幅に減ったほか、
ほかの県で受け入れ処理が進んできたことなどから、
環境省は新潟県の5つの市に対する割り当てを、
当初の20分の1程度の300トンに減らす方針を明らかにしました。

2013012512.jpg

環境省によりますと、大槌町を含む岩手県内の木材のがれきをほかの自治体で受け入れる広域処理は、
ことし3月末までに終了する見通しです。
がれきの受け入れに向けて、県内の5つの市では
安全性を確認するための試験焼却や住民への理解を求める説明会を開いたりするなど準備を進めてきましたが、
いずれも受け入れる方針は変わらないとしていて、
26日、5人の市長がそろって会見して、
今後の受け入れの計画などについて説明することにしています。



ーーーー



20分の1にがれきが減っても、仲良く5つの市で分け合うって?
う~ん・・・本当はもう新潟県にがれきを持って来なくても大丈夫なんじゃないのかな?


2013012513.jpg



市長さん達は、なんでそんなにがれきが欲しいのかʅ(◔౪◔)ʃわからなーい





それから、
3万トンのがれきが2000トンに減った理由が、
「長期間、仮置きされて腐食が進んだこと」と言っています。
置いておくだけで15分の1に減るのならば、焼却する必要はないのではないか?と思うのだけど、
腐食が進んで減ってしまったがれきは土になったという事なのかな・・・?


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01.25
Fri
どこのテレビ局も日揮・アルジェリアのニュースしか報道しないと感じる。
アルジェリア政府の攻撃のせいなのか?
武装勢力のせいなのか?
多数の日本人が亡くなった。
この事件に対し、日本政府は必死に被害者の名前を伏せるなど個人情報にいつもより神経質になり、
なんとなく、違和感を感じていました。
そんななか、


日揮は核燃料サイクル再処理工場の設計・建設・試運転,
原子力発電所の放射性廃棄物処理施設の一括設計・建設を手掛ける原発メーカー。


との情報が。
日揮のホームページを見てみました。

日揮 原子力


原子力発電所 放射性廃棄物総合処理施設 バージニア電力  

米国ドミニオン・ヴァージニア電力(株)

ロケーション 米国/ヴァージニア
完成年 1991年続きを読む
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01.25
Fri



双葉町の井戸川町長、「辞任の真意」を語る
投稿者: ourplanet 投稿日時: 木, 01/24/2013 - 15:23


だいぶ早いですよ、思ったのは。
町長職を背面するという事は、町民の総意の中で
「汚れちゃいけないな、汚しちゃいけないな」という思いで今までやってきました。
ずっとその思いは通しました。
しかし、その思いと今回の事故の中ですいいしていくと、
どうしても妥協できない部分っていうのは、今の避難基準ですね。
それをあの議会で強引に、いわきに の移転を決めましね。決めさせましたね。
あの時からやっぱり、気持ちは芽生えてきました。
「やはりいまの被ばくの基準はおかしい」
「20ミリシーベルトっていうのはおかしい」
日本では1ミリシーベルトというのが、最高裁判所の裁判の判例の中にさえ謳われているのに、
何故20ミリシーベルトか?と。
議会とのギャップというのはそこから始まったと、
私の給料も削減を2度も否決しました。
その辺からですね、「方向性がどうも違う方向を向いてきたな」という、ま、危険がありました。

で、昨日出したというのは、
私は自分の持論というのはまだ、私は正しいと思っていますから。
福島県に戻ることはできません。
従って、町長職を辞してですね、「戻れない」という事をずっと続けていきたいと思っているんです。
「戻す」のも、私は私の手で戻したくないと思うんですよ。
責任持てませんから。

25年後の双葉町の姿を見た時に、私は責任を持てませんから。
まだまだ、もっと多くの町民を県外に今は出すべきだと思っていますから。


福島市での町政懇談会239
みなさんからみますと、ここのこの席に町長がきていないのが非常に不自然に見えると思います。



<福島県双葉町>井戸川克隆町長 体調不良を訴え入院

毎日新聞 1月20日(日)20時0分配信


 東京電力福島第1原発事故で埼玉県加須市に役場ごと避難している福島県双葉町の井戸川克隆町長(66)は20日、宿泊先の同県郡山市のホテルで「頭が重い」と職員に訴え、市内の病院に入院した。意識はあり21日以降に検査するという。

 町によると、町長は19日に同県いわき市で開いた町政懇談会に出席し郡山市に宿泊。20日朝、体調不良を訴えた。20日に福島、郡山両市であった懇談会を欠席し、井上一芳副町長が代理出席した。21日の加須市での懇談会も代理出席する予定。

 双葉町では昨年末、不信任決議を受けて町長が議会を解散。今月24日に町議選が告示される。【神保圭作】
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01.25
Fri
ーー追記1月26日ーー
パブリックコメントが「延期になった」と書きに書きましたが、
実は・・・多治見市と土岐市の2カ所でやっていたようです。
多治見市が2/14まで 土岐市は1/31までということですので、
私が最初に見たのは土岐市のパブリックコメントだったかもしれません。

土岐市は1/31までで専用フォームはこちらです↓
【土岐市パブリックコメント意見等提出専用フォーム】

また、「核融合研究所 核実験反対運動に関するまとめ(最新版)」
↑こちらのブログに、署名や公聴会(多治見市2月7日(木)19:00多治見市文化会館)の事など
詳しく書かれています。

ーーー追記ここまでーーー 





岐阜で核融合の実験が行われることについてのパブリックコメントをしているという話がありました。
内容がとても難しく、応募期間も半月余りしかなかったので、「困ったな」と思っていただけでしたが、
このパブリックコメントの提出期限が延長(締め切り1月31日→2月14日)になりました

自分で少しでも理解できるように順を追って調べてみました。


ーーー

先ずはパブリックコメントの募集のページから

案件名
核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書等の締結について

募集期間 平成25年1月15日~平成25年2月14日  

■ 募集の趣旨、概要
核融合科学研究所の研究施設(土岐市下石町地区内)の周辺環境の保全に努めるとともに
市民の安全を確保し、関係自治体と核融合科学研究所の責務を明らかにするために協定を締結するものです。
また、重水素実験の開始に当たり、
あらかじめ確認しておくべき事項を協定書と同じ効力を有する覚書として締結します。
 
お寄せいただいたご意見は、整理したうえで公表いたします。
ただし、個々のご意見には直接回答はいたしませんので、あらかじめご了承ください。


核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書等の締結
および重水素実験の同意に対するパブリックコメントの募集

1 募集期間 平成25年1月15日(火)~2月14日(木)

2 概要
研究施設の周辺環境の保全に努めるとともに、市民の安全を確保しかつ不安を払拭し、
関係自治体と核融合科学研究所(以下「研究所」とします)の責務を明らかにするなどの理由から
協定を締結するものです。
 
また、D-D実験を含む重水素実験の開始に当たって
あらかじめ確認しておくべき事項を協定書と同じ効力を有する覚書として締結します。

3 核融合科学研究所等の説明
核融合とは、
2つの原子核が原子核の間に働く反発力に打ち勝って1つに融合し新しい原子核が生まれることであり、
将来の代替エネルギーの1つとして現在研究が進められています。
研究所は、核融合科学に関する総合研究を推進することを目的に設立され、
全国の大学の研究者に開かれた大学共同利用機関です。
また、大学院生の教育を行う大学院大学でもあります。

重水素実験は、重水素を燃料として超高温(1億℃以上プラズマを生成する実験です。
なお、この重水素実験には反対の意見も出されています。

4 これまでの経緯
1.多治見市、土岐市、瑞浪市(以下「3市」)は、平成23年3月11日に起きた東日本大震災を契機に、
市民の安全および周辺環境の保全を一層確保できる協定内容であるかを再確認することとし、
協定締結について慎重に検討、調整を行ってきました。

2.研究所も市と同様の危機感から平成24年2月に安全管理計画を見直し、
同年7月から8月にかけて市内13校区14会場で市民説明会、
同年10月区長会および市議会全員協議会でそれらの内容を説明しました。

3.今年度に入り、研究所に対して
滝呂地区から重水素実験に反対しない旨の書面が再度提出されるなどの状況を見る限り、
かつてのように研究所の研究活動に反対するような態様は見られない状況であると判断しました。

4.市議会・市民の意見を踏まえ、
今年度内の協定および覚書の締結並びにD-D実験を含む重水素実験に同意するよう現在調整しています。

5.なお、協定書(案)および覚書(案)の内容について3市で再度検証し、
また、研究所による安全管理計画見直しを踏まえ、平成23年2月公表の覚書(案)に文言を追加しています。


ご意見の提出方法 窓口への書面の提出、郵便、ファクシミリ、電子メール
ご意見の提出先とお問い合わせ先

企画部企画防災課企画調整グループ / 担当:内山
電話番号:0572-22-1111(内線1413)
FAX番号:0572-24-0621
Eメール:kikaku@city.tajimi.gifu.jp


D-D実験を含む重水素実験開始の同意書(案)

核融合11

D-D 実験を含む重水素実験開始について、
核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書第9 条の規定↓

核融合14

(D-D実験)
第9 条
丙(大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所)は、
D-D 実験の開始に当たっては、
甲(岐阜県)及び乙(土岐市、多治見市及び瑞浪市)の同意を得るものとする。

核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する覚書
核融合12



ーーー



まず、
核融合科学研究所周辺環境の保全等に関する協定書の第1条に

核融合13

3 丙は、トリチウムを使用した核融合実験は行わないものとする。」と書いてある事を知った上で



D-D 実験ってなに?



核融合科学研究所 の 公開質問状に対する回答書 2004年1月16日より

(4)トリチウムと中性子の発生量について
1 D-D実験によるトリチウムの年間最大発生量を1.5キュリー以内に抑制するとした理由について
調停委員会の場において、申請人側の
「(受忍量として)中性子及びトリチウムの発生量を計画の10分の1まで下げる。
または、現在の日本原子力研究所での発生量を超えない範囲ということを検討している」との意見を踏まえ、
研究所においてこれを基準として検討することとなり、真摯な検討の結果、以下の工夫により、
日本原子力研究所のJT60並の基準をクリアできると判断し、当初計画を譲歩して受諾しました。
即ち、10キュリーを予定していた最終年の実験を3年間に分けて行えば
実験結果を入念に解析して解析結果を次年度の実験計画に活かせること、
また、中性重水素粒子入射加熱装置運用の短期集中化を図ること等によって、
当初計画と同等な成果が得られると判断したためです。



ーーー


私には難しい事はわかりませんが、
こちらの説明からD-D実験によってトリチウムが発生する事は確実で、
しかも単位がキュリーという大きなものである事が分かります。
また読んでいくと「記」の部分に重要な事が書いてありそうなので転記しておきます。


ーーー



標準D-D実験
イオン温度、電子温度        5,500万℃(今回は1億℃以上と書いてあった)
密度                47兆個/cc
中性重水素粒子入射加熱装置パワー  2万キロワット
中性重水素粒子入射加熱装置加速電圧 250キロボルト
放電時間              10秒

トリチウムの年間平均生成量について
調停案に従って、最初の6年間のトリチウムの年間最大発生量は1キュリー
中性子は2.1×1019個以内で、
残り3年間の年間最大発生量は1.5キュリー
中性子は3.2×1019個以内となるように実験を行う予定です。

D-D実験1回10秒間で発生箇所の中性子線量は500シーベルト」について
変更ありません。
この値は、 に示した標準D-D実験を1回行った場合にプラズマ発生箇所に生じる中性子線量です。

(5)「周辺環境に影響を及ぼすおそれのある事態」とは何かについて

調停案に書かれていますように「地震等災害の発生その他」と考えております。
このような事態が発生した場合には、調停案に沿った措置をとります。


(6)中性子により発生する放射性物質と放射性廃棄物について

新たに生成される放射性物質の放射能量についてこの資料には、いくつかの数字の誤りがあります。
例えば、その中で特に結果に大きな影響を与えているのが、
表2のヘリカルコイルのCo-60の値で二桁大きな値になっており、
その結果、頂いた資料では、10年後の方が、放射能が多いという間違った結論になっています。
総括的な正しい評価としましては、
「10年後には全体でも1キュリー程度の放射能しかない」となります。
作業者の被ばくに関しましては、法令に従って管理していきます。

重水素実験後のヘリカル装置の構造材、
ヘリカル装置本体室のコンクリートの取り扱い及び放射性廃棄物の最終処分について


ヘリカル装置の構造材は、低レベル放射性廃棄物です。
1年以上の冷却期間後、再利用が可能なものは再利用します。
それ以外の部分は、低レベル放射性廃棄物として敷地内に保管した後、
日本アイソトープ協会に処理を依頼する予定です。

ヘリカル装置本体室のコンクリート中の放射能は、
10年後、元々コンクリートが天然に持っている放射能のレベルに戻ります。
万一、本体室を解体して、放射性濃度の高い部分が残った場合には、
その部分だけ低レベル放射性廃棄物として敷地内に保管した後、
日本アイソトープ協会に処理を依頼する予定です。


(7)調停案では、D-T実験は将来にわたって禁止、
D-D実験に伴い必然的に起きるD-T実験容認していることについて


D-D実験重水素を「燃料」に用いる実験、
D-T実験重水素とトリチウムを「燃料」に用いる実験と世界的に認識されており、
研究所の行うD-D実験に伴い派生的に僅かに起こるD-T反応は、
D-T実験ではないことをこれまで調停委員会の場において説明してきました。
このことが調停委員会において認められたもので、
調停案は、D-D実験は容認し、D-T実験は本件地域で禁止としており、矛盾していないと考えます。

ーー


核融合科学研究所に下記のような計画書がありました。震災後の改訂版です。
178ページありますが、ちゃんと読むと勉強になりそうです。(今、ざっくり見てみました)

大型ヘリカル装置における重水素実験の安全管理計画<改訂版>
安全管理計画<改訂版>  平成24年2月
より


重水素実験中に発生するトリチウム P39
LHD実験時および放電洗浄時の真空排気ガスは、
核融合科学研究所が開発した高分子膜を使った除去装置でトリチウムをリアルタイムで除去する。
しかし、実績がないことから、
実績のあるモレキュラーシーブを使った従来型の装置も設置し、互いに切り替えて使用できるようにする。
従来型は、サージタンクに真空排気ガスを一次貯留後、一定流量で連続処理をする。
この方式では、トリチウム取扱施設で実績のある触媒酸化装置と
モレキュラーシーブ吸着塔を組み合せた除去装置を用いてトリチウムを除去する。
両方式とも性能として95 %以上のトリチウム除去率が達成されているため、
年間のトリチウム放出量としては3.7 GBq以下を十分確保できる。
捕集できなかったトリチウムは、水の形態で空気中に放出されるため、排水には含まれない。
捕集されなかったトリチウムは
研究所の管理値 0.0002 Bq/cm3 3ヶ月平均(法令値:0.005 Bq/cm33ヶ月平均)以下であることを確認の上、
排気塔から放出される。
回収したトリチウム含有水は、日本アイソトープ協会指定の容器に入れて保管し、
定期的に日本アイソトープ協会に処理を依頼する。
また、次節のメンテナンス中に回収されるトリチウム含有水も同様に、
日本アイソトープ協会に処理を依頼する。

トリチウムの除去方法 P55
核融合19

トリチウムの回収率95% P58
パージ空気流量として300 Nm3/h を想定し、年間のトリチウム排出量を55.5 GBq、
除去装置での回収率を95 % とした時のトリチウム濃度バランスの評価例を示した。


(※年間排出されているトリチウムの55.5 GBq、の量の大きさが私にはよく想像できない)

保管容器 P61

核融合20

トリチウム含有水の搬出計画 P64
トリチウム含有水は、前述のように、保管容器にいれてRI保管施設に保管する。
日本アイソトープ協会への引き渡しは、この容器でもって行われる
核融合21
アイソトープ協会が指定する場所まで配送←指定場所が不明

他、トリチウムの人体への危険や作業員の被ばくについても書いてあります。




ーーー



全くの素人で核融合に関してはほとんど無知な私がなんとなく分かった事は
最初の第1条で禁止している「トリチウムを使用した核融合実験は行わないものとする。」という、
この禁止されている核融合実験はトリチウムを使用したD-T実験といわれるもので、
今回のパブリックコメントの「重水素実験の同意」の重水素実験は、
トリチウムを使用せず重水素同士をつかったD-D実験といわれるものだという事。

そして、D-D実験であっても、実験をすればそこからトリチウムが自然発生するという事。
トリチウムが発生するがゆえにD-D実験をしていても結果的にはD-T実験と同じ現象が起きるという事。

「D-T核融合を起こしてしまうと、大量の中性子が出てくる」
「トリチウムは水素なので環境に出たら回収する事は全く出来ない」
などの問題がある事は、たね蒔きジャーナルなどの小出先生の話から知っていました。(続きを読むに抜粋)



そして、思った事は、トリチウムはもちろん、論外で危険だしつくりだして欲しくはないけれど、
1億度以上の温度って、な…なんなんだろう?
ちらっと考えてみただけでも怖い。1億度の温度を人間が操る事が出来るとは思えない。




あれ(。◔‸◔。)??太陽は何度なんだっけ?


学研なぜなぜ110番に答えがありました
太陽の温度は何度くらいなの?
太陽の表面の温度は、約6000度です。
表面でも非常に高い温度をもっているのですが、内部はもっと高くなり、
中心部は約1500万度とされています。
この太陽の熱を、遠くはなれた地球で受けて、わたしたちは生きているのです。
おうちの方へ
太陽表面で一番温度が低いのは、約4400度の黒点です。
また、日食のときに見ることができるコロナの温度は100万度以上もあります。


つまり、見やすく数字を並べてみるとこんな事↓

核融合18
太陽の図は学研より




太陽よりも高温になるという、今回の実験をする予定の場所はこちら↓
核融合15

核融合科学研究所は森の中の様だけど、すぐ近くには住宅が密集しています。

核融合16

地形はこんな感じ
トリチウムは水の中に入ると水素なので全く取り除くことが出来ない。
そして、水道水の水質検査でトリチウムは調べられていない。
ここから水となって外へ出たトリチウムがどのように動いていくのかが想像できる気がする。

核融合17



パブリックコメントご意見の提出方法 
窓口への書面の提出、郵便、ファクシミリ、電子メール
ご意見の提出先とお問い合わせ先

企画部企画防災課企画調整グループ / 担当:内山
電話番号:0572-22-1111(内線1413)
FAX番号:0572-24-0621
Eメール:kikaku@city.tajimi.gifu.jp

電話とファックスじゃんじゃんして、
「いやだ」とハッキリ言い、分からない事はどんどん聞いちゃおう(○`ε´○)ノおぅ♪
黙っていると、
「かつてのように研究所の研究活動に反対するような態様は見られない状況」等と勝手に言われてしまいます。


続きを読むに核融合って本当はどうなの?小出先生の説明続きを読む
comment 6
01.25
Fri
【ペイフォワード環境情報教室】下地真樹先生2013年1月24日

「問題意識を高く持った住民活動」



阪南大学準教授の下地真樹先生をお迎えしております。
下地先生は大阪市の震災がれきについて、説得力のある抗議活動で、住民活動を支えています。
先生には「問題意識を高く持った住民活動」というテーマでお話を頂きます。


Sawada:
東日本大震災で発生しましたがれきにつきまして、「全国でがれき焼却しよう」という事がありますが、
その中で各地で反対運動が起きています。
こちらについての市民運動をされています下地先生にお話をお伺いしたいと思うんですが、
先ず、がれき焼却自体は何が問題なんでしょうか?


下地:
問題は大きく二つありまして、
「安全性と経済性の両面で問題があります」と

先ず、安全性なんですけれども、わりとこのがれきの話だと、
「燃やしてすぐに危険なのではないか」という話が多くて、
そちらもまだ分からない事が多いのですが注意はした方がいいと思いますけれども、
より重要な事は、環境省が考えている安全性の発想で放射性物質を取り扱う事が、
これから長年にわたってどんな事をもたらすのか?っていう事、そちらが大事だと思っています。

環境省は薄めてばら撒けば基本的には大丈夫だという発想で安全性を語っておりますので、
私たちとしては環境を出来るだけ綺麗にして、危険なものをばら撒かないでいかないと、
長期的には非常に問題が大きいと考えております。
そうした点から、今回の政策はとにかく止めるべきと。

二つ目で経済性なんですけれども、
これは誰でも思いつくことだと思うんですが、がれきの広域処理は輸送費がかかります。
ですから地元で処理できるならば、わざわざ輸送費はかけない方がいいというのは、
これは当り前のことなんですね。
ところが今回、がれきの量がどの位あるのか?といった推定をしたりしていますけれども、
その誤差が非常に大きかったりですね、
また広域処理を是が非でも進めたい環境省がこのデータをなかなか出さないとか、
そういった問題がありまして、

本当に必要なのかどうか?が良く分からない。

必要でないんだとすれば、輸送費を掛ける無駄使いは
却って被災地にとって財源圧迫というマイナスをもたらすんじゃないかという事でですね、
非常に問題が大きいと思っています。


Sawada:
そうですね。
そういった中で各地で今反対が起きてはいるんですけれども、
形骸化した住民説明会というようなところで、
実際なかなか、しっかりと反対が出来ていないというところがありますけれど、
下地先生は大阪で活動されてて、どんな心得を持ってやっていたらいいと、
なんか、今やられていて反省点もしくはアドバイスなどありますか?


下地:
そうですね、ま、決めるのは相手なので、
「私たちは力が無い」という事を確認することから始めなければいけません、やっぱり。


Sawada:はい。


下地:
どんなに正しい事を言っても、もうとにかく「聞かないんだ。やるんだ」と決めれば、
相手は「やれるしやります」と。
でも、でもだからと言って、話したり反対したりすることに意味が無い訳ではないんですね。
いろいろと悪あがきをしながら、人と人とのネットワークが出来ていって、
その中でいろんなアイディアも出てきます。
で、また情報も集まってきますし、非常に重要な、
止めるために重要な運動がその中から生まれてくることもあります。

で、まだ結果は出ていないんですけれども、今大阪で取り組んでいるのは、
住民監査請求というのをやっています。
その取り組みが今もあるんですけれども、
で、住民監査請求の肝になっているのは、
がれきの量がハッキリしないのであれば、本当に必要か分からないよね。
なのに遠くまで運ぶとしたら、それは無駄使いだから、法律に違反しますよね
」というところは、
今追及しているところです。

で、自治体というのは、
「最小限の費用で最大の効果をあげ根場ならない」という事が法律上で決まっていますので、
私たちの方が
「実際により安い方法、よりコストが低い方法があるのに、
こういう無駄使いを伴うような広域処理をわざわざやるのはおかしいんじゃないですか」
という事を突き付けた時に、場合によっては法的責任を問う事も出来るかもしれません。

一応それは今は追及しているところで、でもこれだけ、これだけというか
「それは法的に強制力があるから止まるか?」っていうとそういう物でもないんですね。
やっぱりそういう物の中には「無駄使いする」っていう事があって、
無駄使い、役に立たない事にお金を使うっていう事は、普通はよくない事ですよね。
他に手段があるのならば現地の人達のためにも、それ以外の大阪その他全国の人のためにも、
より良い手段を取るべきだと。

ですからそういった事が反対運動の中で見えてきて、発信されて、多くの人がそれを知るようになれば、
やはり権限を持つ人といえども、どうしてもそれは「なかなかできない」という所に
最後は追い込むという事も出来るんですね。

どうしても。

ですから、私たちは無力であることを諦めずに、
しっかりと考えて発信して行動していくという事が大事だったと思います。
実際に力が無いからこそ、
実際に力があってしまうと、他人を無理やりいう事を聞かせてやってしまえという事になりがちですから、
力が無いからこそ私たちは考える機会が持てるという、位のものだと思いますので。


Sawada:
わぁ~、いいですね。
いろいろ知れば知るほど、
「何か思いを形にして行動していきたい」と思っている国民はいっぱい居ると思うんですけれども、
なかなか実際出来ていないというか、
ま、出来ないんじゃないかと諦めてしまう事の方が多いと思うんですけれども、
そういった意味では、
先生のところもみなさんがだんだん集まってくる中で、情報が共有されて、
さらに新しい知恵が出てといったところで今活動が膨らんできているという感じなんでしょうかね?


下地:
皆さんやっぱりいろいろ、気恥ずかしいというのが先に立ってなかなか動けないと思うんですね。
身近な人に話しかけるのも、
こういう社会問題にかかわる話をするのは、なかなかしづらいという人は多いと思うんですけれども、
そこのハードルをやっぱり一度超えて、
その場で相手を自分の意見に同意させようとかあんまり無理に考えずに、
最小限の情報をドアをノックするように与えておくと。

そうすると聞いた人は別れた後もその事を思い出したりする訳ですよ。
そうすると、何回かのやりとりをしているうちに少しずつ気になっていくとかですね、
その人も意見を持つようになるとか、そういうものなので、
慌てずに周囲の人に時々、小さなサイズのメッセージを送るっていう事を繰り返すのが大事だと思います。


Sawada:
そうなんですねぇ。
そうすると、基本は「安全性に対して疑義がある」という事で訴えていくながらも、
だんだん手法としては「無駄使いじゃないか」とか、いろんな手法がだんだん生まれてきて、
何らかしら形になってきて、
それが結果的に大きな流れが止められればというような、今流れなんでしょうかね。


下地:
そうですね、全国的にもがれきが実際よりも随分少なかったという所で、
止まっている所がどんどん出てきていますから、
大阪もこのままの流れで止めたいですね。


Sawada:
そうですね、わかりました。
また全国のみなさん、
「思いは持っているけれどもなかなか行動に移せない」という国民の方が多いと思いますので、
是非先導していただければと思います。


下地:いえいえ、もう、むしろ引っ張っていただいているような感じなので。

Sawada:そうなんですか、じゃあみんなで頑張るということなんですね。

下地:はい。

Sawada:是非今後ともよろしくお願いいたします。

下地:よろしくお願いいたします、どうもありがとうございました。



Sawada:下地先生には本番組の住民活動コースの主任講師として、これからもご登場を予定しております。





comment 2
01.23
Wed
【ペイフォワード環境情報教室】130122茂木透先生Vol.014


<本日のテーマ>
地下探査による防災をテーマに、活断層調査について





Sawda:
北海道大学大学院理学研究院教授であり、地震火山研究観測センターの茂木透先生をお迎えしております。
茂木先生は北海道を中心に地震予知の研究などをされています。
先生には「地下探査による防災」というテーマで、活断層調査についてお話しいただきます。


地下探査で見えない部分を見る

Sawada:
前回は地震予知という部分でお話を頂きましたが、
今回はご専門であります「地下探査による防災」というようなテーマでお話しいただこうと思います。
地下探査というところですけれども、
ちょっと素人には聞きなれない言葉ですけれども、
具体的にはどういうような内容で地下探査というのはされているんでしょうか?


茂木:
「地下探査」というのはですね、字のごとく地下を探査する、調べるという事ですけど、
私たちの目というのは1cmの深さにコインが埋まっていても見えない、地下が見えないんですね。
だから、大事なものを埋めておく時に埋蔵金なんていうものもありますけれども、
私たちの目が見えないので、なにか他の技術を使ってですね、
地下を見よう」という技術の事を言います。

それで、どうやって見るか?という事ですが、
普通使われているのが、まず、
地震波を発生させる
「地震を起こす」と言うと変に思われる方がいるかと思いますが、
たとえば、地面を叩くんですね。
そうすると振動が伝わります。
それはずーっと、強く叩けば地下深いところまで達します。
それで、地下に硬い岩、軟らかい岩があると、その境界で地震波が反射してくるんですね。
その反射してくる時間をはかる事によって、
地下のどのぐらいの深さにそういう硬い岩があるか?とか、
軟らかい岩との境界があるか?とか、そういう事が分かります。


それからもうひとつの方法は、地面から電気を流します
そうすると、電気抵抗の低い場所ですね、
たとえば水が多い場所とか、そういう所があると、そこは抵抗が低いですから、電気が沢山流れます。
地表で電圧の分布みたいなものを測ると、
地下にどういう電気抵抗の低いものがあるのか?
そういうことが分かるという事が知られています



Sawada:まさに破壊して中を見る訳じゃなくて、非破壊で見るというような調査なんですね。


茂木:
地表から地震波や電気を送って、地下の様子を知ると。
私たちの目で見えない地下の様子を知る。
こういう方法を我々は「地下探査」と言っています。

Sawada:
その「地下探査」の技術を使いました防災ということなんですけれど、
具体的にはどんな形なんですか?


茂木:
地下探査というのは元々、
石油資源であるとか、金属資源であるとか、そういうものを、
これも地下深くに埋まっていますが、そういう物を調べる技術として発達してきたんですが、
最近は非常に技術のレベルが上がってきまして、細かい事まで調べられるということで、
たとえば活断層によって生じる地層のズレですね、
こういう、1枚1枚の地層のズレというものが、
地下でのそういうズレというものが分かるようになってきました。


それからたとえば、我々人間が安全に暮らすためにですね、
たとえば川の横にある堤防ですね、それを我々はつくってきましたが、
堤防というのは、皆さん見ると一様に堤防ってつくられているように思いますが、
やはり老朽化が進むと、中には水が浸みていて、
堤防の中の土が崩れているとか、そういうところがあるんですね。
だからそういう所を、
地表から地震波を送ったり、電気を送ったりして調べる事が出来るようになってきています。


Sawada:
ワァ~
そうすると、堤防なんかは、表面はコンクリですけど、後は盛土になってて、その大多数が土になっていると。
見えない所ですね
あの、震災の影響なんかでこういうような盛土も影響をされてるんですか?


茂木:
一昨年の東北太平洋沖地震の際には、
約、堤防、河川堤防が2000カ所位のところが被災したという話を聞いています。

Sawada:
ああ、そうですか。
それを具体的な何か次の防災に、災害が起きた時にやっぱり被害を大きくするような要因になる


茂木:
目で見て完全に壊れてしまったところはいいんですけども、
逆に、「表面上何も変わっていないのに地下だけ壊れている」という所の方がもっと問題ですね。
次の時にたとえば、台風がきたり、大雨が降って河川の水位が上がったときにですね、
そういう所が弱点となって、堤防が決壊して、
川の近くに住んでいる方とか、田畑や住宅を押し流すと、
そういった被害というのが生じる可能性というのがあるんですね、


Sawada:
そうしますと、大きな地震の後とかになりますと、
ある程度密集地であるとか、必要だと思われる所に、
こういう地震の災害を大きく防ぐ意味の減災という位置づけで、
こういう調査というのはやっぱり必要なんですね。


茂木:
あの、地震の後だけじゃなくてですね、
昨今問題になっていますけれど、日本は高度成長時代、今から50年ぐらい前から始まった高度成長時代に、
堤防だけじゃなくて、トンネルであるとか、道路の盛土であるとか、
そういう、いわゆる社会インフラが急速に発達したわけですね。
それがまさに50年を経て老朽化している訳ですね。

だから、地震とかが無くても、その老朽化によって痛んでいるところという事があるわけですね。
それも、「目で見えて痛んでいる」ならいいんですが、、
表面は何でもないのに中身が、地下の深いところで痛んでいると。
こういうものをいかに調べるかという事が、やはり重要になってくるんですね。
そういう潜在的なと言いますか、地下にある危機ですね。
こういうのを調べることが、非常にこれからの安心安全という意味では重要になってくるかと思います。



原発の活断層調査方法は片手落ち

Sawada:
そうですね。
それでお話を聞いていて活断層の部分ですけれども、
今福島第一原発を受けてですね、再稼動その他、
大飯の再稼働、東通等、調査等が始まっていますけれども、
この中でもちろん規制委員会の方で「活断層を調べる」というところでお話が出ていますが、
一方でですね「、活断層を調べるのに本当の専門家が入っていないんじゃないか?」
なんていう表現をされる時があるんですが、
この、今先生がおっしゃった地震波を使う、もしくは電磁波を使うといった、この非破壊検査による手法と、
今実際に取られている手法との違いって何かあるもんなんでしょうか?


茂木:
いま、「原発の敷地内に活断層があるかないか?」という調査が盛んに行われていますが、
その調査は地表に大きな溝を掘ってですね、実際に断層が活動しているかどうか?ですね。
40万年より以前にですか、活動しているかどうか?という事を
目で見て調べている訳ですね。

ところが、その…トレンチですからせいぜい深さ5m、どんなに行っても10m程度だと思うんですが、
そういう本当に地表近くの変異を調べている訳ですね。
もちろん地下で岩盤が地表近くまで達しているというそういう所は、
地表の変異と地下の変異が非常にそう関している場合が多いんですが、
そうじゃない、たとえば軟らかい地層が地表付近に存在するというような場合にはですね、
その地表付近で見える割れ目というのは、
地震によって動いた活断層のごく一部にすぎないこともある
わけですね。

活断層の本体と言いますか、本当に地震のもととなって動いている活断層っていうのは
少し違う場所にあるという事もあるんですね。
だから、必ずしも地表の露頭と言いますか、だけで判断するというのは、
場合によると片手落ちになるんじゃないかと私は思います。

実際にですね、主としてそういう地表の調査によって
日本には100何10ヶ所活断層があると言われてきて、
1995年の兵庫県南部地震以来、調べられてきましたが、
残念ながらですね、兵庫県南部地震もそうですけれども、
その後に起こった2000年の鳥取地震
2004年の中越地震
2005年の能登半島地震
それから2007年の中越沖
2008年の岩手宮城
どれをとっても調べていた活断層では起こっていないんですね。

つまり、そういう意味では地表兆候としては知られていない活断層がまだ沢山あるっていうことで、
実はそちらの中に現実に大きな地震を起こす活断層がある
ということですね。


Sawada:
そうなると、知られている所に今、原発が立地しているということでも危険ですけれども、
先ずは、その原発立地のところに本当にあるのか?どの程度なのか?っていうのは、
正直、今の調査方法だけでは十分甘いということなんでしょうね。


茂木:
はい。
だから、原発を調べる時に、周辺も含めて地下に本当に活断層が無いかどうか?
地表では見えないような活断層が無いかどうか?
ですね。
そういう調査はするべきだと思います。


Sawada:
そうすると、全て今ある50数基の原発についての部分については、やっぱり至急に調べて
「科学の英知を」とよく言いますけれども、
まさにこの安全な部分を保障する所については、
この部分は最新の手法を持って、専門家をもってやるべきなんでしょうかね?


茂木:はい、そういう事をすべきだと思います。

Sawada:
そうですか。じゃ、是非これを…
私たちは単純にですね、素人が聞くと「調査したのかなぁ」と
「過去の事の歴史を調べているのかなぁ」という所にまでしか思いは至らないんですけど、
やはり、手法があるんですね。


茂木:
なかなか、地下を正確に把握するっていうのは、最初に申し上げたように難しい事なんですけど、
最近非常に技術的にも進んできて、精度も上がってきたし、分解度も上がってきたので、
活断層の活動性を評価するのに役立つレベルに「地下探査」というのはなってきたと思います。


Sawada:
そうですか。
それに費用もそんなに高いわけでもないんですよね?


茂木:
はい。
結局地表の調査ですから、掘ったりしませんから、
ある意味では、環境にも優しいし、
費用も、メチャクチャ高いというようなものではないと思います。


Sawada:期間的にも短くなる?


茂木:
別に掘ったりなんなりしなくて、地表を荒さないでですね、
あまり荒さないで、地表にこう、地震計を並べるとか、地表に電極を打つとか、そういう程度で出来ますから、
ある意味じゃ、地主の方が許可していただければ、すぐにでも出来ると。


Sawada:
そうですか。
震災から約2年経とうとしていますけれども、それ以降、安全かどうか?
先ず根本に「地盤がどうか?」という話が出ている中で、
「ずいぶん調査に時間がかかっているなぁ」というのもありますけれど、
これはある種、やっぱり社会の目で監視して、
「こういう新しい方法でしっかりやって欲しい」というところを
私たちが見ていかなければいけないというところなんでしょうかね。


茂木:はい、そう思います。


Sawada:
そうですか。
分かりました。ぜひこういう先生の研究の地下探査の分野で、
なるべく可能な限り防災が出来るというような所が実現できればいいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

茂木:はい、どうもありがとうございました。



ーーー



前回の茂木先生のお話はこちら↓
【ペイフォワード環境情報教室】
「1週間後にM7が70%」と言われた時に、皆さんどういう行動をしますか?
12/28茂木透先生(文字おこし)






comment 0
01.22
Tue

東京・豊島公会堂 2012年12月22日(土)より文字起こし
http://youtu.be/On6RIEY5Nfw?t=1h39m53s


日本で原子力に夢をかけたころ、どんなふうに宣伝されていたか?
1954年7月2日という日の新聞の記事(毎日新聞)を一つご覧にいれます。
こうです。

さて、原子力を潜在電力として考えると、まったくとてつもないものである。
しかも石炭などの資源が今後、地球上から次第に少なくなっていくことを思えば、
この、エネルギーのもつ威力は人類生存に不可欠なものといってよいだろう。



こういう期待だったのです。
去年の福島の事故が起きてから、沢山の記者が私のところに取材に来るようになりました。
中には外国からの人達も沢山来てくれています。
そして外国の人達が私に聞く事は、一つ共通した質問があるんですけれども、それは、

「日本は被爆国なのに何で原子力なんてやるんだ?」
「あれだけ苦しめられているのに、何で原子力なんだ?」って聞くんですね。

でも「そうではないんだ」と私は思います。
「被爆国なのに」ではなくて「被爆国だからこそ」期待したんだ私は思います。

広島・長崎のヒバクシャと呼ばれている人達は、
長い間自分たちの苦しみを背負いながら、核兵器に対して反対ということをやってきてくれました。
しかしそのヒバクシャの人達は、原子力に関しては「平和利用だ」といってむしろ期待をかけたんです。
自分たちが受けたこんなひどい被害を「何とか希望に転嫁したい」と思ったのだと思います。
わたしもそうでした。

被爆国である日本だからこそ、原子力を人類の未来のために使わなければいけないと思ったんです。

しかし、初めに聞いていただいたように、原子力の資源であるウランは貧弱で、
化石燃料が無くなる前に無くなってしまうというものでした。
ですから、期待そのものが間違えていたのです。

さらにこの新聞記事の後半をお見せします。こうです。


(中略)電気料は二千分の1になる

ーザワザワー

なったらいいですけどね、
当時は電気代が「値段がつけられないほど安くなる」と言われていました。
でも、そんな事には全然ならないで、
日本はすでに世界一電気代が高い国になってしまいました。

そしてさらにこの新聞記事はこう続きます

(中略)原子力発電には火力発電のように大工場を必要としない、
大煙突も貯炭場もいらない。
また、毎日石炭を運びこみ、たきがらを捨てるための鉄道もトラックもいらない。
密閉式のガスタービンが利用できれば、ボイラーの水すらいらないのである。
もちろん山間へき地を選ぶこともない。
ビルディングの地下室が発電所ということになる。


「やってくれよ」と思いました。

―笑ー

東京電力の地下に原子力発電所を建てたらいいんです。

ー拍手ー

国会議事堂に原子力発電所を建てたらいい。
でも出来なかったんです、そんな事は。
みんな過疎地に押し付けるという事をやってきた。
本当にバカげたことをやって来たと私は思います。


ーーーー


私は豊島公会堂での講演を書き出している途中で、
原発立地の敦賀市でも小出先生が講演をされているのを知り、そちらの動画も拝見しました。
そこで、一番驚いたというか・・・・
「1954年7月2日の毎日新聞の記事の部分」で
東京豊島区と敦賀市とで客席の反応に大きな違いがありました。
ほとんど同じ内容を話されているのに、
東京では、拍手や笑いなどが起こったのに対し、
敦賀市では、咳一つする人も無く、しーーーーんと、小出先生の話を聞かれていました。

両方の地域での客席の反応が大きく違ったこの瞬間に、
電気を使っている大都市の人々と、原発立地自治体の人々との、なんと言ったらいいのか…
原発に対する向き合い方っていうのか、
原発のあり方についての考え方っていうのか、
直接間近に原発がある事の命への脅威と言うのか、
本質的なところに、大きな違いがあるんだとあらためて感じたのです。
私は電気を使っている東京側に住んでいます。
豊島公会堂の講演を先に聞き書き出し始めていましたので、
電気料金が2000分の1になり、ビルの地下でも原子力で発電できるというくだりでは、
客席と一緒に笑いました。


けれど、敦賀市の講演で同じ場所になった時の客席の静けさに私は「ドキッ」としたのです。



リンクをクリックしていただくと、
東京と敦賀市それぞれ新聞記事を読み始めるところから、動画が始まります。
小出先生が話していらっしゃる言葉は違いますが、
是非この部分だけでも聞き比べていただけたらと思います。



ーーーー


東京豊島区 2012年12月22日 
http://youtu.be/On6RIEY5Nfw?t=1h39m53s

敦賀市 2013年1月13日
http://youtu.be/Arb5jlUDL0k?t=19m13s



敦賀市での講演内容一部文字起こし

「・・・・電気料は二千分の1になる・・・・・もちろん山間へき地を選ぶこともない。
ビルディングの地下室が発電所ということになる」という、こんな期待でした。

でも実際には原子力発電所は火力発電所に比べて小さくなる道理はありませんでした。
もちろんみなさん、敦賀原子力発電所に行かれた事があると思いますが、
誠に巨大な工場になりました。

美浜もそうです。
高浜だって、大飯だって、本当に巨大なものになってしまった。
そして都会には決して建てられないで、失礼ながら「過疎地」と呼ばれている所に押し付けられていました。

嶺南(れいなん)地方(福井県南部の若狭湾沿岸の地域)には15基もの原子力発電所が建ち並んで、
そこで発生する電気は90何%かが、関西に送られた筈だと思います。
私は大阪に住んでいますが、
大阪には決して原子力発電所を建てる事ができない。
ビルディングの地下室なんかにはもちろんできないという、そういうものだったのです。
誠に誤った考え方で、原子力というものに私たちが手を染めてしまうということになりました。
22:35








多分私は「国会議事堂の地下にでもつくればいいんだ」と言いながらも、
「つくれる筈はない」という思いが必ず心の底にあるから笑えるのだ


comment 3
01.21
Mon
小林 泰彦 VS 小出裕章

2013年1月19日千葉県柏市「東葛から問う」
放射線対策と原発の明日 
対談 (独)日本原子力研究開発機構 小林 泰彦 VS 小出裕章

45分ずつ二人が話す。
二人の対談30分間の後質問時間。
真実に迫るための重要な講演になっています。
皆様のお考えと違う内容かもしれませんがそれでも冷静にお聴きいただくようにお願いします。

01:55~小林泰彦 日本原子力開発機構
50:10~小出裕章 京都大学原子炉実験所
1:36:17~対談
2:02:26~会場からの質問



ーー小出先生、千葉県の汚染についての部分書き出しーー



柏2013011914

1:24:00
これがみなさんがお住まいの茨城県と千葉県の汚染地図です。
この青い所が1平方mあたり6万から10万ベクレル汚れている。
緑のくすんだところは3万ベクレルから6万ベクレル汚れているという所です。

分かって頂けると思いますがここが柏で、流山、茨城県の守谷がこの辺ですし、
阿見町なんかもひどい汚染地帯になってしまった

柏2013011915

つまりこれは放射線の管理区域なんです。
よろしいですか、
普通のみなさんは立ち入ることすら許さないという、そういう場所だったんです。

ここに、私のような人間が仮に入っても、
「水すら飲んではいけない」というほどの汚染をみんな受けている。
そういう状態になっているのです。

これは常総生協という生協の方が、
今日多分来て下さっていると思いますが、
大変な努力をして、汚染の調査を今日まで続けてきました。
その常総生協がこの近くのところで汚染を調べていって、
いったいどういう所でどのくらいの割合のところが4万ベクレルを、
1㎡当たり4万ベクレルを超えて汚れているかという事を調べました。

柏2013011916

2000件ぐらいだったと思いますけれども、それぐらいの土を集めてきて順番に測定していくという、
大変な作業だったと思いますけれども、
そうすると、たとえば柏の南部は約6割はもう管理区域です。
柏の北部は7割超えるところが放射線の管理区域で、
流山市なんていう所はもう8割を超える所が放射線の管理区域にしなければいけない
それほどの汚染を受けているという事が、市民の方の手で、すでに測定されているという、
そういう状態になっています。

1:35:28
今私たちに問われているのは、わたしはこうだとおもいます。
どこまでの危険を私たちが引き受けるか」ということで、その時には

自分に加えられる危害を容認できるか、
あるいは、罪のない人々に謂われのない危害を加えることを見過ごすかは、
誰かに決めてもらうのではなく、一人ひとりが決めるべきこと。


皆さんがお一人お一人考えて、
「どうしたらいいのか」という事をこれから考え、そして実行してほしいと願います。
おわります。


東日本の放射線管理区域~どのように日本が汚れたのか?~小出裕章氏12/22(内容書き出し)
東京の汚染~東村山と水元公園~小出裕章氏12/22(内容書き出し)



ーー<対談> 小林 泰彦 VS 小出裕章ーー

柏2013011913

1:37:50~
柏市 柳沢:
小林さんは遺伝子の損傷による発がんリスクに注目していらっしゃいます。
低線量で、出来るだけ余分なリスクは避けるべきであるけれども、
「1ミリシーベルトの基準については倫理的な値である」というふうにおっしゃっております。
「放射能汚染については数ある中の一つの害であって、食品やたばこの害の方が上の場合もある」
というふうにおっしゃっています。

小出さんは、法律に違反する、これは異常な事態であって、
「被害による健康被害それから被害による生活崩壊のどちらを選ぶのか」という深刻な問題に至っている。
というふうにおっしゃっていらっしゃいます。


1:39:05
柳沢:
小林さんのお話しの中で、事前に私たちがお出ししました質問で、
このあたりの放射線レベルについて、
小林さんはこのあたりのレベルについてどうお考えか?という所が
ちょっとお話が無かったような気がするんですが、
よろしいでしょうか?

柏2013011911

小林:
じゃあその点は、えーっと、柏市の市のホームページに出ている数字などいろいろ見て考えたんですけれども、
今私自身が、皆さんに「こうしたらいいですよ」っていうつもりで言ってもしょうがないわけで、
自分だったらどうするか?という事で考えると、
私だったら、もう全然気になりません。小さい子もそれでいいと思う。
もし、自分の家族がいてもそれは気にならない。
それは学問上の確信があります


そして、そうですね、私が配ったスライドの最後のところ、
被ばく線量の測定と公開という所、
これは今非常に市もやられているし、詳しい情報が出ている。
ただしこれから気を付けるべきことは、「どこが何ベクレル汚れている」っていうことよりも、
そうではなくて、「今住んでいる人がどれ位のシーベルトで放射線を受けているのか」
これを基準にし一人一人考えるのがいいと思いますね。

公共施設などは非常に低くなっていますから、全く問題ないと思います。
それから、通学路などで、もしところどころマイクロスポットと呼ばれているような所があったとしても、
そこをまたぎ越す時間、時間にすれば非常に短いので、
それから受ける線量というのは微々たるもの。
それよりも長い時間を過ごす子どもさんの寝室の窓のサンとか、屋根のトイであるとか、
そういう所の掃除の徹底でもう少し下げる事が出来れば、多分そっちの方が有効なのかな?
という気がしています。

柳沢:それに関しまして小出先生のご意見はいかがでしょう?

小出:
私は先程聞いていただいたように、
この柏を含めて広い地域が1平方mあたり4万ベクレルを超えて汚れています。
そういう所に私は「普通の人々が住むという事自体に反対」です。


出来る事ならばみなさん逃げて欲しいと思いますし、
本当であればその法律を作った日本国政府が責任を持って、皆さんをコミュニティーごと、
どこかできちっと生活できるようにするというのが私は必要だと思っています。
いま大地を汚している主犯人はセシウム134と137という放射性物質ですが、
1平方mあたり4万ベクレルのところにいれば、1年間で1ミリシーベルトになると思います。
避けることができません。
それだけでももう、法律が決めている限度を超えて被ばくをしてしまうという事になる訳です。

そして今、小林さんが言って下さったように、
そうではなくて局所的に汚染しているところもあちこちにあります。
そういう所をきちっと調べて、子ども達が接するような場所からはそういう汚染を除くという作業を、
これからもずっと続けなければいけませんけれども、

環境中で放射性物質は移動していますので、
ある場所を綺麗にしたと思ってもまたそこがしばらくしたら汚れてくるという可能性もありますので、
これから長い期間にわたってそういう作業を続けていって、
出来る限り子どもを被ばくから守るという事をしていっていただきたいと思っています。

柳沢:
では質問の2に移らせていただきます。
同じ原子力を学ばれていらっしゃるんですけれども、
お聞きになりましたようにお二人のご意見にはかなり差があるように思うんですけれども、
それに関しましてご意見がありましたら小林さん、いかがでしょうか?

小林:
まぁ、ご意見っていう事ではないんですけれども、
小出さんがお示しになった資料には科学的な間違いが多々ありますしね。
まぁでも、細かいことだと思われるかもしれない。
専門的には私は非常に気になります。
たとえば、ICRPがハムに値切ったという表現は、あれはおかしいですね。
DDREFのことをおっしゃっているんだと思います。
瞬時の被ばくに対して、緩慢な被ばくは2分の1から10分の1ぐらいの影響になるだろうという事は、
さまざまな科学的実験事実です。
そのなかで、一番用心深いところを取って2分の1をとるとか、
DDREFの値をとるというのが国際的な合意だというふうに思っています。

柏2013011912

小出:
えーっと学問的な誤りと言われてしまうと私としても言わなきゃいけないのですが、
DDREFという係数がありまして、
低線量で低線量率で被爆をした時には、
高線量、高線量率で被爆をした時の危険度よりもどれだけ少ないかというような事を表す係数です。

それをICRPは「2」という係数を使っていまして、
高線量の時よりも低線量は2分の1になるというような係数を使っているのです。
そして、今それは慎重な過程だとおっしゃったけれども、
先程聞いていただいた、ベイグという米国の委員会では1.5です。
確か小林さんの資料にもあったと思います。
むしろベイグの方がずっと厳しく見ているわけですし、
私は先ほど原爆被爆者たちの実際の疫学データ、人間の物を見ていただきましたけれども、
人間の疫学データはむしろ低線量の方が危険度が大きいということも示しているのです。
ですから簡単にDDREFという係数を使って、低線量のリスクを値切るということは、
私は正しくない
と思っています。

小林:
それは値切っているんではなくて、
えーっとじゃあ、先程今おっしゃった原爆被爆者データのところでお聞きしたいと思いますけれども、
低線量ほど1シーベルトあたりの過剰相対リスクが大きくなる。
この時のコントロールは何ですか?

小出:
これはだから、コントロールというか何キロごとの被ばくの基準がありますよね、
何ミリシーベルトから何ミリシーベルト。
そういうものを一番低いものから順番に積み上げていって、高いところまで、先程の図に示した通りです。

小林:これ、なにをコントロールに取るかで、そのデータも出ますよね。

小出:それは3キロエリアの集団だったと思います

小林:
そのコントロールの取り方で、もともと有意差が全然ないようなところ。
どれを1にするとどうなるか?という事にしてもあまり意味が無いと、

小出:
おっしゃるとおりです。
ただし、これは原爆という非常に特殊な集団を取っているのであって、
コントロールがどこまで正しいかというのは、それこそまた議論が起きてしまう、ということなんですね。

小林:
そのとおり。
だから、コントロールの取り方によって、逆に線量が低くなるほど
シーベルトあたりの過剰相対リスクが低くなるという結果も導き出せる。
つまり、どうにでも出せるという意味で、
本当に何が起きているのかという議論をするにはあまりふさわしくないと。

小出:
ですから、疫学というものは今小林さんがおっしゃってくれたけれど、統計学に基づいているわけだし、
どれだけの候補を集めるかという事で違ってしまう訳で、大変難しい学問だと思いますけれども、
やり方によっていろんな結論が出てきてしまうという、まだそういう段階にある訳ですね。

小林:それで私だったらこういう特定の見方だけを出すような扱い方はしないで、

小出:もちろんだからいろんな

小林:
医学データは結論が出せない状態である、
まぁ、ハッキリ言えばゼロから100ミリシーベルトの間は言いたい放題ですね。
何を言ってもいい領域になっている

しかもゼロと言っても、場所によって人によって違うわけで、
そこでこれ以上本当の事を知りたいと思ったらやはり、
メカニズムの研究で一つずつ解明していくしかないのかなぁと考えて、
そういうふうに今大勢の人が努力していますよという話を今日させていただきました。

(客席:安全だって言えないだろ!)

小出:そうですね、ですから疫学だけでは証明できないという

小林:そうです

小出:
範囲が必ずある訳で、そこでは実験もしなければいけないし、
モデルもつくらなければいけないという事になっている訳です。
ただしそれを全部踏まえた上でデイルにしてもICRPにしても、
低線量でも危険は直線的に存在し続けると考えるのが、科学的に妥当だと言っている。

小林:
そうですよね、それは全てのリスクについてそうですよね。、
絶対に安全という事は誰にも証明できない訳です。

小出:そうですね。

小林:
リスクはある。ただしその大きさをどうやって定量的に調べようか、
把握しようかという所が努力すべきところだと思います。

小出:そうですね。

小林:
普段の生活で感じて、生活の中ではリスクはあまり感じないわけですね。
まぁ、そういう日常バイアスというものがある。
たとえば今日ここに来られるのに歩いて来られた方、車で来られた方いらっしゃると思いますけれども、
縁起悪い事言って申し訳ないけど、
「帰りに交通事故に遭わないだろうか」とか、普通考えないですよね。
しかしそれはゼロではない、リスクは必ずある。
でも本当は皆さん日常生活の中でそういうリスクを何となく感じて
保険に入ろうか、どれぐらいの保険に入っておこうかとか、
あるいは飛行機で行った方がいいかな、列車の方がいいかな、という事を判断しています。
ま、そういう日常的な感覚を、日常的な感覚の中に、同じように、

(会場:ザワザワ)

板倉:会場からの発言は後でお願いいたします。

小林:信用しないと、特別なリスクで考えてしまうとね、比較はしにくくなるんじゃないかなと思います。


柳沢:
えっと、すみません、次の質問をさせていただいてよろしいですか。
環境中に今放射能がいっぱいある状態になっておりますけれども、
これはそんなに気にしなくてもOKと小林さんはおっしゃっているんですが、
そうしますとたとえばレントゲンでは、何回ぐらい浴びてもOKっていうふうに、


小林:いや、それはおかしいですよね、必要以上のレントゲンをしてもしょうがないし、

柳沢:
そうしますと今、この辺では
初めの頃は何日間に一遍ずつレントゲンを浴びているみたいな状況だったと思うんですけれども、
えー、何のメリットもなく放射線を浴びせられている状態ではないかと思うのですが、

小林:そうですね、おっしゃるとおりです。

柳沢:
そうですよね。
では、年間1ミリシーベルトというのは権威ある学者が認めていた世界的な基準だったと思うんですけれども、
これは急に20とか、100とかの数字が出てきているんですけれども、
ちょっと資料の方で分からなかった部分がありまして、
年間どれぐらいまでだと大丈夫、100という数字が小林さんの資料にあったんですが、
それは年間でしょうか?

小林:
あ、私の資料ですね。
これはね、年間ではなくまぁそう長くはない、何年も続く事は考えているわけではなくて、
その事故の直後のひとしきりという考え方です

別に年間とは決まっていません。
少なくてもある短い期間に100ミリシーベルト以上を浴びると有害疫が出る可能性が強い、
それも証拠がある訳ですね。
そこは絶対に避けたいという事で、
想定避難を含めてだれも100ミリシーベルトを超えないようにという事が、
最初の段階の措置になる、そういう考え方です。

発がんの影響もあるし、発がんリスクの増加も
最新の広島のデータだと、200ミリシーベルトから優位になりますけれども、大体そのぐらいという事です。


柳沢:
では次の質問です。
内部被ばくが軽んじられて無視されてきた歴史
あると思うんですけれども、それについてでは、小出さん。

小林:お話しした通りで、内部被ばく外部被ばくを、あ、先生の方ですか?どうぞ。

柳沢:小出さんから、

小出:
えーっと、内部被ばくも外部被ばくも同様に危険です。
どちらも安全ではなくてどちらも危険です。
ですから外部被ばくも避けなきゃいけないし、内部被ばくも避けなければいけません。
特に内部被ばくの場合は、

ま、外部被ばくというのは外にある放射性物質から被ばくをするわけですから、
逃げれば被ばくをしないで済むようになる訳ですけれども、

内部被ばくというのは体の中に放射性物質を取り込んでしまう訳ですから、
たとえばこれ(コップに入った水)が汚れているとすると(ごっくん)飲めば、
私の体の中に放射性物質が入ってしまう。

ですから、もう私はどこへ逃げてもそれと一緒に動いてしまう訳ですから、逃げる事が出来なくなります。
ですから、内部被ばくというのは大変コントロールが難しいという意味で、
出来る限り注意をして避けなければいけないと思いますし、
特に子どもに関しては汚れたものを出来る限り与えないという注意を私はして欲しいと思います。
特に学校給食であるとか、子どもが食べるという、そういうものに関しては出来る限り注意して、
汚染の少ないものを回すと、そういう方策を取るべきだと思っています。

柳沢:それに関してご意見がありましたら。

小林:
いや、全く同じ意見ですけれども、ただ、言葉の使い方でちょっとお願いなのは、
「安全か危険か」っていう分け方はよくないですよね。科学的じゃないし。
「汚染」というのも、それは放射線管理区域でその、
きちんとしつけられて作業をしてきたそのしつけの名残で、

「汚染していないところは全く綺麗か?」そうではないですね。
放射線管理での汚染というのは「あるはずの無いものがある」そういう汚染ですから、
放射性物質があるかないかとは関係が無い。

たとえばお水の中にわざと入れた実験用の実験に使っている放射性物質が混じった汚染ですけれども、
じゃあ、地球の大気の中で、宇宙船でつくられているトリチウムが入って、入っているんですけれども、
それは汚染か?と言ったらそれは言わない。
普通にあるものには言わない。

そういう所でなんか、必要以上に神経質になってしまう言葉使いは、
一般の人にお話しするのはどうかなと思います。

小出:
私はむしろ安全と危険を使い分けていないんです。
私は、放射線、放射能というものは全て危険だと言っている。
ただし、それは量によって危険の大きいものから危険の小さいものまで、ずーっと続いているのであって、
「安全はむしろない」と私は言っているのであって

小林:はい、それで結構です。

小出:危険という言葉は私は使っていませんから

小林:程度問題ですね。違いの程度問題。

小出:
そうです、程度の問題なんですけれども、
どんなに低いものでも危険があるという事をまず認めた上で議論をしなければいけないし、

小林:もちろん

小出:はい。

柳沢:
次の質問ですが、科学というものについてちょっとお伺いしたいんですが、
科学というのはなんだというふうに思われるでしょうか?
科学者としてどういうふうにあるべきだと思われるでしょうか?
科学から誘導される利益と人の健康リスクをどのように思われるでしょうか?

それについて小林さんから

小林:
はい、科学には二つの役割があると思います。
一つは、人間の生活を安全に豊かに便利にする科学。物理的な心ですね。
もうひとつは訳の分からない不安、恐ろしい事、理解できない事を減らして、心の平穏と言いますか、
あ、わかった、知らない所が分かった。
「だんだん知っている世界が広がった」という、そういう喜びのもとにですね、
そういう営みで。
で、世の中で、この複雑な世の中で、「物事をどっちにしたらいいだろう?」と決めて、いろいろと迷う時に、
一番多くの人が納得できる物事の決め方が、科学の実験で明らかになって、
「ああこういうだ」と思って決めていく。
そういう事なんだろうと思います。


小出:
それは、その通りだと思います。
ただし、科学というのは要するに、
自然、世界というものが、どういう姿なのかという事の真実を知りたくてやっているんですね。

で、長い間科学をみんな、沢山の人が関わってやってきた訳ですけれども、
「知れば知るだけまた分からないものが広がってくる」という、
そういうのが科学という場所の世界でした。
だから、科学というのは非常に大切なものです。
わたしも科学に携わっている人間としてそう思います。
人々を平和に、そして豊かにするというためにも大変力を持ったものだと思いますけれども、
でも「科学は万能ではない」のです。
必ずいつも「分からないものがある」というのが、むしろ科学の本質になっているわけで、
「全てがもう分かってしまっている」というふうに、科学に携わる人が思ってしまって、
「自分たちの判断が必ず正しい」と思いこむようなやり方は間違いだと、私は思います。

小林:もちろんそうですね、誰も反対しないと思います、科学者ならば。

柳沢:
日経新聞にですね、ある原発が非常に問題、
地下に断層があって、という事が発表されたと。
しかしそれは、新聞の中では
これは科学的な事実であって、経済的には別なんだ」という書き方がしてあったりして、
なかなか、科学の先生のお二人の前で、科学というのは本当に、あの、今軽んじられているというのか、
別の視点から物事が動いているという事がすごく不思議なような気がしております。

で、今日は放射線の話ということで、小出さんは原発の事をお話しされましたけれども、
皆さんもぜ小林さんにもそこら辺をどのように思っていらっしゃるのか、
あのー、お聞きしたいと思うんですけれども、
やはりダメでしょうか?
今日はダメという事でしょうか?

小林:なんですか?

柳沢:
原子力の今後についてどういうふうに思われるか?ということについては、
お話はいただけないでしょうか?

小林:
ああ、そうですね、
いやぁ、あんまり素人の国会談義をやってもしょうがないですけれども、
原子力発電をどうするか?という事については、私は多分
国のエネルギーをどうするか?っていう事に意見を持っている人や、
電力供給をどうするか?っていう事のテクニカルが分かっている人も一緒に交えて議論をしないと、
多分、私と小出さんだけだと素人談義になって、終わるのかな、と思いますね。

小出:フフッ・・・

柳沢:
ま、本当に今日の講演会は、ここ柏市というのは首都圏の入り口で、
で、電気も、福島の方から来ている電気も使いながら、
それで放射能が下りてきてしまって、ホットスポットになったという、そういう場所なんですよね。
ですから、本当に今日の講演会は、そういうとても、
あの、大きな意味のある講演会だというふうに思っているんですけれども、
では、どうしましょうか。

小林:ひとつ私から小出先生に質問いいですか?

柳沢:はい、どうぞ。

小林:
最後のところのスライドに書いてありました、
「一人一人が決めるべきこと」というのは全くそうだと思うんですけれども、
この地域の子どもたちの健康を守るために、具体的に今どうするのが一番いいと、

小出:
えー、本当の事を言えば、子どもを中心としてこの地域から逃げる事が正いと私は思います。
ただし、さっきもそれも聞いていただいたけれども、
逃げるという事、その事自身が猛烈な苦難を伴ってしまうので、容易なことではありません。
それで今現在人々がこの地域で生きているわけだし、
子どもたちも生きている訳です。
私は何度も言いましたけれども、「子どもだけはとにかく被ばくから守りたい」と言っているわけで、

子どもが集中的に時を過ごす場所、学校の校庭であるとか、幼稚園の園庭であるとか、
地域の公園であるとか、あるいは人々が住んでいる、ま、ご自宅でもいいけれども、
子どもたちが泥んこになって遊ぶような場所の土はまずは剥いで欲しいと思っています。
ただ剥いだところで放射性物質が無くなるわけではありませんので、
それを今度はどこにどうするか?というような困難な課題がまた持ちあがってくるという、
でもやって欲しいと私は願っていますし、
それから内部被ばくを避けるためには、学校給食であるとか、
子どもがとにかく食べるものに関しては注意をして、
行政ももちろん一緒になって、子どもたちに放射能汚染の極力少ないものを回すと、
そういう対策をとって欲しいと思います。

小林:
私は少し違いますね、
基本的には良いんですけれども、放射線のリスクの事だけを考えるとそうかもしれないけど、
残念ながら、現実にはもっといろいろ、普段見えていないリスクがあって、
そちらの大きいリスクを忘れてっ目の前の小さな放射線の事だけに
とらわれると。

(会場騒然「えーっ」)

小林:
その「えーっ」とおっしゃった方はね、大きい小さいを比べる物差しが、違うんですね。
それは科学的なデータで比べないと、感覚で言っていてもしょうがないと思います。
ま、専門家はそういう事のために助言をする役割があるんだろうと思います。

たとえば、もし自分が住んでいたとしたら、
給食だったら、今の流通しているものの放射性物質の内部被ばくのリスクよりも、
圧倒的に食中毒の事を気を付けてほしい。


(「えーーーーっ」ざわざわ)

小林:
小さいお子さんを持っているお母さんはそうじゃないですか?
あるいは木のお金があれば、通学路で大きな車がビュンビュン通るところを
ひょっとしたら引っ掛かりそうになりながら行く。

柳沢:すみません静かにお聴きください、貴重な時間ですのですみませんが。冷静に。

小林:
いや、結構です。
意見を聞きたい方だけにお話をする事にしますから、押し付けませんから大丈夫です。




ーー会場からの質問ーー

2:02:26
柳沢:えーっとですね、それではそろそろ質問の時間にしてもよろしいでしょうか?

(※質問では無くご意見をおっしゃる方が多かったので、その部分はカットします)


Q:
人権を無視しても科学のメリットを生かされてもいいのか?
科学のメリットのために人権は無視されてもいいのか?


小林:
じゃあ、わたしから。
多分そういう質問にはお答えがずれていると思うんですけれども、
さっき私が伝えたかった事はこの場でこの後どうしたらいいのか?ということで、
汚されてしまってけしからんと、
腹が立つというのは当たり前ですよね。
完全に元通りにして欲しいと思う気持ちは当たり前です。自分だってそう思います。
でもそれが無理な場合に、じゃあどうするのか?っていう時に、
一番自分と子どもにとってベストな方法をさがす。
で、どれがベストなのか?
比べても分かりにくいところを図るための知恵が科学なんだろうと、
そういう事になると思います、今の話しのなかにも。

柳沢:小出さんはいかがでしょうか?

小出:
私からは特にお答えするような事は無いと思いますが、
科学は万能ではないし、科学が間違えることもあるし、
原子力というものをやってきたことも、私は間違いだと思っています。
それによって被ばくというリスクが新たに加えられてしまって、
被ばくというのはメリットは何にも無くて、害悪だけがあるという、そういうものです。
ですから今回の汚染というものは、全く正当化できないという、そういうものが生じている訳で、
今後そういう正当化できない行為をどうすれば防ぐ事が出来るかという事を考えてほしいと。
ま、科学も、そういうふうにきちっと考えて答えを出すべきだと思います。



2:07:40
資料の方にセシウム以外の存在とその危険、影響についてのことがあるんですが、
小出先生の方からはセシウムについての危険のお話はあったんですが、
それ以外の核種の危険度あるいは影響度というものについても非常に関心が高いので、
その辺もお示しいただけたら

小出:
みなさんが心配されている放射性核種はセシウムのほかにストロンチウム90という放射性核種と、
プルトニウムという名前の放射性核種だと思います。
それでよろしいでしょうか?
もしそうだとすると、
大気中に放出されたストロンチウム90の量は、セシウムの多分1000分の1だと私は思います。
そしてプルトニウムはさらにまたそれの1000分の1ぐらいだと思います。
ストロンチウム90はセシウム137に比べて数倍危険度が大きいんですけれども、
放出量が1000分の1ですから、多分、問題にならないと思います。
プルトニウム239とか、他のプルトニウムは生物毒性が大変高いですけれども、
それでも放出量が圧倒的に少なかったので、
私はセシウムに注意をするという事が一番大切なことだと思っています。
ただし、ですけれども、それは大気中に放出された放射性核種だけであって、
先程もちょっと聞いていただきましたけれども、海にも放射性物質が、今現在も流れて言っています。
その時にはセシウムだけを注意していては私はダメだと思います。
何が重要かというとストロンチウム90です。
ストロンチウム90は水溶性がかなり高いので、
多分大気中に出てきた量はセシウムの1000分の1だと私は言ったわけですけれども、
海に流れていっているものは、セシウムとひょっとすると等しいぐらいが流れていっているかもしれません。
ですから今後、海の汚染を調べるという時には、
ストロンチウム90という放射性核種にみなさんも注意をして欲しいと思います。
しかしストロンチウム90を測定するという事は、大変手間がかかるのです。
ですからなかなかデータがそろってこないという状態が今日まで続いていますので、
これからは海の汚染に関してはストロンチウム90に関する測定という事をもっともっと力を入れて、
国も自治体もやるべきだと私は思います。


2:10:38
小林さんの話を聞いているとなんだか夢の中にいるような話です。
日本は地震国…略
原発設置法の法律を変えないといけないと思うんです。それについてなにか。


小出:
もちろん法律を変えるべきだと私は思います。
日本には原子力基本法というのがあって、「平和目的に限る」というような条件がありましたけれども、
「原子力をどんどん進める」というそういう法律だったんですね。
私はその原子力基本法を無くして、皆さんなんていうんでしょう、
「脱原発法」と呼んでいらっしゃるんでしょうか。
そのように、原子力をこれから廃止するという法律をきっちりと定めるべきだと私は思います。


2:12:22
Q:
小林先生にお伺いしたいんですけれども、
小林先生は小さなお孫さんとかもしかしたらいらっしゃいますか?

小林:いや、まだ残念ながら。

Q:
もし、5歳以下のお孫さんがいらっしゃった場合は、
毎日たとえば1ベクレルの食べ物を食べさせても・・与えますか?

小林:
1ベクレルだったら大丈夫ですね、それは。
いま頭の中でパッっと計算しました。

Q:はい、ありがとうございます。


3:13:00
Q:すみません、小林先生は柏市に住めるということですね?

小林:はいもちろん。仕事と住む所があれば家族で住みます。

Q:はい。じゃあ是日近いうちに。

小林:仕事の世話をしていただければ。


2:13:27
Q:
先ほど柏に住むのは全然問題が無いとおっしゃいましたけれども、
それは、いわゆる放射線管理区域というものに相当する地域ですね?
という事は、放射線管理区域という、
そういう区分け自身が無意味だというふうに考えているという事ですか?

小林:
住むかどうかの区分けのための基準ではありませんから、放射線管理区域は。
あれは、全く汚さないのに近い形で、綺麗に管理する。
専門の方だと思いますけれども、そのための基準です。

Q:
でも、その管理区域の中ではいろいろとやってはいけない事があるわけですよね。
でも、住むとなったらそういう事をやるわけですよね。
それでも全然関係ないとお考えですか?

小林:
それは程度の問題ですよね。
その自然の放射線の受けている量に比べて、どれぐらいまで増えたら、まァ平気かなという、
その感覚、その問題です。



2:14:30
Q:
先程小林さんは受ける線量が同じであれば受ける影響も同じであるとおっしゃいましたけれども、
そもそもシーベルトという単位は臓器や組織あたりに平均化した線量をベースにしています。
実際の生体内における放射性物質や線量の濃度を反映したものではありません。
そしてICRPのリスクモデルというのは、放射性核種が体内で均一に分布すると仮定しています。
しかし、ベラルーシのユーリバンダジェフスキーは
死体解剖などから生体内におけるセシウム137の分布が一様ではないと、
いう事を見出しています。
ですからこのようなシーベルトという単位に基づいたICRPのリスクモデルを
健康影響を考えるために使えるのかどうか?これが一点。
それから、先程疫学調査における被ばく対照群の問題がありましたけれども、
このICRPが採用しているのが放影研の研究です。
しかし、その放影研の研究で採用している比較対象群は、いわゆる入市被ばく者であるのか?などの、
いわゆる内部被ばくを受けた方々です。
ですから、放影研の研究というのは、被爆をしていない方を対照群としているのではなく、
被ばくをした方々を対照群としていますので、
この放影研の研究も全くデタラメではないかと思います。これが二点目。
それから、もうひとつ、
国の官僚あるいは学会の中から福島原発事故による健康影響の言及に圧力をかけるような動きがあります。
例のミスター何ミリシーベルト
学会の中で自由な研究をさせないような雰囲気もある事、この事を研究者としてどう思うか、
以上3つお聞きしたいと思います。

小林:
先ず、3点目の事は全く知りません。
私の学会ではそういう事はないし知りません。

2点目については、そのテクニカルなところは放影研の担当というか、
当人ではないのでお答えするのは適切ではないと思います。

最初のところは全くごもっともですね。
体内分布が分からないと見積もりようがない。
それは非常に難しい。
所詮シーベルトなんていうのは目安ですから、
大体の目安で安全にしておこうというような、
たとえばラドンの被ばくで、空気で周りから内部被ばくして同時に血液からまわって、
その途中でアトランダムに固体元素に沈着していく、その分布を正確に見積もるのは非常に難しいですよね。
ですから万能ではないというのはおっしゃる通りです。
以上です。


声:放影研の大久保先生がエビデンスレベルが低いと言っていますけれど、

小林:いや、その話は私は知りません。

声:今インターネットで見られますけど

小林:そうですか、

声:エビデンスレベルが低いんですよ、認めています。それはどうですか?

小林:
いや、それ以上は私はよく知りません。
あの、疫学はにわか勉強なんで勘弁して下さい。

声:エビデンスレベル低いです。

柳沢:
一つわたくしからの質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?
1ミリシーベルトというのが倫理的な基準であるというふうに、小林さんはおっしゃっているんですけれども、
そうしますと、1ミリシーベルト以下を目指している柏市の除染というのはどういう事になるというふうにお考えになりますか?

小林:
倫理的なというのは、もう十分に低いから、適当に止めてもいいよという判断は正しくないだろう。
だから放射線の変動レベル、事実上ゼロとみなしても、変動レベルという意味で、
見なくてもいいという所まで、元通りに近いところまで除染していくっていうのは、
倫理的に求められているという事です。
そうしないと健康に影響が出る恐れが高いからという意味ではない。
そういう意味で倫理的にということです。

柳沢:それに関しては小出さんは?

小出:
わたしですか?
私はもう繰り返して言っていますけれども、
子どもたちに被ばくのしわ寄せをするという事は、私はやるべきではないと思っていますので、
限りなくこれからも子どもたちの被ばくを減らすための作業というのを続けて欲しいと思っています。




柳沢:
今日の講演会は小出さんが
「原子力を研究している方と是非お話しをしたい」という事でいろいろと当たりました。
それで、「原子力文化振興財団」という所があるので、
そこでは講師を派遣しているという事を聞きまして、そこにお願いをしたんですけれども、
そこは、一方的に行くのはやるんですけれども、
「対談はイヤだ」と断られたんですね。
でも、それでも是非是非、今まで税金も使って本当にいろんなコマーシャルもされてきた。
「安全だ、安全だ」という事で、コマーシャルもされてこられた財団ですので、
「こういう緊急事態にはどんどん外に出てきてお話をしていただきたい」という事をお願いして、
「紹介ぐらいはして下さい」ということで、
それで、小林先生が「じゃあいいですよ」って言って来て下さったんですね。
本当にありがたく思っております。
今後もぜひこういう講演会が各地で行われるべきだとみなさん思われませんか?
こんなに税金を使って沢山主催者の人がいて、国民的議論をしなければいけないので、
ぜひ、こういうことが、この会が発端となりまして出来ることを望んでおります。
本当にありがとうございます。






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comment 9
01.20
Sun
ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見
2013年1月18日


http://youtu.be/3jA6pVJJT4Q?t=32m27s

クリックすると文字起こしのところからYoutubeが始まります。

福島と首都圏
「健康被害の兆候と可能性。避難の必要性」



32:27

現在船橋病院の方で医師をされています柳沢洋子様から、
医師の立場からの健康被害と避難の必要性についてお話を頂きます。

32:40
2013011813.jpg

柳沢裕子さん
船橋二和病院内科医をしています柳沢と申します。
こういう場は非常に緊張します。上手に話せるかどうかは分からないんですけれども、
私は被ばく医療をしたことも無ければ、普通の一介の臨床医で、専門家でもないんですけれども、
だけれども、今の福島、およびホットスポットの状況で
「安全である」という事は到底言えないというふうに思います。
で、放射線防護の基本は放射線があって、
それが危険であれば「離れる」ということが一番最初にあることであって、
20ミリシーベルト問題が起きた時から
産婦人科学会や小児科学会が「それはいくらなんでもひどい」と言うと思ったんですよね。

でも言わなかったという所が、本当におかしいんじゃないかというふうに思って、
いまでもいろいろと避難することの困難さは重々分かっているけれども、

「良い」ということはやっぱり出来ないというふうに思っています。

今回の、たとえば取手の心電図検査異常のことなんですけれども、
これがすぐに放射線の影響であるとかないという事をもちろん簡単に言うことはできないけれども、
この心電図結果を聞いて、驚かないというか、予想されるというか、
「やっぱりね」という感想を持ってしまうわけです。


それはチェルノブイリでチェルノブイリハートって言う映画があったと思うんですけれども、
あれは「チェルノブイリの心」っていうものかな?と思ってみたら、
本当に心疾患が多かったという、そういう映画でしたけれども、
ですから、予想され得ることな訳ですね。

で、予想されて、…
これが関係あるのかどうかは今は分かりませんけれども、
「あるんじゃないか」って言う、にもかかわらず、
こういうことが予想されるかもしれないということが分かっているにもかかわらず、
たとえば山下先生が行っている、県民健康管理調査で、
心電図をやってくれない訳ですよね。


何でやらないのか?
やって何が悪いのか?
大丈夫だったらやればいいじゃないか。
大丈夫だという事を言えば良いじゃないかと、普通に思うことです、これは誰でもです。
医者じゃなくたって、

しかも心電図なんて侵襲性が無くてだれでも簡単にできる検査だし、
高いものでもないし、やれるわけですよね。
「何故これがやってくれないのか」というふうに思います。

で、その、こういうことが起きても不思議じゃないって思う、このことなんですけれども、
つまり、やっぱり今までの、特にチェルノブイリの経験なんかを見ていれば心配は沢山あって、
じゃあ、それが心配のその通りにね、
チェルノブイリは4年後5年後ですよね、避難が始まったのは。
で、「ホラ、言ってたのにそうなったじゃないか」っていうことをね、言うっていうことはこれ、
あり得ないですよね。
非常に非人道的なことだと思う
んですよ。

危険かもしれないっていう事が分かっていて、
それに対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」って、あり得ない
ですよね。

「危険かもしれない」でもなにも起きなかったらそれで良いけれども、
起きちゃった時に{どうするんですか!?」っていう、
そういう思いがするんですよね。

で、本当に、あの…申し訳ないというか、
こんな事態になっている根本的なところに、これが安全だといっている人たちがいて、
それを基に全ての政策が進んでいるわけですよね。

その安全だといっている大本は、広島長崎の疫学調査ですね、
ですけれども、これは非常に被ばく医療の権威の先生達も、
エビデンス(証拠)レベルが低いといっているわけです。
そのエビデンスレベルが低いものに基づいて、「安全だ」と言い切るということは、
普通には、私たちの仕事ではあり得ない
ですよね。

臨床医って、言いきれないんですよ。
分かっているようで分かっていない事だらけで、常に「えぇ~?」っていうことがあって、
そういう中で、エビデンスレベルの低い広島・長崎のいっかいのことで、
「安全だ」といっているということ自体が、普通におかしいと言わざるを得ないというふうに思っています。


多発のう胞

“多発のう胞”の事を言われていますけれども、
私たちは“のう胞”という事を聞くと基本的には“良性”って思います。
で、あんまり気にしないんですけれども、

それが多発で、ちょっと画像を見ていないし、私は全然専門家じゃないから
お門違いの事を申し上げるかもしれませんけれども、

診た先生たちが「何だろう?」といっているということがあるんですよね。
その、「何だろう?」ということがあったら、普通はちょっとわからなかったら、
エコー検査にしてもまずは3か月後とかですね、どんどん変化しちゃうかもしれないから。
で、それが3か月で大丈夫だったら、じゃあ「次は半年ね」って言います。
それも大丈夫だったら、ゆっくりなスピードだから
「次は一年ね」というふうにフォローアップを、普通はするものですね。

で、こういうことが起きている訳でして、
なんで2年に一遍なのか?」ということです。

しかもですね、チェルノブイリでは、
この前菅谷先生の講演会に行きましたら、
チェルノブイリではいまだに半年とか一年ごとにエコー検査をやっているらしくて、
「なんでそんなにやっているんだ?」って菅谷先生が聞いたら、
「日本の医者がそうしろって言ったからだ」と。


で「なぜ日本では2年に一遍なのか」というのが全く分からない訳ですよね。

本当に普通の事はやって欲しいと私は思います。
あと私は、千葉で保養プロジェクトに参加していて、
最近保養プロジェクトが終わったんですけれども、
退避の問題をちょっとお話したいんですが、
退避者の困難性ということで、1年前から千葉で保養プロジェクトを細々とやっているんです。

1年前にやられて避難された方がいるんですね。房総に。
ところがその方が非常にきつくなって、「戻りたい」という話もされていたりして、
本当に厳しい状況と、後、個人でこの事をやるということが非常に困難だなというふうに、
福島の人の話を聞くたびに思うんですね。

やっぱりこれは「安全ではない」ということをはっきりさせないと、その先に行けない。
「安全だ」っていう事を証明できないと思います
なんと言ってもあるのはエビデンスレベルの低い疫学調査、
広島・長崎の疫学調査だけで、
これは長期にわたる低線量の被ばくには向いていない訳だと思うんですね。

それでその「安全ではない」という事を言わなければならないのは、本当に医師の役割なんですけれども、
それが果たせてないということに対しては本当に、どうしたらいいのか分からないけれども、
多くの医者がうれいていることも私は申し上げておきたいと思います。

私の病院でもそうですし、
いろいろとメーリングリストで出来た仲間もそう思っていて、
「どうしたらいいのか」というふうに思っています。

避難が困難であるということも、重々分かってはいるけれども、
でもやっぱり「安全でない」という事を何回でも言わなければならないということだと思います。

そして、なんですか、今年の大河ドラマで福島の「ならぬものはならぬ」と言うのが…

そうなんですよ、「ならぬものはならぬ」と、
やっぱり言わなければならないのが今の福島の現状だというふうに思っています。
ですので、この避難の問題ですね、

「今からでも遅くない」というふうに思いますし、
ありとあらゆる人がとにかくその「子どもの命というのは未来」な訳です。私たちの。
これを守るために本当に一つになって行動したいと。
出来る事はしたいと。

本当はこういう所に来るのは、非常に恐縮したんですけれども、
やっぱり、これが私のできる事ならしたいという思いで、今日参加しました。
この・・・
裁判所が信じられない。
本当に信じられないけれども、
裁判官の方にも訴えたいです。本当に子どもの命を守ることにつくして欲しいと、
その事一点でやって欲しいと、
私たちも本当に申し訳ない、福島で医師は悪魔と言われていると、
最もだと思いますが、そうではないという所で頑張ってやっていきたいと思います。

この避難のことに関してもやれる事を各、各々の場所で、
医師としてやっていきたいというふうに思っています。


42:05



http://youtu.be/3jA6pVJJT4Q?t=42m15s

42:15~
健康は人間の基本的な備え:宗教者として非難や疎開を考える
大河内秀人さん 宗教者 原子力行政を問い直す宗教者の会


双葉町長を守ろう
瀬戸大作さん パルシステム命結(ぬちゆい)




柳原弁護士1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)



<衣服の放射能汚染>「中学生一人で500ベクレル超を着ている」
吉田那博さん1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)




comment 3
01.20
Sun
【ペイフォワード環境情報教室】2013年1月19日
小出裕章先生


Sawada:
新年初めてという事ですけれども、
昨年末ですね、福島第一の2号機の温度の上昇というのが
いろんなところで報道されたという事がございましたけれども、
この2号機についての現状と今後の見通し、危険性についてお話しいただけますか?


小出:
はい。2号機の原子炉圧力容器のあちこちの温度が昨年の暮れに上昇データがあるのです。
それが何故か?という事で、
従来と同じように2号機の原子炉圧力容器の中には水が注入され続けていますので、
もしその温度の上昇が正しいということであれば、
これまでとは別の発熱源が生まれたと考えなければいけないと思います。
これまでの発熱源は炉心の中に溜まっていた放射性物質そのものですけれども、
それが増える事はありませんので、別の発熱源があるという事は、
原子炉が再び臨界状態になったという事以外にはあり得ないと思います。

ただし私自身は、原子炉が再び臨界になるという事は、
限りなく可能性が少ないと思ってきましたし、今もそう思っています。

そうすると、温度計が上昇するという物理現象を「これだろう」と推定することができませんので、
私としては、「多分、温度計の故障だ」と、今は思っています。
ただし、データの推移を注意深く見なければいけないという状態です。


Sawada:
ありがとうございます。
またですね、別な話で、3号機というのがもともとMOX燃料を使っているというようなところで、
1号機2号機と比べてですね、またさらに注意が必要か否か?というようなところはいかがでしょうか?


小出:
はい、3号機はモーレツな爆発を起こしたので、
その爆発についても「核爆発ではないか?」という指摘をしている方もいらっしゃるわけで、
3号機は1号機2号機と少し違う事故の経過をたどったという事は、多分そうだと思います。
ただし、MOX燃料というのはどういうものか?というと、
もともとはウランを燃料に使っていた燃料に、
プルトニウムという物質を混ぜて燃料にしたというのがMOX燃料ですが、
プルトニウムはウランに比べれば大変危険性が高いものですから、
MOX燃料を使うという事はそれだけで危険性が増えているという事は確実なのです。

しかし私はウランが核分裂して出来る核分裂生成物というものが、途方も無く危険なものだと思っていますので、
その途方も無く危険なものの中にプルトニウムの危険がなにがしか加わったとしても、
被ばくという意味で大きな危険の増加にはなっていないというふうに思います。

ですからみなさんMOX燃料を使っていたという事で、たとえば、
「プルトニウムが大量に噴き出してきたのではないか」というご心配をされているかもしれませんが、
おそらく、「あまり関係ない」と私は思います。

ただ、事故の経過自身が1号機2号機3号機全て、少しずつ違っていますので、
3号機独自の危険あった、大きな爆発が起きたとか、という事があったわけですから、
もちろんその事の意味がどういう事なのか?という事は今後検証しなければいけませんし、
これからも3号機の事故の進展が1号機、2号機と違うという事はあり得ると思いますので、
データをしっかりと見ていくという事が必要だと思います。

Sawada:
それに続きまして4号機が常に言われているようなところでありますけれども、
4号機の今後ですね、数年かけてという中で、足場を組んでキャスクに入れてというような中で、
取り出すのも難しい、また保管する受けての方も難しいというような話がありますけれども、
これについて、今後の展望という所と、あと、体制としてもですね、先生からのアドバイスとして、
先生は、本当なら僕らの願いとして先生に是非アドバイザーとして入っていただいて、
もう少し、先生以上にもっといろんな方も集めてと思う中、
ずーっと東電1社を見守るような形で経産省がやって来たというようなところがあるかと思いますけれども、
今後どういう形をとっていけばいいのか?という、
なんか、先生の知見も含めアドバイスいただけるところはありますか?


小出:
4号機の使用済み燃料プールの中には、既に使用済みとなった燃料。
つまりもう「ウランが燃え尽きた」、それだけ大量の放射性物質が含まれているという燃料が、1331体。
沈んでいるのです、プールの底に。
その他に204体「まだ燃やしていない」という燃料がプールの底に沈んでいました。
そして東京電力は、まずは
燃やしていない新燃料というものを2体だけプールの底から引き出してみたという作業をしたのです。
それはもうすでに行われましたし、
「大きな危険を伴わずにとにかく取り出す事が出来た」ということになりました。

しかし、使用済みの燃料というものは、実は「吊りだせない」のです。
それをプールの水から空中に引き出してしまうと、
「周辺の人達がバタバタと死んでしまう」というほどの危険物ですので、
新燃料と同じように釣り出す事が出来ない。

どうするか?というと、
私たちがキャスクと呼ぶ鋼鉄と鉛でできた巨大な容器を先ずプールの底に沈め、
そのきゃすくと呼ばれる容器の中に使用済みの燃料をいれて、蓋をして、
それ…そうしたことで初めて、水面につりだすことが出来るという、そういうものなのです。
ただ、キャスク自体は重さが100トンもあるという、そういう重量物ですので、簡単に吊り上げたり吊り降ろしたりという事ができない。
巨大なクレーンが必要だったりするわけですが、
すでに原子炉建屋は爆発してしまっていてボロボロになっているし、
クレーン自体も壊れてしまって「ない」んですね。

だからどうするか?と言えば
まずは、キャスクを吊り降ろしたり吊り上げたりできる、クレーンを設置しなければいけない。
そのためには、クレーンを支えるためのしっかりとした建物を建てなければならないという、
そういう事になっているんですね。
東京電力は今新しい建物を4号機の壊れた建屋の上にもう一度つくりなおして、
そこに巨大なクレーンを設置して、そしてキャスクを吊り上げたり吊り降ろしたり出来るようにして、
それから作業を始めようとしている訳です。
でもその作業が始められるようになるまでに、今年の暮れまでかかると言っているわけです。

私はまぁ、そうだろうと思います。
大変な作業ですし、時間がかかるだろうと思います。
そして、実際上できる事はそれしかないだろうと思いますので、
東京電力には一刻も早くその作業を早めてでもやって、
使用済み燃料を吊りだしを始めて欲しいと願います。

しかし、吊りだしが仮に始められたとしても、
1331体もある使用済み燃料をキャスクに入れながら、吊りあげて、
そして別の場所に持っていく。
まぁ、今東京電力は隣にある共用燃料プールという所に持っていこうとしている訳ですけれども、
持っていく。
そしてまた次のキャスクを沈めて、そこにまた使用済みの燃料を入れて、吊りあげて、
それをまた共用の燃料プールに移動するという事をやるわけですけれども、

もうすでに4号機の使用済み燃料プールの中にはがれきが崩れ落ちて散乱している訳ですね。
先ずはそのがれきも片付けなきゃいけないし、
崩れ落ちたがれきで使用済み燃料がすでに破損をしているかもしれない。
上手く吊り上げたり、キャスクに入れたりすることが出来ないかもしれない。という、
そういう状態になっているという訳です。

1331体もある使用済み燃料を、完璧に…外に出さなければいけないという、
大変に困難な作業だと私は思いますし、

そのためにまた、沢山の労働者が被爆をしていくだろうと思います。
「注意をしてやるしかない」ということです。

その上に、また
1号機から3号機の使用済み燃料プールの中にもまだ、燃え尽きて使用済みになった燃料が沈んでいて、
「それらはどうやって釣りだせるかすらがまだ分からない」という状態で、
これから何年何十年という苦闘が、被ばく作業とともに続くという事になります。


Sawada:
大変厳しいお言葉で、なかなかこう、希望が見いだせるタイミングではないんですけれども、
私たち国民の意識はだんだん遠のいている中にあるんですけど、
やっぱりこれを持ち続けて、監視し続けてどうあるべきか?という事を僕らが考えていって、
力にして、やっていくしかないと思うんですけど、
先生からそんな、一生懸命考えているリスナーのみなさんへ一言アドバイス、エールを頂けますか?


小出:
皆さんもう、福島の事故は終わったというふうに思っていられる方もいらっしゃるかもしれませんし、
国にしても東京電力にしても積極的にそういう宣伝を流しているわけですね。
マスコミはもう取り上げないし、
福島の人達がいまだに故郷を奪われて10万人を超える人々たちが流浪化しているという事実も伝えないというなかで、みなさんが忘れようとしているんですけれどもm、
でもいまだに福島第一原発の敷地の中でも事故は続いていますし、
その周辺にいた人々の苦難も未だに続いているわけで、
私は忘れて欲しくないし、これからも見まもって欲しいと思います。



Sawada:ありがとうございます。今年1年もまたぜひよろしくお願いいたします。

小出:こちらこそよろしくお願いいたします。


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comment 3
01.20
Sun
小出裕章ジャーナル
2013年1月19日放送(ラジオフォーラム)
原子力発電にかかる費用と解決策のない使用済み核燃料の処理

石井彰:今夜も電話が繋がっています。小出さーん、こんばんは。
小出裕章:こんばんは。
小室等:今晩は小室等です。はじめまして、
小出:始めまして、お話できてうれしいです。
小室:こちらこそよろしくお願いいたします。

石井:
小出さん、先程ですね、小室さんから原発の費用の問題というのがお話しの中で出てきたんですが、
実際にはあんまり原発を動かすためだけには使われていないんではないかというのは、
それは本当でございますか?

小出:
安全装置の費用というのをどのように評価するのか?ということに関わってくると思いますが、
「原子力発電所は5重の壁に守られているから安全だ」というのが、
原子力を推進してきた人たちの宣伝の仕方でした。
でも私から考えると、5重の壁を作らなければ安全と言えないようなものなんだと、
むしろそのように私は受け止めています。

膨大な放射性物質を持っているが故に、
それを環境にまき散らさないためには何重もの壁を用意しておかなければ動く事が出来ないという、
そういう機械なのです。
もちろん費用もかかります。


小室:
パーセンテージとしてですね、どこからどこまでって線を引くのは科学的にもいろいろと、
そう簡単には行かないんでしょうけれども、
つまり燃料があって、燃料の原料があって、
そしてその原料のタービンを動かすために、タービンを動かすためには電力が必要であると、
その電力でもって、原子力発電所の燃料を何らかの形で云々、っていって、
タービンが回るっていうことみたいなんですけど、
そこの、その原理だけのことでかかる費用っていうのと、

小出:
はい、要するに原子力発電所も火力発電所も単なる湯沸かし装置なんです。
水を沸騰させて蒸気を噴出させて、タービンが回ればそれでいいのですが、
原子力発電所の場合には燃料がウランというもともと放射性物質ですし、
ウランを核分裂させてしまうと、放射能の量は1億倍に増えてしまいます。
そのためにそんな放射能をむき出しにはもちろん取り扱えませんので、
もう様々な安全のための道具を張りめぐらさないと、お湯を沸かすことすらが出来ないという、
そういう状態になっている訳です。



石井:
あの、小出さん、
もちろん実際にタービンを回していく、電力を作っていくということもさることながら、
原子力発電所に特有の問題としてですね、
いわゆる放射能のゴミ、廃棄物が出てきますよね。

小出:そうです。

石井:
いわゆる使用済み燃料をどうするか?ということについて、
私たちは何も考えないまんま、どんどん、どんどん原発を各地につくってきた。
これを今、陸上で保管するというプランが出てきているというニュースを最近見たんですけれども、
この事について小出さんはどのようにお考えですか?

小出:
はい、原子力というものを今私たちは使っているわけですが、
人間が一番初めに原子炉というものをつくったのは、1942年です。
マンハッタン計画という米国の原爆製造計画の中で、
「プルトニウムという原爆材料を作るためには原子炉をつくらなければいけない」
ということで初めてつくってきました。
それから数えるともうすでに70年経っています。
そして原子炉を動かしたその時から、
原子炉を動かしてしまえば核分裂生成物という放射能がどうしても出来てしまうし、
それを無毒化できなければ「大変なことになる」ということは、実はもうみんな知っていたのです。
そのために、1942年から、もう、放射能の無毒化の研究ということは始まって、
「いつか、何とか、科学が、してくれる」という事を、期待はしてきたのですが、
結局70年経っても放射能の無毒化ということは「出来ない」ということになってしまっています。

そうすると、
[無毒化できない限りはどこかに隔離して人々のところに出てこないようにする]
ということ以外にはもう成す手段が無いというところに私たちは今追い込まれているのです。

まァ、いろいろな手段が考えられまして、
「宇宙にロケットで打ち上げて捨てて来い」という話もありましたが、
ロケットは時々失敗して落っこってきてしまいますので、
それはやはり「出来ない」ということになりました。
他の手段としては「深い海の底に沈めてしまおう」という案や、
「南極に行って捨ててこよう」という案もありましたけれども、
海も南極も原子力の恩恵を受けた国だけのものではないと、やはりそれは「ダメだ」ということで、
国際条約ですでに禁止されてしまっています。

そうなるともうどこか、陸上で始末というか、保管を続けるしかない訳ですけれども、
きちっと保管をしようと思うと、大変なお金がかかってしまいますので、
今日本の原子力を推進してきた人たちは、
もう「地面の深い所に埋めてしまえば後はもういいだろう」という、そういう選択をしようとしているのです。

ただし、では埋めてしまって、何年間そこにじっとしていてくれたらいいか?というと、
10万年とか100万年、というのです。
そんな事を世界一の地震国で保障できるような土地は日本にはどこにもありませんので、
本当はやってはいけないのです。
しかし他の手段も無いし、もうどうにもならないということで、
そこに日本という国は追い込まれてきたのですが、

つい先日9月11日(2012年)に、日本の学者の国会ともいうべき日本学術会議という所が、
「やはり放射能のゴミを埋め捨てにするのは正しくない」という勧告を出しました。

そうなるともう、他に話す術が無い…という状態に今なってしまっていまして、
その少し前から原子力を推進してきた人たちは、
「日本で生みだした放射能のゴミをモンゴルにもっていって捨ててしまおう」という、
そんな案までもが出てきてしまっています。


小室:ひどいですね

小出:はい、本当にひどいことだと思っています。

石井:
いま原子力発電を止めたとしても、小出さん、最後の質問になりますが、
すでに今までに沢山の使用済み燃料が、いわゆる核のゴミが出ております。

小出:そうです。

石井:
これは、大変苦渋の選択ですが、小出さん。
どうしたらいいんでしょうか?
とりあえず、もう出てしまったものは。

小出:
はい、えーっとわたしはみなさんからそう問われるのですけれども、
申し訳ありませんけれども私も「わからない」のです。
私は「自分で分からない様なゴミは生んではいけない」と思いますので、
まず「即刻原子力は止めるべきだ」と、先ず第一に主張しています。

そしてでも、それだとしてもすでにつくってしまったゴミがあると。
その量は、広島原爆が生み出した核分裂生成物の120万発分すでにあるのです。
それをこれから10万年、100万年後の子子孫孫にまで
私たちが押し付けていかなければいけないという事になっているわけで、
私自身はなんとしてもそのゴミを無毒化したいと思っているのですが、
70年間苦闘して出来なかった事というのは、
「ほとんど出来ない」と、やはり受け止めざるを得ないと思います。

小室:小出先生、そんな事言わないで・・・それでも…、

小出:
はい、それでも何とかしたいと、私も思っていますし、
私たちの世代、せいぜい数10年という世代が、原子力に頼って、享楽的な生活を維持しようとしたわけで、
それが生み出したゴミというのは何としても私たちの世代で始末をつけるべきだと思いますので、
そのような研究を、今後もやはり続けなければいけないと思います。
私が生きている間にそれが出来るかどうかという事に関しては、
自信はありませんけれども、でも方策は探らなければいけないと思います。

石井:
あの、小出さんには沢山ですね、番組をお聴きの方の質問ですとか、
私たち、小室さんも僕もいろいろと聞きたい事はあるんですが、
毎週小出さんには電話に出ていただいてですね、一つづつ、お話を伺わせていただこうと思います。
末長くお付き合いください。

小出:
こちらこそ、貴重な機会を作っていただいてありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。

石井:よろしくお願いいたします、ありがとうございました。




ーーー


「今もう危ない事に直面しながら日々怯えて暮らしている筈なのにこの怯えなさは何なんだろう?」
小室等さん1/19ラジオフォーラム(内容書き出し)





comment 0
01.20
Sun
ラジオフォーラム「ニュースのたね」
2013年1月19日土曜日放送
パーソナリティー
石井彰さん 放送作家

ゲスト
小室等さん フォークシンガー


番組の中から「小室等さんの“ニュースのたね”」の部分を書き出しました。


ーーーー


石井:
選挙が終わって一カ月以上経ちましたが、
むしろいろいろな事が直後よりも見えて着ている部分があるように僕は思っているんですけれども、
小室さんはどんな風にお感じになっていますか?


小室:
その~、つまり最近のニュースとしてみなさんが「ウン、そうだねそれは」って言う事じゃないんですけど、
僕が今関心があるのは

石井:はい。

小室:
ま、原発の事なんですけどね
原発ということに対して、いつから「安全だ」って言うことになったのか分からないんですけれども、
メディアを見ていて、特にその電力会社のCMなどでは、
ある日ふと気が付いたら「安全だ」ということになって、
それを前提としてCMが成立しているっていう気がする
んですよね。

石井:なるほどね。

小室:
それでもって、僕は、なんとなく「安全なのか」みたいな、みんな思いが始まったと思うんですよ。
でももちろん「安全じゃなかった」というのはこの福島の事故が証明している訳ですけれども、

で、そうするとそもそもね、「原発って何なのか?」っていうことって、
それ以前はちゃんと考えていなかったと思う
んですよね、僕自身、自分でももちろん、
考える情報もあてがいぶちの情報の中ではそれは見えてこなかったし、
でも聞いたら、聞くところによるとですよ、
原発そのものの値段というのも、
原発を動かしている値段というのは、その原理としては、
もう極めて全体の原発の値段から言うと、小さなもので、
あの原発の値段のほとんどが、
「原発の安全を担保するための仕組みのために掛けられているお金だ」
っていう事を聞いたことがあるんですよね。

もしそれが事実だとすると、つまり、セーフティーをいくつもいくつもつくる。
予想できることを手ぬかりの無いように、
「これも用意し、あれも用意し」ということで掛けていくお金が、
原発全体のコストになっていっているという、

ということは、「原発はやっぱり危険なんじゃん」っていうね、
それだけの金を掛けて固めないと危ないものだという、
で、それだけ危ないものだということだって、
君「言われてる俺もなんか聞いたこと無いけど」みたいな話で、どうやらそういうものだ。

それからあと、これも言われてはいるんだけれども自分のこととして思えていないのが、
「原発は都会には造らない」
それは都会につくって万が一の事があった場合に、いろいろ国の構えを存続させるためにも大変だから、
それはもう、ましてや国会議事堂のある所になんかつくりませんよって。
安全ならばつくって良いわけだからね、どこにだって。


石井:そうですよね。

小室:
だから、そうじゃないって言って、そうじゃない所に押しつけている事によって、
たとえば東京に住んでいる僕は
「自分のところは安全だけれども、押し付けているのはどうも後ろめたいな」って言う
理屈通りだったと思うんですけど、

福島の事故が起こって分かったのは、
「えっ、危ないのって東京も同じじゃん」
っていうね。

今もう危ない事に直面しながら日々怯えて暮らしている筈。
なのにこの怯えなさは何なんだろう?


つまり、これで怯えるのが当然だと思うんだけれども、
この怯えがあればね、僕は選挙結果は全然変わってたと思うんです。


石井:
そうですね。
国民の6割ぐらいの人達が「もう原発は止めようよ」と、思っているにもかかわらず、
実際に選ばれた議員さん達の中では
「原発をやっぱり再稼働すべきだ」
「容認する」という方々が77%いる。
つまりそこでねじれが起きちゃっている。
このことが、やっぱり今回選挙から一カ月以上経って、
むしろですね、その本当に私たちの民意を実現するものが選挙であったはずなのに、
民意とは違う結果になってきているということは
今回の選挙の、僕は大きなポイントだったんじゃないかなと言う気がするんですよ。
で、原発の値段については、
この後、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんと電話が繋がっておりますので、
小出さんにちょっと詳しくお話を伺いましょう。
以上、ニュースのたねでした。


つづきはこちら↓

「原子力発電は安全のための道具を張りめぐらさないと、お湯を沸かすことすらが出来ない」
小出裕章ジャーナル1/19ラジオフォーラム(内容書き出し)




ーーー


ラジオフォーラムの放送局は全国を網羅しています。すごいです!
私の家では電波が入らないので、今度車でどこのチャンネルが聞けるのか確かめてみたいと思っています。
そして、サイマルラジオ放送を通じて
インターネットで番組が聴取できる放送局があるということで、とても助かりました。

第二回目の放送はなんと、自宅からはとても遠い北海道三角山放送局を聞かせていただきました。

各局放送日時が違っていますので、
聞き逃してしまっても、どこかで聞けるかもd(◕‿-。) ❤

ラジオフォーラム 放送局一覧  (2013年1月12日現在)より
<放送局名放送日時のみ・詳しくは↑をご覧ください>

北海道
三角山放送局  毎週土曜日17:00~18:00
ラジオふらの 毎週火曜日19:00~20:00
FMねむろ 毎週日曜日20:00~
FM・JAGA 毎週日曜日22:00~23:00

青森県
FMアジュール 毎週日曜日23:00~

岩手県
おおつちさいがいエフエム 不定期

宮城県
FMいわぬま 毎週土曜日20:00~

秋田県
FMゆーとぴあ 毎週日曜20:00~
Radio A 毎週月曜日17:00~

福島県
FM POCO(ポコ) 毎週土曜日18:00~18:59
もとみやFMモットコム 毎週日曜日19:00~19:59

茨城県
FMぱるるん 毎週土曜日20:00~21:00

東京都
エフエム西東京 毎週日曜日19:00~20:00
エフエムたちかわ 毎週木曜日23:00~23:59

新潟県
ラジオアガット 毎週日曜日21:00~22:00
FMピッカラ 毎週日曜日18:00~

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comment 1
01.19
Sat
原発専用港の魚 過去最大の放射性物質
NHK 1月18日 23時7分


東京電力福島第一原子力発電所の専用港で行われた魚介類の調査で、
「ムラソイ」からこれまでで最大となる
1キログラム当たり25万4000ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
東京電力は、魚が外側の海と行き来しているおそれがあるとして、
今後、港を網で取り囲むなど対策を進めることにしています。

2013011912.jpg

福島第一原発の事故で放出された放射性物質による魚介類への影響を調べるため、
東京電力は先月、原発の東側にある専用港でアイナメやムラソイなど5種類の魚を採取し、
放射性セシウムの濃度を測定しました。

2013011911.jpg

その結果、ムラソイ1匹から、これまで魚から検出された値としては最大となる、
食品の基準の2540倍の1キログラム当たり25万4000ベクレルが検出されました。

2013011913.jpg

また、タケノコメバル1匹から1010倍、アイナメ1匹から400倍など、
5種類の魚すべてで基準を超える放射性セシウムが検出されました。

これまでの調査で魚から検出された放射性セシウムの最大値は、
去年8月に南相馬市の沖合1キロで採取されたアイナメの1キログラム当たり2万5800ベクレルでした。

東京電力は、原発の専用港で取れた魚から極めて高い濃度の放射性セシウムが検出されたことから、
こうした魚が外側の海と行き来しているおそれがあるとして、
今後、港を網で取り囲むなど対策を進めることにしています。



comment 1
01.19
Sat
ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見
2013年1月18日




柳原弁護士1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)


「危険かもしれない」と分かっていながら対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」はあり得ない
“ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見” 1/18医師柳沢裕子さん(内容書き出し)





毎日の生活のなか被ばくは続いている
衣服の放射能汚染調査結果


21:16~
南相馬在住 安心安全プロジェクト 吉田那博さん

2013011811.jpg

南相馬の方から安心安全プロジェクトという会をやっている代表の吉田と申します。
この団体は非難支援をスタートとして始まったものなんですけれども、
私自身が東京電力の第二原発に勤務していたということもあり、
以前の原子力発電所の指導の方法だとか、
どんなような装備をしながら、どんなことに注意しろと言われていた事をよく分かっているが為に
ですね、
今回この汚染の調査をしてみたのですけれども、

最近よく皆さん「管理区域」という言葉をよく使われているんですけれども、
「管理区域」というのは、0.6以上のところが「管理区域境界線」というところで、
建屋が1.7、2だったかな、1.74だったかな、
それぐらいの、シーベルトからすると建屋は管理区域ということになるんですけれども、
その中でC区域というのがあるんですが、
これはちょっと時間が少ないためにあまり詳しくお話はできませんが、
ABCDと、4つランクがあって、Dが最高なんですけれども、

そのCという所はこのたびの昨年の文部科学省の発表の土壌の汚染の調査を公表しているんですが、
それで見ると岩手の一部と宮城の南部の一部、福島県のほぼ、一部を除いたほぼ全部。
それと、群馬、茨城、千葉、というような所がほとんどこのC区域
にあたります。

そのC区域での装備というのは、まァ、作業内容によって変わるんですけれども、
マスクは絶対に必要になります。
高性能マスクです
全面マスクと半面マスク、
それと、フードマスクといって、頭からかぶってですね、
ろ過した空気をフードの中に送りこむんですけれども、
そのような装備を、東電は、事故前は作業員に求めていました

実際に管理区域同党エリアでは、作業員は一日10時間以上いてはいけないという話になっています。
そのように指導していたにもかかわらず、
事故後はですね、何も無かったようにマスクもしなくても良いい、
防護服も着なくても良い、何もしなくても平気です。こういう人で良いですよと、
むしろ事故前の、今もそうですけれども、原子力発電所は未成年が立ち入る事は禁止していますので、
それと同等の汚染をされているところに、妊婦や子どもが、未成年がいるということは、
本来これは考えられない事です。

これは法律で定めている事なので、それを国が破るということはどういうことでしょうかと。

飯館にしてもそうですし、双葉、三春町なんかは事故直後、
爆発直前から最高レベルのD区域
というふうにと取れる情報がいっぱい出ていますが、
そこではですね、フルフェイルの完全全面マスクで、
そこでは酸素ボンベを背負い、またはホースによってエアーを送り込んで
どこかでろ過した空気を長いホースで送りこんで作業しなければいけないというほどのひどい汚染。

それがやはり内部被ばくを東京電力とか原子力発電所は一番恐れているのですけれども
そのためにそのような装置。
で、双葉も三春町もですね、そういうような状況下で誰ひとりマスクを付けるという条件を設けた事が無いし
ヨウド剤も飲めとは言われていないですから、
如何に国がとった行動がひどいかというのがこれで分かると思います。


それでですね、要は、今の防護服なんですけれども、
これを着ていても、一切外部被ばくは防げません。
要は、持ち出さないようにするためと、
着ている衣服が汚染をされないようにという名目で着る
わけですけれども、
東京電力のマニュアルでも、
衣服の汚染はよけいな被ばくに繋がるので気を付けるように」とちゃんと書いてあります。

それを防護服を着ていないとどういうことになるか?というですね、
今回私たちが測定した「衣服がどれ位汚染しているか」ということで、
長袖のTシャツのとか学生さんのジャージだとか、いろんなものを今測り始めているんです。
あとは毛髪だとか、測ってるんですけれども、

2013011815.jpg

私たちが一番最初に測った、ここの赤色の長そでのTシャツですけれども、
これ自身が、このシャツ1枚から130ベクレル
5回洗濯した後にもう一回ためしに測ってみたら、150ベクレルと増えています
150ベクレルということは1秒間に150発の放射線が出てくるということです。

子どもさん、郡山の学生さん、中学生の子どもの服をだいたい別々に測ってみて合算しますと、
470とか、460ベクレル。
それにですね、頭髪の汚染。
これは郡山はちょっと調査していませんが、南相馬市の人間の男性の方の髪の毛を測ってみたら、
1kgあたり、130ベクレルという数値も出ていますので、
これは床屋さんなのでいろいろとミックスになっていますから、
ま、平均的な南相馬の数値になるのでは
ないかなと私は思っています。

そこから考えて、中学生が着ている、体全体で背負っているベクレル数は、
500ベクレルを超えるという数字になりましたので、
それをシーベルトに換算してみたら、0.8ぐらいあるんです。


着て歩いている服から、0.8マイクロシーベルトを発しながらその子は生活しているのです。

だから、学校をいくら除染しても、その着ている服から発しているので被ばくしているわけです。
で、なお且つ学校というのは集団でいろいろな行動を起こしたりしますので、
たとえば、おしくらまんじゅうを、そんな事は30人とか50人でやることはないでしょうけれども、
そうなった時に汚染されている衣服が、要は30倍になるということですよね。

だから、何マイクロシーベルトになるのか試した事はないのでわかりませんけれども、
ものすごい放射線量である事は間違いないと思います。

それがたまたま10人とかそれぐらいでも十分影響のある数字であると。

さらに空間の、
学校は下がっていても、外に出た時に空間線量として郡山なんかは、
平均で0.6あります。

で、町中に、本当の町中にですね、2マイクロを超えているようなポイントも、
本当に小さいのではなく、大きくポイントとしてホットスポットのように点在しております

そういうふうなところも加算すればですね、
20ミリを超えるような数値になってしまうのではないか?というのが
私たちの今やっているデータで何となく感じていて、
今これを早急に進めていますが、
それぐらい福島県の子ども達が危険な状況にあるということと、
私は言えると思います。

で、そのように服が汚染されるということは空気も汚染されているということですので、
マスクなどを徹底して、
学校はむしろ「外すように」という勢いで学校が動いていますので、
より危険であると。
それが科学的も証明されているから、
事故以前にこういうこと(東京電力マニュアル、防護服、フルフェースなど)をさせていた訳ですから、
事故が起きたからそんな事は関係ないと言われてもですね、
誰も信じる人はいないと思います。


そのような状況の中から子どもたちを守らなければいけないということで、
私たちも協力している次第でございます。
以上です。




30:12
2013011812.jpg

柳原:
ひとことということで、
今の吉田さんがお話になった衣服や頭髪に非常に放射性物質が付着していると。
これがどこから来るか?というと大気中なんですね。
これは先ほど中道りで、切干大根が高濃度の放射性物質が検出されまして、
これは福島県は大気中放射性物質が切干大根を干す時についたという事を、もう認めています。

何故こんなに大気中に沢山の放射性物質が今なお浮遊しているのか?

これが非常に今重要な問題になっているんですけれども、
一つさっきもお話しました武本さんという方が、こういうふうに言っています。

除染で生じた草木などの可燃ごみについては焼却することで、
除染の廃棄物の減量を郡山市は図っています。
しかしこれらについては放射性物質汚染処置法対策で定める
指定廃棄物である可能性を十分に否定できないまま、
市内のゴミ焼却施設、一般焼却場で焼却処分をしています。
その結果、これで燃えたゴミが気化して、
放射性セシウムが大気中に出て大量に飛散している事が大いに懸念されます
」と、こう言っています。

いわゆるその、福島県では基本的には収束宣言した後の自治体は
「普通にゴミを燃やしても良いんだ」というような感じでですね、
こう言った除染されたものについてもですね、燃やしているためにですね、
どんどんこの、せっかく沈殿した放射性物質が、また再び一般処理場の煙突から大気に
放射性セシウムが飛散するということが起きているのではないかという事。

これによって、今の福島県も私も大量の放射性物質を大気から吸い込んだり衣服に着くことによって、
また極めて危険な状態になっているということが懸念されています。
一言すみませんでした。


ーーー

とてもショックな事実ですが、

想像力を働かせれば、この会見で話している内容は当たり前のことであって、
いまだに、原発からも常に漏れているし、
全く野放し状態にしている放射性物質だからあちこちで燃やしているし、

イメージしてみればこんな感じかな・・・


2013011818.jpg 2013011821.jpg


ーーー


質疑応答

http://youtu.be/3jA6pVJJT4Q?t=1h29s

Q:
この服の汚染についてお聞きしたいんですが、
これはどの位の数を集めたりとか、あるいは住んでいらっしゃる地域のものを集めてやっていらっしゃるのか、という事をちょっとお聞きしたいんですけれども。


吉田:
南相馬に関しては、私のものを測っています。
あと、郡山に関しては、今、プロジェクト的なものを立ち上げて、
小学生、中学生をメインに測定を、今回の卒業と同時にいらなくなった学校の服があると思うので、
それを集めて測定しましょうというふに、今考えています。
現時点で郡山では10点ぐらいの洋服を測っています。
で、大体それを組み合わせると、
下着やらズボンから上に羽織っているものとか、ジャージとかをパーツごとに組み合わせると、
その子がきているのは大体何ベクレルという数値が出てくるので、
そこから、ま、放射線核種も分かっていますので、
セシウム134と137がどの位の比率が入っているか?という事。
そこから計算すると、まぁ、だいたい何シーベルトだろうと、
で、放射線というのは距離に非常に影響しますので、
衣服は非常に近いので、10ミリぐらいと計算すると、
ま、そのぐらいの影響を与えるだろうというような計算でやっています。


Q:じゃ、洗濯を何回もした後でそのぐらいという事なんですね。

吉田:
洗濯後の方が、私たちが測定する食品測定器と同じもので測っているんで、
中が汚染されると困るので、ふわっとしたものを測ると。
なるべく洗濯してから測りたいんですよね。
で、実際に、新品の物を買ってきて、
洗濯機で使用せずに何回か一緒に洗って、乾燥させたものを測った場合ですね、
新品のシャツが一枚20ミリベクレル位ありました。
で、何と洗うかによって、
要は放射性物質が移染しているわけですね、
移っている」という所までは私たちは分かっているんですけれども、
上着の方が多いのか?ズボンが多いのか?というところでは、
ズボンの方がやや多いだろうということで、
なるべく靴下とかズボンと上着を一緒に洗わない方がいい。

だけど、そんな事をしてですね、生活しなきゃいけないような所に果たして住むべきなのか?
というのが私たちの主張なんです。
そんな所に子どもを置いていていいのか?と、
次々と子どもたちの具合が悪くなった時に、いったい誰が責任を取れるのか?と、
そこまでを考えてですね、今回私は資料の提出をさせてもらいましたけれども、
もっともっとそれが無かったらですね、
この国は本当に子どもなんて必要のないそういう国になると私は思いますよ。
それぐらい尋常じゃない状況の中に、私も含めて住んでいるという事です。





comment 3
01.18
Fri
ふくしま集団疎開裁判 緊急記者会見
2013年1月18日



01:18~
柳原敏夫弁護士:

おはようございます。
朝早くから皆様ありがとうございます。

昨年の秋からずさんな福島県の県民健康管理調査、
あるいはずさんな除染の実態等が次々と明らかにされてきて、
今福島の子どもたちが極めて危険な区画の中に置いておかれている事が、ますます明らかになってきました。
来週月曜日の疎開裁判の3回目の裁判は、これが最後になるかと思われます。
仙台高裁で行われますが、その最後となあると思われる裁判の前に、今改めて
マスコミが伝えない福島の現実・被害の現状をここで報告させていただきまして、
福島の子どもたちの即時の集団避難の必要性を皆様にご理解いただきたいと思っております。

「福島集団疎開裁判 記者会見レジメ」に沿ってご説明させていただきます。

最初は、放射能汚染とその対策についてです。


放射能汚染とその対策

いま、福島で起こっている放射能汚染(低線量被ばく)と対策の真相についてというものです。

最初は福島の 「大気中における放射能汚染の深刻化」という問題がありまして、
これについては私の左におります南相馬市の吉田さんから報告させていただきます。

つぎは「除染対策の破綻」ということですけれども、これは先日裁判所に提出させていただいていまして、
郡山市の武本さんという方がいらっしゃいまして、彼の報告書。
ここに除染対策の事を詳しく書いてあるんですが、
簡単に申しますと、今除染で、
子どもたちを避難させないで福島に置いたまま
何とか除染が出来るんだということでずっとやってきているんですが、
現実にはまだ効果的な除染技術が確立していないままに、試行錯誤を繰り返していて、
殆どいまだにですね、効果的な除染結果は出ていないと。
しかも除染で生じた汚染土壌につきましては、
これをちゃんとまとめて管理する中間貯蔵施設の設置がまだ決まっておらず、
現状は各自が自分の敷地内に保管させておいて、
それがかなり長期にわたって続いておりまして、
きわめて不十分で悲惨な管理の実態が明らかいなってきます。
それに何よりも今郡山でやっている除染に関しましては、
住宅の子ども部屋に隣接する屋根、ベランダ、バルコニー等は、除染の対象から除外されています。
で、親たちは子どもたちの安全にとって極めて重要な屋根やなバランダ、バルコニーの除染を
再三郡山市に求めてきましたが、郡山氏は首を縦に振らず、除染対策から外すなど、
初めから除染が意味の無い事を自ら告白するような形で除染の作業を行っています。
これが除染作業の破たんを示す動きです。
詳細は近々武本のレジメの下にあります、このサイトにUPさせますので、ぜひそちらをご覧ください。

<※参考>
武本泰氏の報告書(3)
○ 第一 略歴
○ 第二 はじめに
○ 第三 外遊びが出来ない郡山市の子どもたち
○ 第四 本来の目的を見失った除染
○ 第五 矛盾だらけの子ども施策
○ 第六 知る権利を侵害した県民健康管理調査
○ 第七 終わりに



3番目は「屋内遊び対策の破綻」ということで
これは当市郡山市では屋外で遊んではいけないということでですね、
その子どもたちの健全な発育のためには屋内の遊び場が不可欠ということで、
福島県で一番大きな、ペップキッズ郡山(PEP Kids Koriyama)という屋内建物を作ったりして
屋内遊びを推奨してきましたが、
この間ですね、その事をやっても子ども達の健全な精神的な発育は改善されないと。
肥満の問題、あらゆる運動機能の障害等、あらゆる問題がここに来て明らかになってきまして、
むしろこのペップキッズ郡山をつくった人々の中から、小児科の菊池慎太郎医師なんかも、
「屋内遊び場は使える期間や時間は限定的であって
原発事故前の気軽にできる運動関係とは比較にならない」と、自ら屋内遊びの限界を表明しています。

にもかかわらず、政府と福島県は引き続き中通りに大型の屋内運動場やプールなどを建設予定でいまして、
これらもゼネコン、
こちらのために、子どもたちの健康のことは二の次にして、
そういう公共事業のために屋内施設を作っているというのが現状で、
屋内遊び対策は今や破たんが明らかになってきています。

第二は、そうした放射能汚染の深刻な実態の中で、
健康被害がますます深刻になってきています。その実態と対策に関してです。


健康被害とその対策



1、甲状腺に多数ののう胞が発見された事。
これは福島県や東日本から滋賀県に避難した子どもたちを去年の夏エコー検査した結果、
過半数の子どもたちに、
これは福島県だけではなくて東日本の東京、神奈川、千葉等から避難している子どもたちの甲状腺に
過半数の方にのう胞結節がみられたと。
しかも大変びっくりした事は、そののう胞の数が多数あることで、
この多数ののう胞の件については、非常に検査した医師はこれを憂いています。
これについては間もなく、
北海道の松崎道行というお医者さんが、甲状腺の意見書を質問されて書いているんですが、
彼が繰り返し述べるコメントをですね、作成中で、間もなく完成しますが、
彼自身ものう胞を少なくなく沢山つくられたということは、やはりこれは非常に由々べき問題であって、
被ばくとの関係が大変高まるという事を引用しております。
実は福島県は子どもたちの甲状腺結果の写真をなかなか見せようとしない事実があるんですが、
私たちは、それを見れば子供たちに多数ののう胞があるんじゃないか?ということを非常に心配しています。


<※参考>
甲状腺に多数ののう胞(検査を担当した医師の陳述書)
福島県や東京都などから滋賀県内に避難している人々の17歳以下の子どもの検診を実施した結果
検診日時2012年8月9日

2013011814.jpg




2、血液疾患と血液検査結果の公表のボイコット

これはおしどりマコさんが従来からずっと主張しているんですが、
福島県はすでに沢山の子どもたちの血液検査をしているにもかかわらず、
それはもう、当初からしているにもかかわらず、
いまだにずーっとこの結果を発表していません。
血液検査をすれば、子どもたちに異変があったかどうかは
かなり詳しいデータが分かるということはもうすでに知っている事なんですけれども、
にもかかわらず、福島県でのこの血液検査の公表をしないということは、
むしろ問題を隠しているのではないか?ということが疑われて、
この点についても、今すぐにでもいいから、すでに検査済みのもう分かっている血液検査の結果について、
福島県が直ちにこの結果を発表するように私どもは改めて要望するものです。


<※参考>
福島:検討委員会「血液検査の現状報告」(おしどりマコ)
2012年11月17日 おしどり マコ
福島県、県民健康管理調査検討委員会の血液検査、白血球の分画についての取材まとめ。




3、循環器疾患と取手市で小中学生の心電図異常の増加

これは昨年12月25日に取手市の市民団体3団体が、
情報公開制度をされている取手市内の情報結果を入手しましたところ、
取手市の子どもたちの心電図の異常が2.5倍から3倍にわたって増えているということが明らかになり、
これも松崎医師が、非常にこれを憂慮していまして、
実はチェルノブイリでも心臓疾患というのは大変増えているというのが知られている事実で、
これを考えると、全くおかしくないと。
まして、取手市という福島県原発事故から遠い市で、
一番茨木県の南のところで起きた異常の事実なものですから、これを


ーー動画2--

実は、大変危険な状態が発生する事を政府も福島県も知っていて、それに対する対策として、
癌等の病気になっても、子どもたちは無料でで病気を診るから心配ないという形で対応をしているということに思わざるを得ないということに武本さんと感じていて、
それをするんであれば、今すぐにでもいいから子どもたちを安全な場所に逃がして欲しいと
病気になってから治療費を猶予するので遅すぎると、
いのちはお金でかいえないという事をつよく訴えています。
この件についても福島県が子どもたちが危険であると認めたものと理解して、
今すぐ被ばくから逃げる事を私たちは改めて強調するものです。


<※参考>
茨城・小中学生の心臓に異常が認められるケースが急増


4、知る権利を侵害した県民健康管理調査


5番目は森少子化担当大臣の就任直後のインタビューで、
福島県産のリンゴの販売促進のための法整備を今から検討すると。
福島県の農産物が風評被害で売れないので、
法律でこれを強制的にお店に置くことを求めるような、法律を作りたいと。
これによって福島県民は自分で安全なものを、福島県外の商品を買うことが出来なくなって、
否応なしに福島県産だけしか買えなくなるような事態に追い込まれる可能性があります。

これは要するに福島県産の販売促進という名のもとに、
福島県民に被曝を強要するような、本当に人権侵害と言わざるを得ない
ような、
大変ひどい考えで、これは抗議するとともに、改めて
福島の子どもたちをこのような被ばく強要から守るためにも、
今すぐ集団避難する必要性を改めて強調したいと思っています。





最後はこれを受けて今後の対策です。


第3、結論
武本さんらが言っているんですが、
国や福島県の行政政策という、これによって目に見えない鉄条網で囲まれた
「ふくしま収容所」を、今福島県はつくっていると。
そこから今、子ども達の命を救うために何をしたらいいかを真剣に考える必要がある。

1、「ふくしま収容所」による自主避難者いじめ
人口流出現象とその防止策(県外への自主避難の家賃補助の新規受付の打ち切り)
で、福島県はたとえば自主避難者いじめをやっています。
昨年人口流出を、
郡山市は今全国で日本一人口流出が多い市町村になっていますが、
こういう事態を食い止めるために、
県外へ自主避難をする人たちに対する家賃の援助を打ち切る政策を出しています。

2、井戸川双葉町長不信任決議
あるいは、命の復興を第一に掲げる双葉町の井戸川町長の不信任決議という問題が起きて、
こう言った命の復興を第一に考える人間に対する、いわゆる「いじめ」のような問題が、
いま起きています。

<※参考>
「井戸川双葉町長不信任決議を全会一致で可決」について


3、自主避難の限界と集団避難の必然性
このような中で今子供たちがバラバラにされずに、
それを回避しながら、なおかつ被ばくを避ける方法を実現させるには、
自主避難という方法ではもう限界がありまして、
学校ごと、クラスごと、そういった集団の単位で子どもたちを集団避難させるしか、
この問題は解決させる方法はありません。
この問題について今、裁判のみならず、
市民自身がさまざまな形でこの問題に取り組むことをはじめています。

4、集団避難に向けて各界での取組み  宗教界の取組みの紹介
今これについては宗教界でも避難に向けての取り組みが始まっておりまして、
この後、東京の大河内さんという方が、宗教界の取り組みを報告させていただきます。




今、疎開裁判が来週の月曜日最後の裁判となるものを迎えていますが、
先日アルジェリアの日本人が拉致された問題で、
安倍内閣は「人命第一」をかかげました。


自分から危険な場所に行った人ですら、安倍内閣は「人命第一」を掲げるのならば、
原発事故に、責任もなにも、非難される理由もない福島の子どもたちの命を守る事こそ、
「人命第一」として掲げるべき
であって、
そのことを改めて安倍内閣に強く求めるものです。

以下、さらに詳しいお話を吉田さんの方からしていただきます。
以上私の話でした。どうもありがとうございました。

4:48まで



5:15
福島瑞穂参議院議員


ーーー

<衣服の放射能汚染>「中学生一人で500ベクレル超を着ている」
吉田那博さん1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)



「危険かもしれない」と分かっていながら対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」はあり得ない
“ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見” 1/18医師柳沢裕子さん(内容書き出し)





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comment 3
01.17
Thu
「東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理結果及び本格処理にかかる説明会」

2013年1月16日(水)  大阪市立此花区民ホール


住民の方々の質問を聞いているだけで、
本当にがれきのことに対して勉強になる説明会です。
それに比べて回答者の行政側は、何時でも同じ答え。
的を得た市民の質問に直接答えずのらりくらり。
メディアも沢山来ていたようです。


今回は住民説明会後のインタビューから、
「おぉぉ!私が思っている事を語って下さった!」
私もずーっと「お片付け」がしたいと思っているのに、国がどんどん散らかすから汚れるばかりだとか、
そして、「だんだん感覚がマヒしていく」そんな恐ろしさも感じたいました。


増山麗奈さんの部分、途中までですが書き出しました。


ーーー

46:17


Q:インタビューしても良いですか?取材で入られたんですか?


増山麗奈さん
はい。今日は鹿砦社の腕章を作ってきました、ちゃんと編集長に許可は取っていますから。w

ー:いかがでしたか?

増山:
なんかすごい物々しい雰囲気で、
入り口の周りから黒い人が沢山いて、中にも黒い人が沢山いて、
数えたらあの部屋だけで80人ぐらいいましたよね。
最前列に、おじさんたちがずら―――っとバリケード張ってるんですよね。

あれは話している8人+αの専門家というか役人の人達の身を守るためにいるのかなぁ?


ー:
そうですね、10月の7日の説明会の時に、ああいう形でバリケードがいたんですよ。
で、その時は壇上じゃなくて、しゃべっていた人達が下にいたんですよ。
僕らと同じフロアーにいて、そこに僕らが行けないような、あるいは顔が見えないように、
バリケードがいたんです。
で、前会の11月13日はバリケードが無かったんです。下に座ってたんですけど、
で、今日は上に上がって、下にバリケード復活でした。

増山:
前回とか説明会に来ていないので、こういう雰囲気だというのを知ってビックリしました。
機動隊もいるんですか?

ー:います、います

増山:もう誰が市の職員で誰が機動隊で、

ー:
市の職員の方が少ないです。
公安もびっちりいましたね。
受付け前に僕らが5次に来た時点でもう、相当の数が。
質疑や答えに関してはどう思われましたか?いろんないい質問とか、

増山:
質問は良かったんですけど、
それに対する答えが上手く、その核心部分に触れないで、
上手く返答するというか、当たり障りのない返事が返ってくるということで、
聞いててイライラしました。

でも一応体裁としては市民の声を聞いて、
「ちゃんと説明した」っていうふうに言われちゃうんだろうなと思うと。

今日は住民説明会ということで、メディアの方の枠の中にいて、
手をあげて本当は質問したかったんですけれども、それが出来なくて、大変不服です。
で、あのテレビの人とかも今日報道するにしたって、
もうちょっと質問したほうが本当は良い記事が書けたり、良い映像がとれたりする筈だと思うんですけど、
メディアの人達と、しゃべる人たちの対話が出来る席が一回も今日無かったんですよ。
みなさん、住民の方が来る1時間ぐらい前にメディアが入れるんですけれども、
場所とるだけで、しゃべる人とは会わせてくれないし、
でも本当は聞きたい事がいっぱいあるわけですよ。

いくら予算を使っているんですか?」って。
最初の分量からまた下がって、少なくなったわけだから、予算だって変わったわけで、
その辺の仮定を全部知りたいなと思って、
私その予算の話しが説明会できちんと、今日ペーパーで貰えるもんだと思ってきたんですけど、
全くその話が触れられないっていうのはおかしいですよ。

復興予算をこんなに、復興以外のところに使われて、っていうことが、もう何10例もあるわけで、
此花市民に対してもですけれども、

此花区130116

もう全国の人達も、その事を大阪に請求してほしいんですよ。
これは大阪だけの話じゃなくて、復興予算、国のお金で行われる事業な訳ですから。

ー:沖縄の道路工事だったりね、何が飛び出すかわからないから。
ー:大阪でがれき差し止め訴訟が始まるんで、そういう事を追及していくらしいです。
是非、全国に人が訴訟団に入って下さいということでなので。

増山:訴訟団はいつからどんな風な形でスタートするんですか?

ー:とりあえず今回の締め切りは18日と聞いていますけれども、またもう一回募集するっていっています。

増山:
時間がかかるのかもしれないけれど、そうやってしつこくちゃんと確認していく作業をしないと、
これ、本当に目の前でひどい事が行われようとしているのに、
その背景も知らされないままどんどん事が進んでいって、
なんかこう、「市民無力」みたいな感じが、今日、打ちひしがれるような気持になったですよ。

あの黒い人たちに囲まれて、
質問してアツイ事を言っても答えてくれないし、
「はい、時間です。帰って下さい」みたいな・・・

あそこと同じ所で木下さんの講演会を9月ぐらいだったかな、やったんですよね。
で、関西でがれきの問題が広がったきっかけになった講演会だったんですけど、
その時、すごいのびのびしていたんですよね。
私その事に気がついたのは置いてあった絵が同じだったから、トイレからの帰り道に気付いたんですよ。
それまではもう、別空間。
なんか、全然別な空間だと思っていたら、「ああ、木下さんの講演会やったところだ」
ジュース買えるところも入れたしね、
その向かい側の部屋も入れて、そこに木下さんがいて、

ー:あそこはもう機動隊が待機しているから。

増山:
そう、もうなんかブロックされて入れなくなってて、
もうなんか、縮図だっていうかんじですよ。
自分たちがのびのび出来るスペースが刻一刻無くなっていく感じがしますよ。

私はあんまり警察に対して抗議をしてというような、そういうスタンスよりも、
もう「とにかくがれきを止めなきゃ」という事で、取材を始めたのですけれども、

でもやっぱり、これはなんか「変」で、

これは大阪だけの問題じゃなくて、
多分日本中もうすぐ先に「茶色の朝」がきているという事に気がついて、
それを止めるためには今大阪のがれきを止めるのが、一番最短ルートなんだという事を知って欲しいんですよ。
私も関西で兵庫県でがれきの運動を、もう去年、おととしからやってた?っけな。
1年位やって、その兵庫県にも行ったし、大阪市にも行ったし、環境ウンチャラにも行って、
何回も対話の話をしたりとか、そういう地道な市民の活動はやって来たのですが、
それでもこういう状況になっているわけで、力が足りないんで、
全国から大阪市に電話とかメールとかFAXとか
2月1日に燃やし始められる前に、

これおかしいですよ。まずどうなってるんですか、
お金はどこに流れているんですか、
どの業者にいくら流れてるんですか、
キチンとそういう事を全国民に説明したんですか、
九州だって止まったし、
埼玉だって止まったし、
東京だって止まるそうじゃないですか。
がれきそのものが無いのに、何でこんなに大阪だけ進めていこうとするのか?
もっと

ー:検討するだけでお金は貰えますからね。
ー:「返さんでもええ」って言う話
ー:検討すらせんともらっているところもありましたよね、確か。
ー:ま、さすがにそれはという問題にはなっていましたけれど、
ー:まだでもね、2月1日まで、ま。


増山:
なんかね、みんなだんだん感覚がマヒしてくるんですよ。
「どうせ基準値100ベクレルだし、食べているものもある程度汚染されてるんだろうし」とか、
「空気中だってある程度あるんだろうし」って、
それで東京で最初燃やし始めた時も、殆ど運動が無く、
「ああ、がれき燃やしてるね」みたいな感じで、

どんどん、どんどん汚染がそうやって二次的に拡大していくわけですよ。
これ、2年前に事故があって、そこからきちんと対応していたら、
こんなに被害が大きくならないで済んだ筈なのに


放射性物質の量とか健康被害とか、
そういう所から目をそらして、目をそらして、
チョットずつチョットずつ汚染が拡大しているのを
見て見ぬふりをして、今までどおりの生活を、みんなしようとしているんですけど、
そんな事をもう2年間続けている訳ですよ。


この間にね、ドイツにこの間取材に行きましたけれど、
この2年間にドイツは再生可能エネルギーの発電量が15~26にまで伸びるわけですよ。
で、その間に原発のエネルギーがどんどん発電量が逆に減っていて、

なんていうか、この日本の人達が
「臭いものにふたをする」みたいな形で、ずーーっと現実から目をそらしている間
着々と進んでいる様を見て
恥ずかしいですよ!


「もうそろそろ気付こう!」って。

こんなことやっていると本当に住めるところが無くなりますよ。
私は東京から関西に避難して、子どもを連れて避難して来ているんですよ。
で、最初に西宮に住んでたんだけど、
ハッキリ言って、「大阪のがれき燃やされそう」っておととしから思ったから、
去年、引っ越したの。山奥に。
そしたらやっぱり焼却されそうになっているから、
私「勘鋭いな」って思っていますよ。

あの、正直に言うけど、
初期プルームを避けて、私は関東から関西に新幹線に乗って来たわけ。
危機感があるからな訳。
いま、ピキーンピキーンってきてますよ。
このままじゃここも危ないなって。
でもやっぱり日本好きだし、日本語しゃべって育ってきたし、日本を守りたいんですよ。
こんなの、こんなこと言ったら私どんどん、
犯罪者じゃないのに、なんでこうやって逃げて生きていかなきゃいけないの?って。
やっぱり、問題そのものを解決したいんですよ。
それは私だけの幸せのためだけじゃないんですよ。
そういうふうにやった方が、結果皆さんの健康が守られて、
住めるスペースが、エリアが拡大して、
もうある程度の被ばくをしてしまった人たちが病気になった時に支える事が出来るし、
ん…今ここで、大阪のがれきをきちっと止めないと、
また、なんちゅうか、どんどん状況が悪化して、
「みんな逃げる」みたいなことになってしまうんですよ。

こんな拡大している場合ではなくてですね、
片付けしたいんです!

原発の。

広がってしまった放射性物質の片づけ。
除染ではなく、ちゃんときっちり閉じて、どこかに置く。
ハッキリ言って福島第一原発の周辺しかないですよ。
そこに置けばいいじゃん。
なに燃やしてんの!?って。


燃やさないで置けばいいだけじゃん。

ー:そうですよね、福島の中でもね、どんどん燃やしてますよね。

増山:いろんな問題が繋がってるんですよ。


ー:作業員の方のインタビューにも行ったんですけど、
「集めるだけでいいのにこんなことしなきゃなんない」という矛盾とか思いながら、
みなさんされていました。

増山:
どんどん被ばく者が増えていって、
で、福島の人達は家を失って600万円でハンコ押して「600万以上は請求しません」って。
土地や家や全てを失って600万円以上請求しませんっていうものにハンコを押されたりして、
これ、まったくもっておかしいですよ。
「誰のための社会なの?」って。いう事を99%の人が気がついて、

きちんと放射性物質を閉じて、保管して、原発も解体して、
ちゃんと放射性物質を管理するという方向にいかないと、
日本そのものが、「核廃棄島みたいになってしまうなぁー」って思って、
それはやっぱり悲しいんですよ。

東京の友達もいっぱい居て、福島の友達や東北の友達がいるけれど、
やっぱり健康被害が出ていますよ。
みんなすごく骨がもろくなったし、転びやすくなったし、
歯を折ったりしたり、風邪が治らなかったり、
因果関係は分かんないけど、確実にどんどんどんどん社会が壊れているのがわかるんですよ。
それとチャルノブイリの歴史とか、そういう背景を調べていくと
これから起こる事っていうのが予測できるんですよ。
だから何とかしたいんですよ。
どうしましょう~

だから気がついた人がどんどん増えていって、その人たちが出来る事をやるしかないのですが、
先ずは大阪のがれきを燃やすのを・・・・・

本当、皆さん手伝って下さい。



ーーまだお話しは続きますが、59:45まで書き出しました。ーーー




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ーー

・公害(日照権・電波障害などを除く)などの苦情相談に関すること
・各種公害関連届出に関すること
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北・都島・淀川・東淀川・旭 北部環境保全監視グループ 06-6313-9550
中央・天王寺・浪速・東成・生野・城東・鶴見 東部環境保全監視グループ06-6267-9922
福島・此花・西・港・大正・西淀川 西部環境保全監視グループ06-6576-9247
阿倍野・東住吉・平野 南東部環境保全監視グループ06-6630-3433
住之江・住吉・西成 南西部環境保全監視グループ06-4301-7248



ーー



comment 6
01.16
Wed


日時: 2012年12月22日(土)
場所:豊島公会堂
主催:「終焉に向かう原子力」実行委員会

Youtubeはこちら↓
http://youtu.be/On6RIEY5Nfw?t=1h10m36s


1:10:36~

これは東京です。
この、奥多摩の青いところ。
ここは1㎡当たり6万ベクレルから10万ベクレル。
緑のところが3万ベクレルから6万ベクレル。
これも放射線管理区域ですよね。
奥多摩の一部はこんなに汚れている。

東京セシウム

そして、東京の下町の方ですね。
ここは1万ベクレルから3万ベクレルと汚れているという事で、もうほとんど…
あ、この辺の出っ張ったところは3万~6万ベクレルですか、そのぐらい汚れている。
今私たちはここですから、比較的、汚染としては綺麗な所にいますし、
東京の中央部は比較的綺麗だということで、
みなさんなんとなく安心しているのではないかと思います。

小出裕章201212

しかしこれは、「地域全体がどれ位汚れているか?」というものを示している地図であって、
一つの地域の中でも、汚染の低いところもあれば高いところもある。
猛烈に高いところも実はある。
それを私は最近になって調べた事があります。
一つはここです。
葛飾区の水元公園という、綺麗な公園があるところですが、
放射線の管理区域にしなければいけない位の汚染を受けているところです。
もう1カ所は東村山という、まぁ汚染を比較的受けなかったところの中心なところですね。

そういう所で、なにを私が調べたか?と言うと、こういうものです。

小出裕章201213

「黒い物質」と呼んでいるんですが、これは道路ですね。
道路にある、こういう黒いひび割れのようなもので、
みなさん、分かりませんかね?想像して欲しいんですけれど、
道路でもいいし、駐車場でも良いし、建物の下でも良いし、
そういう所にコンクリートにこんなふうに、
なんか乾燥したものがへばりついているようなところが必ずあるんです、
これを私たちは「黒い物質」と呼んでいます。
たとえば、これはコンクリートの上にずらっとしみのようになっているのですが、
そこに志葉玲さんという私の知人が放射線の測定器を置いてみたら、

ここは、2.2マイクロシーベルト/時という…
2.2ってみなさんピンとくるでしょうか?
私は京都大学原子炉実験所にいるという事は先程聞いていただいたのですが、
私の実験所内のほとんどの場所は0.04、あるいは0.05です。

0.6を超えたら放射線の管理区域にしなければならない。
ここは何のところでもない、普通の人達が生きているところで2.2という事なんです。


小出裕章201214

そしてここは子どもが指でひっかいた痕です。

何でもない、普通にみなさんが生活している場所にこういう「黒い物質」というものがあって、
子どもたちがそれに触って生きているという、

どれぐらいか?測るとこんなものです。

小出裕章201215

東京の東村山で取ったものが1kgあたり2万何千ベクレル。
葛飾区の水元公園にいたらば、20万を超えるというような汚染です。
福島県に行ってしまえば、もう何100万というものが、
普通の人々が生きて、子どもたちが遊んでいるという場所にあるんです。

これまでの日本の法律で言えば、
1kgあたり100ベクレルを超えるようなものは、
放射能として何らかの管理が必要だということになっていました。

福島の事故が起きてしまって以降は、そんな事は守っていられないと言って、
1kgあたり8000ベクレルを超えるようなゴミは
指定廃棄物としてどこか1カ所に埋め捨てにしようなんていう事を日本の国は言っている訳ですけれども、

1kgあたり8000どころじゃないんです。
もう、どこに行ってもそれを遥かに超えるようなものが、
みなさんが生活している場所に広がっているという事になっています。




ーーー


東日本の放射線管理区域~どのように日本が汚れたのか?~小出裕章氏12/22(内容書き出し)



いつのまにか塗りかえられていた
「文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果」



埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)

東京都&神奈川県の汚染地図(文部科学省)

南相馬”黒い物質”から高濃度セシウム2/24モーニングバード(番組内容書き出し)

南相馬の”黒い物質”「測定器自身が死んでしまうというほどの猛烈な放射線を発生する物質」
小出裕章氏8/28INsideOUTジャーナリスト志葉玲さんに聞く(内容書き出し)


「東京都の黒い物質マップ」
黒い粉15
葛飾区が最高で29万ベクレル。
皇居で、11万ベクレル。
奥多摩の方で、3万ベクレル位。






comment 2
01.15
Tue
千葉県の松戸でさえこうです。
でも、松戸市は除染しっぱなしではなく、当り前のことだけど、よく再度調べました。
でも、福島のもっと高濃度に汚染された地域では、いい加減な方法で高額な税金を使って除染しても
「意味がないのでは?」とやっぱり思ってしまいます。
松戸では年間1ミリシーベルトを目指していますが、
福島の除染は年間20ミリシーベルトを目指しています。
20ミリシーベルトなら帰りません。帰ってはいけません。

年間1ミリシーベルトを目指すための、目指す事が出来る除染ならばやるべきだと思いますが、
そうではない場合は、除染の費用は住民の救済のために使うべきだと私は思っています。



放射線量が上昇 公園を再除染
NHK 1月15日 17時19分

放射性物質を取り除く除染を終えた千葉県松戸市の公園で、
市が去年11月から改めて放射線量を測定したところ、
28の公園で再び国の基準を超えるレベルにまで高くなっていたことが分かりました。
市は周辺の放射性物質が雨などによって集まったのが原因とみて、2度目の除染を行っています。

松戸市は市内のおよそ9割が国が費用を負担して除染を行う汚染状況重点調査地域に指定され、
市はおととし12月から公園で表面の土を取り除くなどの除染をしています。

しかし、除染を終えたおよそ310の公園について、
市が去年11月から改めて放射線量を測定したところ、
28の公園では再び値が高くなり、
地上から50センチの高さで
1時間当たり0.23マイクロシーベルトという国の基準を超えていたことが分かりました。
このうち子どもたちが集まる広場や遊具の近くの値が基準を超えていたのは18の公園で、
1時間当たり0.41マイクロシーベルトと、基準の2倍近くに上っていた場所もありました。

matudo11.jpg

市は、雨などによって周辺の放射性物質が集まり濃縮したのが原因とみて、2度目の除染を行っています。
2度目の除染は、ほぼ終わったということですが、
市は今後も値が上昇するおそれがあるとして測定を続けることにしています。

matudo12.jpg

matudo13.jpg


松戸市公園緑地課の島村宏之課長は、
「除染は1度では終わらないことが分かった。
今後も放射線量が上がるおそれがあり、定期的な測定と除染をしっかり行っていきたい」と話しています。

放射線量の上昇“地形が影響か”

松戸市新松戸の住宅街にある公園では、市が去年8月に表面の土を取り除くなどの除染を行った結果、
広場や遊歩道、それに木の根元などすべての地点で、
放射線量が地上から50センチの高さで1時間当たり0.23マイクロシーベルトという
国の基準を下回っていることを確認していました。

ところが、除染から3か月後の去年11月に改めて測定したところ、
広場にあるブランコの前で、1時間当たり0.37マイクロシーベルト
再び国の基準を超えていることが分かり、市は2度目の除染を行いました。

原因について市は、この場所の地形が影響しているとみています。

市によりますと、この場所には大きなくぼみがあり、
雨が降ると水たまりが出来やすい場所だったということです。
このため周囲の放射性物質が雨などで集められ、濃縮したのが原因ではないかとみています。
市では、くぼみに土を入れて平らにし、雨水がたまりにくい地形にする対策を取ったということです。

matudo14.jpg

松戸市公園緑地課の島村課長は、
「雨水などで低い場所に放射性物質が集められたのが原因とみている。
ほかの公園でもこうした場所では今後も上昇するおそれがあるので測定を続けていきたい」と話しています。



ーーー



除染下請け 天引き横行 業者支払い日給1000円
東京新聞 2013年1月11日 朝刊

PK2013011102100038_size0.jpg

東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、
下請け業者が、作業員の日給から半ば強制的に宿泊代や食事代を天引きし、
国が支給する危険手当の一万円のほかは、一日千円程度しか支払っていない実態が、
作業員らへの取材で分かった。
宿泊施設は、業者が国などから無料や安価で借りたもので、
作業員から徴収した宿泊代のほとんどが業者の取り分と化す形となっていた。 

除染作業は放射性物質にさらされる危険があるため、国は作業員に一日一万円の危険手当を支払っている。
ところが、この手当は除染を請け負う業者を通じて支払われており、
そのことが不透明な給料支払いを生む温床になっていた。

福島県田村市の除染現場の事例では、
作業員の日給は、国が支払う危険手当の一万円に加え、
福島県の最低賃金に近い約六千円を業者が日当として支払う二階建ての形
を取っていた。

見掛け上は、合わせて日給1万6000円となるが、
宿泊代や食事代として4千500~4千700円を天引き。
作業員が手にする額は1万千円強にまで目減りしてしまっていた。

危険手当の財源は税金で、本来的には作業員に直接支払われるべき性質のお金。
業者は事実上、一日わずか1000円強で作業員を雇っていた形になる。

業者のうまみになっているのが宿泊代や食事代。
ある業者は、国から宿泊施設を無料で借りているのに、
作業員に朝夕の食事込みで4500円で貸し付けていた。


別の業者は、明細を示さず宿舎と食事付きで日当1万1000円の条件で作業員を集めてきたが、
危険手当が支給されることが作業員の間で広まり説明を求められると、
危険手当を含む日給1万6000円から
宿泊代3千700円と食事代1000円を差し引いたものだと説明した。

このケースでは、作業員は一室4000円のバンガローに四、五人で宿泊。
業者は宿泊費として計1万4800~1万8500円を集めており、4000円との差額が利ざやになっている。
業者の関係者によると、食事も原価は300円程度に抑えるようにしていたという。

不透明な給料の実態のほか、雇用契約書を交わさず口約束だけの人も多かった。

管轄する福島労働局の担当者は、こうした実態をある程度は把握し、改善指導もしているというが、
田村市の現場以外でも同様の不透明な給料問題が起きていた。

本紙の取材に対し、元請けゼネコンの広報室は
「過去には危険手当がきちんと作業員にわたっていない例もあったが、
きちんとわたるよう下請けへの指導を繰り返している。
雇用条件などは法にのっとった契約になるよう個別に指導している」とコメント。
下請け企業からは10日までに回答がなかった。

<危険手当> 
環境省は福島事故に伴う除染で、
国直轄の事業では被ばくの危険がある作業員に「特殊勤務手当」を支払っている。
国家公務員が警戒区域に入るときの手当を目安に、1日1万円と決められた。
一方、もっと危険性が高い福島第一原発で働く作業員に対しては、
東京電力が放射線量など現場の状況に応じて危険手当を支払っているという。
ただ、作業員には十分届いていないためか除染の危険手当の高さへの不満も出ている。




「除染目標達成でも帰村せず」 飯舘村民の7割 アンケート
東京新聞 2013年1月11日 朝刊

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東京電力福島第一原発事故で全村避難した福島県飯舘村民を対象としたアンケートで、
回答者の7割近くが、国が実施している除染の目標を達成しても帰村しないと考えていることが分かった。
除染以上に避難先での生活再建支援を求める声が強く、除染と帰村を掲げる国や村の施策に影響を与えそうだ。 

調査は昨年10月~12月、日本大の糸長浩司教授(環境建築学)らが中心になって実施した。
選挙人名簿などを基に、20歳以上の村民の旧住所に書類を郵送。
転送先不明者らを除いた4千850人のうち、28・2%に当たる1366人から回答を得た。

どのような状態なら村に戻って暮らすかという質問に対し、
国が平時の安全基準としている年間放射線量1ミリシーベルト未満が38・8%、
同5ミリシーベルト未満が6・9%を占めた。
数値に関係なく村には戻らないと答えた人(21・9%)を含めると、計67・6%に上った。

国は、同村の面積の約7割を占める居住制限区域で、
来年3月までに同20ミリシーベルト未満に下げることを除染目標としている。

この基準を達成できたとしても、7割近くの人が村に戻らない可能性がある。

村行政への要望についても、補償や賠償交渉が七割超で、徹底的な除染(49%)を上回った。

「除染で本当に農業が再生できるとは思わない」(六十四歳の農業男性)、
「現実を直視して、無駄な除染より賠償に資金を使うべきだ」(六十二歳男性)といった意見も寄せられた。




国の除染事業 搾取の横行食い止めよ
東京新聞 社説 2013年1月21日

原発事故に伴う国の除染事業が悪質業者の食い物にされている実態が本紙の取材で浮かんだ。
賃金を低く抑えられたり、経費の負担を強いられたり。現場の作業員を搾取する不条理は見過ごせない。

福島県の旧警戒区域や旧計画的避難区域だった11市町村で国直轄の除染作業が順次進められている。
福島第一原発に比較的近く残留放射線量が高い地域だ。

元請けのゼネコンを頂点に下請けや孫請け、零細業者や派遣、日雇い…と多様な雇用形態が支える。
末端の作業員が不利益を被りやすい構造は原発事故現場での収束作業とそっくりだ。

 
田村市でこんな理不尽な事例があった。
例えば、日給1万6000円の約束のはずなのに
宿泊代や食事代が差し引かれ、作業員に手渡されたのは1万1000円余り。

このうち1万円は、被曝(ひばく)の危険があるとして国が作業員に支給している特殊勤務手当である。
国が無償提供した宿舎にもかかわらず宿泊代を徴収していた。

税金で賄われる手当を元手にして作業員を誘い、宿泊や食事の代金をつり上げて荒稼ぎする。
そんな“悪徳商法”が横行しているとすれば許されない。

発注元の国は業者を介さず作業員に手当を直接支払う方法を考えるべきだ。
賃金の不当なピンハネにも目を光らせねばならない。

作業員の放射線防護や安全管理の在り方を定めた国のルールを逸脱している事例もあった。

例えば、業者は作業員を雇うときに健康診断を受けさせたり、
機械や道具の扱い方を教えたりするよう義務づけられている。
その経費は国が賄う仕組みとされる。

ところが、健康診断や草刈り機講習にかかった費用を自己負担させられた作業員が多くいた。
その場で支払わされたり、給料から天引きされたりして自腹を切らされていたわけだ。

業者が国や作業員をだまして不当利得を上げているとすれば、
もはや詐欺や横領といった犯罪行為というほかない。

除染現場の放射線量や作業員の被曝線量を把握し、作業員に情報を伝える。
内部被曝につながりかねない屋外での飲食や喫煙を禁じる。
こんな健康管理のルールは有名無実化している。


汚染の恐れがある作業後の作業服やマスク、長靴、ゴム手袋などの装備品は
どう処理されているのかも気になる。
作業員が安心して働け、除染の実効が上がるよう国はきちんと責任を果たすべきだ。




ーーー

除染事業も原発作業員と同じ構図で、
大手ゼネコンが儲けて、下請け孫請けひ孫請け・・・・・何次までも。



<除染の実態>
「川に直接投棄・手抜き作業次々と」ーメディアが報じれば政府が動くー
1/7報道ステーション(内容書き出し)他





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01.15
Tue
コメント欄に埋もれさせておくのはもったいないので、
一つの情報として記事にさせていただくことにしました。


民主党全候補者(今回・前回ともに得票がある人)の
対前回得票変動比率」を調べて下さった方がいらっしゃいます。
計算した数字を載せさせていただきます。
(名前の横の情報は私が付け足しました)


選挙区 氏名 得票増減比率

(96以降当選1回)
北海道8区 逢坂誠二 -55%
青森4区 津島恭一 -64%
宮城4区 石山敬貴 -55%
秋田2区 川口博 -39%
茨城1区 福島伸享 -56%
茨城2区 石津政雄 -58%
茨城4区 高野守 -50%
茨城6区 大泉博子 -74%
茨城7区 柳田和己 -72%
栃木1区 石森久嗣 -61%
群馬1区 宮崎岳志 -71%
群馬3区 柿沼正明 -65%
埼玉8区 小野塚勝俊 -60%
埼玉12区 本多平直 -74%
埼玉13区 森岡洋一郎 -63%
千葉10区 谷田川元 -47%
神奈川1区 中林美恵子 -62%
神奈川2区 三村和也 -46%
神奈川10区 城島光力 -60%
神奈川13区 橘秀徳 -72%
神奈川14区 本村賢太郎 -60%
神奈川15区 勝又恒一郎 -72%
神奈川17区 神山洋介 -67%
山梨2区 坂口岳洋 -56%
東京4区 藤田憲彦 -58%
東京10区 江端貴子 -55%
東京23区 櫛渕万里 -62%
新潟3区 黒岩宇洋 -51%
石川3区 近藤和也 -38%
福井2区 糸川正晃 -51%
福井3区 松宮勲 -62%
長野4区 矢崎公二 -56%
岐阜1区 柴橋正直 -52%
岐阜5区 阿知波吉信 -52%
静岡3区 小山展弘 -60%
静岡7区 斉木武志 -36%
静岡8区 斉藤進 -69%
愛知7区 山尾志桜里 -49%
愛知15区 森本和義 -61%
三重5区 藤田大助 -45%
京都5区 小原舞 -52%
大阪16区 森山浩行 -58%
兵庫1区 井戸正枝 -66%
兵庫2区 向山好一 -61%
兵庫4区 高橋昭一 -70%
兵庫5区 梶原康弘 -64%
兵庫7区 石井登志郎 -66%
兵庫10区 岡田康裕 -59%
奈良3区 吉川政重 -68%
奈良4区 大西孝典 -62%
鳥取2区 湯原俊二 -46%
島根1区 小室寿明 -41%
岡山1区 高井崇志 -61%
岡山5区 花咲宏基 -56%
広島3区 橋本博明 -61%
広島4区 空本誠喜 -48%
徳島3区 仁木博文 -37%
愛媛1区 永江孝子 -62%
愛媛3区 白石洋一 -59%
愛媛4区 高橋英行 -54%
福岡2区 稲富修二 -56%
福岡7区 野田国義 -49%
福岡8区 山本剛正 -52%
福岡9区 緒方林太郎 -49%
宮崎1区 川村秀三郎 -61%
宮崎2区 道休誠一郎 -50%
鹿児島2区 打越明司 -48%
鹿児島4区 皆吉稲生 -58%
東京17区 早川久美子 -65%

平均 -58% 全員前回よりも票数を落としてマイナス


(96以降当選2回)
北海道7区 仲野博子 -78%
青森3区 田名部匡代 -49%
宮城3区 橋本清仁 -56%
埼玉14区 中野譲 -71%
埼玉15区 高山智司 -59%
千葉5区 村越祐民 -60%
千葉8区 松崎公昭 -59%
千葉9区 奥野総一郎 -54%
神奈川12区 中塚一宏 -57%
神奈川16区 後藤祐一 -46%
静岡2区 津川祥吾 -53%
静岡4区 田村謙治 -51%
愛知13区 大西健介 -37%
三重4区 森本哲生 -41%
京都4区 北神圭朗 -55%
大阪4区 吉田治 -77%
和歌山1区 岸本周平 -50%
広島5区 三谷光男 -51%
広島7区 和田隆志 -61%
徳島2区 高井美穂 -47%
香川2区 玉木雄一郎 -28%
福岡3区 藤田一枝 -60%
福岡5区 楠田大蔵 -62%
福岡10区 城井崇 -55%
長崎4区 宮島大典 -45%

平均 -55% 全員前回よりも票数を落としてマイナス


(96以降当選3回)
北海道2区 三井辨雄 -66%
北海道4区 鉢呂吉雄 -64%「死の町」発言で罠にはめられた元経産省大臣
岩手1区 階猛 -52%
宮城1区 郡和子 -59%
秋田1区 寺田学 -47%
栃木2区 福田昭夫 -60%
埼玉2区 石田勝之 -64%
埼玉4区 神風英男 -56%
埼玉9区 五十嵐文彦 -67%
千葉13区 若井康彦 -57%
神奈川6区 池田元久 -61%
東京5区 手塚仁雄 -56%
東京24区 阿久津幸彦 -59%
新潟1区 西村智奈美 -54%
新潟2区 鷲尾英一郎 -43%
富山1区 村井宗明 -52%
福井1区 笹木竜三 -68%
長野2区 下条みつ -59%
岐阜3区 園田康博 -58%そう言えば記者の前で「汚染水を飲んだ」っけw
静岡1区 牧野聖修 -56%
愛知9区 岡本充功 -66%
愛知12区 中根康浩 -54%
滋賀2区 田島一成 -55%
滋賀4区 奥村展三 -61%
大阪9区 大谷信盛 -69%
大阪19区 長安豊 -61%
兵庫6区 市村浩一郎 -66%
岡山4区 柚木道義 -52%
広島2区 松本大輔 -59%
佐賀2区 大串博志 -27%
大分1区 吉良州司 -47%
大分3区 横光克彦 -48%
山形2区 近藤洋介 -51%

平均 -57% 全員前回よりも票数を落としてマイナス


(96以降当選4回)
北海道6区 佐々木隆博 -61%
北海道10区 小平忠正 -60%
山形1区 鹿野道彦 -34%
福島5区 吉田泉 -60%
千葉1区 田嶋要 -46%
神奈川5区 田中慶秋 -80%
神奈川7区 首藤信彦 -66%
神奈川9区 笠浩史 -47%
山梨3区 後藤斎 -55%
東京2区 中山義活 -53%
東京6区 小宮山洋子 -60%子どもの命を考えない厚生大臣
東京20区 加藤公一 -55%
東京21区 長島昭久 -42%
東京22区 山花郁夫 -57%
新潟4区 菊田真紀子 -54%
新潟6区 筒井信隆 -47%
石川1区 奥田建 -62%
長野1区 篠原孝 -45%
静岡5区 細野豪志 -15%沢山被ばくをしていただいた」・「木質がれきはヒ素とクロムが入っているから埋められない」と言いながらがれきを全国に拡散・その他色々
愛知8区 伴野豊 -53%
愛知11区 古本伸一郎 -29%
滋賀3区 三日月大造 -49%
京都3区 泉健太 -52%
京都6区 山井和則 -49%
大阪10区 辻元清美 -40%
大阪12区 樽床伸二 -59%
兵庫12区 山口壮 -34%
奈良1区 馬淵澄夫 -43%
岡山2区 津村啓介 -44%
福岡6区 古賀一成 -60%

平均 -50% 全員前回よりも票数を落としてマイナス


(96以降当選5回)
北海道3区 荒井聰 -65%
岩手3区 黄川田徹 -49%
茨城5区 大畠章宏 -33%
埼玉1区 武正公一 -53%
埼玉3区 細川律夫 -65%
埼玉6区 大島敦 -52%
千葉4区 野田佳彦 +1% 冷温停止状態達成宣言」から始まり、大飯原発再稼働総理の権限で原子力規制委員会を任命し、TPP・消費税値上げなどを強引に実行する
千葉6区 生方幸夫 -57%
東京1区 海江田万里 -43%
東京3区 松原仁 -27%
東京7区 長妻昭 -40%
東京19区 末松義規 -52%
滋賀1区 川端達夫 -46%
大阪7区 藤村修 -64% <=== 野田氏の「女房役」
大阪11区 平野博文 -57%
兵庫11区 松本剛明 -45%
山口2区 平岡秀夫 -55%
徳島1区 仙谷由人 -49%「原子力規制法案」書き換え「集団自殺」発言「ミクロの民には寄り添えない」・他いろいろ
香川1区 小川淳也 -42%
福岡1区 松本龍  -70%就任後初めて宮城県庁を訪れた時に怒鳴った大臣
長崎1区 高木義明 -36%
鹿児島1区 川内博史 -64%大型タンカーを用意すると小出先生と約束した議員

平均 -48% 野田佳彦以外は全員前回よりも票数を落としてマイナス

(96以降当選6回)
北海道1区 横路孝弘 -56%
宮城5区 安住淳   -30%
福島3区 玄葉光一郎 -33%
埼玉5区 枝野幸男 -29%意外とマイナスが少ない。「直ちに影響はない」と言い続けた。この人のおかげで、私は自分で真実を調べ始めることになった。
東京18区 菅直人 -55%浜岡原発を止めた元首相。その後何故かメディアに叩かれ失脚する。
新潟5区 田中眞紀子 -50%せっかく原子力の中核である文部科学省の大臣になり、文科省を変える事が出来るかと楽しみだったのに残念。
静岡6区 渡辺周  -41%
愛知2区 古川元久 -42%
愛知3区 近藤昭一 -52%
愛知5区 赤松広隆 -59%
三重2区 中川正春 -42%
三重3区 岡田克也 -27%
京都2区 前原誠司 -29%
佐賀1区 原口一博 -35%

平均 -42% 全員前回よりも票数を落としてマイナス


192名 総平均 -54%


ーーー


192名も調べて下さって、大変な労力だったと思います。
民主党191名が前回の選挙の時の得票数を大きく下回っているのに対して、
ただ一人野田佳彦(元総理)だけは、1%ですが、票を増やしていました。
とても不思議です。
選挙前は「もしかしたら自分は落ちるかもしれない」と思って、
現総理なのに、比例代表にも姑息に重複立候補をしていたほどなのに…
地盤の千葉4区に加え、比例代表南関東ブロックとの重複立候補することになった。
現職首相の重複立候補は極めて異例
」(2012年12月1日 産経)
その野田さん一人だけが得票数を伸ばしていた。

終わってみれば野田佳彦さん一人だけの大勝利!!

とっても不思議ʅ(◉ืω◉ื)ʃ





・・・・あくまでも個人的感想・・・・

大飯原発再稼働やTPP,消費税増税、原子力規制法関係などなど、
まるで自民党員のような大活躍をした短い総理時代。
そのお礼なのかな?
なんて事が、ふと心をよぎった。
だって…そうじゃなければ、住民票が船橋4区にある人々の行動がとっても不思議に思えてしまうのです。



ーーー


比例代表の開票経過をグラフにしてみた(神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県・千葉4区はおまけ)


上記ブログより千葉4区の開票経過のグラフ

http://241216senkyo-chibaken-senkan.jp/page3.html
比例代表 千葉4区野田
比例代表 野田データ




↓こちらのブログもちょっと面白い
野田元総理の千葉4区の異常な得票率について

最初に開票された47%の13.9万票とその後に開票された残り53%の14.6万票を比較されています。

<一部転載させていただきます>
開票速報のデータから
最初に開票された47%の13.9万票と
その後に開票された残り53%の14.6万票を比較しました。すると・・・。
なんということでしょう~。

18.0%⇒2.2%
なのです。
千葉4区前半開票13.9万票と後半開票の14.6万票の得票率の異常な差


ーー転載ここまでーー


前半と後半に分けると
民主党は 前半43.2%→後半70.7% に大幅にUPしているのに対して
未来の党は 前半18.0%→後半2.2%
共産党は 前半12.9%→後半2.4% と大幅に下落

で、自民党は?
25.9%→後半24.8% と、ほとんど同じ比率です。

この前半と後半を比べた表は、比例代表かな?と思っていたのですが、
調べてみたらデータは小選挙区のものでした。(つまり、民主党=野田、未来=みやけ)
私が作った折れ線グラフの時系列の時間の得票数。
23時30分の開票速報数と、最後の結果票数の同じ数字で計算されています。



「これで良いのか!日本の選挙制度」不正疑惑&一票の格差1/14岩上安見氏(文字起こし)



comment 19
01.15
Tue

さよなら原発歌声パレードin尾道
2013年1月14日(月)



ずーっと歌いながら「サヨナラ原発」パレードです。
Youtubeは、パレードの様子を今どんどんUP中のようです。
http://www.youtube.com/user/masanpapa0216?feature=watch
このようなアピールの仕方もいいですね~♡


集会(30分程度、歌・リレートーク)
パレード(尾道駅前~海岸通り~商店街~尾道駅前)

呼びかけ団体
フクシマから考える一歩の会 
原発のーてもえーじゃないBINGO!実行委員会 
命と未来を考える会


成人の日の1月14日は東京は大雪でした。
でも、尾道はいいお天気


そこでなんと、私の替え歌を歌いながらパレードをして下さいました。
なんか、照れ臭いけど、とっても嬉しいです。

((ヽ(✿→∀←)ノ キャーッ♫ ☆゚+.ありがとうございま~す






バイバイ、危険な原発 (替え唄)


原発作ってできたもの 捨てるとこない廃棄物 
原発作ってできたもの 7度も上げた海水温 
原発作ってできたもの 世界の2倍の電気料 
原発作ってできたもの 補助金目当ての地方自治 
原発作ってできたもの 人権差別の労働者
原発作ってできたもの カネで言いなりえせ学者 
原発作ってできたもの 利権に群がる族議員
原発作ってできたもの 日本を牛耳る経産省 

便利に見えたけど 爆発するなんて 
便利に見えたけど 安全はウソなのね 
バイバイ危険なげんぱーつ
さよならーしてあげるわ 

原発壊れて出来たもの 広く飛び出す放射能
原発壊れて出来たもの 人が住めない村や町
原発壊れて出来たもの 声に出せない理不尽さ
原発壊れて出来たもの 新たな基準で安心です
原発壊れて出来たもの 放射能は怖くない
原発壊れて出来たもの ベクレルまみれの晩御飯
原発壊れて出来たもの よごれた大地と太平洋
原発壊れて出来たもの 絆という名の共倒れ

便利に見えたけど お湯を沸かすだけなんて
便利に見えたけど 核兵器のためなんて
バイバイ危険なげんぱーつ
さよなら―してあげるわ

原発壊れて見えたもの 事実を言わないマスメディア
原発壊れて見えたもの 命を無視する日本国
原発壊れて見えたもの その人個人の人間性
原発壊れて見えたもの 未来の地球の危うさと
原発壊れて見えたもの 子孫に残す負の遺産
原発壊れて見えたもの 意志の弱い国民性
原発壊れて見えたもの 何故かつぶれれない東電
原発壊れて見えたもの 誰も責任問われない

安心と言いながら 放射能をまき散らして
安いと言いながら 補償金も払えない


バイバイ 危険なげんぱーつ
さよならーしてあげるわ
安全なはずなのに 一度爆発したら
汚れた大地は もう、もとにはもーどせない

バイバイ 危険なげんぱーつ
さよならーしてあげるわ




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comment 4
01.15
Tue
文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」
2013年1月14日(大雪)

ニュース本音と建前「これで良いのか!日本の選挙制度」


不正選挙疑惑

てらちゃん:
去年のの12月16日に行われて衆議院選挙、自民党の圧勝。
実は今、ネット上で噂になっている事があります。
それはですね、「あの衆議院選挙は不正選挙であったのではないか?」という疑惑の声なんですね。
岩上さん、これはどういう事なんでしょうか?

岩上:
確かにですね、ネット上、ツイッターなんかでもそうですけれども、
「おかしなことがありすぎる」という声が上がっていて、それがやむ事がなく、
どんどん集積されていっているんですね。

で、僕らも「本当にそれが事実なのか?」
それから「どんな事がね、疑わしいと思われるのか?」
全国にありますから、できるだけ情報をお寄せ下さいと呼び掛けをしているんですね。
随分集まっては来ているんですけれども、
実は明日15日が投票から1カ月目なんですね。
で、何かおかしなことがあった場合、
「この選挙は無効である」という事を提訴できるその期限になるんです。
1カ月が。

だから非常にね、ここへきて大事な節目を今迎えつつあるというところなんですね。


てらちゃん:これ、どのような不正疑惑というのがネットにあるんですか?

岩上:
ま、いろいろ言われている事があるんですけれども、
状況証拠がやっぱり多いんですよ。
つまり、決定的なですね「これが不正だろう」という証拠がなかなか見当たらないんですけれど、
ただ、その状況証拠という中で「謎」ですね、
「おかしいんじゃないの?」と思われた謎の一つはですね、

投票所に非常に行列が出来ていたという事

これは噂話の域ではなくて、
各地でその時の行列の模様を撮った写真とかがどんどん、どんどん集まってきているんですね。

「あ、本当に行列が出来ていたんだな」という事は間違いない。

問題は、間違いないんですけれども、これに対する逆の反論とかいうのもありましてね、
実は東京とか埼玉とか大阪などの大都市圏では、
投票率はですね、実は高かったんですよ。

今回史上最低の投票率と言われましたけれども、
地方が非常に低かったんですね。
で、東京なんかは都知事選もあった事もあって、
前回比で93.7%
だから、たいして落ちていないんですね。
千葉でも90%を実は超えていた。

そういうことで、そこそこ人が来ていたという事はあるんですよ。
「でも、こんなに混んだ事はない筈だ」と、こういう反論がまた来るんですよ。

それに対してですね、また別な説明があって、
冬の小選挙比例代表連翹選挙、現行の選挙制度になって、これは初めてだという事で、

雪の影響、今日は雪で「あの日は雪じゃなかった」というまた、言い草もあるんですけれども、
投票率が落ちる。
ま、寒いという事もあり、などなどいろいろあってですね、
いずれにせよこれが決定的な事だと、まだ説明がつかない。
だから、釈然としない気持ちはみなさん残っていると思うんですね。


てらちゃん:
そういうことなんですね、
確かに綿医者は良工事で、八王子はいくつもあったんですよ、投票しなきゃいけない事が。

岩上:ほかにも?

てらちゃん:
八王子市議の補欠選挙かな?(東京市議の補欠選挙ね)
ああいうのもあったんで、ア、東議かな?

岩上:
あとね、なのに日本中でどうして(投票時間の)繰り上げになったの?と、
これはやはり説明がつかない。
だから、誰もきちんとした空説明をしていない。
だから「おかしい」と、「釈然としない」と、これも残っている。

あと、それからもうひとつはですね、
こうした選挙制度もろもろ、あるいは選挙のシステムについて大変みんなの関心が高まった。

その中で、株式会社ムサシという会社があると、
そのムサシという会社がですね、その選挙システムをですね、
言ってみれば、「ほぼ独占しているような状態にある」んじゃないかと、
「これは何なんだ?」という事で注目が集まっているというんですね。

で、結構誤解もありましてね、ムサシは1社独占というわけではない。
競合のグローリー社という会社と数社存在はするんですけれども、

しかし、ムサシがですね、市場の8割を占めていて、ほぼ1社独占状態にあるということなんですね。

てらちゃん:選挙システムの、会社なんですか?


岩上:
そうですね、票読みとか。
で、ここもまた誤解があって、
「電子投票を行っているんじゃないか?」と。
電子投票はない。今回は使われていない、と。
電子投票ではないと。

しかし、確かにそのムサシという会社にも、
いろいろとこう、襟を正してもらわなければいけないようなところもあるようです。


一つは、2003年でしたか、

岐阜の可児市で行われた市議会議員選挙でですね、
電子投票による選挙が行われたんですけれども、
ムサシと富士通の共同開発の電子投票機というんですかね、
それが使われたんですね。


で、画面の四隅を支えるとそれが管理画面になっちゃって、管理操作が行われるんですよ。
そうすると票操作も行える可能性も残っているんじゃないの?
という指摘もあったりしたんですね。

後さらに、「これはよろしくないな」っていうのは、
やっぱり選挙に関わっているシステムを作っているのであれば、
これは政治的中立度を徹底的に守ってもらわなければならなくちゃいけないということなんですけれども、
これは平成23年度ですから、2011年ですかね、

ムサシの代表取締役社長の名義でですね、
群馬県、自民党の福田康夫元総理へのね、献金が行われているという話もある。

こういうことじゃね、李下に冠を正さずじゃないですけど、やはりね、
不必要な疑いをもたれるような事はしちゃならないんじゃないか
というような指摘があったりとかもしてますね。



てらちゃん:
これ、たとえば外国なんかだと、
その票の集計のマシーンで、なにかこう操作をしてしまうなんていう事はあり得るんですか?

岩上:
それは、
ブッシュ大統領が1期目に当選した時ですね、
あの時にこうした読みとり機に不正があったんではないだろうかとかですね、
非常に疑惑が言われていますよね。
「あったんじゃない?」どころじゃなくて「あった」と言い切る人もいますけれども、

また世界中を見渡すと、選挙の不正の操作。
こういうことがおこなわれたといわれる話もいっぱいある。
いままで日本人は、日本で選挙が不正に行われる可能性なんて
「考えた事もない」という人が多いと思うんですよ。

だからメディアもそこに注目して調査するとかということは、無かった。

これまでほとんどなかった。
無謬(むびゅう)と考えられていたんですね。

でもこの何年か、この1~2年ですけれども、
あらゆる無謬であると思われたものが、みんな怪しいと。
定義がね。

司法も怪しい、財界も怪しい、電力会社も怪しい、メディアも怪しい、官僚も怪しい、政府も怪しい、
おかしなことがいっぱい起こるんだという事も分かってきたんで、

民主主義のプロセスという、大事なプロセスですよね。
投票をし、開票をし、議員成立の票読みをして、発表される。
そのプロセスに不正が紛れ込むとか、操作が行われる可能性というのは、万が一にもあってはならないので、
やっぱりね、きちんとチェックをするシステムが必要だと思うんですよ。

私実はですね、立会人にも取材をしました。
票の立ち会いをしたという人を、

そうするとですね、「これは変だ」とその人は思ったというんですね。
だから撮りたいと、写真を。
だけど撮らせない。

なので、ご本人はメモを取ったっていうんですよ。
だから直接証拠がないというのは、実はそういう所で
「これはおかしいじゃないか」と言って写真を残すとか、そういう事が出来ない事にもあるんですね。

なので、そういう事をもう少し可視化する、透明化するという事がすごく大事じゃないかなと思うんですよ。

と、同時にですね、
明日15日ですけど、この期限内にいくつか提訴が行われる模様です。
今回立候補して落選されたんですけど、藤島さんという方、日本未来の党から出た方がですね、
私さっき電話でご本人とお話しましたけれども、確認したんですけれども、
「もう訴状は出した」ということなんですね。
それ以外にもネットで原告団を募集してるグループがいて、
そのグループにも接触して話を聞いたところ、
「明日(1月15日)訴状を出すべく、いま作成中だ」というふうに言っております。


てらちゃん:
その、さっきの人が、票に携わっていた人が「これおかしいんじゃないか」というのは、
なんか、こう、割合がおかしかったんですか?

岩上:
いや、その票の書かれているですね、票の表記がおかしいと。
つまりおかしいというのは、その方曰くですよ。
手書きでたとえば「自民党」と書いてある様に見えるんだけど、
「手書きに似せたそっくりの文字が次から次へと現れた」
と、ご本人はおっしゃるんですよ。


てらちゃん:はぁはぁ、同じような文字がね。

岩上:
そうです。
で、今ネットで集めていたり、いろいろ出ているものはですね、
こうした直接証言というのはほとんどないんです。
私は、直接証言する方をこれまで複数実際に取材しています。
この方々の証言ですね、紹介するかどうかをこの方々と話し合いをして、
やっぱり、お一人はですね、「自分に大変プレッシャーがかかる」と、リスクがあるんで。
「でも自分が見たものは話したい」という。

で、あまりにもおかしいじゃないかという事で、その場で抗議もしたそうなんですけど、
誰にも聞き入れてもらえなかったという事があるっていうんですね。
で、その話、こういう直接的な話が出てこない限り、この話って進まないと思っています。
IWJで、どっかの機会でこの話は出すべく、今取材中、準備中ということですね。




一票の格差

2013011418.jpg


てらちゃん:
さてもうひとつ、その選挙で言うと一票の格差というのが、
有権者の多い都市部の選挙区と有権者の少ない地方の選挙区。
一票の価値に大きな違いがあると。
これはいかがですか?

岩上:
これはね、実は一票の格差問題について運動をされている
升永英俊(ますなが ひでとし)さんという弁護士さんに、年末インタビューしました。
これは大変反響があったんですね。

升永さんというのは、
一票の格差運動というのは大変長い歴史があって、その前に先達がいたんだけれども、
私は最近そこに加わった、と。
今は中心的に活躍されていらっしゃる弁護士さんなんですけれども、

この先生曰くですね、
鳥取県が一票の価値が一番高い。
そこを一票とすると、他、東京あたりはですね、0.2票しかない。
5倍も格差があると。

「これはあまりにも不公平ではないか」ということで、
さらに問題はですね、2010年に参院選がありましたよね。
その一票の格差をめぐって「違憲状態である」という、
歴史的な判決もこれが最高裁から出ているんですね。

という事は、実は最高裁から出ているという事は、答がもう出ちゃっているという事なんですよ。

で、今回の衆院選が終わった、今回のね、自民党が圧勝で終わった衆院選の直後に、違憲状態であると。

これは違憲状態のもとで行われた違憲の選挙であり、
そして、違憲状態のまま国会が運営され、国権の最高機関が権力を行使する。
「とんでもない話だ」ということで訴状を出した
んです。

これは、全国で7つ高裁があるんですけれども、
7つでしたか?ごめんなさいちょっと正確な数は忘れましたが、
その支部も合わせて20いくつの全支部にですね、訴状を出していると。

そしたら、なんとですね、
反応が大変いい」と。
「いい」というのは変な言い方ですけれども、
どこの裁判所も「すぐにデータをください」と。
「データをください」というのはどういう事か?と言うと、
「紙の訴状じゃなくて、電子データでくれ」というのは、もう書き始めるという事。
判決を書き始める準備を始めるということで、
その第一回の公判期日がですね、11月に出して一番早いもので、もう1月の半ばには入ってくるんですね。
で、一回しかやらないと。
もうさんざんやり取りしたことで、結論はすでに最高裁で出ている。
だから高裁がひっくり返すわけがないんで、結論は分かっている。


「もう一回しかやらないのですぐに判決にもっていってくれ」と今言っているんです。

そうすると、早ければ春先とか、ゴールデンウィーク頃までには、
最高裁まで上がった上で、「違憲です」って出ちゃうかもしれない。

そうすると、「違憲状態のまま国会が続いていていいんですか?」という問題になりますよね。

現在の衆議院で、今回当選された方々で成り立っている国会。
及びそこから選出された現内閣はですね、
速やかに選挙区の調整をして、人口比例に直して、
そして選挙をやり直ししなきゃいけないかもしれない。


てらちゃん:ははぁ。

岩上:
で、最高裁がこんなに乗り気で、すぐに事を進めようと、
最高裁というか、裁判所がですね。
全国でスピーディーだっていう事は、これは最高裁の意思が働いていますから、
で、最高裁の結論は決まっていますから、もう出ていますからね、
なかなかこれはね、エラい事ですよ。
大きく変わってしまうかもしれない。

で、参議院が7月にありますでしょ?
これを人口比例に直して、そして、衆議院ももしかしたら合わせてね、
衆参ダブルなんていう可能性も、全然ゼロとは言えない。


これ、意外にですね、真剣な話ですよ。

それまでに、先ほど言ったようなね、
なんで投票所を繰り上げちゃったの?とか、
なんで鉛筆で書かなきゃいけないの?とか、
なんで、これがおかしいという事を思われたらね、
立会人がそう思ったら、ちゃんと事後検証が出来るようなシステムにしないの?
とか、

今の現行の選挙制度に対する信頼性を取り戻すような議論とかもね、
これ是非やってもらいたいですよね。


てらちゃん:全部やってもらいたいですね。

岩上:
やっぱりこれは民主主義の根幹にかかわる事ですから、
やはり票をね「もしかしたら不正があったんじゃなの?」と、疑われるだけでもよろしくないと思いますよ。

てらちゃん:そうですね。
はい、以上ニュース本音と建て前でした。


ーCM中ー

てらちゃん:岩上さんがおっしゃったように、疑われてもダメですよね。

岩上:そうです、そうです。
それはものすごい、権力に対するですね、信任というのをしているわけですけれどもね、
それを「疑わしい」という事になっちゃったらね、これはダメでしょう。

てらちゃん:そうですよね。



ーーー


【李下に冠を正さず】(りかにかんむりをたださず)
他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよとの意。

【無謬】(むびゅう)
意味や解説。理論や判断にまちがいがないこと。


<不正選挙疑惑を調べてみた> 選挙開票・企業株式会社ムサシにまつわる事実

<ミステリー>
みーんな前回より得票数を減らしている中たった一人前回よりも得票数が増えていた野田佳彦さん
ー民主党員192名の「対前回得票変動比率」ー

↑調べて下さった方がいらっしゃいます。
民主党議員が全員マイナス70%~マイナス10数%と、軒並み票数を減らしている中で、
千葉4区の野田佳彦さん、たった一人だけ投票数をプラス1%と増やしているという情報です。





週のはじめに考える 一票は銃弾より強い
東京新聞 2013年1月20日【社説】

参院選の年です。
一票の格差是正、選挙制度、定数削減、公選法改正、低投票率対策など
民意をもっと反映できる仕組みへの改革を急ぐべきです。

小選挙区比例代表並立制の下で六回目の選挙だった
昨年の衆院選結果をあらためて分析して驚いたことがあります。

300小選挙区のうち約100区で二人当選が出ているほか
中選挙区かと錯覚する三人当選区が栃木2区、神奈川9区、愛知12区など10区ありました。
これは過去最高です(それまでの最高は1996年の7区)。

比例代表との重複立候補が認められているので、
小選挙区で落選しても「惜敗率」という救済措置で比例から復活できるからです。

◆惜敗率は違憲との主張

さすがに4人当選区はありませんでしたが、「惜敗率」は小選挙区制導入直後から批判の的でした。
首相になる前の小泉純一郎氏は「新選挙制度は憲法違反だ」と主張していました。
「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」(憲法四三条)に照らして
「小選挙区で落選した候補が比例で復活するのは違憲ではないか」というわけです。

でも小泉内閣当時の2005年、郵政改革を争点にした衆院選で自民党は圧勝したのですから皮肉です。

憲法前文には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」とあります。

この表現は「一票の格差」是正要求の根拠にもなっていますが、
前記の複数当選区には山梨県(1、2区は二人、3区は三人当選)も含まれています。
前国会で成立した定数の「〇増五減」案では山梨県も定員減の対象ですから、
選挙結果は格差是正に逆行する事態を招いたといえます。

一方、7月に予定される参院選では「一票の格差」が最大5倍以上になっており、
昨年衆院選の最大2.42倍以上にひどい「違憲状態」です。

◆参院が先行した比例制

このため昨年の国会では「四増四減」法を成立させました。
しかし、これも衆院の「〇増五減」と同様に小手先細工で、抜本解決にはほど遠い内容です。

参院では82年に拘束名簿式比例代表制(後に非拘束式に変更)が導入されました。
この背景には「従来の全国区が『銭酷区』といわれるほど選挙運動にカネがかかり過ぎる」
「参院は『衆院のカーボンコピー』との批判が強い」などの指摘を踏まえて、
初の政党名投票を導入することで参院の独自性を示す狙いもあったのです。
だが逆に参院の政党化が進み、現憲法施行後の緑風会といった
非政党・良識派の集まりや故市川房枝さんのような理想選挙を追求する議員など
「党より人」の参院議員像は姿を消したのです。

94年、衆院の選挙制度が中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変わったことによって
参院の独自性はまた薄れました。
いま与野党に求められるのは最高裁の違憲判断をかわすための「一票の格差」是正策に限らず、
衆参両院それぞれの独自性を生かす選挙制度を構築することではないでしょうか。
最近、衆院に関しては中選挙区制復活論が政界だけでなく経済界、学界からも出ていますが、
衆参バラバラの制度論議ではなく一体的に検討してほしいものです。

時代の変化に伴って対応を急がなければならない公選法上の問題も浮上しています。

一つはネット選挙の解禁問題です。
お隣の韓国では先の大統領選でツイッターなど交流サイトの活用が選挙戦を盛り上げたと
本紙ソウル特派員のリポートにありました。
日本では昨年の衆院選で橋下徹日本維新の会代表代行(大阪市長)が公示後のツイッターを更新した問題で
公選法の文書図画頒布規定に抵触するのではないかと話題になりました。

緩和策としては選挙管理委員会が提供する
公的サーバーの範囲内でネット選挙を認める案も浮上しています。

もう一つは選挙権年齢です。
世界的に見ても18歳が多数派で、日本のような20歳は少数です。
07年に公布された国民投票法では投票権を18歳と規定しています。
高齢世代が急増していることから世代的バランスを考えると
若い世代の声を政治により反映する必要性を感じます。
昨年の衆院選では小選挙区の投票率が59・3%と戦後最低でした。
選挙権年齢の引き下げで投票率向上も望めたら一石二鳥ですが。

◆リンカーンの「名言」

「投票用紙は銃弾より強い」という名言があります。
米国の第16代大統領リンカーンの言葉ですが、
戦争で明日を決めていた時代より、投票で決める民主主義政治を大事にすべきだという主張です。
民意をより反映する選挙制度へ英知を集める時です。



ムサシ関係ブログ
●<不正選挙疑惑を調べてみた> 選挙開票・企業株式会社ムサシにまつわる事実

●「これで良いのか!日本の選挙制度」不正疑惑&一票の格差1/14岩上安見氏(文字起こし)

●不正選挙・バイリンガル・人間一人の重さ・自己検閲・等々1/6坂本龍一&三宅洋平(文字起こし)

●<都知事選にムサシ導入>練馬区要注意!!2月9日の開票結果で信用できるのは府中市 
(NHKニュース9書き出しあり)

投票したのに「ゼロ」高松市は今回から開票作業に自動読み取り機を導入しました
2013年8月放送





comment 2
01.15
Tue

東日本の放射線管理区域~どのように日本が汚れたのか?~小出裕章氏12/22(内容書き出し)

上記の小出先生の講演を書き出していて、
小出先生が使ってらした東日本の航空汚染地図は「私も以前ブログに書いた」と思って、
そこから画像を取りました。その際に自分で設定していたリンク先を確かめてみたら

2013011417.jpg

「リンク先が見つかりません」と出てきました。

続けて
福岡でテルル132が検出されていた(2011年4月6日)
のブログを書いていて、九州での航空写真はあるのか?と思ったので、
自分のリンク先が無くなっていたから、改めて文部科学省のトップページから探しました。

文部科学省 放射線モニタリング情報

そうしたら、そこには以前ブログに書いた東日本の地図や、
東京、神奈川、栃木、茨城など、個別に公表されていた地図がありません。
そして、下記の「天然核種の影響を詳細に考慮した改訂」に変更されているものがありました。

①北海道の航空機モニタリングの測定結果、及び
②東日本全域の航空機モニタリングの結果の天然核種の影響を詳細に考慮した改訂について
平成24年07月27日


この地図は日本全土の中に東日本の部分だけ色が塗ってあって見にくいので、
東日本の部分だけ大きくして画像にしてみました。

(↓クリックするとページが開きます)
">2013011416.jpg

最初に報告されていた東日本の地図と比べてみて下さい。
宮城県北部と茨城県海岸沿い、東京、埼玉の青色が消えていました。

セシウム蓄着


2013011416.jpg セシウム蓄着

「天然核種の影響」ってなんでしょうか?
奥多摩はもともと天然核種が多くて線量が高かったのかしら(。◔‸◔。)??

大気中核実験やチェルノブイリの影響などの放射線核種のことを言っているのだとしたら、
それは“天然”だとは言えないと思います。

私には納得がいきません。


埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)

東京都&神奈川県の汚染地図(文部科学省)




comment 1
01.14
Mon
魚の汚染でも調べてみようかなと思ってネットを見ていたら、
下記のようなものを見つけました。

第53回環境放射能調査研究成果論文抄録集 (平成22年度)">第53回環境放射能調査研究
成果論文抄録集 (平成22年度)


407ページもあります。
平成22年度と書いてありますが、
内容を読んでいると、この発表は2011年3月11日以降に行われたようです。
ですので、事故前の状況と事故後の状況を知ることが出来ます。

この会議がどのようなものなのか私にはよく分からなかったので、ちょっと調べてみたら、
文部科学省が開催している発表会でした。

文部科学省 第53回環境放射能調査研究成果発表会の開催について

概要
本発表会は、我が国の環境放射能調査に関する情報交換及び測定技術の向上等を目的として、
平成22年度に実施した環境放射能調査研究について研究成果の発表を行うものです。

日時 平成23年12月1日(木曜日)10時30分~17時00分
場所 文部科学省講堂(中央合同庁舎第7号館東館3階)


ーーー

2011年12月に53回が行われていたという事は
2012年の12月には54回環境放射能調査研究成果発表会が行われていたのかな?
ちょっと見てみたけれど、文部科学省には54回の発表会については何も書かれていませんでした。
一番大事な時に、やらなかったようです。



日本全国の原発近くの海域の海の汚染や土壌の汚染、食品、とにかく多種にわたり、
セシウムだけではなくストロンチウム、プルトニウムその他各種も詳しく調べられています。
また、再処理工場の六ヶ所村付近の放射能汚染の状況や、魚貝類など、
いろいろなところがそれぞれの研究結果を報告しています。
福島第一原子力発電所の事故が起こる前には
セシウムだけではなく、他の核種だって、聞いた事もない核種だって、
日本では調べていた事が分かります。
これを見てしまうと、故意的に今はセシウムの結果しか出していないんだなと実感してしまいます。

時間がある時に、少しずつでも読んでいきたいなと思いました。

その中から九州の福岡県についての汚染報告の部分です。


13ページ

Ⅰ - 3 福岡県における福島第一原発事故の初期的放射能影響評価

楢崎幸範, 有田明人, 松本源生, 田上四郎,黒川陽一, 竹村俊彦, 天野光, 石川徹夫, 藤高和信
1 福岡県保健環境研究所, 2 九州大学,3 東邦大学, 4 放射線医学総合研究所

緒 言
福島第一原子力発電所から放出された放射性物質は,
福島県を始めとする関東以北を中心に, 各地の環境放射線レベルを上昇させた。
本研究は, 放射能( 線) レベルの分布と推移から
事故後の3月~ 5月に検出した放射性物質の大気中濃度と移流・拡散について検討した。

大気浮遊じん中のその他の人工放射性核種
大気浮遊じん中のヨウ素131 , セシウム134 及びセシウム137 が
最大値を示した4 月6日に検出された核種は
ヨウ素131 : 4 . 5 m B q / m 3 ,
セシウム134 : 8 . 0 m B q / m 3 ,
セシウム136 : 0 . 2 2 m B q / m 3 ,
セシウム137 : 7 . 3 m B q / m 3 及び
テルル132 : 0 . 1 2 m B q / m 3 であった。

翌4 月7 日には
ヨウ素131 : 0 . 3 1 m B q / m 3 ,
セシウム134 : 0 . 2 3 m B q / m 3 及び
セシウム137 : 0 . 1 9 m B q / m 3 に減少した。

ヨウ素131セシウム134 及びセシウム137 以外の放射性核種を検出したのはこの1日間だけであった。

大気拡散シミュレーション
全球大気微粒子輸送モデルS P R I N T A R S を用いて計算した
大気拡散シミュレーションによる微粒子濃度分布を
原発近傍の微粒子濃度を1 として, その相対値を図2 に示す。

2013011412.jpg

原子炉から放出された放射性物質を含む蒸気あるいは粒子は
周囲に拡散しながら,一旦海上に抜けた後,西日本に輸送され
4月6 ~ 7日には比較的高濃度の放射性物質を含む空間規模の大きい放射性雲(プルーム)が
九州を包み込む様子が再現された。
これは福島県から放射性物質が福岡県に移流してきたことを示すものである。


ーーーー

東日本の放射線管理区域~どのように日本が汚れたのか?~小出裕章氏12/22(内容書き出し)

ひとつ前のブログでは、東日本の汚染状況を文部科学省が公表した航空地図がありました。
私も途中まで文部科学省の地図が公表されるのを追跡していましたが、
九州地方も出ているのかな?と思って探してみました。


文部科学省 放射線モニタリング情報">文部科学省 放射線モニタリング情報
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5197/24/191_0511.pdf
">2013011413.jpg

ぜーんぶ茶色だけど、
10k~30kベクレル/平方mの茶色なのか、10kベクレル/平方m以下の茶色なのか、
分かりにくかったので地図の上にのせてみました。

2013011414.jpg

上記の発表の地図を見ると九州の雲の色は濃いように思えましたが、
文科省調べだと、10kベクレル/平方m以下でした。

よかった(。◡ .◕)♡  ←信じてみる??

<注意>
この文科省の九州地方航空機モニタリングの結果は、
天然核種の影響を詳細に考慮したうえで作成されたものです。





昭和34年から平成22年に行われた発表会で頒布した環境放射能調査研究成果論文抄録集



いつのまにか塗りかえられていた
「文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果」





comment 0
01.14
Mon


日時: 2012年12月22日(土)
場所:豊島公会堂
主催:「終焉に向かう原子力」実行委員会
講演内容
■小出裕章氏(00:03:25~)
『原子力を"即刻"終わらせたい』
■広瀬隆氏(2:07:15~)
『IAEA と ICRP  国際原子力マフィアによる被曝強制の歴史と福島県内の深刻な被曝の現実』


より小出裕章氏の講演の中から一部分ご紹介。

24:32~

福島から放出された放射能でどのように日本が汚れたのか?

大気中に放出された放射能でどんなふうに日本が汚れたか?ということを、
これも日本の政府が公開した地図です。
分かって頂けると思いますが、
日本というこの国は北半球の温帯という所に属していて、
その北半球の温帯では偏西風という風が卓越風で吹いている。
つまり、西から東へ基本的には風が吹いているのです。

そして福島原子力発電所はこの位置にあります。
東は全部海なんですね。
ほとんどの風が多分西から吹いていた。
放射能はみんな太平洋の方へまき散らされたという事になった筈だと思います。

でも、もちろん西の方には土地が広がっていた訳で、
そこがどんな風に汚れたか?というのがこの地図です。

セシウム蓄着

原子力発電所を中心に、点線の縁が二つ書いてあります。
内側の点線が20km、外側の点線が30kmです。

今回の事故を受けて日本の政府は一番始め、
半径3kmの人達に非難しなさいと指示を出しました。
「バスを差し向けるから、そのバスに乗って避難所に行きなさい」と言いました。

しばらくしたら、10kmの人達に対して
「万一の事を考えて非難しなさい」という指示を出しました。
バスが迎えに行って避難所に運びました。

しばらくしたら今度は日本の政府は
「万が一のことを考えて20kmの人は非難しなさい」という指示を出しました。
そして指示を受けた住民たちは、迎えに来たバスに乗って避難所に行きました。

それからしばらくして、日本の政府は
「半径30kmの人は自主避難しなさい」という指示を出したんです。

自主避難って、出来ると思いますか?みなさん。

3月11日に巨大な地震があって、津波に襲われて、地域がもうボロボロにされている。
電気すらが来ていない。
お店も閉まっている。
ガソリンスタンドだって閉まっている。
道路はほとんど通れない。

そういう時にバスが迎えに来て避難所に連れて行ってくれるのならば、
まだ、避難できるかもしれないけれど、
「勝手に逃げろ」と言われたって、逃げる手段すらない。
行く場所すらがないとなったと思います
それがこの半径30km、点線の外側位。

しかし、実際に事故が起きてしまえば原子力発電所を中心にして均等に汚染が広がるわけではありません。
要するに風に乗って流れるわけです、汚染は。

「運で決まってしまう」という事になります。

ほとんどの、たぶん放射能は西風、偏西風に乗って太平洋に落ちたんだと私は思いますが、
ある時は北風が吹いていました。
その時には原子力発電所から放出された放射能は、南へ流れて行きました。

福島県の浜通りという一帯を放射能汚染が巻き込みました。
茨城県の県境を超えて茨城県を汚染した。
しかし一時期放射能の雲は海へ出て行きました。
そして茨城県の南部でまた陸に戻ってきて、
霞ヶ浦の周辺を汚し、千葉県の北部を汚し、そして東京の下町を汚しました。

ある時は、南東から風が吹いている時があって、放射能の雲が北西に流れてきました。
赤、黄色、緑と色が塗ってあるところを分かって頂けると思いますが、
モーレツな汚染です。

数字を言って恐縮ですけれども、
1㎡当たり60万ベクレルを超えて汚れている」というのが、この赤黄緑のところです。

分かって頂けると思いますが、半径20kmなんかでは到底止まらない。
30kmだって止まらない。
40km、50km先まで、猛烈な汚染が襲ってしまいました。

何の警告も住民たちは受けないまま、汚染の真っただ中に捨てられてしまうということになりました。

この40km50km離れた黄色緑のところは、福島県の飯館村という村です。
原子力発電所からは何の恩恵も受けない、
ビタ一文の金も貰わない、
自分たちの村は自分たちで良い村にしようとして長い間努力をしてきました。

日本一美しい山村と言われるほどの村にして、誇りを持って生きてきた村ですけれども、
その村が猛烈な放射能に襲われて、全損離村になってしまいました。

ここまで放射能が流れてきた時に風向きが変わりました。
北風が吹いてきて放射能は南へ逃げて行きました。
青い帯になっているのが分かって頂けると思いますが、
ここは福島県の中通りと呼ばれている地域です。
東側には阿武隈山地が並んでいます。
西側には奥羽山脈が並んでいます。
両側を山に挟まれた平坦地です。
大変住みやすいということで、北側から福島市・二本松市・郡山市・白河市というような
福島県内の人口密集地がずらりと並んでいる。
そこを放射能が舐めるように襲っていきました。

栃木県との県境に行きましたけれども、
放射能からすれば県境なんて全く意味がありません。
やすやすと乗り越えて、栃木県の北半分を汚染しました。

さらに群馬県の県境も越えて群馬県の北半分を汚染しました。
さらにまっすぐ行けば長野県だったのですが、
群馬県と長野県の間には高い山が連なっています。
その山を風が超える事が出来なくて、風は今度は山沿いに南下をしました。
群馬県の西の半分をずーっと汚染に巻き込んで、
埼玉県の西部と東京の奥多摩を汚染するという事になりました。

先程、赤黄緑のところは1㎡当たり60万ベクレルの放射能で汚れていると私は聴いていただきました。
そして今、今現在この赤黄緑のところは住民が強制的に避難させられている地域で、
到底人が住めるようなところではないと私は思いますし、
日本の政府も、この赤黄緑のところから人々を追いだしています。

面積で言うと約1000平方キロメートルです。
日本一大きい湖が琵琶湖ですけれども、
琵琶湖が1.5個入ってしまうと言うほど広大な地域が、無人になってしまうという事になりました。

ではその外側の汚染はどんな汚染になるのか?ということですが、
この青い帯のところ、薄い青と濃い青がありますが、
薄い青のほうが汚染が強いところです。
10万ベクレルから30万ベクレル汚れているという所というのがこの薄い青のところ。
そして、濃い青のところは6万ベクレルから10万ベクレル汚れていると日本政府が言っています。
さらにその外側にくすんだ緑のところがあります。
あちこちにありますね。
北の方から言えば、岩手県にも宮城県にもあるし、福島県の安芸の方もそうです
栃木県群馬県にも広範に広がっている地域、茨城県千葉県、あるいは奥多摩という所にもあるんですが、
そこは、3万ベクレルから6万ベクレル汚れているという範囲です。

でもみなさんは、1㎡当たり3万から6万、
あるいは10万という数字を聞いてもピンとこないと思いますので、一つ例を聞いていただこうと思います。

私は京都大学原子炉実験所という所で、原子炉や放射能を相手に仕事をしています。
ただし私は被爆をしたくありません。
出来る限り被ばくをしないように常日頃から気を付けています。
普通仕事は、自分の研究室という所で、放射能が全くない、汚染の無いところで仕事をしています。
それでも仕事がら放射能を使うという事はあるわけで、
そういうときはどうするかというと、放射線管理区域というに入って仕事をします。
みなさんは入ってはいけない場所です。

私のように特殊な人間だけが、
特殊な仕事をする時に限って入って良いというのが放射線管理区域です。

私が放射線管理区域に入った途端に、私は水を飲むことが許されなくなります。
食べ物ももちろん食べられません。
そこで寝てもいけないと、仕事が終わったらさっさと出て来いというのが放射線管理区域ですが、
でも、簡単には出られないのです。
私は仕事を終えてなるべく早く管理区域外に出たいと思いますけれども、
管理区域の出口に行くと、扉が閉まっていて開かない。出られない。
その扉をあけるためには一つの手続きをしなければいけせん。
扉の前に放射線汚染の検査装置が置いてあります。
「その検査装置でお前の身体が汚れていないかどうかを測れ」ということになっている。
しかし私は放射能を使って仕事をしたわけですから、
私の衣服が放射能で汚れているかもしれない。
私の手が放射能で汚れているかもしれない。
汚れたまま管理区域の外側に出てしまえば、普通のみなさんが生活をしているわけで、
普通のみなさんを被曝させてしまう。
それはやってはいけない事だから、ちゃんと測って、
衣服、手、足などが汚れていないかどうかを確認しなければドアが開かないという、
そういう仕組みになっている。
では、その時にドアが開く基準はいくつか?というと、
1㎡当たり4万ベクレルです。

もし私の実験着が1平方mあたり4万ベクレル以上で汚れていれば、
私はその実験着を管理区域の中で脱いで放射能で汚れたゴミとして捨ててこなければいけないのです。
私の手が1平方m当たり4万ベクレルの放射能で汚れていれば、私は出られないのです。
管理区域から。

管理区域の中に流しがありますので、そこで手を洗って、手を綺麗にしろ。
水で洗って落ちなければお湯で洗って落とせ。
お湯で洗って落ちないなら、石鹸を付けて洗って落とせ。
それでも洗って落ちなければもうしょうがないから
手の皮膚が少しぐらい破れても良いから薬品で落とせという、
1平方m当たり4万ベクレルを下回らない限りは、管理区域の中から外へ出られない。
それが基準だったのです。

この青のところは少なくても6万ベクレルを超えて汚れている。
その周りのくすんだ緑のところだって、3万ベクレルから6万ベクレル汚れている。


私の実験着が汚れている、私の手が汚れているという事とは違うのです。
大地がみんな汚れている


メチャクチャな汚染だと、私は思います。

2013011411.jpg


福島県の東半分、
宮城県の南部と北部、
茨城県の北部と南部
栃木県・群馬県の北半分、
千葉県の北部、
埼玉県・東京都の一部、
あるいは新潟県の一部であるとか、
岩手県の一部。

そんなところまでが放射線の管理区域にしなければいけないというほどの汚染を受けているのです。

何度も言いますが、放射線管理区域というのは、
私のような特殊な人間が特殊な仕事をする時に限って入って良いという場所なのです。

普通の人は入ってはいけないし、子どもなんている事は到底許されないという場所が
こーんなに、広がっている。

ということです。



チャップリン「殺人狂時代」


チャップリンって皆さんご存じだと思います。
大変優れた映画を沢山の押してくれました。
そのチャップリンが、先の戦争が終わった後に「殺人狂時代」という映画を作りました。
戦争で沢山の人が殺されている。
何10万、何100万という人たちが殺されていくという、
そういう時代が過ぎた後、この映画をチャップリンがつくった。
そしてその中で主人公がこう言うんですね。

「One murder makes a villan, millions a hero」
殺人を犯した主人公ですけれども、日本語に訳せば多分こうです。
「一人殺せば悪党、百万人殺せば英雄」だと。

殺人をした人間は犯罪者として処罰される訳ですが、
100万人殺した国家、あるいはそこの人達は英雄になってしまう。という事を告発した映画でした。

でも、今まさにそれがここで起きているのです。

もし私が、私が管理している放射線管理区域の中から放射能を持ちだして、
どなたか一人を被曝させるような事をさせれば、
私は犯罪者として処罰された筈なんです。日本の国家から。

しかし100万人、いや、1000万人ともいえる人々を、
放射線管理区域の中に見捨てて、
いま、この日本という国はあるわけですが、

誰も処罰されません。

東京電力の会長も、社長も、
これまで原子力を進めてきた自民党も、民主党も、
学者で旗を振って来た連中も、

誰一人として処罰されない、という状態になっています。

今日私の後で広瀬隆さんが話しをしてくれますけれども、
広瀬さんは彼らを告発しています。
きちっと処罰をさせる事は私もどうしても必要だと思います。


ーーー


東京の汚染~東村山と水元公園~小出裕章氏12/22(内容書き出し)


いつのまにか塗りかえられていた
「文部科学省(米国エネルギー省との共同を含む)による航空機モニタリング結果」



埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)

東京都&神奈川県の汚染地図(文部科学省)



comment 2
01.13
Sun
質疑応答 福島原発の現状
平成25年1月13日 武田邦彦

政府、自治体、マスコミは極端に報道せず、ネットではすぐに逃げないと東京もダメになるとの警告、
NHKでは1年10ヶ月前に逃げなければならなかったと放送、
しかも福島2号機の温度が異常・・・誰が助けてくれるのでしょうか?

1号機: 内部はものすごい線量だが、安定している。放射性物質はでている、
2号機: 安定している。温度計故障。放射性物質はでている
3号機: なぜか放射線量が低いが安定している、
4号機: そろそろ使用済み核燃料を取り出し始める。

危険はありません。このブログで2011年5月から言っているとおり、逃げなくても大丈夫です。

20119_406095009469590_825435535_n



それにしても、
こんなに壊れた原発が現実に日本の中にあるのだから、
誠意あるマスコミが一社でもあったら、
是非、1週間に1度ぐらいで良いですから、
現状や問題点を連続して伝えて欲しいものです。
時事問題も大切ですが、事実から目を背けたニュースや解説、
ワイド番組など意味があるのでしょうか?



ーーーここから音声書き出し



音声↓
http://takedanet.com/files/tdyno.47-%288%EF%BC%9A58%29.mp3

質疑応答の時間でありますが、
福島の第一原子力発電所は壊れてひどい状態になっているわけですが、多くの人が心配されております。
確かに温度計が、温度が非常に高くなったり、
各地の放射線量が上がったりしておりましてご心配の向きが多い
ものですから、
ここで質疑応答の形で書こうと思います。

福島の壊れたものは1号機から4号機までありましてですね、
それで各個別の線量を言いますと、

1号機はですね、水素爆発したものですが、
やや軽度でありましたので、カバーが実際はついておりまして、
温度はですね、一応順調に冷却されて、
だいたい炉の中、もしくは廃棄物の中はですね、30度以下というか、50度以下というか、
もうそのぐらいのところになっていると考えられます。
一応冷却は順調ですね、

それから、水素爆発を防ぐために窒素を入れています。
問題は建物の中がものすごい高い放射線量だという事でですね、
どのくらいになっているのかははっきり分かりませんが、だいたい何10,20シーベルトぐらいだとか、
そういったものすごい量で、そこに窒素を付加していますから、少しですけれども、
少しといっても新潟の事故位というかですね、
大体1日数万ベクレル位漏らしているんじゃないかと思いますが、そのぐらい漏れていると思います。
安定はしています。

2号機も1号機とほぼ同じ状態ですね。
これは温度計が壊れておりますので、それが注目されておりますけれども、
私は温度計が壊れていると思いました。
発表値をずっと見てもですね、
これはちょっと壊れている温度計の動作だなと思います。

えっと、東京電力は全く信用していませんから、東京電力がどう言っているか?とは全く関係なく、
私は自分で判断しておりますけれども、
そういう判断でほとんど1号機と同じ状態ですね。

炉内は非常に高い放射線、
建物の中は非常に高い放射線量で、
だいたい、10シーベルトぐらはあるでしょうから、
ま、人間が数秒入っていたらかなりやられるというような、そんな量ですね。
これを今後どうするか?っていうのは非常に難しい問題ですね。

3号機はですね、非常に大きな爆発をしまして、
温度はですね、ほぼ1号機と2号機と同じだと思いますが、
報告される線量は1号機2号機の10分の1ぐらいですね。

これがちょっと分かりにくいんですよ。

3号機はですね、非常に大きな爆発をしましたので、
炉内の破壊状態は1号機とか2号機よりもひどいと思われますが、
それなのになぜ線量が低いのか?という問題がありますね。

一時、メルトダウンというのが話題になって、
僕なんか「あんまり関係ない」と一生懸命言ってたんですけど、
もちろんこの1号機2号機3号機全部メルトダウンしております。

メルトダウンしたからですね、
なんか「地球を突き抜ける」とか変な話が山ほどあって、本当に困ったんですけど、
危険というのは適格に情報を伝えなければいけないんですよ。
あんまり危険すぎる情報を伝えちゃいけないんですね。
「安全だ」と言っちゃもちろんいけませんけど。ま、そういことですね。

それから4号機はですね、ま、炉内には放射性物質はないわけですから、休み中でしたからね。
ですから、問題になっている4号機の使用済み核燃料、
これは1500本ぐらいあるという事で心配されておりますが、
1500本だから危険で500本なら安全だという事はありませんからね、そこのところは問題なんですけれども、
ま、とにかくそういうことですね。

現在は使用済み核燃料の取りだし用の骨組みをほぼ造り終わったので、
多分取り出し始めると思うんですけれども、
1年以上はかかるでしょうね。
だいたい2年位という見当ですから、
来年の暮れぐらいまでには使用済み核燃料を4号機から取り除かれると考えられます。
一応、大丈夫だと思いますね。

これ、全体を通じて大丈夫だというのが私の感じで、
特に福島におられる人も含めて、逃げる必要はないというふうに思われます。

えーっと、これはですね、私がここで質疑応答しなければならないのは、
政府・自治体・マスコミが全く報道しない訳ですよ。
ところが、ネットの方は「すぐに逃げなさい」と、「東京も危ない」という警告もありますね。

それからNHKの昨夜の放送はなかなかいいんですけれども、
「1年10か月前には逃げなきゃいけなかった」という、こういう放送がありましたけれども、
これもちょっとですね。
ま、放送してくれたという事はいい事ですが、
逃げる時はその時に言ってくれないとですね
今頃になって「計算してみたら30ミリシーベルト甲状腺にあったんじゃないか」と。
もちろんこれは学者の研究は非常に立派なんですよ。
放送に出てこられた学者の方の放送は立派です。
そしてそれを放送したNHKも評価するべきですが、
やはりですねその時に言わなければなりません。

今もそうですね。

ここに写真を貼りましたが、
これは福島原子力発電所の状態というか、ま、今これ、煙が上がっているかどうかはわかりませんが、
これほどひどい状態の原子力発電所が日本にあるんですよ。
それなのになんでニュースとか、ワイドショーというか、ワイド番組とか、
それからニュース解説なんかで何にも触れないんですかね?

活断層がどうとか言っていますけれども、
これが現状なんですよ。
これが現在の原子力発電所の現状なんですよ。

やっぱりこういうものが日本にあってですね、
時々温度が上がったり、今放射性物質が1日おそらく数億ベクレル出ていると思うんですよ、私の計算では。

数億ベクレルといいますとね、
柏崎刈羽原発が2007年でしたか事故を起こした時に、
3億ベクレル漏れた時にもうニュースは大変でしたよ、毎日。
それがもう、1カ月も2ヶ月も続きました。


それが毎日なんですよ、今。

そこが良く分かっておられるのか?
政府の顔なんか立ててどうするんですかね?報道機関が。

それからさらに言えばですね、
政府自体、それから福島県の自治体もですよ。
やっぱりね、起こってしまった事はしょうがないんですよ。

責任問題はあるんでしょうけど、
それからこれから原発をやる時に「この原発の状態を知らせない方がいい」というのは、
いくらなんでも民主主義じゃありませんね。


誰かいないんですかね?
ひとりでも、1社でも良いから、「やっぱりこれは報道するべきだ」と、
福島の原発がこういう状態にある。
そこから放射性物質も1日数億ベクレル漏れている。

放射線の総量は77京ベクレルと政府が発表した。
これは広島原爆の186発分だと。
こういった災害があったんだと。

今もですね、「広島の時は人がそこに住めたじゃないか」と、なんて言う人がいますけどね、
日本は科学技術の国ですからね。
そんなオカルトみたいな事を言ってもらっちゃ困るんですよw、本当。
それでみんなが、
だからみんなが心配する訳です。
これは心配するのは当然ですよ。

「こんな状態の原発が日本にありなが報道されない」っていう事ですから、
もう、報道統制と完全にいえますよね。
報道統制をしちゃいけません。


やっぱり少しでも報道機関のお偉方がですね、
これは少しずつでも良いからちゃんと報道するっていう事にすれば

私がこんなところでですね、福島原発の質疑応答なんてしなくていいんですよ。
みんな安心して住めます。

原発の事を心配している人は決して神経質でも異常な人でもありません。

この原子力発電所の状態を今から10年前に見せて、
「こういうふうになったらどうしますか?」って言ったら、
それはもう「大変なことだ」と、日本国民はだれでも言ったでしょうね。

状況において態度を変えるのではなく、
いつも誠実な同じ態度を取るのが社会の指導者としての役割だと思いますので、
是非目を覚ましていただきたいという希望はですね、繰り返し述べますが、
ここでもう一回言っていただきたい。
それで私はですね、原発事故以来終始、去年の5月ごろから、
原発が、「福島原発がひどいことになるのはまずないだろう」と。
もちろんいろいろと努力してですよ。

だから、事故の時に逃げなかった人は、逃げる必要はないだろうと。
それから事故の時に逃げなかった人も、ま、以前よりかはひどい事はない。
したがって、基本的には様子を見る必要はあるけれども、逃げる必要はないという事ですね。

ただこのような状態であるという事を、
もう少し我々は考えておかなければならないんじゃないかというふうに思います。



「福島原発温度上昇と福島空間線量率の上昇について」
1/10武田邦彦先生(音声書き出し・資料あり)





ーーーー




実は最後の

「事故の時に逃げなかった人は、逃げる必要はない」
「事故の時に逃げなかった人も、ま、以前よりかはひどい事はない」
「様子を見る必要はあるけれども、逃げる必要はない」

この武田先生の言葉をどう受け止めたらいいのか、
そんな事をちょっと悩みながら、なんか違和感を感じて書き出しました。

そして、よーく最初から考えてみました。


間にメディアの話などが入っているから、最後の3行の言葉が唐突に感じてしまったのですが、
もともとの今回の内容の始まりから考えたら、武田先生の言葉の意味が分かった気がします。

福島原発の現状についても、
大きな意味での現状と、この2~3日の間の状態との話しが混ざり合っているので、
このままだと、ちょっと違った意味合いに理解してしまう方も居るのではないか?と思いました。

私だって、書きながら
「あれ?武田先生なに言ってるんだろう?」と、一瞬思ったくらいですから。


この最後の言葉は、福島第一原子力発電所の大きな意味での現在の状況ではなく、
今年になってから数日間の2号機の温度上昇や、放射線量の変化などの不安材料に対して、
「今、慌てて逃げる必要はない」とおっしゃっているという事だろうと思います。



質疑応答という形を取っておられることからも、
もしかしたら福島の方から、
「新年になって、温度上昇や放射線量が上がっているけれど、避難したほうがいいのでしょうか?」
というような質問があって、それの答なのかなと思いました。

今、2号機の温度が非常に高くなったり、各地の放射線量が上がったりしているけれど、
様子を見ることは必要だが、すぐに逃げる必要はない。
1/10ブログでも武田先生はおっしゃっていますが、
去年のお正月も放射線量が上がったことから、この時期特有のものかもしれないので、
それほど心配する必要はないとおっしゃっています。

この数日間の情報を見て心配されている方から沢山のご相談を受けて、その方達に対して、
「今は逃げなくても大丈夫だよ」という、そういう意味だと私は受け止めました。







comment 3
01.13
Sun
<前半>ラジオ・フォーラム初回特別版「使用済み核燃料をモンゴルへ・他」
小出裕章氏1/12(文字起こし)
の続き


パーソナリティ
石丸次郎(ジャーナリスト・アジアプレス)
今西憲之(ジャーナリスト)
西谷文和(ジャーナリスト)

特別ゲスト
小出裕章氏(京都大が具原子炉実験所助教)

ラジオ・フォーラム初回特別版「原発事情の今・小出裕章」 20130112
こちらで番組を聞く事が出来ます ↓
http://www.rafjp.org/program-archive1

25:00~
石丸:
ラジオフォーラム記念すべき第1回目の放送を
大阪府岸和田市のラジオきしわだのスタジオをお借りしてお送りしております。
特別ゲストとして京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにおいでいただいております。
ここからも引き続きお話をよろしくお願いいたします。

やっぱり、福島第一原発の現状がどうなっているのかがすごく気になりますよね。

今西:
そうですね、やっぱりあれだけ大きな事故を起こして、「どないなっとんねん」と。
新聞とか、テレビのニュースでもですね、
やっぱりだんだん報道される回数がものすごく減っていますからねぇ。

石丸:
だから、なんととなくね、
なんとなく、こう、収束に向かっている。
なんとなく、こう、事態はマシになっているんじゃないかな?というふうに、
世間は思っているところがあると思うんですよ。


優秀なロボットがある?

今西:
そうですよね、
「もうあれは今安全でっせ」みたいな感じでね、やっぱり捉えているところがあると思いますが、
「実際は違いますねん」と。
要するに一番のこれから問題になってくるところがですね、
メルトダウンしてしまった燃料をどうするのか?という部分かなと思うんですけれども、
「優秀なロボットがいるから大丈夫なんだ」というようなアナウンスが、
東京電力ですとか、政府の方から聞こえてくるのですが、
そのあたりについて先生、どんなもんでっしゃろか?

小出:
先ずは「優秀なロボット」というものが無いのです。
これからロボットを何がしか開発しなければいけないという事は本当だと思いますが、

今西:ロボットおまへんか?せんせい。

小出:ありません。

今西:はぁ~

小出:残念ながら。

今西:
はぁ…、あれだけ優秀なロボットがあるあるという事でですね、
東京電力のホームページなんか見ても、よう出とるわけですよね、
こんな腕が4つも5つもあるようなもんがですねぇ、

※東京電力ホームページより 4本足のロボット
121211.jpg 112110368.jpg


小出:
特に日本はこのよな事故が起きるという事を全く想定していなかったので、
ロボット開発という事もほとんどやらないまま事故に突入してしまったのです。
そのために世界から「なにを日本はやって来たのか」と言って、
まぁ、おしかりを受けているという、そういう状況であって、

今西:
小出さん、そうするとね、たとえばアメリカだとか、フランスだとか、
他にも原発をやっている国はあるんですが、
そういう国々は最悪の事を考えて、
多少なりロボットを開発をするとかロボットが必要だとか、何らかの研究をしとったという事ですか?


小出:
そうです。
日本以外の国は日本よりは真剣に取り組んできました。
しかし残念ながら、そういう国々にが開発してきたロボットも、今の福島で起きている事に関しては、
殆ど対応すらが出来ないという、そういう状態になっているのです。


今西:
小出さんそうするとね、「それだけとんでもない大事故やった」という裏返し、
裏付けという事ですか?

小出:
そういう事です。
こんな事故が起きるという事は、
日本の原子力関係者も思っていませんでしたし、
米国にしてもフランスにしても、
これほどひどい事故が起きるという事は、ほとんどだれも予想もしてこなかったような事故が、
今現在進行しているのです。



石丸:
間もなくあと2ヶ月で事故から2年が経ちますけれども、
今の事故を起こした原子炉、原発の状況って、いまどういう状況にあるのか?教えていただけますか。


小出:
2011年3月11日に地震と津波に襲われて、原子力発電所が壊れてしまったわけですが、
1号機から3号機は運転中でした。
4号機は定期検査で止まっているという状態でした。
そして1号機から3号機、運転中だったそれらの原子炉の炉心は
全て溶け落ちてしまったという事になっているのです。

そして、この事故が起きているところが火力発電所であれば、
事故現場に人が行って、「どんな事故になっているか?」という事を見る事が出来るわけですが、
原子力発電所の場合には「現場に行く事が出来ない」ということになってしまいます。

そしてこのような事故を「予想もしていなかった」という事で、
人が行く代わりに情報を得るための測定器の配置すらがないのです。
まがりなりに通常運転時の状況を知ろうとして設置してあった測定器があるのですけれども、
それも過酷な自己の進行の中で
次々と壊れていってしまって、何がどう進行しているのかが分からない
そしてロボットも送り込むのですけれども、
次々と壊れてしまって戻って来れなくなる。という、
そういう状況になってしまっている。

何よりも、一番は人間が現場に行くという事はこれまでの技術だった訳ですが、
それを許さない」というものが原子力発電所の事故なのです。


西谷:
日本の場合はロボットの技術が高いじゃないですか。
あの、高いと言われている。
でも、あえてそういうロボットを作らなかった、というか、開発してこなかったのは、
それを開発すると
「原発が壊れてしまうという可能性があるという事がバレてしまうから」という話も聞いた事があるんですが、
そのあたりはどうなんでしょうか?

小出:
ま、そういう思惑もあったかも知れませんけれども、
それ以上に原子力を進めてきた人たちが「そんなロボットが必要なほどの事故は起こらない」という、

西谷:安全神話に乗っかっていて、

小出:はい、彼ら地震が安全神話に乗ってしまっていたという事だと思います。

今西:
けど、その安全神話というのは、
小出さん、結局根拠のないもんやったわけですよね、この事故で。

小出:
そうです。
もちろん事実が「安全神話というものに根拠が無かった」という事を示しているわけです。

今西:
ですよね。
まぁ、過去アメリカのスリーマイル、ロシアのチェルノブイリでも大きな事故はありました。
けれども、今回の福島の場合はなんせ4つの原子炉が事故を起こしてしまっているわけですから、
そこが決定的に違いますよね


小出:もう人類が初めて遭遇する、原子力開発事業最悪の事故が、今、まだ進行中だという事です。


処理が出来ない!どんどん溜まる高濃度汚染水


今西:
そんな中でですね、綱渡り的に、その、まあ水でですね原子炉を冷やすという、
循環冷却システムという方法で今冷やし続けている訳なんですが、
これも非常にですね、小出さん、トラブルの多い代物でして、
おまけに、その汚染水がどんどんどんどん溜まって行き、
もう福島第一原発の中は、私実際に見てきたから分かるんですけれども、
もう、タンクだらけでしてね、
それもかなり高い放射能濃度で汚染された汚染水が、
もう本当に想像もつかないような大きなタンクに、目いっぱい入っている訳なんですけれども、
こういう方法をですね、綱渡りのような方法を続けとってよろしいんですか?

小出:
え…やるしかないのです。
原子力発電所を動かしてしまうと、
何度も聞いていただいたように核分裂生成物という放射性物質が大量にできてしいまいます。
それ自身が発熱体ですので、とにかく冷やさない限りは溶けてしまう。
なんとしても冷やし続けなければいけないというものなわけですから、
「水を入れる」という手段しか…ないのです。

ただそれをやってしまうと、いま今西さんがご指摘くださったように、
大量の汚染水が発電所の中にどんどんと溜まってきてしまうと。

今西:そうですよね。

小出:
いうことで、もう敷地中がタンクで埋まりそうになっているわけですね。
でも「やめる事が出来ない」のです。

今西:
その汚染水ですが、これ、どうしたら処理できるんですか?
高濃度に放射能に汚染されたですね、この汚染水っていうのは、どうすればいいんですかね?

小出:処理が、処理が出来ないのですね

今西:
じゃあ、あの使用済み燃料棒も処理の方法が無い
おまけに今度は、汚染水も処理できない
というと日本は、もう「処理できないものを二つ抱える」そういう意味になるわけですか?

小出:
汚染の正体は同一物質ですね。
要するにウランを核分裂させてしまって、
つくってしまった放射性物質というものが使用済み燃料の中に溜まっているわけですし、
それが溶けてしまったところに水をかければそれが今度は汚染水として出てくると、
そして人間は放射性物質を消す力が無いわけですから、
いずれにしてもどこかに残ってしまうという事になるわけです。

今西:
なるほど。
この放射性物質をですね、除去するような発明をすればですね、
やっぱり小出先生も山中先生と同じようにノーベル賞を取れるんですかな?

小出:
えー、放射性物質を放射性物質でないように出来ないか?という研究は、70年前から続いているのです。
そして原理的には「できる」という事も分かっているのですが、
それを実際上に適用しようとすると、厚い壁があって成し遂げる事が出来ないという事が、
70年経った歴史の今であるわけです。
ですからそれを何とか、壁を越えたいという思いは、
もちろん多くの研究者にあるし、私もありますけれども、
70年間越えられなかった壁というのは、相当厚いと思わなければいけないと思います。

今西:70年ですか…
そうすると、今日本に原発が出来て40年そこらですけれども、
その30年前から、研究は実はしてはったわけですか。

小出:
原子炉というのは米国という国が原爆を作ろうとした時に、
原爆の材料を得るための道具として作った。
それは1942年なのですけれども、去年でちょうど70年になりました。
「科学が進歩すれば、いつか誰かが何とかしてくれる」と思いながら、ここまで来てしまった。
非常に愚かな選択だったと思います。


♪一粒の種♪

石丸:
はい、ありがとうございます。
さてここで、歌をお聴きいただきたいと思います。
実は私たち、このラジオフォーラムを立ち上げるにあたって、
いろんな会議、そしてイベントを繰り返してきたんですけれども、
去年の11月27日に、大阪心斎橋のライブハウスでラジオフォーラムを告知するイベントをやりました。
その時に来ていただいたのが砂川恵理歌さんという沖縄の歌手の方です。
これはいい歌ですね~

今西:
ええ歌やったね、ほんまにね~
小出さんもね、来ていただいてライブを一緒に聴いてもらいましたけれど、

石丸:
はい、この歌「一粒の種」というタイトルなんですけれども、
たね蒔きジャーナル、種が蒔かれてそこから芽が出て実が結ぶという、
そのたね蒔きジャーナルの精神にぴったりのですね、タイトルで。
これを聴いてみるとですね、砂川恵理歌さんの本当に優しい歌声、
そして、我々がやろうとしているこのジャーナリズムのラジオのテーマソングにぴったりだなということで、
この歌を皆さんにお聴きいただきたいというふうに思います。

36:12
♪一粒の種 ♪ 砂川恵理歌さん

一粒の種に 一粒の種に
ちっちゃくていいから 私もう一度 一粒の種になるよ

出会って語って 笑って泣いた
生きててよかったよ あなたのそばで よかったよ

一粒の種は風に飛ばされ どこかへ行ってしまうけれど
あなたへとたどる確かな道を 少しずつ舞い戻って

丘の上からあなたにだけ見える
闇にも負けない光を放とう
ささやかな日々に愛をもらった 私にはそれができる

一粒の種に 一粒の種に
ちっちゃくていいけど あなたにだけ気付いてもらえる種になる



石丸:
砂川恵理歌さんの一粒の種を聴いていただいております。
小出さん、いい歌ですね、これ。

小出:そうですね、「あきらめちゃいけない」と励まされます。

今西:
ライブハウスで聴いた時、本当にライブで聴いたんで、
またこのCDとは違うね、良さがありましたよね。

石丸:うたがうまいんですよね、この砂川さんはね。

今西:ほんまやね。ここに来てしゃべってもらったらええかもしれないね。

石丸:
この一粒の種、これが地に芽を出して、それから葉を出して、花になって、実を結んで広がっていくと、
本当に我々、このラジオフォーラムのイメージにぴったりの歌という事で、
今日ここでご紹介をいたしました。

今西:僕らの番組もそうならなあきまへんもんね。この歌のとおりにね。

石丸:
はい。
この砂川恵理歌さんの一粒の種はCDにもなっていますので、
インターネットで検索されるとみなさんもお聴きになる事も出来ますし、
お買い上げいただける事も出来ると思います。
えっと、じゃあ後半のテーマに行きましょうか。


正造さんがいてくれた

今西:
そうですね、僕は小出さんのところの京都大学の熊取にある研究室というのは、
もう何回も利用させていただいているんですけどね、
やっぱりそこでね、一番印象に残った事があるんですよ。
小出さんの机の上にね、足尾銅山鉱毒事件のね田中正造さんの銅像が置いてあるんですよね。

石丸:銅像!

今西:銅像。

石丸:肖像画やなしに、

今西:肖像画やないんですよ、銅像が置いてあるんですけど、

石丸:どれぐらいの大きさなんですか?

今西:どんなもんですか?先生。

小出:
えー、このくらいですかね、高さ10cmぐらい。
それはでも、ついこの間貰ってきたのです。

今西:ですよね、最初に行った時はおまへんでしたよな。

小出:
その時は写真とかですね、絵とか、
あとは土鈴であるとか、土鈴、土の鈴ですね。
正造さんのものは山ほど私の研究室にあります。

石丸:
ああ、そうですか。
あのー、もうリスナーのみなさんはご存知かと思いますが、
田中正造さんはね、教科書にも出てきます。
いまの我々の世代は小学校の時に習いましたけれども、

今西:習いましたね。今でも習ってはんのやろうか

西谷:
習ってはるのかもしれませんね。
わたしら、習いましたね。

今西:
誰かね、公開録音に来てはっていて、詳しい人で教えてくれはったらありがたいですね。
「習ってまっせ」とかね。

石丸:
この田中正造さん、ね、いま今西さんがいわはりましたけれど、
栃木県の足尾銅山の鉱毒事件、体を張って、命をかけてこの鉱毒事件解決のために動かれた方。
この田中正造さんが没後100年に今年あたるという事で、
あちこちでイベントなんかも多いようですけれども、

今西:
小出さんもね、何度か、良く、
栃木県の佐野市でしたっけ、行かれているという事でしたよね。

小出:
今年、2013年に正造さんが倒れてからちょうど100年になる。
それに向けて栃木の人達を中心に、様々なイベントをいま積み重ねてきています。
私は去年の、没後99年にあたった集会に呼んでいただいて、
栃木県佐野市に行ってきました。

石丸:
小出さんにとって、田中正造さんというのは、どういう方として映っているんですか?
どうしてそこまで思い入れを持って、

小出:
私は1968年に大学に入ったのですが、
当時は公害問題というものが日本中で起きていた時代で、
私自身も公害問題という物の深刻さというものに気がついたわけですが、
それを勉強していたらば、それどころではない、もっとずーーっと前に日本には公害が、
公害という言葉はあまり適切ではないけれども、

でも国家の、国家あるいは企業の金儲けのために、人々が大変な困難を負わされるという歴史があった。
という事に気がついたのです


その問題に1人の人間として国家を相手に、
孤立してでも闘い抜くという人がいたという事を知りました。
「すごい人だな」と思いましたし、
私から見ると「破格の人」だったと思います。

わたしも、まぁ、国家を相手に今闘っているつもりではありますけれども、
あまりにも力が違いすぎる。
絶望しかけることだってあるわけですけれども、
それでも「正造さんがいてくれた」という事を思えば、
「あきらめることはできない」と、いつも励まされます。


石丸:
そうですね、田中正造さんもね、そのためも含めて国会議員にもなられ、
天皇陛下にまで直訴されたという、すごい人でしたからね。

西谷:
あの、これ田中正造さんの言葉だったと思うんですけど、
ちょっとネットで引いてきたんですけれども、
「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
単にその鉱毒事件の事だけじゃなくて、
戦争に反対する」という考え方をしっかり持っておられた方ですよね。

小出:
そうですね、当時は日清、日露の戦争というのが起きていた訳ですけれども、
正造さんは国会議員として、
そんな問題よりは足尾鉱毒で苦しんでいる人々を助けるというのが国家の仕事だ」として、
抵抗を続けました。


小出先生に質問

石丸:
その、田中正造没後100年ということで、
栃木県佐野市を中心にいろんなイベントが開かれるようです。

で、ちょっと話は変わります。
私は、このラジオフォーラムをやるんだという事を周囲の人に宣伝をしておりますけれども、
最初の回に小出さんに来ていただくんだと言ったら、
「いろいろ聞いて欲しい」という、いろんなリクエストもありました。
なかなか、「こんなん聞いてもええのかな?」と思うような事もあるんですけれども、
いいですか?

小出;はい。

石丸:
一つ目。
小出さんは何故助教なんですか?」という質問がありました。

今西:そうですよねぇ。

石丸:それと、
京大原子炉実験所ってどんな職場なんですか?何をしているところですか?
という素朴な質問もありました。
で、世間的に言いますとね、
「なんで小出先生みたいに偉い先生が教授じゃないの?」というような事を聞く人もいたんですけれど、
それをちょっと教えていただけますか?

小出:
私の個人的な性格だと思いますが、
誰かに命令する事が嫌いなんです。
そして誰かから命令される事も嫌いなのです。
ですから、組織を私が背負うなんていう事は大嫌いなことな訳ですし、
教授というような立場になって人々に命令をしていくというような事は、私が一番イヤな事なのですね。
ですから私は一人の私なのであって、私のやりたい事をやるということが、
何よりも私にとって大切な事なわけで、

今西:じゃあ、今まで教授いになりたいとか思われた事はおまへんですか?

小出:
一度もありません(笑)
現在のポストが一番私にとっては快適なポストです。

石丸:
それは何故ですか?
「助教というポストは上にも下にも人がいない」っていうことですか?

小出:
あ、本当はですね、
助教というのは、教授、准教授、助教という、
教員の中の最下層の立場ですから、
本当であれば、教授や準教授が私に命令をしてくる筈なのですが、
私が39年前に原子炉実験所に就職した時以降、
ずーっと、私の上に立つ人たちは「私に関しては一切の命令をしない」という、
そのような立場を貫いて下さった
ので、

石丸:
それは、その実験所がそういう環境の職場だったんですか?
それとも、

小出:
そうではありません。
私の、私が所属した研究部門の特殊性というのがあったと思いますし、
その研究部門の特殊性に加えて、私が請け負った仕事、
つまりは放射線測定という仕事なんですが、
その特殊性のために一切の命令を私に実験所の方からはしないと。
そのかわり私は私の責任を果たすという、
そういう、ま、お互いの合意のもとに命令を受けなかったという事です。

石丸:
それは、特殊性というのは、「危険だから」という事ですか?
それとも、どういうことなんでしょうか?

小出:
私が属したのは放射性廃棄物処理設備部門という名前の部門でしたけれども、
放射能のゴミの管理をするというところだったのです。
で、そこの学問的な専門性で言いますと、
いわゆる土木工学であるとか、衛生工学であるとか、水処理であるとか、
そういう専門家の居るところだったのですが、
そういう専門家は逆に言えば放射能に関しては専門でないという事になってしまって、
私がそういう所に行って、放射能に関しては責任を負うという立場であった訳です。
ですからそういう人達は、
私が放射能に関してきちっと責任を取る限りは、私に対して命令はしないという事になったのだと思います。

西谷:なるほど、なるほど。もっと聞きたいですけどね。

今西:
そうするとものすごい大切なお仕事でしてね、
ちゃんと、原子炉実験所ですから、ちゃんと原子炉があるんですよ。
うーん、すごい重要なお仕事ですよね。

石丸:
もうちょっとお聞きしたいんですが、残念ながら放送時間が終わりに近づいてきました。
しかし、小出さんには来週からですね、
毎週「小出裕章ジャーナル」というコーナーで、電話ゲストとしてご登場いただきます。
リスナーのみなさんからも、小出さんに是非聞いてみたいという質問を受け付けますので、
メール、電話等でお寄せ下さい。

今西:どんどん送ってよ~

石丸:という事で、小出さん今日はどうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。



ご意見ご感想質問はeメールで。
rafjp2012@gmail.com
番組ホームページ
http://www.rafjp.org/



ーーーー

砂川恵理歌さんの歌を聴いた時、ちょっと泣けた。


これから毎週楽しみです。
よろしくお願いいたします((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.


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福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋地下の圧力抑制室内に入る東京電力ロボット動画あり




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01.13
Sun
楽しみにしていましたヽ(。◕ᆺ◕)ノ
記念すべき第1回放送です。
1時間の番組ですので、2回に分けて文字起こしをしますd(◕‿-。) ネ❤

こちらで番組を聞く事が出来ます ↓
http://www.rafjp.org/program-archive1



パーソナリティー
石丸次郎(ジャーナリスト・アジアプレス)
今西憲之(ジャーナリスト)
西谷文和(ジャーナリスト)

特別ゲスト
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

ラジオ・フォーラム初回特別版「原発事情の今・小出裕章」 20130112



今日からいよいよ始まりましたラジオフォーラム。
第1回目の収録は大阪府岸和田市のラジオきしわだのスタジオを借りてお送りしております。


自己紹介・番組紹介
石丸:
先ずわたくし石丸次郎は、アジアプレスというジャーナリストグループの大阪事務所の代表をしております。
普段は朝鮮半島問題、中国問題を主に取材しております。

今西:
えー、わたし今西憲之は、普段はですね、大阪を中心に日本全国世界を飛び歩きながら、
主に週刊誌の記事を書くという商売をしております。

西谷:
西谷文和です。
私はイラク、アフガニスタン、最近はシリアですかね、
そういう中東やアフリカの現状を取材しておりまして、
この番組ではそういう世界のネタなんかもご紹介したいなと思っております。

石丸:
このラジオフォーラム、私たち3人が今日からパーソナリティーを務めますけれども、
もともとは大阪の毎日放送MBSラジオのたね蒔きジャーナルに出演させていただいていた縁であります。
この毎日放送のたね蒔きジャーナルは本当に良い報道番組でした。
「小さな出来事、ニュースの種を見逃しません、伝えます」をキャッチフレーズに
2009年から始まった番組でした。
記者が現場にちゃんと行って取材し、
沖縄の米軍基地問題、部落差別問題、そして中国北朝鮮の問題など、
政治、社会、国際問題について藻、専門家や当事者をゲストに呼んだり、
あるいは電話を通じて積極的に報じてきました。

2011年3月11日に東日本で大震災が、大地震が発生し、
福島第一原子力発電所で大事故が起こってからは、
小出裕章京都大学原子炉実験所助教を連日のようにゲストにお招きして、あるいは電話を繋いで、
福島で起こっている事の現実を毎日のように伝えてきました。

政府や東京電力が情報を開示しなかったり、
あるいは大手マスメディアも事態をちゃんと伝えない状況が長く続きましたけれども、
このたね蒔きジャーナルは原発報道をしっかりやって、
リスナーにインターネットで放送がアップされ、関西圏だけではなく全国から注目される番組になりました。

ところがこのたねまきジャーナルは昨年の夏に打ち切りになるという動きが表面化しました。
「何とかこのたねまきジャーナルを残して欲しい」という市民、リスナーの声が大きくなって、
存続運動が始まりました。

存続を毎日放送に訴える声は1万を超えました。
「市民がスポーンサーになって寄付を募ろう」と、そして番組を続けてもらおうと、
集まったお金は1000万を超えました。

けれども残念ながら毎日放送は昨年の9月末を持って番組を打ち切ってしまいます。
最後の放送の日、300人の人がラジオを持って毎日放送の前に集まりました。

このすぐれたラジオの報道番組、「たねまきジャーナルの火を消さない」精神を継承していこう。
そのような声が高まって、市民のみなさんから集まったカンパを基金にして始まることになったのが、
ラジオフォーラムです。

この番組は日本全国21局のコミュニティーFM放送局、
それからインターネット放送を通じ、みなさんにお送りします。
そして、カナダバンクーバーの日本語放送局でも放送が始まりました。

今西:
ほんまにありがたい事ですよね。沢山のコミュニティーFMですとかね、
インターネットの放送局も集まっていただいて。

西谷:神奈川の方も聞けるっていうのがすごいですね。

今西:
そうですよね、なんかアジアにもね、シンガポールとかバンコクとかアメリカにも
そういう日本語のFMの放送局があるっていう事をね、聞いていますんでね、
そういう輪が世界に広まっていけばいいなって思いますよね。

石丸:
この番組、当面は週に一回の放送、1時間の放送をみなさんにお伝えしていきます。
第1週目は「社会が見えてくる」
第2週目は「世界が見えてくる」
第3週目は「メディアが見えてくる」
第4週目は「関西が見えてくる」
ですけれども、今日は第1回目という事で「特別放送」いきなり。

今西:そうですね、記念すべき第1回目です。

石丸:
そこで今日は特別ゲストとして、
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにおいでいただいております。


特別ゲスト 小出裕章先生
6:25~

小出:今晩は小出です、よろしくお願いいたします。

石丸:小出さんはたね蒔きジャーナルに最初に出られたのはいつのことだったですか?

小出:
2011年の3月14日だったと思います。
事故が起きて3日経った時から呼んでいただいて、
それ以降連日のように話を聞いていただけるようになりました。

石丸:たねまきジャーナルが打ち切られるっていう話を聞いた時は、どんなふうに思われましたか?

小出:
私自身の発言が出来なくなるというよりは、
大変良質なジャーナリズムというものを背負ってきた番組が無くなってしまうという事を
大変残念に思いました。
そのため毎日放送に伺った時も、
「私はもう出してもらえなくてもいいからたねまきジャーナルを存続させて下さい」というふうに
私からお願いもしました。


石丸:
そのたねまきジャーナルが残念ながら去年の9月で終わりましたけれども、
その精神を引き継いで、このラジオフォーラムを続けていきたいと思います。
という事で今日は私たち3人と小出さんの4人で、今の原発私たち3人と小出さんの4人で、今の原発事情、
これをテーマにお送りしたいと思います。

今西:
えー、ま、前半はですね、去年12月16日に衆議院選挙をやりまして、
民主党から自民党に政権が代わりました。
政権が代わってですね、政府の原発対応も大いにに変わりつつあるという、
そのあたりについて前半に語っていきたいなと。
後半についてはですね、福島第一原発、「今どうなってまんねん」という、現状ですね。
その辺についてお届けしたいなと思っております。

石丸:それでは小出さん、今日はよろしくお願いいたします。

小出:よろしくお願いいたします。

814

民主党から自民党に政権が代わって
933
石丸:
第一回目の特別番組をお送りしております。ラジオフォーラム。
それでは早速テーマに入っていきたいと思います。
民主党政権が自民党に代わってしまいました。
民主党政権は一応2030年代に原発ゼロを目指すという、
ま、脱原発を掲げていたわけですけれども、
新しくできた自民党政権、安倍政権は「これを白紙化する」という事を公言しております。
この辺について政治の動き、それから原発政策が変わっていくことについてどう考えたらいいのか?
この辺について話を進めていきたいと思っています。
今西さん、原発のことをずっと取材もされてきましたけれども、
何を今日は集中してお聞きしていきましょうか?

今西:
もともと日本の原発というものはですね、自民党政権の歩みと共にですね、
数が増え発展していったという側面があると思うんですよね。
その歴史から考えると、やはり自民党政権に戻るという事は原発を推進する政策というものがですね、
やっぱり掲げられていくのではないか?
小出先生、いかがでしょうかそのあたり。

小出:
今、今西さんがおっしゃって下さったけれども,日本の原子力発電所は自民党が全てつくってきたのです。
いま、福島を中心に大変な苦難が存在しているわけですが、
福島第一原子力発電所の原子炉に対しても、
それが「安全だ」と言ってお墨付きを与えたのも自民党だったのです。
あの原子炉をつくったことに一番の責任がある政党なわけで、
その政党がいまだ事故が収束していない段階で、
さらにまた「原子力発電を続ける」というような道を開こうとしている
わけで、
私から見ると大変呆れた人たちだし、大変呆れた政党だと思います。

今西:
その中でね、やっぱりあの、民主党が政権を握っていた時に、一つの大きな看板というですか、
ポリシーとして「2030年代までかな」と、
かなり先ではあるけれども「もう原発はやりません」と、「もうゼロにしまっせ」というようなことを、
総理大臣自らが言ってたわけですよね。
それをもう、いとも簡単に
「民主党から自民党に政権変わりましたから、そんなもんに当主しません」と「同じ事をしません」と、
そんな事よりも再稼働を、「再稼働をやってもいいんじゃないですか」
おまけに安倍さんなんかは「いや、形の違う原発をやればいいのではないか」という、
本末転倒のわけのわからない話をされているんですが、
そのあたり先生いかがでしょうか?

小出:
もともと、民主党政権の時にパブリックコメントというのを求めて、
2030年に、原子力発電をゼロ%にするのか、15%にするのか、25%にするのか?
という事を聞いたですね。
それに対して沢山の国民が意見を寄せて、
ほとんどの意見は「2030年にゼロにしろ」
いやそれどころか「即刻ゼロにしろ」という意見が多かったのです。
ところが民主党政権は、その国民の意見を求めたにもかかわらず、
2030年ではなくて、2030年代という、一つの「代」という言葉を付けた。
そのために2039年12月31日まで、10年間インチキでサバを読んだんですね。
そしてそのインチキをしたにも関わらず、それを閣議決定すらが出来ないという、
そういう政党だった訳で、私は「大変情けない政党だ」と実は思ってきました。

しかしその民主党よりもさらにまた、原子力に関して悪い政策を取ろうとしているのが自民党な訳ですから、
これから国民はどれだけ苦難を抱えなければいけないのかなと私は思います。


今西:
先生その辺でね、要するに安倍総理は
今までと違う原発をやればいいんだ」というような事をおっしゃられているんですけれども、


小出:
原子力発電所というものも機械ですので、
年が経るにしたがってさまざまな改良をしていくという事は当り前の事なのですね。
ですから福島の第一原子力発電所だって、1号機と2号機は違うし、2号機と3号機も違う。
3号機と4号機もまた違うというように、少しずつ改良をしていくというものなわけですから、
これからつくる原子力発電所が今までのものとまったく同じでないというのは、
むしろ当たり前の事なのです。


しかし、原子力発電所というものがウランを核分裂させる、
つまり核分裂生成物という放射性物質を生みだしながら、
それでエネルギーを取って発電するという原理は全く同じなのであって、
基本的には「同じだ」と皆さんにも思っていただきたいと思います。

石丸:
ああ、まだ安倍政権が発足してまだ1カ月弱ですけれども、ちょっとその辺が心配ですけれども、
ま、この話は引き続きしていただきたいと思います。

今西:
先生、自民党政権に戻ってですね、
もう本当に今まで日本全国の原発、大飯を除けば止まっていた原発がですね、
にわかに今にも再稼動してきそうな雰囲気があるんですけれども、
その辺について先生はどのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか?

小出:
この前の選挙というものを経て、「自民党が圧勝してしまった」という事があるわけですから、
自民党としては今の状態を維持しながら、原子力発電所をどんどん再稼働させる。
そして可能であれば新しい原子力発電所をつくろうとするだろうと私は思います。
ただし、もうすぐまた参議院選挙が来る。
そこでもし自民党が負けるような事になると、自民党は大変やりにくくなるでしょうから、
私は多分参議院選挙が終わるまでは、自民党は静かにしているだろうと思います。


使用済み核燃料をモンゴルへ

今西:
この衆議院選挙でですね、一部の政党が原発問題を語る上でですね、大きな問題にしたのが、
やっぱり使用済み燃料棒の問題だと思うんですよね。
もう、六ヶ所村のプールもですね、数年でこのまま稼働していると満杯になるとかいうようなですね、
話にもなっておってですね、
この問題は避けて通れないという事になると思うんですが、
自民党政権というのはそういう事も無視して、やっぱり突き進んでいくような政権なんですかね。
ま、これだけ沢山原発をつくった政権なんで、
まぁ、自民党にとっては簡単な事なのかもしれませんが、


小出:
原子力発電をやってしまうと、ウランを燃やす、ウランを核分裂させるわけで、
使用済みの燃料、つまり放射能まみれの燃料が残ってしまうというのは当たり前の事なのです。
もちろん原子力を進めてきた人はみんな知っていたわけですが、
「いつか、誰かが、なんとかしてくれる」と、思い続けてここまで来てしまった。

今西:だーれもなんもしてくれまへんわなwそんなもんねww

小出:
残念ながら科学の力では、それをどうする事も出来ないまま70年の歴史が流れてきてしまったのです。
これからも「どう出来る」という見通しは残念ながら「ない」のです。
そうであるならば私は、
「自分で始末が出来ないような毒物を生む行為は先ずは止める」というのが、
本当の選択の仕方だと思うのですが、
残念ながら自民党、あるいは日本の財界という所は、
とにかく自分たちが金を儲けたいという事でここまで来てしまったわけで、
その流れが簡単に彼ら自身の手で止められるとは、私には思えないのですね。


今西:
それでその使用済み燃料棒の問題をですね、
去年一部の報道でですね、「海外に持っていったらどうなんだ」といったようねですね報道がされました。
その問題に対して西谷さんがこの間モンゴルまで行って取材をされてきたみたいなんで、
ちょっとその辺ね、詳しく聞いてみたいなと僕は思ったんですが。

石丸:西谷さん、何時、モンゴルはどのあたりに行かれたんでしょうか?

西谷:
去年の11月14日から10日ほどモンゴルに行ったんですが、
埋められそうな場所は、おそらくノモンハン事件ってありましたよね、
旧満州とモンゴルと、今のロシアの国境あたりなんですが、
そこに大きなウラン鉱山がありましてね、
そこのウラン鉱山は今使っていないんですけど、そのあたりではないかと思って、
ちょっと取材に行きましたね。

石丸:
そのウランをかつて掘っていた鉱山の近所に、
新たに廃棄物のゴミ捨て場をつくろうという、そういう計画があるんじゃないか
という事ですね。

西谷:
一応この問題は水面下に潜っていますけどね、
でも今、小出先生がおっしゃったように、もうどんどんどんどん出てくる訳ですよ、ゴミが。
それを埋める場所が無いので、日本にもアメリカにも

今西:っていうか、世界を探してもなかなかないですよね。

西谷:
そうですよね。
で、ここで問題になってくるのがね、いわゆる包括的燃料サービス
日本がベトナムとかトルコに原発を売り込みに今行っていますけれど、
その時にベトナム政府にですね、
ベトナムで出た核のゴミは引き取ります」って言っているんですよ。
つまり、ベトナムに売る際に、その売り込みセールスで、
「あなたのところには核のゴミは残しません」と。「引き揚げます」。
でも日本に引き揚げても日本にも埋めるところはないですよね。

今西:アフターサービスね、

西谷:
だから、パッケージにするんですよ。
だからウランは生産地に送りかえすという。
だからウランの生産量ではモンゴルも沢山埋まっていますので、
で、モンゴルは貧しい国ですから、ウランを輸出して儲けて、そして核のゴミを輸入して儲けたいと、
日米政府は埋めるところがないし、
これから海外に原発を売り込みにかける時に、ロシアとか韓国と競争ですから、
だからそういう意味ではセールスポイントの一つとして、「核のゴミは残しませんよ」という、
こういう売り込みをかけていますからね。

石丸:現状モンゴルは、今もウランを生産輸出はしているんですか?

西谷:
一応かすかに、13位ですけれどもね、世界で。
埋蔵量は1位だと言われているんですが、
だからそういうウランを精製したり採掘する技術が、今ないので、
それを中国とかカナダの資本がやっているわけですけど、
それを日本とアメリカと組むことによってね、
それでそういう物の技術をモンゴルとしては得たいと。
ゆくゆくはモンゴルに原子力発電所もつくりたいとこういう事だと思います。

石丸:
現場はどんな場所でしたか?
まぁ、まだそこがね、廃棄物処理場の建設場所とは決まったわけじゃないけれど、
目星をつけて、

西谷:
あの、予算は付いているんですよ。
そこの村に予算がもうついちゃったんですよ、モンゴル政府は。
それでどんなところか?といいますと、
ウランの露天風呂です。
旧ソ連が1980年代から96年まで掘ってたんです。
ソ連の崩壊でソ連は引き上げまして、現在は中国がその採掘権、権利を持っています。

石丸:露天風呂いうと、けど、放射能がすごいんやないですか?

西谷:
だから、測ったらですね、ウラン残土のところで24マイクロ出ましたから、
いきなりピーピーピーピー鳴っていましたからね。

石丸:だいぶ放射能浴びてきたとちゃう?

西谷:いや、まぁ浴びてきたかもしれませんね。ま、40歳を超えていますから、はい。

石丸:24マイクロ

西谷:残土、残土がそのままにしてあるんですよ。

石丸:これは、小出さん、かなり高い?

小出:24マイクロシーベルト/hという量だと思いますが、

西谷:そうです

小出:
通常、たとえばこのスタジオでもし測ると、0.05ぐらいしかありません。
で、0.6を超えてしまえば放射線の管理区域にしなければいけませんし、
私の実験所にはもちろん放射線の管理区域がありますが、
その管理区域の中でも20マイクロシーベルト/hを超えるようなところは、
高線量区域として立ち入りを制限するという、そういう位のところですから、

西谷:そこで遊牧民が草を食べさせているんですよね。

小出:
西谷さんが行かれたようなところは、
私のような職場、特殊な職場でも、高線量地域として立ち入りが制限されてしまうようなところに
普通の人々が生きているという、

西谷:何の囲いもないですからね。

石丸:草原ですか?

西谷:
大草原です。
人口密度が極めて低く、少数民族が住んでいるんですよ。
ブリアート人というね、
モンゴルの少数民族が住んでいて、ものすごくウランバートルから離れていますから、
だからそういう意味では日本の構図と一緒
ですよね。
大都会から離れていて、少数民族が住んでいる。
そういうところに反対運動も起こらないだろうという、そういう所に持っていくのではないかと。
現実に予算もついていますから、

石丸:予算というのはモンゴル政府の予算が?

西谷:モンゴル政府の投資計画に、日本円にして30億円位の予算がもうついています。その村に。

石丸:日本円にして30億円というと、モンゴルにとってはすごい予算ですよね。

西谷:
500億トゥグルですからね。
だからもう、モンゴルにとってはものすごい予算が付いているという事は、
おそらくビックビジネスですから、これ。
そういう意味では、やるんじゃないかなと僕は思っておりますし、
フランスのアレバとか、そういう所も支援しているんですよ。

今西:
なるほどね、フランスのアレバっていうのはね、
東京電力の福島第一原子力発電所の収束作業にも大いにかかわっているところですよね、
冷却循環システムなんかをね、入れているのがアレバですね、フランスの。

石丸:
なるほど、そこに日本が関わっている可能性が高いと。
関わっていく可能性が高いと。

西谷:
間違いなく関わっているんですよ。
極秘文書があるというスクープ記事が毎日新聞に載っていました。

石丸:載っていましたね

西谷:
でも、極秘文書は明らかになっていないですけれども、
でもそういうのはもう決定はしていると思うんです。

石丸:
なるほど、このモンゴルの話し、現地まで行かれて本当にごくろうさまです。
引き続きまたお聞きしたいので、
回を変えてですね、じっくりとお話を聞かせて下さい。

西谷:はい

石丸:
なお、小出さんにはこれから電話ゲストとして、
これから毎週このラジオフォーラムにご登場いただきたいと、
題して「小出裕章ジャーナル」これをみなさんにお送りしていきたいと思います。

小出:ありがとうございます。私がお伝えできることがあれば喜んでやらせていただきます。

石丸:
はい、ありがとうございます。
それでは来週からもよろしくお願いいたします。


ーーつづく


<後半>ラジオ・フォーラム初回特別版「優秀なロボット・処理できない汚染水・田中正造・質問」
小出裕章氏1/12(文字起こし)







comment 2
01.13
Sun
今年になってから、
「福島第一原発の2号機の温度が急上昇している」
「福島第一原子力発電所から煙が出ている」
「線量が上がった」
などの話しがあります。
武田邦彦先生のブログでお話しして下さっていました。
音声を書き出しました。


福島原発温度上昇と福島空間線量率の上昇についての質疑応答

1) 福島原発の温度が上昇している、
2) 福島の空間線量が上がっている、

両方とも同じ状態が続いていると考えるのが今の所は適切で、継続的に警戒しなければならない。しかし、多くの場所では身の回りの放射線量が高い。

問題は「大型台風並みの危険」があっても「原子力のことは発表も報道もしない」という原発事故前の状態(安全神話)に戻ってしまったことです。

(平成25年1月10日) 武田邦彦

ーーーーー

音声↓
http://takedanet.com/files/tdyno.37-%285%EF%BC%9A44%29.mp3

福島の原発の温度が非常に上昇しているという事と、
福島の空間線量が再試算で上がっているという事で、大変に心配されている方が多いわけですね。
これについて、質疑応答という形で簡単にここでコメントを書いておきたいと思いますが、
両方ともですね、基本的には事故の当時から同じ状態が続いていると考えられます。

たとえばおととしの2011年の4月の最初。
3月12日に爆発したわけですから、4月最初ぐらいの状態が、
かなり安全になって現在に至っているという事ですね。
だいたい原子力発電所の放射性物質がどんどん減っていく訳ですね。
たとえばヨウ素ですと放射性ヨウ素ですと、大体二カ月経つと100分の1とか、
半減期が8日ぐらいですからね、そういうふうになっていく訳ですね。
それから原子力発電所の原子炉の中には、
もっと短寿命といいますか、数秒とかそういうものがいっぱいありますので、
そういうものも無くなっていくという事で、
人体に対する影響も、それから原子炉の中の熱の発生も非常に少なくなるわけですね。

事故の後、水が沸騰してバーンといったわけですが、あれは、崩壊熱といいましてね、
放射性物質が壊れていく時に出てくる熱なんですね。
ですから壊れる量が減っていけば減っていく訳です。

で、大雑把に言って、これは非常に難しいんですけれども、
何で難しいか?っていうと、
原子力発電所が動いている時はですね、
0.00何秒なんていうのがいっぱいあるんで、それの熱が膨大なんですね。
ところが原子力発電所が止まってしばらくたった時というのはですね、
どのくらいのところを基準にするのかは難しいんですが、

たとえば、そうですね、10日ぐらいたった状態というのを考えますと、
そこからみますと今現在ではですね、
ちょっと高めにみても10分の1以下にはなっているんですよ。

ですから先ほど言った4月の1日ぐらいからみれば、今は10分の1ぐらいになっているわけですね。
従ってたとえば温度が上がる。
あの当時ですね、原子力発電所の上から自衛隊のヘリコプターが一生懸命水撒いてましたけれども、
あの水が10分の1で済むという事なんですね。
放水も10分の1でいいという事ですね。

えー、まァ、直後から見ればもう少し低いんですね。
今私が言ったのは一カ月とか半月とか経った後からみればという事ですから。
そういう直後からみれば100分の1ぐらいといってもいいんですね。

ですから、ま、温度が上がるというのは危険な事なんですよ。
危険な事なんですが、おととしの4月からみれば安全だと、こういういい方ですね。

それから福島の空間線量が高くなっているのは、これは再試算でですね、
去年の正月も高くなりましたね。
今年もまた正月高くなったので、これはなにかの原因があるんじゃないかと思うんですよね。

たとえば暮れに大掃除してみんなで燃やすから、それで空間に散るのかもしれません。
だけどもですね、私の感じでは原発の問題も福島の空間線量の問題も、
やっぱり5年間ぐらい継続して注意するという状態のなかで処理出来ると思いますので、
特別な警戒態勢とか、特別な事はしなくていいと思うんですね。

福島に住んでいる方とか茨城とかは風の強い日はちょっとマスクぐらいはすると。
いうような事をまだもう少し続けるという事が必要ですからね。
それからできるだけ汚染された食料を食べない。
これはもう当たり前ですけど必要ですね。
まぁ、そういう状態であるという事ですね。

それから地震なんかもいつ来るかわかりませんから、
ある程度の移動するような準備とか、金銭的な準備というのはですね、
やっぱりこれだけ政府や専門家が不安定な時は、やっぱり自衛手段としてある程度は必要でしょうね。

つまり、簡単に言いますといまの状態はですね、
大型台風並みの危険がきても、原子力に関した事は政府も発表しないし、
報道機関も報道しないという、そういう状態が続いているわけですね。

これは実は原発事故の前がそうなんですよ。
原発事故の前でも「原発は危ないんだ」という話はいくらでもあったわけですね。
この、いわゆる反対派の方々が言うんじゃないんですよ。
反対派の方々が悪いっていうんじゃないですよ、
推進していた原子力部隊の中でも「危ない」という意見はいくらでもあったんですね。
それも実は報道されなかったんですよ。

いわゆる「安全神話」だった訳ですね。
今と同じですね。この頃言っている事と同じです。
「原子力発電が必要だから安全である」という、
「お前は原子力発電所が必要だっていう事が分からないのか」って僕なんて怒られるんですけど、
「いいえ、それは分かっていますよ」と。
「じゃあ何で危険だっていうんだ」
「いいえ、ま、必要だっていう事と安全だっていう事とは違いますからね」と。
それから「一年100ミリまでいいじゃないか」と。
「いやだけど、法令でちゃんと一年1ミリに決まっていて、
それにはずいぶん長い間我々は議論して、危険性を押さえるために一年1ミリと決めてきたんです」と。
「やっぱりあなたは今まで『法令守れ』って言ってきたのに、何で突然変えるんですか?」
「原発が必要だからだ」と。

とかですね、もっとひどいのはですね、
原発に今まで反対してきた人たちに反感があるという人たちがいるんですよ。
たとえば個人的恨みとかですね、
「長い間やつらが『原発反対』なんて言ってて、原発が事故を起こしてなおさら増長している」と。
「彼らをやっつけなきゃ」なんて、
そんなですね、非常につまらない自分の感情みたいなもので動いて、
そして「原発を推進しよう」と言っている人もいるんですね。


我々は子どもたちのために、また日本のためにですね、
冷静な判断をしなければいけない時だと思います。


ーーー

新年早々の原発の温度上昇と線量上昇


【2号機】プラントパラメータ Last Modified : 2013/1/8 11:00

・2号:計器No.7(平均値:70.291 最新値:134.6 ) ・1号:計器No.9(平均値:0.002 最新値:0.00136 ) 
2号機11


定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第377報)
平成25年1月8日 14時現在

2号機12


また、この間黒煙が上がったとの情報もありました。
2013.01.07_09.40--10.40(TBS_JNN)


この黒煙は後にディーゼル発電の煙だったという事になっています。



「こんな状態の原発が日本にありなが報道されない」っていう事ですから、報道統制と完全に言えますよね。
「福島原発の現状」武田邦彦氏1/13(音声書き出し)



ーー去年(2012年)1月

福島中心にセシウム急増!武田邦彦氏「緊急憤激」(声書き出し)資料あり(平成24年1月6日) 

「緊急速報 急なセシウムの増加はどのぐらい危険か?」武田邦彦氏1/7(音声書き出しました)





comment 1
01.12
Sat
女川のがれき受け入れ開始 八王子


八王子市は9日、
同市戸吹町の戸吹清掃工場で、東日本大震災で被災した宮城県女川町のがれきの受け入れを始めた。

この日、同工場にはコンテナ車4台に積まれた木材や布などの震災がれき計16トンが運び込まれた。
2月末まで受け入れを行い、計512トンを処理する予定。

同市では、多摩ニュータウン地域を除く1日約240トンの可燃ごみを、
同工場(1日の処理能力300トン)と北野清掃工場(同100トン)で処理している。
整備のため稼働を停止していた期間があったが、
昨年12月までに、期間中にたまったごみの量が減少したことから、がれきの受け入れが可能になったという。

多摩地区ではすでに、西多摩衛生組合(羽村市など)、多摩ニュータウン環境組合(多摩市など)、
多摩川衛生組合(稲城市など)、柳泉園組合(東久留米市など)、
日野市、町田市で震災がれきを受け入れている。
(2013年1月10日 読売新聞)


http://www.city.hachioji.tokyo.jp/gomi/34541/index.html


comment 0
01.12
Sat

東日本大震災:
陸前高田と釜石のがれき、東京都が受け入れ処理 可燃系混合物5万トン 
/岩手

毎日新聞 2013年01月11日 地方版

東京都は10日、
東日本大震災で発生した陸前高田市と釜石市の災害廃棄物計5万トンを新たに受け入れ処理すると発表した。
沿岸北部と比べ、東京電力福島第1原発事故の影響が懸念される両市の災害廃棄物の広域処理受け入れは、
東北地方以外では初めて。


対象は木くずやプラスチック類など可燃系混合物で、
陸前高田市2万9000トン、釜石市2万1000トンを今年4〜12月までに受け入れ処理する予定。

両市はこれまで独自処理を進めていたが、
都と県の締結した協定の枠組みに従って県が両市に代わって搬出まで請け負う。
県廃棄物特別対策室は
「新たに災害廃棄物の処理を追加して行っていただけることは被災地全体にとっても非常に力強い支援だ」
と歓迎する。

都はこれまで宮古市の可燃系混合物1万8011トンを昨年6月まで受け入れ処理し、
同7月から今年3月までに大槌町の可燃系混合物も2万3700トン受け入れる計画。
【金寿英】


ーーー

さすが猪瀬都知事!
東京都は、福島第一原発の影響が懸念される地域のがれきを、初めて東北以外で受け入れるそうです。
この事は何人ぐらいの東京都民が知っているのでしょうか?
東京都のゴミ焼却場からはアスベストも検出され、
23区のみならず、広く市部でも焼却中。
セシウムだって、焼却場から逃げているはず。
ただでさえ東京都は汚染されていて、避難が必要なほどなのに、

もっともっと(屮゚Д゚)屮カモーン!!

今までオリンピック招致にはそれほど乗り気じゃなかったようなテレビに出るコメンテーターたちも、
「オリンピック、オリンピック!」と騒ぎだし、
東京都はますますイカレてきた。

諸外国の皆様や優秀なスポーツ選手を
東京都の埋め立て地の(大地震が起これば液状化、万が一津波がくればアウトでしかも線量が高い)場所に
オリンピック選手村を建設し、
ニッコリ笑って「いらっしゃい♪」
そんな計画を見ていると私はゾゾゾーッ(゚д゚lll)としてきます。

という事で、新規がれき受け入れのニュースを東京都のホームページで確認してみました。

ーーー

東京都 環境局 災害廃棄物処理支援
がれき東京都2013011011
1月10日付
平成25年4月から、東北地方以外では初めて岩手県陸前高田市と釜石市の災害廃棄物を受け入れ処理します
受け入れる災害廃棄物は混合廃棄物のため、産業廃棄物処分業者で処理することとし、
その処分業者の募集は、平成25年1月下旬に予定しています。

陸前高田市  29,000トン  混合廃棄物 平成25年4月から12月まで
釜石市    21,000トン 混合廃棄物 平成25年4月から12月まで


問い合わせ先
環境局廃棄物対策部一般廃棄物対策課 電話 03-5388-3433


ーーー

今度のがれきは産業廃棄物処分業者が処理をするらしい。
産業廃棄物の処理というのはどのように行われているのだろう?
「産廃業者が廃棄物を山中に不法投棄した」とか、
「処理方法が悪く川に毒物が流れ出した」などのニュースは時々耳にしますよね。
東京都のホームページの中で調べてみました。

ーーー



東京都の産業廃棄物対策


産業廃棄物とは、
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法及び同法施行令で定める20種類の廃棄物をいいます。
また、特別管理産業廃棄物とは、産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性を有し、
人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがあるものとして政令で定めるものをいいます。

廃棄物処理法では、
排出事業者が自ら処理するのが原則です。
それができない場合に、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託することができるとされています。
産業廃棄物の収集・運搬及び処分の基準を、法令は定めており、
排出事業者・処理業者は、処理または委託に当たってそれらの基準を遵守しなければなりません。


ーーー

産業廃棄物は厳しい法令のもとに処理をされているらしい。
直近の法令違反の一部をご紹介します。

ーーー

産業廃棄物処理業者に対する行政処分について

平成24年12月20日環境局
 次の産業廃棄物処理業者の役員は、廃棄物処理法違反(野外焼却)により罰金刑が確定しました。
 このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
 (廃棄物処理法第14条第5項第2号ニ該当)
名称 有限会社小松(こまつ)
代表者氏名 小西謙二
住所 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境78番地2
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-139481号)の取消し


平成24年11月15日環境局
1 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(野外焼却)により罰金刑が確定しました。
 このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
 (廃棄物処理法第14条第5項第2号イ該当)
名称 有限会社坂田建設(さかたけんせつ)
代表者氏名 坂田英二
住所 神奈川県横浜市金沢区釜利谷西五丁目13番18号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-048754号)の取消し

平成24年11月1日環境局
1 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(排出事業者から委託を受けた産業廃棄物の収集運搬について、政令で定める基準に従わずに下記2の産業廃棄物収集運搬許可業者に再委託をした。)により罰金刑が確定しました。
 このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
 (廃棄物処理法第14条第5項第2号イ該当)
名称 有限会社一英建材(いちえいけんざい)
代表者氏名 中村英博
住所 千葉県千葉市中央区末広三丁目7番10号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-073907号)の取消し

2 次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反(上記1の者から再委託を受けた産業廃棄物をさらに他人に委託した。)により罰金刑が確定しました。
 このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
 (廃棄物処理法第14条第5項第2号イ及びニ該当)
名称 有限会社山崎興業(やまざきこうぎょう)
代表者氏名 山崎賢二
住所 東京都葛飾区西亀有三丁目1番12号
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-000130号)の取消し

平成24年7月10日環境局
次の産業廃棄物処理業者は、廃棄物処理法違反により罰金刑が確定しました。
 このことは、廃棄物処理法で規定する許可の欠格要件に該当するため、許可を取り消しました。
 (廃棄物処理法第14条第5項第2号イ及びニ該当)
名称 有限会社イマイズミ商事(いまいずみしょうじ)
代表者氏名 舟生滿也
住所 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1161番地12エスペレンサ市ケ尾105号室
処分内容 産業廃棄物収集運搬業の許可(許可番号:第13-00-047962号)の取消し


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野外焼却だの、運搬法違反だの他人に譲るだの・・・これは実際のほんの一部。
産業廃棄物を野外で焼却するなんていう事は絶対に許せません!
見付かっていない違反はもっと沢山あるんだろうなと思います。

東京都では、産業廃棄物の東京湾への埋め立て処分を受け入れています。

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都の埋立処分場への産業廃棄物の受入
産業廃棄物を都の埋立処分場に搬入するには (平成23年4月1日更新)

都では、昭和53年4月から中小事業者が排出した産業廃棄物を都の埋立処分場に受け入れる制度を設けています。
搬入に当たって、排出事業者は事前に搬入申請をする必要があります。
都では、事業所の規模、産業廃棄物の種類等に関する受入基準を設けており、
基準を満たすものに限り受け入れることとしています。

埋め立て処分場
がれき東京都2013011012

受け入れ基準
がれき東京都2013011013


飛散性アスベスト廃棄物の都の埋立処分場への搬入
都内から排出される飛散性アスベスト廃棄物について適正処理を進めるため、
当面、セメント固化後にプラスチック袋で二重に梱包したものを都の埋立処分場で受け入れを行っています。
搬入に当たっては、申請の手引き等をよく読んでから申請し、あらかじめ都の承認を受ける必要があります。
(1)受入対象物
1)都内から排出される飛散性アスベスト廃棄物(吹き付けアスベスト等)
2)飛散防止を徹底するため、セメント固化し、十分な強度を有するプラスチック袋で二重に梱包したもの

(2)受入基準
がれき東京都2013011014


ーーー

震災がれきはアスベストだけを取り出してセメントで固めるなんていう事が出来るのでしょうか?
ちょっと疑問に思いました。

産業廃棄物業者の一覧表がありましたので載せておきます。

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産業廃棄物の焼却施設(処分業者)一覧
がれき東京都2013011015



静岡市試験焼却「3日間で1平方km40万ベクレル検出・
1500度の高温“溶融処理”では40%がバグフィルターから逃げていく」


排ガス測定でアスベスト検出!渋谷清掃工場・豊島清掃工場1/7
「煙突から排出され拡散するので周辺環境に影響はありません」


「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀

光が丘清掃工場工場からもアスベスト7/25

東京23区内清掃工場 焼却飛灰&飛灰汚泥のセシウム合計をグラフにしてみた

東京中央清掃工場の飛灰から1150Bq/kgのヨウ素131が。23区内の清掃工場を調べてみました。




comment 1
01.11
Fri
データ
http://www.h7.dion.ne.jp/~touhyou/houshaedu/sinzou_toride.pdf
(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
">取手11


診断名
">取手12


診断名の中から増えている二つの病名をグラフにしてみました
川崎病(既往症、冠動脈瘤含む)とQT延長(疑いも含む)の年度推移
取手14
(平成20年度はひとりの子どもが川崎病既往症 QT延長症候群の両方を診断されています)

川崎病とQT症候群とはどのような病気なのでしょうか?
調べてみました。

[31]川崎病のはなし
-こどもの心筋梗塞-

国立循環器病研究センター
元小児科部長 越後 茂之
小児循環器科医長 津田 悦子

こどもを襲う“川崎病” 心筋梗塞までひき起す
<一部抜粋>

川崎病はどんな病気?

1967年に川崎富作博士が、
手足の指先から皮膚がむける症状を伴う小児の「急性熱性皮膚粘膜りんぱ腺症候群」として発表された症候群が、
新しい病気であることがわかり、博士の名前をとって川崎病という病名になりました。

この病気は世界各地で報告されていて、
とくに日本人、日系アメリカ人、韓国人などアジア系の人々に多くみられます。開発途上国ではまれです。
原因はまだはっきりしていませんが、ウイルスや細菌に感染したのをきっかけに
それを防ごうとする免疫反応がおこり、全身の中小の血管に炎症が生じるのではないかと考えられています。

血液の中には白血球という体を守る働きをする細胞があります。
細菌などが侵入すると、それが刺激になって白血球が増え、血管の壁(血管壁)に集まってきます。
この状態が血管炎で、炎症が強すぎると白血球から出る酵素によって血管壁は傷んでしまいます。
もともとは細菌などの侵入に対応して体を守るための反応なのに、
反応が大きすぎる場合、自分自身の組織が破壊されてしまうことになるのです。

赤ちゃんまで心筋梗塞に

心臓を養っている冠状動脈(冠動脈)の血管壁の構造が、この反応によって破壊されてもろくなり、
もろくなった部分が拡大して瘤(こぶ)となることがあります。
これが川崎病による冠動脈障害
で、後遺症と呼ばれています。
注意してほしいのは、冠動脈障害が原因になって、この動脈がつまり、心筋梗塞がおこる場合があることです。
心筋梗塞は動脈硬化からくる成人病(生活習慣病)ですが、
こどもでも川崎病による冠動脈障害が原因となっておこる場合がある
のです。

麻疹(はしか)風疹は一度かかると抗体(そのウイルスを防ぐたんぱく)ができ、
二度感染することはありません。
しかし、川崎病の場合はかかった子の2~3%に再発がみられます。
うつる病気ではありませんが、兄弟でかかる場合が1~2%あります。

全国調査では1982年と1986年の流行をのぞき、
1980年代後半から90年代は毎年6,000人ぐらいのこどもがかかっていました。
99年に7,000人、2000年には8,000人としだいに増える傾向にあります。
1歳をピークとして、主に4歳以下の乳幼児がかかり、男子が女子の約1.5倍です。
冠動脈に大きなこぶができる巨大瘤(冠動脈径8ミリ以上)をもつ患者が毎年約0.5%、200人に1人います。
川崎病による死亡率は、最近では約0.05%、2,000人に1人となっています。

川崎病は2つの疾患をもっています。
急性熱性疾患(急性期)と冠動脈障害を主とした心疾患(後遺症)です。まず急性期について説明しましょう。

急性期の症状は

この病気は特徴的な症状から診断します。次にあげる6つの主な症状のうち、5つ以上がみられた場合と、4つの症状しかなくても冠動脈瘤がみられた場合は川崎病(定型の川崎病)と診断します。症状はそろわないものの、他の病気ではないと判断された場合は「非定型の川崎病」とされています。

主な症状は

5日以上続く発熱(38度以上)
発疹
両方の目が赤くなる(両側眼球結膜充血)
唇が赤くなったり、苺舌がみられる
病気の初期に手足がはれたり、手のひらや足底が赤くなったりする
熱が下がってから、手足の指先から皮膚がむける膜様落屑(まくようらくせつ)がある
片側の首のリンパ節がはれる

熱が下がってから爪の先から皮膚がむけてくる
主要症状のほかに、BCG接種部位が赤くなっている、関節の痛み、下痢、腹部膨満などがあります。
全身の血管炎のため、その他のいろいろな症状が出ることがあります。
小児期に急に発熱する他の病気に比べ重症で、日ごろ元気だった子が急にぐったりしてしまいます。
これらの症状は同時に出るわけではありません。それぞれの症状の程度もかなり個人差があります。
このため診断のむずかしいことが少なくないのです。

血液検査では、白血球・CRP(炎症反応)・肝細胞逸脱酵素が上昇し、
ナトリウム、アルブミンが低下し、回復期に血小板が上昇します。


急性期はふつう1~2週間で回復しますが、症状の強い場合は1か月以上続くこともあります。
ごくまれですが敗血症のようになったり、心臓の筋肉に炎症がおきる心筋炎のため心不全となり、
死にいたる場合もありますからあなどれません。

この病気の特徴は、急性期の1、2週間を過ぎた後に、心臓に栄養を与えている冠動脈に瘤ができる場合があることです。炎症が大変強い時は、わきの下や足の付け根の血管に瘤ができることもあります。


一番の気がかりは心筋梗塞


川崎病にかかった後どうなるか、その予後に影響するのは心筋梗塞の発症です
冠動脈障害だけであれば、心臓のポンプ機能に影響はありません。
巨大瘤では発症後10年で約60%、15年で約70%の患者さんに冠動脈に狭窄や閉塞が見つかっています。
血管が閉塞した3人のうち2人は無症状で冠動脈造影検査で閉塞がわかりました。
これらを無症候性心筋梗塞といいます。
3人に1人に心筋梗塞の症状がみられ、このうち約20%が亡くなっています。

一口に心筋梗塞といっても、予後は梗塞の範囲、つまりどれだけの範囲が障害を受けたかによって異なります。
広い範囲の心筋梗塞では心室機能が低下します。
狭い範囲で、軽度の心機能の低下であれば日常生活に影響はありません。
冠動脈の1本がつまっても、他の血管から新しい血管が伸びてきて、血液を補ってくれることもあります。
しかし、数回、心筋梗塞をおこし、ポンプ機能が低下して心不全になり、
ごくまれですが心臓移植が必要となる場合もあります。



QT延長症候群(-えんちょうしょうこうぐん,long QT syndrome; LQTS)
心臓の収縮後の再分極の遅延がおき、
心室頻拍(Torsades de Pointes:TDP、心室性不整脈の一種)のリスクを増大させる
まれな先天的な心臓疾患です。
これらの症状は、動悸、失神や心室細動による突然死につながる可能性があります。
症状は、条件のサブタイプに応じて、様々な刺激によって誘発される可能性があります。
またQT延長は、特定の薬の投与後に発生する可能性があります。
後天性QT延長症候群...薬剤性など。よくある例としては抗ヒスタミン薬とマクロライドの併用など。


家族性突然死症候群 (QT延長症候群)

1. 家族性突然死症候群(QT延長症候群)とは

突然、脈が乱れて立ち眩みや意識を失う発作が起こる遺伝性の病気です。
意識を失う発作が止まらない場合は死亡することがあります。
しかし、発作がないときは自覚症状は全くありません。
また、検査をしても心電図のQTといわれる波形の部分が正常に比べて長い以外は異常が見つかりません(図1)。
このような心電図の特徴からこの病気は「QT延長症候群」と呼ばれています。
図1
621.jpg

2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか
日本では「QT延長症候群」は数100家系存在すると考えられていますが実態は不明です。

4. この病気の原因はわかっているのですか

現在では2つの原因が考えられています。
1つは心臓の細胞にあるチャンネルと呼ばれるトンネルの異常です。
心臓が規則正しく脈を打つには、心臓の中で命令が正しく伝えられることが重要です。
命令を正しく伝えるため、心臓の細胞はチャンネルというトンネルを使って
ナトリウムやカリウムなどのイオンを出し入れします

「QT延長症候群」の患者さんでは、
このチャンネルが正常に働かなくなり、命令が正しく伝えられなくなります。
脈の乱れが起きやすくなるのはこのためです。
チャンネルに異常が起こる原因はチャンネルを作る際に使った設計図の誤り、すなわち遺伝子の異常です。
現在では4種類のチャンネルに遺伝子の異常が見つかっています。
これら遺伝子の異常は遺伝子診断で診断することができます。
しかし、この4種類のチャンネルの遺伝子に異常が見つからない患者さんも多く、
他の種類のチャンネルにも異常があるのではないかと考えられます。

もう1つは心臓に命令をする神経の異常です。
この神経は交感神経と呼ばれ背骨の横に左右1本ずつあります。
交感神経の役割は心臓に脈を打つように命令することです。
正常では左右の交感神経から心臓へ送られる命令はバランスが保たれています。
「QT延長症候群」の患者さんでは、左側の交感神経の働きが右側より勝っておりバランスが崩れています。
しかし、なぜこのような交感神経のアンバランスが起こるかはわかっていません。





comment 2
01.11
Fri


お越しいただきましてありがとうございます<(_ _*)>
大変申し訳ありませんが、この記事は削除させていただきました。

内容の一部はこちら↓
QT延長症候群と川崎病という病気について調べた
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2707.html



comment 2
01.11
Fri
ニュースで報道されていますか?
東京23区清掃一部事務組合で「都内の清掃工場からアスベストが検出されていた」と
2013年1月7日に公表していました。


(↓クリックするとこのページのサイトが開きます)
広域処理2111



また清掃工場の排ガス測定においてアスベストが検出されました。
清掃工場に対するアスベストの基準値はありませんが、
アスベストを取り扱う施設の敷地境界における基準値と比較して十分に小さい値です。
さらに、清掃工場の排ガスは煙突から排出されたのち10万倍以上に拡散されることから、
周辺環境への影響はありません


サイト上でわざわざ太字にしているアンダーラインの部分。
放射性物質に関してもそうだけど、
ここでも「拡散されるから影響はない」と断言しています。

そして、「周辺の環境に」ということです。
豊島清掃工場は煙突の高さが210メートルと最も高いと自慢しています。
高いところから排出されるという事はすぐ近くに落ちる可能性は少なく、
風に乗ってある程度遠くに行って落ちてくる事も考えられます。

本当に本当に影響はないですか?
アスベストの健康被害も即日出るものではありません。


アスベストはどの程度検出されたのでしょうか?
排ガス(煙突)のアスベスト濃度測定結果について
排ガスのアスベスト濃度測定結果(11月7日、8日採取分)(PDF:105KB)
排ガスのアスベスト濃度測定結果(9月25日、26日採取分)(PDF:104KB)
排ガスのアスベスト濃度測定結果(10月5日採取分)(PDF:99KB)
上記の結果から検出していると報告されている施設をまとめてみました。

広域処理2112

渋谷清掃工場からは10月5日と11月7日
豊島清掃工場からは11月8日
世田谷清掃工場からは9月25日
採取してから公表までには大体2ヶ月ぐらいの月日がかかっています。
出てしまってから「出てました。薄まっているから大丈夫」と言われても、
「困るな」というのが正直な感想です。

広域処理2113


渋谷清掃工場の周りには沢山の学校もあります。
代官山や広尾、恵比寿にも近く住宅街でもあります。
会社も沢山あります。
ラーメン屋さんも多いです。(これはあんまり関係ない?)
すぐ横には山手線と東横線が走っています。

広域処理2114


渋谷清掃工場だより 
2012年12月13日 第23号

広域処理2115


渋谷清掃工場では、平成24年7月30日(月)から、
東日本大震災で発生した宮城県女川町の災害廃棄物の受入れ、焼却処理を行っています。
(単位 トン)
7月 22.17
8月 113.73
9月 23.22
10月 34.07
11月 45.43

広域処理2116

広報を発行する時にはアスベストの結果は分かっていなかったのでしょうか?
アスベストに関しては一切触れていませんでした。



疑問・排ガスってどうやって調べているの?

報道資料
宮城県女川町災害廃棄物試験焼却結果等について 
平成24年1月31日 東京二十三区清掃一部事務組合
より(18ページ)
広域処理2117


煙突内の「ろ紙」にくっついたものを採集して測定しているという事。
「ろ紙」に付着しなかったものはそのまま外に出ている?



東日本大震災:被災4県、石綿基準超え17カ所 解体現場「氷山の一角」
毎日新聞 2013年01月11日 東京朝刊

東日本大震災で被害を受けた建物の解体工事で、
世界保健機関(WHO)の安全基準(大気1リットル当たり10本以下)を超す
アスベスト(石綿)が検出された現場が、
昨年末までに17カ所確認されていたことが環境省と厚生労働省への取材で分かった。
環境省が05年度から毎年約50カ所を抽出して行っている大気濃度調査では、
震災前の08〜10年度に基準を超えたのは山梨、愛知両県など計4カ所だけだった。
専門家は「氷山の一角に過ぎず、見過ごされた被災解体現場はたくさんあるはずだ。
WHO基準以下なら健康に影響がないと言い切る根拠もなく、対策が急務だ」と指摘している。

両省は震災発生を受け、
11年6月〜12年12月に解体やがれき処理の現場などでモニタリング調査を実施。
宮城、福島、茨城、栃木の4県の解体現場で、
WHO基準を超す1リットル当たり10・6〜783・5本の石綿繊維が確認された。
最も多かったのは仙台市青葉区のホテル解体現場で、敷地境界でも360本の飛散が確認され、
境界での安全基準(1リットル当たり10本以下)を定めた大気汚染防止法の規定も超えた。

被災地で基準超えの場所が相次いでいる背景には解体現場が膨大な数に上ることに加え、
石綿除去の技術を持つ業者が少ないことや行政側の対応が追いつかないことがある。

環境省は「いずれも健康に影響のある数値ではない」と説明するが、
両省とも自治体や労働基準監督署を通じて周辺住民も含めて注意喚起し、
再度周辺の大気を調査して基準以下に下がったことを確認。
厚労省は昨年5月、労働安全衛生法に基づく「労働者のばく露防止に関する技術上の指針」を策定し、
解体前調査や適正な除去方法の順守を事業者に求めている。

石綿の飛散防止を巡っては、
環境省の中央環境審議会石綿飛散防止専門委員会が先月、同防止法改正に向けた中間報告案をまとめ、
解体前調査や大気濃度測定の義務化、都道府県の立ち入り権限の強化などを提言した。
しかし吹き付けなどに比べて飛散が低いとされてきた石綿スレートなどの建材については、
「法に基づく解体時の届け出義務がないものが極めて多数あり、実態が把握できていない。
不適切な作業で飛散するとの指摘がある」とし、基準の再検討を求めている。【金森崇之】

==============

 ■ことば
 ◇アスベスト(石綿)

細さが髪の毛の数千分の1程度の繊維状の鉱物。
吸い込むと十数年〜60年の潜伏期を経て肺がんや中皮腫を発症する危険性がある。
05年にクボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の従業員や周辺住民に
中皮腫などが多発していたことが表面化、12年3月に製造や使用が全面禁止された。



「世田谷区千歳清掃工場・7月女川瓦礫焼却中止」アスベスト&水銀

光が丘清掃工場工場からもアスベスト7/25




comment 1
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【第15回】 2013年1月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
井部正之 [ジャーナリスト]

DAIAMONDO online
静岡市の震災がれき試験焼却で明らかになった
広域処理での放射能拡散増加の可能性


各地で根強い反対が続く震災がれきの広域処理。
これをめぐって市民が独自に調査を実施した。
震災がれきの処理によって放射能が拡散している可能性を示す調査結果はどのようなものなのか。

広域処理で放射能拡散か

東日本大震災で発生した震災がれきの処理で、政府は全国に運んで処理する「広域処理」を推進してきた。
だが、その受け入れをめぐっては、放射能汚染の問題から反対も根強い。

健康被害や放射能拡散の懸念などを理由に反対する住民に対し、
国や自治体は「安全」「影響はない」と反論し、いくつかの自治体で広域処理が強行されてきた。

広域処理が始まっている自治体の1つ、静岡市で市民が独自に調査したところ、
震災がれきの処理によって放射能汚染が増加している可能性があることが分かったという。


調査したのは静岡県の市民団体「セーブ・ジャパン・ネットワーク」。
調査は大気中を漂って地上に降ってくる粉じんやばいじんを容器で集める「降下ばいじん法」で実施した。
これは大気汚染調査によく使われるもので、国でも採用している方式だ。

ダイアモンド11
降下ばいじんの採取に使用した衣装ケース

具体的にはプラスチックの衣装ケース(40センチ×74センチ)にろ紙を敷きつめ、
ろ紙が浸るくらいの純水を入れる。これを測定する場所に一定期間置いておくことで、
この中に降り積もったばいじんを雨水などと含めて採取する。
その後ケース内の水を乾燥させてろ紙を回収し、
放射性物質の種類や量を調べることができる「ゲルマニウム半導体検出器」で精密分析するというものだ。

調査は2012年6月13日から15日
静岡市による岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却に合わせて実施した。
試験焼却前日の12日夕方に、沼上清掃工場の南側を中心に試料採取用の衣装ケースを計15ヵ所設置し、
試験後の17日夕方に回収した。

12月上旬にそのうち4ヵ所の試料を
名古屋大学名誉教授の古川路明氏を通じて専門機関で分析してもらったところ、
下表に示したとおり、最大で1平方メートルあたり0.4ベクレルの放射性セシウム137を検出した。

ダイアモンド12

国が実施している同様の調査によれば、
静岡市の採取場所で6月の1ヵ月間に放射性セシウム137が1平方メートルあたり0.54ベクレルだった。
つまり、試験焼却時の3日間(設置から回収までだと計5日間)だけで、
1ヵ月分の7割以上の放射性セシウム137が降り積もった計算になる。


「セーブ・ジャパン・ネットワーク」代表の森田悠馬氏は
「環境省のいう『バグフィルター(焼却炉の排ガス処理工程に設置される集じん装置)で
99.9%の放射性物質が捕れている』との確証を得るために調査してみたのですが、
たった3日間でこれだけの放射性物質を捕捉したことは予想外でした。
国のデータと比べても、試験焼却でかなりの量(の放射性物質)が漏れたといえるのではないか」と指摘する。

4ヵ所の測定地点のうち、放射性セシウム137の降下量が多かったのは
焼却施設の南西2キロほどの測定地点2と南南西3キロほどの測定地点4で、
それぞれ1平方メートルあたり0.39ベクレル、0.4ベクレルを検出した。
それに対し、焼却施設の南東1.5キロほどの測定地点1と北北東1.5キロほどの測定地点3では、
同0.12ベクレル、0.24ベクレルと低めだ。


試験焼却時は北東や北北東の風が多く
風上側となる測定地点1と3に比べ、風下にあたる測定地点2と4で高めの数値が出ている

また測定に使用した衣装ケースは
1が平屋建ての屋根上、
2が住居3階のベランダ、
3と4が1メートル程度の高さに設置されており、
いずれも地上の放射性物質が風で再飛散するといった影響はかなり抑えられているとみられる。

汚染源として可能性があるのは(試験焼却をした)焼却施設しかない
風下側が高くなったことも試験焼却の影響の可能性が高いと思います」と森田氏は語る。

測定地点2と4は1キロ以上離れているが、いずれも1平方メートル当たり0.4ベクレル近い。
この水準でこの地域が汚染されたと想定して、
1平方キロメートルあたりの放射能量を試算すると、40万ベクレルに達するという。

「微量などでは決してなく、とても無視できる量ではありません」(森田氏)


物質収支でも流出を示唆か

焼却炉からの放射性物質の漏えいを示す裏付けがもう一つあるという。

それは試験焼却時の物質収支である。
今回市民による調査でおもに検出された放射性セシウム137のみで試算する。

静岡市などの資料によれば、試験焼却では市内の一般ゴミに大槌町の木くずを1割程度混ぜておこなった。
このとき焼却炉に投入された放射性セシウム137の総量は単純計算すると129万ベクレルとなる。
内訳は、一般ゴミのセシウム137は1キロあたり4ベクレルで270トンだったので放射能量108万ベクレル。
また大槌町の木くずのセシウム137含有量が1キログラムあたり7ベクレルで30トンあり、21万ベクレル。
試験焼却によって放射性セシウム137は市内のゴミに対しておよそ2割増となった計算になる。

では、試験焼却後にそれがどうなったのか。
排ガス側に流れる飛灰にはセシウム137が1キロあたり96ベクレル含まれていた。
これが9トン捕集されたというから、86万4000ベクレル。
炉の下に落ちる焼却灰は同21ベクレルで32トンであり、67万2000ベクレル。
これらを合わせると計153万6000ベクレルとなり、投入量より多くなってしまう。
これは測定した濃度にムラがあるためだ。

とりあえずそのまま試算を進める。
静岡市は試験焼却は最初の2日間で、
最後1日は焼却灰を約1500度の高温で溶かす「溶融処理」の試験をしている。
その結果、排出される、焼却灰が高温でガラス状に固まった溶融スラグは定量下限未満
(定量下限値は1キロあたり8ベクレル)で、18.33トン。

仮に定量下限値で試算すると14万6640ベクレル。
溶融飛灰が1キロあたり160ベクレルで1.38トンなので、19万3200ベクレル。
金属が固まった溶融メタルが定量下限未満(1キロあたり4ベクレル)、1.87トンで同7480ベクレル。
溶融不適物も定量下限未満(1キロあたり6ベクレル)、3.18トンで同1万9080ベクレル。
これらを合わせると計36万6400ベクレル。

焼却炉に投入したセシウム137の総量129万ベクレルと比較すると、
90万ベクレル以上が行方不明となっている。

同ネットワークの野田隆宏氏(仮名)は今回の試算から
「焼却温度が800度程度のストーカ炉ではあまりセシウムが減っていなくて、
1500度の灰溶融でいきなり100万ベクレルくらい減った。
これは灰溶融の高温で塩化セシウムが揮発したためではないか」と指摘する。

野田氏は以前に静岡県島田市での試験焼却時に物質収支に加え、
集じん装置の入口濃度と出口で捕集された溶融飛灰の放射能量から除去率を推計し、
2012年3月の環境省交渉で
「物質収支から算出されたセシウム137の除去率は65%で、排ガスの分析から算出された除去率は53~62%。
バグフィルターによる除去率は60%程度であり、約4割が外部に漏れている可能性がある」と発表した。
このときの経験をふまえて、こうも話す。

「島田市も高温溶融炉を採用していた。
高温による処理のほうが放射性セシウムがバグフィルター(などのろ過式集じん機)を抜けて
外部に流出しやすいのではないか


行政は調べずに「安全」主張

静岡市は昨年10月以降、本格受け入れを開始し、12月までに700トンを処理したという。

同市廃棄物政策課によれば、
「もともと飛灰も溶融できるとの触れ込みだったのですが、竣工後にどうも調子が悪かった。
原因を調べてみると、飛灰が舞い上がって溶融されず、そのまま煙道に入ってしまい、
煙道を閉そくするなどの問題が生じたため、飛灰はいっさい溶融していません」と説明する。

焼却灰のみの放射能量でも67万2000ベクレル。
溶融後に回収できているものは36万6400ベクレルだから、
いまだ半分近い、30万ベクレル以上が不足する計算だ。

こうした一連の指摘について聞いたところ、同課の担当者は
「バグフィルターでほぼ100%捕捉できるので安全である。一応それで大丈夫だと判断している。
総量の話は我々としては考えてない。通常運転時の静岡市のゴミと変わらないというスタンスです。
市民による調査結果については、見ていないのでコメントを差し控えさせていただきます」と回答した。

環境省はのちに「島田市の試験焼却データに関する見解について」との文書を公表し、
野田氏の推計に対して反論している。

これによれば、
(1)仮定に適切ではないものが含まれている、
(2)排ガスの放射性セシウム濃度は検出限界未満
(ろ紙で1立方メートルあたり0.33~0.46ベクレルが検出限界)であり、
「安全性にはまったく問題ありません」、
(3)環境省の調査では除去率が99.9%以上と計算されている─ことから改めて問題ないとの考えを示している。

野田氏は
「前回の試算に不十分な部分もあるでしょうが、環境省の説明は根拠として十分ではない。
今回のように降下ばいじんでも外に出ていることが示されたのだから、
行政がきちんと調査をして検証しなくてはいけないはず。
なのに焼却・溶融処理を強行していることは安全もないがしろにしているといわざるを得ない。
安全ですという一点張りで何もしない行政の不作為に憤りを感じます」と語る。

前出の名古屋大学名誉教授・古川路明氏は今回の調査結果について、こう評価する。

「継続的に測定して検証する必要はあるが、試験焼却の影響でセシウム137の降下量が増えた可能性は十分ある。
自治体は放射性物質が含まれているのを承知のうえで引き受けた以上、きちんと調べる責任があるはずです。
静岡でこれだけ出るのだから、関東ならより大きな影響があるのではないか。
焼却の影響だけでなく、通常でも降り注いでいるものがあるはずです。
放射性物質は身の回りにあって良いことはありません。
まずは現状をできるだけ正確に把握する必要があります」

行政側の調査結果に問題があることを示しても論理をこねくり回した反論が返ってくるか、無視される。
本来なら行政の責任で実施すべき調査が放置され、市民が身銭を切って調べざるを得ない。
それが震災がれきの広域処理を取り巻く現状だ。国や自治体はいい加減、現実と向き合うべきではないか。


ーーー

文章を読んだだけでは私の頭では、数字が並んでいる計算の部分が理解しにくかったので、
ちょっと、書き出してみました。(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)

静岡111


この計算に関してしばらく考えてしまいました。そうか!
129万ベクレル×2日(2回)燃やしたという事なんですね。

それで1日目は、焼却温度が800度程度のストーカ炉で燃やした結果
129万ベクレル→153万ベクレルと数値が増えたが、
これは濃度にムラがあるため。

そして2日目に1500度の高温「溶融処理」をした結果が129万ベクレル→36万ベクレルで、
約90万ベクレルが行方不明になっている。
(1日目にセシウムが増えている事を考えると、もっと沢山行方不明になっている可能性もある)

これで納得!!

つまり温度800度程で焼却した場合はほとんどが捕捉きているが、
1500度の高温で処理するとセシウムが気化してバグフィルターでは60%しか捕捉できない。


他の受け入れ地域の焼却施設はどんな温度で処理しているんだろう?


環境省 『広域処理に関する地方自治体の状況』(11月19日現在)
がれき広域処理ついてまとめたブログより
広域処理11

H24.12.14 時点で把握しているものという文書も出ていたので、
11月19日から追加されている施設も調べました。

環境省 『広域処理に関する地方自治体の状況』(12月14日現在)より
広域処理21


高温で焼却している施設は要注意です!!


comment 1
01.10
Thu

藻からバイオ燃料開発 「被災地復興への希望」で、被災地の田畑で藻類を生産し、
藻からペレットを作り火力発電所の燃料にする。その他の大きな希望の新聞記事を読み、
前半部分の記事でぬぐい切れなかった疑問。
「汚染地帯で藻類を育てて放射性物質を大量に取り込まないのか?」
「どのような方法で藻類を育てるのか?」
それを知りたかったので渡辺教授の講演を聞いてみました。


声だけを聞きながら文字起こしをしていると、
最近、その声のトーンや深さから人間性が読みとれるような気がしています。
話している方の心の温かさを感じて、いつまでも聞いていたい人がいるし、
その反面途中で「もういやだ、聞きたくない」と思う声の方もいます。
筑波大学生命科学研究科教授 渡邊信教授の声は前者で、とても誠実な温かい声でした。
いつまでも聞いていたい声でした。
なので、被災地における藻の生産方法の部分だけ文字起こししようと思っていたのですが、
結局ほとんど全部書き出してしまいました。

藻類が持つ可能性の多さ、藻類が何億年も前から地球にとって、人間にとって大切な存在である事。
藻類の生態を知ることが出来て、とてもよかったと私は思っています。
貴重な勉強をさせていただきました。ありがとうございます。

東北復興プロジェクトの詳細については<後半文字起こし>部分で説明されています。



東北復興次世代エネルギー研究開発シンポジウム
2012年10月20日開催 筑波大学生命科学研究科教授 渡邊 信氏






<前半部分・要点書き出し>


20130104藻30

藻類とは
1.光合成をおこなうが、根、茎、葉といった明確な文化がみられない植物の総称
2.約4万種が記載。未記載種のものを含めると、30万種~1000万種と算定。
3.コンブ、ワカメなどのような大型の種類が存在するが、圧倒的に多いのは微細な種


藻類が果たした大きな役割


このような小さな生物が、地球、そして人類の歴史に非常に大きな役割を果たしている。
役割は数えればきりがないほどあるがその中で果たした大きな役割。

1.現在の大気をつくったのは藻類だった
藻類の中で一番原始的なものラン藻類といいますが、
これが約35億年ぐらい前地球上に現れ、
これが初めて太陽に光を利用して、二酸化炭素を吸収して有機物を合成して、、酸素を発生させた。
いわゆる光合成をおこなった。
その当時は大気中にCO2が90%ぐらい充満していたものが、だんだん減っていくという事になった。
ただ、酸素はすぐには大気中には現れてこないで、海中で金属の酸化に使われていました。
従って、金属の酸化がほぼ終わった、約22~3億年前ぐらいになって、初めて大気中に酸素が出てきました。
それから大気中にどんどん酸素は増えそれに対して二酸化炭素は減り、
5~6億年前には現在の大気になったといわれています。
陸上植物の一番古い化石は約4億年前ぐらいですので、
基本的には陸上植物が現れる前にいまの大気の状態になっていたんだろうと思われます。
とすると、今の大気をつくりだしたのが実は藻類だったという事が言えるわけです。

2.鉄文明の資源となる鉄鉱床を作った
さきほど、最初に発生した酸素は金属の酸化に使われたと言いました。
その代表的な金属は鉄です。
鉄は最初Feで水の中にとけ込んでいた。
ところが藻類が光合成から酸素を発生したためにこれが酸化されて、
酸化鉄の形になり、そして水酸化鉄の形で海底に沈殿した。
これがいわゆる鉄鉱石です。
従って、鉄鉱石が良くとれる地層の年代を見ると、
35億年ぐらい前から17~8億年ぐらい前までの地層に非常によく鉄鉱石がみられる。
この鉄鉱石の元になった、鉄を酸化して鉄鉱石にしたのは藻類が発生した酸素のおかげです。
私たちはこの鉄鉱石を使って人類の鉄分名を開花させ、文明を大きく発展させました。

3.石油を作った
今現在中東の石油は、採掘可能な石油の60%が約1億年前にできたと言われます。
では、1億年前の中東ってどんなところだったのか?
それは陸地ではなく、浅い海が広がっていたところです。
非常に浅いので、太陽の光が水中まで燦々と入り込んでいました。
そこで藻類が大繁殖をして、それを食べる鉱物プラントも繁殖して、
そしてそれを食べる動物もというように非常に豊かな生態系がここにありました。
これが地殻変動で全部死んで、海底に沈殿していった。
藻類の中心に沈殿していって、それが海底の熱と圧力で石油になったということです。
この石油を利用しながら私たちはさらに文明を発展したわけです。

結果的にさっき大気を作ったといいましたが、もうひとつ大きな役目は、
大気を作るとともにオゾン層を作ってくれたんですね、酸素をいっぱい発生して。
オゾン層を作ってくれたために、紫外線をカットして、地上に降り注ぐ紫外線をものすごく減らした。
その事によって生物が陸地に侵入するという事が可能になった。
陸地に侵入した生物は、どんどんそこで分化し進化し、最終的には人類が生まれたという事です。

従って、生命の大きな動きの元になるような大事なものを作り上げるために、
ものすごく藻類は大きな役割を果たしたという事がいえます



藻類が現在の地球で果たしている役割

役割1.海域の動物を支えているのは藻類
第一次生産は陸上ですが、地球上の70%は海域です。
海域に住んでいる動物の量は陸上の動物の10倍あると言われています。
私たちはその魚などの動物を使いながら生活を営んでいます。
実は、海の中の最初の生産者は誰か?というと藻類です。
陸上の10倍は居るという動物を支えているのは間違いなく藻類です。

役割2.藻類は雲を作る
藻類の中に、炭酸カルシウムの殻を持っている不思議な種類があります。
これは外洋で繁殖してプルーム状態を作ります。
実はこの生物はDNSPという揮発性の物質に変わります。
これが揮発性なので大気中に出て、大気の中での光化学反応によって、硫酸イオンに変わります。
この硫酸イオンが雲の核になっていきます。
この硫酸イオンの周りに水蒸気がバーッと集まって雲が出来るわけです。
そしてこの雲が運ばれて地上に雨を降らす。のみならず、イオンも降らしてくれるという事になります。
藻類は水の循環とイオンの循環に非常に大きな役割を果たしているという事がいえます。


藻類にこれからこんな役割を果たして欲しい
それを実現するためには我々はどうしたらいいか

これは日本だけではなく、地球規模でどうしても解決しなければならない問題です。
それはなにか?
今現在化石燃料に依存しているエネルギー資源がいずれかは無くなるという、
このエネルギー資源をいかに確保していくか?
そして経済を発展させる。
しかしあくまでもそれは環境をしっかりと保全していかなければならない
もっと分かりやすく言うと、地球温暖化の問題があります。
どんどん化石燃料を使う事で、CO2が大気中に増えてくる事によって温暖化が始まり、
そして気候変動がはげしくなる。
これは今後人類の存続発展を考えた時に由々しき問題です。
従って、地球温暖化という問題を解決しつつ、エネルギーも確保して経済を発展していく。
これをいかに解決しながら私たちの存続というものを発展させていくか、
これが我々が地球規模で問われている問題であります。
その解決策は何なのかと申しますと、端的に言えるのは
基本的には再生可能エネルギーと言えるものをしっかりと我々は開発して、
それを使っていけるような状態にしなくちゃいけない。
再生可能エネルギーというものをしっかりと開発する事が出来れば、それをもとに経済を発展させ、
かつCO2が増えませんので地球温暖化の問題も解決できるという事になります。


再生可能エネルギー
基本的には水力、太陽、風力、地熱、
電気だけでいいのか?
輸送には液体燃料が必要になる
食料からのバイオマスだけでない者から技術開発をしようという所。
液体何両が必要な理由として石油は様々な原料にもなっている。
石油に代わる原料を得るという大きな問題がある。
石油を完全に代替するような再生可能な燃料資源を開発しなければいけない。
藻類からの液体燃料は輸送にも使える市発電にも使える。
藻類は植物と競合しないのはお分かりだと思いますが、その他になにがあるか?
藻類の生産効率と植物の生産効率の違い。
陸上の植物で最もオイルの生産効率が高いと言われているバームと比べると、
陸上植物のオイルの生産力の10倍から100倍ぐらおという高い生産率を持っている。
石油の世界の年間需要量を全部まかなうとすると、
耕作面積比として表すとそれをトウモロコシで全部を賄うとすると
いまの世界の耕作面積の約14倍の面積が必要となるので事実上不可能です。
一番生産効率の高いバームでも40%ぐらいの耕作面積を使わなければならない。
これも食料の生産に大きな影響を及ぼしますので、とてもじゃないけどそうはいかない。
それに比べて藻類は1.8%から4.2%程度です。
石油という、オイルを作るのに耕作面積が非常に少なくて済むということ。
もうひとつの特徴は、藻類はとにかく水があればいいので、そこが必ずしも農地でなくてもいいのです。
2~30cmぐらいのプールを作って、そこに水を入れて栄養をあげればいい。
必ずしも耕作地や農地でなくてもいいという特徴を持っています。

藻類に注目する理由

●藻類のオイル生産能力は陸生油脂植物の数10~数100倍
●生産に要する面積が少ない
●食料と競合しない
●生産に耕作地を必要としない(休耕作地は活用)

これが藻類に全世界の人達が注目している最大の理由です。


藻類が作りだす燃焼の種類

藻類の燃料は3つプラス1つぐらいに分かれます。

1.海藻類を中心にしたもの
これはいろんな炭水化物を作るので、オイルはあまり生産しません。
従って、炭水化物からアルコールを取ります。
バイオアルコールという一つの流れになります。

2.殆どの微細藻類がつくる
いわゆる植物油なたね油などという植物油の成分と同じ成分
オイル・トリグリセリド→バイオデイーゼル(FAME)バイオ経由(HiBD)
この油は直接オイル燃料には使えません。
燃料として使う時にはメチルエステルダンということをして、要はグリセリドを外してしまって使う。
これがいわゆる我々がバイオディーゼル燃料と言っているものです。
ディーゼルという名前は付いていますが、いわゆる経由のディーゼルとは全然性質が違っていて、
酸素がいっぱい入りこんでいるものであります。
酸素がいっぱい入っているバイオディーゼルを使う時にはいろんな制約がありますので、
「このままではちょっと問題だな」というので、
最近、酸素の濃度を水素転換して飛ばして、いわゆる炭化水素にして使うという、
バイオ軽油というものにして使うという流れが出てきています。

3.藻類の中ではまだまだ少ないグループ
ボトリオコッカス オーランチオキトリウムに代表されるものですが、
これがつくるオイルは石油系のオイル
すなわち炭化水素になります。
炭化水素(バイオb重油)→現運輸燃料

これは現代の石油会社が持っている精製の技術でもって、
軽油、ジェット燃料、ガソリンに変換することが可能になります。


このようにまだまだ種類は少ないんですが、石油系のオイルを作るというそう類も存在します。

それぞれの利点、欠点というものを載せていきますとこのようになります。

20130104藻31

バイオ軽油マイナス20度前後で固化していまうので、飛行機の燃料には使えない。
飛行機はマイナス50度にはなる。
しかし、ボトリオコッカス オーランチオキトリウムがつくる石油系のオイルは
マイナス40度でも液状化である。

ボトリオコッカス Botryococcus
●淡水に生息する藻類
●緑から赤色で30~30~500pmのコロニーを形成
●二酸化炭素を固定し、炭化水素を生産
●炭化水素は完全な石油代替資源
●細胞内およびコロニー内部に炭化水素を蓄積(乾燥重量の20.75%)
1個1個の細胞は楕円形です
横軸が20ミクロン縦が10ミクロンですが、
1個1個は独立しているんですが、分裂した後もバラバラにはなれなくて、
周りが粘質性なものですから、くっついて、コロニーを作っちゃう。
で、作り上げた炭化水素は細胞の中で最初は合成されるのですが、それが外に出てきます。
外に出た炭化水素は液中に広がるのではなく、このコロニー内に基本的にはトランクされています。
コロニ―、いわゆる細胞の間にとランクされている。
従ってこのコロニーを潰しますと、これはコロコロ、コロコロ出てくる。
これが炭化水素のオイルです。
これをこれからスライドでお見せします 27:04~

これは潰した時ですね。
潰すとコロコロ出てきますのが炭化水素です。
従って、細胞の外に出ていて、ただ細胞の周りに充満しているだけですので、
炭化水素のオイルを抽出するのが、細胞を特に破壊しなくても簡単に抽出できるという、
こういう特徴を持っているという生物であります。
このようにポロポロ、ポロポロ押しつぶしただけで出てきます。
上手に圧力加減を持っていくともっと沢山炭化水素がとれるだろうと思っています。

このようにボトリオコッカスをどんどん大量に増やすための努力をいま一生懸命にやっております。

20130104藻32

10リッターから30リッター屋外では300リッター
そして0.2トン、2トン、そして100トンで、今筑波大学にありますプールを利用してやり、
さらに今年から始まる筑波国際戦略の藻類エネルギープロジェクトというのをやりますので、
そこで1000トン以上の技術を開発するという所に今至っている訳です。


オーランチオキトリウム Aurantiochiytrium

ボトリオコッカスの他にもうひとつ炭化水素を作る従属栄養性藻類オーランチオキトリウムというのがあります。
これは光合成を生みだしません。
有機物を与えるとその有機物を利用してものすごい勢いで増えていく。
そして炭化水素をつくりだすという性質があります。
この生物が炭化水素をつくりだす効率はボトリオコッカスと比べますと、
その10倍以上の高率で作っていくという生物です。

20130104藻33

ここで示したように縦軸が増殖です。横軸は何日目かという事で見ますと、
4日目には増殖のピークに達します。
2倍2倍に増えるスピードは3時間ぐらいで倍々倍々というスピードです。
4日目でピークに達して、あとはゆっくりゆっくり減っていくという、そういう特徴を持つ生物です。
生物の形は単なる球形というものです。
で、この球形にオイルだけを染める特殊な染色剤で顕微鏡で眺めますと、
染色されたオイルは黄色になります。まっ黄色ですね。
非常によくオイルを作っているというのがわかります。

●4日間で1.3g/L(1.3kg/立法メートル)のオイル量がとれるので、
1haで深さが1.5mのリアクターをつくって4日ごとに収穫していくと、
年間haあたり1000トン以上の炭化水素がとれる事となる。
●光合成藻類は年間haあたり58~138トン程度

桁が違ってくるということになります。


これが本当に燃料として使えるのだろうか?という事をきちんと検証しなくてはいけません。
それでまず最初に燃料としての物性比較をしました。

20130104藻34

b重油はc重油と軽油を半分ずつ混ぜたオイルですから、その中間的な特徴を持ちます。
密度から言いますとまさしく軽油のような密度です。
それからもうひとつ重要な動粘度、粘りですね。サラサラかどうか。
それを見ますと重油から見ると非常にさらさらしたもので、
b重油あるいは軽油にかなり近いサラサラ感を持っているとい言う事がわかります。

ここまで分かったので、実際に実験してみようという事になったわけです。
31:43
ボトリオのオイルと軽油をスプレーしてみました。
ちょっとタイミングが遅れましたがボトリオコッカスのオイルも間違いなく爆発しました。
タイミングがずれたのは軽油の方が重いのでもうちょっと圧力をかければ軽油のように短時間で爆発する。
実際に爆発したんだから車が動くだろうという事で、今年(2012年)の正月の番組で紹介されましたが、
70%を軽油に混ぜることで、マツダCX-5の走行に成功したという事であります




東北復興プロジェクトの詳細説明

<後半部分・文字起こし>
33:17

藻類バイオマスの4つの事業化のモデル

1.燃料利用モデル 乗用車、農業用機械、船舶の燃料としての利用
2.エネルギー源モデル 発電用燃料、熱源としての利用
3.健康産業モデル 化粧品、健康食品としての利用
4.化学産業モデル プラスチック等化学製品としての利用

地元の資源と藻類バイオマスの可能性を最大限に活かし、
環境に優しく、エネルギー、健康の分野で貢献する新産業(6次産業)を創出

燃料モデル。
これはオーランチオキトリウムが有機物質を利用して増える。
もうひとつは光合成をします。
この二つの特徴を上手に生かす方法です。
先程コストがどうしても高いと申しましたが、
何とか組み合わせて、コストを下げる手はないか、という事を考えた訳です。
そうしますと、有機排水、そしてその排水処理と二それぞれのバイオ政策と統合させる。
少なくても私たちは有機排水を綺麗にするために相当のコストとエネルギーをすでに掛けています。
そこに上手に乗っけてやることが出来れば、
オイル生産コストがすごく下がる可能性があるという事であります。

20130104藻14

で、私たちがイメージしているのはこういう事であります。
通常有機排水は最初沈殿地で固形の有機物を沈殿させます。
そして出てくるのが一次処理水です。
これには溶損の有機物がいっぱい入り込んでおります。
このまま流せませんので、活性を入れて、バクテリアの塊みたいなんですが
そこで有機物を分解してもらって、無機物だけにしたいわゆる二次処理水、これで流すんですが、
この二次処理水にはチッソ、リンカリが豊富に入っております。
そこで私たちが考えましたのは、この一次処理水を使ってオーランチオキトリウム増やすと。
そして出てきた二次処理水で、ボトリオコッカスを増やす。
そしてそれぞれから炭化水素を取り出す。
このような技術を何とか開発したいなという事でございます。

で、その事によってですね、今まできたないものを綺麗にする。
だけどそれはただ流すだけ。
つまりマイナスをゼロにするという事だったんですが、そのマイナスからプラスを生みだすという、
このような新たな水浄化システムというようなものをつくり出すという事を目的としていまして、


仙台市南蒲生浄化センター・南蒲生処理場プロジェクト

これがいわゆる東北の復興プロジェクトのなかの創意プロジェクト。
仙台の南蒲生浄化センターを主要な舞台としたプロジェクトの目的であります。
ここに皆様ご存じのように南蒲生処理場がここにあるわけです。

20130104藻15

このピンクのところはほとんど津波が来たんですね。
南蒲生処理場はこのようなところですが、津波でもう…壊滅的な状況になっています。
そしてそのための再生がいま始まろうとしている。
どうせ再生をするならば、ただ単に元に戻すんじゃなくて、元よりもより優れたものをつくりだそうと。
そして作りだしたものは仙台にとどまらず、他の地域にもどんどんどんどん波及していく。
これが基本的な震災復興のモデルの筈なんです。
震災だけが助かるんではなくて、そこで出来た技術システムが他の地方、あるいは海外にも行く。
こういうものを作りださなければいけない。
それを目指す第一歩がこの仙台のこの地で始まる新たなプロジェクトであります。

20130104藻12

で、これがその南蒲生浄化センターの非常に大きな特徴です。
先ずセンターの70%に渡る、約30万立方メートルの排水を処理する。
もう豊富な栄養源を提供してくれる、そういう場所なんです。

それから、余剰活性汚泥等を焼却するその焼却場が付随しているんですね。
そうするとCO2を供給することができるし、そこから出てくる熱が1日に約7000立方mもある。
これは東北と言えばどうしても温度をあげたい、乾燥するのに使える。
このように今までただ単に流しているだけのものを
上手にエネルギー政策に使っていくことが整っている場所なんです。


で、先程申しました、
こういうこのを活用した新たなエネルギーを作るためのプロジェクトがまさしく始まります。

20130104藻16

ここに東北復興のためのエネルギー研究開発というのがありますが、
全体で課題が三つあるんですけれども、2番目の課題、次代藻類のエネルギーの利用という
筑波大、東北大、仙台市、そして関連企業との協力を得ながら進めて行くプロジェクトが、
まさしく今私が話した事であります。


石巻市・水産加工場排水利用

もうひとつ私が個人的に気になりますのが石巻市です。

20130104藻17

ここも相当、見て下さい大きな被害を受けています。
私の目から見ますと、石巻は本当に水産加工では日本一であるという、そういう場所です。
とにかく出来るだけ早く水産加工という所を再生出発してほしい。
これが望みなんですが、再生復活に当たって単に元に戻るんではなく、
それがさらに新しい機能を得たものとして戻すべきであると考えます。

で、私が目を付けていますのが、
水産加工場から出てくる水産排水です。
これはですね、実はこういう排水内容なんですね。

20130104藻13

石巻に行った時に私はいろいろ取材してこういう事が分かったんですが、
塩分が大体2%程度ある排水が出てくる。
その排水の有機物量は処理水で1000ppmもあると。
これは、一般の下水ですとせいぜいあって200ppmぐらいです。
それが1000ppmもあると。
原水だともっとある。
これがオーランチオキトリウムで  ですし、
この有機物量は通常の、実は下水の有機物が足りなくて、その10倍100倍と必要とする。

20130104藻18

この事から考えると、非常に実は興味のある魅力的な排水なんです。
で、CO2の供給とか熱源は、これは別途から取るところがある。
そこを活用したプロジェクトを水産加工場に付随して、
だから新たな水産加工場を作るのが非常によろしいんじゃないかと思います。
水産排水が出て、一時排水がこれがものすごく有機物が豊富ですので、
それをリアクタータンクを使ってオーランチオキトリウムをとにかく安くつくる事が出来ないだろうか。
で、二次処理水で、これは塩水ですから残念ながらボトリオコッカスはできませんけれども、
海産藻類でお湯を使うのは随分ありますので、それを活用しながらやっていく。
こういう石巻版というのが水産加工品人の排水を使ってリードしていく。
こういうことが出来るだろうと思っております。
出来るだけ早く水産加工場の再生と新たな機能を服用させるという事を実現していかなければ、
本当にありがたいと思います。




2番目のエネルギー源モデルの話です。

20130104藻19

耕作放棄地等に水をため浅い塩湖をつくり、
そこで適合能力のある藻類自然発生集団をCO2や排水を添加し、増殖させ、
発電用燃料ペレットとして生産するモデル。
役4キロ平米(19ヘクタールを18セット)のラグーンを構築すると、
年間2000トンの燃料ペレットを生産することが可能。
これは火力発電所で消費する石炭に換算した場合の
1万世帯の年間利用電気量の約16%分のエネルギー量を補う事が出来る。


これはどういうことかともうしますと、
福島のような、もう地盤沈下で海水も入り、そこに放射線の問題が出てくる。
こういうようなところだとなかなか食糧の生産は難しい。
そうしたら広大な土地が出てきます。
そこに藻類大量培養のプールを作る。
これは「どの藻類を使う」んじゃなくて、土着の藻類ですね。

その地元で増える藻類の雑草集団、これをとにかく増やす。
ここにもちろんH2Oを入れたり、CO2を入れたりすることによってバイオ生産を高めて、
出てくる藻類を乾燥させたり燃料ペレットを作って火力発電に使う
石炭の代替にもっていく。
このような事も重要です。
これは藻類の生産にかかるコストが極めて少ないので
コスト的にはだいぶいい線行くんじゃないかなと思っていますが、これは実証しないとわかりません。

20130104藻20


南相馬市農地でペレット生産 火力発電所

で、実証の場として今考えていますのが南相馬市であります
実は火力発電所がこの中にあって、
この近くがエネルギーゾーンとして指定されています。
これは実は農地なんですね。
もう広いところは30ヘクタールと色々あるんです。
こういう所を活用しながらペレットを生産して、この発電の原料にもっていくという事が、
のために必要な実証実行をやっていくことが必要だと思っています。

これが南相馬市の現状です。

20130104藻21

このように、もう使えない。
これはほとんど海水なんです。
地盤沈下してどうしようもない。

こういう所で、じゃあ使うとなると、
こういう状態ですら、他に使うというと「農地法があるからダメだ」と言うんですね。
どういう事なのか?と、私は不思議でしょうがないんですけど、

43:02
で、3番目は健康産業モデルです。

20130104藻22

さきほどオーランチオキトリウムがつくる炭化水素。
これは実はスクアレンという、燃やすにはもったいないくらいに価値の高いオイルです。
で、これはですね、ここに示すような、
抗酸化作用、鎮痛作用、免疫促進などなどさまざまな作用をもっていますので、
今までの化粧品、それからインフルエンザ、ワクチンなどへの添加材、
医薬部外品、健康サプリメントとして使われてきました。
そして、その原料は深海ザメの肝油からできていました。
ところが深海ザメがどんどん減って行った、もう獲れなくなった。
それで、深海ザメに代わる代替資源がすごいノルマだ。
となると、オーランチオキトリウムがそれに使えるという事になって、

そしてもうひとつは先程申しましたように石油

20130104藻23

石油というのはさまざまな高分子材料、塗料品、その他の潤滑油などで使われていると。
それもやはり研究転換をしなくちゃいけない。
いま、オーランチオキトリウムオイルでプラスチックまではできている。
ただ、それがどういう質で、今後どういう利用の仕方が出来るかは、
今後の研究の展開だと思う。

で、その他の利用という事で、一つ事例があります。

20130104藻24

アメリカのベンチャーでSu  というベンチャー企業があります。
これが実はオーランチオキトリウムと同じ仲間の藻類を使って、
オイルを作らして販売しているところであります。
ただこれはスクアランは作りません。
これはDHAをつくる生物であります。
これでもって彼らは実はアメリカはエネルギー省から25億円の補助金をもらって
展開しているのであります。
彼らの最近のレポートによりますと、
この従属藻生物で作ったオイルの生産コストがいま1トン当たり1000ドルまでいくようになったと。
僕は信じていないんですけれど、
体積があるので、つまり1リットルあたり91セント、70円ぐらいです。
これはちょっとホントかな?っていう気がしています。
ただ販売価格がその2倍しますよということです。
同じように化学製品、栄養製品の生産コストがこのぐらいですむという、
ただし値段は2倍~20倍になっていますよ。
で、生産コストが少々高くつくのがスキンケアの商品です。
これは2000ドルから100万ドル。ただし商品は2倍です。
というので一応生産品は製品として市場には出している。

で、ここではいろいろと語弊があるので、データは出しませんが、
1月に一部上場した後株価がうなぎ上りに上がっているというのがこれです。
現実にそういう所が現れてきた出てきたという事です。

それともうひとつのコンセプトのお話をします。

20130104藻25

今はオイルだけの話で、採算が大丈夫かどうかというのは全く成り立ちそうだというので出しましたが、
実は使えるのはオイルだけじゃなくて、たんぱく質とか諸々あるんですね。
それをトータルとして考えたらどうなるのか?というような試算も、
ヨーロッパのグループが出しています。

それから見ますと、たとえば現在から言って藻類のキログラムのバイオマスは1300円かかる。
ただこれは1ヘクタール。
これを100ヘクタールというスケールアップだけで、kg492円まで持って行ける。
そして藻類が持っている潜在力を発揮できれば、
これがさらにkgあたり49円で出来る範囲であるというデータを出している。

20130104藻26

そして藻類100kgで、
脂質(400g)、たんぱく質(500g)、多糖類(100g)が、
それぞれここに示したような比で取れます。
そして脂質を化学燃料、輸入燃料。
タンパク質を食糧、飼料。
多糖類を多糖にですね。

そして藻類を増やした時に付随的に出てくる窒素除去、そして酸素を生産できるという事で、
それを全部合わせたトータルの価値ですね、
それをお金に換算すると、kg藻類バイオマスは202円です。
ですから、もしも将来藻類バイオマスを49円で出来るようになれば、
トータルとしてこれは黒字になりますよ」というようなお話になります。
49円でなくても100円でもいいというようなことになりますね。

というふうに希望としてはこういうふうな潜在能力を持った生物なので、
オイルだけじゃなくて、その他の成分も見ながら、
技術開発と産業化というものを考えるべきであろうということであります。

今現在、全部まとめますとこういうことになります。

20130104藻27

いま、オーランチオキトリウム、ボトリオコッカスその他の藻類に関して、
様々な基礎的な国勢調査が終わりました。
そして一つは、水処理プロジェクトと統合した燃料生産システムの基礎研究。
これは実施して2016年まで研究が積まれます。
それから被災地に火力発電用の燃料ペレット生産プログラム。
これが上手くいけば来年の9月という事で3年間で出来ます。
今ここで検討中なのが工場でのスクアレンなどの高付加価値産物の政策。
この実施の実験を2~3年やる。
この辺がどちらかというと実証実験。
そしてそれを経て、いわゆる3分割にしていく。
各地方地方にそういう産業バイオマスを実現していくということであります。

こういうことから見ていきますと、
2025年位までには炭化水素生産量は上手くいきますとおよそ5万ヘクタールで、約5000万トン。
そして日本の石油輸入量の約30%が賄える。
約30兆円が国内市場に入ってくる可能性があるし、
CO2削減量は30%以上になると思われます。

これで我々はまず実証段階をフェーズ1
実証から産業間のレベルをフェーズ2と考えています。

そうした時の体制の問題なんですが、簡単に申しますと、

20130104藻28

産ですね、産業界と官と学。
これが一体となった、例えば東北次世代エネルギー考創会議みたいなものをつくって、
そしてそこに実証事業のコアになるようなものをつくりだして、円としている訳です。
このような体制をつくる必要がある。これがフェーズ1です。

それが済んだ後の実際の産業化の段階では、各地に事業が出来るだろう。
ただこれもここに示す産業界と官・学。この協力を得た上で展開していく事業会社。
という事をフェーズ2で考えてやっていく必要があるだろう。

20130104藻29

この事業会社は大規模エネルギー政策、グリーン燃料を生産するという事を中心に置いた会社であって、
農林水産関係の生産者、それから産業界が、
それぞれ生産管理、委託等でウィウィの関係をもちいる。
そして、藻類ペレット等のエネルギーに関しては火力発電所に提供する。
火力発電所がネルト化CO2をいただく。
でここで作ったさまざまな燃料に関しては国内で、というか、国内外でといった方がいいでしょうね。
エネルギー産業、健康産業、化学産業の方へ提供していく。
このような、ベースにここまで至るというようなことを夢見ている訳であります。

以上ですが、このような私たちの活動、いろんな方々との出会いと、いろんな方達との連携を深めながら今後とも続けていきたいというふうに思っております。
そして、特に、この土地から新たなエネルギーのシリーズと産業が生まれて全国に展開し、
そして、全国に展開できるという事は世界にも展開できるという事です。
その結果として世界の人類をエネルギーの制約から少しでも開放していく。
その事にこの地が大きく貢献していくという事をしたい、していきたい。

ご清聴ありがとうございました。



ーーー

福島が、東北が世界から注目される都市になる可能性がある。
素晴らしい未来がある。
渡辺教授の説明を聞けば聞くほど夢が膨らむ。

講演の中では放射性物質と藻類の関係についての説明はありませんでした。

私は放射能を憎みます。
福島第一原子力発電所がばら撒いた放射性物質を怨みます。
原子力発電所というものを呪います。
それを必要としている人がいまだいる事にも軽蔑を感じます。

放射能で汚染さえされていなければ、
南相馬市に人々が住み、津波で壊滅的な被害を受けた地域がこれからエネルギーの拠点となれるのです。
「津波だけならば」と、
講演を聞いて、改めてその思いを強くしました。

一番の問題だと思うのは、
このプロジェクトを成功させるためには汚染されている地域に人々が住まなければなりません。
そして、藻類が本当にセシウムを取りこむのかどうか、
その性質を完璧に調べ、公表していただかなければ困ります。
そうでなければ燃やすことによって日本はいつまでたっても綺麗になれないからです。
永久に放射性物質から逃れる事が出来ないからです。
また、その他製品となって、広く世界に拡散する可能性も否定できません。

善意に満ちた未来のある提案だけに
その裏側にある悪魔(汚染)が見え隠れして
より一層辛い気持になってしまう私です。



前半部分 ↓
藻からバイオ燃料開発 「被災地復興への希望」そして私が感じた一抹の不安



comment 1
01.10
Thu

<経済再生本部>デフレ脱却、本格始動…初会議開催
毎日新聞 1月8日(火)11時59分配信

政府は8日、経済政策の司令塔となる
日本経済再生本部」(本部長・安倍晋三首相)の第1回会議を首相官邸で開き、
デフレ脱却を目指した経済政策策定に着手した。
新たな成長戦略を議論する産業競争力会議の設置を正式に決めたほか、
11日にまとめる緊急経済対策の骨子も確定。
緊急対策の国の支出は10.3兆円で、これを含めた12年度補正予算は13.1兆円。
地方や民間企業の支出を加えた事業規模は20兆円に達する見通しになった。【久田宏】

会議には全閣僚が出席。
安倍首相は「野心的な成長戦略を今年半ばに作成する。
全閣僚が政権の最重要課題として協力してほしい」と述べ、経済再生に向けた意欲を強調した。

競争力会議は首相が議長を務め、関係閣僚と民間議員9人で構成。
民間議員には、
経済同友会代表幹事の長谷川閑史(やすちか)武田薬品工業社長や
新浪剛史ローソン社長、小泉政権で経済財政担当相を務めた竹中平蔵慶大教授らが内定した。
月内に初会合を開き、製造業の空洞化を防ぐ「日本産業再興プラン」や企業の国際展開戦略を立案するほか
、有望な産業分野を政府が育成する「ターゲティングポリシー」などを盛り込んだ成長戦略を
6月までに策定する。

 緊急経済対策の骨子は、
▽東日本大震災からの復興と防災強化
▽円高・デフレからの脱却
▽成長力強化--の三つの課題を克服するため、
日銀の大胆な金融緩和、機動的な財政出動、成長戦略を実行する、とした。

9日には3年半ぶりに経済財政諮問会議を再開し、
再生本部と車の両輪で財政・金融政策、成長戦略を強力に進める方針。
6月に中長期的な財政運営の基本方針となる「骨太の方針」を策定する。
省庁の縦割りを排した官邸主導の政権運営を図れるかどうかの試金石になる。

 ◇産業競争力会議の民間メンバー決定◇

▽秋山咲恵サキコーポレーション社長
▽榊原定征東レ会長
▽坂根正弘コマツ会長(経団連副会長)
▽佐藤康博みずほフィナンシャルグループ社長
▽竹中平蔵慶応大教授(元経済財政担当相)
新浪剛史ローソン社長
▽橋本和仁東京大大学院教授
長谷川閑史武田薬品工業社長(経済同友会代表幹事)
▽三木谷浩史楽天会長兼社長(新経済連盟代表理事)


三菱ケミカル小林氏ら4人内定 経済財政諮問会議の民間議員

北海道新聞 12/28 09:25、12/28 19:16 更新

政府は28日、経済財政諮問会議の民間議員4人を内定したと発表した。
経済界からは
▽東芝の佐々木則夫社長(63)、
▽三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長(66)を起用。
学識経験者では
▽東大大学院の伊藤元重教授(61)、
日本総合研究所の高橋進理事長(59)を選んだ。

菅義偉官房長官は28日午前の記者会見で
「国際的視野で果断な経営判断を行った経営者、発信力のある学者やエコノミストを
安倍晋三首相が選んだ」と強調した。

近く正式に任命し、新体制で来年1月上旬に初会合を開催。
重要課題となっている緊急経済対策や、予算編成などに関して議論を始める。



ーーー

安倍晋三(いまの総理大臣)
我々は過酷な事故を経験したが、それに委縮することなく、わたしたちの知恵と技術で克服していこう。
「原発再稼働わたしはこう思う」安倍晋三4/5(動画・内容書き出し)

えーっと、わたくしはですね、賛成とか、反対とかいう事ではなくて
再稼働が必要であると考えています。
想定を上回る 地震や津波にも耐え得る という事が証明され、
そして政府はそれを説明していく中に於いて、
再稼働を していく という事になると思います。

新浪剛史ローソン社長
食べて応援しよう~ローソンの場合~

長谷川閑史武田薬品工業社長
原発大好き武田薬品、150億円でがん研究の米ベンチャー買収

佐々木則夫東芝社長
「フィンランド・ベトナム・英国・トルコ&米国に原発を売り込む意気込み語る」東芝・佐々木則夫社長

小林喜光三菱ケミカルホールディングス社長
東京電力 6月株主総会後の新人事・NHK、三菱ケミカルホールディングス、経産省からの天下りも。


伊藤元重教授東大大学院
TPPについて考えよう!!中野剛志氏(動画・書き出し・参考あり)

東大・伊藤元重教授:
国を開くことをやめるという選択をして...残念ながら、繁栄した事例は、少なくとも私の知る限りはない。

安倍宏行(フジテレビ解説委員):
先ほど東大の伊藤先生がおっしゃってましたけど...
彼らの主張というのは「TPPを結ぶことによって、日本の貿易が増えるんだ」という風に彼らは言ってます。
それによって「TPPという国際的な貿易のルール交渉に乗らなきゃいけないんだ」と。
「乗らないと日本の主張もすることができないんだ」ということで、乗り遅れてしまう。
いわゆる“バスに乗り遅れる論”というのがあるんですけれども。
それを前面に出して「推進しなければいけない」こう言ってますね。



日本総合研究所(寺島実郎)
三菱重工・日立・東芝 に蓄積している技術をどうするかに配慮しないとね
「原発再稼働わたしはこう思う」寺島実郎氏3/29(内容書き出し)



東レ (日覺昭廣社長)
「戦後最大の危機」原発事故を一流企業トップたちはどう考えたか
浜岡原発も含めて休転中の原子力発電所を出来るだけ早く再稼働させることが必要である
一部の老朽化した原子力発電所については、
より安全で効率の良い新型の原子力発電所にリプレースする(編集部注・取り替える)ことも必要。
原子力発電所の安全性を高め上手く利用することが、
日本の国力を維持し、日本国民の健康で文化的な生活を守ることに繋がると考えている。




comment 2
01.09
Wed
とても明るいニュースです。

藻からバイオ燃料開発 日本が原産国に?
寒冷地OK農地を転用 「復興にも役立つ」

東京新聞 2013年1月4日 こちら特報部

藻からバイオ燃料を生産する。開発に成功すれば、日本も「産油国」になるかもしれない。
トウモロコシなど穀物を原料に回すと、食糧不足が心配だが、藻なら安心。
藻は繁殖力が旺盛で寒冷地でも培養でき、「被災地の復興にも役立つ」と専門家は夢を語る。
(小坂井文彦記者)


「世界の石油需要全てをトウモロコシのバイオ燃料で賄おうとすると、
世界の全耕作地の14倍もの土地が必要となる。
藻類なら、逆に今の耕作地の10分の1以下の広さで足りる。海だって利用できます」
筑波大学の渡辺信教授(環境藻類学)はこう力説する。

培養した藻を濃縮して乾燥し、ヘキサンなどの溶媒を使ってトリグリセリドと呼ばれる植物油を抽出する。
その後、メチルエステル化という加工をしたものがバイオディーゼルとして使える。

「二酸化炭素(CO2)削減には太陽光や風力も有効だが、
発電だけでなく、いつか枯渇する石油への備えも必要。
バイオ燃料なら、プラスチックなど現代生活に欠かせない化学製品も作れる」

原油価格の高騰に伴い、2005年~08年ごろ、穀物を原料としたバイオ燃料の開発が進んだ。
しかし、穀物価格の上昇を招いたほか、耕地拡大のために森林が伐採されて批判を招き、
藻類が注目され始めた。


生産コストはまだまだ高い


藻類からバイオ燃料を生産するための現状で最大の課題は生産コストだ。
1リットル当たり数100円にまで下がってきているが、まだまだ高い。
渡辺氏によると、1リットル当たり130円になれば、
25年には供給量は石油を上回るとみる専門家もいる。
50年には石油は使われなくなり、全てを藻類のバイオ燃料が取って代わるという予測だ。

価格以外にも、天候に左右されずに
毎年、安定して大量に藻類を生産できなければ燃料の主役にはなれない。

JX日鉱日石エネルギーとIHI、デンソーが
昨年6月に微細藻燃料開発推進協議会を設立するなど企業も開発に動くが、
渡辺氏は
「一つの組織だけで開発するのはとても無理。オールジャパンでやらなければ。
それでも、商業化には最低でも10~15年はかかるだろう」という。

さらに比較的早く商業化のメドが立つ道もあるという。
液体にせず、乾燥して圧縮した固形物のまま燃やして火力発電所に使う方法だ。

「液体のバイオ燃料にするためのコスト削減は技術的に多くの壁があるが、
乾燥して圧縮するのは比較的簡単だ。固形物は石炭の変わりになる」

渡辺氏はほかの研究者らと今年から福島県内で藻類の栽培に取り組む方針
経済産業省は13年度復興予算で、
「福島県内における再生可能エネルギー技術の高度化」のため10億円を概算要求しており、
藻類のバイオ燃料開発にも一部が回ることになりそうだ
という。

渡辺氏は
福島には震災の地盤沈下や原発事故で使えなくなった田畑がある
南相馬市には石炭火力発電所もあるから好都合。藻類のバイオ燃料で、復興への希望を与えたい

と未来を語った。

201301044

ーーーーー


渡辺教授の藻から作るバイオ燃料の話を田中康夫さんが以前話していらっしゃいました。

田中康夫「TPPは国民皆保険制度を崩壊させちゃうと思っているんです」
オーランチオキトリウム 12/10デイキャッチ(文字起こし)
より
<一部抜粋>

田中:オーランチオキトリウム(石油を作る藻類) 、藻から石油を生むんですね

町田:このあたりちょっと説明していただいていいですかね

田中:
オーランチオキトリウム というのはなにか?と言うと、
これはTBSテレビの 夢の扉+(プラス)の番組(5月29日放送)でもね、
特集されて、その冒頭で実は3.11の直後の一番最初の予算委員会で、
この筑波大学の渡邉信(わたなべまこと)教授が発見した“藻から石油を生む”と。
光合成からではなくて炭化水素からですね
1ヘクタール当たり年間1万トンもせいしゅつ精製するから石油の原料なんですね。
こうした事を僕はiPSの細胞同様にですね、国家的プロジェクトにするという事が、
初の日の丸エネルギーだと思っているんです。

※TBSテレビの 夢の扉+(プラス)の番組(5月29日放送)動画あり

ーーーー

田中康夫さんの話を聞いた時、
そして「夢の扉+(プラス)」の番組を見た時、
とても素晴らし発明だし、そしてこれからの日本にとって、大きな夢と希望がある事だと思いました。
明るい未来を見つけられたと、久しぶりに心がウキウキとしました。

でも私はこの東京新聞の記事を読んで、素直に喜べない気持ちになりました。
この明るいニュースに水を差すようですが、私にはどうしても気になる事があります。

ーーーー

江戸川区 路上に高濃度セシウム
藻やコケ類で濃縮か

東京新聞 2012.5.17
藻東京新聞20120507

東京都内の路上に自然に発生した藻類やコケ類とみられる物質から、
最大で1kgあたり24万3180ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出された事が分かった。
「NO!放射能」[東京連合子どもを守る会]」(石川あや子代表)が採取した物質を、
神戸大学大学院の山内智也教授(放射線計測学)が分析した。

同会は江戸川区で3月中旬、路上に黒く市見のように広がる物質を容器に2個採取。
分析では約24万ベクレルと18万8199ベクレルのセシウムが検出された。
地表近くの放射s燃料は毎時2.374マイクロシーベルト、
地表1mで0.13~0.15マイクロシーベルトだった。

江東区内の路上で同下旬に採取した物質は同9万940ベクレルで、
地表近くで同1.295マイクロシーベルトだった。

国は放射性物質を含む汚泥などについて、濃度が1kgあたり10万ベクレルを超える場合には
放射線を遮蔽できる状態で管理することを求めている。

都内で採取された検体はいずれも80~90gほどだが、
江戸川区の物質は国の基準を遥かに超えるレベルだった。

今年2月、福島県南相馬市内の路上で、市民らが採取した黒い物質から高濃度のセシウムが検出され、
物質は藻類と判明している。
山内氏は、今回の物質も藻類やコケ類などを含むとみている。

藻類は成長のためにカリウムが必要で、似た性質を持つセシウムを取りこみやすいとされる。
風雨で地上の集まったセシウムが藻類などにより濃縮されたとみられる。

藻類は基の川や岩q、コンクリートなど、どこにでも生えやすく、
山内氏は「都内に限らず、各地で同じ状況があってもおかしくない。
地表から離れると放射線量は低いが、身近に汚染物質があることを認識すべきだ。
子どもは近づかない方がいい」と話す。

石川さんは
「こうした場所に1日中いるわけではないが、汚染物質が乾けば風で飛散する。
子どもが触ったり、吸入したりする事もあり得る。国や自治体が取り除くべきだ」と訴えた。

守る会は南相馬市の事例を受け、都内の調査を開始。
路上に広がる黒い物質のうち、放射線量が高い場所の分析を進めていた。
測定は、放射性物質の濃度を精密に測れるゲルマニウム半導体検出器で行われた。

高濃度汚染の物質特定まれ

東京電力福島第一原発の事故が原因で局所的に放射線量が高いホットスポットが関東各地で見つかっている。
一時は千葉県柏市内の公園で0.46マイクロシーベルト(地上50cm)、
茨城県取手市庁舎は0.32マイクロシーベルト(同1m)を計測。
都内の江戸川区や江東区などでも、周辺より線量が高い地域が見つかっている。
ただ、こうしたホットスポットで分かるのは空間線量の値。
今回のように高濃度に汚染された物質が特定されるケースはまれだ。

また、線量が低くても高濃度の汚染物質が存在する場合があることが明らかになった。

ーーーー

どちらも東京新聞の記事ですが、
記者の方はこのあたりは疑問に思わなかったのでしょうか?
渡辺先生に藻がセシウムを取り込むという生態についても質問していただきたかったと思っています。
スポーツ報知も同じ記事を報じていました。

ーーーー


江戸川、江東区路上から高濃度セシウム
(2012年5月17日19時57分 スポーツ報知)

東京都江戸川区で3月、路上に発生したコケ類やラン藻類とみられる物質を
市民団体と研究者のグループが調査した結果、
1キログラム当たり最大で約24万ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出されたことが
17日までに分かった。

分析に当たった神戸大大学院の山内知也教授(放射線計測学)は
「総量でも1万ベクレルを超えており、危険なものとして管理されるべきだ」と指摘している。

市民団体は「NO!放射能『東京連合子どもを守る会』」。
3月に江戸川区と江東区の数カ所で、路上に黒いシミ状に広がった物質を
それぞれ80~90グラムずつ採取した。

江戸川区では、1キログラム当たり約24万ベクレルと約18万ベクレル
江東区では約9万ベクレルが検出された。
ラン藻類は栄養分としてカリウムを吸収するため、
性質が似たセシウムを取り込んだ可能性がある。

福島県南相馬市でも2月、路上で見つかった同様の物質を市民団体が測定した結果、
最大で1キログラム当たり約108万ベクレルの高濃度の放射性セシウムを検出したと発表している。

守る会の石川あや子代表は
「この黒い物質はもともと雨や風で集まった砂や泥。
道ばた、雨が干上がりにくい場所、ふきだまりによくみられ、
東北、関東であればどこでも高濃度のセシウムがたまっている可能性がある」と話している。




南相馬”黒い物質”から高濃度セシウム2/24モーニングバード(番組内容書き出し)


今回も結局その地衣類という菌だか、藻みたいなものが、
それが逆にね、放射性物質がここにあるということの存在を知らせてくれている事になります

南相馬の”黒い物質”「測定器自身が死んでしまうというほどの猛烈な放射線を発生する物質」
小出裕章氏8/28INsideOUTジャーナリスト志葉玲さんに聞く(内容書き出し)


志葉:
そうですね、この”黒い物質”というのは、最近いろんな呼び方があって、
”路傍の土”だとか、”黒い藍藻(らんそう)”だとか、その正体も諸説あるんですが、
確かなことは、南相馬だけではなくて、
ハッキリ言えば東日本のかなり広範囲のところで放射性セシウムが、
あり得ない濃度で濃縮しているというようなことがあります。
大山市議は゛黒い物質”を発見し東北大学に調査を依頼したところ、
物質は「藍藻(らんそう)」という微生物の可能性があると指摘された。
この微生物が地表や雨水に含まれる放射性セシウムを吸収したという。


「東京都の黒い物質マップ」
黒い粉15
ご覧のように最高で29万ベクレルという、葛飾区です。
この近くですと皇居ですよね、11万ベクレルというのがあります。
奥多摩の方でも3万ベクレル位のものがある。

ーーーー

東京の汚染でこの濃度に濃縮されています。
福島ならどれだけの値になるのか?

ーーーー


2.「町・森林・海の汚染」消えない放射能~最悪事故が残す汚染の実態~TBS(内容書き出し)

藻は放射性セシウムをどんどん吸収して、非常に高濃度の値になります。
黒い物質も藻の一種と言われています。
藻や、コケからは桁違いのベクレル数が検出されています。



ーーー

その藻の栽培を、汚染されていて作物がつくれない田んぼや畑で栽培するという事はどうなのか?
藻が高濃度に汚染されることは容易に想像がつきます。

その藻からつくられた燃料を石油の代わりとして使用し、プラスチックなどの原料にもなる。
また、乾燥させた藻を(乾燥させるともっと濃度が高くなる)そのまま火力発電の燃料とする。

疑問その1 燃やしてしまってもいいものなのでしょうか?

疑問その2 生活の中にその藻で作ったプラスチック製品が生活環境の中で使われ、
      そして、プラゴミとなって、また再生されて…ってどうなのでしょうか?


そんな事を思ったので、この「藻」ってどうやって栽培するの?
調べてみました。


渡邉信・彼谷邦光研究室


Project
20130104藻11



この図だけだとよく分からないので、
渡辺教授の東北復興プロジェクトの講演の動画がありましたので、
そちらを見て、どのような内容なのか確認していこうと思います。


ーーつづくーー


<後半>藻からバイオ燃料開発 「被災地復興への希望」渡邊信教授講演10/20(内容書き出し)






東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤
こちら特報部517121
comment 2
01.08
Tue

東日本大震災:福島第1原発事故 除染土、不適正処理か 
環境省、元請け調査へ

毎日新聞 2013年01月05日 東京朝刊

東京電力福島第1原発事故を受けて国が直轄で行っている除染で、
除去土壌や枝葉が川に捨てられるなど不適正に処理されているとの指摘があり、
環境省は4日、実態調査に乗り出した。

事実ならば、放射性物質汚染対処特別措置法に抵触する可能性がある。

指摘があったのは、福島県田村市、楢葉町、飯舘村の3市町村の除染現場。
環境省の除染ガイドラインでは、除染で発生した放射性廃棄物は
飛散防止のため、袋詰めなどの措置を取るよう求め、特措法で不法投棄を禁じている。
しかし、一部の請負業者が、落ち葉などを川や崖下に捨てた疑いがあるとの指摘があり、
環境省は来週中にも元請けゼネコンの現場責任者を環境省福島環境再生事務所(福島市)に呼び、
事実関係を確認することにした。

国は、旧警戒区域と旧計画的避難区域(11市町村)を除染特別地域に指定し、
直轄で除染を行うことになっている。
指摘のあった3市町村のほかに、川内村を加えた4市町村の除染作業を
ゼネコンの共同企業体(JV)に発注。本格的な除染作業が始まっている。

除染方法について、環境省は元請けゼネコンとの契約時に、
特措法や除染ガイドラインなどの規定に沿って実施するよう文書で求めている。
また、環境省は、再生事務所の職員に現場を巡回させ、
適正に行われているかをチェックしてきたとしている。

除染後の廃棄物などを不法投棄した場合、5年以下の懲役か1000万円以下の罰金が科される。
【藤野基文】



4日未明に朝日新聞が報じた直後に環境省は動きました。
メディアは簡単に政治を動かせるのだと強く感じた出来事でした。


http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY201301040001.html?tr=pc

<取材動画よりその音声を文字起こし>
飯館村の郵便局近くの放射線量。
高圧水で除染している。
洗浄後の水は排水溝から川へ流れる。
放射線量は最大2.9マイクロシーベルト/hを記録。
除染に使った熊手やチリトリを川で洗浄。
元作業員に話を聞いた。

「ここから熊手でこうおろしてきて」
「おろしてきて川に流すんです」
「くまででこうやるみたいな感じですかね?」
「あのへんで班長が『早く流さんか』、ここら辺の川に来るとなんか胸が痛いですね」
「土のように濁るような感じで流したんで」
「ここに残っていた草木を全部監督が『上げるのがめんどくさいので捨てろ』という指示で
その周辺に作業員が投げ捨てました」
「本来なら袋に入れて、全部トムバックで」
「トムバックってあの黒い?」
「はい、汚染物として処理しなければいけないんですけど、面倒くさいし、時間もかかるし」
「こういう事は日常的に行われているんですか?」
「日常茶飯事です」
「地元の人がこれを知ったらどう思いますかね?」
「地元に人はこれは多分憤られると思いますね、
自分がその逆の立場だったら『ふざけんな!』ってなりますね」


ーーー

1月7日報道ステーション
20130107報道ステーション11

放射性物質の除染作業に当たって、衝撃的な事実が明らかになってきています。
こちらの写真をご覧ください。
これは除染の作業員なんですけれども、分かりますでしょうか?
この足元の落ち葉をですね、足で川に向かって蹴り出しているんです。
この落ち葉は除染されるために汚染された落ち葉で、
それを川にそっくりそのまま流してしまっているんですね。

このようないわゆる手抜き除染、環境省は今日から実態調査に乗り出しました。

川に直接投棄
手抜き除染次々と・・・



50代の男性作業員は、去年秋、福島県田村市で除染作業に携わった。

除染作業に従事した男性(56)
(2012年)10月の半ばぐらいから、12月の20日ぐらいまで約2カ月間ですね。
“草刈り”の後にそれを集める“集積”ですね、
で、その後にそれを“運搬”する。そういう流れですね。
汚染されている草木ですね。
ま、それを一部川に流すとかですね、
一部ですけれども、そういう事をやったのは、まぁね、事実は事実ですね、はい。

また別の作業員は朝日新聞の取材に対し、現場で詳しいい状況を語った。

作業員:
あの辺で(班長さんが)「早く流さんか」と、
3分の1ぐらいで“土の色で濁る位”の感じの勢いで流した。

この作業員によると、手抜き除染が行われたのは去年11月中旬の頃、
場所は福島県田村市の山中だ。
汚染場所で回収した草木を現場責任者の指示でそのまま川に流したという。
さらに別の現場でも。

福島県楢葉町

作業員:
ここに残っていた草木を全部監督が、
もう上げるのは面倒くさいので捨てろ」っていう指示で、
その周辺に作業員が投げ捨てました

Q:こういう事は日常的に行われているんですか?

作業員:日常茶飯事です。


手抜き除染は不法投棄のみにとどまらなかった。
水による高圧洗浄や作業後の片づけでも行われていたのだ。

福島県内で行われてきた手抜き除染の実態。
この写真は田村市で撮影されたものだ。

20130107報道ステーション12 20130107報道ステーション13

汚染された落ち葉の塊を足で川に蹴り出す作業員。
この時は一度では落とせなかったため、落ち葉が川に流されるようになるまで何度も蹴っていた。


また、水による高圧洗浄作業でも、

20130107報道ステーション15

飯館村の郵便局の駐車場を水で高圧洗浄する作業員。
環境省が設けた作業ルールでは、洗浄に使った水は回収することになっている。
しかし、この現場では水は垂れ流され、このまま側溝から川まで達していた。

手元の線量計の数値は一気に跳ね上がり、
最大で1時間当たり2.8マイクロシーベルトを示した。

20130107報道ステーション16

作業に使った長靴やくまでの泥を川で洗う作業員の姿も。

この事実に今も仮設住宅の暮らすことを余儀なくされている住民は。

福島・田村市(午後6時過ぎ)
住民:
本当に意味が無くなっちゃうね、
除染する意味がないね、川に流されたら。

住民:
我々の期待を裏切ったというか、
安心した形ではやっぱり帰れるとは…言えないんじゃないかな。


福島第一原発の事故による土壌や建物などの汚染。
福島県内の11市町村にまたがる地域は、国が除染を進める特別除染地域になっている。

20130107報道ステーション17

田村市内では今日も作業が行われた。
本来ならばこのように削り取った土は全て袋に入れて回収する。

福島・田村市(午後3時)
20130107報道ステーション18 20130107報道ステーション19

その後仮置き場に運び、汚染が広がらないよう管理しなければならない。
国が負担する除染費用はおよそ1兆700億円にのぼる巨額プロジェクトだ。

何故手抜き除染が横行しているのか?
実際に支持された作業員は現場でこう説明を受けた。

除染作業に従事した男性(56):
通常はきちっとやっていました。
ところが工期が迫ってくるに従ってですね、上の上とかですね、
「仕方がないんだ」と。
「もう間に合わない」
「やっちゃいけない事なんだけども致し方ない」と、こんな感じで(上から言われた)すね。
「こんなことやってお金をもらっていいのかなぁ」っていうふうにですね、思っていた。

この作業員を派遣した会社は5次下請けだった。
実際の除染作業には多くの下請け会社が入っている。
中には元請けの現場監督が指示していたケースもあるという。

20130107報道ステーション20

手抜き除染の報道を受け、除染作業を管理する福島環境再生事務所は元請けのゼネコン責任者を呼び、
聞き取り調査を行った。

午後8時
20130107報道ステーション21

福島県環境再生事務所 大村卓所長
排水について回収できなかったという事例が2件ございました。
場所で言いますとですね、楢葉町の件と、飯館村の件が、えー、それはありました。
調査が不足しているというようなところについてはですね、
調査を指示をいたしました。


実は建物や道路から20m以内で除染を行う本格除染を始めた去年夏以降、
福島環境再生事務所には住民からの苦情が相次いでいた。
そういった声は何故生かされなかったのか?


20130107報道ステーション22

Q:こういった除染作業についての苦情が実際あったみたいですが、それにどう対応したのか?


20130107報道ステーション23
大村卓所長:
え、ま、今日のですね、このブリーフ(会見)についてはですね、
あのぉー、…えー、今日呼んだ、呼んでお話をさせていただいた事についての、
ま、ブリーフ(会見)という事なので、
え、あの、必ずしもそう網羅的にですね、
その苦情が、どういう苦情があってどう分析をしたという事は今はやってはおりません!


環境省は今日、「除染適正化推進本部」を設置した。

20130107報道ステーション24
石原伸晃環境大臣:
不適切なものがあればですね、再発防止していかなければなりませんので、
来週中には省としてもですね、「適正化プログラム」みたいなものをしっかりと示せるように。


スタジオーー

古舘:本当に福島の人は、さらにショックですね、こういう事があると。

三浦:
そうですね。
住民の方にとっては元の生活に戻るための安全管理の話ですし、
これは税金を使っているわけですから、とんでもない事なんですよね。
で、除染というのは残念ながらまだ時間がかかりそうで、
今は住居周辺をやっていますけれども、
ならば今やはりきちっとしたね、管理、監視体制をね、作らないといけないですよね。
で、まァ、私たちはずっと今日経済の話をしてきましたけれども、
株価はアベノミクスの期待で震災前に戻ったと。
しかし今現場で暮らしている方の暮らしがどうかというと、そう簡単にはいかない訳ですよね。
大変なことは今も続いています。
さらにいうと除染というのは、やっぱりこれからね、どこまでやるのか?と。
コストもリスクも含めて、難しい問題で、住民にもいろんな意見があるんですね。
そういう大事な議論をしなければいけない時ですから、
やっぱり除染が手抜きであればね、そういう前提が全部狂ってしまう訳なんですよ。
そこはきっちりと監視してやるような体制をつくって欲しいですね。

古舘:
「山の除染をどうするか」ある意味正直に訴えかける事も勇気をもって必要でしょうし、
そして山から雨や風などによって流れてくるものに対して、ふもと方向に広がっている町に関しては、
どこまで徹底してやれるか」という問題もあるでしょうし、
こういう事が怒ると必ず、下請け孫請けひ孫請け、
そういう小さいところがやり玉にあがって、上はすりぬけていくっていうケースがあるんで、
許される事じゃないんですね。

三浦:そうですね、お金出して業者任せじゃダメなんですね。

古舘:丸投げはダメですね。


ーーー

最後に古舘さんも言っていたけれど、除染作業も原発作業員と同じ構造で、
1次2次3次・・・・と、下へ行けばいくほど日当は安くなり、待遇も悪くなるんだろうなと思います。
こういう構造自体をまず変えていかなければ、責任を持った仕事という事は望めないのではないか?

また、福島県環境再生事務所 大村卓所長は
「排水について回収できなかったという事例が2件ございました」
と、彼曰くブリーフの中でおっしゃっていますが、
この2件は証拠を握られている2件だけなのでは?と思います。

「環境省が設けた作業ルールでは、洗浄に使った水は回収することになっている」ということですが、
高圧洗浄で洗い流した水を回収している現場
動画やニュースなどの映像で私は今まで見た事がありません。
本当に、水の回収という事は可能なのでしょうか?
作業ルールを守ってやっている場所はあるんでしょうか?

高圧洗浄の場合は殆どが排水溝から川へそのまま流れて行っているのだろうという事は、
最初から誰もが思っていた事なのだと思います。

アベノミクス(この言葉大嫌い)で、「景気が良くなる」「株価が上がった」と、
どのテレビ局もとても嬉しそうです。
安倍総理の話を聞いていると、これからの兆単位の予算はゼネコン関係にながれ、
何十年も昔の状態に戻ったような気がします。
ゼネコンにお金が流れれば、貧富の差はますます大きくなると私は思います。

そして除染作業員の実態についてですが、
7日未明に福島県川内村・除染作業員の宿舎で火事がありました。
16歳の青年が除染作業をしているようですが・・・これって、法的にいいのでしょうか?

続きを読むに火事の記事と7日朝のモーニングバード
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01.07
Mon
原子力の憲法「原子炉立地審査指針」からいつの間にか消された文章
「地震・津波・洪水・台風そして活断層」


<続報 >原子力の憲法「原子炉立地審査指針」からいつの間にか消された文章
(広瀬隆氏の講演あり)


上記二つのブログに関連して・・・


ではATOMICAとはどんな組織なのでしょうか?
ATOMICA から
「原子力百科事典 ATOMICA 紹介」を開くと、一番下に問い合わせ先として
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一般財団法人 高度情報科学技術研究機構とはどんなところなのか?
東海事務所  〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4
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2012.4.1 当財団は一般財団法人に移行しました。
当財団(高度情報科学技術研究機構)は
1981年に設立された財団法人原子力データセンター (NEDAC)を起源とし、
1995年に組織改編を行い、法人名を現在の名称に改名しました。
2012年4月には、新公益法人制度における一般財団法人に移行するとともに、
神戸センターにおいて登録施設利用促進機関業務を開始しています。
これまで原子力、地球環境等の分野における情報科学技術の高度化、大規模計算機の利用技術の開発、
原子力分野のコード・データベースの提供などで多くの 実績を上げ、この分野での発展に貢献しています。

役 員平成24年7月1日現在
職 名 氏 名 現 職
代表理事
理事長 (常 勤)
関 昌弘 一般財団法人 高度情報科学技術研究機構 理事長
常務理事 (常 勤) 中村 壽 一般財団法人 高度情報科学技術研究機構 常務理事
常務理事 (常 勤) 平山 俊雄 一般財団法人 高度情報科学技術研究機構 常務理事
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理事 (非常勤) 㓛刀 資彰
国立大学法人 京都大学大学院
工学研究科 教授
理事 (非常勤) 佐藤 理(株)三菱総合研究所 科学・安全政策研究本部 原子力事業グループ 主席研究員
理事 (非常勤) 高園 武治 社団法人 新技術協会 理事
理事 (非常勤) 西川 岳 NECコンピュータテクノ(株)取締役
理事 (非常勤) 藤原 正巳 核融合科学研究所 名誉教授
監事 (非常勤) 黒岩 克彦 公益財団法人 原子力安全技術センター 監事
監事 (非常勤) 森部 泰昭 富士通(株)政策渉外室 シニアディレクター


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氏 名
現 職
評議員会長
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片山 正一郎 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 理事
木阪 崇司 公益財団法人 つくば科学万博記念財団 理事長
田中 治 一般財団法人 放射線利用振興協会 理事長
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米国放射線安全情報計算センター(RSICC)との協力の下に、
米国の国立研究機関で開発された原子力コード(RSICCコード)を収集、登録し
会員 法人のユーザに提供しています。

(RSICCユーザ会加盟機関名簿がありましたので参考として続きを読むに転記します)


平成21年補助金等報告書


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