<牛タンは注意>牛の臓器へのセシウム濃縮研究結果(東北大学&北里大学)

福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域内に残された牛における
人工放射性物質の体内分布を明らかに

2013年01月24日 掲載 東北大学加齢医学研究所 担当:福本 学・大津 堅

<研究成果の概要>
福島第一原発事故によって大量の放射性物質が環境中に放出しました。
この原発事故に伴う放射性物質の体内動態と内部被ばく線量を評価するための基本データを得ることを、
この研究では目的としました。
福島原発から半径20km圏として設定された警戒区域内に残され、
2011年8月29日から11月15日の間に安楽殺された、川内村と南相馬市の79頭の牛について
臓器別にγ線を放出する放射性物質の放射能濃度を計測しました。

すべての臓器でセシウム134とセシウム137の放射能がほぼ1:1の濃度で検出されました。
さらに、半減期の比較的短い放射性銀110m肝臓に、
テルル129m腎臓特異的に集積していました。


回帰解析の結果、臓器中の放射性セシウム濃度は血液中の放射性セシウムに比例しており、
骨格筋で最も高く、血中の約21倍でした。
また、各臓器別に放射性セシウム濃度を比較すると、
臓器によらず母親に比較して胎児で1.2倍仔牛で1.5倍でした。

放射性セシウムの放射能濃度は牛の捕獲場所と餌に依存していました。

本報告は福島原発事故に関連して警戒区域内に残された牛の放射性物質の体内分布に関する
系統的な研究成果です。
 
なお、本研究は東北大学加齢医学研究所、農学研究科、理学研究科、
高等教育開発推進センター、歯学研究科、山形大学、新潟大学、放射線医学総合研究所、
理化学研究所の共同研究として行われました。

<発表論文>
発表雑誌 : PLOS ONE
発表論文名: Distribution of Artificial Radionuclides in Abandoned Cattle in the Evacuation Zone of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant
発表著者名: Tomokazu Fukuda, Yasushi Kino, Yasuyuki Abe, Hideaki Yamashiro, Yoshikazu Kuwahara, Hidekazu Nihei, Yosuke Sano, Ayumi Irisawa Tsutomu Shimura, Motoi Fukumoto, Hisashi Shinoda, Yuichi Obata, Shin Saigusa, Tsutomu Sekine, Emiko Isogai, Manabu Fukumoto

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<解説図>
横軸:血中のセシウム137濃度、縦軸:各臓器の同濃度
プロット1・3は南相馬市の牛、プロット2は川内村の牛
また、プロット1は畜舎内での飼育、プロット2・3は放れ畜状態



ーーー


この東北大学の研究結果を見て思い出したのが

被ばく牛:北里大など線量調査 体内分布や代謝分析 2011年11月17日

東京電力福島第1原発事故による警戒区域(半径20キロ圏内)で被ばくした牛について、
北里大獣医学部(青森県十和田市)と酪農学園大(北海道江別市)、日本獣医師会などの研究グループは
17日、福島県南相馬市で汚染実態の調査研究を始めた。
・・・略・・・
グループ代表の伊藤伸彦・北里大獣医学部教授(放射線生物学)は
「世界初の貴重なデータが得られる。哺乳類全般、人間にも役立つ可能性が高い」と話している。


ーー

北里大獣医学部伊藤伸彦教授の研究結果はどのようになっているのか?
探してみました。見つけました。

福島第一原発事故による畜産物への影響とその克服
― 20km 圏内の汚染家畜を活用した研究―

伊藤伸彦†(北里大学副学長)

汚染餌を1 カ月間給与された牛では,
放射性セシウムは体内の隅々まで行き渡っていると推測される.

この状態における牛の臓器組織で,最も高い濃度を示したのは唾液腺(耳下腺)であった.
一般に内分泌腺は放射性セシウム濃度が高いといわれているが,
約70 種類の筋や臓器のうち,
唾液腺(1 位),膵臓(14 位),副腎(19位),乳腺(35 位)と高濃度のものが多かったが,
甲状腺は56 位と低く,濃度は唾液腺の約1/20 であった.

心臓,舌,横隔膜も含めた筋肉はいずれも高濃度を示したが,
最も高濃度の咬筋に比べて,大腿二頭筋と肋間筋は約1/3.3 と3 倍以上の濃度差があった.

放射性セシウムを排泄する腎臓は高濃度であり,
脾臓,肺臓,肝臓も比較的高濃度を示した.
これに対して,腸管と中枢神経組織は総じて低めの濃度であった.




続きを読むに研究結果内容を全て見やすくして転載しました



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「朝鮮民主主義人民共和国が核兵器を持っているかどうか」その事自身に疑いを持っています。小出裕章ジャーナル3/30ラジオフォーラム(文字起こし)

ラジオフォーラム 第12回放送
■放送開始 2013年3月30日(土)~
■Web公開日 2013年4月5日(金)
■ゲスト 西谷文和(ジャーナリスト)
■パーソナリティ 石丸次郎(ジャーナリスト

小出裕章ジャーナル




IAEA「ビキニ環礁は永住に適さない」

西谷:
今日は核実験の事についてちょっとお伺いしたいと思うんですけれども、
今から59年前の1954年3月。
太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行いましたね。
この時、いわゆる死の灰をかぶった、第5福竜丸の乗務員の久保山無線長が、
半年後に亡くなるという痛ましい事件になってしまいましたが、

この「死の灰」これはよく聞く用語なんですけれども、
どのように理解すればいいでしょうか?


小出:
はい。
ウランという物質を核分裂させるという事が原爆の原理ですし、
現在やっている原子力発電所の原理でもあるのです。
ウランをそうして核分裂させてしまいますと、
核分裂生成物という、およそ200種類に及ぶ放射性物質が出来てしまうのです。

で、もともとウラン自身が放射性物質ですので、危険なものなのですが、
それを核分裂すると、放射能の強さが約1億倍に膨らんでしまうという、


西谷:1億倍

小出:
はい、そういう現象なのです。
で、出来た核分裂生成物の中には、寿命が著しく短いものもありますし、
また長ーい寿命を持った放射性物質もあるのです。
それが原爆が爆発する、あるいは水爆の起爆にも原爆を使っているのですが、
原爆を爆発させてしまいますと、一気に大気中に噴き出してくる訳ですね。

で、短い寿命のものは被ばくをする人の所に届く前に消えてくれるものもあるわけですけれども、
久保山さん達が乗っていた第5福竜丸というのはビキニ環礁の、かなり、
100何十キロだったと思いますけれども、のところにいて、
そこまで「死の灰」いわゆる核分裂生成物が飛んでくるまで
それほど長い時間がかからないで降ってきてしまったわけです。
船の上で、もう逃げることもできませんので、
雪のように降ってきた放射性物質を浴びてしまって、そのまま汚れた船に乗ったま、
とにかく焼津まで逃げて帰ってきた訳ですけれども、
その間ずーっと被ばくをし続けてしまうという事になりました。


西谷:
なるほど。
この100数十キロ離れた第5福竜丸ですら、そうとうの「死の灰」をかぶったわけですけれども、
このビキニ環礁、当然アメリカ政府は汚れてしまう事が、
汚染されてしまう事を予想して、島民に離党させていました。
ところが元の島、住み家に帰りたいという人たちが70年代に139名が帰島をしています。

ところが健康不安があってですね、「ちゃんと調査をせよ」ということで、
98年にIAEAがビキニ環礁は
「定住してそこで得られる食料を摂ると、年間15ミリシーベルトに達するので永住に適さない
という結論を出しているんですが、これは15ミリ。


ところが、福島の場合2011年4月に政府は計画的避難区域に指示をする基準をですね、
20ミリシーベルトに、年間積算線量を20ミリシーベルトを基準として出してきていました
けれども、

この20ミリシーベルト、…IAEAは「15ミリでも危ない」と言っている訳ですけれども、
「永住には適さない」と言っている訳ですけれども、
それを基準に考えた時、この20ミリというのはどのように考えたらいいですか?


小出:
もちろん適さないのです。
もともと日本というこの国では、
「普通の人々は1年間に1ミリシーベルト以上の被ばくをしてもいけないし、させてもいけない」
という法律があったのです。
何故かと言えば、被ばくをする事はあらゆる意味で危険で、
仮に1ミリシーベルトにとどまったとしても危険はある。
それでも「日本というこの国に住む以上はその程度の危険はをしなさい」ということで引かれた基準が
1年間に1ミリシーベルトというものだったのです。

ただ私はたとえば、京都大学原子炉実験所という職場で働いていまして、
もちろん放射能を取り扱ったりするわけですね。
それで給料も貰っていますので、私を雇っている側からすると、
「お前には給料をやっているのだから、被ばくは少しぐらい我慢をしろ」と言ってくる訳です。
そして私の1年間に被ばくをしていい、というか、それ以上は被ばくをしてはいけないという限度は、
1年間20ミリシーベルトなんです。

それから私のようなごくごく特殊な人間で、
「それを仕事にして給料をもらっているというような人間はその程度は諦めなさい」
として決められた基準なのです。
それを一般の人々に押し付けるというような事は、もう、到底許せないと私は思います。



北朝鮮「沢山の死人と先天性異常」

西谷:
それで、私は北朝鮮の取材をずっと続けている中でですね、
北朝鮮の内部の人達とよくインタビューを繰り返していると、
ま、軍の統制地域の傍、あるいはおそらく核関連施設の傍でですね、
あの、沢山の死人が出ているだとか、それから先天性異常の子どもが非常に多く生まれている
という話を、
ま、不確かな部分もあるんですけれども、良く聞くんですよね。

核実験は武器としても非常に怖い一方でですね、
「北朝鮮という国で、ちゃんとした核物質管理がされているのか?」ということも非常に私はやっぱり怖いなと、
中に住んでいる人の立場、それから北朝鮮、朝鮮半島の大地が汚れるという事に、
非常に憂慮を感じるんですけれども、
あの、本題とちょっと離れますけれども、この北朝鮮の核実験について、
実験の報を聞かれてですね、小出さんはどういう印象、感想をお持ちになりましたか?


小出:
私は「朝鮮民主主義人民共和国が核兵器を持っているかどうか」というその事自身に疑いを持っています。
「核実験をした」というような事を言っている訳ですけれども、
それはむしろその朝鮮民主主義人民共和国の方から
「自分の国は強いんだぞ」ということを言いたいための宣伝である可能性もまだ私は残っていると思っています。

何故かというと、核兵器を作ろうとすると、プルトニウムという物質を分離しなくては行けなくて、
それが再処理と言われている工程なのです。
しかし、朝鮮民主主義人民共和国にはその再処理工場はないのです、まだ。


ですから基本的に私は、
朝鮮民主主義人民共和国が核兵器を作る力がいまだにない筈だ」と私は思っているのです。

ただし、まぁ、「核実験をやった」と言っている訳ですし、
もしそうだとすれば、え…、大変不完全な形で再処理ということをやっている
「工場もないの」にですね。


もともと再処理というのは膨大な危険を抱えている作業でして、
米国ハンフォードというところでやりましたが、
ハンフォード周辺は膨大な放射能汚染をしています。


ロシアも原爆を作るために再処理をやりまして、
チェリャビンスクというところでやったのですが、
そこも膨大な放射能汚染をしてしまっていて、周辺の住民に被害が出ています。

ですからどこでも原爆を作ろうとするようなところは、
環境を破壊しながら、人々に危害を加えながらやってきた訳です。

ましてや朝鮮民主主義人民共和国には再処理工場という正式なものが無い状態ですので、
そんなところで、もし再処理という作業を本当にしたのであれば、
環境が汚れることはもちろん避けることはできませんし、
周辺に被害が出ているということも頷けます。



西谷:
なるほど。
なかなか情報が出てこない国で、
だから故にですね、余計にその被害の広がりなんかが本当に心配になりますね。

小出:はい、そうです。

西谷:解りました。どうも小出さんありがとうございました。






ロシア チェリャビンスク
2013年2月15日現地時刻9時頃には重さ10トンと見られる隕石が落下。

1957年にチェリャビンスクから150キロメートル北西にあるオジョルスク市(秘密閉鎖都市のため、当時はチェリャビンスク-65と呼ばれた)のマヤーク核兵器工場で事故が発生し、3万人を越える住民が被曝した。





「北朝鮮に核兵器があるということはあり得ない」と思う理由~小出裕章ジャーナル6/29
ラジオフォーラム(文字起こし)


水道にストロンチウムが入っているけど、全国のデータと変わらないので原発事故の影響ではない。だから安心して使用して下さいー水道水全ての地点でストロンチウムが検出。地下水からもストロンチウムが検出。プルトニウムも水道原水1地点から検出ー

たとえ微量だとしても、
水道水の中にストロンチウムが入っていて、その事が「健康に影響が無い」と言われても、
それを信じることは私にはできません。

「福島原発事故以前の全国データの範囲内」とはどのような意味なのでしょうか?
初めての核実験が行われて以来、実は日本の水道水には
ストロンチウムが常に入っていたという事なのでしょうか?

記事を読んでみても、意味が理解できない私です…。

全国のデータと変わらない量のストロンチウムが入っているという水道水。
地下水からも検出されています。
水の中にストロンチウムが入っているというのは日本だけの事なのでしょうか?
原発事故前から入っていたという事になると、
今私が飲んでいる海外のミネラルウォーターにも、
ストロンチウムが含まれているという事になるのでしょうか?

疑問が多いです。
ストロンチウムをもっと測って欲しいです。
白血病にはなりたくないです。


ーーー

健康に影響なし安心して使用を 水道水からストロンチウム微量検出
福島民報 2013/03/30 17:43

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福島市の農業委員会総会は28日、福島市の福島テルサで開かれ、
事業計画で東京電力福島第一原発事故対策や農業の活性化を図る地産地消の推進などの重点事項を承認した。

農産物に対する消費者の過剰反応や風評被害などの課題を解決すべく、
安全・安心な地元農産物の信頼回復に向けPR活動を行うことを決めた。
地域の農業者の声を強く反映させる農業政策の実施も訴える。

総会には委員ら約40人が出席。守谷顕一会長があいさつし、若月勉農政部長らが祝辞を述べた。

■福島市、年別の推移まとめる

同本部によると、0・0013ベクレルという値は、全国のデータとほぼ変わらず、
東京電力福島第一原発事故の影響を受けていないとしている
市水道局は「健康に影響を与えるようなことはない。安心して使用してほしい」と呼び掛けている。
 
水道水に含まれるストロンチウム90の量は、
東日本大震災と原発事故があった平成23年を除き、文部科学省が昭和47年から毎年測定している。
市は測定データを【グラフ】の通り公表した。
チェルノブイリ原発事故があった昭和61年は
水道水1リットル当たり0・00481ベクレルで昨年の3・7倍だった。
 
県は昨年5月から8月にかけ
市内の摺上川ダムと渡利、方木田の両地区の計3地点で水道水などに含まれる放射性物質検査を行った。
プルトニウム238やセシウム137、134はいずれも検出下限値未満だった。





水道原水等モニタリング調査(プルトニウム・放射性ストロンチウム)結果
平成25年3月28日
原子力災害現地対策本部(放射線班) 福島県災害対策本部(原子力班)

1.調査目的
福島第一原子力発電所事故発生後における水道原水、上水及び地下水に含まれるプルトニウム及び放射性ストロンチウムを把握するため、国(文部科学省)が中心となり策定した総合モニタリング計画に基づき調査を実施した。
2.調査対象(項目)
プルトニウム239+240(Pu-239+240)、プルトニウム238(Pu-238)、
ストロンチウム90(Sr-90)、ストロンチウム89(Sr-89)
(参考として放射性セシウム等を調査)

4.調査期間
平成24年5月~10月
5.調査地点数
29地点(水道原水20地点、上水2地点、地下水7地点)
6.調査結果(詳細は別紙1のとおり。)

別紙1水道原水等モニタリング調査(プルトニウム・ストロンチウム)結果
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※ 概ねの半減期
プルトニウム238:88年、
プルトニウム239:2.4万年、
プルトニウム240:6500年、
ストロンチウム89:50日、
ストロンチウム90:29年

※ プルトニウムについては小数第6位を限度とする有効数字3桁とし、
有効数字よりも1桁低い位の値を四捨五入。
ストロンチウムについては小数第4位を限度とする有効数字3桁とし、
有効数字よりも1桁低い位の値を四捨五入。
※ 検出下限値
Pu-239+240及びPu-238:概ね0.00001Bq/L
Sr-90:概ね0.0003Bq/L、
Sr-89:概ね0.002Bq/L


7.まとめ・考察
(1)水道原水
プルトニウムについて
1地点で沈殿物由来と推測されるプルトニウム239+240が検出されたが、
再度採取・分析を行ったところ不検出であった。
なお、検出された沈殿物由来のプルトニウム239+240の値は0.000010Bq/Lであり、
事故前の全国データの範囲内であった。

イ放射性ストロンチウムについて
全ての地点でストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。
また、ストロンチウム89は検出されなかった。

(2)上水(水道水)
プルトニウムについては、2地点とも検出されなかった。
放射性ストロンチウムについては、2地点ともストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。
ストロンチウム89は検出されなかった。

(3)地下水

プルトニウムについては、7地点全てで検出されなかった。
放射性ストロンチウムについては、7地点中4地点でストロンチウム90が検出されたが、
事故前の全国データの範囲内であった。
ストロンチウム89は検出されなかった。




ーーストロンチウムが危険な理由ーー


「議院運営委員会での田中氏の発言・ストロンチウム」
8/2たねまきJ小出裕章氏(内容書き出し)
2012年
小出:
骨というのはカルシウムでできているんですね。
ストロンチウムはカルシウムと同じ挙動を取りますので、骨に溜まってしまいます。
そうすると、もう、抜けていかないのです。

千葉:そのままずーっと溜まり続けるんですか?

小出:
長い間骨に溜まってしまうというそういう性質を持っているので、
被曝をずっとしてしまうということになります。

一方セシウムという放射性物質はカリウムという元素と同じような挙動を取りまして、
骨に溜まるのではなくて、全身に行き渡るというような性質を持っています。
そして私たちはもう、常日頃カリウムを大量に摂取していて、
カリウムはどんどん代謝していますし、
セシウムも人間の代謝機能で排泄されていくという、そういう性質を持っています。
今、一般の成人は70日待っていればセシウムは半分に減ってくれるだろうというのが、
基本的な科学の認識ですけれども、
ま、多くても少なくてもその程度で減っていってくれるというものなのです。
でもストロンチウムの場合は一度骨に溜まってしまうと、
何十年も減ってくれないという、そういう性質を持っているが為に、
ストロンチウムは危険なのです。


二木:骨に溜まるとどうなっていくんでしょうか?

小出:骨の癌、つまり白血病とかですね、そういうふうな物を引き起こしてしまうということになります。


ウクライナの食用大豆を日本で初めて本格輸入・加工品の原材料として各メーカーへ販売 [双日食料株式会社]

コメントで教えていただいたのですが、
ウクライナの食用大豆を日本で初めて本格輸入するという話です。



ウクライナから初の本格輸入へ、双日が食用大豆
3月8日(ブルームバーグ)

双日 はウクライナ産の食用大豆の輸入を今年から開始する。
現地や米国の穀物企業と提携し、まずは数百トン規模で調達する。
ウクライナから日本に食用大豆が本格的に輸入されるのは初めて。
みそや納豆、豆腐の原料として使われる非遺伝子組み換え大豆は主に北米に依存しており、
新たな調達先を確保する。

輸入するのは双日の完全子会社、双日食料(東京都港区)。
同社食料原料第一部の小林福太郎副部長によると、
穀物の集荷・販売を手掛ける米ソイコ社(ミネソタ州)が大豆の種子をウクライナに持ち込み、
現地の穀物企業グレイン・アライアンス(キエフ市)が農家に栽培を委託する。
生産した大豆はソイコと双日食料が引き取る。

2010年から現地で試験栽培を実施しており、今秋には3000トンの収穫を見込む。
日本では食用大豆に非遺伝子組み換え大豆が使われている。
一方、世界的に生産の主流は遺伝子組み換え大豆。
飼料用や食用油に使われる。
米農務省(USDA)によると12年の米国の大豆生産のうち93%は遺伝子組み換え大豆が占めた。
副食として大豆製品が欠かせない日本にとっては非遺伝子組み換え大豆の安定調達が課題となっている。

小林副部長は
「毎年順調に北米で非遺伝子組み換え大豆が確保できるかというと答えはノー。
もっと産地を分散しなければならない」と語る。
ウクライナで生産する大豆は糖質が高めで、味噌や納豆の原料として
今年は試験的に日本の食品メーカーに販売する。
需要動向も勘案しながら、2-3年で5000トン程度まで調達量を引き上げたい考えだ。


ーーー

ウクライナのキエフで生産する大豆。

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キエフとは、まさにチェルノブイリ原発があるその場所です。
チェルノブイリ原発の所在地はウクライナ、キエフ州プリピャチ

チェルノブイリ原子力発電所
チェルノブイリ市の北西18km、
ウクライナとベラルーシの国境から16km、
キエフの北およそ110kmのプリピャチに立地している。
発電所は、プリピャチの中心街から約4km東にあり、人工湖である冷却池に面している

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双日食料株式会社

味噌や納豆という事だが、
その他には大豆は何に加工されどこへ売られるのか?


商品案内をみてみると、原材料としてさまざまな所へ販売しているようだ。


新着情報には、下記のようなものがありました。


2012年2月28日
■双日食料水産(株)、釜石市で生産を再開
~東日本大震災から1年、水産加工事業を再建~

双日食料株式会社
双日食料水産株式会社

弊社100%子会社である双日食料水産(株)は、
東日本大震災とその後の津波により、工場が被災し、生産停止を余儀なくされていましたが、
関係者の協力のもと、岩手県釜石市鵜住居町にて新工場を再建し、2012年3月1日から生産を開始します。
 
同社は、鮭フレーク専用工場として新設し、
最新の製造設備を導入して製造能力を年間1,200トンと従来の600トンから倍増させています。
また、本商品は、原料から製品までの一貫生産体制により、
一般向けの瓶詰め鮭フレークと、おにぎりなどに使用する業務用鮭フレークの両方の製造を行います。
 
双日食料水産(株)は、震災の影響を免れた中国にて委託製造しているシメサバの輸入取引と合わせ、
2014年度までに売上高16億円を目指します。
また漸次、新規雇用を進め、従業員総数を100名程度まで増やしていきます。
 
新工場の生産再開に際し、2012年3月8日に新工場にて工場披露式典の開催を予定しています。
釜石市長、岩手県沿岸広域振興局長をはじめとする市・県関係者様の出席を予定しています。
双日食料水産(株)は、役職員一同、新工場で心を新たに一層の努力し、
震災前以上の元気のある会社にしていく考えです。

■新工場の概要
:岩手県釜石市鵜住居町第10地割30番地内
:2,020坪
:製造施設442坪、倉庫・冷蔵庫280坪、 事務所および
   厚生施設116坪
:焙焼機、充填機、高圧殺菌機、冷凍庫等
:年間1,200トン(製品ベース)
:鮭フレークの製造・加工・販売

■双日食料水産(株)概要
:双日食料水産株式会社
:東京港区赤坂2-14-32 赤坂2・14プラザビル
:1989年6月
:10百万円
:2,281百万円(2011年3月期)
:双日食料株式会社(双日株式会社100%出資会社)の
   100%出資会社

【商品に関するお問い合わせ】双日食料水産株式会社 03-5575-2271




2011年12月6日
■「厚生労働省より2011年12月5日に公表された食品衛生法に基づく安全性審査を経ていなかった
遺伝子組換え微生物を利用した添加物」
についての当社対応ついて

12月5日厚生労働省報道発表資料に
「食品衛生法に基づく安全性審査を経ていなかった遺伝子組換え微生物を利用した添加物についての」
掲載があり、その報道資料に 安全性審査を経ていなかった遺伝子組換え微生物を利用した
添加物の輸入者として弊社名の記載がありました。

弊社とお取引頂いているお取引の皆様に、本件でご心配をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。



ーーー

遺伝子組換え微生物を利用した添加物
「5’-イノシン酸二ナ トリウム」と「5’-グアニル酸二ナトリウム」輸入した業者であったようです。

ウクライナの大豆は、もう汚染されていないのでしょうか?
まだ、チェルノブイリ原発事故から30年も経っていません。
遺伝子組換え微生物を厚生労働省の食品衛生法を無視して輸入するような業者ですから、
大豆の安全性もきちんと検査して確保されているとは考えにくいと思います。
そして、釜石での水産加工事業再開。
こちらも、魚貝類の安全性を確保してから加工されるという事は、考えにくい会社のように思えてなりません。


ウクライナの大豆を購入して加工するメーカーや業者は何処なのでしょうか?
不安が募る情報でした。


続きを読むに厚生労働省HP(12月5日)

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<甲状腺検査>環境省福島県外3県甲状腺検査結果「各年代とも福島県外の方が大きい」&茨城県東海村検査結果(410名中2人再検査、98人A2判定)「住民が不安に思うデータは何もない」

「福島県住民の方の不安を招いていると指摘され
環境省においても、住民の皆様の理解促進に役立てることを目的に
その結果の妥当性について、情報を提供する」

とのことで、環境省が速報に続き結果を公表しました。
それは県外の方がパーセンテージが大きいというものです。
この結果を見て福島県の人々は「あ、他の県も同じだわ」と安心できるのでしょうか?
私には、福島県の人々が安心するというよりも、
他県の人々の方が不安になってしまう結果のような気がしてなりません。


ーーー


甲状腺検査:福島と県外年齢別…「ほぼ同様」の数値
毎日新聞 2013年03月29日 20時55分(最終更新 03月29日 21時08分)

環境省は29日、東京電力福島第1原発事故による福島県の子どもへの放射線の影響と比べるため、
青森県弘前市▽甲府市▽長崎市−−の3市で実施した甲状腺検査について、年齢別の結果を公表した。
小さなしこりなどが見つかった割合は、各年代ともに福島県外で大きかった。
ただ同省は「福島と3市との差はわずかで、差がないといえる程度」としている。

福島県では今年1月までに、震災時0〜18歳だった13万3089人が甲状腺検査を受診。
比較的小さな5ミリ以下のしこりや20ミリ以下の「のう胞」(液体がたまった袋)が見つかった子どもは
41%いた。
これに対し、県外3市は
▽6〜10歳で55%▽11〜15歳で59%
▽16〜18歳で57%−−と、いずれの年代も福島県の数値を10ポイント前後上回った。

環境省は今月8日、
県外3市の3〜18歳4365人を対象に検査した結果、平均57%だったとの概要を公表。
県外の方が数値が大きいのは
福島では(しこりが見つかりにくい)0〜2歳を対象にしたことなどが原因」としていた。
【阿部周一】



環境省

平成25年3月29日

福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果について(お知らせ)

環境省では、福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、
約40%の方で小さなのう胞等の所見を認めている(いわゆるA2判定)ことを踏まえ、
平成24年度事業において福島県外3県の一定数の方に甲状腺の超音波検査を行いましたので、
その結果について報告いたします。


福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果

1.調査の背景・目的

福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、
約40%の方に20.0mm以下の小さなのう胞(注1)等の所見が認められています。
こうした小さなのう胞(注1)等は精密検査を必要とするものではありませんが、
これらの軽微な所見も記録することとした結果、かえって住民の方の不安を招いていると指摘されています。
 
このような大規模かつ精度の高い調査は世界初の試みであり、
子どもでのう胞を認める頻度や、検査結果に生じうるばらつきについて、正確にはわかっておりません。
 
こうした状況の中、環境省においても、住民の皆様の理解促進に役立てることを目的に、
福島県外の3県の子どもを対象に、県民健康管理調査と同様の超音波検査(注2)を実施し、
その結果の妥当性について、情報を提供することとしたものです。

(注1)充実部分を伴わないのう胞を指します。
(注2)この調査で実施された甲状腺超音波検査は、スクリーニング検査であり、
    甲状腺がんの診断を目的とした検査ではありません。

2.調査の概要

(1)実施期間

平成24年11月~平成25年3月

(2)調査委託先

NPO法人日本乳腺甲状腺超音波医学会

(3)対象地域及び調査対象者数

○ 青森県弘前市
3~5歳51人6~10歳444人
11~15歳748人16~18歳387人計1,630人
○ 山梨県甲府市
3~5歳34人6~10歳379人
11~15歳638人16~18歳315人計1,366人
○ 長崎県長崎市
3~5歳104人6~10歳452人
11~15歳609人16~18歳204人計1,369人

(4)調査方法

○ 県民健康管理調査と同等の水準の甲状腺超音波検査を対象者に実施。
○ 検査結果については、県民健康管理調査と同様の基準で判定し、
  調査対象地域における甲状腺ののう胞等の頻度を算出。

3.調査結果 概要


(1)全対象地域 概要

[1]判定結果別人数・割合

判定結果別人数・割合

(注3)充実部分を伴わないのう胞を指します。

[2]判定結果別人数・割合(性・年齢別)

判定結果別人数・割合(性・年齢別)

[3]結節やのう胞を認めた人数・割合

結節やのう胞を認めた人数・割合

(注)結節、のう胞両方の所見を認める場合には、それぞれの人数に計上しています。

(2)調査対象地域別 概要

調査対象地域別 概要

連絡先

環境省総合環境政策局環境保健部
放射線健康管理担当参事官室
直通:03‐5521‐9248
代表:03‐3581‐3351
参事官   : 桐生 康生(6375)
参事官補佐: 廣瀬 佳恵(6396)


ーーー

茨城県東海村
東日本大震災:福島第1原発事故 「不安データなし」 
東海村が甲状腺検診結果を公表 
/茨城

毎日新聞 2013年03月29日 地方版

東海村は28日、
東京電力福島第1原子力発電所事故を受けて実施している甲状腺超音波検診の結果を公表した。
410人のうち、2人が「要精密検査」と診断された。
筑波大の原尚人教授(乳腺甲状腺内分泌)は、
「今の時点で結論を出すのは時期尚早で明確なことは言えない」とした上で、
現時点では住民が不安に思うデータは何もない」と話している。

昨年11月から、村は甲状腺超音波検診を実施。
対象は1997年4月2日〜11年4月1日に生まれた子ども、5932人。
未就学児から順次検診を行っており、
1月末までに受診した2〜6歳の計410人についての結果が公表された。

村によると、しこりやのう胞(ほう)の有無、大きさを基に、
福島県の甲状腺検査と同じ基準で、
「異常なし」(同県の指標でA1)「経過観察」(同A2)「要精密検査」(同B)に分類。
異常なしは310人、経過観察は98人、要精密検査は2人だった。
今後、小中学生の検診を進めるとともに、3年後に受診者全員について再検査する。
【杣谷健太】

ーーー

「現時点では住民が不安に思うデータは何もない」ということです。
6歳以下の子供410人のうち2人の再検査があっても、です。
A2判定が98人もいても、です。

東海村のホームページを探したけれども、
どこで公開しているのか見付けられませんでした。
時事通信では精密検査が必要の2人は5歳児だと書かれています。

ーーー

甲状腺、2人が要精密検査=原発事故影響考えにくい―茨城県東海村
時事通信 3月28日(木)17時20分配信

茨城県東海村は28日、福島第1原発事故を受けて同村が実施している甲状腺検査の結果を公表した。
検査を受けた2~6歳までの410人のうち、5歳児2人について今後の精密検査が必要との結果が出た。
甲状腺に一定程度の大きさのしこりや嚢胞(のうほう)が認められたという。
 
公表された結果は昨年11月5日から今年1月31日までの検査分。
2人のほか98人は「経過観察」、310人は「異常なし」との結果だった。

筑波大医学医療系の原尚人教授(乳腺甲状腺内分泌外科)によると、
「原発事故の影響は考えにくく、現時点では住民に不安を与えるようなデータは出ていない」という。
東海村には日本原子力発電東海第2原発(停止中)が立地している。

東海村
甲状腺超音波検診を開始します

村では,昨年3月に起こった福島第一原子力発電事故により放出された放射性物質による,
お子さまの健康への影響を心配する声に対応するため,
放射性ヨウ素の影響を受けるといわれる甲状腺の検査を実施することにいたしました。

■対象者 平成9年4月2日生から平成23年4月1日生まで
■検査項目 問診・視診・触診・超音波検査(または,問診・超音波検査)
■実施期間 平成24年11月から
■実施方法 ・指定医療機関での個別検診
         ・検診機関による集団検診
■検診スケジュール
 検診希望者が多数見込まれることから,年齢毎に段階的に検診を実施

「第1段階」 平成18年4月2日生から平成23年4月1日生が対象
        平成24年10月に検診案内通知
        平成24年11月に受診券発送

「第2段階」 平成9年4月2日生から平成18年4月1日生
        平成25年4月に検診案内通知
        平成25年4月末から段階的に受診券を発送

■費用  無料
※甲状腺超音波検診は首にゼリーを塗り検査機器を使って検査します。
 検査時間は約5分から10分程度で,身体に無害です。
※年齢が小さいお子さまを優先に検診を行いますので,
 年齢の大きいお子さまにはお待たせする期間が長くなる可能性もありますので御了承ください。
※指定医療機関や指定医療機関以外で検診を受けた場合は
 検診費用(保険外診療に限る)の助成をいたしますの事前にお問合せください。
※検診を受診できる方は検診実施日に東海村に住民登録がある方です。

ーーー

東海村の検査結果の数字を環境省の表に当てはめてみました。
2013033011.jpg
まだ、年齢の低い子どもの検査結果しかないので、今後数値が上がる可能性があると思います。

福島県だけではなく、その他の地域。
茨城はもちろん栃木、群馬、千葉、東京、神奈川など、
文科省が汚染を調べた水色~青色の地域は最低限、全ての子どもたちの検査をするべきだと思います。

セシウム蓄着

ーーー

茨城県ひたちなか市
【茨城】
子どもの甲状腺検査を ひたちなかの母親グループ

東京新聞 2013年3月30日

ひたちなか市の母親らでつくる市民グループ「やさしくつよい母たちの会」は二十九日、
子どもの甲状腺の超音波検査を公費で実施するよう求め、
六千五百二十人の署名を添えて、本間源基市長あてに要望書を提出した。
検査は東京電力福島第一原発事故の健康への影響を調べるため。

昨年十一月、市議会に陳情するため会を結成した。メンバーは市内の幼稚園の先生や保護者ら十五人。
今年三月定例会で陳情が不採択になったため直接、市長に要望した。

原発事故時、十八歳以下だった子どもたちが無料で検査を受けられるよう制度化し、
生涯にわたり健康診断が受けられる「原発事故子ども・被災者支援法」の対象地域指定を
国に要望するよう求めている。
同会代表で主婦の矢次文子さん(45)は
「震災後、声を上げないと何も変わらないことが分かった」と公費負担の必要性を訴えた。
(林容史)



茨城県北茨城市
【茨城】
北茨城 甲状腺検査実施へ 検討協が答申

東京新聞 2013年3月28日

東京電力福島第一原発事故を受けて子どもたちの健康調査が必要かどうかを
昨秋から話し合ってきた北茨城市の検討協議会(会長・石田奈緒子副市長)は二十七日、
甲状腺検査を実施するよう豊田稔市長に答申した。

市では答申を受けて、現在二歳から事故当時十八歳以下の市民を対象に放射線で
異常が出る可能性が指摘されている甲状腺の検査を行う。

二〇一三年度は二歳から幼稚園・保育園児までの希望者が対象。検査は日立市内の医療機関で行う。

協議会では放射線に詳しい医師らから
「被ばくして二、三年では甲状腺に異常は出ない」と検査の必要性を疑問視する声が続出した。
一方で「検査すれば保護者の安心につながる」と心理面で効果があるとする意見もあった。
最終的に「不安軽減を目的に実施するのが望ましい」との答申を取りまとめた。
(永山陽平)



ーー



子どもの甲状腺検査 福島県以外と同じ 環境省速報 2013年3月8日


<ベラルーシ報告 後半>
山下俊一氏は今年の3月11日アメリカの講演で「10人全員が甲状腺がんだ」と言っている。
川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】



<甲状腺がん>
「今回の調査結果で過去に書かれた論文・発表が、かなり覆される可能性がありますが…?」
山下俊一氏質疑応答2/13(文字起こし)


<甲状腺がんの頻度>
「超音波検診」と「潜在癌」鈴木眞一氏質疑応答2/13(文字起こし)


新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」
福島県立医大鈴木眞一教授2/13


第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>


「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」
2/20井戸弁護士→環境省→山田医師




続きを読む

山下俊一氏のアメリカ講演資料(意味が分かるかな?ぐらいに日本語訳)

山下俊一氏アメリカでのスライド

P8
2013032914.jpg
Similarity betweenChernobyl and Fukushima;psycho-social and mental impact
チェルノブイリと福島の間の類似性、心理的、社会的、精神的影響


Difference between Chernobyl and Fukushima
チェルノブイリと福島の違い


P21Molecular Epidemiologigal Studies on Chernobyl Thyroid Cancers
チェルノブイリ甲状腺がんに関する分子疫学研究
2013032915.jpg
赤Cases,approx30persons ケース、30名
青controls,approx30persons コントロール、30名
448 controls from the previous study. 前回の調査から448を制御する。
620 controls from the previous study. 前回の調査から620を制御する。

P40
Fukushima Disaster causes 福島の災害

• Uncertain health effects; acute and chronic?
不確実な健康への影響を引き起こす;急性および慢性の?

• Psychological and metal effects; anxieties,
anger, sleep disturbance, post-traumatic stress diseases
心理的· 精神的影響、不安、怒り、睡眠障害、心的外傷後ストレス疾患

• Environmental effects; soil and food contamination contiuened
環境への影響、土壌や食品の汚染がcontiuened

• Social and economical effects; decontamination, compensation,safeguard
•社会·経済的効果:除染、補償は、セーフガード

P41
Radiation Health Risk Control 放射線健康リスク

• There are uncertainties about the risks of chronic low-dose radiation exposure for human health
人間の健康のために慢性的な低線量放射線被曝のリスクに関する不確実性がある
but no alternative than to take responsibility to monitor health condition of local residents in Fukushima
しかし、慢性的な低線量放射線被ばくの健康状態を監視するために責任を取るよりも、代替の福島の地元住民と
and to promote their health based on the common concept of
との一般的な概念に基づいて、自分の健康を促進するため
early diagnosis and treatment for any radiation-related disease exists.
任意の放射線関連疾患の早期診断と治療が存在します。

• This is an unprecedented health management program
for a 2 million population for almost whole lifespan.
これは、ほぼ2万人の人口の寿命のための前例のない健康管理プログラムです。


P42
The Fukushima Health Survey 福島健康調査

• The design of the health management is divided into two categories:
a basic survey medical sheet for all the residents and further examination of target populations.
健康管理の設計は2つのカテゴリに分かれている:
すべての居住者のための基礎調査医療用シートと対象集団の精査

2013032918.jpg
2013032919.jpg


P53
Childhood Cyst and Nodule 小児嚢胞と結節
2013032916.jpg

Solid finding within cystjudged as a nodule
結節と判断嚢胞内に見つけた個体

Colloid cyst less than 5 mm Commonly seen as multiple cysts
5mm以内の一般に複数の嚢胞と見られているコロイド嚢胞


P55
Colloid Cyst ( Cyst with Colloid Clot)コロイド嚢胞

P57
3歳女児のケースA2判定
2013032917.jpg

P58
Childhood Thyroid Cancer and Thymus 小児甲状腺癌、胸腺
2013032922.jpg


P61
Incidence of Thyroid Cancer in Japan 日本での甲状腺癌の発症率
ーEstimated incidence rate stratified by age per 100,000− 10万人あたりの年齢層別推定罹患率


Screening effects?  遮蔽効果?
Fukushima now 現在の福島
10/38000  10人/3万8000人
from 2011-March 2012 2011年-2012年3月

2013032925.jpg
日本語に変えると↓
2013032923.jpg


P62
2013032924.jpg


Sensational News by Media メディアによるセンセーショナルなニュース

• Over a third of Fukushima children at risk of developing cancer (June 2012)
危険にさらされて福島の子供の3分の1以上の癌を発症する(2012年6月)。

• Fukushima kids have skyrocketing number of thyroid abnormalities(February 2013)
福島の子供たちの甲状腺異常の数が急増している(2013年2月)。

Sophisticated mass screening activities in Fukushima has lead to
an increase in the incidence of thyroid nodules/cysts, and cancer
due to earlier detection of non-symptomatic cases.

福島で洗練されたマススクリーニング活動をリードしているので甲状腺結節/嚢腫の発生率の増加、
そして、非症候性例早期発見のためにとがん


It is therefore
not be possible to compare the future observed thyroid cancer
incidence with the figures of any previous report,as the baseline
risk changes due to the screening activities

したがって以前の報告書スクリーニング活動に起因するベースラインリスクの変更などの数値と将来の観測された甲状腺癌の発生率を比較することが可能ではありません。

<ベラルーシ報告 後半>「その時手術台に乗ったのは、原発事故6年後に生まれた21歳のブレスト州の方でした」川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

【ペイフォワード環境情報教室】130326川根眞也先生Vol.022



川根眞也先生  2013年3月26日

<ベラルーシ報告 前半>
「0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルです」
川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】
のつづき

10:23~

Sawada:日本と比較された中でも、健康状態っていうのはどうなっているんでしょうかね?

川根:
実はですね、今回も、非常になんていうんですか、
あの、素晴らしい出会いが沢山あったんですけれども、
ひとつ、菅谷昭さん、現在松本の市長さんですけれども、
彼がですね、ベラルーシに行って沢山の小児甲状腺がんを治療しました。
その時に彼ものとに集まったベラルーシの医師がいるんですよね、沢山ね。
その中のドクターの一人に会う事が出来ました。

ビクトル先生の案内で、甲状腺がんの手術の現場の準備室にまで入ったんですけれども、
その時に、手術台の上に乗った方は21歳のブレスト州の方でした。
事故後6年後に生まれた方です。


甲状腺がんというのは、小児甲状腺がんが非常に稀で、10万人に0.2人ぐらいと言われています。
その後甲状腺がんが発症率というのが増えて行くんですね。
ま、あの~、多分ですね、山下俊一さんの資料だと、
日本ですよ、日本だと20代から24歳までで、10万人に2人ですね。
で、今現在のブレスト州では、もう、こんなレベルを超えています。
遥かに超えています。

ここでちょっと、山下先生がですね、なんと今年の3月11日の東日本大震災の2周年の日に、
アメリカのNCRP( National Council on Radiation Protection and Measurements)という
アメリカ放射線防護測定審議会って訳されるんでしょうね、
その講演会で話した内容を話したいんですが、
まずはですね、彼は今、
今回福島で10人中3人の小児甲状腺がんの患者が出たという事について、
「放射線の影響ではない」って言っていますよね。
ところがですね、今年の3月11日の講演会の中で、彼は、
まず「これは放射線の影響ではない」と言いつつも、
10人全員が甲状腺がんだ」と講演で言っちゃっているんですよね。
これは、僕の知る限りでは日本のマスコミでは報道されていません。


Sawada:今までの中では「3人プラス7人が疑いがあり」というところだけですよね。

川根:
そうですね、実際彼も、自分の講演のスライドの中で二枚舌みたいな事を言っているんですね。
61ページからちょっとその説明が入るんですけど、
最初のスライドでは彼は
「10人甲状腺手術を行って、そのうち3人が甲状腺がんと確定した」と言っているんですね。

(表:内部被ばくを考える市民研究会より)
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ところが次のスライドでは、彼はグラフを出してですね、
現在の福島の甲状腺がんの発症数の中に「3万8000人中10人」って書いてあるんですよ、
何の説明もなく。

(表:内部被ばくを考える市民研究会より)
a3c9f790cc0c7819ab8b973e5e99b3ed.jpg

それを見たアメリカの医学者が、
「今まで聞いた事が無い、10人という数字は」ということで、崎山比佐子さんにメールを送られたそうで、
崎山比佐子さんに「こんなメールがきた」ということで私は初めてこの講演があった事を知りました。


Sawada:
二つの事故を知る人物がまさに山下先生であるわけですけど、
山下先生が当時、1998年からですね、
チャルノブイリの事故で入られた時にやられた研究というのもあるんですよね。


川根:
ありますね。
今回ベラルーシへ行きまして、
実は本当にですね、山下俊一先生というのは、
小児甲状腺がんの治療については尽力された方だと本当にわかりました。
ベラルーシの方々は、本当に山下先生の事を尊敬し、
「山下先生が教えてくれた事だ」「日本の医師が教えてくれた事だ」っていう事を本当に言っていました。

で、実はですね、菅谷昭さんと山下俊一さんはほぼ同じような時期に現地に入られて、
小児甲状腺がんの治療もやられているんですけれども、
菅谷昭さんは子どもを守る側に立ち、
ぼくは、山下俊一氏は原子力ムラを守る立場に立ってしまったのかなというふうに今では思っています。

内部被ばくを考える市民研究会のホームページの方に、資料としてUPさせていただいたんですが、
実は今年の3月11日に山下俊一氏がアメリカで講演をした際のスライド、
この一部で本当にですね、今回のベラルーシの中でぼくが知りたかった事の一つ、
今後の福島の子どもたち、そして宮城だとか、茨城だとか、
その「高汚染地帯の子どもたちが今後どうなるのか?」という事の、本当に証拠が出ているんですね。

チェルノブイリ原発事故が起きたのが1986年の4月26日ですが、
その当時に生まれた子どもたち、そして、その当時に4歳以下だった子どもたち。
実は山下俊一氏が実際に超音波検査で、
ベラルーシのゴメリ州の子どもたち9720人の子どもたちを検査しているんですね。
その中で彼が、1998年に検査していますから、事故当時生まれた子ども達は12歳になっていますね。
当時4歳ぐらいだった子どもたちは16歳になっています。
だから、事故から12年から16年後経った、
ただし、原発事故がお起きた時は0歳から4歳以下だった子どもたち
9720人中31人の甲状腺がんの子どもを彼は見付けているんですね。

もっと衝撃的なのは、
彼は今回の3月11日の講演会の中で話しをしてますけれども、
事故直後に生まれた子ども達から、1986年に生まれた子ども達、
つまり、チェルノブイリ原発事故後に生まれた子どもたち。
事故後ですよ。


Sawada:はい

川根:
その中で、2409人中一人の甲状腺がんを彼は見付けているんですね。
これは、2409人ですから、単純に4倍すると1万人ぐらいになります。
1万人中4人です。
ゴメリ州の中だけです。
彼がスクリーニング検査、超音波検査をやった人間の中だけです。
それを彼は報告をしているんです、アメリカで。

でも日本の新聞には一切語っていません。

先月の2月のね、第10回福島県健康管理調査検討委員会でも、
こんな話は一切していませんよ。
しないんだったらしないで、
「チェルノブイリではこんな事例があるけれども、福島の線量は低いからこういうことはないだろう」
っていう説明ならわかります。

彼は、こんなことを言っているんですよ。
当時のね、「ベラルーシの診断はものすごく劣悪で、今から20年前、15年前の診断だから役に立たない」
って言っているんです。

でも彼がゴメリに行ってこの検査をやったのはちょうど15年ぐらい前なんです。
その時にやったのは彼自身で、こんな検査結果を出していながら、
福島の健康管理調査検討委員会では全く別な事を言っている
というですね、
もう、これはですね、僕は
この問題を日本の新聞記者、テレビ、マスコミがきちんと追及しなければ、
日本のマスコミ新聞はですね、死んだものと思っています。


こういった、Sawadaさんとかがやっておられる、小さな小さなミニコミと言いますか、
それだけが本当の事を報道するんじゃないかなという事を思っています。

Sawada:
そうですね、そういった事でも今回、
川根先生も公立中学の先生と、「特別な立場であるわけではない」というところではありますけれども、
その中でもやっぱり、思いは熱く、
特に今回ベラルーシまで訪問されていろいろ体験されてというところで、
この話もう少し是非お伺いしたいなと思うんですけれども、
先生、また、この報告会があるそうですね。


川根:
そうですね、はいはい。
今週の土曜日の夜に例会がありますけれども、それはほんのちょっとだけ、さわりだけなんですが、
4月14日の日曜日の午前中に浦和の方であります。
また4月20日土曜日の午後に横浜市の方であります。

Sawada:
先生の報告会については、
先生が活動されています内部被ばくを考える市民研究会というホームページの方に掲載されていますね。

川根:はい

Sawada:で、今後の申し込みの方につきましてもこちらの方に詳細等がありますので。

川根:そうですね、はい。
あの、ちょっとですね、会場が狭いので、後ほど申し込み方法なんかはUPしたいと思いますが、
ちょっと予約をしないとダメかもしれないですね。
ちょっといろんな方が…、
あとは是非ですね、お願いをしたいのがお医者さんなんです。

今回私もベラルーシのお医者さんに、何人だろう…、10人を超える方に会ったんですね、
もう、それぞれの方が子どもたちの健康被害について心を砕いていて、
あとは小児がんも増えていますので、会いましたが、
日本のお医者さん達が本当に気付いて、自分たちで行動を始める事が大事だと思っています。
是非、つたない報告ですが、日本のお医者さんにも来て話を聞いていただきたいなと思っています。

Sawada:
ありがとうございました。
また先生今後もお話を伺えればと思いますので、よろしくお願いします。


ーーー



第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13
質疑応答山下俊一氏の答弁部分

山下俊一:
基本的にはチェルノブイリでも甲状腺の超音波を行いました。
20年から15年前ですから、機械の制度に関しては今よりもかなり劣るというなかで、
大体1万人に1人、多いところで5000人に一人ぐらいの甲状腺がんが見つかりました。
見つかった小児の甲状腺がんは、
大人と比べて小さくても転移をしているというのが特徴であります。
ですから子どもだから、あるいは放射線に被曝したからどうこうという事はありません。

二つ目の今回の頻度が、全体的に見て多いのか少ないのか?言うようなご質問だと思います。
単純に考えるとこれは非常に多いというふうに捉えやすいと思います。
理由はこういう超過検査をした事がありませんでしたから。……





<ベラルーシ報告 前半>「0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルです」川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

【ペイフォワード環境情報教室】130326川根眞也先生Vol.022



川根眞也先生  2013年3月26日

川根先生には1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の近く、
今もなお放射能による健康被害が深刻なベラルーシへの訪問についてお話をいただきます。


Sawada:
川根先生は今回ベラルーシですよね、こちらの方に訪問されたということで、
先ずは今回訪問されたきっかけと、後内容。
どんな内容だったのか、少しお話しいただけますか?

川根:
今年の3月11日で東日本大震災、原発震災と言うべきだと思うんですけれども、
それから2年経ちました。
本当はですね、今年の3月11日に、僕なりには内部被ばくの問題できちんとね、
多くの心ある人たちがきちんと集まるような大きな大きなミーティングを開きたかったんですけれども、
それができなかったんですね。

そのかわりに今回、
「ベラルーシの方へ行って、小児甲状腺がんの事を勉強してみないか」というお話しがあり、
これはですね、現地のベラルーシのお医者さんの研修会なんですね。
それに参加する機会を得ました。
それが3月16日から3月24日の9日間ということで、そこに行く機会があったので、
大変申し訳ないんですが、
今年の3月11日に大きな集会とか内部被曝に対する生命とか出せなかったんですけども。

本当にですね、多くのベラルーシのお医者さんに会って、
いろんな情報を聞いてくる事が出来ました。


Sawada:そんな中で、今回行かれたエリアというのは、どんなエリアに行かれたんでしょうか?


川根:
ベラルーシというのはですね、
まず、チェルノブイリ原発がどこにあるかという事をご存じない方もいらっしゃるかと思うんですが、
チェルノブイリ原発というのは、現在のウクライナ共和国の北部にあります。
そのさらに北側に広がっている国がベラルーシっていう国なんですね。
その大体の右側にロシア共和国というのがバーッ!て広がっています。


2013032911.jpg

で、ベラルーシの、私が中心的に訪れたのはミンスク市、ミンスク州と、
最大の汚染地であるゴメリ州、
そして現在小児甲状腺がんが多発しているブレスト州。
この3つの州を訪れました。

2013032913.jpg


Sawada:汚染度で言いますと、ゴメリというのが高濃度と呼ばれる場所でしたっけ?

川根:
そうですね、あの、ゴメリ州の中、
実は今回ですね、スモルニコワ・バレンチナさんという
鎌仲ひとみさんが「内部被ばくを生き抜く」っていう映画の中でも出てきましたが彼女にも会いました。

f0160671_14162669.jpg

彼女はゴメリ州に住んでいるんですけれども、
ゴメリ州の地図をもらったんですね。
セシウム137の汚染マップなんですが、もう…真っ赤です。
もうここまで汚染されているところは…たぶんベラルーシの中で一番汚染されているのがゴメリ洲です。


Sawada:
そういうマップというものは市販されているものなんでしょうか?
それとも民間団体がつくられているものなんでしょうか?

川根:
いや、これはもう政府が地図をつくって、
一応ベラルーシ共和国は社会主義国ですので、政府が認めたものしか出ません。
地図とか、これは軍事機密に属する事なので。

えっと、一番最初にですね、
このセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム238,239、240の汚染マップが出たのは、
おそらく1990年の事だったと思います。
イギリスの科学雑誌の方にもこれは載りましたけれども、
私が手に入れたのは1992年の汚染マップですね。
多分昔の単位が分からない方もいると思いますが、
一番汚染がひどいところは40キュリー/平方km以上という場所なんですけれども、
現在ですと、148万ベクレル/平方mという単位です。それ以上ですね。
福島ですと、たとえば飯館村であるとか、大熊町、双葉町、富岡町、そういったところは
148万ベクレル/平方メートルの所は確実にあります。

ところがですね、これ、
私が訪問した所がゴメリ州のゴメリの近くなんですけれども、
170km離れているんですよ、チェルノブイリ原発から。


Sawada:という事は、距離という意味でいくと、東京までは行かない、関東の近いところまでの距離感ですね。

川根:そうですね、千葉ですとか柏市ですとか、そこら辺位が相当するんじゃないかと思いますね。

Sawada:当時の風が北西の方へ抜けて、風向きとしては一番厳しい所に行ったのが、そのゴメリのエリアと。

川根:
えっと、北東ですね。チェルノブイリからすると北東になりますね。
で、いま小児甲状腺がんが多発しているブレスト州は北西の方になりますね。

こちらはですね、私も今回いろんな、ベラルーシの医学アカデミーの先生にいろいろと聞いたんですが、
セシウム137の汚染地帯はあります。
ありますけど、真っ赤じゃないんですよね。

次のオレンジ色のレベルなんですね。


Sawada:あぁ・・高濃度と一般的には言われない場所ということなんでしょうか。

川根:
いや、ん…、ま、でも
小出裕章さん達が研究されている放射線管理区域というのは大体4万ベクレル/平方mなんですよ。
これはキュリーに直すと1キュリー/平方kmの単位になります。
これはね、薄い黄色位。
オレンジじゃないんですよ。
ブレスト州で結構あるのが5~15キュリー/平方km
55.5万から185万ベクレル/平方mぐらいですかね。
ま、40キュリーからすると、半分ちょっと下ぐらいですね。
その位の所が結構広がっているのがブレスト州です。

そこで今、現在小児甲状腺がんが多発していますね。


Sawada:
そうしますと、そういうエリアに先生は行かれまして、
基本的には先生は、お医者さんへのヒアリングと、後は線量の計測等もされたんですか?


川根:
あ、そうそう、そうですね、はい。
実はですね、原発震災があった年の5月に野呂美加さんから話を聞いていて、
あの…「そうだろうな」とは思っていましたが、
本当にですね、たとえばですよ、
ぼくは川口に住んでいるんですけど、川口の駅から自分の自宅まで歩いていくと、
0.5,056とか高いところで0.06マイクロシーベルト/時なんですよね。
ところがその汚染地帯のゴメリにずーっと車で移動している時の線量は、
車ですよ、バスの中なので、それよりも低いんですよ。


Sawada:0.05…

川根:
よりも低いんです。
0.03とか、0.04です。バスの中では。
ところが廃村になった村、もうここは人が住んじゃいけないという場所がですね、
これが Radi っていう器械だと0.15マイクロシーベルト毎時ですね。

Sawada:今の日本の数字から聞いてもそんなに高くないですね。

川根:
だから、これは、んーま、事故から27年経っていますので、
セシウム137の減衰だとすると、半分以下になっている可能性があります。
だから大雑把に言ってセシウム137の半減期が30年って言われますので、
2倍としても0.3です。事故当時が。
それがもう廃村になっています。


で、いまでもですね、
40キュリー/平方km、だから148万/平方m、飯館村のレベルになっている村。
これはね、「最近土壌を調べてもやっぱり40キュリー/平方kmありますよ」って言われたところですけど、
それがですね、0.6ぐらいですね。

0.6マイクロシーベルト/時ぐらいです。


Sawada:ん……

川根:
ただね、高さ1m位にすると、0.27マイクロシーベルト/毎時ぐらいになります。
地上に直置きすると0.6マイクロシーベルト/時ぐらいになりました。


Sawada:あぁ……

川根:
だから高さ1mで、政府は0.23マイクロシーベルトで除染基準とか言っていますけど、
ぼくにとってみれば、0.23マイクロシーベルト毎時っていうのは、廃村のレベルですね


Sawada:それ・・・、日本の方が高いような場所も多いというようなことなんでしょうかね?

川根:
いや、もう…、
もう本当にですね、野呂美加さんのお話し会に行ってお話を聞いた時には
「本当なのかな?」って言うふうに思いましたけど、
やっぱり現地に何度も入っている方にしか分からない事があって、
放射線の専門家ですとか、原子物理学の専門家とか、
ましてやそのね、どこかの県立医科大学の先生とかが言っている事っていうのは、
もう本当にデタラメだと思っています。


ーーつづくーー


<ベラルーシ報告 後半>
「その時手術台に乗ったのは21歳のブレスト州の方でした。 事故6年後に生まれた方です」
川根眞也先生3/26【ペイフォワード環境情報教室】

<基準の3000倍超>おととしから確認されている江戸川区小松川1丁目の六価クロム

排水溝から基準3000倍超の六価クロム
NHK 3月27日 17時46分

2013032811.jpg

東京・江戸川区の歩道の排水溝から、
国の基準の3000倍を超える有害物質の六価クロムが検出されたことが、
東京農工大学の研究グループの調査で分かりました。

2013032812.jpg

基準を超える六価クロムが検出されたのは、東京・江戸川区小松川1丁目の歩道の排水溝です。
ことし1月、東京農工大学の尾崎宏和特任助教の研究グループが調査したところ、
最大で国の環境基準の3000倍を超える六価クロムが検出されたということです。
排水溝は深さ30センチほどで、金属製の格子状のふたで覆われており、
尾崎特任助教によりますと、一般の人が直接触れたりする可能性は少ないとみられますが、
およそ10メートルの範囲で六価クロムが確認されたということです。

2013032814.jpg

六価クロムは発がん性も指摘されていて、
付近一帯では戦前から化学メーカーが六価クロムを含んだ産業廃棄物を埋め立てていたことが分かっています。
おととし3月には、近くの歩道で六価クロムを含んだ水がしみ出しているのが見つかり、
東京都が対策工事を行っていました。

尾崎特任助教は、
「40年間にわたって地下を汚染していた可能性があり、東京都の処理が不十分だったと考えられる。
詳しく調査するとともに、住民にも情報を公開して注意を促す必要がある」と話しています。


江戸川区小松川1丁目
2013032815.jpg
東京電力(株)船堀橋変電所の横の排水溝。
すぐ裏には大きな都立公園
2年前にも…。
毎日新聞 2012年11月17日 20時51分
東京都江東区と江戸川区にまたがる都立公園周辺で昨年2月と今年4月、
有害物質の六価クロムを含む地下水が漏れ出ていたことが都の調査で分かった。


瓦礫焼却灰から基準を大幅に上回る六価クロム(岩手県一関)2012年2月

その他国内で検出された六価クロム各報道まとめ

橋爪文さん「広島からのメッセージ」2011

5.人間がこれから放射能と共に生きるという事を考えていかなければいけません  
    8/5橋爪文氏(文字起こし)
で、
最後に橋爪さんがお読みになった広島からのメッセージの全文です。

ーー


2011年4月11日

広島から
日本のみなさん、世界のみなさんへ
被爆者 橋爪 文 


私は広島の被爆者で、現在八十歳です。
二〇一一年三月十一日、東日本大震災が起こり、続いて福島原発事故が発生したとき、
私は六十六年前の原爆被爆と、その前後の市民たちの暮らしについて執筆中でした。
大半を書き終えていた私は、福島原発事故を痛く重く心に抱き、
最終章は故郷広島の原爆の原点に立って書き終えたいと思いました。

夜遅く広島の地を踏んだとき、私は両肩に重い負荷を感じ、一瞬足が前に進みませんでした。
帰広する度に私は先ず平和公園の慰霊碑に足を運び、碑の中の親族、友人、知人、
そしてあの日、想像を絶する惨状の中で死んでいった人びとと対話するのが常でしたが、
今回は祈るというよりお願いをしました。
私に、いましばらくの間、健康を与えてください。
私に、ちからを与えてください。
私に、何ができるのか教え、導いてください。

私はあの日、爆心地から約一・五キロメートルの地で被爆し、瀕死の重傷を負いましたが、
三人の人に助けられ生きのびることができました。
焼け跡でのバラック生活の中で、高熱、鼻や歯ぐきからの出血、ひどい下痢、嘔吐、全身の紫斑、脱毛など、
急性の原爆症に苦しめられましたが、このときも奇跡的に生きのびることができました。
しかし、その後、現在に至るまで、次々とさまざまな病気に苦しめられ、
一日として健康体であった日はありません。

「原爆ぶらぶら病」

中でも特に辛かったのは、「原爆ぶらぶら病」でした。
症状は、耐え難いほどの倦怠感です。
私は医師に何度かお願いしました。
「先生、一日でも、一時間でもいいですから、爽やかで軽いからだにしてください」
でも、それは叶いませんでした。
私は夜寝るときに神に祈りました。
「明日の朝、目が覚めませんように」

それらはすべて放射線による内部被曝によって起こりました。
放射性物質を含んだ水、食物、空気などを体内に取り込むと、
その物質が体内で絶え間なく核分裂を起こして細胞を破壊していき、遺伝子を狂わせます。
それは死ぬまで続きます。
あの日、黒い雨に遭った人、救援や人を探しに市内に入った人たち、
また原爆だけではなく、核実験、原発事故の被曝者たちもみんな内部被曝者です。

内部被曝については、ずっと隠蔽されてきました。
今回の福島原発事故によって、やっと「内部被曝」という言葉が出てくるようになりましたが、
それがどういうものかについて詳しい説明はありません。
原発行政が進められなくなるからです。
原発がクリーンエネルギー、夢のエネルギーともてはやされた時期もありましたが、
チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故の後、少し控えられていました。
それなのに近年、世界の多くの国が競って原発を造ろうとしています。
それを原発ルネッサンスなどと呼んでいますね。
この傾向を見て、私はあまり遠くない将来、必ず地球上のどこかで原発事故が起こる思って警告していました。

「原爆被爆国の日本が放射能発生加害国になっていって良いのでしょうか?」

それが現在、私の国で起こり、しかも毎秒高濃度の放射性物質を漏らしつづけています。
それを止める確固とした手立てもなく、危機的な状態が終わる見通しはたっていません。
国土の狭い、地震国の日本に五十基を超える原発。
しかも地震多発のプレートの上に、過疎地に集中して建てています。

今回の福島原発も第一原発には六号機まであり、それらは連鎖して危機に陥っています。
また、福島第二原発にも一号機から四号機まであり、それらもダメージを受けています。
東北の大地震のあと三月十五日には、静岡でも大きな地震が起きました。
東海、駿河湾の大地震は、今世紀前半に一〇〇%起こるといわれています。
しかも直下型。
その上には最大級の浜岡原発があります。
地震の多い日本海側にも原発銀座と呼ばれる福井県をはじめ、多くの原発があります。

日本のみなさん
原爆被爆国の日本が放射能発生加害国になっていって良いのでしょうか?
時間はありません。
現在稼働している原発を止めるように働きかけましょう。
世界の皆さん
加勢してください。
そして、地球上に新しい原発を造ることはもちろん、
いま稼働しているすべての原発を止め、廃炉にするように声を上げましょう。


「反原発に向けて立ち上がる」

私は被爆者として国の内外で反核を訴えてきました。
それは原爆・水爆だけではなく、原発が地球上の生命を滅ぼす日が来ることを恐れてのことです。
原発は正常に稼働しているときでさえ、常に微量の放射性物質を放出し、海、空、土を汚しています。
微量放射線の危険性についても隠蔽されています。

地球上に生を受けているのは人間だけではありません。
人間が自らの利得のために、他の生物を犠牲にするのは不遜ではないでしょうか?
自然と調和して生きていく道を拓くのが、人間の英知ではないでしょうか?
また二十世紀から二十一世紀に生きる私たちは、長い人類史のほんの一刻を与えられているに過ぎません。
先達から引き継ぎ、未来へバトンタッチをする、ほんの一刻を預かっているだけではないでしょうか?

私たち原爆被爆者や、原発事故・核実験などによる被曝者が一生苦しんできたように、
福島原爆事故による被曝者たちが、これから苦しみつづけることになります。
避難所での厳しい生活にひたすら耐えている人びとの様子が毎日報道されます。
そんな中にあっても、無心な乳幼児、活力を失わない子どもたちの姿に、
私は心を打たれると同時に、そこに希望を見るのです。
放射能は、子どもたちに特に大きな被害を与えて、彼らの成長を妨げます。
それなのに、政府や電力会社はこの狭い地震国・日本にさらに十基以上を建て続けるというのです。

放射能に国境はありません。
未来を拓く子どもたちを救うためにも
世界中のみなさん  
共に手を取り合って、反原発に向けて立ち上がりましょう。





5完.「あなたは原爆と原発と同じものだと思いますか?」「同じものです」と言いました。 8/5橋爪文氏(文字起こし)

2011年8月5日放送
音声はこちら


29:10

聞き手:あぁ…なるほど。
それで橋爪さんはですね、先程から何度か伺っておりますけど、
原爆を受けられて以後現在に至るまで、ご体調がいろいろ悪かったと。
具体的には、どういう体調ですか?

橋爪:
一番最初の、いま思うと原爆症ですけれども、
当時は原爆症なんていう言葉も知らなかったんですけど、
7日の朝ですね、6日に被曝して7日の早朝にひどい下痢をしました。
それからずーーーっと下痢は続きました。

そして、バラック生活で、
4本柱のところからややましなバラックを建ててそこに移った頃が、20日ぐらい…、
はっきり覚えていないんですけど、日にちはね。
そこに移ってから、あの、本当に、急性原爆症と今言われている症状になりました。
高熱が出て、それから全身が、だから熱のせいもあるんでしょう。
もうガタガタに崩れるような痛み方、骨がバラバラになるように。
それから鼻血ですね、歯茎からも、口から血が。
それと、全身に斑点、紫斑が出来ました。

そんなになったら大抵の方が亡くなっているのに、また私は不思議に生き延びたんですね。
いろいろ辛かったんですけれどもね、ずっと、本当に私が知ったのは、東京に来て、
あれは60過ぎてから原爆ぶらぶら病っていうんですね、
それは非常に倦怠感、
もう体が動こうと…気持ちがいくらあっても動かなくなる倦怠感があります。
それでも生活しなければいけない。
結婚すれば子育てもありますし、


聞き手:本当に極度の倦怠感とだるさですかね、それも。

橋爪:ええ。

聞き手:
そして焼け跡の広島には病院もまともには無かったでしょうし、
そのうちにアメリカの進駐軍が来て
ABCC原爆傷害調査委員会というふうな施設は作ったと伺っていますけれども、
そこへいらしたんですね。

橋爪:
行ったというかね、ジープが来て連れて行かれたんですけど、
わたしたちはABCCと言ってたんですけどね、
そこに被爆者を連れて行って、いろんな検査をしますね、放射能の人体に及ぼす影響を。
病気をみんな持っていますけれども、治療は一切しません。
私の時は、私は一回行って、人間扱いをされなかった、その時の扱いがね。
まるで品物みたいに扱われた時に、わたし…まだ10代の少女ですけど、
「私もあなたと同じ人間ですよ」と心の中で叫んでいたんです。
非常に大きな屈辱感を覚えました。

私たちはね、噂みたいですけど、
後になったらアメリカの指令があったって聞くんですけど、
被ばく者同士はあの時、「原爆の時の話をしてもいけない」というような雰囲気をつくられたんですね。
後で知ったらプレスコードをひいて報道陣も全部シャットアウトしましたよね。


聞き手:
今は被爆者手帳というのがあって、被爆者の方は医療費が免除されるとか出来ていますけれども、
当時は全くそれが無かったんですってね、
あの、…病院に行っても普通に料金を払われるとか、


橋爪:
全部自費ですから、みんなお医者さんに行ってもお金がかかるから、そのお金が無いから行けない。
で、被爆援護法が出来たのは12年後と言いますから、
その間にね、苦しくてお医者さんに行けなくて死んだ人が沢山いると思いますね。

聞き手:
そうですよね、その12年後じゃいくら何でも遅くて、
10年も経てばひどい被ばくの方は大体もう、亡くなられた方も多いですよね。

橋爪:
だから私の家族も父も、
父は外傷はなかったんですけれども、紫斑が出たり、悪性貧血、
いろんな、ま、大腸癌だったんですけど、最後。

聞き手:
そして今も、橋爪さんはこうして被爆体験をお話になっているんですけれど、
同時にいま新たに手記をですね、前のと合わせてお書きになっているようですね。

橋爪:
10年前にある出版社が私の体験記を本にして出したくださいました。
去年それが絶版になったんですね。
それを今度はね、ふくらませて書いているんですね。
もう大分書き進んで、もう終わりに近い頃に、今年、福島が起こったんですね。


聞き手:あ、福島の大地震に伴う原発の…、

橋爪:
ええ、原発。
起こりまして、
その後余震が東京毎日ありました、一日中。
それから計画停電で。
これは書ける状態じゃなかったのと、
やっぱり福島の事故というのは、私原発の、原爆だけじゃなくて原発という言葉、
核というものに、放射能の影響をずっと受けてきましたから、

一番怖いのは「近い将来、世界のどこかで原発事故が起きるだろうな」って、
ある程度確信みたいなものが私はあったんですね。
だからその原発を訴えて歩いていました。

ところが今までは、原爆の話しはみなさん真剣に聞いて下さるけど、
原発の事はやっぱり、あんまり、そんなに強い関心がなかったんですね。
でも私の中では「これがいつか起こる」と思って、
こんなにすぐ近くに、しかも日本で起きたという事に、大きな衝撃を受けましてね、
これは原稿を持って、やっぱり広島の原点に立って最終稿を書こうと思って、
すぐ広島に行きました。

最初は1週間かせいぜい2週間と思ったんですけど、
結果的に40日滞在することになったのは、
行ったら毎日インタビューがありました。
それでインタビューが私の場合全部フランスからでした。
フランスの新聞・ラジオ・テレビ・マガジン連日あって、

聞き手:
あ、フランスは原発の大国。
原発大国ですから、それで広島の被爆者の方のご意見を聞きたいということで、
体験記などをお書きになっている橋爪さんのところに取材に来たんですね。

橋爪:
はい。
で、10年前の本がね、フランスで一回出版された事があるんです。
それを読んで来た人が最初だと思いまけれども、
私は4~5年前からフランスに行って話す時に
原発立国だという事を行っているうちに分かってきましたから、
その原発立国のフランス人が、私のところに来たのはフランス人ばかりだったので、
これだけ関心を持つっていう事にね、私なりにある種の感動を覚えましたね。

フランス人の質問でね、一つだけあげるとしたら、
もう最後の最後の頃で、
「あなたは原爆と原発と同じものだと思いますか?」と聞きました。
だから「同じものです」と言いました。

でも原爆は戦争に兵器として人を殺すためにつくられたものです。
原発は平和利用、クリーンエネルギーとしてつくられた。全然違うじゃないですか。って言いました。

だから、つくる過程も同じですし、
それから核を燃やしてエネルギーを作る。同じだし、
放射能の被害があるというのも全く同じだから同じ事です。っていうことは、
その時にハッキリ言いましたね。


聞き手:
確かにこの原発・原爆。
かたや平和利用、かたや戦争のため。
これは全然違う、真反対とも言えますけれども、
「放射能」という意味では同じですね。

橋爪:
同じですね、全く。
原発を動かしている限り、廃棄物は常に出ますね、プルトニウムを含んで。
それがどんどん世界中に溜まって行って、それの、まだ処置の仕方も分かってませんね、世界のどの国もね。
今度は福島の原発で、あれだけのがれきが出来たじゃないですか。
あの、放射能を含んだね。
いまだにお水、海水、漏れて地上も汚してるし、
校庭の砂とかね、幼稚園の砂を削ったりすると、その砂の置き場もないわけですよ。
ほんと、私ね、どうするんだろう?と思ってね、
今、牛肉の問題ですけれども、遠いところ100kmも離れたところで、
やっぱりすごい量のね、放射能が牛の餌からも肉からも。
そんな事を思うとね、これは福島だけでも、日本だけでも、もう世界の問題ですから、
そこにこう、目を向けないと。
原子力はいったい現代の世界の未来のね、地球の問題です。
広くそこを見据えながら、だけど目の前の救援がありますね、救済。

人間が制御できないものにね、人間が手をつけたというところが誤りですけれども、
今はもうそれは、言ってもなっちゃったことは。
だからこれと、放射能と人間が、ま、人間はじめ生き物全てが、
どういうふうに共存していくかという事を、
人間がこれから放射能とともに生きるっていう事を考えていかなければいけませんね。

将来はもちろんですけれども、
先ず身近なところで次世代ですね、私たちの。
それに重いバトンをね、渡すことになってしまったっていうことが、
今ずーっと福島以来気持ちを重くしててね、書く方が進まないんですよね。

それから、原発の工場ですか、原発の施設。
そのものも、もう何年か経つと大きな廃棄物、核廃棄物に。
チェルノブイリみたいに石棺で覆っても、25年経ったらまたヒビが出てきて漏れてるっていうけど、
膨大なお金がかかるからもう一重にやる事が出来ないって言って、そんなのが…、
福島も最後は石棺にするって言っていますから、
もうセメントで埋めたからって言っても、中は燃え続けていますからね。


聞き手:閉じ込めるだけですね。

橋爪:
閉じ込めるだけですから。
いまだにチェルノブイリも25年経って、元に住民たちも戻れないし、
これはね、なにかじっとしていられない気持ちで、
広島からのメッセージみたいなものを書いたんですけど、
じゃ、それの一部を読ませていただきましょうか。
一番言いたいところなので。


地球上に生を受けているのは人間だけではありません。
人間が自らの利得のために、他の生物を犠牲にするのは不遜ではないでしょうか。
自然と調和して生きていく道を開くのが、人間の英知ではないでしょうか。
また、20世紀から21世紀に生きるわたしたちは、
長い人類史のほんのひと時を与えられているにすぎません。
先達(せんだち)から引き継ぎ未来へバトンタッチをする、
ほんのひと時を預かっているだけではないでしょうか。


ほんの一部ですけれど。
これからの大きな課題ですね。


聞き手:
どうもありがとうございました。
これからもいろいろ、橋爪さん、ますます意気盛んにご活躍頂きたいと思いますけれども、
なによりもお体を大事にして下さいまして、
さらに私どもにメッセージを頂きたいと思っております。

橋爪:ありがとうございます。

聞き手:ありがとうございました。




ーーー



1.その瞬間に、わたしは 「太陽が目の前に落ちた」と思いました 8/4橋爪文氏(文字起こし)

2.炎の下、黄金の世界。 その中で生きることも死ぬことも考えなかった 8/4橋爪文氏(文字起こし)

3.「生き残り」というのは「あ、こういう事なのか」と思ったんですね 8/5橋爪文氏(文字起こし)

4.「知っているつもりで知らないのは日本だな」私は痛感しながら海外を歩いた 
   8/5橋爪文氏(文字起こし)


5完.「あなたは原爆と原発は同じものだと思いますか?」「同じものです」と言いました。 
   8/5橋爪文氏(文字起こし)



橋爪文さん「広島からのメッセージ」2011



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4.「知っているつもりで知らないのは日本だな」私は痛感しながら海外を歩いた 8/5橋爪文氏(文字起こし)

2011年8月5日放送
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聞き手:そしてその後ですね、外国へ毎年のようにお出かけになるようになるんですが、このきっかけは?

橋爪:
まだ帰って来ましたら、やっぱり主婦ですから、海外に行こうなんてチャンスもなかったです。
その2年後にまたまたチャンスが訪れて、
「シルバー英語研修でニュージーランドへ行きませんか?」っていうお誘いがあって、
すぐそれにまた応募して2週間ニュージーランドに行きました。
そこからが始まりですね、海外で話すようになったのは。


聞き手:それからでももう、17~8年経ちますよね。

橋爪:そうですね。
1年に多い時で3回。
たとえばヨーロッパに行くと、ヨーロッパは周りに国が沢山あって、
せっかく行ったんだからその近隣のところをまわろうと思って、
一回に3カ国ぐらい回りりますね、自分が歩いてユースホステルに泊りながら、リュック背負って。
そうすると1年に8カ国から9カ国歩く年がありましたね。

最初はニュージーランドのお友達が、私が書いたエッセーみたいなものを英訳して下さって、
それを、そうですね、A4に20枚ぐらいの英文なんですけど、
それを10部から20部コピーしてリュックに詰めて行くと結構重いんですね。
で、それを配って、向こうで日本人だっていう事が分かるから、
向こうの方って不思議に生まれたところを聞くんです。
「広島」って言いますと、みんなパッと顔が変わって、
もっと聞きたいけど私の英語が出来ないって事で、差し上げていたら、
あっという間にその20部は無くなりましたので、
帰って来てからハガキ大のブックレットを作りまして、それに刷って、
それからは100冊ぐらいは持って歩けますから、
そして自分で「海外反核平和ひとり行脚(あんぎゃ)」って自分の中で、
「種蒔きの旅」って言って、それをこう蒔きながら歩いて、
それが結構本当に種が育ってね、あちこちから今度は呼んで下さるようになりました。
「話して欲しいと」


聞き手:ご招待があるようになった。

橋爪:
招待といってもね、旅費は私が安いチケットを買って、
それから向こうの滞在費は向こうが持って下さいます。
フランスは、これは最近、5~6年前から呼んで下さるのはチケットも送って下さいます。

反応は大きいですね。
向こうの人達は、みんな良く原爆の事に関心を持っていて、勉強もしてたり、
いつも日本に帰ってきて思うんですけど、
日本人っていうのは広島・長崎知っていますね、原爆のこともね。
「知っているつもりで知らないのは日本だな」っと私は痛感しながらここ10数年海外を歩きました。

特にニュージーランドは反核の国で、
一応先進国ですけれども、原発も一基もありません。
それから人間らしい生活。
夜は暗いものですね、必要最低限の街灯もあります、家の中もありますけれども、
日本みたいにコンビニで四六時中やっている、そういうこともないです。
大体5時か5時半に閉まります。


聞き手:
エコライフというか、省エネの生活が、
市民、国民全体に浸み渡っているんですね。

橋爪:
そんなもんだと思った生き方をしていますから、
原発がなくても十分、誰も不満を持たないでやってきてますよね。
だからとても強く惹かれまして、
自然も美しいし、そういう生活をしてるせいか国民性も非常に温かい、優しいですね。

それと、ニュージーランドに常に毎年行くようになったのは、
今は広島・長崎って言っていますけれども、ヒロシマデ―って8月6日に毎年やっていて、
灯篭流しをやっている。
それを知ったので「えぇっ、こんなところで灯篭流し!?」って、こんな遠いところでと思って、
それに参加したことから、ニュージーランドへ毎年行きます。

で、その時、灯篭流しをするようになったきっかけのことをちょっと聞いたんですけれども、
広島を流れている太田川は太平洋に注いでいる。
クライストチャーチ、この間地震があったところですけど、
クライストチャーチを流れているエイボン川も太平洋に注ぐ。
同じ太平洋に注ぐ川を持つ私たちは広島と同じ思いで反核を訴えようという事が趣旨だって聞いたので、
それにひどく感動しましてね、行くようになりました。

そしてヒロシマデ―に私が行く事を知った友達がまたいろんな情報を教えてくれて、
世界のあちこちでヒロシマデ―ってやっているんですね、
それを今度尋ね歩こうかなと思って、
行ったところは一年に一回って限られているんですけど、
フィンランド、ヘルシンキに行きました。
それからスウェーデンの灯篭流し。
それからカナダの灯篭流し。
今は広島・長崎デーにいずれもなっていますけれど、
最初はヒロシマデ―でしたね、どこもね。


2100
聞き手:
そして、そうした灯篭流しもあって、それこそ北欧からカナダ、いろんな国へいらしてるんですけど、
そういったところで公演されたその反応をいくつか具体例を。

橋爪:
どこでも出る質問、それは大人も子供も同じで単純な事ですけど、
「アメリカ人を憎んでいますか?憎くないですか?」ということがほとんどのところで出ますね。

聞き手:それに対してどう答えられるんですか?

橋爪:
私は、「人間はね、憎みません」って。
たとえばアメリカ人でも、あなた達スウェーデン人、フランス人、日本人でも、
みんな人間は同じだから人間を憎む事はないんですけれども、
「アメリカが原爆を人間の上に落としたっていう事に対しては、私は許せません」って言いました。

そしたら、その同じ子がね、
私が「憎しみは人間に対してもたない」って言った時に、
「報復を考えた事がありますか?」って言いました。
だから、「憎しみとか報復があるところに平和は来ないでしょ」と答えました。

また、同じような質問をフランスの大人の方から、女性ですけど、
それはおととしの秋だったと思うんですけれども、
「あれから63年経ちますけれども、あなたは今もアメリカに謝罪してほしいですか?保証してほしいですか?」
っていう質問をもらったんです。
その時に私は、私たちね、被爆者に対してじゃなくて、
「原爆を人間に落としたという事は、人類史上始まって以来の最大の罪悪だ」って私は思いますから、
「全人類に対して謝罪するのがアメリカの良心じゃないんでしょうか」って答えたんですけれども、
そういう気持ちですから、憎むとか、許す許せないっていう事じゃないところにいるような気がしますね。


聞き手:
先ほどニュージーランドのお話をしていただきましたけれども、
このニュージーランドでは特別な出会いがあったようですね。

橋爪:
そうですね、最初にヒロシマデ―があるっていう事を知ったのがスコットランド。
エジンバラから2年経って、またシニア英会話で2週間行きましたね、それがクライストチャーチでした。
その時に学校に事務員の方が、日本人の事務員のがいらして、
その方がこちらにいらして、「一番感動した本なの」って日本語になっている短編小説を下さったんですね。
それを読んでビックリしたのが、
ヒロシマデ―の事が書いてあって、クライストチャーチでやっているというのでね、
どうしてもその作家に会いたくなりまして、エルシー・ロックっていう人なんですね。
彼女は、ヒロシマデ―を始めた発起人の中に1人なんですけれども、
是非会いたいということで行きましたら、
「あなたはね、話さなきゃいけない」
で、私が詩を書いている事を知っていましたから、
「書かなければいけない」
それは
原爆は広島だけの事ではない。日本だけの事でもない。
現在の世界と、またそれだけでもなく未来の地球のことでしょ。
で、私たちは被爆者のひとりずつの言葉を寄せ集めて、でしか知ることができません。
あなたは話さなきゃいけない。書かなきゃいけない。
その時の彼女の、小柄な方です、私と同じくらいの背丈で小柄な方ですけど、
目が本当にね、こう射るような目をして私をね、見てお話をなさったときに、

私は初めて、なんていうんですか自分の、言葉にすれば「使命感」でしょうか、
2年前にスコットランドで
「被ばくしちゃったってこういう事だったのか」と思ってそのままだったけれど、
「それを、私がしなきゃいけない事があったんだ」と思って、
「そのために、あるいは生かされているのかな」と思って、
その言葉がきっかけで、それからニュージーランドに行って、
日本に帰ると生活も忙しくて辛いですから、病気を持ってて、
で、また行って、彼女エルシー・ロックに会うとね、また励まされて、
会った時必ず最初に言う事は「書いてますか、話してますか」
別れる時に「書かなきゃいけません、話さなきゃいけません」それなんですね。
それで励まされて、ずっと。

私は家事に明け暮れていましたね。
そして私が詩を作り始めたのは、きっかけは
子どもたち、男の子3人が多分3歳6歳9歳だったと思うんですけど、
お医者さんから、あなたはね、「あと半年の命かもしれません」
「あと半年ですね」って言われた時に、
もう死ぬのは、何回か死に直面していますから、もう自然に受け入れる以外にないですから、

ただ子どもたちが幼いですから、
この子たちが母親がいなくて、父親が仕事人間だと、
とっても生きて行くのが辛くてさみしい思いをするだろうなと思って、
「何か残そう」と思って、
童謡をひとつ作れないかな、
その童謡を作って、彼らが苦しい時にその童謡を口ずさんで、
お母さんが「生きるのよ」って励ましてくれていると思ってくれればいいなと思って、詩を作りはじめて、
で、10年、この前のメッセージの詩を書いていたんですけど、家事の合間で。

10年経ったので、私も生きていたので、
一応子どもへのメッセージの詩をまとめようかなと思って、
まとめている、そういう作業をしている時に、ちょうど次男が16歳になっていました。
鎌倉に住んでいましたから、横須賀に米軍の基地ですね、
核搭載疑惑の潜水艦が入港するということで「反対の座り込みに行く」って言ったんですね、次男が。

もともと私たちは東京に住んでいたんですけど、
次男がずっと喘息持ちで、それで、気候温暖な鎌倉に行ったんですね。
で、「座り込みに行く」って言った時に、ずっと喘息が治らなかったんですね。
前の晩も発作を起こして寝ていませんので、
私が止めました、息子を。
「あなたが行って、おまわりさんに引きずり戻されて、また義憤を感じて行く。
それを繰り返しているうちに、あなたもうね、悪くいったら命が無くなるかもしれない。
今は、自分に出来ること。
たとえばおこずかいからちょっと募金をするとか、署名するとか、
後は健康になる事に専念したらどうかしら。
20年経って、あなたが26歳。
大人になってやはり反核とか平和をね、訴えるんだったら、お母さんは全力で応援するから」って言いました。

おとなしい子なんですけど、
鼻と鼻をくっつけるほどに私にこう迫ってきて、
両方の握り拳をぐっと握りしめて、
涙を手放しでボロボロ流しながら、
「お母さんは被爆者で平和を求めているのになにもしないじゃない。
家事が大変なのはわかるけれども、新聞の投書とか何か出来るでしょ」ってなじりました。

で、彼が寝た後で、「私になにが出来るのかな」って思っても、何も考え付かないんですね。
それで、やりかけていた10年間の子どもへのメッセージの詩をまとめるために、
鉛筆を持って紙に向かったら、
原爆の6日の夜、火の中で飯田さんと過ごした、火の粉を浴びながら。
あの夜の事が詩になって出てきました。

出来上がったのが明け方ですけど、
それを、息子のお弁当を作って入れてあげたんですね。

息子は学校から帰って、「お母さん、わかったよ」って言いましたけど、
非常に不思議なんですけど、それを書いた途端にね、
それまでずーーっと背中に重いものを背負って生きてきたんです。
それがフッと薄れてきました。

それからは、聞かれれば原爆の話を、自分からはすすんでしません。
聞かれれば話すようになりましたし、
原爆の詩も少しずつ書けるようになって、
さっき読んだ詩もそれから、書けるようになってから書いた詩ですね。



ーーーつづく

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3.「生き残り」というのは「あ、こういう事なのか」と思ったんですね 8/5橋爪文氏(文字起こし)

「原爆体験を世界に」
橋爪 文(広島被爆者)2011年8月4日・5日放送 NHKラジオ深夜便

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2011年8月5日放送



聞き手:
橋爪さんは昨日、原爆の日の当日も大変だったけれども、実はその後の生活も大変だった。
その後の事をなかなか話す機会が無いんだとおっしゃってましたけれども、
少し今日は、その原爆後の日々のご生活をちょっとお話しいただけるでしょうか?

橋爪:
はい、
田舎の方に避難していく人はいらしたんですけど、
私たち何人かと家族と、それから近所の方が戻ってらして、
焼け跡にバラック、といっても焼け跡から4本の焼け残った柱を、棒を拾ってきて、
それをがれきに突っ込んで建てて、
その上に焼け残ったトタン。
一枚がたたみ一畳ぐらいのものを二枚乗せた、それだけのバラックなんです。
壁ももちろん無いですし、そして下はがれきですね。
そこに近所の方と私たち家族とで、13人が夜露をしのいだんですけど、
昼間は木陰も全然ないですし、本当に見渡す限りがれきの、赤茶けた野原で、
で、真夏ですから、こう、肌がじりじり焦げるんじゃないかと思うような強烈な太陽でした。

でも夕方日が落ちると急に寒くなって、
私たちはみんなすごい、13人が重傷を負っていましたので、
そのせいか、寒さもひとしお感じたのか、
夜、夜露に当たらないように、その2畳ぐらいのトタンの下に頭を入れて寝るんですけれども、
2畳ぐらいに13人ですから、真ん中の人はお団子になったみたいに手足を丸めて、
で、座った人は座ったまま、
外側の人は頭だけ入ればいいっていうふうに、みんなくっつきあって夜を過ごしたんですね。

何日間か過ごしましたけれど、
みんなあれから食べ物は何にも、ほとんど食べないんだから、
お腹が当然すいていると思います。
それでみんな重症を負っていますね。
でも、お腹がすいていることも、傷が痛いことも、辛いことも、
一言も、誰もそういう事を口にしなかったんです。

ただくっつきあって寝てて、隣の人が、体温がこう伝わってきますね、
そうすると、「ああ、この人は生きていて下さるんだ」と、
お互いにそれを感じながら、それで励まし合って、口にはしませんけれど、過ごしたんですね。


聞き手:その時は、あの、一番あの、お水なんかはどうなさったんですかね?

橋爪:
お水もね、その時はもう水を飲んだっていう記憶は特に。
みんな何を食べたか、なにを、お水を飲んだかって覚えてないんですけれども、
少し後は雨水をずっと。
雨水を飲んで草を食べて過ごしました。

あの…、その後いろんな病気をしました。
今も沢山の病気を持っていますけれど、
あの時草を食べて生きた事を思えば、これは贅沢でありがたいなと思いますし、
それから目が原爆白内障ではやくに手術しました。

で、目が見えるようになったらこんなに世界が変わったかと思う位に嬉しかったんですけど、
またすぐに視力が落ちて、
今片方の目に3重ぐらいずつレーザーで穴を開けて見えるようにしているんです。
ですから、目が非常に疲れやすいんですね。
でも私はこうして、あの時に目が見えなくなったと思ったのが見えるんだから、
「ああ感謝だな」と思って。
なんでもね、すぐ感謝、感謝だと思って、
辛いこともあの時の事を思えば遥かに今の方がね、
感謝しなければいけないと思いながら自分の中で生きていますね。


聞き手:
そして昨日のお話ですけれども、
あれだけ極限状態にあってもですね、人助けをなさる方、
飯田さんのお話をなさいましたけれども、本当に素晴らしいお方ですね。


橋爪:
飯田さんも16歳のね、昨日お話ししましたけれど16歳の少年で、
自分も重傷を負っていましたけれど、歩くことが彼は出来たんですね。
で、私のために火の中に、本当に一晩中火の中に残って、
そして一晩中おやかんに水を入れて死んでいく人達に一口ずつ水を与えて歩いていましたから、
ああいう中でね、そういう事をしている彼を見た時に、
本当に人間以上の神様みたいなものを感じました。
それもありましたし、バラックで身体をくっつけあってね、重症者達が。
何にも苦情を言わない。
隣の人の事を常に思って過ごした、ああいう人間の極限状態にあった時には
「人間って素晴らしいな」っていう事を、私はあの時に見た気がします。


聞き手:
あぁ…、極限状態にありますとね、
人間も恥知らずになって、「自分が自分が」というふうになるんじゃないかとも思いますけど、
その逆の人間像をご覧になったんですね。

橋爪:
いや、多分私はいろいろ思うんですけど、
私のまわり、私が知っている被爆者の方達が報復だとか憎しみなんか全然訴えないで、
そういう憎しみとか何とかね、考える余地が無いくらい、
なんか人のものを盗もうとか、盗むものもないんですよ勿論ね。
だけどもそういうのをもう通り越した極限状態というのがあったような気がするんですね。

ですからその後、私が生きてきた中で、ずーっとそれがね、根っこにあるような気がするんですね。
あの時見た人間の、「人間っていうのは素晴らしいんだ」っていうことが。
だからいろんな事があっても私は人間を信じたくなる方ですね。

海外に、いろんな国に行きましたけれど、
ニュージーランドで高校生、いろんな中高生と話した時に、
高校生が質問で、
「文は原爆によって哲学が変わりましたか?」と質問があって、
わっ!難しい質問がきてね、その時に私は、
「原爆で非常に悲惨で辛い思いしましたけど、
でもその中で、極限状態の人間の素晴らしさを見る事が出来ました」って言ったんですね。
いった後で手が沢山、質問の手が上がってますから、説明する時間がないから、
「難しいこと言っちゃったな」と思ってんですけど、
次の日に先生が感想文を持ってきて下さった中に、
彼の、高校生の手紙がありまして、

原爆の話はとっても心に衝撃を与えたし感動したけれども、
私が一番感動した事は、文がそんな中にあって人間の素晴らしさを見たっていう、
あの一言に非常に心を打たれて、
わたしもこれから文のように人間の素晴らしさを信じて生きていきます。
っていうのがあったので、
「あぁ、分かってくれたんだな」と思って私の方が感動しましたね。


聞き手:
今ニュージーランドのお話が出ましたけれども、
橋爪さんはもうすでに海外各国行ってらっしゃいますけども、
橋爪さんがそもそも海外にお出かけになる、海外とのご縁のきっかけはどういうところですか?


橋爪:
きっかけはね、大家族の中の主婦で、
日本の女性、主婦っていうのは古い美徳で育ちましたから、
忍従、家族に使えること、主人とかひたすらそういう生き方をしていました。

聞き手:
あ、そうしたら橋爪さんは、あの、被曝されていろいろ病気に悩まれたけれども、
その後結婚されてお子さんもお出来になったんですね。

橋爪:
30歳の時に、ま、一応いろんな病気があって、
病気のために東京に広島から移ったってお話ししましたね。
それで、通院しながら治療して、完全には治らないんですけれども、
一応、軽癒ということで30歳で結婚して30代で3人の男の子を授かりました。
それで厳しい生活でした。
昔の家族だから、どうしても主人を私が立てて家を守っていくという昔風の家庭でしたから、
自分の事なんか省みる時間もなくて、それがもう女性の生き方だと、
おばあちゃんとか母なんかを見ていて自分もそうしていたんですけど、

60歳になった時に長男が、長男が33歳の時の子どもですけど、
彼がふっと私と二人だけになった時に、
「お母さんの生き方をしてほしい、せめて5年でいいからお母さんの、自分のために生きて欲しいね」って、
ま、希望、そうしてほしいんですけど実際には不可能っていうことも
彼は分かりながらそういう事をふっと口に漏らしたんですね。
でも実際にはやっぱり毎日の忙しい生活でした。

だけど還暦ですから、60歳だから。
何か私も、子どもたちもある程度大きくなりましたから何かしたいなと思って、
むしろ勉強できない時代と環境にありましたから、勉強したい事がいっぱいあったので、
ちょうど放送大学が始まったころだったので、放送大学、家にいて勉強が出来ると思って、
それで取り寄せて、書類をみたんですけど、
「4万円のアンテナを建てないといけない」
その4万円が無かったんです、生活が苦しくて。
それと、1ヶ月に1回横浜まで出かけないといけない


聞き手:スクーリングっていうのがあるんですよね。

橋爪:
そうです、それも私は時間が無いっていうので諦めて、
そうすると、「何か一つに絞って出来る事をしようかな」って思って、英語を選んだんですね。
何故英語か?って言いますと、
やっぱり原爆が根底にあったんでしょうか、
世界の中、アフリカとか東南アジアとか中南米、
非常に虐げられて苦しい生活している人たちが大勢いますね。
で、その人たちと直に触れて人間って、人間の幸せって何か?っていう事をね、
こう、触れ合っていきたいという事をですね、
そのためには一人で飛行機に乗らなければいけないので、それで英語の勉強を選んだんですけれど、
で、お金も時間もないですから、NHKの朝6時の基礎英語ですか、あれのテキストを買って
それでそれも続かなくなって一時辞めたんですけど、
そうしたら歩いていけるところに英会話教室が出来たんですね。
ちょうど私は60歳になっていましたから、
60歳過ぎた人はシニア料金って安くなるって、半額だって。
それにも惹かれて歩いていけるし時間も。そこに行き始めました。
あの、スコットランド人でしてね、とってもいい先生で私は幸せだったんです。
先生が半年経ってスコットランドに帰る時に、
「文がスコットランドに行ったら英語が話せるようになるよ」って。
「ぼくは帰ったら推薦しておくから」って学校を紹介して帰って下さいました。


聞き手:それでスコットランドの学校へいらっしゃる事になったんですか?

橋爪:
はい。
ちょうどいろんな、そういうチャンスが来たんですね。

聞き手:そしてそのスコットランド、最初の海外体験はいかがでした?

橋爪:
とっても勉強に、いろんな点でね。
英語はどこへ行っても最低ですけれど、たとえば教科書があるんですけれど、それに絵が出てますね、
そうすると、その中で自分の言える事を話せる事を話す。
たとえば、赤い洋服を着ている人がいたら「レッド」だけでもいいんですよね。


聞き手:ああ、なるほど。そんなに文章をきちっとしなくても

橋爪:
そう。
でも、話せる人はもっと話してもいい。だから私がついていけたんですけど、
最年長者ですから、みんなに助けられてあったかくされて、
実は私は、詩を、短い詩を書いていたんですけど、
行く前に友達のご主人が英訳して下さって、
「これを持っていらっしゃい」っておっしゃったんですね。
それを持ってましたので、スコットランドで先生にそれを渡しました。
すると先生が被爆者がいるっていうことでビックリなさって、まず先生方、
日本語で言うと職員室ですか、そこでおっしゃって、それから生徒達に。


聞き手:そうしますと、その詩の内容は自分の被爆体験を書いてらしたんですね。

橋爪:そうです。

聞き手:
その詩は沢山、ここにコピーがありますけれども、
そのうちの短いのを一つご紹介いただけます?

橋爪:はい。恥ずかしいけれど、じゃあ短いの。


空の星を沈めた水槽の雨水で
わずかな食べ物を煮炊きした
星の光が痛いほど降る露天風呂で湯を浴びた
両手を思いっきり天に伸ばすと星の話が聞こえた
私は生きている
星がきらめいて答えた
お前は生きている
天の下の水槽の底にはミミズが住んでいた
ミミズと私は一緒に生きていた


聞き手:これはまさに、原爆のですね、バラックに住んでいらしたころのご体験ですね。

橋爪:
はい、
昔は五右衛門風呂って言って鉄の丸いね、お風呂を使ってまして、
で、鉄ですから焼け残っているんですね。
建物は全部焼けても。
そこに雨水が溜まります。
ま、火はがれきをちょっと掘ると火種はまだ残っていましたし、
火の焼け残りがあちこちにありましたからそれを拾ってきて、
お風呂をね、お湯を沸かして入ろうっていうことで、
でみんながそれに1人ずつ入って、
周りに何にもないんですけれども、やっぱりまだ10代の女の子ですから、
着ている物ってないんですよ、着の身着のままでね。
でもそれを、五右衛門風呂の陰でそっと脱いでね、お湯に入って、
全身にね、いま思うとですけれど、
全身傷だらけですよね。
だけれども、全然その傷の事なんか考えなくて、
それは本当に、「お風呂ってこんなにいいものか」っていう。
気持もね、穏やかになるし、体も休まるし、
本当に、本当の露天風呂です。
広島にまだ家が無いですから、明かりは全然なくて。
星空の下の、下は地上は闇ですから。


聞き手:その詩を英訳されたのを先生がご覧になって、随分ビックリされたんでしょうね。

橋爪:
ビックリなさったでしょうね。
皆さんビックリして、学生たちもね、
目の前に原爆の生き残りがいるっていう事に先ずショックを受けて、
そのショックが自分の目の前に今原爆が落ちたようなショックだったんですね。
それを私は見て、
私は「言葉が通じなくても、私がここに存在するだけでこれだけ訴える力があるんだな」
っていう事を感じましたね。

「生き残り」というのは、「あ、こういう事なのか」と思ったんですね。

原爆なんて事は遠いアジアの国の昔の事だと思っていたところに、
目の前に生き残りの人がいたのでショックを受けたんだと思いますよ。
14歳で被曝して、その時61歳でしたから。



ーーーつづく



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2.炎の下、黄金の世界。 その中で生きることも死ぬことも考えなかった 8/4橋爪文氏(文字起こし)

1.その瞬間に、わたしは 「太陽が目の前に落ちた」と思いました 8/4橋爪文氏(文字起こし)
上記の続き。音声は↑にあります。



16:46~
橋爪:
で、地上にね、おり立ちましたら、
みんな、本当に亡霊のような姿の人達が茫然として、
「いったい何が起きたんでしょう、何が起きたんでしょう?」って
もう、その一言をみんな呟いて茫然としてらして、
中の何人かが、私を見て悲鳴をあげたんですね。

それは、私の肘をつたって流れる血が、ポトポトじゃなくて、
サラサラ、小川みたいに、血管が切れたんだと思いますよ。
そして、たちまち私の足元に血だまりが出来て、
それを見た同じ係りの友柳さんという女性なんですけれど、
彼女がすぐに私を抱きかかえるようにして、
20m位あるかしら、そこに日赤病院がありましたから、そこに運んで下さいました。

で、日赤病院に行きましたら、
外で作業していた人達ですよね、もう、みんな着ている物は焼けたでしょう。
皮膚が焼けただれて、皮膚が海草みたいに垂れ下がって、
手をみんな、胸の前にぶら下げて歩いているんですけれども、
手も顔もね、赤黒く焼けただれて、倍ぐらいに膨れ上がっているんです。
唇なんかも上下にね、こう、めくれ上がってね、・・・・
男性か女性かもわかりませんし、年齢も分かりませんし、
13~4歳位のね、私ぐらいの年齢の中学生が一番多かったかなって思うんですけれどもね、
そういう人たちが日赤に来ていましたけど、
ただ、阿鼻叫喚(あびきょうかん)なんかは私は聞いていないんですよ、

 ※阿鼻叫喚(あびきょうかん)
  1 仏語。阿鼻地獄と叫喚地獄とを合わせた語。地獄のさまざまの責め苦にあって泣き叫ぶようすにいう。
  2 悲惨な状況に陥り、混乱して泣き叫ぶこと。「一瞬の事故で車中は―の巷(ちまた)と化す」



聞き手:ああ、そういう叫び声なんかなんにもない

橋爪:
なんにもない。
何にもなくて、ただね、茫然とした形で、ただ彷徨っている。
「助けて」もないし、「痛い」もないし、
なにも・・・声がなかったですね。
もう、通り越していたんだと思いますね。

それで私は、そういう人たちがどんどん増えてきますのでね、
それで、私は、きっと、怖ーい夢の中にいるんだと思いました。
現実だとは思えませんでした。

そう思いながら、また、こう、気を失っていったんですね。

友柳さんが、日赤病院の、今思うと、
昔の日赤病院です。今は建てなおしましたけれど、
そこの待合室で、床に横たえて下さって、
もう、その時には目を開ける力も口をきく力も失っていましたね。

ただ、耳だけが聞こえてきて、
友柳さんが、誰か男の方を連れてらして、
その方が、「これはひどい出血だから、眠らせると死にますよ」って、
また足早に、他にも患者、患者というかそういう瀕死の人がいるので、そっちにいらして、
その声と足音だけが、ずっと、耳に残っていますけれど。

その一言がなかったら、その時点で私は死んでいたんですよ。
というのは、とってもね、深ーい、気持ちの良い眠りに、スーッっと吸い込まれるんです。
そうすると、友柳さんがその方の一言があったものだから、
眠らさないように、名前を呼び続けて下さった。

で、また、スーっと深いところに吸い込まれていくと、また呼び戻される。
でも、それ、気持ちがいい眠りなんですよ。
だから、「もう、戻さないで、呼ばないで」って、心の中で思いながらもね、
どれぐらいの時間呼んで下さったんでしょうね、

聞き手:
その友柳さんはまさに命の恩人でいらっしゃるんですが、
その友柳さん自身も、その…、早くお亡くなりになったそうですね。

橋爪:ええ、次の年に原爆症で亡くなったそうですね。

聞き手:
その友柳さんはね、はい。
そうしたやはり被ばくの悲惨な状況の中でも、そうして助けて下さる方もいらしたわけですね。

橋爪:ええ
で、どれぐらい経ったのか、敵機が再来したということで、みんな地下室に逃げたんですね。
その時、友柳さんが私を引きずるように、もう私が自分で立つ力がないので、
引きずるようにして階段を下りて下さったのを、あの、覚えていますね。

で、地下室に大勢避難していて、

友柳さんの同僚も二人いらしたので、
耳が聞こえますので、耳元で
「何があったんでしょうね、いったいどうしたんでしょう?」って、
そういう事ばかり呟いていましたけれど、

しばらく経ったら、私もなんか、体の中にね、すこーしだけ力が湧いてきたような感じがあって、
本当に小さい声ですけれど、「いったい何があったんでしょう」って、つぶやいてたんですね。
それを聞いた時に、友柳さんは、私が死ななかったっていう事でね、
嬉しくて声を立ててお泣きになりましたね。

で、私が一応死ななかったっていう事に少し安心なさったんでしょう。
「私はこれから家に帰って母の安否を調べに帰るから、必ずここに戻ってくるから、動かないでね」って、
何回も私に言って、
その友達に、「これ、学生、子どもだから頼みます」って言って帰っていきましたけれど、

さっき、「何が起こったんでしょう」って小さい声で言ったら、その力で、また、すーっと力が抜けて、
「ありがとう」も言えなかったですね。
だから、彼女がうれし泣きのようにお泣きになった声と、去って行く足音が、やっぱり耳に残っていますね。

で、友柳さんがおうちにお帰りになった後で、日赤病院に火が回ってきて、
きな臭いにおいがしてきたんですね。
で、みんな逃げて行ったようです、
そうすると私のそばにいた友柳さんの友達二人が、
「この娘はどうしましょう、私たちもこんなに怪我しててね、連れて逃げることができないけれど、
でもあんなに友柳さんさんに頼まれたの」と困っていらして、
で、私はまたすこーし、体の中に力が湧いてきたようなので、
「私は動けませんので、どうかおいて逃げて下さい」って言いました。
彼女たちは「私たちもこんなに怪我してて連れていけなくて、ごめんなさい、ごめんなさい」って言いながら、
逃げて行きました。

で、地下室に私一人になったって、もう周りの気配でね、
そしてじっと横たわっていたら、
うっすらと目を開けることは出来たんです。

向こうの左の奥のところからちょっと明かりがして煙が入ってくる。
「ああ、あそこが出口なんだな」と思って見てましたら、
最初はこう、うっすらと白い煙で、だんだん濃くなって、
最後に入道雲みたいに黒い煙の勢いの塊りがどっと入ってきたんですね。
「それが私のところに来たら死ぬんだなあ」って思って、
ま、自然に死がやってきて連れていくっていうふうに、傷も痛くないですし、死ぬことも怖くないし、
非常に静かな気持ちでした。


聞き手:はぁ…14歳の少女でいらしたんですけれど、そういうお気持ちでしたか、はい。

橋爪:
そしたらその煙が私のところに来ました。
するとその煙の中にね、黒い袖が走って、
「まだ誰かいるか、早く逃げろー!」ってものすごく大きな声で叫んだんですね。
その声の勢いに押されるようにフワッっと立ち上がる事が出来て、
そして出口の方へ向かって歩いたんですけど、
その時私ね、鏡があって自分の姿を見ちゃったんですよね。

聞き手:あ…鏡があったんですか

橋爪:
最初はその煙の中からね、私の方へ近づいてくる、
すごい形相をして真っ青な顔で、痩せて、長い髪の毛を垂らしてるんですけど、
顔にべっとりと血が付いていて、その上に髪の毛を垂らして、おびえた目をしてね、
蒼白な顔で私の方へ近づいてくるので、
私はもう襲われると思ってね、怖いから両手で顔を覆いました。
すると襲ってこないんですね。
それで指の間からそーっと相手を見たら、向こうも怖そうに指の間から私を見ている。
自分ですっと近づいて見たら壁があって鏡がありました。
だからその時の姿を偶然見ちゃったんですけれど、


聞き手:ご自身の姿におびえるぐらいに悲惨なお姿だったんですね。

橋爪:
そうです。
で、表に階段を這って出たような気もするんですけれども助け出されたのか…
這って出たような記憶の方がするんです。
で、出てビックリしましたね。
今朝まであった町がもうすっかり消えているんですよ。
それで、目をパチパチしてもやっぱり消えているので、
私「まだ夢を見ているな」と思いましたね。


聞き手:明るいですよね、外は。

橋爪:
でもね、なんか夕暮れみたいな、こう 薄ぼんやりした色で町が本当に姿を消しちゃっているので、
…唖然としましたね。
それからもう夕方、時間も分かりませんけれども、
広島市内、平らになった広島のあちこちから火が燃えてきて、日赤病院はもちろん裏から、
建物は鉄筋で燃えなかったんですけれど、
中と裏にあった看護婦さんの宿舎かなんかが燃えたんだと思いますよ。
窓という窓から炎を噴き出して、すごい炎で。
で、その時、日赤病院で大勢の人が避難していましたけれど、
歩ける人はみな歩いていきましたし、兵隊さんなんかは担架で運ばれましたね。
で、私は動けないし、逃げる気持ちもありませんでしたら、
その時に飯田義昭(よしあき)さんっていう16歳の少年なんですけれど、

聞き手:二つ年上の方ですね。

橋爪:
そうです。
彼が額と胸に、彼も重傷を負っていたんですよ。
だけど、足はどうにか歩く事ができたのに、私のために火の中に残ってくれました。

聞き手:それは見知らぬ方だったんですね?

橋爪:
そうです、そうです。
そして日赤病院のお庭の前に植え込があって、
低い木が、今はソテツが、前からソテツもありましたけど、
その横の方に松の、ちっちゃい松の木があったと思うんです。
その陰に連れて行ってくれました。
と言いますのはね、日赤病院から噴き出す炎からね、雨のように火の粉が降ってくるんです。
それを避けるために木の陰に連れて行ってくれました。
で、そこで一晩彼と過ごしたんですけれどね、火の中で。

聞き手:ああ・・・その少年も非常に、その16歳の飯田さんも、非常のその御親切な方ですね。

橋爪:
彼がその火・・で、彼もね、
ま、私は、あの、もう生きることも死ぬことも考えていませんでしたから、
もう広島中が燃えて私たちの頭の上はすごい黄金の炎がすごい音を立てているんですよ。
市内が燃えるのもすごいね、轟みたい、地の、地鳴りみたいな大きな音で、
で、天、頭の上を走るね、炎もね、怖いような大きな音を立てます。
だけど金色の世界ですよ。黄金の世界、炎の下ですから。
その中で生きることも死ぬことも考えなかったけれども、多分彼もそうでしょう。
だから静かな、いずれもう死ぬでしょう、火の粉に包まれてね、
で、その時に彼が話しかけてきて、その時に名前をね、名乗って、
私の名前を聞いたから名前を知っているんですけれど、
彼はその朝妹さんと二人で家にいて、潰れた家の下敷きになって、
彼はどうにか這い出したんだそうです。
ところが妹さんが、声は聞こえるけれども深い、その崩れた家屋の下にいて、
いくら一生懸命やってもどうしても自分の力でどうする事も出来ない。
で、そのうち火が回ってきて、妹さんが
「熱い熱い、お兄さんの水かけて」って言うので、
当時防火用の水槽がありましたから、そこにもバケツが置いてあったので
その防火用水の水をバケツでくんで声のする方へザバザバかけてて、
そうするともう、足もとまで火が迫ってきて、
妹さんが「お兄さんありがとう」って、「早く逃げてちょうだい」って言ったそうです。
で、もうそこを離れる以外になかったんですよ。
そしてお母さんが主婦動員で働いている宇品ていう南に軍事工場があったんですけれども、
そこに行こうと思って川を歩いて渡って、
広島は川が多いですから、そして日赤病院の前を通りかかった時に、
自分も重傷を負っていますので、入ってきて私と会ったという事です。
だから妹さんの変わりに私を助けてくれたんですよ。

「君いくつ?」って最初聞かれた時に、
「14歳」って言ったら、その途端に黙ってしまいましたから。
黙ってこう、まだその時燃えていなかったんですけど、広島市が平らになっていますね、
それの遠いところをこう眺めてね、
妹さんの事を思ったんでしょうね。

その後私は眠くなりますし、で、眠ったんですね。
そして今度寒くて目が開いたら、頭の上の炎無くなっていて、広島市の火もだいぶこう下火になっていて、
で、傍に飯田さんがいないのでね、始めて怖さを覚えましたね、恐怖感を。
底から、地の底からわき上がるようにね、うめき声、
苦しいんでしょうね、うめき声が非常に怖かったです。
で、飯田さんをとにかく探そうと思って、座って、
立ち上がる力が無くて座って探してから、
日赤病院の中で裏の方は、まだ赤かったです、燃えていました。
だけど影絵のように人影がいて、彼だったんですけど。
それでヤカンにお水を入れて死んでいく人達に一口ずつあげてはまた、しゃがんであげてはまた立ちあがって、
っていう…だから一晩中死んでいく人にお水をあげて歩いていましたね。
彼がその炎の火の下でね、私に「趣味は?」って本当に静かな、
あの中でね、「趣味は?」なんて聞いて、私が「読書」って言ったら、
「僕は読書と音楽です」って「音楽は神の言葉です」って言ったんですよ。
で、それを私は彼が一口ずつね、死んでいく人にお水をあげている姿を見てね、
「ああ、神様はそこにいる」と思いましたね。

聞き手:飯田さん自身が神様に見えましたか。

橋爪:ええ、地上にいると思いました。天じゃなくて。

聞き手:その飯田さんは、今はどうなさっているんでしょうか?

橋爪:飯田さんは10年後に交通事故で亡くなったんですよ。
     (注:20年後・37歳で亡くなられたと本に書かれている)
聞き手:あぁ・・・・じゃあ、その原爆症ではなかったんですね。

橋爪:
はい。
ただ…あの…30歳過ぎてから結婚なさった、男の子が、坊やが一人あるんですけれども、
その坊やが赤ちゃんの時に亡くなっていますから、
家族には、その後奥さんともお会いしたんですけれども、
原爆の事をお話しにならなかったそうです。


聞き手:
…飯田さんは…ああ…
そういうわけで一命をとりとめられて今ここにいらっしゃる橋爪さんですけれど、
そのあと、その橋爪さんのご家族、
おうちの方へ帰られるというか、ご家族に会われるのはその当日じゃなくてその後ですか


翌日 8月7日

橋爪:
その日、その夜は火の中で飯田さんと過ごしましたよね。
で、次の日は火がだいぶおさまっていました。で、寒かったです、とても。
夜明けとともに飯田さんがお母さんがいるところ
宇品(うじな)って、一番南のところは
「もしかしたら焼けていないかもしれない。だから傷の手当てをしよう」って言って、
そっちに向かって歩きました。

途中まで行ったところで、御幸橋って言って一番南の橋なんですけれども、
そこのところに何軒か壊れているけれども焼けていない家があって、
その中の一軒に私の母の叔母の家があったので、ちょっとそこに行ってみようと思って、
飯田さんに橋のたもとで待っていただいて行ったんですね。

そしたら叔母がもうびっくりしまして、30分ぐらい前に私の父が行って、
家族はみんな怪我をしているけど一カ所に集めたけど、
私は文子っていうんですけど、「文子だけがどうしてもわからない」
で、今日は諦めてね、貯金局に行ったら似島(にのしま)っていってね、
瀬戸内海に綺麗な富士山みたいな島があるんです。
そこに運んだって言ってたけど、船で行かなければなりませんね。
「だから今日は無理だからまた日を改めてきます」って言って帰ったばっかりだっていうので、

聞き手:お父様がね、

橋爪:
私の父が。
それで「ああ、みんな生きているんだ」って思って、
とにかく母に会いたかったですね。

聞き手:あぁ、お家族の無事を知らされて、ん…

橋爪:
で、飯田さんに「これから帰ります」って言ったら。
「到底その体では無理だから」
南から北、広島市を縦断することになりますから、
「とにかく宇品に行って、治療をして、少しでも君が元気になったら必ず僕が連れて行ってあげるから」ってね、
説得して下さったんですけど、
もう母に会いたくて会いたくてね、
それを振り切って歩き出しました、北に向かって。

こう、「イチ・ニ」って、
自分の中で声掛けないと、止まったらそこでバタバタッ!と倒れるような歩き方でしたね。


聞き手:
そうしますと、原爆での焼け跡、
全滅になった広島市を南から北へほぼ縦断されたんですか?

橋爪:縦断したんですね。

聞き手:5~6kmはあるでしょうね。

橋爪:
そうかもしれませんね。
いろんな不思議な事がその間にもありましたけれどね、
水槽、一滴もお水が無くなった水槽の中へ白骨がいっぱいありましたしね、
立ったままの白骨とか、ま、寄りかかっていますけれども、
「なんで白骨が崩れないで立ってられるんだろう?」とかね、
不思議な事がいっぱいありました。


聞き手:
そうした広島の、被爆直後の広島の街を縦断されて、
そしてお母様に無事お会いになった時のお気持ち、喜びというのは

橋爪:
そうですね、わたしが飯田さんと別れて歩き始めて、何時間経っているのかわかりませんけれども、
その間に本当に生きて動くものを全然見ないんですね。
で、草もなにもないですから、風にそよぐものもないから、
本当に「死の街」でしたね。

で、それをずっと歩いて、北の方に「逓信局」(ていしんきょく)って、
私が最後に、就職することになっていた、L字型のユニークな建物なんです。
それが残ってた、見えたんです。

「ああ、私は帰ってくる事が出来た」

そこから、でも私が見えたところからそこまでも15分ぐらい健康体でもあるんですよ。
でもとにかく「帰ってきた」と思ってそっちに行って、
そのL字に沿って曲がったら向こうから3人の人がね、
こう、肩を寄せ合うっていうか、肩を組み合うみたいにしてね、よろよろ歩いてくるんですよ。

私またね、自分が夢を見ていると思いました。
朝から生きて動くものを見てませんので、
しかもそれが、人間が3人もね、生きて歩いているっていう事は夢だと思いました。

それが、本当に幸せだったんですけれど、
母と叔母と姉で、

聞き手:ああ…それは本当に偶然ですね。

橋爪:偶然なんです。

聞き手:
じゃあ、傷つかれた身でお母様に会われた時には、
本当に…なんとも言えないお気持ちだったでしょうね。

橋爪:
いえ、でもね、
いまのこんな状態ですよね、その時に感じるような感動とか喜びとかそういうものはね、
もう感じる、人間の、なんていうのかしら、喜怒哀楽を通り越したところにみんな居たんだと思いますよ。
私も、もうふらふらですよね、当然。
で、母も。
みんなね全身にガラスの破片とか、家が倒れた木の破片だとか、
母は腕からいっぱい木くずが、その後ね、何年も経っても出たから、
いっぱい怪我してるんですけど、致命傷みたいな傷以外は怪我と思わなかったんですよ。

で、母は腕が、左かな?右かしら、ぶらさがってましたね、ガクンと。

聞き手:あぁ…

橋爪:
それから叔母はね、電車に乗っていたらしいんですけど、頭をやられてね、
だからもう、頭がフワッとなって、
姉はお台所にいて被爆したので、顔にお鍋かなんかが当たったんでしょうね、棚にあったものが、
分からないですけど、
顔がこう、目のまわりが特に、顔がはれ上がって目が見えなくて、

叔母は頭がふらふらしているから、目の見えるね、母にみんなが寄りかかって歩いてたんです。

聞き手:
あぁ…、じゃあ、喜びとか悲しみを本当にまさに超越して、
もうしていらっしゃる世界ですね。
衰弱の極みと言いますか、あぁ・・・、
そしてあの、弟さんはお亡くなりになった

橋爪:
弟はね、小学校1年生だったんですね。
ちょうど夏休み中の登校日で学校に行ってたんですね。
で、鉄棒で遊んでいて後ろから光線を受けて。
だから前は綺麗なんですよ。
でも後ろはね、もう血も出ていないんですね。
真皮からがめくれている。
するめを焼く時にくるくるっと巻きますね。
ああいうふうに前に向かって皮膚が全部めくれて血も出ていませんでしたね。
そういう状態で次の日に避難先の戸坂小学校の校庭で弟は亡くなりました。



聞き手:
今いろいろ、橋爪さんに原爆当日、被爆当日のお話を伺いましたけれども、
こうした事を海外でもいろいろお話になっているんですね。

橋爪:
そうですね、海外では通訳の方が助けて下さるので、
そんなに私が話す時間がゆっくりないのと、
聞いて下さっている人たちの質問をいただきたいと思うので、
その時間も取りますので十分には話せませんけど、
本当は私は、その原爆のその日のこともですけれど、
その後、被曝後で焼け跡で生きた、みんな傷ついて病気をしながら、
そして何の援助もなかったですから、食べるものもないし、
みんな重症を負っていましたけれど、全部自然治癒です。
お医者さんに行った事は、みんな一度もない。
そしてお水は雨水ですね。
で、草を、焼け跡に草が生えるとその草を食べましたけれど、
草が生えるまではね、「何食べてきたのかしら?」って。
生前の時の母だとか、今生き残っているのは私と叔母ですけど、
話すんですけど何を食べたか分からない。

聞き手:
そのぐらいやはりあの、大変だったんですね。
そうした、被爆当日、原爆当日も大変でしたけれども、その後のご生活がいかに大変だったか、
そういった事をお話になる時間が海外でも、そして国内でもない。ということのようですが、
じゃあ、こうしたことも含めてですね、明日一つこの続きをよろしくお願いいたします。

橋爪:はい

聞き手:どうもありがとうございました。


ーーー8月5日放送に続く

「原爆体験を世界に」NHKラジオ深夜便橋爪文(広島被爆者)2011年8月4日放送 より文字起こし


続きを読む

1.その瞬間に、わたしは 「太陽が目の前に落ちた」と思いました 8/4橋爪文氏(文字起こし)

やはり原点はここにあると思いました。
東日本大震災の年の放送で、途中まで文字起こしをしていましたが、
とても優しく温かい橋爪さんの話声であっても、
あまりにも過酷な内容で、苦しくて書き出せずにいました。

わたしは、最近とても恐ろしいのです。
NHKの掘潤アナウンサーが退職。
テレビをつければ国民がバカになるようなバラエティー番組しか放送していない。
ラジオもたね蒔きジャーナルからはじまって、まともな事を言う番組がどんどん終わっていく。
きちんとした意見を言うとどんどん表メディアから抹殺される。
こうして少しずつ、もっともっと真実が隠されていく方向に進んで行く気がして怖いのです。

戦争の恐ろしさと、原爆の恐ろしさを
きちんと正面から見つめ、ちゃんと知らなければいけないと思い、
途中で止まっていた文字起こしをやり遂げる事にしました。


「原爆体験を世界に」">「原爆体験を世界に」
橋爪 文(広島被爆者)2011年8月4日・5日放送 NHKラジオ深夜便

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橋爪文さんは旧制女学校3年生(14歳)のとき、勤労動員先の広島貯金局で原爆に遭いました。
爆心地から1.5キロメートル地点でした。
目もくらむせん光のあと、真っ暗闇にうずくまりました。
そして、頭からひどい出血があり、意識を失いました。
気が付いたら近くの日赤病院へ運ばれていました。
そのあとも橋爪さんは、おう吐、貧血など、いわゆる原爆症に悩まされ続けました。

1991年、還暦を迎えた橋爪さんは、若いころ、何一つ勉強ができなかった自分を顧みて、
海外を知りたいと、3か月のスコットランド英語留学を果たしました。
その後もヨーロッパ各地やニュージーランドなどを訪ねました。
 
ニュージーランドでは、著名な作家のエルシー・ロックさんから、
「あなたがたは原爆について書き、話さなければならない。
でないと人類史上もっとも重大なことが歴史の暗部に埋もれてしまう」と言われました。
以後、橋爪さんは、それまで語ることのなかった原爆体験を世界中で語り、
「平和の仲間」を広げ続けています。

番組では、原爆体験と被爆の恐ろしさや、
海外の人たちがどのように原爆の話を受け止めたかなどを、お話しいただきます。



2011年8月4日放送



聞き手:橋爪さんは長くこの原爆体験についてはお話しなさらなかったそうですね

橋爪:
はい、出来なかったんです。
あまりにも悲惨でね、やっぱり思いだしたくない、早く忘れてしまいたいって、
もうそれが、自分の本能みたいにね、「忘れたい忘れたい、思いだしたくない」って、
で、いくら話しても、あの事実は被ばく者の方がみなおっしゃるんですけれども、
「どんな言葉を尽くしても話せない」って、そういう思いもありますよね。
被ばく者でなければ分からないみたいな、それぐらい、あの、表現する言葉がないんですね。
話しても多分、他人には分かってもらえないっていう事と、
皆さん思いだしたくないんでしょうね、あまりにもひどい状態だったから。


聞き手:
その橋爪さんがですね、
1995年に手記を「少女14歳の原爆体験記」という本にまとめてらっしゃいますけれども、
このご本にはですね、
「私が体験記を書いたのは1995年、被爆50周年の時でした」と、この本にありますけれども、
原爆から50年経って、やっと、その、体験記を書こうという気になられたんですね。

橋爪:
友達に薦められて、「あ、書かなきゃいけないんだ」って思ったんですけれど、
私の友達でフリ-ライターの方がいらっしゃるんですね。
卯月文(うづきあや)さんっていう方が。
その方に、「あなた書かなきゃダメよ」って言われて、
本当に書きたくなかったんですけれど、しょっちゅうお電話を頂いて、
お尻ひっぱたかれるようにして書き始めたんですけれど、

苦しかったですね…、とっても苦しくって

結局、ま、どうにか書いたんですけど、
この本が完成するのがね、書き終えるのが先か、私の命がなくなるのが先かと、
それぐらい辛かったです、これを書くのは。
で、最後は5分ぐらい歩いたところにお医者さんがあって、点滴をしながら書いたんですよね。
でも、その5分が歩けなくって、
とにかく本を書かないと死んじゃいけないのかなぁ、
でもこれは書く前に私の方が先に命がなくなるかなと思う位に、
本当に辛かったですね。

聞き手:
はぁ…今もお体の具合が時々お悪いようでけれども、
ちょうど原爆から50年経って、この本をお書きになっているころ、やはりご体調が悪かったんですか、

橋爪:
ずっと良くないんですよ。
広島で被爆後、もう、いろんな病気をしましたから、
もう、広島中のお医者さんに母が・・・
もう、内科は当然ですけれど、あといろんなお医者さん、ほんと、皮膚科から耳鼻科まで、
全部のお医者さんを探して連れて行ってくれたんですけど、
結局原因も分からない、治療法もないという事で、

それで、逓信局(ていしんきょく)、電電公社に勤めましたので、逓信病院があるんですね。
広島に逓信病院がありますから、
そこの先生が、学会で東京に行ったら、
私の事をご近所にお住まいだったので「ふみちゃん、ふみちゃん」って、呼んで下さって、
「ふみちゃんと同じような病気の人がいたから、もう、頼んできたから即入院したら」っていうことで、
東京に来て、その病気のために東京に越してきたんです。

聞き手:
ああ、そうですか。
その後体調が悪い、いわゆる原爆症という事がありますけれども、その原爆症の一種と言いますか、

橋爪:
私はそう思っているんですけれど、結局病名がつかなくて、ま、全身病なんですけれど、
その時に、今研究されているような病気が一応「それかな」ってつけて、

聞き手:
いわゆる原爆症と、通俗的に言われますけれども、
本当に一番、原子爆弾、放射能で怖いのは、それが本当に放射能のせいなのかどうなのかっていうのは、
否定する人もいれば「そうかもしれない」と言う人もいて、
それが最終的に実証できない、こういうところが辛いところですよね。

橋爪:
そうですね、でも私たち被爆者は、原爆っていう事も知りませんでしたし、
ですから、放射能の事も知らなくて、
ただ、もうみんな、常に何か病気をしていましたね。

ただ食べて、その日その日、救援が全く無かったですから、当分、何カ月間か、
そうするとお水は雨水ですね。
食べ物は草が生えてきたら草。
最初は芽がポチッっと出ると、
そんな草を食べたってお腹の足しにならないので、10センチぐらいまでのびるのを待って、
それから根っこごと抜いて食べたり、
そんな状態で、身体が悪いですから、みんな。
がれきの上から、焼け後から柱を4本拾ってきて、その上に焼けたトタンを乗っけて、
そんな生活から始まりましたから、

ま、ラジオも新聞もないですから、
自分たちが、どうしてこんなになったのか、・・
ま、アメリカの爆弾が落ちたぐらいはみんな分かっていますよ、戦争していましたからね。

聞き手:
そうすると、実際に広島の方は、原子爆弾という事もお分かりにならないし、
ただ、もう、町が丸焼けに全壊するという形、
そしてその後の生活も大変だったという事ですけれども、
その後ですね、橋爪さんは、今日の番組のタイトルは「原爆を世界に」ということですけれども、
原爆の後、半世紀ぐらい経ってから、積極的に手記も書かれたんですけれども、
一方、海外の方々に原爆の話をされるようになったんですね。

橋爪:はい、

聞き手:
お体はお疲れになるんですけれども、ご体調は必ずしも良くないんだけれども、
でも積極的に海外へいらして、原爆のお話しをなさっているようですけれども、
もうすでに何カ国ぐらいいらしたんですか?

橋爪:
毎年行ってね、ちょっと体調がいい時には1年に3回ぐらい日本を出るんですね。
そして一回に、たいてい3カ国ですね。
3回出ると、9カ国ですか、一回に。
だから、8カ国か9カ国を毎年歩いたという事になりますね。

聞き手:
それをもう、10数年以上続けていらっしゃいますね、
そういう橋爪さんでいらっしゃいますけれども、
そうした世界の人々に原爆を話されたご体験ものちほど伺いたいのですが、
まずは橋爪さんのですね、原爆。
8月6日。
昭和20年、1945年8月6日の朝の、橋爪さんのご体験をお話しいただけますでしょうか。


8月6日 朝

橋爪:
私は14歳で、本当は昔の旧制女学校の最後の年になるんですけれど、
本当は勉強しなければいけなかったんですけれど、
当時は若い男の方はもちろん、中年の人まで、軍隊に、兵隊にとられて、
私たち学生だとか、それから主婦たちが、学徒動員とか主婦動員で、社会に出て働いていたんですね。
で、私はね、本当に幸運だったんですけれど、
殆どの方々が、建物疎開と言って、大きな建物の周りの民家をわざと壊して空き地にしていたんです。
あの、病院とか大学とか、観光地を、類焼を防ぐために。
その後片づけに学生のほとんどが行っていたんですね。

だけど、私は運が良かったのか、貯金局に行く事になって、勤労動員に。
で、貯金局に行っていました。

聞き手:そうするとその建物を壊す作業ではなくて屋内の作業に、

橋爪:そうなんです

聞き手:事務的な仕事をなさっていたんですね。

橋爪:そうですね、お手伝いですね、普通の正社員の。

聞き手:
その貯金局でのお仕事をなさっている最中に、もう、朝の8時過ぎですけれど、原爆、
その時はもうご出勤になっていたのですか?

橋爪:
ええ、私の家は広島市の北の方、お城の北の方です。
貯金局は南の方で、今の日赤病院の傍ですから、
そこは毎日歩いて通っていましたから、片道1時間ぐらい、私は割と歩くのが早かったんですけれど、
1時間ぐらいかかったと思いますね。
ですから、8時半が勤務が始まる時間だったかもしれませんけれど、
8時には大抵の人が行っていましたので、
8時に間に合うように行くという事は7時か7時前に出る。
で、その日は出ようとしたら、ちょっと、空襲警報のサイレンが鳴ったので、
一度家に戻って、また、解除になったので出ましたから、
着いたのが、8時5分か10分ぐらいじゃなかったかなと思います。

聞き手:そして、事務の机かなんかに向かわれていたんですかね、

橋爪:
それでね、前の日に小さいんですけどおみかんの缶詰の配給があったんです。
当時はそういうものは非常に貴重品でしたから、
みんなに配る数がないので、学徒の学生だけがいただいたんですね。
で、それを持って帰って、私の家では弟と妹が学童疎開していましたから、
「その時のお土産に持っていく」って、母が大事にしまいこんじゃって食べなかったんですけど、
で、そのお金をね、係長さんのところにお払いしに行ったんですね。
そうして、お金を、こう、差し出した途端です。

係長さんは大きな窓を背にして坐っていらして、
ですから、私は窓の方、係長さんに向かってそのお金を差し出したとたんに、
その大きな窓がね、本当に鮮烈な光を発しました、
異様に鮮烈でした。

で、一瞬それを見たんですけれども、
光線、それこそ光線
光線がね、七色でしたよ。
赤とかオレンジとか黄色、青だとかね、
七色の光線が、こう、沢山集まって、それがもっと、100も1000も集まったようなね、
だから、一本づつに私には見えたんです、線が。

で、それを見て、その瞬間に、わたしは
「太陽が目の前に落ちた」と思いましたね。
と同時に記憶を失っていました。


聞き手:
じゃ、気を失われて、閃光があった後、いわゆるピカドンと言われますけれども、
ピカッっと光った途端に、もう、気を失われたんですか。


橋爪:はい
そして気が付いたら、あの、広い部屋なんですよね、その事務室が。
広い部屋の真ん中に、こう、何本か柱がありました。
その柱の根元にしゃがんでいましたから、窓からそこまで飛ばされたんでしょうね。
で、多分、柱にぶつかって、そこに落ちたんだと思います。

聞き手:それで身体に痛みとか?

橋爪:
いえ、全然何も感じないで、ただ、真っ暗でね、
異常な静けさ、”しじま”って言うんでしょうか、それがたちこめていて、真っ暗だったから、
まず、「目が見えなくなった」と瞬間に思いましたけれど、
ただ当時、空襲になった時の姿勢の訓練を何時もしていました、防空演習の時に。
それが、人差し指と中指で目を、目玉が飛び出さないように目を押さえて、
鼓膜が破れないように親指で耳を押さえて、
あとは、お腹が裂けて腸が飛びださないように平らな所に腹ばう姿勢だったんですね。
で、私は目と耳は出来ましたけれど、腹ばう余地がない狭いところにしゃがんでいました。

しばらくすると、その、目と耳を押さえている私の右手の腕を、肘をつたって、
生温かーい、ねっとりしたものが流れてくるのでね、
当時、大阪、東京、横浜みんな油脂焼夷弾(ゆししょういだん)というのが、空襲を受けていましたから、
私は4階建ての3階で勤務していました。
で、4階に焼夷弾が落ちて、その油が滴り落ちてくるんだなぁと思っていました。
  (※油脂焼夷弾  ゼリー状にしたガソリンを主成分とする焼夷弾)

しばらくしたら、流れてくるのがドッと量が増えたので、そっと手を目の前に広げました。
するとあたりがうすぼんやりと、薄墨を流した位に見えるようになっていて、
で、手にべっとりと血が付いていました。

聞き手:やっぱり、血だったんですね…

橋爪:
そうです。
これ、目と耳を押さえている右手ですから、頭を怪我していると思って、
それで、自分の机を探して、救急袋を持っていましたから、
その中に三角巾とか、ちょっとしたものが入っていましたから、
なにか、布を当てようと思って立ちあがってビックリしたんですけれど、

私の全身はガラスの破片が突き刺さっているし、
部屋中は机もイスもガタガタになって・・もう・・でも、やっと自分の机を探して、
で、布を出して、タオルだったか三角巾だったか、覚えていないんですけれども、
傷らしいところ、右の耳の上ですけれど、そこに当てた時に、
誰か男の方がかすれた声で、「にげろーー!!」って。
で、その声がしたら、暗闇の中から同僚たちが一人立ち、二人立ちして、出口の方に向かって歩きました。

みんな、もう、茫然としていますしね、
で、私は、その柱のところにいましたけれど、出口から一番遠いところだったんですね。

そこに向かって出る時に、3階の窓のところに高圧電線が走っていましたけれど、
その電線が吹きちぎれて、部屋の中にぐるぐる巻きになって、天井まであるんです、床から。
出口はその向こうにありますから、

だから、最初、右手は血が出ているらしいところを抑えて、
左手で、そーっと、こうね、電線に感電しないかな?と思って触ったら、
当然しないですよ、吹き千切られているんだから。
で、感電しないので、それから、その電線をかき分けてかき分けて出たんですけれどもね、
誰も言葉もないし、友達の逃げる姿も、記憶にないですね。

で、その途中で、まだ部屋の中ですけれど、
電線に絡まって、男の人があおむけに倒れて亡くなってたんですよ。
見たところ、どこにも怪我していないようなんですけれど、
もう明らかに亡くなっているという事は、蒼白な顔で、
その時は、私の全身をね、こう、なんか、怖い思いが走ったんですけど、
それが、その日初めて目にした遺体でした。

あの、私が3階の部屋を出て、4階から下りてくる、殆どが女性なんですけど、
髪をこう、振り乱して、
着ている物もすすけてボロの様になって、
本当に亡霊のような人たちが、黙って4階から降りてきました。
で、私もその流れに入って、降りて、
階段を3,4段、4,5段降りたところかしら、4,5歳の女の子、
お掃除のおばさんの子どもだったんですけれども、かわいい,お人形さんみたいな、
その子が裸でね、階段に倒れているんです。
多分着ている物は爆風で飛ばされたんでしょう、裸で。
で、その子のお腹が裂けて、中からピンク色の、
子どもですから、ピンク色の綺麗な腸が、モコモコ、モコモコ湧き出ていて、
彼女はまだ生きていて、苦しそうに身もだえする
私が、ほんの一瞬立ち止まった目の前でね、彼女のお腹の大きさ位の量位の腸が出ましたね。

聞き手:あ・・・しかし、どうしてもあげようがなかったんですよね、

橋爪:
ええ
で、私よりも後から逃げた人、多分4階に居た人でしょう、その後で、私より後に降りていったら、
おかあさんがね、お掃除のおばさんですね、
その子を抱いて、腸が垂れ下がった子どもを抱いて、階段のところで
「誰かこの子を、誰かこの子を」ってね、
あの・・・言ってらしたって、
そういうのが、あの日、いろんな処であったでしょうね。

ーーつづく












東電原発広報劇団「カッパの河太郎一座」は福島原発事故後も公演活動



原発教育:「主婦中心」の人形劇団 団員全員、東電と関連

毎日新聞 2013年03月25日 15時00分(最終更新 03月25日 15時42分)

「エネルギーに興味のある主婦を中心に活動を始めた」とホームページ(HP)で自己紹介している人形劇団が、
実際には東京電力から広報事業を受注する会社の元女性従業員らにより設立されていた。
劇団幹部は毎日新聞の取材に対し、HPの記載に虚偽があると認めた上で、
スタッフには1公演当たり各7000円払っていたなどの実態を明かした。

この劇団は「カッパの河太郎一座」。
HPなどによると「夏休みに子供に社会体験させようと原発を見学し、
親子ともども、エネルギーを作って家庭に届くまでに大変な努力をされていることに気づかされた」
として00年、エネルギーに興味のある主婦を中心にインターネット上で
「エネルギー倶楽部」を開き、意見交換を主に活動を始めたとしている。

人形劇団を作ったのは「エネルギーの大切さを子供たちにも伝えていきたいと思うようになった」ためで、
02年に財団法人・日本立地センターから「エネルギー劇キャラバンNPO支援事業」として
人形劇団が認められた、とする。

しかし、劇団の中心メンバーによると、
団員5人全員が設立当時、東電から広報事業を受注するリサーチ会社に所属。
広報事業は、自宅に数人の主婦を集め、原子力の必要性をパーティー形式で「教育」する内容だったという。

あるメンバーは自宅などで約300回パーティーを開催。
そうした中で「子供にもこういう話を聞かせたい」との声があり、日本立地センターの公募事業
(発注元は経済産業省資源エネルギー庁で、
「次世代層<未就学児・小学生>向けエネルギー劇キャラバン事業」)に応募したところ採用された。
公募前にはエネ庁でプレゼンテーションし、その場で支援を約束されたという。
エネ庁に自分たちの意思で行ったのか、誰かに勧められたのかは説明しなかった。

人形劇は、シロクマの母親からカッパたちに「SOS」の手紙が届き、
現地に向かうと氷が解けて子グマと離れ離れになっていたため助けるものの、
地球温暖化の話を知りカッパたちが驚く、といった内容。
また、電気がない生活を知るためタイムマシンで江戸時代に行き、
電気の便利さや大切さを知るなどの設定になっている。

エネ庁と立地センターの支援事業では05年まで最大で年間250万円を受領し、
原発立地地域の学校や首都圏のイベント会場などで公演。
スタッフには1人当たり1公演7000円の給料を支払っていた。
その後、支援額は年間60万円に激減し、使途も制限されて自分たちのギャラに使えなくなったため
支援事業への応募は取りやめた。
東日本大震災後は公益財団法人「柏崎原子力広報センター」(新潟県)の依頼で、
現地の子供などに劇を披露しているという。

そんなメンバーも、東電の広報担当者に違和感を感じると話す。
「私たちのパーティーに時々、東電の方が研修に来るんですけど、
来ることを(集めた主婦に)内緒にしてほしいと言うんですよ」。
東電社員であることを隠して見学しなければならない「広報事業」。
メンバーの一人は「私たちにも(東電が)伝えないことがあるんですよね」と不信感を表した。
【杉本修作】


ーーー

「カッパの河太郎一座」で早速検索!
ホームページを見てみよう(✪ื‿✪ื)
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ホームページ
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やっぱり、ホームページは消されていました。
ならばキャッシュになにか残っているかも?

キャッシュページ
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画像をクリックするとページが開きます↓
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2012.11.11 


2012年11/11 
横浜市保土ヶ谷区 星川複合施設 かるがも  10周年記念イベント
「ほっしぃーのわいわいフェスティバル2012」にて、
友人が所属している『河太郎一座』さんの公演の冒頭を、撮影させていただきました。
(ご承諾いただき動画アップしております)

エネルギーをわかりやすく伝える・・・という主旨で活動していらっしゃる「河太郎一座」さん。
楽しくて、わかりやすくて、子ども達も大喜び!!
子供向きに世界のエネルギー事情を人形劇仕立てにして全国で公演されている、
素敵な人形劇一座のみなさんです。

かわいらしい河童達と一緒に江戸時代の暮らしを垣間見ながら、
『電気って?エネルギーって???』・・・と、
子ども達と"現代の暮らし方"や エネルギーの大切さについて考える良い機会になると思います。
人形劇の後に活発に発言していた子ども達の姿が、とても印象的でした。
ネタバレしては申し訳ありませんので、冒頭部分のみご紹介させていただいておりますが、
この後が本題なんです。
「公演ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください」とのことですので、
公式HPのURLを記載させていただきます。
ぜひどうぞ! ようこそカッパの河太郎一座へ : http://members.jcom.home.ne.jp/tomokor




テプコ浅草館
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<持ち出しOK?>楢葉町の中学校から学習道具を持ち帰る


福島の避難区域 学習道具を持ち帰り
NHK 3月24日 17時31分

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原発事故に伴う避難の指示が引き続き町の大半に出されている福島県楢葉町の中学校で、
生徒たちが校舎に残されたままになっていた学習道具を持ち帰りました

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福島県楢葉町は、去年8月の避難区域の見直しで、立ち入りは自由になりましたが、
引き続き町の大半に避難の指示が出されていて、まだ住むことはできません。
町の学校の校舎には、原発事故のあと、子どもたちの持ち物がそのまま残されていることから、
町は希望者に返還する機会を設けています。

去年の夏休みに小学校で行ったのに続き、
ことしの春休みは、24日までの2日間、中学校で行われ、
当時の生徒や保護者合わせて18組が訪れました。

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地震で、天井が落下したり黒板が剥がれたりした教室もあり、
訪れた生徒や保護者は、机や教科書が散乱した教室の中を気をつけながらゆっくりと歩き、
文房具や学習道具など思い出の品を探していました。

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当時中学2年生で、いわき市内の高校に進学した男子生徒は、
「ずっと探していた筆箱が見つかって、懐かしくなりました」と話していました。

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また、子どもから頼まれて訪れた父親は、
「地震の被害に驚きました。頼まれた筆箱は見つかりませんでしたが、
息子が写っている写真やリコーダーがあったのでよかったです」と話していました。



ーーー


とても辛いニュースです。
だけど、
持ちだしても、持って帰ってもいいものなのでしょうか?
2年間、汚染地に放置されていたものです…疑問。





<後半>誤魔化そうとするルーツがここにある「爆心地から離れると下痢の発症率が上がる」沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)

2013年3月11日 「市民と科学者による内部被曝問題研究会」
岩上安身さんのインタビュー
沢田昭二氏 名古屋大学名誉教授 内部被曝問題研究会理事長
無題30111115

前半はこちら

遠距離の放射線降下物の影響は全部内部被曝である


沢田:
そうですね。
3月15日に2号炉が一番多くの放射性物質を吐きだした訳ですね。

岩上:
3号機の爆発よりも2号機の方が遥かに多かった。
これ2号機は燃焼とか火災とかしか言わなかったですね。

沢田:
地下の方ですね。
地下の方が爆発したわけです。
そうすると、いろんな放射性物質を全部上に吐きだす訳ですよね。
そうするとね、最初は風が北風だったものだから、いわき市とか南の方に、
それは東京まで来ている訳です。
で、雨の降らないいわき市なんかでもすごい被ばくをして、
最初はヨウ素131なんかは大量に身体の中に取り込んで、
甲状腺なんかはやられているんですね。
これは後の話に繋がってくると思いますけど、
で、後風向きが変わって、飯館村とか福島市の方に流れて行っている訳ですね。

これは広島大学の原子力医科学研究所の大滝さん達のグループが調べたんですけど、
広島県民に比べてどの位余分に固形がんで死んだか?という事を調べている訳です。
で、余分に死んだわけですね。
無題30111123
それを調べると、爆心地から近いところ、1km以内はすごく。
でもこれはですね、データがすごく悪いんですけれど、
彼らは1.2km、1200mから2kmのところまで調べて、
あんまり変化が無いわけです。
この点線(青い点線)で、全体を平均して。
ところがですね、初期放射線だけを考えているのが放影研ですね。
初期放射線はこういうふうに急速に下がって行って、
1.2kmのところに比べて2kmのところは10分の1以下になっている。
そうするとこの影響は初期放射線ではないというのを彼らは調べて、
88.3%以上は初期放射線以外の影響であるというのを明らかにしているんですね。


岩上:
8割は初期放射線の影響ではない。
つまり8割はそれ以外の内部被曝の影響の方が大きいという事ですね。
つまり、核爆発を起こした、その事後に気をつけなくてはいけないという事なんですね。

沢田:
だからこの1.2km以外は先程も調べたように、ずっと放射性降下物の影響を受けている。

で、これは被曝線量が分かります。

無題30111124

被曝線量があると脱毛がどれくらい起こるか?という%があるんですけれども、
正規分布をしていると考えられていて、
この赤い線で。
これはABCCが1950年ごろに調べているんですよね。
爆心地からの距離とともに脱毛がどういうふうに変わってくるか?
初期放射線は2kmでほとんどゼロになるわけです。
ところが2kmを超えても、こういう脱毛が起こっていますよね(右の図)
ところがですね、日本政府もそれから放射線影響研究所も遠距離での脱毛、
2km以外で初期放射線の到達しない脱毛は、これは訳のわからないものである。

おそらく、精神的なショックで脱毛を起こしたんじゃないかという、


岩上:今日の原発事故に関しても、全部心理的な要因で説明しようとする、そういう、

沢田:誤魔化そうとする、そのルーツがここにあるんです。

岩上:あるわけですね。

沢田:
ところがこれは広島と長崎以外では、こういう現象は見つかっていない訳です。
日本は200以上の都市がいろんな空襲を受けたりしていますよね、
でも広島長崎以外で、こう系統的に爆心地からの距離とともに脱毛の発症が、
何百人、何千人と発症している訳ですから、そういうことを説明することはできませんよね。


岩上:
なるほど。
ストレスという事は、あの当時日本人は全て戦争末期、
ストレスのかからない人なんていなかった訳ですよね、
敗戦に向かう落胆や、あるいは何よりも毎日毎日空襲が来る恐怖。
現実に逃げ惑う、息子は出征して戦死している、家族は散り散りだ、飢えている。
もう途方もないストレスがかかっていた。
だけれどもこの円形脱毛症が怒るような特異な症状というのはやっぱりこの原爆の投下地、
その周辺に色濃く現れたっていう事ですよね。


沢田:
ストレスの脱毛っていうのは、円形脱毛っていうのは典型なんですけど、
被爆者の脱毛っていうのは体中全部。

岩上:なるほど。

沢田:全部抜けるわけですから、全然円形脱毛とは違うんです。

岩上:
円形脱毛とは違う。円形脱毛ではない。
ようするにそのまま丸坊主のようになってしまう

沢田:
放射線の影響であるということは明白なんですよね。
それを全然認めようとしないとなるわけですね。
で、こういう被ばく線量と脱毛の発症率の関係となりますと、
たとえば2kmのところだと脱毛の発症率は5%ですね。
そうすると5%、2kmのところという事で、
こちらで(左の図)で5%のところを調べると、
1.4グレイという、放射線の被曝線量が分かるわけです。
そういうやりかたをして、そして、被曝線量を調べてやりますと、全体の被曝線量が分かるわけですね。

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爆心地に近い1km以内のところは初期放射線がものすごい量で、
それだけで脱毛が100%ぐらい起こるわけですけど、
初期放射線の影響を調べてやりますと、この点線のようになるわけですね(小さい赤い点線)
それを全体の被ばく量から差っ引いてやると、こういうの(○―○ー)が残るわけです。
これが放射線降下物による被曝線量になるわけですね。
で、国側が先ほど言った、己斐・高須地域が一番最高であるというのをここにやると、
ほとんどゼロのところにくっついちゃって、この違いを無視しているという事で、
これが世界の国際放射線防護委員会とか、国連の科学委員会とか、IAEAが使っている。
で、この影響がなにか?という事で、内部被曝かどうか?というのを調べたんですね。

これは先程の広島大学の原医研の人達が調べたのが、このほぼ一定だというんですね。

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初期放射線というのがこの(緑)点線です。
全体の放射線量ですね。
放射性降下物の影響はほぼ一定な訳です。
1.5kmぐらいがちょっとピークになっているんですけど、
ということで、先程の固形がんの発症率とピタッと一致する訳ですね。

だから放射性降下物の影響がほとんどであると言う事を
考えなければいけないという事が明らかになってきている
訳ですね。

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それからこれは於保源作(おほげんさく)さんという広島のお医者さんが爆心地からの距離ごとに、
急性症状で髪の毛が抜けるという事は先程の脱毛ですね。
それがこの青い四角です。
それから、体中から出血して、紫斑という紫色の斑点が体中に出る、それがこの紫色の

岩上:紫斑は内出血なんですか?

沢田:
内出血ですね。
だから被曝によって内出血するっていうのがこの丸です。
そうすると、脱毛と紫斑はほとんど重なっていますね。
で、こういうふうに距離とともに変わって同じように行くという事を
「被曝の影響で無い」というのは難しいですよね。
とこ度が下痢の方はですね、
爆心地に近いこの三角印は発症率が、脱毛や紫斑などはほぼ100%に近いんですけど、
下痢は30%ぐらい。
そして爆心地から1.何キロぐらいか超えると、今度は下痢の発症率の方が上がるわけです。


岩上:ああ。

沢田:
この現象をどう説明するのか?ですけれど、
近距離の方は先ほどお話しましたように、
ピカッと光って原爆から直接やってくる初期放射線の外部の被曝ですね。
で、外部被ばくの場合下痢が起きるっていうのは、
腸の壁の細胞がやられないと下痢が起こらない
訳ですね。
外部被ばくの場合はそこまで放射線が到達しないといけないので、透過力の強い奴。
透過力の強い放射線というのは、体の中に入ってくると
細胞の中のいろんなところ、たんぱく質とかいろんなところの細胞の電子にエネルギーを与えて
それを壊す訳ですね。
透過力が強いというのは壊すのがまばらに壊していく訳。
だからいつまでたってもエネルギーを失わないから透過力が強いわけ。
という訳でこういう体の中に入ってきた外部被ばくの放射線で下痢が起こるというのは透過力の強いもの。
ところが、腸の壁の細胞がすごく薄いので、透過力の強い、まばらにダメージを与えるのは、
もうほとんどダメージを与えないで通過してしまう。
だからかなり高線量でないと下痢が発症しないんですね。
で、初期放射線はこの辺には到達していないので、


岩上:
よほどの高線量を浴びないと下痢は出ないと。
外部被ばくだけだったらという事ですね。

沢田:
だから、脱毛やなんかに比べてかなり近距離で起こすと、「もうその人は死ぬだろう」という、
そういう症状なんです。

岩上:怖い事ですね、はい。

沢田:遠距離の方は、今度は脱毛や紫斑に比べて発症率が高いんですね。

岩上:高いですね

沢田:
これは、放射性物質を身体の中に取り込んで、内部被曝をした。
で、内部被曝の場合は腸の壁まで放射性物質がやって来る、
そうすると、
今度は透過力が弱いというのはまばらじゃなくて今度は密度の高いダメージを与えるわけですね。
腸の壁のところに密度の高いダメージを与えるベータ線なんかが入ってくると
下痢が発症しやすくなるわけですね。
っていうことで、外部被ばくか内部被ばくかという違いで、この違いが説明が出来るわけですね。


岩上:なるほど。

沢田:
それを調べてやるとですね、脱毛と紫斑と下痢の3つの症状の、
これは初期放射線とほとんど重なっていますね。

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これは遮蔽効果があるものだから、遮蔽効果が無ければこの黒い線(縦の線)なんですけれど、
50%の遮蔽効果があると、このカーブになるんですけど、3つの症状がほとんど一致します。
それから差っ引いてやった残り、降下物の影響がここに重なるわけですね。(横のライン)

で、下痢というのはこれは確実に内部被曝です。
脱毛も紫斑も同じカーブでという事は、
遠距離の放射線降下物の影響は全部内部被曝である」ということを示した事になる
わけですね。


岩上:
311以降も下痢でね、苦しむ人、そういう症状を訴える人は本当に多かったですね。
福島でも多かったと思いますし、
私も福島の取材に行った後ですね、ずっと下痢が何ヶ月か続いたという事が現実にありました。

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沢田:
これは長崎なんですけど、おんなじような傾向なんですよね。
下痢がずーっと遠距離、10km超えても下痢が起こっている。
その下痢の発症が10%を超えている訳ですね。
で、これを先ほどのように調べてやりますと、

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初期放射線はこういうふうに急激に下がって2kmでほとんどゼロなんですね。
ところが降下物による被曝が、ま、違いますけど、
広島の場合に比べてですね1.5倍。
というのは長崎の原爆の方が、広島原爆より1.4倍でした。
だから放射性物質が大量に出来ているんですね。


ところが先程の西山地域っていうのは、外から測った線量っていうのはこういうふうになっちゃう。
だからこんなに大きな違いがあるわけね。
これを無視してはいけない。ということですね。
これで終わりかな。

岩上:
先生ね、この一番重要なポイントは、なぜ米軍、
当時は米軍が大きな影響力を及ぼしていましたから、
米軍はですね、一番最初にGHQのトーマス・ファーレル准将が、「初期放射線しか影響が無いんだ」と言いきってしまう。
研究が出る前に答えがあるんですね。
ABCCも放影研もその米軍の、言ってみれば既定路線といいますか、
それのつじつまを合わせるためにずーーっと研究してこういう物を発表し続けている。
「今日も」という状態にあるわけです。

沢田:そうですね。

岩上:
一体、何を恐れて彼らは初期放射線しか影響が無いというんでしょう?
何故内部被曝を徹底的に無視するんでしょうか?
あるいは内部被曝を、残留放射線の影響というものを無視するんでしょう?

沢田:
先程ファーレル准将が始めたのが内部被曝を隠蔽する始まりですね。
今核兵器を無くそうという声が、世界世論がすごく大きくなっている訳ですね。
で、この3月上旬にオスロで会議を開いて、
「原爆を使ったらすごく非人道的な事が起こる」
で、その非人道的な事は、被爆直後のこの世の地獄のような事もありますけど、
その後ずーーっと続く被ばく影響。
それからもうひとつはすごく広範な影響。
で、ファーレル准将が隠蔽する政策を始めたのは、
広島・長崎で原爆を使った時の、原爆の影響が何時までも残る。
いつまでも影響が残るという兵器を使ってはいけないというのは国際人道法であるんですね。
それから広い範囲に影響が残る。
広い範囲に影響を与えるような兵器を使ってはいけないというのも国際人道法であるわけです。
その両方を、
放射性降下物の影響を認めるとその両方を認めることになるから、
それを認めないで隠してきて、「核兵器は使える兵器だ」と言おうとしていたんですね。



岩上:
要するに核兵器というのは、あくまで限定的な範囲で、
そしてその一瞬破壊的な影響力を持つ通常の爆弾の延長上にあるようなものなんだ。
だからこれから戦争をね、正義の戦争を遂行する時に、
相手方の軍隊を壊滅させるには有効なのであって、
その後ですね、広範囲に、そして長期にわたって、
もう戦争が終結した後もずっと影響を与えるような、一般の市民にも影響を与えるような
そういう非人道的な兵器ではないと、
そういうプロパガンダが今から60年も70年も前から成され、
今もそのプロパガンダは続いていると。
そしてその核兵器からスピンアウトした民生品である原発に関しても、
ここで起こる事故がどういう影響をもたらすという事についても、
「ないないない」それについても言いはり続けていると、

沢田:
ますます今、核兵器を無くそう、核兵器を禁止するために禁止条約をつくらなければいけない。
その交渉を始めて欲しいというのがあって、
その交渉をする時に核兵器を持っている国々は「核抑止論」という考え。
「核兵器を持つ事によって安全保障が出来る」という、そういうごまかしをやっている訳ですね。

だけど、いま140いくつある国々は、「原爆の問題は人道的な問題として考えなければいけない」。
「安全保障の問題とも結びつけてはいけない」という事が今国連の中でも明らかになりつつあるんですよね。
そういう意味では「核兵器を無くす」という事にも内部被曝の問題を明らかにする事が繋がってくる。

それから今、被爆者が原爆症の認定訴訟をやっているんですけど、
厚生労働省が「検討会」というのを作ってやっているんですけど、
先程の放射線影響研究所の「黒い雨の影響はなかった」という結果を、その検討会にもちこんで来て、
そして被爆者の被ばく影響をなかなか認めない。
そういう基準にそのまま認めようという、今動きがあるんです。


岩上:続いているんですね。

沢田:
だから、被爆者の影響とか、福島の被曝の影響をちゃんと守るという事が
核兵器を無くすという事とすごく密接に結びついてきているのが現状なんですね。
そういうことをちゃんと明らかにして市民の皆さんにも伝えていきたいなと思っています。

岩上:
はい、わかりました。
アメリカがアメリカの戦略目的のために作った核兵器と、
そしてその後それがどのように人々に影響を与えるかという事を、
これを隠蔽したりねつ造したり、ゆがめられたりして伝えられてきた。
そして、そういう研究機関としてつくられたABCCを日本側が引き取ってですね、
アメリカの戦略のその意図に沿った研究を未だに続けている。
という事は、日本はアメリカの占領下になおあるんだという事を言わざるを得ませんね。


沢田:それが原発事故による影響と密接に絡んでいる。

岩上:
そういうことですね。
我々のこの311の事故。
その事故の影響、後日与えられたこの影響のですね、評価について、
その評価、ゆがめられたものになってしまう淵源(えんげん)というのは、
この広島・長崎の原爆投下。そしてその後の政治的なゆがみというものが
大きく統治しているという事になると思います。
先生ありがとうございました。



ーーー

<前半>
無視される内部被曝「黒い雨に遭った人と遭わなかった人」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)




http://iwj.co.jp/wj/open/archives/66238より沢田先生の部分を内容書き出しました。




於保源作医師
街のヒロシマ医師
被爆10年前後で被爆者のがん死亡率が高いことを突き止めたのは、
内科医の於保源作(おほ・げんさく)さんでした。
戦後、疎開先から広島に戻り、全焼を免れた自宅で内科医院を再開。
街にあふれる被爆者の診察を始めました。
その過程で被爆者に白血病や胃がんなどで亡くなる患者が多いのに気付き、
1951~1955年に広島市が受け付けた死亡診断書11,400枚をチェック。
被爆者のがん死が全国の平均を上回っていることを統計的に突き止め、1956年に医学専門誌に発表しました。
於保さんと同じ志を持つ内科や外科の医師たちは早くから研究会を開き、
情報を交換、被爆者の治療対策を進める原動力になりました。


<前半>
無視される内部被曝「黒い雨に遭った人と遭わなかった人」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


<後半>
誤魔化そうとするルーツがここにある「爆心地から離れると下痢の発症率が上がる」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


「1年少しの福島で当時のチェルノブイリと同じか
それを上回るような頻度で甲状腺がんが見つかったというのは、
これは誰でも心配するという事になります」
松崎道幸氏3/11岩上安身氏インタビュー(内容書き出し)


日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
<原発内の規制基準との対比>生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)




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<前半>無視される内部被曝「黒い雨に遭った人と遭わなかった人」沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


http://iwj.co.jp/wj/open/archives/66238より沢田先生の部分


2013年3月11日 「市民と科学者による内部被曝問題研究会」
岩上安身さんのインタビュー
沢田昭二氏 名古屋大学名誉教授 内部被曝問題研究会理事長
無題30111111

東日本大震災2周年という事ですが、
すごい巨大な地震と巨大な津波で沢山の方がお亡くなりになって、
それゾれの方の御霊にお悔やみ申し上げますとともに、
遺族の方もすごく辛い生活を送られていると思います。
それから、それにからんで、東京電力福島第一原発が、大事故を起こしました。
今なお放射能汚染で、苦しまれている方が沢山いらっしゃいます。
身体は蝕まれてくるし、仕事を追われている、そして故郷を追われている、
今なお苦しんでいらっしゃる方々に本当にお見舞いを申し上げたいと思います。


今日の内部被曝研の役割と問題提起



沢田:
先程みなさんがおっしゃったように
福島第一原発の事故が最近どのように壊れているかという事の全体像はまだ解明されていない。
そして、依然として放射能による汚染が依然としてずっと続いているという状況の中で、
日本政府が福島の人達とか、あるいはもっと広い範囲の人達にやっているいろんな施策というのは、
すごく、人間の命を大事にするという視線が欠けているんですね。
その中でも例えば、今度の安倍内閣になってからも、
原子力規制委員会がいろんな施策を出そうとしています。
一つは原発の安全性に関する施策。
もうひとつは住民の避難の問題の施策。
そのお話は後から出ると思いますけど、
その両方もすごく人命軽視という事だけではなくて、
原発を推進するというそういう政策の立場からやっているというふうに思いますね。
で、そういう事になる一番の根源は、
日本だけじゃなくて国際的にも核兵器の政策。
あるいは原発を推進する政策。
それに従属した形で放射線の影響の問題を研究するという体制があるんですよね。
で、それを正していくという事は
福島原発事故で苦しんでいる人たちを救援する上でもすごく大事な、
被曝の影響を何とか避けなければいけないという事をやっていくためにも、
その問題を明確にしなければならない訳ですね。

で、内部被曝問題研究会というのは、そのものを科学的に明らかにすると同時に、
市民の皆さんと一緒になってその問題を政治にも生かしていくという事が
私たちの務めだとも思っているんですよね。
被曝からもう2年経っているんですけれども、
この間一生けん命いろんな努力もしてきましたが、
先程言った国際的な放射線の防護の体制が一番おかしいという一番の根源がですね、
実は広島・長崎の被爆者。
この被ばく者のいろんな放射線の影響を研究してきたのが、
もともとアメリカがABCCというのを1947年につくったんですけど、
1975年からは、日米共同運営になりました。
そして放射線影響研究所、約して放影研と言っているんですけど、

そこの研究がですね、原発が爆発した瞬間に、ピカッって光った瞬間に被爆者のところに到達した、
これは初期放射線というんですね、一応1分以内と言われているんですけど、
すごく透過力の強いガンマ線や中性子線。
この影響だけ考えていて、そして実は原子力雲でずっと上がって行って、
原子力雲から雨が降ってくる訳ですね。
いわゆる黒い雨と言われていますけれど、
それと、雨が途中で蒸発して、元の放射性微粒子に代わっている訳ですけど、
その影響を軽視する事をやってきている訳ですね。
ですからそういうのはまともな研究をしてきてない訳です。


そういう影響は主に内部被曝。
そういう放射性物質を身体の中に取り込んで、体の中から放射線を出して、
そして被ばくするのを内部被曝というんですけど、
そういう問題を軽視してきているんですね。

私たちの研究会というのは、
その科学的にまだ明らかにされていない、
そういう内部被曝の影響を明らかにするという事をこれまでも努力してきましたし、
まだまだ未解明のものが多いんですけれども、それをちゃんと明らかにするという事は
すごく、人類全体にとっても大事だし、
今度の福島原発事故の大部分の影響というのは、
そういう原爆被爆者の放射性降下物による被ばく影響と共通性があるわけです。
ところがその研究を先ほどの放影研っていうのは無視してきた。
という事でその問題をちゃんと明らかにする事が大事だと思っているんですよね。

それで今日はその問題を明らかにしたいと思うんですけれども、
実は昨年の12月8日に放影研が黒い雨の影響を、見解を発表しました。
それは放射線医療研究の中で、寿命調査集団という事で、被爆者を、
主に旧広島市内と、旧長崎市内に住んでいた被爆者を対象にしてそして研究をやっているんですね。

その人たちの中で、
黒い雨に遭った人、Yesの人と、
黒い雨に遭わなかった、Noの人と、これを比較する研究
をしました。

そして両方を比較してですね、固形癌という、一般的な癌ですけれど、
その癌による死亡率、それを比較しました。
そうするとですね、Yesの人もNoの人も違わない。という事が分かった。
「だから、黒い雨の影響はなかった」というふうに発表した
わけですね。

ところが私たちの研究によると、
黒い雨というのは原子雲から大粒の雨がずっと下まで落ちてきているわけですね。
で、遭わなかったという人達は、雨が途中で蒸発して放射性微粒子になるわけです。
その放射性微粒子を身体の中に取り込んで、そして被ばくをしている
訳ですね。
その放射性微粒子を身体の中に取り込む被曝の影響はすごく深刻だと思うんですけど、
そういう影響が「無い」として、そして両方を比較して「影響が無い」という事をやっているんですね。


岩上:つまりこれね、内部被曝の要素を差し引いて比較していたということ。

沢田:
全くそうですね。
で、その事をちょっと図を使いながら説明したいと思うんですけど、

放影研の「黒い雨」に遭ったYesとNoの固形がんと白血病の死亡率に差が無い。
という事で放射性降下物による被ばく影響は無視できる。と言っている訳ですね。
しかしこれは広がった原子雲の下の「黒い雨」に遭わなかったNoの被爆者が、
放射性微粒子による呼吸と飲食による内部被曝という事をやっているわけで、
これを無視しているという事が問題なんですね。
だからYesの人とNoの人は同じ被ばくをしている。っていうこと
なんですね。

岩上:なるほど。

沢田:で、これからお話するのがですね、初期放射線というのは主に外部被ばく、

岩上:
形式的に「どこにいたか?」というだけの話であって、
実際にはその時、何日間にわたって、ずっとこうして内部被ばくをしているという事で、
場所がどこであったか?というのは、その内部被ばくの有無をちゃんと観察しないと、
実は同じ事になってしまうという事ですね。

沢田:そういう事です。

岩上:初期放射線の影響だけを

沢田:考えてはいけないという事ですね。
私が研究したことからも、最近広島大学の放射線医学研究所も調べてるんですけど、
爆心地から1.2km、1200mの範囲が初期放射線による外部被ばくの影響なんですよね。
で、1.2kmを超えますと、放射性降下物による内部被曝の方が大きいという事が分かってきました。
これを無視している訳です。

岩上:
これは重要ですね、
放射性降下物の方が実は大きいと。
しかも、爆心地から1.2kmって言ったら、そんな広い範囲ではない。

沢田:すごい近いところですよね。

岩上:で、降下物はもっともっと広い範囲に、

沢田:もう10数キロぐらい

岩上:しかも、かつ長期にわたって影響を及ぼし続ける

無題30111116

沢田:
で、これは原爆が爆発したところですけれど、広島は地上600mです。
長崎は地上500mですね。
ここで火の球が出来るんですけれど、その火の球の真ん中に大量に放射性物質が残っている訳ですね。
で、この火の球が急速に上空にのぼっていきます。
そうすると、上空に上がっていくと急冷気がきます。
そうすると冷却していって、その冷却したものに周りの大気から水分が付着する訳ですね。
そして水滴が出来るわけです。
それで原子雲が出来るわけです。
だから原子雲の水滴の真ん中には放射性微粒子があるわけですね。

で、これが広島の原子雲ですけれど、

無題30111117

真ん中の部分はすごく上昇していて、地上から1万6000mの高さまで上がって行っています。
それから周辺の部分はですね、地上から、対流圏というところと成層圏の境目なんですね、
その境目のところに沿って四方に広がって行くんですね。

岩上:
きのこ雲というのは、その境目のところで上昇していたものが横に広がって行くと。
まさにキノコの傘のような形になるんですね。
対流圏と成層圏の境目で。

沢田:
圏界面と呼んでいるんですけど、
で、この真ん中のところは雨粒が大きいので雨になって落ちてくる訳です。
だから、これが「黒い雨」です。
ところが周辺部のところは雨粒が小さいので、落ちてくる途中で蒸発する訳です。
だから見えなくなっている訳ですね。
だけどこの見えなくなっているところには雨の水分が蒸発した放射性微粒子が充満している訳です。

この事は後で説明しますけれど、


無題30111118

広島の場合は風が吹いていて雨が降った地域はずーっと北西方向なんですね。
ところが広島は爆心地から2km以内が全焼全壊地域になっていますから、
ここ(赤い部分)ですごい火災が起こって、火事嵐が起こるわけです。
そうするとすごい、今度は火災の雨が降ってくる訳ですね。
で、最初の放射性の雨が降ったところに火災の雨が降ってきて、
最初の雨を全部流してしまう。
っていう事でその後測られた時にはこの辺では、あんまり放射性降下物が分からない訳です。

国側はですね、火災の雨が降って流されなかった、この西側(緑左下の部分)の方が最高だと、
己斐・高須地域っていうんですけど、
爆心地から3kmぐらいのところですね。
「ここが最高であって、他の放射性物質は無視できる」ということを未だに言い続けているんですよね。

で、これは黒い雨がどのように降ったか?

無題30111119

ここが爆心地ですよね。
爆心地から1km間隔で丸が書いてあるんですけど、だいたい2kmっていったらここですよね。
雨が降った方向が北西方向ですね。
これは宇田雨域と増田雨域というのがあって、
こっち(増田雨域)のほうが信頼性が高いなって言われているんですけれど、
雨が降ったのがですね、南東方向には雨が降ってない訳です。
それから東の方向も雨がそんなに強く降ってない訳ですね。
強く降ったのは北西方向です。
先程の放影研での黒い雨の影響が大きかったというのはこの辺(増田雨域チェック柄のあたり)な訳ですね。
それと黒い雨Noの人達はこっち側(東側)の人達、それを比べている訳ですね。

で、これは長崎です。

無題30111120

長崎は真ん中の原子雲がずーっと上がった、成層圏に上がったところはすごくはっきり分かれていますね。
横に広がった雲はすごく細くなっています。
この下(薄い雲の下)が放射性微粒子になっていて、
この下(きのこの傘の下黒点のところ)が放射性の雨が降ってきたという事ですよね

無題30111121

長崎は爆心地が下の方にずれていましたので、
雨の降った地域の後に降る火災の雨がそんなに強くなかったんですね。
だからこれは流されなかった。

岩上:
これ、先生のお話しの非常に重要なところは、
雨が降ったところ、
雨が降るという事は空中にあるものが落ちてくるだろうとみんな判断するんですけれども、
放射性降下物、放射性の微粒子が広がって行ったところ、
そして降り注いだところと雨が降ったところが必ずしもイコールで無いという事なんですね。
雨だけに気取られていてはいけないという、

沢田:
で、長崎の場合は先程の原子雲の形からもはっきりわかるんですけれど、
この西山地域に放射線の雨が強く降ったわけです。
で、当時の長崎市内というのはここしかなかったので、
Yesの人はここ(西山地区)に住んでいる人だけなんですね。
だから、ここに住んでいる人が700人余りがYesと答えたんですね。
そしてその他の方向はですね、原子雲が広がりましたけれど、
雨ではなくて放射線の微粒子が降っている訳です。

岩上:
雨という形ではなくて実は降り注いでいる。
でも、当の本人たちは気付かなかったりすると。

沢田:
で、有名な被ばく者の渡辺千恵子さんという方がいらっしゃるんですけど、
彼女はこの爆心地から南約3kmぐらいのところで被ばくをしているんですけど、
でも彼女は髪の毛が抜けるとか、いろんな放射線の症状があらわれているんですね。
雨は降っていない
訳です。
初期放射線も2kmぐらいでほとんどゼロになりますから到達してない。
そうすると彼女の影響は放射性微粒子を取り込んだ内部被曝の影響だってはっきりしているんですね。
でもそういうのをなかなか政府は認めようとしないというわけです。

これは長崎の雨が降った地域です。

無題30111122

ここは西山地区でものすごく降ってきている訳ですね。
で、原子雲がずーっと移動して東の方に雨が降った地域があって、
その他はパラパラしか降っていないんですね。

岩上:
はい、これは本当に重要なことで、今回の311の直後ですね、
福島だけが放射性物質が降り注いだ訳ではありませんから、
首都圏、東京の人達は、ま、我々もですよ、
我々もとにかく、雨がパラパラ降ってくるという事があの何日間の間にありました。
その時に「雨にだけ打たれない」「雨にだけは」という事を、
ぼくら、たとえば同じこの会社の仲間もですね、そんな事を言ってたんですね。
しかし、雨だけに気を付けてたって、目に見えない晴れている日でもプルームは落ちてきていて、
それを浴びている。
また、取り込んでいる。
食べてしまっている。
吸いこんでしまっている。
こういうことが実は起きていたんですね。
雨だけではなかったんだ」という事を我々は改めて考えたり気を付けないといけないんですね。



ーーつづくーー


<後半>
誤魔化そうとするルーツがここにある「爆心地から離れると下痢の発症率が上がる」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)



「1年少しの福島で当時のチェルノブイリと同じか
それを上回るような頻度で甲状腺がんが見つかったというのは、
これは誰でも心配するという事になります」
松崎道幸氏3/11岩上安身氏インタビュー(内容書き出し)


日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
<原発内の規制基準との対比>生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)




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「原子力というものは全く価値が無いし、害悪ばかりだ」小出裕章ジャーナル3/23ラジオフォーラム(文字起こし)

ラジオフォーラム 

■放送開始 2013年3月23日(土)~
■Web公開日 2013年3月29日(金)
■ゲスト 阪口徳雄さん(弁護士、政治資金オンブズマン共同代表)
■パーソナリティ 石丸次郎(ジャーナリスト)

小出裕章ジャーナル



2年前のあの日

石丸:
東日本大震災、そして東電の福島原発の事故から丸二年が経ちました。
あの地震の時は小出さんはどちらにいらっしゃいましたか?

小出:私の職場の放射線の管理区域の中で仕事をしておりました。

石丸:熊取町は大阪府の南の方にありますけれども、そこでも揺れは感じられましたか?

小出:全く感じませんでした。

石丸:
あぁ、そうですか。
私は大阪市内で仕事をしてたんですけど、結構揺れたんですね。

小出:そうですか、

石丸:
で、その後ニュースで大きな地震だと。
それから津波が押し寄せたって事は、すぐにお知りになりましたか?

小出:
えっと、今聞いていただいたように管理区域の中で結構重要な仕事をその日していまして、
朝からずっと管理区域の中に閉じこもっていました。
それで夕方になって職場の同僚たちの会議があったので、
管理区域から出てきて会議室に行きました。
その会議室にテレビがありまして、そのテレビでみんな釘づけになってニュースを見ていました。
それで私も初めて地震と津波があったという事を聞きまして、
え…、随分驚きました。

石丸:
あの津波、太平洋沿岸に、広い範囲に押し寄せた訳ですけれども、
福島はじめ、いくつも原発のある地域に津波が押し寄せましたね。

小出:そうです。

石丸:
あの津波を見て、そして地震の規模を知られてですね、
当然原発の事をご心配されたと思うんですけど、
どういう事をお感じになりましたか?

小出:
ちょうど私がテレビのニュースを見た時に、仙台空港に津波が押し寄せている映像だったのです。
仙台というのは、私が学生時代に過ごした町ですし、
少し離れた所に女川の原子力発電所というものが建てられてしまって、
私は女川の町でも原子直発電所に反対して活動していたことがありましたので、
大変不安に思いました。
その時に。
女川の原子力発電所を含め、東北地方の太平洋岸に原子力発電所が連立しているわけですから、
これは容易ならない事にすでになっているという事に気が付きました。
それからは自分で情報を集めるように勤めましたし、
マスコミからもヤイヤといろんな問い合わせがきて、
まさに戦争のような状態に陥ってしまいました。


1ミリシーベルト

石丸:
じゃ、そこから、
まさに今おっしゃった戦争のような状態が今日まで続いている訳ですけれども、
今日、先ずリスナーの方から質問が寄せられていますので、お答えいただければと思います。

福島の除染目標である1ミリシーベルト問題について
国は除染事業で、年間追加被ばく線量を1ミリシーベルト以下にすると長期目標にしています。
この数値は安全なのか危険なのか?
福島県の佐藤知事は「新たな安全基準」を示すよう国に求めていますが、
小出さんはどうお考えですか?というご質問です。

小出:
はい。
年間1ミリシーベルトというのは
現在ある日本の法律で「一般の人々にそれ以上の被曝を与えてはいけない」と決められている数字です。
ただ、それが「安全なのか?」と問われてしまえば、「安全ではありません」。
放射線に被曝をするという事は、
「どんなに微量でも危険が伴う」という事が現在の学問の定説になっていまして、
「仮に1年間に1ミリシーベルトという被ばくであっても危険は伴う」というものです。
ただし、このような時代、このような国に住んでいる人間として、
「1年間に1ミリシーベルト程度の危険であれば我慢をすべきだ」として決められた数字です。

私は多分、1年間に1ミリシーベルトという被ばくをしてしまうと、
2500人に一人の方が癌で死ぬ運命を負わされると思っています。

国の方は「いやいや1万人に1人だ、2万人に1人だ」というような事を言っていますけれども、
いずれにしても危険は必ず伴ってしまうというものですし、
危険があるからこそ法律で人々の被曝の限度というものを決めてきたわけです。

私自身は「原子力というものは全く価値が無いし、害悪ばかり」だと思いますので、
原子力から受ける被ばくというのは一切ゼロにすべきだ」と思ってきました。

ただし、残念ながら私にそんな権限がある訳じゃありませんし、
日本というこの国の法律で1年間に1ミリシーベルトというものを
国家の方から決めて、それを人々に対して規制してきたわけですね。

それなら「その規制値というものを守るのが国家の最低限の義務」だと思いますので、
日本に住む人は1年間に1ミリシーベルト以上の被曝を、どなたもしてはいけないと思いますし、
国がしないようにきちっと対策を取るべきだと思います。



シーベルト・ベクレル

石丸:
はい、わかりました。
それでこのシーベルト、そしてベクレルという単位がですね、
この2年間メディアで非常に沢山使われてきましたけれども、
これもなかなか理解しにくいという声も大きい訳ですけれども、
シーベルト、ベクレルの違い。
それからシーベルトとは何か?
というのをちょっと簡単にご説明いただけないでしょうか。

小出:
はい、
ベクレルというのはですねたとえば電球の明るさだと思って下さい。
10ワットの電球もあるだろうし、100ワットの電球もあるだろうし、
もっと多分、野球場の照明なんかはもっと大きい照明もあると思いますが、
そのもともとの強さです。電球なら電球の。

でも、たとえば同じ電球、100ワットという電球があっても、
ごく近くで見れば明るいでしょうけれども、
家の外に出てしまって見ればどんどん暗く、ま、見えなくなるわけですし、
遠くどんどん離れれば、ますます見えなくなっていく訳ですね。
その見えやすいというか、人のいる場所で感じる明るさというものがシーベルトに相当します。

ですから、放射能の単位がベクレルですけれども、
その放射能から遠ざかってしまえば、被曝をする量、
つまり明るさを感じる量というのは減っていってくれるという、それがシーベルトです。


石丸:
わかりました。
それでは来週もまたよろしくお願いします。



「2号機が危険だから停電?」について3/23小出裕章先生(文字起こし)【ペイフォワード環境情報教室】

「停電の原因はネズミではなく2号機」という見方があるという事について、
Sawadaさんが小出先生に質問して下さっています。

【ペイフォワード環境情報教室】小出裕章先生Vol.021

2013年3月23日

2号機が危険?

Sawada:
昨日ですね、福島第一原発の方で停電騒ぎというのがございました。
発表によるとですね、こちらは
「小動物、ネズミのようなものが原因ではないか」と言うのが発表されている中、
皆さん疑心暗鬼になっていろんな事を想定される方がいまして、
あるブログではですね、
2号機が特に危険であるから、それに対する対応を増強していたための停電ではないか?とか、
いろんなお話しが出ています。
小出先生の方ではどう思われますか?


小出:
はい、私は今回のようなトラブルというのをもちろん歓迎しませんし、
起きて欲しくないと思ってきましたし、今もそう思っていますが、
今回起きた事故という事に関する限り、東京電力の説明は合理的だと思います。
起きてしまったことも小動物がショートさせてしまったという事は実にあり得る事だと私は思いますし、
それを防ぐ事が出来ないほどの厳しい現場だと皆さんに理解してほしいと思います。


Sawada:
そうしますと、特に言われるところで1号機から3号機が、特に何か今危険な状態にあるのではないかと、
「今2号機が特に」であるというような表現が出ますが、
それはどう思われますか?

小出:
特に2号機だけが危険という事はないと思います。
1号機から3号機まで等しく危険です。
どれも原子炉の炉心という部分が溶けて落ちてしまっていますので、
それをとにかく収束させなければいけないという事が最優先でして、
今でも東京電力は間断なく水をとにかく入れ浸すという事をやっている訳です。
それはやり続けなければいけませんし、
ただしやってしまえば汚染水が増えてくるという、
どっちに行っても大変だという、その仕事に追われているという状態です。
2号機だけが危険という事ではないと思います。


Sawada:
そんな中、窒素を注入したというニュースがたまに入ると
これはまた「危険だからなのじゃないか」という事なのですが、
こちらは一応「爆発を防ぐため」というようなところをよく聞かれますけど、
あの…、「入れたから危険」という事ではないのでしょうか?

小出:
要するに水素爆発というものが2011年3月11日以降、
12日14日15日と次々と1号機3号機4号機で起きたわけで、
ああいう爆発というものはなんとしても防がなければいけない訳ですね。
で、あの時に起きた水素爆発というのは、
燃料が溶け落ちていく過程で、
燃料の被覆管に使っていたジルコニウムという合金が水と反応して発生した水素、
大量に発生するのですが、それが原因だったと私は思っています。
ただし、水素が発生する原因はジルコニウムと水が反応する以外にも、
水が放射線に被曝する事によって分解して水素が出るという、そういう物理現象もありますので、
今現在も水素の発生はゼロではありません。
その水素がどこかでまた爆発するという事は、出来れば望まない訳だし、
何とかして防ぎたいと東京電力も思っているはずで、
そのために窒素も入れているという事だと思います。
やらないよりは、もちろんやった方がいいと思います。



遮蔽壁

Sawada:
そうなると今は対策というよりは現状に対して対応しているというのが精一杯のところかもしれませんし、
また小出先生からは今までのとおり4号機についてはですね、使用済み燃料について、
プールに入っている部分について早く移動すべきだというようなお話しが一ついただいておりますが、
今1号機から3号機が等しく危険と言われている中で、
またこれも先生が以前から提唱されていますけれども、
遮蔽壁っていうんですかね、地下水との接触を防ぐというところについてですけれども、
こちらについてはどう思われますか?


小出:
残念ながら溶け落ちた炉心がどこにあるか?という事がわからないのです。
私にもわかりませんし、東京電力知ることが出来ないという状態なのです。
東京電力はコンピューターで計算したところ、
「まだ格納容器の中にとどまっている」というような事を発表した時がありましたけれども、
でも「そのシュミレーションがどこまで正しいか」という事を確かめる事が出来ない訳で、
場合によっては溶け落ちた炉心がすでに地下に溶け落ちて、地下水と接触しているかもしれないのです。
そういう事態が進行していけば、放射性物質の環境への漏出という事が避けられなくなってしまいますので、
私は出来る限り早く、溶けた炉心と地下水が接触しないように、
地下に防壁を張り巡らせる必要があると発言をしてきています。
東京電力の工程表にも、それは含まれてはいるのですけれども、
いまだにほとんど作業は成されないままです。
少しでも早く、私はやって欲しいと願いますし、環境への放射性物質の拡散は防ぐべきだと思います。
ただしそれをやろうとすると、膨大なお金がかかる事になりますし、
さらに私が一番心配なのは、
多数の労働者たちがまた、その作業のために被曝をしていってしまうという事です。


収束担当大臣だったら

Sawada:
あの、良くみなさんからお聞きになるかもしれませんけれども、
「小出先生が収束担当大臣だったら良かったのに」と言う事が、常にみなさんの願いとしてあると思います。
いろんな制約がある中、多分費用もそうですし、人の問題、被曝の問題、いろいろありますが、
小出先生がもし収束担当大臣になった場合、たとえばそういういろんな制約がある中、
「こういうものをもう少し優先してやっていけたらいいのにな」というのは、
何か先生のお考えってございますか?

小出:
もちろん沢山あります。
事故直後に汚染水が次々と溢れて来た時には、
私はとにかくその汚染水が漏れないようにしなければいけないという事を考えまして、
巨大タンカーを福島に走らせて、そのタンカーに汚染水を溜めて
それを東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に輸送すると、
そうすると柏崎刈羽原子力発電所には廃液処理装置がありますので、
それを使って何がしかの、やはり放射能の補足という事が出来ると思いましたし、
やって欲しいと発言をしました。
もし私が収束の大臣だったとすれば、それをやったと思いますし、
今聞いていただいたように、地下に遮蔽の壁をつくるという作業も、私はやるべきだと思いますし、
私に権限があるなら、やります。

ただし、残念ながらこの事故をどうやって収束したらいいのかという事に関しては、
わからないのです。
人類が遭遇して初めての経験で
4つの原子炉が同時に壊れてしまっていっているという、大変厳しい状況です。
もちろんやらなければいけない事はわかっています。
溶け落ちた炉心が環境に汚染を広げないようにするとか、
今現在も危機にある、4号機の使用済み燃料プールの崩壊を食い止めなければいけないとか、
さまざまに言える事はありますけど、
どれ一つをとっても大変な作業だし、
必ず被ばく作業になってしまうという困難を抱えています。
目の前にある重大な問題一つ一つに向き合って、重大さという事を考えながら、
とにかくこれ以上の悲劇が来ないように出来る事を一つ一つやる事しかないと思います。

Sawada:
そうですか。
ありがとうございました。





続きを読む

「福島第一原発停電事故」小出裕章氏3/22報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ 2013年3月22日
「福島第一原発停電事故・小出裕章」


水野:
報道するラジオ、今日最初の特集テーマは
「福島第一原発停電トラブル」
あの、平野さん、今回の事をね、
東電はいまだに「事故」とは呼ばないんですね、

平野:
「事象」と言っていますよね。
電力会社はよく原発の事故の時には「事故」とか、
ま、最大限「トラブル」という時もあるんですけど、
本当に事の重大な物でも矮小化して言いますよね。

水野:3.11のあの時も、最初は「事象」と、言っていたと覚えております。

平野:そうですよね、はい。

水野:
今日はですね、京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんに繋がせていただきます。
小出さんこんばんは~。

小出:こんばんは、

水野:お久しぶりです水野です。

小出:はい、お久しぶりです。

平野:ひらのです、

小出:はい、平野さんご無沙汰しておりました。

水野:
小出先生には是非とも伺わなくてはという「事故」が起きてしまいました。
小出さん、じっくりといろんなお話を伺いたいんですが、
先ずその前にですね、私どもの上田孝之アナウンサーが福島県で今取材をしております。
その電話をつなぎますので、
一緒に上田アナウンサーの報告も、小出さん聞いて頂けるでしょうか?

小出:はい。ありがとうございます。聞かせていただきます。

水野:
よろしくお願いいたします。
では、福島第一原発停電を受けて、いまどんな風に地元のみなさんが思っていらっしゃるのか、
上田孝之アナウンサーの報告です。
上田さん、こんばんは。お願いします。


ネズミすら怪しい 停電しょっちゅう

上田:
福島県のいわき市に来ております。
ここは原子力発電所から40kmぐらいの距離のところなんですけれども、
地元の方に話を聞きますと、地元の方はこの停電について、
ま、FM局で少しニュースとして取り上げているという状況はあったものの、
「全国のニュースほど、ローカルでは大きなニュースにならなかった」と皆さんは成しています。

水野:
えぇ~っ!!
ローカルの方が大きなニュースになるのが普通じゃないですか?
こういった事は…、

上田:
ええ、
情報はですね、「テレビで知った」という人がほとんどで、
ですからやはり、3時間ぐらい遅れて情報が伝わってきますよね。

水野:はい。公表は3時間以上遅れました。

上田:
ま、そのタイミングでみなさんお知りになったと。
たとえば、自治体とか、国とか、東京電力とか、
直接緊急的な連絡という事などはなかったという事なんですね。

で、皆さん今回の事についても、
あの、最近やっぱり体で感じてしまうのは「花粉症のほうが大変なんだ」と。


水野:すぐに感じるのは花粉ですからね。

上田:ええ。
で、やっぱり放射線、放射能というのは見えないですし、匂いもしないので、
やはりそのあたりに関しては、そういう事の情報の伝わり方でも、
「ま、こんなもんだよね」と。

水野:へーーっ!

上田:「マンネリしてしまっている」というふうな話でした。

水野:はぁ~~っ!

上田:
ただ、皆さん憤っている方もいらっしゃいまして、
「温度が規定の上限まで上がるのに4日かかる」という事だったら、
そのうちに逃げないといけないケースになることもあるわけで、
「真実をしっかり教えてほしい」と。
「いつになったら本当の事を教えてもらえるようになるのか、福島県民をバカにしている」
と言う声もありました。

そして原因が「ネズミのような小動物」という情報がありましたけれども、
「そういった動物1匹如きにやられるなんて」と、憤る人と、それから
「ネズミすら怪しい」と。
「後から持ってきたんじゃないんですか」
という声も聞かれました。

一方で福島第一原発に入っている作業員の方の話なんですけれども、
第一原発の中の事について聞きますと、
「配管やタンクなども仮設のまま放置されているというものがいっぱいあります」と。


水野:ほぉーー、
今回は、配電盤が仮設であったという事が一つの原因だと言われていますけれども、
それだけじゃない、配管タンクも仮設の状態であると。

上田:
はい。
「本来整備しなければならない設備が、放射線などの影響で、途中でほったらかしになっている現状です」
「保安設備はとりあえず仮設のものばかりですよ」と。

水野:
保安設備は仮設のものばかり
それは現在福島第一原発で作業をしていらっしゃる方々が、
ま、いわき市ってね、そこでとまってらっしゃる方も多いから、
それでいましゃべっていらっしゃる貴重な証言ですね。

上田:
今日も中で仕事をされていた方のコメントなんですけど、
それから、汚染水をためるタンクなんですけれども、
「中には鉄をボルトで留めたものもあって、溶接が出来ていない」と。
で、「汚染水が漏れたというケースもありました」というふうに話していました。

水野:え?汚染水が漏れていくようなタンクなんですか?


上田:
はい、「そんなものもある」と。
それぐらい仮設なんだと、急いで作っているもんなんだという事ですよね。

それから停電について話を聞いたんですけれども、
「今回は冷却システムに影響したので大きなニュースになったけれども、今までも何度かありました」と。

水野:停電はしょっちゅうしてるっていう事ですか?

上田:
ん~、ちょくちょくあるらしいんですね。んーーん…
それから、汚染水を浄化するような配管
「ただの耐圧ホース」というホースを使っているところもあるということもあって、

水野:えっ?ホースが本格的なホースじゃないっていう事ですね?

上田:ということなんですね、はい。

水野:ホースでさえ、ま、いうたら、かりの、仮設のホースだっていう事ですね。

上田:はい。
そしてあの、ま、何人かの方がこの週末は急遽土日出勤という声も聞かれまして、
中でなにがいったい起こっているのかわからないので少し気になる状況ですよね。

で、町の方は、昨日実は2時34分に震度3の地震があったんですね。
その時はみなさん慌ててガソリンスタンドに行きまして、「行列が出来ていた」と。

水野:うわぁ~…、

上田:
やっぱり、「きちんとした情報を出して、判断基準を教えてほしい」と。
もう命がかかっていますので、健康がかかっているので、
何とかそれを伝わるようにしてほしいという声が聞かれました。

水野:はい。
上田さんはこの後も取材を続けるんですね。

上田:そうですね、少し残って、もう少し話を集めてみます。

水野:はい、ご苦労様でした。

上田:はい。

こういうやり方しかできない

水野:
今日は京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんにも聞いていただいております。
小出さん、今の上田アナウンサーのリポートをお聞きいただいて、
現地の地元の皆さんの声、作業員の方の声いかがでしたでしょうか?

小出:目に見えるようです。

水野:本当ですね。
先ずは作業員の方の証言がいくつもありました。
この、今回配電盤が問題だと言われていますけれども、
他にも「仮設のものだらけ」だという話、
そんな状況でしか、2年も経っているのに無理なんですか?

小出:もちろんです。

水野:それはどうしてですか?

小出:
こんな事故が起きるとはだれも思っていなかったのです。
そして、4つの原子炉が同時に溶け落ちてしまうなどというような、
人類が今まで一度も経験したことが無いような、過酷な事態が今進行しています。
それをともかく、何とか収束させなければいけないわけで、
東京電力というか、現場では、いわゆる下請け孫請けの労働者たちが被曝をしながら苦闘をしているのです。
でも、大半な被ばく環境ですので、
すぐに完ぺきな装置を作れるなんて事はないわけで、
思ってもいなかった現場で、思ってもいなかったような事態に、
仮設、仮設で、対処するしかないという、本当に過酷な現場なのです。


水野:
ただ、あの、リスナーの方々からもね、
「バックアップの電源を用意するのは難しかったんですか?」
あるいはほかの方も、
「3.11の教訓は“原発は絶対に停電させてはならない”という事だったんじゃないんですか」
とおっしゃる。
実際、バックアップの電源を用意する事さえ出来ないんですか?
2年も経って。

小出:
いまの仮設の配電盤があったと、私も東電の発表で聞いた訳ですが、
その仮説の配電盤もトラックの荷台に載せてようやく現場に運び込んだものなのです。
その現場というのは、1時間当たり300マイクロシーベルトという、

水野:
300マイクロシーベルト、1時間当たり。
それって、どういう値なんですか?

小出:
えー、今私がいるこの家、私の自宅ですけれども、
1時間当たり0.05マイクロシーベルトぐらいです。
それが0.6マイクロシーベルト、つまり約一桁上がってしまうと、
もう放射線の管理区域にしなければいけません。

水野:普通の人は入っちゃいけません。

小出:
はい。
普通の方は入れないような場所になってしまう訳です。
そして私が働いている京都大学原子炉実験所には、もちろん放射線管理区域がありますが、
その中でも特に被ばくが激しいという場所ももちろんあるのですが、
1時間当たり20マイクロシーベルトという、空間ガンマ線量率を超えてしまうような場所は、
「高線量区域」として、特別に規制されるというのが私の職場です。

いま、20と私は数字を聞いていただいた訳ですけれども、
それが300なのです。

水野:300!

小出:
はい。
もう到底、労働者ですら「普通ならば行かれない」という現場に配電盤があるわけですし、
そこでトラブルが起きたからといって、簡単に見に行くこともできませんし、
修理することもできないし、
ましてや「もっともっとバックアップを作っておけよ」というような事をもちろん私も思いますけれど、
できないのです、そんなことは。

平野:
今回たこ足配線ですぐに、なかなか原因が分からなかったですよね。
これはこういうやり方しか出来ないんですかね?

小出:
本当はもちろん出来るわけだし、ちゃんとやらなければいけない事なのです。
ただ、あまりにも過酷な事故が今現在も進行しているのです。
みなさんなんかもう2年経って事故が収束して、
ゆっくり落ち着いて様々な機器が設置できると思われているのだとすれば、
全く違います。


水野:
全く違うんですね、はぁーっ!
仮設以外のものを備えようなんていうことすらが出来ないぐらいの高い放射線量。
今回ね、結局大気への放射性物質の放出というのが無かったので、
その意味では、なんか通り過ぎてしまった一つの出来事のように捉えている人もいるのかも知れませんけれども
これ、もしも最悪の事態に繋がっていたとしたならば、
どんな事が起こり得る出来事だったんですか?


小出:
使用済み燃料プールの冷却が出来なくなったのですね。
その事自身は私は大変深刻な事だと思っていますが、
ただし事故からすでに2年以上経っている現在、
使用済み燃料プールの底に眠っている使用済み燃料が出している熱、
私たちが崩壊熱と呼んでいる熱は、かなり減ってくれています、ありがたい事に。
そのため、仮に冷却が停止しても使用済み燃料プールの水が干上がってしまうとか、
そういう状況になるまでにはかなりの余裕があるという事は、私は本当だと思っていますし、

水野:4号機場合で4日少しと言われていますね。

小出:それも、ま、65度を超すというところで

水野:65度を超すという事ですよね。

小出:
もちろんそれも、そんなことはいけないことですよね、
65度なんて、人が入ったら火傷して死んでしまうという位の熱湯ですよ。
そんな温度にプール全体がなってしまうという事ですから大変な事なのですけれども、
でもその水が100度になって、沸騰していってプールの水がどんどん失われていく。
2011年3月11日には、まさにそういう状況で危機的で自衛隊がヘリコプターから水を撒いたり、
東京消防庁が水を放水車で入れたり、とにかく水を入れようとしたという、
あの時から比べれば、随分崩壊熱自身は減ってくれていますので、
今現在で言えばかなり、今回の事故に関しても私はまだ余裕があったと思いますので、
皆さん大変ご心配になったとは思いますけれども、
今回の事だけで言えば、…まだ良かったと思います。
ただ、いついかなる時でもこのように乗り切れるという事にはなりませんので、
バックアップも含めて、きちっとやはりやらなければいけないと思います。
ただし、それは全て被ばくを伴う作業の上にしか成り立ちません。

水野:それはロボットで代わりをするなんていう事は、

小出:
先ずは出来ないと思って下さい。
ロボットというのは、教えた事、決まった事をやる事は出来ますけれども、
わからない事に一つ一つ対処するという事は、いまのロボット技術にはありませんので、
基本的には人間がやると思わなければいけません。

水野:
そうしますとね、今回冷却装置が停止したところの部分だけでも
8800本以上の核燃料が保管されていると

小出:そうです

水野:
聞きました。
それがですね、あれもこれも仮設の、仮の、そんな中に8800本眠っている訳ですよね。

小出:はい

水野:
で、今回、ほんまにネズミやったとしてですよ、
「ネズミ一匹でこれがエライ事になるやもしれぬ」という不安を抱きますが、いかがですか?

小出:
仕方がないのです。
それほど厳しい状況が今もあるし、
2011年の12月には野田さんが「事故収束宣言」などというものを出しましたけど、
事故はもう全く収束していないのです。
ただただ、水をかけて冷やすしかないということで2年も続いている訳ですし、
いつ崩れ落ちるかもしれない4号機の使用済み燃料プールもいまだに手を付ける事が出来ない。
今年の末になって、ようやく何とか「プールの底から使用済みの燃料を吊り出せるかな」という作業が、
“今”続いているのです。


きちっと情報を出すことすらできない

平野:
先生、今回東電のですね、情報の隠ぺいぶりというか、
告知の遅れというものが全く体質が変わってないなという印象を受けたんですけれども、
今回のこの事故直後に、規制委員会にはすぐ報告をしておきながら、
メディアとかですね、
県の方にも1時間遅れということで、
こういうものはやっぱりすぐに言うべき話で、
規制委員会も「発表しなさい」と言って指導するべき話じゃないんですか?


小出:
はい、おっしゃる通りです。
マスコミ、いわゆるジャーナリズムの現場にいられる方々にしっかりと認識してほしいし、
「東京電力の発表を待っている」というような事ではなくて、
積極的になにか情報を得るような仕組みというものをつくらなければいけないと思います。


水野:
先ほどの上田アナウンサーのリポートの中でね、地元の方々が、
「4日間まだ余裕があるとはいえ、避難しなきゃならんとなったら時間がかかるじゃないか」
と、おっしゃっておりました。
小出さん、今回国はですね、菅官房長官は「ある意味で全く心配ない」と、
19日午前の記者会見で述べていたんですけれども、
国の、その、やるべきことというのはこのような事態ではどうであったと思っておられますか?


小出:
間抜けた人達ですね。
ま、事故当時も、2011年3月11日当時もそうでした。
確かに今回の停電に限って言えば、「まだ余裕があった」という事は本当だと私も思います。
しかし、思わない事がやはり今回も起きているわけですし、
危機感というものを持って対応しなければいけないし、
情報を少しでも早く住民に知らせなければいけないわけですけれども、
2011年3月11日もそれに失敗しました。
きちっと情報を出すこともできない。
なにが起きているかを整理して考える力すらがないという日本の政府だったのです。
いまだにそれが続いている訳ですし、
自分たちのやった事、
いまのあり方というものを、もっともっと、本当反省しなければいけないと思います。

水野:
これ、今回の東京電力の説明を小出さんはどう見てらっしゃるんですか?
本当にこれはネズミのような小動物のせいであり、電気系統だけの問題なんでしょうか?

小出:
今回の停電に関しては、私は東京電力の説明に合理性があると思います。
ただ、逆に言うなら、ネズミ一匹によって、これほどの事が起こってしまう。
それを防ぐ事が出来なかったという、それほど厳しい現場なんだという事を
改めて教えてくれたという事だと思います。

水野:
こうした同じような事を防ぐ事って、出来るんですか?
何をすれば出来るんですか?

小出:
もちろん電源を二重化しておけば今回だって防げた訳ですし、
トラックの上に載せた配電盤、いわゆる仮設の配電盤でずーっとしのいできたわけですけれども、
そうではなくて、ちゃんとした配電盤を、
もっとましな場所につくっておくという事をやれば良かったと思います。
でも、出来ないのです。

水野:はぁー…

小出:「それほど厳しい現場が今ある」という事を皆さんに分かって欲しいと思います。

平野:
そういう意味でも政府の言う「廃炉に向けた工程に支障はない」というのは、
「全くその通りではない」と疑ってみなきゃダメですね。

小出:
もちろんです。
廃炉なんか政府が言っているようには到底できません。

平野:30年、40年なんて…もうそんな数字じゃないんでしょ?これも。

小出:
もちろんありませんし、30年、40年経って、
本当に万が一上手く、使用済み燃料をどこかに、少しでもましなところに移せた。
溶け落ちた炉心をなんか、少しでも片付ける事が出来たとしても、まだ事故はずーっと続くのです。
何十年も放射能の拡散を防ぐために苦闘をしなければいけないという、
それほど厳しい状況です。

水野:
リスナーの方も
「これから何十年、何百年と続く収束作業を考えてみるだけで気が重くなってしまいます」と下さいました。
あの…今回起こったような事は、福島第一原発だけですか?
全国にある他では無いんですか?

小出:
もちろんあり得るわけですね。
日本の政府、もちろん自民党がずっとやってきた日本の政府があって、
その政府が「日本の原子力発電所だけは絶対に安全です」
「安全性を確認したから動かしていいです」と言って
日本中に50何基もの原子力発電所をつくってきてしまいました。
しかし、実際には福島第一原子力発電所で事故が起きてしまったのです。
だからどんなに政府が安全のお墨付きを与えたとしても、
事故というのはお墨付きをすり抜けて起こるという事を今回の事故が教えてくれている訳ですから、
問題はもちろん福島第一原子力発電所だけではありません。
世界の地震の1割2割が日本で起きるというほどの地震国なのですから、
こんなところに原子力をつくってしまった、抱えているという事を
もっとみなさん深刻に受け止めるべきだと私は思います。

水野:どうもありがとうございました。

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「停電の原因はネズミではなく2号機」という見方

「停電の原因はネズミではなく2号機が関係している」そのような見方をされる方もいらっしゃいます。

その主な理由として、
3月18日、停止していた2号機の冷却系電源を入れた20分後に
今回の停電事故が起きているという事が言われています。


原発問題 
<2号機だけ停電しなかった理由>
2号機の爆発を回避するため、2号機への電力増強
より一部抜粋

なぜ、停電したのに、2号機だけは動き続けているのか?
その理由は、今回の停電の理由が、2号機への電力増強だったからです。
実は、2号機に大量の窒素を注入し、注水と冷却をフル回転させないと、爆発寸前の状態なのです。
2号機に電力を増強した結果、他の原子炉、プールへの電力が不足して、
家庭でいうブレーカーが異常と判断して働き、電力が遮断されたのです。



正しい情報を探すブログ 
ロシア報道:福島原発の停電は危機的な状況だった!停電の原因は2号機と関係している?
より

停電の原因はネズミではなく、もしかすると2号機が何か関係しているかもしれません。
東京新聞には「2号機プールの冷却システムは電源工事のため十八日朝から停止していたが、
午後六時半すぎに冷却を再開した」と書かれており、
福島第一原発で停電が発生する直前に2号機で冷却システムが動き出していたことが分かります。
時間にしてわずか30分です。偶然と言うにはあまりにもタイミングがピッタリ。




体長25cmのネズミが原因ではなかったのか!?
2013032022.jpg

確かに東電の会見でも、尾野さんは一度もネズミが原因だとはハッキリと認めていません。

犯人はでっかいネズミ!?東京電力記者会見3/20午後(主にネズミの部分文字起こし)
ー東電尾野さんの発言抜粋ー

尾野:
これを持ってしてこういうことであるとか、これが原因であるとか、
今はわたくしどもとして断定したり判断したりするような事態にまでは至って無いと、いうことです。

尾野:
えーまだ、えー、作業が進んでいる最中でございますので、
ま、現時点においては、あの、ま、あまり、
「これだ」と飛びついて決め打ちをしているという事ではございません。

尾野:
動物が焦げてススが出ているのか?
あるいはその付近にあるものが熱ですすを出したのか?
そういったところもあろうかと思うんですけど、その辺も含めて確認中です。
で、現場の様子などを見ていきますと、ケーブルになにやら熱で溶けたようなものが、
上から落ちてちょっと付着しているというような様子も見えるので、
何らか、上の方で熱が発生した可能性というのもあるんじゃないかなと、いうふうに思ってございます。
いずれにしてもまだ調査中でございますのでよく調べさせていただきたい




私には真実を知る術が無いので、とりあえず、東電のホームページから、
上記の二つのブログに書いてある裏付けになるプレスリリースを抜き出しました。


東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について 
東京電力株式会社

平成25年3月19日


3月18日午前6時35分、電源二重化工事に伴い、
2号機使用済燃料プール代替冷却系を停止(停止時プール水温度:15.0℃)。
同日午後6時38分、作業が終了したことから同システムを起動。

起動時のプール水温度は、16.4℃であり、運転上の制限値65℃に対して、使用済燃料プール水温管理上問題なし。


3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、電源が瞬時停止する事象が発生。
状況を確認したところ、福島第一原子力発電所内の一部の電源設備が停止しており、以下の設備が停止。
・水処理装置 セシウム吸着装置
・1号機 使用済燃料プール代替冷却設備*(二次系)
・3号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
・4号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムA系
・共用プール冷却浄化設備
・窒素ガス分離装置(B)
*1号機使用済燃料プール代替冷却設備の一次系については、同系統のポンプ保護のため3月18日午後9時10分、手動にて停止。
 
なお、福島第一原子力発電所の以下の設備については、異常のないことを確認。
・1~3号機 原子炉注水設備
・モニタリングポスト
・1~3号機 原子炉格納容器ガス管理システム監視中
2号機 使用済燃料プール代替冷却設備
・1~3号機 窒素ガス封入装置
・窒素ガス分離装置(A)

ーーー

2号機は電源二重化工事をしていたんですね。
ということで以下直近の2号機関係のプレスリリースと、
最近の2号機に関する各報道を抜き出しました。

ーーー


平成25年3月18日
  
3月18日午前6時35分、電源二重化工事に伴い、
2号機使用済燃料プール代替冷却系を停止
(停止時プール水温度:約15.0℃)。
なお、冷却停止時のプール水温度上昇率は、約0.19℃/hで、
停止中のプール水温度上昇は、約2.3℃と評価されることから運転上の制限値65℃に対して余裕があり、
使用済燃料プール水温度管理上問題ない。



平成25年3月15日
※2号機の原子炉注水設備において、給水系の信頼性向上工事を実施するため、
3月10日午後2時21分、給水系からの注水量を約1.9m3/hから0m3/h、
炉心スプレイ系からの注水量を約3.5m3/hから約5.5m3/hに調整。
 
3月15日午前0時10分、2号機原子炉への注水量の低下が確認されたため、
炉心スプレイ系からの注水量を約5.1 m3/hから約5.5 m3/hに調整。

平成25年3月11日
3月11日午前9時22分、2号機原子炉建屋ブローアウトパネル開口部を閉止

平成25年3月10日
※2号機の原子炉注水設備において、3月に給水系の信頼性向上工事を予定しており、
同工事に伴い、給水系からの注水を停止する予定。
工事開始前に給水系からの注水を停止、炉心スプレイ系からの全量注水を実施し、
原子炉等の冷却状態に有意な影響がないことを確認することとしており、
2月20日午後1時16分、給水系からの注水量を約1.9m3/hから0m3/h、
炉心スプレイ系からの注水量を約3.4 m3/hから約5.5m3/hに調整。
その後、原子炉等の冷却状態に有意な変動の無いことを確認できたことから、
2月22日午後7時30分、給水系からの注水量を0m3/hから約2.0m3/h、
炉心スプレイ系からの注水量を約5.5 m3/hから約3.5m3/hに調整。
2号機の当該工事を実施するため、
3月10日午後2時21分、給水系からの注水量を約1.9m3/hから0m3/h、
炉心スプレイ系からの注水量を約3.5m3/hから約5.5m3/hに調整。




福島第1原発:2号機の小窓ふさぐ
毎日新聞 2013年03月11日 20時03分(最終更新 03月11日 22時57分)
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クレーンでつり下げられたブローアウトパネル閉止用のふた。
右下の小窓が、開けっ放しになっていたパネル部分=東電提供


東京電力は11日、福島第1原発2号機の原子炉建屋上部で、
開けっ放しになっていた小窓「ブローアウトパネル」(横6メートル、縦4.3メートル)を
金属のふたでふさぐ作業を終えたと発表した。
閉止によって放射性物質の外部放出がどの程度抑制できるのかを今後調べる。

小窓は建屋内の圧力を逃がす目的で設置されている。
2号機では、隣接する1号機の水素爆発の衝撃で偶然開放。
内部の水素ガスが排気され、建屋の水素爆発を回避できたとされている。

2号機からは現在、最大で毎時200万ベクレルの放射性物質が外部に放出されている。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で
「できるだけ早く閉めたかったが、周辺線量が高く作業が難航した」と述べた。【中西拓司】






福島第一2号機、汚染水の漏えい箇所わからず
読売新聞 2013年3月15日20時54分

東京電力は、福島第一原子力発電所2号機にロボットを投入し、
汚染水が漏れ出している可能性の高い配管8本を調べたが、
漏えい箇所を突き止められないまま、15日に調査を終了したと発表した。

漏えいが疑われているもう一つの場所「圧力抑制室」を調べるには、
水中で動ける新ロボットを開発する必要があり、調査は長期化が避けられなくなった。

事故で溶け落ちた核燃料を取り出すには、水漏れ箇所を修復し、原子炉の格納容器を水で満たす必要がある。
東電は、格納容器の下部の、圧力抑制室につながる配管(直径2メートル)の破損を推定。
その周辺は放射線量が高いため、
東芝製の4本脚ロボット(幅約60センチ、高さ約110センチ、重さ約65キロ)を
昨年12月から投入して撮影していた。



2号機で1000ミリシーベルト=格納容器内を調査-福島第1
時事通信 (2013/03/19-23:03)
 東京電力は19日、福島第1原発2号機格納容器内で、毎時約1000ミリシーベルトを計測したと発表した。7時間浴び続けると人間が死亡する放射線量で、格納容器内での人の作業は依然として難しい状況だ。
 2号機格納容器の貫通口からカメラや線量計などを挿入し、内部状況の調査を試みた。装置を圧力容器近くまで進め、障害物の有無などを調べる予定だったが、うまくいかなかった。
 この際、格納容器1階部分で毎時約1000ミリシーベルトを計測。温度は約34度だったという。東電は今後、再調査も検討するとしている。




ーーー


6.9Kvの電圧に感電したネズミのような小動物。
6.9キロボルトという、電圧の高さは想像が出来ない。
真実はどこにあるのか?
まだわかりません。



↓小出先生はこの件に関してこう述べていらっしゃいます。
「2号機が危険だから停電?」について3/23小出裕章先生(文字起こし)
【ペイフォワード環境情報教室】


続きを読む

<禁句ポロリ>「電気事故」って言っちゃった3/20東電尾野(東電会見文字起こし)&東京新聞記事

福島第一原発 停電、ネズミ原因か
東京新聞 2013年3月21日 朝刊(1面トップ)

この記事の中程から


◆「事故でなく事象」東電、重大事の認識欠く

東京電力は、福島第一原発で起きた停電事故のことを、発生当初から「事象」と呼び続けている。
使用済み核燃料プールの冷却が二十九時間も止まるという重大事は、
単なる出来事や自然現象なのだろうか。

二十日の記者会見で東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理に問うと、
「『事象』か『事故』かは神学論争的な話」とした上で、
「原子力の世界では、外部に放射性物質が出て、影響を与えるようなら事故だが、
そうでなければ事故とは呼ばない」と言い切った。


ただ、二年前、1、3号機の原子炉建屋で水素爆発が起き、
土煙とともに放射性物質をまき散らした際にも、
東電も政府も「爆発的事象」と言い続けていたのも事実。


「事象」は深刻な事態を小さく見せようとする原子力関係者特有の言葉と受け止められることが多い。
にもかかわらず東電がこの言葉を安易に使い続けていては、信頼を回復する日は遠い。 
(加賀大介)




ーーー

2013年3月20日午後 東京電力記者会見


(前半略)
2:28~
東電 尾野:
いずれにしましても、えーー、
最初に重要免震棟で、まぁ、あの~、瞬停的な状況があった、
それから、途中のブレーカー、遮断機ですね、いくつか飛んでいる。
ま、そんな事も踏まえて、えー、電源が落ちているというような状況からすると、
ま、何らかの電気事故を起こした初期点がどこかにある筈ですので、
それを探す作業をいましているという事でございます。
ま、そういう中でこうしたものが見つかっているという事は
有力な可能性の一つとして、確認していくことになりますけれども、
まだすべて確認し終わったわけではございませんので、現段階では断定はしかねるかなと思っております。
(略)



東京新聞:
もうひとつ、今、「何らかの電気事故を起こした事だ」とおっしゃられたんですが、
「事象」という言い方と「事故」という言い方とあると思うんですが、どういう認識でいらっしゃる

東電 尾野:
あ、すみません。
あの、いま言葉を正確に使っておらなかった点があろうかと思うんですけど、
えーー、ま、「今回起こった出来事」という意味から言うと、
えーー、まぁ、あの、「事象」といういい方が、えーーー…、
言葉の使い方としては、あの~、より適切かと思うんですけれども、
えー、「電気事故」というふうに申し上げたのは、
短絡であるだとか、ショートであるだとか、あるいは地絡であるだとか、そういった、あの~、
電気的な異常が起こった場所と言うような意味の言い方で、
えー、使わせていただきました。
いずれにせよ最初に何か異常が起こった場所があるわけでございますんで、
そこをしっかり探していくという事です。

…わかりやすく通訳すると…
●「事故」といってしまったが、言葉を正確に使っていなかった
●今回「起こった出来事」は、「事象」といういい方の方が言葉の使い方としてより適切。
●事故といったのは電気的な異常が起こった場所という意味の言い方として使った。




東京新聞:
あの、今おっしゃったみたいに、
ショートが起きるような事も含めて「電気事故」ではないかと思うんですが、
起こった出来事」というと、なんか非常にこう、
自然に起きてしまった自然事象みたいに取られるので、
「事象」と「事故」とは違うと思うんですが、
認識としては、えーっと、「事象」というと…、どういう意味で?
「事故ではない」ということなんでしょうか?

東電 尾野:
えー、ま、
ちょっと神学論争的なので、
あまり立ち入った議論をしてもしょうがない
かなと思うんですけど、

あのー、
いわゆる「外部に放射線の影響を与えるようなタイプの事故というようなものではございません
と言う意味で言葉を使わせていただきました。

…引っかかった言葉…

神学論争

不毛な議論
現実離れした実りのない論議

「神学論争」という言葉を転用して使いたがるマスコミや政治家達より一部転記。
彼らがなぜ宗教用語などをわざわざ、それも転用したがるのか、
その心理は分からないが、一種のこけおどしか、知ったかぶりなのではないかと推測する。
あるいは転用の意味を知っている者だけで通じることを楽しむ内輪受けのようなものではないか。
「神学論争」という表現を使いたがる記者や政治家たちの動機が、
こけおどしなのか知ったかぶりなのか分からないけれども、
そんな表現をしてもキリスト者が不愉快になるだけである。
「不毛な論争」と言いたければ「不毛な論争」と言えばよい。
「神学」と結び付けるべきではない。神学論争は決して不毛な議論ではないのだから。



東京新聞:要するに放射線関連の事故ではないということですね、

東電尾野:はい



ーー関連ブログーー

<速報>
福島第一原発停電・1,3,4号機と共用プール冷却装置停電中&
停電発表に3時間もかかったワケ3/19東京電力臨時会見午前(資料・一部文字起こし)


<続報>福島第一原発停電による重要機器の停止・全て復旧

「マスコミは『停電している』と言っているが、 東電の発表では停電は“瞬間”である」
武田邦彦氏3/19大竹まことゴールデンラジオ(文字起こし)


「ほんとは言いたくないんだよね」近藤勝重氏3/20ディキャッチ(音声・文字起こし)

犯人はでっかいネズミ!?東京電力記者会見3/20午後(主にネズミの部分文字起こし)

「停電の原因はネズミではなく2号機」という見方

「2号機が危険だから停電?」について3/23小出裕章先生(文字起こし)
【ペイフォワード環境情報教室】


「福島第一原発停電事故」小出裕章氏3/22報道するラジオ(文字起こし)





犯人はでっかいネズミ!?東京電力記者会見3/20午後(主にネズミの部分文字起こし)

仮設メタクラ周辺の放射線量は
0.3ミリシーベルト/h=300マイクロシーベルト/h

電圧は6.9Kv

15cm しっぽを入れて25cmのネズミって・・・
これ位かな? ↓

2013032022.jpg

たった一匹のネズミでも、日本の将来をどうとでも変えてしまう事が出来るという可能性があるという、
あまりにも危うい今の日本の姿が改めてあらわになった。
東京電力という民間の一企業に日本の将来の全てを委ねてしまっていいものなのか?



福島第一原子力発電所における電源設備の不具合調査状況について(3月20日 16時30分時点)
2013032015.jpg



2013年3月20日 東京電力記者会見



Video streaming by Ustream

絵で、窓が薄桃色というんですか、それで書いてありますけれども、
2013032023.jpg

ま、こういうふうに窓が並んでいるんですが、
縦向きに筋がつけてございますが、
スイッチギアの大きさはこの縦についている筋の大きさが大体一つ分の幅という事でございます。
ですから、そこについている点検用の窓との大きさと、
それからメタクラの寸法というのは、若干違っておりますので、
一つの窓から二つが見えたり、
あるいは一つのものを見るためには二つの窓から見なきゃ分からないというような、
ま、こんな感じになってございます。

で、スイッチギアの本体自身は、この中に入っている訳でございますけれども、

2013032025.jpg

上の写真をご覧いただきたいんですが、
人の大きさと比べて、寸法のイメージがお分かり頂けるんではないかと思いますが、
トラックの荷台の上に乗っている関係上、
下の点検窓がちょうど人間の胸から上ぐらいのところにございまして、
上の点検口はさらに高いところにあるというような状況です。

今点検口をいくつか開いているところでございますが、
こんな感じでなかを覗く事が出来るということでございます。

ちなみにこれは点検口を開けた状態。

2013032026.jpg

これは下の点検口ですが、開いている状態でそれを正面から見たところという事でございます。
これは絵で言いますと、ちょうど「すすけているのが確認された電源板」と書いてある、
ちょうどここがある下の段の窓です。
ですから、絵で見ますと左側から二つ目の下の段の窓というふうにお考えいただければと思います。

2013032012.jpg

そこを正面から見たところでございまして、
左から5分の3ぐらいのところに灰色の柱のようなものが立っているかと思いますが、
ここを境に、右側と左側で別のメタクラ施設ということになります。

で、ケーブルがこちらから入っている関係で、かなり込み入った状態になってございます。
ま、こんなようなところでございます。

で、本日詳細点検を行っていきましたところ、
このちょうど印をつけてある場所ですが、
そこの上の方の段の窓を開けて詳細に見ていきますと、
上の段のところの計器用端子があるんですけれども、
計器要変流機の端子というのが3層ですので3つあるんですが、
そこがすすけているというところがわかりました。

2013032013.jpg

すすけている部分の写真というのは

2013032027.jpg

壁のところがちょっとすすけているというのが分かりました。
で、この端子の下の方をずーっと見ていきますと、
なにやら、寸法的には15cmぐらい。
しっぽまで入れると20cm強、25cmぐらいの小動物が落ちているという事がわかりました。


場所的には絵で示しますと、

2013032024.jpg

黄色いハッチがしてあるところでございますが、
上の段ですすけが確認されて
一番下のところに小動物が落ちているというところが確認できたというようなところでございます。

本日このすすけている部分につきまして、火災判定があるかどうか?ということで、
消防署の方に見ていただくということもしましたが、
「火災にはあたらない」というようなご判断ということで、判定を頂いているところでございます。

いずれにしましても、今回の事象の、
今回の事象というのは停電に至った原因、事象については、
現在まだ確認調査中でございますので、
途中経過として今状況をご説明していますが、
これというところでまだ決め打ちというところでは当然ございませんが、
引き続きしっかりと調べて対応を定めていきたいというふうに考えているところでございます。
速報ベースの情報ということになりますが、進展がございましたのでご紹介させていただきます。
わたくしの方からは以上でございます。


2013032016.jpg





質疑応答

2013032018.jpg


フリー木野:
小動物なんですけれども、ちょっと確認なんですけど、
焦げているかどうかも分からなかったんですか?

東電 尾野:これはあのー、これからよく確認させていただきたいと思っております。

木野:
焦げているかどうかがわからないというのは、どういうアレなんでしょうかね?
これだけの電圧のかかっているところで、ショートして焼けたんであれば、
そうとう黒焦げになると思うんですけれども、
焦げてなかったんですかね?焦げてたんでしょうか?


尾野:
え、ま、写真は示させていただいていますが、まだ、

木野:
現場の方からの連絡というのは入っていないんですか?焦げていたのか焦げていなかったのか?

尾野:
え、あ、当該のものも含めてこれからよく調べさせていただきたいと思っております。

木野:
ちょっと「焦げているかどうかも分からない」という理由が分からないんですけれども、
見て分からないんですかね?


尾野:
え、ま、あのー、状況を含めてよく確認をさせていただいたうえで、
あのー、正確に回答させていただきたいと思いますので、
また、改めて、あの、調査の進んだところで、説明させて下さい。

木野:
消防署の方はこのネズミに関して、焦げているという判断はしたんですか?していないんですか?

尾野:
消防署の方がどのような判断をされたというような事については、
あのー、わたくしどもとしては分かりませんが、
えーー、最終的に今回の、この「すすが付いている」という状況が、
え、火災に当たるか当たらないかという観点での確認をされていたかと思いますが、
「火災に当たるものではない」という判断を伺ってございます。
えー、判断の過程において、どのようなところに着目してそのような判断を出されたかは、
わたくしどもとしては承知してございません。

木野:
そ、そうすると、あの、
ネズミが焦げているかどうかも分からないということだと、
あんまり今回の事故には関係が無い感じなんでしょうかね?


尾野:えーー、・・・、

木野:
いや、真っ黒焦げに焦げていればわかりやすいと思うんですけど、
「見て分からないという事はあんまり関係が無いのかな?」という気もする
んですが、

尾野:
あの、あるのか無いのかも含めて今後よく確認させていただくということで、
ま、今回、あの、このような、おー、状況であるという事をご紹介させていただいておりますが、
これを持ってしてこういうことであるとか、これが原因であるとか、
今はわたくしどもとして断定したり判断したりするような事態にまでは至って無いと、いうことです。


木野:
この写真ちょっと、解像度が低くてよく分からないんですけれども、
もうちょっと鮮明な写真というのはございますでしょうかね?

尾野:
えーー、個別に、写真についてはデータを提供できるかと思います。

木野:
そうした写真ではもう少し良く見えるんでしょうか?

尾野:
それぞれ、写真の解像度の範囲の中で、えーー…ご覧いただけるんじゃないかと思います。


ーー

2013032017.jpg


毎日新聞 ひが:
小動物の写真なんですけど、上の二つの銀色のものが端子ということで良いんでしょうか?


尾野:はい。

毎日新聞:
小動物は回収して調べたりしているんでしょうか?

尾野:
ま、その必要がございますので、そういうことも含めて確認させて頂きたいと思っています。

毎日新聞:
今日25人体制でやっている調査というのは、いま日没ぐらいだと思うんですけど、
このネズミが原因かどうか?という、その線を特定するような事が今日中にあるのかどうか?
後、それ以外の線でなにか調べていることもあるんでしょうか?

尾野:
あのー、ここの場所もそうですが、一通り確認するところの確認も必要ですし、
それからこれが仮にそうだったら起こっている出来事が整合的に説明できるのか?っていう意味での
技術的な咀嚼も必要ですし、そういうことも含めた上で原因として、
これがどうであるかということを確認していく必要がございますので、そういうことをふくめて、
えーまだ、えー、作業が進んでいる最中でございますので、
ま、現時点においては、あの、ま、あまり、
「これだ」と飛びついて決め打ちをしているという事ではございません。

毎日新聞:最後ですが、この動物はもう死んでる?

尾野:そうですね。

ーー

読売新聞 萩原:
大電流とか、大きな電圧という話ですけど、
具体的にこれ、どの位、何ボルトぐらい・・・どれほどの電圧か?というのが分かれば教えて下さい。

尾野:えっと、ちょっと当該端子の分の電圧については確認させて下さい。

読売新聞:
後この、ネズミのようなものですけれども、
先ほども話しがあったと思うんですけれどもおそらくこのスキマから入ったように思われるんですけど
たとえば、こういった野外に置かれているもので
小動物が入ってショートするというような想定がなされていたのか?
あるいは小動物によるショート防止の対策とか、講じられていたのかどうか?

尾野:
これはちょっと確認させて頂かなければいけませんけれども、
えーー、ま、ネズミの害というのはございますので、
えー、そうした、えー事に対する一般的なものというのはございますが、
えー、今般この設備そのものにおいて、そこまで対策されていたか?
というところについては確認させていただかなければならないというふうに思います。
いずれにしても、これが原因であるのか、あるいは他のところに主因があるのか?
というところも含めて確認していった中で、
今般分かった事について必要な手当てという事を考えていく中で
検討させていただくという事になると思います。


読売新聞:
これは屋外に置かれていたんですけれども、
たとえば屋内においてある配電盤などでこのようにネズミなどが入ってショートしたっていうケースって、
そもそも、他のところや、過去って、あるんですか?

尾野:えー、そういった経験はあんまり私どもは聞いてございません。

読売新聞:
やっぱりそしたら、「屋外に設置したまま」っていうところがやっぱり、

尾野:
そう言ってしまうと、あのー、あれでございますけれども、
まぁ、屋外に長期間置かれているという事と、
えーー、ま、こうした動物が入りこんでくるという事の間には、
まぁ、あの…ある一定の関連性はあると思います。

読売新聞:
後一点だけすみません、
これ、すすのようなものなんですけれども、これ見る限り、すすを出すようなものが、
あの、金属的なものばかりと思うんですけど

そういう意味でこのすすの煙とか、すすのもとになっているものっていうのは、
やっぱりこの小動物なんですか?

あるいはなんか、ケーブルの被覆みたいなものが焦げた跡があるのか、
なんかそういうケーブル的なものがあんまりなさそうなので。


尾野:
まぁちょっとそこもそうなんですが、
動物が焦げてススが出ているのか?
あるいはその付近にあるものが熱ですすを出したのか?
そういったところもあろうかと思うんですけど、
その辺も含めて確認中です。
で、現場の様子などを見ていきますと、
ケーブルになにやら熱で溶けたようなものが、
上から落ちてちょっと付着しているというような様子も見えるので、
何らか、上の方で熱が発生した可能性というのもあるんじゃないかなと、いうふうに思ってございます。
いずれにしてもまだ調査中でございますのでよく調べさせていただきたいと思います。

この下の方にケーブルなどが通っている訳ですけど、

ーー


共同通信社 まえだ:
ネズミの被害の状況を知りたいんですけれども、
管みたいなものをネズミがかじって被害にあったような事が以前あったかなかったか。
ネズミによる震災後の1F内の被害で確認されているものがあれば、教えて下さい。

尾野:
え、生物による被害ということで言いますと、
植物の非常に強い根がございまして
そういった根が成長することに伴って、樹脂製の配管に穴をあけるというような事例がございました。
それ以外の特に生物という事では記憶にはございません。


共同通信社:
19日に目視した際に、大きな被害というか、異常は見られなかったということなんですが、
その時はこの中まで見ていないという事なんですか?

尾野:
その際に確認しているのは、この状況をご覧になればわかるとおもいますが、
下の窓一連を確認しております。

今回、上の窓を覗いたところで分かっておりますが、
下の窓を一連見ていますが、下の窓の方から見たところでは、
直ちに異常は見当たらないというふうな状況でございました。

共同通信社:
ネズミまでは確認できなかったという事ですかね?

尾野:
そうですね、ここをご覧になると、上の段の左下の写真がその、
下の段の窓を開けたところの映像でございますけれども、
ま、あのー、ネズミが落ちていたのはこの奥の方でございまして、
この状態で見て、落ちているというのが気付くというところではなかったという事でございます。
上で焦げているところがございましたので、
下の方もよく見てみると、こういったものが見えたという事でございます。

共同通信社:
ネズミが確認された時間というのも、焦げが、すすが確認された時と一緒で、今日の12時過ぎということで、

尾野:そうですね。

ーー

朝日新聞 こん:配電盤の縦横奥行きを書いて下さい

2013032019.jpg


尾野:
幅が  5.7m
高さが 2.3m
奥行きが1.8m

朝日新聞:
このネズミ小動物が映っている写真の右側の部分にちょっとこう、茶色くなっている
ここは何の茶色なんですかね?
ちょっと汚れているような。

尾野:
これ何か汚れがあるようなんですが、
動物の毛が飛び散っているような状況であったというふうに写真を見ると見えます。

朝日新聞:
あぁ~、毛が飛び散っているように、・・ああー、
なんか、毛が飛び散っているというか、
普通の状態で死ぬと毛が飛び散るような感じはあんまり…、なにかあったような気がするんですが、
たとえばその、仮定ですけれども、

2013032017.jpg

動物が触れた場合感電するというのは、赤いところに触れたら関電すると?

尾野:
赤いところ自身は表面に絶縁物があって、中に導体が入ってございます。
端子のところには導体が露出してますので、端子のところに触れば、通電いたします。

朝日新聞:
端子といいますと、その下の段の左上のところの三つの、

尾野:三つの部分ですね。

朝日新聞:
どの部分ですかね?
赤いところは大丈夫なんですよね、で、その

尾野:その上に、ま、金属的に見えているところ

朝日新聞:
あぁ~、ちょっと突起のようなものが見えているような、
このあたりだと感電するという感じなんですね、わかりました。
ちなみに、動物は確認されたのは1匹だけですか?

尾野:今のところこの1匹だけですね。


ーー

尾野:
それから、どなたからか、何ボルトなんでしょうか?というご質問を頂いたかと思いますが、
6.9kvということでございました。

ーー


東洋経済:
後さっきのネズミが走りまわって、端子の部分とか、
これ乗っかっちゃったりできるような作りになっているんでしょうかね?

尾野:行動的には登り得る事ですね。

東洋経済:
入ってくるとしたら工事をして言える最中にネズミがなかに入ったという事しか考えられないんですけど。
養生した後にっていうのは入らないようになっているんでしょうか?

尾野:
これは養生しても、なんていうんでしょうね、
ケーブルとケーブルの隙間みたいなところを通って入ってくれば、
小さな動物であれば、入れないか?と言えばそれは入れるんじゃないかというふうに思いますので、
具体的にどのような経緯でこの中にいるのか?という事を
想像で申し上げることは適切ではないかと思いますけれども、
使用している状態の中で、地面の側からケーブルに沿って登ってくるということをすれば、
こういうことをする動物であれば、入り得ないか?と言われると、
入れなさそうだというふうに生きることはできないと思います。


東洋経済:
この作業をしている、この場所の線量というのはどの位の線量があるところなんでしょうか?

尾野:
仮設メタクラ周辺ということですね。
すみませんちょっと・・・・・・
え――、コンマ3ミリシーベルト/h (0.3ミリシーベルト/h=300マイクロシーベルト/h)
という程度のところという事でございます。
仮設メタクラ近傍の線量と。

ーー

フリー木野:
それから、さっきの小動物なんですけれども、
これは死骸は新しいものなんでしょうかね?どういう…、
かなり前のものなのか、最近、一日二日のものなのか?

尾野:
見たところ、白骨化しているとか、腐敗しているとか、そういう状況とはみえないようでございますが、
ま、いずれにしても、ちゃんと調べさせていただく事だとおもいます。

木野:
あの、け、毛が飛び散ったというお話しがありましたけれども、
毛は焦げてはなかったんですか?

尾野:
えーっと、ちょっとどのように見立てるのか?というのは、
ま、今後の調査で判断させていただきたいと思います。

木野:
あのーー、ここに小動物が触ったとすると、
この端子に6.9kvかかっているということですかね?

尾野:
そうですね、この端子にかかっているという事です。

木野:
6.9kvかかっているところに、15cmほどの小動物が引っかかった場合にどういうふうになるのか?
電力会社さんであればその経験上わかると思うんですが、
もし分かればですね、ご確認いただけないでしょうかね。

尾野:
えー、ま、そういうことも含めて、あの、今回調査の中で検討させていただいておりますので、
改めて確認できたところで。
要は原因究明の中で対応させていただければと思います。

木野:
原因究明をするのはスケジュール的にはどの位を目標にされているんでしょうか?

尾野:
今具体的にスケジュールとしてこのぐらいというふうに出している訳ではございませんが、
いずれにせよ、得られた情報を含めて、慎重に確認して対応していきたいと思っております。



ーーー


4号機の燃料プールの水位


東洋経済おかだ:
水位が有効燃料ちょうどプラス2mまでになるのは、4号機ですと何日後だったんでしょうか?

尾野:
計算してございませんけれども、これは相当日数が必要だと思います。

東洋経済:
以前は16日だとかっていうのが

尾野:
あの頃は4号機の発熱量が相当大きい時期でございました。
4号機につきましては燃料体数が多いということもあるんですけれども、
定期検査の関係で、全ての燃料がとりだされていたということで、
発電量の支配的な要素というのは、
その寸前まで燃焼していた燃料の崩壊熱というのが、規模としては最も大きいわけです。
で、原子燃料は、ようは、運転が終わって停止しても、崩壊熱というのはもつ訳ですが、
崩壊熱は中にある放射性物質が崩壊する事によって発生する熱ですので、
初期のころは半減期が短いものがどんどん崩壊してきますので、発熱量が逆に多いと。
で、時間が経ってくるに従って瞬間率的に発熱が減っていくという、そういう関係にございます。
ですので、当時の4号の発熱量というのは、
取り出して機関が経っていない燃料によって、非常に高い状況にありましたけれども、
現時点においてはそれから約2年経っているということで、
この2年間の間に、発熱量は非常に下がっているという状況にあると思います。
当時の比較から言うと、相当程度長い時間が必要というような事になります。
具体的には計算しておりませんけれども、
これは、充分長い期間があると思います。


福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(3月20日 10時00分時点)

2013032014.jpg


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ーーー


ーー関連ブログーー

<速報>
福島第一原発停電・1,3,4号機と共用プール冷却装置停電中&
停電発表に3時間もかかったワケ3/19東京電力臨時会見午前(資料・一部文字起こし)


<続報>福島第一原発停電による重要機器の停止・全て復旧

「マスコミは『停電している』と言っているが、 東電の発表では停電は“瞬間”である」
武田邦彦氏3/19大竹まことゴールデンラジオ(文字起こし)


「ほんとは言いたくないんだよね」近藤勝重氏3/20ディキャッチ(音声・文字起こし)

<禁句ポロリ>「電気事故」って言っちゃった3/20東電尾野(東電会見文字起こし)&東京新聞記事

「停電の原因はネズミではなく2号機」という見方

「2号機が危険だから停電?」について3/23小出裕章先生(文字起こし)
【ペイフォワード環境情報教室】


「福島第一原発停電事故」小出裕章氏3/22報道するラジオ(文字起こし)






「ほんとは言いたくないんだよね」近藤勝重氏3/20ディキャッチ(音声・文字起こし)




福島第一原発の燃料プール冷却装置停止。
朝までに運転再開も原因は不明のまま。


福島第一原発でおととい発生した停電の影響で、使用済み燃料プールの冷却装置等、
9つの設備で運転が停止した問題。
このうち最後まで運転が止まっていた共用プールの冷却装置が今日午前0時過ぎに運転を再開し、
全ての設備がおよそ29時間ぶりに復旧しました。
しかしトラブルの原因はまだ特定できていません。
東京電力は配電盤の不具合の可能性が高いとして今朝から調査をはじめ、
漏電の可能性が高いとともに、今後電気のバックアップの強化を前倒しして行うなど、
対策を講じるとしています。

荒川:
この調査は25人体制で行われているということで、
この今日の調査で仮設の配電盤に焦げた跡があるのを発見したと。
近藤さん、今回の停電の原因となった可能性はここにあるのでは?と言われているようなんですね。


近藤:
そうですね、強啓さんね、仮設の配電盤から、いわゆる共用プールの方へ接続しているっていうことですから、
この共用プールがそんな状況におかれているっていう事はとんでもない話だと思うんですよ。

荒川:そうですね。

近藤:
だから、ぼくは本当にさても危うい状況にあるんだという事をね、
この事故とともに、僕はみなさん認識したほうがいいと思うよ。
というのももう少し説明しますとね、
4号機に1500体の、要するに核燃料のね、使用済みがある訳でしょ。
その他全部合わせて、要するに原子炉の建屋から供用プールへ持ってきて冷やさないといけない訳ですよ。
それは絶対に冷却装置がいるわけですから、
そこへ電気が行かないっていう事態が起きちゃったわけだよね。
そうすると、何十年かかってでも廃炉に持っていかなければならない訳ですから、
「原因不明だ」なんていう事を今言っててね、どうなってんだ!って言う話ですよ。

荒川:そうですよね~。

近藤:
だからここのところ、やっぱりその、
原発を推進の方に世論がなんか、どこか傾きつつあるんですけれども、
そういうみなさんも含めてですね、これは原因不明で済ましちゃぼくはまずいと思うんだよね。

荒川:
だから、あの、ひとつひとつ廃炉に向けて、
あるいは冷却する速度を進めるという方向もむけて、
もう見えてきているもんだと思っていたんですよ、僕らは。


近藤:だからその、バックアップ装置だって出来てない訳ですから。

荒川:ねぇ。

近藤:とんでもないじたいですよね。

荒川:そうですよね。

近藤:しかもそれを言いそびれていた訳でもなく、何か時間も結構経ってから発表している訳でしょ?

荒川:はい。

近藤:
だからそこらあたり「なんでだ」っていうところがあるわけ。
ほんとは言いたくないんだよね。

荒川:でしょうね。

近藤:
言いたくない。
「そのうち直るだろう」と思っていたら直らないもんだから発表しちゃったっていう事でしょ。

荒川:そうですよねぇー。


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「マスコミは『停電している』と言っているが、 東電の発表では停電は“瞬間”である」武田邦彦氏3/19大竹まことゴールデンラジオ(文字起こし)

<続報>福島第一原発停電による重要機器の停止・全て復旧

3月20日午前0時12分に共用プール冷却浄化系が起動し、全復旧しています。
が、昨日の大竹まことのゴールデンラジオに武田邦彦先生が出演され、東電の発表を分析されています。
「停電は瞬間だった」
私も東電のホームページや会見を書き出していて「瞬間停電」という言葉が沢山使われていて、
ちょっと気にはなっていたのですが、それ以上深く考えませんでした><;
興味深い内容でしたので文字起こししました。


2013年3月19日
大竹まことのゴールデンラジオ



パートナー 眞鍋かをりさん
ゲスト 武田邦彦先生

大竹:
報道の清水さんに入って頂きました。
清水さん、ちょっと、新聞なんかに出てたんですけど、
福一の状態が、

清水:はい、良くないですね

大竹:なんか、電源が止まっているという、

清水:
そうなんですよ。
昨日の夜7時に停電が発生しまして、それからもう18時間が経ったんですけれども、
依然としてこの停電状態が続いているんですね。
で、停電しているのは1号機3号機4号機の使用済み燃料プールの冷却システム。

大竹:1号機、3号機、4号機

清水:
それから、燃料を6300体ほど保管している共用プールというのがあるんですけれども、
そこの冷却システムも止まってしまっていて、
あと放射能を除去するシステムもあるんですが、ここも今止まっている状態なんですね。
で、コントロールタワーである、免震重要棟も一時停電したんですけど、
これはまぁ、すぐ復旧したんですが、
肝心な施設が今停電のままで、なおかつ復旧のめどが立っていないと、
原因も、仮の配電盤がどうもおかしいんじゃないか?というような事が言われているんですけれども、
依然としてはっきりした事がまだ分かっていない。
そういう状態が続いていますね。

大竹:これ情報として、太田さん

太田:菅(すが)官房長官が記者会見して

大竹:菅官房長官がなんておっしゃっているんですか?

太田:
4日間の余裕があると。
4号機が今一番水温が高いんですけれども、
「規制値の65度を超えるには4日間の余裕があって、その間に全力で復旧したい」と。
放射線量の変化については「全く無い」
そして、今後復旧の見込みに関する心配は「全く心配ない」と、強調している

眞鍋かをり:
本当ですか?現状で18時間ですよね、
じゃあと3日とちょっとの間に復旧しなければいけない。

清水:
そうなんですよ。
野田内閣時代に「冷温停止状態だ」といったのが一昨年(2011年)の暮れなんですけれども、
その後かろうじて安定した状態で、各原子炉は20度前後の温度を保ってきたんですけど、
実は停電によって水温がいま測れない状態なんですよ。

眞鍋:あー・・・、

清水:
どうもその午前中の東京電力の会見では、
問題の4号機、ここはメルトダウンしていないために、
燃料がそのままあらわになっているような状態ですけれども、
ここがですね「5度ぐらい上がっているんじゃないか?」と。
さっき65度という話がありましたけれども、
ここに達するまでに後3日ちょっとで達してしまうということで、
何とか対応しなければいけない。

大竹:これは、止まっていれば上がっちゃうものなんですか

清水:そうなんですよね。はいはい。

太田:熱を出し続けていますからね、核燃料のね、冷やし続けて

清水:
停電する前と今と比べて多分5どちょっと上がっているんじゃないか?
これはあくまでも推測なんですけど、東電側はそういうふうに見ているんですね。

大竹:清水さんは福一にこの間行って来て

清水:
ええ、3月1日の日に行って来たんですけど、
そこで聞いた話はね、
「1号機から3号機は、もう燃料がメルトダウンしちゃっているんで、
これから取り出す研究をしなければいけない」という状態なんですよ。
ところが4号機は比較的安全で、
私たちも4号機の周りはずらっと案内してもらった位線量も低いんですね。
だいたい線量計で20マイクロシーベルトぐらいですから、
レントゲンを受けるよりも全然少ないぐらいの被曝度合いなんですよ。
ところが1~3だと、バスの中で通っただけでもですね、
1000マイクロは軽く超えてしまうんですね。
そういう状態で、特に1から3、特に1と3は非常に危ないと。
4は比較的安定していて、今年の秋から燃料を取り出す、
ま、クレーンを作ってですね、取り出すという一番順風満帆にいっている号機だったんですよ。
ところがその4号機が今非常に危ない状態になってきているという事が言えると思いますね。

大竹:
番組の方ではいまの清水さんの情報もそうですが、
もっと、とてもクールに判断していらっしゃる方がいるって伺っていますけれども、

清水:
はい、中部大学の教授で武田邦彦先生といま電話が繋がっていますので、
スタジオの方から聞いてみて下さい。

大竹:繋がっているんですか?武田邦彦先生

武田:はいはい。

大竹:
どうも、大竹と申します。お世話になっております。
この今の状態っていうのは、僕たちはどういうふうに考えればいいんですか?

武田:
そうですね、一番みなさんが心配しているのがですね、
また2年前の3月のように「逃げなきゃいけないんじゃないか」と、
それにもかかわらず政府が「大丈夫だ」といっているんじゃないか?
という点が一番多くの人の心配なんですね。

この点をまずはっきりさせないといけないと思いますが、
ここは政府の言っている通りというか、東電の言っている通り、
だいたい、最悪の事態を考えても4日とか1週間ぐらいの余裕があるので、
たとえば、放射性物質が出てくるとか、爆発ですとか、
そういう事になるまでに、4日とか1週間ありますのでね、
先ずは、よく注意をしておく必要はありますが、
今すぐ逃げなきゃいけない事は「ない」という事はひとつはっきりしておかなければなりませんね。


大竹:ああそうですか。

武田:
それで、温度が上がっているのは、いま、お話ししておられましたけど、
えっと、核燃料はずっと核分裂していますのでその熱が出ている訳ですね。
それで4号機は大体今から2年半ぐらい前に取りだした燃料なので、
だいたい発熱量は発電時の50分の1ぐらいのところだと思うんですね。
それで、大体1時間に0.5度ぐらいずつ上がっていくと。

他のところにある燃料はもう少し前にしまったものなので、
発熱量が少ないので温度の上がり方も少ないと。
ま、こういう事ですね。

大竹:
新聞に書いてあったんですけれども、
「電気は基本的に号機ごとに核種の機器に配電されるため、
プールの冷却だけが同時に止まる可能性は非常に低い。
それが実際に起きた」と新聞に書いてあるんですけれども、

武田:
えっとですね、
東電の発表は「停電」という発表ではないんですよ。
マスコミはそういうふうに報じてますけどね、

東電の今日の発表ではですね、
「昨日のつまり18日の午後7時ごろ、瞬間停電をした
それで「瞬間停電をした時に、各冷却装置が落ちた」っていうんですけど、
ボートなんかをずっと動かしてますとね、停電するとその瞬間停電でも全部落ちてしまうんですよ。
動かなくなってしまうんですね。

太田:電源が落ちるという意味?

武田:
ええ、電源は落ちていない、電源は瞬時にしか落ちていない。
そうすると、たとえば1秒間電源が落ちますね、
そうしますと1秒後に復帰しても、その先のポンプなんかは全部止まったままになっている。

眞鍋:はぁ~、そっか。

武田:
こういう状態ですね。
これは例えば工場なんかも全部そうで、
それが起こりますと、それぞれ落ちたところを電気が落ちたポンプとか循環装置は全部スイッチを、
普通は押して回って復帰をさせるんですね。
マスコミでは「停電している」と言っていますが、
今日の東電の発表では、停電は「瞬間」であって、

眞鍋:なる程。

武田:
「落ちたものが復帰できない」という表現はしています。
だから一応東電の発表を正としますとね、
今の大竹さんのご質問ですけれども、
多分、「電気は復旧してて、各機器が動かせない」という状態だと考えられますね。

眞鍋:なるほど、
その、後3日間ぐらいでという時間的には、余裕はあるんですか?
それとも結構もうタイトというか、

武田:
えっとですね、危険側から言えばですね、
4号機のプールの一部は温度が上がる可能性があるんですね。
平均としては大体今週の末か後になると思いますが、
一部のところが沸騰するという可能性もないんじゃないんですね。
つまり4号機の使用済み燃料というのは1500本ぐらいあるんですが、
新しいものと古いものが別々に置いてあるので、
新しいものの方が温度が上がりやすいという事はあるんですね。

だけども私はね、これは復旧は出来ますしね、
それから温度が上がりきって放射性物質が出てくるところまでは行かないと思います。

清水:だから、復旧できるという見通しですよね。

武田:はい。

太田:
一瞬電源が落ちたとおっしゃいましたけれども、
その原因については東京電力もまだ特定できていないという事ですね。

武田:
そうですね、多分ですね、
普通に工場の管理として考えればですよ、
どこかでショートしてですね、それで落ちるんですよ、普通こういうのは。
それで落ちたらどこがショートしているとか、不具合を探してそこを直して、
そして全部の電源を復旧するという、普通はそうするんですね。

ところが多分、昨日中に分からなかったのは、夜じゅうに分からなかったのはですね、
近づけないからじゃないかと思うんですね。
これは、今後も原子力発電所の事故を考える時には、
昔から固有安全性というんですけれども、
普通火事でしたら、火事が起こったら消防車が近づけるんですよ。
だから、火事が自動的に消さなくても消防車が消すんですよ。

ところが原子力発電所の事故だけは特殊で、
人が近づけないがゆえに、自らが復旧するようなシステムを持っていなければいけないんですね。
これは固有安全性といって、原子炉安全の基本になっているんですけれども、
今度の事故も電源が落ちただけで、あたふたしてたら、ちょっと原子力発電所って危ないんですよ。
だから、ここのところに根本原因があります。

大竹:
なるほど、はい、わかりました。
ありがとうございました。
ま、でも心配ではあるけれども武田さんは大丈夫だと。

太田:
今回の事態に関しては、何とか復旧できるでしょうけれども、
またこういう事が起きる可能性は十分にあるというニュアンスの事をおっしゃっていましたね。

大竹:はい、菅(すが)さんも慎重な言い回しですけれども心配はないと、

太田:全く心配はないと発表しております。

大竹:清水さん、この問題点は?

清水:
そうですね、ま、最悪の事態にならないように、
政府と東電全力をあげてこれに当たるという事だと思いますけれども、
去年も2回ですね、冷却装置がやっぱり止まっているんですよね。
それと同じ轍を東電が福島第一原発でやったという事がやっぱり問題だと思うんですよ。
ですから、今回復旧が仮に出来たとしても、
この先もまたなにかあるかが分からないので、
まだまだ福島第一原発のこれから先というのが読めない所が非常にある
なというように思いますね。


大竹:
ま、心配ですけどね、
その大きくね、こっちが動揺してもね、

清水:
一番厳しい目で見ていた武田さんが「大丈夫だ」っていうんですから大丈夫かと思いますけど、
ただやっぱり一応注意はしておかなければいけないというふうに思いますね。

大竹:はいわかりました。



ーーー


原発停電、心配ない対策を講じている…官房長官
(2013年3月19日12時09分 読売新聞)

菅官房長官は19日午前の記者会見で、
東京電力福島第一原子力発電所の免震重要棟などで発生した停電事故について、
「使用済み燃料プールの代替冷却装置についても、まだ復旧していないのは事実だ。
冷却のための代替手段を万全を期す意味で予定し、
まったく心配のないような対策を今、講じているところだ」と述べ、
事故対応に全力を挙げる考えを示した。
また、原発周辺の放射線量について「(変化は)まったく、ない」と述べた。


ーーー


続きを読む

<続報>福島第一原発停電による重要機器の停止・全て復旧

3月20日午前0時12分に共用プール冷却浄化系が起動し、全復旧しました。
1号機 19日午後2時20分
3号機 19日午後10時43分
4号機 19日午後10時26分
共用プール 20日午前0時12分



福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報6)
平成25年3月20日 東京電力株式会社

3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、
電源が瞬時停止する事象が発生いたしましたが、その後の状況についてお伝えいたします。

共用プール冷却浄化系につきましては、3月20日午前0時12分に起動し、冷却を再開しました。

冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31.8℃であり、
運転上の制限である65℃に対して十分余裕がありました。

昨日の記者会見でご説明した9つの設備については、全て復旧いたしました。




福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報5)

平成25年3月20日 東京電力株式会社

3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の冷却再開については、先ほどお知らせしましたが、
冷却再開時における使用済燃料プール水温度は確認中としておりました。
冷却再開時における使用済燃料プール水温度は17℃であり、
運転上の制限である65℃に対して十分余裕がありましたのでお知らせいたします。


福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報4)
平成25年3月19日 東京電力株式会社

<4号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
4号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、
午後1時20分に一次系を起動し、運転を再開しておりましたが、
二次系につきましては、午後4時13分に仮設電源(ディーゼル発電機)による運転を再開しました。 
その後、本設電源であるプロセス建屋常用M/Cからの受電準備が整ったことから、
午後6時48分に二次系を停止し、午後10時26分にプロセス建屋常用M/Cからの受電による
二次系の冷却運転を再開しました。 
冷却再開時における使用済燃料プール水温度は31℃でしたが、
運転上の制限である65℃に対して十分余裕がありました。

<3号機 使用済燃料プール代替冷却設備の復旧状況>
3号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、
午後10時43分に一次系、二次系を起動し、冷却を再開しました。
冷却再開時における使用済燃料プール水温度は現在確認中です。

<共用プール冷却浄化系の復旧状況>
共用プール冷却浄化系については、当初の復旧見込みは3月20日8時でしたが、
前倒しで作業に当たっております。
共用プール冷却浄化系が復旧次第、改めてお知らせいたします。


福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報3)

平成25年3月19日 東京電力株式会社

1号機 使用済燃料プール代替冷却設備につきましては、午後2時20分に1次系、
     2次系を起動し、冷却を再開しました。




――日付だけじゃなくて何時にホームページで公表したのか?時間も書いて欲しい



<速報>
福島第一原発停電・1,3,4号機と共用プール冷却装置停電中&
停電発表に3時間もかかったワケ3/19東京電力臨時会見午前(資料・一部文字起こし)





ーーー追記ーーー


福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報7)
平成25年3月20日 東京電力株式会社

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に関する調査を行っていたところ、
本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤内において、
端子および壁面がすすけていることを当社社員が発見しました。

そのため、午後0時45分に双葉消防署に連絡しました。
引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります。
調査状況については、新たなことが判明し次第お知らせいたします。


福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について(続報8)
平成25年3月20日 東京電力株式会社

福島第一原子力発電所における電源設備の不具合に関する調査を行っていたところ、
本日(3月20日)午後0時36分頃、仮設3/4号M/C(A)の電源盤内において、
端子および壁面がすすけていることを確認しておりますが、
その後、双葉消防署による確認の結果、午後1時57分、火災ではないと判断されました。
引き続き、電源設備の不具合状況の調査をすすめてまいります。


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<速報>福島第一原発停電・1,3,4号機と共用プール冷却装置停電中&停電発表に3時間もかかったワケ3/19東京電力臨時会見午前(資料・一部文字起こし)

東京電力記者会見 2013年3月19日午前10時過ぎ


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福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について
<参考資料>

平成25年3月19日東京電力株式会社

◆発生状況
平成25年3月18日午後6時57分頃、福島第一原子力発電所免震重要棟において、
電源が瞬時停止する事象が発生。
それを受け、設備の状況を確認したところ、
プロセス建屋常用M/C(メタクラ)と所内共通M/C4Aと仮設3/4号M/C(A)が
停止していることを確認。
◆影響を受けた(停止した)設備
・水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
・3号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
・4号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
・3号機原子炉格納容器ガス管理システムA系
・共用プール冷却浄化系
~以下2つの設備は、前記M/C母線の負荷ではないが停止を確認したもの~
・1号機 使用済燃料プール代替冷却設備(二次系) ※1
・窒素ガス分離装置(B) ※2(復旧済)
※1 一次系については、同系統のポンプ保護のため午後9時10分、手動にて停止。
※2 窒素ガス分離装置(A)は運転中であり、1~3号機窒素封入への影響はなし。
◆影響を受けていない設備
・1~3号機 原子炉注水設備
・2号機 使用済燃料プール代替冷却設備
・1~3号機 原子炉格納容器ガス管理システム監視中
・モニタリングポスト
◆調査・復旧状況
・仮設3/4号M/C(A)について詳細確認中。(負荷の付け替えも並行して検討中。)
・プロセス建屋常用M/C,所内共通M/C4Aについては、受電完了


2013031912.jpg
尾野:
昨日の福島第一における電源設備の以上につきましてご説明をさせていただきたいと思います。
なお、現在調査と復旧活動を進めております関係上、
今時点で分かっているところまでのお話というところでご説明させていただきたいと思います。

資料にそいましてご説明を申し上げたいと思います。
まず、発生の状況ですが、昨日3月18日、午後6時57分ごろ
福島第一原子力発電所の重要めんしん等において電源が一時停止するという事象が発生しております。
それを受けて設備の状況を確認いたしましたところ、
プロセス建屋の常用メタクラ、それから所内共通メタクラ4A、仮設3/4号メタクラのAというものが
停止しているということを確認したということでございます。

2013031919.jpg

お手元の資料で言いますと、
関係する電源版の構成、
およびそれにぶら下がっております主要な機器の構成という事を示させて頂いておりますので、
それをご覧になりながら見ていただきたいと思いますが、
(クリックすると大きく見る事が出来ます↓黒線が停電中)
2013031920.jpg
影響を受けた機器というのが黄色い枠で囲みました機器が影響を受けた主要な機器という事になります。
主要な機器としては、
水処理装置キュリオン、
それから3号機の使用済み燃料プールの冷却系
4号機の使用済み燃料プールの冷却系
それから3号機のガス管理システムA系、
共用プールの冷却浄化機系と、
こういったところが影響を受けてございます。

また、1号機の使用済み燃料プールの代替冷却設備の二次系、
それから窒素ガス分離装置のB。
こういったものが影響を受けたということでございます。

それで、昨日来調査等を進めてまいりましたが、
今申し上げました電源版で停止したところというのが、
プロセス建屋常用メタクラというようにいっているものが、こちらでございます。
それから、所内共通メタクラ4Aといっているものがこちらになります。
それから、仮設の3,4号メタクラAといっているものがこちらということになります。

2013031921.jpg

このメタクラ、大きく三つが停止してございますので、
これにぶら下がります主要機器でありますこういった機器、これらが停止したというような状況にあります。

2013031922.jpg

で、この際の、おそらく系統の変動を拾った保護装置の作動と思われますが、
1号のプールの冷却装置、それから窒素ガス分離装置のB、あるいは3号のガス管理システムが
まだ停止しているというような状況でございます。

昨夜らい確認と復旧作業を行ってきた結果、
プロセス建屋常用メタクラ、こちらの復旧は、本日まで、現時点までで終了してございます。
状況を見ていきますと、おそらく
、仮設のメタクラ3,4号Aというところに何らかの不具合が生じて居るようなものと考えられるような状況になってきております。

今現在、こちら3,4号メタクラのAの調査を進めているところでございますので、
こちらの調査によって比較的短時間で復旧できるような状況であれば、
メタクラの復旧を行いたいというふうに考えてございます。

あわせまして当該のメタクラの復旧に、え・・
「時間がかかるようであった場合にどうするか?」という事に関しても並行して検討を進めております。
まず、そこにぶら下がっております重要な機器ということでいいますと、
共用プールの冷却設備
4号のプールの冷却設備、
3号の冷却設備
こちらが重要な設備というようになるんですが、
こちらにつきましてはもちろん、3,4号の仮設メタクラの復旧が早期に出来れば問題がないわけですが、

それらが時間がかかりそうであった場合の代替策として、
3号のSFPについては、所内共通メタクラ4Aに繋ぐ方法。
それから4号の使用済み燃料プールの冷却系につきましては、
プロセス重要メタクラに直接繋ぐ方法。
また、共用プールの冷却設備につきましては、
今はAかBか決めてございませんけれども、AGの非常用母線に繋ぐということで、
対応策を並行して検討しているとことでございます。

それ以外の設備につきましては、
頭についておりますメタクラの方まで、受電等につきましては支障のない状況でございますので、
個々の設備の状況を確認したうえで復旧措置を行いたいというような状況という事でございます。

現在の状況からしますと、プールの温度というのはそれぞれ充分低い状態で保たれております。
2013031917.jpg
それから、崩壊熱はございますが、温度の上昇ということで言いますと、
まだ、時間的な猶予というものがございます。
もちろん早期に復旧するという事が必要でございますので、
状況の確認と復旧に進めているところでございます。
私からのご説明は以上です。

TBS タテヤマ:使用済み燃料プールの温度、現在の温度は?

尾野:
現在の温度ということで言いますと、
発生から15時間経過している10時段階の評価をしてございます。
(実際の温度ではなく評価温度です)
1号機が17.1度
3号機が15.9度
4号機が30.5度
共用プールで28.6度
と、見込んでおります。


原発が停電した事を何故すぐに公表して会見しないのか?


共同 イケガミ:
昨日の7時前に停電して、東電から連絡があったのが3時間たった夜10時位だったと思うんですけど、
行動が遅いというのと、
「昨日の晩のうちに会見したほうがいいんじゃないですか?」と、
「やって下さい」とお願いしたんですけど、結局今日の10時になっていると、
これ、どういう理由なんですかね?

ま、そもそも「何かあったらすぐ会見を開きますよ」というのが
東電の広報部なんかがかねてずっと、そういう事を言ってきている訳ですけど、
「何かあっても会見をしない」と、
「説明も遅い」と、
「発表も遅い」と、
ちょっと、理由がよく分かんない
んですけどね、
どういう対応なんですかね?これ。
た、大したことないという認識なんですか?


2013031918.jpg
石橋:
発生から公表まで3時間かかっておりまして、
「遅い」というご指摘については大変申し訳なく思っております。
昨夜はですね、えー、
設備の状況を全体を確認したうえで、取りまとめてご連絡させていただいたという次第でございます。
それから、「会見を昨日の夜に何故開かなかったかのか?」ということでございますが、
メールでお知らせをさせていただいた後に、
えーー、ま、相当数のお問い合わせがありまして
ま、その時点で分かっていた事については、基本的にお問い合わせの電話等で回答をさせていただきました。
で、その後、ま、明るくなってから確認した状況なども踏まえて、
本日、今日ですね、いま、このタイミングいで臨時の会見を開催させて頂いたという次第です。
ま、ご理解いただければと思います。

共同:
いいや、理解できないから聞いているわけで、
3時間たって、状況を取りまとめてというのは、こういうのって、
普通「こういう事がありました」っていう事だけ広報されて、
それが多分福島の人達への説明責任もそれで果たした事になると思うし、
まず、「こういう事がありました」と、
「今こういう状況で仕事してます」と。
それで順次発表していけばいいわけな話で、

しかも、「問い合わせがあってそれに答えました」っておっしゃってますけど、
問い合わせがワーッと殺到したのは、会見を開かないからだけの話であって、
あの、何の説明にもなっていないんですけど、もう少しちゃんと説明していただけますか?
全く理解不能です。
合理性もないし、説明内容に。


石橋:
あの、設備の状況を確認するのに時間がかかったという事です。
どの設備が影響を受けたかという事をまず確認するのに、まぁ時間がかかったという事なんですが、
それが遅いというご指摘については大変申し訳なく思って、

共同:
いや、だから設備が、これが止まっていますとか、あれが止まっていますというのは、
順次分かってくるものかもしれませんけど、
とりあえず「停電がありましたよ」と。
「第一原発でこうなっていますよ」というのをさっと言われればいいんじゃないですか?
と。
そういう事が出来ない。
出来なかったのは何でなんですか?と。
だからそれが「設備の把握に」っていうのは、
「設備の状況を全て把握してから広報する」っていう前提でお話しされていますけれど、

ぼくはそれを前提としてしゃべっているんじゃなくて、
なにかあった時にはサッと広報するっていうのが筋なんじゃないの?」と。
こんだけの事故を起こして対応しているんだからと、
そういう前提で聞いているんですよ。
だから、答になってないんですよ。


石橋:
あの、はい、おっしゃることは、あの、良くわかりますけども、
昨日の時点では、
ある程度状況を確認してからお知らせをした方が良いという判断でそのようにさせて頂いたと、
どの設備に影響が出ているかという事をまず確認した上でご連絡をさせていただいたということでございます。

共同:
それ…それは元々、「何かあったらすぐ会見を開きますよ」とかおっしゃっていた、
自分の説明と矛盾があると思いませんか?それ。

石橋:
「昨日の夜会見を行うべきだったのではないか」という事については、
夜ということもあって、夜遅い時間だということもありましたので、
ま、お問い合わせに応じて、応じさせていただいたと、
お答えさせていただいたという事で、
今日この早い時間(午前10時15分過ぎ)で
会見をさせていただいたということでご理解をいただければと思います。

共同:
これ、実際のところは65度に達するまでにだいぶ時間の余裕があるし、
東電としては「大したことない」と思って、こういった対応になっているんじゃないですか?実は。


石橋:
いえ、決してそういうことではございません。
ですから今日この早い時間に会見を開催させていただいている訳でして、
そのように考えている訳ではございません。

共同:
ま、それだったら、もっとちゃっちゃとやればよかったんじゃないの?っていう話なんですけど、
ま、いいや。
それはもうどうしようもないです。


石橋:
はい、では次、こちらの一番後ろの方、どうぞ。

――文字起こしここまでーー

停電で燃料プールの冷却システム止まる
NHK 3月19日 4時26分


東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜、停電が発生し、
1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まりました。
東京電力は原因が分かりしだい復旧作業に入ることにしていますが、
福島第一原発では、事故から2年たっても
原因不明の電源トラブルで冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。

東京電力によりますと、福島第一原発で、18日午後7時前、
廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、
1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、
敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました。

プールの水温は、18日の午後6時現在で14度から25度ですが、
4つのプールには合わせて8500本余りの使用済み燃料が入っていて、
最も温度が高い4号機のプールで社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度と見込まれています。

東京電力は原因が分かりしだい、冷却システムの復旧作業に入ることにしていますが、
トラブルから半日近くがたっても原因が分かっていません。

東京電力は、
外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤で何らかのトラブルが起きたとみて原因を調べています。

このトラブルで、1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく
原発の周辺で放射線を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。

福島第一原発では、
事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで、冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。

このトラブルは、発生から3時間以上たってから発表され、東京電力は
「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり大変申し訳ない」と話しています。

福島第一原発では、去年1月に送電施設のトラブルで3つのプールの冷却システムが1時間程度止まったほか、
去年6月には4号機のプールで冷却水を循環させるポンプが故障し、
およそ30時間冷却が停止するなどのトラブルがありました。



ーーー東京電力が夜10時過ぎに公表した「おしらせ」


お知らせ 2013年
福島第一原子力発電所における電源設備の不具合について

平成25年3月18日 東京電力株式会社

本日(3月18日)午後6時57分頃、
福島第一原子力発電所免震重要棟において、電源が瞬時停止する事象が発生いたしました。

状況を確認したところ、福島第一原子力発電所内の一部の電源設備が停止しており、
以下の設備が停止しております。
(午後9時38分現在の確認状況)
  ・水処理装置 セシウム吸着装置(キュリオン)
  ・1号機 使用済燃料プール代替冷却設備※(二次系)
  ・3号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)
  ・4号機 使用済燃料プール代替冷却設備(一・二次系)

◆使用済燃料プールの温度上昇にはある程度時間がかかるため、
 ただちに 当社が定めた管理目標値(65℃)に達するものではありません。

※1号機使用済燃料プール代替冷却設備の一次系については、
 同系統のポンプ保護のため午後9時10分、手動にて停止。

なお、福島第一原子力発電所の以下の設備については、異常のないことを確認しております。
  ・1~3号機 原子炉注水設備
  ・モニタリングポスト
  ・1~3号機 原子炉格納容器ガス管理システム監視中
  ・2号機 使用済燃料プール代替冷却設備

その他の設備への影響については、引き続き確認を行っています。
以 上


ーーー


福島第一原発で停電 燃料プール冷却停止
東京新聞 2013年3月19日 朝刊

東京電力は十八日、福島第一原発で午後七時前に停電があったと発表した。
1、3、4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムなどが停止し、
十九日午前一時時点で復旧のめどは立っていない
事故対応に当たっている免震重要棟も一時的に停電したが、すぐに復旧した。

原子力規制庁によると、1~3号機の原子炉への注水に問題は生じていない。
燃料六千三百七十七体を保管する共用プールの冷却も停止。
放射性物質を含む汚染水を処理する装置や、3号機の格納容器ガス管理システムの一部も停止した。

東電は「配電盤か、接続されたケーブルが原因の可能性がある」としているが、
規制庁、東電とも原因を特定できていない。
東電が停電を公表したのは、発生約三時間後の午後十時すぎだった。
「点検する場所が多く、現場確認に手間取った」と説明している。

東電によると、十八日午後四時の時点で、1~4号機プールの水温は一三・七~二五度。
このまま冷却できなければ、最も水温が高い4号機では四~五日で、
余裕を持って安全を確保するために定められた保安規定上の管理温度の上限である六五度に達する。

2号機プールの冷却システムは電源工事のため十八日朝から停止していたが、
午後六時半すぎに冷却を再開した。

周辺のモニタリングポストの放射線量に目立った変化はない。
第一原発では昨年一月にも1~4号機の使用済み燃料プールの冷却が一時停止するトラブルがあった。
昨年六月には4号機プールで約三十時間にわたって冷却が停止、水温が一時約四三度まで上昇した。


◆不十分な制御、裏付け 原因不明…遠い「収束」

四カ所の使用済み核燃料プールで同時に起きた冷却システムの停止事故は、
いまだに原発を十分に制御できず、
本当の意味での原発事故の「収束」と廃炉への道のりが明確でないことを、あらためて印象づけた。

東電は、廃炉工程をチェックする原子力規制委員会の会合に提出した資料で、
プールのリスク(危険性)対策は「十分」と自己評価していた。
確かに多数の核燃料があっても、プールの水温は最も高い4号機で二五度。
仮に冷却停止が続いても危険な状態になるまで一週間ほどの余裕がある。

しかし、1、3、4号機のほか、
4号機の山側にある共用プールまで同時に冷却が止まり、原因がすぐ把握できない事態は深刻だ。
電気は基本的に号機ごとに各種の機器に配電されるため、
プールの冷却だけが同時に止まる可能性は非常に低い。それが実際に起きた。

本来なら、冷却停止が起きても、バックアップの装置が起動して冷却が続いているべきだが、
時間的余裕があることを理由に、多重化はされていない。

今回の事故を機に、東電も規制委も対策に漏れがないか見直すことが求められる。 (山川剛史)


ーーー






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「大本営の発表以来鳥肌が立ち私は80日間家に引きこもりをする事になりました」生井兵治氏1/26前口上(文字起こし)

<前口上の部分文字起こし>


放射能による農作物汚染の現状と課題 生井兵治氏
http://youtu.be/XO1rKquR0eY?t=2m46s
2013/01/26



ご紹介いただきました生井ですが、早速始めますけれども、
西村さんの紹介にケチを付けたら申し訳ないんですが、
NHKが悪いんですけれども、
私ども農学やら農業やらに関わりのある、研究者もお百姓さんも含めて、
「のうさくぶつ」と言われると、気持ちが悪いんです、実は。
「のうさくもつ」って言われないと…(笑)
だからNHKのまねをしないで頂けると嬉しいと、余談ですが。

2013031716.jpg

それから、資料はせっかくの機会なのでオマケがいっぱい付いていまして、
時間内では12ページのところまで出来たらいいなと思っております。
ですから12ページのところに「いかん」と書いてある私の若いころの顔が、
学生が書いてくれた絵を入れてありますけど、
ということで、その先の方は、「時間があれば」ですし、
そうでなければ質問のなかでなり、
ま、無ければもっとそのみなさんがお家に帰られてから必要に応じてご覧いただけば
役に立つだろうと思います。
ということで、すみません、座ってやらせていただきます。


みなさん、おととしの3.11の夕方、
当時の枝野官房長官が記者発表をやった時に、どう感じられたでしょうか?
私自身終戦の年に小学校2年生だったんですけれども、
子ども心に、終戦になる2年ぐらい前からは
「この戦争は負ける」
「大本営の発表はウソだらけだ」というのをいろいろと感じてましたので、
枝野の発表、「直ちに影響」とか「まだ事故は大事が起きていません」とかはすぐに嘘だと感じました。

体中に鳥肌が立って、
群発する余震も合わせて、地震症候群みたいになったこともあったんですけれども、
自閉症みたいになって、その日以来80日間私は家に引きこもりをする事になりました。

というようなことで、ま、土浦に住んでいるんですけれど、
震度6弱で、上の方に、屋根の上にブルーシートがのっていますけれど、
棟のところが全部一列瓦が壊れ、屋根の瓦もぶつぶつにちょっとゆるんでしまってね、
直していただくまでにちょっと時間がかかりましたけれども、

それから総タイル張りの風呂場が傷だらけになって、
湯船と洗い場の間に隙間が出来ちゃったりという事になって大変でした。
今はま、なおっていますが、まだ家の周りにはこういう屋根のまんまで
まだ補修が出来てない家が土浦でも散在しております。

ま、それは良いとして、良くないんですけれど先へ進みますが、
ということで最初に前口上として、
引きこもりをしていた間で私が生まれ変わった、その間の事を少しお話しして、
本日の主題に即した形で5つの柱に向けてお話をしてまとめて。
あと参考1,2でオマケですけど、
国際放射線防護委員会ICRPというのが如何に悪いやつかという、
それに日本の政府の国内法をやります。
それから内部被曝を理解するためにということで一通りの事をお話します。


まず、最初の前口上一つ目ですけど、
「大本営発表」と「体制翼賛」ということですが、

「大本営発表」の事は、皆さん、あえて私が言う必要もない位
「体制翼賛」の事についてはあまりご存じない方ももしかしたらおられるかもしれないので、
具体的な例をちょっとお示しします。

2013031718.jpg

「もしかして」と思ったらやっぱり事実だったので、私はこの時も鳥肌が立ちまして、
赤く書いてありますが日本気象学会です。

3月18日に理事長が「会員に告ぐ」というお知らせをホームページで出しました。
一般の方も見られるようになっています。
それを見るとですね、
こういう時こそ情報の一本化が必要だ
政府が、いいですか、
政府が正しい、私が言うんではないんです、そう書いてあるんです。
「政府が正しい情報を出しているのだから、会員諸氏はみだりにいろいろな情報を発信しないで欲しい」
「情報がいろいろ出てしまうと市民が困るだけだ」と。
「戸惑うだけである。だから正しい情報を出している政府の情報だけをみんなも使うようにしましょう」
みたいなことが、もう3月18日に出ているので、
「えぇーっ!!」
「いつの間にこういう事になってるの?」
思いました。

で、日本放射線技術学会も、赤裸々には言ってませんけれども、気象学会みたいに。
だけれども、「ホームページに載せてある内容の事しかしゃべらないようにしましょう」
ホームページに書いてある事は、
「直ちに云々」
「安全です」
という、話ばっかりが載っている訳ですね。

他の学会は、いちいちそういう「ホームページだけの事」とは言っていないけれども、
ホームページを開くと気持ち悪くなるような事ばっかり書いてある。

という状況だったんです。
ですから、私自身もある意味迂闊だったんですけれども、
原発はずっと反対はしてきましたけれども、
学会がこういう事まで、こんなにひどくなっているとは思っていませんでした。


前口上ふたつめ。
「出荷制限野菜の鋤き込み」ということですが、
3月17日に厚生労働省が暫定規制値を出しました。
規制値の中身は後で言います。
そうしましたらすぐに、21日には厚労省のいう規制値を基に、調べ方もマニュアルごとにやったところ、
福島・茨城・栃木・群馬4県でアブラナ科のカキナと、それからホウレンソウで出荷制限になりました。
何故出荷制限になったか?と言えば、
放射性ヨウ素が2000ベクレル/kgを超えた。
放射性セシウムが500ベクレル/kgを超えた。
だから出荷制限にしたという事ですけれど、

2013031719.jpg

待ってくださいよ

黄色いこのドラム缶、実物はご覧になった事は無いでしょうけれども、
写真では見た事があると思うんですけれども、
これは、原発の中では、セシウム137が100ベクレルを超えたら、低レベル放射性廃棄物で、
ちゃんと資格を持った人しか触れない。
で、こういう中に入れて、所定の場所。
一般の人も原発の作業員もやたらに近づけない場所に保管
せにゃいけないものな訳です。

なのに、
「500ベクレルまでだったら食べていいよ」よいう暫定規制値なんですね。

そんなとんでもないこと。

しかも21日だったと思うんですけれども、
昼のテレビを見ながら食事をしていたら、
農家のおやじさんが「出荷できないんだから」って、
ホウレンソウをバタバタ耕運機で耕しているのを見ました。


よく暴落するとキャベツとかなんかはトラクターで鋤き込んでしまう。
同じセンスで農家のおやじさんがやったわけですよ。

「まってくださいよ」

放射能がいっぱい、ホウレン草は蓄えて持っているわけで、
そのままにしておいておかなきゃダメよ。というので、
4つの県庁とか、農民団体、あるいは市民団体、個人など
知っている人には全部私メールを出しまくりました。
科学者や事務所にも出しました。
23日だったと思いますけどね、3月。
そしたら24日には農水省も、私のやつが県に行ったりしたのをご覧になったのかは知りませんけれども、
同じ趣旨の事を農水省も全国の都道府県に通達を出したようです。


前口上の三つ目

同心円状避難区域などの怪

お風呂屋の煙突を見て下さい。
最近お風呂屋さん、公衆浴場が減っちゃいましたけれども、
煙突から出る煙が4方8方になびく事なんてあり得ないんですよね。
子どもだって知っているんです。
だけれども、政府は同心円状の
4月21日に警戒区域20km圏内は警戒区域です。その他いろいろな区域を設けた訳ですが、
みんな同心円状な訳です。

2013031720.jpg

ね、この黄色い線で囲まれているところは100ミリシーベルト以上。
3月12日から3月24日までの、この辺のところに書いてある。
2週間足らずの間に100ミリシーベルト以上になってしまうところが、
30kmの外まで行っちゃっているんです。
で、姑息なというか、ずるい事に、
文科省は3月14日に米軍にSPEEDIの情報を通知しています。
SPEEDIというのは、気象データやそのところの地形などをコンピューターに入れて、
「どんなふうに放射性物質が飛んでいくか」というような事を予測する機械ですけど、
その情報を米軍には14日にすでに知らせている訳ですね。
国内では23日になってやっと公表。
詳しい絵は、今左にある絵で、これは4月25日です、公表したのが。
そうすると、たとえば、南相馬の子どもたち、
30km圏内のところで安全なところがあるわけですね、本当は。
海岸寄りのところはね。
だけれどもその辺の子どもたちは圏内だから、危険だからということで、
朝バスに乗って、飯館村の30kmより外の方の、でも100ミリシーベルトを超えるような場所に、
空いている学校のところへ授業を受けるために毎日行ってたわけです。
お金をかけて。
国がなんにも情報を出さないからこういう事が起きるんですね。

今日のお話は私はいろいろ、脱線じゃないんですけれども、
農作物の事だけじゃなくて、田んぼ畑の土壌のほうから言いましても、
こういう事も理解したうえで考えないといけない問題だと思いますんで、
幅広の事のお話をする事になります。

なので私は政府批判のメールを出しまくりました。
ホームページを私は持っていませんけれども、
そういう訳でインターネットを開いてみると、
放射能とか暫定規制値だのあるいは生井と名前を入れたりすると、いっぱい出てくる訳ですけど、

そしたら、私には青天の霹靂ですけど、
5月の30日に、
実は5月31日の夕方7時からCS朝日放送の、これは有線じゃないと見られないんですけれども、
「上杉隆のニュースの深層」というのに、
「農作物放射能汚染プロセスと除去の可能性を考える」ということで、「出てくれ」と。「明日の夕方」
前日の夕方にいきなりもらったんですね。

それを聞くと、
実はひと月前にテーマは決まったんだけれども、
本当は農水の研究所や大学なんかにいい人がいなくはないんですけど、
さっきお話ししたようないろんな事でタガをはめられているから、出られない訳ですね。
出て勝手な事を喋ったらシカトされるし、
行って御用学者のような事をしゃべればまた別な人たちからシカトされる。
だからみんな断ってしまって、インターネットを調べたら私の名前が出てきてみたいな。
「言いたい事を言わせてくれる」ということで出た訳ですけど、そういうことがありました。

2013031721.jpg

これは、去年の暮れごろまではYoutubeで見られたんですけど、
今は消されちゃって、動画はうつっていませんけど、
これ、いまお示ししているのは、ニュースの深層の一枚目のフリップ用にこしらえたやつを
少し分けたり、おまけをつけた奴ですけど、

ICRPという、国際放射線防護委員会というのは非常に悪い奴で、
後ろにアメリカがいるわけだけれども、
これは、リスク・ベネフィット論、あるいはコスト・ベネフィット論で、
原子力利用は危険があるけれども相応の利益があるから、経済的負担を出来るだけ軽くして、
「ある程度人に被害が出たっていいんだ」という、非人道的な、
要するにイケイケドンドンで原子力の産業を進める、あるいは核兵器を進める方向の姿勢でやっている、
国際って付いているけれども、一、本当は民間団体にすぎないんですけれども、

それに対して下の方は、ECRR、欧州放射線リスク委員会というのは、
限りなく人道的といいますか、「内部被曝が特に問題なんだ」と、

上に赤字で書いてありますけど、ICRPはもっぱら内部被ばくは隠してて、
いろんな放射線がありますけど、ガンマ線の事しか実質的には感知しないような状況。

だけど下のECRRは「アルファ線、ベータ線を問題にせにゃいかん」ということですね。
ECRRも100点満点ではもちろんない部分がありますけれども、
ICRPと比べたらずっといいわけで、
御用学者、学界やら政府も、もっとECRRの考え方を取り入れて考えてほしいというのを、
最初に私は申しました。
で、子どもを守る事をせにゃいかんという事を言いました。
ということで前置きが長くなりましたけれども、
本題の方へ入ります。

<文字起こしここまで>

ーーー

日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
―原発内の規制基準との対比ー生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)



ーーー


前日のオファーで生井先生が出演された「上杉隆のニュースの深層」の
内容を書き出していました。
(まだまだ初期の頃なので、ちゃんとした文字起こしではありません)
こんなふうに見られなくなってしまうのならば、
もっと完璧に書き出しておけばよかったと後悔します。
確かにYoutubeがみられなくなってしまっています。残念です。

生井兵治氏(元筑波大学農林学系教授)
「土壌汚染と植物・放射能の危険性と御用学者」について語る。
ニュースの深層2011年5月31日(内容書き出し)







続きを読むに日本気象学会理事長から会員へのメッセージ

続きを読む

日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か<原発内の規制基準との対比>生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)

「3.11」内部被曝問題研究会 会見 2013.3.11


01:08:48~
http://youtu.be/HyIKGoKf3UU?t=1h8m48s


日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
      ―原発内の規制基準との対比ー


生井兵治氏(元筑波大学教授)
130311生井25

みなさんこんにちは。
わたくしは、元筑波大学教授の生井と申します。
最初に沢田さんが話された通り、
先月行われた二つの原子力規制委員会のパブコメに関する事の抗議声明があるんですけれども、
時間の関係でここではお話しませんが、皆さんのお手元にふたつございますと思いますので。
後ほどご覧いただければと思います。

わたくしは、書いてございます通り、今までお話に出てきた事の総括的な背景として、
現場の食べ物や、田んぼなどがどういう事になっているのか?という事を、
原発内の規制基準との対比でお示しをしたいと思います。


1.低レベル放射性廃棄物を食べる?!


おととし、厚労省が暫定規制値を出しました。
そうしましたらすぐに、福島をはじめ4つの県でホウレンソウ等が出荷制限になりました。
その理由は、セシウムで言えば134と137が500ベクレル/kgを超えたら出荷制限ですよ、
それ以下なら出荷してもいい、食べてもいいと。
安全だということな訳ですけれど、

ちょっと、待って下さいと。

130311生井11

黄色いドラム缶、
法律で、原発の中であればセシウム137が100ベクレル/kgを超えたら、低レベル放射性廃棄物で、
ちゃんとライセンスを持ったスタッフが、管理をしなければいけないと。

「ドラム缶に密閉して」というようなものなのです。

それをよりも5倍近くのものまで、暫定規制値以下でも出荷していいという事になっていた訳ですね。


2.現在 福島県の出荷制限

じゃあ、現在どういう事に、福島県の例だけちょっとお示ししますと、

130311生井12

出荷制限は、
原乳、アブラナ科の野菜とか、カブ、後はきのこの類とか、アズキ、大豆、米、等々、
魚もいろいろありますけれども、
牛以外では、山で採れるか地区以外の動物たちも出荷制限になっているという状況ですね。


3.毎日10ベクレルずつでも食べ続けると?!

じゃあ、毎日10ベクレルずつ、もし食べたらどうなるのか?
低レベルでかなり低いレベルですけれども、

130311生井13

そうすると、たとえばこれ(左端で一番上の線)は1回に1000ベクレルを食べてしまいました。
あと食べなければだんだん下がっていきますよ、体内のセシウムが。
これは、保養とか疎開、子どもたちの集団疎開とか移住には非常に効果的だよという事を示しています。

じゃあ、10ベクレルというのは、たとえば、
日本では牛乳は50ベクレル/kgが新基準値です。
だからそれに近いやつで流通している牛乳を、毎日200ミリリットルずつ飲めば、
日毎に10ベクレルずつ飲んで、体内に蓄積していくことになります。

やがては食べて入る量と、排泄する量が同じになって平衡状態になりますけれども、
こういう状態にもし、子どもがなったら、

これは昨年の秋、ウクライナに日本から調査に行って来られた方達の報告ですけれども、
7割の子どもに障害が出ているという。
しかも複数の、いろんな病気を伴った子どもたちが7割は居るということです。

10ベクレルを毎日食べ続けた事の結果として、こういう事が起こる。


4.汚染状況重点調査地域:104市町村

では日本はどうなっているか?
現在でも東電の発表では1時間当たり1000万ベクレルは出ていると。
これは空気中に出ているだけの計算ですけれど。

で、色の付いているところを色々と、マイクロシーベルト/時ででていますけれども、
私が住んでいるところは土浦で、色の付いているところですね。
0.25マイクロシーベルト/時以上。

130311生井14

環境省は0.23マイクロシーベルト/時以上だったら、年間1ミリシーベルトを超えてしまいますと。
「一般公衆の被曝限度を超えてしまいます」ということで、汚染状況云々という調査地域になっていて、

現在104の市町村が福島だけじゃなくて、近県、千葉も栃木も埼玉もなっていますけれども、
チェルノブイリとの比較っていう事は、矢ヶ崎さんもおっしゃっていたんですが、
1ミリシーベルトを超えちゃうところは移住権利地域になるわけですね。
強制地域だったら、5ミリシーベルトを超えちゃうと。


じゃあそれを「原発の中と比べてみましょう」と。
法律ではベクレル/平方mということでカウントすると、
C区域というのがありますけど、
これはこんな恰好(右下の写真)で、
顔は映らないように経産省のホームページに乗っている奴を引っ張ってまいりましたけれども・・・。

そしたら、私が住んでいるところは、毎日こういう恰好をしなければ、本当はいけない訳ですよ。

何故、原発の中でしているか?と言えば、
害が起きる事が分かっているからこうしているんですよね。

D区域というのもあります。
40万ベクレル/平方mを超えたら、
「1ミリシーベルトを超えるよ」という中にも実はそういう場所があると。
強制移住地域だったら、もっと強固な防護をつけなければいけないということが決まっているわけです。

130311生井22

田んぼはどうか?
5000ベクレル以上だったら田んぼ、稲を作ってはいけません。
「それ以下だったら栽培していいですよ」ということですけれども、
5000ベクレル/kgをベクレル/平方mにカウントしたら98万です。

それに近いところでも、以下なら田んぼに植えてもいいということですけど、
お百姓さんはどうします?
こういう格好をして行っていますか?

無防備で行っているわけですよ。
「田んぼを植えてもいいよ」ということで。
「殺人」ですよね、これ。…私は思います。



5.茨城の農地62点の放射性セシウム


じゃあ、私が住んでいる茨城県では田んぼを植えてもいいかどうかを調べたときにどうか?というといえば、
「青い色全部1000ベクレル/kg以下でした」というわけですけれども、


130311生井15

調べる数が、
つくば市みたいに一番大きい市でも2箇所だけです、調べているのが。
一カ所しか調べてない。
日立なんかは1箇所しか調べてないです。
東海村も1箇所しか調べてないです。

で、ヤブロコフさん、ロシアの人達が
ものすごいい膨大な量を調べてロシア語で報告書を作りました。
それが2009年にアメリカのニューヨーク科学アカデミーが英文で出版してくれた訳ですけれども、
それを読むと、ヨーロッパでは、平均0.04マイクロシーベルト/hの被ばくをしています。
でも子どもたちには、特にお母さんになる予定の、
おなかの中の胎児にものすごく影響が出ているという事が分かっています。

1000ベクレル/kgちょっと下でも安心はできない。
やっぱりこの格好をしないといけない所なんですよ。
130311生井23
だぁれもこういう格好で生活している人はいません、私自身も含めて。
こんなバカな話しはないと思うんですね。


6.千葉・東京でもホットパーティクルが!!

じゃあ、東京はどうか?
対岸の火事ではないんです。

これは、千葉、東京間。
千葉に住んでいる方が東京に100日間車で通勤していた車のエアフィルターを
ECRR欧州放射線リスク委員会のバズビーさんのところに送って調べたんですね。

130311生井16

穴ぼこが開いているみたいなのは、
「アルファ線が通過して行ったら痕が付きますよ」というフィルムで調べた。
そうすると、穴があいている訳ですから、プルトニウムが東京に飛んでたという事ですね。

今、過去で言いましたけれども、
現実は過去じゃなくて、無くなっていない訳ですから、
昨日みたいな大風が吹けば、また舞っている。
呼吸で肺に入れてしまうという事はあります。
米国でもこれは見つかっています。


7.自然核種と人口核種の粒径の差異

じゃあ空を、空気を飛んで回っている物質がどんな事になっているのか?っていうというのを
かけ足でちょっと見ますと、

130311生井17

自然の放射性物質もあるわけですが、これは小さい。
人工の放射性核種は10ナノメートルから20マイクロメートル位が多くの場合。
ナノメートルは下に書いてございます。

1nn(ナノメートル)=1/1000μm

人工の放射性核種というのは大きいわけです、自然のやつと比べると。
今問題になっているPM2.5っていうのは、
直径2.5マイクロメートルよりも小さい微粒子が空気中を飛んでいるやつの事ですけど。

トウモロコシの花粉は100マイクロメートルぐらいの大きさ。
コナラは25マイクロメートル。
それに比べると自然のものは見えないほど、5マイクロのもでもこの位の大きさということですが、
人工のものは大きいなという事をご記憶いただければと思います。


8.浮遊微粒子の粒径と呼吸・飲食

130311生井18

それで、大きいものは鼻から吸ったら鼻毛に引っかかったりして、
鼻水と外にくしゃみで出たりします。
5マイクロぐらいだと、痰になって出てきます。
0.5~2.5までのところだと肺に入ります。だけどこの大きさは血液には入りません。
ですからもしこれが放射性物質であれば、肺にとどまって長い事放射線を出す内部被曝の元になりますね。
0.1マイクロ以下だと、これは血液に入ります。
ですから、胎児であればお母さんの胎盤からどんどんもらってしまうと。
ですからさっき申したように、胎児に悪影響が起こる、
あるいは生まれた子どもに悪影響がいっぱい出るという事になります。



9.自然核種と人口核種の比較

そういうことで、本当なら今はアルファ線、ベータ線を中心に考えなくてはいけないんですけれども、
ガンマ線しか調べていません。

130311生井19

で、大きい小さいを言いましたけれども、一番下のところで、
もし自然の放射性物質が線香花火の火の玉一つと思っていただくと、
人工のやつですと大きい小さいがありますから、
血液に入り得る最大の大きさの事を思えば、「数百万本の線香花火の玉を丸めた形のもの」ということです。
それだけ違う。

原子力ムラの方達は、自然のものも人工のものも同じ観点で考えるのですが、
これだけ違うものが身体の中に入って、…となれば、ホットスポットで、ピンポイントで影響が出るわけです。
それを皆、あちらの方達は平均化してしまうという事があります。


10.核廃棄物基準の法外な裾切り

130311生井20

皆さんご承知でしょうから、これはいちいちやらないで過ごしますけれども、
例のがれきの問題なんかについても、核廃棄物をどんどんどんどん裾切りして、
法律ではないんですけれども、法律をもうどこかに忘れてしまって、
今は10万ベクレル/kg以上でも、管理保管型の処分場においていいという事になってしまっていると。
日本中がああいう防護服を着ないといけないような状態になりかねない事があるわけです。


11.人工放射線核種による生態系破壊

結局そういう生態的な事を、
もし核爆発を原発がすれば、森林が河川が汚染が…で、
水を飲んだり魚を食べたり、という事を人間がやる。

130311生井21

海は空からいきなり、あるいは川を経て汚染される。
植物プランクトンからずーっと、だんだん大きいものが食べていって、
水産物を私たちが食べ、
農産物や家畜を食べ、
…ということで、結局生物濃縮食物連鎖という事が非常に大きい問題なのですが、
この事もあちらの方達は触れない訳じゃないんですけれども、あまり問題にしない。

結局、内部被ばくは食べ物と呼吸、吸う方のことで問題になるというわけですね。
その場合に、森林が放射能が下りてきた放射能の銀行になっているという事ですけれども。



130311生井24

最後に松崎さんも申してましたけれども、
「ふくしま集団疎開裁判」というのが実は2011年6月14日に始まってまして、
この3人の方達もこれには弁護団として非常にかかわっていただいていて、
私も協力させていただいているんですけれども、

野田首相がおととし12月16日に、たまたま同じ日なんですけれども、
収束宣言を出した日、同じ日の同じ時刻に原告敗訴になったんですね。
で、即時抗告をして、目下、1月に審尋3回目をやって終わりまして、
多分年度内に結審されるだろうということで、
今私どもは頑張っている訳ですけれども、
ほとんどマスコミは報道して下さらないんですね、残念なことに。

で、是非この場をお借りして、いろんなところで放送していただいて、
先ほどお話ししたような事も含めて流していただけたら、大変幸せだと思います。

1:24:05

130311生井26


1:29:56

私は長い事植物の性、植物のセックスです。
その研究を続けてきたんですけれども、その過程で得た事というのは、
生物界全て、微生物も含めてなんですけれども、
「子孫を如何に残すか」という事に、生きている間の全精力をそこに集中させてやっている訳ですよ。

なのに、日本の現状は子どもたちを全然守ろうとしない。

自然界で子孫を守ろうと、子孫を残そうとしない集団は絶えている訳です、みんな。
そういう状況に今私たちがおかれてしまっていると、残念ながら。

ですから本当なら、今矢ヶ崎さんもおっしゃったように、
たとえば農水省は「過疎でどこには空いている学校はどんなのがありますよ」「何人収容できますよ」
あいている農家が、もういなくなってしまって、
「家だけ建っていればそういう集落がどこにどれだけありますよ」というデータを出している訳ですよ。

それが100%、100点かどうかは別として出ているんです。
本来であれば住めない訳ですから、先ほどお示ししたような形で防護していなければいかない。
害があるから原発の中ではそうしているわけなんですから、
「もう住めないんですよ」という事を、正直に言ってですね、国は。
「ごめんなさい」して、そうでない所へ
永住になるか、しばらく移住だけでまた戻って来られるかは別として、
とにかく一刻でも早くそういうところへ国の手当てで生活できるように場をつくらなければいけない。
それが一番の問題だと思いますね。

130311生井27


1:38:40
今大変いいご提案を頂いたんですが、いくらか役に立つかなという事をちょっとお話しします。
それはですね、先ほどお話ししたロシアのヤブロコフさんたちがロシア語で書いたものが
2009年にニューヨーク科学アカデミーの出版物に英文で出た。
それをいま、翻訳をしていまして、もう終わって、今最終的な構成の最中なんですけれども、
4月24日だと思いますけれども、岩波書店から出版されます。
きちっとした題は覚えていないんですけれども、
「チェルノブイリ原発事故による人々と自然生態系に及ぼす影響」みたいなもので、
これは、ものすごい膨大な資料が含まれていて、
IAEAとかICRPとかが、「数十人しか直接の原発事故のせいでは死んでいない」というんだけれども、
大雑把でいうと「百万人ぐらいが死んでいる」
で、微生物から諸々の生き物を含めて、人間ももちろん含まれていますけれども、
詳しいデータが、いろんな方達の書いた、
旧ソ連圏の人達だけという事じゃなくて、
沢山の膨大なものが入っていますのでお役に立つんじゃないかなと思っています。
ありがとうございました。


ーーー


「大本営の発表以来鳥肌が立ち私は80日間家に引きこもりをする事になりました」
生井兵治氏1/26前口上(文字起こし)







<前半>
無視される内部被曝「黒い雨に遭った人と遭わなかった人」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


<後半>
誤魔化そうとするルーツがここにある「爆心地から離れると下痢の発症率が上がる」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


「1年少しの福島で当時のチェルノブイリと同じか
それを上回るような頻度で甲状腺がんが見つかったというのは、
これは誰でも心配するという事になります」
松崎道幸氏3/11岩上安身氏インタビュー(内容書き出し)












「エネ計画策定の委員比率・原発は必要か」小出裕章ジャーナル3/16ラジオフォーラム(内容書き出し)

ラジオフォーラム
■放送開始 2013年3月16日(土)~
■Web公開日 2013年3月22日(金)
■ゲスト 森達也さん(作家・映画監督)
■パーソナリティ 石井彰(放送作家)

小出裕章ジャーナル



石井:
今日小出さんにお聞きしたいのは、経済産業省から3月1日、
「エネルギー基本計画を検討する有識者会議」の新たな委員が発表されましたが、
いわゆる「原発をもう止めようじゃないか」というメンバーは二人しか入っていずにですね、
これは明らかに安倍自民党、公明党連立政権は、
「原発をもう一度動かそうじゃないか」
というような気配が感じられるという見方もあるんですがいかがでしょうか?


小出:気配どころか、「絶対にそうする」と彼らが宣言したんですね。

石井:
「エネルギー基本計画」というのの前にですね、
以前小出さんにお話を伺った時に、「日本は原発推進の法律があるんだよ」と。
「この法律を先ず何とかしなければいけない」というお話もありましたよね。

小出:私はそう思います。

石井:いつ頃決められたのか?という事をちょっと簡単に、

小出:確か、1955年?54年か55年だと思いますが、

石井:1950年代に、はい。

小出:
「原子力基本法」という法律を作りました。
それは「平和目的に限る」という事が書いてはあるのですけれども、
でも少なくても「原子力をこれからどんどん進める」という事が書かれていて、
原子力基本法のもとで、日本の原子力開発というものが行われてきました。

石井:
そうすると、実際に原子力発電を無くそうというふうに考える人達は、
まず、「この法律を何とかしなければいけない」という事になりますよね?

小出:
そうです。
その法律のもとで様々な組織が作られてきまして、
たとえば「原子力委員会」という委員会も一番初めにつくられました。
その原子力委員会のいまの委員長は、近藤駿介さんという東大の教授です。
その近藤さんがある時に、原子力に反対をする人たちと話をしている時に、
「私は原子力委員会の委員長だし、原子力基本法のもとに仕事をしている人間だ」と。
「そういう人間として原子力発電に反対をするという事は、
法律に反する行為をする事になるので、原子力発電に反対は出来ない」という発言をされました。
まさにその通りであって、
「原子力基本法」という法律がある限りは、
原子力を推進するために仕事をしなければいけなくなってしまっています。


原子力委員会自身が、「原子力開発利用長期計画」というものを作って、
エネルギー計画全体の中で原子力の役割のような事をこれまで決めてきたのです。
その時にはやはり「原子力をどんどんやる」という前提で作ってきたわけで、
エネルギー計画全体のものも、
やはりエネルギーをどんどん使うという方向で作ることになるだろうと思います。


石井:
実際に今回のメンバーをご覧になって、
小出さん自身はどういうふうにお考えになりましたか?

小出:
自民党色がますます強まってきたわけですし、
民主党で少しは抑制的なメンバーがいた訳ですけれども、
今後はもう、本当に原子力をどんどんどんどん推進していってしまうという、
その路線がひかれてしまったという事だと思います。


石井:
実際に「原発をもう卒業しようよ」と、
「原発を止めようよ」という方は二人しか残っていないというふうにも報道されていますが、
なかなか二人で13人残りの人を相手にいろいろと議論するというのは大変ですよね。

小出:
ま、もちろん議論は出来ると思います。
お二人の方はしっかりした方ですから、議論はして下さるだろうと思いますけど、
最後は数で決まってしまう訳ですし、
要するに経産省の方が、もうこの委員会をどうするかという方向性を決めちゃっているわけですから、
どんなに頑張って抵抗したところで、結論は決まってしまっています。

石井:あの、森さんからなにか…。

森:
30年ぐらい前ですよね、忌野清志郎さんが反原発ソングを作ってね、
発売禁止、放送禁止みたいな措置を受けたんですけれど、

小出:そうでしたね。

森:
そこの歌詞の中で、
「いらねぇ、いらねぇ、電力なんて余ってるってよ」そういうフレーズがあるんです。
で、この時代って、多分日本中の原発がまだ20何基、30基無かったんじゃないかと、


小出:そうですね、28基だったかな、30基だったかな?そのぐらいだったと思います。

森:
で、いま54基あるわけですよね。
で、いまほとんど稼働していません。
でも、じゃあ、電力足りてないか?って…、
今年の冬は記録的な寒さだったし、去年の夏は記録的な暑さだったけど、
何ら問題ないですよね。

小出:もちろんです。

森:
だから、「安全か?安全じゃないか?」を論じる前に、
本当に「必要なのか?必要じゃないのか?」
ぼくはもうこれは必要ないと思うんですよね。
この電力状況を考えたらね。

小出:
電力の供給が足りるとか足りないとかいう事であれば、原子力は全くいりません。
それは政府の統計データを見ても歴然としています。

森:
そこからやっぱりもう少し考えるべきで、
「安全か?安全じゃないか?」という論議はその後に、
「本当に必要なんだ」というコンセンサスが出来ればね、その論議にいってもいいと思うんですけど、
それ以前に「電気必要ないじゃん」っていうね、
そういった発想がもっと強く前に出てきてもいいんじゃないかなって気もするんですけどね、

小出:
はい、もちろん私はそう願いますけれども、
今日本の国家の方は「原子力を止めると停電してしまうぞ」という脅しをかけてきている訳ですね。
それで多くの人達は、「電気が使えなくなれば困るから」ということで、
その宣伝に屈服してしまっているという状況にあるわけですから、

森:そうですね、もうほとんど稼働していないのになにが停電なのか、ねぇ。

小出:そうですw、はい。

森:暖房冷房これだけ使っているけど何ら問題ありませんもんね。

小出:そうです。
夏だって、関西電力の大飯発電所の再稼働という事を結局はやりましたけれども、
大飯の原子力発電所なんか全く動かなくても電力供給に支障はなかったという事は、
もうデータが裏付けている訳ですから、
電力供給自体でいうなら、原子力は全く必要ありません。

石井:
あのー、僕らがすりこまれちゃっ他のは、もちろんメディアの責任もあると思うんですが、
小出さん自身はどういうふうに見ていらっしゃいますか?

小出:
それは、国家が原子力をやると決めた訳ですし、
その周りに電力会社をはじめとする巨大な企業がもうすでに群がってきているんですね。
そしてマスコミも全体がその体制に取り込まれてしまっていて、
「原子力は良いものだ」
「原子力を止めればエネルギーが足りなくなるぞ」という宣伝をずーっと流し続けてきた訳ですから、
多くの国民が騙されたとしても、私はあながち無理のない事だなと思います。

石井:ただし、騙された私たちにも責任がある。

小出:はい、当然そうだと思います。

石井:
いつも難しい事に本当に丁寧に小出さんは答えてくれて、
難しい質問ばっかりで申しわけないんですが、
また来週もよろしくお願いいたします。



続きを読むに「エネルギー基本計画を検討する有識者会議」に関する東京新聞記事

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宮城県丸森町子どもの甲状腺結果公表~しこり・のう胞無し86.7%


宮城県丸森町が
東京電力福島第一原子力発電所事故の
放射線による健康への影響についての不安を払拭する一助として
事故当時18歳以下の子ども等を対象に平成24年3月から平成25年1月まで実施した
甲状腺検査(第1回目)の結果を公表しました。

宮城県丸森町では1,982人の検査が実施され、その結果は
のう胞、しこりが認められない→86.7%となっています。



宮城県丸森町 甲状腺検査(第1回目)の結果
2013031712.jpg


長崎・青森・山梨の子どもたちは
のう胞・しこりが認められない→42.4%

環境省 報道発表 平成25年3月8日
福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)について(お知らせ)
○青森県弘前市  ○山梨県甲府市  ○長崎県長崎市

2013030814.jpg


福島県民健康管理調査では
のう胞しこりは認められない→55.5%です。

第10回「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年2月13日開催)
当日配布資料 資料2 
「甲状腺検査」の実施状況及び検査結果等について 

2013031715.jpg



丸森町って、どこにあって、どのくらいの汚染地域なのか?
早川マップに位置を重ねてみました(ピンクのところ)
2013031714.jpg
一番濃い赤の次のオレンジ色から3ランクの縞模様の中にすっぽりと入っている地域です。


「悪性」疑い例なし 丸森町の18歳以下甲状腺検査 宮城
河北新報 2013年03月16日土曜日

宮城県丸森町は15日、
福島第1原発事故を受けて18歳以下の町民らを対象に行った町独自の健康調査結果を、
町議会3月定例会の予算審査特別委員会で示した。
1982人の甲状腺を調べたところ、受検者の0.3%が精密検査が必要と判定された。
いずれも治療の必要はなく、悪性が疑われるケースはなかった。
 
町は2012年3月からことし1月まで、甲状腺の超音波検査を実施。
事故当時0~18歳だった町民をはじめ、事故直後の転入者や出生者計2323人のうち、
1982人が受けた。検査は町内の開業医が担当した。
 
町保健福祉課によると、甲状腺にしこりが見つかり「要精密検査」と判定されたのは5人。
既に保護者が医師から説明を受け、再検査を始めるなどしている。
のう胞、しこりなどがない「所見なし」が1718人(86.7%)、
のう胞が認められ「経過観察が必要」とされたのは259人(13.1%)だった。
 
町は年齢別、居住地区別の内訳を公表していない。
原発事故との因果関係については
「データ上に特異な状況はみられないが、現時点で事故の影響を判断するのは難しい」としている。
13年度は経過観察が必要な259人の検査を実施する。
 
町は今後、3年に1回のペースで長期間にわたり検査を続ける。
甲状腺検査をめぐっては県が11年、同町筆甫、耕野両地区の小学6年生以下64人に対し、
町に先行する形で行った。64人は町の初回検査の対象から外れ、次回以降に参加する。




続きを読むに丸森町ホームページ画像

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<同一人物>水俣病訴訟で医師に圧力をかけた室長&福島県外3県甲状腺検査の責任者~桐生康生という人


マコ:
高裁の段階で、
「この原告は水俣病です」と証言しようとしていたお医者さんに、環境省から圧力がかかって、
「その判定は下さないでくれ」と。
「その意見書は出さないでくれ」という要請がたびたびあった。
環境省がそのお医者さんに
「この患者は水俣病だっていうそういう証言はしないでください」って言いに行ってたのは、
2011年、平成23年の6月の話なんです。
※<2>おしどりマコ&ケン3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)より)

この環境省の圧力の話が、とても私の中では印象強く残っていました。
そして、おしどりマコさんが、衝撃の事実を調べて下さいました。
先日の講演で話されていた水俣病の裁判で医師に証言をするなと圧力をかけていた環境省の役人と、
福島県外3県(青森・山梨・長崎)での甲状腺検査を仕切っている人物が

なんと!!! 同一人物だったΣ(゚Д゚ノ)ノ おおぉぉぉぉ~



環境省で今回福島県外3県の甲状腺調査を実施した部署の責任者桐生康生参事官
そして、水俣病の関西訴訟・高裁で、医師に「水俣病ではないと証言してほしい」と
環境省が要請をして圧力をかけていたときの特殊疾病対策室(水俣病やアスベスト関連)の室長
なんと!桐生康生氏だった。




マコさんのブログにくわしく書かれていますので、
ぜひそちらをお読みください。
甲状腺有所見率調査結果(速報)について(おしどりマコ)



そして・・・桐生康生サン・・・それはこの人↓
桐生康生13 桐生康生12
写真IWJ動画より:2012年12月18日東京都港区の原子力規制庁
「東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方に関する検討チーム第3回会合」
2013年02月19日 「東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理のあり方に関する検討チーム 第5回会合」

こっちを向かない、ほとんど資料を見ているので正面の画像がありません><;

声を聞いてみましょう♪

書類の説明 2013年02月19日「第5回会合」



畑仲卓司氏(日本医師会総合政策研究機構 研究部総括部長)の質問に答えて 
2013年02月19日「第5回会合」



こんなにどんどん、どんどん偉くなっていっている人のような話し方では無いように私には思えます。
なんか、自身なさそ~うな話し方に聞こえるけど…


第5回会合議事録がありました。音声部分議事録は続きを読むに(すごく苦労して)コピペしました。
※規制庁の議事録は嫌な感じ(◎`ε´◎ )!
一文字ごとに改行が入るように細工がしてあるファイルで、
文章を取り出すのに苦労しました。国の機関の議事録なんですから、
コピペフリーにしていただきたいものです。


ーーー

現在は
桐生康生 環境省 総合環境政策局 環境保健部放射線健康管理担当参事官
ですが、2012年9月以前は特殊疾病対策室長でした。

移動ニュース
【人事】環境省(2012年9月19日)

(2012年9月19日) 環境計画課長(文部科学省官房付、前独立行政法人科学技術振興機構参事役)岡谷重雄 >
環境保健部参事官(官房付)桐生康生 >
地球温暖化対策課長兼国民生活対策室長(地球温暖化対策課調整官)和田篤也 >
免兼環境計画課長総合環境政策局総務課長・米谷仁 > — TEL:03-3581-3351(代表)




ーーー

その時水俣病に関してのセミナーを開催していた彼の話の内容が書いてあるブログがありました

水俣病の教訓を次世代に伝えるセミナー
水俣病の経験を超えて・若い世代の挑戦

とき:2012年2月26日(日)13:00?16:30
ところ: 東京ウィメンズプラザホール (東京都渋谷区神宮5-53-67)
主催: 環境省
開催主旨説明 水俣病を取り巻く現状について
環境省 特殊疾病対策室長 桐生康生

(この日の動画を探しましたが見つかりませんでした)

日刊 * 味(み)海苔の実 minorinomi
↑のブログに、この日の感想が書いてありました。
↓以下、一部転記

驚き1:
このセミナーの目的を「正確な知識と情報を次世代に届けることが目的」と発言しつつ、
水俣病の概要説明では、原因企業チッソの名前が一切でてこなかったこと。
「チッソ」に変わる表現として「化学工場」「工場」という言葉を使っていた。
パワーポイントには「チッソ」の文字があったのだが、なぜ口にださない?
会場に、チッソ関係者が来ていたから遠慮したのだろうか。

驚き2:
水俣病に関する特別措置法による救済策を説明する際、
桐生氏が、「環境省としては救済と同時に“絆”修復などにつとめていく」と、
「絆」という言葉を使ったこと。
広域がれき処理の受け入れ自治体探しで乱用されている(と私が感じている)、あの「絆」である。
これまでに「絆」という言葉が、水俣病関連の説明で使われたことはなかった。
絆を修復するといっても、絆が結ばれていた過去があったのかも疑問だ。

驚き3:
水俣病の教訓について、予防を重視し、先手をうつことが大事だと発言していたこと。
未だに被害者とは司法の場では真っ向から対立している環境省である。
教訓を語る以前に、水俣病の総括も始められない状態ではないのか(水俣病は終わっていないからである)。


ー略ー

このセミナーの目的は、水俣病の正確な知識と情報を次世代に届けることが目的。(桐生氏)
正しい知識のみでなく、適切な知識を広めることが重要。(桐生氏)
具体的には
 チッソという代わりに「化学工場」と説明。(桐生氏)
 水俣病の救済策に「絆」の修復も加える。(桐生氏)
 予防が大事。先手をうつ。(桐生氏)
 当時の技術では、有機水銀(原因物質)の検知や分析が未熟と説明。(平田氏)
 チッソは倒産以上の苦難を味わっていると主張。(平田氏)


――転記ここまでーー



水俣病:認定訴訟 医師に「虚偽証言を」、環境省が要請か
毎日新聞 2013年02月27日 東京朝刊

熊本県水俣市出身の女性(87)=大阪府=が水俣病患者としての認定を求めた訴訟の控訴審で、
「女性は水俣病」と法廷で述べる予定だった医師に
環境省が、認定申請を棄却した県側の判断は妥当と証言するよう要請していた疑いがあることが分かった。
医師が拒否したため出廷は見送られ、大阪高裁は別の医師による「水俣病ではない」とする意見書を採用した。

高裁は昨年4月、女性を水俣病患者と認めるよう熊本県に命じた1審・大阪地裁判決を覆して請求を棄却。
女性は上告しており、代理人弁護士は「国は虚偽証言をさせようとした」として
26日、医師本人が経緯を説明した文書を最高裁に提出した。

この医師は、千葉県市川市の国立精神・神経センター国府台病院院長などを務めた
神経内科医の佐藤猛さん(80)。

原告側が最高裁に提出した書面などによると、
佐藤さんは70年代、関東地方の水俣病の検診などに携わり、
環境省は11年6月、医師証人としての出廷を要請した。
佐藤さんが検診結果などを基に「水俣病」とする症例検討記録を提出したところ
同省職員らが何度も自宅を訪問。
「申請を棄却した熊本県認定審査会の判定が間違っていたとなるのは困る」として
「判定は妥当だった」と証言するよう要請したという。


佐藤さんは拒否。
同年9月に省内であった面談でも拒否後、接触は途絶えたという。
結局、佐藤さん作成の記録は高裁に提出されなかった。
判決後、佐藤さんが
「明確に水俣病と診断できる症例が否定され同情を禁じ得ない」と弁護団に訴え発覚した。


環境省は「要請した事実はない。係争中でありコメントできない」と述べた。
佐藤さんは「取材は受けない」としている。

女性は78年、県に認定申請したが棄却され、07年に大阪地裁に提訴。
亡くなった母親の認定を求める別の裁判とともに係争中で、いずれも国の認定基準の是非を争点にしている。
2件の原告と被告双方の意見を聞く弁論が3月15日、最高裁である。【西貴晴、石川淳一】


ーーー



マコさんが調べた桐生康生氏の経歴

(1965年・昭和40年生まれ、群馬県出身)
1996年(31歳)・平成8年4月 厚生省入省
1998年(33歳)・平成8年4月 環境庁環境保健部特殊疾病対策室(専門官)※水俣病
1998年(33歳)・平成10年4月 厚生省国立病院部政策医療課(課長補佐)
1999年(34歳)・平成11年10月 (財)医療情報システム開発センター(課長)
2001年(36歳)・平成13年7月 山梨県韮崎保健所(所長)
2002年(37歳)・平成14年4月 山梨県甲府保健所(所長)
2005年(40歳)・平成17年4月 国立がんセンター運営局政策医療企画課(課長)
2006年(41歳)・平成18年4月 文部科学省科学技術・学術政策局放射線規制室(放射線安全企画官)
2009年(44歳)・平成21年7月 厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課主任中央じん肺審査医
※アスベスト
2011年(46歳)・平成23年4月 環境省総合環境政策局環境保健部企画課特殊疾病対策室(室長)
※水俣病
2012年(47歳)・平成24年9月 環境省総合環境政策局環境保健部放射線健康管理担当参事官

ーーー

31歳で厚生省に入る前は
1995年度 群馬大学 / 医学部 / 助手に桐生康生さん研究者番号:80261832という方がいますので、
多分、1995年に医学部助手だった。

そして、厚生労働省でアスベストの仕事もしていた・・・!
その時の議事録がありました。


続きを読むにつづく

続きを読む

「1年少しの福島で当時のチェルノブイリと同じかそれを上回るような頻度で甲状腺がんが見つかったというのは、 これは誰でも心配するという事になります」松崎道幸氏3/11岩上安身氏インタビュー(内容書き出し)

2013年3月11日
「市民と科学者による内部被曝問題研究会」4名のインタビューを岩上安身さんがされました。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/66238
無題301111

沢田昭二氏 今日の内部被曝研究会の役割と問題提起
松崎道幸氏 福島県の子どもの甲状腺がんについて
矢ヶ崎克馬氏 被曝回避人権宣言
生井兵治氏 環境食べ物の放射能基準について


松崎先生の部分の文字起こしです。


松崎道幸氏 内部被被曝問題研究会メンバー 深川市立病院内科部長
無題30111112

わたくしは原爆訴訟ですとか、放射能被曝の問題をずっと考えてきたんですけれども、
今日は、子どもさんの甲状腺がんの発生率なんかを考えますと
どうも、その、私の予測する悪い方向にだんだん事態が進んで行っている気がします。
で、放射線を受けるとどれだけ被害があるか?という話があって、
「100ミリシーベルト以下なら何でもない」というふうに言っていらっしゃる方が多いんですけれども、
どうも1桁、害は過小評価されているだろうと、
その辺を今日は重点的にお話をしていきたいと思います。


ーー42:39~福島県の子どもの甲状腺がんについて


岩上:ご専門は内科医なんですね。

松崎:そうですね。肺の病気、

岩上:呼吸器の

松崎:はい。

岩上:先生は、内部被曝の問題というものに関心を持たれたのは何時頃からなんでしょう?

松崎:311以降ですね。
それで、なにが問題か?っていうふうに痛感したのはですね、
原爆被爆者のデータからすると、チェルノブイリとかで起きた事を説明できないんじゃないか?と

岩上:
なるほど。
つまり先程、ちょうど今
沢田先生からお話があった、広島・長崎の原爆の被爆者にどういう事が起こったのか?
これについて放影研等が研究した成果というのが発表されていてそれを勉強すると、
チェルノブイリで起きてずーっと長い事、広い範囲に多くの人達が
被曝症状というか、被曝の影響が出るんですよね。
それと全然合わないという事になるんですね。

松崎:そうですね。

岩上:通常のこれまでの公式見解と合わなかった。

松崎:チェルノブイリで、甲状腺がんが沢山出てきたという事自体も想定外だったんですね。

岩上:あの時も想定外だったんですね。

松崎:
そうですね。
それでその他に肺がんとか乳がんが増えて、
ただ、チェルノブイリの時の被ばく量を見ると、
「そんな肺がんや乳がんが増えるような被ばくじゃないよ」と、原爆のデータからみるとですね。

岩上:
初期放射線の量だけ見たら、そこまでの被ばくはしていないという人たちが
癌になっていた訳ですね。

松崎:
そうですね。
で、どうもその、10倍違いそうだという、事が分かったんですね。
それはつまり、原爆被爆者のデータでは、
1000ミリシーベルト被ばくすると、47%癌で死ぬ確率が高まる。

ところが、最近いろいろな調査が行われて、
それは一桁過小評価ではないか」という成績が沢山出てきてですね、
一番大きいのはですね、私が調べた一番大きなデータは、
日本の原発労働者の健康調査なんです。

これは文部科学省が20年前から20万人ほどの原発労働者の健康調査をやっているんですね。
「どれだけ被曝して、その中からどれだけ癌が出たか」というのを、
きちんと一応統計を取っている訳です。

そうすると、2011年ですか、311の前の年に発表された4番目の報告書の結論がですね、
10ミリシーベルト被曝した日本の原発労働者は、がんのリスクが3%有意に高まっているという
結果が出ちゃったんですね。

これは、10ミリシーベルトで3%高まっているという事は、
1000ミリシーベルトだったらその100倍だから300%

岩上:現実にはあり得ない数字ですよね、300%っていう事は…どうなんですか?

松崎:それは原爆被爆者の47%からみたら10倍近くですよね。

岩上:そうですね。

松崎:
で、もうひとつ同じようなデータが出ていまして、
これは、医療被曝なんですね。
病気をするといろいろとレントゲン検査をすると、CTを撮るという事が行われていて、
おととしぐらいにですね、カナダのチームがCT検査を、
10ミリシーベルト余計に被曝すると、やはりがんの確率が3%増えるというデータが出たんですね。
20ミリシーベルトだったらプラス6%
30ミリシーベルトだったらプラス9%、
ちょうど日本の原発労働者と同じ結果が出たんですね。

ですので、原爆被爆者のデータよりも、最近きちんと調べた疫学調査のデータの方が、
放射線の発がん影響というのが10倍多くありそうだという事が分かってきたんですね。


ですので、その他に、さらに補強するようなデータというのは、
たとえば女性の乳がんの検診でマンモグラフィーというのをやりますね。
あれも、乳がんになりやすい遺伝子を持っている女性がマンモグラフィーを受けると、
やっぱりですね、5ミリシーベルトとか10ミリシーベルト余計に被曝すると、
やはり乳がんが2倍になるという、


岩上:検査する事によって、癌の確率が高まってしまう

松崎:そうなんですね。

岩上:気をつけなければいけない。

松崎:はい。
ですからそういう事を見るとですね、どうもその、
チェルノブイリが原爆の被爆者の、どうも10倍多く放射線の影響が出ているようだという事は、
実はその方が本当ではないかと思っている訳ですね。

無題30111131

岩上:
なるほど。
他の医療放射線の被ばくによるその結果でもあきらかに高い」ということは、
一番ゆがめられている、根本的にゆがめられているデータは、
スケールの、物差しのように、基準値のようにいわれてきた
広島・長崎の原爆の被ばく、その影響のデータ。
こちらの方がゆがめられているという事なんですね。

松崎:
ですから、先程沢田先生がおっしゃったような、「過小評価の問題」というのが、
やっぱりここにきて、


岩上:重要になっている訳ですね。


松崎:
その、見直しをしなければいけないという事ですね。
という事を、それを念頭に置きつつですね、
今回の福島の子どもたちの甲状腺がんが沢山出てきた様だという話をするわけなんですけれども、

ま、2月、先月ぐらいに発表されたところでは、
超音波で甲状腺を検査した3万8000人の子ども達から3名甲状腺がんが見つかったと、


岩上:
これは今年の2月13日の話ですね。
県民健康管理調査検討委員会っていうやつですね。

松崎:
その他にまだ、確定はしていないけれども、
非常にがんの可能性が高いだろうと思われるようなしこりを持った子どもさんが7名いらっしゃると。
ですから、3万8000人から3名でも、1万3000人に一人、
で、もし残りの方が不幸にして甲状腺がんでありましたら、
4000人に一人というぐらいの率になるわけですね。

で、問題はこの数が多いか少ないか?という事ですね。
実はそれを比べる事が出来る調査というのが、チェルノブイリの時に行われているんですね。
それは山下俊一先生方がチェルノブイリで、事故が起きてから数年経ってから、
「どうも子どもの甲状腺がんが予想外に増えてきているようだ」という事が分かったので、


岩上:本来は、甲状腺の小児癌というのは、非常に、その発症率は低い病気なんですよね。

松崎:
そうですね。
ですから、本当に子どもの喉が沢山腫れて、
それで病院に行ったら、「あ、癌が出来ている」と、
そういう方は本当に1年間に100万人に一人とか10万人に一人ぐらいのレベルの少なさだったけれども、
チェルノブイリでは事故から、
ま、次の年から少しずつ増え始めて、
4~5年経ってそれまでの10倍ぐらいの発生率になってきたんですね。

という事で、慌ててといいますか、
山下チームが甲状腺の検査装置を使って、今回の福島のようなスタイルで検診をしたんですね。
で、その時に、一番最初の論文が、
5万5000人の子どもを検査したと、
そこから4人甲状腺がんが見つかったと、
ちょうどその、見つかった甲状腺がんのサイズは、15mmぐらいだったんですね、直径が。

それは今回の福島の子どもたちに見つかった甲状腺がんと大体同じ大きさなんですね。

甲状腺の超音波の性能が良いから1mmの癌も見付かったとか、そういうレベルじゃなくて、
チェルノブイリの時も、今回の検診も、
1センチ5ミリぐらいの大きさのしこりが見つかったという事ですね。


無題30111132

岩上:
これですね、↑ここのところですね、山下先生がやってきたと。
そうすると、1万4000人に一人という事は、同じ方法でやって、今回は先程4000人に一人という、

松崎:最大ですね、可能性があるということですね。

岩上:
という事は同じ方法でやっているのに、
そしてやった研究者もおなじあの、山下さんでありながら、
今回福島の方がなんとチェルノブイリよりも高い発症率が観測されていると。

松崎:
そうですね、しかも福島の調査というのは放射線被ばくから1年ちょっとの時期に行われたと。
チェルノブイリは5年経ってから行われた訳ですね。
ですから、1年と5年という違いがあるわけですから、
まだ1年少ししか経っていない福島で、
当時のチェルノブイリと同じか、
ひょっとしてそれを上回るような頻度で甲状腺がんが見つかった
というのは、
これは普通、誰でも心配するという事になりますね。

岩上:
そうですね、
これは甲状腺っていうのは、数年経ってからの方が癌が出やすいという事は分かっている訳ですね?

松崎:
おそらく、放射線の被曝があって、ちょうどその、
たとえで言いますと、放射性物質を地面に撒いて土の中に放射線によって甲状腺の種が出来て、
だんだんそれが大きくなって、芽を吹くんですね。
それで、そこが地表にうんと大きく出ればそれは臨床がんって言いまして、
そういうのが10万人に一人とか100万人に一人ぐらいにしか見つからない訳ですけれども、

岩上:臨床がんというのはつまり臨床のお医者さんでわかるという事ですね。

松崎:
そうですね、大きくなっている。
で、まだ土の中に、出来始めの甲状腺がんがどれ位あるか?と、ほどほどの大きさの。
それをチェルノブイリと福島で同じような手法でやったところ、
土の中には結構チェルノブイリと同じかそれ以上の頻度で、
福島の子どもたちには甲状腺がんが発生し始めているんじゃないかという心配が、非常に大きい訳ですね。

実際に、甲状腺がんというのは被曝の初期に放射性ヨードを被曝するとかというのが、
一番大きなファクターかもしれませんけれども、
その後、慢性の低線量被ばくでも、やはり甲状腺がんは発生するだろうと、
で、この事は山下先生も同じ論文の中で、おっしゃっているんですね。

しかもいまの福島の中通りあたりは、
山下先生が甲状腺がんを発見したチェルノブイリの周辺の地域と大体同じレベルの土壌汚染状態なんですね。

岩上:福島市のあたりでという事ですね。

松崎:福島市とか郡山あたりでも

岩上:
人口密集地、
重要なインフラもあり、そして多くの人々が住む中通りの、
まぁ、福島の中心地ですね。
そこがチェルノブイリの、言わば厳戒態勢、
そこから避難させなければいけないような汚染度と変わらないと。

松崎:
そうですね。
ですから実際に発生率を見ても、
それから、いまの福島の子どもたちが住んでいるところの放射線の汚染度を見ても、
ま、医者としてはですね、
「大丈夫だからずっとそこにいなさい」というふうには、やはりとても言えない
だろうと思いますね。


岩上:
これだけの調査を行ってきた山下さんは、
数字のもつ意味は誰よりもご本人がよくお分かりになると思いますけれども、
何故学者としてこれだけの業績を残しながら、
他方で住民に対しては「心配するな」と言い、「笑っていればいい」と言い続けているのか?と。
そしてそこにとどまるという事を基本的にはすすめる方向でね、誘導してきたのか?
ここら辺りがね真意がまったくつかめないんですよ、私は。
どうしてなんでしょう?

松崎:
やっぱり私は、あの、
ま、専門家とか、医者も含めてですけれども、
自分のおかれた立場とか、果たすべき役割を…、
ぼくがたとえば山下先生の立場にいたら、どうだったかな?というのはわりと考えますね。
科学的に危ないんじゃないかと思っても、
いろいろなしがらみとかですね、そういう事を考えて
ああいうふうに言わざるを得ないという、気持ちはわかる部分は、ちょっとはありますけれども、
ただ、私自身は、あの…なんて言いますか…
やっぱりその、人間、人の価値というのは
本当にプラスとマイナスというか、自分にとってメリットデメリットが見えている時に、
どっちを取るかで、やっぱり決まるんじゃないかという気がします。
ですから、私は一応公立病院の医師の立場ですけれども、
「医学的に間違った事は言わない」という事で進んでいって、
それでなにかあれば、もうしょうがないと。
ですから、山下俊一先生にも、やっぱりその、

岩上:
先生いま、「何かあったらしょうがない」というのは、
なにかとは誰の身になにが起こるんですか?
先生の身に不利益が被るという意味でなにか、ですか?

松崎:
ええ、そういうこともやっぱりあり得ると思うんですよね。
ええ。

岩上:
それは大いにあり得ると思います。
是非とも、そういう事が起こってもですね、
医学的に正しい事を先生が発信していただけたらなと、思っておりますんで、
ま、そういう意味ですよね、つまりね。

松崎:
そうですね、
それで、ちょうど集団疎開裁判というのが、
福島の子どもたちを移住させよう、疎開させようという裁判にずっとぼくも関わってきましたので、
やはり今回のデータは、被曝の影響が多い少ないとか、
原爆被爆者のデータから見たら全然心配ないというような事でとらわれて、
「大丈夫、大丈夫だ」というんじゃなくて、
やはり、真剣にその、ひょっとすると、
私自身はもっと強い気持ちで一刻も早く避難疎開を始める。
そういう行動を我々大人が起こすべきではないかというふうに思っています。

岩上:
甲状腺がんの話に関連して、どうしてもお聞きしたいのはですね、
これは甲状腺のところだけに話題が集中しているんですけれども、
しかし、チェルノブイリやウクライナの国家レポートみたいなものを見ると、25年経ってみると、
全身のいたる所に疾患のある、そういう子どもたちが増えていると、
だから今、健康じゃない子どもが8割だと、
それも病気のばらつきが、非常にばらついている訳ですね。
甲状腺がんだけではないように思うんです。

どうでしょう、甲状腺以外では、心配しなくていいんでしょうか?
その辺がすごく気になるんですが。

松崎:
妊娠して出産して、その次の世代にどういう障害が現れるか?というのも、
チェルノブイリではいろいろと報告されています。
それから、幼い時に被曝した、それから若い時に被曝した人々が、
チェルノブイリではどうも、はやく老化するようだという現象が観察されているんですね。
ですからそういう意味では

岩上:老化が早まってしまうんですね

松崎:
はい。
動脈硬化も進むし、それから中枢神経、脳にも結構いきますので、
認知症ですとか、精神的な疾患が増える可能性があるとか、
ですから放射線というのはもう、
がん以外も含めてすべての病気を増やすような力があるという事ですので、
出来るだけ追加の被曝を押さえるということも大事だし、
それから、今の子どもさん達がどういうふうになっていくかを、しっかり調査すると。

で、これは僕の個人的な考えですけれども、
環境省がやっているエコチル調査というのがあるんですね。
それは環境ホルモンとかいろんな有害物質の汚染が、
先天障害とかいろんな生まれた後の行動障害とかそういうのを増やさないかどうか、
いま壮大な規模で日本で調査が行われていますので、
それに是非とも放射線被ばくの項目も付け加えてもらって、
総合的に子どもたちの健康を守っていけるような対策が必要だと思っています。

岩上:
なるほど、わかりました。
ありがとうございます。

福島の子どもたちにこれ以上放射線被ばくをさせないために、
速やかに移住・疎開対策を進めることという事と、
納得のいく甲状腺の検診、施設配置・精度・検診間隔・説明等に関し、
受けられるよう速やかに体制を整える事ということを提言・要求されております。
まとめにそのような形で、黒い文字で記されています。

先生ありがとうございます。
これからね、長い闘いにきっとなると思いますので、
定期的に先生の身にですね、何か起っちゃいないか、とかいうことを、
我々が注視して監視していきたいと思いますんで、
みなさんもですね、松崎先生のような方が頑張ってお仕事が出来るように、
応援していただければと思っております。
先生どうもありがとうございました。

松崎:ありがとうございました。







<前半>
無視される内部被曝「黒い雨に遭った人と遭わなかった人」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


<後半>
誤魔化そうとするルーツがここにある「爆心地から離れると下痢の発症率が上がる」
沢田昭二氏 3/11(内容書き出し)


日本の飲食物や生態環境の「放射能」規制基準が如何に出鱈目か
<原発内の規制基準との対比>生井兵治氏3/11内部被曝問題研究会会見(内容書き出し)




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恐怖というのは持続できませんが事故は進行中です。 「忘れないで欲しい」と思います。小出裕章氏3/13吉田照美ソコトコ(文字起こし)


吉田照美 ソコダイジナトコ

2013年3月13日 
アシスタント 唐橋ユミ
・週刊エンター:「After3.11 ソコトコが伝えたかったこと」
    

「京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが伝えてきたこと」

※後半今日の小出先生が登場します。




週刊エンター、今週は「Afetr3.11 ソコトコが伝えたかったこと」をお届けしています。


小出:
私は原子力を一刻も早く廃絶したいと願いながら、原子力を廃絶出来ないで事故を起こさせてしまった
防げなかった一人の責任者でもあるので、


吉田:
いやいや、そういうことをおっしゃるというのは僕は本当にお人柄だと思うんですけどね、


小出:
とっても残念だけれども、私は非力だった訳ですね。
その非力な私が、せめてこの事故を引き起こしてしまった責任をどうやって取れるか?と言えば、
「子どもを守りたい」という、
そこで、その1点で私のやるべきことはあるだろうと思っている。


ーー

吉田:
今流れましたのは2011年8月にですね、京都大学原子炉実験所にお邪魔した際に、
小出裕章先生に伺ったインタビューの一部なんですけれど、
とにかく僕がビックリしたというのは、
小出先生は専門家の立場から原発無くそうというふうに、ずーーっと働き続けてこられた方なんですけども、
その反対の考えの福島第一原発で事故が起きちゃったことを、
その小出先生が逆の立場でいらっしゃって活動も続けられていたのに、
真っ先に謝られるということっていうのはね、
ぼくとしては本当に、その事だけでも全うだし、
おっしゃっている事が全部得心できるというね、思いに至っています。


唐橋:
東日本大震災が発生した2011年3月11日。
あの日から私たちは何を考え、どんな思いで震災、
特に福島第一原子力発電所の事故と向かい合ってきたのか?
今朝は専門家の立場から原発や放射能について番組でたびたびお話を頂きました、
京都大学原子炉実験所の小出裕章先生のインタビューを振り返ります。

吉田:
小出先生はおよそ2カ月に一度、都合13回ご出演頂いています。

唐橋:
初めてご出演頂いたのが2011年4月11日ですね。
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを燃料に混ぜ合わせて使うプルサーマル。
福島第一原発3号機で、
そのプルトニウム混合燃料であるMOX燃料が使われていたことから伺った質問では、
こんなお話をして下さいました。



小出:
プルトニウムというのはですね、ものすごく生物学的毒性が高くて、
ウランに比べると20万倍危険だという、そういうものなんですね。
現在日本で使われている原子力発電所というのはウランを燃やすために設計された原子炉です。
たとえば皆さん家庭で灯油のストーブを使っているかもしれませんが、
灯油のストーブにガソリンを入れて火を付けたら火事になるんですね。
ですからウランを燃やすために設計された原子炉でプルトニウムなど燃やしてはいけないのです。
それなのに、プルトニウムが余り過ぎたというので、
普通の原子力発電所でプルトニウムを燃やそうとしているのがプルサーマルと呼ばれる計画です。



唐橋:
また翌月、5月26日の放送では、
原子力発電についてこんなことを語られています。



吉田:
原子力発電を始めた理由の一つにですね、
石油等の化石燃料の枯渇という事が言われていますけれども、
化石燃料が無くなってしまうとしたら原子力に頼らざるを得ないという、
こういう論理はどうなんですか?

小出:私自身はそういうふうに思って原子力の場に足を踏み込んだ人間です。

吉田:小出先生もそうなんですね、実は。

小出:60年代にはずっとそういうふうに言われていまして、

吉田:ね、言われていましたよね。

小出:
私もそれを信じて原子力に来てしまったんですが、
実際にデータを調べてみるとですね、
原子力の燃料というのはウランなのですが、
ウランというのは石油と比べても数分の1しか資源がありません。
石炭に比べれば数10分の1しかないという事で、実に馬鹿げた資源だったのですね。



吉田:
推進の方々はこのあたりどういうふうに受け止めているんでしょうかね。
さらに福島第一原発4号機にあります使用済み核燃料プールの危険性が注目される中ではですね、
こういうお話もありました。
2012年2月20日の放送です。



小出:
4号機の場合には使用済み燃料プールが埋め込まれているその階すらが爆発で吹き飛んでいるのです。
だから使用済み燃料プールが宙ぶらりんのような形でまだ存在しているわけで、
これから大きな余震でも来て、使用済み燃料プールが倒壊するような事になれば、
それで、一切の打つ手が無くなると思います。



吉田:
もう、この発言でもう、絶望っていう以外に何にもないっていう思いに至ると、
このあたりの事を、本当に推進している方々、
推進を信じている方にね、やっぱり問い返したい気持ちに強くなるわけですけれども、
メルトダウンした1号機2号機3号機よりも、
4号機の核燃料プールが危険だという事を事故直後から小出先生は指摘されていまして、
違う日にご出演頂いた際にはですね、
「万が一倒壊するような事があれば、東日本は壊滅してしまう」とおっしゃっていたのは
実に衝撃的でありました。

その危機は今現在も続いているという事は、いまの現状なんですけれども、
今朝はここで小出先生と電話でまたご出演頂けるという事なので、お呼び出ししてみたいと思います。
小出先生お早うございまーす。

小出:おはようございます。

吉田:
非常に短い時間で恐縮なんですけれども、
原発事故と我々が今現在おかれている状況を
小出先生のお話で再確認させていただきたいと思うわけなんですけれども、
東京あたりでは放射能の危険性が意識の中でみんなもう薄らいでいる感じがするわけなんですが、
暮らしていくにあたってですね、政府が除染の対象としているような場所を除けば、
その土壌汚染であるとかですね、外部被ばくはもう気にしなくてもいい状況なんでしょうか?


小出:
放射能、あるいは被ばくという事に関しては、安全量はありません。
ですから、「大丈夫」だとか「安心」とか「気にしなくていい」というような言葉は、
出来れば使わない方がいいし、
吉田さんも今「気にしなくてもいいか」とおっしゃったわけですけれども、
使って欲しくはありません。
どんな場所でも「気にしてほしい」と私は思っています。
特に私たちがこれまで調べてきたところでは、
汚染には濃淡があってですね、ホットスポットと呼ぶところもありますし、
もっと局所的なマイクロスポットと呼ぶように、
本当に限られた場所に猛烈な放射能が濃縮されていたりするのですから、
そういう場所を丹念に調べて、
せめて子どもたちがそういう場所に接しないようにするという注意はしなければいけませんし、
それは現在もそうですし、これから永い間そういう注意は必要だと私は思います。

吉田:
ああ、わかりました。
それと、福島第一原発で増え続けています、高濃度の放射能汚染水の問題なんですけれども、
この汚染水は何時まで増え続ける事になるというふうに思えばよろしいんですか?

小出:ずっと増え続けます。

吉田:ずーーっとなんですか?これ。

小出:
はい、
1号機から3号機までは原子炉が動いている時に地震と津波に襲われまして、
炉心と呼ばれている部分が溶け落ちてしまいました。
そしてその溶け落ちた炉心が今どこにあるかすらわからないのです。
見に行くこともできませんし、知るための測定器の配置もありませんでしたから、
どこにどんな状態であるか?がわかりません。
そのため、ただひたすら水をかけて、冷やさなければいけないという状況がすでに2年間続いている。
で、水をかけてしまえば、そこらじゅうが壊れて穴が開いてしまっていて、
どんどんどんどん漏れてきてしまっているという事になっているわけですが、
水をかける事を止めることができませんので、これからも増え続けていきます。

吉田:果てしない訳ですね、これはね。

小出:そうです。

吉田:
そしてその10年先、20年先と言われています、核燃料の取りだしが行われるまで、
循環冷却が必要ということで、汚染水も当然、これ、出続けるっていう事になるんですよね?

小出:
そうです。
どんどんどんどん増え続けますし、
東京電力は福島第一原子力発電所の敷地の中に、次々とタンクを増設して、
そのタンクに入れながら今日までしのいできたのですけれども、
敷地にはもちろん限りがありますし、
タンクを置ける場所ももうほとんど無くなってきていますので、
やがて汚染水を、今度は海へ流さざるを得なくなると思います。

吉田:もうそれは必然の流れになるんですね。

小出:残念ながら多分そうだと思います。

吉田:
とにかく福島第一原発4号機にある危険性を知った、その使用済み核燃料プールの冷却なんですけれども、
この使用済み核燃料プールは、これもやっぱり際限なく冷却が必要という事になってくる訳ですか?

小出:
そうです。
使用済みになった燃料の中には、核分裂生成物、つまり放射性物質が大量に含まれていますので、
冷やさなければ溶けてしまいます。
ただし取り出した直後には、発熱量が多いのですが、
発熱量がだんだん、年が経るにしたがって減っていっててくれます。
そのため、ずーーっとプールというものの中で冷却しようと思うと、
たとえばプールに穴が開いてしまったら、水が漏れてしまって冷却が出来なくなるとかですね、
そういう危険がありますので、
5年とか10年経って、発熱量が少なくなった段階で、
キャスクと私たちが呼ぶ保管するための容器に入れて、空冷で冷やせないか?という事を考えてきています。

吉田:はぁ…可能なんですか?

小出:
はい。
もうすでにやっているところもありますし、
5年10年経った後の使用済み燃料は、空冷で出来る事がすでに分かっていますので、
福島でもそういう形に、多分なると思います。

吉田:
そうなんですか・・今初めて伺いましたけれど、
それで、使用済み核燃料プールですけれども、
六ヶ所村の再処理工場をはじめとしてですね、全国の原発にこれがある
と思いますけれども、
原子炉が停止していたとしても、日本では福島第一原発が現在置かれているような危機の可能性を
す―ーっとこれは抱え続けていくっていう、事になるんですよね?

小出:
そうです。
プールの底に今は使用済み燃料が眠っているのですが、
プールというのは今聞いていただいたように、水漏れとかがあるわけですから、
それで水が抜けてしまうと、また燃料が溶けてしまう危険というのは、
どこの原子力発電所の、どこの使用済み燃料プールにもあるのです。
ですから出来るだけ早く、プールではなくて、
私たちが乾式貯蔵といっている空冷の形に移す必要がある
と思います。

吉田:
わかりました。
短い時間で非常に今朝は恐縮だったんですけれども、
今改めて現在ですね、小出先生が改めておっしゃりたい事がもしあればですね、
一言お願いしたいんですけれども。

小出:
はい。
吉田さんが初めに東京に人たちがですね、
「だんだん放射能の事を気にしないようになっている」とおっしゃって、
確かにその通りだと思います。
恐怖というのは持続できませんし、
出来れば忘れてしまいたいと皆さん思っていると思いますが、
残念ながら事故はいまだに進行中ですし、
故郷を奪われて流浪化している人が何10万人もいるということになってしまっています。
全く状況は2年経っても改善していませんし、
「忘れないで欲しい」と思います。
私も忘れないでいようと思っています。


吉田:そういう認識は安倍さんにはないんですかね?やっぱり。

小出:私はあの人からそういう認識を感じ取ることができません。

吉田:そうですね!ありがとうございました。またよろしくお願いします。








<後半>「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)

鎌仲ひとみ氏(映画監督)「内部被ばくについて」

キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」

2013年3月9日    動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29842796



それで一つですね、
「喪失」って言うのが被ばくに伴って、なにか失ってしまうという、
ものすごく大きなものを失ってしまうという感覚が、私にはあるんですよ。

無題30915

それはイラクに行ったりですとか、世界中の放射能汚染地帯を取材したりとかして、
そして今回の福島の事とかを取材していると本当に感じる事は、
たとえば、
「地域そのものが、もう全部失われてしまう」とか、
「ゆっくりと健康が失われていく」とかですね、
それに私たちはどうやったらいいのかな?って言う事ですけど、
やっぱりすごく難しさがあるのが、
人間が、人間の五感の、
においをかいだり、肌で感じたり、目で見たり、そういう五感を超えた出来事なんですよね。

で、どの放射能汚染地帯に行っても、
みんな「気がつかなかった」って言うんですよ。

アメリカのハンフォードっていう核兵器工場の風下に、ものすごく沢山放射性物質がばら撒かれた時も、
そこに住んでいた農民たちは、「気がつかなかった」。
みんながすごく病気になっているというのは知っていたし、
自分たちの家族も次々と不思議な病気になったりしていくって。
でも、生活に追われて、それが被ばくのせいだとは思いもしなかった。

こういうのをね、「無自覚な被ばく」って言うんです。

被ばくは無自覚の進行するんです。
だから工夫しないといけないんですよね。
でも先程も言ったように広島・長崎で起きたあの被ばく、
人類で初めてのものすごく大量の数の人達が、被曝させられ殺されたあの事実が、
「いったいなんだったのか?」っていうのを一番考えなければいけなかったのは、私たち日本人なんですよね。

でも、たとえばあの原爆はひとりの人間を殺すために必要なエネルギーっていうか、
たとえばウルトラマンが、「ウルトラマンビーム」って、わけのわからない光を出して相手を倒しますよね。

で、一人の人間を殺してしまうために必要なエネルギーって、いったいどれくらいだろうか?と、
ピストルで撃つとか、ナイフで刺すとか、
でも原爆はひとりの人間を20万回殺せるようなエネルギーを出して、殺したんです。

ああいうのを過剰殺戮っていうんですよ。
だから、人間の肉体が消滅してしまった人たちもいたんですよね。

「あれはいったい何だったのか?」っていう事を私たち日本人はもっともっと考えたり話し合ったり、
教育の中で伝えたり、体験を継承して行ったりっていう、
そういう営みを続けていかなければいけない、そういう民族なんですよ。

だけどそういうのをしっかりとやってこなかったんですよね。
だから、そこに人間性が人間として踏みにじられたという事ももちろんあった。

その中身が、そういうころされ方をしたという事ではなく、
目に見えない被ばくをして生涯苦しんだのに、
社会的に「自分は被爆者だ」っていうと、就職差別だとか、結婚差別とかね。

それで身体がだるい、ものすごくだるくて働けない。
「怠け者だ」って言われたりね。
そういう理不尽な差別を受けるので、自分から積極的に「自分が被曝した」という事を
自分の被害を被害者として訴える事がかなわない社会
を私たちは作ってきてしまったんですね。

だから今福島で、
まさに今現在進行形で起きている事は、
「自分たちは汚染された」とか、
「自分たちは被曝させられた」というのは禁句なんです


そんな事絶対に言えないんですよ。

でもそれはものすごく深い人間の心理に根ざしているんですよね。
そんなこと言ったら、
自分で自分を否定してしまうとか、
自分の心が折れてしまうとか、
そういう…、でもそこを掘り下げ救済をするっていう事が、
やっぱり十分にあの体験から日本社会はやってこなかったそのツケが今出ていると思います。


「被爆者世界の終わりに」っていう映画から私は被曝問題を取り始めてもう13年経つんですけれども、
13年間この被ばくに関する映画だけを4本とってきたんですが、


えっと、これサッカーしている、イラクの子どもたちがサッカーしている。
世界中の子どもたちはサッカーして遊ぶし、福島でもサッカーしています。
子どもたちはグラウンドでサッカーをしています。

私がこの1998年に行ってショックだったのは、
子どもたちが外で遊ぶだけで被曝する」ということだった。
「そんな事…、あるのか!?」
でも今、日本ではそうなんですよね。

まさしく私たちが生きている日本で、同じ事が起きるようになってしまった。


でも、どうやって子どもを被ばくから守るか?っていう事を考えて前に進んでいかないと、
本当に子どもたちが救えないので、
今回この信州ネットが発足した事は本当に重要な事です。

無題30916

どうしたら守れるか?っていう事の具体策、
最善の策を考えて、みんなでこうすれば、
「どうしようもないんだ」じゃなくて、「こうすればいいんだ」というそういう具体策を提案して、
それをみんなで「あ、こうすればいいんだ」っていう事を共有していくっていう事が、大事だと思います。

まず一つは先程から言われている保養とかですね、避難したりとかですね、
本当に食品とかが安全かどうかを検査していくっていう事ですよね。
後は情報を開いていくんですよね。

先程マコさんがおっしゃった、どんだけ放射能が出ているか?
どれだけ、さっきは、あれは毎時でいいんですか?

毎時1000万ベクレル。

当然ですよ。
だってね、メルトダウンして放射性物質がこう、ダラダラッと溶けて、
そこにむき出しにあるそこに、
そこを冷やさないと、また爆発しちゃう。

それを冷やすために直接おだんごに、
放射性物質の熱い熱い熱い熱いおだんごに水をかけているだけなんです。
かければ水蒸気が出るんですよね。

で、放射性物質はある一定の熱で熱すると揮発性の物質になるんです。
つまり放射性物質が気体になっちゃうんですよ。

だからむき出しの放射性物質に、熱い熱いものに水をかければ蒸気になるのは当たり前で、
そこに何にも蓋をしてないんですよ。
で、2年経ったんですよ。

今度はですね、かけた水はもっと危険なんですね。
かけた水がダラダラ~っと、放射性物質を含みながら汚染水になって溝に入り、
溝から深いプールの方にためているんですよね。
それが汚染水です。
それをタンクに入れて原発の裏にずーーーっと溜めているんですけど、
ついにタンクが満杯になりました。

もうこれ以上溜められない。
だって、そんなのこれからいったいどれくらい続けるんですか。

で、東京電力は「もうこれは海に捨ててしまうしかしょうがない」と。
「しょうがない」と。
そっちの方が、こっちの方がですね、汚染の度合いは空中に出るよりも多いんです。
蒸気になって出るよりも、水をかけて直接触れたものから、
水の中に放射能を含んだ汚染水の方がもちろん危険ですよね。

それが海中に出て、気体に出て、
1000万ベクレルというのは相当大変な値です。

そしてですね、いま、空間線量はちょっと下がってきています。
だけど、やっぱり私たちはチェルノブイリに学ばなければならないので、
これからは空間線量の高さよりも、土壌汚染、食品の汚染が内部被ばくのカギになってきます。

だから、これはシュミレーションですごく大雑把な汚染地図なんですよね。

無題30917

これをもっと精密な土壌調査をして、汚染マップを作らなければ、具体的な対策を建てる事が出来ないし、
避難するにしてもどこから避難させたらいいのか?という事が分からないんですね。

先ほど原爆が同心円になりました。
あれは原爆だから、出てきた放射線は確かに同じ距離にいれば同じだけの放射線を浴びるんですけれど、

原発事故は、
放射性物質が放出されて、風向きによって濃いと薄いが出るんです。

その放射性物質を含んだ気体が飛んでいった時に、雪が降ったり雨が降ったりした時に、
空中にある放射性物質を、雨や雪が叩き落として地表に降りそそいだ。
それが残ってこういう土壌汚染になっているんですね。

でも気体はあったんですよ。
その気体が大事なんですよ。
えー、で、その気体が今も出ている訳なんですけど、


無題30919

ここはチェルノブイリの原発なんですが、
こんな広範囲にわたって汚染が広がったんですが、皆さんここでちょっと、よくよく見て下さい。

無題031111

この色の付いているところが汚染なんですけど、
でも、これは気体がどうやって拡散したのか?という、
この中は全部放射性物質が含まれています。
だからここにいる人達は呼吸によってこれを吸いこんでいました。

雨が降りました。雪が降りました。霧が出ました。
…っていうところだけがさっきの赤い色になっているんです。

だけど、この放射性物質を含んだ気体が通過したところにいた人達は、
呼吸器を通じて吸いこんじゃった。
呼吸器を通じた被ばくが起きているんですね。
で、ここに行った時に雪が降ったり、雨が降ったり、こういうふうに。

これはですね、非常に精密なシュミレーションなんですね。
フランスの原子力研究機関がつくったものなんですけど、
でもこういうことももちろん日本で起きたんですね。


それでどうなったか?というと、チェルノブイリの場合は、これはベラルーシなんですけど、
こういう原発の中心から離れた所にもすごく濃いところが沢山出来たし、
さっき言った、煙がぐるぐると回ったところで、土壌汚染が起きたのは、
雨が降ってその時に、雨が降ったこういうところなんですよ。

でも、こういう所に住んでいる人だけが被曝したのではないという証拠があるんですね。

これはベラルーシなんですけど、
ここはポーランドとの国境なんです。

無題031112

ここは600km離れています、600km。
で、ここは薄いんですよ、汚染が。
だからこれまではあんまり大したことはないと思われていたんですけど、
去年ここに取材しに行ったら、
26年経っても甲状腺チェックを毎年やっているんですね。

無題30920

そうするとこの方は29才なんですけど、
86年当時は3歳だった。
その時にあの気体を、吸いこんじゃったんですね。
だから、いますごい問題が出ているんですよ。

1986年事故当時、すでに生まれていた子どもは全てリスクを持っている。
っていうのがベラルーシとかウクライナの考え方です。
だから26年経ってもリスクは存在するという事で甲状腺医療検診を毎年やっているんですよ。
すごいGDPの低い国なんですけれども、日本よりももっともっと・・・
だって…確か…福島は2年に一回しか検査しないって、マコさんが言っているんですよね?
2年ですよね。

でもこうやってちょっと問題が見つかると半年に1回とか、
すごく丁寧に見守るいというか、そういう事をやっているんですね。

無題031113

で、この工場には3000人の女たちが働いていて、
この人達は本当に甲状腺が心配なので、この医療検診に必ず参加して、
たまたま、その工場にやって来てくれるので無料でやってくれる検診なんですね。
無料で、全員やるんですよ。
そういう意味では日本でだってですね、
この全域に住んでいる人たちの検診が必要です。
大人も必要かもしれない、ひょっとしたら。

10代、20代ぐらいまでやった方がいいんじゃないかな、と思います。

そしてですね、地域で食品検査をする事が日常的に行われています。
タダです。

無題031114

このジャガイモをこのおばさんが測ったら、7ベクレル位ありました。
みんな自分の家で作って、高いか低いかもわからずに食べるので、
すごい放射線量が上がっちゃったんですね。

で、10ベクレル食で子どもの7割に健康異常が出るという報告もあります

10ベクレル食を食べ続ける事によって、
体内にずーっと放射性物質があって出ていかないっていう状態に会って、
一定量がずーっとあるという状態が保たれると、
やっぱり健康リスクが高まるという事になるんですね。

で、この子はですね、ナスチャーちゃんなんですけど、
私の「内部被ばくを生き抜く」っていう映画に出てくる、スモールニコワさんっていうお医者さんの患者さんで、
生まれて…2歳位の時に子宮がんになっちゃったんですよ。

無題30921

それが転移して、大変だったんです。
今は手術をしてこうやって元気そうに見える。
で、同じ姉妹、同じ学校の友達は元気なんです。
こういう事が起きるんです。

放射能汚染を受けた場所に行くと、クラスの中で何人かが病気になるんです。
もちろん、全員が全員、すごく重大な病気になるわけではないけれども、
何人かはなる。なっています。

そうすると、「じゃあ今元気そうに見えるしいいんじゃないの?」と思うでしょ?

「甲状腺なんて命に別条ないよ」っていうんですよ、福島県立医大の人達は。
日本の甲状腺の専門家たちも、
「いやぁ、そんなに大した手術じゃないんだ」と。
「子ども時代に甲状腺を取ったって、ホルモン剤を飲めばいいんだ」と。
「副作用もないし、大したことない」ってみんな言うんですけど、

このナスチャーちゃんは、こうやって写真に写っている時は元気そうに見えますけど、
話をしてみると、「自分の子宮がもうない」「妊娠も出来ない」ということ。
自分の将来に対して、ものすごく深く絶望しているんです。

カウンセリングを受けたりとかですね、もうすごい精神的なケアが大変です。
そういう事が起きるんですよ。
本当はならなくてもいい病気なんですよね、本来であればね。

でもそれが放射線由来であるかどうか?っていうことが、
すごく証明するのが難しいんですよね。

これからどんな病気に、
今、福島にとどまり続けることでどんな病気になっても、
「それは放射線のせいではありませんよ」って言われる可能性は非常に高いですね。

だからなり損です。
だからこそ病気にならない工夫をしなくちゃならないんですよ。
やっぱり大切なのは、被ばくの●を身につけることだと思います。
なんなのか?
わかってる事はどこまで分かっているのか?
わかっていない事の方が多いんですけど、分かっている事を私たちが理解する。
そして、なにをすれば防げるのか?っていうことも理解する。
これがすごく大事ですし、

えー、今、起きている事態は複雑です。
ものすごく複雑で、単に医療問題でもないし、
地域全体の文化的社会的経済的問題なんですね。

だから先ほども佐藤さんがおっしゃったように、
一概に避難できない。
一概に除染したから住めるわけでもないし、
すごく複雑なんですよね。

それをやっぱり一つ一つ理解しなければいけないと私は思います。

だけど、その理解が進む前に、日本はそれを忘れようとしているんですよ。

忘却の波が。
なんかこう、「もう済んだ事だ」
そういう事にしないためにも、私はお母さんたちの苦悩を理解する必要があると思うんです、真っ先に。
「母親革命」というふうにこの映画の中で言っているんですけれども、
「移住」か「とどまるか」の二者択一ではない解決が必要なんですね。

そしてチェルノブイリ連帯基金の代表の鎌田さんは、
「もし福島にとどまるなら手打ち続ける必要がある」と。

無題031115

それは、移住や避難保養がベスト、いろんなセカンドベストがあると思うんですけれども、
でも、確実に福島にとどまり続ける子どもたちは存在し続けます。
その子たちを「避難しないから」ではなく、やっぱり手を打ち続ける。
何らかの最善の策を考え続けるっていう事を、外にいる私たちもしなくちゃいけない。

それはやっぱり、子どもを守ろうと苦闘するお母さん達と繋がるっていう事だと思うんですね。

無題031116

これは私の「内部被ばくを生き抜く」に出てくる佐々木るりさんで、息子の●君ですけれども、
本当に苦しんで悩んでいました。
だからそういう悩みを少しでも軽くするために、
そして子どもたちの健康のために、この信州ネット、出来る事が広がってきました。
皆さん是非、協力をお願いします。



本の宣伝をしてもいいですか?

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「ミツバチ革命が始まる」というのは、
私の13年間の映画をつくってきたことで気が付いた事を本にさせていただきました。


そしてこれは、福島大学の1年生と授業した本なんですけど、
これは信州ネットではないんですけど、
印税は全て、福島の子どもたちが広河さんの沖縄に行く費用に寄付しています。



そして、「今こそエネルギーシフト」飯田さんが書いた本なんですけど、
この印税も全て太陽光パネルを被災地に付けるお金に寄付していまして、
もう200万円を超えました。

みなさん、これを買っていただくだけで小さな貢献になりますので、
読んだらみんなで回してみていただくとかですね、

で、「内部被ばくを生き抜く」のビデオは上映権が付いていますので、
買っていただいた方は上映会を開く事が出来ます。
DVDご購入方法はこちら
ありがとうございます。




ーーー

<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<前半>「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)

鎌仲ひとみ氏(映画監督)「内部被ばくについて」

キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」

2013年3月9日    動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29842796


01:15:41~

無題30911

マコさん達のようにエンターテーメントでない、
ちょっとお勉強になりますが、ちゃんと聞いて下さいね。
よろしくお願いします。そして今日の信州ネットワークの発足本当におめでとうございます。


今日は私たち日本人の全員の課題であります、
これから子どもたちをどうやって守っていくのか?
被ばくから守れるのか?という事を一緒に考えていければと思っています。

そして、どうやって守っていくのか?のためには、
やはり被ばくについて知らなければいけないんですけれども、
先程もマコさん達の話にあったようにですね、
被ばくについて情報が混乱しているんですよね。

その情報の混乱の根っ子というのがあるんですよ。
その根というのがどこにあるのか?というと、
まず被ばくを理解するための壁が、理解させないための壁が立ちはだかっておりまして、
その壁はいったいいつ立ったんだ?といいますと、
広島長崎に原爆が落とされた時にこの壁は立てられたみたいなものなんです。

そのおかげで、日本は唯一の被爆国と言われているんですけれども、
教育では一切被ばくを教えないですね。


放射線は人間にどんな影響を与えるのか?
こんなにも日本で、1945年の8月6日と8月9日に世界中で最も多くの被爆者を一遍に出した国なのに、
「被ばくの中身」というものを教育の中で一切日本人に教えてこなかったんですね。

だから、今回福島原発事故が起きた時も、ほとんどの日本人は「なに?」と。

確かに原発が爆発したのは恐ろしい事だし、
放射能はなんだか危険だし、という事は分かっているんだけれども、
「じゃあどれだけ危険なの?」
「逃げなきゃなんないわけ?」って言う、その危険の程度が分からない。

私は東京だったんですけれども、
本当に、「こんな時に仕事に行くか!」って思う位にみんな平気で仕事に行っていました。

放射性物質が飛んできている。
そういう予測が私は出来ているので、もちろんいろんな人に、
出来るだけ子どもを連れて遠くに「旅行だと思っていってしまいなさい」というふうに勧めましたけれども、
でもなに一つ国からは、避難勧告とか、
たとえば家の中に屋内退避して目張りをして換気扇を回さずに
みだりに外に出ないでしばらく閉じこもっていなさいとか、
本来はそういう事をすべきだったんですね。
そういうことを一切しませんでした。

そのさっき言った根っ子というのはですね、
原爆を落とした後にアメリカが行った言論統制というのがあって、

原爆を落とした後にアメリカがGHQで日本にやってきて、
そしてそこで生き残った被爆者の人達にですね、
その人達はすごい悲惨な体験をしたんですけれども、そして体がぼろぼろになったんですね。
「それに関して何一つしゃべるな」と。

で、お医者さんが治療すると、これまでに見たこともないような症状がでている。
「そういう事もしゃべるな」という、すごい厳しい言論統制を5年間やったんですね。

その5年間の間に、
言論統制をするくらいですから、被爆者の救済というものはほとんど無かったんですね。
だからその間に、本当に弱い人から死んでいったんです。

先程も花粉症のたとえがありましたけれども、
やっぱり被ばくに弱い強い、そして敏感とか鈍感とかあるわけですよ。

やっぱり被ばくに影響を受けやすいのは子どもですから、
子どもからどんどん、被ばくした子どもから死んでいった。

で、その5年経った後にですね、
今度はアメリカはABCCといいまして、「被ばくの影響を調査する」と言い出したんです。
5年後に。
その5年後にですね、何をしたか?って言うと、

今度はその5年間生き延びた。
つまり被ばくはしたけれども生き延びる事が出来た人たちを合わせて8万9000人捕まえて、
そして、捕まえて離さないんですよ。
本当に失礼なやり方で、人権無視するやり方で、
治療しないで検査だけして、
いろんな、その人たちの人体的なデータをただただ集積していって、
そしてその中身に関してはずーっと隠していたんです。

つまり被害を隠蔽したんですね。

もうひとつしたのは被ばくの過小評価をしました。

つまりいろんな調査をしました。
こんな大規模な調査を専門家たちでやったんです。
「私たちの見解が一番信憑性があるんです」だとかと言いながら、
そういうことをやり続けてきて、その生き証人がいるんですけれども、
肥田先生、肥田舜太郎さんという、私に被ばくの事を教えてくれたお医者さんなんですけれども、


無題30912

この方は27歳の時に広島にいて、
原爆がまさしく落ちた時に、その爆心地、
広島の真ん中から6km離れた村にいて、その原爆が落ちるのを見てたんですね。

その後にその村に、わらわらわらわらと爆心地から何千人もの被ばく者がボロボロになって避難してきて、
本当に人類史上医師として初めてそんなにも多くの被爆者を一遍に見て、
一遍に治療しなくちゃいけないという局面に立った人なんですけれども、
弱冠27歳だったんですよね。

しかも、今度はその後にですね、
原爆が落ちた時に、そこにいなかった人たちがわらわらとこの村にやってきたんですね。
つまり、広島がすごい被害を受けたというのを聞いて、
日本海側にいたり、九州にいたり、四国にいたり、
原爆が落ちた後に肉親を捜しに来た人たちが、
放射能まみれの爆心地をうろうろとがれきの中をさまよって、
そこで食事もし、水も飲み、埃も吸いこんで、
そして、内部被ばくをいっぱいして、で、その肥田先生がいる戸坂村に来た時に、
実際原爆に遭った人たちと同じ症状を出し始めたんですね。

紫斑が出来る、熱を出す、髪の毛が抜ける、ありとあらゆる粘膜から出血する、下血する、っていう感じで、
肥田先生は何の情報も無いので、
「これはうつるんだ」と、「伝染病かもしれない」
何の情報も無いわけですからね。

で、肥田先生がGHQに「情報をくれ」と、
「治療するためには原爆で引き起こされたこの病気が何なのか知りたい」という事を聞きに行って、
それで、4回刑務所に叩きこまれているんです。

でもなに一つ教えてもらえなかったんです。

その時から内部被ばくは、ずっと隠蔽され続けてきました。

そういうふうに内部被ばくを隠しつつ、なにが起きたのかというと、
今度は被ばくした人たちの事をやっぱり補償しなければいけないと、
ある程度認めてやらなければ収まりが付かないということになって、
こういうふうに、これは同心円というんですけれども、

無題30913

これが原爆が投下された爆心地のグランドゼロなんですけど、
この真ん中から線を引いて2km、4km、6kmとか。
「この円の中にいた人は同等の被曝をした」というふうに考えて、
「この2km圏内にいた人には補償しましょう」
ところが一歩でも外に出ると、「補償しません」というやり方をやったんですね。
そうすると、同じ被ばくをした人たちの中で、こう…感情的ないがみ合いが引き起こされて、
なんか市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと、
同じ手が使われます


私たちも今気をつけなければならないのは、
やはりやり方の違いとか、補償の違いによって、同じ被害者が、被害者同士でいがみ合うっていうか、
一緒に手を握れないっていう状態が起きるんですね。

それは運動全体の弱体化に繋がるんです。


今回こうやって信州ネットが立ち上がりました。
本当にいろんな考え方の人達が、ただ一つ
「子どもたちをいかに迅速に効果的に被ばくから守って、健康で安全で安心な毎日を送る事が出来るか」
っていうその事に一点集中して、
やり方の違いとか考え方の違いとか、なんかそういういろんな違いを乗り越えていくっていう課題は、
私はあると思うんですよ。

でも歴史的にみると、差別。
で、原爆が落ちた後にですね、何十万人という軍隊の兵士たちが全国から集められてきた若者たちがですね、
広島だけでも14万人が即死したわけですから、
その14万人の遺体を…こう…処理するっていう作業をさせられました。

たとえばそこに遺体を重ねて焼くとかですね、
そうすると、遺体全体が放射性物質になっているので、
そんな、戦後にマスクもある訳んですよ、全部吸いこんじゃう。

で、内部被ばくもしたその人たちの被害を日本政府はほとんど認めてきていないんです。

やっぱりその後からいろんな病気が出てきて、
入市被ばくの人達が、「自分たちの被害も原爆のせいだという事を認めてくれ」という事を申し立てたら、
直爆に遭った人も、後から入った人も同じように、
「あれは戦争だったんだから、その被害に関しては受忍しなさい」と、
「受け止めて耐えなさい」「耐え忍びなさい」という返答が国から帰ってきて、
それでほとんど数%ぐらいしか被害を認めて医療支援をしてもらっていないんですね。

そういうことを67年間やってきたので、
肥田先生は、その集団訴訟をやっているんですね。
死ぬ前に、やっぱりこの人生の健康被害の苦しみ、
「普通の人生を奪われた苦しみを認めてほしい」という事の裁判をやって、
7回やったんですけれども、7回とも地裁では勝ったんです。
でも日本政府は控訴して、認めようとしていないんですよ。

先程も水俣病の裁判の事をご紹介いただいていましたけれども、同じような…。
裁判、裁判というよりも司法そのものが、やっぱりこう、
独立性を失わせるような事があるんじゃないかなと思われます。
でもそうやって、実際明らかに被ばくしたと、原爆が落とされた、
そしてそこに入っていった、そこにいた人たちに関してすら、
日本政府は67年間その被害をまっとうに評価しようとしてこなかったんですから、
今回福島で起きた事を進んで、
被曝によっておこる被害をですね、救済するような仕組みが果たしてあるのかな?と、…。
まぁ、ないんですね。
無いんですよ、今。
だからここは私たちの頑張りどころなんですね。

で、低線量と呼んでいますけれども、
100ミリシーベルト。
1年間に100ミリシーベルト以下の被ばくの事を低線量と呼んでいるんですけど、
こういう言い方が、まァ、そういう専門家たちは低線量って言うんですけれど、
私は高線量だと思うんですね。

でもそれに関しては、「確執」と私は呼んでいるんですけれど、
二つの意見がずーーっと平行に対立していて、決定打というか、一つにまとまっていないんです。
だから、もちろん私たち普通の人は、それに関して混乱するのは当たり前なんですね。

で、無害派と言って
「大したことないんだよ、100ミリ浴びても大丈夫だよ」っていうふうに言っている人たちは確実にいます。

その人達は、たとえばIAEA国際原子力機関。
これは「世界中に原子力技術を普及させよう」「原発を建てよう」という人たち。

WHO,WHOはですね、
本来はそういう子どもたちの健康被害、
放射線による健康被害を真っ先に防護しなければならない国際機関なんですけれども、
何故だか、手が出せないんですね、今回の問題には。
それは、IAEAと協定を結んでいて、
WHOが、どんな、すごく重大な低線量の被ばくに関する健康の事実をつかんだとしても、
この「IAEAのお許し無しには発表することはできない」というふうに、
もう約束してしまっているんですね。


つまり、WHOの独立性というものはここで失われてしまっている訳なんですけど、
だからあんまりいい事をしていないんですよ、被曝問題に関しては。

私は「なんでかなぁ?」とずーっと思っていたのは、
イラクに行った時にですね、イラクの子どもたちが、
ものすごい小児癌や小児白血病が増えていて、で・・・薬が無いんですよ。

無題30914

その薬を国連が、安保理ですけれども安全保障理事会が、
大量破壊兵器を持っているイラクには経済制裁を課せようという事で、経済制裁を課したその中に、
「抗がん剤をイラクに輸出してはいけない」
「新しい医療情報をイラクに教えてはいけない」
みたいなのが入っていて、
で、何とか白血病には、そういう抗がん剤なしには子どもたちが治らないので、
どんどん、こう、死んでいくっていう現場に98年に私は居あわせたんですね。

その時WHOの事務局がバグダットの国連の事務所の中にあったんですよ。

「なんか、おかしいじゃないですか」というふうに私が言いに行ったら、
そしたらその、ま、
「サダムフセインが大量破壊兵器を作るかもしれないから、抗がん剤はイラクには輸出させないんだ」
という話をしたんですけど、
でも、その後に、
経済制裁を課した
それが原因ですごく多くのイラクの子どもたちが亡くなっているということは承知している」って言うんです。

でもそんなのは公式的にはWHOからは全く何の発表もないですね。

で、やっぱり国際的に「低線量の内部被ばくはあんまり大したことはないんだ」と、
私はプロバガンダされてきたと思うんですね。
それは何故か?って言うと、やっぱりIAEAとかWHOとか、ICRPという、
さっきアメリカの8万9000人調べた、そのデータを基に、
このICRPというところが放射線の危険と安全の線引きをしているんですけれども、
こういうところとか、国連科学委員会とか、日本財団とかですね、日本原子力委員会っていうのは、
「大したことはない」っていうのをずーーーーっとアピールし続けているんですね。

一方で「いや、すごく心配だ」と、
「これは由々しき事だ」「気をつけなきゃいけないよ」というふうに言っているのが、
アメリカのニューヨーク科学アカデミーや、ドイツ放射線防護委員会とか、
ヨーロッパの放射線防護委員会とか、そういうところはですね、
この人達が評価する安全のレベルよりももっともっと
「100倍も1000倍も低線量の被ばくは危険だよ」っていうような発信をしているんですね。

で、私たちはこういう二つの情報が同時にあるので混乱している訳なんですけれども、
でも、今こうやって申し上げてきたように、
原爆から始まって、「いったいどういうふうに被ばくが評価されてきたのか?」
っていう歴史的な経緯を考えると、
やっぱり、「何か意図があってこの人達はやっているんじゃないかな」と思いますよね。
だからそんなに呑気に「大丈夫」って言われている事をうのみにしてはですね、
「子どもたちを守ることはできない」っていうのが
私の、ずっとこの間やってきた感覚なんですね。




ーーーつづく


<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)




<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)

キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」

2013年3月9日    動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29842796

2013030913.jpg

花粉症で考えてみよう!

マコ;
それでね、関西に、大阪に3月4日に行った時に、
西の方の生産者さん達の集まりに呼ばれたんですよ。有機農業をされている方々。
九州とかね、滋賀とか。
で、すごく面白かったんですけど、
仙台で有機農業をやっていた人たちの話をしたんだ。

ケン:マコちゃんがね。

マコ:
そう。
有機農業を28年やってて、
それで事故の後すぐに自分ところの野菜をフランスに送って測定してもらうと、
そこの仙台のの野菜から200ベクレル/kgという放射性物質が検出されたんですよね。
で、それを持ってその有機農業をやっている人は、宮城県庁に行ったんですよ。
「うちの野菜からはこんなに出ました」と、
「うちは有機農業をやっているのでこれは商品として成り立たないんです」と。
「どうしたらいいんですか?賠償とかってあるんですかね?」って聞きに行くと、
宮城県庁の方は、
「200ベクレルというのは」
その頃国の基準値はセシウムで500ベクレル/kgだったので、
500よりもずっと低いので大丈夫です、売って下さい」っていうんですよ。
でもその有機農業の方は、
「うちは出来るだけ農薬を減らして安全な野菜を自分が直接お客さんのところへ届けていたので、
自分の野菜にこうやって放射性物質が200ベクレル/kg入っているとわかって配達は出来ないんです。
これはうちの有機農業として商品にならないんですよ」っていうと、宮城県庁の方は、
じゃあ、今年一年だけ有機農業じゃなくて、普通の農業をやって下さい」って言うんですよ。
「オイ、えらいトンチきかせてきたな」と言われて。


ケン:これ実話よね。

マコ:
実話ですからね。
本当にそうおっしゃったんです。
でその有機農業をやられている方は諦めて、
借金をして高い機械を買って市民放射能測定室をやっているんですよ。
小さき花市民放射能測定室仙台SSS
長い名前でね、もっと分かりやすくしたらいいんじゃないかと思うんですけどね。
でもちょっと小さいみたいなおじさんなので、なんかまたネットでググってみて下さい。

ケン:そうね

マコ:
そういう話を生産者さん達としてたら、
「確かにそうだ」という話で、
お米を出来るだけ農薬を減らしてつくっている滋賀の農家さん、
農家のおっちゃんがすごい、最後話しかけてきてね、おもしろかったんですけど、
「基準値なんていうのは誰かが勝手に決めてるんだ」と。
そんな事は自分たちはもう鼻から分かっていると。
でもできるだけ、「このぐらいの量の農薬は使っても大丈夫です」って言われたりは案外多くて、
じゃんじゃん使っているから出来るだけ自分たちはもともと減らしているんだと。


ケン:その定められた基準値よりもね、

マコ:
そうそう。
「花粉症で考えてみて下さい」と。
チョットの花粉ですごく反応して、もうくしゃみが出て「辛い辛い」って言う人がいれば、
すんごい、天気予報で見て真っ赤っかの花粉の状態でも全然平気な人もいるじゃないかと。


ケン:個人差ね。

マコ:
個人差があるんだと。
だから放射性物質でも農薬でもちょっとの量で反応してしまう人もいれば、
もう沢山あっても大丈夫な人もいて、当たり前なんだと。
で、そういう状態であるにもかかわらず、誰かが基準値を決めて
「ここから以下は影響が無い」って決めているんですよ。
「農業をやっていたらそういう事はすぐわかる」っておっしゃって、
「放射性物質が身体に良い」、そういう事は全くない。
出来れば減らせば減らすほど、ゼロの方がいいので、
だから「基準値以下だから大丈夫」なんじゃなく、
自分たちは自分の孫の赤ちゃんとかにも食べさせられるぐらい取り組みたいし、
それを全ての子どもに食べて欲しいとおっしゃっていましたね。
花粉症の話しは分かりやすかったね。

ケン:わかりやすかった。


NHK記者「NHKは信じてはダメ」

マコ:
それで、さっきね、佐藤幸子さんがNHKの話をされまして、
私ねそれをNHKも、
記者会見もあっちこっち行くと、どこが悪いとかどこが良いとかじゃなく、
環境省でも、県の方でも、NHKでも、どっかの新聞でも、
良い人と悪い人がいるんですよ。
当り前ですけどね。

ケン:そうね。

マコ:いろんなところに良い人と悪い人が、もちろん吉本興業にも良い人・悪い人がいます。

ケン:はっきりいえばいます。

マコ:
だから東大の先生だから素晴らしいとか、東大にも良い人と悪い人がいるからね。
だから肩書で判断するんじゃなくて、自分でちゃんと判断したほうがいいですよね。

で、まァ、会見にあっちこっち行って、
仲良くなったNHKの人に、
「なんでNHKって原子力推進寄りなんですかね?」って聞いたことがあったんですよ。

いろんな他の民放のテレビ局だと、
東電マネーが突っ込まれてて、広告会社のいろんな影響もあるので、
私たちも広告会社に、もうはっきりと何放かテレビ飛ばされたこともありましたしね、
なので、民放はわかるんですけど、なんでNHKは同じように原子力推進寄りなんですか?と。

だって国民の受信料でやっているじゃないですか。
「受信料で賄っている筈なのに」って聞くと、NHKの方は、
「国民の受信料で、NHKは確かにお金は賄っているんですけど、
でも予算を国会で決めているので、国策である原子力の推進にはそわないといけないんです」と。
「だからあんまり自由ではないんですよね、NHKは」という話をされて、

「あ、そうか…ちょっとがっかりですよ」っていうと
NHKはね、信じてはダメなんです。利用をするところなんですよ」と言われたから、
「おもろいこと言うな」って思いましたよね。

そこはやっぱり
NHKだから信じておこうっていうのはダメだったんだなって言うのはよく分かりました。


福島県の中と外

それにね、線量の話も、
本当にさっき佐藤さんもおっしゃっていて
私は本当に福島県の中のテレビと新聞と、県外がそんなに違うとは思っていなくて、
わりといろんな郡山の人とか福島市とか南相馬の人が
「また新聞でこんなことを書いていました」って、新聞の切り抜きとかをよく送ってくれるんですよ。
そこにはやっぱり、今でも「毎時10マイクロシーベルトまで大丈夫です」と。
「外で遊んだり、普通に生活できます」っていうのが、
悩み相談の回答として載っているんですよね。
高村昇先生とかが回答されているんですよ。
それで、ビックリして。

あんまりね、毎時何マイクロシーベルトとか、
私たちも初めはあんまりイメージが湧かなかったんですよね。

ケン:最初はね。


平常時/使用済み燃料プールわきの線量ってどんだけ?

マコ:
そう、で、ふと思いついて、東京電力の施設管理課長
事故前のね、「使用済み燃料プールの周りってどれぐらいの線量だったんですか?」って聞いたんですよ。

すると、事故前の使用済み燃料プールの、もうプールのわきで、
毎時0.1マイクロシーベルトだったんですって!

メチャクチャ綺麗なんですよ、今考えるとね。


ケン:うちの今の近所ぐらいだ。

マコ:
今の近所ぐらい。今の近所って、東京のうちの周り位。
それでも、使用済燃料プールの周りなんで、B区域とかC区域とかいろいろと決められていて、
装備もね、タイベックすとかマスクとか手袋とかいろいろあるわけですよ。

じゃあ、そうなると、今でもね、
伊達市の南の方だとか、特定避難勧奨地点が解除されたところっていうのは、
お家の中が、毎時3.2マイクロシーベルト以上だったら避難できるみたいな運用だったので、
結構お家の中でも2とか3とか出てるんですよね。

じゃあ、そこらへんのお家は家の中でもうD区域とかですね」って言うと、
東京電力のその施設管理課長、ちょっとね、わりと真面目な方なんですけど、
「まァ、ん…、それは何と言いますか…」口ごもっておられましたけれど、
結局、それはそういう作業されている方々も、今どれ位のレベルになっているかっていうのは、
もともと働かれていた人ほどご存じな訳ですよね。



東京電力看護師インタビュー

先月に、私、
2012年度に福島第一原発の免震重要棟で、
1年間そこの医療班の看護師として働かれていた方のインタビューを書いたんですよ。
もう、名前と顔写真を出して。
もともと連絡は取り合っていたんですけどね、
2012年の1月から12月までJビレッジの免震重要棟の看護師をやってた方。
で、その方はもちろん看護師の資格はあるし、
放射線取扱責任者第一種の資格も持っているんですよね。
で、看護士の守秘義務があるので、いろんな患者さんの事はしゃべれないと言いながら、
結構突っ込んだ事をいろいろとお話をして下さって、
まぁ、面白い考え方の方で全て共感できるとかではないんですけど、
まぁ面白い人なんで、一遍それもググって読んでみて下さい。

※福島第一原発医療班の元看護師、染森信也氏へのインタビュー(おしどりマコ)
 2013年2月14日


で、その方に今の福島県の状況、
子どもたちの状況とかを「どうなんでしょうね?」って聞くと、
福島に限らず岩手でも茨城でも栃木でも群馬でも、
汚染地域の子どもはすぐに全員避難させるべきだとおっしゃっていました。

で、面白い事をおっしゃっていて、
事故直後国が避難させてくれないんだったら、
子どもたちを持っているお母さん達は大使館に駆け込めば良かったんだと。
難民認定をしてくれと言って大使館に駆け込んで、
もう海外に行った方が良かったんじゃないかと思いますねみたいな事をおっしゃっていて、
その方が元東京電力の社員で看護師の方なんで、
「すんごい東京電力が怒ってるよ」って言って最近よく電話がかかってきて、
「ああ怒ってるのか」と思いながらね。
お手柔らかにって思いますね。


信州でできること

マコ:でも信州で、こういうネットワークが発足して、すごいありがたいですよね。

ケン:ありがたい。

マコ:
で、いろいろお伺いをしていたら、こちらの県庁に素晴らしい方がいらっしゃると聞いて。
すごくありがたいですね。
あちこちに避難された方に聞くと、
そこの自治体に、県庁とか道庁とか、府庁とかに、
どれだけ動いて下さって、考えて下さる方がいるか?っていうので、
すごく引っ越しやすいとか引っ越しにくいとかいろいろあるんですよね。
だからそうやって力を貸して下さる方には、めちゃめちゃ応援をして、
出来る事は何でもしたいですね。

ケン:したいです。

マコ:
今日は皆さんこんなに来て下さってありがたいですよね。
今日もこちらに来ている事はね、吉本興業には黙っていますからね、ほんとにね。
一応松本に行ってきまーすみたいな事はマネージャーに入ってますけどね。



吉本は辞めない

マコ:
いっぺんでも、吉本興業と、
2011年度にいろんな圧力があって、で、もう辞めざるを得ない状況になったんですけど、
山本太郎さんとね、仲が良くて。
彼は事務所を止めたので、いろんな、こうものを考えたりしゃべったりすると、
会社を辞めざるを得ないという前例を作るのが嫌だったので、
仕事がゼロになって、「もう辞めさせてやる」って言われても、
絶対に吉本にしがみついてやろうって、してたんですよね。

ケン:そうそうそう。

マコ:
それが一番いやな・・、
でもね、すごくマネージャーにいろいろ言われて、
それでもう、もう「辞めさせて下さい」って去年の2月に一度行ったんですよ、会社に。
それで私たちのちょっとこうね、したたかなところは、
すごく私たちを応援して下さっている社長秘書がいて、その人に投げたんですよね。
「もう辛いので辞めたい」って。
そんな事があって、それでちょっとマネジメントで偉い人と面談をして、


ケン:事情を全部お話ししたんですよね。

マコ:
お話しして、
「いま、おしどりがそういう理由で会社を辞めると全面的に会社が悪いので、保留にして下さい」


ケン:でね、今はね、良いマネージャーに変えていただいて、

マコ:
そう、今は良い。
今はすごく楽しい毎日ですよね。
だから会社にも良い人と悪い人がいるなっていうね。

ケン:いろいろと応援してくれる人が姿を現してきたですよね。

マコ:そうそうそう。
でもね、一つの仕事をして、
私たちはこんなに色々しなくても良いんじゃないかと思う時もあるんですけれど、
その有機農業の生産者さん達と話した時も、
なんか仕事を頑張ろうと思ったらその他の周りの状況もいろいろと考えないといけないな、っていうことと、
後、いままでね、社会の事をあまりにも考え無さ過ぎたという私たちの反省もありますよね。

ケン:なんか、ご飯のおかずのようにね、まんべんなくバランスよく食べないと、ね。

マコ:
突然なんか、ビックリするような事をいうね、
まあでもよく分かります。
バランスのいい食事とか運動とかをするのが自分の身体のためのように、
楽しい事をしたり、いろいろ美味しいものを食べたりしながらいろいろ社会の事を考えるというように、
繋がるようにしたいものですね。

ーーおわりーー



<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)




<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)

キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」

2013年3月9日    動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29842796

2013030912.jpg


「把握しているけれど、それは公表しません」

46:44~
目にするところといえば、先月2月13日に福島県の県民健康調査検討委員会っていう、
ちょっと早口言葉みたいな検討委員会がありまして、
そこで発表があったんですよね。

ケン:いつも聞きに行ってるもんね。

マコ:
あれもね、あれも1回から3回までが秘密会で傍聴できない、
ま、その話は長くなるのでこっちに置いておいて、

ケン:置いといて、

マコ:
で、2月13日の第10回で発表があった事が、
福島県のその調査は基本調査と詳細調査と二つの調査がありまして、
基本調査というのは住民の方々が行動記録を書いて、
それで3月11日から4カ月間の推定の外部被ばくとかの被ばく線量大体を推定するという調査なんですよ。

ケン:どこで何をしていたかとか、どこにいたとか、

マコ:そう、避難してたか?とか、どういう経路を通って何時間外にいたか?とかね。

ケン:何を食べたか?っていうことも?

マコ:
食べたのはほとんど入ってないの、うん。
で、それが基本調査と言いまして、外部被ばく線量を推定するやつね。
あと、詳細調査っていうのが、2011年3月11日の時点に、
福島県にいた18歳以下の子ども。
0歳から18歳まで。
たいたい36万人なんですけれどね、
その人達に甲状腺をエコーでチェックするっていうのと、

後、避難地域と、さっき言った行動記録を書いて被ばく線量を出すやつで、
「高かったね」っていう人たちだけに健康診査を特別なのがあって、
それで血液検査をしたりいろいろとチェックするんですよ。

心の健康度チェックだとか、
妊婦産の心の健康度チェックとか、
つまりその、外部被ばくを代替推定する。
行動記録で推定する調査と、詳細な健康調査の二つなんですよね。

ケン:なるほど。

マコ:
それでま、随時発表があるんですけれども。
そこの発表で、平成23年度38114人、子どもをね、甲状腺のチェックをすると、
「10人の子どもが悪性もしくは悪性の疑い」っていう発表がされたんですよ。

私はすごく驚いて、ビックリして、
「ちょっと人数が多くないですか?」と、本当に驚いたんですね。
3万8114人中10人というのは、
甲状腺がんというのはもっとすごく少ない人数で出てくるといわれてましたし、
ま、でも何10万人に一人とかね、
それでね、その3万8114人っていっても、子どもたちはさっき言った通りに
検査対象は約36万人なんですよ。
だから大体、1割の子どもしかまだチェックが出来ていなくて、
まだ一巡もしていないんですよね、その36万人の子どもが。
まァ、その第一次でこういう結果ですと。

それで、「10人のうち3人はもう手術をして甲状腺腫瘍を摘出しました」っていう情報だったんですよ。
そういう発表で。
で、そのうち3人のうち一人は第9回、去年の検討委員会で発表したので、
ま、新しく手術をしたと発表が出たのは二人だったんですよね。


ケン:追加っていうかね、うん。

マコ:
そう、だから、みなさんが良く、この情報から、この記者会見の発表から、
テレビとか新聞で目にする情報は、
「新たに二人の子どもが甲状腺がんだった」っていう書き方をされているのがすごく多いんですよ。
でも実際に聞いて見ると、まあね、「新たに二人」というのは間違いじゃないですけど、


ケン:間違ってないけどね

マコ:
間違った言い方じゃないですけど、でも、悪性、悪性の疑いが10人いて、
3人手術が済んでいて、
残りの7人も8割の確率でおそらく悪性、癌だろうという事で、
でも、もうその細胞診をして悪性悪性の疑いが出た10人のうちの手術してない7人は、
今後手術をして、組織を取って、それで判断をしないと、
癌かどうか?っていうのを確定診断が出来ないっていう事だったんですよ。

だから、手術をしてない7人も今後手術をしていくっていう情報だったんですね。
私は10人の子どもがもう甲状腺摘出手術をするっていう事は決まったんだと思って、
すごく本当にビックリしたんですけど、

でもテレビとか新聞に上がってくるのは、「二人の子どもが追加です」っていう事だけだったので、


ケン:そこまでしか言わないもんね

マコ:
うん、だから本当に「10人の子どもが手術をするところまでちゃんと伝わるんだろうか?」って思って、
すごく、なんていうのか、ニュースの書き方っていうのがなかなかいろいろあるなって思いますよね。

ちなみにその10人は3人が男の子で、7人が女の子。
で、平均年齢が15歳で、
平均の甲状腺腫瘍のサイズが15mmっていう発表でした。

でも、やっぱりそこまで出しているメディアっていうのはなかなか無かったよね。

ケン:ない。マコちゃん位ちゃう?

マコ:
だから私ぐらいだったので、「デマじゃないか」ってよく言われるんですよ。
「みんな書かないだけなんだけどなぁ」みたいなね。


ケン:
だから、テレビとか新聞で見ないし聞かないから、「嘘だ」って言われるのよね。
マコちゃんの書いているものがね。

マコ:
それで、後、さっき言ったみたいに、この県民健康管理調査っていうのは、
行動記録から被ばく線量を推定するのと、詳細な健康調査の二つなんですよ。
で、その10人の子どもであったり、甲状腺に大きいものが見えた子どもが、
どこの地域に住んでいたのか?とか、
どれ位の線量区分、何ミリシーベルトぐらい浴びたと、この行動記録から評価されているのか?とか、
その相関関係が一切出てこないんですよね。
なのでそれをずっと質問しているんですけど、


ケン:そのために調べてるんでしょ、それを。

マコ:
だから地域は、たとえばプライバシーの関係で出せないとおっしゃるんですよね。
でも福島県でも全然汚染されていないところとされているところがあって、
全部いっしょくたの発表なので、
ま、健康に問題が出たっていう方々が、どこに住んでいて、
放射性プルームっていう濃い濃度のものに遭遇したのか?
ずっと汚染地域に住んでいたのか?
避難されていたのか?っていうその情報が出てこないんですよ。

ま、でも地域はさすがにそうかもしれないけれど、
その行動記録から、どの位被ばくをしたのが推定されているのか?っていうのは
別にプライバシーでもなんでもないんで、

ケン:
ね、わりとこの人は他の人に比べて外に出ている時間が長いとか、
そういうことでもね、

マコ:
そうそう。
でも出ないんですよ。
で、その時の検討委員会の発表で、
手術をする10人の悪性もしくは悪性の疑いが出た子どもたちの被ばく線量っていうのは
把握してるんですか?
って聞くと、
「把握してます」っていうんですよ。
でも「把握しているけれど、それは公表しません」という回答でした。

だから、本当に被曝の影響が無いなら、
「全部関係ないですよ、いろいろでしたから」っていうふうに出しても良いのになって思う。

ケン:こうこうこうでしたから関係ないんですよ、って言ってくれた方がね。


福島県外3県の検査は身内チェック


マコ:
そうそうそう、
で、昨日ね環境省の速報値が出て、
福島県であまりにも甲状腺に結節とかのう胞が出来ている子どもが、
時間が経つにつれて増えてきているというので、
環境省が山梨県と長崎県と青森県の3地域で
子ども1500人ずつ甲状腺を見て比べてみましょうっていうのがあったんですよ。
で、昨日速報値が出て、
結構みんな、なんていうか
「福島県と同じかそれぐらい結構いろいろありました」っていう発表が出たんですよね。

それが昨日出るって聞いていたんで、
環境省に行ってその担当の参事官のところに行って話を聞いてきたんですよ。


ケン:そうですね

マコ:
美味しいケーキを持ってね。
「見付けたんで食べて下さい」とか言いながら仲良くなってからね、
それでいろいろ聞いてきたんですけど、

環境省がその調査をやった事業委託先っていうのが、そこの学会が、
福島県の県立医科大で甲状腺検査をやっている先生が理事をやっておられるところなんですよね。
で、だからなんていうか、第三者によるチェックではない訳なんですよ。
それと、長崎と山梨と青森で調査をされたんですけど、
結局その委託先から再委託されていて、
現場でその調査をしたのは書く地域の国立大学の医学部。
大学病院で調査をしたんですって。

で、それは再委託なので、環境省とは直接の契約関係にないから
あまりその情報は言えないっていうんだけど、
でも一個だけね、
「じゃあ、長崎は長崎大学ですかね?」っていったら、
「あ、それはそうです」とおっしゃって下さって、
ま、それは長崎大学が独自でプレスリリースをあげていたから、


ケン:ちゃんと発表されているから、

マコ:
そう。
で、長崎大学で1500人程度、子どもの甲状腺チェックをしたんですけど、
割と皆さんご存じのとおり、長崎大学の先生が、今福島県立医科大学の副学長になっていて、
その県民健康管理調査という原発事故後の住民の健康評価をするところの座長なんですよ。

だから、子どもの甲状腺が全国でどうなっているか?っていう調査は成されて、
昨日速報値が出たんですけど、
実際にその検査をしていたチームというのは
ほとんど県民健康管理調査をしていた人たちが係わっていたところだった
ので、
その…なんていうのかな、第三者チェックではなかった訳ですよね。


ケン:全く別の目で見てもらったというわけではないわね。印象としてね。




環境省からの圧力

マコ:
そうそう。
だから、それは重要な調査ではあるんですけど、
私はね、もうちょっとね、
なんていうか第三者の研究機関とか、
もう少ししがらみのない人が調査をして下さったら良かったのになぁと、思った。

それは何故か?と言いますと、
ちょっとね、並行して私たちは水俣とかアスベストの事も取材をするようになっていて、
3月4日に大阪に行って来た時に、大阪の水俣病の関西訴訟をやっている弁護団の先生と話したんですよ。

で、福島県の飯館村に私は2011年の5月ぐらいからよく行っていたんですけど、
「飯館が将来水俣みたいになるかも」という事で、
水俣の裁判をしている弁護士の先生たちがよくアドバイスを下さっていたんですね。
そのつながりで行っていて、
今月の3月15日に水俣病の関西訴訟の最高裁の判決が出るんですけど、
それに関連して、高裁の段階で、
「この原告は水俣病です」と証言しようとしていたお医者さんに、環境省から圧力がかかって
「その判定は下さないでくれ」と。
「その意見書は出さないでくれ」という要請がたびたびあったんですね。


ケン:どうして出さないでって?

マコ:
だから、いったん「水俣病じゃない」って熊本県の判例審査会で出ているから、
その判定は覆さないで欲しい
という要請があったんですよ。

でも、「そうは言っても診断で明らかにこの原告は水俣病だから、自分はその証言をします」
って言っていたお医者さんが、
結局高裁で裁判が始まった時に証人として呼ばれなかったんですね。
それで結局その原告は、国が呼んできた、環境省が呼んできたお医者さん達がみんな
「この人は水俣病じゃないです」っていう証言をしたので、
「水俣病じゃない」っていうふうになったので、もう一遍こうそして今最高裁にかかっているんですね。

それを知った、環境省に証言をしないでくれと言われたお医者さんが、
原告の関西訴訟の人の弁護団のところに行って、
「自分は環境省からこういう事を言われた」と。
「それで原告が水俣病じゃないという判断をされたのは、あまりにも理不尽だ」という事を話して、
経緯を書いた、何月何日に環境省の担当官が何人来て、こんなことがありました。っていうのを、
今最高裁に出したんですね。その出した時点でいろいろとなにかプレスリリースとかがあって、
3月6日ぐらいだったかな?もうちょっと早いね、2月26日ぐらいに新聞に出たんですよね。


ケン:そうそう

マコ:
その県も含めて、昨日環境省に聞いてみたらね、
「裁判中の事なので、何もしゃべれません」とおっしゃってましたけど、

で、その環境省がそのお医者さんに
「この患者は水俣病だっていうそういう証言はしないでください」って言いに行ってたのは、
2011年、平成23年の6月の話なんですよ。

大昔の話じゃないんですよ、結構最近の話で。
なのでそれはビックリして、
しかも3月4日にね、私は大阪に行ってその弁護士の先生にその話をいろいろと聞いていたんですけど、
その前日に、3月3日にその原告の、「水俣病じゃない」って証言をされてしまって、
いま、最高裁にかかってるね、原告の方が、3月3日にお亡くなりになったと聞いて、
それこそショックでね、3月15日に最高裁に出るのに、

だから、なんていうか
ちょっと話は長くなったんですけれども、
いろんな人たちがいますけれども、でも国策の原子力であったりとか、アスベストとか水俣とかというのは、
なかなか、住民よりじゃない判決とか、判断をされる事が多いなっていう、
「国とかはあんまり守ってくれないな」みたいなところはあります。

だから「気をつけなくっちゃな」っていうのはあるんですよね。
自分でいろいろ考えて。




ーーーつづく



<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



――第10回県民健康調査関係ーー

第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>

<甲状腺がん>原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)


<甲状腺がん>
「今回の調査結果で過去に書かれた論文・発表が、かなり覆される可能性がありますが…?」
山下俊一氏質疑応答2/13(文字起こし)


<甲状腺がんの頻度>
「超音波検診」と「潜在癌」鈴木眞一氏質疑応答2/13(文字起こし)


新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」
福島県立医大鈴木眞一教授2/13


「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」
2/20井戸弁護士→環境省→山田医師




<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)

キックオフイベント
「子どもたちを放射能から守るために信州でできること」

2013年3月9日


Video streaming by Ustream


36:14~おしどりマコ&ケン

私たちご紹介があった通り、普段は吉本興業で漫才をしているんですけど、
なんか地震の後あちこち取材に行くようになったんですよね。



マコ:私たちは普段漫才をしてるんですけど、地震があって、ちょっといろいろ考えるようになったんですよね。

ケン:そうね、

マコ:私たちの単独ライブをする時に、良くちびっ子がみに来てくれていたんですよね。

ケン:そうそう、お母さんに連れられてね。

マコ:
それで、3月に地震があって、吉本の舞台が始まって、
春休みだったので春休み子どもキャンペーンをやっていて、
私たちが看板で、舞台が終わった後、
客席に来ていてくれたちびっ子に最後にプレゼントを渡すっていう仕事があったんですよ。
2011年の3月から4月にかけて。

ケン:はい。

マコ:
で、私はわりと…ここで改めて自己紹介をしますと、
鳥取大学の医学部生命科学科というところに芸人になる前に行っていまして、

ケン:マコちゃんね、

マコ:はい。そこは優秀な成績で3年で中退したんですよ。

ケン:そうですよ。

マコ:ひと足早く社会に出て

ケン:なるほどね。

マコ:
その時に私がしつこく書き続けていたレポートが、
「中国地方における自然環境放射線の細胞への影響」というレポートだったんですよ。
その生命科学科というところは細胞とか遺伝子工学とかそういうのをやるところで、
それでしきりに出してたんだよね、レポートを。
何で出していたのか?というと、私が中国地方というテーマだったにもかかわらず、
中華人民共和国で書いていて、それでなんか、
「広いな、範囲が」と思いながら、
ひとりで勝手に水爆実験とかチェルノブイリ事故の後の影響とかを調べてたんですよ。

ケン:おっちょこちょいよね。

マコ:
まあね、うん。いい言い方をすれば…。
というのでなんというか、大学で習ったことはほぼ忘れていたんですけど、
このね、福島の原発が危ないとなった時に、すごく思い出したんですよ。

ケン:自分で調べた事やからね。

マコ:
それで、テレビとか新聞では「直ちに影響はないです」とか「大丈夫です」とかいいながらも、
「あれ?そんな事習った覚えがないな」と思って、
それで自分で調べ出したのがきっかけなんですよね。

ケン:なるほど。

マコ:
私は3号炉が爆発して、その風向きが東京に向かっていた時に、
私は仲良しの芸人さんで、奥さんが妊婦さんとか、赤ちゃんがいるお家には
「逃げて下さーい」っていう電話をしまくって、
まァ、仲良しの人達はNHKより私を信じて下さったので、みんな逃げたんですけど。

ケン:そうですね。そそ。

マコ:
でも逆に仕事には私は子どもたちを集めるっていうのを同時にしなければいけなかったので、
それはまぁちょっと「矛盾があるな」と思って、
私は本当は「逃げた方がいいと思っているという事を言いたい」と言うと、
劇場の支配人から「なにを考えているんですか?」ってなったんですよね。

ケン:そうね、そんなん言うたらアカンってね。

マコ:
吉本興業は東京電力や関西電力とすごく仲良しなんですねw
まぁ、ちょっと大人の事情で「まずい」という事で、
で、私は考えた末に、自分でいろいろと調べた事をネット上とか、自分で書ける所に書き始めて、
子どもたちにプレゼントを渡す時に保護者の方に「私のブログを見て下さい」ということをはじめまして、
それがきっかけであちこちに取材に行ったり、記事を書くようになりました。
と、簡単に経緯を説明すると、
すごく自然な流れじゃないですか。

ケン:自然よりちょっと唐突な気もするけどね。

マコ:うんうん。

ケン:自然だと思いますよ。

マコ:今日はあんまり時間が無いんで、ちょっと最近の話とかしたいなと思いまして、

ケン:しましょう、しましょう。



「昼夜問わず放出してございます」

マコ:
先ず私たちが、そうだ!記者会見に行き始めて、一番初めに聞いたことが、
4月の半ばから東京電力の記者会見に行き始めたんですけど、
そのころ東京電力の記者会見っていうのは
受付で「おはようございます」って言ったら入れたんですよ。本当の話なんですけど。
それで一番初めに聞いたことが、
あの頃、今でもそうなんですれども、
インターネットのライブ中継で福島第一原発を中継しているんですよね。
で、夜になると定期的に白い煙がフワァ~ッ!!って上がって、
もうカメラ一面が真っ白になる位だったんですね。


ケン:モクモクになっていたからね。

マコ:
そう、
それでそれがベントなのか?爆発なのか?すごく心配だったので、
でも記者会見ではそういう情報はなく、質問もなくだったので、

ケン:質問が無いのも僕もちょっとビックリしたけれどもね。

マコ:そう。
で、初めて聞いた質問が、
「インターネットのライブカメラで見える白い煙はあれは何ですか?爆発してるんですか?」
って聞いたんですよ。
すると東京電力の回答は、
「水でいつも原子炉を冷却しているので、定期的に水蒸気が立ち上がると白く見えるんです」
っていう回答だったんですよ。
「わかりました、その水蒸気には放射性物質は含まれているんですか?」って聞くと、
東京電力の松本さんは、
含まれてございます」って言うんですよ。
「ございますじゃないだろ」って思って、「なにを考えて言ってるんだ」って思って。
じゃあ、含まれているんだったら、大体の量で良いので、
「放射性物質がどの位含まれているのか出して下さい」って言ったんですよね。
「夜に白い煙に含まれている、水蒸気に含まれている放射性物質の量を出して下さい」って言うと松本さんは、
夜とおっしゃいますが、昼夜問わず放出してございます」っていうんですよ。

ケン:ご丁寧にね。

マコ:
まぁね、煙が、水蒸気が白いので夜はライトが反射して白くよく見えるんですけど、
昼間はしょっちゅう出ているんだけど「明るいからわからない」っていう話で、
じゃあまァとにかく「夜だけも良いんですか?」みたいな話になったから、
「1日中出ている量を出して下さい」って4月にね。2011年の4月半ばに聞いて、
それから記者会見の形態が変わって、私たちが入れなくなったんですけど、
意地でもまた入って、
それでなかなか教えてくれなかったんですよ。
「来週頭に出ます」とか、今月頭とか来月頭とかね。

ケン:のびのびやったね。

マコ:
結局4月の半ばに聞いた答えが7月半ばに出て、
「1号炉から3号炉までで、大気中に放出している放射能の量は、1時間に10億ベクレルだ」
っていう回答だったんですね。


ケン:1時間でしょ?

マコ:
1時間ですよ。だから1日で240億ベクレルでしょ。
で、じゃあわたしが

ケン:えっ!ちょっと待って、…あ、そうか

マコ:ちゃんと掛け算しいやwしょうもないところで止めんなよ、

ケン:ごめん、マコちゃんが計算間違いしたと思った。

マコ:
「じゃあ私が初めて聞いた4月の段階ではどのくらい出てたんですか?」って聞くと、
「4月はいろんな事情があったので、4月丸ごとでどれ位っていう数字は言えない」っていうから、
「じゃあ分かっているだけでも良いから出してくれ」っていうと、
4月4日から6日までの3日間で、
「その3日間では1時間に2900億ベクレル出ていた」っていうんですよ。

ケン:1時間!

マコ:
1時間ですよ。
だからでも、もう4月の状態でそんなにモクモク出ていたっていうのはあんまり知られていなかったし、
もう止まったんじゃないかみたいに言われてたよね。

ケン:そうだね。

マコ:
でもそういう情報っていうのが、なんていうのか
…聞かないと出てこない。っていうのにはすごいビックリしたんです。
ちなみに、ちなみに、ね、
今の段階で、もう、もう冷温停止状態にもなって1年が過ぎて、
「もうなにも出てないんじゃないか」って思うじゃないですか。

で、それで私がしつこくしつこく聞いてから、
1号炉から3号炉までの大気中に出ている放射性物質の総量っていうのは、
定期的に東京電力が同じように回答するようになったんですね。
で、おととい中長期ロードマップの進捗状況の結果とともに、
また、そういう進捗状況の結果とともに出して
くるんですけれど、

福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ

2013年3月7日(第1回廃炉対策推進会議)
東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議(第1回)(1.4MB)PDF



ケン:ついでにね。

マコ:
そう。
現段階では1号炉から3号炉までで大気中に出てくる総量は1時間に0.1億ベクレルです。
今の段階で毎時1000万ベクレルは出てるんですよ。
その、それ以上は絶対に低減しないと、・・・。
0.1憶ベクレル/毎時になったのが、去年の7月ぐらいから。

ケン:7月。

マコ:
で、それまで0.7億とか0.6億とか毎時の量はちょっとずつ減っていたんですけど、
毎時0.1憶ベクレルになってからは「それ以上はもう減らすことはできない」と。
もう1号炉から3号炉までサイト全体をカバーリングして
絶対になにも外に出てこないという状況にしない限り、
「これ以上は現段階では減らせません」という事で、
毎時1000万ベクレルずつ出しながら、まぁ、何10年も、まぁ、カバーリングができるまでは、
そこの状態でもっていくという感じなんですよね。

だからなんていうのかな、
福島県のお母さんたちがね、さっきも除染の話しが出ましたけれど、
除染しても除染してもまた新しく降ってくるから、一緒なんだと。

ケン:面白いいい方をされてたよね。

マコ:「フレッシュな放射能が降ってくるんですよ」っていうのよね。

ケン:そうそう。

マコ:「フレッシュね、そんなフレッシュ入らないなぁ」みたいな感じなんだけど、

ケン:でもね、

マコ:
うん、大変だよね。
だから、でも現段階でもそれぐらい出てきていて、
おとといもその発表があってもあんまり話題にならないっていうのがね、
ちょっと、なんか、悔しいですよね。

ケン:ちゃんと資料も出ていたのに話題にはなっていないよね。

マコ:
そうそう。
聞かないと出てこないし、記者会見で出たとしても、
やっぱりなんていうのか、目にするところまでは出てこないというのは、
ちょっとショックですよね。



ーーつづく


<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)




<異常事態継続中>
昨日も今日も明日も毎時1000万ベクレル放出中&作業員死亡



未来が見えない


テレビは言います。
スギ花粉に黄砂そしてPM2.5。
「トリプルでやってきています。気を付けて下さい」

私はそれを見て反論します。
「トリプルじゃない!」


無題

先日「PM2.5のおかげでN95マスクが堂々と出来るようになった」とブログに書いたけれど、
マスクをして、メガネをかけて外に出なければならないことが普通になっていく環境って
一体何なのだろうか?!と思います。
自国で大量にばら撒いた放射性核種、そしてそれは今も放出し続けています。
お隣からは危険な大気汚染が風と共にやってきて、
大気圏核実験やり放題の時の放射性物質がくっついた黄砂が飛んでくる。
強風が吹けば原発事故由来の放射性物質が地面から飛んでくる。
空からも降ってくる。
9万ベクレルものセシウムが含まれたスギ花粉が降ってくる。
無防備な姿ではもう外には出られない。
もちろん、海で泳ぐこともできない。
外気を思いっきり深呼吸することもできない。
そしてそれだけじゃなく、
なぜか、アメリカ製の欠陥機オスプレイが低空で日本の空を飛ぶ。

これは一体……なんなんだろうか?どうなっているのだろうか?

穏やかな明るい未来が見えない








PM2.5

アジアの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
PM2.5 (小粒子状物質), PM10 (吸入性粒子状物質)などをリアルタイムに表示しています。

2013年3月10日 17:45↓
無題2
これを見ると日本はとても汚染されている><;


堂々とN95マスクをして外へ出られる日は近い
健康影響防ぐため PM2.5指針決定
ニュース9 NHK2013年2月27日



花粉
林野庁 プレスリリース
スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度の調査結果について

平成25年2月8日 農林水産省

農林水産省は、昨年度に引き続き、スギ雄花に含まれる放射性セシウムの濃度を調査しました。
その結果、放射性セシウム濃度の最高値は
平成23年度の3分の1程度のスギ雄花1キログラムあたり約9万ベクレルでした。
この濃度の放射性セシウムを含むスギ花粉が大気中に飛散し、
人が吸入した場合に受ける放射線量を試算したところ、
1時間あたり最大0.0000715マイクロシーベルトとなり、平成23年度の試算値よりも低い値となりました。

3.調査結果及び考察
今回の調査結果でも、平成23年度の調査結果と同様に、空間線量率が高い地点では、
雄花中の放射性セシウム濃度も高い傾向が見られました。
今回の調査で最高値となったスギ林は、平成23年度の調査で最高値となったスギ林と同じ地点でしたが、
その濃度は平成23年度の3分の1程度に低下し、スギ雄花1キログラムあたり約9万ベクレルでした。
その他の地点についても、平成23年度の測定値と比較すると、一部ばらつきがあるものの、
全体としては半分程度の値でした。
また、今回の調査の最高値の濃度の放射性セシウムが、スギ花粉に含まれ大気中に飛散し、
これを人が吸入した場合に受ける放射線量を、平成23年度と同じ前提条件で試算したところ(別添参考2参照)、
1時間あたり最大0.0000715マイクロシーベルトとなり、
これについても平成23年度の試算値(1時間あたり最大0.000192マイクロシーベルト)の3分の1程度に
低下しました。

「花粉のセシウムは危険ですか?」伴英幸氏3/12(動画・内容書き出し)
2012年の動画。



黄砂情報
無題1
黄砂について
黄砂の中にはやはり放射性物質(セシウム、ストロンチウム等)が含まれていました
それにさまざまな病原菌やカビ
二酸化窒素、二酸化硫黄、ディーゼル粒子などの大気汚染物質・・・・


放射性核種
<異常事態継続中>昨日も今日も明日も毎時1000万ベクレル放出中
冷温停止状態を維持 福島第一原発1~4号機
福島民報 2013/03/01 08:30

東京電力は28日、福島第一原発1~4号機の安定化と廃炉に向けた現状を示した。
1~3号機の原子炉の温度は10~30度台の冷温停止状態を維持。
1~3号機の放射性セシウム放出量は1時間当たり最大計約1千万ベクレル
事故当初の約8千万分の1に減少するなど、落ち着いた状態にあるとしている。


オスプレイ

本土で初の低空飛行訓練 米軍オスプレイ 四国各地で目撃
産経ニュース 2013.3.6 18:05

在日米海兵隊の普天間飛行場(沖縄県)に配備されている新型輸送機MV22オスプレイ3機が6日、
和歌山県から四国上空に設定した「オレンジルート」と呼ばれる経路を使って低空飛行訓練を開始した。
オスプレイの本格的な本土上空での訓練は初。岩国基地(山口県)を拠点に8日までの予定。

防衛省によると、オスプレイ3機は、オレンジルートに慣れるために飛行した可能性もある。
小野寺五典防衛相は6日午後、「防衛省職員を含めさまざまな目撃情報があり、実施されたと思う」と述べ、
低空飛行訓練が開始されたとの認識を示した。

オスプレイ3機は、6日午後1時10分ごろに普天間を離陸。
午後3時20分ごろから3時半ごろ、高知県本山町や愛媛県新居浜市別子山などの上空を東から西に通過。
午後3時50分ごろ、岩国基地に着陸した。


ーー

症状:私の場合

スギ花粉は目がたまらなくかゆくなり鼻水が垂れます。
鼻もかゆいし耳もかゆい。とにかくかゆいのがスギ花粉。
スギ花粉の症状は、秋の花粉の症状とは違います。
なので、「春になったな」と思います。

黄砂は喉の奥や、鼻の奥のあたりにチクチクッ!と痛い粒が貼りつきます。
その痛みはとても変な感じで張り付いたらなかなかとれません。
なので、「黄砂が来た」というのもすぐにわかります。

放射性物質は食べると舌の感覚が変になります。
だから「あ、食べちゃった」と感じる時があります。

光化学スモッグが出ると目がシバシバして痛くなります。
だから「今日は光化学スモッグが出てるな」ってすぐにわかります。

PM2.5はまだどんな症状かは不明です。
オスプレイもまだ間近で見た事はありません。



これからの子どもたちに、
マスクなしで自由に駆け回る地球を残す事が出来るのだろうか・・・なんか不安になった。



もともと私は明るく楽天的な性格だった。
かなり社交的で、友達もやたら多く、けらけら笑ってばかりいてバカみたいに外で遊んでばっかりいた。
でも、この2年間で自分自身の性格と言うか、生き方と言うか…も随分と変わってしまった。
「直接被災した東北3県に住んでいるのではないのに」である。
東京の端に住む私でさえ人生の方向がある程度変わってしまったのだ。
心を開ける人が、本音で話せる人が少なくなってしまった。
うわべだけで付き合うことも多くなった。

それを思うと、本当に直接被災した方々の人生への重さは測り知れない大きさだと、
いつもいつも考えている。

明日であの日から2年経つけれど、
出口は全く見えないままだ。





<劣化ウラン>「使い道のないゴミを敵国に撃ちこんで人を殺しそこへ捨てるという事をしているのです」小出裕章ジャーナル3/9ラジオフォーラム(内容書き出し)


ラジオフォーラム
小出裕章ジャーナル

■放送開始 2013年3月9日(土)~
■Web公開日 2013年3月15日(金)

テーマ/世界が見えてくる「イラク戦争開戦から10年」
ゲスト/今井紀明さん(特定非営利活動法人D×P共同代表)
パーソナリティ/西谷文和(ジャーナリスト)


西谷:
今日はですね、先生、ズバリ聞きたいんですが、
劣化ウランとはどんな物質なんでしょうか?

小出:
地底からウランを引きずり出してくると、
実はそのウランには2種類あるんです。

西谷:2種類ある、

小出:
それで一つが原子爆弾の原料になったり、原子力発電所の燃料になったりする
核分裂を起こす性質をもっているウラン、というものが一方にあるし、
もう一方に核分裂を起こさないで使い道がないという、そういうウランがあるのです。
核分裂するウランは235番と言う番号が付いていて、
天然のウランの中には0.7%という、大変微量な物しかないのです。

西谷:0.7%しかないんですか。

小出:
はい。
残りの99.3%は238番という番号のついた役立たずのウランなのです。
原爆を作ったり原子力発電所の燃料を作ったりする時には、
核分裂性のウランだけを集めてくるという、「濃縮」という作業をするのですが、
そうすると一方には
今度は核分裂性のウランが少なくなってしまったウランというものが残ってしまう訳です。
それが「劣化ウラン」です。


西谷:
「劣化」という名前なので、何か問題が無いのかな?と思うのですが、
この劣化ウランも人体には危険なんですか?

小出:
もちろん危険です。
ウランは235番も238番も放射能をもっていますので、
もともと超危険な毒物です。

西谷:
今おっしゃったように、地下深くからウランを掘ってきて、濃縮をするわけですよね。
これはやはり原子力発電所のためにという事でしょうか?

小出:
原爆を作るためにも濃縮はしなければいけませんし、
原始力電所の燃料を得る場合にも濃縮をしなければいけません。

西谷:たとえば広島型の原爆の場合、何%ぐらいまで濃縮したら…?

小出:
広島の原爆の場合には、おそらくですけれども、
90%を超えるまで核分裂性のウランを集めたと思います。

西谷:90%。

小出:はい。

西谷:普通の原子炉で燃えている濃縮ウランは何%なんですか?

小出:4%~5%ぐらいです。

西谷:と言う事は、同じ作業をして出来上がるものなんですね?

小出:そうです。
いずれにしても掘り出したウランの中から、核分裂をする性質をもっているウランを集めてくる。
つまり濃縮という作業を、いずれにしてもやらなければなりません。

西谷:
ここでですね、質問がきているんですけれども、
劣化ウラン弾は原発のために作られる中の核のゴミということなんですが、

小出:そうです。

西谷:
日本の原発で使われていたウランのために出た劣化ウラン。
それがイラクやアフガニスタンで使われているのでしょうか?という質問なんですが。

小出:
本当にどうなっているのか?という事は私にはよく分かりませんが、
原理的には使われていると思います。
日本の原子力発電所で使っているウラン、濃縮されたウランですけれども、
それをつくりだすために米国であるとか、一部の国で濃縮という作業をやってもらって、
日本に来ている訳ですが、
取り出してしまった劣化ウランが戦争の材料になったという事は充分あり得るし、
多分そうだろうと思います。

西谷:ああ、日本のためのウランもアメリカで濃縮している訳ですか

小出:そうです。

西谷:
それはもしかしたら私たちが使っている電気のために出た劣化ウランが、
イラクで使われた可能性があるという事ですね。

小出:もちろん、十分にあり得ると思います。

西谷:
戦争と原発というのは、バラバラに報道される場合が多いのですが、
先生、これ繋がっていますよね。

小出:
もちろんです、
初めから繋がっているのです。
全ての原理、ウランを核分裂させるというところから始まって、
ウランを燃料に使うという事も、核分裂させるという事ですね、
これが根本にあるわけで、
それが軍事的な目的に使うか、いわゆる平常時にエネルギー問題で使うか、
結局同じ事になります。

西谷:
もともとですね、この「地下深くに埋まっているウランを掘りだす」ということが、
なんか問題があるような気がするんですが、どうでしょうか?

小出:
もちろんです。
放射能は先程聞いていただいたように、必ず危険ですし、
ウランは放射能をもっていますので、
そのようなものを掘り出してきてしまえば、そこからもう被害が始まるという事になってしまいます。

西谷:
私もモンゴルに行ってどのウランの鉱山を見たんですけど、
やっぱり凄い放射能が出ていますし、
これ、地域の住民にとっても大変迷惑な話ですよね。

小出:
そうです。
大変不思議だと私はいつも思うのですが、
ウランが出る場所というのはここの場合もそうですし、オーストラリアの場合もそうですし、
ほとんどがいわゆる先住民という人たちの住んでいるところでして、
そういうところで先住民の人達が労働者として駆り出されて働いて被ばくをし、
そしてウランのゴミを投棄されてまた被ばくをするという歴史がずーっと続いています。

西谷:インドにも行かれたらしいですね、先生。

小出:はい、行きました。

西谷:やはりそこも少数民族の村でしたか?

小出:そうです。
昔からのインドの人達で、インド先住民で、
インドというのはカースト制度という、言ってみれば人種差別の厳しい国なのですが、
そのカースト制度にも入れない人はアンタッチャブルという不可触賎民と呼ばれる人たちですが、
そのアンタッチャブルにすらなれないという人たちがインドの先住民で、
そのような人たちがウラン採掘の被害を受けています。


西谷:
あのね、私もモンゴルに行った時に、
出てくるところが実はブリアード族という少数民族のところだったんです。
不思議ですね、先生ね、
何でそういうところに

小出:いや、そうなのです。もう、そんなところばっかりなのです、ウラン鉱山は。

西谷:
具体的にね、私は、日本の場合はオーストラリアのウランを購入していると、多くはね。
聞いた事があるんですが、
そのオーストラリアの天然ウランを日本が買ってアメリカにもっていく訳ですか?

小出:確か日本で使っているもののほとんどは米国で濃縮をしてもらっていると思います。

西谷:で、その出てきた劣化ウランがリサイクルされて、劣化ウラン弾になっている可能性があると。

小出:そうですね。
リサイクルというか、要するにもう使い道のないゴミなんですね。
それも放射能を持ったとても厄介なゴミなんですけれども、
それを米国という国は敵国に撃ち込んで人を殺して、敵国に捨ててくるという事をやっている訳です。

西谷:
こんな危険なものを戦争でも使うし、
それをこう、国際社会が止められないというのも、ねェ、ちょっと問題ですよね。

小出:
皆さん国際社会という言葉が大好きなようですけれども、
要するに国際社会というのは米国を中心とする力の強いものの社会という事ですね。
彼ら地震が劣化ウだんだんも使いたがっている訳ですから、
止められる道理がありません。

西谷:
わかりました。
今日は劣化ウランと原発と戦争の繋がりについて小出さんにお聞きしました。
小出さんどうもありがとうございました。

小出:いいえこちらこそありがとうございました。




原子力発電のゴミは劣化ウラン弾となり戦争の道具に使われる~犠牲になる子供たち~

ブログ初期の頃なので動画の文字起こしはしていません。
劣化ウラン弾の犠牲になった子どもたちの動画2つ紹介しています。


アメリカ女性兵【放射能=ガンだけじゃない】10年後の日本?ぶらぶら病 (内容書き出し)
イラク軍に放つための劣化ウラン弾で被ばくした女性アメリカ兵の証言。


「原発は人を殺します」辛淑玉氏3/9バイバイ原発3・9きょうと(文字起こし)

バイバイ原発3・9きょうと辛淑玉(しん すご)さんスピーチ


放射能時代を生きる三つのアクションの著者であり、
人材育成コンサルタントの辛淑玉さんがこの会場に駆けつけて下さっています。
では辛さん、よろしくお願いいたします。


辛淑玉氏

こんにちは。
辛淑玉です。
今日初めて生で実物の辛淑玉を目の前で直接見るという方はどれ位いらっしゃいますか
あぁ、ほとんどの方が初めてですね。

改めまして自己紹介をさせていただきます。
身長1m72cm、でかいですねw
靴のサイズは25cmと。
で、よく街を歩いていますと「あんた日本語が上手だね」とか言われていますが、
私は東京生まれの東京育ち3代続いた江戸っ子でございます。
今日何かありましたら日本語で対応させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


3.11以降、私は約2年間にわたって被災地の方に足を運びました。
足を運んだ理由はとても簡単です。
被災3県の中には約9万人という外国籍住民がいました。
そしてその死亡者が分かったのが23人だけです。
そしてそれ以外の不明者についてはいまだにわかっていません。
もちろん福島の中はもっと分かっていません。
そんな事があって中に入って行きました。

そして東京に戻ってくるたびに、
はっきり申し上げます、
西日本に来るたびに「あぁ、まだ過去がある」と思うんですね。
「過去」です。
もう西日本に来ると、「ああ、確かこんなような時代があったなぁ」と考えました。
何も考えずに空気が吸えます。
何も考えずに食材が買えます。
「ここは何シーベルトか?」なんて考えることもありません。

「ああ、いつか見た過去だな」

そしてまた、東日本に行くと未来があります。
私が原発に反対しようと確固たる意志を持ったのは、
原発は核事故です。
そしてその核事故は人間の身体を壊すのではなく、
人間そのものを壊すんだという事が分かったからです。


今福島に行って放射線量を測っている人を見ることは全くないです。
「なぜ?」って、
もう、お母さんお父さん子どもたち、全ての人達の頭の中に、
ここは何シーベルト、ここは何ミリシーベルト、これだとどれくらい、ここはこれくらい、というのが、
細かく頭に入っています。
それをわざわざ測る人はありません。
そして大量の情報をもっています。

そしてその中で韓流ブームが起きたんですね
「えっ?」と思ったんです。
何故そんなにシーベルトだシーベルトだって頭の中に入っている人たちの中で、
韓流のいろんなDVDなんかがとても売れていると、
貸し出しが多いんですよっていうのをね、
「なぜ?」って聞いたら、
「なにも考えない瞬間を作りたい」と。
いつもいつも放射線量の事を考え、
いつもいつもいつも、ドキドキしながらハラハラしながら
子どもに対して申し訳ないと思いながら生きながら、
そうするとおかしくなってくるんです。

「福島に残っている人間は、福島に残っている親たちはバカな親だ」と言われ、
そして福島の中で一生懸命子どものために線量を考えてやっていると、
「お前、まだ考えているのか?」と言われ、
子どもがちょっとおかしくなったら、
「お前が神経質だからだ」と言われて、あっちこっちから叩かれます。

その中でちょっとでも、今少しでもそれを考えない時間を作ろうと思うと、何かに熱中するしかない。
「だから辛さん、韓流を見るんですよ」と言われました。

良くテレビで見ます。
「頑張る美しい被害者たち」
悪いけどね、私行ってみてね、そんな人に会った事無いわ。

テレビというのはね、
自分たちがなにもしたくはない
そして多くの人達が責任を逃れたい、考えたくないと思って安心する装置です。


だから、本当の被害や本当の苦しさを映し出す事はありません。

言われました。
「辛さん、平常を装っていないと、
時限爆弾の上で、地雷原の上で生きていけるということは、平常を装っていないと生きていけないんです」

だから平常を装います。
そしていつも見られます。
私がきちんと話をしてもらう事が出来るようになったのは、1年後です。
「なぜ?」って…
ちゃんと分かっていますよ、こいつに話しをしたらわかってくれるか、もしくはそうでないのか、
誰に話していいのか、誰に話しちゃいけないのか、
それをドキドキドキドキドキドキドキドキしながら生きているんです。

もし、今福島の中で線量が怖い、なにが怖いと言っていたら、
みんなも怖い中で黙っている中で、それを言い始めたら、
すぐに攻撃をされたり、無視をされたり仲間外れになったり、様々な事が起きます。
だからだれが敵なのか、誰が味方なのか、何を話していいのか、どこまで言っていいのか、
こんな生活が毎日毎日続いています。


避難しない親にはとても多くの人達が非・非難をします。
つまり攻撃をします。
「子どもがそこにいるのに子どもの事を考えたら何故逃げないんだ」
でも人はそれぞれさまざまな生活を抱え、様々な生活をし、移動できない人たちも沢山います。

馬鹿な親だ」と言われ、そしてちょっと避難したら今度は「逃げた」と言われる。
「逃げた」と言われてそこで生活が出来なくなって戻ってくると、
「逃げた奴が戻ってきた」と言われる。
ひとりひとりがみんな壊されていっています。

そして今は「逃げた」ではありません。
消えた」です。

「あっ、○○ちゃん消えた!」
「誰それさん消えた」
「消えた」というのはもうその瞬間からそこから無くなる、その会話から無くなるということです。


ブランコが漕げない

この間保育園の人達と会いました。
「辛さん、子どもがブランコ漕げないんです」っていうんですね。
「ブランコ漕げない」って一体何の事か?と。
「ブランコを漕げない子どもはいっぱい居るだろう」と思いました。

そしたら5歳児です。
5歳児だけどブランコが漕げないんです。
私にはよく分からない、どういう意味なのか?ともう一度聞きました。
「3歳児の体力しかない」と言うんです。
つまりブランコをこぐ、こういうふうにして蹴る、動かすというのは3歳児の子どもが出来るんです。
だけども5歳児になっても出来ない。
なぜならば外に行って思いっきり運動をしたりとか、身体を動かしたりとかが出来ないからです。

部屋の中で、放射線量があるから、ぐっとこらえて生きていないといけないからです。

そうするとどうなるのか?
ただ単にブランコが漕げないということではありません。
体力が無くなっていくんです。
免疫力が無いんです。
免疫力が無いからちょっとしたことですぐ病気にかかります。
病気にかかったら医者はあるのか?
医者なんかないわ!どうやって生きて行ったらいい…。

ただブランコが漕げないだけではない、その先に絶望的な未来があるんですね。



抑圧された感情のはけ口

子どもたちはよく、目をパチパチパチパチパチパチパチパチします。
そしてね、言うんです。
「こんな子じゃなかった」
「こんな子じゃなかった」って。
親も子も抑圧されて、そして何かあったら…いつも女に言われるんですね。
「子どもがこうなったのはお前のせいだ」って、オヤジはどこへ行ったんだ?っていつも思います。

そして、兄弟の中でのいじめも始まります。

抑圧された思いはどこへ行くのか?
抵抗できない所へ向かっていきます。
それは先ず女子供です。
もちろんドメスティックバイオレンスも増えました。

私が行った借り上げ仮設住宅では、
「辛さん、たばこ税をあげないように言って下さい」って言われたんですね。
で、厚生労働大臣に、小宮山洋子さんに「たばこ税をあげないように行って下さい」と言われました。
「いったいそれはどうして?」って聞いたのね。
そしたらお父ちゃんが、夫が、主人が、
一服外に吸いに行っている時だけが殴られない」と。

なにが起きているのか?
抑圧された社会の中でどんな状況になっているのか?
今まで女房・子供を殴っていた人達が抑圧された感情を今度はどこへ向けるのか。
公務員ですよ。
「一体お前は誰のおかげで飯食っているんだ」って言ったその頃場は今は公務員に向かっています。
「一体お前は誰の税金で食っているんだ」と。

そうですね、
公務員の人達は自分も被災しております。
だけども電話がかかってきます。
「お前まさか公務員なのに寝てるんじゃねぇだろうな」と。

自分の家も被災しました。
お父さん、お母さん、じいちゃん、ばあちゃん、何代も続いていた畑が使えなくなりました。
使えなくなったら今度は何が起きるのか?
痴呆ですよ。
痴呆が起きてきて、そしてじいちゃん、ばあちゃんたちがですね、
春になったら「あ、田植えをしなくちゃ」とかですね、
秋になったら「稲刈りをしなくちゃ」とかって言い始めるわけですね。
「もう田んぼはない」「もう畑はない」
そして子どもたちは線量の低い所に置いている。
そして、じいちゃんばあちゃんたちから作って持ってくる野菜を
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、毎日捨てる。
もう捨てるたんびに心がおかしくなりそうですよ。

そして言われました。
「どうしてあの時、父さん母さんは死んでくれなかったんだろう」と。


犠牲になるのは子ども

シングルマザーの親は「私がいけない」と思っています。
テレビの中ではお父さん、お母さんが出てきて、ね、そして親がいて、
なんか標準家庭みたいなのが出てきて、
「子どもは親に守られている」と言うのがガンガン流される。
そして「絆」だとかっていうのはね、

「絆」は散々ね、全部ぶった切っておいて、「なにが絆だ!」と思うんですね。


「絆」って言っているのはね、彼らの「原発村の人達の絆」ですよ。
あの「絆」を一生懸命守ってきてそしてこんな事故を起こしたんです。


そしてその中で「私がいけない」っていう人に聞きました。
「何であなたがいけないの?」って。
そしたらね、
「私がちゃんとしていなかったから子どもにこんな思いをさせるんだ」と言うんです。

「ちゃんとしていなかったからって、どういうこと?」って聞いたら、
「夫がいて、ちゃんと結婚して」
わかりますか?
標準家庭をベースにいろんなものがね、
標準っていうのがベースと言うのもよく分かりませんけれども、
「夫がいて、そうすれば子どもはこんな思いをしなかった」っていうんですね。
「私の周りで結婚して幸せだった女は見た事が無い」とかって言ったんですけれども。

つまり、そういう形で、
今まで私たちが古典的に考えてきたものの中に、人をどんどんどんどん当てはめて、
そしてどんどんどんどん苦しい思いになっていく。

そしてシングルマザーはね、とてもしんどいです。
なぜなら最初から正規雇用なんてありません。非正規雇用です。
非正規雇用で二つか三つの仕事をもちながら生きています。
そのうちの一つか二つはね、この震災関連で、原発事故のおかげで無くなります。
無くなったあとはどうなりますか?
苦しい中で生活をしています。
そうすると、今度は家賃が上がってくるんです。
つまり借り上げ仮設住宅、つまり避難してきた人たちの家を確保するために、
今度はそこの家賃が今まで2万8000円だったのが6万円かなんかになったりするわけです。
そうすると今度の更新の時にお金が払えなくなります。

で、どうなるのか?
そうすると子どもと二人でやっとやっとのことで何とかしてきたけどもうダメだ、
「家賃も払えない」という事になったら、今度は実家に戻ります。
実家に戻ったって自分のいる所なんかないですよ。
そして実家に戻っているところが無くて、子どもが学校も転校し、
そして子どもはそのなかでなんか肩身の狭い思いをし、
どんどんどんどん子どもがおかしくなっていく。

そして「これはいけない」と思って生活保護をお願いするけれど、
生活保護をお願いしたって「親元にいるんだから」って言って出てきません。
そして気が付いたらサラ金の借金が溜まり、ごろごろごろごろ転がっていきます。

そんなものがね、いっぱいあります。



医療関係・・そして加害者にさせられた農業関係者

そして医療関係者が疲弊しています。
最初からずっと過重労働です。
「やってくれて当たり前」と言うような状況の中で、
自分たちも被災していながら休むことなくずーーーーーっと働き続けています。

その上に、今度は置き去りにされていった人たちが、
病院にどんどんどんどん送られます。
看護師の人数が足りなくて病棟を開ける事ができません。



最も打ちのめされているのは、農業関係者です。
自分たちが加害者にさせられてしまったんです。

自分たちも被ばくし、そして被ばくした農地を一生懸命、一生懸命除染をし…、

除染なんかできないですよ。
やればやるほど出来ないっていう事が分かる。
移染ですよ。

そして被ばくしながら、夜、冬の寒い時にりんごの木の皮やなんかを一生懸命剥いて、そしてやっと作る。
作ったものは売れません。

東京では福島のものは1個80円でした。
岡山のものは350円です。
そして、福島の人達が言いました。

「市場価格と言うのは、これは福島の人間の価格だ」と。
一生懸命作っても売れない。
そして、食べてもらえない。
なんて言ったのか。

自分の畑で作ったものが自分が怖くて食べられない。
自分の畑で作ったものを分け与える事が出来ない。
自分の畑で作ったものを孫たちに送る事が出来ない。
自分の畑で作ったものが廃棄処分になる。
自分の畑で作ったものが売れない。

そして、何にもまして自分たちが加害者にさせられてしまう。

電話でピピピッって携帯番号が鳴るたびに、
あの震災の時に警報が鳴ったあの音を思い出し、
そしてぶるぶる震えて畑の真ん中で腰が抜ける と言います。

農業関係者に会った時に、
今やっている人達は何とか、何とか、自分たちを保てた人達です。

「しんどかったね、良く頑張っているわ」と言いました。
そしたらね、この両腕をこういうふうに抱いてですね、
ガフガフと泣きました。
ガフガフと泣くんです。
どんなにどんなにどんなに頑張っても、もう先は見えないんです。



壊れていく…

そして20km圏内から30km圏内。
原子力資料情報室と一緒に渡りました。
そのときにですね、
もう線量計はピーコ―ピーコ―、ピーコ―ピーコ―ですよ。
30マイクロシーベルトを簡単に超えています。
で、聞きました。核の専門家に。
「ここは、後どれくらいしたら戻って来れますか?」と。
そしたらね、その時一緒にいた核の専門家が
100年経っても戻れません」と言われました。

その「戻れません」と言ったその目の前には、倒壊した墓石がいっぱいあります。
私は思いました。
「ああ、そうか。私が生きている間にはこの墓石は誰も立てることはないんだな」
「誰もまっすぐしてあげることはないんだな」

その線量の高い地域でふと見たら、
20km圏内のちょっと先のところに警察車両がありました。
で、誰もいません。
人もいません。
ただ高い線量があるだけで、音もなく。

そして私の姿が見えたら、タッタッタッタッって向こうから走ってきました。
走ってきた若者が言いました。
「名前は?住所は?所属は?」と。
「辛淑玉と申します。住所は東京都ナントカで・・・」
そしたら名前は?住所は?
「わたしは辛淑玉」
そしたらまた名前は?住所は?って言われました。
「ああ、警察だからそう聞くのかな?」って思いました。

違います。
壊れてました。


後ろからもう少し歳のいった警察官がきました。
20km圏内と言うのは日本全国からの警察官が応援に来ています。
そしてそこで警備をしています。
そしてその後、後ろから来た警察官が「すみません」と言いました。

私は言いました。
「あんた、怖くないか?」って。

そしたらその時に言ったのが「怖いです」と。

「あんたね、本庁に行って、50以上の人生が終わった親父たちに来て貰って、ここを守ってもらいなさい」と、
「若い子たちがここを守ってはいけない」と。
若ければ若いほど、自分たちの身体に負担がきます。
そして、その20km圏内で守っている人達は2週間24時間で交代します。
交代する時は全部の服を着替えていきます。

だけども福島の警察官はそうではありません。
ずーっと中をパトロールしながら、ほとんど着たきりすずめのままでやっています。
どれだけ多くの人が被曝しているかわかりません。


外国籍の妻たち

そして外国籍の妻たちは、
被災直後に、原発事故直後に私のところに電話がかかってきました。
「朝起きたら日本人がいない!」
「あんたは誰でどこにいるの?」っていうのはわかりません。
原発という言葉も高台に避難という言葉も日本語が分かりません。
あそこには沢山の外国籍の花嫁さんがいました。
フィリピン、タイ、韓国、中国、ベトナム。
そしてその人達は母語によるサポートが無いままそのまま置かれました。

2年経って、私がいろいろ、何回か尋ねていってやっと話をすると、話しが出来る日本語で話しをします。
そして、「いったい何があったのか?どういう思いなのか?」って言うと、
その瞬間から母語に戻ります。

だから私は彼女たちの話しを聞く事ができません。



差別

そして、避難した人たち。
どうですか?
最初に原発事故が起きた時に、一番最初に早かったのは企業ですよ。

企業は何をやった?
それは、まずは外資系の保険会社が「福島の人達にがん保険を売らない」という事をやりました。
リスクが高いからでしょう。

そしてホテル。
これはね、「福島の人達は泊らせない」と、
もし福島の人達が泊ったら他のお客さん達が嫌がるから」と、

じゃあ家は貸してくれているのか?
貸してくれるわけじゃないです。
そして借り上げ住宅仮設住宅、自主避難した人たちと金を配られて避難した人たちとの間で格差があります。

そしてその避難所のところでは、車が壊されたり
学校へ行ったら「お前らの身体は放射能でいっぱい」とか言われたり、
「放射能があるからうつる」とかと言われて、
「放射能がいっぱい」と言われたその女の子はご飯を食べなくなりました。

「お前が太っているのは放射能だ。放射能がいっぱいだから」と言われて。

そして中学校3年生で拒食症になって、
26kgか23kgになり、チアノーゼも出て、もうおかしい状態になってそれでも学校に行かせました。
しっかりしてなきゃいけないという事でしょう。
そしてうちに帰ってきたらパニック障害を起こし、
パニック障害が起きたら、それを外に出してはいけないと思って
お父さんがはがいじめにしてお母さんが口を押さえ…一家は壊れていきます。



子どもと避難したお母さんは、その避難先アパートの下の住民が言います。
「バタバタバタバタ動かないで!放射能が落ちてくるから!」って。

そうね、子どもは動きますよ。
そしたらそのお母さんは子どもをですね、毎日帰ってきたら柱にくくりつけて
泣きながら「ごめんなさいね」って言って柱にくくりつけて、
5歳の子どもをそういうふうにして毎日毎日くくるんです。
そんなお母さんおかしくなりますわ。
その後お母さんはどんどんどんどんメンタル不全になっていき、
そしたら子どもに対する食事の世話もできなくなり、
子どもが近所の人に歩いていきました。


うちのお母さんを病院に入れて下さい
「ぼくを・・・」ぼくを、…5歳の子どもが、
僕を施設に入れて下さい」といいます。

そしたら近所の人達はなんて言うんですか?
あんたは放射能で身体がおかしいんだから、だからさっさと福島に帰りなさい」と言います。

こんなことはあっちこっちで起きています。
そして新潟や原発があるところに避難した子どもたち。
沢山の原発が止まっています。
そこで生活をしていた人達は福島に送られます。
そうするとまたそこの家のそこの子どもたちも離散家族になります。
そしたら言いますよ。
「お前のところで事故が起きたからうちの父ちゃんまた福島に行かなきゃならないんだ」ってね。

あっちこっちで嫌がらせも、いじめも、起きています。

人生を分断し、安心した生活を奪い、
避難してもしなくても地獄のような生活を送らせているんです。

私は本を作りました。
三つの事を考えようと。
危険を知り判断をし行動をしようと言う事を書きました。

それは原発はどんな事があっても、いや、放射能はどんな事があっても身体に危険なんだと。
だから0.2マイクロシーベルトになったらすぐに除染をしてもらわなければいけない。
0.6になったらこれは危険だからという事で、
そういう事を判断しそして行動していこうという事を言いました。


あえて申し上げたいと思います。

「原発は人を殺します」
この危険を知って下さい。

そしてどういう判断をしなきゃいけないのか?
それは「原発はつくるな・つくらせるな・稼働させるな」です。

そしてどういう行動をしなくちゃいけないのか?
それは、今いる被害者とともに生きていく社会をつくるという事です。

フクシマと言うのは近代の日本が生んだ新しい差別部落です。
そしてフクシマ差別と言うのは、今まで私たちがもう無くなってしまったと思っていた、
広島・長崎の被爆2世・3世の人達への差別です。
そして膨大な環境汚染をしました。
それは私たちが環境汚染によってしんどい思いをして死んでいった、
そして今なお助けられない水俣病差別と一緒です。
近代の差別です。
差別があるからこそ原発が造られました。
そしてその差別は沖縄の差別とも一緒です。
であるならば、この京都1200年の歴史、
その1200年の歴史は差別の歴史でもありました。
だからこそ新しい時代を作るという事は、
被災した人、そして叩かれた人、弱者を差別しないでともに生きていく社会をつくること。
これが原発村に対抗できる私たちの生き方、私の生き方だと思います。

最後にこの詩をお届けして終わりにしたいと思います。

ふるさと
故郷を隠す事を父は獣のような鋭さで覚えた。
故郷を暴かれ死んでいった友がいた。
故郷を告白し、愛する者に去られた友がいた。
我が子よ、お前には胸を張って故郷を名乗らせたい。
瞳をあげ、何のためらいもなく
これが私の故郷ですと名乗らせたい。

福島。
今は、福島の結婚差別も沢山あります。
私たちは差別に打ち勝たなければいけません。

福島を隠す事は両親は獣のような鋭さで覚えた。
故郷が福島だといって死んでいった友がいた。
故郷を告白し、愛する者に去られていった友がいた。
我が子よ、お前には胸を張って「ふるさとは福島です」と名乗らせたい。
瞳をあげ何のためらいもなく「これが私の故郷福島です」と名乗らせたい。

また、闘いの場で会いましょう。
どうもありがとうございました。



バイバイ原発 3・9 きょうと
辛淑玉(しん すご)さん(人材育成コンサルタント)
1985年(株)香科舎を設立し、人材育成指導等を手掛ける傍ら、研修、講演、論説活動も展開。
3・11直後から被災地でメンタルサポートを行い、
支援者の行動マニュアル、メンタルヘルスマニュアルを制作・無料配布。
2012年3月から、原子力資料情報室とともに番組「生活の中の放射能」を制作し配信中。
『放射能時代を生きる3つのアクション』(七つ森書館)ほか著書多数。



「なんで俺はこんなに怖がっているんだろう…」広瀬隆氏3/9(音声・文字起こし)

2013年3月9日(土)
「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」



先ず皆さんには本当に今日お集まりいただいて本当に感謝いたします。
それから尊敬の念を含めてですね、本当にありがとうございます。
この2年間みなさんが走りまわって、そしてみんなにきちんと伝えて下さった事、心から感謝します。
いま、木内さんがおっしゃったように、あのヘリのどっちかは我々が飛ばした、
皆さんのお金で飛ばしたヘリです。
あのヘリの中に今山本太郎さんが乗っています。
全国に発信してくれています。
それからOurPlanet-TVの白石さんが乗っています。
それから写真家の山本そうすけさんが乗ってこれを伝えてくれています。
それから明日も国会周辺デモで写真家の広川隆一さんが乗って
それからIWJの岩上さんがついに「俺が乗る」と言って、明日乗ってくれます。
そういうことでヘリにも心から感謝しますが、
今日は時間がありませんので、私は3時間話したいんですけれど、
時間が無いので簡単に時計を見ながら話しをします。


今私が感じている怖い事を、
今なにが怖いか?という事を、自分の今の率直な気持ちだけ申し上げたいと思います。

それは去年の12月の7日から始まった余震の連続ですね。

余震という文字は「余る」という文字を書いた場合は
2年前の東日本大震災の、その影響で起こる余震なんですが、
今ずーーっと起こっている、数日おきに起こっている地震はそれだけではないんです。

あらかじめ、つまり「予兆」である地震が含まれています。
その予震も含まれていて、非常に怖いんです。

みなさんもこの首都圏に住んでいれば、おそらく同じ思いだと思いますが、
だいたい11時ごろグラグラッときますね、
私はすぐにラジオを付けて「どこだ―っ!?」と言って家中で叫ぶんですけれど、
なんで俺はこんなに怖がっているんだろう?」って…。

いまね、原発はほとんど、日本は全部止まっているじゃないか。
大飯2基だけじゃない、なんで怖いんだろう?って思うとですね、
それはやはり二年前の福島第一原発4号機が爆発した。
あれが地震からわずか4日後に爆発した。
しかもそれが運転していない時に爆発したというのが本当に怖くてしょうがないんです。


ですから私は、名古屋から西に行く時はですね、
今新幹線に乗りますけれど、途中で富士山の前を通る時に
「頼むから今動かないでくれ」と、
「東海大地震は起こらないでくれ」と祈ります。

でもですね、それでもやっぱり今でも怖いんです。
首相官邸前のデモに行っても「何か起こるんではないか?」と、もうハラハラしながら、
そういう気持ちで生きています。

それは、この集会は冒頭鎌田さんがお話になったように、
「再稼働を止めよう」というみなさんがお集まりになっている訳ですが、

「再稼働」の意味をちょっとだけお話ししておきますが、
これは“運転するから危ない”だけではないんです。
これはですね、燃料をもう一回核分裂をするんです。
核分裂をして、とんでもない熱を原子炉の中にもう一回持つという事。


それが怖いんです。

だから一回この、
去年の大体5月5日に一回全部止めたんですから、
今せっかく冷やしているところです。
これにですね、もう一回火を付けたら大変なことになります。

みんな危なくなるんです。
どんな事をしても再稼働をさせるということは、
これからの危険性を、日々の危険性を高める。
その事を絶対忘れないでください。


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それからもうひとつ、
今日は福島と繋がる会なんですけれど、
私が気がかりになっていてしょうがないのは、
みなさんが先ほどからお話になっている福島の子どもたちの健康です。

実を言いますとこの東京もそうとに放射能を浴びました。
私も事故の後、3月4月と講演会で走り回らなきゃならなかったけど、かなり吸い込んでいると思います。
みなさんもそうです。

無念ですけれど、ま、内臓は何かおかしいです、この二年間ですね。
大体おととしの8月ですよ、夏に、蚊が出なかったでしょ?東京で。
おかしいんですよ、ぼうふらからやられているんです。
東京も、ですよ。
福島では野鳥の会の人達がみんな言ってますけど、鳥が来なかったんです。
だから、幼い虫からやられてきている。
それは私たちの身体にも同じ事が起こっています。

福島で3人の子どもたちに癌が見つかった甲状腺がんが見つかったと言われていますが、
実を言うと残り7人、まだいるんですね。
「疑いがある」と言っていますが、あれは医学的に言いますと「癌」です。

何故そういう事を言うか?って言うと、あれは組織検査をしているんです。
それで「悪性」という事です。
これは医学的に、確率的に言うとこのほとんどの子どもはですね、「癌」です。

ですから、3万8000人しか調べなくて、
10人もの、まぁ、9人ぐらいでしょうか、癌が出るという事は、
もう考えられないほど異常な状態です。

何とかしてこの子どもたち、福島の子どもたち、だけじゃない、大人もそうです。
多くの福島の方達が、私に「体の異常」の事を伝えて下さっていますので、
私は時々本当に体が震えるほど怖くなります。

なんとしてもこの被曝をですいね、これからみなさんの手を借りて、止めていきたいと思っています。

2013030918.jpg

あと一つ最後に言いたい事はですね、
この会場を埋めている中にスパイも居ると思います。
公安のやつら、官僚もいる、電力会社も来ているでしょう。
お前たち良く聞いとけよ!
いいですか、今、関西や富山やいろんなところで弾圧が起こっています。
皆さん知っているでしょう。
今ここに話してきた全員は、良いですか、
落合さんも含めまして実を言うと敗戦の日の前に生まれた人間なんです。
何でこの老人たちがこ子に並んでいるか、皆さん分かりますか?

我々は本当に怖いんです。
憲法に手をつけられる事がここにいる人間は怖くてしょうがないんです。


いいですか、
我々は少なくとも戦後に民主主義というものを作ってきた。
だから私の死んだ親父はですね、20年ほど前にこう言いました。
「日本人はおかしくなってきた。戦前と同じようになってきた」と言った時に私はですね、
「いや違うんだ。戦前と今は違うんだ。民主主義が今はあるんだよ」という気持ちで、
内心で反感をもっていましたが、
今見ていると本当に危ないんです。

弾圧が起こっています。
そも事がですね、なんとかして我々の力で、
憲法だけは何としても死守していかなければいけないと思います。

あそこのですね、ブースに今救援の人達を守る、
みんなで守ろうというブースがあるので、皆さん是非あそこへ寄って下さい。

もし逮捕したいなら、「ここの壇上にいる人間を先に逮捕しろ!」「俺から逮捕しろ!」と、
公安の連中に、警察の連中に言っておくけど、
落合さんだって「もう逮捕されたいわ」っていつも言ってるんだから、ね。
いやいや、言ってるもんね?
いう、いつも言ってるんだ。私ら逮捕しろって、俺から逮捕しろって言ってんだよ。

いいか!
弱い人にかかるな!
そんな卑劣な事はするな!
良く聞いとけって。


という事で、もう時間が無いんだけどあとひとつ。
ひとつだけちょっと、
昨日ね、毎日新聞が良い記事を書いて、「記者の目」でね、
ちょっとだけ読ませて下さい。

要するに再稼働で、僕は皆さんの力で絶対に原発は止めますけれど、
企業の人達を味方につけたいんですよ。
その時にね、今電気料金の値上げで、この問題をもっと本質をね、知らせたいんです。
企業の人達、会社勤めの人達に。

ともかく西の玄海原発や愛媛の伊方原発や、
あんなところを動かそうとしているんですよ。
そこでドカンといったら、日本列島は台風の進路で一発で終わりなんだよ!

ね、
我々は子どもたちや若い人を全部国外に出さなければならない。
そういう状況は目の前に来ているんです。


それで毎日新聞ではね、
今、「原発の電気料金を上げる時に原発の維持費がどんなにかかるか」っていう事を書いてくれた。
これを聞いて驚いた。
九州電力は玄海を動かそうとしているけれど、
なんと維持費は年平均539億円。
原発、ダメな原発を維持するためですよ。
安全対策、そして新たに年平均428億円だって。
合わせて1000億!
それに、さらに追加の安全対策費で数100億円を見込んでいる。

こんなのが電気料金の値上げなんだよ!

それを新聞はきちっと書いてんのか。
いや、朝日新聞や東京新聞、毎日新聞は今頑張ってくれているけれど、
「しっかり日本経済新聞も書け!」って言うんだ!!ね、
読売も書け!産経も書けっていうんだ!
まともになれ!

やっぱりマスコミが変わらないと我々国民はみんな変えられないんだから、
おねがいします。


さて、
みなさん、明日国会へ行って下さいよ。
国会前ね、絶対に行きましょうね。
明日もヘリ飛ばすから。

私は明日山本太郎さんと一緒に九州へ行って、
それからとんぼ返りで帰ってきて皆さんと一緒に合流しますから、お願いしまーす!




ーーー


記者の目:震災2年・フクシマの教訓=関谷俊介
毎日新聞 2013年03月08日 00時35分

 電力各社の電気料金値上げ申請が相次いでいる。九州電力も火力発電の燃料費増加を理由に経済産業省に申請中だが、その内容は原発推進の姿勢が鮮明だ。原発に依存してきた経営をどう反省し、原発のリスクとどう真剣に向き合おうとしているのか、東京電力福島第1原発事故の教訓は見えてこない。将来のエネルギー政策決定を引き延ばす政府にも同じことが言える。事故から2年がたつ今も苦しみが続く福島の惨禍を政府は直視し、原発推進に固執するだけの値上げを安易に認めるべきではない。

 ◇九電の料金改定、再稼働盛り込む

 九電の家庭向け電気料金の値上げ申請は、経産省の有識者会議「電気料金審査専門委員会」が審査し、6日に査定結果を経産相に報告した。

 申請では、前回(08年)の料金改定に比べ今後3年間で、火力発電の燃料費が年平均1669億円増加すると試算する。その陰で原発にも前回より手厚い費用を充てている。運転から37年で老朽化が指摘される玄海原発1号機(佐賀県)を含む全6基に年平均14億円増の維持費(年平均539億円)を費やすほか、安全対策費として新たに年平均428億円を盛り込む。さらに申請の原価には入れていないが、追加の安全対策費として数百億円を見込んでおり、川内原発(鹿児島県)3号機増設計画(建設費約5400億円)も捨てていない。

 1、2月にあった消費者の意見を聴く同省主催の公聴会では、陳述人の多くが九電に原発依存からの脱却を求めた。だが審査委員は「審査するのは電気事業の原価が適正か否かで、エネルギー政策ではない」と話し、陳述人の声が審査に反映される仕組みにはなっていない。その結果、審査委によって顧問の報酬などが原価として認められず値上げ率が圧縮される一方、原発推進方針は依然として守られる。今後、消費者庁による検討を経て、関係閣僚が会議を開き、最終的に経産相が値上げの認可を決める。

 九電役員OBが震災直後、私に言った言葉が思い出される。「数年たてば多くの国民が原発事故のことを忘れる。原発はまた元の通り動くよ」

しかし、福島には今も忘れてはいけない重い現実が横たわる。2月下旬、福島第1原発周辺の自治体を歩いてそう実感した。20キロ圏の南相馬市小高区には、津波で倒壊した建物がむき出しのまま放置され、震災当時田畑を耕していたトラクターが転がっていた。この地域は放射線量が下がるなどしないと寝泊まりが許されていない。家の片付けをしていた男性(75)は「近所を見回してもまたここに住もうという人は少ない。特に若い人はもう戻って来ないだろう」と声を落とした。大熊町の女性(65)は避難先で夫を亡くし、「家は無事だったのに原発のせいで帰れない。夫もこんなに早く死ぬことはなかっただろうに」と嘆いた。日に日に弱る母親(92)を介護しながら、いわき市の仮設住宅で過ごす。

 仮設住宅の自治会長の男性(59)は「私たちの地域は線量が高く、国が除染しても故郷に帰れないと分かっている。でも東電の賠償が十分でなく、他に移り住むこともできない。お年寄りは狭い仮設住宅でただ死ぬのを待っているだけだ」とうなだれた。

 原発事故がもたらす、こうした悲惨な現実を九電が本気で受け止めているとは思えない。見ているのは原発をすぐにでも動かして会社の赤字を解消したいという目の前の利益だけではないか。

 ◇リスク考慮は長期的視点で

 九電の原発は原子力規制委員会の新安全基準に照らすと、四国電力とともに再稼働の一番手とみられている。九電は新基準の施行時期と同じ7月の2基再稼働を値上げ申請の計画に盛り込む。規制委が「(再稼働の審査期間に)半年から1年必要」としているのに対し、九電の瓜生(うりう)道明社長は会見で「もっと(簡素な)やり方があるのではないか」とまで発言している。

 政府のエネルギー政策決定の先延ばしを横目に、電力会社は長期的な視点を持たないまま原発推進に突き進んでいるように思う。そこで垂れ流される費用は電気料金の形で消費者に転嫁される。政府は認可にあたり、原発リスクの長期的な視点を考慮すべきだ。電気事業に適正な原価か否かの判断だけでは、福島の事故を経験した国としての自覚に欠ける。福島の原発事故の損害額や原発の高レベル放射性廃棄物の処理費用が最終的にいくらになるか分からない以上、原発のコストは今後も天井知らずだ。現代に暮らす我々ばかりか、未来に生きる人々にも大きな「つけ」を回す値上げにストップをかけられるのは政府だけだ。(西部報道部)


原発事故は終われない~目標は「脱被曝」2/11荒木田岳氏(内容書き出し)



「脱被曝」 荒木田岳氏(音声)

動画はこちら↓
http://www.ustream.tv/recorded/29195314
2013年2月11日
アカデミズムは原発災害にどう向き合うのか
21分ごろ~荒木田岳氏 福島大学(福島大学行政政策学類准教授)

2013021111.jpg

みなさんこんにちは、荒木田です。
福島大学に勤めています。
えっと、正直に申しますと、何を話していいのかがよく分からないんです、頭の中が混乱していて。
で、わたしはだから、パワーポイントもレジメも準備できなかったんで、
思いつくままにいくつか話をさせていただきたいと思います。

ただ、そこでお話しようとする内容とかかわってですね、資料を準備したんです。
折に触れてみていただければ良いかなというふうに思っています。

まず、「アカデミズムは原発災害にどう向き合うのか」という今回のテーマ。
「向き合うのか?」というのは多分未来志向で
「これからどうするのか?」という事がそこに込められていると思うんですけれども、

私の立場は、それは「災害に」ではなくて「放射能に」というふうにまず説明したいんですけど、
「放射能に私は人間は勝てない」と思っているんですよ。
それは将来、未来永劫「そうだ」という訳ではなくて、
少なくても今の段階では「放射能に人間は勝てない」

その段階で
「将来勝てるかもしれないから」と言って被曝し続けるという事は「やはりおかしいんじゃないか」
というふうに思っているんですね。

ですから「どういうふうに放射能問題と向き合うか」という点でいうと、
「いかにこの被ばくを避けるか」
そういうところを問題の出発点にしているというのが私の大体の考え方です。
ですからそういう考え方で、原発災害に向き合うと言う問題であるというふうに今整理しています。

正直に申しますと、先程質問が出ました、
福島大学でね、「通常通り授業をやっているのはどうなんだ?」と、
で、私はそれを聞くと本当に心が痛いんですよ。

その事は2011年の4月からずっと言ってまいりました。

私自身も福島に本当は居たくないし、
「そこで人さまの子どもを集めて授業をしているっていうのは何だろう?」って思います。
他面でですね、じゃあ自分にはほかにどういう道があるか?
それもよく分からないんですよ。

どうもできない自分がいます。

だからそういう事はまさに自分の問題として、
みなさんに正直にお話をしていこうと。
だから、早川先生もね、多分同じ事をおっしゃると思うんです。
で、それは痛いほどよく分かるんです、私は。

最終的にね、福島で残っている人。
「この位の放射線料だったら我慢すれば住める」っていうふうに思っているか、
「我慢しても住めない」
その出発点、議論の出発点のね、どちらかで、多分かなり違うんだと思います。
それは、福島大学のスタッフの中でもかなり温度差があると思いますし、
えー、ま、いろいろそういう事を思っています。

で、今日一応お話しようと思ったのは、
やがて今度原発事故から2年になります。
その2年目をどういうふうに迎えるか?
っていう事をちょっと考えてみたいなというふうに思ったんです。
これも非常に時間が無いので、ざっくりした話なんですけれども、

「2年も経ったのに」という問題と、
「2年しか経っていないのに」という二つの問題があるだろうと思っています、私は。

で、「2年しか経っていないのに」という事で言えば、
実際原発事故っていうのは皆さん収束したと思われますか?
おそらくそうではないでしょう。

で、たとえ冷温停止がもし成されたとしても、
「それで原発事故は終わりか?」って言うと「そうではない筈」なんです。


だから、結局原発事故って「終われない」んですよ。
そうでしょ?
その放射性物質が残る限りずーーっと続いていく問題なわけです。
だから、100年1000年のオーダーで。

だから終わりたくても終われないその問題を僅か2年でね、
あたかも「終わってしまったような」あるいは「忘れてしまっているかのような」、
「この現状は何なのか?」という事をまず問題提起したいと思います。


2013021112.jpg

それからもうひとつ。
「2年しか経っていないのにわかる事」もいくつかありまして、

2011年4月ぐらいでしたか、5月ぐらいでしたかね、
あそこに座ってらっしゃる京都精華大学の細川先生等と一緒に
福島市内の、特に通学路とか、学校の近辺を中心に除染活動に加わった事があります。

私は放射能が怖いですから、除染活動なんかやりたくないんですよ。
で、それはね、あの、これは本心なんですけど、
しかし150マイクロシーベルトとかあるホットスポットをね、子どもたちが毎日歩いていく訳です。
何も知らずに。
マスクもしないで。

それはやっぱりね、放置できなかったんですよ。

にもかかわらず、放射線を怖がっている人しか除染する人がいないんです。
「安全だ」と思っている人はする必要がないわけですから。


こういう矛盾があるんですよ。
だからこの放射能問題って、本当に矛盾の体系だというふうに私は思ってて、
この問題とどういうふうにつき合っていくか?
そういう問題なんだろうなというふうに、ま、正直なところお話しておきたいと思います。


2年も経ったのに」という点で言うと、
いやもちろん私の生活からすればね、2年も経ったのにね、
「なんでお前は福島で震災前と同じように暮らし、学生の前で授業をして、平気でいられるのか」
それは私自身もいつも自問していますが、
そういう私の個人的な話だけではなくて、

2年も経ったのに、いろんなデータが全然そろってないですよね。

私、小山さんってすごいなと思うんですけど、
先程の調査の報告をお聞きになってみなさんどういうふうに思われたかわかりませんけど、
結局ああやって淡々とデータを集める事によって、初めて実態が明らかになる。
だからそういうデータの積み重ねを、つまりなんて言うんでしょうかね、
民間とかあるいは大学とか、ちまちまと足元から草の根レベルで積み上げていくしかなかった。
よって、データがですね、全然2年経っても貴重なデータは集まっていないですよね。

それから初期被ばくについてもよく分からない。

多分復元できるはずなんです、もっと。
だけどそのことも今の時点では十分になされていない。

たとえば、私が一番福島に住んでいて問題だなと思うのは、
福島に住んでいる人、それは東京に人も含めてですけど、
「自分が一体どれだけ被曝しているか?」って言う事を知らないんですよ。

そうでしょ?みなさん自分が一体どれ位被ばくしているかご存知ですか?

それが分からないのに、「どこまで大丈夫」とかという議論は全く、何の役にも立たない。
だからそういう事態、その事自体からしてですね、
今の状況をなんというか非常に象徴しているんだろうなというふうに思っています。

で、結局やっとここまできたんだけれども、
いつか使う事になるかもしれない証拠の保全みたいな事を、
この2年も経つのに「相変わらずやっていかなければいけない」というのが現在の状況かな
というふうに思っています。

時間が無いので結論だけ行きますが、
私が今考えているのは、今後は、
もちろんここの集会に集まっておられる方はどういうお考えをお持ちかは私はよく分かりませんけれども、

「脱原発」を言う人は多いんだけれども、
私はそれとは別にね、
「脱被曝」という事を、それ自体を目標としてやっていかなければいけない

それは単に福島の中だけの問題じゃなくて、
皆さん自身の、皆さんというか、福島以外の方の問題としても、
「脱被曝」についての問題を考えていただければと思っています。

で、小山さんから私は教えていただいたんですけれども、
福島産の農産物って2011年度分、12年度分も、あのー、
出荷規制になったもの以外はほとんど売れているそうですよ。

末端まで流通しているかどうかは分からないけれども、
在庫はすでに一掃しているというような状態、あるいはそれに近い。

だからその事の意味を「もう一度考えていただきたい」というふうに思います。

それから、今から振り返って、2011年の3月4月の事を申し上げたいんですが、
正直言って私、同僚からですね恫喝を受けたり、あるいは私自身もそうですけれども、
あるいは上司から恫喝を受けたという知人が何人かおります。

それで私は同僚の森さんという方にお願いして、メーリングリストを作ってもらいました。
それがFGF(福島大学原発災害支援フォーラム)の母体になったわけです。

結局いろんな情報交換をして、学内でどういう…
で、そのメーリングリストに実は誰が入っているかも知らなかったんですよ。
私はあんまり・・・不用意なもんだから、率直に色々書いていますけれども、
実は誰が読んでいるか?って言うのがよく分からなくて、

でも、それを3月4月と動かしていた訳です。
で、4月の何日ぐらいでしょうか、半ばぐらい、正確には覚えていませんけれども、

私は「授業再開」をするという事に非常に大きな懸念をもっていました。
で、「何で授業が再開できるのか?」という事を学長の問いただすために公開質問状を作ったんですね。
それを、私は自分の名前で出そうと思ったんだけど、そういう勇気が無かったんです。
で、それをそのメーリングリストに流して、
いろいろ添削していただいて、資料に入っていますけれどもね、
それがFGFとしての、事実上最初の動きでした。

私がここで言いたいのは、
結局そうやって、その、授業は再開されたんだけれども、
声を、自分が思ったことを率直に声をあげて、少しでも現状を変えていけるような、
そういう事につなげていくっていう事が、今いかに大事かという事が一つと、

もうひとつはそのためには、やっぱり仲間が大事だなという事を感じました。

という事を、みなさん、本を購入していただいた方には、
なんか一人だけね、私元気のない事書いてるんですが、
そこにも同じような事が書いてあります。

だから世で行われている不正義とか不条理とか、
そういう事をみんながね、黙認するんじゃなくて、少しでも声をあげていく。
だからその姿をね、学生たちに見せる事って「すごい教育上大事なんじゃないか」って
私自身は思っています。

だから結局、その除染の話しにしろ、授業開始の話しにしろ、敗北の歴史なんですよ。
結局、「んーー、ダメだったんじゃないの」なんていうふうに思っているんですが、
結果はともかくですね、そのこともやはり糧にしながら、
今後、どのように、なんていうんですかね、まとめにならないんですが、
「活動を続けていくか」という事。

それを今日のシンポジウムなんかでは、
みなさんのご意見なんかも頂きながら、考えていきたいというふうに思っております。

えっと、難しいですねw
放射能を浴びるとなんかいろんな事が促進されるそうですよ。
で、前からそういう傾向があったんですけれど、
他の方はみなさんすごい前向きで元気でしょ?
元気な人はますます元気になって、
私はもとから、その、暗い正確なもんだから、ますます落ち込んでしまって、
本当はここに来るのもね、随分躊躇したんです。

で、本を書く予定も無かったんで、
「いや、私出版記念パーティーに呼ばれても本書かないから」って言ったら、
あそこにいらっしゃる平井さんがですね、
12月も後半になってですよ、
「まだ書いてもらうこともできるから。その時は来てね」みたいな話でですね、
1か月足らずの締め切りでやむなくまとめたのが、
今みなさんのお手元にあるかもしれないその本の原稿です。

えーっと、一人だけトーンが暗いので、
え・・ww、でもね、そういう人もいて良いし、
そういうことも許容してもらわないと困るなというふうに思っています。

おわります。



2013030612.jpg

あの、インセンティブとはちょっと話は違うんですけど、
私はあんまりその、「やっぱり放射線は浴びない方がいいよ」とか、
そういうふうに変わってくるという事に対してはそんなに悲観的じゃないんです。

2013021113.jpg

ただ、「変わってももう遅い」っていう面がどこかにあるじゃないですか。
その事と同時に、変わっても「前からそうだったんだ」というふうな事を言う人がいますよね。
で、 加藤典洋さんっていう方が、「敗戦後論」という本の中でね、引用しているんですけど、
太宰治が戦争が終わってみんな世の中が、社会がこんなに変わったというのを聞いて、
「あほらしい感じ」って書いている。

で、私はそれを読んでみて「あ、なるほど」と思ったんですけど、
私も似たような事を考え、なんか感じる事があって、
たとえば、福島大学で行政政策学類の同僚が、燃料が無い頃、学区外に学生を、
ようするに“福島脱出バス”を仕立てた事があって、
燃料代が2倍とか言われて吹っ掛けられたんだけども「それでも良いから行ってくれ」って言って、
何台出したかな、
その事がですね、最近「いや、大学はそういう事をうやったんだ」と、
なんか自分の手柄のように大学当局が言ってるっていう話があります。

それから私が先ほど言ったように、
細川先生たちと除染をやっていた時に、
私、大学のトラックを借りたんですよ、お金がないから。
梯子を運ぶのに。
それがテレビに映ってしまって、で、呼び出されました。
で、言われたのは、
「市民の不安をあおるから、除染なんかやめろ」って。

つまり、5月6月ごろなんてそんなもんでしたよ。

ところが今は全く逆ですよね。
今は除染すれば住めるというふうに変わって。
だから、世論は変わらないっていうふうに私は思っていないんだけど、
コロコロ変わるのに、なんか、ほんとにあほらしい感じなんですよ。

全然反省なく、何かサラサラと流れていく流れのようにね、
何の総括も無く変わってしまうって、
この事の方がすごく問題が大きいんじゃないかなっていうふうに思っています。
だから、全然お答になりませんけど、
だから、そういう事なんじゃないでしょうか、ね。






続きを読む

子ども甲状腺しこり福島県外で56.6%「福島の結果は原発事故の影響ではない」と環境省。ならば過半数にしこりって…日本の子どもはどうなる!?

これは大変なことになりました。
福島県外の青森県弘前市、甲府市、長崎市の子どもたちにも
過半数に甲状腺にのう胞や結節があることが判明しました。
環境省は鼻息荒く「ほれみろ、どうだ!福島だけが特別じゃないぞ」と言っていますが、
これは、福島県内にとどまらず日本中の子どもに「異常事態が起こっている」という事だと思います。

「福島で起こっている事は原発事故の影響とは考えにくい」というのではなく、
日本中に原発事故の影響が及んでいる」という方が正しいのではないか?


このニュースを見て私はそう思いました。

子どもの甲状腺検査 福島県以外と同じ
NHK 2013年3月8日 15時51分

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原発事故を受けて、福島県が子どもを対象に行っている甲状腺の検査で、
小さなしこりなどが見つかった割合が、福島県以外で行った検査の結果と同じ傾向だったことが分かり、
環境省は、福島県での検査結果は原発事故の影響によるものとは考えにくいとしています。

原発事故で放出された放射性ヨウ素は、子どもの甲状腺に蓄積してがんを引き起こすおそれがあり、
福島県は当時18歳以下だったすべての子どもを対象に甲状腺の検査を行っています。

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福島県などによりますと、ことし1月下旬までに検査を受けた13万3000人余りのうち、
41.2%の甲状腺に5ミリ以下の小さなしこりなどが見つかりました。
環境省は、見つかったしこりなどはほとんどが良性のものだとしていますが、
福島県の保護者などから事故の影響が大きいのではないかと不安の声が上がっていたことから、
原発事故の影響が小さい青森県の弘前市、甲府市、それに長崎市の3か所でも同じ検査を行いました。

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その結果、検査した3歳から18歳までの合わせて4365人のうち、
福島の検査で確認された小さなしこりなどが56.6%で見つかり、
福島県とほぼ同じ傾向だったということです。

これについて、環境省は
「福島の結果が原発事故の影響によるものとは考えにくいことが分かった。
この結果が不安の解消につながることを期待したい」と話しています。


環境省 報道発表
平成25年3月8日

福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)について(お知らせ)

環境省では、福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、
約40%の方で小さなのう胞等の所見を認めている(いわゆるA2判定)ことを踏まえ、
平成24年度事業において福島県外3県の一定数の方に甲状腺検査を行っているところです。
 
なお、今般お知らせする結果は速報値であり、
対象地域別の結果を含む詳細な調査結果は3月下旬に報告する予定です。

福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果(速報)

1.調査の背景・目的
福島県が行う県民健康管理調査の甲状腺検査において、
約40%の方に20.0mm以下の小さなのう胞等の所見が認められています。
こうした小さなのう胞等は精密検査を必要とするものではありませんが、
これらの軽微な所見も記録することとした結果、かえって住民の方の不安を招いていると指摘されています。
このような大規模かつ精度の高い調査は世界初の試みであり、
子どもでのう胞を認める頻度や、検査結果に生じうるばらつきについて、正確にはわかっておりません。
こうした状況の中、環境省においても、住民の皆様の理解促進に役立てることを目的に、
福島県外の3県の子どもを対象に、県民健康管理調査と同様の検査を実施し、
その結果の妥当性について、情報を提供することとしたものです。

2.調査の概要

(1)対象地域
○青森県弘前市
○山梨県甲府市
○長崎県長崎市

(2)対象者     3~18歳の者 4,500名程度

(3)実施期間    平成24年11月~平成25年3月

(4)調査委託先   NPO法人日本乳腺甲状腺超音波医学会

(5)調査方法
○県民健康管理調査と同等の水準の甲状腺超音波検査を対象者に実施します。
○甲状腺超音波検査の結果については、県民健康管理調査と同様の基準で分類し、
 調査対象地域における甲状腺ののう胞等の頻度を算出します。

3.調査結果
調査結果

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(注)この調査で実施された甲状腺超音波検査は、スクリーニング検査であり、
   診断の確定を目的とした検査ではありません。

4.今後の予定
対象地域別の結果を含む詳細な調査結果については、3月下旬に公表してまいります。

連絡先

環境省総合環境政策局環境保健部
放射線健康管理担当参事官室
直通     : 03‐5521‐9248
代表     : 03‐3581‐3351
参事官    : 桐生 康生 (6375)
参事官補佐 : 廣瀬 佳恵 (6396)



――比べてみるためにーー

第10回「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年2月13日開催)
当日配布資料 資料2 
「甲状腺検査」の実施状況及び検査結果等について 
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ーーー

この結果は大変なことだと思う。

なんで50%以上の子どもの甲状腺に5mm以下の結節や20mm以下ののう胞があるのだろうか?
のう胞や結節が出来ているという事は正常な身体の状態ではないという事でしょ?
この環境省の結果はどのように理解したらいいのだろう?
日本中の子どもがヨウ素131に被曝してしまったという事…。
そう考えるのが一番自然かもしれない。
すると、日本中で大変なことが起こる。

50%以上の子どもにのう胞か結節があるという事は
東京都で風疹が大流行していると大騒ぎしている事と同じくらい、
多分、それよりももっともっと、大変な事なのでは??

なぜ日本人の子どもの過半数の甲状腺に結節やのう胞が出来ているのか?
至急原因の解明をして欲しいです。

ーーー


<甲状腺がん>原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)

津田:
他の問題は全部そうやっているのに、
この問題だけは一生懸命「因果関係は無い」とか言い張ったり、
因果関係が無い理由を探して、
何もしない理由を探しているかのように私からは見えるんですよね。

これが多くない、多発でないという事になったら、
いろんなものの因果関係が消えちゃうわけですね。

放射能とか原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」ですよね。
それこそ「拡大調査」という話になるんですよね。

白石:もし事故前からだったとしたら、事故前の何の原因だったのか?・・・っていう、

津田:
そうですね、それは調べないといけなくなりますね。
公衆衛生学的な重要な問題になりますね。
重大な問題。


<甲状腺がん>
「今回の調査結果で過去に書かれた論文・発表が、かなり覆される可能性がありますが…?」
山下俊一氏質疑応答2/13(文字起こし)


<甲状腺がんの頻度>
「超音波検診」と「潜在癌」鈴木眞一氏質疑応答2/13(文字起こし)


新たに2人甲状腺がん7人に疑い「放射能の影響は否定」
福島県立医大鈴木眞一教授2/13


第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>


「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」
2/20井戸弁護士→環境省→山田医師




ーーーおまけ・風疹のニュース

風疹患者 この5年間で最多に
NHK 2013年3月5日 15時0分

2013030816.jpg


妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがある「風疹」の患者数が、
先月24日までの1週間で200人を超え、この5年間で最も多くなっています。
妊娠中の女性が感染するケースも相次いでいることから、
専門家は妊婦の周りの人が予防接種を受けるよう呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、
全国の医療機関で先月24日までの1週間に風疹と診断された人は219人で
1週間の患者数としては、5年前に今の集計方法になってから最も多くなりました。

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ことしに入ってからの患者数は1029人となり、去年の同じ時期の23倍となっています。

2013030818.jpg
特に多いのは首都圏と近畿地方で、
▽東京都が480人、
▽神奈川県が128人、
▽埼玉県が95人、
▽千葉県が86人、
▽大阪府が59人、
▽兵庫県が50人などとなっています。

風疹は妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出るおそれがあり、
去年10月以降、6人の赤ちゃんに障害が出ています。
妊娠中の女性が風疹に感染したケースも相次いで報告されており、
専門家は夫など妊婦の周りの人が予防接種を受けるよう呼びかけています。

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国立感染症研究所の多屋馨子室長は
「このまま何も予防が進まなければ、例年ピークとなる春から夏にかけて、多くの人が発症してしまう。
ぜひ今、予防接種を考えてほしい」と話しています。



ーーー


たとえば長崎の場合


長崎県環境部ホームページ 2012.05.16
■降下物の放射能調査について

平成23 年3 月11 日に発生した東日本大震災による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故を受け、
文部科学省から降下物(雨や空から降下してくるちり等)の放射性物質を測定するよう要請されたことから、
県環境保健研究センター屋上(大村市)において、毎日、降下物を測定しています。
 
現在のところ、毎日測定している降下物(雨やちり)から放射性物質は検出されておりません。
また、1ヶ月間に累積した降下物(月間降下物)については、
今回の原子力発電所事故に関わらず、平常時より県環境保健研究センター屋上にて測定しております。
福島第一原子力発電所事故の発生前までの月間降下物調査において、
放射性ヨウ素-131(I-131)や放射性セシウム-134(Cs-134)の検出はありませんでしたが、
事故発生の平成23年3月~5月までは、これらの放射性物質が検出されました。

 
検出時期が福島第一原子力発電所事故直後であること、
また、半減期が8日と非常に短い放射性ヨウ素-131(I-131)の検出等から判断すると、
福島第一原子力発電所事故の影響によるものと考えられます。

また、3月~5月の月間降下物から受ける放射線総量は、0.0567~0.1386 マイクロシーベルトで、
自然界から1年間に受ける量(平均2,400 マイクロシーベルト)の約5 千分の1~5 万分の1に相当する
極めて低い値であり、人の健康への影響はありません。
 なお、平成23年6月以降、放射性物質は検出されておりません。


月間降下物の検出状況(平成23年3月~平成24年3月)
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そして食品は全国へ流通しているし、当時は水道水の中にもヨウ素131は入っていました。
また、ヨウ素131だけではなくセシウムも甲状腺に溜まると言われています。







【健康管理】子どもの甲状腺がん 放射線「影響せず」
福島民友 2013/03/06 08:00

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東京電力福島第一原発事故によって、放射性ヨウ素や放射性セシウムなどの放射性物質が県内に拡散した。
事故直後、第一原発周辺とその北西方向に高い放射線量が記録され、避難区域などが設定された。
一定範囲を超えた場合、人体に有害とされる放射線。
学校の校庭など屋外から子どもの、はしゃぎ声が消え、事故から2年を経ようとする今、
運動不足による肥満化などの影響も浮かび上がる。
県は全県民を対象にした外部被ばくの調査に乗り出しているが、問診票の回収率は芳しくない。
内部被ばくを調べるホールボディーカウンターの設置も十分とはいえない。
県民の健康をいかに管理していくか。本県は大きな課題に直面している。

ーーー

2012年度は二次検査が必要な人が激増しています
この割合で考えれば癌になっている人数もそれなりに増えて当然で、
で、これが原発事故の影響ではなく、全国同じだとしたら、
過去にない現象が日本の子どもたちに起きているという事になります。




きーこ ‏@kiiko_chan
「福島が異常じゃない」じゃなくて「日本が異常だ」と騒がなければいけない





原発事故から2年 いま何を考え、何に備えるべきか  西尾正道 医師 (内容書き出し)

3013年2月1日

国立病院機構北海道がんセンター西尾正道院長 講演会
「原発事故から2年"いま何を考え、何に備えるべきか"」


実は今年三月でリタイアなんです。
やっと医療の世界から足を洗って、これから年金生活をしたいと思っているんですけれども、
僕は、大学を卒業して、学生時代は学生紛争とか70年安保の時代でしたから、
ご多分にもれずもんせつとうみたいな、
そういう意味では僕は全く党派性をもっていませんし、支持政党もございません、今のところ。
それから宗教も全くの無宗教で、あまり信じるものもないと。
で、好き勝手をやりまして、おそらく医者としては非常に稀有な経歴でございまして、

医局には全く属していません。
卒業していまの病院に行って、癌治療一筋に39年働いてまいりました。

そういう点ではおそらくですね、放射線治療だったんです、実は。
そういう点では多分日本で現役の医者としては、まだ現役だとしますと、
日本で一番癌の患者さんを扱ってきた医者です。
しかも放射線を使って。

で、放射線治療をやったら10年後にね
74歳のおばあちゃんが舌癌が出来て、治したんです。
そしてら20年後94になってそこにまた癌が出てきた


それは放射線誘発癌と言います。

放射線をかけたところに、癌は一回治ったんだけれども、
そのぼちが放射線をかけ慣れてて、放射線が原因でまた癌が出来た、同じ所に。
「放射線誘発癌」といういい方をしますけれども、

「もう、94まで生きるなよ」っていうふうに思うんですけれども、
誘発癌を出すとしたらあの世で出してくれというふうに思うんですけれども、
今みなさん、長生きですので、20年経って癌が出てくる。

そういうふうな患者さんを、ま、一番多分作っている医者のひとり何ですね、そういう点では。

だから今、皆さんに「安全だ安全だ」と言っている学者の方々は、
基本的にはほとんどの方は自分で放射線を使っている訳じゃないんです。

「レントゲン撮って下さい」
「CT撮って下さい」っていう伝票を書いたり、
電子カルテでオーダーしたりすることはあって、出来た写真は見ている。
ですけども、自分で放射線を扱っている訳ではない。

で、基本的にはですね、ICRPの世界の教科書、報告書、
これが全て世界を設計しています。
医者の教科書も技師さんの教科書も、看護師さんの教科書も全てICRP・IAEAの、現在の、
日本の政府が採用している勧告報告書を基にしてつくられている。

おまけに犯罪的な事には、文科省が副読本をそれに準じて作っている。
ということですね。
小学生の人はそんなもの貰ったって読まないですよ。
子どもが貰ってきたらお母さん方がそれを見て、
「あらこれ学校で配ったの?」って言ってお母さん方が勉強しているわけ。

お母さん方の頭が、全てICRPの頭にですね、切り替わっていく。
そういう形で啓発されれるのはICRPベースでやっている。

福島も御用学者が沢山入り込んで、
「もう安全だ、安全だ。住んでいい」という事を言っている。
今これが現状です。

で、日本の人っていうのは非常にお人好しが多いですから、
実は青山さんっていう人が「うのみど」という言葉を言っているんですね。
鵜呑み度」というのは学校で教えられた事とジャーナリズムで報道される事をそのまま鵜呑みにしちゃう。
日本が世界一ダントツに高いんです。70%
10人いたら7人は信じちゃう

一番懐疑的なのは、アイルランドが15%
普通の先進国は2割るから3割です。

その位お人好しの国でですね、
ジャーナリズムにとっては最大のスポーンサーが電力会社ですし、
政府は誰も分かっていない。
議員たちはほとんど具体的には分かっていない人たち。
で、行政は行政で当然いろんな原子力のトライアングルの中で動いている。
むしろ社会全体が原子力翼賛会の状態になっている。今の日本は。

そういう鵜呑み度の高い国民に対して、
僕は今日はですね、実は「僕の話しは100%鵜呑みにしてください」と。
ー爆笑ー
いや本当に、冗談でなくね。

実は今日は体調が悪くてですね、
風邪引いたわけではないんですけれども、鼻水と涙がもう、すごいんですよね。
持ってきたティッシュは全部だめで、
先程トイレからこういうもの(トイレットペーパー)を持ってきたんですけど(笑)
鼻をかんでいるという状態ですw。

アレルギーなんですね、実は。
ここはね、入ってきた瞬間にダメでした。
何故か?っていうと、こういう絨毯。しかも地下。という状態の中でですね、
非常に敏感なんですね、僕ね。
下等動物は敏感じゃないんですよ、高等動物ほど敏感になるという、
ま、そういうふうなことで、今日はちょっと坐らせていただいて、
深刻な話しを何とか面白く、2時間漫談させていただきます。

実は今日みなさんの話を聞きながらですね、
ちょっとこれも付け加えた方がいいなと思うスライドを少し追加しました。
64枚のスライドですけれど、実は100枚ぐらい用意しているんです。
ちょっとはしょりますけれどポイントだけ言います。


ーーー

では始めさせていただきます。

実はですね、僕はこういう事をやっていたんですよ。
癌なんです、これ。
舌に出来た癌。
これ、ちょん切ってもいいんですよ。
でも僕は何をやっていたかというと、
セシウムの線源を針状にした奴を、ブスブスと局所麻酔で刺す。
そうするとこの針の、セシウムの針からジワーッ放射線が、ガンマ線が出ます。
それで焼くとここに火傷が起こります。
ね、当然これが消えて治っていくと、どこに癌があったか分からないというような、そういう治療。

ですからまさにセシウムを使って仕事をしていた。

「どのくらい放射線をかけたら癌がどうなるか?」とか、
「どういう反応が出るのか?」ということを熟知してやってたわけですね。

そういう点ではたとえば、今こういう治療を、
線源を僕は直接いじりますから、被曝しちゃうわけですね。
僕のガラスバッチは500ミリシーベルトぐらい浴びています。

ところが実際に何本も刺すようなときには手術室に入って全身麻酔をかけてやりますから着替える。
その時にガラスバッチをですね…忘れてしまうw。

ですから、実際にはもっともっと大変な量を、実際には浴びている。
それこそね、被曝している医者の中で、日本で最も被ばくしている医者のひとりなんですね。
だから誰もやらない。
被曝してまでやりますか?やらない。
しかも儲からない。
これだけやっても6万円。治療料。
1000万円の鉛のベッドで治療しているわけで、病院経営も成り立ちません。
ですから、新しく病院が建っても、こういう施設の設備は作りません。
ですからこういう治療が出来るのは今日本で数カ所です。
しかも技術を持った人がどんどんいなくなってきたから、
だんだんこの治療は無くなります。

もっと百億かけて陽子線治療だとか炭素線だとかをやって、
一人づつから300万円取った方が言い訳ですから、
要するに儲からなければ医療の質というのは変わっていく。
医療経済の質で医療の質も変わっている。
それが現実です。
ですから科学が真理だとか、医学の真理だとかというのは、これは二の次なのです。
これは原発問題も同じですけれども、経済学の中で医療の質が変質していく。

それからお人好しに自分で被爆をしてまで治そうという、
そういうお医者さんもだんだんいなくなった。
だから馬鹿かお人好ししか、そもそもやらないという、そういう事をずっとやってきて、
ただ、感性的には治療して治るなと思えばやっちゃうんですね、僕なんかはバカだから。
そういうなかでやっていました。

ですからうちにこういう患者さんが来た時に、僕だったらパッパッと10分で終わって、
針刺して5間ぐらい寝ていろと、鼻から流動食を入れてね、
それで終わりです、1週間で終わります。

普通の病院に行ったらみんなほとんどちょん切られて半分ぐらいに、結構大きく取ります。
言葉は不明瞭になります。
顔見て大体会話は出来ますけれども、
電話だったらなかなか聞きとりにくい会話になります。

そうすると現役で働いている人なんかは、大体肩身が狭くなって会社を辞めちゃうんですね。
辞めないのは公務員ですね、大体。
そういうような中で機能を残すという治療をずっとやってきたんです。

たとえばこれはすごく大きい。
大きいものであれば余分なところはメスでそぎ落として、2段にして入れています。
これは舌の半分ぐらいのところに刺していますね、
5年後です。全く綺麗に普通の生活が出来るという。
切らないで治すという事は放射線で機能と形態を残すという事です。
まさにこういうことなんです。

こういうことをずっとやっていた。
ところが日本の医者はとにかく切る。
それから効かない抗がん剤にとにかく効かなくてもそれに固執して使い続ける。
病院は儲かります。
患者さんは副作用で悩まれながら、治るかもしれないと思う。
これが日本の癌医療。

それに対してちょっと物申すみたいな事をずーっとやってたんで、

3月に兵庫県でお医者さんの仲間で講演を頼まれてやったんですが、
「タイトルどうしましょう?」っていうから、じゃあ「藪1件つば39年」にしてw
今回の事故での放射線の仲間もみんなICRPなんです。
呼んでいた教科書がICRPだからです。
西尾何で、おかしいよ狂ったんじゃないか
もう本当にこの2年でですね、
ただ最初の20年間は切りすぎる外科医との戦い。
後半の20年は抗がん剤に固執する内科との戦い。
最後の2年間は仲間内放射線かいとの戦い。

こういう形になってもう本当に嫌気がさしているのが、今の現状であります。

ー略ー

癌細胞の死は分裂死なんです。
放射線で傷ついた細胞が1回目2回目3回目というのは、もう分裂できるんだけど、
最終的には分裂する能力を失って、分裂する過程で死滅していくんです。
これはですね、放射線のダメージというのはそういうものなんです。

ですから正常な細胞もですね、
正常な細胞も傷ついて。
それでも「さしあたって」、良く言いますね政治家が「さしあたっては何にも起こらないです」
だけど傷ついた遺伝子が2回、3回、4回5回と分裂する過程で、
傷ついたまま消えない傷が引き継がれますから、
最終的に孫の代とかひ孫の代に奇形が生まれたりとかはあり得るんです。


放射線の災防障害というのはそういう形で出てくる。

即死じゃないんです。
そこが決定的に違うんですね。
即死なら簡単なんです、すぐにわかりますから。

そこが違うという事で、こういう臨床経験の中でですね、分かってきている訳です。

西尾正道12

このおばあちゃんなんかも3回も手術して手に負えなくなって来ました。

西尾正道13

で、外から放射線をかけて、少しこの凸凹を平らにして小線源を埋め込む

西尾正道14

で、これは2年後に美白になって綺麗に治っている。

こういう患者さんを見たらね、外科医に対して、
「お前たちね、手をつけられなくなってから放射線科に回すな」と、
最初から回せば切る必要がないんで、いわゆる、でもしか治療ですよ。

他の先生方がもう方法が無くなって放射線でもやろうか、とか、
放射線しかなくなった患者さんを僕は引き受けて40年間やっているから、
「もういい加減にせい」と思うでしょ、身体って。
そういう患者さんを沢山扱ってきてですね、

それをもながら日本の癌医療のデタラメさというか、
問題点みたいなものをずーっと発言していたのであります。

で、実は今、子宮けいがんが女性で沢山いますけれども、
子宮けいがんだって全く同じです。

西尾正道15

今は被ばくするのが嫌ですから、この大きな小線源をですね、鉛に入れて、中にもコンテナを入れて、
遠隔操作で線源を入れ込んで、子宮の中で焼くというよう名、遠隔操作式の機会を使っていますけれども、
こういう形でやるとですね、全く同じです。
日本だけです、ダントツに切っているのは、子宮がん。

西尾正道16

1期、2期に切ったら8割9割ぐらい。
切れないはずの3期にまで手を出して切っている。
欧米の先進国は1期、2期、切っているのは2割~3割です。
成績は全く同じです。
ところが婦人科に行って子宮がんが見つかったら、
子宮癌だったら切らなきゃダメだよっていうふうにいって、
「よろしくお願いします」ってやられているでしょ。

そうしたら放射線科の先生はなにも同じ治療で治るのに、そもそも患者が来てくれないんだから。
婦人科の先生のところでもうブロックされているわけだから、
全ての臓器がそういう事で再生産されているんです。

だから、「市民の人が少し賢くならんと、得しないよ」という事であります。

実際に今癌の特定病院なんかでも、今は300,400近くあるんですけれども、
こういうものをちゃんとそろえている治療というものが出来るというのはですね、実は非常に少なくて、
みなさん癌という看板、名前をあげたら全部普通の小線源が出来ると思っているけれどお間違いです。
放射線治療の領域ではこれは全部保険での診療の治療ですけれども、
極めて出来る施設が少ない。
たとえば子宮けいがんといったら先ほど言った装置がなきゃいけませんけど、
持っているのはたったの40%です。

西尾正道17

そうなんです、だからこの原子力の今回の問題で政府のデタラメさというのがありますけれども、
これは医者の立場から言えば非常にデタラメな形で、形だけついているという事になります。
そもそもそういう事に対して物を言うのが僕ら本職なんですけれども、
今日はたった2年間、約1年半。
2年近く原発の裏の面、放射線の裏の面
僕は今までずーーっと放射線の光の面だけ、
医学利用をどういうふうにするかという光の面だけやってきましたけど、
最後の2年間は裏の面と向き合う事になりました。

実は3.11の時東京の品川の21階で学会の理事会をやっていたんですね。
すごい揺れでした。
で、帰ったら、土曜日に帰ったらですね、
東大のある先生が、「東京の会社の社長が大阪に越しちゃうんです」って言っている。
「先生なんか風評被害を押さえるような原稿を書いてくれ」って言われて、
その晩にすぐ書いて、で、月曜日に配信したんですけれども、
その時は基本的なICRPの、基本的なスタンスの中で、
「そんなに心配しなくていいよ」というような事を書いたんですけど、
みていくとですね、とんでもない話で、
ちゃんとまともな事を全然していなかったんです。

いい例がたとえばヘリコプターから海水を注入しました。
あれ海水を注入する時にですね、ヘリコプターに遮蔽板を付けて注入しているんですね。

これはね、放射線防護のイロハが分かっていない

たとえばそこから放射線が出てくる。
そしてこうやってきたら、ここでブロックするのは意味があるんですよ。
離れれば離れるほど少なくなるんです。
距離の逆二乗で、離れればね。
それは良いんですけど、あの事故は空気中に全部飛散したような状態ですから、
ヘリコプターの下にだけ遮蔽板を付けても全く意味がない
ですね。
そんな遮蔽板を付けるくらいだったらその分水を詰めろって思うよね。

という事は放射線防護のイロハも分かっていない人が指揮している。ということですよね。
直観的に「もうこれはダメだ」と思いました。


それから緊急時被曝医療マニュアルには、内部被ばくの測定というのは最初から書かれている事故後。
ぼくも泊原発が北海道にありますから、その緊急被ばく医療協議会の委員になっているんですね。
そこでマニュアルなんかを見てもそういうのが書かれていますけれども、
マニュアルすら全く守られなかった。

本来ビキニ環礁の事故以来放射線総合研究所というのが千葉に出来て、
人体被害を研究する機関としてあるんですけれども、
そういう彼らも全く動かなかったね。
ようするに行政とか、そういう上から指示がないとダメだと、ダメ人間だと。
で、そこにいる医者は、放射線治療をやっているお医者さんですから、

炭素に良い温泉だとか言う事をやっている訳です、
ですから、3次以上で250ミリシーベルト以上を浴びた患者さんが、
3次被ばく医療機関から、最後の砦でそこへ連れて行かれる訳です。
東日本の場合は放医研。
西日本の場合は広島大学。
二つに分けて3次救急機関が指定されています。
ところがそこにいる放医研のお医者さんは放射線治療をやっているお医者さんですから、
別に火傷の治療も出来ないし、
骨髄移植できる訳でもないし、大気バランスの上手な管理もできない。
全く医療行為としてはゼロに近いような人しかいない訳ですね。

唯一やれるのは
「線量を測定できる」というのは出来ます。学者も学生も。
それだけなんですよ。


それが何で治療も出来ない所が3次医療機関になっているんだと、
そういう形ばかりのこういう体制の中で、実際には行われているという事になります。

今一番いい治療をやられているのが、犬ですよ。
犬も10歳以上の犬は半分は癌で死んでいます。
だから獣医さんが一生懸命なのが癌治療です。

西尾正道18

犬の高齢者癌対策です。
それで一番いいのは放射線治療だから放射線をかけられる。
それで最近の機械を買っているものだからすごくいい高精度の機会を使っている。

20年前の機械を使って人間にはかけていて、制度の悪い治療をやっていて、
犬だけは最先端の良い癌治療をかけている。
犬が一番いい癌治療を受けている。
こういう時代です。ま、いいでしょう。



先程がん治療の話しをしましたけれども、
それからもうひとつストロンチウムというのがあるんですね。

西尾正道19

放射化ストロンチウム89ですか、
これを一本注射を打ちますと、外来で打って帰ればいい。
そうしたら、多発税の骨髄腫で何回も骨に転移して痛いという患者さんが、そこに取り込まれる訳で、
骨に、ストロンチウムが。
そこでベータ線を出して痛みを取ります。
だいたい7~8割の人が痛みが無くなる。
そうすると薬品の鎮痛剤をもう飲まなくても済む訳ですから、
こういう治療があるんです。

こういう治療もいま実はね、オランダ側から供給されているんですけれども、
オランダの原子炉がぶっ壊れて、供給停止なんですね、
世界中使われていない。
こうした放射線医薬診.

これはやっぱり原子炉がないと放射化が出来ませんので、
医療もできなくなっちゃうんですね。
実際に日本では東海村の原子炉の、本当に1年間に毎月何時間かのマシンタイムをもらって、
医薬法の医薬品をつくって供給してきた、
そういうふうになっているんですね。
だから全くゼロにするわけにはいかない。
医療機関用の小型原子炉でもあればいい。

みなさん、ペットって聞いていますよね。
ペットってポジトロンの陽電子断層写真。
あれも実は小型原子炉なんですね、ペット。
そこでポジトロンを放射化して、放射化したものを注射して画像にする。
だから病院の、今200カ所近い病院の中に小型原子炉が入っている。
実際に。
それをメーカーはバンバン売るわね、
もう、100億単位の仕事ですから。
ところが10年経ってその小型原子炉の更新をする時、投げる時(捨てる時)どうするのか?と言ったら、
全くメドはありません。
メーカーは売る一方。


だから日本で最初に入れた千葉大学は何したか?と言ったら
このペットを、地下掘って埋めちゃいました。

これは六ヶ所村とか幌延とかが引き取ってくれる40トンの汚染された鉄クズを誰が引き取りますか?
医療の場面でも大変こういう事がきちっとしないまま進んでいます。

このもろもろは時間があればいっくらでも話しはありますけれども、
実際に緩和医療に力を入れると、癌の緩和医療のケアのために
だけど実際にこういう多発性骨髄の治療をしっかりやっているところはあんまりない
みなさん、お医者さんはね。
もう業績だけ見てるから。
うちは日本で断トツに多いんですよ、このストロンチウムをつかっているのが。
別途サイドに寄り添って、出来るだけ痛いというのを、痛みを取ってあげる資料を日本で一番やっています。

北海道の主な病院だって、大学病院だって10例とか20例とかしかないけど、
うちはケタ一つ多い、日本一やっている。
たまにここの放射線躍進の部分に僕が少し関わってですね、
厚生省の認可を受けたお薬があるんですね。
やっぱり放射線を上手に使うという事は、医療の面で非常に大事です。

西尾正道20

こういった日常臨床の中でやってきた、放射線医学の臨床としてですね、
こんどは影の部分を、じゃあどう考えたらいいか?という事をちょっとお話したいなと思います。











25:09
http://youtu.be/qtgOCFH2k88?t=25m9s


この要請書を今日出しましたので要点だけ申します。

西尾正道21

要請書
内閣総理大臣・復興大臣・環境大臣・厚生労働大臣様 2013年2月1日

1.全国の医療機関で無料検査を受ける権利をで証明する[被曝検査健康手帳](仮称)の配布をすること
2.全国の医療機関に対して本検査の診療報酬の扱いについて統一すること
3.甲状腺エコー検診では、画像データを本人または保護者に渡すこと
4.被曝検査の画像を含めた資料は今後50年間保存義務とする事
5.放射線の人体影響を科学的・医学的に分析し解明する調査・研究体制を構築すること。
  ホールボディカウンタや尿検査によるγ線の測定とともに
  α線やβ線も計測できる体制を整備すること
6.被曝線量が高かった人(555KBq/平方m)に関しては、
  本人の要請があれば染色体検査が出来るようにすること
7.当面の対策としてウクライナの基準に準じた移住措置を行うこと


先ず権利をはっきりとさせろと。
北海道に来た人はですね僕の所に来て検査を受けて下さい。
検診の場合は今は保険がききません。
という事は自費ですよね。
そういう自費だったら結構高くなりますよね。
家族で子ども3人連れて来られたらどうしますか?
ちょっと、自費で貰うというのは気が引けるよね。
かといって、保険診療にならなかったら、どうするか?と言ったら苦肉の策で、
「甲状腺腫瘍の疑い」とかね、
「疑い病名」の名前を付けるんですよ、検査の時に。

それだって数が多くなったら、基金の方で当然問題になりますよね。
だからひとりぐらいだったら「ま、いいや」と思って通してくれるかもしれないけれども、
「これはダメですよ」と、偽の疑い病名。

そういう事が各病院でこれからですね、移住したりなんなりした人たちが心配で病院に行った時に、
全く医学的に診療報酬をどうするか?と言う事が全く決まっていないんですよ。
先ずそれをはっきりさせることが必要ですね。

そうすると10年後にこの被ばく環境の問題で検索するといったときに、
それは無料にするとか1割にするとか、という具体的な事が詰めればいいんですけれども、

http://youtu.be/qtgOCFH2k88?t=26m33s





<甲状腺がん>原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)

甲状腺がん「被曝の影響、否定出来ず」〜疫学専門家インタビュー
ourplanet 投稿日時: 水, 03/06/2013 - 15:37


津田敏秀教授 岡山大学大学院環境生命科学研究科
疫学専門 著者『医学と仮説―原因と結果の科学を考える』

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白石:
先日なんですけれども、2月13日に福島県民健康調査の結果が世に出まして、
その時に3万8000人の、
平成23年、2011年度の検査対象だった人たちの中から、
3人の甲状腺がんの子どもが診断されたという結果。
それからその人たち以外に7名の悪性?の診断が細胞診によって出たというような結果がありまして、
山下教授とか、あるいは鈴木教授の説明によると、
今回の検査はすごく精度が緻密で、世界で初めてのスクリーニングの大がかりなものなので、
「前例と比較はできない」という事で、
「震災前からあったものなので」ということで、
「特殊なものではない」という形の説明をされているんですね。

で、今回こちらにわざわざお伺いしたのは、
この数字というのを疫学的に見たらどういうふうにみればいいのかな?」というふうに思いまして。
どういうふうに津田さんはお考えになりますか?


津田:
まず、この問題となるとすぐに福島原発事故の関連と、皆さん議論がプッと飛ぶんですけれども、
そこはいったん置いておいて、
まず「これが多発かどうか?」という事を考えて、
それを踏まえてから次に行くと考えた方がいいと思うんですが、
これはまぁ多発なんですね。

で、昔からセオリーみたいなもので、
珍しい病気は3例
空間的もしくは時間的に一定の範囲の中で3例集積すると、多発である
というふうに考えて、
「次の段階を用意しろ」という事は言われているんですけれども、
今回はそれに当てはまりますね。

これはまぁ、大雑把な目安ですので、
実際に計算して比較してもやっぱり「かなりの多発である」という事が言えると思います。


白石:
今、「多発」っていうふうに最初からおっしゃって、
実は私が記者会見で山下さんに質問した時も、山下先生ご自身が「多発です」と。
多発というか、「多いとは思います」と。
ただ、
「検査の精度が上がっているので、過去のものとは比較できない」というような説明をされてるんですけど、
それについては、どういった、論理的にですね、見ていったらいいんでしょうか?


津田:
若い人の甲状腺がんというのは、ま、お亡くなりになる事がそれほど多くないですので、
実際の発生率で議論することになりますよね。
で、発生率という事になりますと、当然その発生というのは手術によって処理されますので、
今回3名の方はもう、すでに手術を受けられていますので、
日本の国立がんセンターから出されている発生率に関するデータ等と比較すればいいとおもいますね。


白石:
津田先生は発生率で比較可能とおっしゃっていて、そうすると、
おそらく3万8000分の3という確立と、
普段一般的に言われている、
国立がんセンターで、私は30年分のものと、ここ20年分のものを見たんですけど、
19歳以下の平均は100万人に2人という感じの数字だったんですけど、
それと比較するとすごい倍率、数字になりますよね。

今、一般的には発生率じゃなくて、有病率っていうんですか?
「子どもたちが事故前から、みんな病気っている」っていうような人たちがいっぱい、実際にはあって、
「それで今回の検査の中で出てきたのではないか」というような言い方をされているんですけど、

発生率でいい」という考え方が疫学の先生の中で十分あるというのを承知の上で、
じゃあ、そうじゃなくて「有病率で見た場合でもどうなるのか?」って言うのを、
ちょっとフリップ作ってきたんですけれども、これってあってますかね?

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津田:
ですから「発生」という形で現れる前に、
癌は持っているけれども、まだまだ表に現れてきていない期間を平均有病期間Dとしますと、
これ(発生率I)を求めるためには今の3万8114(有病割合P)分の3を
これ(平均有病期間D)で割ればいいだけの話なんですね。
ですからこれ(平均有病期間D)にどれ位の数字を割り当てればいいか?っていう事になります。

まぁ、比較的長時間。
たとえば7年を割り当てて、これ(有病割合P)を7で割りますと、
発生率はこういう数字が出てくるんですね。


白石:
だから、発生率で見ても差があるけれども、有病率にして長めに割り当ててもやっぱり、
たとえば4倍とか、6倍とか、10倍とかの差が出てくるということなんですね。

津田:そうですね。

白石:
で、これは「癌」のようにたとえば時々しか起こらないもの?の場合、
厳密に見る方法があるんですよね。

津田:
こういう癌の発生、一般人口中での癌の発生というのは、
ポアソン分布確率というのに従いますので、それを割り当てて判断する訳ですね。
ようするに自然現象。
癌の発生というのは自然現象ですよね。
それを見る場合には統計学的な考察をする必要があるわけですね。
その時によくいわれるのが二項分布なんですけれども、
それよりも発生率が稀ですのでポアソン分布を用いる。
これは教科書的な話ですね。


白石:
なるほど。
さっきの「3」っていうのは、普通そうだろうという感じ?

津田:実際に現場で行動を起こさなければならない時の一つの目安ですね、「3」というのは。

白石:
で、もうちょっと厳密に数値を見る場合に、このポアソン分布っていう、
この間送っていただきましたけど、こういう数字があってそれを当てはめるということなんですけど、
その95%とか、90%とか99%というのはどういう意味なんですか?

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津田:
これは分布の、
95%というのは、その
確率分布というのは全体が「1」なんですね。
もっともらし数字が「3」の時、「3人の癌がある」という時に、
それが確率分布として考えて取る値の範囲が
0.818から8.808という範囲なんだという事を意味していますね。
ですからこの範囲だと、平均値が「3」の時に、95%の分布をつかむのがこの範囲だという事です。


白石:
すごく難しくて理解が難しいんですけどw、
要は、その範囲からこぼれていると、その数字がすごく、「特殊」っていうことになるの?

津田:特殊です。

白石:
「特殊」だという事。
で、その中に入っているのが平均値だったら「妥当」、というか「普通」だけど、
そこから外れていたらものすごく違う…

津田:そうですね。

白石:その中に入る、収まるはずという事なんですか?

津田:
そうですね、はい。
生物学領域の人だったらわかりますけど、聞いた事があると思いますが、
「統計学的に5%有意だ」というふうに言っているのは、
あれは、90%の片側から、外れている。
その範囲から外れている。
という事なんですね。
だからこれは「2.5%有意」の範囲を言っている訳ですね。


白石:
一番最初のお話にね、まずそれが有意というか、
「多発なのかどうか?」というところから議論を出発する必要がある
というふうにおっしゃったわけですけれども、

先ずじゃあ、これが「多発」となった場合に、
疫学的には今後どういう事を本来だったらすべきプロセスになるんでしょうか?

今回主体側としては、
多発だけども別に何にも、今までどおりに検査だけが粛々と進んでいく予定なんですけれども、
普段というか、多発の時には津田さんだったらどういうふうにされるか?というか、
どういうふうにしたらいいと思うかというのを教えていただきたいんですけど。


津田:
一つはメディア対策ですよね。
小出しにしていると思われている時点で、あまりメディア対策が上手くいっていない訳ですよね。
ですから得た情報は出来るだけ早くまとめて、出来るだけ早く出すと。
ま、雑にならない程度に出していくと。
それを「隠しているように思われないように、テキパキと出す」というのが大事ですよね。
これはどの自治体もやっているはずなんですね、現代社会において。
いろんな病気の多発というのはあって、
たとえばいうと、感染症とか、食中毒事件なんか割と良く見る例ですけれども、
そういうところでやっている筈なので、
それと同じようにやっていけばいいだけの話ですよね。
それをやっていけばいい。

あと、今回の場合特殊で言いますと、
ペースが、3年位で福島県内全部一周するみたいな、そういうペースで良いのかどうか?というのは、
検討してもいいかと思うんですね。

あといくつか考えられますけれども、
今のあれは空間線量が高い順番に回ってますので、
放射性ヨウ素の範囲が、広がりがどういう風なのか?というのはいまだに議論されていますけれども、
あり得る方向には、特に人口の多いところには、視野を広げる必要があるかもしれませんね。

いくつか検討課題はあると思われます。
それも含めてそういう事をちゃんと議論するためには、
情報をテキパキと公開して、それで出来るだけ多くの人の意見を得て、
それから「情報をテキパキと出しているな」という事になれば、協力も得られやすいですので、
そういう事で沢山の人の協力を得るためにも、
「出し惜しみをしているな」というような事が無いようにしていくべきじゃないかと思います。


白石:
今、どこの新聞の報道もそうですし、
それから福島県立医大もね、福島県も、
今回の甲状腺がんの3例というのは、あるいは10例というのは、
「放射能の被ばくとは因果関係が無い」というような事をきっぱりと言っているんですけれど、
それについては、津田さんはそうするとどういうふうに、
逆にその問題についてはおっしゃる事になるんですか?


津田:
「ない」というのはひとつ目は、
たとえばこの3例なりの症例は去年の11月から今年の2月の間に手術されたものと思われますけれども、
まぁ、2年近く経っている訳ですね、原発事故から。

で、その原発事故より前にあった。
あるいは原発事故によって加速された。みたいな事を否定する材料は今のところ無いんですよね。
チェルノブイリの原発でも、素直にみれば翌年から増えているように見えますので、甲状腺がんの症例が。
そういう意味でも「因果関係が無い」というふうに言いきるデータは無いんですよね、実を言うと。

証拠はないわけです。
ですから、因果関係がある可能性を考慮しても何の不思議もないわけですね。

むしろそういう、因果関係があるとか無いとか、というような議論に終始しますと、
そこから話が進まない訳ですね。
とりあえず多発がある。
じゃあ次にどういう可能性があって、どういう事を準備すればいいのか。
というふうに議論を進めればいいわけですね。

またおそらく2~3か月経てば情報が増えますので、
その情報が加わった時点でまた、見直しをすればいい。
そういうふうにして、具体的に話を進めていった方が建設的だと思いますね。

他の問題は全部そうやっているのに、
この問題だけは一生懸命「因果関係は無い」とか言い張ったり、
因果関係が無い理由を探して、
何もしない理由を探しているかのように私からは見えるんですよね。



白石:通常とは非常にプロセスが違うと。

津田:
そうですね、通常は、
「いま入っている情報からするとこういうことが予想できるので、次どうしようか」という議論が進むのに、
この問題だけは、そういう形で議論がストップしているように見えるっていうのは、
ちょっとまずいんじゃないかなと思いますけどね。

白石:
近々なんですけど、年度末の3月には一応対象調査っていうんでしょうか、
環境省の方で、福島とは別の青森、山梨、長崎の3県で行っている
4000人のスクリーニング検査のデータが公表されるというふうには言っているんですけど、
そういうふうにこの数値が出た時に比較とか検討が出来るんでしょうか?


津田:
この3万8114人に比べれば4500人ですかね、
8分の1ぐらいですかね。
ですので、同じペースで、同じ割合で癌が出たとしても、「一人いるかいないか」なんですよね。
要するに、対象集団が少なすぎた訳です。


白石:やっぱりこれは少ない、もっと増やさないと意味がないんですか?

津田:
癌として比較するんだったら。
同じ割合で出たとしても、ほとんどなにも言えない訳ですね。

白石:
なるほど。
ゼロか1か分からない、あるかないかでも、それについてなにかこう、検証できない。

津田:そうそう。癌に関して言えばね。

白石:じゃあ、これは意味無いんですか?

津田:いや、まあだからB判定とか、A2判定というのが、意味があるとしたらある。

白石:結節の割合とか大きさとか、

津田:
意味があるかもしれませんけどね。
それでもま、どうなんでしょうかね。

白石:
難しいですね、そういう意味では。
いずれにしても「因果関係が無し」というふうには言えないという事で、次の手を考える必要がある。

津田:
そうですね、冷静に見れば、「因果関係が無い」という証拠はほとんどないですね、今の段階で。
それで「因果関係無し」、因果関係が無いという理由を一生懸命言ったところで、
それはもう、議論をストップさせるだけ。

白石:
たとえば先程出た、「微小がんがあるじゃないか」ってね、
大人の事でもあるし、定義的に見ても5mmとか、1cm以下の事を差してるわけですよね。

津田:
「微小がんというのがあるじゃないか」って、
「その微小がんは悪性腫瘍が確かめられているがんなんですか?」とか、
ものすごく議論が大雑把なんですよね。
そもそも5mm以下とか10mm以下の話ですから、
今回見つかっているがんのサイズは平均15mmですから、
ですからそれからは外れていますので、
微小がんの話をここで持ち出すことにあまり意味はないと思うんですけどね。

ですからやっぱり「因果関係が無い」という事の理由探しをしているように見えるんですね、
そういうのを聞いてしまうと。


だからすごく、言葉上で言ってるだけで、話がフローしちゃってるんですよね。
ちゃんとデータとか、根拠を確認しながら議論しているようには見えないですよね、私には。
ですから是非、そういうふうに言われるんだったら、
ちゃんと「こうなんですよ」というふうに説明したうえで言っていただかないと、


白石:
あともう1点。
今回主に「3例」で話しをしてきた訳なんですけど、
実際には悪性が10例っていうことで、7例と診断されている3例を泡汗て10例なんですけれど、
これに関しても、鈴木教授などは
残りの7例というのはまだ確定じゃないから、
細胞診の後の段階で最後まで手術してないから確定できないので癌ではない

っていうふうな言い方をして、今数字から省いた形でやっているんですけれども、

10例となるとぐっとこう、有意というのが高まってくると思うんですが、
鈴木教授は擬陽性擬陰性でしたっけ、
が、それぞれ10%ずつあるので確定できないんだという事をおっしゃっているんですけど、
これはどういう意味なんですか?


津田:
擬陽性例というのは本当は癌じゃないんだけども、癌だと判断してしまった。
細胞診によって。発生した例である。

白石:それが10%

津田:
10%、10%という割合は、これは100%低い陽性反応的中割合というか%の数字なんですけれどもね。
ですから、7というのは陽性例ですので、7×0.9で、
ま、確率的には6.3例癌である。

白石:確率的には6人は癌であるという、

津田:
福島県立医大の細胞診の性能ではその位が予想される訳ですね。
ですから9例か、全部合わせると9例か10例の癌であるというふうに考えるのが妥当である


白石:
だから逆に言うと、今陰性というか、癌と診断されていない方も、
もしかしたら癌という事になるかもしれないという事も意味している訳ですよね?

いまのその…。


津田:
擬陰性というのはそっちの方ですね。
擬陰性だと判断されている人が外れている可能性があって陽性である可能性というのが10%ある。
ということになりますね。

白石:
だから細胞診して、癌と判断されなかった人が60名ぐらいいるので、
もしかするとその中にも、「実際には癌かもしれない」っていうこともあり得る…

津田:
あり得ることですね、経過観察することになっていると思いますね、
その「10%ある」という言葉からすれば。

白石:つまり、言うなれば「両方ある」っていう事ですよね。

津田:そうです。

白石:だからそれによって全然「なくなる」っていう事にはならないですよね。

津田:まぁ全部確率で論じますから、今の医学はね。

白石:
あのー、10だとするとものすごく有意っていうか、
ものすごい差があるっていう事ですよね?
通常の状態からすると。

津田:
そうですね、
100倍を超えるでしょうね。

白石:そのぐらいの差っていうのは、結構大きい差っていうふうに言えるんですか?

津田:
それだけの話なんですけれども、
たとえばいまPM2.5で問題になっていますよね。
あれは10マイクログラム。1立方メートル中に10マイクログラム増えれば、
1.03倍とか、1.05倍、あるいは1.1倍ぐらい病気が増える。
あるいは1.02倍ぐらい死亡が増える。
という事で問題にしている訳ですね。


全然レベルが違う訳です。
だから、何十倍という時点でもう、とんでもない値な訳ですね。
これ以外の問題を問題にしているような倍率であるということですね。
というか、これを多いと判断しなかったら、
今要するに多いのって無くなる、ほとんど無くなっちゃいますよね。


白石:多いのが無くなる

津田:
そうそう。
だって因果関係というのは多い少ないで論じるわけですよね。
薬が効くとか効かないっていうのも、
投与しない時に比べて治る人が多いので論じている訳ですよ。
これが、
これが多くない、多発でないという事になったら、
いろんなものの因果関係が消えちゃうわけですね。


っていうか、多発が無くなっちゃうっていうか、
だからもう、そういう約束でやっているんだから、
そういう感じでずっと、発がん物質だって判断しているわけですよね。


白石:もう、あらゆることがそれを前提に成り立っている。

津田:
そう、成り立ってる。
現代社会。
特に保健医療分野。判断はね。

白石:
で、因果関係っていうのはやっぱりその、
多発とか、割合統計的なことでしか最終的には言えない?

津田:
科学全体がそうでしょうね。
統計学が科学の文法なんです。科学の言語なんです。
その時に語る言葉は確率の変化なんです。
確率が用語なんです。
シンタックス(syntax)です。
だから、それが人間の場合は疫学なんですよね。
人間を単位にする場合は疫学で論じるんです。


白石:疫学とか統計の専門家で、この数字を見て「多発じゃない」という人はいない?

津田:
そうですね、この事をいろいろと聞いている、知っている人は言わない。
いないと思いますけどね。


白石:絶対に言えない

津田:
いや絶対に言えない。
居たとしたら「えぇーーっ!!」って感じだと思いますけど。
だってそれで論文書いているんだもの、みんな。


白石:疫学的に見たら絶対