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05.30
Thu
福島原発事故
生態系に影響与えていないのか

2013年5月30日放送 そもそも総研


そもそも原発事故は生態系に影響を与えていないの... 投稿者 tvpickup

福島第一原発事故から2年2ヶ月あまり経ちましたが、、多くの方が避難されています
福島県民15万2199人の方が昨日現在で避難をされていると。

避難をしているというのはどういう事か?と言うと、
そこに居続ければ健康に被害がある影響が大きいという事で、皆さん避難生活を強いられている訳ですよね。

では、
じゃあ、健康に被害があり得るという事は、
たとえば人間だけじゃなくて、動物、植物、そういうものに対してどういう影響があるのかというのは、
これはどうしても気になるところなんですね。


それで今回お二人の方にお話を伺いました。
一人は琉球大学の大瀧先生。
それからもう一人は北海道大学の秋元先生ということで、
お二人とも昆虫に関しての影響を調べました。

まず、大瀧先生はヤマトシジミという蝶々ですけれども、
福島にいる蝶々にどういうふうな影響があったか?というふうな事でお話を伺っています。
VTR


チョウに“異常”が…専門家分析「放射能の影響か」

玉川:調査なんですけれども、どんな調査をされたんですか?

大瀧丈二准教授 琉球大学理学部:
まずは事故直後、ま、事故は3月11日ですので、
その時点では蝶々はまだ幼虫の状態なんですが、冬を越している、冬越し状態ですね。
ですけど、(2011年)春になって、
5月になって大人になって成虫になって、蝶々となって飛び出してくるんですけど、
その時が一番最初に影響を受けたチョウですので、まずはそれを採取に行くと、サンプリングに行く。
そのあと、また我々は9月に行っていますけれども、
で、その成虫を採ってきてですね、沖縄の研究室に持ってきて飼育をして、
子どもの世代、それから孫の世代にどういう影響があるのかというのをみた訳です。


調査した結果、ヤマトシジミには他には見られない異常が発見されたと言います。


玉川:異常というのは具体的にはどういう異常が出ているんですか?

大瀧:たとえば触角が…、一番ひどかったのは触角が二股に分かれているとかですね。

玉川:1本の筈なのが二つに分かれている?

2013053021.jpg
大瀧:
そうです。二つに分かれちゃう。
で、他にも触角の異常は沢山ありますし、足先が形成不全になるとかですね。
で、もちろんはねの模様の異常もそうですし、
はねの形の異常もそうですし、
複眼の異常も見られますね。
あとは、腫瘍みたいなものも見られましたね。


ヤマトシジミは一生が1カ月と大変短いので、5月から4カ月後の9月では4世代群となり、
人間で言うとおよそ100年間の影響を調査したのと同じ事になると言います。

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9月の調査では、つくば市で採取したものの異常率は6.7%でしたが、
福島市や本宮市は35%を超える高い異常率となりました。

2013053023.jpg

また、放射線量が高くなるにつれて異常固体の発生率が上がる傾向も明らかになったと言います。
さらに採取してきた個体同士を交配させて生まれてきた子どもへの影響は無いのかを調べると…。


玉川:結果としては、どういう結果が出たんですか?

大瀧:
そうですね、一言で申しますと、
異常率や死亡率が子世代では上昇するという結果になっています。

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神戸の個体に比べて福島周辺の個体では明らかに異常値が高くなっているのが分かります。
一方で、これらの結果が放射線の影響だとしても、
外部的なものなのか、内部的なものなのかはわかりません。

ここで大瀧準教授らは、内部被曝の影響を調べるため、
福島など汚染レベルの異なる地域での草(カタバミ)を採集して、
沖縄のヤマトシジミに食べさせる実験を行いました。

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結果を見てみると、汚染の量に伴って、異常率が上がっている事が分かります。
山口県宇部市のえさを与えた場合6.2%なのに比べ、
飯館村のえさを与えた場合は70%を超えることが明らかになりました。

大瀧:
総合的に考えてやはりこれは原発の影響かなというのが、一番妥当な結論ではないかと思いますね。
これは、まあ、ヤマトシジミの場合ですので、
人間にどのように当てはまるか、あるいはまったく当てはまらないのか、
あるいは昆虫についてだけでもですね、他の昆虫にも当てはまるのか、
やはりその辺は研究を続けていかないとわからない。
ただ、少なくともヤマトシジミに関しては、
それを食べるという事で、かなりの健康被害をもたらすという事が分かったという事ですね。

玉川:なるほど。今後はどういうふうな検証をされていくんですか?

大瀧:
そうですね、最終的な証明というのは
遺伝子レベルで傷が付いているということを証明する事なんですね。
遺伝子レベルで傷が付いていることを証明するという事は、やはり、現時点では我々は達成していないので、
これからですね、ヤマトシジミの遺伝子配列を全て、ゲノムといわれるんですけれども、
ゲノムをすべて読んでしまう事で、
それと比較して、汚染地域のゲノムには違いが入っているかどうかという、
そういう比較を行っていけば、この低線量被ばくで遺伝子に傷が入るという事を、
実際に「この傷だ」みたいな感じで特定して証明することができると思います。

ーースタジオ

玉川:
大瀧先生は、ずっとこのヤマトシジミという蝶々を研究してきたんですね。
長い間。
で、この蝶々はですね、北海道以外では本州から沖縄まで
同じ種類の蝶々、ヤマトシジミがずーっといるんだそうです。
で、沖縄にもって帰って調べるという事は、
沖縄には放射線の影響というのはまず無いというふうに考えられますので、
その放射線の影響が無いところでどういうふうに育てるかと。
それから餌も、沖縄のエサ。
それから沖縄で採れたヤマトシジミというのは何の影響も無いものなので、
それに福島のえさを与えたらどうなるのか?というふうな事で、
影響は調べられるというふうな事なんですが、

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こういうふうにさまざまな異常が、はね、脚、触角
さまざまな所に現れたというふうな事なんですね。


で、これ、一応ですね、
実はこういうふうにはねに異常が出るのは「コールドショック」っていうこともあるそうです。
大瀧先生はこれ(コールドショック)の専門家なんですけれど、
コールドショックという事で、はねに模様の異常が出ることはある。

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寒い所にいるとこういう事が出るという事なんですが、
正常なはねと比べると、やっぱり違いが分かりますよね。

ところが今回見つかった異常というのはコールドショックのものとは全然違うんですって。

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やっぱりその規則性が無い、こういうバラバラな出方、

2013053029.jpg

こういうふうなものが出ていると。

で、これ「たかだか模様じゃないか」って思うかもしれないですよね、多くの人は。
ところが蝶々の模様の違いというのは、
たとえば人間で言うと、「あるべきはずの無い所にあるべきものがある」ぐらいの
いわゆる、異常らしいんですよね、これが。
なので、大きな異常が出ているというふうな事が、
可能性としては間違いないんじゃないかという事がまず第一点ですね。


“異常”はアブラムシにも…昆虫からの「警告」分析

次にですね、もうひと方お話を伺っています。
他の研究者という事なんですが、
調べた結果はどうですか?という事で北海道大学の秋元先生に伺っています。
これは何を調べたか?というと、アブラムシです。
木について樹液を吸うアブラムシ。
VTR!

秋元信一教授 北海道大学農学研究院:
形態を詳しく調べてみたんですけど、孵化したばかりの、卵から孵化したばかりの幼虫にはですね、
全体で13%ぐらいの個体が異常を持っていまして、
この異常というのは他の地域と比較をしているんですが、
非常に高いものです。

玉川:異常率が高い

秋元:はい。
統計的にも意味がある高い割合で異常が出ているという事が分かりました。

玉川:なるほど。どんな異常が出ていたんですか?

秋元:
アブラムシのこの1齢の幼虫なんですけれども、
たとえばこれは一番典型的な例なんですけれども、
お腹が二つに分かれてしまっていると

こういう例が見られました。

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玉川:こういうものっていうのは、その、ま、実はよくあるものだったりはしないんですか?

秋元:これはまだ誰も見た事がないくらい、非常に珍しい、まれな変異です。

玉川:先生はこのアブラムシ、ずーっと何年位研究されているんですか?

秋元:30年以上ですね。

玉川:
30年以上。
で、30年でこういうのは何処でも見た事が無いという事?

秋元:
はい。全くありません。
それから、アブラムシの発生の研究をしている日本の研究者、アメリカの研究者に聞いてもですね、
「こういった異常は見た事が無い」という事なので、
非常に…、「まず起こらないような変化」という事が言えると思います。

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福島での異常率は13%という結果が出ましたが、他の地域はおよそ5%と、
この差は統計的にも有意な数字だと秋元教授は語ります。

さらに異常の度合いが高い個体が、
30年間研究してきた1500匹の中でたった1匹しかいなかったものが、
福島だけで4個体も見つかったというのです。
果たしてこの原因は何なのでしょうか?

2013053032.jpg

秋元:
もちろん突然変異を引き起こす原因というのはさまざまなものが知られています。
化学物質もそうですし、それから放射性物質ですね。
で、福島のこの地域はですね、計画的避難区域になっていまして、
農業も2年間行われていませんし、
何かそこで化学物質が撒かれたっていう事は非常に考えにくいですね。

玉川:いわゆる農薬とか除草剤とか、そういう事ですか?

秋元:
はい。
逆にこの地域は非常に放射線の汚染度は高い地域ですので、
そういうふうに考えますと、
やはり「放射線、放射性物質の影響で形態異常が生じてしまった」というふうに考えるのが、
一番自然だろうというふうに考えています。

玉川:
一般的に、昆虫は放射線の影響を受けにくいと、
つまり「放射線に強い生き物であるというふうに言われている」と聞いたんですが、
(福島では)それほど強い放射線ではないですよね?

秋元:はい、そうです。

玉川:ここはどうなんですか?

秋元:福島では、その線量自体はそれほど高くはないんです。
私が調べたところでは4マイクロシーベルト/時くらいですから、
その線量で何か起こるという事は、ちょっと考えられないと思っていますが、
この、放射線の降下物が土壌の表面ですとか、木の幹ですとかに付着した状態になっていると思います。
そういう粒子状のものがですね、ごく近くにたとえば昆虫がそこにいると、
局所的にその強い線量が当たるんじゃないかと、そんなふうに考えています。

ですから全体的に全身の細胞がどうにかなるという事ではなくて、
一部だけの細胞がごく局所的にやられている」というふに私は考えています。


形態異常が表れているアブラムシですが、
ヤマトシジミのような「次世代への遺伝性は無い」可能性があると秋元教授は言います

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秋元:この個体はですね、非常に奇形度は高いんですけれども、
ちゃんとこれは成虫にまで成長して、そしてちゃんと子どもを無事におなかの中で発育させていました。
子どもをまだ産む前の段階だったんですけれども、
その子どもの形状を見たところですね、これは正常のように見えました。

ですから、こういう変異がですね、
奇形的な変異が次の世代に伝わるか?っていうと、そうではないようです。

玉川:それはどういうことなんですかね?

秋元:
ですからこれもですね、放射性物質が本当にピンポイントで、
この個体の発生の時に異常を引き起こしたんですけれども、
それは、生殖腺という、次の世代の子どもたちの卵巣になる部分ですね、
その細胞は傷つけていなかったという事が言えるだろうと思います。

玉川:なるほど。


秋元教授は遺伝子レベルでも
一部の領域で他のものとは大きく違う配列になっているということを突き止めていると言います。

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秋元:
実際に福島で非常に形態異常の高かった、この個体をまさに使って、
ミトコンドリアのDNAを調べているんですが、
福島ではこれまでに知られていない位、多様な変異が見つかってきていまして、
これはまだ決定的ではないんですけれども、その原因が何であるのかという事を、
これからもう少し沢山のデータを採って調べていきたいというふうに思っています。


スタジオーー

昆虫の“異常”専門家「人間には影響が無い可能性」

玉川:
これですね、昆虫というのは今まで「放射腺に強い」というふに言われてたんですよ。
ところが、それはあくまでガンマ線を、強いガンマ線を当てたという時なんですね。
ちょっとこちらを出していただきたいんですけれども、

2013053035.jpg

アブラムシって1mm以下なんですよ。本当に小さい。
その時に空間放射線じゃなくてですね、こういう放射性物質、チリですよね、福島の原発から出た。
こういうものがたとえば付いたとする。
それは、アブラムシにとってはものすごい大きい大きさな訳ですね。
それがどこに付いたか?
どこに付いたかという事で、出てくる異常も違うのかもしれない。

だから先ほどのヤマトシジミも、どこに付いたか?
つまり、「生殖腺という所に付いたとすれば、生殖に影響が与えられるだろうし」というふうな事なんです。

で、人間に影響という事を非常にみなさん「どうなのか?」ということなんですけれども、
これ、小さいんで、大きさが。
人間に形態異常を起こすようなそういうものではないでしょう、と
空間線量の強さも含めて。

ただ、細胞に与える影響というのはですね、
さっき言ったガンマ線以外にアルファ線というものもあって、
これは、非常にそれを通す距離は短いんですけれども、
遺伝子に与える、DNAを傷つける力は非常に強いんだそうです。
そういう小さなチリをたとえば吸い込んだとか、
そういうふうな事であればそこの吸い込んだ中で
付着した部分の細胞にピンポイントで影響を与えるっていう事は、
ま、言えるのではないかというふうな話になっていますね。

で、人間への影響はどうなんだ?って言う事なんですけれども、
これ、さらに聞いていますのでVTR!


玉川:
テレビを見ている方は、
虫に影響があって、人間にももしかして影響があるってことですか?
っていうふうに思われる方が多いと思うんですよね。
これに関してはどうですか?



秋元:
この虫はですね、1mm以下の虫なんです。
非常に小さい訳です。
ですから、本の放射線のですね、粒子というか、かけらやチリが傍にあるだけで、
影響を受けやすいだろうと思うんです。
で、人間は非常に巨大な生物ですから、
ちょっと皮膚についても、それは炎症くらいにはなるかもしれませんけれど、
アブラムシみたいな事にはなりません。

ただし、同じ放射性物質がチリとして、風が吹けば埃として舞っていると思いますので、
それを吸い込むとか、そういうことにはやはり注意が必要だとは思いますけれど、
直接形態異常を引き起こすというふうなことは全くないと思います。


スタジオーー

玉川:間違って先に解説しちゃいましたね。

羽鳥:いやいや大丈夫。

玉川:
あの、2度繰り返しになりましたけど、
「人間にはあのようなことは多分起きないだろう」というふうなところは、ま、押さえていただいてと。
いうふうなことなんです。


で、これですね、これだけの事があるというふうな中で、
実は、今回取材して、一番僕が大きな問題だと思ったのは、
今までの話じゃないんですよ、実は。
で、それをちょっとお話を聞いていますんで、VTR!


福島原発事故 生態系への影響「研究進んでない」

玉川:
これ、いわゆる低線量被ばくですよね。
で、虫に影響が出ているか出ていないかという事だと思うんですが、
こういう研究というのは、どうなんですか?
今まで、これから、今現在、行われているんですか?盛んに。

秋元:えっとですね、肝心の生態学者がそれほど強い関心を示していなくてですね、

玉川:日本の中の?

秋元:
そうです。
組織だった調査を生態学者が本当に行うっていうのはまだ無いようです。



専門家が関心を示さない、その訳とは?
生態系への影響研究なぜ進まない

玉川:なぜですか?なぜっていうか、あの絶対にそれ調べて欲しい事だと思うんですけど。

秋元:
そうです。必要だと思います。
まだほとんど、研究を行うという動きがですね、まず無いですね。

玉川:それはなんでないんですかね?

秋元:
私が聞きたいところなんですけれども、
皆さん自己規制をしているのか、

玉川:自己規制

秋元:
ん…、あのぉ…なにか…、こう、…
こういう問題にあまりかかわりたくないっていう人が多いのではないかと思っています。

玉川:自主規制

秋元:
琉球大学の大瀧先生と私だけなんです。
この問題で話を、たとえば生態学会で話をしたのは。

玉川:日本中に相当な数の研究者がいる中で、二人しか関心を持っていないという事ですか?

秋元:そうなんです。


スタジオーー

玉川:どうですか?

羽鳥:なんでなんですか?

2013053036.jpg

玉川:
これを調べようと思った時に、沖縄と北海道に私は取材に行っている訳ですよ。
で、福島県ってここですよね。
東北大学とか、東京大学とか、「なにやってるんだろう?」って思ったわけですよ。
昆虫の生態を研究している人はいっぱい居るんですよ。
で、昆虫だけじゃない。
私は植物にも形態異常で関心があるんですけど、
やっぱり取材ではですね、それが放射線と結び付くのかどうか?ということをやっぱり証明できない訳です。
アカデミックには。
だから研究者の方にやってもらうしかないんですけど、
そういうことをやっている人っていうのは、ほぼいない。

で、環境省はですね、
たとえば動植物にどれぐらい放射能が蓄積されているかというデータは取っています。
しかし、それでどういう影響が出ているか?っていうふうなところまでは、
ま、「門外漢だからできません」っていう事なんですよ、環境省は。

たとえば、人間への影響がね、心配だっていうことであれば、
世代交代が短い、たとえばネズミみたいなものを採集して、
それで、腫瘍とかが出来ているとか出来ていないかみたいなものをね、
なんで調べないんだろう?と。
なんで研究しないんだろう?
あの、これが非常に私は疑問で、
あの、もしか、「いやそんなこと無いよ私もやってる、私もやってる」っていう方がいたら連絡下さい。
そしたら私は取材に行きますので、こういう昆虫以外でもなんでも。
是非もっと盛んにやってほしい。

じゃないと、だんだん、だんだん放射線も消えてくわけですよね、半減期を過ぎていけば。
で、その半減期の短いものなんかはもう、影響が無くなっているかもしれない。
それから、「直後を調べる」という事がいかに大事な事の筈なのにと、本当に焦る気持ちなんですよね。

で、今日の結びなんですけど、
「昆虫に起きていることは人間には“直ちには”起きないでしょう」と。
これは政府が繰り返し使った言葉をあえて使わせていただきますが、
「しかしもっと盛んに研究がおこなわれないと安心できません」

羽鳥:松尾さんどうですか?この現状は。二人の方しか…

松尾:研究対象というのもやっぱりスポーツと同じでね、人気があるないというのは状況によって、ん…、あるのかもしれないですけれど、ただ、これはすごく重要なものだなという気はするので、ただね…、自分は全く門外漢なので・・・、いない事がおかしいっていう事を声高にも言えないっていう所があるんですけれども。

赤江:この場合、環境省から依頼して研究してもおかしくないような事案だと思いますね。

玉川:そうなんですよ。
それでこのお二人の方は、本来の研究、別の研究の方からお金を持ってきてですね、
手弁当みたいな形でやっている。
で、「ゲノムの調査をやりたい」って、琉球大学の大瀧先生がおっしゃっていましたけれど、
「お金が無くて、なかなかできないんです」というふうな状況で、
これはですね、もう本当に、寄付を募っているらしいので、
心ある方は琉球大学に寄付をしていただきたいなと思うぐらいなんですが、
そういうふうな状況を憂う今日のそもそも総研でした。

羽鳥:た、高木さんはどう思います?

高木:
ああ、ごめんなさい。
低線量被ばくのね影響って、人間ではなかなか正しいデータが出せないって、
ストレスがあったり、環境物質の影響があったりというのであるんですけれども、
それと直結して考えることは今はこう、無理があるのかもしれないけれど、
たとえば、
土が本当にきれいだったり、水がきれい、空気がきれいになったの、森林が綺麗になったのかという事を、
国が数値を出してもいま信用されないじゃないですか。
そういう時にこういう方達のこういう実験がね、
もしかしたら証明してくれる光になるかもしれないんですよ。
だから別にあらさがしをするという訳じゃなくて、人々を安心させるための研究に繋がるかもしれないから、
援助するべきだと思うんですよ。

玉川:
これはもう、日本で起きている事ですから、
是非日本の研究者の方々は頑張って頂きたいと思うそもそも総研でした。




ヤマトシジミ被曝影響研究論文とドイツ報道(字幕書き出し)
論文発表後、日本では完全無視され、ドイツで報道されました



この内容の番組をよく放送してくれたと思います。
スタジオのみなさんが、言葉を選んでいろいろと言いにくそうな所が印象的でした。

昆虫や植物の形態異常に関して、
私はもうとっくにいろんなところでの研究が進んでいるのだと勝手に思っていました。
研究者のみなさんは敬遠しちゃっているんですね。
だから、科学的な裏付けのあるいろいろな事象が全く表に出てこないのか…。
いろんな異常が見つかるから、怖くて研究できないのかも。
そんな感じを持ちました。

番組内では何度も「人間には当てはまらない」と言っていますが、
公共の大手メディアが発信しているという意味で、これでいいと思います。
そうじゃないと、また、そもそも総研が潰されるかもしれないですから。

ლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)頑張れ、そもそも総研!




「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」
「チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」

ヤマトシジミのほか、ニホンザルの研究結果など中日新聞の記事




大瀧研究室 琉球大学


comment 3
05.30
Thu
汚染水対策で遮水壁設置を求める方針
NHK 2013年5月30日 4時17分

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東京電力福島第一原子力発電所で汚染水増加の原因となっている
地下水の流入を減らす対策を検討していた国の専門家委員会は、
建屋周囲の地盤を凍らせて水の流入を遮る壁を設置する対策を求める方針を固めました。

2013053012.jpg

福島第一原発では1日400トンのペースで地下水が建屋に流れ込み、
汚染水が増え続ける原因となっていて、先月、地下の貯水槽から汚染水が漏れたのをきっかけに、
国が専門家委員会を設置して抜本的な対策を検討しています。
これについて専門家委員会は、地下水が建屋に流れ込まないよう、
建屋周囲の地盤を凍らせて水の流入を遮る壁を設置する対策を求める方針を固めました。

2013053013.jpg

具体的には、地面にパイプを埋め込み、
その中に冷たい液体を流して周囲の土を凍らせる
というもので、
こうした陸側の遮水壁は、おととし1度、検討されました。
しかし、水の流入量が大幅に減って制御できない形で地下水の水位が下がると、
逆に建屋から汚染水が流れ出るおそれがあるとして、設置が見送られていました。


2013053014.jpg

東京電力は現在、地下水の流入を減らす対策として、
建屋の山側の12か所で井戸を掘って地下水をくみ上げ、海に放出することを検討しています。
しかし、地元の漁業者の反発などもあって実施のめどは立っていません。
敷地内に汚染水を保管する場所が少なくなるなか、
専門家委員会は、地下水をくみ上るだけでは対策は十分ではないとして、
今回、陸側の遮水壁の設置を求めることにしましたが、水位の管理など課題もあり、
国と東京電力に実現の可能性を早急に検討するよう求めるとしています。
この方針は30日に開かれる専門家委員会で審議され、最終決定される見通しです。




汚染水対策 地下水流入抑制で遮水壁設置へ
NHK 5月30日 19時22分

ー略(上記ニュースと内容が同じため)ー
その結果、30日に開いた3回目の会合で、地下水の流入を減らすため、
1号機から4号機の建屋全体を囲むように水の流入を遮る壁を設置する新たな対策をまとめました。

具体的には、複数ある壁を造る工法の中から、
遮水効果の高さや工事期間の短さから、地盤を凍らせる方式を採用し、
平成27年度前半までの運用を目指すべきだとしています。

そのうえで長期的な対策案も示し、遮水壁に加えて、
建屋の山側の井戸から地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」などの方法を組み合わせて、
段階的に地下水の流入を減らし、最終的に8年後の平成33年までに地下水の流入を止める
としています。

東京電力などによりますと、遮水壁は地下水の流入を強制的に遮ることから、
最悪の場合、建屋周辺の地下水の水位が下がりすぎて、
汚染水が建屋から地下水側に逆流するおそれがあるということです。


このため、遮水壁の設置に当たっては、地下水の水位が下がり過ぎた場合に、
井戸に水を入れて水位を回復する対策なども検討すべきだとしています。

ただ、地盤を凍らせるて造る遮水壁は設備の維持にかかるコストが高く、
水位の管理という技術的な課題もあり、
専門家委員会は、国に研究開発や制度面での支援など積極的な関与を求めるとともに、
早急に実現可能性を検討すべきだとしています。


地下水の現状と課題

福島第一原発には、敷地の山側にある高台から海に向かって
大量の地下水が流れて汚染水増加の原因となっていて、
いかに地下水の建屋への流入を減らすかが課題となっています。

その対策としてこれまでに検討されてきたのが、
サブドレンと呼ばれる建屋の周囲にある井戸から地下水をくみ上げて
地下水の水位レベルを低く保つことや、地下水の流入経路となっている建屋の隙間などを埋めること、
それに、山側に新たに井戸を堀って建屋に流れ込む前にきれいな地下水をくみ上げて海に放出する
「地下水バイパス」という方法などです。

しかし、サブドレンは、事故で放出された放射性物質で汚染されて復旧のめどがたっていないほか、
建屋の隙間を埋める作業も高い放射線量がネックとなって進んでおらず、
900近くあるとされる建屋の隙間のうち、埋めることができたのは3か所にとどまっています。

このため、最も現実的な対策として検討が進んでいたのが「地下水バイパス」でした。
東京電力は、建屋の山側12か所に新たに井戸を掘り、
水質検査で放射性物質の濃度が法令の基準以下であることを確認したうえで
海に放出する計画でこの対策によって
地下水の流入量を最大で1日100トンほど減らせると見込んでいました。

当初はことし4月中にも実施したい考えでしたが、地元の漁業者側から
「地下水と汚染水の違いについて区別がついていない」などの反発があり、
海への放出に同意が得られず、結論は持ち越されました。

抜本的な解決策が見いだされないなか、汚染水は1日400トンのペースで増え続けています。

これらの汚染水は、一部の放射性物質を取り除く処理を行ったあと、
溶け落ちた核燃料の冷却に使われ、現状では、原発の敷地内のタンクで保管するしかありません。

こうしたなかで地下の貯水槽からの汚染水漏れが発生し、政府は、東京電力任せの対策を抜本的に見直そうと急きょ専門家などよる委員会を設置して、検討を進めていました。

凍土式の地下遮水壁とは

福島第一原発の汚染水対策で採用されることになった地盤を凍らして地中に壁を造る工法は、
水の流入を防ぎたい地下鉄のトンネル工事などで実績があります。

「地盤凍結工法」とも呼ばれるこの工法は、ゼネコンの鹿島が提案し、
案では、1号機から4号機までの建屋全体を囲むように1メートルほどの間隔でパイプを埋め、
その中にマイナス40度の液体を流して循環させ地盤を凍らせて固めることで、
水の流入を防ぐとされます。

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基本的に地中にパイプを埋めるだけでよく、
工事期間が1年から2年ほどとほかの方法に比べて短く作業員の被ばくを抑えられる一方、
パイプに冷却用の液体を流し続ける必要があり維持コストがかかるほか、
今回のような大規模なものでは10年以上の長期にわたって運用された実績はほとんどありません


2013053062.jpg

鹿島などによりますと、地盤を凍らせて造った壁は水を通さないということで、
凍った地盤が溶けないかぎりは機能が維持されるほか、
地震などでひびが入ってもすぐに再び凍らせることができるということです。









以下ぜ―んぶ2011年の発言のなかのほんのほんの一部です。
文字起こしを始めたころの記事は大変読みにくい(><;)ので、一部修正してここに抜き出します。


たねまきJ「行程表に関して」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/13

近藤:地下に沈みこんでいる物についての問題点の指摘というのがまるで聞こえてこないんですよね

小出:そうですね

近藤:これは、地下に沈みこんでいるから もういいと思っているんですかね

小出:
わかりません
わたしはですから、地下水に接触する前に囲いをつくって汚染の広がりを防いで欲しいと言ったわけですけど
結局それも何の手だても取られないまま今日に来ていますし
毎日新聞があちこち取材してくれたら1000億円のお金がかかるので東電の株主総会の前には言えないとか
そんな話だったという事が新聞に出ていたと思います
政治の世界は困ったものだなと思いました


たねまきJ「ステップ1達成について」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/20

小出:
今やるべきことは決まっているのですね
めり込んでいく炉心が地下水と接触することを断たなければならないわけですから
前から聞いていただいているように地下にバリアを張る
地下ダムという言葉を使われる方もいらっしゃるけど
それをやらなければならないし
一方で環境の汚染を防ぐために溜まっている汚染水を何とか漏れない所に移さなければいけないという
そういう、とにかく緊急にやらなければいけないことを一つずつ積み上げていくという
その先にしか方策は見えてこないと思います

水野:
今おっしゃいました地下ダムという
地下水に触れないように汚染水を遮断する壁を作るという話しは
これは、すぐにやる話なのかと私は思っていたんです
小出先生が前からおっしゃっていましたよね

小出:はい

水野:
ところが、これ、どうやら行程表の中では
ステップ3でやるらしいですね

小出:そうですね

水野:今から検討に着手するんですね?考えるって事ですよね?

小出:そうです。あまりにも遅すぎます

水野:その間、要するに地下に汚水が流れているんでしょ

小出:そうです?

水野:その事は何にも言わないですね

小出:そうです


たねまきJ「腐葉土のセシウム他」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)7/25

平野:
遮水壁ですね。いわゆる地下ダムに近いものですけど
先生、政府が前倒しで今年の秋から第2工程表でやるという事を言い出したのですけれども
1000億かかるということで
先生はずっと指摘していらっしゃいましたがこれはいい方向に向かっていると思っていいんでしょうか

小出:
もちろんそうだと思いますけれども
秋からではなくて今やらなければいけないと思います

平野:
1000億というお金がものすごく高いと思うのですが
先生はそんなに大掛かりにやらなくてもいいというようなお考えだったように聞いたんですけど

小出:いえいえ、そんなことありません。

平野:
たとえば30メートル掘らなくても10メートルでも
やれる段階でやったらいいんじゃないかと

小出:
はい。
要するに私自身もよく分からないのです
溶けた炉心が地面にめり込んでいくはずだと私は推定しているのですが
そのめり込んでいく深さがいったい何メートルなのかという事が私にはよく分かっていません
めり込んでいった塊が地下水と接触しないようにしなければいけないのですが
めり込む深さまでは最低やらなければいけないと思いまして
私は5メートルか10メートルというように言っているのですけれども
確実な根拠がある訳ではありません
ですから、本当に安心を求めていくならば岩盤に達する程の深さまで持って行かなければいけないだろうし
そうするとずっとお金はかかるだろうと思います


吉田照美ソコダイジナトコ 「原発のウソ、そしてホントの話」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)8/22


吉田:これは、汚染水の地下水への影響はあると思うんですけれども
どんどん滲みている状況を防ぐために、地下ダムみたいなものをやるっていう作業するみたいな事を言ってたのは
その後情報として聞こえてこないというのは何なんですかね

小出:私はかなり早い段階から地下ダムを作らなければいけないと発言をしていたのですけれど
東京電力は5月の27日か28日に株主総会があったんですね
で、その地下ダムを作ろうとすると、私が聞いた話では
どうも、1000億円のお金がかかると、
それを株主総会の前に発表するのは嫌だと東京電力が言っていた

吉田:その空気感がモロに伝わってきていましたね

小出:聞きました、
しかし、私は、その1000億円という値段を聞いて
「冗談を言わないでくれ」と、実は思った

吉田:えっ!どんなことですか?

小出:1000億円位ケチるな。と

吉田:ああ、確かに

小出:今度の事故を収束させる、あるいは被害の全体を賠償しようと思えば
何十兆ものお金がかかるのです
1000億円なんて、もう、そんなことケチっている場合ではない
即刻でもやるべきだと私は思ったのですが
株主総会が終わった後も東京電力としては、すぐに、どうも、やるという動きはありません
ただ、行程表が改定されて、第2段階だったのか、それ以降だったのか・・・
やはり、彼らも地下ダムを作る、そういう案が出てきていましたので
いずれやることになるだろうと思います

吉田:そんな・・・いずれ・・というおっとりした状況じゃぁ良くないんですよね

小出:そうです、
すでに、今現在も、どんどん汚染水が海に向かって流れていっている訳ですね
ですから、一刻も早く本当はやらなければならない



小出裕章氏・吉田照美ソコダイジナトコ「2号機は爆発していると思います」
12/13(内容全て文字起こし)


吉田:
東京電力も一瞬はその地下ダムに関しての話しというのは、
一瞬出たもののその後一向に出て来ないというのは、
要するにお金がもったいないからその話しは出てこないんですか?

小出:
それが一つだと思いますし、
地下にバリアを張ろう思うと、大変な被ばく環境で大がかりな作業をしなければいけないので、
作業員の被ばくという事をどうするかという大変な問題があるのだろうと思います




凍った土の遮水壁。
工事にかかる手間や作業員の被ばくは少なくて済みそうだけど、
冷却材を入れ続けなければいけないという所にちょっと引っかかります。
冷却材を入れなければ溶けてしまうという事なのだろうから、
たとえば電源が切れたら地下はドロドロと溶けて、恐ろしい事になりそうだ。
長い長い期間という事を考えた時、
今、一番手軽にできるからと言って、この方法でいいのか?
地震でヒビが入っても再び凍らせ場問題ないという事だけど、
地震でパイプ自体が折れちゃうとか、
停電したらどうなるんだろう?
とても良い方法のようにも思えるけれど、
安易な感じもして、危ないような気もします。


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05.30
Thu

規制委が福島原発1号機調査へ 損傷状況確認

47News  2013/05/29 20:20

原子力規制委員会は29日、東京電力福島第1原発事故の原因を分析するための現地調査を
30、31日に実施すると発表した。
事務局の原子力規制庁の職員5人を派遣し、地震で壊れた可能性が指摘されている1号機の重要設備
「非常用復水器(IC)」の状況を調べる。

現地調査では1号機原子炉建屋4階のICや周辺の配管、5階にある使用済み核燃料プールを調べる予定。
規制委は事故原因を分析する有識者検討会を設置しており、
今回の調査結果は、6月に予定される次回会合で報告する。
【共同通信】

「がれき撤去」と称して「証拠隠滅」をする前に現場検証をしてもらいたかった

<使用済み核燃料の取り出し>
福島第一 原発1号機建屋カバーを外し水素爆発で屋上に散乱したがれきを撤去


<過酷事故原因は地震?>
福島第一原発1号機4階で爆発!?1.5トンの鉄板はどこへ吹き飛んだのか
5/9そもそも総研(内容書き出し)




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05.30
Thu

<放射能漏れ>J-PARC施設から西に1キロ拡散

毎日新聞 5月29日(水)22時41分配信

J-PARCの放射能漏れ事故で、運営元の日本原子力研究開発機構などは29日、
放射性物質は施設から西約1キロに拡散したとの試算を発表した。
住宅地に及んだ可能性もあるが放射線量は低く、健康に影響を与えない水準としている。
また、機構は29日、新たに企業の男性社員(57)が0.1ミリシーベルト被ばくしていたと発表した。

施設の排気ファンで放射性物質が施設外に排出されたのは、23日午後3時15分と同午後5時半の2回。
気象条件などから拡散状況を試算し、放射性物質は西約1キロに流れた可能性があると分かった。
施設から西に約600~700メートルには住宅地がある

線量は施設から90メートル離れた敷地境界が最大で、
1時間滞在した場合0.29マイクロシーベルト(1マイクロは1000分の1ミリ)の被ばくになる。
今後、住民説明会を開く方針で、J-PARCの池田裕二郎センター長は
「信頼回復に努めたい」と謝罪した。

一方、機構は当初、施設内にいたのは55人で、うち33人が被ばくしたと発表していた。
その後の調査で、新たに被ばくが確認された男性は
研究補助で施設に約1時間入っていたことが判明したという。【鳥井真平】



住宅地にも放射性物質 
読売新聞 2013年5月30日

大強度陽子加速器施設「J―PARC」(東海村)の原子核素粒子実験施設で起きた放射性物質漏えい事故で、
運営するJ―PARCセンターは29日、模擬実験の結果、
施設から西に約1キロ・メートルにわたってごく微量の放射性物質が拡散し、
その中に住宅地も含まれていたと発表した。線量は、健康上問題が出る値ではないという。

J―PARCの施設は日本原子力研究開発機構の敷地内にあり、
原子力機構と高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)が共同で
J―PARCセンターを組織し、運営している。

実験施設では、23日正午前に装置の誤作動で放射性物質が発生。
午後3時15分頃と同5時30分頃の2回、換気扇を回して内部の空気を排出した。
換気扇には放射性物質をこし取るフィルターは付いていなかった。

同センターが、実際の気象状況などを入力すると
放射性物質の拡散範囲を試算するソフトなどを使って分析したところ、
実験施設を東端に西へ約1キロ・メートル、
南北約300メートルにわたって拡散したとみられることが分かった。


施設の西700メートルに住宅地があるが、ここでの累積線量の推計値は0・003マイクロ・シーベルト。
J―PARC敷地の境界では0・29マイクロ・シーベルトで、ともに健康に影響の出る値ではないという。

また、新たに、57歳の民間企業の男性社員1人が
実験中に0・1ミリ・シーベルトの被曝をしたことも分かった。健康上の問題はない。

事故当日、実験施設を出入りしたのは102人で、これで100人の検査が終わった。
既に帰国したアメリカ、オーストリアの男性研究者各1人については、
それぞれの国から検査結果を取り寄せる。

◆管理体制改善など県議会自民党要請

県議会最大会派のいばらき自民党(田山東湖議員会長)は29日、
原子力機構と高エネ研に、安全管理体制の抜本的な改善
▽共同管理の現状について検証
▽通報連絡体制の確立――などを求め、
これらが完了するまではJ―PARCの運転を再開しないよう要請した。

また、原子力関連機関や地元自治体などでつくる「茨城原子力協議会」の理事会が同日、水戸市で開かれ、
協議会の副会長を務める原子力機構の片山正一郎理事が、
放射性物質を外部に漏えいさせたことや通報が遅れたことを陳謝した。



以下事故を起こした当事者の公表資料です。↓


2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設における事故について(センター長から皆様へ)

http://www.j-parc.jp/ja/topics/20130529director_massage.html

2013052911.jpg
J-PARCでは、5月23日50GeVシンクロトロンのビーム取り出し装置の誤作動により、
陽子ビームが想定を超えた短時間に集中してハドロン実験施設の金標的に照射されました。
その結果、標的が高温となり、その一部が蒸発した可能性があり、
直後に生成された放射性物質がハドロン実験施設内に漏えいし、
同施設内で実験作業中であった研究者等多数の方が内部被ばくを受けました。

また、実験施設内部で放射性物質の上昇(0.4マイクロシーベルト→4.0マイクロシーベルト)
を確認していたにもかかわらず、
建物上部に設置してある排風ファンを稼働したことにより、
放射性物質を施設周辺に漏えいさせる結果となりました。
この放出に伴い周辺の管理区域境界のエリアモニタでも放射線量の若干の上昇が確認されました。
また、原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポストについては、
通常の変動範囲内であったものの、核燃料サイクル工学研究所のモニタリングポスト(1箇所)
及びモニタリングステーション(1か所)においては、
通常時の平均値(70~130ナノグレイ/時)に対して、
ファン稼働時に6ナノグレイ/時の一時的な上昇が確認されました。
環境への総放出量は、現在精査中です。

異常の様な事象について、
調査、確認、判断の遅れにより、周辺地方公共団体及び関係省庁等への通報連絡が大きく遅れ、
関係者の皆様、周辺住民の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしました事を、深くお詫び申し上げます。

今回の事故は、その社会的影響の大きさからも、
最先端のサイエンスの創造を目指してJ-PARCプロジェクトが開始されて以来、
最大の試練と重く受け止めています。
もう一度原点から立ちかえり、関係各省庁の指導のもと、
日本原子力研究開発機構、高エネルギー加速器研究機構と連携協力し、J-PARCセンター構成員一丸となって、
事故の原因究明を再発防止に取り組み、一日も早い信頼回復に努めていく所存です。




2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設における入域者の被ばくについて

http://www.j-parc.jp/ja/topics/HDAccident20130529_01.pdf

2013052912.jpg
5月23日の事故発生以降にJ-PARCハドロン実験施設管理区域に入域していたからは102名です。
このうちJ-PARCハドロン実験施設における被ばくの恐れがある55名全員について
一昨日までに測定・評価が終了しましたが、
このうち1名について、被ばくが認められました。
このかたは行動調査においては被ばくの恐れのある55名には分類されていませんでしたが、
昨日、測定の際、改めて確認を行った結果、
ハドロン実験ホールの地上部ギャラリーでの滞在時間が1時間程度であり、
本来測定・評価の対象であったことが判明しました。
被ばく量は0.1ミリシーベルトでした。
なお、測定・評価が終了していない2名の国外からの利用者についてはすでに帰国しており、
本国にて測定・評価を行う予定です。
詳細については別添を参照ください。

参考:被ばくの恐れがあるとして測定・評価を進めた方の基準
・ハドロン実験ホール地下部フロアに滞在していたもの。
・ハドロン実験ホール地上部ギャラリーに長時間滞在していたもの。
・検査対象者選別時に本人の所在が不明で行動の調査が完了しなかったもの

2013052913.jpg


2013.05.29
J-PARC ハドロン実験施設からの
放射性物質の放出に伴う環境影響評価について

http://www.j-parc.jp/ja/topics/HDAccident2013052902.pdf

(全11ページの中から一部抜粋)

2013052914.jpg

5月23日にJ-PARCハドロン実験施設から放出された放射性物質による環境影響について、
放射性物質の拡散式を用いた解析と、
計算シュミレーションコードWSPEEDI-Ⅱを用いた評価を行いました。

評価の結果、放出された放射性物質は、
ハドロン実験施設からほぼ西方向の狭い範囲に拡散し、希釈された事が分かりました。

今回の放射性物質の放出に伴う一般環境における最大線量は、
ハドロン実験施設に最も近い事業所境界で0.29マイクロシーベルトでした。
この値は、法令が定める事業所等の境界の外における年間線量限度1ミリシーベルトに比べ十分低く、
仮に事業所境界に長時間居続けたとしても健康に影響が出るレベルではありません。

詳細については別添を参照ください。

2013052915.jpg

2013052916.jpg
平成25年5月23日に大強度陽子加速器施設J-PARCハドロン実験施設において、
装置の誤作動により短時間に想定以上の陽子ビームが金ターゲットにあたり、
金ターゲットの一部が溶融蒸発した。
これにより放射性物質がハドロン実験ホール内に漏えい充満した。
その後、2回の排風ファンの運転により、放射性物質を一般環境中に放出する事故を発生させた。
この環境放出に伴う環境影響評価は以下のとおりである。

1.ハドロン実験ホールからの放出状況
(1)放出された核種
放射性物質による環境影響評価を行うためには、
環境中に放出された核種及び放出時間の情報が必要である。
環境に放出された各種については、
1回目の排風ファン運転終了後にハドロン実験ホール内の空気試料(500立方cm)を採取して、
Ge半導体検出器による核種分析を実施した結果から求めた。
得られた核種と放射能を表1に示す。
このように半減期が短い核種が多い。
(半減期が短い核種の危険性は↓にあります
どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

2013052917.jpg
2013052918.jpg

(2)放出状況
放射性物質の待機中拡散は、気象条件に大きく左右される。
気象条件は時々刻々変わるため、環境影響評価には、放出開始時刻と放出時間が必要である。
ハドロン実験ホール内の空間線量率は、実験ホール内に存在する放射能の量によって変動する。
そこで、ハドロン実験ホール内のエリアモニタのうち、
指示値の変化が排風ファンの動作状況を最も明確に表しているデータを解析した(図1参照)
これから、1回目の放出は5月23日15:15頃から30分間に起こり、
2回目の排風ファン運転開始後約3時間で大半の量が環境中に放出されたと推定される。


2013052919.jpg

WSPEEDI-Ⅱによる解析結果
(外部被ばく線量と内部被曝線量の合計の推定値)
2013052921.jpg

核燃料サイクル工学研究所周辺のモニタリングポスト(MP)
及びモニタリングステーション(ST)の配置
2013052920.jpg


ーーー


WSPEEDI-Ⅱによる解析結果と
核燃料サイクル工学研究所周辺のMP及びモニタリングステーションSTの配置の
縮図のサイズがあまりにも違うようなので、
おおよそですが、それぞれの図に書いてある200mラインで大きさを合わせてみました。
(これでも、WSPEEDI-Ⅱによる解析結果の方が小さいかも)
2013052925.jpg

住宅街だとどの辺にかかっているのか?
二つの地図を重ねてみました。
2013052927.jpg

この公表の数字はあくまでも事故を起こした当事者が作ったもの。
直ちに影響は出ないので、本当のところがどれほどなのか、私には知る術がありません。
一つの基準にはなるかもしれません。




J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事

「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列


「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説


<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料

どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)

放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より

J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳






comment 2
05.30
Thu
【緊急】政府、文科省、NHKは直ちに行動しなければならない
平成25年5月28日 武田邦彦

上記武田先生のブログより音声を文字起こししました。


音声→「tdyno.259-(10:05).mp3」をダウンロード

茨城県の東海村の実験施設の事故についてですね、
その後ずっと見ておりましたら、当初の状態とかなり違うという事が分かってまいりました。
もちろん、「最初から泥棒に盗んだ金額を聞いてはダメだ」という事は、私も自分に言い聞かせながら
発表の一部に間違いがあるんではないか?と、ウソがあるんではないか?と思いながら、
聞いたり解説をしていたりしていたんですけれども、
相当違うっていう感じですね


現在の状態ですと政府は実験施設付近の当時の風向きをまず明らかにして、
風下に住む者に対しては、消防隊を派遣してですね、
直ちに被ばく量、土壌の汚染、健康状態について調査をする必要があると。
しかも半減期の関係で1日から2日以内にやらないと、なかなか測定が難しくなるということですね。
ちょっと最初私も軽く、私もですね、発表者で非常に立派な人たちがこの施設を運転しているんで、
ま、その嘘にも限りがあるだろうと思っていましたが、
その後の報道を見ていますと極めて重大だという可能性があるという事です。
可能性ですけどね。

1) 被曝量が当日分からないと言うことは放射線の施設として運営されていなかった可能性が高い。
  線量計を付けていなかった?

一つはこれはおかしいと思うのはですね、
従業員の被曝ですね、
研究員の被ばくが最初は6人と言っていたのがだんだん増えて今はえっと40人ぐらいって言っていますけれども、
そんなことは絶対ないんですよ。
だってですね、放射線の設備を扱う人は必ずフィルムバッチ、もしくは線量計。
通常は線量計ですね。これを付けているんですよ。
ですからそれから、空間は空間線量計を付けていますからね。
だから空間線量は測っていますから。

当時そこにいた人が、まず線量計を付けていれば直ちにわかるんですが、
「あと何人かは測定しなきゃ分かんない」と言って、何を測定しているのかも公表されません。
公表されないって…、
原子力基本法はですね、常に普通の状態でも公開を原則としてる、原則というか義務付けているのに、
こんな事故が起こってですね、発表されてないという事があるという事がおかしい訳ですね。

それから万が一本人が線量計を付けなかった。
もしくはフィルムバッチであって、その現像に少し時間がかかるというのであれば、
推定値は(そこにいた時間)×(その部屋の線量率)でわかります。
それから放射性物質の量でこれでわかりますので、すぐ計算ができるはずで、
それが3日経っても4日経ってもですね、
「明日また検査します」なんて言っているところを見ると、これ全部がウソの可能性があります。



2) 当初、1万ベクレル以下と想定されたが1000億ベクレルを超える可能性がある。
  室内放射線量も公表されていない。


それから漏れた放射線量ですけれども、
当初は1万ベクレル以下と私なんかも推定したんですが、
その後これがですね、1億ベクレルを遥かに超えている可能性がある。
1000億ベクレルですと、大体福島原発の1000分の1ですけれども、
ただ福島原発は日本の国内には10分の1しか来なかったので、その意味では福島原発全体量の100分の1。

という事は福島原発の漏れた量の1日に漏れた量の、
かなりの、「比較できるぐらいの量だった」という事になりますので、
これはもう、大変なことになるわけですね。
しかしこの1000億ベクレルという事もないんじゃないかと思いますが、
しかし1000億ベクレルであったら大変だ。


3) 金199が主たる放射性元素なら半減期は3.5日、肺に蓄積する可能性が高い。

金がですね、蒸発したわけですよね、よくよく考えると。
つまり、ターゲットに陽子のイオンがぶつかってもですね、
金の温度が上がらなければその中に入っている筈ですから、
ターゲットのところから出てくる放射線だけでですね。
だけども室内に非常に広がったという事は、金の、金199ってこれは、
ま、発表されている全部泥棒のいう事を信用して考えなきゃいけないというのが辛いんですけど、
金199が、半減期が3.5日ぐらいなんですけど、これが室内に充満したという事になると、
金が蒸発しているんですね。
そうすると、ものすごい温度になっているわけで、
これは金はわりと小さな、表面張力が小さくて小さな粒になりますから、
これは肺に沈着する可能性が高い訳ですね。


4) 発生したと考えられる放射性元素の種類を明らかにしなければならない

それからナトリウムとかヨウ素の放射性物質が出たと思われますが、
発生した放射性物質の種類を直ちに発表しなければなりません。


5) 風下の人の被曝量と健康診断をしなければならない

それから風下の人の被ばく量と健康診断ですね。
これはもう、すぐにしなければならない。

あの、「…たぶん被ばくしてない」というのはダメなんですよ。
「たぶん」というのは。
こういうものはですね、測定して被ばくしていなければOKというようなものですからね。


6) 土壌、食品の汚染度を測定しなければならない。

土壌と食品の汚染度も測定しなければいけない。
これはセシウムと違いますからね。
今はセシウムの測定とかはしていると思いますが、
金の測定もするとなると、3.5日ですからね、半減期が。
もう大体4分の1近くになっているわけで、
はやく測定しないとですねどの位被ばくしたかが分からなくなっちゃいますから。
ま、これを狙っているか!?という、
そういうあくどい事が行われたんだという人もいるけれども、
それはちょっと日本人として考えたくないんですよね。
それだったらこの施設全体止めた方がいい訳で、
これを早くですね、

これは一応こういった、たとえば今度1000億ベクレル漏れたとしますね。
そうしますと、柏崎刈羽原発が新潟沖地震で、漏れた量が3億ベクレルで、
これが大騒ぎしました。
それの300倍という事になりますから、
これ、今日はレベル1と言っていますけれども、レベル1と判定する基準を教えてほしいですね。

レベル1というのは何でレベル1なのか?と。

これは科学ですから、科学というのは「これこれこうだからこうだ」というんだから、
「これはレベル1にしておこう」なんて言うもので決まるものじゃないんですね。




だからこれはですね、
私は昨日は原子力の非常に偉い人とお会いして、お話をしてみたんですが、
その方も同じ考えでした、私と。
というのはですね、原子力を発展させるためには、安全に電球とか実験とか原発の運転をしなければいけない。
そのためには学問的に一つづつきちっと押さえてやっていかなければいけない。

「ズルしたり騙したりウソついたり、事故を起こしたりしながらは原子力の発展は無い」と。
私は原子力の発展というのはただすぐに原子力発電所をやると言っているんじゃないんですね。

たとえば癌の治療とか、検診とかですね、
それからいろんなところに原子力というのはアイソトープとかそういうのに利用されているんですね。

今後それを少しずつ、レントゲン検査もそうですね。
レントゲン検査、CTスキャンも人間の身体に損害を与えますが、
それでもですね、もう非常に命が危ないという人を救ったりしているわけですよ。
だから原子力自体は悪ではないんですね。
そんなものは技術にはありません。なんかの技術が悪だなんていうそんなことは無いですね。

それが安全に人類に貢献できる様に使っていくと。
キュリー夫人は偉人ですよね。
キュリー夫人がラジウムの崩壊を見つけて原子力を見つけた訳ですけれども、
それからレントゲンなんかが随分人の命を救いましたからね。レントゲンばかりじゃありません。
それから、一番悪い使い方が原子爆弾ですね。
ですから、科学というのはノーベル賞にもあるように、ノーベルがダイナマイトを発明した。
ダイナマイトが発明されていなければ道路もほとんど出来ないし、石炭も掘れない。
だから道路をつくったりトンネル掘ったり石炭を掘ったりするにはダイナマイトがいる。
だけど悪い奴がダイナマイトを戦争に使って人を殺した。
「それは止めよう」というのがノーベルですよね。
だからもちろん、ハサミでもそうですね。
ハサミも石器時代には前期石器時代にはほとんどなかったわけです。

しかし今では非常によく切れるハサミがある。
それから包丁がある。
よく切れる包丁があるから我々は美味しい刺し身を食べたり寿司を食べたりできる。
だけども包丁を人殺しに使うこともできる。
だから、なにが悪いという事は無くてですね、それをどう使うかっていう事ですね。
しかし、寿司職人が、寿司職人が偉いんですよ。
もう寿司職人と今度の茨城県東海村の東大出の物理学者がどちらが偉いかって、
もちろん寿司職人がエライですよ。
だって、寿司職人はあんなに鋭利な刃物を持ってて、殆ど殺人事件がありませんからね。
過去に一回か2回会ったかもしれませんけれども、
これだけ多くの寿司職人がいて、
やっぱり寿司の包丁は魚を切るためであって人を刺すものではないという事を、
基本的概念が非常にハッキリしていますからね。
だから、そこは議論があっち行ったりこっちに行ったりしない事が大切ですね。

よく反原発の人で原子力は全てダメだと、全部だめだという人がいますけれども、
それだったらあなた、私に言わせればね、包丁も使っちゃいけませんよ。
悪く使えば人のためにならないというものはいくらでもあるというか、ほとんど全部がそうですからね。
ですから、ま、そういう事ではなくて、
人間の知恵というのは刺し身包丁は刺し身をつくる時に使うと。
そういう事は守らなければいけないという事ですね。

ですから、今度の東海村の実験施設の事故はですね、
これは金をターゲットにしていろんなものを
中性子とかイオウイオンとかを当てるるという事は非常に重要な事なんですよ。

ま、普通の方はですね、ちょっとこれが何に利用されるかはよく分からないと思いますが、
たとえば飛行機が無事に飛ぶとか、
新幹線の軸が割れないとか、
そういうことも全部こういう基礎研究から出てきている訳ですからね。
ですからやっぱり実験自体は重要なんです。

だけど実験をやる人がですね、
やっぱり刺し身包丁で人を刺したらいけないっていうようなことは知らなきゃいけない。
だから今、政府、文部省、NHK全部それを知らないんですよ。
隠そうとしていますから。
それを止めてですね、政府、文科省、NHKも含めて、
まずは寿司職人のレベルまでは頑張ってきて下さいということです。


<追記>
5月29日にJ-PARC(どろぼうさん本人)が拡散した方角と核種を公表しました
放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より





J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事

「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列


「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説


<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料

どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)

放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より

J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳






被ばく事故 国際基準「レベル1」評価
NHK 2013年5月27日 16時5分


茨城県東海村にある素粒子実験施設で研究者30人が被ばくし、施設の外に放射性物質が漏れた事故について、
国の原子力規制委員会は、「安全文化が欠けている」などとして、
国際的な基準で「レベル1」と暫定評価しました。

放射線などを扱う施設で事故やトラブルが起きた場合、
原子力発電所と同じように国が事故のレベルを国際基準に基づいて評価し公表することになっていて、
原子力規制委員会は、東海村の素粒子実験施設の事故について評価しました。

それによりますと、
今回の事故では施設の外での放射線量の上昇は僅かで、外部への影響はないとしていますが、
施設内で汚染を確認しながら、換気用のファンを回して放射性物質を外に漏らした点を問題視
し、
「放射性物質の適切な管理ができておらず、安全文化の欠如が見られる」として、
「レベル1」と暫定評価しました。

これは、事態の深刻さに応じたレベル0から7まで8段階あるうちの下から2番目に当たり、
原発などの評価でみると、
平成7年に起きた高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故などと同じ扱いです。

規制委員会は、日本原子力研究開発機構など施設側の原因究明や、再発防止策について確認し、
事故対応や被ばく管理などに問題がなかったか調べています。




ーー

大切なお話をされていると思って書き出していきましたが、
後半になってから
寿司職人の包丁と原子力が同じだというようなお話のくだりが
なにをおっしゃりたいのかが少しわからなくなってしまって…、
それを使う人間の意識の問題が大事だというような事だとは思うのですが、
私は包丁と原子力は全く別な次元のものだと思っていますので、
ブログUPを一日悩みました。


医療分野での放射線の使用など必要なものも同じ原子力としてのひとくくりなのだから、
このような実験は大切だということでしょうが、
このようなずさんな管理体制の下では危なくて任せられないというような意味と受け取りました。



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05.29
Wed
2013年5月25日 
原子力機構J-PARCハドロン実験施設におけるトラブルについて


P10に測定解析結果がでている。
2013052821.jpg

ハドロン実験施設・γ(ガンマ)線核種分布測定解析結果
場所:実験ホール(実験フロア)
測定日時:平成25年5月23日21:41(ビーム停止中)
測定方法:HP/Ge検出器

表示の核種が内部被曝に影響を及ぼしている



2013052822.jpg

主な核種は197Hg、43K、198Au、195Hg、24Naと大きな文字で書いてある。
表を拡大してみた。
( ↓クリックするともっと大きく見る事が出来ます)
2013052825.jpg
まず、197Hgの矢印で示している部分がずれているのではないか?と思った。
そして、画像のファイルなので、ズームすればぼやけてしまい、とても文字が見にくいのだけど、
私がよく知っている121I(ヨウ素) 121Te(テルル) とかも、出ているんじゃないな?
198Au よりも高いところに、様々な核種があるように思えますが、
全くの素人なのでなんにもわかりません。
ネットで調べてみても、やっぱり難し過ぎる><;。

WikiにJ-PARC放射性同位体漏洩事故がすでにまとめてあり、
そこに検出された放射性同位体の表がありました。

2013052824.jpg

この表を見ると、β(ベータ)線を放出する半減期が短い核種のようです。
周辺への影響は短期間で無くなると思いますが、吸い込んでしまっていたら心配です。
半減期が短い核種は内部被ばくをすると大変危険だという事だからです。


半減期が短い核種は非常に危険
児玉龍彦:
それでこの希ガス、キセノンはたとえば、半減期が5日です。
放射性ヨウ素は半減期が8日です。
それに対して放射性セシウムが、セシウム134が2年。
それで最大今問題になっているセシウム137というのは半減期が30年かかります。

この半減期はどういうことか?と言うと、
たとえばここに16この放射性物質があったとすると、
放射性物質は放射線を出して安定な状態に移っていってしまうという格好で、
半減期8日という事は、ま、たとえば16個あったものが、8日経つと8個に、
それで次の8日では4個に次の8日では2個にという事になりますから、
8日で半分、16日で4分の1、そして24日では8分の1
だから大体、ひと月で10分の1になる

そうするとヨウ素なんかは3か月経ったら、だいたい1000分の1で測れなくなります
6カ月経ったら100万分の1で、ほとんど検出は無理であります。

逆に言うと、この半減期が早いという事は、その時期には非常に危険であります。
崩壊数が多いから、どんどん、どんどん放射線が出ていくという事になります。
それですから、一番最初のヨウ素が大量に飛散した時は、これはかなり逃げるしかない。



一度内部被曝してしまったら、吐き出すことはできず、何も起こらないことを祈るしかない。
放射性物質というものの恐ろしさはそこにあると私は思います。
今回被曝された作業員の方々の今後の安全を願います。

近隣住民の方々は、内部被ばくは大丈夫だったのでしょうか?
とても心配です。
でももう、測っても分からなくなっちゃっていますね。
何年か後に病気になったとしても、「23日の事故のせいだ」と立証することは多分出来ない。



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05.28
Tue
韓国原発6基に不良部品 停止でピーク時に電力難も
47News 2013/05/28 20:11
 
【ソウル共同】
韓国の原子力安全委員会は28日、
同国で稼働中や建設中の原発計6基の安全装置に、性能確認試験の結果を示す書類が偽造された部品が使われ、
一部は緊急時に十分機能しない不良品であることを確認したと発表した。

同委などはうち稼働中の2基を29日夕までに停止させることを決めた。
韓国には運用中の原発が23基あるが、整備などで既に停止中の8基を含め10基の稼働が止まることになる。
韓国政府は、夏場の電力需要がピークに達する8月第2週に200万キロワットの供給不足が予想される
「類例のない電力難」になると国民に節電を求めている。
【共同通信】



韓国原発地図
韓国原発地図




ー追記ー


<原発部品不正問題>
朴大統領「今になって露呈したことがもっと衝撃」

中央日報日本語版 6月11日(火)9時4分配信

朴槿恵(パク・クネ)大統領は10日、
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の首席秘書官会議を主催する中で
「今回発表された原子力発電所不正は一日二日の間に広がったものではなく、
かなり以前から累積していた不正が今になって露呈したもの」としながら
「率直に言って私は、このような不正が今までこうして長く明らかにならずにいたことを、
さらに衝撃的に受け止めた」と話した。

朴大統領はそれと共に
「試験成績書まで偽造して不良部品を納品した関連企業と韓水原(韓国水力原子力)は、
どんな言葉でも責任を免じることはできない」と話した。








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05.28
Tue
一般市民を巻き込んでいる筈なのに、内部の事だけで済まそうとしている?

そして、こういう行為は私は許せない
ーネットから消しても私が保存していますー


東海村の放射能漏れの記事を書いていて、
5月27日付の資料を検査結果が出ていなかった残り6名分が公表されていたので、
書きかけのブログに昨日(27日)に公表された資料の画像をコピーしてブログを書き終えUPした。

研究者にあまりにも若い人が多いと思い、55人がどのような年齢分布になっているのか知りたくて、
年齢順に表をつくってブログに追記後、
もう一度J-PARCのホームページに新しい今日(28日)の情報は無いかと見に行ってみたら、
新しい情報どころか、昨日の情報が消されていた。
もうどこにもなくなっている!!
28日13時40分ごろにはこの状態になっていたのだ。
2013052811.jpg

2013.05.27J-PARCハドロン実験施設におけるトラブルについて(センター長から利用者へ)New!の上に
2013.05.27J-PARCハドロン実験施設におけるトラブルについて(被ばく評価の状況)New!
という項目が確かにあったのだ。
それが見当たらない。

私が今日その消えた資料から抜き出したのは下記の部分。

2013052812.jpg


実は昨日26日に公表されていた部分を取り出していた。
(J-PARCハドロン実験施設における作業者の被ばくについて   平成25年5月26日)
いま気が付いたけど、26日分も、無いじゃない(◕Д◕✫)オォゥ!!

26日分はこんな感じで、(クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013052719.jpg
25日に検査結果が分かった人と26日に検査結果が出た人、そして残り6名の詳細が書かれていた。
で、私は、17日に追加された6名分と、前文の部分をコピーして書き出していた。

これらが丸ごとJ-PARCのネット上から消えてしまっていたのだ。
驚いちゃうでしょ~?


で、先程、28日17時過ぎ。
もう一度J-PARCのページをチェックしてみた。
資料は戻っているのか??

2013052814.jpg

5月27日の日付で「作業者の被ばくについて」の項目が戻っている。
何度も言うけど今日は28日。



どこを変更したのか?何を消したのか?

2013052816.jpg

1枚目の文言は同じです。
で、別紙を見て私は唖然としました。

2013052813.jpg
本当の別紙の内容は↓↑それがこんな意味がよく分からない表ひとつへ変貌。(日付はそのまま27日)
2013052817.jpg

新らしい資料で分かった事実は55人の中に外国人が6名いるという事。
このような驚くべき事実があったので、ここに証拠として残しておきます。


ーーー

新しくJ-PARCがUPした表を見ていたら所属別人数も知りたくなったので作ってみた。
2013052818.jpg
新しい表      最初の表
     民間企業  2  
21   大学院生  21     
2    大学職員  4  (大学:東京・京都・東工・大阪・東北・九州・岩手・ソウル 25) 
4    原子力機構 5
4    研究機関  8
15   KEK  15  (高エネルギー加速器研究機構
6    外国人
3    業者

という内訳になっている。

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comment 5
05.28
Tue
モーニングバード5月28日放送 より書き出し

誤作動により通常の400倍の強さのビームが金にあたり、金は瞬時に蒸発!
想定外の大量の放射性物質が発生。
コンクリートなどを突き抜け室内を汚染したのです。

事故は先週木曜日正午ごろに発生。
実験装置に異常を知らせる警報音がながれたのです。
しかし作業員らは装置をリセットし、僅か13分後に運転を再開したのです。

施設内のエリアモニターの放射線の数値が通常の10倍にまで上昇。
換気扇を回し外に放出させたのです。
すると放射線の数値が低下したといいます。

問題の、これが排気ファンです。
(見て下さい。見えにくいですが全て回りっぱなしです。25日の映像)


ここから外気、外に放射性物質が外に出た事になります。

原子力機構の会見:
夏の暑い時期に換気したりという、
いわゆる家庭用の換気扇の大きなものという感覚で使っておりますので。

施設の換気扇は一般家庭のものと何ら変わりはないと言います。

Q:フィルターみたいなものは?

2013052711.jpg
原子力機構:
ついてません、はい。
想定はしておりませんし、必要とまでは考えておりません。


おととい、茨城県の職員らが立ち入り調査を行いました。

2013052712.jpg
茨城県原子力安全対策課担当者:
放射性物質を取り扱っている施設にしてはですね、普通の施設に近い、ま、そういう印象をうけました。

施設に入った記者たちは取材後放射線の数値を測定しました。
しかし、当時施設にいた55人のスタッフのほとんどは、放射線量の測定をせず自宅に帰ったと言います。
また地元の人によれば、
週末、運動会や屋外イベントなど、事故を知らされないまま通常通り行ったといいます。

地元の住民:
情報がうちらに入ってくるのはかなり後なので怖いですよね。

原子力機構は「被ばくした人も近隣住民も健康に影響を及ぼすことは無い」と言いますが、
地元からは不安の声が上がっています。
2013052713.jpg 2013052714.jpg


ーー


(注:録画をカメラで撮ったので非常に画質と音声が悪いです)

松井:
さて、起きた事をちょっと時系列でまとめて見ました。こういう事になっています。
起きたのは木曜日のお昼ですね、11時55分。
まず驚いたのは、ここでもう全てが起きてしまったんですね。
ところが、分かります?これ、なにをしているかというと、
線量上昇後も実験を二回装置を再稼動させているんですよ。

「何でこんなことが起きているんだ?」と我々は聞きました。

そうすると
実は安全装置が働いて警報で止まったんですが、
1日10回ぐらい止まる」んですって!毎日

前田典子:へぇ~

松井:
その時は、「この時は大体こうすれば」という、みんな経験で再起動していたという事で、
この時も「そういう事だろう」という判断でやったというんですよ。
ここで驚くべき話なんです。

羽鳥:
その数値は意味無いという事ですか、上がっても気にしないという事?

松井:
はい、だから安全装置をまず止めているんですよね。
警報が鳴ったらまず警報を止めてしまうんですよ。

羽鳥:はぁ~

松井:
で「確認確認、はい、OK!」という感じで、
線量が上がっている事など想定もしていなかったのではないかという。
で、動かしながら、「あれ?上昇してるぞ。やっぱり止めろ」
ここです、その次。
これが一番驚くんですけれど、
かなり線量が高いと分かったら、外に換気線で出してしまう


羽鳥:何で回しちゃったんですかね?

松井:
「高いんだろうか、どうなんだろうか、ちょっと回してみよう」
「下がるな」という感覚だったという、記者会見で言われました。
ビックリしました。

石原良純:
普通に考えれば、…出したら散りますよね。
散っていくから下がる。

松井:
そうですよね。
根本的にですね、
この実験施設では放射性物質が漏れる仕組みではもともとなっていないとみんなが思っていた
働いている人達。
ということなんです。

石原:これ分からないんですけど、何をやっているところなんですか?

松井:
基礎実験をやっているところなんですよ。
本当は医療品とか癌の治療とかの、そういうのをやっているところですので
原子力の発電とかをやっているところではないので、

石原:
原子力施設だったらいわゆる核のマークが付いていますよね。
あれが付いているような施設ではない?

松井:
もちろん付いてはいるんですけれど、
もともと仕組み上ならないとみんなが思っていたみたいです。

石原:それは物質がぶつかった事によって発生したんですよね?

松井:
そうです。
通常の400倍の強さの光が当たってしまったと、そんなものが当たる想定はしていなかったと、
で、みんな何が起きたのかが分からなくて、「おいおい」となってしまったという事なんですね。

結果的には当日の夜11時半に、
自分たちは「ここはもう危険だから入らないように」と指示していたにもかかわらず、
そういう事さえ報告したのが丸一日経ってから報告と。
こんな状況なんですね。

2013052715.jpg
石原:運転、またしてるんですね、また再運転

松井:
そうなんです、そしてまた上がっている。
だから2回こういう事をしている。
本当に気付いたのが4時間ぐらいたってから、「あれ?」っていう事に気付いたということらしいですね。

前田:
今回の事故って「想定外」って言ってましたけど、
新しいものをつくっている時って、想定外の事って絶対に起こる可能性ってありますよね。
だから、またなにか研究している時に想定外の事が起こって、
今回は微量の放射能漏れというのがあったかもしれませんけれども、
もっとすごい何かが起こる可能性もありますよね

松井:
そうです、想定外でここで止まったわけですから、
という事は想定外というか、この10倍、100倍になっていたかもしれない訳ですから、
想定外なわけですからね。
で、困ったことにこの人達は今
福島第一原発の除染とかそういう所の線量を測る専門家の、トップの組織なんですよね、ハッキリ言って。
日本の原子力研究のトップグループという、トップの方々ですから、
その方々がこの意識という事なんです。
ね。


羽鳥:こういった意識の人達が福島の対策にも当たっているという事なんでしょうね。

松井:
そうなんです。
それで、さきほどVTRにもありましたけれど、もんじゅをやっているのも実はここです。
それで先々週これに対して辞任もありましたけれど、
一応弁明の機会は与えられたんです。
先週の水曜までに「弁明するならどうぞ」と言われたら文書が出まして、
「私たちは弁明しません」と。
で、ここですよね、「機構の総力をあげて改善に努めます」
5月22日。
事故は23日に起きてこの対応です。
本当に心配です、この意味では。

2013052718.jpg

羽鳥:どうなんでしょう、その組織、全柔連じゃないですけれども、もう根本的な問題ですよね、これね。

青木理:体質ですね。つまりこれ、一番問題なのは1日半ですよね。
その間周りで一般の方々が運動会とかイベントをやっていたというのも問題で。
だから、一刻も早く知らせるというマインドの欠如。
だから「もんじゅで1万件の点検漏れがあった」というのもそうですし、
これ別に原研だけじゃないんですよね。
ちょっと前なんですけど
日本原電がですね、「敦賀の2号機に活断層がある」って専門家が指摘したら、
専門家に個別に抗議文を送っているんですよ。

そういう傲慢さ、なんていうのかな、勘違いっていう、
かつての原子力ムラの体質というのがまだ全然変わっていない。
これから原子力発電が必要なのか必要じゃないのかという議論以前に、こういう事を直していただかないと、
「ちょっと危なくてあなた達に任せられませんよ」という事を
ぼくらは言い続けなければいけないと思いますよね。

羽鳥:そうですね。


ーー

私が気になったのは、「この施設は危険なので封鎖した」と言いながら
報道陣に公開した際、換気扇が全部回っていた事です。

建屋内の汚染程度は、約30Bq/㎝²という事でしたので、
㎡に換算すると(100×100)なので、30万ベクレル/㎡という事になりますよね?
結構な汚染じゃないでしょうか??

封鎖している割には換気扇全開モードで回転中!
これっていいの??とっても疑問です。

作業者の被ばくについての公表がありました。
当日、中にいた55名の名簿を見てみると、若い方がとても多い事に驚きました。
どのような危機管理の教育を受けて実験をしていたのかな?と思いました。
また、毎日10回は警報が鳴るとの事。
そのたびに換気扇を回していたのではないか?
過去にも気付かないで外に平気でばらまいていたのではないかとも疑いたくなります。
放射性物質が危険であるという認識が足りない人が増えているのではないでしょうか?
現実に、専門家となる人々はどのような教育を受けてこのような実験に携わっているのか。
その事を考えてみると大きな恐怖を感じます。

ーー

2013052723.jpg


J-PARCハドロン実験施設における作業者の被ばくについて
平成25年5月26日
高エネルギー加速器研究機構
日本原子力研究開発機構
東海研究開発センター


J-PARCハドロン実験施設における作業者の被ばくについて   平成25年5月26日
2013052720.jpg
2013052721.jpg




J-PARCハドロン実験施設における作業者の被ばくについて   平成25年5月27日
J-PARCハドロン実験施設における被ばくの恐れがある55名全員について、測定・評価が終了しました。
このうち22名(昨日までに報告した19名を含む)は被ばくが認められず、
33名(昨日までに報告した30名を含む)について、被ばくが認められました。
なお、55名以外の測定希望者があった場合には対応していきます。

2013052722.jpg



とても若い人が多い印象を受けたので、年齢順に表にしてみました。
10~20代、30代、40代、50代、60代で色分け
2013052725.jpg

この実験の責任者はどの方なのでしょうか?

2013052716.jpg
(画像:5月27日モーニングバードより)





社説
放射性物質漏れ 科学者よ、一市民たれ
東京新聞 2013年5月28日

再び放射性物質が漏れた。
それも茨城県東海村の「J-PARC」という、実験施設の中からだ。
最先端の科学の現場で繰り返された安全軽視の失態を、科学者たちは、よく反省してほしい。

これが、世界最先端と言われる研究施設の実態なのか。
科学者や専門家の見識とは、この程度のものなのか。
市民感覚、一般の常識からは、あまりにもかけ離れてはいないだろうか。

事故があったのは、
高速増殖原型炉「もんじゅ」を抱える日本原子力研究開発機構と
高エネルギー加速器研究機構が共同で運営する実験施設である。

もんじゅではつい先日、約一万件にも上る点検漏れが発覚したばかりだ。

光速に近づけた陽子線を金に当て、素粒子を発生させて物理実験を行う。
その際に副産物として、さまざまな種類の放射性物質ができる。
厳重な上にも厳重な管理が必要な“危険施設”なのである。

ところが、専門家集団であるはずの研究者側は「漏れは想定外だった」と言う。
福島原発事故の痛みは人ごとで、教訓にもしていないということなのか。ボタンはまるで掛け違っている。

放射性物質が漏れないという神話を奉じたままだから、対策の手順が確立していない。
機器の誤作動という前兆を見逃した。
警報器が鳴っても「よくあること」とリセットし、実験を継続、
原子力規制庁への報告は、発生から一日半も後だった。

中でも象徴的なのは、
いよいよ危険を感じたときに、放射性物質を取り除くフィルターのない排気ファンで強制換気したことだ。
外部の安全への配慮がまるで欠けていた。
つまり今回の出来事は、放射性物質の漏れという事故ではなく、放出ともいうべき事件だったのではないか。

現代科学は時として、人知の及ばぬ強大な力を生み出して、人や自然を傷つける。
原爆や化学生物兵器の例を挙げるまでもない。

過去に学び未来を創出するのが科学の役目ではないか。
自らが扱う対象に常に敬意と恐れを抱くのが、専門家と呼ぶべき人であるはずだ。
一般の安全に細心の注意を払うのが専門家の責任だ。それは社会の中の一市民としての役割でもある。

科学も技術も、人々が幸福になるためにあるものだ。
安全を最優先にできないならば、いくらそれが便利でも、科学を名乗る資格はない。

2013052724.jpg






「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列

より原研公表した事象発生の時系列をつづきを読むに転記


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05.26
Sun
憲法ってなぁに?
ちゃ~んと知って、正しい選択ができるようにしよう!


政治をする人たちが憲法を守ってくれるのを待っているだけでは、なにも変わりません。
政治をする人たちが憲法を守るかどうか、私たちが見守っていかなくてはならないのです。
そして、もし政治をする人たちが憲法を破ってしまったら、
憲法をきちんと守らせるために、私たちが声を上げなくてはならないのです。

王様をしばる法~憲法の始まり~


「自民党改憲草案の内容とその危険性を1人でも多くの人に知ってもらおう」と
集まった若­手弁護士の団体が作りました。

日本をはじめ、近代民主主義国家は立憲主義という考え方を採用し­た憲法があります。
しかし、自民党の改憲草案では、この立憲主義という考え方が捨て去­られてしまっています。
それがどれだけおそろしいことか...
それをわかりやすく説明するために作った、おとぎ話です。
日本国憲法がある今の社会が­、紙芝居での最後にたどり着いた社会。
自民党が改憲して目指す社会は、2番目の王様の­支配する国です。


台本はこちらにあります→http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1265.html



「改憲でどうなる?本当のところを知りたい」文字起こし↓
1ー憲法と法律の違いはなに? 5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)

2ー前文/憲法制定の目的~1条/天皇 5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)

3ー九条/集団的自衛権/徴兵制 5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)

4ー13条/個人の尊重・公益及び公の秩序98条/緊急事態 
  5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)


5完―96条/憲法改正の手続きの条文 5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)

そもそも総研
改憲派なのに今のままの改憲には「ちょっと待った!」な人々5/2そもそも総研(内容書き出し)




comment 5
05.26
Sun
ラジオフォーラム

第20回放送 在特会と差別排外扇動活動(ヘイト活動)の実態
    放送日:5月25日(土)~31日(金)
    ゲスト:安田浩一さん(ジャーナリスト)
    パーソナリティ:石丸次郎(ジャーナリスト)

小出裕章ジャーナル


石丸:ゴールデンウイークは小出さん、いかがお過ごしだったんでしょうか?

小出:
はい、前半は原子力実験所の宿直というのにあたっていましたし、
後半は北海道の東部の3カ所で集会を開いていただいて、そちらを駆け回ってきました。

石丸:じゃあ、ずっとお仕事だったんですね。

小出:そうですね。

石丸:
そのゴールでウイーク中、安倍総理もお仕事されていました。
ロシア中東を外遊されまして、
特に中東では原発をはじめとした新幹線の公共交通システムとか、
医療分野等のトップセールスをされていました。
経団連の米倉さんとかを引き連れてされていました。
やはり注目されるのはこの原発の輸出を、えらく安倍さんは一生懸命やられたという事なんですけれども、

小出:だそうですね。

石丸:
この中で安倍さんは次のようにコメントしています。
「過酷な事故がある中で高い安全基準を持っている日本への期待は大きい」

小出:・・・

石丸:「期待にこたえていくべきだ」

小出:はい。

石丸:これはどう思われますか?

小出:全く事実に基づかないあきれた話です。

石丸:あきれるというのは、具体的におっしゃっていただけますか?

小出:
今現在福島第一原子力発電所の事故は進行中で、
その事故をどうやって収束させていいのかそれすらも分からないまま、
沢山の労働者を被ばくし続けていますし、
放射能が環境に流出することを止める事も出来ないという現実が目の前にあるのです。
日本の原子力技術というものが全く当てにならないという事が目の前に示されているのですから、
そうである時に「高い安全基準を持っている」等という事がどうしたら口をついて出てくるのか、
私にはさっぱりわかりません。

石丸:
安全基準、高い安全基準。
これは、沢山我々も聞きましたね。
日本の原発は
「チェルノブイリ、スリーマイルで事故があったけど、日本の原発は安全なんだ」と。
ところが事故が起こりましたよね。

小出:そうですね。

石丸:
これは法的にはともかくとしても、やっぱり倫理的に非常に大きな問題があると思うんですけれども。
いかがでしょうか?

小出:
もちろんです。
これまで日本では58基の原子力発電所をつくってきました。
その全ての原子力発電所は完全に安全ですと、
安全の確認をしましたとお墨付きを自民党の政権が与えて、
その原子力発電所でも沢山の事故が起こってきまして、
「本当に大きな破局的な事故が起きないで欲しい」と私は願い続けてきましたけれども、
でも、本当に悲惨な事故が2011年3月11日に起きてしまって、
先程聞いていただいたようにその収束の方策すら分からないという状態なのです。
「日本の原子力発電所は安全だ」などという事は、誰が見てもそう思えないはずだと私は思います。


石丸:
当然、お金儲けと。
企業ですから利益追求のために原子力発電を輸出したいということなんですけれども、
これは裏返すと日本で新規の開発、あるいは建設というのが、
もう非常に困難になったことの裏返しだという事でいいですよね。

小出:そうです。
自民党政権はすでにつくって、現在止まっている原子力発電所を再稼働させると言っていますし、
新たな原子力発電所もつくるといまだに言っているのですけれども、
でも本当にそれをやるというのは自民党にとってもかなり難しい事だと思いますし、
国内で原子力発電所をつくれないなら海外にとにかく売りつけるしかない
という所に日本の原子力産業が追い込まれているのです。

石丸:
裏返すと、それでも、「そういう過酷な事故が日本であっても、それでも原発が欲しい国々がある」と。
建てたいという国々があるという現実があるわけですけれども、
これはどういうふうに解釈したらいいんでしょうか?

小出:
日本の場合もそうですけれども、一方では金儲けをしたいという大きな企業があったわけですし、
もうひとつの原子力を求めた基本的な理由というのは、核兵器を持ちたいというその動機からきているのです。
それはもう、日本が原子力に手を染めた当時と今で、全く変わっていませんし、
世界中の国々が「何とか核兵器を持てるような力をつけておきたい」とずっと思ってきている訳ですし、
日本がそうであったように他の国も、とくに中東諸国などはそうだと思います。

石丸:
電力という事以外に、ま、公言はしないとしても
核兵器をつくる能力を確保しておきたいという動機が各国にあると。

小出:
もう日本ではちゃんと公言をしていますというか、外務省の文書にもきちっとその事は載っていますし、
政府の要人たちがたびたびその事を発言してきましたので、
もう、いわば公言されていると思っていただいて構わないと思います。

石丸:
なるほど。
で、一方で国際的な原発関連メーカー開発会社にとっては
原発をつくるという事が、コストが非常にこれはかかるので、これは商売にならないという動きもあります。
昨年10月にはイギリスの原子力関連会社セントリカ社が、
福島事故後の新しい安全対策などでコストがかかり、もはや投資は適切ではないと言って撤退をしております。
ところが今回日立が買収をするという事に動いた訳ですけれども、
日本の原発関連会社にとってコストの事を考えると、まだ、
ビジネス的にはまだまだ美味しい面があるんでしょうか?

小出:
そうです。
日本というのは電力会社は独占企業ですので
「どんなに高い投資も必ず電気料金として回収できる」という法的なしくみがすでにあるのですね。
ですから原子力発電所がどんなに高かろうと、
むしろ逆に言うなら「高ければ高いほど電力会社が儲かる」という
そういう仕組みのもとでここまできてしまっています。
そういう法律を一切、まずは撤去しない限りは、
「電力会社が原子力をやりたい」という動機が残ってしまいますし、
原子力産業もその中で利益を得たいと思い続けているとおもいます。

石丸:
ですから日本の仕組みの中でも、原発開発を現在の仕組みの中で続けるかぎり、
これは消費者にコストが転嫁できるというそういう仕組み

小出:そうです。電気料金を高くすればいいだけなんですね。

石丸:
先程ちょっとお話に出ました、各国が電気だけではなくて核兵器を保有するという事を、
将来の希望と言いますか念頭において原発輸入をもくろんでいるのではないかという事ですけれども、
今、ベトナム、あるいはヨルダンなんかもですね、あるいはトルコ。
これ、中東の国で言うと当然紛争の火種をずっと抱えている地域ですよね。
こういうところに原発をつくるという事はなおさら危険度が増すという事に繋がると思うんですけれども、
たとえばトルコなんかはですね、
トルコに原発をつくって、トルコが核兵器を持つという事は念頭においてやっているという事は、
政治的な意味はともかくとしてですね、
それは見方としてトルコの核開発に日本の企業が参画するというような見方をしてもかまわないんでしょうか?


小出:
もちろんです。
どの国でもそうですけれども、
原子力開発をするという事は、技術的に言うなら核開発をするという事とまったく同じことですので、
なにか日本では原子力発電と言うと平和利用とイメージされる方が多いんですけれども、
そんなことは全くなくて、
原子力開発をやってしまうとそれはそのまま核開発に繋がってしまうというものが技術の宿命なのです。
ですから日本があたかも平和利用だとか言いながら、原子力技術を輸出するのであれば、
それは核技術を輸出するというのとまったく同じ事になります。

石丸:
はい、もうちょっとお聞きしたいところですがお時間がきました。
どうも小出さんありがとうございました。

小出:ありがとうございました。




ーーー

そんな安倍くんはサウジへ原発を売り込み行商中<日本人として恥ずかしい>
まず、サウジアラビアで原発売り込み
「日本は再生可能エネルギーや世界一安全な原子力発電の技術を提供できる」と強調

「あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?」
トルコシノップ市長[トルコへ原発輸出]5/3報道ステーション(内容書き出し)

そして福島事故後では初めてトルコへ「原発輸出」首脳会談で合意




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05.25
Sat
また事故が起こりました。
これは、結構大変な事故なんだと思います。
でも、今日は土曜日なので、ほとんどテレビでは報道されません。


危機感というものが欠乏し過ぎていると思う。
放射性核種に関して、甘く見過ぎているというか、
危機管理のこの甘さはもう直すことはできないと思う。

放射能を出しちゃってから、
「そういえばあの時漏れていました」なんて言われても、
住民は困るんです。

だけど、こんな事故って、絶対に「漏れちゃっていました」と過去形でしか報告されない。


それから、金にぶつける実験ってなんだろう?
日本原子力研究開発機構の資料が画像で文字をコピペ出来なかったので書き出したけれど、
書き出しても私には意味がよく分からなかった><;
単位もナノグレイとか言っちゃって、意味不明だし…。
とりあえず、ニュース時系列と、資料の文字起こししました。


ーーー


J-PARC ハドロン実験施設におけるトラブルについて
平成25年5月25日

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発生日時: 平成25年5月23日(木)11時55分頃
発生場所: 日本原子力研究開発機構 大強度陽子加速器施設J-PARC
施設名 : J-PARC ハドロン実験施設
状況  :
原子力機構が高エネルギー加速器研究機構と共同で運営している
大強度陽子加速器施設J-PARCのハドロン施設 で、
標的である金に陽子ビームを照射し、素粒子を発生させる実験をしていた。

ビーム取出装置が誤作動したことにより、短時間に想定以上のビームが標的に照射された。
その結果、突発的に標的である金が高温となり、その一部が蒸発した可能性がある。
その直後、ビーム照射によって生成された放射性物質が、
ビームライン装置から施設内に漏えいしたため管理区域内の汚染が生じ、
作業していた研究者が被ばくした。なお、当日管理区域に入域し、
かつ、装置付近に立ち入った人数は55名である。

【施設の状況】 現在施設は停止しており、事象の進展はない。

【汚染の状況】 建屋内の汚染程度は、約30Bq/㎝²。
        なお、現在は、建屋内を閉鎖し、立入禁止としている。

【被ばくの状況】作業者4名の被ばく線量を評価したところ、最大で約2mSvであった。

影響 : 
建家周辺に設置している管理区域境界のエリアモニタは若干の上昇が確認されたが、
原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリング ポストについては、通常の変動範囲内であった、
また、核燃料サイクル工学研究所のモニタリングポスト(2箇所)
及びモニタリングステーション(1箇所)に おいては、
通常時の平均値(70~130nGy/h)に対して約10nGy/hの一時的な上昇が確認された。
環境への放出量は調査中。

本事象の取扱い: 
5月24日22時15分、
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則第39条第1項第4号
(管理区域外での漏えい)に基づき、法令報告に該当するものと判断した。

(追加資料はこちら)

2013052529.jpg

2013052528.jpg
<問い合わせ先>
東海研究開発センター
管理部  青木 寧
TEL:029-282-5001
FAX:029-282-6111


ーーー


NHKニュース時系列


ーーー



茨城・東海村 実験施設で内部被ばく
NHK 5月25日 3時38分

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茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で23日、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置の誤作動が発生し、放射性物質が管理区域の外に漏れたことが分かりました。
このトラブルで男性研究者4人が内部被ばくしたということです。

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国の原子力規制庁によりますと、23日午前11時55分ごろ、
茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の素粒子を発生させる実験施設で、
放射性物質が管理区域の外に漏れたという連絡が、24日午後9時20分ごろにありました。

2013052515.jpg
当時は、金属の金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中で、
装置が誤作動してビームの出力が通常の400倍に上がったため金が高温になって蒸発し、
放射性物質が発生したということです。

日本原子力研究開発機構によりますと、
このトラブルで22歳から34歳の男性研究者4人が放射性物質を体内に取り込んで内部被ばくし、
最大の被ばく量は1.7ミリシーベルトだということです。

また、建屋内の装置のそばにいたおよそ30人が内部被ばくしたおそれがあるということです。

建屋内の汚染は、最大で1平方センチメートル当たりおよそ30ベクレルで、
建屋は封鎖され立ち入り禁止になっているということです。

この施設は現在、停止していて、敷地境界で放射線を測定しているモニタリングポストの値に変化はなく、
外部への放射性物質の漏えいはないということです。
一方、茨城県によりますと実験施設の隣にある施設のモニタリングポストでは、
23日の午後4時ごろから6時ごろにかけて、通常、1時間当たり、
70から130ナノグレイを示している値が、一時、10ナノグレイ程度上がった
ということです原子力規制庁は、誤作動した経緯や、内部被ばくの状況、
それに連絡が遅れたことなどについて、日本原子力研究開発機構に話を聞いて調べています。

2013052516.jpg

茨城県は、25日午前2時から記者会見し、
発生から通報まで1日半もかかっていて遅いとしたうえで、午後に立ち入り調査を行う考えを示しました。
日本原子力研究開発機構は午前2時半前に茨城県庁で記者会見し、
「大変、お騒がせして申し訳ありません」と謝罪しました。

2013052517.jpg

日本原子力研究開発機構では、今月17日に福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で
重要な機器の点検漏れなどが相次いだことを受けて、鈴木篤之理事長が辞任したばかりです。

「J-PARC」とは

ホームーページによりますと、今回、放射性物質の漏えいがあったのは
茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所にある「J-PARC」と呼ばれる施設です。
素粒子物理や生命科学、それに原子力などの幅広い分野で最先端の研究を行うための施設で、
平成20年に第1期施設が完成しています。

このうち素粒子を発生させる実験が行われていたハドロン実験施設は、
平成21年1月に完成した建物で、原子力科学研究所の南端に位置し、
加速器から取り出された陽子ビームを使って素粒子を発生させるなどの実験が行われています。
周辺の住宅地は、最も近いところで、施設から700メートル余り離れたところにあります。



実験中に放射性物質発生 4人被ばく

5月25日 6時58分
ー上記に書いてある事なので略ー

この事故で、分かっている範囲で22歳から34歳の男性研究者4人
放射性物質を体内に取り込んで内部被ばくし、
外部からの被ばくを合わせた被ばく量は、最大でおよそ2ミリシーベルトでした。
4人は自宅や宿舎に戻っていて、
日本原子力研究開発機構は「健康への影響はないと考えている」と説明しています。

また、施設に出入りしていた合わせて55人について、今後、被ばく量を調べるということです。
施設内の汚染は、最大で1平方センチメートル当たりおよそ30ベクレルで、
23日から立ち入り禁止になっています。
この施設は現在、停止していて、敷地境界で放射線を測定しているモニタリングポストの値に変化はなく、
外部への放射性物質の漏えいはないということです。

一方、実験施設の近くの施設のモニタリングポストでは、23日の午後3時すぎから6時近くにかけて、
通常、1時間当たり70から130ナノグレイを示している値が、一時、
10ナノグレイ程度上がったということです。

国の原子力規制庁は、24日午後9時20分ごろに、
日本原子力研究開発機構から連絡があったということで、
被ばくの状況や連絡が遅れたことなどについて調べています。

茨城県は、午前2時から記者会見し、
発生から通報まで1日半もかかっていて遅いとしたうえで、
25日の午後、立ち入り調査を行う考えを示しました。

日本原子力研究開発機構は、
25日午前2時半から原子力規制庁で記者会見をし、
「おとといのことでありながら公表が遅くなりおわび申し上げます。
トラブルへの対応の意識や連絡体制がきちんと機能していなかった」と謝罪しました。

また事故が発生した23日の時点で報告や公表をしなかったことについて、
「事態を正確につかめていなかった」と釈明しました。
日本原子力研究開発機構では今月17日に、
福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いだことを受けて、
鈴木篤之理事長が辞任したばかりです。


「安全への認識が甘かった」

日本原子力研究開発機構によりますと、23日午後1時半ごろ、
実験施設内の複数の放射線の測定装置で数値が上がっているのを確認したということです。
そして、換気用のファンで実験施設内の空気を外に出したあと、
室内の空間放射線量が下がったことから放射性物質が漏えいしたことを確認
し、
実験装置を調べた結果、
午前11時55分ごろに発生した誤作動によって漏えいしたことが分かったということです。

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実験施設内には当時、およそ20人の外部の研究者が実験を行っていて、
日本原子力研究開発機構は23日に研究者の服や靴の表面を検査したところ、
全員から通常より高いレベルの放射性物質が検出され、
その値は最大でおよそ10倍高いレベルだったということです。

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原子力機構は研究者全員をそのまま帰宅させましたが、
その後、4人の男性研究者から内部被ばくの検査の希望があり、検査した結果、
4人から0.6ミリシーベルトからおよそ2ミリシーベルトの被ばく量が検出されたということです。

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また、当日、実験施設の外のモニタリングポストの数値が上昇していたことが
24日の午後になって分かったため

午後9時すぎ、茨城県と東海村に通報したとしています。

茨城県などへの通報が遅れた理由について原子力機構
「J-PARCセンター」の齊藤直人副センター長は記者会見で、
「放射性物質が漏れ出した量は法規上、問題のないほど低いレベルだったため、
通報の必要はないと当初、判断した。
しかし、施設外に放射性物質が漏れ出していることや研究者の内部被ばくも判明し、
重大な事案だと認識して通報した。
すぐに通報しなかったことは安全に対する認識が甘かったと反省している」と述べました。
原子力機構は当時、施設内にいた研究者全員に対し、内部被ばくの検査を行う方向で検討しています。

   

被ばく事故 県などが立ち入り調査
NHK 5月25日 17時24分

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茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で、少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、
25日午後、茨城県や東海村など地元の自治体が施設への立ち入り調査を行いました。

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立ち入り調査をしたのは茨城県のほか、原子力機構と安全協定を結んでいる東海村を含む7つの市町村で、
事故があった施設がある原子力機構の原子力科学研究所に20人が集まりました。

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はじめに、茨城県原子力安全対策課の松本周一技佐が
「今回の事故は、住民に大きな不安を与えるものと認識している。
県や市町村への通報連絡も、もっと迅速に行えたのではないかと考えている」と話しました。

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これに対して原子力科学研究所の近藤悟所長は
「このたびは、大きな事象を起こしたことを大変申し訳なく思っている。
改めておわび申し上げたい」と陳謝しました。

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このあと、自治体の担当者たちは事故が起きた実験施設に向かい、
▽放射性物質が外部に漏えいしたとみられている排気口の位置や、
▽被ばくした研究員4人が当時作業していた位置などについて、説明を受けました。
調査を終えた茨城県原子力安全対策課の松本周一技佐は
「内部の構造や、当時の状況などについてある程度の説明が得られた。
放射性物質が外部に漏れ出す原因として、建物の構造の問題があるのかもしれない」と話していました。
茨城県などは25日の立ち入り調査の結果を持ち帰って事故や通報が遅れた原因を調べることにしています。



被ばく事故 労基署も立ち入り調査
5月25日 18時51分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で、少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、
水戸労働基準監督署は現場の安全管理などに問題がなかったかを調べるため、
事故が起きた施設への立ち入り調査をしました。

水戸労働基準監督署は25日午前、
3人の職員が茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の事故が起きた実験施設への立ち入り調査をしました。
職員たちはおよそ2時間半にわたって、
被ばくした4人が当時作業していた場所や実験施設のコントロールルームなどを確認するとともに、
関係する資料の提出を受けました。

さらに原子力機構に対し、
内部被ばくが確認されている研究者4人のほかに、
実験施設に出入りした51人についても、内部被ばくの検査結果を報告するよう指示しました。
労働基準監督署は今後、関係者への聞き取りなどを進め、
原子力施設で働く労働者の被ばく管理について定めた規則に違反していなかったかなどを
詳しく調べることにしています。




被ばく事故把握と報告遅れ謝罪
NHK5月25日 19時31分

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の実験施設で少なくとも研究者4人が被ばくした事故で、
原子力機構は、事故直後の被ばく検査や周辺の放射線量の調査を怠ったことから事態の把握が遅れ、
国への報告が発生から1日半もかかったことを謝罪するとともに、対応の問題点を検証することにしています。

この事故は、茨城県東海村にある原子力機構の実験施設で23日の正午前、
金に特殊なビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、想定を超える放射性物質が発生し、
少なくとも22歳から34歳の男性4人が被ばくしたものです。

この事故で原子力機構は、装置の誤作動が起きたあとの23日午後5時ごろには
施設内が放射性物質で汚染されていることを把握していましたが、
研究者の被ばくについては衣服などについた放射性物質を測定する簡易な検査しか行わず、
そのまま自宅などに帰していました。


その後、24日午前になって内部被ばくの詳しい検査の希望者を募り、希望した4人の測定を行った結果、
25日未明に、4人が放射性物質を体内に取り込むなどして、
最大で1.6ミリシーベルトの被ばくをしていたことが分かったということです。

原子力機構は当時、施設に出入りしていた残る51人の被ばく量を測定を急いでいますが、
被ばくした人はさらに増える見込みです。
また、施設の外に放射性物質が漏れ出たのは、実験室内で放射線量が高くなったのを下げるために、
23日午後3時ごろから2回にわたって換気用のファンを回したことが原因
とみられていますが、
23日は周辺の放射線量を調査せず
実験施設の隣の施設のモニタリングポストの値の上昇を把握したのは24日午後5時半すぎでした。

こうしたことから、原子力機構が国の原子力規制委員会や茨城県に事故を報告したのは、
発生から1日半もたった24日午後9時半ごろになってからでした。
国や県への報告が遅れたことについて原子力機構は、
事故直後の対応が不適切だったことを謝罪するとともに、対応のどこに問題があったかを詳しく検証し、
対応策を検討するとしています。




追加資料より

状況
2.概要
5月23日11時55分ごろ、J-PARCハドロン施設で金の標的に陽子ビームを照射し、
素粒子を発生させる実験をしていた。
ビーム取り出し装置が誤作動したことにより、
短時間に想定以上のビームが標的に照射された。

その結果、突発的に標的である金が高温となり、その一部が蒸発した可能性がある。
その直後、ビーム照射によって生成された放射性物質がビームライン装置から施設内に漏えいしたため、
管理区域内の汚染が生じ、周辺で作業していた研究者が内部被曝した。
なお、当日管理区域に入室し、かつ、装置付近に立ち入った人数は55名であった。

2.施設の状況
現在施設は停止しており、事象の進展はない。

3.汚染の状況
建屋内(管理区域ない)の汚染の程度は約30ベクレル/平方㎝
現在、建屋内を閉鎖し、立ち入り禁止としている。

4.作業者の被ばくの状況
作業者4人の被ばく線量を評価したところ、約2ミリシーベルトだった。

5.環境への影響
建屋周辺に設置されている管理区域協会のエリアモニタに若干の上昇が確認されたが、
原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポスト(2カ所)
及びモニタリングステーション(1か所)においては、
通常の平均値(70~130ナノグレイ/時)に対して30分間で6ナノグレイ/時の一時上昇が確認さた。
この値を積算して線量を評価するとⅢナノグレイ(0.003マイクロシーベルト)となる。

6.原因
ビーム取り出し装置が誤作動した原因については調査中


事象発生の時系列
5月23日(木)
11:55
50GeVシンクロトロンにおいて、陽子ビームの異常警報によりビーム停止。
ー5ミリ秒の間に2×10の13乗個の粒子(正常時の400倍)が取り出される。
ー(この時点で、金の標的に損傷があったと考えられる)

12:08頃
警報リセット
ビーム連続運転再開
標的で発生する2次粒子数に低下が認められたので、標的調整を実施。

12:30頃
調整終了。利用運転開始
K1.8BR実験グループが実験用の放射線検出器(中性子カウンター)の計数上昇を確認
調査開始。

13:30頃
ハドロンホール内エリアモニタ(ガンマ線)の線量が約10倍
通常時0.4マイクロシーベルト/時から4マイクロシーベルト/時)に上昇していることが判明。

14:26頃
ビーム運転停止。
エリアモニタ(ガンマ線)の線量低下を確認

15:15頃
ホール内の排風ファンを回したところ、さらに線量が低下することを確認。

15:32頃
ある程度線量が低下した段階で、ビーム連続運転を開始し、標的位置を再調整した。
同時に排風ファンを停止した。

16:00頃
線量計を用いてホール内の放射線量測定を実施した結果、
全体の線量が4~6マイクロシーベルト/時と高かった。
また、ホール内のエリアモニタ(ガンマ線)の線量に再度上昇傾向が見られた。

16:15  
ビーム運転停止←ここでやっと停止

17:00頃  
ホール内の汚染を確認。

17:30頃
ホール内の作業者について身体汚染検査の上基準値(4ベクレル/平方cm)以下であることを確認し、
ホールの外への退出を完了。

19:00~20:00
放射線安全グループ主導の下で、ホール内の詳細な線量測定と表面汚染測定を実施。

23:30頃
施設内の全員が管理区域より退去。
ハドロン管理区域は閉鎖(人域禁止)とした。


5月24日(金)

9:00頃
安全ディビジョン長はセンター長、副センター長に昨日の状況について報告した。

10:00より
J-PARC関係者による状況の報告と今後の対策等について議論。
ハドロンのこの事象により、実験を停止することを知らせる報告を行う方向で作業を開始。
その時点では通報連絡に該当する事象とは考えなかった。

17:30頃
核燃料サイクル工学研究所のモニタリングポストのデータの一部で
23日15時過ぎに一時的に線量が上昇している件
について、
核燃料サイクル工学研究所から安全ディビジョンに問い合わせを行った。

18:00過ぎ
管理区域協会に設置したエリアモニター(ガンマ線)の記録に関するデータが示され、
そのデータを精査したところ、23日の15時ごろと17時30分ごろに放射線レベルが増加しており、
この時間はハドロンホールの排気ファンを動作した時間とほぼ一致している事が判明。

19:00過ぎから
再度関係者を集め、センター長、副センター長、安全ディビジョン長は状況およびデータを確認し、
放射性核種の一部が管理区域外に漏えいした可能性が考えられるので、異常事象に当たると判断し、
21:10に原子力科学研究所の緊急連絡先に通報した。

21:11
現地対策本部開設し、関係者を収集。現場指揮所を開設。

※5月23時11時55分に陽子ビームの異常警報が鳴ってから、33時間16分後

22:15
法令報告に該当するものと判断

22:40(警報から34時間55分後)
報道機関への連絡
(以上、関係機関に適宜情報発信)

1;00頃
ホールボディカウンターの結果、約2ミリシーベルトの被ばくを確認



通報連絡が遅れた理由について
=略=

ハドロン実験施設と金標的の設計上の構造
ハドロン実験施設では、50GeVシンクロトロンより取り出された一時陽子ビームを
ハドロン実験ホールの二次粒子生成標的に照射し、
生成したK中間子やπ中間子等の二次ビームを服すの実験エリアに輸送し、
様々な実験を並行して行っている。
ハドロン実験施設は、ハドロン実験ホール、電源棟、電磁石電源棟、機械棟から構成される。
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ーーー

警報が鳴ったのにリセットして、何度も再起動し、
しかも換気扇を回して放射線量を下げるって(。◔‸◔。)??

一体どういう神経なんだ(╬◣д◢)

もんじゅしかり、敦賀活断層問題しかり、体質がまるごと腐ってる!




J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事

「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列


「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説


<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料

どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故

茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)

放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より

J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳






comment 4
05.25
Sat
http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=1h41m20s

国際環境NGO FoE Japan. 満田 夏花さん:
2013062413.jpg

私はみなさんに訴えたい事が一つあります。
「原発事故子ども・被災者支援法」を皆さんご存知でしょうか?
ここに来ていらっしゃる方はみんな知っているかもしれません。

ただ知られていないんですよね、この法律。

制定からそろそろ1年になります。
子どもたちが心配な心ある国会議員、そして、市民たち、弁護士たち、
被災者のみなさんみんなの心が詰まった法律です。
昨年の6月22日に制定されました。

住み続けている人も、そして避難した人も、
全ての自己決定権を尊重して、それに対して政府が国が責任を持って支援をしていく。
そして、第13条にはですね、健康被害の未然防止、これを掲げまして、
国が責任を持って全ての被災者の子ども達に生涯にわたって検診を行う。
そして医療費を減免する。
そういう事を定めた法律です。

ところがこれが知られていないのにはわけがあります。
実施されていないんですよ。
1円も予算が付いていません。
復興庁がこの法律の基本方針をつくって実施していくことになっているのに、
1年も経つのにこの法律が実施されていません。


法律を実施するのは行政の責任じゃないでしょうか。
何のために法律を制定したんでしょうか。

もうここにいる人達は繰り返し繰り返し、福島の今の状況を叫びを聞いたと思います。
通行中のみなさんもぜひ聞いて下さい。

この「原発事故子ども・被災者支援法」をみんなの力で実施していきましょう。
これを塩漬けにさせてしまってはいけません。
この集団疎開裁判とともにですね、
常にある法律を最大限使って、
福島の子どもたち、日本の子どもたち、世界の子どもたちを守っていきましょう。





県外避難者の借り上げ住宅打ち切り問題と今週のニュース
12/11フクロウ・FoEチャンネル(内容書き出し)


2013年2月20日(水)
「原発事故こども被災者支援法」の具体的施策を求める院内集会
http://www.ustream.tv/recorded/29419987←動画


「 そうすると、もうすでに50人ぐらい甲状腺がんが出ている可能性がある」2/20
井戸弁護士→環境省→山田医師


<原発事故こども被災者支援法>
「航空機モニタリングだけで支援対象地域を決めるのは止めて下さい」
環境省答弁2/20(文字起こし・動画)




「原発事故子ども・被災者支援法」
(正式名称:東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする
住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律)
は2012年6月21日に国会で成立しました。
与野党超党派の議員による議員立法で成立しました。
福島や市民の思いのつまった「画期的な法律」です。


しえんほう311より「原発事故子ども・被災者支援法」法律の全文続きを読むへ続きを読む
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05.25
Sat



46:57~http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=46m57s
吉田邦博さん(安心安全プロジェクト・NPO実践まちづくり・つながろう南福島)
2013062417.jpg


みなさんこんにちは。
福島の南相馬から来ました吉田といいます。
先程から皆さんが訴えているように、
汚染地帯というのが、今やもう福島だけではありません。

つい先日千葉県柏の方の河川地域で立ち入り禁止区域というものが出来ました。
そこは1マイクロシーベルトを超えているという事です。

しかし福島県を見て下さい。
1マイクロシーベルトを超えているところはそこいらじゅうです。
福島県の3分の2に近いその面積は1マイクロシーベルトを超えていると言います。
ですが面積が大きいために、移住や避難をさせないというような、
県として成り立たなくなるという事からだと思いますが、
とにかく移住や避難は認めません。

これは県知事もハッキリと県外の知事に
受け入れを止めろ」と、打診したことも分かっていますし、
そのようなことから、この国のひどさというか、問題点が浮き彫りになっています。

そして今回私たちは郡山のモニタリングポストとか、
いろいろな土壌の汚染などを測定して報告書として出しましたが、
郡山市に関してはですね、モニタリングポストが無いところは除染していません。
公園なんか。

だからモニタリングポストが無い公園は除染をしていないということは1発でわかります。
それくらいひどいんです。
だから市の方もそういうふうな意図があるのか、
そういう所にしか(除染をしたところしか)モニタリングポストを設置していません。

子どもたちも、私たちが測定して歩いているとですね、
そういう所じゃない、除染していない所には一切いません。
だから子どもたちも分かっているんです。

で、そういうようなストレスを与えながらですね、子どもたちが生きていく。
「そういう所で遊ぶな」と親たちが指導している。

なかにはですね、車から子どもを一切地面につけずに抱っこしたまま目的の施設の中に入る。
そういうふうな行動をしながら仕方なく住んでいる人もあります。

ま、お金のある方はさっさともう、出ていってしまっているので、
そういう方達が残されているというのが現状です。

たとえば「南相馬市の市職員が300人減った」と桜井市長が訴えていましたが、
その300人のうちの200人程度は医療関係なんです。
みなさんどこに行っても仕事があるし、お金もそこそこもらっている。
そういう人たちがみんな危険だという情報を手に入れることもできますし、
情報を手に入れる事ができるのでいなくなったという事です。


そういうようにお金が無かったり、いろんな情報を手に入れる事が出来ない人達が今福島に残っていて、
この裁判の結果でですね、「由々しき問題である」
「人体にものすごい影響がる可能性がある」というような判決を下したので、
どんどん皆さんの力を借りながらですね、

この国の問題なんです。
福島の問題だけではありません。
どこにも原発はあります。
これからも同じ様な事故は起きると思います。
そのためにも協力をしていただいてですね、何とか達成したいと思います。よろしくお願いします。




<衣服の放射能汚染>
「中学生一人で500ベクレル超を着ている」吉田那博さん1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)




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05.25
Sat


44:07~http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=44m7s
駒崎ゆき子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人・郡山市議)
2013062416.jpg

私は市議会議員でもありますので、今朝は運動会に招待されまして行ってきましたが、
二つの運動会から招待されましたが、
片方は1日やって、片方は午前中で切り上げるという運動会で、

私は1日やる方に参加しました。
そしたらそこでPTA会長さんはとても自慢げに
「やっと元に戻って子どもたちに運動会を楽しんでもらう事ができる」と、自慢しておりました。

除染をして校庭は確かに低くなりましたが、
まだ、0.2マイクロシーベルトから0.3マイクロシーベルトなんです。
この二つの学校は両方ともそんなに変わりません、同じ地域ですから。
しかし学校の判断で、このような差になっております。

私たちは原発事故前の放射能は0.04マイクロシーベルトですから、
いくら除染してもまだ、5倍もあるんですね。
そういう中で子どもたちは外で運動会をします。

「転んだらどうするんだろう」と、とても心配しました。

それが現実です。
今どんどん、その安全性を訴えようとしてきています。
本当にこれでいいのか?
子どもたちの健康がこれで本当に守れるのか?
私はとても心配しております。

また今年も6月議会はすぐですので、
また議会の中で子どもたちを移動させてほしいという事で頑張っていきたいと思います。

子どもたちの健康を守るには1ミリシーベルト以上になったらきちんと安全な所に動かして欲しい。
これは子どもも大人も同じです。
大人にも無料休暇を欲しいと私は訴えます。
そしてこの福島に子どもたちを住まわせるのであれば、
そういう政策をきちんと、政策としてして欲しい。
でないと自主避難だけでは、自主避難できない親子がいっぱい居るんです。
仕事の都合、経済的な都合、もろもろの都合でなかなか動けないんです。
この子どもたちにぜひみなさんのご支援をお願いしたいとおもいます。
今日は集団疎開裁判のためにこんなにお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
私たちも福島で頑張りますので、共に一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

「ここが0.08マイクロシーベルト/hだったら、ここはりっぱなチェルノブイリなんです」
野呂美加さん5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)

ここに座ってちゃダメなんですよ、放射能の上に。
もう日本で汚染地域で運動会なんかできない。
「なんで?」って言ったら、性器が被ばくするんですよ。
子どもたちが地べたに放射能にくっついたら、性器の形が異常になったり不妊になったりすると





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05.25
Sat


http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=40m8s
40:08~
武藤類子さん福島原発告訴団団長
2013062415.jpg

こんなにお天気のいい土曜日に、今なお放射線にさらされ続けている子どもたちのために
こんなに沢山の方々が集まって下さっている事に心から感謝をいたします。

福島原発事故から2年の月日が経ちましたが、
事故によって破壊された原子炉からは、今も毎日2億4000万ベクレルの放射性物質が放出されています。

つい最近福島県の図書館の駐車場の土からは、
1kgあたり43万ベクレルのセシウムが検出されました。

今週の初めに私も福島市に行きました。
そしたらちょうどドイツのテレビのクルーがきていました。
その方々が測定した駅近くの駐車場の隅っこが、地面の上で毎時65マイクロシーベルトありました。

驚くようなホットスポットは、福島市だけではなくて、郡山市にも至る所に潜んでいます。

昨晩のNHKニュースでこんな報道がありました。福島県内の除染が行われたのはまだ10%に満たない。
そしてその中の77%は、年間1ミリシーベルト未満にならないのだそうです。
除染をしてもならないのだそうです。

産業技術総合研究所の中西フェローという方が、除染の見直しが必要だという事を言ったそうです。
そして高線量のところは移住の必要があるのだという事を言ったそうです。

産業技術総合研究所 中西フェロー
中西 準子(なかにし じゅんこ、1938年 - )
(独)産業技術総合研究所フェロー、専門は環境工学(環境リスク学)。工学博士。



これはNHKのニュースで昨日報道されたそうです。
事実はもう隠せないところまできているんですね。
そして今回この裁判所が出した判決は、
郡山市に住む事の危険性を認めながら、そこを出る手助けをしないという事なのです。
勇気を振り絞って原告となった子どもたちへの答がそれです。

子どもを助けない国、子どもを助けない自治体、私たちの社会はこんな所なんです、
これでいいのでしょうか。
大人として恥ずかしい限りです。

お集まりのみなさん、そして道行くみなさん、
原発事故はなにも終わっていません。
被災地では沢山の人々が苦しみ、特に子どもたちが危険にさらされているのです。
どうかこの事に関心を持ち続けて下さい。
無関心は悪しき状況を支えてしまいます。
子どもたちの命と健康を守るための具体的な方法を一人ひとりが考えていきましょう。
最善を尽くしていきましょう。
ありがとうございました。

除染の実施地域は対象の5%以下
NHK 2013年5月17日 19時9分

東京電力福島第一原発の事故を受けて、福島県内で放射線量を下げるための除染が行われたのは、
国や市町村が対象としている地域の5%以下にとどまっていることが、NHKの調査で分かりました。

さらに、除染が行われても、放射線量が基準とされる値まで下がらないところが多く、
専門家は「除染事業の在り方を見直す時期にきている」と指摘しています。

福島県内で除染の対象となっているのは合わせて47の市町村で、
原発事故の避難区域の中については国が、その外側の地域については地元の市町村が作業を担当しています。

このうち、これまでに除染が行われたのは、
国が担当する地域では235平方キロメートルのうちおよそ9平方キロメートルと、全体のおよそ4%、
市町村が担当する地域では、対象の住宅38万戸余りのうち、およそ1万9000戸と、
全体の5%以下にとどまっていることがNHKの調査で分かりました。

さらに、除染が行われても、放射線量が基準とされる値まで下がらないところが多いことが、
NHKが入手した福島県内の21の市町村のデータを分析した結果、明らかになりました。

データは、除染後の各住宅周辺の放射線量の平均を「地区」ごとに取りまとめたものです。

それによりますと、
放射線量が、基準とされる年間1ミリシーベルト、
1時間当たり0.23マイクロシーベルト未満にまで下がらなかったのは、
43地区のうち33地区と、77%に上っています。

なぜ進まないのか

除染は、住宅周辺の道路を水で洗浄したり庭の表土を剥ぎ取ったりするなど手作業で進められています。
福島県や各自治体は、除染が進んでいない理由として、こうした手作業に時間がかかるうえ、
この冬は雪が多く作業そのものが中止になることも多かったことを挙げています。

さらに、除染の対象となる住宅の所有者が避難していて連絡がつかなかったり、
多くの自治体で除染に伴って出た土などを一時的に保管する「仮置き場」を確保できないことなども、
作業を遅らせる原因になっているということです。

下がらない理由は

また、除染をしても放射線量が下がりにくい理由について、各市町村や専門家は、
道路のアスファルトや住宅の屋根に付着した放射性物質は極めて小さい隙間にも入り込むため、
水で洗い流したり拭き取ったりしても完全に取り除くのは難しいとしています。

さらに、もともと除染の対象になっていない森林や、
まだ除染が行われていない農地や空き地などに残されたままの放射性物質が、
周囲に影響を及ぼし続けていると指摘しています。

専門家「除染の在り方を見直す時期では」

除染の効果を研究している、産業技術総合研究所の中西準子フェロー
「除染事業の在り方を見直す時期にきているのではないか。
今のやり方で進めても放射線量が基準を下回る地域は限られる。
すべての地域で住民が期待している水準まで放射線量を下げられるという“幻想”から抜け出さなければ、
復興に向けた具体的計画は進まない」と指摘しています。

そのうえで、今後、求められる対応について
「除染によってどの地域でどこまで放射線量を下げられるのかという見通しを
住民に十分に伝えることが重要だ。
放射線量が非常に高いところについては移住の支援も考えるなど、
さまざまな方策をとることが求められている。
国や自治体は、住民が現実を踏まえて人生設計を考えられるよう選択肢を示す必要があるのではないか」
と話しています。

住民から再除染を求める声

除染の対象となっている福島県内の47の市町村のうち34の市町村が、NHKの取材に対し、
除染が終わった地区を再び除染する「再除染」が必要だと回答しています。

福島第一原発から南におよそ30キロにある広野町も、「再除染」が必要だと答えた町の1つです。

広野町は、福島県内のほかの市町村に先がけて除染を進め、
対象となった住宅1908戸のうち1852戸、およそ97%で作業を終えています。

しかし、除染を行った9地区のうち3地区で、放射線量の平均値が基準とされる値まで下がらず、
住民からは「再除染」を行ってほしいという声が相次いでいるのです。

住民からの要望を受け、広野町は、再除染の費用負担などを巡って環境省に協議を求めていますが、
今のところ具体的な進展はない
ということです。

広野町の除染対策グループの松本正人リーダーは
「放射線量を下げるため、何とか再除染を進めたいと思っている。
除染作業は人海戦術で、巨額の経費を町で負担するのは難しい。
環境省から明確な回答を得られていないのを不安に思っている」と話しています。




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05.24
Fri
「福島を身近に」 首都圏の学生がいわきで田植え体験

130520news9.jpg
いわき市で田植えを体験する首都圏の高校生たち
 

首都圏の大学生と高校生が19日、
「ふくしまと歩もうツアー」と銘打っていわき市を訪れ、田植え体験や地元高校生との意見交換を行った。
 
一行は午前中、同市四倉町の田んぼで田植えを体験。
午後は同市の高校生約10人と意見交換した。
意見交換では
「部活動や会社の研修先で福島を訪れる機会が増えれば、もっと身近に感じることができるだろう」
などと意見が出た。
 
ツアーには民主党の細野豪志幹事長も参加。
自らも田植えを体験した後、
「風評被害の解決には福島県に来てもらい、触れてもらうことが必要」と話した。
(2013年5月20日 福島民友ニュース)





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05.24
Fri
20120804《索引付》[高松会場] エネ環会議 意見聴取会 偽善者 細野豪志






2:06:08~http://youtu.be/nV4Fs0mFou8?t=2h6m8s
2013052511.jpg



若干個人的な事にもなりますが、
私は毎日福島のお米を食べています。
私の子どもは中学生ですが一緒に食べています。

それは安全の確認が出来ているからです。

毎週のように福島に私は行っていますが、帰りには果物を買ってきます。
今はももの季節です。
ブドウももうすぐ美味しくなります。
秋には梨が生ります、リンゴも美味しいです。

私はそれはもちろん自分で美味しく食べているし、周りにも配っているし、家族もみんな食べています。

この間、静岡から500人弱の講演者を連れて福島へ旅行に行きました。
いわきで買い物をして、そして会津で泊りました。
その事によって福島のみなさんの違う顔も見えてきました。

ーそんなことをきいているんじゃありません
ーそうだ
ーこれからはどうするんですか  など会場から

ですから、福島の事について一言だけ申し上げたかったのはですね、
それは福島にお住まいの方もいらっしゃる、福島県内にですね。
一方で福島で生活するという事を選ばれなかった方もいらっしゃいます。
両方我々はしっかりと寄り添っていかなければならないということです。
ですから、今福島についていろいろなご意見がありましたが、
私は福島で生活されている方にとって何がいいのかという事も本当に考えて、
これからやっていかなければならないと。

政府というのは、政府というのはもしかして、

ーごまかすなよ など
―再稼働するなよ
―いう事とやっている事が違うだろバカヤロー
司会:不規則発言はおやめ下さい
ーなんだおまえは

すみません、私が若干個人的な事を話過ぎましたので、そういったご発言

―お前は何者だ
―静かにして下さい
ビシッ!

はい、すみません私の発言でいろいろと最後しめますのですみません。
私はこの事だけはしっかりと申し上げたいと思ったのは、今日、確かに政府関係者が前に座っています。
で、皆さんからご覧になると、我々のいろんな判断一つ一つに疑念を持たれる事があると。
その事は我々も反省をしなければいけないと思っています。
ただその中にあって、私どももですね、本当に人として何が正しいのかという事を考えて考えて判断をして
そして国民のみなさんとの対話も大事にしているという事でですね、
是非みなさんに分かって頂きたいと思いまして、その話をさせていただきました。

充分にやり方を含めて皆さんとのキャッチボールが出来るような会にし切れていない所はどうしても制約があるので申し訳ないと思いますが、私としては今日は本当に会場のみなさんにもご協力を頂いて、
さまざまなエネルギー政策はもちろんでありますけれども、
それと同時に福島の事についてもこうしてお話しいただいたことは
本当にありがたかったというふうに思っております。

全ての皆様にご協力いただいたことに最後に心より御礼を申し上げまして、
結びのご挨拶とさせていただきたいと思います。




細野豪志議員 民主党代表選辞退の陰で愛娘誕生直後の死

2013.02.07 07:00

自民党が圧勝した衆議院選挙から2か月。
大惨敗した民主党を立て直すべく、幹事長に就任したのが細野豪志議員(41才)。
昨年12月、総選挙後に引責辞任した野田佳彦氏(55才)の後任を巡っての代表選でも、
細野氏を推す声が圧倒的に大きかった。

「昨年9月の代表選でも細野さんの名前が挙がりましたが、
その時は“まだ準備ができていない”と辞退したんです。
だから今回こそは引き受けてもらえるだろうと、党内の細野グループ12人はみな彼に立候補を促した。
でも彼は“今は党の再生を支えるひとりでありたい”と、かたくなに出馬を拒んだんです」(全国紙記者)

困惑と落胆、失望の色をにじませ、みな口々にその真意を尋ねたが、
細野氏は決して口を開かなかったという。

しかし、1月中旬、民主党のある会合で、初めて本人の口からその真相が語られた。
「生まれたばかりの娘が亡くなったんです」──時期は、まさに12月の代表選の直前だった。
細野氏は沈痛な面持ちのまま振り絞るようにこう続けたという。

「党内のことを最優先で考えなければならない時期だったのは充分にわかっている。
それでも、あの時だけは、父として家族に尽くすべきだと思ったんです」

民主党関係者はこう話す。

「お子さんの出産予定日は今年の6月だったんですよ。
それが半年もの早産で…。体重は700グラムしかなかったそうです。
細野さんは毎日病院に通って奥さんに付き添っていました。
赤ちゃんには家族で考えていた名前をつけ、何度も呼びかけ励ましていたそうです。
でも残念ながら、数日後に息を引き取ったと聞きました」(前出・民主党関係者)

最愛の娘が亡くなり、悲しみに打ちひしがれていた夫妻。代表選はそんなさ中に行われていたのだ。

実は細野氏は、新代表の海江田万里氏(63才)から幹事長就任を打診されたときも、
一度は断るつもりだったという。
もちろん、傷心の妻を気遣ってのことだが、妻は逆に、夫の背中をこんなふうに押したという。

「細野さんは奥さんから“あなたは政治家です。党のためにできることをやってください”と言われたそうです。
出産直後で、体も思うように動かせず、自分以上につらい思いをしているはずの奥さんからそう言われて、
細野さんは誓ったそうですよ。
“私は妻の思いを受けて幹事長になる覚悟を決めました”と語る彼の目には涙が浮かんでいました」
(別の民主党関係者)

細野氏の事務所に聞くと、「その件につきましてはノーコメントとさせてください」との回答だった。

※女性セブン2013年2月21日号


ーーー


2012年8月 福島米を食していると発言

2012年12月(出産予定2013年6月)700グラムで生まれ数日後に死亡
(ご懐妊は2012年6月ごろ?)


2012年6月と言えば、
6月8日野田が強引な大飯再稼働の記者会見を行う。
歴史に残る日本の総理大臣の会見「大飯原発再稼働」野田総理大臣6/8(会見内容書き出し・音声あり)

この頃同時に東京都の市部でもがれきの受け入れ焼却が始まる。
羽村市西多摩衛生組合11日瓦礫受け入れ開始・焼却灰は日の出町

国会事故調の結果も出始め、
国会事故調第二回論点整理(内容全て)6/9

伊豆大島のアシタバからも放射性物質が検出され、
伊豆大島もアウト!アシタバから基準を超える放射性物質

日隅一雄さんが亡くなった。
日隅一雄さん/東京新聞

6月19日にはあの有名な「そこで沢山被ばくをしていただいた」発言をし、
細野豪志大臣クローズアップ現代生出演6/18(細野大臣と国谷さんの部分すべて文字起こし)
都内で初めての除染が始まり、
遅すぎる対応!遅すぎる報道!!やっと東京側の除染が始まる。葛飾区都立水元公園

事故後最初の東京電力株主総会も6月。
えっ?東電株主総会で提案だけして帰っちゃった東京都の猪瀬副知事6/27(総会後の声書き出し)

首相官邸前デモもやっとメディアが報じた。
官邸前デモ6/29東京新聞・報道ステーション(動画・書き出し)・IWJ・TBSなど





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05.24
Fri
ふくしま集団疎開裁判新宿デモ・アルタ前集会
2013年5月18日

1:34:14~
Youtube→http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=1h35m14s


2013062411.jpg

山本太郎さん:
もう素人が参加しなければいけない状態になっている政治なんですね。
で、福島のみなさん「迎えに行きます」という熱い思いがありましたけれども、
福島の方も、そして関東のホットスポットの近くに住んでいる方々、待たないでください。
司法の判断を待っていたら、子どもたちはもう間に合いません。
やっぱり出られる人から出ないと。
でも、ぼくたちは戦うつもりです。
国のやっている犯罪を後あと訴えていくためには今裁判という形で証拠を残すしかないんですよね。

そして続きまして、
もう、事故が起こるずっとずっと前から、
27年前にチェルノブイリ事故があったその時から、
チェルノブイリの子ども達を保養として日本に連れてきたり、ずっとこのことにコミットしてきた
脱被曝の、スペシャリストかもしてませんね、よろしくお願いいたします。
野呂美加さんです。


2013062412.jpg
野呂美加さん:
こんにちは。
北海道からまいりました、チェルノブイリへのかけはしの野呂と申します。
3月にベラルーシの甲状腺の医療機関の視察をさせていただきました。

いま日本で語られている事はウソばっかりです。

100ミリシーベルトとか、
そういう被ばくをしたという数字の根拠はあちらにはありませんでした。
牛乳が原因だという話も一切ありませんでした。

吸い込みが60%。
関東も福島もヨウ素のプルームが流れてきているから、
大人も子供も全員検査しなければいけない。

あの、経済崩壊した旧ソ連で、みんな健康診断してきたんです、国の責任で。
国家予算の4分の1を使ってそういうことをやってきたんです。

年間総被ばく量を1ミリシーベルトというのは、0.114じゃありません。
空間線量0.23じゃないんです。
ベラルーシのいう年間総被ばく線量1ミリシーベルトというのは、
中に内部被ばくが入っているから、
0.5(ミリシーベルト)外部被ばく、0.5(ミリシーベルト)内部被ばくで計算していくんです。

ここが0.08マイクロシーベルト/hだったら、ここはりっぱなチェルノブイリなんです。
ぞれが、危険なデータが無いというんだったら、
チェルノブイリの子どもを全員連れて来て証言台に立たせてもいいですよ。

だけど東京の方が数値が高いんです。
ゴメリよりも数値が高い。
ここに座ってちゃダメなんですよ、放射能の上に。


もう日本で汚染地域で運動会なんかできない。
「なんで?」って言ったら、性器が被ばくするんですよ。
子どもたちが地べたに放射能にくっついたら、性器の形が異常になったり不妊になったりする
と、

年間総被ばく量1ミリシーベルトというのはマキシムなんだと言ってたんです、
その基準をつくった人たちが。

誰が妥協させるんですか。
お金のために妥協するし、私たち自身の弱さが妥協させるって聞いて、
「えー、そんなことないだろ」と、みんな動揺するでしょ。

福島の人だってそうなんですよ。
じゃ「危ないから」って生活全部ですね、100%カットして、
「じゃあ安全な所に行くわ」と切り替えられる人なんてほんのチョトなんです。
それだけみんな苦しんでいいる。

じゃあ助けるためにどうするか?って言ったら、
本当に強制的に移住させないといけないんです。

それを国はやりたくない。
沢山の人が文句を言いますよ。
「移りたくなかった」とか「何でこんなことになった」とか、
絶対私たちは感謝しない。
そういう事が起こって、いまだに27年間強制移住させられた人も
まだ「戻りたかった」とか言うんです。

だけど、だからこそ強制的に出さなければいけない。

この裁判は関東の子どもたちのためにも絶対必要なんです。
関東の大人にも必要なんです。
だから支援じゃないんです。
自分たちの運動としてやらなければ、ここにいる全員が生き残れない。

私たちは、この命は、
親から貰ったんですよ。
天から貰ったんですよ。
政府から貰った命じゃないんだから、なんで服従するんですか。


みんなここにいる人は、
今日は山本太郎さんみたいに、みんなにど突かれても自分の本当の気持ちをういう人間になってくださいよ。
ここにいる人間だけでも全員そう変わったら、絶対に覆していけると。
誰から何を言われようとひるむことなく、ダメなものは「ダメだ」と言って下さい。
それが子どもたちを助ける事なんです。

そうじゃないと、5~6年後、

私がチェルノブイリの病院に行った時に、「100人の甲状腺がんの子どもが出た」と、
お医者さんも看護婦さんもみんな泣いてたんです。

フラッシュバックしそうです。
人口密度が北海道みたいなところでその人数なんですよ。
それも関東と同じような位の汚染なんです。


だから私たちが今すぐ真剣にならないと、
子どもたちを予防のために今から保養に出して下さい、疎開させて下さい。
よろしくお願いします。
裁判応援します。


山本太郎さん:
ありがとうございました。
年間総被ばく1ミリシーベルトはその半分だったんですね。
0.5と0.5だったんですね。
恐ろしいですね、本当にひどい状況です。






「裁判官にルビコン川を渡らせる」
井戸謙一弁護士5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)




comment 5
05.24
Fri
ふくしま集団疎開裁判新宿デモ・アルタ前集会
2013年5月18日




http://youtu.be/F0taOVAflQ4?t=28m10s
28:10~
井戸謙一弁護士(元裁判官)
2013062414.jpg

この裁判でですね、なにが争点だったかというと、
郡山市が言ったのは、
「除染の効果でほぼ年間1ミリシーベルトにまで低減してきている」というふうに言いました。

それに対して私たちは、モニタリングポストのいい加減さとか、ガラスバッチの測定の正確さとか、
そういうことを主張し「て到底そういうと(年間1ミリシーベルト)ころまではいかない」と言いました。

裁判所はそれは認めました。

その次が低線量被ばくの危険性です。
これも裁判所は全面的に認めました。

そしたら、もう結論は避難させるという事しかなかった筈です。
ただしそこで、非常にわかりにくい理屈でですね、郡山市の避難させる義務を裁判所は否定しました。

要するに、相撲で勝って勝負で負けたんです。

ルビコン川のほとりまで裁判官を連れていったんですけど、
最後ルビコン川を渡ることが裁判官は出来なかった。
しかしこれは渡らせなければいけない。
という事で私たちは二次訴訟を予定しています。

この判決自体は大変大きな意味を持っています。
たとえば数日前に大阪地裁で「がれき訴訟の第一回弁論」がありましたが、
その時に弁護団はこの判決を紹介して、
「裁判所も低線量被ばくの危険性を認めたんだ」ということを大々的にアピールしました。

裁判所がこの(低線量被ばくの)危険を認めたという事は大変大きなことです。
しかし、今現在も福島の子どもたちは放射能に体がさらされている。
この事態を何とかしなければいけない。そのために二次裁判を準備しています。

今度は本裁判で、公開の法廷で国民が監視する中でやりたいというふうに思っています。
で、裁判官にルビコン川を渡らせるためには、
今まで以上に多くの人に、この裁判についての関心を持ってもらう必要があると。

大手マスコミはほとんどこの判決の事を報道しませんでした。
しかし、この事を多くの国民に知らせていって、指示していただいて、
「いくら偏向したマスコミで報道せざるを得ない」
そういう状況を作り出す事が出来れば、
裁判官にルビコン川を渡らせることができるというふうに思っています。
今後もぜひ激励、ご支援をお願いしたいと思います。



ルビコン川を渡る
【意味】ルビコン川を渡るとは、ある重大な決断・行動をすることのたとえ。
【注釈】ルビコン川とは、古代ローマ時代、ガリアとイタリアとの境をなした川で、
    ルビコン川より内側には軍隊をつれてはいってはいけないとされていた。
    違反すれば反逆者として処罰されたが、
    ユリウス・カエサルが大軍を引き連れてこの川を渡り、ローマへ向かった。
    カエサルは「賽は投げられた」と叫び、元老院令を無視して渡河したという故事に基づく。
    このことから、もう後戻りはできないという覚悟のもと、重大な決断や行動を起こすことをいう。





ふくしま集団疎開裁判判決関連
仙台高等裁判所による判決文(PDF)
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130424sokai.pdf

<ふくしま集団疎開裁判>「判決文を読み解く」柳原弁護士の解説4/24(会見書き出し)

ふくしま集団疎開裁判「仙台高裁が却下」を受けて
小出裕章氏&松崎道幸氏のコメント4/24(会見書き出し)


「今のままでいいのかい?」裁判所でさえ由々しき事態だと認定した4/26松崎道幸先生
【ペイフォワード環境情報教室】(内容書き出し)


訴え却下も内容“画期的”「低線量被ばくの危険性を認める」仙台高裁
5/3東京新聞こちら特報部(書き出し)



●井戸謙一氏
原発と国「もと裁判官に聞く司法の限界」井戸謙一氏 
たねまきジャーナル1/25(内容書き出し・参考あり)


たねまきJ「伊達市2人20ミリシーベルト超え・井戸謙一氏VS小出氏」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/25


「無主物」裁判、裁判の在り方を問う・神保&青木ニュースコメンタリー12/3(内容書き出し)
井戸謙一さんが裁判官のとき
滋賀原発2号機の差し止め判決で言ったことは「危険がないことを立証する責任が、北陸電力側にある」と。
だから、「止めろ」と言っている側が「危険であることを立証する」責任があるんではなくて、
危険だと考えられる根拠がこれだけあると提示されれば、
そうではない、大丈夫だという挙証責任が北陸電力側にあるというのはPL法の考え方で、
原発ほどPL的なものが採用されなきゃ困るものはないんですね。
で、それを、それが実は裁判所はできるんだという事を証明されているんですね。
これは半分冗談めかしていますけど、「判決後に同僚から『干されるぞ』と言われた」と。




「ここが0.08マイクロシーベルト/hだったら、ここはりっぱなチェルノブイリなんです」
野呂美加さん5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)




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05.23
Thu
国民病
日本では、甲状腺の病気は、知られざる国民病となっているそうです。
国民病ってどういうこと?


あさイチ
5月23日(木)

トコトン知りたい!オトナの女の“甲状腺”
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出演者
<トコトン知りたい!オトナの女の“甲状腺”>
専門家ゲスト:中村浩淑さん(浜松医科大学名誉教授)
ゲスト:假屋崎省吾さん(華道家)、森公美子さん(歌手)
リポーター:寺門亜衣子アナウンサー

最近、「疲れやすい」「イライラする」「どうきがする」など、体の不調を感じること、多くありませんか?

その症状から「更年期障害」や「年のせい」だと思っている方も多いかもしれませんが、
実はその症状、“甲状腺の病気”かもしれません。

現在日本では、およそ500万人の人が何らかの甲状腺の病気を患っていると言われています。
特に20代以降の大人の女性に多く発症、知られざる「国民病」となっているのです。
しかし、症状がわかりづらいものが多く「更年期障害」や「認知症」「うつ病」など
ほかの病気と間違われるケースも少なくないといいます。

そこで今回番組では、多くの女性を悩ませている甲状腺の病気について、とことん調査。
症状の特徴や、早期発見・早期治療の最新情報を詳しくお伝えしました。

わかりづらい“甲状腺の病気”とは・・・

のどぼとけの下にある甲状腺。
その甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、体の代謝をつかさどる重要な役割を持っています。
しかし、何らかの原因で甲状腺に異常がおこると、
その分泌量が多くなったり、少なくなったりすることで、体に不調がおこります。
今回、番組では甲状腺の病気の中でも代表的な病気である「バセドウ病」と「橋本病」についてお伝えしました。


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【バセドウ病(機能亢進症(こうしんしょう))】
・疲れやすい
・痩せる
・どうき
・多汗
・イライラ

【橋本病(機能低下症)】
・冷え性
・太る
・記憶力低下
・皮膚の乾燥
・コレステロールが高い


「機能亢進症(こうしんしょう)」の代表的な病気“バセドウ病”
甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になるため、体内のあらゆる器官の代謝が高まり、
座っていても体の中は走っているような状態。
そのため、どうきがしたり、大量に汗をかいたり、手が震えたりなどの症状が現れます。
エネルギーも消費するため、疲れやすく、急激に痩せたりします。

「機能低下症」の代表的な病気“橋本病”
バセドウ病とは逆に、甲状腺ホルモンの分泌量が低下するため、体中の器官の代謝が低下します。
そのため、気力や記憶力が低下したり、冷え症になったり、食欲がないのに太ったりなどの症状が現れます。
しかし、それらの症状は「更年期障害」や「うつ病」など、ほかの病気にも間違われやすいのです。

甲状腺の病気 検査方法

わかりづらい甲状腺の病気。でも、症状の改善のためにも早期発見が重要になります。
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甲状腺の検査はまず、触診を行います。
直接手で甲状腺を触り、腫れや形に異常がないか確かめます。
次に、超音波検査で形に異常がないか、腫瘍ができていないかなどを検査し、
最後に、血液検査で血中のホルモンの量を測り、病気の有無、進行度などを確認します。
検査は、内科や内分泌内科、甲状腺の専門病院などで行うことができます。

<取材協力:医療法人 神甲会 隈病院>

甲状腺がん
甲状腺がんには5つの種類があります。
そのうち日本人に多い「乳頭がん」は、進行が遅く優しい性質を持ったがんです。
甲状腺がんの手術は、通常のど元を一直線に切る方法が一般的です。
しかし最近では、1センチ以下の小さな乳頭がんなどの場合、
小さな傷口で行える内視鏡を使った手術方法も行えるようになりました。
今回番組では、その内視鏡手術に密着。どんな方法で行うのかご紹介しました。

<取材協力:日本医科大学附属病院>



NHKあさイチは原発事故後2011年。こんな番組も制作した事があります
食物が安全だと結論付けた後は、甲状腺は国民病だという事ですか…。


家庭の食材を1週間分丸ごと放射能チェック「あさイチ」10/17

↑ NHKのホームページの内容中心の記事

あさイチ「食卓丸ごと放射能チェック」(続編)
↑ 武田先生のブログと、各家庭の検査結果の表を全て載せました。

あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組丸ごと書き出しました。
↑ 番組の文字起こしです。

首都大学福士正弘教授のゲルマニウム半導体検出器は壊れていた。
そして、あさイチは番組ホームページを書きかえた。(追記:福士教授インタビュー)

↑ 植田武智さんの福士教授インタビュー内容

食卓丸ごと調査(NHKあさイチ)続報「検証後の数値」が公表されました11/24
↑ 2011年11月24日のあさイチ番組内での修正速報

あさイチ「食卓丸ごと調査」続報12/15(番組内容一部書き出し)
↑ 2011年12月15日放送。前回の測定の結果についてなぜ間違いが起きたのか。





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05.23
Thu
7万人がフォロー!
収束作業の矛盾を訴える、元原発作業員のつぶやき


TOKYO FM · TIMELINE
2013年5月22日(水)

出演:上杉隆さん 
アナウンサー・パーソナリティー:今井広海さん


東京電力福島第一原発事故の発生当初から収束作業に従事し、現場の様子をツイッターでつぶやき続け、
その内容を7万超の人が注目している「ハッピー」さん。
ハッピーさんのつぶやきには現場で感じる政府や東電への率直な疑問が目立ちます。
政府や東電が、根拠のない楽観的な見通しを示したり、
きちんと説明しない発表をするたびにいらつき、
事実をありのまま伝えないことで、かえって不安をあおっていると感じたといいます。
元原発作業員が指摘する、収束作業の矛盾とは?

ハッピー ‏@Happy11311さん

--




今井:
福島第一原発の事故からもう2年2カ月経つ訳ですけれども、
こちら収束へ向けた作業が続いていますが、増え続ける汚染水や地下水の海洋放出など、
収束作業のための作業が困難を極めています。
そんな中ツイッター上であるユーザーが注目されています。
名前はハッピーさん。
アイコンは初期設定の卵のまま、プロフィールには何も書かれていません。
しかしフォロワーは7万人を超えているんですね。
このハッピーさんは元原発作業員。
いまは作業現場から離れてしまったそうですが、
福島第一原発事故当時、原子炉建屋内で作業をしていたと言います。
事故直後となる2011年3月20日からツイッターを始め、
収束作業への疑問、国や東電への対応への矛盾を独特な言葉使いで発信し続けています。
一時は「ウソをついている」とか、「東電の工作員」などと叩かれたというハッピーさん。
上杉さんはこのハッピーさんのツイートをご覧になった事はありますでしょうか?

上杉:
はい、モチロンよく知っていますね。
たまごのまんま、初期設定のまんまなんで、フォローに関してはですね、したり外したりしていますが、
リツイートを他の方がリツイートをするのでよくやってきました。
で、あと、このハッピーさんのツイートに関しては情報としても非常に秀逸なんで、
ずっとフォローしているという事は続けていますし、
あとなんて言っても、叩かれていました、確かに。
そういう意味ではこの日本の中では「本当の事を言ってしまうと最初叩かれるんじゃないかな」というような
そういう意味では一般の人にもかかわらず、
そこについてですね、きちんと発信をし続けていたという意味でずっと注目してきました。
そのハッピーさん、本当に独特な表現なんですよね。
で、ずっとこの福島第一原発の、事故そのものというよりも
それが抱える問題点というのをずっと提起してきたというふうに思いますが、
きょうはそのハッピーさんについて考えていきたいと思います。
今夜タイムラインがフォローするのは
7万人がフォロー、収束作業の矛盾を訴える元原発作業員のつぶやき。


今井:
(ハッピー)
わたしがつぶやきを始めた時期は福島第一原発(1F)から避難しているときの3月20日が最初です。
私は避難しましたが、上司や先輩たちは翌日に再招集がかかって、命懸けで頑張っていましたので
テレビにかじりついて情報を見つめていました。
そんなテレビの報道を見ていて、
1F(福一)の発電所にも詳しくない人がさも知っているがごとく話しているのを見て、
腹が立って仕方が無かったんです。
だから、マスコミの情報が間違っている事を一人でも多くの人に
現場のありのままの事実を伝えたいと思ってつぶやきをはじめたんです。

今考えると当時は東電本店をはじめ、
保安院、経産省、政府自体が現場を掌握していなかったので仕方が無かったのかと思いますが、
もうひとつの理由は小さな子どもがいる母子家庭の友達が南相馬にいて、
その人たちに原発の状況を伝えたかったんです。
その友達は、避難もできず南相馬に残っていたし、テレビの報道を見ていてすごく不安でパニックになっていましたから、パニックにならないように冷静に判断し、行動できるようにいろいろなことを伝えました。
お母さんがパニックになると子どもはもっと怖がるし、子どもが将来トラウマにならないようにしなきゃって。

今井:
原発関連の仕事についておよそ20年。
事故当時は福島第一原発の作業員として働いていたハッピーさんが
タイムラインに向けてコメントを寄せて下さいました。


上杉:
ハッピーさんがツイッターを始めたきっかけというものが、「現場のありのままの事実を伝えたい」と。
そして小さな子どもがいる母子家庭の友達。
そこに本当の事を伝えて安心させたいという事だったんだと思うんですね。
これは私も含めてジャーナリストたち皆が当時思っていた事だったし、
先程出ていただいて広河さんも実は3月13日、二日後に私が電話で話した時も、
「とにかく、住民、子どもたち、母子を守れ」という事で同じ思いだったんです。
それをハッピーさんは方法論としてツイッターに行きついたんではないかと思いますね、はい。


今井:
ハッピーさんはタイムラインあてにコメントを寄せて下さいましたが、
そのハッピーさんに事故から2年経った福島第一原発について、今必要な事について伺うと、
このような答えが返ってきました。

(ハッピー)
事故の現場検証を一日でもはやくやることが必要だと思います。
2年が経過しかなり現場も変わりましたが、原子炉建屋内はまだ事故当時のままの場所がかなりあります。
まだまだ線量は確かに高いですが、以前みたいに近づけない場所はかなり減りました。
なぜ今だに現場検証をしないのか不思議でなりません。
これからの作業は原子炉建屋内の片づけ作業が本格化します。
今調査しないと、地震の影響か津波の影響か、または爆発の影響か全て分からず証拠が消えます。

シビアアクシデントの現場検証のデータはある意味において世界的財産の筈だと思うんですけどね。



上杉:
現場検証の事についてハッピーさんもおっしゃっていますが、
私も2年前の3月からこれは繰り返し言ってきたことです。
テレビに出た時にそれを総攻撃で批判をされましたが、
「せめて現場検証が出来ないのならば、東電本店に証拠保全のために捜査に入ってくれ」
というのも、そのデータというのは今後いろんな事が起こってくるうえで非常に重要なんですね。
それもまさに世界的財産という事と言葉は一致するんですが、
日本の政府、そして原発事故を経験した日本人全体、
世界の人類にとっての財産になると思ったからに他ならないんですね。



今井:
そしてですね、原発作業員として収束作業の現場を見てきたハッピーさんですけれども、
現在の福島第一原発の問題点について伺ってみました。

(ハッピー)
1F(福島第一原発)は東電から切り離し、コスト度外視で新たな組織でやるべきだと感じています。
新たな組織には国や東電をはじめゼネコン、各メーカー、学者、規制委員会のメンバーが
一つにまとまり構成されるような組織をつくるべきだと思っています。

今までのようなやり取りをしている膨大な時間を短縮するために、
設計計画段階から規制委員会の見解も反映するかたちにしないと。
一日でも早く収束しなければならないはずなのに、あまりにも時間がかかり過ぎているんです。
新たに時限立法でもいいから1F(福一)特措法や廃炉法みたいな法律を作り、
現行法も変えるべきだと思っています。

作業員の確保も今後は心配です。
今の流れで順次全国の原発が再稼動し、本来の原発作業員の従事する場所が増えれば、
わざわざ短期間で年間の被ばく量に達するような1F(福一)に作業員は集まらなくなるでしょう。

ゼネコンだって、今年度の国家予算の成立で大幅に公共事業が増えれば、
危険リスクが高い1F(福一)には入札しなくなるかもしれません。
メーカーやゼネコンにとって1Fは今やドル箱ではないし、うま味は無いんです。

メーカーやゼネコンは、国や東電から強力な依頼をされるでしょうが、
作業員を集めるのは全て下請けの会社なんです。
下請けの会社が1F(福一)で仕事をするメリットが無ければ、作業員が集まらなくなるんです

現在の1F(福一)はコスト削減もさらにひどくなり、
一般の工事と作業員が貰う金額はほとんど変わりません。
いくら国税を投入しても東電の借金がある限り、東電はコスト削減を徹底的に行います。
1F(福一)収束廃炉作業は民間企業の事業ではないと思うんですけど。


今井:
ハッピーさんの心配がすでに現実になっているんではないでしょうか。
長崎県内の派遣業者が、今月原発事故の収束作業にほかの業者から派遣された作業員を派遣。
これが職業安定法で禁止している多重派遣に当たるとして、
長崎労働局が事業改善命令を出しています。
原発作業員については雇用責任の所在や危険な作業の手当てが成されないなど、
様々な問題が指摘されていますけれども、
このハッピーさんの心配、上杉さんはどうご覧になりますでしょうか。



上杉:
まさにハッピーさんのみならず、多くのジャーナリスト、そして関係者が同じような心配をしていたんですが、
それが現実のものとなりました。
やはりですね、従業員を守らない。
労働者を守らないという事については結局自分たちに降りかかってくるんですね。
作業員だけでも一日延べ2000人働く。
その中で被ばく量がある程度の数値に達すればそれ以上働けない。
そういうことを繰り返、廃炉まで30年50年と言われている中、一体働く人達はどうするんだ?と。
そしてその安全はどうなるんだ。という事はもともと3月からきちんと対応されてなかったんです。
そういう意味ではハッピーさんのこの、ま、知的というよりも誰もが思っている現実を、
政府やそして日本社会がこの二年間直視してこなかったと、その表れじゃないかなとおもいますね。


今井:
あのハッピーさんのツイート、独特の言い回しというような事を、
先程上杉さんもおっしゃっていましたけれども、
今ご紹介してハッピーさんのコメントの中で、
他になにか気になった場所、言葉などがあれば振り返って頂きたいんですが。


上杉:
そうですね、やはり優しいいい方で、そして2年間発信し続けているんですが、
このハッピーさんがやはり匿名でいなければいけないという、
この日本の社会、現実が、原発の本当に中心になって作業に当たっている人たちを軽視していますよね。
やはりこれだけ命をかけて、そして国の将来を守ろうとしている人が、
なぜ匿名でこういう事をしなくちゃいけないのか。
そしてそれが当り前のようになるのが普通なのにもかかわらず、
こういう言葉が逆に批判の対象になってしまうと。
ですから、その根本的な原発事故と言うよりも、言論空間。
繰り返し言っていますが、その健全性。
多様な意見を認めるようなメディア環境というのをつくるのが、
少なくても私たちの役割ではないかと思いますね。


今井:
そのハッピーさんの言葉についてですね、タケムラ@ヨコハマさんはこうツイートして下さっています。
「ハッピーさん語尾の“なんとかでし”とか、スイーツ食べた話とか、
シリアスな話をしつつもなんだか癒される。こういう人たちが日本を守ってくれているんだ」
というような声もありますし、
こちら先程のピックアップにも繋がる部分もあるかと思いますけれども、マグロウマイナさんは
「子どもたちの被ばくを減らすために、一般の人や団体がいろいろやってくれていますが、
政府は安全を強調して子どもたちを本気で守ろうとしているとは感じませんね」
というご意見がありますけれどね。


上杉:
はい。
ハッピーさんのツイートでも、この番組への意見、私もあとで聞きますと。
「オイラも後で教えてもらうので」と書いているんで、
是非、ハッピーさんに向けてという意味でも番組に意見を頂きたいと思います。





ーーはやく現場検証を!
<使用済み核燃料の取り出し>
福島第一 原発1号機建屋カバーを外し水素爆発で屋上に散乱したがれきを撤去

1号機の証拠隠滅のためではないかと私は疑っている。↑

<過酷事故原因は地震?>
福島第一原発1号機4階で爆発!?1.5トンの鉄板はどこへ吹き飛んだのか
5/9そもそも総研(内容書き出し)


<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念2/7・8報道ステーション(内容書き出し)



――作業員の現実
「原発作業員が語る福島第一原発のその後」 水野さん、平野さん、上田さん・
報道するラジオ10/5(内容書き出し)


「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」 たねまきJ
上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)


「使い捨て労働で事故を収束できるのか」たねまきJ
弁護士の中西基さん 3/6(内容書き出し)





comment 1
05.22
Wed
『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会     2013年5月18日

OurPlanet-TV

 
日時: 5月18日(土)午後6時30分~
会場: 星陵会館
主催: チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
共催: ピースボート、グリーンピース・ジャパン、FoE Japan、グリーン・アクション、
    原子力市民委員会
協賛: 岩波書店
解説: 崎山比早子
司会: おしどりマコ



2013051832.jpg
http://youtu.be/lcdA5Xge0cI?t=25m45s


親愛なる友人の皆様こんにちは。
今日このような形で、私の本が日本語で今日出版されたという事を記念する形で皆様にお会いできる、
そして、日本語版の私の本を皆様にご紹介できる事をとても嬉しく思っております。
さて、私どもでありますけれども、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、そしてヨーロッパ、
広くヨーロッパでありますけれども、
チェルノブイリの発電所の事故が起きた後、大変悲しい経験というものをしたわけであります。

よく言われる事でありますけれども
自分の経験に学ぶことができないものはおろか者である」と。
賢い人間というのは他人の教訓から経験を得る事ができる」と言われておりますので、

その私たちの20何年前をはじめとして積んできたかなしい経験という事をお話したいと思います。
恐ろしい経験をお話したいと思いますので、是非その事から教訓を汲んでいただければと思います。

そして今日の私の講演の時間ですけれども、
大変限られたものでありますので、全てお話するというのはとても無理ですので
かなりかいつまんだ形での、
つまりいろいろなポイントを話す事が出来ずに終わる講演会になるかと思いますので、
疑問に思う点、さらにより詳しく私にこの会場で説明してほしいという事があれば、
是非ともご質問という形で寄せていただければと思います。
最後にお詫びですけれども、私はひざが痛いので座ってお話しをさせていただきます。

さて、チェルノブイリの学術的な本という形で、
それなりにまとまった形になっている研究論文、そして本というものは、
全世界で3万から4万は出ているかと思います。3万種類、4万種類出ているかと思います。
わたしたちが研究したチームとしてこの本を書くにあたって、
実際にきちんと読んだのは約5000点であります。

そしてこの本「チェルノブイリ大惨事 人と環境への影響」でありますけれど、
一番最初の形、第1版の形として出たのがロシアのサンクテルグブルク。
2版目でありますけれども、それが2009年にアメリカのニューヨークで出ました。
そして2011年ウクライナの首都のキエフで出て、
そして今回日本の首都の東京で出版された訳です。

さて、チェルノブイリそして福島の事故に共通している点でありますけれども、
これは放射性の降下物が落ちたその形というのがまだら状になっているという事であります。
これは例として私の本の19ページに挙げている図でありますけれども、
ギリシャ全土であります。

2013051833.jpg

ギリシャを例としてスライドでお見せすることにしたのは、
チェルノブイリからもかなり距離として離れているし、
またロシアからもそれなりに距離として離れているからであります。

そして福島の事故の後の放射性降下物もこういった形で、
まだら状に、斑点状になっている訳であります。
こういった降下物に関して一様ではないという事はとても良くない事であります。
と申しますのは、100m離れただけでですね、
その濃度というものが3倍、4倍、あるいは3分の1、4分のという形で変わってしまうからであります。

そしてこちらの例として挙げたギリシャ、二つの地図をあげた訳ですけれども、
上の方が銀125であります。
そして下がセシウム137という事なので、
放射性の降下物でありますけれども、放射性核種であっても種類が違うと違った濃度で
同じ所でも違った濃度で落ちてくる、沈着するという事が如実にわかるわけです。


そしてこちらの右側の図でありますけれども、
曲線で表されているもの、様々な種類の放射性核種でありますけれども、
チェルノブイリの事故でも、福島の事故でも、
何十種類、何百種類というものが飛び散った訳でありますけれども、
大変短い時間でありますけれども、量が変わってしまう訳で、
一日一日と量が測ってみると減少していますので、
当初はどれだけのものがどれだけの濃度で落ちてきたのか?という事を、
再現、復元するという事が大変難しい訳です。

従いましてその、シーベルト、20ミリシーベルトだどうのこうのと、
線量の数字をあげること自体が無意味だと言うのも、このグラフからも分かって頂けると思います。


2013051834.jpg

さて、こちらのグラフでありますけれども、
チェルノブイリの事故が起きてから数年後にどのような形で癌の発生
癌の罹病率が推移しているかという事を示しているグラフであります。
上の白い方が、本では140ページの6.2でありますけれども、
この一番上の白い四角になっている所がブランスク州という地域で、
これは相当に汚染度の強かったところであります。
真中はですね、汚染度がより弱かったロシアのある州であって、
一番下がロシア全体ということになります。

そしてこのグラフから分かるのは、
汚染がひどければひどいほどですね、癌の罹病率というものが高くなるという事になります。
ここでグラフに表した癌は固形癌であります。
つまり血液の癌以外の癌というもので表した訳であります。

従いましてここに関しても、
線量の数字がいくらであるかというその数字を挙げるという事自体が無意味であるという事になるわけです。
これはチェルノブイリの事故以降、主にですね、この例としてはロシアで起きた事なんですけれども、
同様の事がみなさんの国でも今後起きるということです。

さて、癌のうちで一番最初に増えるという罹病率を示すのが甲状腺がんということになります。
チェルノブイリの事故では4年後に甲状腺がんの発生率というものが増えました。
日本ではこれから1年後にこう言った状況になっていくと思います。

2013051835.jpg

そしてこちらのグラフで示したのは、ベラルーシとウクライナという事で、
チェルノブイリの事故の影響な訳です。
つまり、がんの、甲状腺がんの罹病率が増えているということでありまして、
ただ、もちろんこれに対しては反論があって、
癌の発生率というものは
チェルノブイリの事故といったものが無くても、癌の発生率は増えているという意見があるわけですけれども、
ただ、それに関しましては、左下のグラフを見ていただきたいと思います。

これに関してですね、癌が単純に増えるというのであればまっすぐな直線となって増えているんですけれど、
この左下のグラフは、飲んでは139ページの6.1でありますけれども、
明らかにチェルノブイリの影響があるので、
いわゆる自然にがんが増えるものよりも、もっと大きな形で癌が増えている訳であります。
ですからこれは明らかにチェルノブイリの影響であります。


そして甲状腺がんが増えましたのは、チェルノブイリ以降増えたのは、
ベラルーシ、ウクライナ、そしてロシアに限られた事ではありませんで、
こちらで例として見せているのはギリシャとルーマニアという事ですね。
チェルノブイリからはより離れているところの例であります。
2013051836.jpg


2013051837.jpg
さてこちらは乳がんでありますけれども、
乳がんの罹病率に関しましても、これも確実にチェルノブイリ以降伸びましたし、
この日本でも増えていくという事を私は考えております。
またこちらでお見せしているデータでありますけれども、
これはベラルーシ政府の公式な統計数字であります。
ここからも、汚染がより強い地域から乳がんの罹病率が増えているという事がわかります。
そして事故後8年、9年、10年経つと、乳がんの罹病率が飛躍的に伸びているという事がわかります。

こちらのお見せした図は本の138ページの図1に載っているものでありますけれども、

2013051838.jpg

これは先天性の異常、先天性の奇形と言う形の新生児が生まれた状況でありまして、
これはチェルノブイリの86年の事故後2年後から出た数字であります。
これはウクライナのジトミールという州のルギヌイ地区ですね。
ここは人口4万人でありますので、
日本で言えば県よりもはるかに小さな、県の中での地区という小さな単位ですけれども、
そこで具体的に出た数字であります。
こういった子どもたちが生まれました。

現在アメリカですけれども、
チェルノブイリの事故に由来するところの東ヨーロッパ全体における先天性の異常児についての本、
専門書、モノグラフというものが現在出版準備が行われています。

2013051839.jpg

さてこちらでありますけれども、
これは岩波から出た本では120ページにあります、その5.11でありますけれども、
これは被ばくの量が小さいものであっても、目の水晶体の混濁が起きるという事を示したグラフであります。
この水晶体の混濁は白内障にと繋がるものでありますけれども、
このセシウム137の量というもので表されていますけれども、
これは大体25ベクレル/kgというものを超しますとね、水晶体、
それも目の水晶体の混濁というものが著しく伸びるわけであります。

2013051840.jpg

さてこちらは岩波の本では65ページの図の5.2と5.3に書かれたものでありますけれども、
21トリソミ、いわゆるダウン症候群でありますけれども、
その発生率という事でグラフ、
上のグラフがベラルーシ、下が西ベルリンであります。
ちょうどチェルノブイリの事故から9カ月後ですね、
に、そのダウン症候群の子どもの出生率が増えた
という事が示されているものであります。

そして実際にチェルノブイリ事故の9カ月後にこのような現象があったという事を語っているデータは、
実は数多くあります。
日本に関しましてもこれはすでに福島以降過去のことになっている、
すでに過去の事となっていますので、

こういったデータは必ずある筈です。


さて、こちらでありますけれども、チェルノブイリの事故の後ですね、
その放射線の照射に由来するところの健康障害というところで挙げてあります。
こちらは英語でありますけれども、本の中では詳しく述べてあります。

まず一番最初の3つだけを読み上げますと、

2013051841.jpg

血液、心血管系ですね。
そして内分泌系、糖尿病も含めてでありますけれども、
また免疫系統もといった事で健康障害というものが起きています。

そして本の中にはそれぞれの各系統の病気に関しまして、何重もの具体的な例というものを書いてあります。

そして被ばくの健康への影響という事で着目すべきもうひとつの点でありますけれども、
老化が早まるという事であります。
子どもたちが老人のような形になってしまう。
また、高齢者に関しましては高齢の度合い、老化というものがより早く進むという事であります。

また生まれる子どもの性別の比率というものがわかりまして、
男の子が生まれる数、率というものが減少します。
つまり、男の子として受胎したものが出生、
生きて生まれるというところまで行きつかないという割合が増えてしまうという事であります。

また、一人の人間であっても複数の病気を抱えるという状況が生まれます。

2013051842.jpg

さてこちらは本では97ページに書いてあります。図としては5.9でありますけれども、
これはチェルノブイリの事故処理に当たった人たちの家族とそうではない、
同じ地区の平均的な家庭の流産率
というものを比べたものであります。

この、チェルノブイリ原子力発電所の事故処理に当たった人たちの事を
ロシア語でリクビダートルと言っているわけですけれども、
もちろん福島原子力発電所での事故処理に当たった人たちもいた訳ですけれども、
チェルノブイリの事故処理に関しましては、80万人という非常に沢山の人が事故処理に従事しました。
そして彼らに関しては医学的な追跡調査というものが、かなり良く行われていましたので、
データもかなり残っています。
そこでここに示された事故処理以降に2年間は
流産率が非常に高かった
という事が分かるグラフであると思います。

2013051843.jpg

さて、こちらが幼児死亡率でありまして、本の141ページに挙げているグラフであります。
左がドイツで右がポーランドでありますけれども、
チェルノブイリの事故にまさに由来するところの幼児死亡率が
急激に上がった時期があったという事が、統計上も確実に有意である、
意味があるという大きな数字となって跳ね返っております。


2013051844.jpg

さてこちら、幼児死亡率でありますけれども4つの国、
ノルウエー、これは本文では171と172ページにあるグラフで、
左上がノルウエー、右上がスイス、
左下がスウエーデンで、右下がフィンランドという、4つのヨーロッパの国でありますけれども、
幼児死亡率を示したものであって、これは学術書から取った数字ではなくて、
それぞれの国がですね、通常通り国が統計として発表している数字を
ただ単にグラフに載せてみたという事であります。


この直線がですね、幼児死亡率が下がっているという事なんですけれども、
ただ、チェルノブイリの事故の1896年から2年間というものがですね、
その普通に下がるべき乳児死亡率の線を遥かに超えて乳児死亡率が上がっているという事がよく分かります。
そしてそれぞれ国が違う訳ですので、
その説明できる原因はただ一つ、チェルノブイリの事故という事であります。


2013051845.jpg

さてこちらでありますけれども、これは死亡率に関してでありまして、
岩波の本では、日本語版では179ページの図の7.22であります。
これは事故後20年の時でありますけれども、
ロシアの6つの州でありますから、日本のちょうど県にあたるものと、
汚染土の高い6つの州と、汚染度が相対的に低い6つの州の死亡率を比較したものであります。

その結果でありますけれども、
汚染土の高かった所に関しては死亡率が上がったという事が
統計的に有意な数字として表れている
ものであります。
1㎡当たり1キュリーというものであったわけですけれども、
そして、この数字というものを数式として全世界人口に当てはめて計算をしてみますと、
チェルノブイリによって追加的に随分、
チェルノブイリに由来する追加的な死者というものが、
全世界で80万人から90万人という数字を出す事が出来ます。



原子力発電の推進派の人達はですね、
そういった被ばくによる後遺症、影響というものはそもそも意味がないと。
いわゆる「放射線恐怖症」というものに取り付かれた人間が
心理的に自分を病に追い込むのだと言う反論というものが、皆さんご存じのものがあるのですけれど、
ただ人間と同じような現象が
ハタネズミ、燕、カエル、また一般のネズミというものに多く起きている
訳ですね。
そういった動物が「放射線恐怖症」にとらわれるということはありませんので、
原子力発電推進派の意見というものには根拠がないと私は考えます。



では、チェルノブイリの教訓に移りたいと思います。
教訓はいくつもあるわけですけれども、
そのうちのいくつかだけを取り上げますと、

まず教訓その1
「放射能の状況は安全です」という当局の情報を信用してはいけません。

そして教訓その2でありますけれども、
空気、大気、食品、水に関しましては、独立した放射能モニタリングを確立しなければいけません。

そして教訓その3でありますけれども、
放射性核種の中で
体内に取り込まれてしまった放射性核種のモニタリングを、
これもまた独立した形でのモニタリングを確立しなければいけません。


さてそれでは私のような人間、研究者を含めた私のような人間と、
公式な、たとえばWHO,世界保健機構との見解の間に違いがあるのは何故か?という事でありますけれども、
これはWHO,世界保健機構と、IAEA,国際原子力機関の間に協定が結ばれているからであります。

その事によりましてWHOは医師の誓いですね、ヒポクラテスの誓いというものにそむく形で、
原子力発電のロビーと相談することなく、
ある種の事実というものは公表してはいけないという事になっているからであります。

2013051846.jpg

そして私はジュネーブを訪れるたびにWHOの本部前の、
こういった毎日8時から18時まで行われておりますピケに参加しております。
これは、数人しか参加をしない事が常な訳ですけれども、
しかし、6年以上毎日必ず誰かがこの抗議の形で立っています。

これは、WHOにとって恥ずべきIAEAとの協定を破棄しなさいという事を訴えるものであります。

そしてこの写真の右側に写っている人がネステレンコ博士であります。
ネステレンコサンでありますけれども、つい最近亡くなってしまった方であります。
彼は移動式の原子力発電所の設計の総責任者でありました。
つまり輝かしい研究者であったわけですけども、
チェルノブイリの事故が起きた後にですね、
その原子力のために自分を捧げるという事を一切放棄いたしまして、
チェルノブイリの子どもたちに自分は全ての活動を捧げると決めた人であります。

かつてはアンドレア・サフロフ博士も、ソ連の水爆の父と言われた人でありますけれども、
その水爆実験が成功した後、「これではいけない」という事で、
水爆の禁止活動に身をささげたのと同じような形であります。

さて3か月前、今年2013年の2月でありますけれども、
WHO世界保健機構が、福島の被レポートというものを発表いたしました。
その趣旨というものでありますけれども、
「恐ろしい事というのは今後何も起こらない」と。
「確かに若干の癌にかかる人は増えるだろうけれども、
統計的に反映されるような数字でもないし、
そもそもがんの患者が増えるという事も特に起きないのだ」と言っている訳ですけれども、
これを信じてはいけません。


日本で起こっている事
では、日本ですでに何が起きているか?という事を表している数字であります。
幼児の死亡率であります。

2013051847.jpg

左側が日本であります。2002年から2012年の日本。

右側の、これはドイツ1980年から1994年という事で、
ドイツに関してはチェルノブイリの事故のところに線が引いてある訳ですけれども、
幼児死亡率が、チェルノブイリの事故以降、統計的に表れる形で増えました。

で、両方の数字、日本に関してもドイツに関しても、
これはそれぞれの国の公式の統計数字であります。
日本に関してはこれは日本全土、全国での数字でありますけれども、
これも福島の後でありますけれども、
点線で福島の事故の事を書いてありますけれども、
それ以後幼児の死亡率が増えたという事がよく分かります。

ということでWHOは嘘をついても仕方がないと私は思います。

2013051848.jpg

さて、こちらでありますけれども、これは生きて生まれた子どもの数
これは減っているという事を示すものであります。
これはウクライナに関してはチェルノブイリの9カ月後。
日本に関しましては福島県でありますけれども、福島の事故の9カ月後でありますけれども、
これらのそれぞれの数字も、それぞれの国がですね、
通常通り統計をとっていて、それに現れた数字であります。

研究者がどこからか集めてきてですね、
わざわざ集めてわざわざ載せた数字というものではありません。

この両方を見ても、チェルノブイリの事故の9カ月後に起きた現象と同じような現象が、
福島の事故の9カ月後に実際に福島県で起きたという事が、分かるわけです。

2013051849.jpg

では、チェルノブイリを手引きとしてそれを活用して考えますと、
日本に待っているものはなにか?という事になります。
まず、染色体の特別変異という事はもうすでに増えている訳です。
また先天性の異常がある子どもが生まれるという事も2011年からすでに日本では起きております。
また、幼児および出産期の死亡というものもすでに起きておりますし、現在もこれは起きています。
白血病に関してもすでに増えているし、今後も増えていきます。
他の癌、固形がんに関しましては、後数年後に罹病率というものが増えていきます。

チェルノブイリの事故の後起きた状況というものは、
福島の事故以降の日本でもすでに起きているし、今後も起きていきます。


2013051850.jpg

それでは、もうひとつの良くない事実であって、
何年か後に、みなさんの国で出てくる、皆様が直面する事実に関してであります。

汚染というものは公式の見解などに関しましても、半減期というものがあるのだし、
土壌深くに放射性の核種というものが埋まってしまうし、
汚染というものは年々小さくなるのだという事が言われて、
現在日本で言われていると思います。

チェルノブイリの事故後もそう言われていましたし、
その時点では私のような研究者もそう思っていた訳です。

しかし、チェルノブイリの事故から6~10年経ちますと、
かつては「汚染に関しては心配いらない」、
あるいは「それほど心配いらない」といわれた地域で、汚染度が増したわけです。


それは植物の根というものが沈殿していった放射性物質に到達をし、
それを吸い上げる形で地表に出してしまったからであります。
日本でもそれと同じ現象が必ず起きると思います。

さて、時間もありませんので用意してきたスライドを随分省きますけれども、
最後に何をなすべきか、そして何をする事ができるかという事で、私の話を締めくくりたいと思います。

2013051851.jpg

出来ることはいくつもあります。
何よりもまず体内に取り込まれてしまった放射性核種を測定するという事は出来る訳であります。
ただそれを政府などの公のプログラムというものは実行はしていない訳ですけれども、
測定をする事は出来ます。

ですからそれを「どう排泄させていくか」という事も、出来るわけです。

という事で原子力発電の事故の教訓という事、
最後にもうひとつ言いたい事がありますけれども、
「原子力の平和利用が原子力発電である」とよく言われますけれども、
実は人類として環境に対する脅威。
そして実際に起こしてしまって恐ろしい事というのは核兵器に劣る事が無いというのが私の意見です。

ではご清聴ありがとうございました。
報告の時間はあえて短くいたしまして皆さんの質問に答えたいと思います。




ーーそして、質疑応答はこちら↓
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会5/18質疑応答(内容書き出し)


『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』崎山比早子氏・星川淳氏5/18(内容書き出し)


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comment 2
05.22
Wed
『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会     2013年5月18日
 
日時: 5月18日(土)午後6時30分~
会場: 星陵会館
主催: チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
共催: ピースボート、グリーンピース・ジャパン、FoE Japan、グリーン・アクション、
    原子力市民委員会
協賛: 岩波書店
解説: 崎山比早子
司会: おしどりマコ


崎山比早子さん
2013051831.jpg

http://youtu.be/lcdA5Xge0cI?t=14m10s
14:10
福島原発事故から2年が過ぎました。
事故が起きた当時、毎日テレビを見て、原子炉の破壊状況を見ていた時に、
2年後にこのような生活があるなどとは、その時は想像もできませんでした。
事故現場で被爆をしながら懸命に働いていらっしゃる労働者のみなさんのおかげで、
幸いにして私たちの今日があるのだと思います。

しかし今、福島から離れた都会、あるいは福島県の中ですら
事故当時のあの衝撃は徐々に薄れてきて、放射線に対する注意を忘れてきていると思います。
この時期に報告書が刊行された意味は大きいのではないかと思います。

この報告書には、
いま日本において沢山の方が放射線のリスクを考え、
これから自分たちの生活をどうするか、判断する基礎になる情報があります。
特に注目されるのは、これまで国際原子力機関とか、国際放射線防護委員会、ICRPですね。
WHO等の国際機関で否定され続けてきた放射線による非がん性疾患の発症を
豊富な資料に基づいて紹介している事です。

これまで西側でほとんど読まれる事が無かった
ロシア、ベラルーシ、ウクライナ国内で発表されてきた論文に加えて、
ドイツ、スウエーデン、トルコなど
チェルノブイリ事故によって放射能汚染が起こった国々からの報告も入っています。

また放射線の人体影響だけではなく、チェルノブイリ地方における野菜や果物などの汚染の程度。
汚染食物を取り込んでしまった場合の対処の仕方など、
実生活に役立つ情報。
それから環境汚染による野生の動植物への影響も網羅しています。

そういう意味でこれは大変貴重で、私たちの実生活に役立てたい報告書です。

福島事故以来、日本では低線量被ばくのリスクに関して、
これまで決められていた公衆の年間被ばく限度制御
1ミリシーベルトが20ミリシーベルトに見逃されてしまいました。

事故があったからといって、人の放射線に対する感受性が20分の1になったわけではありません。

1ミリシーベルトという限度線量自体安全量ではありません。
それは理論的にも、基礎実験でも、それから広島・長崎原爆被爆者をはじめとする疫学調査でも、
放射線に安全量は無いということは明らかに証明されているからです。


1ミリシーベルトと決めたのは、
原発を運転し電気を売るためのコストとリスクをはかりにかけて、
「これ以下に限度線量を下げるともう採算が取れなくなる」という事情からです。
その事は原子力産業の影響下にあると言われているICRPの委員長であるゴンザレスさんも、
昨年福島のシンポジウムでそんなふうにおっしゃっていた事です。

1ミリシーベルト事態が安全量ではなく、経済的政治的な要因で決まっているのに、
日本の放射線専門家が「100ミリシーベルトまではリスクがあるという証拠は無い」と
いかにも科学的であるかのように主張しているのはおかしなことです。

しかも見る気にさえなれば100ミリシーベルト以下でも、
統計的に有意に白血病や脳腫瘍などの癌が増えるという論文はあるんです。

放射線リスクにしきいちが無いという事は、
水爆の父と言われたアンドレイ・サハロフが1958年に発表した本のタイトルにすでに書いてあります。

自然放射線科学というのは、
新しい事実が発見されるとその発見をベースにして前にどんどん進んで行くというのが普通の姿です。
しかし放射線のリスクに関しては、いくら科学が進んでも、それが取り入れられず、
分かっていることも分かっていない事にされ、
何時まで経っても同じ議論を蒸し返しているという事があります。

これは明らかに問題が科学からずれて、経済的政治的な領域に入っているのに、
相変わらず科学であるかのような装いのもとに論争しているからだと思います。

放射線による非がん性の疾患が無い事にされ、
チェルノブイリ事故による脳神経系の疾患に対しては「放射線恐怖症」という診断名が発明されたのも、
同じような事情によると思います。

放射線の障害は基本的に放射線が体内を透過した時にできる反応性の高いフリーラジカルを通して生じます。
がんの原因になるのも、多くがこのフリーラジカルがDNAを傷つけるからです。

このフリーラジカルがどのように細胞の中のいろいろな分子を傷つけて、
報告書に出てくるようなあらゆる病気を引き起こし、老化を促進するのか。
これから研究が必要です。

しかし病気に対して最も効果的なのは予防です。
予防は被ばくをしない事です。

そのために政府は住民を汚染地域から避難させる義務がありますし、
これ以上汚染が広がらないように、国家的なプロジェクトとして
一日も早く事故現場を安定させることが急務です。

政府をそのように動かしていくのは市民の力です。
その力のベースになるのは、科学的に正確な知識です。
そのような意味で、今日ヤブロコフ博士のお話を伺う事が出来るのは、
大変有力ですし、幸運だと思います。
よろしくお願いいたします、どうもありがとうございました。





星川淳さん チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト代表
2013051852.jpg
http://youtu.be/lcdA5Xge0cI?t=06m11s
06:11~

翻訳チームとしてどんな事をやったかというお話をしたいと思います。
まずお詫びとしては、こんなに長くかかってしまったという事をみなさんにお詫びしたいと思います。
2年以上ですね、出るまでにはかかりました。

当初は、あと書きに書いたように、
インターネット上でボランティアの翻訳者を募ってですね、ガガガッ!とやれば、
長くても1年位で何とかなるんじゃないかと思ったんですけれども、
いくつかの理由で長くなりました。
ひとつはですね、一番大きいのはやっぱり正確に訳したいと思ったんですね。
そうすると本当の専門家は翻訳者が23人位、
そして専門家としてアドバイスを頂いてお手伝いいただいた人が10人、
その他いろんなリサーチとかでお手伝いいただいた人が数人。
それから学生の大学院のグループが一つという、
だから総勢40人を超えるぐらいのチームでやったんですけれども、
訳す人達は本当の専門ではないので、正確を期そうとすると非常に一生懸命やらなければならない。

そして僕らは、英語版の、ニューヨーク科学アカデミーの本から訳し始めたんですけれども、
結構この英語版がですね、バグが多かったんですね。ロシア語から英語への。

そういうものをちゃんと全部正していったりするとですね、
なかなか、時間がかかりました。

途中でキエフ版という、ロシア語でも新しい部分が加わったりして、
それも全部取り入れてですね、
ちょっとでも疑問があったら全部ヤブロコフさんに聞いてですね、
もう何百、何千という質問をして、全部それをしっかり答えていただいて、
「日本語版が世界一だ」というふうに言っていただいたので、
まあ2年かけた甲斐はあったかなと。
でも本当はもっと早く出したかったんです。必要な人がいると思ってたんで。

で、二番目は、お詫びはもうひとつありまして、
高い。
5,250円はやっぱり高いんですよね。
でもこれは、ぼくらが岩波に「1万部出るよ」という事を説得できなかった責任なんです。
ですから、今から皆さん是非ご協力をいただいて、1万部を超えるぐらいにしていきたいと思います。

高くなってしまったので翻訳チームとしてはその償いに、
今回のような4つの会場とそれから東京の外国人記者クラブでの記者会見というのを
主に賄うという事にしています。
それからもしそれが余ってまた増刷になっていけばですね、この本を送る
必要な人、読んでほしい人や団体や場所に送るというキャンペーンをやりたいと思っています。

内容についてはここにいらしている方もそうでない方も、
いろいろと疑問とか批判とか、もちろん同意とかってあると思うんですけれども、
翻訳チームにはそれは処理できないので、
「はじめに」というところの最後に4人の著者関係の住所とメールアドレスがありますので、
そちらへ質問や疑問、批判などがありましたら投げて下さい。

それから、出るちょっと前からこういう声が聞こえてきているんですけれども、
「あのニューヨークサイエンス科学アカデミー版というのは、
もう、内容がおかしいから廃版になってるんだぞ」という話がすこしまわっているようですけれども、
それはちょっと違うと思います。

サイトを見ると「在庫切れでもう重版はしません」と書いてあるんですけれども、
見た人はご存じのように、無料でPDFをダウンロードできますから、
それは廃版という意味とはずいぶん違うと思いますね。
世界に提供している訳ですから。

それから本を読んでいただくと分かるんですけれども、
日本語版というのは正確に英語版を訳したものではないです。
それよりもさらに改善して加えた部分もあります。ロシア語から新しく加えた部分もあって、
日本語版には日本語版の原本というのがありまして
それは岩波のサイトから、全部読んでいただけますので、
疑問とか、もっと詳しく調べたいという方はそちらの、
英語とロシア語がちょっとちゃんぽんになっていますけれども、それを見ていただく事が出来ます。

それから訳注とか、これからインデックス、索引とかも整備していきますので、
本とサイトとの2本立てでさらに充実していきたいと思っています。

もう時間が無いのでこれで終わります。
ぼくたちが始めたのは人類はまだ、放射能被害というものを理解しているとは言い難いと。
だから「こうだ」と決めてしまうことは禁物で、
やっぱり真摯に誠実に「どうなんだろう」という事を調べ、そしてデータを集め蓄積して、
こういう形で問いかけを深めていかなければいけない。
対応もいろいろと工夫していかなければいけないと思います。

この本がその一助になり、
そして今日のヤブロコフさんのお話が、日本での努力に役立つように是非期待しています。
よろしコネが意思ます。


ーーヤブロコフ博士講演に続くーー

<講演部分>アレクセイ・ヤブロコフ博士5/18(内容書き出し)

<質疑応答部分>アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会5/18(内容書き出し)
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comment 1
05.21
Tue
2013年4月


私の方は白血病で亡くなった方の情報が3件ほど…あ、6件ですね。
3・11前は、福島県は、福島県という県で、白血病で亡くなる方は大体2名位だったらしいんですけれども、
実は相馬市の方で警察官の方が3名
去年の3月に殉職みたいな形で白血病で亡くなっているというのを情報を得たんですけれども、
私がもう「公表してもいいですよね」という事で公表したら、
すぐにネットでそれに対する反論というか、
「福島県警に聞いたら、そんな事実はないという事を聞いた」というようなこと、
「あれはデマである」というような情報がネットですぐ反撃という形で流れて、

むしろそういうデマを流すやつは誰だ。という犯人探しですね。

ただ、私どもはそれについて、別の形で何とかその事実を確かめようと、確かめたいと思って、
で、今新聞の、メディアのですね、一流の記者達にそういうのを確認してもらおうと思ったんですけど、
どうも、そういうマスメディアの記者は一流というのは名前ばかりで実は無流、無流というか、
そういうことをチェックする、あるいは真相を確認するようなことはできなかったらしくて、
それ以上その問題は、うやむやなままですね、むしろネット上のデマだという形で、
「私たちが言っているのがデマだ」という形で終わってるんですが、


郡山市の合同庁舎。
これは3月31日までにモニタリングポストで測定した機械と測定位置を
4月1日から場所を変えて機会も変えたら測定値が半分に下がったという、
そういういわくつきの特定の場所に行って、今日様子を見てきたんですが、
それに対する彼の、郡山市の合同庁舎の周りを、今日実際に計測した結果の報告書ですが、
それをちょっと見ると、合同庁舎のモニタリングポストの周りは綺麗に除染してあって、
本当に低くなるように念入りにしてあるんだけれども、
ちょっと離れると、もうすぐに値が上がって、もう倍ぐらいの値になって
それは放射線の管理区域で言うとC区域という場所に該当するんだと。
で、C区域というのは本来どういう場所なのか?と言うと、ここにありますけれども、
全面マスク、全面防護服を着ないとここには立ち入ってはならないし、
未成年ももちろん入ってはいけないような、
そういう場所が今日フラッとみんなで行った合同庁舎の特にコンクリートの上の場所です。

で、これが本来の場所、こういう装備をしなければならない場所なんだと。

ところが、実は間もなく映画が出来るんですが、
A2というイアンさんというアメリカのドキュメンタリー作家が
伊達市のお母さんたちを取材して撮った映画があるんですけれども、
そこの映画の中で警察官なんかが結構出てくるんですね。

ようするに、20km圏内圏外の境目に立ち入り禁止のために立っているんですけれども、
もう本当に、中にはマスクもしていなかったような警察官がいるんですね、その場所に。
本来はもうこれの様な装備をして完璧な防護をしなければならないのに、
そういうところにずっとマスクもしないで警戒していると。

だからそういう警察官が白血病になって後に発症したって全くおかしくないだろうと。
で、3人亡くなったのが事実としてあるのを
全くそれをするんじゃなくて、警察官はおそらく事故を小さく見せるために、
ことさら何も問題がないような形でですね、振る舞わされる事がおそらく暗にやらされていて、
その結果、実はもっとも被ばくしてしまっている可能性が高いと。
そこから白血病になるということも本当に不自然じゃないものですから、
今回改めてその警察官の3人の亡くなった白血病の死亡の事についてはある種の確信を持った次第です。


あと郡山市でも、中学校の2年生の女の子が、今年のこの、先月の3月5日に亡くなりました。
急性白血病です。
彼女は3か月、発症してから3か月で亡くなったという事で、
実はこの事もきちんと裏付けをとって出したかったんですけれども、
その情報提供をして下さった自身は、ご自分は名前を出せない立場だし、
ちょっとそれ以上のもうちょっと詳しい情報をですね、収集したくてもできなかったんですが、

あと、郡山市の、今年2月ですね、米国の子どもが通っている中学校の校庭の測定をしたんです。
それが、公の、学校が出している公表の値と実際は違ってて、
もっと高いという事を、現実に測定してみて、
「だからここで授業を受けるのは危険である」という事をですね、証明するためだったんですけれども、
一番の傷害は勝手に学校に入って測定することが出来ないものですから、許可を得る必要があると。

その許可について、たまたま私たちを支援してくれる方がいらっしゃいまして、
それは教育委員会の関係の方なんですけれども、
その方を通してやったら学校が許可しちゃったんですね、測定を。
それでその方の立ち会いで、私たちは日曜日に学校へ行ってその測定をして、
素晴らしい詳細なですね、
私も実は神戸大学の山内先生という測定のプロの方と去年の2月に郡山市に来てもらって、
ものすごく緻密な測定をした事がありまして、
その時に、測定というのはどうやるのか?というのをですね、一緒に行ったメンバーは全部学習して、
一夜にしてセミプロになったんですけれども、
その人たちが今回はやりましてですね、
で、本当に測定の仕方、中身、●さんとかが中心となってやったんですけれども、
素晴らしい測定をしましてね、


その手引きをしてくれたその方がですね、実は私たちに、
実は自分の息子の知り合いで、その知り合い方の親族が3人白血病になってひとり亡くなったと。
それに関して是非直接確認を取って、それを出したいと言ったんだけども、
結局ちょっとその、直接確認を取る事が出来なくて、
その息子さんを通じてしかの伝聞だったので、
これはちょっと、どうしても確実な事実として伝えるには信用を得られないものですから、
えー、おそらくそれは特に息子さんのですね、久しぶりに会った高校生の同級生から聞いた話で、
その方は自分の親戚の話だから、ウソを言う必要はないわけですから、
おそらく間違いない事実だと思います。


そういう事が水面下で起きていると。

で、おしどりマコさんがずーっと言っているんですが、
福島県の甲状腺の検査結果というのはあれは「騙くらし」だと。
本当の健康被害はむしろ心臓病、白血病、糖尿病、腎臓病、
そういった様々な疾病の方にもっと深刻な問題が深く潜行しているのに、
そこから目をそらすために、もうチェルノブイリでもこれは今更否定できない甲状腺の問題は、
もう見る影もないんで、そっちだけをみんな目を奪うようにして、
肝心な、深刻な白血病の問題からは目をそらすようにしているんだと。
だから「その騙くらしにのってはいけない」という事をずっとおしどりマコさんは言っています。

そういう問題は、もうはっきりあるので、
私どももなんとかですね、その白血病等の問題については、
もっともっと沢山の確かな情報を得たいんですけれども、

あともう1こ、
もう1こ白血病で亡くなった方の事例を出しました。
それはご自分の親戚の方が亡くなったんで、間違いがない情報を得たものですから、
その方はずっと8月から文科省前で私たちのアクションを聞いていて、
何回か聞いているうちにこの人達は本気でやっているという事が分かって、
それで信頼をしてくれて、この自分の親戚の亡くなった事をきちんと伝えたいと。
それで意を決して、その文章を書いてくれて、
ただ、これを公表することはちょっとやっぱり遺族の方の関係で、
どうしてもやっぱり勝手にそういう事をしたという事でこじれる問題もあって、
自分が親戚関係が立たれちゃう問題があるものですから、
どうしても公表は、申し訳ないけれども難しいというふうに言われましたので、
それはちょっと今は公表は控えています。
場所も言うと狭い町なのですぐにわかっちゃうのでそれも言えないんですけれども、
亡くなった事は事実で、それも間違いなく3・11後の発病です。
それについてももし、親戚の方の了解が得られれば、是非公開したいと思っていますけれども、
一応今のところその事実があることは間違いありません。

そういった、今、新しい甲状腺以外の深刻な問題が出てきているんですが、
なかなかそれを裏付けをとる事が出来ないので、
それも実はいろんな市民と繋がる事によって、
実はそこからですね、新しい情報が教えられる可能性があります。
やはり多くの市民と繋がる事によって、
そこから信頼して、我々に是非これを、
自分は声があげられないけれども皆さんならあげられるんで伝えてほしいという、
ある種のまァ、内部告発じゃないんですけれども通報を寄せる声が広まるものですから、
もうちょっと急がなければならないけれども、そこはやっぱり信頼関係がないと出来ない事なので、
地道にこういった取り組みをしながら多くの市民と繋がる事で、
こういった、なかなか外に出せない問題について、事実を拾い上げるように
これから一緒に取り組んでいきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。


20130511921.jpg
↑ Ian Thomas Ash(イアン・トーマス・アッシュ)さんの動画より
2011年。マスクのみの防護

20130511923.jpg
↑2011年5月29日 原発30キロ地点で検問受けてるところ
マスクもしていない若い警察官。目の下はクマ


「原発は人を殺します」辛淑玉氏3/9バイバイ原発3・9きょうと(文字起こし)
より一部抜粋

その線量の高い地域でふと見たら、
20km圏内のちょっと先のところに警察車両がありました。
で、誰もいません。
人もいません。
ただ高い線量があるだけで、音もなく。

そして私の姿が見えたら、タッタッタッタッって向こうから走ってきました。
走ってきた若者が言いました。
「名前は?住所は?所属は?」と。
「辛淑玉と申します。住所は東京都ナントカで・・・」
そしたら名前は?住所は?
「わたしは辛淑玉」
そしたらまた名前は?住所は?って言われました。
「ああ、警察だからそう聞くのかな?」って思いました。

違います。
壊れてました。

後ろからもう少し歳のいった警察官がきました。
20km圏内と言うのは日本全国からの警察官が応援に来ています。
そしてそこで警備をしています。
そしてその後、後ろから来た警察官が「すみません」と言いました。

私は言いました。
「あんた、怖くないか?」って。

そしたらその時に言ったのが「怖いです」と。

「あんたね、本庁に行って、50以上の人生が終わった親父たちに来て貰って、ここを守ってもらいなさい」と、
「若い子たちがここを守ってはいけない」と。
若ければ若いほど、自分たちの身体に負担がきます。
そして、その20km圏内で守っている人達は2週間24時間で交代します。
交代する時は全部の服を着替えていきます。

だけども福島の警察官はそうではありません。
ずーっと中をパトロールしながら、ほとんど着たきりすずめのままでやっています。
どれだけ多くの人が被曝しているかわかりません。







<白血病>チェルノブイリ小児病棟「5年目の報告」その3(動画&内容書き出し)
ゴメリ州立病院には事故の前、白血病の子どもはほとんどいませんでした。
しかし、事故があった1986年から目立ち始め、1990年は17人と急激に増えました。

<特異な白血病の症状>チェルノブイリ小児病棟「5年目の報告」その4(動画&内容書き出し)
カルテの中にこれまでは見られなかった特異な4つの症例が見つかりました
いずれも白血球の増殖がきわめて速く、治療が追いつかないまま死亡したケースです。
4人とも避難対象になっている高濃度汚染地帯に住んでいました。

8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は2011年8月30日、
福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。




---


警察官が急性白血病で3名死亡
ネットでの反論のもととなった発言(文字起こし)

2013年1月11日 
http://youtu.be/Qhgtaz0O6Hc?t=20m49s

福島では原発事故による健康被害が嵐の前の静けさの中にいます。
おそらく深刻な健康被害が次々と明るみにされます。
その兆候が茨城県の取手市の心臓病の健康診断で、
沢山の子どもたちが心臓の危険があることが明らかになりました。
茨城県ですら、2倍も3倍もの心臓の疾患が明らかになってきて、
福島であればもっと子どもたちの心臓の疾患が深刻化されています。
また、福島県の相馬市とその周辺の町では、
急性白血病を発症する子どもと大人の数が急増しているという報告が出されています。

2009年までには、
急性白血病による死亡者は、福島県200万人の福島県民のうち、たった2名でした。
ところがこの40分の1にも満たない人口5万の相馬市だけで、
すでに1年間に5人もの人が急性白血病で亡くなっています。

いま福島県では沢山の健康被害が進行しています。
このままでは福島県の子どもたちの命は本当に危険にさらされています。

ー略ー

いま福島の子どもたちは健康被害が大変な状態にあります。

最新の情報では福島県の相馬地方では急性白血病による発症、死者が大変多い事が分かりました。
2011年の3.11以降、福島県はこのような福島県民の癌による死亡発症データを公表していません。
そのため、公にはどの程度の癌の死亡者がいるのかはわかりませんが、
たまたま、相馬市出身の埼玉に避難している方が調べた結果によりますと、
2009年度の福島県200万人のうち急性白血病の死者は2名でしたが、
それに対してこの人口40分の1に満たない、5万人に達してない福島県の相馬市地方では、
2011年の1年間で、すでに5名の死亡者が急性白血病で死んでいます。
そのうち3名は現職の警察官です。
なおかつ発症した人は合計で10名いまして、
たった福島県の40分の1の地域で、このような10名の発症、5名の死亡という、
急性白血病の患者の数としては極めて異例の数が出ていて、
これが大変大きな問題になっています。

(文字起こしここまで)


ーーー

即刻「デマだ」という発信をしたのはどんな人?

ネットで調べると確かにこの話(警察官3名白血病で死亡)はデマだったというようにも書かれています。

このような報告を聞いた時に
躍起になって「白血病で警察官が死亡するのはウソだ」と否定したがる人々の心理は
どのようなところにあるのでしょうか?

私は、即座に頭ごなしに否定するという行動に異常な感じを受けました。

「デマだ」という意見が通っている一番大きな根拠は、やはり警察に電話をしたという事のようです。
なので、その発言の出所を探してみました。

【デマ】福島県警の警察官3名が急性白血病で死亡 → デマでした。
2013-01-12 10:37
12日に大拡散された、福島の警察官3名が急性白血病の話題ですが、
私が福島県警に電話で問い合わせしましたら、「そのような事実はありません」と、キッパリ否定されました。
放射脳大御所揃い踏み、彼らの死亡ネタへの嗅覚には驚くばかりです。
結局、夕刻に元ネタは削除され、限りなく虚報だったことが濃厚です。
by BBFukushima21
<プロフィール>
福島市内在住。家の周辺は0.7μSv/hくらい。情報を集めながら自分なりに考えています。
放射脳がいうほど危険ではないと思えるようになりましたが、正直不安は残っています。
そんな中で放射脳が発信する情報には地元として大きな違和感が。
根も葉もない話を条件反射的に拡散する人が多いのは残念です。


どのような方がこのような情報を否定したがるのか知りたかったので、
あえて、ここに書かせていただきましたが、
デマだという事を言いだした方は↑の方(BBFukushima21さん)のようです。

11日の夜の発言に対して12日の朝にはもう警察に電話をしているようです。
ものすごい行動の早さです。

たとえば本当に警察に電話して「そのような事実はない」と言われたとして、
その言葉をそのまま鵜呑みにするのもいかがなものか?と私は思うのです。
警察署が顔も知らない一市民の電話に
「はい、白血病で亡くなっています」などと答えるということはまずあり得ないし、
当然「そのような事実はない」と否定するのが普通の対応だろうと思えます。
そもそも「電話をした」という話も事実かどうかはわかりません。
上記の発言以外に具体的な「電話をした」ことを実証する内容は全くないからです。


この方の書かれている他の内容を見ると、他人の否定ばかりをしている方のように見受けられます。


0.7マイクロシーベルトの線量はハッキリ言って高すぎます。
その中で生活している事によって
不都合な事実は否定し受け入れられない心理状態になられてしまっているのではないかと…。
でもこのように、否定ばかりしている姿を見てしまうと、かなり精神的に病んでいるように思います。
事実を見つめてこの方こそ一刻も早く避難された方がいいのではないかと思います。


何を信じるかは全く個人の自由ですが、
「デマだ」という発言の出所はここにあった。

内容を発信している人物の背景を知るという、
そのような面からも事実がどこにあるのかを見極めることもできるかと思っています。



さまざまな表に出てこない事実は、
そこに住む方々、直接経験している方々のみが知っているのだと思います。
出来れば、勇気を出して、真実を伝え広め、
被害者が出来るだけ出ないように、ひとりでも多くの命を救うために、
危険な地域から一刻も早く避難する道を切り開く事が出来たらと思います。

そのためには、現地の方の勇気と行動がとても大切なことだと思っています。




ーーー



過酷な現実の中にいる現地の若い警察官

行方不明の巡査長拳銃自殺か
NHK福島 2013年5月18日 20時01分

20130511911.jpg

17日当直勤務中に拳銃を持ったまま行方不明になっていたいわき中央警察署の巡査長が、
警察署の近くの河川敷で頭から血を流して死亡しているのが見つかりました。
警察は、拳銃で自殺したとみて詳しく調べています。

死亡したのは、いわき中央警察署の交通二課に勤務していた阿部将大巡査長・26歳です。
阿部巡査長は、当直勤務中だった17日未明から早朝にかけて、
拳銃を持ったまま行方が分からなくなりました。

20130511912.jpg

警察が18日朝から周囲を捜索したところ、午前11時前、
警察署の近くの河川敷で右手に拳銃を持ったまま頭から血を流して死亡しているのが見つかりました。
拳銃からは弾丸1発が発射されていて、着ていた制服などにも争った形跡がないことから、
警察は拳銃で自殺したとみて、詳しい状況を調べています。

阿部巡査長は4年前に警察官になり、これまで勤務態度に問題はなかったということですが、
関係者によりますと、最近、周囲に対し「仕事が忙しくて大変だ」などと漏らしていたということです。
いわき中央警察署の今泉満臣署長は
「拳銃を携帯した警察官が所在不明になり、さらに、拳銃を使って自殺したことはまことに遺憾です。
県民のみなさまに深くおわび申し上げます。再発防止にむけ、全力で取り組んで参ります」と話しています。




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comment 5
05.21
Tue
橋下徹は最悪だと私は思っている。
大飯原発再稼働問題で関西電力とやり合っていた時
私は橋下に期待をした。
何とか再稼働を止めてれるんじゃないかと、信じてみようと思った。
だけど、最後の最後に突然橋下は翻り、結局大飯は再稼動してしまった。
大阪市のがれき問題では市民の声も聞かずに逃げるし、
維新の会で「原発反対は人間がサルに戻る事」と言った石原慎太郎とタッグを組んだその時、
私は橋下徹を信じ、期待することを完全にやめた。

そして、ここのところ毎日のようにテレビに出てくる慰安婦問題。
テレビで語る橋下は最悪だし、
叩かれて、各局に生放送で出演し、一生懸命言い訳をしている姿を見るのも、
もう、いい加減嫌気がさしている。
なので、私は無視することにした。

それにしても、こんな橋下の事なんかテレビ局は、無視すればいいじゃないか。
なぜ、生で出演を依頼してまで、橋下徹を画面に出すのか?

そんな報道の姿勢もなんとなく納得いかない思いでいた。

私は今日、あるツイートを見た。
「橋下の囲み取材の全部をちゃんと聞いた日本人はどのくらいいるのだろう?」

私はもう、すでに橋下を信じていなかったので、
モチロン囲み取材を全部聞こうなどと頭から思っていなかった。
5月19日の報道ステーションSANDAYに生で出演し、
「報道が故意的にぼくの会見の言葉を選んで放送している」と見苦しい言い訳をしている橋下の話など、
真面目に見るつもりも全くなかった。
ただ、「見苦しい男だな」としか感じなかった。

でも…、私は、橋下の囲み取材を全部聞いていない。

ふっと、ふっと…思った。
「みんなの党、維新の会との選挙協力破談」という今日の報道を見ながら、
私はふっと思った。

もしかして、橋下徹ははめられたんじゃないか。
全ての局が執拗に報道する。
橋下徹は言い訳をすればするほど、どんどん追い込まれていっているようにも見える。

参院選を前に、維新の会を潰そうという自民党の策略なんじゃないかと、
ふと思った。
社会党が政権を取った時、ボロボロにされたあの時のように。

原発事故後だって、鉢呂大臣はじめ、
メディアにこてんぱんに叩かれて潰された政治家は沢山いる。

そんな思いがふっとふっとよぎったので、
5月13日の橋下大阪市長の囲み取材を
丸ごと書き出してみることにした。
聞きながら、書き出して、事実がどこにあるのか、
見極めてみたいと思ったから。


メディアに与えられている情報だけを事実だと信じてはいけないんだって
もう痛いほど心得ている筈なのに、完璧に事実の確認をしていなかった。
だから、文字に起こしながら自分で確認してみることにした。
もちろん、橋下を助けたり擁護するためではなく、事実を見つけるためだけにd(◕‿-。) ネ❤



ーーー
【2013.5.13】
橋下徹 大阪市長 登庁時 ぶらさがり取材




私が文字起こしをする時のYoutube再生回数は35,502回。
ひとりで何回も再生している人もいるかもしれないけれど、
日本中で3万人ちょっとぐらいが聞いているかどうか?というところ。
全部聞いている人数はもっともっと少ないだろう。


ーーー


記者:
一部報道で、日経新聞さんを拝見しますと参院選の公約草案というのが出ていましたけれども、
これはもう代表らと協議しているのか、あるいは(もじょもじょもじょ)なのか?

橋下:いやまだです。これからきちんと政調会で中身を詰めていきますので、ええ。

記者:中には長距離弾道ミサイルの研究開発というのがありましたけれども、その点はどう?

橋下:
いや、まだ聞いてませんのでこれから。
あの、今週末ぐらいに政調会である程度報告で合わせていく、そういう会議をやりますので。

記者:それについてはとりあえず検討の対象にはなり得る?

橋下:
いや、まあ、いろんな議題をテーブルにあげるというのは、それは当たり前のことじゃないですか。
それはみんなで議論して「どうするか」ということを決めればいい事ですから。

記者:
それからもう1個、村山談話なんですけれども、
この前も自民党の?(たかいち)さんが「侵略」という言葉はどうか?
という様な批判的な事をおっしゃっていましたけれども、
安倍首相も「侵略」というところをちょっとはっきり(もじょもじょ)なんですが、
「植民地支配と侵略をお詫びする」という村山談話については先程(もにょ)

橋下:
「侵略」の定義については学術上きちんと定義が無い事は、これは安倍首相が言われている通りです。
えーーー、第二次世界大戦後、事後的に国連安全理事会ではなくて国連でですね、
安保理が侵略かどうかを最後判断するという枠組みが決まりましたけれども、
「侵略とは何か」という定義が無い事は確かなんですが、

日本はね、敗戦国ですから。
戦争をやって負けたんですね。

その時に戦勝国サイド、ま、連合国サイドからすればね、
その事実というものはやっぱり曲げることはできないでしょうね、その評価についてはね。
ですから学術上定まっていなくても、それは敗戦の結果として
「侵略だ」という事はしっかりと受け止めなければいけないと思いますね。

実際に多大な苦痛と損害を周辺諸国に与えたことも間違いないですから、
その事実はしっかりと受け止めなければならないと思います。

その点についても反省とお詫びというものはしなければいけない。

またこの立場は、ずっと週刊朝日、朝日新聞にも僕は言い続けていますけれど、
こういう立場というものは、自ら一方の当事者が
「もう終わりだ、終わりだ」と言って時間を区切って終わりにする事が出来ないんですね。
それは時間が解決する。
要は相手方がある程度納得するまで、期間、時間的なその経過っていうものが必要であることも間違いないです。
だから、「もう戦後50年経ったんだから、70年経ったんだから全部チャラにしてくれよ」ということを、
当事者サイドが言う事ではないです。
これが第3国がね、ま、アメリカやそういう連合国の方が、
また、ま、アメリカもそういう損害があったんでしょうけれども、
それでもそういう第3者的立場の国がね、
「もういいんじゃないの」っていうのは、それはいいんでしょうけれども、
当事者である日本サイドの方が、
「もう60年経ったんだから、70年経ったんだからこれはチャラだよ」というのは、これは違うと思いますね。


ただ、事実と違う事でね、わが日本国が不当に侮辱を受けているような事に関しては、
しっかりと主張はしなければいけないと思っています。

だから敗戦国として受け入れなければいけない。
ま、喧嘩っていう事はそういう事ですよ。
負けたんですから。
だからそういう当事の犠牲者に重大な責任があるわけです。
負けたんだったらね、そりゃ負けたらね、そりゃいろんな事をもう、
もーーーー、我慢ならん事だってね、いろいろ言われることだってあるけれども、
でも、負けたっていう事は、そう、そう、…そういう事なんです。
だから負けるような戦争なんかやっちゃいけないし、
そもそも戦争なんかやっちゃいけないけれども、

「負けた」っていう事をすぐさま捨てされるような、
そんな甘いもんじゃないですね、喧嘩をやったということは。

ただね、やっぱり事実として言うべきことは言っていかなければいけないと思っていますから、
ぼくは従軍慰安婦問題だってね、
慰安婦の方に対しては優しい言葉をしっかりかけなければいけないし、
優しい気持ちで接しなければいけない。
意に反してそういう職業についたという事であれば、その事については配慮はしなければいけませんが、
しかし、何故日本のこの従軍慰安は、いわゆる従軍慰安婦問題だけが世界的に取り上げられるかというと、
その当時慰安婦制度というのは世界各国の軍が持ってたんですよ、持ってたんです。
でー、これはね、いい事とは言いませんけれども、当時はそういうもんだったんです。

ところが何故欧米の方でね、日本のいわゆる従軍慰安婦問題だけ取り上げられたのかといったら、
日本はレイプ国家だと。
無理やり国をあげてね、強制的に意に反して慰安婦を拉致してですね、そういう職業につかせたと。
レイプ国家だというところで世界は非難しているんだというところを、
もっと日本人はね、世界にどういうふうにみられているのかっていうことを認識しなきゃいけないですよ。


慰安婦制度をね、
いわゆる従軍慰安婦制度、ま、慰安婦制度が無かったとはいいませんし、
軍が管理していたことも間違いないです。
ただそれは当時の世界の状況としては、軍がそういう制度を持っていたことも厳然たる事実です。

にもかかわらず欧米が日本を。
だってそれはね、朝鮮戦争の時だって、ベトナム戦争の時だって、そういう制度はあったんですから。
あの第二次世界大戦後。

でもなぜ日本の、このいわゆる従軍慰安婦制度だけが世界的に取り上げられるのかというと、
日本は軍を使ってね、国家としてレイプをやっていたんだというところがね、
ものすごい批判を受けている訳です。

ぼくはそれはね、その点についてはやっぱり、違うところは違うと言っていかなきゃいけないと思いますね。

ただ慰安婦の方、意に反して慰安婦になってしまったかたはね、
それは戦争の悲劇の結果でもあるわけで、
戦争についての責任はね、わが日本国にもあるわけですから、
その事に関しては心情をね、しっかりと理解して、
やっぱり優しく配慮していくっていう事が必要だと思いますけれども、
しかし違う事は違うって言わなければいけませんね。

それから戦争責任の問題だって、敗戦国だからやっぱりこれはね、
敗戦、もう「負けた」っていうところで、こらえて
これはやっぱり受け止めなければいけないことはいっぱいありますけれども、

その当時ね、世界の状況を見てみれば、
アメリカだって、そりゃ欧米各国だってね、植民地政策という事をやってたわけなんです。

だからと言って日本国の行為を正当化はしませんけれども、世界もそういう状況だったと。
そういう中でやっぱり日本はね、戦争に踏み切って負けてしまった。
やっぱりそこは戦勝国としては、連合国としては絶対に日本のね、
この負けの事実、それから…、悪の事実という事は、戦勝国としては絶対に譲れない所だろうし、
負けた以上は、あの、そこはもう受け入れなければいけない所もあるんでしょうけれども、
ただやっぱり違うところは違う。

世界の状況はやっぱり植民地政策をやっていて、日本の行動が原因ではない。
日本の行動だけが原因ではないかもしれないけれど、
第二次世界大戦というものが一つの契機としてね、
アジアのいろんな諸国が独立していったという事も事実なんです。


そういうこともしっかり、言うべきところは言わなければいけないけれども、
ただ、「負けた」という事実だったり、
世界全体で見て侵略と植民地政策というものが日本非難をされてね、
アジアの諸国のみなさんに多大な苦痛と損害を与えて、お詫びと反省をしなければいけない。
その事実はやっぱりとしっかりと受け止めなければいけないと思いますね。


日本の歴史認識と言いますか、政治家のねメッセージの出し方の悪いところはね、
歴史問題に関して、謝るところは謝って、言うべきところは言うという、
こういう事が出来ない所ですね。

一方ではね、一方のスタンスというのは、言うべきところも言わない。
全部、もう言われっぱなしで、全て言われっぱなしという一つの立場。
もうひとつはね、事実全体を全部認めないという立場。
あまりにも、あまりにもね、両極端すぎますね。
認めるところは認めて、やっぱり違うというところは違う。
世界の当時の状況がどうだったのかという事や、
やっぱりこれは近現代史をもうちょっと勉強して。

「慰安婦」っていう事をバーンって聞くとね、
とんでもない悪い事をやっていたというふうに、こう、思うかもしれないけれども、
当時の歴史をちょっと調べてみたらね、
あのー、日本国軍だけじゃなくて、いろんな軍で慰安婦制度っていうものを活用していた訳なんですよ。

そりゃそうですよ、あの、あれだけね、銃弾の雨、
銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命かけて、あの、そこを走っていく時にね、
そりゃそんなあのー、武者集団と言いますか、精神的にも高ぶっているようなそういう集団は
やっぱりどこかでね、そのーー、あのーーーーーー、
まあ、休息じゃないけれども、そういう事をさせてあげようと思ったら
慰安婦制度というのが必要だという事は、これは誰だってわかるわけです。


ただそこで、日本国がね、欧米社会でどういうふうにみられているかというと、
これはやっぱりね、韓国とかいろんなところのいろんな宣伝の効果があって、
「レイプ国家」だというふうにみられてしまっているところ、
ここが一番問題だから、そこはやっぱり違うんだったら「違う」と。
証拠が出てくればね、それは認めなければいけないけれども、
今のところ2007年の閣議決定では「そういう証拠はない」という状況になっています。

ま、先日また、安倍政権で新しい証拠が出てくる可能性があるという閣議決定をしたから、
もしかすると、証拠が100%ない、そのーーー、強制的に暴行脅迫をやって、慰安婦を拉致したという証拠。
今まではそういう安倍政権、第一次安倍政権の時には「そういう証拠はない」というふうに言いきっていたのに、
「新しい証拠が出てくる可能性がある」という閣議決定をしたので、
もしかすると言いきれない状況が出てきたのかもわかりませんが、
ただ今のところはね、そういう軍事態が、日本政府自体が暴行脅迫をして拉致をしたという、
女性を拉致したという、
そういう事実は今のところ証拠で裏付けられていないので、
そこをしっかりと言わなければいけないと思いますよ。

ただ慰安婦制度についてね、
意に反して慰安婦になった方に対しては、
やっぱり僕は配慮しなければいけないと思いますけれどもね。

認めるところは認めてね、
謝るところは謝って、
負けた以上はね、潔くしないと。
これはあのぉ~、自民党だったすぐにね、あのー、武士精神だとか武士道だとか持ち出すのにね、
負けたのにぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ言ったってしょうがないですよ。
もう負けちゃったんですから。
だからそこは潔く、そこは認めて、
ただいわれなき事実、いわれなき評価については、根拠のない評価については、
しっかり言うべきところは言う。
世界の当時の状況はどうだったのか。
それも前面に持ち出してね、当時植民地政策というものはあった。
あったんだけれども日本というのは戦争をして負けてしまった。
その中でね、いろいろと損害と苦痛を与えてしまったという事についてどう評価するのか?という事は、
個々に真摯にやっぱり考えなければいけないし、反省するところは反省し無ければいけないと思いますね。



記者:
先程、ちょっと政策の話に戻っちゃうんですが、
政策協議を今週来週でという事なんですが、
エネルギー戦略会議の最終報告が一応今月末という事で、

橋下:あ、そうですか。

記者:エネルギーについてはそれを参考にすると、最終的には、

橋下:あ、そうですね。

記者:ここじゃあ、もうすこし、

橋下:
まぁ、政治、後で参議院の公約を後で追加してもいいんじゃないですか、エネルギーについては。
でももうね、今日も朝ツイッターで書こうと思ったけれども、
朝日と毎日も、もう止めた方がいいですよ。
あのくだらない市民運動的な原発ゼロの話は。

もう“もんじゅ”は止まるじゃないですか。あれでいいんですよ。
だから規制委員会がきちんとチェックをして、基準をつくってチェックをして、
いままでのじゃあ、いままでのねぇ、「安全委員会はなんだったんだ」っていうんですよ。
結局ね、自民党サイドは原発再稼働っていうものを公約に入れるみたいですけれども、
ぼくは日本の技術力というのは信用をしていますよ。
だから多くの原発推進派はね、技術力技術力っていうんですけれども、
あの、こういうね、高度なシステムっていうのは技術力プラスね、
人間の組織のそのね、あの、体質と言いますか体制とか、
それが二つ合わさらないと、高度な技術というのは扱えません。
日本の技術というものは僕は、
あのーーーーー、原発の事故というものを乗り越えるだけのね、技術というものは、
もしかするとそれは充分、そういうものを生み出していく力は僕は、日本なあるのかもわからないけれど、
やっぱり日本人社会というのは、組織の体質はダメですね。
そういう非常にリスクを管理するという事には、日本の組織というのは非常にこれは風紀な体質ですよ。
だから、どれだけ技術力が高まったとしてもね、
その技術を扱うだけの組織力がやっぱり日本社会にはまだまだ根付いていないという事で。
もんじゅの問題でもそうです。
あれは2009年かなんかに新しい計画をつくって、いろいろやってるのに、
1万点も、そりゃあ、検査を放置してたと、重要部分が55カ所ですか、
それは安全のチェックを放置してたなんて言うのはもう言語道断でね、
とてもじゃないけれども、わが日本社会でね、これだけのリスクあるシステムを扱える、
あのーー、そういう社会の体制じゃないですね。
だからこれは規制委員会がしっかり厳格にチェックをしていけば、
おのずとフェードアウトしていきますよ。
そんなもう、朝日や毎日のように具体的に工程表出せとかね、
あのーー、感情的にそんな、ゼロゼロと言わなくても、
しっかりガバナンスをきかせて、あの、規制委員会がチェックをして、
電気自由化をやっていけば、メカニズム的にね、
そりゃ、原子力発電というものはフェードアウトしていくと思いますね。



記者:
こういう状況で自民党が原発推進とか再稼働っていうことを言い出したら、
そこは維新と差を付ける事ができるという事なんですか?

橋下:
再稼働はね、あのー、規制委員会が安全のチェックをしっかりして、
「安全だ」と思われるものについては、
今の日本のエネルギーの状況からすれば、再稼働というのを認めるものもあると思いますよ。
でもそれは、「再稼動推進」なんて言うことを公約になんて掲げなくていい訳ですよ。
規制委員会でしっかりとチェックをするんだという事でいい訳です。
規制委員会、規制委員会自体についても政治的にきちんとチェックして、
この後僕は安全基準についてちょっとレクを受けますけれども、
そういうことをしっかり政治家が把握をして、
今規制委員会、ま、大飯についてはいろいろと批判を受けていますけれども、
それでも、もんじゅについてはああいう形で判断下して、
今までの安全委員会ではできなかった事ですよ。
だからこういう事をしっかりとやっていくという事がね、
ぼくは日本のエネルギー政策の進むべき道だと思いますね。

観念的にいろんな事を「ああだこうだ」と机の上で議論したってしょうがないわけで、
現実にある原発についてね、しっかり基準を設けて、適合性をチェックしていけばね、
おのずとフェードアウトしていってしまいますよ。
この日本国においてはね。
他国においてはそりゃまだ原子力の方がシーズナブルだっていう国があるのかもわからないけれども、
我々この、経済が成熟化してね、えー、誰もかもその費用がこうこつとなるこの日本社会において、
原子力発電というものがもう割に合わないという事は、もう明らかな事じゃないでしょうかね。




ーーーー


という事で全部書き出してみました。


テレビで受けた印象とはちょっと違っていた気がする。
植民地に関して話していることも、慰安婦の内容のようにごちゃまぜになって報じられていたような気もする。

ん…、

いい事も言ってると思ったところもあるし、
賛成できる部分も結構あったけど、
どうしても納得いかない部分ももちろんあったわけで、


聞いてみて、一言ずつぜーんぶ文字起こしもしてみたけれど、

ん…、やっぱり…






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comment 13
05.20
Mon
『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会     2013年5月18日

OurPlanet-TV

 
日時: 5月18日(土)午後6時30分~
会場: 星陵会館
主催: チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
共催: ピースボート、グリーンピース・ジャパン、FoE Japan、グリーン・アクション、
    原子力市民委員会
協賛: 岩波書店
解説: 崎山比早子
司会: おしどりマコ


http://youtu.be/lcdA5Xge0cI?t=1h4m26s

表に出ない作業員の死亡と出生率
1:04:26
12013051931.jpg

マコ:
ありがとうございました。
もうショックな話の数々で呆然としております。
私がこの報告書で一番本当に驚いたことはリクビダートルの方々の調査がかなり入っていたという事なんですね。
今現在日本では福島原発の収束作業をした作業員の方々は、
こんなに詳細に調査は全くなされていません。
去年2012年度に福島第一原発の構内で医療室に勤務していた
東京電力の看護師の方のインタビューをとったのですが、
看護師の守秘義務で伝える事の出来ないお話が沢山あったのですが、
作業員の方々が沢山亡くなっていると。
でも、福島原発の構内で作業中に亡くなった方だけは情報として外に出てくるのですが、
たとえは寮で朝起きてこないと思ったら、もう亡くなっていた。
で、二日間の休みの間に家に帰っている間に亡くなっていた。
そのような方々は一切情報として挙がってきません。

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そしてそのような方は、
このような、体内にどれ位放射性物質が取り込まれていたかのような調査も一切なされていません。

※「本人が望んでも解剖して臓器を測れる施設が今の日本には無いんです」
 5/12西尾正道北海道がんセンター名誉院長



それを思い起こすにつれ、本当に「今の日本はどうなっているんだろう」と、
すごい悔しい思いでいっぱいです。

12013051934.jpg

それで私最近結構、もうちょっと、いろいろどうでもいいかと思いまして、
飛び込みで大学病院の先生方にいろいろと取材に行ったりもしてるんですよ。
「どうでもいいっか」と思って飛び込んで行くというのも変な話なんですけど、
それで、あの、産科の先生方
いろんな東京の大学病院や東日本の東北の方の大学病院の先生にお聞きしたんですけれども、
確かにみなさん共通しておっしゃることは出生数が減っていると。
2011年度、12年度は割とみなさん、こう、
東日本を離れて出産されているのかなという形だったそうなんですけど、
2013年、今年も出産数が減っていて、東京で大体1割出生数が減っているというのが、
産科のお医者さんが他の共通認識だそうです。
なので、何人かの大学病院の産科の先生は、
産科学会がそれに関しての見解を近々発表するんじゃないかというお話もおっしゃっておられました。



博士の方から

1:08:51
12013051932.jpg
アレクセイ・ヤブロコフ:
リクビダートルと言って
チェルノブイリの事故の処理に当たった人たちのアソシエーションというものがありますけれども、
それは非政府組織です。
そこの人達から聞いた事ですけれども、そのリクビダートルであった人たちの平均寿命
亡くなる人たちがいるわけですけれども、
亡くなる人の年齢が45歳から46歳というのが平均的だと聞いています。

リクビダートル
 「チェルノブイリの犠牲者」原発作業員の証言と現実 2003年スイス(動画・内容書き出し)



さて、日本の産婦人科の先生たちということでありますけれども、
2か月前にその産科学会、婦人科学会の集まりがあって、東京だったかと思いますけれども、
いずれにせよそこで行われた報告というのをわたくしは読む機会がありました。
で、実際になされた報告の中ですでに公表されている事なんですけれども、
発表されている事なんですけれども、
福島をはじめとした日本のいくつもの地域において、
新生児の死亡が増えているし、また、流産も増えているというのがすでに言われています。


マコ:
ありがとうございました。




体内にどれだけ取り込まれているのか ベクレル

質疑応答
1:10:48
東京在住:
博士が以前、0.1キュリー/㎡以上の汚染であれば、ちょっと私は怖くて逃げだすかもしれない
という発言をされておられましたが、その0.1キュリーはセシウム137の基準でやられてますでしょうか?


アレクセイ・ヤブロコフ:
セシウム137に関してであります。
何故か?と言いますと、セシウム137が0.1キュリー/平方kmであるという事は、
全ての他の放射性核種という事は推測はできませんけれども、かなりの数の放射性核種に関しても相当の量、
危ないだけの量があるという事を示してくれるインジケーターとなっているからであります。
少なくてもチェルノブイリに関してはそうでありました。
しかしながらですね、よりベストな基準と言いますか、指標となりますのは、
体内にどれだけ取り込まれているかという事でベクレル/kg(体重)ということでありまして、
これが子どもに関して、1kg体重に20ベクレルであれば、危ないと。
12013051935.jpg
そして大人、成人であればその体重1kgあたり、40~50ベクレルであれば、
危険であると判断すべきと思います。
つまり、物理的にその地域から出ていくか、あるいはその体内から、
そこにとどまるにしても体内から相当積極的に排出をさせるようにしなければいけないという基準になります。

※40~50ベクレルで危険というのに4000ベクレルの内部被ばくの福島のお医者さん。
(注「わたしは80kgですから」とおっしゃっていますので、体重80kgで50ベクレル/kgになります
4000ベクレルの内部被ばく 見捨てられた地域 医療崩壊 20km圏内 
5/8衆議院 及川南相馬市立病院副委員長(文字起こし)


一番最初に内部被ばくを測ったのは、震災の年ですね、23年の6月。
当時内部被ばくを測るホールボディカウンターがございませんでしたので、
女川原発に出向きまして、自分の体を測定しました。
約4000ベクレル。
4000ベクレルの内部被ばくをしていたという事がわかりました。
…略…
ですから、私の体重にしてみると4000ベクレルというのは微々たるもので、
今後も健康には影響が無いと考えております。




何故キュリーではよくないかと言いますと、
キュリーというのはそれなりの面積に関してはどうであるかという事を示してくれるだけであります。
で、ベクレルというのは御案内のように、一人一人あたりはどうであるか?という事を示してくれるわけです。
たとえば福島であってもそれ以外のところであっても、
一つの村であっても強度に汚染されているところと、そうでない所というところで、
また個人個人で汚染度という事が違うという事はみなさんかなり知っていられると思います。

「多分、癌や白血病だけじゃなくて、さまざまな異常というものが出てくるだろう」
小出裕章ジャーナル5/18ラジオフォーラム

小出:ベクレルというのは、放射能の強さの単位。
物には何でも単位がありますね、たとえば身長を測る時には1m何十cmと測るわけですし、
体重を測る場合には何十kgとか、どんなものにも単位があるわけですが、
放射能に関する単位がベクレル。
その放射能から放射線が飛び出してきて、人々が被ばくする時に、
その被ばくの量を測るのがシーベルトという単位です。



ということで、そのベクレルに関して、どれだけ取り込まれてしまっているか?という事に関しては、
染色体の検査もできるし、尿、あるいは大便にどれだけ含まれている?かということでも、
それを測ることができるわけですし、
また髪の毛でどれだけ含まれているか?という事も測ることができるわけです。
という事で、体重当たりのベクレル数量というものを基準にするべきであると思います。



死亡者数
1:15:21
ヤブロコフさんのジョン・ゴフマンに対する評価というものはどういうふうにしていらっしゃるのか?

ゴフマンは混合年齢集団でもって、被ばくリスクを3.73という事で計算しているんですが、
それでもって死者数を57万、約57万という事を計算しています。
で、これに対してこの本を読ませていただいたんですが、
この本の283ページには、103万というのが計算されています。
それから、180ページには105万という数字が出てます、死者数ですね。
それから137ページには47万6千人ということで、いわれているんですが、
こういった数字の根拠というのがちょっと、精読したのですがなかなかちょっとつかめないので、
どういった違いがあるのか?という。

それから、もうひとつは、
私たちがこの本を読んだ時に、
この本の中からどのような真実、何が真実か?という事を取り出していくという、
で、もしこの本に書かれた事がすべて正しいというデータに基づいているとするならば、
ぼくはこれを一冊のバイブルとしてですね、その中から真実を拾い出していけばいいと思うんです。
しかしながら、さっき言われたように、IAEAだとか、それからWHOなんかの死者数と、
それからヤブロコフさんが出していらっしゃる死者数。
これを100万とすると、4000対100万という違いがあるわけですね。死者数について。
これは、1対250ですか。
そういった違いになっております。
で、これは単に数字の違いという事だけじゃないと思うんですね。
これほどやはり現実の実態を我々は偽った実態からスタートして現在までやっと、
20年間かけて皆さん方がなさった事実が明らかになってくる。
それによって本当の事実が真実によって明らかにされようとしていると思うんです。
ーー略(質問長い)--



アレクセイ・ヤブロコフ:
まず、ジョンゴフマン氏でありますけれども、私は個人的にも知り合いでありました。
アメリカの人でありますけれども、素晴らしい人であると私は思っています。
彼はプルトニウムをつくったという、最初の研究者のひとりであったわけです。
その当時、彼自身は若い研究者だったんですけれど、そのグループにいました。

ただそのプルトニウムをつくって以降でありますけれども、
その後サホロフもそうなったように、ネステレンコさんもそなったように、
自分が自分の手で開発したものを否定し、それを反対する運動に身を投じた人であるわけです。
もともとは物理学者であったわけですけれども、
「それではいけない」と考えて時に新たに医学の勉強も、大学で勉強をした人でもあります。
そして国際的な反核運動のリーダー、核になって欲しいと私はゴフマン氏に懇願したんですけれども、
「私は大変な老齢であるので、高齢であるので、それはお断りします」というふうに言われました。
3年前に亡くなった人ですけれども、とても素晴らしい人です。

そしてゴフマンさんが出した数字でありますけれども、
チェルノブイリの死者というのは、彼はセシウム由来の癌による死者という事で
45万程度の数字と言うものを出した訳です。
そしてまた、ベラルーシのマリコさんという人も
チェルノブイリが原因での死者の数字というも挙げている訳ですけれども、
私に関しては癌に限定はしませんでした。
いろいろな理由も含めて、死亡全体としてチェルノブイリ由来による死者という事を言ったわけです。
そして80万、83万という数字として私が挙げている数字は、
チェルノブイリの事故、最初の15年間という事に限定したものであります。
100万の大台に乗るというのは、その15年以上というものをスパンで見た場合であります。

そしてまた、
カナダのロザリア・ベルテルという女性の研究者が100万以上という数字をあげているんですけれども、
いずれにしてもその、私の数字もロザリア・ベルテルさんの数字も、また、ゴフマン氏も、
数字の上では私よりも半分少ない数字であっても、基本的に同じ数字であると。
違いは私はみていません。

と言いますのは私はIAEAをはじめとした、いわゆるその公式の数字よりも、
何十倍、あるいは100倍多いという意味では、
私たちは同じグループの同じ数字であると考えています。


そして私のような人間のアプローチ、
そのアプローチの基づいて出している死者の数と言うものでありますけれども、
これと公式の数字でですね、IAEA等の公式の数字と何が違うか?という事であります。
そして私たちが、私自身が公式の数字と呼んでいるIAEAの数字というのは、
あくまでもノルマ、基準というものがハッキリしていると。

つまり、きちんと管理される条件のもとで核兵器をつくる、
あるいは原子力の平和利用という形で原子力を行う。
それに従事した、完全に条件のコントロールが可能な人の場合ということなわけであります。
つまり、完全に屋内で作業をし、
また、放射性核種もどのようなものであるかという事がコントロールできると。
そして何時間何分に至るまでですね、どれだけの条件のもとに身を置いているのか?という事が
はっきりトレースできるという事です。
つまり、線量という意味でもノルマになっているものであって、
ただこれは現実の生活、リアルライフという事とは何の関係もないものであるわけなんですね。
で、私をはじめとした、私の様なアプローチをしている研究者がみているのは、
現実の生活、リアルライフにおいてはどうだ?どうなってしまうのか?ということなのでるわけでございます。

つまり彼らがですね、
公式の数字を出している人たちが言うところの線量というのがどういうところかどういうことか?といういと、
質問をするわけです。あなたは何分屋外にいましたか?
何分建物の中にいましたか?何分家の中にいましたか?
水をどれ位飲みましたか?100ccですか?50ccですか?
牛乳をどれだけ飲みましたか?コップ一杯ですか?コップ二杯ですか?
野菜をどれだけ食べましたか?
ニンジンをどれだけ食べましたか?キャベツをどれだけ食べましたか?という質問を100人の人にする。
ま、多くて1000人の人にすると。
そして、この数字をいわば全人類に当てはめるという形になるわけです。
これは言わば、「病院の平均気温は何度ですよ」ということを旗印にする事と同じことな訳です。
つまり、現実の人々の生活とは、関係のない事だと思います。


つまり線量というアプローチはあくまでも現実にはそぐわないという事を言いたいと思います。
現実にとるべきアプローチというものは統合するというものであるわけです。
ですから、死亡率の関しても死亡係数に関しても全体的な死亡率というものをとるわけであります。
私が数字として出したものは、
チェルノブイリの事故以降15年間の死亡率というものであったものですけれども、
先程から数字が上がっているように1平方kmあたり1キュリーの場いはという事をみました。
その場合ロシアでは死亡率はそうじゃない所に比べて4%上がったと言う事を私は計算、
そういう事を計ったのですけれども、
そうしますとウクライナでも4%、そういう状況で死亡率が上がって言ったという数字が出ていたのです。
という事でですね、私たちが出している。
そしてそれをもっとほかの地域に当てはめるという事で出てきた数字は、
その公の数千人という事ではなくて数10万人もの、ものになったわけです。

12013051936.jpg

そして一番最初に佐多氏の本が出版されたのが2007年であるわけですけれども、
そして本が出版された年から何度となくですね、原子力発電に従事している人たちと会う機会がありまして、
私のこの本に書かれていること、そして私が本で挙げている数字、
間違っているものがあったら指摘して下さいというふうに何回も訴えているわけです。
しかしながら、そしてまた計算方法が違うと、異論があるというならば
批判をはっきり批判的に述べて下さいと訴えている訳ですけれども、
私の本に関する批判的な反論というものは今のところ一つも出ていません。


そして原子力発電に携わっている人たちでありますけれども、
蔭では、私たちに関していろいろなことを言います。
つまり、私たちに汚い言葉、そして汚い水を浴びせかけるような事をしている訳ですけれども、
オープンな形のディスカッションからは、必ず彼は逃げようとするわけです。
つまり、1対1でですね、自分が意見を言って、それに対する反論があって、
自分はその反論に対して、ちゃんと根拠をあげて反論するという事はしません。


そして、原子力発電に携わっている人たちが何時も主張することはなにか?と言いますと、
批評がされる雑誌に載った論文ではないから、これに関しては違います。といういい方をするわけですね。
それに関して私が行っているのは私の本で取り上げられている数字。
たとえば、フィンランドやノルウエー、また日本に関しても、
これはそれぞれの国の政府の統計ですね、公の統計に載っている数字であります。
人口ががどう変わっているか?人口動態上の数字であります。
新成人が増えた減ったという事もそういう数字にのっとっています。
そして、チェルノブイリ、福島の事故以外に、説明する術を私は知りません。
それに対してあなたの意見を言って下さいと申しますと、
これは批評されるべき学術論文に載った議論ではないという事を、彼らはあくまでも主張するのです。


どこの水、どこの食べ物が安全?
1:34:16
小田原在住:
今政府は食物に関してセシウムしか調べていません。
土壌に関しても市町村と国はしていないのですが、
そうすると我々は何処の物を食べて、どこの水を飲んで、
どこの地域のものにすれば安全なのか?というのがちょっと分からない状態なんですよ。
そういったものを記す指標というものがあれば先生から提示していただきたいと思います。

1:35:54
これは情報であって質問ではないと今理解したんですがいかがでしょうか?

1:3624http://youtu.be/lcdA5Xge0cI?t=1h36m24s


12013051937.jpg
マコ:
そうですよね、先生方からご回答が無いという事ですよね。
どこの水、どこの食べ物という事は非常に難しい問題だと思うんですけれども、
一番責任のなさそうな私が、…答えますが。
そうですね、私自身はわりと、市民放射能測定室の方のあちこちの数値を割と見比べて、
「どこの場所だから安全」は出てこないとは私もあまり思いませんので、
やはり測定して安全なものを食べるのが私は一番だと思っています。
この地域だから大丈夫だ。
ここのあたりだから大丈夫だ。
その、たとえば田んぼによって、ここの田んぼが大丈夫でも、
段々になっている田んぼで、
一番最後(下)の田んぼと一番上の田んぼで、全然ベクレル数が違うんですね。
だから一番下の方の田んぼだけの、水が出てくる所のを採って大丈夫だって言っても、
でも同じ地域の同じ方が作っている
一番初めの(上)水が入ってくるところの田んぼの稲の線量、ベクレル数が高かったりするので、
やはり私は何処の水、どこの食べ物というより、
ちゃんと測って安全なものがいいのではないかと思います。



覚悟は?事故当時妊娠
1:38:11
静岡在住:
2011年事故時東京にいて妻が妊娠していました。
この本によると、
16週から25週の体内被曝した子どもは障害、精神的な遅延などが発生すると書いてあるんですけれども、
当時、妊娠22週から31週まで東京にいましたが、そこから静岡に逃げさせたんですけれども、
土壌汚染が600ベクレルぐらいです。
測ってみたらそれ位ありました。
これ位の汚染度で、22週から31週までの体内被曝というのは、
覚悟した方がいいんでしょうか?



アレクセイ・ヤブロコフ:
私は生物学者ではありますけれども、医師ではありません。
今のお話から言えることは、とても大きなリスクゾーンにいらっしゃいます。
そして被ばくというものは、ダモクレスの剣というものではありませんで、
すなわち被ばくをすれば必ずその危険というものが、
必ず身に迫って現実のものになってしまうというふうに決まったものではない訳です。

という事で、被ばくをしてもですね、その後健康で、
十分に健康であるという事もケースとしてあるわけですけれども、
ただ、今お聞きした数字でありますと、
将来、お子さんに関して良くない、
嬉しくない事実というものが出てきてしまう事があるという心の準備をしておくべきだと思います。

そしてネステレンコ氏が晩年何をしていたかと言いますと、
子どもの体内被曝の測定をしていました。
そして体重1kgあたり50ベクレル以上であるという子どもに関しては、
どんどん体外から排出させるようなものというものを与えていた訳です。

そして体内から放射性核種をどんどん出していく物質というのにはいろんなものがありまして、
たとえばペクチン類などもあるわけです。
そして甲状腺のチェックですね。
お子さんのチェックというものをより定期的に、より普通の人よりも頻繁にするべきだと思います。
また、染色体の検査というものもより頻繁に検査をされるべきであると思います。
「情報をきちんと持っているという事は武装していることだ」ということわざがあるのですけれども、
そういった手段はあるし、情報も沢山ありますので、
そういったものをどんどん身につけて行使することによって、
自分から、自ら戦うという事をして下さい。
そうすれば、好ましくないと思われるような状況に対して、
先を越す形で戦いを挑む事が出来るし、なにかそういう現象が出てきた場合、
出来てしまった場合にもよりよくきちんと対応ができると思います。

「正しい情報を普及させるために」ベルラド放射能安全研究所・
アレクセイ・ネステレンコ所長(動画書き出し)



そしてまた染色体に関してもチェックできる訳です。
また、歯のエナメル質に関しましても、実際にサンプルというものを取って、
0.1ミリグラムといった歯のエナメル質でも、
どれだけの放射性の物質が体を通過して言ったか?という事を
きちんと測って結果を出す事が、数字が出るわけですね。
つまり、自分に関しても、あるいは家族を含めた誰かに関しても、
心配すべきかあるいは心配しなくてもいいのかといったことが、
そういったテストの結果わかるわけですね。

そして自分に関して、あるいは親しい人に関して、「心配する必要が無い」という事が分かったら、
では、心配してあげなければならない他人について「ケアしてあげましょう」と切り替える事が出来ます。


内部被ばくを知る方法
1:44:35
今お話があった、歯のエナメル質の0.1グラムで内部被曝が分かるというのは、
ストロンチウムの事だとおもうんですが、
スウエーデンのチェルノブイリ評価報告対策書では、
「ストロンチウムの影響は長期に及ぶ」と言っていますけれど、
そのストロンチウムの影響と、歯の内部被ばくの影響について教えて下さい。


12013051938.jpg
アレクセイ・ヤブロコフ:
歯のエナメル質に限定された、限られた訳ではありませんで、
クリスタルに存在するもの、つまりタイルであっても煉瓦であっても、
何らかの結晶体があるもののところに放射性物質が通過すると、
それがきちんとですね、過去の累積というのも、過去のどういう経緯であったかという事が分かるわけですね。

誤差が5~10%での制度で、正確度でわかります。
そしてストロンチウムのみならず、他の放射性核種に対してもわかるわけです。
つまり、今後に関して危険があるかないかという事が分かるわけです。
そしてより詳細なこともわかりまして、
特になにがどう蓄積しているのか。
ストロンチウムであってもセシウムであっても、プルトニウムであっても、
アメニシウムなどであってもという事で分かりますので、
今後に関して危険があるのかないのか。
危険があるという事が出れば、
「それをどう対策をとっていくのか」という事はまたその後で考えていくことができる。

そしてもちろん内部被ばくに関しましては、
歯のエナメル質はそれほど物語ってはくれない訳ですけれども、
内部被ばくに関しては染色体のテストという事を受ければいい訳であります。
そして今後の危険という事に関しても、
たとえばがんの危険がある、あるいは免疫に関して問題がある、
だから、免疫をよくすると、引き上げるようにしなければいけないという事でわかるわけです。
いずれにしても、危険があるのかないのか。
あるとすればどこのポイントで危険があるのかという事が判断できますので、
その後どういう手段をとっていくのかという事は、現在の世の中では何百種類も方法というものがあります。



除染

1:49:04
不適切な質問かと思いますけれども、除染について一つお願いしたいと思います。
この本でどこにあるのか調べました、一カ所だけ見つけました。
でもその訳は体外排出で264ページにございました。
除染ですけれども、チェルノブイリの場合は除染もやっていた。
しかし10年位前から、
「それは意味がないという事でやめた」ということを英語の文献で読みましたけれども、
これについてなにかコメントがございましたらお聞かせ願いたい。
我々は現在手抜き除染と言って、去年と今年で数千億円ずつ金を政府がつぎ込んでおります。
そういう点について、私は除染は意味無いんじゃないかと思っておりますんですけど、
よろしくお願いいたします。


12013051939.jpg
星川:
一点だけ、翻訳上どう配慮したかというと、身体の除染の場合は対外排出とか、排せつというふうに、
崎山先生を含めた専門家の方に伺って、それがふさわしいだろうという事に。
環境の、今言われたような、環境の除染の場合には除染という言葉がいいと思いますけれども。



アレクセイ・ヤブロコフ:
除染という事に関しましては、
つまり汚染された地域でありながら、どうやれば農業、漁業、林業等を、相対的に安全に行う事ができるのか?
という本、その他の論文も含めてでありますけれども、
それはロシアでもウクライナでもベラルーシでも相当な複数なものが書かれております。
どのような技術テクノロジーによってそれが可能になるのかということは、
そういった本にも出ていますし、一般的にすでに広く知られるものになっております。
という事で結果から言いますと、
汚染地域においても、相対的に安全に農業、林業、漁業を営むことはできるわけですけれども、
それは、大変に高くつきます。
ですから、政府などからの補助金無しでやっていくという事は出来ないと思います。
また、事故以前との同じような形での農業、林業、漁業を行っていこうというのは、
その援助を受けた上でも難しい。不可能になるかと思います。
つまり、以前、事故以前であれば食用になるコメを作っていたところでも、
今後は、事故後はそれができなくなると。
たとえば、バイオ燃料のための食物をつくるという事に切り替えなければいけないと言ったような、
形になっている訳であります。
いずれにしましても、ご質問の方のご指摘の通り、
わたしが書いた本はその事に関する本ではない訳です。
ではその放射性核種の対外排出という事の考えに対しましては、
子どもの体内から排出するという事に関しての例を確か日本にあげていまして、
これは先日亡くなられたネステレンコ父と、ネステレンコジュニアが
ベラルーシのNGOで行っていることであります。
お父さんのネステレンコ氏は亡くなりましたけれども、
息子のネステレンコ氏は今でも続けている事であります。

約3000人のベラルーシの子どもたちを彼らはずっとモニタリングをしておりまして、
体内の濃度が上がってしまったという事になりますと、
ペクチンを含んでいるものを与えることによって、数字を下げている訳です。
ペクチンというのは、一番考え得る手段の中で、一番安いものであって、一番効果が出るものであります。
リンゴ、あるいは野イチゴなどをもともとの原料にするものでありますけれども、
1ヶ月毎日それを与えることによって、
約30%ほど数値を下げることに成功しているという例であります。

そして手引書というものが、
実はロシアでもウクライナでも、ベラルーシでも、相当数のものが出ているのです。
どういう事か?と言いますと、
具体的に食品別に、「どういう食品が放射性核種をため込むか」と言う事についての手引書というものが、
たとえば出ています。
それも、たとえばキノコであっても種類が違えば、
放射性核種をため込む度合というものが桁が違うという事があるんですね

キャベツ類に関しても、あるいは木イチゴ類に関しても、
種類によって放射性核種をため込む力というものが桁が違う訳です。
ですから、少し自分たちの生活を変えなければいけないという事だと思います。
こう言った災難が降りかかってしまったわけでありますので、
すでに確かである事が実績として分かっている情報というものを取り入れていってですね、
その生活の仕方を変えていくという事が必要であるかと思います。



土とふれあえない
1:58:41
福島在住:
私は福島で医療活動をやっているものなんですけれども、
事故から2年経ちますが、「最近福島で土の上を歩いている子どもたちがいない」という事の情報ですね。
つまり、乳幼児でお母さんがずっと抱っこしたまま土に触れさせない。
そういう状況で、これは放射性核種の直接的な影響ではないですけれども、
ベラルーシやチェルノブイリでそういう事例などがありましたら教えていただきたいと思います。


アレクセイ・ヤブロコフ:
もちろん子どもをずっと抱っこしていれば放射性核種に触れる度合いというものは減るわけですけれども、
ただ、子どもは発育しなければいけませんので、
ずっと抱っこされているわけにはいかないのです。

そして当然ながら除染をしたところで遊ばせるということはできるわけですけれども、
除染をして土を剥ぐと、その剥がれた汚いものをどこかへ持っていって、
その持っていかれたところは以前よりは状況が悪くなってしまうということは確かにあるわけですね。
で、ちょっと言葉を変えて答えを続けたいと思いますけれども、
汚染がひどかった都市であっても、ことのほか汚染がひどかったところというのは、
雨水がたまるところであるとかというのは、皆さんもすでにご存じのところかと思います。
ですから除染に関しても全てのところを除染するというのではなくて、
測っていって、特に汚染のひどいところを除染するというやり方にならざるを得ないと思います。

モスクワであっても、今でも5年に一度は、
ある通りであれば、5年に一度は必ず当局の人が測定器を持って
放射線の状況というものを必ずチェックしています。
そしてモスクワという、チェルノブイリから相当離れたところであっても、
そういったチェックをした結果、
一年に70、80あるいは100か所の除染すべきポイントというのがあって、
除染が行われているわけですね。
ですからこの質問に対して私として答が出来るのは、
とにかく測定をして、汚染のひどいところを除染をしていくという事に尽きるのではないかと思います。

そして今日のこの講演会の前に、私は子供向けの雑誌の記者の方のインタビューを受けた訳ですけれども、
インタビューの最後に「子どもたちへのメッセージをお願いいたします」と質問されて、
しばらく考えて、そして答えた言葉がありますので、
それを子供向けというふうに限定する必要はないと思いますので、
大人である皆様にもおくりたいと思います。

今の私たちが理解しなければいけないのは、
目には見えないけれどもとても危険な敵に囲まれているということを認識しなければいけない。
その敵というのは放射線であると。
ただ、その敵をどうすれば発見できるのか?と、
そしてその敵にどういう対抗措置をとればいいのか?という事を私たちは知っている。
だから、きちんとした正しい情報を持っているという事は、闘う手段を持っているという事であるので、
どんどん知識を身につけましょう。

通訳:吉岡さん ロシア語の通訳で日本の第一人者






「チェルノブイリ事故以外の説明はあり得ない」
ダウン症・奇形・がん死亡率~隠されていた真実のデータ~アレクセイ・ヤブロコフ博士
(動画・内容書き出し)










【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ロシア・ウクライナ・ベラルーシ現地の膨大な記録を総覧し、
「死者数98万5000人」という衝撃的な数字を報告した決定版データ集、待望の翻訳。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 チェルノブイリの汚染ー概観
(間軸と空間軸を通して見たチェルノブイリの汚染)
第2部 チェルノブイリ大惨事による人びとの健康への影響
 (チェルノブイリ事故による住民の健康への影響ー方法上の問題点
 チェルノブイリ大惨事後の総罹病率と認定障害 ほか)
第3部 チェルノブイリ大惨事が環境に及ぼした影響
 (チェルノブイリ事故後の大気、水、土壌の汚染/
 チェルノブイリ由来の放射能による植物相への悪影響 ほか)
第4部 チェルノブイリ大惨事後の放射線防護
(チェルノブイリ原発事故による食物と人体の放射能汚染/
チェルノブイリ事故に由来する放射性核種の体外排出 ほか)/
チェルノブイリ大惨事の25年後における住民の健康と環境への影響

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ヤブロコフ,アレクセイ・V.(Yablokov,Alexey V.)(ヤブロコフ,アレクセイV.)
ロシア科学アカデミー

ネステレンコ,ヴァシリー・B.(Nesterenko,Vassily B.)(ネステレンコ,ヴァシリーB.)
ベラルーシ放射線安全研究所(ベルラド研究所)、ベラルーシ

星川淳(ホシカワジュン)
作家・翻訳家、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト理事長
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



ーーー

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会員のみなさまからの会費や、視聴者のみなさまからの寄付・カンパを基金に制作しています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/92
2012090415.jpg





5月18日 東京講演
『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』崎山比早子氏・星川淳氏5/18(内容書き出し)

<講演部分>アレクセイ・ヤブロコフ博士5/18(内容書き出し)

<質疑応答部分>アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会5/18(内容書き出し)



5月20日 郡山講演
<郡山講演>
「この影響というものは7世代に及ぶというふうに言われています」ヤブロコフ博士
5/20(一部書き出し)


<郡山講演質疑応答>肝に銘じることは
「ここで暮らし続けていくという事は福島の事故以前と同じ暮らし方をしてはいけない」
ヤブロコフ博士5/20(書き出し)



5月22日 京都講演
<京都講演質疑1>
「彼らは多くの事実、多くの調査結果というものを黙殺している」ヤブロコフ博士5/22(書き出し)


<京都講演質疑2>
「より大きな声で叫ぶという事です」 ヤブロコフ博士5/22(書き出し)












comment 2
05.19
Sun


「検証 夢の原子炉『もんじゅ』真の姿とは!?」

検証 夢の原子炉『もんじゅ』真の姿とは!? 投稿者 tvpickup

BS朝日1 午後のニュースルーム
 2013.5.17.
キャスター/野村修也氏(元国会事故調委員)、
ゲスト・田坂広志(多摩大学大学院教授、菅政権時の内閣官房参与)
テレビ朝日アナウンサー /野村真季(のむら・まさき)


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およそ1万か所の点検漏れのあったもんじゅ。
「禁止命令」
去年9月保安院の抜き打ち検査
「点検をした」と嘘の報告

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もんじゅは停止していても年間200億円の予算を費やす。
これまでに投入された国費は1兆円近い。


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10:40~文字起こし

野村真季:
今日は安全管理だけが問題ではない。もんじゅの本当の問題点について話し合っていきたいと思います。
ゲストをご紹介いたします。
多摩大学大学院の田坂広志さんにお越しいただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
田坂先生、まずはっきりさせておきたいところなんですが、
高速増殖炉もんじゅと、ま、一般に言われている原子炉というのはどこが違う部分なんでしょうか?


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田坂広志:
そうですね、一番分かりやすく申し上げますと、
普通の原子炉の場合には燃料を燃やして、ある程度それを燃やして終わりなんですが、
高速増殖炉の場合には、今まで燃やせない燃料、
たとえばウランの238と呼ばれるものが、燃やせた事によってプルトニウム239に変わるんです。
で、これがまた新たな燃料になるという事で、
俗に言う「燃やせば燃やすほど燃料が増えていく」と言われてる訳ですね。
ただ、無限に増えるわけではありませんので、
燃えなかったウラン238がプルトニウム239に変わるという意味で、
ま、資源としていろいろと有効利用ができるという考え方が根本にありますね。

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野村真季:
今ご覧になっている絵なんですけれども、画面の左手が現在使っている、ま、サイクルですね。
そして「将来は」という事で国が進めたいのがこのサイクルですね、
高速増殖炉を使ったサイクルという事になるというわけですね。

田坂広志:
そうですね、これが一応理想として語られているんですが、
まぁよく「夢の原子炉」と言われているんですが、
実はこの「」という意味は、もちろんワクワクするような意味合いもありますけれども、
極めて難しい技術的なチャレンジだという事もあるんですね。

というのは、これはもうよく知られている事ですが、
高速増殖炉という技術をやるためには、
燃料から出てくる熱を冷やすためにナトリウムと呼ばれる極めて危ないものを冷却材、
冷やすための材料に使わざるを得ないんです。


通常の原子炉はご存じのように水で冷やしていますけれども、
この高速増殖炉はナトリウムというものを使う。
で、これは、ナトリウムというものはご存知かと思いますが、
これは空気に触れただけで火災を起こす。
水に触れると大爆発を起こすようなもの
なんですね。

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で、コンクリートの上に落ちてもやはりこれは爆発する可能性があるわけです。
これが実は冷やす時に、ナトリウムで非常に高熱になったものを水でこれをまた冷やして、
これでタービンを回すわけですけれども、
間が大体3.5mmとも言われるんですが、
本当に薄いパイプの壁で仕切られているだけです。
「万が一ここに穴があいた時にかなり危険性がある」という事は昔からよく分かっている、
そこを何とかしようという事が技術的に非常に高度な調整になっている訳ですね。



野村真季:
そのナトリウムを使っているという事は、福島のような事態が万が一起こった場合にですね、
どうにもこうにも冷やせない」という事になりませんか?

田坂広志:
そうですね、これはもうあんまり考えたくない事態ですが、
本当に福島の事故が起こった後、ああいう事が起こり得るという前提で考えると、
福島も本当に大変でしたけれども、
あの、もう…、言葉にならない位に大変な状態になるとおもいます。
ナトリウム、水で冷やせない止めらないですので、
一体どうやってこの状態を予測出来るかというのは、
おそらくまともに考えた方はいらっしゃらないんじゃないでしょうかね。

福島以前は普通の原子炉もああいう事故を起こすとはだれも思っていませんでしたので、
したがって改めて、高速増殖炉のもつ潜在的な危険性は、
やはりしっかりと議論しなければいけない段階に入ったと思いますね。


野村真季:
野村さん、こういったもんじゅの話もそうですけれども、
「事故が起きないことを前提にるくられている」
ここにやはり問題点というのはありますよね。


野村修也:
そうですよね、やはり今回のニュースにもありますようにね、
結局「事故が起きないだろう」と思って安易に対応してるから、
点検などもいい加減になっているんだ
と思うんですよね。
やっぱり問題点というのは、
これはやっぱり理想の話が先行していて、
現実には相当難しい事をやろうとしていたっていう事なんですよね。


田坂広志:
で、大きく問題が二つありまして、
一つは、「技術的には極めて難しい」という事は今申し上げました。

ただ、技術者の夢としては、だからこそそこにチャレンジして、
「世界でも高速増殖炉は次々とストップされてきましたけれども日本はそれが実現するんだ」
という、この掛け声できたわけですね。

ただ今回の、原研機構の問題というのは、
実はそういう極めて危険性の高い高度な技術的な挑戦をやる組織として
非常に品質管理的なもの、点検等をこれほどいい加減にやってしまったという事をみるとですね、
いったいそんなに高度なしかも危険な技術的な挑戦をやるにふさわしい組織的な体系になっているのか?
という事が問われると思うんですね。



これは、私はよく申し上げるんですが、
よく「原発の安全性を保つためには基準を厳しくして技術的にしっかり対応すれば良いんだ」
という方が多いんですが、実はそれだけではないんですね。

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これをいくら頑張ってみても、それを品質管理したり確認する組織とか人がいい加減だった時には、
俗に、人為的組織的制度的文化的安全性と言いますけれども、
こちらがいい加減だと原子力全体の安全性は非常に低いものになる。

これまで世界で起こってきた原発事故のほとんどが、むしろこちらの要因なんですね。
その事を考えると、今回の原研機構の、
島崎さんが「これほどのいい加減な組織をよく許してきた」というふうな言い方をされていましたけれども、
これは国民の実感でもあると思いますね。


野村真季:
田坂先生のお手元のフリップをちょっと見せていただきたいんですけれども、
このもんじゅの核燃料サイクル、極めて難しいんだと。
夢というか、実現はほとんど難しい状態ではないかというようなところを、
もうちょっと詳しくお話しいただきたいんですけれど。

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田坂広志:
そうですね、
今申し上げたように世界中がチャレンジして、ま、撤退しているのが現実です。
「だからこそ日本は頑張るんだ」という勇ましい言葉は結構ですが、
やはり技術的に先ほど申し上げたようにきわめて難しい。
特にナトリウムで冷やすという事そのものが。
原子力というのはもともと材料工学の極限のチャレンジなんですね。
そういう意味では世界的にも非常に難しい事をやっているという事の認識があるのか?
その割には、比較的お役所的な体質で運営してきてた原研機構の問題が、今回は非常に強く出た。

これが核燃料サイクル。
夢物語というのはワクワクすることばかりではない。
危険、非常に大きな危険と隣り合わせなんだということを理解していただくべきだと思いますね。


野村修也:
ちょっと意外なのが、
「この核燃料サイクルというのは回せば回すほど燃料が増える」というふにずっと聞いてきたんですけれど、
この二番目に「核のごみも増えるんだ」という、これちょっと衝撃的なんですけれど、
これはどういう事ですか?


田坂広志:
これはごく自然な事で、
燃やしますね。
プルトニウム239というよく燃えるものが生まれてくる。
これを取り出せばまた燃やせるというのはそうなんですが、
取り出して再処理をするわけです。
その時にいわゆる死の灰と呼ばれるものがまた出てくる訳です。
つまり、回せば回すほどもちろん燃料も有効利用できますが、
この放射性廃棄物というものがどんどん出てくる。
こちらも増殖されてくるんだという事はしっかり理解しておくべきだと思いますね。



野村真季:そのリサイクルできるパーセンテージが極めて低いというふうに伺ったんですけれども、

田坂広志:
そうですね、俗に1%という事もよく言われますけれども、
まあの、これは、むしろ政策的にですね、核燃料サイクルというものを回さないと、
日本の場合長期にわたってのウランの資源の問題とかですね、
エネルギーセキュリティの問題を議論する方がやっぱりいらっしゃるわけです。
それから、あえて申し上げると、
やはり再処理とか、濃縮工場というのは、「潜在的な核武装」という意味合いがありますね。
これはあんまり大声で言う方はいらっしゃらないんですが、
日本でやはりこの核燃料サイクルにこだわり続ける方々の中には、
「日本はそういう潜在的な核武装の技術体系を放棄するべきではない」と言う考え方も
どこかにあるんだな思うんですね。



野村修也:
今は潜在的な核武装というのは要するにプルトニウムとかそういったものについて、
結局それを場合によっては核兵器に使えるという、そういう状況を保ちたいという、
そういう話だと思うんですが、
もう一つちょっと気になりますのが、
結局、よく田坂先生がおっしゃっておられるんですけれども、
この核のゴミとかですね、あるいは燃料の再処理という事が上手くいかないのであれば、
そこから逆算して考えていくと、
「そもそも原子力発電所って動かすのがもう無理なんだ」とよくご発現されていますけれど、
そういう

田坂広志:
そうですね、
核燃料サイクルってよく再処理工場と高速増殖炉が動けば回ると勘違いをしている方が多いんですが、
実は、核燃料サイクルを完成させるためには、一番最後のボトルネックがあるんですね。
これが高レベル放射性廃棄物の最終処分と呼ばれるもので、

これが出来ないと、仮に高速増殖炉が成功下、再処理工場が上手く動いたとしても、
必ず核燃料サイクルは壁に突き当ります。
最後のゴミの捨て場所が無い。
特に10万年の安全性が求められる高レベル廃棄物の最終処分の方策が無いという事は
もう、致命的な問題になってくる訳です。
これを学術会議などがしばらく前に、去年の9月だったでしょうかね。
「日本ではもう最終処分はできない」という事をはっきりおっしゃったわけですね。


野村真季:
このサイクルが出来ないという事は、この20年を見ていてもよく分かるわけで、
もんじゅが稼働したのは1年にも満たない訳ですよね。
「じゃあもうやめた」という事にはならないわけですか?
そこに決断というのは下せないものなんでしょうか?


田坂広志:
はい、これはやはり政府というか、政治の流れの中で、地元とか原子力産業の意向というものがありますので、
やはりここで簡単にやめるわけにはいかないという、
何かの、ま、政治的な圧力なるものもあると思うんですね。
ただ、安全とか、技術的可能性の1点から見ると、
このもんじゅ、高速増殖炉については一回ゼロに戻してみて、
「本当にこれは解決できるのか?」と、
さらには、高レベル廃棄物の問題が解決策があるのか?というような所から議論をスタートしないと、

ただ地元は経済効果がこれを止められたら無くなるとかですね、
今の日本の原発再稼働の議論というのは、かなり多くが、
「地元がそれでは経済的に困る」
「産業界としてもそれでは困る」ということでやらざるを得ないという流れがあります。


むしろそれは少し、形としてはいびつなので、
このフリップにも書いてありますが、たとえば、
原子力環境安全産業」のようなものをですね、しっかり立ち上げる。
除染とか原発の解体とかですね、こちらにも非常に産業の需要の可能性がありますので、
これを地元でやはり経済効果として提供していく。
さらには「脱原発交付金
交付金を切りかえるという事ですね。
推進することによる交付金ではなくて、脱原発を進めていく時に
地元にある一定期間きちんと交付金を落とすというような事をやらな居と、地元は何が何でも反対と、
つまり撤退することは認められないという流れになると思います。、


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野村修也:
先程ちょっと、VTRでも、地元自治体の方がやっぱり言っておられたんですけれども、
仮にですね、これは先ほど先生からもご紹介ありましたけれども、
海外ではもうやめちゃっているんですよね。

で、止めている方向が主流だと考えると、
日本の場合も、もんじゅは止めるんじゃないかとそういう話になりますが、
地元の自治体の方はむしろここを、
「たとえば廃炉の研究のために活用していけばまだ活用の余地がある」
みたいなことを言っておられましたけれども、
そういう利用の仕方はあるんですか?

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田坂広志:
まさにその通りですね。
それがここにある「原子力環境安全産業」と書いてあるものなんですが、
「原子力環境安全産業」と呼ばれるようなものがありません。
廃炉とか除染とか、安全性の技術とか、
こういうものは実はこれから世界全体が求める技術でもあるわけなんですね。
たとえば中国で100基の原発をつくる。
じゃあその安全性をどう担保するのか?
そういう分野では日本が世界に貢献することはま大いに成し得る領域ですので、
これをしっかり地元の対策と併せてやっていくべきだろうと思いますね。


野村真季:そうすると地元の要望にもこたえられる。

田坂広志:そうですね。

野村真季:
その一方で最終処分場が決まってない。
その原発の問題がクリアになっていないまま先に進んでいるという感も否めないんですけれど、


田坂広志:
そうですね、
ここが、ま、今国民がずっと注視している部分で。
たとえば今回のこの規制委員会の判断はなかなかな英断をされたなと思います。
で、実は規制委員会の一番大きなミッションというのは、単なる個別の規制をやる事ではなくて、
今この瞬間は失われてしまった日本の原子力規制に対する信頼を回復する。
この一点です。
これが出来ないとこれから原発を仮に進めようとしても、撤退するとしてもですね、
どっちにしても原子力行政が動かなくなります。

その意味で敦賀の問題もそうですけれども、
原子力規制委員会にはここでしっかりと、
国民から見て「よくそこまでやってくれた」と。
「国民の命と安全を守るためにここまで体を張ってくれた」という、
その姿をいま残されるべきだとおもいますね。

野村真季:
その、原子力規制委員会が「よくやった」というお話が今ありましたけれども、
野村先生、これやはり政治の問題というふうに言われていますけれども、
原発進めるのか脱原発にするのか、
その判断においてもなにかこう、政治というものがかかわって来るような話になりますよね。

野村修也:
今のところは非常に大事な点だと思うんですけれども、
田坂先生がおっしゃられたように、原子力の安全性というものは、科学的な問題ですから、
やはりこの規制委員会がしっかりと判断するという
ここをですね、政治が様々な形で横やりを入れるという事だけは避けた方がいいと思うんですね。
これこそが世界の信頼を回復していく一番大事な点だとそういうふうに思うんですよ。


田坂広志:
そうですね、
もし、横やりを入れて無理やり進めようとすると、
結果として、原発を推進したいという方々が、原子力の可能性を閉ざしてしまう事になるだろうと思いますね。
この皮肉が待っているという事はよく理解されるべきだと思いますね。

野村真季:田坂さん、どうもありがとうございました。






ーーー

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05.19
Sun
ラジオフォーラム
第19回放送
    放送日:5月18日(土)~24日(金)
    ゲスト:纐纈(はなぶさ)あやさん(映画監督)
    パーソナリティ:石井彰(放送作家)

放射能は何故怖いのか 
小出裕章ジャーナル


石井:
今日は映画監督、「祝の島(ほうりのしま)」、
山口の上関原発に反対する島民のみなさんを描いたドキュメンタリー映画の纐纈さんと一緒にお話を伺います。

纐纈:よろしくお願いいたします、ご無沙汰いたしております。

小出:こんにちは、ご無沙汰しておりました。

石井:どこかでご一緒された事がおありになるそうですね。

小出:神戸の集会でご一緒させていただきました。

石井:
今日はですね、小出さん。
「放射能はなぜ怖いのか」についてお聞きしたいと思います。
まずですね、放射能というのを小出さんはどういうふうに説明していらっしゃいますか?

小出:
皆さん放射線というのは多分分かって下さると思います。
たとえば病院に行ったりするとエックス線撮影というのをうけますし、
学校でも年にいっぺん受けたり、入学の時に受けたりするわけですが、
そのエックス線というのは私たちが放射線と呼ぶものの一種です。
で、エックス線のほかにアルファ線とかガンマ線とかベータ線とかという、
放射線と呼ぶものがあるのですが、
放射能というのはその放射線を出す能力を意味する言葉です。
そして日本では、放射線を出す能力を持っているもの、つまり放射性物質を放射能と呼ぶ場合もよくあります。

石井:
そうすると
「放射能と放射線というのはまず違うよ」というところを前提として押さえて置かなければいけない。

小出:もちろんそうです。

石井:
私たちが本当に、「5年前には誰も知らなかった」とハッキリ言って良いと思いますが、
ベクレル、シーベルトという単位でですね、
これは放射線の値という理解でよろしいでしょうか?


小出:
ええっと、ベクレルというのは、放射能の強さの単位。
物には何でも単位がありますね、たとえば身長を測る時には1m何十cmと測るわけですし、
体重を測る場合には何十kgとか、どんなものにも単位があるわけですが、
放射能に関する単位がベクレル。
その放射能から放射線が飛び出してきて、人々が被ばくする時に、
その被ばくの量を測るのがシーベルトという単位です。

石井:なるほど。これはある種の「相関関係がある」という理解でよろしいんですか?

小出:
これもまぁなかなか難しいのですが、
たとえば電球を考えて下さい。
電球の明るさがありますね。
たとえば100ワットとか200ワットとか、
それが言ってみいれば放射能の強さに対応しています。
電気急が明るければ放射能の強さは強いし、暗い電球の場合は放射能の強さが弱いと思って下さい。

その電球のごく近くにいれば明るさを強く感じることができるわけですし、
その電球から遠く離れていってしまえば、明るさを感じないようになるわけですね。
ですから人がどこにいるかによって、明るさというのが変わってしまう訳で、
その人が感じる明るさというのがむしろ被ばくの単位であるシーベルトを意味しています。

ですから、同じ1ベクレルと言っても、危険の程度が違いますし、
その放射性物質にどれだけ近づいているかによって、人々が被ばくする量、
つまりシーベルトという事も違ってくるという事なのです。


石井:とすると、大変ベクレルの高いものの近くにいれば、シーベルトは当然高くなると。

小出:おっしゃる通りです。

石井:大変危険であると。

小出:
そうです。
ですから放射能から被ばくをしないようにと思えば、なによりもその放射能、つまり放射性物質ですけれども、
それから遠ざかるという事が一番大切なことになります。

石井:
いま小出さんがおっしゃられた「放射能が大変危険だ」という事なんですけれども、
なぜ危険で、どのように人体に影響があるというふうに
小出さんたち科学者の間では考えられているんでしょうか?

小出:
「被ばくがどれほど危険か」という事の情報というのは、
長い被ばくの歴史の中でだんだんわかってきたわけです。
特に広島・長崎の原爆で沢山の人が死んでしまったり、火傷を負ったりしたわけですけれども、
人間は大量に被ばくをしてしまうと死んでしまう訳ですね。

では大量というとどれだけなのか?というと、
8シーベルトという被ばくをすると、人間は100%死んでしまいます。
ではその8シーベルトという被ばくがどの程度のものか?という事ですけれども、
被ばくというのはもともと放射線から、人間なら人間がエネルギーを受けてしまうという事なのですが、
その放射線から受けたエネルギーで、人間の体温は8シーベルトという被ばくをしたとしても、
1000分の2度しか上がりません。

私はちょっとこの数日風邪気味なのですが、
たとえば体温が1度上がるというようなことはみなさんどなたでもあると思います。
でも人間は死なないんですねそんなことでは。
しかし、事放射線からエネルギーを与えられてしまう場合には
体温が1000分の2度上がるだけでも100%死んでしまうという、それほどのものなのです。
何故かというとですね、
放射線と私たちが呼んでいるもののエネルギーが、生き物を支えているエネルギー、
つまり水素や酸素や炭素がお互いに結びつけあって生き物というのは生きているのですけれども、
その結び付けているもののエネルギーに比べると、
「何十万倍も何百万倍も高い」というのが放射線のエネルギーなんです。
そんなものが生き物の身体の中に入ってきてしまいますと、
生き物が持っている遺伝情報なども含めてズタズタに切り裂かれてしまう、
そのため、わずか1000分の数度という位にしか体温が上がらなくても
生き物は生きていけないという事になてしまうのです。


石井:
大人の方より子どもの方の方が非常に被害を受けやすいというふうにも聞いていますが、
これはなぜでございますか?

小出:
えっと、石井さんと私は違う人間ですね。
わたしと纐纈さんも違う人間です。
それは私が持っている遺伝情報が石井さんとも纐纈さんとも違いますし、
全ての人で遺伝情報が違うから、なのですね。
そしてその遺伝情報というのは、私の一人の人間の細胞の中に遺伝情報というものが書き込まれていて、
それが細胞分裂という形で増えながら私なら私という体を支えているのですね。
ただ、もう私なんかは60歳を超えた人間ですから、細胞分裂をそんなに活発にしているものではありません。
ただし赤ん坊とか、5歳10歳15歳というような子どものころには、
細胞分裂をどんどん繰り返しながら、遺伝情報を正確に複製しながら生きていく訳です。
そういう時代に遺伝情報に傷を受けてしまいますと、
その傷ついた遺伝情報がどんどん増幅してしまうということで、
子どもの時の被ばくは大人に比べると圧倒的に影響が大きくなってしまうんです。

石井:
なるほどね、とするとやっぱり、
現在福島の原発の近くでですね、何らかの形で放射線の影響を受けている人達の身体にですね、
大変目に見えない影響が出ているという判断をせざるを得ないですよね。

小出:
そうです。
いま被ばくで傷ついた細胞が、大きくなっていくにしたがって
細胞分裂という形で増殖していくのですけれども、
それが何時の時点かで癌や白血病という病気になってあらわれてくる可能性もある訳ですし、
先程聞いていただいたように、
放射線のもっているエネルギーは、生命体を支えているエネルギーに比べて圧倒的に高いので、
多分、癌や白血病だけじゃなくて、さまざまな異常というものが出てくるのだろうと私は思います。


そういう中で子どもを含めて沢山の人が今現在も被ばくをしてしまっているわけで、
本当であれば逃げて欲しいのですけれども、なかなか逃げる事が出来ないままになっています。

そうであればせめて「子どもたちを少しでも被ばくから守る」という事が、私たち大人の責任だと思います。

石井:
そうですね、
大人が放射能や放射線の危険について伝えていく、ま、一助になればいいと思いますので、
初歩的な質問ばかりで申しわけないんですが、今しばらくお付き合いください。
今日はどうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。





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05.18
Sat
2013年5月12日 郡山講演会
「甲状腺疾患と内部被曝」より一部音声

講師西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)


3.11以降ですね、放射線科の人たちとの戦いになっちゃいました。
というのは、日本の放射線の教科書は全てICRPで書かれています。
これは、医者も技師さんも看護師さんも全て、
国家試験の問題も全てICRPの立場つくれた問題で回答をそれにしなければバッテンになります。

看護学校とか技師さんの学校なんかでも講義をしてましたんで、
看護師さんの場合は特に放射線防護学だけが国家試験に出る問題です。
それもICRPの体系の知識で教育されています。

たとえば3.11以降、医師会、
お医者さんなんかがですね、殆どちゃんとしたレスポンス(response 反応、応答)をしない。
レスポンスをしないのは何故か
これはICRPで書かれている教科書ですから、「なんともない」と思っている訳です。

それから1月に医師会が
医師会としてもちゃんと国民にアナウンスしなければいけないというふうに決めて何をやったかというと、
放射線医学総合研究所というところに内容を委託して
医師会の立場としてアナウンスしてくれという事になりました。
結局は内容は見え見えなんですね、ICRPの内容で「なんともないんだ」と言っている訳です。

みなさんに膨大なお金を使って福島県で講演会を開いて「何でもない」と言っているのと一緒です。

子どもたちには小学生から中学生、高校生まで全てICRPで書かれた副読本が配られて、
それを小学生のお母さんは「あらこれが校で配られたのね」って言って、
お母さんも見て、お母さんの頭も洗脳されちゃう。

まさにICRPで全部催眠術かけられたような状態です。

で、日本人というのは非常にお人好しですから、
学校で教えられた事とか報道されている事をそのまま鵜呑みにするという、
お人好しの日本人の体質というのはですね、70%鵜呑み派なんですね。
鵜呑み度70%です。
世界でダントツです。

ところがですね、先進国は普通は3割弱です。
一番鵜呑み度が低いのはアイルランドで15%。
そのぐらいダントツで日本人ってお人好しなんですね。

教えられた事、学校で教えられた事、報道された事を当り前だと思っている。
ところが報道は全くデタラメでちゃんと報道をしていない。


ま、そういう、日本人の良さでもあるんでしょうけれども、
今の状態というのはそういう中で、原発の反省も風化しつつあって、
地域の経済復興だけが全面的に出てきているのというが今の現状だと思います。

今日は、鵜呑み度皆さん高いですから、ぼくの話は鵜呑みにして下さい100%。
で、そういう立場でちょっとお話しますけれども、

たとえば福島県が「これからがんが増えるかもしれない」と言われていますけれども、
福島県は2010年の段階でがん登録はやっていません。
がん登録というのは法制化していませんから、厳格に使っていればお医者さんは保健所に行きます。
ですけれども、がん登録は無いです。
ですから、ちょうど各都道府県でやってる報告があったんですけれども、
福島県は全くやっていませんでした。
ですからこれから福島県でがんの患者さんが増えるとしたところで、比較になるデータベースが無いんです。
2010年に何人出たかも全然把握していないんですよ。

こういった原発事故後の対応を見てもですね、やっぱりデタラメだったという形でしか対応できない。
そういうような事で実際には沢山の問題があるんですね。
だから、チェルノブイリだって、甲状腺がんが増えたって言い出した、4~5年後から増えだしたと言っても、
IAEAは決して認めませんでした。
何故かというと、事故前のデータが無いからです。

結局認めたのは1996年で、事故後に10年後にやっと認めました。
仕方がなく。
そういうもんなんですね。
だから福島県で何件目かなんて言うのも、それもですね、結局はベースになる比較データが無いんですよ。
こんなバカな話ないでしょ!

今、甲状腺の問題なんかもそうです。
なんで画像を渡さないんですか?
今福島県で検査を受けた子どもが10年後に東京の大学に行ってるかもしれない。
わざわざ福島に来てまた検査しなくちゃいけないんですか?
アホみたいな話ですよ。
海外に行っているかもしれない、場合によっては。

ところが今検査したものを見てですね、
国のどこにいてどこで検査しようが5~6年後にどこで検査しようが、
その比較データとして比較すれば、のう胞があったとか、結節があったとか言われている人は、
「ああ、のう胞が大きくなっていますね」と、
全く何ともないと言われても、5~6年後にとってみたら、「ちょっと変な影が出てきている」
比較できるじゃないですか。

やっぱりそういうような基本的な医療のアプローチ自身が全くないということ自体がたいへんおかしい。

子どもだって育って大学に行ってあちこち全国に散らばります、自分の人生を求めて。
こんなことを何で、福島から離れたらまともな医療が検査が自分の自腹じゃないとできないなんて、
そんなバカなことは無い!

ところが分かった事はですね、長妻なにがし(長妻昭)というバカなポーズだけの厚生大臣が、
当時ですねこの国民の健康管理に対してですね、本来は厚生省でやるべき物をですね
全部環境省に丸投げしちゃったんです。

ですから環境省には医療に詳しい、身体に詳しい人がいないんですよ。
それから診療報酬をどうするかというのは、実は厚生省の仕事なんだけど、
環境省にこういうものがきても何にも口出しが出来ないんです、環境省は診療報酬に対して。

こういう縦割りの行政の中で、実際に後が無い国民の健康管理も全然できる体制がつくれない。
これが今の現実です。
だから環境省も要するに本当にね。除染したりとかは一生懸命やっているけれども、
国民の健康管理に関しては全くノウハウも無いし、権限もないんですよ。
で、厚生省もそれを全部そっちに丸投げしているからやろうとしないんです。
何年たってもこの問題は解決しない。

あなた方が声を出さない限りは絶対にダメです。
ぼくが遠くからなにを遠吠え、しゃべってもですね、
現地のお医者さんを含めた現地の人達が声を出さない限りはダメです。


それからこれからの診療報酬をどうするんだと、
検査を受ける。この医療報酬を全国でちゃんと統一して下さいとか、
たとえば甲状腺のエコー検査では画像データを本人に渡せとか、そういう事を言いだして、
それからああいうカルテは医療機関で5年間の保存義務があります。
ところが書いてないものはすべて、看護日誌だとか画像とかは2年間しか義務はありません。

2年間というのは何でもいいんですよ、公的には罰せられません。
ですから2年後に検査しましょうってしても実際は25か月後に検査するかもしれない。
そうしたら2年前に撮った画像も福島県立医大で投げられてたらどうしますか?
比較データも無い。


こんなバカなこと許されますか?本人にも渡さないで。

そしたらせめてこういうものというのは20年後30年後に起こってくる、起こり得る事態ですから、
線量が少なければ少ないほど、後から出てきます。
放射線の癌という障害は。

線量が多ければ早く出てきます。
そういう特徴があります。


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ですから、せめて50年間保管せいと。
極端に言えばですね、その人が生きている間は全部その医療情報は開示して下さい、
残して下さいという事を一応申し込みました。

それからホールボディーカウンターだけじゃなくてですね、
アルファ線、ベータ線も測定できる体制にしてください、せめて。
こういうことをですね、申し込みました。

それから最後にウクライナの基準に準じた移住措置をするべきであるということであります。

これが、ぼくが医者として言える一つの基準です。
で、甲状腺の検査ですけれども、
実は甲状腺から出るベータ線は殆ど外に出てきませんから、外から測っても意味がありません

実際に事故直後に新聞に載った写真でですね、サーベイメーターで、甲状腺のここに当ててですね、
「問題ありません」と、これは専門家からみればこれはバカたれです。
バカたれの測定方法です。

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で、実際に放医研の先生が
100ミリシーベルト相当の線源をネックファントムの模型の裏側に張り付けて外から測ったんです。
そしたらですね、実際には1.2マイクロシーベルト/hしか測定できなかったと
いうことであります。
この位のことは常識なんですけれども、これが公然と最初はまかり通っていた。
で実際に循環器系の先生が測ったら、
800ミリシーベルトぐらいなんじゃないかという様な測定を報告していますけれども、
このへんのところもきちんとは詰められた話にはなっていない。
ですから、決してバカにならない量ですね。
実際にやっている県民健康センターはロジックで、お金はめちゃくちゃ無駄使いしていますから、
個人情報から、情報で、こう、みると。

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で、ぼくはほとんど同じ機械を買って今検診にまわっているんですけれども、
最大の問題は今言ったように被ばく線量が不明なこと。
ちゃんと計算していない。測定していない。という問題があります。

それからもちろん18歳未満の人もそうです。
実はチェルノブイリは子どもだけじゃなくて大人も今は出てきていると、こういう問題もありますから、
実は18歳以下に限定する必要はないんです。
それから一番の最大の目的は、
要するにお母さん方の不安の解消のためにアリバイ工作としてやっているというスタンスなんです。
ちゃんと調べようなんて言う話じゃないんです。


一応そのデータを作って自分の業績にしようというミエミエの山下俊一という人間がですね、
自分の業績作りのためにやっているという事です。

それからお母さん方に「大丈夫だよ」って言わせるために、
安心を与えるためのアリバイ工作としてやっているという事なんです、僕から見ると。

ところがですね、実際には沢山の問題点があります。
調査は検査技師さんがほとんどやっている。
みなさん、福島県立医大に50人の検査技師さんがいたとしましょう。
うちでもさすがに30何人、40人近くいますから、福島県立医大なら、ま、50人以上としましょう。
ところが検査技師さんの仕事は、採血してその結果を出すとか、血糖値を測ったり、肝機能を測ったり、
心電図とったり脳波をとったり、いろんなものがあるんです。それを分担してやっているんです。

ですからエコーをやっている人は50人いたって一人か二人なんです、実は、検査技師さんの中で。

それが検査技師さんだからって免許持っているからってみんな駆り出されたからって、
それは素人がやっているようなものです、僕から言わせれば。
今はもう、これだけやっていれば少しは上手になっているでしょうけれど。


だから逆に、検査技師さんがやっているからお母さんにろくすっぽ説明が出来ないんですよ。
だから余計に信頼関係も損なっちゃうという問題があります。

それから問題はのう胞と結節だけしか取り上げていません。

のう胞というのは基本的に水たまり。
結節というのは充実性の細胞の固まった塊です。
この二つだけを見ている。

それから被験者に撮った画像を全く渡さない。
これは長期的な、長期戦になるのにかかわらず、画像を渡していない。
それから血液検査によって、血液検査を全くしていない。

実は、低線量の甲状腺被ばくの場合に何が最初に起こるか?って言うと、
甲状腺がやられて、甲状腺の機能低下がまず起こるんです。
ですから採血すれば、?などの?なんかを測る事によって、実は甲状腺機能低下が起こっている。
がんが出来るのはもっと後なんですよ。
?がまずやられるという事なんですけれども、そういう事がほとんどチェックされていない。
ということがあります。

2013051429304.jpg

ちなみにですね、チェルノブイリの時にポーランドでは甲状腺がんの発症は無かった。
これはヨウド剤を配りました、ポーランドでは。飲ませました。
そうしたら全然増加が無かったという事は山下俊一も含めて、長崎大学の?が報告しています。
全部50ミリシーベルト以下に抑えると言う事で、
それ以下だったら癌は無かったというふうに報告しています。

だから、甲状腺は本当にヨウドカプセルを飲ませるというのはひとつのやっぱり手だったんですね。
緊急に、日本では飲ませられませんでしたけど。


それでこれはですね、いまやられている山下俊一が最後に書いた一番ファイナルの結論です。

2013051429305.jpg

2010年、チェルノブイリの調査に行って2001年ごろから論文を書いているんですけれど、
最後に2010年に書いたのは日本内科学会の、内科の雑誌にですね報告しています。
これがほぼ趣旨です。
チェルノブイリの調査の結論です。
100万人に一人と言われているけれど、実際には多かったという話ですね。
それからもうひとつはですね、
小さい癌でもすでに転移している様な癌があったと。
普通は甲状腺がんというのはゆっくりの癌の典型みたいながんですから、
普通はなかなか転移て見つかるという事は無いんですが、
進行がんで転移しているというのはそれは居ますよ。

ですけど1cmぐらいな小さながんでですね、すでに転移している癌というのはちょっと珍しいんですよ。

それがすごく特徴だという事を書いているんですね。
そうだとしたら意外とあれですよね。
「猶予がない」というか、「安心が出来ないがんだ」という事です。
放射線で出来た場合の甲状腺がんは。

そういう特性を延々と書いています。
それから手術をされたと言いますけど今6000例を超えていますね。最終的に。
2003年の段階で6000名以上の甲状腺がんをやっていると。
それで、実際に最後これ見て下さい。
「過剰な放射線の被ばく線量10~100ミリシーベルトの間で発がんが起こるというリスクを否定できません」
って書いています。
100ミリ以下でも起こるんだよ。
10~100ミリでも起こるんだよという事を彼の結論として出しているんです。

ところがIAEAなんかと、沢山つるんでいるうちにですね、
今は「基本的には100ミリシーベルト以下では発がんは無い」と言いきってい訳ですね、山下俊一は。

なんで、何の根拠があってこんなことを言っているのか!?
180度自分の姿勢を変えたのか!?


わかりません。
とにかくみなさんに心配させたくないからでしょう。
いずれにしてもこういう形でデータを全く根拠無く変えちゃう。
結論を変えちゃうというのは、医者としても、もう全く僕は信用していません。

これは本当に、非常にきちんと自分で書いているんですこれ。論文に。






「本人が望んでも解剖して臓器を測れる施設が今の日本には無いんです」
5/12西尾正道北海道がんセンター名誉院長




comment 1
05.17
Fri


2013年3月21日 ロシアTV



2012051611.jpg

日本の原発事故から2年経って、学者らは環境の変化をモニタリングしています。海もです。
海岸のすぐ近くでは、まだ放射能を含んだ魚がとれます。
でもそんな魚は市場や店舗には並びません。
アレクセイ・クルチニンがレポートします。

2012051612.jpg

この2匹の魚の放射性セシウム濃度は基準値の7000倍でした。
これらの魚は福島第一原発から1kmのところでとられました。
もちろんここで魚をとるのは、食べるためではなく
ここは漁業は禁止ですから、研究のために獲りました。

事故地域の動植物のモニタリングは事故から2年の今も続いています。
極東地方の海洋学者は言います。
ロシアの食卓には、放射能入りの海産物は上がらないと。

2012051613.jpg

すぐ近くの海の魚は汚染の可能性があります。
でもその魚はオホーツク海などの遠くにはいきません。
また、ロシアの漁船は法的に日本近海では操業しません。


法律で、全ての海産物はロシアで流通する前に衛生的検査を課します。

2012051614.jpg

アレクセイ・クルチニン記者:
港に漁船が帰ったら、
獲れた魚の一部を獣医学研究室に提出します。
詳細な分析を行います。
まず、魚をミンチにかけます。
それから、真っ黒になるまで焼きます。
さらに高温にさらして、灰にします。

2012051615.jpg
こうして有機物を取り除いて調べます。
その中の放射性ストロンチウムなどの量です。

もし、ストロンチウムやセシウムが基準を超えていたら、
規定に従って、全部を流通停止にします。
アナスタシア・カルボフスカヤさんは、毎日検査します。
最低でも5回、海の魚の検査をします。

オホーツク海で獲れた鮭の測定です。
危険な元素濃度は無視できるほど小さいです。

検査結果

2012051616.jpg

放射線測定
この29.2から35.3ベクレル/kgがセシウムだとすると、
事故前の400倍の汚染です(オホーツク海の鮭)記者コメント

2012051617.jpg

アナスタシア・カルボフスカヤ ロ国立極東大学 獣医衛生学研修室 獣医師:
ほとんどの魚は放射能はゼロです。
ゼロより少し上の値の魚も少数あります。
でも全て基準値内です。

2012051618.jpg

日本人自身は、放射能災害にもかかわらず、海の幸を拒否していません。
検査を強化しています。
松島町では、海でカキを養殖しています。
貝類はセシウムやストロンチウムなどの危険物質を、
魚よりもずっと急速に大量に蓄積します


でも年配の漁師サクライタダシさんは、下記の品質を信じています。
他の日本の海産物も心配ないと思っています。


2012051619.jpg

福島近くで放射能を含んだ魚が獲れたと聞きました。
私たちは出荷する時に放射能を測ります。
流通に乗る時にもう一回調べます。
それ以外に保健所が抜き打ち調査に来ます。
汚染された魚も貝も、市場には出回りません。

しかし東日本沿岸の漁業は、学者によると、将来にわたって危険性があるでしょう。

政府と漁師らの要請で、事故を起こした福島原発を所有する東電は、
環境への悪影響を最小限にするための再策を講じています。
原発の近くの海域に、特別なバリアーをつくりました。
放射能を含んだ魚が沖に出るのを防ぐはずです。

アレクセイ・クルチニン ロシア第一放送


---


いろんな事が見えてくるような、お隣ロシアの報道だと思いました。





“風評被害”と言うならちゃんと検査しろ!
「石巻市・桃浦漁港の養殖カキ」
初出荷約7トンの販売先は大手スーパーの県内店舗。仙台水産の販売網がいきた。
他のカキより高い150グラム398円と強気の価格だったが飛ぶように売れた。



comment 1
05.16
Thu
「甲状腺疾患と内部被曝」より音声
講師西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)

2013年5月12日 郡山講演会

今僕はですね、日本はもっと深刻だと思っています。
っていうのはですね、文科省が大学を独立行政法人化しました。
だから大学もやっととにかく息ついてるんですよ。独立採算制ですから。

そうすると昔は放射線の医学講座も、基礎医学講座と臨床医学講座と二つあったんです。
臨床は普通の患者さんを診るお医者さんの育成です。
基礎放射線医学というのはこういった放射線防護額とか放射線生物学とか、
動物や細胞に放射線を当てるとどうなるかという研究をしていた。
ところがそこは全く採算、お金儲けをしませんから、
そういうのがバッタバッタと結局無くなっちゃったんです。
だから東大だって基礎医学講座が無くなった。

という事はですね、放射線の人体影響に関する、
こういった内部被ばくを含めた諸々の研究機関がほとんど無くなっちゃった。
研究者が勤める先が無くなっちゃった。

やっていうのは放影研なんかはやっています。
あれは膨大な関係省の金を使ってやっている。
ところがみんなつとめているのは御用学者ばっかり。という事になっちゃいますから、
ほとんどまともな科学としての学問の進展というのをほとんど日本では期待できない状態。

考えてみて下さい。
ぼく、去年の秋にですね、ひとり福島の人が死んで、
「俺を解剖して臓器を測って、とにかく今後の研究のために使っていいから解剖していいぞ」
って言ってきた人が、解剖できる所が無い。


先ほど言ったバンダジェフスキーさんのように解剖して、その臓器を測って、
そういうところが日本中に無いんです、今。
本人が希望されても。


解剖する人が、病理学者でもいれば、病理の先生がいれば解剖出来ます、各病院で。
大きな病院であればできる。
ところがゲルマニウム半導体を持って測定できる場所が無いんです。
病院には無いんです。
そしたら、解剖した臓器を取ってちゃんと研究する施設・体制すらないわけです。

どうしますか?

それこそ、それぞれの市民団体にもゲルマニウム半導体を持って食品を測っているところもありますが、
そこで解剖する訳にはいかない。
二つの施設が合体しないとそれはできない。
そのきちっとした研究施設が無い限りは出来ない。
これもつくろうともしない。
何千億という金をばらまいてですね、今復興に金かけてるけど、
こんなもの10億もあればできるでしょ!




放射能のせいだという断定が難しい“心筋梗塞”二人の男子高校生



――この日の講演の一部↓
「甲状腺疾患と内部被曝」より一部書き出し5/12西尾正道医師in郡山



comment 1
05.16
Thu

2013年4月


質問:
あの、たとえば周りで健康被害とかそういう事を訴える方がいらっしゃるかどうか?とか、
あと、白血病で亡くなった中学生のお子さんの事とかを、
ちょっと、あの、教えていただければなと思っています。
あの、さっきAさんとお話しした時に、
ネコちゃんが来たと聞いて、
猫はごろごろしているから相当放射能を身体に付けているねって話をしてたんですよね。
そしたらAさんところの犬も爆発の直後はすごく具合が悪くなって、
いろんな犬とかも沢山死んだとかという話をしてて、
「今はだいぶ良くなったけど」なんて話もされてたんですよね。
ま、「体の小さいものからそうなっていくんだろうな」と思っているんですけれども、
そういう具体的なお話があれば聞かせていただきたいなと思うんですけど。
ちょっと辛いかもしれませんが、あの…、この機会に聞けたらなと思っていますので、
もしよかったらお願いいたします。




答:
私はですね、あの、爆発直後はちょっと緊急避難していましたけれども、
その後帰ってきた時から間もなく、私自身とそれから連れ合いが下痢がありました。
そして当時というかその直後は下痢がとても多かったような気がします。
で、子どもでいうと鼻血がとても多かった。
私は鼻血は出ませんでしたけれども、やはり下痢がありました。

子どもはそもそも鼻の粘膜が弱いのでね、
何かにつけて鼻血は出すんですけれども、
「出方が違う」とみなさん一様に言っていましたね、
タラッっと出るのではなくてドバーッと出ると。
流れるように出るということを何人かから聞いています。

それから、人をたどれば誰かまでは分かるんですけども、
ですから割と近い人の話です、みんなね。
”今まで出来る事が出来なくなってしまった”というような、
それは小学生だったかな、の子どもにそういう症状が多いということも、
それは議員さんから、ある議員さんから聞きいたりしています。

そういう形でですね、いろいろありますね。
そして今、個体差が随分それはあるようでして、
何も出ない人もいれば、
わりとはっきり「これはやっぱりおかしいって感じ」でと出る人もいる。

あるいは、福島と郡山の高校生、中学生でしたか?あ、高校生でしたか。
二人、健康な男子がですね、自転車通学だった子がですね、
朝がきて、お母さんが起きないので行ってみると心臓が止まっていたと。
心筋梗塞の例がとても多いような気がします。

今まで何でもなかった子が亡くなっていたという。
それは、多分みなさんご存知、聞いていたかと思いますが、
同じ学校の男子生徒が二人亡くなっているいるんですね。

ただそれを放射能のせいだという断定がなかなか難しくてですね、
まずその解剖したりしなくちゃいけない訳でしょ。
遺族の方がやはりそれに抵抗があると。
今更それで息子がかえってくる訳ではない、命がかえってくる訳ではないという事で、
非常にこう、どの例もそこまではいかないという感じが多いですね。

心筋梗塞は、バンダジェフスキー博士ですか、
心臓の筋肉にセシウムが付くと言う事を論文で発表されているんですけれども、
やはりその例が出ているのではないかな?と思います。

あるいはあの、郡山ではですね、
えーーー、っと、
亡くなると焼き場に持って行く訳でしょ、
それがね、あの、とてもこの1年位多いらしいんですよ。
普通はそれほど待たなくても順番がきてやっているのに、すごい今は順番待ちだそうで、
それはいったいどうなんだ、とその統計をみればだいたい、
個人名は出ませんからね。
例年はどうだったのか?という数字としての統計は調べれば出る筈なので、
ま、ちょっとお願いしてありますど、今のところまだハッキリは分かっていません。




「本人が望んでも解剖して臓器を測れる施設が今の日本には無いんです」
5/12西尾正道北海道がんセンター名誉院長



comment 1
05.14
Tue
衆議院予算委員会 2013年5月13日



福島みずほ 社会党:
社民党の福島みずほです。
今朝の朝日新聞に「原子力規制委員会がもんじゅを停止命令」という記事が出ております。
これはこの通りでよろしいんでしょうか?


田中俊一 原子力規制委員会委員長:
えぇっと、日本原子力機構、研究開発機構が所有しているもんじゅについては、
昨年の秋に、ん、立ち入り保安検査の結果、点検不備という事象がみつかりまして、
その後詳細に調べたところ、1万件近い、あのー、う、
保安検査、あー、をしていないという事実がわかりました。
その後そういった事実が発生したという事で、
えー、あの、き、せいちょうとして、規制委員会としては、
その状況を正確に把握するために調査を進めてまいりました。
で、今お尋ねの件ですけれども、まだ調査結果を取りまとめ中ですので、
ぎゅうえん時点で、そのー、どういった対処をするかという事について、
本委員会では決定した事実はございません。




もんじゅ未点検 核燃サイクルは回らず
東京新聞社説 2013年5月14日

何と1万件もの点検漏れだという。
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する日本原子力研究開発機構の信じ難い怠慢だ。
これでなお動かそうというのか。核燃サイクルは回らない。

核燃サイクルは、破綻したのも同然だ。

私たちは、再三指摘してきたはずである。

原発の使用済み核燃料を再処理し、
原爆の材料にもなるプルトニウムなどを取り出して、再び核分裂を起こさせる。
使えば使うほどプルトニウムは増え、永遠に循環する核燃料の輪ができる-。
これが核燃料サイクル計画だ。

もんじゅはその輪の要である。
1991年に運転開始。
四年後、発電を始めてすぐに、冷却材のナトリウムが漏れ出す事故が発生し、長い停止を余儀なくされた。

2010年5月に運転を再開したが、8月に核燃料の交換装置が原子炉容器内に落下する事故があり、
再び止まったままだ。実用化にはほど遠い技術なのである。

発電期間はわずか四カ月足らず。
事業費は一兆円を優に超え、当初見込まれた建設費の三倍余りに膨らんだ。
ほっておいても、一年に約二百億円の維持費がかかる。
冷却などに必要な電気代だけで、十億円にも上るという。

そのもんじゅで、1万件に上る点検漏れが見つかった。
その中には中性子検出器など最高度の安全が求められる重要機器も含まれているという。

自動車でも飛行機でも、
大きなトラブルを経験すれば、保守点検にはそれまで以上に神経を使うのが常識だろう。
ましてや、もんじゅは未完の核技術。
それが一万カ所も放置されていたとは、驚きを通り越して、空恐ろしくもなる。


原子力規制委員会は、速やかにもんじゅの運転再開を認めないという指示を出すべきだ。
国民にとって信頼できる組織かどうか、重要な試金石である。

もんじゅの信頼は、もはや回復不能。
もう一つの要である青森・六ケ所村の再処理工場もトラブルが続き、完工は19回も延期されている。
核燃サイクルの輪がつながる見込みは薄い。

使用済み燃料は、ただの危険なごみになる。
既に出してしまった核のごみ処理が、これまで以上に急がれる。

ことはもんじゅにとどまらず、日本の原子力政策にかかわる重大事だ。
未来を見据えたエネルギー計画が必要なのである。




ーー追記 2013年6月21日


もんじゅ点検漏れ新たに2300件、先送り例も
読売新聞 2013年6月21日21時26分


日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の約1万件に上る点検漏れについて、
同機構は21日、新たに約2300件の点検漏れが見つかったと発表した。

これまでの点検漏れは電気設備だったが、他の機器を扱う部署へも自主調査などを行い、判明した。
正規の手続きを経ずに点検を先送りした例もあることから、
原子力規制庁は原子炉等規制法違反の可能性が高いとして、原因究明と対策を同機構に改めて求める。

自主調査で見つかった点検漏れは、
冷却材のナトリウムを循環させるポンプなどで約1700件、
ナトリウム漏えい検出器などで約240件。
国が認可した保安規定に沿う手続きを経ずに機器の点検を先延ばしした例も約300件あった。






comment 1
05.14
Tue
平智之先生 2013年5月13日

<本日のテーマ>
福島第一原発からの海洋汚染への政府がすべき対応と、復興予算配分への国会議員の責務


Sawada:
前回に続いて物理系の政治家が語る原子力という事でお話しいただくんですけれども、
今回お話しいただく件としては海洋汚染というところでお話しいただきたいんですけれども、
これをちょっとお話しいただけますか?


平:
つい先日、汚染水の地下貯水槽から汚染水が漏れたという事故がありましたね。
これは多くのみなさんもニュースでご存じだと思いますが、
実はその汚染水、漏れた水がどこへ行ったのか?について、その報道が一切ないんですね。

で、これもつい先日ですが、実は海側に掘った建坑、縦穴の中に地下水が上がってきますけれども、
海側に掘った縦穴の地下水を調べたら、なんと通常の海水の、
トリチウムという放射性の水があるんですが、
そのトリチウムの水の濃度が5000倍になっていたという調査結果が出ていました。

この事は、5000倍だという報道も一切無かったんですけれども、
実は海側の縦穴を掘った時に、
そこから出てくる地下水が5000倍のトリチウムの濃度になっているという事は、
それだけのトリチウムが炉の方からずーーっと流れてきているということなんですね。


東電はこれについてなんて言ってるか?というと、
このトリチウムという放射化した水、
これはセシウムやストロンチウムのような金属ではなくて水が放射化しているんです。
水そのものが放射能を持ってしまっている状態なもんなんですが、
「これはつい先日の地下貯水槽の汚染水漏れの水なんだ」と主張していますが、
それは誰にも証明できないです。


私が一番怖いと思っているのは、原子炉側から地下水がずーっと、
あるいは土壌に浸潤した水が海の方へ漏れだしたきているんじゃないかという事を非常に懸念しますね。


毎日400トン~500トンの水を流していますから、
その水が全部汚染水として外へ出てきていますのでね、
この水が炉から、あの地下貯水槽からじゃなくて、炉の中からずーっと流れてきているとすれば、
トリチウムだけじゃなくて、ストロンチウムもセシウムも、
場合によってはプルトニウムも、全部流れだしてくる訳なんです。

この事を一切調査していないという事は、大変危険であるし、
放射能の汚染が地下水が海に漏れているという事に対して、
私は政府がハッキリ言わないから、国民全体が鈍感に慣らされてしまっているんじゃないかということを、
大変強く危惧しているという事なんです。


Sawada:
そうですね、私たちはこういうニュースを見ても、
「ああ、原発は収束していないんだな」程度にしか感じませんけれども、
具体的にトリチウムが出てくると、水と同じ成分というところになってきますと、
海洋汚染に繋がってくると。
で、私も海の幸を満喫している私どもの日本食、和食を考えた時にもなかなか厳しい状況が考えられますよね。


平:
厳しいと思いますね。
多各種除去装置といって、今まではセシウムとヨウ素だけでしたが、
ストロンチウムやその他のアメリシウム、キリウム等
さまざまな放射性核物質の法にのばしていってるんですけれども、
これは金属の粒子であれば掴むことができるんですが、
多各種除去装置は水は掴めませんので、水ですからね。
つまりトリチウムというのは絶対に掴めないんです。
除去装置ではつかめないので必ず流れだしてくる。

このトリチウムによって汚染された海産物というのは、当然口に入れてはならないと。

それからもうひとつ、私がさっき申し上げたように
炉から流れてきている結果トリチウムと一緒に金属元素も流れてきているのであれば、
これらは当然体内に蓄積をいたしますから、海産物を含め、
その全ての植物にですね、あるいは水生物に影響を与えます
から、
この事に対してはやっぱり相当国はしっかりと公表をして、国民に知らしめる義務があるんですけれどもね。
一切その事を報道しないですね。

私は大変危険だと思っていますね。


Sawada:
そうですね、等番組によく出ていただいています小出先生もよくこういうお話をされるんですけれども、
トリチウムもそうですけど、ストロンチウムがですね、計測の方が大変難しいんだと。
セシウム137の方が一番陸地において分かりやすいということもあるんですが、
海洋汚染についてはやっぱりストロンチウムが重要であって、
これが重要であるんだけれども測るものが、
小出先生は専門家であるんですけれどもそれでも大変難しいと。
そうなると一般素人の私たちが測るなんて到底難しいんだというようなお話をよくされるんですけれども、
やっぱりそういった時に国の方針として、
国の食料の安全を守るといった時に、やっぱり素人じゃ難しい事なので国家レベルでやって頂かないと、
もう手が及ばない所にありますよね。
こいうのはまさに政治家が判断して「調べるんだ」と、
「こういう線でいくんだ」というところでぜひいっていただきたいもんでありますよね。


平:
そうですね、ですから私自身も議員在職中にはですね、
特にお子さんの口に入る前にそれをちゃんと検査するという事。
それからお子さんの口に入った後もそれらを保存しておいて、練りものにして測る事、
実は後に測ったって意味は無いんですが、食前と食後にきちんとその食材の検査をする事。
その制度を私自身が委員会で質問をして、出来るような予算措置はしたんです。

しかしながら、その制度自体がどう執行されているか、確認しないままに、
今私は国政にいれませんから、
本当は国会議員はね、福島やその汚染地帯から、非常に危険な食品は外に出さない。
これはルール上そうやっていると言いますが、
その事をもう一回国として、国会としてきちんとチェックするという事。

それでも漏れてきた、出てきたものについても、
特に子どもです、感度が高いですから、
お子さんの口に入る前とそれから入った後とをしっかりチェックするという事を、
これは日本中でやらなければいけないんです。
で、このための精度を、特に児童であれば文科省ですし、
保育園であればこれは厚生労働省になるんです。
ね、文科省と厚労省が一体になって、お子さんの口に入るものをきちんと検査すると、
しかも検出限界値が適当に高いもの、シンチレーション等はダメです。
今おっしゃった様に、非常に検出限界値を低くして、お子さんは感度が高いという前提でね、
その検査の体制をつくるのに、今のような10億20億の予算じゃダメです。
これは子どもたちが私たちの未来なんですから、
大きな除染の費用を削ってでもこの費用にもっとお金をかけなきゃいかんというのは、
今の国会議員がやらなきゃいけない仕事なんですね。


Sawada:
復興予算不正流用と思われるような事実が最近発覚されていますよね。
これについても国会議員さんにしっかりとした目を持って
ちゃんと使ってもらいたいと思うのがあるんですけれども、この点はいかがなんでしょうかね?

平:
まぁ、あのね、これは本当に、言葉を失うほどひどい状況だと思います。
1兆円という単位のお金がね、土を、上と下をひっくり返したり、
それからある場所の土をあちらへ持っていって、あちらへ持っていったのをまた戻してというような、
つまり、移染ですね。汚染を移しているだけというのはみなさんよくご存じだと思いますが、
これは膨大な土木工事なので、しかも広大な面積でやっているので、いくらでもお金がかかっていく訳です。
そこに予算を措置しているわけだから、
もう、除染じゃなくてですね、単に土をひっくり返しているだけと、
移しているだけという事に大量のお金が使われているんだけど、
国会の中にいると、
「除染に予算を措置した」「環境省がやってくれている」「やることをやったんだ」
と国会議員は思ってしまうんですね。
国会議員がやるべきなのは、本当にその専門の議員はきちんと現地に行って、
本当に除染になっているのか、そして必要な除染なのか、
意味の無いところの除染をしても意味は無いですからね。
いくらやったって、山側からね、流れてくる。
そういうものを止めることはできないんですね。


ですから、本当に役にたつ除染。
本当に必要な除染にしっかりとお金が言っているかどうか?

意味の無いものはしっかりと摘発をしてやっていくのは、行政はやりませんから。
行政はお金がきたらそれを使っていく事を考えるので、
国会議員がそれをきちんとチェックしなければ絶対にいかんですね。


Sawada:
そうですね、今度7月に迎える参議院選挙。
昨年の衆議院選挙を経てですね、国民の中で若干がっかりしたというような意見もあるものの、
やはり国政に期待するところというのは大きいと思うんですけれども、
先生のようにこうやって主張をはっきりさせる先生もいれば、
党のカラーだけで特に主張されないで出られる方もいらっしゃいます。
国会議員としてどう伝えて今何をするべきなんでしょうかね?


平:
ですからね、どんなテーマでも同じなんですけれどね、
たとえば原発に反対である、反原発だ脱原発だ、私は禁原発だけれども、
あるいは卒原発についても、そこまで言うのはできるんですよ。

しかし問題はそれをどのようにしますか?と。
そして国会に戻ったら具体的に何をしますか?というところを、
「原発を止める」という議員のみなさんにやっぱりもう少し、
それこそね、エイトビットのみなさんからももっと聞いてもらってね、
「これをやります」と。
具体的にこれをやって止めていくんです。
これをやって後処理をしていくんだという事をもっと聞いてもらった方がいいと思いますね。


Sawada:
先生ほど物理のバックグラウンドがあって分かっている方は
なかなかいらっしゃらないかもしれませんけれども、
せめて主張だけでもしていただかないとというところなんでしょうかね?


平:
私はそう思いますね。
いたずらに、今の国会議員や、私のように国会に戻ろうとする候補予定者が、
「原発が危ないぞ。大変な汚染があるぞ。だからみんなもっと驚きなさい」と。
そして「次の選挙では原発を止めるという事にどうぞ皆さんの力をください」ではダメなんです。
具体的にこう言う事をする。
これをやって止めるとか、これをやって止めた後の処理をしようと、
繰り返しますがその具体的ビジョンが必要で、
だって経済政策はみなさんちゃんとそうやった意見を聞いているでしょ、
国債を大量に買い置きしてその結果円を安くし、そして、デフレを脱却し、
CPI消費者物価指数を上げるんだと、具体的な事をちゃんと聞いているじゃないですか。
アベノミクスですよね。
原発だって同じです。
止めるというだけではダメで、どのように止めるか、止めた後をどうするかを徹底的に、
やっぱりこれは専門の議員として語る責任が国政を目指すもの、国会にいるものにやっぱりありますね。

Sawada:
はい、わかりました。
どうもありがとうございました。

平:はい、ありがとうございました。





<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)







comment 1
05.13
Mon
今の憲法はきちんと守られている?
「表現の自由」と「身体の自由」について考る

これでいいのか!

ーーー


ばおんさん、保釈 報告会  2013年5月12日

2013051243.jpg


保釈はされました。
保釈条件、危険性という前代未聞の保釈条件が付いたんですけれども、
それを自分自身が理解するまでに2カ月強かかっています。
自分自身がそういう状態でなにがアカンか、なにがええんかっていうのが分からない状態なんで、
特に、逮捕前に私がいた例の場所に救援をお願いしたんですけど、
とりわけその中でも全権委任した●さん。
その時翌日に●さんも○さんもパクられたというのを聞いて
誰が救援してくれるんだ!?って本当にドキドキしたんですけれども。

本当に保釈後はですね、しばらく狂っていました。
軟禁状態でして、
今私がどういう状態かという事を本当に数少ない方としか今まで共有できて無かったと思うので、
少しちょっと丁寧に説明させてもらおうかなと思います

まずですね、いま、・・・
弁護士さんの事務所とかもちろん裁判所とか、大阪市内にあるんですけれども、
がれきの焼却を止めれなかったのはすごく悔しいんですけれども、燃やされてしまっている状況で、
今現在弁護士さんの事務所での裁判準備が大阪市内であって、
で、裁判所が市内にあって、もちろん拘置所も市内にありますから、
逃げられないんですね、私自身は。

逃亡の恐れがあるとダメなので、「まず逃げれません」そういう状況です。
その中でちょっと最大限気を付けて防御しながらやっていくしかないかなと思うんですけれども、

後はですね、私がどういう状況かというのをみなさんにお伝え出来ない理由があります。
この辺は、ちょっと丁寧にお話をしたいと思います。

まずですね、保釈条件、これが本当にネックで、本当に気が狂いそうだったんですけれども、
精神的に不安定な部分があって、まず救援チームが徹底してガードしてくれたので、今ここにいます。
助かりました。
本当に感謝しています。

後残すところ、仲間内では下地さんだけには会ってはいけないと。
ここで本当にみなさんにお願いしたいんですけれども、
「下地さんに会ってもいいよ」と変更されるか、それまでは、
たとえは今日の様子を「ぱおんちゃんこんなこと言ってたよ」とか、
「ぱおんちゃんニコニコしてたよ」ということを下地さんに伝えてもらったらダメなんですね。
それすらダメなんです。
弁護人を介さないとダメなんですね。

だから、口裏合わせをするとかそういう事なんですけれども、
口裏合わせをするようなことがそもそもないので、
「本当に口裏合わせをしなきゃアカンのは向こうやろ」なんて思ったりするんですけれど、
とにかく下地さんとは、どういう方法であっても接触はできません。
なので、今日の様子も伝言はしないでください。
する必要がある時は私の弁護人を通してする形です。
ツイッターもね、ブロックしたんですよ下地さん。
ブロックしたのでツイートは見れないような状況で、
後はメーリングリストから下地さんを退会させて、
ちょっとどいてもらって、それでやっと連絡が出来るかなという、
本当にそういう慎重さを要するので、それが、

保釈自体がほとんど治療目的だという名目で、
こんなに早く保釈が通るというのは他に無いんですね。
本当に最速、異例中の異例なんです。

持病のおかげっていうのか、
本当に憲法学者のみなさんに、「それが拷問に当たる」という声明を出して下さったということで、
私は半分命が助かったという位の勢いでした。
特に2月に入ってからは、自分でペンで手紙を書くとか文章を書くとか、全くできなくなったんで、
2月25日の保釈というのは異例中の異例。
ま、とんでもない保釈条件を付けられましたけれども、
本当に文字通り命を助けてもらったなと思います。
東京へ行って下さったみなさん、本当にありがとうございました。

その中でやっぱり、10月17日の大阪駅事件で、
下地さん、Aさん、Bさんが逮捕された事を中で聞きましたけれども、
すごく本当にショックでした。
もう「どこまでやられるんやろう」と「あと何人いくんやろう」と本当に思いました。
でもその件で大阪拘置所から私のところにも取り調べに来て、
「帰れ」って言って帰らしたんですけれども、
そんな中で、救援のみなさんのおかげで、というか、
下地さんとAさんが釈放という形になって、それが外の運動に本当に大きく繋がったなと。
申し訳ないんですけど、下地さんの一件が無ければ、
私の件で憲法学者の方が立ち上がってくれるという事も無かったかなというふうに思っています。
下地さん下地さんって連発していますけれども、くれぐれも伝言はしないでください。お願いします。

もうひとつあるんです。これがネックな話で、救援チームにも言えない話なんですけれども、
私、公判自体ですね、裁判自体ですね、起訴されているので。
公判自体、公判前整理手続きという事を今やっているんです。
それはなにか?っていうと、
あらかじめ事件の争点とか証拠を整理するために行われるというもので、
もともとは裁判員裁判のために表向きは導入された制度なんですね。

あらかじめこっちが言う事とか要点とか、向こうの証拠とかを整理するという事で、
裁判を長引かせないようにという狙いがあります。
それは本当に裁判員裁判を隠れ蓑にした制度なんですね。

実際何をやっているか?というと、
3月の頭ぐらいから裁判所で検察側と私たちの弁護団と私たち被告。
私の件で言うと私と●さん○さんですんで、
この3人が、裁判所にみんなで集まりまして、
数回にわたっていわばスケジュール調整みたいなことをするんですね。

「そのスケジュール調整ってなんやねん」っていうことなんですけれども、
本当に意味が分からないんですけれども、
まず、本裁判までに私たち、弁護人とか被告とか私がなにをしゃべっるかというのを、
いちいち全部出さなあかんのです。
そうやって「裁判でこういう主張をします」と。

で、私は当然“不当”ですので、そこは闘いますので、
「不当なんです」ということの証拠まで出さないといけない


本当は裁判というのは、
検察がその罪を立証できなければ当然無罪な訳であって、
それの立証責任が検察側にあるんですね。
もちろん立証できなければ無罪なんですけれども。

それが逆転しまして、そもそもの裁判で推定無罪という原則、
また、黙秘権という権利が一切無い制度なんです、これって。


「なんでやろうか?」と。
こっち黙秘で頑張ったのに何で全部いわなあかんのやろうか?と。
逆にこっちが「無罪だ不当だ」というんだから、
それを証明する証拠まで出さないとあかんという制度なんですね。

当然無罪を勝ち取るために裁判を争いますから、
こっち側のやる事がムチャクチャ増えるんです。
言うことも出さなあかんし。

また、公判前整理手続きっていう期日ですが、
裁判所とか裁判官、それから検察の空き具合によって延長されたりするんですね。
中におる人たまらんですよね、1カ月先とかになれば。

10・5のAさんは5月の公判が1カ月後とかですけど、
本当にそんな状態で、裁判所が空いてないから、それから検察の日程が空いてないからという理由で、
結局長くなっちゃうんですね。


中に囚われている人はビックリするような理由で保釈が通らないんです。
関電前のAさんとかもそうですけど。
で、そういう公判前整理手続きというのをいま裁判所で行っています。

こういう訳のわからない制度を実際やってみて、
こういう弾圧とか公安事件に対して、公判前整理というものに付されるのは、確か、
特に関西では初というふうに聞いているんですね。
だから私たちの運動の先輩にも、あまりそういう経験が無いというふうに聞いています。

当然、黙秘権というのは憲法でもともと定められていますので、
それを貫きます、言いませんということもできるんですけれども、
イコール拘留はどんどん長くなっていく、保釈で出してくれないという嫌がらせがあるみたいです。

で、公判前整理手続きというものに入ると、
私が保釈条件の次に一番怖いのがですね、
この公判前整理手続きの期日、内容、それから裁判に関する書面みたいなものを、
それをその裁判に無関係な方に漏らすとですね、
それが「目的外使用」という事になりまして、被告、私の方はですね、最悪実刑を食らうんです。
で、弁護士は懲戒処分。最悪そうなります。


という事で、今どのような状況なのかという事を具体的にみなさんにお知らせできないんですね。
私が実刑食らってしまいますんで。
弁護士さんも懲戒処分を最悪食らってしまいますんで。

本裁判が始まって、公開の法廷の場で話せることは当然「公」なんであるんですけれども、
今は、なに一つ話せない状態です。
これは救援チームにも一緒です。
それぐらい厳しいんですね。

公判前整理手続きっていうのは、
表向きは争点をババっと済ませて裁判を早く終わらせましょうよという事になっていますけれども、
初公判のお知らせを見るとですね、これは言えないんですけれども
ビックリするくらい早くは無いんですね、結果的には。
私は明後日で逮捕されて半年になりますが、
半年経った状態で初公判のお知らせが出来ていない。
拘留が早くなるというメリットはほとんどないという事です。

私たちが普通に抗議をする、運動をするという
当り前の権力を行使している中で起こる弾圧、公安事件、
本当に「自分が公安事件の被告になるとは」という感じなんですけれども、
そういう中でどんどん憲法とか法律がどんどんどんどん改悪されてしまって、
運動の先輩方が知らないような裁判の進め方の状況に今はなっていて、
すごく闘いづらくなっているんですね。

それは、どっちかというと思考はプラス思考なので、
この機会に勉強してやろうかなというのもあります。
この機会に体験しておいて、弾圧に備えるという訳ではないですよ。
これ以上は本当に勘弁してほしいですけど、
ただ、そういう事があるんだという事を知る事が出来たというのは大きなメリットだと思います。

あともうひとつですね、
公判前整理手続きというものにふしているので余計に、
私がしんどいながらも外に入れているという状況がですね、
他の二人にとっても本当にすごく大きなメリットなんですね。
中で出来ないような作業。
たとえば映像を見るとか、という事が出来るようになったので、本当に大きなメリットになりました。

特に今日、この場を開いていただいたのも、
保釈条件が「下地さんだけダメですよ」という分かりやすいものに8日、変更になりましたので、
とくに、わたしが下地さん以外の方と映像を見て、
「当日はああだっけ?」みたいな事を話すという事も出来るようになったんですね。

本当にそれは裁判で有利になったと思うし、大きな力になってて、
二人はまだ獄中ですが、それが大きな力になったかなと私はそう信じています。


※見る事ができる映像とはYoutubeの一般市民が撮影した映像で、
 検察側が提出した資料は被告とか弁護人しか見ることができません。。


私が言葉足らずですみません。
Youtubeとか、上がっている映像を確認できるということです。

本裁判が始まって、いろいろと話せるようになったら、
どんなにこの「公判前整理手続き」というものがひどいものかという事もお知らせできると思いますし、
また、福岡で「公判前整理手続き」というものが違法だと言って頑張った人たちもいるんですね。
そういったことも何かの形で発信していこうかなと。





昨年10月5日の関電前の不当逮捕のころから、
「読どったら良かった」と無茶苦茶後悔しているのが、
救援連絡センターの「救援ノート」です。

逮捕された翌日に差し入れに来て下さった方に「救援ノート」を入れてもらって、
やっと逮捕されてから読んだんですね。
で、あれ、ご存じの方もいると思うんですけれども、
「救援ノート」って「逮捕される前に読んでおく本」って書いてあるんです。

で留置係のおばちゃんに、
「あんたこれ、逮捕される前に読んどく本って書いてるやん。逮捕されとるがな、あんた」
みたいな事言われました。

でね、これ本当に読んでおけばよかったなというふうに、本当に後悔しています。

あのまま逮捕される事が無くても、10月5日のAさんの救援すら、多分出来なかっただろうなと
で、こういう事態になってから、全部で11人逮捕ですか、で、起訴6件。
こんな状態になってからですね、もしかりに今でも救援ノートを読んでなかったら、
救援というものがまずどういうものか?という事が分からなかったと思うし、
今だから分かったという事が本当に多々あって、
ホンマに、なにがあるか分からないので、まだ読んでない人はぜひ読んで下さい。

とにかく私はがれき焼却阻止運動をひたすらやっていましたから、
全国といったら言い過ぎですけれども、あらゆる所に飛んでいってたので、
それだけは本当に悔しいです。
がれきを、とにかく一日でも早く焼却を止めたい。
ホンマに空気悪いですよね。
拘束されていたからわかるんですけど。

私の住んでいるところは山のふもとなんですけれども、多分吹き溜まりみたいになっているんですね。
すっごい真っ白です。
もう洗濯物外なんてとんでもないし、っていう感じで、
みなさん同様に生活が変わったと思うんですね。
で、やっぱり同じような危機感を持っている人はいっぱい居ると思うんですけれども、
絶対にがれきの次がやってくると思います。

もちろん原発で出ているゴミだとか、福島で大量に出た廃棄物。
これ、絶対に次出てくると思います。
私はそう思っています。
だから何としても止めたいと。

私自身が獄中で体験したことは、関西大弾圧のブログをちょっと間借りして書いているんですけれども、
そのまま書かせて下さいというお話をしていますので、
ま、面白おかしく書いてみようかなというふうに思います。

最後に、
まず、囚われているままの仲間を、本当に早く取り戻したいです。
どんなに辛い状況で、孤独にね、闘っているか、耐えてるか
本当に寝起きするだけでエネルギーのいる生活を、
一番長い人で、もう7カ月以上ですよね。
本当に早く取り戻したいです。

たぶん、私の次の一番早い人は関電前不当逮捕のAさんだというふうに思っています。
信じてますので。
とにかく「裁判を1カ月後とかに延ばすんやったら保釈で出せ」と、本当にそう思います。

あと、下地さんとは絶対に接触してはいけないというふうにさっきお話しました。
「元気だったよ」という事を伝えるのもダメというお話をしましたが、
当然一緒に逮捕された●さん、○さんも弁護人を介さないと連絡はとれません。
彼ら二人は接見禁止状態で、一般の人は面会が出来ない状態が続いているので、
連絡を取ることは無いと思うんですけれども、
で、弁護人を通じて、同じ事件の被告ですから、
連絡事項は弁護人からくるんですけれども、
●さんはですね、特にすごいんですね。
保釈金を払ってまで、というか、「保釈金を払う保釈はしてくれるな」と。
「国家権力に何で金を落とさなあかんねん」という考え方なんですね。
本当にすごいんです。
その辺はまだ私も理解できない所があるんですけれども、w
だから、保釈を先にという事ではなくて、彼の意向は
逮捕そのものが不当やし、
それを保釈で出してもらうというために何で国に、国家権力に金を落とさなあかんねん。
そんなもん、起訴取り下げ、控訴取り下げ、
あんたはもう拘留の必要無いですよ、で俺は出る」というところまで言うてはりますので、
とにかく外で頑張ってくれというメッセージだと私は受け取っています。
差し入れも同様です。
「差し入れしてくれるな」というてました。
「差し入れとかそんなんのに金使うな」と言うてました。
弁護人から聞きました。


10・5関電前のAさんの救援を中心にやっていたMさんのほうも、公判前整理、
さっき説明した最悪の制度なんですけれども、それをされている予定だというふうに、漏れ聞いています。
彼の方は面会が可能だそうなので、また会いに行けたらなと思います。

公判前整理手続きというものにふしているのは当然被告と検察、弁護団が出るので、
実は●さんと、○さんの顔を見れるのは私だけだったりするんです。
もちろん連絡はお互いに取れませんが、顔は見れます。
もちろん、どういう状況やったってここでは言えないんですけれども、
「生きてます」っていう事しか言えません。

●さんは此花と大阪駅事件両方で起訴されています。
で、三つ目が狙われているんじゃないかと言われているんですけれども、
少なくてもJR大阪駅の件だけでも、
これは此花の件に関しては私は詳しい事をしゃべれないから
大阪の話だけにちょっととどめておきたいんですけど、
JR大阪駅の件でもですね、ひどいじゃないですか。
ムチャクチャじゃないですか、あんなの。
漏れ聞くとですね、「足を踏んだことを共謀した」
テレパシーですかね?なんかわからないですけれども、
「足を踏め」と共謀したと、本当に意味が分からないんですけれども、
私はあの日、10月17日、大阪駅前にいました。
比較的●さんの傍にずっといたような気がします。

まず、10月17日の大阪駅の現場にいらっしゃった方で●さんの裁判の証人に立ってくれる方。
いろいろと怖いと思うんです。
本当に、なにがあるか分からないので怖いと思うんですけれども、
誰かいませんか?」と、思います。


私が立てないんですね、立ちたいんですけれども。という状況があるので、
本当に、とりわけ執拗に●さんの事をいじめていますんで、
何とかやっぱり、私たちが今まで助けてもらった分これから取り返さないといけないと思います。
証人に立ってくれる人がいたら、私の代わりにお願いします。

その件に関しては、私は「あの時こうだった」という話が出来ますので、大阪駅事件に関しては。
それは本当にできるだけ協力しようと思います。

後は、舞洲でも一人逮捕されているんですよね。釈放されたけれども、
あれももう、「拘留されなかったからええねん」っていう話じゃなくてですね、
無茶苦茶ですよね、あれも、本当に。
で、全然関係ない件で、ガサも入られてというふうに聞いています。
本当にやる事無茶苦茶で。
下地さんの釈放会見の文字起こしを弁護人に差し入れてもらって、
私もあれ読みながらちょっと笑ってしまったんですけれども、
「他に何か無かったんか」言うてはりましたよね、初めに。
 (※不当逮捕で拘留20日間!下地先生釈放記者会見12/29(内容書き出し)

とにかく、どういう状況でパクられるか分らへんという状況で
「拘留されなかったからええやろ」という話ではなくて、
同じような目線で弾圧だという事は訴えていきたいと思います。


あとは、中にいる人の気持ちをですね、今もいますから。
今この時間だと布団敷いて横になっている時間だと思いますが、
中にいる人の事を考えて私もお手伝いをできるだけしたいなというふうに思っています。

「戦うか逃げるかハッキリしましょうよ」と下地さんの会見でも言っていたと聞いているんですけれど、
私も本当にそう思います。
逃げる人をですね、心から全力で応援します。
それが一番の抗議だと思っています。
今日福島から友達が来てくれていてとても嬉しいんですけれども、
逃げるという事が一番の抗議だと思いますし、
逃げるか戦うかはっきり決めましょうよというのはすごく思います。

あとは目的の同じ者同士、お互い尊重し合って、
横に横にどんどん、どんどん繋がっていかんとなと、
いま、国とか行政にすごい暴力をふるわれている状況なので、
これから、状況が過酷になるという事は見てても分かるし、間違いないと思うんです。

最低限人数で勝っておかなあかんって思うんですね。
そのためにできることは私も何でもやるつもりですし、
お互いを尊重し合って、横に横に横に繋がっていきたいなと思います。

長くなってすみません、ちょっとまとまりがありませんが私から伝えたかった事は以上です。
ありがとうございました。


<前半>
「デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える」下地真樹氏・石埼学氏5/10報道するラジオ(文字起こし)


<後半>
「デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える」下地真樹氏・石埼学氏5/10報道するラジオ(文字起こし)


【ペイフォワード環境情報教室】「ぱおんさん保釈と弾圧強化」4/10下地真樹先生(文字起こし)




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05.12
Sun

放射線量、腎臓病リスク高める 放影研が被爆者調査
47NEWS 2013/05/12 16:52

原爆の被爆者が浴びた放射線量が多いほど慢性腎臓病(CKD)のリスクが高まることが12日、
日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(放影研、広島市・長崎市)の研究で分かった。
米放射線影響学会の学術誌に発表した。
放影研によると、被爆者の慢性腎臓病と線量の関係が判明したのは初めて。

世羅至子研究員らが、2004~07年に放影研で成人健康調査を受けた長崎原爆被爆者のデータを分析。
うち慢性腎臓病の患者162人を含め、線量が判明している746人を対象に、
腎疾患と線量の関係を調べた。


ーーー

もっと詳しく知りたいと思って探したら下記の資料を見つけた。

ーーー


Radiation Research§掲載論文
「原爆被爆者における慢性腎臓病と心血管疾患危険因子との関連:横断調査」【共同通信】

【今回の調査で明らかになったこと】
原爆被爆者において、慢性腎臓病は心血管危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、
メタボリック症候群と関連が見られた。
また放射線量と慢性腎臓病には関連が見られた。
とくに慢性腎臓病においてより程度が強い重度腎機能障害では放射線量との強い関連が見られた。


【解説】
がんの放射線治療の際の高線量被ばく(50-60 グレイ)により生じる心血管疾患と原爆被爆者(1-4 グレイ)において見られる心血管疾患の発生機序が同じであるか否かについては多くの議論があるが、原爆放射線被曝線量と高血圧、脂質異常、脂肪肝および炎症マーカー高値などの代謝性心血管危険因子との間には関連性が見られており、これらが原爆被爆者における心血管疾患の増加に関与している可能性が示唆されている。
近年心血管疾患の危険因子として慢性腎臓病が認識されるようになった。慢性腎臓病は2002 年に米国腎臓財団により提唱された新しい疾患概念である。原爆被爆者と腎臓病については最近腎不全死亡率と被曝線量の関連が報告された。しかし、原爆放射線と慢性腎臓病の関係についてはこれまで報告がなく不明であった。

放射線影響研究所の世羅至子研究員(長崎研究所臨床研究部)らは、
長崎の成人健康調査において、慢性腎臓病と高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボリック症候群の関連
および放射線量と慢性腎臓病、腎機能障害の関連を調査し、Radiation Research 誌に結果を発表した。

1.調査の目的
原爆被爆者において慢性腎臓病と心血管危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、
メタボリック症候群の関連および放射線量と慢性腎臓病の関連を調べる。

2.調査の方法
2004年から2007年に長崎で成人健康調査を行った 1,040人について、腎機能障害の程度に基づき、
正常(121人;推定糸球体ろ過率 eGFR ≥ 90 ml/分/1.73 m2)、
軽度腎機能障害(686人;eGFR 60–89 ml/分/1.73 m2)、
中等度腎機能障害(217人;eGFR 30–59 ml/分/1.73 m2)、
重度腎機能障害(16人;eGFR < 30 ml/分/1.73 m2)に分類し、

中等度および高度腎機能障害を一般的な診断基準に従い
慢性腎臓病(233 人;eGFR 59 ml/分/1.73 m2)と診断した。
そのうえで年齢、性別、喫煙および飲酒習慣を調節して
慢性腎臓病と高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボリック症候群の関連を調べた。
1,040人のうち被曝線量が判明している 746 人において、
慢性腎臓病、腎機能障害と原爆放射線量の関連についても調べた。


3.調査の結果
慢性腎臓病と心血管危険因子の関連性慢性腎臓病は
心血管危険因子である高血圧(オッズ比 1.57;95%信頼区間 1.12–2.20、P = 0.009)、
糖尿病(オッズ比 1.79;95%信頼区間 1.23–2.61、P = 0.002)、
高脂血症(オッズ比 1.55;95%信頼区間 1.12–2.14、P = 0.008)、
メタボリック症候群(オッズ比 1.867;95%信頼区間 1.32–2.63、P < 0.001)と関連していた。
特に高脂血症とメタボリック症候群は軽度腎機能障害との関連もみられた。
慢性腎臓病と放射線量の関連性慢性腎臓病は放射線量と関連が見られた。
(オッズ比/1 Gy 1.29;95%信頼区間1.01–1.63、P = 0.038)、


また重度腎機能障害では放射線線量と強い関連が見られた。
(オッズ比/1 Gy 3.19;95%信頼区間 1.63–6.25、P < 0.001)


原爆被爆者において、今回初めて被曝放射線量と慢性腎臓病、高度腎機能障害との関連が示された。

また慢性腎臓病が高血圧、糖尿病、高脂血症、メタボリック症候群といった
心血管疾患の危険因子とも関連があることが明らかとなった。

以上の所見は慢性腎臓病が原爆被爆者における心血管疾患増加に関与している可能性を示唆しているが、
本研究が長崎の成人健康調査を対象としていたため、
重度腎機能障害者が 16人と少なく結果の解釈には慎重を期す必要がある。

このため今後広島、長崎成人健康調査を対象にさらに大規模な詳しい研究を予定している。
放射線影響研究所は、広島・長崎の原爆被爆者を 60 年以上にわたり調査してきた。
その研究成果は、国連原子放射線影響科学委員会(UNSCEAR)の放射線リスク評価や
国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護基準に関する勧告の主要な科学的根拠とされている。

§Radiation Research 誌は、米国放射線影響学会の公式月刊学術誌であり、
物理学、化学、生物学、および医学の領域における放射線影響
および関連する課題の原著および総説を掲載している。
(2011年のインパクト・ファクター:2.684)






comment 1
05.12
Sun

「健康に影響なし」 
県の日常食放射性物質検査 事故前全国調査の最大値未満

福島民報 2013/05/10 13:47

県は9日、県民78人を対象にした日常食の放射性物質の検査結果を発表した。
放射性ストロンチウムとプルトニウムを調べ、3人の食事からストロンチウム90が検出された。
ただ、1日当たりの摂取量は最大0・071ベクレルで、
東京電力福島第一原発事故前の全国調査の最大値を下回った。

ストロンチウムが検出された食事を食べ続けた場合の年間被ばく線量は最大0・00073ミリシーベルト。
国が食品による被ばくの上限とする1ミリシーベルトを下回っており、
県は「極めて低い値で、健康に影響はない」としている。
 
食事1キロに含まれるストロンチウム濃度は0・016~0・034ベクレルだった。
調査対象者の食事量から、1日当たりの摂取量に換算すると0・016~0・071ベクレルになる。
原発事故前の過去10年間に実施した全国調査では、
1日当たりの摂取量の最大値は0・125ベクレルで、本県では0・087ベクレルだった
 
調査は昨年6月に実施した。
県内全域のゼロ歳から70歳代までの78人から1日分の食事を提供してもらった。
プルトニウムは全ての検体で検出されなかった。
 
セシウムの検査結果は昨年9月に発表している。
27人の食事から検出され、1年間食べ続けた場合の被ばく線量は最大0・014ミリシーベルトだった。




福島県ホームページ 
福島県における日常食の放射線モニタリング結果


福島県における日常食の放射線モニタリング調査結果について
(平成24年6月19日~28日調査分、放射性ストロンチウムとプルトニウム)

平成 25 年 5 月 9 日 福島県災害対策本部(原子力班)

「平成 24 年度福島県における日常食の放射性物質モニタリング調査計画」(平成 24年 6 月 4 日)に基づき、放射性ストロンチウム及びプルトニウムの調査結果をお知らせします。

1 調査の目的
県内 7 方部において、一般家庭の日々の食事(日常食)に含まれる放射性物質の濃度を調査し、
県民の内部被ばく線量を推定・評価するための基礎資料を得ることにより県民の安全、安心を確保する。

2 調査対象核種
・放射性ストロンチウム(ストロンチウム 89、ストロンチウム 90)
・プルトニウム(プルトニウム 238、プルトニウム 239+240)
・放射性セシウム(セシウム 134、セシウム 137):第 1 期と第 2 期は公表済

3 分析機関
福島県原子力センター

4 調査期間
第 1 期調査(食事回収期間:平成 24 年 6 月 19 日~6 月 28 日)

5 調査対象者
県内 7 方部の一般世帯から、年齢区分別に選定した 78 人。
2013051211.jpg

6 調査方法
1 日分の朝・昼・夕の 3 食及び間食、飲料、外食等、調査対象者が飲食したもの
(母乳は対象外)と同じものを回収し、これらを混合・撹拌して測定試料とした。
なお、1 日の食事量が少ない場合(1 日で 2 リットル未満)は、
数日分をまとめて測定試料とし、1 日当たりの食事量[kg/人・日]を算出した。
分析方法は、文部科学省放射能測定法シリーズ
「放射性ストロンチウム分析法 平成 15 年 7 月(4 訂)」および
「プルトニウム分析法 平成 2 年 11 月(1 訂)」に準拠したイオン交換法とした。

7 調査結果
(1)日常食中の放射性物質濃度
日常食の放射性ストロンチウム濃度及びプルトニウム濃度の概要は、表 2 に示したとおり、
78 試料のうち 3 試料でストロンチウム 90 が検出され、その濃度範囲は 0.016~0.034Bq/kg 生(内?)でした。
ストロンチウム 89 及びプルトニウムは、78 試料の全てで不検出でした。
2013051219.jpg

2013051212.jpg


(2)日常食からの摂取量(ストロンチウム 90)
ストロンチウム 90 が検出された 3 試料について、
検出濃度と 1 日の食事量から計算されるストロンチウム 90 の摂取量は、
表 3 に示すとおり 0.016~0.071 Bq/人・日でした。
2013051213.jpg

8 考察
(1)ストロンチウム 90 の摂取量について
本調査でストロンチウム 90 が検出となった日常食から
1 日当たりに摂取されるストロンチウム 90 の最大量は、0.071 Bq/人・日でした。
これは、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故発生前の最近 10 年間において、
全国の都道府県で実施された調査結果の最大値 0.125 Bq/人・日
及び福島県内での最大値 0.087 Bq/人・日の範囲内でした。
なお、過去の最大値は、全国の都道府県で 3.02 Bq/人・日、福島県で 0.4329 Bq/人・日です。

(表 4 及び図 1,2を参照)
2013051214.jpg
2013051215.jpg
2013051216.jpg

(2)内部被ばく線量の試算
○ 今回調査した日常食を仮に 1 年間食べ続けた場合、
ストロンチウム 90 の摂取による内部被ばく線量(預託実効線量(*2))の試算値の最大値は、
0.00073mSv/年となります。
(*2)預託実効線量:摂取した放射性物質から 50 年(こどもは 70 年)間に受ける内部被ばく線量。
○ 第1期調査において検出された放射性物質として、
ストロンチウム 90 の摂取による最大値(0.00073mSv/年)と、
放射性セシウムの摂取による最大値(0.014mSv/年、平成 24 年 9 月 24 日公表済み)を合計すると
0.01473 mSv/年となります。
これは、国が食品の基準値設定の際に示した
「放射性物質を含む食品からの被ばく線量の上限:年間 1mSv」と比較しても十分低い値です
(表 5 を参照)
なお、ストロンチウム 90 の摂取により最大となった方と、放射性セシウムの摂取により最大となった方は、
異なる対象者です。
○ また、この合計値(0.01473mSv/年)は、
日本人がもともと食品中に含まれる自然放射性核種(鉛 210、ポロニウム 210 等)から
受ける内部被ばく線量(年間約 0.98mSv)と比較しても十分低い値です。
(表 5 を参照)

2013051217.jpg


第1期 日常食調査分析結果一覧(放射性ストロンチウム及びプルトニウム)
(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013051218.jpg


ーーー

ストロンチウムが検出された3件。
ストロンチウムが検出されていても3件のうち2件はセシウムが検出されていません。

そして、相変わらず自然放射性核種と比べているところがすごい!
鉛 210とポロニウム 210 で合計 約 0.98mSv/年!


この測定方法はあさイチといっしょ?
誰かがどこかで、「一日の食品を全部混ぜて測定しても、水分などがあるから正確には測れない」と
そんな内容の発言をされていて、このブログで書き出したような記憶があるんだけど、
誰だっけ?どこだっけ??
(。◔‸◔。)??わかんなくなっちゃったw。


NHKあさイチ「食卓丸ごとチェック」ここまでの流れ
家庭の食材を1週間分丸ごと放射能チェック「あさイチ」10/17

↑ NHKのホームページの内容中心の記事

あさイチ「食卓丸ごと放射能チェック」(続編)
↑ 武田先生のブログと、各家庭の検査結果の表を全て載せました。

あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組丸ごと書き出しました。
↑ 番組の文字起こしです。

首都大学福士正弘教授のゲルマニウム半導体検出器は壊れていた。
そして、あさイチは番組ホームページを書きかえた。(追記:福士教授インタビュー)

↑ 植田武智さんの福士教授インタビュー内容

食卓丸ごと調査(NHKあさイチ)続報「検証後の数値」が公表されました11/24
↑ 2011年11月24日のあさイチ番組内での修正速報

あさイチ「食卓丸ごと調査」続報12/15(番組内容一部書き出し)
↑ 2011年12月15日放送。前回の測定の結果についてなぜ間違いが起きたのか。




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05.12
Sun

東日本大震災:柏市人口、ピーク時に戻る 
原発事故の影響で一時減、市「除染理解された」 /千葉

毎日新聞 2013年05月08日 地方版

柏市の5月1日現在の人口が、過去のピーク時のレベルに戻ったことが分かった。
東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の汚染濃度が比較的高い「ホットスポット」地域とされたため、
事故後に他県に移り住む人たちが出て、一時は1500人以上も減っていた。
大きな課題だった人口減にブレーキがかかったことに、市関係者は安堵(あんど)している。

市が公表した1日現在の人口は40万5708人で、
過去最も多かった11年8月の40万5786人に匹敵する数字となった。
昨年2月以降40万4000人台で低迷していたが、今年2月以降4カ月連続で増加
特に5月は前月から759人と大幅に増えた。
死亡が出生を上回る自然減が17人だったのに対し、転入が転出を上回る社会増が776人だった。

市情報政策課によると、国の研究施設や大学がある地域など
市内3カ所で単身世帯が約60〜約90人ずつ増え、
それ以外の3カ所でも、家族世帯が約50人〜約110人増えたという。
市は4月の異動時期に、転勤や入学で多くの人が引っ越ししてきたとみている。

担当者は「人口減少は全国的な傾向なので、このまま単純に増加していくことはないかもしれない」と分析。
だが、別の担当者は
「市の除染の取り組みが理解され、汚染に対する正しい知識も浸透してきたのではないか」と
「朗報」を喜んでいる。
【橋本利昭】



首都圏の放射能汚染の今・特命Dが行く! 実態は?首都圏の「除染」5/9テレビ東京(内容書き出し)

<前半・小出&小林編>
「もしもあなたの町が放射能汚染されたなら 千葉県柏市の場合」報道するラジオ2/1(内容書き出し)


<後半・柳沢さん>
「本当に見えないのが罪です」千葉県柏市の場合~報道するラジオ2/1(内容書き出し)


<対談>小林 泰彦VS小出裕章1/19千葉県柏市「東葛から問う」・千葉の汚染(内容書き出し)





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05.12
Sun
ラジオフォーラム
放送日:5月11日(土)~17日(金)    
パーソナリティ:西谷文和(ジャーナリスト)
小出裕章ジャーナル


西谷:
小出先生、今日はですね、沖縄の特集という事でいろいろとお聞きしたい事がありまして、
まずズバリですね、日本の電力会社で沖縄電力だけ原発を持っていないんですよね、
これはやはり基地があるからですかね?

小出:
本当の思惑がどうかは私にはわかりませんけれども、
沖縄というところは皆さんご存じのとおり基地だらけになってしまっているわけで、
そういうところに原子力発電所を建てるという事は、事実上できないと思います。

西谷:裏を返せば米軍は危険だという事を知っていて、そういうものはそういうところには造らないんだと。

小出:
もちろんです。
原子力発電所が攻撃を受けた時にどんな被害が出るか?という事は、
米国の中では度々計算まで行われていて、

西谷:計算までですか?

小出:
はい。
核兵器でやられるよりももっとひどい被害が出る」というような事まで計算している訳ですから、
基地のところに原子力発電所を建てるという事は、実質的にはあり得ないともいます。

西谷:
日本の電力会社って、発送電株式会社という戦時中はひとつにまとめられて、
で、戦後GHQがその電力会社を9つに分割して、東京電力や関電にしたわけですよね。

小出:そうです。

西谷:その時に沖縄は日本じゃないので、

小出:そうです。

西谷:これは絶対米軍というかアメリカの意向が働きますよね、そうすると。

小出:
もちろん働きますし、
西谷さんが考えておられるように基地がある所に原子力発電所は不適切だっていう事は、
当然米国としては思っていたはずですし、
米軍としてもそう思っていたし、今でも思っているはずですので、
沖縄に原子力発電所が建てられる事は無いと思います。

西谷:
あの、沖縄電力の方は、とは言え建てたいようで、
なんかこっそり揚水発電所なんかつくっているという話も聞きますが。

小出:
そうですか。
実際もし沖縄電力が原子力発電所を建ててしまうとですね、一番困るのはやはり沖縄電力だとおもいます。
というのは、原子力発電所で何か事故が起きると、
一斉に原子力発電所というのは日本中止まってしまったりするわけで、
沖縄でたとえば大きな原子力発電所を建ててそれが止まってしまうなら、
やはり電力供給が出来なくなってしまいますので、
やはり沖縄のような所では小規模分散型というのが一番、電力会社としても良いと思います。

西谷:結果的には沖縄電力は得をしているという事でしょうね

小出:ま、そうですね、はい。

西谷:実はですね、オスプレイというのが配備されて、良く落ちる飛行機で有名なんですけれどもね。

小出:そうですね。

西谷:
あれいろんな、オレンジルートとかで本土へも飛んでいくんですけど、
小出先生もね、四国の伊方原発、裁判等でかかわっておられるんですけれど、
その伊方から約1kmのところに1988年6月に米軍機が墜落した事故がおきまして、
あの…、飛行機が落ちたら壊れますよね?原発って。

小出:
私は壊れると思います。
特にですね、原子力発電所という構造物は、
一番外側には原子炉建屋があるし、それから格納容器というものがあるわけですけれども、
どんな構造物も天井の部分というのは、かなり薄いんです。

西谷:薄いんですか

小出:
壁はですね、コンクリートでもなんでも1m2mの厚さのコンクリートの壁をつくることができるんですが、
天井というのは何処でも薄いです。
というのは構造として持たないのです、分厚くしてしまうと。

西谷:重くなるから。

小出:
そうです。
ですから原子炉建屋の屋根なんていうものは、ま、言ってみればペラペラですので、


西谷:
怖いです、先生それ。
もしオスプレイが落ちたら

小出:
そうです。
横方向から突っ込んでくるものについては彼らも「大丈夫だ」という事を言っている訳ですけれども、
真上から落ちてくるようなものに関してはほとんど無防備だと言っていいと思います。

西谷:
あの、なんていうんでしょうね、
沖縄国際大学に落ちた事件があったでしょ

小出:はい、ありました。

西谷:
あれ、ちょっと、ちょっと話がずれますが、
あの時に米軍は防護服を着てきたんですよね。

小出:そうです。飛び込んできました。

西谷:
沖縄の人達は普通の服で見てたんですが、
先生、あれ、防護服を着てたのはなぜ?

小出:
あのヘリコプターにはですね、
プロペラのところにストロンチウム90という放射性物質を積んでいました。


西谷:えーー、そうなんですか

小出:
6枚のプロペラの羽根があったんですが、
それの一つ一つにストロンチウム90というかなり毒性のたかい放射性物質が積んであった

西谷:それって、確か骨に入ったら大変なことになるという、

小出:
そうです、はい。
それが火災で、ま、壊れて火災で蒸発してしまったりしているわけで、
米軍の方はもちろん放射性物質を積んでいるという事も知っていた訳ですから、
当初から防護服を着てきましたし、
放射能の測定器も持って現場に駆けつけてきました。

西谷:
沖縄の人はそれを知らずに、ま、やじうまみたいな形でね。
抗議もしていましたよね。
で、あの時ね、撮影も禁止だったんですよ。

小出:そうです、もう

西谷:だから非常に機密だったんですよね。

小出:
はい、現場はとにかくもう…、
日本というこの国の筈なんですけれども、米軍が現場を封鎖しました。
その外側を沖縄県警の警察官が米軍を守るような形で取り囲んで、
その周りに人々が、沖縄国際大学の関係者もいた訳ですけれども、
現場に近づくことすらが出来ないという、そういう状態でした。

西谷:
あの、先生、
戦争と原発が非常に繋がっているという事で、前回話をしましたが、
結局、米軍の情報というのは多々あってですね、
福島の事故でも米軍の軍艦は逃げたじゃないですか。


小出:そうです。

西谷:あれも先生、データを持っていたという事ですか?

小出:
日本ではですね、原子力発電所の事故が起きたら、
どちらの方向にどれだけ放射性物質が飛んでいくかという事を
計算するためのSPEEDIという計算コードがあったのです。

西谷:ありましたね。

小出:
確か120億円位投入したと思うんですけれども、
何十年かかけて開発したその計算コードがありまして、
実際にその計算コードは事故の直後から動いていたのです。
ただし、原子力発電所からどれ位の放射性物質が時々刻々出ているか?という事が分からなかったがために、
あまり正確な計算になりはしなかったのですけれども、
それでもずーーっと計算を続けていて、
何月何日何時の時点でどちらの方向が危ないというようなデータはちゃんと持っていたのです、日本の政府は。
ただしそれを「あまり正確じゃない」という事で「日本国民には知らせない」という事にしたのですけれども、

西谷:飯館村の方向へ行くという事を知っていたんですよね。

小出:そうですそうです、それも知っていたんですけれども、日本国民には知らせなかったのです。

西谷:そっちの方へ逃げたんですよね、浪江の人達はね。

小出:
そうです。
ただし米軍には知らせていたのです。

西谷:米軍だけには知らせていた。

小出:
そうです。
ま、米軍というか、米国には知らせていたんですね。
ですから米軍としてはSPEEDIのデータを持ちながら、
何時自分たちの方へ放射能が来るかという事も知りながら行動していた訳で、
自分たちの方に放射性物質が飛んできた途端に彼らは逃げたという事になったわけです。

西谷:
「どこの国やねん」と思いますけれども、
彼らは80km逃げましたもんね。

小出:
そうです。
もう深刻な事故だという事は原子力の専門家であれば誰でも分かっていた訳ですし、
距離をとるという事が原則な訳ですから、
とにかく距離を離して逃げようと、彼らは、米国という国は考えたんですね。
ごくごく当然な判断だったと思います。

西谷:
これ、たとえばですよ、万が一、
ま、あんまり考えたくないんですけれども、
オスプレイがですね、伊方に落ちたらですよ。
これやはり米軍だけが逃げるみたいな事になるんでしょうかね?

小出:(笑)ま、なるかもしれませんね。

西谷:
なんというか、あの、沖縄もそうですし原発もそうですし、
「結局この国はどっち向いて政治しているんだ」と、そういう気がしますが、先生はどう思いますか?

小出:
もちろんそう思いますし、
日米安全保障条約というものがあるわけですし、
日米地位協定というものもあって、
日本は完全にその点で言えば主権を奪われたまま今でもあるわけですね。
ですから日本というこの国が米国につき従うのは国益だという事を、
国家のトップがずっと言ってきたりしている訳ですから
ま、米国ばかり見ているというのは事実だと思います。


西谷:
いずれにしても天井が厚く出来ないのならば、もう本当に何が降ってくるのかわかりませんから、
はやく止めて廃炉にするべきだという事でしょうね。


小出:私はそう思います。

西谷:
今日は沖縄の特集という事で、
「沖縄電力には何故原発が無いのか」というところから、戦争の話も含めてお聞きしました。
小出先生どうもありがとうございました。

小出:ありがとうございました。


ーーー

2013年4月30日
電力10社の平成25年3月期の決算が発表された。
2013052222.jpg
「沖縄電力だけ原発を持っていない」


comment 1
05.12
Sun
2013年5月10日【金】 
デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える

ゲスト
阪南大学准教授の下地真樹さん
龍谷大学教授憲法学者の石埼学さん

<前半>「デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える」
下地真樹氏・石埼学氏5/10報道するラジオ(文字起こし)

ここまではこちら↑ Youtubeもこちら↑


水野:
それでは再びその当事者の話を聞いていただこうと思いますが、
阪南大学準教授の下地真樹さんです。

24:00~http://youtu.be/lGmpWwWCDAU?t=24m00s

水野:
逮捕容疑と下地さんご自身の認識が全く食い違っている、
そんな状況の中で、どうして逮捕までされたとご自身は思っていらっしゃいますか?

下地:
そうですね、ま、こういう事件、
ぼく自身が逮捕される前に、大阪では原発を含めてですね、
政府の施策に反対する活動の中で逮捕者が沢山出ていて、
それについても警察に僕が強く抗議していたというのもあります。
ですからまず、国の政策に反対して、また警察のやり方に反対してという事を、
最近かなり強くやっていたので、目を付けられたというのはあると思います。

平野:
どうもそういう印象が強いですね、
あの、現行犯逮捕しなかった、出来なかったのに2ヶ月というのは、
どこかになにか政治的な意図がね、なんかあったんじゃないかというふうに
疑わざるを得ないですよね、警察の今回の流れを見てみると。


水野:やっぱり、2ヶ月も経って逮捕というのは、かなり、

平野:うん、この種の事件では、もうあまり私は聞いた事が無いですね。

水野:
ハァ~、
こういう形で逮捕されるというふうな経験を経てね、
今日は憲法について考えていこうとしているんですけど、
憲法が保障している表現の自由というものについて、下地さんはどういうお考えを深められましたか?

下地:
そうですね、表現の自由自体も、すごく今制約されるというか、抑えつけられているところがありますよね。
デモの時に逮捕されるというのもそういう事だと思うんですね。
で、もうひとつ今回は、憲法の中には身体の自由ですね。
不当に身柄を、体の拘束を受けないという自由がありますけれども、
それがいとも簡単にないがしろにされる。

というような事が今回の件で非常に強く感じたと。
ですから、「表現の自由」ならびにそれを行使するためには安全でなければやっぱり怖くてできないですよね。
そういう「表現をしよう」「政治的な表現をしよう」っていう事を安心できないようにするような、
警察や検察がやっぱりおかしなことをやっている。

裁判所もそれを止められないというような、非常にそれを憲法が守られない状況は、
「ぼくが思っていたよりも根深いものがあるな」という事を思いました。


平野:
がれきの処理への不安というのは、もう一般的な市民のね、代弁している所がありますよね。
恐怖を。
それを、封じるという、警察権力で封じるという、一つの極端なやり方ですよね。
これはまかり通ってはいけないと私個人は思いますね。

下地:
そうですね、僕自身が逮捕された事件というのは、「震災がれきの受け入れに反対する」と同時に、
被災地でも危険な処理をしているので「それはおかしいじゃないか」という事で反対しているんですけれども、
「放射能が危ないからちゃんと取り扱いましょう」という事を国に言っていくと、
それは目ざわりなので、こうやってまぁ、あの、ま、不当に逮捕されるというか、
言葉で説明できない事を国がやっているので、
問題を指摘する人を黙らせたいというふうに物事が進んでしまうという、
これはやっぱり怖い事だと思います。


水野:
いま憲法を変えるという声もどんどん高まっていますけれど、
現在の憲法についてどう感じられます?

下地:
いま憲法に書かれている事を、表現の自由や身体の自由に関して、もっとちゃんと守るように
現実の方を変えなければいけないんですね。
なんでこの時期に憲法改正の話をし始めるのか?って言うのは、本当におかしなことだと思います。


水野:まずは憲法が守られていないという事を具体的に今回お感じになったという事でしょうか。

下地:そうですね。
たとえば憲法の中でも、
理由なく行動の自由を奪われない、身体の自由を奪われないというような内容の事が書かれているんですね。
ですが、警察が実際ウソをついたり証拠を隠したりして、自由を奪う事が出来る。
裁判所もチェックしないという事が、現実にはまかり通っている
と。
ですから、制度を僕も今調べていますが、
警察や検察がそういうデタラメをする事を止める仕組みというのが非常に弱いです。
日本のしくみは。
ですから「取調べの可視化」とか最近よく言われますね。
あるいは、僕の件で言えば警察が持っている証拠をちゃんと弁護側にオープンにすると、
そういった制度が日本は非常に遅れているので、
なかなか、基本的人権の話としては馴染みの薄い話しではありますが、
そういったところにも市民が関心を持つということも今後大事かなと思います。

水野:
今おっしゃったみたいに、「警察や検察がデタラメだ」といったような主張が
本当にデタラメなのかどうかを検証する術が


下地:無いですね。

水野:無いんですね。

下地:ええ、全部隠していますからね。

平野:そうですね。

水野:ハァー・・・

平野:
もう、民主主義の根幹というのが、こう、不正とか腐敗とかま、恐怖とかそういうもので、
告発する人の利益というのを守ってあげなきゃダメなんですよね。
だからその逆を行っていますよね、こういうことを、
ぼくらが普段言えないような事を集会とかビラでですね、
一種代弁してくれている部分もあると思うんですよね。
広く、ま、啓発という意味では。
その人の利益がこういう人権を不当に蹂躙(じゅうりん)するような形で失われていっているというのは
決して見逃してはいけないと、私は思いますね。


水野:
下地さんの今回の件があって、他の方達のいろんな物事への表現の自由、
あるいは集会の自由に対して何か影響があるというふうにお感じですか?

下地:
いやそれは確かに怖いと思うのは当たり前のことなので、
いろんな人がいますね。
頑張っている人もいるし、ちょっと休んでいる人もいますけれども、
総じてみんな「怖い」と思っているのは確かだと思うんです。
その中で、やっぱり
こういう警察や検察が脅かしてくる事に黙ってしまうともっと危ないなという事を
多くの人が感じているので、今やり方を模索しているという段階ですね。
みんなそういう意味では非常に心を強く持って活動をしているというふうに思っています。


水野:
今回の体験をなさって、
今、これは是非皆さんに伝えておきたいと思っていることってどういうことでしょう?

下地:
そうですね、こういう件は僕一人の事件だけじゃなくて、
やっぱりいくつも起きているんですね。
今は紹介できませんけれども、今起訴されている人もいますし、
ですから、多くの人達にやっぱり裁判とか、警察の仕事っていうのは結構問題もあるんだという事をですね、
関心を持ってもらって、注意を向けると彼らもちょっと悪いことはしにくくなりますから、
是非とも多くの人の関心を向けて欲しいなぁと思っています。

水野:
今日は阪南大学経済学部准教授の下地真樹さんに伺いました。
どうもありがとうございました。


31:40~http://youtu.be/lGmpWwWCDAU?t=31m40s

水野:
今日のテーマは「憲法の表現の自由を考える」という事でお送りしております。
再びスタジオに戻りますが、憲法学者の龍谷大学法科大学院教授、石埼学さんに来ていただいています。
石埼さん、今の下地さんのお話を聞かれていかがでしたか?

石埼:
1点は補足ですけれども、
下地さんが人身の自由について語られていたので、その点少し細くしておきたい

水野:
これ、表現の自由というお話を聞いていたんですが、
そこで、身体の自由。ね、からだの話。
拘束っていう話が出てきましたね。
これはどういう事なのか教えていただけます?


石埼:
憲法の18条や31条で、人身の自由というものが保障されているわけですけれども、
これはやっぱりいろいろな自由の基礎になる人権でして、

水野:そりゃだって、からだが拘束されたらなんにもできないですよね。

石埼:
仕事もできないし、学生であれば学業も出来ないし、家族と一緒に過ごすこともできないし、
旅行したり友人と過ごすこともできませんので、
いろいろな自由の起訴になる自由なんですね。
で、日本の捜査機関は安易に身柄を拘束し過ぎるという問題は確かにあります。

水野:ほぉ。

石埼:
で、下地さん達のケースで言えば、
さっきちょうど平野さんがおっしゃっていましたけれども、
逮捕して身柄を拘束していいっていうのは、
証拠隠滅の恐れがある場合と、逃亡の恐れがある場合なんですね。
これは刑事規則の143条に書いてあるわけですけれども、
およそそういうケースでは無かったと考えられるので、
仮に犯罪の嫌疑があったとしても、

水野:あったとしても。

石埼:
あったとしても身柄を拘束する必要は無かった。
なので「裁判所が安易に逮捕令状を出した」と私は考えています。


水野:
からだを拘束するという事は、いろんな自由の根本的なものである。
そこを奪うというのはよほどの事が無い限りしちゃいけないんですね。


石埼:本当にやむを得ない時だけだと考えています、私は。

水野:それが今おっしゃったみたいにいとも簡単にできてしまうんですか?

石埼:
そうですね。
裁判所の逮捕令状が必要なんですけれども、
裁判所が逮捕令状を非常に安易に出すという問題がかねてから指摘されています。

水野:
ぇ~~え。
そうなると、いろんな表現の自由の前に、「いや身体を拘束されるんだったら」という事で、
萎縮する人々が多くなるというのは、あり得るんじゃないでしょうか。

石埼:
そうですね、
たとえば下地さんは20日間身柄を拘束された後に釈放されて、起訴猶予になっている訳ですけれども、
多くの市民であれば、仮に裁判所で無罪の判決を得たとしても、
逮捕されたり起訴されたりして、1年も2年も裁判をしなければいけないという負担をね、考えたら、
政治的表現活動をしませんよね

水野:いやぁ、それは止めとこうと思う気持ちが働くでしょうね。

石埼:殆どの人がしないと思います。

水野:そういう影響がある・

石埼:だから、逮捕するという事だけであっても、通常の市民であれば、非常な負担だと思うんですね。

水野:大変な。仕事も辞めなければなら無くなるかもしれないとか、いろいろ考えますよね、それは。

石埼:下地さんもおそらく20日間にわたって大学の授業とかできなかったんではないですかね。

水野:
みなさんからもですね、いろいろと感想を頂いていましてね、平野さん。
「いや何でもない事が事件にされたりするなんてとんでもないですね。
もしそんな事があったら」と。
それから、
「2ヶ月も経って逮捕って、おかしいんちゃいますか」っていうふうにくださいましたね。

平野:
先生、僕ねこの事件ですね、最も真実を捉えているのは動画だと思うんですよ。
動画がね、オープンになればすべてもう、白日のもとに、

水野:カメラが動いている訳ですからね。

平野:だからそれがあるわけですよね?

石埼:そうですね。

平野:
だからこれを警察だけが独占しているという事が私はおかしいと思う。
たとえば凶悪事件なんかが起きた時には、警察は一方的にマスコミやなんかに流しますよね。
それと同じように、これだけ論議を呼んでいる事件なんだから、
世の中にそのビデオを問うたらいいと思うんですね、
自分たちのその逮捕の正当性をですね、主張するんであればね。
それが出来ない今の司法の精度というのがなんだかおかしいなと。

石埼:そうですね。私もそう思います、はい。

水野:はぁー、そうですよね。動画を見たら一目瞭然ですよね。

石埼:
下地さんが拘留されている間から、支援している人達は
「とにかく動画を見ればわかることだ」と主張していました。


水野:だけども主張する以上の事は出来ないんですね。

石埼:そうですね、今の制度では。

水野:えぇーーーー、

平野:
裁判所もやっぱり、求められたら開示してもいいという判断があってもいいと思うんですけどね、
それは、そういう事にはいまの刑事司法はならないんですかね?

石埼:そうですね、今の法制度のもとでは難しいと思いますので、何らかの法改正は必要だと思います。

水野:
はーっ、じゃあ、本当の表現の自由が今守られているのかどうなのか?
という最初の大疑問のところに来ると、どうですか?

石埼:
そうですね、守られているようにも思えるんですけれども、
最近一つ一つ市民が簡単に利用できる表現手段というのを奪われていっているような気がします。
今回の事件というのもそうですし、
一つ一つ、たとえばビラ配布に対して住居侵入罪が適用される事件が過去に怒ったりですとか、
今回の威力業務妨害罪というね、
今まで表現活動に対して適用されてこなかった罪名での逮捕起訴が相次いでいるんですね。
なので確実に一つ一つ市民は表現手段を奪われつつあると思います。


水野:
そんな状態なんですか
でもその中で憲法を変えようという声が、
ね、安倍さんを中心にどんどんどんどん高まっている訳ですけれど、リスナーの方は
「今度の自民党の憲法草案がそのまま実施されるなんてことになったら、
下地さんのようなケースってどんどん増えていくんじゃないですか。
平気で行われませんか?」っていうふうにくださいました。

石埼:
去年の4月に自民党が発表した憲法草案ですけれども、
表現の自由について、
公益及び公の秩序を害する事を目的とするものは認めないというような条文が入っているんですね。


水野:
そうなんですよね、私これを見てビックリしたんですけど、
表現の自由はもちろん保障するんですが、「ただし」という条件が付いているんですよね。
今まではそんな条件は無かったんですよね。
条件が付いているのは、公益、公の利益。及び、公の秩序を害する事を目的とした活動。
これは、ダメよと。

石埼:そうですね。

水野:それから、それを目的として結社をする。

石埼:そうです。

水野:ね、団体を組むということも認められないというふうになっているんですね。

平野:そもそも公益とは何か?というところが問われますよね。

水野:公益って、誰がどう決めるか?って、ですよねぇ。

平野:恣意的に運用される可能性がありますね。

石埼:
公益とか公の秩序っていうのは、非常に抽象的な観念ですので、
これは時々の権力者が決め得るものですし、
後自民党の憲法草案全体を見ると、
やはり、国防軍を設けるですとか、いろんな規定がありますので、
何を公益にされるか?っていう事は、
憲法草案全体から判断しなければいけないだろうというふうに思っております。
ただ、そもそも個人主義を正面から否定するような、

水野:個人主義を正面から否定している

石埼:
否定している内容の草案というふうに私は考えていますので、
表現の自由について言えば、
自分の言いたい事よりも国益を優先しなさいという論理がまかり通る
危険性はあるなというふうに思っております。

水野:
私なんかそれで思い浮かべるのはね、
たとえば基地の問題で沖縄の方々が辺野古を反対している。
その時に「いや、日米安保は公益だ」というふうに、もしも時の政権が言ったならばね、
「辺野古反対」って言っている方の表現の自由は、これ制約されへんのかしら?なんて、思うんですよね。
そういうふうにもなり得ないかしら?とか、


石埼:
どういう表現をどういう場でするかにもよると思いますけれども、
いろんな形の表現の自由に対して、制約をする事が可能かもしれない、

水野:可能かもしれない。は~、

石埼:
他の人権については、自民党の憲法草案は公益及び公の秩序という物を加えていないんですね。
表現の自由にだけ加えてきていますので、

水野:へーっ

石埼:
表現の自由とか、人が集まる事、
結社とか集会というのを危険視しているんではないか
というふうにも、読める内容になっています。

水野:
でも、人が集まって言いたい事を言うっていうのが、なんかね、
民主主義の基本なんじゃないですかね?

石埼:あの、そう思います。

水野:そこにいろんな制約が全体的に絡まってくるような全体の草案になっていると。

石埼:そうですね。
で、草案自体がそういう表現の自由とか結社とかっていうものを危険視しているのではないかと。
他の人権条項にはついていませんから、こういうものは。

水野:へぇ~
リスナーの方は
「これってもしかして戦前の治安維持法のような事が出来るなんていうふうに考えられませんか?」
って御心配なさっているんですが。

石埼:
えっとですね、さすがにそれは私は無いだろうと思っているんですね。
大日本帝国憲法とはやっぱり仕組みが違いますので、
大日本帝国憲法は「法律でもって権利を制限できる」というふうになってたんですね。
さすがに自民党の憲法草案はそこまで書いていないので、
さすがにそれは無いだろうと私は思っています。

水野:そこまでは、そこまでは、

平野:じわりじわりとそういう素地を造られるという、こういうケースが積み重なるとね、

石埼:そうですね。

平野:
私はこの間、大飯の原発の前で動画を撮っていた人が家宅捜索をうけたという、
これは同種の事案だと思うんですよね。
こんなことがまかり通ってはダメだと。
やっぱりこう、全部繋がっている話だと思うんですよ。
動画を撮っていただけでね、福岡の人の家まで行って捜索するなんてあり得ない、
あってはならない話でしょ!

水野:ーーーーーーーーっ

石埼:そうですね。

水野:
先ほどね、石埼先生がおっしゃったみたいに、
なんか小さな市民の表現の自由が少しずつ気が付いたら失われていっているんだっていう、
小さいけれど大切なことだっていう、いろいろあるんだっていう事を今日知りました。

石埼:
一つ一つ、些細な事件のように見えるかもしれませんけれども、
私たちは一つ一つ今の公権力が暴走していないか監視する必要があると思います。

水野:はい。今日はどうもありがとうございました。


42:58

平野:
憲法改正が具体的な論議に入っていますね。
先程の表現の自由の新しい条項ですね、
これなんかは公益とか秩序なんていうものを最優先すると。
これを人権の上におくような風潮がにじみ出ているんですけれども、
今の政権は国権というものに重きを置いて主権というものを制限しようとしている。

水野:個人の権利よりも国の権利という意味ですか。

平野:
そうですね。
だから今の、具体的に市民の生活がですね、
なかなか国策に沿う事にNOと言いにくい風潮がですね出てきていると。
今のデモにも参加しにくくなると。
そういう事が本当に民主主義社会ではあってはならない事ですよね。
だから今回の事案もその一つの流れの中の事象かもわかりませんね。
だから厳しい目を注ぐ必要があると思いますね。

水野:
「表現の自由を奪われるという事は権力者の意のままになるっていう恐ろしさがあるんですね」って。
そうか、民主主義って一つ一つ細かいいろんな権利があって成り立つんですね。
なんか、大きく奪われるんじゃなくて、小さくちょっとずつ奪われているか持って思うと、
えぇっ!って。


平野:じわりじわりね、こういう素地が出来ているという事は本当に恐れなければいけないと思いますね。

水野:ちゃんとチェックしましょうね、報道するラジオでした。


ーーおわりーー





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05.12
Sun


2013年5月10日【金】 
デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える


ゲスト
阪南大学准教授の下地真樹さん
龍谷大学教授憲法学者の石埼学さん


03:03~http://youtu.be/lGmpWwWCDAU?t=3m3s

今の憲法はきちんと守られている?

今日も先週に引き続きまして憲法をテーマにお送りいたします。
先週は具体的に自民党の憲法草案を見たんですが、
今週ま、まずその前に「今の憲法ってきちんと守られてるのんかいな?」という事を考えたいんですね。

その中で今日特にスポットを当てますのは21条です。
表現の自由
ここにスポットを当てようと思います。
と言いますのはね、福島の原発事故以来、
それまでの政治活動とは無縁だった様な若いお母さんたちとかね、
ま、他にも「こんなん歩くのは初めてなんです」という一般市民の方が
大勢デモに参加するようになってらっしゃいますけれども、
その一方で、デモや抗議行動をしているうちに、
「え?知らずにどこかの敷地に立ち入ってしまった」とか、
「行政や警察の業務を妨害した」などという事で逮捕されるようなケースも出ているんですね。
今日はこれをどう考えるのか?という事でお送りしようと思います。



水野:
今日のテーマは「憲法の表現の自由を考える」です。
表現の自由について考えるのにふさわしい案件が、今大阪で起こっているんですね。
まずは当事者の話をみなさんに聞いていただこうと思います。
阪南大学経済学部准教授の下地真樹さんです。
今日はご都合が悪いという事で昨日平野さんと私でインタビューをしてまいりました。
まず、一体何があったのか伺っております。


ーーー

水野:
まず「下地さんがどういう体験をなさったのか」という事を私の方からご紹介をしたいと思います。
下地さんは去年12月に大阪府警に逮捕されて20日間拘留されました。
で、容疑なんですが「威力業務妨害」と「不退去」というものです。
大阪府警が発表した下地さんの容疑を読みあげてみますね。

平成24年10月17日。
JR大阪駅構内において、通行人等に対してビラ配布をしながら、拡声器を用いて演説集会を行い、
警告する駅員の足を踏むなどしたうえ、「がれき反対」などとシュプレヒコールを繰り返して、
駅構内を集団でデモ行進し、退去せずに威力を用いて業務を妨害したものである


というものです。
要するに大阪駅でビラを配ったり演説をしたりデモ行進をしたりして、
JRの駅の業務を妨害したということなんですが、
この逮捕についてですね「これは表現の自由の侵害だ」ということで、
憲法学者のみなさん67人の方々が警察に抗議声明を出されました。
これは後ほどご紹介したいと思いますが、
まずは下地さん、こういう事だったんですが、
この逮捕については、どう…正直思ってらっしゃいますか?


下地:
そうですね、改めて逮捕の容疑に事実とされた事を今聞いて、
「よくこんなウソをつくよな」って、改めて思っているところです。


水野:下地さんから見たら「ウソだらけ」だっていう…ことなんですか?

下地:そうですね。

水野:
これじゃあ、実際にね、皆さんにもぜひ聞いていただきたいんですけど、
逮捕容疑とされている10月17日はどんな行動をされてたんでしょうか?

下地:
そうですね、その日は水曜日のお昼ですね、
平日で、JR大阪駅の北側で、良くミュージシャンの方が演奏とかをされているエリアですね。
そこのエリアの端っこに僕は立って、マイクを持って話をしてたんですね。
街頭アピールをしてたんですね。
JRの駅の北側というのは駅の構内の外で、

水野:ほー。

下地:
敷地としては駅のものかも大阪市のものかも、
まぁ、境界線があって、その外側で一応しゃべっていたんですね。

水野:つまり「駅の構内」でしゃべっていたのではないと。

下地:
そうですね。
ですから駅員から何も「やめて下さい」と止められるという事もぼくは一度も経験していませんし、
その後「駅の構内をデモ行進し」っていう事を書いてあるんですけれども、
ぼく自身はですね、実は一緒にその時いた仲間より大分はぐれて、遅く現場を離れたので、
ほぼ一人で駅の中を歩いていただけなんですね。

水野:
「集団でデモ行進し」ってなってますがね、この容疑の中では。
「ひとりで」歩いていたと。

下地:
そうですね。
現場から大阪市役所の方にみんな行く予定だったので、
他のみなさん、荷物を持って駅の構内を移動のために、

平野:通り抜けようとしたんですね?

下地:
通り抜けはしましたね。
ですから、団体旅行客とかが、まぁ30人ぐらい行くでしょ、
でもそれと比べてもみんな多分バラバラに、
道が分かっている人ですから、みんなバラバラに歩いてますので、
そういう形で皆さん出発されてたと。
ぼくは少し遅れて現場を離れたので、みんなに追いつこうと思って少し急いで歩いていたんですね。
ですからほぼ、僕の知っている顔が周りに何人かいたぐらいですね。

平野:
駅員からなにか言われた事ではないんですか?
その構内の中で。

下地:
構内の中では、僕は言われてなくて、何にも。
ぼくからですね、警備員の方に「まあちょっとこんなひどい仕事をさせられて」と、
ま、警察がやってきて妨害をするのに駆り出されているような格好だったので、
ちょっと「お気の毒ですね」と

平野:周囲に警察は何人もいた訳ですか?ずっと。

下地:
当日はですね、何故かその現場に曽根崎警察署、大阪府警の警察官が、
ぼくが見た範囲でも10人近くいたんですね。

平野:10人もいたんですか。

水野:じゃあ、駅員からの警告は無かった。

下地:ぼくは少なくても直接は無いですね。

水野:「足を踏むなど」ってあるんですけど、じゃあ、駅員とそうした接触は無かったんですか?

下地:無いですね。

水野:「ビラを配っていた」というものもありますが、

下地:
これは、ぼく自身は配って無いですし、
で、一般的にそういうときは配る人がいるというのは確かだとおもいますけれど、
駅員に止められて出来なかったとかそういう状態だったと思いますね、おそらく。

水野:じゃ、「拡声器を使って演説集会をしていた、駅構内で」というのはどうなんですか?

下地:
しゃべったのは事実ですが、僕は駅の外ですね。
ちょうどその日小雨もちょっと降っていた日なんですよ。
傘も少しさしてた記憶があります。
ですから駅の外側です。

水野:
という事はもう、
いくつもの事項においてご自身は「やっていない」というふうに主張なさる行動まで
逮捕容疑になっているということですよね。
これ、その上に逮捕が、今回現行犯じゃなくて、2か月後?10月だったんですよ。

平野:
そうですね、普通デモとか集会のこういうジャンルの強制捜査って連行何で、
直接捜査という事で身柄を拘束ってあるんですけれども、
この事件が異様に映るのは、やっぱり2ヶ月も経ってね、警察が、
「証拠隠滅・逃亡の恐れがある」という事でしか逮捕のね、意図が感じられないんですけど、

水野:どういう状況で逮捕されたんですか?

下地:
いきなりですね。
逮捕の日はちょうど日曜の朝なんですけれども、寝ていました。
ドアのベルが鳴って、妻が外を覗いて「なんか警察がきている」というふうに言って、
わりとそれからすぐに開けましたね、ドアを。
その後身柄を拘束されて、逮捕されたっていう形になってます。

平野:「逮捕容疑はなんですか?」というのは当然警察には確認されているんですよね?

下地:
そうですね。
これ、警察からは読みあげてそれで済まそうとします。
ぼくは「逮捕状をちゃんと見せてくれ」と言って手にとって見せるように要求して、確認しました。


水野:で、ご覧になって何と思われたんですか?

下地:
あの…、ちょっと笑ってしまったというか、
「こんなウソつくんだ」というふうに、ま、最初思いましたね。

水野:全然自分が思っていない事が逮捕容疑になって、本当に逮捕なんてされちゃうもんなんですか、

平野:
そうですね、ま、これはもう本当にいかにも、
2ヶ月も経って身に覚えのないところで身柄を拘束されるなんて、
本当に異様な経過ですよね。

下地:そうですね。

水野:ただこれはJRの構内であれば、カメラが付いていますよね?

平野:
そうそう、お伺いしたかったんですけれども、
これはそういう何か下地さんが違法行為をしたということを立証するための、
その、警察側のなにか証拠というか、映像、そういうものは見せられたんですか?
「あるんだったら見せてくれ」という事もおっしゃったと思うんですけれども、

下地:
そうですね、僕自身は警察、検察がウソを付いているのはハッキリしているので、
彼らに対して話をしなかったんですけれども、
裁判官にはですね、
「駅の動画を見れば明らかな事なので、彼らはウソをついています」という事を伝えたんですね。
で、この動画に関しては証拠の中にはあるようなんですが、開示されていないです。


水野:見ることは下地さんも出来ないんですか?

下地:弁護士さんも見れてないですね。

水野:弁護士の方も見られないんですか?

下地:はい。

平野:ん・・・・・

水野:
その証拠というのは、この場合だったらJR大阪駅ですよね?JR西日本ですよね。
それがどこに渡るんですか?

下地:JR西日本からは、おそらくまず警察が捜査のためにとりますよね。

平野:押収しますよね。

下地:
その後警察にはいろんな膨大な資料が、証拠資料がある中で、
ニュウサイの立証に使うものだけを、ま、裁判官に持っていく訳ですね。

水野:あー・・・、

下地:
で、それ以外の証拠というのは、日本では弁護側に見せる義務が無いので、
場合によっては無罪の証拠になるものが隠されているという事があるとは、良く言われています。

水野:
へーーっ、じゃ、今のとこ逮捕容疑の元になっているのは、なんなんですか?
ビデオ動画以外に。何があるんですか?

下地:
JRの職員の、、ま、供述調書ですね。
ですから、伝聞証拠のみで逮捕状を取っている。っていうことになります。

水野:はぁー。
今回全く同じ容疑で下地さんの他にも二人の人が逮捕されました。
うち一人が起訴されて、今も拘留されています。
下地さんは20日間拘留されて、去年末に処分保留で釈放されたんですね。
で、今年3月末に起訴猶予となりました。

平野:
起訴猶予、これは非常にこう、ま、灰色的な処分ですよね。
嫌疑がまだ残っていると、起訴は猶予するよと、さまざまな情状酌量して、

水野:「起訴は猶予するよ、だけど真っ白とは言ってないよ」という意味ですか。

平野:
だから、そういう宙ぶらりんな状態に今下地さんをされているという現状でしょうね。
客観的に見て。

下地:そうですね、ま、起訴猶予だと検察としてはクロだと思っている位の意味ですね。

平野:
検察はそうでしょうね。だけどそれを起訴できる、立証できる明確な方向とかそういうのが無い、
公判を維持できる自信が無いんでしょうね。

下地:自信は無いんですね。

平野:無いんでしょうね。

下地:
実態はそうですね。
でも「起訴猶予」って彼らが言っている場合には、
「立証できるよ」と、「だけど、起訴しないでおいてあげますよ」というニュアンスですよね。

水野:はぁ~~…、だから「容疑が晴れた訳じゃないですよ」という、

下地:「クロ」と言っています、彼らは。

水野:
あっ、そういう意味合いなんですか、はぁ~…。
これについて下地さんはどう感じていらっしゃいますか?

下地:
ま、これは本当にひどいですよね。
ですから、まずJRの駅の動画をオープンにしてくれと。
そしたら明らかになる。
だから「嫌疑なし」とハッキリしてほしいんですね。
この「起訴猶予」とかあるいは「嫌疑なし」とか、その理由がありますよね。
でやっぱり理由が不当だと思うので、異議申し立てをしたいと思ったんですが、
実はこれが制度的にできない
ようになっています。


水野:へぇー

下地:警察はもう言いっ放しで責任も取らないし、これを訂正することも僕らはできません。

水野:あっ、そうなんですか。

下地:はい。

水野:
これ、私どもが大阪府警に聞きましたところ、
「警察としては3人が容疑なような行動をしたと認識している」という話。
あるいは、「駅の監視カメラの映像も検察に提出している」とのこと。
そして大阪地検はですね、起訴猶予の理由について、
「総合的に判断した」とこのように言っております。


下地:
ま、「総合的に判断した」というのはお役所とかが、説明を、理由を説明しない時によく使う言葉で、
要するに「説明できない」と言っているに等しいと僕は思ってますね。



17:44~http://youtu.be/lGmpWwWCDAU?t=17m44s

水野:
報道するラジオ今日のテーマは「憲法の表現の自由を考える」です。
先程のコーナーでですね、
今回お話しをしている案件の当事者の阪南大学の下地さんのお話を聞いていただきました。
下地さんはもともと、何をその時にしていらっしゃったかというと、
大阪府と市が震災がれきを受け入れる事に反対する主張を
街頭でハンドマイクで行っていたということだったんですね。
まぁ、威力業務妨害という容疑で逮捕されたんですが、
その時何があったのか?というのを下地さんの目から語って頂きました。

で、今度はですね、スタジオに憲法学者をお呼びしております。
龍谷大学法科大学院教授の石埼学さんです。
どうも今晩は、よろしくお願いいたします。
石埼さんはですね、今回の下地さんの逮捕からおよそ1週間後に、
憲法の研究者の方々67人のみなさんが、警察に対して抗議声明を出されたんですね。
「表現の自由の侵害だ」とされて抗議声明を出された。
その呼びかけ人のおひとり何ですけれども、
この声明を出す事になられたのはどうしてだったんですか?

石埼:
新聞報道で事件を知りまして、駅頭で威力業務妨害罪というのに非常に違和感を感じましたので、
事実関係を弁護士さんだとか、当時一緒に現場にいた人たちに確認いたしまして、
「報道されている内容と違う」という事を考えましたので、
これは表現の自由に関する度を超えた抑圧だと考えて、
これは緊急に憲法学者として意見表明をするべきだと考えました。

水野:
表現の自由に対する「度を超えた抑圧」だと。
もともと憲法で保障されている憲法の自由というのは、
まずどのようなものだと私たちは考えたらいいんでしょうか?

石埼:
たとえば自分の意見ですとか、さまざまな感情などを自由に他人に伝える権利ということです。
非常に重要な意義がありまして、民主主義が健全に機能するためにも、
あるいは一人ひとりの個人が充実して生きていくためにも不可欠な自由だと私は考えています。

水野:民主主義の根幹だという事ですね。

石埼:そうですね。

水野:
今お聞きになっていたリスナーの方がこんなふうに質問をくださいました。
「普通にデモをしてたら捕まるわけ無いですよ。
他人の敷地に勝手に入ったり、警官の業務を妨害したら捕まるのは当たり前でしょ」って下さったんです。
これについては石埼さんいかがですか?


石埼:
もちろん表現の自由といえども、いつでもどこでも勝手にやって良いという訳ではないので、
たとえば個人の家に立ち入ったりとかね、
あるいは一般に自由に出入りできない民間企業の敷地内でデモ行進したりすれば、
それは犯罪に当たるだろうと私は考えています。
下地さん達のケースは、そういう自由に出入りできない場所ではなくて、
みんなが自由に通っている公道だとか駅前広場での行動ですので、
私はその方とは考え方が違います。

水野:はぁ~、そうか!たとえば他人の敷地って、誰かの家の敷地とか。

石埼:そうですね。

水野:
どこかの企業の敷地とか、そういうはっきりわかる、
これ、はっきりわかるかどうかなんて、どうなのかな?と思うんですけど。

石埼:あと、常識的に考えて、人が自由に出入りしていい場所かどうか。っていうことですね。

水野:あぁ。
今回の下地さんのケースで言うと、大阪駅の駅前っていんですかね、
みなさんがどんどんと行きかっていらっしゃるとこなんですね。

石埼:
そうなんです。
下地さんが話をされていた場所は公道ですし、
一部の人達が立ち入ったところはJRの敷地ですけれども、広場なんですね。
実際にその場所に「広場」っていう掲示があります。

水野:
そうなんですか。はっあー、
じゃあ、広場で自分の主張をするっていうのは、逆にいうと表現の自由として、

石埼:強く保証されるべきです。

水野:「強く保証されるべきもの」なんですね。

石埼:そうです。

水野:
は、はぁ~~~、
あの、この憲法学者の声明文をね、平野さん。
今手元に持たせていただいていますけれども、
たとえば、こういうことを書いてらっしゃいますね。
「場所が仮にJR大阪駅構内であったとしても、
駅の改札口付近等通行人の妨げになるような場所ではないんだ」と。
そこのポイントは大切なんですね、じゃあ。

石埼:
そうですね。
たとえばJRの鉄道の営業を妨害するような形で、
駅のプラットホームですとか改札口付近で同じような事をすれば、
場合によっては犯罪に当たるかもしれない。
ただし、威力業務妨害ではなくて、鉄道営業法違反ですとか、
刑法130条の不退去罪ということになると思います。


水野:違う、威力業務妨害という事ではない。

石埼:違います。

平野:
でもこの種の事件でよく威力業務妨害という事案がね、使われますけども、
これは結構恣意的に使われるケースが多いんですよね。

石埼:
ごく最近の出来事でして、屋外での表現活動に対して威力業務妨害が適応された最初のケースは、
去年の12月12日に大阪高等裁判所で判決のあった、萩之茶屋小学校事件っていうんですが、
選挙権を奪われた野宿者の人達を支援してた人たちが、選挙の当日に投票所に赴いて、
抗議活動をしていたのに威力ッ業務妨害罪が適用された事件でごく最近の事です。
それ以前にはほとんどありません。


--つづく ↓

<後半>「デモ参加で逮捕~憲法の表現の自由を考える」
下地真樹氏・石埼学氏5/10報道するラジオ(文字起こし)


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05.11
Sat
1号機カバーをかぶせていた福一ライブカメラの映像を昨日の事のように思い出します。
何日もかけて、すっぽりと覆って隠してしまったと、その時は思いましたが、
今度はそのカバーを撤去するそうです。
まだつけたばかりなのに・・・



福島第一 1号機建屋カバーを一時撤去へ

NHK 5月10日 5時12分
2013051041.jpg


東京電力福島第一原子力発電所1号機で、
放射性物質の放出を抑えるために設置されていた建屋全体を覆うカバーを、
使用済み核燃料の取り出しに向けて一時的に取り外すことになりました。
新たな設置は4年後の予定で、
東京電力は、放射性物質の放出は減っており、外部への影響は少ないとしています。

2013051042.jpg

1号機の建屋カバーは、
水素爆発で壊れた建屋上部からの放射性物質の放出を抑えるため、おととし10月に設置され、
東京電力によりますと、放射性物質の放出は設置前の100分の1以下にまで減っています。
このカバーを使用済み燃料の取り出しに向けて一時的に取り外すことになり、
東京電力は、9日までに地元の自治体に説明するとともに、この冬から作業を始めると発表しました。

東京電力によりますと、
カバーを外したあと、水素爆発で屋上に散乱したがれきを撤去し、
燃料を取り出す機器を設置するということで、
この間、放射性物質の飛散防止剤をまくなどの対策を行うとしています。
新たなカバーの設置は4年後の予定で、東京電力は、
「燃料の冷却などによって放出される放射性物質の量が大幅に減っているため、
カバーを外しても外部への影響は少ない」としています。


ーーー

放射性物質の飛散に関しても心配ですが、
このニュースを見た時、私は別の事を考えました。

この前日9日木曜日にそもそも総研で1号機について検証していた事を思い出したのです。
「証拠隠滅」をするのではないか?ふとそんな考えが私の頭をよぎりました。

9日放送のそもそも総研を書き出しました。
こちらです↓
<過酷事故原因は地震?>
福島第一原発1号機4階で爆発!?1.5トンの鉄板はどこへ吹き飛んだのか
5/9そもそも総研(内容書き出し)



屋上に飛び散ったがれきを撤去する前に、
現場検証をしっかりとするべきだと思います。
東京電力に勝手に証拠を消させる行為はいけないと思います。



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05.11
Sat
2013年5月9日放送

そもそも福島第一原発事故は地震と関係ないと言い... 投稿者 tvpickup

そもそも福島第一原発の過酷事故は
「地震とは関係ない」と言い切れるのか



2013050951.jpg

玉川:
ずーーっと私はこの事は気になっていたんです。
国会事故調がありましたね、国会が設置した。
その田中委員がまだ検査をしてた、国会事故調が稼働をしていた時にですね、
「福島第一原発1号機の内部に入りたい」というふうに申し入れをしたんですが、
「真っ暗だから無理ですよ」というふうに言われた。
実は虚偽だった!というふうな事が後でわかりました。

<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念2/7・8報道ステーション
(内容書き出し)



それからですね、今年の3月になって、民主党の川内議員が
今度は「入りたい」と言って中に入りました。
撮影もしました。
で、これお二人に共通しているのは、
過酷事故というのが津波ではなくて
地震で起きた可能性があるんじゃないかというふうな疑いを持っているんですね。

で、それは多分多くの人もそのような疑いを持っているんだと思います。
という事なので、今回、川内さんが中に入って撮った映像(※続きを読むに添付)があるので
それを含めて検証しようという事になったんです。
それが今回の趣旨ですね。

最後の砦「非常用復水器」機能しなかったのはなぜ?

で、カギを握るのはなんだ?
実はですね「非常用復水器」というのがあって、これがポイントになるんですね。
でもみなさん聞いた事が無いと思うんで、ちょっと持ってきていただけますか。
はい、この模型なんですけれども、

この丸いのが格納容器ですね、原子炉の。
そしてこの4階と5階の間。5階から上、ここはもう天井ですから。

一番上はね、ここは天井。
で、4階と5階の間に非常用復水器というのがあるんです。
でもこれ、見えませんよね。

2013050952.jpg

これ実はですね、見えないけれどもあるんですよ。

2013050953.jpg

これ上から撮っているところですけど、この赤いの見えます?
ちっちゃい。
ここは搬入口っていうんですけど、搬入口の中に赤いのが見えますか?

2013050954.jpg

この赤いのね、この場所にあるんです。
だから、これ横から撮ると4階と5階の間に赤いのが見えますよね、
あれがそうなんです。

2013050955.jpg

で、これは一体何のためにあるんだ?というふうな事なんですが、
こちらをちょっと見ていただきたいんですけれども、通常の復水器、

2013050956.jpg

復水器って何だ?って、要するに原子炉を冷やすためのものですよ。
復水器っていうのは電気で動いているんです。
だけどそれが、電源が全部今回止まっちゃいましたよね、地震によって。
で、作動しなかった場合でも最後の砦なんです。
この非常用復水器っていうのは。

どういう事か?って言うと、
圧力が高まったらですね、勝手にこれは循環するんですよ。
電気が無くても。

これで原子炉を冷やす。

8時間はですね、冷却が可能なんです。
だから、電源が全部落ちて、全く全部無くなっても8時間はメルトダウンは起きないはずだったんですね。

2013050957.jpg

ところが実際には5時間後にはメルトダウンが始まっちゃったと。
なんでなんだろう?というふうな話なんですが、
可能性としては二つ考えられています。

一つはこの非常用復水器、これ自身がなんだかの形で壊れちゃったか、
もしくはつないでいる配管、こういうところが壊れて漏れちゃったりして、働かなかったんじゃないかと。
つまり、「これ(非常用復水器)が何らかの形で地震で壊れたんじゃないか」というのがひとつ。

それからもう一つは、
壊れた、どこかたとえばこういうところ(配管など)が壊れますよね、
そうすると壊れて働かないと、今度は働かなくてメルトダウンが起きちゃうんですけれど、
そのメルトダウンが起きると水素が出るんです。
で、この水素が出て今回爆発したんですけど、
どこから出た水素なのか?という事が今はっきりと分からないんですが、
もしかしたら「これ(非常用復水器)が壊れた事によって水素が発生して爆発がおきたんじゃないか」と、
そういう可能性もありますよ。

というふうな話で、この非常用復水器が壊れていたのかどうか?というのはポイントになるんですね。

「水素爆発は5階か4階か?」事故原因解明のカギ

さらにですね、もう一つポイントがあるんですけれども、
これさっきこの模型でもいいましたけれども、非常用復水器というのはこの4階と5階の間にあります。
4階で起きたのか?5階で起きたのか?、爆発がと。
これが重要になってくるんですね。

今は、この建物の上部で起きたというふうなことになっているんですけれども、
もし4階で爆発が起きたとするならば、
4階で起きたならば4階の天井に水素が溜まったと。
であればやっぱりこの復水器から漏れたんじゃないか?というふうな疑いが出てくるんですよ。

これですね、つまり
ここ(4階)で起きたのか?ここ(5階)で爆発が起きたのか?というふうなことなんですが、

2013050958.jpg

それに関してですね、川内さんが中に入ったという事なのでお話を伺っています。
実際に見てどうだったんですか?VTR!


東電関係者以外で初めて内部へ 事故の真相は

玉川:
4階で爆発が起きたのか、5階で爆発が起きたのか、いったいどっちなんだ?という話なんですが、
ご覧になって、川内さんはどっちで起きたと思われていますか?
その根拠はなんですか?


2013050959.jpg
川内博史(民主党前衆院議長):
4階で爆発が起きた可能性は私は大いにあると、高いと。
それはなぜか?というと、
4階と5階の間。
4階の天井、5階の床にある大物搬入口という、大きな機材を出し入れする口があるわけですけど、
5m四方。
この5m四方の大物搬入口には通常5.7m四方の鉄板、
1.5トンの鉄板がかぶせられていると。

転落防止・安全確保のために。
その鉄板がですね、先程の映像でも4階から見て、見事に吹き飛んでいるわけですね。

2013050960.jpg

無いと。
これは、(4階での)爆発によって飛ばされた可能性しか考えられないと。



この映像を見た元原子力プラント設計者の後藤氏も4階で爆発が起きた可能性があるという。


2013050961.jpg
後藤政志氏 元原子力プラント設計者:
もし5階で爆発したら(鉄板のフタが)上からズボンと落ちてここにあるはずなんですよ、4階に。
「見当たらない」って言ってるんですよ。
だいたいあんなに大きいものが見当たらないのがおかしいですよね。
という事は多分ですね、
ぼくは4階の部分からすっ飛んでね、とんでもない所にあるんだろうと推測しているんですよ。


「どこにあるか分からない」という鉄板のフタ。
そもそも最初からフタが外されていたという事は無いのだろうか?


2013050962.jpg
川内博史:
高い所になにか、大物搬入口みたいな口を切る場合はですね、
作業する時に転落しちゃわないように、通常は取り外しのできる手すりをですね、
「作業する時は手すりをちゃんとつけなさい」と、
そして転落しないようにしなさいというのが法律上決まっている訳ですね。

で、その手すりが無いという事は手すりを外していたという事ですから、
その手すりを外していたという状況というのは作業していない状況。
すなわち、フタを閉めていた状況という事になるわけですね。

実際に作業員の方で一人作業責任者の方が、
「フタはちゃんと地震の前には閉まっていた」という証言をしているんですね。


4階で爆発が起きていたとすれば、地震で配管が壊れた可能性がある。
4階での爆発について川内氏が東京電力に訪ねると、

川内氏:4階と5階で同時に水素爆発が起こった可能性は大いにあると
東京電力:それはありますね。
川内氏:考えていいですよね?
東京電力:ええ。


ースタジオー

爆発が4階の可能性も 内部映像で徹底検証

玉川:
という事なんです。
ここに通常は鉄板でフタがしてあるんですよね。
ところがこのフタが無いんですって!

2013050963.jpg

下を見たけど無いと。
上もどこにあるのか?
とにかく今は分からないんですよ、これがどこにあるのか?

なので、4階で爆発が起きたから、これ(鉄板のフタ)が飛んでどっかに行っちゃったんじゃないか、と。
いうふうな話で、4階で爆発が起きた可能性が高いんじゃないかとおっしゃっているんですけれども、
で、専門家の方もそうおっしゃっています。

これに対して東京電力に、私聞きました。
(きのう回答 2013年5月8日)
2013050964.jpg

Q:4階で水素爆発した可能性はあるんですか?
A:主たる爆発は5階で発生したものと考えている。

「主たる」というところが入っているのがちょっとミソですよね。
これ、随分検討したうえでの回答ですから。
それから、

Q:事故原因は地震ではないんですか?
A:今回の事故の直接的な原因は津波襲来によって早い段階で全ての冷却手段を失ったこと。

やっぱりここをですね、東京電力、「直接的な」というふうにいれている。
という事は間接的な影響は否定してない訳です。この中で。
ね、やっぱり否定しきれないんですよ。
やっぱり東京電力でも。
そういうふうに歯科、この文章からはうかがい知れない訳ですね。


さて、もし本当に地震で壊れた可能性があるんだとしたら、
今後にとって何が問題か?と。
それは規制基準をどうするか?っていう問題なんですよ。
これ、規制委員会ですね、田中委員長。
「世界一厳しい規制にする」というふうに当初からおっしゃっています。

2013050965.jpg

で、その世界一厳しい基準がこの7月にできるというふうな事になっている訳です。
しかし、本当に世界一になっているんですか?というふうな所が私たちいちばん気になるところですね。

今回お話をお伺いしたのは元GE。
GE(ゼネラル・エレクトリック)というのは福島で事故を起こした原発をつくった会社です。
そのGEにかつて技術者として勤めていらっしゃってる。
今でもコンサルタントというのは、たとえば電力会社だとか、それから規制委員会も
「こんな感じで基準をつくるんですけれどもどうでしょうか?」
お伺いをしに行くようなそういう方なんですね。
専門家なんです。
その方に今回お話を伺っているんですが、
「どうですか、世界一ですか?」
「いやいや実はね…」
というふうな事で、お話しの前にCM



日本の原発 新基準は本当に世界一?専門家は

玉川:
政府含めですね、世界で一番厳しい基準にするんだというふうな話なんですが、


2013050966.jpg
佐藤暁 元GE原発技術者 原子力コンサルタント:
世界一というふうに呼ぶには到底達していないというふうに思いますね。

玉川:具体的にどういうところが足りないと思われますか?

佐藤:地震に対するですね、原子力発電所を設計する時の加速度があるわけなんですけれども、

玉川:それは地震の揺れの?

佐藤:
揺れの強さに対しての(設計基準)ですね。
それをヨーロッパの場合には1万年に1回発生し得る一番のきな揺れ方、
あるいはアメリカの場合ですと、10万年に1回という、
そういう基準がですね、数値としてはっきりうたわれている訳なんですけれど、
日本の場合には依然その基準が出てない訳ですね。

玉川:出てないんですか?

佐藤:
ええ、出てないです。
加えて、これまでの設計基準がどういう基準だったのかと言えば、
2005年から4階の地震でそれの超過が起こっているんですね。
この設計した基準に対して。


佐藤氏によると、僅か6年の間に起こった4回の地震で
女川原発、志賀原発、柏崎刈羽原発、福島第一原発の設計基準を超える揺れが観測されたという。

2013050967.jpg

佐藤:そういうものに対して当然その見直しをすべきなんです。

さらに不十分なのは地震対策だけではないという。

佐藤:
テロに対してもですね、ま、あの、
非常に考えにくいような攻撃でですね、攻められてくるというような事に対しても、
当然対応できてないといけないわけですよね。
そういう事で諸外国では、
原子力発電所に事業者の責任として戦闘部隊を配置しておくというのが、もう常識になってきている訳ですが、
日本は相変わらず武器の無い民間の警備会社に委ねているという事になっている訳ですので、
非常に世界に遅れていると言わざるを得ないですね。

また、火災への対応についても日本は遅れをとっているという。


佐藤:
アメリカの場合には最後まで消火の責任を持って対応するのが、発電所の自衛消防隊なんです。
消防署の応援はあくまでもその自衛消防隊を支援すると。
それは何故かと申しますと、
発電所の中っていうのは非常に入り組んでおりまして、
どこからどうやって入って対応したらいいかというのが分かりませんし、
それからどういう設備が設置されているかという事も
それは発電所の職員でなければ分からない。
それと、どういう安全な設備があって、
水をかけていいものなのかどうか?それも分からない訳ですよね。
ですからそれは発電所の職員から編成されている自衛消防隊が、
しっかり責任を持ってやるというふうになっている訳ですけれども、
日本はそのあたりも、初期消火どまりに責任も限られていると、
ですからその辺が、いざ発電所の中でですね、火災が起こった時の対応にも
非常に不安なところがあるわけですよね。


ースタジオー

玉川:
私、相談がきているのが規制委員会と言いましたけれども、
規制委員会じゃなくて原子力保安院。
要するに規制委員会が出来る前の話だったという事で、ちょっとそれを訂正します。


羽鳥:今の話聞くとね、高木さん、不安ですね、今後もし再稼働というのがあったとすると。

高木:
あの、佐藤さんのお話がね、非常に具体的な
「危機に対して具体的な対策がこれだけ足りてないんだ」という事をおっしゃってましたよね。
でも現時点では、その非常用復水器が地震で壊れたのかどうかということも分からない状況で、
具体性に、ものすごくこう、イメージが貧困というか、欠けていると思うんですよね。
もうその時点で、
でもこの間安倍総理はトルコで原発のトップセールスをして来てしまっているわけで、
もし、トルコで、あそこも地震がある国ですから、なにかあった時に、
「ほら、日本の原発やっぱりダメじゃないか!」って言われてしまう可能性っていうのが、
ここで出てきてしまっているんじゃないですか?


「あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?」トルコシノップ市長
[トルコへ原発輸出]5/3報道ステーション(内容書き出し)




玉川:その時には容赦なく損害賠償請求がくるかもしれないですね。

羽鳥:
可能性としては松尾さん、
もちろん日本でもテロという事もあるんですからね、それに対する備えというのも今お話ありましたが。

松尾:
イメージでお話しさせてもらって申し訳ないんですけど、
本当にその、ネズミ一匹でおかしくなってしまうような状況で管理したりという事が今並行して行われてて、
で、水漏れだなんだりという事もあったりだとか、
そういうような、ちょっといろんな意識の部分でね、
イメージとしてずさんなところがこれだけあって、
これは人が扱う機械ですから、機械自体も完ぺきじゃない部分もあるかもわからないけれども、
そこで、こういうなんだか分からないうちに規制の基準みたいなものが、
もう本当に原因が分かっていないところで進められようとして

この先何十年何百年と何が起こるか分からないというようなところでね、
なんかすごく、今のお話を一連で聞いて、不安感を増しましたね。

犯人はでっかいネズミ!?東京電力記者会見3/20午後(主にネズミの部分文字起こし)

<汚染水漏れ>東電の「1枚増やせばいいんじゃね?」的思考回路



羽鳥:不安ですね

玉川:
今この非常用復水器も、さっき二つと言いましたけれども、
他にも可能性はあるわけですね、壊れた可能性としては。
二つに限定した話じゃないんで。
とにかく(1号機の)中をくまなく見れないんで、とにかく分からないという状況で、
「地震の影響が否定できない」というところが一番いま正確なところだと思うんですね。
「地震で壊れた」っていう事じゃなくて、「否定できない」というふうなこと。

じゃあ、
否定できないんだったら、
否定できないという事にのっとった規制基準をつくんなきゃいけないんですけれども、
「そうはなってませんよ」というふうな話になっているんですね。
世界一には到達していない」と。

じゃあですね、なんでそうなっているんだろう?というふうな話になっちゃうんですが、
VTR!

新基準 世界一厳格にならない可能性も、一体なぜ?

玉川:世界最高の安全基準、規制基準に全然なってないじゃないかと

佐藤:そういう事ですよね、残念ながら。

玉川:
それは規制委員会の中に専門家もいて、
果たして今の状態が世界最高かどうかというのは、
「最高じゃない」って分かっているんじゃないですか?

佐藤:もちろんわかっているでしょう。分かってるでしょう。

玉川:
でもミッションは
世界最高の規制基準をつくる」がミッションなんですよ。
じゃあ、「わかっているけどうやらない」ということになっているということですよね。

佐藤:「できない」ということですよね。

玉川:出来ない?


世界一厳しい規制基準をつくる事が出来ないのは一体なぜ?
原発の新たな規制基準を世界一厳しくすることを目指しながらも
「それはできない」と指摘する佐藤氏。
一体なぜなのだろうか?

佐藤:
昔からですね、そうすると
発電所が建てられないとか、運転できなくなってしまうとか、
結局その、本来は基準をつくってそれに合わせて発電所をつくらないといけない訳です。

玉川:当然ですね。

佐藤:
ですけれども、いったん出来てしまった発電所に対しては、
発電所に合わせて基準をつくってしまう」と。
それが現実として出てしまっているところですね。
そこに踏み込めないという事なんだと思います。

玉川:つまり、今あるもの(原発)を「とにかく動かすんだ」というふうな大前提があると、

佐藤:そういうことですよね。

玉川:それに合わせた基準にしか成り得ない。

佐藤:はい。
ですから、ヨーロッパのようにですね、
「1万年に一回の地震の揺れの加速度にしましょう」とかですね、
「どこで火災が起こっても安全系が脅かされないような設計にしましょう」とかですね、
今もう、それを打ち出してしまうとですね、
もうあの・・・それに適合できる発電所はゼロになってしまうと。

玉川:ゼロになりますか?

佐藤:なると思いますね。


ースタジオー

2013050968.jpg

玉川:ゼロになっちゃう。

羽鳥:
そっか…「出来ない」って言われると何ともできないんですね。

玉川:ええ、だからゼロになっちゃう。

羽鳥:その安全基準、世界一厳しい安全基準をつくったら、全部アウトっていうことですか?

玉川:日本の既存の原発はアウト。

羽鳥:危ないっている事ですか?

玉川:
まぁあの…、国会の事故調の野村さんもおっしゃっていたんですけど、
本当に「原発をこれから日本でやっていく」というふうな事を国民が選択するんだったらば、
もう一度全く新しい原発で、
かつ、ここだったら世界最高の基準でも大丈夫だという場所に、新しくつくるしかないんじゃないかと、
実はそういう根本的な議論をしないで、今の原発を動かそうというふうな事をしている限りは、
その規制の専門家にとってもですね
「そんなものは無理ですよ」というふうな話になってしまうことなんですね。
私はですね、
少なくとも厳格な地震対策が盛り込まれないまま再稼働をしてはいけないんじゃないかと。
いうふうに思うんですがいかがですか?

むすび
厳格な地震対策なしで再稼働はダメ


赤江:
ひとたび事故が起きるとですね、
あの「1トンのフタがどこに飛んだか?」を2年経ってもまだ探せないという、
そういう状況が起きてしまっているという事ですものね。

玉川:ま、そういうふうにしか解釈が出来ない。

赤江:かなり危険な状況になってきてしまっていることですよね。

羽鳥:とすると7月の新しい規制の基準がどうなるかですよね。

玉川:ま、どうなるか…、完全に出た段階でもう一回検証をしようとは思いますけれども、

羽鳥:
現時点ではね、松尾さん、
再稼働を前提とすると基準が本当に世界一になるのかどうか?という事ですけど、

松尾:
だから本当のもう結論が決まっていて、
それにすり合わせるように規制委員も動いているというふうに解釈されないような、
ちゃんとした形に進めてほしいなという事ですよね。
それじゃなくても原因が分かって無いというのと、
それから5階で爆発が起きたというんだとしたら、鉄板がほんとにね、飛んでいくというなら想像しにくい。
こちらもプロじゃないからわかりませんが、
だけども、少なくても見つかって無い位に遠くまで飛んでいくっていうのが、
5階で爆発があったらあり得ないというふうに思いますよね。

玉川:
規制委員会の方も1万年に1回とか10万年に1回というようなことも検討はしているということなんですね。
だとすればせひ世界一の基準を達成するというミッションをですね、果たしていただきたいと。
まずはそこをお願いしたい今日のそもそも総研でした。


使用済み核燃料を取り出すという名の下の証拠隠滅じゃないですか?
そもそも総研放送翌日の東電の発表です↓

<使用済み核燃料の取り出し>
福島第一 原発1号機建屋カバーを外し水素爆発で屋上に散乱したがれきを撤去



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comment 1
05.10
Fri

特命Dが行く! 実態は?首都圏の「除染」
テレビ東京「NEWS アンサー」 2013年5月9日
2013051011.jpg

今回の特命ディレクターが選んだ取材テーマは、首都圏の放射能汚染についてです。
こちらをご覧ください。
黄色いエリアは、環境省が指定しています健康な人が浴びても影響がないとされる
年間被ばく線量1ミリシーベルトを超える地域です。

2013051012.jpg

ご覧のように福島県外の首都圏にまで広く及んでいます。
国や自治体は今、毎時0.23マイクロシーベルト以下を基準に除染作業に当たっています。
しかしながら取材を進めると、この除染をめぐり様々な問題点が見えてきました。


首都圏で見つかる放射能汚染
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茨城県取手市。ここはある子どもの施設。


岡田幸彦:
茨城県の子どもの施設で、今日ボランティアが除染をしていると聞きやってきました。
早速行ってみたいと思います。

2013051014.jpg

この日は行政ではなく市民のボランティアが除染活動をしていました。


2013051015.jpg
向こう側に0.3(μシーベルト)以上のところがあるので、
最初にそちらをやりたいと思いますので


ここは去年(2012年)11月、市が一度除染した場所
しかし…

2013051016.jpg

これですね、これ。
踏むとわかるんですけど、このスポンジ、ここに(放射性物質が)溜まっちゃってるんで。

0.31の…0.23(マイクロシーベルト)

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高い放射線量です。
マットを取り除くと0.31から0.11マイクロシーベルト/時にまで下がりました。

2013051018.jpg
金田一義さん 放射能除染市民ネットワーク:
重機が入らないので、結局人力でやるしかないので、
どうしても行政だとここまではできないんでしょうね。


2013051019.jpg

取手市だけではありません。
千葉県の松戸市
こちらも行政の除染が追い付いていません。


岡田:やっぱり小さいお子さんがいらっしゃると不安?

2013051020.jpg
松戸市民:そうですね、小学校でもよく言われます、はい。


子どもの住む家を優先的に除染するという松戸市。
何故除染作業が追い付かないのかたずねてみると、申し込みが殺到していました。

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林真弓さん 松戸市環境部放射能対策課:
これが住民の方から申し込みがあった、申込兼同意書でありまして、
申し込み全体で1万3000件を超えています。

岡田:そのうち除染が必要だとなったのは何軒位あるんですか?

林:計測の結果除染が必要となったのが約6900件です。


除染が完了した住宅はまだ4割。
約2600件。
市の財政負担も10億円に上ります。
国からの補助金も遅れているため松戸市の除染は現在中断しているといいます。

2013051023.jpg
江部昭夫課長 松戸市環境部放射能対策課:
やれる取り組みをやって、
その先に市民のみなさまが、どう安心を感じていただけるかだと考えております。

なぜ“除染格差”? 自己負担45万円
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住宅の除染をめぐっては、国は福島県以外には雨どいの清掃、庭の除草などに飲み補助金を出しています。
しかし、こうした国の方針そのものに異議を唱える自治体も現れました。

2013051025.jpg

放射線量が福島県並みに高い場所がある栃木県那須塩原市です。
(0.5マイクロシーベルト/時を超える場所も)

岡田:
ここ那須塩原市では国の除染メニューでは不十分だという事で、
市の独自の除染メニューを行っています。

2013051026.jpg

これは除染効果が高い表土の除去。
国の補助金の対象ではありません。
独自に福島県並みの住宅除染をする那須塩原市では、除染の費用は約70億円に達する見込みです。



2013051027.jpg
田代宰士副主幹 那須塩原市放射能対策課:
福島と同様のメニューを認めていただきたいというのをですね、
これは機械があるごとに国の方に働きかけをしておりますが、
国からはよいお返事が無いと。


5月1日 栃木那須町
2013051028.jpg

こうした中、除染のしわ寄せは一般家庭にまで広がっています。
この家の周りの放射線量は0.4マイクロシーベルト/時以上。
この日除染を手掛けるNPOが室内の放射線量の測定に来ました。


2013051029.jpg
大笹貴靖事務局長 除染を担当した那須希望の砦(NPO):
天井裏に埃が溜まっているじゃないですか。
その埃も汚染されていますから。

除染を依頼した人:ああ・・そう…

大笹:だからそこもクリーニングしないと、

こちらの家では表土除去も行いました。
除染費用は総額65万円。
那須町からは20万円までしか補助が出ず、45万円は自己負担です。

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除染を依頼した人:
憤りを感じますけど。
そういうふうにちゃんと行政でやってくれるところもあるのに、くやしいですけど、
でも待ってても子どもはずっとね、室内で被ばくをし続けてしまうので、
もう…しょうがないっていうか、はい。

大笹:
もうちょっと行ったら福島県なんですけどね、
県境過ぎてこっちになると、
同じ線量なのに「栃木県だ」というだけで、
さっきのあれじゃないですけど、どうも個人負担が多くなると。

首都圏の除染の負担をどうするのか。

2013051031.jpg

環境省は「必要かつ合理的な範囲の費用は財政措置の対象」だとしています。
しかし、現状の除染で一定の効果が得られるとして負担には応じない考えです。

そこで、環境省のトップ石原大臣に直接聞いてみる事にしました。

2013051032.jpg
岡田:
住民が負担と責任を背負う形になってしまうというケースも散見されるんですが、
これに関して救済の余地はないのでしょうか?

2013051033.jpg
石原伸晃環境大臣:
あの、ミクロの点についてはミクロの話でございますので、
知見を持っておりませんのでコメントをさし控えます。

首都圏で進むもうひとつの放射能汚染。
このままでいいのでしょうか?

終わらない放射能汚染
負担は自治体・個人に

2013051034.jpg

大浜平太郎:
今回環境省からはこう言った回答が返ってきました。

2013051035.jpg

まず一つ目。
「今のやり方でも一定の除染効果は出ているんですよ」と。

二つ目はこちらなんですが、
「除染に伴って出る土壌や廃棄物が膨大になると保管に支障が出る」

これ、要するに限定的な対応もやむを得ないんだという考え方なんですけれども、
ただご覧いただいたように現実的には地元の自治体のみなさん、個人のみなさん対応に困っていて、
自治体の負担、個人の負担にゆだねているような状況ですよね。
これで本当にいいのかどうかですよね。

2013051036.jpg
これなかなか注目されないんですが、
これは終わった問題じゃなくて今まさに起きている問題ですからね。


前田真理子:はい



除染をしても1年後には元に戻った千葉県松戸市の場合




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05.09
Thu
天海祐希さん
なぜか、あちこちのチャンネル、いろいろな番組で心筋梗塞の事を報じました。

テレビ朝日 報道ステーション
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NHK ニュース9
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被災地へ
天海祐希、被災地復興番組ナレーションに挑戦 
自身も気仙沼・南三陸町を訪問

2011年07月23日 06時00分
 
女優の天海祐希が、
復興ドキュメンタリー『よみがえれ!東北~つながることから、始めよう~』(30日 後7:00 BS朝日)で
ナレーションを務めることが22日、わかった。
宮城県の気仙沼、南三陸町を訪問し、復興の様子を視察した天海は
「ナレーションという形ではありますが、自分が感じた被災地の空気感やその土地の皆様の思いも、
番組を観てくださる方々にお伝えできたらと思います」と意気込む。

東日本大震災から約4ヶ月が経ち、被災地の住民たちは復興に向け必死に歩んでいる。
同番組では東北地区4局とコラボレーションし、
4県それぞれの現状と復興に取り組む人々の姿勢、思いをテーマに月1回、
全4回のシリーズでドキュメンタリー番組として放送。

天海は「まだまだ深い傷跡が残るその町で立ち上がり、
前に進み、頑張っていくのだという力強い笑顔に、言葉にならない感動を覚えました」と
被災地での出会いを振り返る。
さらに「この番組が力強く頑張る今の被災地の方々と私達をつなぐ一つの方法になれたら、
こんなに幸せな事はありません。ぜひ一人でも多くの方々に観て、感じていただけたらありがたいです」と
メッセージを寄せている。

宮城県を舞台に商店街を復活させるべく奮闘する
3つの試みを紹介する30日(土)放送の第1回を東日本放送(宮城)、
8月(放送日未定)の第2回を青森朝日放送、
9月(放送日未定)の第3回を岩手朝日テレビ、
10月(放送日未定)の第4回を福島放送が担当する。



食生活
天海祐希の美容法&ダイエット法より

内側からもキレイを心がけていて、毎日食事にも気を使う。
はすごく美容にいい。
野菜と蒸したり、バターでソテーしたりして食べる。

粗食派で納豆とシジミ汁だけで済ますこともある。
食べたいものを、食べたい時に、食べたいだけ食べる。
でも撮影中はどうしても食生活が思うようにいかなくなるので、納豆やサラダを持っていく。
普段からお弁当や外食が多くなると、家で野菜中心の食事が摂りたくなる。


納豆とキムチを毎日食べる。
モズク・メカブ・根コンブなど海藻系の食材が大好き。
冷たいお茶にニガリを数滴、垂らして飲む。


(福島第一原子力発電所が爆発してから私が食べていない食材を赤字で強調してみました)
納豆も国産の大豆だとセシウム汚染されている可能性あり



<余談>
原発関連企業
TOSHIBA

東芝生活家電イメージキャラクターの天海祐希です。
東芝の生活家電はあなたと一緒に賢く節電。

節電を心がけていても、自分では気がつきにくい電力の無駄ってありますよね。
出かけている時の待機電力だったり、知らないうちに使ってしまっている電力だったり。

だから東芝の生活家電にはCCOモードが搭載されています。
暮らしの中にある電力の無駄を省き、
あなたの節電をサポートしてくれる機能なんです。

さあ、東芝のCCOモードで、あなたの暮らしを、
快適に暮らしながらエコできるライフスタイル、CCOスタイルへ。

東芝の生活家電をどうぞよろしくお願いいたします。


ーーー

天海祐希さんにお願いされても、原発事故後、私は東芝の商品は不買運動中です。

ーーー

東芝といえばサザエさん一家が福島へ旅行に行ったことは有名ですよね。

サザエさん




ーーー



心筋梗塞とセシウムの関係が気になったのでちょっとだけ調べてみました。
だから何なの?って思いたい方はどうぞご勝手に( ´艸`)★。、




comment 1
05.09
Thu
東日本大震災復興の総合的対策に関する件
(↑動画はこちらで見る事が出来ます)
開会日 : 2013年5月8日 (水)
会議名 : 震災復興特別委員会 (6時間08分)

2013050825.jpg

及川友好(参考人 南相馬市立総合病院副院長 広島大学客員教授)

南相馬市立病院の及川でございます。
まずこのような機会を与えて下さいました後藤田委員(後藤田正(震災復興特別委員長)、
それから私をこの場に立たせて下さいました多くの国会議員の皆様に心から感謝申し上げます。
なお、この場を借りまして我々南相馬市立病院、
それから南相馬市のご支援に関わった多くのボランティアの方々、ご支援の皆様に心から御礼を申し上げます。

私の今日の話は三つに分けて話させていただきます。
一つ目、
これは震災後行われました屋内退避指示、それから緊急時避難準備区域。
これが我々の地域にどのような影響をもたらしたか?。
この事について一つお話しさせていただきます。

二つ目、
現在の南相馬市の人口を基にしながら、町がどういうふうな状況になっているんだ、
震災後2年経った今、どういうふうになっているんだ?という事をお話しさせていただきます。

三つ目は、
私は医療者なので医療の立場から復興とはどういうふうに考えるべきなのか?と
これは医療者だけではなく、個人の意見も含まれますが、
医療者として復興をどういうふうに考えるかという事。
この3点についてお話しさせていただきます。


私は内部被ばく者

まず私の立場をお話しさせて下さい。
実は私は内部被ばく者です。
今回の福島第一原発の事故によりまして、私も内部被ばくをしております。

一番最初に内部被ばくを測ったのは、震災の年ですね、23年の6月。
当時内部被ばくを測るホールボディカウンターがございませんでしたので、
女川原発に出向きまして、自分の体を測定しました。

約4000ベクレル
4000ベクレルの内部被ばくをしていたという事がわかりました。
これを契機に我々の病院の方針、進む方針が決まりました。

それに先立ちまして、これは私の立場で
内部被ばく者として今の状況をどういうふうに見ているかという事をお話しさせていただきます。


見捨てられた地域

最初のテーマです。当時の政権が出しました屋内退避指示区域
これはみなさん当然ご存じだと思います。
「屋内にとどまりなさい」という指示なんですね。
23年3月15日に出されました。
我々の南相馬市というところは、実は地方行政区では
原発から20km~30kmの行政区では最も大きい行政区で、
当時約7万1500人の人口がそこに居住しておりました。

この人口に対してどのような事が起こったか?と。
「屋内に退避しなさい」と。
じつはこの指示が非常にあいまいでぼくらもどうしていいのか分からなかったんですが、
額面通りに受け取れば、「家の中にいて外には出るな」という指示です。
これが4月22日まで続いたんですね。

ぼくも講演をしながら様々なところで主婦の方に
「あなたはどの位自宅に食料品を備蓄していますか?」と聞くと、
若い人20歳代の人はほとんど1日ですね。
高齢者の方でも「5日」と言います。

もし、政府の指示をそのまま額面通りにとったら皆餓死してたわけですね。

何を言いたいか?って言うと、
皆さんは我々市民に対して様々な裁量権を持って指示を出す事が出来ますけれども、
それをきちんと検証していただきたいという事です。

実際に、もうひとつの検証を是非していただきたいのは、
屋内退避指示区域は原発から20kmから30km圏内に出されました。
それをみなさん民間にどのような影響を及ぼしたか?
これを考えてみて下さい。資料のスライド3番目の一番上ですね。

実は支援が全く入らなくなりました。
国が30km圏内という指示を出しますと、民間の業者は50km圏内です。
「50km圏内に入るな」と。
ここに書きましたけれども、実はドクターヘリは、さまざま読みましたが、
ドクターヘリも30km圏内に入っていないんですね。
入れないと。

3月15日発表、これは国交省の資料を提示しましたけれども、
30km圏内にドクターヘリが入れなくなったんですね。
救急車というのは消防車の救急車両です。
これも全く30km圏内に入れなくなりました。

ディーマット(DMAT)も入ってこない。
ティーマット、皆さんご存じのように震災時に活躍する医療チームです。
それも入らなくなった。

その他さまざまなボランティア。
公的ボランティアの医師団や看護士、マスコミも入らなくなっています。

経済の流通、物流が全くストップしたんですね。

どんな事が起こったか?
市内に食料品も無くなりまして、ガソリンも入らなくなったと。
で、後でですね、この辺の検証を私たちなりにしたんですが、
救急車両に関しては、消防署ですか、当時宮城県、岩手県、福島の他の地域に消防署が来る時に、
全国から救急車両を集めたそうなんですが、
その時に我々の地域には入らないことを条件に集めたと。
これは私は確証している訳ではありませんが、いろいろなところから聞いてくる話です。

これはどういう事なんだ?

いわゆる我々の地域は見捨てられた地域なんですね。
これを国会の方々はどういうふうに考えるか。
是非検証していただきたい。


医療崩壊

4月22日から、屋内退避が一カ月以上に渡った屋内退避指示がなくなりまして、
その代わりに緊急時避難準備区域が制定されました。
これは9月30日まで、約6ヵ月間続いております。
これは当時の内閣から出された指示なんですが、
これについても、緊急時避難準備区域ですから何時でも避難できる。
これはいいんですが、
地域に子ども、妊婦、入院を要する者、要介護者は入らないように
というふうな国から指示が出されております。


地方の地域や自治体に子どもや妊婦がいなかったら、みなさんどうなりますか?
その自治体は、もうその後行く末が無いと言われているのと同じです。
しかもそれが何時まで続くのかも我々には知らされませんでした。

その結果どのような事が起こったかと言いますと、医療崩壊です。

我々のところには南相馬市の旧緊急時避難準備区域20km~30km圏内に5つの病院がありましたが、
残念ながら、当時入院を置けませんから、我々の南相馬市立病院以外は全て休院となっています。
その時に人口はどのくらいいたかと言いますと、
大体3万人ぐらいいたんですね。
3万人というと大体「市」行政が保てる○○市となる、行政になるべき人口です。
その3万人の中に入院患者さんが全く入らなくなったんですね。
これも国から出された行政指示で、その状態がずっと続きました。

国会議員の方も50人以上我々の病院に来て下さったんですが、
我々の病院に来ると、あそこが非常に孤立された地域だという事がわかります。
他の医療機関に行くまで、時間として救急車で1時間ぐらいかかるんですね。
そういうところに入院がおけないというならば、
当然国の指示によって医療的な被害を受けた方が沢山いらっしゃいます。
その事についてもぜひ皆さん検討していただきたい。

つまり、国の出した指示はさまざまな影響を及ぼします。
「避難しろ」とひとつ言っただけで様々な影響を社会全体に及ぼしますので、
ぜひそれを皆さんに知って頂きたい。



次に南相馬市の人口から、現在の南相馬市の地域の状況をお話しさせていただきます。
先ほど申し上げましたように我々の南相馬市には7万1500人程度の人口がおりましたが、
今は大体7割程度、4万8000人程度まで戻ってきております。

先ほど遠藤町長さんがおっしゃっていましたように、
人口は7割弱戻ってきたんですが、やはり同じように大きな少子高齢化社会を迎えています。
資料にも出しましたが、人口の分布がかなり減ったんですね。

南相馬というところは実を言うと、老齢人口は震災前25%程度で確かに老齢化社会だったんですが、
幼齢人口ですね、子どもの人口は全国平均よりも多かったんですね。
つまり子どもは結構いた地域だったんです。
それが子どもが減って、高齢者も35%近くになると。子どもの人口は8%ですね。
震災前は15%だったのが8%にまで減りました。

しかもこういう少子高齢化社会が一晩のうちに出てしまう。
これは問題です。

多くの自治体は時間をかけて、多分10年単位のスケールでどんどんどんどん少子高齢化、
これは日本全体の傾向ですから、これは仕方がないんですが、
それが一晩のうちに出てしまうと。これが問題です。

全く対応ができない状態になってしまうんですね。

医療はどうなるか?と。
少子高齢化が起こりますとどうなるか?

介護保険をとる人数が震災前と比べて倍増しているという様なデータがございます。
なぜか?
それはそうですね。少子高齢者が増えたからこれは当り前なんです。

それならばもう一つですね、「在宅」はどうなったんだ?と。
実を言うと医療の中で患者さんをご自宅でみるという「在宅」これは国も勧めていると思うんですが、
「在宅」はどうなったんだ?と。

実は少子高齢者が進みますと、家庭の中で高齢者ばかりが残りますね。
そうすると「在宅」も出来にくくなる。いや、出来なくなってしまっているんですね。
つまり、患者さん一人ひとりをみる家族力量が減ってしまって、
本来ならば自宅である程度幸せな生活を送れる人が、
家族の構成崩壊によって、
つまり若い世代が避難して、高齢者ばかりが地域に残るという事で、
残念ながら在宅に帰れなくなってしまう。

そうするとどういう事が起こるか?って言うと、
老人健康保険施設が満杯になってしまう。

そういう医療の崩壊に結び付くような事が、現在起こっています。
我々のところで最終的に医療の崩壊を何で示すか?ということは、ちょっと先に戻りますけれども、

いったん休院した病院は現在どうなっているか?
我々の南相馬の20kmから30km圏内に5つの病院がございまして、
許可病床数が1046ございました。
実際今入院可能な数、さまざまな理由で病床数を全て挙げられないんですが、
それは443です。
つまり42%。

人は約7割戻ってきているのに、
入院できる数は震災前の42%にまで減っています。

つまりこれこそ医療が崩壊していると。
本来なら入院させなければならない患者さんも入院できないんだという事を示しています。


20km圏内の復興

最後に医療復興についてちょっとお話をさせて下さい。
この数字を見てもちょっと分かるんですけれども、入院数がちょっと少ないんですね、満杯ではありません。
これは医療に携わった方ならすぐにわかると思いますが、病院は満床では動かないんです。
ある程度人数を減らしてないと、入院もできませんし、上手にベット回転もできません。
良い医療は出来ないんです。
ですからこういう数字を見ながら「本当に医療の需要はあるのか」と言う方々がいます。

復興に関して、
これは実は私自身が国のみなさんに、国会のみなさん、政府のみなさんにお聞きしたいのはなにかというと、
本当に20km圏内、30km圏内の市町村を復興させるのか?」ということなんですね。

これの明言が我々のところに、我々市民には、医療者には届いていません。
どういう事か?と言いますと、医療の計画をたてますのにも中長期的な計画というのがございます。

みなさん、医療圏という言葉をちょっと聞きなれないかもしれないんですが、
医療圏つまり、我々南相馬市立病院、私は脳神経外科が専門なんですが、
脳神経外科がどの地域までカバーしているかというと、
北はもう宮城県の隣の新地町、そこから我々の病院に患者さんがきます。
南の方は実は一番遠かったのは、いわき市に四倉(よつくら)というところがあるんです。
いわき市の患者さんも我々のところに来てたんですね。

という事は病院は南相馬市というところにありますが、
医療圏は福島県の太平洋岸北3分の2をカバーしていたという事になります。

とすれば、私が今後医療を復興させるために考えなくてはならないのは、
そこの人口がどうなってくるんだ?と、
将来的に町はどうなってくるんだ?と。
ここが分からなければ、実を言うときちんとした復興のビジョンが描けない訳ですね。

是非、
国会のみなさん、ここにいる議員のみなさんは、国を動かせます。
特に原発20km圏内の地域の再生をどうするんだ?という事を、
きちんと我々一般市民に知らせていただきたいのです。

ちなみに、今回、震災後100人以上の国会議員の方々とお話をさせていただきましたが
一人だけ
国会議員の中で「20km圏内は、もうあそこはダメだ」と言った方がいらっしゃいます。

私は地元に住む人間として、全くそれに対して憤りを覚えていません。
「本当の事を言ったのかな」と。
「この人は自分の考えている本当の事を言ったのかな」というふうに感じました。



我々医療者は様々な方法、医療を通して、医療復興を通して街の再生に寄与したいと考えています。
その中で、明確な復興ビジョンが無ければ、
我々医療者としても医療復興の考えをきちんと持つ事ができません。
まず国の方からきちんと医療復興のビジョンをたてていただきたい。
さまざまな支援、人的支援はここにお願いすることは沢山ございますが、
まず基本となる、原発20km圏内をどういうふうにするんだ?と。
我々現場では医療の者一人としても、行政の人間ではありませんが、
一市民として町を復興させたいと思って日夜頑張っております。
是非国会の方々にもご理解を頂き、
そして大きな方向付けをきちんと示していただきたいというふうに考える次第でございます。

以上であります。
ご清聴ありがとうございました。



ーーー

上記の話の中で、
「4000ベクレル内部被ばくをしていた」だからどうなのか?ということ、
「20km圏内」について、「もうだめだ」と一人の議員が言った言葉を例に出して、
「本当の事を言ったんだ」と語った後の話が、逆転しているような気がしたので、
及川医師は本当はどう思っているのか?
ここの2カ所はもう少し聞いてみたいと思いました。
ちょうど質疑で答えている部分があったので、そこも文字起こしします。

ーーー




4000ベクレルの内部被ばく

吉田泉(民主党):
ご自分で内部被ばくを測られて4000出たという事ですが、
お医者さんとして食べ物とか呼吸とか、ま、いろいろあると思うんですが、
原因はどう考えておられるのか?と。
それから4000という数値ですけれども、
国はいろんな基準がございますけれども8000ベクレルとかですね、1ミリシーベルトとか、
そういうところを基準にしていろんな事に対処してきたと思うんですけれども、
4000という数値が将来の健康にですね、どういう影響を持つ可能性があるのか?
その2点をお願いします。


南相馬市立総合病院:副院長 及川友好(脳神経外科):
まず最初に内部被ばくの原因です。
これはまず一番最初に
福島第一原発の爆発により放射能が散布されたというのがまず第一の原因で、
いかにして私の身体に入ったか?という事なんですが、

実はご存じのように内部被ばくは
95%が食品。
4%が水。
1%が空気と言われています。

私の場合は、明確な原因はおそらくこの時だと思うんですが、
実は先ほど申し上げましたように、屋内退避時の期間に食品が無くなりました。
無くなったんですね。
あとでもし我々の病院に来ていただくといろんなスライドがあるんですが、
私自身もほとんど食べてない時期がありました。
国にお願いしましてもきたものが全て炭水化物なんですね。
乾パン、おにぎり類です。
野菜物は一切送ってもらえませんでした。
3月20日まで、野菜物ですね、生鮮食品は送ってもらえなかったんですね。
それで実を言うと、3月15日ですね、ちょうど爆発の後なんですが、
地産地消をしました。
どういう事かというと、職員のところで畑をやっている所に行きましてね、
畑から大根やそれから野菜をいくつか持って来まして、それを食べたんですね。
多分その時だと思います。

実際にですから先ほど言いましたように、
屋内退避指示を出した影響の一つが私の内部被ばくに繋がっているというふうに考えております。


第2点目。
4000ベクレルというのはどうか?というと、
実を言うとチェルノブイリのデータと比較することが我々は多いんですが、
チェルノブイリでは50/kgですね。
わたしは80kgですから、4万ベクレルですか、4万ベクレル以上じゃないと何も出ていないんですね。

ですから、私の体重にしてみると4000ベクレルというのは微々たるもので、
今後も健康には影響が無いと考えております。
以上です。


20km圏内の復興
5:00~
吉田:
20km圏内を本当に復興させるのか?という、大変な問題があります。
そして一部の方は「それは無理だ」というふうにおっしゃる方も確かにおられますよね。
でもそれを、それなりに同感されたというようなご発言だったと思いますが、
もしそれをやる。
つまり「20km圏内の復興をしない」という事になるとですね、
そこに今まで住んでおられた、もしくは今住んでおられる方を強制避難という事になりますよね。
政府は、ま、日本国憲法のもとでですね、
極力その居住の権利、居住の自由というのを認めると。
もちろん線量の高いところはこれ、ゴニョゴニョゴニョ(医学的な見地からできませんけど?)←突然小声で高速
そういうことでやってきたわけですけれども、
イメージとしてですね、その、復興させないという事が、結局どういう事になるのか?
ちょっと、先生からもう一言いただければと思います。


及川:
この後は私のプライベートな意見でございます。
医療者でもございません。
実際に20km圏内をどうするか?という問題の場合に、一つ大きな問題があります。

震災後に「復興」という言葉の意味が
一人ひとりの市民の方の意味が違って生きているんですね。
たとえば南相馬ですと、「除染が出来れば復興するんじゃないか」と思われた時期がありました。
福島県もそういうふうにして、「除染除染」と叫んでいた時期がありました。

ところが我々が避難していた方、たとえば山形県のところに行って、
南相馬市の空間線量と内部被ばくのデータを出して、
「南相馬市は空間線量と内部被ばくはもう大丈夫なんだ」という話をします。
そうすると彼らは納得するんですね。
納得するんですが、さらにそれが行動変容に結び付かないんです。
つまり納得しても、帰村、帰還しないんです。

これは震災後、遠藤町長もおっしゃいましたが、
さまざまな「復興」という言葉に対する思いが皆さんバラバラになってきているんだと。
思いのベクトルが、方向性がバラバラになってきているという事を話しているんですが、
その中で20km圏内をどうするかという事を一言ではちょっと申し上げることができません。

ただし、医学的な立場でみると、
最終的に非常に高線量のところがあることも分かっています。
その人たちに対して、その、何十年も。できるんだと。、将来的に戻るんだと、話をするよりも、
個人的にはきちんと補償と、新しい土地と新しいコミニティーですね。
つまり、絆が大切なんですが、
その絆をきちんとできるような代案が出せれば可能ではないかと思っていますが、
非常に難しいと思います。
以上です。



ーーー

<恐ろしいデータ>
「我々の地域での脳卒中発症率が35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています」
南相馬市立総合病院:及川友好副委員長5/8衆議院







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05.09
Thu
東京電力「汚染される前に」
福島第一原発・・・地下水を海へ

報道ステーション 2013年5月8日放送

小川:
東京電力は福島第一原発で増え続ける汚染水を減らすための計画を発表しました。
今福島第一原発では、
地下水が原子炉建屋の中に常に流れ込んでしまっているため、高濃度の汚染水が増え続けています。
今回の計画では、井戸を掘って地下水が汚染される前に組み上げて海へ放出するというものです。

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今も毎日増え続けている福島第一原発の汚染水。
貯水タンクが所狭しと並んでいる。
東京電力はその汚染水を減らすための計画を発表した。

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東京電力の会見(きのう)
福田原子力品質・安全部長 東京電力:
建屋の中に地下水が入っていくっていう事を出来るだけ少なくしたいという事で、
手前でバイパスして処理をすると。
低いレベルであるという事を確認したうえで、えーこれは、ま、…海へ放出すると。


自然が多い福島の地下には豊かな地下水が存在する。
その地下水が福島第一原発の原子炉建屋内に毎日流れ込み汚染水が増えている。

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その量は一日当たりおよそ400トンにのぼる。
この流れ込む地下水を汚染される前にくみ上げようというのが今回の計画だ。
地下水は山側から無味へ向かって流れて原子炉建屋に流入している。
東電は原子炉建屋の流入地点よりも西側に12本の井戸を掘り水をくみ出せるようにした。

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地下水が汚染される前にその井戸からくみ出して海へ放出するという計画だ。

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12本のうち5本の井戸では先月までに東京電力と第三者機関による水質分析を終えた。

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分析の結果はほとんどが検出限界未満の値で、放出しても問題ないとしている。
東電は会見の中で
「くみ上げた地下水をそのまま海へ放出する訳ではなく、水質を確認してから放出する」とした。

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とはいえ、地元の漁業関係者からは風評被害を懸念する声も上がっている。

2013050823.jpg

Q:13日の説明というのは、福島県の漁協というふうにおっしゃいましたか?

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福田:県漁連の組合長会議と聞いております。
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Q:漁業関係者への説明た終わったら数日後にも(放出)っていうことなんでしょうか?

福田:はい、あのご理解がいただけたら、ええ、開始をしたいと考えてございます。
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13日の福島の漁業関係者への説明等、地元の理解を得られれば、
海への地下水放出を始める予定だ。


2013050820.jpg
古舘:
これはもっと深く取材しないといけないニュースだと思っているんですが、
あえて少し補足しますとですね、
手前で地下水をくみ上げて出すという、こういうことをやったと、仮にしますと、
一日400トンずつ増え続けている水、それが300トンに減ると。
こういうことな訳ですね。
根本でもなんでもないわけですね。
それから、漁協が妥協すると仮にするんであれば、
「これ以上最悪の状況になりたくない」という、
非常に苦しい決断が待っているのかなという事を想像します。

次のニュースです。


女優・天海祐希さん(45) 軽い心筋梗塞
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ーーー


汚染される前に手前の地下水の水を吸いとって海へ流す。
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イメージ的にはオレンジの線で建屋へ行く前に水を抜き取る予定なんだろうけれど、
井戸から吸いだすという事は建屋の高濃度汚染水が逆流するという事は考えられない事でしょうか?
どうなんだろう?



<福島第一原発>地下水5月にも海へ計画放出・
汚染水移送で放射線量8倍!7・8ミリ・シーベルト/年に!・シラス漁を再開茨城北部3漁協


太平洋は誰のもの?地元の漁民のものなの??東電汚染水放出「地元の了承」



ーー追記ーー


地下水の海洋放出、月内開始は困難に…福島第一

読売新聞 2013年5月14日10時27分

東京電力福島第一原発の汚染水抑制策として、東電が検討している汚染前の地下水の海洋放出は、
福島県漁業協同組合連合会(県漁連)が13日の組合長会で、了承するか否かの結論を持ち越したことで、
月内の開始が難しくなった。

今後、東電が一般漁業者に説明したうえで、改めて組合長会で各漁協の意見を集約し、
県漁連としての結論を出す方針だ。

同県いわき市で開かれた組合長会には、県内6漁協などの幹部ら計約50人が出席。
県漁連の野崎哲会長によると、
「一般組合員の中に、地下水と汚染水とを混同し、汚染水を処理して放出するなどと誤解している人が多い」
との意見が出た。また、
「福島県の漁業者は、地下水でも汚染水でも第一原発から流出することは望んでいない」
「地下水の放出は汚染水抑制に十分な効果があるのか」などの声も相次いだという。


貯水槽使用前に地下水浸透…東電、調査せず移送
読売新聞 2013年5月15日07時33分

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東京電力福島第一原子力発電所の地下貯水槽から、放射性物質を含む汚染水が漏れた問題で、
貯水槽の止水シートには以前から地下水が外側から染みこんでいたことが分かった。

東電は「施工時に雨水が入り込んだ」と考え、そのまま貯水槽を使い始めており、
貯水槽の設計の不備と、東電の対応の甘さが重なって汚染水漏れを防げなかったことが明らかになった。

漏水した3か所の貯水槽は昨年11月から12月にかけ完成した。
東電はその後、漏水を調べる水位計により、
3層のシートのうち外側のシートに水が染みこんでいることを把握した。
水は、貯水槽の底から約1メートルのところまで染みこんでいた。
周辺の地下水の水位とほぼ同じで、地下水が入り込んでいたとみられる。

ところが東電は、これを「雨水だろう」とみて原因を調べず、1月以降、貯水槽へ汚染水を入れ始めた。

止水シートの内側の1、2層目は、水を通しにくく、
産業廃棄物の最終処分場でよく使われるポリエチレン製(厚さ1・5ミリ)。
施工不良などで破れることがあるため、
産廃処分場では一般的に、一番外側に「ベントナイト」と呼ばれる粘土を練り込んだシートを
50センチ以上の厚みで設ける。



貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染 東電対策またピンチ
東京新聞 2013年4月20日

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東京電力福島第一原発の地下貯水池から漏れた汚染水が、地下水によって拡散し、
六年後には、原子炉建屋に流入する地下水を減らすために掘られた井戸を汚染する可能性のあることが
十九日、日本原子力研究開発機構が原子力規制委員会の検討会に提出した試算結果で分かった。

東電は敷地内に十二本の井戸を掘り、建屋地下に流入する前に地下水をくみ上げて海に放出。
地下の水位を下げ、高濃度汚染水の増加を抑制する方針。

しかし、試算では地下水の動きが速く、土壌も放射性物質を吸着しにくければ、
六年後、井戸の地下水は、海に放出できる放射性ストロンチウムの基準値を超えるところまで汚染される
との結果が出た。東電は重要な汚染水対策の一つを失う可能性もある。

そればかりか、十年後には、原発前の海も井戸の水と同程度の汚染になる可能性もあるという。
汚染状況は、前提条件によって大きく異なってくるが、
汚染度はそれほど高くなくても、井戸も海も汚染が数百年間続く、との試算もあった。

検討会では、専門家が
「地下水をくみ上げても汚染されているなら(海へは)流せない。
土壌汚染が百年単位で続くなら、汚れた土壌を調べて取り除くべきだ」と指摘。
東電は、井戸水の水質分析で調べる放射性物質の種類を増やすなど、
監視態勢を強化することで対応していく考えを示した。
予測の精度を上げるため、池周辺の土壌を採取し土の中での放射性物質の広がりやすさを分析するという。



地下貯水槽、近くの井戸水から微量の放射性物質
読売新聞 2013年5月22日22時08分

東京電力は22日、
放射性物質を含む汚染水が漏れた福島第一原子力発電所の地下貯水槽の一つについて、
北東側に新たに掘った4本の井戸のうち3本の井戸水から、微量の放射性物質が検出されたと発表した。

井戸は漏えい箇所を特定するために掘られたもので、
東電は「濃度が低く、広範囲への影響はほとんどない」としている。

検出されたのは、
ストロンチウムなどを含む1立方センチあたり0・38~0・03ベクレル程度の放射性物質。
21日に初めて検出され、22日も再調査していた。
東電は、近くにある別の井戸の調査も進めることにしている。



※1立方センチ0・38~0・03ベクレル=1リットル380~30ベクレル


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05.08
Wed
南相馬の医療の現況 脳卒中増加のデータ

衆議院 2013年5月8日 震災復興特別委員会参考人


南相馬市立総合病院:副院長 及川友好(脳神経外科)

http://youtu.be/QS34wMR6ZBc?t=1m28s


私自身は脳神経科医でありますので、
脳卒中の発症率をいま東京大学の国際衛生学教室と一緒になって今データを集めているところなんですが、
これはまだ暫定的なデータで確定的なものではないんですが、
ただし恐ろしいデータが出ています。

我々の地域での脳卒中発症率が65歳以上で約1.4倍。
それどころか35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています。

非常に恐ろしいデータが今上がってきていますね。

これらのデータをきちっと解析しながら発表していくことも我々の仕事だと思っているんです。



南相馬の医療の現況4/4脳卒中増加のレセプトデータ



65歳以上が1.62倍。
35歳から64歳までの壮年者ですね。
壮年者で3.43倍の、震災前と比べて(脳卒中の)発症率が上がっております。
これはレセプトデータと言いまして、病院を訪れた人たちのレセプトデータから広い上げた数字です。
補正をかけなければいけませんから、これが最終的なデータではありませんが、
実際に臨床医療をしておりますと、
確かに脳卒中の患者さんが多くなったというような印象を受けております。
後日きちっとしたデータを出したいと思います。

二つ目のご質問ですが、これらに対する「原因はなんだ?」ということなんですが、
脳卒中の発症の基本的な考え方は基礎疾患があります。
高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、アルコール。
こういうものが脳卒中を優位に発生させる原因となっております。
とすれば、我々の地域においてこれらの事が有意に悪化しているということが予測されます。
これはまだデータを持っておりません。
今後の検討の課題でございますが、
たとえば薬、服薬がきちんと出来なくなって高血圧が悪化する。
食生活の変化によって糖尿病や高脂血症等の症状が悪化する。
避難所で、または仮設住宅に入っていることによってアルコール、
つまりアルコール中毒、依存症の患者さんが増えると。
そういうことが、むしろ若年層ですね、
壮年層35歳から64歳の働き盛りの年齢層に起こっているんじゃないかという事が
十分に示唆されるデータです。







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05.08
Wed
福島事故後では初めて
トルコへ「原発輸出」首脳会談で合意

報道ステーション 2013年5月3日放送


トルコのアンカラで安倍総理が記者会見を開きました。
今回はですね、経済の旅と見ることもできるわけですが、
そこでですね、日本の原発を4基トルコに対して輸出するということが内定いたしました。

これからお伝えしますが、
どういうところに出来るか?というと実はこの番組でも取材に行きました。
こういうところです。

2013050341.jpg

黒海沿岸です。
ここが原発立地の場所一部なんですが、ここを取材して分かるのはですね、
原発立地に関して「トルコも日本と非常に似ているな」と正直感じます。


福島の事故以降では初めて原発を輸出することが内定した。

2013050342.jpg
安倍晋三総理大臣:
ここトルコにおいては、シノップ原子力発電所プロジェクトについて
日本に「排他的交渉権」を付与することが決定されました。

今日行われた安倍総理とトルコ・エルドアン首相との首脳会談。

2013050343.jpg

トルコでの原発計画について日本の企業に優勝交渉権が与えられたのだ。
これで中国や韓国企業と争っていた
三菱重工業とフランスアレバの合弁会社の受注がほぼ決まったと言える。

2013050344.jpg

建設されるのは最新型の原子炉4基
福島第一原発とは違うタイプのものになる予定だ。

トルコは日本と同じ地震国。
1999年にはマグニチュード7.8の大地震で1万7000人以上が犠牲となった。

2013050345.jpg

トルコ側は同じ地震国である日本の技術を高く評価したとみられる。

トルコアンカラ午後9時過ぎ(日本時間)

2013050346.jpg
安倍晋三総理大臣:
過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、
原子力安全の向上に貢献していくことは日本の責務であると考えます。



総事業費2兆円というビックプロジェクト。
原発が造られるのはどんな所なのか?
そこは首都アンカラから北におよそ300km。
黒海沿岸で最も美しいと言われる港町シノップ市。

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観光と農業で成り立つのどかな町は原発建設をめぐって賛否が二分していた。

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建設反対市民:
シノップ市は観光地です。もし原発が出来たら観光客が来ない。


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建設賛成市民:
原発はほかの国がみんな造っているから、わが国も造らないといけない。


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建設反対市民:
日本のように科学技術が発達した国でさえ放射能の悲劇を防御できなかった。
トルコが同じような放射能の悲劇を防げるとは思わない。


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建設賛成市民:
一刻も早い原発建設により、人々がパンを買えるようになってほしい。


市街地から7kmほど。灯台がおかれた岬に原子炉は建設される。

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荒木基:
シノップの原子力発電所建設予定地は、
こちら黒海から延びます切り立った崖、そして深い入り江に囲まれていまして、
日本の原発が多く見られる地域と似たような風景が広がっています。


チェルノブイリの事故では、トルコでも紅茶などの農産物が放射能に汚染された。
それだけに原発に否定的な意見は根強い。

シノップ市の市長に話を聞く事が出来た。


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パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
原発をつくることは大きな間違いであり、タブー、恥ずべきことです。

市長は2009年、原発建設の反対を訴え、過半数の票を得て当選した。

パキ・エルギュル市長 トルコシノップ市:
(原発建設は)ここを知らない人たちが決断するのです。
こんな美しい自然が他にあるでしょうか。
あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?

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だが、建設反対派訴え続けるものの、計画を覆すのは難しいという。
取材すると日本と同じような事情が見えてきた。

日本からの輸出で原発が建設される予定のトルコシノップ市。
建設反対の声が少なくない一方で深刻な事情も抱えていた。

荒木基:
シノップという町は、首都アンカラやイスタンブールから遠く離れていて、
これまでトルコの経済発展からは取り残されてきた地域でした。
あちらに見えていますのは1970年代に造られた工場なんですが、
今は閉鎖されて従業員の姿を見ることはできません。

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経済発展から取り残された街
観光客は夏場に限られ、働き口は少ない。
若者の多くはイスタンブールなどの大都市に出ていってしまう。


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市民:
みんな不満を持っていて、お金も無くて空腹だよ。

Q:原発建設で生活が楽になる?

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市民:助かるよ。造ってほしい。
少なくとも仕事の機会が出来る。

4基の原子炉は2023年から稼働する予定だ。
周辺国への電力輸出を視野に最大10基まで建設する計画もある。

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古舘:
原発というのは地元を分断するんだなというのを正直感じます。



ーーー

そもそも、安倍首相のトルコでの会見は、NHK夜9時のニュース時間帯に合わせて行われ、
時差を考えれば、日本国民のみに対してのアピールの会見だと思う。
そのなかで日本の総理大臣は
「過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、原子力安全の向上に貢献していくのは日本の責務」と言っている。
「責務なんだから輸出するぞ!」という事を、こちらに無理やり押し付けてきているものだ。
私には「責務」という言葉は強制的な圧力に感じた。

ちょっと待った!
「過酷な事故の経験と教訓」
経験はしているけれども教訓はきちんと得ているのだろうか?
経験した過酷な事故は全く収束しておらず、
世界と共有できるような教訓を得ているのならば
汚染水を海に放出しなくてもいいように即刻対策を取るべきだし、
毎時1000万ベクレル、
毎日2万4000ベクレルも大気に放出している放射性物質を即刻止めるべきだし、
汚れた大地や海を元に戻すべきだ。
それも出来ないのに「教訓を世界と共有するために原発を売る?」

原発事故の解決はなに一つ出来ていないのに、
解決できないことは一切見ようとせず、目をそむけたまま、
古き良き時代への回帰ばかり考えて、過去へ戻ろう過去へ戻ろうとばかりしている。
過去へ戻ることはできないし、
汚れた日本の大地と海はもと通りにはならない。
返して欲しい。
思い切り空気を吸い、美味しい日本の水を飲み、自分で作った野菜を食べ、
海の幸に舌鼓を打ったあの日を。
元に戻せないくせに美しいトルコに原発を売るな!

よく言う人がいます。
中国や韓国が原発を輸出する位ならば、日本の原発の方が性能がいい。
だから、日本は「原発を輸出していいんだ」と。

日本の原発がどれほど優れているというのか?
そんなことは正直他国のものと直接比較はできないが、
永久に壊れない原子力発電所なんか人間には造ることはできないのは当然だし、
動かせば永久にお守しなければならない強烈なゴミがどんどん出てくる。

そして日本では4基の原発がぶっ壊れてしまった事は隠しようのない事実で、
そのぶっ壊れた本当の原因もまだ不明なのだ。

「日本の原発が安全だから売ってもいい」というのは、根拠の全くないたわごとに聞こえる。
それよりも、世界が認める技術力の高い原発をつくる事が出来る日本が、
「やはり、トルコや他の国に福島と同じ思いはさせられない」と言って、
「輸出はもうしない」という事をきっぱりと宣言したなら、
これから原発を誘致しようとしている国も、
「日本がそんな事を言うなんて…」という事で考えを改める可能性もあるんじゃないかと思う。
甘いかな・・

でも、そんな宣言を世界に向けてする事こそが、
「過酷事故を経験した日本としての責務」と言えるのではないか。
「その教訓を世界と共有し、原子力発電は制御できない」と宣言する事こそが日本の責務だと私は思う。




<福島第一原発>
汚染水5月にも海へ計画放出
汚染水移送で放射線量8倍!7・8ミリ・シーベルト/年に!
シラス漁を再開茨城北部3漁協


そんな安倍くんはサウジへ原発を売り込み行商中<日本人として恥ずかしい>
トルコへ行く前にサウジアラビアで原発輸出営業

三菱重工業トルコへ原発輸出

(2)「半世紀以上前の隠された原子力事故」堀潤さん4/5報道するラジオ(内容書き出し)
安全な日本の原発と言っている三菱重工業の原発の実態

堀:これは実を言うと日本の三菱重工が作った装置なんですね。
で、NRCが調査をした結果、1万7000カ所近くに異常な摩耗が見つかったということで、
水野:異常な摩耗!1万7000カ所!




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