第25回放送 うまくいくんかいな? アベノミクス
ゲスト: 浜矩子さん(エコノミスト、同志社大学大学院教授)
パーソナリティ: 石丸次郎(ジャーナリスト)
放送日: 6/29(土)〜7/28(金)
小出裕章ジャーナル
石丸:
今日のテーマなんですけれども、核兵器の事についてお伺いしたいと思います。
2月12日に北朝鮮が核実験を強行しました。
これに対してアメリカ中国ロシアをはじめとした、核保有国が中心となった国連の安保理でですね、
制裁決議が上がりました。
自国だけ核兵器を持って、他国に「核兵器を開発するな」というのは、
これはこれで非常に不平等な事ではありますけれども、
それはそれとしてもやはり北朝鮮が核開発をするという事は非常にやっぱり憂慮される事でありますが。
以前、小出さんは北朝鮮は核兵器開発に成功していないと見ておられるという事をおっしゃいましたけれども、
この辺についてもっと詳しくお聞きしたいんですが、
小出:
もともと朝鮮人民民主主義共和国という国の核疑惑というものが起きたのは1992年の事でした。
その当時にIAEA等がさんざん査察等を行った事があったのですが、
核兵器を製造するには二つの道筋がありまして、
ウランを使う道筋とプルトニウムを使う道筋です。
広島に落とされた原爆がウランを使って作られていましたし、
長崎に落とされた原爆はプルトニウムという物質を使って作っていました。
で、朝鮮人民民主主義共和国の場合は、
核分裂性のウランを濃縮するという技術も工場もありませんでしたので、
もし、あの国が核兵器をつくるとすれば、プルトニウムでつくるしかなかったのです。
ただし、朝鮮人民民主主義共和国には、まずそのプルトニウムをつくる道具、つまり原子炉ですけれども、
「原子炉は大変小型の小さな実験用のものしかなかった」のです。
熱出力という原子炉そのものの大きさで言うと、2万5000kw。
日本には100万kwという、電気出力の原子力発電所が、ま、何十もある。
電気出力100万kwというのは、熱出力でいうと300万kwになりますので、
朝鮮人民民主主義共和国が持っていた2万5000kwというのは、100分の1以下ですかね。
もう本当に話にならないほど小さな原子炉しかもっていなかったのです。
その原子炉をいくら効率的に動かしたとしても、
作り出せるプルトニウムの量なんてもちろん知れているのです。
おまけに、プルトニウムというのは原子炉の中でつくっただけではダメで、
それを使用済みの燃料の中から取り出すという、再処理という作業が出来なければいけない。
ただしそれはもう、猛烈に危険な作業でして、
大変な被ばく作業だし、環境汚染もそこいら中で引き起こしてきた作業なのです。
で、それを行うためには、いわゆる再処理工場という工場が必要なのですが、
1992年の時点で朝鮮人民民主主義共和国には再処理工場はなかったのです。
つまり「取り出すことすらが出来ない」という、そういう状態でしたので、
あの国に核兵器があるという事は、私はそれこそあり得ない事だと思いまして、
そのように発言を続けてきています。
石丸:
なるほど。
それは90年代前半のお話ですが。
小出:そうです。
石丸:
北朝鮮が「核実験を2006年、2009年、2013年にやった」と主張しておりますが、
時間的に言うと、14年の年月がたちました。
この間に開発が進んだというふうには考えられませんか?
小出:
えー、あるかも、しれません。
放射化学実験室という非常にプリミティブ (primitive 原始的・素朴・幼稚)な再処理工場が
90年代の初めにも、ま、建設途上であったわけで、
それをその後も建設を続けて、ひょっとしたら完成させたという事もあるかもしれません。
ただし、先程聞いていただいたように、
朝鮮人民民主主義共和国には本当におもちゃのような工場しかありませんので、
取り出せたとしてもプルトニウムの量は本当に知れている量でしかありません。
今年になって、ストックホルムにある国際平和研究所という所が、
また今年度版の年鑑を出しましたけれども、
それで考えられている朝鮮人民民主主義共和国が持っている核弾頭の数も、
せいぜい6発から8発だというのです。
そしてたとえば朝鮮人民民主主義共和国と未だに戦争状態、
つまり休戦協定しか結んでいない米国という国は、核弾頭の数で言えば7700発も持っているわけで、
戦争をしている当事者同士の数の比較で言うなら、
もう話にならないほどちいちゃなものしかもっていないのです。
石丸:
そうですね。
2006年そして9年13年北朝鮮が核実験をやったと主張しています。
咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンブクド、キルジュグン、プンゲリ)というところに、
地下に穴を掘ってそこで爆発をさせたと。
で、直接それは映像ではもちろん見られた訳ではないんですけれども、
何らかの大きな地震と言いますか、地下で大きな爆発があったという事は、
国際機関、いろんなところの調べで明らかになっていますね。
これは、核実験として、核爆弾の実験としては、どう理解したらいいんでしょうか?
未熟なものだと理解したらいいんでしょうか?
非常に小型と理解したらいいんでしょうか?
小出:
いずれにしても、もう話にならないほどの小型なものです。
ただ小型の原爆をつくるという事はそれなりに難しい事なので、
朝鮮人民民主主義共和国に言わせれば、
「どうだ、俺たちはこんな小型の原爆だって作れるんだぞ」という、
そういう言い訳になるのかもしれませんけれども、
観測された地震そのものは、普通の火薬でも、
火薬を使った爆弾でもできるほどの地震のマグニチュードでした。
石丸:その程度にしか過ぎなかったという事ですね
小出:はい。
ですから、なんか皆さんはもう、
その時の地震が必ず核爆弾を爆発させたための証拠だというふうにおっしゃる訳ですけれども、
私はそれは直結しないと思います。
石丸:
見えない所で、あたかも大きな武器を持っているということを誇示するための
一つのトリックのようなものの可能性もあると、
小出:はい、私はそう思っているのです。
石丸:
なるほど。
その後ですね、ウラン濃縮のための道具をいろいろ揃えたりして、
ウラン濃縮の実験場でしょうか、
それをアメリカの核研究者に直接見せたりという事もしていますけれども、
これも進展は進んでいない…というふうに見られますか?
小出:
進んでいるとは思いますけれども、
ウラン濃縮という技術は大変難しい技術でして、
たとえば日本だって、やろうやろうとしてきたわけで、
人形峠でパイロットプラントをつくって、
その技術を基に青森県六ケ所村に巨大なウランの濃縮工場をつくろうとしてきたのです。
しかし、つくればつくるだけどんどん壊れていってしまいまして、上手くいかない。
そして昨年度から、新型のまたウラン濃縮施設をつくろうとして、今やっているところであって、
簡単にできるものではないのです。
ですから、米国と戦争状態にある国ですから、もちろん何とかしたいという思いはあるでしょうし、
それなりの努力もしているだろうとは思いますけれども、
いずれにしても容易ではないし、あの国が核兵器を簡単に持てるというふうには私は思っていないのです。
石丸:
なるほど。
核技術者として、実際はそんなに簡単ではないからということですよね。
小出:そうです。
石丸:
なるほど。
もうちょっとお聞きしたいんですが、またよろしくお願いします。
今日はどうもありがとうございました、小出さん。
小出:ありがとうございました。
ーー
「朝鮮民主主義人民共和国が核兵器を持っているかどうか」その事自身に疑いを持っています。
小出裕章ジャーナル3/30ラジオフォーラム(文字起こし)
2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
ここからがよくテレビに出てくるんです。
ここからあとだけがね。
それでその日本の政府の案をGHQが蹴ったというところから始まるからおかしい。
蹴るのは当たり前です。
1:11:17~ Youtube ↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=1h11m17s

日本の国民なんか何にも考えていない所に吉田茂と白洲次郎が、これが悪いやつでね、
これを一番ググーッと持ちあげてきているのがNHKの歴史番組ですけれども、
こいつが悪い奴で、民主化を妨害しようとした奴です、白洲次郎。
こいつが最初の原発をつくったやつです、東海の。
イギリスへ渡って金を貰ってね、裏金を貰って。
そういう奴をずーっとたたえてきたのが日本です、戦後。

で、こういうことで、
大事なことはもうひとつここなんです。
この1945年、年末当時内閣情報局の世論調査で、
国民の4分の3が憲法改正を強く求めていたんです。
「天皇制を改革しろ」と、
「もちろん貴族院なんかダメだ」
「国民に主権があるんだ」
「自由を保障しろ」という事を求めていた。こういうデータがあるんです。
いいですか、ここが一番大事です。
国民が作っている、ここのところで。
いいですか。

そして、要するにだから日本の憲法っていうのは、成立って言うのは
日本の民主化運動が起こしていった一つの成り立ちなんです。

これは1946年5月1日戦後最初のメーデーの姿がズラーッと並んでいますね。
これがメーデーなんですよ。
面白いですよね、この当時の写真を見るとね。

女性たちが英語で書いている。
すごいですね、今書いたらビックリしちゃうけど、これ。
「民主人民戦線を組織しよう」って書かれているんです、英語で、ね。

それから労働者も立ち上がって、
日付をよく覚えておいてね、1946年だからね、これ。

それから農地改革。
これが日本を大きく変えていくんです。
農地改革ですね、農地解放運動。

そうしてこういう人たちが動いていく。
農民がね、ようするに「小作人がみんな土地が持てるように」という事で、
農地の大改革が行われて、

そうして、最終的に、
まだですよ、まだ決着はつかないんですよ。
これで鈴木安蔵が求めた通りにですね、主権在民が明記されて、
そしてポツダム宣言の「再軍備は許されない」という条項を活かすため、
私たちが大事にしている9条という所に規定されていくわけです。
「戦争放棄」が。
そしてマッカーサがこれを全面的に承認するんです。
これは日本の政府が追い詰められて、国民に追い詰められて
そしてそれを認めざるを得ないという事で、認めてやったんです。
ね。

これで終わりじゃない。
その時にですね、GHQっていうのはアメリカだけだったんですが、米軍だけ。
だけど戦争に勝ったのは米軍だけじゃないんです。
全世界で、ドイツイタリア日本によって進出でやられた国家は
みんな手を組んで連合国と呼んだんです。
それが、今ユナイテッドネイションという国連の、
ようするに国連というのは国際連合と訳すけれどもそうじゃなくて、
あれは実を言うと戦勝国という意味なんです、第二次大戦の。
そうして、そこの極東委員会が、
日本をどうやって管理していくかっていう事を、運営していくかっていう事を非常に関心を持った。
だってみんなを殺して、2000万人殺したこの日本をどうするか?って言う事は
大変に国際的な問題で「アメリカだけに任せておいてはいけない」ということでですね、
こういうことを言ったんです。これは素晴らしいんです。
これで決定してはいけないんです。
「日本の国民が憲法改正に自由に参加しなければいけない」
そして「議会を経てきちっと決定しなければならない」という勧告を行うんです。
それで、この後が大事ですよ、もっと大事。
議会でどれだけ議論を行ってそれに従って展開して、国民が数々の意見を寄せたんです。
それで、国会がそれで大混乱になる位に喧々諤々議論をして、
そうして、されに極東委員会は「普通選挙制を入れなさい」
ね。誰でも選挙権を持つように、大事な選挙制を入れなさい。
それから「総理大臣、国務大臣は文民でなければいけない」
「軍人ではいかん」という事を取り入れなさいという事を勧告したんで、
最終的に議会もそれを取り入れる。
そうして最終的に日本国憲法が成立するんです。
どこがGHQが作ったんですか?!
えっ!!
違うでしょ!!
日本の国民が作ったんでしょ!
議会を経て、国民の世論を全部吸収しなければ認めないという国際世論に従って、
国際世論は平和を保とうという意思で動いてくれたんでしょ。

そうしてこうやって女性の参政権も認められてね。

そしてもうひとつ大事な教育基本法もこうやってできるわけです。
こうして1947年5月3日に日本国憲法は施行されたんです。
だれもGHQにつくってもらったなんて言っちゃいけない。
戦後はどうなりました?
こういうポスター、これは戦前ですよ。

こういう赤だまポートワイン、有名な。

戦後は女性は自由になったのかな?良く知らない。

だけれども1948年、こういうのを見ると本当に素晴らしいと思う。
都道府県・市町村教育委員会が新設されて、第一回の公選が実施された。
ここにね、看板を見ると
「お子さんのために必ず投票しましょう」と書いてある。
いいですねぇ。
いまの学校教育はこういう事をやっているのかな、本当に。
私は学校の先生を批判しているんじゃないんだけど、
ともかく今の教育制度はおかしいですよ。
完全におかしいですよ。

このとき49年、熱狂的なこういう選挙をやったんですよね。
熱狂ですよね、みんながね、国を変えていこうという意気があってやっていったんです。
若い人たちはこういう時代を知らないからね、
騙される。
維新のバカどもに騙されるんであって、

で、今お話ししたことは実を言うとみなさん調べればどこにでも書いてあります。
どこにでもは書いてないですね、
私が書いた本には全部書いてあるけれど、
きちっとした本を探していけば全部歴史に残っています。
それから、当時全部そういう事は書かれていました。
だから私が話せるんです。
私は1945年に2歳だったから、こんなこと知る筈もない。
そういう中で市民として生きてきたんだけど、
調べてみるとこういうふうになっているんです。
だから、我々は大声を出して反対運動ができるんです、ね。
GHQが押し付けた憲法って言う事を、言葉をテレビだけじゃない、新聞もしょっちゅう書いている。
許されない!あの連中、あの新聞記者たちの無知ね。
何も知らない。
鈴木安蔵の名前を聞いたって多分知らないですよ、あの新聞記者は。
これが情けないんです。

その教育基本法を書き変えようっていう奴が出てきた。
それで変えちゃったんですよ、これ。
2006年の7年前に。
それが安倍晋三なんです。
とんでもない!
「子どもが主体である」という事を謳ったのが教育基本法だった。

これね、
ようするに「個性豊かな文化の創造」って言う言葉がなくなっちゃったの。
「個性を持っちゃいけない」、今の子どもたちは。
そういう教育を受けているんです。
個人の価値をたっとび、
個人の価値をたっとんじゃいけないの今の子どもは。
自分の価値を、ね。
そういう自発的精神を養っちゃいけません。
ね、人の言う事を聞きなさい。
こういう事に教育基本法を書き換えて何を大事にしたのか?

公共、伝統、我が国、自立、道徳心、伝統、国家、
要するに「日本国の言う事を聞け」って言う事だけをバーッと並べた教育基本法が
今施行されているんです。
7年前から。
これからの子どもたちは大変だ、放射能だけじゃなくて。
こういう統制思想を受けながらこれから育っていくんです。
育っているんですね。

だからファッショの頭目が出てくる訳です。
1:20:18

さあ、これね。この後君が代・日の丸の今日性の事をね、ちょっとだけ付け加えておきます。
東京都の教育委員会。
まぁ石原慎太郎の知事時代ですけど、
「国歌斉唱の時、教職員は指定された席で国旗に向かって起立し斉唱せよ」
これに違反したら、どうなるか?

大量の処分をしたわけでしょ。
分かっている先生たちはみんな懲戒処分になったわけです。
これは憲法に違反しますよ。
だから憲法をなんとしても変えたい奴らがいるわけです。

ね!
こういう国家にみなさん服従したいですか!?
「したくない」ということで、

1960年に33万人の安保反対、
ようするに日米軍事同盟に反対するというデモがあってですね、
その中の一人が高校時代の私です。
私はこの時高校3年で行きました。
わたしはもうノンポリの一切そういうのが関係ない人間ですけど、出かけていきました。
※ノンポリ
英語の「nonpolitical」の略で、政治運動に関心が無いこと、あるいは関心が無い人。
元は1960-70年代の日本の学生運動に参加しなかった学生を指す用語
本当にみんなでワーッ!ってあそこにね。
とてつもない人々が国会議事堂の前を埋め尽くしました。
ずーーっと人が霞が関あたりまでグーーッと続いていました。

そして、去年の6月29日に20万人決起して、
「フクシマ返せ」
「再稼動反対」と叫んでくれました。
だからいつでもやれば出来ます。
ね。
1:22:13 http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=1h22m13s
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2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
58:16~Youtube→http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=56m16s


えーっとね、憲法
腹が立ってしょうがない事をちゃんと言っておきますけれど、
これはみなさんのところに、経過がずーーっと、文字ばかりでね、あるけれども、
後でしっかり読んで、それを自分で打ちなさい。いいですか、読んだだけじゃだめ。
それを全部打っていくとわかるから、書いてある意味が。
いいですか、ちゃんと説明します。

これはGHQが、憲法が施行された後に出した、おもしろいチラシですよ、これ。
憲法施行前、
以前は役人の前に平民がへつらっていた。
今は役人も住民も同じである。
それから、以前は天皇が偉くて次に貴族で、男が偉くて次に女は末端に居た。
今は全部同じです。
こういう事をね、書いた。

こんどこれはね、
以前は子どもの結婚をみんなおやじが決めて支配して、財産を持って、自分だけが事柄に携わっていた。
今は、男女平等である。

それから信教ね。
帝国時代には神道だけでキリスト教会も佛教も全部ダメだったのが、
今はどの宗教も大丈夫です。
ということ。
いいですか、その後日の丸・君が代問題が起こってくるので言っておきますけれども、

日の丸に何の罪もありません。
これは幕末にペリーやなんかが来航してきて、
「これは危ない」と言うので薩摩の藩主島津斉彬(なりあき)が
日本の船と外国の船を区別するために作った。
こういう旗の綺麗な日の丸。
これには何の、そういう戦う意思はありません。
お互いに国を識別するためにつくったのが日の丸なんです。
今はどうなってます?
外国で何と言ってます?
こういうマークが付いているんです、日の丸に。

ドイツ人が出してる、ね。こういうふうになっちゃってる。
さぁ、

以前は陸運軍大臣が内閣を支配していた。
今は内閣が全てを支配するんです。
文民でなければならないという事を定めています。

以前は為政者が税金を使い放題。
今は税金はきちっとですね、なっているかどうかはこれは怪しいけれど、
ともかくこういうルールになっています。
議会で全部決めていくんです。
という事になっている。
という事で「国民に主権がある」という事を定めたこの当たり前の条文を誰が制定したか?

新聞を読むとなに?
「GHQが制定した」という石原の言葉しか出てこないじゃないですか!!
なんにも反論していない。
誰一人反論しない。
おかしいじゃない!
「お前ら子どもなのか」って言いたいんですよ。
そうでしょ。

これ今から日付の順でバーッと送っていきますから、いいですか。

戦後、日本がさっき言ったミズーリで降伏文書に調印してから、
まず立ち上がったのは文化人グループなんです。
「このままじゃいけない」
「日本はこのまま進んではいけない」
「ただ敗北した国であってはいけない」
「我々はきちんと自立すべきだ」という事で
辰野隆、正宗白鳥、山田耕筰、山本実彦、村岡花子たちが立ち上がって、
文化の民主主義化を促進する。
「民主主義化」という言葉を使って、立ち上がって、

そうして大原孫三郎って、ご存じ有名なの大立者がお金を出して、
大原社会問題研究所に、この高野岩三郎を連れて来て、
そしてこの文化人連盟を発足するんです。11月にね。

その時にですね、高野岩三郎という偉い男がですね、
戦時中はほとんどNHKは、日本放送協会は当時侵略戦争に狂奔していたのを、
これを引き継いでNHKの会長に戦後民間として初めて就任して、
そしてストライキをやったり労働組合と、そういう吉田茂なんかと対峙する中を全部動きまわって、
紛争を民主化しようという事をやった素晴らしい人です。
この人達がいた。
ところが、この時余計なのが出てくる。

近衛文麿グループが動いて、マッカーサーと会談をして、
佐々木惣一とか高木八尺とか松本重治達が出てきて、憲法草案の作成に着手するんですね。
要するに、
マッカーサーが「憲法を変えないとダメだこの国は」と
日本人は12歳だ、13歳だと言って、バカにした。
それで、
この時その言葉を聞いたこの連中がなんと言ったかというと、
「民主主義ってどういう事だ?」
言われた意味が分からなかったそうです。
「民主主義」っていう事さえもわからなかった連中が、この近衛グループ。
記録に残っている。
マッカーサーとあって帰って来てから、
「民主主義って何のこと?」って言ったそうですけど、こういう連中ですよ。

それでですね、それを聞いたアメリカがビックリしちゃったわけ。
近衛が出てきた。
いったいどういう事だ。
「日中戦争を起こしたたあの近衛じゃないか」
「なんであんな奴が憲法作成にかかわっているんだ」
ということで、ニューヨークタイムズやなんかが怒ってですね、
「近衛が憲法をやるんならナチスのゲーリングを連合国のトップに据えるようなもんだ」
ということをいって、それでGHQもたまげて、
「そんなことは我々頼んだ訳じゃない。近衛に日本の憲法を変えろと言っただけだ」
という事で立ち切ったんですが、

それでもですね、草案を発表したんですね。
ところがもう、その直後近衛文麿に逮捕命令が出て近衛は自殺をします。
で、ゲーリングも自殺をするんですけれど、

この時もうひとつ動くのが松本烝治(じょうじ)のグループで、
これは幣原喜重郎という三菱財閥の一派の人間が、
これがまた、マッカーサーが彼らに対してですね、
「自由主義をちゃんとやりなさい」と「人権を確保しなさい」という事を要求したので、
松本烝治達が動いたんですが、
「憲法改正」の意味さえもわからなかったんです、松本烝治。

ここで大事な日本人のグループが出てくるんです。
それが鈴木安蔵さん達、この人達で、
この人だけに私は敬語を使います。
この鈴木安蔵さんが「自由憲法の必要性について」という講演をやってですね、
そうしてこの文化人たちと一緒に7人の侍が憲法研究会を結成するんです。
日付も大事ですよ。

そうして、言論の自由、男女平等、生存権、転向することも何をやってもよろしい
本当に命と でよろしい。
民主主義の屋台骨となる思想をダーッと全部骨組をですね、どうやって謳うべきかということで、
そうしてクリスマスに鈴木安蔵が憲法草案を完成して、
これを最終案として研究会が確定したんです。

で、この骨子はですね、
その時問題だったのは天皇の取り扱いだったんですが、
天皇をそのまま廃止するという意見ももちろんあったんですが、
強引にやると他の大事なことも全部ダメにされる可能性が高い、
いまの日本の国民の感情、やはり彼らも民度をちょっと測ったんですね。
それでともかく天皇制は廃止しないという事にはしておくけれど、
とにかく儀礼的存在、お飾りだけにしておく、何の実権も持たないという、
そういう存在にするという事で、これは12月28日に、1945年ですよ。
毎日新聞に鈴木安蔵草草案が掲載されて、
で、気が付いたGHQがね、これを見て、GHQはビックリしちゃった。
「素晴らしい内容だ」と。
「これこそ俺たちが日本にやっていた事だ」という事だったんです。

そして同時にその頃、各政党の上でね、その中で一番明確に動いたのが日本共産党で、
この第一回の全国協議会で新憲法の骨子を決定したんです。
が、この時ですね、共産党の文言では、「天皇制を廃止する」ということを明言したんですね。

で、こういう事でまとめますと、要するに3つ45年内に生まれた憲法草案と、
3つのなかで共産党案が一番早かったんです。
次に佐々木惣一草案、
それから鈴木安蔵草案が出たんです。
だけど、内容が問題で、
ともかく共産党はマッカーサー相手ですから、これはもう、最初から育つ芽がなかった。
それで潰される訳です。
佐々木惣一草案は天皇の統治権を維持すると、何も変わってない。
これも、空中分解した。
結局、鈴木安蔵草案しか使えるものが無いという事は、GHQにすぐ分かったんです。

それでですね、ここでマイロ・ラウエルという人物が
「これを基にやれ」と、
もうすでにGHQも憲法について準備的研究と提案のレポート作成が進んでいたんですが、
この鈴木安蔵の草案をみて、ただちにこれを翻訳しようということで、
で、マッカーサーは焦っていました。
「時間が無い、もう急がないとダメだ」ということで、
そうしてこの憲法草案を採用することになるんですが、
さて、この鈴木安蔵を紹介しておきます。

彼は、皆さんの福島県の相馬郡生まれの人です。
そして彼は、先程ずっと飛ばした凄まじい戦時中の治安維持法の批判で検挙されて投獄された。
そうしたことから憲法の事を研究するうちに、
吉野作造という大正デモクラシーのリーダーと会って、
そして研究をして、どんどん日本史をガーッと調べていったら、
なんと明治維新の直後に土佐の植木枝盛という素晴らしい男がいたという事を発見してですね、
そして「人民には抵抗する権利がある」
「国家が悪い事をしたら我々は抵抗していいんだ」と
革命権まで明記していたという事を知ったんですね。

そしてその源をさらにたどると、
中江兆民という素晴らしい男がフランスの本で、「社会契約論」を書いたジャン=ジャック・ルソーとか、
そういう奴をみんな読んで、そしてそれを翻訳していた。
そういうのを植木枝盛がそれを読んで、そして学んで、そして自分の国に当てはめて、
何をするべきか?という事で、自由民権論の議論を確立していった。

これが植木枝盛ですね。
郵便報知新聞というのは当時の反明治政府のリーダーだった素晴らしい新聞です。
郵便、彼らが支持したので郵便報知という、
この新聞の執筆は私も大好きなものばっかりですけど、
その人たちがやっていてそこに寄稿した。
そこで投獄されるんですね。
植木枝盛も投獄されます、明治時代に。
明治時代は極悪人相手ですから、まともな事を言うと投獄された。
いま佐々木も広瀬隆も投獄されないんですね。
ね!ここが大事です。
我々は守られているからこんなことを大声で言えるんです。
昔だったら全部投獄されています、我々は。
良いですか、そうしてですね、これは明治の初期のころですよ、
さっきの侵略をやっていた時代にこういう事を言っていた人がいたんです。

この「按」という字はこの「案」と同じ意味なんです。
今の字で書くとね。
東洋大日本帝国の国の憲法の按ですね。
を、出した。
こういう中にですね、世界中の、これまでの自分たちの考え方だけじゃダメだということで、
ヨーロッパのね、フランス人だけじゃない、イギリス人も、そういう考えも全部取り入れて、
その中でなにが優れているかを読み取って、自分たちの素案をつくった。
だからこういう流れです。

日本国憲法の土台がこうやって築かれてきたんです。
中江兆民から植木枝盛。それを発掘したのが鈴木安蔵。
この人が戦後に出てきたわけです。

で、1946年が明けて、急な動きでGHQが動いているというんで、
松本烝治たちが慌てふためいてですね、
封建的憲法をまたこしらええる、明治憲法と同じようなものをまたこしらえる。
それをGHQがまた見て、呆れて、
「一体この人達は何なんだ」と、「この日本人は何なんだ」という事で、
それでさっきの民生局のメンバーがですね、
国連憲章だけじゃない鈴木安蔵草案をアメリカの憲法、ドイツのワイマール憲法、フランスの憲法、
それからポツダム宣言などの沢山の資料を並べて、そうして、
日がなかったの。
もう急いで作らないと、日本人を早く追い詰めないとダメだという事で、

民政局は日がなかったので、ほとんど使えたのが鈴木安蔵草案だけだったんです。
ね。
結局そこの中に自分たちが知っているヨーロッパやアメリカの思想をはめていっただけなんです。
そこへですね、それが出来あがった、
GHQ草案が出来あがったところへ日本政府がバカな松本市案というのを持って行ったら、
それでバカにされて、
ここからがよくテレビに出てくるんです。
ここからあとだけがね。
それでその日本の政府の案をGHQが蹴ったというところから始まるからおかしい。
蹴るのは当たり前です。
つづくーー
続きを読む
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=2901


甲状腺超音波検診の実施状況について
平成25年6月26日 東海村
【甲状腺超音波検診の状況】
東海村では,平成24年11月5日から甲状腺超音波検診事業を開始し,
未就学児から検診を順次行っておりますが,今回は平成25年4月30日までの検診結果を公表します。
公表に当たっては,専門家で構成された東海村甲状腺超音波検診事業検討委員会にて
以下のような意見とともに注意点が指摘されましたが,
本村としては,受診者やそのご家族,村民の皆さまのご心配に配慮し公表することにしました。
【検討委員会にて指摘されたこと】
■ 検査実施者数が少ないこと
■ 検査実施者の年齢構成が,未就学児の一部のみで偏りすぎていること
■ 医学的には,この結果が,現時点で
*受診対象者の全体を反映していないこと
*他県や厚労省の結果との比較対象にならないこと
*放射能などの危険因子の特定は出来ないこと(不明である)
■ 結果報告は,時期尚早であること
■ 「数字がひとり歩き」しないよう留意すべきであること
この検査は「スクリーニング検査」ですので,
通常の健康診断と同様に一定程度の割合で「要精密検査」となる方がいらっしゃいます。
精密検査の結果「異常なし」となることもありますが,
念のため,要精密検査となった方には検査を受けていただくことをお勧めしています。
なお,検査結果で,要精密検査となった方には,村の保健師が各家庭を訪問し,
専門医療機関のご紹介や精神的なケアを含めて対応させていただきます。
---東海村甲状腺検査---
甲状腺超音波検診を開始します
村では,昨年3月に起こった福島第一原子力発電事故により放出された放射性物質による,
お子さまの健康への影響を心配する声に対応するため,
放射性ヨウ素の影響を受けるといわれる甲状腺の検査を実施することにいたしました。
■対象者 平成9年4月2日生から平成23年4月1日生まで
■検査項目 問診・視診・触診・超音波検査(または,問診・超音波検査)
■実施期間 平成24年11月から
■実施方法 ・指定医療機関での個別検診
・検診機関による集団検診
■検診スケジュール
検診希望者が多数見込まれることから,年齢毎に段階的に検診を実施
「第1段階」 平成18年4月2日生から平成23年4月1日生が対象
平成24年10月に検診案内通知
平成24年11月に受診券発送
「第2段階」 平成9年4月2日生から平成18年4月1日生
平成25年4月に検診案内通知
平成25年4月末から段階的に受診券を発送
■費用 無料
※甲状腺超音波検診は首にゼリーを塗り検査機器を使って検査します。
検査時間は約5分から10分程度で,身体に無害です。
※年齢が小さいお子さまを優先に検診を行いますので,
年齢の大きいお子さまにはお待たせする期間が長くなる可能性もありますので御了承ください。
※指定医療機関や指定医療機関以外で検診を受けた場合は
検診費用(保険外診療に限る)の助成をいたしますの事前にお問合せください。
※検診を受診できる方は検診実施日に東海村に住民登録がある方です。
未就学児甲状腺検査 7人が「要精密検査」 茨城・東海村
産経ニュース 2013.6.28 02:07
東海村は、東京電力福島第1原発事故による健康への影響を調べるため、
未就学児に実施した甲状腺の超音波検査で、
4月30日までに988人が受診し、7人が「要精密検査」と判定されたと発表した。
検査は平成23年4月以前に生まれた未就学児約2100人を対象に、希望者に無料で実施。
26日の発表によると、しこりの大きさなどを基準に診断した結果、
「要精密検査」が7人、
「経過観察」が230人、
「異常なし」が751人だった。
村は7、8月、小中学生を対象とした検査も実施する予定で、
対象者約3800人のうち、これまでに約2200人から申し込みがあったという。
FNN 2013年6月27日 11:42

原子力発電所でプルトニウムを燃やすプルサーマル発電用の燃料「MOX燃料」が、
福島第1原発事故後、初めて国内に運び込まれ、福井県の関西電力高浜原発に到着しました。
では、高浜町から中継です。

MOX燃料を積んだ船は、けさ7時前(27日朝に私の後ろに見えます高浜原発に到着しました。
現在は燃料の荷降ろし作業の準備が進められています。

MOX燃料を積んだ船は、2013年4月にフランスを出発し、27日朝早く、若狭湾に到着しました。
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムにウランを混ぜたMOX燃料を使う「プルサーマル発電」は、
核燃料サイクル政策の1つとして、これまで国内4つの原発で実施されました。


しかし、福島第1原発事故後、国内にある全ての原発の運転が一時停止し、
安全性を懸念する声もあることから、MOX燃料の国内への搬入を中断していましたが、
国や関西電力がその必要性を確認し、運び込みを再開まし。

関西電力は、7月8日の新規制基準施行後、
高浜原発3号機で、プルサーマル発電を含めた再稼働の申請をする方針です。

しかし、MOX燃料の使用には、地元の理解が必要なことから、
MOX燃料がいつ原子炉に入るかは、今のところはっきりしていません。
プルサーマルとMOX燃料「一度プルサーマルで燃料を燃やすと超ウラン元素が沢山…」
小出裕章ジャーナル6/22ラジオフォーラム(内容書き出し)
(一部抜き出し)
小出:
つまり、「プルトニウムを現在使っている普通の原子力発電所で燃やしてしまおう」という計画の事です。
西谷:
普通の原子炉は「ウラン」を燃やすという事で設計されているけれど、
その普通の原子炉で、プルトニウムを混ぜたもの、つまりMOX燃料を燃やすと
小出:もちろん危険は増加します。
西谷:
もうひとつ、使用済み核燃料棒が、非常に処理がね、ガラス固化体にしてとかという事なんですけど、
普通の原子炉から出てくる使用済み核燃料棒と、
プルサーマルから出てくる使用済み核燃料棒はやっぱり違うんですか?
小出:ちがいます。
一度プルサーマルという事をやってプルトニウムの燃料を燃やしてしまいますと、
私たちが超ウラン元素と呼んでいる特別に寿命の長い放射性物質が
ウランを超えるというような。
ウランというのは自然界にある一番重たい元素なんですけれども、
西谷:プルトニウムは超ウランですよね?
小出:
そうです。
プルトニウムも超ウランですし、プルトニウムよりももっと重たいキューリウムとか、
そういうような原子核が沢山その使用済み燃料の中に溜まってきてしまうのです。
それの取り扱いは大変厄介ですし、寿命が長いので、
再処理をするにしても、ガラス固化にするにしても、
今までやってきたような時間の長さでは到底できないで、
何十年も、まずは原子力発電所の中で冷やしておかなければならない。
西谷:またこれ、子々孫々までツケを後回しにするという事ですね。
小出:
そうです。
日本にある、あるというか今作ろうとしている六カ所の工場では、
プルサーマルの燃料を再処理する事すらができませんので、
「どうしていいのか全く分からないもの」をまた生み出してしまうという事になります。
2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
強制連行 慰安婦問題 敗戦
36:26~ Youtube↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=36m26s
こういう大事なことを、まず知る事です。
歴史を。
日本人がどんなにひどい事をしたかという事をですね。
さて次はですね、強制連行の話をしますけれど、

明治38年、桂内閣の日露戦争の中で、
その中でおかしいと思うのは韓国を植民地としているでしょ。
戦ったのはロシアだったのに、
ロシアの土地を取ったんじゃなくて、韓国を植民地にしてるんです。
だから日露戦争じゃないんです、あれは。
最初から韓国を取るための戦争をやったんです。
そして、特高という恐ろしい高等警察が生まれてですね、
そうして結局どんどん、どんどん取っていって、

これ、時間が無いので飛ばしていきますけれども、
要するに満州をどんどん支配していったということをやった。
おかしい。
一番おかしいのはここです。

中国ロシアと戦った日清戦争、日露戦争なのに、中国とロシアを植民地化したんじゃないんです。
台湾と朝鮮を侵略していったんです。
この二大戦争を礼賛・美化してきたのが司馬遼太郎の「坂の上の雲」なんですよ。
NHKが大々的にやってみんなが良く見ている、バカなあんな番組。
愛媛県に行ってみてください。どこに行ったって松山に行ったってそこいら中看板ばっかり。
私は伊方原発反対運動に行きますけれどもね、
「お前たちバカか」っていつも言うんです。
この集会の時にね。
そうするとみんな来ている人は「違う」ぼくと同じように。
「あれは腹が立ってしょうがない」とみんな言っていますけれども、

要するに、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で書いたのは、
「日本の防衛線だ」とそんな事を書きなぐっていて、
犠牲者の事を何にも書いてないんです、あの小説っていうのは。
デタラメですよ。
殺された人間の事は何にも触れないでいてね、てめいらの事を勝手な作戦だとか軍港ばっかり書いて、
そして戦後ずーーっと、どこかの料亭で軍歌を歌っていたやつなんです。

「侵略」じゃないとか何とか、もう信じられない事を言う人間が出てきたんで、言っておきますけれど、
みなさん、多分仮設に入ってらっしゃる方も含めて、ともかく今住む所に夜寝てらっしゃるんですけど、
夜寝ている時に隣の人がいきなり入ってきたらどう思います?
普通に考えてみたらわかる事ですけれども、
まず、「強盗だ!」「人殺しだ!」って叫ぶでしょ。
そういう事をやったのが日本人なんですよ。
「侵略」というのは人の家に勝手に入って行く事なんです。
そんな単純な子どもでもわかる事を「分からない」という人間を国民が支持している。

こういう奴らが出てくる訳ですね。
信じられない事ですが。
そうしてこの連中が何を言うか?と言うと、

「鉄道を敷いた」「通貨制度を確立した」「生活をあげてやった」
こんなことを大声で言いだしてですね、櫻井よしことかああいうバカどもが言う訳です。
そうしてですね、日本の軍隊は何したか?と言うとなんにも言いません。
何をしたかというと
泥棒・強盗・強姦・殺人をやったんです。これしかないんです。

ここを見て下さい。
国家が強制連行をやった証拠はない。
慰安婦を強制したことはない。
売春は兵器だ。慰安婦を買春だっていうんですよ。こいつらは。
いいですか。
これはね、私も本当に今年に入ってもう、言葉を失いました。
言葉を失ったのは石原慎太郎や橋下徹に対してじゃないんです。
新聞に対して言葉を失った。
何にも反論していないんです。
この橋本批判だけをやっている。
事実を何も出してない。

良いですか、こんなこと少なくとも渡した見ていて、外国の新聞報道をずっと見てたんでね、
たとえばInternational Herald Tribune これを読むと、
ああいう所にずーーーっとこの、慰安婦というですね、
女性たちの写真がずーーっと山の世に掲載されているんです。
12歳とか14歳の子どもたちですよ。
それをですね、手篭めにして、日本人の一般の国民の問題です。
今新聞を読んで女性蔑視だとかそういう事を言っています。
冗談じゃない、そんな問題!男の問題ですよ、これは!
男が恥ずべきことですよ。
考えたくもないんですけれど、
ようするに我々のちょっと上の世代がずっとそういう事をやって、本当に輪姦したんですよ。
そんなことできます?
だけどそれをずっとやってた。
それを国民をあげてやったんですよ。
だからみんな黙っているんです。
いま、卑劣にも。
なんという民族ですか!
恥ずかしくないのか、って。
全世界が知ってるんですよ、これ。
知らないのは日本人だけ。
何故かというと、新聞テレビがそういうのを出さないから。

こういう写真を一枚も見た事が無いからですよ。
山のような記録があるんです。
なぜ出しませんか!?

いい加減にしろ!って言うんですよ。
「お前ら報道陣か?」って。
毎日私は家の中で怒り狂っていますけれど、新聞見るたびにね。
報道の論点が違いますよ。
自分たちがやることは歴史を全部、嘘をつかないで書く事ですよ。
そういう事が新聞のどこにも書いてない。

ね、家に置き換えてみればここに書いてある通り、
分かるでしょ?
こういうことをみなさんが分かる事を書きましたけれど。
書かないと分からないんですよ、今。

そうしてですね、最後には名前も変えさせられて、神棚も作って、日本の神様を拝ませて、
祖先の、あそこの王宮まで、全部ぶっ潰しちゃって、
そこに朝鮮総督府をたてて、立派なのをつくって、
そうしてね、「立派になっただろ」と、そう言っているだけでしょ。
そこに住んでいた人はどうなったんですか?!
これが「侵略」なんですよ。
この地図を見て下さい

これが侵略じゃないんですか?
あの右上にある所だけが日本なんです。
他は全部日本が取ったところ。
他人の家に入り込んで行ったところですよ。
こんなことをやっていて、良く恥ずかしくないもんだと思います。
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=43m39s

「強制連行はなかった」とかそういうことを言う奴がいるんで、はっきりと書いておきましたけど、
朝鮮総督府とか、このの関東軍とかがずっと手を組んで、
陸軍大臣南次郎の時代に平沼騏一郎内閣。
平沼っていう名前は皆さんの心にピーンとくる名前です。
そしてこの時に朝鮮人労働者を移入することを決定したんです。
内閣が決定しているんです。

そして「朝鮮人労務者募集並渡航取扱要綱」を定めて、強制連行を開始したんです。
1939年9月1日。
ドイツがポーランドにしんこうしたその日から始まったんです、強制連行が。
大体、朝鮮の人達100万人ですよ。
中国大陸からもほぼ4万人を連行した。
だからさっき言ったように泥棒が入ってきた。
入ってきただけじゃなくてその家に住んでいる一番働く人間を連れてっちゃっている、自分の家に。
そういう事をやってきたのが日本人です。

この事に対して、日本政府が謝罪を求められたアメリカ議会決議案が出されたら、
全面広告で「それに反対する」と出したのが平沼赳夫です。
目の前にいるね、石原慎太郎、橋下徹と組んで維新の会の代表代行になっている、
あの平沼赳夫というのはこの平沼騏一郎の兄のひ孫なんです。
だからあいつはそういう事をやっているんです。
みんな自分の一族の恥をですね、隠すためにやっているだけなんです。
そうでしょ。

その、同じ満州支配の支配者の岸信介の孫の安倍晋三がこういう事をやるのは当たり前ですよ。
必死なんです、あいつらはね。
なんとしても自分の係累の恥を隠そうという事でやっている訳ですよ。

そうしてこれは政治家だけの問題じゃない。
企業も凄まじいことをやってきたわけですけれど、

そして戦争が終わった時からを申し上げますと、
終戦した時の在日朝鮮人は大体、強制連行を含めて200万人。
そして、日中開戦からの犠牲者、死者は、資料によって異なりますけれど、
およそ2000万人ぐらいの人を殺しています、日本人が。

日本人側も300万人以上が死んでいますけれど、
これだけの人間を殺してきたんです、日本人は。
当時ですね、終戦、要するに日本が敗戦に向かう時代に、
アメリカのCollier'sという雑誌の表紙にこういうものが出ました。

ヒットラー、ムッソリーニ、そして昭和天皇がね、
殺人株式会社3人組と書いてありますけど、

こうやってね、乗っている馬の足から血がしたたる男として昭和天皇が描かれている。

で、これは1945年にイタリアとドイツが降伏したんで、そのあとここに、
Two down and One to go- 「2匹は死んだ、あと一匹をやっつけろ」ということですね。

そうして東京大空襲が行われまして、この辺がもう焼け野原になったわけです。

この辺一帯ですね。

そうしてこの東京大空襲も分かっていて、全部、10万人の人が焼け死んだんです。
この時も北上していくB29を大阪・名古屋では全部捉えているんです。
それを伝えたんだけど、東京が報道管制を敷いて都民に知らせなかった。
東京都民に知らせなかった。
それでみんな丸焼けになって10万人死んでいった。

だけどその時にこれを予言した人がかつていたんです。
それは満州事変時代ですね。
日本が国連から脱退したときに、
東京市を中心に、当時は東京市と呼んでいました。
関東一帯で防空演習が行われると、信濃毎日の主筆の桐生悠々という人が
「関東防空大演習を嗤ふ(わらう)」というような社説を出して、
敵機の空襲があったならば木造家屋の多い東京は焦土と化する。被害規模は関東大震災規模に及ぶであろう。
空襲は何度も繰り返される。灯火管制は近代技術の前に意味が無いばかりか、
パニックを惹起(じゃっき)し、有害である。
10万人、関東大震災と同じ事が起こる。
つまり10万人が死ぬという事を見事に予言していました。
この人はね。

そうしてこの人はこう言って亡くなりました。
「小生はむしろ喜んで超畜生道に脱落しつつある地球の表面より消えうせることを歓迎いたし候も、
ただ小生が理想したる戦後の一大軍縮を見ることなくして早くもこの世を去ることはいかにも残念至極に御座候」
と書いてですね、1941年に68歳で亡くなって、その亡くなった直後に真珠湾攻撃を日本が始めた。
こういう素晴らしい人もいたんです、日本には。
桐生という人ですね。

そうして、東京大空襲と時を同じくして沖縄線が始まったことは見奈s何ご存じでしょう。
実を言うと沖縄線というのは前の年からやっているんです。
もう、1944年から那覇市が90%焼けるという、大空襲を受けて、
それから3月からアメリカの艦隊が上陸してくるという、ふうになっていって、そして、

そして亡くなった人はですね、本当に数え切れない。
この公式の数字は私は全く信用してない。
もう地元へ行けば、こんな数字じゃないよ!っていう事はすぐわかるくらいですね。
膨大は人が亡くなって殺されたわけですね。
もちろん米軍の方も大変でした。
大変な死者を出していますが、

そういう中で1945年敗戦直前7月26日、ポツダム宣言が出されました。
これはアメリカとイギリスがリードをしてやったんですけど、
これ大事なことはですね、

ここに書いてある。
11条。日本は経済を復興し・・云々と書いてあります。
「再軍備は許されない」という事をまず日本に最後通告をしたわけです。
「お前たちは無条件降伏をしろ」と言って、その後
「再軍備はしてはならないぞ」という事を言ったんです、このなかで。
これが、いいですか、これからの話になりますが、
日本国憲法に生かされることになった大事なところなんです。
それで、それがきちんとできたら、
「占領軍は直ちに日本から撤退する」ということを約束したんです。
このポツダム宣言というのは中を読むと非常に立派なものです。
お前たちが取った植民地は全部返しなさい。
開放しなさいということを明言しているんです。

ところがそれを鈴木貫太郎内閣が無視したもんですから、

8月6日原爆投下。広島、長崎に透過されて日本が敗戦宣言をした。

そうしてですね、これだけの凄まじい、731のね、
こういう生体実験も山のように行われましたが、8月15日を迎えてですね、

天皇が出てきてラジオで言ったわけです。玉音放送と言ってね。
そして、この玉音放送で「一番大事なことは何にも言っていない」という事です。

ね。
聞こえもしない音でね、誰も分からなかったんです。
おふくろたちは、「なにを言ってるのかよく分からなかった」と言っていますが、
この中では、どうして、「日本が戦争に負けた」とは一言も言っていません。
「降伏した」とも言っていない。
「アジアを侵略して苦しめたことを詫びる」とも一言も言ってない。ひどいことです。
だから、これを「敗戦記念日」って言わないんです。
8月15日は。
「終戦記念日」って言っているんです。

敗戦記念日はやるべきなんです。
9月2日に。
ミズーリ艦上でこれ調印したのは、日本政府なんですよ。
誰でもない、日本政府代表がこれに調印したんだから。
ね。
「あなた達の言う通りにします」という事を約束して署名したのは日本政府なんです。
誰でもないんです。
国民でもない。

さて、これで大丈夫かと言いますとね、
さっき強制連行で沢山の人が朝鮮の国から連れてこられていました。
それを今度送り返そうという動きが起こって、
そうして朝鮮に船を出して、取り返そうというんで命懸けで船員たちが働いた訳です。
その朝鮮に向かった送還船に1人の4歳のイ・ミョンバクという子どもが乗っていたんです。
それがこの間の韓国の大統領なんです。
いいですか。
彼が竹島に上陸してああいう事をやった時に、私は報道ステーションを見ていたんですけど、
あのとき佐野眞一がでてきて「このイ・ミョンバクは頭が狂った」とか言ってましたよ。
冗談じゃない、佐野眞一の頭がおかしいんです。
何も知らないんです。
イ・ミョンバクには恨みがあるんです。
いいですか、
自分たちが何でここにいたんですか?彼は。
連れてこられたんでしょ、日本人に。
お父さんやおじいさんが。
だから居たんでしょ。
だから竹島の事をよく知ってて、乗りこんで行ったんです。
その時のことをお話しますと、
実をういうとイ・ミョンバクが乗っていた船、
その同じ船に乗っていた人間がいるんです。
誰か?
広瀬隆なんです。
私はその時2歳だったんです。
私は朝鮮半島からお袋の背中に乗っておんぶされて帰ってきた人間で、
日付を合わせると同じ船なんです。
彼、イ・ミョンバクが4歳で、
良いですか、何で70歳の人間がこうやって大きな声を張り上げるか?って言うと、
この70歳の人間だからわかる事があるんです。
いまの新聞記者たちは何も知らないからこういうバカな世界を作っちゃうんです。
我々でも佐々木さんでもね、こうやって必死になってやっているのは、
「知ってるから」なんです、こういうことを。
悔しくてしょうがないんですよ。
「もう一回そういう所に戻るなんて冗談じゃない」っていう気持ちがあるんです。
我々70を超えた、古希を超えた人間はみんなそう思ってます。
だから大声を張り上げるんです、わかるでしょ。

この時ね、日本人全部が悪いんじゃない、
本当に私は歴史を調べて偉かったと思うのは、
みんな殺されていった船員たちが一番大変だった。

この人達が必死になって、両方の国を行き来しながら、
みんなを返したり、日本に戻したりして、やって、
そうして撃沈されたり、まだどんどん、どんどん、
終戦と言ってもまだ戦火があったから、そういう中で沢山の人が亡くなって行った。
だから今、神戸へ行って海員会館に行って御覧なさい。
ここに立派な、「海に墓標を」と書いて海員の「不戦の誓い」というのをやっています。
ここにずらーーーーっとですね、沈没した軍艦の写真が山のように並べて我々に教えてくれています。
こういう素晴らしい人たちがまだ日本に居るんです。
決してあきらめちゃいけない。
そして、戦後はこうやって、闇に大量の金がばら撒かれて、
児玉義雄とかああいう連中が出てきて、
さあ、http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=56m16s

につづくーー
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反日日本人・発生の経過と原因(2) ロシアの侵略
武田邦彦 平成25年6月16日
音声部分文字起こし 音声はこちら↓
http://takedanet.com/files/hanrosiasinsyututdyno.252-%2810%EF%BC%9A05%29.mp3
日本の戦争について大きな転換点は二つなんです。
それ以外に日中戦争なんかがありますんでこれは別にのちほどおはなししますが、
最初はこの
日清戦争、日露戦争というのが明治の初めに起こったもので、
それからしばらく経って太平洋戦争、つまり大東亜戦争と言いますか負けた戦争が始まるわけですね。
だから、日本が戦争を始めたというのは、大きく言うとこの二つですね。
日清戦争よりも日露戦争の方が大きいものですから、ここではまず大きいことからと言うので、
第一回に大東亜戦争を始めたのは自衛のためだったと。
ここでは、次にですね、じゃあ日露戦争はどうだったのか?という事を整理してみたいと思う訳ですね。
20世紀のはじめロシアは雪崩のごとく極東に勢力を伸ばしてきまして、
モンゴル族が取ってきた領土を全部取って、
満州北部に来まして、ウラジオストックという軍港をつくるんですね。
これは名前を「東の支配(ウラジオストック)」というのがロシアの名前だそうです。
その後、その当時中国の新という国から満州を取って、旅順に軍港を作り、
さらに南におりて、現在の韓国の釜山に近い鎮海湾。ここに軍港をつくるという、
そういう計画を発表します。

ここに地図を描いたんですが、
大陸しかロシアは来ないというつもりではありませんでした。
陸上だけならば海軍はいらないんですけれども、
この所からさらに日本まで出る計画だったんですね。
従って、ウラジオストックと旅順に東洋艦隊を置くと。
さらに鎮海湾に置くという。
それを手始めに、新潟もしくは北海道、もしくは長崎、台湾という様に
勢力を伸ばしていくのがロシアの計画でした。
今はこの反日日本人の人達はですね、こういう侵略があったという事自身を認めないんですね、まず第一に。
ロシアがそういう事をする筈が無い。
いやだって、事実そうなんですからね、これは。
今では考えられませんが、20世紀初頭の白人というのはそういうものだったんですね。
それはもう、別にそんなに戦いも必要なかったんですよ。
「どけどけ」って言えばどいた訳ですからね。
事実中国はその当時"清"でしたけれども、戦わずして満州をロシアに渡し、
ロシアが朝鮮を横切って鎮海湾にくるのも、時間の問題であったわけです。
もともと鎮海湾というのは非常にいい港で、
日本に蒙古が襲来した時に蒙古の軍船が出港したところですね。
この、蒙古の日本襲来というのは朝鮮も中国も蒙古にやられちゃったんですね、モンゴルに。
それでそうなりますと鎮海湾に軍港が出来るという、同じ事がまた、
大体、1300年でしたから、1900年、600年後にまた同じ事が起こって、
西の方から来た強い国に対して、基本的には中国とか朝鮮は抵抗しないというか、
抵抗してもあっさりと負けちゃうというか、
それから日本に来るという、そういう経過をたどるんですよ。
これは、中国が悪いとか朝鮮が悪いとかいうんじゃなくても、そういう事実なんですよね。
これ、もう少しロシア側の事を考えてみますと、
その当時ロシアの皇帝はね、ニコライ2世という事になっていますけれども、
あまりに強引な訳ですよ。
「わぁ、どけどけ」と。
グラジオストックに軍港をつくり、満州を全部横切り、鉄道を敷き、旅順に軍港を置くと。
「こんなことやったら戦争になるんじゃないか」って言って、
ドイツの皇帝がですね「ちょっとやり方が乱暴じゃないですか」って注意をしたんですね。
ドイツの皇帝っていうのはその当時ロシアの皇帝と親戚関係でしたから、そう言ったんですね。
ヨーロッパの王族というのは親戚関係というのが多いんですけれども、
ま、そう言ったんですね。
そうしましたらその当時のロシアの皇帝がこう答えてますよ。
「なんたって、相手は東洋の猿だからそんなのが反抗してくるはず無いよ」と。
「戦争にはならない、なぜならば私が戦争するつもりが無いんだから」って言うんですね。
つまりあの当時、仕方なかったんですけれども、
白人が襲ってきたら有色人種は抵抗しても皆殺しになるだけで、
ま、無駄なんですよね。
ですからロシアはこれでウラジオストックを取り、旅順を取り、鎮海湾に軍港をつくり、
佐世保に軍港をつくっていく、いったでしょうね、もし日本が抵抗しなければ当然。
だって、次々と行って太平洋に出れるんですからね。
ロシアの念願の訳ですから。
これを防ぐ為に日本は、日清戦争に一応勝って、
中国と朝鮮を分離して朝鮮に大韓帝国というのをつくって、
そこで何とか食い止めようとするんですね。
これは朝鮮からみたら不当だと言っていて、それは不当かもしれないですけど、
日本としてはロシアの進出を抑えるためには韓国、大韓帝国というか朝鮮が自分で頑張ってくれて、
「私の領土だからロシアは入ってきちゃいけない」と、言ってくれればいいんですけれど、
言ってくれないんですよね。
くれないので、しょうがないから大韓帝国というのをつくって、
「そこで守ってくれ」というんだけれども、これもダメなんですね。
この状況というのは、ちょうど玄関に強盗が来て、玄関の扉をガンガンたたいている状態なんですよ。
あと10分もすると玄関が破られて強盗が家に入ってくるわけですよ。
そうすると家には幼い子どもや女がいる。
そういう状態な訳ですね。
じゃあ、強盗が入ってきたらどうなるかというのもかなりはっきりしてて、
この前話をしましたように、
少なくてもロシアがイギリスとかポルトガルとかオランダとかフランスと同じような態度をとったならばですよ、
日本は植民地になり、女性はもう自由に乱暴され、すぐれた若者は両手首を切り取られる。
だからこれが玄関に来た時に、中の男性はどうするか?という事なんですね。
私でしたらやっぱり、玄関を補強するとか、打って出るとか、警察に電話するとか、
なんかしないとですね、そのまま破られて家族が殺されたり乱暴されたりというのが、
ちょっと、そのままじゃいけないんですね。
ところがおかしなことに、この反日日本人というのは、
「日露戦争は悪い」って言うんですよ。
「なんで?」って聞いたら、
「いや、ロシアが来たらそのまま渡せばいいじゃないか」
「じゃあ、日本の女性は全部乱暴されますけど」
「いや、かまわないじゃないか」と。
「日本が外へ出ていくのは間違いだ」と、こう言うんですよね。
ここで日本には二つの方法があったんですね。
波打ち際で戦うっていう方法と、
相手の軍艦をやっつけてしまうという。
ま、日本は海が幸い途中にありますからね。
相手の軍艦さえ全てやっつけてしまえば、相手がくる力を失いますから。
これで一応一段落して、朝鮮とか満州には悪いけど、大陸の方は、多少はどうなるかは知らないけど、
一応日本がやられるという事はないと、ね。
この日露戦争を「侵略戦争」と、反日日本人が言うんですよね。
わたしは右翼でも左翼でもない、っていうか、ま、日本人なんですけれどもね、
日本人だったら、若干日本人ですから日本にひいき目であることは確かなんですが、
これだけね、来られたらね、そりゃやっぱり戦いますよね。
これで「そのまま日本がロシアの植民地になっても良い」という人が、居るんですよ事実。
「じゃぁあなた奥さんや娘さん全部やられちゃいますよ」
「結構です」と。「世界平和が大事です」
「いや、平和って言ったって、向こうは武力でくるんですよ」
こんなことになっちゃう。
「息子さんは両手首を切られますけど」
「息子は息子でそれは運命なんじゃないの。
絶対に日本はどんなにやられても軍隊とかそういうもので戦っちゃいけないんだ」
こういう人が結構多いんですよね。
だから私がここで半日日本人って言うと、それだけで多分カリッとくるんでしょうね。
ロシアが侵略する筈ない。
白人は侵略しても良いって言ってるのかな、
白人は他国を侵略してもいいし、女性を犯しても良いし、両手首を切っても良いと。
日本人は劣った民族だから、そういう事はしてはいけないと、こう言ってるんでしょうかね?
そこのところをもうちょっとはっきりと、半日日本人の方は言った方がいいんじゃないかと。
わたしには、明らかにロシアが玄関を叩いているんですから、
やっぱりこれはね、「そんなことやめろ」というのが筋ではないかと思います。
ーーー
多分私は、どちらかと言えば武田先生曰く反日日本人の部類に入ると思う。
でも、この話を聞くと、また分からなくなる。
難しいな。
広瀬隆さんの言っていることも真実だし、真逆に聞こえる武田先生の言っていることも真実。
視点が、見ている方向が違うんだろうか?
武田先生の話もまだ一部分しか聞いていないので、
私自身、もっとよく考えてみます。
反日日本人・発生の経過と原因(1)の武田先生のブログを書きに転載します。
ーーー
反日日本人・発生の経過と原因(1) 開戦を罵倒する日本人
武田邦彦 平成25年6月14日
「hanmakkasatdyno.255-(11:00).mp3」←音声
実に不思議!? 世界を旅しても日本ほど自分の国を悪く言う国民に会うことはない。
多くの国民は自分の国に誇りを持ち、祖先を敬い、国旗や国歌に尊敬の念を示す。
それに対して、日本では日本のことを悪く言う人
、日本の歴史をことさら学びたくないと思っている人、
国旗や国歌を軽蔑している人が多い。なぜだろうか? 明らかに異常でもあるし、
「正しい歴史認識」にはこの問題を解決しておかなければ正しい認識に到達することはできない。
これほど深い先入観があるのだから、ちょっとでも「日本人が日本からみた見方」をすると批判されるが、
それにもめげず、真実を目指したい。
まず、もっとも中心的なところから踏みこんで見たい。
それはほとんどの反日日本人が「大東亜戦争を開戦したのは悪だ!」と叫ぶ理由はどこにあるかということだ。
反日日本人は、「日本が大東亜戦争を始めたのは悪だ」と言い、
「アメリカの真珠湾攻撃やイギリス東洋艦隊への攻撃は不当だ」、「軍部の暴走だった」と強調する。
しかし、敵将でアメリカ軍の司令長官で日本占領軍のトップだったマッカーサー将軍は、
後にアメリカ議会で証言している。
「日本は絹産業以外には固有の天然資源はほとんど何もない。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い。錫が無い、ゴムが無い。それら一切のものがアジアの海域にあった。もし、これらの原料の供給を断ち切られたら1000万から1200万の失業者が発生するであろうことを日本人は恐れていた。したがって、彼らは戦争を始めた動機は大部分が安全保障に迫られてのことだ」(下はマッカーサーが話した英語)
“"There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack great many other things, all of which was in the Asiatic basin.
They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore in going to war was largely dictated by security."
(昭和26年5月3日米国議会上院・軍事外交合同委員会)
マッカーサーの証言そのものを示したが、
日本が「侵略」を目的として戦争をしたのではなく、「自衛(安全保障)」だったと言っている。
日本と戦った敵の司令官が「日本の開戦はやむを得なかった」と言っているのに、
日本人が「侵略戦争を始めた」と言って日本を非難するのは実に奇妙だ。
さらに、マッカーサーはアメリカ人だから失業というのを重視しているが、
日本人の私には「日本が破滅するのを防いだ」のではないかと思う。
それは、当時の日本にとってアメリカが石油を禁輸したのがもっとも衝撃的だったからだ。
アジア・アフリカ諸国の中で完全な独立を保っていたのは当時は日本だけだったが、
もし石油が入らなくなったら、7ヶ月以内に日本は実質的に軍艦も戦闘機も使えなくなる。
そうなると他のアジア諸国と同じく植民地になる可能性が高かった。
植民地になると、女性は乱暴されるのを防ぐことはできないし(ポルトガルの支配例)、
優れた人は両手首を切り落とされる(イギリスの統治)。
それは日本人にとって耐えがたいことだったに相違ない。
もちろん、
アメリカは日本に対して石油を禁輸することによって日本が戦争をせざるを得なかったことを知っていた。
マッカーサーはアメリカ議会でそこまでは言わず、
日本が「自衛のために戦争をせざるを得なかった」という理由だけを述べている。
反日日本人はなぜ、大東亜戦争を「侵略戦争」と呼ぶのだろうか? そこには深い歴史の闇がある。
ーーー
<日本の歴史1.侵略>
「戊辰戦争~日清戦争~日露戦争」竹島と尖閣諸島は何処の領土か?広瀬隆氏6/2福島(内容書き出し)
日本のテレビや新聞や私の周りの人達が言うように、
このとんがった島というか岩は本当に日本の領土なのかな?
一体いつから日本の領土だと言っているのかな?
でも、その疑問を周りに話すと、
「なに言ってんだ!日本のものなんだ!!」と、何故か、きつく言われて、・・・
「領土は大事なんだ、バカなことを言うもんじゃない」としかられて…
だけど、竹島だって、尖閣諸島だって、誰のものでもないんじゃないかと思っていた。
そもそも、それぞれの国の領土って、一体いつからどのようにして決まっているのか?
そんなこともちゃんと知らない。
それに、日本はアジアに侵略してひどい事を沢山している筈なのに、
公にその事をきちんと言ってくれる人がいない。
誰も教えてくれなかった本当の日本の歴史を勉強してみよう!
広瀬隆さんが熱く熱く真実を語って下さっています。
ーーー
広瀬隆「原発、福島・人権、そして憲法」
2013年6月2日 福島市AOZ
日本の敗戦前から戦後史へ
侵略の歴史 戊辰戦争・日清戦争・日露戦争
24:27
24:53~Youtube ↓
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=24m53s
維新の会のバカどもがなんかとんでもない事を言ってですね、
我々は新聞を見るのも嫌な気持ちにさせられてきてるんですが、
その「維新の会」という言葉の意味を日本人が何も分かっていないから
ああいう集まりをみんなが支持してきているんだとおもうので、
そこからお話します。
維新の三傑というのはみんなご存じの
薩摩の西郷隆盛
長州の木戸孝允(こういん)木戸孝允は桂小五郎と言いました。
それから薩摩の大久保利通。
これをですね薩摩と長州が明治維新の主役だと。
こういう事はみなさんご存じで、
それで、バカな大河ドラマが毎年こういうのを持ちあげてやってきてるんですけれども、

いいですか?
満州支配に乗り出したのも長州なんですね。有名な児玉源太郎という満州で参謀総長を務めた男。
一体どういう事なのか?
歴史のね、戦後の歴史を批判する素晴らしい人達は沢山いますけれど、
私はあの人たちを誰も尊敬していません。
日本の中の文化人で。
なぜか?っていうと、必ずあの人達は話し始めるのは満州事変からなんです。
違うんですよ。その前からやっているんです、日本の侵略というのは。
「なんで満州事変から始まるんだ」と、その前を言わないんですよ。
それが私、グーッ!と腹が立つところです。
その一番の苦労をなめさせられたのはあなた達でしょ?

戊辰戦争。
東北に進軍した薩摩・長州らの藩兵がザッー!とやってきて、
特に仙台に乗り込んで行って、暴行をやって泥棒をやって、略奪をやったんでしょ。
そんなことは何処からも聞かないでしょ?
記録が全部残っているじゃないですか。
なんで言いませんか、東北の人達は。
何の理由もなく、こちらは同盟をつくったからと言って、攻め込んできやがって、
人殺しをして、みんな盗んでいったのはこの維新の人達でしょ!?
そうでしょう。
みなさん、先祖って聞けばわかるんですよ、2代前位のおいじいちゃんおばあちゃんに。
ところが坂本竜馬だって、桂小五郎だって、
こういうのを英雄に祭り上げてきている訳でしょ。
こいつらチャンバラだけやってる、脳みそが何にも入ってないバカどもです!
いいですか。
それでこの年表が一番大事なんです。

1853年にペリーが来航しましたね。
中国にアヘン戦争をイギリスが仕掛けて植民地から始まって、それから、
明治維新が1868年に始まるんでしょ。
そこからの歴史が大事なんです。
1875年っていうのは明治8年ですよ。

明治8年に日本軍は朝鮮に侵入してるんです。
明治維新の奴らがやったんですよ。
侵略はここから始まっているんです!
何故これを言いませんか?だれひとり。
おかしいですよ、日本に文化人が一人でもいるのか?って。
私が腹が立つのは一番ここなんです。
そもそも江華島事件というのを引きおこして、
「朝鮮の鎖国を解く」と言ってね、自由にしてやると言いながら、
そして日本軍が上陸して行って、王宮を占領したんでしょ!これをやりはじめたんでしょ。

そして1894年に日清戦争を始めるわけです。
その日清戦争の間にですよ、
1895年、尖閣諸島を日本領土に編入したんです。
ここに外務官僚が一人もいないからってあげたいんだけど、
ええ!日本の領土じゃないの、これは。
戦争で取ったの。
で、戦争の戦利品として台湾を植民地化したんでしょ。
ここの違いが分かるでしょ?誰にだって。
台湾は1945年、日本が敗戦したら、台湾を返したでしょ?
尖閣諸島だって返さなきゃいけないんです、だれかに、ね。
まず聞いて下さい。
そして、その後ですね、日清戦争に勝って、閔妃を殺しちゃうんです。
王宮の実権者です。
最高実権者を殺しちゃうんですよ。
アメリカがイラクでやったことと同じ事をやっている訳です。
ね、この当時。
そうして、今度は何をやりましたか?
今度は、何かわかるでしょ?

日露戦争ですよ、今度は。
10年おきに戦争をやってきているんです。
1904年に韓国の外交権をはく奪するんです。
日露戦争を始めた中でね、その中で、竹島の領土編入を決定して、
そして満州へ乗り込んで行って、この同じ日に竹島を島根に編入したんです。
いいですか。
そうして奉天を占領して、満州の支配を開始して、
そうして1905年に日露戦争に勝ったと言って、日本人がみんなキチガイのように大喜びをしたわけです。
その後何しました?
この後、同じ年ですよ。韓国を日本政府代表が支配して、
そうして日本人の統監、後の総督ですけれど、朝鮮総督ですよ。
韓国支配を正式に開始して、そうしてほどなく日韓併合といって、
日本が韓国を併合して完全植民地化したんでしょ。
同じ過程で考えていけば、
竹島だっておかしいんですよ。
戦争中のどさくさにまぎれて取っただけなんです。

やったのが誰か?という事です。
長州で吉田松陰なんていうことをみんなで持ち上げてきているんです。
あんな馬鹿なやつはいないですよ、吉田松陰ほど、ね。
ペリーが来航した時「船に乗せてくれ」なんて言って、ふんどし一つでね。
ばか丸出しの男ですよ。
そういうのに育てられた伊藤博文とか長州のね、わるい餓鬼どもが全部明治維新をやって行って、
それで、初代の総理大臣になったばっかりじゃないんだよ。
韓国統監、要するに総督として支配をしていった。
だからこいつは暗殺されたんですね。
安重根(アンジュングン)に。
安重根はすごい人ですよ。
ソウルに行けば分かりますけれど、韓国の人が尊敬する偉人ですよ。
ところが日本ではずーっとこの男の顔を写真にして我々はずっと使ってきている訳です。

そして、もう一回言いますけど、
日清戦争がはじまってから尖閣諸島を日本の領土に編入したの。
ね、尖閣諸島を日本領土と宣言して、台湾を植民地化したんだから、
台湾と尖閣諸島が同じ意味だっていう事が分かりますよね、同じ事です。

こうやって長州出身の総理大臣を数えて御覧なさい。
伊藤博文だけじゃありません。山縣有朋、桂太郎、寺内正毅、田中義一、
そして戦後。
忘れもしない岸信介、佐藤栄作、安倍晋三、管直人まで、全員クズでしょ。

もう一回言いますとね、朝鮮の最初の開国を要求して渡って行ったのはこの二人なんです。
薩摩の黒田と聴衆の井上馨(かおる)なんです。
日韓併合した時の朝鮮総督も長州の寺内。台湾総督は代表的な長州の乃木希典。
そして尖閣諸島を編入したのが伊藤博文、台湾総督になったのが長州の桂太郎。
2代目韓国統監も長州の曽根荒助。
そうして、いわゆる満州事変の時代に繋がって行く。
これ、全部同じ一族なんですよ。
一族ですよ。
山口県とか鹿児島県の人が問題なんじゃないんです。
これはその中の極悪人の集団なんです。
そして日独伊の三国同盟を締結して、有名な長州の松岡洋右、それから長州の岸信介が出てきて、
そして満州重工業開発総裁の鮎川義介達が、こうやって侵略をずっとやってきたわけです。

もう一回言いますと、いいですね、日露戦争で竹島を島根県にとったんです。

じゃあ、竹島と尖閣諸島は誰のものか?という原点にかえりましょう。
私は日本のものだと思っていませんし、朝鮮のものだと思っていません、竹島は。
それから尖閣諸島は日本のものだと思っていませんし、中国のものだと思っていません。
こんなのは見ればわかるでしょ。、地図を。
両方の真ん中にあって、がらがらの竹島、人が住めますか?誰も住んでなかった所でしょ。
これを取りたかったのは領土面積を取りたいだけでしょ?
これは中国じゃないですよ、尖閣諸島は、中国に人達は怒るかもしれないけど。
これは強いて言えば、沖縄か台湾の領土ですよね、誰が見たってね。
日本っていうのはここまで(鹿児島)しか日本じゃなかったんだから、
そうでしょ、江戸時代まで。
ここ(沖縄)はなんて言ったか?琉球王国だったんですよ。
明治になってから、琉球王を勝手にとっちゃったの。
だから強いて言えば琉球。
そして、台湾も中華民国じゃない。
中華、いわゆる華人じゃないんですね。
ここは原住民の人達の土地です。
だから強いて言えば台湾の原住民か琉球の人達の土地が尖閣諸島です。
だから今もって台湾の独立問題は起こっている。
じゃあどうしたらいいか?
これはみんなで仲良く分けるだけですよ。
ここで獲れたもの、大事なものは海底資源というものだけなんですから、
それは外交で、喧嘩をしないでやって行こうという事を日本人が言えば良いんです。
これは我々が奪った戦利品であって、我々のもんじゃないっていう事をまず宣言して。
いいですか、なぜ、いま韓国の人や中国人がこの問題でカーッ!ってなるか?っていうと、
いま前に話した歴史を知っているからなんですよ。
日本人だけ知らないんです。
みんな、中国人も韓国人も北朝鮮の人も知ってるんですよ、戦時中に取ったものだという事を。
だから腹が立つんです、日本人が今そういう事を言いだすと。
だからムキになるんです、実際は誰のものでもないんですよ。
お互いに喧嘩をしないでやって行かないといけないんですから、隣人として。
それをですね、言う文化人が一人もいない。
いまの日本で。
聞いていたって。
います?どこか新聞に書いてあります?
誰も言ってないですよ、こんな大事な事を。
ん?
ー:広瀬さんが言ってます。
俺は言ってるよ。
言いたいんだけど誰も聞いてくれないんです。
話す場所がなかったから、今日初めて言っているんですけれどもね。
こういう大事な事をまず知る事です。
歴史を。
日本人がどんなにひどい事をしたかということですね。
つづくーー
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会場:長野県松本文化会館 中ホール (キッセイ文化ホール)
平成25(2013)年6月09日(日)
主催:小出裕章講演会実行委員会
制作:長野インターネット放送局[NIBC]
Youtube ↓
http://youtu.be/sVbs43g7vkY?t=22m39s
質疑応答3
大町市に在住のやぎさん
大町地域での測定の結果等についての質問です。

4歳の娘を持つ大町市やぎと申します。
大町という所が自然の放射線量が高いためなのか、
新聞に掲載される空間放射線量が信州で連日No1です。
だけれどもこの値が本当に自然由来だけのものと言い切れるのかどうか?
それから、昨年から大町市で保養プログラムを仲間たちと実施しているんですけれども、
子どもたちを迎える土地としてふさわしいのかどうか?
そのような疑問から、土壌の実際の値を把握しようと、
仲間たちと昨年より40検体ほどの土壌を測定しました。
で、お聞きしたいんですけれども、
結果、不検出のものと、数ベクレルから20ベクレル程度検出されたものが半々ほどだったんです。
その中で、昨年秋に測定した標高700メートルほどの、ある林の土壌から、
セシウム134が不検出、こちら下限値が3.68ベクレルでした。
セシウム137が39.81ベクレルという値が出ました。
測定所の方からは、小出先生にご相談いただいて、
比率から考えてチェルノブイリ由来なのではないかと示していただきました。
で、大町市内でこのような値が出た土地というのは他にはまだありません。
大町は高い山に抱かれた内陸部にあるんですけれども、
なぜ、こういう限られた土地でだけ、古い汚染が検出されるのか、どのような理由が考えられますでしょうか?
小出:
えー、これもきちっと、
私自身もきちっと説明する情報を持っていませんけれども、
いくつか聞いていただこうと思います。

地球というものが放射能で汚れたのは、福島第一原子力発電所が初めてではないのです。
もともと1950年代、60年代を中心として、大気圏内核実験という事が、もう、猛烈に行われて、
ボンボン、ボンボン、原爆・水爆を爆発させる。
そうなればどんどんどんどん死の灰を大気中に振りまくという事をずっとやってきたんです。
で、それだけではありません。
原子力を使うという事で、沢山の原子力発電所をつくる。
そして再処理工場というものをつくる。
再処理工場はさっきちょっと聞いていただきましたけれども、
原子力発電所が1年間で放出する放射能を一日ごとに放出するというような、
猛烈に危険な工場ですけれども、
それだって、原爆をつくるためには再処理工場が必要だという事で、
核保有国はみんなそれをつくって、環境に放射能をまき散らしてきたという、
という事をやってきたのです。
その後でチェルノブイリ原子力発電所の事故がありました。
そして福島第一原子力発電所の事故があるということで、
もう人間がこの手で何度も何度も放射能を地球上にばら撒いているという、
そういう歴史をたどってきたのです。
大気中に放出されたセシウム137の量

黄色:1986年の残存量 赤色:2012年の残存量
これまでどれだけの放射能をまき散らしてきたのかというのを、歴史的にちょっと一覧にしたものです。
1950年代の大気圏核実験で、この一番左の帯ぐらいまき散らした。
そして60年代から70年代にかけて、大気圏内核実験でこんなにばらまいた。
そして80年代のチェルノブイリで原子力発電所の事故一回だけでこれだけ。
そして福島の原発で、これは政府の公表値で、私はこれの2倍や3倍だと思っているわけですけれども、
これだけだということですね。
パッと見て分かって頂けると思いますけど、圧倒的なのは大気圏内核実験です。
福島第一原発でまき散らしたセシウム137の量から、
何度も言いますが、政府公表値です、に比べれば、
大気圏内核実験は60倍とかという程の膨大なものをばらまいて、地球上全部を汚しているのです。
松本だってそうですよ、大町だってそうだし、みんな汚しているんです。
その上にチェルノブイリの事故が加わって、福島の事故が加わっている。
現在残っているのはどのくらいか?と言うと、
大気圏内核実験の放射能は、セシウム137,30年で半分に減ってきたという事で、
福島第一原発の約20倍ぐらいが地球の上に残っている。
チェルノブイリも福島原発の3倍ぐらい残っている。
そういう状態の汚染が残っているのです。
大町で測って下さったというやつは、セシウム134というのは不検出だという事で、
もし福島のものだとすると必ずそれが出てくるはずですので、
私は大町で検出された放射性物質は「福島ではない」と思います。
残りの大気圏内核実験か、チェルノブイリの事故の残渣というのでしょうか、
それがずーっと尾を引いて残っているというふうに考える以外にないと思います。
そして、なぜ大町なのか?ということですけれども、
それも大変難しい問題で、
要するに、福島の汚染についても風がどっちへ吹いたか?と、いう事で、
汚染に巻き込まれた所もあるし、巻き込まれなかったところもある。
山があったから助かったのか、なかったからむしろ風が流れてきたのかという所もあるわけですし、
一つ一つの個別の場所で全然違うんですね。
そしてまたそれに個別の場所であっても、
たとえば
セシウムならセシウムを大変吸着しやすくて、そこにとどめて起きやすい土壌というものもあるのです。
流れていってしまいやすい土壌というものもあるし、
たまたま、その大町で取った土壌というものが
セシウムを強く吸着しやすい土壌であった可能性もあると思いますし、
山に囲まれた大町という所にセシウムが沢山降り積りやすかったという、
そういうこともあるのかもしれません。
でも、日本中でもそう、世界中でもそうですけれども、
1kgあたり数ベクレルというセシウムであれば、どこにでもあります。
40というのは少し高いとは私は思いますけれども、特別不思議な値でもないと思います。
自然というのはそういう、高い、低いというのを、あちこちにばらつきを残しながら存在しているものです。
やぎ:
ありがとうございます。
そうしますと、311由来の汚染よりも、残っているのが40ベクレル、
ま、約40ベクレルと高いんですけれども、
そうなると、チェルノブイリ由来だとすれば、含まれている核種もですね、なんか違うのではないか?
という気がしたりするんですけれども。
小出:
もちろん細かく言うと違うのですけれども、
大気中に噴き出してきた放射性物質のうちで、
常用の放射性物質はセシウム137とストロンチウム90しかありません。
「ありません」と言ったらおかしいのですけれども、
沢山、核分裂生成物というのはおよそ200種類に及ぶ集合体だと、私先程聞いていただいたように、
本当は、チェルノブイリから出てきたその組成と、福島から出てきた組成とでは違うのですけれども、
でも、たとえば重要な放射性物質であるとすればヨウ素という放射性物質もありますけれども、
ヨウ素は寿命が長い要素でも8日経つと半分に減ってしまうものですから、
福島原発の事故で放出されたヨウ素ももうありません。
チェルノブイリ原発で放出されたヨウ素もすでにありません。
ですからそんなものは今から考える意味もないものであって、
やはり考えなければならないのはセシウム137とストロンチウム90だと思います。
そして、放出された時に大気中に出てきた量というのは、
実はストロンチウム90は揮発性が低いので、大気中に出てきている量がセシウムよりは少ないのです。
福島の場合にはセシウム137の1000分の1ぐらいしか出てこなかったので、
重要ではあるけれども、今考えなくても良いと私は思います。
「とにかくセシウム137に注意をして下さい」とみなさんにお願いしていますし、
チェルノブイリの影響も、とにかくセシウム137に注意をするということが、
他の放射能に注意をするよりも重要だとおもいます。
やぎ:
わかりました。
もうこれ以上私たち大人が汚染を重ねないように、
脱原発に向けても腹据えてやっていくという事ですね。
先生ありがとうございました。
小出裕章講演会 松本市 2013/6/09(日) 質疑応答部分の文字起こし
動画はここにあります↓
「国の"放射能を忘れさせる作戦"で被害者同士の間で溝が出来てしまうというふうに仕向けられてしまっている」小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
信州大学理学部物理学科大学院生の質問
「物理を勉強しているが放射能はよくない事、この矛盾をどうすればいい?」
小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
"長野県大町市のセシウム137"小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
福島中央テレビ 2013年06月25日 19:16

すべての県民が対象の県の県民健康管理調査で、
1万6,000人分の外部被ばく線量の推定に誤りがあったことがわかりました。

県民健康管理調査の「基本調査」は、原発事故直後から4か月間の行動を基に外部被ばく線量を推定するもので、
これまでに42万人余りの推定を終え、順次、結果が郵送されています。

今回誤りが見つかったのは、全体の4%ほどにあたる1万6,118人分で


このうち1万2,000人余りは正しく推計した場合0.1から0.4ミリシーベルトの範囲で線量の推定値が増え、
残りの人は線量が減るということです。


原因は、研究機関のプログラムのミスということです。

県では、今後、修正した線量の推定値を送付します。
会場:長野県松本文化会館 中ホール (キッセイ文化ホール)
平成25(2013)年6月09日(日)
主催:小出裕章講演会実行委員会
制作:長野インターネット放送局[NIBC]
Youtube↓
http://youtu.be/sVbs43g7vkY?t=12m59s
質疑応答2
佐藤なおさん。
JCF日本チェルノブイリ連帯基金で行っている、食品をはじめとする放射能の測定をされている
Teamめとばという、信州大学の大学院生。

私たちTeamめとばは信州大学理学部物理学科を中心に
子どもたちの内部被ばくを守ろうと活動しています。
その内容として、市民の依頼測定に答えたり、
松本市の学校給食のスクリーニング検査を行ったり
子どもたちに放射能への関心を高めていただこうと思って、出前講座などを行っています。
質問なんですが、
やっぱり測定室をやっていますと、事故から2年経ちまして、
どうしても市民の方の事故への関心が薄れていっています。
これは依頼測定の検体数から見ても明らかで、どんどん数が減っていっています。
そんななかで、市民の方が放射能に関して正しい知識を持ち続けて関心を持ち続けていくためには、
個人としても私たち市民のチームや一人一人としてはどのような活動ができるのか。
もちろん先生の講演もそういった活動でとても効果があると思うんですが、
私たち一人一人はどういう事が出来るのかという事を少しお話しいただけたらと思います。

小出:
私は今日この場に呼んでいただいたように、原子力の場で生きてきた人間ですから、
みなさんとはちょっと特殊な立場にいるので、
私が出来ることをみなさんの一人お一人が出来ることは違うと思いますし、
私は京都大学原子炉実験所という所に沢山の放射線測定器があるし、
それを自由に使って放射能を測定できるという立場にいますので、
私自身はそういう活動を続けてきたわけですし、
Teamめとばの方々も放射線測定器を使って測定して下さっている。
本当にありがたいと思います。
でも私と同じようにみなさんがやるというのはもちろんできない訳ですし、
それぞれのみなさんが自分のできるという事を、一つ一つ考えてやっていただくしかないと思います。
もう、本当にやってきて下さっているという事、
何度でもお礼を言いたいくらい貴重な事だと思いますし、これからも伝えていただきたいと思います。
で、先ほどから聞いていただいているように、
「日本の国は汚染の事を忘れさせようとしている」そういう作戦に出てきている訳ですから、
少しでもそれを忘れさせないというためには、やはり測定を続けるしかないと思いますし、
それをやれる人はやはり限られているので、
Teamめとばの人達はそれなりに
これを継続的に汚染の検査をしてみなさんに知らせていくというような活動は
絶対に必要だと思いますので、やって頂きたいと思います。
佐藤:
ありがとうございます。
ちょっと技術的な質問になってしまうと思うんですが、
測定室をやっていて、給食の食材の選定をやっていると、
いま、どのような食材が危ないのか?というのは僕らも気になりますし、
市民の方もやっぱり気になると思うんですが、
稲だって、先程の放射能セシウム移行の話などもありますが、
2年経って移行プロセスがどのようになっているのか?という話と、
いま気を付けるべき食材だったり、場所だったりというような、
そういう話をお聞かせ願いたいと思います。

小出:
えー、一概に言うのはとっても難しいと思います。
もちろん汚染そのものが福島の現地からずっと継続的に、高いところもあるし、低いところもあるので、
それぞれの場所で採れるものが高いものもあるし低いものもあるし、
それぞれの地域であっても、水田層の一つ一つでまた汚染具合が違っていたりするのです。
ですから、簡単には言えないし、
出来てくる物でもその土地がどういう土壌で出来ているか?という事で、
作物が吸収するセシウムの量がまた変わってきてしまったりするのです。
ですから、「あそこが必ず危険だ」とか、「ここは大丈夫だ」という事を言うことも難しい。
ひとつひとつを丹念に調べ続けるしかないんだろうと私は思いますが、
例えば一般的に言うなら、
こういうことを言うと迷惑を及ぼす方もいるかもしれないので、不安ですけれども、
たとえばきのこなんていうものは猛烈に放射能備蓄します。
ですからそれは、福島の汚染地帯でなくて、
私は関西に住んでいるけれども、関西のキノコだって、セシウムを測れば明確に測れる。
そういうようなものですので、
あとは野生動物の肉とかですね、山菜であるとか、
そういうものに汚染が高いという事は本当ですし、皆さん注意していただきたいし、
測定するにあたってもそういうものに注意を傾けるというのはそれなりに必要だと思います。
でもそれも一概にはなかなか言えないので、
やはり測り続けるしかないと思います。
すみません、きちっとお答えできないで申し訳ないけれども、そうだとおもいます。
佐藤:
すみません、最後なんですけれども、
これは本当に学生としての個人的な質問になってしまうんですが、
やっぱり原子力発電所は科学技術の英知として登場して、開発されて、
世の中にデビューしたと思っているのですが、
今後もそういった科学技術の進化によって生まれてくる恩恵を受けられるような技術には、
それに付随するような悪影響もあると思うんですが、
これから多分、自分たち理系の学生も科学技術の進歩・貢献というか、
にどうしても付き合っていくと思うんですが、
そういった時に、こういう…原子力発電所のような、不利益をこうむらないためには、
どのような目線で科学技術と付き合っていけばいいのか?
すごいざっくりとした質問になってしまうんですが、
やっぱりどうしても、
勉強していることは物理を勉強しているんですが、
活動としては「放射能はよくない」ことだというような、
なんていうんですか、自分の中でどうしても矛盾するような所が出てきてしまって、
この先どのように付き合っていけばいいのかというような事を。
先生としてはどのように自分の中で折り合いをつけられたのかというような事を、
ちょっと。

小出:
えー、とっても難しいご質問です。
科学に携わろうとして今でも携わっている訳だし、私もそうです。
科学というのは、どうしてそんな事が始まったかと言えば、
「分からないものを知りたいという欲求から始まった」んだと思います。
で・・・、やるんですね。
やってみると、自分が分からなくて知りたいと思った事を知ることができる時があるんですが、
それを知ってしまうと、余計分からないものが多く目の前に現れてくる。
それが科学なんですね。
だから、やってみればやってみるだけますます分からないものが増えていくという、
もともとそういうものなのです。
でも、分からないものを知りたいと思う欲求自身は抑えることはできないと私は思いますし、
(佐藤さんも)たぶんそうだろう、でしょ?
わたしもそうです。
ですから科学をやるという事は多分これからもずっと続いていくと思うんですが、
ただ科学というものをやると、今ちょっとおっしゃって下さったように
本当に困るようなことも沢山そこから、また発生してしまう。
たとえば戦争なんていうときは、
昔の戦はナイフを持ってお互いを刺殺し合うという、そういう戦だった訳ですね。
それは猛烈な心の痛みを伴うわけですよね。
でも、今の戦争なんて違いますよね。
飛行機で行って爆弾バラバラバラと落としてくる。
原爆を落としてだーっと殺してしまう。
いまもっと言ってしまえば、
今米国のどこかでテレビ見ながら、無人戦闘機が飛んで行って、
地球の裏側で人を殺すという事が出来る。
みんなそれは科学が、それを支えてきているわけで、
科学が見つけたものをどうやって実際の現場で使うのかという事を、
しっかりと科学者自身がみながら、
「自分がしなければいけない抵抗はその時にちゃんとやる」という事だと思います。
それはとっても難しい事なんですけれども、
でも科学に携わるという人間であれば、
せめてそれをやることぐらいは責任だと私ま思います。
小出裕章講演会 松本市 2013/6/09(日) 質疑応答部分の文字起こし
動画はここにあります↓
「国の"放射能を忘れさせる作戦"で被害者同士の間で溝が出来てしまうというふうに仕向けられてしまっている」小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
信州大学理学部物理学科大学院生の質問
「物理を勉強しているが放射能はよくない事、この矛盾をどうすればいい?」
小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
"長野県大町市のセシウム137"小出裕章氏6/9松本市講演会・質疑応答部分(内容書き出し)
会場:長野県松本文化会館 中ホール (キッセイ文化ホール)
平成25(2013)年6月09日(日)
主催:小出裕章講演会実行委員会
制作:長野インターネット放送局[NIBC]
質疑応答
もりながあつこさん。
福島県からの避難者。
「手をつなぐ3・11信州」で、みなさんと共に苦難を共にして活動されている方。

私は長野県の方に避難をして来ております、福島県からの避難者です。
ここにも沢山福島県、そして関東広域から避難してきている家族が沢山来てくれています。
当初私たちがどうしていいか分からなかったときに、
小出先生はじめとする「本当に放射能は危険なんだ」と、
最初にモノ申してくれる人たちが少なかった中で、
先生が一生懸命言って下さった事が本当に私たちの救いでした。
私たちは、支援等が限られてくる中で、特に復興支援という言葉も使われて、
そこにいる人たちの安全性というものは後回しにされているという事が現実の中にあります。
そんな中、今日の先生の講演内容を周りの人々に伝えていただけたら嬉しいなと思います。
質問です。
放射能による健康被害というのが、子どもの甲状腺がん以外に関しては公的にというか
世界的な合意が取られていないというふうに言われてしまって、
でも実際にはかなりの子どもたちに健康被害が出ていると。
体調不良もそうです。
私もそうです。
先生は医療の専門家ではないので医療的にどうのという事ではないんですが、
放射性物質というものは放射線が出るというそれだけの怖さではなくて、
物質そのものが持っている特有の毒性みたいなもの。
金属が持っている毒性みたいなもの。
それプラス放射線とそれ以外の化学物質とが相乗効果を起こして、
体内に入った時につまり内部被曝が起きた時には、単に外部被ばくだけの恐ろしさではなくて、
内部被曝になった時の怖さというのはもっと大きいんじゃないかと私はおもうんですけれども、
そういった事ってどうやって検証していけば、もしくはどうやってみなさんに伝えていけばいいのか。
そのあたりの事に付いてちょっとお聞かせいただけないでしょうか?

小出裕章氏:
いくつかお答えしなければいけないと思いますが、
放射線に被ばくをするとさまざまな被害が出ます。
たとえば原爆被害者の方達は、すぐに死んでしまう人だっていました。
髪の毛が抜け落ちてしまうという人だっていました。
火傷をしてしまうという人だっていました。
吐き気が出る、下痢になる、という人たちも沢山いました。
そういう被ばくをしてすぐに被害が出るという被害の出方を
私たちは「急性障害」と呼んでいます。
ただ、急性障害が収まったから、だからもう、その障害が出なかった人たちは何でもないのか?
という事が実は問題でして、
広島・長崎に落とされた原爆の人達、すぐに死んでしまった人たちは誠にお気の毒でしたけれども、
残ってヒバクシャのレッテルをはられた人達は、今度は実験材料、モルモットにされたのです。
ABCCという米軍の研究施設が広島と長崎に出来て、被爆者の人達を囲い込んで
「自分の研究所に来い」と命令をしたんですね。
それで毎年毎年被ばく者の人達はABCCに検診に行くと。
「あ、こいつはどういう病気になって行く」という事を、検査して登録していく訳ですね。
でもABCCは一切の治療はしない。
検査だけして帰すんです。
それでまた翌年「来い」と言って呼びつける。
そしてその病気がどう進行しているか、あるいは治ったか、
あるいはもう来なくなった、死んじゃったのかという事をずっと調べ続けた。
それで初めの頃に分かった事は、
被ばくをした人の中に「白血病が増えている」という事が分かりました。
それでまたしばらく調査を続けていくと、「がんも増えている」という事が分かりました。
そしてその後もずっと調査を続けていくのですが、その結果分かってきたことは、
被ばく量がどんどんどんどん少ないと思っていた集団でも、
「やっぱり白血病もがんも増えてきている」という事が分かってきたのです。
それが、今日私が聞いていただいたような、現代の学問が長年続けてきた研究結果として、
「どんなに微量な被ばくでも被ばくというのは必ずリスクがある」という結論に結び付いてきているのです。
ただし、今私は白血病だとか癌と言ったわけですけれども、
実は被爆者の研究をずーっと続けてきて、近年になって、
「いや、それだけでは止まらなかった」
「心臓病でもなんでも被ばく者の病気は増えている」
というデータが今になって分かってくるようになりました。
私は当然のことだと思います。
今日聞いていただいたように、放射線のもっているエネルギーというのは
生命が持っている分子結合のエネルギーから比べれば、もう何十万倍も高いという、そういうものですので、
「どんな影響でも出るだろう」と私は思います。
癌以外のことだって多分沢山出る。
ただそれは、ヒバクシャにやったように、
何万人もの人たちを囲い込んで、治療をしないで、何万人もの別の人達と比べていくという、
そういう検査をしないと検出出来ないと、そういう違いの出方です。
私は福島の人達にも、これから沢山の被害が出るだろうと思いますけれども、
その被害をきちっと立証するためには、
きちっとした検査を続ける以外にないと思います。
ただし日本の国はそれをやらないだろう。というのが私の心配です。
やれば必ず癌だけではない、いろいろな被害が出てくるだろうと思います。
そして今、もりながさんがおっしゃって下さったように、
被ばくの危険というのは大変複雑な要因がからんでいます。
たとえば被ばくをすると癌になるという事は分かっています。
肺がんにもなるということも分かっている。
ただし肺がんの事で言うなら、
たばこを吸う人は吸わない人に比べてはるかに高率で癌になっていくという事が分かっている。
たばこを吸う事で肺がんになるという効果もある。
放射線で肺がんになる効果もあるという事で、
両方が重なると、相乗効果で肺がんが増えていくという、そういうデータもあります。
ですから、福島の事故で様々な化学物質が放出されたと私は思いますし、
この化学物質のより暴露される事による被害と、放射線の被ばくによる被害というものが、
相乗効果のようにして表れるという事は、多分あると私は思います。
ただしそれを立証しようと思うと、
大変な調査を長い年月にわたってやらなければならないし、
「立証できた時にはもう手遅れだ」という事になるのだと思います。
でも、「手遅れ」だとしても、きちっとしたデータを取ることは私は必要だと思いますので、
「やった方がいい」とは思うけれども、
「日本の国家がそれをやるというふうには私は思えない」と。
そういう状況です。
もりなが:
という事は私たちはとにかく、これ以上リスクを負わない努力をひたすらするしかないという事ですよね。
私たち実は避難してきて、一番最初に自分たちの出来る事って言ったら、
やっぱり食品を選ぶ事しかないんですね。
先ほど給食の事を言っていただいたんですけど、
給食だけじゃなくて、「じゃあ給食だけ守れててたら守れるか」というと、
私たちは外食する時、外で誰かと一緒に食事をする時も実はとても大変で、
避難をしている人同士だったらお互い分かりあえるんですが、
そうじゃない人たちと一緒に食事をする時に、それを一回一回、
「実は私たちはこれは食べられない、あれは食べられない、これは危険なので避けています」ということを、
説明するのが本当に大変で、
そういう事を含めると、食品を構成しているありとあらゆる原材料から、
それをつくる肥料から、土から、本当に全部考えなければいけない。
そういったことも含めて安全を確保しないと、本当は子どもを守れないという、
多分そういう事じゃないかと思うんですけれども、
その辺はどうでしょうか?

小出:
もちろんおっしゃった通りなんです。
今日本の国は何をやろうとしているかというと、
食べ物に関しては1kgあたり100ベクレルという基準をしいて、
「それを超えたものは市場に出回らせないから安心しなさい」と。
「それを下回っているものは、もともと安全なんだから安心しなさい」
「放射能の事なんか何にも気にするな」という作戦に打って出てきているわけです。
何を彼らが狙っているかというと、
「放射能という事を忘れさせよう」という作戦に出てきているわけですね。
ですからおっしゃったように、こうして
「本当にどうやって子どもを守ろうか」と思っている人たちと、
そうではない人たちの間に今度は溝が出来てしまう。
どっちだって被害者のはずなのに、被害者の間で溝が出来てしまうというふうに、
いま国によって仕向けられてしまっているのです。
私はそんなふうな形は正しくないと思うし、
1kgあたり100ベクレルよりももっと下の汚染だって危険なんです。
1kgあたり99ベクレルは危険です。
1kgあたり90だって50ベクレルだって危険なんです。
日本のお米は福島第一原発の事故が起きるまでは
1kgあたり0.1ベクレルしか汚れていなかった。
100ベクレルを許すなんて言う事は1000倍もの汚染を許すという事になってしまうことであって、
そんな事は到底許せない事なんです、私から見て。
何を本当はすべきか?と言えば、
全ての食べ物について、きちっと汚染を調べて、
これは1kgあたり100、これは90、これは50、これは10、これは1、これは0.1というふうに、
全ての食べ物をきちっと測定してみなさんに知らせる。
知らせた後でそれをどう引き受けるかは一人一人の判断だと、私はそう思います。
わたしは、「大人は被ばくしても良い」とさっきも言ったわけですし、
汚染したものを食べても良いと思いますけれども、
ちゃんと知った上でそれをすべきだし、
ちゃんと知った上でで子どもを守るという事をやらなければいけない。
そのためには国を動かすしかないんです。
一人一人でそれをやろうとしてもどうしても限界があるし、
また溝を作っていってしまうという事にもなると思います。
残念ながら国を動かすほどに私の力は大きくないけれども、
今日これだけの方がいらして下さっているわけだし、
そういう力を集めて、
「国にとにかくちゃんとやらせる」という事をこれからやるべきだと思います。
もりなが:
ありがとうございます。
先生のような考え方で全てのお医者さんや学者さんや行政や技術者や、
ありとあらゆる人たちが自分の場所で同じ事を考えて行動してくれたらいいなと本当に思いました。
ありがとうございました。
続きを読む
〜その日常生活〜 2013年2月25日
SAFLAN-TV。
司 会:松井さやか(弁護士)・井桁大介(弁護士)
ゲスト:菅波香織(弁護士)

松井:
今回は福島に住み続ける第3弾という事で、引き続きサフランの菅波さんとお伝えしていきます。
前回まで菅波さんに福島に住み続ける生活について伺ってきたんですが、
住み続けるにあたって菅波さんが必要だと思う事を3件あげていただきました。
まず第1点が、「科学的に十分な解明をされていない」という事への理解
これはどういった意味でしょうか?
菅波:
そうですね、サフランの活動という支援法のいろいろな活動というのがありますけれども、
支援法の文言の中に、「放射線が人の健康に及ぼす危険について科学的に十分解明されていない」と、
いう事が記載されています。
井桁:それが法律の文言にも入っています。
菅波:
それが私が今福島で生活している中では、
非常のその支援法があるっていう事がすごく心強いなと思う所でして、
「科学的に十分解明されていない」という事は、
「放射線の影響というものに対して不安に思ってもおかしくないんだよ」という意味だと思うんですね。
いま放射線の影響に対していろいろな考えの方がいて、
そのなかで、ま、あんまり気にされない方と気にする方とで、
分断というものもすごく起きている現状が福島の中にあると思いますので、
そういった、「十分に解明されていない」ということが前提となった時に、
ま、「不安に思う事がおかしいよ」とか、「避難するのはおかしい」とか、
そういうことを、お互いが責めたり傷つけあったりという事が
無くなっていくんじゃないかなというふうに思っています。
松井:
実際にお住まいのいわき市の中でも、
あまり放射線について
「『危険だ』という事を言ってはいけない」っていうふうな空気があるっていう話ですよね?
菅波:
そうですね。
いわき市はかなり最初の段階で「安全前言」というかたちもありましたし、
いまも学校などでも、線量が一部高い部分もあるという中で、
そういうところを除染…ま、除染してほしいという事を話をすると、
「いや、その『除染』ということは言わないでくれ」と。
井桁:言わないでくれと。

菅波:いうことで、
「除染」というキーワードだったり、「放射能」ということだったり、
そういう事を言おうとするとストップが入るというような状況はあります。
「除染」については、「除染」じゃなくて「環境整備事業」です。と、言葉をわざわざすりかえる。
それは、放射能・・・汚染…という事で子どもにストレスを与えない、
・・・っていう意味あいも無くはないのかなとは思うんですけれども、
逆にその…なんていうのか、
「隠す」というか「言うな」「言うな」という事の影響で
ストレスとか精神的な負担を感じている親御さんも沢山いると思いますし、
そういう親御さんを見てストレスを感じるお子さんもいっぱい居るのかなぁというふうに思います。
井桁:
そういった行政の側にこういった
「科学的に十分解明されていないんだ」ということを前提とした対応を取ってもらいたいと
菅波:
そうですね、行政もそうですけれども、
住民の間でもそういうことを前提に、ま、いろんな考え方がいると。
「そういう考え方もあるよね」という事で、認めあえるというような空気が
こういう理解が進めば出来ていくんじゃないかなというふうに期待できると。
松井:
すごくその、生活上放射線を浴びないようにというか、
内部被曝も外部被ばくもすごく気を付けている家族がいるとして、
そういう家族を共有しないような空気ではなくて、
解明されていないんだからすごく怖がる人もいるし、そうじゃない人もいるという、
その両方を認める事ができるようになるという意見ですか?
菅波:そうですね。はい。
松井:
1点目は支援法にもあるんですけれども、「科学的に十分解明されていないという事への理解」
もうひとつなんですが、
「安心して遊ぶことができる環境」ということですがこれは?
菅波:
そうですね、今ある程度いわきは線量が低いというところもあって、
あまり、あまりというか制約も無く今活動はありますけれども、
「一部線量が高いところもまだある」というところと、
あと環境省の方で、0.23マイクロシーベルト/h以上の汚染がある所については
除染の費用を国が負担するというふうになっていて、
その基準である程度除染というものがいわき市でも進んでいるんですけれど、
その測り方も、あの…、なんていうか、
広い面積のところである程度ポイントを絞って測って平均値を取るというやり方なので、
もっと高いところを取れば0.23を超えるような場合でも、
恣意的にやってしまえばそこは0.23は声無いよと。
ただ、「原発事故でかなり放射性物質がそこにある」という事は分かっているので、
子どもがある程度長い時間活動するようなところとか、通学路とか、
そういうところは0.23という事に関わらず、きちんと除染して、
そういう所での内部被曝も外部被ばくも照らすという事が一つ大事な事かなというふうに思います。
松井:実際に菅波さんのお子さんが通われている学校では除染はされてないんですか?
菅波:
表土除去はされずに、
0.23マイクロ超えないという事で、うちの学校は引っかからなかったんですけど。

井桁:
今回は「遊ぶ」という事を書きましたけれども、
外でいわゆる遊びをする事だけではなくて、もう少し広い意味合いなんですよね。
菅波:
そうですね。外で遊ぶという事、外でも運動もそうですし、
それは、遊ぶというと保育園や園児、小さい事言うイメージもありますけれども、
小中、高校生の屋外での運動っていうことも安心してできるというところが、
整う事が必要かなと思います。
松井:
人間として健康的に過ごそうとすると、
やはり運動したり外気にあたったり、自然に触れたりというのが、
菅波:
そうですね。
逆に、都会じゃなくて、我々が住んでいる、田舎に住んでいる人っていうのは、
そういう自然環境で伸び伸びと子どもを育てたいっていうふうに思って住んでいる方が多いと思うんですね。
それがかなり制約されているというのは、
そういう人々にとってはかなり苦痛な状況を強いられていると思います。
井桁:3つめですね。「緊急時の備え」
松井:この緊急時の備えというのは、、これはどういった事でしょうか?
菅波:先ほどヨウ素剤もお見せしましたけれども、

松井:前回見せていただきました。こういう形で。
菅波:
いわき市は福島第一原子力発電所から、40km前後の場所にあります。
で、今回の事故でもヨウ素がかなり初期に高濃度で飛んできたという事もあります。
事故収束というような発表はありましたけれども、
まだまだ予断を許さない状況は続いていて、
余震もまだまだ大きいものが続いている中で、
万が一、また原発事故…、
そのもう一度の原発事故っていうのは本当にあってはならないし、
なんとしても防がなければいけないと思うんですけれども、
万が一そういう事があった時に、
こういったヨウ素剤を服用するような事態になってしまうのか。
で、今私は学童保育に子どもを預けて会長もやっているんですけれども、
たとえばその子どもを預けている時間帯原発事故が万が一起こった時に、
本当にどうやって子どもたち全員を安全に避難させるのか。
私がどこまで責任を負えるのか。
そういったところの不安は常に付きまとっての生活になっています。
ですので、行政の方にはそういった時の、緊急時の避難のマニュアルというのをきちんとつくって頂いて、
マニュアルがあっても周知されていなければどうしようもないので、
きちんと周知したうえで避難訓練もするとか、
そういった事が原発から近い所に住んでいる我々にとっては必要なのかなというふう医は思います。
井桁:
やはり社会全体、もしかしたら行政だけではなく社会全体で、
もう、「少なくても福島の原発がまたなにか、爆発したり事故になるっていう事はないだろう」というふうに、
どこか安心しちゃっている所があるかもしれません。
松井:
またそういうことはちょっと、言いづらいというか。
やはり絶対にあってはならないという事ですけれども、
それを想定すること自体がすごくストレスになるような、っていうような圧力とか、
そういったものもあるのかもしれないですね。
菅波:そうですそうですね。
井桁:
もともとあの事故は起きないだろうという事を前提にああいうふうな生活、
原発を建てて「事故が想定外だ」と言ってたわけですから、
やっぱりあり得る事、
本当はあってはいけないけれども、あり得ることとしての緊急時の備えというものは
やっぱり意識しなければいけないという事ですね。
菅波:そうですね。

松井:
福島に住み続けるために必要だと思う事3点をお話しいただきました。
最後に菅波さんにSAFLANとしてどのように活動していきたいかといった事を伺いたいんですけれども、
どのような活動をしていきたいですか?
菅波:
そうですね。今まさに支援法の関係で言うと、
基本方針の策定というところで一生懸命やっていただいているところだと思います。
で、住民の意見を聞くというふうに法律には書かれていますけれども、
なかなか復興庁の方が直接聞きに来られるという機会がほとんどないという状況がありますので、
私としては地元の広いいろんな方の意見を聞いて、
それを基本方針に反映していただけるような活動を継続してやっていきたいというふうに思っています。
松井:
当事者であり、弁護士である菅波さんだからこそできる活動だと思いますので、
引き続き頑張りましょう。
ありがとうございました。
文字起こしは3回目のみしましたが、これ以前の
SAFLAN-TV1回目と2回目のYoutube ↓
第18回 福島に住み続ける その1〜住み続ける理由〜 2013/02/11
http://youtu.be/Ul2sWHfWSnE
第19回 福島に住み続ける その2 〜その日常生活〜 2013/02/18
http://youtu.be/Lvu-YhByxiU
第24回放送 従軍慰安婦問題を考える
放送日:6月15日(土)~22日(金)
ゲスト:趙博(チョウバク)さん(歌手)
パーソナリティ:西谷文和(ジャーナリスト)
小出裕章ジャーナル
西谷:
小出さん、今日は「プルサーマル計画とMOX燃料」
この特集をしたいと思うんですが、
関西電力が高浜原発3号機で導入されているプルサーマル向けの、いわゆるMOX燃料。
プルトニウム、ウラン混合産物ですね。
これをフランスから海上輸送していてですね、6月下旬に日本に到着すると発表しているんですよ。
小出:そうですね。
西谷:
もしかするとこの放送がオンエアされている時にはもう、日本に着いているかもしれない訳ですが、
ここで、リスナーから質問がきています。
48歳女性からの質問ですが、
「現在日本に運ばれているMOX燃料や、プルサーマル計画についてもう一度詳しく教えて下さい」
ということなんですが、先生どうでしょうか?これ。
小出:
プルサーマルという名前ですけれども、
「プル」というのはプルトニウムの事です。
「サーマル」というのはいわゆる熱という日本語の
西谷:サーマルは熱ですね。
小出:はい。
つまり、「プルトニウムを現在使っている普通の原子力発電所で燃やしてしまおう」という計画の事です。
西谷:
普通の原子炉は「ウラン」を燃やすという事で設計されているけれど、
その普通の原子炉で、プルトニウムを混ぜたもの、つまりMOX燃料を燃やすと
小出:もちろん危険は増加します。
西谷:
ただでさえ危険な原子炉に、さらに危険度をUPさせて、無理やりプルサーマルをするというのは
やはり、プルトニウムを燃やさないと都合が悪いという事でしょうか?
小出:そうです。
プルトニウムというのは原爆の材料に使った物質なのです。
それをこの日本という国では「原子炉で燃やす」という事をずーっと言ってきました。
ただし、その原子炉と言っても普通の原子力発電所でプルトニウムを燃やすというのは
今聞いていただいたように危険な事なのであって、
日本というこの国が言ってきたのは、高速増殖炉という、
西谷:もんじゅですね。
小出:そうです。
日本ではもんじゅという、実験炉という小ちゃなものをつくろうとして、
未だに動いてもいないのですけれども、
そういう形の原子炉で燃やすための燃料だとして、イギリスとフランスに頼んで、
日本の原子力発電所で生まれたプルトニウムを分離して取り出してもらってきたのです。
しかしもんじゅはもちろん動いていませんし、
他の高速増殖炉も一台もありませんので、
「分離してしまったプルトニウムを燃やす手段が日本にはない」のです。
それなのにプルトニウムは原爆の材料な訳ですから、
日本というこの国が使い道の無いプルトニウムを取り出してしまって懐に入れてしまったという
状態になっているのです。
西谷:
という事は国際社会に「これはあなたのところで核兵器をつくるつもりなのか」と疑われないためにも、
燃やさざるを得ないという事ですか?
小出:そうです。
リスナーのみなさんはこの日本という国が、
いわゆる世界のほかの国々からどのようにみられているか?という事を、
どうお考えになっているのかな?と私は思いますけれども、
世界の国々は、日本というこの国がそんなに立派な国だとは思っていないのですね。
何十年か前までアジアの国々に侵略をして、沢山の人々に苦難を味あわせた国だった訳だし、
今現在も「平和利用だ」と言いながら、
原爆材料になるプルトニウムを着々と懐に入れてきて、
西谷:40トンぐらいあるとか。
小出:はい、現在45トンあって、
西谷:45トンもある
小出:はい。
それで長崎の原爆をつくろうとすれば4000発も出来てしまうと言うほどのプルトニウム
西谷:4000発ですか
小出:はい。すでに懐に入れてしまっているんです。
西谷:
だから自民党の石破さんがね、
「プルトニウムを持っているだけで潜在的な抑止力になる」とおっしゃってましたね。
小出:そうです、はい。
西谷:いみじくも。
小出:
石破さんもそうですし、自民党というその政党が日本の原子力をずっと進めてきたわけですけれども、
一番初めから、平和利用と標榜しながら「実はプルトニウムを持ちたかった」というのが
彼らの狙いだったのです。
そんな事を、でも、世界の国々が許してくれる訳はないわけで、
「日本の国は使い道のないプルトニウムは持たない」という国際公約をさせられたのです。
西谷:そういうことは無理矢理でもプルサーマルをやっておかなきゃいけないという…。
小出:そうです。
もうどうにもならなくなって、危険なことは承知だし、
やればやるだけ経済的に損をするということも分かっているのですが、
もうどうしようもなくなって燃やすしかない。
危険を承知で普通の原子力発電所で燃やしてしまおうという所に追い込まれてしまったのです。
西谷:
このMOX燃料を、本来なら日本で作れると僕は思っていたんですけれども、
フランス、イギリスへ頼んでいるという事は、日本の技術では作れないという事ですか?
小出:もちろんそうです。
もともと、使用済みの燃料というのが原子力発電所から出てくるのですけれども、
その使用済みの燃料の中からプルトニウムを取り出すという作業を私たちは再処理と呼んでいます。
その仕事というのは原爆材料になるプルトニウムを取り出すために、
「どうしてもやらざるを得なかった」から開発された技術です。
核保有国はどうしてもみな再処理という事をやったのですが、
再処理工場の周辺では、猛烈な環境汚染をどこの国でも起こしています。
大変危険な技術で、日本という国でも六ケ所村でやろうといましているのですけれども、
日本というこの国の手では負えないという事で、なかなか動く事が出来ないのが現在なのです。
西谷:
もうひとつ、使用済み核燃料棒が、非常に処理がね、ガラス固化体にしてとかという事なんですけど、
普通の原子炉から出てくる使用済み核燃料棒と、
プルサーマルから出てくる使用済み核燃料棒はやっぱり違うんですか?
小出:ちがいます。
西谷:やっぱり、厄介ですか?
小出:
一度プルサーマルという事をやってプルトニウムの燃料を燃やしてしまいますと、
私たちが超ウラン元素と呼んでいる特別に寿命の長い放射性物質が
西谷:超ウラン元素
小出:
超ウラン元素というのですが、ウランを超えるというような。
ウランというのは自然界にある一番重たい元素なんですけれども、
西谷:プルトニウムは超ウランですよね?
小出:
そうです。
プルトニウムも超ウランですし、プルトニウムよりももっと重たいキューリウムとか、
そういうような原子核が沢山その使用済み燃料の中に溜まってきてしまうのです。
それの取り扱いは大変厄介ですし、寿命が長いので、
再処理をするにしても、ガラス固化にするにしても、
今までやってきたような時間の長さでは到底できないで、
何十年も、まずは原子力発電所の中で冷やしておかなければならない。
西谷:またこれ、子々孫々までツケを後回しにするという事ですね。
小出:
そうです。
日本にある、あるというか今作ろうとしている六カ所の工場では、
プルサーマルの燃料を再処理する事すらができませんので、
「どうしていいのか全く分からないもの」をまた生み出してしまうという事になります。
西谷:
先生、すみません、聞いていたらもう頭が痛くなってきて、どうしたら良いのか分からないという。
その、「どうしたらいいのか分からない」っていう事が分かりました。
お時間になりました。
この問題はこれからも追及していきたいと思います。
小出先生どうもありがとうございました。
小出:ありがとうございました。
プルサーマル燃料 高浜原発へ
NHK 6月18日 5時20分

使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた燃料を一般の原発で燃やす「プルサーマル」で、
関西電力が高浜原子力発電所で使用する予定の燃料が、今月27日にも福井県に到着する見通しになりました。

「プルサーマル」は関西電力高浜原発や九州電力玄海原発など国内4つの原発で実施されてきましたが、
おととしの原発事故の影響で、国の核燃料サイクル政策が不透明になり、
輸送の警備態勢も十分確保できないなどとして、
使用するMOX燃料と呼ばれる燃料の海外からの輸送は中断されていました。

関西電力では、震災から2年がたって受け入れ態勢が整ったことなどから、
ことし4月、フランスから日本に向けてMOX燃料を積んだ専用の輸送船2隻を出港させ、
関係者によりますと、今月27日にも高浜原発に到着する見通しだということです。

海外で製造されたMOX燃料が日本に到着するのは、原発事故のあと、初めてです。

関西電力の八木誠社長は、高浜原発3号機と4号機の運転再開について、
来月の原発の新たな規制基準の施行後に「MOX燃料を考慮した申請をしたい」と述べており、
国の原子力規制委員会がどう審査するのか注目されます。
~支援実施を求める原発事故被災者の声
2013年6月21日
避難の実情
1:27:30~
http://youtu.be/cu6CocaL_ZM?t=1h27m30s
それぞれの当事者として今の避難の実情や抱えている問題についてお話しいただきたいと思います。
まずは福島市から東京へ避難中の二瓶和子さんの方からお願いいたします。
1:28:09~
http://youtu.be/cu6CocaL_ZM?t=1h28m9s

福島市から2011年3月18日に東京練馬区の方へ自主避難をしてまいりました二瓶和子と申します。
当時娘は、長女3歳、次女1歳でございました。
いま現時点で長女は6歳、次女4歳になり、元気に過ごさせていただいています。
自主避難者の生活状況という事ですけれども、
「自主避難母子世帯は貧困の象徴なんですか?」ということをやはりお伺いしたいというか、
そういうことですよね?
本当に苦しくて辛い状況を話して下さいと言われていることが、
この場に居ることが、
本当にどれだけ辛いことか、
それも努力して、努力してそういう貧困とかそういうこと事態を改善していない訳じゃないんです。
これ、手書きで申し訳ないんですけれども、ちょっと自宅から保育園に送迎している様子です。
娘二人は別々の保育園に通っております。

2012年4月1日から、区立保育園に長女が入園できました。
1万2800円です。
それと同時に次女は保育園に入れませんでしたので、
3カ月後、7月まで友人宅に2カ所、今日はこっち、明日はあっちという形で預かって頂きました。
7月から認証保育園に入って1年になるんですけれども、5万5000円払っています。
家賃並みです、福島では。それもちょっと安い部屋になるのでしょうけれども。
5万5000円、1万2800円を払っている世帯が貧困世帯と言われているんです。
なおかつそのファミリーサポートで朝送ってもらえば良いじゃないかと。
一般家庭で「お母さん、送迎が大変でしたらファミリ―サポートさんっていうのがありますよ」と。
1時間900えんになります。
20日で1万8000円かかります。
保育園は分かりづらくて本当に申し訳ないんですけれども、
長女の保育園に朝7時半に送ります。
その後7時50分に次女の保育園に着くように出ています。
朝家をいったん7時に出ています。
子どもたちを起こすのは6時です。
私自身目覚まし時計をかけるのは4時50分ぐらいにかけないと、
なかなか、本当に体力的に辛くて起きられない。
それでもやっぱりそういう状況でやっています。
7時半というのは長女が保育園開始しても良いよと言われている時間です。
今度、帰りなんですけれども、
長女を先に6時半までに迎えに行かなくてはなりません。
延長保育はないので6時半で終わりですよと。
先日、電車の事故で遅れて、
遅くなって6時40分ぐらいになったんですけれども、
娘はひとりでした。
保育園で先生と一緒に先生のお部屋で待っているような状況で、
延長保育がないような所で過ごしています。
次女は8時30分まで延長保育が可能という所である認証保育園ですので、
時間をちょっとずらして7時のお迎えをしています。
そうしないと、二人一緒に保育園のお着替えのお荷物を持ち、
なおかつ一人は歩きたくないってぐずるような疲れて帰ってくる娘を、
とてもとても一緒に帰ってくることはできません。
なのでこういった生活をしている事。
これを一人でやらなければならない事。
そして私はここに来て、2月からここのこういう場で発言させていただいていますが、
「なにが大変ですか?」と聞かれ続けて、大変さが改善された事はありません。
ですから、だんだんと話をしたくなくなってくるお母さん方が多いんです。
言ったって変わらないじゃないですか!
なおかつ練馬区の孤立防止事業で800万円出ていたという事を聞くんです。
でも私はこの場に立てる位になるまでに孤立していましたし、
いま現時点でも練馬区行政からは何の支援もありません。
ですから、本当に自分自身が立ち上がらなければ何も変わらないんです。
それが支援法ならば、本当にやるしかないという事を関東全域で考えていただきたいですし、
関東だけじゃなくて日本がこれをやらなければならない事だと思ってもらいたいと思っています。
1:33;37
はい、どうもありがとうございました。
日本がこれをやらなければならないというメッセージ、本当に聞いていて辛くなるような話でした。
続きまして郡山市から北海道へ避難中の宍戸ちかさんからお願いいたします。
1:33:54
伊達市の特定避難勧奨地点 避難区域解除問題について6/21伊達市住民の声(文字起こし)
~支援実施を求める原発事故被災者の声
2013年6月21日
25:15~
Youtube→http://youtu.be/cu6CocaL_ZM?t=25m15s
伊達市の特定避難勧奨地点
避難区域解除問題について

FoE Japan 満田夏花:
伊達市にお住まいの菅野みやこさんにお電話をつないでお話しいただこうと思っています。
この問題は、昨年の12月に伊達市小国地区などの特定避難勧奨地点が解除になりました。
解除の基準なんですが、国に聞いてみましたら、
毎時3.8マイクロシーベルトだったそうです。
で、伊達市の特定避難勧奨地点についてはですね、
住民の方に説明会のような事がなく突然解除されたそうで、
住民の方は指定の解除を「報道で知った」というふうにおっしゃっています。
その3カ月後に賠償も打ち切りになっています。
つまりどういう状況にあるかと言いますと、
いま避難者の方々は、半ば兵糧攻めにあったというような状況にありまして、
帰還を迫られている状況にあります。
この事に関しては、解除の基準が非常に高いという事とともに、
賠償がその3カ月後に打ち切りになっている。
その状況は非常に人権にも反する大変な問題だと思っています。
このようにして今福島では次々に避難区域が解除になろうとしている訳なんですけれども、
本当にこれで良いんでしょうか?ということを私からは問いかけたいと思います。
それでさっそく菅野さんにお話しいただきたいと思います。
27:45
福島県伊達市梁川(やながわ)町に住んでおります菅野です。
3人の母で、伊達市霊山町小国地区が平成23年6月30日付で特定避難勧奨地点の指定により、
避難を選択し、翌月の3日に避難をしました。
避難指定の仕方についてもかなり疑問が残っておりまして、
避難指定の方に配布された特定勧奨地点設定に関わる
その中で抜粋ですが、
お住まいの小国地区は現在に渡って
事故発生後一年間の積算線量が20マイクロ(ミリの間違い?)シーベルトを超えると予測されてはおりません。
しかしお住まいの住所やその近郊において、
空間線量率が20マイクロ(ミリ)シーベルトを超える可能性も否定できません。
そして復興調査も同封されておりました。
うちの敷地内の玄関先、庭先中央の2カ所のみの測定で、避難出来る権利が決まってしまったんです。
たった2カ所でです。
住民集会や署名活動・要望書提出等を実施しましたが、
何一つ住民の意向を聞かれることは今もありません。
その後気持ちが することなく避難生活をしてたんですが、
避難指定の事を思うと、避難している現在でも、何時解除になるのか
去年の12月までなんですけど、
「解除されるのか」という、日々本当に不安な毎日でした。
避難指定以外の住民の訴えをもとに、
市も国も対応するだろうと思っておりました。
測定、説明、相談会も勿論行われると思っていました。
市民として、どこかまだ伊達市を信じていた所がありましたけれども、
私も考えや思いがすごく浅はかで、
まだ平成24年11月28日付けでモニタリングの実施の通知がきたとともに、
特定避難勧奨地点の解除について、
20マイクロ(ミリ?)シーベルト以下となることが確実である事を確認できた場合、解除を行うとします。
という文などがありました。
翌月の5日に私の家の方に測定がきたんですけれども、
測定の結果がどのような状況なのか?
ケースバイケースで対応するのか?
説明会が行われるだろうと住民として思っていたんですけれども、
その矢先に、その12月14日の朝、ネットから流れる情報と日中のニュースから解除を知らされ、
動けなくなる位に驚きました。
また次の日には「特定避難勧奨地点解除に係るお知らせ」が郵送されてきたのには本当に驚きました。
文の中には、原子力災害現地対策本部長から伊達市長、伊達市に対し、
「特定勧奨地点解除の通知がありましたのでお知らせいたします」
と市長からありましたけれども、
その他の文章文面に対しては、全て写しのものになっておりました。
その後、我が家でもやはり納得できない所が沢山あったので、
いろいろと電話をしたり直接市に足を運び解除の理由などや、
除染をしても線量の高い事などを話したり訴えたりしましたが、
市からはありきたりの言葉しか返ってきませんでした。
挙句の果て、
「30年間気を付けて生活しろというんですか?」と問いただすと、
「すみません」と頭を下げるのみでした。
このままでは自宅に帰らなければならなくなると思い、
家族でいろいろ相談し、前進する覚悟を決めました。
というのは、「避難先に腰を据えて生活をしよう」と。
でも子どもは、避難地域から高線量の地域の学校に通っていたし、
平成25年度から新1年生になる子どももおりました。
転校、転入させ、いざ家の購入へと動きましたが、自己焦燥
自宅を購入して4年目になろうとしていたため、ローンが残っていることもあり、
借入金にも限度や上限が付いてしまいなかなかうまく進めない状況です。
災害復興住宅融資という国の支援がある事も、前進しようとしたら知りました。
でも避難がすでに解除になってしまったため、今では適応されないと言われてしまう始末です。
解除になる。
「この日で解除になりますよ」と分かった時点で動きだすという人もいるのではないでしょうか。
解除猶予期間もない。
説明会、相談会も無い。
たった一回の現地測定で高線量の地域に戻されるとは思いもしなかったので、
今現在いろいろと前進しようとしても、足踏みの状態のままでいます。
賠償金は3月までで終了しました。
今は自主避難です。
主人の仕事の賠償は続いてはおりますが、あてにはできない状況になっています。
というのは、賠償そのものに課税され、所得税額、企業税額、町県民税など、
ほとんど満額取られる状況で、通知がくるのが怖くなっておりました。
今年にかかる税額とそれに関わっている諸々の支払いなどで、前進どころではない状況です。
どうして精神的に苦痛な日々を送り、賠償金に頼らせておいて、
挙句の果てには税金でほとんど吸い取っている。
それでは私たち家族は住みたくない高線量の家に帰れと言われているようですし、
帰らなければならない状況です。
子どもを守りたいです。
「危険だ」と分かっていて子どもを危険な場所にやる親がどこにいますか?
出来る事ならば小国地区、いいえ、伊達市の子どものいる世帯全てに避難ができる権利を与えてほしいと、
解除されても思い続けております。
「なにが大変ですか?」と聞かれ続けて、大変さが改善された事はありません。
6/21避難の実情(文字起こし)
6/16 松井英介氏(内容書き出し)の続き

ということで、もうひとつの選択肢としてわたし達が今提唱しているのは「脱ひばく・集団移住」
「集団で移り住む権利を補償せよ」
これは国が補償する、国会でちゃんと議論してですね。
そして「補償しろ」という事を実現していきたい。
「移住する権利」これはなかなか大変な事ですけれども、
自主的にというか、仕方なく
お母さんと子どもだけが全国各地に移り住んでいらっしゃるのはみなさんよくご存じの通り。
その数が今でも増え続けているというのもご存じの通りだと思いますけれども、

これは中手さんたちが出されたデータですけれども、
子どもたちに、事故前に比べてこういう格好で心疾患が、
水色が(2010年)事故前、
赤い色が事故後(2011年)で子どもの死因です。

どういう訳か死んだ。
この左から2番目のところをご覧いただくと、
この心臓で亡くなっている子どもが倍ぐらいに増えている。
これは政府統計からグラフにしたものです。
という事で私たちが今求めているのは

やっぱりその他にもいろいろと病気がるという事でですね、
「この病気から何とか子供たちを守りたい」
という事で今
心臓の中隔欠損と心房の中隔欠損が認められた子どもさんの事で私も相談を受けてきた訳ですけれども、
それ以外にもそういう子どもたちが結構沢山いらっしゃる。
でもやっぱり、そのお父さんお母さんは
なかなかそれが言い辛いという状況が方一方ではあるんではないかということです。

という事でこれがその一つの例ですけれども、
時間が限られていますので、
臓器形成期、ちょうどこの6週のあたりに被ばくをなさったわけですけれども、
5週から8週の間に心房あるいは心室のが大体閉じるんですね。
これが非常に重要な臓器形成なんですけれども、
その時期に被ばくをするとまた影響が大きい。

という事でですね、どういうふうにして子どもの内部被ばくを評価していくかという事で、
特に子どもの歯に取り込まれたストロンチウム90。
これはカルシウムと非常によく似た動きをするので、
骨とか歯に集積する訳ですけれども、
特に胎児とか小さい子どもの場合にはその集積のスピードが非常に速い。ということでもって
「抜けた乳歯を調べる」ということで、先ほど土井さんが報告しましたけれども、
これはやっぱりやるように。
国がやるんです、これは。
原因をつくった政府がやるんだという事を求めていかなければいけないんですが、

これは先程から出てます甲状腺がん
細胞診で90%癌であろうと診断された母集団
2011年にやったのは双葉郡のところを中心にした高濃度に汚染された地域。
2012年にやられたのはもう少し離れた、福島市も入っているというふうに考えていますが、
さっきこれについては非常に詳細な報告がありましたので省きますけれども、
こういうデータが出てきて、これを疫学者の津田さんはですね、
科学の5月号ってご覧になった方も多いと思いますが、

この中で「アウトブレイクだ」と言ってるんですね。
それこそ本当にペストだとかチフスだとか、
そういう感染症がわぁ~っと広がった時と同じような「アウトブレイク」
「アウトブレイク疫学」という言葉があるんですね。
これはアメリカでは非常に人気の高い疫学の分野だそうですけれども、
それを日本でもちゃんとやっていかなければいけない。
ところが日本ではほとんどそれがかえり見られなかったという現状がある。
90
ということで、これはWHOですけれども、
チェルノブイリの事故について死んだ人は56人だけだった。
で、癌で亡くなった人は4000人程度だったという事を言い続けている訳ですね。
アンスケア(UNSCEAR)も同じです。IAEAもICRPも同じです。
実際はですね、これはもう時間もあまりありませんけれども、
ドイツの学者がまとめた、小さい子どもが赤い線です。

86年のチェルノブイリの事故から少しずつ増えてきていて、
3年経ったところで急速に増えてくるというデータがあります。
で、もうちょっと年かさの子どもっていうのは、黄色で示してあるので、少し遅れて、
成人はさらに遅れてくる。
というようなレポートがこれはニューヨーク科学アカデミーの論文集にも出ていますし、
さまざまな形での先天性障害

これはドイツの研究者が出したものですけれども、
すぐ翌年の性器に異常を持った子どもたちのデータ。
それからこれはダウン症の子どもたちのデータで、
上がベラルーシ、下がベルリンですけれども、こういうデータも出してきています。

すぐ翌年にこういうピークが出てくる。
フィンランドの住民の死産の率が線量に依存してやっぱり高くなっている。

という事がありまして、これは先天的な心臓の異常ですね。

これについても線量への依存性が高い。
これはドイツのバイエルンのデータです。
そしてこれはベラルーシ。バンダジェフスキーの有名なデータです。

6年位で出生数と死亡数がクロスしている。
心臓病が非常に多いんだという事で、
セシウムが非常に心臓に入りますので問題なんですが、
先ほども話がありましたけれども、甲状腺にも結構(セシウムが)入っていると、データが示しています。
子どもの白内障、これも増えてきている。

という事で、仙台高裁もある意味で画期的な判決をしたんですが、
「1ミリシーベルト/年であるべきだ」と、上限。

そして、先天障害とか様々な悪性以外の病気についても
Ⅰ型糖尿病、水晶体の混濁、白内障、心臓病などなどが多発するという意見があるんだ」と。
これは4月24日に出た郡山のいわゆる集団疎開の裁判の仙台高裁判決ですね、
そこで、ま、結果的には原告は敗訴しましたけれども、
こういう事が事実認定のところでちゃんと記録されているところが非常に大事。
これは1ミリシーベルトに対してですね。

そして、もうひとつはこの一番後ろに立っている人がアナンドグローバー
国連人権理事会から委託された特別報告者。
報告したんですけれども、彼も同じ事を言っています。

1ミリシーベルト以下であるという事と、
それから低線量のリスクについては学校でちゃんと教えるべきだと。
特に妊婦や子どもについては特別に目をかけないといけない。
低線量被ばくを過小評価してはいけない。
という事をグローバー報告は出しました。
これも非常に重要なデータであると思う。

そして1ミリシーベルト以上のところに住んでいる人たちについては、
きちんとやっぱりやらないといけない。
全ての集団についてストロンチウム90もちゃんと調べる。
という事をちゃんと書いております。
ところがちょうどこの時にアンスケア(UNSCEAR)のレポートが出て
それをワッと日本の新聞が大きく報道してですね、
このグローバー報告というのは毎日が少し書いたみたいですけど、
その他のマスメディアはほとんど報道しなかった。
現在に至っているという事です。
アンスケア(UNSCEAR)の報告について↓
<FFTV速報 前半>委員会新メンバーと甲状腺検査
6/5 第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して(内容書き出し)

で、チェルノブイリの住民保護政策から見ても、日本の現状というのは著しく劣悪であると。
という事をグローバー報告ははっきりと書いております。

100年の計
これからやっぱり、大変急がれるんだけれども、
同時にこの問題はむこう100年200年先を見越して、
我々が手をつないで、
新しい法律をちゃんと作ってですね、胸を張って生きていけるように。
汚染の少ない所に、家族、地域の人間関係を壊さずに、
そこで今までやってきた仕事もできるように、
そういう事を実現していかない限り、この子どもの命もなかなか守るのは難しいという事であろうと。
「脱ひばく」集団移住権利法というのは常に私が1年以上前から提唱してきたんですけれども、
是非これについてもこの会でもお力とお知恵をお借りしたいというふうに思っております。
以上でございます。どうもご清聴ありがとうございました。
2:10:40
質問:
福島県の健康調査なんですけれど、
事故当時胎児だったお子さんたちは今回の調査の中には入ってなくて、
事故当時胎児だったお子さんというのは、
生まれている乳幼児よりもリスクが高いということもあるんですけれども、
この非常にリスクが高い事を予想される集団というのが、どこにも問題をあげていなくて、
今後起こり得る被害として、子どもたちの数からも外れているということがあるんですけれども、
その事についてはどのようにお考えでしょうか?
松井:
とても大事なご指摘だと思います。
私もその通りだと思うんですが、
甲状腺検査についてもですね、ちょっと言いませんでしたけれど、
福島県最大の街である、市であるいわき市が外されている訳ですね。
そこが対象になっていない。
そして今おっしゃった、そういういわゆる対象をどうするかという事と、
甲状腺検査についても、2年以上のインターバルで次をフォローアップするんだと。
そんなことはあり得ないんで、少なくても半年ごとにやるべきだというのがあるので、
今おっしゃったことについても、当然政府にやらせないといけない。
で、政府が本来、
今は福島県に投げている訳ですけれども、丸投げしてるんですけれども、
政府がやるべき課題の一つだと思いますし、
特に母乳の中のストロンチウム90についてもきちっと調べる。
セシウムと違って非常にこれの調査というのは、手間暇かかって厄介なんですね。
非常に大きなシステムがいるし、機械と技術がいる。
でもやる気があればできる。
ベラルーシでもウクライナでもやってきたし、
あるいはドイツでもスイスでもやってきてるんですね。
そこの人達とどう連携をして、私たちはこれを実現するか。
我々の手でもそれはやって行かないといけないと思うんですが、
やっぱりその民間の…、今の段階では非常に難しい。
だから、日本にはいろいろとそれをやるところはあるんですね。
たとえば、福島の原発をつくった東芝は、
一つプラントを神奈川県の川崎の浮島に持ってるんですね。
そういう所には技術がある。
で、東電の株主の半部以上が今は日本政府だそうですから、
日本政府がその気になれば、「そこのプラントでちゃんと調べなさい」と、
「やりなさい」ということが母乳についても出来るだろうと
え、プルトニウムについてもそうですけれども、
特にストロンチウム90については、これはやっぱり母乳の中に出てくる。
あるいは、赤ちゃんに飲ませる粉ミルクについてもきちっと調べる。
きちんと全部調べないといけないんですよね。
それをやっぱりやらないといけない。
セシウムだけじゃなくて、ストロンチウム90もやらなければいけない。
という事だと思います。
ーーー
「福島県最大の街である、市であるいわき市が外されている訳ですね。そこが対象になっていない」
という話についてですが、
「今までの検査において対象外である」という意味だと思います。
第11回 県民健康管理調査資料より
前倒しで24年度に341人ほど検査していますが、
実際はいわき市はこれから(平成25年度)の検査予定のようです。

前倒し検査の分のいわき市


【市民と科学者の内部被曝問題研究会】2013年6月16日の文字起こし
全編動画はここにあります↓
今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)
(後半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)
2013年6月16日
http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h52m28s
1:52:28 もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望 松井英介氏

「20ミリシーベルト以下に下げる事が出来ればここに住み続けて良い」
というたった一つの選択肢を福島の人達は強いられているという事で、
「もうひとつの選択肢」という、これはひとつの提言なんですけれども、
限られた時間ですけれどもよろしくお願いいたします。

で、今言った事ですけれども、一つはですね、
「事故はすでに収束して健康障害はなかった」というふうに日本政府、
原因をつくった連中は言っているんですね。
「これが唯一の選択肢なんだ」と。
それに対して、もうひとつの課題というのは、
地域を放射線量によって分断して、3つや2つに分断してですね、
さらに補償額や期間に差を付けて、
そして人々の間に別のもうひとつのくさびを打ち込むと。

で、チェルノブイリ法は「移住の権利」という、
これはソビエトの時代に始まった住民運動あるいは科学者医者たちも一緒になってやった運動ですけれども、
その結果、91年にソビエトが崩壊した後にですね、「移住の権利を保障する」
特に、1ミリシーベルト/年以上のところからは「移住の権利」があるんだという事で、
きめ細かくいろんな政策をやりました。

これがその一つで、元になっているのは土のデータです。
1平方m当たり185kベクレル以上というところから出している訳ですね。
日本でもこの土の調査というのを具体的に細かくやらなければならないという事があります。

ではどうか?という事で福島県内を見てみますと、
私は今年の3月14日に双葉町を訪問する機会を与えられました。
そこで見たんですけれども、一番高いところは
ここにご覧いただけるように年間にすると、920ミリシーベルト/年
ヘルスケアふたば。
ほぼ1シーベルト。

それから、福島の双葉の方達が避難なさっているところをいくつか尋ねました。
6か所訪問したんですけれども、
そこでもいろいろと交流を深めたんですが、
福島市の仮設。室内の空間線量ですが、1.75ミリシーベルト/年。
白河市でも1.66ミリシーベルト/年。
高いですね。
子どもたちの姿はほとんどありません。

これは82歳と86歳のご夫婦ですけれども、
彼らが住んでいた仮設のところでも1.7ミリシーベルト/年
もともとこの方達は双葉町、原発から4kmぐらいのところにありますけれども、
先祖代々お百姓をやってきた。
で、稲作2町歩。じゅん農家ですね。

こういう先祖代々の家がありまして、ここに秋になると渋柿をずーっと潰すんですけれども
1年10個、千年並ぶと1万個の柿がここに並ぶという、
そういう、まあ、近所にもそういう家が沢山あったそうです。
すべてこれらを奪われたという事になります。
ここのところでも年間771ミリシーベルトという
これは今年の3月のデータです。

マンクーゾという人が、いわゆるハンフォードの労働者の調査をやりました。
1943年からずーーっと29年間追跡してですね、
そして労働者、二万数千人の労働者を調べた結果、
癌で亡くなる人が非常に多かったという事をもってですね、
1ミリシーベルト以上/年間のところで働かせてはいけないという事を彼は発表したわけ。
発表した途端に研究費はカットされるし、
アメリカ疫学の第一人者だったんですけれども、その職を追われる様な事になったんですが、
これが有名なマンクーゾ報告
トーマス・マンクーゾ (英語: Thomas F Mancuso、1912年2月19日 - 2004年7月4日)
アメリカ合衆国の医師、医学者。
1964年、アメリカ原子力委員会の依頼により、ワシントン州にある原子力施設ハンフォード・サイトの労働者について、被曝が誘発する病気の調査を開始。放射線と健康被害とくにがんの発生率に関係するデータを集めて検証し、1977年末、原子力産業に従事する人は他の人々よりもがん発生率が高いとの報告(「マンクーゾ報告」)を発表した。
子どもの基準値として、年間20ミリシーベルトとはどういう事だ。

という事で
「子ども・被災者支援法」というものが去年の6月に衆議院全会一致で可決された訳ですけれども、
その後、市民会議というのが発足しまして、
弁護士、国会議員連盟、関係省庁等の間で連携を取りながら運動を展開してきたのですが、
これは非常に重要な運動だったと思います。
ところがですね、
間もなく1年になりますけど、復興庁をはじめとして、日本政府からは何ら具体的な施策を提示してない。
で、この間の水野参事官の言葉の中で私が非常に印象に残ったのは、
「線量は政府が決めます」
何回も繰り返して言っている。
そしてもうひとつ大きい問題としては、

がれきとかですね、
がれきの処理を大分県外でやらせてきたわけですけれども、
福島県については福島県でこれを進める。
「これに何兆という単位の税金をつぎ込むんだ」ということですね。
それからもうひとつは、こういう事によって自然環境汚染も広がるんですけれど、
内部被曝のリスクが破壊していく。
で、ここでちょっと考えてみたいのは
「健康を害されない権利」ということなんですが、
これは京都に福島から避難された若いお母さんのことばです。

私たちは自分たちをあるいは自分を支援してほしいのではありません。
弱者として支援・被支援の関係は私たちは求めていない。
わたしたちは、子どもたちの当然の権利である基本的な人権。
人間の尊厳というのをやっぱりきちんと保障すると、権利を保障することが大事だと思っています。
と言っている訳ですね。
ところが今、最初にも申しましたように日本政府・東電、あるいは国際的なIAEAもそうですけれども、
「除染して汚染地域に住み続けさせるんだ」と、
「福島では何も起こっていない」
「甲状腺がんが出たと言ってもそれは今度の事故とは関係ない」という事をずっと言い続けてですね、
20ミリシーベルト/年を押し付けるというのが彼らのいまの状態です。

では除染はなんだというのはこれはちょっと繰り返しになりますけれども、
井戸川双葉町前町長がおっしゃってた、
「福島県全域の土を仮に10cm剥いだとした時、どれだけの容積になるのか。
その資産すら国はやっていないのです!」
で、この処理方法というのは全く決まってない訳ですね。

これはもう昨日も出ていたと思いますけれども、
すでに汚染物質は土の深い所にまで入っていって
だからそこから出てくるガンマ線を測ってみれば、
当然それが表層にとどまっていた時期に比べれば低くなっている訳ですけれども、
それをもって事故が収束したと言いながら、
この、どんどん、どんどん深いところへ放射性物質が入って行っているという事を
ま、無視しているという。
除染もやっぱりこの様子。
という事になっていると思います。

そして問題はこれ、
ひとつ大きい問題は福島県内の焼却物の実験施設を鮫川村という所で始めようとしていると。
しかもそこに配備される焼却炉というのはですね、
199kg/時という、非常に小さなものを何十個も並べてですね、
これは要するに排出法の網にかからない奴。

鮫川村というのはこういう位置にあります。
いわきのすぐ隣。
あるいは、茨城県のすぐ北側にある。
で、汚染がどういうふうに広がって行くかという事について、
非常に細かい、山とか谷にどういうふうに広がるであろうかという事を示した、
こういう地図も作られております。これは運動の側が作ったみたいです。

それからもう一つ重大な問題は塙町発電計画
塙町はこの場所にあります。
これは非常に今の鮫川にも近いですし、いわき、ここがいわきですが、あるいは茨城県にも近い。
この場所でですよ、バイオマス発電をやる。
ここにある汚染された木材をですね、そういうものを使って発電をやるんだという事を進めている訳ですね。
これも非常に重要な問題だと思います。

で、どれぐらいの汚染が出るのか?というのはここに試算の数字がございます。
鮫川と塙町
「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”326政府交渉ネット2/12(文字起こし)
それでですね、もうひとつの大きい問題は
福島県の双葉町を始め大熊町、富岡町、あるいは浪江町というようなところにですね、
中間処理施設を押し付けてくると。

除染の結果出た汚染土というのは、いまのところいろんなところに野積みにされているんですけれども、
すでに袋が破れてきている。あるいはこれは郡山の北の方ですけれども、
ここのところはいわゆる中通りの部分の下水の汚泥ですね、これを集めて積み上げているすぐ横に、
双葉町の方々が住んでいらっしゃる仮設住宅がある。
ここの汚染もすごく高い。
3.8マイクロシーベルト/時だった。
高い訳ですが、こういうものが数年持たない、この袋がですね。
という事でもって、双葉町のサッカー場ですね、中間処理施設を押し付けてくる。

それに対して、これまで井戸川前町長も、
町には古くから先人が築いてきた歴史や資産がある。
そこは故郷だ。
それを分かっていない人に中間貯蔵施設をつくれとは言われたくない。
それは人間の尊厳という事を深く考えさせる言葉だ。
で、若い人に、
これからそこで生きていく、あるいは生きていけないかもしれない若い人たちに決めてもらいたいんだ。
という事を言っているんですね。

で、汚染地の分断はさっきもちょっと言いましたけれども、
二つないし三つに分けて、
あたかもですね、ここに戻ってこれるがごとき事をいま言い始める。
で、ひとりひと月約10万円というお金が
この双葉郡の人達のところにはきているのですけれども、
それをですね、5年間前倒しして、600万円というのを一時金として渡して、
どうもそれで「チョン」にしようというようなニュアンスがあって、
5年後の事は何にも知らないというのがいまの現状です。
つづくーー
全編動画はここにあります↓
今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
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原発安全神話は何故作られたか。 内橋克人氏(内容書き出しました)
「原発への警鐘」の中でマンクーゾ報告を書きましたが
当時アメリカのピッツバーグ大学の教授トーマスFマンクーゾ博士
1977年末の事です・・・・
6/19FFTV(内容書き出し)のつづき
FFTV緊急特集
満田夏花/FoE Japan
阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)代表
公開日: 2013/06/19
32:13~大飯原発
Youtube→http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=32m13s

阪上:
そうですね。
大飯原発については、先ほどお話ししたように間もなく評価会合でGoサインが出そうなんですけれども、
この大飯原発に関してはいろいろと問題が多々あるんですね。
いま説明した欠陥だらけのですね、新基準に照らしても
現状の大飯原発というのは新基準に適用するような対応をしていませんので、適用していないと。
新基準をきちんと適用すれば動かせないという筈のもので、
ところがそれを結構強引に動かそうとしていると。
「もう時間切れだ」という感じで、関電側の主張をですね、
なんか次々とあっさりと飲み込む形で通そうとしていると、それは問題だろうという事で、
今見ていただいているのは緊急の署名をですね、もう今日からという形でスタートしています。
ネット署名もありますし、それから、
これは美浜のホームページから取ったものですけれども、紙の署名もありますので、
非常に緊急ですけれどもご協力いただければ。
そのなかで、いくつか指摘をしていて、
たとえば、免震事務棟ですね、これは大飯原発を動かす当初から問題にはなっていて、
福島原発では免震事務棟というのが会って、そこで事故対応の指揮を取ったんですけれども、
大飯原発は免震事務棟がなくてですね、
新しい新基準では免震事務棟に当たる
緊急対策所というのをつくらなければいけないという事になってるんですけれども、
ところが「大飯原発にはそれが無い」と。
関電は、大飯原発の3,4号機に事故が起きている時には
「1号機の会議室を使って、そこで事故対応をします」と。ここが緊急対策所です。
「緊急対策所はちゃんとありますからね、だから許して下さい」みたいなですね。
ところが、この会議室は僅か100平方mと。
本来なら1000名規模の収容が必要なんですけど、38名しか入らないし、
それから原子炉の状況を示す機器はノートパソコン1台しかないと。
で、免震事務棟の完成は2015年の秋という事になっていると。
少なくてもそれまでは待つべきだろうという事なんですけれども、
ところがこれについて6月15日に規制委員会の現地調査というのをやっていて、
おそらくこの会議室も見学しているはずなんですけれども、
ところが更田委員はですね、「決定的に問題点は見つかっていない」みたいな感じで
そんなコメントを出しているというのが実情です。
これだけ一つとってもですね、
今の基準で要求している事を満たしていないというのは明らかではないかなというふうに思うんですね。
それ以外に防潮堤の完成は来年の3月で、
関電は「防潮堤なんてなくて良いんだ」というような主張をしてますし、
それから敷地内の破砕帯の調査というのは結論が出ていないですね。
それからフィルターつきベントっていうのは
「5年猶予で良いんだ」というような形になっていますけれども、これもまだ完成していないと。
それから地震動については「活断層の3連動を基本にした基準地震動」を策定していません。
関電がやっているのは
「2連動を基準にした地震動、プラス3連動についてはちょっとはみ出た部分だけ考慮しました」
というですね。
これは評価地震動っていう言い方をしているんですけれども、
あくまで基準地震動については事故前に想定していた活断層の2連動を基本にした700ガルですね。
あくまでそれしかやっていないという事があって、
そこも規制委員会は当初は「基準地震動は基本を3連動にしなさい」というふうに言ってたんですけど、
最後「時間切れで」という事で、腰砕けですね。
で、もう止めようとしているという所で、そういったものも含めて、
「いまの規制基準にすら従っていないのに、なぜ運転が許されようとしているのか?」
というところが非常に問題だというところを指摘しています。
満田:で、これについては政府交渉が金曜日に
阪上:
そうですね金曜日。緊急ですけれども明後日、
21日の金曜日に参議院議員会館Bの103という部屋で行われます。
事前の打ち合わせが、3時45分から。
交渉自体は4時15分5時45分までの1時間半という事になっています。
その前に支援法1周年の集会があります。
満田:
金曜日は盛りだくさんです。
子ども被災者支援法成立から1年。
実施を求める被災者の声という事で記者会見と集会をやります。
記者会見が1時から。
集会が1時40分から3時半までという事で6月21日の金曜日参議院議員会館Bの107で行います。
全国から被災者mのみなさんが来て、この支援法が施行されていないという現状を、
そして避難、あるいは福島でのいまの状況について報告を頂きます。
それに加えて住宅問題、そして健康問題などについてトピックスを市民団体から紹介する事になっています。
38:24
ーーー
規制委 大飯 運転継続容認へ 9月まで 新基準、一部満たさず
東京新聞 2013年6月20日 朝刊
原子力規制委員会は、
国内の原発で唯一運転中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が、
九月の定期検査入りまで運転継続するのを容認する方針を固めた。
原発の新規制基準への適合状況を審議した結果、
全ての基準を満たさなくても、運転停止を求めるほど重大な危険はないと判断した。
19日に正式決定された新基準(7月8日施行)では、
原発ごとに最大級の津波を予測し、防潮堤や建屋の扉を強化して重要機器を防御。
電源喪失に陥らないよう、外部電源の多重化や非常用発電機の強化も求める。
事故時の作業拠点や、ベント(排気)時に放射性物質の放出を最小限にするフィルター、
単独で原発を制御・冷却できる第二制御室も要求する。
規制委は4月以降、これらの基準を大飯原発がどこまで満たしているか
12回の専門家会合と1回の現地調査を実施。
その過程で、作業拠点が建設途中であることや、
周辺の三つの活断層が連動した場合の影響評価、原発の地盤を三次元的に詳しく調べることをめぐり、
規制委と関電の間で議論が分かれた。
関電が作業拠点の代用として3、4号機の会議室を提案したのに対し、
規制委は非現実的だとして難色を示した。
しかし、関電が別の代用施設を提案すると、十分機能すると受け入れた。
活断層の連動評価では「耐震性に影響はない」とする関電の報告を了承し、
地盤の三次元調査も詳しくは中長期的に実施すればいい、との結論になった。
その結果、規制委は「積み残した課題はほぼない」(事務局幹部)と判断。
近く3、4号機は現状でも一定の安全性は確保されているとする報告書をまとめ、
運転継続を容認する方向となった。
大飯原発「重大な問題なし」規制委が報告書案
産経ニュース 2013.6.20 16:29
国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県)について、
原子力規制委員会は20日、7月に施行される新規制基準に照らし、
「安全上重大な問題が生じるものではない」とする報告書案を提示した。
26日にも規制委の定例会で正式に決定するが、大飯は9月の定期検査まで運転継続が可能になる。
報告書はA4版で計46ページ。
会合や現地調査、関電からの聴取をもとに、
地震や火災、テロなどに備えて、原子炉の停止、冷却設備などの有効性を確認した。
大規模災害やテロなどの過酷事故対策については、
前線基地となる「緊急時対策所」が仮設であることが問題になったが、
1、2号機の会議室も合わせて「要件を満たすもの」と評価された。
耐震評価では地下構造の三次元的な把握が求められ、火災対策でも感知器の強化が指摘されたが、
9月の定期検査以降までに準備すればよいとする結論になった。
報告書案には
「対策を小出しに提案して新基準を満たす最低線を探ろうとするかのような姿勢は、
審査を効率的に進める上で障害になるものと考えられる」と関電に対する苦言も明示された。
ーーー
大飯原発の上に爆弾落としても平気だそうです。
腰ぬけの原子力規制委員会の様相がまざまざと私たちに見せつけられました。
なんでここまで関電の言いなりになるのか!?
「関電からごっちゃりご褒美貰ったのかな?」と疑いたくなる。
または「安倍のウラの組織から強烈におどされたのかな?」と勘繰りたくなる。
田中俊一さん、
最初にあなたが言っている言葉と結果がまるで違いますが・・・
責任取れますか?事故が起こった時に。
将来、世界の歴史に大きく載ることだと思います。
FFTVでまたまた分かりやすく解説して下さっていたので書き出しました。
FFTV緊急特集
満田夏花/FoE Japan
阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)代表
公開日: 2013/06/19
原発「新規制基準」決定に抗議する 原子力規制を監視する市民の会の声明
大飯原発評価会合の行方
21日15:45~参議院議員会館で政府交渉

満田:
FFTV緊急特集です。
今日決まりました原子力規制委員会の原発の新規制基準ですね。
拙速で住民や被災者の声を反映していないようなもので決まってしまいました。
今日はその問題点、そして今後どうなるか?ということについて、
フクロウの会の阪上さんに解説をしていただきます。

阪上:
みなさんこんにちは。
皆さんでパブコメを出したりですね、いろいろ働きかけをしてきたこの新基準ですね、
今日の原子力規制委員会の定例会合で決まってしまいました。
しかも、もともと7月18日期限という事で審査が進んでたんですけども、
10日速めて7月8日に施行するという形で決まってしまいました。
この決定に関しては、原子力規制を監視する市民の会の方で、緊急の抗議声明を出しまして、
それから今日は多くの方が傍聴に行ったんですけれども、
その傍聴の後に、規制庁・規制委員会の前で、抗議行動というのを行いまして、
そこでいろいろ取材を受けたりというのをしました。
あらためて、この新規制基準ですね、
さまざまな問題点をはらんだ形で今日決められてしまったんですけれども、
どういった事が問題なのか?という事をちょっと改めてみていきたいんですけれども、
その前に、今日決まった時の様子のビデオを
2:20~http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=2m20s
これが決まった時です。
今日は冒頭1時間ぐらい規制庁の人から新基準のパブコメの対応について説明があって、
その後ほとんど議論はなくて、それぞれの委員がコメントを言った上で、
「じゃあこのようにします」といった形です。
傍聴席からは、
「パブコメの意見を反映してないじゃないか」とか、
いま評価会合をやっている大飯を止めないと、本当にこの基準が厳しくなったとは言えないぞ」という事で
「大飯を止めなさい」というような声が上がっていたという事になります。
それから、この後規制庁・規制委員会の前で、抗議行動をやりました。
3:37~http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=3m37s
非常に風が強い中やりましたので、
原子力規制を監視する市民の会の旗がはためいていますが、
それぞれがこの中で膨張したりパブコメを出したりという事で様々な働きかけをしたんですけれども、
やはり拙速な形で決められた。
また、住民や被災者の声を聞きたいというのを結局最後まで答えなかったという形で、
住民、被災者不在の形で決まってしまったという事が問題だという事を口々に訴えたという事です。
今日出した声明を見ながら、
どういった事が問題なのか、という事を改めてみていこうと思います。
これが今日付けで出した声明ですね。

原子力規制を監視する市民の会
【声明】危険な原発「新規制基準」の拙速な決定に抗議します(2013年6月19日)
2013年6月19日
声 明
安全よりも再稼働を優先させる原子力規制委員会
危険な原発「新規制基準」の拙速な決定に抗議します
原子力規制を監視する市民の会
本日、原子力規制委員会は、原発の新規制基準を決定しました。
私たちは当初から新規制基準策定にしっかりと時間をかけ、
原発被災者や国民の声を反映させるべきことを提言してきましたが、
これらの提言はまったく無視されてしまいました。
規制基準は、検討のあり方からして問題でした。
検討チームには、原発に対して慎重な意見をもつ専門家は加わっておらず、
意見は電力会社から聞くだけで、
立地地域住民、福島原発事故の被災者の意見を聞くことはしませんでした。
パブリック・コメントでは検討のあり方も含め、多くの意見が提出されました。
外部事象の事故想定などごく一部の意見が取り入れられましたが、ほとんどが無視されました。
新規制基準には、福島原発事故の検証は未解明で、
地震による影響ついて反映されていない、フィルタ・ベントを活用させ、
格納容器の構造的欠陥に目をつぶる、可搬設備を多用するなどの問題があります。
さらに、立地審査指針を取り込まず、
放射性希ガスと放射性ヨウ素による周辺住民への被ばく基準を外すことにより、
大量の被ばくを容認していることは、安全性の大幅な後退です。
特に放射性希ガスはフィルタを素通りして大量に放出されます。
規制委員会は代わりに「セシウム137 で100 テラベクレル/100 万炉年」という
安全目標を打ち出していますが、
セシウムに限定し、影響を小さくみせてごまかしています。
そもそもこの安全目標は、パブコメにすらかけられておらず、
国民の理解も合意もまったく得たものではありません。
また、加圧水型原子炉のフィルタ・ベントを含む特定安全施設について、
5年の猶予期間を設けていますが、これは再稼働を急ぐ電力会社への便宜供与にほかなりません。
原子炉の寿命についても40年廃炉の方針が、いつの間にか20年延長を認めるものとなりました。
新規制基準適応の先取りともいえる大飯原発の評価会合では、基準地震動や基準津波について、
「基本は福島事故前の想定で構わない、免震事務棟も防潮堤も必要ない」と主張する関電に対し、
規制委員会側ははじめは抵抗して見せたものの、時間切れを理由にあっさりと認めてしまいました。
電力会社が主導権を握り、まるで福島原発事故などなかったかのようです。
新規制基準は福島事故を踏まえておらず、
いつまた大きな地震や津波が発生してもおかしくない現在の状況で
原発の安全性を担保するものではありません。
私たちは、社会的合意なきままの「新規制基準」の決定に抗議するとともに、
これにより、今後、再稼働のお墨付きを次々と与えるようなことがあってはならないと考えます。
連絡先:原子力規制を監視する市民の会
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405号
090-8116-7155 阪上武
やはり、被災者や国民の声を反映させるという事が、
この規制委員会の発足の趣旨でもあったと覆うんですけれども、
7月18日という期限があるという事で、
期限重視と、あるいは結論ありきと言う形で非常に拙速な検討でしたし、
それから、検討チームには原発に対して慎重な意見を持つ専門家というのは加わっていない状態で、
殆ど原子力関係者に占められた形で議論が進められてきた。
ま、地震・津波の方については、
一見慎重な姿勢を持つ専門家が入って、ずいぶん激しいやり取りもしたりしたんですけれども、
設計の方とかシビアアクシデントに関わる議論ではほとんど、専門家からは
どちらかというと電力会社に有利な発言が続いたという中で、
意見聴取は電力会社から非常に頻繁に行われたんですけれども、
一方で立地住民の声とか被災者の声を聞く機会は一度も結局持たれなかったと。
じゃあ、パブコメに意見を書いて出して下さいという事ではあったんですけれども、
一部取り入れられたのはられたんですけれども、
ま、ほとんどが無視された状態で決められてしまったという事になります。
一部取り入れられた所で言うと、
「外部事象の事故想定」ですね。
地震や津波に起因して、それによって複数の事故が同時に起こるようなシチュエーションについても、
ちゃんと、ま、一応想定しなさいという事にはなっています。
それが本当に具体的になされて、それが厳しい目で審査されるのかどうか?
というのは問題でありますけれども、
そういったこととか、あと、こちらで非常に主張していたのが、
設計とは別にシビアアクシデント対策を決めるんではなくて、
シビアアクシデント対策を設計の中で考慮させると。
だから、シビアアクシデント対策で必要なものは、
設計変更をして、いろいろと改造工事を含めてやらすような事でないと、
付焼刃的な対策だけではだめだろうということを主張してたんですけれども、
一応文言上は「重大事故」という名前に変わりましたけれども、
シビアアクシデント対策についても設計で考慮させるという文言が入っていました。
ただ、その設計に考慮させるというのが具体的に何をさせるのか?っていう所が、
今後本格的な審査が始まる所でそれが何を指すのかというところは
しっかりと見ていかなければならない所だと思います。
ただ一方で種々問題がありまして、
一つは「地震の影響による」というのが反映されていないという事です。
これは私たちだけではなくて、新潟県なんかも指摘をしているんですけれども、
そもそも福島原発事故の検証が未解明でそれの教訓というのが十分反映されていないのではないか?
ということですね。
特に「津波の前に地震によって配管が破断したんではないか」という問題が、
国会事故調などでも指摘をされている訳ですよね。
それについては特に反映されない、解明されないまま、
実際、基準そのものも福島事故についてはどちらかというと津波、
ま、津波だけに原因を負わせて、そちらの方に重きを置いた形の指針になって、基準になっていると思います。
ですから、基準地震動の策定とかについては事故前とほとんど変わっていないと思います。
変わらない状態と、
活断層の評価については40万年前に遡ってという形での内容が入りましたけれども、
基準地震動の設定については事故前とほとんど変わらない状態になっていると思います。
それから、フィルタ付きベントについては、
「BWRは即時つけなさい」と。
「PWRについては5年猶予を持って付けなさい」というような形になっています。
これについてはもちろんつけるに越したことは無いと思うんですけれども、
ただそれを活用することによって、格納容器の構造的欠陥に目をつぶるような
そういう体系になっているという事は、これは変わらなくてですね、
フィルター付きベントを使うという場面は、放射能を積極的に外に出すという、
それは「管理放出」という名前になっていますけれども、
それでも住民に被ばくを強要させるという形で事故を収束させるものですから、
非常にそれは積極的に使うと。
それは事故対策の主要なものを負わせてしまうというやり方が本当にいいのか?という事は、
まだ、問題としては残っています。
あと、可搬施設を多用するなどの問題もあるということですね。
それから、前回の政府交渉でも非常に問題になった所が、
「立地審査指針を取りこまない」というところです。
放射性ヨウ素と希ガスへの住民の被ばく基準ですね、
敷地境界で250ミリシーベルトっていう線量基準を設定している訳ですね。
これは急性障害が起こる可能性があるレベルという事で、
それ以上の被ばくはさせないと。
仮想的な事故を想定してもそれ以上は被ばくをさせないというのが立地審査指針の中身なんですけど、
とにかくこれを外してしまったんですね。
で、かわりに設定されたのが
セシウム137で100テレベクレル/100万炉年という安全目標なんですけれども、
これはセシウムに限定して影響を小さく見せてごまかしているということがあります。
田中委員長なんかは、国会で、
「これだと敷地境界での被ばく線量が0.01ミリシーベルトだ」と。
その根拠もはっきりさせないままそういう事を言ってですね、
「もう全然低いんだよ」という事を印象つけようとしているんですけれど、
ただ同時に放射性希ガスとか放射性ヨウ素も出てくる訳ですよね。
それらを合わせると、
特に放射性希ガスはフィルターを素通りですので、全量放出なんかを考えると、
1000ミリシーベルト以上ですね。
アドバイザリーグループの滝谷さん(元原子力安全委員会事務局 滝谷紘一氏)なんかは、
浜岡原発の5号機の場合を例にとって、敷地境界での線量は、
大体希ガスで3700ミリシーベルトにもなるというような事を言われています。
そういった事を考えると、やはり事故直後の非常に線量の多い状態で、
住民に急性障害の可能性が出てくるような線量をですね、
そういう線量の被ばくをさせてしまうという可能性を残してしまっているというところは、
安全上は非常に後退をしているというふうに思います。
この点について今日規制庁は、これについては説明をしてですね、ようするに
「事故想定が大きくなったんだから、そのために別の放出基準を設定したんだ」ということで、
なんか当たり前のように言うのですけれども、
やはりどんな事故が起ころうとも「敷地境界での被ばく線量を急性障害が起こるレベルよりも下げる」という、
ある意味立地に際しての住民との約束みたいなものですので、
それを外してしまうというのはやはり大きな問題があるだろうというふうに思います。
その他に、特定安全施設ですね。
加圧型PWRのフィルターベント等の特定安全施設について5年の猶予を設けている場合。
それから原子炉の寿命についても、発足当時は40年廃炉が当たり前のような形で、
田中委員長も最初の国会での所信演説ではその点を指摘してたと思うんですけど、
「いつのまにか20年延長を認めるような中身になってしまっているという事が問題かな」
というふうに思っております。
そして今、新規制基準の対応の先取りとも言える、大飯原発の評価会合が開かれていて、
これについては明日と来週の月曜日に会合があった後、
来週の今日、規制委員会の定例会合で承認される可能性というのがあるという中身です。
これはある意味新規制基準をどこまで厳しく適用するのか?という事が注目された訳ですけれども、
ところが基準地震動や基準津波についても、基本は福島原発事故の前の想定で構わない
「免震事務棟も防潮堤も必要ない」と言う、結構強引な関電の主張が冒頭からあったので、
これに対して規制委員会側は非常に抵抗していたという印象があったんですけれども、
ところが最後はもう時間切れだという事で、あっさりと電力側の主張を認めてしまう。
電力会社が主導権を握って、
まるで福島の原発事故など無かったかのような形で終わろうとしているという所で非常に問題があります。
これについては、あとでご紹介しますけれども、金曜日に緊急の政府交渉が
美浜の会、それからグリーンアクション、それから大飯原発の裁判を進めている裁判の会、
それから、原子力規制を監視する市民の会ですね。
その4団体の主催で始められます。
新規制基準にはいろいろと問題があるという指摘はしているんですけれども、
現状で大飯原発というのはその新規制基準に照らす戸ですね、いろいろと引っ掛かる所が出てくるんですね。
その状態でそれでもなお動かそうとしているというところで、
基準の適用の仕方そのものに非常に甘い所があるんではないか。
そういう意味ではこの先次々といろんな原発について再稼働をめぐって本審査が始まるわけですけれども、
多少は厳しくなっているはずなんですけれども、
その新規制基準、本当に適用の段階で厳しい適用をされるのかどうか?という点でも非常に心配であるし、
監視の目を緩められないと言う事だと思います。
結論的には「新規制基準は福島事故を踏まえていない」と。
何時また大きな地震や津波が発生してもおかしくない。
「現在の状況で原発の安全性を担保するものではない」と思いますし、
それから、私たち、たとえば社会的合意なきままの新基準の決定に抗議したいと思いますし、
これによって今後再稼働のお墨付きが次々と与えられるような事があってはならないと、考えています。
その点でまた、
ま今大飯の評価会合の件がありましたけれども、
また原発の方審査等が始まりますので、しっかりと目を光らせていきたいと思います。

17:07=http://youtu.be/g9pte_Gozk8?t=17m7s
満田:
はい、決まっちゃいましたね。
という事で、そうすると、そうは言いつつもこの一連の、
結構私たちにとっても長い道のりだったんですね、
一連の規制基準をめぐって、骨子段階からパブコメをやり、パブコメを呼び掛け、
3000,4000を超える様なパブコメが出た。
そして条文になってからもまたパブコメを呼び掛け、
その時もすごい、3400ページ以上ですか、あの文章に対して2000を超えるパブコメが出たという、
これは、なんというか、規制庁が全然やらなかった分多くの市民がそうは言いつつも
このすごいスピードの中での、しかも非常に分かりづらい議論に懸命になって付いていって、
まがりなりにもそれだけのコメントを出したというのは、
「すごい事だ」と思うんですね。
ちょびっとだけは、その事がこの基準を武める役に立ったかと思いますか?
阪上:
そうですね、特に今日規制庁側の人がパブコメの説明をしたんですけども、
多くのところが、たとえば先週ですね、私たちのところで規制庁交渉をやって、
「最後の要請」という形で要請書を出したんですけれども、
その中身の説明が結構多くを占めていて、
それなりに説明をしなければいけないとは思っているような感覚を持ちました。
さっき言った、設計をちゃんと考慮させますよとか、
あるいは多重事故についても想定させますというところについては、
文言としては無かったものが入ったという意味では前進ではないかと思います。
ただやっぱりその具体的な中身ですよね。
非常に抽象的な表現ではあるので、
実際の審査の中身でそれが本当に厳しい目で厳しい形で規制がかかるのか?という意味では
見ていかなければいけないというふうに思います。
満田:
私としては、納得がいかない部分の、かなりの部分が「社会的合意」っていうところなんですね。
とりわけその敷地境界線上の250ミリシーベルトというのが撤廃されて、
何かよく分からないけれども、100万炉年に1回100テラベクレル・セシウムという、
それが滝谷さんによれば、浜岡なんかを例にとれば、
結構な、2000を超えるミリシーベルトになるという、希ガスについてというお話だったと思うんですが、
この事の意味を理解できませんし、
おそらく、田中俊一委員長も理解していないような気がしますし、
日本の国内でこの250ミリシーベルト撤廃100万炉年100テラベクレルっていうことの意味合い、
それがそのいわゆる安全目標なので、
規制基準をかける何か一つの目標になって行って、
これこそみんなに(規制庁としては、原発を動かす側として)
理解して受け入れてもらわなければいけないものだと思うんですが、
そのことに対する一切の努力をしませんでしたね。
これが、すごく私は、かなり問題だと思っています。
阪上:
そうですね、この基準そのものは立地に際して
「敷地をどれだけ広く取らなければいけないのか?」という、
満田:今までのね、立地審査指針ですね。
阪上:
ええ。
それで、多分同じ考え方でいくと、
当然これまで考えもしなかったような仮想事故と言われたようなものよりもはるかに大きい事故が起きて、
それまでは「仮想事故」と呼んでいたものの想定が甘すぎたんですね。
これは斑目委員長も言っている事で、
斑目前原子力安全委員長は
「だから立地審査指針というのは厳しく見直したうえで、それをちゃんと適用しなければいけない」
と言っていた訳なんですよね。
ただそれを適用してしまうと、いまの原発で敷地をさらに広げないといけないですね。
相当広げないと基準をクリアできないみたいな、
「じゃあ止めてしまえ」みたいなですね、そういう理屈だと思うんですよね。
満田:
そうですね、その事が象徴しているように、田中俊一委員長をはじめとした規制委員会の姿勢というのが、
なんていうか「クリアできない基準は作らない」
そして現在の原発にものすごいいろいろな矛盾が多分あると思うんですが、
それを突き付けるようなことはしない。
つまり現状に基準を合わせるというような姿勢が私は見えると思います。
で、田中俊一さんは、何度も何度も繰り返し、
「科学技術的な見地に立って、規制委員会は科学的な見地に立って、政治とは切り離して物を検討するんだ」
と言っているんですが、自らそれを守っていない。
つまり現実を考えてしまっている。
であるからこそ、電力事業者に何度も何度もヒアリングをかけて、
「この基準はクリアできる?」「できる?」っていう
そういう無言じゃなくて、もろに問いかけ続けた訳です。
だから、ま、311前の基準よりは厳しくなり、
これは適用のやり方次第では再稼働が難しくなる原発は出てくるのかもしれないんですが、
なんかかその、「安全をまず目標に置いた基準ではないな」という印象を持ちました。
どうでしょうか?
阪上:
そうですね、そういう意味では線量の基準については明らかに後退しているんですよね。
しかもそれを正面切ってちゃんと説明せずに非常にごまかした説明の仕方をしていて、
要は100テラベクレルと別の総量規制をかけますと。
「それだと0.01ミリシーベルトで全然線量低いですよ」と。
満田:それ根拠無いですよね、全然。ちょっと信じがたい。
阪上:
根拠がない上にですね、それが100テラベクレルというのが、セシウム137に限定しているという事を
それをきちんと説明しないですよね。
で、従来の希ガスやヨウ素に対する規制はもうなくなりましたから、
だから、ま、重大事故が起きた時には周辺の住民の人はものすごい
満田:「逃げて下さい」っていう事ですかね?
阪上:
ま、規制庁・規制委員会の言い方だとね、セシウムは沈着して長期的な影響を及ぼすけれども、
希ガスは拡散するだけでどこかへ沈着するという事は無いので、
「だからいい」っていう事なんですけれども、
やっぱりそうすると周辺の住民にとってはね、
通過時に、そこにいれば大量の被ばくの可能性があるわけで、
だからこれまではそういうものを考慮していましたけれども今後は考慮しませんから、
だから重大事故が起きた時にはちょっと自分で身を守って下さい、ごめんなさい。
ということだと思うんですけれども。
満田:
ひどいですよね。
かつもうひとつ私が気になっているのは、
報道でも、報道でもね、NHKの報道なんかを見ると、
規制基準によって審査させられること=原子力規制委員会が安全を確認すること、
というふうに報道しているし、
あと、安倍首相なんかもまさにそういうふうに考えているらしいんですね。
ただこれも返りがあって、田中俊一さんは決して「原子力委員会が安全を確認する」とは言わないし、
原子力規制庁の人も、交渉に来てくれた人が明確にそこら辺は言いきっていて、
「原子力規制庁は安全を確認するものではない」
「安全確認は一義的に原子力事業者が負う」と。
「じゃあ、規制庁は何するんだろう?」と私は思うんですが、
とにかくそこら辺の
規制基準をクリアする事=安全でもないし、
安全確認をするのも規制庁でもないし、っていうそこら辺ですね。
確認作業を原子力事業者にかなりの部分押し付けていて、
規制庁がどこまで何の責任を負うのか?というのが不明確だと思いました。
そして巷でのNHK等の報道と安倍首相の認識と、規制庁の、その両者がね、
安倍首相が言っている事と田中俊一さんが言っている事が
かなり食い違っていると思いますね。
つまり、これから再稼働に向かって、
「規制基準をクリアする事=安全確認だ」という事に関して、違うんじゃないかと思いますが、どうでしょう?
阪上:
その辺は何かね、開き直りみたいな
「安全というのは不断に追及しなければならぬ」とかの言い方で、
現状ではどうしても不十分な所がありますよ。
それならそうとちゃんとね、「それでも良いですか?」と、
「被ばく基準を撤廃しました。だから事故時に周辺の人は自分で身を守って下さい。
必ずしも今回の基準で安全は担保できないけれども、
ま、不断に安全についてはこれからも努力を重ねますから、それで許してもらえますか?」という形。
ちゃんとそういう状況を説明したうえで、
「それでも本当に原発は必要なのか」ね、
「それならやっぱり止めて別の道を行かなきゃならないのか」というところを含めてね、
ちゃんと理解できる形で、少なくても説明をしないと、
そういう意味で「これで安全だから再稼働だ」みたいな
虚構が走ってしまうような状況というのは非常にまずいんじゃないかなと思いますね。
で「住民の安全は守られるんだ」みたいな、
満田:
今日のNHKの報道なんかを見ても、立地自治体。
北海道のはるみちゃん(高橋はるみ)、そして玄海の岸本さん(岸本英雄)
なんかのコメントが載っていましたが、
軒並み「この原子力規制委員会の規制基準で安全が担保されれば動かして行くんだ!」
という様な趣旨でコメントしていますよね。
高橋はるみさん
泊を動かしたい北海道の「高橋はるみ知事」ってどんな人?
高橋知事は原発再開へ舵を切った日本で最初の「政治家」・上杉隆氏
震災後初…泊原発3号機の営業運転再開を容認(高橋はるみ知事)
「今がチャンス!泊原発を動かせ!!」北海道の経済4団体代表が枝野大臣に圧力
(悪いおじいさん全員の顔あり)
岸本英雄さん
佐賀県玄海町の外遊・総額約2300万円
「九電玄海4号 ドタバタ再稼働」 東京新聞 こちら特報部11/4(記事書き出し)
えっ!?玄海原発4号機一両日中に再稼働・・・しちゃった・゚・(ノД`)
だから非常にこれから先がどうなのか?
そしてこの規制委員会が、規制庁がパッパカ基準を決めたことによって、
そしてなに一つ説明会を開かなかったという事によって、
この規制基準の中身が全然世の中に伝わっていないと思うんですね、問題点も含めて。
だからそれは規制庁はきちんと説明責任を果たすべきだと思いますし、
ある意味もっとマスコミが内容に踏み込んだ報道を、
これまでもすべきだったし、これからもすべきだと思いますよね。
私たちのこのささやかなFFTVが伝えるだけじゃ全然もちろん不十分で、
おそらく、99.9%の人は中身がよく分からない。
また、私も含めて実は分かっていないという事だと思います。
阪上:
そうですね、そういった意味では新規制基準の不十分な点というか、欠陥みたいなものについては、
やはり改めて訴えていきたいというふうに思います。
ただ一方でね、具体的な審査がこれから始まって行くわけで、
その場合は私たちとしてはやっぱり、一つの再稼働もして欲しくないというふうに思っているわけで、
その中では新規制基準の非常に抽象的な部分というのは、
結構、規制庁側の裁量によって対応が変わってくるような所がありますので、
満田:
そこもまずいとおもうんですよ。
そういう、なんか、明確じゃない。
彼らのこの規制基準の内容を見てみると、
物差しは示されているけれど、その合格点というのがすごく不明確だなと思う所があるんですよね。
阪上:
ま、そういう意味ではね、こちらで厳しい目で基準に照らした場合に
「やっぱりこれでは動かせないだろう」という所はそれぞれ原発の特徴によってありますので、
たとえば浜岡原発に対しては津波の基準というのは、実は非常に厳しいガイドラインの指摘はあって、
いま中部電力がやっている防潮堤では全然間に合わない。
ま、あれを厳格に適用すればですね。
だからそういった点というのはそれぞれの原発によってありますので、
そこをやっぱり私たちとしてはしっかりと見ていって、
そこで厳格な適用をさせる事で、再稼働をさせないと。
そういった取り組みが今度また必要になってくるんだと思います。
満田:
ま、一種の判例みたいなものがこれから積み重なって行くと思いますので、
恣意的な基準の適用というのは、厳しい目で見守って市民の方から声をあげて厳格な適用をしていくと。
その最初のステップが大飯原発?
ーーつづく
続きはこちら↓
大飯原発評価会合の行方 6/19FFTV(内容書き出し)ー大飯原発基準満たさず運転へー
続きを読むに

~ 自民党案シミュレーション ~
明日の自由を守る若手弁護士の会
皆さん知っていますか?
憲法が変わるかもしれない事。
政権を取り戻した自民党は
「こういう憲法に変えましょう」と、憲法の改正案を発表しています。
本当にこの案のとおりに憲法が変わると、
私たちの生活は、かなりがらりと変わりそうです。
あなたがあなたらしく生きるために、憲法はとっても重要なものです。
何も知らない間に変わっちゃった、
ではなく、
憲法について、一緒に考えてみませんか?
自民党の改正案の中身を
ちょっとのぞいてみましょう!
国家と国民の関係(立憲主義)

いまの憲法は、国民が自分たちの自由や権利を宣言し、
政府が独裁的な政治をしないようにしばるという、民主主義の国では当たり前の形を取っています。
ところが自民党案では、国家が国民に対して
「この範囲の自由なら認める」と上から目線でさずける法律へと、
根本的なスタイルが変わってしまいます。
表現の自由

自分の考えた事、思った事、感じたことを自由な形で表現することは、
人が生まれながらにして持っている権利です。
しかし自民党案では、こういった表現活動が
「交益」や「公の秩序」といったわかりにくい理由によって制限され理由によって制限されたり、
処罰されかねないことになってしまいます。
戦争する国へ

武力を持たず、あくまでも話し合いで国と国との衝突を解決する
『平和主義(戦争の放棄)』をやめ、国防軍を創設します。
国防軍は、国外では日本と同盟をむすんでいる国が戦争を起こした時には、それに参戦し、
また国内では「治安維持活動」として国民の行動を制限することもできる強大な権限を持ちます。
社会保障

貧富の格差をなくして人々の生活水準を安定させるのは国の責務です。
ところが自民党案では、
「家族の扶養義務」が強調されて、
国の責務であるはずの生活の扶助の多くが家庭の負担となりかねません。
また、医療・福祉・教育など住民に身近な行政は地方に任せきりになり、
自治体ごとにサービスの質のばらつきが激しくなります。
「緊急事態宣言」!?

戦争や大規模な災害などの際、内閣総理大臣が『緊急事態宣言』をすると、
内閣は国会で話合うことなく法律と同じ力を持つルールを定めることができ、
国民はこれに従わなければなりません。
改正手続きの緩和

さまざまな人権や戦争放棄を宣言した憲法は、
時の政治権力が自分に都合よく簡単に変えてしまわないように、
改正の手続きを厳しくさらめています
自民党案では、その改正手続きをとても緩やかなものにし、
簡単に憲法を変えられるようにします。
自民党は、7月の参議院選で勝てば、早速ここから改正を進めると話しています。

いかがでしたか?
景気、雇用、復興 ・・・
現在この国には解決しなければならない問題は山ほどあります。
でも、「憲法が変わってしまうかもしれない」事は、
私たちの生活やそれぞれの生き方に関わる大問題です。
どんな改正案なのか、そんな内容に改正されていいのか、
ぜひ、家族や友人に伝え、話合ってみて下さい。
-----
憲法改憲についてはこのブログでも下記の関連記事「憲法」カテゴリでも、
私自身知るために書き出ししたりして記事にしています。
読んでいただければいろんな事が分かると思います。
「憲法」って、アメリカ人が作って敗戦国日本に押し付けたものだと思っていませんか?
私はそう思っていました。
報道するラジオの中で平野さんは、日本の憲法について
「"世界からの贈り物"と言われた位の素晴らしいものです」とおっしゃっています。
※(5完―96条/憲法改正の手続きの条文 5/3報道するラジオ 伊藤真弁護士(文字起こし)より)
私も今回初めて憲法についていろんな事を知りました。
憲法は全ての要であって、何よりも大切なものであるということを知りました。
まだまだ、これからももっと「憲法」を知るために勉強して記事にしていきたいと思っています。
きっと日本には、私のように憲法について甘く見ている人が多くいると思います。
(実際私は「憲法」が何?ぐらいの気持ちでいました。)
そんな私も、もしも自民党案に改憲などとなったら、大変なことになると知って慌てています。
この動画と一緒にパンフレットで、自民党案に改憲した場合、私たち国民はどうなるのか?
私みたいに「憲法」の重要性を知らない大勢の人達に知って頂きませんか?
みんなでこれからの日本について考えるための入りやすい入口、
キッカケになれるのではと思います。
「明日の自由を守る若手弁護士の会」では、
この動画のパンフレットを一部15円で10部から販売しています。
「これをみんなに配ってみようかな」と思ったら、
↓こちらへアクセスしてみてくださいd(◕‿-。) ネ❤
リーフレット注文→http://www.asuno-jiyuu.com/p/blog-page_2559.html
※注意
参議院選挙が7月4日告示といわれており
6月26日までの注文は選挙前に発送。
6月27日以降の注文は選挙後の発送となります。
東京新聞 2013年6月18日 朝刊
自民党の高市早苗政調会長は十七日、神戸市で講演し、原発の再稼働問題について
「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。
最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」と述べた。
同時に「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間はコストが比較的安い。
エネルギーを安定的に供給できる絵を描けない限り、原発を利用しないというのは無責任な気がする」
と指摘した。
4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名を
なぜ津波警報で避難させなかったのか?東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)
木野:
この最終報告書の中で
津波が来た後に亡くなられた東電職員二人の方の原因がきちんと書いてないんですけれども、
これはその後特に調べてないという事なんでしょうか?
松本:はい、先日と言いますか、昨年の4月にお話しさせていただいた通りでございます。
木野:4月というか、8月ですかね。
松本:・・・
木野:
8月に松本さんのご説明があったんですけれども、
その、なんか警報が鳴ったんで見に行って、
ペイジング(?)には気がつかなかったんだろうというお話しがあったと思うんですが、
そこから以降は特には調査されていないという事なんでしょうか?
不明の東電社員2人を遺体で発見 4号機タービン建屋地下
47News 2011/04/03 13:47
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
「原発事故による死者はいない」と言わせないため申し立てをしました
6/6樽川さんと謝罪しない東電(文字起こし)
(一部抜き出し)
人が死んでるんだから、分かってんの?
責任を認めた以上、会社としてなんでちゃんと謝罪しないの?
うちは謝罪してもらってないからね、まだ。
壇上の人らはよく想像してみて。
俺はね、かあちゃんと二人で
ロープにぶらさがっているおやじをおろしたんだよ、二人で。
あんたらの家族はどうなってるの?
自分でやったと思ってみな!
俺は毎日農作業してても一日も頭から離れないんだよ!!!![]()
なんで謝罪しないんだ。
金が欲しくてやってんじゃねぇ
高市氏「原発事故で死者なし」発言 与野党から批判噴出
東京新聞 2013年6月19日 朝刊

自民党の高市早苗政調会長は18日、原発の再稼働について
「東京電力福島第一原発事故で死者が出ている状況ではない」として、
原発再稼働を主張した自らの発言について
「誤解されたなら、しゃべり方が下手だったのかもしれない」と釈明した。
ただ、震災関連死を無視するような言葉だけに、与野党から厳しい批判を浴びている。 (清水俊介)
高市氏は18日、17日の講演での言及について
「被ばくが直接の原因でなくても体調を崩し亡くなられ、なりわいを失い、自ら命を絶たれた方がいる。
(死亡者がいないから)再稼働するなんて考え方は、そもそも持っていない」と記者団に説明した。
菅義偉官房長官も記者会見で「前後(の文脈)を見ると問題になるような発言ではなかった」と擁護。
「被災者に寄り添う形で東日本大震災復興を加速させるとの政府方針を高市氏も理解していると思う」
と語った。
しかし、被災者への配慮を欠いた発言に対する擁護論は少ない。
自民党の溝手顕正参院幹事長は、夏の参院選への影響を懸念し
「この期に及んで余計なことを言わなくてもよい」と指摘。
公明党の山口那津男代表は
「今なお故郷に帰れない方々が大勢いる中、被災者に共感を持たなければならない。
被災者の苦労や苦痛をいかに解消するかに全力を挙げなければならない」と苦言を呈した。
野党では、民主党の細野豪志幹事長が、福島県内で大勢の震災関連死者が出ていることを挙げて
「この数字の重さを理解できない人は政権を担う資格がない」と厳しく批判。
みんなの党の江田憲司幹事長も
「深刻な原発事故への影響の認識が甚だ薄い。政治家を辞めるべきだ」と述べた。
みどりの風の谷岡郁子代表は
「事故を小さく見せるための無理な考えだ」と発言の撤回を求めた。
◇
自民党の高市政調会長の東京電力福島第一原発事故をめぐる発言要旨は次の通り。
■高市氏発言の要旨
【17日】
日本に立地したい企業が増えているが、電力の安定供給が不安要因だ。
原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働中のコストは比較的安い。
東日本大震災で悲惨な爆発事故を起こした福島原発も含めて死亡者が出ている状況にない。
そうすると、最大限の安全性を確保しながら(原発を)活用するしかないのが現状だ。
火力発電も老朽化し、コストがかかる。
安いエネルギーを安定的に供給できる絵を描けない限り、原発を利用しないというのは無責任な気がする。
(神戸市での講演で)
【18日】
趣旨を取り違え報道されている。
安全基準は最高レベルを保たなければいけないと伝えたかった。
誤解されたのであればしゃべり方が下手だったのかもしれない。
被ばくが直接の原因でなくても、体調を崩し亡くなられ、なりわいを失い自ら命を絶たれた方がいる。
(死亡者がいないから)再稼働するなんて考え方は、そもそも持っていない。
(国会内で記者団に)


「原発関連死」福島避難者に多数
東日本大震災をきっかけにした体調悪化で亡くなり、
自治体に「震災関連死」と認定された人の数は、福島県があった王的に多い。
長引く避難生活に加え、原発事故の収束の見通しが立たず、
何時故郷に戻れるのか分からないという福島特有の精神的苦痛なども背景にあるとみられる。
復興庁のまとめでは、
3月末までに1都9県で震災関連死と認定された系2千688人のうち、
半分を超える1383人が福島だった。
今年3月、原発事故に伴う避難などで死亡したケースを東京新聞で独自に「原発関連死」と定義し、
福島県内の市町村に該当者数を取材したところ、
震災関連死者の少なくても約6割は「原発関連死」だった。
復興庁が3月に公表した調査報告書では、
医療関係者のコメントを引用するかたちで、
「天才と人災では影響の尾の引き方が違う」と指摘している。
「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説
問題の排気ファンです。見て下さい。見えにくいですが全て回りっぱなしです。25日の映像↓
私が気になったのは、「この施設は危険なので封鎖した」と言いながら
報道陣に公開した際、換気扇が全部回っていた事です。
記者がJーPARCの取材をした映像を見て、この時からどうしても気になっていました。
「全部の換気扇が回っている」
やっとこの事実が問題になったようです。
ーー
東京新聞1面

加速器事故 換気扇3日間作動 「あえて止めず」
東京新聞 2013年6月19日 朝刊

放射性物質漏れ事故があった加速器実験施設
「J-PARC」(茨城県東海村)の換気扇が三日間近く回っていた問題で、
施設を共同運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)と
高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)は18日、
換気扇を「あえて止めに行かなかった」ことを、記者会見で明らかにした。
意図的に回し続けた可能性は否定したが、詳しい理由についてはあいまいな説明に終始した。
(林容史、永山陽平)
茨城県庁で会見した両機構によると、
5月23日の事故発生後、施設内の放射線量が上昇し、16基ある換気扇(排風ファン)を回した。
一回目は約15分で止め、二回目は26日午前11時26分までの66時間にわたり、回し続けていた。
当初は、二回目の作動時間を30分間と説明していたが、
両機構が職員らへの聞き取りを進めて誤りが明らかになったという。
施設を統括するJ-PARCセンターの斉藤直人副センター長は会見で
「施設内の線量は十分、下がっていた。数値的に問題ないため、換気扇を止めようとならなかった」
と釈明する。
今月13~15日に両機構が東海村内で住民説明会を開いた時点で、換気扇の運転時間は分かっていたが、
事実の言及は一切なかった。
住民軽視と受け取られかねない応対について、斉藤副センター長は
「批判はそのまま受け止めたい。今、考えると(説明に)入れるべきだった」と謝罪した。
回し続けた原因について「止め忘れたのでは」との記者の質問に、斉藤副センター長は
「ちょっと語弊がある。多くの研究者が、換気扇が回っていたことを認識していた」と反論する一方、
換気のため意図的に回し続けた可能性については「そういうことはない」と否定。
「制限区域に立ち入ってまで止める意識がなかった」などと説明するにとどまった。
両機構は18日、第三者による事故検証機関の有識者会議を設置したことを明かした。
<J-PARCの放射性物質漏えい事故>
5月23日午前、J-PARCハドロン実験施設で標的の金に陽子ビームを当て、素粒子を発生させる実験中、
ビームの出力が400倍に上がり、金の一部が蒸発して放射性物質が飛散した。
研究者ら34人が被ばく、施設外の環境中にも放射性物質を放出した。
国や県、東海村などへの報告も発生から1日半後と大幅に遅れた。
原研「線量低く、説明要らない」
換気扇 3日間止めず 東海村・加速器事故
東京新聞 2013年6月18日 夕刊
日本原子力研究開発機構(原子力機構)と高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)が
共同で運営する加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)で
放射性物質が漏れ、職員らが被ばくした事故で、
両機構が事故後に施設内の放射線量を下げるため、換気扇を三日間近く回し続けていたことが18日、
県などへの取材で分かった。 (林容史)
当初の説明では、換気扇を回したのは23日の二回。一回目は30分間で、
二回目は時間の長さに言及していなかった。
機構側は「線量の低下を確認しており周辺への影響はない」と弁明するが、周辺の反発は必至だ。
両機構によると、5月23日の事故発生後、施設内の放射線量が上昇し、
8基ある換気扇(排風ファン)を回した。
しかし、原子力機構などによると、実際には一回目は約15分で止めたが、二回目は回し続け、
最後に止めたのは26日午前11時26分。
二回目に換気扇を回し、
周辺に放射性物質が放出されモニタリングポストの線量率が上昇していることを確認した後も回し続けた。
事故を公表した25日、県が立ち入り調査した時も動いていた。
この日、村内の6小学校で運動会があった。
放射性物質の放出目的で換気扇を回したことに周辺自治体が猛反発している。
しかし、換気扇を三日間近く回したことについて、
両機構は6月中旬の住民説明会や、施設を統括するJ-PARCセンターの池田裕二郎センター長らが
関係自治体に謝罪に訪れた際にも説明しなかった。
事故発生から二日後、立ち入り調査した県原子力安全対策課の担当者は、
換気扇が回っているのを不審に思ったが、機構側は
「(室温を下げる)空調のために回している」と説明。
担当者は止める権限がないと判断したという。
一方、J-PARCセンターの担当者は取材に、
「担当者がファンを止め忘れた。意図的に隠していたのではない。
放射線量の低下は確認しており、説明しなくてもいいと考えた」と答えた。
J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事
「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列
「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説
<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料
どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故
茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)
放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より
J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳
NHKと東電各社と政府が
国民の脅しをはじめています。
(音声)
原発新基準 対策費1.3兆円
NHK 6月19日 6時4分

電力各社が運転再開に向けて進めている安全対策の費用の総額は、
少なくともおよそ1兆3000億円に上ることが分かりました。

最も多いのは11基の原発を抱える関西電力でおよそ2970億円、
次いで6基の原発を抱える九州電力で2000億円以上となっています。
電力各社が円発の運転再開に向けた申請を急ぐ原因は、
火力発電の燃料費がかさみ経営が厳しくなっていることなどがあります。

このうち北海道電力は、
今年12月から順次運転再開させる前提にしている泊原発の3基の再開が遅れると、
燃料費の負担などで、1カ月当たりで3基合わせて180億円程度のコスト増になるとしています。


電気事業連合会 八木誠会長:
長い事、その審査されない状態が、あのー長引くというのは、
あんまり好ましい事ではないんではないかとうかがっていますが、
是非そうならないように、効率的に審査していただければありがたいです。

電力各社は増加する負担について、
「追加の経費削減などで出来る限り吸収する」としていますが、
各社の財務状況はこれまでの赤字で悪化しています。

このため、運転再開が大幅に遅れれば、
今後一層の値上げを申請する可能性もあります。
ーーー
さすがに「電気が足りなくなる」とは言えなくなったみたい。
「停電する」という脅しはかけなくなりましたが、
「さらに一層の値上げをする」と、金銭面での脅しです。
このニュース、変だと思いませんか?
昨日からNHKは何度もこのような内容のニュースを報じています。
私はこれを見て、ゾクッ!と背筋が寒くなりました。
野田の大飯再稼働時を思い出しました。
電力会社の言い分だけを一方的に流して、
「原発を動かさなければならない」と言う方向に
国民の意識を持っていこうというのが見え見えです。
電力会社の倒産を避けるために、
国民一人一人が命をかけなければならないのでしょうか?
動かしたがために、「後からかかる費用(使用済み核燃料や廃炉など)がもっと増える」
という事実は何処へ消えているのでしょうか?
万が一事故を超せば、この国に人間は住めなくなるという現実は何処へ消えているのでしょうか?
電力会社を守るために私たちは生きているのではない。
引っかからないように、注意していきましょう。
(追記に伴い表題も訂正しました)
井戸川前町長のおっしゃる通り、
ジュネーブ国連で日本の岡田隆大使が口頭でハッキリと報告していました。
「大人も含めた血液検査などの調査を実施しており,今後も継続的に実施していく」
詳しくは後半をお読みください
ーーーーー
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3054.html
井戸川前双葉町長:
いま谷岡先生が環境省の云々を言いましたけれど、
「血液検査はちゃんとやっている」って日本政府はジュネーブの国連人権理事会の席上
私の目の前で、全世界に向かって報告してるんですよ。やって無かったんですか?それは。
谷岡議員:いや、子どもの血液検査はやっていません。私たちはずっと要望し続けてきました。
井戸川前双葉町長:
じゃぁなんですか、国連人権理事会の、あれだけの大きい会場で私のいる前で
日本政府はアナンドグローバーさんの報告に対して反論してましたよ。
「間違っている、訂正していただきたい。日本政府はしっかりとやっている」と言っていましたよ。
やってなかったんですか!?なんですか?あれは。
谷岡議員:
私たちは子どもたちの血液検査、尿検査をずーっと要求しております。
テレビの予算委員会でもやっておりますが、
井戸川前双葉町長:いや、やってるって報告してるんですよ。
谷岡議員:それはやってないです。やってないです。
井戸川前双葉町長:原文を見て下さい。日本政府の原文を見て下さい。
谷岡議員:やってないです。ウソです。
井戸川前双葉町長:これは困ったことですね。
その原文の和約が公開されました。

井戸川前町長が訴えてらした部分の和約を抜き出します。
アナンド・グローバー報告に対する日本政府の反論
(ヒューマンライツ・ナウの仮訳)
(b) 健康管理調査は、年間被ばく線量 1mSv 以上の
全ての地域に居住する人々に対し実施されるべきである。
既に対応済みである。
「追加被ばく線量が、年間 1mSv の地域に暮らす住民に健康管理が必要である」
との主張に対する科学的根拠が不十分である。
そのため、国連特別報告者の勧告は、科学的根拠がないものであり、
勧告内容の変更なしには受け入れることができない。
日本における年間の自然放射線量は、2.1 mSv であると推定された。
原発事故に伴い、更に年間 1mSv を追加すると、年間の放射線量は 3.1 mSv となる。
この数値は、アメリカ (3.1 mSv/y)、及びヨーロッパの多くの国々(2 – 7 mSv/y) の自然放射線量と、
ほぼ同等である。
実効線量を用いると、原発事故による追加線量の影響は、自然放射線量のそれと等しくなる。
年間 3mSv までの放射線に晒される住民を、健康管理調査の対象に含めなければならないとすると、
年間 3mSv までの放射線を被ばくする住民が暮らす多くの国々で、
放射線のための健康管理調査を実施すべきであるということになる。
追加積算線量が、年間 1mSv の地域に暮らす住民が、健康管理調査の対象に含まれるべきであるという議論は、
医学的、科学的な根拠が必要である。
原発事故の有無にかかわらず、日本国民の健康管理体制は整っている(例:学校で年 1 回実施)。
更に、何らかの症状のある者は、制限なく医療機関で医者の診断を受けることができる。
原発事故に関わる住民の健康モニタリングの内容は、科学的根拠と、推定被ばく量に基いて決定される。
放射線量がやや高い地域、もしくは長期にわたる避難が予定される地域では、個人の被ばく量が推定され、
血液検査が実施される。
被ばく量が比較的低い地域で、放射線被ばくの健康への影響以外に、健康状態の調査が必要な場合、
住民の追加被ばく線量が 1 mSv であるか否かの如何に関わらず、
住民の健康状況は既存の健康診断や、医療機関のデータにより監視することが可能である。
WHO は、福島原発事故による健康リスクの評価を行い、
原発事故による追加被ばくが要因である疾病発症の増加は、検出可能レベルを下回るであろうと示唆した。
UNSCEAR も現在、原発事故が住民の健康に与える影響の評価を行っている。
日本政府は、適切な支援が本当に必要な人々に提供されるよう、引き続き対策を講じていく。
(e) 子どもの健康管理調査は、甲状腺検査に限定せず、
血液・尿検査を含む、全ての健康影響に関する調査に拡大すること。
この意見にはいくつかの事実誤認が含まれるものの、勧告は既に実施済みである。
尿、血液検査には科学的根拠が乏しく、この勧告を受け入れることはできない。
子どもの健康調査は、甲状腺の超音波検査に限定されていない。
77 (b)で述べた通り、尿検査と心電図検査が、既存の健康診断で実施されており、
血液検査は放射線量が比較的高い地域で実施されている。
このような検査は、検査が科学的に要求されるか、その必要性が指摘されるかにより選択される。
国連特別報告者が推奨する検査の必要性は、科学的根拠を伴わないものである。
健常者への健康調査実施は稀であり、そのため多くの研究者は、研究を行うことに関心を持っている。
しかし、日本政府は不必要な検査を強制することには同意できない。
ーーー
学校の尿検査で放射性物質調べてる?
「勧告はすでに実施済み」と言いながら「この勧告は受け入れられない」と矛盾する。
この部分だけを読んでみても日本政府はとても恐ろしいと思えるのですが、
全文を読むともっともっと日本政府が恐ろしくなります。
和約が公開されたたのはつい最近のようです。
血液検査に関する項目の対する日本政府の回答も
「勧告は既に実施済みである」という言葉から始まっているので、
そのように理解すると思います。
でも日本政府は年間1ミリシーベルト以上の地域の健康検査も、血液検査も、尿検査も
すべて、
「既に対応済みである」
「勧告は既に実施済みである」と言いながら、結論としては、
「この勧告を受け入れることができない」としています。
最初の答から受ける印象と結論が真逆になっている、
いつもながらの意味のわかりにくい言い訳満載の回答のようです。
このような思考の日本政府に、
年間1ミリシーベルト以上の福島以外に住む子どもの健康検査をさせることは、
かなり難しいと感じました。
日本政府の非情さがよくあらわれている回答だと思います。
ーーここから追記 2013年6月20日ーー
上記「
なんか変だなと思ってもう一度調べ直してみました。
外務省にジュネーブで当日口頭で報告した文書が、英文と日本語訳で公開されていました。
この日本政府の反論と、外務省が当日発言した内容に相違があるようです。
ジュネーブ当日は確かに「血液検査は実施している」と報告されています。
外務省ホームページ

赤枠の
第23回国連人権理事会:健康の権利特別報告者との対話における岡田大使ステートメント( 和文骨子)
をクリックすると、当日ジュネーブで読み上げられた文書が出てきます。
第23回国連人権理事会
健康の権利特別報告者との対話
ステートメント(和文骨子)
平成25年5月27日
上から4つ目のポチ(・)

・被災者の健康調査については,
福島県等に設置された地元の医師や専門家による有識者会議における議論等を踏まえ,
県が主体となって実施することとしている。
政府としては,福島県の健康管理調査が円滑に行われるよう,財政的・技術的な支援を行っている。
具体的には,今回の事故に伴い,約800億円を投じ,
避難区域等を中心に個人被ばく線量の評価,子どもの甲状腺検査,大人も含めた血液検査,こころの健康調査,
妊産婦の健康調査などの調査を実施しており,今後も継続的に実施していく。
読み上げた英文
As for the health management of the affected population,
based on the discussions of the expert committee comprised of local doctors and medical experts in
Fukushima Prefecture, the prefecture is taking the lead on its implementation.
The central government has been offering financial and technical support to facilitate the smooth implementation of the Fukushima Health Management Survey.
To be more specific, the Government of Japan has made a financial contribution of almost 80 billion JPY for the survey.
It is focused on residents who formerly lived within the evacuation zone and includes measurement of individual doses of radiation exposure, thyroid examinations for children, blood tests including for adults, heart examinations, and a pregnancy and birth survey.
These efforts are expected to continue.
blood tests including for adults 大人を含む血液検査
These efforts are expected to continue. これらの努力は今後も継続していく

日本政府の岡田隆大使による発言(映像)
5.Japan (Concerned Country), Mr. Takashi Okada 0:48:03より
国連 日本政府の岡田隆大使による発言-上記検査の部分のみ-(音声)
ーーー
日本政府の文書は、グローバー報告に対して政府が提出した公式な見解で、
国連人権理事会会期中に提出されたもの。
そして外務省のページにある国連の日本の岡田隆大使の発言内容は、
政府反論の内容の骨子をまとめて口頭で発表したということです。
という事は、大使の内容のまとめ方に問題があったという事でしょうか?
「血液検査を実施している」ということと、
「血液検査は受け入れられない」ということでは、
「意味が全く違うのに」と思います。
とにかく、ジュネーブで日本政府がウソをついたことは事実のようです。
<会見前半>
「日本政府に要請します…」国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見
11/26(内容書き出し)
<質疑応答>
「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、
常に用心深い方の立場に立つものである」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)
川根眞也 先生内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと
今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)のつづき
1:19:18~
Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h19m18s

そして子どもの甲状腺がん12人という事が報告されました。
昨日から何人かの方が報告されているので概略の方は省略します。
チェルノブイリ事故6年後のピーク(日本の甲状腺がん年次推移)
これは日本の甲状腺がんの年次推移です。

これは日本全国ですからね。
ゼロ歳から4歳まで(緑)は、20人超えた事は無いんです。
いいですか、ゼロ歳から7歳は20人超えた事が無い。
5歳から9歳(赤)はもう、ほとんどゼロ人です。
10歳から14歳(黄緑)までも20人超えた事がありません。
そして、15歳から19歳(黄色)だけが、こういうふうに超えたりしているんですけれども、
ピークがありますよね。
実はこれ、チェルノブイリ事故から6年後なんです。
という事は、チェルノブイリ事故の影響によって、
日本での甲状腺がん、子どもの甲状腺がんが増えた影響があるじゃないですか。
ピークはここにきているんです。
そしてこれがですね、今回私がベラルーシに行ってまいりました。
首都ミンスク市、そして高濃度汚染地帯ゴメリ州、
そして今大人の甲状腺がんが多発しているブレスト州、ということで、
これが10万人当たりの甲状腺がんの発症数です。

これが高汚染地帯ゴメリですね(黄緑)
1986年にチェルノブイリ原発事故が起こった年です。2年目、3年目、
4年目から10万人当たり3人を超えています。
で、5年目には10万人当たり11人を超えています。
原発事故前はバラルーシは0.1人です、10万人当たり。
0.1人っていうのはここです。
そしてブレスト州(青)が遅れてこのあたりからピークを迎えます。
第11回県民健康管理調査のデータ
これは6月5日に発表された第11回福島県県民健康調査検討委員会のデータを整理したものです。

で、ですね、こんな感じなんですよ。
この後、穿刺細胞診についてもお話しますが、

二次検査は川俣町で8人やっているんです。
これ全員です、一応。二次検査対象者。
穿刺細胞診、簡単に言いますと、
甲状腺に悪性の腫瘍があると考えられた場合に、
ここに注射針でチュって刺すんですね。
甲状腺エコーを見ながら結節の場所を確認してチュって刺します。
そして注射針でその細胞を吸って、スライドガラスの上にチョコチョコってつけて顕微鏡で観察する。
そうするとがん細胞かどうかが分かる。
6人やって2人です。甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑い。
浪江はですね、二次検査を20人実施していて10人穿刺をやっていて、
甲状腺がん、がんの疑いが一人です。
ただ、二次検査見実施がまだ4人います。
南相馬市は44人が二次検査実施したんですけれども、そのうちの半分が穿刺細胞診をやって、
癌の疑いもしくは癌が2人です、まだ6人受けていません。
伊達市、あと8人受けていません。
富岡町、あと2人受けていません。
川内町、あと一人です。
その状態で、甲状腺がんがここに、
甲状腺乳頭がんが7名、悪性疑いが4名、で、手術を受けたうちの一人が良性だったという事です。
そして福島市。これがすごいんですね、

210人二次検査を受けています。
そのうち細胞診を受けたのが56人で甲状腺がんもしくは疑いが9人。
まだ未実施者が53人いるという事です。
この中にも甲状腺がんにかかっている子どもがいるかもしれないという事ですね。
二本松市は41人が見実施です。
本宮市が26人です。
郡山市が439人まだ受けていないんですよ。
この結果がですね、これからわかるという事になります。
そしてこの中から、
分かった中だけです、分かった中だけで乳頭がんが5人、悪性疑いが11人

17万5000人ぐらい甲状腺の検査を受けました。
18歳以下です。
そのなかで、
B判定、結節が5.1mm以上、またはのう胞の大きさが20.1mm以上のもの。
C判定というのは結節の形などが異常で、大きさに関わらず悪性であると疑われたもの。
1140名が二次検査の対象者になっています。
そのうち今終わったのが383名なんですね。
その中で、甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑いが27名というのが今現在です。
わたしは50名を超える子どもの甲状腺がんの患者が出るのではないかと思っています。
これから757名が二次検査を受けます。
小学校の校庭に降ったヨウ素131の量
それでですね、
これは内部被ばくを考える市民研究会のホームページにも載せてありますけれども、
「ヨウ素131が小学校の校庭にどれ位降ってたか」っていう資料があるんですね。

で、これちょっと最初はとんでもない数字になっていますけれど、
一番高いのが川俣町山木屋小学校です195万ベクレル毎平方メートルです。

そして南相馬原町第一小学校が、
これですね、ここの数字はもっと低い数字になっているんですけれども、
別の資料だと2万4000ベクレル/kgのヨウ素131が降っていたという報告があります。
これ平方メートルに直すと133万ベクレルです。
そして福島第一小学校、53.5万ベクレル/平方メートル
二本松市岳下小学校40.4万ベクレル/平方メートルです。
これはですね、ベラルーシのヨウ素131の汚染とほぼ匹敵します。
私はここにベラルーシの報告書を持ってきていますけれども、
ベラルーシではヨウ素131の汚染マップが公開されています。
その汚染地帯と、このあとちょっと出しますけど、
ベラルーシの各州での甲状腺がん発症数。
1990年から2000年まで、11年間の発症数。
比較するとですね、明らかにこういったところでは10数人、
場合によっては20人を超える甲状腺がんがベラルーシでは発症しているんです。
だから、人口密度の比較は全然できませんから、
日本の方が高いかもしれません。
そうするとですね、50人ではきかない可能性もあります。
そしてこれが、
こういうのもあるんですね、大気中の放射線濃度、ベクレル毎立法メートルです。
先ほどの高崎のCTBTのやつは、マイクロベクレル毎立方メートルという単位で、
ベクレルの1000分の1がミリベクレルなんです。
ミリベクレルのさらに1000分の1がマイクロベクレルなんですね。
これはベクレルですよ。

先ほどの山木屋小学校校庭NDです。
何故か判りません、地表面湿潤だったかも。地表面の水に吸われたのかもしれません。
一番高かった所です。195万マイクロベクレルというところです。
南相馬市原町第一小学校。
8796ベクレル/立法mですよ。
福島市第一小学校。1044ベクレル。
二本松市岳下小学校。2951ベクレル。
伊達市保原小学校ND。これちょっと理由不明です。
こんな場所に子どもたちはマスクだけをして、
それも簡単なマスクだけをして、学校に通わせていた訳でしょ?
これはちなみに4月6日とか5日のデータです。事故当時の。
ベラルーシ報告
これからベラルーシの報告を、…少しだけ。
詳しくはですね、この報告書を是非お読みください。
2時間半ぐらいでこのベラルーシの報告をやっているものですから、
今日はちょっとですね、さわりだけで。

左側のマリーナさんも右側のリュナさんも事故当時1歳4カ月、1週間。
原発事故30km圏内から避難された方です。
そういった方達の体験を聞きました。

リュナさんは事故後小児甲状腺がんにかかって、甲状腺を全摘出しています。
その御結婚して、サーシャくんとアンゲリーナちゃんを出産して健康に生活はしているんですけれども、
おそらく彼女に甲状腺は無いと思います。

この方も甲状腺を摘出しています。
甲状腺は蝶々型の組織なんですけれども、
超音波エコーで甲状腺の結節、のう胞を見ます。
そしてこれが穿刺をやる針とガイドなんですけれども、

このガイドを付けて注射針を、先ほど言いましたように悪性の疑いのある結節に注射をします。
まず触診をします。
甲状腺のエコーをその後やって、ここに結節があるのが分かりますか?
カチッ、カチッってやると大体甲状腺の大きさが分かります。
そしてベラルーシのお医者さんは結節の大きさをこういうふうに原寸大で書きます。

これ甲状腺がはみ出しているように書いてあるんでびっくりされると思いますが、
実際にはですね、甲状腺のここにこれ位の大きさがあるという事で、
甲状腺は実際はもっと大きいですよね、
甲状腺の結節、赤丸は原寸大で書くんだそうです。
3cmならば3cmで書く。
そうすると大きさがどんな風に変化していくのかというのが分かる。
そして青い線がありますが、ここから穿刺をするという方法をとります。
このドクターはですね、大体7分から8分ぐらいで、
触診をやって、超音波エコーをやって、
「あなたは悪性の結節があるから穿刺細胞診をやった方がいいよ」って言って、
「この書類に署名しなさい」って言って、患者さんに署名をさせて、
「はい、となりの手術室へどうぞ」って言って、
手術室に行って、穿刺をして、悪性かどうかをみる。
そのあと、顕微鏡の検査に入るんですが、ここまで7分から8分です。
1時間に7人ぐらいの患者さんが、どんどん、次々と穿刺を受けていました。
こういう状態ですね、甲状腺の結節をもう一回確認します。

そして今分かりますか?針で結節細胞穿刺ですね、
で、こうやって検査をします。
そうすると甲状腺がんの細胞かどうかが分かります。

ブレスト州出身の21歳の女性が甲状腺がんという事で甲状腺の手術を待っています。
チェルノブイリ原発事故は27年前です。
彼女は事故当時何歳だったでしょう?
生まれてないんですよ。
こういった患者が今沢山ブレスト州では運ばれてきているんです。
つまりどういう事かというと、最初の甲状腺がんはヨウ素131だったかもしれないけれども、
セシウムやストロンチウムなどの核種によって、
甲状腺がんが引き起こされる可能性があるという事です。
つまり汚染地帯に住み続けて、汚染された食べ物を食べ続けるという事は、
こういったリスクを背負っているという事なんですね。
手術を受けます。これは菅谷昭さんに指示を受けたビクトルさんと執刀医はアナトール医師です。

ベラルーシで多発しているのは乳頭がんなんですね。
乳頭がんは2008年の統計ですけれども、820件、92%です。
髄様がんというのが17件、1.9%。
そして、濾胞がんというのが17件、1.9%。
そして未分化がんが36件、4%。
で、ベラルーシの医師によれば、
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」というふうに言っていました。
日本でも、おそらくそうだと思うんですが、
髄様がんというのはあります、子どもの癌として。
遺伝的な影響だと思われています。
そして福島で今回発表された12人が全員が乳頭がんです。

そしてですね、悪性かどうかを判断する目安。
これも報告書の中に書いてありますけれども、
ベラルーシではやはり5mmというのが悪性かどうかの判断基準。
だけれども、悪性の疑いが疑われる場合は3mmでも4mmでも穿刺細胞診を行うそうです。
その判断基準が
・結節が不明瞭
・はっきりとした凹凸が見える
・カプセルの外に出ている場合
・結節が不均質か低エコー
・ポイントに見える石灰華(癌細胞はカルシウム塩が好き)
・結節の大きさがどんどん大きくなっていく、1年間で30%以上を超える場合
・原因不明のリンパ節の拡大
という事はですね、2年間半で、放っておいちゃダメなんですよ、子どもたちについては。
どんどん検査をやらなければいけない。
ところがですね、昨日聞いた話。
福島生活クラブ生協の職員だったいま千葉に来ていらっしゃいますけれども、
その方が「いま福島で甲状腺の検査、第1ステージ、第2ステージ第3ステージというのがあって、
最終ステージで甲状腺の診断が完了するという、
第3ステージで止まっているそうです。
最終ステージの認定者を出していない。
だから甲状腺の専門家が増えていないという事を言っていました。
すみません、時間ですので終わりにします。
1:33:40
川根眞也先生 内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと
1:13:13~
Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h13m14s

今、田中さんからお話があったことについて一つだけお話したいんですが、
現状はですね、非常に、急を急いでいる問題があると思っています。
特に福島の子どもたちの小児甲状腺がんについては、
パンデミックという言葉に表現されてしまう位に急速に広がる危険性があります。
パンデミック(pandemic または pandemia、汎発流行、世界流行、パンデミア)
ある感染症(特に伝染病)が、顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した
世界的な感染の流行を表す用語である。
ただし英語の pandemic の意味は、「流行」という現象と「流行病」という病気との双方である。
9条の会は憲法9条を守るという事であるわけですけれども、
この市民と科学者の内部被ばくの問題研究会は、
日本の放射線防護のあり方について、
特に子どもたちの健康と子どもたちの未来について、積極的な提言をすべき、僕は会だと思います。
ハッキリ言いますと、悠長なことをやっている段階では、もう無いと思います。
各号機の放出量
いろいろ用意してきたのですが、少しだけ。
これは原発から事故当時放出された放射性物質です。

1時間当たり1千兆ベクレル毎時を超えています。
原発事故があった年の12月、1時間当たり6千万ベクレル。
今はどのくらい放出されているかご存知ですか?
1時間で。
ー:1000万って
1000万ですね。
どの位だと思いますか?こんな感じなんです。

ずーーっといって今年の4月まで1000万なんですよ。
だから、核号機の放出量
こう言っているんですよ、東電は。
30万ベクレル、500万ベクレル、50万ベクレル、
これで足して1000万ベクレル毎時と言っているんです。

計算が合わないでしょ?
残りの400万ベクレル毎時は何処から出ているんでしょう?
これが東電の発表です。
福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量
2012年9月
東電の資料とすり合わせて計算が合わなかった。この時からの私の中での謎でした。
この時は1号機が30万ベクレル、2号機が50万ベクレル、3号機が200万ベクレルで
合わせて同じ1000万ベクレルになっています。
そしたらですね、4月25日(2013年)の発表は、
もう各号機の放出量を出さなくなったんです。

そしてこれは、3月(2013年)の原発での敷地境界での空間のベクレル毎時です。
1.4だったのが、4月に1.5に増えてるんですよ!
今年の3月から4月ですよ。
月間降下物
埼玉県さいたま市
そしてこれが私が住んでいる埼玉県さいたま市の月間降下物です。
1平方メートルあたり何ベクレル放射性セシウムが降ってくるか?と。

これがですね、原発事故当時の12月から、さっきの6000万ベクレル毎時からこういうふうになり、

去年の7月なんか、2.2とか、8.3
ところが、今年の2月36降ってるんですよ。

これはですね、実は原発事故当時の12月(2011年)のレベルなんです。
神奈川県茅ケ崎市
で、神奈川県茅ケ崎市

原発事故の翌年(2012年1月2月)17とか、11とかありますよね。


今年の3月6.7なんですよ。
今年の3月6.7っていうのは、2011年4月に神奈川に降っているレベルなんですよ。
東京都新宿区
新宿です。

新宿の最高は、去年(2012年)の3月に32とか4月の25です。

ところがだんだん、だんだん減ってきますよね。
今年の1月2月3月。

2月39ですよ。
3月64です。
これが、我々が住んでいる実態なんですよね。
誰もこれを報道しないです。
福島県双葉郡
これは福島です。
桁が違います。

これで除染なんか可能なんですか?
10カ月後に2万降っているんですよ。
0ベクレル毎平方メートル。
1m×1mの畳の上に座っていたら、1ヶ月に2万ベクレル。
1秒間に2万発放射線を受けるわけです。
で、4がつに802に下がっていますよね、これがこうなっているんですよ!

去年1年間を見て下さい。
12月まではこんな感じです。
ところが今年1月2月3月。
2万8890
1万8680
そして3月は2316ですが、僕は風向きが変わったと思っています。

こんなことでですね、除染なんか無理なんですよ!
あの地域に。
双葉町、大熊町、富岡町。
こういった所に人を帰還させる事自身が間違えなんです!
群馬県高崎市
そしてこれが高崎のCTBTというところが発表しているものですけれども、
これね、去年の3月31日から今年の3月31日までなんですよ。
青いのがセシウム137、赤いのがセシウム134。1立法メートル当たりの量です。
空気1×1×1の、空気のサイコロを考えて下さい。

今年の3月9日から10日までの空気で、
セシウム137が862マイクロベクレル/立法メートル。
セシウム134が463マイクロベクレル/立法メートル。
このレベルまで行ってるんです。
だから過去1年間で最大の観測量を2013年3月9日から10日までに観測しています。
10日はですね、東京で煙霧があった日です。煙霧。
で、これがですね、原発事故当時からCTBTの高崎のですね、
先ほどのセシウム137だけじゃなくて、
ヨウ素やテルルなんかも含めたグラフなんですけれども、
先ほどの今年の3月9日から10日までのレベルはどのくらいか?
これは原発事故当時ですよ。

ここが3月15日ですからね。
ここなんですよ、ここ。
つまりですね、原発事故が起きた年の5月11日のレベルなんです。
今年の3月9日、10日にあったセシウム137のレベル。
そして、セシウム134が463マイクロベクレルはここです。

という事は原発事故当時の5月5日です。
そのレベルの放射性物質が我々の空気にあったんです。
これは高崎です、群馬県です。
だからですね、
風疹の患者がここらへんで異常発生するのは当り前だと僕は思っています。

つづくーー
続きはこちら↓
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合
出席:子ども・被災者支援議員連盟、幹事長 谷岡郁子(みどりの風)
復興庁 伊藤仁統括官
川田龍平議員
1:12:24~
Youtube→http://youtu.be/sGVGhPtxQEY?t=1h12m24s

川田
今日は福島からも沢山、多数来られておりますけれども、
今回の暴言のツイートの問題はですね、私は水野参事官個人の問題ではないと思っております。
本当にこの水野参事官個人の問題に帰することなく、
復興庁として、これは全体の問題として考えていただきたい。
薬害エイズの時もそうでしたけれども、
安倍医師や松村課長、それから郡司課長個人の問題にしてしまうとですね、
結局この問題の背景にある政官業学の癒着の構造、利権の構想というものが全く隠されてしまってですね、
命を、国民の命を守るべき国の仕事というものが全く、
この復興庁にもしっかりと
「国は何をするべきなのか」という事が見えていないのではないかという事を感じざるをえません。
特に政治家との関係。
これがずっと官庁のみなさんと、
結局質問をつくったり、質問の答弁を書いたり、とかですね、
そういった事でしか官僚の仕事がしっかりされていないという事ではですね、
やっぱりそうではないはずなんですけれども、
本当に官僚の人達がですね、皆さんがですね、「本当に国民なのか」という事なんです。
今日ここにいらしている、伊藤統括官にしてもカゲヤマ参事官補佐にしてもですね、
先程ナガヤ参事官補佐ですか?にしてもですね、やはりここに来られていても、
ただ時間を費やしているかのように見えるんです。
本当に復興庁として何を、任期の間に残していこうと思っているのか?
その事を本当に考えていらっしゃるのかどうか?
それは水野参事官にも問いたかったと思いますけれども、
自分たちが2年3年の任期の間、
この10年の復興庁の間に、
「なにを成し遂げよう」という事を思っているんでしょうか?

わたくしは一日も早く
子どもたちの健康の事を考えれば、1日も待ってはいられないんですよ。
科学的なデータで立証されるのを待っている裁判で、因果関係を認めさせるのを待っている、
そんな時間は無いんですよ、
子ども達にとっては一日一日が、特に命の問題。
この子どもたちの体調、健康診断の問題や医療の問題というのは、
一日一日が、
一日一日の本当に1分1秒が大事になってくる訳です。
本当にそういう意味で、あなた達が2年3年の任期の間に、
「何事もなく過ごせればいい」と思って
「ここに座って話を聞いていればそれでいいんだ」という態度でいる事がですね、
私は本当にこの問題を
「自分の任期の間にしっかり何かを成し遂げるんだ」という思いでぜひやって頂きたいと思うんです。
私も6年間国会議員をやってきて、次が改選の時期ですけれども、
本当にこの「子ども・被災者支援法」に命をかけてきました。
やはり私と同じような薬害の被害を繰り返したくない。
「子どもたちに自分と同じような目にあわせたくない」という思いで、
この法律の中に医療の問題、
裁判をやらなくても、そういった立証をしなくても医療を受けられるようにする。
その条文を本当に谷岡さんにも一生懸命頑張っていただいて、
与党の時にこの法律の条文の中に入れ込みさせていただきました。
本当に水野さんがこういった集会の中で「法律を読め」という事を国会議員に言った時、
本当にぼくは許せなくなって、
国会議員として
「法律をつくってきた立場の国会議員にそういう事を言うのは失礼ではないか」という事を言いました。
その事を水野さんはツイッターで「少し反省した」と書いていましたけれども、
「まぁいいか」と。
結局「まぁいいか」で終わらせてしまっていたという事がですね、
私はその本心を、やっぱりすごく残念に思いましたよ。
本当に水野参事官はですね、これだけ時間を費やして、
先程「記憶を共有してほしい」という事を言っていましたけれども、
ここに居たとしてもですね、その思いが全く別のところにあったのだとすれば、
ただ居るだけでは、これ、全く意味が無いんですよ。
特にナガヤ参事官補佐にはですね、本当に今日、話を聞いている態度をずっと僕は見ていました。
ずっとですね、ここに居てですね、
居ても全然上の空ですよ。
話聞いてないですよ。

本当に人の話を聞いたとしても、
本当に耳を通って胸に落ちているかどうかなんですよ。

本当にわたくしはこの福島の問題というのは福島の問題だけではないと思っています。
福島以外の茨城や栃木や群馬、埼玉、千葉。
先ほど千葉の方もお話がありましたけれども、
福島だけの問題ではないんですよ。これは。
福島の担当の方という事ですけれども、
福島だけではないんです、これは。
河崎健一郎弁護士「復興庁は支援法をサボタージュしている直接証拠を私たちに示された」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
伊藤統括官:
私は復興庁にはですね、最初は審議官で復興庁設立の時に参っておりますけれども、
2月に福島の体制を強化するという一連の体制強化の中でですね統括官を拝命いたしました。
統括官を拝命して、いわゆる福島の地域に関する問題という事を中心にやるという事になっております
本当に国として危機的な状況にあるという事を認識していただいて、
そしてもちろん大臣や政治的な判断が必要な所に、
しっかりうえに判断してもらえるように仰いで欲しいんです。
そして本当に政治的な判断が必要なところをやっていないという事であれば、
やはりそれを私たち国会議員や政治が動かしていかなければいけない所があると思います。
科学的な判断という事だけではなく、
政治的にしっかりとここは動かしていかなければならないところを
前もってやっておかなければ取り返しがつかない事になるという事を、
私は危機的な状況だと思っています。
そういう意味ではせひ一日でも早く、基本方針を策定していただいて、
本当にそのためには住民の意見をしっかりと聞くという事を、場も、
協議の場もしっかりと設けていただきたいです。
当事者をしっかりと入れた形で復興庁が仕事をしていくという事でなければ、
本当に意味のある復興庁としての基本方針にならないと思っています。
基本方針の中には「計画」もしっかりと盛り込んで下さい。
カッコ書きですけれども「計画」という言葉もそこに入れました。
計画をつくらなければ、「いつまでに何をやるか」という事の計画を立てなければ、
この問題はずっと時間ばかり経過してしまっていると。
ここに「計画」という言葉を入れたのは、
しっかりとこの問題について「いつまでに何をやる」「予算を付ける」という事を入れたいために、
この「計画」という文字も盛り込みました。
基本方針の中に「計画」という言葉も入っているんです。
是非それをしっかりと実行していただきたいと思います。
やはり政治家が本来やらなければいけない仕事である「決断をする」という事を
大臣に、そして副大臣や政務管に是非判断を仰いでもらって、
是非進めていただきたいと思います。
官僚だけではできないという事であれば、そこは政治家がやらなければいけない所もあると思います。
是非そういった意味では、今回谷副大臣が「しっかり反省する」という事もおっしゃっていました。
谷副大臣のもとで是非発言していただきたいと思います。
この問題は福島だけの問題ではないと思っています。
本当に是非国としてこの復興全体をしていくことも大事ですし、
この子どもの問題というのは原子力災害の問題というのは僕は本当にこれは、
今やらなければならない事、取り返しのつかない事にならないように、
「今すべきことがある」と思っています。
一日も早く基本方針を策定していただけるように、よろしくお願いいたします。
超党派でこの事はやってきましたので、
自民党の議員も先程こられていましたけれども、
やはり是非、これは自民党の中からもこういった意見が出ているという事でやって頂きたいと思っています。
今回のこの問題については、私は本当にこれは復興庁の中の人達の一人一人の考え方、良く分かりました。
その一人一人の考え方が本当にこの仕事に現れてくるんだと思います。
そういう意味ではさきほど、「仕事として見せる」と。
「私たちの行動で、働きで見せたい」という事でしたので、
是非しっかりとそれは見させていただきたいと思います。

今日お越しになっている伊藤統括官と、そしてカゲヤマ参事官補佐、そしてナガヤ参事官補佐、
本当に皆さんの働きをこれからしっかりと見ていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
1:20:30

谷岡議員:
みなさんおっしゃっていることは、この法律の精神にのっとり、法律に忠実にちゃんとやって頂きたい。
あんなパッケージでごまかして欲しくない。
そして予防原則という事は科学的には解明できる筈はない。
科学的に解明できないのだから、だから予防原則に立ちましょうと法律に最初に書いてあるのに、
「科学的に数値を決めるんです」
「科学的に数値が決められないから政治で決めましょう」という法律をつくった。
その原則を無視したところでは、皆様がいくらお仕事をなさっても
「法律違反にしかならないのですよ」という事を、
私たち、この法律を立法したものとしてここに宣言させていただきたいと思います。
それを、本当にメディアのみなさんは、
国民にその事を教えていただきたいんですね。
こういう事をやっている、ああいう事をやっているというのもあるかもしれないけど、違います。
この法律は地域も限定していません。
対象である人々も、18歳以下であるとか、甲状腺がんとか限定していません。
そして病気の種類や被害の種類についても限定しておりません。
そういうことを含めて、全て予防原則に立ち、
そして国民の、被災者の、主権者の自己決定というものを支援するための法律として作ったものです。
それは何故かと言えば、
私たちは被害の範囲を予測する事が出来ないからです。
私たちは今の人類の科学をもってして、
「これで大丈夫だ」という事は言えないからです。
この原則というものが、これまであまりにも知られてこなかった中でこういう問題が起きてきましたし、
私たちはそういう事を一生懸命訴えてまいりましたが、ずっと無視をされてまいりました。

ハッキリ申し上げておきます。
なぜ今、川田さんがそういうことをずっと言ったかというと、
ナガヤざん、カゲヤマさん、あなた方この間、水野さんとずっと付き合ってきて、
この半年、私もね、あなた方「似てきたな」と実は思っているのよ。

それちょっとね、今返事いらないから、考えてみてもらいたい。
そしてこれが仕事だと思って仕事をやっているつもりの事を、
それを、納税者であなた方に給料を払っている方々が、それを仕事として求めていないかもしれない。
もっとその、違う姿勢で、違う感覚で仕事をして欲しいと思っているかもしれない。
私たちはその事をこの間言ってきたつもりでした。
でもあなた方もまたチームとして水野さんと一緒に働いてきたという事の中で、
いま起きていること、そして起きていない事に対して、
そこに責任があるのは水野さんの問題ではありません。
これは私は復興庁の問題であるということを指摘しておきたい。
そして、復興庁だけの問題でもないと思います。
復興庁はここで取りまとめをする為の役目をやって調整機関ではありました。
しかし、環境省の健康チームというものが頑なであるがために、
血液検査がやられておりません。
その必要な健康診断がやられておりません。
必要な人たちに対してやられていません。
そしてその方々も私は、先程来、出ているような問題と同じように
頑なで、同じ空気を共有していらっしゃるというように思っております。
これは厚生労働省ですとか、文科省ですとか、挙げれば沢山あります。
そして内閣府にもあります。
私はこの問題の中で、今日お越しの皆様、そして、
とりわけメディアの皆様に理解していただきたい事は、
ひょっとするとわが政府こそが原子力ムラの一部であるかもしれない。
ひょっとするとそのわが政府は、この水野さんのツイッターに代表される思いを抱いているかもしれない。
被災者や私たちがなにかを言うたんびにそれを「被弾」と、「被弾なう」と感じているかもしれない。
この現実こそ私たちが正視しなければならない問題であり、
変えていかなければならないという問題であり、
力を結集しなければいけない問題だということです。
これからも私たち頑張ってまいります。
議連としての最大限の事をやってまいりますのでぜひよろしくお願いしたいと思います。
皆様に申し上げるとともに、今日はこの席に座って頂いた復興庁の皆様にもお礼を申し上げたいと思います。
私たちは今までの事ではなくて「これから」を見てまいります。
そしてみな様がこれに対してしっかりと答えて下さる事を心から説に祈ります。
ありがとうございました。
1:24:55
1:24:59~
Youtube→http://youtu.be/sGVGhPtxQEY?t=1h24m59s

井戸川前双葉町長:
いま谷岡先生が環境省の云々を言いましたけれど、
「血液検査はちゃんとやっている」って日本政府はジュネーブの国連人権理事会の席上
私の目の前で、全世界に向かって報告してるんですよ。
やって無かったんですか?それは。
谷岡議員:子どもたちの超音波の甲状腺を見るだけではなくて、
井戸川前双葉町長:「いろんな事をやっている」っていうふうにね
谷岡議員:いや、子どもの血液検査はやっていません。私たちはずっと要望し続けてきました。
井戸川前双葉町長:
じゃぁなんですか、国連人権理事会の、あれだけの大きい会場で私のいる前で
日本政府はアナンドグローバーさんの報告に対して反論してましたよ。
「間違っている、訂正していただきたい。日本政府はしっかりとやっている」と言っていましたよ。
やってなかったんですか!?
なんですか?あれは。
谷岡議員:
私たちは子どもたちの血液検査、尿検査をずーっと要求しております。
テレビの予算委員会でもやっておりますが、
井戸川前双葉町長:いや、やってるって報告してるんですよ。
谷岡議員:それはやってないです。やってないです。
井戸川前双葉町長:原文を見て下さい。
谷岡議員:やってないです。
井戸川前双葉町長:日本政府の原文を見て下さい。
谷岡議員:やってないです。ウソです。
井戸川前双葉町長:これは困ったことですね。
1:26:15
アナンド・グローバー報告に対する日本政府の血も涙もない非常な反論ー
年間1ミリシーベルト以上の地域の健康検査と尿検査、血液検査についての日本政府の回答ー
続きを読む
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合
出席:子ども・被災者支援議員連盟、幹事長 谷岡郁子(みどりの風)
復興庁 伊藤仁統括官
50:43~
Youtube→http://youtu.be/sGVGhPtxQEY?t=50m43s

福島大学の行政政策学類の村上と申します。
わたくし自身新潟県内に入りまして、
新潟県にいる5000人を超える避難者の方々の支援活動というものを
新潟県とか新潟市と一緒にやらせていただいている立場なんですが、
今日はその中で特に、新潟の本当に5000人を超える被害者の方々の声を背負って
この場に参加させていただいています。
今日は、お伝えしたい事が一点と、質問が二点あります。
ひとつは、まず最初にお伝えしたい事として、
今まで震災から2年半、私は避難支援の現場、最前線で、
多くの避難者の方々の悲しみですとか苦ですとか絶望ともに触れてきましたが、
今回のこの水野参事官の件ほど、怒りというものに触れたことはなかったのです。
ですから、今回のこの表現の問題というのはそれだけ避難者の心を傷つけているという
大きな問題であるということを改めてご認識いただければと思います。
そして、今ですね、今日のお話の冒頭で
じゃあ、今後どのように参事官を処分していくとか、今後体制をどうしていくというお話は出てきましたが、
まず、このように問題を起こした方が担当されていたという事をかんがえますと、
この1年間、水野さんがいた事によって、まさに何が進まなかったのか?
何が成されなかったのかという検証をしっかりとしていただきたいという事が一点あります。
そしてもう一点として、
この震災で避難されている方、被災されている方というのは、
一日一日常にその辛い状況の中にいるという事で、
「考えます」「検討します」というような事を悠長にやっているという事が許される訳ではないんです。
2年3か月という月日の中で、
被災当時乳児だった子どもが今はもう元気に幼稚園に行くとか、そういう時間なんです、
この2年半というのは。
この中でこれからまた「今年の末までに検討します」「専門家に聞きます」ということではなくて、
やはりまず、どんな形であれ、この事態というのは頻発に手を打つ、手を打っていく、打って行く、
そして最終的に、改めて暫定的な措置をやりながら、しっかりとした体制をつくって行く。
現状を、当事者たちの避難を放置しておくという現状は一刻も早く改善していただきたいと思います。
この事に関していかがでしょうか?

復興庁伊藤:
改めてでございますけれども、
その、できるだけ早急にですね、基本方針を定めるとともに、
施策についてはその基本方針がある無いに関わらず、我々は進めていくことはできると思っておりまして、
充分その対応も踏まえ、また来年度に向けた予算の要求のシーズンも控えておりますので、
そういったようなものもタイミングを合わせてですね、強化していくという事は
当然のことであると思っております。
で、あの、具体的な課題を把握して、
それに対して、あの~、政策を打っていくという事は当然のことであると思っております。
それから何が行われなかったか、なにが進まなかったかという検証については、
これはなかなか、その、
ツイッターの事だけからでは我々も読みとれない部分が結構あると思いますけれども、
今回、あのー、
どういう、本人に対する対応を取るか?といったようなことのなかで検討する問題であると思っております。

谷岡:
いまのお答えなんですが、
水野さんがあの要のポジションにおられたことによって、
そしてあのツイッターから伺われる本音や姿勢という事によって、
明らかに被災者たちの苦しみと現状というものをが長引いているという事においてですね、
それはツイッターの案件の言動がどうであったかという問題ではなくて、
それがどういう影響を及ぼしたのか?
そしてその反省に立っていったいどういう回復処置を行うのか?
そしてどういうスピードアップした形で、一刻も早く多くの人々を救済するのか?
これはですね、当然のそちらの責任だと思いますよ。
これは「検討の」じゃなくて「責任」」としてやらなきゃいけない。
みなさんは、あの人を、そういう不適任者を任命したという事だけで、
すでに責任を負ってらっしゃるんですから、
それに対しての回復というのは当然やって頂かなければいけないわけだし、
だから何がここで問題になっているのか?
どういう形で被災者の思いが無視されてきたのかは、
即刻お聞きになるという事を、やっぱりちゃんとやって頂きたいとおもいますし、
私ももし必要でしたら、何枚ものページをつくって
私がこれまで提言して無視されてきてネグられてきた事というのを全部検証の材料のために差し上げますので
よろしくお願いしたいと思います。
56:08

こんにちは。
千葉県佐倉市からやってきました市議会議員をやっております大野博美と申します。
私は全国140人ほどの自治体の議員で構成しています
「福島原発震災情報連絡センター」、ちょっと長い名前なので「震災センター」と略しているんですが、
その事務局長をやっております。
このセンターは、実は共同代表のいわき市議の佐藤和良さんが水野参事官と会って、
2年前だったと思います。
そこでいろんな話をしているうちに「絶対法律が必要だよね」という所から進みだしたと聞いているので、
生みの親のひとりが、うちの共同代表の佐藤であったと認識しております。
それでこのセンターの活動の大きな柱の一つが、
この支援法を一日も早く基本方針をたて、また予算化をさせ、
実行的な取り組みを国にさせるためだという事で動いてきました。
で、地方議員はみんなそれぞれ自分の自治体が「子どもたちを受け入れる保養をやるように」と
首長に訴えたり議会に訴えたり、もうかなりの活動をしてきました。
「国がきちんとやってくれたら私たちがこんなに忙しくなることは無かったのに」
と思いながらやってまいりました。
で、一つお聞きしたいんですが、
その大きな私たちの活動の一つが、それぞれの議会で意見書をあげてくる事でした。
「この被災者支援法を一日も早く実行的な取り組みを国がやるように」と
「予算化するように」
それから私は千葉ですから、千葉など関東一円ですね、
「1ミリシーベルト以上の地域として対象地域に加えて欲しい」という事も入れて意見書を、
ほとんどの、全国数十です、ちょっと数は忘れましたけれども全会一致でどこも挙げています。
その意見書がみなさんのところにちゃんと届いているのでしょうか?
そしてどういう扱いをされているのでしょうか?
届いていないとしたらどうすれば届くんでしょうか?
お聞かせ下さい。


復興庁の法制班のカゲヤマと申します
各自治体からなどの意見書については、様々なところからいただいていますので、
ここの場で、具体的に「どこ」とまで全て具体的に申し上げられないんですけれども、
中にはその、今おっしゃられた
「1ミリシーベルト以上の地域であるから対象地域に含めていただきたい」
という内容の趣旨の要望書も多数いただいておりますので、
要望書については復興庁の方まできちんと届いているという形なっていると思っております。
谷岡:
届いた時に、それをどういうふうにその後処理して、どういうふうに検討したりしているのか?
そこのところを、その姿がどうなってどこへ行っちゃっているのか?
そういう事をお聞きになっているんですがどうですか?
復興庁カゲヤマ:
個別に、ここの要望書に対してお答えしているという事はなかなかしていないんですけれども、
いただいた内容というのは中でしっかりと共有しておりまして、
どの団体から何時頂いているという事を踏まえて検討作業を行っている状態でございます。
谷岡:
じゃあ、その検討の内容とかは要望された方に
どういう形でお知らせしたりお返ししたりとかという形になっているんでしょうか?
復興庁カゲヤマ:現時点では個々にお答えなどはしていない状態になっています。
谷岡:
つまり放置されていても、誰もなにも処罰もされないし、この庁内の中で問題にならないという事ですね?
復興庁カゲヤマ:放置しているという形・・・
大野:意見書としてあげているんですよ
復興省カゲヤマ:
放置しているという訳ではありませんで、
いただいた意見書については、中で検討の材料と言いますか、検討していると。
谷岡:
どのくらいの期間でね、
たとえば私たちが質問書を出したら、
何週間以内に内閣としてどういう形で、どこが責任書簡で返答するというのが決まっていますね。
復興庁については、そういう要望書がきた場合に
どういう手続きをやって、相手に返答をお返ししたり、
その検討結果というものが公になるというようなかたちの、
それの透明度を確保することを含めて、
どういう手順になっていて、どういう内部の手続きとかそういうルールになっているんですか?
復興庁カゲヤマ:
えー、要望書を頂いた際にどれ位の期間で返答とか、
明確になっているものは無いと承知しておりますけれど。
谷岡:はい、それでよろしいですよ。
目安でよろしいですよ、一般的にどのような形、期間で検討して、
どのように次の部署に回すとか、どういう手順のルールがるんですか?
これ、文書でお出し下さい。
文書でお出しいただくという事でよろしいですね?
はい、今日二つ目の文書です。
1:01:21
1:04:52

私は平成23年8月に郡山から静岡県に自主避難をした長谷川と申します。
先ほど時間が経つという事を聞いていて思いましたが、
私も当時身ごもった妻の子どもに対する放射線の危険を考えて静岡に避難しましたが、
その子どもがもう1歳4カ月になって家の中を歩いているような状況です。
私は今までこの問題にかかわらせていただいてきて、
昨年の11月28日に復興庁に直接行って、水野参事官に請願書をお渡ししました。
福島の仲間と出しました。
その後当時の復興大臣にお会いしまして、その時に、
「細かいことは全部水野に任せてあるから、頑張っているからよろしく」
という言葉を頂きました。
私どもは本当にこの方がこの問題のとても大事な場所にいて、
この方にしっかりと伝えていくのが私たちの役目だと思って、
被災者の仲間のためにと思ってやってきました。
そしてこういうニュースを目にしました。
先ほど、朝、根本復興大臣が朝礼で
「被害者に寄り添うように」という言葉をかけたという事を伺いましたが、
今更そんなことを言われても私たちには全く信じられない言葉あります。
その言葉をもう信じるわけにはいきません。
私がお願いしたいのは先程河崎弁護士の話の中にもありましたけれども、
私たち当事者をしっかりとこの問題の中に混ぜて、
そして公開の場所でしっかりと手順を踏んでこの法案をつくって頂きたいということを再度申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
1:06:54

福島からまいりましたヨシノと申します。
私も長谷川さんと同じように家族を避難させているという事と同時に、
自分が出来る事と思って支援活動を続けています。
幾つかあるんですが、まず今回の水野さんの問題ですごくショックだったのは、
皆さんがおっしゃるように人を傷つけるような発言が沢山あったという事もそうなんですが、
「私たちは一緒に動いてきた仲間だ」と実は思っていました。
同じ時間を共有して、同じ問題について立場は違うものもありますが、
きちんと役割を分担しながら一緒に解決のために闘ってきた仲間だと実は思ってきました。
それがやはり「そうではなかったんだ」というふうに確認させられてしまうという事は、
非常に厳しいですね。
信頼関係という事もありますが、
この水野さんが培ってきた経験と時間というものは、とっても本当は貴重なものなんです。
最前線で担ってきた水野さんをねぎらいたい気持ちも実はあるんですが、
それを教訓として生かすには復興庁の方々や、もちろん国会議員のみなさんとも一緒なんですが、
その水野さんの記憶を消さずに共有するところから始めないといけないと思います。
それを私たちも肝に銘じますし、
これから一緒に一つの問題に対して対応していく仲間としてやりなおしていきたいというふうに思います。
その時に必要になってくるのが先日発表されましたパッケージ。
あとは24年度の補正を含めた25年度の予算の中で、
基本方針に盛り込まずともできる施策というのが沢山あるわけですね。
これは実は復興庁の方々にはお骨折りいただいて、各省庁からヒアリングしていただいたりする。
それが復興庁のホームページにNPO等が活動可能な予算という事で挙げていただいています。
その中でもなかなか使えるものというのは少ないです。
私たちは特に子どもたちなどの保養プログラムなどに使えるような物の洗い出しをお願いしていますが、
農水省、水産省、といったところは
非常に好意的に予算の使い方ができるという応用編を教えて下さいました。
これから課題になって行くのは、基本方針が12月の線量の問題まで長引くとすると、
来年度の予算にこれまでの反省をどう生かして施策と中身を動かしていけるかなんですよね。
そこにみなさんからも発言がありましたように、
意見書を出された自治体の方も含めて、国会議員の皆様のご指導を頂きながら、
「来年度の予算にどう具体的に反映させていけるか」なんです。
その協議テーブルに私たち被災者もぜひ加えて欲しいというふうに思います。
それを心からお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
谷岡議員:
はい、何時までもあの法律の精神自身がそうなんですけれども、
被災者自身主体者として主権者として扱おうではないか。
いわゆる客体にしておいてしまうという事の中からだと、
勝手にどこかで決まるんではなくて
被災者の自己決定、被災者の要望に国が責任を持つという構造にしていくということのために、
あの法律は私たちはああいう構造にいたしました。
それがやはり被災者という事をそっちのけにした形で、
なんか「これで良いだろう」なんていうようなパッケージが作られるという事。
その事自身が法律の精神に明らかに違反しているという事を、
今日はみな様いろんな形で言っていただいたと思います。


谷岡議員:
いま、いろいろありましたけれども、被弾なさったというふうに思わないでくださいね。
「被弾なう」じゃなくてみなさん(復興庁)が被害者じゃなくて、
皆さんはある意味加害者の側にいるという事を
本当に明確にやはりお感じになった上で今後の事をやって頂きたいというふうに思います。
1:10:35
2013年6月14日「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合書き出し記事
●<復興庁ツイッター事件>
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合谷岡郁子議員他・復興庁伊藤仁統括官(書き出し)
↑ノーカット動画あり
●井戸川前双葉町町長
「まさしく水野さんのつぶやきの中に答えはあった“やらないこと”だったんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●河崎健一郎弁護士
「復興庁は支援法をサボタージュしている直接証拠を私たちに示された」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●「意見書はちゃんと復興庁に届いてますか?」「被災者を協議の場に入れて欲しい」他
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し))
●川田龍平議員「官僚の皆さんが『本当に国民なのか』という事なんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
血液検査について日本政府のジュネーブ報告(井戸川前町長)
"クソ"は復興庁水野の方だ!
良識を疑う以前に人間としてサイテーすぎる!復興庁参事官・水野靖久
6月13日毎日新聞記事
OurPlanetTVの白石草さんの水野参事官直撃インタビュー
水野靖久参事官のツイート一部
第23回放送 南海トラフ地震〜ふたつの大震災から学ぶこと
放送日:6月15日(土)~22日(金)
ゲスト:渡辺実さん(防災・危機管理ジャーナリスト)
パーソナリティ:石井彰(放送作家)
小出裕章ジャーナル
石井:
今日のゲストは防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実さんです、よろしくお願いします。
今日は、「地震」をテーマにお送りしているんですけれども、
地震によって原発に多大な影響損害が与えられるという事は、
今回の福島原発をみても、私たちは十分理解をしている筈なんですが、
活断層の上に原発がいくつもありますよね。
小出:えぇ・・はい、そうですね。
石井:どうしてこんなことになっちゃったんでしょうか?
小出:
えっと、日本中活断層が無いところはないし、
もともと活断層を避けて原発を建てるという事自身が不可能だからです。
石井:活断層を避けて原発を建てることは不可能。
小出:はい。
石井:
活断層の研究が進んでいなかった、
あるいは、活断層を無視して原発を建てた。
小出:
もともと活断層の研究が無い昔から日本で原子力発電所を建て始めた。
1966年には東海1号炉をつくってしまいましたし、
浜岡だって70年代初めにはもう動きだしている訳で、
その頃はまだまだ活断層というものに関しての研究はほとんどない状態で
日本の原子力発電所は出来てきたのです。
石井:
んーー・・・、なるほど、それからもうひとつね、小出さん、
福島第一原子力発電所の事故について、東京電力側は「あれは津波である」と。
「大きな被害は津波によって起きているんだ」と主張をされています。
小出さんはそうではありませんよね?
小出:
えーっと、津波というものが大きな要因になったという事自身は疑いのない事ですけれども、
津波の他にも地震そのものによって、
原子力発電所の構造物が破壊された可能性が強いと私は思っています。
石井:
その場合に時に問題なのは、
原子力発電所はつまり何重もの安全装置があるというふうに言われてきましたけれども、
地震によって、大きな地震によって地表そのものがずれると、
あの、僕も柏崎の原子力発電所のかなり中まで入った事があるんですが、
山のようなパイプが張り巡らされていて、
小出:そうです。
石井:これは絶対外れますよね?
小出:
これまではですね、
地震が起きた時に、建屋がどのように振動して、
その中にある配管などがどのように振動して壊れるのか、壊れないのか、という、
それだけを審査してきたのですが、
たとえば活断層が原子炉建屋の直下にあって、
そこで縦にずれてしまう、あるいは横でもいいですけど、ずれてしまうという事になると、
振動ではなくて建屋自身が変形してしまう訳ですね。
そうなった時に原子力発電所というのは配管のお化けのような機械なのですけれども、
「配管は多分もうもたない」と考えるのが当り前だろうと思います。
これまではそのようなことを無視してきてしまったということなのです。
石井:
今日実は前半でですね、南海トラフ地震について渡辺さんと話を聞いてきたんですけれども、
南海トラフ地震の被害想定の区域の中に、浜岡と伊方原発がありますよね。
小出:はい、そうです。
石井:この伊方原発もかなり危険ですか?
小出:
伊方原発というのはですね、行ってみていただければお分かり頂けると思うのですが、
愛媛県の佐多岬というかなり急峻な岬があるのですが、
その急峻な岬の崖っぷちに建っているのですね。
で、伊方原発の海側は、かなり深い海がストッ!と落ちていまして、
そこに溝のような地層が存在しているという事が分かっていて、
そこが中央構造線という、日本最大の活断層だというふうに考えられています。
ですから南海トラフももちろん重要ですけれども、
日本最大の活断層の、まさにその横にあるという、そういう発電所ですので、
昔から私たちは心配してきています。
渡辺:番組の前半で南海トラフの、例の政府の被害想定のお話をしました。
小出:はい、ありがとうございます。
渡辺:
政府は、これは最悪のシナリオで、32万人の死者。220兆。
これが最大の最悪の被害だと。
「しかし原発の被害が入ってないんだよ」っていう話をしました。
担当者とこの議論を、担当者というのは
被害想定をした政府の担当者とこの議論をすると、
まだ福島の被害のメカニズムが、どうしてこんな大きな被害が出たのかという事が分からないから、
被害想定の前提としては入れられない。
「従って被害想定が出せない」という回答なんですね。
小出:そうですか、はい。
渡辺:
これはとても大きな大事な問題で、
にもかかわらず、「最悪最大」という言葉を政府が使って、
マスコミがその数字に飛びついて、
もうそれですら完全に、たとえば地方自治体など歩くと、
または僕の事務所に相談に来る自治体の職員の方は、
「もうこんな大きな被害では何の対策も出来ない、お手上げだ」ということを
多くの方がおっしゃるんですね。
しかし僕はいつも言うんですが、
「実はそれは最悪ではないよ」
「ここにプラス、原発震災、原発災害という物が加わるんだよ」っていう事をお話をしてるんですが、
なぜ今、
たとえば途中段階でも、その要素を外してしまうと国民の目からそれが外れてしまうんですよね。
だから、正確な数字ではないけれども、算定的だという条件付きで、
原発被害をこの被害総計の中に入れる事は、先生は不可能だと思ってらっしゃいます?
小出:
もちろん不可能ではありませんけれども、
いま現在進行中の福島原発の事故で、一体いくらの被害が出るかという事でさえ、
全く分からないままなんですね。
多分私は福島の事故を本当にその日本の法令にのっとって補償する、賠償するというような事をすれば、
何100兆円あっても足りないと思っていますけれども、
その推計自身がいまだに出来ていないという段階なのですから、
仮に南海トラフ地震が起きた時にどれ位の被害が起きるのかという事を推定するという事は、
もうほとんど不可能ではないかと思います。
防災というのはもともと、最悪の事態、
最悪の事態というものを想定しながら行かなければいけないはずで、
原発の事を全く初めから無視してしまうなんていう事は
防災の原則から著しく逸脱してしまっていると思いますし、
220兆円だったでしょうか?
なんか、はじき出した数字もですね、
要するに「最大でもなければ、最悪でもない」という事を
まず初めに言っておかなければいけない事だと思います。
渡辺:
その、次の南海トラフ。
これは確実にきますから、
そこではもう、
「議論にならないような状況をいま、政府は作りだしている」ようにしか僕には思えないんです。
小出:はい、私もまったく同感です。
石井:
とりあえず、日本には今「沢山の断層がある」と。
「断層の上に原発はあるんだ」と。
当時は断層の研究というのはほとんど進んでいなくて、
進んでいないうちに
「どんどん原発つくっちゃえ」という形でつくられてきた
というお話があったという理解でよろしいですね?
小出:結構です。
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合
出席:子ども・被災者支援議員連盟、幹事長 谷岡郁子(みどりの風)
復興庁 伊藤仁統括官
河崎健一郎弁護士
36:30
http://youtu.be/sGVGhPtxQEY?t=36m30s

弁護士の河崎健一郎と申します。
福島の子どもたちを守る法律家ネットワークの共同代表をしております。
日弁連関連のプロジェクトチームにも入っております。
御指名ですので意見を述べさせていただきます。
私も今回の話を聞いて非常に残念だというのはもちろんですし、
水野参事官、知らない方でもありませんので、本当に残念な気持ちです。
ただですね、先ほど谷岡さんがおっしゃっていた、
この事が子ども被災者支援法の基本方針策定の遅れと同じ、なんではないかというご指摘は
非常に重要な点ではないかと思います。
また、吉田さんがおっしゃっていた
つまり「復興庁全体がこういう体質だったんじゃないか」
これは私も全くそこを懸念するんですね。
というのは、つぶやきをこう、遡って見てみますと、
船橋市議会議員の方ですとか、国会議員の方と相互フォローしていたとかですね、
他の霞が関の方々と相互フォローしていることが明らかでして、
そうするとこれは匿名でやっていたと言っても隠してやっていたわけではない。
多くの知り合いの方とお互いに連絡をしながら、あの書き込みが許容されると思って、
現に許容されてきたという事なんだと思うんですね。
その事の方がより大きな問題だろうというふうに思うんです。
そう思った時にですね、私たちは非常に決定的なものを突き付けられたなというふうにいま思っております。
というのは子ども被災者支援法、昨年6月21日に出来て、
この週末で1年になりますけれども、まだ基本方針が出来ない。
あるいは、これは最近知った事ですけれども、
ホームページですね、
復興庁のホームページに子ども被災者支援法が所管法令として挙げてないわけですね。
復興庁ホームページより(2013年6月16日現在)
復興庁 所管事項・法令等
福島復興再生特別措置法[平成24年3月30日]
「福島復興再生特別措置法施行令の一部を改正する政令案の概要」等についての意見募集について
平成24年度東日本大震災復興特別会計歳出暫定予算予定額各目明細書
政策評価
関連立法[平成24年3月12日]
平成24年度東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定額各目明細書
福島復興再生特別措置法案が閣議決定されました
平成24年度復興庁予算(案)の概要 [平成24年1月31日]
政策ごとの予算との対応について [平成24年1月27日]
復興庁組織令等関係5政令[平成24年1月27日]
復旧の現状と復興への取組 [平成24年1月17日]
復興庁設置法 [平成23年12月9日]
復興施策の事業計画及び工程表 [平成23年11月29日]
復興庁設置法案の閣議決定 [平成23年11月1日]
東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律
東日本大震災からの復興の基本方針[平成23年8月11日]
東日本大震災復興基本法[平成23年6月24日]
関連法令関連法令
復興基本法
・東日本大震災に伴う地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律
・東北地方太平洋沖地震等による災害からの復旧復興に資するための国会議員の歳費の月額の減額特例に関する法律
・東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律
・東日本大震災による被害を受けた公共土木施設の災害復旧事業等に係る工事の国等による代行に関する法律
・東日本大震災により甚大な被害を受けた市街地における建築制限の特例に関する法律
・東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律
・東日本大震災に対処するために必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律
・平成二十三年度分の地方交付税の総額の特例等に関する法律
・東日本大震災に対処するための土地改良法の特例に関する法律
・東日本大震災に伴う海区漁業調整委員会及び農業委員会の委員の選挙の臨時特例に関する法律
こんなことはちょっと信じられないというふうに思うんですけれども、
「よほどの怠慢」という事なんだと思うんです。
あるいは3月17日に発表されたという支援政策パッケージですけれども、
これも、結局現時点でのものを取りまとめたという事ならいいわけですけれども、
しかし根本大臣の公式な会見の中で、
「子ども被災者支援法の要素はここに全部入っている」というようなことをおっしゃっていて、
そうすると、子ども被災者支援法に書かれたものとは全く整合しない。
こうした間接的事実からですね、こういった状況証拠から、私たちは、
「復興庁は支援法をサボタージュしているんじゃないか」というふうに、
ま、思わざるを得ないんじゃないかと思ってきたわけですね。
しかし今回のこのツイッターの騒動を見て、それが確信に変わったと言いますか、
直接証拠をですね。
私たち示されたんだなというふうに受け取っております。
そこで伊藤統括官にお伺いしたいんですね。
必要なことは二つだと思うんです。
一つはやはりちゃんとした体制を組んでこの支援法について責任者を決めるという事なんですね。
今までは法制チームというので、水野参事官が暫定的に担当という事だったと思うんですが、
法制チームというのは、
あくまで新しく立法に対応するだとか、総務的なポジションだというふに伺っておりまして、
一方で被害者の問題、原発被災の問題というのはこれは5年10年ってかかる問題ですから、
ちゃんとした固定の部署じゃないといけないと思うんですね。
復興庁自体が10年間の時限組織ですけれども、
その復興庁の中でやるのであれば、
やっぱりその中に一個明確な部局をつくって、その中で年次計画を立ててですね、
何月ごろには予算の球出しをするとか、
何月ごろにはどういう会議をやるというのをですね、
ちゃんと組織として、普通の施策を動かすのと同じように回していくという事をやらないと、
それはやっぱりサボタージュ。
しかも個人としてのサボタージュではなくて、
組織としてのサボタージュというふうにいわれてしまってもやむを得ないんだと思います。
で、もうひとつ、
これは水野さんに同情しなければいけない点かとも思うんですが、
確かに被災者支援法の扱っている問題というのはすごく難しい問題だと思うんですね。
事実認定からして色々な意見に分かれる中で、
そういた中でどうやってコミニケーションを、
被災者、被害者、本人と、コミニケーションを取って行くかというのがすごく難しい問題で、
だからこそですね、私先程の伊藤統括官のお話しの中で一番引っ掛かったのが
「線量の基準を決めるために専門家に聞かないといけない」とおっしゃった。
今実際確かに、原子力規制委員会ですか、専門家に投げているというふうには思います。
しかし全く逆だと思うんですね。
やるべきことは当事者との間の対話であって、
当事者を巻き込んで合意形成をしていくプロセスを
公開の、常設の場で、明確に議事録を残しながらやって行くということであって、
その中でお互いの議論というものを、事実というのを
一個一個確定していって、進めていくという事が必要な事、今求められている事なんだと思うんです。
というのは子ども被災者支援法の1条に書かれている基本精神というのは、
放射線被ばくによる健康影響というのがよく分からないと。
だから、予防原則の立場に立ってこの法律をつくりますという事が明確に書いてあるんですね。
であるにも関わらす、サイエンスの問題に改修しようというのは全く方向が逆であって、
むしろこれはまさにポリシーそのものなんだと思うんです、
で、そのポリシーを形作っていくのは当事者との間のコミニケーションをおいて無いのに、
我々は何度も常設の協議機関をつくってくれと求めてきたけれど、
まさに水野さんに何回も申し立ててきたけれど、
ずーっと無視されて今に至っている。
この事に対して明確な回答というものを出していただかない限り、
今回の問題というのは全く個人のしっぽ切りで終わってしまうというのが私の率直な感想です。
いかがでしょうか?
谷岡議員:
ちょっと議論を整理させて下さい。まず二つの問題。
体制の問題と、それから常設の機関の問題に入ります前に、
ホームページに所管法令としてあげられていないという話がありました。
これ確認したいんですけれど、理由を教えて下さい。

復興庁伊藤統括官:
えーっとですね、私もちょちょっと、カチッとした理由は
えーーー、もう一回確認させていただきたいと思いますけれども、
あの、基本法、あ失礼、この支援法のなかで、形式で言うとこれ、閣議いわゆる閣法と言いますけれど、
セーフティーゾーンではなかったという事と、後、主務大臣と言ったものがなくてですね、
所管の省庁というものがあの法律の体系の中から出てこないものですから、
あの法律の基本方針として取りまとめる意味で、復興庁がまとめておりますけれども、
法律を載せるというところは、必ずしもあまり厳格な、
その、ルールがあってやっている訳じゃありませんでしたけれども、
主務大臣とか、あるいは閣議決定などをして、政府がやったという時に、
それを打ちの所管の法律というふうな形で載せてたというふうに理解しているものですから、
単なるそういう整理でなっているんだと思います。
谷岡議員:つまり、所管してらっしゃるんですか?
復興庁伊藤統括官:
えっと、法律の所管という意味で言うと、どうでしょうか。
あの、ま、あの、全体を束ねているという意味所管しているという事で良いと思います。
谷岡議員:
そうじゃない可能性があるとすると他にどういう可能性があるんですか?
だからそういう事がハッキリしないから進んでこなかったのかなと今ちょっと思いまして。
復興庁伊藤統括官:
あの、法律の所管と言った場合ですね、
えーっと…、ま、そういう意味では所管と言っていいんだと思います。あの、
要はあの法律は御案内の通り、いわゆる政策のいろんな省庁の物を、実質的にこういう目的のためにまとめていくというところがプログラム的に要請されているところだと思っていますので、
個別の、なんて言いますかいわゆる法律事項的なものというのは

谷岡議員:
わかりました。
ちょっとその担当等を含めて、法律をどこが責任を持っているのかということについて、
法律はあるんですから。
「国がやるべきだ」と書いてあるんですから、
それちょっと、どこがどう所管をしていて、どういう権限だとか、所管の文書の区分になっているのか?
これ後で文書でお出しいただきたいと思います。
それから先程の、もう一つ出された点について、子ども被災者支援法と、そのパッケージの関係ですね。
先ほどのご説明では
子ども被災者支援法の答が政策パッケージであるというふうにいわれたような気がするんですけれども、
それについて再確認させて下さい。
そうなんですか?
復興庁伊藤統括官:
あのー、基本方針のですね、なかには、
いろんな政策の話と、それから指定、地域を指定するという話が要素としては二塊あると思っております。
それでその、パッケージの部分についてはですね、
相当部分が現状において政府としてこの法律の考え方で支援をすべきというふうに、
あるものをまとめて出したという事なので、
それが、「そのものか」と言われるとそうでは無いとは思いますけれども、
おおむね考え方としては三月の時点でまとめた物だというふうに思っております。
その後も高速道路の無料化ですとか、
あのパッケージ以降で追加したものもあったかと思いますので、
そういう意味ではあのパッケージがこの法律で求められているところの
最終形という事ではまだ無いと思います。
谷岡議員:
という事はね、やっぱり復興庁さんは
おおむね子ども被災者支援法に対応した政策をやってきたという事をお考えになっていて、
それはその被災者自身達とは本当にかけ離れた感覚であるという事を、
今おっしゃったというふうにしか見えないんです。
ね。
そこがポイントなんじゃないかと、この大きな問題なんじゃないんですかという事を言いつつ、
先ほどの河崎さんの提案がありましたけれども、どういうふうにお考えなんでしょうか?
復興庁伊藤統括官:
まず、組織という話なんですけれども、復興庁は10年の組織という事で、
かつ、全く新しい課題が復興についてはほとんどでございますので、
組織の建てつけもですね、他の省庁と比較していただくと、分かりますけれども、
何部ですとか何課という形を置かずに、局長級の統括官とそれから参事官で、
大臣のもとでですね、その都度のテーマを責任体制を決めて、
またそこの任務がだんだん時間とともに変わりますから、
臨機応変にまた分担を変えていくと、ま、こういうある種の柔軟な組織体制になっております。
したがって、部とか形を設けるというのはいまのところ考えてございませんけれども、
じゃあ、この支援法なら支援法についてですね、
その今まで、ちょっと誤解があるかとも思いますけれども、
確かに法制班をやっている参事官という事にはなっていますけれども、
我々他の制度を持っている参事官が住民のある部分についてやっていないかと言うとそういう事ではなくて、
それぞれ参事官ごとに任務を決めて、そのもとで部隊も編成してチームをつくってやるという事なので、
その体制が不十分であるというご指摘は、真摯に受け止めたいと思いますけれども、
あるいは水野が今そこを外れましたので、早急にどういった形が適切かというのは、
是非見直さなければいけない、整備し直さなければいけないと思っておりますけれども、
あの、看板としてというか、形として、
部とか課を設ける建てつけには設置上なっていないということでございます。
それから、常設の協議会云々という話は、
えーっと、申し訳ございません、検討させていただきたいと思います。

河崎弁護士:
ありがとうございます。あの、今日は、伊藤統括官がいらっしゃったのはどういう理由からなんですかね?
というのは、
我々水野さんの上司というのは岡本全勝さんかなと思ってこれまできたんですけれど、
どういう命令系統になっていらっしゃるんですか?
復興庁伊藤統括官:
私は復興庁にはですね、最初は審議官で復興庁設立の時に参っておりますけれども、
2月に福島の体制を強化するという一連の体制強化の中でですね統括官を拝命いたしました。
統括官を拝命して、いわゆる福島の地域に関する問題という事を中心にやるという事になっておりますので、
あるいは原子力災害の事を担当するという事になっておりますので、
そういう意味で言うと、うちの統括官で申しますと、3人おりますけれども、
今名前が出ていた岡本というの派、他の組織で言うと官房長の役割を果たすので、
人事とか政策調整全体をやるので、ま、全般という事でございますけれども、
そのもとでと言いますか、その中でも二人統括官がおりますけれども、
岩手宮城地震災害を担当する上田という統括官と、
ふくしま原子力災害を担当する私と、こういう形で分担しておりますので、
重なる部分は統括官の中ではある程度ありますけれども、
そういった形で保管してやっているという事であります。
したがって、水野の上司はそういう意味で言うと、私が一つありますし、
岡本もそういう意味では全般的に見ているという、そういう形になっております。
河崎弁護士:
あと一点だけ伺わせていただかいたいんですが、
「こういうふうになるんじゃないか」という事を我々は懸念していた訳ですね。
なので、その議連をつくって下さいという話は担当者の方にお話をしたり、
市民会議というものをつくったりして、
その中の一つの一環としてなんですが、
私は日弁連のメンバーでもありますけれど、
日弁連からですね、内々に、おそらく人手不足だろうから、
日弁連の嘱託という形で職員を復興庁に出しますよと、
お手伝いしますよという事を岡本さんに打診させていただいた事があったと思うんですが、
ご存知ですか?
復興庁伊藤統括官:
えっと、ちょっと時期とか詳しくは覚えておりませんけれども、
そういった様なお話があったという事は聞いておりますけれども、
あの、どうするという事については、その後の検討状況については今承知してございません。
河崎弁護士:
その時に「自分たちでできるから大丈夫です」と、
私たちは異物を排除するという事なのかなと受け取ったんですけれど、
それで結局1年経っても何も動いていないという事を。
我々もっずっとこの事を懸念して、いろいろ協力するという事まで含めて申し入れてですね、体制も組んできて、
で、結局こうなっているという、
その全体に対するこの絶望感、非望感というものがすごくあるという事がですね、
この背景にあるのかなと私は思いました。
ーーー
NHK福島のニュース動画より河崎弁護士のインタビュー部分文字起こし
中傷されていた原発事故の被災者の法律作りに関わり、幹部職員が出席した会合にも参加していた
河崎健一郎弁護士は次のように話しています。

率直にやっぱり「残念だな」という思いが一番強かったですね。
問題なのは「彼が何をしたか」
つまり、彼が人の名誉を棄損したり、
バカにしたような書き込みをしたという事ももちろん問題なんだと思うんですけど、
むしろ「何をしてこなかったか」というのが本当の問題だと思うんですね。
去年の6月に「子ども・被災者支援法」という法律が出来て、
その中で「役所が具体的なことを決める」という事が書いてあったにもかかわらず、
彼はまさにその担当者ですけれども、1年間何もしてこなかったと。
ちゃんと責任ある対応をすると。
ちゃんと部署をつくって避難者の支援というものを力強く進めていくという明確な態度を復興庁が示す、
あるいは復興庁でなくてもかまわないんですね、各省庁がやると言うなら各省庁の人がやるのでも良いので、
ちゃんと責任を持って真剣にこの問題に取り組む体制というのを一刻も早く確立してほしいと思います。
ーー
2013年6月13日、
各民放全てが詳しく、
OurPlanetTVやユープランの動画などを使用して報道する中、
NHK全国放送は、一切水野靖久参事官の事を報じませんでした。
NHKでは唯一福島放送局で報じたようですが、
水野靖久参事官の名前も顔も報道していません。
いったいNHKはどうしたのでしょうか?
NHKは ♪はなーは は~なは はなはさく♪と歌い、
津波で行方不明になった方の思い出を語った手紙を読み、
いかにも被災地に寄り添うような番組を沢山作っているけれど、
被災者の事は本気で考えていないのだという事が今回これではっきりと分かった気がしています。
以下、上記文字起こしをした河崎弁護士のインタビューが載った福島放送局のニュース。
ーーー
福島県のニュース 福島放送局 NHK
ツイッター発言 県関係者は
2013年06月13日 22時21分
原発事故の被災者支援を担当する復興庁の幹部職員のツイッターでの発言をめぐって、
ふるさとからの避難を余儀なくされている住民を始め多くの福島県民や、
原発事故の被災者の支援にあたっている弁護士から非難の声が相次ぎました。
原発事故の被災者支援を担当する復興庁の幹部職員が、
インターネットの簡易投稿サイト・ツイッターに、
被ばく対策に取り組む市民団体を中傷する書き込みをしていたことがわかり、
復興庁は、この幹部職員を近く処分する方針です。
これについて、浪江町から福島市内の仮設住宅に避難している90代の男性は、
「避難生活が続いている私たちの現状は国の偉い人たちは分からないのかも知れない。
ただ、浪江に帰りたいだけなのに除染も進まない」と話していました。
また、高齢の母親を仮設住宅で介護しているという60代の女性は、
「国の人には怒りが半分、諦めが半分といった感じです。
避難生活が長くなってみんな疲弊していることをここに来てしっかり見てほしい」と話していました。
さらにJR福島駅前にいた20代の会社員の男性は、
「福島に住んでいる人の思いを考えてほしいです。
国の人はあまり真剣に考えていないのではないかと思ってしまいます」と話していました。
大熊町の渡辺利綱町長は、
「今、被災者がどのような状況に置かれているのか、復興庁の職員として認識が足りない。
住環境の整備や賠償の問題など、対応してもらわなくてはならない課題が山積していて、
復興庁に対する期待も大きい。もっとしっかり取り組んでもらいたい」と話していました。
原発事故の被災者の支援にあたっている弁護士は
「復興庁全体の被災者支援に向き合う姿勢が問われる問題で、責任ある態勢で支援にのぞんでほしい」
と話しています。
中傷されていた原発事故の被災者を支援する法律づくりに関わり、
参事官が参加していた会合にも参加していた河崎健一郎弁護士は
「参事官は直接、原発事故の被災者支援に関わっている方なので
このような書き込みをしていたことにとても驚くと同時に、
切実な思いで支援を望んでいる被災者の方は落ち込んでいると思う」と話していました。
そのうえで
「今回の問題は復興庁全体の被災者支援に向き合う姿勢が問われている問題だととらえている。
国は一職員の不祥事として終わらせるのではなく、
被災者支援の対応についてもう1度検証して責任ある態勢で支援にのぞんでほしい」と話していました。
---続きを読む
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合
出席:子ども・被災者支援議員連盟、幹事長 谷岡郁子(みどりの風)
復興庁 伊藤仁統括官
福島県双葉町 井戸川克隆前町長

24:39~
Youtube→http://youtu.be/sGVGhPtxQEY?t=24m39s

井戸川前町長(双葉町):
昨日の水野さんは何回か役場に来られたと思いますね。
しかし、あの方がおっしゃっている事は「仕事をしない事が仕事だ」と。
まさしく私がこの、避難が始まって以来、政府から避難指示という指示は来ましたが、
何時までどこにどのようにという事はありません。
たぶん今も無い筈です。
政府の災害対策本部、あるいは福島県の災害対策本部。
それぞれ「ある」ようですが、
私にはその組織も何をやっているのかもわからずに、町長職を終わりました。
この事故を振り返って、大変いろんな角度からわたくしは物を申し上げていますけれども、
被災者が見えない。
責任者が見えない。
この非常に曖昧とした意味不明瞭な体制の中でやられていること。
非常に、町民の日々の生活の苦しさ、嘆き、呻きを感じますと、本当に辛い町長生活を送ってきました。
この事故で町民から責任を問われて職を辞することになりましたけれども、
事故が無ければこの原因が無かったんです。
「一体避難は誰がさせたんだ」と、私たちに。
事故は誰が起こして、避難させることに対して避難のあり方が悪いから、
私は町民に非常に、しっかりとした対応もとれなかったために、
彼らの不満を一気にこの身体で受けたということです。
なぜ、加害者でもない、事故原因者でもない私が
そういった方達、町民の方からの不満のために責任を取らなければならないのかという事は、
まさしく昨日の水野さんのつぶやきの中に答えはあったと思います。
「やらないこと」だったんです。
「放置すること」だったんです。
今も放置され続けております。
しかし、ここにおられる方も以前お会いしていますけれども、
「やる」という、非常に、
「しっかりやるから」という事で必ず、私のところに来た時に帰って行ったはずです。
だけど、「本心は違うんだな」と。
この場を取り繕って仕事が終わったんだという事。
訪問するだけで仕事が終わりだという事は、これは仕事ではありません
私はかねがね、仕事とは、あるいは仕事をして給料をもらうっていうことは、
成功報酬でなければならないと。
失敗の報酬はあり得ないんです。
仕事をしない報酬はあり得ない。
従ってこれは、日本の国家的構造の、
本当に日本という国の存亡の危機にかかっているということで、
ひとり水野氏の問題ではないというふうに思います。
環境省の方とも話をしました。
「あなたは双葉町を見た事がありますか?」って言ったら、
「見た事ありません」
「じゃあ何故二カ所の週間貯蔵施設の場所決めをしたんですか?って言ったら、
「わかりません」
「わかる方の議事録を後日出して下さい」
「わかりました」と言って、その後電話で「ありません」と。
本当に、いろんな目で、いろんな意味で、時間の浪費をしてきました。
私はこのほどウクライナに行きましたけれども、ある病院を訪ねましたら、
「10%しか元気な子どもはいません」と。
そういう生の声を聞いて帰ってきました。
今、福島県内の子どもたちは、20ミリシーベルトを上限とするようなとんでもない…、
それをウクライナで話をしましたら、
「とんでもない数字だね」と言われてきました。
この事を国会議員の先生方は、全員、皆さんしっかりと分かっているはずです。
もちろん国でも20ミリシーベルトにこだわるというのは分かっているからであると思います。
しかし、この法律が遅々として進まない中で、
1ミリだの20ミリだのの問題が先へ進まない原因かどうかわかりませんけれども、
「やるきがない」その中で子どもたちは日々被ばくしているんです。
そういう犠牲者を今作っていることへの責任という事をどう考えているのか?
言い訳はいりませんから、どう考えているのか伊藤さんにお聞きします。

復興庁伊藤:
あの、いい訳を申し上げるつもりはございません。
今回のツイッターの事が、復興庁で働く職員、
あるいは復興の関係でやっている政府の関係者の、そういった取り組みについて、
今ご指摘のあったような形で、
全体としての不信感と言いますか、信頼を損なっているという趣旨だというふうに受け止めました。
我々がやることは信頼をこちらが「回復する」と言ってもそれは一方的でございますので、
おっしゃったような、一つ一つ難しい問題ですけれども、
その復興の具体的なものを進めるということを使命として、
進めることで信頼を回復していくしかないと思っています。
先ほど根本大臣も訓示の時にそういう話を言った上で、
「精神誠意意識を変えた上で取り組め」という事を全庁員に対して言いましたけれども、
それに重なるものだと思っております。
追加でお答えしなければいけないものだと思っております。
31:26
井戸川:
もうちょっといいですか?再質問させていただきます。
具体的に、じゃあどうやってその信頼回復を測りますか?
復興庁伊藤:
あのー、市町村、あるいは個々の避難者の方々の抱えている課題は本当にその、多様でございます。
でー、従って我々は現場で話を聞いたことをそれを一つづつ解決していく事しかないんじゃないかと。
基本はですね。
それが、本当は単なる根詰まりで起きていることもありますし、制度そのものの場合もありますし、
そういったようなことが、
制度の問題になりますと、国全体の話になりますから、
復興庁のたとえば私が「こうしよう」と言ってもすぐにそうならない部分もあるんですけど、
それをどうやって各省単位に動かすかという事が復興庁の与えられている使命だと思っておりますので、
それを本当に課題として抽出してやって行くと。
我々それをずっとやってきているつもりですけれども、
それが見えてない、あるいはそんなのでは足りないというご指摘だと思っていまして、
それでやるしかないというふうに思っております。
井戸川:
早期帰還プログラムプロジェクトがありますね?
復興福島総局でつくった。
あの中に、「地元や東電の意見を聞かずに国がどんどんやるんだ」という文言が入っているんですよ。
この事業は。
25兆円使って。
いまの言葉とあのプログラムとは全く相反する言葉ですね?
復興庁伊藤:
早期帰還プランというのは12市町村の帰還を促進するために3月ごろ出したという事ですか、
「聞かない」という事がその中に書いては無かったと思いますけれども。
井戸川:
私はちゃんと文書を持っていますから、
今日は持ってきていませんけど。
復興庁伊藤:
ちょっと後ほど確認を。私もありますので、後で確認して。
「聞かない」という事は無いと思います。
ま、国がむしろ前面に出てやるという思想で書いてあるのはあるかと思いますけれども、
「聞かない」というのは無くて、
むしろ実態を踏まえてやらなければならないというのが我々の基本でございます。
井戸川:
あの、書いてあるんですよ。地元のいう事を聞かずに国が25兆円かけて、
先生方も分かっているでしょ?
25兆円にいつのまに増えたのかはわかりませんけれども、かけて、
「2020年までに避難している人をゼロにするんだ」という計画ですよ。
「知らない」っていう事は誰が出したんですかね?
あの計画は誰がつくったんですか?
第31回損害賠償訴訟審査会の参考資料の中にありますよ。
あと、諸外国の例を言いますと、
日本政府は非常に、なんというか、消極的というか、違う方向に積極的に思えるんですが、
我々を欠席裁判しているんですよ。
なぜ我々の被害を受けている、そして困っているその代表を
その会になぜ入れられないんですか?
入れると不都合な事があるために入れられないんですか?
いままでずっと、先ほど言いました災害対策本部の会議なんていうのは、
何を会議されているのか分かりませんし、福島県の会議も分かりません。
どちらも我々が参加させられないままの中で、
欠席裁判みたいな事をされて今日まできているんです。
そんな中でいろいろ決められたって困るんです。
そこは、国会議員の先生方、
こういう状況が改善させるようにご指導お願いします。
おわります。
谷岡:
今おっしゃった通りだと思います。
「被災者の声がどう反映するのか」という事は、あの法律がクリアに命じている事でもありまして、
それがなされていないという事は法律違反であります。
あと、予防原則にも立つようにという事もいわれていまして、
それがなされていないことも法律違反であります。
そしてもっと言うならば、
法の命令していることをおやりにならないで曲解しておやりになっているという事、
これも法律違反だというふうに私どもは考えております。
先ほどの伊藤さんのお答えでね、
「一生懸命やる気でやっているんだ」という事であるならば、
「やる気があるけれども無能でやれない」ならば、
やはりその人用をお取り換えになるという事がすごく必要なことであると思いますし、
そして「能力はあるんだけれどもやれてないんだ」という事であれば、
それはやはり意図的だと感じざるを得ない訳ですね。
やっぱりご説明になっていないと思いますので、
この説明はいくらやっても水かけ論でしょうから、
やはりこれ、結果を出していただきたいという事なんですね。、
それをやるためにはいろんな提案という事もあるでしょうけれども、
河崎弁護士いかがでしょうか?
つづくーー
続きを読む
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合
出席:子ども・被災者支援議員連盟、幹事長 谷岡郁子(みどりの風)
復興庁 伊藤仁統括官
00:14
子ども・被災者議連で幹事長をやっています谷岡郁子です。

この「復興庁ツイッター事件」というふうに申し上げるべき物というものは、
私自身は非常に根が深いものだと思っております。
「子ども・被災者支援法」通りまして1年。
大きな問題は、「彼が何を言ったか」ということではなくて、
その「なにを言ったか」に、表されている問題としての、
子ども・被災者支援法基本方針がいまだに全く見えない。
作るための被災者の声も、一度として国として聞かれた事がない。
そういうものが個人のものだったのかどうなのかという事を含めて、
この間、何故子ども・被災者支援法が全党会派の提出、そして衆参両議院全員一致で可決された法律が、
未だに放置されてきたのか。
この、「なにを言ったのか」ではなくて、「何がなされなかったのか」が問題だ。
というふうに、昨日Yahooのニュースで河崎健一郎さんが、今日もここに来られていますけれども、
言っておられる訳ですけれども、
私たちの目的というのは、
「ここまで滞ってきたものをいまどうやって動かすのか」
という事だろうというふうに思っております。
そういう過去の追及も勿論のこととして、
「今後も問題」という事で私どもは今日はお集まりいただいたということでございます。
まず最初に復興庁統括官伊藤仁さんの方から今回の事件について事情のご説明を頂きたいと思います。
02:32復興庁伊藤仁統括官
12:40

吉田忠智議員 議員連盟事務局次長(社民党) :
今回の水野参事官の書き込みは、個人の資質の問題もさることながら、
それだけでは済まない多くの問題をはらんでいると思います。
まず何より、今なお苦しんでおられる原発の起因する形で16万人の方が避難生活をされておられますし、
「故郷に帰還できるメドが今なお立っていない」という状況の中で、
その被災者のみなさんの思いを本当に踏みにじる暴言だと、そのように思います。
それから、私がまず感じたのは、
水野参事官がこういう書き込みをされるという事を容認をしている。
「復興庁の中にそういう雰囲気があるのではないか?」ということも併せて強く感じました。
そしてこれは、今お話がありましたように、全ての政党、衆議院、参議員全員賛成をして、
超党派で可決された法律であります。
それを踏まえて私ども議員連盟は被災者のみなさんと寄り添いながら早期実現に向けて、
この理念がまさに実現するようにこの間活動してまいりましたけれども、
そうした私どもの活動に対して、決して快く思っていないという事。
合わせて、やっぱり立法府としての国会を軽視している、愚弄している。
このように言わざるを得ないと思っております。
そこで、これからの、
もう、水野参事官の処分については厳正に。
これは復興庁だけじゃなくてですね、彼は総務省出身だそうでありますけれども、
いわゆる行政府に身を置く者、本当に一生懸命に頑張っている職員が大半でありますけれども、
そうしたみなさんにとってもですね、今回の書き込みは非常に多大な不信を与えることになった。
そのように言わざるをえません。
水野参事官がこれからどこに行かれても、
私は信頼のできる仕事はできないのではないかと思いますけれども、
まァ、水野参事官の個人の問題は省の厳正にしていただきたいと思いますが、
ようは「これから復興庁がどうしていくのか?」という事が極めて重要な課題でありまして、
まずですね、法律の中にも書きこまれております
関係者の意見をどのように丁寧に聞いて、そしてそれを反映をしていくのか?
それをまずお伺いしていきたいと思います。
そのうえで、この法律が制定して1年以上が経過して、
今なお基本方針も決まっていない訳でありますけれども、
これからこの子ども被災者支援法の基本方針をいつ策定をさて、そしてどのように進めていくのか、
その二点をですね、お伺いをしたいと思います。

復興庁伊藤:
関係者の意見を聴くことにつきましては、個別でもそういう事が求められているかと思います。
基本方針などでですね、あの、策定がまだ出来ていないという所で、
その提示できるものがまだ無いという状況でありますけれども、
ま、水野を中心にやってまいりましたけれども、
出来るだけ様々な機会を見つけてですね、お話を聴くようには参加していたつもりではありますが、
それも含めて今後どういった体制で、しっかりと検討させていただきたいと思います。
それから基本方針の策定の事につきまして、
タイミングにつきましてはこれも国会で様々な機会で聞かれておりますけれども、
政府として、何度も申し上げますがサボっているわけでは決してありませんので、
なるべく早く基本方針については策定したいという事で、
ま、いろんなところにちょっと検討とか検討条件についての
確認とか進捗のお願いをしているというような事がありますけれども、
進捗状況を見て早急に固めて提示したいというふうに考えております。
明確な答えじゃなくて申し訳ございません。
17:06
谷岡:
いまのお答えについてちょっとコメントをさせて下さいな。
まず、あの基本方針の附則の中には「毎年基準について見直す」と書かれています。
「毎年」ですよ。
そして1年経とうとしているんです。
つまりそのスピードでやらなければいけないという事は法律が明確に謳ってある訳です。
1年間放置しておいて「まだこれから」みたいな話はあり得ない。
という事で、今の話は全くの詭弁であると私は思います。
二つ目にですね、
「国」が主催で、「国」が被災者たちの声を聞いて基本方針を作らなければいけないと書いてあります。
「案が出来てからお聞きすればいいんだ」という話ではないと。
そして今いろんなところを回られたと言いますけど、
これは私たちが主催し足り、他の方々が主催したり、そういう会でしょうが。
国が主催したかいなんて一回も無いんじゃないですか?
復興庁伊藤:
あの、そういった形の事をどういった形で進めるのが一番いいのかという事について
検討させていただきたいと思います。
谷岡:
1年経ってそれが出来ていなかった。
それを全部部下のせいになさらないでいただきたいと私は強く申し上げたいと思います。
いかがですか?
18:25

玉城デニー 衆議院議員(生活の党):
私は質問ではなくて、これを猛省をして、であれば遅れを取り戻すしかないと思います。
ですからいまのお話、谷岡先生のお話にも吉田先生のお話にもありますけれども、
もう、「聞き捨てていた」事の事実が明らかになったわけですから、
彼は明らかに「聞き捨てていた」訳です。
それを取り戻すにはその倍の3倍の5倍の速さでみなさんが取り組む姿勢を示すことに尽きると思います。
それを申し入れておきたいと思います。

菅野佐智子(自民党):
先の衆議院選挙によりまして、比例で当選しまして実はまだ半年ですが、
この件につきまして昨日ちょうど森まさこ大臣を筆頭にちょっと会合がございまして、
実は恥ずかしながらこの事を昨日知ったところでございます。
内容につきまして詳しい内容はよく知らないのですが、
先ほどフェイスブックを覗かせていただきまして事の次第を知ったわけでございます。
フェイスブックにつきましては、
被災地の方々がこのフェイスブックを見た時にどれだけ心が傷つけられたのではないかと思った次第です。
この子ども被災者法案は全会一致という事でお聞きしておりますが、
ただ、今お話をお伺いしますと、
おそらくこの内容にどこか不備、
もしくは見直すべき点があったのではないか?あるのではないかな?という事をちょっと今思いました。
「国際的理論を踏まえて」という事をおっしゃっていましたが、(略)
20:57
22:47

桜井宏衆議院議員(自民党):
私も震災復興特別委員をさせていただいています。
やはり子どもさんの問題なので、やはりそれに十分な対策をですね取るように、
いろいろと、委員としてですね、そういう方向になるように努力していきますので、
どうぞよろしくお願いします。
ま、いろいろ、いろんな方のお話を聞いて、
それを政治行政一体となってやっていく事が、
前に進める事の一番大事なことになるかとおもいます。
決していろいろね、対立の構造ではなくて、
やっぱり良くしたいという所の大事な子どもさんに対するケアですね、
ま、それを大事にしていくんだという事で一つにまとまってですね、
前に進めていけるよう委員としても努力していきますので、
今後ともどうぞご指導とご支援、よろしくおねがいします。
谷岡:
私たちは対立の構図をつくろうとしてやっているのではなくて、
このきっかけをつくりだされたのはどちらかな?という思いもありますが。
今日は双葉町の前町長であります井戸川さん。
ーーつづく
2013年6月14日「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合書き出し記事
●<復興庁ツイッター事件>
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合谷岡郁子議員他・復興庁伊藤仁統括官(書き出し)
↑ノーカット動画あり
●井戸川前双葉町町長
「まさしく水野さんのつぶやきの中に答えはあった“やらないこと”だったんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●河崎健一郎弁護士
「復興庁は支援法をサボタージュしている直接証拠を私たちに示された」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●「意見書はちゃんと復興庁に届いてますか?」「被災者を協議の場に入れて欲しい」他
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し))
●川田龍平議員「官僚の皆さんが『本当に国民なのか』という事なんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
血液検査について日本政府のジュネーブ報告(井戸川前町長)
"クソ"は復興庁水野の方だ!
良識を疑う以前に人間としてサイテーすぎる!復興庁参事官・水野靖久
6月13日毎日新聞記事
OurPlanetTVの白石草さんの水野参事官直撃インタビュー
水野靖久参事官のツイート一部
これを話す機会がどこでも一回も無かったので、
「今日は絶対にやらせてくれ」という事で、
今日はむしろそっちを柱にお話したいと思うんです。
というのはいま佐々木さんがおっしゃったように、
「何で今総理を支持するのか分からない」とおっしゃるけれど、
それには理由があるんです、非常にハッキリとした。
それはね、報道しないからなんです。
事実を報道しないからなんです、日本のテレビと新聞が。
もう、この一点につきます。
だから今日は日本のテレビ新聞に全く出てこない事をきちっとお話しますので、
よーく聞いて下さい。
それでそれをみなさん、この場にとどめないで、広めて下さい。
もう、新聞は信用できませんから。
我々が好きな新聞でさえ、何も書いてありませんから、大事なことは。
じゃあ、本題に入ります。
1:49
「時間の止まった街」
多分先月だったと思うんですが、JRの東海労働組合、
労働組合っていろんな種類があって、怪しげなのもあるんですが、
JR東海労と訳しているんです、一般に。
この人達は本当に意気のある人たちで、先月ビデオを送ってくれまして、
そのビデオを見て私もショックを受けて涙をぼろぼろ流したんですが、
そのタイトルが「時間の止まった街」というタイトルでした。
それは東海労の組合員の一人の方が、福島のいま警戒区域の立ち入り禁止区域の方だったんですね。
だからその方が一時帰宅した時の記録です。

言うまでも無く皆さんご存じだと思うんですが、
このビデオは福島第二がある方の楢葉、富岡庁から始まります。
それで北へ行って双葉、浪江の方まで行く、そういうルートをたどったんですが、
富岡に入りました。
この富岡がどういう形だったかをね、ビデオが非常に長いので
私がそれを大事なところだけ静止画で撮りましたので、
それを早いスピードで送っていきますので見て下さい。

富岡町
壊れてますね。良く見て下さいね。
北へ向かうと福島第一へ向かう作業員がぞろぞろと歩いているのに出くわすんですが、

一体いつ頃の記録なんだろう?と思ってですね、
これを私もガーッと見てたんで、で、最後に日付が出るんですが、
なんと、今年の3月20日の記録なんです。(2013年)
2か月前ですよ。
つまり、"今"なんですよ。
"今"あんな状態なんですよ。
信じられます?私は信じられませんでした。
福島県内の人も知らないんではないか?要するに人が入ってないわけですから。
しかも、「入ってない」っていう理由はなんですか?
「入っちゃいけない」からでしょ?
危険だから、あんなままになっているんでしょ?
ぞっとしました。
これから見てい来ます、これから双葉に入りますけれども、

双葉町
いまの状態ですよ。メインストリートですよ。
呆然としてますね。

いまですよ、これが。
こんな看板があってね、「原子力明るい未来」
これには私うんとショックを受けたんですが、
これは双葉駅の売店。
日付をみたら2011年3月11日。
あの地震のあった日の朝刊ですよ。
そのまま置いてあるんです。
こんな状態。

それで線量を測ると東京の数百倍。
だから、人が入ってはいけない。
入れない「警戒区域」という名前できたわけです。
「警戒区域」ってわれわれ新聞では見ているんだけど、ほとんど頭に入らないんです。
実際には新聞に数値が出ています、だけどあれは意味が分からなかったんです。
家の中に入ってももうめちゃくちゃな状態のままですね。
それで、今日が6月1日だから、4日か5日前ですね。
5月28日からその双葉の警戒区域が帰還困難区域に変更される。
分からないんです、言葉で聞いても我々。

ここは日中の立ち入りができるようになって、
つい数日前ですよ。
私ね、意味が分からないです。
ね、福島の人達も分からないでしょ?意味。
「なぜこんな所に入って良いのか?」とかね。
<双葉町>
「 4%だけが警戒区域解除されても何の意味もないのではないか」5/28報道ステーション
双葉町一時帰宅者のメール・避難指示区域の損害賠償金6/6東電・政府交渉(内容書き出し)
さらに北に向かうと津波の被災地なんですが、流されたままですね。
津波の被災地ですから、ここにもどなたかが住んでいらっしゃったはずです。

自動車がね、ぺしゃんこになっていますが、この自動車の中にいたんですよね。

私も岩手県やなんかをまわった時に、
日本中の人ががれき焼却の反対の運動をやっていますけれど、
そういう問題じゃないっていう事を感じているんです。
そこにザーーっと「がれき」と呼ばれて自動車が全部廃車になって、
同じようにぺしゃんこになって山積みになっているんですが、
その中にみんな人がいたんですよ。
ね。
その人たちがどうなったのかという事もなにも議論しないまま
「焼却」だとか、そういう事を言っているんですよ、日本はね。

これは津波で田んぼに運ばれたままです。
浪江町請戸漁港

その凄まじい請戸漁港ですが、
船がこれ、突っかかったままですよ。

ここに、漁港から見えるんですね、福島第一が。

これも見た時もぞっとしましたけれども、田んぼの中に自動車が山のようにあるんです。
で、浪江。
さらに北へまいります。

これが今の状態だという事が、どうしても信じられませんでした。
それでこの長いビデオが最後に終わるんですが、
この東海労の方はもちろん福島の方ですから昔の写真を沢山持ってらっしゃるんですね。
♪うさぎ追いしかの山♪というメロディーが流れる中ですね、以前と今とを比べた写真がでてくるんです。
この時本当に涙が止まらなくなりました。

昔の富岡駅、これがいまの富岡駅、無いんです。
駅が無いんですね。

これ、中華料理屋がありますが、これがいまの同じ店。

これが夜ノ森のみんなが踊っていた桜並木です。これがいまの何にも無い桜並木。
浪江町、おなじ店ですよ、これ。
私はこれを見ていて、日本というのは一体何なんだろうと。
だから、本当の事がなにも伝わっていない事が大事だと私は思いますが、
もうひとつみなさんに知っていただきたいのは、「チェルノブイリ被害の全貌」という本がですね、
今年の4月26日にチェルノブイリの事故の記念日に岩波書店から発刊されました。
実はこの本はですね、私がおととしから原文で読んでいて、毎日少しずつ読み進めていた本なんですが、

これが日本語で出ましたので、この中の大事な事だけその表を使ってお話します。

いまどんな事が起こっているかというと、
チェルノブイリの被害なんですが、ウクライナの放射能汚染された地域で、
健康な子どもが27%から7.2%へ減ってきている。
それから慢性的に病気の子どもが8.4%から77.8%、なんと8割ぐらいになっている。
これは事故から17年後なんです。
今私たちがいるのはこの辺にいるんです。
福島2年後ですからね。

それから、認定障害を持つ子どもの数です。
事故翌年からもう増え始めているんですが、
この、翌年でも凄まじいんですが、さらに増えてですね、
これを福島県の児童数に、36万人としてカウントして単純計算すると、
この比率でいくと1645人ぐらい発生する可能性がありますが、
これは、皆さんも新聞をお読みになっている方は数日前
国連の科学委員会なるものが、福島原発の量が非常に低いかのような発表をして、
まさか皆さんは信じているとは思いませんが、
あれはデタラメです、何も根拠はありません。
放射能の放出量でさえデタラメですから。
何の根拠もない事を、ああいってIAEAとタグを組んで活動を始めている訳です。
本当に気を付けてほしいと思います。
<FFTV速報 前半>
委員会新メンバーと甲状腺検査6/5 第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して
満田:
アンスケア(UNSCEAR)のその報告書に関しては、朝日があんな感じで1面でトップで報じて、
その後、「報告書は何処にあるんだろう?」と思って探したんです、一応。
でも見つからずに、
だから、アンスケア(UNSCEAR)の人にFoE としてメールを書いて、「報告書を下さい」って言ったんですよ。
そしたら、「公開されるまで公開しません」って。
あたりまえなんですが(笑)
堀田:公開されていなかったんですか?
満田:
公開されていないんですよ。
だから朝日の記者がね、何を見て書いたのかもよく分からないし、
私たちが「それ怪しい」と思っても検証が出来ないんですよね。
ま、放射能の量がどこにどれだけ流れたかは私も正確には知りませんけれども、
チェルノブイリの事故とほとんど比肩する位の量をですね、場所によっては浴びております。
我々のからだが吸いこんでいます。
で、これは時限爆弾ですから、
まさに、時間とともにどんどんどんどん身体の中で起こってくるべき出来事で、
いま2年後ぐらいだからと安心して暮らしていらっしゃるかもしれませんが、そんな事じゃないんです。
我々の怒りも、だんだん時限爆弾、限界に達していますから、
本当にですね、体の中で起こっている事が今一番心配です。

それから、特に心配なのは染色体異常ですね。
我々の世代は、私は70ですが、娘のさらに下の世代に伝わって行く
遺伝子を伝える染色体というその本体がですね、
事故から13年後にかけて、異常な状態で上がっています。
で、これは1986年以前の、事故が起こる前のウクライナと、
事故が起こった後のウクライナの首都ですからね。
キエフという事でこれ位に上がっています。
それからチェルノブイリ30kmゾーンというのは、日本で言いますと、
福島で言いますと飯舘村のようなそういうゾーンですね。
軒並み上がっています。

それから、白内障。
これも非常に心配なんですが、
子どもたちの目が混濁してきて見えなくなってくると。
本当に一番大変な時は失明をしますし、大変な障害を持って過ごさなければならないんですが、
ベラルーシ全体そのものが非常に危険な状態なんですが、
この汚染地域、番号をちょっと覚えて下さい。
③④というのは、1平方km、1km四方の中にどれぐらい放射性物質があるか?というのを
キュリー数で示した濃度です。
それからこの③は特に高い方ですね。
それから30kmゾーンは①②と、遥かに高いところです。
これは地図示しますとこういう状態ですね。

ピンクが1~5キュリー④
それからオレンジ色が③5~15キュリー
この③④がさっき言ったものです。
それから①②というのは赤いところですね、
強制避難下、そういうところの数値だという事です。
明らかにですね、放射能濃度が高くなると、これだけ白内障が増えるという事がハッキリしてきています。

その原因となるのが両眼性水晶体混濁なんですが、
こういう形でセシウムの摂取量と綺麗な比例関係になっています。
これは子どもの場合ですから、
こういう事がバンダジェフスキーさんというベラルーシの病理学者の方が、
セシウム心筋症と言って、心臓の疾患が非常に増えるという事を証明しましたが、
その証明とほとんど比例してこの水晶体の混濁が起こっているということを
バンダジェフスキーさんがおっしゃっていますが、
まさにその通りの事が起こっています。
15:48
http://youtu.be/Re0Jf42F5Go?t=15m48s
続きを読む
2013年6月6日
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http://youtu.be/AhJZhRsVPmM?t=2h28m6s

私は主に双葉郡の20km圏内の避難指示区域福島原発被害者訴訟原告団事務局長の金井なおこと申します。
私は今日、避難指示区域の損害賠償金のお話をするんですが、
たまたま、今ですね、同じ原告団に所属しております双葉町の方から、
ちょうどメールが入ってきていますので、
それをまず最初に読みあげさせていただきます。
で、双葉町はご存じの通り96%がもう帰宅困難区域ですので、
自分の家に戻りたくても住みたくても、もう住めない、帰れないという地域です。
それを踏まえて、
あと今から読みあげますメールの内容は、どうぞ皆様方がご自分のお家を想像しながら聞いて下さい。
では読みます。
双葉町一時帰宅者のメール
金井さん、私たちは先月29日(2013年5月)に一時帰宅しました。
古い家なので、前回の3月にも増して、家の中はネズミの糞がそこいら中にあり、
糞の大きさも前回の2倍ぐらいに大きくなっていました。
そのうえ死骸まであったので、悪臭がひどくて最悪でした。
先に双葉町に来た人から、ネズミの大量発生で、家の中に蛇がとぐろを巻いていたと聞いていたので、
怖くて気が進まなかったんですが、まだうちには蛇はいなかったです。
ゴミ袋にまとめておいた食べ物類なんかを全部食い散らかされ、
悲惨な状況で、家の中はボロボロ。
ホッカイロまでかじって中身が出してありました。
家の柱まで齧ってましたよ。
片付けていたら汗だくになって、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
もう住まないと思っていても我が家です。
行けばネズミの死骸を始末しない訳にもいかないし、
このままではどうしようもありません。
でも片付けたものも庭に捨てて置くしかないし。
そして帰りのスクリーニング会場で
「ネズミを駆除してもらわないと困る」って東電社員に言ったら、
「帰宅困難区域には入れませんので、ネズミの死骸を持ってこられても困ります」
ってヘラヘラして答えるんで頭にきました。
うちの人が「俺だってネズミの死骸を持って来たかったよ!」って怒鳴ってしまいましたが、
所詮東電には他人事でしかないんですね。
いつもの事だけど、帰りは10人ぐらい2列に並んで、
ただ見送りに頭を下げるだけで立っていたから余計に腹が立ちました。
道路工事や復旧作業の作業員は帰宅困難区域だってちゃんと仕事に入っているのに、
なんで入れないんですかね?
自分の家に帰っただけなのに、スンゴク疲れてしまいました。
近くの家では庭に大量の牛の糞があったという話もあります。
牛に罪はありませんが、どうにかしてもらわないと本当に困ります。
後日ネズミの駆除の件をもう一度東電に聞いたら、
「役場に電話しろ」とのことです。
帰宅困難区域は5月から申請すれば月に一回年10回一時帰宅できるようになったんですが、
もう、正直持ち出せるものも無いし、
とりあえず家があるので様子を見に行くしかないのですが、
今更どうしろというんでしょう?
悲しみが増すばかりです。
金井さん、東京は暑いですか?
お気を付けて。
私たちのこの悲惨な現状を是非訴えてきてください。
というメールでした。
続きまして私の方も避難指示区域の損害賠償金の話を少しさせて下さい。
避難指示区域の損害賠償金
平成23年の9月ですね。
疲労困憊(ひろうこんぱい)の、…本当に私たちはくたびれているんです。
私たちに向けていよいよ東京電力が最初の損害賠償金の本払い請求書を送りつけてきました。
これは同じく4月に、同年(平成23年)4月。
避難住民に「仮払い」と称して東電が振り込んだお金を清算します。との内容でした。
この請求書を最初に見た時、どうしようもない怒りと、
複雑極まりない書類内容の多さに驚き落胆しました。
避難している住民の中には、高齢者や障害者の方々も沢山います。
東京電力はあまりにも事務的なマニュアル通りの冷酷な請求用紙を送りつけてきました。
これをすべて理解したうえで、「正当な賠償金を受け取ることは、当然不可能です。
事実、事務手続きの手順をしっかりと理解できている筈の私でさえも
つい先日自宅の財物賠償金、宅地と建物ですが、
合わせた合計金額が楢葉町は避難指示解除準備区域という位置づけであるがために、6分の2。
つまり、新築での時価相当額の3分の1の金額を認知された請求書類が東電から返送された時、
私は本当にショックでした。
実際楢葉町はまだ宿泊も禁止なんです。
ですからまだ避難指示の最中で、私も借り上げ住宅を借りて避難しているにもかかわらず、
そのような回答でした。
「あなたのところはとりあえず2年分払いますからこれで同意をしてね」と。
もちろん私は同意などできません。
それ以前に精神的慰謝料も一人10万円。
財物の家財は各世帯一律と家族人数分。
それも金額は東電がすでに印字した請求書を送りつけてきます。
また避難により持ち出せなかった自家用車などは、また別の請求書類を自分で請求しなければなりません。
私たちはただお金が欲しくて行動して請求しているのではありません。
今までの賠償金でさえ、実際受け取った人は、
生活費として消えているのが実状なんです。
みなさん住宅ローンや車のローン、子どもの進学による教育資金の貸付金による返済など、
失業や減収した人が、それでも何とか生活を維持するためには、
賠償金=私たちにとってはもう生活費なんです。
世間では私たち避難生活者があたかも大きな賠償金額を東電から受け取って
勤労意欲も無くし怠けているなどと思われている風潮が一部独り歩きしているようですが、
私たちは自宅から強制的に避難させられ、
ふるさとを奪われ、
生活の基盤そのものを奪われたのです。
それに見合う生活再建するための賠償は当然要求します。
この前代未聞の大災害を起こした東京電力と国の負った責任は、あまりにも大きく、
このまま絶対に見過ごすことはできません。
そしてもし本当に誠意のある対応をするというのであれば、
今日、東京電力、さらに国の真意をここにお聞かせ願いたいです。
以上です。
2:36:56
第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]書き出し記事
●「原発事故による死者はいない」と言わせないため申し立てをしました
6/6樽川さんと謝罪しない東電(文字起こし)←動画あり
●「俺らはわかってる。だから私は食べない」「自分の子供に食べさせたいと思わないでしょ?」
「風評じゃない!根にも葉にもある」6/6東電・政府交渉(内容書き出し)
●「事故後卵巣に腫瘍ができました、それにセシウムが入っていたら責任を取ってくれますか!」
6/6東電・政府交渉(内容書き出し)
●双葉町一時帰宅者のメール・避難指示区域の損害賠償金6/6東電・政府交渉(内容書き出し)
47News 2013/06/13 20:00

トラブル再現のため、コンベヤー上に接触して置かれた二つの金属製容器(ウラン粉末は入っていない)
=13日、神奈川県横須賀市(原子力規制委提供)
原子力規制委員会は13日、
原発用燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの工場(神奈川県横須賀市)で、
ウラン粉末が入った金属製の容器二つが接触したと発表した。
ウランは一定量以上が集まると核分裂が連鎖的に続く臨界が起こる恐れがあるが、
作業員がすぐ二つの容器を離した。臨界や作業員の被ばく、環境への放射性物質の放出はないとしている。
【共同通信】

核燃料工場でウラン漏えい 横須賀4/27 GNF-J
2011/04/27 21:56 【共同通信】
核燃料工場でウラン漏えい 横須賀、環境に影響なし
神奈川県は27日、同県横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」で
25日、工場のウラン管理区域にある放射性廃棄物貯蔵場のドラム缶(200リットル)から
微量のウランを含む油128グラムが漏れたと発表した。
検出されたウランは1万1千ベクレルで、
従業員に被ばくやけがはなく、周辺環境に影響もなかったとしている。
横須賀の核燃料工場から柏崎刈羽原発へ真夜中の燃料輸送の様子(内容一部書き出し)
日本の核燃料製造工場
横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」から、
11月16日の深夜午前3時に、燃料を積んだトラックが何台も、
柏崎刈羽原発に向かって出発しました。
たねまきJ「原発検査、原案まる写し・ストレステストの実態」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/11
独法・原発検査:「丸写し」03年設立以来
毎日新聞 2012年1月11日 2時30分(最終更新 1月11日 10時21分)
学者ら5人で構成する第三者委が検査員への聞き取り調査などを実施。
その結果、原発の核燃料を製造・加工する「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」(神奈川県横須賀市)に
要領書の原案を作成させ、表紙などを差し替えただけの「丸写し要領書」を使った核燃料棒検査が
発足当初から続いていることが判明した。
鮎はあれ以来食べていませんが…
アユ:全身がコバルトブルー 栃木で特別展示
毎日新聞 2013年06月13日

コバルトブルー色に輝く珍しいアユ=栃木県なかがわ水遊園
全身が「コバルトブルー」に輝く珍しいアユ(体長10センチ)が発見され、
栃木県大田原市佐良土の県なかがわ水遊園で特別展示されている。
県水産試験場が県漁連種苗センターから試験用に取り寄せた1万5000匹の中から見つかった。
生まれつき脳下垂体中葉が欠如していて、
体色を本来の黒緑色にするホルモンが分泌されないため、コバルトブルーになったとみられる。
繁殖は不可能という。アユの寿命は1年とされるが、4年生きた例もある。
コバルトブルーのアユは、
通常の体色の群れの中にあって、ひときわ目立つ姿で泳ぎ、入園者を驚かせている。
同園は、元気なうちは展示を続ける方針。
問い合わせは同園(電話0287・98・3055)。【柴田光二】
尿検査や福島県外でも健康診断の必要性についてです。
「子ども被災者支援法」について何の進展も無い事についても話しています。
第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]
2013年6月6日
文字起こし部分のYoutubeはこちら↓
http://youtu.be/AhJZhRsVPmM?t=1h55m40s
沖縄へ避難しているクボタさんお願いします。

政府の方に要求があるんですけれども、
尿検査やホールボディカウンター、血液検査、心臓のエコー検査、あらゆる検査を無償でやって頂きたいです。
福島圏内外問わず全被害者の検査も国として無償で受けさせるべきだと思っています。
かつ、避難先でも受けられるように制度をつくって下さい。
それが出来るまで東電の方で賠償をして下さい。
東電の方に健康診断の費用、および関連費用を請求しました。
ゼロ回答で返ってきました。
それは、茨城県水戸市は
避難指示区域からの対象外になっている事と、
距離があるっていう事と、
平成23年3月30日に茨城県の知事がホームページで
放射線量が健康への影響が与えられると考えられる基準値よりも
相当低い事に関する報告がなされたというのを載せていましたが、
うちの主人や茨城に住んでいる友人の子どもや、東京在住の子どもの尿検査から
セシウムが出ました。
須藤さんは「おそらく我が社から出たものです」と答えました。
身体の中に入っている事がイヤなんです。
どう責任を取ってくれるんですか?
身体に入っているのが嫌だって言ってるんですよ。
で、今日持ってきたんですけれども、
甲状腺に4歳の子どもと5歳の子ども6歳の子ども、
なんで甲状腺に があるんですか?
今日ここに尿検査を持ってきましたけれど、
もっと集めろと言うならもっと集められます。
検査した人の9割から出ているんですよ、なんかしら数字が。
血液検査しました、ここに9件持ってきました。
異常が出てます。
おかしくないですか?
尿検査のセシウムもここに持ってきました。
出ています。
どう責任を取ってくれるんですか!?
私は事故後2年経って、卵巣に腫瘍が、今6cmのものが出来ています。
因果関係は分かりませんけれども、
もし、これを取って検査してセシウムが出たりしたらどう責任を取ってくれるんですか?
子どもたちは誰が守るんですか?
あなた方人間として心が無いんですか?
東電の会社、おかしいと思いません?
対応がおかしいと思わないんですか?
100人に一人というのならみんなで してください
前にもお願いしましたがなにかしてくれましたか?
子どもたちは毎年毎年毎年、
血を取って、甲状腺のエコーをして、不安を抱えて生きていかなきゃいけないんですか!
自分たちが子どもの時はどうだったんですか?
大人が守らなきゃいけないんじゃないですか?
同じ女性としてどう思いますか?
自分の子どもになにかがあった時、
代わってあげたいと思ったって代わってあげられないんですよ。
東電は謝罪の一言さえできないんですよ。
ここに来てたって、何もできないじゃないですか!
何のために来てるんですか??
ーーそのとおり、何のために来てるの?ほんとに!
人間として、人として行動して下さい!
見せて下さいよ。
沖縄には沢山の避難者がいます。
いろんな形の自主避難している人がいます。
話を聞きにきたらどうですか?
この検査結果だって、一緒に付いてきてみたらいいですよ、どんな状況でやっているか!
しなくてもいい検査を子どもたちがしているんですよ!
あなた方は、加担しているんですよ。
どれだけ苦しめれば気が済むんですか?
政府もちゃんとしっかり調査して下さい。
なんで、危険か安全か誰も分からないのに、「大丈夫です」って言えるんですか?
じゃぁ、大丈夫じゃなかったらどうするんですか?
「すみません」で全てが済むんですか?
いくら説明されたって、体の中に入った放射能は出ないんですよね!
なくなんなきゃ戻ってこないですよね
どんな思いでいるのかわかります?
話聞いて涙の一つも流さないってどういう事です?
どれだけ苦しめているか分かっていますか?
とにかく国としても政府としても、早急に検査して下さい、無償で。
進行清水:まず東電、せめて現在量をきちんと負担しなさい。答えて下さい。

東電須藤:
個々の請求に対しましては、私どもの弁護士から、 において、回答をさせていただいているところです。
がみられました、当時の
対象区域の 放射能被曝が…(よく聞き取れない)
クボタさん:
すみません!
その程度離れていて、何で身体の中からセシウムが出るんですか?
セシウムは尿だけじゃないでしょ?
他のところにも入っているかもしれないじゃないですか!
どうやって調べるんですか?

東電須藤:
はい、こうやって・・・・・・せしうむは・・・
経産省のガイドを・・・・記載させていただきますが読みあげさせていただきますと
セシウム134が0.07ミリベクレル/kg
セシウム137が0.12ベクレル/kgに・・・・これらから・・自然放射線による空間線量に・・・
(ひたすら何かを読んでいる)
クボタさん:内部被ばくと外部被ばくの違いは分かっていますか?
東電:(読み続けている)・・・
クボタさん:
チェルノブイリで26年間小児科医としてしてきた先生に私はお会いしました。
どうなってきたか話を聞きました。
あなた方しました?
ちゃんと勉強してから答えてます?
放射能って、どれだけ恐ろしいものか知らないからそんなこと言ってるんだよ!
数値が低いとかどうとかじゃないの。
セシウムが出たって言ってるんだよ!
それについてどう相談するんだよ!

東電須藤:
その辺につきまして・・、・・計算というのは…データというのはそれはその…・
自然放射線による空間線量・・・あの・・・
(棒読み略)
それに対しまして先ほど申し上げました通り、放射線によるベータ線量?ミリシーベルトを
?と比べて十分に小さい値となております。

良いですか!必要のない検査を無駄にやったって言いたいんですか?
「数値が小さいから」そう聞こえましたがどうなんですか?
この検査は必要なかった?実際出てるのに。
2:06:00
東電須藤:
あのーま、数値としては検出されていますが、その辺はお答え申し上げた通り
健康被害を起こすほどの数値ではないと考えております。
ーー:
あなた方が健康に影響が及ぶと判断した時だけ検査費用を払いますと、
あなた方が健康に被害が及ぶと判断しない時は検査費用を、
「セシウムが出ようと払わない」とおっしゃりつづけるつもりですか?これからも。
国もよく聞いてて下さいよ。
明確に答えて下さい。
「この検査は必要ではない、あなたは無駄に検査したのだ」と、言っている事はそういう事ですよ。
2:07:09
東電須藤:
ま、無駄に検査をされたということを申しているのではなくて、それは
原子力損害として必要な追加費用を原子力損害としてやれる体制にはなっていないという、
ならないという事を申し上げているという事です。
ーー:
それはだれが判断したの?東電が判断した事でしょ?
これで、国の方の、まず復興庁。
子ども支援法を成立して、努力してるんだ、急ぐんだとこの交渉でさんざん言ってきている。
まだ出来てないよ。
だからこういう問題が起きてるんだよ。
本当に子どもたちの健康を考えて将来を考えてきちっとするのが法律でしょ?
その具体策が出来ていないというのはどういう事、どうしてなのか答えて下さい。

2:08:07
復興庁 たなべ:
子ども被災者支援法については前回の時にも検討しておくということで回答させていただきましたけれども、
あのー、支援対象地域ですとか、そういったところの定義、
その他についての検討をいろいろ進めているところでございまして、
早急にやっていきたいという事をお約束いたします。
ーー:
あのね、全く同じ話をしているんですよ、復興庁は。
もう3か月以上経ってる。
知っていますか?その話は。
2か月前にもこの話が出たのを知っていますか?
復興庁:はい。それは存知あげています。
ーー:
その時と同じ話をしてますよ。その時ももう半年以上経っているという話をしていました。
「東京電力は合理的かどうか個別に判断させていただきたい」って言ったんですよ。
だから直接請求したんです。
それに対して今のような「必要無い検査だ」と勝手にしたという回答が来てるんですよ。
それに対していまどう思うか?って言う質問をしてるんですよ。
そこを答えて下さい。
復興庁:
・・・・・・・・えー、そこについては子どものですね、えー、
子どもの支援法を早く成立させるという事でお答えしたいと思います。
ーー:
具体的な今の事例をどういうふうに考えますか?
支援法を急ぐという事と、こういう事例をどういうふうに具体的に考えて取り入れる対策を取りますか?
法律をつくりますか?
その事が問われているんですよ。
ーー:
復興庁として、茨城から福島県、およびその隣接の人達、
たとえば、茨城県の人がお子さんの健康被害を心配して健康診断を受けさせる。
これは、合理的では無い行動ですか?
そう考える?
合理的でないと言うなら話は別です。
お子さんの事を考えれば当たり前の事だと、私たちはだれしもが思っています。
その費用を何で自分たちで払わないといけないのか?!
それが問題なんです。
どう思いますか?
ここで答えて下さい。
もう3か月以上経ってる。
復興庁:
はい、そういった検査をどういった範囲で支援を行っていくのかという事も含めて、
いますみません、検討中ですので、あの、早急に
ーー:
茨城の人がお子さんの健康を心配して、健康診断を受けさせました。
その費用はだれが払うべきですか?
この一点ですよ。
復興庁:
えーっと、そこは今後の方針などによるところがあると思いますので、
そこは早急に方針を決めた上で、えー
ーー:
あなたね、?(JB)の西田さんが2月20日の交渉で答えた事を何も引き継いでないんだよな。
つまりあの時問題になったのは、「放射能の拡散は福島県内にはとどまりません」ね。
茨城県を含め、周辺に広がっています。
その事実を認めて、
「だけどどこで線を引くかで苦労してます。
しかし、少なくても今検討課題になっている茨城県の水戸。
そういうところを含めてね、子ども支援法の対象地域というふうに考えながら急いでいるんです」って言ったんだよ。

ーー:
それじゃ、復興庁が全然進んでいないのはよく分かった。
賠償の問題は個別でエネ庁でしょ?
東京電力は茨城県から、茨城にいる人が健康診断のために子どものために診断したところ、
東京電力からは「賠償の対象にならない」と回答してきています。
エネ庁はどう考えてますか?

2:12:35
資源エネルギー庁 :
先ほど「自主避難という言葉を使ってくれるな」というのがあったんですけど、
賠償という観点から言わせていただきますと、やはり避難指示が出ているか、
あるいは避難指示が出ていないかという事につきましては、
やはり、賠償金の扱いとしては異なっているというふうに考えています。
そうした中で、えー、えー、
そうした中でですね、そうした因果関係を踏まえて賠償させていただくというのが大原則でございまして、
ま、さきほどから申しましてるように、
指針に載って無いからと言って必ずしも賠償の対象ではないという事は無いというのはご指摘の通りで、
これは個々の因果関係をきちっと判断したうえで考えて行くべきというのは
今ご指摘いただいた請求に対しての東京電力の方の回答の方は私もお聞きさせていただいています。
やはりその、こうした不安に基づく健康診断の必要性というのは、
何時の時期、どのタイミングでそういった
クボタさん:
いいですか、
あの、「身体の中に入っているのは嫌だ」というのは東電は認めました。
その会社から出たものを回収して下さいよ。
賠償なんてしなくたっていい。
どうやって回収してくれるんですか?
セシウムだけじゃないでしょ?
資源エネルギー庁:
ご指摘いただきました、ぼくは分かります、僕はわかるんですけれども、これは放射性物質でして、
クボタさん:ね、わかる?
資源エネルギー庁:はい。はい、僕はわかります。
ーー:回収しろ!
資源エネルギー庁:ちょっと待って、放射性物質
クボタさん:
あなた方、 被害者の気持ちも分からないで法律なんか作ってるんじゃないわよ!
子ども被害者支援法をあんたたちが作るなんて冗談じゃないわよ!
被害者の声を聞いて被害者の人たちが作るべきでしょ!
ーー:
そんな難しい話じゃないんですよ。
いま、セシウムがね、出ました。
出たにもかかわらず東電は「払わない」と言っているけれども、
出ているか出ていないかは調べないと分からない。
子どもがどうなっているかを親は知りたいんですよ。
影響を受けていないか?
その思いはね、不合理ですか?合理的じゃないですか?
一般人の平均的な人の感覚に照らして、不合理ですか?
茨城にいる人の親の気持ちは、これ、不合理なんですか?
あなた方が言っているのはそういう形ですよ。
どうです?
不合理ですか?
資源エネルギー庁:
はい、あの、そうしたですね、親の気持ちというのは私は不合理とは思っていません。
ただ、今まさにですね、ご指摘のありました様に、
平均的、一般的なですね、形で、それが合理的であるかどうかというのは、
えー、やはりその時の状況、あるいはいつの時点で検査をされたか、
あるいはどういう情報環境の中でですね、そういう不安を抱いたか?
という中でですね、それはきちんと判断していくという事だと、
ーー:なに言ってんだ!
2:15:48
復興庁 たなべ:
えーすみません、繰り返しになってしまって大変この場で申し訳ない感じなんですけれども、
支援対象地域を決めるのが難しいというのは、前回水野が参加した時に申し上げたところでございますけれども、
その状況というのは普通に変わっておりませんで、
それの中で3月15日にですね、被災者の支援企画パッケージというものを、あのー、
進行:
そこまでは聞いているからいいです。
(文科省女子手をあげる)
なんですか?文科省どうぞ。

すみません、文科省でございます。
今お話をお伺いしていまして、まずその、合理か不合理かという話ですね、
私自身、この場でご回答は出来ないんですけれども、
先ほどご紹介させていただきましたADRセンターという所にですね、あの
クボタさん:
じゃぁ、あなたが一件一件話を聞きに来たら?
脚使ってよ、もっと。
なんで私たちが出向かなきゃいけないのよ!あなた達が来るべきでしょ?
東電だって
進行:
ADRの説明をあなた先程からしているけれど、全然対応にならないから、はい。
文科省:あ、個別にお家に伺わせてもらいますので、
クボタさん:
じゃあ、いわせてもらいますけど、
茨城県の国立の小学校は原発の事故が起きて5月の時点で線量計を持ってたんですよ。
で、私は何回も市や県に「線量を測って下さい」
「子どもの通学路が心配なので数値を測ってください」と何度も交渉しました。
その時、「上に伝えます」
「他にモニタリングポストがおいてあるので、大丈夫です」って言われました。
でも、うちの子どもはそこは通らないので、通う所もちゃんと測って下さいと何度もお願いしました。
でも国立の小学校はその時に線量計を持ってました。
で、その時、砂場で遊ぶ時に5cm離れて遊んで下さいと指示が出ました。
でも普通の小学校の子どもたちはなんの指示もありませんでした。
どういうことですか?
文科省:
すみません、あの、わたくしは賠償の担当としてきておりまして、
その事実関係の方は存知あげないんですけれども、
進行:
わかりました。
環境省の
ーー:千葉とか茨城とか埼玉にホットスポットは無いんですか?あるでしょ?
進行:
環境省
今の検査の必要性をあなたはどう考えますか?

環境省のモニョモニョ担当のモニョモニョです。
前回ですね、同じご質問を頂いてご回答させて、
その時いらっしゃらなかった方も多いので、その時の回答を申し合えますと、あの、
おしっこの件ですけれども、片一方の県の方で内部被ばくを検査しようという事ですけれども、
おしっこの検査は時間がかかるという事で適切ではないという事で、
ホールボディカウンターが適切だという事で福島の方でも検査を受けるという事でございまして、
おしっこの検査とい事は今現在・・・
クボタさん:
時間がかかっても尿検査はするべきです。
私たちは時間がかかってもいいです、やって下さい。
ーー:
資源エネルギー庁、あなた、何時受けたかというのが問題になるといういい方をしましたね?
具体的に言いましょう。
茨城県平成23年、事故の年、10月、半年後。
どうですか?
不合理ですか?
ーー:
今時間がかかるって言いましたね?
沖縄からここに来る、米沢からここに来るというのも大変時間がかかりますよ。
ーー:答えて下さい。10月どうですか?

資源ネルギー庁:
はい、あのー、お答えさせていただきます。
あのー、お、お、お、そこのところはですね、わたくしも詳しく聞かなければいけないと思っていたところで、
まさにおっしゃっていただいて、我々も出ていただいた表などを見せていただいて、
大体23年10月ごろであろうという事はですね、我々も認識をしていたところでございます。
あのー、水戸市、茨城県水戸市においてはですね、その時期については
この原子力事故の影響について、茨城水戸市とかはですね、
「影響上問題ない」という広報も出ていたという事もございますので、
ま、あの、いきなり検査というよりはですね、自治体との
クボタさん:
なぜ問題無いとわかるんですか?
じゃあ、チェルノブイリはなんですか?
いろんなところから出てるじゃないですか。
何で大丈夫って言えるんですか?
ーー:
さっきから問題になっているでしょ。
まず一つは不安に基づく検査の必要性があるのか無いのか?
で、放射能は福島で止まっているという事は無いわけ。
そういう事は無いでしょ?
何時の事かということだってね、私ら福島県人として言わせてもらえば本当に腹が立つ。
だってね、何時までだって、何年たったって心配だろ?
なんで時間を区切るのよ。
なんで2011年の段階で無いとダメなのかというような言い方をするのよ!
これからだって検査しなきゃいけないでしょ?
ますます必要じゃないの!?
それが復興なんじゃないの?
どうなんですか!
撤回して下さいよ!
資源エネルギー庁:
あの、ご指摘の通りだと思います。
あの~、この、ま、えー、健康診断はですね、えー、受けるそもそもの合理性という形についてですね、
ま、放射性物質が、福島県をこう、超えてですね、流れてきているというのはご指摘の通り事実だと思います。
ただ、そうした中でそういった放射性物質がですね、本当にその影響があるかどうか?ということについてですね、
ま、初期の段階であればですね、そうした不安を基に検査を受けるという事は当然あるというふうには考えております。
または、
ーー:今必要じゃないという言い方ね。
資源エネルギー庁:
やはりその時の状況をですね、良くお聞きさせていただいたうえでですね、
これは判断しなければならない。
一律に、こう、認めるという事はなかなか難しいのではないかという、こういう事です。
ーー:なんで
ーー:つまり、もう必要はない。
ーー:そういうことだよね。
資源エネルギー庁:
必要無いという事をですね、「断言できるか」というと、
それは私も断言できないと思います。
ただ、今、今ですね、実は本件についてわたくし、あのー、東電とですね話をさせていただいています。
で、これは必要無いという事で断言という事は私は出来ないというふうに言っております。
で、これについてはやはり、今ご提出いただいていた書類、他はなかなか統制が取れないので、
でもこれも入り口でダメと拒否するつもりではなくてですね、
きちんとやっぱり放射線の検査を受ける事について、
今提出いただいたもの以外にも個別の事情があれば行って欲しいという事をですね、
これは私からも東京電力にお話をしていく所でございます。
2:2404
ーー:
私ら国民の健康について心配をしている、これからの未来についても心配をしている
それに対して国は「こういう事でやるから安心して生活してくれ」と言わないといけないんじゃないの?
いまの話は検査の期限を設ける、条件を設ける、そういう言い方しか言ってないんだよ。
そういう国の話を聞いて国民が納得すると思う?
安心すると思う?
これから頑張って日本の国で生きていこうと思うか?
どうなのよ!
資源エネルギー庁:
あの、ご指摘の通りだと思います。
それは、本当にご指摘の通りだと思うんですが、・・・・・
つづくーー
第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]の内容を書き出していますが、
まず書き出す前に、樽川さんの訴え、農業の訴え、避難された方の訴えを初めて聞いた時には
身体の奥の方からズーンと起きな塊が湧きあがり、そして涙がこみ上げてくるのを止められませんでした。
この様に市民が必死で頑張っている姿は一切テレビは報じないので、
文字に起こして、今こんなことが起こっているのだという事を少しでも多くに日本人に拡散したいと思って、
ブログにする事にしました。
「原発事故による死者はいない」と言わせないため申し立てをしました
6/6樽川さんと謝罪しない東電(文字起こし)←動画あり
「俺らはわかってる。だから私は食べない」「自分の子供に食べさせたいと思わないでしょ?」
「風評じゃない!根にも葉にもある」6/6東電・政府交渉(内容書き出し)


そして、東電や官僚達はこの壇上の上から、
私たち市民の、このものすごく苦しい叫びをどんな気持ちで聞いているのだろうか?
彼らの心の中を想像しながら彼らの発言も書き出しました。
樽川さんの話、農家の話、沖縄に避難したお母さんの話、
壇上の上にいる人は誰も涙一つこぼさないんですね。
驚きました。
「それぞれの代表で来ているから自分の言葉は言えないのか」とよく解釈してみようとも思いましたが、
普通に、一人の人間として心があれば、
同じ人間のこの苦しみの声に、自然と涙がこぼれるものではないのでしょうか?
壇上に座っている方々は、
何を思ってここに座っているのか?
真剣に訴えを聞いているのか?
真剣に聞いたら泣けてくると思うから、右の耳から左の耳へ通過させているのか耳をふさいでいるのか?
心の中では「いい加減終わんないかな」「帰ったら何食べようかな」「いつまでもうるさいな」
なんて事考えているんだろうか?
"クソ"は復興庁水野の方だ!
良識を疑う以前に人間としてサイテーすぎる!復興庁参事官・水野靖久
総務省キャリアの水野靖久・復興庁参事官(45)。
千葉県船橋市の副市長を経て昨年8月同庁に出向し、
東京電力福島第1原発事故で約15万人が避難する福島県の支援を担当。
超党派の議員立法で昨年6月に成立した「子ども・被災者生活支援法」に基づき、
具体的な支援策を定める基本方針のとりまとめに当たっている。
水野氏は今年3月7日、衆院議員会館で市民団体が開いた集会で、
同庁側の責任者としてとりまとめ状況を説明。
同日「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイートした。
この復興庁の水野っていう人には驚いたけど、
多分この日壇上に座っている人のほとんどは水野と同じような感覚をしているのかもしれないと、
やっぱりそう思った。
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えっ?こんな人が「原発事故子ども・被災者支援法」の担当をしている復興庁の参事官!?
子ども被災者支援法が全く具体化されず、予算もつかない理由。
ひな壇の上に並んで座って、被災者の苦しい言葉を神妙な顔して聞いている官僚たち。
「あの人たちはみんな心の中では水野のように思っているのか?」と・・・。
多かれ少なかれ、皆、水野系なんだろうな。
そうじゃなきゃあんな返答をのらりくらり出来る筈がない。
こんなのが日本を動かしているのかと思うと、あらためてぞっとする思いが強くなった。
一刻も早く仕事を辞めてどこか遠くへ行っちゃって欲しい。
被災者や議員へ中傷ツイート連発〜復興庁「支援法」担当
投稿者: ourplanet 投稿日時: 月, 06/10/2013 - 07:56
OurPlanetTVの白石草さんが直撃インタビューしています。
詳しい記事の内容はこちら↓
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1598
復興庁:幹部ツイッター暴言 「左翼クソ」「懸案曖昧に」
毎日新聞 2013年06月13日 07時00分(最終更新 06月13日 08時08分)

水野氏のツイート
復興庁で福島県の被災者支援を担当する幹部職員が個人のツイッター上で
「国家公務員」を名乗り、課題の先送りにより「懸案が一つ解決」と言ったり、
職務上関係する国会議員や市民団体を中傷したりするツイートを繰り返していたことが分かった。
政府の復興への取り組み姿勢を疑われかねないとして、
同庁はこの職員から事情を聴いており、近く処分する方針。
この職員は総務省キャリアの水野靖久・復興庁参事官(45)。
千葉県船橋市の副市長を経て昨年8月同庁に出向し、
東京電力福島第1原発事故で約15万人が避難する福島県の支援を担当。
超党派の議員立法で昨年6月に成立した「子ども・被災者生活支援法」に基づき、
具体的な支援策を定める基本方針のとりまとめに当たっている。
水野氏は今年3月7日、衆院議員会館で市民団体が開いた集会で、
同庁側の責任者としてとりまとめ状況を説明。
同日「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」とツイートした。
翌8日には
「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意」と、
課題の先送りを歓迎するかのような内容をツイートしていた。
ツイートは水野氏が現職に就いて以降、分かっただけで計約600回に上る。
以前は本名でツイートしていたが、昨年10月からは匿名に切り替えた。
実際に同法を巡っては、支援の対象とする地域の放射線量の基準が決まらないことから、
成立からほぼ1年がたっても基本方針がまとまっていない。
根本匠復興相は3月15日、
基本方針と別に同法の趣旨を踏まえた支援策「被災者支援施策パッケージ」を発表したが、
成立に関わった国会議員や期待していた市民団体は、
内容が当初の想定から後退しているとして「骨抜きだ」と批判していた。
水野氏はこれらの国会議員や閣僚に対しても文脈から相手がほぼ特定できる形で
「ドラえもん似」「虚言癖」などと中傷していた。
水野氏はツイートの真意をただした毎日新聞の取材に
「個人でやっている」「記憶にない」とだけ繰り返し、コメントを拒否。
その直後、ツイッターのアカウントを削除した。
復興庁は重大な事案だとして事実を確認中で、「結果などを踏まえて適切に対処したい」としている。
【日野行介、袴田貴行】
復興庁 水野靖久参事官の主なツイート
OurPlanetTV

「左翼のクソども」と水野が言った集会↓
「放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」が主催
専門的な観点から低線量被曝に関する分析を発表。
参加者は
元国会事故調委員の崎山比早子さん、
東京大学(当時)の島薗進教授
小児科医の山田真医師
双葉町の井戸川克隆元町長など。


水野靖久サン






「原発事故子ども・被災者支援法を皆さんご存知でしょうか?」 満田 夏花さん
5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)
<原発事故こども被災者支援法>
「航空機モニタリングだけで支援対象地域を決めるのは止めて下さい」環境省答弁2/20(文字起こし・動画)
2013年6月14日「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合書き出し記事
●<復興庁ツイッター事件>
「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合谷岡郁子議員他・復興庁伊藤仁統括官(書き出し)
↑ノーカット動画あり
●井戸川前双葉町町長
「まさしく水野さんのつぶやきの中に答えはあった“やらないこと”だったんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●河崎健一郎弁護士
「復興庁は支援法をサボタージュしている直接証拠を私たちに示された」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
●「意見書はちゃんと復興庁に届いてますか?」「被災者を協議の場に入れて欲しい」他
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し))
●川田龍平議員「官僚の皆さんが『本当に国民なのか』という事なんです」
6/14「子ども・被災者支援議員連盟」緊急会合(書き出し)
血液検査について日本政府のジュネーブ報告(井戸川前町長)
OurPlanetTV は
会員のみなさまからの会費や、視聴者のみなさまからの寄付・カンパを基金に制作しています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/92

こちらの農家の言葉としての方を先に聞いていました。
涙が出ました。
この方が、樽川さんだとは知らずに書き出していました。
第38回全国公害被害者総行動デー [東京電力・政府合同交渉]
2013年6月6日
文字起こし部分のYoutubeはこちら↓
http://youtu.be/AhJZhRsVPmM?t=1h27m58s
文科省女子

具体的にみて農業でね、どんな問題が起きているのか、ちょっと発言します。
よーく聞いて頂戴。

私は福島県で専業で農業を現在も行っています。
私の住んでいる須賀川は、昨年玄米から、100ベクレルを超えるコメが
全国、1番で100ベクレルを超えてしまいました。
それで田んぼを除染する結果になったんですけれども、
私たちは、農地の土壌が何ベクレルかも分からないで作業しているんですよ、毎日。
空間線量じゃないんですよ!
で、田んぼを除染するという事になって、
私の地区は、作業員はその地区の農家の私も作業員になってやったんです!仕事を。
除染の「除」っていう意味が分かってます?
深く耕して、なに、薄めるだけじゃないですか!
取り除いてないんだから、放射能だって下がるわけ無いでしょ!
田んぼ、除染しました。
空間線量測りました。
全然下がって無いですよ。
取り除いてないもの当然でしょ。
原発が爆発した当時と、環境は2年経っても何にも変わって無いままだ。
農業資材だって汚染されていれば、被覆資材などは使用してはダメだという指針が出ています。
それが農家は何ベクレルだなんて分からないですよ。
で、新しく買い直しして、
どうしてくれんの?

農家の想いっていうのをよーく考えてみてください。
私たちは作物を生産して、
安心安全なものを自分でも食べて、消費者の方にも販売して、
そういう収穫の喜びが今はないんです。
福島県のものは県外のものに比べたら、本当に値段も安いですから、
それを承知しながら作って、
損害賠償を貰って、
農家に何の活力がありますか!?
あとひとつ言っておく事があるんですけれども、
福島県は農作物は出荷の前に全部検査しないと出荷できません。
今は100ベクレル以下っていう事になっていますけれども、
農家は、計測している私は分かりますよ、これが何ベクレルあるって。
放射能は、要は100ベクレル以下だったら出荷できる訳ですから、
私は食べませんよ。
買って食べている人は、「放射能は無い」と思って買って食ってるっぺ。
どうなのよ。
俺らはわかってるんだよ。
罪の意識があるんだ、作ってたって。
自分は食わねぇけど、他人に食わせてるの。
どう思いますか?ちょっと答えて下さい。
1:32:49

ちょっと待って、関連して、今は須賀川地区のね農業の話をしました。
もうひとつ、相馬の玉野地区という所の話をします。
それを含めて答えて下さい。
1:33:07

玉野地区っていうのは、相馬市の西部にあって、
飯館地区とほとんど放射能の濃度が変わらない、高いんです。
山の中に入ると、毎時7、10マイクロシーベルト、という土地ばっかりなんです。
除染はしています、部分的に。
だけど、畑の作物の周囲の が、米の農家と違って概算されないという例がいっぱいあります。
しかも、住民の状況は、そういう状況で生活していても自主避難地域です。
生活に対する補償も不十分、精神被害に対する補償も不十分。
2重の苦しみがあります。
そういう地域が、線引きによる救済から全く漏れて、いっぱい残っているんです。
国も東電も含めて、線引きから漏れた人々がいっぱいいる。
こういう訴えは決して漏らさないできちんと把握して救済していただきたい。
それと、先程もおっしゃったけれども、
あなた自分の子どもにね、たとえば100ベクレルない食べ物であって、50ベクレルか、
あるいは簡易な検出器は10ベクレル以下は不検出になるんです、安いやつはね。
そんな高い精度の良いやつはなかなか揃えられない。
アルファ線もベータ線もガンマ線も全部測れるやつなんていうのはなかなか高くて手に入らない。
ガンマ線だけですよ。
セシウム、普通は測るのは。
で、それで測って不検出なんていうものを、消費者は本当に信じて食べるか!?
食べないんですよ。
そういっちゃなんだけど、分かっているんだから。

あなたもね、西田さんもおっしゃったあなたに聞きたい、それから文科省のあなたにも聞きたいが、
自分の子どもに、たとえば10ベクレルから、100ベクレルよりもはるかに低いんだから、
「OKだよ」って言われて、それをすすんで食べさせたいと思いますか?
食べたいと自分でも思います?
じゃあ、食べるんですか?
「私は進んで食べる」!!!
あぁ、犠牲的な精神でとてもいい。
でも子どもには食べさせないでしょ?
それが実体でしょ?
西田さんは私と同じか、ま、私と似たような歳ごろだから、
「もうしょうがないや役目だから死んでみせよう」というのがあるかもしれないが、
自分の子どもにはそれを食べさせたいと思わないでしょ?
放射能ってそういうものですよ。
須藤さんも呑気にそこに座って見せているけれど、
自分の子どもには食わせたい、そこに住ませたいとは思わないでしょ?

これがね、国家きちっとやらなきゃならない本当の問題なんです。
それをきちっとやらない。
最低基準だと国が明言しているにもかかわらず、東電はそれのデータを取らない。
それを見て聞いて知っているにもかかわらず、
権限を持っている、制限令を持っている国がそれに対して一言も言わない。
こんな情けない事がどこにあるか!!
私はね、先程みなさんの人格はどこへという事を申し上げた。
私は同じ人間だからみなさんの事をね、同じ思いで敬服をいたしますよ、人間として。
だけど、さっきのあやまりの話にもあったけれども、
人間としてあなた方ね、相当大きく、自分の職業として自分の地位を守ることはそれは必要かもしれないが、
やっちゃいけない所にまで踏み込んでいるんです。
誇りは何処に行ったんだ!
放射能入りは食べさせたくない。
素直にそういう思いはみなさん持っていると思いますよ。
あなたもそうでしょ?小さな子どもが、
まだ独身かもしれないけど、これから子どもを持ちますよ。
その子どもをなるだけ放射能から遠ざけたいと思うでしょ?
それを、その自分の素直な思いを国政に反映させなさい。、
そんな情けない国家公務員がどこにあるか!!!
他人の命を危険にさらすんだったら、自分もその覚悟を持てよ!!!
誇りだろ、それが人間の。
ーー:壇上のみなさんで現地福島に足を運んだ人はどれだけいるんですか?

文科省:
はい、まず最初●さんからお話しのありました線引きの件ですけれども、
えー、そうですね、指針を、
どうしてもある程度この区域でという事で計画してしまうんですけれども、
もちろんその他の方も全て対象外という事ではございませんので、
あの、えー、中には東京電力とそういう話をしたくないという方もいらっしゃるかもしれませんけれども、
その際にはですね、福島のADRのほうに、お電話で結構でございます。
接触の方をしていただいて、お話しの方をさせていただければと思います。
ーー:それしか言えないの?
ーー:指針を変えろ!
文科省:
はい、あのー、指針の方でございますけれども、
そちらは検討審査会という法律の専門家や原子力の専門家の有識者が集まって、議論を頂いています。
そちらはもう、指針が出来たので終わりという訳ではございませんで、
まだ開催の方をいたしております。
先月も福島の方に議員の先生方が直接伺いまして、様子の方を調査と言いますか直接見てこられています。
今後も開催を予定しておりますので、その場でですね、また最新の状況を踏まえた議論がされると、
そういうふうに考えております。
ーー:
ちょっと確かめるけれども、
指針もツイホも今言ったように本当に不十分。と、
いま委員会は開催していないし、
「委員の人達は現地に足を運んでもう一度被害の実態を確認してこれから検討する」そういうこと?
文科省:はい、さようでございます。

経産省:
福島県の農業の被害の実態につきましては、
我々もできる限り早期の回復を図りたいというふうに考えてございまして、
これは文部科学省の方もですね、この前の中間指針第3次随行という事で、
これは福島県には限りませんけれども、食品の安全基準が見直された。
これはもともと500ベクレル/kgだったものが、
より安全率を見込んでですね、100ベクレル/kgに、より安全な方に下げたという形でございます。
ただ、一方でこれを下げることによってですね、出荷制限がかかる地域が出てまいりますので、
そうした新しい損害に対しましても、きちんとですね、賠償していかなければいけない。
という事で、先日中間指針の第3次随行という形で、
賠償対象の追加をさせていただいているところでございます。
今後ともですね、きちんと皆様方の被害の実態をみさせた上でですね、
実質の賠償をやって行くというのが基本的な国のスタンスでございます。
それから先程福島県内の農業の損害でございますが、
これは、福島県内の農家につきましては、
出荷制限が出ている地域はもちろん、
風評被害についてもですね、
これは全員において賠償の対象となっているところでございますので、
たとえば最初に収穫されたものがですね100ベクレル/kg未満のところであって、問題が無くてもですね、
これたとえば風評によって実際に損害をこうむっていれば、
これ当然のことながら賠償の対象とさせていただくという事で、
これはきちっとやらせていただきたいというふうに考えてございます。
それから福島の風評につきまして、
国としましては、安全基準というものは単にその安全性を重視して決められたものでございますので、
国としましては、「危険性をこれだけ避ける」というよりは、
やはり「安全なものは安全である」というこういう観点から
風評を解消していくという事が重要だというふうに考えてございます。
ーーあまい!
経産省:
ご指摘の通りでございます。
なかなか世間一般の受け取られ方としてですね、
なかなかそうなっていないというのが実情でございまして、
そうなっていないという方には賠償で対応していくという形でございます。
先ほど「福島の物を食べれるのか?」というご指摘を頂きました。
これは、福島県の方ではたとえば、
ま、経産省の方にですね、実は福島県産のお米の持ちこみ販売がございまして、
そういったものについてもわたくしはですね、
これは個人的な話でございますけれども、買って家族と一緒に食べたりしているところです。
ま、こういった形で福島県の農家の方々の風評が少しでも解決すればですね、
これはやはりそういった形に持って行けると思っていますんで。
我々としてはそういった、やはり安全なものは安全。
本当に危険なものは危険なものとしてですね、きちんと対応しなきゃいけませんが、
安全なものは安全という形でですね、これは風評の解消に努めるという事に
こちらとしても努力してまいりたいと思います。
これは単に賠償だけの問題じゃなくて、
労働政策の観点からですね、そうした風評の解消というのは、
これはまた農水省の方でございますけれども、彼らもきちんとのところでございますので、えー、
やはり国としましては、何回も申し上げますけれども、
そうした風評解消に努力するという形でですね、
えー、福島県のみなさんの活動をですね、サポートしていきたいと思います。

いまのことについていいですか?
「風評」「風評」って言うけどね、風評じゃないんですよ。
いいですか!
風評っていうのは「根も葉もない」ことなんです。
根にも葉にもあるの!
わかる?
農家は農地を汚染されて何1000ベクレルって、
私測っています。全部あるんです。それ持っていってくれよ!そういうなら。
「風評被害」って言うんだったら。
全部持ってってくれ!
儲かっていないから言うんじゃないんだよ、
分かるよね、いつも言ってるよね須藤さん。
そういうものなの、それを賠償されてるって言ってるでしょ?
賠償されないのは何だ?って、西田さんになんか言ってみればいいじゃないですか。
されないんですよ。
売れないものがいっぱいあるんです。
指導してますか?
須藤さん指導してよ、ちゃんとやってよ。
指導してないんでしょ。
そういうものです。
1:44:46
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2013年6月6日
23:17~
http://youtu.be/AhJZhRsVPmM?t=23m9s
全国の公害被害者は、そして全国民は、
昨日報道された樽川さんの問題では、本当に…驚いている。
東電の態度に呆れている。
今日はしっかりと考え直してもらう必要がある。
まず樽川さんから訴えてもらいます。
樽川さん

福島県須賀川市の樽川です。
昨日和解の記者会見を行いましたけれども、
私は金が欲しくて申し立てを行ったのではないです。
これはハッキリ言っておきます。
「原発事故による死者はいない」と言わせないため、
そして脱原発のため、
そして樽川家に対し謝罪をさせるために申し立てを行いました。
農作物に対する謝罪文と、
人の命に対する謝罪文が一緒になのはどういうことなの!?
「大変ご心配とご迷惑をおかけしております」???
人が死んでるんだから、分かってんの?
責任を認めた以上、会社としてなんでちゃんと謝罪しないの?
うちは謝罪してもらってないからね、まだ。
壇上の人らはよく想像してみて。
俺はね、かあちゃんと二人で
ロープにぶらさがっているおやじをおろしたんだよ、二人で。

あんたらの家族はどうなってるの?
自分でやったと思ってみな!
俺は毎日農作業してても一日も頭から離れないんだよ!!!

なんで謝罪しないんだ。
金が欲しくてやってんじゃねぇんだよ。
東京電力の須藤さんはうちに来て、
「会社としては線香をあげる」って言わなかったんだから、
「これは個人として線香をあげるから」って言っていったんだぜ。
責任認めたんだから、今度は会社としてちゃんと謝罪したらどうなの!
答えてくれ。
進行担当 清水:
はい、東電は答えて下さい。
この樽川さんのいまの話に東電はしっかりと答えて下さい。
誰が答えるのかな?
あなた方は東電を代表して社長のつもりで言っているんだから、
心して答えろよ。
東京電力 須藤

あの、樽川さん、この問題に対して、あの深く・・・
発言を、させていただきます。
あの…、
ーー:名前を名乗るんだ、名前を。
あ、わたくし福島原子力??の管部長を務める須藤と申します。
あの、ま、この件に関しましてはADRセンターに申し立てを頂きまして、
ADRセンターの中で、ま、お話しあいをさせていただいたところでございます。
そのあたりも、ま、遺族に対してなんだかの誠意を示すことというご要請を頂いていまして、
それに対しましては私どもの代理の弁護士の方から、5月14日付けで回答させていただいておる所かと思います。
私どもとしては、この手続きを迅速に進める事でもって、私どもとしての気持ちを伝えたということでございますので、
そういう事で理解していただきたいと思います、よろしくお願いします。
ーー:謝れ!
ーー:答えになって無いよ!
進行担当 清水:
今日の公聴で、今の樽川さんの発言に対して要求に対して、
「謝れ」と言っているのに、なぜ謝らないのか?って聞いているんです。
答になって無いよ。
東電 須藤:
私どもの事故後、ま、樽川さんがお亡くなりになりました事に対して、
えー、ま、今回ADRセンターで、ま、因果関係が一部認められたという事で、
その点に関しまして、私どもの事故によってお亡くなりになった事に関しては、本当に誠に申し訳ないと思っています。
あの、会社としての考え方につきましては、
先ほど申しました通り、5月14日付けで
ーー:わからないよ
ーー:今自分で言えよ、謝罪
ーー:これは個人としての発言なの?会社としての発言なの?
東電 須藤:
あの、誠に申し訳ないと思っていますが、
これは、私が今日、ま、会社を代表して参ったという事でご理解いただければと思います。
ーー:会社の発言?
東電 須藤:そういうふうに受け止めていただいて結構で誤差います。
ーー:
それでさっきの発言で聞き捨てならないような。
「早く進める事が東電の気持ち、誠意を示した」って言ったのね。
ようするにお金の問題ってこの問題を捉えているの?そこをハッキリしなさいよ。
東電 須藤:
ま、単にお金だけでは無いとは思っています。
それはあの、お金だけでは解決できない問題だと思っています。
ただ、私どもこの賠償請求のADR申し立てがございまして、
私どもは、被申立人として精いっぱいやれたと、このように考えております。

進行担当 清水:
須藤さん、あなたは責任を認めた。
そしてお「金だけではない」そういう誠意を示す。
その誠意をきちっと被害者家族に「謝れ」と当人が要求している。
それをなぜしないのか、なぜ出来ないのかを聞いているんです。
それに答えてないですよ。
ーー:あなた、演壇から降りてちゃんと謝罪しなさいよ。何で演壇の上にいるんだよ。ちゃんと土下座しなさいよ。
ーー:何だ、(降りてきたのは)一人かよ!(東電は)みんな!

東電 須藤:
誠に申し訳ありません、あの、私どもの結果としては、ADRセンターの中で、このお話しあいをさせておりまして、
えー、私どもの会社としての考え方は、
この5月14日に私どもの代理弁護士の方から回答させていただいたものです。
ーー:弁護士じゃないんだよ!
ーー:5月14日付けの回答書を読みあげて下さい。
東電 須藤:あのーー、ま、個別のですね、ま、案件
ーー:それが会社としての回答なんでしょ?あなた達の。
ーー:今手に持ってらっしゃるじゃないですか。

東電 須藤:
はい、これはただ、ADRセンターで今手続きが進行している個別の案件でございますので、
えー、私どもの方から、
ーー:代理人も本人も「いい」と言っている。読みあげなさい。
東電 須藤:
それでは読みあげさせていただきます。
被申立人代理人は平成25年4月17日に実施された当初事件にかかる口頭審議事実(以下本記述)において、
仲介委員から提示された和解案に関して、本記述の席上申立人代理人よりのあった
ア)本和解案の成立に対し、被申立人が責任を認めることになる要望を和解情報に含めること。
イ)遺族に対して何らかの行動で誠意を示す事。
とのご要望について改めて以下のとおりご連絡をいたします。
本記述において、仲介委員から提示された和解案に対しましては、検討のうえ被申立人として受諾いたします。
仲介委員には別途その旨お伝えさせていただく予定です。
その上で本和解の手続きが法令に基づく和解仲介手続きであり、
今回の和解案の提示及び受諾によってその処理がなされるものであることを踏まえ、
被申立人として本和解案を受諾すること、及びこれに基づく賠償を速やかに行う事により、
被申立人としての気持ちをお伝えしたいと考えております。
従って、当記のご要望には直接応じることはご容赦いただきたいと考えておりますが、
被申立人として、本件の事故により大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、
改めて心よりお詫び申し上げるとともに、
故久志さまのご逝去にあたり心よりお悔やみ申し上げるものです。
以上でございます。
ーー:誰の名前になっているんですか?
東電 須藤:
私どもの被申立人代理人弁護士 かわむらともひろ と、同じく代理人弁護士の いまだひとみです。

あのね、ハッキリさせておきたいけど、
先ほど段の上から下りて来られた時に「大変申し訳ございません」とおっしゃった、
その意味は、ここで樽川さんと代理人が求めた「責任を認める」意味でおっしゃったのか、
それともそれは認めないで、あくまでこの「ご迷惑とご心配」についてなのか。
こういう表現は一時間の停電の時に言うなら分かりますよ、ひと一人死んでるんですよ。
その時もこの表現にとどまって、こちらが求めている責任というのは認めないんですか?
それを今日聞きたいんです。
明確に答えて下さい。
そして、樽川さんの要求は明白です。
「謝罪して欲しい」
今度は個人ではなく会社として線香をあげて謝罪する気があるのかどうか?
謝罪してというのは明白だと思います、ハッキリと答えてください。

東電 須藤:
あの、ただ今読みあげさせていただきました。
代理弁護士の文章に記載されている内容以外は、
申し訳ございませんが私から発言することはお許しいただければと思います。
ーー:
この文章が東京電力としての遺族の謝罪要求に対する責任ある対応である、
最終的な解答であるというふうにお聞きしていいんですか?
東電 須藤:はい、そのとおりでございます。
ーー:
であれば、先程あなたがおっしゃった「大変申し訳なく存じております」
その言葉の意味を説明して下さい。
東電 須藤:
あの、ここに書いてありますとおり、
「被申立人として、本件の事故により大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、改めて心よりお詫び申し上げる」
という趣旨と同じ事です。
ーー:
「大変なご迷惑とご心配をおかけしている」
それは、人がお亡くなりになった時に使う言葉ですか?
あなた達の行為によって、かけがえのない命が失われた。
その事に対して、あなた達の会社として、こういう表現で謝罪をするんですか?答えて下さい。
東電 須藤:はい、これを受けて謝罪をさせていただいています。
ーー:
そういう事と違いますよ。
一人の人の命があなた達の行為によって奪われている。
その責任は東京電力にあるということを意味するんじゃないんですか?
東電 須藤:あのその通りでございます。
進行 清水:
そうすると、今日の交渉で我々が求めている、
樽川さんに東電としてきちんと謝れというのは、拒否する訳ね?
東電 須藤:(弁護士の文書をまた読みだす)
ーー:
あなた方のその態度では謝ったことにならないから、今日われわれは改めて言っている。
それに対してどう答えるの?
東電 須藤:
この文書に書かせていただいている通り、
大変なご迷惑とご心配をおかけしました事を改めて心よりお詫びいたします。
これが私どもの意思表示です。

樽川さんや僕らがずーっと求めていること分かっていますか?
謝ってほしい。
仏様に線香の1本をあげに自宅まで来てほしい。
昨日、福島の地元のテレビ局は、「ご遺族のご要望はもっともだと思う」と。
因果関係を認めて、責任を認めるというのであれば、どうしてお線香1本あげに行けないのか?
というふうに報じられています。
なぜ、御仏壇に東京電力として会社が責任を認めて、1本の線香をあげに行く事が出来ないんですか?
答えて下さい。
39:40
東電 須藤:ご遺族への御回答に書かれている通りです。
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『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
―チェルノブイリから学ぶ― アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会
主催 京都精華大学 人文学部 細川研究室
司会 アイリーン・未緒子・スミス

31:52~Youtube→http://youtu.be/7szuYSzx0KU?t=31m52s
福島の事故での健康被害はチェルノブイリよりも進行が速い?
アイリーン:
いくつかの質問をまとめていたします。
全部関連しているんですけれども、
・「福島の事故での健康被害はチェルノブイリよりも進行が速い」と言われていますが、
今後どの位の被害が出ると考えていますか?と、
・それと関連して、今の甲状腺の調査、福島でされているんですけれども、
そこですでに出てきたデータについて、どういうふうに思われるか?
・そして、今の状況を見ていると、
10年後20年後の福島周辺汚染地域、そして日本はどのような状況になっているか?と、
どのような予測が出来ますでしょうか?
というお尋ねです。
ヤブロコフ博士:
この質問に私が答えるということは難しい事です。
いくつかの現象というものを見てみますと、
そのいくつかの減少というものは、
日本においての方がチェルノブイリ以降よりもより速い速度で進んでいるという事を示している状況はあります。
このテーマに関しましては二つの側面というものを取り出してみたいと思います。
これはみんなで今中先生を強力にゆすってですね、放射線核種が放出されたもの、
チェルノブイリと福島において、本当に正確に、きちんと対比をさせてその数字を見せて下さいという事です。
チェルノブイリにおいて放出されたというもので、
特にその量が目立っていたのが約80種類の放射性核種でありました。
そして事故後の数日間でありますけれども、
それぞれの地域において線量というものを形づくったと言われている主な放射性核種というのは、
それぞれの地域によって違っていました。
そしてチェルノブイリの事故の影響による、放射性核種の組み合わせの違い。
そしてどの放射性核種がどの地域ではメインであったかという事を
詳しくデータを集めて比較などをしたという例はまだありません。
しかしながら、その放射性核種の影響というものは、特徴があるものである、
特殊性を持つものであるという事をつかんだ研究というのはいくつもなされています。
たとえば放射性核種によっては、
性的な成熟度を早めるという働きを持つものもあるし、
反対に、性的な成熟度を遅らせるという放射性核種もあるという事がいろいろな研究結果から出ています。
つまり、どのような放射性核種であったか?というスペクトルを、
どういうものがあったかというその列挙されたものを知るということが重要であり、
それをチェルノブイリと福島で比較してみる事によって、
予測、あるいは仮説という事が立てられると思います。
そして、それぞれの地域において、「どういう放射性核種が落ちてきたか?」という、
その構成と比率というものが違っていたということも明らかになっている訳です。
もちろん日本においても、おもな放射性核種というの
はセシウム・ストロンチウム、・ヨウ素であるわけですけれど、
それ以外のものという事になってくると、
どれが含まれていてどの程度の含まれているかという事が違いますので、
その他のものの、そしてなおかつ、主なセシウム・ストロンチウム・ヨウ素よりも、
むしろそれ以外の放射性核種の方がより強い働きかけを
特徴ある働きかけをするということも分かっていますので、
そういった事を詳しく出していくことが必要だと思います。
そして二つ目の側面でありますけれども、
チェルノブイリの事故で特に深刻な影響が及んだ地域というもの、
特にチェルノブイリから物理的に近かった地域というのは、人口も少なかったし、
人口密度というものが少なかった地域であるわけです。
だからこそ、IAEAやWHOは統計的な確認が取れない、
「確証が取れないものです」と言って、
個々の調査結果などを跳ねつけていた訳であります。
たとえばそもそも病気として発症率の少ない病気というものであると、
その「との関連性というものが統計的に裏付けられません」といういい方で拒絶されていた訳です。
しかしながら福島の原子力発電所の事故というと、
炎に、たいまつの様な炎にさらされてしまった地域に住んでいる人々の数というのは、
チェルノブイリ事故後の地域の人達よりもはるかに多いわけです。
ですからそもそも発症率の少ない病気ということであっても、
統計的な裏付けが取れるという状態にまで持ってていける、
持っていけてしまう期間というものがより短くなるかもしれません。
しかしそういったデータというものを手にするためには、データを集めることが必要な訳です。
そして外から見ている印象でありますけれども、
日本ではそういったデータをあまり集めたがっていないというのが印象なわけです。
集めるべきデータ
アイリーン:
えっと、今おっしゃった事が非常に重要だと思います。
つまり、放射性核種がどういうものがどういうふうに出たか?というそのスペクトル。
それからチェルノブイリの放出と福島とをきちっと比べると、
で、それが、いま、今中先生がいらっしゃるんですけれども、
是非、先生とか研究者にそれを要請していくという事だと思うんですけれども、
これを確立するために、私たち市民はどういう事が出来るんでしょうか?
やはり研究者にそれを要求していくというか、それの重要性を多くの方に知ってもらう。
つまり、どういう被害がこれから出てくるのか?っていうのの全てを解明するのには、
今おっしゃった事がきちっと解明されていなければ、
全部がうやむやになってしまうという、そういう危険性がある。
特に福島の健康管理調査はですね、なにをしているかというと、
「市民がどれ位被ばくしたか」というのを間違ったデータを集めていると。
で、その間違ったデータさえ集めてしまえば、
今後全部被害が見えないようにできてしまうという、
そういうすごい悪い事をやっていると思うんですけれども、
そういう意味からして、今この分布とかスペクトルを解明するという重要性について、
また、私たちが何をするべきなのかということについて、
もう少し言っていただけたら。

ヤブロコフ:
「どうすればいいか」という事で絶対に答えられないといを発して試験に落第させようとする問題
という言い方がロシア語にあるんですけれども、
そうではありますけれども、この集めるべきデータというものは沢山あるんですね。
たとえば生殖体の異常というもの、
目の水晶体に対しての構造の変化というもの、
そしてまた、唇の上に何ができるか?
そして、膀胱の中にできるものというのは、尿の中に排せつされるので尿を検査すれば分かる訳であります。
そしてこう言ったようなサンプルというものは、
学校のラボでも調査ができるというような、
その判断するのは実は単純なサンプルな訳ですね。
免疫学的な調査と、テストというものでありますけれども、
たとえば保健所などでも数値が出せるというものになります。
血液の検査という事になりますと、確かに病院でチェックすることが必要かと思いますけれども、
どんな病院で会っても数値が出せると。
現在は血液検査というとその機械で自動的に判断できるというものもあるわけです。
また、精子に関してはきちんと動いている精子の割合と、
異常のない精子であるかどうかという事も、これはテストは簡単な訳です。
という事は、データを集めるということは難しくない訳ですけれども、
政府はお金を出したがらないという現状に直面するわけであります。
そして、その核、原子力に関係した事故が起きると、
それプラス大きな災難というものが実は社会に降りかかりまして、
その二つの災難はなにかと言うと、
「ウソ」と「機密」というものであります。
これはどの国で、どのような核関連の事故であっても必ず起きる、降りかかる、
大きな最悪の二つであります。
尿検査で何が分かる?
細川:
いま、尿の話が出たので、
実は福島県の健康調査で非常に議論になっているのは、「尿の検査をすべきかどうか」ということで、
これは、すべきに決まっていると私は思っているのですが、
「必要ない」あるいは「検査が大変だ」といろんな理由で今は公式な検査をしないという動きがありますが、
一方、それを待っていられないので市民たちが独自に尿を集めて
それをヨーロッパの検査機関に送って測定をするというような動きも始まっています。
この尿の検査というのはチェルノブイリの中では非常に大きな役割を果たしたものなのでしょうか?
特に子どもの尿の検査は市民が市民運動として試みているんですが…。
ヤブロコフ:
チェルノブイリにおいては尿検査という事はあまり行われませんでした。
しかし、尿検査の結果が多くの物を私たちに与えてくれる可能性を持っているということは事実です。
つまり尿を検査すれば体内にどれだけ放射性核種があるかという事を、
客観的な事実を示してくれます。
つまりこの尿の検査をいたしますと、何が分かるか?
放射性核種によっては身体に取り込まれてから一昼夜あるいは数日単位で排出されるものもあります。
数カ月単位で排出されるものもあります。
年単位でしか排出されないものもあります。
という事でその尿を検査すると、
たとえば現時点での尿にはプルトニウム、セシウムがごく微量しか出てこなくても、
では、3か月前の状態はどうだったのか?
1年前の状態はどうだったのか?
という事を推測することもできるというのが、尿検査の特徴です。
ただ、正確な尿検査が出来るのは、精密な機械が無いとできません。
マススペクトメーターというものがないと、
体内になにが入っているのか入っていたのかという事が、
全スペクトルを明らかにするという事が出来ない訳です。
ただ、物理学研究所というものは、どこの総合大学であっても、
必ずラボとしてあるいは研究機関として存在します。
従ってこういう物理学研究所を、
どうすれば福島の影響を尿検査でチェックするためにという事で、
顔をこちらに向けさせるのかという事を考える必要があると思います。
で、この尿検査と私が言った時でありますけれども、その尿の中にはですね、
膀胱の、細胞というのはどんどんどんどん新しく体内でなっていく訳なので、
そういった古い細胞というものが排出されて、何百万個も含まれるという事もありますので、
この尿というもので、そういった出てしまった細胞を
遠心分離器にかける事によっていくつもの事が分かるわけです。
つまり私が、学校の、いわゆる理科室でも検査ができると言った時には、
この尿に含まれる古い細胞を遠心分離器にかけて顕微鏡で見るという事は、
そういった理科室の装備でもできるという意味で言ったのであります。
顕微鏡も500倍、600倍の学校にもあるような顕微鏡で見る事ができるわけです。
日本という国は科学的にとても進んだ国であると。
だからこそ、日本においては事故の影響がどうであるかというテストの仕方というもので、
全世界の前線の一番トップをいくと私は期待をしていた訳です。
わざわざヨーロッパの国から来た人間が
「こうしなさい、ああしなさい」と言う必要はなく、
みなさん自らがパイオニアになるべきだしなれると私は思っています。
もちろんこう言った事にはお金が必要であり、
政府がお金を出すという事はまず考えられないであろうという事も私は理解しています。
それもものは考えようでありまして、
今年の7月日本は国会の選挙があるというように私は聞いております。
それに関してもですね、
「政権を取ってこういう事にきちんとお金を出すのであれば投票しますよ」という形で
働きかけることはできると思います。

アイリーン:
いまので追加して、この尿ですけれども、
すぐに調べる方法が無くても、尿をとって、
たとえば医療機関で取って保管してもらえればいいんでしょうか?という事の質問1点と、
あともうひとつ、
これ以上の被害を出さないためには、
いまの福島の状況ですね、出さないためには、
出さないようにするには具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
ヤブロコフ:
私は生物学者で医師ではないので、
私がこれから言う事が正確であるという事はお約束できないんですけれども、
いま言ったような形で尿の検査をする、
特に尿の中にある古い細胞の検査をするというのであれば、
おそらく長期に尿自体を保管するという事は出来ないと思います。
ただ、こういう状況があるからという事を検査に送っている送り先のヨーロッパの医師に質問すれば、
何かのたとえば定着の方法というものを教えてくれる筈ですので、
技術的に難しい事ではないと私は推測します。
被害を出さないようにするにはどうすればいい?
アイリーン:
で、今お尋ねした質問、それ以外の被害を出さないようにするには、
具体的にどのようにすればいいのでしょうか?
ヤブロコフ:
より大きな声で叫ぶという事です。
-拍手-
放射性物質による汚染というものの影響を少なくすると、
そのためにできる、やり得ることは実は沢山あるのです。
たとえばある人の身体には放射性物質がかなり危険な量取り込まれているという事が判明した時点で、
その放射性物質を体外に排出させる為の様々な措置、物質というものは、すでに明らかになっています。
また、染色体の検査をした結果として、
その染色体の異常も安定的な染色体の異常と、非安定的な染色体の異常というので、
その比がどうであれば、どういう段階かという事が、今数字などできちんとわかっています。
その目安というものが分かっています。
そうしますとそのリスクであればたとえば何々という臓器の癌と、
何々という臓器の癌にかかる危険率、確率というものがより高いでしょうという事も
いま、その関連で分かっているんですね。
そうしますと具体的にここの臓器の癌の専門家と相談する必要があります。
つまり癌となる以前にどのような指標が出ればここの臓器が癌になり得る危険が出てくるのか、
という事を知ってですね、つまり未然に措置を取っていって、
癌にまで至らせないようにするという事が今では可能な訳です。
そして、ロシア・ウクライナ・ベラルーシといった国々では、
農業を、汚染された地域においてはどうすれば安全に農業を営む事ができるのか。
つまり放射性の核種でそれなりに汚染されているところでも、
どうやればより安全な形で、放射性核種をより安全な形で農業を営めるのか、
つまり農作物にどうすれば放射性の核種が入る量が少なくできるのか、
また林業に関しましても、その林業をどうすればより安全に営む事ができるのか、
漁業に関してもそういった汚染された地域であってもどうすれば、
より安全な形で漁業を営む事ができるのか、という本が、
研究書という形ではなくて、人々の手引となる教科書といったものがいくつも書かれています。
ですから今後何が必要かというと、
政治的な意思というものがあって、
それらをきちんと日本でも参考にできるような形にしていくという事が必要な訳です。
つまり、より放射性物質に汚染されていても、
そういったところでより危険度の少ない生活を営む事ができるのかという事を実行することは可能ですが、
しかし、それには国からの、政府の注意と
それから当然ながら政府の財政的な関与というものが必要です。
民間のお金だけで確保するという事は出来ない訳です。
チェルノブイリ後の私たちの国、そして福島後の皆様の国において、
国民に何が降りかかるかというと、全国家的なレベルで全国民的な規模での大きな災難だった訳です。
ですから政府をその解決、より安全な生活をどうすれば確保できるかという事に
政府を必ず引き込むことが必要であります。
農作業者の被ばく
細川:
いまの最後の事に関して、
実は福島をはじめ日本の有機農業の方達が非常に努力をして、
たとえば作物への移行を減らすという試みをしているということは事実なんですが、
そこで非常に悩ましい問題は、
作物への移行をある程度防ぐ事が出来たとしても、それは放射能が消えるわけではないので、
畑に放射性物質が残るわけです。
そうするとそこで仕事をする農業者の人達は、かなりの被ばくをすると。
作物には移行は少なくなるかもしれないけれども、
そこで作業する人は外部被ばくの量が多くなると、
こういう問題が現場で生じていますが、
たとえば、チェルノブイリ周辺のこういう問題とはどう捉えられているんですか?
ヤブロコフ:
この会場がですね、
有機農業をどうすればこの状況下で安全にできるのかと言う事を討議するのにふさわしい場だとは思いません。
つまり私は専門家ではないからです。
ただ、技術的には可能であるのではないかと思います。
と言いますのは、先程植物の根が放射性物質を吸い上げてしまうという現象が起きたと言った訳ですから、
これがどういう植物であればどういう放射性物質を吸い上げる力が強いのかという事もいまでは分かっています。
ですから、わざわざそういう食物を植えることによって土壌から放射性物質を吸い上げさせ、
そういった食物を全部集めてしまって、放射性物質の処理場に運び込む、
という形で、その土壌をより綺麗にするということも可能な訳です。
どのような肥料を使えば、たとえばストロンチウム対策、あるいはリンをどう使えばいいか、
移行のケースはどうなるかという事も、
すでに細かい数値と共に実績の数値と実績というものはあがっているのです。
もちろんそういった措置を取る事によって、
完璧な形で放射性物質を土壌から取り除ける事が出来るか?と言うと、もちろんイエスではないのですけれども、
しかし、現時点で最も有効な手立てというものはすでに明らかになっています。
規制値は個人の保護というものには役に立たない
アイリーン:
では時間がほとんど無くなったのでこれが最後の質問になるんですけれども、
低線量内部被ばくの研究、疫学、病理学において、
1960年代から警告され、指摘され続けていながら、なかなか進んでいないように見えます。
今後の研究課題、展望についてお聞かせください。
ヤブロコフ:
確かに1960年代、あるいはもしかするとそれ以前からかもしれませんけれども、
明らかになっていたのは、一度だけかなりの被ばくをするよりも、
むしろ低線量であるけれども常に被ばくをし続けるという事の方が
より恐ろしい結果になるという事は分かっていました。
そしてまた、内部被ばくの方が外部被ばくよりも危険であるという事もはるか前から分かっていた訳です。
その内部被ばくと外部被ばくの放射性核種の量は同じであっても、
内部被ばくの方がより危ないという意味です。
クリス・バズビーという研究者がいまして、私も交流があるんですけれども、
彼がこういうたとえ話をしました。
内部被ばくと外部被ばくという事のたとえ話ですけれども、
燃え盛る暖炉、寒い日に燃え盛る暖炉のそばの椅子に座っていると、
暖炉が火で暖まってとても心地がいいと、
ただ、その暖炉の炭という事になりますけれど、ごく小さな炭であっても、
その体を温めてくれるのと同じだけの熱量を持っている物でも、
それを飲み込んでしまった時の感覚というのはどうでありましょうか?と。
たとえ話です。
今言った"たとえ話"でもお分かり頂けるかと思いますけれども、
その放射線保護であるという事で数値が出ている訳です。
つまり規制のための数値が出ている訳でありますけれども、
それはあくまでも原子力産業に従事する人たちを保護する為の数字であって、
一般的に社会に生きている人々の保護にはならないと、
私も含めた多くの研究者が考える事が根拠になっています。
そしてその放射線からの保護の規制でありますけれども、
それが基準にしている数値、考え方というものは個人の保護というものには役に立たないという認識は
研究者の間ではどんどんどんどん広がっていっているのです。
私自身といたしましては、
あと数年経てばこういったノルマというものが根本的に見直されるであろうということを期待してやみません。
しかしこれは研究者たちだけの力では到底実現できない事であります。
あくまでも社会の力が必要な訳であります。
つまり社会全体として「今の安全基準ノルマでは不十分である」と、
「自分たちが安全である、保護されているとはとても実感できない」と言って、
政府に働きかけることが必要です。
確かに政府は、
その政府の息がかかったと言いましょうか、そういった研究者を呼んできて、
そういった研究者たちは「安全です」と、「危険はありません」と言う訳です。
そういった場合皆さんは、そうではない事を誠実に言う、
たとえばクリス・バズビー、あるいはバンダ・ジェふスキーという研究者を呼んできて、
その人たちの主張というものをきちんと聞きとれる場で、
発言してもらうという場をセットするべきであると思います。
アイリーン:
ありがとうございます。
お時間になってしまいました。
ヤブロコフさんには大きな拍手を送っていただきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。
-拍手-
ヤブロコフ:
最後になりますけれども通訳に感謝をしたいと思います。
この通訳がいなければ皆様と交流したいと思った形で交流できなかったと思います。

おしまい
続きを読む
このニュースを見た時初めはドキッとした。
そして佐賀県という文字を見てホッとした。
でも、その次の瞬間
たまらない不条理な感情が私を襲った。
佐賀、有明海で干潟の運動会「ガタリンピック」
TBSNews 2013年6月9日(17:42)


日本一、干満の差が大きい佐賀県鹿島市の有明海で、
今年も干潟の運動会「ガタリンピック」が開かれました。



今年はリトアニアやベトナムなど海外12か国を含む1700人が参加。
干潟で泥んこになった出場者は、観客と一緒になって大笑いしていました。

ーーーひとことーーー
みんな泥んこです。
泥んこになるのは大人になっても気持ちがいい事です。
泥の匂いは大好きです。
泥の感触も大好きです。
でも、泥は……
ものすごく楽しそうに笑っています、みんなが、
もちろん、それに対して異議を申す立場ではないかもしれないけれど、
泥んこになって笑って楽しい姿が全国にながされる。
その映像を見て一緒に単純に「楽しそうね」とは私は笑えなかった。
同じ日本でこの現実です。
この小さい日本で東と西の違いの現実です。
東京電力の福島第一原子力発電所が次々と爆発したあの日から、
私は今までとは生活や生き方が全く異なるということを覚悟した。
つまり、今までと同じ生活方式ではいけないのだと、何度も何度も自分に言い聞かせた。
全てが失われたのだ。
原発事故のせいで。
美味しい食物も、自分で育てる作物も、自然を体中に感じる幸せも何もかも。
草原も、森も、土も、水も、空気も何もかも。
私が大事にしていた全てが危険になってしまったという事を、
何度も何度も言い聞かせながら今日まできた。
見えない敵に騙されないように。
いま、日本はそんな状態の真っただ中にいるのではないか?
福島に限らず、汚染された地域で、このような行事をしたなら、
多分私はいつもの通り(╬◣д◢)←この顔文字とともに怒っているだろう。
単純に佐賀県という事で一瞬安堵したけれど、
この小さい島国に住む同じ仲間として、これでいいのか!と。
なぜ、汚染地の事を一番に考え、メディアをはじめとして行動できないのか。
このニュースを見てこのように考える日本人は一体どのくらいいるのだろうか。
汚染が少ない地域になんだかんだ言う気はないのだけれど、
私の気持ちとして、ちょっと許せない報道でした。
今日、このニュースはTBSに限らず、NHKでも、他の民放でも盛んに報じられています。
続きを読むに

福島第一原発 汚染水タンクで水漏れ
NHK 6月5日 19時27分
福島第一原子力発電所で、汚染水をためた地上の鋼鉄製のタンクで水漏れが見つかり、
東京電力は、漏れたのはおよそ1リットルだと説明しています。
汚染水は、水漏れが相次いだ地下の貯水槽から移送していたもので、
東京電力は移送を停止するとともに漏れた原因を調べています。
福島第一原発では5日午後0時15分ごろ、地上に設置された鋼鉄製のタンクの壁面の継ぎ目部分から、
3秒から4秒に1滴程度の汚染水が漏れているのを、パトロール中の作業員が見つけました。
このため東京電力は、タンクの継ぎ目のボルトを締めたうえ、汚染水の一部を別のタンクに移した結果、
漏えいは、およそ4時間半後に止まりました。
漏れたのはおよそ1リットルだということです。
タンクの汚染水は、原子炉建屋の地下にたまった水から、放射性セシウムなどを取り除いたもので、
一度は地下の貯水槽にためられていました。
しかし、ことし4月に、地下貯水槽で水漏れが相次いだことから、
東京電力は、地下の貯水槽の汚染水を地上のタンクに移送していましたが、
タンクが不足したため、先月、新たなタンクを増設していました。
水漏れが見つかったのは、このうちの1基で、
先月21日から6号地下貯水槽から移送していたということです。
タンクでは、500トンの容量のうち、420トンの汚染水が入っていたということで、
東京電力は午後0時45分に移送を停止するとともに漏れた原因を調べています。
水漏れが見つかったタンクは、海からおよそ400メートルほど離れているということで、
東京電力は、
「水漏れはタンクの下のコンクリートが湿った程度なので、汚染水が海に漏れる心配はない」
と話しています。
タンクと弱点
東京電力福島第一原子力発電所では、
5日に水漏れが見つかったのと同じ鋼鉄製のタンクが、およそ300基設置されていて、
これまでも水漏れが相次いでいます。
5日に水漏れが見つかったタンクは、直径と高さがおよそ9メートルの円柱形で、
1基で500トンの汚染水をためることができます。
鋼鉄製の板を継ぎ合わせて継ぎ目をボルトで締める構造によって水をためる部分を作っていて、
継ぎ目では、ゴム製などの部品を使って隙間を埋めています。
水漏れは、5段の構造のタンクの2段目と3段目の間で起きたということです。
こうした鋼鉄製のタンクは、福島第一原発に敷地に現在、およそ300基設置されていて、
これまでも水漏れが相次いでいます。
去年2月には、高濃度の放射性ストロンチウムを含む汚染水が、
タンクの継ぎ目から漏れているのが見つかるなど、
継ぎ目からの水漏れは、去年3件発生していました。
東京電力は、パトロールを強化したり、定期的にボルトを締め直すといった対策をとっていますが、
結果として抜本的な対策をとることはできていません。
東京電力の事故後の対応を巡って国の委員を務めた大阪大学の片岡勲教授は、タンクの構造について、
「汚染水をためるようなタンクは本来、継ぎ目を溶接して作るべきだが、
地下貯水槽からの漏えいを抑えるために急いで作らざるをえなかった」と話しています。
そのうえで片岡教授は、
「こうした構造のタンクは、去年も水漏れが相次いで起きたように、継ぎ目からの漏えいが起きやすく、
継ぎ目を覆う『パッキン』と、呼ばれるつなぎ目の隙間を埋める部品も、5年程度しか持たない」
と指摘しました。
そして、「今後、東京電力は漏れがないよう、しっかり点検を行うと同時に、
パッキンの部分を定期的に交換するなど早めの対応が求められる」と話しています。
地下貯水槽の水漏れの経緯
ことし4月には、汚染水を保管していた7つの地下の貯水槽のうち3つで相次いで水漏れが見つかり、
東京電力は、急きょ、貯水槽に保管していた2万3000トンの汚染水を
すべて地上のタンクに移すことを決めました。
しかし、もともと設置していたタンクだけでは足りないことから、
先月から東京電力は順次、タンクを新設したうえで汚染水の移送をしていて、
5日に水漏れが見つかったタンクも新たに設置したものでした。
ー動画書き出しー
またも汚染水漏れです。

東京電力福島第一原子力発電所で今日昼過ぎ鋼鉄製の汚染水タンクの一つで水漏れが見つかりました。
トラブルが相次いだ地下貯水槽の水を移すためのタンクで、
東京電力は汚染水の移送を止めて漏れの原因を調べています。
汚染水を溜めるタンクが建ち並ぶ福島第一原子力発電所の敷地の一角に
赤く囲んだ場所に問題のタンクがあります。

そのタンクの写真です。

東京電力などによりますと、午後0時15分ごろ丸い印の部分から汚染水が漏れているのが見つかりました。
3秒から4秒に1滴ほど滴り落ちていたという事です。
タンクは高さ9mで、鋼鉄製の円筒を5段重ねて作られています。

汚染水が漏れていたのは下から2段目と3段目の継ぎ目です。

この次目はタンクの設置を急いだため溶接されず、
ゴムなどで隙間を埋めてボルトで締める方法で接合されています。

東京電力がボルトを締め直し、汚染水の一部を別のタンクへ移した結果、
水漏れは止まったという事です。
東京電力は、漏れた汚染水の量はおよそ1リットルで、海に漏れる心配はなく、
敷地周辺で放射線を測定しているモニタリングポストの値に変化は無いという事です。
水が漏れたタンクは汚染水の保管方法の抜本的な見直しを迫られる中で設置されました。
今年4月、地下の貯水槽で水漏れが相次いで見つかったからです。
東京電力は地下貯水槽から水を移すため先月タンクを増設しました。

その新しいタンクで水漏れが起きたのです。
汚染水の移送は今日のトラブルでストップしました。

東京電力によりますと、タンクの継ぎ目から汚染水が漏れたトラブルはこれまでにも3件あり、
専門家からは構造上の問題が指摘されています。

同じような構造のタンクはおよそ300基あります。
今後も水漏れが続く恐れは無いのでしょうか?

東京電力:
運用や取扱の信頼性をあげていくための点検を行ったり、
あるいは漏えいが起こった場合の対処等々については、検討・検証などをしようという事で動いてございます。
ーーー
正直、「またか」と思ったし「やっぱり」とも思った。
だから水漏れはブログではスル―しちゃおうかと思ったけれど、記録に残しておく事にしました。
それにしても最近しみじみ思う事は、
私たちの技術はもっと進化していて、どんな事でもできるようになったと思っていたけれど、
それは全くの錯覚で、まだまだ何もできないんじゃないかと…。
素人が考えても漏れて当然と思えるようなこんなタンクに水を入れる。
このような技術しか無くて、この先どうなるのかと、改めて不安になった。
福島第一 廃炉の工程表見直し案判明
NHK 6月9日 4時46分

(※ネットの記事よりもわかりやすかったので動画の文字起こしをしました)
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉の工程表について、
政府と東京電力がまとめた見直し案の内容が明らかになりました。
これまで一律に示していた、溶け落ちた核燃料の取り出しの開始時期を号機ごとの状況で差を付け、
1号機と2号機では最大1年半前倒しするなどとしています。
福島第一原発の廃炉の工程表は、政府と東京電力が、
最長40年かかるとされる廃炉について、具体的な作業ごとに目標時期を定めて公表しているものです。
ことし3月、茂木経済産業大臣から前倒しの指示があったのを受けて
政府と東京電力で作る廃炉対策推進会議が見直し案をまとめその内容が判明しました。
まず、溶け落ちた核燃料の取り出しの開始時期についてです。

これまでは一律に冷温停止状態の宣言から10年以内としていました。
これに対して今回の見直しでは1号機から3号機の号機ごとの状況で差を付けるとともに、
技術開発の不確かさなどを考慮して、複数の計画を示しました。

具体的には1号機と2号機では、
最も早いケースでこれまでより1年半早い平成32年度上半期となっています。
次に使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しについてです。

1号機と2号機では初めて具体的な開始の時期が示され、
1号機では平成29年度、
2号機では平成29年度から35年度となっています。
3号機では来年末から始める計画でしたが、去年、プールに鉄骨が落下しました。

このためがれきの撤去が遅れた影響で、
最大9か月遅れて平成27年度上半期の開始となっています。

4号機はこれまでと変わらず、今年11月に取り出すとしました。

これらの見直し案は、今後、地元の自治体の意見などを聞いたうえで今月中に決定される見通しです。
第22回放送 ふたつの震災が残したもの
放送日:6月8日(土)~15日(金)
ゲスト:西岡研介さん(ジャーナリスト)
パーソナリティ:今西憲之(ジャーナリスト)
小出裕章ジャーナル
今西:
せんだてから大きなニュースとして伝えられているなかで、
やはり福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅで、
重要な機器に点検漏れが1万点も見つかったと言うニュースが伝えられていますけれども、
1万点のそういう機器、部品なんかが、
点検時期が過ぎていたにもかかわらずそのまま放置されていたということが、
原子力規制委員会の調査で分かったという事なんですが、
1万点も期限が切れてたという事で、
こんなものを放っておいて、もし運転再開したらエライ事になるなと思うんですが、
小出さん、その辺いかがお感じになりましたでしょうか?
小出:
もちろん私もそう思います。
ただし、なにか日本原子力開発機構だけがサボっていたというふうに報道されているようですが、
いったいこれまで国の規制機関は何をしていたのか?と、
私はむしろそちら側が不安です。
今西:
なるほど。
原発事故が起こって、国民の関心が急に原発に向いてきた。
それで慌ててきちんと規制する側も見始めた。
そんなふうに捉われかねないですよね。
小出:
もちろんそうですね。
ようするに「きちんとこれまで規制も何もしてこなかった」ということなんですね。
何か国の方は偉そうに「原子力研究開発機構が悪い」というふうに言っていますけれども、
悪いのは国も同罪だと私は思います。
今西:
なるほど。
そういう中でですね、監督官庁は文部科学省だそうなのですが、
その文部科学省を毎年日本原子力研究開発機構、昔は「動燃」と呼んだところなんですが、
「安全確保の徹底」ですとか、「もんじゅの研究開発について」という評価基準がいろいろとあって、
その中で「A評価、順調であるという評価をずっと下していた」という報道もあるんですが、
なんかもう小出さん、マンガみたいな話なんですけれどもね。
小出:
はい、本当に漫画のような話ですね。
もともと、いま今西さんがおっしゃってくれたように動燃という組織ですけれども、
正式名称で言えば、"動力炉核燃料開発事業団"と言いました。
新しい形の原子力発電所をつくったり、
あるいは核燃料をどうやって調達するかという事を考える研究所の筈だったのですけれども、
今西:一種の国営の研究所みたいなものですよね?実質的に。
小出:
そうです。
もともとは科学技術庁傘下でしたし、今は文部科学省の傘下にあるのですが、
言ってみれば国営のものです。
で、その動力炉核燃料開発事業団が手がけたいわゆる発電用の原子炉というのは、
"ふげん"という原子炉と"もんじゅ"という原子炉の二つなのですが、
"ふげん"はもう、とうの昔に「こんなものは役に立たない」と言って廃炉になって無くしてしまいましたし、
"もんじゅ"はつくってはみたけれども、
未だに1kwhの発電も出来ないまま1兆円を超えるお金を捨ててしまったという、
本当にどうしようもないものなのです。
それで、核燃料に関しても、人形峠でウラン鉱山を掘ってみたりしたわけですが、
そこも結局何の役にも立た無いまま、
「放射能のゴミを周辺にまき散らせて知らん顔している」というそういう組織ですし、
海外でウラン鉱石を調達しようとしてきたのですけれども、
全くそれも出来ないという。
…想像を絶するほどダメな組織なのであって、
A評価なんていうものはどれを考えてもあり得ない組織です。
今西:
おまけにあれですよね、
ナトリウム事故という重大な事故を起こし、
その上その事故の詳細を隠し、
地元の方々に大変迷惑をかけ、恐怖を与えたというとんでもない組織ですもんね。
小出:そうです。
今西:
そうですよね。
それでまた同じ福井県で、今度は日本原子力発電。
よく"日本原電"と言われる会社があります。
ま、電力会社、関西電力だとか中部電力が株主になっている発電専門の会社ですよね。
小出:そうです。
今西:
その日本原電が保有する
「敦賀原発の2号機の下にある断層が活断層だった」という調査報告書がこのほどまとまり、
敦賀原発2号機が廃炉に迫られるのではないかという報道も大きくなされてます。
活断層、地震の多い日本において、
おまけに「活断層の上に原発があるなんてとんでもないことや」と思うんですけれど、
こんなことがあって良いんでしょうか?
小出:
「あって良い」もなにも、実際にあるのですね。
日本というのはみなさん御承知の通り世界一の地震国な訳です。
なぜかといえば、大陸をつくっているプレートという大きな硬い岩盤があるのですが、
その岩盤が4枚も日本列島周辺ではこすれ合って動きあっているという、
地球上ではとても特異な場所であって、
地震が起きない方がむしろ不思議だし、岩盤が割れて断層が走るという事など当たり前の事なのです。
そんな所に原子力発電所をつくってしまうという事、その事自身が間違いなのであって、
日本という国にすでに58基もの原子力発電所をつくってしまった、
そしてそれら全てがいわゆる断層とは無縁ではいられないという、
そういう場所なのです。
調べてみればあちこちに活断層というものが見つかってくる訳で、
活断層と無縁の原子力発電所なんて日本には無いと私は思います。
今西:
それで小出さんね、報道では「2号機だけが廃炉」と書かれているんですが、
ようするに断層というのは、そこがもしずれてしまったら
その範囲全体で大きな地震になったり、多大なる被害が出てしまう訳ですよね。
小出:そうです。
今西:
それを考えると、敦賀原発全体も含めですね、
福井県には沢山原発があるのですが、そこも見直さなければならないと、
私はそう考えるのですが、
小出:
はい、私もそう思います。
ただし、断層が動いて地震というものが起きるのですけれども、
原子力発電所はこれまで「地震が起きた時の揺れに対しては耐震設計を施した」と言ってきたのです。
ただし、もし原子炉の真下に断層があって、それが動いてしまうような事になると、
今度は"揺れ"ではないんですね。
変位と私たちが呼んでいますけれども、土地地震がずれてしまうわけ、
高さ方向にずれたり水平方向にずれたりしてしまう訳で、それは揺れではなくてもう直接的に建屋あるいは機器が破壊されてしまうということで、
そういうものに対してはいかなる計算もできませんので、
活断層の真上にはとにかく造ってはいけないという事になってきたのです。
敦賀2号機の場合にはまさに活断層の真上に原子炉が乗ってしまっているという事が、
最近になって分かったと言っているわけで、
もちろんそんなものを動かしてはいけません。
今西:
私も大阪に住む身として、そう遠くない福井県にそういう原発がある。
これが不安でならないのですけれども、今どうすればいいんでしょうか?
小出:
もちろん止めればいいのです。
ただし止めたところでこれまでに作ってしまいました使用済みの燃料、
いわゆる核分裂生成物を沢山含んだ使用済み燃料そのものが消えてくれるわけではありませんので、
まずは止める。
そして止めた後にこれまでに作ってしまった毒物を何とか周辺にまき散らさないように、
今後長い間苦労を重ねなければいけないという事になっています。
今西:
なるほど。
それで敦賀で日本原電のですね、敦賀原発と言うと、
関西電力がここから充電している割合も結構多いのですが、
ラジオネーム白クマさんという方から質問がきていまして、
「敦賀原発がもし止まってしまうと今年の夏の電力需要が大丈夫なのか?」
と心配する声があるのですけれど、
それについて小出先生いかがでしょうか?
小出:
全く大丈夫です。
日本には水力発電所と火力発電所がすでに膨大にありますので、
原子力発電所の全てを即刻停止させたところで、
電力の供給に支障が出ることはいついかなる時でもありません。
昨年「大飯の原子力発電所を動かさないと停電になってしまうぞ」と
国と電力会社が脅かしをかけてきまして、
多くの方が何か「そうだ」と思ってしまったようなのですが、
そんなことはもともと無いのです。
大飯の原発なんか動かさなくても去年も十分に火力発電所は余っていましたし、
今年も原子力発電所の全てを止めたとしても何の問題もありません。
今西:
なるほどなるほど、わかりました。
小出さん、今日もいろいろありがとうございました。
小出:ありがとうございました。
『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』刊行記念
―チェルノブイリから学ぶ― アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会
主催 京都精華大学 人文学部 細川研究室
司会 アイリーン・未緒子・スミス

01:40~
アイリーン:
それではまず質問を二つします。
今までチェルノブイリに関する報告書が数万点、沢山出たという事ですけれども、
そこから5000お選びになったという事ですが、
5000を選んだ基準は何だったのか?
もうひとつは、
WHOとIAEAのレポートが何故間違っているのか?
どういう問題があるのか?という事を統計の数字を変えたのか?
その辺の説明をもうちょっと詳しく教えていただければと思います。

ヤブロコフ:
まず私たちが本をつくるにあたって選んだ、参考にするとして使おうと選んだ基準でありますけれども、
汚染された地域とそうでない地域との比較というものが実際反映されていたというものを、
選ぶ際には基準にしました。
私たちが選んだのは約5000点であるという事は、これまで紹介されてきた通りですけれども、
ただ、汚染されている地域とそうではない地域との比較と、その違いを如実に示しているというのは、
この5000以上、研究の成果というのはあがっているんですけれども、
5000以上のものを私たちが見ていく、読んでいくというものが
物理的に不可能であったから、5000に限定したという事です。
さて、WHOの2005年の報告書でありますけれども、
事実を改ざんしているという事ではありません。
ただ、数多くの事実を黙殺しているという事であるわけです。
つまり、科学的な治験として十分に証明がされていないという理屈を彼らは付けて、
彼らは多くの事実、多くの調査結果というものを黙殺している訳であります。
それに対して私たちは、たとえば乳幼児の死亡率というものが高くなったというのは、
各国政府の公の統計であると、
これに対して、これが学術的な調査ではないというような理由を
こじつけると、押し付けるというのはおかしくないですか?と反論してもですね、
それに対するWHOの回答無いわけです。
この2005年のWHOのチェルノブイリの事故についての報告書は大変ぶ厚いものですけれども、
私たちが挑む、そういった議論からすべて彼らは逃げている訳ですね。
で、アメリカの裁判所で証言をするにあたって、人々が宣誓をします。
さらに私が述べるのは真実であり、真実のみであり全ての真実を語りますと言って宣誓する訳ですけれども、
それに例えるとWHOがこの報告書で語っているのは、部分的な事実であり、
全ての事実ではないし、また、真実に限られているという訳でもないということです。
また、甲状腺の癌に関してでありますけれども、
チェルノブイリの事故から3年4年経って、甲状腺がんの罹病率というものが目立って増えた訳です。
それに対してWHOは「データが不十分である」と言って、この関連性を認めることを拒否したわけです。
そして8年経ってようやく
「確かに甲状腺がんの罹病率は増えました。チェルノブイリの事故の影響が認められます」
というふうに認めた訳です。
白血病に関しても同じでありました。
事故から2年、3年経って、汚染の著しかった地域でですね、
白血病の罹病率というものが高まったわけですけれども、
やはり当初WHOは「データが不十分である」と言って、関連性を認めることを拒否しました。
これがWHOの典型的な行動の様式でありました。

アイリーン:
そしたらまた質問を続けたいと思います。
福島から避難された方、お子さんたちと避難した方で、今関西にいる方なんですけれども、
このように一遍被曝したので、東京都か埼玉、神奈川の方面にいま住もうと思っているんですけれども、
一度汚染を受けたので、どういうふうにしても大丈夫なのか?
関西に今、ここに残った方がいいのか?
どちらが安心で正しい選択なんでしょうか?
という御尋ねが1点。それに加えて私の方から
IPPMW核戦争防止国際市会議が、去年の8月29日に声明文を出してまして、
そこの中では
1ミリシーベルトから5ミリシーベルトの汚染区域にいる小さい子どもを持つ人たちは、
避難をする事をできるようにするべきだと。
避難の権利が与えられるべきだということを提言しているんですけれども、
それについてもご意見を伺いたいなと思います。
ヤブロコフ:
今中先生ですけれども、この会場にもいらっしゃいますし、
日本において、その放射性物質による汚染という事の最も優れた専門家であると
私も思っている先生ですけれども、こうおっしゃいました。
「私は誰に対してもレコメンデーションという事は出来ません」ということです。
私が説明できることは汚染について、そしてどうすればいいかという事についてです。
つまり私が言う事が出来るのは、汚染の状況、汚染のレベルはどうであるか?ということだけであります。
しかし、当然ながら一人一人にとって重要なのは「被ばくの程度がどの程度か」という事であります。
この地域の汚染度はどうであるかという事は、その放射性核種それぞれを測るという事も出来ます。
ですから、汚染度というのは客観的な数字というものでわかる事、理解することができるわけです。
でも、個人個人の被曝のレベルというものを測るというのはとても難しいのです。
つまり、「汚染された地域に住む」という事によって、
大変高い線量を浴びてしまうということもありますし、
かなり汚染が激しい地域であるけれども、
その線量を浴びる量というのがかなり限定されるというケースもあるのです。
つまり同じ地域に住みながら、どれだけの放射性の核種を体内に取り込んでしまうのかという事は、
個人個人によって違ってくるという事が現実にあるわけです。
つまりどういう水をどれだけ飲むのか?
何をどれだけ食べるのか?
たとえば牛乳であったらどういった牛乳をどれだけ飲むのか?
葉物野菜はどういったものをどれだけ食べるのか?
根菜類であればどれをどれだけ食べるのか?といったことであるわけです。
ですから、避難という事になりますと、
これは、国、政府として管理のしやすい行動ではあるけれども、
しかしながら疑問が全く残らないというものではありません。
答が見えない、解決が出来ない問題というものは、いくつもあるわけです。
つまり、避難を実際にしたけれども、ですね、
避難をする必要がなかった。
浴びた線量は避難する必要がなかった線量であったという人々もいるし、
避難する必要が無いと言って残った人の中にはですね、
本当は避難をしなければいけないほどのものを浴びてしまったという人も居るという事が
現実にあるわけです。
そして事故発生後の数日間というものでありますけれども、
それ以降の期間に比べますと、何千倍もの線量を浴びてしまったというケースが実際にあると。
あり得るし「ある」ということも、これも真実であります。
つまり屋外に出ていたのが、10分であったか20分であったか、2時間であったかという事でも
相当の差が出てきてしまう訳です。
屋内にいた人はその間2時間屋外に出ていた人よりも100倍または数100倍ですね、
浴びた線量が少ないという事があり得ます。
そして「その後に平均線量と言っても意味がない」という事はお分かり頂けると思います。
これからチェルノブイリの例をひとつご紹介いたします。
チェルノブイリの事故の後、強制的な疎開というものが行われました。
半径30km圏内の人は全員強制的な疎開をされた訳です。
そういった疎開をした人、避難民でありますけれども、
一人一人がですね、程度は多少違いがあっても、それなりの治療も含めて医学的な観察がなされました。
そしてこれは先程の、
「関西に残った方がいいのか、首都圏に移った方がいいのか」
という質問に対する間接的な答えになるかと思いますけれども、
この30km圏内から疎開をしたと、強制的に移住をしたひとのなかで、
新たな移住先というのは放射線からほぼクリーンな地域だったのですけれども、
そういった、全くクリーンな所に住んでいても、
事故から10年後、15年後の健康状態をみてみますと、
1平方kmあたり15キュリーのところに住み続けた人よりもですね、
遥かに健康状態が悪かったというデータも出ているわけです。
先程の世界のIPPMWの人達の声明文の内容というものには私は賛成をいたします。
つまり、子どもであればですね、
平均1~5ミリシーベルトといったところには住むべきではないと私は思います。
しかしながら、放射性物質に汚染された地域に住み続けていながらもですね、
健康を保っていくという事は可能ではあります。
これは、何を食べるのか、何を飲むのかといったことを、
きちんと選んで食べて飲んでいくと。
そして体内の放射性物質がどれだけであるのかという事を定期的にチェックをし、
そして、体内の放射性の物質というものが増えたらすぐにでも、
すぐに排出するという措置を撮るという事をすれば可能であります。
ただこれは相当にお金がかかる事であり、
そしてそもそも大変なことであるわけです。

細川:
では私の方からいくつか質問をしていきたいと思うのですが、
今回出版された本を拝見して非常に印象的なのは、
人間の健康影響という事も非常にいろんな例や数字が紹介されていますけれども、
同時に植物への影響、それから動物への影響、
それから私が非常に印象的だったのは微生物、ウイルスへの影響と言ったものが、
非常によく研究報告されていて、それを非常に広い範囲で紹介していただいているというのが、
非常に印象が強かったんですが、
これは、最初からそういうような調査や研究に注目されていたのか、
それともだんだん最近注目されるようになったんでしょうか?
ヤブロコフ:
さて、ソビエト連邦でありますけれども、核の関連施設というのはいくつもありまして、
当然これは大変厳密な機密施設であったのですけれども、
その周辺の調査、これもまた一般からは完全に機密な形でありましたけれども、
そういった調査というのはもともと盛んに行われていました。
そういう蓄積がありましたので、
チェルノブイリの事故が起きてすぐにさまざまな調査研究が始まりました。
これはチェルノブイリ原子力発電所の事故が
森林にどういう影響を与えたか、
農業にどういう影響を与えたか、
漁業、そして魚全般にどのような影響を与えたか、
そして今後どういう影響が及ぶか?という事。
そしてまたハンティングの対象となった動物にどういう影響が及んでいるのか?という事であります。
たとえば、森林に対する影響という事では、
一つはまとまった本になっている研究。
私が知っているだけでも5冊、6冊ありますので、
実際にはもっと数が増えている訳です。
という事で今言ったような研究は盛んに行われた訳ですけれども、
また、動物、動物界に対する影響というもの、調査研究というのは沢山行われました。
ただし、1991年の暮にソビエト連邦が崩壊してから、5年6年経ちますと、
こういった調査はほとんど行われないようになってしまいました。
では、ソビエト崩壊から5年6年経ってそういった調査が行われなくなった理由ですけれども、
まず、ソビエトが崩壊してのちのそれぞれ独立国家となった国々の予算が少なかったという事もあります。
しかし一番大きな理由は政治的な理由であると思います。
つまり政府として、
事故の後遺症、事故の影響が深刻であるという事を政府として公の形で知ってしまいますと、
対策を取らなければいけない。
当然ながら相当な国の予算を支出しなければならない訳ですけれども、
それをそれぞれの政府がしたくなかったからです。
やはりこういった核施設に関しまして、原子力の施設で大惨事が起きますと、
これは大変高く付く事になります。
ベラルーシでありますけれども、事件後10年間に渡ってでありますけれども、
国の予算の20%をチェルノブイリの事故対策に使わざるをえませんでした。
ウクライナでありますけれども、人口が約5000万人、
大体日本の人口の約半分と考えていい訳ですけれども、
ウクライナは政府の予算の5%をチェルノブイリの事故対策に使わざるをえませんでした。
ロシアに関して、国はもっと規模が大きくなりますけれども、
人口は日本より若干多い国ですけれども、
予算の1~1.5%を事故対策に使わざるを得なかった訳です。
ですからこれに加えてですね、追加的に政府の予算を事故対策に、
事故の影響対策に使わざるを得ないという事は、それぞれの国の政府は好まなかったわけであります。
だからこそベラルーシの大統領のアレクサンドル・ルカシェンコがかなり最近でありますけれども、
「もうチェルノブイリの事は忘れましょう」というふうに宣言したわけです。
もちろん政府がチェルノブイリの事を忘れるということは可能でありましょう。
しかし社会は忘れることはできませんし、人々も忘れるべきではないと思います。
と言いますのは、遺伝学者達が言うところでは、
これから7世代に渡ってチェルノブイリの影響というものが実感されるであろうと言っているからです。
そして現在チェルノブイリの事故の影響が動植物にどう及んでいるかという事を調査しているのは、
この旧ソ連以外の専門家だという状況になっています。
サウスカロライナ大学のティム・ムソー教授は
20年以上に渡ってチェルノブイリの事故の影響を調査をしております。
そしてまた福島に関してもですね、動物界、
特にクモなどの昆虫、植物、鳥への影響というものがすでに調査がなされていて、
その結果でありますけれども、チェルノブイリの事故に劣らない影響が出ているという結果であります。
細川:
関連してもうひとつ、今の事に関連して、もうひとつお尋ねしたいんですが、
日本でも野生動物の被ばく状況についての具体的な研究というのは、かなり去年ぐらいから増えていて、
最近私が聞いて非常に印象を受けたのは、
ニホンザルの被ばく量、被ばく量というか、体内のセシウムの蓄積量を、
ちょうどニホンザルは人間よりも野生のものを沢山食べるという事で、
被ばく量で言うと、チェルノブイリの子どもたちぐらいの内部被ばく量になっているという事で、
白血球の数が減少したり、染色体の異常があったりというような事が日本でも報告されています。
「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」
「チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」
ヤマトシジミのほか、ニホンザルの研究結果など中日新聞の記事
で、こういった一つ一つの報告やデータというものを、
国際的な目で見て評価していく。
日本ではこういうものは報告はされても、
報告書の中に眠ってしまってあんまり共有されないという事が多いんですが、
国際社会の中でこういうデータを共有して評価していくというには
どのようにしていったらいいとお考えですか?
ヤブロコフ:
良い質問であります。
どうすればいいのか、
どうすれば国際的な世論の注目を引き寄せる、浴びるようになるのかという事でありますけれども、
たとえば先程ご紹介したWHOの本部の前で6年間ピケを張っている
WHOとIAEAの恥ずべき協定に、反対するピケを私たちは張っている訳であります。
そして、ティム・ムソー教授でありますけれども、
可能な限り、あらゆるその動物関係の雑誌などに、記事、そして論文を発表している訳です。
福島において、動物や鳥にどういった影響が及んで、すでに及んでいるかという事を発表している訳です。
そしてどれだけの反響を呼んでいるか?と言うと、反響は呼んでいないと思います。
つまり、研究者たちだけ、科学者たちだけでは、何かを動かすという事は出来ないと思います。
研究者・科学者が与えるべきなのは、市民社会に対して事実を与えるという事が必要であります。
たとえば福島県内において馬がすでに死ぬという事態が起こっているという事実があるわけです。
それを政治家につきつけて「解決をしなさい」と。
そのための国の予算も含めて資金というものを国が投入するべきだというように、そう働きかける。
それを彼らにやらせるのは、やはり市民運動、そして社会の力があって初めて可能な訳であります。
チェルノブイリの事故の後でも馬や牛というものが死んだという事がありました。
これは有名な、もちろん公になっている事実です。
ですから福島県内において、馬が11頭、あるいはそれ以上と聞いていますけれども、
「死んだ」という事は、これはとても危険なシグナルであるわけです。
ですから社会の人々が活発積極的に動いて、政治家を動かさなければいけません。
つまり研究者は事実というものを集めてそれを突き付けると。
その事実を受け止めた社会というものは叫び声をあげると。
そして政治家に圧力をかけて、対策を取らせると。
これ以外に考えられないと思います。
ーーつづく
アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(ベラルーシ)
日本の20年後をこの番組の中で考えるーチェルノブイリで急増する大人のがんー
(内容書き出し)
先月当選を果たしたルカシェンコ大統領は汚染地の再利用に動きだしています。
放射能を恐れ、人が住まなくなったゴメリ州の農地に新しい住宅を建てました。
ルカシェンコ大統領:
事故を忘れるのはよい事です。
代わりに私達が覚えておきますから。
政府は国民に恐怖を植え付けすぎたのです。
原発事故25年目の現実 「心臓障害」・・・医師の告発(動画・内容書き出し)
ベラルーシ ルカシェンコ大統領:
原子力発電所は不可欠だ。それがベラルーシで建設される。
チェルノブイリ事故後、
病理解剖で内部被ばくを研究したバンダジェフスキー氏の調査結果
アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(1994年より独裁体制)は
「ベラルーシ国内農地の4分の1が放射能汚染を理由に放置されていることは認めがたい」として、
バンダジェフスキーが逮捕された1999年に原発事故以来人々が避難していた汚染地への再入植を施政方針とした。
福島原発事故 生態系に影響与えていないのか
2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)
ヤマトシジミとアブラムシの研究。
福島第一原発 飯舘村から 馬の異常死 相次ぐ
2013年03月25日
(一部抜粋)
今年になってから、この牧場に異変が起きている。
生後一週間から一ヶ月で死亡した子馬が14頭。元気に育った子馬は1頭のみ。
さらに、2月末から現在までに4頭の大人の馬が死亡した。
後ろ足を引きずるようになり、だんだん、歩けなくなり死亡してしまう。
みな同じ症状だったと細川さんは言う。
ー略ー
「事故が起こる前には、こんな事はなかった。放射能の影響以外考えられない」
「とんでもない事が起こり始めた。一刻も早く東電は賠償に応じて、解決して欲しい。
異常の原因をはっきりさせて欲しい」と細川さんは言った。
ー略ー
被ばくとの因果関係を解明する必要がある。
現在もこの牧場は毎時4μ㏜前後の放射線が出ている。
2013年6月2日
本日の「さようなら原発 北海道集会」で飛び出した、がんセンター名誉院長西尾正道氏の爆弾発言。
「飯舘村で次々に馬が死んだ。
解剖して放射性物質の量を計測したら、筋肉から2000bq/kg出た。
東北大学の先生は『大変な事だ』とデータを持っていってしまった」。
(※上記西尾先生の動画を探し中です)
チェルノブイリ原発事故から29年、次世代の子に影響か 5/4News23(文字起こし)
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福島 生態系に異変 原発事故の影響を調査
(2013年4月25日) 【中日新聞】【朝刊】
福島原発事故で放出された放射性物質が、
生態系にどのような影響を与えているかを検証する調査が進んでいる。
事故から2年余りが経過し、一部の動植物では放射性物質が原因とみられる変化も確認されている。
もちろん、それがそのまま人間に当てはまるわけではない。
しかし、生態系は人間の生活と不可分。調査から得られるデータを無視するわけにはいかない。
(上田千秋)
羽や脚短いチョウ

正常な個体
「科学に100パーセントはないが、チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」
事故2カ月後の一昨年5月から、
チョウの一種「ヤマトシジミ」への影響を調べている
琉球大の大瀧(おおたき)丈二准教授(分子生理学)はこう話す。
大瀧准教授の研究室はチョウを用いた研究が専門。
調査のきっかけは事故発生から間もなく、大学院生から
「ボランティアや炊き出しは他の人でもできる。私たちがやるべきことは生物への影響の調査では」
という声が上がったことだった。

放射能で汚染されたエサを食べた結果、羽化の途中で死んだ個体(大瀧准教授提供)
早速、福島県の5カ所(福島、郡山、いわき、本宮の各市と広野町)と
茨城県の3カ所(水戸、つくば、高萩の各市)、
宮城県白石市、東京都千代田区の計10カ所でヤマトシジミを採取すると同時に、
地表から0センチ、30センチ、1メートルの空間放射線量も測定した。
これらは事故後に羽化しており、線量が高い所にいたヤマトシジミほど羽が小さいことが分かった。
子や孫世代についての調査では、さらに興味深いデータが得られた。

放射線の外部照射により片方の触角が短くなった個体(大瀧准教授提供)
異常のある雌と正常な雄から生まれた子や孫を調べると、
(1)羽化までの日数が長くなる
(2)目がへこんでいる
(3)脚が短い(4)羽がくしゃくしゃになっている
(5)羽の模様が不自然−など、異様な個体が多数確認された。
他の実験で突然変異誘発剤を餌に混ぜて食べさせたケースに似ていたという。
ただ、これだけでは放射性物質が原因とは言い切れない。
今度は福島県飯舘村(2カ所)と福島市、同県広野町、山口県宇部市の計5カ所で
ヤマトシジミの幼虫の餌になる野草「カタバミ」を採取。
それを沖縄で捕った幼虫に食べさせる内部被ばくの実験や、
個体に放射線を直接照射する外部被ばくの実験をした。
結果はカタバミに含まれていた放射性セシウムの量や、照射した放射線量にほぼ比例する形で、
異常な個体の割合が高くなっていた。
脱皮や羽化の途中で死んでしまう例も目立った。
こうした調査や実験の成果をまとめた論文は昨年8月、
英科学誌ネイチャーの関連誌「サイエンティフィック・リポーツ(電子版)」に掲載され、
英BBC放送や仏ルモンド紙に大きく取り上げられた。
だが、国内では批判も多かった。
インターネット上には、感情的に結果を否定するような文言が書き込まれていた。
大瀧准教授は「論文を読んでいないことが明白な批判が多かった」と振り返る。
「何でも最初から完璧にできるわけではない。
指摘を受けてまた実験をし、進歩していくのが科学。
根拠のある批判や指摘であれば、どんどん寄せてほしい」
免疫力 半減のサル

住民が避難したため、民家の庭先まで下りてくるニホンザルの群れ=福島県飯舘村で
日本獣医生命科学大の羽山伸一教授(野生動物管理学)らのグループはニホンザルの被ばく実態を調べた。
先進国で野生のサルが生息しているのは日本だけで、羽山教授は
「人間以外の霊長類が被ばくした例はない。記録にとどめておくのが、科学的に重要だと考えた」と語る。
調査対象としたのは、福島第1原発から60〜80キロ離れた福島市西部の山林で捕獲され、
個体数調整のために殺処分となったサル。
筋肉1キログラム当たりのセシウム量は、
2011年4月時点で1万〜2万5000ベクレルだった。
3カ月後には1000ベクレル程度にまで下がったものの、
同年12月から再び上昇に転じる個体が多く見られた。
「サルは木の実やドングリなどを食べる。
冬はそうした餌がなくなるので、セシウムの含有度が高い木の皮を食べたのだろう。
明らかに内部被ばくしたと考えられる」
造血機能にも異常が確認された。
筋肉中のセシウムの量が高い個体ほど赤血球と白血球の数が減っていたほか、
免疫力が約半分にまで落ちていたケースもあった。
事故後に生まれた子ザルでも同様の傾向が見られた。
青森県で捕獲・殺処分されたサル約60匹と比べると、違いは顕著だった。
青森のサルからはセシウムは検出されず、赤・白血球、免疫力とも異常はなかった。
「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」と羽山教授は説く。
サルの寿命は約20年。
5歳ぐらいから出産する。
羽山教授は「少なくとも、そこまでの調査は必要」と話す。
「次世代への影響が心配だ。『放射線の影響は何もなかった』となればよいが、まずは調べないと。
サルは生物学的に人間に近い。将来的に役に立つことがあるかもしれない」
大瀧准教授や羽山教授の調査結果は先月30日、東京大農学部で開かれた
「飯舘村放射能エコロジー研究会」のシンポジウムで発表された。
同シンポでは、別の研究者たちから、イネや鳥類に表れた異変についても発表された。
福島の動植物の調査はこれだけではない。
環境省は一昨年11月、国際放射線防護委員会(ICRP)の指標を参考に
「哺乳類・鳥類」「両生類」「魚類」「無脊椎動物」「陸生植物」の
5分類、26種類の動植物を調査対象に指定。
大学や研究機関などと協力しながら、警戒区域とその周辺で調査している。
同省自然環境計画課の担当者は
「予算の問題はあるが、セシウム137の半減期である30年ぐらいは調査を続けていきたい」と説明する。
「人間との関連 考慮必要」

「私たちの研究が、議論を続けるための材料になれば」と訴える大瀧丈二准教授=大阪府熊取町で
数々の調査が進んでいるとはいえ、生態系全体から考えれば、これまでに分かったことはまだ乏しい。
長い時間をかけて放射性物質の影響を見極めていく必要がある。
大瀧准教授は
「『チョウに影響があっても、人間には関係ない』と考える人もいれば、
『もしかしたら人間に関係するかも』と思う人もいる。
議論をしていくことが何よりも大切だ」と指摘し、こう提言する。
「>安全であることと、分からないことは全く別のこと。
福島原発の事故以降、さまざまな場面で情報が出されなかったり、
データの裏付けもないのに『安全だ』と言い切ろうとするケースがあった。
だが、それらは科学的な態度とはいえない。
私たちの研究が理性的に思考していく材料の1つになればよいと思う」
ヤマトシジミ 羽の長さ約1.5センチの小型のチョウで、北海道以外の日本全国に広く分布する。
卵から成虫になるまで1カ月弱、成虫になってからは1週間程度生きる。
人間と生活空間が重なっているため、採集もしやすい。
ニホンザル 本州から九州まで広い範囲に生息し、
青森県下北半島のニホンザルは世界最北のサルとして知られる。
体長は50〜60センチ。寿命は約20年。
福島原発事故 生態系に影響与えていないのか
2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)
そもそも総研、ヤマトシジミとアブラムシに関して放送
ヤマトシジミ被曝影響研究論文とドイツ報道(字幕書き出し)
論文発表後も日本では全く報道されなかった頃のドイツの番組
第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して
2013年6月5日
司会:
堀田千栄子/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)会員&FoEJapanサポーター
出演者:
満田夏花/FoE Japan
阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)代表
動画 ↓(前半にも動画はあります)
http://www.ustream.tv/recorded/33856029
満田:
実は甲状腺検査だけに気を取られていてはいけないんです。
本当はもっと深刻な問題があって、それを阪上さんが。

27:35
阪上:
今日は、一般の健康検診ですね。

「生活習慣病の予防」
これは目的は変わっていません。
要するに生活習慣病、特に避難区域の方々は、
避難によって生活習慣が変わったと。
それから避難によって、生活習慣病の検査を受ける機会を逸している可能性があるという事で、
結局避難区域の住民ですね。
正確には「避難区域等の住民および基本調査の結果必要と認められた方」になっているんですけど、
後半の「基本調査の結果必要と認められた方」というのは
結局誰も特に、基準もどういう基準で選定するのかも含めて議論されていないので、
結局「避難区域等の住民」ということですね。
今日の報告も結局避難区域の、ま、これは検査項目ですね。

チョトこれは山田先生なんかも指摘されているんですけれども、
生活習慣病の予防と言いながら、検査項目は思いっきり、放射線の影響を調べているのではないかと。
しかも生活習慣病でゼロ歳から検査がいるのか?
だからやっぱり、気にはしているんですよね。
ただやっぱり「避難区域に限られる」というのが問題で、
今日もその報告はあったんですけれども、
基本的に避難区域の人達の健康実施状況が報告されただけなんですよ。
しかも受診率が意外と低くて、
23年度は15歳以下で64%。それから16歳以上で30%。
24年になると、15歳以下で43%、16歳以上で24%ということで、
大体3割ぐらいの方しか受けていないということで、
結局はこれの検診率をあげなければいけないという議論になったんですけれども、
ところが、総勢、合わせても20万人ちょっとなんですよね。
で、福島県民は200万人ですので、その他のところについては
「一般検診を受けてね」
「がん検診を受けてね」とその推奨をするだけで、
一体だれがどこでどういう検査を受けたのか、それはもう分からないという状態は変わらず続いていて、
今日は、座長が、福島県医師会のなんかちょっと調子のいい感じの方なんですけど、
全体的に医師会の影響力が強くなっているかと思うんですけれど、
福島県の医師会の副会長、木田さんが規制庁の検討会でも意見書を出していましたけれども、
検診についてはちゃんとやった上で、地域の医療所でちゃんと受けられるようにした上で、
データの一元管理ですね。
そのデータの一元管理って言うと、いろいろと勘繰るところもあるんですけれど、
ま、そこのところは今日の中では、星さんもそうですし、
後、井坂さんという、双葉郡の医師会をされている
方ですけれども、その方からも「もっとちゃんと一元的なデータの管理」というか、
全体的な健康管理はやらなければいけないと。
甲状腺がんだけでは無い健康管理が必要ではないかという話は出ています。
ただ、具体的にどうするのかという話は出ていないという状況ですね。
満田:
あとね、気になっているのが今日の検討委員会でも
受診率が低いと。
だから受診率をあげるために頑張らなければという事は言っているんですが、
結果が出ていないんですよ。
それが気になっていますね。
いや、何も報告すべきことが無いのならいいんですけれども、
結果は出ています?
阪上:今日は出ていなかったですけれども、でも一部は出ています、ホームページにあがっています。
満田:この、星さん、ですね。
今回新座長になった星さんとか、井坂さんみたいに医師会の人たちの、
検診については一元化して、いつでもだれでも気軽に受けられるようにして、
で、かつ、
井坂さんが言っていたのは、「内容についても議論があるのできちんと見直して」
それはいいことだと思うんです。
反対はできないんです、私たちがまさに言っていた事なので。
そっちの方向に行けばいいなとは思うんですね。
ただ、医師会の方がすごく強調しているような、ナショナルセンターですか、
国が一元管理というのが上手くいくかどうかは、それを監視するチェック体制いかんかなとは思いました。
そしてその結果をね、個人情報というのは守った上で、ちゃんと開示して、
ようは甲状腺がん以外の影響というのを見ていく体制というのは必要なんじゃないかなとは思いました。
阪上:
星さんが共通していたのは、一つはその方が手軽だという事を言っていて、
なんか、全部検査項目を全部統一してやっていったほうが手軽にできる筈だといういい方をしていたりして、
満田:
つまり、いろんな検診があってすごく複雑らしいんですよ。
いろんな機械が絡んでいるらしくて、
いろんな、そういう世界が、医者業界みたいな、検診業界みたいな話があって、
で、この話をするとみんな下向いちゃうみたいな感じで、
堀田:えぇぇ~
満田:
つまり、一元化という事はいろんな人の利害がからんでいるらしくてなかなかできないみたいなんだけど、
医師会としては「健康県を目指すんだ」というような、
福島県は、県民になるとなんか長寿県になるんだというような形で、
放射線の影響があろうとなかろうと、とにかく健康県にするためにも、
いつでもだれでも気軽に検診を受けられて、
そのデータがちゃんと一元化されているべきだっていうような論調でしたね、はい。
堀田:へぇ~~
阪上:
そう。
だから、ちょっと気になるのは、
お手軽にという所で検査項目を逆に単純化してしまうというのは問題だと思うし、
あと、一方でやっぱり、一方的にモルモット的に単なる調査対象として、
なんかデータが欲しいからみたいな感じで、受ける側の権利とかがないがしろにされるようだったら、
それはそれで問題かなと思いますけど。
堀田:
そうですね、
だから必要なものが、今の段階で少なくても
こういうものはという必要なものは全部やってもらわなければ困るし、
それによって見えてきた症状とかに対するケアももちろんしていくという、
そういう一元的なものになってもらわないとですよね。
阪上:
そうですね、あと松田さんも言われた様に
今のうちから、ちゃんとデータを取っておくというのも大切。
堀田:そうそう、取っておかないと
阪上:賠償の問題にもかかわってきますし、
堀田:そうね
阪上:
やっぱしそこはちゃんと受けた人が自分の結果を持って、
自己管理がきちんとできるという事が基本だと思うんですよ。
満田:
今日後半の、長い長い記者会見の中で、日野記者なんかが追及していたのは、
一時期福島県がこの検査を行うにあたって、
福島県弁護士会に個人情報みたいな観点から加わって欲しいと言っていたそうなんですが、
で、福島県弁護士会側はそれを断って、
なぜならば今の県民健康管理調査はこんなに沢山問題があって、
秘密会がはびこっていて、全然透明じゃなくて、
それを改革するためにアリバイ作りに我々を加えるのはそれは重任出来ないという事で断ったんですね。
で、「今回は弁護士会には委員になるようには言わなかったんですか?」と聞いたら、
福島県側は笹さんという方なんですが、「言わなかった」と。
だから日野さんとしてはね、
たとえばこの委員の中に環境省の環境保健部所の佐藤さんという方が入っているんですね。
で、こういう方を入れたのは環境省の強い意向があったと、
これは秘密会の議事録に書いてあったらしいんですが、
で、弁護士会。
だから日野さんとしては弁護士会にも加わって、監視させるべきだと多分思っているんでしょうね。
それで追求したんだと思うんですが、私もそういう観点はすごく必要で、やっぱり監視する事ね。
利害から、この医者業界とか、その利害から離れた、
しかも鋭く被害者の立場に立って追及できるような人々が入っているべきだと。
そういう意味では今回の委員会は刷新されたとはいえ、
何かよくよく見ると、よくよく見ないでもちょっと、「えっ?」って思うような人もいますし、
検査している側の、県民健康管理検査をしている側の人たちもいますし、
監視機能という意味ではもっと強力にした方がいいかなと思いました。
阪上:
そういう意味ではね、今日新しく入って副座長になった清水修二さんという方がいて、
福島大学で人文系の先生なんですけれども、
事故前から基本的に脱原発の立場で、よく講演にも来てもらったりとか、
たとえば双葉地区のね、原発立地地域の経済というのは、必ずしも原発でうまくいっているわけじゃない、
むしろ非常に地域経済が上手くいかなくて、次の原発を求めるみたいな、原発依存状態みたいな、
そういうことをいろいろと研究して調べられている方で、
ま、そういう意味ではこれまでどちらかというと原発反対派の論理派というか、
そういう方として今日入られたと思うんですけれども、
で、今日ですね、最初にお話しされたのは甲状腺のところで
これの中に、
「100ミリシーベルト以下で明らかな健康への影響は確認されていない」
という表現がこの資料の中にあってですね、
ようするに「100ミリシーベルトを下回っていればなんか安全だ」っていうような言い方ではダメだと。
「それでは県民は納得されませんよ」というような発言をされて、
で、「おっ、これは何か期待できるかな」と思ったんですけれども、
ただいろいろとその後やりとりがあって、
「100ミリをちょっとでも下回れば安全だ」というのには無理があるけれども、
さらに、もっとさらに下回っていればね、の言い方ならいいのではないかというような、
要するに「どういう言い方をすれば県民になっとくしてもらえるのか」みたいな、
ちょっとそういうね、むしろ立場そういう問題をどうやら出しているのかなというような気がしました。
さらに言うと、
心の検診ですね。
心の健康生活動の調査というのがあって、
そこで一般の放射線の健康影響への認識というアンケート結果が一覧で出ていまして、
その中で、
「将来、放射線被ばくで次世代以降の人に健康影響がどの位起こると思いますか?」
という設問項目を置いて、
「可能性が高い」って答えた人が大体6割ぐらいで、
ま、これはこれで、そう思う人が当然いても当然だろうと思うんですけれども、
ところが清水さんは「それは非常に由々しき事態だ」と。
堀田:え?
阪上:
そういったものがなんかね、えーーっと、「差別の原因になるんだ」みたいな言い方をして、
要するにこれを「そうではないんだ」というふうに一生懸命説明しなければいけないみたいでですね。
ちょっと、そんな発言もされていて…、
満田:
なんかね、だから「次世代への影響はない」という前提に立っているんですね。
彼はなんか、ベラルーシを多分視察をしたんですね。
その時に「次世代には影響はないと聞いた」と。
堀田:誰に聞いた?
満田:
そこが彼の出発点で、清水修二さん。
それなのに誤った認識が蔓延していると、
これはとても不幸なことだ、そういう認識のもとに生きるというのはとても不幸な事なので、
これはきちんと情報を発信してみんなに理解させなければいけないという事をおっしゃっていて、
なんか…、ちょっと、ガッカリしました。

堀田:
無いなら、本当に無いならそれはそうしなきゃいけないけど、
ベラルーシの誰に聞いてそういうふうに確信したんだろうね?
そして、「聞くだけじゃだめだよ、見てこい」っていう気もするけど、
そうか・・・、
でもこれはね、不安に思う人がいるのは私は当然だと思うし、
だからそうならないように、
どうなるか分からない訳じゃないですか。
そのために何ができるのかというのを検討していただきたいと思うけどね。
なって欲しくはないからね、なるかならないかは分からない訳だから、
彼は「ならない」と確信しているみたいだけど、
それはね、残念ながらそうとは言えないこともチェルノブイリではあるわけだから、
それは何が原因かというのは分からないけれども、
放射能が影響している可能性もかなり高いっていうなかで、
私たちはそうさせないためにはどうするかというのを
是非、この人達にも一緒に考えて行動していっていただきたいなとも考えますけれど。
満田:
全体的に「“福島県”への愛」みたいな、
“福島県”をとにかく長寿県、健康県にして、
なんかもう、みんなで、みんな元気みたいな、
そう…、いいんですよ、元気に越したことはないんですが、その、
その、なんでしょうかね、
「エイエイオー!」みたいな世界で、情報をね、正しい情報を知らしめて、
みんなに、ちょっと、そこまでは言わなかったけどね「とにかく住んでもらうんだ」という的な色があって、
そこは心配だなぁと思いました。

堀田:
心配だね、そっか。
ちょっと今日だけではまだ何とも言えないですけれども、
どうしても今日は、
満田:
変わっているのは確かだし、ギアチェンが起こっているのは確かなので、
なんか、それは良い、変化の色が。
たとえばね、学術会議から来ている委員の春日さんっていうかたがいるんですが、
その方も発言自体はね、良くて、
血液検査、その、甲状腺検査の結果で二次検査をする時に血液検査もするんですね。
「その血液検査の結果を公表してくれ」と、
なぜならば、癌以外に甲状腺機能も心配があるので、
それはもちろんしかるべき配慮をしたうえで公表してほしいみたいなことも言っていて、
そんなことは全然、前は言っていなかったので、
それは何かみんな「ヤバい」と思っている。
後でね、責任問題になったら困るとも思っているだろうし、
やっぱり、このままではみんなの信頼を得られないと思っているのか
ちょっと動機は分かりませんが、変わろうとする機運はあるのかなと思うので、
ちょっと能天気かもしれませんが、
ちょっと良い兆しはあることはある。と思います。
堀田:
だからこれからもね、市民含めていろんな人たちと、ま、言っていくことは必要ですよね。
こうやって変わって行ったのも、やっぱりみんなの声もありますからね。
福島の人達も含めて声をあげていきながら、
みんなで解決していかなければいけない問題ですからね。
満田:
言い忘れていましたが、アナンド・グローバーさんの勧告と報告。
それについて、
ヒューマンライツ・ナウみたいな市民団体が出している要請(※続きを読むに転記)があるんですが、
それについて、今朝委員会が始まる前に佐々木慶子さんが委員に手渡して、受け取ってもらって、
今日の記者会見でもその話も出ていました。
一応渡っていて、一応は知っているという事なんですが、
内容についてどこまで知っているのかは怪しげというそんな状況です。
堀田:
そうか、是非勉強して下さい、そこも、っていう感じですね。
その辺もずっと、アナンド・グローバーさんが出してくれた勧告ももっと広げていって、
あれはあれで、もっと福島県以外の人も含めて、
あれを利用して政府に実行させるというのはまた別にやって行かなきゃという感じですね。
ということで、今日はFFTV速報で、今日行われた
福島県の県民健康管理調査検討会、ちょっとギアチェンしたという事なんですけれども、
これからも監視が必要かと思いますので、引き続きみんなで、
とにかく大事なのは、「健康を守る」というんですか、
「病気にならないためにはどうするか」というのをみんなで知恵を出してやっていくという事ですかね。
頑張っていきたいと思います。
前半はこちら↓
<FFTV速報 前半>
委員会新メンバーと甲状腺検査6/5
第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して(内容書き出し)
アナンド・グローバー 氏来日会見
<会見前半>
「日本政府に要請します…」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見11/26(内容書き出し)
<質疑応答>
「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、
常に用心深い方の立場に立つものである」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)
ーーー
福島県ホームページ
県民健康管理調査検討委員会
第11回「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年6月5日開催)の資料は↑ここにあります。
ーーー
続きを読むに

委員の顔ぶれも大きく変わり、情報量も多いので、
どこか分かりやすく説明してくれないかな、と思っていたら、
FFTVで昨夜ライブで放送して下さいました。
テレビのニュースでは全く報道しないんですね・・・。
前回は確定3名疑い7名の10名でしたが、
今回は確定12名疑い15名の27人にもなってしまいました。
(<県民健康管理調査>甲状腺がん確定12人・疑い15人6/5東京新聞)
これだけの癌が見つかったという事についての見解は?相変わらず「事故の影響ではない」というのだろうか?
そして、山下俊一が去った後の県民健康調査はどのようになったのか?
第10回の時には情報の開示もきな争点でしたが、
(第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>)
そこのところはどうなったのか?
とても理解しやすく説明して下さっていますので、
内容を書き出しました。
FFTV速報
第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して
2013年6月5日
Video streaming by Ustream
司会:
堀田千栄子/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)会員&FoEJapanサポーター
出演者:
満田夏花/FoE Japan
阪上武/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)代表

堀田:
今日福島県の健康管理調査の検討委員会が開かれました。
そちらの方に阪上さんと満田さんが傍聴に行ってきましたので
その傍聴報告をしていただきたいと思います。
まずは満田さんの方から今日の検討委員会のお話と、
今日ニュースになっていたんですけど、甲状腺の問題の報告があったと思うのでその辺をお願いします。

満田:
FoE Japanの満田です。
今日、県民健康管理調査の検討会が久しぶりに開かれました。
それでいろいろあったんですが、
秘密会などの事がありまして、県民健康管理調査自体、委員会自体も刷新して福島県は望んだわけです。
いままで調査の実施自体が福島県立医大で、
委員も入れ替えになりました。
福島県立医大が今まで第三者機関であるべき、検討委員会にも加わっていたんですが、
山下俊一さんをはじめ、県立医大側の委員はいなくなり、
代わって何人かの専門家が入ったという、
委員会の委員のメンバーが入れ替わったという事です。
この黄色の新規と書いてある方が新しく入った方ですね。

広島大学、原爆放射線に科学研究所所長の稲葉俊哉さん。
日本医科大学の、そして日本甲状腺外科学会理事長の清水一雄さん。
この清水一雄さんが今回、大変発言を盛んにされていました。

福島大学人文社会学群経済経営学類教授の清水修二さん。
この方が副座長に選ばれていました。
そしてみなさんもなじみのある名前ですが、
福島県健康リスク管理アドバイザーで長崎大学の高村昇さん。
そして、国立がん研究センターの津金昌一郎さん。
そして、弘前大学の床次眞司さん。
この方は甲状腺被ばくの評価なんかをされた方ですね。
そして、福島県病院協会長の前原和平さん。
そして、宮城県立こども病院産科部長の室月淳さんが、新しく加わりました。
そして、今日改めて座長が選ばれたんですが、
福島県医師会の星さん、星北斗さんが座長に選ばれました。
ということで、今までは県立医大がこの委員会を圧していたんですが、
医師関係が強くなったという特徴があるのかなと思いました。
そして目的も変わりまして、
それも重要なんです。
目的はいい方向に変わりました。
今までは「不安解消」という目的が書かれていたんですが、
「県民の健康状態を把握し、疾病の予防、早期発見、早期治療につなげ、
将来に渡る県民の健康の維持増進を図ることを目的として実施する」
で、今日も盛んに強調されていましたが、
福島県を「健康県にするんだ」というような発言がされていましたが、
「不安解消」が無くなったのはいいことだとおもいますね。
阪上さんはこの人事になにかありますか?

阪上:
そうですね、まず目的が変わったというんですけれども、
今日の中ではそれについてはほとんど話が無くて、
ま、それは変えたという事だと思うんですけれども、
ただそれで中身がどう変わったのか?というのは
今日の段階ではちょっと見えなかったような気がしました。
満田:
そしてですね、報道されました通り、甲状腺検査がさらに進みました。
その結果、甲状腺がんが12例に増えました。
前回、3例、そして疑い7例という事だったんですが、
今回は平成23年度、つまり2011年度、そして2012年度合わせてなんですが、
悪性ないし悪性疑いが28例、そして確定が12例となっています。
その内訳を見てみましょう。

まず、2011年度、これは避難区域などの地域。
つまり、より原発に近い地域なんですが、悪性ないし悪性疑いが12例。
前回は10例という事になっていました。
そのうち手術したのは8例で、1例は良性だったんですが7例は癌でありました。
男性女性比が5例対7例ということになっていて、
平均年齢は17.3歳ですね。
そして平成24年度、つまり2012年度ですが、
悪性ないし悪性疑いが16例。
そのうち手術が5例。その5例とも乳頭がんであったという事が分かりました。
で、男性女性比は9対7ですね。
この後の議論でも出てきたんですが、
甲状腺がんって女性の方が圧倒的に多いらしいんですが、
このケースは男の子が多いとのことです。
で、2012年度の平均年齢は16.1歳です。
つまり年齢が比較的、この18歳以下の子どもたちの中で比較的高く、
かつ男の子が多いというのがポイントなのかなとおもいました。
さらに見てみましょう。
これが年齢別女性男性別のグラフです。

ご覧のように9歳から出ていて、18歳までという分布になっていて、
ばらつきはあるんですが、13歳とか17歳が多くて、
男の子が多いというような状況ですね。
で、これが平成23年度、つまり2011年度の方です。

ご覧のように川俣町、浪江町、飯舘村、南相馬市地域ですね、
避難区域です。
で、4万764人が検査対象で、うち二次検査の対象になったのが205人です。
で、まだ全部終わっていないんですね。
166人が終わった段階で、悪性ないし悪性疑いが11人なんですね。
その次を見てみましょう。これが2012年度ですね。

これは福島市、二本松市等、中通りなんですね。
で、対象が13万4735人。
二次検査対象者が935人。
内実施されているのがまだ255人なんです。
で、ご覧のようにまだ二次検査の実施が、福島市、二本松市、本宮市で、
そのうち悪性ないし悪性疑いが福島市で9人、二本松市で4人、本宮市で1人ということで、
これを地図に落としてみると、
あんまり地図に落とす意味はないんですが、

これは2011年ですね、40,764人中、
二次検査実施対象205人。
うち166人が終わっていまして、
で、悪性ないし悪性疑いが12人、手術が8人、確定7人ということですね。
これが今すでに終わっている段階での2012年。

対象が134,735人の中、二次検査実施対象社が935人、
終わっているのが255人、
悪性ないし悪性疑いが16人、手術5人、確定5人なんですね。

で、福島市がかなり二次検査が進行しているんですが、ご覧のような結果になっています。

二本松市はまだ二次検査対象者51人中20人なんですが、悪性ないし疑いが4人。

本宮が二次検査実施ひとりが、悪性ないし疑いひとりと。
これは、質疑の中で出てきたんですが、
「これは疑わしいぞ」というのを実施に回しているそうなので、
「ひとり中ひとり」という、ちょっとギョッとするんですが、
ただ、そういう疑いが強い人を早めに検査しているという、
堀田:二次検査対象の中でも、すぐにという事で?
満田:
そう。
これはちょっとヤバイかなという人の実施を急いでいるという事でした。
堀田:
すみません、一つ聞いてもいいですか?
1個戻って、この二次検査率というのは、二次検査をした人の率っていうこと?

満田:これは一次検査をした人のうち二次検査が必要な人の率だと思うんですけど
堀田:ここの数字は何?かなと思いながら、…二次検査率って何だろうって。
満田:二次検査になった人の率だと思います。すみません私自身もちゃんと理解していません。
阪上:
いや、違いますね。
えっと、多分、一次検査の中で二次検査に回った人の率ですかね。
堀田:
そうですよね、だから、
この全体から、二次検査をやったかやらなかったかは別として二次検査になった人という事。
分かりました、すみません、ちょっと気になったもので。
あと最初のグラフで出てきた平成25年5月27日現在に出ている、この年齢は、
25年現在ですか?
満田:いえ、事故当時です。
堀田:
事故当時の年齢、だからみんなもうちょっと上がっているという事ですね。
分かりましたありがとうございます。
阪上:
それで、この結果をどう見るか?という所で、記者会見も含めていくつか議論になりまして、
まず、男女比と言うと、通常の甲状腺がんだと大体7対1ぐらいの割合で女性が多くて、
ただチェルノブイリは、今日の議論だと3対1や4対1とか。
だから傾向から言うと、今回男性の方が割合が多いというのは、
どちらかというと、チェルノブイリに近い感じではあるんですけれども、
ただ、県立医大側が強調していたのは、
年齢がやっぱり高くて、要するにこのグラフはわざわざゼロ歳から始めていて、
「ゼロ歳から8歳までは出ていませんよ」と。
「チェルノブイリの場合はむしろゼロ歳から3歳」かな、
小さい子どもの方が多く出るという傾向があって、
そういう意味では年齢が高いというのは、
成人で将来出るようなものを先取りで、スクリーニングで出ているというふうに、
ではないか、というような見方をしています。
その辺ちょっと、
県立医大の鈴木眞一さんとジャーナリストの木野さんとのやりとりを今日撮ってきましたので
VTR

木野:
先程の数なんですけれども、鈴木委員にお聞きしたいんですが、
今回のこの全部で27例は通常の状況に比べて、小児甲状腺がんの多発と言えるのかどうか?
その辺を明確に言っていただけないでしょうか
鈴木:
はい、ありがとうございます。
まず、小児甲状腺がんの疫学的な発症というのは、今まで通常、先程公開議論でも話あったように、
所見があって、たとえば触って分かるとかですね。
えーっと、他のレントゲンで撮って、原因があって分かる。
かなり進んでから見つかったものが通常の小児甲状腺がんですね。
このような大規模な受診率そのものが、普通の は受診率が高くないんですよこれほどに。
高い受診率で大規模に、
しかもいまの最新の超音波機器を使って専門医がやっている中での発見率ですので、
いろんな、比較する元データがございませんけど、
想定範囲内の数なんだろうなという事しかわかりません。
これを比較する科学的なデータはございません。
ただ論理上、成人の超音波検診から発見される率から見ますと、
こう言った甲状腺乳頭がんに関してはよくみる
木田:あの、成人ではなくてこれは小児甲状腺がんなので、
鈴木:そうです。比較するものはないという事です。
木田:
ただ、学者の先生から有病率を7年10年というふうに置き換えても、
「統計学的には明らかにこれは多発ではないか」という指摘もありますけれども、
そういう、計算式を出された上でそういうされているんですかね?
統計的な考察をされた上で今回は多発ではないという、そういう解釈をされているという事でしょうか?
もしそうであれば根拠となる数字をお示しいただきたいんですけど。
鈴木:
いや、だから根拠になる数字というものがまだ、
そういうものが無いからこの検診を、
まさに、あの、お答えを返すようですけれど、
そういう議論をいつまでもしなくていいように、
まずきちんとこういうふうに福島の子どもたちの検診をして、
えーっと、今、ある、甲状腺の状態を把握する事だろうと思うんですけれどね。
そこを、今まで無いものと比較しろと言われても、出来ないと思います。
ですから私が一番聞きたいものとして、成人例の報告を申し上げたもので、
実際に年齢分布を見ても極めて成人に近い分布の人たちですので、
その事で私は申し上げました。
ーー
満田:
という事で、その後の記者会見がまた長かったんですよ。
お馴染みの頑張る記者さん達が、かなりガンガン追求していたんですね。
で、やっぱりこの「甲状腺検査の結果をどう見るか?」という事が突っ込まれて、
木野さんなんかは、やっぱり、有病率を考慮に入れても、
でも、
福島県立医大の鈴木教授の説明はですね、前回よりもすごく弱気になってた。
前回は「事故の影響ではない」と。
「チェルノブイリの例を見ても5年経ってから始まってきたから早すぎる」という事で、
「事故の影響ではない」という事をかなりきっぱりと頑強に言っていたんですが、
今日のいい方は「わからない」に変わっていたんですね。
まず、「これほど大々的に、徹底的に甲状腺の検査をした例はない」と。
そして「機器もよくなっている。小さい物でも見つかる」と。
で、「そういうような検査をしたのが初めてなので、データが無いから分からない」
という事に変わっていたんですね。
それでも、今までの知見では潜伏期間というのは最短でもチェルノブイリの例にあるように3~4年だと。
であるから、現在の、
これは鈴木教授だけではなくて、今回新委員の清水一雄さんですね、
堀田:甲状腺外科学会理事長さん
満田:
はい。で、彼も同じ事を言っていて、
「事故の影響とは考えにくい」という趣旨の事を言っていて、
そしてもう一つの根拠としては「年齢が高い」ということですね。
という事を言っていたんですが、木野さん達をはじめとして記者さん達は、
たとえば木野さんは
「有病率を考えても、まずは統計疫学的に事故の因果関係を言う前に、
これは多発かどうかというのを統計的に検証するのが先でしょ?」と。
で、「それから事故との関係とかをね、たとえは被ばく量とかとの因果関係なんかも検証するべきだ」
という趣旨のことなんかを言っていたんですが、
清水一雄さんなんかは、「それはそうだと思います」
「ただ、今までの医学の知見としては」みたいな感じで、
やっぱり「事故との因果関係はない」という事を言っていましたね。
堀田:「無い」ということ
満田:いや、「分からない」んだけれども「考え辛い」みたいな趣旨の事は言っていましたね。
堀田:
なんか今ね、見ていてくれている宍戸さんが書いてくれていたんだけど、
やっぱり福島県の中通りの高校はマスクの着用の推奨もなかったし、
屋外の部活動の制限も実質なかったと。
中学校まではマスク着用の推奨もあったので、
やっぱり、小学生、中学生、高校生のその当時のね、生活の違いというのもある事は確かだろう。と。
そこを鈴木さんは知らないんじゃないの?というふうには書いていたんだけど、
ね、それは結構言われていたので。
満田:
普通に考えれば、これを普通に考えれば、
だって、悪性および悪性の疑い28例って、
今までの鈴木教授の発言を借りれば、100万人に一人とか二人とか言われていた小児甲状腺がんが、
ここまでたくさん見つかってしまったのはすごい衝撃だと思うんですよ。
だから普通に考えて多発だと思うんですが、
ただ、確かにね、ここまで決定的な調査がされたりね
で、多分考えなくちゃいけないのは、彼らはざっくりと潜伏期間みたいな言い方をしているんですが、
要は、普通の状態での年を取るに従って、何らかの症状が出てわかっていたものが、
その徹底的な検査をした事によって明らかになったというのは、ある、ま、ある、
あるでしょうそういう部分は。
ただもうひとつ考えなくちゃいけないのは、
チェルノブイリで4年後ぐらいに癌が急に出たのが、
徹底的な検査をする機器と機材の登場によって、早めに補足されたという
二つの面が多分あると思うんですが、それについては全然、なんか聞かれるまでは言わないんですよ。
だからなんかこう、初めから防衛に入っていて、
なんかちょっと、清水一雄さんの発言で気になったのは、
「被ばく量が少ないでしょう」と。
チェルノブイリと比べて、この間のアンスケア(UNSCEAR)ね、報告じゃないんですが、
「チェルノブイリと比べて全然被ばく量が小さいでしょ」と。
「絶対的に少ないので、だから」と、すごく飛躍するんですよ、そこで。
「だから、事故の影響ではない」みたいな論理に。
彼はお医者さんなので、そこら辺の飛躍をしちゃ絶対にいけないと思うんですが、
なんか「被ばく量が少ない」というのをまず言いきって、
「だから影響はない」と言いきっているのが、今日はちょっと私は非常に気になりました。
堀田:
えぇぇ、わたしもそういう、よくわかんないけど、
だって、ずっと暮らしているんだよ、福島の人達は、その量の
どれを取って量が少ないと言っていたのか、ね、
満田:
そうですね。
なんかすごくね、議論が大雑把。
その被ばく量が少ないと言うアンスケア(UNSCEAR)の報告だって、
実は私たちというか、彼らも報告書を見ていないんですよ。
でね、ちょっと脱線しますが、
アンスケア(UNSCEAR)のその報告書に関しては、朝日があんな感じで1面でトップで報じて、
その後、「報告書は何処にあるんだろう?」と思って探したんです、一応。
でも見つからずに、
だから、アンスケア(UNSCEAR)の人にFoE としてメールを書いて、「報告書を下さい」って言ったんですよ。
そしたら、「公開されるまで公開しません」って。
あたりまえなんですが(笑)
堀田公開されていなかったんですか?
満田:
公開されていないんですよ。
だから朝日の記者がね、何を見て書いたのかもよく分からないし、
私たちが「それ怪しい」と思っても検証が出来ないんですよね。
それを持って国連はプレスリリースを出して、
国連の科学委員会がプレスリリースを出して、
ああいう公的な機関で、一応「科学」と名乗っているからには
検証を可能なようにしていなければ「科学」じゃないんですが、
検証可能な報告書は公開されていないのに、
「チェルノブイリと比べて何十倍も福島の被ばく量は低い」みたいな事を軽々しく出すというのは。
それをまた、清水一雄さんとか、あの委員会の委員たちが
すごい責任のある立場なのに、軽々しく引用して、
「だから事故の影響じゃない」
この癌は普通に考えて多分多発だと思うんですが、
「この多発は事故の影響じゃない」と今から言いきっていいのか?
あ、言いきってはいなかった、ちょっとグレーなぼやかし方をしていましたが、
まぁ、ニュアンスとしてはそんな感じでした。
あの、2段位、
つまり、多発か多発じゃないかという議論をしっかりとして、
で、統計学的に見て多発だ。
じゃあ、被ばく量との関係はどうなんだろう?と、いろんな見地から検討しなければいけないのに、
なんかこう、防衛線に入っているのがすごく気になりました。
阪上:
医者の感覚がそうなのかもしれないんですけれども、
ただ「こんなに大規模な検査って普通そんなにありませんよ」と。
それで「検査がすごく良くなっていて、すごくよく見えるんですよ」と。
「チェルノブイリではもっと被ばく線量も違うし、要素の摂取がチェルノブイリの人と日本人は違う」って、
いずれもなんか感覚的なレベルなんですね。
それで、「そんなに多発だとは思わない」だとか、
「これぐらい出ても妥当だ」って言っちゃうんですよ。
満田:
「驚くべきデータではない」というそんな言い方ですね。
「驚くべき数字ではない」
堀田:えぇ~っ!それを思うその根拠は、「こういうのをやった事が無いから」
阪上:
そうそう。
だから、「やった事が無い」というのを根拠に「驚く事じゃない」と。
堀田:そっちの方が驚きだね。
阪上:
矛盾してるんですよね。
で、結局、最後はその辺は、やり取りの中でちょっとまずいと思ったのか、
「これからちゃんと調べなければなりません」といういい方にはなってはいましたけれど、
堀田:それは検討委員会の委員さん達なんですよね?
満田:
えっとね、ただ一つ思った、
これは木野記者をはじめとする元気の良い記者たちとか、
市民達がいろいろ要請行動したとか、
あと弁護士会が委員になるのを断って、秘密会の徹底的第3者検証とか、
いろいろ言ったせいだと思うんですが、
福島県はちょっと態度を、ギアチェンをしたって、座長自ら言っていましたが、
そしてその「どうだ」みたいな、結構情報を。
前回はね、甲状腺がん確定3名疑い7名の資料すら出てこなかったんですよ。
口頭で言っただけで、地域も何にも言っていなかったのが、今回きちっと資料を、
それ当たり前なんですけど、
堀田:あたりまえ
満田:
褒めてもしょうがないんですが、
情報公開に関しては前進したと思います。
それは、記者たち、市民たち、弁護士たちの「言った甲斐があった」という事だと思います
堀田:やっぱり監視して言っていかないとダメですね。
満田:
実は甲状腺検査だけに気を取られていてはいけないんです。
本当はもっと深刻な問題があって、それを阪上さんが、
ーーつづく ↓
<FFTV速報 後半>
生活習慣病予防の検査項目は思いっきり、放射線の影響を調べている
6/5 第11回福島県「県民健康管理調査」検討委員会を傍聴して(内容書き出し)
<甲状腺がん>原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)
<郡山講演>
「この影響というものは7世代に及ぶというふうに言われています」ヤブロコフ博士5/20
「関節や心臓が痛い」26年後のチェルノブイリ報告 健康被害、3世代に10/1
アンスケア(UNSCEAR)
原子放射線の影響に関する国連科学委員会
(英: United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation: UNSCEAR)は、
電離放射線による被曝の程度と影響を評価・報告するために国連によって設置された委員会である。
略称はアンスケア(UNSCEAR)。
番組中話に出たアンスケアの報告書

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