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06.18
Tue
追記
(追記に伴い表題も訂正しました)
井戸川前町長のおっしゃる通り、
ジュネーブ国連で日本の岡田隆大使が口頭でハッキリと報告していました。
「大人も含めた血液検査などの調査を実施しており,今後も継続的に実施していく」

詳しくは後半をお読みください


ーーーーー


http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3054.html
井戸川前双葉町長:
いま谷岡先生が環境省の云々を言いましたけれど、
「血液検査はちゃんとやっている」って日本政府はジュネーブの国連人権理事会の席上
私の目の前で、全世界に向かって報告してるんですよ。やって無かったんですか?それは。

谷岡議員:いや、子どもの血液検査はやっていません。私たちはずっと要望し続けてきました。

井戸川前双葉町長:
じゃぁなんですか、国連人権理事会の、あれだけの大きい会場で私のいる前で
日本政府はアナンドグローバーさんの報告に対して反論してましたよ。
「間違っている、訂正していただきたい。日本政府はしっかりとやっている」と言っていましたよ。
やってなかったんですか!?なんですか?あれは。

谷岡議員:
私たちは子どもたちの血液検査、尿検査をずーっと要求しております。
テレビの予算委員会でもやっておりますが、

井戸川前双葉町長:いや、やってるって報告してるんですよ。

谷岡議員:それはやってないです。やってないです。

井戸川前双葉町長:原文を見て下さい。日本政府の原文を見て下さい。

谷岡議員:やってないです。ウソです。

井戸川前双葉町長:これは困ったことですね。




その原文の和約が公開されました。

2013061811.jpg


井戸川前町長が訴えてらした部分の和約を抜き出します。


アナンド・グローバー報告に対する日本政府の反論
(ヒューマンライツ・ナウの仮訳)




(b) 健康管理調査は、年間被ばく線量 1mSv 以上の
  全ての地域に居住する人々に対し実施されるべきである。


既に対応済みである。
「追加被ばく線量が、年間 1mSv の地域に暮らす住民に健康管理が必要である」
との主張に対する科学的根拠が不十分である。
そのため、国連特別報告者の勧告は、科学的根拠がないものであり、
勧告内容の変更なしには受け入れることができない

日本における年間の自然放射線量は、2.1 mSv であると推定された。
原発事故に伴い、更に年間 1mSv を追加すると、年間の放射線量は 3.1 mSv となる。
この数値は、アメリカ (3.1 mSv/y)、及びヨーロッパの多くの国々(2 – 7 mSv/y) の自然放射線量と、
ほぼ同等である。

実効線量を用いると、原発事故による追加線量の影響は、自然放射線量のそれと等しくなる。
年間 3mSv までの放射線に晒される住民を、健康管理調査の対象に含めなければならないとすると、
年間 3mSv までの放射線を被ばくする住民が暮らす多くの国々で、
放射線のための健康管理調査を実施すべきであるということになる。
追加積算線量が、年間 1mSv の地域に暮らす住民が、健康管理調査の対象に含まれるべきであるという議論は、
医学的、科学的な根拠が必要である。

原発事故の有無にかかわらず、日本国民の健康管理体制は整っている(例:学校で年 1 回実施)。
更に、何らかの症状のある者は、制限なく医療機関で医者の診断を受けることができる。
原発事故に関わる住民の健康モニタリングの内容は、科学的根拠と、推定被ばく量に基いて決定される。
放射線量がやや高い地域、もしくは長期にわたる避難が予定される地域では、個人の被ばく量が推定され、
血液検査が実施される。
被ばく量が比較的低い地域で、放射線被ばくの健康への影響以外に、健康状態の調査が必要な場合、
住民の追加被ばく線量が 1 mSv であるか否かの如何に関わらず、
住民の健康状況は既存の健康診断や、医療機関のデータにより監視することが可能である。

WHO は、福島原発事故による健康リスクの評価を行い、
原発事故による追加被ばくが要因である疾病発症の増加は、検出可能レベルを下回るであろうと示唆した。
UNSCEAR も現在、原発事故が住民の健康に与える影響の評価を行っている。
日本政府は、適切な支援が本当に必要な人々に提供されるよう、引き続き対策を講じていく。




(e) 子どもの健康管理調査は、甲状腺検査に限定せず、
  血液・尿検査を含む、全ての健康影響に関する調査に拡大すること。


この意見にはいくつかの事実誤認が含まれるものの、勧告は既に実施済みである。
尿、血液検査には科学的根拠が乏しく、この勧告を受け入れることはできない。
子どもの健康調査は、甲状腺の超音波検査に限定されていない。
77 (b)で述べた通り、尿検査と心電図検査が、既存の健康診断で実施されており
血液検査は放射線量が比較的高い地域で実施されている。
このような検査は、検査が科学的に要求されるか、その必要性が指摘されるかにより選択される。
国連特別報告者が推奨する検査の必要性は、科学的根拠を伴わないものである。
健常者への健康調査実施は稀であり、そのため多くの研究者は、研究を行うことに関心を持っている。
しかし、日本政府は不必要な検査を強制することには同意できない。



ーーー


学校の尿検査で放射性物質調べてる?
「勧告はすでに実施済み」と言いながら「この勧告は受け入れられない」と矛盾する。
この部分だけを読んでみても日本政府はとても恐ろしいと思えるのですが、
全文を読むともっともっと日本政府が恐ろしくなります。

井戸川前町長は「血液検査を日本政府が『やっている』と言った」とおっしゃっていますが、
和約が公開されたたのはつい最近のようです。
血液検査に関する項目の対する日本政府の回答も
「勧告は既に実施済みである」という言葉から始まっているので、
そのように理解すると思います。


でも日本政府は年間1ミリシーベルト以上の地域の健康検査も、血液検査も、尿検査も
すべて、
「既に対応済みである」
「勧告は既に実施済みである」と言いながら、結論としては、
「この勧告を受け入れることができない」としています。

最初の答から受ける印象と結論が真逆になっている、
いつもながらの意味のわかりにくい言い訳満載の回答のようです。
このような思考の日本政府に、
年間1ミリシーベルト以上の福島以外に住む子どもの健康検査をさせることは、
かなり難しいと感じました。
日本政府の非情さがよくあらわれている回答だと思います。






ーーここから追記 2013年6月20日ーー

上記「井戸川前町長は・・・・」と、ラインで消した部分について、
なんか変だなと思ってもう一度調べ直してみました。

外務省にジュネーブで当日口頭で報告した文書が、英文と日本語訳で公開されていました。
この日本政府の反論と、外務省が当日発言した内容に相違があるようです。
ジュネーブ当日は確かに「血液検査は実施している」と報告されています。




外務省ホームページ

2013062011.jpg


赤枠の
第23回国連人権理事会:健康の権利特別報告者との対話における岡田大使ステートメント( 和文骨子)
をクリックすると、当日ジュネーブで読み上げられた文書が出てきます。

第23回国連人権理事会
健康の権利特別報告者との対話
ステートメント(和文骨子)
平成25年5月27日


上から4つ目のポチ(・)

2013062012.jpg


・被災者の健康調査については,
福島県等に設置された地元の医師や専門家による有識者会議における議論等を踏まえ,
県が主体となって実施することとしている。
政府としては,福島県の健康管理調査が円滑に行われるよう,財政的・技術的な支援を行っている。
具体的には,今回の事故に伴い,約800億円を投じ,
避難区域等を中心に個人被ばく線量の評価,子どもの甲状腺検査,大人も含めた血液検査,こころの健康調査,
妊産婦の健康調査などの調査を実施しており,今後も継続的に実施していく。


読み上げた英文
As for the health management of the affected population,
based on the discussions of the expert committee comprised of local doctors and medical experts in
Fukushima Prefecture, the prefecture is taking the lead on its implementation.
The central government has been offering financial and technical support to facilitate the smooth implementation of the Fukushima Health Management Survey.
To be more specific, the Government of Japan has made a financial contribution of almost 80 billion JPY for the survey.
It is focused on residents who formerly lived within the evacuation zone and includes measurement of individual doses of radiation exposure, thyroid examinations for children, blood tests including for adults, heart examinations, and a pregnancy and birth survey.
These efforts are expected to continue.

blood tests including for adults 大人を含む血液検査
These efforts are expected to continue. これらの努力は今後も継続していく


2013062013.jpg


日本政府の岡田隆大使による発言(映像)
5.Japan (Concerned Country), Mr. Takashi Okada 0:48:03
より

国連 日本政府の岡田隆大使による発言-上記検査の部分のみ-(音声)



ーーー

日本政府の文書は、グローバー報告に対して政府が提出した公式な見解で、
国連人権理事会会期中に提出されたもの。

そして外務省のページにある国連の日本の岡田隆大使の発言内容は、
政府反論の内容の骨子をまとめて口頭で発表したということです。

という事は、大使の内容のまとめ方に問題があったという事でしょうか?
「血液検査を実施している」ということと、
「血液検査は受け入れられない」ということでは、
「意味が全く違うのに」と思います。


とにかく、ジュネーブで日本政府がウソをついたことは事実のようです。





<会見前半>
「日本政府に要請します…」国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見
11/26(内容書き出し)


<質疑応答>
「政府とは『どっちの研究が正しいとか正しくないとか』ということではなく、
常に用心深い方の立場に立つものである」
国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏11/26(内容書き出し)




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06.18
Tue
【市民と科学者の内部被曝問題研究会】2013年6月16日
川根眞也 先生内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと


今現在、福島第一原発各号機放出量と関東に降っている放射性下降物の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)
のつづき

1:19:18~
Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h19m18s

2013061711.jpg

そして子どもの甲状腺がん12人という事が報告されました。
昨日から何人かの方が報告されているので概略の方は省略します。


チェルノブイリ事故6年後のピーク(日本の甲状腺がん年次推移)

これは日本の甲状腺がんの年次推移です。

2013061733.jpg

これは日本全国ですからね。
ゼロ歳から4歳まで(緑)は、20人超えた事は無いんです。
いいですか、ゼロ歳から7歳は20人超えた事が無い。
5歳から9歳(赤)はもう、ほとんどゼロ人です。
10歳から14歳(黄緑)までも20人超えた事がありません。
そして、15歳から19歳(黄色)だけが、こういうふうに超えたりしているんですけれども、
ピークがありますよね。
実はこれ、チェルノブイリ事故から6年後なんです

という事は、チェルノブイリ事故の影響によって、
日本での甲状腺がん、子どもの甲状腺がんが増えた影響があるじゃないですか。
ピークはここにきているんです。


そしてこれがですね、今回私がベラルーシに行ってまいりました。
首都ミンスク市、そして高濃度汚染地帯ゴメリ州、
そして今大人の甲状腺がんが多発しているブレスト州、ということで、
これが10万人当たりの甲状腺がんの発症数です。

2013061734.jpg

これが高汚染地帯ゴメリですね(黄緑)
1986年にチェルノブイリ原発事故が起こった年です。2年目、3年目、
4年目から10万人当たり3人を超えています。
で、5年目には10万人当たり11人を超えています。
原発事故前はバラルーシは0.1人です、10万人当たり。
0.1人っていうのはここです。
そしてブレスト州(青)が遅れてこのあたりからピークを迎えます。


第11回県民健康管理調査のデータ

これは6月5日に発表された第11回福島県県民健康調査検討委員会のデータを整理したものです。

2013061735.jpg

で、ですね、こんな感じなんですよ。
この後、穿刺細胞診についてもお話しますが、

2013061736.jpg

二次検査は川俣町で8人やっているんです。
これ全員です、一応。二次検査対象者。

穿刺細胞診、簡単に言いますと、
甲状腺に悪性の腫瘍があると考えられた場合に、
ここに注射針でチュって刺すんですね。
甲状腺エコーを見ながら結節の場所を確認してチュって刺します。
そして注射針でその細胞を吸って、スライドガラスの上にチョコチョコってつけて顕微鏡で観察する。
そうするとがん細胞かどうかが分かる。
6人やって2人です。甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑い。

浪江はですね、二次検査を20人実施していて10人穿刺をやっていて、
甲状腺がん、がんの疑いが一人です。
ただ、二次検査見実施がまだ4人います。

南相馬市は44人が二次検査実施したんですけれども、そのうちの半分が穿刺細胞診をやって、
癌の疑いもしくは癌が2人です、まだ6人受けていません。

伊達市、あと8人受けていません。
富岡町、あと2人受けていません。
川内町、あと一人です。

その状態で、甲状腺がんがここに、
甲状腺乳頭がんが7名、悪性疑いが4名、で、手術を受けたうちの一人が良性だったという事です。

そして福島市。これがすごいんですね、

2013061737.jpg

210人二次検査を受けています。
そのうち細胞診を受けたのが56人で甲状腺がんもしくは疑いが9人。
まだ未実施者が53人いるという事です。
この中にも甲状腺がんにかかっている子どもがいるかもしれないという事ですね。

二本松市は41人が見実施です。
本宮市が26人です。
郡山市が439人まだ受けていないんですよ。
この結果がですね、これからわかるという事になります。

そしてこの中から、
分かった中だけです、分かった中だけで乳頭がんが5人、悪性疑いが11人

2013061738.jpg

17万5000人ぐらい甲状腺の検査を受けました。
18歳以下です。
そのなかで、
B判定、結節が5.1mm以上、またはのう胞の大きさが20.1mm以上のもの。
C判定というのは結節の形などが異常で、大きさに関わらず悪性であると疑われたもの。
1140名が二次検査の対象者になっています。
そのうち今終わったのが383名なんですね。
その中で、甲状腺がん、もしくは甲状腺がんの疑いが27名というのが今現在です。
わたしは50名を超える子どもの甲状腺がんの患者が出るのではないかと思っています。
これから757名が二次検査を受けます。


小学校の校庭に降ったヨウ素131の量

それでですね、
これは内部被ばくを考える市民研究会のホームページにも載せてありますけれども、
「ヨウ素131が小学校の校庭にどれ位降ってたか」っていう資料があるんですね。

2013061739.jpg

で、これちょっと最初はとんでもない数字になっていますけれど、
一番高いのが川俣町山木屋小学校です195万ベクレル毎平方メートルです。

2013061740.jpg


そして南相馬原町第一小学校が、
これですね、ここの数字はもっと低い数字になっているんですけれども、
別の資料だと2万4000ベクレル/kgのヨウ素131が降っていたという報告があります。
これ平方メートルに直すと133万ベクレルです。

そして福島第一小学校、53.5万ベクレル/平方メートル
二本松市岳下小学校40.4万ベクレル/平方メートルです。

これはですね、ベラルーシのヨウ素131の汚染とほぼ匹敵します。

私はここにベラルーシの報告書を持ってきていますけれども、
ベラルーシではヨウ素131の汚染マップが公開されています。
その汚染地帯と、このあとちょっと出しますけど、
ベラルーシの各州での甲状腺がん発症数。
1990年から2000年まで、11年間の発症数。
比較するとですね、明らかにこういったところでは10数人、
場合によっては20人を超える甲状腺がんがベラルーシでは発症しているんです。
だから、人口密度の比較は全然できませんから、
日本の方が高いかもしれません。
そうするとですね、50人ではきかない可能性もあります。

そしてこれが、
こういうのもあるんですね、大気中の放射線濃度、ベクレル毎立法メートルです。
先ほどの高崎のCTBTのやつは、マイクロベクレル毎立方メートルという単位で、
ベクレルの1000分の1がミリベクレルなんです。
ミリベクレルのさらに1000分の1がマイクロベクレルなんですね。
これはベクレルですよ。

2013061741.jpg

先ほどの山木屋小学校校庭NDです。
何故か判りません、地表面湿潤だったかも。地表面の水に吸われたのかもしれません。
一番高かった所です。195万マイクロベクレルというところです。

南相馬市原町第一小学校。
8796ベクレル/立法mですよ。

福島市第一小学校。1044ベクレル。
二本松市岳下小学校。2951ベクレル。
伊達市保原小学校ND。これちょっと理由不明です。

こんな場所に子どもたちはマスクだけをして、
それも簡単なマスクだけをして、学校に通わせていた訳でしょ?
これはちなみに4月6日とか5日のデータです。事故当時の。


ベラルーシ報告

これからベラルーシの報告を、…少しだけ。
詳しくはですね、この報告書を是非お読みください。
2時間半ぐらいでこのベラルーシの報告をやっているものですから、
今日はちょっとですね、さわりだけで。

2013061742.jpg

左側のマリーナさんも右側のリュナさんも事故当時1歳4カ月、1週間。
原発事故30km圏内から避難された方です。
そういった方達の体験を聞きました。

2013061743.jpg

リュナさんは事故後小児甲状腺がんにかかって、甲状腺を全摘出しています。
その御結婚して、サーシャくんとアンゲリーナちゃんを出産して健康に生活はしているんですけれども、
おそらく彼女に甲状腺は無いと思います。

2013061744.jpg

この方も甲状腺を摘出しています。

甲状腺は蝶々型の組織なんですけれども、
超音波エコーで甲状腺の結節、のう胞を見ます。
そしてこれが穿刺をやる針とガイドなんですけれども、

2013061745.jpg

このガイドを付けて注射針を、先ほど言いましたように悪性の疑いのある結節に注射をします。

まず触診をします。
甲状腺のエコーをその後やって、ここに結節があるのが分かりますか?
カチッ、カチッってやると大体甲状腺の大きさが分かります。
そしてベラルーシのお医者さんは結節の大きさをこういうふうに原寸大で書きます。

2013061746.jpg

これ甲状腺がはみ出しているように書いてあるんでびっくりされると思いますが、
実際にはですね、甲状腺のここにこれ位の大きさがあるという事で、
甲状腺は実際はもっと大きいですよね、
甲状腺の結節、赤丸は原寸大で書くんだそうです。
3cmならば3cmで書く。
そうすると大きさがどんな風に変化していくのかというのが分かる。
そして青い線がありますが、ここから穿刺をするという方法をとります。

このドクターはですね、大体7分から8分ぐらいで、
触診をやって、超音波エコーをやって、
「あなたは悪性の結節があるから穿刺細胞診をやった方がいいよ」って言って、
「この書類に署名しなさい」って言って、患者さんに署名をさせて、
「はい、となりの手術室へどうぞ」って言って、
手術室に行って、穿刺をして、悪性かどうかをみる。
そのあと、顕微鏡の検査に入るんですが、ここまで7分から8分です。
1時間に7人ぐらいの患者さんが、どんどん、次々と穿刺を受けていました。

こういう状態ですね、甲状腺の結節をもう一回確認します。

2013061747.jpg

そして今分かりますか?針で結節細胞穿刺ですね、
で、こうやって検査をします。
そうすると甲状腺がんの細胞かどうかが分かります。

2013061748.jpg

ブレスト州出身の21歳の女性が甲状腺がんという事で甲状腺の手術を待っています。
チェルノブイリ原発事故は27年前です。
彼女は事故当時何歳だったでしょう?
生まれてないんですよ。


こういった患者が今沢山ブレスト州では運ばれてきているんです。
つまりどういう事かというと、最初の甲状腺がんはヨウ素131だったかもしれないけれども、
セシウムやストロンチウムなどの核種によって、
甲状腺がんが引き起こされる可能性があるという事です。


つまり汚染地帯に住み続けて、汚染された食べ物を食べ続けるという事は、
こういったリスクを背負っているという事なんですね。

手術を受けます。これは菅谷昭さんに指示を受けたビクトルさんと執刀医はアナトール医師です。

2013061749.jpg

ベラルーシで多発しているのは乳頭がんなんですね。
乳頭がんは2008年の統計ですけれども、820件、92%です。
髄様がんというのが17件、1.9%。
そして、濾胞がんというのが17件、1.9%。
そして未分化がんが36件、4%。

で、ベラルーシの医師によれば、
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」というふうに言っていました。

日本でも、おそらくそうだと思うんですが、
髄様がんというのはあります、子どもの癌として。
遺伝的な影響だと思われています。

そして福島で今回発表された12人が全員が乳頭がんです。


2013061751.jpg

そしてですね、悪性かどうかを判断する目安。
これも報告書の中に書いてありますけれども、
ベラルーシではやはり5mmというのが悪性かどうかの判断基準。
だけれども、悪性の疑いが疑われる場合は3mmでも4mmでも穿刺細胞診を行うそうです。
その判断基準が
・結節が不明瞭
・はっきりとした凹凸が見える
・カプセルの外に出ている場合
・結節が不均質か低エコー
・ポイントに見える石灰華(癌細胞はカルシウム塩が好き)
・結節の大きさがどんどん大きくなっていく、1年間で30%以上を超える場合
・原因不明のリンパ節の拡大

という事はですね、2年間半で、放っておいちゃダメなんですよ、子どもたちについては。
どんどん検査をやらなければいけない。

ところがですね、昨日聞いた話。
福島生活クラブ生協の職員だったいま千葉に来ていらっしゃいますけれども、
その方が「いま福島で甲状腺の検査、第1ステージ、第2ステージ第3ステージというのがあって、
最終ステージで甲状腺の診断が完了するという、
第3ステージで止まっているそうです。
最終ステージの認定者を出していない。
だから甲状腺の専門家が増えていないという事を言っていました。

すみません、時間ですので終わりにします。

1:33:40



comment 1
06.18
Tue
【市民と科学者の内部被曝問題研究会】2013年6月16日






川根眞也先生 内部被ばくを考える市民研究会
ベラルーシ報告――日本が学ぶべきこと

1:13:13~

Youtube→http://youtu.be/ZfwJb5fYzEY?t=1h13m14s


2013061712.jpg

今、田中さんからお話があったことについて一つだけお話したいんですが、
現状はですね、非常に、急を急いでいる問題があると思っています。
特に福島の子どもたちの小児甲状腺がんについては、
パンデミックという言葉に表現されてしまう位に急速に広がる危険性があります。

パンデミック(pandemic または pandemia、汎発流行、世界流行、パンデミア)
ある感染症(特に伝染病)が、顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した
世界的な感染の流行を表す用語である。
ただし英語の pandemic の意味は、「流行」という現象と「流行病」という病気との双方である。



9条の会は憲法9条を守るという事であるわけですけれども、
この市民と科学者の内部被ばくの問題研究会は、
日本の放射線防護のあり方について、
特に子どもたちの健康と子どもたちの未来について、積極的な提言をすべき、僕は会だと思います。

ハッキリ言いますと、悠長なことをやっている段階では、もう無いと思います。


各号機の放出量

いろいろ用意してきたのですが、少しだけ。
これは原発から事故当時放出された放射性物質です。

2013061713.jpg

1時間当たり1千兆ベクレル毎時を超えています。
原発事故があった年の12月、1時間当たり6千万ベクレル。
今はどのくらい放出されているかご存知ですか?
1時間で。

ー:1000万って

1000万ですね。
どの位だと思いますか?こんな感じなんです。

2013061714.jpg

ずーーっといって今年の4月まで1000万なんですよ。
だから、核号機の放出量
こう言っているんですよ、東電は。
30万ベクレル、500万ベクレル、50万ベクレル、
これで足して1000万ベクレル毎時と言っているんです。


2013061715.jpg

計算が合わないでしょ?
残りの400万ベクレル毎時は何処から出ているんでしょう?
これが東電の発表です。


福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量
2012年9月
東電の資料とすり合わせて計算が合わなかった。この時からの私の中での謎でした。
この時は1号機が30万ベクレル、2号機が50万ベクレル、3号機が200万ベクレルで
合わせて同じ1000万ベクレル
になっています。



そしたらですね、4月25日(2013年)の発表は、
もう各号機の放出量を出さなくなったんです。

2013061716.jpg

そしてこれは、3月(2013年)の原発での敷地境界での空間のベクレル毎時です。
1.4だったのが、4月に1.5に増えてるんですよ!
今年の3月から4月ですよ。


月間降下物
埼玉県さいたま市

そしてこれが私が住んでいる埼玉県さいたま市の月間降下物です。
1平方メートルあたり何ベクレル放射性セシウムが降ってくるか?と。

2013061717.jpg

これがですね、原発事故当時の12月から、さっきの6000万ベクレル毎時からこういうふうになり、

2013061718.jpg

去年の7月なんか、2.2とか、8.3
ところが、今年の2月36降ってるんですよ。

2013061719.jpg

これはですね、実は原発事故当時の12月(2011年)のレベルなんです。


神奈川県茅ケ崎市

で、神奈川県茅ケ崎市

2013061720.jpg

原発事故の翌年(2012年1月2月)17とか、11とかありますよね。

2013061721.jpg

2013061722.jpg


今年の3月6.7なんですよ。
今年の3月6.7っていうのは、2011年4月に神奈川に降っているレベルなんですよ。


東京都新宿区

新宿です。

2013061723.jpg

新宿の最高は、去年(2012年)の3月に32とか4月の25です。

2013061724.jpg

ところがだんだん、だんだん減ってきますよね。
今年の1月2月3月。

2013061725.jpg

2月39ですよ。
3月64です。

これが、我々が住んでいる実態なんですよね。
誰もこれを報道しないです。



福島県双葉郡

これは福島です。
桁が違います。

2013061726.jpg

これで除染なんか可能なんですか?
10カ月後に2万降っているんですよ。
0ベクレル毎平方メートル。
1m×1mの畳の上に座っていたら、1ヶ月に2万ベクレル。
1秒間に2万発放射線を受けるわけです。


で、4がつに802に下がっていますよね、これがこうなっているんですよ!

2013061727.jpg

去年1年間を見て下さい。
12月まではこんな感じです。

ところが今年1月2月3月。
2万8890
1万8680
そして3月は2316ですが、僕は風向きが変わったと思っています。


2013061728.jpg

こんなことでですね、除染なんか無理なんですよ!
あの地域に。
双葉町、大熊町、富岡町。
こういった所に人を帰還させる事自身が間違えなんです!


群馬県高崎市

そしてこれが高崎のCTBTというところが発表しているものですけれども、
これね、去年の3月31日から今年の3月31日までなんですよ。
青いのがセシウム137、赤いのがセシウム134。1立法メートル当たりの量です。
空気1×1×1の、空気のサイコロを考えて下さい。

2013061729.jpg

今年の3月9日から10日までの空気で、
セシウム137が862マイクロベクレル/立法メートル。
セシウム134が463マイクロベクレル/立法メートル。
このレベルまで行ってるんです。


だから過去1年間で最大の観測量を2013年3月9日から10日までに観測しています。
10日はですね、東京で煙霧があった日です。煙霧。



で、これがですね、原発事故当時からCTBTの高崎のですね、
先ほどのセシウム137だけじゃなくて、
ヨウ素やテルルなんかも含めたグラフなんですけれども、
先ほどの今年の3月9日から10日までのレベルはどのくらいか?
これは原発事故当時ですよ。

2013061730.jpg

ここが3月15日ですからね。
ここなんですよ、ここ。
つまりですね、原発事故が起きた年の5月11日のレベルなんです。
今年の3月9日、10日にあったセシウム137のレベル

そして、セシウム134が463マイクロベクレルはここです。

2013061731.jpg

という事は原発事故当時の5月5日です。
そのレベルの放射性物質が我々の空気にあったんです。
これは高崎です、群馬県です。


だからですね、
風疹の患者がここらへんで異常発生するのは当り前だと僕は思っています。

2013061732.jpg



つづくーー


続きはこちら↓
「乳頭がんが放射性物質誘発癌だ」ベラルーシと福島の甲状腺がん・小学校に降ったヨウ素の量
6/16川根眞也氏(内容書き出し)






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