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体内にセシウム 心臓疾患まねく
チェルノブイリ事故で警鐘
チェルノブイリ原発事故最大の被災国ベラルーシで、
死亡した人を解剖して臓器ごとの放射性セシウムを測定した医師がいる。
ウクライナ在住の病理解剖学者ユーリー・バンダジェフスキー氏(56)だ。
低線量内部被ばくに警鐘を鳴らす研究は当局に危険視され、投獄される憂き目も見た。
来日した「不屈の学者」に聞いた。(佐藤圭)
論文発表後逮捕 「不屈の学者」
「たとえ微量であっても、セシウムなど放射性物質が含まれる食品を継続的に食べ続けると、
健康被害を誘発する恐れがある。内部被ばくと健康被害には相関関係がある」
バンダジェフスキー氏は今月10日、市民団体の招きで来日し、21日まで東京など全国6カ所で講演した。
日本を訪れるのは昨年春に続いて2度目。
チェルノブイリの教訓を日本に伝えるためだ。
旧ソ連のチェルノブイリ原発は現在のウクライナ北部にあるが、
1986年の事故で最も被害を受けたのは、国土の約23%が放射性物質に汚染された隣国ベラルーシだった。
病理解剖の専門家である同氏は90年、
ベラルーシ第二の都市ゴメリにゴメリ医科大を創設して初代学長に就任。
内部被ばくの影響を調査した。
同氏は、人の臓器にどれくらい放射能があるかを実際に解剖して確かめたことで知られる。
96~98年、ゴメリ市内の複数の病院で、
心臓血管系の疾患や感染症が原因で死亡した123人の大人や子どもを調査したところ、
心臓や肝臓、腎臓などからセシウム137が検出された。
同氏は、セシウム137は特に心筋細胞に蓄積しやすく、
心筋障害や不整脈などの心臓疾患が起きやすくなると結論付けた。
ベラルーシ人の死因トップは心臓血管系の疾患だ。
世界保健機関(WHO)などはチェルノブイリ事故で、放射性ヨウ素による小児甲状腺がんしか認めていない。
同氏は、セシウムによる内部被ばくの論文を発表した直後の99年、収賄容疑で突然逮捕される。
一貫して無罪を訴えたが、2001年、禁錮8年の判決を受けて服役した。
海外の多くの人権団体が「政治的意図による冤罪(えんざい)」と非難する中、
刑期途中の05年に釈放されたものの、ベラルーシを国外追放された。
現在はウクライナで研究を続けている。
同氏は「私の研究が『国家へのクーデター』とみなされた」と振り返る。
逮捕後、ベラルーシ政府は、事故以来住民が避難していた汚染地域への「再入植」方針を打ち出した。
「ベラルーシ国民の放射能への意識は高いが、
政府が内部被ばくの影響を軽視している以上、汚染地域で静かに生活するしかない」
「汚染食品食べない努力を」
福島原発事故から約2年5カ月後の日本の現状をどう見るか。
福島県が18歳以下の県民を対象に実施している甲状腺調査では、
疑いも含めて27人が甲状腺がんと診断されているが、県は「被ばくの影響は考えにくい」としている。
同氏はこう強調した。
「健康被害が出ないことを望んでいるが、チェルノブイリの経験からすると、楽観できない。
内部被ばくに対処するには、汚染食品を食べないように努力するしかない。
技術力と資金力のある日本は、よりよい食品の放射線量管理システムを確立できると信じている」
被ばく研究、日本も参加を=チェルノブイリ調査の博士
時事ドットコム(2013/07/28-14:32)
ユーリ・バンダジェフスキー博士 病理解剖学者
1986年に起きたチェルノブイリ原発事故で、
住民の内部被ばくを調査したベラルーシの病理解剖学者ユーリ・バンダジェフスキー博士(56)が
7月に来日し、時事通信社の取材に応じた。
博士は同原発のあるウクライナを拠点に、
放射性物質に汚染された土地で健康を維持しながら生活するにはどうすればいいか、新たな研究を進めている。
博士は「東京電力福島第1原発事故で苦しむ日本の研究者らは、
ぜひこの研究に参加して成果を役立ててほしい」と呼び掛けた。
博士はチェルノブイリ事故で深刻な影響を受けたベラルーシ・ゴメリで、死亡した住民を病理解剖し、
放射性セシウム137が心臓疾患に及ぼす影響などを突き止めたことで知られる。
新たな研究は欧州連合(EU)から約300万ユーロの寄付を受け、
フランスやドイツなどの医師や研究者らが参加。
チェルノブイリから南に約50キロのウクライナ・イワンコフ地区で
7000人の子どもを含む住民の健康調査と、食品の放射性物質濃度の測定などを実施する。
博士は「内部被ばくしないための施策を進め、住民の健康を守りたい」と意気込む。
福島原発事故後の日本の現状について、博士は
「(政府や東電から)重要な情報が公表されていない」と批判。
福島県をはじめ、東京を含む東北・関東地方を中心に広範に放射性物質が飛散したと指摘し、
「福島以外でも住民の健康調査を徹底し、
内部被ばくを避けるため食品のモニタリング検査をさらに強化すべきだ」と強調した。
福島県の県民健康管理調査では、事故当時18歳以下の子ども12人が甲状腺がんと診断されたが、
県の検討委員会は事故との関連を否定している。
博士は「日本の医師は原発事故との関係を否定するのではなく、誠実に対応すべきだ」と述べ、
「チェルノブイリよりペースが非常に早く、深刻な事態だ」との認識を示した。
東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤

吉田小児科クリニック院長 吉田 均 医師
「小児科医からのメッセージ ~放射能と子ども・いのち・みらい~」
Youtubeにスライドが写っていないので、画像を入れた文字起こしができませんでした。
分かりにくいかもしれませんが想像して読んでみてください。
1.小児科医からのメッセージ 甲状腺のお話し 前半
はじめまして、よろしくお願いします。
えー、ま…、
いわき市に来るという事で、いろんな迷いがありました。
どういう迷いかと言いますと、
真実を伝えるべきか、あるいはオブラートに包んだような話で安心していただくか。
迷って、いろいろ相談しながらきたんですけれども、
深刻な話が多いんですけれども、
もし途中で御気分が悪いという方がいらっしゃいましたら、
手を挙げていただきますとサポートががおりますのでよろしくおねがいいたします。
まず、一番関心のあるいヨウ素の話を持ってきます。
「甲状腺は大丈夫か」という項目です。
石川県にある北国新聞に小さな記事として、新たに9人の甲状腺がん、福島の。
っていう記事が小さく載りました。
甲状腺がんが多発。
ま、「9人ぐらいで多発か」と言われると、
私は40年間小児科医をしているんですけれども、
甲状腺の病気はみましたけれども甲状腺の癌はゼロです。
私と同期に入ったドクターに聞いたら、
「確か医者になった時に1例あったかな」
その方は術後突然死になりました。手術が悪かったんですね。
小児外科医のベテランの女性も1例しかみていない。
それは遺伝性の甲状腺がんでした。
とにかく我々小児科医としては稀な病気なんです、ほとんど見た事が無い。
「100万人に一人から二人だろう」と言われていますね。
それだけ稀なものがこれだけ出たんですね。
福島県は記者会見で放射線の影響を否定しました。
それが事実であればそれは嬉しいんですけれども、
「放射線が原因だ」と言っているドクターもいるし、
わたしもその一員です。
そして福島県の人は、検査しすぎじゃないか、スクリーニング効果。
でも残念なんがらこういうこともあります。
発見されない小さながんをはやく見つけて
長期、何十年後に発病するのを見つけるということもあり得ます。
それをスクリーニング効果というふうに言っていまして、事実です。
だから、彼らの言っていることは必ずしもウソではありません。
ウソかどうかを今からちょっと、私の分析で診ていきたいと思います。
放射性ヨウ素I131,132,133、ヨウ素が甲状腺に集まってきます。
そして、全員が癌になるんじゃないんですよ、ほんの一部が癌になります。
これが朝日新聞に載ったんですね。
SPEEDIで測定したといわれます。
100ミリシーベルトというラインですね、いわき市にもかかっているんですけれども、
こういうのが出たんで、福島県、福島県立医大はもしかして驚いたんではないかと、
なぜなら彼レは100ミリシーベルト以下なら安全、以上なら危険というふうに言ってきたわけですからね。
これは、ネットワークでつくる放射能汚染地図という、ETVで、去年ありました。
「いい番組だな」と思っていたんですけれども、
これ試算値ですよ。
実際の実測値ではありません。
753ミリシーベルトという事が画面に映りました。
しかしですね、しかしこれが出て、
非常に原子力ムラの学者さん達はお困りになったんじゃないかなと私はそう思います。
それでこれを下げる。
今年の1月、同じ登場人物でですね、映像も重なっていて、
特にこれを言う時だけが変わるんですよ、同じ学者で、63に下がっていました。
慌てて下げてきたようにも私には見えます。
どちらが事実の数字なのかわかりません。
あくまでどちらも試算なのですから。
実測したものではないんです。
100にはいっていないから、一応甲状腺がんにはならないというのが彼らの言い分ですね。
「100ミリシーベルト、以下は安全」なんですよね。
しかし、私が読んだヤブロコフさんの世界の一流雑誌に載ったのは50ミリシーベルト。
別の論文では10ミリシーベルト。
今年我々の仲間がベラルーシへ行って来て研修をしてきたんですけれども、
現地のドクターにですね、「閾値なし」とハッキリ教わったそうです。
そして福島県立医大の副学長山下俊一氏。彼がどう言っているか?
「10~100ミリシーベルトの間で発がんが起こり得るというリスクはすてきれない」
持って回った言い方なんですけれども、
「10ミリシーベルトでも癌になるかもしれない」という事を、彼が言っているんですよ、彼が。
どう思いますか?
そして、これらは福島の事故が起きる前の話ですから、彼は事実を言ったんでしょう。
チェルノブイリの経験からね。
なのに今回は、福島原発の事故が起こるとですね、
100ミリシーベルトまでなんで上げちゃうんですかね?
ここをしっかり押さえたいと思います。
2.小児科医からのメッセージ 甲状腺のお話し 後半
これはベラルーシの地図です。色が濃いところはヨウ素が沢山降ったところですね。
白いところが少ないところです。
北の方、18.5から37万ベクレルのヨウ素が降りました。
そこでどういう事が起きたか?
甲状腺がんが増えたんですね。
これは成人も含めてです。

これは国立環境所の出したデータなんですけれども、
この前の緑色のところでも甲状腺がんが出たんですね。
緑色。
みなさんがお住まいのところと比べてみるといいとおもいます。
これらはですね、スクリーニング効果と言いまして、
スクリーニング効果、どういうものなのか?
彼らが言うには、甲状腺がんはゆっくりゆっくり大きくなるから、
大人になってから発病するがんを子どものうちに見つけた。故に、「検査のし過ぎだ」と。
それがスクリーニング効果ですね。
じゃあ、それを彼らが言うデータを基に考えてみたいと思います。
今回がんが発見された人たちの癌の大きさですけれども、
一番小さいので6mm。
一番大きいので33mmでした。
平均14.1mm。
これがどれくらいかかって大きくなるか?ということですよね。
福島県立医大の鈴木教授。
レントゲン技師の手引書みたいなものに載っていました。
彼らが「甲状腺がんがゆっくり大きくなる」という事の根拠がこれなんじゃないかなと思います。
これを基にですね、これが正しいとします。
で、このデータは大人のものですよ。子どものスキルとは多分違うんですけれども、
大人のものが子どもに適用できると仮定します。
そして癌の大きさとスピードを見てみました。
一番はじっこの14mmだと、8年後には29mmになります。
私の感覚として言えば
普通2cm以上あれば、20mm以上あれば気付くんじゃないかなと思うんですけど、
どうですか、ここ(のど)触ってみられて、
しこりはあります?
2cmのものがあったら、気付く。
癌だと意外と固いです。
のう胞だと柔らかいので、なかなか触っても分かりません。
良く私のところに「首が腫れている」って言って受診されるんですよ。
その方達のリンパ節の大きさは通常5mm以下です。
「よく気付いたな」と思う。
私も「どこどこ?」って言って触ると、先生ここじゃないの。
と、5mm以下のものをお母さん方は見付けているんです。
したがって、2cmもあれば多分見付けるんじゃないかなと思います。
大きく見て、ここの28mmを取りました。
ここで気付くという事に仮定します。
これにかかるのが23年。
彼らが言っているゆっくりゆっくり大きくなるっていうのは、ま、これから見ると事実だと思いますね。
23年もかかる、一番小さいので。
で、その話は置いておきます。
次にですね、実際に甲状腺がんになったのは、23年度。23年度で11名です。
これは生研と言ってまだ手術していな人も含まれているんですけれど、
医者はほとんどは生研で判断しますが、
1名だけ良性だったので、10人の、引く1になっています。
そうするとこれを10万人値に計算し直しますと、
10万人当たり27.3という数字が出てくる。
すごい多いですよ。
多いんですけれどスクリーニング効果と彼らは言うんですよ。
で、これはね、国立がんセンターの資料です。
山下さんがつくられた資料のスライドをお借りしてですね、私が作りなおしたものです。
27.3だとこうなります。
これだけ今あったわけですね。
彼らが言うには、「これが早く、大人になってから発病する人たち」をみた、ということにしたんですね。
そして、23年後に全員発見される。
という事が先ほどの過程から数値が出ましたね。
これをスクリーニング効果というんですよ。
23年後。
ここですね、ここで全員発見されるんです。
という事は23年後から手前の部分が、先に見つかったと。
彼らの言い分ですよ。
という事はこれを積み上げていくと白い線のところまで行きます。上の方は余っていますね。
これが「がんの過剰発生」と統計学的に言うんです。
しかもですね、これはあくまでも中間発表。
現在も進行形で福島医大で一生懸命、かどうか知らないけれど、一生懸命されているようです。
さらにがんが、今の割合で行けば当然この23.7に上積みされる可能性がありますよね。
そうすると、癌の過剰発生がさらに増えるという事になる。
というのが私の考えです。
ここまで二つの仮定を基に話してきたんで、
事実かどうかというのは今後しっかりそれを見守っていかなければいけないと思います。
よろしいでしょうか。
この私の過程で、まだ言い足りない事があります。
たとえばこれは10代の癌です。
20代になってまた新たに癌の人が増えてきますよね。
その人たちのも先取りしていると。
スクリーニング効果だと言ったとしても、
その人たちを、ここでバーッと出たとしてもここにのせていく必要があります、ね。
という事は10代のこれを下げないとですね、20代で出来た人のこれをここに上乗せできないんですよ。
という事はさらにがんの過剰発生が、あの白いラインの下の方に出てきます。
ちょっと説明が下手で分かりにくかったかもしれませんけれども、そういうことなんで。
ちょっと分かりにくかったですか?
分かりますか。
もうひとつ大きな重大な点があります。
それは、「歴史に学ぶ」という事ですね。
ベラルーシに。
この方は去年亡くなられた重松逸造(しげまつ いつぞう)氏という方です。
山下俊一はこの方の直系のお弟子さんです。
じゃあ、この重松さんがなんて言ったか?
「甲状腺多発なし。上のラインの棒グラフとみてみてください。調査し過ぎが原因」
これ、先程のスクリーニング効果です。
彼もちゃんとこういうふうに昔言ったんですね。
山下さんが同じ事を言わないはずが無いでしょ。
そしてされに増えて、多い事は認めたんですけれども、
そしたら今度は「放射能との因果関係はない」というふうに彼は言ったんですね。
正直に言いなさいよ。
で、その翌年にWHOがようやくですね、
沢山の論文が出たので、もう否定できないという事でようやく認めたんですよ。
そしたら彼はなんて言った?
また認めないんですよ。
分からない事だらけ。
そしてそれでおしまい。
このドクター(重松)とこのドクター(山下)。
二人の関係性も考えて下さい。
そして、山下さんの話しの信ぴょう性を信じるかか信じないかという事になるかと思います。
起きろ!目覚めよ!
米軍が日本を守るのはウソなんだから、アメリカの軍隊には本土へかさっさと帰ってもらおう(○`ε´○)ノおぅ♪

オスプレイ「米へ帰れ」 「横田も配備候補」に地元反発
2013年7月30日 東京新聞夕刊
米空軍が垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備先に検討していることが分かった、
横田基地(東京都福生市など)周辺住民や自治体は三十日、相次いで抗議や疑問の声を上げた。
日本政府は確認を避けたが、海兵隊仕様のMV22に比べ事故率が高いとされ、
配備が具体化すれば反発が強まるのは必至だ。
「米軍機は米国へ持って帰れ、というのが国民感情。
なぜ危険なCV22オスプレイを横田に配備しようとするのか」。
基地周辺の住民団体などでつくる
「横田基地もいらない! 市民交流会」共同代表の島田清作さん(75)は語気を強めた。
「沖縄の負担軽減のため本土にという話はよく出るが、本末転倒。断固反対の声を強くしていく」
横田基地の周辺住民らが航空機騒音被害を訴え係争中の原告団の福本道夫事務局長(63)は
「オスプレイだけでなく、日本の空を米軍が自由に飛べること自体が問題。
住民の安全安心を守るため行動する。政府や自治体にも頑張ってもらわなければならない」と話す。
周辺五市一町でつくる基地対策連絡会の幹事を務める昭島市の基地渉外担当は
「情報が事実かどうか確認を進めている」と困惑し、北関東防衛局や、都などとの連絡に追われた。
「住民は半世紀近く、住宅街上空を飛ぶ航空機の危険と騒音にさらされてきた。
配備が事実なら周辺市町と共同して行動を起こす」
昨年九月、オスプレイの普天間配備や横田基地への飛来などに反対する意見書を国に提出した
立川市議会の大沢豊市議(63)は
「頭上をオスプレイが飛ぶなんてとんでもない話。明確に反対していく」と強調した。
(北爪三記、阿部博行)
岡山博医師(仙台赤十字病院呼吸器科、東北大学臨床教授)
2013年7月29日 衆議院会館
ティモシー・ムソー講演会「福島における動植物の変異とチェルノブイリとの比較」にて
私は福島の事故が起きた時に、ツイッターをやっているんですけれども、
ツイッターの自分の自己紹介のところに、
「福島の事故の本当の一番の原因は、自分の意見を自由に安全に発言する事が出来ない」
そういう社会であると。
福島原発の中で「あれ、これはまずい」と考えた人は沢山いたはずです。
しかし、言う事が出来ない。
言うとひどい目に遭う。
だから黙ってしまう。
という事で、自由に安全にものが言えない。
それから真面目な、正当な、変幻な議論が出来ない。
そういう世の中であることが今回の福島原発の一番の大きな原因で、
そしてそれにはもうひとつセットがあって、
そういうもの言うと危ない社会の中で、
物を言う意思とエネルギーと自覚が無くなってしまって、過剰に適応して、
だから物を言わない。
物を言う必要が無いから判断をする必要が無い。
という中で、判断する能力、考える能力、怒り、勇気、熱意、
そういうものを等しく日本の社会と日本人が失ってきたんじゃないかという事を私は考えています。
それで今、放射能の問題がとても危ないわけですけれども、
危ないことはもうひとつあって、
それは物を言える社会だと感じます。
私は仙台ですが、
事故のあと、小さい子どもを持つお母さんたちがいろいろ心配しても、
学校から言われることは「安全だ、安全だ」
しかしどうも真面目に考えると安全ではない。
しかしそういうことを話題にあげる人がいない。という事でみんな孤立しちゃうんですね。
それで、そういう人たちがどんどん、どんどん集まってきて、
20位グループが出来て、それでいろんな事を始めたんですが、
「学校の給食も危ないから測って欲しい」今測らないんですね。
じゃあ、「測らないんだったら弁当を持っていきたい」って言うと、
「給食は教育だから、そんな勝手は許さない」
牛乳は止めたいから水筒を持っていくと、アレルギーがあるからと水筒を持っていくと、
「牛乳飲まないのは良い」と。
だけど「水筒を持ってくるのはダメだ。学校の水を飲め」と言って、
水筒の水を捨てさせるんですね。
それで、「じゃあ測って欲しい。測らないんだったら自分たちで測ってもいいか」というと、
「持ち出し禁止だ」というんです。
それで、持ちだして測った人に対しては、これは窃盗扱いですよ。
それからそこの担任は、別に担任があおったわけでも何でもないんだけど、
「あなたが不安をあおるような事をなにか言ってませんか」といって、教育委員会から注意です。
この注意というのは法的な中身があってね、3回やると処分なんです。
それで今、学校の先生はどういうふうになっているかというと、
ほとんどの先生は関心ない。
もう、関心がある人はとっても辛いです。
こんな給食を食べさせるという事を強制したくない。
だけど給食教育という事で全部食べる事を点検する。
それから「食べなさい」と言う事を命じられる。
それで「給食も含めて放射能の事を考えます」と言いたいけれども、
放射能のことを話題にすると、生徒も親も不安になるから、教師ごとに違う事を言ってはいけないと。
もう戦前と同じなんです。
学校で教師が「言ってはいけない」という事を言われるとか、
「言いたい事を言ってはいけない」というところで子どもが教育されて、
このようなことも恐ろしいことだと、私は考えています。
そして、今度の事故が起きたことの背景には、物言わぬ社会というものがあるんだけれども、
これに懲りて良くなってきているか?というと実は逆で、
ますますもの言えない社会になっていっている。
これ、外からみたら「とても日本って不思議な世界だ」と思うと思います。
こんな事故を起こしたのに、一番それを推進してきた人たちが一番いま威張っている。
これはいろんな考え方があるんじゃなくて、
まともに考える意思と熱意と能力と、どんどん人の社会は失ってきたんじゃないかと。
私はここを何とかしないと、原発の問題だけじゃなくて、
同じような背景の問題がどんどんどんどんこれからも出てくる。
いま、日米の問題なんかもそうだと思うんですね。
という事があって、
学校の先生が、あるいは親が、自分の子どものために給食の話題を家族でする事が出来ない
そういうところまで教育がおこなわれている。
という事を私は一緒に話題にしたいと思います。
岡山博先生のその他の文字起こし
「地元の人々に十分な補償をしたうえで福島第一原発の近所に集めて管理する」
仙台赤十字病院岡山博先生9/9(2012年)「おひさまプロジェクト」発足記者会見 (内容書き出し)
<岡山先生のブログ>
良い議論をしよう/良い議論のしかた 良い議論がなぜ大切か
トリチウムだけは水素なので、水そのものなので、取り除くことができません。
そのトリチウムがそのままの状態で、どんどん福島第一原子力発電所から海へ流れています。
「海へ流れれば、雨になって降ってくる」という話です。
たねまきJ「リスナーからの質問」小出裕章氏(内容書き出し)7/21
2011年、事故直後の7月の放送です。この頃の書き出しはとても見にくいのですが・・・><;
(一部見やすい状態にして抜き出しました)
水野:
千葉県の方からです
いよいよ夏になり海の水温も上がり入道雲の発生から雨という夏の自然サイクルがはじまります
福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?
小出:
もちろん、原理的に言えばありますね
ですから海に流れていっている訳で、海から蒸発したものがまた雨となって陸に降ったりする訳で
たとえば流されている放射能の中にはトリチウムという名前の放射能があります
それはいわゆる水素なのです
放射能をもった水素なのですがこれも海に流れているはずで
環境に出ると水の形になりますH2Oという形ですね
そういう形になりますので
海水が蒸発して雲になればそれがまた雨になって落ちてくるということですので
もちろん循環して陸にも戻ってきます
水野:
何処かだけに固まってという事ではないと思うんですけれども
広く薄くという形で、やはり雨になって陸に戻ってくるということですね
小出:
そうですね
色々な形で福島から一度出たものが
汚染をあちこちに広げながらぐるぐる回るということになるとおもいます
水野:
放射性物質は基本的には無くならないんですものね
小出:
ええ。そうですね
要するに半減期で無くなってはくれますけれども
自然には放射能を無くする力はありませんので
結局何処かに回り続けると言う事になってしまいます
ーーー
とすると、これはなんでしょう?
首相官邸ホームページより

東北、関東の方へ――雨が降っても、健康に影響はありません。
雨が降っても、健康に影響はありません。ご安心ください。
場合によっては、雨水の中から、
自然界にもともと存在する放射線量よりは高い数値が検出される可能性はありますが、
健康には何ら影響の無いレベルの、極めて微量のものであり、
「心配ない範囲内である」という点では普段と同じです。
加えて、次のような配慮をすれば、さらに安心です。
(1)特に急ぎの用事でなければ、雨がやんでから外出する。
(2)頭髪や皮膚が、あまり雨で濡れないようにする。
(3)頭髪や皮膚が雨に濡れても心配は無いが、気になる場合は、念のため流水でよく洗う。
繰り返しますが、これらの措置を取らなければ健康に影響が出るという意味ではありません。
「安心」を、より確かなものにするための対応です。
[ 更新: 3/20 11:30 ]
ーーー官邸が言う、より安全な配慮ーーー
(1)特に急ぎの用事でなければ、雨がやんでから外出する。
(2)頭髪や皮膚が、あまり雨で濡れないようにする。
(3)頭髪や皮膚が雨に濡れても心配は無いが、気になる場合は、念のため流水でよく洗う
( ´艸`)★。、::。.::・'゜
これで「なんら影響が無い」「健康に影響はないので心配しないでください」
非常に矛盾しているように思うのは私だけでしょうか?
<トリチウム完全無視!>
原子力規制委員長田中俊一「規制委として処理した汚染水の海洋放出を容認する」
<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)
第29回放送
Web公開 2013年7月30日(火)
ラジオ放送日 2013年7月27日(土)~8月2日(金)
ゲスト 原一男さん(映画監督)村松昭夫さん(大阪アスベスト弁護団副団長、弁護士)
パーソナリティ 西谷文和 (ジャーナリスト)
テーマ 人命より経済優先? 大阪泉南アスベスト訴訟を考える
小出裕章ジャーナル
西谷:
今日は、「なぜ電力会社は再稼働をしたがっているのか」ということなんですけれども、
基本的に電力会社は「総括原価方式」で電気料金を決めますから、
小出:そうです。
西谷:赤字にならないですよね?
小出:絶対になりません。
西谷:ね。
要は資産に3%の報酬をのせて決めていきますから、
「赤字だ、赤字だ」って言っているのは、あれも…ウソ…じゃないかな?と思ったりもするんですが。
どうなんでしょうか?
小出:
電気料金をある時期に決めるわけですし、
その時に、いわゆる会社ですから、必要経費というのはあるんですね。
そして会社ですから利潤も取っていいと。
その利潤を今西谷さんがおっしゃって下さったように、
資産に3%といま西谷さんはおっしゃったけれども、
西谷:今年は2.9です。
小出:それも時代で変わっているのですが、確か今は3%だと思います。
西谷:はい。
小出:
それだけ、「資産が多ければそれに比例して儲けを取っていい」という、
法律の仕組みがあるんですね。
西谷:そうですよね。
小出:
それで、
「必要経費と利潤を合計したのを埋め合わせできるように電気料金を決めろ」と書いてあるわけですから、
電力会社としては儲けたかったら資産を持てばいいし、
そうすれば電気料金を上げていくらでも儲けることができるという事でこれまでもきたのです。
ただし、今回の東京電力の事故ように、全く予想もしなかったような事が起きてしまうと、
東京電力だって簡単に倒産しちゃうっていう程の被害が出るわけですし、
いま、関西電力を含め他の電力会社も、
これまでは金儲けのためにつくってきた原子力発電所が
一斉に不良債権になってしまうというというようなところに追い詰められているのですね。
ですから彼らとしては「なんとしてもそんなことは避けなければいけない」
いままでどおり「原子力とはいいものだ」という事を言い続けなければ、
赤字に本当になってしまうかもしれないというところにまで、追い込まれているのです。
西谷:
ちょっとね、こういう理解でいいですか?
たとえば火力発電をつくる、原発をつくる、原発の方がコストが高くなる、
小出:そうです。
西谷:
そうするとそのコストに3%乗せるから
高いものをつくっていた方が今までは儲かっていた訳ですね。、
小出:おっしゃるとおりです。
西谷:これはもうなんか、こう、消費者をバカにしたような話なんですが、
小出:本当にその通りなのです。
西谷:
もうひとつ僕が腹が立つのは、使用済み核燃料棒がありますね。
これも資産だと言って3%かけてたんですよね。
小出:そうです。
西谷:使用済み核燃料って、ゴミじゃないですか。
小出:
私はゴミだと思うのですが、
電力会社の説明によると、
「使用済みの燃料の中にはプルトニウムという物質が入っていて、
それが新たな原子力発電所の燃料になるのだからそれは資産だ」と言っていたのです。
西谷:核燃料サイクルは、破たんしてるじゃないですか。
小出:
本当にそうなのです。
ですから、その事を言えば、電力会社が言ってきた事、あるいは経産省が認めてきた事、
日本の国家が進めてきた事という事は、本当にはあり得ない事なのですが、
でも、「あり得ない事を、きちっと制度として作ってしまった」がゆえに、
どこまででも金儲けができるという事になったのです。
西谷:
福島第一原発でですね、使用済み核燃料をあれだけ抱えていて、この危機を起こしたわけですが、
それが資産で3%を乗せて私たちの電気料金に跳ね返っていたという事は、
返す返すも腹が立つ事実なんですけれども
小出:本当に腹が立ちます。
西谷:
それとですね、原発の寿命は20年と言われていて、
この前の関西電力の株主総会は40年の美浜をさらに20年、60年使うと言ったんですが、
小出:そうです。
西谷:
この考え方は、一回コストをかけた原発を毎年3%ずつ乗せていくから、
電力会社としては20年で終わるよりは40年続けた方が儲かるという、
そういう事で大丈夫でしょうか?
小出:
もちろんです。
えっと、いま西谷さんは20年とおっしゃったけれど、
確か私の理解では、原子力発電所のいわゆる原価償却期間っていうのは16年だったと思います。
西谷:あ、そうですか。
小出:
ごめんなさい、私が間違えているかもしれない、20年かもしれないのですが、
要するに16年か20年使ってしまえば、
施設としては価値が無いし、税金も払わなくて済むようになるんです。
固定資産税を払わなくても済むようになる。
そうするとあとは、使えば使うだけただ金儲けができるという、そういう事になってしまう訳ですから、
とにかく、電力会社としてはそんなうまい話は無いんですね。
西谷:だから、ずーーーっと使いたいわけですね。
小出:
そうです。
動く限りは固定資産税も払わなくていい、
ひたすら金だけ儲ける事が出来るのですから「使いたい」という事になってしまいます。
西谷:じゃあ、逆に廃炉にすると、その資産は無くなるから、3%乗せる事が出来ないという事ですね。
小出:もちろんできませんし、廃炉の費用が膨らんでくる訳ですね。
西谷:ダブルで損をするというふうに考えているんですね、彼らは。
小出:はい。
西谷:
あとですね、もうひとつ。
コマーシャルをやっていますよね。
コマーシャルもこれは必要経費なので、
結局、コマーシャルというのは普通の企業でしたら自分のコストでやるんですが、
彼らはそのコマーシャル分も電気料金で
小出:そうです。
西谷:
これはですね、
「節電お願いします」というコマーシャルをしてますよね。してましたよね。
という事は消費者にお願いをして、そしてそのお願いしたコマーシャルも消費者から取っていたと。
小出:
そうです。
マスコミを自由に扱うように、マスコミに金をばらまいて、それを消費者から徴収しているのです。
西谷:
本当に、この仕組みを変えないといけませんが、
これは今回の電力改革で、総括原価方式、出てきているんですけれども、
まだまだ続けそうですよね、この様子じゃ。
小出:
ま、今の状況でいうと、日本の官僚というのは、「自分の既得権益を守ろう」とするわけですし、
財界と官僚が結びついてしまっていますので、
総括原価方式というのを覆すというまでに派、まだまだ時間がかかると思いますし、
電力会社の抵抗もずーっと続くだろうと思います。
ただしいずれにしてもこのままでいかれる道理はありませんので、
今電力自由化という流れもどんどん加速していますので、
いずれ、破たんすることは分かっているし、
「電力会社の経営者というのならちゃんと未来の事まで見てくれよ」と私は思います。
西谷:
今回の株主総会でも、経営陣に何千万円という手当が出るわけですが、
これ総括原価方式だったら、別に誰でもできるじゃないですか。
小出:
むしろ、そうです、
それでその経営陣に膨大なお金を払っても、それは全部電気料金として私たちが払ってしまっているのですね。
西谷:
あの…、ほんとにね、怒りを通り越して、なんか笑ってしまうような話なんですけれども、
これ、廃炉の積立金がものすごく不足しているという話もありましたが、
先生、この廃炉の事については、これから、今後、廃炉にしていってほしいと思うんですが、
やっぱり膨大なお金がかかるんですか?
小出:もちろん膨大にかかりますし、現在考えているようなお金では到底足りませんので、
西谷:足らないですか、やっぱり。
小出:到底足りません。
西谷:到底足りない。
小出:
はい。
遥かに膨大なお金が必要になりますし、
そのために、それもまた未来の子どもたちが電気料金として負わせられることになると思います。
西谷:
これはしかし、なんていうか今すぐにでも止めて廃炉にしていっても莫大なお金がかかるという事は、
さらに延ばして再稼働させてツケを遅らせて、
また核燃料サイクルの分もツケですし、
そういう意味では本当に、なんかこう、将来の事を考えるとますますツケが広がっていくんじゃないですか?
小出:
そうです
私は「全ての原子力発電所を即刻止めて廃炉にしろ」と主張しているわけですけれども、
それをやろうとすると膨大なお金が必要になって、それを私たちが負担をせざるを得なくなると思います。
ただ、それを嫌って問題を先延ばしにするのであれば、
負担はどんどんどんどん膨れ上がってくるだけですので、
やはり一刻も早く決断をして、これまでのツケというのを払うしかないと私は思います。
西谷:
先生、多重債務者がですね、
この借金を払うためにまたよそで借金して、雪だるま式に膨らんでいくのとよく似ていますよね。
小出:いま、その通りの事を電力会社がやっているのです。
西谷:
だからここで思い切って英断をして、即刻止めて、
そして廃炉にしていくというのが一番安い方法なんですね?
小出:傷としては浅くすむと思います。
西谷:
総括原価方式と、そこに一社しかないという、私たちが選べないという、
この二つは絶対に変えないとだめですね。
小出:
いまの電力というのは地域独占という事で始まったわけですす、
独占企業であれば何らかの形で電気料金なら電気料金を決めるしかなかったわけです。
それで、ま、総括原価方式というのをやったわけですけれども、
そのやってきた結果というのが今日のような事になっているわけで、
気が付いたのならば帰るしかないと思います。
西谷:
そうですね。
今日は小出先生と総括原価方式をテーマにやりましたが、
このテーマでまたもう一回やりたいですね、先生。
小出:はい、またお願いします。
電気料金の驚異の”からくり”「総括原価方式」←これは知っておくべきですね。(内容書き出し)
2011年7月のそもそも総研で、とてもわかりやすく説明しています。
小出先生も出演していらっしゃいます。
当時の文字起こしは私はまだヘタクソだったので、読みやすく文字起こし部分を直しました。
今なら動画も見る事が出来ます。
日本、福島原発から水が漏洩されている事が懸念される
メルトダウンした原子炉内は、現在では冷却状態のはずであるが、
今日、ここ1週間で2回目の湯気が3号機から上がっているのが確認された。
3号機は破損が最も酷く、放出されている放射線量が非常に高いため
作業員は中に入ることが不可能な状態である。
その機能しなくなった原発の所有者である東電は、
その湯気がどこから来ているのか推測のみするばかりだ。
月曜日、東電はようやく放射能汚染水が太平洋付近に流されていることを認めた。
東電担当者(尾野)
「大変なご心配をかけて申し訳ありません。特に福島の皆様には大変申し訳なく思っております」
慣例となった謝罪会見も空虚さを増すばかりである。
外部の専門家は以前より原発からの汚染水が太平洋に流されている事を疑っていた。
ウォッチドッグを所有する日本政府も、
汚染水が太平洋に流されている事を1か月前に発表したものの、東電は今週まで否定を続けていました。
また東電は、汚染水漏れの事実を認める発言と同時に以下のことも発表した。
福島第一原発作業員のうち、がんを発症するレベルの放射線の中で働いている作業員は
175人であると以前発表したが、
実際は作業員の10%にあたる1900人以上であったことを公表した。
「長期健康管理対象者」100ミリシーベルト超の被ばく者/東電がWHOに報告したデータの11倍
WHOが二月に公表した報告書では、
このうち甲状腺被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた作業員は178人だった。
発表などによると、調査対象は東電社員3290人と協力企業社員16302人の計19592人。
ーーー
海外では汚染水海へ流出をどのようにみているか?
このようにニュースとして報道されているんですね。
国内からばかりではなく、外からの見た目もたまにはきちんと見つめ直す事は大切だと思います。
そして、ネットが無ければ福島県方面の人以外には見る事が出来ないニュースです。
こんな大事なニュースは全国で流すべきだと思います
福島県のニュース
地下水流出 東電が報告書
NHK福島放送局 07月27日 00時01分
福島第一原子力発電所で放射性物質を含む地下水が海に流出している問題などをめぐり、
東京電力は、リスク管理に甘さがあったことを認める報告書を、
外部の専門家でつくる社内改革の委員会に提出しました。
流出を認める判断が遅れたことについては、漁業への風評被害を懸念したためで、問題があったとしており、
出席した専門家からは厳しい批判を受けました。
東京電力は、ことし3月、安全意識やトラブル対応を見直す社内改革のプランを策定し、
原子力の安全規制に詳しい外部の専門家などでつくる委員会に、
改革の取り組みを定期的に報告することにしています。
26日は、委員会にこれまでの対応をまとめた報告書が初めて提出されました。
このなかで、海への流出を認めるまで1か月以上かかったことについて
「風評被害を懸念したため、リスクを積極的に伝える姿勢より、
最終的な根拠となるデータが出るまで判断を保留することが優先された」と
情報公開の姿勢に問題があったとしています。
また、原因の1つと指摘されている地下のトンネル内の汚染水については、
事故直後から把握していたにも関わらず、
「具体的な対策検討が不十分だった」として、リスクを放置していたことを認めています。
そのうえで、経営層全体のリスク管理の甘さや、会社の考え方と社会との間にずれがあったとして、
「不安や懸念を生む場合でもリスクの公表を優先する」よう、対応を改善する方針を示しました。
記者会見で東京電力の廣瀬社長は、
「リスクを社会に伝える取り組みを進めているが、全く不十分で大変申し訳ない。
事故の教訓をいかした対応ができておらず、安全文化も変わったとは言えない状況で、痛恨の極みだ」
と述べ、陳謝しました。
アメリカの原発の規制当局のトップを務めたことがある委員会のデイル・クライン委員長は、
「非常に落胆した。廃炉に向け多くの作業員が必死に対応にあたっているが、
会社全体の広報のまずさがその努力をないがしろにしている」と東京電力の姿勢を厳しく批判しました。
そのうえで、安全文化が根づくよう、実効性をともなう改革を求めました。
ーーー
流出を認める判断が遅れたことについては、漁業への風評被害を懸念したため
記者会見ではデータを分析していたためと言っていましたが…
公表が遅れたことに対してよう今日電力の尾野さんは下記のように説明しています。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3137.html東電会見より
尾野:
これまでの状況というのを整理したうえで、
しっかりとご説明していく必要があるというふうに思いまして、
取りまとまったところでお話をさせていただきました。
尾野:
「データはございますが精査したうえでご説明させていただきたい」と申し上げておりましたが、
いずれにしましても
こうしたデータは全体の状況なども含めてよく確認したうえで、えー、ご説明する必要がある
というふうに思いまして、このような対応をとらせていただきました。
選挙の翌日に海へ放射性物質が流れた事を公表する東電
<海洋汚染>
「一応気になるので確認しますが、 選挙が終わった翌日に出てきたのはどういうことでしょうか?」
テレビ朝日松井記者7/22東京電力記者会見(動画&文字起こし)
<福一・海洋汚染>
選挙終了待ち~東電半年分のデータを一気に公開7/23モーニングバード(内容書き出し)
ーー追記ーー
BBCニュースの画像を見て、誤解されている方がとても多いと思いますので・・・
イギリスで報じられている湯気のモクモクは事故直後の福島第一原子力発電所の映像です。
今回、東電が公表した「3号機の湯気らしきものの映像」はこちら↓です。
「原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められて蒸発した」湯気の映像
7月18日8:35から8:37の様子(2:00)
3号機の湯気に関する記事
福島第一原子力発電所3号機から湯気~雨水が蒸発?~湯気の映像&東電会見文字起こし
湯気らしきものの線量は562mSv/h 23日も“湯気”
※7月29日の東京電力の会見では、25日にも湯気が発生していたと東電の今泉さんが言っていました。
続きを読む
上記の放送を見てミヤネ屋のスポンサー、再春館製薬に問い合わせをされた方が多かったようです。
再春館製薬は即、下記のような対応をホームページに掲載しました。
このような対応をしていただくことはとても心強く思いますし、
このような企業姿勢の会社は応援したくなります。
再春館製薬はドモホルンリンクルの会社です。
再春館製薬は漢方の医薬品の会社です。

テレビ局側が勝手に自主規制して報道しないならば、
私たちはスポンサーを通してテレビ局に正しい報道をするように交渉してもらう。
これもとても重要で有効な方法だという事を知りました。
私たち視聴者が動けば、メディアを変えることもできるかもしれない。
再春館製薬所
「ミヤネ屋」の放送内容について、お声を寄せていただいた皆様へ
7月22日の「ミヤネ屋」における放送内容について、
番組をご覧になった皆さまより、様々なお声をいただいております。
お声をいただきましたこと、御礼申し上げます。
全てのお声に返信できておらず大変申し訳ございません。
この場で、現在の状況についてご報告いたします。
7月23日にお声をいただき、放送内容を確認させていただきました。
テレビ番組は、総務省管轄のもと、放送倫理に従いテレビ局の責任下で制作されており、
番組に提供はさせていただいておりますが、
私どもが事前に番組の内容を把握したり、指示を出したりすることは、残念ながらできないのが実状です。
ですが、事実を知りたい、公平に生活者に有益な情報をという思いは私どもも同じです。
今回の番組内での発言や進め方については、私どもも違和感を覚えたのも事実です。
その旨も含めて、
本日改めてテレビ局に対して公平な番組作りを行なっていただけるよう申し入れを行いました。
またエネルギー問題に対する弊社の立場についてのご質問が数名の方よりございましたが、
弊社としては、エネルギー問題にしましても、政治や経済にしましても生活にまつわることすべてにおいて、
なによりも生活者の安心・安全が第一だと考えております。
かねてより、自分たちで使う電力を自然エネルギーでまかなう取組みとして、
太陽光発電を導入しておりました。
導入した12年前、当時はまだ一部にすぎませんでしたが、年々段階的に増設を重ね、
やっと今年度内には会社で使う電力の100%を自分たちでまかなうことができそうなところまできました。
商いをしていくうえでも、
次世代の幸せな社会のために自分たちにできることを少しずつ還していきたいと思っております。
取り組みの詳細については、下記よりご確認いただければと思います。
http://www.saishunkan.co.jp/csr/
私どもは通信販売の会社でございます。
これから先も、商品を知っていただく貴重な場として、
より多くの方が視聴しておられる番組への提供は欠かすことができません。
それだけに、これから先も、皆さまの思いを受け止めて、
末永くお客様に愛される会社・商品となれるように、日々努力してまいります。
2013年7月26日
株式会社 再春館製薬所
社長室 室長 安部好男

けれど、通販生活のように、テレビ局の方がCMを拒否する事例もありました。
2011年11月のことです。今は変わってきているのかもしれませんが、
この当時は拒否した報道ステーションも今とは違い、かなり自主規制中でした。
通販生活CM テレビ朝日が放送を拒否
「一日も早く原発国民投票を。」と題した特集を掲載した
「通販生活 秋冬号」(カタログハウス)のCMについて、
テレビ朝日(東京)が放送を拒否していたことが分かった。
いろいろな所に注意を広げて市民の目で監視し続けることが重要だと思いました。
参院選、"無名の新人"が17万票獲得の理由
TBS 公開日: 2013/07/25
参院選の比例区での当選者を個人名の得票順で並べると、
トップは公明党の山本香苗さんで99万票を超えました。
そして、比例区の定数である48番目は、公明党の新妻秀規さんでおよそ2万6000票でした。
そんな中、政治的には無名の新人ながら、17万票も獲得した候補がいました。
<一部文字起こし>

そして、三宅さんは17万6970票を獲得。

これは、比例区から自民党で当選した有名候補よりも多い得票数となった。
しかし、緑の党全体の比例区での得票は45万票あまりにとどまって議席獲得には至らず、
候補者10人全員が落選した。
結果を受けて三宅さんは国政進出の思いを新たにしたという。

三宅洋平:
徴兵だの、戦争だの、稼働し続ける原発だの
子どもたちに残せるわけがないでしょ、ってね。
【社説】
ネット選挙運動 草の根の力紡ぐ武器に
東京新聞 2013年7月26日
草の根の力を結集させる強い武器になるのではないか。
インターネットでの選挙運動が解禁された参院選の結果はそんな予感を抱かせる。
「地盤、看板、鞄(かばん)」に保護された政治の自由化を進めたい。
選挙に勝つには「三バン」が欠かせない。
地盤は強固な組織、看板は高い知名度、鞄は潤沢な資金のたとえ。
古くからの言い回しだ。安倍晋三首相のような世襲政治家が強いのも合点がいこう。
しかし、ブログやツイッター、フェイスブックといったソーシャルメディアは、
旧来の「三バン」の構造を突き崩す威力を秘めていた。参院選を振り返ると、そう感じさせられる。
東京選挙区から無所属で立ち、初当選した俳優の山本太郎さん。
脱原発を訴え、芸能界での仕事を失った。
不利な立場を余儀なくされての戦いだった。
支えたのはネットを通じて集まった1200人のボランティア。
密着映像が支持を広げ、ツイッターのフォロワーは安倍首相をしのぐ20万人に上った。
ネットが人の輪とカンパを呼び込んだ。
比例代表に緑の党から出馬した無名音楽家の三宅洋平さん。
原発や改憲に異議を唱え、全国各地で街頭ライブを開いた。
映像の反響は大きく、現場にじかに足を運ぶようになった人もいた。
落選したとはいえ、個人得票は17万7000に迫った。
三年後の参院選を目指して「これから千日間で世の中を変えよう」と言う。
政治に無関心の人を目覚めさせ、政治を志す人の背中を押す。
そんなネットの可能性が示されたのではないか。
雲上の世界を地上に手繰り寄せるような効果だ。
もっとも、共同通信の出口調査では、
参院選での投票先を決めるのにネット情報を「参考にした」と答えた人は10・2%にすぎなかった。
逆に「参考にしなかった」は86・1%に達し、ネットの影響は限定的だった。
政党や候補者からは膨大な情報が発信された。
だが、理念や政策、演説日程を一方的に紹介するやり方が目立った。
国民にとって訴える力がなかったというのが実態だろう。
選挙の主役は国民だ。
ネットの最大の利点である双方向性を生かすには、政党や候補者と国民が同じ土俵に立つことが出発点となる。
「三バン」に安住していては国民の思いはすくい取れない。
ネット選挙では情報があふれる。
選択を誤らないよう真偽を見極め、判断する力が大切になる。
筆洗
東京新聞 2013年7月23日
参院選比例代表の当選者は48人。
その真ん中ぐらいの票を集めながら落選した候補者がいる。
緑の党から立候補したアーティストの三宅洋平さんだ。
獲得した17万6970票は比例代表の落選者の中では最多だった
▼みんなの党の川田龍平さんや自民党の渡辺美樹さんら知名度のある候補者を上回る票を得ながら、
当選を果たせなかったのは、緑の党全体の得票が少なかったためだが、
三宅さん独特の選挙活動は若い世代を中心に日を追うごとに支持が広がった
▼東京選挙区で当選した山本太郎さんと共闘しながら、「選挙フェス」と称する街頭ライブを全国各地で展開。
原発やTPP、改憲に反対するメッセージを熱っぽく訴えた
▼その動画はツイッターやフェイスブックなどを通じて爆発的に広がった。
最終日夜の東京・渋谷駅前は、ツイッターなどを通じて知った大勢の若者で埋め尽くされていた。
インターネットを使った選挙運動は参院選から解禁となったが、大きな効果があった例だろう
▼「負けた気はしない。十数万人の票というのは、質量が重い。三年後の衆議院選をめざす。
これから千日間で世の中を変えましょう。選挙、面白くてやめられないぜ!」と三宅さん
▼自民党の圧勝の裏に、選挙に無関心だった若い世代をネットでつなげ、
社会を変えてゆこうとする新しい運動の芽吹きが見えてきた。
渋谷選挙フェス「手芽口土」三宅洋平 歌詞入り 2013/7/14
三宅洋平さん17万6970票獲得!これ以下でも当選した人、これ以上でも落ちた人を調べてみた。
磯原二ツ島海水浴場の開設について (2013年7月26日)
今年は3年ぶりに磯原二ツ島海水浴場がオープンします!
東日本大震災の発生以降2年間にわたり、海水浴場開設を断念しておりましたが、
安心・安全な北茨城を広くPRし、
観光客誘客の一助とするため磯原二ツ島海水浴場を開設することとしました。
○開設期間:平成25年7月27日(土)~8月11日(日)
○開設時間:午前9時~午後4時
場所はどの辺?


放射性物質は調べているのか?
茨城県海水浴場の海水、砂浜の放射線モニタリング結果(4回目)
公開日 2013年7月11日

※ 検出下限値(ヨウ素131,セシウム134,セシウム137 いずれも1Bq/L)を下回る場合は、不検出と記載。
磯原二ツ島海水浴場の放射線モニタリング結果が公表されていました。
「不検出」です。
でも、調べられているのはヨウ素とセシウムだけ!
だけど、海で怖いのはストロンチウムと100%漏らしているトリチウムです。
他にも沢山の核種が流れ出ているでしょう。
でもせめて、
ストロンチウムとトリチウム位は調べてから、
「安心・安全な北茨城を広くPRし、観光客誘客」をしていただきたいと思います。
今日から海開きですが、きちんとした検査がされていない以上、私は泳ぎに行きません。
ストロンチウム、トリチウムなど他の核種もきちんと調べる。
丁寧に調べても汚染されていないなら、堂々と海開きをする。
調べた結果汚れていたなら、東京電力にきっちりと損害を賠償してもらう。
(東電は5億も管理職に一時金を支払う余裕があるようですから)
こういう段取りで行われるのが普通ではないでしょうか?
それをしないなら、この近辺の海へは入らない方がいいと思います。
北茨城市7マイクロシーベルト
<原子力規制庁>
国民の命を守る意識が全くない!毎時7マイクロシーベルトを測定して公表は13日後
<北茨城市7マイクロ>
「この内容の悪質さからいえば、福島原発どころの騒ぎではありません」武田邦彦氏7/26(音声文字起こし)
ー追記・NHKが報じましたー
北茨城で3年ぶりに海開き
NHK 7月27日 13時57分

震災による地盤沈下や原発事故の影響で海開きを取りやめていた茨城県北茨城市で27日、
3年ぶりに海開きが行われました。


北茨城市の「磯原二ツ島海水浴場」は、原発事故や震災後の地盤沈下の影響で、
おととしと去年、海開きを取りやめていました。

しかし海水からは、当初から放射性物質が検出されておらず、
北茨城市は27日、3年ぶりに海開きを行いました。

午前中は地元の観光関係者や消防などおよそ30人が集まって安全祈願祭が開かれ、
北茨城市の豊田稔市長が「3年ぶりに海開きができてほっとしています。
北茨城の海の安全安心をPRしていきたい」とあいさつしました。


この日の北茨城市は曇りで、時折小雨が降る天気でしたが、
埼玉や群馬から訪れた家族連れなどが海につかったり、磯遊びをするなどして楽しんでいました。


北茨城市で旅館を営む渡辺悦夫さんは
「海水浴場は夏の観光の売り物なので、海開きできてうれしいです。多くの人に来てほしい」
と話していました。

北茨城市の海水浴場は来月11日までオープンしています。
続きを読む
北茨城市で7マイクロシーベルト・・・どうするべきかも判らない!!
武田邦彦 平成25年7月26日
(上記武田先生のブログより音声部分文字起こし)
規模としては2011年3月の福島原発の爆発事故よりも小さいんですが、
内容的にはもっと恐ろしい事が起こりました。
それは、北茨城市の工業団地で7月12日、毎時7マイクロシーベルト、
年間に直しますと実に61ミリシーベルトのですね、放射線量が測定されていたことが、
それから14日後の7月25日に原子力規制庁から発表された。
測定は北茨城市が行って隠してて、
そして原子力機構によって原子力機構が解析をして2週間後に発表。
またこの説明がムチャクチャでですね、
周辺の工場で放射線を使った非破壊検査が行われていて、
どうもその放射線じゃないかということでした。
これはですね、この内容の悪質さからいえば、福島原発どころの騒ぎではありません。
福島原発はまだ爆発しましたから、外部にもわかりました。
逃げる道を間違えていったという事はあるけれども、みんなが逃げられました。
しかし、今度の場合ですね、
1年61ミリシーベルトという高い放射線が観測されたら即時発表しなければ、
そこに住んでいる人が逃げるに逃げられません。
それを14日後に発表した。
もしこんな事が起こったらですね、
我々の身の回りで放射性物質をいっぱい使っているわけですから、全部停止しなくてはいけません。
で、この場合の非破壊検査というのは線源はおそらくコバルト60なんですが、
発表されていませんけれどね、今のところ。
直ちに使用をやめなければいけません。
これは北茨城市のコバルト60を止めると同時に日本中止めないとですね、
「まさかこんなに漏れているものを黙っているという事があるのか」と。
大体ですね、コバルト60は密封線源ですからね、
検査しているのは誰か?
漏れませんから、線量は全部測定してやっているはずなんです。
こんなに強い線量が外部に漏れることは絶対にありませんし、法律では完全に犯罪ですね。
だって、人を傷つけるんですから、放射線という意味で。
どうなっているのかその線源も発表されないし、会社も発表されない。
もちろん国は把握しています。
これは厳重な申請を必要としますから。
もうこれはですね、原子力止めた方がいいですね。
原発以外でも、こういうふうに完全に犯罪になる事を放置しますとね、
どこで何が起こっているのかわかりません。
これはですね、原子炉2011年の事故のあと、放射性ヨウ素が継続的に漏れていましたし、
それから福島原発からはですね、今でも放射線が漏れているのにそのベクレルが公表されません。
2号機、3号機の異常の問題もあります。
海に放射性物質が流れたのに、選挙が終わるまで発表されなくて、
社長が10%減給してどうなるんですか?
社長はもちろん辞めてもらわなきゃいけないけれども、
自民党の圧力だったんですかね、選挙の翌日に出すと。
自民党もですね、こういう事が起こったらやっぱり政治家としてね、原発推進は止めて欲しいですね。
これまで原子力に携わってきた人、今でも推進派の人全部ですね、
原子力に携わる人がこのようにずさんな基準でやる原子力に反対だと思いますよ。
推進派の人も反対だと思います。
まず第一に今北茨城市が一番危険ですから。
まずは逃げるか、
市にすぐ説明を夜でも求めるべきですね。
これね、この7っていうのが本当かどうかもわかりませんよ。
この7がですね、ある程度何10っていう量だったら、今即刻逃げないとですね、
2011年の原発の事故より被ばくします。
なんでこんなことが行われたのかわかりませんけどね。
これは相当なもんですよ。
ま、本当にビックリしました。
そして緊急を要します。
北茨城市に住んでいる方は、場所は何処だかわからないんですけれども、
北茨城市と言っても隣の市とすぐ近いところ、
そこのところに赤ちゃんでもいて寝てたら大変ですよ。
で、そのままずっと7ミリシーベルトだったらよかったけれども、
もっとデカイ値があったり、今でも漏れていたりしたらどうするんですかね。
いやまァ、規制庁も規制庁ですね。
あんた、どっち側についているんですか?
規制庁ですからね、やっぱり国民の健康を考えてほしいですね。
これはもうひどい話で、
緊急中の緊急ですよ、これはですね。
工業団地の地図あり↓
<原子力規制庁>
国民の命を守る意識が全くない!毎時7マイクロシーベルトを測定して公表は13日後
ーー
事件 北茨城市でホットスポット?
工業団地で高放射線量 工場の非破壊検査が原因か
産経ニュース 2013.7.25 22:03 [放射能漏れ]
原子力規制庁は25日、茨城県北茨城市の南中郷工業団地で
12日、毎時7マイクロシーベルトの高い放射線量が測定されたと発表した。
日本原子力研究開発機構からの連絡で明らかになった。
原子力機構によると、測定時の前後に周辺の工場で放射線を使った非破壊検査が行われており、
何らかの原因でその放射線を測定した可能性があるという。
年間の被曝線量に単純換算すると約60ミリシーベルトに相当。
一般人の年間限度は1ミリシーベルト。
原子力機構によると、放射線量の測定は、同市が12日に車に搭載した線量計を使って実施。
24日に原子力機構に分析を依頼し、25日に原子力機構から規制庁へ連絡が入ったという。
ーー
工場での非破壊検査の放射線が漏れた・・・
という事は、たまたま7月12日に北茨城市が線量を測ったから判明したけれど、
もしかしたら、これ以前にも何回も何回もこのような放射能漏れは起こっていたのではないか?
単に気がつかなかっただけで、日常茶飯事だったのではないか?
そう思ったら、本当に恐ろしくなりました。
工場の職員や作業されていた方は大丈夫なのでしょうか?
7マイクロよりも、沢山被曝しているんじゃないですか?
北茨城市に限らず、他の地域でも、
測定しないから分からないだけでこのような事が起きているのではないでしょうか?
武田先生がおっしゃっている通り、
放射線に関する規制が、あまりにもずさんで、いい加減すぎて、
きちんと管理もできないようなことはやらない方がいいと思います。
選挙の翌日に海へ放射性物質が流れた事を公表する東電
<海洋汚染>
「一応気になるので確認しますが、 選挙が終わった翌日に出てきたのはどういうことでしょうか?」
テレビ朝日松井記者7/22東京電力記者会見(動画&文字起こし)
<福一・海洋汚染>
選挙終了待ち~東電半年分のデータを一気に公開7/23モーニングバード(内容書き出し)
茨城県東海村J-PARC日本原子力研究開発機構の放射能漏れ事件に関する記事
「茨城東海村大学院生等4名2ミリシーベルトの内部被ばく。
連絡は警報から36時間後。モニタリングポストの異常あり」
日本原子力研究開発機構公表資料&NHKニュース時系列
「安全装置は1日10回ぐらい毎日止まるんです、だから経験から再起動」
5/27モーニングバード書き出し・J-PARC55名の被ばく検査結果資料・東京新聞社説
<保存してるよ!>放射放出事件・東海村J-PARCがネットから消した資料
どんな放射性同位体が飛び出したの? 東海村J-PARC(日本原子力研究開発機構)事故
茨城県の東海村の実験施設の事故について 5/28武田邦彦氏(音声文字起こし)
放射性物質の拡散した方向と種類 J-PARC東海村放射能漏れ事故5/29公表資料より
J-PARC換気扇回しっぱなしで3日間の言い訳
原子力規制委員会のホームページにも
日本原子力研究開発機構のホームページにも
北茨城市のホームページにも、
探してみたけれど、北茨城市の放射能漏れに関しての件について書かれていません。
もっときちっと公表してほしいと思います。
堀江貴文他3名&山本太郎
角谷浩一
松嶋初音
堀江貴文
津田大介
山本太郎
このYoutubeには、「 堀江貴文が山本太郎を完全論破 」というお題が付いていますが、
どちらが論破しているのか?文字起こししましたのでご確認くださいd(◕‿-。) ネ❤

01:28
津田:また、脱原発でもね、2030年代なのか即時ゼロなのかというところでも、全く

堀江:
即時ゼロって無理じゃん!
津田:うん
堀江:だって、即時ゼロにしたってさ、廃棄物はさ、残っているわけだし、

津田:そうですね、核燃料サイクルの問題は解決しないし、
堀江:
燃料サイクルの問題もそうだし、プールにとりあえず残っている訳じゃないですか、使用済み核燃料は。
それは各ね、原発で。
角谷:つまり稼働が止まっただけでは別にほぼ解決ではないという事ですね。
堀江:
それは原発ゼロではないじゃないですか、実際のところ。
廃棄物の問題まですべて片付けなきゃいけなくて、
じゃあその脱原発がね、今即時ゼロにするのが本当にいいのか、どうなのか?っていう話をしても
脱原発派の人っていうのは、もうそこを感情論で、
「いやあんなものは無くなった方がいいんだ」みたいな話で、
その、現実論を話しずらい

角谷:
そそ、だから無くなるのは何時かっていうのは全く幅がある議論で、これね。
松嶋:そういうことですね。
津田:ま、だからそういう意味でいうと、

松嶋:ここでですね山本太郎さんと中継が繋がりました。
津田:おっ、きた。
松嶋:山本さ―ん、
角谷:
いろいろ事前の情報分析ではお名前がちらちら出てましたけれども、
大変早い当選でしたね、おめでとうございます。

山本:
ありがとうございます。
情勢分析はあんまり信じてなかったですね。
「メディアが流すことだ」と思ってたんで。
堀江:山本太郎さん、ひさしぶりです、堀江です。
山本:どうも、おめでとうございます、おかえりなさい。
堀江:
いやいや、そこかぁみたいなw。
すみませんちょっと、原発問題でね僕ちょっと、ちょっと考えが違うんで、
あのちょっとね考え方が違うんであれなんだけど、
僕個人的にはすごい彼は良い奴なんで、
松嶋:ふふふ・・・、はい。
堀江:
いろんな政治の世界で、ま、ちょっと原発のところがちょっとかい離があるんだけども、
それ以外のところではいろいろやってくれると思うんで、
ま、とりあえず当選したんで頑張って下さい。
山本:もうやるしかないですよね。
堀江:責任重大だと思うんで。
山本:感じてます。
津田:山本さん、どうも津田です。
山本:ああ、どうもです。
津田:
議員になられた訳ですけど、
実際に一番最初に先ずどこかの党に所属するつもりはあるのか?というところを含めて、
どういう活動からまずやられて行くつもりですか、議員バッチ付けたら。
堀江:シビアな質問しますね。
山本:とりあえずは、おそらく再稼働という問題にぶつかりますよね。
堀江:へへへへへっ・・・
山本:
どこの会派だったり、どこの党、
まずどこかの党に所属するっていうことはないですね。
というのはそれぞれの政党、もちろん方向性は大雑把に一緒っていう所はあると思うんですけど、
でもやっぱり他の政党が踏み込めない発言というのを
僕が受け持たなきゃいけないパーツだと思っているんです。
たとえば、この原発を止めるのにエネルギーの問題じゃないっていうのはもうはっきりしていますよね。
今はもうガス火力が中心だという事がハッキリしているわけで、
松嶋:ん~~~
山本:
で、それで賄いきれる部分があって、
しかも関西電力で今動いている2基、大飯の3号機4号機、
これは去年の夏20%以上電力が余ったという事実があるわけですよね。
だとしたら今これを続けている理由はなんなんだ?というところにいくと思うんです。
もちろんその利害関係っていうか、原子力産業のいろんな会社、
そこに利益を落とさなきゃならないからっていう部分もあると思うんです。
でもそれ以外に、日米原子力協定っていうものがあって、
要は持っているプルトニウムを燃やさなきゃいけないんだという事実。
それによって原発が止められないんだという事実がありますよね。
それが2018年にその内容というものを改定するのか、
おそらく破棄は難しいところにあると思うんですけど、この事実というものを多くのみなさんに知って頂く。
それを大きな国民運動にしなきゃおそらく原発は卒業できない状況にあると思うんですね。
松嶋:
ん~~~
山本さん、えっとですね、ま、山本さんは反原発として活動を結構されていたと思うんですけれども、
一つちょっとメールがきています。一つ質問をさせていただきます。
東京都の男性からいただきました。
原発問題について質問です。
反原発、旧原発停止はよろしいのですが、
廃棄した原発から出た放射性廃棄物の処理はどうするおつもりでしょうか?
出口戦略を語らなければ全て机上の空論だと思いますが。
山本:
そうなんですよ、それは語っている部分なんですが、
取り上げてくれるメディアが少ないという部分があります。
僕は先日ドイツに取材に行ったんですね。
で、ドイツは地層処分という形をとっているんですよ。
地層処分という形をとっているけれども、地下に穴を掘っていくと水と繋がるという問題があるんですね。
それによって閉鎖になった廃棄物処理場というのも実際に存在する。
1日に何10トンという水が
どんどんどんどんその廃棄物を処理してある場所に流れ込んでしまうという危険性がある。
しかもこの日本は地震帯ですよね、地震の活動期にもあるわけで、
「地層処分というものに関してどう思われるか」というのを先方に聞いたんですよ。
「ドイツでは安全だ」っていうんですよ、向こうは。
ドイツは大丈夫だ。
でも地層処分で水が、水と繋がっている事実もあるんですけど、でもそれはおいといて、
「じゃ日本の場合はどうだ?地震帯なんだけれども」と言ったら
向こう側の人が「それはあり得ないだろう」というふうにもう笑ってましたね。
堀江:
だから、じゃあ、どうするわけ?
いまあるじゃない?
今、要は廃棄物っていうのがあって、稼働して原発はあるんだから、
それをどこかに処分しなきゃいけないわけでしょ。
山本:当然です。
堀江:それどうしようと思っているんですか?
山本:
それはやっぱり地上で管理する以外今のところは無いですね。
完璧な処分方法というのが、人類が
堀江:
という事は、それっていうのはそのお金っていうのは何処から出てくる?
ずーっと税金でそれをまかない続けるっていう事ですか?
山本:
それ、たとえば電力会社が電気料金に上乗せするのか、
それとも税金でやっていくのかというような議論というところになってきますよね。
でも、まず今やらなければいけないことというのは、どういう処分法が一番適するのか、
安全に管理することが可能なのかという部分をつぶしていく。
で、その後に、じゃあそうじゃないんだったらどのような可能性があるのか
という事をやっていかなきゃいけないと思うんですよ。
堀江:
でも、でもね、じゃあ原発全部終わらせますよね。
っていう話になって、
じゃあ、原発からもうお金が得られない、
売り上げが上がらないような状態になって電力会社が負担するのか、
もう国がその過去のね、遺物の原発に対して、ずーっとお金を払い続けるのか、
松嶋:うん
堀江;
地上で管理するコストをどうやって賄い続けるのか、っていうところは、僕はすごく、
ま、逆に言うと不安ですよね。
山本:逆に言うと、この出口の議論というものを一切放棄して進めてこられたのが原発だと思うんですよ。
松嶋:うーーーん
堀江:
ま、もちろんそうなんだけど、
そりゃそうなんだけど、でも続けてたらね、続けてたらそこから売り上げが上がってくる訳で、
そこからある程度費用を出すっていう話はすごく簡単、
簡単というか、あの、ま、ある程度理解はできると思うんだけど、
終わって閉まったもの、もうここから何も生み出せない、“ただのゴミ”なわけですよ。
ゴミの管理に年間ものすごい費用が多分かかってくると思うんだけれども、
それをね、国民が
山本:いいですか、しゃべらしてもらっていいですか?
堀江:いいですよ、いいですよ。
山本:
堀江さんは露出する機会沢山あると思うんですけれども、
僕はこういうことにコミットしているんでなかなか機会が与えられないんですね。
えっと、その廃棄物の処理という事に関して、
「これ以上廃棄物を生み出してどうする?」っていう部分がひとつある。
「これ以上増やすのか」って。
今でさえも、もう十二分に持っているだろうと、
これ以上増やすのか。
で、堀江さんが言われているのが、
原子力というものを続けることによって、そこから生まれる利益だったりというものを流用しながら、
技術を確立していくっていう事を言われているんですよね?
堀江:
そうじゃなくて、
もうすでにね、終わってしまったものに対して、
その、もうただのゴミな訳じゃないですか。
ゴミの管理に毎年すごい額、いくらかかるのか知らないけれども、
松嶋:うーーん
堀江:ま、普通に考えてすごい金額がかかると思うんだけれども、それでもって、
津田:だから電力会社がやるのか国がやるのか
堀江:
いや、国、じゃたぶんね、電力会社はそんな、俺はもう無理だよっていう話になるわけ。
そうしたら税金でずっとやっていかなきゃならなくなるわけで、
不良債権のために毎年すごい額が、ずーっとお金がね必要になってくるんだけれども、
それが賄いきれるのかと。
だったら、まだ僕は稼働してて、ある程度稼働してて、
ま、徐々に閉めていくでもいいし、
ずっとやり続けて、新しい技術が開発されてもっと安全になるでもいいんだけれども、
すでにずーっとやりながらやっていけばさ、
松嶋:はい。
堀江:
それなりの費用ってそこから出てくると思うわけ。
その方がむしろ安全なんじゃないかなって私は思うんだけど、
それに対してどう?どう?
その、増えるったってね、じゃあ倍に、
山本:いいですか?
堀江:あ、いいですよ。
山本:堀江さん随分しゃべられてますけれども、そろそろいいですか(笑)
堀江:僕ね、結構大事な問題だから。
山本:
わかりますよ。
塀の中にいたから人としゃべってなかったっていう感覚わかりますよ。
堀江:そこくるか!
津田(笑)
山本:
いいですかそろそろ、いきます。
結局今日本は地震の活動期ですよね。
原発を続けるっていう上ですごく危険な条件にある。
その安全性を高めると言ってもその安全性は確かなものじゃない。
それを証明したのが東電原発事故だったという事ですよね。
で、もうすでに今の日本の電力事情からいうと、
脱原発は可能、っていうか、すでに脱原発が出来てる状態なんです。
その間にもう、先程もいいましたけれども、ガス火力が中心。
その中でもガスコンバインドサイクルみたいなもの、
GTCCのようなすぐれたものがあるんですから、それで利益をあげていけばいいんですよ。
で、この100万年の核のゴミという部分に関しては、
これはもう絶対に逃げられない課題なんですよね。
で、ドイツに行って思ったのは、たとえば自国の廃炉作業という部分で産業として生み出すだけじゃなくて、
他にも原子力潜水艦とか、よその国からそういう発注がくるっていう、
一つの産業になっている部分があるんですよね。
そういう部分を導入しながらどんどん止めていかないと。
「今とりあえず原発が止まっています」という所がほとんどですよね。
54基原発があったうち、動いているのはたったの2基。
で、止まっているだけでも安全じゃない。
その中から燃料を抜き出して、安全な中でドライキャスクに入れて、
冷やし続けなきゃいけないという事実がある。
だとするならばこれをまず見つめないと、
だって、首都圏の直下型もくるかもしれないし、
南海トラフも動くかもしれないという現実の中でという事だと思うんですね。
この原発をどうにかしたほうがいい、急いだ方がいい。
僕の場合は「即時撤退」っていう事を言っているんですけれども、
松嶋:はい。
山本:
その他にも「段階的」と言っている人たちもいる。
「原発推進しようよ」っていう勢力もある。
だからこの三つの人達の意見というものが、
本当に平等に国民のみなさんに対して発信されているような状況であればいいんですけど、
やっぱりこれの利害関係が絡む分、
松嶋:うん、
山本:やっぱりメディアが流してあげる、流したくない部分というのが出てくると思うんですよね。
松嶋:そうですね
山本:そしてここをどうやって周知していくか。
松嶋:はい。
山本:
先ほど言った日米原子力協定っていう部分が、これベースになっているわけだから、
まずこの部分に対して周知する必要がある。
何故かって言ったら、これ2018年なんですよ。
という事はもう水面下で交渉が始まっているだろうっていう話なんですよね。
だとしたら、まず日米原子力協定という部分にも光を当てて、
沢山の人に周知していくという活動もしなければいけない、やることがあまりにも多すぎるんですよ。
松嶋:そうですねぇ。
角谷:山本さん、なんか山本さんの方の中継の次の順番があるそうでして、
堀江:アハハハハハ
角谷:あんまり長くここでうちがとっているわけにはいかないそうでございます。
松嶋:はーい、すみません。
角谷:とにかく当選おめでとうございます。
堀江:とりあえず頑張って下さい。
松嶋:はい、短い時間で説明しようとして下さってありがとうございました。
山本:
上手い事説明できてないですよ、堀江さんまたいろいろ意見聴かせて下さいよ。
飲みに
堀江:はいはい、またいろんなところで、ま、また、ね、
松嶋:
はい、そうですね、お話する機会もあると思いますので、
何事もゆっくり確実にやっていきましょう
堀江:とりあえず当選おめでとうございます。
松嶋:ありがとうございました。
山本:おつかれさまです。
ーーー
やっぱり突然終わりました。
「山本さんの方の中継の次の順番があるそうでして、あんまり長くここでうちがとっているわけにはいかない」
と言っていますが、この時、山本太郎事務所のツイキャスをライブで見ていましたが、
別に、中継の順番が立て込んでいるふうでもなかったような…(。◔‸◔。)??
反論できなくなったから中継を止めちゃったっていう感じ。
原発動かしたい人って、みんな堀江貴文さんみたいな思考回路で考えているんでしょうか?
多用する「お金」という言葉、昔と全然変わってないように見えました。
使うお金がこれ以上増えないようにするためにも、
今すぐ止めちゃう方がいいんです。
それが一番安上がりなんです。
そんな事、頭が良くてお金が好きな堀江さんに計算できないはずはないと思うんだけどな。
「放射性廃棄物というゴミがあるから原発を稼働しなければならない」
意味不明の新しい屁理屈がまた生まれました。
だけど、こんなふうに市民目線での議論がどんどん表に出てくることは
とってもいいことだと思います。
宮根「じゃあ原発を止めようそのかわり江戸時代の暮らしに戻しましょう」
僕はずーーっとそないやと思ってるもん
7/22山本太郎ミヤネ屋出演(動画・文字起こし)
参議院選選挙速報・山本太郎地上波テレビ生出演文字起こし/
NHK・日本テレビ・テレビ朝日(当確前と当確後の映像あり)
信じられません!(╬◣д◢)
7マイクロシーベルトと言ったらものすごく高い線量です。
12日に計測していながら公表が25日というのはどういうことでしょうか?
即時に屋内避難などの対策をとるのが当然ではないでしょうか?
こんな、10日以上も経ってから「あの時こうだった」などと言われても、
全く意味がないと思います。
原子力規制庁には国民の命を守るという意識が無い!
たとえば計測機が壊れていたとしても、もしものための大事を取って対処するべきです。
こんな規制庁なんかに任せておいたら、何もかもが手遅れになると思います!
保安委員の時となぁ~んにも変わってないよね、規制庁って。
やっぱり、誰一人として、刑務所に入っていないという事が、
責任取らなくていいっていう事がこのような対応をさせるんだと思います!
茨城で毎時7マイクロシーベルト 20
47News 2013年7月25日20:58
茨城県北茨城市で12日、毎時7マイクロシーベルトと高い放射線量を測定と原子力規制庁。
【共同通信】
7マイクロシーベルトの高線量 北茨城、測定は12日
河北新報 2013年07月25日木曜日
原子力規制庁は25日、
茨城県北茨城市の南中郷工業団地の路上で
12日に毎時7マイクロシーベルトと高い放射線量が測定されていたことを明らかにした。
25日の再測定では確認されず、規制庁は「東京電力福島第1原発事故とは無関係とみられる」としている。
年間の被ばく線量に単純換算すると約60ミリシーベルトに相当する。
一般人の年間限度は1ミリシーベルト。
測定当時に工業団地内で放射線を使った検査を実施していなかったかや、
測定器自体に異常がなかったか調べる。
規制庁によると、放射線量は東北、関東地方の路上の線量マップを作成するため、
放射線測定器を載せた車を使って測定した。


東電社員バッシングが生む"最悪の結末"の可能性
上杉 隆さん
元東京電力社員・吉川彰浩さん(33)
今も福島第一原発で収束作業に当たっている人たちの現状と
彼らに浴びせられるバッシングについて、
全国各地で公演活動を行っている東京電力の元社員吉川彰浩さんにスタジオにお越しいただきました。
吉川さんよろしくお願いいたします。
上杉:事故当時、吉川さんは何処にいらっしゃったんですか?
吉川:私は、福島第一原発から南へ10km離れた福島第二原発という所にいました。
上杉:
その第二原発で働かれて被災、ちょうど3.11の時にいらっしゃったんですが、
その後東京電力をおやめになったという事なんですが、東電を辞めた理由というのはなんでしょうか?
吉川:
私は震災後1年半ほど会社の方にいたんですが、その中で私が見てきた悲惨な状況というのが、
今まで一緒に仕事をしてきた仲間たち、社員もそうですが、作業員の方。
そういった方々がいわれのない差別や偏見、そういったもので、
ま、それとですね住居環境、そういったものの悪化もあって辞めていってしまっている。
私の目から見ますと、大変頼りがいのある人たちが辞めていく実情を一般の方が知らない。
そして、30年、40年続くこの廃炉の作業がですね、
このままでは続けていく事が出来ないんじゃないか。
そういう思いがありまして、辞めることによって自由に発信できると。
上杉:発信、という事は今何かをやられているんですか?
吉川:はい、私は今現在講演活動の方を行っております。
上杉:
なるほど。その講演活動に関しては、全国というかいろんなところに行って、
現状というか、作業員の受けた状況というものをお話しされていると思うんですが、
具体的に、吉川さんを含めて東電社員、それから作業員のバッシングというものが、
ちょっと聞いただけじゃもう信じられないような状況なんですが、
それはどういうような事があるでしょうか?
吉川:
まず二つに分けてご説明したいと思います。
一つは東電社員へのバッシング。
もちろん進まない廃炉作業とか、保障の問題、現地で起こるトラブル、会社の情報公開の悪さ、
そういった所については、当然のごとくバッシングしていただいて結構です。
私もバッシングされるべきだと思っています。
しかし、そこで働く人達は、人権を無視したような発言。
ま、暴言ですね。
上杉:具体的にどんな暴言なんですかね?
吉川:
非常に言葉は悪いんですが、「人殺し集団」「無能の集まり」「将来無給で働きなさい」とか、
場合によっては「汚染水を自分たちで飲んでみたらどうだ」
そういった事を言われたりしています。
上杉:
バッシングっていう事自体が非常に今回の件でおかしい話ですね。
いま吉川さんがおっしゃったように、
バッシングというよりはむしろ東電の会社とかシステムとかに対する批判はあってしかりなんですが、
作業をしている個人の方、これは同じ人間ですし、
そこに対してバッシングするというのは全く、これは中身が違う話で、
これによってバッシングというのはどうも解せないというのがそこの部分にあるんですが、
他にはどんな事があるんですか?
吉川:
そうですね、まず社員においては自分たちが批判されることに対しては、
あの・・、我慢がきくというか、頑張れるんですが、
その暴言というものが自分の家族、特に子どもに向けてですね、吐かれたり、
場合によってはいじめに遭ったり、
私の親族なんかはたとえばゴミを投げつけられたりとか、そういう事が実際あります。
上杉:それは東電社員だから、東電社員の家族だからそういう事があるわけですか?
吉川:そうです。
上杉:
それはちょっとひどいというか、おかしな話ですよね。
今現在東電の社員自体、これは別に何の罪も課してないわけです。
そして原発推進、反対もそうですけど、それに対してそういう批判をするという事自体が、
非常にこの社会全体の自由な空気と同時に、
本来ならばこの中で作業されている方というのは評価されてしかるべきなんですが
吉川:そうですね
上杉:それが批判されるというのが、非常に怖いですね。
吉川:はい
上杉:
そのバッシングによってこういう、
バッシングというか心ないバッシングというか、ちょっと考えようがないんですが、
これによってどういう事が問題になると思われますか?
吉川:
実際に辞めていく社員、
そして作業員の方もですね、現場で働いていますから当然のごとく放射能に被ばくするんですが、
いわれのない「放射能がうつる」だとか、「近づくだけで被ばくする」とか、
言葉は悪いですが「歩く放射能」などという事もいわれまして、
また、そういったことに耐えられなくなって辞めていく。
結局、福島第一原発を知っている熟知している、技術力もあるという人間が、続々と辞めていって、
私がみている限りでも
全く顔も名前も知らないような全国から集まった原発の経験が無い作業員に、今、入れ替わっている。
非常にですね、震災後もそういった事が起因となるトラブルが多いんじゃないかなと思っています。
上杉:
あの、周辺の人達はやはり、その辺を分けて考えた方がいいのかなと、
実際に作業をして、現に大変な思いをしている方に対してはむしろ温かい目。
批判をするならば、その作業員の方も被害者な訳ですね。
非常に危険な所。
私も2011年の3月に東電の本店の方で質問した内容が、
ちょうど2号炉のピットのわきですね、作業員の方が計測機で測っていたんです。
そこで質問したのが、そこの試料が1シーベルト超/時だったんっです。
「超というのはこれはどういう事だ?」と。
「5なのか10なのか分からないじゃないか」と、
そして「その作業員の方は健康診断をしたのか?」と、言った時に、
これは東電のシステムの方ですね、会社の方は、
「線量計は津波に流されてありません」と「たぶん大丈夫だと思います」と。
ここはやはり、東電の社員は一体化して見ずに、
むしろ逆にですね、働いている人達は私たちの変わりにそのきつい作業をやってもらっているんだと、
その作業員の健康やあるいは命を守る事、という温かい目が必要だと思うんですが、
またこの3回目の夏を迎えています。
これで本当に作業大変ですよね。
この中にいる人たちに対してどういうふうに、
いま吉川さんはそこから出てきていますが、どういうような言葉をかけられます?
吉川:
私が良くいうのは「決して無理はしないでください」と、
非常にその、廃炉を進めていく、早く終わらすという事に関して言えば、矛盾があるんdねすが、
決して無理はして欲しくない。
いつもそのようにですね、ただ単純に「頑張れ」とか、いう言葉はかけられないでいます。
上杉:
廃炉も最初は「2011年4月17日には、9ヶ月で作業は完了する」と。
おそらくその時に入っていた作業員の方もそういうふうに信じた部分もあると思うんですね。
周辺の方も。
でもそんなことはないのは、もうみんなは分かっていますよね。
長い長い作業がこれから待っていて、そして熟練された人たちも吉川さんのように去っていく。
この中で、現場の人達はそれでも頑張っているということなんですが、
それを周りの人達はどういうふうに受け止めていいか、
そのリスナーとか、あるいはですね、
吉川さんをはじめ作業員をバッシングしている人に対して今言える事、言いたい事ってありますか?
吉川:
そうですね、
いま非常にテレビとか新聞、ラジオを通してですが、現地の情報というのが大変少なくなっています。
そこでですね、誤った情報で批判をしたりとか、そういう事は止めてほしいと。
またそこで働く人達は働いていける環境が実はないんです。
作業員の方の多くは、ま、民宿といったところでですね、大部屋でタコ部屋。
そういった所10人、20人で生活している。
また作業員の多くは、現地で働いていた方ですから、
作業員であり、被災者でもある。
仮設住宅とか、借り上げ住宅、そういった住みにくい環境から今仕事に携わっている。
そういった実情をよく知って頂きまして、
また決して福島原発は廃炉にきちっと向かっているのではなくて、
あそこで働いている人間たちは電気をつくる、または作る設備をなおすプロであって、
粉々に破壊された原発をなおす集団では決してない。
みなが手探りでやっているという実情を知って頂きたい。
そしてそこで働く方々を支援する仕組みとか、社会が成り立たない限り、
もしたしたら、原発事故が再燃するかもしれない。
そうなった時には決して福島だけの問題ではなくて、
東京に住まわれている方の問題でもあるんじゃないかなと、
上杉:
3月の23日にはですね、実は政府は福島第一原発すべてメルトダウンして、そして
230km圏外へ全員避難するという近藤メモというものをつくっていた。
そういうものを想定していた訳ですね。
そして、今その状況が、じゃあ改善されたか?というと、
何ら変わってないと。
吉川:かわってない。
上杉:
昨日もですね、3号機の5階の部分からは最高値で2100マイクロシーベルトと。
これは毎時なんですけど、簡単に言うと2シーベルトですよね。
このような高線量の中で、まだ作業をしている方がいらっしゃると。
それを考えると、本当の現実を知って、そして、その作業員の人達、
一人の所長だけを英雄視するんじゃなくて、
吉川:そうですよね。
上杉:そこにいるみながやっているんだという事を考えなくてはいけないと思いますね。
ーー:
吉川さんのお話を受けましてですね、リスナーの方からも一通頂いています。
「東電社員だからといって、作業員に向かって人殺し集団だとか汚染水飲めってひどすぎる。
自分の命を削って作業をしているのに」
「日本の滅亡を防ぐ重要な任務へつく方へ感謝しきれない思い」というようなことでごさいますが、
上杉さんは吉川さんの話を聞いてどのような事を今考えられますでしょうか?
上杉:
そうですね、
吉川さんとお会いしたのは初めてなんですが、
私も3.11直後から多くの作業員の方々にお会いをしています。
でも、名前を出して、そして顔を出してここまでいう、その勇気というのは実はすごい大変なんですね。
今まで顔を出された方というのは、相当の覚悟を決めて。
その方に対して、普通だったら「よくやった」と、
そして「仲間たちを助けよう」という世論をつくるのが当然なんですが、
日本はどうも逆を向いていると。
「余計な事を言うな」と、「本当の事を言うな」と、
これを何とか直していかなくてはいけないなと、
そういう意味では吉川さんの勇気というのは本当に敬意に値しますね。
東京新聞 2013年7月24日 19時47分
原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の記者会見で、
東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水対策として
「処理して放出濃度基準以下になったものを放出するのは、たぶん避けて通れない」と述べ、
徹底して放射性物質を除去した水であれば、規制委として海洋放出を容認することになるとの考えを示した。
第1原発では原子炉建屋などに地下水が流れ込んで毎日約400トンの汚染水が増加。
東電は建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」計画の準備や、
汚染水から約60種類の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」の試運転を進めている。
(共同)
<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」
<それは平常時放出量の半分以下>
2011年5月~2013年7月までに出たとされるトリチウムの量は最低で10兆ベクレル。
8/2(東京電力記者会見文字起こし)
東京電力記者会見
テレビ朝日松井記者の質問
松井:
テレビ朝日の松井です。資料を沢山ありがとうございます。
いま尾野さんが沢山読んでいただいた最後の
「海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策」の4枚綴りの紙なんですが、
この2枚めの(5)そこの2ポツめなんですが、
「・港湾内の海水は」というところなんですが、
尾野さん今読み飛ばされたんですが、ちょっとここから3行ほどもう一度読んでいただけますか。
尾野:え、2ポツ目の上3行ですか?
松井:はい。
尾野:
港湾内の海水は、1‑4 号機取水路北側でトリチウム濃度が 2,300Bq/Lまで上昇していると。
護岸からの降雨などによるフォールアウトの流出や地下水の流出の可能性があります。
松井:
はい、ありがとうございます。
先ほどその地下水の流出というところを読まれなかったので、
尾野:あ、失礼しました。
松井:
それでこれ大量に付けて、結論としては今後も検討するという事なんですが、
以前から東京電力は「海側には漏れているかどうか分からない、検討する」という事だったんですけど、
今大変恐縮なんで、読んでもらったところに限ってのみは、
ここはもともと規制庁が厳しく指定しているパートなんですが、この部分は。
2300のところは。
これは認めるという事ですね?
尾野:
えっと、そうです。
それから資料で言いますと(4)というところで、えー、書いてございますけれども、
一通り読ませていただきますと、
当該エリアの地下水水位の変動を見ると、
潮位変動や降雨等の影響を受けて変動している様子が見られることから、
開渠内の海水と行き来していると考えられる
と書いてございまして、2ページめの一番上ですが、
これらのことから、
本年5月以降にNo.1 観測孔で確認された汚染を含む地下水の開渠内との行き来が考えられる
ということでこのように、
いわゆるNo.1 エリアに付きましてもそうした可能性について考えた上で対処していくという事を
明確に述べてございます。
松井:
今日福島県の漁連に説明に行かれたようなんですが、どういった内容の説明をなさったんでしょうか?
漁業組合長は「ショックを受けた」というコメントを残していらっしゃるようなんですが。
尾野:
えー、個別のご説明の要請に付きまして、私はまだ聞き及んでおらないところがありますが、
えー、こうした内容でございますので、
関係する所につきましては本日並行してご説明をさせていただいておるところでございます。
で、まず大事なところとして、3つほどあろうかと思っております。
一つはNo.1 エリアというふうに呼ばせて頂きますが、
ここの地下水が汚染しているというふうな状況につきましては、
私ども、これまでのデータからは明確にあるというふうにご説明もしてきましたし、
そこにあるという事でございます。
しからば、ここにある汚れというのが何をしなければいけないかというと、
ま、海の方に、前面の開渠(かいきょ)ですね、開渠の側に、えーー、移動しているかどうか。
という事について状況を踏まえて慎重に判断する必要があったと言う事で確認をしていくと、
まずそれが一つです。
そのうえで、しからば今そこにある地下水の汚染というのは、要は上限があって、
過去に漏れて、一定量の上限があるようなものが拡散しているというふうにみてとるのか、
未だにそこに沢山追加されて汚染が増えているような状況にあるのか。
という事の見極めをすることも非常に大事だというふうに考えております。
で、今ほど説明させていただいている通り、
現状取られているデータからはそこのNo.1エリアに関しては、
過去に汚染したものの影響を強く受けているような要素というものがデータ的には見て取れると
いうふうに思ってございます。
ただし、それで安心しきって枝トレンチであったり、本館トレンチの方の対処を行っていきますと、
万一そちらの側から、えーー……
レベルとしては今見えてない程度のものであったけれどもなにか継続するというような事がありますと、
非常に大きなリスクを残すことになりますので、
そこに追加されるものを、リスクを防いで行くというような対策を取っていく必要があるという事で、
まずその点を明らかにしたうえで対処を取っていくという事を明確にいたしました。
で、そうした事の上でもうひとつは、開渠という所の場所というのは、1~4号機の前面にあります。
ある意味港の奥で、袋小路になっているような、少し大きいですが場所でございます。
入口のところはシルトフェンスで閉じてございますので、
これは、全くシルトフェンスというものが水を通さない、
あるいは潮流を全く阻害するというものではありませんが、
ある程度制限しているという事も、これもまた事実でございますので、
開渠の状況と港の中の状況に違いがあるのだろうか?ということをみていく。
それから港と港の外をつなぐ境界領域、
こういったところで影響が見て取れるのであろうかという事を見ていく、
さらにその外側に影響が及んでいくかどうかという事を見ていくという事で、
実際に定量的な評価をしていくという事は非常に難しいわけですが、
これまで積み上げてきたモニタリングのデータを踏まえてみた時に、
港湾外に影響が及んでいるのかいないのかというところについて、
現状取れているデータからどのような事が言えるかという事を明確にしていくという事が
大事なことと考えてございます。

そのような観点で縷々(るる)申し上げさせていただきましたが、
1号機4号機前面、特にNO1エリアという所の地下水は汚れているというふうにございましたが、
その関係で開渠の部分については影響を受けているというふうにわたくしどもはみてございますが、
港湾内それから港口付近、それから沖合というデータを見ていきますと、
現実に影響が見て取れる部分というのは、この開渠のところというのが明確でございまして、
外に行くに従って、ほとんど影響がみられていないというような状況もあるという事でございますので、
そういうことも併せてお伝えさせていただきました。
いずれにしましても大変ご心配をかける内容でございまして、
「申し訳ない」というふうに思ってございます。
わたくしども…あのー、
汚染物質を外に出さないという事のために努力するという事を目標としておりましたが、
こう言った状況でございますのでその点については、えー、申し訳なく思っております。
で、その上で、えー、だからこそ、
対策の方、こちらに付きましてしっかりと取っていきたいという事で進めてございます。
松井:
すみません、質問には手短に答えていただきたいんですが、
資料Gに始めて地下水位を。
私が先週3回聞いて全く出していただけなかったものがようやく出てきたんですが、
その他にもいろいろグラフを見ると大量にデータを管理なさっている事が分かったんですけれど、
これたとえば先週の段階ではこの数字というのは、全く発表なくかけらも教えていただけなかったんですが、
これどうして今日になってこれだけ大量に一気に出てくるんですか?
尾野:
まずあの、十分意を尽くした説明が出来てなかった事に関しては申し訳なく思っています。
で、その上で本日につきましては、これまでの状況というのを整理したうえで、
しっかりとご説明していく必要があるというふうに思いまして、
取りまとまったところでお話をさせていただきました。
松井:
先週は少なくても記者会見では全く教えていただけなかったんですが、
たとえば担当官庁の規制庁などにはこの水位は連絡していた、報告していたんですか?
尾野:
えー、まず規制庁との関係から申し上げますと、
たとえば資料のFのようなトレンドですね、こういったデータというのは、私どもとしては、えー、
木曜日に規制庁殿にご紹介させていただいているところでございます。
松井:F、あ・・これですか
尾野:ええ、FやGですね。FやGの情報につきましてご紹介させていただいている状況です。
松井:木曜日、これは昼間ですよね?規制庁に行かれたのは。
尾野:そうかとおもいます。
松井:
そうすると木曜日の夕方の段階で私は質問をしていますが、
小野さん自身が全くお答えにならなかったんですけど、
その日規制庁にはこういうデータを報告しているにもかかわらず、
記者会見では「データがあることも分からない」とか
そういう事をおっしゃったように私は記憶しているんですが、
これはどういうことなんでしょうか?
尾野:
まず、あの~、
ご説明という所でいをつくせていなかったところは申し訳ないと思います。
それで、えーー、松井さんから何度もご説明いただいていたと、あ、
ご質問いただいたということは承知してございます。
えー…、水曜日だったかと思いますが、
「データが存在するかしないのかという事についてこの場で答えて下さい」という事でご質問いただきまして、
えーー、会見の終了間際に確認されたところとして、
「存在しておるようである」というところで回答させていただいたかと思います。
えー、わたくし自身がこのデータを承知したのは木曜日ということでございます。
木曜の夕方につきましては、
「データはございますが精査したうえでご説明させていただきたい」と申し上げておりましたが、
いずれにしましても
こうしたデータは全体の状況なども含めてよく確認したうえで、えー、ご説明する必要がある
というふうに思いまして、このような対応をとらせていただきました。
松井:
金曜日にも聞いているんですけれど、尾野さんではないんですが。
それでも答えていただけなかったのは、今の話から行くと辻褄が合わないんですが。
尾野:
金曜日の時点においても、これらのデータについての確認作業を行っておりましたので、
えー、そういう意味から行きますと本日、えー、ご説明させていただいたという流れになってございます。
松井:
あの、何故今日になったんですか?
要は、私はたまたま先週聞いただけであって、他の記者の方は前の週、その前の週からも聞いています。
何度聞いても答えていただけなくて、
そして、開けて今日になって、こんなに大量に出てきたんですが、
この週末なにかあったんですか?
尾野:
特にそういう事ではございませんが、
ひと月分のデータという事をしっかり整理してご説明しなければいけないという事
そうしないと、なかなか断片的なデータを、えー、これまで出しているという状況は、
十分なご説明になっておらないというふうに私も感じておりました。
いずれにしましてもひと月という所も踏まえた上で、全体として我々が今考えているところ、
それを踏まえて何をしなければならないと思っているのかという事をご説明するという事で
準備をしまして本日出させていただいたという事です。
松井:
一応気になるので確認しますが、
選挙が終わった翌日に出てきたのはどういうことでしょうか?
尾野:これは全く関係はございません。
松井:
あれだけ先週、水木金と聞いても、ビックリするようなお答えの仕方で
「答えられない」とおっしゃっていたんですが、
あけて月曜日になると一気にこんなに大量に出てくるのは違和感を感じるんですが
尾野:
今回出させていただいているデータというのは、かなりデータとして沢山ございますけれども、
えー、そうは申しましても、これまで、えーー、
ある意味断片的に出させていただいているデータというのも多ございます。
そういうことも含めた上で、全体を統一的に説明させていただいたということでございます。
松井:
今のは詭弁でして、水位に関しては1回も発表がなかったというふうに、
今泉さんも認めていらっしゃいますので、
水位に関してはこれまで全く出ていませんでした。
尾野:あ、それはいいです
松井:
それで今、ようやく出てきた水位が、1.1~1.3で
だいたいOPで1.8から2.25mという数字が出てきました。
そうするとすぐそばの港湾面よりも約2m高いということですよね?
尾野:そうですね。
松井:港はOPゼロと考えてよろしいですよね?
尾野:ほぼそのように考えていただいて、
松井:
そうすると一番直近の1.1に関しては、
僅か距離5mのところで、水位差が2mもあるという事になりますよね。
そうしますと何が言いたいかというと、
これは地層の専門家の方にも聞いているんですが、
これだけで2mの差があると、これは間違いなく海へ流れてしまうと。
水圧の関係で。
しかも、「すぐに海へ流れるんではなくて、地底を通って流れていく」というふうに、
これは非常に基本的な事だというふうに聞いているんですが、
このあたりについての見解を教えて下さい。
尾野:
えー、まずあの、おっしゃっていつところについてはその通りかと思っております。
で、その上で、わたくしどもとしては、
え、港湾側に見えているデータというのはNO1エリアで地下水の汚染というのが、
12月の時点ではなかったものが、今年の5月のデータが急激に上がっているという事でございますので、
港湾側、開渠内のデータを見てみた時に、そこの前後で大きな変動や変わりがあるかどうかということも、
えーー、気にしながら見ていたのですけれども、
そうしたところが明確にみておられなかったということもございまして、
その時点に於いて、
こうしたことを明確に判断していくというところまでには至っていなかったというところでございます。
それから、地底の部分を通っていくという事に関しては、
専門家の方々の中でそういうご意見という事かと思いますので、
そうしたこともあろうかと思うんですけれども、
ちょっと資料のDを見ていただきたいんですが、


これは、1の2の部分でございますけれども、汚染が見えている、
コアで汚染の分布というところを見ていきますと、
えーー、これは地下の深い所というよりは地表に近い部分。
これはあの、いってみれば、
地下水の水位の上面に近い所に分布しているというような様子が見て取れています。
ですのでこうした事なども含めて、
よく挙動などの評価をしていく必要があるのではないかというふうに思っております。
松井:
いま目の前の港湾で測って、有意な挙動・変異は無いとおっしゃっているんですけれど、
これは断面図を考えていただければわかるんですが、
その港湾の縁はコンクリートで固められていますよね、港の壁は。
尾野:はい
松井:
ですからここからは基本的には「行きにくい」と考えます。
あとは、地面から湧き上がるかというところなんですが、
港湾内はベントナイト層で25cmの2層をかけていらっしゃいますよね?
尾野:港湾・・
松井:港湾内で。なんていうんですか、出たところですね。
尾野:NO1エリアの護岸付近のガラス処理の話ですか
断面図
水圧により、ガードしてある港湾内には入らず、地底を通って海洋へ出ていく。
松井:
そうですね、
ですからそこは25cmのベントナイト層を2層かけていらっしゃいますので、
地底から上がってこないと思うんですよ。
つまり、この湾の中では、
地層から上がってくるもの自体がもともとないように封鎖してあるところでデータを測ってらっしゃって、
そこで「変異が無い、変異が無い」とおっしゃっているのであって、
そもそも論の、普通の海底になっている部分。
ま、確かに港湾のハの字型の何カ所では測っていらっしゃるようですが、
ポイント数とかそういうところは違うんじゃないでしょうかという話です。
尾野:
そういうところも含めて、本日は説明させていただいているわけですが、
え・・・、専門的なご知見も含めて我々の対応の厚みを増していきたいと思っております。
松井:
わかりました。
最後に一つだけ。
根本的な遮水壁の完成なんですが、
いま頂いた最新の資料では26年9月完成というふうにいただきました。
私の記憶では来年の4月というふうに思っていたんですが、
変更がどこかであったんでしょうか?
これ私の考えちがいだったらすみません。
尾野:
確認はしてみますが、特に変更があったという認識は私は持っておりませんでした。
ちょっと後ほど確認させて下さい。
松井:もともと26年9月に遮水壁は完成すると発表されていたという事ですね。
尾野:ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
松井:
これもちょっと私も記憶違いの可能性があるので今こういうふうに聞いていますので。
分かりました、ありがとうございます。
この様子を翌日のモーニングバードで放送していました。
<福一・海洋汚染>
選挙終了待ち~東電半年分のデータを一気に公開7/23モーニングバード(内容書き出し)
20130723 モーニングバード 投稿者 dm_51f20c9557a40
松井:
挙句の果てに翌日金曜日にどうなったのか?と言ったら
「精査している」
結局何も言わない。

そして選挙が日曜日にあって、昨日、
突然大量のデータ、こんな資料が出てきたんですが、
この中でこれちょっと見てもらえますかね。
ここのグラフ。
毎日データを測ってグラフまで作ってるんです。担当者が。

こういうのを持っていながら、雨との関係まで出していながら、全く今まで出してこなかった。
小松:
これ(データ)が松井さん、昨日あったという事が全部、
今まで何もなかったのが出てきたというのが今日の話ですね。

松井:はい。
そもそもですね、日本中には地下水の専門家の方が沢山いらっしゃるわけですから、
水位さえ教えてもらえば日本中から知見が集まるんですよ。
ところがその「データを教えて下さい」と言っても、
「東京電力でデータを検討しているので、生データは一切出せない」
あり得ない事をやっているんですよ。
2年半たって今東京電力が、ちょっと今おかしいと思います。
赤江:このデータの出し方はものすごく不自然ですね。
松井:不自然です。
羽鳥:これはいつ頃から漏れ出ていた可能性があるんですか?
松井:
これが発見されたのは5月ですから、その頃から出ていた可能性はもちろんありますが、
その間に、ま、すぐ出ろ、発表しろと言っているんではなくて、
「データをちゃんと出して下さい、そうして日本中で助けよう」と言っているのに、
なぜ出さないのかが分からない。
羽鳥:止められるんですか?水は。
松井:
難しいです、でもやることはやるしかない。止められない、
ゼロにはできないでしょうけれど、とにかく最小限に抑えていく事をいま一生懸命みんなでやっています。
羽鳥:と考えると、いろんな事考えると、全然収束に向かってないんですか
松井:
そういう事をぜひみなさんに分かって頂きたいんですね。
福島ではいまこういう状況が毎回続いていて、
私たちも記者として一生懸命、ま…どうして戦わなくちゃいけないのか分からないんですけれど、
東京電力と闘っているような状況になってしまっていますから、
これもおかしいと思います。
羽鳥:じゃあ、体質は変わってないという事ですか
松井:
変わって欲しいですね、本当にそう願います。
今は私はおかしいと思います。
舘野:
全然だから前と変わってないんですよ。
ね、隠蔽体質もそうだし、
松井:
一時期変わったシーンがあったと思ってました、記者として。
ところがここへきてまたおかしい。
舘野:
これだけなるともう海洋汚染で、もっと言えば、これは風評被害になっちゃいけないけれども、
あそこで獲れる漁業物とか海産物とかどうなってるのか?とか、
海開きもあったし、
もちろん距離によってだいぶ違うでしょうけれども、
そういうこともみんな怯えなきゃならなくなってくる。
その大事な事を出さないわけですもんね。
松井:福島での近海での商業漁業は一応なさってはいないんですよね、福島県は。
舘野:だから距離があるからその部分は大丈夫だってされてるわけですよね、一応。
赤江:今データが出せたのはなんですか?精査が終わったんですか?
松井:という事だそうです。半年分の。まったくわからないです。
舘野:
いや選挙が終わったからですよ。
選挙が終わっ手ね、いろんな事になったからだと思いますよ。
だから、あとはやっぱり、…これなんていうのかな…、
原子力規制委員会の委員長も「もうどうしていいか分からない」みたいな事を会見でおっしゃるじゃないですか。
松井:ゼロには出来ないので最小限にする努力をみんなでやるしかないと思います。
舘野:だから大変なことが今起こっているんですよね。
宮田:
だから規制委員会のね、今電力会社が話し合っているじゃないですか、いろいろ。
でも、本当に原発で事故が起こったら結局私たちの手には負えないんだという事をやっぱり肝に銘じないと、こんなことが起こるたびに。
ね、再開するかっていう話なんですかね、いま。
小松:
これでまた一つ不信感が国民の間に広まってしまったと言わざるを得ません。
松井さん、今日はどうもありがとうございました。
東電 汚染水 海漏出認める
東京新聞 2013年7月23日 朝刊

東京電力福島第一原発敷地内の海側にある汚染監視用の井戸で高濃度の放射性物質が相次いで検出された問題で、
東電は22日、高濃度汚染水が地下水と混じり、海に流出している可能性が高いことを初めて認めた。
この問題では、原子力規制委員会から「海に汚染が拡大していると強く懸念される」と指摘されていた。
東電は同日、福島県に謝罪した。
井戸で高い放射能が検出され始めたのは5月下旬からで、
事故発生当初に大量の高濃度汚染水が漏出した2号機取水口の周辺を中心に、
相次いで井戸水の汚染が確認された。
東電は、高濃度汚染水の一部が土壌中に残り、放射性セシウムは土に吸着され、
残りのベータ線を発する放射性物質が地下水の影響で井戸に出てきた可能性が高いと説明してきた。
しかし、その後、一部の井戸で高い濃度のセシウムも検出され、当初の説明ではつじつまが合わなくなっていた。
規制委からの指摘もあり、東電は海に近い土中に薬剤を注入して固め、
壁のようにするなど漏出防止対策を進める一方、
1~4号機の取水口周辺の地下水の水位と、潮位や降雨量との関連も調査してきた。
その結果、潮の満ち引きに応じて地下水位が変動するほか、
雨が降ると地下水位が上昇し、特に3号機の取水口前では海水の放射能濃度が上昇する傾向が確認された。
こうしたことから東電は、海に近い地点では、地下水と海水は行き来しており、
敷地内の放射性物質が海に流れ込んでいる可能性が高いと判断した。
ただ、専用港口の海水の汚染度には大きな変動がないことから汚染は取水口近くに限定されるとみている。
テレビ朝日松井記者の東京電力記者会見での質疑応答(動画&文字起こし)
「一応気になるので確認しますが、 選挙が終わった翌日に出てきたのはどういうことでしょうか?」
山本太郎、ミヤネ屋出演。宮根「江戸時代に戻る」 投稿者 suisinjya
宮根誠司:まずはおめでとうございます。
山本太郎:ありがとうございます。
宮根誠司:選挙戦を経ったかっていて手ごたえみたいなのは日に日に感じてました?
山本太郎:手ごたえは初日から感じてましたね。
宮根誠司:ほぉー。
山本太郎:
やっぱり街頭に出て話をすると、
テレビ新聞とかからはあんまり伝わってこない情報というのを僕が伝えるんですよね。
そういう事で、だんだん人の顔が変わっていく。
熱が伝わったというような、そういう感覚はありましたね。
宮根誠司:
ま、山本太郎さんといいますと、反原発という事で、
ま、熱心に活動されてきたわけなんですが、
ね、国会議員として今度は国政の場で一体どういうふうに訴えていこうというふうに思っていらっしゃいます?
山本太郎:
すごく難しい状況だと思います。
参議院選の結果が、いわゆる脱原発であったりとか、反TPPであたりという、
あと、憲法改悪という部分に対して
すごく力を発揮してくれそうな人たちが国会へ行く事が出来なかったんですよね。
だからそういう意味でこれからの展開というのはますます厳しい状況になっていくだろうなとは思いますが、
でも、沢山の人達に警鐘を鳴らすという意味でも、
市民であったり市民運動というところと政治との距離を縮めていくという役割を
果たさないといけないと思うんですね。
宮根誠司:
安倍総理大臣はね、「安くて安定的なエネルギーを供給する責任がある」
とにかく、安全を期して再稼働は条件付きで容認するという発言もされているんですが、
山本さんはこれについてもまっこう、当然反対という事ですね?

山本太郎:
(笑)本当に言っている意味が分からないっていう事ですね、安倍さんの。
というのは今、この国は地震国で、そしてもうすでに首都圏直下も、そして南海トラフも、
いろんなところで動きがあるっていう事ですね、これから。
それが何時か分からない。
で、この原発というものに対して、自信津波の安全性はなかったという事がハッキリ舌のが東電原発事故。
今エネれルギーは足りてるという事ですよね、ガス火力を中心に。
天然ガスです。これはアジア圏からの調達も可能。
それだけじゃなくて、やっぱり、これだけのリスク。
事故が起こった後に国やマスコミは一体何をしたか?と言ったら
やっぱり、情報を隠すとまでは言いませんけれども、マスコミ。
一部はちゃんと出しているとは思うんですけれども全ては言えない。
それは「核心には迫れない」というのがやっぱりこの商業放送という部分の宿命だと思うんですよ。
この原子力産業というのは数々の企業が加わっている訳じゃなですか。
その中でやっぱりその企業の利益というものを減らせない。
それが直接広告収入であったり、っていうものに繋がっていく。

下手をすれば、踏み込み過ぎれば広告を引き上げられるという事もあるわけですよね。
その部分が一つ原発を止められない理由っていう事はひとつ。
理由は二つあると思うんです。
一つはそういった利害関係。
ま、1%の人達の金儲けだと思うんですね。
で、もうひとつ。
それはやっぱり日米原子力協定っていう問題がありますよね。
日本とアメリカの間にそういう協定があって、
「2018年にそれの中身を変えるか破棄するか」っていう問題があるんですけれども、
もうすでに水面下で交渉が進められていると思います。
日本にはプルトニウムが山ほどありますよね。
「それを軍事利用するのか」っていう事で持っておくことは許されない。
「だったら燃やして使え」と、「MOX燃料として燃やして使え」という感覚になっているわけですよね。

宮根誠司:ふーーっ
山本太郎:日米原子力協定を無視しては、おそらく脱原発は不可能なんですよ。
宮根誠司:これー、
山本太郎:そういう部分が・・ええ。
宮根誠司:
山本さんね、山本さん今回国会議員になられたじゃないですか。
で、こうなった時に我々も何度も福島にお邪魔したんですけども、
もう被災された方は何年もお家へ帰れない。
それから、先行きが見えない不安。
ずーーっと抱えてらっしゃる。
その一方で、その、げ原発というものが一体どれだけ危険なのか?
原発というものがどれだけ人に悪影響を与えるのか?
それから活断層の問題があっても、専門家同士でしゃべっていても
「活断層なのかどうなのか分からない」っていう中で、
これ山本さん、今度国会議員になられた時に、
「原発とはどういうものであるか」というのを、その、やっぱり一人でも多くの国民の皆様に教えてもらう。
我々も含めて教えてもらわなきゃいけないって思うんですけれども、
山本太郎:
その原発の危険性っていうものに関して、やっぱりもっと掘り下げていく必要があると思うんです。
まず、コストっていう問題に関して議論に出るんですけど、
やっぱり原発は低レベル放射性廃棄物から高レベル放射性廃棄物まで、
全て100万年安全に管理される必要がある。
この100万年のコストっていう部分は計算に入ってないわけですよね。
電気代のコストっていう意味で。
宮根誠司:あとね、
山本太郎:そこに対しては一切議論されない、はい
宮根誠司:
あと山本さんがおっしゃった、その燃料が足りてるという事なんですが、
ま、化石燃料だったり天然ガスだったりする。
一方そうなってくると日本の経済が疲弊する。
それから、いわゆる温暖化はどうなんだ。
それから、自然再生エネルギーっていうのは、大体、何時頃をめどに我々は使う事が出来るんだ。
ま、標準的な家庭で。
総合的に、こう長期的にね山本さんに僕はしゃべってもらいたいな、国会の場でって思うんですね。
山本太郎:
なるほど。
いま自然エネルギーっていうもので賄うことは不可能だと思うんです。
それはまだ夢の世界だと思います。
まずインフラを整えるという事が重要で、
そのやっぱり基礎となる部分、バックアップの電源を何にするか。
メインの電力はなんだ?って考えた時に今はもう火力しかないんですよ。
その主力がガスであると。
その中でもガスタービンコンバインドサイクルGTCCというものがあって、
アメリカが、京都議定書の時にしなかったじゃないですか。
でもそれをGTCCに大幅に移行することによって、今その数値に迫っているんですよね。
しかもその技術というものも持っているわけだから、
どんどんそれをどんどん深めて行けば世界にも売れていけると思います。
宮根誠司:
これ天然ガスなんかの場合には、いちばんは、
その地球温暖化という事も一方で言われますよね。
それから今度、シェールガスなんて言った時に、今度は海の汚染というのが進むんじゃないか。
いろんな事が言われてて、おそらくここもまだ我々人間には未知の領域な訳ですよね?
自然再生エネルギーを含めそれから地下資源も含めて。
ここの部分と、あと山本さんは国会議員になられたので、
未来の子どもたちに、「しばらくは我慢してもう夜は真っ暗でもええやないか」と、
「そんなに便利じゃなくてもええやないか」と。
そのかわり安全に生きるべきなのか?
イヤ日本という国はこういう国になっていくためにどうしたらいいのか?
っていうところまで、僕しゃべって欲しいなって思うんですよ。
山本太郎:
なるほど。
おそらくメディアでよく言われているのは
「電力は足りている」という事は一切言われていないという事ですよね。
「原発を動かす理由として電力問題という事ではない」という事です。
で、もうすでに今脱原発は出来ている訳ですよね。
54基あった原発のうち、全国で動いているのは今はたったの2基ですよ。
これは大飯原発3号機4号機。
その下には活断層ののそれがあるものが走っていると。
で、最初は「電力の問題だ」という事で動かされた。
でも夏が終われば結局20%それが余る事になった。
結局何だったんだ?って。
それは経営者のメンタリティーだと思うんです。
「自分の代で倒産したくない」
「自分の代で大赤字を食いたくない」という、そういうメンタリティーで、経営されたら困るんですよ。
宮根誠司:フー
山本太郎:
というのは、原子力の事故によってどれぐらいあの影響があるかっていうのは、それこそ未知数。
現在事故はどうなっているか?
20km圏内にまで人々を帰還させようとしている。
これ、「帰れる」っていう事にしなきゃ、除染という作業もありますけれども、
これが結局利権化していて、その「除染という事で人を帰していきました」ということにしていかないと。
どんどん、「あの事故は大したことは無かったんだ」という刷り込みが、
政界と、それから経済界と、それからマスコミがこれが一体になってるんですよね。
利益が一つだから、ここは。
宮根誠司:
あのー、経済の専門家の岸さんがいらっしゃるんですけど、
「電力は足りてる」と山本さんはおっしゃっていますけど、一方で新聞ニュースなどでは「綱渡りだ」と。
それから、「どんどん、どんどん赤字が増えていって、日本の経済力が落ちていく」っていう話が、
これはどんな風に?

岸博之:
実際今電力が足りているのは事実なんですけれども、
これはそもそも古い火力発電所もフル稼働して、
加えて言えば石油天然ガス全体の70%を発電する事によってもっている。
で、これはある意味でエネルギー政策の観点から言えば、
エネルギーの多様化というのが大事な中で、ちょっと問題がある。
要は、山本さんは非常に重要な問題提起を沢山して下さっていまして、
これは私もすごい評価してるんですけれども、
原子力の世界で考える事、それに加えてエネルギー全体でどうするかを考える。
さらに言えば経済全体をどうするかを考える。
これを山本さんにちゃんとただ、あの、 現実的な世界を訴えていただくのが、
やはり日本の政策を変えるために大事だと思っていますので、
今後は是非そこを頑張って頂きたいなと思っていますねー。
宮根誠司:
山本さんこのあたりね、やっぱり経済との問題もある。
原発、それ彼原発はあれだけの被害が出たこともある。
「じゃあ原発を止めようそのかわり極端な話江戸時代の暮らしに戻しましょう」なのか、
山本太郎:(笑)いやいやいや…
宮根誠司:いや、いろんな事やっていけばいけるのか?その辺の話をちょっとしてもらわんとね。
山本太郎:やっぱりその刷り込みが一番怖いですよ、宮根さんが今言われている言葉が
宮根誠司:僕はずーーっとそないやんと思ってるもん、だって。
山本太郎:
いや、だからそれが一番問題なんですよ。
こういう「江戸時代に戻るんじゃないか」という話になっていますけれども、
宮根誠司:うん
山本太郎:
いま岸さんが言われてたじゃないですか。
「電力は足りてるという事は確かだ」と。
で、たとえばその調達の問題ですよね。
どうしてこれだけ高い値段で輸入しなければいけなくなるのか?
それはやっぱり総括原価方式っていうものがあって、
電力会社がお金を無駄使いすればするほど、それに3%上乗せしたものが電力会社の利益になる。
というやり方があるわけですから、それで値段交渉もそこまでざっくりしないですよね。
言い値で売られた方がそれに上乗せできるんだから。
岸博之:いや、だからこそそこが、
山本太郎:交渉なんです。企業努力、はい
岸博之:
山本さん!だからこそ山本さんにはそういう電力システム全体の改革であるとか、
じゃあその後、その先の経済をどういう方向に持っていくのか?っていう、
全体像、ビジョンをですね、早く示していただいて、
春川正明:そう
岸博之:
で、それを持って国会で議論していただきたい。宮根誠司:
多分それは日本を変えるきっかけになると思いますね
ーーCMあけーー
宮根誠司:
山本さんには国政で、原発だけではなくて電力そのものについて分かりやすく発信してもらいたいんですが、
春川さん、なにかお聞きになりたい事は?

春川正明:
あのー、原発以外にもお聞きしたいんですけれども、
原発の件でひとつ言っておくと、
わたし北千住で最後の日に演説されたのを聞きに行かせていただいたんですけれども、
山本さんがおっしゃる中で一つやっぱり気になったのは、今もおっしゃってましたけど、
民放のテレビがね、スポンサーの関係で全然本当の事が言えないというのはそれは全然間違ってまして、
ニュースの現場では民放であろうとスポンサーの事を気にせず放送をして取材をしている訳ですよ。
そこをやっぱりちょっと見解を改めていただきたいという事と、
それとあの、大体聞いててね思ったのは、ものすごく子どもの事をおっしゃるんですよ、将来の。
僕はやっぱりそこにすごくああだからやっぱり通ったんだなと思うんですけれども、
その雇用の問題とか、彼らの将来の時にどうするんだというのがすごいおっしゃってたんですけれども、
実際今宮根さんからもありましたけれども、国会に出て行かれた時に
原発以外のその雇用の問題とか、社会保障の問題とか、子どもたちの事という、
あのー、国会活動の中での原発の割合というのをどれ位の感じでやっていかれるよていなんですか?
やっぱり原発一本でやられるんですかね?
山本太郎:ごめんなさい、あとどのくらいしゃべれますか?
宮根誠司:1分ぐらい 11:03
山本太郎:
1分ぐらいしゃべれる、分かりました。
えーっと、先程のスポンサーに影響されないという話ですけど、
それは僕いろんな筋からも聞いてて、
僕自身でれなかった事とかもありますので、
やっぱり、いま不況の時代に、やっぱり、コマーシャルを無くしたくない部分がある。
やっぱりそこの影響は確実にあるものだと思います。
というのはたとえば食品の安全基準、1kgあたり100ベクレル。
これみんなにこの国が与えた僕たちの食品の安全基準ですよね。
その内容っていうのが、1kg100ベクレルは放射性廃棄物と同等だっていう事はテレビからは伝わってないですよね。
やっぱりこの被ばくという事に対して、タブーがある、このもっと気にして言い事なんですよ、僕達の命にかかわる事なんだから。11:45
宮根誠司:はい、このあともちょっと伝えていきます。
ーーCMあけーー
宮根誠司:山本さん時間が無くなってきたんですが、国会での情報発信期待しておりますので頑張って下さい。
山本太郎:なんか聞こえた…、(イヤホンする)ありがとうございます、もう終わったかと思ってた。
宮根誠司:昔オハスタで暴れてた頃が懐かしいですねー
山本太郎:これに懲りずに出して下さいね。
宮根誠司:わかりました。
ーーー
春川 正明(はるかわ まさあき、1961年5月5日 - )
讀賣テレビ放送報道局解説副委員長・関西大学社会学部非常勤講師・元読売テレビ報道局報道部長・
元チーフプロデューサー。大阪市出身。
大阪府立東淀川高等学校、関西大学社会学部マスコミュニケーション学科卒業後、1985年入社。
ニュースVTR編集マンを経て、1990年より報道局報道部へ異動、報道記者となる。
1997年NNNロサンゼルス支局長として赴任。
帰国後、「ウェークアップ!」のチーフプロデューサーに就き、報道部長を歴任。
<番組スポンサー>
再春館製薬所 「ミヤネ屋」の放送内容について、お声を寄せていただいた皆様へ
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍
(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報11)
平成25年7月23日
東京電力株式会社
7月18日、3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)より、
湯気が漂っていることを確認したことについての続報です。
本日(7月23日)、
当該部付近(シールドプラグ全体)の放射線線量率測定を実施しましたのでお知らせいたします。
当該部付近の25箇所を測定した結果については、最大値2170mSv/h、最小値137mSv/hであり、
湯気が確認された箇所の放射線線量率は562mSv/hでした。
引き続き、状況を注視してまいります。
ーーー
原発3号機から再び“湯気”
NHK 7月23日 13時57分
福島第一原子力発電所では3号機の原子炉建屋の上部で、
今月18日に続いて23日も湯気のようなものが上がっているのが確認され、
東京電力は、建屋上部の放射線量などに変化がないことから、
朝、降った雨が建屋内部に入り込んで温められたのが原因とみて監視を続けています。
東京電力によりますと、23日午前9時すぎ、
福島第一原発3号機の原子炉建屋上部の床で湯気のようなものが上がっているのが、
現場に設置したカメラの映像で確認されました。
建屋上部の放射線量に変化はなく、原子炉や使用済み燃料プールの冷却も安定しており、
異常を示すデータは確認されていないということです。
原因について、東京電力は「現時点では詳しく分からない」としていますが、
現地では朝、雨が降ったことから、雨水が建屋内部に入り込み、
温度が40度近くあるとみられる格納容器のふたに温められたのが原因とみて、監視を続けています。
この場所では今月18日にも、湯気のようなものが上がっているのが確認されています。
このため、3号機の原子炉建屋上部の周辺では、がれきの撤去作業が中断されたままになっていて、
東京電力では原因の究明を急ぐことにしています。
以 上
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍
(機器貯蔵プール側)で湯気の確認について(続報10)
平成25年7月23日
東京電力株式会社
7月18日、3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)より、
湯気が漂っていることを確認したことについての続報です。
本日(7月23日)午前9時05分頃に再度確認された3号機原子炉建屋5階中央部近傍
(機器貯蔵プール側)の湯気については、その後断続的に見えておりましたが、
午後1時30分から午後2時30分において確認されなかったことから、
湯気が確認されなくなったものと判断しました。
なお、現在(午後2時30分)まで、
プラント状況、モニタリングポスト指示値等には異常は確認されておりません。
・原子炉注水、使用済燃料プール冷却 :安定的に継続
・モニタリングポスト、連続ダストモニタ :有意な変化なし
・圧力容器、格納容器温度 :有意な変化なし
・ドライウェル圧力 :有意な変化なし
・希ガスモニタ :有意な変化なし
・窒素封入 :有意な変化なし
・気象状況 :気温:23.2℃ 湿度:83.1%
※気象状況は午後2時時点のデータ
引き続き、状況を注視してまいります。
以 上
福島第一原子力発電所3号機から湯気~雨水が蒸発?~湯気の映像&東電会見文字起こし
東京新聞 2013年7月23日 21時38分
共同通信社が23日、参院選を受けて2013年分の政党交付金の配分額を試算した結果、
圧勝した自民党が参院選前と比べて5億1100万円増やして150億6200万円となり、
2位以下との差を広げた。
惨敗した民主党は2位を維持したが、7億6000万円減で77億7300万円だった。
自民党の次に配分額を伸ばしたのは日本維新の会で、2億3900万円増の29億5500万円。
みんなの党が2億3700万円増の20億2700万円で続いた。
みどりの風は政党要件を失い、交付対象から外れる。
(共同)
ーーー
これ、共産党だけが辞退してもらっていないという政党交付金ですよね。
ざっと足したらいくらになるのでしょう?
ここに書いてある分だけで278億1700万円!!
こんな税金の無駄使いをしていながら、消費税を上げるって(╬◣д◢)
この制度もどう考えてもおかしい!
なんで私が働いて払っている税金を支持も信用もしていないうえに、
国民の命を守るどころか脅かす政党に支払わなきゃならないのか!!
このシステムを決めたのも、自民党政権だったという事を思い出しました。

そんな選挙制度がとても不思議に思ったので、私はツイートしてみました。
大きな党に属していないと17万票以上取っても、当選できないし、
たった2万とか3万票でも当選している人もいます。
「こういう仕組みなんだからもっと勉強しなさい」というお言葉もいただきましたが、
「こういう仕組みそのものが変じゃない?」と初めて私は実感したのです。
だからつぶやいたのです。
それに、この選挙の仕組みをつくったのも確か自民党政権の時じゃなかったっけ?
最終的に三宅洋平さんは何票獲得したのでしょうか?

17万6970票です。
という事で、実にくだららない事かもしれないのですが、
この三宅洋平さんの投票数がどのくらい多かったのか?という事を検証したくなりました。
私個人の勝手で、この数字を目安にして、
三宅洋平さんよりも得票数が少なかったのに参議院議員になった人を赤枠で囲ってみました。
まずは比例代表です。

全部で23人。
では、選挙区ではどうなのか?
三宅洋平さんよりも少ない得票数で議員になっている人はいるのだろうか?
3人もいましたΣ(゚Д゚ノ)ノ

では、三宅洋平さんの得票数17万6970票を上回っているのに落ちてしまった人は、
選挙区では何人いるのでしょう?
(ちなみに、比例区では三宅洋平さん以外に、この得票数で落ちた人は一人もいません)

多数の支持を受けながら、落ちた人は34人もいました。
ものすごく不公平感を感じざるをえません。
この選挙制度って、やっぱり変じゃないですか?
ーーー
2013年7月23日 東京新聞朝刊

一票の格差 全国一斉提訴 全47選挙区無効求め 弁護士グループ
2013年7月22日 東京新聞夕刊

「一票の格差」が是正されないまま都道府県単位の区割りで実施した21日の参院選は憲法違反だとして、
弁護士グループが22日、47都道府県の選挙区について、
選挙無効を求める訴えを全国14の高裁・高裁支部に起こす。
全選挙区を対象とした提訴は初めて。
グループは二つあり、升永英俊弁護士らのグループが全選挙区の無効を求める。
山口邦明弁護士らのグループは広島選挙区の無効を求めて午前中に提訴した。
後日、東京高裁でも起こす予定。
提訴後、金尾哲也弁護士は
「今回の選挙は抜本的改正をせず、つじつまあわせの下に行われた。憲法違反のそしりを免れない」
と主張した。
投票日当日の有権者数によると、
議員一人当たりの有権者数が最少の鳥取と最多の北海道の格差は4.77倍だった。
最高裁大法廷は昨年10月、
2010年の前回参院選で生じた最大5.00倍の格差を「違憲状態」と判断した。
今回は定数を「四増四減」する改正公選法が適用されたことでわずかに縮まったが、
依然として五倍近い格差が残り、高裁や最高裁の判断が注目される。
最高裁判決は
「都市部への人口集中が続く中、
都道府県単位で選挙区を定めたまま投票価値の平等を実現することはもはや困難」と指摘。「
現行制度を見直し、できるだけ速やかに不平等を解消する必要がある」と国会に抜本改革を求めていた。
一方、昨年の衆院選の格差をめぐり、二つのグループが起こした訴訟では、二件の高裁判決が初めて
「違憲・無効」としたほか、「選挙は有効だが違憲」が12件、「違憲状態」が2件だった。
最高裁大法廷が年内にも統一判断を示す見通し。
公選法は、国政選挙の効力に関する訴訟の一審を高裁と規定している。
<参院選「一票の格差」>
議員1人当たりの有権者数が選挙区で異なるため、1票の価値に差が生じる問題。
参議院(定数242)は選挙区選出の議員146人を47都道府県に2~10人割り振り、
3年ごとに半数を改選する。
一票の格差をめぐる訴訟では法の下の平等を定めた憲法との整合性が争われ、投
票価値に著しい不平等が生じれば「違憲状態」、その状態が相当期間継続し、
是正措置を講じないことが国会の裁量権の限界を超える場合は「違憲」とされてきた。
都市部への人口集中に伴い格差は拡大。参院は各選挙区の定数振り替えで是正を図ってきた。
ーーー
今回、三宅洋平さんの得票数を基にそれ以上とそれ以下で振り分けただけですが、
17万6970票を基準にしてみると、
それ以上取っているのに落ちた人が34人、三宅洋平さんを入れて35人。
それ以下なのに当選した人が26人。
都道府県単位の選挙区にも大きな問題があると思うけれど、
大きな政党が絶対有利になる比例区という制度もものすごく不思議で不公平な制度だと思った。
「三宅洋平さん獲得した17万6970票は比例代表の落選者の中では最多」
TBS&東京新聞(一部内容書き出し)
素晴らしいスピーチです。↓ 選挙が終わっても、私の中では保存版です。
みんなで一緒に国会へ行こうよ!三宅洋平7/19 (全部文字起こし完了)
sawada:
2013年7月に行われた参議院選挙で
脱原発を掲げて初当選を果たした山本太郎さんと歩む脱原発への道についてご意見を伺いました。
昨日参議院選挙が開票になりまして、山本太郎さんが前回の衆議院選を経て今回初当選をしました。
「反原発」という事を掲げてですね、初めて一筋の光が見えたというふうにちょっと思われていますが、
小出先生からみて、今後山本さんがどういう形で活躍されるか?
どういった形で私どもがサポートしていったらいいのか?
何かご意見があればぜひ、いただけますか。
小出:
はい。
今回の選挙の結果は全くもって悲惨な結果だったと私は思います。
それでも太郎さんが当選したという事は、そんな悲惨な中でも一筋の希望です。
わたしにとっても嬉しいですし、
太郎さんには、この場を借りて「おめでとうございます」とお伝えしたいと思います。
ただし、これから太郎さんを待っている仕事というのは、大変困難の多い仕事だと思います。
皆さんは太郎さんが当選したので、
太郎さんにあれもやってほしい、これもやってほしいと願うかもしれませんけれども、
いくら私たちがそれを願ったとしても、政治というものは巨大な流れで動いていますので、
太郎さんがどんなに頑張ったところで実現の出来ない問題はもちろん山ほどあるし、
一つでも実現できるのか?とむしろ私はそんなふうに思ってしまいます。
それですので、なにか太郎さんが当選したからといって、
一切を太郎さんに預ける、太郎さんに期待してしまうというようなことは決してしてはいけないと思います。
sawada:
そうですね、今までも先生は政治には期待しないというお話をされていましたが、
ついつい期待してしまうのはもちろんある中で、
そうしますと、私たちがなにかしなければいけない。
その中で小出先生というのは今まで日本の原発の歴史の中でここを研究したという形で
ある意味山本太郎さんが初めて政治界の小出先生といえる位
孤高の立場にこれからなっていくイメージがあるんですけれども、
そんな中どうやったら、今心構えというお話を頂いていますが、
私たちは期待しない、私たちは私たちのやれる事をやるんだという事があるかと思うんですけれども、
山本さん、今どうしていったらいいもんでしょうね。
エールは、エールは送らないといってもでしょうかね?
小出:
もちろん太郎さんをサポートしなければいけません。
太郎さんからなにかサポートの依頼のようなものがあるのであれば、
私はもちろん全力でそれを果たしたいと思いますし、
お一人お一人の方が、太郎さんからなにかやってほしいというような事があるのであれば、
必ずやり遂げて欲しいと思います。
しかし、太郎さんに対して、私たちの側から
「あれをやってほしい」とか「これをやってほしい」というような依頼は決してするべきではないと思います。
太郎さんという、非常に個性的で優れた方がいるわけですから、
私はもうひたすら彼の個性を生かして、彼が彼らしく活動をすると。
そうして、もし私たちに彼の個性をサポートできるようなことがあるのであれば、
それをするという事がいいのだと思います。
sawada:
そうしますと、反原発の中で原発の収束というのは一番大きい所がありますけれども、
そういったところでもし小出先生にお声がかかれば「喜んで」というところでしょうか?
小出:
太郎さんから、なにか私にアイディアを出せとかですね、
えー、国の方との喧嘩も多分これからたくさんしないといけないと思いますが、
そういう時の、ま、喧嘩のための手段を提供しろといわれるのであれば、
もちろん私は喜んでそれをやります。
しかし、私自身がこれまで原子力に抵抗をしてきたのですけれども、
何一つ実現できないまま、福島第一原子力発電所の事故に至ってしまったのです。
そういう意味で言えば一人一人の人間の力というものは、
国家、あるいは歴史の流れというものに比べれば圧倒的に非力なんです。
もうそれは認めるしかありませんので、
太郎さんも、多分彼は彼なりに頑張ってくれるだろうと思いますけれども、
でもそれで今の原子力が止められるとか、そのように期待するとすれば私は誤りだと思います。
sawada:
そうしますと、小出先生はじめ皆さんスキルのある方、
もしくはそれぞれの分野でみなさんも太郎さんの事をサポートできればというところであるんでしょうけれども、
そういう意味で先生今回選挙戦をみられていて、三宅洋平さんという新しい方が出ておられましたけれども、
どうご覧になっていますか?
小出:
はい、ネットで拝見しました。
大変優れた方だなと思いましたし、
彼はミュージシャンなわけで、彼の才能全てを使って、現在の世界に向き合おうとしている。
「とっても素敵だなぁ」と思いました。
彼も本当であれば当選してくれたら良かったと思いましたけれども、
結果は残念なことになってしまいました。
でも、一人一人の人達が
「それぞれ持っている自分の個性というものを輝かせて生きるという事が一番大切なんだ」
という事を改めて示してくれたという意味では、三宅さんもとっても輝いて私には見えました。
sawada:
そうですね、そんな中で私どもも先生のご指摘の通り太郎さん等に期待するだけじゃなくて、
自分達でなにか発信して、自分たちでやれる事をやるんだというのが今回スタート地点かと思います。
今そんな中で私どもがしなければならない課題、
もしくは先生の方で今こんなことをしていきたい、
もしくはこうすべきだというようなご提案とかがあればお願いできますか。
小出:
私は長い間原子力の場で生きてきた人間で、
原子力の場で私が担わなければいけない仕事というのはもちろんこれからもあると思いますし、
何を私がしたいかというようなことを、私の個人的な希望というかやりたい事を言えというのであれば、
沢山あります。
たとえば、福島第一原子力発電所の事故を引き起こしてしまった責任のある人たち、
いわゆる原子力ムラ、原子力マフィア、と呼ばれるような世界にいた人たちを、
まずは全員刑務所に入れたいと私は本心願っています。
残念ながらそうする力が私にはありませんが、
それでも彼らの責任というものをこれからも追及していきたいと思っています。
それは、原子力の場にいる“私”という人間のやるべきことだと思っていますが、
普通の方々はもちろん私のような原子力の場にいるわけではありませんので、
やはりそれぞれの方がそれぞれの場で、
「自分にとって何が大切な事なのか」
という事を考えていただいてそれをやり遂げるという事が大切なのだと思います。
sawada:
ありがとうございました。
そしたら今後ですね、山本太郎さんをはじめ、活躍される事だと思いますけれども、
あのぜひ、小出先生のご活躍を私ども自身も見守らせていただきながら、
是非何か新しいムーブメントの光の動きが出来ればなと思っておりますので、
今後とも先生からの発信もぜひお願い出来ればなと思っております。
小出:はいありがとうございます。
sawada:ぜひよろしくお願いします。
小出:はい、よろしくお願いします。
呆れるくらい人々は脳天気だ
泣きたいくらい脳天気だ
起きろよBaby今日はいい天気だ 選挙に行って投票しょうぜ
起きろよBaby誰か違う奴に 君の一票を託してみないか
忌野清志郎-選挙ソング: http://youtu.be/cfT1t_tes64
この歌詞のように、
日本人はあまりにも、どうしようもない位に、呆れるくらい脳天気で泣きたいくらい脳天気だ 。
もっとみんなが選挙に行けば、絶対になにかが変わるはずなのに、
投票率が90%ならば、もっともっと住みやすい日本になるはずなのに。
だけど今回は、選挙に行けばガラガラで、だーれも並んでない。
だから「投票率が低い」と言われても、なにも疑わない。
そう思うと、やっぱり衆議院選の時は普段見ない若い人があふれて、今まで見たこともない長蛇の列だった。
あれでも投票率が低いというのは、今になってもどこか納得がいかない思いが私の中にある。
でもでも、山本太郎さんが当選した。
666,684票を獲得。
共産党の吉良佳子さんも当選した。
やったー(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・
圧倒的に自民が強かったから、これから先がとても怖いけれど、
私たちはまだ負けてない。
そんな希望が持てた。
三宅洋平さんも176,970票も獲得した。
比例代表でも選挙区でも三宅洋平さんよりもずっと少ない票数でも当選している人が沢山いる。
改めて、選挙システムが変だという事を実感した。
だけど、自民党だらけのなかで議員をやるという事は、想像を絶するほど大変なことだと思う。
当選したことはものすごく嬉しかったけど、これからの太郎さんの苦労を考えると身が引き締まる思いがした。
私たちが太郎さんを守らなくっちゃ。
そんな事を考えていると早速、心ないことを言いふらす人々が出てくる。
山本太郎さんが「福島の食べ物は放射性廃棄物と言った」などというデマが、
心ないこんな大ウソがツイッターの中に出てくる。

ということで、
太郎さんはそんなことは一言も言っていませんので、ここに証拠を残します。
まず、全国放送で最初の太郎さんのライブインタビューはNHKでした。
NHK 20:40 当確前
130722_152042 投稿者 dm_51f20c9557a40
無所属の新人山本太郎さんの選挙事務所です。
さきほど8時過ぎにこの事務所に到着すると、
集まったボランティアからは大きな拍手と歓声で迎えられました。
では、山本さんに聞きます。
東京選挙区は激しい接戦が続いていますが、手ごたえはどうですか?
太郎:
行く現場、行く現場ですごく手ごたえを感じますよね。
で、一番手ごたえを感じたのは、日に日にマスコミが多くなってきた事。
そういうことなんですよね。
ま、なかなか映せないじゃないですか、僕の発言とかっていうのは、はい。
まだしゃべっていいんですか?
今回の選挙は自民党がまた勝ちそうですけど、
衆院選の時に「TPP反対」って言って受かった人が、今205人もいるんですよね。
その人たちのけじめをどう取るのか?っていうことですよね。
「TPP反対」という人たちの票を取っておいて
そうならなかったというのはあり得ない話ですよね。
ありがとうございました。
山本事務所でした。
日本テレビ 21:10 当確前
130722_152232 投稿者 dm_51f20c9557a40
村尾:
それではまず山本さんよろしくお願いします。
ZEROの村尾ですよろしくお願いします。
まず山本さん、この選挙「脱原発の風」これは感じましたでしょうか?
太郎:
脱原発・・・、
ま、「脱原発」と言っても「脱原発」をやりたがっている人たちというよりも、
いま実際に権力を握っているのは「原発推進」なんですよね。
結局自民党も今回勝っちゃった、大勝ちしちゃったと。
それを僕たちがどうやって、市民達が自分たちのリスクを減らしていくか?
「脱被曝」という考え方が一番メインに来なければいけないことだと思ってます。
村尾:
山本さん、山本さんもし当選された場合なんですけれども、
山本さんはもちろん原発はダメだという立場ですけれども、
こう、自民党その他が多数を占める中で、
どういうふうな運動をされていくつもりですか?
太郎:
そうですね、「原発が無くても電力は足りている」という当り前の事を、メディアでは流しづらい。
利害関係がありますからね。
もうすでにガス火力で賄えているんだというこの事実。
それをやっぱり、ちょっと頑張って流して欲しいなってメディアのみなさんには思うんですよ。
で、その間に僕たちはどうやってリスクを軽減するのか、
たとえば、原発事故前の基準。
1年間に被曝してもいい基準は1ミリシーベルトだったんですよ。
それ以上の地域に住む人たちに、やっぱり避難の権利というものが与えられてしかるべきだと思います。
村尾:
はい。
山本さん、別の視点からお聞きしたいんですけれども、
インターネットの選挙運動が解禁されました。
その影響はどうだったでしょうか?
太郎:
追い風になったと思います。
というのは、なんでしょうね…、メディアでは流せない部分が、やっぱりそこは。
これはメディア批判してるわけじゃないです。
構造的な問題として。
でもそこが、こう、ネットの中で不満を抱えている人だったりとか、
広く情報が拡散されたりとかという事があると思うんですよ。
僕たちが取り組んでいたのは選挙戦の裏側。
要は、自分たちがしゃべっているところだけじゃなく、
車の中だったりとか、いろんなことを、もうダダ漏れする、
常に生放送をし続けると言う事をやっていました。
村尾:ありがとうございました。
NHK 21:23 当確直後
130722_152630 投稿者 dm_51f20c9557a40
激しい選挙戦の中で当選確実になりました。
いまの率直な気持ちを聞かせて下さい。
太郎:
率直な気持ちとしては、まそうですね、ま、このまま浮かれるわけにはいかないという事ですね。
これは「スタートラインに立った」としか言いようがない。
で、いばら道はこれから始まると思うんですよ。
目先の利害関係というところに利益を求める人たちばかりだと思うんですね。
商売が悪いとは言わない。
でもやっぱりこれだけ多くの人が今日本が向かっている方向性というものに不安を感じていると思うんですよ。
何よりも一番やってほしい事は食品の安全に基準、これを変える事です。
いまの1kgあたり100ベクレルは放射性廃棄物と同等なんです。
低レベル放射性廃棄物、それを国民に食べさせて、
「安全」とする政府なんて、国なんて、もう話にならないんですよね。
「国民全員が低線量被ばくしろ」っていう話ですよね。
農家の方々に対して、生産者の方々に対して補償賠償するというのは当然の話。
それを逃げているのが国であり、東電であるという事なんですよね。
やっぱり被害者があまりにも多すぎる。
「直ちに影響が無い」というところを利用して、金儲けに走らないで欲しい。
やっぱりこの声を聞いてほしい。
今まで2年間、仕事が無くなりましたよ。
やっぱり、テレビの世界、映画の世界というのは、スポンサー
やっぱりスポンサーがいるからそこ傷つけちゃったら自分たちの収入が…>>>フェードアウト
東京選挙区で3議席目の当選を確実にしました無所属の山本太郎さんの、状況でした。
テレビ朝日 23:10 報道ステーション
20130721 23時 投稿者 dm_51f20c9557a40
古舘:
東京選挙区見事に当選を決めました山本太郎さんと繋がったようです。
山本さん、ご無沙汰しております古館です。
山本:どうも古舘さん、山本太郎です。
古舘:
どうも。
おめでとうごさいます!
山本:
あ…、なんか、全然浮かれてないです。
これからが本当にいばらの道だと思っています。
古舘:
あの、先程もちょっと聞いたんですが、万歳はしなかった。
そして当選が決まってから逆に引き締まる表情になってきたという、
まさにそういうふうな気持ちなんですか?
山本:
そうですね。あの…、なんていうのか、闘う相手というのがあまりにも巨大すぎて。
これは利益、利益に関して損をさせられるという危惧だけじゃなく、これは国家ぐるみっていう話なんで、
そこと戦いを挑まなければならない。
でもそこは、僕は一人じゃないんですよね。
ひとりだったのは1議席だけで、それは連携していけるというか、
僕に投票してくれたたくさんの人達、この人達がずっと僕のやる事をずっと見続けてくれているという事で、
身の安全を図りたいと思います。
古舘:
大変な風圧を感じながらの選挙活動だったと思いますが、
ここまで決して諦めることなくずーーっとチャレンジしてきた。
その根源には何があるんですか?
山本:
やっぱり、あのー、これはメディア批判でも何でもないんです。
構造としてね、やっぱりこの芸能界であったりメディアの世界であるというのは、
スポンサーからのお金を受けるという部分がある。
だから決定的な核心には迫れないという、やっぱり十字架を背負っている部分があると思うんです。
そのなかで、ニュースステーションはすごく頑張ってくれていると僕は思うんですけれども、
同じように、
古舘:報道ステーションです。
山本:あ、すみません、金曜チェックの時代の話でしたね。
古舘:はい、そういう事はいいですよ(笑)、それで?
山本:そうなんですよね。ごめんなさいいま、はい
古舘:それで、メディアも
山本:仕事が無くなって、
古舘:芸能界も、
山本:
そうなんです、結局ま、仕事が無くなるというのは目に見えていたんです。
仕事が無くなったあと何をしていたか?というと、2年間全国を歩いたんですね。
この原子力災害、この原子力事故によって不条理を押し付けられて人々の声をもう沢山聞いたんですよ、本当に。
全国をまわってたとえば事故前は1ミリシーベルトでしたよね、国際基準で被曝限度。
1年間に被曝していい量は1ミリシーベルト以下に抑えるっていうところが、
それが関係なくなってしまった。
これは絶対におかしい事なんですよね。
少なくても、その事故前の安全基準、それを守らなきゃ安全基準でもなんでもない。
少なくてもその安全基準を超えたなら、避難の権利というものが獲得されるべきなんです。
いまぼくたちに与えられるのは被ばくする権利だけなんですよね。
そして食べ物ですね。
食べ物、これ、1kgあたり100ベクレルっていうのは、
去年の春から食品の安全基準として定められているんですけど、
これは原発の敷地内から出てくる低レベル放射性廃棄物、それと同等なんです。
古舘:はい。
山本:
この低レベル放射性廃棄物、中レベル高レベルと同じで100万年厳重に管理しなければいけないという事を、
先日取材で伺ったドイツの放射線防護長の方がおっしゃってた。
この国が今僕たちに与えているのは100万年管理しなければいけない放射性物質、
それを食べても安全だというスタンスを取られちゃっている。
これはどういう意味なんだよ?
その基準をもっと厳格なものにしたとしたら、
その食品の安全基準を厳格なものにしてしまえば、補償賠償という問題が生まれてきますよね。
そこを嫌がっていると。
でも事故を起こしたのは誰だ?
東電だ。
でも東電は誰も、誰も捕まらない。
家宅捜査すら入らない。そういう状況ですよね。
この時点でもおかしな話なんですよ。
しかもどこかに、そこから生まれて飛んでいったものに関しては「無主物」という扱いもされてしまう。
古舘:はい。
山本:
これはだから国家ぐるみだっていう事を意識しながら、
この小さな声、声なき声を集めていって、
これ、もう自分の中に蓄積し過ぎて、あまりにも敵が大きすぎて、
これはもう、そこから降りなきゃいけないんじゃないかと思ったんですけど、
やっぱり諦めきれない。
今まで自分の中に蓄積したこの声を形にするまでは、って思うんですよね。
食品の安全基準、これを厳格にしない事には、
枝野さんが事故後に言いましたよね「直ちに影響はない」って。
今すぐは大丈夫だけど、あとあと分からないという事を国が宣言しちゃっている。
責任を取らないという事なんですよ。
自分自身が切り捨てられてそれに気付いた。
で、原発の問題が入り口だったけれども、
いまそこから入って行って、結局労働問題という部分に自分自身が気づいた所があるんですが、
とにかく低賃金、長時間労働という所で、ずっと皆さん働いている。
今ますましそれが加速している。
それがブラック企業という形で出てきたけれども、それが25年前に過労死という言葉が出てきている位、
ずーーーっとこの国は切り捨てを認め続けてきたんですよね。
古舘:山本さん、お話の途中ですけれども、
山本:はい、すみません。
古舘:
それで言うとたとえば同じ東京選挙区で勝った共産党の吉良さんはじめですね、
いろんなところとの連携というのを今後模索するべきじゃないですかね。
山本:
それは絶対に必要だと思います。
というのは、いろんな先輩方だったり、同じ志を持つ議員の方々と力を合わせて突破していく。
それが超党派で出来るなら、絶対にそれが早いと思うんですよ。
古舘:
その反応というのは今後やっぱりいろいろ試したり、感触を探っていかなければいけまsねんね。
これからですね。
山本:
そうですね、でもやっぱり、そういう事をしていきながら試行錯誤をしていくしかないと思うんですよね。
そうなんです。
だけど今回投票をしていただいた方全員に山本太郎のウオッチを続けていただきたいんですよ。
古舘:なるほど。
山本:
「山本っちは違うぞ」と、
「こういう事があるんじゃないか」という皆さんの情報、皆さんの声を届けていただいて、
それを実現していくために、この後もずっと見守って頂きたい。
で、それ以外の党に投票された方。
その議員さんのお尻を叩いて欲しいんですよ。
投票して終わりじゃないんです。
例えばTPPの問題。
これ、「反対だ」と言って衆議院で205人の自民党議員が当選している。
でも現実はどうだ?
TPP推進になっちゃっているじゃないですか。
これは完全な裏切りなんです。
205人の当選、これを受けた自民党が結局安倍さんが総理になったわけですよね、
これはハッキリ言って
古舘:
あの、TPPに関しても遺伝子組み換えのことでね、かなり演説されているのも把握してますので、
またちっといろいろお伺いする機会があるかもしれません。
ぜひ、
山本:すみません、なんか、
古舘:え?なんですか?
山本:
あの、その具合と言いますか…、
たとえば「オンエアここまでなら耐えられるよ」というような、
ガイドラインのようなものを頂けたら上手に喋りますので。
―会場笑い―
古舘:いやいやいや、随分言ってますよ今。
山本:結構いま言いましたけど、けっこう言いましたけど、(*^(ェ)^*)ノ゛
古舘:
だから…、またよろしくお願いします。
すみません、ありがとうございました。
ああ、ここで急に和やかになりましたね、会場が。
手を振らなくてもいいんですけどね(笑)
小川:( ´艸`)★。、::。.::・'゜エヘヘッ
古舘:
いやでもね、本当に頑張ってらっしゃる方っていうのはですね、
ある部分で共感を覚えるし、見守っていきたい所がありますよね。
ーーー
当確前のNHKは
「自民党議員が「TPP反対」という人たちの票を取っておいて
そうならなかったというのはあり得ない話ですよね」
ここで突然おしまいになる。
日本テレビは本当は3分の予定だったのに、脱被曝の話をしたら時間が短縮された。
当確後のNHKは、スポンサーの話になったら音声フェードアウトで突然終わる。
山本太郎の事務所では、まだ放送されていると思って、この後もしばらくインタビューは続いていた。
報道ステーションでは、古舘さんが何度も太郎さんと話したいと番組中にアピール
やっと11時過ぎに繋がった。
黙って、本当によく聞いて下さったし、話させて下さったと思います。
テレビ朝日がいちばん放送時間が長かったです。
これから、太郎さんが生放送のテレビに出る機会が増えてきて、
ひとりでも多くの日本国民が目が覚めて、選挙に足を運ぶようになる事を望んでいます。
緑の党推薦候補、全国比例区三宅洋平です。
まぁ、なんて不条理な選挙運動、選挙期間。
11日間、候補者という人間をずだぼろの雑巾のように引きずりまわすこの選挙システム。
それを見ながらまるで箱根駅伝を見るように「頑張って」
それが今までの日本の政治でした。
だけどね、俺はね、
「もっと政治家にも優しい選挙システムにしたいな」と思うから、
365日、皆さんが政治にちゃんと意識を払って生きていれば、
実は選挙期間なんていらないのかもしれないよね。
ある日突然投票になってもちゃんと決めれる頭をみんなが持っていれば、それでいいのかもしれない。
俺は国会に行ったら、まず政治家の就労状況から、環境から整えたいね。
国会が一番のブラック企業である限り、日本からブラック企業はなくなりませんよ。
僕はね、ツイッターやフェイスブックにくるコメントは全部読むようにしている、今のところはね。
どんどん増えて行くから、毎日どんどんテンパッているんだけど。
どんなに俺の事アンチな奴でも、ちゃんと傷つくんだよね、あられもないこと言われると。
「何でかな」と思うと、その一番遠い人と一番分かり合いたいから、
やっぱりちゃんと傷ついてからちゃんと答えて、ちゃんと話しあわないと、先すすめないんだよ。
俺が地球からなくしたいのは「ウソ」と「争い」
原発は無くせないね。
400基もう、つくっちゃったんだもん。
つくってしまった原発は永遠に管理しなきゃいけない。
「止める、止めない」の議論の前に、
それが「今地震が来ても大丈夫か?」にしなきゃいけないし、
じゃあ、核燃料棒は引っこ抜いてちゃんと最終処理を早めにしておかなければいけない。
オット待った!
最終処理の技術はまだ確立されていないらしい。
広瀬隆さんがドイツへ行ってみてきたらしいんだ。
1000mも露天掘りして、最終処理してますって。
じゃあ、現場に行ってみてみた。
ガスは湧き出る、石油は湧き出る、温泉は出てきちゃう、水は流れる。
そんな所に何万年も最終処理できないんだよ。
だけど今のところ地球上で見つかっている技術はそれだけらしいんだよね。
東北大学でいま一生懸命研究もすすんでいる。
だけど、まだ追いついていないんだよね。
それに関しても国はもっとトップの政策にして、
再稼働以前に、輸出以前に、
いま起きた事故の収束と、作ってしまったものの最終処理、廃棄物の最終処理を確立させろっていう話なんだ。
じゃあ、それを俺たちは今まで上に求めてきた、
「おい、やれ」って。
だけどね、自分が候補者になって分かった。
政治家っていうのは、その人たちだけではなんにもできないんだよ。
リードはできるけど。
じゃあ、誰をリードするのか?
みんななんだよ。
国って何?民って何?力って何?パワーって何?peopleって何?人々って誰?
どう考えたって、みんななんだ。
だから、僕たち自身が気持ちをぶつけるんじゃなくて、伝える。
僕らが知っていて彼らが知らない事を教える。
それをやるために僕は国会へ行きたいんです。
みんなで一緒に国会へ行こうよ!
日本中でこの現象を巻き起こして、今日で16日目。
明日の17日目でいよいよ最後。
だから、もう、三宅洋平の歌を歌えなくなってきたよ。
アイツ声高いんだよ。
だけどね、どの政治家よりもデカイ声でしゃべることはまだ出来るね。
精一杯しゃべらせてもらうよ。
シンクライブトーキング
トークライクシンキング
しゃべるように話す
ありのままにしゃべれば 一つの無駄もないから
俺はいつも頭空っぽにしてここに上るだけなんだ。
みんなの顔を見る、感情を拾う、
何を言って欲しいのかな?
それを俺が一番近い所に届けに行きたいんだ。
国会ね。
デモ、嘆願、陳情、請願、院内交渉、いろいろやって来たよ。
事故が起こる前から反原発の運動も自分なりにやってきた。

ベントドアが付いているのに、「開けていません」という東電を俺は信用できなかったんだよ。
原発は動かしているだけでちょいちょい漏らしているんだよね。
その事を言わなかった事を、俺は原発の事故の前にすごく言ってた。
あるいは、福島の原発の外部電源が、津波が当たる場所にあるんじゃないか?って、
共産党の議員さんが事故の前に、第一次安倍内閣に国会で追及した。
その時に「安全対策は万全です」って言ったの。
なのに事故った。
その責任は管さんにあるのかな?って
だけどメディアや自民党の人達は徹底的に民主党の当時の党首を叩く事にしたんだよね。
随分損な役回り。
椅子取りゲームの最後の椅子は罠だったんだね。
いけしゃあしゃあと、その人たちが原発をいま海外に輸出しているよ。
どういうふうに輸出している、もう条約結んでいる。
トルコとか、ベトナムとかUAEとか。
じゃあ、それを本当に欲しがっているのは誰?
彼らも欲しがっているんだ。
じゃあ、彼らって誰か?
UAEの政府、指導者、首謀者、経済界
トルコの経済界、政治家、政府、官僚、
ベトナムの官僚、政治家、経済界、メディア。
そこに民が入ってないんだ。
よく中国がね、「反日運動やっています」っていうニュースが日本でも湧き起こる。
その時に、「ふざけるな日本」って言われた時に、「誰の事を言っているのかな?」と思うんだ。
あるいは、日本人の中の「中国危ないよ」とか、すごく吹聴する人がいる。
「中国って、だれなのか?」
俺はライブで中国に行ったこともあるけれど、
みんなサイコーの奴だったんだよね。
俺は思うよ。
日本人もみんなサイコーの奴だよ。
ただ時代の空気の中で、いろんな情報に左右されて、
追い込まれて、窮屈な中で、自分をしばって、生きている人がもし多いんだとしたら、
だから人の自由をとがめちゃうんだよね。
「俺はこんなに我慢しているのになんだ」と。
でも、その雰囲気ももう開放したいんだ。
世界の9割以上は市民だよ。
戦争?
いらない!古い。
外交手段として戦争なんてもう古いよ。
原発っていうエネルギーの生み方も発想が古い。
じゃあ、R水素について口にするといろんな意見がまだ出てくる。
俺もまだ勉強途中なんだけど、
クリーンエネルギーとか、R水素って、可能性があるんだったら、国はそれを政策のトップにするべきだよ。
知らないんだったら教えに行きたい。
いま民間の科学者で勇気を出してそういう事を言い始めた人がいっぱいいる。
この選挙の中で、多くの人が、自分の口をつぐまず、思いを堂々と話すことは、恥ずかしい事でもないんだ。
それでもし、学校や軋轢が友達とできたら、話し合えばいいんだ。
1回や2回で通用しなくても、100回言ったらわかることもあるんだ。
とにかく、心を閉ざさずに、自分の意見を話す。
思いをぶつけるんじゃない、伝える。
トンチ使う、ユーモア交える。
考える、そして相手がどうやって生きてきて、何にのっとって、
そうして自分と違う意見を言っているのかも聞く。
その輪を取って、両方が望んでいる答えがどこにあるのかを一緒に探す。
しっかり存分に話し合ってその日は答えがでなくても、日が暮れたら、一緒に酒酌み交わす。
政策については意見が割れてても、
子ども自慢についてお互い共有できるものがあったりする。
オヤジ同士がちゃんと話しあう。
それがお互いの子どものためになるんだっていう部分は共有する、
次の日、日が昇ったらまたじっくりとチャランケ。
チャランケってなに?
What is チャランケ
世界のみなさん、チャランケってなんでしょう?
アイヌの言葉で、今まさに部族と部族が戦争になる直前。
「明日には開戦前夜」みたいな勢いのとき、
お互いのどこが分水嶺なのか、なにが意見の割れ目なのか、
部族長同士が争いを、血で血を争う争いを避けるために徹底的に話し合うんだ。
「もう明日には殺し合いになるかもしれないね」っていう状態で話合うんだ。
争いを避けるためにだよ。
何日でも話し合う。
言葉と気持ちのすいいを尽くしてぶつけあう。
そしたらね、自分の後ろに従えている人たちみんなの思いを代表しているという立場が理解できる。
あるいは、大地を持ったり、自分の民族を思う気持ちが一緒だっていう事が共有できる。
「なんだ、一緒じゃん」
共感が生まれるんだよ。
そうやって争いを避ける話し合いの技術をチャランケってアイヌは言う。
OKIアイヌバンドのOKIさんに言われたんだけども、
「ま、大体その後戦争になるんだけどな」って。
その位の勢いで、もう一回俺たちの意見をさ、国会の中に持って行こうよ。
じゃあ、その前に何ができる?
「俺、三宅洋平っていうのを応援してるんだけど、
親父、確か原発はまだ日本に必要だって言ってたよね、
でもやっぱり俺は、最終処理の技術も無いし、どう思う?親父」
今日まで親父はずっと自民党に入れてきたけど、
自民党がやってきた事って、もう一回振り返らないか?
どこが良かったか、どこが問題だったか」
彼らがどこに苦労して行き詰ってて、俺たちが何を必要としているか。
そこでチャランケしてほしいんだ。
俺も親父と喧嘩してるし、
「立候補した」っていうのが人づてに伝わったらしい。
親父はずっと製薬会社で働いてた人。
日本の高度経済成長を支えた人。
やっぱりさ、俺は親父に未だに駆け出しのミュージシャンだった頃に
200万円貸してもらったのに返してないから、
「おまえのごと気が何を言うか」っていう気持ちはわかるだろ
「簡単にな、経済とかそういうのを粗末にするな」と。
「自然が大事、環境が大事、わかるけど、目の前の経済も大事なんだ」
わかるよ、それをむげに俺は卑下するつもりはない。
今までよりもずっとそれを尊敬する気持ちが、またこの17日間
いままでよりも面と向かって社会に向かっている間に生まれてきた。
俺も今まで分からずやな事うやってたな。
反原発をやってた人の弱点は一部を除いて科学に弱いっていう事なんだ。
でもね、親父、親父は科学に強いから、
「お前何知っているか元素記号言ってみろ、あれ知ってるか、これ言ってみろ」
いや、分かんないよ、俺文学部だったから。
だけどね、数万年何億年生きながらえてきた人、おれのこの細胞・遺伝子。
ああ、これ食ったら死んだな、あの時は。
あれやったらどうなったな。
全部入ってるんだよ、情報が。
その俺の腹の虫が「これは危ないぞ」って思う物は「危ない」って俺は言うしかないんだ。
科学っていうのが実証主義なんだったら、
ある一人の科学者が研究ラボで2~30年調べつくしたことも尊いよ。
そこにもいっぱいの実証がある。
数万件のデータを取った。
確かにそれも実証主義だ。
だけど、考えてみてよ自分の家系図。
どんどんたどってごらん。
じいちゃんばあちゃんのじいちゃんばあちゃんがいて、
じいちゃんばあちゃんがいて、じいちゃんばあちゃんがいて、
最終的にアンモナイトとかさ、プランクトンとかになっていく訳だ。
一応ダーヴィン進化論というのがちょっとマイクロだけど、
実質的には生命というのはそうやって発展してきた経緯はあると思うよ。
そのどっかでさ、何かがあったら、居ないんだよ、自分は。
もう奇跡的だよ。
自分の先祖は星の数ほどいるんだから。
そうやって生き抜いてきた自分の生命としての声に、俺は耳を傾けたいんだ。
それこそがね、本当の科学じゃないかって思うの。
数字やデータで立証しなくたってわかる事はわかるんだよ、人間は。
どうしてその声を政治はもっと聞かないのか?
科学はもっと聞かないのか?って思うんだ。
簡単に言ったら「愛が無い」「心を失っている」
それに対して文句を言ってきたよ。
だけどね、立候補して分かった。
こんなことをやっていたら、超アドレナリン出さなきゃいけない。
神経高ぶって夜も寝れない。
誹謗中傷も賛成も反対も、全部来る。
交感神経と副交感神経が交互にちゃんと作用しないんだよ。
政治家もトップサラリーマンも今みんなそういう状態。
トップミュージシャンもそうかもしれない。
トップアスリートもそうかもしれない。
舞台の上に立っている人たちをどうやって楽にするか。
それが僕らに出来る事かもしれない。
だから、賛成も反対もあっていいよ。
だけど絶対に殺し合いはしないという民主主義の大前提にのっとって、
お互いしっかり話し合って、話し合って、話し尽くして、
だからこその、輪のために黙るんじゃない。
輪のために話し合い尽くしたうえでの輪を持って尊しを成すだと俺は思うんだ。
だから「聖徳太子は10人の話が聞けた」っていう逸話があるんでしょ。
馬やどの巫女、聖徳太子がいたかいないかというのは歴史的な検証が積み重ねられているけど、
それはナザレのイエスと一緒だよ。
イエスはいないよ。
キリスト教の人からはまたこれでバーッとくるだろうけど。
チャランケしようじゃないか。
俺は俺で必死に宗教だって勉強してきてさ、
別に俺は何にも属してないよ。
だけど、勉強してきた上でやっぱりさ、バカにしちゃいけないんだよ。
あの時代にだって歴史書はいっぱい残っている。
歴史家はいっぱい居る。
あのエーゲ海のね、地中海とかあの周りでね、
ナザレのイエスっていう記述はないんだよ。
ま、それは置いとこう。
じゃあ、みんなは何をその人に託したかったか?なんだ。
そのレジェント伝説。
なぜそういう人物像が欲しかったのか?
聖徳太子にしてもそうだ。
不条理に満ちた、戦乱に満ちた
あるいは時に政治の利権やエゴや悪意に満ちた中で苦しむ人々は、
何かそれを救ってくれる人を求めてきたんだよね。
だけどもしかして、その発想が良くなかったのかもしれない。
誰かに答えを求めてきた。
俺もそう。
神様ってなんだろう。
人間はなにを神って形容してきたのかな。
それである時気付いたんだ。
神社の奥深くへ分け入ると鏡が置いてある。
神様は誰かな?って奥まで捜しに行くと、
自分の顔が映ってた。
なるほどね。
1000年後の人からしたらさ、7代先の孫にしたらだぜ、あるいは14代先の孫にしたらだ、
曾祖父の曽祖父の曽祖父の曽祖父のあなた。
じいちゃんのじいちゃんのじいちゃんたるあなたが、
今この時代にどういう生き方をしたかが、やっぱり彼らの未来を決めるんだよ。
偉大なるグランドファザーたち、グランドマザーたちになるんだよ。
それがあるから俺たちも今居るんでしょ。
51得点49失点の人間像でいいと思うんだ。
100点満点の神様なんていないから。
ただ、自分の日常の中でいろんな葛藤、
わー、ベジ食った方がいいのはわかるけど、ごめん今日は肉食うわ。
お肉を何で食べちゃいけないってべ時の人達が言っているのか?っていうのは、
結構経済システム的な問題点に気付いた人たちがいて、
それをね、たどって欲しいんだ。
一晩でわかるから、ネットで調べたら。
それに気付いたうえで日々選ぶ。
今日はごめん。
力出したいからかつ丼食わしてね。
それが自分の身体にいいか悪いかよりも、
地球のシステム的にね、今畜産業っていうのはすごくやっぱり、乱暴な動物の育て方をしてるんだよね。
一遍でもね、断末魔の豚の悲鳴を聞いてみるといいよ。
人間そっくりなんだ。
屠畜(とちく)、屠殺(とさつ)に携わっている人達は口をあんまり開かないけれど、
彼らもいろんな事を考えながらみんなのために仕事してくれてるんだよね。
でもさ、戦後の日本でいったら、
それは全部アメリカが僕らにくれた産業で
麦農家をことごとく酪農家にしていったのも事実なんだよね。
その背景には日本の自給率を下げて、アメリカで余った穀物を日本に売り付けるっていう政策があったんだ。
トルーマンの時に実際に余剰作物何とか法って、まさにダイレクトに書いてある法律があって、
それにそってフランチャイズの1号店が日本だったの。
それをずーーーっとアメリカは世界でやっている。
そういう事を下支えしてきたバックはモンサントみたいな企業なんだ。
今まさに、TPPを日本に押し付けようとしている人たち。
イヤもう、押し付けられた。
23日から、第1回の会議がベトナムであるけどね、
日本はもう、TPP交渉に参加するんだ。
で、俺がね、勘違いされる。
「陰謀論」というと勘違いされる。
俺が陰謀論者だと。
俺はね、そんなにおとぎ話を信じないんだ。
マンガチックでもないよ。
だけど、輪切りにした世界の経済構造というのをはっきり示しているんだよね。
民衆がいる、その上に国がある、
それで回っていると思いきや、国にいっぱい議員を送り込んでいる経団連という企業の意志、
その企業に金を貸し付けているバンク。
それをさらに統括しているごく一握りの人達。
これを輪切りにした経済構造。
だから、このトップの人達は悪いのか?って言ったら、
いや、エッソから石油を買って毎日車を走らせているのは俺たちなんだよ。
化学繊維の服を何も考えずに安いから買っているのも俺たちなんだよ。
あるいは農薬まみれの服を選んで買うのも俺たちなんだよ。
70億人がサランラップをピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ピシッ!ってやってるんだよ。
シャンプーやリンスをシュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!シュコッ!
70億人がやってるって想像してみてほしいんだ。
その代表たる自分はどの行動を選ぶか?
だから話は難しくないんだ。
俺たち次第。
消費行動。
日々のライフスタイル。
自分の意識の向くベクトル一つで世の中は変わるっていう事を、本当にもっと信じて欲しい。
ひとりの力、ひとりの誇り、
たとえばそういう事を定めている13条っていうものを
もしかして自民党の改憲草案はないがしろにしようとしているのかもしれない。
一応「かもしれない」といっておく。
でも、石破さんとかが言っている事とかって、結構はっきりそうじゃない。
知らなかったら、石破さんが300年求刑とか、徴兵に応じなかったら死刑。
「そういう強制力を持たさなければ徴兵制は回らないよね」っていう事を言っているんだ。
物騒な世界のスタンダードを語り始めた。
戦争因果で日本は平和憲法を語るようになったよね。
敗戦したから。
ある部分を押し付けられて、ある部分は自分たちで守って、
つくられているのが今の平和憲法なんだ。
1回、今日帰ったら前文だけでいいから読んでほしい。
家族や兄弟や、親や子どもを戦地で亡くした多くの人達の思いや悲しみが、
戦争にはこりごりした思いが、あそこには詰まっているよ。
そりゃ、一部はGHQの意図がいっぱい入っているだろうけど、
でも前文だけは絶対に日本人が書いたんだと俺は確信できる。

あそこにもう少し津波の事と、原発関連の事を踏まえてもう一回書きたしてもいいくらいだよ。
俺は、忘れちゃダメだと思うんだよね。
それを、そういう事を。
憲法の改正がいいのか悪いのかは、正直俺もいろんな意見があるんだ。
YesかNoかで答えられない側面がある。
カナダみたいに、みんなで慎重に話し合って話し合って、
ちゃんと時代に即して憲法をバージョンアップしていく国も沢山あるんだ。
だから、68年経った憲法をどこまでも死守するっていう事だけが答えだとは思わないよ。
ただ、「どこは守るべきか」ぐらい、全国民が自分の意識の中で意見を持てるようになっていく、
そのための情報、雰囲気というものを国はもっと提供しなきゃいけないし、
僕ら自身もそれを求めなきゃいけない。
選挙はみんなが賢くなるいいチャンスだと思うんだよね。
こうやって、好きに、自分の主張を大きな声で出来るわけだ。
で、他の政党の人達が何を言っているかも比較できる。
あるいは、そのスタンスも比較できる。
そしてどの候補者の話に人々が立ち止り聞き入ったかも目で見える。
それで投票日を迎える。
よしんばだよ、自分の思いと世間の思いがあまりにもかけ離れていたとしても、
そこに絶望したり文句を言うんではなくて、
さて、自分は何ができるか?
国際平和と、原発400基を維持管理する経済システムをどうつくるかと、
それを一部の頭のいい人に任せるんじゃなくて、聖徳太子とかに。
僕が何出来るかを本気で考えてほしいんだ。
いろんな人がいるでしょ。
企業の中にいる人。
新聞社の人。
公安警察の人。
フリーマン、サラリーマン、ミュージシャン、職人、その中にも荷上げとか塗装とか、
いろんなやつです。
いまの社会がバビヨンだから、文明の末端たる、
むさぼるように物を食い、むさぼるように電気を使い、
そういうライフスタイルだから、そこから抜け出そうとは思うんだけど、
全員がそこから、今ある職場から足を洗って、今すぐ農耕生活を始めるっていう事じゃないと思う。
自分の職場の中で出来る事をまずやっていくんだ。
俺の仲間に土建屋がいっぱいいるけど、みんな親父世代の土建屋と自分世代の土建の考えでぶつかっている。
でも親父たちの方がまだ力を持っているから、我慢して言う事聞いている奴もいっぱいいる。
俺はそういう奴を応援したい。
破壊から再生の公共事業っていうお題はひとつ9カ条の中に入れているけど、
日本の1級河川って、ダムが無い川は無い。
ダムが本当にいるかいらないか?っていう検証。
ダムが200個も作られちゃった1級河川がどうなっているのか?っていう現象。
そういう事を僕らは、もっと情報が欲しいし、
自分ら自身も考え詰めていきたい。
で、ダムをつくるのに対して、ダムを自然河川に戻すには10倍のお金がかかる。
いいよ、俺はそれに税金を払いたい。
税金の払い道ももっと選びたいんだ。
みんな所得税や住民税で年間何10万円も奪われている。
奪われてるんだよ、いま。
だけどその使い道、ちゃんと教えなさいよ!
何10万円の買い物をして、レシート一つ返ってこないなんて、税金だけだよ。
「なんに使ったのか、ちゃんと教えなさい」って俺は思うんだ。
はがき1枚こないんだよ。
はがき1枚こないっていうのは、交通取り締まりのシートベルトの件でも思うね。
あれいつの間にか取り締まられるようになってさ、
俺、何も知らないで取り締まられたんだけど、東北道で。
ゴネ倒したね。
はがき1枚きていない。
知らない。
お前たちの方がむしろ、俺に対して教える義務を怠ったているから、
俺今から警察に訴えるから、どこに訴えたらいいか?
警察の広報って誰がやってるの?
相手が困っちゃって、最終的に見逃してくれたよ。
「じゃ、今回は…、次から」
「次からは分かった。次からちゃんとする」
「後ろの席の人も高速道路に乗る時はちゃんとするんでしょ」
「わかった、ちゃんとする」
運転者がしなければいけないのは知っているよね。
でもさ、その態度大事じゃない。
国をつくっているのは法律か?システムか?官僚か?政治家か?
違う。
俺たちの思いと日々の営みなんだよ
もっとそこに誇りを持っていいんだよ。
だから、憲法はすごい大事なんだ。
憲法ってなにか?
国が決めてくる法律とか、僕らに対してこうやって降ってくるものに対して、
僕らが国より上に出れる為の「おい待てよ」という抑止力なんだよね。
国が暴走したのを国民が止める権利なんだ。
だから憲法については、もっと小学校でも教えるべきだし、
僕ら自身がサッカーや野球や音楽について語るように、語っていい事なんだ。
で、無知をさらすことを恐れないで欲しい。
俺はベルギーで生まれた。
親父は海外を転々とするサラリーマンで、7歳で日本に帰って来た。
あっちの学校で、小学校1年の途中までやって日本に帰って来た。
全部がさ、欧米がいいって言ってるんじゃないよ。
でも悔しいかな、ものすごい奴らの方が進んでいる部分ってあるんだよね。
それが、民主主義だったり、政治に関わる国民のスタンスだったり、
あるいは、一人の個人としての誇りの強さ。
先生が授業で子どもたちに「この問題が分かる人」って言うと、
ここが教室だったとするよ、全員が挙手する。
ハイハイハイハイ!
ベルギーでプラハム語で自分の事を「イック」っていうんだけども、
もうみんな、イック!イック!イック!イック!
先生が、「じゃああなた答えて下さい。3足す2は?」
挙手して「わかりません!」
これが認められるんです。
「分かりました。分からないのに手を挙げて偉いね」
「じゃあ分かる人」
で、日本の学校に帰ってきてね、先生が同じように「はい、この漢字分かる人」
「し~~ん」
もしかして・・・、やまだって読むのかもしれないけど、やまだとかもしれないし、みやけ?かな?
わかんないから止めとこ。恥ずかしいし、
「デマ」って言われちゃうかもしれないし、
「風評被害」って言われちゃうかもしれないし、…みんな口を閉ざすんだ。
チェコで革命が起きた。アベルが大統領になった。
俺が前から力説していた事と同じ事を言っていたらしいんだよね。
ファシズムとは何か
それは国家が民衆に与えるものじゃない。
民衆が自分の今日の暮らしを守るために言いたい事に口を閉ざす現象が連鎖する事を真のファシズムという。
いまの日本はエコノミックファシズムかもしれない。
経済のためには我慢しろ。
危ないかもしれないけれど我慢しろ。
食べろ。
住め。
逃げるな。
あるいは、逃げた人ずるい。
国を思う気持ちは無いのか。
被ばくを怖がらない自由もある。
被ばくを怖がる自由もある。
その自由と自由が認めあって話し合って、情報を交換し合って、
もっと進んで行って情報を知っていくことが必要だと思う。
おれ、ベルギーの学校でね、「ボールペン使え」って言われたの。
間違えても消せないから。
そうすると丁寧に書く。
全部がいいって言ってるんじゃないよ。
だけどここは良いなと思う。
俺の先生はシスターだった。
そういうカトリックの学校だったから。
「家にある、何でもいいから書けるボールペンを明日持って来なさい」って、先生は言ったんだ。
俺のクラスには、パキスタンからの難民の子もいたし、
俺みたいなアジア人も、白人も、徹底的な階層の人がいっぱいいる学校だったから、
金持ちも入れば貧乏人もいるんだよ。
三菱の書き方鉛筆を全員が買って、全員同じ粘土とお道具箱を買って、ランドセルを買って、
そんなお金がある人も無い人もいるから、
とにかく1本ボールペン。
俺はそれを持って日本に帰って来た。
事業中、あいうえおの片仮名の授業でボールペンを使ってたら、
「三宅君、ボールペンは禁止です!」
「えぇーっ!」
ごめん、でも先生僕「禁止」っていう日本語を初めて聞いたんですけど、
どういう意味ですか?
その時のみんなの顔。
「はぁ~?ボールペン??」
「俺たちは指定の鉛筆を使って、HBまで指定されている。ずるい!」
俺はずっと日本社会が窮屈でしょうがないや。
こういう所がね、
だけどさ、言う事聞いているから聞かない奴が悔しいんでしょ。
自由に生きろよ!
立候補者、髭剃れ?スーツ着ろ?
ふざけんじゃねぇ。
俺は俺のありのままで国会へ行くんだ。
じゃなきゃ何の民主主義だよ。
俺は必至でこうやって生きてきた。
自分が自分たる所以を守って生きてきたんだ。
憲法ぐらい。
そのためにはどんな苦労もいとわないで生きてきた。
20代後半で荷上げをやりながらでもバンドを続けてきたんだ。
その一人の個人の尊厳、意地、もっともっと口開いていいんだよ。
で、絶対に日本人がやりたくない事が1個あったよね。
どんなに政府がウソついても、騙されているってわかってても、
中東の春とか何とかみたいに暴動はやらなかった。
俺は日本人は世界で一番暴力が嫌いな民族だって断言できるよ。
そういう民族のところに原爆が落ちたり、原発が爆発したり、
沖縄の上陸戦で30万人が死んだり、
こういう、1個1個の痛い思いを俺たちはいま昇華して、世界一優しくて強い人として、
「財布を置いておいても取られないのは平和ボケじゃないぞ」と
「お前らの方が戦争ボケなんだよ」と世界中の人に教える係なんだ。
因果がと由縁はしっかり検証しよう。
日本の戦後史をよーく勉強しよう。
この孫崎享(まごさきうける)さんのような戦後史観を結構持ってきた。
だけど、ネトウヨみたいな人達とけんけんがくがくやり合っていると、
彼らが言いたいこともちょっと分かってくる。
検証しようよ。
もっと深めようよ、歴史を。
語ろう。
語るのは恥ずかしくない、間違えるのも恥ずかしくない。
間違いじゃないんだ、違憲の違いなんだよ。
誰も間違えてない。
みんな分かっている、
いろんな正しい事、なにが本当に正しいのか、みんな分かっている、自身を持っている。
民主主義の根底は一人一人の民が国である事だから。
いいよ、どんどんいってくる。
ちだいずむのちだいさん、あんな感じで「ももが1㏃出たよ」なんて言ってるけど、
みんなね、舞台に立つ人は簡単じゃないよ。
ボッコボコにされてるんだから、いろんなところで。
さっきも言ったけように、俺はね、ちょっとした心ないつぶやきでちゃんとく傷付いてたんだよ。
昨日一晩はじめてこの選挙期間中、もうツイッター見るのをやめた。
そしたらね、いろんな人が俺の分をだんだん相手にしていてくれた。
ちょっとごめん
けどみんなネットでチャランケしておいてっていうのを最後に俺が消えたら、バンバンやってたね。
1個だけ言っといた「争うな」
絶対に争わない。
ちゃんと相手の言い分も聞いて、冷静に一息おいて答え続ける。
自分の意見を。
あなたがそうとしか思えないように、僕もこうとしか思えないんだよね、ということを。
それを、俺は国会でやりたい。
それは民衆が見出すものだから、巷にちゃんと理解がいっぱいないといい議会にはならないよ。
Jリーグと一緒。
小学生の委員からの積み上げ。最後にJ1がある。
そこに代表がいる。
それが国会なんだったら、全員がどれだけプレーヤーになれるかなんて、
だからさ、俺たちはまだ稚拙だよ。
よちよちださ、政治的には。
けど1個だけ言えるね。
選挙期間中こんなに街頭に人を集めた候補者は俺しかいない。
あ、もう一人居たわ。山本太郎。
忘れてないよ、太郎君。
政治力って何かな?
人の心と体を動かす力じゃないかな。
あの政治の世界で語られている専門用語をペラペラとしゃべれるようになるのに、俺は時間はかからないよ。
聞いていればわかるように、俺は言葉には長けている。
俺が6年間国会で勉強し続けて、
それをみんなと教示的に追体験しながら、全員がどんどん頭がよくなっていく6年間の時間が欲しいんだよ。
もう一回さ、いい大人が小学校に入ろうよ。
国会小に。
永田町の国会小に行こうよ。
永田町の国会小学校に。
わかんねぇ事だらけだから、
もうあそこまで行って聞くしかないんだよ。
だって、院内交渉やって官僚に聞いても答えてくんないだもの。
目の前に官僚がいて、「すみません、こう思うんですけど」
「持ち帰って検討します」
わかった。
じゃあもう俺に残された権利は30歳以上は参議院議員の選挙に出られるんだから、
もうそれしかなかったんだ。
目的は、
これは僕は口を酸っぱくしてずっと言ってるよ。
エコシステム。
地球環境。
もたんぜ、今すぐ人類は生き方を変えんと、もたんぜ。
何時まで夢見てんの?
何時まで呑気にくだらない消費を繰り返すの?
経済成長率のため?
物価は常に2%から4%の上昇を求められる。とか、
GDPは常に何%成長していなければみんなの生活が苦しくなるよ。とか、
じゃあ、俺は言わせてもらうけどね、夢のために鐘は犠牲にして生きてきたよ。
そうすると、特にバブル以降の世代は分かっているよね。
富がまわってこなかった。
でも必死で生きる。
楽しみも求める。
お金が無くても幸せになる方法、いっぱい見つけちゃったんだよね。
逆に、お金があると何が無くなるかもいっぱい分かっちゃったんだ。
俺たちはさ、
そうだな、こういう話がある。
若い世代は今、コミニケーション能力がどんどん上がってきていると思うんだ。
それはさ、ネット上でいろんな知らない人とも意見をぶつけ合ったりする機会が増えたから、
こういうもの言いだと伝わらないんだ。
こうやって言うと怒っちゃうんだ、相手は。
こうやって言われると俺ムカつくんだ。
じゃあ、ここで怒っちゃうと、次の日の朝起きて自分のツイートを読んで恥ずかしいんだ。
そういう事をいっぱい学んできた。
新幹線に乗ってね、大阪の方へ東京から移動している時に、
すっげーホスト風の同世代の奴が座ってた。
多分バリバリ働いてるの。
なんかの仕事で、水商売かなんかわからないけれどもマネージャーかなんかやってるんだろうね。
すごいビシッとしたホストがいたんだよね。
ホストふうの。
ちょっと俺はね、ぶっちゃけそういうギャル男っぽい人に偏見があったから、
「わぁ~、こいつの隣りかな」と思いながら通路席に座って、
で、窓側にコンセントが付いている。
「悪いけど、俺のMac繋ぎたいからコンセントいい?」って言ったら、
すっごく気持ちのいい態度で、「どうぞ」って。
「あ、結構いい奴だな」って思って、
で、その後彼はトイレに行くときとか、いちいち、とにかくね気持ちがいいんだよね。
「すみません」って言って出ていく。
こっちもなんか「あ、どうぞ」
なんか、知らない人と通じ合ったああいう時の気持ちよさ、ほっこり感ってあるじゃない。
俺、社会にそういうのをもっと蔓延させたいんだよね。
「ああ、世の中って大体いい人ばっかりじゃん」って信じられる社会と、
「人の言う事は信用しちゃダメですよ」ってこういうふうに教えられる社会とどっちがいいの?
信じるのは難しい、疑うのは簡単。
で、彼がね、名古屋で降りて、俺なんか気分が良かったんでね、コンセントをつないだまんま。
今度さ、団塊世代のおじさんが乗ってきたんだ。
どこかの会社の上司なんだろうね。
でもさ「俺はあなたの部下じゃないんだよ」っていう態度をとっているわけ。
こう、「どけ!」みたいな感じで乗ってきた。
俺がつないでいるコンセントを黙ってブッ!って抜いて、
自分のwindowsをつないだんだよね。
これ、Macとwindowsの違いも非常にこれ、細かいけど大きいんですね。
俺はその態度をおじさんが取った時に、「さみしい奴だな」と思ったの。
それは俺がいやなんじゃなくて、その態度をとっていると自分が幸せになんないんだよ。
人の事も信じれなくなるし、
これは別に上の世代の人を否定しているんじゃなくて、比率の問題なんです。
若い世代がどこの部分は進化したかという事。
その、血の通ったコミニケーション能力をみんなにもっと発揮してほしいの。
これだけの事が全国で起き続けていても、まだ新聞に載ってない。
マスメディア、マスコミってなんですか?
大衆のメディア、大衆のコミニケーション
どの時代も、コロンブスの時代から、口から口へ物事って伝わるんです、すごい速度で。
もう一回信じたいんだよ。
21日の投票日まで、後30数時間かな。
決定的に友達や親とチャランケしてほしいんだ。
メールでの直接投票呼びかけはダメだよ。
それは本人と党の本部しかやっちゃいけないから。
だから俺たちは今メールアドレスを教えてって言ってるんだけど、
そして教えてくれたメールアドレスの人にも事前にちゃんと一本メールを入れて欲しい。
「君の事紹介したから、三宅の選挙チームと選対本部からメールがくるから、読んでみて」と
一言は入れてほしい。
で、ちっちゃな議会を、お茶の間や職場で繰り広げて欲しいの。
俺に入れろなんていう話はしなくていい。
もう一回見て、君がどう考えているのかを自分の中で整理して、
誰がいいのかをもう一回考えよう。
小選挙区。自分の地方の選挙区と、
全国の比例区で二人決められるわけ。
どっちも個人名が書ける。
党名へ、政党選挙なんて言うんだけどさ、比例区は。
党名なんていう曖昧なものじゃなくて、その中の誰を自分が応援するかまで考えてほしいんだ。
今回は、参議院選挙は個人名が書けるからね。
議会はもう始まっているから、後1日半。
騒ぎつくして欲しいんだよね、この事に関して。
で、これはお伝えしておきたいんだけど、この現象は決して無視されていない。
黙殺もされていない。
マスメディアはマスメディアの限界の中で、いろんな思いを持った記者、
特に若い記者たちが動き始めている。
結構今取材がいっぱい、問い合わせが入ってきている、もうほとんどのメディアが、俺に。
「今回のネット選挙を間違いなく一番にぎわしたのはあなたです」と言う事で、
それが実数の票としてどういう結果になるのかを彼らも検証したいんだよね。
どういう結果になっても俺たちはもう動き始めたっていうのは確か。
だから、どういう結果になってもうろたえる必要もなければ、過度に舞い上がる必要もないんだ。
これはほんの始まり。
時代はもう、変わりました。
311で多くの人が目が覚めました。
あとは、それをまだ認められない事情がある人や、
気付けない事情や状況がある人に、
トンチ聞かせてユーモア交えて、自分の言葉の誠意を尽くして
自分が正しいと思う事を伝えていけばということを伝えていけばいいだけです。
「時代は変わった」自信を持って伝えて下さい。
そこにどういう軋轢やどういう合意が得られたかを、どんどん僕にも教えてほしい。
そしたらしれをまた僕がどんどん政治家とかに紹介していく。
そういう事をやっていってほしい。
誰がメディア、あんたがメディア、というあんたメディアというのも立ち上げたから、
今もそうです。
革命はテレビには映らない。
Gil Scott-Heron ラップの元祖と言われている60年代ワシントンDCで彼が方にラジカセ乗せて、
「革命はテレビには映らない」というラップの元祖をかましたんだ。
だけど、革命は今ツイキャスには映ってるんだよね。
ドミューンにも映っているし、みんなの目にも映っているし、
それは呟けるし、ブログにも書けるし、
実際いろんな人に伝えられる事なんだ。
誰もギロチンにかけない。
いまの権力者も誰もとがめない。
差別しない。
原発で働いてきた人たち、国策、不可抗力、正しいと思ってやってきたんだもの、
思いがあるんだ、みんな。
自民党だってそう。
選挙で立候補なんてね、損得のために出来ないよ。
多分安倍さんもものすごい思いがあってやってる。
今もう終盤戦になってくるとわかるでしょ。
みんなげっそりしてさ。
あれ、バカじゃねと思ってみてたよ。
自分がやったら同じじゃん。
そこは共感できる。
だからね、目の前にいたら本当にそこだけは「ご苦労様です、お互いにお疲れ様です」
で、僕の意見も混ぜて下さい。
仲間に入れて欲しいんだ。
もう一回言うよ。
争わない。
敵対しない。
世界から戦争をどうやったらなくせるか。
国際平和。
脱戦争経済。
俺より知恵持った人、俺より科学知ってる人、俺より政策を語れる人、
仲間もいっぱいいるから。
ただ、俺には俺の力もあるし、俺のやり方もあるし、俺の影響力もある。
僕はその自分のありのままで出来る事を今全部やってるの。
目的はもう一回言うよ。
世界平和、それから環境問題。
この2個だけなんだ。
環境をないがしろにした経済なんて、本当に、もううんざりなんだよね。
で、僕ら自身5~6年で、ものすごく賢くなれます。
断言します。メディアも発達してます。
勉強する機会はいくらでもあります。
で、一人でね、部屋で悩んでるより、みんなでこうやって集まって話すと、激情で学習は進むでしょ。
もう大丈夫だから、
不安とか不満とか恐れとか、争いとかじゃない方向をしっかり信じて進んで行きましょう。
46:03
僕の言葉が届かない人、
でもあなたが言えば届く人、いっぱいいます。
全てをステージの人に。
全てをボブマリーやジョンレノンやオバマに。
あるいは安倍さんに。
委ねて文句を言う時代は終わりました。
同質です。
ひとりの質量は変わりません。
僕がみんなより強いから選挙に出たんじゃありません。
今そこに居るあなたがここに立っているんだっていう事です。
精神力が人より強いだとか、のどが人より強いとか、そんなことはありません。
全く同じ、そこに居るあなたが今日ここに立っているだけなんです。
心臓はずっとバクバクです。
落ち着いてなんかしゃべれません。
毎日自分の話した事を振り返っては後悔や緊張を繰り返します。
でもそうやって成長しています。
同じ事を同じ温度で何人の人がやるのか。
俺たちはもう、俺たちの国をつくってるんです。
僕は世界中の政治家ともこのスタンスで話す自身があります。
「任せろ」っていう自信もあります。
みんなでやれるからだと思っているんです。
ひとりだったら無理です。
46:42~
♪~これは革命の話だ。
いや、革命などというほどかたいものではないかもしれない。
日々のみんなの日常の中でこれを淡々と繰り返えされる小さな非力の数々、実践の数々。
アクリルたわしを使うだけで世界から洗剤を無くせますよ。
それで洗剤が全く売れなくなったら、花王やライオンを助けましょう。
もっとオーガニックな事を、もっとナチュラルなものをつくってくれたら、
私たちはあなた達を指示しますよと、知恵を授けましょう、権力者たちに。
政治家に光を当てるのは僕らです。
闇をつくるのも僕らです。
政治も権力者もそのままでいてくれていいから、「王なら王らしく民を思え」とちゃんと伝えましょう。
一方で民は一度は自分が王様の立場になってみましょう。1日だけでいいから。
そうすると彼らの苦労も分かるかもしれない。
「選挙へ行こう」と今回叫んでいるけれど、
次の選挙はおれ選挙に出ようっていうから、
1万人の立候補プロジェクト。地方議会を僕らみたいな人がしてもいいと思いますよ。
今日からそのつもりでみなさん、勉強しましょうね~♪
みんな聞こえるかい
口々につぶやきだしたんだ。
みんな聞こえるかい
口々につぶやきだしたんだ、それはまるでさざめきのような
忌野清志郎の隣でサックス吹いてた人が、
今俺の横でサックス吹いてるよ


貧しい人達は自分たちの価値観を主張し始めた。
怠け者だからお金が無いんじゃない。
もっとほかに執着したい事がいっぱいあったんだ。
自分の信じる方へ向かって突き進めばいいんですよ。
そう、そしてついにテーブルがひっくり返る音が聞こえ始めたよ。
俺たち無法者のやからだったんだけど、
町に僕たちの声を響かせたいから、今日も時間を守ることにしてるんだ。
あと20秒。
あと10秒
ありがとうございました。
明日渋谷で会いましょう。
全国比例区三宅洋平をよろしくお願いします。
---
そして
7月20日最終日 渋谷
三宅洋平・山本太郎(選挙フェス@渋谷ハチ公前)2013/07/20
※渋谷の文字起こしがこちらにあります↓
20130720選挙フェス三宅洋平スピーチ文字起こし
96条改正賛成は自民党、みんなの党、日本維新の会
↑
この96条改定に賛成している政党は、是非避けたいものだと、私は思っています。
公明党と民主党は96条のみの先行改正には一応反対の姿勢を見せていますが、
いざとなったらどっちへ転ぶか信用がならない所があると私は思います。
共産党、社民党は憲法改正自体に反対の姿勢を表明しています。
ある意味、明日の参院選は日本の未来を決めるとても大切な選挙です。
今まで選挙に行った事の無い貴方!
明日の選挙は行かなければ、子孫末裔まで、絶対に後悔します。
だから、選挙に行きましょう!!
投票率を上げましょう!!!(○`ε´○)ノおぅ♪
ーーー
「改憲 もってのほか」 宮崎駿監督 いま声を大に
東京新聞 2013年7月19日 朝刊

反響に喜ぶ編集長の額田久徳さん。
「ジブリ」はイタリア語で「熱風」を意味する=東京都小金井市で
「憲法を変えるなどもってのほか」。
スタジオジブリ(東京都小金井市)が、毎月発行している無料の小冊子「熱風」の最新号で
「憲法改正」を特集し、宮崎駿監督(72)が寄せた記事が話題を呼んでいる。
全国の書店では品切れが続出。
ジブリ出版部は反響の大きさから、
「参院選の投票日(21日)前に読んでほしい」と18日、急きょジブリ公式ページで公開を始めた。
(樋口薫)
熱風は「スタジオジブリの好奇心」が副題で、毎月趣向を凝らした特集を組む。
過去には「デモ」「グローバル企業とタックスヘイブン(租税回避地)」など、社会的なテーマも扱ってきた。
編集長の額田久徳さん(50)によると、今回の特集を発案したのはプロデューサーの鈴木敏夫さん(64)。
意見の分かれるテーマだけにためらいもあったが、
参院選を前に「ジブリとしての旗色を鮮明にしよう」と腹を決めた。
執筆もジブリの重鎮に依頼。
宮崎監督に加え、高畑勲監督(77)が「60年の平和の大きさ」と題して寄稿。
本紙に五月、掲載された鈴木さんのインタビューも、「9条世界に伝えよう」として収録された。
いずれも憲法九条や改憲手続きを定めた九六条の改憲に反対する内容だ。
宮崎監督は談話形式の記事で
「選挙をやれば得票率も投票率も低い、
そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです」と明言。
また、日本の戦争責任や産業構造の問題点などについても率直に語っている。
10日から全国の書店で配布した約5000部はあっという間になくなった。
出版部にも「読みたい」と電話が殺到するなど、過去最高の反響という。
「憲法を守るための最大の敵は国民の無関心。興味を持ってもらえたのがうれしい」と額田さん。
20日に公開される宮崎監督の最新作「風立ちぬ」は、ゼロ戦の設計士が主人公で、戦前が舞台。
戦争の直接的な描写はないが、平和について考えさせられる内容も含んでいる。
「たくさん考えて投票に臨んでほしい」。それがジブリの願いだ。
<スタジオジブリ>
宮崎駿、高畑勲両監督のアニメスタジオとして1985年設立。
「天空の城ラピュタ」以降、「となりのトトロ」「もののけ姫」など、宮崎監督の全アニメ作品を製作。
2001年公開の「千と千尋の神隠し」が米国でアカデミー長編アニメ賞を受賞するなど、
作品は国内外で高い評価を受けている。
ジブリ『熱風』7月号の憲法改正特集がPDFで緊急配信
スタジオジブリが毎月刊行しているPR誌「熱風」最新号の特集パートがPDFで無料配信。
特集のテーマは「憲法改正」。
『熱風』の7月号 『熱風』7月号

スタジオジブリが毎月刊行している小冊子『熱風』の7月号がPDFで緊急配信された。
7月号では現政権が強い意欲を持って進める「憲法改正」が特集。
品切れの取扱書店も多く、入手困難な状況を鑑み、
特集の原稿4本(以下参照)を全文緊急配信することを決めたとしている。
ダウンロードは無料、配信期間は8月20日18時まで。
憲法を変えるなどもってのほか(宮崎駿)
9条 世界に伝えよう(鈴木敏夫)
戦争は怖い(中川李枝子)
60年の平和の大きさ(高畑勲)
『熱風』2013年7月号特集「憲法改正」(852KB)
ーー
全28ページ。
全て読みました。
明日が選挙だけど、まだの人には是非読んでいただきたいです。
4人の方の原稿から、本のほんの一部。
憲法を変えるなどもってのほか(宮崎駿)
ーー略ーー
憲法を変えることについては、反対に決まっています。
選挙をやれば得票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、
思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです。
本当にそう思います。
法的には憲法96条の条項を変えて、
その後にどうこうするというのでも成り立つのかもしれないけれど、それは詐欺です。
やってはいけない事です。
国の将来を決定していく事ですから、できるだけ多数の人間たちの意見を反映したものにしなきゃいけない。
多数であれば正しいなんて事は全然思っていないけれど、
変えるためにはちゃんとした論議をしなければいけない。
それなのに今はちょっと本音を漏らして大騒ぎを起こすと、うやむやに誤魔化して、
「いや、そういう意味じゃないんだ」みたいな事を言っている。
それを見るにつけ政府のトップや政党のトップたちの歴史感覚のなさや定見のなさには、呆れるばかりです。
考えの足りない人間が憲法なんかいじらない方がいい。
本当に勉強しないで、ちょこちょこっと考えて思いついた事や、
耳に心地よい事しか言わない奴の話だけを聞いて方針を決めているんですから。
ーー略ーー
もちろん憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。
おかしいけれど、その方がいい。
国防軍にしない方がいい。
ーー略ーー
いま、自衛隊があちこちの災害に出動しているのを見ると、やっぱりこれはいいものだと思います。
隊員たちはよくやっていて、礼儀正しい。
イラクに行かざるを得なくなっても、一発も撃たず、一人も殺しもせず帰ってきました。
僕は立派だったと思います。
湾岸戦争後にペルシャ湾に掃海艇を出さざるを得なかったけど、機雷のなさそうな海域を黙々と掃海して、
小さな船です、大変だったと思いますが、静かに帰ってきました。
僕は黙っていました、が感動していました。
ーー略ーー
でも、そうなってくると、
「徴兵制をやればいいんだ」というような事を言う馬鹿が出てくるんです。
その人達は僕より下のはずだから自分が徴兵されてひどい目に遭った事のないはずの人達です。
そういう人たちには、50歳でも60歳でも「自分がまず行け」と言いたいです。
行きたくないなら、自分の息子を、息子がいなかったら孫を送れ。
そうすれば徴兵制というものがなんだかわかるから。
「自分はちゃんとしているけれど、他の人はちゃんとしていない」という発想は捨てろと。
自分がちゃんとしているなら、その位はみんなちゃんとしているんだと思った方がいい。
徴兵制度というのは最低ですよ。
韓国でも、徴兵制度がどれほど若者を荒ませてるかという事です。
鉄砲の数だけ並べて行進していきゃいいってもんじゃないんだから。
戦争の事を考えても、こんなに立て込んだところで戦争やったらどうするんですか。
戦争できる国じゃないです、日本は。
憲法は目標であって、条文をよくしたら貧乏人がいなくなるとか、そんなことあり得ない。
でも、戦後の日本はその憲法に守られながら行ってきた経済建設のおかげで、
他の国々の人々から収奪したおかげもあるかもしれないけども、
飢え死にしている人を見かけることなどはほとんどない国になれました。
ーー略ーー
9条 世界に伝えよう(鈴木敏夫)
ーー略ーー
日本はずっと戦争が無いけれど、世界の各地では減るどころか、増え続けている訳でしょ。
いつまでこんな愚かな事をやり続けるのか、っていう事でしょうね。
ーー略ーー
平和ぼけですね。
想像力に欠けている訳でしょ。
安倍さんなんかはね、年が若いのになぜああいう事を考えるのか、ちょっとピンときません。
もう少し上の世代だったら分かる気もするんですが。
やり方を間違えたから日本は負けた。
間違えなかったら勝っていた。
そう考える、ある年齢の人達がいるのを僕は知っていますしね。
やっぱり、「3分の2」じゃなくちゃいけないんじゃないですか。
そんな大事なことを決めるのに、「2分の1」じゃだめですよね。
それをやっておいて、将来、何になるかって問題でしょ。
やめてほしいですよね。
そもそも今憲法改正に、みんな、そんなに興味あるんですかねぇ。
そうじゃないでしょ。
そんなことより、自分たちの生活をどうするんだって事の方が大変で。
だから、僕は、政治家の独りよがりだと思っています。
ーー略ーー
僕、日本が憲法9条を持っているって、海外の人はほとんど知らないと思う。
だって自衛隊があるしね。
そっちを知っているわけでしょう。
だから日本が世界にアピールするとしたら9条ですよね。
これだけの平和は、9条がなければあり得なかったわけですから。
僕はあって良かったって立場だし、たぶん宮さんもそうなんじゃないかと思います。
日本には美しい森林もある。
自分の国は自分で守るという考え方もあるでしょうが、
平和憲法を持ち、森と水がきれいな国をね、みんな侵せますか。
そこへ侵略する国があったら、世界の非難を受ける時代でしょ。
現代って、一国の暴走に世論がブレーキをかける時代なんです。
ーー略ーー
その中でね、やっとたどり着いたわけでしょ、この平和憲法に。
すごい理想主義でしょ。
人間がそこまでできたってのはすごいこと。
僕はそう思いますけどね。
戦争は怖い(中川李枝子)
子どものとき経験した戦争の怖さを書きますとも!
と引き受けて三日三晩考えに考えた。
そして10歳にもならない女の子の胸中が戦争中はずーっと心配と不安でふさがれそうだったことに気付いた。
家族は父母姉弟妹みな変わりないのに、
私は一人で、誰にも説明できないし救ってももらえない不安にさいなまれ続けていたとは。
だから戦争は本当に怖い。
ーー略ーー
(少女の心を語った話です。読んで知っておくべきだと思いました。)
60年の平和の大きさ(高畑勲)
私の憲法第9条に対する思いは、これは全世界で実現すべき素晴らしい理想の旗であり、
日本はこの憲法第9条を外交の中心に据えるべきである、という事に尽きます。
戦争が国際問題の解決に役立たないで泥沼化するばかりであり、
大国がばら撒いた武器のはびこりすぎが局地紛争を深刻化している事は誰の目にも明らかです。
対テロ戦争なるものも完全に失敗しています。
世界に核廃絶や軍縮や武器輸出の禁止を訴えるためにも、
また、戦争は平和的手段で解決しなければならないと考える全世界の人々の力を結集するためにも、
憲法第9条は大変置きな旗印になると思います。
要するに、日本の成すべき様々な国際貢献を貫く中心理念として、
憲法第9条を常に積極的にアピールしていくべきだと私は思います。
ですから私は、憲法第9条という、世界に向かって掲げたこの素晴らしい理想の旗を
絶対に卸すべきではない、と確信しています。
ーー略ーー
そして、衆院選挙で自民党の圧勝があり、なんと、安倍晋三が首相に返り咲いたのには驚きました。
この人は大日本帝国の近隣諸国への侵略を“侵略”と認めないこと一つをとっても、
中国や韓国との友好平和を上手く前進させることのできない危険な人物だと思います。
今回その安倍晋三が持ち出した憲法第96条改定は、
さすがに自民党の古参議員たちや改憲派の学者などからも反対の声が上がり、今は何となく静かですが、
全く国民をなめるにもほどがあると思わずにいられません。
ご存じの通り、憲法は政権が変わった程度でコロコロ変えてはならないものだからこそ、
第96条で両院の3分の2の賛成が無ければ発議出来ない、と決めていあるのです。
しかし改憲はこの人にとっての“悲願”です。
一言で言えば、戦前のように“国民を国家に従わせやすくする”ために、憲法を変えたくてたまらないのです。
9条だけじゃない。
それは昨年自民党が提出した改憲案を読めばわかります。
憲法は国民が権力に勝手な事をさせないための基準を決めるもの、というのが近代立憲主義ですが、
この人や自民党は、国の方が国民にこうあれ、と憲法で言いたいらしい。
けれども、衆参両院の3分の2以上がとれる事などざらにある訳じゃありません。
改憲はしたくても3分の2の壁に阻まれる。
ところが、です。
民主党の失政と小選挙区制のおかげで衆院自民党に大量議席が転がり込んできた。
経済問題でのばくちのおかげで安倍政権に対する期待値がやたら高い。
ボロが出ず期待されているうちに参院選挙を行えば圧勝できる可能性がある。
この機会に改憲が出来ればいいが、個々の条文の審議などやっているうちに、あっという間に時間が経ち、
何時安倍人気がしぼむか分からない。
そこで思い付いたのが一網打尽方式。
いま、この、3分の2の勢力を使って、改憲条件の3分の2を半分にしてしまえば、
あら不思議、後は何時でも過半数で自在に条文をいじれるではないか。
こいつは名案だ。
いつやるか、今でしょ!
この人はどうやら悪知恵のまわり方が半端じゃないようです。
日本の改憲は他国に比べてハードルが高すぎるのだ、と平気で大ウソをつく。
たとえばアメリカ合衆国はもっとずっと大変なのに。
もし、自民党得意の土建ばらまき成長戦略などに期待して、参院選で自民党を圧勝させてしまったら、
この人は勢いに乗ります。
自民党やその周辺政党が勢いのある人にくっつくのは小泉人気の時にみた通りです。
すると、この人は必ず96条改定を持ちだします。
なにしろすごい、“名案”なのですから。
いったい、こんなひとに、わたしたちはなめられていいのでしょうか。
ーーー
ほんの一部抜き出しましたが、
[編集部注]などの中にも、普段は知らないけれど、とても大切なことがギッチリ書いてあります。
明日の選挙に間に合いますように。
ひとりでも多くの人に、このスタジオジブリの「熱風」を読んでいただけますように。
↓
http://www.ghibli.jp/docs/0718kenpo.pdf
↑
今なら無料で誰でも読む事が出来ます
目標が3518億のところが4969億。
目標よりも1400億円も多かった。
「頑張ったね!だからみんなに10万円ずつおこずかいだ」
という東電社長の話。
なんか、変じゃないですか(。◔‸◔。)??
コスト削減は何のために必要だったの?
賠償や自分でばらまいた放射能を回収するためじゃないんですか?
まずは、そっちが全部終わって、電気代も元の値段に戻して、
国から借りている借金(私たちの税金)も全部返して、
それでもなお、お金が余っているなら、社員に還元してもいいけど、
なんか、社長の言っている事…変じゃないですか?
こんな社長だと、これからも心ある良い社員はみんな辞めていくんじゃないかと、
かえって心配になります。
「悪徳企業の社員」だから居たくない人もいるんじゃないかと思います。
被災者に真摯に向き合い、心を入れ替えた東電ならば、
心ある社員は、給料がカットされたって、みんなのために働くと言う生き甲斐があるけれど、
これじゃあ…ますます東電の社員だという事を隠して生きていきたくなるでしょう。
被災者に支払うべき資金繰りの中から10万円もらって、
そのお金、何に使うんだろう(。◔‸◔。)??
「自分のためには使えない」と思うのが当り前の感覚。
東電の管理職の今後の行動も気になります。
東電、管理職に一律10万円支給
TBS 2013年7月19日18:27

廣瀬社長:
とにかく頑張って何らかの、こう、成果が出た時には、
なんかこう…シ―、本当にわずかだけれども、
お、経営としても、おー、「そういう事をしたいんだ」というメッセージにしたかった。
東電が10万円を一律支給するのは課長級以上の管理職、およそ5000人です。
支給の総額は5億円。
昨年度のコスト削減が目標の1400億円ほど上回っているという事で、
そこからねん出すると言う事です。
東電では管理職の年収を3割、一般職の年収を2割カットしていることもあり、
おととし4月から今年6月までに1286人が依願退職しています。
今回の異例の支給には退職者に歯止めをかけたい願いがありますが、
原発事故の賠償が滞っている上に、今年度の黒字を経営の至上命題に掲げている中で、
整合性が問われそうです。
KyodoNews
廣瀬社長:

要員の方で人が減ってる。
この4,5,6、3カ月間もですね、ま、簡単に言いますと、その両年の間位です。
ですから、ま、去年の今ごろと比べるとちょっと減っているんですけれども、
ま、最初の年、地震の起こった年の4,5,6に比べると、ちょっとまだ多いです。
ですので、歯止めがかかったとはちょっとまだなかなか言えないような状態かなと認識しています。
一方でその、管理職の給与はですね、ご存じのように30%をカットしております。
でー、これはま、社内の話なんですけれども、
日頃のやっぱり、こう、業務を見ていると、
今こそですね、こうした大変な時こそ、
あの、ま、マネ、
マネージャーさんというのは私どもで言えば、あの、みなさん普通に言えば課長です。
で、やっぱり課長さんのその果たす役割っていうのは、
もちろん従来も大変重要だと。いわゆる中間管理職として大変重要だと思いますが、
こういう時はなおさら、あのー、その、力量が、あ、問われて。
ですからなおさら、その課長に頑張ってもらいたいと。
24年度のコストダウンがですね、3518億のところが4969億というとこで、本当に頑張ってくれて、
ま、あの、141%もやったということで、
これをですね、えーー、ひとつ、ま、あの、減資で、ホント、それのうちの一部ですけれども減資にして、
それを「よく頑張ってくれた」ということも含めてですね、月10万円をこの7月に支給しようと。
ま、5000人ぐらいおりますので、ま、5億円という事になりますので、
極めて異例な、東京電力としてはおそらく初めてじゃないかと思う、
ちょっと調べてないんでわかりませんけれども、
極めて異例な、その、なんていうんでしょうか、
あの、制度としてある訳ではないですので、
えー、そういう調整をさせて、いただきました。
社員流出防げ…東電、管理職に一律10万円支給
読売新聞 2013年7月20日10時24分
東京電力は19日、経営再建に向けて中核的な社員の流出に歯止めをかけるため、
約5000人の管理職に今月、一律で10万円を支給すると発表した。
約5億円の費用は、
2012年度に目標額を上回ったコスト削減分(約1451億円)で賄う。
東電の依願退職者は10年度に134人だったが、
11年度から今年6月までの約2年3か月で、計1286人に上った。
12年度は、退職した712人のうち、管理職など中核的な役割を担う社員が4割を占めた。
東電は、管理職の年収を東日本大震災後に25%減らしたが、
12年度に5%上積みし、現在は30%減らしている。
福島第一原発事故の賠償の遅れが指摘される中、東電への批判が高まる可能性もあるが、
広瀬直己社長は19日の記者会見で
「賠償も、除染も、廃炉作業も、人間がやっている。(管理職は)極めて重要なポジションなので、
『頑張ってほしい』という気持ちを込めた」と説明した。
東電管理職に10万円一時金 社員優遇に疑問符
東京新聞 2013年7月20日 朝刊
東京電力の広瀬直己社長は19日、都内の電気事業連合会で記者会見し、
課長級以上の管理職に一律10万円を一時金として22日に支給すると発表した。
「幹部職員の退職に歯止めをかけるため」としている。
しかし、円安で消費者の電気料金負担が増し、福島第一原発事故に伴う賠償や除染が遅れる中での
幹部の待遇改善には批判の声も上がりそうだ。 (吉田通夫)
広瀬社長は
「一人当たりはわずかな金額で、これで元気になるかという意見はあると思う。
しかし、頑張りに報いるというメッセージを職員の心情に送りたかった」と説明した。
東電では原発事故後税金の注入などを受け、一般職の年収を二割、管理職は三割カット。
今年6月までに1286人が依願退職し、うち管理職も51人が辞めた。
同社長はこれまで2014年3月期連結決算を黒字にする目標を強調。
柏崎刈羽原発(新潟県)の早期再稼働や徹底したコスト削減を目指している。
だが、今回の一時金の支給対象は約5000人で総額5億円の人件費増となり、
黒字化目標と矛盾する。
東電内からも
「一人当たり10万円で退職に歯止めがかけられるかは分からない」と効果を疑問視する声もある。
一方で、5億円あれば、被災地の一定範囲の除染や、賠償にも充てられる。
東電は4月から個人所有の家具の賠償を本格化しており、
6月19日までに16800件、777億円分を支払った。
一件当たり平均462万円で、5億円あれば108人分をまかなえる計算。
円安の影響で燃料費が上がっているため、東電管内の電気料金は六カ月連続で値上がり。
8月の一般家庭向け料金は、モデル世帯で7978円と過去最高を三カ月連続で更新、
二月時点より705円も高い。
消費者負担は重くなっており、利用者から疑問の声も上がりそうだ。
経済ジャーナリストの町田徹さんは
「国の支援で辛うじて生き永らえているだけで、
事実上の破綻状態にあるのだから、社員が流出するのは当たり前」と指摘。
「本来なら厳しい合理化に努めなければならないのに、
社員を優先するような態度は電力利用者の理解が得られない」と批判している。
読売新聞 2013年7月20日10時03分
東京電力福島第一原発事故で、
放射性ヨウ素による甲状腺被曝(ひばく)量が、臓器の局所被曝量を表す等価線量で
100ミリ・シーベルトを超えた作業員は、推計で1973人に上ることが東電の調べでわかった。
東電は、100ミリ・シーベルト超の作業員を「長期健康管理対象者」としており、
年1回の甲状腺超音波検査を無料で受けてもらう。
東電が昨年3月に世界保健機関(WHO)に報告したデータでは、
甲状腺被曝量が100ミリ・シーベルト超の作業員は178人だったが、
被曝量の評価方法を修正した結果、11倍に増えた。
甲状腺被ばく 100ミリシーベルト超 2000人迫る 福島第一作業員
東京新聞 2013年7月19日 夕刊
東京電力福島第一原発事故で、
放射性ヨウ素を体内に取り込んだことによる甲状腺被ばく線量(等価線量)が
100ミリシーベルトを超える作業員は、推計で1973人に上ることが、東電の調べで分かった。
全体の被ばく量が100ミリシーベルトを超えると、がんのリスクが高まるとされる。
東電は1973人について、無料で年一回の甲状腺の超音波検査を受けられるようにした。
東電はこれまでに522人の作業員の実測データを世界保健機関(WHO)に報告。
WHOが二月に公表した報告書では、
このうち甲状腺被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた作業員は178人だった。
発表などによると、調査対象は東電社員3290人と協力企業社員16302人の計19592人。
甲状腺被ばくの実測データがある522人以外は、
取り込んだ放射性セシウムからヨウ素の値を推計し、甲状腺被ばく線量を評価した。
等価線量は臓器ごとの被ばく線量で、体全体の内部被ばく量に比べ値が大きくなる。
<甲状腺被ばくと等価線量>
体内に取り込まれた放射性ヨウ素は甲状腺にたまりやすく、特に子どもは影響を受けやすい。
1986年のチェルノブイリ原発事故では、周辺地域で子どもの甲状腺がんが急増した。
「等価線量」は個々の臓器や組織ごとに受ける影響を考慮して算出した被ばく線量で、
体全体の内部被ばく線量を表す「実効線量」と比べて大きな値となる。
甲状腺の等価線量が20ミリシーベルトの場合、実効線量に換算すると0・8ミリシーベルトとなる。
「原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められて蒸発した」湯気の映像
7月18日8:35から8:37の様子(2:00)
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で
湯気らしきものの確認について
撮影日:平成25年7月18日
福島第1原発:
3号機の湯気 雨水によるものと説明 東電
毎日新聞 2013年07月18日 20時01分(最終更新 07月18日 22時33分)
東京電力は18日、福島第1原発3号機で湯気のようなものが出ていることが確認された問題で、
原子炉圧力容器の温度が約36〜43度ある一方、気温は雨で21度と低かったことなどを理由に、
「建屋のすき間から入った雨水が、原子炉外側上部で温められて出た湯気ではないか」と説明した。
原子炉内で、連鎖的に核分裂反応が起こる臨界は確認されておらず、
湯気に含まれる放射性物質も周辺データとほぼ変わらないという。
東電によると、同日午前8時20分ごろ、
がれき撤去の作業前にカメラで現場確認していた作業員が、湯気のようなものを発見した。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は同日の記者会見で
「原子炉は温かい風呂程度の温度で、中に入ってたまった雨水が温められたとみられる。
消去法だが雨水による湯気と判断した」と述べた。
昨年7月にも3号機で同様の現象があったが、公表していなかった。【中西拓司】
KyodoNews
東京電力臨時記者会見 2013年7月18日

尾野昌之 東京電力 原子力・立地本部長代理:
えー、臨時の会見という事ですけれども、
福島第一原子力発電所3号機のオペレーティングフロアーで、
ま、「湯気らしきものが見えている」ということで、
その内容についてご案内申し上げたいと思っているところでございます。

えー、発生の状況でございます。
こちら、今朝8時20分ごろがれき撤去作業の前にカメラで現場の確認をするのですが、
その際に3号機の5階中央部、えー、燃料貯蔵プール側より
「湯気らしきものが漂っている」事を協力企業の作業員が確認したという事でございます。

プラントの状況につきましては、その後継続して確認しておりますが、
9時20分に未臨界を維持しているという事の確認も行っております。
ちなみに、原子炉の冷却の状態、えー、こちらの状況を示す原子炉の注水、それからプールの温度。
こちらにつきましては「安定している」という事を確認してございます。
えー、モニタリングポスト、連絡ダストモニタという所で、外部への影響の状況というのもみていますが、
こちらに付きましても変化はございません。
えー、なおですね、
本日の天候と言う事で言いますと、今朝方まで雨が降っておりまして、
えー、本日も何度か雨が降ったりしているという事で、
当該の箇所、えー、雨にぬれている状況という事でございます。
本日の16時時点の、えー、当時の気温でございますが、
21.5度という事でございましたので、
えーー、雨水が温められたものの、えーー、湯気が、えー、見えていたということではないか、
というふうに考えているところでございます。
記者:去年の7月14日にもあったという事なんですが、これはその当時広報発表はなさいましたか?
尾野:当時は「(広報発表を)していなかった」と思います。
記者:それは、今回よりも程度が低かったとか、そういう事なんでしょうか?
尾野:
えっ、あのー、すぐに湯気が見えなくなったという事で、
えー、程度が低かったというような状況であったということでございます。
2013年7月19日 東京電力報道配布資料
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋
5階中央部近傍(機器貯蔵プール側)で湯気らしきものの確認について
【撮影日】平成25年7月18日




ーーー

↓
余談ですが、自分の会社でつくった資料に関して
「【提供】東京電力株式会社」と、その中に書くものなのでしょうか?
ーーー
福島第一3号機から湯気、がれき撤去作業を延期
読売新聞 2013年7月19日22時10分
東京電力は19日、福島第一原子力発電所3号機5階から出ていた湯気のようなものが、
同日午前8時には消えていたと発表した。
原子炉の温度や圧力、敷地内の放射線量に異常がないことは判明しているが、
原子炉建屋のがれき撤去作業は当面、延期する。
東電は湯気のようなものが発生した原因について、
原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められ、蒸発した可能性があるとしていた。
原子力規制委員会は同日、東電に対し、
湯気が発生する気象条件などを検討し、他の原因も含めて調査するよう指示した。
福島第1原発:3号機の湯気、原因究明指示−−規制委
毎日新聞 2013年07月20日 東京朝刊
東京電力福島第1原発3号機で湯気のようなものが出た問題で、
原子力規制委員会は19日、赤外線カメラや実験などで発生原因を究明するよう東電に指示した。
発生原因について東電は
「原子炉建屋の隙間(すきま)から入った雨水が原子炉格納容器外側で温められた」と説明している。
これに対して、規制委事務局の原子力規制庁は
「安全上重大な問題はないが、原因の究明は東電の説明では不十分」と指摘。
そのうえで東電に
(1)発生場所付近の温度分布を赤外線カメラなどで測定
(2)発生時と同じ気温・湿度で湯気が発生するか実験−−を行って原因分析するよう指示した。
東電によると、湯気のようなものは、18日午前8時20分ごろ、3号機原子炉建屋5階で監視カメラで確認。
19日午前8時ごろには消えていた。【岡田英】
ーー武田先生のブログよりーー
【速報】福島3号機の湯気の発生
武田邦彦 平成23年7月19日
福島3号機から湯気
(水蒸気というのは気体だから見えない。見えるのは水蒸気が水滴となった場合で、湯気が見える)がでている。
まず、
1) すぐに逃げなくても大丈夫、
2) 様子を見て判断する、という段階です。
原因としては、
1) 核燃料貯蔵施設の水が不足してきた、
2) 爆発した原子炉の中で異常が起きている、の2つが考えられます。
不幸なことに東電の発表はどうせウソだから信用できないので、
「東電がこう言っている」というのを判断材料に使えないことです。
もし核燃料貯蔵施設に異常がある場合、注水やホウ素剤の注入が有効ですが、
60℃ぐらいに上がってきてからでもまだ時間的余裕があります。
原子炉内は大きな爆発があったので、その後の3号機の内部写真を早く公開し、
それに東電としての責任ある説明を付けるのがまず第一です。

この写真は3号機の爆発当時の写真ですが、
まずこの写真に対してマスコミが公開を自主規制している状態を無くさないと
3号機は「群も有象をなでる」というような状態になってしまいます。
東電には誠意は期待できませんが、せめて日本のマスコミが国民の方を向いてくれることを期待します。
(平成23年7月19日)
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
広瀬さん、「地中1000mで、核廃棄物の地獄を見てこられた」ということなんですが、
これは何と言う場所でしょうか?
広瀬:
3箇所。
なんと恐ろしい事ですが、ゴアレーベンと、コンラートと、アッセと、この3カ所です。
地底に潜って、SFのような、ま、本当に地獄ですね。
今西:ようするに高レベルの放射性廃棄物を最終処分する場所っていう事ですよね?
広瀬:
いえ、それぞれ性格が違ってまして、
ゴアレーベンは高レベル最終処分場の候補地。
それから同時にそういう高レベルの中間貯蔵施設と位置付けられています。
コンラートは中レベル、低レベルです。
中レベルというのには、原子炉圧力容器のようなさっきの危険物も含まれます。
アッセは、もうすでに中レベル低レベルと投棄してきた、
実際の本当にやってきた処分場なんです。
候補地じゃないんです。
今西:
もうすでに実際行われていると。
もう処分地になってしまったと。
広瀬:そうです。
今西:
それで、ゴアレーベンについてまずお伺いしますと、
SFのような世界だった。
それを地中深くエレベーターで降りるということなんですけれども、
エレベーターでどれくらいかかるんでしょうか?
広瀬:
3分ぐらいですかね。
1000mぐらいバーーッ!と、本当に恐ろしいエレベーターです。
これ、日本だったら「いま地震が来たらどうしよう」と思うような、
ま、ドイツは地震がないんでいいんですけど、
汚い、狭いエレベーターで、
もう我々は本当に死ぬ思いで地下までたどり着きました。
今西:
1000m!信じられない深さなんですけど、
地中というのはどういう構造になっているんでしょうか?
広瀬:
実際、私の感覚では分かりません。
というのは人間ですから、目の前の事しか見えないでしょ?
これは図面で見ないと分からないんだけど、
だけどね、着くと自動車が待っていて、
その自動車がアリの穴のような中をウワーッ!と走るんですよ。
今西:地下1000mのところに道路がつくられて、
広瀬:そうです。
今西:処分場がつくられて、そこを車で移動するんですか。
広瀬:
処分場の候補地ね。
ぐるぐるぐるぐる周っているんで、実際僕らは何処に居るのかが分からなくなるような、
モーレツな訳のわからない世界。
それがもう何kmも続くような道がね、地下1000mにあるっていうのが、
今西さん、想像できないでしょ?
今西:全くできません。
広瀬:誰も出来ないと思います。
今西:
ゴアレーベンという場所ですね。
これはどういうような事情があって、そういう処分地に適しているというふうに判断したんでしょうか?
広瀬:
「適している」という、科学的物理学的な理由は、そこが岩塩層なんです。
日本岩塩層ってほとんどないんですけれど、
今西:分かりやすく言うと硬い塩の土壌というのか・・・、
広瀬:
ただね、なぜ塩の層をドイツ人が選んだか?というと、
実際は政治的なんですが、理屈上は水の中に塩を入れるとどうなりますか?
溶けちゃうでしょ?
今西:溶けます、砂糖と同じで。
広瀬:だから、岩塩層があると言う事は水がそこに来ていない、地下水がそこに来ていない証拠だと。
何故か?って言うと廃棄物っていうのは一番怖いのは水なんですよ。
水が入ってきたら、それが生活用水農業用水に放射性物質を運ぶから。
だから水があるところはダメなんです。
この最終処分の地層は。
という事でドイツ人は岩塩層を選んだわけです。
今西:
ああ、そうなんですか。
それでですね、実際に先ほどアッセという所にも行かれたと言うようなお話を伺いました。
アッセっていうのはもうすでに処分場になっている訳なんですが、
そこはどうなんでしょうか?
広瀬:ドラム缶やなんかをウワーーーっ!と投げ込んで、それでその上に塩をまぶしてね、
今西:
えっ!
広瀬さん、その廃棄物の入ったドラム缶をとっととっとと投げ込むんですか?地下に。
広瀬:そうですよ。
今西:その1000mとかいうところにですね?
広瀬:そうですよ、あのドイツ人がね、やったんですよ。
今西:1個1個クレーンかなんかで吊るして丁寧に降ろしていくんじゃないんですか?
広瀬:
そんなんじゃないんです。
これが理想の国ドイツかと…。唖然としますよ。
今西:はぁ~…、
広瀬:
そういう事をやってきたんですけど、しかもそこも岩塩層なんです。
岩塩層というのは塩をとってドイツで使ってたわけですよ。
お塩だから。
今西:あー、はいはい。
広瀬:
だからみなさん、ドイツのスーパーに行けばザルツは売ってますよ。
それは、岩塩層から取ってきた。
という事は穴を掘るでしょ?
穴掘ったところに入れた!
今西:
その岩塩のところに穴掘って、
そこへとっととっとと廃棄物をいれたんですね。
広瀬:
廃棄物を、ドラム缶を投げ込んできたわけです。
ところがそれが全部崩れるわけです。
どんどん、どんどん。
穴掘った所が、部屋が。
そこへね、しかも上から、
地上に雨が降るでしょ、そのうちの10%は地下に入ってくるんです。
90%は蒸発するけど。
その地下水がぐーーーっ!と入ってきて、
恐ろしい事に、もうその岩塩層に入り始めているんです。
そこにある貯水槽を見てきたんですけど、
「ふた開けろ」って言って開けさせて、
そうしたら、なんと、どんどん、どんどん…、
どんどん毎日今地下水が入っているんですよ。
これでだから私がその時に思い浮かべたのは、福島第1原発の現場ですよ。
「なんだ、ドイツは同じだ」
ドイツなんて日本のモデルじゃないと思ってね、打ちのめされました。
今西:
モデルだと実は思っていたんだけども、足を見たら実はモデルじゃないと。
ドイツも失敗してるじゃないかと。
広瀬:
もう終わりですよ。
だから結局、人類はそういう方法しか今持っていませんから、
だからさっき言ったようにね、本当に人類は破滅に向かっているんだというのをね、
もう目で見るとね、もう本当に寒気がします。
今西:
広瀬さん、実際ね、ドイツ以外の国もですね、
やはり地中深くに高レベル低レベルの放射性廃棄物を貯蔵しようという計画が進んでいるんですが、
もうそんなことはしたらアカンという事ですか?
広瀬:
「アカンです」
そりゃもう、今西流に言えば「アカンですよ」
だからさっき今西さんがおっしゃったでしょ?
「廃炉を考えると原発はやっちゃいかんと思う」って。
わたしはグライフスバルトを出た時に、瞬間にもう、そう思いましたけれど、
廃炉を見た後ね。
「なんてばかばかしい事だろう」と。
つまり今の電気を使うために、後50年かかるんですよ。
私は生きていませんよ。
いまの原発の作業者の人も生きていないんですよ。
東京電力の幹部も誰も生きていない世界で、
次の我々の孫たちがそれを管理しないといけないんですよ。
「なんというバカげたことをね、やってきたんだろう」と。
そういう事をやっぱり廃炉と高レベル廃棄物の処分を、
こう一連の流れをみてくるとね、
「こういう産業は絶対にあってはいけない」と思う。
確信を持ちました。
今西:
そうですよね、その一瞬・・・は、言い思いが出来るかもしれないけれども、
後々の事を考えると、とんでもないツケが残ってくるという、
広瀬:
とんでもないですよ。
だからこれをね、要するにドイツでこういうことわざがあって、
ドイツの人が我々に言いましたけれど、
今ドイツの原子力産業は「着陸する飛行場がないまま飛び続けている飛行機だ」って。
今西:ああ、なるほど。
広瀬:
日本も同じなんですよ。
ただ、日本とドイツの違いは、ドイツは2022年9年後に原発を止めるという事を決定したと。
という事は、今その地獄をひきつけて見ているわけです。
今西:なるほど。
広瀬:日本人は見ていないんですよ!
今西:そうですね、日本はできるだけ見ないように見ないように…
広瀬:
見ないようにしている。
いま、我々はその先を見ておかないと、大変なことになります、これから。
だからいけないんですよ。
今西:
そうですよね、
けど、やっぱりドイツはその先を見たというのは、覚悟を決めた訳ですよね。
日本も、福島第一原発の事故がありぃですね、
敦賀原発の問題、それから高速増殖炉もんじゅの事なんかも含めると、
本当に今、現実を見なければいけない。
広瀬:そうなんです。
今西:
タイミングがもう、ついに来たと。
広瀬さんなんかは、昔から「早く見ろ」とおっしゃってたんだけど、
ついに今そのタイミングが来てしまったということですね。
広瀬:
だから、今しかないと思います。
この福島の事故をね、2年前に体験して、あの恐怖は国民全員が感じた筈ですから、
少なくてもこの感情がのど元過ぎないうちに、
本当に自分の食卓にその現実をもう一回置き直して見る事です。
もう忘れちゃダメです。
これから必ず来るんですから。
どんな事をしても必ず来るんですからその時は。
今西:
ドイツでもそういう現実に直面されて、
ゴアレーベンなんかではですね、かなり強烈な反対運動が起こっている。
広瀬:
だから今申し上げたように、アッセはもうダメですよね。
もう地獄の状態。
福島と同じ状態で、それでゴアレーベンの岩塩層を最終処分場。
「冗談じゃない」と。
だから国民は猛烈な反対運動をやっていますし、
それで、我々がドイツから帰ってきてすぐ、
4月9日にドイツ政府が遂にゴアレーベンの最終処分を白紙に戻しました。
今西:
なるほど。
という事は、またひとつここで大きな問題が。
「じゃあその廃棄物をですね、どこへ持って行ったらええねん?」と。
広瀬:私に聞かないでください。
今西:ということですよねぇ。
広瀬:
だから国も、今、電力会社も、私たちは「地名を言え」って言っているんです。
どこに持って行くのか?
いや、福島のだけじゃないですよ。
これから50基のほかの原発も全部死の灰を抱えているわけで、
とりあえず青森県六ケ所村にね。
「それを最後にどこに持って行くんですか?」って聞いているんです、我々は。
今西:で、日本はどういう道へ進めばいいんでしょうか?
広瀬:
私が答えなければいけませんか?
答は頭に入っています。
それは本当に生き残ろうと思ったら、高レベル廃棄物は、大都会の真ん中に置くのが一番安全です。
みんな気が付きますよ。
「ひゃぁ~っ」って言って逃げるでしょ?
今西:はい。
広瀬:
逃げる前にそれを遮蔽しなければいけないでしょ。
これは完全に安全に管理します。
地底に埋めたらしないです、見えない。
今西:見えないですからね。
広瀬:
それが怖いんです。
それで地底から汚染が始まるんです。
だから目の前に。
これは私はジョークで言っているんじゃないんですよ。
生き残ろうと思ったら、一番いいのは国会議事堂に置く。
そうすれば国会議員が気が付きます。
イヤですから。
その時に、「これは処分できない」って彼らが気が付きますよ。
どんなにバカな、今ね、政治家ばっかりでも気が付きます。
そうしないとわかりません。
今西:
そうですね。
まず、国民が本当に直面して、「気をつかせること」というのが大事だということですね。
広瀬:
そう。
それで本当に生き残れなければいけませんから、
だからやっぱり、私は福島や新潟で原発を動かしてつくった電気を東京が使ってきたんだから、
やはり東京の真ん中に置くべきだし、
若狭の電気はほとんど大阪で使ってきたんだから、
これは今西さんの地元へ持ってきて下さい。
今西:地元ですね、はい
広瀬:
大阪で管理する。
関電の本店でもいいです。
私はそう思います。それ以外にないと思いますね。
おそらく生き残る術は。
今西:
と書くですね、やはり、私今広瀬さんのお話で感じる所。
原子力ムラというのは、極力都合の悪いことは隠そうとしてきた。
それをきちんと情報公開してオープンにする。
という事が一番大事なのかなと思いました。
ーーおわりーー
<参考>
http://midorinotable.sakura.ne.jp/pdf/d_hokoku.pdf
41ページ
ドイツの放射性廃棄物 中間貯蔵施設 処分場

タイトル:核のゴミどうすんの!? 山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅【DVD先行配信映像】より
http://youtu.be/LGy1ITjwp4g
ゴアレーベン

アッセ
アッセ処分場 ドラム缶を投げ入れているところ


アッセ処分場で最後に塩をかけているところ

アッセ処分場


DVD核のゴミどうすんの!?
山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅
●原発廃炉で立地自治体の経済は成り立つか。
●中間貯蔵、最終処分地に関しての問題。
2枚組1セットの値段です ¥1,000
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第27回ラジオフォーラム 広瀬隆氏出演 文字起こし
1「ドイツの電力会社が東京電力に『我々は協力します』って言ったのに東電が断ったんです」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
2「原発廃炉でその立地自治体は?
『町の人がホームレスになったとか、そんなことは全くありません』」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
3「地下1000m核廃棄物の地獄~
いま我々はその先を見ておかないと、これから大変なことになります」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」
「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
「"日米原子力協定"2018年にその内容を変更するか、破棄するか」山本太郎さん/
「これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました」広瀬隆さん7/5国会正門前(文字起こし)
姜尚中が見た”脱原発”ドイツの今「廃炉・エネルギーシフト」
報道ステーション3/16(動画・内容書き出し)
グライフスバルト原発の廃炉作業
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
本当に原発というのはひとたび事故を起こすと、
人々の故郷を奪い、大地を奪い、
福島第一原発の周辺というのはなんかもう日本の国土でないような、
行くたびに私は気がしてならんのですけれども、
本当に原発というのは「実はつくらなかった方が良かったんじゃないかな」と行くたびに思っています。
ここでですね、廃炉と地元経済という点についてお話をお伺いしたいのですが、
よく日本は原発を廃炉にしてしまう、原発が無くなる、原発関連産業が消えていく、と、
「地元経済に与える影響が大きいから原発はやり続けなければあきまへん」
みたいな論調が報じられるのですけれども、
広瀬さんがお尋ねされたドイツの現状というのはいかがだったんでしょうか?
広瀬:
これはそれぞれの町、いわゆる原発の立地自治体によって違うと思いますが、
少なくとも私たちが見てきたグライフスバルトとそれから南部のこれは西ドイツのオブリッヒハイムという、
この二カ所ではそういうことは現実に起こっていません。
町の人がホームレスになったとかね、そんなことは全くありません。
ですから、人数でいうと原子炉そのものの会社で働いていた人は
大体3分の1ぐらいにやはり減ります。
だけどそれは大した人数じゃないですよ。
何百人単位の話をしている訳ですから。
心配しているのは、町全体が本当に落ち込むかどうか?
その事が問題だったんです。
つまり、たとえば福井県だったら原発が14基ありますから、
14基全部なくなると、要するに旅館の経営者であるとか、観光の人、タクシーの運転手さんとか
そういう達に影響が出るわけ。
その事は本当に、都会人である我々がね、
原発を押し付けてきた都会人である我々が、きちっと経済的に支えてあげないといけないと思っているので、
それを見てきたかったんですね。
今西:
そういう中で、ドイツの原発の廃炉作業というのは、
どういうような会社というか、企業が当たっているんでしょうか?
広瀬:
グライフスバルトの場合は、さっき言ったようにドイツの国家が命令したので、
運転していた会社がそのまま国営企業に、ドイツ国営企業に名前を変えて、
エネルギーベルトノルトという、日本語で言うと北部エネルギー会社ですね、
北部エネルギー会社という社名になって、それで今廃炉を20年近くずーっとやってきたわけです。
今西:もともとは民間企業だったんですけれども、それが国営に変わったと。
広瀬:
えーっと、民間といっても東ドイツだったから、どういう事かな?
ちょっとそこはね、日本でいう民間ではないと思いますよ。
社会主義国でしたから。
いずれにせよ、そういう人たちが母体になって、その運転をしていた人達が母体になって、
それで、ただ、原子炉を動かすのと廃炉にするのは全く違う作業で、
ようするに家で言えばのこぎりで家をばらすような作業をしていく訳ですから、
新しい機械工業みたいなものを生み出していく訳ですね。
今西:なるほど。
広瀬:
そういう技術も磨いて、
そうしてどうやったら汚染物を除染しながら取り除居ていくか?
というような技術を磨きながらやってきている訳です。
今西:
その廃炉に当たって、広瀬さんが実際に取材して来られてきたドイツで、
グライフスバルト原発とかそのあたりで、どれくらいの金額のお金が投じられているんでしょうか?
広瀬:
これは、その会社の人の言葉と、それから他の雑誌などで紹介されている数値がちょっと違うんですが、
今言ったエネルギーベルトノルトという会社自体ではですね、20~26億ユーロぐらいと言っていました。
今西:大体3000億円ぐらいですかね、日本円でいいますと。
広瀬:
為替レートが今いろいろと変動しているんでね、
私はもう単純に1ユーロ100円と、今までの感覚で申し上げますと、
大体2000億円ね、ま、そんなもんですよ。
だけれども、期間で言うと、さっき言ったベルリンの壁崩壊から考えると、
大体20年かけて2000億円という事は、
単純計算すると年100億円がその会社に落ちている訳です。
今西:すごい大きなお金ですね。
広瀬:
おおきいでしょ?
それとですね、ちょうど私が取材に行った時に
ホテルに置いてあった雑誌にちょうどその会社が紹介されていて、
それを読むとですね、「40億ユーロが落ちている」って書いてあるんです。
今西:2倍ですね。
広瀬:
それは何故か?というとグライフスバルトは
東ドイツ側にある原発を全部そこで廃炉を一括してやるという、
いわゆる廃炉センターですね。
それとなんと、ロシアの原子力潜水艦まで解体までやると。
そんなことまで引き受けている。
だからそういう事もトータルでおそらくそういう金額になっていると思うんですが、
そういう事で、金額的に言うととてつもない。
毎年ね、200億円も落ちるような仕事を20年間やってきて、
もちろんまだ終わってない訳です。
さっき言ったように原子炉圧力容器は、我々はそのわきを歩かされてぞっとしたんですけど、
それは50年かかる。
つまり、今後まだ30年ぐらいかかると。
そんな状態ですね。
今西:
なるほど。
さっきですね、実際作業されておられる方は、
原発を運転していた時は約2000人ぐらいだったけれど、
廃炉の場合は大体3分の1という事は700人前後ぐらいと考えればよろしいんですかね?
広瀬:ええ。
今西:
一方でロシアの原子力潜水艦なんかの解体をしているという事は、
これはまた新しい技術を生かしたビジネスを展開しているという事になるんでしょうか?
広瀬:
そうでしょうね、だからこういう言葉は使いたくないんですが、
ヨーロッパの、ヨーロッパというより全世界を考えますと、
これから一気に100基ぐらい廃炉の時代に入っているんです。
今西:全世界で100基、はい。
広瀬:
もう目の前でね。
ようするに1960年代から始まったのが原子力発電ですから、
ま、そういう時代に入っていますから、一気に100基ぐらい廃炉しなきゃいけない。
という事でヨーロッパではしきりと「廃炉ビジネス」という、こういう言葉が使われるようになっています。
それは確かにグライフスバルトの金額をみると、「そうだな」という事が言えます。
ただね、ひとつ面白いのは、
オブリッヒハイムという南部の西ドイツ側の廃炉のところに行った時はですね、
面白い話を聞いたんです。
ようするにあなた達はやっぱり地元の事を、
「自治体の地元のオブリッヒハイム市のことを考えて仕事をなさっているんでしょ?」って聞いたら
「いや違う」っていうんですよ。
今西:違うんですか?
広瀬:
日本の電力会社ってすぐいそういう関係にあるじゃないですか。
つまり、町の人とね、関西電力は美浜と、大飯と、高浜と、
そういう町とね、お金のやり取りがすごい頻繁でしょ。
今西:そうですね、表向きにも一応「地元と共に」と言ってますよね。
広瀬:
それで地元は逆にお金が切れると「町が死にます」と言いだすでしょ。
そういう変な関係になる。
ところがドイツへ行ってね、私が本当にもうびっくりしたのは、
ドイツ人はそういう感覚は持っていないんですよ。
今西:と言いますと?
広瀬:
原子力発電所をそもそもつくって、地元にどんな利益があるか?っていうと、
事業税しか入らないんです。
今西:税金として、はい。
広瀬:
だからいわゆる日本でやっている
「電源三法交付金」のようなばら撒きのお金っていうのは全然ないんですよ、ドイツは。
今西:
特別な制度みたいなものはないわけですね?
原発が仮に出来たとしても。
広瀬:
そう。
会社が、電力会社が儲かればその分税金が入りますけれど、
だから、原発が止まったから極端に悪くなるっていう事は無いンですよ、逆に言うとね。
今までそんなに依存してないから。
今西:
なるほど。
そうすると日本は税金をジャブジャブ投入し過ぎたから、
原発が無くなったらもう待ちも立ち行かなくなるという事ですね。
広瀬:
そういう構造です。
それが分かったんですね、今度それが、ビックリしたのは。
で、電力会社自身がね、こういう事を言うんですよ。
「だって皆さん地元の事を考えて、自治体雇用のことも考えなきゃいけないんじゃないですか」って、
「電力会社としては」って、そう言ったらね、
「そんな!我々は電気をつくる会社であって、地元の雇用は自治体の責任だ。関係ない」って。
そんなはっきりした事を言ってくれたんで、我々たまげて飛び上がりました。
今西:
けど、それをもし、東京電力や関西電力がですね、
原発立地自治体に行って同じ事を言ったらですね、これ議会で大問題になるんでしょうね。
広瀬:なるでしょうね。
今西:おそらく大臣も発言しないとならないような話になるんでしょうね。
広瀬:だけど、それは、でも、当り前の事なんですよ。
今西:そうですね。
広瀬:一般企業の感覚を電力会社もドイツでは持っているという事なんですよ。
今西:なるほどなるほど。
広瀬:日本が異常なんです。
今西:日本のこの原子力ムラのシステム自身がおかしいと…。
広瀬:
おかしいんです、
だから廃炉に対していろんなケチを付けて足を引っ張る作業をいま一生懸命やっているわけで、
ドイツの場合は「もう政策は決まりました」
もうそこへ行かなきゃならないとなったら、そこに居る住民もそれから電力会社も、
そこへ向かっていく訳ですよ。
今西:なるほどね。そこが日本と大きな違いというところですね。
広瀬:そうです。
つづくーー
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「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
ラジオフォーラム
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
今西:
今年の3月作家の広瀬隆さんがドイツへ行かれました。
ドイツの原発事情を取材されるためです。
取材に行かれて、その移動距離は3100kmとお伺いしましたが、
広瀬:多分もっと長いと思いますが、我々の乗った車のメーターはそれを記録していました。
今西:広瀬さんは我々の大先輩なんですけれども、今年でおいくつなんでしょうか?
広瀬:ジャスト70です。古希です。
今西:本当にパワフルな取材活動には頭が下がる思いです。
ーーーー
今西:
今回取材で行かれたドイツでは「2022年に原発をゼロにする閉鎖する」とメルケル政権が決断しました。
そない言うたら日本もですね、「2030年代に原発なくしまっせ」と一度はアナウンスがあったんですが、
最近あんまり聞かんようになったと思うんですが、
まず、原発の現状というのを広瀬さんにお伺いしたいんですが、
ドイツ全体で原発というのはどれ位の数あるんでしょうか?
広瀬:
福島の事故が起こった時点で17基ありました。
それを福島の次事故が起こって、今メルケルは彼女自身物理学者でもあって、
それと国民が大変な「反原発運動」が盛り上がりましたので、
政権を維持するために一挙に8基を廃炉にしました。
止めたんではなくて廃炉です。
今西:2011年ですか、福島原発の事故があった年に、8基を一気に廃炉。
広瀬:廃炉です、はい。
今西:
なるほど。
それから段階的に原発を減らしていくという、スケジュールもきちんと決めているんですよね。
そのあたりもちょっとお伺いします。
どのようなスケジュールでしょうか?
広瀬:
2015,2017、2019と、1基ずつ止めて、
最後は2021年に3基、22年に3基廃炉。
つまり、9年後です。
9年後にドイツは原発ゼロになるんです。
それは国策ですから、しかも決定ですから、これはいまのところ揺るがないと思います。
それで、我々スタッフ全部含めて8人でドイツを全部周ったんですけど、
結局目的は、要するい日本がぐずぐずぐずぐずしているわけですよね。
で、国民がいら立っている。
そういう中で、要するにドイツはもう国策で決めた訳ですから、
もう、原子力推進勢力っていうのはないわけでしょ?
今西:はい、なるほど。
広瀬:
ないわけですよ、理論的に。
という事は要するに国を挙げて、原発がある立地自治体も含めて、
原発ゼロに向かって自分たちは生活をして、経済をそのように運営しているはずなんです。
今西:はい。
広瀬:
そうでしょ?
だからそれを見てきて日本人に伝えて「早くやめましょ」と、いう事で出かけたんです。
今西:
なるほど。
ま、福島第一原発の事故がありですね、
最近では敦賀原発の2号機、これは廃炉の公算が大。
そして、高速増殖炉もんじゅもですね「もう運転をしたらあきません」というふうになってきて、
いずれにしてももう日本もですね「廃炉」というのに現実的に直面しなければいけない
という状況になりつつありますが、ですね、
今回広瀬さんがお尋ねになられた、ドイツ北部にあるグライフスバルト原発。
1995年から8基の原発の解体が行われているという所なんですが、
日本の原発というのは大体海に面しているところが多いんですけれども、
広瀬:
ここもバルト海。ドイツの最北部です。
で、ここは旧東ドイツなんですね。
だから89年にベルリンの壁が崩壊しましたね。
翌年に東西ドイツ統一。
それで要するに当時ボン政府が出来て、
そのボン政府が東ドイツの原発というのはソ連型だ、つまりチェルノブイリ型。
ソ連のものは信用できないという事で、国策として、もうこれは廃炉にすると決定したわけです。
今西:なるほど
広瀬:
5基まで運転中だったんですが、残り3基も完成していた。
「いよいよ」という時にドイツが統一されて解体が始まって、
ただ、今の福島と同じようにですね、要するに怖いのは使用済みの核燃料なんですよ。
だからそれをまず、しばらく運転を止めてからずーっと冷やさなきゃいけないんですね、
それで95年位から実際の。
今西:
なるほど。
で、その次にですね、廃炉の作業としてはどういう事を?
広瀬:
それは次は、内部の配管とかですね、
いわゆる周辺の物をバナーやなんかで切っていく訳です、細かく配管やなんかを。
今西:ようするに解体していく訳ですね。
広瀬:
そうです、いわゆる解体なんですが、
本体の原子炉っていうのは、ずーーっと原子炉は核分裂の中性子を浴びていますから、
もう中に入っているコバルトやなんかが、
要するに、鉄鋼の塊全体が放射性廃棄物になっているんです。
それは水で汚れたとかそういうんじゃないんです。
もう、鉄鋼自体の中の成分が放射性物質に変わっているんですよ。
だから、さっきの福島第一の廃炉っていう話でも、
仮に正常で、メルトダウンも、燃料がなくてもですよ、
原子炉圧力容器は50年かかります
放っておくだけで。
触るだけで。
今西:50年ですか!
広瀬:はい。
今西:原子炉解体に着手できるまでに50年かかるっていうんですか?
広瀬:そうです。
今西:はぁ~~っ!
広瀬:だから、とてつもない年月がかかる事が分かっています。
今西:
なるほど。
それで広瀬さん、今回ドイツへ取材に行かれた中で、
いま、福島第一原発というのはもうとんでもないですね、事故を起こしている。
ドイツの場合は事故はなくて正常な状態ではあるのですが、
ただ、一連の話を伺っているとですね、ドイツは廃炉という事を、
原発の廃炉という事については日本よりも経験がある。
先輩じゃないかなと私は思うんですが、
そういう中で、日本が見習う点というのはどういう所がございましたでしょうか?
広瀬:
我々はともかくここだけじゃなくて、オブリッヒハイムという所の廃炉も見せてもらって、
で、「あなた達ドイツ人がきて福島へ行ってくれ」って言ったんですよ。
「助けてくれ」って、「東電は信用できないから」
そしたらその電力会社は東電に「廃炉の協力をする」って言ったら断られたんですって!
ひどい国ですよ日本は。
わかります?
今西:わかります、わかります。
広瀬:
事故の後に、ドイツ側の電力会社が東京電力に「我々は協力します」って言ったのに、
東電が断ったんですよ。
今西:
それは当然ドイツは長年廃炉にしてきたキャリアがあるということで、
アドバイスできるいろんな事を教えてあげたいという善意で言っていた訳ですよね?
広瀬:
アメリカからもそういうのはあったし、それを全部断って
今、地獄になっているんですよ、福島は。
先人に手を借りて、いろいろ知恵を借りて、お互いの知恵を絞ってやるべきじゃないですか。
今西:
なんで日本はね、ほんと素直に受け入れられないのかなぁっと思えて本当にならないんですけれども、
ここでいったんお知らせです。
つづくーー
<参考>
ドイツの原子力発電所 所在地
http://midorinotable.sakura.ne.jp/pdf/d_hokoku.pdf
39ページ


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第27回ラジオフォーラム 広瀬隆氏出演 文字起こし
1「ドイツの電力会社が東京電力に『我々は協力します』って言ったのに東電が断ったんです」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
2「原発廃炉でその立地自治体は?
『町の人がホームレスになったとか、そんなことは全くありません』」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
3「地下1000m核廃棄物の地獄~
いま我々はその先を見ておかないと、これから大変なことになります」
広瀬隆氏7/13ドイツの廃炉事情・ラジオフォーラム(内容書き出し)
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」
「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」
~小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)
「"日米原子力協定"2018年にその内容を変更するか、破棄するか」山本太郎さん/
「これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました」広瀬隆さん7/5国会正門前(文字起こし)
姜尚中が見た”脱原発”ドイツの今「廃炉・エネルギーシフト」
報道ステーション3/16(動画・内容書き出し)
グライフスバルト原発の廃炉作業
第27回放送
・ラジオ放送日 2013年7月13日(土)〜19日(金)
・ゲスト 広瀬隆さん(作家、反原発活動家)
・パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
・テーマ 脱原発・ドイツの廃炉事情レポート
小出裕章ジャーナル
今西:
今日は広瀬隆さんにもスタジオに来ていただきまして、原発のお話を色いるかがって行きたいと思いますが、
福島第一原発ですね、今廃炉作業が進んでおるんですけれども、
6月27日にですね、政府と東京電力が、福島第一原発の廃炉の工程表を改定したという公表をしました。
最大の難関であるですね、1号機2号機3号機の原子炉内に落ちた核燃料、
要するにメルトダウンした燃料ですね。
その回収が、順調に進んだら
「1号機2号機は従来の計画より約1年半早い2020年度前半に始める」というような会見の内容でした。
なんか、かなりスムーズにいくのかな?と思えてならないような気もするのですが、
小出さん、そのあたりはどのように見ておられるでしょうか?
小出:出来ません、残念ながら。全く絵に描いた餅です。
今西:広瀬さんはこの改定をみられていかがかご感想をお持ちでしょうか?
広瀬:まずあり得ないですね、まずそんなことは無理です。
今西:
こういうあり得ない事が原子力ムラでは簡単に通ってしまうという、
非常に不思議な気もするのですけれども、
小出さん、どういう所が一番ポイントとしてあり得ないと思いましたでしょうか?
小出:
いま進行している事故というのは、人類が初めて遭遇した事故なのです。
これまでの最悪だと言われていたのは旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の事故でしたが、
そこで溶け落ちたのは、原子炉が一つなのです。
今福島では3つの原子炉が溶け落ちてしまって、
さらに4号機という、溶け落ちてはいないけれども、
建屋が壊れかけて膨大な死の灰を抱えたままの使用済み燃料プールが宙ぶらりんになっているというような、
大変な、いま事故が進行しているわけで、
簡単に「どうこう」言えるような事態ではないのです。
今西:なるほど。広瀬さんはそのあたりどのように見ておられるでしょうか?
広瀬:
ま、いま今西さんがおっしゃった燃料をね、
メルトダウンした燃料がそもそも、ま、最悪の場合コンクリートの下にめり込んでいます。
原子炉を突き破ってね。
それはもう、これは取り出すとか取り出さないとか、そういうような話じゃないです。
それと原子炉の、おそらく壁の中にもへばりついたような形で、
いろんな形で、まァ細切れになっている可能性も非常に高いし、
そんなものをですね、仮にロボットをつくったからって取り出せませんよ。
今西:
そうですよね。それにメルトダウンしたその燃料というのはですね、
私も実際原発で作業しておられる専門家の方にも聞いたんですが、
「かなり重いんだ」というふうに聞いたんですが、
広瀬:そりゃ重いですよ、ウランですから。ね。
今西:感じとして100kgとか200kgとかそういう単位なんでしょうか?
広瀬:いえいえ、これは小出さんに聞いた方がいいです。
今西:小出さん、いかがでしょうか?
小出:ウランの塊は100トンあります。
今西:100トンですか…すみませんキロじゃなかったですか。
小出:
それも、セトモノ状に焼き固めてあって、もともとはあったのですが、
そのセトモノは比重が20というモーレツに重たい物なのです。
ウランというのはもともと重金属の一種で重たいもの。
だからこそ、劣化ウラン弾という形の、超優秀な砲弾にもなるわけですけれども、
その重たいものが100トンも溶け落ちて
どこへ行ってしまっているのか、今でも分からないというそういう状態なのです。
いま広瀬さんもおっしゃって下さったけれども、
それがもう、塊になっているというだけではなくて、
もうそこらじゅうにあちこちにへばりついてしまっているという状態にありますので、
それをいずれにしても全量回収するなんていうことはできませんし、
わずかな物でも回収しようと思えば大変な被ばくになってしまいますので、
私は多分、作業自身が実質的にできないと思っています。
今西:
なるほど。
けどいまの廃炉作業のやり方をみておりますとですね、
まぁまぁ建屋を一定のところまで潰しまして、その上に覆いをかけ、
そしてメルトダウンした燃料を取り出すという方向で首尾一貫やっておるんですけれども、
これが、そうすると、全く無駄な作業に終わってしまうという可能性もあると言う事なんでしょうか?
小出:
今やっているのはまずは使用済み燃料プールの底に眠っている、
これ以上燃やせない、つまり核分裂生成物が目いっぱいたまったという使用済み燃料が、
プールの底に眠っているのですが、
それを少しでも危険の少ないところへまずは移さなければいけないという作業をしているのです。
私はその作業は絶対にやらないといけないと思いますし、
東京電力にも急いでやってほしいと願ってもいますが、
その作業自身が大変困難な作業で、
これから何年かかるのか、それすらが分からない。
今西:
そうするとあれですね、
溶け落ちた燃料を取り出す以前の問題ということになりますね?
小出:そうです。
溶け落ちた燃料は広瀬さんが今おっしゃって下さったように、
そんなものをつかみだすことはまず「出来ない」のです。
でも、今のところまだ溶け落ちていない使用済みの燃料というものは、
どうしてもプールから移さなければいけないという仕事があるわけで、
それをいま何とかやろうとしている訳ですが、それだけでも大変な作業で、
10年かかるか、20年かかるか分からないという、そういう仕事なのです。
今西:
それでまァ、日本より前にですね、チェルノブイリ原発で大きな事故が起こりました。
その際にはコンクリートで原子炉自体を固めてしまう「石棺」という方法がとられました。
福島第一原発の時も、今回の事故でも、当初そういう方法を取るのではないか?
というような話もあったのですが、
現状のところは燃料を取り出す所にかなり固執しているような気がするのですけれども、
小出:
燃料を取り出さない限りは石棺で覆う事が出来ないのです。
石棺で覆ってしまうと、使用済み燃料プールの底に今眠っている
使用済みの燃料を取り出すことすらできなくなってしまいますので、
まず、作業の優先順位としては
使用済み燃料プールの底に眠っている使用済み燃料をまずは移す。
その次に国や東京電力が言っているように、
溶け落ちた燃料を何とか掴み出せるかどうかという作業が、始めて考える事ができるようになるのですが、
それは私は多分出来ないと思いますので、
その段階で諦めて「石棺」というものをつくるという事になるとおもいます。
今西:
なるほど。
広瀬さん、福島第一原発でですね、事故の収束作業としてチェルノブイリ原発に見習うべき、
手本にすべきところという事がもしあればと思うんですが。
広瀬:
えっとね、状況が違うんですよ。
いま、要するに新聞やなんかで断片的に見ているのと違って、
今実際に福島第一で毎日3000人ぐらいの作業者の方がやっている作業っていうのは、
もう、本当にかわいそうなんですけど、
被ばくしながら、要するに汚染水やなんかをどこへやるか?というね、
そういう日常作業にほとんど追われているんですよ。
だから今小出さんがおっしゃったようなきちっとした作業っていうのは、
ま、別のグループが一応ゼネコンと組んで、建屋を組んだり、骨組みを作ったりして、
たとえば一番危険な4号機について、
そういう燃料を取り出すための土台作りをやっている訳ですけれど、
現実に作業している人たちの作業っていうのは、もうそういうもんじゃないんです。
今西:日常の目先の作業
広瀬:
もう、めちゃくちゃなんですよ。
それは今西さんがご覧になった通り、あの状況と何も変わってないんですよ。
基本的に。
もうめちゃくちゃな中で、作業員の人が送りこまれて、
「これをあっちやれそっちやれ」っていう作業をね、毎日必死でやっている。
それが現実なんですよね。
だからこういうなんか、ポンチ絵みたいなのをね書いてやるっていう段階のところへは、
たぶんね、いってないと思います。
我々は東電とヒアリングもやったんです。
だけど彼らは、東電のこっちに、東京なんかに居る人達はね、何も分かっていないです。かわいそうに。
現場を分かってないです。
今西:
そうなんですね、
小出さん、そういう現場をよく分かっておられない方が陣頭指揮をとり、
いま、廃炉作業が進んでいるという現状を聞くとですね、もう言葉もないんですけれども、
いかがお感じになられますでしょうか?
小出:
確かに広瀬さんがおっしゃったように、
今はとにかく日々悲惨な作業を続けるという事に追われているのですね。
でもやはり仕方がないのです。
もう事故がここまで来てしまっていますので、
とにかく何とかこれ以上汚染をひどくさせない。
事故をこれ以上進行させないという事をやらなければいけませんので、
それに追われているという状態なのです。
私が心配しているのは、若い人たちも含めて、
殆ど被ばくに対して知識のない人達が、下請け孫請け構造。
1次、2次3次…何か10次にまで及ぶというような、そういう下請け構造の中で、
毎日被ばくを強要されて働いているという、そういう事が一番心配です。
今西:
わかりました。
小出さんありがとうございました。
福島第1原発、廃炉技術開発へ組合設立 工程表を改定
日本経済新聞 2013/6/27 19:38
政府と東京電力などでつくる福島第1原発廃炉対策推進会議(議長・茂木敏充経済産業相)は
27日、同原発の廃炉に向けた中長期ロードマップの改定を正式決定した。
原子炉内で溶け落ちた核燃料「デブリ」の取り出し開始時期を最大で1年半前倒しするのが柱。
電力各社や機器メーカーが、廃炉技術の開発のために技術研究組合を設立することも明らかにした。
廃炉技術の開発に向けて「国際廃炉研究開発機構」を設立する。
原発を保有する電力各社や東芝、日本原子力研究開発機構など17機関が参加し、
7月中旬にも国に設立認可を申請する。
理事長には山名元・京都大学教授が就任する予定だ。
従来計画では同原発の1~3号機からのデブリ取り出し開始は2021年末までを目標としてきた。
改定後のロードマップでは計画が最も順調に進んだ場合、
1号機と2号機からのデブリ取り出しは20年度前半になる。
同会議は今月10日にロードマップ改定案を公表し、正式決定に向けて周辺自治体との協議を続けてきた。
地元の意向も踏まえ、福島県内の自治体などと廃炉問題で意見交換する評議会を新設することを盛り込んだ。
また「政府が前面に立つ」と基本原則に明記し、国が主体的に廃炉にかかわる姿勢を鮮明にした。
2013/06/27 東京電力 臨時記者会見 17:30
IWJ 2013年6月27日
2013年6月27日(木)17時30分から、東京電力本店で臨時記者会見が行われ、
「廃炉対策推進会議(第5回)」および「中長期ロードマップの進捗状況」について説明した。
ロードマップの改訂版が承認され、コミュニケーションの強化と、政府が全面に立つ方針が明文化された。
本日6月27日9時30分から東京電力本店で廃炉対策推進会議事務局会議(第5回)が、
13時30分から経済産業省で廃炉対策推進会議(第5回)が開催され、
ロードマップの改定案が正式版に承認された。
東京電力の説明によると、改訂版の主なポイントは三つあり、
一つは、燃料デブリの取出しを、各号機毎の状況に応じ、工程を柔軟に変更するとともに、
平行してできることは同時並行して行うという。
工程の前倒しをにらんだ方針変換を行った。
次に、関係者とのコミュニケーションを強化するため、福島評議会を設置し、
情報共有、広報活動のありかたについて意見を伺うようにした。
最後に、廃炉に向けて国際的な叡智を集結する体制、環境を強化することを打ち出した。
これら三点と共に、政府が全面に立ち、ロードマップの取組みを進めていくことを基本原則としている。
廃炉作業は長期間に渡り、人材不足が懸念されることを記者が質問すると、
東電は若手人材の育成は一事業者の範疇では収まらない。国全体で取り組んでいくものだと回答した。
将来的には海外の廃炉事業に参入する時に、大きな技術アドバンテージになるだろうと言う考えを述べた。
ロードマップの改訂判では、廃炉対策推進会議や評議会、政府が前に出てきており、
東電自体が少し後ろに引いた、悪く言えば隠れるようになった感が否めないものであった。
その他のプラント状況説明の主な内容
・CST炉注水系は、7月2日から順次運用を開始する
・2号機炉内調査のためのTIP配管再確認い、7月8日から現場作業を行う
・ALPSのホット試験の結果を踏まえ、吸着剤を改良し、
除去能力が低いRu-106,Sb-125,I-129の除去能力を向上させる
・漏洩したALPSのバッチ処理タンクのピンホールは、タンク除染後、中に人が入り詳細調査を行う
・漏洩した地下貯水槽は、残留している汚染数を希釈し、濃度を下げリスク低減を計る
・海側トレンチ内に残留している汚染水は、
タービン建屋内の滞留水を移送し、希釈し、濃度を下げリスク低減を計る
・1F正門付近に設置した新しい入退域管理施設は6月30日から運用を開始する
・1F-4号機燃料取出しカバーは天井クレーンを据え付け済み、7月上旬から燃料取り扱機の設置作業を開始する
・1F-3号機オペフロアの線量低減のため、TMI事故時に稼働実績のある除染ロボットを導入する
・サプレッションチェンバー内水位測定のため、マグネットクローラーを使用しているロボットを導入する
の続報です。
http://www.47news.jp/movie/general_national/post_9307/より音声部分
日本原子力研究開発機構 福島環境安全センター
中山真一副センター長の話
濃度に関わらず、排水される側が「いいですよ」って言っちゃったらもうそれで流してもいい訳ですよね。
下水処理場の人が「うちの泥に溜まるから止めてくれ」と言われたら流さないし、
「どうぞ」と言われれば流すしという、そういう形なんですね。
そういう事を考えれると、
濃度だとか、それから本当いうと農作業期間というかあるいは農間期間に関わらず、
その流される側の人がOKって言えば流す事が出来るんだけれども、
「いや、やっぱり農作業をやっている所に流したくはないよね」という、そういう思いです。
膨大な量の水で希釈されるからいいけれど、
溜まっちゃう可能性だって無きにしも非ずじゃないですか。
その時にはそこが汚れるんだから、次はそこを除染すればいい訳ですよ。
これからやるんだったらば、それこそ「底の方に溜まってるね」と分かれば除染すればいいんじゃないか。
福島県南相馬市 2012年1月

↑↓ 側溝に向けて汚染された水を放水する作業員

【農業用水に汚染水340トン】
下請けの忠告に耳貸さず 現場映像の削除強要も
47News 2013/07/12 18:56
「汚染水を側溝に流したら、農業用水に全部入ってしまう」。
福島県南相馬市での除染事業の下請けに入っていた水処理業者は
2012年1月16日、慎重な排水を要請したが、
日本国土開発は耳を貸さず、逆に処理業者が撮影した現場映像の削除を強要した。
この処理業者はNPO法人「再生舎」(さいたま市)のグループ会社。
同月12日に、担当区域だった福島県南相馬市の立ち入り禁止区域にある金房小学校に入った。
住民不在の現場で目の当たりにしたのは、
汚染水が処理プラントに運ばれず、側溝に次々と流されていく光景だった。
小学校近くの宅地では、住宅塀の洗浄作業で出た汚染水が、通学路の砂利道に垂れ流しになっていた。
作業員の一人が証拠を残そうと急いでカメラを回した。
国土開発の現場監督が、撮影に気付いたのは15日。
「国の実証事業だ。写真は全て消去しろ。できないなら帰ってよい」と迫り、データの一部を削除させた。
国土開発と処理業者は翌16日、現場事務所で農業用水の問題などをめぐって協議。
録音記録によると、現場監督は
「これから(除染を)やろうというときに、ちくろうとする(密告しようとする)とは」と激怒。
処理業者が、汚染水の排水をとがめると
「次の本格(除染)で全部やる」と強調、再除染を理由に排水は続行された。
(共同通信)
農業用水に汚染水340トン 原子力機構が計画了承
47News 2013/07/12 02:00
除染モデル実証事業で生じた汚染水が流された飯崎川の取水ぜき=4月、福島県南相馬市

農業用水に汚染水340トン
日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、
中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、
農業用水に使う川に流していたことが11日、共同通信の調べで分かった。原子力機構は、川に流すことを知りながら、排水経路に触れていない国土開発の計画書を了承、地元に提出していた。
南相馬市は「排水の説明はなかった。排水されたことも知らなかった」と反発。
福島県も説明は受けていないとしている。
放射性物質汚染対処特措法(特措法)は正確な情報伝達を求めており、環境省は調査に乗り出した。
2013/07/12 02:00 【共同通信】
東京新聞 2013年7月12日 朝刊

日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、
中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が
福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していたことが
11日、共同通信の調べで分かった。
原子力機構は、川に流すことを知りながら、排水経路に触れていない国土開発の計画書を了承、
地元に提出していた。
南相馬市は「排水の説明はなかった。排水されたことも知らなかった」と反発。
福島県も説明は受けていないとしている。
放射性物質汚染対処特措法(特措法)は正確な情報伝達を求めており、環境省は調査に乗り出した。
原子力機構は「地元と合意書は交わしていないが、排水については口頭で説明したはず」と説明。
国土開発は「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。
農業用水に使う川とは知らなかった」としている。
同社は11年12月~12年2月、大成建設(東京)を中心とする共同企業体に加わり、
国の除染特別地域に指定されている南相馬市立金房小学校と周辺を除染した。

共同通信が入手した国土開発の内部資料「回収水等の分析データ」と取材回答書によると、
作業で出た汚染水六百九トンを回収。
このうち、水処理業者が処理するなどした269トンとは別に、
放射性物質を検出した340トンを、
12年1月から1月にかけて側溝を通じ、南相馬市内を流れ水田に水を供給する飯崎川へ排水していた。
経費節減が目的とみられる。
「分析データ」によると、特措法の施行規則から、
原子力機構が排水の目安として設けた放射性セシウムの管理基準
(1リットル当たり最大90ベクレル以下)を超す121~100ベクレルの60トンも含まれていた。
流された放射性物質の総量は、1600万ベクレルに上った。
だが、下水処理場のような常設施設からの排水ではないため、
原子力機構はこの60トンについては施行規則の対象外としている。
◆こちらに責任ある
<日本国土開発東北支店南相馬工事事務所の陣川幸雄現場代理人の話>
日本原子力研究開発機構が何回も地元に事業説明をしたので、
(排水を)もうやっていいかなという理解だった。
排水先が農業用水に使う川とは知らなかった。
地元が排水を聞いていないというなら、こちらに責(任)がある。
<排水の管理基準>
放射性物質汚染対処特措法の施行規則(2011年12月)は、
下水処理場のような常設施設の排水について
「1リットル中の放射性セシウム
134単独なら60ベクレル、
137単独なら90ベクレル、
混合の場合は60~90ベクレルの範囲」の各濃度以下と規制した。
日本原子力研究開発機構はこれを「管理基準」とし、除染で生じた排水の目安とした。
今回の日本国土開発の排水のうち12年1月5日、23日、2月4日の3回分はこの基準を超過したが、
機構は、常設施設の排水ではないとして施行規則の対象外としている。

国土開発は
「機構が地元に説明をしたと聞いていたので、排水してもいいと理解していた。農業用水に使う川とは知らなかった」
と、言い訳しているが、これがちゃんとした大人の言葉だろうか?
たとえ機構が川に排水していいと言ったとして、川に流したらどうなるのか?
川に流してしまったら、それは除染ではなくかえって汚染を広げている事に考えが及ばないのだろうか?
言われればそのまま何でもするのか!(╬◣д◢)
「経費節減が目的」だったらしいが、
ここでもやっぱり人や自然やその他すべての生き物の命よりも、
ほんの一部の企業のための金が大事!
農業用水とういうことも問題だけど、当然、子どもが考えたってわかる事。
川に流せば海へ行く。


呆れてもう言葉がない
「流された放射性物質の総量は、1600万ベクレル」こんな数字も当然インチキなんだろう。
無意味に放射性物質を広げるための除染ならば即刻止めるべし!
日本原子力研究開発機構がつくった「排水の管理基準」っていうのはなに?
少しずつでも流せばどんどん溜まっていくだけなのに、
そんなこと、子どもだって想像できるのに。
こんな大人たちの思考が信じられない
この事件の続報はこちら↓
<終わりなき除染利権>
「膨大な量の水で希釈されるからいいけれど、
溜まっちゃってそこが汚れるんだから、次はそこを除染すればいい」
日本原子力研究開発機構・中山真一副センター長(文字起こし)
こんな意識で除染作業をしています。
川に流して、その川の泥が汚れたら、今度はそこを除染すればいい。

A:いったんお預かりしますんで、
B:
関係者の方ですか、これは演説会であって、質問は国会の場所で、
国会とかそういう所で質問して応答する場所ではないんですから、ええ。
自民党の方にあれして下さいちょっと。

A:すみません、いったん私間違いなくお預かりしますんで、後でお返ししますんでよろしく。
B:すみませんがここはそういう場所でないんですよ。
A:ご協力いただいてありがとうございます。(Aプラカード持って去る)
B:(揉み手の話し方で)すみませんねぇ本当に。
D:あれですね反対するの分かるんですけど
女性:はい?
D:
反対するのはわかるんですが、反対するのはわかるんですけど、
どういったあれなんですか?
どちらから来られたんですか?
女性:私は、あの、二本松市っていうところ
D:ん?
女性:二本松市っていう所から来ています
D:ああ、二本松市、の、どちらですか?
女性:
で、反対をしに来たんじゃなくて、あの~、き、聞きに来て、
総理大臣がどういうふうに考えているのかなぁって、
C:あー、
D:あーーー、なるほどね。はいはいはい。

C:
失礼ですが、お預かりした関係で、住所とお名前を。
あのー、自民党の方にしておきますのでちょっと教えていただけますか。
女性:はい。二本松市・・・・・・・・・・・。
C:おなまえが?
女性:ササキルリと申します。
C:ささきさん…、ルリさんはどう書くの?
女性:ひらがなでるりです。
C:るりさんですね。
女性:はい。

C:えーーっと、連絡先を教えていただけますか?
女性:それは・・なんで?
C:
いや、先ほどあの、プラカードを預かった関係で、
あのー、もしも連絡つかなかったらお返し出来ないなぁと思って。
女性:じゃあ、私持って、いまこの現場から出て行けばいいですか?
C:
出ていけばというか…いや、話は聞いてもらっていいですからね、もちろん。
ただ、そういう質問とかね、そういうアレじゃないですよぉ~っていう、それだけ、ですね。
あの、皆さん要は話を聞きに来てるもんですから、
要はそれでいちいちね、総理が一人一人の質問に答えるっていう場ではないんですよ。
そういうヤツを理解していただければ、なにも話を聞いていただいて結構です。
女性:じゃあ、私そのカードを持って、もう帰ります。
D:いや、一応聞いてもらって。ああ。
C:
先ほどの青いジャンパーを着た方が自民党の方ですから、
自民党の方に、あのぉ~、言っていただければ。
その、プラカードなりなんなり返していただけるようになりますから。

(Dがかなり近い)
D:大丈夫ですから大丈夫ですから。
女性:そんなに大事な物でも、ないんで、
D:大丈夫大丈夫大丈夫
女性:いただいて、・・・・・・・・・
D:どうぞどうぞどうぞ、あの、お聞きになっていって下さい。
女性:大丈夫、かえります。
棟目にこちらを伺う男性を入れたらものすごい数に囲まれている。

Dのベルトがちょっと不思議な感じがしたので・・・

これは大変なことだと思います。
弁護団の会見を文字起こししました。
今ならまだ間に合うからこそ、しっかりとみんなに広げていく事が必要だと思いました。
動画はこちら↓にあります。(※掲載期間終了後は、会員限定記事)
「原発賛成?反対?」プラカードを持った市民は「犯罪者」なのか
〜表現の自由侵害行為についての記者会見
参院選公示日である7月4日、福島駅前で行われた安倍総理の第一声となる演説会に、
「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」と書いた自作のプラカードを持って参加した、
40歳女性のプラカードが、自民党・亀岡偉民衆議院議員秘書・尾形と名乗る男性と、
3名の警察官と思われる男性によって没収された。
表現の自由侵害行為についての記者会見 2013年7月9日

全体の概要

弁護士 梓澤和幸さん
本日付けで、自由民主党総裁安倍晋三氏と検察庁長官、福島県警本部長に文書を出しました。
その趣旨と、私たち弁護士の言いたいことはなにか?と言うと言う事について説明させていただきます。
まず事実関係でありますけれども、
7月4日の午前9時過ぎ、
福島駅前のデパートなかごう福島店の前において開催された安倍首相の第一声での演説会において、
地元の衆議院議員亀岡さんの秘書のオガタと名乗る男性と、
合理的な推認から警察官と考えられる男性ら合計4人に囲まれて、
福島県民であるAさんという女性、40歳の方ですけれども、
男性4人に取り囲まれて、
「総理質問です。原発廃炉に賛成?反対?」こういう内容のボード、A3の大きさの、
A3というのはこういう大きさですけれども、

この大きさのボードに貼りつけたものを取られたと。
で、その取られ方なんですけれども、
4人の男性のうちの一人は「警察のものですが」と名乗っております。
官職・氏名は明らかにしておりません。
それから制服も着ておりません。
「警察のものですが」と名乗って、動画に撮影されておりますけれども
執拗に氏名、住所、電話番号を聞き正しております。
この文書の中に書いておりますけれども、
警察官が人の氏名、住所、電話番号を聞くためには、“法律的な要件”が整わなければなりません。
“法律的要件”というもののキーワードは「犯罪」です。
これから犯罪が起こるかもしれない。
あるいは起こってしまった犯罪についてなにかをこの人は知っているかもしれない。
そのような要件が、警察官職務執行法、警職法2条に書かれております。
40歳の女性がただ一人で、棒も付いていない質問ボードを持って、演説会に参加して、
一体何が犯罪ですか?
犯罪ということに全く関連性のないそういう女性を捕まえて、男性4人が取り囲んでですね、
その女性は泣き出してしまうというところまで行ったわけです。
そこまで追い詰めたんです。
その末に「これ、ボード預かるからね」そういうふうに持っていったわけです。




で、これは、「よくあるな」と思われるかもしれませんが、大変な出来事ですよ。
何故かと言うと参議院選挙の第1日目と言えば、
最も国民の政治的な関心が高まる時期であります。
その時期に、最も大切な基本的人権である表現の自由を彼女は行使しようとしたんです。
それは極めて勇気のある、しかも普通の人ですよ。
いわゆるそういう事に慣れた人じゃなくて、
そのたった一人の女性が総理にこの民の声を届けたかったわけです。
それを、一国の総理大臣、与党の総裁が見届けると言う事は非常大事なことです。
聞き届けるんじゃないですか。
いまの権力者が、最高権力者がそれを見て、
「あ、そうか、こういう人もいるのか」と、
一色に、参選一色に1000人の群衆が固まって居たってしょうがないんですよ、この国は。
地元では自民党も含めて廃炉という事で県内の10基の原発は廃炉という事で固まっている。
ほかの政党も全部、福島県内については「廃炉」と言っているじゃないですか。
自民党だけが福島県内の原発を「廃炉」と言っていない。
自民党の本部だけは。
県(の自民党)は廃炉と言っているけど、自民党の本部は廃炉と言わない。
これじゃあ質問したくなるでしょ?
「原発、あなたは廃炉に賛成ですか?反対ですか?」と。
これを最も尊い基本的人権、国民主権にとって最も大切な基本的人権を行使しようとしたその手段を
まだ、表現もしないうちに、
いいですか、ここが大事なんです。
表現をしたのを妨害したんじゃなくて、表現もしないうちに警察官がですよ、
警察官と思われる男性が、すなわち公権力を行使して、その表現をさせなかったと、
「これを許してはいけない」と、私たちは自分自身の良心に問いただして「これを許していいのか」と。
極めてこれは残念な出来事ですけれども、それを許してはいけない。
この選挙期間中にこういう事があってはならない。
総理大臣があちこちに行けばですね、
与党の有力な政治家が行けば、
この今の政治のあり方に対して、あるいは憲法改正をめぐる動きに対して、
原発を巡る動きに対して人々が何か物を言おうとするでしょ。
その時にガッ!とこう、言わせないと。
「こういう事があっていいはずはない」と私たちは考えます。
この質問ボードはいまだに、未だに返却されておりません。
そして、警察と自民党に対して、今日質問書をお配りしていますけれども、
5日付で出した質問書に対して、いまだに、
なぜこういう事をやったのか?
警察管の誰がやったのか?
こういう警察官に対する質問。
自民党、
質問ボードを未だに返さないのはどういう訳か?
全く回答しない。
ならば私たちはこういうことを許してはいけないという事で、
警察に対して申し入れ書、
自民党に対して抗議文を出しました。
これは全国津々浦々にこの出来事が知らされる必要があると思います。
是非、皆さんのペンとカメラの力で、この出来事が北は北海道から、
私は昨日沖縄に行ってきましたけれども、沖縄の人も知らなかった。
「そんな事があったんですか」知らなかった。
津々浦々に渡るまで、ぜひお知らせを頂きたいと思います。
以上でございます。
現地での聞き取り調査の結果について

弁護士 倉地智広さん
現地での聞き取り調査なんですが、
この事件があった当日の夜にですね、ご本人にお会いしてお話を聞かせていただくことになりました。
で、会った第一印象はですね、ごく普通の女性だなという事で、
運動家とか活動家とかそういう感じには全く見えなかったんで、ちょっとビックリしました。
ご本人も、一人でその演説会場に行って、
A3の紙にあれ(文字)をプリントアウトして、段ボールを張り付けて、
まあ、こうやって(掲げて)やろうと思っていたということなので、
行ったときとかに「こんな人なんだ、普通の人なんだ」という事にすごく驚きました。
で、話のやりとりの内容はYoutubeにUPされていてですね、
もう何万回も再生されていますので、それを見ていたらければわかるんですけれども、
住所と名前は正直に言って、その後、
「連絡先は?}といった時に{え?なんでですか?」という事で、その時にすごく恐怖が襲ってきたと。
連絡先を教えちゃうとすごい嫌がらせをされるんじゃないかという事で、すごい恐怖が襲ってきて、
そこでYoutubeにも収められていますが、泣き出してしまって、その場を離れてしまったという事です。
その後ですね、彼女がフェイスブックに、
逃げ帰った後にですね、フェイスブックに投稿した文章を読ませていただきますと、
いかが彼女の文章ですが、
撃沈でした。
質問を掲げる間もなく自民党の方に囲まれ没収されました。
その後住所や名前、連絡先を聞かれ、怖くなって逃げてきてしまいました。
いま、会場近くの駐車場。
情けなくて悲しくて涙が止まらない。
いっぱい泣いて建ちなおったら二本松に帰ります
ということです。
また、彼女から今のお気持ちという事で、文書を頂いていますので読みあげさせていただきますと、
ただ純粋に安倍総理のお気持ちをお聞きしたかった。
私のような一般市民の声を知って頂ける良い機会だと思い、質問ボードを持って出かけたが、
男性にとり囲まれ、身元を聞かれ、とにかく怖かった。
私は大変な罪を犯し、逮捕をされるのかと思った。
また、電話番号を聞かれた時、
家に誰かが集団で押し掛けてくるか、嫌がらせの電話がくると思った。
家に戻ってからも恐怖から解放されず、弁護士の方に相談した。
いまとにかく恐怖から解放されたい。
また、質問ボードを取り上げられた理由を知りたい。
私からは以上です。
弁護団からの追加

弁護士田場さん
今、梓澤弁護士から説明があったようにですね、プラ、
このプラカードといいますか、紙を掲げて立っていただけだと。
それが一つのポイントじゃないのかなと、
ー:掲げてないです。掲げる前。
あ、前。
掲げようとする前。
「だけだ」という事はもちろん強調されてしかるべきだと思います。
もちろん安倍さんは選挙運動の一環として表現の自由をそこで行使している訳ですけれども、
表現の自由、表現行為というものは当然に賛成する人もいればですね、反対する人もいると。
で、たとえばそこで聴衆で同意された人が
「安倍さん頑張って」というなにか用紙のようなものを挙げたとしてもそれは問題ないわけですよね。
それがたまたまこのような、しかも極めて穏当な表現形態で安倍さんについて質問の声を上げることも無く、
表現行為を、穏当の行為をしようとしただけで、なぜここまでやられなければいけないのかということは、
こういうことを許しているとですね、特に今回与党がやっておりますので、
そういう人たちに対する異論反論というものが、
どういった形で果たして今後認められて行くことになって行くのか?
認められなくなっていくんじゃないかと言う事をすごく危惧しています。
映像を見ていただければ、それは伝わるんじゃないかと思いますので、是非見ていたらければと思います。

弁護士 なかがわ
これはもうすでに公開されている映像ですので特に問題は無いと思いますが、
これはYoutubeで今流れている映像ですね。

それをプリントアウトしたものですが、こういう方々が4人。
現場で彼女を囲んでこういう事態になったという事なんですけれども、
今回、最初の小豆沢の説明の方からも大事なのはですね、
選挙、ですね。
国民が主権としてその主権者の国民の意思なりが一番発揮される場面の、
しかも初日、しかも日本国の総理大臣と、
そういう場面での、
最も表現の自由というものが保障されなければいけない場においてこういう事が行われたという事は
非常に強調されるべきではないかと思います。
後、私としては個人的なあれなんですが、
私は元新聞記者でして、
今回この一連の事態を見てですね、ま、
当然首相の第一声ですから現場にはマスコミの方が沢山いらっしゃったと思うんですけれども、
未だにこれが大手マスコミその他によって報道されることなくですね、
こういう事自体にですね、表現の自由の担い手として私もひとりとして、
非常に、改めて危機感を感じているところですので、
その辺も今日の記者会見で訴えたかったのが一つです。

弁護士 たけい
彼女がですね、本当に普通の方がボードを掲げて首相に会いに行かなければいかなかった。
福島はそれぐらい深刻な状態にあるんだと思います。
そのような中でですね、あえて福島を第一声の場所に選んでおいて、
そして本当に一般の人の声を「本当にもう声をあげさせない」と、
そういうやり方にですね、私はいまの日本の社会の中心になっていると思いますね。
本当にこんなことを許していたら大変な世の中になってしまう。
それは本当にそのように思います。
そして、彼らがした事をやはり注目していただきたい原因としては、
「表現行為の前に」という事です。
表現させない許さない。
これは本当に検閲にも相当する事前規制という事で非常に悪質ですし、大変問題になると思います。
ぜひみなさんにこの問題を深刻に取り上げていただいて、
みなさんがしてくれることを望みます。
そしてこのような事が二度と行われる事がないようにというふうに願っています。
梓澤弁護士:
もう一つ付け加えなければいけないんですが、動画でそのボードは、なんて言うか、そのボードの処分をお願いします的な言葉があるんですが、これから返してもらうためにそこのところは大事なところなんですが、
本当の意思に基づくね、本当の意思に基づくそういう言い方ではなくて、
追い詰められて、畏怖の念に支配されてそう言ってしまったと、そういう非常時ですので、
これから「返す、返さない」の時に、向こう側の方でですね、
「いやもう、捨ててもいいって言ったから捨てちゃった」っていう事がないように、
そこのところは文書の中で確認のために書いてありますが、
確認の面で申し上げるが畏怖の念に駆られてそういうふうに言ったものである」という事は
文書の中に書いてあります。
倉地弁護士:
その点については、Youtubeを見ていただければわかるんですけれども、
泣いた後にですね、もうそうやって「もういりません」みたいな事を言っているんで。
梓澤弁護士:
泣いた後にね、泣かされた後にね。
まぁ!だけど、4人の男性がね、女性を取り囲んで泣かすなんて言うのは、
ま、いわゆる昔の言葉で言えば武士道に反するよね。
いまの言葉で言うなら、ジェントルマンシップに反するね。
許せないね!こういうのは!!
みんなが(弁護団が)集まったきっかけは?
梓澤弁護士:
きっかけはですね、ご本人がいろんなつてを伝って私のところに御依頼があって、
それで、日頃表現の自由とか、NPJの市民メディアの事務局をやっている人とか、
それから官邸前弁護団とか、そういう人たちに呼び掛けて、揃ったと。
倉地弁護士:
ぼくは思うに6月9日にハチ公で安倍さんが演説した時に、
すごい反TPPのですねドラム隊とかがいてですね、
演説している最中もずっとうるさくしてたので、
それに対して安倍さんの演説ですと、ま、演説でその場で切り返しているんですね、そのドラム隊に対して。
「今あそこで騒いでいる人たちがいますが、選挙においては選挙法にあたる。
私たち自民党が民主党や共産党や社会党の集会に於いて、決してあんなことはしません。
あんな民主主義に対する挑戦には絶対に負けない。
選挙の結果で示そうではありませんか。ああいう選挙の妨害は間違っている」
そういうふうに演説して切り返しているんですね。
その後、その日のフェイスブックに安倍さんが書いているのは、
渋谷には本当に沢山のみなさんが集まっていただき感激しました。
聴衆の中に左翼の人達が入ってきていて、
マイクと太鼓で憎しみをこめて(笑)がなって一生懸命演説妨害していましたが、
かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました。
ありがとう。
前の方に居た子どもに「うるさい」と一括されていました。立派。
かれらは恥ずかしい大人の代表たちでした。
というふうに安倍さんに対してすごい激しいドラム隊のような事があって、
それでこういうふうになっていうのじゃないのかなとも思いますけど、
だけど、安倍さん自身はその場で切り返しているし、
「ファイトが湧いてみんな盛り上がった」と、
安倍さん自身は全然、盛り上がったんだからいいですよね。
だから、警察がなんか、慮って(おもんばかって)いるんじゃないですかね。
2658
なかがわ弁護士
あと補足ですけれども今回安倍さんは福島の他にいわきでその第一声をやられたそうですが、
いわきでもどうも同様の事があったというような話は聞いております。
記者:同様っていうのは抑えたっていう事?
なかがわ弁護士:
同様にそういうプラカード、
TPP関係のを掲げた人に対して同じような事があったという話は聞いていますけれども。
未確認情報なので、こんなのはちょっと聞いたうちに入らないですが。
たけい弁護士
同じような見確認情報で恐縮なんですけれど、
やはり同じような内容のプラカードを掲げた女性に対して、
これもいわき市の事みたいなんですけど、
7人の男性が取り囲んでいるような写真がですね、
ま、警察関係者と思しきような方々が取り囲んでいるような写真が、
かなりネット上で出ていまして、
まだ直接ご本人とは話が出来ていないので、
私たちはきちっと確認できているとは思わないんですけれども、
ちょっと同様な行為がある感じなので、
たけい弁護士が話している7人の男に囲まれ女性の写真
ーこちらは“いわき市”ー
(プラカードを取り上げられた福島駅前の女性とは別の人です)
いま倉地弁護士が慮って(おもんばかって)というような事を言ったんですけれども、
そこ大事で、
偉いさんが来たらね、
暴力行為を防止するというのはこれは当然の警備だと思うんですけど、
それとは違って、民の意義をね、目に触れさせないというのはこれは間違った忠誠心だと思うんですよ。
間違った公務だと思うんですね。
そこが走っているんじゃないかと思いますけどね、動機に。
こういうことをやる人たちの動機にですね。
警察官職務執行法の要件は、こう書いてありますね。
異常な挙動、その他周囲の事情から合理的に判断して、この次、
何らかの犯罪を犯し、もしくは犯そうとしていると疑うにたりる相当な理由のある者。
またはすでに行われてしまった存在を持って…。
すなわち、さっき言ったようにキーワードは「犯罪」ですよね。
たとえば、凶器になるような棒をワーッっと持ってきて押し掛けてきて、ガガガッとやるような、
そういうときですよね。
あり得る。

なかがわしげのり弁護士:
本当にちょっと信じられないようなことですね。
わたしはこの間新大久保でヘイトスピーチの問題にも取り組んできたんですけれども、
こういうふうに力のある人がですね、
時の政権党のトップであり首相であるとうう人が
自分が何か喋ろうとする時に、それに目障りな、非常におとなしい言論と言いますか、
ま、紳士的というか、そういう言論であるにもかかわらず、
それを消したと言うとあれですけれども、ガードする立場の人達がですね、抑えつけるという事が。
こういう事というのはどんどん広がっていくんじゃないかという不安を、今日とても覚えます。
安倍さんのさっきのツイッターですかね、
フェイスブックです金、ま、何事につけても安倍さんというのはそういう所があると思いますけれども、
そういうのを非常にあおる。
で、それにまた答えようとするっていう一つのちょっと、
非常にこの、怖い関係がですね、あるんじゃないかなという事も感じますし、
絶対にこういう事はあってはならない、
民主主義社会にはあってはならない事ではないかというふうに思って、
名前を連ねました。
記者質問:
TBSが自民党から忠告を受けられたというか、
?な放送をしたので取材に応じませんみたいなことがありましたけれども、
それとの倫理性というか関連性みたいなものを感じたりするんですけれども、
田場弁護士
あれ、内容っていうのは自民党の側が「TBSが謝罪をした」と言っていますが、
TBSの側は「事実関係を伝えた」としか言ってないんですよね。あれば。
ちょっとそこ確認なんですが、報道ではそうですよね?確か。
記者:そうだと思いましたけれども、
田場弁護士:
与党で、しかも支持率はここまであるんですから、
それはそれでもっと大きく構えていかなければなというのはすごく思います。
それこそもう、そういう所に対して、「どうぞどうぞ」と、批判は甘んじて受けると言いますかね、
それに対してちゃんと言論と言いますか首相として自分の言い分を堂々と言えばいいだけの話ですので、
TBSの対応にしてもですね、あまりにも大人げないと言いますか、
これが本当に民主主義国の一人の与党の首相のやり方として許されるのかという事は、
TBS問題とこの問題は同じ所にあるんじゃないかなと思っていますけれど。
ま、そういった政党が、与党が、改憲問題を表現の自由を制限するですね、
「憲法改正の草案」を掲げて選挙に臨んでいるというのは、
やっぱり私たちは忘れてはいけない重要な事実なんじゃないかなと思います。
それも付け加えておきます。
プラカードを持っていったのは自民党?警察?
Youtubeを見る限り自民党が持っていっているみたいだ。
だけどハッキリしない。
誰が持っているのかは分からない。
もし警察がやっているとしたら差し押さえOKって、問題が大きくなると思うんですけれども。
多分返さない理由というのは、これぞ撮られた現物だというので、ワーッと騒がれるのがいやなんでしょうね。
住所を教えているので郵送で返せばいいと思います。
でも、自民党が持っていっているっていうのもアレだよ、そんなに小さくない話ですよ。
南下、まことにまことに表現を選ばなければならないけど
なんか、ナチスの人達がまだ公権力が付いていなくても
政党の党員たちが周りを制圧していったという事を想起させますよね。
だから、どっちにしても軽くは無い。
普通の女性にしてみれば、自民党の人と警察の人が一緒になって自分にかかってくるっていう感じは、
ものすごい恐怖だと思うんですよね。
で、質問者が、住所とか連絡先をしつこく聞いた人が今だれだか、
自民党関係者なのか、警察なのか、良く分かってないとしても、
ま、4人組でかかってこられている訳ですから、そこで共有されるという事はわかるわけで、
それは大変な恐怖で、その事は普通の男性でも女性でも一般人が、
なにかこう、これ(プラカードの文字)、物申しているという事ではない、
この程度のものすら掲げる事が出来ないというような非常に威圧的な効果がとっても気になるところです。
ーーー
没収された時の映像 ↓
彼女の周りに居るのは男性4人という事だが、動画を見ればわかりますが、
まわりは囲んではいないけれど、横向きや後ろ向きで
警官なのかSPなのかが、数えきれないほど彼女の至近距離に待機しています。
青いジャンパーを着た人は自民党の人です。
上記Youtubeも書き出しました↓
「総理質問です。原発廃炉に賛成?反対?」プラカードを掲げる前に没収する自民党
ーーー
この記者会見をうけて報道したのは?どこ??
そして、その記事は地域限定ではなく、全国で報道しましたか?
<メディアが危ない>
安倍総理大臣自らTBSに脅し「党幹部に対する取材や番組出演を当面、拒否」
(一部抜粋)
6月26日のTBS報道に首相は激怒。
党職員によると、1週間たっても双方の歩み寄りはなく、首相が取材拒否に踏み切るよう指示した。
政府・自民党は首相が決めたとなるとイメージダウンにつながると警戒し、
4日夜に「総裁・幹事長室」名で取材拒否方針を発表した
2013年7月9日

東京都選挙区、無所属、山本太郎。38歳。
箕面自由学園中退、俳優、テレビや映画で活躍。
一昨年3・11福島第一原発事故を契機に脱原発運動に参加。
では、山本太郎さんの政見放送です。

どうも、山本太郎です。
昨年行われた衆議院選挙では杉並区から立候補しました。
結果、負けてしまいましたけれども7万表を超える得票を頂きました。
7万人を超える人々から支持を得た、一つになれたという、大変感動的な選挙でした。
2011年大震災がありました。
ぼくの人生は大きく変わりました。
それからの2年間、全国のいろんな場所に足を運んで、いろんな話を沢山の人々から聞きました。
山本太郎がどうして参院選に出馬するのか?
これは、全国のみなさんの声をそして、あなたの心配している声を国会に届けたいからです。
山本太郎が国会に届けたいみんなの声、
その1.原発・被曝の話です。
東京で子どもを育てているお母さん、ぼくのもとには沢山の
「東京は汚染されているのか?されていないのか?」
「食品は大丈夫なのか?」
「給食はどうなんだよ?」
沢山の不安の声が届いています。
どこが安全で、どこが危険なのか?
それが分かれば子供たちを安全に育てられると思いませんか?
でも国は、セシウムとヨウ素の汚染のみ発表しています。
ストロンチウムは?
プルトニウムは?
文部科学省が発表したもにによると、
福島の東電原発から放出している放射性物質31種類以上だそうです。
調べましょうよ、細かく調べましょうよ。
どこが安全で、危険なのか。
子どもたちが遊ぶ公園は?学校は?通学路は?
どこが安全で危険かが分かれば対策がとれますよね。
山本太郎が国会に伝えたいみんなの声
その2.TPPです。
TPPに入ればお金持ちになるんじゃないか、生活が豊かになるんじゃないか、
そう思っている方がいっぱい居るんです。
でも残念ながらTPPに入ってお金儲けができるのは一部の大企業だけなんです。
TPPはあなたにとってデメリットでしかないかもしれない。
例えば農業、潰されてしまいます。
動物実験で死亡率が上がっている遺伝子組み換え食品。
これが大量に流通するんです。
虫も食わない食べ物を子どもたちに食べさせられますか?
そしてTPPに入れば、医療が崩壊します。
薬代、診察代、
あなたが病院の窓口で支払う、そんな自己負担額が今よりもずーっと高くなる可能性が高いんです。
風邪をひいて病院に行って、1万円も2万円も払あり得ますか?
もしあなたが大きな病気をしたらどうしますか?
車を売りますか?
家を売りますか?
貯金、今いくらありますか?
TPPに入るっていう事は、「貧乏人は死ね」っていう事なんです。
でももしあなたが大金持ちだったら、
いまぼくが言った話は全部忘れて下さい。
TPPを推進しようとする勢力を絶対に応援しないでください。
山本太郎が国会で伝えたいみんなの声
その3.労働問題です。
「過労死」っていう言葉を聞いたことがありますか?
この国の労働環境、国連から勧告が出る位に劣悪なんです。
月の残業80時間。
これ、過労死ラインって言われています。
要は「月に80時間も残業したら過労死しちゃうよ」っていうことなんです。
でも、今この国の実態は過労死ラインを上回るような労働が当たり前に存在してるんです。
それを取り締まる法律がないんです。
信じられますか?
過労死して初めて、死んで初めてそれが問題になるんです。
遺族が闘って初めて問題になるんです。
そんな、仕事に殺されるような生活、地獄じゃないですか。
先日過労死遺族の方とお話する機会がありました。
皆さん口をそろえて言っていたのは
「サインを出していたんだ」
「でも自分は気付けなかったんだ」
「自分が殺したも同然です」
そういうふうにおっしゃっていました。
これを止めるためには、この悲劇を止めるためには、
過労死防止基本法を一刻も早く制定しなければなりません。
山本太郎にやらせて下さい。
完全無所属山本太郎はしがらみ一切なし。
マスコミのみなさんも注目してくれています。
大きな声でみなさんの声を届けさせて下さい。
よろしくお願いします。
東京都選挙区、無所属山本太郎さんの政見放送でした。

甘利大臣「泉田知事は誤解」安全審査申請理解求める
ANN (07/09 13:59)
甘利経済再生担当大臣は、新潟県の泉田知事が柏崎刈羽原発の安全審査の申請を拒否したことについて
「誤解がある」と指摘しました。
甘利経済再生担当大臣:
「(泉田知事は)再稼働を規制委員会が判断するとたぶん誤解されて、
(安全審査の申請を)させないということになっていらっしゃる。
一刻も早く、国内のすべての原発がチェックを受けたほうが良い」
柏崎刈羽原発を巡っては5日、
東京電力の広瀬社長が原子力規制委員会に安全審査を申請する意向を示しましたが、泉田知事は拒否しました。
この問題について、甘利大臣は「規制委員会は再稼働を判断するところではない」と強調しました。
そのうえで、柏崎刈羽原発の安全性を判断させないのは
泉田知事の「誤解のもとの先入観だ」との考えを示し、安全審査の申請に理解を促しました。
経団連 米倉弘昌会長


経団連会長、電力4社の申請を歓迎 東電の準備不足には苦言
産経新聞2013年7月9日(火)08:45
経団連の米倉弘昌会長は8日の会見で、
電力4社が原発再稼働に向けて原子力規制委員会に安全審査を申請したことについて
「新しい安全基準ができて申請したことは第一歩だ」と歓迎した。
米倉氏は今回の新基準を「世界最高峰の優れたものだ」と評価したうえで
「1基の審査に半年かかるというが、並行的に安全性の審査のしくみを考えてもらいたい」と述べ、
再稼働の審査期間短縮を要望した。
東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働申請が地元自治体の反発で先送りになったことには
「再稼働の前提となる規制委員会の安全性確認ができないままというのは理解に苦しむ」と、
東電に苦言を呈した。
「まずは安全性確認作業。地元自治体の心理状態を払拭することが必要だ」と指摘。
「自民党の参院選公約にも安全性が確認できれば国が前面に出て地元の理解を求めていくとある」と、
国への期待感も示した。
また「燃料の購入が高くつくのであれば転嫁せざるをえない。われわれも覚悟しておかねばならない」と話した。
「事故が起きたって責任取らないよ」って言っている会社をだれが信用するんですか?
泉田知事7/2報道ステーション(内容書き出し)
原子力規制庁 ↓ 4月22日 池田克彦長官×泉田知事のやりとり文字起こし
「原子力発電所の安全と住民の安全。守る気があるんでしょうか?」
泉田新潟県知事4/22報道ステーション・OurPlanetTV(文字起こし)
新潟県庁 ↓7月5日 東京電力廣瀬社長×泉田知事の会談 文字起こし
<前半>「東京電力は約束を守る会社ですか?」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)動画あり
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
東京電力 ↓ 福島第一原子力発電所の現在のほんの一部
井戸から放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
ーーー
これらの組織にはバックにいろんなものがくっついていると思います。
泉田知事を陥れるような事件がもしも起きたとしたら、
これらの組織が裏でなにかを画策したのだろうと私は思います。
泉田知事の身の安全を見守っていきますლ (。◕ˇε ˇ◕。ლ)
2013.07.09 日刊SPAニュース
「日本の原発は安全」をセールストークに、
原発メーカーの役員を引き連れて世界中に「原発営業」をかけている安倍政権。
政府レベルでは売り込まれたほうも歓迎しているようだが、当然のことながら国民は猛反発している。

南インドのクダンクラムで行われた原発建設に対する大規模な抗議活動 (c)Amritaraj Stephen
インドもまた、原発セールスを積極的に行う安倍政権が有望視している国だ。
5月29にはインドのシン首相と会談、原子力協定を早期妥結することで合意した。
インドではすでに20基の原発が稼動しているが、今後20年で新たに34基の原子炉を造る計画があるという。
そんな日本の「原発輸出」のリスクを訴えるため、6月にインドから来日したカルーナ・ライナ氏はこう語る。
「インド政府は、現在の2.7%から’50年には25%へと原発比率を増やそうとしています。
ところが福島の原発事故以降、各地で反原発運動が起き始めました。
南部のクダンクラムでは600日以上が経過したいまも激しい抵抗が続き、
日本の原発輸出に対する反発も起こっています」
クダンクラムの抗議活動はインドの反原発運動の象徴ともいわれる。
現地団体と交流があるノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパンの佐藤大介氏は
「特に昨年9月のデモ、治安当局による弾圧は激しかった」と言う。
「クダンクラム原発1号機に核燃料が装填されそうになったため、
9月9日、3万人もの人々が原発を包囲しました。
ところが、翌日数千人の警官が襲いかかり、警棒で殴りつけるなど激しい暴行を加えました。
警官は女性や子供にも手加減せず、重軽傷者多数。男性1人が射殺されました。
さらには家々を次々と破壊するなどの弾圧ぶりに、インド全土が大きなショックを受けたのです」
(佐藤氏)。
インドでは、たびたび起きてきた原発トラブルが原発の不信感に繋がっている。
「’93年にナローラ原発で火災が発生、翌’94年にはカクラパール原発で浸水。
同じ年、建設中のカイガ原発では、格納容器を形成するコンクリート150tが高さ75mから崩落し、
作業中の14人が負傷しました。過去40年間で数え切れないほど安全性に問題のある事例があるのです」
(ライナ氏)
一方、ビジネスとして考えてみても、インドへの原発輸出は他国へ輸出するよりもリスクが大きい。
その理由は厳しい原子力損害賠償責任法の存在だ。
これにより、事故が起きればメーカーが汚染の被害を賠償する仕組みになっている。
日本のように、国が助けてはくれないのだ。
「もし日本製の原子炉で大事故が起きれば、
メーカーに対して莫大な損害賠償が請求されることも十分ありえます。
住民の反対、安全性への疑問、事故時の賠償責任等、
多くのリスクを背負ってまで日本は原発をインドに輸出したいのでしょうか。
ドイツは、インドの再生可能エネルギー開発に向けて10億ドルを拠出しました。
日本もそちらの方面に資金を振り向けたほうがよいのでは」(ライナ氏)
福島原発の事故収束もままならぬ中、
原発を平然と売り歩く安倍政権及び日本の姿はどう見られているのか?
週刊SPA!7月9日発売号「安倍政権[原発セールス]に世界が反発」では、
インド以外にトルコ、ベトナム、中東各国やブラジルなど各国の「原発反対」事情
及び日本の「営業」に対しての視線をリポートしている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
(一部抜粋)
東京電力姉川副常務:
通報、公共の状況がどうであったか?
それから、これを決断した責任者は誰であったか?というご質問です。
まず、決断の責任者ですが、プラントの状況を踏まえて、現地の所長が行っております。
所長が最終判断者になっています。
新潟県 泉田知事:システムとそういう事じゃなくて、通報する責任者は誰ですか?
東京電力 姉川副常務:通報の責任者は現地の所長でございます。
この時、書き出しながらとても違和感を感じました。
「東電は責任の全てを吉田所長のせいにするのではないか」という思いが私の中に生まれました。
そして、吉田所長は今頃どうしているんだろう、きっともう大変な状態にいるんだろうなと、
そう思ったのもこの時。
文字起こししたのは7月6日の事です。
こんなふうにして吉田所長のことを改めて思い出して間もない今日、
車のラジオから「福島第一原子力発電所の吉田所長が亡くなりました」と訃報を聞きました。
ーーー
東電 吉田昌郎元所長が死去
7月9日 17時15分
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。
吉田元所長は、3年前の6月に福島第一原子力発電所の所長に就任し、
おととし3月11日の事故発生から現場のトップとして事故対応の指揮を執りました。
すべての電源が失われる中で、
吉田元所長は、福島第一原発の複数の原子炉で同時に起きた事故の対応に当たりましたが、
結果として1号機から3号機でメルトダウンが起きて被害を防ぐことはできませんでした。
吉田元所長は、その後、病気療養のため交代するおととしの11月末まで
およそ9か月間にわたって福島第一原発の所長を務め、事故の収束作業にも当たりました。
おととし12月に食道がんと診断されて所長を退任しその後、
去年7月には脳出血の緊急手術を受け療養生活を続けていました。
吉田元所長は、所長在任中のおととし11月、
福島第一原発の事故現場が報道関係者に初めて公開された際にインタビューに応じ、
「事故直後の1週間は死ぬだろうと思ったことが数度あった。
1号機や3号機が水素爆発したときや2号機に注水ができないときは終わりかなと思った」
と当時の思いを語っていました。
また、去年8月に長野県の出版社が福島市で開いたシンポジウムで公開されたインタビュー映像では
福島第一原発の今後について
「日本だけでなく、世界の知見を集めてより安定化させることがいちばん求められていると思う。
それが地元の人たちにとって改善したと実感してもらえることだ。
私自身も体力が戻ったら現場で力を出したい」と述べ、復帰への意欲をのぞかせていました。
東京電力によりますと、
事故発生から退任までに吉田元所長が浴びた放射線量はおよそ70ミリシーベルトで、
東京電力はこれまで、
「被ばくが原因で食道がんを発症するまでには少なくとも5年かかるので、
事故による被ばくが影響した可能性は極めて低い」と説明しています。
吉田元所長は、9日午前11時32分に東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
東京電力の廣瀬社長は
「吉田さんは再び私どもと一緒に福島の復興に尽くしたいとの強い気持ちを聞いておりました。
持ち前の明るい大きな声で陣頭指揮を執る姿に出会えることを心待ちにしておりましたが、
東京電力の再生に向け共に働くことができず無念でなりません」というコメントを発表しました。
ーーー
東京電力 (コメント)吉田元所長の訃報に接し

平成25年7月9日 東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬直己
吉田元所長のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆さまに心からお悔やみ申し上げます。
吉田さんは、平成23年3月11日の福島第一原子力発電所の事故時の発電所長として、所員を束ね、
文字通り決死の覚悟で事故対応にあたっていただきました。社員を代表して心より感謝いたします。
一昨年末に病気が見つかり、治療に専念いただいておりましたが、
訃報に接し、言葉に尽くせない悲しみを感じております。
本人からは、再び私どもと一緒に福島の復興に尽くしたいとの強い気持ちを聞いておりました。
持ち前の明るい大きな声で陣頭指揮を執る姿に出会えることを心待ちにしておりましたが、
東京電力の再生に向け共に働くことができず無念でなりません。
私ども社員一同は、吉田さんの思いを胸に、
吉田さんが命を賭して守った福島の復興に向けて全力で取り組んでまいります。
以 上
ーーー
吉田福島第一原発所長初めての公式会見ノーカット版11/12(内容書き出し・動画あり)
(一部抜き出し)
Q:吉田所長の積算線量は今おいくつですか?
吉田:
それは個人情報ですので、こちらでお答えすることではないと思いますので、
えー、差し控えさせていただきますが、
「それなりに浴びている」ということで、
あの、許して下さい。はい。
Q:
所長は先程死ぬかと思ったことが何度かあったとおっしゃいましたが、具体的にはどんな事ですか?
吉田:
それは、たとえば、1号機の爆発があった時に、
これは、どういう状況で爆発したのか。免震棟では分かりませんから。
それから、現場からいろいろと怪我した人間が帰ってくるという状況の中で、
ま、最悪例えば核燃料が爆発しているということですと、大量の放射能が出てくるとなります
そこでコントロールが不能になってくると思いました
それから3号機の爆発もあります。
それから最後、やはり2号機の原子炉注水をする時に、なかなか水が入りませんでですね、
ま、これは事故調の方でお話ししていますので、そこで聞いていただければと思うんですけれども、
やはりそういう中でですね、一寸先が見えない
最悪すると、もう、メルトがどんどん進んでいってですね、
コントロールが不能になるという状態を感じましたので、
そういう時に、「これで終わりかな」という感じがしたということでございます。
11月28日のふくいち現場の声(吉田所長入院、交代)吉田所長メッセージ全文あり
東電は
「医師の診断で被曝(ひばく)との因果関係の指摘はない。詳しい病名や被曝線量は個人情報のため言えない」
と説明している。
東電は、吉田所長の病気と被ばくとの因果関係はないとしている。
食道がん、そして脳出血。
東京電力はこれでも被ばくとの因果関係は無いと言うのか…
被ばくとの因果関係もないし、事故に関しての不都合なことは全て吉田所長の責任にするという事なのか…
全ての責任をかぶせられる前に、
吉田所長は原発事故の真相など、真実を書いた手記とか音声を残していたりしないのだろうか?
吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
ゲスト:井戸謙一さん
2013年7月7日放送(ニッポン放送)
音声Youtube ↓
http://youtu.be/nw6kF_uNFqo?t=12m9s
菅原:
それのみならず、あの、…日本人同士の中でもね、
水俣病であるとか、まぁ、いろんな戦後、原爆被害者の問題も、富山県のイタイイタイ病にしても、
沢山そういう戦後の、急激な経済成長の裏側でひずみとして、
そういうふうに、こう、取り残された被害者が沢山いるけど、
日本のどうも…裁判はまだそれが続いている。
どこかで、我々からみたら、早くバンッ!と決着を付けて、
そういう人たちに有利とはいわなけれど、正しい判断を下していけば、
もっと早くそういう問題は。
それとともに、やっぱりまた、東北のあの福島第一原発の問題も、
何人も自殺をしたり、
そうでなくても亡くなったり、
それが一向に片付かずに、いまだに。
昨日送ってきた、東北の災害のドキュメンタリーをね、2本ばかり見てたんですけれどもね、
本当にどうしてそういうふうに日本人がお互いを、
なんと言ったらいいんでしょうね、こう、お互いの立場とかそういうものを見合う、
そういう気持ちというか、そういうものが全くなくなってしまった、失せてしまった。
あの…、もう、災害のことはある意味忘れて、
また同じ経済や、そういう商売のことに、
またみんな日本人が専念し始めていると言ってもいいんじゃないかと思います。
最後にその、退任されてはいますけれど、裁判官のまだ残っている目として、
いまの東北の孜々として(ししとして)復活しない。
その辺の問題を述べてもらって終わりにしたいと思っています。
井戸:
あの、復興の問題も大きな問題ですけど、
え…、私が今一番大きな問題だと思っているのが、低線量被ばくの問題なんです。
いま、福島県だけでも、30万人の子どもが生活している訳です。
で、今まで「一般公衆の被ばくは年1ミリシーベルトだ」と法律に書いてあるのに、
それよりもはるかに高いところで生活している。
年5.2ミリシーベルトを超えるところは放射線管理区域であって、
必要があって、資格がある放射線技術者という、
「資格のある人しか入ってはいけない!」というふうに日本の法律では決まっているのに、
それ以上のところに、子どもやら妊婦やら普通の生活をしていて、
いま国は、「100ミリシーベルト以下は安全です」と、「心配いりません」と言って、
その福島の地にしばりつけようとしている訳ですね。
自主避難する人は居るけれども、その人にはなんの支援も補償もしない。
逆に、「避難している人はもう帰って来い」という訳です。
で、実は福島県で子どもたちが「自分たちを安全な所に避難させてくれ」という裁判を福島で、
「集団疎開裁判」というんですけれども、私はそこの弁護団に入っているんですけれども、
4月24日に仙台高裁の決定が出まして、
仙台高裁はですね、ちょっとその決定書を持ってきたんですけど、
低線量被ばくの危険性に付いてこういうふうに言っているんです。
「この子どもたちは低線量の放射線に間断なくさらされている」と。
「この低線量の放射線に長期間にわたり継続的にさらされることにより
その生命・身体・健康に対する被害の発生が危惧される。
児童・生徒の生命・身体・健康について由々しい事態の進行が懸念される」
そこまで言っていながら、
しかし、「行政に対して避難させることを求めるような権利はない」という事で、
申し立ては退けているんですけど、
いまの福島の状況はそれだけ危険であるという事は裁判所の福島高裁が認めたんですよ。
菅原:はぁ~。
井戸:
実は、福島県の健康管理調査が随時その結果を公表しているんですけれど、
甲状腺がん、子どもの甲状腺がんですね。
これは従来は100万人に1人。
大人になったら甲状腺がんは随分多いんですけれども、
子どもの時にはほとんど甲状腺がんは無いんですよね。
100万人に1人と言われていたんですけど、
チェルノブイリの事故の時には4~5年後から急速に増えてですね、
甲状腺がんの子どもが1万人以上、ベラルーシ、ウクライナ、出ているんですよね。
で、実は「福島でも出るんじゃないか」という事を心配している人はいっぱい居るんですけど、
政府は「チェルノブイリよりもずっと線量が低いから、そんな心配はありません」
というふうに言っているんですが、
一方でこの県民健康管理調査の結果によると、
もうすでに甲状腺がんの確定診断を受けた子ども。
それから、確定診断ではないけれども細胞診の結果「悪性だ」という判断を受けた子どもがですね、
すでに27人出ているんです。
それで、それがどれだけの子どもから出ているかというとですね、
23年度に検査した4万人の中から11人なんですけど、
24年度に検査した子どもは13万人いるんですけど、
そのうち「二次検査が必要だ」と言われた子どもが935人。
そのうち二次検査をした子どもが255人。
そのうち、悪性の疑いと言われた子どもが16人で、
結局「二次検査が必要だ」と言われた子どもの6.数パーセントが悪性なんですね。
菅原:ほお…。
井戸:
そうすると、
24年度検査にはまだ二次検査を受けていない子どもがいっぱいるので、
同じ割合で出るとしたら、もうすでに70人ぐらい甲状腺がんの子どもがいる可能性があるんです。
しかもそれはまだ、福島県の子どもたちの半分強しか、まだ検査が出来ていないんですよね。
で、2年目なんです、まだ。
チェルノブイリは4年目5年目から急速に10倍ぐらいの割合で増えたんですよ。
菅原:はぁ…。
井戸:
福島ではまだ2年目ですでに70人もの子どもが甲状腺がんになっている可能性がある。
で、このことを、
こういう数値は福島県は公表するんですけど、大手マスコミがほとんど報道しないので、
殆ど誰も知らないんです。
菅原:いや、知りませんね。初めて聞いた。
井戸:
だからこの、ふくしま集団疎開裁判の決定のことも、
これも全て大手マスコミは無視したんです。
報道したのは東京新聞だけなんですね。
ところがこの低線量被ばくの問題に日本がどうかかわるかというのは実は国際的な関心事で、
この仙台高裁の決定はですね、
ワシントンポストとかニューヨークタイムズとかガーディアン (The Guardianイギリスの新聞)とか、
世界の有力誌が写真入りで大々的に報道したんです。
菅原:えぇっ!
井戸:
日本だけが報道していないんです。
だから世界の人は知っているんだけど、日本人だけが知らないんです。
菅原:ん・・・
井戸:
私は最近の日本の問題というのは、マスコミ、
ここに居てマスコミの批判するのもなんですけれども、
菅原:いいや、かまいません。
井戸:
マスコミの問題というのは非常にあると思っていて、
この福島県の健康管理調査の結果も一応小さくは報道しているんですけれども、
これでも福島県は「放射能とは関係がない」と言っているんです。
結局、「綿密な検査をしたから出てくるだけのことであって関係は無い」と入っているんですけど、
とてもそんなことを言える状況ではないし、
もうすでにこの決定が行っているように由々しき事態が進行しているんじゃないかと思うんですけど、
そういう事は福島県はもちろん言わないし、
大手メディアもそういう観点では放送しないので、
殆ど国民的には問題意識を持たれてないんですよね。
これが今後、3年目4年目になってどうなっていくのか?
実は全国でいろんな市民団体がですね、
「少しでも放射能から話してあげなければならない」というので、
夏休みとか春休み、冬休みに長期に福島の子どもたちを呼んで、
そこで土にまみれ、水にまみれ、自由にのびのびとさせてあげようという、
そういうプロジェクトが300~400位あるんですけれども、
ただそれは民間のボランティアですから1回に数10人ぐらいしか呼べないので、
福島の子どもたちのおそらく1割ぐらいしか行けてないんですよね。
そういう事をもっとやらなければいけないし、
あるいは、学校ぐるみだとか、クラスぐるみでしばらく移住するとかですね、
そういうことも必要なんじゃないかと思うんですけど、
全く、国、行政はそういう問題意識がないし、
マスコミも報道しないし、
このまま推移してこれからどうなっていくのかという事を、大変危惧しています。
菅原:
その、井戸さんの参加している、その…、弁護士だけですか?
組織として、今。
井戸:
「ふくしま集団疎開裁判の会」というのは、
この問題に問題意識を持っている市民の方達が沢山集まっていて、
その中に弁護士が入って、裁判を起こしてやっているわけですけど。
菅原:
ああ、そうですか。
あの、私どももね、まだ始めたばかりで
いのちの党というのをね、今50人ぐらい集まって
ま、ひとつ東北のごしょうていのことで動いて、ま、いくらか進展したんですが、
これはなかなか孜々として進まないんですが、
でも、大分いろんな協力者が出てきて、
いまの話を聞くとね、ビックリするようなことなんで。
特に子どもたちの命というのはね。
大人はまぁ…、私なんかはもう半身棺桶みたいな(笑)あれで、
子どもたちはこれからの、やっぱり、命をかかえて。
それがやっぱりそういう状態になったら、まず安心できないですね。
あの、何らかの形で持ち帰って、
近々幹事会を開こうと昨日話をしたばっかりなんで、協力できることはさせてもらいます。
井戸:ありがとうございます。
菅原:それはね本当に、いや……知らなかった…。ただ、
井戸:本当に皆さん知らないんですよ。
菅原:
ただそういう、必ずきっとね、いつかその甲状腺の問題のみならず、
他の原爆症の問題は出るだろうなとは思っていたけれど
こんなに早くそういう問題がもう…、始まっているどころか、かなり進行しているとしたらね、
やっぱり国民全体でそういう問題に、こう、参加してね、声をあげていかないと、
ね。
井戸:そうですね。
菅原:
やっぱり肝心なところが動いてくれないと。
今日は、どうもありがとうございました。
井戸:どうもありがとうございました、またよろしくお願いします。
菅原:
菅原文太、日本人の底力。
2週に渡って弁護士井戸謙一さんに話を伺いました。
菅原文太が俳優引退「いのちの党」結成
ニッカンスポーツ [2012年11月14日9時21分 紙面から]

「ふるさと回帰支援センター」で講演会を開いた菅原文太
俳優菅原文太(79)が俳優を引退して、政治支援グループ「いのちの党」を結成することが
13日、分かった。
菅原によると、同党は政党ではないが
「今の日本は政治がダメなんで、政治家に呼び掛けていく」と、政治を側面から支援していく考えだ。
この日、顧問を務めるNPO法人「ふるさと回帰支援センター」の講演会を都内で開いた菅原は
「新党っていうのは、グループや、仲間の『集まり』って意味」とし、
総選挙に出馬するとの一部報道について「(選挙に)出るわけねえじゃねえか」と強調した。
その上で「今の政治家はクズだね。世の中を変えていかないといけない」と話し、
講演会の出席者に
「本腰を入れて、国の掃除を始めようとしているので、心ある人は手伝って下さい」と呼び掛けた。
今後の俳優活動については、
「やめた! ドキュメンタリーとかはやるかもしれないけど、映画、ドラマは、やめた!」とキッパリ。
“二足のわらじ”ではなく、本格的に「いのちの党」の活動に専念していく考えを明らかにした。
党の具体的な活動内容については語らなかったが、党名については
「自殺者や、いじめ、殺人事件…命が粗末にされている。
反原発も命がかかわるもので、今は命が粗末にされている。
そういうところを変えていかないと」と説明した。
菅原は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表、亀井静香氏らとも親交が深く、
原発問題や増税など政治に対する発言も多い。
今年7月には減税日本の東京事務所開所パーティーに出席し、
「増税なんてばかなことはやめよう」とあいさつした。
今後は「いのちの党」の活動を中心に、仁義なき政界に鋭い「喝」を入れていく覚悟だ。
◆菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年(昭8)8月16日、旧満州(中国東北部)生まれ。
高校まで仙台市で育つ。早大中退。
58年新東宝にスカウトされ「白線秘密地帯」で映画デビュー。
代表作に「仁義なき戦い」シリーズ、「トラック野郎」シリーズなど任侠(にんきょう)ものが多い。
09年に山梨県韮崎市で農業を始め、俳優業の一線から退いた。
ふくしま集団疎開裁判仙台高裁判決
訴え却下も内容“画期的”「低線量被ばくの危険性を認める」仙台高裁
5/3東京新聞こちら特報部(書き出し)
仙台高等裁判所による判決文(PDF)
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130424sokai.pdf
<ふくしま集団疎開裁判>「判決文を読み解く」柳原弁護士の解説4/24(会見書き出し)
ふくしま集団疎開裁判「仙台高裁が却下」を受けて
小出裕章氏&松崎道幸氏のコメント4/24(会見書き出し)
「今のままでいいのかい?」裁判所でさえ由々しき事態だと認定した4/26松崎道幸先生
【ペイフォワード環境情報教室】(内容書き出し)
井戸謙一さん 2012年
原発と国「もと裁判官に聞く司法の限界」井戸謙一氏
たねまきジャーナル1/25(内容書き出し・参考あり)
たねまきJ「伊達市2人20ミリシーベルト超え・井戸謙一氏VS小出氏」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/25
菅原文太・日本人の底力 井戸謙一さん出演文字起こし
其の一
「日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、 もうひとつ言えば"裁判"のあり方」
6/30"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の1
「緩んでしまったニッポン人」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の2
「日本だけ、報道していないんです」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
ゲスト:井戸謙一さん
2013年7月7日放送(ニッポン放送)
菅原:
菅原文太 日本人の底力。
今週も志賀原発の運転差し止めの判決を出された
弁護士井戸謙一さんに来ていただいて話を伺います。
先週に引き続いてよろしく。
井戸:こちらこそよろしくお願いいたします。
菅原:
国によっては、最高裁判所が総理大臣すら告訴して逮捕したり、
そういう事が起きていますね。
井戸:ありますね。
菅原:それは、井戸さんからみたらやっぱり当たり前だと思う?
井戸:んー・・・、あの、結構裏では、いろんなその・・・
菅原:権力争い?
井戸:
・・・パワーゲームみたいなのがあってですね、
それがそんな形で現れているというケースがあると思うので、
単にその、そういう現象だけからは、
「非常に司法が独立していていいんだ」という事にはおそらくならないとは思うんですけどね。
日本でも田中角栄元総理大臣が逮捕されてああいう事になったという事になりますけど、
じゃあ、あれのその裏になにがあったのか?
ロッキード事件の裏になにがあったのか?というのは今でもいろいろと言われてますよね。
そういう政治のパワーゲームに、なんか裁判所が上手く利用されているような面もあるんで、
そこまで、「裏になにがあるのか」というところまで見ないと、
司法がどうするべきだったのか?役割を果たしているのか?というのが
なかなか評価するのには難しいのかなというふうには思いますね。
菅原:
国の議員であるとか大臣であるとかじゃなくても、
村単位とか町単位とか市の単位であるとか、そういうところに来ると、なんかこう、
そういう権力闘争のようなもので逮捕されたりしてきたという事は私も聞いてきたりしてね、
井戸:
福島県のね、以前の知事の佐藤栄作さんがプルサーマルを拒否したことによって、
刑事事件の被告にさせられて落としこまれたというような事件もありますし、
非常に、警察・検察というのは政治的に動きますよね。
で、それをうまく、その片棒を上手く裁判所が担ぎ出されているといいますか、
いま全国で原発のデモがあり、がれきの反対の集会があり、沢山の人が声をあげていますけど、
結構逮捕されてるんですよね。
弾圧されて逮捕されてる。
で、逮捕されて1日2日で出てくる人もいるけれども、
拘留されて1ヶ月2ヶ月、あるいは場合によったらもう起訴までされている人もいるんですけど、
「そんなことで、それ位の事で逮捕するか?」
「そんな逮捕する必要はないじゃないか」と思うようなケースがいっぱいあるんですよ。
だけども裁判所は逮捕を認め、あるいはそのまま拘留したりとかですね、
もう…「フリーパスかい?」と。
裁判官がちゃんとチェックしなければいけないのに、
事実上フリーパスなんじゃないかと思えるような、やっぱり実態があるんですね。
で、それはやはり裁判所がそういう問題について、あんまり問題意識を持たずに
「まぁ、検察官が請求してくれば問題ないだろう」という事で、
そういう実務を今まで積み重ねてきたことのツケがこういう形でなっているんだと思うんですけど、
これはやはり大きな問題だと思いますね。
いまの日本の刑事裁判、令状実務のあり方というのは。
菅原:
結局だからそういう事が、ま、公然とではないけれど、明らかであれ、闇の中であれ、
そういう事が本当に最近、最近というか、日本の戦後を振り返れば
そういうのが減ったり増えたりすることはあっても
延々と続いてきたことは間違いないですよね。
井戸:そうですね
菅原:
それはなんなんでしょう?
やっぱり経済とか、そういう一方的な価値観だけが、人間にとって大切なものだという事で、
ずーっと、やってきた。
国民がそういうものに本当に翻弄されてきてしまった中で、
国民そのものが、日本人そのものが緩んできてる、戦後の70年のあいだに。
なんかだと思ったりもするんですけどね、
逆にいって、たとえばドイツなんかは、
戦後、ユダヤ人の問題、人間の生命を軽んじてきたそういう時代のことをドイツは、
戦後、ドイツの国民たちはなんだろう…全てではないけれど、そういうのに対する、
こう…ある種の人間としての反省とか、
あの…「二度と繰り返すまい」というような思想と言ってもいいのかもしれない。
そういう、きちんと持ち続けてきたと言われていますね。
私はそれを見たわけでもないし、学者のように研究したわけではないけど、
そういうことを聞いたりする、書物で読んだりする。
ところが日本の場合は、今になってね、
「あれは無かった」とかいうふうなことで、
あの、戦争に敗れた後、誰かが言ってましたけど
「するりとね、そこを通り抜けてしまった」
そういう事に、昨日から今日、整理してたら、
戦争の時代の時の冊子が出てきたの、2~3冊。
沖縄線であるとか、日本の軍隊がこの中国を中心にしたアジアで猛威をふるって、
ま、そのために日本人も随分死んでいるんですが、
戦死したり、それから敗戦後B9、
むしろね、東京でやった東京裁判よりは、
オランダであるとかニューギニア、
そういうアジアの各国で行われたA級裁判とかC級裁判で驚くべき数の日本人が罰せられている訳ですよ。
そういうことは、戦後の国民はほとんど知らずに、
まして戦後生まれの人なんてみんなほとんど知らずに通過してきてしまったじゃないですか。
「敗れた」という事に目をつぶって、
「終戦」なんて言う言葉を使って、
井戸:「敗戦」と言わずに「終戦」ですよね。
菅原:
むしろいま「敗戦」なんて言うと、その人間は叱責されたり、そんなことは無い「終戦」なんだと。
「中国なんかには負けてない」というようなそんな論調まで出てくる。
そういう中で、緩んでしまったニッポン人というのはそうすると、
本来そういうものは一度ビシッと締め直さなければいけない、
裁判所とか裁判官とか、それはもう最高裁判所に至るまで。
それもしてこなかった。
井戸:
そうなんです。
あの、とても大事なことを指摘されていると思うんですけれど、
ドイツはある意味徹底的に反省して、
その周辺の諸外国に対しても莫大な賠償をしてきているんですね。
ところが日本は、天皇制が温存されて、
そしてその後、アメリカの世界戦略の中に組み込まれたということもあるんでしょうけど、
結局その戦前の支配体制がかなりの部分そのまま戦後も、
そのまま、責任取らないまま移行しているので、
裁判官の世界でもそうなんですよ。
戦前の裁判官がそのまま戦後の裁判官になっているんですね。
戦前治安維持法でですね、民主主義者に拘留し、有罪判決をし、刑務所に放り込んだような裁判官が、
戦後もそのまま「はい民主主義国家、日本の裁判官です」っていう顔をして、
そのまま裁判官をやっているんです。
裁判官は全然、誰も戦争責任をとってないんですよ。
菅原:ああそうですか、
井戸:
それも裁判官の世界では大きな問題なんですけれど、
で、結局周辺の諸外国に対して何の責任もとらないでですね、
韓国との関係は「日韓条約で全て解決済みだ」と。
「中国とも解決済みだ」という理屈で個人の被害者に対して何の責任もとらなかったがために、
1980年位から戦後補償の裁判が沢山起こったわけです、日本の裁判所で。
これに日本の裁判所がどう向き合うかという事はとっても大事な事だったと思うんですけど、
結局すべて認めなかったんですね。
これも原発訴訟と同じで下級審では数は少ないですけど認めた判決もあるんですけど、
結局上級審でひっくり返って、
もう全てその賠償を拒否したわけです。
それでこの問題は解決しない訳です、絶対。
被害者がいるわけですから。
加害者はその加害の事実を忘れても、被害者は忘れませんから、
結局裁判に負けて、その裁判事態は終わっても、だけども実際の問題としては何も解決しないから
何時までもいつまでも引きずっている訳ですよね。
ぼくはやはり日本という国は好きだと思うんですけれど、
やはり自分の国家た倫理的に正しくあって欲しいと思うんです。
周辺の大陸に行って、あるいは韓国や台湾を植民地にしてですね、
それで沢山の人に迷惑をかけたことは明らかな事なんですから、
それをちゃんと事実は事実として認めて謝罪をして、
単に口だけではなくちゃんと賠償をしてですね、
それをする事によってようやく倫理的にも自分たちは何とか責任を果たしたという事で、
国に対する誇りを持てると思うんですけど、
結局今のような状態だと、自分の国に対する誇りも持てないまま、
あのー、推移して行くという事がとっても悲しいなと思いますね。
つづくーー
菅原文太・日本人の底力 井戸謙一さん出演文字起こし
其の一
「日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、 もうひとつ言えば"裁判"のあり方」
6/30"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の1
「緩んでしまったニッポン人」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
其の二の2
「日本だけ、報道していないんです」7/7"菅原文太 日本人の底力"井戸謙一(文字起こし)
講師:木下黄太氏 (ジャーナリスト&放射能防御プロジェクト)
26:50~Youtube ↓
http://youtu.be/MMqmUt8kyg8?t=26m50s

もう、実際にこれだけの事が起きて、
いいですか。
福島の甲状腺の子どもたちの状況というのは凄まじいです。
凄まじいです。
どれ位の状況かという事が分かってらっしゃらない方がいらっしゃるかもしれませんが、
いま、これをバンダジェフスキー博士と、この前政府側が言った数値で、
政府側の方は、政府側も福島県側も
「これは偶然これだけ検診を多く下から見つかっただけだ」と言い張っている
言い張っていますが、バンダジェフスキーが話をしているのは、
「木下君、これは5年後ゴメリ地域、」
ゴメリ地域は最も汚染があった、ベラルーシで。
ベラルーシはウクライナよりも汚染が強いんです。
さらにベラルーシの中でも最も汚染が強いゾーンに入る、
「ゴメリ地域の中で、さらに5年後で、なおかつ女の子で、甲状腺がんが起きている数値とほぼ一緒」
が今の2年目の福島。
わかりますか?
チェルノブイリよりも数値的にもうひどいんです、パーセンテージが。
で、2年、3年、4年、5年とどんどん増えます。
だいたい4年目ぐらいからバーンと増えるんです、グラフを見てると。
もちろんね、チェルノブイリでは日本のような甲状腺のモニターの機械が、
すごく性能がいいのが昔からあったわけじゃないから、
だから、出来ていることに限界があります。
それでも、否応なく分かるまでに4年かかっているだけで、
日本で今見つかっている者の数がもうそれと同じなのであれば、
割合がですよ、割合が同じなのであれば、
それがどんどん増えていく構図になると致命傷になります。
28:27
で、起きていることはこれだけではありません。
ぼくたちのグループの中には医者もいます。
医者もいますが、機能する医者の方が本当に少ない。
何度も思っています。
実は、そのユーリ・バンダジェフスキーを来月招きます。
そうしたら、情報の中で日本の医者に呼び掛けているんですが、
一般の人とじゃ、日本の医者は反応が弱いです。
でもそれでもちゃんとやっている人もごく少数、本当に少数です。
下手すると片手位です。
首都圏でぼくが一番やっていると見ている医者は、
いま、1200人ぐらいお子さんやお母さん、それから一般の女性の甲状腺、それから血液を採っています。
甲状腺は、それが被ばく由来かどうかはわかりませんが、
3割程度、やはり軽い異常を含めてあります。
これはのう胞と、結節もあります。
ですけど、ほとんどがのう胞です。
それから甲状腺の、たとえば病気。
橋本病であるとか、そうした病気、甲状腺の機能低下症、これがあります。
ですけどそれ以上に彼が心配をしているのは、
なぜ「それ以上」というか?というと、
甲状腺の場合、日本で甲状腺の疾病の場合死ぬことはほとんどありません。
何故かというと、日本の手術のレベル、技術水準から考えると、
甲状腺がんで死ぬことはほとんど考えられない。
だけれども、血液の疾患はそういう訳にはいきません。
何が問題か?というと、
これは福島の健康管理調査もずっと隠しているんですが、
血液の数値データを誤魔化しています。
なにを誤魔化しているか?というと、とり方を誤魔化している。
とり方ってどういうことか?っていうと、基準の枠組みを誤魔化す。
たとえば、好中球というのがあるんです。
白血球の中の血液像を分画するというんです。
白血球を細かく見ると、好中球とか、好リンパ球とか好塩基球とかそういったものがあります。
そのうち「好中球の数がどの位どうなっているか」
という事が一つのメルクマールではないかと私たちは思っています。
実際、好中球は減少症だと言われるのは、一応1500個以下。
実数の個数で1500個以下。
パーセンテージは40%~70%といわれますが、白血球の数にこれは左右されるので、
「実数で1500以下だとこれは問題だ」と普通の健康診断でいわれます。
ところが、福島県民健康調査では500以下以上しか問題にしない状態にしていて、
1500以下が多数出ている状況を隠しています。
基準をね、誤魔化しているんですよ。
もちろん、500以下になったら"よりシビア"なんですよ。
だけど、"よりシビア"なものしか言わなくても、血液の疾患はそういう異常が起き始めたら、
それがどうなるか、どう繋がるか分からないわけだから、
それを適正に言わなければいけないのにそれをしていない。
なぜ私がそれを言うか?というと、
この1200人診ている医者のとっている、首都圏、首都圏と言ってもほとんど都内ですが、
都内の抽出したデータで1200人診た場合、
6割ぐらいが好中球が減少傾向にあります。
1500以下ではないです。
しかし、普通通常40%~70%の枠の中に入らない40以下の数値になっている。
1500個以下も当然一定数以上ある。
そうした状況にあります。
だから6割が好中球減少傾向だろうというふうに見ていて、
これは非常に厳しいと僕たちはみています。
なぜならこれは呼吸器による慢性被ばくを裏付けているんではないか、
初期被ばくのみならず、慢性的に放射性物質が大量にある環境、東京はそうですからね。
そうした環境の中の身体影響ではないかというふうに我々はみていて、
これが、血液の疾患が極大してくる可能性というのは当然時間経過と共にあるだろうとみています。
なぜさらにそういうか?というと、
そういう診断をした後に、例えば九州とか岡山に避難をする人がいます。
避難をすると数カ月後に「改善をした」という報告がくるケースが結構あるんです。
たとえば好中球が全くなかったお子さん、ゼロ%と、一時言われたお子さんが、
30%近くまで回復したケースもあります。
そういうケースをぼくたちは知っているので、
しかもそれは、避難・移住以外に特にやったことはなかったりするわけです。
そうしたことも含めて、非常に懸念をしながら見ている。
つまり、ある意味いま東京は何も起きていない顔をしてますが、嵐の前の静けさではないか。
なぜそう言うか?というと、
チェルノブイリの時に、これだけ多くの人口が被ばく環境下におかれたことは無いんです。
東京都首都圏の人口は3000万人。
南東北や甲信越を入れていくと、5000万人近くの人口が、実は被ばくをしています。
多分、どんなに多く見積もっても、
チェルノブイリでそこまでの被ばく状況に居た人達はでないんです。
ですから、この被ばく状況の人達の中で健康被害がパーセンテージが少なくても、
たとえばチェルノブイリよりも少なくても、
ぼくはそんなことは無いと思いますが、
チェルノブイリ並みの数値が出たりすると、途端に数が、数百人、数千人の単位じゃ済まないです。
数十万人単位なんですよ。
多くなれば多分数百万人単位になってきます。
そういう状況の事が起こり得る可能性が否定できないから、
私はずっと「これは危険だ」と言っていて、
こうしたことをなぜ、ずーっと日本の政府と日本のマスコミは無視しているのか?
これは無視しても、無視してもダメなんです。
だって、放射性物質は現実にありますから。
33:40
福島はこうなんですよ。
昨日、チェルノブイリのかけ橋の野呂美香さんとちょっと電話で話をしたら、
言ってたのが、
「ベラルーシの人とこの前話して、福島の数値言った瞬間に沈黙するんだよね」
沈黙が、黙祷の間隔なんだよね。
わかりますか。
ベラルーシや普通の汚染地の感覚じゃないんです。福島の汚染のひどいところの感覚は。
飯舘村にしても、伊達市とか
福島や郡山や中核の中通りの伊達市あたりの一番ひどいあたりとか、
浜通りのひどい数値や、
「信じられない」んです、そこに人が居るのが。
ベラルーシの人間からみたら。
そういう状況にあるんです。
で、その事から考えた時にこの話がどうなってくるのか?
福島はそうであっても、じゃあ、東京とかはどうか?と言ったら、
「まあ、東京がチェルノブイリだよね」って野呂さんとはいつも言います。
チェルノブイリで普通の汚染地の感覚が東京なんです。
ようやくだからヨーロッパぐらいの、西ヨーロッパの、
「まァ、このぐらいだったらしのげるんじゃない、気を付ければ」という感覚になるのが、
静岡の西側になるんです。
わかります?
だから、ここはそういう事が逆にわかる場所なんですよ。
もう時間が過ぎているのでこの位でとめますけど、
そうしたわかる場所に居る逆のメリット、っていうか、そういうのを考えながらみなさんは。
おわり
35:06
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講師:木下黄太氏 (ジャーナリスト&放射能防御プロジェクト)

14:04~Youtube ↓
http://youtu.be/MMqmUt8kyg8?t=14m4s
で、僕はわりとそういう事を言っているので、
こういう事は僕ではなくて本来であれば学者がやらなければいけないんですが、やりません。
とことんやりません。
とにかく、最初の頃よく言い訳として聞いたのは、
「福島の事で手がいっぱいだからとてもできない」って聞いて、次にいわれたのは、
「東京を調べたら、『それが問題だ』という事になると、それはまずいから出来ない」と言ってきた
中部エリアのある国立大学の准教授もいました。
で、ここのところ、たとえば僕はこういう話も聞いているんですけど、
「福島で超ウラン元素が出ているんじゃないか」っていう話を聞いています。
聞いていますけれども、そういう教授たちは公に言わないんですよ。
「それは大したことは無いから」と言ってみんな誤魔化すんです。
なんで誤魔化しているのかがよく分からないんですけど、誤魔化すんです。
で、ある関西の国立大の准教授に言わせると、
結局そういう事を言ったら次の研究への成果がはねられる。
次の研究への成果がたどり着かなくて、話が終わってしまう。
研究費が出ない。
予算が下りない。
「お前いい加減にしろ」って言われる。
特に”プルトニウム”っていう名前で研究計画書を出したら、
これ、推進側と見られるような人たちの中でですよ。
それで確認するための計画書を出しても、
いくら出しても、いくら出しても、いくら出しても通さないっていうのがベースになっています。
だからね、
事実上なんにも出来ない状態が、この国ではもう2年以上続いているんです。
それでも、志がある学者はこっそりやると思いますよ。
やっている人がもしかしたらいるかもしれない。
だけど僕はいろんな事を聞いて調べているけれど、本当にそういう人は少ないです。
しかも、ほとんどそういう人たちが発言できないように、発言できないようになっている。
それがこの国のいまの状況です。
チェルノブイリの時のように大爆発が起きて、
その大爆発で核物質がいろんな形で放出して、それが高濃度にまき散らされて、
数1000キロまで降下して行ったという状況とは違うんです。
今回、ゆるゆると出ていったものが、
高さ10m位の風に乗って、結着していっているのが殆どなんです。
ですからほとんど山に遮られていて、
ちゃんと落ちた所っていうのは、ある一定箇所なんです。
おおむね、関東及び南東北、それから甲信越静岡の半分ぐらい。
ここまでなんです。
ここいらへんはその汚染地に入るか入らないか難しいところなんです。
なんですけど、でも被爆地帯と化していることもあるんです。
なぜか?というと、
結局ソビエトでしていたような、
たとえば汚染物を極力外へ出さないとか、そういう政策をいまの日本政府がほとんどとってないからです。
普通にトラックも行き交いしてますし、
つまりたとえば福島の汚染地で動いているトラックが汚染地外に、
どこで線を引くかは難しいですよ、
例えば車を洗浄するとか、そういう事をしていれば、一定程度リスクを下げられる訳ですが、
そういうことは一切していません。
一切です。
個別にしている人は居るかもしれないけれど、
それを率先して国がさせているケースはありません。
それからたとえばいろんな形で出回っている腐葉土、土、いろんな植生のもの。
そうしたものはそのまま流通しています、大半が。
ですから、とにかくそういうものの中で、
企業側が誠意を持ってチェックして、はねのけられているものはなねのけられますが、
そうでないものは日本国中どこでも流通することになります。
ホームセンターとかで売られているそうした土や具剤に、
おそらく放射性物質が混ざっているものが一定量あることは間違いがありません。
さらにコンクリートですね。
コンクリートの製造過程の中で、いろんな形で土砂使います。
そうしたものの中に放射性物質が当然大量に含まれます。
非常に危ないのは、たとえば関東であっても、
福島なんかいうに及びませんが、関東であっても、
河川の泥・砂の汚染というのはひどいです。
何がひどいか?というと、
水は何とか飲めるように浄水場が濾し込んで濾し込んでしています。
そうするとどうなるか?というと、結局大量の泥、土の中に、放射性物質を残存させている。
それはもちろん浄水場の近くに、袋の中に詰めて、
どうしようもなく置いたままの状態になっているものもあれば、
そうでなくて、川の中をそのまま流れている、その底の部分に溜まっている状況です。
で、そうした土・砂を一定量取って、それを実際にコンクリートとして再利用する。
そうした事がなされている訳です。
それをしている限り、そうしたコンクリートの流出というのは、今後ずっと続きます。
ですから、一定程度放射性物質まみれのコンクリートが出てくることも当然想定は出来ますし、
局地的にはもしかするとそれが健康に害を及ぼすほどの状況のものが出来ないとは限りません。
「なる」とは言いませんよ。
でもそういう可能性はあります。
そうした事も今日本では行われています。
がれきの広域拡散
19:19
それからもっと最悪なのが、これが民主党がやって本当に私たちは困っていますし、
民主党から人が多く出ていったいくつかの原因のうちの一つであるんですが、
がれきの広域拡散と焼却という問題があります。
ヨーロッパでは基本的にあんまり焼却はしないんです。
まず、ベースに焼却をするという発想があんまりない。
ところが日本は、とにかくごみは全部焼却したい。
そうした時に、じゃあその汚染地のがれきをどうするのか?
福島のがれきは公的には持ち出されていない。
だけれども、宮城、岩手、普通に持ち出されます。
宮城のがれきの汚染というのは非常に高いです。
岩手はそこまでではないです、おおむねそれの3分の1程度だと思います。
沿岸部はそれに2~300の汚染の土壌にあるかたちです。
でも、通常そうしたものを燃やした事がチェルノブイリではありません。
なぜ燃やしたらいけないか?
燃やしたらそれが粒子状になって、大気中に拡散して、吸い込みやすくなります。
そうすると近接圏、少なくても数キロ圏でその大気を吸い続けた場合に、
健康症状として、いわゆる通常変なものを吸い込んだ時に出るような
気管支の喘息とか気管支炎とかそうしたものにとどまらず、
血液の疾患のような、放射性物質の影響で起きている可能性があるような事が、
出る可能性が否定できないからです。
ですからこんなことは世界中どこもしていないんです。
日本はそれをやりました。
やったのは民主党政府です。
これは細野さんがやった事です。
「民主党がどうして統制が取り戻せないんだ、私には理解できない」
お前のせいが3分の1以上はあるのになぜお前が理解しないのかっていう事です。
そういう事が現実に起きています。
で、残念ながら自民党はそれを大きく変えることはありませんでした。
自民党はそれを拡大化しようとはしませんでしたが、縮小も特にしませんでした。
自民党のある、3役の幹部の一人が言ってたらしいんですけど、
「これはもうどうにもならない」と。
「がれきは利権だから私は手が出せない」
「あなたのいうことはよく分かるんだけど、がれきは利権だから手が出せない」と、普通に喋ります。
その彼女は、「私はタッチしていないから」とずっと言ってますよ、
彼女と言ったから誰の事か分かったかと思います。
ですから結局日本列島が被爆地帯と化しているのは、
それは福島第一原発の事でこうなってしまったという事ではなくて、
福島第一原発の事故後の処理を間違えているので、その方向にひたすらベクトルが進んでいるという事です。
食品
食品の流通に関しては、大きく心配することは確かに少ないんです。
被ばく地でなければ。
何故かというと、日本はかなり外国の食品が入っていて、
加工品も含めて、原産地が日本産のものでない物が、実はかなり多いので、
チェルノブイリの時のような被ばく状態には、ほとんどなっていません。
それはその通りです。
ですが、汚染地の食材は一定程度汚染され続けています。
ですから私はずっと、「汚染地の食材を食べることを回避して下さい」と
「関東や南東北の食材を食べない方がいいです」という事をハッキリ言っています。
これは「食べて応援」とかそんな事ではありません。
放射性物質は「食べて応援」するものではありません。
「極力食べない」しかありません。
だからそうした事が分かっていない人たちが、いまだにいらっしゃって、
たとえばこの前あったケースでは、
「福島大学の学生たちが立ち上げたイベントだから」と言って、
熊本学園大の講師が熊本の小学生を福島に送りこむイベントを、記者会見をして発表する話がありました。
取材に来て、その記者は、線量がどうのこうので、
「あの位の線量だったら会津若松でやって大丈夫じゃないですか」ってずっと言いはりました。
会津若松でも、普通に何百ベクレルの汚染は普通にあります。
おそらく、側溝とかだと数千から数万位の汚染は通常あります。
東京の西側とほとんど変わりません。
でも会津の方が距離が近いですから、強い核種が飛んでいる可能性も否定はできない。
セシウムと、まぁストロンチウムは多少はとっていますけど、
それ以外の核種はほとんど調査をされていないので、
いったい近接県にどのくらいどの核種があるのか、未だ実は全貌はよく分かっていない。
そうした場所に、ほぼ何の被ばくもしていない熊本の小学生を行かせた場合、
何が起こるか?という事は分からないんです。
分からない事を、そういう事を、線量が低い情報を伝えるからあとは自己判断で(途切れる)-
やっていることは政府側の官僚が準備したペーパーをきちんと解釈するための勉強をするだけです。
それが何か問題があるかどうかという最低限の確認作業をする記者がものすごく減っています。
これはね、10年前に比べても、20年前に比べても、どんどん減っています。
あのね、「批判的に見る」っていう事がジャーナリズムの基本骨格みたいなところがあるんです。
その「批判的に見る」っていうところが、なんとなく消えているんです。
そうした状況の中でこの事はずっと続いています。
ですから、なんて言ったらいいんですかね?
能力が下がっているからこういう事態が起きた時に対処が出来ないというのがあるんですよ。
隠蔽だけじゃないんです。
組織がダメになっている。
だから、たとえば
民主党がダメだっただけじゃなくて、自民党もおそらく、もっと機能的な自民党だったら、
むしろ民主批判をガンガンして、で、
たとえばですよ、原発利権と次の利権を取るのとどっちが得か?という事を普通に考えるんです。
いいですか。
たとえばいまね、天然ガスというのは実はものすごく原価は安いんですよ。
すごく安くて、国がいろんな制限をかけているから、だから高く見えているだけで、
実際にアメリカとかで普通に話を聞くと、
要は「天然ガス革命」みたいな状況に突入していて、
革命の本質はなにかというと、原価が方下がりに下がっているんです。
つまり、エネルギーの調達コストがどんどん安くなっているんです、天然ガスのおかげで。
本当はだからここに利権があるんですよ。
ものすごく利権のことを考えるようなタイプの頭のいい政治家がいたら、
そこに食いついてそれを全部自分でとって、それで転がそうとするんです。
そしたらどうなるか?って言うと、安い金額で原料が調達できてエネルギーが出来たら、
結局、電気料金をそれでも下げても、2割下げぐらいの世界なんですよ。
でも、そんだけ下げたら、「よく下げた、よく下げた」って世の中にいわれるんです。
ですけど原価はもっともっと下がってるんです。
ですから利幅がとれる。
だから電力会社は儲かるんです、ちゃんとやったら。
でもそんなことをなぜやらないのか?
なぜなら、電力会社の中にそういうアクティブなことを考えている経営感覚のある若い人間なんか、
電力会社にほぼ皆無だし、居たってそんな奴は上に上がれない構造になっている。
おっさんたちは昔やってた事しかできないんです。
そういう問題なんです、これは。
本当にそうです。
分かるのは経済産業省の若手官僚達と話していると、
「もう原発はダメだ」
「普通に天然ガスでこうやって代用できるからこれだ、これのが安い」
普通にです。
いいですか、反原発側が太陽光だとか緑がどうだとか、ま、緑が悪い訳じゃないけど、
緑がどうだってこだわってたってしょうがないの!
ハッキリ言うと、さっさと原発を止めるしかないんですよ。
なぜなら、天然ガスのほうがコストが安いから。
経済原理の中で動いているんだから。
ぼくらは資本主義の中に居るんだから。
そうすると、金の事で決めればいいんです。
金がそっちが安いならそっちにした方がいい。
それでよりリスクが下げられるならそれで下げた方がいい。
両方とも天然ガスの方が下がるんですよ、答えはひとつしかないんです。
つづくーー
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柏崎刈羽「再稼働」申請へ 東電決定に泉田知事が激怒 投稿者 tvpickup

新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働に向けて、東京電力は安全審査を申請すると発表しました。
これを受けて新潟県の泉田知事は怒りをあらわにしています。

新潟県泉田裕彦知事:
信頼関係を完全に破壊する行為ですよ。
再稼働の議論はしません。
柏崎刈羽原発が立地する新潟県の泉田知事。
怒りは東京電力の今日の決定に向けられている。

東京電力廣瀬直己社長:
新規制基準が施行後、出来るだけ速やかにですね、
この(柏崎刈羽原発)6号機7号機両号機に付きまして、
えー、適合性の、…適合申請をすると。
東電は原発の新規制基準が施行される8日以降、速やかに安全審査を申請すると発表した。

新潟県泉田裕彦知事(午後5時半):
事故の責任を誰もとってないという状況で総括も終わっていません。
自ら引き起こしました事故に対しまして、
企業としての責任を果たしていないという中で申請をしていくというのは、
到底国民の理解を得られるとは思いません。
こうした中でですね、地元に対する説明も一切ありません。
これ以上の地元軽視はないと思います。
新潟県の泉田知事は事故の検証ができなければ再稼働の議論はできないと主張してきた。

(先月19日)
新潟県泉田裕彦知事:
再稼働の議論はしません。
まずは、福島原発事故、これを検証して対策を取るっていうのが先だと思うんですよ。
再稼働は安全審査を通っても地元自治体、つまり泉田知事の了解を得なければならない。
そもそも泉田知事は新たな規制基準そのものに疑問を投げかけてきた。
4月、原子力規制庁に乗り込み、直接やりとりがあった。

原子力規制庁 4月22日
泉田裕彦知事:
原子力規制委員会は原子力発電所の安全と、それから住民の安全。
守る気があるんでしょうか?
原子力規制庁 池田克彦長官:
それは当然ございます。
それが我々の責務でございますので。
泉田裕彦知事:
なぜ田中委員長は今日お会いに来て下さらないんですか?3月から要請しているんですよ、面会。
原子力規制庁 池田克彦長官:あ、そうですか。
泉田知事は原発の新規制基準の策定に現場からの要望を取り入れるよう、
3月から田中委員長との面会を要求していた。
しかし、面会は実現せず、新基準案が策定されたことに憤っているのだ。

2007年の中越沖地震で柏崎刈羽原発では火災と微量の放射能漏れが発生した。
地震という自然災害と、原子力事故を同時に経験したのだ。
泉田裕彦知事:
地震の中で原子力災害が起きた場合に、
オフサイトセンターに知事が行ったら災害対応の式が出来なくなるんですよ。
「だからこれはいったいどうするんですか?」っていう質問を出したのになんで答えてくれないんですか?
中越沖地震の経験を踏まえ、地震の災害対策本部を指揮しなければならない県知事は、
原発事故の対策を受け持つオフサイトセンターに詰めることなどできないとの発言だ。
この問題は今も解決していない。

さらに知事が問題視しているのは緊急避難の具体策がハッキリしていないことだ。
事故が起きれば原発の30km圏内が緊急時防護措置準備区域と設定される。
この広域の避難ルートの明確化や物資の調達など、具体的な対応策の検討を求めたのだ。
この状況下で泉田知事は「再稼働の話はまだ早い」としていたのだ。
ではなぜ東京電力は知事の同意を得ていないにもかかわらず
今回安全審査の申請を急ぐのか?

テレビ朝日経済部東電担当 吉野実記者:
東京電力をですね、(国が)支援する枠組みっていうのは
5兆円というように上限が一定の枠を決められていて、
いまこの2年余りの間に、もう3.8兆円のお金を賠償、そして廃炉にお金をつぎ込んじゃっているんですね。
そうしますともう残りが1.2兆円しかないんですよ。
使いきってしまう事は、もう火を見るより明らかな事で、
東京電力は貰ったお金じゃなくて国に返していかなければいけないお金ですから、
5兆円の借金がある会社っていうのが、企業体として果たして存続していくか?って言うと、
かなり破たんのリスクが高くなっていくと思います。

東京電力中堅幹部:
柏崎刈羽原発の1基を動かすだけで、1000億円弱の収益改善効果がある。
6号機と7号機の2基なら、2000億円弱だ。

新潟県 泉田裕彦知事:
事故にあった人は自己責任という事でですね、生活再建もままならないことをさせて、
「それでまた原発再稼働っていう会社ね」っていうことが、
これが全天下に知らしめられたっていう事じゃないですかね。
そんな会社だれが信用するんですかね。
「事故が起きたって責任取らないよ」って言っている事ですから。
とにかく、「地元との信頼関係を構築する気がないと受け止めざるを得ない」という事を申し上げています。

古舘伊知郎:
恵村さん、5兆円で足りるわけがない、
だから私はまず1兆円から事実上の国有化に入ったという、勝手に認識を持ってですね、
今後、除染、廃炉、そして賠償という事を考えると、
これを、「1000億、2000億っていうのを動かさないと」って言っているのも、
企業の論理でわかるんですが、
この再稼動を急いでいるという事に違和を感じる方も多いと思うんですよね。

恵村順一郎(朝日新聞論説委員):
そうですね、とても理解を得られないと思うんですね。
東電は福島第一原発事故を起こした当事者ですし、
いま、汚染水の問題なんかを含めてですね、問題が次々と起こっている現状なんですね。
そんな状態でなぜ再稼動を急ぐのかというと、
VTRにもありましたけれど、東電の再建計画に向けた収支が合わなくなるからなんですね。
だけどもそれで当面の辻褄は合うかもしれません。
ですけれども、東電には福島の事故処理、それから賠償・除染、それから廃炉ですね。
膨大な費用がこれからもどんどんかかってくる訳ですね。
東電に全てを負担させる今の再建計画の仕組みですね。
これはいずれ破たんするのは目に見えているわけで、
当座しのぎの再建計画ですから、その上に辻褄合わせのための再稼動ですね。
これを乗っけたと言ってもですね、それは無理に無理を重ねるだけだと思うんですね。
で、国は東電の大株主ですから、事は政治の問題だと思うんです。
安倍政権は東電にこの再稼働の申請はやめさせて、
再建計画の方を正していくっていう方向に進んで行くべきだと思うんですよね。

古舘伊知郎:
そうですね、その場しのぎではなくて抜本的なところを、
もう、本当にやってもらわないと困る状況にありますね。
恵村順一郎:
そうですね、国がもう少し前面に出て、
たとえば除染とかですね、あるいは福島第一原発の廃炉とか、
そういうのは国がやるとかですね、なんか、なんか手を打たないと行けないと思いますけれども。
原子力規制庁 ↓ 4月22日 池田克彦長官×泉田知事のやりとり文字起こし
「原子力発電所の安全と住民の安全。守る気があるんでしょうか?」
泉田新潟県知事4/22報道ステーション・OurPlanetTV(文字起こし)
新潟県庁 ↓7月5日 東京電力廣瀬社長×泉田知事の会談 文字起こし
<前半>「東京電力は約束を守る会社ですか?」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)動画あり
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
東京電力 ↓ 福島第一原子力発電所の現在のほんの一部
井戸から放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
ーーー
しっかりと報道してくれる報道ステーションには感謝だけれども、
表題に私は違和感を感じました。
“柏崎刈羽「再稼働」申請へ 東電決定に泉田知事が激怒”
泉田知事は"激怒"しているでしょうか?
"激怒"という言葉のイメージは、カーッときて、冷静さを失い、怒り狂うような強い状態を想像します。
動画を見ていただければわかると思いますが、泉田知事が"激怒"しているようにはどうしても思えません。
東京電力の廣瀬社長とやりとりも全て書き出しましたが、冷静に穏やかに意見されているだけで、
まだ一度も泉田知事が“激怒”している姿を私は見たことがありません。
番組中にも、
「怒りをあらわにしています」
「憤っている」
等の表現が使われていましたが、
ごくごく普通に当然な意見を述べているだけであって、
泉田知事は普通の人よりもとても丁寧に、そしてものすごく穏やかな話方をしていらっしゃいます。
心の中は東電に対して、呆れたり、許せなかったり、そんな気持ちはあるかと想像もしますが、
その表情は穏やかで決して怒りをあらわにはしていません。
泉田知事はご自分の意見を主張はしていらっしゃいますが、一切"激怒"はしていないと私は思います。
どちらかと言えば、泉田知事がおっしゃっている事に対する
東電の廣瀬社長や、規制庁の池田長官の反応を聞いてると、
はたから見ている(書き出しながら)私の方が"激怒"に近い状態になりそうですが・・・。
なぜだろ?、
書き出していて今日は非常に、
激怒・怒りをあらわに・憤っている・などの言葉の使い方に引っかかりを感じましたので、
そのまま私が感じたことを書いてみました。
“柏崎刈羽「再稼働」申請へ 「東電は信用できない」泉田知事”
わたしなら、こんなふうに題名を付けるかな・・・
2013年7月5日(金) 首都圏反原発連合
山本太郎さん

こんばんは、山本太郎です。
いま、参院選に出るとかの話になってて、
でも今日は候補者としてではなく一参加者としてきました。
「再稼動反対」をずっとこの場で言い続けているみなさん。
本当に今でも熱意を持ってそれを続けるっていうのは、
「もう続けなきゃ原発止まんないからだよ」っていう話もあると思うんですけど、
原発止めるためには声をあげてるだけじゃだめだっていう事に気付いたんです。
日米原子力協定っていう奴があるらしいですね。
日本の原発はアメリカとの取り決めに於いて続けられている事です。
日本の原発はすべてアメリカの管理によって行われている日米原子力協定。
これが2018年にその内容を変更するか、破棄するか分からないんですけれども、
2018年にその内容を変更するんですよね、更新の時期を迎える。
この現実を知った上で、全員国民的な運動に繋げていかないと、ただのガス抜きにされてしまうんですよ。
原発反対、再稼動反対が
ぼくたちは心を入れて、気持ちを入れて言っているのに、
聞いている方は「大きな音だ」ということの延長線上以外何も出ないんですよね。
官邸前デモ6/29東京新聞・報道ステーション(動画・書き出し)・IWJ・TBSなど
野田総理は官邸の外の音にこう話したという。
「大きい音だね」
日本は作り過ぎたプルトニウム、これをずっと持ち続けている。
このプルトニウムをアメリカから「減らせ減らせ」と言われている。
「お前たち、軍事利用じゃないんだろ、平和利用なんだろ、減らせよ」
減らすにはどうすればいいのか。
MOX燃料となったものを原発で燃やし続けるしかない。
「軍事利用じゃないんだよ」っていうことを示し続けるために、
原発止まるわけないんです。
プルサーマルとMOX燃料
「一度プルサーマルで燃料を燃やすと超ウラン元素が沢山…」小出裕章ジャーナル6/22ラジオフォーラム
小出:
自民党というその政党が日本の原子力をずっと進めてきたわけですけれども、
一番初めから、平和利用と標榜しながら「実はプルトニウムを持ちたかった」というのが
彼らの狙いだったのです。
そんな事を、でも、世界の国々が許してくれる訳はないわけで、
「日本の国は使い道のないプルトニウムは持たない」という国際公約をさせられたのです。
西谷:そういうことは無理矢理でもプルサーマルをやっておかなきゃいけないという…。
2018年、日米原子力協定、この更新の時期まで、
そんなもう先の話じゃないんです。
もっと事前に協議があるだろうから、もっともっと大きな国民運動にして、
原発反対、再稼動反対はもちろんだけれども、
その中心に核となる問題に日米原子力協定 をみんなで拡散していきませんか。
この部分に関して政治家は口に出さないんですよ。
原発反対、再稼動反対、でもそれが止まらないっていう事を知っているんですよ、原子力協定があるから。
なんの意味があるんですかね、それに。

ぼくたちが政治家のおしりをたたかないとダメですよ。
「この事を言ってないよね」って。
もっと触れろよ。
もっと本気にさせないとダメですね。
ここにる皆さんは本当にいろんなところでロビー活動をされたりとか、
政治家のみなさんを応援したりしている方々なんで、
こんなことはいうまでも無く、
それはもう重々やられている方が多いと思うんですけれども、
でも、これもう時間がないんですよね。
じゃないとこの地震の活動期に、しかもMOX燃料を使ったこの原発、
止めることなんて不可能なんです。
だから、大間はフルMOXなんです。
大間はフルMOXで、しかも再処理工場これから動きますよ。
どんどん、どんどん作らすつもりなんですよ。
これ「今止めなきゃ」というか、全員で協力しなければいけない事実なんですよね。
ね、本当に。
もっと踏み込んだ所まで頑張ってくれよって、
どの党かいろいろ比べてみたけれど、
「この党は他の党より言っているよな」なんていう所で、政治家を甘やかすのはやめましょ。
もっと急がなきゃ、時間がないんです。
こうやっている間にも被ばくしている人たちがいるし、
そして僕たちは食品の安全基準で、日常的に低線量被ばくをさせられ続けている。
東京の安全も、どこが危険か安全か、ハッキリしてもらえてない。
測っているのはセシウムとヨウ素だけじゃないですか。
文部科学省は31種類以上出したって言ってましたよね。
もっともっと政治家のお尻を叩きましょう、みんなで。
命かかってますから。
そして基本に立ち返って、
今までの国際基準、被ばくしていいのは年間1ミリって決められていたんですから、
年間1ミリ以上の被ばくをさせられる所は避難の権利を与えて当然じゃないですか!
原発あり得ない理由はなんでしたっけ。
放射性物質と人間は相いれないものだからですよね。
「反原発」が言えて「反被ばく」が言えないのはおかしい。
政治家のもっとお尻を叩いて、俺たちが言えないことを中でもっと言えよ、って。
命を守るためにもっと行動させましょうよ。
すみません、生意気ばっかり言いまして、
ぼくも頑張ります。ありがとうございます。
東京選挙区、たった1議席を狙うような脱原発であるならば、原発なんて終わるわけない。
たった5議席、その中の1議席を何とか取りに行こうとする脱原発脱被曝であるならば、
この世の中から無くなる筈はないんですよ。
目指すところは、ここに来ているメンバーじゃなくて、ここにも来ないような
末路を握っているような、この現状に気付いていない人々を掘り起こすことじゃないですか。
吉良よし子を国会へ、それ以外の脱原発も国会に送りましょうよ。
いま、この選挙が終わってしまったら、3年動けないんですよ。
どんどん変えられていっちゃいますよ。
脱原発で過半数目指せるぐらいに死に物狂いで動きませんか。
東京から発信しましょうよ、発信力があるんだから。
吉良よし子を国会に、その他の実現可能な国会に居る人達を国会に呼べるように、
脱原発の力をいま結集しましょう。
ありがとうございました。
広瀬隆さん

一つ今日言いたいのは、私と太郎さんは3月にドイツへ行きました。
そこで見たのは地獄でした。
我々二人は、というより8人でドイツ300kmまわりましたけど、
その時に我々が行ったのは
「青い鳥を見つけよう。ドイツは原発を辞めるんだから彼らに学ぼう」と思って、
そして行ったのに、行った先は地獄でした。
それはなにか?というと、
我々は3回もですね、地底の1000mですよ、
不気味な、その高レベル放射性廃棄物、低レベル、中レベルをすでに捨てたところ、
そしてこれから埋めようとしているところへもぐってきました。
そこで見たものは、地下水は出てくる、石油は出てくる、ガスは出てくる、
そんなところへですよ、放射性廃棄物を埋め用としている、これがドイツ人なんです。
なにが理想ですか!
我々はもう悄然としました。
これはもう、人類は滅亡に向かっていると確信しました。
それを先導しようとしているのが我々の日本ですよ。
そうでしょ?許されるもんですか!

ここにですね、DVDが、
3000kmまわった記録があります。
これは3時間です。皆さんご覧になって下さい。
これだけはですね、私は押し売りしてみなさんに見せたいんです。
もし心ある方がいらっしゃったら是非見て下さい。
なによりも百聞は一見にしかずです。
核のゴミどうすんの!? 山本太郎と広瀬隆のドイツ取材3000kmの旅
【DVD先行配信映像】
●原発廃炉で立地自治体の経済は成り立つか。
●中間貯蔵、最終処分地に関しての問題。

2枚組1セットの値段です ¥1,000
※この価格には消費税5%が含まれています。
※送料無料
2013年6月30日 ニッポン放送
菅原:
菅原文太 日本人の底力。
今日は客人に元裁判官で志賀原発の運転差し止めの判決を出された
弁護士井戸謙一さんに来ていただいて話を伺います。
井戸 謙一さん、
井戸:はい。井戸でございます、よろしくお願いいたします。
菅原:裁判官を辞められましたね。
井戸:2年前ですね、はい、辞めました。
菅原:
原発に関わる裁判で、
ようするに何と言ったらいいのか、有罪と言っていいのでしょうか?そうじゃないのかな。
井戸:
住民の方がですね、北陸電力の志賀原子力発電所2号機っていう原子炉なんですが、
「それの運転をしないでくれ」という差し止めを求める民事裁判を起こされたんです。
それをたまたま私は金沢地裁にいまして、その事件を担当した。
それで判決で、住民の方々の請求を認めて、
「北陸電力に対して志賀原子力発電所2号機を運転してはならない」という、そういう判決をしたんです。
で、今までたくさんのそうした原発訴訟がありましたけど、
住民が勝ったのは、私の例とも1例あるんですけど、
ま、2例のうちの1例だという事で、みなさんから注目していただくようになったと、最近。
そういうことですね。
菅原:
あの、原発のその、東電であれ、北陸であれ、どこであれ、
電力会社の敗訴っていうのは、時々はあるのかな?なんて思ってはいたのだけど、
ないんですね、滅多に。
井戸:
そうですね、2例だけですし、その2例も上級審でひっくり返りましたから、
最終的には住民側全て敗訴。
電力会社が全て勝訴ですね。
菅原:
上級審と言うと、高裁ですか?それとも最高裁までは行かなかった?
井戸:
私がした判決は高裁。
名古屋高裁金沢支部で住民側が逆転敗訴しまして、住民が最高裁に上告したんですけど、
最高裁も高裁の判断を維持したので、それで最終的に住民敗訴で確定したと、
そういう事になりました。
菅原:もうひとつの、井戸さんと同じように電力側の敗訴を言った裁判官はどういう方ですか?
井戸:
川崎裁判長(川崎和夫裁判長)と言いまして、その判決も同じ金沢なんですが、
それは名古屋高裁金沢支部で1審は住民は敗訴だったんですが、
それを逆転して住民を勝訴させたんですが、
それは最高裁にいって逆転、もう一度逆転で住民側の敗訴ですね。
菅原:
どうしてそういう、電力会社、
ま、ほとんど電力会社だけなのかもしれないし、この行政サイドといってもひろく、
そういう裁判になると、国民の側というか住民の側が負けるケースが多いですね。
井戸:多いです。
菅原:
多いですね。
だから、なぜその…、しかしあれでしょ、憲法なり法律上は「平等であるべき」とは書かれていますよね。
井戸:当然ですね、はい。
菅原:
そして裁判官も、それ以外の感情というか、そういうものを持ってはいけないと。
本当によく良く平等に判定をしなさいという、ま、綺麗事にはなっているけど、
井戸:法律と良心に従って判断すると、そういう事になっております。
菅原:
それがなかなか通らないという事は、
日本の裁判"制度"というか、裁判"官"のあり方というか、
もうひとつ言えば"裁判"のあり方。
高裁であれ、最高裁であれ、住民側の敗訴に終わってしまう。
というような、我々から見るとどうもそれが釈然としないというか。
そこに、井戸さんはもう、今裁判官を辞められて今は弁護士ですね。
井戸:弁護士2年目、3年目に入りましたね。
菅原:だとすると、ま、遠慮なしに忌憚(きたん)のないご意見をお聞きしたいなと思うんですが、
井戸:
一般的に、国、行政が勝つケースが多い、
それから大きな企業が勝つケースが多いという事で、菅原さんが言う通りだと思うんですが、
原発訴訟はさらにプラスしてですね、内容が非常に専門的だという問題があるんです。
裁判官も文系の人間ですから、ほとんど。
まず原子力発電の仕組みから知らない、そういう目で素人の立場で事件に関与して行くんですけれど、
やっぱり非常にその中身は専門的な内容になりますのでね、
それを理解するのがなかなか大変なんですね。
で、電力会社や国側にはその一流の、
肩書は一流の学者たちが付いている訳じゃないですか、東大教授ですとかね。
原告側にも専門家の方はついているんですけれども、
肩書としては、どこそこ大学の助手とかですね、そういう事になりますでしょ。
で、そういう専門的な内容を裁判官が判断する時に、
立派な肩書の方々の意見が「間違いだ」というのは、なかなか素人の立場としては言いにくいという、
そういう問題が原発訴訟の場合にはさらにプラスされますね。
一般的に言えば、国とか行政とかをなかなか勝たせないというのは、やっぱり
裁判官の世界というのは非常に小さな世界なんですね、実は。
全国で今2千数百名です。
菅原:随分少ないですね。
井戸:
で、実はですね、その裁判官の人事権、給与だとか、任地だとか、
そういうものは全て最高裁判所が握っているんですね。
だから、最高裁でそういう司法行政をしているのも裁判官なんですけど、
すると裁判官の中に、そういう出世をして、司法行政を担当する裁判官と、
現場で裁判をしてですね、する裁判官とで、ある意味階層ができるんですね。
評価する立場の裁判官とされる立場の裁判官ができる。
二千数百人ぐらいの小さな世界ですから、
裁判官になった以上はやはりその世界の中で、その社会の中で承認されて評価されて、
それなりのポストといいますかね、
それなるの評価をされてそれなりの大きな仕事ができるポストに付きたいと、
これは人間ですから、誰でもがそう思いますよね。
そうなると、
やはり最高裁判所が考えているような枠内で仕事をしてしまおうという発想に囚われがちなんですよ。
それではいけないんです。
いわれる通り憲法と法律と良心に従って仕事をするわけだし、
それで国が間違えていれば国を負かさなければいけない。
大企業が間違えていたら、大企業を負かさせなきゃいけないんですけれども、
現実にそうやって国を負かしているケースもあるんですけど、
ただ、全体的に言えば、最高裁がどちらかというとそういう事に消極的なものですから、
現場の裁判官もついつい消極的になりがちだという、そういう傾向があるのではないかなと思いますね。
菅原:
という事は、最高裁判所というのは必ずしも国民が認識している最高裁判所、
わたしどもも、「間違う事はない」というようななんか前提がね。
それも一人ではない訳だから、
何人かの最高の人達が、いろんな事を考え勉強してるんだろうと実は思って、
私のみならず国民はほとんどそう思っているんじゃないかなと。
でもそれがどうもね、どうもそうではないという事は最近ね、
私なんかも「あれ?」という。
という事はね、最高裁の裁判官に任命される人に、疑問を感じ始めたんですよ。
そうすると日本の裁判制度というのは一体どうなんだろう?
たとえば、三権分立と言いますね。
一つは政治ですか。あと行政と、それと法律。
井戸:立法行政司法ですね。
菅原:
立法行政司法という、
それがどうも、三権分立じゃないのかな?という。
いまの仕組みをね、素人が見ても、
だってあの最高裁判所長官っていうのは総理大臣が最終的には任命する、ね。
検察庁長官も総理大臣が任命する。
そして三権分立はないだろうと。
なんか、改めて、この中に井戸さんの事が書いてあった。
それでこの本をね、読んでいたんだけど、
ドイツやイギリスやアメリカすらも、
裁判官の身分というのは、他の国では終生の職業として
簡単にやめさせたり出来ないというふうになっていたり、
それと、思想、所属する団体等も含めて自由に選べると、それが。
裁判所という身分と別途に考え方も思想もその人の自由に選択できるって書いてある。
井戸:市民生活は自由にしているみたいですね、ドイツの裁判官なんかも。
菅原:
それなのに日本だけは、
最高裁判所の判断で、裁判官は偏った思想を持ってはいけない。
そういう意味で普通の人のような自由は与えられない。
ましてね、最高裁の長官が言っている
「共産主義者は裁判官としてはふさわしくない」ということを明言している。
我々ですら、共産主義であろうと、社会主義者であろうと、
そういう自分の中に責任と公平な心さえ持っておれば、それはなんだろうと自由になれる筈だというのが、
全く日本でな成されてないですね。
井戸:
その「共産主義者はふさわしくない」という発言があったのは、
司法ハンドと言われた時代の事なんですけど、
実は戦後日本の裁判所とドイツの裁判所というのはわりと同じような歩みをたどっていましてね、
1970年位までは、新しい新憲法を学んだ若い裁判官がどんどん増えてですね。
それで裁判所の中は非常に自由闊達で、非常にリベラルな判決もどんどん出たんですよ。
それに対して当時の政府、自民党がですね、
「このまんま裁判所に自由にやらせてたら、どんどんまずい判決が出る」という事で、
裁判所に圧力をかけ出したんですね。
菅原:あぁ・・・、
井戸:
その時に当時の最高裁の首脳部がどう対応するか?という事で、
それはもう「裁判所に対する干渉であるから」という事で、
裁判所が一丸となって政府自民党の干渉を跳ねつけると。
それに抵抗して闘うという対応をすべきだったと私は思いますけど、
当時最高裁の首脳はどうしたかというと、
政府に干渉させないために、自主的に、言わば跳ねっかえりの裁判官たちを絞め上げた訳ですよ。
当時その青年法律家協会裁判官部会というグループ、
それに参加するグループの裁判官たちが、結構リベラルな判決を出してたんですけど、
その青法協という団体が赤攻撃をされたんですけど、
「裁判官はその青法協から脱退せよ」という圧力を最高裁がかけてですね、
ま、脱退した人もいるし、「そんなのはけしからん」と言って脱退しなかった裁判官も沢山いるんですけど、
その頃から裁判所の雰囲気が非常に悪くなったんですね。
で、結局最終的には青法協の裁判官部会も消滅しましたし、
それから、それに代わる裁判官の実質的な集まりである、全国裁判官懇話会という、
これは活発な時には全国から300人ぐらいの裁判官が集まって集会を持ったりとかしていたんですけど、
それもどんどんどんどん消滅して、今はもう無いんですけどね。
で、裁判官の今は実質的な集まりというのは殆ど無いんですよ。
そういう意味で最高裁のもとに、もう一枚岩のヒエラルキーみたいな形になっているんです。
※ヒエラルキー(ドイツ語: Hierarchie、ヒエラルヒー、英語: hierarchy、ハイァラーキ)
階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。
それに対してドイツではですね、そのままの流れで、
どんどん若い裁判官が積極的に発言をして、組合をつくる。
裁判官の組合をつくって、社会的な活動もする、デモにも行くという、
「それがどうして悪いんだ」という事で、そのままの流れできたんですね。
だから、途中までは一緒だったんですけれど、
1970年前後に、日本は急速に変わって、ドイツはそのまま言ったので、今は大変な落差がある。
菅原:
どうしてなんでしょうね。
アメリカですら、思想的には自由だというふうに書いてあるし、
そして共産主義に入ってもなおかつ自由なのかどうかはわからないけれど、
しかし、一時のマッカーシー旋風なかが吹いた頃よりははるかに今は自由になっているんじゃないかとね、
推測するんですけど。
※マッカーシー旋風 マッカーシズム(英: McCarthyism)
1950年代にアメリカ合衆国で発生した反共産主義に基づく社会、政治的運動。
あの、そうするとあれですか?
井戸さんはあの、どこかで、そういうものが退職へ、
別にその、クビになったりしたわけではないんだろうけれども、
自ら裁判官を辞めるについて、やっぱり
「このままでは裁判官としての自分の信念も通せない」
裁判官をやっている意味が無くなるというふうに判断されたのかどうか、
そうじゃないのかと、
井戸:
決して、辞めた事とは直接は関わりはないんで、
それはその、非常に私的な理由で辞めましたので、
別に、裁判官として冷遇されて大きな仕事ができないからとか、そういう事では全然ないんです。
で、あの、むしろですね、
確かに原発を止める判断をした時は、やはり思い切った判断ですから、
ある意味そんな判断をしたら「こいつはちょっと跳ねっかえりだ」というふうに評価されて、
その後冷遇されるかもしれないと、
しかしそんな事が仮にあったとして、
だからと言って判決の内容を変えるわけにはいきませんから、そのまま言い渡しましたけれども、
ある程度その覚悟がなかったわけではないんですが、
しかしその後最高裁は、私を冷遇するようなことはしませんでした。
それは、分かりません、あくまで憶測ですけど、
一時期先ほど申し上げたような形でかなり、裁判官を締め上げた時期があったんですが、
逆にですね、国や行政、力の強いものを多く勝たせるような判決が続くと国民の信頼を無くする訳ですよ、
そもそも司法というものに対するね。
で、2003年か4年かな、当時の最高裁長官がですね訓示で
「ヒラメ裁判官はいらない」というふうに言われたことがある
菅原:ほぉー。
井戸:
外からは最近の裁判官はヒラメ裁判官ね、上ばかり見ているばっかりだっていうふうに言われてたけど、
最高裁は「そんなことはない」と言っていたはずなんですが、
最高裁長官自身が「ヒラメ裁判官はいらない」と。
「上を見るような裁判官じゃなくて自分で考えてちゃんと仕事をしろ」という事を訓示で言われたんですよ。
で、やはり最高裁もこれはちょっと良くないという認識があって、
だからちょっと目立つような思い切った判断をした裁判官をですね、
その後冷遇してしまうと…、
かえって裁判官全体を委縮させることになるので、最近はそういう人事はしない。のではないかなと。
私もそういう人事は受けなかった。
辞めたのは、決してそういう事が理由ではないです。
菅原:
しかしやはり、決してクビになったわけでもないし、
そういうプレッシャーがあったわけではないとは言っても、
後に高裁に移って高裁のトップになったり、さらに最高裁なんていう望みはどうも・・・。
持ち得なくなると…、ね。
井戸:それは、ま、そうですね。
菅原:だから、その辺がやっぱり「不公平な国」と言うしかないんでね、
井戸:
わたし、最近の裁判官の世界を見てて、ちょっとどうかな?と思うのは、
今申し上げたのは、冷遇とかそういうことは、目立つような人事はないんですけど、
裁判官だって人間の集まりですからね。
人間にいろんな個性の人がいるように、裁判官の世界にもいろんな個性の人がいて当然じゃないですか。
で、考え方もいろんな、右から左までいろんな考え方がある、個人的にはね。
仕事をする時にはもちろんそういう事は抜きに法律に従って判断する訳ですけど、
私的な考え方としてはいろんな考え方があっていい訳です。
ただその、個性の豊かな人というのが、非常に居辛い。
居づらい世界になってきていてですね、私たちキャリア裁判官と言って一応定年は65なんですが、
ほとんどの人間は65まで裁判官を勤め上げるつもりで裁判官になるわけですけど、
やっぱり途中で退官していく人が結構いるわけです。
ま、私も退官しましたけれどもね。
そういう、非常に個性の豊かな人、
そういう人がどうもその、居づらくてですね、途中で抜けていく辞めていく。
で、残っているのが、皆さん真面目で素直で、
あの・・・、ま、一見いいんですけど、
頭も良いし、一見良いんですけど、なんか、良く似た感じの人ばっかりが残っていると、
そういうような世界になりつつあるような、そういう感じがして、
「これは少し不健全なんではないか」という感じがしてますね。
菅原:
いや、それはもう、裁判官だけじゃなくて、あらゆる階層でね、私なんかは感じますね。
本来は、民主主義というのは自由に、個人が一番根っこにあるんですから。
そこからいどんなものが派生して人間というものの仕事なり行き方が決められて自分で決めていくという、
それが今ともかく、なにかある一面的な生き方しか許さないみたいな事が起きてる。
「これは何なんだろうな?」と思っているんですけどね。
井戸さんもいろんな、裁判官になるについて、過去の歴史とか、司法の。
ということも勉強されたと思うんですけれど、
日本の戦前、戦前と言っても、歴史をたどって行って、
いまのような思想のようなものをを持ってはいかんと、裁判官は。
常に、なんていうんでしょうか、透明人間みたいなことだと言っている訳ですから、最高裁の長官あたりが。
だからそういうようなことは、たとえば戦争なんか、
戦前・戦争があったり、その前は戦争がない時代もわずかにあったとしても、
明治にさかのぼって行って、
いまのような時代はやはりあったんでしょうか?
それとも、もっと自由な時代は、短くてもあったんでしょうか?
井戸:
実は、もっと戦前の方が自由だったんじゃないかと思います。
これは非常に歴史の皮肉なんですが、
戦前は司法の独立というのがなかったわけです。
だから裁判官の人事権というのは司法省が握ってたんですね、司法大臣が。
いまの法務大臣ですよ。
菅原:ほぉー。
井戸:
で、その支配下にあったわけです、裁判官は。
だから簡単に言うと裁判官は対司法省との関係ではまとまれる事が出来るわけです。
裁判官の中に評価するもの、評価されるものというのはないわけですよ。
司法省が評価する訳ですから。
だから、案外、それは戦前ですけれども裁判官同士の間柄は自由だったんですよね。
で、戦後司法は独立しなければいけない。
三権分立のために独立しなければいけないというので、
裁判官に対する人事県は全て最高裁が持つことになった。
すると裁判官の世界の中に評価するものとされるものというのが出来るので、
裁判官同士の中で自由闊達にしゃべると
これはやっぱり自分の出世にまずいとかということはしゃべれなくなるわけですよ。
それで自主規制が始まる。
それで裁判官の世界全体が雰囲気が悪くなるということですね。
だから戦後の改革で司法を独立させたっていうのは、それ自体は間違いではないんでしょうけど、
だけどそれが非常に皮肉なことに、
裁判官の自由闊達な裁判官同士の関係というものを奪っていく結果に結び付いていくという。
そういう、なんか歴史の皮肉みたいな事があるんですよね。
菅原:ん・・・、
いや、北陸の原発の問題だけを、今日はお聞きして済まそうかななんて思ってたんだけど、
短い小さな番組なんで、一回では収めきれないので、
2州に分けて放送しようと思います。
井戸:わかりました。
菅原:今日はこの辺で話を止めて、来週またよろしくお願いします。
井戸:よろしくお願いいたします。
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見逃してはいけない重大な問題。
こういう脅しがそれぞれのメディアに自主規制を生むことになり、
結果、事実を報道しない、出来ないという状態になるのだ。
今回は特に総理大臣自らが行った出演拒否。
「TBSに自民党が出なくたっていいじゃないか」と私は思う。
何でもっと闘わなかったんだろうか。
TBSはTBSとしての言い分で番組内で徹底的に戦えばよかったのにと、思ったりする。
とにかく、この問題はもっともっと大きく取り上げるべきだと思う。
こういうことが重なるたびに一つ一つものが言えなくなってしまうのだから、
とても大きな問題だ。
これ以上、メディアが真実から逃げるようになったら、もう・・・・、
ーーー
菅氏、TBS拒否の自民に理解 会見で「選挙時に不公平な番組」
北海道新聞(07/05 13:39)
菅官房長官は5日の記者会見で、
自民党がTBSの報道内容に抗議して
党幹部に対する取材や番組出演を当面、拒否すると発表したことに理解を示した。
「選挙という極めて大事な時に、客観的な事実と違った報道をされたので抗議したのではないか」と述べた。
同時に「自民党として選挙の時に不公平な番組だということで拒否したのだろう」と指摘。
先の通常国会で電気事業法改正案などが廃案となったことをめぐり
「政府として最重要の法案として成立させたかった。
廃案が与党側にすべて(の責任が)あるという趣旨の報道だったと聞いており、訂正を求めるのは当然だ」
と強調した。
自民党、TBS取材拒否を解除 報道局長文書受け
北海道新聞(07/05 22:00)
自民党は5日夜、報道内容が公平さを欠いているとの理由によるTBS取材拒否について、
西野智彦報道局長名の文書が石破茂幹事長宛てに提出されたことを受けて解除したと発表した。
文書には「指摘を受けたことを重く受け止める。今後一層公平、公正に報道していく」と記された。
安倍晋三首相(党総裁)はBSフジ番組で
「今後はしっかりと公正な報道をするという事実上の謝罪をしてもらったので問題は決着した」と説明した。
TBSの報道番組「NEWS23」で、
今国会会期末での「廃案の責任が全て与党側にあると誤解させるような内容があった」とし、
自民党は4日取材拒否を発表していた。
TBSへの取材拒否 首相自らが指示、細野氏「権力の横暴」
北海道新聞(07/06 09:28、07/06 09:46 更新)
自民党がTBSの報道内容に抗議し、党幹部への取材や番組出演を拒否した問題は
5日夜、同党が「TBSが謝罪した」と見なし、一応の決着をみた。
しかし、複数の政府や党関係者によると、党幹部に取材拒否を指示したのは党総裁でもある安倍晋三首相。
政権与党による報道機関の選別につながりかねず、
政治とメディアの関係を揺さぶった行為に批判の声が上がっている。
「来週、TBSの番組に私も出る。ぜひ、みなさん見ていただきたい」。
首相は同日夜、BSフジ番組で口調も軽やかにこう述べ、「手打ち」が終わったことを明らかにした。
そもそも取材拒否の判断について、政府は
「自民党から見て事実と違っていたので抗議されたのだろうと思う」(菅義偉官房長官)と、
党主導との認識を示し続けていた。
だが、政府関係者は「首相が最後までかたくなだった」と打ち明ける。
6月26日のTBS報道に首相は激怒。
党職員によると、1週間たっても双方の歩み寄りはなく、首相が取材拒否に踏み切るよう指示した。
政府・自民党は首相が決めたとなるとイメージダウンにつながると警戒し、
4日夜に「総裁・幹事長室」名で取材拒否方針を発表した。
ところが、TBSが5日午後、
「自民党の指摘を重く受け止める」との文書を同党に提出したことで事態は一変。
同党も「取材規制問題」報道が続くことによる泥沼化を恐れ、幕引きを図ったとみられる。
首相は自民党幹事長だった2003年、
テレビ朝日の報道を不服とし、4カ月間にわたり党幹部の出演を拒否させた。
同党は05年にも、朝日新聞の取材資料が月刊誌に流出したとして党幹部への取材を拒否。
当時、幹事長代理だった首相は「報道機関としてあるまじき行為だ」と同社を強く批判している。
民主党の細野豪志幹事長は5日夜、東京都内で
「明らかに権力の横暴だ。日本の民主主義がおかしくなる」と記者団に述べ、
今回の一連の自民党の対応を問題視した。
首相が北朝鮮の拉致問題をめぐり、インターネット交流サイト「フェイスブック」(FB)で
元外務官僚を批判し続けたことにも疑問の声があり、
参院選を通じ、一国の宰相としての度量が問われることにもなりそうだ。(東京報道 村田亮)
<前半>「東京電力は約束を守る会社ですか?」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)動画あり
↑の続きです。
泉田裕彦新潟県知事
東京電力廣瀬直己社長
東京電力姉川尚史副常務

福島第一原子力発電所のベント状況
泉田知事:
昨日ね、ペーパーさせてもらいましたけど、
福島第一原子力発電所のベント状況の説明は今日はいただけるんですか?
廣瀬社長:はい、用意してまいりました。
25:56~ Youtube ↓
http://youtu.be/jIe_m2t2orw?t=25m56s

副常務:
原子力の技術担当の副常務にこのたびなりました、姉川から説明させていただきます。
2枚の資料をお手元にお配りしましたが、1枚目こちらの形ですけれど、これは福島第一、事故の直後。
ベントをしたその回数が1号機2号機3号機について書かれています。
1号機が2回。
2号機が2回。
3号機が9回。
初回操作、それからその途中で再び閉まったと。
機器が再び弁が閉鎖したという状況があって、再開したのが3回あります。
で、これについてご質問が、
通報、公共の状況がどうであったか?
それから、これを決断した責任者は誰であったか?というご質問です。
まず、決断の責任者ですが、プラントの状況を踏まえて、現地の所長が行っております。
所長が最終判断者になっています。
それから、通報、報道について、
1号2号3号、それぞれ初回の時に通報を実施し、公表も行っております。
この表では念のために、実際ご存じの通りベントが上手くいったものもございまして、
なかなか開かなかったものもあります。
開いたか、そうでないか分からないものもあります。
それをベントの成否。それを右側に書かせていただきております。
これがご質問に関する直接の状況でございます。
泉田知事:システムとそういう事じゃなくて、通報する責任者は誰ですか?
副常務:通報の責任者は現地の所長でございます。
ベント前に避難の確認はしたの?
泉田知事:
で、それで誰にお伝えをして、
実際に避難が終わったかどうかの確認というのは取ったんでしょうか?
副常務:それはですね、あの、通常の手順はオフサイトセンターに連絡するんですが、
泉田知事:
いやだから、事実関係でいいんです。
オフサイトセンター機能してないんだから。
副常務:
はい、あの時はオフサイトセンターが機能していませんでしたので、
各役場の避難に同行している当社の社員がおります。
その社員に対して避難の状況がどうかということを確認をとってから、操作をいたしました。
泉田知事:3月12日の10時過ぎには避難が終わったという確認が取れたんですか?

副常務:
3月12日10時には、避難の確認は取れましたが、
ま、実際はご存じの通り、双葉病院がまだ避難が出来ていないというのがありましたので、
完全に、結果的には取れておりませんが、
その時には、連絡が入ってきた時には「避難が完了した」というふうな連絡を受けて
そういうふうにさせていただきました
泉田知事:風向きっていうのは時間によって変わるのに、なぜ初回しか通報しないんですか?
副常務:
それはですね、ベントをこれやりますと、
格納容器の圧を逃がすためにやっていますので、特に再掲載の作業をしておりません。
で、何で再開したかというと、
エアーの抜けでありますとか、コンプレッサーの不調で再び閉まりましたから、
それを開けるところをしたという事で、
それは前回から一連の動作という事で、再び警報はしていません。
泉田知事:
特に、ホームページでペットボトルを配るほど、大量の放射性ヨウ素が飛んだでしょ。
で、せい域不明ってどういうことですか?
2号機はコンスタントに継続して出している

副常務:
それはですね、2番目の表をページを見てください。
これはその時に東京で線量が上がった時なんですが、
1ページめの最後の3月20日、3号機の11時過ぎ。
これはベントを行う努力をしているんですが、
せい域不明というのはですね、ここで圧が抜けておりません。
それから周辺でモニタリングしているんですが、モニタリングの線量は上がっておりません。
全く開かなかったとも言えないんですが、
あの、有意なベントが再開したという手ごたえが得られておりません。
従って我々はこれは3月20日のものが東京に回ったのではないと思っています。
えー、じゃあ、どこから来たのか?というのがありますが、
我々はそれは2号機だと思っておりまして、
これもご存じの通り2号機はウェットウエルベントが出来なかったために、
格納容器から直で蒸気流に乗って外に出ております。
約、1号3号になりますと100倍以上のヨウ素が出ております。
これは3月15日以降も、量こそは減りましたが、コンスタントに継続して出ていたと思われます。
それが、この…・あの、東京に上がった時にはここにグラフにちょっと書かせていただきましたが、
これ、ちょうどですね、福島の方から気流が東京を通過中に降雨がありました。
そのためその降雨によってヨウ素が落ちた。
ちょうどその降雨の量と、線量が上がっている、
これ上側の点々の図なんですけれど、バッテンの図なんですが、同期しておりますので、
それも含めて我々はこれは2号機から継続的に出ていたものが
東京を通過中に降雨のために落ちたものだというふうに解釈しております。
世間に線量上昇の警告はしましたか?
泉田知事:敷地境界で線量が上がったでしょ?
副常務:何日の事でしょうか?
泉田知事:21日です。
副常務:
えー、20日、21日、
えーっとですね、21日か、22日…ちょっと記憶が…、
泉田知事:
つまり、ペットボトルを配る直前に、大量の放射性物質が飛散して、
我々新潟に居て、北からだんだん放射性物質が南下しているのは、
それぞれのポストの発表数値で認識していました。
副常務:はい、で、
泉田知事:その時に警告しましたか?世の中に。
副常務:
ええ、あのですね20日には上がっていません。
で、あの時の線量は私の記憶では
泉田知事:じゃあ21でいいです、21で。
副常務:はい。で、とく

泉田知事:上がった時に警告しましたか?世の中に。
副常務:
え・・・・・・えっとですね、それは申し訳ありませんが、
わたし、今、記憶しておりませんので、確認させて下さい。
泉田知事:
してないはずなんですよ。
警告が一切無しに直接ですね、水道施設からヨウ素が出るという事なんですよ。
だから、一体情報伝達ってどういう責任者で、どういう過程でやったんですか?
副常務:
あの、ま、その点については、全般としてですね、当社の情報伝達が非常に稚拙だったという事は、
肝に銘じて反省しておりますので、
あの、その時のことについて改めて弁解を申し上げるつもりはございません。
泉田知事:
ということは、ベントの設備で放射性物質を放出するものにね、
つくろうという時に、チェックしてもらいましただけで最たる話じゃないでしょ?
副常務:おっしゃる通りです、結果いかんの話だけではありません。
泉田知事:でしょ。事前の了解をとって下さいね。
廣瀬社長:ですので、ですので、
泉田知事:話がかみ合わないのならどうぞお引き取り下さい。
ウソをつかないで約束を守ること

廣瀬社長:あの、是非私ども、あの今日の説明は一部不自由なところもありましたけれども、
ぜひ、あのまた、知事にご理解いただいて、何度でもまいりますんで、是非あのご説明をさせていただきたい。
また、柏崎市や、刈羽村にも参るつもりですけども、是非いただきたいなと、よろしくお願いいたします。
泉田知事:
あのね、何度も申し上げますけど、
「ウソをつかない」「約束を守る」これがスタートラインだと思います。
廣瀬社長:
ああ。
ですから是非今回の状況をかんがみてですね、えー、やり方をご相談させていただきたいと思っておりますんで。
泉田知事:御相談できる相手になって下さいね。
廣瀬社長:是非、あのよろしくお願いいたします。
34:25~
廣瀬社長に記者が質問一部

記者:事前了解無くして申請することはあるのか?
廣瀬:
私どもとして、「何の事前か?」何の事前かという所が議論の余地はあると思いますけど、
そう言ったことを含めて、
これは県だけでなく柏崎市、あるいは刈羽村にも同じ説明をさせていただかなければいけませんので、
そうしたところで是非私どもとしては、地元の県市にもですね、ご理解いただけるように、
あるいは、それを進められるように考えております。
記者:事前了解に付いて何の事前かという認識の違いだという?
廣瀬:いやいやその、「何の事前か」をまず決めないといけないですよね。
記者:ご自身は何の事前だと思っているんですか?

廣瀬:
たとえばフィルターベントの運用の仕方、というようなことであれば、
ま、そもそもがもう使わない設備ではありますけれども、
少なくても使わなくてはならないという状態に万が一でもなるのは、まだ随分先の話で。
まだ出来てもいないので、
これは時間をかけてある程度決めていってですね、
当然ご迷惑を、万が一そのフィルターベントを使うようなことになったならば、
大変なご迷惑がかかるのは地元の方ですし、
また、その地元の市町村もその中で、オペレーションが大変なことになるのは目に見えていますので、
ですのでそうした方々が、どういう、その、
いわゆる運用マニュアルみたいなものになると。
どういう、
「何時間前に伝えてくれないと無理だ」とか、
「どうやって確認を取るんだ?」と、
「どこで」
オフサイトセンターみたいなものもありますけれども、
そう言ったことをしっかりと決めていかなければいけないと思います。
ーーー
東京電力の社長として、よくこのセリフを言う事ができると、唖然としました。
「万が一ベントを使用することになったら地元の方に大変なご迷惑がかかる、だからマニュアルが必要」
(╬◣д◢)東京電力は何考えてんだ!!!
東京電力福島第一原子力発電所の今。
汚染水すらも処理できないでいますし、どんどんその汚染を広げつつあります。
井戸から放射性物質―"事故後最高"記録更新中!!ー東京電力福島第一原子力発電所
「原発を動かさないと東京電力は潰れますが、もうこれ以上原発事故を起こすことはできません。
国策で原発をつくってきたんだから、不良債権になる原発を全て国が引き取って下さい」と、
新潟県に足しげく通うのではなく、政府に通って交渉をするべきじゃないか!
・・・と、私は思う。
「事故が起きたって責任取らないよ」って言っている会社をだれが信用するんですか?
泉田知事7/2報道ステーション(内容書き出し)
続きを読む
2013年7月5日
廣瀬社長:
会長がメインでお答えになったものと思っております。
一応安全を・・あの、言うふうに、あの・・、
泉田知事:
是非お聞きしたいんですけれども、大勢の方々がですね、不安に思っています。
こう言った中で、地元に連絡もせずに、適合申請をするという決断をされた背景、
どうしてこんなことになっているんですか?教えていただけますか。
廣瀬社長:
はい、まず、あのーこれはちょっと若干言い訳がましいですけども、
取締役会で決めた内容は、地元へのご説明をして、その上で、えー、
ま、出来ればできるだけ早く申請をするという事でございまして、
申請をするという事を、ま、ちょっと言い訳がましいんですけれども、先にあって、
その後に、地元に説明すればいいよというつもりは毛頭ございません。
ただ、一方で、あのー、取締役会の決議を持って、
地元にこうしたアポを頂いてご説明をするという段取りにどうしてもなってしまったというのは、
逆に、当然その分だけ時間がタイトになって、で、
ま、メディアの発表もどうしても大きくなりますし、
一方でご存じの通り手記事会議という東京証券取引所のプールがあって、
取締役会で決定したものについては速やかに公表しなければいけないという、ま、
これはま、本当にいい訳でございますけれどもね、
そういったことから、またまた、あの、
えー、地元軽視ということに、え、受け取られてしまいかねないですね。
えー、そういう事、本当にそれについては、
もう少しやりようがあったかなというのは反省しておりますけれども、
いま、言い訳がましいですけれども、段取りとしてはそういう段取りであります。
泉田知事:
段取りの話じゃなくて、安全第一の会社がですね、
そもそも、この安全性についての説明もしないで
申請を先にやられた事情を説明していただきたいんです。
廣瀬社長:いや、ですからまだ申請はしておりませんし、
泉田知事:申請をするという決定をした事情を説明していただきたい。
廣瀬社長:
申請をするという意思決定をしたのは、ひとえに、
ま、このたび柏崎の6号機と7号機なんですけれども、それの準備が整って、
ま、それも整わずの取締役会にかけるわけに行かないので、まずそういう事実関係があって、
さて、一応用意は出来ましたよ。
さて、どうしましょう。
という事で、ま、今回取締役会にかけたという事ですね。
もちろん、あの~、ま、今日も含めてですけれども、
是非、地元には、あー、ご説明させていただきたいし、
ご説明させていただけたらでるので
泉田知事:
ですから普通、どういうものをつくってという事を、物があってですね、相談をしていただく。
情報を頂くっていう事が必要でしょ?
不安に思っている人がいっぱい居るわけですから、
どうしてこの不安の解消に努めないで、適合申請するっていうことを決められたんですか?
っていう事をお聞きしているんです。
廣瀬社長:
あの~、もちろんその説明がその時点でもっと、
十分にしなければいけないというご指摘が最もでして、
そこの部分について、我々は反省しなければならない部分があると思っています。
ただ、あのー、今回まさに ですからご存じだと、のことと思いますが、
今回設計の段階で、えー、申請をして、
で、設計に対する審査、審査は、前回はやりますんで、
実際のところは当然のことながら、仕様前検査のところでは、
その通り「ちゃんと動くものがあるのか」という試験にはなるんだと思いますけれども、
ま、そういうこともあって、まずは今設計段階での説明という事にどうしてもならざるを得ない。
急いでますか?
泉田知事:じゃ、もっと単純に聞きます。なぜ急いだんですか?
廣瀬社長:
ま、取締役会の決定はですね、
え、繰り返しになりますが、「まず準備が出来た」という事実がありまして、
私どもはずっと準備をしてまいりましたので、一つ準備が出来てという事で、
会社的にですけれども、これはおっしゃるように地元の方の気持ちとか、
またそういうのとは違う視点からの決定ですので、
それはひとつ、そ、そういう事実はありますけれども、
それを今度は地元の方にどういうふうにお伝えするか、
どういう時間を取るかという事に関しては、おっしゃる通り、
時間を、もう少しやりようがあったかもしれないし、
ま、これは、これからもぜひ、時間をかけてですね、ご説明させていただきたい。
泉田知事:もう一度聞きます。なぜ急いだのか、事情を説明して下さい。

廣瀬社長:
ま、あの、準備を急いだという事の意味になるかもしれませんけれども、
私どもはあれだけの事故を起こしてしまって、
で、ま、以来、えー、我々なりにですね、事故を起こした当事者、利用者として、
これは本当に口はばったい言い方かもしれませんけれど、
我々がより学ばなければいけない、事故から学ばなければいけない、反省しなければいけない
あるいは教訓を切らさなければいけないというのは、当然あると思います。
そうしたものの中から、いろんな取り組みを柏崎の中に
ま、取り入れてまいったわけです。
ま、従って、そうした準備が、ま、出来たというのがひとつ。
それに対して「どうして急いだのか」というのは、
えーー、-、もちろん、事実が明らかになってきて、「こういう対策が必要だ」と、
「こういう事をやっておかなければいけない」という事が出てきている訳です。
ま、それを速やかに柏崎に取り入れていくということから、ま、こういう事になったという
泉田知事:審査の順番という事を気にしたんじゃないんですか?
廣瀬社長:
審査の順番というのは第一グループという意味ですか?
もちろん我々は申請させていただく以上、当然その準備ができたから審査するので、
その後、ま、これは規制庁のご判断なんで、我々が何ともしがたい所がございますけれども、
準備が整えば申請するというのは、普通、普通の事だなぁというふうには思います。
泉田知事:だから、地元に説明してから取締役会にかけても良かったでしょ
廣瀬社長:いや、これは
泉田知事:なぜ急いだんですか?って言う事を聞いているんです。
廣瀬社長:
まァ、あのー、今回の決定は大変重い決定ですので、
いわゆる根回しとしてですね、まだ取締役会の決定は出来ていないけれども、
「実はこういう事、こういう事だから、まぁ、よろしくお願いしますよ」という事は、
ま、出来たのかもしれません。
ただ、大変重い決定ですので、
我々としては取締役会の決議があって、で、それに基づいて、
それを基に動き出しているというのが現状でございます。
泉田知事:
廣瀬さん、本当のことを言ったらいいじゃないですか。
なぜ急いだんですか?
根回しもしないで。
廣瀬社長:
いや、ですから根回しについては、あの、反省すべき点があったかもしれませんが、
ただ、まぁそういう段取りで出来た訳で、
えー、今まさにこうしてお時間を頂いているので、
え、ま、こういうのを根回しとは言わないと思いますけれども、
おー、説明させていただくと。
泉田知事:急いでますか?急いでませんか?
廣瀬社長:・・・・、「申請を」ということですか?
泉田知事:あの、説明も含めて。急いでますか、急いでませんか?
廣瀬社長:もう、時間を頂ければ一生懸命説明をしたいと思っています。
泉田知事:
そんなことを聞いているんじゃなくて、
急いでいるのか?急いでないのか?って聞いているんです、東電として。
廣瀬社長:ご説明は出来ればやらせていただきたいと思います。
泉田知事:申請を早くやりたいと思っていますか?
廣瀬社長:地元の、もちろんご理解を頂ければ、あー、早くやりたいと思います。
泉田知事:なぜ早くやりたいんですか?
廣瀬社長:準備が出来ているからです。
泉田知事:
どうして準備が出来ていると早くやりたいんですか?
と、スピードと、
廣瀬社長:
ですから我々の今回のフィルターベントもそうですし、いろんな対策はですね、
逆に言うと、申請基準ができる前にかなりの工事を始めてきている所があります。
従って我々の考えで、必要な対策をとってきたつもりですが、
それが本当に果たして今回の規制基準に適合しているんだろうか?
というのはひじょうなる重要なポイントだと思います。

泉田知事:
じゃあもっと聞きましょうか。
年度内の融資ということを意識しましたか?
金融機関からの融資って意識しましたか?
廣瀬社長:
もちろん経営ですので、今回のことと全く別の話としてもですね、
それは意識しています。
泉田知事:という事は不安を解消する安全よりもお金を優先したという事ですね。
廣瀬社長:
え、そう、そういうふうに、ま、一つ一つでこう視点を、
あの、因果関係というか、歴史関係が全部決まっている訳じゃないと思うんですがね。
泉田知事:分かるように説明して下さい。
廣瀬社長:
もちろん私は経営者ですので、
今知事がおっしゃったようにこれを実現化しないと、3期連続の赤字というのはなんとしても避けたい。
泉田知事:
そうなんですよね、つまり下河辺さんと廣瀬さんが1年前にお話をした、
「安全優先」というのはウソをつきましたということですね?
廣瀬社長:いえ、
安全かどうかを確かめてもらうのが、あー、今回の申請だというふうに、
泉田知事:じゃあ、なぜ急いでるんでしょう?
廣瀬社長:ですから、準備が出来て。
泉田知事:
だから、「準備が出来る」っていうことと、
それから「不安を解消して安全確保する」っていう事とは違う訳でしょ?
廣瀬社長:
ですのでその点についてはですね、まだ、あー、申請もしていませんし、
これからまさにこうした時間をですねいただきながら、
できるだけ、えー、そうした不安を抱いていただかなくて済むように、
我々としては一生懸命やっていかなければいけない。
東京電力はトップが先頭を切ってウソをつく会社ですか?
泉田知事:
あの、廣瀬さんが記者会見をした時に、秘書課にはどういう連絡がいっていたかご存知ですか?
新潟県の秘書課に。
「もう一度再任されたので就任のご挨拶に伺いたい」という話がきています。
いま廣瀬社長が説明しているのは、
「フィルターベントの適合申請をしたいという説明をしたい」と言われているんですけれど、
アポを取る時に「ウソをつけ」と指示をしたのか、
会社全体がウソをつく体制になっているのか、どっちですか?
廣瀬社長:
あのー、アポを最初に入れさせていただいたのは先週の水曜日か木曜日その頃だったと思いますので、
まさに株主総会が終わって、わたしが任命されて、
金曜日に福島県に同様の趣旨でご挨拶に行きまして、
という流れでアポを入れさせていただきました。
で、あのー、取締役会の決議が5日の火曜日ですので、
もちろん、その、ま、アポが「たまたま」という事はあったかもしれませんけれども、
そこで、そうした話もさせていただく必要が出来たというか。
泉田知事:
う~ん、答えになっていないんですけど。
あの、新潟県に対しては「就任のごあいさつに伺いたい、再任のご挨拶に伺いたい」
でも今お話しされているのは、「適合申請の説明をしたい」と言われています。
なぜ違うんですか?理由が。
廣瀬社長:
ですから、あー、地元に対してですね、
極力早く、丁寧なご説明をする必要があるのは我々も考えておるところですので、
ま、今日こうしてお時間を頂いて、
なかなか、地方でお会いできませんので、
えー、柏崎市も むら(?)もそうですが、
こうした機会にできるだけ?に対してのご説明をさせていただきたいと、
泉田知事:
だから何を言っているのかが分からないんですけど、
時間を取るためにどうして真実を言わずに違う理由を言われるんですか?
廣瀬社長:
いや、ですので、先週の木曜日か金曜日の段階、いや水曜日、木曜日の段階で、
私どもはまだ決議をしておりませんので、
えー、あの、当然再任のご挨拶のことを
泉田知事:提案する気もなかったんですか?
廣瀬社長:
ま、あの~、正直なところを申し上げますと、今回の取締役会は本当にかなりの短期間で、
えーー、ま、準備が整ってきたというのがあって、
それがそのー、お、もう秒読み段階に入ってきたというのはあると思いますけれども、
その時点では決まっておりませんので、
えー、ま、そうしたことで、えーま、
逆にあと言えることもまさにそれこそ虚偽になってしまいますのでそれはできませんし、
えー、仮にそういう動きがあったとしても、そういうアポの取り方は難しいと思っています。
その時点で明らかなのは、株主総会が終わって、わたくしが二年目に入るという事ですので、
それでアポを取らしていただいた、ま、ずるいと言えば
泉田知事:
つまり、園部さんからは株主総会で二期目に再選されたので、
挨拶でアポを取れというふうに支持を出されたという事ですね。
廣瀬社長:そういう事です。
泉田知事:
そういう事ですね。
でも心の中では急速に進めて取締役会にかけようという気持ちがおありだったという事ですね。
廣瀬社長:
いえ、それもまだ、ま、そ、そこはですね、あのー正直、
えーー、それは取締役のご意見もありますし、私の一存だけでは決められない状況でもありますので、
ま、そこは何とも申し上げられませんが、
ただ、えーー、二日の決議をもって、
えーー、ま、あの、アポ、アポイントの、おー、中身と言いますか、目的を、
ま、私たちに都合よく変えさせていただこうとしたのは事実でございますので、
それについては本当に申し訳ないと思いますが、
ただ、先週からそういう事でのという事では、それは、あの、そういうことではなくて、
先週は先週で、その段階で決定していた私が二期目に入るという事を目的でまずはご挨拶。
それ、それをまさに、実際に何時までもやらしていただいた、金曜日にですね、やらせていただいたという事
泉田知事:
なら、昨年のね、下河辺さんと一緒に来られた時の
「安全とお金とどっちが大切ですか?」
「安全を大切にします」と真摯にお答えいただいた言葉がウソだったわけですか?
廣瀬社長:いえいえ、それは、そんなことは無い、私どもこそアポイントを
泉田知事:
ちょっと最後まで聞いて下さいよ。
アポイントを取る時は「再任のご挨拶」と言って取りながら、
本当は下心を持っていたという事ですね?
廣瀬社長:いえいえ、ですので繰り返しになりますが、わたしども、あの~
泉田知事:カメラ回っていますからね。
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
これ、国民が聞いたらどう感じられるか、っていうことですよ。
「東京電力はウソをつく会社だ」と。
「トップが先頭を切ってウソをつく会社だ」っていうふうにしか伝わらないですよ。
廣瀬社長:
いや、ですのでそれは事実、誤解を解いていただきたいと思いますが、
先週の段階で株主総会があったわけですから、
その時点ではっきりした事しか私どもとして申し上げられないし、
その時点で確かに、アポイントを頂いて、
まさに福島県では私は金曜日に知事にお会いしに伺っていますので、
その段階ではもちろん何も決まってない訳ですから、
まさにご挨拶、二度目のご挨拶という事に、ま、なっている
東電は約束を守る会社ですか?
泉田知事:東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:是非そういう会社で、えー、ありたいと思っておりますし、そういうふうに毎日やっております。
泉田知事:ありたいけど破る時もあるんですか?
廣瀬社長:いえいえ、そんなことは無いようにしたいと思います。
泉田知事:約束は守るんですか?約束は守る会社ですね?
廣瀬社長:はい。
泉田知事:
そうしましたら次に、昨日ペーパーがましたが、
安全協定というのは、県と東京電力のお約束です。
無論、事前了解なしに申請はしませんね?
廣瀬社長:
ですので、それについては、ま、あの~、
昨日申し入れがあった地盤にあるとおもいますけれども、
これはあのー、ま、フィルターベントのお話というふうに理解しておりますが、
知事が日ごろからおっしゃっているように、フィルターベント、
もちろんフィルターベント自身が、ま、使ってはいけない設備でありますけれども、
まだ、まさに使わなければいけない状態になった時には
いいいい、いかに量を下げるとはいっても、
地域の住民の方に、えーー大変な影響を与える設備ですので、
それをどう使うか、という事は極めて重要なことだと思って、
ましてやそれがまさに地元の地域の、
おー、特に自治体の、おー、オペレーションに非常に大きくかかわりますので、
ま、その点については、これからよーくですね、御相談させていただかなければいけないと思っていますし、
えー、ま、んま、使わない設備ではありますけれども、
そういう設備が使うという状態になるまでにはですね、
それはしっかりと詰めておかなければいけないというふうに思っております。
泉田知事:事前了解なしに申請はあり得ませんね?それはお約束を破ることになりますよ。
廣瀬社長:
それでまだ、ちょっと途中なんですけれども、
そうした使い方の面について、えー、ぜひ、日々その、ご説明させていただきたいし、
またいろんな自治体の、逆に取り分についてもですね、反映していかなければいけないとおもいます。
一方でですね、やはり初期系のハードルの方の大きな、ございます。
これについてはまさに規制庁が、規制委員会が新しい基準でハードルをまさに決めて、
来週の月曜日からそれが施行されることになっています。
従って、そこで、それがまず合っているのかどうか?というのをきいて、
その中で、それと同時と言いますか、それと並行して、
県の技術委員会なりなんなりと、こちら側の接地面からのチェックと言いますか、
その確認事項もしていただけるということは可能じゃないかなというふうに思っております。
泉田知事:
東京電力は、トラブル隠しを起こしているし、社会的に信用を失いました。
柏崎刈羽原子力発電所、職員のみなさんを含めてですね、
その後信頼回復をするためにどれだけ苦労されたか、ご存じでしょうか?
で、平素の間でもちゃんとやりとりができるように。
ホットラインだってちゃんと繋がるようにという事で、免震重要棟
あるいは2007年の中越沖地震の時に、ホットラインが繋がらなかったことから、
「つくってくれ」という事でつくって頂いたんですよ。
新潟でつくったから、たまたま福島でもつくった訳でしょ。
あれがあったからこそ、東京が今住めている訳ですよね
廣瀬社長:ほんとうにそのときは
泉田知事:
それだけ真摯に現場の人が苦労しているのに、
トップがウソをついたり、約束を守らないという形で信用を失っていったら、
この人達の苦労はどうなるんですか。
そういう事を考えませんか?
廣瀬社長:もちろん、あの、あの
泉田知事:
もう一回聴きますよ。
東京電力は約束を守る会社ですか?
廣瀬社長:ぜひ、守りたいです。
泉田知事:ということは、事前了解なしに申請はあり得ませんね?
廣瀬社長:
いえ、ですので、私が先ほど申し上げたような方法はあるのではないか?
それについては是非知事の、ま、ご意見も伺いながら、
そういう方法もあるんじゃないかというふうに考えてございます。
泉田知事:
あの、いま問われているのは東京電力の信頼性なんです。
ウソをつくのかつかないのか?
約束を守るのか守らないのか?というのは、
これね、どういう所で議論してもらうかという技術的な話じゃなくて、
「信用できる会社なのかどうか」という事を伺っているんです。
なぜウソをつくんですか?
廣瀬社長:
いいえ、もちろんウソをついているつもりは毛頭ございませんし、
私どもが取り組んできた、取り組みを
わたくしどもなりにやっていたんではおっしゃる通りに信頼がない。
従って、?会なりそう言った第三者機関ですね、
しっかりとした機関にテストしていただくという事が本当に必要だと思う。
泉田知事:約束破りませんね?
廣瀬社長:
え、ですのでいま、そのーー、
フィルターベントの審査とそれから事前了解の順番に付きましては、
泉田知事:そういう事じゃなくて、約束は守りますか?って聞いているんです。
廣瀬社長:もちろん約束は守りたいと思っています。
泉田知事:じゃあ、ちゃんと事前了解をとって下さい。
廣瀬社長:えー、ですので事前了解の取り方について、
泉田知事:それは後です、まず事前了解を取ると明言して下さい。
廣瀬社長:ですので、今、今日ここにえーー、来て知事とお話しさせていただいて
泉田知事:明言できないんですか?
廣瀬社長:ですから、そこをですね、是非知事に御了解いただけないかというのが我々の願いです。
泉田知事:
だから、信頼できる会社かどうか?というのが重要なんで、
約束を守る気はあるんですか?ないんですか?
廣瀬社長:
ですので、あの、繰り返しで申し訳ございませんけれども、
私どもが、あー、お願いする事前了解は取るんです、もちろん取るんです。
でも、その事前了解の取り方について、「こういうやりかたでどうか」という
泉田知事:それは時期の問題ですか?
廣瀬社長:もちろん時期の問題です。
泉田知事:申請してからの話では事前了解って言いませんからね。
廣瀬社長:ですので、
泉田知事:わかってますね。
廣瀬社長:はい。
ですので、今申し上げたように
一方では規制委員会がもうすでにスペックも出ております、強度も出ております。
それに合っているのか合っていないのか、というのはひとつの判断基準はもうあるわけです。
それを一方で審査をしつつ、
泉田知事:
我々は事前了解とはみなしません。
事前了解を取って下さいね。
廣瀬社長:
そこについてはぜひ、私どもの、おー、ま、引き続きそこの順番というんでしょうかね、
えーーー、同時並行線については、是非わたくしどももお願い申し上げます。
泉田知事:
事前了解です。
平行じゃありません、同時じゃありません。
約束を守れますか?
廣瀬社長:事前ですか。
泉田知事:事前了解です。
廣瀬社長:事前
泉田知事:>協定には事前了解って書いてあります。
廣瀬社長:ま、しかし今回の、おー、
泉田知事:「約束を破る会社」っていう
廣瀬社長:
そこ、そこ、そこはですね、
是非、あのー、私どもの考え方をお聞きいただきたいところですけれども、
その、今回の、おー、ま、新しい基準に基づいて、今までに全くない決議をこれから作って、
その全く、その決議についても本当にそのまさかの時に使うという決議で、
そういう特殊事情の中でですね、今回こうした決議をま、しようとしていますので、
そこについては是非、その、我々の、ま、順番っていうんですか、
同時並行的に進めていただくということは可能なんじゃないか、
あるいはそれで大きな問題は生じないんじゃないだろうか、
泉田知事:
「事前了解です」と、何度も言っています。
あの…、お金と安全はどっちが重要ですか?と聞いた時に、
「安全です」とお答えになった。
実はウソだった。
廣瀬社長:いえ、ですから
泉田知事:そして約束は破る会社、これじゃあもう、信用できないでしょ?
廣瀬社長:
規制委員会で審査をしてもらう事は
安全を確保するために審査してもらうものだと私どもは思っております。
泉田知事:
じゃあ、聞きます。
2007年の中越沖地震の後、トランスから火を噴きました。
その時に東京電力がどう説明したかもう一回言ってみてください。
廣瀬社長:
ちょっと、わたくしはいま、そのときの・・・あれ、あれでないんで妻びらやかにお答えできませんが、
泉田知事:
土台が建屋と離れていたんですよ。
だから、パイプが離れてそこから漏えいしたものに火が付いて火事になりました。
「だから我々は二度と起こさないように、パイプと建屋を一体化します」という説明を頂きました。
廣瀬社長:はい
泉田知事:
今度のフィルターベントの設備は、
なんと驚くことに建屋と一体化してないじゃないですか!
廣瀬社長:いや、ただ
泉田知事:あの時の説明となんで違うんですか?
廣瀬社長:
建屋とフィルターベントの設備のそれぞれの土台は、同じ土台に建っていますので、
いわゆる、こっちとこっちがずれて動くことは無いようにしている。
泉田知事:だってそれは地盤にという事じゃなくて建屋と繋がってないんで、
廣瀬社長:庭を、庭を通じて同じものの上に建っているという事です。
泉田知事:地盤を通じてって言ったら、この間のトランスだって地盤を通じてそういう事になったわけなんです
廣瀬社長:
いや、あれは、あのー、その、間のそのつないでいた部分、部分が、
ア、そもそも同じ地盤に建っておりませんし、
泉田知事:東電というのは詭弁を弄する会社なんですか?
廣瀬社長:
いえいえ、事実を申し上げているだけです。
あれは同じ地盤に建っておりませんので当然
泉田知事:信頼を回復することとお金のこととどっちが大切なんですか?
廣瀬社長:繰り返しいますけれども、信頼を回復しなければお金の話なんかできないと思っております。
泉田知事:でしょ。だから約束を守って下さいよ。
廣瀬社長:
ですから、我々としても安全を確保するために規制委員会に、
えー、その旨をチェックしていただきたいというふうには実に強く思っているところです。
泉田知事:
だから、事前了解をとって下さい。って言ってるんです。
なぜ事後になるんですか?
廣瀬社長:いえ、事後ではなくて同時にできるのではないかと考えています。
泉田知事:事前にやって下さい。約束です。約束破るんですね?
廣瀬社長:いいえ。同時にさせていただくとどういう、その
泉田知事:
昨日ね、ペーパーさせてもらいましたけど、
福島第一原子力発電所のベント状況の説明は今日はいただけるんですか?
廣瀬社長:はい、用意してまいりました。
つづくーー
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」
新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
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