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<メディアが伝えない福島第一原発その3> 「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」

2013年11月1日



文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/ePqYLEdY2kc?t=34m45s

東電の記者会見の態度

水野:
報道するラジオ、今日のテーマは
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」こう題してお送りしております。
リスナーからこんなご質問をメールでいただきました。
「東電の記者会見ですが、2年半が過ぎて東電の記者会見の態度はどんな風に変わってきたでしょうか?」
と聞いていらっしゃるんですが、木野さんいかがですか?

木野:(笑)エヘヘヘヘ・・

水野:まず笑っていらっしゃるのはどうしてでしょう?

木野:
いや、あの一時期「良くなったかな」と思った時もあったんですけど、
前にやっていた、事故直後からずっとやっていた松本さんていう方が、
去年、2012年の9月に人が代わってですね、
えー、かなりまたひどくなった、元に戻っているんじゃないかという感じが

水野:
えぇーッ!!
元に戻ったというのはたとえばどういう感じなんですか?

木野:
「確認する」のが多いのと、
その場でなんか、「口から出まかせじゃないか」と思える位の回答を時々するんで、
後で確認すると内容が全然違っちゃったりするわけですよね。

そういう事がたまにあるので、なぜそうなるのか分からないですけど。

水野:マコさん、いかがです?

マコ:同じですね、情報が出なくなりましたね。

水野:出なくなっているんですか!?

マコ:はい。あと、現場に確認されずに感想で回答されるところですね。

木野:「思う」って言うんです

マコ:「あなたの感想はいいですから、確認して答えて下さい」って何度も言うんですよ。

水野:
事実を知りたいんですよね。こちらとしては事実を教えて下さいと言うのに、
「思う」「なんとかだと思う」

木野:「たぶんそうだと思います」って。

マコ:
そうなんですよ。
先日も高濃度の汚染水を頭からかぶった、10人の方がかぶったという時に、
現場の方に一人レインコートをね、かぶっていなかった人がいたって聞いたんですよ。
それを会見で質問すると
「いや、全員きちっと着用していました」とおっしゃって、
「きちんと現場に確認してくれ」と言いましても
「いや、全員きちんと着ていると思います」と言いましたので。

水野:「着ていると思います」じゃなくて、着ていたかどうかを聞きたいんだけど。

マコ:
そうなんです。
で、その会見をインターネットで見ていた作業員の方から直接メールがきて、
「絶対に1人着ていないので、ここは絶対に現場に確認させろ」って会見中にメールがきたんですよ。
で、その時の会見の方はそうお思いかもしれませんけれど、現場にやっぱり確認してくれ、って言いますと、

水野:どういうふうに言うんですか?東電側は。

マコ:
数日後に、二日後に「やはり一人着ていませんでした」と回答が出ました。
そんな感じなんです。
本当に現場に確認をせずに回答されるので、
こちらがある程度の事実を知っていないと、情報が出てこないという形になっています。

水野:事実をこっちが付きつけないと、なかなか認めない

マコ:はい、自分からは本当におっしゃらないという感じですね。

水野:
さっき「確認する」という一つの言葉がキーワードみたいにねおっしゃいましたけど、
他にこういうキーワードを使う説明が多いんだとかそういう言い回しとかありますか?

ケン:あと、やたら質問を繰り返しますね。

マコ:ああ、そうそう。

木野:
質問が分からないふりをして繰り返す。
「質問の意味はなんですか?」っていうことと、
質問したことをそのままもう一回言って、時間がどんどん長くなっていっちゃう。

マコ:ありますねー。

ケン:「こういう事ですか?」みたいな。

木野:そうそう。

マコ:
「あなたはこういう事を疑問に思って質問されたと思いますが」
そんなくだりいらんやん。みたいなものがある。

木野:「あなたの意図はなんですか?」とかね。

マコ:そうそう。

水野:ぉーーー!

木野:俺の意図はどうでもいいんだけども頼むから答えて下さいという、

マコ:
あと、記者会見が終わった後にぶら下がりと言っていろいろと質問できるんですけれど、
その時に資料に張り付けている付箋をこっそり取るのが私の趣味なんですけど、
それで、そこに「確認します」と、「検討いたします」と、
「平行線ですので」という言葉がいっぱい書いてあって、
書いては斜線が引いてあって、なんか使った言葉をチェックしているのかな?と思う位
面白い付箋がありました。


水野:
はぁ~。「木で鼻をくくった」なんて言う表現がありますけれども、
また事故直後のなに言ってるのか分からないところに戻ってしまった。
私ね、一つ伺っていいですか?
確か安倍総理がですね「完全にブロックされている」と言った、
汚染水でありましたね、「コントロールされている」って言って。
あの発言の後に確か東電の山本フェローっていう方のお名前が新聞に出たと思うんですが、
その人がもうすぐに「東電としてはコントロールされているとは考えていません」と、
安倍総理の発言を否定なさったと思うんですよ。
その人はあと、どんなことを言いはんのかな?と思って読んでいるんですけど、
なかなか出てこないんですよ。

マコ:オリンピックのブエノスアイレスの総会の翌日の記者会見がめちゃめちゃ面白かったんです。

水野:どうだったんですか?あの時。

マコ:記者会見では記者さんがいっぱいその質問をしたんですけど、

水野:安倍さんは「コントロールされている」と言っていますけれどどうですか?って聞いたんですね、東電に。

マコ:
もう記者会見に出続けている人間は「そんなことないだろ」と、初めて聞いた、ぐらいの話だったので、
すると東京電力は「東京電力といたしましても安倍総理のご発言のご趣旨を国に確認いたしました」って。

水野:国に確認!

木野:聞いていなかったらしいんです、彼等も。

水野:安倍さんがそうおっしゃるのは俺らも知らんがな。という状態ですか?東電が。

マコ:そうそう。

木野:なにいってんの?

水野:なにも聞いてへんがな。

マコ:
それは面白かったですね。
ま、「大きく違ってはいないという確認をいたしました」みたいな回答だったんですけど、
明らかに東京電力が測っている海のいろんな測定点の値を見ますと、
安倍総理が「絶対にブロックされている」っていう港湾というエリアの外の値でも、
汚染水が漏れ出た時期によって、
今年でもいろんなセシウムとかストロンチウムとかが検出されているんですよね。

水野:されてますよね。

マコ:
はい、なので、
「ここのT-1のポイントだとか、T-2とかが上がっていますよ」というみたいな事を直接突きますと、
「これは安倍総理がおっしゃっている、東京電力が言う港湾の中にブロックされているんじゃなく、
港湾の外で放射性物質が出ていますよね」って言うと、
東京電力に測定位置を突き付けると、

水野:
つまりブロックされていないって言う意味ですよね?
「外に出ていますよね」って言う事実を突き付けると、東電はなんていうんですか?

マコ:「えーその測定点は東京電力といたしまして、港湾内でもなく港湾外でもなく

水野:どこ?

マコ:「境界域と考えています

水野:
ちょっと待って、初めて聞いたその単語(笑)
え?港湾、港の湾ですよね。
港湾の中にブロックされているとおっしゃったのが安倍さん。
だけど実際のモニタリングは港湾の外に出ていると。
でもその測定点はなんて?境界?

マコ:「境界域」と考えております。

水野:境目?

マコ:境目です。

水野:つまり中でもなく外でもないということですか?

木野:(笑)

水野:
どこやそれ?中でも外でも…そういう事をおっしゃると会見場でも
「え?どういうこと?」っていうことにならないんですか?

マコ:
わたしはなりました。
すごいトンチ利かせてきたなと思って、
明らかに港湾の外での汚染の問題を「境界域」という会見で初めて出てきた言葉で説明されたので、
わぁ~、なんかこう、会見される方はアドリブがきかないと大変だなと思って、
面白かったんですけどね(笑)

水野:
やっぱりお笑の世界のおしどりマコさんケンさんがビックリするぐらいのアドリブですね、じゃあ。
「境界域」ほぉ~~~お

木野:域

マコ:
なので本当に東京電力にしましても、毎日、
海の、安倍さんが「ブロックされている」とおっしゃるエリアのすぐ外とかも測っていますので、

水野:測っているんでしょ

マコ:
はい、そこで放射性物質が検出されていますと、言って、
で、「影響はない」んではなく「影響は小さいと考えています」みたいな言い方をされていましたね。

水野:「影響は小さいと考えている」んですか。

マコ:
いや、ブロックされているという事は影響がないという事ですよね?
影響はないんですか?と重ねて聞きますと、
「影響は・・・・小さいと考えております」という回答です。

水野:ほぉーーーっ

平野:
あの、よくですね、「人体に影響するレベルではない」というふうに、
なにかあると必ずそういうふうな言葉が、
私は記者会見で東電が言っているような印象を受けるんですけれどもね、
その時ね、記者会見している皆さん方は、既存のメディアを含めてですね、
「じゃあ、実証的にそのデータは本当に影響がないというレベルと比べてどうなんだ?」
という事を聞いているわけでしょ?

マコ:はい。

平野:それを全く出さないんですか?

マコ:出さないですね。

平野:うーん。

マコ:はい。

木野:
ただその、場所によって、実際に影響ないだろうなという、
それは東電が言っているんではなくて、いろんな専門家。
それはいわゆるムラの人達ではなくて、

水野:原子力ムラでは無くて?

木野:
ではなくて、
ずっとそれでも放射能にいろんな形でかかわってきた人たちがいるので

平野:裏付けているんですか

木野:
はい、一応は。
だから港湾の外、港のすぐ外で、じゃあ影響はないか?というと、それは分からないんですけど、
少なくてもその20kmとか30kmとか離れたところではそんなに影響はないだろうな、と、
で、安倍さんとかが言っているのは、そういう状況を言っているんであって、
話がなんかこう、言葉遊びになっちゃっているんですよね。

平野:
どうしてもやっぱり記者会見ですから、
こう、実証的なデータでね、聞く方も迫っていくべきだし、
答える方もそのデータを出すべきですよね。
で、このやりとりを聞いていると、答える方がですね、
聞いている側の質問に答えるデータを出してないですよね。


木野:そうなんですよね。

平野:だから納得できないんですよね。

木野:
結局、具体的な数字が全然出てこないので、出してくれればもう少し話が前に進むんですけど、
南下水掛け論になってしまって。

平野:そもそも計測もしてないところが多いわけでしょ?

木野:
出来ているかどうか分からないです。
ただ計測自体はやってはいるんですけれども、その精度がどうか?というと非常に疑問だったりして、
最近「東電の数字がおかしい」みたいな話も出てるんですけど、

平野:そうですか

木野:
そういうのも含めて、本当は東電がやるんではなくて、ちゃんと国が測定するなりという、
じゃあ国が信用できるのか?というとまた別の話ですけど、
東電よりはましだろうと思うんですけどね。


水野:
おしどりマコさんケンさん、
それこそいろんなメディアで、これまだ伝わっていないんじゃないかという、
今日伝えたいという事は他にありますか?

計測はしているが公表はしない

マコ:
そうですね、いろいろあるんですけど、今日の記者会見の1時間前位に話してたんですけど、
たとえば地下水で高濃度の汚染が見つかったものは、
「汚染の土壌が紛れ込んでいる可能性があるので、線量が高くなるんだ」という回答をするんですね。
なので、じゃあどの程度土壌汚染が地下水に紛れ込んだものを測定しているのか、
TPMって言うんですけど、
「どの位紛れ込んでいるのか数字を出してくれ」とずっと前から言っているんですけど、
今日回答が出てきまして、

水野:でました!

マコ:
「確かに測定はしているが公表する考えはない」と。
ちょっと待って下さい、測定していますよね?と言ったら
「はい」
何TPMか?っていうのをね、測定しているんですけど公表する考えはないですと、
今日言いきられてしまって。

水野:なんで無いんですか?公表する考えは。

マコ:
いやぁ、だから作業が大変だからとか、
今まで公表していなかったし、それを整理するのは大変だ、って。
いままでもずっと測定をしていたんですけど、
今までのも公表しなければいけないとなると「大変だ」みたいなことをおっしゃっていました。

水野:よく分からないんですけど

マコ:そうでしょ?

水野:ええ。

マコ:
ね、だから測定しているものですら出てきていないというのが、
非常に原発事故を収束している企業として不誠実だなと思います。

水野:私は今はね、少なくても分かっていることは全部出ているのかと思っていた

マコ:
出ていません、出ていません。
原子力規制委員会にすら出していないんですよ


水野:え?原子力規制委員会にすら出していない?

マコ:
出していません。
なので、汚染水対策ワーキングをやっている更田委員は度々東京電力に声を荒げて怒っていらっしゃって、
「情報は全部出せ」と。
そうすると東京電力は「まだ精査、整理していないので出さない」って言うんですけれど、
「いや、精査してない、整理してないというのも全て出せ!」と、怒鳴ったことがある位出してないです。


水野:ほな、精査ずーっとしなかったらずっと出さんでよろしいわね。

木野:そもそもなんですけど「何で東京電力が精査するんだよ」っていうところです。

平野:法的には権限は何もないですよね。

木野:そうですね。根拠がないし、その結果に対して誰が責任を持つか?というとそれも誰も持てないので、

平野:
そうですよね。
だから私は国、経産省あたりがですね、
ちゃんともう了解したうえでの話だというふうに思っている
んですけどね。

木野:
ただね、経産省も事故の収束の担当のところは、かなりちょっと。
もともとそんなに専門家じゃないというところはあるんですけど、普通の官僚なんでね。
えー、かなりちょっと困っている雰囲気がちょっとありましたね。

平野:ああそうですか。

水野:
でももっと経産省が厳しく言ったらええじゃないですか。
「そんなこと言うんだったら、企業としてもうダメじゃないか」と。
「税金投入してるんだぞ」って、官僚がちゃんと怒れば、

平野:本来はね、

水野:ねっ!政府が怒ればと思いますけど。

平野:もっと悪いのは政治ですよね。

木野:政治です。

水野:そうですよね。


国会事故調の結果を放置

木野:
でも国会の、国会の事故調がそうですけれど、これからも続けてやらなければいけないというのに、
国会は事故調の結果を精査せず、再検討もせず、そのまま放置していますから。

水野:
再検討もせず。
あの、国会の事故調は、マコさん、みたいというところを見せてもらえなかったんですよね?

マコ:はい、そうですそうです。

水野:アレ暗かったからでしたっけ?「危ない」とか。

マコ:はい、と言っていました、東京電力は。

木野:「暗い」じゃないんです、「真っ暗」って言ったんです。

水野:真っ暗。ほな電気何とか

木野:電気はいっぱい付いていたんですけど。

水野:あ、付いていたんですか

木野:そうなんです。

水野:「真っ暗だから危ないから入っちゃゃいけません」でしたよね。

木野:
そうやって説明したんですけど、でも真っ暗ではなかったので、
という事を繰り返しているという事をちゃんと忘れないでいないと


水野:
今そういうふうにして、
じゃあ、結果が出ても国会がもう、政府がもう、情報を持たないままで、
で、東電が「精査する」と言いながらしないで、情報は出てない。

<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念
2/7・8報道ステーション(内容書き出し)




4号機燃料棒取り出し

マコ:
今日、いわきのママからも電話がかかってきたんですけど、
いま4号機の使用済み燃料の燃料棒を取り出しがもうすぐ始まるんですね。

水野、
それね、リスナーも聞いて下さっていて、
4号機の燃料棒、千500何十本ってあるですか?
これを取り出して別のプールに移すという話。
早くて11月8日でしたっけ?
スタートですよね。
これ、安全にできるんですか?って聞いてらっしゃるんですよ。

マコ:
はい。
東電交渉という場で、いわきのママさんが東京電力で、

水野:いわきのママさんってなんですか?

マコ:あ、いわきの方です、友達です、すみません。

水野:あ、ママさん。

マコ:
福島県いわき市に住む、3人子どもがいるお母さんです。
言葉足らずですみません。

水野:地元の方なんですね。

マコ:
そうです。
で、東京電力の方が説明されたのは、「本当に大丈夫なんですか?」と聞くと、
「絶対に安全です」とおっしゃるんです。

水野:
絶対に安全!Σ(゚Д゚ノ)ノ 
燃料棒、だって、あれ落ちたら偉いことになるのちゃいます?

マコ:
で、「何の根拠でそうおっしゃるのか?」と。
「多重の防護をしているので安全だ」としか説明されていなくて、
そのいわき市のお母さんは
そうではなくて、もし万が一シビアな状況になった時に、
またそのいわき市というところは福島第一原発から近くて、
事故直後にかなり高濃度の放射性物質の雲が通ったところなので、
「安全です」という話ではなくて、万一何かが起こった時に
子どもたちだけでもすぐに逃がす手段というのを考えてくれないか、教えてくれないか
というふうに話したけれども、
「絶対に安全だ」という回答しか返ってこなくて、
これでは「絶対に安全だ」と言われていた原発がやっぱり爆発したので、
本当に信じられないという事をおっしゃっていました。

水野:それは、なんだか新たな安全神話のように聞こえますね。

マコ:いやほんとうに。

木野:
だって東電自身が絶対に安全だとは、多分思っていないと思うんですけどね、
なかなかそれを外には言わないんです。


水野:言わないんですね。

木野:
安全である訳、
「絶対に安全です」って、やったこともないのに言えるわけがなくて、

水野:初めてですよね、こんなことやるの。

木野:そうですよねー、巨大なUFOキャッチャーと呼ばれていますけれど、

水野:
いやぁ、本当に。
吊りあげて移動させるわけですよね。
もしその時になにかで、落ちてしまったらどうなるのか?
はぁ・・・・・
そうした事態、そういうリスクを抱えた作業がこれから、1週間顔に始まろうとしているという事ですね。

木野:これから30年40年ずっとそういう作業が続くわけなんですけど。

水野:
そうなんですか!これがずっと続くんだ!!
そんなリスクの中で、それこそいわきのママとおっしゃっていたけれど、
小さい子どもさんを抱えた地元の方達が、
ずーっとこの、「絶対に安全」の言葉の中で暮らしていかなければならない

マコ:はい

水野:
まだまだ教えていただかなければならないいろんな情報があると思いますので、
また、会見の様子など、いろいろと調べて情報をください。


ーーおわりーー

大丈夫?4号機からの使用済み燃料取り出し間近!



続きを読む

深刻な地下水汚染「水の惑星で生きている私たちには、その水が汚されてしまうということは大きな脅威になる」小出裕章氏



ラジオフォーラム 小出裕章ジャーナルより一部転記させていただきました。
(少し書き足しました)


湯浅誠:
今日はトリチウム。
汚染水の中でもトリチウムのことをちょっと伺いたいのですが、
先月18日に東京電力は福島第一原発で高濃度汚染水約300トンが漏れた地上タンクの近くにある
地下水観測用井戸からトリチウムが1リットル当たり79万ベクレル検出されたと発表しました。
この値は過去最大値だという事ですが、
79万ベクレル、これはどういう数字だということで理解したらいいですか?

小出:
私のところは京都大学原子炉実験所という研究をしている組織ですが、
そこからたとえば敷地の外に放射性物質を流さざる得なくなった場合には、
いわゆる濃度規制というのを守りながら流すことになります。
トリチウムの場合には、
私の職場から環境に流していいトリチウムの濃度は、1リットル当たりに換算すると6万ベクレルです。
それを超えたものはもう流してはいけないということになっているわけですが、
今回の値は79万ベクレルですから、
環境に流してはいけないという濃度の10を越えているようなものが井戸の中にすでにあるということです。

湯浅:
原発事故以降ですね、いろんな放射性物質の名前が出てきて、一回聞いてもまた忘れちゃうんですけど、
トリチウムという放射性物質の性質というのをもう一度教えていただいてよろしいでしょうか?

小出:
トリチウムという放射性物質は、別名「三重(さんじゅう)水素」と私たちは呼んでいます。
3倍重たい水素と書きます。
天然にある水素はいわゆる普通の水素と2倍重たい「重水素」というのが天然に存在しているのですが、
どちらも放射能を持っていません。
放射線は出さないという水素というのが天然にはあるのですけれども、
この三重水素、トリチウムというものは放射能を持っていて放射線を出すという性質のものです。

それで、ただし、
トリチウムというこの放射性物質が出す放射線はβ(ベータ)線と呼ばれている放射線だけです。
そしてそのβ線のエネルギーが大変低い、数字でいうと18.6キロエレクトロンボルト、という、
β線を出す放射線の中では一番に低い、といってもいいぐらいの低いエネルギーのβ線しか出さないのです。
そのため、生命体に対する危険度は低いです。

ただし、放射線を出していますので、もちろん無害ではありません。
そして、水素というのは環境に出てしまいますと必ず水になってしまいます。
今現在、汚染水というのがあって苦闘しているわけですけども、
汚染水の処理ということをなんとかやろうとしているわけですね。
その処理というのは、
汚染水の中に混じっている放射性物質を水の中から取り出して、水をきれいにしようというのが
実際にやろうとしていることなのですけれども、
トリチウムの場合は水そのものですので、どんなにきれいにしたところでトリチウムだけは除けないのです。
ですから、すでにもう井戸の中に入ってしまっているもの、
あるいはタンクの中に入っているもの、
そんなものもトリチウムに関しては何の手も打てませんので、
いずれにしても全量放出するということになってしまいます。

湯浅:なるほど。

小出:
ただ、地球というのは水の惑星と呼ばれるくらい大量の水がありますので、
ただただ薄まってくれるということを期待するということなのですけれども、
でも水の惑星で生きている私たちは、基本的に水に依存して生きているわけですから、
その水が汚されてしまうということは、生命体にとって大きな脅威になる
と思います。


湯浅:
これはやっぱり他の放射性物質と同じで、自然界にないものを作り出しちゃったわけですから、
人体に対する影響についてもよくわからないことが多いということですか?

小出:
トリチウムに関しても、放射能的にわかってないということがまだありまして、
有機物、例えばタンパク質の構成の一部になってしまった時に、
トリチウムが一体、体内の中にどれくらいの期間残存するのであろうか?とか、
かなり難しい問題がまだ残っていまして、トリチウムの影響も完璧に解明されているわけではありません。




ーーー

●ラジオフォーラムで話している最高79万ベクレルのトリチウム汚染のある地下水は
タンクからの水漏れがあったH4エリア周辺の地下水。



東京電力 2013年11月4日
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
(H4エリア周辺)
より
2013110524.jpg



11月3日採取測定結果とこれまでの最高値 (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110525.jpg

E-1エリア 作成グラフ 全ベータとトリチウム (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110522.jpg

2013110523.jpg



ーーー

●おしどりマコさんがもっと重要だと言っている地下水の汚染は護岸エリアの地下水汚染
いままでの最高値
No1-1 トリチウム   63万ベクレル/L (7月8日)
No1   トリチウム   50万ベクレル/L (5月24日、6月7日)
      ストロンチウム 1200ベクレル/L(6月7日)



<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)
より

護岸エリアの地下水の汚染

マコ:
護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からない
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。

トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。

で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、
それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。


護岸エリアの地下水汚染

2013年11月4日 東京電力
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果
より

護岸エリア地下水サンプリング箇所  (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110511.jpg



最高値(護岸地下水) (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110521.jpg







<メディアが伝えない福島第一原発その2> 「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」

2013年11月1日




文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/ePqYLEdY2kc?t=22m19s


水野:
東京のおしどりさん、マコさんケンさんから見て、
今これは伝えておかなければいけない福島第一原発の現状というのは、
一番なんでしょう?

今後の人員計画

マコ:
いろいろあるんですけど、
さっき話題にも上っていた「作業員の方々が足りない件」というのは本当に問題だと思っていて、
実は10月11日に東京電力が協力企業の方々、メーカーの方々にミーティング。
秘密のヒアリンつを行ったんですね。


水野:秘密のヒアリング

マコ:
秘密かどうか分かりませんけど公表されていないんで、会見では。
それで人員が回るかどうか?人員計画がきちんと足りるかどうかについても、
さまざま各業者にヒアリングをしたんですよ。
で、その回答をつくっている最中という、いろいろな会社に、
だから10月11日前に1ヶ月ぐらいいろいろとあちこちお話を伺ったんですけれど、
どこもほぼ「人員計画は足りていません、うちは大変です。無理です」
という回答をする、それを提出するというふうにおっしゃっていたんですね。
で、それを受けて、「どう東京電力は動くんだろう」と思っていたんですけれども、
先月10月28日に東京電力の廣瀬社長が
原子力規制委員長の田中委員長に面会をしていろいろお話をされたなかに、
人員計画も「当社だけでは厳しい状況なので国も協力してほしい」という事を話した
というふうに聞きましたね。
なので本当に人員計画はすごく大変なことだと思います。
で、いろいろボタンの押し間違えであったり、
配管の繋ぎ換えの、間違った配管を開けてしまったり、のような、
ヒューマンエラーの事故の事象が沢山あるんですね。
なのでそれも含め、作業員の方が足りないので、
経験がない方をどんどん入れているためのエラーが起こっているというのは問題の一つだと思います。


それで、汚染水の問題というふうにおっしゃるんですけれども、
汚染水の問題というのがちょっとこのいろいろ、その一言で捉えるのが問題があるなと思っていて、


水野:どういうことですか?

護岸エリアの地下水の汚染

マコ:
というのは、護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、
測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からない
ので、

水野:「いつから汚染していたか?」が分からない

マコ:わからないんですね。

水野:それは「調べていなかったから分からない」っていうことですか?

マコ:おっしゃるとおりです。

水野:調べていたら分かったんだけれども、調べることすらできなかった

マコ:って言うか測定していなかったんです。

水野:あえて調べなかったのかどなんですか?

マコ:
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
でも、その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
で、私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。

水野:なんでトリチウムは問題にしないんですか?

マコ:
それを聞いたんですけど、
「当時はセシウムの事しか考慮していませんでした」という回答が。

水野:なんで考慮しないんですかね?

マコ:
トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、


水野:
なんで「大丈夫だ」と思ったのかは分からないけれども、
とにかく「大丈夫だ」と判断をして6カ月測定をしなかった。

マコ:
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。
で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、


水野:
つまり、汚染水は今だけ始まった話ではなくて、
事故間もなくですよね、2011年の4月にはもう、大量に高濃度のものが海に出ていたであろう。
それを否定は東電も出来ない。

マコ:
出来ない。
で、それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。

水野:
マコさんね、お話伺って今ひとつ私の中で疑問が浮かんだのは、
2011年の4月からもうすでに高濃度の汚染水が海に出ていたであろうと、
ところがいまになって、ものすごく「汚染水」「汚染水」って言い始めましたよね。
それはなんでなんですか?
いま、この汚染水問題ばかりに注目が集まるのはどういうことなんですか?

マコ:
そうなんです。
そっちの汚染水が大変だと思って、で、今言われているのはひとくくりにされている汚染水。
汚染水を入れているタンクエリアの漏えいの件に関してね、これも汚染水問題みたいになっているんですけど、
そこは去年ももっと沢山高濃度のものが流れていたりとかするので、


水野:どんどん流れていたんですね、去年

マコ:
去年はね。だから今年の汚染水の問題の中に含まれている、
急に出てきたタンクエリアの、雨が降って堰が流れる云々かんぬんというのは、
実は私は些細な問題だと思っていて、


水野:おぉ!

マコ:
なぜ汚染水の問題としてタンクエリアの事ばっかり、
「台風で豪雨です、大変だ」みたいになっているのか、
私、本当になんかおかしくって、で、いま、


水野:へー、それはもっと大きな問題があるっていう意味ですか?

マコ:
と思います。
それはその護岸エリアの地下水が高濃度に汚染されているというののカモフラージュみたいに
タンクエリアの話が出てきた
ということと、
あともう1点、
今年の8月、夏から1号機や3号機の建屋の中のがれき撤去が始まったんですね。


建屋内のがれき撤去

水野:建屋の中のがれき

マコ:原子炉建屋の中の

水野:
1号機から3号機のがれきというのは、
建屋の中がもうぐちゃぐちゃの状態

マコ:
あ、2号機はまだ入れないので1号機と3号機。
それが爆発が起こってから、発災以降初めて
がれきを撤去している
というようなエリアが沢山あるんですね。
1号機であったり、5階のオペフロの部分であったり。
で、爆発の後から一度も触ったことのないエリアだったので、
かなり高濃度の放射性物質が降り積もっていて、
それががれきを撤去するにあたって、ダストって言うんですけど、放射性物質が舞い上がって、
それで、福島第一原発の敷地内の連続ダストモニタリングという
放射性物質を観測する観測計の警報を鳴らしたりするぐらい高いものを巻き上げているんですね。

水野:えーーーーっ

マコ:
なのでその、私はそのがれき撤去をする際に、
ちょっとしたプルームになって放射性物質が近所を汚染しているというのを隠すための、
タンクエリアの汚染水って騒いでいるのかなと思っていた
んです。

水野:
プルームって言うのはいわゆる放射性物質が濃度が高い形で、こう、
流れていくっていう事ですね?

マコ:はいそうです。

水野:そういうものがもしかしたら、敷地の外にも出たんじゃないか?と、マコさんは思う訳ですか?

マコ:
そうですね、その可能性はすごく高いと思います。
で、それが問題かなと思っていたんですけれど、現場の作業員の方にいろいろ伺いますと、

水野:聞いてみたら?

マコ:
はい、確かにがれき撤去のプルームを撒き上げる放射性物質も問題なんですけど、
そのがれき撤去をしていくことで、現場検証が一切できなくなるんですね。

水野:あぁ!

マコ:
爆発の時に、どこにどういう力が加わって、どういう大きい構造物が崩れて、どこに落ちて行ったのか?
大きい天井のクレーンがどこに崩れてどこに落ちたのかというような細かい、
爆発の時にどう力が加わったのかっていう現場検証ができなくなります。
なので、それを現場の作業員の方が懸念しています。

水野:
がれき撤去。
あの、平野さんね、平野さんはいろんな事故現場も取材してこられたと思うんですけど、
これ現場検証というのは絶対に欠かせないものですよね?


平野:
事故で最も必要な証拠主義にもとづく捜査であるので欠かせないものですよね。
だけど、お話を聞いていると、
今回刑事告訴、東電を含めて歴代総理も計事故クゾの対象になっているんですけれども、
これ、刑事責任を問わないという結論を福島地検が出しましたよね。
だから、これと、そういう意味ではリンクしている話じゃないかなと。
だから現場検証は初めからやる気がないんじゃないかと、いう気がしますよね。

水野:でも、現場検証しなかったら、本当の原因はわかりませんやん!

平野:わかりません。だって国会

水野:そしたら本当の安全なんて、あり得るわけないじゃないですか。

平野:
国会の事故調査委員会の調査でさえ十分に現場に行かせないぐらいですからね。
ま、そういう意図的作業だったんではないかというのはうかがえますね。

木野:見せたくないんでしょうね。

水野:見せたくない現場なんですね。

木野:
事故調からそういう話が出てて、
当時、2年前は緊急作業を先にやらなければならないので、片付けなければならないと言って
全部片っ端から周りの散らばったやつを片付けてたんですよね。
で、今はさすがに2年経って、そこまでの緊急性は多分ないと思うんですけど、
それでもやっぱりそういうふうに片付けて綺麗にどんどんしていっちゃうので、
当時どうだったのか?というのが分かんなくなっていっちゃう。
多分東電の中では写真は撮っていると思うんですけど、撮ってない訳はないんで。

水野:それはでも、公開されるんでしょうか?

木野:しないですね。

水野:細かく公開しないと現場検証にはなっていかないですね。

マコ:写真をずっと公開して下さいって言っているんですけど、

水野:
言っているんですか、記者会見で。
なんて言いはりますか?東電は。

マコ:
「ホームページに一枚公開してあります」と言われちゃいました。
「いやいや、一枚じゃなくてどのがれきがどこに落ちて現場検証が出来る精度ぐらいのものを公表してくれ」
ってずっと要望しているんですけど、あのー、

ケン:「いままでのものから探して下さい」みたいなコメントですよね。

マコ:はい、1~2枚しか公開していません。

水野:
はぁ~~。
がれきの撤去という言葉だけを聞くと、
なんか「作業は進んでいるのかな」というふうにいい方向に受け取りがちなんですが、
実は現場検証

木野:イコール証拠隠滅が進んでいるみたいな感じですね。

水野:そう・・・か・・・


つづくーー

<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念
2/7・8報道ステーション(内容書き出し)





<参考>護岸エリアの地下水汚染

2013年11月4日 東京電力
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果
より

護岸エリア地下水サンプリング箇所  (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110511.jpg



最高値(護岸地下水) (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110521.jpg





深刻な地下水汚染
「水の惑星で生きている私たちには、その水が汚されてしまうということは大きな驚異になる」小出裕章氏







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<メディアが伝えない福島第一原発その1>「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)




報道するラジオ
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」

2013年11月1日




水野:
今日は原発問題です。特に福島第一原発で、今、何がどうなっているの?
これって、もちろん報道している訳ですけれども、詳しいところ、
ほんまにみなさん、何がどうなっているかご存知ですか?

平野:
日々汚染水の問題が報じられている訳ですけれども、
実際は汚染水だけじゃなくて、様々な取り組みの矛盾というものがあるわけで、
全体像を我々はつかんでいないような印象がありますよね。

水野:
汚染水もものすごい量の話が、何100トンなんていうのがどんどん出てくると、
なんだか私の神経が、ちょっとこう麻痺してくるというか、訳が分からなくなってくるんですよね。
本当に平野さんがおっしゃるように全体像が今どういうことになっているのか?
ちゃんとつかみたいと思います。
そこで今日は3.11の福島の第一原発の事故の後、ずーーーっと東京電力の記者会見に出席し続けて、
質問し続けて、取材をし続けて来られた、そんな方々にお話を伺わせていただきます。
まずこのスタジオにお越しいただきましたのはジャーナリストの木野龍逸さんです。
こんばんは。
木野さんは今もパソコンを目の前に置いて、

木野:形だけですけど(笑)

水野:
そうですか。
なんかこう、新しいジャーナリストの形かな、なんて。
木野さんはジャーナリストとして今東電の会見に出ていらっしゃる訳ですけど、
3.11以前はどんなお仕事をなさっていたんですか?

木野:普通の雑誌のライターをしてまして、

水野:どんな関係が多かったんですか?

木野:
僕は車関係が多くて、
次世代車って言われているハイブリッとの車とか電気自動車などを中心に取材していました。

水野:そうなんですか。それが3.11以後変わられたというのは、

木野:原発になってしまいました。

水野:それはどういう経緯からでしょう?

木野:
皆さん興味を持っている方は同じだと思うんですけれども、
インターネットとかテレビで東京電力の会見を見ていると、何を言っているんだかわからなくてですね、

水野:訳分からなかったです、あの頃ね。

木野:
そうなんです。
で、ほとんど24時間張り付きで見ていたんですけど、
これだったらもしかしたら自分で行った方が早くないかと。
考えてみれば僕もライターで、立場的には中に入れるんじゃないかなというのがあったので、
行ったらすんなり入れて、質問できるので、というので始めて。
続けているのはその時たまたま古い友達の弁護士の日隅一雄っていうのがいたんですけど、
彼が「木野ちゃん続けてこなきゃダメだよ」
「いいよ」ってなんとなく言っちゃったんですね。

水野:
弁護士の日隅一雄さんは私たちのMBSラジオにも生前出演して下さったんですよ。
大変、癌の末期の時期でいるときだったんですね。
で、癌でものすごくこう、体はしんどくて、座っているのも辛いんだという時期もですね、
東電の会見に毎日出ていらっしゃいましたよね。

「検証!福島原発事故記者会見」 日隅一雄さん2/22たねまきJ(内容書き出し)

木野:出てましたね。

水野:
本当に命を削る形で東京電力に質問し続けて、そして最後にご本をきっちりとあらわして、
そして、この世を逝かれたと、
そんな、すごい弁護士であり、ジャーナリストでいらした日隅さん、

木野:
僕にとっては古い友達なので、ま、ただの友達なんですけれども、
ただ確かに「続けてこなきゃダメだよ」っていうふうに3月の時点で言われたのは正しかったな、
とは今では思っています。

水野:
日隅さんの口から木野さんのお名前を私もあの時に伺っていたんですね。
そういう友人関係もあり、
そして日隅さんのその言葉で、ずっと東電をウオッチし続けていらっしゃる
木野龍逸さんに今日はお話を伺わせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
そして、もうおひと組でございます。
平野さんは実際にお話しされるのはこれが初めてですかね?

平野:
そうですね。
年末特番で同じ時間帯では無かったのでちょっと入れ違いになりまして存じ上げてないんですけれども。

水野:
あのね、初めて聞きはったらビックリしますわ。
夫婦漫才師のおしどりマコさんとケンさんです、東京スタジオにいらっしゃいます。
おしどりのお二人こんばんは。

マコ:こんばんはおしどりです
ケン:よろしくお願いします。

水野:目の前にいるようにクリアですね。東京ですけれども。

マコ:
そうです、今日東京電力の記者会見が終わってから、こちらに伺ったんですけど、
今日木野さん、東京にいなかったじゃないですか(笑)

木野:いないいない。今日は大阪ですもん。

水野:木野さんもおしどりのケンさんマコさんも、東電の記者会見の会場でよく一緒になられるという事

木野:会場でしか見たことがない

水野:あ、そうか(笑)

ー略ー

水野:3.1以前はどんなふうやったんですか?お二人は。

マコ:普通に舞台に出たりたまにテレビに呼んでもらったりしていましたよ。

水野:特に原発というものに何か興味があったわけじゃないんですよね?

マコ:
興味があったわけじゃないんですけど、でも漫才のネタをつくる時に
「それはネタに扱ってはダメ」みたいなことがいろいろあるなとは思っていました。
その一つが原発だったので、
本当を言うと、
「それはテレビでしゃべっちゃダメだよ」、「舞台でネタにしちゃダメだよ」って言われていた時に、
もっと突き詰めて考えていればよかったなっていう反省はあります。
単独ではね、いろんな危険なこともしましたけどね。

ケン:やりたいことやらしていただいてね。

水野:
なるほど。漫才もネタにするのはかなり難しいと何となく感じていたと。
その3.11以前の空気というのは何となく私もわかりますけれど、
それが3.11以降どうして漫才師のお二人が東電の会見に出るようになったのか?

ー略ー



http://youtu.be/ePqYLEdY2kc?t=11m54s


いままで事故処理にかかっている費用

水野:
今日のテーマ「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」と題してお送りいたします。
まず、今福島第一原発でなにが起こっているのか?
どうしても汚染水の話が今一番注目されているかと思うんですが、
それだけなのかどうなのか?教えていただきたいんですけど、まず木野さんから
「皆さんご存じないかもしれないけれどここのところはぜひ知っておいてください」
というところはどういうことでしょう?

木野:
一つは、あそこの事故処理にいくらかかっているのか?さっぱりわからなくて
なんでもっとそこを突っ込んで行かないのか、その辺がまず一つですね。

水野:
お金がどれだけかかっているのか?
よく、除染の費用のお話が出てきますね、あるいは廃炉にいくらいるっていうような、
これから先に何兆円なんて言う話は出ますが、
すでに事故処理にいまナンボかかっているか?という数字。
確かに私も記憶にない。

木野:
ざっくりした大枠の外側の数字は出てくるんですけど、
でも数字って積み上げのはずじゃないですか。
ここの作業の積み上げなんですけど、

水野:3.11の時からずーーーっと、積み上がっていますよね。

木野:積み上がっている、その積み上げの中身がさっぱり分からないんですよ。

水野:そういう話は記者会見では出るんですか?

木野:「いくらかかっているんだ?」というと「私企業なので出さない」とかですね、

水野:私企業

平野:私企業

木野:私企業なんです

水野:しきぎょうって私っていう?

木野:わたくし。

平野:公益企業でもありますよね。

木野:私企業の私契約なので出さないというんです

水野:し契約ってなんですか?

木野:わたくしの契約

水野:「うちらのプライベートな問題ですわ」という事ですか?

木野:そうです。

水野:業者さんとうちはプライベートで契約しているんだから

木野:そうです、「相手がありますから」って言うんですけど。

水野:「相手がありますから」それはどういう意味なんですか?

木野:相手の方も出してもらっては困るというふうに言っているっていう意味なんでしょうけれども、

水野:意味にとれますよね。それはなんでなんですか?

木野:要するに「私契約だから」という・・・、

水野:私契約って・・・

木野:意味分かんないんですけどね。論理的にはさっぱり、

平野:税金を投入されていますからね。だからもう、公表する義務があるんですよね。

水野:そうですよね。

木野:そうとは全く思っていないですね、彼等は。

平野:だからそこがもう大きな勘違いですよね。

木野:本当はその辺を国会含めて、メディアもそうですけど、もっと詰めていいんじゃないかと思うんですけど

水野:
これ、「相手がありますから」というのはね、たとえば穿ってみたらですよ、
契約した親会社が子会社なり、あるいは下請け孫請けとかね、何次もあると言いますから
3次4次位じゃない、もう10次とか20次っていう話も聞いたことがありますけど、
そういうところに「どれだけ労働者にちゃんと賃金が払われているのか」という事にも繋がっていきますから、
っていう意味ももしかしてあるんですか

木野:
そうですね。
結局末端の作業員の方が受け取っている金額というのは、話を聞けばちょこちょこ出てきますけれども、
じゃあ、元請けにいくら払っているのか?とかですね、
それが末端に行くまでにどの位減っているか?
その減り方が異常なものであれば、それは直さなければいけないし、

水野:もちろんです。


作業員の人数と経験

木野:
あんまり少なければ、作業員の数も減っちゃいますので、
あんな危ないところ、誰も行きたくないですよね。
実際にいま減ってきているので、

水野:
作業員の数っていうのは、よく1日3000人っていう話を聞きますが、
どうなんですか?これは実態は。

木野:
中身が全然わからないんです。
実際に3000人入っているかどうかも分からないんです。

水野:わからないんですか!

木野:わからないですね。

水野:何の作業に何人、どこの部署に何人、って言う話は記者会見で出るんですか?

木野:出るんですけれど、教えてくれないです。

水野:あ、それも教えてくれないんですか?

木野:出さないです。

水野:なんでそれは教えたらあかんのですか?

木野:なんでですかね?なんか都合が悪いとしか思えないんですけど。

水野:となると、本当に3000人の人が確保できているのかどうか?

木野:わからないです。

水野:そこはわからない。

木野:分からないです。

水野:はぁ~~・・・

平野:
これはもう、被ばく線量がどんどん積み重なってきて、作業員の方がずっと長く作業できないという、
現場の悲惨さというものを知られたくないという意図もあるんじゃないですか?

木野:そうですね、

マコ:
木野さん、実はね、すみません。
木野さんがずっと会見で質問されていて、「1日に何人入っているか?」の件ですね。
今日の会見で出ました。


水野:あっ!今日の会見で

マコ:木野さんがいない時にわざわざ出しました。

木野:フッ

水野:一日に何人の作業員の数、どんな話でした?

マコ:
APDという、個人線量計を作業員の方が付けて中に入られるんですね。
その個人線量計の貸し出し数というのが、今年の4月から9月まで毎日どれ位貸し出しているか。
つまり、一日にどれ位福島第一原発の敷地内に入っているか?という数字が出ました。
大体、やっぱり3000人前後ですね。
2940人とか、2980人とか、
で土日は作業が減りますので、土日にグッと減って、
あと8月の1週間1000人前後の1週間があるんですけれども、
「この期間はお盆です」と言ってました。
そういう回答が出ました。

水野:ほぉーーー
木野:んーーーー

水野:これは、作業員に方達をちゃんと確保できていると思っていいんですか?

木野:
わからないですね。
あの、人数はそういう形で出るんですけれども、作業の中身が分からないので、
経験とかね、
どの位の経験がある人がどれくらい入っているとか、
あと、被ばく線量の上限までどれだけ近い人がどれだけいてとかですね、
そういう細かいことが全く分からないので、

水野:
これから何十年にもわたってですね、大変多くの人数の方の作業が必要でしょ?
それについての見通しなどについてはどうなんですか?

木野:
出ていないとおもうんですよね。
さすがについ最近は廣瀬社長が「作業員の確保が難しい」というような事を時々言うんですけれども、
それは国会等で国会とか、ウチウチの話では出るんですけれど、
表立ってはですね、昨日の決算発表の会見でもハッキリは言わないですし、

水野:ほぉ!

木野:
どういう訳か。
記者相手には「厳しい」とは言わないんですよね。

水野:言わないんですか。

木野:
「現状は大丈夫」みたいな。
副社長もこの間、つい2~3日前ですけれど、「現状は一通り確保が出来ています」

水野:平野さんそのあたりはどうなんですか?

平野:
でも副社長は9月頃「野戦病院のような状態」で、
なんかもうコントロールもそれこそできないみたいなニュアンスで、
かなり危機感を持って言っていましたよね。

木野:
多分現場ではすごく危機感があると思うんですね。
実際に人手が足りないというのは彼等は、現場はものすごく分かっている筈なので、
ただ、東京で会見している人は、それはあんまり見たことがないんじゃないかなって、

水野:あっ、その危機感が全然関係ないような雰囲気の方のお話しぶりですか?

木野:だし、「そういうふうに言え」と言われているのももちろんあるでしょうけど。

水野:「大丈夫です」と。


黒字決算

平野:とりあえず、なんか今度の中間決算で黒字の数字が出ましたよね

水野:ビックリしました。え?東電黒字なんですか??

平野:それで本当に驚いたんですけどね。

木野:そうなんです。

水野:こんだけのことがあって?

木野:
ただね、あの黒字はちょっと、
新聞各紙ざっと見たんですけど、「なんでこういう書き方になるかな」という感じなんですけど、
あれは要するに上半期にやらなければならない火力とかのメンテナンスを、修繕費とかを
かなりの金額を後ろに回しているんですね。
だから会見では廣瀬社長は、「それは後ろに回しているんで下半期は厳しくなる」というのは言ってて、
だから、必ずしもあの黒字というのは意味がないというのを会見では言っているんですけど、
記事ではそうではないですよね。

平野:
とりあえずは発表したとおりに数字は出ますからね。
書かざるを得ないんでしょうけれども、
ただ、今木野さんがおっしゃった、12月に社債の返還がせまって、
3000億円という、利払いをしなくちゃダメですよね。

水野:利払いだけで3000億円?

平野:
だから全体では4兆円ぐらいの数字を発行している訳ですから、
それが迫って、それを払うと、もう銀行からお金を借りないと払えないと、いうことで、
かなりそういう意味では下半期は切羽詰まっていますよね。

水野:
つまり、赤字が何期も続いたら銀行からお金が借りられないから、
今期は何としてでも黒字にしたいという思いがあったんじゃないですか

木野:でも、事故の直後に無担保で2兆でしたっけ。

平野:
だから、今は東電は国が破たんを避けているということに高をくくっているという印象ですよね、
一言で言うと。

木野:
だから福島第一の5・6号機の廃炉の問題があって、
廃炉にすると資産価値がゼロになっちゃうので、その分また全体の会計を

平野:処理を変えましたよね。

木野:
それこそ変えたじゃないですか。
多分あの変えたのに合わせて東電は年内に5・6号機の処理を決めるという話をしているんで、
その辺が全部絡んでいるんでしょうね。
償還だの何だのというのが

水野:
廃炉にしたら資産価値がゼロになって、帳簿上でエライことになるわけですね。
で、それがそうはならんように、という、ある種のテクニックですよね。
テクニックが、ま、施された。



ーーつづく






報道するラジオ 2013年11月1日
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」文字起こしブログ


<メディアが伝えない福島第一原発その1>
「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その3>
「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)







大丈夫?4号機からの使用済み燃料取り出し間近!

4号機プール核燃料 来月8日にも取り出しへ
NHK 2013年10月30日 13時27分

東京電力福島第一原子力発電所で廃炉作業の節目となる4号機のプールからの燃料の取り出しについて、
原子力規制委員会は東京電力がまとめた安全に取り出すための計画を認めました。
原子力規制庁による設備の最終的な検査は今週にも終わる見通しで、
東京電力は早ければ来月8日に燃料の取り出しを始める方針です。

東京電力は、福島第一原発で廃炉作業の重要な節目となる、
4号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出しについて準備を進めていて、
安全に取り出すための計画をまとめています。

計画では、
事故時の水素爆発によってプール内に落下したがれきで燃料が損傷していないかを確認するとともに、
燃料をつり上げる際にがれきに引っかからないよう慎重に作業を行うとしています。

規制委員会は30日の会合で、東京電力の計画を認めましたが、
委員からは「がれきによるトラブルがいちばんの懸念で、作業中に予想しないことも起こりうるので、
原子力規制庁でも十分に監視を行ってほしい」といった指摘が出ました。

原子力規制庁によりますと、取り出しに使うクレーンなどの設備の最終的な検査は今週にも終わる見通しです。
これを受けて、東京電力は早ければ11月8日に燃料の取り出しを始め、
来年(2014年)いっぱいで4号機のプールからの燃料の取り出しを終える方針です。





5政府の能力・柏崎刈羽・電気代は上がる?・4号機・若狭湾演習・小出裕章氏インタビュー
10/3岩上安身さん(内容書き出し)
より

小出:
4号機の使用済み燃料プールの中には、
使用済み燃料が今はまだ眠っている訳ですけれども、
その中には広島原爆の14000発分ある。

岩上:ね・・・・、もう、それは何回聞いてもため息が出る・・・

小出:
これまでに放出した分の約100倍がまだ、いまはプールの底にあるんですね。
で、毎日のように余震もあって、
プールはもう爆発で宙吊りのような状態になっているわけで、
そのプールが崩壊するようなことになれば、大変なことになるだろうなと私は思っていますので、
とにかく、一刻も早く今プールの底にある使用済み核燃料を
少しでも危険の少ない場所に移すべきだと思ってきましたし、
東京電力もそう思ってきたのですね。
ですからそのために、移すためのクレーンを設置しようとして、
そのクレーンを設置するための巨大な建屋をまず建ててきたわけですね。
多分もう、クレーンも設置するでしょうけれども、
今年の11月かあるいは12月になれば、
今プールの底に沈んでいる使用済み燃料を吊りだす作業が始められると言っているんですね。
ですから私はそれをなんとか始めて欲しいと思っていますけれども、
使用済み燃料プールの中には1331体の使用済みになった燃料があるんです。
それを単に水中、プールから吊りだしたら、周りにいる人がバタバタ死んでしまいますので、
巨大なキャスクというのをプールの底に沈めて、
そのキャスクを、多分20体位は入ると思うのですが、
使用済み燃料を入れて、蓋をして、クレーンでつり上げてですね。

岩上:水と一緒にですよね

小出:
もちろん。
水底にまず容器を沈めて、水浸しの容器の中に使用済み燃料を入れて、蓋をして、
水が入った状態で吊りだすわけですね。
で、重さは100トンを超えていますので、巨大なクレーンがないといけないわけで、
そのクレーンを今設置している訳です。
で・・・
それが上手くできるか?という事がまず心配なんですね。
もう、使用済み燃料プール自身が破損しているし、
その上にいろんながれきが落っこっているんですね。
そうすると、使用済み燃料も、多分なにがしかは損傷しているだろうし、
それをきちんとキャスクの中にまず入れるという事自身が困難かもしれない。

岩上:ロボットかなんかを使うんですかね?

小出:
使用済み燃料の交換機というのがもともとあるわけですし、
それはもう、爆発で吹き飛んで無いので、今は。
ですから新しい使用済み燃料交換機をつくって、たぶん今それを準備しているんだと。

岩上:なんだかのアームでそういうものを取り除きながら、入れるんですよね。

小出:
そうです。
アームを落として、ちょっとつり上げて、横にずらしてキャスクを中に入れて、
それを1331体、こうやってやるわけですね。
途中で、だから吊り落としたりすれば、
使用済み燃料がまた、破損したりする。
そうなるとまた、放射能が噴き出してきてしまいますので、

岩上:破損した時に、だから核分裂が起きるという訳ではない

小出:
多分それはないと、私は思っています。
怖いのは放射能がどれだけ外に出てきてしまうか?と。

岩上:そうするとまた被ばく故、作業がそこに近づいて出来ないと、

小出:
労働者が被ばくをしてしまうし、作業がしばらく出来ないという事になると思います。
ですから、本当にその1331体分をきちっとやれるかどうかが不安だし、
一体どれだけの時間がかかってしまうのかな?ということも不安なのです。
でも、少なくても私はやるべきだと思っています。
それで4号機に関してはこれまで準備もしてきたわけだし、
4号機というのは比較的、その、私たちがオペレーションフロアと呼んでいるところの汚染が少ないので、
やってほしいと思っています。





2013/09/15
< 日本語訳・字幕↓:Jo2Rayden >
福島原発4号機の地震で歪曲した核燃料ラック、プールに落ちた屋根。-- 核燃料棒は折れ、移動できないだろう。
Gundersen: Fukushima Unit 4 fuel racks distorted from quake and roof falling into pool — Nuclear rods likely to snap and won't be able to be removed http://www.nuclearhotseat.com/nuclear... 

核燃料ラックをタバコ一箱と見なし、たばこを引き抜こうとします。
たばこを引き抜くと­うまく出れば良いでしょう。
しかし、箱が曲がっている場合、たばこを引き抜くと箱が壊­れます。
そう、彼らが福島第一4号機で遭遇する問題です。
核燃料ラックは、地震で曲がっていま­す。
屋根は落ち、さらに燃料ラックを曲げました。
正味の影響は、核燃料の束"ラックの­中のたばこ"を引き抜くと幾つかを折るでしょう。
核燃料棒を折る場合、再び放射能を放­出します。

私の推測では、クリプトン85のガスやセシウムも放出され、ストロンチウムも放出され­るでしょう。
彼らは、恐らく2、3日の間、建物から撤退せねばならなくなるでしょう。­
発生する放射性ガスを、煙突で大気上へ送るでしょう。
キセノンを除くことができないの­で、除染することはできません。


したがって、彼らは大気中に放射性キセノンを押し出し、
すべての放射性ガスを建物から­除去し、次に中へ戻り、再び作業をするでしょう。

核燃料の問題は、一束より多くの数が­存在するでしょう。
次の年、あるいは次の2年、彼らが、すべての燃料を移動しなくても、私は驚かないでし­ょう。
彼らは、激しく引きすぎたくないので、
もしくは、もし激しく引く場合、燃料を破損し、­建物内部に放射能漏れを引き起こすでしょう。

ですから、4号機から燃料を取り出す工程が二個目の問題で、私が挙げる最優先事項です­。
しかし、それは容易ではないでしょう。
東京電力は、これを容易なものとして描いていま­す。
正常な原子炉では、これはすべてコンピューターで終えます。すべては完全に垂直に­引かれます。
何も今は垂直ではなく、燃料ラックは曲がっています。
すべて手動で行われなければなら­なくなるでしょう。
正味の影響は、それが実際に困難な仕事であるということ。
もし彼らが燃料のうちの幾つかを折り、移動することが出来なくても、私は驚かないでし­ょう。
-END-




東京電力は楽観的で自信満々

東京電力 資料
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて


建物(建屋)は損傷していないのか?
2013110313.jpg
「コンクリート床」「壁のひび割れ」の確認などの定期的観測を目視にて注意して行っています。



燃料を移動させたら、放射性物質が飛散するのではないか?
2013110311.jpg
カバー内は換気設備を設置しますが、フィルタユニットを通して、外部への排気を行い、
カバー内の放射性物質の大気への放出を抑制します。



作業時に、また核反応が起こることはないのか?
2013110312.jpg
燃料の重さよりも多くの荷重がかかったことを検知するシステムによって、
落下の可能性は極めて低いと考えています。
万が一燃料が壊れて他の燃料の上に落下した場合も、
周辺に対し著しい放射線被ばくのリスクを与えないことを確認しています



燃料プールに落ちた“大小のガレキ”が及ぼす燃料への影響は?
2013110314.jpg
隙間に落ちた小片なガレキ等が
燃料を覆うチャンネルボックスと燃料ラックに引っかかる可能性が指摘されています。
当社では、引っかかり自体が発生する可能性は低いと考えていますが、
荷重を監視しながら慎重に作業をすすめます。
またそもそも燃料は、強固な合金でできているチャンネルボックスに入っているため、
ガレキの落下などから守られます 。



キャスクピット(輸送用容器格納場所)からの輸送プロセスは?
2013110315.jpg
従来から行っている燃料取扱いと同様の構造・設計、安全性を有する設備を用いて、
構内輸送を安全に実施いたします。
これまでキャスクピットの移動は当社において1200回以上行われてきた実績のある作業です。



ーーー

考えられるいろいろな危険に関して、東京電力は全て「可能性は極めて低い」としています。
「汚染水漏れは極めて低い」と言いながら、ジャブジャブ垂れ流してきている東電ですから、
今までの経験から 極めて低い=結構高い なのではないでしょうか?

風下となる住民の避難、また、正確な核種の発生情報を迅速に出してもらわなければ困ります。
カバーで隠していても、フィルターがあったとしても、希ガスには無力なのでは?
「放射性物質は外へ出る」と思っていた方がいいでしょう。
そして数日経ってから「あの時放射能が沢山出ていた」と言うかもしれません。
今までの経験から、出ている最中に警報を鳴らすことはしないでしょう。
自分の身は自分で守る。
子どもの身体は大人が守る。


ーーー


福島第1原発4号機から取り出した核燃料が落下したと想定し訓練

FNNニュース福島 2013年10月29日 19:14 福島テレビ

「福島第一原子力発電所4号機の燃料取扱事故が派生」

訓練は、4号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出し中に、
5階から核燃料が落下したという想定で行われました。

さらに、燃料が落下したことで、再臨界したときに発生する「キセノン」という気体が発生したと想定。
5km圏内の住人に、避難警報を出す訓練も行われました。

「5kmから30km圏内の複数カ所で40マイクロシーベルト/hを超えています」

4号機では、早ければ11月8日にも、燃料の取り出しが始まる見通しで、
11月1日からは、燃料を取り出すクレーンの稼働を確かめる、使用前検査が行われる予定です。




ー追記ー
福島第1原発:
4号機燃料取り出し 実行前に実証試験

毎日新聞 2013年11月05日 07時53分(最終更新 11月05日 08時24分)

東京電力が福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しを前に、
実際の燃料輸送容器を使って作業の安全性を確認する実証試験を追加し、
4号機内で近く実施することが4日、関係者への取材で分かった。
実証試験には準備を含めて数日かかる見込みで、
早ければ8日にも始まる予定だった燃料取り出しは1〜2週間延期となる見通し。

燃料取り出しに向け、クレーンを備えた4号機の建屋カバーは既に完成しているが、
実証試験は行われていなかった。(共同)





ーーー



いつ、何が起こるかわかりません。

外出時にはマスクをしましょう。


















ーおまけー

<メディアが伝えない福島第一原発その3>
「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)
より

マコ:
東電交渉という場でいわきの方が「本当に大丈夫なんですか?」と聞くと、
「絶対に安全です」とおっしゃるんです。

水野:
絶対に安全!Σ(゚Д゚ノ)ノ 
燃料棒、だって、あれ落ちたら偉いことになるのちゃいます?

マコ:
で、「何の根拠でそうおっしゃるのか?」と。
「多重の防護をしているので安全だ」としか説明されていなくて、
「安全です」という話ではなくて、万一何かが起こった時に
子どもたちだけでもすぐに逃がす手段というのを考えてくれないか、教えてくれないか
というふうに話したけれども、
「絶対に安全だ」という回答しか返ってこなくて、
これでは「絶対に安全だ」と言われていた原発がやっぱり爆発したので、
本当に信じられないという事をおっしゃっていました。

水野:それは、なんだか新たな安全神話のように聞こえますね。

木野:
だって東電自身が絶対に安全だとは、多分思っていないと思うんですけどね、
なかなかそれを外には言わないんです。

水野:言わないんですね。

木野:「絶対に安全です」って、やったこともないのに言えるわけがなくて、

水野:初めてですよね、こんなことやるの。

木野:そうですよねー、巨大なUFOキャッチャーと呼ばれていますけれど、

水野:
いやぁ、本当に。吊りあげて移動させるわけですよね。
もしその時になにかで、落ちてしまったらどうなるのか?
はぁ・・・・・
そうした事態、そういうリスクを抱えた作業がこれから、1週間顔に始まろうとしているという事ですね。

木野:これから30年40年ずっとそういう作業が続くわけなんですけど。

水野:
そうなんですか!これがずっと続くんだ!!
そんなリスクの中で、それこそ小さい子どもさんを抱えた地元の方達が、
ずーっとこの、「絶対に安全」の言葉の中で暮らしていかなければならない・・・




<今更公表・損傷核燃料3体>
25年前使用済み燃料棒が「く」の字になって4号機燃料プール内に
ー東京電力はやっぱり信じられないー








園児はもう食べてしまった。セシウム合計65.3ベクレル/kg

立川市

保育園給食・小中学校給食の放射性物質検査結果


立川市保育園給食
査日 平成25年9月13日 
品目 しいたけ
産地 群馬県 
放射性セシウム134 20.3ベクレル/kg
放射性セシウム137 45.0ベクレル/kg
放射性セシウム合計 65.3ベクレル/kg

前16ページ中13ページ目
2013110213.jpg
・品目欄に◎が付いているものは、通常の検査で放射性セシウムについて基準値(100Bq/kg)の2分の1を超える値が検出されたため、ゲルマニウム半導体検出器による精密検査を行った結果を掲載しています。なお、その数値は上記の基準値(一般食品100ベクレル/kg)を下回っており、安全性に問題ありません。





私がここで言いたいのは、
危険である可能性が高いシイタケやタケノコなどの食材を
わざわざ保育園児の給食に入れる必要があるのか?
ということです。



問題は、この保育園ではセシウム合計65.3ベクレル/kgのシイタケが入った食事を
園児がすでに食べてしまった後だということです。

もちろん、シイタケだけを1kg食べたわけではありません。
実際は、ほんの一口でしょう。

しかし

どんなに微量でも、その子どもが取り込む場所によっては何らかの影響が出る可能性があるのです
不特定多数の子供が食べる給食には、
危険度の高い食材は極力避けるべきだと思います。
シイタケ無しでもおいしい給食は作れるはずだと思うからです。


子供の食事を作るにあたって非常に勉強不足だと思います。
このような食材でメニューを作る栄養士は処罰されても仕方がないと私は思います。


そのくらいの危機感を持って給食のメニューや食材選びを考えるべきです。

命にかかわる問題ですから。
「あなたの作った給食が将来子供を病気にして命を縮める原因なるかもしれない」ということです。




すぐに症状が現れるアレルギー食材。卵やピーナッツなどは真剣に排除するのに、
数年後にならなければ症状が出ない毒物を放置して食べさせるのは間違っている!!

私がこの保育園の子どもの親ならば、
今の栄養士の先生の名前を保存して、このシイタケ数値を証拠にとっておくでしょう。
あわせて、子供の髪の毛と爪、その後抜けた乳歯も保存すると思います。



それ位すると言って大きく声を上げなければ、
給食問題は放置されちゃうんだろうなと思います。




問題は甲状腺がんだけなのだろうか?井戸謙一弁護士「ふくしま集団疎開裁判から見えてきたふくしまの現状」9/14(内容書き出し)

井戸謙一弁護士「ふくしま集団疎開裁判から見えてきたふくしまの現状」
2013年9月14日




54:18~ http://youtu.be/YqUkrT7ompg?t=54m18s


心電図異常

問題は甲状腺がんだけなのだろうか?という話で、
特に循環器系だとか、いろんな疾患がチェルノブイリでは出ていますから、
そういうのがすでに出ているのではないか?
なかなか福島のデータが出てこないんですが、
これは取手市の小中学校の1年生がそれぞれ入学した時の心電図検査の結果で、
「要精密検査」とされた子どもの数ですね。

井戸謙一11

23年度にぐっと増えています。
この青いのが小学1年生、赤いのが中学1年生です。
で、24年度も増えています。
それまでと比べると明らかに増えていますね。
茨城県の取手市です。

井戸謙一12

これも茨城県のデータですが、
これは、学校検診で心電図異常を指摘された子どもの数です。
小学校、中学校、高等学校のデータですが、
これは23年度はそうでもないんですが、
24年度に入って、小中高全てにおいて急激に増えている。
そういうデータです。

井戸謙一13

これは牛久市。これも茨城県ですね。
茨城県牛久市の学校検診で、心電図で要精密検査とされた子どもの数です。
これは23年度と24年度を比較しています。
小学校、中学校合わせていずれも増えている。

茨城・小中学生の心臓に異常が認められるケースが急増

56:03
糖尿病
井戸謙一14

それから、これは東京新聞の報道ですが、
仮設住宅の10人の子どもの検査をしたらうち6人が糖尿病だった。
これ、チェルノブイリでも糖尿病は非常に増えているんですよね。


高血圧
井戸謙一15

それから、これは健康管理調査の一部ですけど、
福島の子どもに高血圧が増加している。
中学1年生で収縮期血圧が140mmhgを超える子どもが9倍に増加している。

56:43
白血球
井戸謙一16

血液検査で、白血球数とか好中球数のデータがあるんですが、
学童の場合、白血球数、標準が6000~10000。
それからそのうちの好中球、これが3000~5000。というのが標準だそうです。

これが福島県の子どもたちのデータなんですが、
県民健康管理調査で、一部血液検査をしたデータですが、23年度

井戸謙一17

これは7歳から15歳の女性の白血球数のデータです。
この囲っているのが標準の6000~10000です。
半分ぐらいの子どもが標準に行かないという事なんですね、いってない。

井戸謙一18

これは同じく、男性7歳から15歳。
やはり6000~10000で囲っていますが、男の子も半分ぐらいの子どもは標準以下になっている。
白血球数が。

井戸謙一19

それから好中球の方です。
これが標準が3000から5000、7歳から15歳の女子。
これも大体半分ぐらいですか、半分ぐらいの子どもが標準以下

井戸謙一20

7歳から15歳の男の子。
やはり半分、これは半分以上かもしれませんね。
半分以上かもしれない。標準以下です。

 
58:15  http://youtu.be/YqUkrT7ompg?t=58m15s
問題は子どもだけ?

じゃあ、問題は子どもだけでしょうか?というのが次の問題です。
実は、元気だった大人が心筋梗塞で急に亡くなったという話が沢山あるわけですが、

井戸謙一21

実は平成24年11月30日から仙台で行われた日本心不全学会学術集会のメインテーマが、
「心不全パンデミックにいかに対処するか」というのがこのメインテーマだった訳です。
「パンデミック」というのは「大流行」という事です。

この大流行の舞台はどこかというと、福島・宮城。
ここで心不全が大流行している。
「これにどう対応するべきか」という事を心不全学会が議論しているんですよ。

井戸謙一22

それからこれは今年の5月8日、衆議院の震災特別復興委員会で、
南相馬市立総合病院の副委員長及川友好(脳神経外科)さんという方が証言しています。
「今データを集めています」と。
「これはまだ暫定的なデータで、確定的なものではないんですが恐ろしいデータが出ています」
「我々の地域での脳卒中の発症率が65歳以上で1.4倍、
それどころか35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています」
「非常に恐ろしいデータが今上がってきています」

確かに震災の関係でいろんなストレスがあるでしょうから、
脳卒中が増えるというのも分からんではないですけれども、
壮年層で3.4倍にまで増えている。
これがそういうストレスだけが原因だというふうに片付けてしまっていいのでしょうか。

<恐ろしいデータ>
「我々の地域での脳卒中発症率が35歳から64歳の壮年層で3.4倍にまで上がっています」
南相馬市立総合病院:及川友好副委員長5/8衆議院

4000ベクレルの内部被ばく 見捨てられた地域 医療崩壊 20km圏内 
5/8衆議院 及川南相馬市立病院副委員長(文字起こし)





1:00:25
今、ふくしまで何が行われているか
井戸謙一23

とにかく徹底した安全神話の宣伝、洗脳で、「もう全然何の問題もないんだ」という事が、
住民に対してはいろんな講演会だとか、座談会だとか、そういうので徹底的に刷り込まれるし、
子どもたちに対しては、学校で教師からそれが徹底的に刷り込まれていますね。
で、それを心配する人に対しては抑圧する。

「地産地消の給食を食べさせたくない」と言って弁当を持たせようとしてもそれを許さない。
牛乳を飲ませたくない、うちの子には飲ませないと言ってもそれが許されない。
あるいはマスクをしていくとですね、
「マスクをしたら友達に不安を与えるからマスクなどはするな」というふうに先生に言われる。

放射能被害を心配する人達は本当にもうその事を口にできない、
戒厳令下のような状態で生活しているというのが実態です。

一方で、「もう線量も下がってきたから安心だ」ということで、
モニタリングポストの値なども手をくわえられて、虚偽の情報が流布されている。

で、避難先から帰還しようという人に対してはいろんな手厚い配慮がなされるけれども、
避難している人たちに対しては何の援助も成されない、兵糧攻めがずっと続いている。

井戸謙一24

これは、モニタリングポストの虚偽データですけれども、
一つのところに二つのモニタリングポストが並んでいる。
一つは、最初に文科省の入札で落とした東京のアルファ通信という会社のモニタリングポストで、
これが福島県の600カ所に設置された段階で、
「データが高すぎる」と言われて、
「もっと落とせ」と言われて、社長がそれを拒否したら契約を解除された。

で、その後随意契約で日立系の会社に発注して、
その日立系の会社が福島県内3000カ所にこのモニタリングポストを設置した。
アルファ通信はそれを撤去しないので、
同じ場所に二つのモニタリングポストが並んで設置されているという状況です。
このアルファ通信は国を相手に東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こしている。

アルファ通信社、文科省を提訴


井戸謙一25

これは琉球大学の矢ケ崎先生が、
モニタリングポストの値と、住民が自分で測る値とがあまりにも大きな違いがるので
「専門的に調査してほしい」と住民から頼まれて調査した結果ですが、
モニタリングポストの値が周辺の住居の大体半分ぐらいしか表示しないということなんです。
一つは正しい測定器を同じ所に設置すると大体モニタリングポストはその9割ぐらいの数値しか表示しない。
それから、モニタリングポストの周辺だけは徹底的に除染されているので、
そこから数メートル離れて、一般の住民が住んでいるところに行くと急に上がるので、
そこと比べるとモニタリングポストの数値は半分ぐらいしか表示していないという事をグラフ化したものです。

モニタリングポストに人為的操作!?「郡山・相馬・南相馬30~65%も少なく表示」
10/5矢ヶ崎克馬氏(会見内容書き出し・資料)




井戸謙一26

そういう形で福島の人達は、洗脳されているようで、しかし、やはり不安に思っておられるんですよね。
特に子どもさんを抱えている方は。
洗脳されているような態度はしてても、やはり不安に思っている。

で、「できれは避難したいか」と言うとですね、やはり子供がいる世帯は、
特に小さい子がいる世帯は、5割以上が「いまでも避難したい」というふうに考えている方が多い。
そして「福島の子どもたちの将来が不安か?心配か?」と言われると、
やはり、もう大多数の人達が「不安だ」というふうに答えておられる。
そういう葛藤の中で生活しておられます。

こういう事を一切無視して、何の対策も取らない国にたいして、
じゃあ、市民が何ができるのか?と言うと、
いま全国で保養プログラムというのが、夏休み、冬休み、春休み企画されて、
おそらく数100の保養プログラムがあると思うんです。
井戸謙一27

これはたまたま私がいる滋賀県の保養プログラムのチラシですけれども、こういう形でやっています。
ただ、これに出てくるのも、もう最近難しいんですね。
保養プログラムに行かなければいけないという事は「福島が危険だ」という事を前提にするので、
「プログラムに行きます」という事を言う事自体が難しい、そういう状況だそうです。

しかし、これは7月22日から8月22日まで約1ヶ月という事で、期間としては長い方ですけれども、
先ほどお見せした、セシウムの減少のグラフなどからしてもですね、やはり保養には限界がある。

チェルノブイリの例からしても、数年後には非常に広範な健康被害が広がる
同じような状況になる可能性が福島にもあるわけですから、
単なる保養だけではなくて、今からでも避難、移住ということを、
特に子どもについては必要でしょうし、
それをなんとか市民レベルで実現するような取り組みというのが
これから広がっていかなければいけないだろうと思っています。


1:08:14
井戸謙一28

一体何のために子どもや市民の健康をおとしいれてまで、
放射能の危険性を無視してこういう政策が続けられるのか、というふうに考えると、
やはりもう、これしかないと思うんですよね。

今までは、「原発というのは絶対に事故を起こしません」というふうに国民を洗脳して
「原発安全神話」に洗脳して、それで原発を運転してきた。
しかし、事故が起こるという事がもう分かってしまった。
で、今新規制基準が出来て、それの適合審査が行われていますが、
新しい規制基準ではですね、シビアアクシデント対策を撮るというのが当然の要件になっています。
だからシビアアクシデントはもう起こるんですね。
これからの原発はシビアアクシデントが起こる。

シビアアクシデントは起こるけれども、起こっても、そんなに大した事にはなりません。

福島原発では4基もの原発があんなことになったのに、
確かに周辺の避難区域の人達には迷惑をかけた。
だけど、その周辺には結局何の影響もなかったじゃないか。
4基も爆発してもその程度の被害で済む。
放射能の被害というのはその程度なんだと。

いうふうに言わないと、これからの原発政策を続けることはできない。
だから、「原発安全神話」にかわる「放射能安全神話」だと思うんですね。

だから原発を無くしていくためには、もちろんここの原発について私も裁判もしてますし、
「再稼動反対」という声を大きくすることは大事ですけれども、それだけではなくて、
やはり放射能がいかに危険なものであるかという事の認識をしっかり持つということが、
非常に重要な要素になってくるというふうに思います。

いよいよこれからオリンピックで、福島の事を忘れさせようという動きが、
どんどんこれから強くなるでしょうから、
こういう形で問題提起を続けていくという作業がいよいよ
これを継続していくという事が大事になるんだと思います。

1:10・51~ http://youtu.be/YqUkrT7ompg?t=1h10m51s
いわき市のお母さんからのメッセージ

最後にですね、これは福島のいわき市のお母さんからのメッセージというものがありますので、
私がお話しするより、それを読み上げた方がより、福島の方の気持ちがお分かり頂けるだろうと思いますので、
それを読みあげたいと思います。

起こってしまったということは認めないという、恐ろしい力で全力での封じ込めが行われ、
被害を被害と思わず、何もなかったかのようにしてしまいたいという意図によって、
私たちの子どもたちはひどい扱いを受けている。
これが福島の実態です。
ここに美談などは存在せず、恐ろしい程の封じ込めによって、
真実が伝わらないという現実が存在している事を知って下さい。

「なぜ避難せずにそこに住んでいるの?」
そのような質問に対し私たちは正直に答えます。
安心してここに住んでいる人がどれほどいるのかわかりませんが、
国や行政が子どもたちを守ってくれないという現実を知ってしまった今となっては、
少なくとも私たちのように子どもの未来を考え、
さまざまな事に対してこのままではいけないと思っている母親たちは、
チャンスさえあればすぐにでもこの地を離れ、子どもを安全なところで育てたいと思っています。
それがかなわない理由は家庭によって異なりますが、
被ばくによる影響を受け入れてここに残っているわけではないという事をお伝えいたします。

私たちはここに住んでいながらも子どもを守ることができるように、
リスクを減らすために必要な対策を求めており、
いままでは教育の現場にそれぞれが対応を求めてきましたが、それには限界があり、
子どもたちも先生も、もちろん私たちも疲れてしまうので、
今はそれを行政に申し入れ、交渉を行っています。
しかしそれもまた、多くの疲労を伴います。
一番身近にある行政自治が守ろうとしているものは、大切な存在である子どもたちの未来ではなく、
地元の経済復興であるという事を私たちは感じてしまいました。

このままで本当にいいのだろうか。
この家に残りながらもあらゆる対策によって守られたと、
将来子どもたちにそのように思って欲しいと願っていますが、
事故から2年が過ぎた今、
胸を張って子どもの未来を守っていると言える大人がどれほど存在しているでしょうか。

わたしたちはこの国が、子どもの未来の事をどうでもいいと思っている事
子どもの未来を放り投げ見捨てたという事を知っています。
わたしたちの大切な子どもたちは経済復興のためのシンボルとして、
原発を再稼働させるために、原発事故の影響など大したことないと思わせるために、
原発事故が起こってもすぐに復興する事、
福島はもう元に戻ったことへのアピールとしての材料として国に利用されている、そのような存在です。

普段通りの日程で行われた始業式。
高線量の中、
被ばくをしながらランドセルを背負い学校に通わなければならない理由は何だったのでしょうか?

情報は正しく伝わらず、ここいわき市では時期を同じくして安全宣言が出され、
数々のキャンペーンがスタートしました。
「食べて応援」をお願いするためにはここが安全であることをアピールしなければならない。
そのためには子どもたちの給食にも地産地消を復活させて、
給食でも使用する程安全であることを広く伝える必要があるのです。

冷静に考えて、
なぜここに住む子どもたちはこんなリスクを背負わされないようと
全力で守る体制によって守られないのでしょうか。

私たちは子どもを真っ先に疎開させる選択ができなかった国の判断を誤った判断だと思っており、
次々に強いられることの数々に対し、これは人権侵害であると感じています。

「市民の力は小さくていかに無力であるか」という諦めが、福島全体を覆っているように感じます。

3.11という出来事が私たちに投げかけたものは、
「大切なものはなにか」という問いかけであったと感じている私たちは、
長いものに巻かれることなく、小さい力も諦めずに進み続けていきたいと思っています。

私たちの思いが全国に届き、「本当の復興とは何か」を社会全体として考える事ができる事を願っています。



え、もう少し長いんですが、この程度にします。
え…、なかなか福島の状況は入ってきませんけれども、
是非今後もそれを積極的にも止めていただいて、
この問題を考え続けて言っていただきたいというふうにお願いして、
私からのお話を終わりにさせていただきます。

ありがとうございます。




「天皇陛下への手紙」山本太郎さん記者会見ノーカット10/31(全部文字起こし)

山本太郎さん、国民を代表して天皇陛下にお手紙を渡して下さってありがとうございます。

この件について少し不思議に思ったのは、夕方のニュースでは各局わいわいと報じていたのに、
夜9時のNHKと10時の報道ステーションは全くスル―したということです。

今朝はまた、朝のワイドショーで騒いでいました。
なぜ?夜の大型ニュース番組で報道しなかったのか??

もしかしたら、この時間のニュース番組は「天皇陛下がご覧になっているから」なのではないかと。
そう思った私です。


天皇陛下から手紙をサッ!と取り上げて懐にしまった侍従長は
その後お手紙を陛下に返したでしょうか?手紙の行方が気になります。
2013103132.jpg

ー追記ー

宮内庁、手紙「ふさわしくない」 次長、陛下に見せず
47NEWS 2013/11/05 16:20

宮内庁の山本信一郎次長は5日の定例記者会見で、
山本太郎参院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した行為について
「あのような場所ではふさわしくない」と批判した。

山本次長は
「園遊会は各界で活躍された方を招いて、ご苦労をねぎらう場所。常識的に判断されるべき問題」と話した。
手紙の行方については
こういう状況で渡されたものなので、事務方で預かり、陛下には上げていない」とした。

これまで園遊会の招待者には、写真を近くで撮影しないなどの注意事項を示していた。
【共同通信】




報道される時は切り取られているので全容が分からなくなるので、記者会見の動画を探した。
太郎さんならきっと映像で残しているはず。

ありました!山本太郎記者会見ツイキャス
http://twitcasting.tv/yamamototaro0/movie/23885074

ツイキャスそのもののYoutubeです。





偏った受け取り方をされないように、記者会見全文を文字起こししました。
2013103127.jpg
2013年10月31日


記者:今日の園遊会での出来事について説明してください

山本:説明というと

記者:今日手紙を渡されたという報道がありますががそれについて

山本:陛下にお手紙を渡させていただきました

記者:その手紙の内容について、どう言った内容だったんですか?

山本:
内容ですか。
今の現状をお伝えするという内容ですね。
例えば、いま子供たちの被曝、この先進んでいくと本当に健康被害がたくさん出てしまうといことですね。
それだけではなく、食品の安全基準という部分でもすごく危険な部分があるんですという話だとか、
あとやっぱり、原発の収束作業員ですね。
この人たちが本当に最悪の労働環境で収束作業をやってくださっている。
本当に劣悪な環境の中で、しかも、搾取されながら労働の対価というものを手にすることなく、
命をはりながら、命を削りながらやっているにもかかわらず、
健康管理とか放射線管理というものがずさんなままにされている実情ですか、
そのようなことを手紙の中にしたためたという感じです。

記者:手紙は前から準備されていたんですか


山本:前からという訳ではないですけど、書いたのは前日ですね。

記者:
今回手紙を渡したことはけこう異例のことで、
自民党の中には「世が世なら大変なことだ」という批判の声や、
また、官房長官が今日の記者会見の中で
「手紙を渡すことがその場にふさわしいかどうか常識的に判断していただくことだ」
という発言をされていますが、そういった声に対してちょっと、


山本:
確かにいろんなご意見もあると思います。
園遊会という場において、その…お手紙をお渡しすることが本当にどうなのか、
という事もあるかとも思うんですけれども、本当にこの切羽詰まった状況の中で、時間との闘いですね。
その中でどうやって子どもたちを守れるのか?という部分においてその実情をお伝えするというのが、
この国に住む者として、この世に生まれたものとして
やはり情報をお伝えしたい気持ちがあふれ出たものだということをご理解いただきたいです。


記者:
国会議員という立場でこうやって手紙を渡すことについてですね、
政治利用に引っ掛かるんじゃないかという話があるんですが、

山本:
もちろん僕は国会議員なのでそのような声もあると思うんですが、
これは政治だとか、そういう問題では無くそれ以前の問題で、
本当に、この国では見捨てられようとしているその現実というものを、
沢山の人達に認識していただかなければいけないし、
もちろん、すごく聡明な方なのですでにご存じだとは思うんですけれど、
やはり自分の中で、今この国の置かれた現状、
世界中が踏み込んだところがないようなところに僕たちが置かれていて、
やっぱりそういう健康被害があるとか、という部分に関してはほとんど考えられていない中、
この先この国がどうなっていくのかって言う事を本当に愁いて、その気持ちが溢れたという事で。


記者(産経新聞):産経新聞です。パフォーマンスじゃないですか?

山本:パフォーマンス!なんのために?

記者(産経新聞):単なる政治パフォーマンスとしか見えないんですね。

山本:どうしてですか?

記者(産経新聞):政治利用、これ天皇陛下はですね、政治利用したって言うことに繋がるわけですね。

山本:繋がらないです。

記者(産経新聞):なぜ繋がらないんですか?

山本:
僕が天皇陛下に対してお手紙を書いたという事が、どうして政治利用になるんですか?
どのような利点があるというんですか?

記者(産経新聞):なぜそれが政治利用でないと言い切れるのか根拠がよく分からない

山本:今のお話を聞いていただければわかると思うんですけど。

記者(産経新聞):政治家だったら何をしてもいいという事でしょうか?

山本:そんなことは一言も言っていませんが。

記者:それは・・あのー山本議員は実際にやっていますよね

山本:
だから先程から言っています通り、やはりこの国に生きるものの一人として、
政治家である前に人間として、やっぱり今僕たちがこの置かれたこの立場というものに対して、
ものすごく愁いをもっているんですね。
そしてやはり、今日園遊会という場所に招いていただいて、
で、天皇陛下に対して自分自身で伝えたいことというものが溢れたかたちです。

記者(読売新聞):
すみません、あの読売新聞なんですけれども、
陛下ともし、やりとりがあったら教えていただけますか?

山本:
えっと、陛下には話しかけたんですけれども、
その、・・子どもたちの未来が危ないです。健康被害というものも出てきております。
福島の東電原発の収束作業員は本当にひどい労働環境の中働かされているという現実があります。
という事をお話しました。


記者(読売新聞):陛下の方はなんかお答えになったんですか?

山本:
ちょっと聞き取りづらい部分があったみたいで、もう一度聞き直していただくという事がありました。
それで「この手紙のほうに事情が書いてありますので、これを読んでいただけませんか」
という事で受け取って頂きました。

記者(読売新聞):えっと分量はどの位?

山本:分量ですか?文字数にしてというのは僕は分からないんですけれども、でも、

記者(読売新聞):便箋かなんかで何枚位?

山本:そうですね、一枚に繋がった紙に書いたんですね。

記者(読売新聞):一枚ですか?

山本:はい、あの、筆で書いたものですから。

記者:
筆で書いた。巻紙かなんか?
現状を伝えたいって言うのは分かったんですけれども、
陛下にどうしてもらいたかったんですか?

山本:
「どうしていただきたい」というよりも、「現状を知って頂きたい」ということで、
そういうのもやはりみなさん、ね、よくよくご存じだと思いますけれども、
やっぱりいろんなバイアスがかかりますよね?
メディアといえどもスポーンサーの影響を受けたりとかいろんな部分があると思うんです。
で、今フリージャーナリストという人達がすごく頑張ってくれていて、
僕達に真実を伝えてくれているというのがありますけれども、
でも、この先やっぱり特定秘密保護法とか担っていけば、その人達は排除されてしまう時代が来る。
とにかく今この国で起こっている、
本当は予防原則に立たなければいけない部分も一切無視して
「安全だ」と言われ続けることに対しての、憤りであったりとか不安であったりとかという思いが、
自分の中にものすごく大きくあります。
そういう部分に関して、やっぱりあのー、こういうせっかくの機会というものを頂いたので。

もちろん、ただ陛下とお会いできるという時間というものは素晴らしいものだと思うんですけれども、
自分の思いであったりとか、で、陛下にその思いを伝えたいという部分がですね。


記者:天皇陛下はなんか山本さんにおっしゃいましたか?

山本:
特に僕の言葉に対して何かお答えをくださったという訳ではないんですけれども、
「手紙を読んでいただけますか」という事をお伝えしたら受け取って下さったという事です。

記者:受け取ったのは侍従長ですか?

山本:違います。天皇陛下に直接受け取って頂きました。

記者:なぜ陛下だったんですか?

山本:
えーっと・・・なぜ。
きょう、園遊会という場面だったので、ということなんで

記者:陛下は山本議員の中ではなんか特別ではないんですか?

山本:
あのー、ま、この国の象徴であるという意味あいで、
全国民にとってはそれぞれ思いがある存在だとは思いますけれど。


記者(田中龍平):
あのー昔足尾鉱山鉱毒事件というのがあって、
その時に国会議員の田中正造という人がやはり天皇陛下に今回と同じように直訴したんですよ。
それは非常に今の歴史にたたえられているんですよね。
今回山本さんが手渡して、ツイッター上では「平成の田中正造」だという評価があるんですが、
田中正造さんのことは意識されましたか?


山本:
えっと「意識」というものは、ハッキリ言えば特にはないです。
田中正造さんの存在は知っています。
直訴されたということも知っています。
あのー、ま、当時も公害であったりとかそういうものに苦しまれている人達がいて、
止むにやまれずというか、本当にメッセージを伝えたいという部分で行動なされたと思うんです。

記者:じゃあ、これは直訴をして何かをして欲しいということなんですか?

山本:
いえ、現状を、さきほどから繰り返しているとおり、
僕が感じる現状というものを陛下に知っていただきたくてお手紙をしたためたという事です。

記者(田中龍平):
足尾銅山の鉱毒事件よりも今度の方が広がりが大きいし深刻だし、
時間もこれはずーっと長いし、そこら辺の切羽詰まった感じってやっぱりありましたか?

山本:
もちろんそうですね。
皆さんもうご存じだと思うんですけれども、プルトニウムの半減期は2万4000年ですよね。
で、プルトニウムはもうおそらく気化した、あの時。
なぜならばプルトニウムが気化する温度よりももっと高いモリブデンというものも
もうすでに茨城県の気象台でそれがあるという存在が明らかにされているんですね
、2011年の時点で。

じゃあどうしてそれだけ多くの放射性核種が日本全体にばら撒かれた状態でありながら、
セシウム、ヨウ素というものしか中心に調べないのか?という事ですよね。
もっと細かく調べていかないことにはそれぞれの汚染度というものは分からない訳ですね。

どちらかというと国も、そしてメディアも、
「この汚染は福島にしかない」というような印象がすごく強い感じがするんです。

ようは福島県に、福島県にしか汚染は存在しないというような
取り方ができるような報道があまりにも多い。
そうじゃない。
東日本一帯に広がっているじゃないか、斑状に。
東京にもホットスポットがありますよね、っていう話ですよね。

で、事故前から考えたら、今僕たちが与えられている基準というのはあまりにもおかしいじゃないですか。
放射線管理区域以上のところに人々が住んでてよかったか?
当り前のことが当たり前に伝えられなくて、
当り前のようにそれが報道されないというのはあまりにもおかしい。
ま、いまの話から少しずれてしまったかもしれないんですけれども

記者:
重ねてお尋ねしますけれども、
今日の行為については天皇の政治利用にはつながらないという御認識ですか?

山本:はい、もちろんです。


記者:
陛下に対してお手紙を渡して、その先にして欲しいという、
なにかしていただきたいという気持ちはあるんですか?

山本:
していただきたいことですか・・・、
これはおそらく、ま、なんていうか、立場、身分というものをやっぱり超越して、
この国に生きるもの、この星に生きるものの一人として、
生命体の一つとしてすべてのものが向き合わなければいけない問題だと思うんです。
だから伝えられることは、僕自身がお伝えできることはお伝えしたので、
で、それをどう受け止められるかというのはそれぞれだと思うんです。

記者:
園遊会という場でですね、ご自身が政治的内容の主張が入ったお手紙を渡されたという事だけで
これだけ集まったという事でですね、
やはり政治上で陛下を利用したという不満は起きると思うんですけれども。
それはやっぱり当らない?


山本:
そうですね、僕としてはそういう思いは全くないです。
政治利用なんてとんでもないという話なので。


記者:たとえば個人的な政治主張な訳ですか?

山本:「政治主張」っていうんですかね?こういうの。

記者:
「思い」ですね、
思い。だからみなさんそれが大事なことだと思って皆さん政治活動をするわけですから。

山本:
でも自分の政治活動になにかを役立てようとして、
そういうようなアクションを起こしたわけではないという事です。



記者:そういう理由ではない?

山本:はい

記者:今回お渡ししたのは、参議院議員の山本太郎としてお渡ししたという事でよろしいんですか?

山本:
もちろん園遊会に出席させていただいたのは肩書としては参議院議員の山本太郎なので
その問題ではそうなると思います。


記者:天皇陛下に直接上訴することは参議院議員の役割だとお考えですか?

山本:先ほどお話しした通りだと思います。

記者:
参議院議員の役割を超えているとお考えですか?
それとも参議院議員の役割とは天皇陛下に直接伝えることだというふうにお考えですか?

山本:
いえいえ!そんなことはないです。
参議院議員の仕事としてという部分ではないと思います。
ひとりの人間としてお伝えしたいことがあった、ただそれだけです。

記者:
あのー、国会議員として情報発信していく時もあると思うんですけれども、
それをあえてですね、陛下に渡したというのは、
やっぱり、そうすることによってご自身の主張が注目を集めやすくなるだろうという、
そうお考えなんでしょうか?

山本:
いや、だってもしもそのつもりであれば、もうすでに皆さんにその内容を公開しているはずですよね。
意味分かりますか?

記者:いやもうすこし

山本:
あ、ごめんなさい。
もしも僕が政治利用をして、自分の発言に対して注目をしてもらいたいということで
天皇陛下を政治利用するという形なのであれば、
自分自身が天皇陛下にあてて書いた手紙というものを、もうすでに公開しているんじゃないでしょうか?
内容について。
もしも本当に自分も政治活動に対してそれを利用したいという思いなのであれば、
そういうことをするはずですよね。
でも、そうではなく、本当に自分の気持ち、自分の思いというものを、
天皇陛下に対して知っていただきたい。
そして、そこは、先ほども言いましたけれども、
立場であったり、身分というものは、もうしわけないですけれども、一度横に置かしていただいて、
あの、この国に生きる、この星に生きる命のひとつとして、その思いを伝えたかったということです。
例えば、これがもしも園遊会でなく、全く別の集まりであったとしても、
僕は同じような思いでいろんな方々にお話をしているということですよね。

記者:
もし差し支えない範囲でいいんですけれども、
なにか一節こういうのを書いたというのがあれば、一文・・・。

山本:
一文・・・、
ま、現状を書いたまでですね。
被曝労働者、収束作業に関わっている人たちが、
最初、東電というところに8万円の労賃が入るんですけれども、
結局、最下層の下請けというところからお金を貰う人たちは、数千円しかもらえていないと。
高線量エリアで命をかけて労働してくれている方々は、常に切り捨てられている存在であります。
とういような現状を書いたという覚えがあります。
なんか本当に・・・

ーー:はいどうもありがとうございました。
ーー:すみませーん。お時間なんで。
ーー:ごめんなさい。

記者:失礼にあたるかもしれないというふうには思わなかった?

ーー:申し訳ありません、お時間なんで。

山本:
ルール的には「園遊会の中でお手紙を渡すということが禁じられている」
ということは聞いていなかったという部分があります。
でも常識的に考えて、陛下に対して、お手紙をお渡しするという行為が失礼に当たるかもしれない。
けれどもやっぱりこの現状を知っていただきたいという自分の気持ちが勝ってしまったという部分ですね。

記者:禁じられていなければ何をやってもいいということですか?

ーー:はい、じゃあすみません、ありがとうございました。

記者:禁じられていなければ何をやってもいいという事ですか?

山本:それは、

ーー:いやすみません。終わりにさせていただきますので。

記者:お答え下さい、ちゃんと。禁じられていなければ何をやってもいいという事ですか?

山本:そのことによるんじゃないですか。その内容によるんじゃないですか。

記者(女性):
法律で許されていれば出来るんじゃないですか?
法律で禁じられていなければ出来るという事ですよね?

山本:そうですよね。

ーー:はい、もう申し訳ないんですけれども次ちょっとお約束が、外で待っていますのでこれ以上。

記者:
外形的にはね、やっぱり政治利用であり、憲法にもねかかわる問題だという認識はないんですか?
そういうふうに見えますけど。

山本:
あのー、どのようにレッテルを貼っていただいても結構です。
それはなんやろう、公人という立場で僕がそのような行為をしたことに対して、
みなさんが言いたいように言っていただいて結構です。
でも自分自身どういうつもりで、どういう気持ちでその手紙をしたためたか。
そしてどういう気持ちで、天皇陛下に受け取っていただいたかというのは先ほど説明した通りということです。
ありがとうございました。





追記
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"これは「拝」と言い、天皇や神様に対してのみ行う、90度の角度でお辞儀をする作法”だそうです。
このような作法の礼をするなんて・・・、太郎さんの決意を感じます。






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