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深刻な地下水汚染「水の惑星で生きている私たちには、その水が汚されてしまうということは大きな脅威になる」小出裕章氏



ラジオフォーラム 小出裕章ジャーナルより一部転記させていただきました。
(少し書き足しました)


湯浅誠:
今日はトリチウム。
汚染水の中でもトリチウムのことをちょっと伺いたいのですが、
先月18日に東京電力は福島第一原発で高濃度汚染水約300トンが漏れた地上タンクの近くにある
地下水観測用井戸からトリチウムが1リットル当たり79万ベクレル検出されたと発表しました。
この値は過去最大値だという事ですが、
79万ベクレル、これはどういう数字だということで理解したらいいですか?

小出:
私のところは京都大学原子炉実験所という研究をしている組織ですが、
そこからたとえば敷地の外に放射性物質を流さざる得なくなった場合には、
いわゆる濃度規制というのを守りながら流すことになります。
トリチウムの場合には、
私の職場から環境に流していいトリチウムの濃度は、1リットル当たりに換算すると6万ベクレルです。
それを超えたものはもう流してはいけないということになっているわけですが、
今回の値は79万ベクレルですから、
環境に流してはいけないという濃度の10を越えているようなものが井戸の中にすでにあるということです。

湯浅:
原発事故以降ですね、いろんな放射性物質の名前が出てきて、一回聞いてもまた忘れちゃうんですけど、
トリチウムという放射性物質の性質というのをもう一度教えていただいてよろしいでしょうか?

小出:
トリチウムという放射性物質は、別名「三重(さんじゅう)水素」と私たちは呼んでいます。
3倍重たい水素と書きます。
天然にある水素はいわゆる普通の水素と2倍重たい「重水素」というのが天然に存在しているのですが、
どちらも放射能を持っていません。
放射線は出さないという水素というのが天然にはあるのですけれども、
この三重水素、トリチウムというものは放射能を持っていて放射線を出すという性質のものです。

それで、ただし、
トリチウムというこの放射性物質が出す放射線はβ(ベータ)線と呼ばれている放射線だけです。
そしてそのβ線のエネルギーが大変低い、数字でいうと18.6キロエレクトロンボルト、という、
β線を出す放射線の中では一番に低い、といってもいいぐらいの低いエネルギーのβ線しか出さないのです。
そのため、生命体に対する危険度は低いです。

ただし、放射線を出していますので、もちろん無害ではありません。
そして、水素というのは環境に出てしまいますと必ず水になってしまいます。
今現在、汚染水というのがあって苦闘しているわけですけども、
汚染水の処理ということをなんとかやろうとしているわけですね。
その処理というのは、
汚染水の中に混じっている放射性物質を水の中から取り出して、水をきれいにしようというのが
実際にやろうとしていることなのですけれども、
トリチウムの場合は水そのものですので、どんなにきれいにしたところでトリチウムだけは除けないのです。
ですから、すでにもう井戸の中に入ってしまっているもの、
あるいはタンクの中に入っているもの、
そんなものもトリチウムに関しては何の手も打てませんので、
いずれにしても全量放出するということになってしまいます。

湯浅:なるほど。

小出:
ただ、地球というのは水の惑星と呼ばれるくらい大量の水がありますので、
ただただ薄まってくれるということを期待するということなのですけれども、
でも水の惑星で生きている私たちは、基本的に水に依存して生きているわけですから、
その水が汚されてしまうということは、生命体にとって大きな脅威になる
と思います。


湯浅:
これはやっぱり他の放射性物質と同じで、自然界にないものを作り出しちゃったわけですから、
人体に対する影響についてもよくわからないことが多いということですか?

小出:
トリチウムに関しても、放射能的にわかってないということがまだありまして、
有機物、例えばタンパク質の構成の一部になってしまった時に、
トリチウムが一体、体内の中にどれくらいの期間残存するのであろうか?とか、
かなり難しい問題がまだ残っていまして、トリチウムの影響も完璧に解明されているわけではありません。




ーーー

●ラジオフォーラムで話している最高79万ベクレルのトリチウム汚染のある地下水は
タンクからの水漏れがあったH4エリア周辺の地下水。



東京電力 2013年11月4日
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果
(H4エリア周辺)
より
2013110524.jpg



11月3日採取測定結果とこれまでの最高値 (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110525.jpg

E-1エリア 作成グラフ 全ベータとトリチウム (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110522.jpg

2013110523.jpg



ーーー

●おしどりマコさんがもっと重要だと言っている地下水の汚染は護岸エリアの地下水汚染
いままでの最高値
No1-1 トリチウム   63万ベクレル/L (7月8日)
No1   トリチウム   50万ベクレル/L (5月24日、6月7日)
      ストロンチウム 1200ベクレル/L(6月7日)



<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)
より

護岸エリアの地下水の汚染

マコ:
護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からない
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。

トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。

で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、
それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。


護岸エリアの地下水汚染

2013年11月4日 東京電力
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果
より

護岸エリア地下水サンプリング箇所  (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110511.jpg



最高値(護岸地下水) (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110521.jpg







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<メディアが伝えない福島第一原発その2> 「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)

報道するラジオ
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」

2013年11月1日




文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/ePqYLEdY2kc?t=22m19s


水野:
東京のおしどりさん、マコさんケンさんから見て、
今これは伝えておかなければいけない福島第一原発の現状というのは、
一番なんでしょう?

今後の人員計画

マコ:
いろいろあるんですけど、
さっき話題にも上っていた「作業員の方々が足りない件」というのは本当に問題だと思っていて、
実は10月11日に東京電力が協力企業の方々、メーカーの方々にミーティング。
秘密のヒアリンつを行ったんですね。


水野:秘密のヒアリング

マコ:
秘密かどうか分かりませんけど公表されていないんで、会見では。
それで人員が回るかどうか?人員計画がきちんと足りるかどうかについても、
さまざま各業者にヒアリングをしたんですよ。
で、その回答をつくっている最中という、いろいろな会社に、
だから10月11日前に1ヶ月ぐらいいろいろとあちこちお話を伺ったんですけれど、
どこもほぼ「人員計画は足りていません、うちは大変です。無理です」
という回答をする、それを提出するというふうにおっしゃっていたんですね。
で、それを受けて、「どう東京電力は動くんだろう」と思っていたんですけれども、
先月10月28日に東京電力の廣瀬社長が
原子力規制委員長の田中委員長に面会をしていろいろお話をされたなかに、
人員計画も「当社だけでは厳しい状況なので国も協力してほしい」という事を話した
というふうに聞きましたね。
なので本当に人員計画はすごく大変なことだと思います。
で、いろいろボタンの押し間違えであったり、
配管の繋ぎ換えの、間違った配管を開けてしまったり、のような、
ヒューマンエラーの事故の事象が沢山あるんですね。
なのでそれも含め、作業員の方が足りないので、
経験がない方をどんどん入れているためのエラーが起こっているというのは問題の一つだと思います。


それで、汚染水の問題というふうにおっしゃるんですけれども、
汚染水の問題というのがちょっとこのいろいろ、その一言で捉えるのが問題があるなと思っていて、


水野:どういうことですか?

護岸エリアの地下水の汚染

マコ:
というのは、護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、
測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からない
ので、

水野:「いつから汚染していたか?」が分からない

マコ:わからないんですね。

水野:それは「調べていなかったから分からない」っていうことですか?

マコ:おっしゃるとおりです。

水野:調べていたら分かったんだけれども、調べることすらできなかった

マコ:って言うか測定していなかったんです。

水野:あえて調べなかったのかどなんですか?

マコ:
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
でも、その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
で、私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。

水野:なんでトリチウムは問題にしないんですか?

マコ:
それを聞いたんですけど、
「当時はセシウムの事しか考慮していませんでした」という回答が。

水野:なんで考慮しないんですかね?

マコ:
トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、


水野:
なんで「大丈夫だ」と思ったのかは分からないけれども、
とにかく「大丈夫だ」と判断をして6カ月測定をしなかった。

マコ:
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。
で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、


水野:
つまり、汚染水は今だけ始まった話ではなくて、
事故間もなくですよね、2011年の4月にはもう、大量に高濃度のものが海に出ていたであろう。
それを否定は東電も出来ない。

マコ:
出来ない。
で、それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。

水野:
マコさんね、お話伺って今ひとつ私の中で疑問が浮かんだのは、
2011年の4月からもうすでに高濃度の汚染水が海に出ていたであろうと、
ところがいまになって、ものすごく「汚染水」「汚染水」って言い始めましたよね。
それはなんでなんですか?
いま、この汚染水問題ばかりに注目が集まるのはどういうことなんですか?

マコ:
そうなんです。
そっちの汚染水が大変だと思って、で、今言われているのはひとくくりにされている汚染水。
汚染水を入れているタンクエリアの漏えいの件に関してね、これも汚染水問題みたいになっているんですけど、
そこは去年ももっと沢山高濃度のものが流れていたりとかするので、


水野:どんどん流れていたんですね、去年

マコ:
去年はね。だから今年の汚染水の問題の中に含まれている、
急に出てきたタンクエリアの、雨が降って堰が流れる云々かんぬんというのは、
実は私は些細な問題だと思っていて、


水野:おぉ!

マコ:
なぜ汚染水の問題としてタンクエリアの事ばっかり、
「台風で豪雨です、大変だ」みたいになっているのか、
私、本当になんかおかしくって、で、いま、


水野:へー、それはもっと大きな問題があるっていう意味ですか?

マコ:
と思います。
それはその護岸エリアの地下水が高濃度に汚染されているというののカモフラージュみたいに
タンクエリアの話が出てきた
ということと、
あともう1点、
今年の8月、夏から1号機や3号機の建屋の中のがれき撤去が始まったんですね。


建屋内のがれき撤去

水野:建屋の中のがれき

マコ:原子炉建屋の中の

水野:
1号機から3号機のがれきというのは、
建屋の中がもうぐちゃぐちゃの状態

マコ:
あ、2号機はまだ入れないので1号機と3号機。
それが爆発が起こってから、発災以降初めて
がれきを撤去している
というようなエリアが沢山あるんですね。
1号機であったり、5階のオペフロの部分であったり。
で、爆発の後から一度も触ったことのないエリアだったので、
かなり高濃度の放射性物質が降り積もっていて、
それががれきを撤去するにあたって、ダストって言うんですけど、放射性物質が舞い上がって、
それで、福島第一原発の敷地内の連続ダストモニタリングという
放射性物質を観測する観測計の警報を鳴らしたりするぐらい高いものを巻き上げているんですね。

水野:えーーーーっ

マコ:
なのでその、私はそのがれき撤去をする際に、
ちょっとしたプルームになって放射性物質が近所を汚染しているというのを隠すための、
タンクエリアの汚染水って騒いでいるのかなと思っていた
んです。

水野:
プルームって言うのはいわゆる放射性物質が濃度が高い形で、こう、
流れていくっていう事ですね?

マコ:はいそうです。

水野:そういうものがもしかしたら、敷地の外にも出たんじゃないか?と、マコさんは思う訳ですか?

マコ:
そうですね、その可能性はすごく高いと思います。
で、それが問題かなと思っていたんですけれど、現場の作業員の方にいろいろ伺いますと、

水野:聞いてみたら?

マコ:
はい、確かにがれき撤去のプルームを撒き上げる放射性物質も問題なんですけど、
そのがれき撤去をしていくことで、現場検証が一切できなくなるんですね。

水野:あぁ!

マコ:
爆発の時に、どこにどういう力が加わって、どういう大きい構造物が崩れて、どこに落ちて行ったのか?
大きい天井のクレーンがどこに崩れてどこに落ちたのかというような細かい、
爆発の時にどう力が加わったのかっていう現場検証ができなくなります。
なので、それを現場の作業員の方が懸念しています。

水野:
がれき撤去。
あの、平野さんね、平野さんはいろんな事故現場も取材してこられたと思うんですけど、
これ現場検証というのは絶対に欠かせないものですよね?


平野:
事故で最も必要な証拠主義にもとづく捜査であるので欠かせないものですよね。
だけど、お話を聞いていると、
今回刑事告訴、東電を含めて歴代総理も計事故クゾの対象になっているんですけれども、
これ、刑事責任を問わないという結論を福島地検が出しましたよね。
だから、これと、そういう意味ではリンクしている話じゃないかなと。
だから現場検証は初めからやる気がないんじゃないかと、いう気がしますよね。

水野:でも、現場検証しなかったら、本当の原因はわかりませんやん!

平野:わかりません。だって国会

水野:そしたら本当の安全なんて、あり得るわけないじゃないですか。

平野:
国会の事故調査委員会の調査でさえ十分に現場に行かせないぐらいですからね。
ま、そういう意図的作業だったんではないかというのはうかがえますね。

木野:見せたくないんでしょうね。

水野:見せたくない現場なんですね。

木野:
事故調からそういう話が出てて、
当時、2年前は緊急作業を先にやらなければならないので、片付けなければならないと言って
全部片っ端から周りの散らばったやつを片付けてたんですよね。
で、今はさすがに2年経って、そこまでの緊急性は多分ないと思うんですけど、
それでもやっぱりそういうふうに片付けて綺麗にどんどんしていっちゃうので、
当時どうだったのか?というのが分かんなくなっていっちゃう。
多分東電の中では写真は撮っていると思うんですけど、撮ってない訳はないんで。

水野:それはでも、公開されるんでしょうか?

木野:しないですね。

水野:細かく公開しないと現場検証にはなっていかないですね。

マコ:写真をずっと公開して下さいって言っているんですけど、

水野:
言っているんですか、記者会見で。
なんて言いはりますか?東電は。

マコ:
「ホームページに一枚公開してあります」と言われちゃいました。
「いやいや、一枚じゃなくてどのがれきがどこに落ちて現場検証が出来る精度ぐらいのものを公表してくれ」
ってずっと要望しているんですけど、あのー、

ケン:「いままでのものから探して下さい」みたいなコメントですよね。

マコ:はい、1~2枚しか公開していません。

水野:
はぁ~~。
がれきの撤去という言葉だけを聞くと、
なんか「作業は進んでいるのかな」というふうにいい方向に受け取りがちなんですが、
実は現場検証

木野:イコール証拠隠滅が進んでいるみたいな感じですね。

水野:そう・・・か・・・


つづくーー

<地震で壊れた?>
「真っ暗です」「恐ろしい高線量区域に出くわし迷って帰れなくなる」「ガイドは致しません」
東京電力玉井俊光元企画部部長の虚偽説明で国会事故調調査断念
2/7・8報道ステーション(内容書き出し)





<参考>護岸エリアの地下水汚染

2013年11月4日 東京電力
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果
より

護岸エリア地下水サンプリング箇所  (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110511.jpg



最高値(護岸地下水) (↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
2013110521.jpg





深刻な地下水汚染
「水の惑星で生きている私たちには、その水が汚されてしまうということは大きな驚異になる」小出裕章氏







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<メディアが伝えない福島第一原発その1>「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)




報道するラジオ
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」

2013年11月1日




水野:
今日は原発問題です。特に福島第一原発で、今、何がどうなっているの?
これって、もちろん報道している訳ですけれども、詳しいところ、
ほんまにみなさん、何がどうなっているかご存知ですか?

平野:
日々汚染水の問題が報じられている訳ですけれども、
実際は汚染水だけじゃなくて、様々な取り組みの矛盾というものがあるわけで、
全体像を我々はつかんでいないような印象がありますよね。

水野:
汚染水もものすごい量の話が、何100トンなんていうのがどんどん出てくると、
なんだか私の神経が、ちょっとこう麻痺してくるというか、訳が分からなくなってくるんですよね。
本当に平野さんがおっしゃるように全体像が今どういうことになっているのか?
ちゃんとつかみたいと思います。
そこで今日は3.11の福島の第一原発の事故の後、ずーーーっと東京電力の記者会見に出席し続けて、
質問し続けて、取材をし続けて来られた、そんな方々にお話を伺わせていただきます。
まずこのスタジオにお越しいただきましたのはジャーナリストの木野龍逸さんです。
こんばんは。
木野さんは今もパソコンを目の前に置いて、

木野:形だけですけど(笑)

水野:
そうですか。
なんかこう、新しいジャーナリストの形かな、なんて。
木野さんはジャーナリストとして今東電の会見に出ていらっしゃる訳ですけど、
3.11以前はどんなお仕事をなさっていたんですか?

木野:普通の雑誌のライターをしてまして、

水野:どんな関係が多かったんですか?

木野:
僕は車関係が多くて、
次世代車って言われているハイブリッとの車とか電気自動車などを中心に取材していました。

水野:そうなんですか。それが3.11以後変わられたというのは、

木野:原発になってしまいました。

水野:それはどういう経緯からでしょう?

木野:
皆さん興味を持っている方は同じだと思うんですけれども、
インターネットとかテレビで東京電力の会見を見ていると、何を言っているんだかわからなくてですね、

水野:訳分からなかったです、あの頃ね。

木野:
そうなんです。
で、ほとんど24時間張り付きで見ていたんですけど、
これだったらもしかしたら自分で行った方が早くないかと。
考えてみれば僕もライターで、立場的には中に入れるんじゃないかなというのがあったので、
行ったらすんなり入れて、質問できるので、というので始めて。
続けているのはその時たまたま古い友達の弁護士の日隅一雄っていうのがいたんですけど、
彼が「木野ちゃん続けてこなきゃダメだよ」
「いいよ」ってなんとなく言っちゃったんですね。

水野:
弁護士の日隅一雄さんは私たちのMBSラジオにも生前出演して下さったんですよ。
大変、癌の末期の時期でいるときだったんですね。
で、癌でものすごくこう、体はしんどくて、座っているのも辛いんだという時期もですね、
東電の会見に毎日出ていらっしゃいましたよね。

「検証!福島原発事故記者会見」 日隅一雄さん2/22たねまきJ(内容書き出し)

木野:出てましたね。

水野:
本当に命を削る形で東京電力に質問し続けて、そして最後にご本をきっちりとあらわして、
そして、この世を逝かれたと、
そんな、すごい弁護士であり、ジャーナリストでいらした日隅さん、

木野:
僕にとっては古い友達なので、ま、ただの友達なんですけれども、
ただ確かに「続けてこなきゃダメだよ」っていうふうに3月の時点で言われたのは正しかったな、
とは今では思っています。

水野:
日隅さんの口から木野さんのお名前を私もあの時に伺っていたんですね。
そういう友人関係もあり、
そして日隅さんのその言葉で、ずっと東電をウオッチし続けていらっしゃる
木野龍逸さんに今日はお話を伺わせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
そして、もうおひと組でございます。
平野さんは実際にお話しされるのはこれが初めてですかね?

平野:
そうですね。
年末特番で同じ時間帯では無かったのでちょっと入れ違いになりまして存じ上げてないんですけれども。

水野:
あのね、初めて聞きはったらビックリしますわ。
夫婦漫才師のおしどりマコさんとケンさんです、東京スタジオにいらっしゃいます。
おしどりのお二人こんばんは。

マコ:こんばんはおしどりです
ケン:よろしくお願いします。

水野:目の前にいるようにクリアですね。東京ですけれども。

マコ:
そうです、今日東京電力の記者会見が終わってから、こちらに伺ったんですけど、
今日木野さん、東京にいなかったじゃないですか(笑)

木野:いないいない。今日は大阪ですもん。

水野:木野さんもおしどりのケンさんマコさんも、東電の記者会見の会場でよく一緒になられるという事

木野:会場でしか見たことがない

水野:あ、そうか(笑)

ー略ー

水野:3.1以前はどんなふうやったんですか?お二人は。

マコ:普通に舞台に出たりたまにテレビに呼んでもらったりしていましたよ。

水野:特に原発というものに何か興味があったわけじゃないんですよね?

マコ:
興味があったわけじゃないんですけど、でも漫才のネタをつくる時に
「それはネタに扱ってはダメ」みたいなことがいろいろあるなとは思っていました。
その一つが原発だったので、
本当を言うと、
「それはテレビでしゃべっちゃダメだよ」、「舞台でネタにしちゃダメだよ」って言われていた時に、
もっと突き詰めて考えていればよかったなっていう反省はあります。
単独ではね、いろんな危険なこともしましたけどね。

ケン:やりたいことやらしていただいてね。

水野:
なるほど。漫才もネタにするのはかなり難しいと何となく感じていたと。
その3.11以前の空気というのは何となく私もわかりますけれど、
それが3.11以降どうして漫才師のお二人が東電の会見に出るようになったのか?

ー略ー



http://youtu.be/ePqYLEdY2kc?t=11m54s


いままで事故処理にかかっている費用

水野:
今日のテーマ「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」と題してお送りいたします。
まず、今福島第一原発でなにが起こっているのか?
どうしても汚染水の話が今一番注目されているかと思うんですが、
それだけなのかどうなのか?教えていただきたいんですけど、まず木野さんから
「皆さんご存じないかもしれないけれどここのところはぜひ知っておいてください」
というところはどういうことでしょう?

木野:
一つは、あそこの事故処理にいくらかかっているのか?さっぱりわからなくて
なんでもっとそこを突っ込んで行かないのか、その辺がまず一つですね。

水野:
お金がどれだけかかっているのか?
よく、除染の費用のお話が出てきますね、あるいは廃炉にいくらいるっていうような、
これから先に何兆円なんて言う話は出ますが、
すでに事故処理にいまナンボかかっているか?という数字。
確かに私も記憶にない。

木野:
ざっくりした大枠の外側の数字は出てくるんですけど、
でも数字って積み上げのはずじゃないですか。
ここの作業の積み上げなんですけど、

水野:3.11の時からずーーーっと、積み上がっていますよね。

木野:積み上がっている、その積み上げの中身がさっぱり分からないんですよ。

水野:そういう話は記者会見では出るんですか?

木野:「いくらかかっているんだ?」というと「私企業なので出さない」とかですね、

水野:私企業

平野:私企業

木野:私企業なんです

水野:しきぎょうって私っていう?

木野:わたくし。

平野:公益企業でもありますよね。

木野:私企業の私契約なので出さないというんです

水野:し契約ってなんですか?

木野:わたくしの契約

水野:「うちらのプライベートな問題ですわ」という事ですか?

木野:そうです。

水野:業者さんとうちはプライベートで契約しているんだから

木野:そうです、「相手がありますから」って言うんですけど。

水野:「相手がありますから」それはどういう意味なんですか?

木野:相手の方も出してもらっては困るというふうに言っているっていう意味なんでしょうけれども、

水野:意味にとれますよね。それはなんでなんですか?

木野:要するに「私契約だから」という・・・、

水野:私契約って・・・

木野:意味分かんないんですけどね。論理的にはさっぱり、

平野:税金を投入されていますからね。だからもう、公表する義務があるんですよね。

水野:そうですよね。

木野:そうとは全く思っていないですね、彼等は。

平野:だからそこがもう大きな勘違いですよね。

木野:本当はその辺を国会含めて、メディアもそうですけど、もっと詰めていいんじゃないかと思うんですけど

水野:
これ、「相手がありますから」というのはね、たとえば穿ってみたらですよ、
契約した親会社が子会社なり、あるいは下請け孫請けとかね、何次もあると言いますから
3次4次位じゃない、もう10次とか20次っていう話も聞いたことがありますけど、
そういうところに「どれだけ労働者にちゃんと賃金が払われているのか」という事にも繋がっていきますから、
っていう意味ももしかしてあるんですか

木野:
そうですね。
結局末端の作業員の方が受け取っている金額というのは、話を聞けばちょこちょこ出てきますけれども、
じゃあ、元請けにいくら払っているのか?とかですね、
それが末端に行くまでにどの位減っているか?
その減り方が異常なものであれば、それは直さなければいけないし、

水野:もちろんです。


作業員の人数と経験

木野:
あんまり少なければ、作業員の数も減っちゃいますので、
あんな危ないところ、誰も行きたくないですよね。
実際にいま減ってきているので、

水野:
作業員の数っていうのは、よく1日3000人っていう話を聞きますが、
どうなんですか?これは実態は。

木野:
中身が全然わからないんです。
実際に3000人入っているかどうかも分からないんです。

水野:わからないんですか!

木野:わからないですね。

水野:何の作業に何人、どこの部署に何人、って言う話は記者会見で出るんですか?

木野:出るんですけれど、教えてくれないです。

水野:あ、それも教えてくれないんですか?

木野:出さないです。

水野:なんでそれは教えたらあかんのですか?

木野:なんでですかね?なんか都合が悪いとしか思えないんですけど。

水野:となると、本当に3000人の人が確保できているのかどうか?

木野:わからないです。

水野:そこはわからない。

木野:分からないです。

水野:はぁ~~・・・

平野:
これはもう、被ばく線量がどんどん積み重なってきて、作業員の方がずっと長く作業できないという、
現場の悲惨さというものを知られたくないという意図もあるんじゃないですか?

木野:そうですね、

マコ:
木野さん、実はね、すみません。
木野さんがずっと会見で質問されていて、「1日に何人入っているか?」の件ですね。
今日の会見で出ました。


水野:あっ!今日の会見で

マコ:木野さんがいない時にわざわざ出しました。

木野:フッ

水野:一日に何人の作業員の数、どんな話でした?

マコ:
APDという、個人線量計を作業員の方が付けて中に入られるんですね。
その個人線量計の貸し出し数というのが、今年の4月から9月まで毎日どれ位貸し出しているか。
つまり、一日にどれ位福島第一原発の敷地内に入っているか?という数字が出ました。
大体、やっぱり3000人前後ですね。
2940人とか、2980人とか、
で土日は作業が減りますので、土日にグッと減って、
あと8月の1週間1000人前後の1週間があるんですけれども、
「この期間はお盆です」と言ってました。
そういう回答が出ました。

水野:ほぉーーー
木野:んーーーー

水野:これは、作業員に方達をちゃんと確保できていると思っていいんですか?

木野:
わからないですね。
あの、人数はそういう形で出るんですけれども、作業の中身が分からないので、
経験とかね、
どの位の経験がある人がどれくらい入っているとか、
あと、被ばく線量の上限までどれだけ近い人がどれだけいてとかですね、
そういう細かいことが全く分からないので、

水野:
これから何十年にもわたってですね、大変多くの人数の方の作業が必要でしょ?
それについての見通しなどについてはどうなんですか?

木野:
出ていないとおもうんですよね。
さすがについ最近は廣瀬社長が「作業員の確保が難しい」というような事を時々言うんですけれども、
それは国会等で国会とか、ウチウチの話では出るんですけれど、
表立ってはですね、昨日の決算発表の会見でもハッキリは言わないですし、

水野:ほぉ!

木野:
どういう訳か。
記者相手には「厳しい」とは言わないんですよね。

水野:言わないんですか。

木野:
「現状は大丈夫」みたいな。
副社長もこの間、つい2~3日前ですけれど、「現状は一通り確保が出来ています」

水野:平野さんそのあたりはどうなんですか?

平野:
でも副社長は9月頃「野戦病院のような状態」で、
なんかもうコントロールもそれこそできないみたいなニュアンスで、
かなり危機感を持って言っていましたよね。

木野:
多分現場ではすごく危機感があると思うんですね。
実際に人手が足りないというのは彼等は、現場はものすごく分かっている筈なので、
ただ、東京で会見している人は、それはあんまり見たことがないんじゃないかなって、

水野:あっ、その危機感が全然関係ないような雰囲気の方のお話しぶりですか?

木野:だし、「そういうふうに言え」と言われているのももちろんあるでしょうけど。

水野:「大丈夫です」と。


黒字決算

平野:とりあえず、なんか今度の中間決算で黒字の数字が出ましたよね

水野:ビックリしました。え?東電黒字なんですか??

平野:それで本当に驚いたんですけどね。

木野:そうなんです。

水野:こんだけのことがあって?

木野:
ただね、あの黒字はちょっと、
新聞各紙ざっと見たんですけど、「なんでこういう書き方になるかな」という感じなんですけど、
あれは要するに上半期にやらなければならない火力とかのメンテナンスを、修繕費とかを
かなりの金額を後ろに回しているんですね。
だから会見では廣瀬社長は、「それは後ろに回しているんで下半期は厳しくなる」というのは言ってて、
だから、必ずしもあの黒字というのは意味がないというのを会見では言っているんですけど、
記事ではそうではないですよね。

平野:
とりあえずは発表したとおりに数字は出ますからね。
書かざるを得ないんでしょうけれども、
ただ、今木野さんがおっしゃった、12月に社債の返還がせまって、
3000億円という、利払いをしなくちゃダメですよね。

水野:利払いだけで3000億円?

平野:
だから全体では4兆円ぐらいの数字を発行している訳ですから、
それが迫って、それを払うと、もう銀行からお金を借りないと払えないと、いうことで、
かなりそういう意味では下半期は切羽詰まっていますよね。

水野:
つまり、赤字が何期も続いたら銀行からお金が借りられないから、
今期は何としてでも黒字にしたいという思いがあったんじゃないですか

木野:でも、事故の直後に無担保で2兆でしたっけ。

平野:
だから、今は東電は国が破たんを避けているということに高をくくっているという印象ですよね、
一言で言うと。

木野:
だから福島第一の5・6号機の廃炉の問題があって、
廃炉にすると資産価値がゼロになっちゃうので、その分また全体の会計を

平野:処理を変えましたよね。

木野:
それこそ変えたじゃないですか。
多分あの変えたのに合わせて東電は年内に5・6号機の処理を決めるという話をしているんで、
その辺が全部絡んでいるんでしょうね。
償還だの何だのというのが

水野:
廃炉にしたら資産価値がゼロになって、帳簿上でエライことになるわけですね。
で、それがそうはならんように、という、ある種のテクニックですよね。
テクニックが、ま、施された。



ーーつづく






報道するラジオ 2013年11月1日
「汚染水だけではないメディアが伝えない福島第一原発」文字起こしブログ


<メディアが伝えない福島第一原発その1>
「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その3>
「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)