続きまして、「バーナムの森は動いた」大変力強いタイトルです。
「秘密保護法の強行採決は安倍政権の終わりの始まりだ」と、こういうタイトルで
弁護士であり、脱原発法制定全国ネットワーク事務局長である海渡雄一産よりスピーチを頂きます。
海渡雄一氏(弁護士・脱原発法制定全国ネットワーク事務局長)

みなさんこんにちは。
宇都宮先生の今の出馬表明を受けてですね、ちょっとここに出てくるのが何となくかすんでしまいそうですが
私も気合を入れてやって行きたいというふに思います。
皆さんの手元にちょっとレジメを準備してきました。
この写真の12月6日の国会成案後のこの数時間後には強行採決という、
その国会議員のみなさんに届けという事で、
秘密保護法絶対に反対というところで絶対廃案ですかね、叫んでいるところのシーンでございます。

この頃確かにこの「バーナムの森は動いた」というメールをみなさんに、
確か法案が可決した数時間後だったと、もう深夜だったと思いますが、送りました。
「この法律を成立しても決して諦めない、最後まで一緒に戦おう」という、そういうメールを差し上げたんです。
ご存知かもしれませんが「バーナムの森」というのは「マクベス(シェイクスピア)」に出てくる話で
魔法使いのおばあさんが、「森が動かなければ、あなたは王位から落ちることはないんです」という様な事を言ったのに対して、実際には攻めてくる人達がカモフラージュしている森が動くわけですね。
それを見ていてマクベスは「もう終わりだ」と思ったという、それをもじったものなんですけれども、
私自身が思ったのはやはり、
確かにその法案の可決を阻止はできなかったかもしれないけれども、
毎日あの時期にですね、12月に入ってから国会前は本当に人の波で埋め尽くされていました。
連日、最後の日はおそらく数万人いたと思うんですね。
そういう中で「法案絶対反対」と叫んでいる声がですね、
石破さんが発言したのは確か12月1日ごろでしたでしょうか、
「絶対反対を叫んでいる声はテロリスト同然だ」というふうに言いましたね。
まさしく本音が出たという感じがしましたけれども、
この法律が何を狙っているのか?
これがまさしく、
戦争に反対したり、秘密保護法に反対したり、原発の再稼働に反対したりしている人をですね、
「テロリストなんだ」というふうに言われたわけですね。
取り締まりの対象にしようとしている。
そういう法律なんだという事が分かった瞬間だった。
だからこそわれわれはもっと大きな声で叫ぼうという事でですね、
確か僕は「我々はテロリストではない」とどこかで叫んだ気がしますけれども、
そういう声になっていったのではないかなというふうに思います。
現実に、今日のレジメの2ページめのところで、
「独裁化する安倍政権」というタイトルでちょっと書きましたけれども、
私は「今日本を支配している安倍政権というのはですね、これは普通の自民党政権ではないんだ」
これは暴走を始めている、もう発症化しつつあるような政治勢力であってですね、
これは民主主義を信条にしているような人たちが日本を収めているものではないと、
その事を我々は十分認識しなければいけない訳ですね。
ー拍手ー
まさしく、そういう状況の中で行われる都知事選な訳です。
ちょっと名前の知られている人が、こういうファショ勢力と戦ってくれますか?
やっぱり「本気でこの暴走を止めようという人を支えて戦いたい」と皆さん思っていないでしょうか?
ー拍手ー
まさしく今の安倍政権をストップ、
この暴走をストップできるかどうか。
原発再稼働、そして秘密保護法を成立させて、そして次は安全保障基本法ですよ。
安全保障基本法の中身を読んでみてください。これは戦争をどういう手続きで進めるか書いてある。
現実に戦争をやる気なんですから、彼は。
だから中国に対して挑発しようと思って
こんな年末の時に靖国神社に行ったりする。
本当に危険な。
しかもいまの日本の政治の最大の危機はなにか?といえばですね、
これを止める人がもう、いないという事です。
昔の自民党だったら、これを止める人がちゃんと自民党の中にいて、
「こういうやり方はやめた方がいい」という意見をもっと公然と言った筈です。
しかしもう彼等は抱え込まされている。
舛添さんが何か言ってくれましたか?
ね、騙されちゃダメですよ。
ちょっと安倍さんと違うように見えていても、
彼のやることにNOと言わなかった人はみんな仲間だ。
ー拍手ー
僕は谷垣さん(谷垣禎一)という人を尊敬していましたよ。
法務大臣になられてね。
「何かいい事をして下さるかな」と。
もともとあの人は大平派、宏池会だった方ですね。
だけども秘密保護法、
もともと彼は大論文を書いて、中央公論にね。
スパイ防止法を止めた人ですよ。
しかし今回は「時代が変わった」と。
なんか・・・それは・・・、どういう意味でしょうね。
あの、前よりももっと悪い法案が出てきている、
公安警察の情報まで秘密にするような法が出来てですね、
自分が閣僚だからということかもしれませんが、それに賛成してしまわれた訳ですね。
本当にがっかりしました。
まさしく「今の自民党の中ではですね、こういう動きに対して警告できる、そういう勢力がもう残っていないんだ」
というふうに考えざるを得ない。
そういう中で宇都宮先生が戦って下さるというふうに言って下さっているのは、
本当に希望の星だというふうに言えるんじゃないでしょうか。
ー拍手ー
で、秘密保護法の話を本当はちゃんとしなければいけないんですが、
15分だけあると言ってたんで、ちょっとだけしましょうか。
この法律の一番の恐ろしい点はなにか?
なにが秘密にされるか分からない。
ちゃんと秘密が指定されていることを確認する手続きがない。
第3者機関もない。
そして何よりも「こういう事は秘密にしてはいけない」という事がこの法律の中には書いていないんですね。
実は、ついこの間私が非常に敬愛していた梓澤(あずさわ)かずみという弁護士と会う機会があって、
「海渡さん、この本読んだ方がいいよ」というふうに言ってですね
ペンタゴン・ペーパーズという本が、
実は1971年に出ている本ですから随分本なんですけれども読むように勧められました。
これをよく読んでみると分かった事があります。
重要なところは今日のレジメの3枚目に書いてありますが、
アメリカ軍がベトナムに介入するきっかけになった1964年8月の、
北ベトナム海軍によるトンキン湾の魚雷攻撃事件というのが起きているんですね。
「トンキン湾事件」って皆さん覚えていると思いますが、
みんなが、「これは北ベトナムの攻撃だ」といまだに思っている人がいると思います。
ところが事実はそうじゃないんですね、これ。
1回目は確かに北ベトナムは攻撃したことは認めている。
しかし「2回目は違う」と言っているんですが、
2回目はまさしくこのペンタゴン・ペーパーズの中にですね、
「アメリカ側で仕組んで捏造した事件だった」
日本が戦前の満州事変や日華事件でやったのと同じような事を
ベトナム戦争の時にもアメリカはやっている訳ですね。
今回もイラクの時に「大量破壊兵器だ」といったというのが
パウエルさんが国連で演説しているのを見たのを皆さん覚えていると思いますけれども、
あれが最初じゃない。
ベトナム戦争の時もこういうのをやっていて
しかし1964年のこの事実が社会に明らかになったのは、
まさしくダニエル・エルズバーグ氏がペンタゴン・ペーパーを明らかにした1971年。
これまで極秘にされていた訳ですね。
その時点で明らかになった事なんです。
そしてそれがアメリカ国内で憤激を生んでですね、ベトナム戦争が終わっていったと。
こういう経過なんです。
ベトナム戦争を終わらせるにあたって、
このペンタゴン・ペーパーズの果たした役割は非常に大きいと言われていますけれども、
そこにこういう決定的な事実が隠されていたという事が分かります。
なにが言いたいのか?というと、これからですね・・・
・・・、ま、ここまで言っていいのかと思いますけれど、言ってしまいましょう。
アメリカさんが戦争をやろうと思っているとします。
一応仮定の話として。
そうすると何かきっかけをつくろうとしますね。
そしてそのきっかけの、その仕組んだ事を秘密にしようとするはずです。
そしてその秘密を暴こうとする人間を刑務所にぶち込もうとするんでしょうね。
その時に使う法律が、このまさに秘密保護法なんだということ。
これがですね、この秘密保護法の反対運動をやる中でだんだんハッキリ見えてきてですね、
「なるほど」と。
これからそういう事が起きようとしているんだと。
そういう事を我々はよーく考えた上で、絶対に騙される国民になってはいけないというふうに思います。
で、もうひとつ次のところに書いたことは
「この法律で隠される情報は、防衛と外交とスパイの防止、そしてテロリズム対策」というふうにいわれています。
なんで公安警察に関するテロ対策の情報が特定秘密になるのか?
これがなかなか僕はわかりませんでした。
しかしよくよく、今の話を聞いてみていただいてもわかりますけれども、
戦前の特高警察というのは、治安維持法と軍機保護法という二つの法律を所管していたんです。
他にも沢山所管していますけれども、
一番重要な法律を挙げろと言われればこの二つなんですね。
まさしく治安維持。反体制力を取り締まるという事と、軍の秘密を取り締まるという事。
この二つを同じ特高警察というものがやっていた。
公安警察は今まで反体制運動を取り締まる警察だと思われてきたと思います。
おそらくこれから公安警察は、日本の戦争政策野奉仕して、
戦争に反対するような活動をしている人達、
それを「スパイ」というレッテルを張って社会から葬っていく。
そういう組織に生まれ変わろうとしているんじゃないか。
で、一番のこの組織の中枢は警視庁公安部ですね。
そこを所管しているのが東京都なんですよ。
ですから東京都のトップを変えるという事は、そういう意味でも非常に大きな意味があるという事でございます。
それで、ま、そろそろ時間ではないかと思いますが、
私はですね、「どうやったらこの秘密保護法を廃止にできるんですか?」と。
法案を出すことまではできるだろうと。
しかしそれを通すことは、国会の構成を変える以外にない。
しかしそれにはあと3年間待たなければいけないじゃないか。
その間にはもう選挙がないんでしょ。
どうするんですか。
と、ま、かなりの人に問い詰められます。
確かにそうなんですよね。
だから「3年間忘れないようにしよう」というのが僕のこれまでずっと言ってきたことでですね、
忘れないようにするためにこの法律に賛成した人と反対した人のリストをずっと持ち歩いて、
クリアファイルかなんかに閉じてですね、よれよれにならないように、
そして、「自民党のその議員は賛成した人ですよ」と。
「この人は反対してくれた人ですよ」という事を
説いて回るしかないんじゃないかというような事を言っていたんですが、
猪瀬さんが悪い事をしてくれたおかげでですね、
降って湧いたように都知事選挙が始まることになりました。
これは本当に法律が成立した後に起こった出来事ですけれども、
もうこの機会を逃してですね、
「秘密保護法廃止」というのが国民の大きな世論になっているという事を
安倍政権に突き付けることはないんじゃないかというふうに思っているんですね。
ー拍手ー

ここで「NO」を突き付ける。
そのためにやっぱりですね、よく「勝てる候補」って言う方がいますね。
しかし「勝てる候補」。
いいですよ、「勝てる候補」で、そして「秘密保護法廃止」「原発再稼働阻止」という事で、
我々と同じように声を挙げてきて下さった方。
そういう方がいるのならですね、そういう方を立てて一緒にやりましょう。
だけどそういう人がいますか?
なかなかね、見つかりませんよ。
「勝てる候補を立てろ」と言っている方々と僕たちは一緒に戦いたいと思います。
最後まで努力を続けるべきだと思っています。
しかしですね、今ここに、そういう我々と共に声をあげて戦ってきた下さった、
そして沢山の社会運動の経験がある宇都宮先生が「一緒にやろう」というふうに言って下さっている訳ですね。
ですから皆さんの周りで「宇都宮さんで勝てるのか!?」
「勝たすのが私たちの役割でしょう」という事を、やっぱり
ー拍手ー
まだ1月23日の告示です。しばらく時間があるので、
本当にこの秘密保護法に反対した勢力、原発に反対してきた人たち、
みんなが一緒になって戦える候補に、宇都宮先生を押し上げていくために私も共にがんばりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
=拍手=
1:10:40
海渡雄一氏のレジメ







日本のピンチを希望に変える! talk talk talk 宇都宮健児講演会
日時:2013年12月28日(土) の文字起こしブログ
動画はここにあります↓
<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)
<独裁化する安倍政権>
今の自民党の中にはこういう動きに対して警告できる勢力がもう残っていない
12/28海渡雄一氏(文字起こし)
「東京なのに宇都宮♪弁護士なのにケンジ♪」
あの宇都宮健児さんがもう一度都知事選に立候補して下さるというのを聞いて、感謝の気持ちでいっぱいです。
毎日新聞は今朝すでに出馬に関しての記事を書いていました。
今日の宇都宮健児さんの講演内容を
一言一言、「そうだ そうだ」とうなずきながら文字起こししました。
都知事選:宇都宮氏出馬へ 「後出しジャンケンしない」
毎日新聞 2013年12月28日 07時00分
猪瀬直樹氏の辞職に伴う東京都知事選(来年1月23日告示、2月9日投開票)に、
前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)が無所属で立候補する意向を固めた。
28日の市民団体の集会で出馬表明する。
次点だった前回2012年に続く挑戦で、
特定秘密保護法制定など安倍政権の姿勢を批判しつつ、脱原発や格差是正を訴える。
五輪は無駄を省いて準備を進めるとしている。
宇都宮氏は、毎日新聞の取材に
「安倍政権の暴走を止め強権的な政策を改めさせたい。
(出馬表明をあえて遅らせる)後出しジャンケンはせずに、一刻も早く有権者に政策を訴える。
28日に(立候補を)言うことになる」と話した。
今回の都知事選では、まだ出馬表明した候補はおらず、各党の調整は越年すると見られている。
宇都宮氏は前回も無所属で立候補し、未来、共産、社民3党の支持を受けて約97万票を獲得。
当選した猪瀬氏の約434万票には大差を付けられたが次点だった。
支援者らは26日夜に今回の都知事選への対応を協議。
その場では、前回の敗戦を踏まえて別の候補者擁立を探る意見も出てまとまらなかったが、
宇都宮氏が他陣営に先駆けて年内に出馬表明することを決断した。
宇都宮氏は10年4月から2年間、日弁連会長。
08年に「年越し派遣村」の名誉村長にもなった。
弁護士として多重債務者の救済や反貧困運動に取り組んできた。
【竹内良和、遠藤拓】
20:17~
司会者:
それでは本日の基調講演に移りたいと思います。
講演して下さるのは、ここには「弁護士・反貧困ネットワーク代表」と書いてございますが、
その他「人権」であるとか、それから「原発」いろんな問題に取り組んでいて、
ご本人もおそらくどれだけのお名前を出しているのか分からなくなっている位のご活躍でございます。
宇都宮健児さんにお願いいたします。
宇都宮健児氏:
みなさんこんにちは、弁護士の宇都宮健児です。
今日のタイトルは「新たな連帯と民主主義実現運動の必要性」というタイトルになっていますけれど、
いま大久保さんが言われたように都知事選が迫っていますので、それと絡めたお話をさせていただきたいと思います。
それからこの実行委員会をつくったのは先程大久保さんが話された通りで、
昨年都知事選で戦ったいろんな市民運動のつながりがありますので、
それを生かして恒常的な市民運動、民主主義を日本の社会に実現するような運動がつくれないか?
という事で呼び掛けさせていただきまして、
12月1日に「民主主義社会に秘密保護法はいらない」という集会を行いました。
御承知のように大変盛り上がった集会になりまして、
270名の定員のところだったんですけど、330名の方が参加していただきました。
そしてこの集会の中で、やっぱり秘密保護法というのは民主主義社会を窒息させる。
さらには安倍政権が狙う集団的自衛権行使の容認につながる軍事立法である。
なんとしてでもこれを止めなければいけないという様な事が確認できたかと思います。
で、その後さまざまな、
たとえば12月6日の日比谷野音の決起集会とか、国会議員会館の前、官邸前の行動なんかに、
12月1日に参加された方は沢山参加されたんじゃないかと思います。
実は私も参議院会館前の行動の中に参加させていただきまして、マイクを取らせていただきました。
ところで12月の1日というのは・・・、これの準備をしたのはですね、10月頃でして、
まだ猪瀬知事の裏金問題とかそういうのが全く出ない時に準備したんですけど、
御承知の通りに11月22日に猪瀬知事の裏金問題、5000万を徳洲会から受け取ったという事が発覚していまして、
その問題にも若干触れさせていただきましたけれど、
ま、今日の集会はその時に提案して、
さらにもっと運動の交流を広めて新しい市民運動の連帯、民主主義運動をつくっていこうと、
そのための交流をやりましょうという事だったんですけど、
その後はみなさんご存じのとおりに、12月の19日に猪瀬知事が辞職願、
それから12月の24日に正式に辞職を認められて知事の職を退いたわけです。
そして来年の1月23日に東京都知事選の告示が行われて、
2月9日に都知事選が行われることになっております。
そういう状況ですので、これからの運動を考える時に、
都知事選を抜きに今後の市民運動や民主主義運動の実現は考えられないというふうに思いましたので、
それに絡めてですね、お話をさせていただきたいと思います。
まず、最初なんですけれど、
猪瀬知事が退職した前後からですね、いろんな市民団体から
「もう一度都知事選に出ていただきたい」という様々な出馬要請がありまして、
ま、いろいろと、その都度ですね「覚悟は固めている」という様なコメントはさせていただきましたけれど、
あらためて私は市民団体のみなさん、
おそらくその中には昨年の都知事選を一緒に戦った仲間がいらっしゃると思いますので、
まず「私が出馬の決意を発表するのは皆さん方の前でやるべきだ」というふうに考えまして、
今日、「出馬の意思を固めた」という事を皆さんの前で発表させていただきます。
―拍手ー
どういう団体の前でもなくて、
まず私は筋として皆さん方の前で発表すべきだと考えたんです。
ちなみに今日、オレンジのネクタイをしていますけど、
これは、昨年の都知事選のシンボルカラーで、どなたか、市民の支援者の方から頂いたネクタイですので、
たまたま目にとまったので、今日は「これがふさわしいかな」と思って、朝…。
―拍手ー
それで、これまでの猪瀬が辞めた後での様々な動き。
特に与党、自民党・公明党なんかの動きを見ていますと、
知名度のある候補、それから勝てる候補探しをやろうとしています。
それからどうも今までの慣例だと一番最後に立候補した人が勝つ“あと出しジャンケン”ですか、
こういう様な事をですね、市民運動がやってはならない。
そういうふうに私は思います。
―拍手ー
市民運動としては、
堂々と候補者を立てて、
そして政策を訴えて、
そして市民、都民の中に運動を広めていく。
これしか勝つ方法がないんです。
そういう事では、私はもうタイムリミットだと考えて、
今日決意を述べさせていただく次第であります。
過去の東京都知事選を振り返りますと、
リベラルの都政、美濃部都政が終わったのが1975年ですので、
38年間、こういうリベラルな都政の実現が出来ていない訳ですよね。
その都度選挙運動の度に市民グループの中では、
「勝てそうな候補はいないか?」
あるいは「知名度がある候補はいないか?」
それで引っ張り出して蓋を開けたら「ああ、今回アカンかったなぁ」という事で、
また「あと4年後に頑張るか」という事で解散して、
その間の蓄積、運動が継続されなかったと。
わたしは、「それではダメだ」と思って、
こういう実行委員会、市民運動の連帯をつくろうという問題意識を持ったわけです。
で、私は、市民運動の候補者というのは、
市民運動の中からスターを生み出していかなきゃならないんです。
どっかから取ってくる奴じゃダメなんです。
それで、たとえば私が参考になるなと思うのは、
現在のソウル市長の朴元淳(パク・ウォンスン)さんというのは、
韓国にある参与連帯、強力な市民運動なんですね。
ここの活動家なんです。
この活動をやる中でみんなに知られるようになって、
そして、「市長選挙を戦って勝った」と。
こういうような候補者の擁立をやるべきなんです。
「誰かいい人いないか」って言ってタレントみたいな人を引っ張ってきて選挙をやって、
「やっぱり負けたか」という様な事で終わりだといつまでたっても負け続けです。
この反省の元に、やはり候補者を市民運動は擁立しなければいけない。
多分私は、昨年立候補した時は、大変知名度は無かった。
しかも、国政選挙とダブって、テレビ討論会も2回だけだったですね。
常に猪瀬というのは副知事で、石原に指名された副知事という後継でいろんなところに出ていたから、
圧倒的な知名度を持っていた。
本当はもう少し通常の選挙であれば、国政選挙でなければですね、
テレビ討論会も10数回は開けるらしいんですけれど、
そういう様な中で、結果としては負けちゃったんですけれど。
だけど最近、私も関心を持っていろんな週刊誌とか、ああいうので・・・結構名前が知られてきているんですね。
―拍手ー
それは、何故知られてきたかというのは、去年戦ったからなんです。
去年戦わなかったらですね、宇都宮の「う」の字も出てこなかったんじゃないかと思うんですけど、
あれだけ戦ったと。
そして、皆さんと一緒に戦って、96万票近く。
都の有権者の10人に一人は私を選んでくれた。
それから投票した人が6百数十万人ですから、6人から7人に一人は私に入れてくれたということになって、
ま、その範囲では知られた訳ですよね。
そういうことが、実は私の知名度を浸透させる大きな要因になっていて、
去年の戦いがなかったら、今は無いわけですよ。
それで、都知事選の戦い方ですけれど、
去年は猪瀬は400万票以上取って大勝したわけですけれども、
この96万票をどう考えるか?ですかれども、
私は「短期決戦でよく頑張った」と思っているんです。
それで、実は候補者というのはほとんど選挙事務所には行かなくて
朝8時から夜8時まで街頭宣伝で5~6カ所やって、
あとは寒かったですけど選挙カーで手を振って、左手はほとんど凍りついたような状態だったんです。
最後に選挙事務所で投開票を見ました。
我々の選対というのはものすごく盛り上がっていて、
街頭宣伝でも圧倒的に参加者が多かった。
こういう運動は、猪瀬候補を凌駕(りょうが)していたと思うんですね。
だから参加者はみんな「いい戦いができるんじゃないか」と。
「もしかしたら接戦じゃないか」と思って見ていたら
8時に投開票が始まり、1分も経たないで「猪瀬当確」が出ましてね、
それでやっぱり、選挙事務所で頑張ってくれたボランティアの方々、
中にはこれまで政治、選挙に行ったことがないような若い人がいまして、
ポロリと涙を、悔し涙を流された訳ですね。
で、私はその時にどういう話をしたのか?と言いますと、
「これがスタートなんだ」そして「これはよく頑張ったんだ」と、
「だからこれで終わりにしちゃダメなんだ」と、
だから、我々が掲げた4つの政策がありますよね。
「反原発・反貧困・そして教育行政の根本的な転換・憲法養護。
この運動をもうひとまわり、ふたまわり、大きくするんだと
そして、ひとまわり大きくすれば猪瀬から100万票取ってこれるんだ
ふたまわり大きくすれば、200万票取ってきたら逆転するじゃないか」
というような話をしましたら、
だんだんボランティアの方も涙が止まりまして、あとは祝勝会の様な慰労会をやったことは覚えているんですけど。
だから選挙というのは当落はもちろん重要です。
勝たなきゃいけない。
だけどそれだけの評価だと毎回同じ事の繰り返しなんです。
その中でどれだけ市民の運動のつながりが出来たとか、
そして、それぞれ抱える市民運動が大きく広がっていったのか。
この評価を抜きにして選挙の総括をやるんは全くの誤りであるというふうに考えております。
それで、前回の選挙ではいろんな市民運動、労働運動、政党間の新しい繋がりが出来た。
50を超える勝手連が結成されたと。
選挙事務所には毎日50人から100人のボランティアがつめかけて、
その上で、ま、猪瀬には負けましたけれど、100万票近く得票が獲得できたということは大きな成果なんですね。
この成果の上に立ってどう運動を広げていくか?ということが、私たちに試させられている訳です。
つまり、100万票近くの基礎点があるわけです。
それをもうひとまわりふたまわり大きくできるかどうか?
それが今回の選挙戦で問われているというふうに思っております。
そのためには私たちの運動が、
先程大久保さんのいろんな「この間の市民運動の経過」にもありましたけれど、
「政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか」
これがいま問われているんじゃないかと思っております。
私はよく講演、
今年はですね、たぶん130回を超えるような講演をしておりますけれど、
そのうち7割から8割が私が最も不得意な分野の講演なんですけど、
その時にやっぱり呼び掛けているのは、
イデオロギー・政治的立場を超えた繋がりをどう作っていくか?
で、運動の格言にはですね、
「同質の集団が集まりは和(足し算)にしかならないけど、
異質の集団の集まりには、積になって運動が発展する」
「良い格言だな」と思いまして、いつも紹介させていただいているんですけれど、
これまで全く付き合ったことがない。
でも同じ方向を目指していると。
「でもなんとなくあいつとは肌が合わない」という事を言っていたら、何時まで経っても相手方に勝てない訳ですね。
ま、異質の集団の集まりを繰り返しますと分裂に分裂を重ねるという事があり得るわけですけれど、
やはり今の市民運動の活動家に求められているのは、
それを乗り越えてですね、
今まで会ったことがないような人、全然生い立ちや職歴が違う人とどうして手を組んで行けるか、
そういうしなやかな活動が求められているんじゃないかというふうに思っております。
それから都知事選の政策はどういうふうなものになるのか?
基本的には昨年の政策が基礎にはなると思います。
その上で、昨年と今との違いは何なのか?
昨年はまだ安倍政権は誕生していなかったですよね。
だけど残念ながら都知事選と同時に行われた衆議院選挙で安倍政権が誕生してしまったと。
これが一つ大きな違いですよね。
安倍政権は軍国主義的な国家主義的な傾向をどんどん強めている。
まさに暴走といってもいい秘密保護法を強行採決すると。
そして、一昨日靖国神社に参拝する。
こういう事は7年ぶり、小泉さん以来やっているわけですね。
これは中国・韓国の反発はもちろん、アメリカも「失望した」と。
ヨーロッパやロシアですら問題にしている。
こういう、国際的に孤立するようなこともいとわず、気にしないで、どんどん反動的な政策をやっている。
こういう安倍政権が誕生しているという事と、
それから、2020年のオリンピック招致が決まった。
昨年の都知事選挙の段階では、まだ決まっていなかったんですね。
それで昨年に付け加えて重要なのは、
やはり、これは安倍政権の暴走にストップをかける。
まず東京を変えて国政を変えるそこが重要な になるかと思っています。
―拍手ー
ご承知の通り安倍政権になって原発、国民に多くの意志を無視して、原発の再稼働をやろうとしてる。
再稼働だけじゃなくてこれを輸出しようとしているんですね。
まだ福島の事故は収束していない。
汚染水なんか全然コントロールされていない。
これを嘘を言ってオリンピックを招致して、ブエノスアイレスで「完全にコントロールされている」
とんでもないことですよね。
それから重要なのは福島の被災者。
10万人がいまだに避難している、そして5万人が県外に避難している。
こういう人たちの救済、生活再建のめどが全く立っていないじゃないかと。
この問題を置き去りにして再稼働や原発の輸出を進めるといっている。
また、原発の被害者だけじゃなくて東日本大震災の被災者の復旧・復興もまだ全然手についているという状況で、
これも全く生活再建のめどが立っていない。
それから安倍政権は、私も貧困問題をやってきた弁護士なんですけれど、
生活保護を大幅に切り下げている、通常国会でですね、過去最大の切り下げです。
一方で11年ぶりに防衛費を400億円も引き上げている。
ここに安倍政権の特徴があらわれていると思いますね。
社会保障をどんどん切り下げていって、浮いた金で軍備を強化するということですね。
それから生活保護基準を引き下げるだけじゃなくて、
あまりここに参加されている方は注目されていなかったかもしれませんけれど、
実は臨時国会では、生活保護法の大改悪法案が通っちゃっているんですね。
生活保護法というのはまだまだ利用する人が少ない。
ドイツあたりは全人口の9.7%の790万人が生活保護を利用しているのに、
日本は増えたと言ってもまだ全人口の1.7%ぐらいなんですね。
そして、利用資格のある人の2割から3割しか利用していない。
7割は生活保護以下の水準の生活をしていて我慢をしている。
だから孤立死とか餓死が出ているんですね。
ところが今回の生活保護法の改悪法案というのは、
生活困窮者を生活保護から締め出す。
生活保護を受けにくくさせる。
そういう改悪法案なんですね。
さらには医療・年金・介護、こういう様な社会保障も生活保護改悪を突破口として改悪しようとしている。
こういう政策。
さらに来年4月から消費税増税が予定されています。
これはまた、ますます貧困とか格差を広げる、国民生活を破壊する
弱者切り捨ての政策をやっている訳です。
それからもうひとつ、働く人、労働者にとって無視できないのは、
雇用を徹底して破壊しようとしているんですね。
安倍政権の成長戦略のスローガンは「企業が世界一活動しやすい国づくり」というふうに言いながら、
労働者派遣法を改悪する。限定正社員の中で首を切りやすい限定正社員制度をつくると。
あるいは先送りになりましたけれど、国家戦略特区構想の中で、
雇用トップが簡単に解雇できる。
あるいは残業しても残業代払わないでもいいような特区をつくろうとしているんですね。
だからこの安倍政権が言っている「企業が世界一活動しやすい国」っていうのは、
企業は天国なんだけど、労働者は地獄の国作りですよ。
こういうところをちゃんと反撃していかなければいけない。
それから、教育については、教育再生実行会議をつくって、
教員に対する管理統制の強化とか教育委員会の解体と市長・教育長の権限を強化する国定強化づくり、
これを進めようとしています。
東京とか大阪ですでに日の丸とか君が代の強制が行われていますけれども、
これを全国化していく。
反動的な教育行政ですね、強化していくという事をやろうとしています。
教育の問題は、憲法の自主的改悪、9条の改悪と裏表の関係にあると思っています。
それからTPP。
TPPに関しましては私たちは、このTPPというのは日本の主権を脅かして、
憲法秩序を破壊するような内容になっているということで、
TPPに反対する弁護士ネットワークを立ち上げて反対運動を今やっています。
それから憲法の問題。
先程から出ています特定秘密保護法・国家安全保障会議設置法、これは臨時国会で通ってしまいました。
だけれども、あの強行採決の中で反対運動が広がりまして、安倍政権の指示は急落しております。
これは法律で定めたんですから、
多数の国会議員が賛成すればこれはひっくり返すことができるんですね。
「一回出来た法律でも廃案に出来る」と。
それから海渡さんも言っていますけれど、
これは「捕まったら1000人ぐらいの大弁護団をつくって戦う」と。
これがまた運動になるわけですね。
―拍手ー
だからどんなことがあっても、諦める必要はないんです。
「それで終わり」じゃないんですね。
抵抗の運動は終わりじゃない。
これからますます戦いを広めていく。
これは廃案に持ち込むような運動が重要かなと思っています。
それからこの特定秘密保護法反対の運動を、
来年予想されている国家安全保障基本法の中で「集団的自衛権を認めよう」です。
この集団的自衛権というのは、日本が攻撃された時にそれに反撃するというのは、
これは自衛権の範囲内で、憲法9条の範囲だという事を、歴代の政府はそこは確認されていたんですけれど、
アメリカが攻撃された時に、日本が攻撃されたものでもないのに反撃するというのは
これは9条違反だ。
「許されない」という様なことを明確にしてきたはずなんですけれど、これを変えようとしているんですね。
内閣法制局長官の発表を挿げ替えたり、あるいは安保法制法案をつくってそれに をいまやろうとしている。
だから「特定秘密保護法反対」の運動を国家安全保障基本法の反対運動。
あるいは集団的自衛権行使の容認に反対する。
これに広げて、もうひとまわり、ふたまわり大きな運動を出来るかどうかが大きなカギになってきていると思います。
こういうふうに安倍政権のやってきている政策を見ますと
貧困とうの格差をますます拡大させるような政策を取っている。
私的企業の利益のために国民や市民や労働者の命や人権や暮らしを犠牲にしようとしている。
アメリカとともに戦争が出来る体制をつくろうとしている。
したがって今回の都知事選というのは、
このような安倍政権の暴走にストップをかけて、東京から国政を変えていく選挙。
そういう選挙にしていかなくてはいけません。
―拍手ー
それからもうひとつはですね、
国政だけじゃなくてやっぱり都民の生活や暮らしを守る必要がある。
日本の社会全体は東京以外にも少子高齢化の波が襲っています。
どんどん高齢化社会になっている。
ところが、石原都政13年7カ月の間にどんどん福祉予算を削ってきています。
彼は知事になった時になんて言った?。
「なにが無駄か?といって、まず福祉だ」と言って、どんどん削ってきている。
現在、高齢者一人の福祉予算というのは、
石原が都知事になった時よりも20数%減らされているらしいです。
他の道府県で、高齢者の福祉予算が削られている所というのは1個もないんですね。
東京だけ減らしてきている訳です。
そしてその結果どういう事が起こっているか?というと、
特別養護老人ホームの待機者が4万3000人を超えている。
それから2009年の3月に「たまゆら荘事件」というのがご記憶にあるかと思いますけど、
群馬県渋川市で高齢者の施設で火災がありまして、10人の高齢者が亡くなったんですけれど、
そのうち9人は都民で、そのうち6人は墨田区で生活保護を利用していた高齢者なんですね。
都民であるのに都内に生活することが出来ない訳です。
ところが新聞報道によりますと、
2009年から最近まで、こういう生活保護の利用者で、
都内に住めなくて都外のいろんな施設にお世話になっている高齢者は2.6倍に増えているんですね。
だから全くこういう事は対策を取っていない。
それから保育所の待機児童も深刻ですよね。
今年の4月段階の報道ですと、東京23区では19000人の待機児童がいる。
5年前の2.6倍に増えている。
こういうことは予想されているのに何ら手を打っていない。
だから、お母さんたちが子育てをしながらちゃんと働ける
そういう様な社会になっていない訳ですね。
そういうところにあまり金を使ってこなかった。
それから、じゃあ地震対策。
これは最近の政府の中央防災会議の作業部会というところが12月19日で発表しているんですけど、
もしマグニチュード7級の首都直下地震が起きれば、
最悪で死者2万3000人、建物の全壊・全焼は61万棟にのぼる。
経済的被害は95兆円というのを予想していますね。
ところが私は昨年都知事選に出る時にいろいろ勉強させてもらったんですけど、
石原都政になってから防災対策予算を大幅に減らしてきているんですね。
だから、いろんな建物の耐震化や不燃化、木造建物の不燃化・なんげんか、こういう事があまり行われていない。
それから、東京湾というのはいろんな劇物とかガソリンのタンクとか、ガスのタンクとか、
それが沢山ありまして、そこがもし火災が起こったり地震でですね、
ま、東日本大震災の地震では仙台港と気仙沼港とか千葉港でありましたね。
そういうエネルギーが供給できなくなる。
東京湾に12カ所の火力発電所があるらしいですね。
そうするとそういうところにエネルギーが確保できないと、
電気を供給できなくなる
こういうところに全く手を打っていないんですね。
ここは神奈川とか千葉もそうですけれども、
国とか、そういう自治体の枠を超えた対策を今から打っていないと、
これは地震が来た時にさっきの国の発表以上の被害が発生する可能性があります。
それから2020年のオリンピック招致。
前回私が立候補した時には、
「オリンピックの前にやることがるんじゃないか」と。
被災者の救済、それから、この震災対策、料金化した施設の補修
こういう事を言ったんですけど、
基本的にはもう決まってしまいましたので、
これをどういうふうなオリンピックにするかという事が、私は問われていると思います。
これはあとは研究者の方、学者の方いろんなお話を聞いて政策を立ち上げなきゃいけないんですけど、
まず私が考えているのは、
このオリンピックが本当に東日本大震災の被災者や原発事故の被害者も歓迎できるオリンピックにしなきゃいけない。
―拍手ー
そのためにはですね、
それまでに本当に被災者の救済、原発事故の被害の救済、
汚染水問題をはじめとする原発事故の収束、
こういう事をやりきっておかないと歓迎できないでしょ。
自分たちがそういうオリンピックムードから退けて、取り残されてしまっている。
そういうオリンピックはやったらダメですよね、この問題がひとつ。
それからオリンピックは平和と友好の祭典だと言われています。
今の安倍政権が続く限りですね、下手するとオリンピックが開けなくなる可能性があります。
―拍手ー
あんな靖国なんかに行って中国や韓国と犬猿の仲になってですね、
下手すれば軍事衝突が起こりかねない。
実は、日本は前例が一つあるんですね。
1940年のオリンピックは東京オリンピックが決まっていたんです。
その前の1936年というのはベルリンオリンピックですよね。
これはヒットラーのナチス政権を誇示するためにオリンピックをやったんですけれど、
1940年は東京オリンピックの筈だった。
ところがどうだったか?というと、皆さんもご承知だと思いますけど、日中戦争。
その前にも満州事変で満州国を設立して、国際連盟から脱退して、国際的に孤立する。
さらには日中戦争に走って、そのオリンピックの翌年は日米開戦アメリカと戦うことになるんですけど。
そういう中で決まっていたオリンピックが開けなかった訳ですね。
だからオリンピックの招致をやるためにも、やはりアジア諸国との関係改善、友好的な関係をつくる。
基本的平和主義を守っていく。
こういう様な事をしっかり首都東京で確立しないと、平和と友好の祭典じゃなくなりますよ。
―拍手ー
それで、ま、いろいろと政策はまた、都政というのは複雑な事があるんですけれど、
基本的なこういう政策について賛同していただける市民団体や労働団体、政党に対して、
私は支持を呼び掛けていきたい。
そして、そういう支持をしていただく市民団体や労働団体、政党との関係では、
先程の「政治的イデオロギー的立場を乗り越えて繋がっていく」という様な戦いができれば。
その中で市民団体が鍛えられていく。
労働団体も鍛えられていく。
運動の場がひとまわりもふたまわりも広がっていく。
こういうような状況が都知事選を勝ち抜く要因になるんじゃないかと思います。
私なりにちょっと考えてみた都知事選のスローガンですね。
安倍政権の暴走をストップさせ 東京から国政を変えよう
お年寄りも子どもも みんなが安心して暮らせる 希望のまち東京をつくろう
それから私はあんまりテレビを見たことがないんですけど、
半沢直樹というのがどうも流行っているらしいですね。
今度こそリベンジ 倍返しだ
―拍手ー
100万票取りましたから、
倍返しで200万票取って 都知事選に勝利しよう
こういうスローガンを考えました。
それで最後に、私は何時も講演でこれも言うんですけど、
私たち一人一人の市民は大変微力なんですよね。
でも無力ではないんですね。
無力という、ゼロというのはなんぼ集まってもゼロなんです。
だけど一人一人は小さな微力でも、沢山集まれば大きな力になります。
だから、今日からそういう繋がってですね、
昨年の都知事選を戦った繋がりよりももうひとまわりふたまわり大きな微力と微力が繋がれば
勝利の展望が出てくるんじゃないかというふうに思っておりますので、
是非皆さんと一緒に都知事選を戦って、そして東京を変えて国政を変え、都民の暮らしを守る。
そしてその中で市民運動が成長する。
日本の民主主義が成長する。
そういう戦いをみなさんと一緒にやっていきたいと思っています。
頑張りましょう。
55:00
日本のピンチを希望に変える! talk talk talk 宇都宮健児講演会
日時:2013年12月28日(土) の文字起こしブログ
動画はここにあります↓
<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)
<独裁化する安倍政権>
今の自民党の中にはこういう動きに対して警告できる勢力がもう残っていない
12/28海渡雄一氏(文字起こし)
<東京都都民・東京8区(杉並)>
広瀬隆さん・宇都宮けんじさん・山本太郎さん12/9(文字起こし)
2011年9月 宇都宮健児さんの会見内容文字起こしあり↓
全てが分かる「さよなら原発1000万人アクション」記者会見4名の内容文字起こし&声明文他
カテゴリで「宇都宮健児氏」つくりました。
↓
震災後の栃木県北地域における乳幼児保護者アンケート報告
http://youtu.be/k6hBownRSqU?t=39m18s
2013年12月15日
震災後の栃木県北地域における乳幼児保護者アンケート集計結果報告
県北アンケート報告
清水奈名子准教授(国際学部)
スライド数が多いものですから、こちらが重要と思ったものを中心にお話したいと思います。
今日いらっしゃっている方の多くはご存知かと思いますが、
アンケートを実施する背景、目的をお話したいと思います。
当初この福島乳幼児妊産婦支援プロジェクトを始めました時は、
名前にありますように福島から栃木に避難した乳幼児妊産婦の方を支援したいと思って
2011年4月に立ちあげました。
その報告会を2012年の4月にやはり大学でしたんですね。
その際に那須塩原から、県北からいらした保護者の方が、
「実は栃木の県北も福島と変わらない位ホットスポットが残り、放射線で苦しんでいる保護者が多い。
是非栃木県内の問題もプロジェクトで扱っていただきたい」という切実な声を伺いました。
できちんと調べてみましたら、この地図にありますように、
緑ですとか、うすい青色の方が線量が高い地域です。

この宇都宮県央に比べまして、栃木県北は福島県と隣接しておりますが、
放射線のプルームが飛んできて、国も汚染状況を重点地域として、
ここにあります8市町を指定しております。
佐野市、鹿沼市、日光市、大田原市、矢板市、那須塩原市、塩谷町、那須町
で、3年目を迎えてどうなったのか?と言いますと、
空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルトを超えるホットスポットが残る現状。
すなわち年間被曝線量が1ミリシーベルト以上となる、
環境省がそういった基準を設けている場所よりも高い数値があるホットスポットが残っているのが現状です。
なぜ3年目に入ってまだ線量が高いのか?といいますと、
環境省が除染の措置の担当をします。
その環境省の予算が栃木にも付いたんですけれども、
除染措置のメニューがあるんですね、いくつか。
メニューの中に最も除染の効果が高いと言われている表土除去。
表面の土を剥いで除去するというメニューが、
福島では適用されているんですけど、栃木では適用されなかったためにですね、
最も効果的な方法で除染が進まず、
各市町が個別になんとか別の予算を取ってきて、表土除去を細々とやっているというのが実態です。
したがって、効果的な除染が国の予算で出来ていないので、
いまだに高線量の地域が残っていて、
宇都宮の10倍から100倍ぐらいの線量のところが、
全域ではありません。
全域ではないのでその辺注意が必要なんですが、ホットスポットがところどころある。
ご自宅の中でもかなり高いという声を聞いています。

問題は、放射線の汚染は不均一なんですね。
そのために対策が遅れる可能性がある。
これは12月11日の東京新聞の記事から取ってきたんですけれども、
東京新聞が、那須塩原の関谷という、最も塩原の中でも線量の高いところにモニタリングポストといって、
いまそこの空間線量がどれくらいかを表示する機械を行政が置いてくださています。
しかし問題は、そのモニタリングポストの傍は非常に丁寧に除染がしてあるので、
ポストの数値よりも、ポストからちょっと離れて除染のされていない部分との数値にすごく落差があるんですね。
でも資料に残るのはモニタリングポストの数値なので、
一見線量が下がったように見えてしまうんですが、
その周りの木が伐採されて、コンクリートも直されて下げられていると。
下げることは大事なんですけれども、
もともとモニタリングポストというのは何か事故があった時に飛んでくるのを監視するためですから、
その機能自体は問題はない。
観測するための機能は問題はないんですが、この線量がこの地区を代表していると誤解されてしまうと、
県北は線量が低下したと誤解されて対策が進まない恐れがあるという話を、
この住民の方がされています。
【栃木】
「線量低下」 誤解の懸念 那須塩原モニタリングポスト数値 周辺と落差
東京新聞 2013年12月11日
「この近辺で、こんなに低い数字はどこにもないですよ」
那須塩原市関谷地区にある市役所出張所「ハロープラザ」。
地元の自治会組織「関谷・下田野地区 未来を考える会」の高田昇平会長(64)が、
敷地内に設置された空間放射線量を測るモニタリングポストの前で、こうつぶやいたのが印象的だった。
東日本大震災の発生から千日が経過したが、同地区には今も多くのホットスポットが残っている。
これまで取材した住民の話では、地域の放射線量はこの数値よりも高く、以前から違和感を抱いていた。
そこで、今月初旬、高田さんらと一緒に現場へ向かった。
ハロープラザのモニタリングポストは、敷地内の南側にあった。
敷地の外側には、あちこちに木の切り株があり、その奥にスギ林が広がっている。
同会事務局長の平山徹さん(36)が
「以前は敷地のすぐそばまで林が迫っていた。線量を下げるために伐採されたんです」と教えてくれた。
敷地の地面も、線量低減を狙い、アスファルトの上から新しいアスファルトで覆っていた。
これらは市の除染による措置。
市除染センターによると、ハロープラザには多数の人が出入りするため、昨年2月にアスファルトを上塗り。
同3月にモニタリングポストが設置された後、同12月にスギを伐採した。
記者が訪れた時、モニタリングポストの表示は毎時0.129マイクロシーベルト(地上1メートル)と、
国の基準値0.23マイクロシーベルトを下回っていた。
電光掲示板で赤く光る数字を見つめながら、ここへ来る途中に立ち寄った公民館での計測値を思い出した。
ハロープラザから小さな林を隔て、約100メートル東にある元町公民館。
平山さんが、玄関前を地上1メートルの高さで線量を測ると、
国基準の約2倍に当たる0.45マイクロシーベルトを計測。
玄関脇の雨どい脇では、高さ50センチで0.74マイクロシーベルト。
雨どい直下の地表面では、10.3マイクロシーベルトもあった。
「この地区はだいたい一緒。これが現実なんですよ」。平山さんの言葉が耳に重く響いた。
高田さんは「モニタリングポストの数値を基に『関谷地区は線量が低くなった』と思われ、
住民の関心がなくなることが心配だ」と語る。
県原子力災害対策室は
「あくまでも、原発で再び事故などがあったときの線量の上がり下がりを見るためのもの。
周辺地域一帯を代表する数値ではない」と説明している。
実態を反映しているとはいえないモニタリングポストの数値で、
高田さんが心配するような誤解を招く側面はありそうだ。
ただ、そこから導かれる確かな事実も一つある。
それは、除染をすれば、確実に線量は下がるということだ。
同地区は、小学校の敷地内や通学路でさえ、ホットスポットが残っている。
これまでの取材で、観光地のため、放射能への不安を口にしにくい雰囲気があるとも聞いた。
住民の関心を低下させるのではなく、
「あの数値を目指そうよ」と、地域社会がまとまるための数値になることを願いたい。(石井紀代美)
<モニタリングポスト>
主に東京電力福島第一原発事故後、空間放射線量を監視するため国や県が設置。
県内は宇都宮、那須塩原、日光3市に2カ所ずつ、
それ以外の市町に1カ所ずつ、計29カ所に置かれている。
宇都宮市の1カ所のみチェルノブイリ原発事故後に設けられた。
数値は常時、原子力規制委員会のホームページで確認でき、新聞やテレビでも使用されてきた。
栃木県の放射能汚染問題の認知度は
全国的にも低い「低認知被災地」
このような状況なんですが、最近は学問の世界でも、このような汚染された栃木県の認知度を考えますと、
全国的にも低い「低認知被災地」というので議論するようになっています。
福島の外にも、たとえば茨城ですとか、
東京でもいくつかありますし群馬ですとか、ホットスポットがあるわけですが、
そこが放射能汚染の問題で苦しんでいるという事が十分知られていない。
支援がなかなか届かないというのが明らかになっています。
福島県全域では一応実施されている健康調査、
これもさまざまな問題があります。
エコーの写真を本人が見せていただけなくて、情報開示請求をしないと見せてもらえないとか、
検査すればいいという事ではもちろんないんですけれども、
一応は子ども全員を対象に行われている健康調査や、
表土除去を含めた除染というのが、福島県では国の予算でされているのに、
その「低認知被災地」栃木を含めた地域では「されない」という状態が今まで続いてきました。
じゃあ、誰も何もしなかったか?というと、そこで立ちあがってまず対応してきたのが、
住民、市民のみなさんだったという点が非常に重要です。
今日も来て下さった様々な団体の方が、
市民による自発的な活動でまず勉強会を開いて、放射線の被害はどういうものか?
放射線の計測、「じゃあ測りましょう」といって、子どもたちの背の高さで細かく測って、
それを記録してホームページ等で公開していく。
または食品とか飲料。
内部被ばくを心配される方がいらっしゃいますので、
そういうものを計測できる市民のセンターをつくって、
今日来て下さったアジア学院を始めとして、誰でも持ち込んで測れる場所をつくる。
後、除染も実際に引き受けて実施されている団体さんもあります。
また防護等の関連情報の案内等々、
放射能問題をなかなか議論できないところで、議論できる場を市民のみなさんが自ら確保してらした。
自発的に確保してきたというのが特徴だと思います。
県北地域における子育て世帯の不安
こうした中でもやはり県北地域における子育て世帯の不安が続いているという話を、
私も何度か伺ってお聞きしました。
どうしても話題にしづらいために表面化はしてこないと。
ちょっとでもそういう話を「放射線大丈夫かしら?」っていうと、
「あなたは風評を煽るんですか」と非難されてしまったり、
または他の人も不安だけどその不安を押し殺して生きている、
周囲の人々の不安を課着てててしまうことへの遠慮とか戸惑いがあって、なかなか話せないんです、
という話を聞いたんですね。
でも多分不安に思っている人は多いんではないかというお話を受けて、
無記名のアンケートだったらお気持ちを書きやすいのではないかという事で、
昨年度(2012年8月実施)は予備調査として一つの幼稚園、
那須塩原の幼稚園でご協力いただいて、245世帯の回答を頂きました。(回収率53%)
で、無記名のアンケートを開けてみますと、
こちらの予想に反して、94%もの方が「震災後の子育てに関して心配な事がある」
「実は心配なんだ」と。
「普段のお母さん同士の話ではほとんど話さないけれど実は不安なんだ」という事を回答して下さいました。
国政レベルにおける対応「原発事故子ども被災者支援法」
このような状況で低認知被災地の方々に対応する政策が今まで全くなかったか?というと
そうではありません。
後半に議論をちょっと繋げる意味で被災者支援法のお話もしておきたいと思うんですが、
国政レベルでも対応はされていました。
たとえば今公的支援が薄い自主避難者の方々の先ほどの阪本先生の報告ですとか、
栃木とか茨城などの低認知被災地の方々を救うための、支援するための法律が、
去年(2012年)6月に議員立法で全会一致で可決成立しています。
この法律がきちんと動きだせば、栃木の問題、自主避難者の問題もかなり対応ができるという中身です。
その意義は4つありまして、
1.放射線が人の健康に及ぼす危険が科学的に十分解明されていないことを
真正面から認めているという事なんですね。
残念ながら「ここまでだったら絶対安全です」という絶対安全という数値は今のところありません。
十分解明されていない。
で、これだけの地域が今低線量被ばくを受けていますので、その後どうなるのか?十分解明されていない。
2.特に放射線の影響を受けやすい子どもさん(胎児を含む)と妊婦に特別の配慮をしながら、
健康被害を未然に防ぐ。
まだ起きていないけれど、将来も起きないように未然に防ぐという事を重視して、
3.自主避難者の方も含めて支援対象とする事で、
どこのご出身の方でも「被ばくを避ける権利」を認めると。
栃木県北からも避難されている方は実はいらっしゃいます。
そういう方も支援対象に、今はなっていませんが、
たまたま自分の家がホットスポットで子ども部屋が一番高いんだと。
だから避難するという方が、栃木県内にいた時も居る時にも対応ができる。
4.福島県以外の汚染地域をも対象として除染、生活、健康調査や医療の提供を可能にするという、
画期的な法案でした。
それが成立して「これで随分状況がよくなるんじゃないか」と、多くの方が期待します。
支援法基本方針に被災者の声の反映を求める動き
ただこの法律は「具体的な中身は基本方針で決める」と書いてありました。
そこでその「基本方針の中に被災者の声を反映して下さい」という働きかけが沢山なされました。
多くの自治体・市民団体が支援法の基本方針作成に際しては、
1.追加被ばく線量を年間1ミリシーベルト以上の地域を支援対象地域とする事
これは原発事故前と同じ基準で放射能のリスクを管理してほしいと。
事故が起きたから20倍に引き上げるという事ではなくて、
いま国はそういう政策をとっている訳ですが、原発事故前と同じ状況にしていただく。
2.自主避難者への支援を拡充する事
3.被災者の声を反映するための公聴会を開く事などを要求してきました。
私たちのプロジェクトも昨年度実施しまして、
避難者アンケート、また、県北の保護者アンケートの結果とその結果に基づいた要望書を
今年の3月と4月に復興庁の幹部ですとか、担当政務官の方に提出しました。
被災者の声を反映しない基本方針の閣議決定
ところがご存じの方が多いと思いますが、今年(2013年)の8月まで、
去年の6月に出来ましたのに、1年以上基本方針を作成されないまま放置されてきてしまいます。
国会は国民の代表なんですよ。
作った方ちるはすぐ実施するという行政の役割が放棄されてきたんですね。
で、痺れを切らした被災者の方が「1円訴訟」として有名になりましたが、
8月に「基本方針を放置するのは行政の怠慢である」ということで、
お金が問題じゃないという事を示すためにひとりに対して1円訴訟をするという、
象徴的な数字を出しまして、基本方針を動かしていない政府に対して訴訟を起こしていらっしゃいます。
その後急きょですね、復興庁はバタバタと8月30日に「基本方針案」をホームページで公表して、
たった2週間だけパブリックコメントを募集しますよ。
何か意見がある人はホームページを見てメールで送って下さいという、
かなり、被災者にきちんと対応しようというよりは、
手続き的にさっさと済ませようという印象を与えるやり方で対応したわけです。
当然批判が集まりましたので、復興庁は慌てて2回説明会を実施。
パブリックコメントの実施期間を10日だけでしたけれども延ばしましたが、
多くの被災者が求めていた被災者の声を聞く公聴会は開催されないまま、
10月に基本方針は閣議決定されてしまいました。
その内容は、先程のアンケートでも要望が強かった、
自主避難者への支援拡充とか、避難していらっしゃる方の借り上げ住宅の新規提供や借り換え、
受け入れ自治体ごとの支援格差の是正、福島近隣地域における効果的な除染や健康調査の実施など
被災者の訴えの多くは反映されないという事になったんですけれども、
法律に書いてある事と、それを実施する基本方針が全くそぐわない形で今進んでしまっています。
支援法と栃木県
じゃあ、まとめると栃木県はどうなったか?といいますと、
支援対象の地域とする事を求める地域住民自治体の要望にもかかわらず、
住民の方の要望書やパブリックコメントも出されていますし、
自治体も、たとえば福田県知事から復興大臣宛てに緊急要望で
「栃木も支援対象にして欲しい」というのを9月に出されています。(9月12日)
那須塩原市からも意見書が出ました。(9月13日)
栃木県議会からも支援対象に栃木県がなる方向で意見書を出した(9月17日)にもかかわらず、
声は反映されずに、他の近隣汚染地域と同様に、
栃木県は支援法の「支援対象地域」からは外れ、
同法に根拠規定のない「準支援対象地域」とされてしまったので、
今後栃木の県北の被災地域がどういう支援を受けられるか、
内容や時期が不明確になってしまったということです。
2013年度アンケート実施の目的
このような状況を受けて、無力感に包まれて何もしないで待っていても動きませんので、
今年度もアンケートを実施して、この状況を伝え続けるしかないという事で
アンケートを実施することにいたしました。
目的は三つあります。
1.昨年度の予備調査の結果明らかになった保護者の不安について、
その原因や内容をより詳しく調査したいということと、
2.震災直後の行動を記録したい。震災後皆さんがどのように行動されていて、
その時の行動が今の不安にもつながっているという声がありますので、
その直後の行動を記録すると共に、震災後3年目に入った現在の時点の行動との変化を記録しておくこと。
3.保護者が必要としている支援を明らかにし、政府や自治体にその結果を伝えていきたい。
アンケートを分析しまして、最終的には自治体や復興庁等に届けたいと思っております。
一番言いたいのは、
原発震災の被害は今も継続しており、深刻な支援ニーズが存在することを訴え続ける事が一番の目的です。
55:37
ーーつづくーー
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小泉流「新エネ」とは
16:47~
小泉氏が語る新たなエネルギー戦略
その可能性を求めてアメリカへ。
するとそこには、雪山でバナナが育っていた。

日本記者クラブ11月12日
ある本を贈られたんです。
アメリカの物理学者エイモリー・ロビンズ博士の著書なんです。
「新しい火の創造」
読んでみたところ、なんとアメリカで脱原発が必要だと説いているんですね。
しかももっと進んでいますよ。
2050年には脱原発、脱石油、脱石炭、脱天然ガス、これも実現できるっていう本ですよ。
これがその本「新しい火の創造」
![]() 【送料無料】新しい火の創造 |
「エネルギーの不安から世界を解放するビジネスの力」
著者はアメリカの著名な物理学者エイモリー・B.ロヴィンズ博士(ロッキーマウンテン研究所)

彼が小泉氏にこの本を渡して欲しいと、自らも理事を務める日本の自然エネルギー財団に頼んだのだ。
我々はロヴィンズ博士に話を聞きに行った。
博士の自宅はアメリカコロラド州のロッキー山脈の中腹にある(スノーマス)
平野貴人:いやぁ、寒いですね。
マイナス40度にもなる山間部だ。
しかし、暖房設備は一切無いというこの家が博士の研究の象徴だ。

平野:暖かいですね。もうすぐくもっちゃう
なぜこれほど暖かいのか?
ロッキーマウンテン研究所会長 エイモリー・ロビンス博士:
最も重要なテクノロジーは多分スーパーウインドーでしょう。
ガラス14枚分の断熱効果がある。

2枚のガラスの間にガスが注入されている。
優れた断熱効果で日光は通し温かい熱は外に逃がさない。
そのガラスのむこうにあったのは、

エイモリー・ロビンス博士:
これがバナナジャングルです。
ここに建てば49房目のバナナ、あそこには48房目のバナナの房が見えます。
温室のようにもみえるが、通常温室で使われる暖房設備は一切ない。
バナナ以外にも数多くの熱帯植物が生い茂っていた。
窓ガラスだけではなく、内部が真空のドアや、
太陽熱で温めた温水を床に這わす等、様々な省エネ技術が使われているが、
決して最新ものではない。

エイモリー・ロビンス博士:
ここの全ての省エネ技術は1983年(30年前)に既にあったものです。
省エネ設備の費用は暖房費が不要になるなどで10ヶ月で元が取れた。
これらの技術を使えば、熱い地域での夏の冷房も大きく削減できるという。
博士の研究所には90人が在籍し、
さまざまな研究や世界各地で省エネ化も手掛けている。
たとえば、デンバー州にある連邦政府ビルでは70%ものエネルギーを削減。
1931年に建てられたニューヨークのエンパイアステートビル。
外観や機能はそのままで40%のエネルギーをカットする。
(年間4.4憶円削減 3年で改修コスト回収)
エイモリー・ロビンス博士:
新しいビルよりもエネルギー効率が良くなったのです。
日本でも実現できます。
日本は先進国の中でも建物のエネルギー効率が悪いため、大きな省エネが可能だというのだ。
また、研究の結果、莫大なエネルギーを使う
運輸、建物、工業、電力の4部門で大幅な省エネが可能(今ある技術で)だとわかったという。
その結果アメリカでは2050年の消費エネルギーが大きく削減が可能で、
原発はおろか、石油や石炭もゼロに出来ると結論付けたのだ。

主導するのは企業。
利益を追求するれば、おのずとその方向へ進み、経済も成長するという。

エイモリ―ロビンス博士:
アメリカではこの8年、ほぼ100%の建設助成金での新たな原発計画がありましたが、
投資市場は今もその資金を出すことを拒んでいます。
儲けが出るビジネスケースではないからです。
対象的に投資市場は、毎年2500億ドルもの資金を、
近代的な再生可能エネルギーに投じています。
小泉さんは正しいと思います。
ビジネスリーダーも賛同すると思います。
大儲けできると分かっているからです。得意分野ですからね。
小泉(日本記者クラブ11月12日):
さまざまな代替エネルギーの開発が進んでいくと思いますよ。
その技術を日本は、日本企業は持っていると思いますね。
新日石の社長をしていた、JXホールディングスと名前を変えましたが、
社長をされた渡さんね、
「うちはもうENEOSのスタンド、これをガソリンスタンドだけじゃなくて、
水素供給スタンドを用意している」と
神奈川県海老名市
確かめに行った。

米澤勇:
奥にありますね、水素ステーション。
海老名に水素ステーション、確かにあります。
ここは今年4月にオープンしたばかり。
燃料電池車のためのスタンドだ。

燃料電池車は水素で発電しながら走る。
Co2は出さずに、出すのは水だけ。
トヨタやホンダなどは2年後(2015年)に燃料電池車を発売する予定だ。
水素は水を電気分解するだけでもつくり出せる。
風力発電などの電気で水素をつくり、
それを燃料にもできるのだ。
社長に聞いてみた。

JX日鉱日石エネルギー 一色誠一社長:
水はもっと豊富にあると。ですから、これを有効に使うという事。
それに向けての一つ一つの技術開発。
それから我々のビジネスとして成り立つような形に持っていくと。
次に小泉氏が挙げたのは三菱重工だ。
小泉(日本記者クラブ11月12日):
先日ですが日経新聞に出ていましたね。
三菱重工が石炭火力発電の建設する際に、大気汚染
この大気汚染を防止する技術を開発したという記事が出ていましたね。
早速日経新聞の記事を探した。
先日がいつごろかが分からないため対象を1年分に絞った。

「ないですねぇ」
結局どの記事かは分からなかった。
※大量の新聞紙をめくって人力で探す…Σ(゚Д゚ノ)ノ
「三菱重工 火力発電の建設 大気汚染 日経」でネット検索d(◕‿-。) ネ❤
↓小泉さんが言ってる記事はこれじゃないでしょうか?
火力発電の排ガス浄化、大気汚染防ぐ新技術
三菱重、水銀除去費用5分の1 水俣条約にらむ
2013/10/8付
日本経済新聞 朝刊
三菱重工業は石炭火力発電所による大気汚染を防ぐ新技術を開発した。
排ガスから有害物質の水銀を低コストで取り除ける。
スモッグの原因となる排ガス中の微小粒子状物質「PM2.5」を減らす技術などと併せ、
石炭火力発電の利用が進むアジア新興国を中心に先端環境技術を売り込む。
安価な石炭は新興国のエネルギー需要に応える重要資源だが、排ガスによる健康被害が国際問題になっている。
排ガス中の水銀もその一つで、10日には排出規制を強化する「水俣条約」が採択予定。
新技術では水銀を従来の5分の1程度の費用で9割以上除去できる。
環境省の推計によると、大気汚染防止装置の市場は2020年に中国とインドだけでも1兆円規模になる見通しだ。
三菱重工は排ガスに塩化アンモニウム水溶液を吹き付けて水銀を回収する。
高価な活性炭を使う従来方法では出力60万キロワットの発電所で年2億円程度の費用がかかる。
世界で年約2千トンの水銀が大気中に排出され、4分の1が石炭など化石燃料の燃焼に由来する。
アジアが排出の49%を占める。
だが三菱重工は液体にCo2を回収させる技術で世界をリードしている。
吸収したCo2は地下深くに埋める計画だ。
実験を行う北海道苫小牧に行ってみた。
そびえたつ櫓の高さは50m

日本CCS調査 金森禎文氏:
そちらはすぐに海になっていまして、すでに、海の海底下に向かって掘削済みの場所です。
今後年間10万トン以上のCo2を埋めるという。
目指しているのへ2020年の実用化だ。
実験を進める会社の社長に聞いてみた。

日本CCS調査 石井正一社長:
次のステップへ100万トン/年規模。
日本でこれだけのCCS(Co2の回収や貯留)が普及しますとね、
東南アジア等を含めた地震国においても、十分私どもの技術を活用できる、
(ビジネスの)大きな展開が可能だというふに思います。
続いて小泉氏があげたのは清水建設。
小泉:
先月、清水建設を見学したんです。
去年新しい本社に建て替えました。
新本社になってから旧本社に比べてCo2の排出量を7割削減したというのです。
さっそく清水建設に行ってみた。
すると本社ビル南側の壁には太陽パネルがびっしり。

しかし、Co2を7割削減するにはこれだけでは足りなさそうだ。
このビルを設計し、小泉氏が見学した時の案内役を務めた荒井部長に聞いてみた。
まず、室内は日光を取り入れ照明を減らすため自動で動くブラインドの開発まで行った。
清水建設設計本部 新井義人部長:
太陽の向きと高さに合わせてこの角度が自動的に変わるようになっています。
で、どういう角度にするか?というと、太陽がブラインドに当たった時に、
ちょうど天井面に反射する角度にこの角度を調整していくと。
照明は全てLED
日光の量に対して明るさを自動調節している。
一般のオフィスで電力の半分が空調だ。
天井には通常のエアコンの送風口は設けず、空調の概念を変えたという。

清水建設設計本部 新井義人部長:
天井面の裏側に配管がくっついていまして、その配管に18℃位の水を供給して、
天井面をだいたい22℃位にコントロールすると、
人間の体表面温度というのは大体31℃。天井面は21~22℃にすると、
10度の温度差が生じますので、自動的に熱が天井面に奪われていくと。
さらに各デスクの下には外気を取り入れる送風口が設置されている。

山口:
ちょっとさわってみますね。
ああ、ここね、ここちょっとひんやりした空気が出ていますね。
男性の人は暑くてクーラーを入れ過ぎちゃって、女の人は寒いっていう事がありますよね。
これだとそういうことも防げますか?
清水建設設計本部 新井義人部長:
そうです。
これによって一人一人コントロールできるという仕組みですね。
こうした取り組みでCo2の7割削減は出来たのだろうか?

清水建設設計本部 新井義人部長:
1年間で普通のオフィスビリですとこれ位使いますというのを累計で出していまして。
実際に使用しているエネルギーの量がこういったところで、
72%が削減になっているという、実測値ですね。
山口:
実測値!
実際はもう7割を超えているっていう事ですか?
清水建設設計本部 新井義人部長:はいそうです。
総理の座を退いて7年。
小泉氏が立てようとする「原発ゼロ」の旗。
再び日本を動かすのか?
小泉(日本記者クラブ11月12日):
原発建設に向けた費用をそっちに振り向けていけば、
さまざまな代替エネルギーの開発が進んで行くと思いますよ。
自然を資源にする夢のある事業に乗り出したら、
そうすればもう日本は世界からモデルとなるような模範となるような国家として、
また発展できる時間が来るのではないかと。
何事もピンチはチャンスです。
スタジオー
山口:
最後に出てきました清水建設もいってたんですけど、
建設のコストは1割増しだそうなんですけど、
結局光熱費が6割も削減できるので、
5年で元が取れるという事なんですね。
ですから経済的なこういう建物が、これからどんどん増えていくということになる
小泉さんのフィンランドの旅の最後ですが、
そこで象徴的な場所がありまして、

実は一行がヘルシンキの市内にあります地下の核シェルターに向かったんですね。
で、この場所というのは小泉さんにとっては2度目の訪問なんですけれども、
つまりそれは原発メーカーの方々をあえてここに連れていって、説得したかったということだと思うんです。
つまり、フィンランドは、ある規模以上の建物こういう核シェルターがあるんですね。
それが膨大な数で、ほとんどの国民を収容できるともいわれているんです。
つまり小泉さんはオンカロにしても、こういう核シェルターにしても、
「核と向き合うという事は本当に大変な事なんだ」と。
それを原発メーカーの人に分かってほしかった。
説得するための旅だったということも言えると思うんですね。
古舘:
はー、私もこの前フランスの地下500mのハイレベル放射性廃棄物処分場の、
その研究施設に行きましたが、
ほんとうに大変な事なんですよね。
これ、日本で出来るのか?っていうところがありますよね。
山口:
地質学的にも、オンカロの専門家に聞きましたが、
日本では相当地質学的に違うので、相当難しいんではないかと率直におっしゃっていましたね。
古舘:
むこうのね、あの古い地層というのは半端じゃありませんからね。
夢のある話だと思うんですね。
これはぜひ小泉さんですね、毎日新聞の山竹孝雄さんだけじゃなく、私のインタビューも、
この脱原発、原発ゼロについて受けていただきたい来年度、切に願います。

前半はこちら↓
小泉元総理ドイツ・フィンランド視察の旅に同行した原発関連企業の思惑
12/24報道ステーション前半(内容書き出し)
小泉元総理「原発ゼロ」確信の旅
報道ステーション 2013年12月24日
housute_koizumimotosourigenpatsuZEROkakushinnotabi 投稿者 soekosan
古舘:
山口豊アナウンサーの取材ですが、ボリュームでいくと今日の大特集ということになりますね。
山口:
はい、そうですね。
テーマは小泉さんの「原発ゼロ」発言です。
で、その小泉さんの原発ゼロ発言のカギを握るのは、
小泉さんが8月に行いました、ドイツフィンランドへの視察の旅なんですね。
そこで一体何を見てないを語ったのか?
徹底的に取材してきました。

古舘:
はい、そこなんですがね、小泉さんは講演では確信的に自信を持っておしゃべりになるんだけれども
マスコミ、たとえばテレビの取材とかを全然受けてくれません。
山口:そうですね。
古舘:
で、興味があるんだけれども我々も悔しいので、山口さんが同じ道筋をたどって
小泉さんと語った方をしらみつぶしに見つけていますよね。それでなんか見えてくるんじゃないかと。
山口:
そうですね、関係者の証言、それから地元に残されました貴重な写真などをもとに、一体現地でなにがあったのか?
古舘:
これはドイツの写真ですよね。
これ、呉越同舟というか、小泉さんは脱原発で原発ゼロになったんですけれども、
行っている方々は、本当に大手の原発をつくっているメーカーの人達と行っていますよね?
山口:その通りです。
古舘:それも不思議でならない。
山口:そうですね、その原発メーカーの方々の思惑についてもできる限り取材してあります。
ーVTR-
小泉:総理がね、決断すればできる権力、それは原発ゼロの決断ですよ。
久々にライオンが吠えた。
原発ゼロを確信させた、ドイツ・フィンランド視察の旅。
小泉氏は何を見たのか?
なぜ、原発関連メーカーを同行させたのか?
小泉氏が見据えた原発の無い社会。
そこには雪山でバナナを育てる博士の新たな構想があった。
原発ゼロ確信の訳と、小泉視察の謎に迫った。
小泉:
原発ゼロなんてやったら、日本の経済成長はできないよと、また日本が貧しい国に落ちていく。
しかしそれは、私なりに勉強した結果そうではないと。
政治が決断すれば、日本は原発ゼロでもやっていける。
この「原発ゼロ」宣言で世間に大きな驚きを与えた小泉元総理。
そのカギを握るのがこの発言だ。
小泉:
フィンランドのオンカロ(最終処分場)を視察に行って、
改めて、これは、この日本は原発ゼロにしなければいかんなという確信を持ちましたね。
8月の上旬ですか、ドイツに4日間、フィンランドに2日間
原発関連企業の幹部のみなさんと一緒に視察に行ってまいりました。
そこでなにがあったのか?
小泉氏が顧問を務めるシンクタンクで同行した原発関連メーカーに取材を申し入れた。

(三菱・東芝・日立)
しかし…
「詳細についての回答は差し控えたい」
「誰が行ったのかも言えない」
メーカー幹部に直接取材を試みたが口は固い。
ますます旅の中身に興味が湧いてきた。
そしてようやくその手がかりを見つけた。
それはあるドイツの新聞社のホームページ。
そこには巨大なタンクの前で説明を受ける小泉氏の姿がー。
即座にドイツに飛んだ。
フランクフルトから車でおよそ3時間
中部のチューリンゲン州にその新聞社はあった。


山口:
ありましたね、これだ。
小泉さんが視察している時の新聞ですね。
この記事を担当したんですか?
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
私は小泉氏がこの施設を訪問した時に同行し、記事にしました。
他にもいくつかの写真があった。
山口:
これもそうだ。
小泉さんが覗いている写真ですね。
ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
設備の中の様子をみられる窓があって、小泉氏はそれに気付き覗いたのです。
山口:
結構興味深い感じですよね、小泉さんなんかこう、
なんて言うんでしょう「集中してみている」っていうか。
もう、顔をうずめてみていますね。
相当関心をもたれたって言う感じですね。

その現場に向かった。
ありました、あれです。
小泉さんが訪れたバイオマス工場。
あの丸い屋根の建物ですね、したが緑で丸い屋根、あれですね。

小泉氏が訪れたバイオマス施設
最大でおよそ4000世帯への発電が可能だという。
原料はトウモロコシ、雑草、牛のふんなどだ。
今回小泉児が視察したルートを実際に案内して貰った。

こちらがあの小泉さんが覗いていた穴ですね。
写真でこの中、バイオマス工場の中を見ていましたが、
やっぱり良く見えますね。
下の方に液体が溜まっていてボコボコ泡が、泡立っています。
泡立っていますね、大きく。

タンクの中ではトウモロコシなどが発酵し、メタンガスが噴き出している。
このガスでタービンを回し発電。
さらに同時に生まれた熱は、向かいの食肉工場で使用している。
施設の管理はわずか二人。
スマートフォンで遠隔操作もできることに小泉氏は驚いていたという。

視察では小泉氏の周辺に何人もの日本人の姿があった。
なかには小泉氏の強い要望により同行することになった
三菱重工業・東芝・日立製作所という原発関連メーカーの姿も。

視察に同行した バイオクラフィト・ノーラ社 ケルナー社長:
原子力を推進する人々が再生可能エネルギーに関心を持っているなんて不思議に思いました。
だから我々は笑ってしまったんだ。

「脱原発」を唱える小泉氏と原発関連メーカーという、呉越同舟の旅。
立場の違いは次の風力発電の施設であらわになった。
福島第一原発の事故を受け、脱原発を推進するドイツ。
市民が出資する草の根のビジネスが広がっている。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
小泉児は大企業では無くとも中小企業や協同組合、
または住民が発電所を経営し、電力を供給できることに興味を持ち、
とても感激していたようでした。
再生可能エネルギーの将来に心躍らせる小泉氏。
一方、原発関連メーカーの興味は違っていた。

ボレアス・エネルギー社 バイゲル執行役員:
話のやりとりの中で三菱重工だったと思うが、
「ドイツに風力発電施設を輸出できる可能性はあるのか?」と質問してきた。
現地の記者もその温度差を感じていた。

ヂューリンガーアルゲマイネ誌 イエンチュ記者:
メーカー側は懐疑的な態度でした。
この件について批判的な目で見ている感じでした。
小泉氏は自然エネルギーを将来のものとして思い描いているようだったが、
他の人達はとても慎重でした。
そんな彼らになぜ小泉氏は同行を求め、メーカーは応じたのか?
それは、次の訪問地で明らかになる。

千葉木更津(10月16日)
小泉:フィンランドのオンカロを視察に行って、確信を持ちましたね。
高レベルの原発のゴミの最終処分場オンカロ
それを見て原発ゼロを確信したのだという。
我々は確信の地へと向かった
フィンランドの首都ヘルシンキから西へ250km。
沿道の人家もやがて途絶えた頃、

山口:
あ、あちらを見て下さい。オンカロって書いてありますね、看板があります。
到着したようです。
このようなヘルメットを付けて重装備になります。
それから撮影も自由ではありません。
まわりは有刺鉄線、金網に囲まれているんですが、
そういう中をいま、オンカロの入り口に近づいてきました、見えてきました。
こちらが今オンカロの入り口ですね。

いま車が一台オンカロの中に入って行きます。
ちょうど今シャッターが開きました、中が見えますね。
あの奥がオンカロになります。
オンカロとは「洞窟」という意味。
一番深いところは地下400m
核のゴミはここにうずめられ、放射能が無害化する10万年という時を待つ。
それを可能にするのは一帯に広がるフィンランド特有の強固な岩盤だ。
山口:これは巨大な1枚の岩盤ですね?
オンカロを運営POSIVA社 地質担当 トーマス・ベレ氏:
ええ、岩盤はここから60km下まで続いています。

山口:60km?
トーマス・ベレ氏:ええ、マントルの近くまで続いています。
その頃東京でも我々はしつこく取材を続けていた。
この視察に行ったのは何故なのか?
フィンランドに行った
三菱重工 佃和夫相談役

Q:どういった視察で行かれたんでしょうか?
佃:
それは僕はちょっとよく知らないんですわ。
経緯がどうなって、なにがどうなってっていうのはね、僕自身は十分感知しておりません。
やはり明かしてくれない。
さらにしつこく取材を続けた。
すると、何人かの参加者が重い口を開いた。
小泉視察団の参加者:
小泉さんが行くとなればフィンランドの政府要人とも会える。
オルキオルト原発の4号機を発注したくて顔つなぎで参加した。
山口:
オンカロからわずか800mほどの場所です。
あちらを見て下さい、原発が並んでいますね。
あれがオルキオルト原発です。
こんなに近くにオルキオルト原発があります。

現在三つの建屋が並ぶオルキオルト原発
この場所には新たに4号機が建設予定だ。
その受注を狙っているのが

オルキオルト原発 広報担当者:
東芝、日立、三菱重工
まさに小泉氏の視察に同行した3社だった。
フランスや韓国の企業を含めた受注合戦を少しでも有利にするために視察団に加わったというのだ。
小泉視察団の参加者:
小泉さんは総理時代にフィンランドに行ったことのある数少ない日本人総理。
その視察団ともなれば向こうにアピールできる。
山口:
ドイツフィンランドとめぐってきました小泉総理らの一行は、その最終日にヘルシンキ沖に浮かびますこちらの、
かつては要塞だった世界遺産の島の軍関連の施設でフィンランド政府の要人たちとの昼食会に臨みました。

世界遺産スオメンリンナ島。
かつての要塞も今は市民の行楽地だ。
そこに小泉氏の痕跡がハッキリ残っていた。
山口:
ここのゲストブックなんですけれども、
このページ、これには小泉純一郎って書かれていますね。
そしてJ.Koizumi小泉ざんのサインですよ。
やっぱりこの場所に小泉さんは来てたんですね。

その食事会で事件は起こった。
原発を推進するフィンランド。
出席者は原発所管官庁の幹部や首相経験者。
その前で小泉氏はこうスピーチした。(視察参加者の証言から)
「安定して動かない地層なんて日本ではあり得ない。だから原発ゼロだ。
原発はゼロにしなければいけない。政治はその旗を立てるんだ」
あまりに場違いな脱原発の大演説だった。
その場にいた元首相に聞いた。

試食会に出席した エスコ・アホ元首相:
かなり長いスピーチでした。
小泉氏は日本の原発の将来に大きな不安を持っていました。
彼の非常に個人的な感情の入った考えだったと思います。
なにが小泉氏を駆り立てたのか?
オンカロで小泉氏の目にはある光景が焼き付いていた。
それは水。
フィンランドの固い岩盤をくりぬいたというのに、それでも地下水が侵入していた。
小泉:
日本は400m掘ればね、水が漏れているどころじゃないですよ。
温泉が出てきますよ。
地震があるんですから。処分場建設のめどがつかないから、もう原発は無理だ、ゼロにしろと言っているんです。
メーカー側は反論したという。
原発メーカー幹部:
廃棄物を300年で無害化させる研究が進んでいます。
技術がそのうちに出来ますよ。
原発メーカー幹部:
プルトニウムの処理にも、福島をどうするかにも、数10年間に渡って技術者が必要なんです。
いま脱原発なんて言った瞬間に新しい人材が入ってきません。
それをどう考えるのですか?
原発メーカー幹部:
これだけしっかりオンカロはやっているのです。
これだけやっていれば大丈夫なんだという事でお考えいただくわけにはいかないですかね。
だが、小泉氏はこう引き取った。
「君たちはそれで頑張ればいい。でも、私は違う」
ついに原発ゼロを確信した小泉氏。
では、それに代わるエネルギーは?
後半へ続くーー
続きはこちら↓
小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)
<原発と武器・東芝と安倍>テレビなんかつくらない!原発と武器だけで儲かるから。
小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)
「原発ゼロ」小泉元総理に関して安倍総理の国会答弁↓
<国会でも堂々と大嘘>
安倍「地層処分については、我が国においても技術的に実現可能であると評価されています」
10/17渡辺喜美(みんなの党)本会議(文字起こし)
「東芝の商品が我が家にあるだろうか?」
原発事故後、東芝、日立、三菱の製品は買わないようにしている私。
私が家電を買おうが買うまいが、
原発軍事企業にとっては、庶民に家電を売るよりも、こっちの方が大事な様子で・・
輸出して儲ける
事故って儲ける
廃炉でも儲ける
もう儲からないテレビなんか作らない
原発と武器をつくった方が儲かる
東芝
なりふり構わないように見える
東芝がつくったその製品で人が怪我したり病気になったり、そして死ぬんです
悪魔の企業って呼びたい
東芝と原発
東芝が英原発企業の株式50%を取得 スペイン電力大手から
産経ニュース 2013.12.24 09:56
スペインの電力大手イベルドローラは23日、
英国で原発計画を進める企業体NuGen(ニュージェン)の株式の半分を
東芝に1億200万ユーロ(約145億円)で売却したと発表した。ロイター通信が伝えた。
NuGenは英中部カンブリア州セラフィールドで最大出力360万キロワットの原発建設計画を進めているが、
遅れが指摘されており、同通信は、これにより計画に弾みがつくとしている。
東芝は米原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を子会社に持つ。
NuGenの残り半分の株式はフランス電力大手のGDFスエズが保有している。
英国では、東京電力福島第1原発事故の後も原発への反対論は少なく、政府は今後も原発の新設を続ける方針。
(共同)
原発増設で東芝と交渉へ ブルガリア政府が承認
産経ニュース 2013.12.12 08:37 [原発・エネルギー政策]
ブルガリア政府は11日、北部コズロデュイ原発の原子炉増設事業への東芝の参加を求めて、
国営企業のブルガリア・エナジー・ホールディング(BEH)が交渉入りすることを承認した。
事業投資額の最大30%を出資するよう求める。ブルガリア通信が伝えた。
東芝は傘下の米原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を通じて、
コズロデュイ原発の寿命延長や除染・解体などで協力関係にあり、原子炉建設の受注も目指している。
同通信によると、ブルガリア政府は、
WHが開発し従来型より安全とされる新型の加圧水型原子炉「AP1000」を導入したい考え。
東芝の出資分以外の投資額は日本の国際協力銀行(JBIC)や米輸出入銀行などの支援を求める方針。
ストイネフ経済・エネルギー相が交渉に当たり、2014年までの合意を目指すという。(共同)
東芝、WHや米電力とサウジで原発提案
2013.9.9 17:13 [原発・エネルギー政策]
東芝は9日、子会社の米ウェスチングハウス(WH)、米電力大手エクセロンの原発関連子会社の両社と共同で、
サウジアラビアでの原発建設について、提案することで合意したと発表した。
サウジアラビアは2030年までに16基の原発の建設を計画している。
このため、東芝とWHが機器の設計や技術、エクセロン子会社が運転サービスなどを担当し、
現地での受注を目指す。
東芝とエクセロン子会社は10年7月に共同提案を行う体制を構築することで合意していたが、
東日本大震災などの影響で取り組みが遅れていた。
東芝と異なる炉型を持つWHも含めた3社であらためて体制を整え、活動を強化する狙いだ。
米そんな安倍くんはサウジへ原発を売り込み行商中<日本人として恥ずかしい>
東芝と東電
東芝と東電、来月合弁会社設立
2013.8.29 20:47
東芝と東京電力は29日、海外で送配電システムの構築支援などを行う合弁会社を9月2日に設立すると発表した。
IT(情報技術)を活用して電力を効率的に供給するスマートグリッド(次世代送電網)を
新興国などで展開する構えだ。
合弁会社の資本金は1億円で、東芝が85・1%、東電が14・9%を出資。
スマートグリッドなどの送配電システムの構築支援やシステム供給、保守・運営サービスなどを手がける方針。
東芝は、傘下に家庭などの電力使用を把握できるスマートメーター(次世代電力計)で
世界最大手のランディス・ギア(スイス)を抱えている。
一方、東電は福島第1原発事故を受けた経営再建策の一環として、送電網に関するノウハウの海外輸出を推進。
日立製作所とも海外で送配電システムの企画などを手掛ける合弁会社を設立している。
東芝とテレビ
ポーランド工場 閉鎖検討 東芝、テレビ事業で追加策
産経ニュース 2013.8.23 10:33 [AV機器]
東芝が、赤字が続くテレビ事業の追加再建策を検討していることが22日、分かった。
稼働率が低迷しているポーランド工場を閉鎖する案のほか、
中国工場は医療機器などの生産に切り替える案を軸に検討する。
国内の大手家電メーカーはテレビ事業の再建が重要課題となっている。
東芝も営業赤字で、7月に人員の配置転換などの再建策を発表したが、
平成25年度下半期に黒字化する目標達成には、海外拠点の撤退を含めた一段のコスト削減が必要と判断した。
東芝のテレビの海外生産拠点は、ポーランドと中国、インドネシア、エジプトの4カ国。
欧州は景気低迷が長期化し、需要回復が見込めないとして、ポーランドの工場を閉鎖する方向。
他社に売却する案も検討する。
中国の工場はテレビの生産から撤退し、医療機器などをつくる見通し。
テレビ生産は、他社に委託することも検討する。
インドネシアの工場はアジア向けなどの旺盛な需要に対応し主力拠点と位置付けるほか、エジプトも残す方向。
東芝はすでに国内ではテレビを生産していない。
東芝と原発事故
東芝 原発作業用の四足歩行ロボット開発
産経ニュース2012.11.21 17:46 [ロボット]
東芝は21日、東京電力福島第1原発向けに、遠隔操作が可能な四足歩行ロボットを開発したと発表した。
放射線量が高く人が入れない場所や、従来の車輪やキャタピラー型ロボットでは入れなかった
段差のある場所での調査や復旧作業が行える。
東電の委託を取り付け、福島第1原発内に東芝のオペレーターを配置して、作業を進める計画だ。
開発したロボットは高さ106.6センチ、重量は65キログラム。
時速は1キロメートルで、連続2時間動かせる。
四足歩行が可能なため、斜めの移動のほか、22センチの段差の上り下りができる。
カメラと線量計を搭載し、モニター上で、原子炉建屋や使用済み燃料プールなど放射線量の高い場所を調査できる。
操作は無線通信を使いリモコンで行う。
無線が弱くなると、無線につながるところに自動で戻る。
本体にはアームを搭載しており最大20キログラムまで載せられる。
万一の転倒時には、自力で起き上がる機能も設けた。
狭い場所での作業も想定して、撮影が行える小型走行車を本体から発進させられる。
ロボットの部材には放射線に強い材料を使用。
放射線量が極めて高い原子炉周辺で1日10時間の作業を300日続けても壊れない耐久性があるという。
東芝と武器
東芝製のミサイル
91式携帯地対空誘導弾(きゅういちしきけいたいちたいくうゆうどうだん)
日本の東芝が開発した国産の携帯式防空ミサイル・システム(MANPADS)
略称は携SAM及びSAM-2、広報向け愛称はハンドアローで、部隊内ではスティンガー、PSAMと呼称されている。


81式短距離地対空誘導弾(はちいちしきたんきょりちたいくうゆうどうだん)
防衛庁技術研究本部と東芝が開発した、短距離防空用地対空ミサイルシステムである。

安倍と武器

政府、PKOで武器を提供 銃弾1万発を韓国軍に
テレビ朝日 (12/24 05:50)
政府は23日、PKO=国連平和維持活動に関連して、銃弾1万発を韓国軍に提供しました。
PKO法に基づいて他国の軍隊に武器を提供するのは初めてです。
小野寺防衛大臣:「今回の事態というのは大変、例外的な、緊急、そして人道的な対応で行っている」
政府は、南スーダンPKOの国連司令部から要請を受けて、銃弾の提供を閣議決定し、
自衛隊が保有していた銃弾1万発が日本時間の23日夜、韓国軍に届けられました。
PKO法に基づいて他国の軍に武器を提供するのは初めてで、政府は「例外的な対応だ」と強調しています。
菅官房長官は、韓国軍の小銃に合う銃弾を持っているのは現地では自衛隊だけで、
「緊急の必要性、人道性が極めて高い」として武器輸出三原則の例外とする談話を発表しました。
韓国の説明に食い違い「銃弾不足なし」
NHK 12月24日 19時11分
南スーダンで国連のPKO=平和維持活動を行っている自衛隊が、
韓国軍の要請を受けておよそ1万発の銃弾を提供したことについて、
韓国政府は「予備として確保したものであり、不足はしていない」と説明し、
緊急性が高いため提供したとする日本政府の説明と異なる見解を示しました。
韓国軍は、特殊部隊70人を含むおよそ280人が、
南スーダン東部・ジョングレイ州の州都ボルでPKO活動に参加していますが、
大統領を支持する部隊と前副大統領を支持する部隊の戦闘がボルに迫ってきたことから、
現地の陸上自衛隊に銃弾の提供を求め、自衛隊が1万発を提供しました。
これについて、韓国国防省の報道官は24日の記者会見で、
ボルの数十キロ北で双方の部隊がにらみ合っており、戦闘は止まっていると、現地の状況を明らかにしました。
そのうえで、銃弾の提供を求めた理由について、
「状況が長引く可能性に備え、予備として確保するため臨時に借りた。不足はしていない」と述べて、
当面必要な銃弾は所持していると説明しました。
日本政府は「一刻を争う緊急事態であり、緊急性と人道性が極めて高いことから提供することを決めた」
と説明しており、韓国政府の今回の説明は日本側とは異なる見解を示した形となります。
韓国では、今回の事態について、軍の見通しの甘さが、
韓国で反発の強い安倍政権の安全保障政策を後押しすることになったという批判の声が上がっており、
報道官の発言はこうした批判をかわすねらいがあるものとみられます。
韓国外務省「国連を通じて支援受けたもの」
これについて、韓国外務省の報道官は24日、記者会見で、
自衛隊からの銃弾の提供をどう評価するのかという質問に対し、
「国連に支援を要請し、国連を通じて支援を受けたものだ」と述べ、
銃弾の提供はあくまでも国連を通じたものだったと強調し、日本への評価については言及を避けました。
そのうえで、今後の日韓関係に及ぼす影響については、
「われわれは歴史認識問題には原則どおり断固として対応する。一方で、
必要な分野では協力を続けるという方針は堅持していく」と述べて、
日本に対する外交姿勢は変わらないとしています。
日本政府「国連と現地から謝意あった」
菅官房長官は24日、閣議のあとの記者会見で、
「弾薬の提供について、22日午前中に国連から正式な要請があり、
午後に在京の韓国大使館を通じて韓国政府から要請があった。国連からは日本に対して謝意があり、
弾薬引き渡し完了後に、現地の韓国隊隊長から自衛隊部隊長に対して謝意の表明があった。
今のところ韓国政府からの謝意は聞いていない」と述べました。
また菅官房長官は、今回の決定について
「韓国隊員や避難民の生命・財産を保護するために、一刻を争い、人道性、緊急性、必要性が極めて高いことから、
官房長官談話を出すことで、武器輸出三原則によることなく、PKO協力法に基づいて弾薬を譲渡した」
と述べました。
安倍と東芝
原発大好き派で回りを固める安倍晋三
より一部抜粋
三菱ケミカル小林氏ら4人内定 経済財政諮問会議の民間議員
北海道新聞 2012年12月28日
政府は28日、経済財政諮問会議の民間議員4人を内定したと発表した。
経済界からは
▽東芝の佐々木則夫社長(63)、
▽三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長(66)を起用。
学識経験者では
▽東大大学院の伊藤元重教授(61)、
▽日本総合研究所の高橋進理事長(59)を選んだ。
菅義偉官房長官は28日午前の記者会見で
「国際的視野で果断な経営判断を行った経営者、発信力のある学者やエコノミストを
安倍晋三首相が選んだ」と強調した。
近く正式に任命し、新体制で来年1月上旬に初会合を開催。
重要課題となっている緊急経済対策や、予算編成などに関して議論を始める。
ー参考・東芝関係ブログー
佐々木則夫東芝社長

「フィンランド・ベトナム・英国・トルコ&米国に原発を売り込む意気込み語る」東芝・佐々木則夫社長
日本総合研究所(寺島実郎)
三菱重工・日立・東芝 に蓄積している技術をどうするかに配慮しないとね
「原発再稼働わたしはこう思う」寺島実郎氏3/29(内容書き出し)
東芝原子力技術研究所原子炉の運転再開
アメリカ・ポーランド新規原発建設のニュース
また・・・東芝
「サリー」ってどこのメーカーのものか知ってますか?
福島第一原発汚染処理機「サリー」配管表面から高放射線量
「東芝がモンゴルに国際的な貯蔵・処分場」東芝の素顔。
横須賀の核燃料工場から柏崎刈羽原発へ真夜中の燃料輸送の様子(内容一部書き出し)
夜中に核燃料を無造作に運び、MOX燃料を作っているこの会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」は
完全な東芝・日立の子会社です
36:55~http://youtu.be/kUjWwB-TCuo?t=36m55s

一緒にベラルーシに行った方です。
精神科の方ですけれども、今は猪苗代に住んでいらっしゃいます。
そして毎週、南相馬の仮設の方に行かれて、精神的なケアをされている方で、
本当に素晴らしい方が猪苗代にいらっしゃるので、心のケアなど心配なことがありましたら、
わたくしに相談いただければ先生に通します。

先生:
野呂さんの話しの後で言うべきことは何もないような気もしますけれども、
一つ、ほんだ先生がおっしゃったことで
「ポーランドでチェルノブイリ事故直後にヨウ素剤を配って甲状腺がんが出なかった」
という話があったんですけれども、
実は、残念な話なんですけれども、ポーランドで甲状腺がんが増え始めていまして、
ポーランドがそれを必死になって隠しているという実状があります。
つまりヨウ素剤を使ったからといって甲状腺がんを完全に防げるか?と言ったら、
「潜伏期を延ばすことにはなるかもしれないけれど発症を防ぐことにはなり得ない」という、
厳しい現実があると言う事ですね。
あと、精神科の立場から子どもの精神的な問題という事もベラルーシで沢山聞いてきたんですけれども、
その中で、野呂さんの方も触れられましたけれども、
やっぱり、ベラルーシで生きる子どもたちの、良心って言うんですか、良き心というか、自己とか、
そういうものの発育が非常に妨げられているという現実があって、
それはそうですよね。
秘密で、不正が、目の前をみれば不正があって悲惨があってという状況の中で、
それこそ良心なり自己っていうものが芽生えるはずもないというか、育つはずもないという。
やっぱり日本も、それに似たような状況がだんだん作られていくと思いますけど、
でも、まぁ、心ある大人たちがまさに自分の良心といいますか、
ほんだ先生がね、
「死ぬ間際の方達が自分の心に真実を持って生きてきたかどうか?っていう事を想起しながら亡くなっていく」
という話をされましたけれど、
まさに、我々自身が本当に心に真実を持って生き、子どもたちに向かい合っているかどうかというか、
そういう事がやっぱり問われるっていうか、
そういうことによって子どもたちを助けることができると、そういう事を思います。
一緒にやっていきたいと思います、よろしくお願いします。
平成25年12月9日 野呂美加さん講演
健康講演会「放射能による病気を予防するには」」福島県猪苗代町の文字起こしブログ
1<チェルノブイリの今~福島>
「謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で」12/9野呂美加さん(動画・文字起こし)
2<チェルノブイリの今~福島>
「私たちを被ばくさせて守った“国”ってなんですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
3<チェルノブイリ~福島>
「パニックになって、もうモラルが崩壊している」12/9野呂美加さん(文字起こし)
4<放射能による病気の予防>
「まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
<子どもたちの精神的な問題>
良心とか自己の発育が妨げられる~ヨウ素剤で甲状腺がんは完全に防げない~
12/9精神科の先生(文字起こし)
じゃあですね、なにが起こるか?
ここからは私たちは子どもたちを治していくために、
ずっといろんな事をベラルーシの科学アカデミーから聞いていました。

これはですね、放射線が当たると遺伝子が切れる。
なぜ若い人の方が危ないかというと、
このDNAが細胞分裂をする時にパーッとのびる、こどもは。
のびる回数が多いわけですね。
私たち大人になって、おばさん、おじさん、お爺さん、おばあちゃんになっていると、
細胞分裂をそんなにしないから、DNAがのびないわけです。
でものびてると切れやすいわけですね。
毛糸玉になっていると切れにくい。
だけどその切れた時も私たちの身体の中に遺伝子修復酵素があって、
そして遺伝子を修復してくれる。
「ああ良かったなぁ」
「だから汚染のあるところにいても大丈夫なんだよ」というふうに言う訳ですね。
ところが汚染のある中にいて、汚染のあるものを食べると、
身体の中からもこういう事が起こるわけで、
広島は外からなんですけれども、ま、もちろん内部被ばくもあったんですが、
そうすると、だんだんこの遺伝子修復のスピードが遅くなってくるんです。
追いつかなくなってくるから、身体中疲労感でいっぱいになる訳なんです。
ですからそういう時には保養に出なければいけない、大人も。
子どもは、
ベラルーシの場合は、半年に一回大体24日ずつ学校ごとに出しています、関東レベルの汚染で。
2回行きます。
汚染地域の子どもたちは。
で、そこで健康診断を受けている訳ですね。
そしてその地域の大人は、国の責任で健康診断をしています。
とにかく早期発見早期予防なんです。
白血病の方はさっきね、「福島の方で出ている」とお母さんからレポートがありましたが、
白血病の自己負担は1000万です、骨髄移植適合して見つかった場合ですね。
3年間で1000万だと言っていました、お薬代。
国の国保で2000万かかるんです。
そうすると白血病になった場合3000万が必要になる。
そんなことをするよりは、そのお金で移住させてくれた方がいい。
こんな20ミリシーベルトのところに人を住まわせてですね、
しかも私が聞いたら、
「じゃあその治療した人でお金のない人はどうしたの?」って言ったら、
「骨髄移植は受けられなかった、免疫抑制剤が飲めないから」
それだって、その手術を受けたって、生存率はそんなに…、90%や80%じゃないんです。
それぐらいに厳しい。
じゃあ、この遺伝子を修復する時に必要な栄養として、ビタミンやミネラルやアミノ酸が必要なんだ。
タンパク質、良質のたんぱく質をとって下さいよ。
で、この栄養素が満ちていれば、修復する時の栄養が足りていれば、どんどん修復されます。
ところが栄養が偏って、お菓子だとか変なものばかり食べていると身体が治っていかない。
それがこれですね。

これはチェルノブイリの子どもたちの形なんですけれども、
栄養がバランスが悪い。
こんな感じでドロドロとして、なんていうか、あれなんですけれども、
そういうアミノ酸とか抗酸化物質をちゃんと取って、
野菜もいっぱい、オーガニックですね、無農薬の野菜をとったら3~4日でこんなふうになります。

こうなってくるともう、血行も良くなって元気になってくると。
ですから、やっぱり一番大事なのは栄養なんですね。
老廃物をどんどん出す。
このホールボディカウンターで子どもたちの身体の中の放射線を測ります。

これは、体重計を測るようにしてどんどん測って、それしかないんです。
だけど、平田病院にはすごく素晴らしいいい機械があります。
閉架式のね、これは簡易な体重計です。
平田病院にあるのはデジタルのすごく立派なものだと思って下さい。
でもこれは体重計だと思って、そしてこれがあることで、
ベラルーシの各地域に置くようになりました。
放射線を管理するように。
そうすることで、食べちゃいけないものを食べるのを防ぐことができる。
特に日本で食べちゃいけないのは、
キノコ、山菜、タケノコ、山に生えているもの。
そういったものはものすごく放射能が高濃度になりますから、
そんなものを食べたらいっぺんに身体の中の放射能値が上がります。
そういったものを食べさせない。
それから、子どもと大人とは放射能の吸収率が違う。
子どもは栄養をものすごく吸収する力があるから、
同じものを食べても大人よりも体に放射能が入ってしまう、栄養と勘違いして。
次に入りやすい人は若い人です。
これが食品基準ですね。

これは、1年間こんな高いものを私たちは食べていました、500ベクレルですね。
事故前は100ベクレルはドラム缶に入れていた。
そして事故後はドラム缶5本分を食べてもOKということになっていた訳です。
それが新しい基準でここまで落ちて、
政府としては「えっへん!」と思っているかもしれませんが、
実はですね、チェルノブイリ事故からずーっと測ってきた人たちがいるんです、東京で。

で、私たちはどんな物を食べてきたか?というと、
不検出で、ずっと何も出ないものを食べてきて、
そして干しシイタケ12.47ベクレル。
これは何故放射能が入っているか?というと、チェルノブイリの放射能ですね。
キノコというのは下界にある放射能を集める菌なんです。
菌ですから、好きな菌を集める。

これがですね、後ろの方が見えるかどうかわかりませんが、
振津(ふりつ)かつみ先生という関西のドクターはずっとチェルノブイリに救援に入っています。
私たちと一緒にずっとはいっている。
私たちと同じ地域に救援に入っていますが、その地域の子どもたちも保養が必要でした。
そこで食品検査をした時どの位汚染されているか?って言ったら
平均
水は7.4ベクレル以下
牛乳も7.4ベクレル以下
野生動物の肉1402ベクレル。ま、これはイノシシとか、
野菜類は7.4ベクレル以下
木の実も7.4ベクレル以下
きのこは1万7027。だから、これはベラルーシなんですけれども、キノコなんか食べないでください。
灰ですね、むこうは薪を燃やすから汚染が5785ベクレルだから、
こんなのは畑に撒いちゃ困るわけです。こんなのは政府に持って行って下さい。
干し草672ベクレル。
そうなるとですね、基準値を超えたサンプル数はほとんどないです、食べるものは。
牛乳、個人で超えていますね。
それから野生動物の肉。
こんなものは子どもたちに普段食べさせませんから、
ベラルーシの人達は普段基準値よりもはるかに低いものを食べている。
7.4ベクレル以下ですよ。
これが機械の検出限界になるわけです。
この地域の子どもたちを私たちは保養で呼んでいました。
みんな具合が悪くて。
関節が痛いとか、リウマチみたいになっていて。
そうすると、これは2004年値ですけれども、
いま、福島の子どもたちに何ベクレルのコメを食べさせようとしているんですか?給食で。
「20ベクレルOK」という話をしていませんか?
人類始まって、体の中に汚染されたものを食べて入れるっていう話は
まだ27年しか経っていないんですよ。
それで、子どもたちに出生の被害も出ています。
汚染地域では10人中2人しか出産出来ないんです、女性は。
不妊か、もしくはいろんな危険の問題があって、事前に超音波をかけて子どもたちが生まれてこれない。
2人の女性だけが出産できる。
その生まれてきた子どもたちのほとんどが、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病名が付いて、
異常という概念を来年から外すかもしれない。
それを正常にする。
正常で生まれてきた赤ちゃんが異常になるかもしれない。
異常というのはですね、「それの方が珍しい」ということで、
異常と正常が逆転してしまう。
それが子どもたちに汚染されたものを食べさせてしまった最初の5年間、気付くまでに。
そういう結果なんですよ。
だからチェルノブイリの人達も、はるかに、
この基準値は日本も同じようなものですが、
「基準値いっぱいここまで食べて安全」というものじゃないんです。
現実はこのぐらいなんです。
ベラルーシの場合は、収穫時と加工時と、それからお店に売っているところ、
3回チェックするんです。
市場で抜き打ち検査もするんですね。
そういうことまでして、人を信じない国ですから、
食品汚染が基準値超えしていないか、
しかもセシウムだけじゃなくてストロンチウムも検査させます。
そういう話を厚生省の人が行って、みんな聞いてきています。
子どもたちをサナトリウムに出している話も全部聞いてきています。
今年の7月に100人単位で行って聞いてきているんです。
この発表を聞いて、みんな「おおぉぉぉぉ!!」ってどよめいたんですよ、みんな。
事故から2年半も経って。
だけども、福島県から子どもを出さない。
予算を付けない。
ひとり子供が1ヶ月保養するのに約10万円。
私も計算してみました。
北海道でも保養をやってみましたが、
そうすると、10人の子どもを1ヶ月保養させると100万円。
人件費と食費を入れて。
大変なことを27年間ベラルーシの子どもたちに政府がやってきたという事です。
ね、独裁政権と言いながら。
100人保養させるなら1000万ですよ。
1000人保養させたら1億。
いま除染にどれだけのお金をかけていますか?
まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?
学校ごとに。
そういう事が出来ていない。
20:31~http://youtu.be/kUjWwB-TCuo?t=20m31s

これが、事故前にこういうデータが出ているんですね。
事故前だとなんでも人ごとだから出す。
子どもの危険水準1ベクレルってハッキリ書いてあるんですよ。
海に流しているんですよ、これ。
ウインズケールとか、イギリスでは。
みんなが放射能の事を分からないと思って、
イギリスとフランスでは結構な放射能を海に流していますから、
あそこの海の魚介類は私は食べない方がいいと思っています。

これが何なのか?というとですね、
これは北海道に保養に来たベラルーシの小学生、1番から21番まで、
身体の中に一番高い子で177ベクレル。
一番低い子は体重当たり13ベクレル。
これは同じ地域の、同じ村の、同じような生活をしている同じ年齢層の子どもたちですが、本当に違う。
で、これは多分ですね、入っちゃいけない所に入ってキノコとか、ベリー類とか、
先程ありました何万ベクレルという様なキノコを食べてる。
でも、「子どもにはそれはさせるんじゃないよ」という事を徹底させて、
ベラルーシの政府も、今の子どもたち。
ベラルーシの出産のピークはチェルノブイリ事故から15年後だった。
今の子どもたちが大人になった時の出産だった。
今の大人たちの女性が生む子どもにはそんなに異常は出てこないんです。
そういう大変な問題が出てくるんだけど、秘密保全法で出てこない。
ですからこの20ベクレルから50ベクレルの間は子どもたちに不整脈が起こる。
だから子どもたちは入院していて、病院から北海道行の出発のバスに乗ってきた。
「何の病気だったの?」って言ったら
「わかんない、心臓が痛いから入院してた」女の子がですね。
男の子は「穴が開いたら遠くへ行かなくていい」と言っているんですが、

ベラルーシで教育が進んで、今は大体20ベクレルになっています。
22ベクレル、付き添いの先生14ベクレル。
この先生は汚染地に住んでいないけれども、食べ物に気を付けていないから体の中に体重当たり14ベクレル入った。
そういうふうになっています。
アリョーナちゃんですね、22ベクレルで。
この子たちを1ヶ月でNDにするために、私たちはものすごく食べ物に気をつけています。
特にですね、一番先に果物を食べさせる。
ビタミンやミネラル、それから果物のpH(ペーハー)は、後から食べると他の食べ物のpHで消されてしまうから、
先に果物を食べて、それから野菜、サラダ、
で、酵素を採って遺伝子修復酵素で消化酵素がいっぱい足りなくなりますから、そういうものを食べさせる。
それから美容栄養素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸というものは、
こういうものを今から回しますが、これと同じものでなくていいんです。
本当は日本は玄米とか、雑穀があって、そういうもので栄養をとっていたんですね。
そういうものがあれば放射能が入りにくい。
ですからこれから子どもたちに、スナック菓子とか、食べさせないでください。
あんなものはゴミなんですね。
で、こういう丸ごとのもの。
それから白くないもの。
そういうものをあげて1ヶ月で子どもたちの身体から放射能を抜くと。
そういう事をですね、保養でやらなくてはいけないんですよ。
それが私たちがやってきた事なんですよ。
これは酵素風呂というんですけれども、
湖南町の方にもあります。
それから岩盤浴みたいなものもありますが、
原発労働をやって、体がもう全然利かないっていうふうになったひとは、
全身こうやって酵素をつけないと、体力が戻ってこないです。
最悪の場合はもっと悪い病気を発症するかもわからない。
1日に2回か3回入って、それから酵素ジュース類を飲ます。

これが日本です。
他の国に海外保養に行った子どもたちのビフォー・アフターですね。
なん%排出出来たか。
大体27年経って教育が進んで、体の中に100ベクレルが入っているような子は居なくなりました。
だから政府がしっかりやって、
学校ごとに食品測定器を置いてみんなで子どもたちの食べ物をチェックしているんですね、今。
そして日本で私たちはバッチリやりましたから、抗酸化療法のあるものを飲ませて、81%
そして子どもたちは胃腸障害ですね、粘膜が・・・なんていうのかな、
そういう生活を4~5年続けると子どもたちはご飯が食べられなくなってきます。
もう、粘膜が委縮して、仏壇にあげる量ぐらいしか食べられなくなってくる。
そういうふうにしてしまいます、子どもたちは。
そうなった時、病院のお薬では治すことが出来ないんです。
ですから、食べ物をしっかり取って、
放射性物質が来ても吸着して外に出すようなものが多いんですね、やっぱり。
だからそういうものでしっかりやる。
福島医大で「身体にいいとか、癌にいいというものを食べるんじゃない」と、
むごたらしい事を言いましたが、
私は「食べて下さい、何を言っているんですか」と。
チェルノブイリの人は一生懸命やりました。
そしてこれは最後に回しますが、これはスピルリナというものです。
アメリカ製の錠剤は売れるとなるとどんどん質が低下するんですが、
インドにいる日本人の女性が、
「とにかくこういうものは放射能を排出するし栄養がある。ですから福島の人に援助したいんだけど」と言ったら、
みんな、「誰もいらない」って言ったから、
「スピルリナのこと知らないんだよ大量に消化して、欲しいって言う人見つけてくるよ」ということで、
いままわします。
これは湖に生えている藻の様なもので、
こういう緑のものというのは血液にいいんです、緑色のもの、赤いものですね。
そういったもので血液を良くしていく。
被ばくは血の病気ですから、そういうものも。
食べたらちょっと苦くて美味しくないんですけど、

胃が委縮してしまった子どもたちは、このような酵素が入っている者、生のもの。
バナナを1週間位食べると、普通にご飯とかが食べられるようになります。

ですから私たちはフルーツ給食としてこういうような果物を子どもたちに送っていました。

排出81%
なんで100じゃないの?と思ったら、
この子たちはご飯を食べてはいるんだけど、
食間でおやつを、ホームスティ先のおばあちゃんたちから貰っていたお菓子。
私たちの保養では絶対にお菓子は禁止だったんですが、
「それはあまりにもかわいそうじゃない」という事で、スナック菓子を食べさせた。
ああいう揚げたものは酸化しているから、子どもの身体にとってはよくない。
被ばくをした子どもたちには、しっかりとした栄養をとることが一番なんです。
栄養が足りないと放射能が入るんだから、
ビタミンとかミネラルとか果物とか、栄養のあるものを食べる。
そんなお菓子みたいな「おためごかし」はもういらない。

これはアロマテラピーですね。
これは保養でお母さんたちに、アロマテラピーの先生方に来ていただいて教えていただきました。

こうやって廃校を借りて北海道で保養をしました。
で、おしっこを測ります。
これは福島の子どものおしっこを測りました。
尿の中で、0.42ベクレル。
これは3週間の保養だったんですけれども、
「あと1週間いたらゼロになったのになぁ」と、悔しいなと思うんですが。
この排出率について今研究をしています。

この子は野菜が全然食べられない。
果物もあんまり好きじゃない。
「ウインナーが食べたい」って言う偏食っ子ですね。
ひとりの人が担当でついて、
「トマト食べなよ~」とかずっとやっているんですけど、排出力があんまりよくない。

ところがこの子は、同じ兄弟なんですが、野菜とかなんでも食べられる。
そうすると、セシウム134は1ヶ月経たないうちにNDになったんですね。
これは3週間で帰ってしまったんですが、
1ヶ月いたら、この流れで出来たら全部出来たんじゃないかなと。
そういうことも、これから子どもたちの身体を調べていってですね、
汚染されたものを食べさせてこの尿中の放射性物質が上がったら許さんぞ!
こどもはこの原発の事故には全く罪はない。
私たちも大丈夫だろうと、任せておけば大丈夫だろうということで、こういう事が起こってしまったんですね。
大人の場合は便秘をしていたらなかなか身体の中から放射能が出ていきませんので、
このような本を参考にですね、
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で、これは便ではないです。

腸の粘膜ですね。
毎日このような食物繊維の物をちゃんととっていればですね、
自然に粘膜がはがれおちていくんですけれども、
自分の好きなものばっかり食べていると、こうやって腸の狭窄であるとか、
ポケットみたいなものが出来て、便が出ていきません。
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で、こういう、「病気にならない生き方」こういうものを読んで、
自力で健康を自分でつくっていくということを
ベラルーシの人達もロシアの人達もしています。
それは何故かというと、痛んだ細胞を治す知恵がないんです、日本では。
抵抗力を上げるには、放射能がないところに行って、汚染の無いものを食べる保養ぐらいしかない。
発病してしまったら、病気の治療に入っていくんですね。
それは大変厳しい。
そういう世界にはしたくない。
それから、一番の理想はこれですね。

ちゃんと測って、「放射能は入っていません」というものを給食に出してほしいと。
それが私たちの願いであり、
これが大人のやることの責務なんです。
それと経済復興を絡めるというのは誤った考えです。
そんな事は太平洋の海に出てやって下さい。
子どもたちの身体を使って経済を復興させるなんていうのはまやかしで、何年も続けられることじゃないんです。
今日の子どもたちの命が無くなってしまいます。
そんな甘いもんじゃないという事で、
私は子どもたちの身体を見ていてお伝えしたい。
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これはいま、アメリカでマイクロバイオームという考え方で人間を治療する。
これはなにか?というと、ものすごい常在菌が私たちの身体のまわりを覆っていて、
この覆いが、このバリアが剥がれてくる。
放射能が増えてくると酸化してくるから、
だからみんな、今日は中通りの方に行って来たけれど、
放射能が降ってくると、痒くて痒くてしょうがない。
それはなにかというと、バリアが、この守ってくれていたそういうバリアがだんだんだんだん、
微生物の中にも放射能に強いの弱いのがあるから、どんどんどんどん減っていく。
環境中のそういう生態系も崩れていくと、
ですから安全な地域に出て、そういう微生物を補給してくるということも、
それは理にかなっているんです。

日本では順天堂大学しかやっていないんですね。
で、これはみなさんよく分かっているじゃないですか。
腸内細菌で抵抗力があがるっていう事、分かっているでしょ?
でもヨーグルトはダメなんですね。
ヨーグルトの上澄みに放射能が溜まりやすいから。
ですから、福島に伝わる古い菌。
漬物の菌ですとか、味噌とかお醤油とか、そういったものが守ってくれます。

これは私たちの里子ですが、子どもを産むときに本当に不安だった。
この男の子は小学校の時から保養にきてたんですけど、
お父さんを除染作業で亡くして、そして彼は
「結婚したくない、子どもなんか欲しくない」と言ってたんですけれども、
やっぱり好きな人に会ったら子どもが欲しい。
そして子どもが生まれてきて、「本当になにが大事か良く分かった」
彼は「死にたい」と言っていたんですね。
「いつ死んでもおかしくないから、保養で身体にいいものを出すのをやめてくれ」って言ったんです。
彼はですね、「1日3食コカコーラとアイスクリームにしてくれ」って言ったんです。
自分は何時死んでもおかしくない。
親せき30人みんな死んだんですね。
それは、チェルノブイリ原発30km圏に住んでいて、
みんな除染作業で亡くなったんです。
でも彼は、そういうふうに言っていたけれど、
なにが一番幸せか?って言ったら、
「私はこの子どもを守ることが私の役割で、それが私の幸せなんだ」って言ったんですね。
「ああ、もう安心だな」思った矢先の事故だったんですけど、
みんな死ぬ思いで子どもを産んで育てている。
そういう過酷な人生を私たちは見据えて子どもたちを守るために結論に準じて欲しいかなと。
本当に一人でいいんです。

いろんなグループに入って面倒くさいなと思う人は、こうやって一人でやっている人がいっぱいいます。
報道されないだけなんですね。
でもすぐこの様に公安警察がやってきて威嚇する訳ですね。
私は「どうせ来るなら若い警察官にしてくれ」って言っているんですけど、
こんなおじさんが出てきて怖い顔で脅されるよりは、
どうせ脅されるなら若い警察の方がいい!

これは、今まで生まれてから一回も土に触ったことがない子どもたちが、
お風呂に入って、ご飯も食べて「さぁ寝るばっかり」という時に、
言葉もしゃべれないくせに、抜け出して、示し合わせて泥んこ遊びを始めてたんですね。
この楽しそうな顔を見たら涙がこぼれてきて、
本当に申し訳ない。
その横で大人が「責任取りたくない」って言ってなすりつけ合っている姿を見せられない、この子どもたちに。
申し訳ない。
私たちは正しく生きたい。
私たちは日本人ですよ。
「嘘付いて生きろ」と教えられてきた子どもたちじゃないんです。

今、東京だけじゃなくて、福島でも、そして、
本当に森まさこさんの事務所の前でも言って欲しいと思っています。
ご清聴どうもありがとうございました。
35:52
あとひとつ、
ベラルーシの人は、こういうカルテの様なものを国民全部の人に持たせます。
ですから日本の病院にかかっても、すぐ別のお医者さんが分かるようになっています。
日本は情報開示をしなければいけない。
続きを読む
NDとして○が付いているものにも、測定値が出ていることをコメントで教えていただきました。
この画面です↓

100ベクレルの基準値を超えたもの(この機械では50ベクレルだそうです)の袋は50.9ベクレル。
そして、セーフだったあんぽ柿も左側が22.3ベクレル右側が24.3ベクレルと表示されています。
機械の制度から考えて、実際は倍の数値なのだとしたら、
左は44.6ベクレル、右は48.6ベクレルになります。
他の画面でも、数値が映っていないか?と思って、探してみました。
この時同じケースに入れて測った時の引きの画面

右側の二つはピントがぼけていて読めませんが(右2つも20ベクレル以上は出ている)
他は、ご覧の通りの数字が出ています。
そして、測定時間。
×表示が出たところで測定は終了していて、86秒と短い時間です。
もう少し時間をかけたら、これらの数値はもっと高くなる可能性があると思います。
福島県知事が試食していた方の動画にも、検査結果の画面が一瞬映りました。
こちらの計測時間は(画面が切れちゃっていますが)105秒

そして読めた部分の数値は全て20ベクレルを超えています。

もうひとつ
フランスのジャーナリストらが福島に あんぽ柿の検査を視察 (2013年12月18日)の画像
この時の測定時間は109秒

全て○ですが、やはり、20ベクレルを超えています。(30ベクレル超えもある)

これらの画面を見て思いました。
ほとんどが20ベクレルを超えて(実際は40㏃超え)いるということ。
伊達市のあんぽ柿には全てこの位のセシウムは含まれているという事だと思います。
福島のJAではこのように公表しています
JA全農福島→検査情報

25ベクレル未満→91.9% 測定限界値と書いてあるけれど、ご覧の通りに実際は数値が出ている
25~50ベクレル→8.1%
50ベクレル超過→0.1% 30袋
全部に20ベクレル以上入っていると言っても過言ではないと思います。
それでも、「100ベクレルを超えたものは破棄しています」と、胸を張っています。
だから・・・100ベクレルという食品の基準値が高すぎる!
参考
農林水産省 果樹生産についてのQ&Aにはあんぽ柿について下記のように書かれています。
干し柿やあんぽ柿等の果実加工品については、加工工程で水分が減少するため、
原料と比較して放射性セシウム濃度が高い傾向があります。

石原環境相があんぽ柿検査視察(福島)2013年12月19日
20131219石原環境相があんぽ柿検査視察(福島) 投稿者 Yurusan
石原伸晃大臣は福島県知事と違いとても美味しそうに食べている。

あまい!3年ぶり。
食べたいでしょう~、エッヘッへッ!役得!
石原大臣はJAの梁川共選場で行っている放射性物質の検査の様子を視察し、
JAの職員から出荷前に全ての商品を検査して、
これまでに基準を超えるものは出ていないと報告を受けていました。

石原伸晃:
生産者がこれだけ消費者のことを考えているんだから、
消費者の側も、もう「危ない危ない」とかね、
「福島のものは何とか」っていうのはね、言っちゃいけないよね。
消費者もやっぱりそれをしっかりと受け止めてあげなければならない。
だって美味しいもん、アッハッハッ
JA職員の大ウソを発見した!
この報道が事実なら、JAの職員は石原大臣に嘘をついたことになる。
石原伸晃がJAを視察したのが12月19日
基準値を超した画面の動画は12月11日に公開されている

つまり、朝日新聞の取材は11日以前で、その時点で少なくても1袋は基準値を超えているものがあるのに、
1週間以上たった19日に視察に行った石原伸晃環境相にJAの職員は
「これまでに基準を超えるものは出ていない」と報告したというのだ!!!
このJAの職員は虚偽の報告を大臣にしているのだから、
これは罪に問われるのではないでしょうか?
石原伸晃環境相はこのJA職員の言葉を信じて、とても美味しそうに何個もあんぽ柿を食べていました。
石原伸晃環境相はこのJA職員の言葉を信じて、「消費者は危ないと言わずに協力しろ」と言いました。
一袋に20ベクレル以上のセシウムが含まれているものを、福島から出して全国に移動させる。
これも一種の放射能のばらまきではないかと、私は思うのです。
食べた人の便から出たセシウムは下水を流れて河口へ行き、海へ出ていくのか、どこかに溜まるのか?
食べたことによる内部被ばくの心配もあるけれど、
食べた人の排出物から全く関係ない人が被ばくする恐れもある。
汚染されたものを出荷するという事はそういう事です。
石原さん、環境相ならば本当の意味での環境を考えていただきたいと思います。
「だっておいしいもん」
そんな幼稚な考えで放射能をばら撒かないでいただきたい!
フランスのジャーナリストらが福島に あんぽ柿の検査を視察(福島13/12)
今でも分からないでしょ、長崎の医者にも分からない、広島の医者にも分からない。
みんな言いたくないんですよ、放射能との因果関係。
でも、私たち一般人にはわかるでしょ?
みんなが嘘ついているってわかるでしょ?
子どもたちだって、被害にあった子どもたちだってそんな話は聞きたくないですよ。
耳を覆いたくなるじゃないですか。
大人の責任を認めないで、「これは放射能のせいじゃないんだ」って言うけど、
病院に行ったら何十人も切った子どもたちがいるんですよ。
それで「放射能のせいじゃない」
事故の後急に出てきたのに「放射能のせいじゃない」
なにを言ってるんだ。
福島の子どもたちを去年ベラルーシの独裁の大統領が保養に招いてくれました。
これは、純粋な愛情とは言い難い。
ま、半分はベラルーシの自分の大統領のお手柄、
「私はどんなに心の広い素晴らしい人」というふうに見せたかったから、
でも行ったサナトリウムは最高でした。
世界中の子どもたちが切符を買って保養に来る。
なぜ私たちはベラルーシの子どもたちを保養に招いていたの?
保養する場所がない。
そういうプログラムがない。
でも彼らたちはですね、高級官僚の息子が集まる、子どもたちが集まる素晴らしいサナトリウムがあったんです。
北の方のクリーンなところに。
私たちの国だって、トップの人達は同じような事を考えているでしょ、おそらく。
ですから、「貧しい農民の子どもたちは助けなくていい」とハッキリ言っている官僚もいました。
「私たちは高級官僚の子どもたちを助けた方がベラルーシのためになる」
そして、こうやって順番が回ってこない。

ですから、福島のお子さんがベラルーシで甲状腺検査を受ける時に、
「なぜ日本の、チェルノブイリで救援していた医者達が率先して日本の子どもを診てあげないの?」
お医者さん達も病院も、病院にいる患者さん達もビックリしているんです。
「なんで、あの医療の進んだ日本から、甲状腺検査に来るの?」
「子どもの順番が回ってこない」
子どもを甲状腺の専門の医者がみてはいけないという、暗黙の通達みたいなものがあるわけですね。

こういうふうに甲状腺学会に山下さんがですね、出している訳です。
だから、札幌でも私は甲状腺の検査を受けましたけれど、
札幌で一番、北海道で一番の専門の先生は、
「いやいやいやいや・・・6歳以下の子どもは私は診たことがない、分からないから診れません」
って言うんですよ。
それは、医者として専門的には優秀かもしれないけど、私は人間としてクズだと思います。
そういうクズがいっぱいいるんです。
「ずいぶん汚い言葉だなぁ」と、ここに医療関係者の方がいるかもしれませんが、
人間としてどうなんですか?
同胞の子どもたちが今被害に遭っていて、
その原因がどうか議論している場合じゃないんです。
危ない所にいるんだったら、さっさと子どもたちを避難させて、
そこで本当に、徹底的に健康調査をしてあげなきゃ、
子どもたちが社会から守られているという実感を得られない。
昨日からですね、立て続けにお母さんたちからこういう話を聞いています。
そのリスクグループも大人も子供も全員甲状腺がんが増えていきますから、
私たちは大人も子どももみんな受けていかなきゃならないんです。

ただ精神的ダメージとかそういうものが大人は少ないから話題になっていないだけなんです。
全国民的に増えている訳ですね、事故の後。
そしてこれがですね、昨日あるお母さんがネットに書き込んでいたんですね、私のよく知っているお母さんが。
子どもが
「もう学校へ行きたくない。学校へ行ったらウソばっかりだ。
大人が『放射能は安全だ』って嘘を付いている。僕は行きたくない」
お母さんはそれまでずっと学校と交渉してきた。
給食の問題であるとか体育の問題、いろんな被ばくする場面で
『心使いして下さい』という事を丁寧に丁寧に交渉してきたけど、
もう、嘘をつく大人の顔を見たくない。行きたくない」という事を言った。
これ、関東の子ですよ。
今日福島の子が「学校で大人がウソばっかり付いているから行きたくない」って言ってるんだよね、って、
別のお母さんから今日午前に聞いたんですね。
もうこれは子どもたちの中で我慢の限界が来ているんです。
日本人は子どもに、
「人を信頼しなさい」
「ウソをつくんじゃない」
「正しい人間になりなさい」というふうに教えていて、
今私たち大人がそのように生きているか?
だったらですね、それが実際に大人が行動できないんだったら、
子どもたちにこういうふうに教えるべきなんです。
大陸の人達はこういうふうに子どもを教育しますよ。
「ウソをついても生き抜け」
「人をだましても生き抜け」
「自分の命を一番大事にして生き抜け」
「人の事を信用するな」
「取れる物は取ってでも生き抜け」
そういうふうに中国は、大陸の人は、ロシアの人は教育されているんですよ。
「人を信じるな」
だからこんな事故があったって、誰も政府の言う事を信じませんよ。
私たちは信じるように教育してきたでしょ、子どもたちに。
これからどうやって子どもたちにこの社会のことを説明していくか?
価値が崩壊したんです。
原発って言うのは、こうやって事故が起こってみたらファシズムのようなものなんですね。
じゃあ、チェルノブイリ事故が日本に全く何かをもたらさなかったのか?って言ったら、
これは子どもの、女の子の小児甲状腺がんなんですね。
たいてい十万人あたり統計を出すんですが、これは実数です。
20人40人60人80人100人。
2008年の段階で15歳から19歳の子どもたちで1年間に40人。
1年間で40人の子どもたちが小児甲状腺がんになる。

これは日本全国ですから。
それでその子どもたちが20歳なってこういうふうに増えるから、
「検査したから、それが早く見つかったんだろう」って言ったって、せいぜい倍なんです。
福島県の子どもたちだけが甲状腺がんになるんですか?
おかしいんじゃないですか?
そんな事私たちだってわかりますよ。
じゃあ、このピンクの棒はなんですか?これはチェルノブイリ事故なんです。
ほんのわずかの放射能であっても、数年後にやっぱり何か日本にも変化が起こっている。
そしてこの子どもたちが、19歳の子どもたちが20歳に移って発症しているというふうに考えられますよね。
これは日本全国の甲状腺がんの増加ですね。女子。
10,20,30,40,50,55、っていうのは、原発です。

日本はチェルノブイリ事故の前も大人の甲状腺がんがこういうふうに上がってきている。
そういう図ですね。

そして室蘭沖マダラから汚染が出ていると。
これはお魚はもう、私は食べられなくなるなと。
これは北海道のお魚なんですが、
この時に漁師さんが北海道庁の水産課の人とやりとりしているニュースが流れていたんですが、
漁師さん達はなんて言ったかというと、
「安全だといってくれ」と。
道の水産課の人に懇願しているんですね。
「売りたい、売りたい!」
わたしは嫌ですね。
安全かどうか分からない自分が獲ってきた魚を人の口に入れたくない。
もう崩壊している、モラルが、パニックになって。
本当はいい人なのに、俺はもうそこで漁が出来ないんじゃないかと、いろんなパニックが起こっている。
もうおしまいですよ。
わずか事故から3年で100ベクレル出るんですよ。
これからどんどん汚染水を流すのに、
上がっていくばかりで下がるわけないじゃないですか。
それもしかもセシウムだけですよ。
ストロンチウムは測ってないじゃないですか。
どうすんだ、このおとしまえを。
もう北海道の魚だって出ているんですよ。
なぜ福島の魚から出ないんですか?
隠しているからでしょ。
それを全部九州に持って行って、養殖に使っているっていうところもあるんです。
九州の人が言っていました。
だから、九州産だから安全という事はもう無くなっている。
秘密特定法が必要な理由というのはそういう事なんじゃないですか?
もう北海道のシャケだとか、そんなものだって汚染されていますよ。
45とか50とか。
じゃあ、それは国の基準は100だから安全なのか?って言ったらですね、
第5福竜丸の時にマグロを捨てた。
みなさん覚えていらっしゃると思いますが、
あれがだいたい50~100ベクレルと言われています。
ペンキを塗って、食べられないようにして海へ捨てたと。
あるいは築地の中に穴を掘って埋めたと。
これはチェルノブイリ事故から13年後ですか、
「海のほ乳類に核汚染」と。
イルカ、アザラシ、筋肉に放射性物質という事で、セシウムが溜まっている。

チェルノブイリ事故は空中にパーッと巻き上げて、それが海面におりて、海中におりて、
汚染されるのに10数年かかっている訳です。
ところが日本の場合は直接海に流している、今でも。
そしてあの汚染水も流れていくと。
つづくーー
続きを読む
4:55~文字起こし

3年ぶりの出荷の朝、

専用の検査器を使って、ここに集まる全てのあんぽ柿を調べます。

一つの箱には8つの袋が入っています。
国が定める一般食品の基準値は1kgあたり100ベクレルです。

この検査機の場合50ベクレルを下回れば国の基準を満たすとされます。
岡崎さんの順番がまわってきました。


「いやぁ~、3番ね」
この日持ち込んだ箱は21個。
そのうちの1個の箱の中にある一袋が基準値を超えました。

安全のため、基準値が超えた袋が一つでもあれば、その袋がある箱ごと捨てる決まりです。

岡崎:
「安全、安心」が消費者との約束だし、それが崩れてしまったら、
もう国も、それはうるさいものだから、
それだけは一番の約束だと思っています。
消費者との約束を守る決意を新たにした岡崎さん。
残りの箱は全て基準値以下でした。
持ち込んだ21箱のうち、20箱を出荷しました。
7:08まで
FNNLocal· 公開日: 2013/12/02
福島第1原発事故後、出荷が見送られていた「あんぽ柿」は、2日から放射性物質の検査が始まりました。
引き出しのような機械の中に、包装されたあんぽ柿が入れられました。

「すべてNDでございます」

これは、あんぽ柿に放射性物質が含まれていないかどうかを、1つひとつ検査する機械です。
福島・伊達市の梁川共選場では、2日からあんぽ柿の検査が始まり、佐藤雄平知事も試食しました。

(※非常におちょぼ口の佐藤雄平知事)http://youtu.be/Di_e_a23uZE?t=42s←試食部分 飲み込んでいますか?
古川峻:2日から稼働が始まった検査機械は、トレーごとに線量を測ることができる、世界初の機械となります。
あんぽ柿を傷つけずに検査できるこの機械は、1台6,000万円で、12台が導入されました。
安全性が確認されたあんぽ柿は、シールが貼られて出荷されることになります。

県北地方の特産品のあんぽ柿は、
原発事故後、基準を超える放射性物質が検出されたこともあり、出荷が見送られていました。
伊達市梁川町で、あんぽ柿を生産する曳地一夫さんは、
市場の反応を心配しながらも、3年ぶりの出荷に喜びを感じている。
曳地さん:
こうやってむいたものを干して、季節の風物詩みたいな部分もありますのでね、
そういうのができるようになったっていうことには、ものすごく安心というか、
ほっとする部分もあります
消費者の安心を確保するための検査も、1回に90秒かかることなど課題もあります。

福島県農林水産部園芸課の安部 充副課長
生産量が増えてきますとですね、、それに対応した検査態勢の充実という部分がですね、
やはり必要になってくるかというふうに考えております。
あんぽ柿は、1kgあたり100ベクレル(Bq)の基準値を下回れば、市場に出荷されます。

今日の検査で基準を超えたあんぽ柿は無かったという事です。
そしてあんぽ柿の一部は今夜首都圏などに出荷される予定です。
ーーー
では、伊達市の柿はどのくらい放射性物質が入っているんでしょうか?
農林水産省
平成25年度の農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(平成25年4月~)
が開くので、ずーっと下に降りて

果実類の「カキ」をクリックするとエクセルでデータが開きます。
検出限界地以下が続く中、急に<が無くなってきた(セシウムが検出され出した)と思ったら伊達市でした。
伊達市の部分のみ抜き出しました(クリックすると表を大きく見る事が出来ます)

あんぽ柿となる柿そのものが汚染されています。
あんぽ柿は硫黄で薫蒸してから柿の水分を干して飛ばすので、
放射性セシウムは濃縮されて柿の中に残っているでしょう。
薫蒸する際にあらたに放射性物質が付着する可能性は?
毎時1000万ベクレルがいまだに福島第一原子力発電所から放出されているけど、
干したためにあらたに付着する可能性は?
どっちにしても、生で食べる柿よりは高濃度になっているだろうと私は想像します。
初めの岡崎さんのあんぽ柿ですが、
21箱のうち1箱に1袋基準値超えがありました。
その際、「安全のためその袋がある箱は箱ごと捨てる」ということですが、
同じ所で同じ時期に作ったあんぽ柿なのだから、
一袋基準値超えが出たという事はその他のものもギリギリセーフだったという事。
「安全のためにひと箱捨てる」というのなら、
「安全のために21箱捨てる」じゃなければ意味がないと思います。
あんぽ柿に関しては、専用の測定機を使って、100ベクレル以上のものに「×」を付けるだけだとわかりました。
それも、「この機械で50ベクレルを超えれば100ベクレルに相当する」という、非常に曖昧なもので、
たったの90秒で検査することが出来てしまうようだからです。
きちんと測ったら、100ベクレル以上のものだって、普通に出回っているかもしれません。
ミカンにしてもそうだけど、
たった3年で安全になる筈がないのです。
なぜ、なぜ生産者の方々は喜んでいるんだろう?
本当はとてもいい人なのに、いい人だった筈なのに、
私には、なにかが狂っているようにしか思えない。
「安全、安心」が消費者との約束
生産者の人は、「安全、安心が消費者との約束だから」と言う。
そうじゃないんじゃないかな。
消費者との約束じゃなくて、食べ物を他人に食べさせることに対しての良心。
事故前の100ベクレルは低レベル放射性廃棄物だったという事実。
なんか・・・
とても怖くなった。
<あんぽ柿続報>
JA職員が石原環境相に虚偽の報告「これまでに基準を超えるものは出ていない」
~あんぽ柿に含まれるセシウム量~
そして「またか・・・」と思った。

Q:あまい?
A:おいしい♪

福島県広野町役場 鯨岡公一さん

ひとりでも多くの方がね、「じゃあ広野に戻ろう」と思っていただければ、
そのきっかけ作りになればいいなと思っています。
福島 広野町で3年ぶりにみかん狩り
NHK 12月18日 1時35分

東京電力福島第一原発の事故で一時、すべての住民が避難した福島県広野町で住民たちが、
3年ぶりにみかん狩りを楽しみました。
福島県広野町は比較的、温暖な気候を生かして町の全世帯にミカンの苗木を配布するなど
原発事故の前まで毎年、この時期に多くの住民たちがみかん狩りを楽しんでいましたが、
町内のみかんから国の基準を超える放射性物質が検出されたため、実施できていませんでした。
先月の検査では基準を大きく下回り、3年ぶりにみかん狩りができるようになり、
17日はおよそ150本のみかんの木が植えられた町内の「みかんの丘」におよそ50人が集まりました。
参加した人たちはだいだい色に色づいたみかんをはさみを使って袋いっぱいに摘み取って、
その場で味わっていました。
広野町では去年3月に町が避難指示を解除したあとも、
町に戻った住民は全町民の4分の1のおよそ1300人にとどまっていますが、
17日は避難先からも多くの人たちが訪れていました。
避難先から参加した71歳の女性は、
「以前は毎年収穫してジャムを作っていましたが、また取れるようになってよかったです」と話していました。
広野町で農業を担当する鯨岡公一さんは
「町のシンボルのみかん狩りの再開が住民の帰還につながればうれしいです」と話していました。
ーーー
放射性物質に関して、
「基準を大きく下回り」と言っている。
アナウンサーは「入っていない」とは言っていないので、多分「入っている」んだろう。
じゃあ、どれ位入っているのかな?と思って、
探しました!
公式に公表されている広野町のミカンの放射能測定結果をー。
農林水産省
農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(随時更新)
このページの中ほど

平成25年度の検査結果(平成25年9月30日現在)
・品目別の検査結果 をクリック
農林水産省
平成25年度の農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(平成25年4月~)
が開くので、ずーっと下に降りて

果実類
ミカン(エクセル:53KB)をクリックするとエクセルの表が開きます。
やっと見付けました!広野町のミカン(✪ื‿✪ื)
3検体測定されています。
そのうち2検体からセシウム137が11ベクレル測定されています。
セシウム134の検出限界値がおよそ8ベクレルあるので、これがもし限界値ギリギリ含まれているとすると、
18~19ベクレル汚染されていることになります。
残り1検体はセシウム合計で検出限界値が16ベクレルとなっているので、
「16ベクレルよりは少ない」という事は言えます。
このエクセルの表を見ていてとても気になったことがあります。
それは検出限界値がメチャクチャだという事です。
なので、エクセルの表に色をつけてみました。
ピンクは広野町
緑は“論外!”検出限界値がなんと25ベクレル
水色は検出限界値が10ベクレル以上のものです。
クリーム色は限界値が低いので数値として検出されているものです。
(表はクリックすると大きな画面で見る事が出来ます)

福島県広野町のミカンには
11ベクレル以上の放射性セシウムが入っています!
子どもに食べさせてはいけません!!

どの位汚染されているのか、検査結果を調べるのには時間がかかります。
なのでニュースできちんとアナウンサーが下記のように言うべきです。
「先月の検査ではおよそ11ベクレルの放射性セシウムに下がりましたので、
基準を大きく下回り3年ぶりにみかん狩りができるようになりました」
ニュースでは真実を伝えて下さい
野呂美加さん(NPOチェルノブイリへのかけはし代表)講演
29:12~Youtube→http://youtu.be/yFEfBPgHSSw?t=29m12s
福島県のお役人の方々があの数字を見て、
「これは大変!この地域は逃がさなきゃ」なんていうふうにですね、分かる人はいないんです。
これは全部国の責任でやっている行政なんですよ。
ですからみなさんは秘密保全法が施行されるこの1年の間に、森まさこさんに言って下さい。
本当に私も官邸前に行ってこの間の6日に反対してきましたけれど、
森まさこさんは
「福島には、原発には、テロがくるかもしれないから必要なんです!」
何回も何回も国会で答弁してて、国会中継もされなかったんです。
何回も言ってたんです。
いろんな議員さんが、こんなことをして子どもたちの病気を隠されたらどうする?
彼女は言ったんですよ
食品の中に放射能が入っている、
「食品のことも秘密特定にされる可能性がある」と彼女は言ったの。
福島のあの原発に、誰がテロをしに入りに行くんですか?
でも彼女は言ったんです。
「福島のために必要だ」
福島の人が彼女を抑えてくれなければ、福島という人質を取ってて日本の他の国会議員は追及しきれない。
だから本当に「あの人が何を隠そうとしているんだ」
ベラルーシはどんどん独裁政権になっていったんですね。
それはあまりにつらい。
これは汚染地域の子どもたちの健康状態ですね。
ベラルーシは徴兵制がありますが、
汚染地域、これは関東レベルの汚染と思ってください。
数字の説明は今時間がないのでしませんが、
そうすると、この地域になにが起こったかというと、
「この子は徴兵に行けた」といって喜んでいる。
みんな徴兵には行きたくはなかったんですよ。

でもみんな小さい子どものうちから心臓に穴があいていて、徴兵に行ける割合が、
これは2003年なんですね。
2003年ですでに50%を切っていると、
事故から17~8年経って、もう、子どもたち、男の子が徴兵に行けるのが46%になっている。
事故前は80%が健康な男子だったんです。
そして、もう今は、これは2010年のデータですが、もう3割を切っている。
そしてこの赤いのはなにか?と言ったら虚弱です。
病院に行ったり来たり行ったり来たりしている。
出たり入ったり出たり入ったり。
何の病気か?と言ったら表示ができない。
ただ調子が悪いわけですね。
だから一番わかりやすいのは不定愁訴(ふていしゅうそ)という病気が一番ピッタリくるでしょう。
女性はよく分かりますね。
私たち更年期の女性はよく不定愁訴といったら、
あっちが痛い、こっちが痛い、関節が痛い、だるい、眠れない。
そういう病気を子どもたちが抱えていく。
こんなにちっちゃい子どもたちがですね。
これは汚染地域で、関東レベルの汚染のところで
1986年のあと、すでに出生率と死亡率が逆転しはじめています。

しかし国全体で逆転し始めるのは、これが1896年ですから、
国で逆転するには6年かかっている。

その間に「汚染されたものを食べても大丈夫」と言って、食べてしまった。
子どもたちに食べさせてしまった事をすごく悔いています。
今はベラルーシの人の死因は52%以上が心臓死なんです。
これは本当に若い人が亡くなっていくんです。
20代、30代、40代ですね。

だから私も救援に20年間入っていまして、
行くたびに「誰誰の父さんが亡くなった」「母さんが亡くなった」
20代、30代の人は働き盛りです。
子どもたちのために一生懸命働いて、自分の事はないがしろにする年代なんですね。
で、今、若いお母さんたちも、子どもたちを放射能から守ろうと思って、
必死で、自分のことはさておきです。
だから病院に行くのは後回し。
子どもの甲状腺は診てもらうけれども、自分の甲状腺は診てもらわない。
そういう状況なんですね。
で、お医者さん達は「いや癌や白血病が少ない」
そんなに長生きが出来ないんですよ。
いま、事故から27年ですから、
その前(癌や白血病になる前)に心臓病で亡くなってしまう。
で、野菜が足りない人は、カリウムというものが足りないから、セシウムがどんどん入ってきてしまう。
ですから、偏食している人は放射能が入ってきやすいんですね。
ですからまんべんなく食べてほしい。
先程、種市先生が年間の被ばく量1ミリシーベルトというのを説明していましたが、
この概念は国に、・・・これはプラスアルファなんですね、自然放射線の。

で、私たちが保養に呼んでいた子ども達は、この黄色の地域の子どもたちです。
この年間被ばく量5ミリシーベルトを超えるような地域(赤~)に、子どもたちは住んでいませんでした。
この数字というのは大体どの位?と言ったら、
先程の廃村の数字、お見せしましたビデオ。
そして、病院の放射線マークが付いているところですね。
あそこは、もうあの中でお水を飲んだり食べたりしてはいけない。
そのことを日本政府に言います。
「なんでそこより高い所に日本人は住んでもいいんですか?」と。
そしたら、
「あそこは働くところだから、住む所じゃないから」
逆じゃないんですか?
それ以上高い所に布団敷いて寝てるんですよ、子どもたちは。
なにをやってる!
じゃあ何が一番驚くか?と言ったら、
「被爆者援護法」ですね。
それには、「1ミリシーベルトを超えた人々は被ばく者として認められる」と。
東海のJCOのみなさん、事故がありました。
バケツで放射能をやっている、あの人達も被ばくをして、
ものすごい作業員の方が苦しんで亡くなられましたし、
あの地域の方も被曝しました。
その方々には年間総被ばく量1ミリシーベルトで賠償したんですよ。
ですから、ま、健康障害を認められない人もいますが、
そういった形で日本には、広島・長崎と、そういったちゃんとした法律があって、
普通の国より細かく細かく定めたものがあるのに、
いきなり、広島長崎を無視して、
今回の事故に限っては年間総被ばく量20ミリシーベルト大丈夫だと、IAEAが言ったんですね。
これはすごく、実は問題があるんです。
実はチェルノブイリの旧ソ連時代に、ベラルーシという国に一番死の灰が降り注いだんです。
でもロシアは、ま、それほどでもなかった、面積的には。
ベラルーシの科学者たちは、「年間総被ばく量1ミリシーベルトで強制移住させて下さい」
でもお金を出すのはモスクワですから、ロシアの科学者たちは、
「いや、そんなことをしたら国が潰れてしまうから、5ミリシーベルトにして欲しい」
と言って論争になったんです。
ところがですね、
「じゃあ、そんな事言うならどっちが正しいか、IAEAに聞いてみようよ」ということになったんですね。
そしたらIAEAが、
「いや、そんなの45ミリでいいよ」って言ったんです、当時ですね。
ここにありますよね、本当は50ミリまで帰そうとしていた訳ですよね。
なにをやりたいのか?って言ったら、人体実験をやりたいんですよ。
これはですね、広島とチェルノブイリは違うんです。
被ばくの型が。
広島というのは瞬間的なものすごい高線量の被ばくで、
チェルノブイリ、こういう福島原発が他の被ばくというのは、
低線量のところにながーく居るという被ばくの型なんですね。
そして体の中に放射能を食べて入れるというですね、
そういう新しい形の人類被ばくなんですよ。
だから絶対に広島とこのチェルノブイリのような原発事故とは同じに考えられない。
これを見て下さい。
朝日新聞に出た記事ですけれども、

5ミリシーベルト地帯はこんなにあるんですよ。
そして、アメリカ軍はこの80km圏内を立ち入り禁止にして、
アメリカの人には「すぐ出なさい」と。
この間ケネディさんの娘さんがいらっしゃいましたが、福島素通りでしたよね。
この中には絶対に入らないと思いますよ。
あの時、事故から3日経った時に、アメリカは「出なさい」と自国の国民に言ったんですね。
本当は官総にもそういうふうに言うべきだったんです。
だけど、そんな事をしたら国が潰れてしまう。
でも、潰すべきだったんです。
私たちを被ばくさせて守った「国」ってなんですか?
「東日本の人間はどうなってもいい」と瞬間に判断したんですよ。
だから、「被ばくしていただいた」と細野大臣が言いましたね、当時。
これはアメリカの資料です。

で、これはですね、「お前の言っている事は煽りだ、信じられない」という人がいるから、
北海道新聞記事も信じられないって言うから、
「日経新聞なら信じるでしょ?」という事で日経新聞を使う時もあります。(平成24年8月28日)

そうするとここにハッキリと書いてあるんですね。
「居住制限の放射線量」日本は年間総被ばく量20ミリシーベルトのところへ、
旧ソ連は年間5ミリシーベルトってハッキリ書いてあるんです。
チェルノブイリは「帰還」計画なし、日本は除染終えれば帰還へ。
無理難題を言う訳です。
(福島原発)事故が起こった時、ウクライナ、ベラルーシに日本政府は結構人材を派遣するんですね。
そして彼らがしたアドバイスは、
「除染はやめなさい」「内部被ばくを気をつけて下さい」というアドバイスを受ける。
こんな厳しい数字を聞いてきて、真っ青になって、
福島80km圏内の市町村長さん、首長さん達は何をしたか?といったら、
帰ってきたら「除染してくれ」
「年間総被ばく量1ミリシーベルトなら住めるんだから、そこまで除染してくれ」と言ったんですね。
でも除染はできない。
あれだけの生態系の中に出してしまったら、循環します、水と一緒に。
それが放射能なんですね。
特にストロンチウムは水に溶けやすいから、海に流している。
それから、これは推測ですけれども70%~80%ぐらいは当たると思いますが、
「あの汚染水タンクは海へ流すつもりだろう」
それはどうすることもできないからですね。
止めることできますか?流さなくて。
誰か止めに行く人がいますか?
あれは、もう、放射能の働きとして、物を酸化させる、サビさせる。
人間でいえば老化させます。
だからタンクがよく今まで持ったなと。
あれだけ高レベルな放射性物質を入れて。
350のタンクが水を入れ替える。
別のタンクを用意して入れ替える作業をするだけでその一人は死んでいきいます。
「30分経ったら死んじゃう」という様なものをおそらく海へ流すだろうと。
これはどうしてか?というと、
IAEAが認めないからです、他の病気を。
小児甲状腺がんというのは自然界にほとんど存在しないといっていいのに、
これだけチェルノブイリで増えたというのは放射線による人工的な災害なんですね。
人災です。
これは飯舘村で見つかったスリッパです。

フィルムが感光して、放射能がテンテンテンテン・・・、人間にも同じです。
だから年間総被ばくの20ミリシーベルトとか、50ミリシーベルトだとか、
そんな所に住んでいたら、私たちはこんなふうになってしまう。
いま80km圏内の人が来ている服は大体500ベクレルあると、
500ベクレルってどのくらい?
事故前は100ベクレル以上はドラム缶に入れて、原発の中に保存していたんです。
そして8000ベクレルだったら燃やしていいという施設を福島のあちこちにつくると言っている。
「もう汚染されたから何やってもいい」という様な、
そんなような状態なんですね。
そんなお金があるんだったら、子どもたちを保養に出して下さい。
代替の土地を与えて下さい。
いつまで仮設住宅に人を入れているんですか。
帰せるという夢もないのに持たせている。
この数字を見たら帰れるわけがないのはみなさんもおわかりでしょ。

じゃあ、これが何なのかと言ったらですね、
これは先程種市先生もおっしゃってました、小児甲状腺がんの発症地帯なんですね。
汚染のレベルと連動しているんですが、
濃く発症している地域は発症率が高いんですね。
10年間でミンスク州で74人。
10年間でゴメリ州のこの地域は68人。
10年間で152人、10年間で49人、10年間で37人、
チェルノブイリ原発はここですから、チェルノブイリ原発の傍のブラウビンというところは37人。
福島で甲状腺がんの疑いというか、今、58人いるんでしょ。
僅か2年で。
それがどんなに異常な数字か、皆さんお分かりじゃないですか。
素人だってわかるんですよ。
そんなの科学者の道楽ですよ。
議論して、それがどういう原因か。
あの時子ども達が小児甲状腺がんになるかどうか分からな区て、誰も記録を取っていなかった時期。
高すぎて異常だと思っても、ヨウ素の汚染地図はない。
だから、再構築という手段を取っているそうなんですね。
その時に起こった自然現象を実験室で再現して、
そしてヨウ素の濃度がこの位だったとか、そういう事を一生懸命科学者たちはやっています。
これは5回目の再構築で、
この位だったんじゃないかと言われていますね。

この3つのゴメリ州ブレスト州ミンスク州という、3つの地域で起こっていると言われている。

この時に、小児甲状腺がんは4年目から起こっているから、放射能が原因じゃないなんて言っているのは嘘で、
やっぱりちょっとずつその兆候が出ていて、

一番犠牲になるのは事故当時ゼロ歳から4歳の子どもたちですね。
ずーーっと、一生発症し続けるリスクを持っている。
これはベラルーシの科学者の人が、核をつくっていた科学者の人が、
大人と子どもを合わせた発症数を、ここが1986年ですが、

こんなに発症しています、これは放射能のせいです、チェルノブイリのせいです、というふうに、
救援を訴えたんですが、、
日本の広島の医師が行って、
「広島のデータから言ってこういうふうになるはずだからこれは放射能のせいじゃない」
というふうに否定したんですね。
これがIAEAの見解になったんですね。
だから「風土病である」
でも私は現地の体育の先生に言われたんです。
「事故前はそんな風土病なんて無かった。チェルノブイリ事故の後に起こったんだ。
なんで広島の医者に分からないんだ」って、言っている訳ですね。
つづくーー
平成25年12月9日 野呂美加さん講演
健康講演会「放射能による病気を予防するには」」福島県猪苗代町の文字起こしブログ
1<チェルノブイリの今~福島>
「謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で」12/9野呂美加さん(動画・文字起こし)
2<チェルノブイリの今~福島>
「私たちを被ばくさせて守った“国”ってなんですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
3<チェルノブイリ~福島>
「パニックになって、もうモラルが崩壊している」12/9野呂美加さん(文字起こし)
4<放射能による病気の予防>
「まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
<子どもたちの精神的な問題>
良心とか自己の発育が妨げられる~ヨウ素剤で甲状腺がんは完全に防げない~
12/9精神科の先生(文字起こし)
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野呂美加さん(NPOチェルノブイリへのかけはし代表)講演
こんばんは、北海道から参りました、チェルノブイリへのかけはしの野呂と申します。
私たちは19年間チェルノブイリで被災した子どもたちを、北海道へ保養に呼んでいました。
その保養の形式は、1ヶ月間ホームスティ形式で子どもさん達をお預かりすると。
各家庭に2名ずつ。
海外家庭保養というのは、ドイツ・イタリア、
もういろんな国がチェルノブイリで被災した子どもたちをお預かりして、
夏休みの間その地域に保養に出る年齢、小学生ですね。
海外の航空運賃が半額に。
36万人ぐらいいると言われていました、小学生ですね。
そしてその子どもたち、夏休みはほとんどもぬけの殻だった、ベラルーシの汚染地帯ですね。
もぬけの殻だったというふうに言われています。
それぐらい、沢山の国の人が子どもたちを助けようという事で、
夏休みに訪ねていったら、
その地域に子どもたちはもぬけの殻であるという位に子どもたちは保養に出ていました。
特にドイツは陸路で、バスを何10台も連ねて学校ごとに子どもたちを連れていくっていう感じですね。
30日間。
ですから、その数字で言ったら関東を含めて子どもたちの保養がありました。
これはどういうことか?と言いますと、小さい子どもたちにとって、
ま、大人もそうなんですが、
放射能というのは、人工的な放射能はあるかないかなんです。
生態系の中に放射能を入れてしまったら、どこから子どもの身体の中に侵入するか分からない。
ですから「このままいて大丈夫」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、
見えないから分からないだけなんですね。
小児甲状腺がんというのは先程種市先生がおっしゃいましたけれど、
「適切な治療がなされた場合は予後がいい」というのはお医者さんの言葉で「死なない」という意味だと。
私もいろんなお医者さんに聞いていて「予後がいい」というのはどういう意味かというと、
「死なない」という意味だと。
でも皆さん考えてださい。
未来のある子どもたちがひとつの臓器を切り取られて、
一生涯、一生涯スクリーニング検査を受け続けなければいけないんです。
再発していないか、転移していないか?
そういう人生を東日本の子どもたち全員に与えてしまったという事ですね。
そういう未来をこの東日本の子どもたちに与えてしまった、私たちは。
それを「見たくない」、「聞きたくない」、「そんな事言うな」、「煽るな」という人がいるかもしれませんが、
発見を早くしてあげる事で、
どこまで転移しないで初期の段階で見つけてあげる事が出来るかというそういう状況です。
それで今、福島医大で手術した子のお母さんから聞きましたが、
「病気の説明は何もされない」
とにかく手術に来なさいと言われて切り取られる。
一体どういう状況なのか何の説明もない。
半分、甲状腺を半分切り取られた時は、開けた時にはもうリンパに転移している。
そして、進行が早いですからリンパに転移している。
私たちがベラルーシに行って聞いてきたのは、
転移していて、リンパから肺に転移するスピードがすごく速い。
だから早く見つけてあげないと子どもは甲状腺がんだけじゃなくて肺の方にも行くと。
で、もっと発見が遅かったら骨にまで転移する。
「全身に転移するよ」と、子どもの場合は。
だから急いでスクリーニングをやっている訳ですね。
それで、その手術をされたお子さんにその危険性を福島医大では伝えていない。
「もう治りました」というふうに伝えている。
お薬をどうして飲まなきゃいけないのかという説明もされていない。
でもお医者さんに聞くと、その薬を飲む事で甲状腺ホルモンの薬を飲むことで、抗がん剤のような作用をして、
その癌が大きくならないような重要な役割もあるのに、お子さんに対して飲むような説明もしていない。
そしてお母さんがどういう病状であるかという事を尋ねたら、
お医者さんがしかりつける「黙って言う事を聞け」というような状況ですね。
未来のある子どもが将来のリスクを背負ったのに全然説明もされないで、
「任せている」という事はそういう事なんですね。
で、これは今なぜこのような事が起こっているか?というと、
責任を福島医大に押し付けている訳ですね、福島県に。
これは福島県の子どもたちだけじゃなくて、東日本全体、
もしくはあの時ヨウ素が付着したものを食べた子どもたち、
私たち大人も含めて全員リスクを背負わされました。
ですからこれは国民病になっていく。
まずどういう事が日本で出来ていないのかという事をお話しさせていただきます。
7:35
これはベラルーシの廃村です。
この廃村は事故から7年後に行ったんですが、途中で廃村にされたんですね。
これが私たちが事故から7年後に行った廃村になった村。
0.412マイクロシーベルト/h
この村で、今のように遊んでいる子どもたちの目がかすんで見えなくなって、
村の子どもたちが黒板の文字が一斉に見えなくなった。
それで、学校の先生が通報して、科学者たちがやってきて、
そうすると必ず調査するセクションがなるわけです。
セクションの人がやってきて土壌分析をして、「明日から廃村」と決まったわけですね。
子どもたちの目が見えなくなっただけで。
失明じゃないです。
視力が落ちてしまった。
それがいったいどういう病気なのか、私たちには教えてもらえない」と言っていました。
それが秘密保全法の先輩の国です。
ね、ベラルーシ。なぜベラルーシが秘密保全法の先輩の国になったか?と言ったら、
国民の健康が無くなってしまったからなんです。
データとして「この病気が増えた」と当然出てくるだろうと思って
お医者さんの人達は期待していられたみたいですが、そのような事はありません。
ちょっと読んでみますね。
顔面神経痛、網膜剥離、心筋梗塞で死亡したり、●てんかん、膠原病、バセドウ病、
倦怠感、急激な視力低下、嗅覚低下、心筋梗塞、白血病で死亡、肺がんで死亡、
歯に歯周病、ほくろが増えた、記憶力低下、白血病、脳こうそく、すい臓がん、
声が出なくなった、話が三回転する、同じ事を何回もいう、急な腹痛、
性格が凶暴になった、トイレが近くなり尿が我慢できない、尿漏れ、歯が痛い
これらがですね、福島の人達の症状です。
これがチェルノブイリなんです。
みんながこういうふうになってしまうのがチェルノブイリだったんです。
子どもたちもこういうふうになる。
これを体系的にあらわすというのは私は不可能だと思います。
自分は子どもたちの故郷に入っていって「そんなことはできない」
また、まさしくですね、さらに事故を小さく見せたい人達がいる。
それが原発を売っている人達ですね。
日本だけじゃなくて世界中にいます。
次に現地を、
チェルノブイリの人達の今の生活を
11:25~動画(↓以下字幕書きうつし)
1986年4月26日 チェルノブイリ原発事故
現在のウクライナにあるチェルノブイリ原発事故により、多くの被害が広がった。
大量に放出された放射性物質は広島原爆の500倍と言われている。
2008年3月
「ベラルーシ共和国」へ支援に向かう事になった。
ウクライナの隣国であったが、風向きにより、国土の70%が汚染され、最も被害を受けた国だ。
スモルニコワ先生との出会い。
マザーテレサのような人で、子どもたちを助けるために日々走り回っている。
事故当時、唯一汚染地に残り、人々を助けた医者でもある。
現在ベラルーシでは出生率を死亡率が上回り人口減少が進んでいるという。
スモルニコワ先生に案内してもらい、病気の子どもたちにマフラーを渡しに行く。
バーニャは放射能の影響で普通の子どもよりも身長が低く体の成長が遅い。
彼のお姉ちゃんもまた放射能の影響で心臓病を抱えている。
2度の日本での療養により随分回復した。
リューバは孤児で先天性の視覚障害や多くの病気にかかっている。
こんな小さな体で腎臓をひとつ摘出し、身体も本当に弱い。
ジーマは最近病気が悪化し、3日に一度の透析を行わなければならない状態。
体力もなく、ずっと暗い表情を浮かべていた。
こどもの話をする度に涙がこらえきれないジーマの母親。
ジーマが日本に保養に行った時に使ったボロボロの露和辞典をくれた。
髪の毛が薄くなかなか伸びなかったイーラは日本への保養で大きく回復した。
久しぶりの再会に感動の涙が止まらない。
孤児院を訪問
大地や水が汚染されているという事がどれほど大変なことか、
親戚家族の多くが病気になる事がどれほどショックなことか、
想像できないほどのストレスを抱え、多くの親がアルコール依存症となり、
こどもを育てられなくなった事が孤児が増加する一番の原因だという。
ナージャの母親は一度離婚し、再婚した新しい父親に母を殺された。
その後新しい母親にしだてられるが、虐待を受け自ら逃げ出した。
現在は優しい里親に出会い、安心して生活を送れるようになった。
ここは原発事故により移住してきた人が最も多い都市。
この女性のご主人は汚染地のマンション建設に携わって被ばくし亡くなった。
行く先々で目には見えない二次災害・三次災害が沢山あることを痛感した。
3月26日
通常は侵入できない原発から30kmのエリアに入れることになった。
汚染されている森
数十万人が強制移住を強いられ、沢山の村が埋め立てられた。
取り残されて泣いているような廃墟。
奪われた何気ない日常。
基準値の100倍以上もの放射能度。
「2.44マイクロシーベルトですね」
チェルノブイリ原発4号炉が肉眼でも見える場所まできた。
チェルノブイリ原発から8km地点。
ここは悲しみの気が充満している。
壊れそうなくらい寂しさが襲ってくる。
22年経った今でも多くの悲しみが残っている。
彼等の苦しみを理解することはできないかもしれない。
それでもみんな一生懸命生きている。
夢や願いを持っている。
人は夢を持った時にキラキラ輝けるし元気になる。
夢を持つ心が増えれば必ず平和が拡がります。
「先生になりたい」
「女優になりたい」
「子どもの世代では戦争が無くなりますように」
「世界の国々が協力して地球環境問題に取り組んでほしい」
「母親として、地球上のすべての人の幸せと健康を祈ります」
「私たちの上には平和な空が、足元には緑の大地があり続けて欲しい」
「地球上のすべての人が平和で互いに優しさを持ち健康でいられるよう」
出会った方々から大切なメッセージをもらった。
「日本にもベラルーシにも原発が無くなりますように。
安全だという保障なんてどこにもありませんから」
「大切なことは助けたいという衝動が国境さえも超えて怒っているという事なの」
「悲劇の原因は隣の国にあるのに、放射能がこの国に飛んでくるのです」
そう、空には国境なんてない。
「これはベラルーシ、ウクライナ、ロシアだけの問題じゃないんだ。
原爆で放射能の悲惨さを体験した日本の問題でもあるんだ」
「日本の長崎・広島とベラルーシの問題は同じです。
だからこそ、そのつながりが年々強くなっていっています」
日本とチェルノブイリが繋がる意味を痛感した。
大きな被ばくを唯一経験したのは日本とチェルノブイリだからだ。
原発が55基もある日本
地震大国日本
ぼくらがチェルノブイリで見たものは日本の未来で起こりうるー。
“現実”なのかもしれない。
これ以上悲しむ母親の姿は見たくない。
地球の未来と子どもたちの未来を僕らは本気で考えていかなければならない。
この純粋な笑顔を守るために。
これは5年前ですね。
まだ日本で事故が起こっていなかったときに、
若い人たちがマフラーを持って子どもたちを訪ねて行ったという、そういう映像なんですけれども、
ちょっと甲状腺がんの事だけ気になるので、お話しさせていただきます。
これはチェルノブイリで先程言いましたが、
測って、その地域に異常が出た場合に、ちゃんと責任あるセクションがあるんですね。
そしてその子どもたちの異常を調べて、土壌調査をして、
そして異変があった場合、国民には告げないけれどもそれなりの責任はちゃんと取るということですね。
閉鎖をするという事は、代替の土地も国が用意します。
そうやって国としておとしまえをつけてきたんです。
旧ソ連3国は。
だからお金が足りなくなって潰れたんです。
あれは単なる政変で崩壊したんじゃないんです。
チェルノブイリ事故対応を科学者主導でまじめにやったら国のお金がもたなくなった。
日本のように土建会社にお任せして、税金でお任せして
土をスコップでほじくり返しているだけじゃ絶対に事故は終わりません!
これはもう本当に、こういう段階に来ていて、
子どもたちの身体に異常をきたしている。

百万人に一人しか出ないと言われていたガンが、こういうふうに出ている。
この赤い印で出した所が、黒い数字の所が異常じゃないという事です。
だけどこの赤いところ、特に大玉村。
村から一人出ている。
検査している子どもの数からいって異常は確実なんですね。
今月の20日か、20何日に、
岡山大学の統計学かなんかの先生と、福島医大の鈴木(鈴木眞一)先生が討論されるといっていますが、
そんな事は医者や科学者の世界ですから、10年、20年かかったってやってるんです。
そんな事はどうだっていいんです!
放射能が原因じゃないんだったら、
謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で。
だったら土壌の調査をして、
子どもたちを安全なところに動かさなければいけないところにきてるんです。
このままだったらどんどん子どもたちが発病し続けますよ。
自分の臓器を切り取られるというのは、
私たち大人は「ああ、不摂生だったな」とか、なんとか心は耐えられるけど、
10歳未満の子どもたちがそういう目にあうという事は、
どれだけ精神的にストレスで、自殺する子だって出るでしょう。
そんな、お医者さんに何の説明もしてもらえないで、
いきなり病院に行って「再発してる」って言われたら、
一生懸命頑張って「行きなおそう」と思ったところ、また頭をガーンって打たれる訳ですよね。
その時の検査たるものや、ハンパじゃない位に辛いですよ、聞いてきたら。
ものすごい高い濃度の放射性ヨウドを飲まされて、隔離されるんですよ、1週間。
このちっちゃい子どもたちがお父さんお母さんと離れて、
その子たちが触ったものさえ触れない位の高い放射能の検査を受ける。
一生ね、ホルモン剤を飲み続けなければいけない。
お姑さんに内緒で甲状腺検査を受けに行くと、そういうつらい体験を語って教えて下さった方がいまが、
これはちょっとグラフげ見えにくいかもしれませんが、
これが1986年です。
そしてこっちが2000年。

事故当時ゼロ歳から18歳まで、この子どもたちの事を小児甲状腺がんというんですが、
もう事故から4~5年後にものすごいピークがやってくると、
そのピークの時に発症するのはこのちっちゃい子たちなんですね。
こんな、10歳未満の子どもたちが手術台に上がっていく。
これがチェルノブイリなんですよ。
分からないんです。
日本はこの位だから分からないとか何とか分からない。
その分からない理由の一つはこの人達は白人だったんですよ。
黄色人種はどうなんだ?
という事を知りたい人達が、子どもたちにヨウ素剤を飲ませなかった可能性もある。
まさかそんな・・・、まさかそんな・・・。と私も思いましたよ。
でも山下(山下俊一)さんという方は、チェルノブイリのベラルーシの医者を育ててきた方なんですよ。
長崎に呼んで手術の仕方を教えたり、診断技術を教えてきた人が、
分からないわけないじゃないですか。
だから最初の頃にちょっとティーンエイジャーの人達が発症して、
その後のピークは子どもたちが引き受けてくると。
これは大変なことなんですね。
そしてこういう事は、私は本当に、
なぜすごく苛立たしいか?というと、
これに秘密保全法が起こったら、もうこの話も出来ないし、
子どもたちが一体何人発症したかを話しただけで逮捕される。
だから鈴木(眞一)先生はもう何も言わなくて良くなってしまう。
で、子どもたちはただ切り取られて、実験材料にされていく。
なにもやらなければ、また再発してやってくる訳ですね。
どの位の速さで再発するか?
私が聞いたのは、
「癌にならない、体にいいと言われたものは飲ませないように」って言われたの、子どもに。
だから私はお医者さんに聞いたんですね。
「手術した後にそういう事を言うというのはどういう時?」って聞いたら、
「データを取りたい時だよね」って。
こんなことを子どもの身体をとってやっていいんですか!?
リンパまで転移している子どもたちがいる!
開けたらもう転移している。
●がとった。
そんな話がもうゾロゾロあるのに、お医者さん達に説明しないんですよ、
県民健康調査で、どの位転移しているか。
それで放射能のせいだとか、せいじゃないだとか、なにやってるんだ!
だけどですね、秘密保全法というのは、国がつくる秘密保全もありますが、
自分たちでつくる秘密保全もあるんです。
家族が「言うな」「隠せ」「就職や進学の邪魔になる」そういう事を子どもに言う。
子どもは何の罪もないのに、「一生そんな事を秘密にして生きていけ」と。
病気のことだってまだ精神的に受け入れられないのに、そういう事を強制される。
福島の方はなかなか避難されない。
それはですね、福島の方を責める問題じゃないですね。
「避難する、しない」は国が決める事ですから。
国が政策をしなければいけない。
私たち素人にこれが危険かどうかなんていう事は判断できない。
病気になったら全部国のせいなんです。
だから、ベラルーシや旧ソ連はちゃんと政府が責任を取って、
命は無力です、全部。
日本はどうですか?
この一生検査し続けなければいけない子どもたちが20歳を過ぎて、
就職が見つからないとかお金がないとか言って、検査を受けなければ、
再発してしまったら手遅れになる。
そういう事が起こり得るわけですね。
私はベラルーシのお医者さん達に聞きました。
「肺まで転移して、すぐ見つけられなかったら、スクリーニングをして発見されなかったら、
どうなるんですか?子どもたちはどうなるんですか?」
という事を聞いて歩いた。
黙っているお医者さんもいましたけれど、一人のお医者さんはこう言いました。
「血を吐いたら手遅れだよ」
だから、ベラルーシではいまだにスクリーニングをやっているんですね。
じゃあ、何が問題なのか?と言ったら、
こんなことはですね、日本のお医者さんはレベルが高いんですから、
さっさと研修を開いて、その地域その地域で半年ごとにスクリーニングをやらせるのがいいんです。
なぜ地域巡回で2年半ごとにやっているんですか!?
ベラルーシでは子どもたちは半年に1回スクリーニングをやってたんですよ、ピークの時は。
ところが、その「半年に一回スクリーニングをしなさい」と決めたのは、
日本のお医者さんのアドバイスに従ってなんですよ。
山下(俊一)さんがアドバイスしたんですよ!
もう、「小さい結節が見つかった時点でリンパに転移している」と、
自分で論文を書いてインターネットにもあがっているんですよ。
そして「ヨウ素剤は飲ませなくていい」。
でもこの間の朝日新聞になんて出ていました?
「アッチャー、と思った。日本の原発にはベントが付いていない、フィルターも付いてないのか」だって。
そんな事を確かめもしないで「ヨウ素剤を飲まなくてもいい」と言ったのか
誰のせいなんだ!
それに、その事の一つの問題があるんです。
山下さんの責任は問えないんです。
彼はボランティアなんです。
厚生省が決めるべき問題だった、あの事故の時に。
そして福島県にスピーディのデータを隠したとか隠さないとか、そんなのも茶番なんです。
「見えるべき数字がない」というふうに通達すべきだったんです、政府が。
ーーつづく
甲状腺がんの転移
「甲状腺がんの転移で息子を亡くしたウクライナの父」
原発から600km年間1ミリシーベルトを超えるか超えないかの地域
OurPlanetTV (文字起こし)
平成25年12月9日 野呂美加さん講演
健康講演会「放射能による病気を予防するには」」福島県猪苗代町の文字起こしブログ
1<チェルノブイリの今~福島>
「謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で」12/9野呂美加さん(動画・文字起こし)
2<チェルノブイリの今~福島>
「私たちを被ばくさせて守った“国”ってなんですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
3<チェルノブイリ~福島>
「パニックになって、もうモラルが崩壊している」12/9野呂美加さん(文字起こし)
4<放射能による病気の予防>
「まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)
<子どもたちの精神的な問題>
良心とか自己の発育が妨げられる~ヨウ素剤で甲状腺がんは完全に防げない~
12/9精神科の先生(文字起こし)
その他の野呂美加さんの文字起こしブログ
2011年7月 Our Planet TV
放射能で広がる異変「子どもたちに何が起きているか」野呂美加氏(内容書き出し)
2013年5月18日
「ここが0.08マイクロシーベルト/hだったら、ここはりっぱなチェルノブイリなんです」
野呂美加さん5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)
続きを読む
菅谷昭松本市長

そこで今日は過日報道も、していただいた社もありますけれども、
福島からの子どもたち、いわゆる「まつもと子ども留学事業」という事に関しての、
行政としての協力という事でこれからお話したいと思っております。
福島の原発事故以降、これで約1000日経過している訳ですけれども、
私はチェルノブイリで医療支援をしていたという事で、
実際に現地でこういう活動をしていた人間というのは、日本でも世界でも誰もいない訳ですから、
実際に汚染地の村々を往診したりという事で、
状況が分かった上で、原発事故以降かなり早い段階から様々な事を一貫して申し上げてきております。
たとえば事故が起こった当初から言えば、
「この避難区域が狭すぎる、もっと広げるべきだ」とか、「50kmまでやる」とか、
あるいはまた「これからホットスポットが出てきますよ」とか、
あるいはまた「内部被ばくの問題がこれから」という事を申し上げてきました。
で、こういう事は多くの方は誰も知らなかった訳ですから、私は言われる。
「菅谷さんが言われることによって、初めてホットスポットとか内部被ばくというのが分かった」
って言われたけど、
これは、私自身が経験があるからそれを基に言わせてもらっているんであります。
あるいはまた早い段階で、
「安定ヨウ素剤を飲ませた方がいいですよ」っていうことも私は申し上げております。
これは汚染の状況に関わらず、被ばくという可能性があれば、子どもたちには、
子どもたちというか、若い年齢層ですね、含めて。
これを飲ませるのはもう、ごく一般的なことなんですけれども、
残念ながら日本の場合はこれを、
基本的には政府の指示待ちの結果として「飲ませなかった」という事があるわけですが、
皆さんご承知の通り今、放射性ヨウ素が結構放出されたという事を、
今の段階で分かってきたわけですよね。
だからその時はもう…、これは初期段階処置をしなければいけないのに、
これは大きなミスであったなと。
もちろん甲状腺んがどういう状況か?という事はみなさんご承知のとおり、
実際に出始めているという事で。
これもその度に増えていると。
ただこれも、わたしは本当に・・・被ばくの影響なのかどうかというのは、これはまだ何とも言えないという、
ま、福島の方は「関係ない」というけれども、
これは、「関係あるない」じゃなくて「分からない」と、原因は。
という事の方がベターであるというのはずっと申し上げています。
これは経過を追っているうちにいすれ結果が出るでしょうけど、
ただまぁ、具体的には甲状腺がんが出てきていると、疑いも結構あるという事であります。
ですから今日本では、ヨウ素は飲ませた方が良かったんではないかという声が出ている訳です。
みなさんの新聞なんかでは書いているところもあるんですよね。
でもこういう事はもう、今言っても遅いわけですよね。
それからまた私は、「除染というものを過大評価してはいけませんよ」ということで、
ずーっと言っています。
今私が言っているのは、全国の講演とか、あるいはまた、さまざまな取材とか、
それから皆さんの新聞の中でも取材を受けて言っていますし、
それから拙い本の中にも私はハッキリ書いている訳ですね。
そういう中で今の「除染の問題は過大評価してはいけませんよ」と。
ですからそれに相当のお金がつぎ込まれているわけで、
これはいずれ税金が、とても東電じゃ無理だと思うから、
税金がこれから国民負担になるんでしょうけれど、
それですから、高度に汚染された地域での除染というのは限界があるから、
そういうところは残念だけども、本当に残念だけども、帰還するというのは難しいと思う。
ですが、政府の方針というのは、もう全てを除染して、
そして「そこに住んでいる人達を帰還させたい」という事を言ってたでしょ。
これはみなさんよく分かっている。
ところがここにきて政府が大方針、方針を転換しましたでしょ。
だから、高度の汚染のところは除染してもとても難しいという事で、帰還を断念したじゃないですか。
こんなに大きな、やっぱり、国の方針を変えている事に対して、
皆さんはあんまり書いてくれないけれども、
私はもう当初から「無理ですよ」とずっと言っていて、その通りに動いたじゃないですか。
あるいはまた、汚染されたがれきの問題にしたって、国は全然決められなかった。
私は大変残念だけども、高度に汚染されたところに、1カ所に集中させるような方向に持っていかないと、
大変難しいですよ、という事を申し上げていたところ、
ここにきて国はいよいよ、高度の汚染の地域のところの土地を国で買うという事を出したじゃないですか。
これはみんな私が言っている事を後追いしている訳ですよね。
だからやっぱりそういう意味でいきますと、
私自身経験した事をやっぱり言わせてもらっている事がみんな当たっている訳ですよね。
そういう意味で言いますと、私が当初から言ってきたのは低線量被ばくの問題。
「特に子どもとか、あるいは妊産婦は長期にわたる被ばくによって、
特に内部被ばく、あるいは外部被ばくによって、今後健康被害を含めて起こるから、
命を守るためには国策として、集団的にどこかに子どもたちは移住したらどうですか」
という事をずーっと申し上げてきました。
でもまだこの問題は国が耳を傾けておられないと、
しかし、被ばくは毎日起こっている訳ですね。
こういう状況というのは何とかしなければならない。
「誰かが何かしなければいけない」というふうに私は思いました。
まさに私がチェルノブイリに飛び込んだという、あの時の気持ちと変わらないわけですよね。
「何かしなきゃいけない」と。
で、ずーっと考えておりましたが、国が動かない状況であるならばということで、
たとえば私自身が松本市という自治体として何かできないかという事で、
福祉委員会、あるいは教育委員会、教育委員長さんともいろいろご相談してですね、
話を進めていきました。
その一方で今松本に移住されている福島の方々とか、
あるいはまた現在福島で放射能から子どもを守るという、そういうグループのみなさんが、
いろいろ、福島の方々の中でですね、
「子どもは何とか移住出来れば」というお考えの方々があるということで、
私がこういうふに言っていますから、彼らが私の方に来まして、
「松本市でなんとかできませんでしょうか」という、
本当にこれも涙を流して依頼された経過もあります。
そうなりますと私としても、
「これは何とかしなければいけない」と、ますますその思いが強くなりまして、
これも全て、今チェルノブイリの子どもたちが、
低濃度汚染地に住んでいる子どもたちが健康被害が出ている訳です、現実に。
その子どもたちは、今年は事故後27年経っているんですよね。
でもその子どもたちは10歳、あるいは15歳未満という、
まさに事故の後で生まれた子どもたちが、
今低濃度の汚染地に住んでいて、
そして免疫機能が落ちていて、
上気道感染とか、あるいは非常に疲れ安やるいとか、気力がないとか、
また、ベビーに対しては低体重出生児が増えているとか、
あるいはまた先天異常のような状況があるとか、
こういう事が現実にいま、まだ、27年経っても起こっているんです。
だからこういう事を考えると、
「ふくしまでは絶対にこういう事を起こしちゃいけない」という思いが、私には非常に強い。
ということで、こういう事を経験しているものですから、なんとかしたいという事がありましてですね、
今回本当に向こうから子どもさんがくるということがあれば、
松本市としては協力していく方向で動きたいという段取りで進めてきたわけでございます。
で、実は先日、福島に今お住まいで、
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の世話人をされている方と
対談をして取材を受けたんですけど、
その方に、「今福島のお子さんたちはどんな状況ですか?」という事をお聞きして、
その彼の話の中に、これも先日新聞等にありましたように、
この前から福島のお子さんたちは、被ばくじゃないんですけれども、
「今外に出ないようにしているために肥満傾向にある」という事を言っていましたね。
それから、「運動能力が非常に落ちている」という事を言っていました。
走ったり、跳びはねたりとか、あるいは投げるとか、
そういうのはやっぱり能力が落ちていて、
特にですね、これは僕もビックリしたんですけど、
小学校に入学するような子どもさん達が今非常につまづきやすい、転びやすい
それから片足で靴下はくような姿勢に耐えられないと。
これはまさに大人のロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)症候群ですよね、運動器症候群ですね。
だからこれが結局、彼等はお家にずっといて、
子どもたちは運動も、筋力も落ちちゃっているんですね。
こんな事っていうのはもう、異常ですよね。
それからまた、お家にいる事によって彼等は、
お家の中でゲームをしたりだとか、やっているから、
外のいろんな事に全然興味とか関心が低下しちゃっている。
だから無感動とか無気力になってきている。
こういう状況を耳にしますと、
これは被ばくじゃないですけれども、
しかし間接的に被ばくを恐れて、そして家庭の中にいる。
こういう子どもたちが将来どういう事になると思います?みなさん、いったい。
記者だったら分かるでしょ?
精神面においたって、大変だっていうことを。
現実的に健康な子どもたちがこういうふうに将来10年20年後に一体どうなるんでしょうか?って。
そういう事を含めればこれはなんとかしなきゃいけない。
あるいはまた、彼からの話では、
保育園の園児が、
普通の場合は園舎がコンクリートになっているからこの中にいる限りにおいては被ばくは非常に少ないと。
ところが、これが8月になるとボーンと上がるんだそうですね、個人の被爆線量が。
それを先生方は調べて折れ線グラフをつくったんです。
ボーンと上がる。
なぜか?
夏休みなんですよね。
夏休みになると子どもたちは、今度は保育園じゃなくてお家からあちこち遊ぶわけですよね。
ご承知のとおり、野や山に行くというのは、ああいう所は汚染されている訳ですよね。
今はみなさんご承知の通りに、除染というのはどこか?と言ったら、
ただ、学校の近くとか家のまわり、住宅で、
野山とかああいう所はやってないじゃないですか。
ところが子どもたちは夏になれば遊びに行く訳ですよ。
あきらかにそういうサイエンティフィックに8月にボーンと上がるっていうのは、
多分そういうことじゃないですか。って言ったけれども、
「それは確かにそうだね」
だからこういう事実があるわけですよ。
だからますます、これはもう早い段階でなんとかしなくちゃいけないんじゃないかなという事で、
松本市としてやる事は、集団の移住の場合には、
一つは教育の問題ですよね。
小学生中学生、教育環境をどうするかという事。
もうひとつは、生活面、特に住居の問題をどうするかという事。
で、こういう問題に対して、複数回町内で検討する、協議する組織をつくりまして、
そしてこれまで検討してまいりまして、
そういう中で候補地として今お願いしているのは、四賀地域でございます。
四賀地域のみなさんも、
一番僕が思うのは、今回の場合には地域のみなさんのご協力がなくては出来ない事でありますので、
そういう意味でもって●ったところ、地域のみなさん、みなさんというのもおかしいけれども、
現段階ではそういう町会さんとか、あるいはまた社協のような団体とか、
あるいはそれに類するようなみなさんにもお話しして、
もちろん学校もそうですけれども、
いま、ご協力いただける方向にございますので、
それではいよいよ、子どもの、ま、「留学」という表現になっておりますけれども、
スタートをする形で、いま、福島の方々もNPOを立ち上げますので、
来年の4月からを目指していきたいという事になっております。
これは日本ではどこもやっておりません。
初めての試みなんです。
で、こういう試みによって、私は「松本モデル」というものをつくりまして
これが全国に広がって欲しいなという事を思っております。
まさに国難であります。
日本の子どもたちを、特にふくしま関連の子どもたちを、
みんなでもって、やっぱり命を守ってあげるというのは、
これは国民の義務で、大人の義務なんですね。
ですから。
そう思っていても具体的にどうしたらいいのか分からなかったけれども、
今回松本が一つのモデルとして、成功事例としていけば、ですね、
私は全国の本当に心あるみなさんが、
「是非ともふくしまの子どもたちを守ろう」という動きになって、
なおかつこういう様ないろんな地域への留学が進めばいいなと思っていますし。
また、こういう事によって、
「原発事故による光と影」という事があるんです。
影はもう明らかに原発事故によっていろんな事がありますが、
光というのは、今みたいな、
今度は福島の子どもたちと各地域の子どもたちの交流が始まるんですよね。
それがお互いに支え合うという事で。
わたしは、チェルノブイリに行った時に、むこうの子どもたちを、日本の全国に、
いろいろ彼らがダンスをしたりできるものですから、民族舞踊で。
で、私は連れてまわったんですよね。
そして日本の子どもたちとチェルノブイリの子どもたちの交流をさせた訳です。
その時は日本の子どもたちは、ある意味で友情という立場でもって
「チェルノブイリの子どもたちを支えよう」とやってくれた。
どうでしょう?
今は同じ立場になっていますよね。
日本のたとえば福島の子どもたちとチェルノブイリの人達は。
だからピアカウンセリングになっちゃうんですね、お互いに。
日本は汚染されてしまった。
そこに住んでいる子どもたち。
だからこういう問題を含めて私はお互いにやっぱり、日本の国内でいいから、
沢山の子どもたちがいて、そしてそれが深い交流をする事によって、
今度は受け入れるところの子どもたちも、「ああ、福島の子どもたちは大変なんだね」という、
そういう思いになれるというのはとても大事なことだと思うし、
お互いにいい経験になるし、
現段階では、その各地域の子どもさん達が福島には行けないけれども、
いつかは福島の町が除染して綺麗になった時には、福島に訪れる。
それはその時は大人になるかもしれない。
しかしそういうものもですね、私は日本全体としてつくっていかなければならないと思う。
21世紀を背負う子どもたちに対して、
そういう国が大きな政策を打つべきだというふうに私は思っているのです。
今回こういう形でですね、まさに子供だけが留学するという、
昔で言えば、戦争中のいわゆる集団疎開という形になるわけですけれども、

ちょっと余談ですけれども、
今年 王選手、まさにソフトバンクの会長さんをやっている、
王さんにもこの話をですね、
「僕は今進めておりますけれども、なかなか福島のお父さんお母さんたちが
『子どもと離れて暮らすのは辛い』ということで、なかなか難しいんですよね」って雑談しました時に、
王さんは、
「いや、これはとても大事なことで、
むしろこれは、子どもたちを自立させるためにはとてもいいきっかけじゃないですか」
という事を言われまして、
その時に王選手は私よりは二つ三つ上ですけれども
「僕らも昔はみんな疎開したじゃないですか」と、
「まさにこれは国難の状況であって、子どもたちを守るためにもこういう事は大変いいことじゃないですか」
という事はお話しされましたけれど。
わたしは、王選手は、王さんは、「子どもを自立させるためにもいい」
ある意味で、王氏が言いたかったのは、
「ちょっと今日本では子どもに対して過保護な状況にある」という、
「子どもを自立させるためだったらこういうことも決して悪くない」という事を言われたんだと思うんですけど。
ま、いずれにしましてもこういう状況にありますものですから、
いよいよ福島からのお子さんたちをですね、受け入れるような形で、
松本市民のみなさんも、是非とも分かって頂いて、
「松本モデル」に協力していただければ大変ありがたいなと思っております。
一番は、地域のみなさんに是非ともご協力をお願いしたいというのが私の思いであります。
以上であります。
質疑応答
ーー
この会見を受けて記事にしたのは産経新聞のみ?
福島の子供たちに長期「留学」を 長野・松本のNPOが受け入れ計画
産経ニュース 2013.12.17 09:10
長野県松本市のNPO法人「まつもと子ども留学基金」が、福島県の小中学生が安心して生活し勉強できる場所をつくろうと、子どもたちが親元を離れ松本市で寮生活をしながら地元の公立学校に通う計画を進めている。受け入れ先の小中学校を紹介するなど松本市も協力。同市によると、東京電力福島第1原発事故の後、放射線への不安から親子で避難するケースは多いが、子どもだけが移住するのを支援するのは珍しい。
同市の菅谷昭市長は、チェルノブイリ原発事故で医師として現地で支援に携わった経験があり、低線量地域の健康への影響は未解明な面が多いとしている。
計画では松本市にスタッフが常駐する寮を設け子どもたちを共同生活させる。対象は小学3年から中学3年までで、寮費は月約3万円。家賃や光熱費はNPOが負担し、NPOの運営は助成金や募金で賄う。来年4月から実施予定で、数人の希望者がいるという。
ーーー
↓まつもと子ども留学の詳しい情報はこちら
まつもと子ども留学ホームページ
応援メッセージ
漫画家 ちばてつや さん editor post on 10月 29th, 2013
ボクは「ハリスの旋風」や「おれは鉄兵」という作品で、
粗野だけれど天然、健康的な、いわゆる野生児をたくさん描いてきました。
それは日本の子どもたちが、日々受験勉強や習い事、ゲーム遊びに追われ、
太陽のもとで外遊びもろくにしない、モヤシのように弱々しいまま、大人になってゆく姿に、
警鐘を鳴らしたかったからなのです。
小学校、中学校時代に、自然あふれる素晴らしい環境の中で、身体全体を使ってのびのびと生活する、 ただそれだけで他人の苦しみや痛みがわかる、大きな人間、豊かな人生を送る基礎を育むだろう、と確信します。
ボクはこの留学事業を、心から応援します。
2011年3月2日
松本市長菅谷昭氏の定例記者会見とNHKプロジェクトX挑戦者たち~
2013年
<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)
菅谷市長のコメントあり
![]() 【送料無料】原発事故と甲状腺がん [ 菅谷昭 ] |
2014年5月29日追記
❤福島県の小中学生を受け入れている「まつもと子ども留学」へボストンからのプレゼント♪
5/26菅谷松本市長会見(文字起こし)他
栃木県に避難している福島の方々のアンケートの報告会がありました。
アンケートを行う事によって、避難している方の本音の気持ちが見えてきます。
自由記述の一言一言がとても重く響きます。
一時的の避難だと思って転居した借り上げ住宅がその家族の状況に合わない状態であっても、
自由に引っ越しが出来ないという事を私は初めて知りました。
原発の事故でなければ、自然災害だけならば、もうとっくに家に帰る事が出来ているのに、
テレビなどでは報道されない避難を余儀なくされている方々の思いを少しでも理解し、広めるために、
とても長いですがアンケート結果の報告内容を書き出しました。
ーーー
原発事故による栃木県内への避難者・栃木県北の乳幼児保護者アンケート報告
―こども・被災者支援法の行方―
2013年12月15日
宇都宮市 宇都宮大学峰キャンパス大学会館2階 多目的ホール
宇都宮大学国際学部 福島乳幼児妊産婦支援プロジェクト(FSP)代表
重田康博教授

皆さま今日はお忙しい中お越しいただいてありがとうございます。
いまご紹介いただいた宇都宮大学国際学部の重田と申します。
福島乳幼児妊産婦支援プロジェクトの代表をやっていますのでよろしくお願いいたします。
今日は晴天ですし、間もなくクリスマスお正月を迎えるという、
一見平穏な日々のように感じますけれども、
実は栃木県内、福島はもちろんのこと、
実は栃木県内でも家族と一緒に正月を迎えられなかったり、
クリスマスを迎えられなかったりする人がいるという事実を
やっぱり私たちは知らなければいけない訳ですね。
で、この福島乳幼児妊産婦支援プロジェクトも立ち上がって3年ぐらいたちます。
そろそろ原発事故のことも風化してきたとか、次のエネルギー不安の事を考えられたり、
原発事故がどこへ行ってしまったのか?と、そのような雰囲気が感じられますけれども、
依然として福島、さらに栃木県、さらに北関東にも避難で苦しんでおられる方が沢山いらっしゃる。
特に自主避難の方々とか、そういう事がやはり一般に認知されていない、忘れかけられている。
そういう時代になっている訳ですね。
そういう時に我々もこの福島乳幼児妊産婦支援プロジェクトを立ち上げて、
放射能被害に困っていられるお母さんやお子さん方、乳幼児の方を対象に、
調査をしたり支援をしたりという事で、これまで2年間やってまいりました。
その結果、うちもこういう調査をして、事実をなり政府なりマスコミなり一般の方に伝えて、
こういう放射能の状況を認識することができたという成果を上げる一方でですね、
まだまだ足りない部分、被災者の事を伝える部分もあると思います。
そういう中で、うちとしては栃木県内の、特に栃木県の被害者。
今日は乳幼児の保護者の方を対象にアンケートをやることによって、
低認知、知られていない。
「全国の中でも低認知被災地として捨てられている栃木県の状況」を、
多くの方に知ってもらいたいという事がこの報告会の大きな目的でもあるわけです。
同時に、後でアンケートの報告から知られていくと思いますけれども、
子ども被災者支援法というものが去年作られましたけれども、
これの実施に関しましても、なかなか実行が進まなかったり、問題点が多いという事で、
7割の方が今日のアンケートで「知らない」と言われています。
やはりこういった事実を知った上で、我々は被害者がどういう課題を抱えているか?
我々はどうするべきなのか?
そういう事を一緒に考えるという事が今日の報告会の一つのゴールにしたいと思います。
今日はアンケートの報告会とあとはパネルディスカッションでいろんな方々に来ていただいています。
それをみなさんと今日は共有して進めていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ーーー
原発事故による栃木県内への避難者アンケート報告
司会 高橋 若菜(国際学部 准教授)
県内避難者アンケート報告
阪本 公美子(国際学部 准教授)
匂坂 宏枝(FSP コーディネーター)
福島県から栃木県へ避難している方へのアンケートを阪本公美子准教授。
そして、このプロジェクトコーディネーターの匂坂宏枝さん。
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/k6hBownRSqU?t=12m35s
栃木県に避難している方のアンケート集計結果報告
そもそもアンケートに尽きましてホームページでアップしているんですけれども、
震災直後福島県内、そして栃木県内につきましても昨年も行ってきました。
アンケートの目的としては、原発震災被災者の侵害されている権利とかニーズについて状況を確認したうえで、
短期的には市民団体や行政の支援に繋ぐということ。
長期的には国や行政による支援や権利回復につなげば、
これは3月4月に原発子ども被災者支援法に対して出した要望もその一環なんですが、
そういった国の支援、あるいは権利回復に繋ぐという事を目的としています。
そのためにも今日来て下さっている市民の方、国民の方の理解というものが不可欠だというふうに考えています。
そういった位置付でアンケートの結果。
栃木県に避難している方々のアンケートです。
アンケート実施期間 2013年8月5日(月)~2013年8月30日(金)
発送協力 とちぎ暮らし応援会
回収 1017件発送 107件回収(回収率 10.5%)
実施者 宇都宮大学国際学部多文化共圏センター(CMPS)
福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト(FSP)
まず回答者の方から頂いた声を皆様にお届けします。
避難者アンケート自由記述より抜粋
・私たちへの支援をありがとうございます。
あの日以来、人とお話しすることで恐怖心が高まり、不眠や精神面で落ち込んでしまいます。
(私たちの苦しみの声が届かない)
アンケートは全身(全心)で答えさせていただきます(40歳代、女性)
・私の住んでいる所は、避難解除地域です。でも、放射線量はいまだに高いです。
その不安!!本当の事が、報道されない。
日本国全体が忘れようとしている(60歳代、男性)
10.5%というアンケートの回収値でしたが、一枚一枚がとても思いのこもったものでした。
その思いを皆様にお伝えしたいと思います。
回答者の年代は様々な年代の方にお答えいただきました。

性別は女性の方が多かったです。

出身自治体はご覧のようになっております。

この自治体を避難指示区域別に分けましたところ、
避難指示が出ている区域からのご出身は7割の方

現在栃木県に居住されている自治体はご覧のとおりです。

現在のお住まいは、県の借り上げ、民間住宅が多くなっています。
県の家賃補助が適用される形になっています。

家族構成は以下のようになっています。
18歳以下の子育て世代が6割近くになっています。

ご家族についてお聞きしました。
現在住んでいる地域、自治会の方と交流がありますか?とお聞きしましたところ、
6割の方が「無い」とのお答えでした。

福島との行き来はどれぐらいの頻度でしていますか?という質問にはご覧の通りになっています。
「ほとんどない」「全く行く気がない」という方が4割居らっしゃいます。

交通手段は自家用車が最も多く、その次は新幹線となっています。

家計を支えていた人の仕事の復帰の見通しですが、「ない」とお答えになった方が34%です。

仕事についての記述をご紹介します。
自由記述より:仕事について
・内職などの話もあり、少し収入を得る事が出来ました。
相手社が内容に続けられるものではなかったので、当てにならなかったのが残念でした。(50代女性)
・私ども夫婦は仕事もあり年金もありの生活でしたが、
息子は仕事も会社も地元のため、仕事も失いなかなか見つからず困っています。
大学出てから20年同じ会社で働いていたので、
なかなか決心もつかずいろいろと大変な毎日です(70代女性)
世帯全体の経済状況は厳しくなりましたか?という質問では、
「厳しくなった」と答えた方が6割いらっしゃいます。

二重生活。
母親と子どもが避難をし、父親は福島県内で仕事をしているというご家庭が多いですが、
こういった二重生活の負担額は以上のようになっています。

そして二重生活で最も多いのは、
福島との交通費、食費、駐車場とガソリン代となっています。


自由記述より:自主避難者の状況
・特に、自主避難者に対する支援をお願いしたいです。
二重生活のため、光熱費が単純に2倍です。
子どもの教育費も、新潟県村上市に自主避難した友達は
幼稚園の学費が全額無料で制服まで支援していただいたそうです。
栃木県内でも水道代を補助してくれる市町村があると聞きました。
それから、借り上げ住宅の長期化を望みます。
このままだと、帰りたくないのに戻らなければならなくなります。
宇都宮市以外でどのような補助とか支援があるのか詳しく知りたいです。
もちろん宇都宮市の情報もお願いします(40代男性)
次に震災後の健康についてお聞きしました。
あなたの健康はいかがですか?とお聞きしたところ、
7割近くの方が「悪くなった」または「悪くなる不安がある」と回答していらっしゃいます。
具体的には、疲れやすくなった、乳がんになった、心不全になった、脳こうそくになった、
と訴えられています。

ご家族の中に身体上の支援が必要な方はいらっしゃいますか?という質問には
「いる」とお答えになった方が22%いらっしゃいます。

また心の健康をお聞きしましたところ、不安のある方が60%いらっしゃいました。
放射線量が低い栃木県に避難されても心の負担がえったわけではないという事が分かります。
また、60%というのは出てきているだけですけど、
自分で気がつかない方も入れるとかなりの数の方が不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

子育てで困っている事をお聞きしました。
学校などでみなと仲良くできているか。
子どもを同世代の友達と遊ばせたい。
という答えが多かったです。
子どもと友達の関係を心配している方が多いように思います。

自由記述より:先が見えない生活
・子どもが中、高、大学という、一番難しい年代になり
住居環境、精神的不安など表面に出にくい問題が山積しています。
夫も単身赴任先で苦労しているので、
なかなか相談しても良い解決法が見つからず毎日不安でいっぱいです。
先の見えない生活がこんなにつらいとは、思いませんでした。(40代女性)
子育ての中で相談相手がいますか?という質問には
「いいえ」というお答えが23%ありました。

相談したい相手は配偶者、また父母・義父母となっています。

お子さんの通学状況です。
77%のお子さんが毎日通学をしています。

保育園と幼稚園の入園状況は就業していないために保育園に入園できなかったという方が3名。
希望の幼稚園に入園できなかったという方が1名いらっしゃいました。

子育てをしていてリフレッシュや息抜きができる場所はありますか?と聞いたところ、
「ない」という方が43%いらっしゃいます。

子どもを遊ばせる場所はありますか?という質問には、
「ない」と答えた方が17%いらしゃいます。

子育て中の母親の悩みを紹介します。
自由記述より:母親の悩み
・自主避難の方は、保育園へ受け付けられないと伺いました。
経済的にも負担があり大変なので働きたい母親のために、
保育園への受け付けは認めるべきだと考えます。
子どもは、避難先の学校や地域になじむ事が出来ていますが、私はなかなかなじめません。
避難後に子どもを授かり、
「避難してきた人が結構子どもを産んでいるんだよね」と非難的な事を言われたり、
こんな状況なので、ちょっとした言葉でも傷つきやすくなっています(30代女性)
女性、特に母親の孤立感が強いことがよく分かりました。
以上で避難者の生活状況を報告しました。
http://youtu.be/k6hBownRSqU?t=23m45s
次は国や行政がどのような支援をしているか?ということについてご報告いたします。
まずは原子力損害賠償についての質問をご紹介します。
東電に賠償請求をしたか?という質問に対しては、した人も77%いるんですが、していない人も26%。
主にシニアの人が出来ていないんじゃないかと思います。

請求内容ですけれども、
財物請求をした人が28名、精神的被害の方を請求した人の方が多くて、56人請求していらっしゃいます。
そして請求方法は東電に直接請求した方がほとんどとなっています。

また、損害賠償に関する相談や説明会に参加したかどうかということにつきましては、
していない人がほとんどです。参加した人は24%にとどまっています。

次に損害賠償方法の理解度については、5と4を含めまして、
理解しているという人は2割にも満ちません。
かなり書類としても難しい書類だというふうに伺っています。

それと財物への賠償金額の満足度ですが、満足していない人が6割を超えています。

さらに精神的被害の賠償額の満足度に関して聞きますと、
8割近くの人が満足していないと答え、「東電の賠償に満足している人はほとんどいない」
と言っても過言でないかもしれません。

次に今後について伺いました。
まず今後について「これからの状況次第で決めたい」という人が半数以上で、
この先の予定を立てられない方がほとんどです。

今後についての考え方は様々なんですけれども、
自由記述より:今後について
・戻りたいけど戻ることはできません。(40代女性)
・避難者たちの心を思うと一刻も早く復興して故郷に戻りたい気持ちでいっぱいです。
よろしくお願いします(60代女性)
・戻りたい戻りたくないで意見が分かれ原発離婚になりそうで怖い・・
これからどう生きていったらいいのか不安・・
悩みを共有できるとうな人がいたら心強いのですが(60代女性)
さらに戻る時期につきましては、
先程の、見通しつかないということもあり未回答の方がほとんどなんですけれども、
回答していらっしゃる方の中では、
借り上げ住宅制度が終了した時に戻らざるを得ないと回答していらっしゃる方がほとんどです。

さらに沢山の避難生活で困っていらっしゃる事があるんですけれども、
中でも「先が見えないことへの不安」というのが81人。
かなりの多くの人が不安を持っています。
それ以外にも精神的に不安定。
家族が離れ離れである。
情報不足、居住環境整備、健康上の問題、生活費が十分でない、
居住地の放射能汚染、など、かなり多岐にわたる困りごとがあります。

さらに悩みを相談する人がいないという方が43%もいらっしゃいます。

さらに専門的な悩みというふうに伺いますと、
70%の方がどこに相談していいか分からないというふうに回答していらっしゃいます。

戸別訪問についても伺いました。
受けなかったという方が69%いらっしゃいましたが、
アンケートの中で「受けなかったが必要だ」という方につきましては、
戸別訪問支援を行っていらっしゃるとちぎ暮らし応援会さんや、
日本カウンセリング学会栃木県支部に戸別訪問支援を以来しました。

なお本日パネルで議論いたします
「原発事故子ども・被災者支援法」を知っていますか?という質問につきましては、
「72%の人が知らない」というふうに答えています。
この事は実質的な支援が届いていないという事の証左かと思っています。

要望の高い支援について・自由記述について紹介していきたいと思います。
自由記述より
・住居・支援・避難先の汚染状況・避難先住民・学校・幼稚園の放射能汚染への意識、
どれにも複雑な思い、葛藤があります(30代女性)
アンケート項目の中で要望の高い支援として、
避難元と避難先を行き来するための交通費の助成。
これは昨年に引き続き9割近い人。避難者の多くの方にとって要望の高い支援となっています。

高速道路の無料化だけではなく、新幹線とか福島県以外にも利用したいという声も寄せられました。
自由記述より:高速道路について
・妻が病院通いがあるため、時々自宅に戻る。
そのため高速道路の無料化は大変ありがたく思います(70代男性)
・高速道路の無料化にはとても助かっております。
高速道路だけではなく新幹線などで
避難元と避難先の行き来の無料化があってもいいのではないでしょうか。
私自身高速道路の運転が苦手なため、避難元に変える際の交通費(新幹線)は痛手です。
そういう点の交通費女性をお願いできたらと思っております(40代女性)
・高速無料化、福島県外以外も利用したい。
(両親が東京へ避難しているためお金がかかる)(30代男性)
次に健康につきましてもかなり多くの方が必要としているんですけれども、
たとえば「18歳以下の子どもの内部被ばく量測定と無料の継続検査」ですとか、

さらに住民票の有無にかかわらない無料の検査・医療体制
そして甲状腺検査など、放射線の健康影響に関する検査の実施、
健康相談や治療の県外での受け付け、検査結果の開示・説明などにつきましては、
いずれも9割近い方が必要な支援というふうに回答しています。
類似した質問項目が去年は77%だった事を考えますと、
かなり健康に関する関心が高まっているという事が分かります。

具体的な声をご紹介します。
自由記述より:健康・検査関連
・子どもたちの甲状腺検査の結果など、本当の情報が分からない事が多い(30代女性)
・南相馬市役所の対応が悪く、がん検診や子どもの予防接種などなにも情報がもらえず、
大変不便な思いをしている。
将来も、どうしていいのか、分からない。
もう、国や南相馬市は県外へ避難している人達は見捨てていると思っている。
南相馬市は最低なとこだ。(30代女性)
・福島県内と県外の差を無くしてほしい。
町の検査などが平日のみで受診できません。
もう3年目に入ります。
小学校1年の子が3年になりました。
小学校の半分です。
今さら戻れますか?なので16年勤めた会社を辞めました(30代男性)
次に避難先自治体に対する要望も多くの人が必要な支援だとしています。
合わせますと8割強の方が「避難先自治体の対応状況によって不利益を受けない対応」とか、
「住民票の有無による不利益を受けない対応」を望んでいます。

自由記述より抜粋:宇都宮市での支援・状況
・子どもの教育費も、新潟県村上市に自主避難した友達は幼稚園の学費が全額無料で、
制服まで支援していただいたそうです。
宇都宮市以外でどのような援助や支援があるのか詳しく知りたいです。
もちろん、宇都宮市の情報もお願いします(40代男性)
・さまざまな回(お茶会など)に参加してみたいと思うが、仕事があると忙しく時間が取れない。
宇都宮市の市政だより等地域の情報がもっと知りたい。(30代女性)
・宇都宮市に住民票を移しましたが、仕事などに必要と思ったための措置でしたが、
宇都宮市は住民税が高い事を知り、不公平さを感じました。
免税の対象になればいいと思いましたし、
移動前の市の税率に合わせる等して欲しかったです(30代女性)
・避難先での福祉関係の支援体制のハードルが高く利用できない等がある。
(市町村によって違うと思いますが)
(対応・支援がスピーディーという市町村もあれば、出来ないと断られる市町村もあると聞いている)
支援体制が平等でない。(60代男性)
・家に(地元に)戻りたくても戻れず、全く知らないとこでの土地探し、そして家を建てる計画をしています。
ですが全くといっていいほど支援や補助等有りません。
本当は絶対に誰でも地元に戻りたいはずです。
まわりにお店が無く、お金も無くても幸せと感じていたあの土地に。
そこを強く言いたいし、なにか支援等出来たらうれしいです。(20代男性)
次に損害賠償に関する情報提供、相談会開催、請求手続きの支援につきましても、
9割近くの方が重要な支援というふうに位置づけていました。
去年の75%と比較しますと、かなり上昇している事が分かります。

そして国や東電に対して多くの自由記述が寄せられていました。
自由記述より:国・東電の賠償について
・なぜ、栃木県内だけ東電説明会が開催されないのか、不思議に感じている。(30代男性)
・適当に避難しており、その勤務先ではあたたかく(何事もなく、変わらず)迎えていただいております。
定住も考えたいのですが、避難元のローンもあり、
賠償をもっとしていたらかないと、二重ローンになります。
最低でも前の生活レベルに戻りたいです(30代男性)
・これから先、前進していこうと思ってもそれを阻むものがあり不安定な状態です。
まず東電の対応、公平かつ迅速ではないという事。
福島原発の事故処理問題、無責任すぎます。
誰に対しても同じ避難している人たちの人権無視など、
アンケート書くだけでも血圧が上がり体調が悪くなります。(50代女性)
・2年5カ月が過ぎても何一つ心が満たされる事はありません。
東電・国の曖昧な態度、避難者の気持ちでとか言葉は聞くけれど、
住まいを一番必要とする人間として、国民としての扱いはされていない気がする日々です。
東電の賠償は大切な(家・土地)の件はもう少し国が先に立ち進めるべきであると思う
(賠償の金額)次に進めない事知ってほしい。
(小さくても、家族と一緒に生活をする幸をください)
(なにがアベノミクスだか福島を3・11を忘れたのが、政治家たちにしか見えない)(70代女性)
賠償以外に関しても、沢山の声が寄せられていました。
自由記述より:国・東電に対して
・東電に対する怒りしかない。お金で解決できないものはどうするつもりか??(30代女性)
・除染後、安全確認、室内掃除後帰宅予定。
家族内でも安全感の度合異なること。
放射能検査測定、安全基準値、一部ヨウ素、セシウムだけ得あり、他の成分はどうなっているの?
なにも言わないけど安全?
安全基準値に他の要素、食物、地面完全ではないのに宇宙線検査等含まれると、オーバーしてしまうのに、
福島県内、外で情報、扱われ方、支援、違っていた事。
帰宅準備でハウスクリーニング期限つきであった。
3月末日までだった(東宝は)範囲についても前もって指示されたのと異なる。査定であった。
これは東電の後出しジャンケンのようで不正ではないか。
今までも、今後も事業の点においても全面的になにか不正をしてきて、
これからも行っていくのでは不信だらけです。(60代女性)
・TVや新聞などで東電のニュースが目に入ると、気持ちがイライラ、
見たくないけど確かめたい気持ちも、いまだに続いています。
そういう気持ちをはき出す所がない(60代女性)
次に自主避難者に対する支援に関しても7割5分の方が、
去年は72%でしたが、さらに去年よりも多くの方が必要な支援というふうに評価しています。
この事はアンケート回答者が自主避難者は24%だったという事を考えますと、
自主避難者はもちろんそれ以外の方も重要な支援だと認識している回答結果ではないかと思います。

具体的な寄せられている言葉をご紹介します。
自由記述より:自主避難支援について
・被災者支援と言いながら、避難区域以外は全く無視されている今の現状にかなり不満(50代男性)
・自主避難者にも少し保障(支援金)があればいいと思います。
自主避難者は辛いです。
自主避難の言葉さえ報道されていないので理解されていない。
・半径なんkm、なんkmで決めるのは不思議です。
その他除染の件、住まいの件等々知りたい事が沢山ありますが、
自主避難のため記入することはできません。(70代女性)
・自主避難者への対応が悪いと思います。
福島市は実は線量は高いのに、どうして国は差を付けて、いろんな面で不利にするのか?
線量の高いところには、正直に公開して差別なく国が対応するべきです(女性)
次に福祉に関しても多くの方が要望が高い。
9割近くの方が必要な支援というふうに評価しています。
該当者は22%ですけれども、多くの方が
高齢者、要介護者、障がい者がいる避難世帯への支援をより充実させるべきだと考えています。

自由記述より
・福島の家は車いすで生活している息子のためにバリアフリーの新築の家だった。
学校にも車いすで通い、充実していた。
栃木ではバリアフリーの家ではないので、家族の負担も大きい。
障害を持つ人間にとって環境が激変した事は大きく、東電は、何らかの対応をすべき。
通院していた病院にも通えなくなってしまった。(40代女性)
雇用に関しても多くの方が、割合で言いますと、7割5分の方が必要な支援と評価しています。
去年の類似した質問では55%だったんですけれども、かなり雇用に関するニーズも高まっています。

自由記述より
・栃木県で「震災被災者対象求人」で入社しましたが、一時帰宅など行かせてもらえず、退職しました。
何のために被災者用だったのか分からない(30代男性)
・定職(正社員)の雇用件数が少なく、生活面で不安が大きい。
住居に関しましても、仮設住宅の延長期間につきまして、
86%の方、去年も85%だったんですけれども、必要な支援というふうに評価しております。
いくつか声をご紹介いたしますけれども、
・借り上げ住宅の長期化を望みます。
・このままだと帰りたくないのに戻らなければならなくなります。
・その先延長になるのか早めに知らせていただかないと、今後の計画ができません。
という声もあります。
この件につきまして、昨年も類似した声がありました。
ちょっと状況を調べましたが、今年4月に厚生労働省に延長可能な通知がきていまして、
避難元の要請のある避難先で延長が可能になっていたんですけれども、
山形、秋田、新潟ではすでに公表されており、栃木県ではまだという事なので、
確認しましたけれども、県の内部ではすでに延長が決まっているということで、
今月中に通知を、福島県からいらっしゃっている方は27年3月31日まで、
宮城、岩手県からは4年まで延長は決定しており、今月中に行こう調査を行うとホームページで公開予定です。

とりあえず27年3月までは延長が決まっています。
ただ、転居につきまして、こちらも昨年に引き続き7割の方々が民間借り上げの転居を望んでいらっしゃいます。

具体的な理由としては3年がたって家族が増えたり、状況が変わってきたり、いろいろあります。
この件に関しては今まで栃木県では前例がなく、原則的に難しいと伺っています。
ハードルが高いと聞き受けましたけれども、
「相談に応じない訳ではない」というふうに伺いました。
是非ハードルをもう少し低くしていただければと思います。
自由記述より:借り上げ住宅の転居について
・避難してきて3年がたって、結婚して子どもが出来て部屋狭く休める場所がないです。
もう一度借り上げ住宅をやって住み替えがしたいです(20代女性)
・借り上げ住宅の転居を1,2回は認めてほしい
(仕事・学校等や借り上げ場所の人間関係などという意見で)
情報が少ないので、教えてもらえるとありがたいです(30代女性)
・福島市内は避難区域になっていないのにいまだに線量が高く、除染も進んでいない状態です。
子どもの健康を思い自主避難しましたが、知人も居なく不安な日を送っています。
主人も宇都宮に来て仕事につき除染が終わるまで福島には帰れないので、
別の借り上げ住宅への転居を強く希望します(30代女性)
・上記にもありますが、現在住んでいる借り上げから別の借り上げへの転居を認めてほしいです。
(ここに住む事に決めた時は短期間でアパートを探したり、2重生活だったが、
現在は家族7人で住んでいるためとても狭い)いろいろ状況も変わっているため(40代女性)
・借り上げ住宅を使用して延長は大変うれしいのですが、当初は思うようなところがなく
(ペットもいたことから妥協があった)
最近は親も89歳になり、足が弱り、段差やお風呂の古さで困っています。
他のところへ移してはもらえないのでしょうか?(50代女性)
・これほど長期化するとは想定できず、まず避難(その時は家は無かったため)と考え、
現在1DKに入居している。
しかし、これを先2年、3年と長期に考えないといけなくなってきているのが現状。
住み替えを考えているが、栃木県生活部消防防災課では、それを認めず、やりきれなさを感じています。
実際家賃は月/1000円の上限だけであるのに、本当に情けないです(60代女性)
情報公開についても住居地域で収穫した食物の放射線量測定と情報提供や
避難元地域での医療や福祉に関する情報提供についても
それぞれ8割を超える方が必要だとおっしゃっています。

自由記述より:情報公開について
・福島に関するニュースを正確に流して欲しいと思います(30代女性)
・避難元の放射線の正確な情報、今後の見通し、1年後に帰っても大丈夫なのか心配です(80代女性)
・私の住んでいるところは避難解除区域です。
でも、放射線量はいまだに高いです。その不安・・本当の事が報道されない。
日本全体が忘れようとしている。(60代男性)
また情報提供に関して定期的な発想を8割の方
子育てに関する情報に関しても7割の方が情報が必要だとしていまして、
さらにそういった情報提供に関するお礼もありました。

自由記述より・提供・お礼
・いつも情報を届けて下さりありがとうございます。
栃木、福島の両情報があるので助かります。
福島の被災者をいつまでも気にかけて下さる方がいるのは心強くありがたい事です(40代女性)
・避難区域の情報は現在、現住所のあった役所に手続きしたので定期に同じように届けられるようになり、
現住所の役所にもお世話になり、大変ありがたく思っています
・栃木県民の皆様のご親切を頂き、感謝しております(60代男性)
・戸別支援を受け助けていただきましてありがとうございました。
応援会の方々ご苦労様です(70代女性)
そして最後に栃木県民の皆様のご親切を頂き感謝しておりますという声もありました。
本日来て下さっている栃木県民の方と感謝され続けられるような対応を続けていきたいと思います。
さらに国や行政が支援法を通して、被害者の状況を踏まえた支援を、
今後国としてしていくべきかと思います。
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―こども・被災者支援法の行方― より
森田省一さん
双葉郡楢葉町出身。「那須塩原放射能から子どもを守る会」副代表。那須塩原市在住。
(音声)
2013年12月15日
宇都宮市 宇都宮大学峰キャンパス大学会館2階 多目的ホール
私は森田というんですけれども、資料の中にもありますが楢葉町で双葉郡楢葉町。
私の住宅は原子力発電所から15.2km直線で。
南の方に避難したところに家がありまして、
こちらの方に、那須塩原の方に今厄介になっております。
私の家、15.2km南にある自宅の放射能を、自宅に戻るたびに測っているんですけれども、
今は庭が0.5マイクロシーベルトから雨戸の下は4マイクロシーベルト位
道路全体で0.5からちょっと高いところで0.7、それから1.2ぐらいのところに自宅があります。
那須塩原市で私は子どもを守る会、放射能から守る会の運動に参加をさせていただいているんですけれど、
なぜこの運動を始めているのか?って言うと、
放射能の汚染が、私の家の汚染と那須塩原市の汚染はなんら違いがないんです。
それで同じ被害を受けて同じ放射能で差別を受けても何の支援もない。
こういう事で大変疑問を持っていまして、
それで私は出来るだけのことをやっていきたいなと、こんなふうに考えている訳です。
で、アンケートをですね、清水先生が取られたアンケートをちょっと見ていきますと、
那須塩原市の那須町の地域で生活をしている人たちの、
お子さんを抱えてですね、生活をしている人たちの心理と言いますか、
よそ者の、よそ者の私自身は大体こんな感じだろうなっていうのはあったんですけれども、
こういうふうに具体的に数値に出していきますと、
85%にも上る人達が不安であったり不安を感じるというふうな回答をしていますし、
そうではなくても具体的な行動にまでは至らないという人が77%いらっしゃると。
それから子どもたちの将来に対する不安ですね。
これは今もそう思っているという人達が62%もの人たちがいる。
これは私たちがですね、私はこの地に住まわせていただいて何を考えているか?というと、
いろいろ放射能のことを勉強するとか、知識を広げるというのも大事ですけれども、
それをしたうえでですね、この地でなにをすべきなのか?
どうやって自分は生きていけばいいのかなという事をいつも考えています。
それを考えてですね、この地になにか問題提起が出来たらいいなというふうに思いますし、
原子力発電所の事故がある前から人々の意識というのは、
原子力発電所の事故が起きてですね、こういう被害が起こる、
起こり得る背景が私たちの中にもともと潜んでいた訳ですよね。
本当に目をつぶってきた。
それが今度の大地震で暴露されたといいますか、明らかになったわけですよね。
誰の目にも嘘だと明らかになってしまった。
津波に多くの家が流されて、そこに多くの●があったということも明らかになった。
いろんな事が社会で明らかになったんじゃないかと私自身は感じているんです。
で、あともうひとつはですね、被災者支援法関係なんですけれども、
被災者支援法、福島県内33自治体が住居指定地域が栃木県の白紙市町になっていますけれども、
こういう実は「差別」というもの。
「差別」ですよね。
同じに放射能で汚染をされているのに、この地は指定されない。
準指定。
指定されても何するかもまだはっきりしない。
こういういい加減なものになっている訳ですけれども、
市民の流れと全く逆の方向に行っている訳ですね。
今の現状を見ますと非常に問題があるわけですけれども。
ただこの状況というのは支援法だけではないんですよね。
ご存じだと思いますけれども、
たとえば子どもさん、避難した人も避難しない人もそうですけれども、
子どもさんに一時金で40万円、大人には8万円。
これは一時金で支給されていますけれども、これは福島県内の23自治体に限られています。
33自治体ではないです。
いろんな差別がもう、
今度の原発事故では全て差別で成り立っています、原発の放射能に対する対策というのは。
これは原発の周辺の色分けされている、
帰還困難区域と居住困難区域ともうひとつは避難指示解除準備区域、こういう物の色訳です。
これは同じ色でも自治体によって、対応によってバラバラです、賠償の実体というのは。
それからこの枠から20km離れたところ。
ここは賠償を打ち切られているんですね。
地域によって違いが出てますし、さまざまに差別がこの中にあります。
支援法の典型的な差別、支援法と同じようにですね、
典型的な差別が実は原発周辺に今現存してあるんです。
ですから今度の放射能の被害というのは全て差別と分断です。
対応、政治、東京電力の対応というのは全てそうで支援法に限ったものではないと思います。
これが極めて問題な訳ですね。
それで私はこれから放射能から子どもを守る会としてですね、私自身が思っているのは、
じゃあ、全体の差別をなくしたらいいんですけれども、
非常にそれは困難ですし、政治を根底から変えなくちゃいけない。
これは非常に困難性を伴いますけれども、
私たちが、自分が出来ることは何なのか?各自が出来ることは何なのか?と言うと、
やっぱり清水先生がアンケートをとられた、あの地のお母さんたち、
子どもたちの現状と言いますか、不安な気持ち。
この気持ちに●してわたしは音頭するしかないと思っているんです。
大事なのは解釈することも大事ですけれども、現状をどう見るのかということも大事ですけれど、
じゃあどうするのか?というのが一番大切な事なんじゃないですか?
どう生きていくのか?自分たちが。
この差別と分断の世の中で、何をしてどうして生きていけばいいのか?
これが最も大切な事なんじゃないかなというふうに思っていまして、
いま、守る会もどういう運動をしていくのか?という事を一生懸命考えてですね、
代表といろいろ意見を交わしてですね、そういう事を考えてこれからやっていこう。
この地で少しでも自分の意識がですね変わるきっかけをつかめる事が出来ればいいな、
こんなふうに考えています。
来年の4月19日、小出裕章さんをですね、那須塩原市にお呼びして講演会をやる予定でして、
それに向けて今いろんな取り組みをして頑張っているところです。
よろしくお願いします。
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―こども・被災者支援法の行方― より

大山香さん
郡山市出身。「とちぎ暮らし応援会」の訪問支援員、「栃木避難者母の会」代表。宇都宮市在住。
(音声)
2013年12月15日
宇都宮市 宇都宮大学峰キャンパス大学会館2階 多目的ホール
わたしは「栃木避難者母の会」の大山と申しますが、
はじめは去年の6月から訪問支援という事で被災者のお宅をまわらせていただきまして
いろいろな避難者の声を聞かせていただきました。
私は富岡町出身となっていたんですけれども、福島市の方から自主避難で来ております。
ですので、双葉郡の方で起こした今回の事故の問題と
自主避難の問題という部分では身近な問題で考えられるというポジションにおります。
そこで、訪問支援だけですと、どうしてもその時だけのこと、
また横同士の連帯と言いますか、そういったことも必要性を感じておりまして、
「母の会」っていうのを今年に立ち上げた次第です。
問題状況という事で先程いろいろなアンケートの報告があったんですけれども、
私自身が率直に感じて印象に残ったところが
那須塩原の方の「観光業務に従事しているので仕事が大変になりますのであまり騒がないで欲しい」と。
だけれどもその方自身は「不安が消えることがない」って。
ここの部分が私はちょっと心に残りました。
この放射能の問題というのはものすごく難しくって、
私もそうだったんですけれども、福島から自主避難するっていう事は、
あの・・・町とか行政の方が「騒がないように」と言いますか、「問題ない」というようなバイアスが、
バイアスと言いますか雰囲気でしたので、
でも自分でいろいろとネットとかを自分で見ますと、「ちょっと待てよ」っていう感じになって、
実際に、「自主避難」っていう選択はものすごく本当に大きな決断が必要なわけでして、
だけれども、「命に、やはり関係する部分なので、大騒ぎせずにはいられない」っていう部分もありますし、
知らない人には知りたいっていう、素朴な、私も母親ですので人の子ですし思いもありますので、
ま、こういう部分もすごく難しいんではないかなと思いまして。
それで私もいろいろな避難者の方のお話を伺いますと、
今回のこの問題というのは、もともと原発事故で起きた問題ではあるんですけれども、
実はこの避難の問題。
もしかしたら今回の被災者支援法とは軸がちょっとそれてしまうかもしれないんですが、
とてつもない大きな問題だと思っているんですね、私は。
それはいろいろな方のお話を聞かせていただくと、
本当に、同苦…同じ苦しみですね、
同じ気持ちを分かち合う、共有する、共感するだけではやはり解決してあげられない問題がありまして、
そこで本当にそういう方の気持ちに、本当になにか力になれないかって思うと。
本当にいろいろな事を私も、
なんで今まで立地地域のそばに住んでいて、本当に原発が近くにあってなんにも考えないできて、
そういったところからいろいろ私なりに深く悩みいろいろな問題を探るように。
もう今まではなんかどこか、政治も任せていた部分ですか、なにか信じていた部分といいますか、
そういった部分があったんですけれど、
なんかそういうものが、ちょっと崩壊してしまったっていいますか。
それでとても自分で本を読んだりしていると、やはりまぁ、
私も、この前学者の方とか専門家の方が言っていたのは、
「科学の失敗」ということもおっしゃっていまして、
あと「政治の失敗」だとか、「マスコミの失敗」だとかいろいろあると思うんですが、
いろいろな問題が、実は考えていると含まれているような感じがします。
それで私が苦しめられたのは、要するに「自分の本当の気持ちが言えない」というところで一番苦しみました。
「放射能が怖い」という事は当たり前の事なんですけれども、
「こういう事がやはり世間に向かって言えない」というところで、
もう本当に誤解されるかもしれないけれども、
「幼稚園でお世話になった近所の人達とか周りの人達を置いて自分しか逃げられない」っていうのが、
これがものすごく。
「どう思われるか」っていうこともそうだったんですけれども、
あの・・・、
なんか私だけが、・・・なんかおかしいのかな?って、私だけが変なのかな?っていう感じで避難してきて、
本当に孤立、孤独感でいっぱいでした。
それで、あの・・・はじめて訪問支援をさせてもらった時には、
強制避難の人の気持ちに寄り添うように、
自主避難の形、自主避難の方には、もう、もうとても私の心は見せられない。
なんていうんですか、自分の気持ちを隠して訪問支援をしていたというのが現実でした。
ところが避難者の声を聞くと、みーんな一緒なんですね。
「みーんな一緒」っていう事を感じた、気付いたんです。
で、「あ、本当に一緒なんだ、深い心の部分で一緒なんだ」と思った時に…何かものすごく、
こういうふうに一緒なんだ。って、
心の底から話していいんだ。
認めてもらえるんだ。
共有してもらえるんだ。っていう、
本当のことを言う場のありがたさ、
聞いてくれる人がいるありがたさ、
それに支えられたこの1年だったように思います。
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子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=2h29m53s
神田香織(講談師)さん

私の時間は7分ありましたが、5分あげましたので、3分でお話しさせていただきます。
いえ、良いんです。私は鎌仲さんと同じような事を言いたいと思って今日来たんですね。
と申しますのは、私は講談師なんですけれども、福島県のいわき市出身ですので、
NPOの「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」というのをやっております。
そして去年子どもたちの保養を何とかしようという事で、
熊本県に福島の子どもをみなさんの協力のもとで保養させることができたんです。
そして、今日は熊本から飛んできたんですが、
実は、「また来年もやってもらえないか」と言うふうなお話をしに行きましたら、
「まずお金と、それから人力が足りない」って言って、できるかどうか分からないという話なんですね。
それがとても残念なんですね。
私もベラルーシに取材に行ったこともございますし、
いま鎌仲さんがおっしゃったように、一番必要なのは子供達の保養なんですね。
年間最低24日。
でも、日本は何でそれをまねしてくれないのか?
非常に憤りを持っております。
そして補助金をどんどん打ち切っていきますので、
私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しくなっていくんですね。
そしてご存じのように、除染というのはウソですからね。
本当にそこいら中にあちこち移っているだけですので、
そこに住んでいる人達は体調が悪くなっていくのは当然なんです。
で、皆さんもご存じのように、1時間に1000万ベクレル出しっぱなしですんでね。
12月16日に、おととしにあの偽りの収束宣言を出されましたが、
しかし、原子力緊急事態というのはいまだに宣言されっぱなしで、まだ終わってない訳ですよね。
そうして危ない状況が続いているという事を、
今の政府は次から次へといろんな目くらましで誤魔化していってるんですよ。
やれオリンピックだ、消費税だ、やれ秘密保護・・もうとにかく危ない。
これ何に全てが繋がっているか?というと「福島の原発事故はもう福島だけにとどまらない」と。
もう・・・
関東はおそらく、もっともっと広がっていると。
「その辺のところを隠したくてしょうがないんじゃないかな」と私は思っているんですね。
ですから私はとにかく、鎌仲さんがおっしゃったように、
なんとしても子どもたちを保養に出すと
空気のきれいなところ、西日本、九州とか、
そういう事を何とか全力でやっていくように政府に大きく訴えるべきだと思っています。
私はチェルノブイリの講談を10年前から語っています
「はだしのゲン」も27年前からずっとライフワークで語っているんですね。
で、チェルノブイリの講談というのは消防士の物語なんです。
これ消防士の…亡くなっちゃいますよ、7000ミリシーベルト浴びていまして、生きる原子炉になって。
で、付き添った奥さん、1週間生きているんですね、2週間後に亡くなったんですが。
スベトラーナ・アレクシエービッチ さんという方が、この人が10年後に彼女に取材しているんです。
消防士たちを見た医者や看護師たちは全員、自分たちも被爆して亡くなっているんです。
なぜ10年後に奥さんが生きているか?
取材に応じる事が出来たか?
それは、本人には子どもが、その時はいませんでしたが、
おなかの中に6カ月の胎児がいたんです。
で、この赤ちゃんが、消防士の夫から受けるすごい被ばく、放射線量を全部引き受けて、
そして生まれた後4時間後に肝硬変で亡くなっているんです。
大人よりも子ども、子どもよりも幼児、幼児よりも赤ちゃん、赤ちゃんよりも胎児と。
放射線量に対する感受性はとてつもなく強くなっていくんですから、
とにかく、この子どもを守るという事にこの国が意識を持っていかないと。
とてつもないことになると思うんですね。
「講釈師見てきたような嘘をつき」と昔から言いますけれど、
私もう、最近それは出来ないんです。
安倍首相が嘘ばっかりついているでしょ。
だから最近、「講釈師見てきた本当を語ります」ということで、
ありがとうございました。
ーーー
2012年4月17日
神田香織(講談師):なにより悔しいのは、その後の処理の仕方です。
「再稼動反対大規模集団ハンガーストライキ実施記者会見」4/17(内容書き出し)
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子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=2h19m1s
鎌仲ひとみ(映像作家)さん

みなさんお疲れ様です、鎌仲です。
今日は資料の変わりにチラシを持ってきました。

今回はこの映画の中でベラルーシを取材しておりまして、
それで2回にわたって、2012年と2013年にそれぞれ1ヶ月ぐらい、
ゴメリ州を中心にして取材をしてきました。
その結果今日の記者会見で、是非申し上げたい事があるという事で参りました。

先程みなさんがおっしゃってらした、
日本には土壌をきちんと実測した放射能汚染地図がないという事なんですね。
ですから汚染の広がりがどれ位のものになっているのか?という事が、
国民に広く、そしてしかも汚染地に住んでいる当事者自身に知らされていないという問題点があります。

これがゴメリ州の汚染地図で、ベラルーシが国の科学者の総力を挙げて
全国の汚染地図を1986年から75年間分作っています。
放射線核種がそれぞれ年月にしたがってどれ位減衰していくのかという事を
単純に計算したものなんですけれども、
これが教育のある無しに関わらず、見れば
「自分がどこに住んでいて、どれ位の汚染のところに今いるのか」ということが一目瞭然になるんですね。
これを基本としてありとあらゆる放射線防護の対策を立てている、
これがベースだと。
「まずこれを持たなければ対策は立てられないんだよ」という事をおっしゃっていました。
それはですね、今、日本政府はつくっていないんですね。
作る気もないらしいです。
それで刻一刻といま除染をしている訳ですけれども、
一方でベラルーシも取材していますが、福島にも行っています。
そうすると除染をしているので、その線量が下がっているところもあるんですね。
そうするとですね、
これはベラルーシの移住に関する基準をザクっと書いてあるんですけれども、
移住に関する基準 ベラルーシ
無人ゾーン:1986年に住民が避難した、チェルノブイリ原発に隣接する地域
移住義務(第1次移住)ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ1480、111、3.7kBq/㎡以上(40,3,0.1Ci/k㎡以上)の地域
移住(第2次移住)ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ555~1480、74~111、1.85~3.7kBq/㎡
(15~40、2~3、0.05~0.1Ci/k㎡)の地域。
年間の被曝量は5mSvを越える可能性がある。
移住権利ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ185~555、18.5~74、0.37~1.85kBq/㎡
(5~15、0.5~2、0.01~0.05Ci/k㎡)の地域。
年間の被ばく量は1mSvを越える可能性がある。
定期的放射能管理ゾーン:Cs137による土壌汚染密度が37~185kBq/㎡(1~5Ci/k㎡)の地域。
年間の被ばく量は0.1mSvを超えない。
ウクライナもベラルーシも
1ミリシーベルトの空間線量から5ミリシーベルトを超える可能性があるところに関しては、
移住権利ゾーンという事にしていて、
5ミリ以上の空間線量がある場合は移住ゾーンと単純に日本に伝えられていますけれども、
でもそれはこういうふうにですね、3つの要件を合わせて判断するという事にしています。
被ばく量の考え方
3つの要件を合わせて判断する
1.土壌汚染
2.空間放射線量
3.内部被ばく量
一定の土地に住んでいる住民を観察し、
ホールボディカウンターによる内部被ばく量の検査を定期的に行い、
上の三つの要件を合わせて年間5mSvを超えると判断されたら、強制移住、あるいは移住推奨がなされる。
内部被ばく量に関しては
子どもは20Bq/kg 大人は70Bq/kgを超えない方がいいと考えられている。
一つは土壌汚染、そして空間放射線量そして内部被ばく量なんですね、これは非常に流動的なデータです。
ですから観察をして、そしてどうもこれは1ミリシーベルト以上の被ばくをしてしまうな、年間。
5ミリ以上の被ばくをしてしまうな、年間。
なんかそこらへんにあるもので一番リーズナブルに食べ物を食べて生活をしている一般の住民が
やっぱりこれだけの被ばくをしてしまうのであれば、移住しなければいけないんじゃないかという判断をですね、
やっぱり関係省庁が、とか関係の人達がきちんと住民に勧告するというシステムをつくっている訳なんですね。
日本にもこれは必須だと思います。
で子どもは20Bq/kg、大人は70Bq/kgを超えない方がいいと考えられていますが、
どうもですね、私が2012年に行った時には私の内部被ばくはゼロだったんですね、検出されませんでした。
2013年、9か月後に行った時には20Bq/kgになっておりまして、
私は非常に気を付けて暮らしているんです。
だけれどもそれ位になってしまっているとすれば、
ま、それは、ベラルーシに行ったらベラルーシの物を食べていますけれど、
福島に行ったら福島のものも、出してくれらら食べずざるを得ないんですけれども、
でもこれはまんべんなく日本中に、
やはり外食産業の中に入り込んでいる可能性があると考えた方がいいですね。

それで例えば中国が輸入規制をしている日本の食品の放射線計測データというのを最近みますと、
やはり結構海産物がですね、冷凍物のものが100を超えています。
それは日本の中でも出回っているんじゃないか?と私は思っているんですね。
それでやはり私が福島に通うたびに思うのは、
もうとにかく風化をしてしまって、「危険だ」という様な事は言わない方がいいと、
で、すごく、福島産のものも安全だし、規制値以内だから食べてもいいし、
空間線量も下がっているんだから、ここにずっと住んでていいんだ。
という声が非常に大きいんですね。
これは単にそれを言う人達だけに罪があるというよりは、
もちろんそれを言ってきた人にはすごい重大な責任があると思いますけれども、
でももうすでに定着させられてしまっている福島の人達は、
「自分たちがずっとここに住みたい!」っていう人達がすごく多いんですね。
ですから、私の提案としては、この「小さき声のカノン」という映画をつくっているんですけど、
1カ月に1回鎌レポというのを出していますが
その1回目で300km~600km、チェルノブイリ原発から離れた地点に住んでいる人々が、
いま、特に女性を中心にして、
甲状腺障害、橋本病とか機能障害とか、線種とか腫瘍がですね、いますごく出ているんですね。
これに関しましてはこの担当しているお医者さんは、
この女性は29歳で、腫瘍がすでにあるんですね。
でも、事故の時は3歳だったんです。

こういう感じで出てきているので、小児だけではなく全人口の甲状腺癌というのは、
ガーーッと、小児甲状腺がんのピークが下がっても増え続けまして、
いま高止まりをしています。
そしてそれは広く認識されている考え方では、
2086年、つまり100年この状態が続くだろう
それは小児甲状腺がんだけじゃないですね。
つまり今27年経って事故当時児童だった子どもたちが、
ゆくゆくは、やがてすごいリスクを出してくる。
それは、津波のようにまず第1波があり、第2波があり第3波があるように、
年齢ごとにちょっと時間差であらわれてくるという事がすでに27年の体験の中から出てきているんですね。

たとえばウクライナではですね、
この子はお父さんが、11歳の時に30km圏内から3日目に避難したんですけれども、
100km離れたキエフで出会った女性と結婚して生まれた子どもがですね、
目と耳に障害があります。
そうすると、その障害を発見したお医者さんは、
すぐに「これはチェルノブイリのせいだ」と断定しました。
そしてそれは認められて、ちゃんと医療補償をもらっているんですね。

で、やっぱり免疫低下とか慢性疾患がすごく増えています。
2代目3代目に増えているんですね。

だから、子どもたちの内部被ばく量を下げるためにも、
未だに、27年経った今でも、
この子なんか15年経ってから生まれているんですけれども保養を受けています。

こういう保養施設が50か所以上ベラルーシにあって、
毎年4万5000人の子どもたちが最低24日以上の保養を無料で受けています。
3歳から18歳まで無料です。
で、この持っているカルテに、何をしなさい、あれをしなさいというプログラムが書いてあって、
ひとりひとり自分のプログラムを持ってここで過ごして、
そして健康を維持するっていう事を国家予算でやっているんですね。
で、日本とベラルーシは2国間協定を去年結びまして、
今年初めての実務会議を7月にやりました。
私が「取材させてくれ」って言ったら外務省は「ダメだ」と言って取材させてくれなかったんですけど、
後で聞いたところによりますと、この保養所で国際会議をやった。
そこに200人の、厚生労働省とか、環境省とか総務省とか、日本の官僚たちが来て、
「すごいビックリしてた」って言うんですよ。
それなのに、「すっごいビックリしてた」200人の官僚たちは日本に戻ってきて、
「こんなことをベラルーシがやっていた」と、
「私たちは見習わなければいけない」と言ったのか?
言ってないんですよ。
私はこれをすごく広めたいと思っています。
だからこの4つを私は提案したいんですけれども、
・福島の子どもたちに甲状腺検査を実施しているが、福島の子どもたちだけではだめ。
茨城や群馬、東京など首都圏や宮城県も含めた地域で検査を受けられるようにすべき。
・甲状腺エコー検査とともに
血液検査やホールボディカウンターによる内部被ばく量検査などをあさせて行うべき。
・東京大学の児玉龍彦先生は、放射線由来の甲状腺がん独特のゲノム異常があることを言及。
ゲノムの修復が3本になる特徴があり、
放射能汚染地域以外で起きた小児甲状腺がんには、この3本の過剰修復がない。
むげに放射能由来ではないと否定するのではなく、きちんと調べるべき。
・ベラルーシやウクライナでは、原発事故収束作業員の健康検査を全員、登録して続けている。
日本もそうするべき。
ベラルーシやウクライナでは原発事故作業員の健康検査を是認登録して今も続けているんです。
全ての人のカルテが、80万人分のカルテが今もあります。

だから、この子たちは首都圏の子たちなんですけど、セシウムがオシッコから出てるし、

先程の方がここで匿名でお話しされた、その方がここで証言されたことが全部起きています。
これはやっぱり子供最優先で、そこに定住しようと決めた親がいたとしてもですね、
意識のある親も、意識のない親の子も等しく保養や疎開ができる仕組みを一刻も早くつくらないと、
日本のすごく広範囲にわたって
子どもたちの健康がこれからますます悪くなっていくというふうに危惧しています。
終わります。
質問
2:45:40
ーー:子どもたちの保養する先なんですけど、
私たちが行っている保養との違いを教えていただきたい。
ベラルーシで行っている保養システムとの違い。
鎌仲:
日本の場合はなんかこう…短いんですよね。
この保養所は2012年には取材が出来なくて、2013年に駐日の在ベラルーシ大使が代わったんです。
で、新しい大使にお願いしたら、彼は科学者で、科学アカデミーの会員で、
「10日ではダメだ。
24日、そうやって隔離されなければ身体の中から放射性物質を出し切ることができない。」
それは本当に長い試行錯誤で出てきた結論なので、
保養は24日以上。というのが必須である。
あと、食べるものに関しても、ミネラルが豊富であるとか、
全てストロンチウムまで検査してクリーンなものを24日間必ず通しで食べさせるということ。
水もものすごくいいものを使っていて、
検査しまくって、環境が確保されたところに健康増進を目的としてプログラムを組んでいると。
それは何故かというと、この27年間で
子ども達の健康が事故前から総合的にものすごく損なわれているという認識を国家が持っているから。
もしそれをやらなかったら、4万5000人にケアをしなかったら、
子どもたちの健康状態は下がっていく一方だからやっているわけで、
その、行く子どもたちの一人一人が何らかのちょっとした慢性病を抱えてしまっているわけです、複数の。
それに対応する療法をやっているんですけど、
それは絶対化学薬品を使わない。自然療法でやっている。
だから物理的にマッサージをしたり、温熱療法をしたり、あるいはプールの中で歩かせたり、
という、症状に応じた、彼らがあみ出した自然の健康増進法を適用して、
24日間一人一人に合わせてケアをするという、それが保養なんですよ。
でも日本の場合は、ちょっとストレス解消に行きましょうとか、気分転換に行きましょう。
でもそれでも私は短期であれば精神的なプラス面はあると思うんですけれど、
でも本来のベラルーシがやっている保養というのは、
もっともっと毎時的に子どもたちの健康にアプローチすることなんですね。
ーー:いま4万5000という数字が出たんですけれども、それは何の数字ですか?
鎌仲:
毎年それだけの子どもが保養を受けているという事です。
でもそれにプラスして、実は海外にも沢山出ているので、
最低国家が補償しているのが年間4万5000人だということです。
ーーー
2013年3月9日
<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)
続きを読む
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=2h02m27s
柳沢裕子さん(医師)

船橋双葉病院の内科の柳沢です。
今の状況をずっと、2011年の4月に20ミリシーベルト問題が起きた時からずっと落ち付かない状況で、
よく知らないながらも「おかしいんじゃないか」と。
で、知れば知るほど「これはおかしい」
今年は今、チェルノブイリのかけはしの方からお話がありましたけれども、
野呂さんに連れられてベラルーシにも行きました。
ベラルーシの状況も少し学んできました。
11月に、皆さんもご存じと思いますけれども、
原子力規制委員会が20ミリシーベルトを恒久的にいいという様な見解を出すという報道がされました。
で、もう私はうろうろおろおろ、これはもう本当に落ち着かない状態で、
今は秘密保護法で騒然としていて、みんな落ち着かない状況で私も落ち着きませんけれども、
実際「20ミリシーベルトがいい」という事になることも、
それ(秘密保護法)と同じくらいこれは相当まずいことじゃないかと思っています。
今ちょっと遅れてしまったんですけれども、
「20ミリシーベルトを許さない医師の会」というのが出来まして、
そこで文章をつくりましたのでそれをベースにお話したいと思います。
20ミリシーベルトOKというのは、
これはずっとIAEAが一貫してやりたい事なんだと思うんですね。
ベラルーシで、ベラルーシだけじゃないですね、チェルノブイリ基本法で5ミリシーベルトが強制退避。
「そこにはもう住めないというところにした」という、そのいきさつについて、
この前行った時にある研究者の方からそのいきさつについて聞いてみたところ、
「負けたんだ」って言われたんですよね。
その話を聞いてみると、実際にIAEA派というのはベラルーシに最初からありまして、
始めは45ミリとか25ミリとか、それを押し付けようとしたと。
けれどもそこで、デモとか、実際に具合が悪くなる方もどんどん出ている中で、デモなどが起きても
当然それもはねのけたというなかで、
「1ミリシーベルトで強制退避にするかどうか」で争ったと、
けれども「国家財政を考えろ」というなかで、
「負けて5ミリシーベルトが強制退避になったのだ」という話を聞きました。
もちろんウクライナもそういう状況なんだと思うんですけれども、
それで福島がどうなっているのか?と言いますと、
つまり、IAEAとしてはリベンジの状況になっているのではないかと思います。
IAEAと一体になって、被ばくを押し付ける機関となっているICRPがなにをしたか?といいますと、
2011年3月21日に、私今日この文章を持ってきたんですけど、腹立たしいので。
こう書いてあるんです。
通常は個別の国の事象に対してコメントすることはありません。
しかし、今回日本で起こった悲劇的事故に鑑み、お見舞いの意を表する。
と言って、しかしそのあとに
緊急時に公衆の防護のために20~100ミリシーベルトの範囲で限定してよい、とする
ICRP2007年勧告を用いる事を勧告する。
と、こういうふうに押し付けてきたわけですね。
「お見舞い」と言ってこれを言ってきたわけですよね。
もう、「悪魔のささやき」としか思えない。
日本政府は「100から20と言っているうちの20にしたからいいじゃないか」と言ったわけです。
そして今回、これは緊急の時の話と思いましたら、
こっそり「これは永久にする」というのが原子力規制委員会の見解かと思います。
原子力規制委員会にはそもそも医師がいないんですよね。
なんでそこで健康にかかわる問題、
こんな重要なことが決められるのかと、
この1個をとっても全く納得がいかないというものです。
そして、私はちょっと不勉強なんですけれども、
この地球上に20ミリシーベルトという線量のところに、年間ですね、
「誰か住んでる」。ってとこがあるんですか?
高いところありましたよね、でもそこも10ミリぐらいだったような記憶があるんですけど・・・、
ーー:ない。
ないですよね!
なんでこれがいいのか?っていうことだと思うんです。
これが福島でまかり通ると、これが世界基準になると。
こういう状況かと思います。
それで、「20~100までいい」とかって言っている、その根拠になっているのは、
広島・長崎の被ばく者の研究だと思われるんですね。
だけれども、これを福島の状況に適用することは間違っているんだと思います。
そもそも被ばくというのは少しでも人体にとって影響があって悪いんですよね。
「しきい値がない」って言うのは、ICRPですら認めている事でありながら、
こうやって100だとか20だとかと言ってくる、これは二枚舌なんですね。
この二枚舌だという事はつまり被ばくが悪い事は分かっているけど強制してくるという、
こういう関係かと思います。
シーベルトの問題はもう皆さんは詳しいと思うんです。
件数出してごまかすというやり方で良いと言っている、
内部被ばくのような細かいことは計測できない訳ですから、細かいことは分からないんだけれども、
シーベルトという難しい単位を使って「大丈夫」って言ってくるんですけれども、
ま、こうやってウソをついて、ウソというか、誤魔化すんですね。
誤魔化してくる、それがIAEA・ICRPの被ばくの強制の方法なんだけれども、
広島・長崎の被爆者の研究を使うということも、実は、非常に誤魔化しなんだと思うんです。
って言うのは、「100ミリシーベルト以下は疫学的に差が出ないから」とか何とか言っているんだけれども、
それ以前にですね、「広島・長崎にはほとんど残留放射線が無かった」っていう事を言っているんですね。
これは、「残留放射線に関する放影研の見解」っていうのが、
2012年12月8日に出されていることを最近私は発見しまして、
これはみなさんご存知でしょうか?
その文章にはこう書いてあるんですね。
「残留放射線の関与は初期放射線(原爆が爆発した時に出るバーンと放射線)の
被ばく線量推定値の誤差範囲内にある」というんです。
つまり「ほとんど分からない位に少ない」という事を言っているのではないかと思うんですよね。
この、「ほとんどなかった残留放射線だった」訳なのに、
それで広島・長崎の状況を福島の問題に適用していいのか?って言ったら
それ・・・「ダメ」でしょうね、・・と、思うんですよね。
私たちが区別しなければならないのは、
一回の高線量の被ばくと、持続低線量の、その事が問題だという事は内部被ばくが問題になるんだけど、
これは本当に区別しなければいけない問題で、
広島・長崎の疫学研究をベースに100ミリ以下も安全という事を言っては、絶対にいけないのではないかと。
ここをハッキリ確認することが本当に重要で、
多くの方達は「この研究は大したもんだ」と思っているので、
医者が一番思っているんですよね。
わたしもそうでした。
でも全然保障にならない、むしろ全然分かってない。
分かっているというか、経験的に重要なのはチェルノブイリということになると思います。
私も行ってきました。
言いたいことはやっぱりベラルーシに行ってもIAEA派が完全にのしてきているという事ですね。
ミンスク、ベラルーシのど真ん中にある首都です。
事故が起こった後は、そこで全ての研究とか、治療とかが集約されていましたけれども、
これがどうも2010年に解体されまして、ゴメリに移されたんですね。
解体されて移ったというのは、みんなが移ったわけじゃなくて研究者はミンスクに残るわけです。
って言う事は、チェルノブイリ事故を経験した現場の研究者が行ってないでしょ、ゴメリに。
で、今ベラルーシに見学に行くと、IAEA派がのしててゴメリに行く訳ですよね。
ミンスクの研究者たちはだから、
ずっとセシウムの体内状態を研究している人も、自分の研究はもう終わりにさせられて、
しょうがないから今髪の毛の中の微量元素を研究していますとか、そういう方にこの前会ったんですけれども、
そういう状況に今なっています。
ベラルーシもIAEA側が勝つというために原発をつくろうとして、みんな嫌がっていますけれども、
でもそのベラルーシでも地産地消はやってないわけですよ。
あそこはその、危険なところでつくっても「みんなで食べよう」って言って汚染地以外の人に食べさせて、
汚染地は、でも安全なものを食べさせたんですね。
あと、土壌測定をちゃんとしている訳ですよね。
もちろん、ストロンチウムもプルトニウムも測っている。
甲状腺の問題も、事故当時ゼロ歳から18歳なんて言わないわけでしょ。
その後もずーっと起き続けているし、
事故当時全てヨウ素131に接しただろうと思われる人は、ずーっとリスクがあって、
ちゃんと検診もしている訳です。
で、なんて言ったって、
5ミリシーベルト以上のところには住んじゃいけないって言うのは未だにそうな訳ですね。
という事で、なんか半分ぐらいしか話せませんでした(笑)
そういう事で「ベラルーシに学ばなきゃいけない」っていう事を言わなきゃいけないと思います。
本当はもっと言いたかったんですけれども、
紙に書いてありますのでそれを簡単に見ていただきたいんですが、
やはり、「しきい値がない」って言う事。
このことの重要性をやっぱり確認しなければいけないと思っています。
この事が確認されないがために、
使っちゃいけない疫学研究を使って「安全だ」と言っているのは、
それは信用してはならない、保障にならない。
だから「しきい値がない」ということを前提に全ての政策をつくり替えないといけないと思うんですよね。
そうじゃないから不信が、信頼がない。
医療に対する信頼が失われて、不安やストレスが増大していると思うんですね。
で、ベラルーシで問題になったのは甲状腺がんだけではもちろんなくて、
とりわけ今後心配になるのは、精神・心理・社会的な問題です。
いろんな精神的な問題が起きてくる。
アル中の人も増えるし、自殺の人も増えるし、物療も増えるしいろんなものが増える。
それが放射線と関係があるかどうかという事は簡単じゃないです。
放射線の影響ももちろんあります。
その上に事実が隠されているという様なストレスが上乗せになったら、
ありとあらゆる、身体的にも精神的にもいろんな問題が起きると思います。
だから本当に、ちゃんとボタンの掛け直しというか、
本当にしきい値がないんだと。
被ばくそのものは人体にとって有害なものなんだという事を
ベースにして政策を立てていかないといけないと思います。
甲状腺については結節の問題とか、
甲状腺の手術後の問題ですね。
手術さえすれば治ったかのような言い方をしていますけれども、
ベラルーシでは今どうなっているか?と言いますと、
半葉切除ではないんですよね。
いま日本では半分だけ、癌があるところだけ取っていると思いますけど、全部取っている訳です。
その上に、ヨウ素131を飲んでいるんですよね。
つまり、半分取ってもまた再発するとか、
それから、全部取ってもまた他のところに出てくる、っていうようなことがあって、
もう最初から狙い撃ちにするという、そういう手術方法をやっているんです。
これちょっと過激な気もするんですけれども、でもそれが彼等の結論だった訳です。
それぐらい甲状腺がんの転移とか再発というのが多かったんだと思うんです。
そういうことも、「手術すれば治る」みたいなそういう言い方で、
「再発の可能性すらいわれていない」と言われています。
なので本当に「何が起きたのか」という事は、やっぱり過去のところから本当に学んで、
「しきい値がない」というところでベラルーシでは戦ったわけです。
その事をもう一度確認して全ての事をやりたい。
そうなった時に放射線の防護の第一原則ですね、
それは「離れる」です。
あたりまえなんですよね。
ですから、今日本の政策で最もやられていないのは、
一番の基本の「離れる」。
つまり移住政策。
それが叶わないんだとしたら、せめて子どもの保養政策。
これは本当に何が何でもやらないといけないというふうに思います。
ちょっと長くなってすみませんでした。
2:16:42
ーー:
しきい値の事でちょっと柳沢先生の話にコメントしたいんですけど、
柳沢先生がしきい値というのは「それ以上の線量がないと癌にならない」という時に使う言葉ですね。
そのしきい値が「広島・長崎の研究ではしきい値が100だと決められちゃった」とおっしゃいましたが、
実はですね、そうじゃなくて、
放影研というABCCからきた、その研究所の去年発表した研究報告第14報にはですね、
「しきい値はゼロとすべきだ」と、ハッキリ書いてあるんです。
自分たちも「しきい値はゼロだ」ってわかっているんです。
でもそれを金庫の中に入れて鍵をかけちゃったんです、この1年半。
そして、その重要な論文は日本語に翻訳して我々は読まなきゃいけないのに、
英語のまま翻訳をしないで蓋をしてしまっているんです。
その事は是非ですね、ここに記者の方がいらっしゃいますが、
論文の名前は「被爆者寿命調査第14報」LSS14というやつです。
これを是非ですね、英語であります。
それから、市民が翻訳したものもウエブにあります。
これを引っ張り出してですね、読んでみてください。
この論文は今は無視しているという弱点はありますけれども、
「しきい値はゼロとすべきである」とハッキリ書いてあるんです、
これをやっぱりね、知って頂きたいと思います、
すみません、ありがとうございました。
放射線影響研究所 日米共同研究機関
寿命調査(LSS)報告書シリーズ
要約として日本語で1ページにまとめられている。
<要約より一部抜粋>
原爆被爆者の死亡率に関する研究
第 14 報 1950–2003 年:がんおよびがん以外の疾患の概要
重要な点は、固形がんに関する付加的な放射線リスク
(すなわち、104 人年/Gy 当たりの過剰がん症例数)は、
線形の線量反応関係を示し、生涯を通して増加を続けていることである。
全固形がんについて、線形モデルに基づく男女平均の 1 Gy 当たりの過剰相対危険度は、
30 歳で被爆した人が 70 歳になった時点で 0.42(95%信頼区間[CI]:0.32, 0.53)であった。
そのリスクは、被爆時年齢が 10 歳若くなると約29%増加した(95% CI:17%, 41%)。
全固形がんについて過剰相対危険度が有意となる最小推定線量範囲は 0–0.2 Gy であり、
定型的な線量閾値解析(線量反応に関する近似直線モデル)では閾値は示されず、
ゼロ線量が最良の閾値推定値であった。
主要部位のがん死亡リスクは、
胃、肺、肝臓、結腸、乳房、胆嚢、食道、膀胱、および卵巣で有意に増加した一方、
直腸、膵臓、子宮、前立腺、および腎実質では有意な増加は認められなかった。
非腫瘍性疾患では、循環器、呼吸器、および消化器系疾患でリスクの増加が示されたが、
因果関係については今後の研究が必要である。
市民が訳した日本語訳はこちら↓
放射線影響研究所「原爆被爆者の死亡率に関する研究:1950-2003」日本語版
ーーー
2013年1月18日
「危険かもしれない」と分かっていながら対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」はあり得ない
“ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見” 1/18医師柳沢裕子さん(内容書き出し)
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戦争への道
戦争への道その1
集団的自衛権行使容認後の国家安全保障会議(日本版NSC)の予想。
総理:オバマから、中東のX国に対して米国の自衛のために先制攻撃をするから日本も参戦してくれと言われた。是非参戦したい。これは集団的自衛権の行使だ。
A大臣:自衛戦争の根拠が不十分では? 続く
— 古賀茂明 (@kogashigeaki) 2013, 12月 14
集団的自衛権行使容認後の国家安全保障会議(日本版NSC)の予想。
総理:オバマから、中東のX国に対して米国の自衛のために先制攻撃をするから日本も参戦してくれと言われた。 是非参戦したい。これは集団的自衛権の行使だ。
A大臣:自衛戦争の根拠が不十分では?
総理:そんなことを言ってる場合じゃない。リスクを取るのがリーダーだ。決める政治だ。
A大臣:しっかりした根拠がなければ、国民に説明できません。
総理:大丈夫だ。根拠を聞かれたら「特定秘密だから明かせない」と言えばいい。
A大臣:将来米国から提供された情報がガセだったとわかったら大変です。
総理:だから、秘密はいつまでも延長できるようにしてある。
30年後に内閣で見直すと言っても、そこでも秘密にすれば60年秘密にできるし、例外もある。
その頃には、我々みんな死んでるよ。
A大臣:私は反対です。
万一間違って日本が戦争に巻き込まれて多くの死傷者を出したとなったらどうするんですか。
(事務方の方を向いて)私の反対意見はちゃんと記録してくれよ。
事務局:この会議の議事録は作成しません。
A大臣:君たち、ちゃんとメモを取ってるじゃないか。
事務局:これは、単なる個人的メモです。議事録ではありません。
A大臣:そんな言い訳が通用するか!
事務局:今までもそれで問題はありませんでした。
福島の事故直後の官邸の会議でも、議事録なしで済んでいます。
A大臣:総理!議事録を作成するように指示してください。
総理:NSC法では議事録作成は義務付けられてないんだ。
質問されたけど、作成について検討するで逃げたからね。付帯決議も検討で終わってるんだよ。
民主党もみんなの党も維新の会もみんな賛成した法律だからね。
A大臣:納得できません。参戦が決定されたら、私は反対したことを記者会見で明らかにします。
総理:ここでどんな議論をしたかを明らかにすると、わが国の安全保障に著しい支障を与えるおそれがあるから、
議論の内容は特定秘密だ。これを明かせば、懲役10年だぞ。
A大臣:そんな脅しには屈しませんよ。
(他の閣僚に)こんなことでいいんですか?
みんなで共同記者会見を開いて、この議論を国民に伝えましょう。
総理:それを言ったらもう終わりですね。
特定秘密漏洩の教唆または共謀罪ですよ。(ドアの方を見て、事務方を促す)
ドアから私服警察官が登場。
警察官:A大臣、特定秘密保護法第24条の罪(特定秘密漏洩の共謀教唆煽動)で現行犯逮捕します。
A大臣:ふざけるな。そんなことに従う義務はない!
警察官:お話は、署の方でゆっくりうかがいます。
A大臣が警察官に連行される。
総理:皆さん、今のやり取りもA大臣逮捕の件も全て特定秘密ですから口外しないように。
もし喋ったら、A大臣と同じ運命が待ってますよ。
翌日の朝刊の一面に大きな見出しが躍った。 「A大臣失踪 北朝鮮が関与の見方」
その後 日本は、米国とともにX国と戦争をする世界で唯一の国となった。
この戦争で多数の民間人が犠牲になるが、
後に、米国が提供した情報が、X国亡命者による捏造情報だったことが判明。
それ以降、日本ではテロが頻発。米国と同様にテロに狙われる国になってしまった。
以上はフィクションですが、
国家安全保障会議(日本版NSC)、特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認の三点セットは、
日本を無用な戦争に導くおそれがあります。
秘密保護は、閣僚と官僚の身を守る手段に使われやすいのです。
国民の安全を守るには、むしろ情報公開の強化が必要です。
戦争への道12
以上はフィクションですが、国家安全保障会議(日本版NSC)、特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認の三点セットは、日本を無用な戦争に導くおそれがあります。秘密保護は、閣僚と官僚の身を守る手段に使われやすいのです。国民の安全を守るには、むしろ情報公開の強化が必要です。
— 古賀茂明 (@kogashigeaki) 2013, 12月 14
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h15m45s
井戸川克隆(前双葉町長)

こんばんは。
いろいろとご心配いただいていますけれども、本当にありがとうございます。
私はあの・・・、なんていうか、資料はいらないですね。
私自身が資料の塊です。
そして経験の塊でありますし、被ばくの体験者であります。
最近のプロメテウスの罠で、私が秘密裏に測っていたことが暴露されました。
あれが出ない限り、ずっと、私も「もう少し黙っていよう」と思っていたんですが、
あの記事の中のとおり、非常に膨大な量の、ヨウ素を被ばくしております。
数値はちょっと勘弁して下さい、膨大な量という事で。
そのためにやはり、疲れます。
目もおかしいし、喉も本当にひどいですね。
今はちょっといいんですけれど、
ひところ悪い時は呼吸ができない位狭まっている部分が、そういう時もあります。
どういう時か?というと、福島県内に入るとそういう状況になってきます。
それは私のことですが、
今日是非みなさんとお話ししておきたいことがいっぱいありますので、
限られた5分という中でお話しさせていただきます。
まず汚染水の日量300トンというのはどういうボリュームか?というと、
本当に小さいボリュームなんですよ。

これ位のパイプで24時間ポンプを運転すると300トンに到達するんですね。
その位の本当に少ない量なんですけれど、「果たしてそうなのか?」という事で私は疑問を持っています。
こんな量ですよ、これはおかしい。
そしてまた放射能の問題で、発症するかしないかの議論に惑わされています。
そうじゃないんです。
放射能が事故前にあったかなかったかなんです。
事故前に無かったのに有ること自体がもう異常ですから、
発症の議論は、これは医師たちがやるもので、
本来、放射能が安全か安全じゃないかというのは、
桑原(元東電社員)さんみたいな放射線管理の経験者というのは、もう、双葉郡にはいっぱいおりますので、
彼等に判断させるべきであって、
ドクターが判断してはいけません。
彼等は今まで、事故前は安全か安全じゃないかの判断を基に作業をしてきたんですね。
人工放射能って言うのは、これは全くもう次元が違うんですね。
これは「東京電力放射能事件」と私は呼び名をしておりますけれど、名前を付けていますけれど、
事件なんですね。
これを惑わされて「発症するかしないか」の議論や1ミリ、20ミリ、関係ないです。
有るか無いかですね。
それから子どもたちをこれ以上虐待する。
これは児童虐待に当たると思うんですね。
大人たちは子どもたちにやがて世話になるつもりのくせに、
子どもをいま、避難させない守らない
こんな大人たちは異常者ですので、
是非皆さん声を高めて、「子どもを守れないこと自体が大人として恥だよ」という事を
歴史的な、日本の歴史上本当に始まって以来のことだと思うんです。
子供を虐待している。
我々国民が何時までも国に避難指示とか、安全基準とか、そういうものを委ねてはダメです。
もう「彼らには能力がないんだ」という事で、もう判断を下しましょう、皆さん。
そして私たちが安全か安全じゃないか、今日川根先生もおりますけれども、
いま、一生懸命調べている方がいっぱいおりますので、その人たちが国の安全基準をつくる、
要するにチェルノブイリの人達のように私たちがつくるという事で、
目線を、考え方を変えましょう。
そしてもうひとつ、災害救助法の適用という事で、
災害救助法が適法か違法かという議論にして下さい。
今度の事故が災害救助法を適用しました。
私は違法だと思っています。
難がゆえにですね、
本当に災害救助法が適用されると権限者は県知事なんですが、
そしてその下にある市町村長もそれに権限があるんですね。
その権限の元に、今放射能があるところに中途半端な避難の中で住まわされていることについて
みなさん注目をしてください。
訴える相手は誰か?というと、市町村長なんですよ。
災害救助法を適用している以上は。
市町村長が避難を完成していないのが現状です。
私は「避難指示」という4つの文字しか政府には貰わなかったんですけど、
私は「放射のからの避難」ということを理解の元に避難をしました。
したがって、放射能の限りなくないところ、
埼玉県を選んで避難したわけですね。
これを私がやったことについて、
それをやらなかった市町村長、あるいは県知事が一丸となって、
私に対する誹謗中傷の中で私が罷免されてしまったんですけれども、
本来であれば放射能から避難させなければならないのは、関係市町村長の責任なんですね。
だから、そこの目線を惑わされないようにお願いしたいと思います。
私はこれからも力の限り、健康状態の続く限り、
ま、声の出る限りいろいろとしゃべっていきたいと思っております。
しゃべれなくなる、
ここ(首)にメスが入るとしゃべれなくなる恐れがありますから、
いま一生懸命時を惜しんで、皆さんの前へ出て、訴えております。
双葉町の町民を全部県外に私は出したからなんです。
それを拒んだのは福島県知事なんです。
残りの町民を出そうと思ったんです。
つくばに公務員宿舎がいっぱいありますから、そこに出そうと思って福島県に掛け合ったならば、
福島県が茨城県に話を通してくれなかった。
従って災害救助法が適法であれば、これはとんでもないことだし、
災害救助法が違法であれば、全くの責任がその拒んだ人たちにあるわけですね。
そして避難を完成させなかった人たちにあるんです。
子どもたちが今、この疎開裁判をやっていますけれども、
訴える相手を間違わないでください。
これが大切なんですよ。
災害救助法を適用しているうちは、その住民が住んでいる首長なんです。
よく皆さんで、災害救助法とその避難のさせ方、
避難をさせなければならない原因者・責任者をきちんと学んでですね、
この裁判が成功に終わること。
そして、子どもたちがいち早く避難できることを願っております。
私も精いっぱい協力を惜しまないで頑張ってまいります。
みなさん、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
放射線管理区域での防護服の実演とお話をしていただきます。
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=43m43s
桑原豊(元東電社員)

元東電社員という話なんですが、もう30年前の話です。
一応辞めたおかげでね、いろんな事が出来ましたので。
これから「管理区域でどのような事を守ってやっているのか」ということをまず知って頂きたい。
一応放射線防護教育というのがあります。
A・B・Cとあります。
テキストがあってこれに基づいてやります。
放射線とは何か?という事で。

これは見飽きているとは思うんですけれども、
放射線そのものは自然放射線も人工放射線も変わりありません。
いいですか。
なんか言っていますよね、自然放射線と人工放射線は違うんだ。
嘘だからね。
影響は一緒です。
だから、人工放射線の分だけみなさんはリスクを負うことになるんです。
勘違いしないでくださいね。

で、放射線はなにか?と言ったら、ここに電球の球があるんですけれども、
そこから光を出す能力があります。
それを放射性物質。
電球の球は「放射性物質」
皆さん勘違いしているんです。
放射線の光の方をね、放射性物質と勘違いしている人がいますんで、
ここを理解していただきたい。
これを理解しないと皆さん内部被ばくで死にます。
その光を出す能力が「放射能」
いいですか。
この電球の球がセシウムの場合、1ベクレルというのは1秒間に、
1秒間ですよ、「原子核が一個崩壊する」ということなんですね。
「崩壊する」で、放射線が出るんです。
それが1ベクレルですよ。
いま山本太郎さんが言われた通りなんです。
1ベクレルの怖さをいま教えます。
1ベクレルというのはセシウムの場合13億7000万個のうちの1個が1秒間に核分裂を起こすんです。
核分裂というか崩壊を起こすんです。
いいですか。
「13億7000万個セシウムを身体の中に入れるんだよ」という事です。
ストロンチウムだったら13億1000万個。
セシウムというのはアルカリ金属の中でも。
水酸化セシウムというのはすごく強いんです、アルカリ性が。
だから溶けるんですよ。
だから心臓に穴があくと私と前田が言っているんです。
だからそういう事が分かっていれば1ベクレルの怖さが分かるでしょ。
100ベクレルだったら何個あるんですか?これ。
それが要するに水と反応して水酸化セシウムとかそういったものに変わるんです。
その怖さを知って下さい。
こんなつまようじの様なものをバケツの中に落としただけで爆発するんですからね。
ナトリウムどころじゃないですよ。
そういう特性を持っているんだという事を知って下さい。
こういう事を知らないと騙されますから。
こういった放射線は、放射性物質から放射線が通るとですね、原子が飛ばされます。
そういったものを電離作用というんですね。
だから電離放射線防止法というのは、こういった電子が飛ばされる作用、電離放射線。
ね、そういった作用があるから「危険だよ」と言っている訳です。

半減期というのがあります。
半減期というのはたとえば今セシウムが100万ベクレルあったとして、
それが30年後に50万ベクレルになるんですよ。
60年後に4分の1ですから25万ベクレルね。
私のところは100万ベクレルを超えていますけれど、
ですからもう、30年、60年無理なんですね、私のところは。
これは物理的半減期と言います。
ですから全員の新しい村をつくって下さいと私は言っているんですけれど、なかなか言う事を聞かない。
それで、放射線と放射能の単位という事で
ベクレル、それからシーベルトという事であるんですけれども、
皆さんが言っているのはこの表面ね。
実はここに放射性物質があるんです。
ガンマ線で測ると、なんら音がしませんね。
これはガンマ線で測るものは大体シーベルトでやっているんですね、皆さん。
ところが、今度はアルファ線、ガンマ線、ベータ線全部測ります。
48:49
どうですか?音がしますよね。

ガンマ線が低いから、放射線が低いからと言って、
放射線が出てない訳じゃないんだという事。
いいですね。
だからこれを身体の中にのみ込んだらどうなるのか?という事がわからない。

それで、私はこれを袋の中に入れています。
という事は、ここに放射性物質、さっき言った電球の球がここに入っているわけです。
だけど私はこれを素手で触っています。
放射線は受けるけれども、放射性物質は散らばらない。
ね、そういった事をまず分かって頂きたい。
だから封じ込めなければダメだという事です。
私たちが管理区域で働いた場合、外部被ばくを調べるためにAPD
アラームポケットデジメーターと言って、0.1だったら、0.1で
その時点でアラームが鳴ります。
「早く出なさい」って。
1日1ミリシーベルトまで受けていいんですけれど、
1ミリシーベルトを1日中受けていたら、20日しか働けません。
だから0.1なら0.1と決めて、それで出て下さいよ、ね。
それからここにFB(フィルムバッチ)って言うのがあります。
フィルムバッチとAPDは必ずつけて、
実はこれは私のガラスバッチなんですけど、
そういったものを必ず付けて入域しなければいけない。
それから管理者に関しては
内部被ばくを起こしていないかどうかホールのディカウンターで検査しなさいよ、という事になっています。
それでですね、内部被ばく。
1.登録時
2.登録後3ヶ月毎
3.登録を解除する時
4.必要と認められた時測定を行います。
入る前にやります。
それから登録して作業者になってから3ヶ月毎に受けます。
それから登録解除、仕事が終わって原発から出ますよ、という時に、
解除する時にそういったホールボディを受けます。
それから表面汚染で、
ここら辺汚染しましたよという時にも医者の指示で受けなければなりません。
今の子どもたちがどんな状態におかれているかを考えながら聞いて下さい。

それと身体に放射性物質を付けたまま出ちゃいけませんから、管理区域から。
ですから退室モニタ(ゲートモニタ)というものがあります。
今のホールボディよりいいやつですよ。
これね、体が縮まるんです。
幅がね。
頭からも縮まるし身体もこうなるし、ですから正確に測ってくれるんです。
そういう機会を使っていただきたいですね。
まず作業をする前に放射S年がどの位あるのかという事が分からなければいけないし、
それから今言ったように表面に放射性物質が付いてないかどうか
身体に付着しますので、あるかないかを確認しながら。
で、これはスミアっていうんですが、
スミアでふき取ってですね、ここに付着していればそのスミアに付着する訳です。
そうやって汚染があるかどうかをフィルム管で確認したり、
それからまた別な、特殊な機械がありますけれどもそれで測定します。
空気中に放射性物質が散らばっていないかどうかという事で、
ダストサンプラーというものを使って、空気中の放射性物質を検査します。
あと、連続モニタもあります。
そういったもので空気中が汚れていないかどうか?法律に触れていないかの基準を見ております。
先程山本太郎さんの方からあったと思うんですが、
放射線の影響という事で、急性障害というものを、
すぐに表れる状態のものとか、、それから6ヶ月ぐらいで白内障になるとかね、
そういったものを急性障害と言います。
そういうものを昔は非確率的云々って言ってたんですけれども、今は確定的影響と言っています。
さっき遺伝子の話がありましたけれど、
遺伝的影響という事で、
後でなるであろう晩発性障害と遺伝的影響というのが確率的影響と言われています。
しきい値というのがあって、
確定的な場合はこれまで受けたら影響が表れるというもの。
確率的影響は要するに遺伝的なものとか発がん性に関しては「しきい値はないよ」と言われます。
ですから、「放射線がある限り影響があるよ」と認める形になります。
それで法律があります。

実効線量限度というのがあるんですけれども、
1年間に50ミリシーベルトまでですよ
ですけど、5年間で100ミリシーベルトですよ。
ですから東芝さんとか日立さんは年間18ミリで抑えています。
5年で100ですから20ミリまでしか受けられません。
だけどそれを目一杯やっていると余裕が無くなっちゃっう。
あと1分?じゃ、ここだけ。
妊娠中の内部被ばくは1ミリシーベルトです。
妊娠中の2ミリシーベルト1年ですよ。
これはおかしいですよね。
5ミリシーベルト、20ミリシーベルトの中で妊婦さん達抜けられますか?という話、法律違反でしょ。
そういうことを頭に入れてやってください。
防護服の実演
54:30~http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=54m30s
(この部分は動画でご覧ください)

(ハサミで


こうやって脱ぐと身体を汚さないでしょ。
だから放射性物質は皮膚に付着させてはいけないんです。
直接付着すると影響を受けます。
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子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=57m27s
おしどりマコ

今日私が疎開裁判の方々と皆さんにお伝えしたい事は、
10分しかないので取材をした中で簡単にお伝えしたいんですけれども、
まず一つは、原発事故の後健康に問題があるかどうか?
安全か危険か?という議論がある前に、
私たちはこのシビアなアクシデントがあった後、きちんと情報が私たちに提供されていて、
そしてその情報を判断するだけの知識があって、
そしてどういう結果の選択を選んでも、ちゃんと選択肢が与えられているということが必要だと思うんですね。
情報があって知識があって、やっぱり「避難したい」と思ったら避難できるし、
でもなんか「除染して住み続けたい」と思ったらそういう選択肢もあるし、
そういう情報と知識と選択肢というのはすごく大切だと思うんですけれど、
まず今日はその情報すらも最近本当に出て来なくなっているというのをお話したいと思います。
で、安倍さんが東京にオリンピックを決めたIOC総会以降、
本当に東京電力の記者会見で情報がめちゃめちゃ出にくくなっています。
汚染水が簡単に0.3kmでブロックされていますって安倍さんが発言した次の日の記者会見で、
メチャメチャ東京電力の記者会見場は荒れたんですね。
ずっと記者会見に通い続けている記者さん達は、
「汚染水がブロックされている」なんて初めて聞いたよ、と思ったので、
私もビックリしました。
知らないうちに新しいプレスリリースが出たかなと思って、
規制庁の汚染水対策ワーキングも、エネ庁の汚染水対策処理委員会も、
ずっと資料をチェックして傍聴取材に行っていますので、
「いつそんな情報が出たんだろう?」と思って、みんな質問したわけですね。
そうすると東京電力の回答、
「いや、東京電力といたしましても、総理の発言のご趣旨を国に確認しました」って言ったんですよ。
ま、東京電力もビックリしている訳なんですよ、これね。
「そんなこと言ってないのにな」と思いながら。
でもそれ以降本当に記者会見でも、そして規制庁の検討会でも情報が出にくくなって。
たとえば私は2011年の海への汚染水が漏えいした件で、
いま東京電力が公表していて、そして国が言っているのは、
2011年の4月2日から6日までの漏えいなんですね。
2号機のスプリングピットというところから、小便小僧とかマーライオンのように
高濃度の汚染水が海にピューッと流れていて、
東京電力がおがくずとか、バスクリンとか、新聞紙とか、いろいろな品物を使って止めようとしたあの件です。
あれが4月2日から6日なんですね。
でもテレビ会議動画という、東京電力と福島第一原発を結んでいるスカイプみたいな、
そういう動画の議事録を見なおして、ずーっとそれを私は見直しているんですけれど、
そうすると、3月25日と、そして4月7日に、
「2号機の大物搬入口付近から水跡があって、側溝に流れ込んで、どうも汚染水が海に流れ込んだ跡がある」
という発言があるんですよ。
で、その汚染水の水跡があるところを測ると、
3月25日が50ミリシーベルト/h
4月7日が40ミリシーベルト/h
かなり高線量の、水は乾いているんですけれども「高線量の水跡があった」という発言があるんですね。
でも、3月25日は2シーベルト/hの汚染水に、作業員の方が短い長靴というのを履いて
それで、ま、足を突っ込んでしまって、それでかなり被ばくをしたという事が
ものすごい重要な議論、トピックになっていて、
そのあたりの東京電力の記者会見の資料を見直してみても、その事ばかり話し合われています。
テレビ会議の動画も、その作業員の方々の被ばくを
どういうふうに発表をするのか、どういうふうな対処をするのかという議論ばっかりなんですね。
3月25日、2号機の大型搬入口から高濃度の水が漏れたんじゃないか?というのは、
一回だけ発言があっただけで、後は何も取り上げられていませんでした。
で、東京電力が公式に出している、
「海洋にどの程度どのタイミングで汚染水が流れていたか」という資料は、
4月2日から4月6日までなんですね、初めて出たのが。
で、4月6日には「コンクリートを埋めていったら止まりました」っていうことになっています。
なので3月25と4月7日の漏えいは一切この中に出てきていません。
それで、気象研究所の青山道夫先生や、電中研の津旨(つむね)さんという研究者がいらっしゃるんですけど、
その方が2012年に書かれた海洋の汚染水の論文を見ますと、
「3月26日から高濃度の汚染水が海洋に流れ続けている」という論文なんですね。
その論文は私は最初に知っていたんですけど、
その論文は東京電力が測定した海水の濃度から作り上げた論文なんです。
ですから東京電力も3月26日から海の放射性物質の濃度が上がっているという測定値は出しているんです。
で、3月25日に、「どこか分からないけど漏えいがあった」という発言が一回だけあります。
3月25日に一回、4月7日に二回あります。
で、その事を、今年の夏からずーっと東京電力に調べているんですけど、
各方面から、
本当にオリンピックが決まってから、
そして国が一歩前に出るというふうになってから、情報が出て来なくなって、
先週の金曜日に、ぶら下がりの時に、
情報が出てこなかったら記者会見で毎回毎回しつこく聞くんですけれど、
「なにやっているんですか、早く出して下さい」って言っているんですけど、
帰る時に東京電力の広報の方がわざわざ私のところに来られて、
「おしどりさんが調べている2011年3月25日と4月7日の海洋の汚染水の件は、御容赦して下さい」
って言われたんです。
「ちょっと待って、どういう意味ですか?」って聞きました。
「いや、私も調べましたが、テレビ会議の動画に確かに発言はありました。
しかしそれ以上東京電力は公式発表として資料に何も出しておりません。
そして、規制庁やエネ庁などの検討会でも言及はされておりません。
で、新たに東京電力がこの件に関してコメントすることは、ご容赦、よろしくおねがいいたします」
って言われたんですよ。
ビックリして。
で、いくつか同じように私はずーっと数ヶ月調べ続けている事があるんですね。
たとえばいま規制庁で「事故検討会」という
2011年の事故の物議をもっとしよう、というのがあるんですけど、
3号機の使用済み燃料プールの爆発は臨界ではないのか?
みたいな事を今ずっと資料で話し合われているんですね。
で、防衛省のデータで、2011年3月20日に3号機の蓋の、DSPと
機器貯蔵プールと付近の部分で、空からみると128度の部分があるんですね。
3月20日に白い湯気が出たという付近と、
その防衛庁が撮影した高い温度の部分というのは同じ場所なんですよ。
それで結局規制庁の資料にはその部分の話は使用済み燃料プールからは離れているので、
まぁ、それは臨界のことを示唆するものではないという事になっているんですけど、
じゃあ、3月20日、3号機、その128度で白煙が上がった部分というのは、
どういう現象でどういう事があったんですか?という事をずっと聞いているんですけど、
その件もまとめて、先週の金曜日に「ご理解下さい」って言われたんですよ。
それも、東京電力も防衛省が撮影をして高温だった部分を把握しています。
白煙が上がった部分と同じだということも把握しています。
しかし、過去その件に関して何か資料を出して、
「検討委員会でもコメントを出していないのでこれ以上は」って言われるんですね。
で、今まで割と東京電力の広報の方は、
ずっと調べていて「あ、分かりました、調べてきます」とおっしゃったら、
もう下手したら半年とかかかるんですけど、
でも、何かしらしつこく言っていたら、いずれ何かしらの回答はいただいていたんですけど、
もう本当にここ最近、今まで発表していなくて、そして今まで検討会でもコメントしていないことは、
「もう調べません。なにも言いません」という体制はハッキリ言われてしまって、
本当に驚いています。
「ご容赦ください」って5~6回言わせましたからね。
それで「どう書いて下さってもいいです」みたいなことを言われたので、
「もうこのまま書き起こしますよ、録音そのままあげますよ」って言っているんですけど。
なので本当に情報が、今ますます出てきません。

で、今年の1月にあった国際シンポジウムですね。
放医研が主催してやった経産省の特別会計予算でやった、環境省の授業なんですけど、
ここにいる方々はご存じだと思いますけど、
福島第一原発事故の後半減期が短いものでヨウ素131が8日間ですよね。
なので80日経つと、1024分の1になるので、
半減期が短いものはどれだけ被ばくしても
時間が経ってしまうともうホールボディカウンターなどで出てこないんですね。
なので住民の方々の短半減期核種の被ばくって言うのは、今実測値が無くて、
いろんな様々なデータで推測するしかない。
なので、研究室の方、学界の方、何かしらデータがあったらくださいという事を
平成24年超えてやったんです。
これが2回目の国際シンポジウムで、国際シンポジウムは海外のいろんな研究者の方々を呼んで、
手を貸して下さい、知見をくださいという事だったんですね。
それで最後のディスカッションの時に、
ま、一回目の国際シンポジウムの時にも、その時にもずっと言われていたんですけど、
この時にははっきりと言っていました。
2回目の時にはスペインとかロシアとか海外の研究者が来られていたんですけれども、
原発事故が2011年にあって、
みなさん覚えていらっしゃると思うんですけれども、
外国の方が一斉に自分の国に帰ってしまわれたんですね。
それで、日本から帰って来た自国民を、各国の方々はすぐにホールボディカウンターをとっているんです。
「そのデータがあります」と。
それでどのように被ばくされたのか、
どういうルートで逃げて何日に東京を発ったのか、
行動記録も取ってありますと、
なので短半減期核種の住民の被ばくのデータがない日本には、
これは重要なデータなので、人道的な理由で提供しますというのを、
各国の研究者の方々がおっしゃっていました。
これはたとえばフランスの方ですね。
私が書き起こしたものです。
フランスの研究者
フランスでは220人の日本から戻ってきた人を調査測定。
280人、2011年日本から帰国した人の測定。
35%の人が汚染。
(この人数の違いは不明。通訳の発言をそのままメモした)
ゲルマニウム検出機で測定。
ホールボディカウンティング、ゲルマニウム検出器2機で行う。
甲状腺の測定は1つのゲルマニウム検出機で、正面と頚部。
ほとんどの測定は事故の3週間以内。
汚染が確認された人達は、大部分がヨウ素131.
セシウム134、セシウム137も20人検出。
テルル132、ヨウ素132も12人ほど検出。
線量評価を汚染が確認された人達に行った。
線量評価は核種の元素として要素132を除いて行った。
2011年に日本から帰国した人の測定、
通訳の方のをそのまま書き起こしたので、あれ?これ意味とれないというところもあるんですけれども、
220人280人のホールボディカウンターのデータをフランスは持っているそうです。
ほとんどの測定は事故の3週間以内で、東京でどう逃げたか?という事なので、
ほぼ東京の方々と見られました。
で、その200人以上の方々の、35%の人に汚染がみられたそうです。
汚染が確認された人達の大部分がヨウ素131。
で、セシウム134,137も20人検出。
テルル132、ヨウ素132も12人ほど検出した。
このようなデータがあるのでこれは日本に提供します。
そうすると、スペインやロシアの方々も、「我々も持っているし提供する」という話があったんですね。
で、日本の放医研の方は
「それは有りがたい。これから様々な海外のデータや経験を構築していきたい」という事になったんですけど、
今回秋の国会で、山本太郎議員に頼んで質問主意書を出して、
「このデータは今日本は持っていますか?」
「これはちゃんと各国の方からデータは取ったんですか?」という事を聞きますと
「何のことを指しているのかわかりません」と回答がきて・・・
私はこれを全部書いたんですけどね、「フランスの人がこの数字を言っていましたよ」って。
で、データはその方に確認したんですけれど、「無い」そうです。
なので、情報が出てこないどころか、
「提供しますよ」という情報すら手に入れてないというのはすごく問題だなと思います。
県民健康管理調査という福島県の調査があって、
これは特に甲状腺の事がトピックとして取り上げられていますけれど、
でもそれが本当にチェルノブイリの原発事故で因果関係が認められているのが
「子どもの甲状腺がん」だからというだけで、他にいろんな健康被害が出てくるんじゃないか?
それをどうしてみないんだろうと思っています。
それで、福島県に取材に行っても、いろいろ質問が集中するのが甲状腺のことだけなので、
妊産婦調査や血液検査やいろいろな調査、心のケアとかもやっているんですけど、
私がそれを質問すると、
「甲状腺の事だけしか聞きたくないんだよ」って傍聴の方からも言われたりするぐらいで、
あのチョット・・・ドキドキしています。
それで甲状腺の調査は記者さん達の要望や検討委員会側で新たに甲状腺に関する委員会は立ちあがったんですね。
で、その委員会をつくるかどうかの時に、
いろいろときちんともっと甲状腺の事を話して欲しいと記者さん達が詰め寄っておられた時、
私もそこにいましたが、甲状腺だけでなく、妊産婦調査や血液検査や様々な健康被害の調査についてもっと。
甲状腺だけでなく他のこともきちんと責任者の方にお話をして欲しいし、
評価をして欲しいし説明をして欲しいって言っているんですけど、
県の健康管理課の課長から
「その他の事を聞くのはあなただけなので、そこまで手が回りません」と言われてしまいました。
これもちゃんと音源とりましたからね、私。

で、これは福島県ホームページに出ている調査で、
今年に6月に出てきた資料では、新生児で一番多かったのは心臓奇形だったんです。
でも、「全国平均とそう変わらなかったから問題はない」という一文だけ出ていたんですね。
新生児で一番多く出てくる奇形は心臓なんですけれど、
まぁ、通常でもそうなんですけれど、
でも皆さんご存じの通り、チェルノブイリハートと言って
チェルノブイリ事故の後心臓奇形も増えましたのですごく気になっていて、
それで8月になって、地域別の数字と人数が出ました。
それで詳しく平成23年度と24年度とどういう奇形が出たか、人数が出たんですね。

でもま、「そんなに問題はないのかな」と思っていたんですけど、
ちょっと私地域的に偏りがあるような気がして、
これをつくってみたんですけど、

平成23年度と24年度の心臓奇形と出産数でパーセンテージを出してみました。
県平均をみると確かに0.85、0.8でそんなに変わっていなくて、
全国平均とそう変わらない感じもするんですけど、
地域別でみた時に、かなり数字が上下してたんですね。
私は地域で偏りがあるのかなと思っていたんですけれども、
高い地域は高い、低い地域は低い、という形ではなく、
大幅に増えたところや大幅に減ったところがあったんです。
で、それでほんとうに、0.46%と1.28%とかなり差がある、3倍はあるんですけど、
県平均でみると0.8に丸め込まれてしまいます。
いわき市は初期被ばく、放射性プルームが初期に通ったけれども、土壌に沈着はしなかったので、
現在の汚染はあんまりない地域ですよね。
それで一方県中とか相双地区というのは比較的汚染が続いていたりするので、
これだけじゃ本当に何が言えるのかというのは私は分からなくて、
新生児内科の先生や統計学の先生に今投げている最中なんですけど、
このようなことすら、どうしてなんだろう?
もっと詳細に調べてもいいんじゃないだろうか、と私はすごく思っています。
本当に情報があるのに出てこない。
で、ある分、ある分の情報だけでも精査されていないというのがすごく問題だと思っています。
なのでもう、避難するとか避難しないとか、それはその人たちの選択が自由に取れるように、
で、情報が今現在本当に出てこないし、
出ているものすら精査されていないという状況なので、
もっと皆さん知りたがりになって、子どもたちを守っていかないと、
というふうに、芸人ですけれど真剣に思っています。
すみません長いこと。ありがとうございます。
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テレビ朝日 2013/12/12 11:19
アメリカ・アーカンソー州の原発で変圧器が爆発し、原子炉が自動停止しました。
アーカンソー州にあるニュークリアワン原発の2号機で9日朝、変圧器が爆発しました。
外部電源の供給が止まったため、原子炉は自動停止しました。
すぐに非常用の発電機に切り替わり、原子炉を冷却しています。
NRC=アメリカ原子力規制委員会によりますと、放射性物質は漏れておらず、負傷者はいないということです。
爆発の原因は今のところ、把握できていません。
詳しい原因が分かるまで、原子炉は稼働させない方針です。
米原発で変圧器爆発、放射性物質漏れなし
読売新聞 2013年12月10日12時19分
【ワシントン=中島達雄】米原子力規制委員会(NRC)は9日、
アーカンソー州にあるニュークリアワン原子力発電所2号機で変圧器が爆発する事故が起きたと発表。
事故対応センターを設置して、原因調査を始めた。
同原発を運営する電力大手エンタジー社によると、爆発は米中部時間の9日早朝に発生。
火災が起きたが、放射性物質は漏れておらず、けが人も出なかった。
NRCの4段階のトラブル分類のうち、最も低い「異常事象」と判断している。
NRCによると、2号機は、通常の外部電源の供給が止まったため、原子炉が自動停止し、
非常用ディーゼル発電機などで原子炉を冷却中。同社は原因が判明するまで、2号機を運転しないことを決めた。
1号機は運転を続けている。
同原発では3月、運搬中の発電機が落下して作業員1人が死亡、8人が負傷する事故が発生していた。
Russelville Arkansas Nuclear Plant II
Unit 2 Remains Offline During Investigation into Nuclear One Fire
12/10/2013 12:53 PM
現場の様子




場所



子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=31m42s
忙しい中、山本参議院議員にご参加いただいています。
山本参議院議員は私たちふくしま集団疎開裁判の様々な活動に最初からかかわってご支援下さっていました。
山本太郎参議院議員

こんばんは、山本太郎です。
参議院議員になっちゃったんですね。
この裁判の初めのころは本当に一市民として一緒に声を挙げていたんですけれども、
本当にあまりにもひどいですよね。
ハッキリしているんですけどね最初から、国がやりたい事というのは、
もうこの件に関して、要は原発の事故の事に関して、被ばくの事に関して、
もう「すっとぼけます」と、一貫していますね。
でもこれ、とぼけられたら困るんですよね。
このようにだんだんと子どもたちの身体に、もちろん大人もそうですけれど現れてきている。
しかも、「小児甲状腺がんだけじゃないだろ」って。
「病気なんて限定できないだろ」と。
免疫力をやられるんだから、その人その人の身体のそれぞれの症状、
一番弱いところに出てくるんだから。
「病気の花束を抱えて生まれてくる」ってベラルーシの人も言っているじゃないか。
もうこの先の、この国の未来を想像するのにはチェルノブイリの周辺の国々というのを見るしかないんですよね。
でも見たくない。
どうして見たくないの?
お金がかかるからだよ、保障賠償必要でしょ。
だから汚染地域というのも明らかにしない。
福島だけにしか、福島の一部にしか汚染がないというふりをずーっと続けている。
「そうじゃないだろ」と。
東京もだよ、ホットスポットがあるよ。
東日本一帯だろ。
全部一緒じゃないけれど斑に広がったんだろ。
どうしてセシウムとヨウ素しか調べないの?
もっと沢山調べなくちゃいけないじゃないか。
その沢山の不条理というものを、なんとか解決できないだろうかと思って、
参議院議員というところにまで皆さんの力で押し上げていただいたんですけれど、
命にかかわること、人々の権利に関わる事というのは、全然進まないですね。
金の匂いのするところにはすぐ飛びついて、
どんな法律でも通していくんですけれどもね。
命にかかわること、金にならない事というのは、
なんとなく法案として成立したとしても全然中身が煮詰まらない。
すごいですね。
でも明らかなんです。
「お金のために未来はもう諦めている」
それが国の姿勢です。
だって健康な子どもたちが将来いないとするならば、
この国を誰が支えるんですか?
誰が納税するんですか?
誰が次の世代を生み出すんですか?
未来というものを完全に諦めてしまったのは、なんのために?
お金のためです。
原発止めるわけにいかないからね。
電力会社、電機メーカー、保険、建設、
もうありとあらゆる企業がここに関わっているから、こんなウマいもん捨てれる筈ないだろ。
人の命と引き換えにでも、この商売を続けさせていただきます。
ハッキリしているんですよね、本当に悔しい。
この状況をどうやって変えますか?
人道的な事ですよね、こんなの。
政治的なことである前に人道的な事を、どうしてもっと沢山の人達が声を挙げないの?
この集団疎開裁判という事でさえも、
ニュースで大きく取り上げられたことが何回ありますか?
流せないんです。
どうしても。
コマーシャル、広告で支えられているテレビにとって、そんな核心に迫ることを言えるはずがないんですよ。
原発の事は、再稼働の事はなんとか言えたとしても、
「被ばく」ということに触れるのは一番怖い。
被ばくに触れれば、やっぱりここが一番
原発反対とかうまいこと言っておけば仕事は続いたかもしれないんです。
「太陽光エネルギー、いいんじゃないですか」みたいなことを言っていれば
仕事を続けられたかもしれないけれども、
集団疎開裁判に加わった途端に、…(笑)…そういう訳じゃないです、
根本の部分ですよね、「どうして原発いらないの?」って。
「被ばくしたらまずいからだよ」って。
「人体が相容れないものを空気中に、自分の生活環境中に沢山ばらまかれたら人の命に関わるじゃないか」
という話で、
「原発いらない」という事は「被ばくがまずいから」という事と繋がっているんですよ。
原発の事が言えても被ばくの事が言えないというような空気になっちゃっている。
国会の中はどうだ?
被ばくの事を口にしている人はほとんどいないですよ。
どうして?
そこには利権がないから。
だってみなさん全員持ち出しでやっているじゃないですか。
そうでしょ?
お金持ちなんか見たことないですよ、僕。
でも、根本的な事なんですよ、命にかかわる事なんだよ。
子どもたちを見捨てるという事は自分自身を切りつけられてもおかしくないということを認めたという事ですよ。
こんなことがあっては絶対にならないという事ですよね。
これを本当に政治で決着を付けるためには、政治家を本気にさせるしかないんですよ。
今全然本気になっていないでしょ。
僕この間、内閣委員会というのに所属していて、
それぞれの委員会、常任委員会というのがあって、
委員会の中でも議題、各国会の中でも議題があるんです。
僕の場合は内閣委員会。
今国会の場合は「国家戦略特区」というのがテーマなんです。
「いや僕は被ばくの問題が気になる」そういう事を言いたいんですけれどダメ。
この国家戦略特区に関する質問をしなきゃいけない。
3分の2はその事に関してする。
残りの時間をたとえば被ばくの問題であるとかという事を言ってもいいよという空気なんですよ。
先日質問した時に、最初に国家戦略特区の質問があまりにも早く終わり過ぎたんですよね。
だから、放射性物質の話とかを延々と続けていたら、後でムチャクチャ怒られたんです。
「いい加減にしろ」というような・・・ま、そこまでは言われていないんですけれども、
与党側から「どうして国家戦略特区の事を質問しないんだ、というふうに結構今問題になっている」と。
何が国家戦略特区だよ。
また規制緩和してどこかの企業を儲けさせるための政治家のごますりですよ、そんなの。
どっち見て政治やってるんだよ。
いま命の危険にさらされている子どもたちがいる、大人たちがいるのに、
その事がまず一番最初に話し合いをやらなければいけないじゃないですか。
でもそんな事は通用しない。
それが大人の世界なんです。
残念ながらいま722人いる議員のうち、
この被ばく、特に子どもたちという部分に関してフォーカスできる人というのは数少ない。
じゃあどうすればいい?
国会の中で数の論理で採決を決められてしまった時に、そんなこと議題にも上がらないかもしれない。
でもこれをあげられる方法もあるんです。
国会議員のお尻を叩くしかないんですよね。
国会議員のお尻を叩いても集まった人の数がすくなかったら見向きもしない。
どうして?
票の匂いがしないから。
次の選挙に影響なさそうだもの。
だとしたら、これは一般の方々にもう一度広く、このいま国がやっているとんでもない。
なんていうか・・・・・・緩やかな死刑宣告ですよ。
この国に住む者たちに与えられた緩やかな死刑宣告を
もっと広く多くの人達に伝えて、
そういうアクションに足を運んでもらって、
目で見て、何万人、何十万人という人達が声を挙げるという状況に持っていくしかないんですよね。
「政治家なんだから政治で決着付けるように、お前努力しろよ」って怒られそうなんですけれども、
でも今の実際の政治の中はそういう状況です。
この裁判に関して、本当にいろんな判決が出て苦労をしてきました。
で、分かった。
「司法も権力の一部なんだ」と。
裁判では子どもたちは救えない。
でも裁判をやめる訳じゃない。
どうして裁判を続けるんですか?
国が付くウソ、
電力会社が付くウソ、
行政が付くウソを記録しなきゃいけない。
今一番やらなければいけない事は、汚染の恐れがある、
子ども達の健康に影響がある土地に住む子どもたちをどうやって、
まずは民間で移動してもらうか、ということ。
希望者には移動できるという事を担保していくかという事がすごく大事だと思うんですね。
政治家なのにまだ市民活動家みたいな事を言っているのか、って言う話なんですけど、
もう悔しいけれど本当にそういう状況なんです。
もう…そのような状況の中でなにか・・突破できるという様な部分を
皆さんに沢山意見を聞きながら、国会の中でせきること。
1議席ですけれども、1議席でやれることはそう多くはないんですけれども、
やれる精一杯の事をやっていきたいと思います。
そして、外に向けてのメッセージ、
いま新しい署名というのも開始するところにあるんですね。
それはどういう署名なのか?というのは、要は年間1ミリ。
被ばく限度は年間1ミリなんだよ。
国際基準なんですよ。
「でも今この国がしている事は」ということと、
日本の食品の安全基準1kgあたり100ベクレル。
これは原発の敷地内から出てくる低レベル廃棄物と同等ですよ。
僕達が食べていたのは事故前は0.1ぐらいでした。
1000倍も高くなっていますよ。
という様な本当に基本的な情報を、もう一度沢山の人々に知ってもらうための署名というものを、
仲間と一緒につくったんです。
本当に、時間をかけられない。
一刻を争うような事態なんだけれども、
もう一度沢山の人に参加してもらうために、こつこつやらなければいけない部分があるというのは、
本当に歯がゆいところなんですけれども、
国会の中でやれること、外でやれること、最大限にやっていきたいと思います。
なんとかこれを突破しないと、この国の未来はないですよね。
これは絶対に諦めるわけにいかないです。
本当に横に繋がって考えていきましょう、ありがとうございました。
署名のページ
発信者 Codomo-Rescue コドモレスキュー
●宛先:安倍晋三内閣総理大臣殿、佐藤雄平福島県知事殿
安倍晋三内閣総理大臣殿、佐藤雄平福島県知事殿:
東京電力福島第一原発事故による放射能汚染から、子どもたちを守って下さい。
●宛先:全国都道府県議会議長会、都道府県議会、市区町村議会
全国都道府県議会議長会、都道府県議会、市区町村議会:
東京電力福島第一原発事故による放射能汚染を理由とした自主避難者や、
危険な場所で生活せざるをえない子どもたちの目線に立ち
彼らを助けるために手を差しのべてください。
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放射能なければ軍団つながった 年内閉園「日光猿軍団」
東京新聞 2013年12月11日

舞台の開演前に調教場で猿たちとスキンシップをとる間中敏雄校長
=栃木県日光市で
ニホンザルが集団で芸をするテーマパーク「日光猿軍団」(栃木県日光市)が、今年いっぱいで幕を閉じる。
22年間に延べ約一千万人が訪れ人気を博したが、
東京電力福島第一原発事故で外国人調教師が帰国するなど先行きの見通しが立たなくなった。
軍団を興した間中(まなか)敏雄校長(65)は
「『そんなことは猿でも分かる』と人間はよく言うが、自分たちはそんなに賢いのかねえ」と、
事故後も原発を続けるような動きに憤る。 (大野暢子(まさこ))
1990年代後半、間中さんのもとにはアジア各国から
「どうやって大勢の猿を操るのか」との問い合わせが相次いだ。指導を求める依頼もあった。
2006年以降、韓国の大慶(テギョン)大から調教師志望の留学生が多くやってきた。
流ちょうな日本語であいさつでき、調教は深夜まで続けた。
「お猿さんが眠そうだべ」と校長が止めるほどの熱意だった。
中でも目を引いたのが、一期生として来日した女子学生キム・アランさん。
日光署の交通安全運動に相方の猿と参加するなど活躍した。
難しい輪くぐりも習得した。
三年後に帰国した後も母親と遊びに来るなど家族ぐるみの付き合いが続いた。
11年3月、原発事故が発生すると、軍団にいた大慶大生8人が事務所にやってきた。
「家族に帰ってこいと言われた。ごめんなさい」。
間中さんは「自分が親でも同じことを言っただろう」と引き留めなかった。
アランさんにも変化が現れた。
今年の正月を間中家で過ごし、3月から軍団で働く覚悟を決めていたが、
応援していたはずの母親から待ったが掛かった。
「放射能の問題がある。あなたが子を産む時のことを考えると…。そう母から言われた」。
国際電話で間中さんの妻清子さん(58)に事情を明かしたアランさん。
その後、次第に電話に出なくなった。
アランさんが軍団入りしたら、大慶大からの留学が再開するかもしれない。
そんな願いも断たれた。
原発事故で、猿たちの暮らしも激変した。
猿が好んで口にする木の芽や葉は放射性物質の濃度が高く、野山の散歩ができない。
調教師不足で新しい猿を教える余裕がなくなり、ショーはベテランの猿頼み。
今夏、高齢の猿が疲労で好物の果物にすら手をつけなくなり、閉園を決めた間中さんは、いま思う。
「放射能がなければ軍団はつながった。おれは怒り続ける。
汚染された地域で子育てしている人、避難している福島の家族…。
いろんな立場の人に怒り続けてほしい。でないと、原発はなくならないべ」
<日光猿軍団>
ニホンザルが集団芸をするテーマパーク。
さる年の1992年1月、日光市にオープンした。
ひもをつけないニホンザルの集団芸を日本で初めて成功させた。
大勢の猿が生徒を演じる「お猿の学校」などのコント芸で人気を博し、テレビでも紹介された。
福島第一原発事故後、外国人調教師が全員帰国し、日本人調教師で営業を続けてきたが、
今年8月、年内の閉園を決めた。今月21日に卒業式が行われ、31日まで営業する。
日光猿軍団
2013年11月25日
日光猿軍団閉園のご挨拶
ご存知のように日光猿軍団は2013年12月31日をもって閉園することとなりました。
ここまで20数年続けてこれたのも応援してくださる皆様方のお力添えの賜物と日々感じております。
思い返せば、日光猿軍団を始めてから10年は沢山のお客様にご来園いただき、また調教師もたくさんいて、とても活気がありました。
調教師は皆、とても個性がありユニークで素直で全員がお猿さんの心を掴んでくれて、「よし、これならみんなに任せても大丈夫だ!」と思い、自分自身もステージから遠ざかっていくようになりました。
それから数年後、お客様の数が次第に減っていき、何か問題があるのかと思い、色々な角度からアンケートを取ってみたところ、「校長先生のお猿の学校がやっていない」「校長先生の姿が見えない」という内容が一番多かったので、自分で作った日光猿軍団、お猿の学校が見たくてお客様は来ているんだという事に気付き、「よし、もう一回お猿の学校を始めよう!」と思った矢先、東日本大震災が起こりました。
当園は地震による被害は幸い少なかったのですが、福島第一原発の放射能の問題が致命的でした。また、その時の調教師の大半が韓国の方だったのですが、本人達は残って続けたいと言ってくれましたが、やはりご家族の皆様がとても心配し、「帰ってきて欲しい」とのことで、やむを得ず帰国しました。
本当はその時に「これでやめよう」と思いましたが、お客様から「早く再開して欲しい」との声を沢山いただき、楽しみに待ってくれている人たちがいるのにやめる訳にはいかないと思い、あれから2年半が経って、お客様も徐々にだけど戻ってきてくれたところで身勝手かとは思いましたが、それより第一原発の放射能流出問題が解決しない状態でこのまま続ける事は難しいと思って解散する事にしました。
残す所もうわずかではございますが、解散となる12月31日まで精一杯頑張りたいと思います。
解散後は日光猿軍団記念館として、これまで活躍してきたお猿さん達に会えるように、また、今までの事を思い出していただけるような記念館を考えております。
これまで日光猿軍団を応援してくれて本当にありがとうございました。
追伸
フジTVのほこ×たて問題では、いろいろご迷惑をおかけいたしました。
日光猿軍団として問われるような事は一切ございません。
ご心配をおかけし、申し訳ございません。
日光猿軍団
校長 間中敏雄
追伸部分に書かれている「フジTVのほこ×たて問題では、いろいろご迷惑をおかけいたしました」
という言葉に引っ掛かったので、
本題から外れるけれど調べました。
猿の首に釣り糸「ほこ×たて」虐待は事実
日刊スポーツ [2013年10月29日7時3分 紙面から]
フジテレビ系バラエティー「ほこ×たて」(日曜午後7時)の20日放送分で不適切な演出があったとして、同番組の27日以降のレギュラー放送を休止している同局が28日、指摘された「動物虐待疑惑」が事実だったことを日刊スポーツの取材に対して明らかにした。
疑惑は、番組出演者でもある模型メーカー勤務の広坂正美氏が指摘して発覚した。広坂氏は23日に勤務先のHPに同番組についての告発文を掲載。20日放送の同番組で捏造(ねつぞう)があったと記す中、昨年10月21日に放送されたラジコンと猿との対戦にもさかのぼり、番組側による動物虐待疑惑も告発。「猿がラジコンカーを怖がって逃げてしまうので、釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーを引っ張り、猿が追い掛けているように見せる細工をしての撮影でした」。
フジテレビは、同疑惑についてこの日、調査途中とした上で、事実だったとし「動物に大変配慮の欠けた行為に深く反省しています」とコメントした。また、11年10月にも、タカがラジコンカーを追いやすいように、広坂氏に「ゆっくり走って」と要求していたことも事実とした。
同番組については、20日放送の2時間スペシャル「絶対命中スナイパー軍団VS絶対逃げるラジコン軍団」で、3人のスナイパー(狙撃手)とラジコンボート、ヘリコプター、カーの3台が対決。収録では1番手のボートが3連勝し、ラジコン軍団の圧勝だった。しかし、放送では番組側の演出で「接戦」に捏造されていたと広坂氏が告発。24日にフジテレビが事実関係を認めていた。
記事中に「模型メーカー勤務の広坂正美氏が指摘して」と書いてあるので
広坂正美氏の勤務先HP(魚拓)
ラジコン愛好家の皆様へ ≪お詫び≫
2013年10月23日
2013年10月20日(日)にフジテレビ系で放送された、バラエティ番組 『ほこ×たて 2時間スペシャル!スナイパー軍団 VS ラジコン軍団』 にラジコン カーで出演した広坂正美です。今回偽造された編集内容が余りにも酷かった為、事実をお知らせする事に致しました。
まず、放送された内容は次の通りでした。
「スナイパーと ラジコンカーの対戦において、スナイパー が銃弾を命中させて勝利」
この内容は全くの作り物です。ラジコンボートの3連勝と、ラジコン ヘリコプターの負けは放送された通りですが、実際の撮影、対決の順番はラジコン ボートが最初で3連勝 !!
当初番組で決めていた対決のルールでは、ラジコンヘリもラジコンカーの対決もすること無く、ボートの3連勝達成時点で、ラジコン軍団の勝利が決定。番組は終了となる筈でした。
そこで編集者は、ヘリ、カー、ボートの対決も見せられるように順番の入れ替えを行いました。
しかし、ラジコン カーでは撮影中のアクシデントにより、事実上の対決は中止となったにも拘らず、放送ではラジコン カーがスナイパーに撃たれ負けた事にされ、最後の対決にボートが登場。結果は最後の対決、ボートの3連勝でラジコン軍団の勝利決定と放映されました。
ところがアメリカの撮影ロケ現場で起こったラジコンカーとの対決の真相は全く異なるのです。
放送された内容では、男性スナイパーのクリスさんが、ラジコンカーの広坂に勝利したことになっておりましたが、クリスさんとの対戦はしておらず、対戦することになっていた相手の方は女性スナイパーのレアさんでしたが、なんとスナイパーさえも入れ替わり取り決めも無視されました。
撮影本番前に制作会社側よりレアさんと私に次のルール1,2,3が提示されました。
1. 2分間一本勝負
2. 最初の1分間は撃ってもよいが、決してラジコンに当ててはならないという内々の取り決め
3. 実際の真剣勝負は残りの1分間で、1分間の中で3発のみ撃てる
(補足:放送では1のみが公表され、2 と 3は非公表でした。)
以上のルールで撮影がスタートしました。するとスタート直後の僅か数秒で、本来なら1分間は狙ってはいけないラジコンカーに向け銃弾が撃ち込まれたのです。予想外の銃撃により、弾がラジコンカーに命中してボディが飛び散り外れてしまったのです。更に2発目の弾がバッテリーに命中しラジコンがストップ、その後有ろう事か立て続けに連射、1分経たずにラジコンカーはバラバラに破壊されてしまったのです。撮影は一旦中断し、すぐにスナイパーが私のところまで謝りに来たので、「何故撃ってしまったのですか?」と尋ねましたところ、「弾が当たってしまいました。すると後ろからKILL(殺せ!)と言う声が聞こえてきたので、つい連射してしまいました。ごめんなさい」との返答でした。
その後、ラジコンカーを現場で元通りに直すことが出来なかった事もあり、制作スタッフに対し同番組への出演辞退を申し出ました。それと同時に、今度はスナイパー側より 「弾の数を5発に変更、もしくはショットガン(散弾銃)を使わせてくれなければ対戦出来ない」 との要求もあり、スナイパー側と、制作スタッフ側との折り合いもつかず、結局 「スナイパー VS ラジコンカー」の対決はここで中止となってしまったのです。よって「スナイパー VS ラジコンカー」の実際のルールに則った対戦は存在していないのです。しかも放映された男性スナイパーとラジコンカーの対決、撮影等は全く行われ無かったのです。
(補足:男性スナイパーのクリスさんと広坂の出会いのシーンで二人が会話をしている映像がありましたが、それは女性スナイパーがもし広坂に負けた時には、次にクリスさんが登場する予定だったため、事前に別途撮影していたものを上手く編集で繋ぎ合わせたものです。)
そしてこれらの内容を偽造して編集したものが10月20日に放送されたのです。
実は放送される直前に、制作会社の担当者より編集内容を知らされた際、あまりにも曲げられて作られていたため、編集責任者に対し「反則した相手が負けになるのであればまだ納得出来ますが、もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告し、内容を偽って作らないよう要請していたのですが、非常に残念な事に偽造編集したものが放送されてしまったのです。
また私は今回までに同番組に3度出演していますが、2011年10月17日に放送された鷹との対戦も大変不本意なものでした。「鷹がラジコンカーを追いかけて来ないので、鷹がラジコンカーに慣れるまで練習させた上で再戦して欲しい」、「鷹が逃げるので鷹が追いかけて来るよう、ゆっくり走らせて欲しい」、「本番の時にはカメラ写りが良くなるよう、カメラ側の敷地内を使って走らせて欲しい」などとスタッフから要求されました。これでは捕まって当然です。現実はスタッフの考えとは異なり、勝負をするところまでいかなかったのです。事実はラジコンカーの圧勝でした!
更に、2012年10月21日に放送された猿との対戦の際には、猿がラジコンカーを怖がって逃げてしまうので、釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工をしての撮影でした。
私も、私が勤めるラジコンカー メーカーのヨコモも、これまでは、『ラジコンの認知度を上げたい』『ラジコンを普及させたい』 との強い想いで、制作会社からの度重なる無理な要望にも出来る限り応えて参りましたが、今回の編集内容には愕然とし大きなショックを受けました。
この様な番組に出演していたら、ラジコンのイメージダウンだけでは無く、想いとは裏腹にラジコン愛好家の皆様にも多大なるご迷惑をお掛けする結果となってしまいます。
放送開始当初の『ほこ×たて』は、斬新な企画で、「人対人」、「企業対企業」の真剣勝負での対決だけに見る人の目を釘付けにしました。視聴率が高かったのもうなずけます。人気番組であるだけに、私共も多大なる期待と希望を持っておりましたが、昨今では余りにもひどいやらせ番組に成り下がってしまった為、今回のようなご報告をしなければならなくなりました事、非常に残念な気持ちと悔しい思いで一杯です。
最後に、フジテレビさんには放送開始当初の輝いていた人気番組 『ほこ×たて』 の再興を強く願っております。
2013年10月21日(月)
広坂 正美
テレビはウソばっかりというのがよく分かる出来事でした。
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h23m
川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会代表)

中学校で理科の教員をしている川根と申します。
今見ていただいているのが
昨日までに寄せられた731通の賛同人署名のメッセージです。
いくつかちょっと読ませていただきたいと思います。
悔いても悔いきれないほど大人は子供たちを●した。
子どもたちは自分の力や努力ではどうにもできない。命を守れるか、守れない。
「安全」という事に騙されたふりをした大人の責任です。
申し訳ないとしか言えない腹立たしさと悔しさ。
昨年生まれた新生児を含め4人の孫がいますので、
「小児甲状腺がんの子どもたち」これらの文言を見たり聞いたりする時には途中で息苦しくなり、
何度か深呼吸する程です。
沢山のこういったメッセージが寄せられて、
たった2週間で731人の方が自分の名前を公表されています。
お手元の声明文に、今朝まで集まったものをまとめさせていただいています。
医師の方も沢山行動されていますし、
教育者の方もジャーナリストの方も、
いろんな市民のメディアをなさっている方も立ち上がっていらっしゃいます。

まず、これが奇形のバラです。
バラの花の中から新しいバラが生まれつつあります。
先週の水曜日、世田谷の用賀で私が撮ったバラです。
これは私の教室に今飾ってあります。
今この緑色のところから次のつぼみが花開こうとしています。
この東京もですね、汚染されている訳です。
世田谷でも沢山の幼稚園で、紫斑病の子どもたちが出ていました。
福島の子どもたちの小児甲状腺がん。
本来は野呂美加さんがここに立ってお話をするべきだったんですが、
現在海外の方にいっておりますので、川根が代わりにお話をさせていただきます。
とにかく沢山の子どもたちが次々と穿刺細胞診によって
甲状腺がん疑い、悪性であるという事で報告をされています。
子どもたちの中には6mmを超す結節を持ち、
そしてリンパにも転移をしていて、リンパを片方、または両方取られた子ども達もいます。
ところが福島県立医大の医師はですね、
「甲状腺がんは予後の良い癌だから」と言ってろくな説明もせず、
そしてまた結節の大きささえ説明しないまま退院させています。
私がベラルーシで聞いてきたことは
ベラルーシの国民も原発事故が1986年に起きてから、
最初のうちは子どもの甲状腺がんが増えるとは分かっていなかったんですね。
ところが地元の医師たちが「次々と子どもたちが甲状腺がんにかかる」
甲状腺がんは大人がかかる癌じゃないですか。
そこから医師たちが声をあげていくことになります。
最初は、どういうふうに子どもたちの甲状腺がんが進行するのか分からなかったので、
やっぱり甲状腺を残していたのでしょう。
結果的にはリンパや肺に転移して、子どもたちが十分に無くなっています。
それがベラルーシの教訓なんですね。
子どもたちの発症率。
わたしは本当はですね、数字の遊びはしたくはありません。
ただし、この甲状腺がんが「将来起こる大人の甲状腺がんを先取りしたものである」という、
福島県立医大の見解については全くのデタラメであるというふうに言いたいと思います。
福島の子どもたちの小児甲状腺がんの発症率は通常の145倍
・福島の子どもたち58名が甲状腺がんおよびがん疑い
第13回県民健康管理調査検討委員会 2013年11月12日
・がん疑いについてー穿刺細胞診によって「悪性」が確定したが、まだ手術を終わっていない患者。
福島県立医大 鈴木眞一氏は手術を終えてから「がん確定」とする事について
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診(せんしさいぼうしん)について
乳頭がんであるかどうか極めて確実に識別出来る信頼のおける診断法であるが、
それでも、見落としの「擬陰性」、
あるいは手術してみて良性と分かる「擬陽性」がそれぞれ10%程(未満)あるから、
「癌確定」を、穿刺細胞診後ではなく手術後とした。
以上のように説明しました。
ちょっと時間がないのでがん疑いについて今回田島さんが私に教えて下さった事ですけれども、
「がんおよびがん疑い」の「がん疑い」についてなんですけれども、
これは、細胞診によってもう悪性である、癌であると診断された。
だけれども、まだ手術が終わっていない患者なんですね。
鈴木眞一はこういうふうに言っています。
「確定診断法」と考えられている穿刺細胞診について
後でスライドを見せますが、穿刺細胞診をやったらほぼ間違いなく甲状腺がんだとわかるんです。
ないものは良性だとわかるんです。
ところが、穿刺細胞診の段階で「甲状腺がん」と断定しないのは、
たまに、「10%未満良性のものが混じっているからだ」と彼等は言っている訳です
という事は、59人の90%は甲状腺癌確定だというふうに彼等は認めている事なんです。
二次検査対象者と二次検査実施者、二次検査確定者
・二次検査が終わっていない子どもがいる→「二次検査未実施の子ども」
・甲状腺がんと診断されて手術を終えていない子どもがいる→「悪性疑い」
※二次検査が全て終わり、手術を終えていない子どもが手術をすべて終えたら、
何人の子どもが小児甲状腺がんと診断されるのか?
私は、今回の甲状腺がんの発症率は145倍であるというふうに言ったのは、
二次検査が終わっていない子どもたちがいるんですね。
この子たちが二次検査を終えたら、この割合で発症したら、
何人の子どもたちが甲状腺がんと診断されるのか?
これに基づいて出した数字が145倍です、通常の。
・二次検査を終えていない子どもが全て二次検査を終えたとして、
また、「悪性または悪性疑い」の子どもは推定何人になるか?
平成23年度検査「福島第一原発20km県内及び警戒避難準備区域の住民」
13人→推定人数14.9人(18.4人)
平成24年度検査「上記以外、福島市、郡山市、二本松市など」
44人→推定人数50.9人(72.9人)
平成25年度検査「上記以外、いわき市など」
1人→推定人数3.1人(-推定せず)
( )内は
※推定有病者数 悪性または悪性疑い例数
二次検査対象人数÷二次検査結果確定数
検査対象者総数÷一時検査結果判定者数
田島直樹氏の計算による
これが青い数字です。
平成23年度、これはですね第一原発の20km県内及び警戒準備区域、この住民です。
みなさんですね、23年度調査、24年度調査、25年度調査とよくおっしゃいますね?
違いますよ。
原発の20km圏内および飯館村などの範囲から移動された子どもたちや住民なんです。
私がベラルーシできいてきました30km圏内の住民なんです。
非常にリスクが高い。
ところがですね、今回問題になっているのは福島市や郡山市や二本松市などの、
本来は計画的避難準備区域ではなかったところです。
そこでなぜこんなに沢山の子どもたちが出るのか?
簡単に言うと線量が高いからでしょ?
つまり初期被ばくだけじゃなくて、その後も住み続けさせて、
先程井戸川さんがおっしゃったように、
福島県や各地方自治体、福島市の市長を含めて、郡山市の市長も含めて、二本松市の市長も含めて、
住民を住まわせ固定化したからです。
そしていわき市。
これから問題が出てくるのはいわき市だと思っています。
沢山のヨウ素131のプルームが通りました。
そして赤で書いてあるのは田島さんに教えていただきました。
これはですね、私が青でやったのは「二次検査をもし全員がやったら」という事なんですが、
一時検査の検査対象がいますね。
その子の中で一次検査を受けていない子がいるわけです。
もしくは検査の結果の診断が出ていない子がいます。
それを全部の割合で割ると赤になります。
13人が18.4人になるかもしれない。
44人と言われているのが72.9人になるかもしれない。
いわき市などはまだ検査対象が少ないのでこれは省きますけれども、
そうしますと私の控え目の数値で、合計68.9人の子どもたちが小児甲状腺がんとなるかもしれない。
推定人数68.9人/一次検査終了者23万8785人×10万人→10万人あたりの発症率28.9人
一時検査を終了したのが23万8785人ですから、10万人あたりに直すと、28.9人。
これまで鈴木眞一は、
「日本の子どもたちの甲状腺がんの発症率は0.1人から0.2人」と言ってきたんです。
これにもとづくと145倍になります。
ところがこの一次検査と二次検査を受けていない子、両方を考えていくと、こういうふうになります。

平成23年度は10万人に38.6人ですよ。
福島市や郡山市、二本松市などの24年度調査は10万人あたり44.7人です。
これを国立がんセンターのデータ、
これまでの10年間のデータをここに載せました

見て下さい。
ゼロ歳から19歳まで0.1人や0.2人ではないんですよ。
0.012です。男の子は。
女の子はちょっと高くて0.035人です。
男女合わせても19歳までで0.023人です。
ひと桁少ないんですよ。
ところが24歳まで入れると0.168.
やっと0.2になるというのが本当のところです。
10万人あたり0.2になるとしましょう。
そうするとこの数はこうなります。
平成23年度、原発近くの子どもたち、発症率はこれまでのものの193倍
そして福島市や郡山市や二本松市は223.5倍です。
私はベラルーシに行って立ち入り禁止の森の方に行ってきました。
ここは27年経った今でもきのこ、ベリー類は採取禁止です。
ここでの線量を見て下さい。

つまり0.1マイクロシーベルト毎時でベラルーシは立ち入り禁止です。
きのこやベリー類は禁止なんです、汚染度の高いものは。
実はですね、森林総合研究所が出しているデータに
「山菜は非常に放射性物質が溜まりやすい」
でも空間線量との相関関係がある。
空間線量がどのくらいだったら100ベクレル毎kgのキノコとか山菜が取れるか?
という文章を出しています。
それによると0.10です。
「0.1マイクロシーベルト/時で、そこのキノコや山菜をとったらダメだ」と、
そんな場所に住民を住まわせてはいけないんです!
そして彼らが今回、0歳から4歳までチェルノブイリの子どもたちは事故当時発症率が高かった。
でも今発症しているのは15歳とか18歳の子どもたちだ。
だから今回は放射性物質の影響ではない、と言っています。
違います!これを見て下さい。
これがチェルノブイリ原発事故が起きた時です。


これが4年後です。
4年後からゼロ歳、1歳、3歳、4歳、5歳、事故当時ですよ、子どもたちが出てきて、
5年後を見て下さい。
バーッと出てくるうちのほとんどが6歳以下です。
なぜでしょう?
小さい子は穿刺細胞診が出来ないんですよ。
ちっちゃい子を押さえつけて、もしくは全身麻酔をして穿刺細胞診をするのは非常にリスクがあります。
だから、4年後5年後、ゼロ歳の子どもは4歳、5歳になります。
じっとしていられるようになるんです。

これが国立環境研究所がつくりましたヨウ素131のシュミレーションデータです。
沈着量です。
ここに書いてある黄色いところと、ここの赤や黄色が位置しているところを覚えておいて下さい
この黄色、ベラルーシのヨウ素131汚染マップと比べます、こうです。

ここがですね、ベラルーシではこれ位汚染された訳です。
赤いところはもっと高いですから。
この黄色い地域、実は福島の小学校にも沢山あるんですね。


川俣町立山木屋小学校、汚染度はヨウ素131で195万ベクレル毎平方メートルですよ。
ある意味山木屋小学校の校庭に何日間かいた子どもたちは、
甲状腺がんを発症してもベラルーシと同じくらいの比率でなっても、おかしくないんです。
そういったところが沢山あるんです。
ちょっと時間がないので、このデータは後で録画したものを見てみてください。
これは原子力安全委員会事務局が去年4月18日に発表した
福島県内の学校等の校舎、校庭等の利用判断における暫定的な考え方に対する技術的助言を検討する際の打ち合わせに用いた資料、それに書いてあります。
空気中にもこんなふうにヨウ素131があったんです。
そして、先程の黄色いところ。

ここのあたりになりますが、これは11年間でベラルーシで甲状腺がんが発症した行政区ごとのマップです。
高いところ。
私はゴメリに行きましたけれども、11年間で152人発症しています。
つまり1年当たり10人を超えます。
どうですか?
これとこれ(ベラルーシの赤と黄色の色塗り地図)を比べると、高い所の発症率が分かったでしょ。
それが福島の子どもたちにもあるんですね。
3月15日の空気。

これはつくばのデータですけれども、ほとんどがヨウ素131だったんです。
だから福島だけが危ないのではありません。
東日本全域に小児甲状腺がんが発症する可能性があり、
そうでなくとも、甲状腺障害が出る可能性があるんです。
子どもたちや大人たちにスクリーニング検査をやる必要があると僕は思っています。
小児甲状腺がんの乳頭がんは 放射性物質誘発ガン
・大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
・ベラルーシでも初期は甲状腺の全摘出をしなかったので15名の子どもが亡くなっている。
・自死した子どもたちもいる。
・転移の危険性、再発の危険性を丁寧に説明し、精神的な支援を行うべき。
小児甲状腺がんの乳頭がんというのは、放射性物質誘発がんだと教わってまいりました。
大人の甲状腺がんとは違い、子どもの甲状腺がんは進行が早く、肺やリンパ節への転移がある。
そしてですね、今回野呂さんがベラルーシに行ったところ、
肺に転移したらどうなりますか?
肺に転移したことがあるんですか?
ベラルーシの人に聞きました。
ベラルーシの人は「血を吐いた場合、助からないかもしれない」こういうふうに答えています。
そして転移の危険性、再発の危険性を丁寧にですね、説明して精神的な支援を行うべきです。
声明の要求項目
・日本政府は福島をはじめ東日本の小児甲状腺がんの子どもたちのスクリーニング検査を国の責任を持って行え
・福島県のみならず、東日本の子どもたちの甲状腺超音波検査を行え
・手術を受けた子どもたちと保護者に将来のリスクを説明し、
子どもたちの心理面でのサポート体制を構築し、将来に渡る医療保障を行え
・医師だけでなく、疫学者、児童心理学者、
公害問題を追及する環境学者も含めた専門家の調査・研究組織を設立し、
現在起きている事態の分析と今後起き得る健康被害の予想を行わせ、提言を行わせよ
時間がきたので声明の要求項目をお読みください。
井戸川克隆元双葉長町長、津田敏秀さん、広瀬隆さん、藤波心ちゃん、小野俊一さん、森住卓さん、
鎌谷ひとみさん、肥田舜太郎さんにも賛同いただきました。
医師、児童文学者、教育者、編集者、市民など731名が賛同。
心ちゃんも今朝、僕のツイートをリツイートしてくれました。

どうもありがとうございました。
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子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
苅部しおりさん、チェルノブイリへのかけはしよりそこでご活躍ですが、
ゴメリの子どもの保養を受け入れた家庭に育ち、今は看護師として保養を受け入れていらっしゃいます。
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h57m20s
苅部しおりさん(チェルノブイリへのかけはしより・看護師)

ご紹介いただきましたチェルノブイリのかけはしの苅部と申します。
チェルノブイリのかけはし自体は1992年から活動していまして、
300人を超える子どもたちの転地療養という事で北海道で保養活動をしていましたが、
3.11のあとは、関東などで被ばくをしている子どもたちや母子避難を対象にして、
北海道で1カ月や2ヶ月程度の保養をしてもらうという事で現在活動をしています。
私の家でもここ15年位やっていまして、
計20人以上の子どもたちをチェルノブイリから受け入れていまして、
やっぱり子供たちを見ている中では
だいたい、鼻血が出るだとか、目の下のクマがあるだとかというのは全員の子どもたちが持っていますが、
それは1ヶ月の保養の中で大体無くなっていきます。
中にはストロンチウムの吸着があるのか、「骨がもろい」
ちょっとした運動をしてちょっと転んだだけでも骨が折れたという子どももいまして、
それは現地でも、やっぱり家でも何回か今までも骨折をしていたというので、
「影響はやっぱりあるんだろうな」というのは感じていました。
子どもたちの中で、胃腸障害というのも結構多くて、
直接放射線を体内に食べ物で取り入れているからなのか、
下痢・吐き気・おなかが痛いという事が多く、
食事の量も日本人の同年代に比べたら少ないものでした。
その子どもたちの中で一番バナナがすごく好きで、
バナナを子どもたちは好んで食べていました。
そうやって1ヶ月なり保養をしているうちに、最後に子どもたちは元気になって、顔色も良くなって。
女の子では髪の毛がすごく抜けていたのが、1ヶ月だけでツヤツヤの髪の毛で、
帰国した時にはお母さんに
「こんなにきれいな髪の毛でよかったわね」と褒められたという子も中にはいました。
その中で3.11のあとは、関東、福島、仙台とかの母子の避難という事で、
北海道で2年間だけですが受け入れていまして、
去年よりも今年の方が2年目ということもあり、
子どもの健康状態はやはり、あまりよくないなという事は感じています。
2年続けてきたお母さんや子どもの中では、
1年目は何でもなかったけど、今回2回目の帰った後、
子どもたちが帰ったその日からぜんそくの発作が出て、
その後二人いる子どもが変わるがわる40度近い熱をずっと出しているんだと、
先週会ったお母さんは言っていました。
その人は千葉県のホットスポットに住んでいて、
やっぱり複雑・・・すごく気にはしていますが、
避難したいとは言っていますが、やっぱり、んー、金銭的な面とか仕事のこともあり、
「なかなかできないんだ」とは言っていました。
そういう意味でも国をあげてそういう体制作りをしていただけたらなと思います。
以上です。
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がんについての漫画 全小学校に
NHK 12月8日 9時7分

漫画を通じて子どもたちにがんについて正しく理解してもらおうと、
国立がん研究センターが漫画の本を制作し、
全国のすべての小学校などにおよそ2万6000冊を寄贈しました。

この「がんのひみつ」という漫画は、去年定められた国のがん対策の基本計画で、
子どもへのがん教育を進めていくことが明記されたことなどから、
国立がん研究センターが制作し、学研から発刊しました。

漫画は、親しい親戚ががんで手術することになった主人公の小学生と両親や医師との話を通じて、
がんは2人に1人がかかる身近な病気で、予防が大切だと訴える内容です。

対象は小学3年生以上で、国立がん研究センターでは、
これまでに全国の2万3500校の小学校と公立図書館3000館に寄贈したということです。

国立がん研究センターの予防・検診普及研究室の溝田友里室長は
「子どもが怖いと思っちゃったりもするので、子どものうちから正しい知識を持って、
がんはただ怖いものではなくて、きちんと予防もできるし、発見したら治せるし、
という事を分かってもらえたらいいなと思います。
と話しています」
この漫画は非売品ですが、
来年2月ごろ、電子書籍化され、無料で閲覧できるようになる予定だということです。
ーーーたしかに
予防が大切!!です
癌にならないためには、
脱放射能!脱被ばく!脱添加物!脱化学物質!脱大気汚染!脱電磁波!
「絆」と言われる、放射能で汚染された食物は食べない買わない。
コンビニの添加物だらけの食品は買わない食べない。
水道水は飲まない。
いつ何時汚染された空気を吸い込むか分からないのでマスクは必須。
このような予防の方法はもちろん漫画に描かれている事と信じています。
だいたい、「二人に一人は癌になる」なんていうこと自体が変じゃないですか?
「二人に一人が癌になるから怖くない」んじゃなくて、
癌という病気になる環境をつくって癌という病気をどんどん増やしているのが人間なんだから、
まずはその原因を排除していくことの方が大事だと思う。
環境、食べ物も何もかも、次世代のためにきちんと見直すべき時が今来たのであって、
「これが当たり前」と思うという事が変だ!!
<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)
他方いま郡山市では、新たにこういった「がんのおはなし」という小冊子が配布されています。![]()
これでは、
人間は必ず死ぬ。死亡率は100%。
二人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬと、
こういう事をとくとくと書いた小冊子です。
その冊子には癌を遠ざけるためにどういう生活をしたらいいかが述べてあるなかに、
脱被ばく、放射能を避けるという事は一言も書いてありません。
このような小冊子によって、子どもたちは「癌になっても諦めるしかない」
「これは誰もなることだから、今更じたばた騒ぐ必要はない」という事を教育で教えられています。
「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」福島県立医科大小学生向けのがん講座
福島県立医科大(福島市)は
「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」と銘打った子ども向けのがんセミナーを開く。
狙いが分かりにくい。県医大は福島原発事故によるがんの多発を認めていない。
「安心神話」の一環かと疑いたくなる。
セミナーでは放射線による発がんの仕組みには触れないが、
たばこや酒、偏った食生活が原因で起きやすいことは伝えるという。
「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」というセミナー名には、保護者などから
「県医大はがんが増えていないと判断しているのに、なぜ日本一のがん教育が必要か」と疑問の声が寄せられた
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見
文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=12m01s
柳原敏夫弁護士

こんにちは。
ふくしま集団疎開裁判弁護団の柳原と申します。
今日はお忙しい中お集まり下さってありがとうございます。
今年の4月24日の仙台高裁の判決から今日までのことを振り返ってお話したいと思います。
後ろのスライドを見ながらやらさせていただきます。
日本の重大な出来事で、世界中の人々が知っていて、日本人のほとんど誰もが知らない事件。
それが今年の4月24日に出たふくしまの子どもたちの集団疎開を求める裁判の判決です。
私が今手にしているこれが判決です。
世界中の主要メディアはこぞってこれを報道しました。
ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、RTニュース、イギリスのガーディアン、
ボックスニュース、ABCニュースと、
主要メディアはこぞってこれを報じました。
しかし、以前福島県のゴルフ場の損害賠償の
「無主物」のあの判決については全国ニュースでも取り上げる日本のマスメディアは、
残念ながらこの福島の子どもたちの命を運命を決める判決については黙して語らずの態度でした。
ではなぜ世界中のメディアがこれに注目したのか?というと、
その判決は「福島の子どもたちの命、健康は危ない」ときちんと事実認定した、
にもかかわらず、被告の郡山市に子どもたちを安全な場所に避難させるという義務を認めなかったからです。
火山噴火や津波の自然災害ですら子どもたちが危ない時には救護するのに、
原発事故という人災で子どもたちが危ないと認められたにもかかわらず、
その救護する必要はないと言い放った鬼に対して、
その倫理の無さ、残酷さに、世界中のメディア、人々がビックリしたからです。
これは私たちが肝に銘じておく出来事だと思います。
では判決はどういう内容を言ったのか?
もう一回おさらいの形で確認させていただきます。
判決の結論は申し立ての却下でしたが、
事実の認定については私たちの主張を全面的に認め、次の4つの事実を認定しました。
1.低線量被ばくにより子どもたちの生命・健康に由々しい事態の進行が懸念される。
2、除染技術の未開発、仮置き場問題の未解決等により除染は十分な成果が得られていない。
3.被ばくの危険を回避するためには子どもたちは安全な他の地域に避難するしか手段がない
4.「集団疎開」が子どもたちの被曝の危険を回避するひとつの抜本的方策として
教育行政上考慮すべき選択肢である。
このように私たちの主張を全面的に認める事実認定をしました。
実は仙台高裁には日本政府原子力ムラの大変な重圧が掛けられていました。
にもかかわらず、裁判所が今述べたような不都合な真実を判決に書きこんだ。
その理由は、「真実の力」それが裁判所の重圧を跳ね除けたからです。
この真実の中心にあるのは、
今後福島で発生する子どもたちの健康被害を予見した良心的な科学者、医師たちの意見書でした。
ここでは4つの意見書を簡単に説明させていただきます。
矢ヶ崎克馬琉球大学名誉教授は2011年の9月に、まだ甲状腺疾病のデータが何もない時点から、
前月末に公表された土壌汚染データを元に郡山市と汚染レベルが同程度のウクライナのある地域に着目して、
チェルノブイリ事故後そこの地域で発生した異常な甲状腺の疾病が今後郡山市でも発生すると予見し、
「この異常な甲状腺被害を予想しながら子供を被ばく環境に置くことは許されない」と
集団避難の即刻実施を伝えました。
その後不幸にもこの矢ケ崎氏の予見は甲状腺結果の中で的中することになり、その事態が今進行しています。
同じくその翌月2011年10月岐阜の松井英介医師は健康被害のデータがまだ何もない時点で
同様に土壌汚染データを元に郡山市の汚染と同程度のチェルノブイリの地区に着目して、
事故後その地域で発生した様々な健康被害、先天障害、悪性腫瘍、糖尿病、白内障、心臓病などが
今後郡山で発生すると予見しました。
その後データは大部分未公表とは言え、私が知り得た情報からは松井氏の言うとおりに事態が進行中です。
また、2012年1月、福島県は初めて甲状腺検査結果を発表しました。
その時の鈴木眞一の発言を覚えていらっしゃる方は居ると思います。
彼はその時こう言いました。
チェルノブイリ事故では事故後5年から甲状腺がんが増えた。
今回の二次検査を受ける26人についてはいずれもしこりは良性と思われ安心している」と言いました。
しかし、その8カ月後に二次検査38名のうちから癌1名が確定し、
今はその1名が58名にまで増えています。
当時矢ヶ崎克馬氏は、これに対してベラルーシのデータをとりあげ、
事故の翌年から小児甲状腺がんは倍増している事実を指摘し、
福島でも同様に甲状腺がんの発生を警告し、
また、被爆した子どもの甲状腺に大量の放射性セシウムが蓄積した事実を明らかにした
パンダジェフスキー博士の論文を紹介して、
改めて被ばく防護のための集団疎開と万全の検査体制の擁立を訴えました。
また、今年2月13日、福島県は甲状腺検査結果で「癌3名確定7名濃厚」を発表しました。
このとき松崎道幸医師は。このデータを福島と同じ方法で実施した甲状腺検診データと対比し、
事故後2年未満の福島の甲状腺がんの発生率・頻度は
すでに事故後5~7年目のチェルノブイリのこう汚染地域と同じであり、
今後激増する恐れがあると予見して、速やかかつ真摯に移住・避難等の抜本的対策の必要性を強調しました。
その4カ月後の6月には、癌確定12名、濃厚15名と3倍近く激増し、
その予見は不幸にも的中しました。
その後も松崎氏の予見通り、今年の11月12日の最新発表確定25名、濃厚33名で、6倍近くのも増大し、
福島県では2300人に一人の割合で小児甲状腺がんが発生しています。(通常の400倍以上)
これは1年前、たった1年前の58倍もの数です。
このような健康被害を予見した科学者、医師の予見書が
仙台高裁に不都合な真実を判決に書きこませる力を与えました。
そして今私たちが目を向ける必要があるのは、
仙台高裁が「子どもたちの生命・健康に由々しき事態の進行が懸念」と言っていたその具体的な内容です。
これについて放射線による健康被害は現代科学や医学では未解明のため、
真実はチェルノブイリの対比によって初めてクリアになります。
これによって見えてきた4つの事実を説明させていただきます。
1.甲状腺がんだけではない!被ばくにより様々な健康被害が発生する事。
これは私が今手にしている本。
![]() 【送料無料】原発事故と甲状腺がん [ 菅谷昭 ] |
これは95年からベラルーシに5年半、
小児甲状腺がんの手術のボランティアをやってきた菅谷昭、松本市長の言葉です。
「原発事故と甲状腺がん」という今年5月に出版されたこの本の中でこのことを明言して、
被曝により様々な健康被害が発生することを憂慮しています。
ウクライナで報告された全ての病気に目を向ける必要があります。
2.そのさまざまな健康被害の発生頻度は
チェルノブイリの高濃度汚染地域で発生した健康被害と同じか、それを上回る可能性があります。
これは先ほどの松崎医師の報告書によれば、
福島の子どもたちはすでに甲状腺の発生頻度は
チェルノブイリの高汚染濃度地域の発生比率と同じような高い頻度で発生しています。
それは甲状腺がんのみならずそれ以外の様々な病気も同様に福島で発生されることが予見され、
それに対する対策対応が不可欠です。
3番目、今、福島の多くの子どもたちに
「だるい、眠い、ふらふらする、風邪をひきやすい、風邪が治りにくい、体力が落ちた、学力が落ちた」
といった奇妙な現象が襲っています。
これに対して今までIAEAは「最も悪いのは放射能を怖がる精神的ストレスだ」と一笑に付してきました。
しかしチェルノブイリでも同様の症状が発生しましたが、その原因は「心の持ちよう」ではなく、
胸腺のホルモン量の大幅な減少、脳の器官的変化、中枢神経系の損傷、血液や血管などの損傷・異常等で脳への血液の悪化が原因である可能性が指摘されています。
これらの損傷をもたらした可能性の第一は放射能による被曝です。
この現象は今後、癌や感染症、精神神経疾患、身体疾患による「前ぶれ」を意味しています。
福島の子どもたちは今、イエローカードを発信しています。
これがレッドカードになる前に今ここで抜本的な対策、すなわち避難を真剣に考える必要があります。
4番目は、仙台高裁は郡山市で今後発生するであろう健康障害の予測として、
先天性障害の増加を事実認定しました。
先天障害の原因は放射線による遺伝子の損傷によるものですが、
深刻な問題はこの遺伝子の損傷は親から子、子から孫へと世代を経るごとにこの頻度がより重くなっていくという
「遺伝子の不安定」という問題です。
これはチェルノブイリでは野ネズミの実験で、日本ではヤマトシジミの実験で明らかになっています。
仮に被曝した子どもたち本人に被曝障害が出なくても、
将来その子ども達から生まれる子どもの代で遺伝子の損傷が変化して
先天性障害や健康被害が発生する可能性がある事。
あるいは仮にその子どもに異常が出なくても、
孫の代になって初めて先天性奇形や健康被害が発生する可能性があります。
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです。
未来が奪われた「悲劇の連鎖」を断ち切る必要があります。
そのためには今すぐ抜本的な対策である避難を真剣に考える必要があるのです。
それではいま国は何をなすべきか?
この結論はただひとつ。己の最低限の義務を果たすことです。
仙台高裁は低線量被ばくにより子ども達の生命・健康に由々しき事態の進行が懸念されるといいました。
その時に国は何をなすべきか?
子どもと子どもの命を守ることは国の最低の義務です。
ましてや国は福島原発事故に関して加害者としての責任があり、
被害者である子どもを救済する義務を負っています。
従って国が今すぐ成すべきことは、この救護義務を今すぐ果たし、
子どもたちを安全な場所に避難させ、
その上で避難先で懸念される様々な健康被害について十分な検査と治療をする事です。
しかし現実はどうでしょうか?
福島県は3.11までは毎年配布していた小中学校の定期検診の合計の資料を、
3.11以後一切配布しなくなりました。
福島県の養護教諭が配布先に問い合わせをしてもしらばっくれて答えようとしません。
では福島ではどんな現象が起きているか?
私が手にしているのは自主避難したお母さんから今年7月にいただいた手紙です、そこにこう書いてあります。
郡山の中学校の1年生は、今年学校で検診を受け心電図の検査をした結果、引っかかりました。
しかも引っ掛かったのは、かなりの子どもにのぼります。
あまりにも引っかかった子どもたちが多いので、お母さんたちの間で
「心電図の機械が壊れているんじゃないの」という声があがった位です。
このように心電図の検査でも異常な事態が起きている。
しかしこの結果については統計の冊子配布されず、皆さんの目には見えなくなっています。
他方いま郡山市では、新たにこういった「がんのおはなし」という小冊子が配布されています。


これでは、
人間は必ず死ぬ。死亡率は100%。
二人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬと、
こういう事をとくとくと書いた小冊子です。
その冊子には癌を遠ざけるためにどういう生活をしたらいいかが述べてあるなかに、
脱被ばく、放射能を避けるという事は一言も書いてありません。
このような小冊子によって、子どもたちは「癌になっても諦めるしかない」
「これは誰もなることだから、今更じたばた騒ぐ必要はない」という事を教育で教えられています。
●<国のがん対策の基本計画>がんについての漫画 全小学校に
●<福島県のがん教育>「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」
このように日本政府は健康被害の真実を隠蔽することにうつつを抜かし、
最低限の義務を実行しないことは子どもたちを見殺しにする残忍無比な犯罪行為として
国際法上の人道に対する罪の犯罪者としての国際刑事裁判所で裁きを受けるしかありません。
先日のスペインの裁判所は中国の指導者を人道に対する罪で逮捕状を出しましたが、
これと同じくらい日本の指導者はこの責任追及は避けられません。
最後にこの仙台高裁の判決を聞いた漫画家のちばてつやさんの言葉を紹介したいと思います。
この国は今大変な目にあっている子どもたちをなおざりにして、
他の何を大事にし、何を守ろうとしているのか。
すでに取り返しのつかない過ちを犯している、罪深い我々大人たちは、
もう二度と子どもたちを裏切ってはならないのです。
以上私からの仙台高裁判決以降の報告でした、ありがとうございました。
質問
1:54:26
Q:
柳原さんのお話しの中で、今お話しなさったような症状の方がいるという様なご紹介があったが、
そういった情報はある程度柳原さんの裁判の関係のところに集まっているのか?
今のような情報を集積して分析していくのが大事だと思うんですけど、
その辺はどのようなお考えですか?
柳原:
今のお尋ねは甲状腺以外の様々な疾病。
心臓病や白血病、糖尿病とかのいろいろな病気。
あるいは疾病に至る前のいろんな情報をこちらである程度把握しているのかという事だと思うんですが、
おっしゃる通りこれらのデータはとても大事なもので、
本来であればしかるべき時にしかるべき形で公開して、
ちゃんとそれを問題提起することが必要だというのは認識しています。
ただ、まだデータの数が少ないのと、その裏付け等がきちんととれていないこともありまして、
簡単にいうと、収集精査中という事で、
沢山のほかのデータには医者のチェックを受けないと発表にまだ至らない。
そういう意味で発表以前の状態で、きちんとした公表が出来なくて歯がゆいんですけれども、
そういうのが率直な実情です。

桑原豊:
私から説明します。
昨年10月に伊達市の方で100人の方で「A2判断された方は何人いますか?」ということで、
そしたら64人いました。
そのなかでB2判断の方が3人いましたけれど、これは同じ兄弟なんです。
ですから同じ環境、要するに放射線に無頓着というんですか、
山下さんのいう事を聞いていた人達がそういった状況にあるという事だけは報告しておきます。
昨日のことですが、松本市の菅谷市長からメッセージを頂きましたので、
読ませていただきます。
28:47~
菅谷昭さんからのメッセージ
ふくしま集団疎開裁判弁護団柳原敏夫様
このたびの記者会見に際しご依頼を頂きましたので、
福島の子どもたちの集団移住に関して僕の考えを申し上げます。
私は福島第一原発事故後の早い段階より、私たち大人の責務としてまず最初になるべきことは、
日本の未来を担う子どもたちやこれから生まれてくる命を守らなければならない事であると、
さまざまな機会や●を通じ、一貫して強く主張をしてまいりました。
私は一昨年ベラルーシを訪ねました。
チェルノブイリ原発事故より25年も経過しているにもかかわらず、
事故の後に生まれ、軽度の汚染地域に暮らす子どもたちの多様な健康被害の現状に驚き
あらためて●できない深刻な事実と認識し、
福島ではこのような事態を断じて発生させてはならないと痛感したところでございます。
放射線の内部及び外部被ばくによる晩発性健康障害の対策は
多少オーバーと思われても早期に講ずることが必要不可欠であります。
原発の安全神話に、何の罪もない子どもたちを巻き込んでしまった私たち大人の責任として、
速やかに行動を起こすことが今こそ求められているのではないでしょうか。
国難に立ち向かう皆さんの勇気ある行動が、多くの国民の方々から共感と支持を得、
国を動かし、その目的が達成されますよう心から願っております。
菅谷さんどうもありがとうございました。
また、こちらのメッセージを柳原さんが小出さんにお伝えしましたところ、
小出裕章様からもメッセージを頂きました。
30:49~
小出裕章さんからのメッセージ
菅谷松本市長が書いて下さった文章に共感します。
原子力の暴走を許し、福島原発事故を防げなかった大人として
今なすべきことは子どもたちの被ばくを少しでも少なくすることです。
子どもは放射線に敏感であるうえ、原子力の暴走、福島原発事故に一切の責任はありません。
この期に及んで人間はみな死ぬとか、3人に一人は癌で死ぬなどというパンフレットを作成し、
子どもたちに配布する人達は犯罪者と呼ぶべきだと思います。
2013年12月3日 小出裕章
このようなメッセージをお二人から頂戴しました。
ー関係ブログの一部ー
仙台高等裁判所による判決文(PDF)
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130424sokai.pdf
<ふくしま集団疎開裁判>「判決文を読み解く」柳原弁護士の解説4/24(会見書き出し)
ふくしま集団疎開裁判「仙台高裁が却下」を受けて
小出裕章氏&松崎道幸氏のコメント4/24(会見書き出し)
「裁判官にルビコン川を渡らせる」井戸謙一弁護士5/18ふくしま集団疎開裁判新宿(内容書き出し)
「今のままでいいのかい?」裁判所でさえ由々しき事態だと認定した4/26松崎道幸先生
【ペイフォワード環境情報教室】(内容書き出し)
訴え却下も内容“画期的”「低線量被ばくの危険性を認める」仙台高裁
5/3東京新聞こちら特報部(書き出し)
「マスコミが伝えない福島の現実・被害の現状」柳原弁護士1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)
続きを読む
「子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見」より
文字おこし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=1h37m55s
福島で生まれ育ち、二人の娘さんと末に小学生の息子さんをお持ちのお母さんのお話
音声のみ
私は生まれてから福島で育ち、東日本大震災の時も、原発事故があった時も福島に住んでいました。
今年の夏に子どもと私の体調不良のため山梨に避難・移住をする事になりました。
これから移住までの経緯と移住後の変化を話させていただきます。
大震災の時、ライフラインは断絶しており、
食料や雑貨等の調達で、いつもは車で行くお店まで家族で歩いて行き、何時間も並んでの買い物でした。
そんな中、原発の事故の報道がありました。
私と子どもは異臭と息苦しさで、呼吸をするのがとても辛かったのを今でも覚えています。
連日のテレビの報道で国や専門家の方達の
「心配はない」
「直ちに身体に与える影響はない」の言葉に、不安はあったものの真に受け、
地元の野菜や水道水を飲んでいました。
子どもは学校での外での活動は制限され、外で遊ぶこともできず、つらい毎日を送っていました。
それからは日々の生活に追われ、仕事も忙しかったため、
放射能や被爆に関してはあまり調べることもなく月日が流れ、
事故から1年後に福島健康管理調査の甲状腺エコー検査がありました。
結果が届き、対象だった子ども二人とも「A2、のう胞あり」の判定で、
「2年後の検査まで再検査の必要無し」
とてもショックでした。
画像もなければどういう状態なのかもわからない、ただの紙切れだけ
不信感でいっぱいでした。
その時避難することも考えましたが、自主避難となるためなんの保証もなく、
母子家庭で実家にいた私は、外に出て子どもを養っていく勇気もお金もなく断念しました。
甲状腺の検査も個人で受けようと思っていましたが、
「地元で診てくれる病院がない」と聞いていたので、
不安を抱えたまま、時間だけが過ぎていきました。
そして今年に入り、「これから先何があるか分からない」と思い、
子どもを生命保険に加入させようとして、甲状腺エコーの検査結果を告知すると、
後日、「癌に関する特約は一切付加できない」との結果。
再審査をしてもらい加入は出来たものの、
「保険会社がそのような結果を出すという事はそれだけリスクが大きいと判断したからだ」と思い、
悩み、苦しみ、
そのことがきっかけとなり、放射能や被爆に対しての情報を集めるようになりました。
その後、甲状腺エコーをしてくれる病院が見つかり、検査をしてもらうと、
県民健康管理調査の検査対象外だった娘と私も、全員にのう胞があり、
半年ごとの検査を勧められました。
市や県がやっているホールボディカウンターは信用できず、NPOでの検査を受けました。
昨年秋には全員下限値以下だったのが、半年後の検査で子ども二人はセシウム137を検出。
私はどうしていいのか分からず、毎日隠れて泣いていました。
そしてその頃から、私は原因不明の空咳が出るようになり、
病院へ行くと「同じ症状の人がとても増えている」とのこと。
私は保養などで県外に出ると症状が治まっていたので、
「放射能の影響ではないでしょうか?」と尋ねると、
「そういう報告はきていないのでわからない」とのことでした。
小学生の息子は、足の裏の骨の痛みを訴えるようになり、
周りの方に聞くと、年齢を問わず大人も子供も足の裏の骨の痛みを訴えていた方が多かったのです。
そのような状態でも避難先で生活ができるか?
子どもが学校等に慣れるか?という不安が大きく、避難する決断ができずにいましたが、
ある方から「そんな事より命の方が大切でしょ」と言われ決断。
避難・移住先を探し始めました。
行政での受け入れは昨年末でほとんど打ち切りになっており、
受け入れの団体を頼るしか方法は見当たらず、
「東京より先」と思っていたので山梨に避難することに決まりました。
避難までの間私たち家族はみるみるうちに体調が悪くなり、
私は仕事で線量の高い地区を数カ月歩いていたため、空咳がひどくなり、
夜中に窒息しそうになったことも何度かありました。
そして足の裏の骨の痛みから始まり、腕、足の骨まで痛むようになり、
空気に触れる腕や足はチクチクと針を刺したような痛がゆさ、
1年以上続いていた喉のつまりと痰がからんでいる状態は次第に悪化していきました。
突然の身体のだるさで、車の中で動けなくなったこともありました。
腕の骨の痛みも激痛で、戸の開閉も出来ないほどの苦しみでした。
とても恐ろしくなり、その地区を歩くのをやめると、
間もなく骨の痛みは無くなりました。
そして小学生の息子は、朝起きると吐き気・頭痛が続き、
病院へ行くと血尿が出ていて、
アレルギーもいままであったアレルギーの3倍程の種類に増えており、
「体調不良の原因はアレルギーからかも」という診断。
しかし薬を飲んでも吐き気・頭痛はよくならず、下痢をすることもあり、
私も同じく吐き気・頭痛・下痢が続くようになりました。
他の病院を受診しても「心因性によるもの」と言われたり、原因はよく分からず、
その時点で息子の血圧は82の50と低下していました。
息子の体調は次第に悪くなり、目の下のクマはだんだん広がっていき、
移住までの3週間はほとんど学校には行けない状態でした。
家の外の空間線量は0.8マイクロシーベルト
敷地内は1.5~2マイクロシーベルト
家の中でも0.3~0.5という、そのような中で生活をしていました。
子どもの甲状腺の事や、高線量の通学路を歩かせることへの不安を
学校の校長先生に相談したことがありましたが、
「年間5ミリシーベルトでも大丈夫だと思っています。そんなのを気にしてたらどこにも住めない。
気にする方が病気になる」等など、信じられない返答でした。
独自で学校の線量を調べた時、
学校の敷地内には1.5マイクロシーベルト前後のところがあちこちにありました。
でも学校はその線量を発表していません。
その後2年ぶりのプール再開。
「入れない児童は病院の診断書を出すように」と、今までにない承諾書の内容に言葉が出ませんでした。
娘はもともとあった原因不明の皮膚疾患が悪化し、今までにないひどさでした。
息子は自分の体調不良を異常だと感じ、
「今までこんなことなかったのにどうして?」と、布団の中で泣いてしまうこともありました。
そして移住後一週間は、
私も子どもも吐き気・頭痛・下痢・身体のだるさ、喉のつまりと痰がとてもひどく辛かったのですが、
それが二日に一度、三日に一度と間隔が延びていき、
息子の目の下のクマはだんだん薄くなっていくのが分かりました。
それから間もなく、東京の病院へ子どもと甲状腺の検査に行き、後日結果を聞いて驚きました。
全員福島での検査結果と全く違っていたのです。
そして息子の血尿も続いており、
「血液検査の結果も気になるので専門の病院で診てもらうように」との事で、移住先の病院で診てもらうと、
「自律神経が悪い」との診断。
しかし息子の症状や自分の体調不良を、どう考えても診断結果が腑に落ちず、
病院不信に陥り、病院に行くことをやめました。
移住も一カ月ほど過ぎると、子どもも私も体調はすっかりよくなり、
息子は元気に学校に通えるようになりました。
体調不良などはたまにあるものの、福島で起きていた異常な症状は全く無くなりました。
自分たちの体調が改善された時に初めて、
「恐ろしいところにいたんだ」と、放射能の怖さを思い知りました。
移住後二度ほど帰省をしましたが、やはり体調が悪くなります。
そして今福島に残っている方達には、私と同じ症状で苦しんでいる方が増えています。
亡くなる方も増えています。
白血病になってしまった子、鼻血が出るようになった子、
甲状腺がんのお子さんも増えています。
甲状腺がんのお子さんもお母さんも、とても苦しんでいます。
「子どもだけは」と思う方も多いですが、親が元気でなければ子どもを育てることができません。
一日でも早く高線量の地から、大人も子供も避難させてほしいと願います。
私も含め、避難された方の多くは「もっと早く避難していれば」と後悔の念にかられています。
「子どもを守りきることができなかった」と、
これ以上そのような思いになる方を増やしてほしくないのです。
国や東電には真実を明らかにして、
すべきことはしっかりと責任をとって欲しいと思っています。
そして私たちは震災での心の傷が癒えぬ間に、
放射能による二重三重の苦しみを負わされているという事をもっともっと知っていくべきだと思っています。
以上です、ありがとうございます。
質問
Q:甲状腺の結果が違う結果が出たという事ですが、どこが違っていたんですか?
A:
福島の甲状腺エコー検査の時は、息子はのう胞が二つという事でした。
個人の病院で調べてもらった時ものう胞が二つという事だったんですが、
こちらに来て東京の病院で診てもらいましたら、
のう胞ばかりではなくしこりもあり、甲状腺腺腫様腺腫という病名と、リンパ節腫大というのもありまして、
その数も10個以上あるような状態でした。
川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会代表)

この間福島のお医者さんから聞いたんですけれども、
福島県の健康管理調査検討委員会がやっている甲状腺の検査というのは、
甲状腺がんのスクリーニングしかしていません。
甲状腺の機能低下症、亢進症、一切、触診すらしていない。
甲状腺がんの数を出すための検査なんです。
だから甲状腺機能がおかしくなっていても、それが表記にならないし記録に残らないし、
当然患者である子どもたちにも伝えられないというのが、今の福島県のやっている事です。
Q:山梨に自主避難されたのは何時ですか?
A:今年の7月です。
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読売新聞 2013年12月6日21時48分

福島第一原発で、放射線量が毎時25シーベルトに上ると推計された配管(写真中央の少し右下で、上から下りてきた細い配管が右へ曲がる部分)=東京電力提供
東京電力は6日、福島第一原子力発電所の屋外にある設備「主排気筒」の下部で、
配管表面の放射線量が毎時約25シーベルトに上ると発表した。
周辺の計測値から推計したもので、屋外の放射線量としては過去最高値。
人が浴びると20分足らずで死に至る強さだ。
事故時に1号機の格納容器から強制排気(ベント)を行った際、
排気中の放射性物質が配管内に残った可能性があるという。
東電は今後、主排気筒や配管の撤去などを検討するが、
「非常に高い線量で、新しい工法が必要になるかもしれない」という。
<資料>
東京電力 2013年12月6日
福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について(訂正版)

今泉(東京電力):
「福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の下部線量測定について」
こちらは1ページめに書いてございますが、
1/2号機排気筒については先般も皆さんにご説明した通り、
排気筒の上部の斜材の方で損傷が確認されています。
そのための対策をたてるために、この排気筒の線量測定を行うということも先般申し上げているかと思います。
その調査の一部の結果でございます。
1ページめ
線量測定計画
■目的
1/2号機排気筒は、望遠カメラで撮影した写真の点検結果から、排気筒の斜材の一部に損傷が確認された。
今後、排気筒の解体・補強等の計画にあたり、
排気筒底部の非常用ガス処理系(以下、SGTS)配管接合部付近で高い線量が確認されていること、
排気筒上部の線量分布が未確認であることから、
SGTS配管付近の線量および排気筒の高さ方向の線量分布を調査する。
■測定箇所
・ 排気筒下部:SGTS配管付近の5ポイントを測定 (11/21・22実施)
・ 排気筒上部:地上から約50mの間の約10m毎に測定
(詳細の測定計画と実施時期を調整中)
今回は測定個所として1ページにございます通り、
排気筒下部、これは非常用ガス処理系の配管付近の5ポイントを測定しております。
11月21日と22日に実施してございまして、
そのあとこれからご説明する評価を今まで実施しておりました。
測定の概要が2ページに示させていただいています。
ちょうどこの1/2号機排気筒の根元部から、
ま、原子炉建屋の方からずっと水平に配管が通ってまいりまして、
排気筒の近くで90度折れて、根元部に入る。
これが非常用ガス処理系の配管でございます。
一応ここの5ポイントのところの線量測定を行っています。
測定は下の写真の奥の方に軽トラックがございますが、
こちらに12mの測定用ポールを付けまして、その先に測定器を付けて、
なるべく近い位置での雰囲気線量を測って、そこからこの配管の近傍の汚染を推定すると、
そういうようなやり方を考えた訳でございます。
2ページめ
線量測定概要
■測定実施日 平成25年11月21日,22日
■測定ポイント
(1)SGTS配管と排気筒の接合部 (測定ポイント① GL約0.8m)
(2)SGTS配管の立上り部分 (測定ポイント② GL約4m)
(3)SGTS配管の水平部分3箇所
(測定ポイント③④⑤ GL約7m)
■測定方法
・1/2号機排気筒北側に線量計を先端に付けた
測定用ポール付きトラックを据え付ける。
・線量計を付けた測定ポールを
使用して雰囲気線量を測定する。
その結果が3ページの表に示させていただいています。

非常用ガス処理系の配管の接合部というところ、これが①番でございますが、
ちょうど2ページの上の写真の測定ポイント①
下の方ですが、こちらの方は
測定位置からこれぐらいの距離を離したところの位置で4ポイント測定をしています。
②,③,④,⑤についてはそれぞれ1ポイントずつ測定をしています。
この結果から、実際に配管の表面近くの線量率を計算で求めた訳でございますが、
実際に、まず直感で考えると、この距離から、
測定された雰囲気線量から、そこまでの距離、計測地までの距離を勘案して、換算をしていくという、
ま、そういう様な方法が考えられるのですが、
この地点でこの配管のいろいろなところからの線量寄与というものが、
この雰囲気線量に影響を与えているという、ま、そういったことになりますので、
以前測った測定を元に、
この配管の中でこの雰囲気線量を上げている線源がどこにあるか?という事を事前に検討しております。
で、その線源の位置というのが4ページに書いてあります右側の図にあります。

線源①,②という、この2ポイントが非常に高い。
以前高い線量を私どもが計測しておりまして、
ここに線源があって、周りの雰囲気線量を上げているというふうに、今推定をしております。
その推定に基づきまして、実際にこの線源①の場所、②の場所、
こちらでどのくらいの放射線量率になるか?という計算を実施しています。
細かい計算のやり方はちょっと省略させていただきますが、
私どもの評価として、線源①、いわゆるSGTS非常ガス処理系の基部あたりの場所については、
これは、配管の表面から10cmのところで約25シーベルト/h。
それと、線源②というのは少したちあがって水平に配管が這っている③番と④番の真ん中ぐらいですが、
こちらの方も配管と10cm離れた場所で約15シーベルト/h。
これだけの線量率が存在する可能性があるという推定をいましてございます。
今後はこの配管というよりも、排気筒の50m位までの高さ、
地上から50m位の高さの線量測定を行いまして、
今後この1/2号機の排気筒をどういうふうに取り扱っていくか?
というところの検討をしてまいりたいというふうに考えています。
この資料は以上でございます。
質問

宮島:
月刊誌ファクタの宮島ですけれども、排気筒のところの話を伺いたいんですけど、
測定用ポールというのは長さがどれ位で、
23年8月にも測っていますよね?
あの時はあれは人が測ったんでしたっけ?どうやって測ったんでしたっけ?
今泉:
まず今回使った測定用ポールは12mです。
23年の8月位に計測をしていますが、おっしゃるように人が、
ちょっとこのポールの長さが何mか?っていうのは私も今データが・・・、
データは確認いたしますが、
長い竿の先に計測器を付けて、人間が近くまで寄っていって測っています。
宮島:じゃあ、今回の12mもこっちの車かなんかに人がいるんですね?
今泉:
やはり、被曝の観点からここの車に人が常駐するという事はありません。
実際にこの車の中にビデオカメラを置きまして、それで計測数値をとって、
それで後で確認するという事で、
実際の作業時は人は離れている状態です。
で、23年に測った時に使ったポールは約3mです。
宮島:
それでさっきのSGTSですね、この根元というのは、
圧力容器なんですか?それとも格納容器のどこと繋がっているんでしたっけ?
この配管の根元で、爆発が起こって、「どこから何が飛んでき」てと想定されるんですか?
今泉:
実際にこの非常用ガス処理系は原子炉建屋の換気、それから格納容器の中の換気、
この二つで使っています。
ですので今回の事故で、ベントラインというのがこのSGTS系のラインと繋がっている部分もございますので、
そういった…そこで出た放射性物質が、
ここの配管を通してこの部分まで来ているという事が一つ想定されると思います。
宮島:
要するにほとんど9割以上溶け落ちた奴で、爆発かどうかわかりませんけど、
それが流れ出てきたわけですけどね。
それで今回表面から10cmで25シーベルトですよね。
という事はおそらくその広義のデブリというのが固形物として存在するんだろうとみていいのかどうか?
それとね、いわゆる屋外でこれだけの高いところって、
3号機の方もあったかもしれませんけど、ここが初めてだと私は思うんだけど、
という事は一応デブリ、ま、広義のですよ、デブリの様なものを特定していくうちではね、
「ここで初めて東電さんはデブリらしきものを、しかも建屋の外で初めて一応確定した」という事なのかしらね?
その辺がよく分からないんですが。
今回のこの25シーベルト、15シーベルトのね、その評価というのはどういうことになるんですか?
今泉:
あのー、まず一つはここまで何かデブリみたいなものが飛んできて、
ここへ付着して線量を上げているという事は、私どもとして今考えておりません。
ただ実際に炉心溶融した時にご案内のとおりいろいろな、
ま、今で言いますと、セシウムがガンマ線の、強いガンマ線をだしますけれど、
そういったものが大量に出てきているという事を考えますと、
そういった炉心溶融をした後に出てきたそういった粒子状物質、
あるいは、ま、そうですね、そういったものがここに付着していると考えています。
宮島:
ま、ようするに「デブリではない」というか、
「デブリはおそらく建屋の外には出てない」という想定なんでしょうけど。
それで先程の排気筒の方はまだやってないんですけど、
この先の排気筒の底とかにすごい高い線源があるという事は今のところ想定されていないんですね?じゃあ。
いわゆる排気筒の方はね?
今泉:
実は23年当時にガンマカメラを使って、この辺の線量分布というのを測っています。
その時にホットスポットが確認されているのが、
いわゆるこの線源①、線源②と書いた部分でございまして、
ま、ここの部分というのが非常に高い、大きな線源になっているというふうに考えてございます。
で、この後この排気筒の50mまで、まずは50mまでですけど、
ここの線量分布を測定してまいりますので、
そういったデータも含めてちょっと検討してまいらなければいけないというふうに考えています。
宮島:
建屋の外の点線源で、このレベルのところって他にどこか想定しているところはあるんでしたっけ?
3号機の海側があるっておっしゃった?
もう、ここが一番高い感じなんですか?
外でどうなんですかね、ここが高いっていう話でしたよね?
今泉:
あのー、線量マップは定期的に月に一回ですかね、公表させていただいていますけど、
「これだけ高いところはここ」と思っています。
それ以外にはこれまで高いところはないんじゃないかと思います。
共同通信:
1号機に排気筒の下部線量測定なんですけれども、
今回線源のあたりで非常に高い線量が出ていますけれども、
実際これから50mの高さまで測ってみてなんでしょうけれども、
実際作業をする場合はこのあたりの遮蔽などをしてやることになるんでしょうか?
これだけ高いという事は。
今泉:
当然この、実際に配管自体もこれだけ高いというふうに今私どもは推定している訳ですが、
3ページめに書いてある通りこの近傍でも数10ミリシーベルト/hという雰囲気線量があります。
さらにこの上の状況がどうなっているか?というのはこれからの話になると思いますが、
その線量測定の結果を踏まえて、ま、工事自体をどういうふうにするか?ということのなかに、
当然遮蔽をどうしていくかというところも検討として入れていかなければと考えています。
共同通信:
実際に補修、もしくは補強の作業なんですが、もちろん線量によるところでもあるんですが
どう言ったイメージを持ってらっしゃる?
クレーンを使うとかですね、例えばこういう方法でというのがもしあれば。
今泉:
検討したうえで決めていかなければいけないと思いますが、
そういった意味では選択されるものというのは二つありまして、
一つは排気筒自体を撤去してしまうということ。
それからもうひとつは、たとえば仮に線量率の問題、
あるいは工事の施工性の問題等を検討した結果それが難しいということになれば、
これは補強していくとか、そういうふうな対策ということも考えられると思います。
そういう意味ではいずれにしましても、高所の作業という事が出てくれば、
これはクレーンを使った作業になるとか、
ま、その時に有人でやるのか?どうやるのか?というところも
工事の仕方として検討していかなければいけないと、そういうことだと思っています。
共同通信:
撤去という選択肢もあるようですけど、
たとえばその場合、SGTS配管の線源の当たりとか、こういった部分はどうなるんでしょうか?
今泉:
これは、これだけの評価結果が出てきていますので、
この扱いについてどうしていくかということについて、私も今の時点で申し上げられませんが、
そこも含めて、ここの周りの対応というか、工事の仕方というのを
これから検討していかなければいけないと思っています。
共同通信:
これだけの線源が出ているという事で、将来的に廃炉に向けてはこういった場所も、
何か特別な方法を考えなければならないような場所になるんでしょうか?
今泉:
えっと今のご質問というものが要はここの線量が高いという、
非常に高いというその特徴をということでよろしいですか?
共同通信:
溶融デブリであれば、ま、今こういう方法でというのもありますけれども、
それと同じようになにか特別な方法をとらなければこういったものは撤去できないような、
今状況なんでしょうか?
今泉:
実際にこのSGTS配管の撤去をするということになれば、
これはどうしてもこの高い線量率というものに対してどうやってチャレンジしていくか?というところは
十分検討していかなければならない。
そのためには何か新しい工法というものを開発されなければいけないと、
いう様なことも検討の中では出てくるのかもしれません。
ちょっと今の段階では具体的なお話ができませんが、
やはり線量率が高いと、非常に高いという、そういった状況を踏まえた検討という事になるかと思います。
テレビ朝日 松井:
1/2号の排気筒の下部線量についてなんですが、ちょっともうちょっと詳しく教えていただきたいんですが、
このトラック、トラックにしか陰影がちょっと分からないんですが、
トラックを前進後退とかさせて5m、2.8,3mとしたという意味なんですか?
ちょと、何故ここにトラックが出てくるのか、意味がよく分からない。
「測定の時は人がいない」とおっしゃったんですけれども、教えてもらえますか?
今泉:
要するにこの測定ポイントが少し離れていますので、
なんか移動させなきゃいけないんですが、
その移動するための便宜的な措置として、軽トラックを使わせていただいたということです。
人間ではなくて、そのトラックを使ったという事でございます。
松井:測定の時に人間がいないというのは、トラックを遠隔操作させたんですか?
今泉:
いえ。
トラックに乗って測定ポイントまで行った後、
測定をする時にはこのトラックから人が離れて測定をするという事になります。
松井:
トラックに人が乗っていて現場まで行って、
で、測る時には離れて、機械に残った記録を後で見るという事ですか?
今泉:はい、そうです。
なるべく被ばくを少なくするという一つの工夫です。
松井:
この1.5とか2.8とか、3.9
2.8と2.9とわずか10cmしか差がないんですけど、
これはそれぞれトラックを進ませた、そこで距離を測ったという事ですか?
今泉:そうです。
松井:はぁ~~
今泉:
で、えーっと、ま、実際に、少しえっと、この①番について5ポイント測っているというのは、
いわゆるここの①番というのが高いというのが、平成23年度の結果からわかっていまして、
要するにいきなりなにか、高い数値が出て、計測器が振り切れちゃうという様な事になってしまうとまずいので、
それで少しずつ、なんていうんですか距離を、ま、4ポイントぐらい測りながら、
えー、一番、なんていうんですか、測れる近くまでトライをしたという、
そういう事で4ポイント測っています。
で、その際にトラックが、こうなんていうんですか、人間がポールを前後させてやるというよりも、
トラックを前後に移動させることによって、
なるべくその線源①のところに計測器が向かう様な調整をしながら、そこで距離を調整したと、
ちょっと非常に難しいやり方なんですが、そういうようなやり方なんで、
等分にここの距離が確保できたという状況ではなかった、ということです。
松井:距離はいわゆる距離計みたいな何か、レーザーかなにかで測ったんですか?
今泉:そうです、距離はレーザーで測っています。
松井:
それで前回は「10シーベルト以上」というものしか測れなかったんですが、
今回は計算上25という数字が出てきたと。
で、一応これは最高値という事で、「事故後敷地内で測った数値としては最高」
ま、実際に測ったわけではないけど、「最高値」という事で考えてよろしいわけですね?
今泉:はい、結構だと思います。
松井:これは前回は10超だったので、上がったとか下がったとかの評価のし様はないと、
今泉:はい、そう思っています。
松井:
先程宮島さんの質問にもあったんですが、
このSGTS配管の元はあくまでも排気口、ルーバーとかそういうものであって、
「ここになにか“固形物”があるわけではない」としたら、
“液体”かなにかが残って、
気体の塊がここに残って25シーベルトを出しているという計算考えなんでしょうか?
今泉:
いえ、気体状のものがここに残っているとは考えてません。
ですので、「“粒子状”のものが飛んで来て、ここに蓄積しているのではないか」というふうに想定できます。
松井:
爆風でなにか“小さなかけら”が飛んで来たとかそういうことではなくて、
あくまでも“粒子状”
今泉:というふうに認識しています。
松井:“漂う様な粒子状”ですね?
今泉:はい。
松井:「砂粒とかそういう大きなものではなくて」という考えですか?
今泉:はい、
ただちょっとどういうものがここに収まっているか?というのは、
松井さんもご心配されてご質問を受けていますが、
われわれも、まァ、よく分からないんですが、
線源としてはそういう粒子状のものというのがこの線源の元になっているだろうと思っているという事です。
松井:それからもい一度、ポールの長さは何mでしたか?
今泉:12mです。
東京新聞:一つ基本的な事なんですが、この排気筒というのは何mぐらいあるものなんでしょうか?
今泉:
海抜150mの高さかと思います。
ですので、ちょっと正確な数字は私も今思い出せませんが、
海抜ですので、その下…え?高さ120
えっと、高さは12mだそうです。
東京新聞:
120m。
で、今回50mというは、なぜ50mまでか?というのはなにかありますか?
今泉:
これは測定するために用意する機材の限界というふうに考えていただいて結構だと思います。
先程質問にもありましたが、
一つは測定機材を上の方に上げる時の、たとえばクレーンの高さとか、
そういった事で、できる最大限の事をまずやっていきたいというふうに考えているという事です。
東京新聞:
23年の時の調査では、この配管の付近が一番高いのではないかという事なんですけれども、
上に上がるにつれて、今度は配管ではなくどこを測定することになるんですか?
今回は下部のところはこの配管のところの付近をやったという事なんですけど、
排気筒上部にいくとどのような場所?10mごとのまま距離でやっているのかもしれないですけど、
どのような場所を測定する?
今泉:
具体的な測定計画というのは検討していかなければいけないと思いますけど、
測定するところというのは排気筒、真ん中の排気筒の表面になるのか、その付近になるのか、
ま、そういった場所かと思います。
東京新聞:
これは23年の調査の中ではこれが一番最大ではないかという事なんですけど、
上にいってもっと高い線源がある場所が見つかる場合もあり得るという事なんでしょうか?
今泉:
ま、その可能性としてはそういったことは否定しませんが、
この構造上ですね、非常用ガス処理系の図面をご覧いただきますと、
実際に水平にいって90度下がってまた水平にいっているというところで、
気流が大分変るところがありますので、
そういった点が線源として高いという、ま、さらにこの配管自身は太い配管ではございません。
この写真をご覧いただきますと、
2ページの上をご覧いただきますと、
「測定ポイント②③」と文字が書いてあるところ、これが排気筒本体でございまして、
そこに出ているSGTS配管というのを比べてみますと、径もだいぶ小さい径です、内径が。
で、そういった意味では、気流のそういった乱れという事はなく上の方にずっと上がっていくと思いますので、
このSGTSの配管の形態から考えれば、
「べらぼうに高いところはないんじゃないかな」というのは一般的な見方としてございます。
ただ、これはやはり測定をしてみて、しっかりその測定データに基づいて、
私どもとして対応していかなければならないというふうに考えてございます。
東京新聞:
それと、推計のし方なんですけれども、
どういうふうにして25シーベルトと出てきた、
測定値からどのようなやり方で推計したのか、もう少し分かりやすくお願いします。
今泉:
分かりやすくご説明できるかちょっと自信がないんですけど、お話いたします。
まず、3ページの図をご覧いただきますと、
①②③④⑤と、こういったところでそれぞれ雰囲気線量率が出ています。
この雰囲気線量率は、実際にたとえば④番の場所というのは、
④番の手前にある配管からの放射線量だけではなくて、
その周りにある他の配管からの線量も上乗せ、プラスされた形で
雰囲気線量というのが出ているというふうに私どもは考えています。
で、特に線源①、線源②という、高い線源がありますので、
ここの寄与は非常に高いのではないかと、いうふうに考えています。
そういう推定がここの配管の線量を、配管付近の線量を求めるという事で、
着目点として平成23年に測定されたホットスポットがちょうど線源①と線源②のところになりますけれど、
こちらの方の寄与がここの雰囲気線量を上げているのが支配的だろうというふうに仮定をしています。
これは間違った仮定ではないと思っています。
そういう事から実際に、この測定ポイントからそれぞれの線源までの距離というものを算数で求めます。
あ、失礼しました、その前に、
この線源①と線源②のところに、どれ位の放射性物質が溜まっているか?ということを、
得られたデータから逆算をしていきます。
で、ある程度ここの放射能量を決定した後で、
それで、それに基づく表面線量率というものを、
これは本当に単純な算数なんですが計算をしていくという事になります。
ですので、繰り返しになりますが、
最初に申し上げるべきだったのは、まず線源がどこにあるか?という事を特定するという事で、
得られたこの雰囲気線量の方から、
過去のデータの方からこの線源がどこにあるか?という事を特定して、
それで実際に、じゃあ、ここにある線源というものの放射能量、
これがどのくらいか?という事を推定をいたします。
で、その放射能量から線量に換算する係数がありますので、
それを放射能量に掛けて、それで10cmのところにどれ位の雰囲気線量になるかというところを
逆算していくという事です。
すみません、後でちょっと前にきて、後で詳しくご説明できると思いますが、
手順としてはそんな手順でやっているという事です。
東京新聞:
距離と測定地から
23年のものから線源がどこにあるのかをまず見て、そこに一番大きな寄与があるのではないかという事で、
その測定ポイントと線量率が出たものに、
いったんはその線源がどの位のものがあるんじゃないかと、
今泉:放射能があるかと、
東京新聞:
放射能があるのかという事から逆算をしてまたもう一回換算するという事ですね。
今泉:そうですねはい。後で詳しくはご説明できるかと思います。
<参考>
平成23年の測定


3メートルの棒の先に線量計を付けて計測する作業員 ← 測定ポイント①にとても近い ↑


ガンマカメラで撮影した映像
2011年
たねまきJ「福一から10シーベルト」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)8/1
たねまきJ「福一から10シーベルの続き」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)8/2
毎日新聞 2011年8月1日 20時07分
東京電力は1日、
福島第1原発1、2号機の原子炉建屋の西側にある排気塔下部の配管の表面付近で、
計測器の測定限界に相当する事故後最高値の
毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)以上もの高い放射線量を計測したと発表した。
10シーベルトを被ばくすると、ほぼ全員が死亡し、
福島第1原発の事故対応に限って引き上げられた被ばく線量の上限値である250ミリシーベルトを
約1分半で超えるほど非常に高い数値だ。
ーーー
20分足らずで死んでしまう様な線量、
2011年度の段階では10シーベルトまでしか測れない機械を使っていたから「10シーベルト以上」だったけれど、
2011年に棒を持ってこの付近の線量を測っていた作業員の方は、
写真を見ると25シーベルト/hある測定ポイント①の線源にものすごく近い。
この短い竿を持って、何分ぐらい計測していたんだろう・・・
いま、お元気でいらっしゃるだろうか?とても心配になりました。
たねまきJ「福一から10シーベルト」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)8/1より
小出:7シーベルトから10シーベルトの被ばくをしてしまうと人間は死んでしまいます。
水野:死ぬとおっしゃいますのは、どのくらいの時間を持って死亡に至るという・・
小出:通常は2週間で死にます
水野:2週間・・・
小出:以内で。
NHK 12月6日 12時1分

茂木経済産業大臣は、6日の閣議のあとの会見で、
政府が取りまとめを進めている新しい「エネルギー基本計画」について、
前の民主党政権が打ち出した「原発稼働ゼロ」を目指すとした政策を転換していく考えを改めて示しました。
この中で、茂木大臣は経済産業省の審議会で6日示される「エネルギー基本計画」の素案について、
「原子力発電は、安定供給、コスト低減、温暖化対策の観点から、
安全性の確保を大前提としつつ引き続き活用していくべきで、
重要なベース電源と位置づける方向で議論が行われていると承知している」と述べました。
そのうえで、
「これまでの混乱したエネルギー政策を立て直すために、今回の計画は、
実現可能かつバランスのとれた、責任のある計画としてまとめられることが重要だと考えている」
と述べ、新しい「エネルギー基本計画」では
前の民主党政権がまとめた「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」とした
エネルギー政策を転換していく考えを改めて示しました。
また、茂木大臣は、政府が示した「経済対策」に関連して、
東京電力・福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策を加速させるため、
今年度の補正予算案に480億円程度を盛り込む方針を明らかにしました。
基本計画 原発再稼働に前向き
NHK 12月6日 19時51分

経済産業省の審議会は政府が策定を進めている新しい「エネルギー基本計画」の素案をまとめ、
この中で原子力発電については「重要なベース電源」と位置づけました。
一方で、原発の新設や増設などについては言及しませんでした。

経済産業省で開かれている「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」で示された
「エネルギー基本計画」の素案では原子力発電について、
依存度を可能な限り低くするとしながらも安定供給、コスト低減、温暖化対策の観点から、
安全性の確保を大前提に引き続き活用していく「重要なベース電源」と位置づけています。

「ベース電源」とは電気を一定量、安定的に供給する電源を意味し、
こうした文言を盛り込むことで原発の再稼働に前向きな姿勢を示しました。

僕は賛成ですね。これから貴重なエネルギーになってくると思いますし、
まぁ、大事故の可能性はありますが、しっかり注意すれば大丈夫です。

一応反対です。被害者なんですよ、仙台出身なんで。
なので出来るだけがん視力は無くしてほしいなと思っている。

何とも言えません。
けれども、今の時代太陽光発電だとか、火力発電、風力発電いろいろありますけど、
ま、そっちの方向に少しずつ転換していく方向の方がいいんじゃないかなと私自身は思っていますけど。
去年9月に民主党政権がまとめたエネルギー政策では
「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」としていましたが、
素案ではこうした政策からの転換を明確にしています。
また、前の政権でまとめた政策では「原発の新設・増設は行わない」としていましたが、
素案では原発の新設や増設、建て替えについては言及しませんでした。
全体の電力供給に占める電源別の構成比率についても
現時点で原発の再稼働が見通せないことから示しませんでした。
さらに、原子力発電所を運転したあとに残る高レベル放射性廃棄物、
いわゆる「核のゴミ」の処分について、「国が前面に立って最終処分に向けた取り組みを進める」とし、
最終処分場の候補地を自治体からの公募に頼るこれまでの方法を改め、
科学的な根拠に基づいて処分場に適した地域を示すなど国が主導して問題に取り組む姿勢を明確にしました。

青森県の三村知事は
これまでもお国が前面に立って、どの政権、どの政権というのはちょっと言い方が辺ですけれども、
要するにどの政権にも言ってきたわけですけれども、
青森県を最終処分地にしないという方針、この事をしっかりと踏まえつつ、
確実にしっかりと立って選定に当たって頂きたい
一方、太陽光や風力といった再生可能エネルギーについては、
温室効果ガスを排出しない、有望な国産エネルギーだとして
今後3年程度、導入を最大限加速していく、としています。

政府としては審議会での今後の議論や与党などからの意見を踏まえた上で、
年明けに「エネルギー基本計画」を閣議決定することにしています。
エネルギー基本計画とは
「エネルギー基本計画」は、法律に基づいて国の中長期的なエネルギー政策の基本的な方針を示すものです。
計画の策定にあたっては経済産業省の審議会、
「総合資源エネルギー調査会」の意見を聴いたうえで、閣議決定します。
政府は少なくとも3年ごとにエネルギー基本計画の検討を行い必要な場合は計画を変更することになっています。
現在のエネルギー基本計画は、震災前の平成22年に閣議決定されたものですが、
原発事故を受けて去年9月、(H24年)当時の野田政権が
2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう取り組むと関係閣僚による会議で決定したあとは、
計画策定に向けた審議会での議論が中断していました。
その後、安倍政権に政権交代したことで、ことし3月から議論が再開し、
エネルギー政策の見直しに向けた議論が続けられています。
原発どう位置づけられてきたか
エネルギー政策基本法に基づく最初の「エネルギー基本計画」は平成15年に策定され、
その後、2回改定されましたが原子力発電はそれぞれ
「基幹電源」「基幹エネルギー」と位置づけられていました。
このうち、原発事故前の平成22年に閣議決定された今の「エネルギー基本計画」では、
原子力は、供給安定性・環境適合性・経済効率性を同時に満たす中長期的な基幹エネルギーとされています。

この計画では、安全の確保を大前提として、国民の理解と信頼を得つつ、
原発の数を2030年までに少なくとも14基以上を増やすとともに、利用率を引き上げることで
発電量に占める原発の割合を2030年に向けて当時のおよそ3割からおよそ5割に引き上げると見込むなど
原発の積極的な推進を打ち出しています。
しかし、原発事故を受けて、去年9月(H24年)、
当時の野田政権は関係閣僚による会議で新たなエネルギー政策である
「革新的エネルギー・環境戦略」をまとめます。
この中では、「原発に依存しない社会の一日も早い実現」を掲げ、
「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするようあらゆる政策資源を投入する」と明記し、
エネルギー政策を大きく転換させます。
具体的には、原発の運転を開始から40年に制限し、原発の新設や増設は行わない、
それまでの間については、
原子力規制委員会が安全性を確認した原発については重要電源として運転を再開する、などとしています。
再稼働の見通しは
国内の原発50基を巡っては、14基が運転再開の前提となる国の安全審査を受ける一方で、
老朽化した原発の中には今後、廃炉を選択するものもあるとみられ、
最終的に何基が稼働するのかは見通せない状況です。
原発の新しい規制基準がことし7月に施行されて以降、
北海道電力の泊原発、関西電力の大飯原発と高浜原発、
四国電力の伊方原発、九州電力の玄海原発と川内原発、
それに東京電力の柏崎刈羽原発の合わせて7つの原発の14基が、
原子力規制委員会の安全審査を受けています。
しかし、いずれも地震や津波の想定の甘さを指摘されたり、資料の提出に手間取ったりしているため、
審査が終わるのは、開始から半年後となる来月半ばよりもあとになる見通しです。
一方で、ことし7月には、原発の運転期間を原則40年に制限し、
一定の条件を満たした場合に限り20年までの延長を認める制度がスタートしました。
ただ、延長する場合は、原子炉などの劣化状況を詳しく調べることが義務づけられているほか、
運転開始が昭和54年より古い13基の原発は、全長2000キロにも及ぶとされる、
施設内の電気ケーブルについて、安全性の確認や交換が求められ、延長は容易ではありません。
このため老朽化した原発の中には今後、廃炉を選択するものもあるとみられ、
50基のうち最終的に何基が稼働するのかは見通せない状況です。

新設・増設の具体的方針なく
今回の素案には、
民主党政権がまとめた、「原発の新設・増設は行わない」
という方針は盛り込まれず、今後の原発の建設に含みを持たせていますが、
全体の電力供給に占める原発の構成比率が示されない中で、
新設や増設の具体的な方針もなく原発の位置づけにあいまいさが残る計画になっています。
民主党政権が3年前にまとめた前回のエネルギー基本計画では、
「2030年までに全国で原発14基以上を新設したり増設したりする」となっていました。
この中には、建設中の島根県の島根原発3号機や青森県の大間原発をはじめ、
福井県の敦賀原発3号機4号機のほか、
おととしの原発事故のあと計画が中止された、福島第一原発7号機8号機も含まれていました。
民主党政権は原発事故のあとの去年9月にまとめたエネルギー政策で、
「2030年代に原発ゼロを目指す」として、「原発の新設・増設は行わない」という方針を盛り込みました。
これに対し今回の素案では、こうした方針は盛り込まれず、将来にわたる原発への依存度について、
「必要とされる規模を確保する」としていて、今後の原発の建設に含みを持たせています。
しかし、全体の電力供給に占める原発を含む電源別の構成比率が示されないなかで、
新設や増設の具体的な方針もなく原発の位置づけにあいまいさが残る計画になっています。
背景には、経済界などに「一定の規模の原発を維持するためには建て替えが不可欠だ」とする意見がある一方、
原子力規制委員会による審査でどれだけの原発の運転再開が可能になるか見通せないといった事情もあります。
茂木経済産業大臣は、6日の会見で原発の構成比率の決定について、
「原発依存度は可能な限り引き下げるという公約は変わらない。
今の段階で数字として具体的に示すのは難しいが、実現可能な状況が見えれば前倒ししていきたい」と述べ、
比率の検討を急ぐ考えを示しました。
核のゴミ処理実現は不透明
今回の素案では、高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のゴミの処分について、
国が前面に立って取り組みを推進するとしていますが、
原子力を進めてきた国への信頼が揺らいでいるなかで、
原子力最大の課題とも呼ばれる核のゴミの処分を実現する見通しは立っていません。
国は「核のゴミ」を、地下深くに造る処分場に埋める計画で、
11年前(H14年)から公募で候補地を探していますが、
現在、手を挙げている自治体は1つもありません。
今回の素案では、ことし5月から続けてきた専門家会議での議論を基に、
国が前面に立って取り組みを推進するとし、
その際、国が科学的に処分場に適した地域を示すことや、
多様な立場の住民が参加する地域の合意形成の仕組みを作ることなどが盛り込まれています。
しかし、専門家からは、地震や火山活動が活発な日本で、
核のゴミの処分に必要な、数万年以上安定した地層を確認することは難しいという指摘もあります。
また、東京電力福島第一原発の事故で、
原子力をこれまで「安全だ」として進めてきた国への信頼は揺らいでいます。
素案では、国民や自治体との信頼関係構築に向けて、国がきめ細かな広報を行うことなどを挙げていますが、
国民の合意を得て原子力最大の課題とも呼ばれる核のゴミの処分を実現する見通しは立っていません。
ーーー
秘密保護法案がまさに採決されるという今日、
NHKでは国会中継もせず、このようなニュースを流していました。
「賛成です」という一般市民の若者の顔を声としてトップに流していました。
たぶん数回ニュースの映像に出ていたと思います。
NHKはどっぷりと安倍自民党に染まっているようです。
原子力規制委員会
第3回独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング
JAEA側から資料2の説明
資料2日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング資料の更新と修正

動画はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=927l-2ezgi0
34:40
安井正也:
これは基本的にはファグトファインディングのペーパーなので、
表現ぶりとかはあまり争う気はありませんので、
資料もJAEAさんから出ていると思うので、更新というか、
新しいデータに治すものがあれば、それを説明いただきたい。
現地調査に行って数値が変わって合わないというのは
もしかして更新と絡んでいるのかもしれないが、そちらも説明いただきたい。
実は私は前回、例の406リューベと430リューベの関係を質問していて、
あの時は例の24立方メートルがハザードにはカウントしていないと。
なぜならばもう大分希釈されていて発熱量も少ないからと。
だけども最終的にはそれもガラス固化体にしたいんだという話だったと思っている。
ただ一方で今回のこの議論自身が、
「潜在的ハザードが存在しているからそのリスクをできるだけ早く無くしたいんだと。
だから通常の規制ルールとはちょっとはみ出してもなんとかできないか?というのがそちらの問題提起だったと思うので、
「ハザード(危険)じゃない」と言っておきながら、「特別ルールを持ってくるのはなぜなんだ?」
こういうのは当然あるわけで、そういうのを含めて、
事務局のペーパーがちょっと・・、私も事務局ですが、読んだんですけど、
406リューベと430リューベが混ざっている感じがするので、そこのところをきっちりしてもらいたい。
それからプルトニウムを固化した結果の引き取り施設を出来るだけはっきりさせた方がいいと思うので、
多分二つの許認可の異なる施設に合算で500というのは少し大雑把過ぎると思うので、
その内訳が分かればはっきりしてもらいたい。
他、事実誤認があるというものについては事実の確認をしたいと思う。
以上が主たる論点だと思うのでそれに合わせてご説明願いたい。

センター長 大谷吉邦:
再処理技術センター長の大谷です。
報告書の内容については基本的にこれまで我々が説明してきた事に対してまとめていただいているが、
今ご指摘の件について、資料2という事で、
今までの説明内容から更新した部分があるので、その説明をして、
さらに報告書の中でいくつか確認したほうがいいと考えている部分について話をしていきたい。


処理部部長 林晋一郎 :
処理部長の林です。
こちらから配布した資料の「資料の更新と修正 」について説明をします。
先程質問があったプルトニウムの容量の違いがあるという事で、
2ページ目
これが第二回目に示したプルトニウムのデータになります。

これは7月1日現在のデータを示していて、
そのあとプルトニウム溶液の貯蔵のサンロード調整というものが、定期的に行うものがあります。
これを9月に実施して、9月末ぐらいに確定しているので、その値が今回新しいものとして更新したい。

赤で囲っているところが変わっている。
貯蔵量のところに硝酸溶液をそれぞれに貯蔵に加えて、酸濃度を調整するという操作を行ったので、
貯蔵量が数100リッターずつ増えているのが基本になっている。
その後、一番左の貯槽267のV10という貯槽はあんまり液が入っていなかったので、
かなり増えたところに関しては
こちらの267V10への相関輸送によって液量の均等化を図ったという操作をしている。
これは一連の捜査でやっていて、267V13,14この二つの貯槽から調整をした後に、
267V10の方へ少しずつ輸送をしたという操作をしているので液量が変わった。
当然液量が変わるので、その中で分析の確認などを行って、それぞれの放射能量の確定をしている。
その新しいデータが今回示したものです。
つぎのページが各貯槽の放射能量を示しているが、
新しい貯蔵量に基づいて計算をしたものが↓です。

核種の順番がトータルの順番で多い順に並べ他関係上
アメニシウム241とプルトニウム240、この合計値が(7月1日現在の表と)逆になっていますが、
そこは順番を入れ替えた者による表記の違いです。
という事で、そういった操作を行ったので液量の総量、
それに基づく放射能量の配分等が変わったということです。
この件に関しては現地調査の中で、詳しい液量の確認をしていただいている。
最初に戻って、添付資料-1(1/3)に約3リューベという表記がありますが、そこの部分を3.5リューベと。
これに伴った表記の変更をしています。
これがプルトニウムの液量に関するものです。
二つ目です。
二つ目に関しては、ガラス固化技術開発施設の安全対策について(添付ー2)更新しているところがあって、
現在浸水防止扉の設置をしているところがあって、当初は今年の12月に終了という告知をしていましたが、
進捗状況の確認で約1ヶ月ぐらい遅れるという事が分かったので、そのデータを更新したい。
表記を「来年の1月」に変えたい。
添付ー3にも同じ更新が一カ所あります。
添付ー3(2/2)にも同じ更新が一カ所ある。
続いて修正箇所として追記をさせていただきたいところがある。
添付ー4
これはそれぞれの線量評価をしたところであるが、若干事故線量の評価方法の枠外に示したところだが、
評価の結果の示し方について、補足した。
もともとは「* 実効線量の評価は、現有するプルトニウム溶液の液組成に基づき評価」という表記の身だったが、
そこに付け加えて、↓
「*現有するプルトニウム溶液の液組成に基づき、放射性物質が放出された際、
敷地境界外において放射性物質の空気中濃度が最大となる地点での周辺公衆の実効線量の評価値」
という事で明確にどのポイントでの評価という事が分かるものに追記をした。
これは次のページ、高放射性廃液に関するところの評価に関しても同じ表記があるので
同じようにに枠外の修正をしたい。
資料の中で最後の点、
これはこちらのミスという事で、添付―5
プルトニウムの貯蔵工程に関する排気の説明の図があります。
最初のブロアーの合流の「他系統」を示していなかったので明記した。
異常が資料としての修正です。
すみません、今の添付ー4の修正したところを間違えていました。
添付4(2/2)の下の部分、こちらは高レベル廃液の表記という事で転記ミスです。
「プルトニウム溶液」ではなくて「高放射性廃液」です。
こちらの間違いです。
これが資料としての修正箇所です。
ーーつづく
東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!
1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)
東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!
原子力規制委員会
第3回独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング
2013年12月2日
ヒアリング3回目
本日で実態の把握完了
規制庁より資料1の説明
独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードに関する実態把握調査報告書(案)
参加者
原子力規制庁

緊急事態対策監 安井正也

事故対処室長 志間正和

事故対処室室長補佐 松本尚

安全規制管理官付 小澤隆寛(試験研究炉・再処理・加工・使用担当)

独立行政法人 原子力安全基盤機構
核燃料廃棄物安全部 核燃料サイクルグループ長 浅田和男
独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)
東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所
再処理技術開発センター

センター長 大谷 吉邦

ガラス固化技術開発部部長 三浦 信之

処理部部長 林 晋一郎

前処理課課長代理 佐本 寛孝

ガラス固化処理課課長代理 小高 亮
動画はこちらhttp://www.youtube.com/watch?v=927l-2ezgi0
4:11~始まり
安井:
資料1ハザード(危険性)に関する実態調査報告書について事実確認を中心に誤解がないかどうかをチェックする事を目的にやりたい。
志間:
現地調査結果について報告
第1回、第2回ヒアリングでJAEA(日本原子力研究開発機構)側から説明された内容と、現場の実態が整合するかどうかを確認する事を目的として調査。
実施日時場所については本年11月25日にJAEAの東海再処理施設の方に、我々、志間、松本、浅田グループ長の3人で訪問して現場を確認。
調査結果、内容としてはヒアリングで説明された内容通りであった事を現場で確認。
ただし2点ほどヒアリングの説明と現場の内容が異なる点があった。
後ほど、そういう事が発生している理由についてJAEA側から説明をいただく。
内容が異なる2点
1点目
プルトニウム溶液と高放射性容器を貯蔵している核貯蔵の液量が
現場で確認してきたものと、JAEAから説明を受けたものが異なっていた。
2点目
プルトニウム溶液を固化安定した後のMOX粉末の保管について、
JAEA側の事前説明では「プルトニウム転換技術開発施設とプルトニウム燃料施設の物を合わせて500ホールある」という説明だったが、現場では、プルトニウム燃料施設の空き容量が確認できなかったので、
これについてどれだけのものが空き容量としてあって、
今後安定化していった場合にはどれだけのものをこのプルトニウム保管施設の方に保管しようという計画を持っているのか、詳しく説明していただきたい。
以上が現地調査の報告。
報告書案の中身についての説明
資料1
第1回、第2回ヒアリングでJAEAからの説明をまとめたもの
ポイント説明
2ページ
I. 実態把握調査の背景と目的
どのような経緯でこの調査が始まったのか?を簡単に説明している。
ポイントとしては、今年の7月に原子力規制庁の核燃料等の新規制基準に関する事業者ヒアリングを受けて、
JAEA側から「再処理に関する意見」というものが出されている。
その中で東海再処理施設の中にこう放射性廃液やプルトニウム溶液を保有していて、
これらを固化安定化することで潜在的なハザード(危険性)を低減して安全性を高めることが重要
その施設の安全性を高めていくための措置についての新規制基準の運用というのが重要という指摘がされている。
これを踏まえて原子力規制委員会と事務局の原子力規制庁の方でいろいろすすめかたのやりとりをして、
今年の8月14日に原子力規制委員会において実態把握の進め方の了承を得て、実態把握が進められている。
3ページ
実態調査における前提となっている今回の実態把握調査の対象は、懸案となっている
二種類の放射性溶液のために使用する必要がある施設に関するものに限定されていること。
また、再処理の主工程の再稼働は東海再処理施設が新規制基準に適合した以降でなければ実施しない。
また、規制当局による許認可処分や評価結果がまとめられていない事項については、
JAEA の内部評価にとどまるものであること。
といったことが前提になっているという記載をしている。
4ページ以降
II. 実態把握調査結果 については、JAEAから説明があった内容をもとに規制庁でまとめた。
まず、東海再処理施設における潜在的ハザード(危険性)ですが、
(1)として、JAEA側から説明があった潜在的ハザード(危険性)がどう言ったものであるのか?の説明
報告書では、「潜在的ハザード」といった表現を使わずに、「潜在的な危険の原因」と呼ぶことにしています。
(2)「潜在的危険の原因」の現況ということで、
プルトニウム溶液については体積が3.1㎥(立方メートル)で
内臓放射能量は1×10の17乗 Bqという説明があったのでそれを記載している。
一方で先程報告した現地調査の結果としては、プルトニウム溶液は合計で3.44㎥。
といった数値に違いが発生している。
これについては後ほどどうしてこうなっているのか説明をしてもらいたい。
5ページ
②高放射性廃液 について記載。
こちらの合計体積はヒアリングによると430㎥。合計内蔵放射能量は 4.2×10の18乗 Bqとなっている。
一方で、現地調査においては、合計体積が421.4㎥と若干減っている状況だったので、
この発生原因についても説明してもらいたい。
6ページ上段
こちらでは、分離精製工場の中に
どうしても吸いだせない高放射性廃液合計約24㎥が二つの貯槽に残されている状態である、という説明が第2回ヒアリングでされている。
JAEAの計画では、この24㎥を除く406㎥を固化・安定化させるということを計画していると聞いている。
この分離精製工場の中にある24㎥はJAEAが考えている潜在的ハザード(危険性)の対象の中に入っているのかどうか?
また、固化・安定化させる対象に入れているのかどうか不明確なところがあるので、
この点についても説明してJAEA側の考えをはっきりさせてもらいたい。
7ページ
(3) 考えられる周辺公衆への影響 を記載
ポイントとしては
①プルトニウム溶液を液体で貯蔵することによるリスク評価として、
JAEA側では放出放射能量で約1ギガベクレル(GBq)、
実効線量で約10μSv と評価している。
一方、8ページ
② 高放射性廃液 についても同様に液体で貯蔵することによるリスク評価というものを行っている。
放出放射能量で約100GBq、実効線量で約100μSvと評価している。
8ページ・図の下
第1回、第2回のヒアリングでは高放射性廃液貯蔵場内の貯槽から高放射性廃液が漏えいした場合の復旧対策についてJAEA側から明確な説明がなされていない。
一方で、他の施設に対しては説明がなされているので、高放射性廃液貯蔵場もそこから漏えいした場合の復旧対策についても、対策がなされているなら説明いただきたい。
8ページ下
2. 固化・安定化の具体的方法及びスケジュール等について
9ページ
(1) プルトニウム溶液の固化・安定化の具体的方法及びスケジュール等 ということで、
まず
① 固化・安定化処理に使用する施設 というのがこちらの図3にある、
第2回ヒアリングでの既存のプルトニウム転換施設を使う。
② 溶液中の物質の固化・安定化処理後の形態及び「潜在的な危険の原因」の低減効果 といったところで、
JAEA側の説明だと、プルトニウム溶液についてはMOX粉末化する。
その粉末をMOX粉末貯蔵容器に封入後、貯蔵ホールで強制冷却するという説明を頂いている。
プルトニウム溶液3.1㎥を全てMOX粉末化した場合には約 640kgPu のMOX粉末ができて、
粉末貯蔵容器ベースで行くと130対に封入するという説明をもらっている。
これをプルトニウム転換技術開発施設とプルトニウム燃料施設をあわせて約 500ホールの空き貯蔵ホールがあると説明をもらっているが、具体的にどれだけの本数をどこに入れるのかという計画についてはまだ聞いていないので、明確化してほしい。
10ページ
MOX粉末化することによって水素掃気が不要となって、冷却についてもドラフト効果で強制冷却が不要となっても冷却機能は維持されると評価している。
③ 固化・安定化処理時に生じうる追加的影響の評価
固化・安定化処理時に生じるリスク評価として、JAEA側が
放出放射能量で約 3×10-2乗GBq、実効線量で約 4×10-1乗μSv と評価している。
11ページ
こちらでは固化安定化に伴いプルトニウム溶液が減少することによるリスクの減少と、
固化安定化を実施することに伴うリスクの増加の関係についても、第2回ヒアリングで説明を頂いている。
その結果を図6として盛り込ませた。
このような図になるという説明をもらっている。
④ 現時点で処理が停滞している理由として、
JAEA側の説明によれば、主排気筒ダクトの設備補修がまだ終わっていないということで、
これの補修後すぐに再開可能な状態である。
⑤ 処理完了までに必要な期間 ということで、
JAEAからの説明では約 1.5 年間で全量をMOX粉末化できるとしているという説明をもらっている。
(2) 高放射性廃液の固化・安定化の具体的方法及びスケジュールです
① 固化・安定化処理に使用する施設ですが、図7のとおり、
第二回ヒアリングの説明であった既存のガラス固化技術開発施設を使う。
② 溶液中の物質の処理後の形態及び「潜在的な危険の原因」の低減効果
JAEAでは、高放射性廃液については一定程度濃縮した後、溶融したガラスと混合して、
これを冷却してガラス固化体をつくると。
ガラス固化体は保管セル内で強制空冷によって除熱しながら保管する形態を予定している。
また、高放射性廃液(406㎥)を固化・安定化したときには、
すみませんこちらは事務局のミスでして
約880体と書いてありますが、これは630体と第一回の説明で受けているので
630体の固化体が出来ると見積もられている。
その一方で今東海再処理施設設内においてのガラス固化体保管余力は 173 体分であると説明を受けている。
また、高放射廃液をガラス固化すると水素掃気は不要となって、
冷却についてもドラフト効果で自然通風の状態となることから、
強制空冷が不能となってもガラス固化体の冷却機能は維持される。
13ページの下
③ 固化・安定化処理時に生じうる追加的影響の評価 ですが、
固化安定化の処理中の生じうるリスクは放出放射能量で約 40GBq、実効線量で約 2μSvとしている。
14ページ
高放射性廃液の固化・安定化に伴い高放射廃液が減少することによるリスクの減少と、
固化安定化を実施することに伴うリスクの増加の関係について説明を受けた内容いを記載。
図10。
15ページ
JAEAは固化安定化によって放射性廃液の液量が減ることに伴って、
表6ですが、
貯槽の予備率の向上とか耐震裕度の向上がみられるという説明を受けている。
④ 現時点で措置が停滞している理由 として、
ガラス固化技術開発施設内の固化セルに設置されている両腕型マニプレータ(BSM)の故障が今年の6月20日に発見されている。
その設備補修を実施中ということで、
この設備補修が完了して所要の運転準備を行ったあと、
平成 26 年第 4 四半期からガラス固化技術開発施設の運転再開を計画している。
⑤ 処理完了までに必要な期間 というところで、
JAEAからは高放射性廃液を処理完了するまでに約20年とみていると説明を受けている。
こちらについて先程の分離精製工場内に貯蔵されている24リューベのものも含んで20年なのか、
除いて20年なのか、明確化させてもらいたい。
こちらの20年としているガラス固化官僚の期間ですが、
これは年間35体のガラス固化体を作るペースで進んだ場合という事が大前提で、
このガラス固化の運転が安定的に行われることに加えて、それ以外に20年の間に完了するといったところで、
満足しなければいけない条件がある。
それがその下のア~ウに記載している。
まず1点目として
保全計画上の20年の運転期間中に耐用年数や使用期限を迎える機器もある。
そういう機器の交換や更新が計画通り進むことが必要。
次にガラス固化体を保存する固化セルの容量が、現行だと420体になる。
これを年間35体のガラス固化体をつくるペースでいくと5年でいっぱいになってしまう。
この5年でいっぱいになる前にJAEA側では保存方法を変更して容量を増やすという事を考えているが、
それを実現する必要がある。
また、(ウ)ですが、高放射性廃液を全量固化安定化した時には、
すみませんこちら880本と書いてありましが630本の間違いです、訂正します。
これを保管するにあたっても(イ)の貯蔵方法の変更が実現した場合でも、
年間35体のガラス固化体をつくるペースで約11年後にはこれがいっぱいになってしまう。
これがいっぱいになる前にさらなる保管スペースというものを用意しなければいけない。
そうしないと、ガラス固化安定化が出来なくなってしまうというところが考えられている。
さらにそれに加えて、ガラス固化の処理完了に必要な期間として、変動要素が二点ほどある。
17ページ
まず一点目は
ガラス固化保存セルの貯蔵方法の変更や増設に関しては、
地元との安全協定の手続きを経る必要がある。
この地元了解が取れるか?ということについてJAEA側は「現時点では答えられない」としている。
二点目は
改良炉の早期導入に伴って、炉の整備の計画停止低減という事が図られ、
固化安定化の処理完了までにかかる期間を短縮できる可能性も示している。
こういったところから「約20年間としている期間が変動する可能性がある」という事が考えられる。
3. 新規制基準の運用 ですが、
(1) 「新規制基準の運用」に係る JAEA 側の考えをまとめた。
まず、① プルトニウム溶液の固化・安定化処理に対する新規制基準の適用 ですが、
JAEA側の考え方として当方が受け止めた内容としては、
プルトニウム溶液には既存のプルトニウム転換技術開発施設を利用して、
現有のプルトニウム溶液を約 1.5 年間で固化・安定化できるという見込みであることから、
現在実施中の設備補修を完了した時点で、
新規制基準の適合とは切り離して、すみやかに固化・安定化を開始したい。
② 高放射性廃液の固化・安定化処理に対する新規制基準の適用 ですが、
こちらについては全量固化・安定化するためには約20年の期間を要するということから、
「ガラス固化技術開発施設における新規制基準適合に係る措置を適切に進めていく」としているものの、
その上で新規制基準適合のための対応と並行しつつ固化・安定化処理を開始したい。
というのがJAEA側の考えと受け止めている。
(2) JAEA がこれまでにとってきた個別の安全対策と新規制基準への適合見込み について、
こちらは完全に新規制基準に適合していないまでも、
新規制基準で要求されている安全上の事項についてJAEA側がどの程度まで措置を実施しているか?
また、どの程度の期間内に規制基準に適合が完了する予定であるのか?を調査した。
その結果が18ページ以降①~④に記載されている。
① 緊急時安全対策関係 について
全電源が喪失するケースや津波が施設に到達するケースなどの緊急時を想定して
対策がなされていることを確認している。
② 高経年化対策関係 ですが
JAEA側の説明では、高経年化については追加の保全策を要することなく、
機器・構造物の安全機能が維持している、ということを確認していると説明を受けた。
一方で保全計画上の耐用年数に到達するものの機器の更新や交換が必要になる。
またこちらの高放射性廃液のガラス固化に係る期間20年に関しては、
これらの保全計画上の機器の更新や交換に伴う機械の停止等も含められているということを確認している。
③ 耐震対策ですが、
平成 22 年 6 月に東海再処理施設の耐震バックチェックの第一段として、
基準地震動 Ss を 600gal とする評価結果などを報告しているということを確認。
また、JAEA側は規制当局にはまだ報告していないものの、
内部において耐震関係の評価とか対策を実施していると説明を受けた。
④ JAEA 側の新規制基準への適合計画 ですが、
ガラス固化技術開発施設についてですが、現行で行くと、平成28年度中までに新規制基準に適合するように既存施設の設計変更を完了させるという予定にしていると説明を受けている。
また、こちらの申請も規制当局の審査を経た上で、
平成30度から施設・設備の改修工事を開始するという説明を受けている。
また、ガラス固化体の保管セルの貯蔵容量の変更についても、
これらのガラス固化技術施設内の新規制基準の適合への対応の中で行うという説明を受けている。
報告書の案については以上です。
私からの説明は以上です。
34:34
ーーつづく
2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2
(内容書き出し)
新潟・柏崎刈羽原発「16年度に全基再稼働」 株売却益充当も
毎日新聞 2013年12月03日
東京電力と原子力損害賠償支援機構は、見直し作業中の総合特別事業計画(再建計画)の大枠を固めた。
2016年度をめどに、柏崎刈羽原発(新潟県)の全7基を再稼働させて収益を改善、
社債発行を再開して資金繰りを安定化する。
再建のめどがつき、機構が保有する東電株を売却して利益が出た場合、東電の債務軽減に充てることも検討する。
ただ、柏崎刈羽原発の早期再稼働など再建シナリオが思惑通りに進む保証はない。
【清水憲司、大久保渉、浜中慎哉】
計画では、原子力規制委員会が審査中の6、7号機の再稼働時期を14年7月とする方針。
火力発電の燃料費を減らし、14年度に約1000億円の経常黒字を見込む。
1、5号機は15年春、
残り3基も、電力小売りが全面自由化される16年度までに稼働させ、
1000億〜2000億円の経常黒字を安定的に確保する。
収益改善の道筋を示して銀行融資を引き出すとともに、
福島第1原発事故後は発行できなくなっている社債市場にも16年度に復帰する。
債務軽減策も検討する。
現在、国は機構を通じて東電に1兆円を出資し、賠償などの資金も貸し付けている。
東電は毎年度の利益をもとに、長期間かけて返済する。
計画見直しでは、再建にめどがついて機構が保有株を売却する際に利益が出れば、
東電の債務返済に回すことも検討する。
売却益の扱いを明確にし、社員の士気の維持などにつなげたい考えだが、
売却時期や利益が出るかどうかは見通せず、政府内には慎重論もある。
政府による再生支援では、ダイエーなどを手掛けた産業再生機構が国庫納付した例もあり、
「東電優遇」との異論も出そうだ。
事故後、新規事業を停止している
東南アジアでの発電事業に数百億円の投資枠を設けるなど、海外事業も強化する。
国内では、工場へのガス供給などに本格参入するほか、
需要を細かく把握できる次世代電力計「スマートメーター」を管内2700万戸全てに導入。
蓄積したデータをもとに、利用者のニーズに即した多様な料金メニューを作り、電力の完全自由化に備える。
全10支店の廃止や1000人規模の希望退職を実施するなど一段のリストラも行い、
汚染水対策などへの国費投入に理解を求める。
廃炉作業の迅速化に向け、福島第1原発の廃炉事業を社内分社化するほか、
持ち株会社制への16年度移行を目指す。
20年度にも最新鋭の石炭火力発電所を福島県の2カ所に建設し、
事故対策拠点のJヴィレッジを18年をめどにサッカー施設に戻す考え。
新たな計画は年末に経済産業相に提出、政府は年明けにも認定する。
■解説
◇収益最優先、現実味欠く
東京電力と原子力損害賠償支援機構が見直しを進める新しい総合特別事業計画は、
柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働をテコに東電の収支を改善する内容だ。
ただ、再稼働に必要な地元同意を得るめどはついておらず、
「東電の希望的観測に過ぎない」(自民中堅議員)との見方が多い。
思惑が外れれば、廃炉などの事故処理に一層のしわ寄せが生じる可能性もある。
「絵に描いた餅だ」。
新潟県の泉田裕彦知事は、東電の再建シナリオを酷評する。
「来年7月の柏崎刈羽6、7号機再稼働」は、
原子力規制委員会の審査に半年程度かかることを考慮した最短の道筋だ。
しかし、知事が再稼働を了承する保証はない。
同原発は07年7月の中越沖地震時で全面停止した経緯もあり、
2号機は地震前の07年2月から停止したまま。
知事の原発への不信は解消しておらず、全基再稼働のハードルは高い。
こうした楽観的な計画を作らざるを得ないのは、
東電の収益改善が、年末にも予定されている金融機関からの融資や社債の再発行など
今後の資金繰り改善の前提条件となるからだ。
原発再稼働や海外事業などで稼ぐ力を取り戻し、除染などへの国費投入で債務を圧縮すれば、
実質国有化を脱して「普通の会社」に戻ることも可能。
それが廃炉現場などで働く社員らの士気を高め、人材をつなぎ留めることにもつながる。
しかし、現実味を欠いたシナリオは、思惑が外れて頓挫するリスクもはらむ。
再建シナリオが今後も修正続きとなれば、損害賠償や廃炉作業に支障が生じる懸念もある。
【大久保渉】
東京電力 お知らせ 2013年
当社関連報道平成25年12月3日付 毎日新聞1面
「柏崎刈羽『16年度に全基再稼働』東電再建計画 株売却益充当も」について
平成25年12月3日
東京電力株式会社
平成25年12月3日付毎日新聞朝刊1面において
『東京電力と原子力損害賠償支援機構は、見直し作業中の総合特別事業計画(再建計画)の大枠を固めた。
2016年度をめどに、柏崎刈羽原発(新潟県)の全7基を再稼働させて収益を改善、
社債発行を再開して資金繰りを安定化する』との記事が掲載されておりますが、
本件に対する当社の考え方は以下のとおりです。
当社は、総合特別事業計画の目的(賠償・廃炉・安定供給)を全うできるよう、
現在の総合特別事業計画を改訂する必要があると考えており、
見直しの内容について社内で検討を進めているところですが、
現時点で、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働時期を含めて決定した事実はありません。
以 上
ーーーー
各種報道に関して、いつも東京電力は即日このように反論の文章をホームページに載せますが、
今までの結果を見てみると、報道された内容が正しいのが事実です。
というか、報道の内容よりも実際の方が(黒字の額が報道された額を上回っているなど)
「もっと」という事が多いです。
そのことから考えると、もっと前倒しで原発を再稼働したい考えなのではないかと思えます。
ー追記・結果発表~!ー
東電10年間の事業計画固まる
NHK 12月25日 17時30分
東京電力と政府が出資する原子力損害賠償支援機構は、
柏崎刈羽原子力発電所の運転再開による収益改善などを盛り込んだ今後10年間の事業計画を固めました。
国が出資し東京電力の過半数の株式を保有する原子力損害賠償支援機構の運営委員会が25日開かれ、
東京電力の今後10年間の事業計画「総合特別事業計画」を大筋で承認しました。
計画では、現在、国による安全審査が行われている
新潟県の柏崎刈羽原発の6号機と7号機については来年(2014年)7月に、
1号機と5号機は再来年(2015年)春にそれぞれ運転を再開すると想定しています。
今後、国の新たな規制基準に合わせた準備を進める
2号機から4号機については、平成28年度(2016年)までの再開や
今後10年間運転再開できないケースも想定しています。
東京電力は、原発の運転再開によって火力発電用の燃料費を削減し、
毎年1000億から2000億円程度の経常利益を上げるとしていて、
収益改善が実現した場合には電気料金を順次引き下げ、
10年後には最大で年間1兆円規模の値下げを行う方針を盛り込んでいます。
また、福島第一原子力発電所の事故の賠償や除染などの費用が膨らむ見通しとなったため、
東京電力の支払いが滞らないように
国が無利子で貸し付ける資金枠が今の5兆円から9兆円に拡大されることも盛り込まれました。
さらに、将来的には、原子力損害賠償支援機構が保有する東京電力の株式の売却益を
除染費用などに充てるとしています。
運営委員会の終了後、原田明夫委員長は、
「東京電力には、かなり厳しいことも要望したが事故の責任を果たしていくうえでも
新生東電という姿を盛り込むことができた」と述べました。
また、東京電力の廣瀬直己社長は、
「国に1歩前に出ていただくなかで、東京電力が3歩も4歩も前に出るという姿勢を示した」と述べました。
東京電力と原子力損害賠償支援機構は、新しい事業計画について政府の認定を得るため、
27日、茂木経済産業大臣に申請します。
■総合特別事業計画の内容
<柏崎刈羽の運転再開>
計画では新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の運転再開を収益改善の柱と位置づけています。
現在、国による安全審査が行われている
柏崎刈羽原発の6号機と7号機については、来年7月に運転を再開すると見込んでいます。
また、1号機と5号機は再来年春に運転を再開すると想定しています。
今後、国の新たな規制基準に合わせた準備を進める2号機から4号機については、平成28年度までの再開や、
今後10年間、再稼働できないケースも想定しています。
東京電力は、原発の運転再開によって火力発電用の燃料費を削減し、
毎年1000億円から2000億円程度の経常利益を上げるとしています。
6号機と7号機の運転再開が大幅に遅れた場合には、電気料金の値上げを検討するとしている一方で、
収益改善が実現した場合、電気料金を順次引き下げ、
10年後には最大で年間1兆円規模の値下げを行う方針を盛り込んでいます。
<国の支援>
福島第一原子力発電所事故の賠償や除染費用が膨らむ見通しとなったため、
東京電力の支払いが滞らないように国が無利子で貸し付ける資金枠が今の5兆円から9兆円に拡大されます。
将来的には、原子力損害賠償支援機構が保有する
東京電力の株式の売却益を除染費用などに充てることも盛り込まれています。
<廃炉・汚染水>
福島第一原発の廃炉・汚染水対策を着実に進めるため、来年4月、社内に専門の組織を設置するとしています。
責任体制や指揮命令系統を明確にするとともにすでに準備している1兆円に加えて、
投資計画の見直しやコスト削減などによってさらに1兆円を捻出し、対策に2兆円を投じるとしています。
<福島復興本社>
ことし1月に設立した福島復興本社を平成29年度までに
福島県楢葉町のJヴィレッジから現在は避難指示区域になっている場所に移転させるとしています。
また、震災当時、50歳以上だったおよそ500人の管理職を福島復興本社に異動させるなど態勢を強化して、
帰還するすべての住民を対象に住宅や事務所の片づけや放射線量の測定などを行うことにしています。
このほか、地域の雇用に増加につなげるため、
福島県内の水力発電所で老朽化した設備を今後10年間で順次、更新するとともに、
最新鋭の石炭火力発電所を建設するとしています。
<コスト削減>
コスト削減の徹底も明記されています。
首都圏の10の支店の廃止や、1000人規模の希望退職者の募集を盛り込みました。
さらに国が掲げる電力システム改革を先取りする形で平成28年をめどに持ち株会社に移行して
「燃料・火力」と「送配電」、それに「小売り」部門を子会社として独立させ、
経営の効率性を高めることにしています。
<設備投資>
経営の立て直しのため、今後10年間でおよそ2兆8000億円の投資を予定しています。
ほかの企業と提携して事業会社を設立し、
東京湾岸エリアを中心に建設から40年以上が経過した老朽化した火力発電所、
1000万キロワット分を最新鋭の設備に建て替えるほかガス田の開発や燃料の共同調達を進めたり、
価格が安いとされるシェールガスを輸入するための基地を整備したりして
依存度が高まる火力発電用の燃料費の削減を徹底し、収益力を高めるねらいです。
投資のうち、7500億円程度は既存の投資計画の見直しで工面し、
残る2兆円については金融機関に融資を要請するとしています。
■これまでの経緯
東京電力は、おととし3月の福島第一原子力発電所の事故の後賠償資金などについて、
政府から支援を受ける前提として、徹底したコスト削減や収益の改善策などを盛り込んだ
「総合特別事業計画」の策定が義務づけられました。
去年5月、政府の認定を受けた最初の計画では、
東京電力の財務基盤を立て直すため、1兆円の公的資金投入によって資本を増強すること、
過半数の議決権の取得や実質的な国有化につながる3分の2を超える議決権の保有が盛りこまれ、
国の関与を強め抜本的な経営の立て直しが進められることになりました。
一方、このときの計画では、経営改善の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所について
ことし4月以降、年内に順次、4基の運転を再開することが前提としていました。
しかし、地元、新潟県の強い反発などで計画よりも運転再開が大幅に遅れているうえ、
事故の賠償や除染費用が想定よりも膨らむ見通しとなったため、
国による追加支援が不可欠となり、これまでの計画を見直す必要に迫られていました。
ーーー
毎日新聞の勝利(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・でした。
正しい記事なんだから、いちいちホームページ上で「決定した事実はありません」なんて
即日反応して訂正の文章なんか載せなくてもいいのに、って私は思います。
「原子力機構の高レベル廃液、水素爆発の恐れ 東海村」という記事がありました。
内容は
茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の東海再処理施設にある
プルトニウム溶液と高レベル放射性廃液の規制庁への調査報告で、
処理されずに残っている廃液の安全装置が壊れると
沸騰して放射性物質が飛散したり、水素爆発を起こしたりする恐れがあるというものです。
2013年12月2日に
原子力規制委員会
第3回独立行政法人日本原子力研究開発機構再処理施設における
潜在的ハザードの実態把握にかかるヒアリング
というものが行われています。
まず、「潜在的ハザード」という呼び名に関して、
なんとなくモヤモヤ感があります。
ハザード(hazard)とは「危険」という意味で
潜在的なので、「見えない状態で存在している危険」という事になる。
最初から「潜在的危険」の実態把握と言えばいいのに・・・とまず私は思った。
で、朝日新聞の記事は何処から来ているのか?
ヒアリングのためにJAEAが用意した資料にそれは書いてあった。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/jaea_hearing/data/0003_02.pdf

核燃料サイクル工学研究所
独立法人日本原子力研究開発機構 東海研究開発センター JAEAには
プルトニウム溶液と高放射性廃液がある。
その危険についての部分を転記する。
危険
プルトニウム溶液
プルトニウム溶液の貯蔵時の想定事故と安定化処理時の想定事故における周辺公衆の実効線量の比較
●溶液貯蔵時
施設 MP
想定事象
プルトニウム溶液の沸騰
事象進展シナリオ
プルトニウム溶液を内包する貯槽(7基)の空冷機能の喪失が継続し、全ての貯槽が沸騰し、
放射性物質を含むミストが槽類換気系を経て排気筒から放出する。
放出経路に設置されるフィルタは、ミストにより機能が低下する。
各貯槽の液組成に応じて沸騰開始時間は異なるが、
保守側に全ての貯槽が沸騰し事象継続の可能性を考慮し
空冷機能回復までに24時間を要するとして
「24時間全貯槽同時沸騰」を仮定し、この間の事象継続を想定する。
放出放射能量 ギガベクレル(GBq) 1x10の0乗ギガベクレル
実効線量*(μSv) 1x10の1乗マイクロシーベルト(全身)
●安定化処理時
施設 PCDF
想定事象
焙焼還元炉の水素爆発(事業指定申請書)
事象進展シナリオ
想定事故である「焙焼還元炉の水素爆発」に基づき、以下を想定。
焙焼還元炉の運転で使用する窒素水素混合ガス中の水素濃度が異常上昇して水素爆発する。
炉に設けられている破裂板からグローブボックスへ爆発の圧力が解放されることにより、
グローブボックスの一部が破損し主工程室にMOX粉末が漏えいし、
建家換気系のフィルタを経て排気筒から放出する。
放出放射能量 ギガベクレル(GBq) 3x10-2乗ギガベクレル
実効線量*(μSv) 4x10-1乗マイクロシーベルト(全身)
*現有するプルトニウム溶液の液組成に基づき、放射性物質が放出された際、敷地境界外において放射性物質の
空気中濃度が最大となる地点での周辺公衆の実効線量の評価値
高放射性廃液
高放射性廃液の貯蔵時の想定事故と安定化処理時の想定事故における周辺公衆の実効線量の比較
●溶液貯蔵時
施設 HAW施設
想定事象
高放射性廃液を内包する貯槽(5基)の冷却機能の喪失が継続し、
全ての貯槽が沸騰し、放射性物質を含むミストが槽類換気系を経て排気筒から放出する。
放出経路に設置されるフィルタは、ミストにより機能が低下する。
各貯槽の液組成に応じて沸騰開始時間は異なるが、
保守側に全ての貯槽が沸騰し事象継続の可能性を考慮し冷却機能回復までに24時間を要するとして
「24時間全貯槽同時沸騰」を仮定し、この間の事象継続を想定する。
放出放射能量(GBq) 1x10の2乗ギガベクレル
実効線量*(μSv) 1x10の2乗マイクロシーベルト(全身)
●安定化処理時
施設 TVF
想定事象
設計基準事象である「短時間の全動力電源の喪失」に基づき、以下を想定。
全動力電源の喪失による槽類換気系排風機の停止に伴い、
溶融炉等からの放射性物質を含む廃気が、固化セル内に移行し、
圧力放出系のフィルタを介して、排気筒から放出する。
保守側に事象継続の可能性を考慮し槽類換気系の機能回復までに24時間を要すると仮定し、
この間の事象継続を想定する。
放出放射能量(GBq) 4x10の1乗ギガベクレル
実効線量*(μSv) 2x10の0乗マイクロシーベルト(全身)
*現有する高放射性廃液の液組成に基づき、放射性物質が放出された際、敷地境界外において放射性物質の
空気中濃度が最大となる地点での周辺公衆の実効線量の評価値
10の何乗っていう単位がなかなか理解できない。
どれほどの量なのか?
「プルトニウム」がばら撒かれると思うとその恐ろしさはハンパじゃないし、
高放射性廃液というのはプルトニウムを取り出した後の手に負えない廃液の事ですよね?
これ・・・一体どうするのが一番いい方法なのか・・・分からないけれど、
東海村あたりの、今まで注視していなかった危険を改めて知る。
ーー追記ーー
コメントで教えていただきました「10の何乗」
10の何乗とは、1に0が何個付いてをいるかを現します。
10の0乗は、1に0が0個付くので、1 (すなはち一)です。
10の1乗は、1に0が1個付くので、10 (すなはち十)です。
10の2乗は、1に0が2個付くので、100 (すなはち百)です。
10の3乗は、1に0が3個付くので、1,000 (すなはち千)です。
10の6乗は、1に0が6個付くので、1,000,000 (すなはち百万)です。
これをメガと言うことがあります。
10の9乗は、1に0が9個付くので、1,000,000,000 (すなはち十億)です。
これをギガと言うことがあります。
10のマイナス(-)何乗とは、(10の何乗)分の1かを現します。
10の-1乗は、(10の1乗)分の1、すなはち10分の1です。
10の-2乗は、(10の2乗)分の1、すなはち100分の1です。
最初に出てくる、「1x10の0乗ギガベクレル」は「10の0乗」が1なので
1ギガベクレルですが、ギガが十億なので結局、十億ベクレルです。
とても分かりやすいです、<(_ _*)> ありがとうございます。
原子力規制委員会での第3回ヒアリングの書き出し
1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)
2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2
(内容書き出し)
時事ドットコム 2013年12月2日
東京電力は2日、福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸から、
ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が
1リットル当たり110万ベクレル検出されたと発表した。
11月28日に採取された分で、これまでの最高値91万ベクレル(25日採取)からさらに上昇した。
(2013/12/02-11:30)
ーーー
この記事だけじゃわかりにくいので東電のホームページより場所の確認!
東京電力
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果

ストロンチウムなどの全ベータが110万ベクレル/L 観測されたのは
No1-16
4.地下水の分析結果(1~4号機護岸)

大きく見てみるとこんな感じ↓

<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ
上記より一部抜粋
マコ:
というのは、護岸の方の海に近いエリアの1号機と2号機のあいだの、
「海からもう数mのあたりでの地下水が、かなり高濃度に汚染されている」という状況の、
「護岸エリアの汚染水の問題」というものがあるんですね。
これはもうものすごく深刻で、
測定して気が付いたのが今年の5月の末で、
その時に海から数mのエリアの地下水がもうかなり汚染されていたというのがわかって、
いつから汚染していたのかが分からないので、
水野:「いつから汚染していたか?」が分からない
マコ:わからないんですね。
水野:それは「調べていなかったから分からない」っていうことですか?
マコ:おっしゃるとおりです。
地下水の観測抗を去年の12月に掘って、
その時に「セシウムの値があまり出なかったから大丈夫だ」という判断をしたんですね。
でも、その時にトリチウムはかなりの量が出ていたんですよ。
で、私はそれを会見でずっと質問してたんですけど、
その時点でトリチウムには注目していなかったので問題にしなかった。
トリチウムはH3という記号のとおり、水にすごく近いので、
水と一緒に早く移動するんですね、地下水と一緒に。
なのでその時になんらか気が付いていればと思うんですけれど、
去年の12月に地下水の観測抗を掘ってから、
「大丈夫だ」という判断をしてしまったので、6カ月間一度も測定をしていなくて、
水野:
なんで「大丈夫だ」と思ったのかは分からないけれども、
とにかく「大丈夫だ」と判断をして6カ月測定をしなかった。
マコ:
それで、今年の5月末に測定してみたら、
あら?ビックリいろいろ高濃度のものが出てきました。
「ストロンチウムも高濃度でした」というので、
それで、海に近いエリアの地下水が汚染されているという大問題が出てきたんですね。
で、それを調べると、
2011年の4月に2号機からしょんべん小僧のように水がピューーっと
高濃度の汚染水が海に直接流れ出ていて、
慌てて止めなきゃということが2011年の4月にあったんですけど、
どうもその時に出た高濃度の汚染水が関係しているということで、
つまり、2011年の4月から、汚染水が何らかの形で海へ出続けている可能性があるんですね。
「それは否定できない」と東京電力も言っています。
で、それが本当に重要な問題なんですけれども、
それが汚染水の問題としてまず上がってきて、
水野:
つまり、汚染水は今だけ始まった話ではなくて、
事故間もなくですよね、2011年の4月にはもう、大量に高濃度のものが海に出ていたであろう。
それを否定は東電も出来ない。
マコ:
出来ない。
で、それはいったん止めたと、コンクリートとかをあちこちに詰めて
もう漏れていそうな経路を塞ぎましたということになったんですけど、
でも、どうもいろいろ調べるとそのエリアの地下水が汚染されている範囲が広いので、
どうもその「2号機のその当時に出た高濃度の汚染水がどうなったのか?」というのを
今ずっと調べているんですけど、
で、先日の汚染水対策ワーキングという規制委員会でやっている汚染水関連の検討会があるんですけど、
いまだに漏えい元が分からないんです、どこのものか?
漏えい元が1カ所ではなくて、「止めたと思っていてもやっぱりここの値が下がらない」
海の値も下がらないという事で、漏えい元が分からない。
だから漏えい元を探すということと、海に汚染水が直接流れるのを防ぐという、
いま2本立てで、その護岸エリアという海に近い汚染水の対策をしているんですね。
私はこっちの問題がかなり深刻だと思っています。
水野:
マコさんね、お話伺って今ひとつ私の中で疑問が浮かんだのは、
2011年の4月からもうすでに高濃度の汚染水が海に出ていたであろうと、
ところがいまになって、ものすごく「汚染水」「汚染水」って言い始めましたよね。
それはなんでなんですか?
いま、この汚染水問題ばかりに注目が集まるのはどういうことなんですか?
マコ:
そうなんです。
そっちの汚染水が大変だと思って、で、今言われているのはひとくくりにされている汚染水。
汚染水を入れているタンクエリアの漏えいの件に関してね、これも汚染水問題みたいになっているんですけど、
そこは去年ももっと沢山高濃度のものが流れていたりとかするので、
水野:どんどん流れていたんですね、去年
マコ:
去年はね。だから今年の汚染水の問題の中に含まれている、
急に出てきたタンクエリアの、雨が降って堰が流れる云々かんぬんというのは、
実は私は些細な問題だと思っていて、
水野:おぉ!
マコ:
なぜ汚染水の問題としてタンクエリアの事ばっかり、
「台風で豪雨です、大変だ」みたいになっているのか、
私、本当になんかおかしくって、で、いま、
水野:へー、それはもっと大きな問題があるっていう意味ですか?
マコ:
と思います。
それはその護岸エリアの地下水が高濃度に汚染されているというののカモフラージュみたいに
タンクエリアの話が出てきたということと、
あともう1点、今年の8月、夏から1号機や3号機の建屋の中のがれき撤去が始まったんですね。
一日当たり3300万ベクレル(下水道局で捕捉されない分)もある」という事実を知り、
自治体が171ベクレルの汚染水を堂々と流し続けるということは、これは許されるの?
というブログを書いたけれど、
東京たまエコセメント工場のシステムなどをもっと知りたくて1年以上前の講演ですが書き出しました。
1年半近くの時が過ぎても、状況は何も変わっていないように思います。
ゴミ弁連シンポジウム
2012年6月24日 茨城県東海村
エコセメント製造施設周辺の放射能汚染問題
梶山正三氏 弁護士・理学博士・ゴミ弁連会長
今日は法律のお話をしようと思ったんですが、30分という時間ではとても無理なので、
今私が担当している東京高裁の事件、これをお話しながら、先程から青山さんと香取さんからもお話がありました
環境省がいかにひどい政策を打ち出しているかという事を現実的な問題を元にお話ししてみたいと思います。

今東京高裁で争っている事件というのは、エコセメント製造施設と言われるもので、
これが日の出の第二処分場、我々は「悪魔の第二処分場」と言っていますが全体が60ヘクタールです。
この中にエコセメント製造施設というものがつくられまして、今年で7年目ぐらいになるのかな。
この敷地、赤い敷地が4.3ヘクタール。
今回の問題と関連するところに重点を置いてお話ししていきたいと思います。

エコセメント製造施設のごく簡単な事をお話しますと、
簡単に言えば、焼却灰とか下水汚泥、こういうものを原料にして、
それにもちろん●とセメントで使う石膏とかですね、そういう補助材料を使う訳ですが、
それを原料にしてセメントをつくると、こういうものですね。
ですから原料を調合する部分、それからいわゆるクリンカクーラーというものを使う、
それからクリンカを砕いてですね、それに石膏を使って、エコセメントという資材をつくる。
その三つの系統に大きくいうと分けられます。

まず、原料の前処理部分というのがあります。
この辺の多摩地区15の清掃工場、炉にすると30ぐらいあります。
一つの清掃工場に大体、1つというところは少ないので、大体2つ以上炉がありますから、
15の清掃工場ですから焼却炉にすると30ぐらいあるんですが、
その30ぐらいの清掃工場からの飛灰と、それから主灰、それに飛灰固化物、セメント固化物
こういうものを全部受け入れている。
ま、こういう工場なんですね。
それを受け入れまして、乾燥します。
乾燥して、金属選別して、それを乾灰タンクにためるわけですが、
このような排ガスについては、まずはバグフィルターを一つ入れています。
バグフィルターを一つですね。
それから乾灰タンクを通過して消石灰を注入して、そしてもう一度バグフィルターを通過します。
ですからこれはバグフィルターを二つ使っているんですが、
これは並列の繋ぎ方で直列の繋ぎ方ではありません。
並列でバグフィルターを二つ使っている。
これが原料の前処理系ですね。

で、次に見ていただきたいのが、これは今度は焼成系、いわゆるクリンカをつくる。
クリンカをつくるというのは、この焼成炉になります。
70m位の長さですね。
ここから大量の軽油重油を突っ込んで1500度ぐらいで燃やしてですね、
我々が入手したデータで1500度。
ま、1350度と言っていますが、測り方が大変難しいんですが、
一応事業者データで1500度ぐらいになります。
それを冷却塔を通した後サイクロンにかけますね。
サイクロンにかけたものが原料戻し。
その後、これ、注目していただきたいのはですね、
バグフィルターを直列で二つ使っているんです。
バグを二つ使っているんですね。
二つ使ったものを今度はアンモニアを注入して脱哨します。
酸化物をとって煙突から出す。
140℃で出す。
こういう形になっているんですね。

さらに製品化プロセスは、貯蔵したクリンカをクリンカ粉砕機で砕いて、
その時に排ガスはバグフィルターをひとつ通します。
ひとつ通すんですが、クリンカはこれに石膏加えて調合して製品にする。
こういうプロセスですね。
ここはバグフィルターを入れていますが、ここの排ガスは一切測っていません。
ですから、どれ位排ガス量があるのか?ということも全くデータ無しと。
今でも測っていない、こういう状況ですね。

まず一つ注目していただきたいのはですね、
この悪魔の第二処分場と言われているところの、5箇所。
大体東西南北に測定場所があるんですが、それの空間線量率、地上1mですね。
1時間当たりのマイクロシーベルト。
で、この値をちょっと見ていただきたいんですが、
大体0.11から0.08位。
ちょっと高いです。
全国47都道府県のモニタリングポストの中では2番目に高いです。
福島に次いで2番目に高いです。
これは、このモニタリングポストのデータというのは3.11以前からのデータがあるわけですが、
要するに「2番目に高い」というのがひとつですね。

それから、もともと原料としての焼却灰。
飛灰がここでいうと133ベクレル/kg
主灰が10ベクレル/kg
もちろん測定方法の問題というのがあると思いますが、
エコセメント工場に持ち込まれるものについては、
主灰が184ベクレル/kgですから、これに比べると18%高くなっていますね。
それから飛灰が830ベクレル/kgですから、これも133と比べて6倍以上の。
ま、こういうデータがずっと続いていまして、
要するに何でこれだけ、飛灰・主灰、それから飛灰固化物がこれだけ高いのかと、
放射能濃度が高いのかと、
これは、セシウムしか測っていないんですが、これが一つの問題です。

それじゃあ、このエコセメント製造施設の周辺の放射線濃度、
これは空間線量率ですけれども、これで3.11の震災前に比べると、この視点になります。
ですから、特に高い地域ではないというのはお分かり頂けると思います。
ま、現在はちょっと違うんですけれども。

それから、これは住民が現在も続けていますが、
先ほどのエコセメント周辺で空間線量率、5cmと1mという形で濃度の測定をやっております。
空間線量率の測定をやっています。
これが測定地の番号ですね。
左側の赤で書いてあるのがこれが測定条件、

まずこの地域のエコセメント製造施設にあまり近くない、ある程度離れた地域、
つるつる温泉とか日の出町にはいくつかあるんですが、
これが0.07,0.06という様な値で、これぐらいですと、
もともとエコセメント製造施設がくる前の値が大体こんなものだったろうという値が示されています。

これが住民調査ですね。
昨年の9月から、この後も現在6月までデータが出ていますが、ここには4月までですが、
1mと5cm、こういう形でデータを出しております。
これからまず、どんな事が言えるか?という事なんですが、

これはまず5cmの方で見ますと、経時的にデータが高くなっていると。
マイクロシーベルト/hでいいますと、現在0.18ぐらいまで行っています。
6月現在ですね。
0.1ぐらいから始まって、昨年9月から始まって、ずーっと高くなっていると。
これはどこの地域でも、こういうふうに空間線量率が高くなっているというのはほとんど見られない訳で、
そういう意味では特異的なデータだと思います。

それからこれがポイント6ですが、これも5cmのデータ。
1mのデータは十分解析していないのでここに出していませんが、
これも右肩上がりで、経時的に上がっていると、いう事が、おおむね傾向として言えるだろうと思います。
これはもうちょっと長期的に見ていく必要があると言うのは当然のことですが、

これもポイント8ですね。
大体エコセメント製造工場の北側ですね。高くなっています。
これも時系列的にみると上がっているという事が言えます。
0.2ですから、相当高いレベルになってきているということですね。

ポイント11、これは大変高いです。
ポイント11というのは、後でもう一度戻りますが、
地上5cmですけれども、0.6マイクロシーベルト/hをすでに超えています。
「なんでこんなに高いのか?」というのが一つの問題ですが、
11というのはここなんですね。

処分場からの汚染がいわゆる水系で言えば一番集積される。
ここには防災貯水池がありまして、そのすぐ下流の水が排泄されるところ。
ここはいまチョロチョロになっています。
処分場ができたおかげで、昔の清流がチョロチョロになっていますが、
この地点が極めて高い数値を常時出している。
しかもこれもだんだんと濃度が上がっていると、こういう事が言えます。

これがその現場の状況です。
この段の上がいわゆる悪魔の処分場の防災調整地です。
防災調整池の直下で沿岸の泥を測っているんですね。
水に浸かっていない部分の泥を測ると、非常に高い値が出ていますね。

まず、事業者データに大変興味深いものがあるので、ちょっとそれを見ていただきたいと思います。
バグフィルターを一番厳重に管理している、
しかも排ガス量の多いいわゆる焼成系、クリンカをつくるところですね。
これはバグフィルターを直列で二つ使っています。
二つつないでいるんですが、そこから、焼成系から1日18.8kg
大変膨大な量の粉じんが出ます。
それから乾燥系。
これは二つバグフィルターを使っていましたが並列で使っている訳ですけれども、
1日1.3kgの粉じんになります。
合計年間6トン。
300日稼働としても6トンの粉塵を出しているんですね。
これは事業者データですよ。
事業者データですから実際はもっと高い可能性がありますが、
事業者データでもこれだけ大量の粉じんが出ている。
で、内部被ばくの問題で、当然飲料水とか食物は重視しなければいけないんですが、
これだけ大量の粉塵をエコセメント製造施設から出しているということは、
「直接吸入による内部被ばく」
これの危険を周辺の人達は受けているという事を推測しますよね。
それからこの施設は脱臭装置は付いているんですが、
それにもかかわらず大量の窒素酸化物を出しています。
年間43トンです。
1日当たり142kg。
これも事業者データを元にしています。
自動車にして、平均的な自動車の排ガス量にして15万台km、1日当たりですね、
これだけの窒素酸化物が出されている。
それから、周辺の空間線量率が高値安定である。
都道府県モニタリングポストの値と比較しても高い。
住民調査ですとこれはもっと高くなって、
福島市の現在のモニタリングポストを抜くわけですが、
そういう高い値が出ている。
それから主灰・飛灰・飛灰固化物が大変高い放射能を示しているということで、
かなり私としてはこのデータは危機的な状況を示している、こう思っています。

それでですね、ここで一つ問題があってですね、
まず、排ガスデータ、排ガスデータはみんなNDなんですね。
これは乾燥機と焼成炉だけみていますが、みんなND。
それから下水放流水には出ています。
こういう値が出ています。
これはベクレル/kgですね。
それからエコセメントの製品、これはNDになっています。
「検出されず」ですね。
これは3回分載せていますが、傾向としてはみんな同じです。
島田市の試験焼却でも出た問題ですけれども、
要するに排ガスデータになるとみんなゼロになる。
「物質収支が合わないじゃないか」
特に島田市のやつは40%の放射能が原料と合わない。
どこかへ行っちゃっている、所在不明だ、行方不明だという問題が出ました。
※物質収支が合わない静岡市試験焼却「3日間で1平方km40万ベクレル検出・1500度の高温
“溶融処理”では40%がバグフィルターから逃げていく」
それで、これをですね、なぜ排ガスがゼロになっちゃうんだろう?と、
焼却炉、これの基準の作り方が一つの問題で、

これが環境省が昨年の何月かに出した「放射能濃度測定マニュアル」というのがあります。
それに準拠した試料の採取方法が書いてあるわけですが、
これをみると、煙突の中に最終部分を入れまして、円筒ろ紙と円形ろ紙、
それから排ガスがこう流れてくる。
で、蒸留水で冷やしながら吸引しまして、冷却水槽に氷を入れて冷やしながら、
これで放射性セシウムを測ろうと、こういう訳ですね。
それでどういう値が出るのか?というと、
まずこの条件をよく見て下さい。

一番は、測定時間はまだいいとしてですよ、
ろ紙部とドレン部に分けてそれぞれ測るわけですが、
両方とも、検出下限が1リューベ(1㎥・立方メートル)当たり2ベクレルになっています。
じゃあ、この2ベクレル/㎥というのがどういう意味を持っているのか?ということなんですが、

なぜNDなのか?という事を排ガス量の方から見ていきますと、
①クリンカ焼成プロセス、6回の測定値の平均で1日当たり361万2000㎥です。
これは㎥N/dですから、排出温度140度に換算しますと、546万4300㎥毎日出ている。
6回の平均値です。
それから、②乾燥・調合プロセスから、これも6回の測定値の平均ですが、
温度換算しまして、134万7894㎥が1日当たり出ている訳ですね。
これを、製品化プロセスの排ガス量、これは不明です。
今でも測っていません。
今でも測っていないのでどれぐらい出ているのか分からないんですけど、
これはクエスチョンマーク。
排ガス量の合計は①+②+?ですから、681万2194㎥+?
1日当たりですね。
これに要するに2ベクレル/㎥という検出下限をかけると、
2ベクレル/㎥は検出限界未満として扱われるから、
結局1360万ベクレル、1日当たりですね、これ未満はNDとなると、こういうことで、
要するに大量の放射性物質が出ていても、
結局「値としては何も出てないよ」という誤解を与える。
あるいはま、それが一つの狙いなのかもしれませんが、そういう形になってしまうというのが一つですね。、
ですからこれは測定方法をもう一度考え直さなければいけない。
特にセシウムというものに着目して、セシウムが単体で排ガスから出てくるという事は非常に考えにくい。
通常は塩化セシウムになっている可能性が高いと思いますが、
塩化セシウムに特化した特別に考案した測定方法でもう一度測定をやり直さないと、
排ガスのデータというのはみんなインチキだと。
何を測っているのかわからない。
NDでもって処理されては困るという状況が出てくると思います。
それともうひとつここで問題にしたいのはですね、
放射性セシウムCs134と137だけに着目されていますが、
去年(2011年)の6月国が発表したデータ、どこまで信頼性があるのかわかりませんけれども、
福島原発事故によって外部に放出された放射性物質の総量推定というのがあります。

その総量推定からみていきますと、
プルトニウム238、プルトニウム239,240、241までですね、
これが190億ベクレル。これが全部アルファ崩壊しているんですね。
32億ベクレル、32億ベクレル、1.2兆ベクレル、ここまであります。
半減期が非常に長い。
放射性セシウムは大体これ(プルトニウム)の3桁上ですけれども、それぐらい出ていると見ているんですね。
それでストロンチウム90。
半減期が29.1年。
これはβ(ベータ)崩壊します。
で、我々が、我々というか、私の現在では個人的な見解ですけれども、
テルル129mというのがあります。
これは半減期が33.6日なんですが、比較的短いんですけれども3300兆ベクレル出ています。
これは放射性セシウムの4分の1ぐらい出ているわけですね。
これはβ崩壊するんですが、半減期が短いんですけれども、このベータ崩壊したヨウ素の129。
半減期が短いのはヨウ素の130ですね。
これは129ですが、放射線同位体でこれはβ線を出すんですけれども半減期が1570万年です。
ですから、テルル129m、それから崩壊してできるヨウ素129。
これはぜひ入れないとまずい。
「放射性物質のリストに入れて測定をしなければいけない」というふうに思っています。

被曝リスクの評価としてはですね、青山さんからもお話がありましたが、
暴露量というのは、これは作用量(作用濃度)×暴露時間です。
これで持ってリスクの、一種の定量的な話をするわけですが、
アルファ線被ばくというのはベータ線ガンマ線に比べて20倍として評価します。
作用量は距離の2乗に反比例する。
内部被ばくの倍遮蔽物がない。
全くないか?というとそれは語弊がありますが、
組織内のものがある意味では遮蔽物になり得るわけですが、非常に近接したところで被ばくすると。
距離減衰が期待できない。
それから暴露時間が長い。
ま、体内にずっと留まっちゃうわけですから、
エコセメント製造施設の場合には粉じんのん吸引による内部被ばく。
これはぜひ問題にしなければいけない事だと思っています。

もうひとつは内部被ばくの場合は代謝半減期と言いまして、
身体の中に入ったものがどれ位の速さで出ていくか?っていうものがあるんですね。
これは、セシウムについては70~100、
プルトニウムは20年~50年、ストロンチウムは30年位?
ヨウ素は、ヨウ素の世襲の仕方によって、代謝が全然違ってくるので、
実は半減期を確定するのは難しいという事情があります。
個人的な事情が左右されてくるということですね。
こういう放射能としての半減期と、
内部被ばくの場合には体の中からどれぐらいの速さで出ていくか?
代謝の面と両方考えなければいけない、ということになるんですが、

これが内部、放射性半減期と代謝半減期を両方組み合わせた時の、体内半減期の計算式です。
たとえば、セシウム134の放射能半減期は2.1年。
代謝半減期は85日という、そういうふうにすると有効半減期は76日になる。
という形で、内部被ばくの場合は、むしろ代謝半減期中心にして被曝リスクを考えなければならない、
ま、こういう事になります。
ー参考ー
多摩地域廃棄物エコセメント化施設 工程図
拡大図
http://www.tama-junkankumiai.com/eco_cement/process/zoom.html
自治体が171ベクレルの汚染水を堂々と流し続けるということは、これは許されるの?
ーーー
多摩川に流すだけじゃなく、バグフィルターをすりぬけて空気中にも拡散している事が分かりました。
超重要な法案、特定秘密法に関して総理大臣も官房長官も責任を取らない。
野党の質疑に答えようともせず雲隠れ、顔も出さない。
信じられません!!
2013年11月29日 報道ステーション
housute_himitsuhouanjouhoukoukaidenichibeinisa... 投稿者 soekosan
続いて今日も秘密保護法案の審議はこうして大荒れとなりました。
審議の中で浮き彫りになったのがですね、「日本とアメリカとの情報公開の違い」なんですが、
これを象徴するお話としてお伝えしたい事があります。
原発事故直後の対応として日本では記録されていないものがアメリカでは記録されていて後悔もされているという事、こちらも合わせてお伝えします。
野党の官房長官の出席を求めに与党は応じず委員会は一時中断
議員が揃わない中、委員会は突然再開された。
自民党中川委員長:福山哲郎君
民主党 白眞勲参院議員:委員長、居ないじゃないですか!答弁者がいないのに何でやるんですか!
民主党 芝博一参院議員:休憩にして下さい、休憩にして下さい!
自民党 中川雅治委員長:席について下さい。
民主党 芝博一参院議員:誰に質問するんですか?福山さんは!委員長!答弁者が来ていないから。

与党が質問者がいなくても委員会を再開したのは
法案成立に必要な審議時間を少しでも稼ごうとしたからだ。

富川悠太:あ、菅官房長官です。
当初与党側は、野党側の出席要求に応じない構えだったんですが、
どうやら出席せざるを得ない状況になったようですね。
民主党の要求には応じて見せたが、社民党の質疑には現れなかった。
社民党 福島みずほ参院議員:
止めて下さい、速記を。官房長官がいない。止めて下さい。

紛糾している間も質疑時間は着々と減っていった。
審議の中でテーマとなったのは秘密指定が妥当かどうかのチェックについてだ。
民主党の大野議員は、アメリカでは議会に情報が公開されチェック機能が働いているとした。

民主党 大野元裕参院議員:
大統領は個人メモを含めて提出が義務付けられています。
書類を破棄する時には、その破棄の60日前までには議会に通告をして
議会が、いわゆるオブジェクション(反対)がない場合にだけ、
それを破棄する事が出来るというふうに定められているんです。
日本とアメリカでは、相当わたくしは違うというふうに思っていますけれども、
森雅子 秘密保護法案担当:
第3者機関の設置の検討も定められておりますので、
さまざまな仕組みでしっかりとこの特定秘密、
恣意的な事が行われないようにしてまいりたいと思います。
大野:「将来検討する事を信じろ」という、そちらの方が私は不思議であります。
森雅子:
今後ですね、この指定の方法と書指定の基準を有識者の意見を聞いて定めていきますので、
しっかりとそこで明確化をしてまいりたいというふうに思っております。
日本はアメリカと違い制度が不十分な事が分かった。
~3:11まで文字起こし
ーーー
これが国会と言えるのでしょうか!?
前半福山哲郎議員の時にも官房長官はいません。後半の福島みずほ議員の部分を書き出しました。
前代未聞の国会です!
見て下さい、これが自民党のやり方です。
しっかりと知っておく、そして将来のために保存します。
文字起こしYoutubeはここから→
http://youtu.be/TxL43hvL_lk?t=1h30m25s

福島みずほ:
社民党の福島みずほです。
まず、安保条約改定の核持ち込みに関する密約、これは特定秘密になるんでしょうか?
官房長官、官房長官お願いします。
官房長官に質問要求をして…あの、止めて下さい、速記を。
官房長官がいない。
止めて下さい。
速記止めて下さい。
芝:何の説明もない!止めて下さい!止めて下さい時間が
委員長(女):福島みずほ君
福島:すみません、あの、止めて下さい。時間を止めて下さい。
委員長(女):ふくしま、福島みずほ君、これは、質問通告は出てますか?
福島:
出てます。
質問通告が出ておりまして、官房長官を要求しております。
すみません、官房長官が出ていないので速記を止めて下さい。
委員長、速記を止めて下さい。
・
・
・
・
委員長(女):まず速記を止めて下さい。
<速記止まる音声なし>
森まさこ:
委員長のご指摘がございましたので答弁させていただきます。
御指摘のいわゆる密約については・・・・
ー:出るって言ってたじゃないか!
ー:質問通告しているよ!
芝:おかしい!通告書出てるじゃないか、これ見てても、わかるじゃないこれ!
福島:時間を止めて下さい。
委員長:福島みずほ君
福島:
委員長、速記を止めて下さい。
速記を止めて下さい。
これは担当大臣ではあるが責任は取れないでしょ、
私は官房長官に特定秘密などについて聞きたいんです。
官房長官になぜ私が聞けないんですか。
質問要求を要求大臣として出してますよ。
―:質問要求しているのに出てこないのは、それはおかしいでしょ
委員長:質問を続行して下さい。福島みずほ君。
福島:
大野さんの時に出てきて、何故私の時に出てこないんですか?
質問の中身についてなぜそれをそちらの与党の方が判断するんですか?
芝:再開って言ってないよ
委員長:いや言いました
芝:いつ言ったの?聞いてないよ
福島:速記を止めて下さい。
芝:言ってないよ、聞いてない
委員長:言いました、言いました。福島みずほ君。
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委員長:福島みずほ君!質問を続けて下さい。
福島:
国会で、要求大臣で指定、この法案について官房が責任を持つ訳じゃないですか、
内閣総理大臣ですよ、この責任者は。
内閣総理大臣に来ていただきたいが、来てもらえないので官房長官を呼んでいるんです。
なぜ官房長官が来ないんですか!
この法案は内閣官房の強い意志のもとにあるわけじゃないですか。
私は要求大臣で要求していて、ちゃんと丸ってなっていますよ。
なぜ来ない!
国会の質問権の侵害ですよ。
どうして来ない!
だって大野さんの時に来て、何故私の時に来ないんですか!
ー:誰が判断するんですか?
委員長:質問をお願いします!
福島:止めて下さい。
福島:止めて下さい。
ー:時間が経つよ、時間が!
福島:
西田さん、西田さんは先程努力するとおっしゃったじゃないですか。
西田さんは「質問通告をしたら出す」といいました。
こういう形で国会の質問権が侵害されるのは前代未聞です。
内閣官房はこの法案について責任を取らないんですか?
「官房長官出てこい」そう言いたいと思います。
委員長:質問をお願いします
福島:速記止めて下さい
委員長:質問をお願いします、福島みずほ君。
ー:速記止めなさい!速記止めろ!
ー:止めて下さい、通告が出たら努力する、何も聞いてない!なに言ってるんだよ!
ー:通告したら出すって言ったじゃないか!
委員長:静粛にして下さい
芝:おかしいじゃないか。さっき理事会で通告が出たら大野さんなら出る、
福島なら出ない、こういうのはおかしい。
福山:私は強行にやられたけどそこは我慢しましたよ。
芝:おかしい。
福山:官房長官来なかったけど
芝:だめだよ!
福山:時計を止めて下さいよ
芝:だめだ!
ー:ちゃんと理事会で
福島:
これはですね、なぜ国会議員の質問に関して、与党が勝手に制限をしたりするんですか?
おかしいじゃないですか。
理事会で議論しましたよ。
そのルールをきちっとしないまま見切り発車をしているからいつも問題になるんじゃないですか。
先程理事会で「責任持つ」と
ー:言いましたよ。
福島:なんで、じゃあ、大野さんの時に出てきて私の時に出てこないんですか!?
ー:理事会で説明しますからやって下さい。
福島:じゃあ理事会でやって下さい。理事会やる。
ー:今言ったんだから理事会やれよ
ー:理事会で説明するなら休憩だ。
ー:理事会で説明するって言ったんだから、今理事会で
委員長:後刻理事会で協議します
ー:あなたが言ったんじゃない、理事会で説明するって言ったんだから。休憩だよ。
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委員長:席にお戻りください、質問を続けて下さい。
ー:なに言ってんだよ!止めて!
ー:速記を止めて。
ー:なにが「止めたらダメだ」だ!?じゃあ理事会で説明するってあんたが言ったんだから休憩しろよ。
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略
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委員長:質問をお願いします。
福島:
今、与党の筆頭理事から「私を信じてやって下さい」とありましたが、
私たちは信じてこの委員会に出席しています。
なんで官房長官がいないんですか。
これは間違いなく内閣官房が主菅の仕事でしょ。
>総理大臣と官房長官はなぜこれに対して責任を取らないんですか!?
ー:おかしいですよ
ー:なにが「信じろ」だ、居もしない人に、何が信じろだ。あなたが質問通告したら出すって言ったんだよ。
福島:そう出てないじゃないですか、出てないじゃないですか。
ー:出てないじゃない
委員長:福島みずほ君。
福島:出てもらって審議をしたいと思います、速記を止めて呼んで下さい。
委員長:質問をお願いします。
―:何をやってるの、ひどいよ!
ー:答弁者がいないのに
福山:私の時間もあなたが勝手に回してやったんだよ
委員長:質問をお願いします。
ー:答弁者を呼んできて下さいよ、委員長。
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略
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福島:そしたらですね、今後官房長官を呼んだら来て下さるという約束をして下さい
委員長:理事会で協議いたします。後刻理事会で協議いたします。
ー:今休憩しろ
ー:おかしいよ、

福島:速記を止めて官房長官がどこにいるのか説明して下さい。なぜ国会に来られないのか。
委員長:(無言)
芝:あまりにもひどい!みんなが困っていますよ、あなたの運営には。
委員長:席にお戻りください
芝:責任を持ちなさん
委員長:席にお戻りください、福島みずほ君
福島:
本当に残念です。
官房長官が、なぜ要求大臣として要求しているのに、なぜこの場にいないのか?
特定秘密保護法案について、きちっと見解をお聞きしたいというふうに思いましたが、
いらっしゃらないのは国会の質問権の、わたくしは侵害だと思います。
憲法上、「国会議員が要求すれば、出席しなければならない」って書いてあるじゃないですか!
憲法に書いてあるんですよ!
そして私の質問時間は本当に、全ての国会議員がそうであるように大事です。
これが今このように出席しない事によって、あるいは与党がこういう横暴をする事によって、
私たちの権利が侵害されている事に強く抗議をいたします。
そしたらですね、
ー:これは国民の権利の侵害だ
福島:
国民の、確かに権利の侵害です。
そして次回から必ず官房長官が出席されるように、
これはメディアのみなさんにも国民の皆さんにも申し上げたい。
これだけ重要な法案に要求して、なぜ官房長官が来ないのか。
「官房長官出て来い!」そう言いたいと思います。
これについて強く抗議をし、次回から必ず官房長官が出席するようにと申し上げ、
「分かった」という西田さんの言葉重く受け止めますよ。
質問をいたします。
短く森さん答えて下さい
~1:45:37まで文字起こし。
※現在の国会は違憲状態で行われています。
憲法違反で選ばれた国会です。