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12.15
Sun
2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見





文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=2h29m53s

神田香織(講談師)さん
2013121059.jpg

私の時間は7分ありましたが、5分あげましたので、3分でお話しさせていただきます。
いえ、良いんです。私は鎌仲さんと同じような事を言いたいと思って今日来たんですね。
と申しますのは、私は講談師なんですけれども、福島県のいわき市出身ですので、
NPOの「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」というのをやっております。
そして去年子どもたちの保養を何とかしようという事で、
熊本県に福島の子どもをみなさんの協力のもとで保養させることができたんです。

そして、今日は熊本から飛んできたんですが、
実は、「また来年もやってもらえないか」と言うふうなお話をしに行きましたら、
まずお金と、それから人力が足りない」って言って、できるかどうか分からないという話なんですね。
それがとても残念なんですね。

私もベラルーシに取材に行ったこともございますし、
いま鎌仲さんがおっしゃったように、一番必要なのは子供達の保養なんですね。
年間最低24日。
でも、日本は何でそれをまねしてくれないのか?

非常に憤りを持っております。

そして補助金をどんどん打ち切っていきますので、
私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しくなっていくんですね。

そしてご存じのように、除染というのはウソですからね。

本当にそこいら中にあちこち移っているだけですので、
そこに住んでいる人達は体調が悪くなっていくのは当然なんです。


で、皆さんもご存じのように、1時間に1000万ベクレル出しっぱなしですんでね。

12月16日に、おととしにあの偽りの収束宣言を出されましたが、
しかし、原子力緊急事態というのはいまだに宣言されっぱなしで、まだ終わってない訳ですよね。

そうして危ない状況が続いているという事を、
今の政府は次から次へといろんな目くらましで誤魔化していってるんですよ。

やれオリンピックだ、消費税だ、やれ秘密保護・・もうとにかく危ない。
これ何に全てが繋がっているか?というと「福島の原発事故はもう福島だけにとどまらない」と。

もう・・・
関東はおそらく、もっともっと広がっていると。
「その辺のところを隠したくてしょうがないんじゃないかな」と私は思っているんですね。

ですから私はとにかく、鎌仲さんがおっしゃったように、
なんとしても子どもたちを保養に出すと
空気のきれいなところ、西日本、九州とか、
そういう事を何とか全力でやっていくように政府に大きく訴えるべきだと思っています。

私はチェルノブイリの講談を10年前から語っています
「はだしのゲン」も27年前からずっとライフワークで語っているんですね。
で、チェルノブイリの講談というのは消防士の物語なんです。
これ消防士の…亡くなっちゃいますよ、7000ミリシーベルト浴びていまして、生きる原子炉になって
で、付き添った奥さん、1週間生きているんですね、2週間後に亡くなったんですが。
スベトラーナ・アレクシエービッチ さんという方が、この人が10年後に彼女に取材しているんです。

消防士たちを見た医者や看護師たちは全員、自分たちも被爆して亡くなっているんです。

なぜ10年後に奥さんが生きているか?
取材に応じる事が出来たか?

それは、本人には子どもが、その時はいませんでしたが、
おなかの中に6カ月の胎児がいたんです。
で、この赤ちゃんが、消防士の夫から受けるすごい被ばく、放射線量を全部引き受けて、
そして生まれた後4時間後に肝硬変で亡くなっているんです。


大人よりも子ども、子どもよりも幼児、幼児よりも赤ちゃん、赤ちゃんよりも胎児と。
放射線量に対する感受性はとてつもなく強くなっていくんですから、
とにかく、この子どもを守るという事にこの国が意識を持っていかないと。
とてつもないことになると思うんですね。

「講釈師見てきたような嘘をつき」と昔から言いますけれど、
私もう、最近それは出来ないんです。

安倍首相が嘘ばっかりついているでしょ。
だから最近、「講釈師見てきた本当を語ります」ということで、
ありがとうございました。




ーーー

2012年4月17日
神田香織(講談師):なにより悔しいのは、その後の処理の仕方です。
「再稼動反対大規模集団ハンガーストライキ実施記者会見」4/17(内容書き出し)




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2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見



文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/3qYP47HRpfo?t=2h19m1s

鎌仲ひと­み(映像作家)さん
2013121047.jpg

みなさんお疲れ様です、鎌仲です。
今日は資料の変わりにチラシを持ってきました。

2013121048.jpg
今回はこの映画の中でベラルーシを取材しておりまして、
それで2回にわたって、2012年と2013年にそれぞれ1ヶ月ぐらい、
ゴメリ州を中心にして取材をしてきました。
その結果今日の記者会見で、是非申し上げたい事があるという事で参りました。

2013121049.jpg

先程みなさんがおっしゃってらした、
日本には土壌をきちんと実測した放射能汚染地図がないという事なんですね。
ですから汚染の広がりがどれ位のものになっているのか?という事が、
国民に広く、そしてしかも汚染地に住んでいる当事者自身に知らされていないという問題点があります。


2013121050.jpg

これがゴメリ州の汚染地図で、ベラルーシが国の科学者の総力を挙げて
全国の汚染地図を1986年から75年間分作っています。
放射線核種がそれぞれ年月にしたがってどれ位減衰していくのかという事を
単純に計算したものなんですけれども、
これが教育のある無しに関わらず、見れば
「自分がどこに住んでいて、どれ位の汚染のところに今いるのか」ということが一目瞭然になるんですね。
これを基本としてありとあらゆる放射線防護の対策を立てている、
これがベースだと。
まずこれを持たなければ対策は立てられないんだよ」という事をおっしゃっていました。

それはですね、今、日本政府はつくっていないんですね。
作る気もないらしいです。

それで刻一刻といま除染をしている訳ですけれども、
一方でベラルーシも取材していますが、福島にも行っています。
そうすると除染をしているので、その線量が下がっているところもあるんですね。
そうするとですね、
これはベラルーシの移住に関する基準をザクっと書いてあるんですけれども、

移住に関する基準 ベラルーシ

無人ゾーン:1986年に住民が避難した、チェルノブイリ原発に隣接する地域

移住義務(第1次移住)ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ1480、111、3.7kBq/㎡以上(40,3,0.1Ci/k㎡以上)の地域

移住(第2次移住)ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ555~1480、74~111、1.85~3.7kBq/㎡
(15~40、2~3、0.05~0.1Ci/k㎡)の地域。
年間の被曝量は5mSvを越える可能性がある。

移住権利ゾーン:Cs137,St90,Pulによる土壌汚染密度が、
それぞれ185~555、18.5~74、0.37~1.85kBq/㎡
(5~15、0.5~2、0.01~0.05Ci/k㎡)の地域。
年間の被ばく量は1mSvを越える可能性がある。

定期的放射能管理ゾーン:Cs137による土壌汚染密度が37~185kBq/㎡(1~5Ci/k㎡)の地域。
年間の被ばく量は0.1mSvを超えない。



ウクライナもベラルーシも
1ミリシーベルトの空間線量から5ミリシーベルトを超える可能性があるところに関しては、
移住権利ゾーンという事にしていて、
5ミリ以上の空間線量がある場合は移住ゾーンと単純に日本に伝えられていますけれども、
でもそれはこういうふうにですね、3つの要件を合わせて判断するという事にしています。

被ばく量の考え方

3つの要件を合わせて判断する
1.土壌汚染
2.空間放射線量
3.内部被ばく量

一定の土地に住んでいる住民を観察し、
ホールボディカウンターによる内部被ばく量の検査を定期的に行い、
上の三つの要件を合わせて年間5mSvを超えると判断されたら、強制移住、あるいは移住推奨がなされる。
内部被ばく量に関しては
子どもは20Bq/kg 大人は70Bq/kgを超えない方がいいと考えられている。



一つは土壌汚染、そして空間放射線量そして内部被ばく量なんですね、これは非常に流動的なデータです。
ですから観察をして、そしてどうもこれは1ミリシーベルト以上の被ばくをしてしまうな、年間。
5ミリ以上の被ばくをしてしまうな、年間。
なんかそこらへんにあるもので一番リーズナブルに食べ物を食べて生活をしている一般の住民が
やっぱりこれだけの被ばくをしてしまうのであれば、移住しなければいけないんじゃないかという判断をですね、
やっぱり関係省庁が、とか関係の人達がきちんと住民に勧告するというシステムをつくっている訳なんですね。

日本にもこれは必須だと思います。

で子どもは20Bq/kg、大人は70Bq/kgを超えない方がいいと考えられていますが、
どうもですね、私が2012年に行った時には私の内部被ばくはゼロだったんですね、検出されませんでした。
2013年、9か月後に行った時には20Bq/kgになっておりまして、
私は非常に気を付けて暮らしているんです。

だけれどもそれ位になってしまっているとすれば、
ま、それは、ベラルーシに行ったらベラルーシの物を食べていますけれど、
福島に行ったら福島のものも、出してくれらら食べずざるを得ないんですけれども、
でもこれはまんべんなく日本中に、
やはり外食産業の中に入り込んでいる可能性がある
と考えた方がいいですね。

2013121051.jpg

それで例えば中国が輸入規制をしている日本の食品の放射線計測データというのを最近みますと、
やはり結構海産物がですね、冷凍物のものが100を超えています。
それは日本の中でも出回っているんじゃないか?と私は思っているんですね。

それでやはり私が福島に通うたびに思うのは、
もうとにかく風化をしてしまって、「危険だ」という様な事は言わない方がいいと、
で、すごく、福島産のものも安全だし、規制値以内だから食べてもいいし、
空間線量も下がっているんだから、ここにずっと住んでていいんだ。
という声が非常に大きいんですね。

これは単にそれを言う人達だけに罪があるというよりは、
もちろんそれを言ってきた人にはすごい重大な責任があると思いますけれども、
でももうすでに定着させられてしまっている福島の人達は、
「自分たちがずっとここに住みたい!」っていう人達がすごく多いんですね。


ですから、私の提案としては、この「小さき声のカノン」という映画をつくっているんですけど、
1カ月に1回鎌レポというのを出していますが
その1回目で300km~600km、チェルノブイリ原発から離れた地点に住んでいる人々が、
いま、特に女性を中心にして、
甲状腺障害、橋本病とか機能障害とか、線種とか腫瘍がですね、いますごく出ているんですね。

これに関しましてはこの担当しているお医者さんは、
この女性は29歳で、腫瘍がすでにあるんですね。
でも、事故の時は3歳だったんです。

2013121052.jpg

こういう感じで出てきているので、小児だけではなく全人口の甲状腺癌というのは、
ガーーッと、小児甲状腺がんのピークが下がっても増え続けまして、
いま高止まりをしています。
そしてそれは広く認識されている考え方では、
2086年、つまり100年この状態が続くだろう
それは小児甲状腺がんだけじゃないですね。
つまり今27年経って事故当時児童だった子どもたちが、
ゆくゆくは、やがてすごいリスクを出してくる。


それは、津波のようにまず第1波があり、第2波があり第3波があるように、
年齢ごとにちょっと時間差であらわれてくるという事がすでに27年の体験の中から出てきているんですね。



2013121053.jpg

たとえばウクライナではですね、
この子はお父さんが、11歳の時に30km圏内から3日目に避難したんですけれども、
100km離れたキエフで出会った女性と結婚して生まれた子どもがですね、
目と耳に障害があります。
そうすると、その障害を発見したお医者さんは、
すぐに「これはチェルノブイリのせいだ」と断定しました。
そしてそれは認められて、ちゃんと医療補償をもらっているんですね。



2013121054.jpg

で、やっぱり免疫低下とか慢性疾患がすごく増えています。
2代目3代目に増えているんですね。

2013121055.jpg

だから、子どもたちの内部被ばく量を下げるためにも、
未だに、27年経った今でも、
この子なんか15年経ってから生まれているんですけれども保養を受けています。

2013121056.jpg

こういう保養施設が50か所以上ベラルーシにあって、
毎年4万5000人の子どもたちが最低24日以上の保養を無料で受けています。

3歳から18歳まで無料です。
で、この持っているカルテに、何をしなさい、あれをしなさいというプログラムが書いてあって、
ひとりひとり自分のプログラムを持ってここで過ごして、
そして健康を維持するっていう事を国家予算でやっているんですね。

で、日本とベラルーシは2国間協定を去年結びまして、
今年初めての実務会議を7月にやりました。
私が「取材させてくれ」って言ったら外務省は「ダメだ」と言って取材させてくれなかったんですけど、
後で聞いたところによりますと、この保養所で国際会議をやった。
そこに200人の、厚生労働省とか、環境省とか総務省とか、日本の官僚たちが来て、
「すごいビックリしてた」って言うんですよ

それなのに、「すっごいビックリしてた」200人の官僚たちは日本に戻ってきて、
「こんなことをベラルーシがやっていた」と、
「私たちは見習わなければいけない」と言ったのか?


言ってないんですよ。
私はこれをすごく広めたいと思っています。

だからこの4つを私は提案したいんですけれども、

・福島の子どもたちに甲状腺検査を実施しているが、福島の子どもたちだけではだめ。
茨城や群馬、東京など首都圏や宮城県も含めた地域で検査を受けられるようにすべき。

・甲状腺エコー検査とともに
血液検査やホールボディカウンターによる内部被ばく量検査などをあさせて行うべき。

・東京大学の児玉龍彦先生は、放射線由来の甲状腺がん独特のゲノム異常があることを言及。
ゲノムの修復が3本になる特徴があり、
放射能汚染地域以外で起きた小児甲状腺がんには、この3本の過剰修復がない。
むげに放射能由来ではないと否定するのではなく、きちんと調べるべき。

・ベラルーシやウクライナでは、原発事故収束作業員の健康検査を全員、登録して続けている。
日本もそうするべき。



ベラルーシやウクライナでは原発事故作業員の健康検査を是認登録して今も続けているんです。
全ての人のカルテが、80万人分のカルテが今もあります。

2013121057.jpg

だから、この子たちは首都圏の子たちなんですけど、セシウムがオシッコから出てるし、


2013121058.jpg

先程の方がここで匿名でお話しされた、その方がここで証言されたことが全部起きています。
これはやっぱり子供最優先で、そこに定住しようと決めた親がいたとしてもですね、
意識のある親も、意識のない親の子も等しく保養や疎開ができる仕組みを一刻も早くつくらないと、
日本のすごく広範囲にわたって
子どもたちの健康がこれからますます悪くなっていくというふうに危惧しています。

終わります。





質問
2:45:40

ーー:子どもたちの保養する先なんですけど、
私たちが行っている保養との違いを教えていただきたい。
ベラルーシで行っている保養システムとの違い。

鎌仲:
日本の場合はなんかこう…短いんですよね。
この保養所は2012年には取材が出来なくて、2013年に駐日の在ベラルーシ大使が代わったんです。
で、新しい大使にお願いしたら、彼は科学者で、科学アカデミーの会員で、
「10日ではダメだ。
24日、そうやって隔離されなければ身体の中から放射性物質を出し切ることができない。
それは本当に長い試行錯誤で出てきた結論なので、
保養は24日以上。というのが必須である。
あと、食べるものに関しても、ミネラルが豊富であるとか、
全てストロンチウムまで検査してクリーンなものを24日間必ず通しで食べさせるということ。
水もものすごくいいものを使っていて、
検査しまくって、環境が確保されたところに健康増進を目的としてプログラムを組んでいると。
それは何故かというと、この27年間で
子ども達の健康が事故前から総合的にものすごく損なわれているという認識を国家が持っているから。
もしそれをやらなかったら、4万5000人にケアをしなかったら、
子どもたちの健康状態は下がっていく一方だからやっているわけで、
その、行く子どもたちの一人一人が何らかのちょっとした慢性病を抱えてしまっているわけです、複数の。
それに対応する療法をやっているんですけど、
それは絶対化学薬品を使わない。自然療法でやっている。
だから物理的にマッサージをしたり、温熱療法をしたり、あるいはプールの中で歩かせたり、
という、症状に応じた、彼らがあみ出した自然の健康増進法を適用して、
24日間一人一人に合わせてケアをするという、それが保養なんですよ。

でも日本の場合は、ちょっとストレス解消に行きましょうとか、気分転換に行きましょう。
でもそれでも私は短期であれば精神的なプラス面はあると思うんですけれど、
でも本来のベラルーシがやっている保養というのは、
もっともっと毎時的に子どもたちの健康にアプローチすることなんですね。


ーー:いま4万5000という数字が出たんですけれども、それは何の数字ですか?


鎌仲:
毎年それだけの子どもが保養を受けているという事です。
でもそれにプラスして、実は海外にも沢山出ているので、
最低国家が補償しているのが年間4万5000人だということです。





ーーー

2013年3月9日 
<前半>
「市民が、自分たちの権利・人権というものを獲得するために運動しようと思うと…同じ手が使われます」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<後半>
「どんな病気になっても『それは放射線のせいではありませんよ』って言われる可能性は非常に高い」
鎌仲ひとみ3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)




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2013年12月4日 参議院議員会館
子どもの安全な場所での教育を求める ふくしま集団疎開裁判 記者会見



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柳沢裕子さん(医師)
2013120915.jpg

船橋双葉病院の内科の柳沢です。
今の状況をずっと、2011年の4月に20ミリシーベルト問題が起きた時からずっと落ち付かない状況で、
よく知らないながらも「おかしいんじゃないか」と。
で、知れば知るほど「これはおかしい」
今年は今、チェルノブイリのかけはしの方からお話がありましたけれども、
野呂さんに連れられてベラルーシにも行きました。
ベラルーシの状況も少し学んできました。

11月に、皆さんもご存じと思いますけれども、
原子力規制委員会が20ミリシーベルトを恒久的にいいという様な見解を出すという報道がされました。

で、もう私はうろうろおろおろ、これはもう本当に落ち着かない状態で、
今は秘密保護法で騒然としていて、みんな落ち着かない状況で私も落ち着きませんけれども、
実際「20ミリシーベルトがいい」という事になることも、
それ(秘密保護法)と同じくらいこれは相当まずいことじゃないかと思っています。
今ちょっと遅れてしまったんですけれども、
「20ミリシーベルトを許さない医師の会」というのが出来まして、
そこで文章をつくりましたのでそれをベースにお話したいと思います。

20ミリシーベルトOKというのは、
これはずっとIAEAが一貫してやりたい事なんだと思うんですね。
ベラルーシで、ベラルーシだけじゃないですね、チェルノブイリ基本法で5ミリシーベルトが強制退避。
「そこにはもう住めないというところにした」という、そのいきさつについて、
この前行った時にある研究者の方からそのいきさつについて聞いてみたところ、
「負けたんだ」って言われたんですよね。

その話を聞いてみると、実際にIAEA派というのはベラルーシに最初からありまして、
始めは45ミリとか25ミリとか、それを押し付けようとしたと。
けれどもそこで、デモとか、実際に具合が悪くなる方もどんどん出ている中で、デモなどが起きても
当然それもはねのけたというなかで、
「1ミリシーベルトで強制退避にするかどうか」で争ったと、
けれども「国家財政を考えろ」というなかで、
「負けて5ミリシーベルトが強制退避になったのだ」という話を聞きました。

もちろんウクライナもそういう状況なんだと思うんですけれども、
それで福島がどうなっているのか?と言いますと、
つまり、IAEAとしてはリベンジの状況になっているのではないかと思います。

IAEAと一体になって、被ばくを押し付ける機関となっているICRPがなにをしたか?といいますと、
2011年3月21日に、私今日この文章を持ってきたんですけど、腹立たしいので。
こう書いてあるんです。

通常は個別の国の事象に対してコメントすることはありません。
しかし、今回日本で起こった悲劇的事故に鑑み、お見舞いの意を表する。



と言って、しかしそのあとに

緊急時に公衆の防護のために20~100ミリシーベルトの範囲で限定してよい、とする
ICRP2007年勧告を用いる事を勧告する。



と、こういうふうに押し付けてきたわけですね。
「お見舞い」と言ってこれを言ってきたわけですよね。
もう、「悪魔のささやき」としか思えない。

日本政府は「100から20と言っているうちの20にしたからいいじゃないか」と言ったわけです。

そして今回、これは緊急の時の話と思いましたら、
こっそり「これは永久にする」というのが原子力規制委員会の見解かと思います。

原子力規制委員会にはそもそも医師がいないんですよね。
なんでそこで健康にかかわる問題、
こんな重要なことが決められるのかと、
この1個をとっても全く納得がいかないというものです。


そして、私はちょっと不勉強なんですけれども、
この地球上に20ミリシーベルトという線量のところに、年間ですね、
「誰か住んでる」。ってとこがあるんですか?

高いところありましたよね、でもそこも10ミリぐらいだったような記憶があるんですけど・・・、


ーー:ない。


ないですよね!

なんでこれがいいのか?っていうことだと思うんです。
これが福島でまかり通ると、これが世界基準になると。
こういう状況かと思います。

それで、「20~100までいい」とかって言っている、その根拠になっているのは、
広島・長崎の被ばく者の研究だと思われるんですね。
だけれども、これを福島の状況に適用することは間違っているんだと思います。
そもそも被ばくというのは少しでも人体にとって影響があって悪いんですよね。
「しきい値がない」って言うのは、ICRPですら認めている事でありながら、
こうやって100だとか20だとかと言ってくる、これは二枚舌なんですね。

この二枚舌だという事はつまり被ばくが悪い事は分かっているけど強制してくるという、
こういう関係かと思います。

シーベルトの問題はもう皆さんは詳しいと思うんです。
件数出してごまかすというやり方で良いと言っている、
内部被ばくのような細かいことは計測できない訳ですから、細かいことは分からないんだけれども、
シーベルトという難しい単位を使って「大丈夫」って言ってくるんですけれども、
ま、こうやってウソをついて、ウソというか、誤魔化すんですね。
誤魔化してくる、それがIAEA・ICRPの被ばくの強制の方法なんだけれども、
広島・長崎の被爆者の研究を使うということも、実は、非常に誤魔化しなんだと思うんです。

って言うのは、「100ミリシーベルト以下は疫学的に差が出ないから」とか何とか言っているんだけれども、
それ以前にですね、「広島・長崎にはほとんど残留放射線が無かった」っていう事を言っているんですね。
これは、「残留放射線に関する放影研の見解」っていうのが、
2012年12月8日に出されていることを最近私は発見しまして、
これはみなさんご存知でしょうか?
その文章にはこう書いてあるんですね。

「残留放射線の関与は初期放射線(原爆が爆発した時に出るバーンと放射線)の
被ばく線量推定値の誤差範囲内にある」というんです。

つまり「ほとんど分からない位に少ない」という事を言っているのではないかと思うんですよね。
この、「ほとんどなかった残留放射線だった」訳なのに、
それで広島・長崎の状況を福島の問題に適用していいのか?って言ったら
それ・・・「ダメ」でしょうね、・・と、思うんですよね。

私たちが区別しなければならないのは、
一回の高線量の被ばくと、持続低線量
の、その事が問題だという事は内部被ばくが問題になるんだけど、
これは本当に区別しなければいけない問題で、
広島・長崎の疫学研究をベースに100ミリ以下も安全という事を言っては、絶対にいけないのではないかと。
ここをハッキリ確認することが本当に重要で、
多くの方達は「この研究は大したもんだ」と思っているので、
医者が一番思っているんですよね。
わたしもそうでした。
でも全然保障にならない、むしろ全然分かってない。

分かっているというか、経験的に重要なのはチェルノブイリということになると思います。

私も行ってきました。
言いたいことはやっぱりベラルーシに行ってもIAEA派が完全にのしてきているという事ですね。
ミンスク、ベラルーシのど真ん中にある首都です。
事故が起こった後は、そこで全ての研究とか、治療とかが集約されていましたけれども、
これがどうも2010年に解体されまして、ゴメリに移されたんですね。
解体されて移ったというのは、みんなが移ったわけじゃなくて研究者はミンスクに残るわけです。
って言う事は、チェルノブイリ事故を経験した現場の研究者が行ってないでしょ、ゴメリに。

で、今ベラルーシに見学に行くと、IAEA派がのしててゴメリに行く訳ですよね。
ミンスクの研究者たちはだから、
ずっとセシウムの体内状態を研究している人も、自分の研究はもう終わりにさせられて、
しょうがないから今髪の毛の中の微量元素を研究していますとか、そういう方にこの前会ったんですけれども、
そういう状況に今なっています。
ベラルーシもIAEA側が勝つというために原発をつくろうとして、みんな嫌がっていますけれども、

でもそのベラルーシでも地産地消はやってないわけですよ。

あそこはその、危険なところでつくっても「みんなで食べよう」って言って汚染地以外の人に食べさせて、
汚染地は、でも安全なものを食べさせたんですね。
あと、土壌測定をちゃんとしている訳ですよね。
もちろん、ストロンチウムもプルトニウムも測っている。
甲状腺の問題も、事故当時ゼロ歳から18歳なんて言わないわけでしょ。
その後もずーっと起き続けているし、
事故当時全てヨウ素131に接しただろうと思われる人は、ずーっとリスクがあって、
ちゃんと検診もしている訳です。
で、なんて言ったって、
5ミリシーベルト以上のところには住んじゃいけないって言うのは未だにそうな訳ですね。

という事で、なんか半分ぐらいしか話せませんでした(笑)

そういう事で「ベラルーシに学ばなきゃいけない」っていう事を言わなきゃいけないと思います。
本当はもっと言いたかったんですけれども、
紙に書いてありますのでそれを簡単に見ていただきたいんですが、

やはり、「しきい値がない」って言う事。
このことの重要性をやっぱり確認しなければいけないと思っています。

この事が確認されないがために、
使っちゃいけない疫学研究を使って「安全だ」と言っているのは、
それは信用してはならない、保障にならない。
だから「しきい値がない」ということを前提に全ての政策をつくり替えないといけないと思うんですよね。
そうじゃないから不信が、信頼がない。
医療に対する信頼が失われて、不安やストレスが増大していると思うんですね。

で、ベラルーシで問題になったのは甲状腺がんだけではもちろんなくて、
とりわけ今後心配になるのは、精神・心理・社会的な問題です。
いろんな精神的な問題が起きてくる。
アル中の人も増えるし、自殺の人も増えるし、物療も増えるしいろんなものが増える。
それが放射線と関係があるかどうかという事は簡単じゃないです。

放射線の影響ももちろんあります。
その上に事実が隠されているという様なストレスが上乗せになったら、
ありとあらゆる、身体的にも精神的にもいろんな問題が起きると思います。

だから本当に、ちゃんとボタンの掛け直しというか、
本当にしきい値がないんだと。
被ばくそのものは人体にとって有害なものなんだという事を
ベースにして政策を立てていかないといけないと思います。

甲状腺については結節の問題とか、
甲状腺の手術後の問題ですね。
手術さえすれば治ったかのような言い方をしていますけれども、
ベラルーシでは今どうなっているか?と言いますと、
半葉切除ではないんですよね。
いま日本では半分だけ、癌があるところだけ取っていると思いますけど、全部取っている訳です。
その上に、ヨウ素131を飲んでいるんですよね。

つまり、半分取ってもまた再発するとか、
それから、全部取ってもまた他のところに出てくる、っていうようなことがあって、
もう最初から狙い撃ちにするという、そういう手術方法をやっているんです。
これちょっと過激な気もするんですけれども、でもそれが彼等の結論だった訳です。

それぐらい甲状腺がんの転移とか再発というのが多かったんだと思うんです。

そういうことも、「手術すれば治る」みたいなそういう言い方で、
「再発の可能性すらいわれていない」と言われています。
なので本当に「何が起きたのか」という事は、やっぱり過去のところから本当に学んで、
「しきい値がない」というところでベラルーシでは戦ったわけです。
その事をもう一度確認して全ての事をやりたい。

そうなった時に放射線の防護の第一原則ですね、
それは「離れる」です。


あたりまえなんですよね。
ですから、今日本の政策で最もやられていないのは、
一番の基本の「離れる」。
つまり移住政策。
それが叶わないんだとしたら、せめて子どもの保養政策。
これは本当に何が何でもやらないといけないというふうに思います。

ちょっと長くなってすみませんでした。




2:16:42

ーー:
しきい値の事でちょっと柳沢先生の話にコメントしたいんですけど、
柳沢先生がしきい値というのは「それ以上の線量がないと癌にならない」という時に使う言葉ですね。
そのしきい値が「広島・長崎の研究ではしきい値が100だと決められちゃった」とおっしゃいましたが、
実はですね、そうじゃなくて、
放影研というABCCからきた、その研究所の去年発表した研究報告第14報にはですね、
「しきい値はゼロとすべきだ」と、ハッキリ書いてあるんです。
自分たちも「しきい値はゼロだ」ってわかっているんです。
でもそれを金庫の中に入れて鍵をかけちゃったんです、この1年半。
そして、その重要な論文は日本語に翻訳して我々は読まなきゃいけないのに、
英語のまま翻訳をしないで蓋をしてしまっているんです。

その事は是非ですね、ここに記者の方がいらっしゃいますが、
論文の名前は「被爆者寿命調査第14報」LSS14というやつです。
これを是非ですね、英語であります。
それから、市民が翻訳したものもウエブにあります。
これを引っ張り出してですね、読んでみてください。

この論文は今は無視しているという弱点はありますけれども、
「しきい値はゼロとすべきである」とハッキリ書いてあるんです、

これをやっぱりね、知って頂きたいと思います、
すみません、ありがとうございました。




放射線影響研究所 日米共同研究機関
寿命調査(LSS)報告書シリーズ 


要約として日本語で1ページにまとめられている。

<要約より一部抜粋>
原爆被爆者の死亡率に関する研究
第 14 報 1950–2003 年:がんおよびがん以外の疾患の概要

重要な点は、固形がんに関する付加的な放射線リスク
(すなわち、104 人年/Gy 当たりの過剰がん症例数)は、
線形の線量反応関係を示し、生涯を通して増加を続けていることである。
全固形がんについて、線形モデルに基づく男女平均の 1 Gy 当たりの過剰相対危険度は、
30 歳で被爆した人が 70 歳になった時点で 0.42(95%信頼区間[CI]:0.32, 0.53)であった。
そのリスクは、被爆時年齢が 10 歳若くなると約29%増加した(95% CI:17%, 41%)。

全固形がんについて過剰相対危険度が有意となる最小推定線量範囲は 0–0.2 Gy であり、
定型的な線量閾値解析(線量反応に関する近似直線モデル)では閾値は示されず
ゼロ線量が最良の閾値推定値であった。


主要部位のがん死亡リスクは、
胃、肺、肝臓、結腸、乳房、胆嚢、食道、膀胱、および卵巣で有意に増加した一方、
直腸、膵臓、子宮、前立腺、および腎実質では有意な増加は認められなかった。
非腫瘍性疾患では、循環器、呼吸器、および消化器系疾患でリスクの増加が示されたが、
因果関係については今後の研究が必要である。

市民が訳した日本語訳はこちら↓
放射線影響研究所「原爆被爆者の死亡率に関する研究:1950-2003」日本語版






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2013年1月18日
「危険かもしれない」と分かっていながら対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」はあり得ない
“ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見” 1/18医師柳沢裕子さん(内容書き出し)



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