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12.17
Tue
原発事故による栃木県内への避難者・栃木県北の乳幼児保護者アンケート報告
―こども・被災者支援法の行方―
より

森田省一さん
双葉郡楢葉町出身。「那須塩原放射能から子どもを守る会」副代表。那須塩原市在住。

(音声)

2013年12月15日
宇都宮市 宇都宮大学峰キャンパス大学会館2階 多目的ホール

私は森田というんですけれども、資料の中にもありますが楢葉町で双葉郡楢葉町。
私の住宅は原子力発電所から15.2km直線で。
南の方に避難したところに家がありまして、
こちらの方に、那須塩原の方に今厄介になっております。

私の家、15.2km南にある自宅の放射能を、自宅に戻るたびに測っているんですけれども、
今は庭が0.5マイクロシーベルトから雨戸の下は4マイクロシーベルト位
道路全体で0.5からちょっと高いところで0.7、それから1.2ぐらいのところに自宅があります。

那須塩原市で私は子どもを守る会、放射能から守る会の運動に参加をさせていただいているんですけれど、
なぜこの運動を始めているのか?って言うと、
放射能の汚染が、私の家の汚染と那須塩原市の汚染はなんら違いがないんです。


それで同じ被害を受けて同じ放射能で差別を受けても何の支援もない。
こういう事で大変疑問を持っていまして、
それで私は出来るだけのことをやっていきたいなと、こんなふうに考えている訳です。

で、アンケートをですね、清水先生が取られたアンケートをちょっと見ていきますと、
那須塩原市の那須町の地域で生活をしている人たちの、
お子さんを抱えてですね、生活をしている人たちの心理と言いますか、
よそ者の、よそ者の私自身は大体こんな感じだろうなっていうのはあったんですけれども、
こういうふうに具体的に数値に出していきますと、
85%にも上る人達が不安であったり不安を感じるというふうな回答をしていますし、
そうではなくても具体的な行動にまでは至らないという人が77%いらっしゃると。
それから子どもたちの将来に対する不安ですね。
これは今もそう思っているという人達が62%もの人たちがいる。
これは私たちがですね、私はこの地に住まわせていただいて何を考えているか?というと、
いろいろ放射能のことを勉強するとか、知識を広げるというのも大事ですけれども、
それをしたうえでですね、この地でなにをすべきなのか?
どうやって自分は生きていけばいいのかなという事をいつも考えています。

それを考えてですね、この地になにか問題提起が出来たらいいなというふうに思いますし、
原子力発電所の事故がある前から人々の意識というのは、
原子力発電所の事故が起きてですね、こういう被害が起こる、
起こり得る背景が私たちの中にもともと潜んでいた訳ですよね。
本当に目をつぶってきた。
それが今度の大地震で暴露されたといいますか、明らかになったわけですよね。
誰の目にも嘘だと明らかになってしまった。

津波に多くの家が流されて、そこに多くの●があったということも明らかになった。
いろんな事が社会で明らかになったんじゃないかと私自身は感じているんです。

で、あともうひとつはですね、被災者支援法関係なんですけれども、
被災者支援法、福島県内33自治体が住居指定地域が栃木県の白紙市町になっていますけれども、
こういう実は「差別」というもの。

「差別」ですよね。
同じに放射能で汚染をされているのに、この地は指定されない。
準指定。
指定されても何するかもまだはっきりしない。
こういういい加減なものになっている訳ですけれども、
市民の流れと全く逆の方向に行っている訳ですね。
今の現状を見ますと非常に問題があるわけですけれども。
ただこの状況というのは支援法だけではないんですよね。
ご存じだと思いますけれども、
たとえば子どもさん、避難した人も避難しない人もそうですけれども、
子どもさんに一時金で40万円、大人には8万円。
これは一時金で支給されていますけれども、これは福島県内の23自治体に限られています。
33自治体ではないです。

いろんな差別がもう、
今度の原発事故では全て差別で成り立っています、原発の放射能に対する対策というのは。

これは原発の周辺の色分けされている、
帰還困難区域と居住困難区域ともうひとつは避難指示解除準備区域、こういう物の色訳です。
これは同じ色でも自治体によって、対応によってバラバラです、賠償の実体というのは。

それからこの枠から20km離れたところ。
ここは賠償を打ち切られているんですね。

地域によって違いが出てますし、さまざまに差別がこの中にあります。
支援法の典型的な差別、支援法と同じようにですね、
典型的な差別が実は原発周辺に今現存してあるんです。


ですから今度の放射能の被害というのは全て差別と分断です。

対応、政治、東京電力の対応というのは全てそうで支援法に限ったものではないと思います。
これが極めて問題な訳ですね。


それで私はこれから放射能から子どもを守る会としてですね、私自身が思っているのは、
じゃあ、全体の差別をなくしたらいいんですけれども、
非常にそれは困難ですし、政治を根底から変えなくちゃいけない。
これは非常に困難性を伴いますけれども、
私たちが、自分が出来ることは何なのか?各自が出来ることは何なのか?と言うと、
やっぱり清水先生がアンケートをとられた、あの地のお母さんたち、
子どもたちの現状と言いますか、不安な気持ち。
この気持ちに●してわたしは音頭するしかないと思っているんです。
大事なのは解釈することも大事ですけれども、現状をどう見るのかということも大事ですけれど、
じゃあどうするのか?というのが一番大切な事なんじゃないですか?
どう生きていくのか?自分たちが。
この差別と分断の世の中で、何をしてどうして生きていけばいいのか?
これが最も大切な事なんじゃないかなというふうに思っていまして、
いま、守る会もどういう運動をしていくのか?という事を一生懸命考えてですね、
代表といろいろ意見を交わしてですね、そういう事を考えてこれからやっていこう。
この地で少しでも自分の意識がですね変わるきっかけをつかめる事が出来ればいいな、
こんなふうに考えています。

来年の4月19日、小出裕章さんをですね、那須塩原市にお呼びして講演会をやる予定でして、
それに向けて今いろんな取り組みをして頑張っているところです。
よろしくお願いします。

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