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01.31
Fri
NHKラジオが原発テーマ拒む 大学教授出演取りやめ
琉球新聞 2014年1月30日

NHKラジオ第1の番組で、東洋大の中北徹教授(62)が原発問題を話そうとしたところ、
東京都知事選を理由にNHKからテーマを変えるよう求められ、教授が出演を取りやめたことが30日、分かった。

今後、同番組には出演しないという。
 
番組は、30日午前5時から放送の「ラジオあさいちばん」の「ビジネス展望」コーナー。
教授は月1回、同コーナーにレギュラー出演している。
 
中北教授によると、30日の放送では「原発稼働のコストとリスク」をテーマに、
原発の安全確保対策や再稼働のコストの上昇、廃炉費用に触れ
即時脱原発か、穏やかに原発依存を減らしていくのかという選択になる」と発言する予定だった。

 
29日昼、原稿をNHKに送ったところ、
NHK側から「選挙期間中なので投票行動に影響を与える可能性がある」
「特定の候補に優位に傾く発言は控えてほしい」と言われた。中北教授は拒否した。

 
中北教授は
「選挙期間だからこそ、経済学者として情報や知見を提供し、議論のきっかけにしてほしいと考えた。
原発はダメで福祉ならいいのか。NHKの基準も不明確で、テーマ変更は納得できなかった」と話している。
 
NHK広報局は「事実関係を確認中」としている。
(共同通信)


ーーー


NHKはラジオまで、原発に関して発言することを許さないんですね。
とんでもない放送局です。
「アベチャンネル」と名前を変えて欲しいです。


そういえば、昨日の都知事選公開討論(日本テレビ)で
田母神さんが放射能について「日本の飲料水10ベクレルは海外に比べてものすごく低いんです。アメリカは1200ベクレルヨーロッパ は1000ベクレル・・・」と語り始めたら、女子アナがすぐに遮って、
「待機児童問題についてお伺いしたいんですけど」と言葉をはさみ、
田母神さんの放射能に関する自論は突然途中でシャットアウトされていた事を思い出しました。
立候補して、「自分は食品基準についてこう思っている」と話しているのだから、
最後まで言葉をはさむことなく話させてほしかったと思っています。
とても違和感を感じました。




ー追記ー2014年2月6日
FM番組でも「脱原発」回避要請 NHK会長、参院委で発言
東京新聞 2014年2月5日 夕刊

NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長は五日午前、参院予算委員会に参考人として出席し、
NHKのFM番組にレギュラー出演している音楽評論家のピーター・バラカン氏に対し、
東京都知事選が終わるまでは原発問題に触れないよう要請していた
ことを明らかにした。

籾井氏はバラカン氏について「放送法は政治的に公平であること、意見が対立している問題にはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることを定めている。都知事選では原発問題が争点の一つとなっており、期間中の番組はより公平性を期する必要性があり、いろいろ検討した結果、出演が取りやめられた」と述べた。

バラカン氏は先月下旬、都知事選が終わるまで原発の問題に触れないよう複数の放送局から求められていたと明らかにしていた。

NHKラジオ第一放送で先月末、経済学の観点から脱原発について語ろうとした中北徹東洋大教授に発言をやめるよう求めたことについても籾井氏は、「選挙期間中でもあり、テーマの変更を求めた」







続きを読むに↓中北徹教授(東洋大学経済学研究科)の原稿案全文続きを読む
comment 13
01.31
Fri
朝日新聞に2014年1月30日下記のような記事がありました。
カドミウムに強いコメ、できた 農環研が品種登録を出願
http://www.asahi.com/articles/ASG1Z5H19G1ZULFA01X.html?ref=rss


「農業環境技術研究所がカドミウムにほとんど汚染されないイネの新品種「コシヒカリ環(かん)1号」を開発した」
ということです。

カドミウムというのははイタイイタイ病の原因にもなる毒性の強い重金属で、
日本人はカドミウムの4割をコメから吸収しているという。

お米の中にカドミウムが入っているという事を今まで私は知らなかったので、ビックリしました。


カドミウム濃度が高い田で育てた新品種の玄米中の濃度は
食品衛生法の基準値の40分の1以下に抑えられる
栽培方法や味、病害への強さはコシヒカリと同じ

カドミウムに強いお米って?
この報道をみる限り、とてもいい事のように思えますが、
カドミウムに強くても、他の面ではどうなのでしょうか?
このように品種改良されたお米を食べても健康面では何も問題はないのでしょうか?
自分が食べているお米はどうなのか?
毎日食べているのに、お米に品種改良についてあまり深く考えたことがなかったと思いました。
もっと詳しく知りたかったので、農業環境技術研究所のホームページを見てみました。

カドミウムをほとんど含まない水稲品種 「コシヒカリ環1号」
平成26年1月30日 農業環境技術研究所 > プレスリリース
独立行政法人 農業環境技術研究所
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構

ポイント
・カドミウムをほとんど含まないコシヒカリ突然変異体を
 「コシヒカリ環(かん)1号」 として品種登録出願しました。

・「コシヒカリ環1号」 のコメ中にはカドミウムがほとんど含まれない上、
 その他の形質と栽培方法は 「コシヒカリ」 とほとんど変わりません。

・「コシヒカリ環1号」 との交配で育種されたカドミウムをほとんど含まない品種が普及すれば、
 我が国でヒトが摂取するカドミウムがさらに減ることが期待できます。

・ 現在、65の水稲品種及び系統に 「コシヒカリ環1号」 が交配されているところです。


概要
1. 独立行政法人農業環境技術研究所(農環研)は、
  イネにカドミウムをほとんど含まないコシヒカリの突然変異体 *1 を開発、その原因遺伝子を特定しました。

2. 今回、農環研は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所と共同で、
 この変異体の重要な各形質(生育、収量、食味、病害耐性など)を調査し、
 「コシヒカリ」と同等であることを確認しています。

3. この変異体の栽培方法は、従来の「コシヒカリ」と全く変わりません。

4. この変異体を「コシヒカリ環1号」として品種登録出願しました。

5. 「コシヒカリ環1号」を育種素材として交配することで、
 国内の水稲品種に低カドミウム形質を導入することができます。
 現在、利用を希望する育種機関に 「コシヒカリ環1号」 を提供しており、
 65の水稲品種及び系統に 「コシヒカリ環1号」 が交配されているところです。
 このような低カドミウム品種の普及によって、
 我が国でヒトが摂取するカドミウム量をさらに減少させることが期待できます。

予算:
生物系特定産業技術研究支援センター「イノベーション創出基礎的研究推進事業」
「食の安全を目指した作物のカドミウム低減の分子機構解明」(2007-2011)、 運営費交付金(2012-2013)

特許: 
カドミウム吸収制御遺伝子、タンパク質及びカドミウム吸収抑制イネ (PCT/JP2012/077300)

品種登録: 
出願番号 第28455号 (出願公表日平成26年1月8日)

論文: 
Ishikawa et al. (2012): Ion-beam irradiation, gene identification, and marker-assisted breeding in the development of low-cadmium rice. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 109(47) 19166-19171.

問い合わせ先など
研究推進責任者:(独)農業環境技術研究所 茨城県つくば市観音台 3-1-3 理事長宮下淸貴
代表研究担当者:(独)農業環境技術研究所 土壌環境研究領域 主任研究員石川覚 TEL 029-838-8270
広報担当者:(独)農業環境技術研究所 広報情報室 広報グループリーダー小野寺達也
TEL 029-838-8191 FAX 029-838-8299 電子メール kouhou@niaes.affrc.go.jp



県内産米から基準値超えるカドミウム 
福井新聞 【2004年1月30日】

農林水産省は2003年産米を対象に全国で実施したカドミウム含有調査の結果をまとめ、30日公表した。福井県では福井市、武生市のコメから国が非食用に分離する目安としている濃度0.47―0.57ppmのカドミウムが検出された。国は対象農家のコメを全量買い上げる方針で既に市場から分離されている。国の検査で県内産のコメから食用の基準値を超えるカドミウム検出は初めて。

食品衛生法は、カドミウムを1.0ppm以上含むコメの販売を禁止。0.4―1.0ppmについては食べても問題はないものの、消費者感情に配慮して非食用に分離、工業用のりに使用することとしている。

北陸農政局福井農政事務所、県などによると、調査は昨秋、県内12市町村から110サンプルを抽出。福井市内19サンプルのうちハナエチゼン2点、武生市内16サンプルのうちコシヒカリ一点から0.47―0.57ppmのカドミウムが検出された。通常は平均0.06ppmで8―10倍程度の濃度になる。詳細な場所、農家数は公表されていない。

対象農家のコメ4千560キロは全量買い上げられる。今後、同事務所では県、JAと連携を取りながら生産者に対し水管理、土壌対策、土壌からの吸収抑制技術指導を行い、改善を目指す。またJA県経済連は国から報告を受けた昨年12月以降、出荷米の全量検査を行っている。

県農畜産課では「工場排水など外部要因で数値が上昇したとはとらえていない。土壌に蓄積したものがなんらかの環境の変化で出たのではないか」と分析している。

JA県経済連では「過去三十年以上検出されたことがなく国の報告には『まさか』との思い。出荷するコメについては独自の検査体制で安全性を確保している」としている。

全国で0.4―1.0ppmだったのは、11県45サンプル。1.0ppm超はなかった。国は基準値を超えた地点を重点調査実施対象地区に指定し、毎年調査。三年間基準値を超えなければ対象地区から外れる。





厚生労働省 

<1.食品中に含まれるカドミウム>
Q1 カドミウムはどのような物質ですか?どのような害があるのですか?

A)
カドミウムは、鉱物中や土壌中などに天然に存在する重金属で、
鉛・銅・亜鉛などの金属とともに存在することから、日本においては1千年以上前から鉱山開発などにより、
地中から掘り出されてきました。

自然環境中のカドミウムが農畜水産物に蓄積し、それらを食品として摂取することで、
カドミウムの一部が体内に吸収され、主に腎臓に蓄積します。
カドミウム濃度の高い食品を長年にわたり摂取すると、
近位尿細管の再吸収機能障害により腎機能障害を引き起こす可能性があります。
また、鉄欠乏の状態では、カドミウム吸収が増加する報告があります。

なお、カドミウム中毒の事例としてイタイイタイ病がありますが、
これは、高濃度のカドミウムの長期にわたる摂取に加えて、
様々な要因(妊娠、授乳、老化、栄養不足等)が誘因となって生じたものと考えられています。
今回検討が行われているような低濃度のカドミウムの摂取とは状況が全く異なっており、
低濃度の摂取でイタイイタイ病が発症することは考えられません。


Q2 どうしてお米などの食品にカドミウムが含まれているのですか?

A)
前述のとおり、カドミウムは、鉱物中や土壌中など、天然に広く存在する重金属です。
加えて日本には、全国各地に鉛・銅・亜鉛の鉱山や鉱床が多数あり、
このような鉱山や鉱床に高濃度に含まれるカドミウムが、
鉱山開発や精錬などの人の活動によって環境中へ排出されるなど、
いろいろな原因により一部の地域の水田などの土壌に蓄積されてきました。

お米などの作物に含まれるカドミウムは、
作物を栽培している間に、水田などの土壌に含まれているカドミウムが吸収され蓄積されたものです。
また、カドミウムは海水や海の底質中にも含まれており、
貝類、イカやタコなどの軟体動物や、エビやカニなどの甲殻類の内臓に蓄積されやすい
ことがわかっています。


Q3 どんな食品にカドミウムが含まれているのですか?どのくらい摂取しているのですか?

A)
カドミウムは土壌又は水など環境中に広く存在するため、
米、野菜、果実、肉、魚など多くの食品に含まれていますが、
我が国においては米から摂取する割合が最も多く、
日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割は米から摂取されているものと推定されています。


<食品からのカドミウム摂取量の経年変化>
2014013033.jpg

厚生労働省の研究機関である国立医薬品食品衛生研究所は、
昭和52(1977)年度から毎年、日常食の汚染物質の摂取量調査 1)を行っています。
平成19(2007)年度の調査結果によれば、日本人の日常食からのカドミウムの1日摂取量は、
21.1μg 2)(成人の平均体重を53.3kgとすると2.8μg/kg 体重/週)であり、
調査開始以降、経年変化はあるものの米の摂食量の低下などにより減少してきています。

また、2003年6月に開催された第61回FAO/WHO食品添加物専門家会議
(Joint Expert Committee on Food Additives, JECFA) 3)の報告書によれば、
各国の調査に基づくカドミウムの平均的な摂取量は0.7~6.3μg/kg 体重/週、
また、WHOが公表している世界の各地域の食品の消費量とカドミウム濃度から得られた
地域ごとの平均的なカドミウム摂取量は2.8~4.2 μg/kg 体重/週となっており、
我が国の摂取量は比較的低い状況となっています。

1)国立医薬品食品衛生研究所が、地方衛生研究所と協力して行っている調査です。食品を集めて調理し、食品中に含まれるカドミウムの濃度を分析し、国民栄養調査の食品摂取量をもとに、1日当たりの汚染物質摂取量を推定しています。

2)μg(マイクログラム)は、1グラムの百万分の1の重さです。

3)国際食糧農業機関(Food and Agriculture Organization, FAO)と世界保健機関(World Health Organization, WHO)が合同で運営している専門家により構成される機関であり、食品添加物や食品中の汚染物質等のリスク評価を行っています。


Q4 お米には、どの程度のカドミウムが含まれているのですか?

A)
お米(玄米)のカドミウム含有量について、全国のさまざまな地域(約3万7千点)を調査した結果によると、
日本産のお米1kg中に含まれるカドミウム量は平均して0.06 mg(=0.06 ppm)でした
(1997~1998年 旧食糧庁の全国実態調査結果より)。

お米のカドミウム濃度が0.4 ppmを超える場合、
それは鉱山からの排出などによって人為的に水田がカドミウムに汚染されていることが原因と考えられていますが4)、
上記調査結果からは、そのようなお米の割合は全体の0.3%となっています。

<玄米中のカドミウム含有量の全国実態調査結果>
2014013034.jpg

4)昭和43年度公害調査研究委託費により実施されたカドミウムに関する調査研究の成果に基づいて判断されたものです。


Q5 毎日お米を食べても健康に影響はないのですか?

A)
食品安全委員会の食品健康影響評価によると、
「近年、日本人の食生活の変化によって1人当たりの米消費量が1962年のピーク時に比べて半減した結果、
日本人のカドミウム摂取量は減少してきている。
2007年の日本人の食品からのカドミウム摂取量の実態については、
21.1μg/人/日(体重53.3kgで2.8μg/kg 体重/週)であったことから、
耐容週間摂取量 5)の7μg/kg体重/週よりも低いレベルにある。
したがって、一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられる。」
とされています。

<参考> 食品からのカドミウム摂取の現状に係る安全性確保について(食品安全委員会)

5)毒性試験などに基づくリスク評価により、人が一生涯、毎日摂取したとしても健康に悪影響を与えない量として推定されたものです。


Q6 食品以外からもカドミウムを摂っているのですか?

A)
飲料水や食品からの摂取といった経口での摂取経路のほかに、
呼吸器を介して体内にカドミウムが吸収され、体内を循環する経路があります。


例えば、たばこの煙の中にはカドミウムが多く含まれていることから、
喫煙する人は、喫煙しない人よりも、カドミウム摂取量が多くなります。

仮にたばこに含まれるカドミウム(約1~2μg/本)の約10%が喫煙により肺に吸入され、
さらに、吸入されたカドミウムの約50%が体内に吸収されるとすると、
1日に20本喫煙する人は、毎日約1~2μgのカドミウムを吸収すると推定されます。


<2.規制及びリスク管理>
Q7 国内、国外の食品中のカドミウムの規制はどのようになっていますか?

A)
国内では、食品衛生法において、米、清涼飲料水及び粉末清涼飲料にカドミウムの基準値が設定されています。

米については、昭和45年以降、基準値は1.0 mg/kg未満とされてきました。
また、その当時、カドミウム濃度0.4 mg/kgを超える米が生産される地域は、
何らかのカドミウムによる環境汚染があると考えられていたため、
市場の混乱を避けるために、国が0.4 mg/kgから1.0 mg/kg未満の米を買い上げて市場流通しないよう管理してきました。

<食品中のカドミウムの基準値>
2014013035.jpg

また、国際基準は次のように設定されています。
<食品中の汚染物質規格>  (CODEX STAN 193-1995, Rev.3-2007)
2014013036.jpg

<個別食品規格>
2014013037.jpg
上記の国際基準の設定を受け、
平成20年7月から平成21年10月までに開催された薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食品規格部会において、
食品安全委員会の食品健康影響評価結果を踏まえて
食品からのカドミウム摂取のリスク管理について審議が行われました。

この審議の結果、
米中のカドミウムの基準値を現行の玄米中1.0 mg/kg未満から玄米及び精米中0.4 mg/kg以下に改正することとされ、
食品衛生分科会の審議を経て、平成22年2月に薬事・食品衛生審議会から答申がなされました。
この改正内容については、平成22年4月に関係告示が公布されたところであり、
平成23年2月28日より施行されることとなっています。

<改正後の米のカドミウムの基準値(平成23年2月28日施行)>
2014013038.jpg

<参考> 食品中のカドミウムの規格基準(厚生労働省)
2014013039.jpg



また、現在、食品衛生法でカドミウムの規格基準が設定されている清涼飲料水(ミネラルウォーター類を含む)
及び粉末清涼飲料については、別途検討することとしています。

Q8 国際基準が設定されている食品について、わが国でも同様に基準値を設定すべきではないですか?

A)
食品中の汚染物質のリスク管理の方法としては、
(1)農産物の生産段階での汚染低減対策、
(2)食品の製造・加工段階での汚染低減対策、
(3)基準値の設定があります。

今回、わが国における食品からのカドミウムの摂取状況及び国内食品中のカドミウムの含有実態を勘案した結果、
一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。

しかしながら、汚染物質であるカドミウムの摂取量をさらに低減することが望ましいことから、
農産物の生産段階での低減対策を進めることに加えて、米について基準値を設定することとしました。
これは、日本人の食品からのカドミウム摂取の約4割が米からの摂取であり、
米に基準値を設定して管理を行うことが効果的であることから、 、ALARAの原則 6)
に従って基準値を改正することとしたものです(1.0ppm→0.4ppm)。

米以外の食品については、米に比べて、それらからのカドミウム摂取量が少なく、
基準値を設定して管理することとしてもカドミウム摂取の低減には大きな効果は期待できないことから
基準値を設定しないこととし、関係者に対し、
引き続き、農産物の生産段階での低減対策を推進するよう要請することとしました。

併せて農水産物の含有実態調査を実施することを要請し、
今後、一定期間経過後に低減対策と含有実態調査のその実施状況について報告を求め、
必要に応じて米以外の食品の規格基準の設定等について検討することとしています。

6)「合理的に達成可能な範囲でできる限り低く設定する(As low as reasonably achievable)」との考え方。


Q9 農産物の生産段階などにおけるカドミウムの汚染低減対策として、どのような取組みが行われているのですか?

A)
土壌がカドミウムに汚染された農用地については、農用地の土壌の汚染防止等に関する法律等に基づき、
環境省及び農林水産省において、汚染を除去するための客土(非汚染土による盛り土)などの事業が行われています。

<参考> 農用地土壌汚染対策(環境省)

また、農林水産省において、
(1)カドミウムの吸収効率の高い植物を用いて土壌中のカドミウム濃度を低減する「植物浄化」技術の普及、
(2)稲穂が出る時期の前後に水田に水を張ることによりカドミウムの水稲への吸収を抑制する
 「湛水管理」が推進されています。

さらに、米以外の品目(大豆、麦、野菜等)についても、
(1)転作作物として水田で生産された際のカドミウム濃度を低く抑制するための植物浄化等の土壌浄化対策、
(2)カドミウム低吸収性品種・品目への転換、
(3)土壌改良資材の施用などによるカドミウム吸収抑制対策が推進されているほか、
(4)植物浄化技術の畑への適用、
(5)新たなカドミウム低吸収性品種の開発など、
新たなカドミウム低減対策の実用化に向けた研究開発が進められています。

<参考> 食品のカドミウム対策(農林水産省)


<3.食品摂食時の注意事項>
Q10 食生活において、カドミウムの摂取を減らすために気をつけることはありますか?

A)
前述のとおり、食品安全委員会の食品健康影響評価によれば、
一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられます(Q5参照)。

しかしながら、水産庁や厚生労働省の調査結果によると、
軟体動物(貝類、たこ、いか)、甲殻類(かに、えび)の内臓にカドミウム濃度の高いものが認められており、
これらを原料として用いた加工食品である塩辛類の一部にはカドミウム濃度の比較的高いものが認められています。

これらの食品は、我が国において古くから食されてきたものであり、
通常の食生活において健康に悪影響を与える可能性は低いと考えます。
食生活を通じて健康な毎日を過ごすためにも、同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食などに注意し、
バランスの良い食生活を心がけましょう。

<参考> 国内産農畜産物等の実態調査結果(農林水産省)


Q11 いつも親戚の農家から米をもらっていますが、米中のカドミウム濃度は大丈夫でしょうか?

A)
わが国で生産される米中のカドミウムについては、農林水産省が調査を実施しています。
農林水産省において重点的に調査されている地域などは、以下を参照して下さい。

<参考> 産地におけるコメのモニタリング調査結果(農林水産省)

米中のカドミウム濃度の高い可能性がある地域においては、
生産された自家消費用などの非売用の米についても、生産者の希望に基づき、JA等が調査分析を実施しており、
販売される米と同様、食品衛生法の基準値を超過する場合は、JA等が生産者に対して消費しないよう連絡し、
翌年度の栽培に当たっては湛水管理などのカドミウム低減対策を講じるよう指導を徹底しています。

なお、食品衛生法は、販売のみでなく、
不特定又は多数の者に対する販売以外の授与についても規制の対象とされており、
その場合は基準値に適合する必要がありますが、親戚など限られた人への授与については、対象外となっています。


<4.環境省調査結果への対応>
Q12 
平成22年3月に新たに公表された環境省の調査結果によれば、カドミウム濃度の高い畑作物が確認されていますが、
厚生労働省は、この結果を踏まえて畑作物に関する基準を設定するなど、再審議をしないのですか。

A)
環境省の調査は、
農用地の土壌の汚染防止等に関する法律に基づく対策地域の指定要件を検討することを目的として、
畑作物と土壌中のカドミウム濃度の相関関係を調べるため、
土壌中のカドミウム濃度が高めの地域も含めて実施されたものですが、
調査した畑作物の点数や地域に限りがあります。

薬事・食品衛生審議会における食品中のカドミウムに関する審議は、
食品安全委員会の食品健康影響評価を踏まえて行われたものです。
同評価では、農林水産省が実施した全国規模の調査結果をもとに
カドミウム濃度が比較的高い農作物の流通も想定して推計された日本人のカドミウム摂取量分布も含めて
評価されています。

審議会においては、食品安全委員会の食品健康影響評価を踏まえ、
各食品群のカドミウム摂取量の寄与率、
国際基準のある作物に基準を設定した場合のカドミウム摂取量低減効果の推計等も勘案して、
以下の結論が得られました。

(1) 米中のカドミウムの規格基準を改正(1.0ppm→0.4ppm)すること
(2) 消費者に対し、バランスのよい食生活を心がけることの重要性について情報提供を行うこと
(3) 米をはじめその他の農作物について、低減対策を推進するよう関係者に要請すること
(4) 農水産物中のカドミウムの実態把握に努めるよう関係者に要請すること

今般公表された環境省の調査結果については、平成22年5月18日に開催された食品規格部会において報告し、
仮にこの調査結果を含めたとしても、以上の審議会での審議の結論に影響を与えることはないことを
確認いただきました。


Q13 
新たに公表された環境省の調査結果によれば、カドミウム濃度の高い野菜があるようですが、
野菜を食べても大丈夫でしょうか。


A)
Q3及びQ5のとおり、食品安全委員会の食品健康影響評価によれば、
我が国での市場流通食品の分析結果をもとに算定したカドミウムの一日摂取量は2.8 μ g/kg体重/週であり、
耐容週間摂取量の7 μ g/kg体重/週を十分下回っていることから、
一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられるとされています。

また、同委員会では、比較的カドミウム濃度が高い農作物が流通することも想定し
推計された日本人のカドミウム摂取量分布についても、以下のとおり評価しており、
審議会における議論では、カドミウム摂取量が多いと推定される人でも、
健康に悪影響を及ぼさない摂取量を十分に下回っているとされています。

-食品安全委員会汚染物質評価書 カドミウム(第2版)より抜粋-

独立行政法人国立環境研究所(2004)は、
平成7年から平成12年までの6年間の国民栄養調査による摂取量データと農林水産省の実態調査による
食品別カドミウム濃度データから確率論的曝露評価手法(モンテカルロシミュレーション)を適用し、
日本人のカドミウム摂取量分布*の推計を行っている。
この結果、現状の0.4ppm以上の米を流通させない場合におけるカドミウム摂取量は、
算術平均値3.44μg/kg体重/週、中央値2.92μg/kg体重/週、95パーセンタイルで
7.18μg/kg体重/週であると報告されている。

<日本人のカドミウム摂取量の分布>
2014013040.jpg

* この摂取量分布は、計算上のものであり、分布図の右側部分は、統計学的に非常に誤差が大きく、非常に確率が低い場合も考慮されている領域である。したがって、実際にはPTWI(Provisional Tolerable Weekly Intake, 暫定耐容週間摂取量)を超える人は、ほとんどいないと考えるのが妥当である。

日本人が食品を通じて摂取するカドミウムのうち野菜各品目から摂取する量の割合は、
主要な摂取源である米に比べて低い上、我が国の農作物の流通・販売や食生活の現状からは、
カドミウム濃度の高い野菜を毎日大量に、長期間にわたって摂取する可能性は低いと考えられますが、
食生活を通じて健康な毎日を過ごすためにも、
同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食などに注意し、バランスの良い食生活を心がけましょう。


Q14 カドミウムの汚染地域とされる地域に住んでいますが、健康に影響はないでしょうか。

A)
食品安全委員会の食品健康影響評価では、
カドミウム摂取量が多いと推定される人でも健康に悪影響を及ぼさない程度の摂取であるとされています(Q12参照)。

また、カドミウム汚染地域の住民を対象に食事からのカドミウム摂取とその健康影響に関する調査を実施した、
自治医科大学医学部薬理学講座環境毒性学部門・香山不二雄教授は、
前述の環境省の調査結果の公表を受けて、下記のとおりコメントしています。

全国5ヶ所(米中のカドミウム濃度が低い地域1ヶ所とカドミウム濃度が高い地域4ヶ所)で、農業に従事する30歳以上の女性1,381人の方を対象に、疫学調査7)を行いました。

調査項目は、大きく分けて、以下の2つに分類されます。
[1]カドミウムの摂取量を知るための調査項目:食事調査(どのような食品をどのような頻度で食べているのか)の実施、食品(米については対象者の 方が実際に食べているもので、自家産米を含む。その他の食品については、調査地域における市場流通品)中のカドミウム濃度の測定

[2]カドミウムによる健康影響を知るための調査項目:採尿、採血、骨密度検査等

調査結果ですが、

[1]カドミウムの摂取量については、米からのカドミウム摂取量をもとに食品全体からのカドミウム平均摂取量を算出したところ8)、 カドミウム濃度が低い地域では0.86~2.43 μg/kg体重/週、カドミウム濃度が高い地域では2.27~6.72 μg/kg体重/週でした。カドミウム濃度が 高い地域では、調査に参加した方のうち17.9~29.8%が耐容週間摂取量7μg/kg体重/週を超えていました。
また、カドミウム濃度が高い地域で実施した調査によれば、マーケットバスケット法9)では8.05 μg/kg体重/週、陰膳法10)では3.08 μg/kg体重/週 となり、陰膳法ではマーケットバスケット法での約半分の結果でした。陰膳法では、個人の正確な暴露量を知ることができますが、 個人内の日内変動が献立によって大きくなることが知られています。

[2]カドミウムによる健康影響については、カドミウム濃度が低い地域と高い地域との間で、腎臓の近位尿細管障害(Q2参照)の発症頻度に差はありませんでした。

このような調査結果から、カドミウムの汚染地域に住んでいる人が、その地域で流通している食品を食べても、健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと 考えられ、食品安全委員会が設定した耐容週間摂取量の7μg/kg体重/週は、十分安全サイドに立って設定されているものと考えられます。



7)この疫学調査は、食品安全委員会の「汚染物質評価書 カドミウム(第2版)」(p15, p52~53)においても引用されています。

8)食品全体からのカドミウム摂取量の50%を米から摂取していると仮定した場合と、米以外の農産物等の汚染濃度を全国平均(平均摂取量15 μg/日)であると仮定した場合の二通りの方法で算出しています。

9)広範囲の食品を小売店等で購入し、必要に応じて摂取する状態に加工・調理した後、分析し、食品群ごとに化学物質の平均含有濃度を算出します。これに特定の集団における食品群の平均的な消費量を乗じることにより、化学物質の平均的な摂取量を推定します。

10)調査対象者が食べた食事と全く同じものの1日分を食事試料とし、1日の食事中に含まれる化学物質の総量を測定することにより、調査対象者が食べた食品に由来する化学物質の摂取量を推定します。

<照会先>
食品安全部基準審査課規格基準係  TEL:03-5253-1111(内線2484, 4280)


ーーー

食品が放射能で汚染される前から、添加物だけじゃなくて、お米そのものにも毒物が入っていたなんて・・・
お米は食べなきゃいられないけど、イカの塩辛はやっぱりもう食べるのは止めておこうと思いました。

厚生労働省のQ&Aでは
「一般的な日本人における食品からのカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低い」
という言葉が何回か出てきますが、
「そっか、放射性物質に限らず昔から言ってたんだな」と思いました。
「可能性は低い」という事なので、
「食品からのカドミウム摂取が健康に影響を及ぼす」という事ですよね。

もう騙されません。

で、カドミウムが危険なことと、いろんなものに含まれている事はよく分かったのだけど、
カドミウムに強いコメ自体はどうなんだろう?
何年もそのお米を食べ続けてみなければ、その結果は分からないのでしょうね・・・


「同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食などに注意し、バランスの良い食生活を心がけましょう」
この点に関してはカドミウムだけではなく、放射性物質においても同じ事を言えると思います。
バランス良くの中には、「食べてはいけない食材は避けながら」ということでd(◕‿-。) ネ❤





comment 3
01.30
Thu
「魚食べると脳卒中リスク低下」厚労省研究班が証明
NHK 1月29日 16時19分


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日頃から魚介類をよく食べDHAなどの成分を多くとっている人は、魚介類をあまり食べない人に比べ、
脳卒中で死亡するリスクが40%ほど低い
とする研究成果を、厚生労働省の研究班がまとめました。

厚生労働省研究班の三浦克之滋賀医科大学教授のグループは、
全国の30代から50代の男女合わせて7000人を24年間追跡調査し、
魚介類を食べる量が多い順から4つのグループに分けて、脳卒中で死亡するリスクを調べました。

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その結果、1日の摂取量がサンマに換算して1匹ほどと最も多かったグループは、
その4分の1程度の最も少なかったグループに比べ、
脳卒中による死亡のリスクが41%低くなっていたということです。

また、心臓病などを含めた循環器の病気で死亡するリスクも20%低くなっていました。
サバなどの魚介類には、DHA=ドコサヘキサエン酸など、
動脈硬化を抑える効果があるとされる物質が多く含まれています。
日本人を対象にした調査で、魚介類の摂取と脳卒中による死亡のリスクの関係が明らかになったのはこれが初めてです。

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三浦教授は、
摂取量の中でもさらに多い人がですね、将来の循環器疾患のリスクが低いという事が分かったという事で、
和食といったですね、食習慣の特徴をですね、
えー、これからも続けていくこと、が必要だと思います。

ーーー

研究成果を、厚生労働省の研究班がまとめ、それを発表したのは何時なのか?
24年間追跡調査というのは、何年から何年までの24年間なのか?

厚生労働省のページを探してみたけれど、今年になってからはそのような報告は見つけられなかった。

循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究経費の57番に三浦克之教授の名前発見!
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「2010年国民健康栄養調査対象者の追跡開始(NIPPON DATA 2010)と
NIPPON DATA80/90の追跡継続に関する研究」
と書いてある。

NIPPON DATA80/90とNIPPON DATA2010とはどういうものなのか?
三浦克之教授のページもチェック。
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2010年 「循環器病の予防に関する調査」 2013年11月21日
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2014013024.jpg 2014013025.jpg
NIPPON DATA80は1980年から29年間(2009年)
NIPPON DATA90は1990年から20年間(2010年)
NIPPON DATA2010は平成22年(2010年)から24年(2012年)

という事が分かった。


[学会報告・日本循環器学会2013] 
第77回日本循環器学会学術集会 2013年3月15日(金)~17日(日)の3日間,横浜

[NIPPON DATA] 1980~2010年代の危険因子や食事・栄養因子と循環器疾患死亡リスク,および今後の展望
発表者: 滋賀医科大学・三浦 克之 氏 (3月16日,Late Breaking Cohort Studies 3)

目的:
日本全国の300地区から無作為に抽出され,国民を代表すると考えられる集団を
長期に追跡する現在も進行中のコホート研究により,
心電図所見や食事・栄養因子をはじめとした種々の危険因子と循環器疾患死亡リスクとの関連を検討。

コホート・手法:
NIPPON DATA80,90,2010。
食生活や栄養素摂取と循環器疾患発症リスクとの関連を検討するため,
NIPPON DATA80および90では,
ベースライン健診となる1980年および1990年の循環器疾患基礎調査データと,
同時に実施された国民栄養調査データの個人単位での結合を実施。
また,循環器疾患基礎調査の後継調査として実施された
「循環器病の予防に関する調査(NIPPON DATA2010)」でも,
同時に実施された国民健康・栄養調査のデータを用いて解析を行っている。 (NIPPON DATAへ)

結果:
これまでに報告した中年期の血圧と循環器疾患死亡リスクpubmed,
心電図上の時計回転および反時計回転と循環器疾患死亡(抄録へ),
心電図上J点上昇と循環器疾患死亡pubmedなどの知見に加え,
今後,HbA1c値と全死亡および循環器死亡,ナトリウムおよびカリウム摂取量と循環器疾患死亡,
イコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)摂取量と循環器疾患死亡,
魚介類由来のn-3系多価不飽和脂肪酸の摂取量+心電図上のJ点上昇と心疾患死亡,
高血圧に対する肥満の寄与割合の長期的な変化などについて検討し,順次発表の予定である。

三浦克之氏のコメント
NIPPON DATA80/90/2010の3つのコホートからの最新の知見を報告しました。
国民代表集団のコホートからのエビデンスとして,今後も情報発信してゆきたいと思います。
これまでの知見については,滋賀医科大学公衆衛生学部門のNIPPON DATA80,90のホームページや,
NIPPON DATA2010のホームページも参照いただければ幸いです。



2013年3月の学会の報告にはドコサヘキサエン酸(DHA)について言及している。


私の知りたかったこと。
今回のNHKのニュースソースはいつどこで発表されたものなのか?
その部分を見つけることは出来なかったけれど、
基本的な研究の内容をみると、24年間の追跡調査は原発事故以前の時期2010年以前の可能性が高い。
なので、放射性物質で汚れた海で生まれ、生きている魚介類を食べた研究結果ではない。


三浦克之教授にはぜひ、2012年から24年間、これと同じ研究をしていただきたい。
きっと、24年後の研究結果はこの報告とはま逆の、
「魚を多く食べる人程脳卒中、心筋梗塞、白血病になるリスクが高まる」になると思う。


つまり、福島原発から流れ続ける汚染水で汚された海の中で生きている魚介類を食べ始めてから、
日本人はあと少しで3年になるにすぎない。
以前とははまるで違う現状の中に置かれている今は、
過去の研究は全く役に立たなくなっていると言えると思う。

だから、テレビでは安易に「魚を食べたら健康に良い」というべきではない。
このニュースを見て、「あ、今夜は魚食べよう♪」と思う日本人は一体何人いるのだろう?

テレビが勧めるものに関して、その情報を鵜呑みにしてはいけないんだという事が、最近はよく分かる。
「○○しましょう」とテレビが言ったら、まず疑って、いろいろと調べた方がいいだろう。

(例:あんなにお勧めしていた子宮けいがんの予防接種。酷い副作用が沢山出ている。)

そして、いわき市も魚介類の安全PR!
どこが安全なのか・・・・><;

CMで水産物の安全性PR いわき市が1日から放映
福島民報 2014/01/29 08:37
 
いわき市は2月1日から16日まで、
市内産水産物の安全性や試験操業の取り組みを紹介するテレビCMを県内の民放4局で放映する。
 
復興と風評対策を目的とした市の事業「いわき見える化プロジェクト 見せます!いわき」の一環。
CMは15秒間で、市の魚メヒカリをテーマに制作したオリジナル曲「キマジメヒカリのうた」を挿入歌に使用した。
市内の漁業や流通関係者約60人が出演し、水揚げや放射性物質検査の様子などを発信する。
CMの放映は1局当たり約30回を予定している。
 
この他、放映時間を2分間に延ばした別の動画も制作した。
見える化プロジェクトのウェブサイト「見せます!いわき情報局」で2月から閲覧できる。




もうすぐ3年目になるけれど、
最初のころよりも福島第一原発の汚染水状態は悪化していると思う。
ジャンジャン海へ出ていると思った方が間違いないだろう。

福島第1原発の井戸から最高値の310万ベクレル
日本経済新聞  2014/1/22 12:34

東京電力は22日、福島第1原発の海側敷地にある観測用井戸の水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が過去最高値の1リットル当たり310万ベクレル検出されたと発表した。水は20日に採取。これまで同井戸での最高値は16日に採取した水の270万ベクレルで、上昇傾向が続いている。

東電は汚染水の海洋流出を防ぐため、海側の敷地で地下水をポンプで吸い上げる作業を続けており「吸い上げの影響で、高濃度の汚染水が井戸付近に流れ込んだ可能性がある」と説明している。〔共同〕




【福島第1原発の現状】 配管貫通部から漏えいか 第1原発3号機の注水
47NEWS 2014/01/27 17:38

東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋1階の床面で、汚染水の流れが見つかった。溶けた核燃料を冷却するため原子炉に注入した水が、格納容器の配管貫通部から漏れている可能性が高い。格納容器を水で満たして溶融燃料を取り出す工程を描く東電は、水漏れ箇所の特定と補修を急ぐが、現場の放射線量が高く容易ではない。

水の流れが見つかったのは、格納容器内部への配管が通る「主蒸気隔離弁室」と呼ばれる部屋の近く。建屋地下につながる排水口に約30センチの幅で流れ込む様子が、遠隔操作のロボットで18日に確認された。

放射性セシウムが1リットル当たり240万ベクレル、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が2400万ベクレルと高濃度で検出され、燃料冷却後の水とみられている。

主蒸気隔離弁室の配管貫通部は、事故後の格納容器圧力の異常上昇や水素爆発の影響で破損した可能性がある。東電は格納容器内の水位や配管の位置から水漏れ箇所の一つとみる。

ただ、漏えい箇所を特定して漏れを止めるのは簡単ではない。現場周辺は毎時30ミリシーベルトと非常に高線量で、作業員が直接調べることは難しい。上の階から、室内にカメラをつり下げる調査方法を検討しているが「まだアイデア段階」(東電担当者)で、具体的な調査時期のめども立っていない。

漏えい箇所はほかにもある。3号機の原子炉への注水量は毎時5・5トンだが、今回見つかった水漏れの流量は毎時1・5トンと推計され、残る4トン分は別の場所から漏れている計算だ。

東電は1、2号機でも、原子炉建屋地下にある圧力抑制室の周囲に遠隔操作ロボットを入れ、水漏れの状況や水位の把握を進めているが、漏えい箇所の特定には至っていない。

(共同通信)





いくら海は広いと言っても、毎日毎日出続けていればどんどん汚れていくのは当たり前で、
そこに住んでいる魚介類に全く何も影響がないはずはない。

魚介類を食べると本当に身体にいいのだろうか?それはもう過去の話だ。

<縁起がいい?>「幸運を呼ぶ金のヒラメ」と「ラベンダー色のタラバガニ」
北海道新聞 2014年1月22日 08:00
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道立総合研究機構栽培水試(室蘭)は「えさの影響か、色素を欠く突然変異の可能性がある」という。
同社の三上健悦社長(56)は「カニを扱って25年になるが、こんな色は初めて。縁起が良さそう」


テレビ静岡 2014年1月8日
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では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
という事で、これまでもごく稀に見つかっているそうです。

鮭もアルビノ
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)
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14日早朝に見つかったサケは体長65センチの雄でヒレまで金色。
標津サーモン科学館によると、色素が欠乏した「アルビノ」と呼ばれる突然変異の個体で
「生き残って戻ってくるのは珍しい」。

でかすぎるサンマに喜ぶ女川港の不思議
全国有数のサンマの水揚げ量を誇る宮城・女川港に、21日朝、特大サイズのサンマが揚­がった。
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通常の大型のサンマの1.5倍ある。
21日朝、女川港に揚がったサンマは、通常の大型サイズのサンマの体長が30cmほど­なのに対して、
実に1.5倍のおよそ45cm、重さも、およそ2倍ある。
石森商店の石森洋悦代表取締役は
「(サンマを扱って)37年になりますけれども、40­cmを超えるような、巨大なサンマは初めて見ました」と話した。


<10倍大きい=10倍旨い?>10kgのトラフグ~静岡~
2014年2月28日 中日新聞
◆おいしさ10倍!?
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舞阪港で水揚げされ、仕入れされた巨大フグ=浜松市中区板屋町で
浜松市西区の舞阪漁港で26日、重さ約10キロのトラフグが水揚げされた。


産地偽装もあります
大体、魚の産地は水揚げされた場所だから、どこの海でとってきたものか?分からないけど・・

「アジ・サバ長崎産と偽装表示」常態的に行っていた・福岡の水産業者(株)ジャパンシーフーズ
千葉産アジを長崎産と偽装表示し、
平成21年から常態的に販売。
少なくとも平成24年8月30日から9月22日まで、表示が不適正な商品を7,780kg販売。

覚えておこう!「ムラソイ」過去最大の放射線量25万4000ベクレル/kg

銚子・九十九里沖スズキから基準値超セシウム検出

茨城ヒラメ 5か月ぶり水揚げ・宮城県沖のマダラ出荷停止解除

「日立・鹿島沖 真いわしからセシウムよりも多いウランの娘核種(2種類)が検出」
どんな娘達か調べてみました。


「青森のマダラ出荷停止」

南房総の漁師さんが語る東京湾の現実「魚の放射能汚染状況と奇形魚」6/2米原幹太のもう朝ですよ!

京大がシュミレーション「東京湾セシウム濃度が再来年3月に福島近海の値とほぼ同じに」

千葉の海に異変!大原漁港で大量のイワシが打ち上げられ、横浜の給食ではイワシからセシウム

韓国が新たに水産物の輸入規制強化した地域に長崎と熊本が・・!

アメリカで捕獲のマグロからもセシウム…お寿司が食べたいのに

これショックだな・・・鰹節・カツオじゃなくて薪に大量セシウム

<ギョッ!とした記事>
多摩川のシジミ「調べるまでは食べないでください」←調べていましたので追記しました


魚介類の汚染について平成23年9月28日現在

さかなさかなさかな~の史上最悪の汚染><;


セシウム137の半減期は30年、ストロンチウム90の半減期は28年、トリチウムの半減期は12年
原発事故からまだ3年しか経っていないので、まだまだそのまま残っています

無くなっていません!

無くなるどころかますます海へ放出しています。
魚はどんどん危険になります!!







ーおまけー
網に生きたダイオウイカ=触腕あれば8メートル?-鳥取
時事ドットコム 2014年01月21日 20:58
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鳥取県岩美町の網代港で21日、
世界最大級の無脊椎(せきつい)動物といわれるダイオウイカが生きたまま底引き網にかかった。
メスとみられ、胴体部分は約1.7メートル、腕を含む全長は約3.4メートル。
重さは100キロを超え、触腕が切れていなければ8メートルはあったとみられる。




魚介類は食べない方がいいと私は思っています。
とってもとっても残念だけど、日本食は危険です。





comment 3
01.30
Thu

香りは癒やし系? 札幌の商店にラベンダー色のタラバガニ

北海道新聞 2014年1月22日 08:00


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マルサン三上商店が仕入れたラベンダー色のタラバガニ


カニ卸のマルサン三上商店(札幌市中央区北12西20)が仕入れたカニの中から、
ラベンダー色のタラバガニ1匹が見つかり、同社のいけすで展示している。

脚を広げた長さは約100センチ、重さ3・5キロ。
稚内で水揚げされたロシア産で、同社が18日に仕入れた中に入っていた。

道立総合研究機構栽培水試(室蘭)は「えさの影響か、色素を欠く突然変異の可能性がある」という。
同社の三上健悦社長(56)は「カニを扱って25年になるが、こんな色は初めて。縁起が良さそう
<北海道新聞1月22日朝刊掲載>




静岡・伊豆の海に全身金色のヒラメ登場 「幸運呼ぶ」と話題に
(01/08 19:14 テレビ静岡)

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信念らしい縁起の良い話題です。
伊豆の海に全身金色の生き物が登場。
地元では幸運を呼ぶと話題を呼んでいます。


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水深およそ15mの海底に静かに佇んでいるのは、全身が金色に輝く1匹のヒラメ。

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体長は60cmほどで静岡県伊東市富戸の沖合で去年の暮れに見つかりました。
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伊豆海洋公園ダイビングセンター 加藤強さん
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最初はなんか、まだらな黒が混じっていたんですよ。
今はちょうどもう、年も明けて黄金色になって、
それを目当てにダイバーが結構潜りに来るようになりましたね。

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これは、金色のヒラメと普通のヒラメが並んで泳ぐ映像を捉えたものです。
こうしてみると体の色の違いがハッキリわかります。

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では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
という事で、これまでもごく稀に見つかっているそうです。

ダイバーの中で黄金のヒラメは「幸運を呼ぶ魚」として話題を呼んでいるということです。


加藤強さん:
もうすぐソチオリンピックじゃないですか。
やっぱり金のヒラメにあやかって、日本も金をいっぱい取ってほしいですね。


ーーー



「幸運を呼ぶ魚」ではなくて、「危険を知らせる魚」なのではないかと、私はどうしても思ってしまいます。



ーーー

鮭もアルビノ
「縁起いい」黄金色のサケ 標津沖のサケ定置網で捕獲
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)
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「身体の一部が白くなるアルビノと呼ばれる突然変異」
ネズミや鳥になにが?高放射線量地域生物に異変TBS(内容書き出し)

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頭部に白い羽が見られます。
面積は小さいもののチェルノブイリで見つかったアルビノのツバメ同様、羽が白くなっています。

<黒毛和牛の白い斑点>
「被ばく調査の生きた標本。 生きた証拠です」希望の牧場・ふくしま
9/13スーパーJチャンネル(内容書き出し)

吉沢:
360頭の牛の中に8頭ぐらい。
白い斑点状態の牛がね、8頭ぐらい今生きているんですよ。

吉岡:あの黒い牛の中に?
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<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑
カネボウ以外の9社でも白斑か
NHK 9月10日 17時56分
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内部被曝に迫る ~チェルノブイリからの報告~(内容全部書き出し)
NHKの番組 2011/8/6放送より一部抜粋

なかなか研究が進まない内部被曝の人体への影響
その中で数少ない先駆者に光が当てられています
そのパイオニアのひとり、大阪大学名誉教授 野村大成さんです(医薬基盤研究所 大阪)
野村さんが注目しているのはセシウムなどの物質が出すベータ線です
マウスにベータ線を出す放射性物質を注射したところ、生まれた子どもの細胞に異常が見られ
突然変異で毛の色まで変わりました

図3






comment 2
01.29
Wed
2014年1月28日
県立医大病院に小児がん科新設へ
NHK 福島

20140128医大病院に小児がん科新設へ 福島 投稿者 Nasuruy

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原発事故のあと住民の間に健康への不安が高まっていることから、
来年度、県立医科大学附属病院に子どものがんを専門とする診療科が新たに設置されることになりました。

県立医科大学付属病院に来年度新たに設置されるのは
子どもの癌の診察や治療を専門に行う「小児腫瘍科」です。

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病院には高い技術を持った小児がんの医療チームがあり、これまでも県内外から患者を受け入れてきましたが、
原発事故の後「住民の間で放射線の影響による健康への不安が高まっている」として、
今後は独立した診療科として医療スタッフの増員も検討するという事です。

県立医科大学では3年後に当たる平成28年度に
最先端の治療や人材育成などを行う、大規模な医療センターの開設を目指していて、
来年度に新設される小児腫瘍科も将来的にこの医療センターの中に組み入れられる計画です。

棟方充病院長 県立医科大学付属病院
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福島県にお住まいのお母さんお父さんの不安というのがね、大きいものがあるんだと思うんですね。
安心して、こう、福島県に住んでいただけるように環境作りをするっていうのがですね、
県立医大にとって非常に大きい仕事だと思っていまして、
ま、そういう意味で、あの~、こういう構想が計画されているという事になります。



ーーー

2011年5月に、山下俊一は福島県立医学大学の入学式で
「この大学で学ぶ君たちは、放射線について世界一の学識を身につけ、医療の現場で実践してほしい」
と言っていた。


「住民の間で放射線の影響による健康への不安が高まっている」のなら、
まずは、少しでも安心できる場所への避難を最優先にするべきであって、
高汚染地域に住まわせたままで、病気になっても一流の医者と設備が整った病院があるから安心して下さいって・・・
「医療スタッフも増員して待ってます」

なんか変じゃないですか?

棟方院長は「安心して福島県に住んでいただけるように環境作りをする」とおっしゃっていますが、
福島県に安心して住むという事は、「自分の子どもが小児がんになっても病院があるから安心して住めるよね」
ということですよね?

子どもを癌にはしたくないんです。
癌の治療なんかさせたくないんです。

病気になるのは嫌なんです。
福島県立医大の学生や医者の実験台になるのは嫌なんです。

予防が大事なんです。
避難させて下さい。
避難しても病気になっちゃったとしたら、避難させてくれなかったのが悪いんだからきちんと治療して下さい!
きちんと治療して、元通りの健康な体に戻して下さい!

病院の設備投資は3年放置された以上必要なのかもしれませんが、
ひとりでも県立医大病院へ行く人を少なくするために
今からでもいいから、逃がして下さい。
逃げるべきです。






私は現代医学がとても怖いです。
特にがんの治療は恐ろしいです。
医学は進歩しているというけれど、本当にそうなのか?
最近疑問に思う事の方が多いです。









comment 5
01.28
Tue
2014年1月28日 日本外国特派員協会


今度の選挙では「原発は争点ではない」という人がおりますけれども、
先の震災では東京の一部で水も止まり、電気も止まり、
あるいは外国の方々も沢山母国に帰られた方がありました。

東京の水を供給する拠点の一つである金町の浄水場あたりも、
セシウムがいまだに残っていて、その汚泥を取り除く必要が早急に迫られている

さまざまなそうした問題があります。

福島の事故のあと、私は東日本の海岸にがれきを積んで、
5m、10mのがれきを積んで、そこに、その土地その土地の、シイとかタブとかカシとか、
そうした広葉樹を植えていく。
緑の苗木を植えていく。
300kmの沿岸に、これから10年かけて9000万本の苗木を植えていくという、
そういうプロジェクトに取り組んでまいりました。

あのあたりを歩けば歩くほど、福島が完全に破壊されたという実感を禁じ得ません。

東北、あるいは関東一円に放射能がばら撒かれました
原発や核のゴミを地方に押し付けて、大消費地として便利さだけを頂こうという、
そういう虫のいい話がこのままいつまで続けていけるのか。

都知事の第一の仕事、任務というのは、都民の命と暮らしを守るという事です。
今申し上げたことは、まさに都政に一番関係のあることじゃないでしょうか。

「原発の話は争点ではない」なんて、とんでもない話だと私は思います。

ならばやはりここで原発の再稼働というものを止めて、
自然エネルギーと省エネルギーによって、原発ゼロでもって新たな成長を促していく。
それが日本にとってベストな選択だと。
それを東京から始めていくという事が最も賢明な選択だと私は確信しております。

原発は、改めて申し上げるまでもなく、
もうすでに過去の産業といってもいい、、エネルギーといってもいい。

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多くのヨーロッパの国々では、既に原発から撤退を始めている企業もあります。
ヨーロッパでは自然エネルギー、再生可能エネルギーが20%~40%をすでに占めているというところもある。
自然エネルギーこそがこれからの成長の切り札です。

ドイツでは自然エネルギーに転換したことによって、
この6年で20万人雇用が増えたという事を聞きました。
日本もここで自然エネルギーに切り替えて、リスクの多い、高くつく原発というものに決別をして、
新しいエネルギーによって、その成長の果実によって、
これからの時代の福祉とか雇用というものに当てていかなくてはいけない。
そのように思っております。

人口学者によりますと、これから日本の人口はどんどん減り続けて、
いま1億3000万人の人口が50年後には9000万人、100年後には4000万人。
4000万人というのは江戸時代に近い人口です。

そういう中で今までと同じように大量生産大量消費の経済成長至上主義でやっていけるのか?
私は無理だと思います。


今回の選挙はそういう意味で日本の文明のあり方を問う選挙であり、選択の機会である。
あるいは、私たち日本人の価値観を問う選挙になるというふうに私は考えております。


昔、道元禅師(どうげんぜんじ)という日本の偉いお坊さんですが、
そのお坊さんがノーベル賞で文学賞を受賞した時にこういう事を申しました。
「春は花 夏ほととぎす秋は月 冬雪さえて冷( すず )しかりけり」

四季の移り変わりのあるそうした豊かな自然の中で、
日本人は豊かな情操とか情感というものを培ってきたわけです。

山でも気でも川でも、あるいは草木でも、そうしたものを神仏として、
「八百万の神 」と昔から申しますが、そうした自然感の中で日本人の感性というものは育まれてまいりました。
その自然を生かして、それをエネルギーに変えてこれから日本の活力ある国作りを進めていく。

「こんなにロマンのある、やりがいのある仕事はない」
そう思いながらいま選挙に取り組んでおります。


ありがとうございました。




日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
平成25年7~9月期のランキング発表!
1位 栃木県 0.0097Bq/kg
2位 茨城県 0.0075Bq/kg
3位 東京都 0.0053Bq/kg


2013112916.jpg
原子力規制委員会 上水(蛇口水)のモニタリング より




八王子水再生センター(八王子市小宮町)でヨウ素131が46Bq/kg が検出より
セシウム134,137のグラフ

東京都汚泥セシウム134

東京都汚泥セシウム137
2011年の12月ごろから数値がとても上がっています。
特に、葛西の汚泥焼却灰の数値がとても高いです。




という事で、2014年、今年はどんな感じか見てみましょう!
最新のデータ↓
東京都下水道局 最近の情報より
平成26年1月24日 下水道局
下水処理における放射能濃度等測定結果

2014012622.jpg

原発が爆発してからもうすぐ3年。
放射のを隔離する政策が全く取られていないので、相変わらずセシウム137も134も全てに入っています。
特に葛西は高いです。

細川さんが水道水について言及されるとは思ってもいなかったので、
ここはポイントがグググーンとUPしちゃいました♪




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comment 19
01.28
Tue
2014/01/25 【京都】
杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所)
講演会「これからの放射能汚染 ~市民が測ることの意味~」


話  杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所
場所 NONベクレル食堂(京都市左京区岩倉)



書き出し部分のYoutube→http://youtu.be/issvXoNUJ4A?t=30m57s
6.測定事例の紹介
今回6つのものを紹介したいと思っています。
・茶葉(静岡県)
これは、毎年新茶を頂くんだけど、岡山の方に移住された方に聞いたんですけど、
知り合いの方が静岡県にいて、茶畑でお茶を作っている。
毎年「美味しいお茶が出来たから飲んでね」と送ってくる。
でも、うちには小さい子どもが二人いる。
向こうは「もう大丈夫」という雰囲気があるけれど、子どもがいるので飲ませるのが不安だから、測定して下さい。
という事で依頼を受けて測定の結果です。

茶葉(静岡県)
セシウム137:10.8ベクレル/kg
セシウム134:5.40ベクレル/kg


結局、茶葉から飲むお茶への移行率というのは大体6%と言われています。

茶畑では茶葉を生産して、翌年その茶葉を畑に撒いて循環させているんです。
だから本当は、生産した茶葉をそのままどこかへ持って行って廃棄とかすれば、
若干セシウムが下がっていくはずなんですけど、
そのまま畑に落ちて循環しているのでなかなか減らない。
やっぱり子供には飲ませたくないなという事で、申し訳ないけどこういった結果になってしまいました。


・緑茶(固形茶入り:岡山県で購入)
もうひとつは、去年1回目の講演の依頼を受けた時に、このお茶を飲んでいると聞いたので、
「なんで?」と聞いたら、
「美味しいので毎日飲んでいる」
で、「講演会で使うお茶として出したい」
という事で測定したらですね、なんと、

緑茶(固形茶入り:岡山県で購入)
セシウム137:6.8±2.3ベクレル/kg
セシウム134:2.6±1.3ベクレル/kg


これにあるのはなんでなのか?
いろいろ調べたんですね。
緑茶は、京都産のお茶と静岡県産のお茶が入っている。
で、お茶屋に聞いたら、
「今、静岡の固形茶というのが手元にあって、京都産はないけどこれはある」
販売店に確認したら、このお茶(固形茶)を7%混ぜて売っている。
簡単に言うと、お茶の食品添加物。
そしたらですね、これを測定したら

固形茶測定結果
2014012614.jpg
セシウム137:90.6±24.2ベクレル/kg
セシウム134:42.2±12.1ベクレル/kg


しっかりと、90.6セシウム137が出て、134が42.2出ました。
固形茶というのは、実は会社の名前は出せないんですけれどもA社の特許商品です。
全国流通していまして、中国地方や四国地方が特に大量消費の県です。
岡山県庁とか静岡県庁の方に連絡をさせてもらったんですけれども、
結局は「今後は検出されないように努力していきます」(A社)ということで、
これは要するに基準値がないんです、食品添加物なので、食品に加える。
飲む状態にした時に、飲料状態で10ベクレルを超えていたりとか、
あと食べるもの、抹茶状態で粉末であれば100ベクレルを超えている。
これであれば基準値はあるんですけれども、こういった混ぜて販売するものには基準値がないので、
「今後は検出されないように努力するよ」という事で、これ以上はできなかった。

~10分間休憩~Youtubeはここまで。



・土壌(香川県香川郡直島町)
今度は土壌という事で、香川県にあります直島町の土壌。
ここの土壌を調べた理由は、近くに三菱マテリアルの工場があって、
「汚染コンクリート」を作っているんじゃないかという話がある。
で、あの近くにおる人が「どうも空間線量が高くなる」
それで土壌を調査したいという事で採取されてご依頼を受けました。
その結果なんですが、ちょっとここにあるように見えますけれども、結局これは誤検出で、
セシウム137も134もありませんでした。

土壌(香川県香川郡直島町)
セシウム137:誤検出
セシウム134:誤検出


で、無かったんですけれども、実際天然核種のトリウム系が、砂に多いんですね。
よく砂埃が舞いますけれども、そういう砂の中に昔からある。
石を粉々に砕いた物が砂に混ざるんですけれども、そういったものにトリウム系がよく入る。
で、「疑惑は無くなったのかな?」という形で、この件は終わりました。
三菱マテリアルって工場が爆発しましたね、この間。
劣化ウランが保管してある。
ここの部分も入れているんじゃないかというお話がありましたが、
結局はセシウムではなく、天然核種の影響で線量があがっている

・しいたけ(熊本産)
今度はしいたけ。
良くシイタケは「でる」って言われる。
熊本県産のシイタケなんですけれども、熊本県の原木を使ってずっと作ってきていた。
それで熊本県産のシイタケを作っていた。



夫の、旦那さんの実家から送られてくる、原発事故後も。
「うちでつくったシイタケだから食べて」と送ってくる。
でもね、なんかね「シイタケは怖いんです」。
この原発事故が起こる前は「美味しい」と言って食べていたんですけれども、
事故が起こって調べたら、チェルノブイリの影響からか、
昔からシイタケっていうのはセシウム137が出ていたのが分かった。
で、特に東北なんかのシイタケは高い値が出ますから、子どもには食べさせたくない、食べさせられない。
じゃあ、実際どうだったか?という話なんですね。
測定結果なんですけれども、綺麗に何も出ませんでした。

しいたけ(熊本県産)
セシウム137:不検出
セシウム134:不検出/p>


「137も134も出ませんでしたよ」という話をしましたら、
不検出と聞いてとっても嬉しかった。というメールが返ってきたんですね。
「夫が特にとても喜んだ」それで食べたんですけど、
シイタケは実は産地で判断できない事が多いんです。
原木の産地が重要になります。
広島県内で群馬県が産地の原木が出回っているんですけれども、
それを知らないでみなさん使われているんですね。
で、広島県産のシイタケから134を含んだセシウムが出てくることが普通にあります。


・玄米(島根県)
次は島根県産の玄米。
こちらは放射能の測定済みの玄米で、すごく意識が高くて測定をしてそれで売りに出していたんです。
で、山梨県在住の方で食事には気を使っているんですけれども、
お米を食べ始めたころから子どもに体調の異変が出た。
「もしかしたらこのお米が原因なのかもしれない」という事で依頼を受けました。
結果なんですが、うちのほうで0.535。
ゲルマニウムの結果では0.34。

玄米(島根県)
セシウム137:0.535±0.479ベクレル/kg
(ゲルマ結果:0.34±0.07ベクレル/kg)
セシウム134:不検出
(ゲルマ結果:不検出)


一応セシウム134は不検出。
やっぱりゲルマで測っても0.34、測った時というのは事故から大体2年半は経っていますので、
134というのはもう半分以下なので、なかなか出ない。
もしかしたらあるのかもしれないし、ないかもしれない。

結果的には出なかったので、チェルノブイリとか大気圏核実験の影響かもしれないし、
原発事故の影響かもしれない。
それは分からない。
でも137だけは出ました。

相手方に「今回セシウムが出たんです」連絡しましたら、
向こうから回答がありまして、「土壌をあれから調べました」
実はいろんな畑を持っていて、今回のは今年初めて作った。
それまで、去年までは他の方がつくっていた。
で今までは測定をしていたけれども今回のはしていなくて、土壌をみたら9ベクレルありました。

土壌
セシウム137:9ベクレル/kg
(全国どこでも5~10ベクレル/kgは出る)


実はこの9ベクレル/kgというのは、大気圏核実験。
5~10ベクレル、多いところは30とかですが、平均的に5~10ベクレルは当たり前なんです。
これはもう仕方がない話なんですけれども、出ない所もありますけれども出てもおかしくない。

玄米への移行率は3%程度ある(環境にもよる)という話もありますので、
大体3%ぐらいかけたら0.27なので、大体0.3ベクレル位出てもおかしくはないのかな。
という計算になります。

で、実はこれは向こうの方も分かっていたんですけれども、
有機農家、体にいいものを作って提供したい。
残留農薬についてもご自分で一生懸命調べて出している。
とてもいい意識があるんですけれども、
やっぱり化学肥料よりも有機の方が残念ながらセシウムの移行率が高いんです。
今回実は残念な結果になったんですけれども、・・・これは仕方がないところ。
もしかしたらカリウムを沢山撒けば、
セシウムの移行はあんまりしなくて、そういうお米が出来るかもしれないんですけど、
美味しいお米になるかどうかは別の話です。
これはなかなか難し話なんですけれども
相手方が言われるのは「0.4まで見ていたので、0.3と言われてももうそこは分から」
喧嘩を売っている訳ではないんですけれども、どうすればいいかは、私もちょっと頭を悩ます所がある。

「子どもの尿を検査したら、セシウム137が同じような量出た」という事で、
これは山梨県在住の方の事なんですけれど、出たんです。
これが原因かどうかというのはハッキリと言えないんですけれど、
呼気からの被ばくもありますし、まあ、あの、とりあえずこういう数字が出たという事です。



・スライスアーモンド(アメリカ・カリフォルニア州)
もうひとつはスライスアーモンドという事で、これはアメリカのカリフォルニア州のアーモンドなんですけれども、
一回他の測定所で測ったら擬陽性の判断が出た。
それだったら、うちの方でも測ってみたいと申し入れをさせていただいて、測ってみました。

スライスアーモンド(アメリカ・カリフォルニア州)
セシウム137:0.911±0.831ベクレル/kg
(ゲルマ結果:0.90±0.06ベクレル/kg)
セシウム134:不検出(<0.7ベクレル/kg)
(ゲルマ結果:0.31±0.06ベクレル/kg)


そしたら、セシウム137が0.911、げるまでは0.90。
で、セシウム134については不検出で出なかったんですけれども、
でもゲルマでは0.31出ている。
というのはですね、うちの機械では0.7までしか見なかったんですね。

ゲルマの方で0.31、それよりも下で出たといった結果で、
実はこれでなにが分かるか?と言いますと、
これはアメリカのカリフォルニア州です。
でこの比率が、原発事故後の比率とぴったり合うんですけれども、
福島原発の事故でここまで飛んでいる可能性がある。


向こうから漏れているという可能性もあるんですけれども、
スライスアーモンドのアメリカ・カリフォルニア州西海岸ですね、
あちらの方でセシウム134が出たので、原発事故の可能性も否めない。

セシウム134も検出
比率から今回の原発事故による可能性
アメリカのカリフォルニア州にも飛散


となると、向こうまで飛んだというひとつの事例、証拠といいますか、なります。
「カリフォルニアなら大丈夫」・・・どうかわかりません。


ーーつづく




ーーお話しの中で、ちょっととっても気になった固形茶調べてみましたーー

上級煎茶を仕上げる際、製造過程で出来る良質な粉茶をさらに粉末化。
その中に天然の海苔と上級茶ほど多く含まれているお茶の旨味(アミノ酸)を加えて固型化。
固形茶を適度に加え「甘さとまろやかさのあるお茶」を造り出す。

お茶の中に固形茶という添加物が入っているものがあること、初めて知りました。
しかも添加物には基準値がないということも、知らなかった><;




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comment 3
01.27
Mon
2014/01/25 【京都】
杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所)
講演会「これからの放射能汚染 ~市民が測ることの意味~」


話  杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所
場所 NONベクレル食堂(京都市左京区岩倉)



書き出し部分のYoutube→http://youtu.be/issvXoNUJ4A?t=26m3s
5.小学校給食測定
尾道市に避難されている方の中で、
やっぱりすごく子どもがおられますから、学校給食に意識を持っておられるんですね。
それでなんとかしたいという話があって、広島県の市民で請願をいたしました。
それが採決されました。
そこに24年度に学校給食モニタリング調査というのが国の事業でやっていたんで、
それに手を挙げてやったんですけれども、
それ以降は調査をしておりません。
何故かというと、3回やったけど出なかった。
出なかったのでもう予算もないしやりません。

早い話「出なかったからもうやっても出ない」
やらないつもりとそこまでは言っていないんですけれどもそんな感じを受けるんですね。
進んでやろうとはしていない。
そこで「市民の手による給食の必要性」を感じたので、
「チームおのQ」というのが出来ました。
私が測定依頼者の測定員という形なので、助言はしますけれども
一応どういった形がいいか?というのがあればアドバイスという形でやらせていただいています。
そこで教育委員会の方と交渉をし、測定のOKが出たんですけれども、
「測定結果は不特定多数に公表してはダメ」
と、こういう事を言うんです。

尾道市の給食の測定は24年に3回やったけれども出なかった。
25年にもしやったという事を言うならば、意識を持っていない人、
「全然そういった・・・、大丈夫と思っている人が不安に思うからするな」
だから公表はダメよ。
「聞かれたら通知だけ返す」そういう形でOKをもらいました。

やってもなかなか検出はされないですけれども、
そういった「検出されなかった」という結果を積み重ねる事がとても大事なので、
「こういうのを食べているんだよ」と。

2014012612.jpg
給食の測定はなにか汚染を探すのが目的ではなくて、
結局は測定(パトロール)をして汚染食品を使わせないよと
「ちゃんと見ているよ」という事で納入業者にアピールするという目的もある。

「出なくて当たり前だからどんどん測定できるものは測定しましょう」
という話をさせていただきます。

で、今回測定結果を簡単に説明させていただくんですけれども、
2013年7月
1.牛肉(広島産)
2.国産山菜づくし水煮(産地不明)
3.小いわしの唐揚げ(広島産)
4.乾燥しいたけ(宮崎産)
5.白桃(山形県産)
6.米粒麦(産地不明)


2回目は2013年の12月
1.サケ塩焼き(北海道産)骨抜き
2.さんま塩焼き(産地不明)
3.安心素材ハンバーグ(産地不明)
4.板こんにゃく(群馬県産)
5.シーチキンフレーク100(産地不明)

それで結果なんですけれども、
不検出なのが
牛肉・国産山菜づくし水煮・乾燥しいたけ・米粒麦:・サケ塩焼き・さんま塩焼き・
安心素材ハンバーグ・板こんにゃく・シーチキンフレーク

疑い
小いわしの唐揚げ
ちょっとこれは分からん。
あるとしたら多分広島産なので、大気圏核実験とかそういうものの影響じゃないか?と。
でも出たんですよ。

ただ1点だけ検出が。
白桃(山形)が、1835gあったんで、最初に測った時には出なかったので
ちょっと濃縮しました。
2倍ぐらいに濃縮したら、うちの方で0.5ベクレルでたので、

白桃→濃縮測定(1835g→1085.4g)
セシウム137:0.5±0.4ベクレル/kg


ちょっとこれでは数字も少ないし本当かどうか分からないので、ゲルマニウム測定をさせていただいたんですね。

ゲルマニウム測定
セシウム137:0.7±0.1ベクレル/kg
セシウム134:0.4±0.1ベクレル/kg


そうしたら0.7、あと134も0.4出たので、今回の福島原発事故由来ではないかという話。

結果はこういう形になっていますね。
うちの結果が左側で右側がゲルマです。
2014012613.jpg
ちょっと分かりにくいので、本当に微量ですが「ある」と。



ーーつづく




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comment 2
01.27
Mon



担当者各位平成26年1月23日
都知事選に関する留意点について 

公職選挙の報道を一層、中立公平なものとするため、都知事選に関する記事を執筆するにあたっては以下の留意点を考慮して下さるよう、よろしくお願い申し上げます。


1.舛添候補の政党交付金問題については、『赤旗』による報道が芸事後であることを考慮し、
  疑惑として提起される事がないようきわめて慎重を期すこと。
2.事務所費問題についても、同様に慎重に扱うこと。
3.細川候補、宇都宮候補らについては、問題発覚が掲示前であることに鑑み、
  報道姿勢の変更は必要ないこと。


↑この文書が記者クラブで配られたと言われているのですが、本当でしょうか?

けれど、赤旗の記事は事実だと思います↓






以下、関連の赤旗新聞記事

2014年1月21日(火)
政党助成金で借金返済
舛添氏の「新党改革」 政党支部→資金団体と迂回


東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)への立候補を表明している
舛添要一元厚生労働相が結成した「新党改革」が、
借金返済に使うことを禁じられている政党助成金や立法事務費で借金返済を行った疑いがあることが
20日、本紙の調べで分かりました。
舛添氏は、借金返済時の同党代表。
猪瀬直樹前知事の「徳洲会」グループからの5000万円提供問題で
「政治とカネ」の問題が争点となっている都知事選で、舛添氏の資格が問われます。

2014012528.jpg
新党改革本部が入居するマンション=東京・港区赤坂

国民の税金が

新党改革の政治資金収支報告書(2010~12年分)によると、
2010年に銀行から2億5000万円を借り入れ、10年に1億5000万円、
11年に5200万円、12年に4800万円をそれぞれ返済し、完済しています。

同党の毎年の収入は平均1億5000万円ほど。
この8割にあたる約1億2000万円が国民の税金である政党助成金です。

政党助成法では、政党助成金を借金の返済に使うことを禁じています。

立法事務費も

同党に、国会議員の数に応じて各会派に支給される「立法事務費」が毎年1560万円支給されています。
立法事務費は「国会議員の立法に関する調査研究の推進に資するため必要な経費」としており、
借金返済に充てることは目的外使用です。

政党助成金や立法事務費を除く同党の収入は、11年が2570万円ほど、12年が1500万円ほどにすぎません。
3年間で2億5000万円の借金を返済するのは不可能です。(上図参照)

そのため、政党助成金を舛添氏と荒井広幸参院議員(現、同党代表)の
資金管理団体に迂回(うかい)させた資金操作と立法事務費の目的外使用の疑惑が浮かびあがります。

11年分の同党の支出を見ると、
舛添氏と荒井氏が支部長の政党支部に、それぞれ4100万円という多額の支部交付金を支給しています。
この原資は、政党助成金です。

政党支部に支給された「交付金」は、両氏の資金管理団体である
「グローバルネットワーク研究会」と「荒井広幸後援会」を経由、迂回させて、
計1800万円が同党に還流する形となっています。(下図参照)

翌12年も政党支部と資金管理団体を経由した資金1575万円が同党に還流しています。

個人献金還流

また、舛添氏は1015万円(10~12年)、荒井氏は940万円(同)の個人献金を同党に行っていますが、
両氏は同党から「組織対策費」として、12年にそれぞれ800万円を個人で受け取っています。
党収入の8割が政党助成金であり、両氏の個人献金もほとんどが政党助成金を還流させたものといえます。

政党助成金を原資とした迂回献金が、借入金返済の不足分にあてられたのではないのか―。

本紙の取材に舛添氏の事務所から、期限までに回答がありませんでした。
新党改革は「政治資金規正法に違反のないよう適切に対応しております」としています。
2014012526.jpg
2014012527.jpg




2014年1月23日(木)
舛添氏 政党支部
自宅に事務所費800万円 政党助成金を懐に
10~12年 ファミリー企業に支出


東京都知事選に立候補を表明した舛添要一元厚生労働相の政党支部が、舛添氏の自宅に事務所を置き、
「家賃」名目で、2010年~12年の3年間で、ファミリー企業に約800万円を支出していたことが
本紙の調べでわかりました。原資は政党助成金で、国民の税金が舛添氏側に還流していたことになります。
2014012525.jpg
政党支部、資金管理団体の事務所を置き、ファミリー企業の名義になっていた舛添氏の自宅=東京都世田谷区代田

このファミリー企業は、株式会社「舛添政治経済研究所」。
舛添氏が全株を所有し、妻が代表取締役を務めています。
所在地は、東京都世田谷区代田の閑静な住宅街にある舛添氏の自宅です。

政治資金収支報告書と政党交付金使途等報告書によると、
舛添氏が自民党を離党し、「新党改革」を結成した10年4月から、12年12月まで、
舛添氏が支部長の「新党改革比例区第四支部」は、
舛添政治経済研究所に総額801万2500円の「家賃」を支出しています。
この原資は、すべて新党改革から交付を受けた政党助成金=税金です。

舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」、「舛添要一後援会」(11年6月30日解散)も
舛添氏の自宅に事務所を置き、「事務所賃借料」として、
それぞれ、472万5000円(10年1月~12年12月)、
235万8000円(10年1月~11年6月)を舛添政治経済研究所に支出
しています。

舛添氏関連の政党支部、資金管理団体、政治団体の3団体で、
政党助成金、政治資金あわせて1500万円以上が、「家賃」「事務所賃借料」として、
舛添氏側に還流していたことになります。

 
3団体の「事務所」所在地となっていた舛添氏の自宅は、
約134平方メートルの敷地に地下1階付き3階建て、延べ床面積約205平方メートルです。
ところが、舛添政治経済研究所名義となっていたため、
麻生内閣時代の閣僚の資産公開によると、「土地・建物」は「該当なし」となっていました。

登記簿によると、舛添氏は昨年2月、自宅の土地・建物の所有権を同研究所から舛添氏に移転させています。

ファミリー企業名義にして、資産隠しをする一方で、
“自宅”に家賃・事務所費を支出、税金を含む政治資金を還流させるという構図です。


2014012524.jpg




2014年1月25日(土)
後援会 100万円借り200万円返済
舛添氏に謎の“倍返し”

都知事候補とカネ

東京都知事選に立候補した舛添要一元厚生労働相の政治団体が、
舛添氏本人から借りた100万円の「返済」として、
舛添氏が貸し付けた金額の倍の200万円を渡した直後に解散
していたことが
24日、本紙の調べで分かりました。舛添氏は過払いの100万円を懐に入れたことになります。

直後に解散

舛添氏に過払いをしていた政治団体は、「舛添要一後援会」です。
同後援会の2011年の政治資金収支報告書によると、
100万円の借入金の「借入先」として「舛添要一」の名前が記載されています。

ところが同年6月24日に「借入金の返済」として200万円を舛添氏に支出したことが記載されています。
この“倍返し”から6日後の同月30日に、同後援会は解散しました。

前年(10年)までの収支報告書をみても、
舛添氏からの借金残高を示す記載はなく、舛添氏への100万円の過払いは明らかです。

同後援会の収入は、舛添氏が代表の「新党改革比例区第4支部」や、
同氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」からの寄付がほとんどです。

両団体には、新党改革に支給された政党助成金の一部が還流しており(21日付既報)、
国民の税金が不正に舛添氏のポケットマネーになる構図です。

本紙の取材に舛添氏の事務所は、期限までに回答しませんでした。

2014012523.jpg


2014年1月27日(月)
政党助成金12年分
舛添氏 絵画購入など100万円超


国民の税金である政党助成金の不適切な支出が問題になっている東京都知事候補の舛添要一元厚生労働相が、
政治資金や政党助成金で絵画を購入していたことが、「赤旗」日曜版の調べでわかりました。
絵画の購入などに使われた金額は2012年分で100万円以上にのぼっています。

舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会」の12年の政治資金収支報告書によると、
東京はじめ、静岡県、岐阜県、香川県、富山市など全国の画廊で絵画を「政治活動費」で買い集めています。

項目は、「調査研究費」のうち、「資料代」。
ある画廊は「舛添氏には絵画を売った。“資料”ではない」と証言しています。

また、舛添氏が支部長を務めた「新党改革比例区第4支部」は、
「備品」「消耗品」の名目で絵画購入や修復費用を政党助成金で支払っていました。

同支部から政党助成金で800万円もの家賃収入を得ていた
舛添氏のファミリー企業「舛添政治経済研究所」の登記簿によると、
目的欄に「絵画・陶器等美術品の販売」を掲げています。

税法上優遇される政治資金や、国民の税金である政党助成金で絵画を買い込む舛添氏の「政治活動」が問われています。



2014年1月28日(火)
舛添氏 原発容認発言のウラに?
東電の全面広告 90年代に執筆・監修の情報誌


東京都知事選候補の舛添要一氏が1993年12月に創刊し、17号まで出した月刊情報誌に、
東京電力が全面広告を3回掲載していたことが本紙の調べでわかりました。
同氏は、知事選で、「震災以降、脱原発を言い続けた」などと言う一方、
「脱原発は目指すが、再稼働は政府が決めること」と、原発容認発言をしています。
著書でも「臨海地域に原発と米軍基地を」と暴論を主張(19日付本紙既報)しています。

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ゼネコンなど大企業ぞろぞろ

問題の情報誌は、『マスゾエ・アナリチカ』。A4判で16ページ(創刊号は8ページ)の会員制情報誌です。
1部1200円で、年間購読料は1万4400円。
舛添氏が執筆・監修し、編集・発行は、株式会社「舛添要一事務所」(現・舛添政治経済研究所)です。

同誌は、毎月5日に発行。95年4月に「一時休刊」とするまで17号出ました。
舛添氏の論文や、政治家らとの対談がおもな内容ですが、毎号2~3社の大企業の広告が掲載されています。

広告は、ほとんどが1ページ全面で、
東電が94年2月、5月、95年4月と最多の3回、「美しい地球を永遠に」などと出しています。

2回出しているのは、
東京ガス、東京海上火災、大成建設、凸版印刷、全日空、綜合警備保障、サントリー、日本マクドナルド
などの大企業とJRA(日本中央競馬会)

東電の大株主(7位、持ち株比率0・74%)の日本生命はじめ、
朝日生命、千代田生命、東京生命の各生保が各1回。

鹿島、清水建設、竹中工務店、長谷工コーポレーションのゼネコンも1回ずつ掲載しています。

舛添氏のこの情報誌創刊については、当時、
「1回の広告料金は50万円以上だったらしい」
「企業に買い取らせる総会屋顔負けの手口」などと一部の雑誌で取り上げられています。

この間の事情にくわしい雑誌関係者は
「昔から東電には、お抱えの学者や文化人がいたが、
 当時、東電は舛添氏のことを『国際派で、いいよ』とかなり買っていた」と話しています。


ーーー


いつも思っていたけれど、政党助成金って、税金の無駄使いじゃない?
こんなの払う金あるなら、消費税を上げないで欲しい。



comment 7
01.26
Sun
2014/01/25 【京都】
杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所)
講演会「これからの放射能汚染 ~市民が測ることの意味~」


話  杉原宏喜氏(おのみち測定依頼所
場所 NONベクレル食堂(京都市左京区岩倉)



今日はおのみち測定依頼所の杉原さんのお話を聞いていただきたいと思い、お越しいただきました。
僕のところの食堂で使っている測定器と同じものを使ってはって、
実はずっといろんなkたちでご指導していただいています。
僕も以前から大変尊敬している方なんで、今日はいい話が聞けると思いますので皆さんご清聴下さい・



杉原宏喜さん
今ご紹介いただきました、おのみち測定依頼所の杉原と申します。
もともと測定員という形で動いていたんですけれども、
今日はこれから放射能汚染について。
ま、事故から3年経等としているんですけれども、これからどうなっていくのか?
それまで、この3年のうちに全国で市民測定所が立ち上がりました。
それで市民がこの放射能汚染というか、原発事故の後に測っている事の意味について、
今日は、私も昨年の2月に測定所を立ち上げたんですけれども、
それをまとめて皆さんに楽しく面白くお話しできたらいいなと思って、
今回講演の依頼を頂きましたので、よろしくお願いいたします。


1.生い立ち
2.原発事故後の変化
3.何故測定するのか
4.測定から繋がった活動
5.小学校給食測定
6.測定事例の紹介
7.天然と人工
8.これからの放射能汚染
9.子どものために何を残したいですか?



この順番にそって説明したいと思うんですけれども、
私も実は講演というのが2回目なんで、だからなかなかいたらない点があって、
たまに前後するかもしれないんですがその辺はご理解していただければありがたいと思っています。


1.生い立ち
簡単に私のこれまでの環境というものを説明したいんですけれども、
・基本的に自分の父は僕が11歳の時に白血病、慢性骨髄性白血病で5年間闘病生活をして亡くなりました。
それについてですね、やっぱり、
・「自分ももしかしたらそういう白血病になるかもしれない」というふうな思いもあって、
遺伝子関係、実は英語が出来ないので、お医者さんになるというのが非常に難しい。
なので遺伝子関係、そういった「遺伝子操作をして白血病にもしなったとしても治せる」
そういうふうな形になればいいなと思って興味を持たせてもらいました。

・で、大学の方は、福山大学へ行って卒業させてもらったんですけれども、
そちらの生物工学科の方で放射線について簡単な、ま、基礎なんですけれども学ばせて頂いています。

・実は私は結婚して子どもが二人おります。
妻は鳥取が実家で、島根原発があります。
こういった原発周辺では、妻が言うには知り合いの人も住んでいまして、
癌で昔「甲状腺を手術した事がある」という話を聞いた事がある
やっぱり「病気発生率が高いんじゃないか」というような感じを受けます。

特に私も尾の道なんです。
実は中学校の先生が被爆2世の先生で、学校の学園祭とかで
「原子爆弾の模型をつくろう」という事でつくった事があるんですね。
で、実際もう小学校のころから「平和学習」といって話だけはよくみたりとか、
とにかく原爆に関する事、平和に関する事を学んでいくと。
で、こういった広島型の原爆であるとか、長崎の原爆。
実際広島の方が実際ただひとつの爆弾だった。
濃縮するのが非常に難しい。
で、長崎が大量生産されているプルトニウム型の爆弾。

これを原子力発電所でつくっているわけです。
それがプルトニウム型の爆弾ですね。

で、後は結局チェルノブイリ原発事故の方も興味がありましたので、そういったところもあります。
そういった基礎的な背景を持っています。


で、これは今こちらにおられます守田さんの書いておられます、矢ヶ崎先生との本なんですけれども、
もし放射線が当たれば分子が切れる、細胞が切れていくという事です。
もうひとつはこれはネットの方でも出ているんですけれども、
放射線が当たればDNAが切れて、そのDNAの結合も切れますよと、そういったものです。
1945年、広島と長崎に原爆が落ちたんですけれども、
アメリカで核実験が行われ、それから世界で今までに、
1980年からは大気圏内核実験はやっていないんですけれども、
それ以降の地下核実験を含めて約2000回は核実験をやっている。
これでいろんなセシウム137が、そういう話もあるんですけれども、
どこにあってももうおかしくない。

で、ツァーリ・ボンバという一番大きい、世界中でも大きい。
爆発があって、その衝撃波が地球を3回まわったという核実験。
これはソ連の方で1961年。
僕が生まれる前です。僕は78年生まれなので、もう、これ自体信じられないですけれども、
実際にこの爆弾をつくった科学者の方は
この核実験のあと、核爆弾を無くしていこうという運動をしている。
こういうものが実際にありました。

そこで今回、福島第一原子力発電所の事故がありました。
1号機:2011年3月12日爆発 午後 3時36分
3号機:2011年3月14日爆発 午前11時01分
12日に1号機で水素爆発が起こった。
全然物は違うんですけえども、やっぱりこれも同じ爆発で、なにか原子力発電所にためられてものが拡散をしている。
3号機の方は14日に水素爆発と言われていますけれども、
皆さんご存じのように1号機の爆発と違った。
火が付いて、まっすぐ上にのぼって行った。
ただこれが核爆発かどうかはまだはっきり分かっていない。
ま、分かったからといって現状が変わるわけではないので、
一応こういう事があったという事を知っておく必要がある。

2.原発事故後の変化
それで原発事故後どうなったか?という事なんですけれども、
基本的に公的機関が東北の方や関東の方、汚染がひどかったところを測定しています。
西日本の方等の余り飛んでこなかったところも測定はしているんですが、非常に少ないです。
で、あまり放射能の測定はしていないんですが、飛んできているんです。
島根の方にも5ベクレル位あったとか、九州の方に飛んだとか四国の方に飛んだとかあるんですけれど、
作物に影響が出るほどのものじゃないという事でそこまで測定しない。
実は私も広島県の職員で、もう退職されましたが厚生関係の所長がですね、
なんで広島県はこういった放射能の測定をしないんですか?って言ったら、
「岡山県がやっていないから」だからって言うんです。
つまりお隣の県が測定しないのに何で広島県が測定する必要があるのか?ということで、
結局、国がやる少しだけのものはやっているんですがすすんででやっていない。

そうなってくると、自分の子どもが実はこの事故があった時に6か月の下の子がですね、
今上の子が9歳、下の子が3歳なんですけれども、
どれだけのものを食べているのか?
それが全く分からない。

でもやっぱり飛んできているというのを知っているんです。
私の妻も同じ大学方なので、結局食べているというものがセシウムというのは結局毒なんです。
子供に食べさせているんですけど、どれだけのものを食べさせているのか全く分からない。
測定して無い。
測定していないからもしかしたら産地偽装されて向こうの東北の方の物が入ってきて、
それを尾道産、広島産といって売っているかもしれない。
そんな事は出来ない。でもそれは分からないんです。

で、結局下の子の、乳歯に癒合歯というのが5%程度生えてくる可能性があると聞いたんですけれども、
おなかの中におる時に、歯は乳歯だけが形成されるので、
生まれて、ミルクを飲んでいてい1年ぐらいしてから生えてきたら、
2本、歯がくっついていたんです。
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だから片側から生えてくる感じで、いびつに生えてきたんで、
何でこんなふうになるのか?
どっちかというと普通は前歯が生えてきて下が生えてという感じで生えてくると思うんですけれども、
片方だけ先に生えてくるんですね。

粉ミルクもずっと飲んでいたんですね、2ヶ月から。
それで粉ミルクの汚染というのも分からなかった。
で、実際に聞いてみたら粉ミルクは、
しっかりとした数値は覚えていないんですけれども汚染があったよと言う発表がありました。
でも飲んでいた時の汚染は分からなかった。
「たぶん汚染はされていないだろう」という事でやってきていますけれども、
結局そういった原発事故から、2012年6月までは、
ずーっとインターネットで情報収集をしていました。

分からないので。
どうしても守りたいという事もありまして、
あんまりセシウムが入っているようだったら、
結局チェルノブイリの教訓から毒入りのものは食べさせたくないという事もあって、
とにかくやったんですけれども答えが出てこないんです。
いくらやっても、もしかしたら産地偽装とかが入ってくると思うと、
分からなくて怖くて食べるものがなくなった。


この事故の前は72~74kgの体重があったんですけれども、
事故があって、インターネット等々で情報収集をするんですけれども、
60kgまで体重が落ちました。

で、その間にうちの妻がいろいろ体調の変化があって、
やっぱりこんなものを子どもに食わしたくない。
いろいろ買ってからやったりとか、うちのじいちゃんが畑を持っていたりあるんですけれども汚染はきている。
実際にどれだけのものを食べているのか分からないので、そういったものを作りたくないという事で、
仕事から帰ってきてパソコンに向かってしばらく動かない妻がいるんです。
そしていつまでたってもご飯を作らない。
僕がご飯を作らないと子どもが食べるものが無くなってくるんです。
だから早い話がもう、作るのが嫌になっている。
そういう事をする位なら、もうどうなってくるか分からないんだから、
子どもも自分も死ぬんじゃないかって。
そういう感じだったんで、僕もなかなか料理は、ま、いまだに下手なんですけれども、
いまだによるとか朝ごはんを作ったりとか、
だんだん体調は戻ってはきているんですけれども、こんな感じ。

そして2012年7月に、「せとうち市民放射能測定所」というのを知って、
その日のうちに電話をしてすぐ会って測定器を見させてもらいました。
で、ここから動きだすんですけれども、
2012年8月に実は尾道市の方に避難(移住)している方を始めて知ったんで、
もう、周りの人なんか、関係ないという事で
「汚染なんか無いでしょう、大丈夫」という人ばっかりだったので、
避難されておられる方の方が気を付けているんですね。
食べるものに気を付けているので、それで初めて話が合って、
少し、基本的に落ち着いた。
もう、うつというか、そんな感じの状況だったんで。

そこで「信州放射能ラボ」の一之瀬さんの方にも測定器の相談にのってもらって、
原発事故からも1年と半年経った頃でしたから、
どんな物を測っているのか?
どういった測定器がいいのか?

要するに早い話が、「自分でもう測らないと何も食べているのか分からないからとにかく測りたい」
そういった一心で相談していた。
あと、全国市民測定所ネットワークにも相談して、参加をさせていただきました。

2012年9月に森田敏也さんの講演会が尾道であって、
その時に測定器についてどれがいいかいろいろ情報を聞いたり、
測定所の立ち上げについて相談をさせていただきました。
実は測定所の立ち上げというのは基本的に避難されている方々から話があって、
「尾道の方にもそういった測定所が欲しいね」という話を受けたので、

10月に「京都・市民放射能測定所」の奥森さんにも相談をして、
実は僕は公務員ですので、奥森さんも公務員だった。
で、公務員の時にどうやって立ち上げたのか?という事で相談をしました。
「市民測定所・うらわ」の木下さんにもどういった規約を作ったのか・いろんな相談をしたんです。
実は広島県広島市の方にもつくろうという動きがあったんですね。
その中西さんを知って、いろいろ相談をさせていただきました。

2012年11月に測定機を購入。
これは私が代表として広島県の人事課に聞いたんですけれども、
測定所立ち上げについてOKをくれたんです。
で、「みんなのデータサイト」の動きもこの時に知りました。

20112年12月
設立予定だったんですけれどもトラブルがあって、
というのは、下の子が保育園に行ってたんですけど、
その保育園で使っている食べ物が普通に流通しているものであったりとかなので、
どこの産地か分からないから、産地をしっかりしてくれという事をいろいろ言ってたんですけれども、
ちょっとトラブルが起こってですね、「もうやめて下さい」と。
「そういう事を言うんなら、結局預かる事が出来ないから」
という話もあったんです。

で、測定所というのは続けていくことが大事だと思っているんです。
測定所は地域に信頼されてから大事にされ、守られる事で長く続ける事が出来る。

僕が代表になる測定所、トラブルになったので、
「あんなの信用できないよね」なんて言ういろんな話があったらしいので、
僕の名前を出すと測定所が不信感の塊みたい測定所になるので出せない、という事で、
いったん白紙にしました。

2013年1月
それで依頼所という形であれば設立が出来るんじゃないかなという事で検討しまして、
2013年2月に「信恵勝彦」を代表にして、おのみち測定依頼所という形で立ちあげました。

で、この方(アーサー・ビナードさん)
避難者、移住者というんではなくて「未来を作りに来た方」というふうに、
移住されてきた方の事を言われたんですけれども、詩人の方ですね。
あとは地元の農家の方とか、繋げていただける方のおかげで、
実は設立して1年になりますが、続けることができています。
ありがとうございます。
これは「みなさんのおかげです」という事で、


3.何故測定するのか
本題に入りますけれども「何で測定するんですか?」
実は放射性物質というのは核のゴミなんですね。
原発を動かして放射性物質、核のゴミが出るけれども、
プルトニウムは爆弾を作るもの、それ以外はゴミなんです。
それは無色透明で無味無臭。
味もしないし匂わない。
それを「見える化」するというのが、見えるようにするというのが放射能の測定。


で、チェルノブイリ原発事故の経過もありまして、
ドイツ国内の市民放射能測定所が無い地域には、じつは
「汚染食品流入」したりとか、「産地偽装蔓延」したりしました
ので、
自分が住んでいるところ、子どもが住んでいるところ、広島県。
そちらの方に測定所が無いんで、中国四国地方には岡山県にしかなかったので、
広島県に入ってくるのをどうしても防ぎたい。
「防ぐ」という事で「守れる」のであればやっぱりあきらめはしない。
そういう事で測定を始めたと言っていいと思います。

汚染食品の流通を知るには測定をする事なんです。
そういう事によって、実は産地偽装して入ってきたら、測定すれば出るわけです。
だから産地偽装予防にもなる

生産者や販売者や流通業者が初めて今回の問題を考えるキッカケになる。

で、データがない空白地域。
たとえば、測定していなかったら、例えば広島県で、島根で、山口で、
そういったところって安全なんですか?


確かにあんまり飛んできてない。
飛んできてないけど、問題は、あまり飛んできていないから測定していないというだけであって、
ホットスポットというのがもしかしたら存在するかもしれない。

で、もっというと、
測定しないという事で、
本当は汚染がひどいんだけどあえて測定しないという事で、出していない。
だからそういった意味で本当に安全なのか?という事です。
測定すると汚染が分かる。
何故言わない。
で、広島県内の測定を提供するという目的で測定しています。

0.19ベクレル/日(50年間の平均)

この0.19ベクレルというのが、聞いたことありますか?みた事がありますね。
50年間の平均なんですけれども、
これは結局日本の環境放射能と放射線なんですが、
1963年の時に1ベクレル位。
それからどんどん下がっていって2008年の時に0.01位は残っているんです。
1日にみなさんが食べてったセシウム137の量です。

これを毎日食べています。
これを50年間の平均で言うと0.19ベクレル。
だから、実は0.01まで落ちていたんですけれども、
50年の平均が0.19ですから、ま、これくらいであれば大丈夫か、という事で、

子どもに対して、
・あなたにこういったものを食べさせていました。
・食べていたデータはこれだよ。

今はデータがないんだから何を食べていたか分からんよ。
「あなたが食べていたものはみんなが安全安心って言ってたけれど、本当は知らんよ」という形じゃなくて、
ちゃんとデータを蓄積していって「こういうのを食べていたんだよ」というのを言いたい。

で、セシウム137の1日当たりの摂取量を0.19ベクレル、これが50年で、
「これはお父さんが育ってきた環境と同じです」それが言える。

・子や孫、そのまた孫に「責任」を持って説明する。
・測定したデータは全て公開する。
・検出された場合は、その原因を探って助言します。
というのは、検出されて
「あんたの畑からこれだけ出たよ」
「あなたが売っているものからこれだけ出たよ」
そういうのを全部公表したとしますと、その農家の方が困るんですね。
自分でそういう農家の方を潰したい訳じゃないんです。
原因を探って助言して、今後は出ないようにする。
それをしないと子どもが大きくなった時にその農家の方がもっといいものを作っているのか、それができない。
・農家の方と連携する。
測定依頼初の方に来られる農家の方とかが結構分かって頂いているのでいろんな相談があるんです。

・外食産業というのは流通に強く依存しています。
いろいろ話をしたら、購入したリストを送ってそれを届けてくれるという。
各飲食店産が自主測定をするというのはほんのわずかなんですね。
広島県内に限って言えば、ほとんどやっていないです。

「意識」を持って「知識」を学んでいただく。
それが「こどものため」になる。

現在の基準値が100ベクレルというのがあるんですけど、
この流通食品、これが本当にいいのか悪いのか?

結局森田さんの言葉でもあるかもしれないんですけれども、
やっぱりこれは「経済の事だけを優先して考えた基準」ではないのかと言われています。


4.測定から繋がった活動
こういった測定を通して「みんなのデータサイト」へ関わることもできましたし、
出張相談という形でおのみち測定依頼所で「おのみち家族の台所」の方に出たりとかという形で。出張相談に
また西日本ネットワークという事で、8団体に関わって頂いています
いろいろそういった中で話をする。
情報交換であったり技術の交換であったりですね。
安全安心の飲食店開拓という事で、一般の方から問い合わせがあったので、
ベクレルフリーライフさんというのがあるので、
その活動のやり方をまねていろいろと、
放射能の意識を持っていて産地を把握されている飲食店さんを支援しているという動きもしております。

結局「意識」の現状なんですけれども、
やっぱり「知識」がないと意味がないんです。
「意識」があって、「あ、うちら原発の意識持ってるよ、大丈夫よ」
って言った人が、米ぬかを、
たとえば畜産農家の方が米ぬかを普通にその辺のものをあげている。
結局どういうものかというと米ぬか自身が玄米の大体8倍セシウムが多いんですね。
で、「もらってくる」というから、どこの玄米か分からないんです。

そういった「知識」がないと、自分で自分を守っていっているつもりが、自分で汚染を広げている。

で、「現状」を知る事だけではやっぱりだめで、「未来」を知っていかないと分からない。
「今が良ければいい」そうじゃない。
やっぱり子どもはこれからなので、未来を考えてあげないといけない。



ーーつづく




comment 9
01.25
Sat
宇都宮けんじ×杉田かおる 4. 脱・被曝!


杉田:
衣食住というのは人間の社会の中でも最低限の守らなきゃいけない事だと思うんですけど、
食の問題も今すごく問題になっていますけど、給食とかもそうですけれど、
やはりそういうな衛生面とかいろいろな

宇都宮:
それから放射能問題も都内でもホットスポットがありますから
お母さんたちが自主的に測量をしてですね、放射線量を測って給食の安全なんかをやっていますけれども、
これはもっと都が補助金を出すなり、都自らが測量をして基準を決める
私は国の基準は常に甘くなる傾向にあると思っていますから、
それ以上の基準を都が設定して安全性を担保する、そういう事が必要だと思いますね。


私が会長(日弁連)をやっていた時点で原発事故が起こったんですけど、
文科省の方がそういう基準を打ち出す。
特に学校なんかでどのくらいまで校庭で子どもが遊んでいいか?と。

大体日本の基準は年間1ミリシーベルト以下に抑えなきゃいけないというのが一般の基準だったんです。
ところが福島県内がどんどん上がっていったから、
20までですね、20ミリシーベルトまで


杉田:20ミリ、いきましたね。

宇都宮:
容認するという事に緩和しちゃったんですね。
ところがそういう被ばくをしたり、内部被ばくをした人の人体の健康っていうのは
すぐ現れるんじゃなくて、長期的に被ばくを続けて結果として癌になるとか、白血病になる。
そういう結果になるので、
予防原則というか、そういう事が起こらないようにあらかじめ対策を取る必要があるわけですよね。
もう、結果が出て病気を発症したら遅いわけですよね。

そういう事を考えたら緩和するのは問題だという事で、日弁連は「原則1ミリシーベルトを守るべきだ」と。
そうじゃない場合には「避難させるとか、対策を取るべきだ」という事を言って、それを変えさせたんですけど、

どうも福島県の対応もですね、厳しくやるとみんな避難してしまうので、県民がいなくなると。
だからなんとか帰還を急がせるために基準の緩和をやっていると、
あるいは健康調査なんかも県がやって、
あまり健康被害が出ていないようなデータをやって、
帰還を促すようなそういう意図的なデータの発表がやられているので、
それは非常に問題がありますね。

もっと客観的に、きちっと公正な検査が行われて、
子どもたちも含めて定期的な健康診断が必要ですよね。




日本弁護士連合会 会長宇都宮健児  会長声明文

第1に、低線量被ばくであっても将来病気を発症する可能性があることから、放射線被ばくはできるだけ避けるべきであることは当然のことである。とりわけ、政府が根拠とする国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)は成人から子どもまでを含んだ被ばく線量を前提としているが、多くの研究者により成人よりも子どもの方が放射線の影響を受けやすいとの報告がなされていることや放射線の長期的(確率的)影響をより大きく受けるのが子どもであることにかんがみると、子どもが被ばくすることはできる限り避けるべきである。

第2に、文部科学省は、電離放射線障害防止規則3条1項1号において、「外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が3月間につき1.3 ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」を管理区域とし、同条3項で必要のある者以外の者の管理区域への立ち入りを禁じている。3月あたり1.3mSvは1年当たり5.2mSv であり、今回の基準は、これをはるかに超える被ばくを許容することを意味する。しかも、同規則が前提にしているのは事業において放射線を利用する場合であって、ある程度の被ばく管理が可能な場面を想定しているところ、現在のような災害時においては天候条件等によって予期しない被ばくの可能性があることを十分に考慮しなければならない。

第3に、そもそも、従前の基準(公衆については年間1mSv)は、様々な社会的・経済的要因を勘案して、まさに「安全」と「社会的便益の両立を考えて判断」されていたものである。他の場所で教育を受けることが可能であるのに「汚染された学校で教育を受ける便益」と被ばくの危険を衡量することは適切ではない。この基準が、事故時にあたって、このように緩められることは、基準の策定の趣旨に照らして国民の安全を軽視するものであると言わざるを得ない。

第4に、この基準によれば、学校の校庭で体育など屋外活動をしたり、砂場で遊んだりすることも禁止されたり大きく制限されたりすることになる。しかしながら、そのような制限を受ける学校における教育は、そもそも、子どもたちの教育環境として適切なものといえるか根本的な疑問がある。


以上にかんがみ、当連合会は、文部科学省に対し、以下の対策を求める。

1 かかる通知を速やかに撤回し、福島県内の教育現場において速やかに複数の専門的機関による適切なモニタリング及び速やかな結果の開示を行うこと。

2 子どもについてはより低い基準値を定め、基準値を超える放射線量が検知された学校について、汚染された土壌の除去、除染、客土などを早期に行うこと、あるいは速やかに基準値以下の地域の学校における教育を受けられるようにすること。

3 基準値を超える放射線量が検知された学校の子どもたちが他地域において教育を受けざるを得なくなった際には、可能な限り親やコミュニティと切り離されないように配慮し、近隣の学校への受け入れ、スクールバス等による通学手段の確保、仮設校舎の建設などの対策を講じること。

4 やむを得ず親やコミュニティと離れて暮らさざるを得ない子どもについては、受け入れ場所の確保はもちろんのこと、被災によるショックと親元を離れて暮らす不安等を受けとめるだけの体制や人材の確保を行うこと。

5 他の地域で子どもたちがいわれなき差別を受けず、適切な教育を受けることができる体制を整備すること。


2011年(平成23年)4月22日

日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児



comment 12
01.23
Thu
2014年1月23日 新宿アルタ前
宇都宮けんじ 第一声


http://youtu.be/Ev_qphdJKME?t=17m47s

18:23

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みなさん、おはようございます。
東京都知事候補の宇都宮けんじです。
1年前の選挙に続いて二度目の挑戦になります。

今度こそは勝利を収めて東京都を変えていきたいと、そういうふうに考えております。

私は40年以上にわたって、さまざまな社会問題に取り組んできた弁護士です。
サラ金、商工ローン、闇金業者と戦いまして、借金を抱えている多重債務者の救済活動を行ってまいりました。
そして2006年にはサラ金の高利を大幅に引き下げるグレーゾーン金利を撤廃させる貸金融法を成立させました。

今から19年前、地下鉄にサリンがまかれました。
地下鉄サリン事件です。
この事件で13人の方が尊い命を亡くされ、2000人を超える方が負傷しております。
私は地下鉄サリン事件の都民の救済のために地下鉄サリン事件に対する弁護団を立ち上げ、私が団長に就任しました。
そしてオウム真理教と戦い、オウム真理教の破産申し立てを行って被害者を救済するとともに、
オウム被害救済法を2008年に提出させて被害者の救済を行いました。

さらに2008年にはリーマンショックの後、多くの派遣労働者が覇権切りにあって会社を解雇されました。
派遣労働者の中には、職を失うだけではなくて住まい、寮や社宅を放り出されて住まいを失ってしまい、
野宿を余儀なくされる方が大量に発生しました。
私は協同組合のみなさんと一緒になって、
この野宿を余儀なくされた派遣労働者のために、年越し派遣村の運用を行いました。
名誉村長としてこの活動に参加したわけです。

そして2010年4月から、2012年の5月までは、
日本弁護士連合会の会長として、全国の弁護士、弁護士会のみなさんと一緒になって、
2011年3月11日に発生した東日本大震災、これに伴う原発事故の被害者被災者の支援活動に取り組むとともに、
多くの法律制度を発足させました。

私はこのような40年以上にわたる弁護士の経験を生かして、
東京都を若者もお年寄りも男性も女性も障害のある方も障害のない人も、
みんなが暮らしやすい、そして世界一働きやすい暮らしやすい希望の町東京をつくるために
そのために東京都知事選挙に二度目の挑戦をすることを決意した次第であります。

これから、私たちが掲げる基本政策と特別政策を発表させていただきます。

残念ながら、今回の都知事選に様々な候補が立候補されておりますけれど、
この政策をめぐる公開討論会は一回も行われておりません。
私は「公開討論会を行って政策を都民に示して、都民の選択に委ねるのが都知事選挙の有り方ではないか」。
それを強く訴えてまいりましたけれど、
残念ながら今回の選挙は、一回も討論会が行われないまま都知事戦に突入する、
こういう異常な選挙になっております。


しかしながら私は直接都民の皆さんに私の政策、それを訴えて支持を広げていきたい。
こういう活動を18日間にわたってしっかりとやっていきたいと思っております。

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5つの基本政策と2つの特別政策を掲げております。


老人福祉・待機児童
1つは、東京を世界一働きやすく暮らしやすい、みんなが希望が持てる街にしていく事であります。
石原都政、猪瀬都政14年間の間に福祉が大幅に切り捨てられております。
大型開発には予算を使うけれど、福祉はどんどん切り捨てていっている。
一人当たりの高齢者の老人福祉予算
石原さんが知事になった時は全国の都道府県で2番目に高い福祉予算で福祉を行っていました。

それがどんどん削られて、現在は47都道府県でも最下位近くなっております。

一人当たりの老人福祉予算も23%削減されてきております。

ところがこの46道府県では、全て老人福祉予算が増えてきているんです。
この結果どういう事が生じているでしょうか?
特別養護老人ホームに入りたくても入れない高齢者が4万3000人を超えています。

また、子育て中のお母さんが子どもを預けて働きたくても保育園が足りません。
保育園に入りたくても入れない待機児童は2万人を超えております。

私はまず、東京都の都政では福祉を充実させます。
そして、特養老人ホームに入れない高齢者を無くしていきます。
待機児童を速やかに無くしていきます。

働きやすい職場環境
さらに若者が希望を持って働けない状況があります。
なかなか就職できない、職が無い。
就職できても、非正規労働だけだ。
正社員になっても長時間労働、過労死、過労自殺が多発しております。

さらには昨年からグループ企業の問題が大きな社会問題になっております。
若者が就職しても使い捨てにされてしまう。
中にはうつ病を発症して会社を休まざるを得ない。
それにかこつけて会社は若者を次から次へと解雇する。
こういうブラック企業の問題が、大きな社会問題になっております。

私は東京都が若い人にとって働きやすい職場環境をつくるために、
まず、ブラック企業規制条例をつくって、
東京にブラック企業が無いような街にしたいと考えております。

また、過労死防止条例をつくって、長時間労働を止めさせる。
サービス残業を止めさせる。
こういう条例を作ります。

さらに東京都が発注する企業、公共事業を受注する企業に関しては
公契約条例をつくります。

東京都の公共事業を受注する企業は、そこで働く労働者の最低賃金を保証しないとダメだ。
さらには男性と女性が同じ賃金、男女賃金の差別をなくす。
こういうルールを確立している企業でなければ東京都の公共事業を受注させなくする。
公契約条例を作ります。

住宅問題
さらにもうひとつ、住宅の問題は深刻です。
石原都政や猪瀬都政の14年間、都営住宅は1戸もつくられていないんです。
都営住宅が余っているか?というとそうじゃない。
倍率が高い。
何年申し込んでも当たらない。
現在都営住宅に入りたくても入れない人が20万人を超えております。

さらに昨年から脱法ハウスの問題が大きな社会問題になっております。
一部屋を間仕切りして、1畳や2畳の空間を住宅として貸している。
2万3万の家賃を払ってそこに住んでいる労働者が沢山いるわけです。
あるいはレンタルオフィスを借りて、そこを間仕切りにして住宅にする。
これは消防法違反、建築基準法違反なんです。

そういう脱法ハウスは禁止されても、そこに住んでた人、2万3万の家賃しか払えない人、
追い出されたらどうなるんでしょうか?
野宿をするしかなくなるんです。

私は住まいの政策は極めて貧困であったと考えております。

都営住宅をつくるだけではなくて、
都内には空き家が沢山あります。
これを都が借り上げて、公共住宅として、住宅に困っている、住まいに困っている人達に提供します。


さらには、ヨーロッパでは行われている家賃補助制度を検討します。
2万3万なら家賃が払える。
そういう人達に対して、都が2万3万の家賃を補助すれば、
ちゃんとした、人間らしいアパートを借りる事が出来ます。

こういう政策を通じて、東京都ではびこっている住まいの貧困を解決します。

首都直下型地震対策
都民の命を守るためには近く予想されている首都直下型地震対策も急務であります。
この震災対策に力を入れたいと思います。

ところで、石原・猪瀬都政の14年間、
実は防災対策震災対策の手を抜いてきているんです。
石原さんが都知事に就任した当時の防災予算は年間1兆円だったんです。
ところが今6000億円に減らされてきております


それから震災が起こると、火災や建物の倒壊で、死者が沢山出ています。
この建物の耐震工事、あるいは木造家屋の不燃化工事、これが急がれている訳です。

ところが東京都のこれまでの基本方針は
建物の耐震工事や不燃化工事は自分でやりなさい。
こういう方針なんです。

道路の整備はやります。
だけど、一人一人の都民の建物の耐震化工事や不燃化工事は自分でやりなさい。
こういう考え方なんです。

お金がない人は耐震化工事がやれないじゃないですか。
お金が無い人は不燃化工事がやれないじゃないですか。

そうすると、「震災が起こったら死んでもしょうがない」というんでしょうか?
こういう震災対策を都民の事故責任に任せる。
都民の命を大切にしない防災対策を根本的に転換します。

東京都が補助金を出して、都民の皆さんの建物の耐震化工事、不燃化工事を進めます。

それから東京には老朽化した施設が沢山あります。
この施設が倒壊しますと多くの方が亡くなります。
それを防ぐために老朽化した施設の改修工事、補修工事に力を入れます。

それから東京湾のコンビナートの安全対策も極めて重要です。
これは、これまであまり検討されてきませんでしたけれど、
東日本大震災では仙台港、気仙沼港、そして千葉港でも火災が発生しております。
石油タンクが燃え広がって大変な災害が発生しているんです。

実は東京湾には石油タンク・ガスタンク・劇物タンクが5000基以上あります。
ここが、火災が発生したら大変な災害になります。
また、東京湾には12カ所の火力発電所があります。
現在原発は動いておりませんので、この火力発電所で発電された電力が首都圏に供給されている訳です。
ところが東京湾が炎上しますと火力発電所に、エネルギーが、その石油やガスが供給されなくなりますと、
火力発電所の機能が喪失して、首都圏に電力が送れなくなります。
この災害、大変な被害を防ぐためには、
お隣の神奈川県、千葉県とも協力して、東京湾の耐震対策、安全対策が不可欠であります。

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脱原発・脱被ばく
脱原発脱被ばくを推進します。
原発のない社会を東京から発信します。
福島原発で発電された電力の最大消費地が東京都であります。
また東京都は東京電力の大株主でもあります。

私は福島の原発事故で被害を受けた被害者に対して、
東京都、東京都民は最大限支援する大きな責任があると考えております。
被害者の支援を行うとともに、私は東京電力の株主総会で福島第一第二原発の廃炉を提案します。

さらに現在進められようとしている柏崎刈羽原発の再稼働に反対するとともに、
柏崎刈羽原発の廃炉を提案します。


この点については新潟県知事の泉田知事と連携をしながら、
柏崎刈羽原発の廃炉を進めてまいりたいと考えております。


教育問題
子どもの教育も重要です。
いじめが多発しております。
私はいじめが無い、子どもたちがのびのびと学べる学校を作ります。

そのためには教員集団が自由でなければなりません。
教員に対する管理統制の強化。
君が代日の丸の強制は止めさせます。
そして30人学級の実現に力を入れます。


安倍政権の暴走にストップをかける
5番目の基本政策。
安倍政権の暴走にストップをかけます。
そして、憲法を守り、東京からアジアに向けて平和のメッセージを発信します。


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東京オリンピック
二つの特別政策。
2020年のオリンピック・パラリンピック。
このオリンピックはシンプルで環境に配慮したオリンピックにします。

そしてこのオリンピックは東日本大震災の被災者や原発事故の被害者も歓迎できるオリンピックにします。
そのためにも原発事故の被害者、東日本大震災の被災者の支援、生活再建に全力を挙げます。

オリンピックは平和と友好の祭典です。
真に平和と友好の祭典にするために、
アジア諸国、世界各国との関係改善に努めます。


そしてパラリンピックを成功させるために、2020年までに東京の街をバリアフリーに
ユニバーサルデザインの街につくり変えます。

当然のことながら、2020年のオリンピックに向けて、
カジノの招致をしようとする動きには断固反対します。

百条委員会
特別政策の二つ目。
猪瀬さんのお金の問題。

都知事を辞職して幕引きにさせてはならない。
徹底的にこの真相を追求します。


カネや利権と決別したクリーンな都政を立ち上げます。

このような政策を実現するためには、
今日集まって頂いているみなさんの支持が必要です。

私は都知事になっても都庁舎に閉じこもっておりません。
都民の中に飛び込んで無数の対話集会をやりながら、
都民の皆さんの声、要望に耳を傾けてそれを都政に反映します。


みなさん、都政は変えられます。
変えるのは私ではなくてみなさん方なんです。

皆さん方が立ち上がれば、必ず東京を変える事が出来ます。
東京が変われば日本が変わります。
1月19日に行われた名護市長選、沖縄の人は札束に魂を売らなかった。
この戦いに続きましょう。
東京都民の心意気を示しましょう。
沖縄と連帯して新しい東京を始めましょう。
そして新しい日本をつくりましょう。
頑張りましょう。
東京都知事候補宇都宮けんじがお伝えさせていただきました。
頑張りましょう。

39:39








comment 12
01.23
Thu
<第一声>都庁前 細川護熙 街頭演説の続き



文字起こし部分のyoutube→http://youtu.be/O-tNhmcNKno?t=11m10s
小泉純一郎
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小泉純一郎です。
細川さんよく立候補を決意してくれた。
敬意を表したいと思います。
私ども二人は政界を引退していた。
「なにをいまさら」と言う人もいるでしょう。

しかし、あの3年前の3月11日の原発事故・地震・津波、大震災を見て、
「これは大変なことが起こっているんだな」非常な危機意識を持ちました。

今までの政界の経験。
出来る事と出来ない事があるけれども、
「今なら元気がある、なにか自分たちに出来ることはないか」という事を考え始めました。

2014012316.jpg

今、多くの中で「都政の問題は原発だけじゃない」
確かにそうです。
防災の問題、あるいは医療福祉の問題、待機児童の問題、
さまざまな都市機能の問題、課題は沢山ある。

しかし原発を除いて、他の様々な重要な問題は、候補者、だれが知事になっても大して違いはないと思いますよ。
最も大きな違いは、「原発をどうするか?」じゃないですか。

私どもは「原発は安全だ」
「原発のコストが他のエネルギーに比べて一番コストが安い」と、専門家の話を信じていた。

しかしあの事故を見て、スリーマイル島のアメリカの事故を見て、チェルノブイリの事故をよく勉強してみて、
「原発が安全だ」「原発のコストが一番安い」が、とんでもないごまかしだというのが分かった。
今までの反省も踏まえて、
日本はこれから原発なしでやっていける社会を目指さなければならない」と思ったんです。


細川さんならできる。

「東京、オリンピック・パラリンピックを原発ゼロで成功させたい」って言ったら、
「なんと無責任な事を言うんだ」と、オリンピック関係者が言いだした。(←下記参照)
「原発なしでオリンピックなんかできるのか!」と小泉批判を始めた。

ところが調べてみた。
昨年、オリンピック招致委員会は世界に向かって、IOCに向かって
「東京オリンピック・パラリンピック大会は原発無しでやっていける」と盛大に宣伝していたじゃないですか。
東京が原発無しでオリンピック・パラリンピックを成功させる。
それを世界に発信させる。

東京の様々な暮らし、経済活動。
これも原発無しでやっていけるんだという姿を見せれば、日本は変わっていくと思います。

その力を都民は持っている。

私は今回の都知事の選挙で多くの課題があるけれども、何を重要視するかは、
有権者それぞれ自身の判断です。
私は原発の問題を最重視している。



そういう人の大きな批判の一つは、
「小泉はそんな事を言っているけれども代案を出さないじゃないか」と言っている。

原発の問題は広くて深くて大きい問題です。

原発を廃炉にするにしても、40年、50年かかるじゃないですか。
その場合、廃炉の技術の研究者は、これは責任を持って国も育成していかなければならない。
原発無き後の地域の復興・発展はどういう産業が必要か?
原発に代わるし自然再生エネルギー、さまざまなエネルギー源があるでしょう。
各地で今始まっています。そういう資源をどうするか?

さらに今後、原発無しで起こる問題というのは、私一人でできるわけないじゃないですか。
また、私一人で成したら、それこそ無責任なんです。
政治が方向を出して、原発無しでやっていける方々の知識と知恵と見識を生かして、
原発無しでやっていけるプログラム対策を考えて、それに向かって進むべき方向。
これが私は適切だと思う。

「ひとりで原発の代案も出さないで無責任」というなら、
「『ひとりで出せ』という方が私は無責任だ」と思いますよ。

日本には様々ないい知恵を持った方がいます。
また外国でも「原発無し」これが大事な問題だと考えている人が沢山いる。
昨年11月、国連の事務総長・潘基文(バン・キムン)事務総長と、世界銀行の総裁・ジム・ヨン・キム総裁が、
「国連は、また世界銀行は今後原発に対する支援は行わない」と発表したじゃないですか。
(←下記参照)

多くの日本の新聞マスコミは報道しなかったけれども、
良く調べて下さい。
国連の各国も、これは原発というのは新興国においても、豊かでない国においても、
「これから原発が欲しい」という国があるけれども、果たして、
「国連がそんな危険性が高いものに対して支援をしていいのか?」という危機感の表れだと思います。

私どもは夢を持ってる。
「利生を掲げるのは政治じゃない」と批判する人もいます。
しかし、この原発ゼロで東京は発展できる。
原発ゼロで日本の経済は成長できるという、
そういう姿を見せることによって、日本は再び世界で、
「ああ、日本は自然をエネルギーにする国なんだな」と、
「環境を大事にする国なんだな」そういう発信ができる国になり得る。

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その夢を持った使命感を持って、細川さんは立ち上がってくれたんです。

どうかみなさん、この大事な都知事の選挙。
今回の都知事選挙ほど、都知事が誰になるかによって国政を動かせる事が出来る選挙は滅多にない。

細川さんだったら、細川さんが知事に当選する事が出来たならば、
必ず今の「原発が無くては日本はやっていけないんだ」という方向を変える事が出来る!

だから私は細川さんを応援するんです。
非常に厳しい戦いなのは分かっているけれども、
皆さん自身がこれからの、都政だけじゃない、国政に対して、
「本当に原発を進めていいのか」
「原発無しでやっていけるのか」それを考えてもらう。

そしてやはり生き方を変えていく。

使命感を持って昔ながらの「自然と共に生きる」事が出来る日本をつくろう、東京都をつくろう。
こういう思いに立ち返って、この選挙は是非とも細川東京都知事実現のために、皆さんの御支援をお願いしたい。

心から、小泉、お願い申し上げます。
ありがとうございました。





「原発ゼロなら五輪返上」 ハタ迷惑な森喜朗の“ご乱心”
日刊ゲンダイ 2014年1月20日 掲載

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 こっちの方がよっぽど「ご乱心」だ。
 森喜朗元首相(76)が細川護煕元首相(76)への“バッシング”をエスカレートさせている。

東京五輪組織委員会会長に決まった途端、「原発を人質にしている。卑怯だ」と細川を“口撃”していたが、
先週18日のテレビ番組では「原発ゼロなら五輪返上」とさらに踏み込んだ。
原発の有無と五輪が、なぜ結び付くのか理解不能だが、
歴代首相の中でも最低といわれる「サメの脳みそ」の頭では合点がいくらしい。
しかし、森が本気で「五輪返上」を思っているなら、この男はやはり五輪組織委のトップは「失格」だ。


■招致委は「原発ゼロでもOK」と資料作成

「東京五輪招致委が作成した立候補ファイルで、電力供給のくだりが出てきます。今のような原発稼働ゼロの状況でも大会運営が可能なのか――というIOCの懸念に答えた内容で、招致委は<火力発電所の増設や、火力発電所の新設>などを挙げ、<既存の配電システムで対応することができる>としています。その上、わざわざ<東京都内において、東電が所有している原発は存在しない>とも強調している。つまり、招致委は原発ゼロでも<供給能力は十分足りる>とアピールしていたワケです。今さら<原発ゼロなら五輪返上>と言われても、IOCは<ハテ?>でしょう」(都政担当記者)

検索大手「ヤフー」は森の発言をどう思うかをアンケート調査している。19日午後5時の時点で寄せられた回答は「納得できない」が約12万件で、「納得できる」(約4万件)の3倍。書き込まれた意見も「オリンピックに政治を持ち込むなら森が辞めればいい」「五輪を人質にして脅してるようにしか聞こえない」と至極まっとうなものばかりだった。

仮に森が会長のまま東京五輪を迎えたら、各国の要人に「Who are you?」とやりかねない。それこそ日本人は世界中の笑いもの。一刻も早くこの男を「コントロール」するべきだ。




「原発は援助しない」、世銀と国連が表明
2013年11月28日 14:44 発信地:ニューヨーク国連本部/米国

【11月28日 AFP】世界銀行(World Bank)と国連(UN)は27日、最貧国に電力網を整備するため数十億ドル規模の資金援助が必要だと訴えるとともに、いずれの国においても原子力発電への投資は行わない考えを表明した。

世銀のジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)総裁と国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、2030年までに世界中の全ての人が電力の供給を受けられるようにする取り組みについて記者団に説明した。その中でキム総裁は「われわれは原発は行わない」と明言した。

キム総裁によると、世銀は来年6月までに42か国の発電計画をまとめる予定。電力網の整備やエネルギー効率の倍増、再生可能エネルギー比率の倍増などを掲げ、目標達成には年間およそ6000~8000億ドル(約61兆~82兆円)が必要になるとしている。

しかしキム総裁は、集まった資金は新エネルギー開発にのみ使用すると報道陣に明言。「原子力をめぐる国家間協力は、非常に政治的な問題だ。世銀グループは、原発への支援には関与しない。原発は今後もあらゆる国で議論が続く、たいへん難しい問題だと考えている」と述べた。(c)AFP





<小泉さんの脱原発って?>
「夢のある再生エネルギーの成長戦略、それが結局は経済成長の大きな戦略になる」
12/31報道するラジオ・古賀茂明氏(文字起こし)


古賀:だっていまゼロじゃないですか、もう。
  いまゼロで、でも経済はまァまァいいですよね。
  で、これから先のことを考えると、今より悪くならないんです、いまゼロですから。
  マイナスにするっていう事はないわけですから、
  ゼロで、いろいろ大変なこともあるけど、
  でも毎年毎年たとえば、いろんな再生可能エネルギーの技術開発が進んで行くから、コストが下がりますし、
  省エネの技術もどんどん進んで行きますし、
  それからその再生可能エネルギーへの投資というのがどんどんどんどん強まればですね、
  今日本は自然エネルギーも省エネも、実は遅れちゃったんですね、
  「原発原発」って言っているうちに。
  もう、風力発電とか、世界中ですごい増えていて、倍々で増えていくような感じで、
  あと5年でね、風力発電だけで原発を抜くんですよ。
水野:えっ?もう一回言って下さい。
古賀:あと5年で風力発電だけで原発の許容量を超えるって言われているんですね。
水野:世界はー。
古賀:すごい伸びなんですよ。
水野:へぇっ!
古賀:中国なんかの風力発電は、1年間につくる量はですね、
  建設している風力発電所の発電量で換算すると、日本のだいたい150倍ぐらい。
  で、累積で今ある全体の発電能力というのも日本の30倍ぐらいあるんですね。
  もう、だから中国はどんどん原発つくりますよとか言っているけれど、
  そんなんじゃなく、そんなものの遥か上のレベルで風力でもう日本は差をつけられている。
  ドイツなんかは脱原発を進めながら風力発電を特に各地でどんどん進めています。
  住民が出資をしてですね、住民に配当が入るというような仕組みで、
  過疎地がそれでよみがえるという様な事をしているんで、
  これは本当に日本もね、そういう道をなんか進んで欲しいな~って思うんですけど。
 
  ちょっとね、今のままで行くと「世界中に原発を売り歩く」という、
  「日本の中では事故処理もできない」というですね、
  なんかまるで私は「死の商人になるな」と。
  武器輸出も始まるみたいですし。
  非常に残念な方向に進んでいると思うんですよね。



最近の小泉さん
小泉元総理ドイツ・フィンランド視察の旅に同行した原発関連企業の思惑
12/24報道ステーション前半(内容書き出し)


小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)

小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)



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comment 13
01.23
Thu
細川護熙 街頭演説第一声 都庁前1/23



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いよいよ今日から、これからの国の行方、あるいは東京の行方、
あるいは私たちの生き方にもかかわる大事な選択の機会がやってまいりました。
わたくしは沢山の事を訴えたいんですが、絞って言いますと、
ひとつはちょっと抽象的になりますが、「価値観の問題」とでも言ってもいいのかもと思っています。
ふたつめは「平和にかかわる問題」。
これもちょっと抽象的な言い方かもしれません。オリンピックとかいろいろな事があると思いますが。
それからみっつめは「原発の問題」。
主にこの3点について私はこの都知事選で都民の皆さんに訴えをしていきたいと思っています。

「価値観の問題」
最初の「価値観の問題」というのは、
私は政治の世界を引いてから15年余り、
田舎に引っ込んで、焼き物したり絵を描いたり、庭いじりをしたりして過ごしてまいりました。
しかし何か、国が進めている様々な政策というものを、時々新聞を見て、テレビを見たりして感じておりましたのは、
「どうも少し、私の考え方とずれているのではないか」
たとえば、日本の人口は今1億3000万人ですが、あと50年すると9000万人になる。
100年経ったら4000万人になる。
4000万人と言えば、江戸時代の人口です。
江戸時代の人口とほぼ近い、そういうことになると、
これは今までのような大量生産・大量消費、そういう経済成長至上主義というもので
果たして日本という国はやっていけるのかどうか?と。
私は難しいと思います。

これからは原発をあちこちの国に売り込んだりするような、そういう欲張りな資本主義ではなくて、
もう少し、自然エネルギーとか、脱成長とか、
そうした心豊かな生き方というもので満足できるような、
そうした国作りというものを進めていかなければならないのではないかと。
それが「価値観の転換」と申し上げた一つの大きなテーマです。


心豊かな幸せの成熟社会へのパラダイムの転換をしていかなければならないんじゃないか。
私はそう思っております。

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特に私が心配しているのは、今度の知事選挙の立候補のきっかけにもなったんですが、
「成長のためには原発が不可欠だ」と言って、原発を再稼働させようとしている国の姿勢。
この事に私は強い危機感を持って、
その事が今日ここにも来てもらっている小泉さんにも強く背中を押されて、立候補するきっかけとなりました。
それが一つ私が申し上げる「価値観の問題」です。

「平和にかかわる問題」
もうひとつは、これも多少抽象的な話ですが、
大くくりに申し上げて「平和」といってもいいと思うんですが、
今度の選挙のテーマはもちろん原発だけではありません。
都政に関わる様々な問題。
いつ来るか分からない直下型地震に備えての基盤の整備とか、
あるいは高齢者や待機児童の問題。
さまざまな問題に、できる限り急いで、メリハリをつけて対応していかなければならない。
それも当然のことであります。

外国との様々な問題、オリンピックはまさに平和の祭典でありますから、
都としても善隣的な近隣諸国との付き合いについては、
何時も知事は念頭に置いておかなければならない事だと思います。

オリンピックは、しかしかつての五輪のように東京五輪のように、
大きな投資をして、大きな建物をつくってという訳にはいきませんから、
出来るだけコンパクトな、しかしソフトな面で
おもてなしの心というものを十分に感じていただけるような、そういうオリンピックにしていかなければならないし、
また、東京だけが良い思いをするのではなくて、
東北の人達にも是非一緒になってオリンピックの嘉日というものを分かち合えるような、
そういうオリンピックにしていかなければならないと思います。


「原発の問題」
もうひとつ最後の問題は「原発の問題」です。
私は「国の存亡にかかわる大きな事故が何時起きるか」と、本当にこれは不安で仕方がない。
福島の事故がありましたけれども、
東京の周辺100km、200km位のところには、
浜岡とか、あるいは東海第二とか、いくつかの大きな原発が立地しております。
もしそういう原発が大きな事故を起こしたら、これは、日本は壊滅的な打撃を受ける。
日本だけではない、世界中にその影響が及ぶことは必至であります。


ですから一刻も早く原発再稼働というものを止めて、
世界の先進国がやっているように、自然エネルギー、あるいは再生エネルギーなどを活用した、
分散型のエネルギー社会というものをつくっていかなければ日本は成り立っていけない。
そういう方向に早く踏み出していくべきだと思います。


オリンピックや消費税やいろいろな問題があるんですけれども、
もちろんそういう問題も、原発の事故が起きたとしたら、起きたら、
そんな問題はもういっぺんに吹き飛んでしまう。

知事の最大の任務は、第一の任務は都民の生命と財産を守る事です。

「原発は都政のテーマではない」と言う人たちもいますけれども、
都民の生命と財産を守るという事は、これはもっとも重要なテーマでありますから、
それが今度の選挙のテーマではないという事は、私は全くおかしな話だと思います。

この間の福島の事故の後も、水道が止まったり停電になったり、都内の一部では大きな問題が起こりました。
迷惑をされた方が沢山ありました。
その原発依存型のエネルギー多消費型社会というものを
先程も申しあげたように180度方向転換して、新しい時代に対応していくものにしなければならないと思います。

3・11が起こるまで、私も「原発は安全でクリーンだ」という事を信じてまいりましたが、
しかし、この事故によってそれが如何に欺瞞であるという事が明らかになりました。

「原発がなければ日本の経済は成り立たない」と言う人がおりますが、
2年間原発が止まっていても日本の経済は順調にまわっております。

勿論石炭火力などの燃料台というものが沢山かかる事はわかりますが、
しかし、原発には実は天文学的なコストがかかっている。
事故があった時のコスト、あるいは廃炉にする時のコスト。
いろいろな点で天文学的なコストがかかっている。
それが見えない形で国民の負担にされて、「原発のコストは安い」という誤魔化しがまかり通ってきました。

原発の安全性の問題や核のゴミの問題を考えたら、原発とは早くここで区切りをつけて
欧米の先進国がやっているように自然エネルギーなどに変えていく方が、よほど生産的だし、
新しい雇用や技術を生み出していくきっかけになると思います。

今ここで原発ゼロという方向を明確に打ち出して再稼働(阻止)に向けてスタートを切っていく
自然エネルギー大国日本というものを打ち出してくことが何よりも大事なテーマだと思っている訳です。

もちろん東京都は東電の大株主でもありますから、
東電に対していろいろ注文を付けていかなければならない。
その東京で原発ゼロを目指す事は、先ほども申しあげたように今度の選挙で都民の皆さんに問うべき、
それこそ重要なテーマだという事を重ねて申し上げたいと思います。

これが、小泉さんからも話がありましたが、
原発を無くして再生エネルギーで活力のある日本をつくっていくか?
それとも今までの、コストの高いリスクのある原発というものにしがみついて、日本という国の衰退にかけるか?
「そのどちらを選ぶか?」という、今回は大事な選挙であります。


私は原発を止めて、自然エネルギー・再生エネルギーなどで日本の未来に賭けていく、
そういう方々の先頭に立って、日本の新しい国作りに邁進していきたい。
そういうふうに思っておりますので、
どうぞ都民の皆さんの少しでも多いお力添えをいただけたらありがたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします、ありがとうございます。

それでは、小泉(元)総理にバトンタッチいたします。
ありがとうございます。

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ーー小泉純一郎さん、応援演説に続く


1月28日 日本外国特派員協会
細川もりひろ
「金町の浄水場あたりもセシウムがいまだに残っていてその汚泥を取り除く必要が早急に迫られている」
1/28(会見文字起こし)




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comment 5
01.23
Thu

細川護煕元首相決意表明 東京都知事選出馬


2014年1月22日

始めさせていただきます。
それでは冒頭に15分かその位になろうかと思いますが、私の方からお話しさせていただきます。
私は政治の世界を引いてからこの15年余り焼き物をやったり絵を描いたり創作活動をする一方で、
震災後は東日本の海岸でがれきのマウンドに木を植えていく「命の森のプロジェクト」という活動をやってきました。
その一方で、脱原発の声を上げ続けてまいりました。

半分隠居暮らしをしていたものですから、
都知事選に出るなんていう事は、ついこの数日前まで思ってもみませんでした。

ところが各界の敬愛する方々から「ぜひ最後のご奉公をあなたがやるべきだ」と背中を押されて、
日増しに真剣に受け止めるようになって、
特に脱原発の同志である小泉元総理から強いメッセージを受けて、意を決して出馬の意向を固めた次第です。

21年前、日本新党を一人で立ち上げた時には、
小舟のへ舳先に旗を立てて、この指とまれという事で船出をしたのですが、
今回は本当に躊躇しながら迷いながら、孤独に苦渋の決断をさせていただきました。

しかし決めた以上は後戻りできません。
力を尽くして東京をさらにいい方向に進めて行かなければならないし、
また国の有り様にも、東京から注文を付けることがあれば、
いろいろ物申していきたいと思っております。

何故決意をしたか?という事ですが、
今の国が目指している方向、その進め方になにかと危ういものを感じているからです。
憲法でも安全保障でも、あるいは近隣諸国との関係でも、懸念している事がいくつかあります。

デフレ脱却について、安倍さんは頑張っておられますが、
現在の1億3000万人の人口が50年後には9000万人、
100年後には江戸時代に近い3分の1の4000万人ぐらいに減ると予測される今の時代に、
今までのような大量生産、大量消費の経済成長至上主義ではやっていけないのではないかと、
腹いっぱいではなく腹7分目の豊かさで良しとする抑制的なアプローチ
心豊かな社会を感じ取れる、そういう社会を目指して、
成熟社会へのパラダイムへの転換を図っていくことが求められているのだと思います。

これは世界でもおそらく初めての歴史的実験になるかもしれませんが、
世界が生き延びていくためには、豊かな国や生活のスタイルを多消費型から共存型へと変えていくしかありません。
成長がすべてを解決するという傲慢な資本主義から、幸せは生まれないということを、
我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。


今のことと関連しますが、私が特に心配しているのは、
「成長のためには原発が不可欠だ」といって政府がそれを再稼働させようとしていることです。
そのことに私は改めて強い危機感を持ち、それが今回、出馬を決意するきっかけともなりました。


原発のリスクの深刻さは、福島やチェルノブイリを見るまでもなく、
ひとたび事故が起こったら国の存亡にかかわる大事故になる可能性をはらんでいます。
そのためには、現在の原発依存型の、エネルギー多消費型社会を180度方向転換しなければダメだということです。

なぜ私がそういう危機感を持つに至ったか?ということは、3・11がもちろん決定的なきっかけになりました。
かつて私が不覚にも信じ込んでいた「原発がクリーンで安全だ」という神話はもはや完全に崩壊しました。
福島の4号機はほんとうに地震が来ても大丈夫なのか?
汚染水の垂れ流しはほんとうに止まっているのか?
核のごみは捨てる場所さえ見つからない。
捨て場もないのに、原発を再稼働させるようなことは、後の世代に対するまさに犯罪的な行為だと私は思います。


原発がなければ日本の経済は成り立たないという人がいますが、
もう2年間、原発は止まったままではありませんか。

もちろんそのために火力発電の燃料費など、相当なコストを海外に払っているわけですが、
一方で、いままで原発事業の無責任体制によって、現実には実は天文学的なコストがかかっているわけです。
しかしそれが見えない形で税金などで国民の負担にされて、
「原子力による発電のコストは安い」というごまかしとウソがまかりとおってきました。

原発の安全性の問題や、核のごみのことを考えたら、原発がいかに割に合わないものであるかは明白です。

そういう原発に依存するよりも、
同じコストをかけるなら、自然エネルギーなどに変えていく方がよほど生産的だと思いますし、
新しい雇用や技術を開発していく可能性もそこから開けてくると思います。

世界の自然エネルギー産業の成長を日本に取り込んで成長の切り札にしていく絶好の機会であります。
いまここで原発ゼロの方向を明確に打ち出さなければ、
50年、100年たっても原発依存の情勢から抜け出すことはまず不可能でしょう。
私もそういう意味で、再稼働にストップをかけ、
自然エネルギー大国日本を世界に発信していく方向にいま決断すべき時だと思います。

この都知事選挙は、小泉さんが言ったように、
「原発がなくても日本は発展していけると考える人々」と、
「原発がなければ日本は発展できないと考える人々」とのまさに戦いです。

私は「原発がなくても日本は発展していける」と信じている人々とともに、その先頭に立って戦う決意です。

原発問題は、都知事選の争点にふさわしくないという人がおりますが、
都知事の第一の任務は都民の生命と財産を守ることです。
東京から100キロ、200キロのところにある浜岡とか、東海第二とか、あるいは柏崎刈羽などでの、
もし事故が起こったら、都民の生活、安全、財産というものは壊滅的な被害を受ける。
オリンピックや消費税やTPPどころではないんです。
すべてのものが吹き飛んでしまうわけですから。


原発問題こそ、今度の選挙の最大の争点、東京の最重要テーマであることは疑う余地がありません。


さて、東京は2020年のオリンピック・パラリンピックの開催都市に決定しました。
私は当初、大震災後、仮設住宅などにまだ30万人近くの人たちがおられることを思いますと、
原発事故後の復旧・復興に未だ目途がつかない状態下で、
オリンピック・パラリンピック招致にもろ手を挙げて賛成する気持ちにはなれませんでした。

しかし、開催が決まったからには、
2020年を新しい東京・新しい日本の建設にとって絶好の目標年にできると思い直して、
むしろ、このオリンピック・パラリンピック開催を歓迎し、
これを新しい日本をつくるチャンスとして捉えるべきだとの気持ちに変わりました。

ちょうど20年前、私は総理就任後、最初の所信表明演説で質の高い実のある国家、
「質実国家」を目指すことを政権の旗印として掲げました。
大量生産、大量消費、大量廃棄の経済や生活を転換する必要を痛感していたからです。

大震災、原発事故を経て、このような方向は今こそ決定的になったと感じています。
オリンピック・パラリンピック開催を大きな目標に日本の経済や生活を変えていく。
首都である東京はその先頭を走ってそのお手本になりたいと思っています。

脱原発社会は、われわれに地産池消の自然エネルギーの普及とともに、
経済活動や日常生活での電力消費の無駄の節減を要請しています。

私は、原発に頼らない東京を実現するために、公的部門、民間部門での自然エネルギーによる発電を促し、
一方で電力消費の節減に向かって都民の協力を求め、
さらに省エネのための技術開発を促進していきたいと思います。

「禍を転じて福となす」という言葉がありますが、
大震災・原発事故は、日本を変え、東京を変えるまたとない機会にしなければなりません。
東京オリンピック・パラリンピックでは、
オリンピックの巨大ムーブメント、即ち競技、文化、環境の分野におきまして、
さまざまな形で東北の皆さんに協力していただき、
その実質は東京・東北オリンピック・パラリンピックのようにできないものかとも考えております。

私の世代は、結果的に原発を推進し、容認してきました。
その世代の責任を感じると共に、国の最高責任者としての責任が私にはあります。
それは小泉さんも同じです。

その不明の責任を感じ、何としても我々世代の最後の仕事として、
新しい経済、新しい生活の展望を開いていきたいと思います。

いずれにしても、原発ゼロの具体的な取り組みについては、
「東京エネルギー戦略会議」というものを立ち上げて、脱原発のエネルギー基本計画を作っていきたいと思います。

私は首都東京の景観にも強い関心をもっています。
防災上の観点からも情緒溢れる水と緑の回廊を実現したいと思いますし、
日本橋の上の首都高速道路を排除したり、あるいは可能な路面電車の復活も考えてみたいと思っています。

今、世界は文明史の折り返し点に立っています。
環境や資源の有限性の壁に直面して、経済や生活の転換が迫られているのです。
福島原発事故は、転換に着手しない我々への緊急警報ではなかったでしょうか。

東京には、誰が知事に選ばれても取り組まねばならない重要で緊急を要する共通の課題があります。
大地震に備えた帰宅困難者対策、耐震化の問題、密集した木造住宅の不燃化などの防災対策、
高齢者、障がい者に対する福祉、あるいは子育て支援、幼児教育の充実などです。

これらについては、都議会や都庁職員の皆さんが知恵を絞って取り組んでこられました。
これらの施策のうち継承すべきものは継承して、発展的に受け継ぎ、
確かな成果を上げていきたいと考えております。

一方今まで、国でも都でもできなかったことも沢山あります。
とりわけ、「岩盤規制」と言われる、各種の既得権によって阻まれてきた、
医療、介護、子育て、教育などの分野などでの規制改革を強力に推し進めていきたいと思います。
これは、既存の政党勢力と結びついた人たちには恐らく難しい課題でしょう。
私は、何のしがらみもありません。
恐れるものもありません。
既得権との闘いこそ、私に最も期待されるところではないかと思います。


私は思案の上、私のすべてを東京の新しい方向付けに献げる決意を致しました。
それはまた日本の新しい方向となるはずです。

また今回の決意の背景には、
「20年前の政権担当で必ずしも皆さんのご期待に沿う政治の実現に取り組めなかった」という深い反省もあります。
また借入金問題については
「10年かけて全部お返しした」ということを国会でも誠意を持って、ご説明させていただきました。
しかし、残念ながら野党の方々にご理解をいただけずに国会が空転することとなり、
国民生活に関わる予算の成立を遅らせるわけにはいかず、
総理を辞めるということでけじめをつけさせていただきました。

私の不徳のために多くの皆さんの失望を招いたことは、
この20年間、私の脳裏を一日として離れることはありませんでした。
この点については改めてこの機会にお詫び申し上げます。

このところ「晩節を汚すな」と多くの人から忠告もいただきました。
確かに逃げる方が楽であることに間違いありません。
しかし、日本の存亡に関わる時であり、志を同じくする方が立候補しない以上、
私が一身の毀誉褒貶(きよほうへん:世間からほめたり、けなされたりされること)を顧みる時ではないと考えて、
あえて多くの人の要請に応え、出馬の決意を固めた次第です。

東京が世界の多くの首都に先駆けて文明史的な転換を成し遂げ、
新しい経済と生活の、新しい形態について明るい展望を開く機会を迎えていると私は確信しております。

立つ以上は最善を尽くします。
誇りを持って名誉をなげうつことを潔し(いさぎよし)とする。
私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました。

皆さまの深いご理解を賜りますようにお願い致しまして、決意表明とさせていただきます。
ありがとうございます。




ーーーー


原発問題は、都知事選の争点にふさわしくないという人がおりますが、
都知事の第一の任務は都民の生命と財産を守ることです。
東京から100キロ、200キロのところにある浜岡とか、東海第二とか、あるいは柏崎刈羽などでの、
もし事故が起こったら、都民の生活、安全、財産というものは壊滅的な被害を受ける。
オリンピックや消費税やTPPどころではないんです。
すべてのものが吹き飛んでしまうわけですから。
原発問題こそ、今度の選挙の最大の争点、東京の最重要テーマであることは疑う余地がありません。


細川さんがこのくだりを言った時、書きながら「ドキッ!」とした。
脱原発の大御所の人達が、今日を待たずに細川さんを支持すると言ったことに対して私は批判的だったけれど、
「河合弁護士が20日に話した内容をそのまま細川さんが決意表明に組み込んだ」と思った。
だからやっぱり、あれはあの日でよかったのかもしれない。
そう思った。

<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>質疑応答1/20(内容書き出し)より
河合弘之弁護士:
「都民の安全を守るのは都知事の義務だ」
したがって、原発に物申すのは都政として当然だということであります。
都知事は脱原発だけじゃない、他の政策は?
2番目に脱原発も大事だけれども都知事選挙のテーマはそれだけじゃない。
オリンピック開催、TPP,消費税、いろいろあるじゃないかということでございますが、
これらの問題はそれぞれ重要である事は私どもは否定しません。
しかし、たとえばここにTPPの問題があります。
ここに、格差是正があります。ここに消費税があります。
しかし、原発事故が起こってしまえばこれはバーッ!となって、全部ゼロに帰するわけですから、
原発の問題というのはそれだけ、重要な基本的なテーマなんです。
ですから、他の問題と平板に横並びで論じるのは誤りだと。
原発問題の本質を理解していないというふうに考えます。

従って、原発を最優先にすることは極めて重要だという事を御理解いただきたいと思います。





また、全国にがれきをばら撒く政策「がれき問題」に関して、
「鎮魂の森」をつくるという方法が素晴らしいと思い私は支持していました。
その時、細川さんも同じく支持していると私の文字起こしに出てきた時がありました。
「がれき」の問題に関して、行動を起こしている元総理大臣がいるということで、
この「命の森のプロジェクト」によってがれきの拡散を防げるのではないかと期待していました。
他にも、意識していないのに、時々細川元総理という名前がこのブログにも出てきているので、
細川さんは事故後初期のころからずっと、原発問題に取り組んできているという事は知っていました。


【コラム】筆洗 東京新聞 2012年7月4日より
▼細川護熙元首相らと財団法人「瓦礫(がれき)を活(い)かす森の長城プロジェクト」を設立した。
「がれきこそ、かけがえのない地球資源」と言う宮脇さんは、
東北の太平洋沿岸三百キロにがれきを利用した丘をつくり、九千万本の木を植えようと呼び掛ける。

2012年6月
”がれきで森を再生”84歳学者の闘い6/3報道SUNDAY(動画・内容書き出し)より一部抜粋

このプロジェクトが遂行すれば、被災地にある1900万トンのがれきですら、
森度の僅か4.8%、5%にも満たないという。
そんな壮大な構想を掲げた財団が先月末立ち上がった。
「がれきを生かす森の長城プロジェクト」

宮脇16
メンバーは細川元総理を理事に据えたそうそうたる顔ぶれ。

細川元首相:
そうしたがれきを生かした森作りというものが進んでいくならば、
本当にこれは一石二鳥と申しますか、非常に意味のある事ではないかと。

これは、森作りを通して、30年ほど前に宮脇と知り合った細川元総理が宮脇の思いに賛同して始まった。
宮脇17
細川:そりゃあもう、大変情熱的でね、熱い方で行動力もある方ですから、本当に素晴らしいと思います。



2011年4月19日
自然エネルギーへ転換にむけて(孫社長)より一部抜粋

19日に行われた「新生会議」は、東日本大震災をきっかけに、各界の有識者が復興への道筋を話し合う集まりです。

「曲がり角にきているこの文明の在り方について、
基本的にこれでいいのかということが、原発や震災だけでなく様々な面で出てきている。
それについて少し大きな視点で考えてみる機会をつくりたい」(新生会議 細川護熙 議長)

この会議は政府の「復興会議」とは一線を画した民間の集まりで、
今後、月1回程度の議論を重ねながら、何らかの提言をまとめる方針です。





2014年1月20日 参議院議員会館 文字起こし↓
<細川さんを支持します!>
ただしですね、細川さんが「変な脱原発政策」を掲げるのであれば、支持はできませんので
ちゃんと条件を付けてあります。1/20広瀬隆さんや鎌田慧さん、河合弁護士、等々(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
湯川れい子「宇都宮さんがお勝ちになっても私の動物的な感覚では変わりません」。
宮台真司「安倍晋三に塩を贈る位なら都民があえて泥をかぶれ」1/20(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
柳田眞「安倍内閣を負かしたい。 勝てる可能性が大きい人に託したい」。
吉岡達也「細川さんから直接電話で『再稼働はさせない。原発はゼロにする』という事を明確にいただきました」
1/20(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
質疑応答・細川と安倍の違い・原発問題は都知事選挙の争点にふさわしい理由・
都知事が持つ脱原発の権限・他1/20(内容書き出し)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
広瀬隆「細川さんが東京都知事なら明るい東京、舛添要一知事だったら暗黒街の東京になる」
1/20(内容書き出し)





2014年1月23日
<速報・第一声>細川護熙
「原発が大きな事故を起こしたら日本は壊滅的な打撃を受け、世界中にその影響が及ぶことは必至であります」
街頭演説 1/23(文字起こし)


<速報・第一声>小泉純一郎
「都知事が誰になるかによって国政を動かせる事が出来る選挙は滅多にない」 
応援演説1/23(文字起こし)


1月28日 日本外国特派員協会
細川もりひろ
「金町の浄水場あたりもセシウムがいまだに残っていてその汚泥を取り除く必要が早急に迫られている」
1/28(会見文字起こし)




comment 3
01.22
Wed
2014年1月20日 参議院議員会館

広瀬さんだけ何も話さないのかな?と思っていたら、私のYoutubeではカットされてたみたいです><;
ノーカット版のYoutubeがありました。
湯川さんの次に話していらっしゃいました。


広瀬隆さんの部分のYoutube→http://youtu.be/3VyU7i_6bx0?t=29m30s
広瀬隆さん
2014012024.jpg

広瀬隆です。
私は数10年原発の反対運動をやってきた人間で、特に30年来ですね、
舛添要一という人を良く知っています。
それはテレビやラジオで、原発の事故の問題、大きなことが起きるたびに、
舛添さんが推進派の代表、反対派が広瀬隆という形で引っ張り出されてずっと対決してきたので、
彼の性格はよく知っています。

で、彼は原子力について全くのど素人です。
彼が先日の出馬記者会見の時に、「脱原発」というような言葉を使ったので私は腰が抜けるほど驚きましたが、
最後にちゃんとハッキリ言いましたね、彼は。

「いや、今すぐできませんよ」と言いました。

私はその後新聞記者の人達と一緒に報道陣の人達が「それはどういう意味ですか?」って、聞いて欲しかったんで
今日、お願いします、みなさん報道陣の方に。

彼が「すぐできない」という言葉を言いかえれば、ハッキリしています。
それは「今すぐ原発を再稼働する」という事なんです。


その事を一回報道陣の方は、みなさん彼にもう一回きちっと言質を取ってほしいと思っています。
「偽の脱原発を言わないで欲しい」と思っています。
何故かというと、私たちはいろんな選挙で期待をして投票した、ま、全国そうですけど、
当選した後にみんな騙されてきた歴史があります。

それは目の前の沖縄の仲井真知事に騙された沖縄県民がいて、
それで昨日ひっくり返したわけです。

そして我々東京で言いますと青島幸男さんにも騙されました。
そのおかげで石原慎太郎という知事が出来てしまいました。
それからついこの間やった猪瀬直樹さんは、
東京都が電力を自分たちで賄うと言って、火力発電所をつくる。
非常に優れたガスコンバイン等をつくると言っていたのが、
去年の9月の下旬にそれをなしにしました。

ああいう公約違反をですね、平然とやる人を私たちは支持することはできません。

ですから今回、私も、22日に細川さんが正式な政策を発表されるという事で、
今日は20日ですから、2日前なので、今日ここで支持を出すという事はちょっとためらいがありました
が、
みなさん、河合さん、鎌田さん、湯川さんのお話になられたとおりに、
わたしはここに同意するのに一つだけ条件を付けせていただきます。
それは原発をゼロにするという事は純粋に技術論でもあります。
ですから細川さんがどのような政策をきちんと出されるか、それに私は大きな期待をしています。

同時に、私たちはこのままですね、ただ当選を待っているのではなく、
いろいろな条件を細川さん達にお伝えしていきたいと思っています。
それは条件です。
つまり、ま、100%あり得ない事ですけれども、広瀬隆をブレーンに、技術ブレーンにしてくれる、それは理想です。
私は要するにこの電力技術業界は全部調べ上げて、
原発ゼロは簡単にできるという事は確信を持って100%断言出来ます
ので、そういうこと。

それから高レベルの放射性廃棄物の処分場についてもずっと調べてまいりましたので、
そういう事についても細川さんにいろいろ教えてあげることもできますので、
これからですね、共に、どんな事があっても細川さんに
そういう知識を技術論をきちんとお伝えしながら支持していきたい。
そういう条件で私はここに同席させていただきました。

私の感触としては、湯川さんが先ほどおっしゃった通りです。
本当に細川さんが東京都知事になられたら、明るい東京になると思います。
舛添要一知事だったら、暗黒街の東京になるという事だけははっきりしています
ので、
これだけは絶対に負けられません。
選挙というのは勝ってナンボですから。

票を何票取っても、何の意味もない。
勝たないといけない。

これは勝敗はハッキリしています。
だから、今度は勝たなければいけないので、
やはり我々市民側も傍観をしているのではなく、みんなで力を合わせるべきだという事で、
今日はここに、皆さんにも、全国のみなさんの声も受けていますが、
なんとしても今原発の再稼働を目前に控えて、これを止めなければいけない状況の中で全力を出してこれを止めて、
そして本当に未来のある日本をつくっていきたいと。

で、先程湯川さんのお話を聞いて、初めて湯川さんのそういう活動について知ることができたので、
湯川さんにひとことお伝えしておきたいんですが、
舛添要一という人は特に核兵器の問題で非常に危険な思想を持っています。

2014012025.jpg

その事は私も何度も彼と対談をして良く知っています。
特に福井県の高速増殖炉もんじゅの広告塔として動いてきたのは、
高速増殖炉というのは核兵器用のプルトニウムを生産できるから。
そういう意味で2007年の安倍晋三内閣が核兵器を日本が保有できるようにしようという事を盛んに宣伝していた。
その中で彼が引っ張り上げられて大臣になった人物だ、という事を知っておいていただきたい。

そういう意味でも、先ほど河合さんが読みあげられましたように、
細川氏の原発以外の政策については平和主義を中心に私たちも力を尽くしたい。
ここにも非常に大きな意味があると思っています。
それは、鎌田さんもおっしゃったように、
やはり今度の選挙は、細川対舛添ではなく、細川対安倍晋三という選挙であると、
国政を二分する本当に重大な選挙であるということで、
私も今度は何としても多くの人に呼びかけて勝っていきたいと思っています、以上です。


36:55



質疑応答の中の広瀬隆さん→http://youtu.be/KnYOLund5KI?t=29m44s
2014012022.jpg

ハッキリしているのは細川さん、
さっき言ったように細川対安倍晋三の選挙だと思っていますが、


細川と安倍晋三
細川さんは祖父が日中戦争(1937年)を開戦をやった総理ですからね。
その事に対して細川さんは心に痛みを持っています。


それに対して安倍晋三のおじいさんは岸信介さんで、
あの人は満州でずっと支配をして、官僚のトップで大変な侵略をした。
それを尊敬している訳です。


ぜんぜん違いますね。
ここは非常に大きな違いだと思います。

だから私はこの4番目の項目平和の問題についてはそこに大きな違いがある。
そこは湯川さんがおっしゃった反核運動の、そういう私たちがもうひとつ持っている視点と一致します。
そういう事ですよ。

これは私の個人の考えです。




ーーー


これで、1月20日の記者会見書き出しを終わります。
書きながらいろんな事を考えました。
私の心の中は宇都宮さんと細川さんとで揺れています。

まだまだよーく考えてみたいと思っています。




細川さんの決意表明 2014年1月22日
細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」 
東京都知事選1/22(文字起こし)







2014年1月20日 参議院議員会館 文字起こし↓
<細川さんを支持します!>
ただしですね、細川さんが「変な脱原発政策」を掲げるのであれば、支持はできませんので
ちゃんと条件を付けてあります。1/20広瀬隆さんや鎌田慧さん、河合弁護士、等々(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
湯川れい子「宇都宮さんがお勝ちになっても私の動物的な感覚では変わりません」。
宮台真司「安倍晋三に塩を贈る位なら都民があえて泥をかぶれ」1/20(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
柳田眞「安倍内閣を負かしたい。 勝てる可能性が大きい人に託したい」。
吉岡達也「細川さんから直接電話で『再稼働はさせない。原発はゼロにする』という事を明確にいただきました」
1/20(文字起こし)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
質疑応答・細川と安倍の違い・原発問題は都知事選挙の争点にふさわしい理由・
都知事が持つ脱原発の権限・他1/20(内容書き出し)


<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>
広瀬隆「細川さんが東京都知事なら明るい東京、舛添要一知事だったら暗黒街の東京になる」
1/20(内容書き出し)




宇都宮健児さん↓
宇都宮けんじ氏「そういう話を持って来られる方が一回も細川さんと会っていない」
 都知事選脱原発1本化について1/16(文字起こし)






comment 17
01.22
Wed
2014年1月20日 参議院議員会館
2014012021.jpg

木村結(東電株主代表訴訟)吉岡達也(ピースボート)広瀬隆(作家)
河合弘之(弁護士・脱原発弁護団全国連絡会)鎌田慧(ルポライター)湯川れい子(音楽評論家)
宮台真司(社会学者・首都大学東京教授)柳田眞(たんぽぽ舎)



文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/KnYOLund5KI?t17m30s




17:30
木村:それでは記者の方から質問を受けたいと思いますがいかがでしょうか?


女性記者:
会そのものについてちょっと伺いしたいんですが、
この会は何時できて、どのような●を積んで、
ここに31名の名前が出ているんですが、今実際には何人ぐらいいらっしゃるのか?
中には所属が書いてらっしゃる方もいらっしゃるんですけれども、
これはあくまで個人で参加しているのか?
それともここに名前のあるグループはグループごと参加しているのか?
そのあたりをお伺い出来るでしょうか?

河合:
えっと、この会が立ち上がったのはごく最近でございまして、1月15日です。
1月15日に17人で立ちあがりました。
それで、この声明の、今日記者発表のチラシに出ている名前は、とりあえずの会員で、
その人達は、ま、緊急事態だったので、それぞれの団体で何日もかけて討論をしている時間がないということで、
大体その所属団体の体制に対して、その所属する人が意見をここい表明しているというふうに理解して下さい。
で、それぞれの団体で、この通りにちゃんと見解が決まったというところもありますし、
そこまで完全に議論はしていないけれども、
自分が所属している団体の方向としてはこれで間違いがないというふうに思うという方でございます。
そのようにご理解下さい。

女性記者:そうすると、●ますよね?

河合:いえ、そういう事はありません。37人プラス●たいでございます。

女性記者:会の共同代表?

河合:
わたしは共同代表じゃなくて共同世話人ってなっていません?
私と鎌田の共同世話人というふうにご理解いただきたいと思います。



2014012020.jpg

21:18
朝日新聞 女性:
こちらに出ているタンポポ舎さんとか、ピースボートさんとしては、
団体として決められたという事でよろしいんですか?

タンポポ舎柳田:
市民団体の性格として、こういう政治の会には、いろんな会員の人とか●がいますので、決めていません。
25年間特定の政党や候補者は決めていません。
ただ、議論はかなりしまして、かなりの人が私と同じ考えにはなっていますが、でも会としてはやってないです。
他の原発反対の方々も同じやり方をしていると思います。

ポートピース吉岡:
原則的に一緒です。
しかし非常に多くのメンバー、もしくはスタッフが同じ気持ちでいるという事です。

湯川:
私なんかからの立場からですと、まだこのお話を頂いたのが具体的に、
「じゃあこういう事をやろう」という話をしたのが昨日かおとといか、そんな状況なんです。
ですから、私はいろんな方にお声掛けをしていますが、
こういう事をやってここに永劫が出来るからここに参加してという呼びかけはまだ一切しておりません。
ですからこれから呼びかけをしたら、沢山入って下さると思います。

吉岡:
同時にですね、やはりアクションを起こしていかないとダメだと思うんですね。
たとえば細川さんと小泉さんに来ていただいて、集会をするとか、
それから本当に勝手連的なビラまきや街頭でのアクションをしていくという事は
どんどんやっていきたいと思っています。

朝日新聞:
具体的のどういった支援を、先ほどビラまきとおっしゃいましたけれど、
この宣言を持って具体的にどういった活動にこれから進んで行くのか?

河合:
それについて言うと、可及的速やかに勝手連の事務所をつくって、それでそこを中心に人を集める。
それから、ネット選挙が解禁されていますから、ネットを通じて細川知事を呼び掛けたいと思っています。
それから細川陣営から要請があれば、ポスター貼りとかそういうお手伝いもするつもりです。
ただ、公職選挙法の結構シビアな制限がありますから、
それには違反しない範囲で目いっぱい戦うと、こういう事でやれることは全部やる。



24:40
フリー田中:宇都宮さんと細川さんのところに一本化を求めに行った日は何時ですか?

河合:1月15日です。

田中:1月15日、この日にお二人共ですか?

河合:はいそうです。

田中:で、回答があったのは何日?

河合:回答があったのは宇都宮さんが15日で、細川陣営は17日です。

田中:応対、対応してくれたのは?向こうは?

河合:
対応してくれたのはそれぞれの選挙事務所の最終責任者で、
それは私どもがそれぞれの候補者に確認したと理解しております。

田中:
今回のみなさんのムーブメントがもし空回りするような事があって、もし気の毒な結果が出た場合、
日本の脱原発の市民運動は、これは壊滅的というか、
血まみれになるぐらいの打撃を受けるのではないかと思うんですが、
その辺のリスクを引き受ける覚悟はおありでしょうか?

河合:
そのようなリスクはないと考えております。
全力を尽くして脱原発のために戦う。
そしここの人間では細川さんを支持しようというんですが、
私どもでは宇都宮さんの側の脱原発の人達と、私たちとが亀裂が生じる、将来にわたってですね、
選挙の後にいかなる結果になろうとも、亀裂が生じるような事はないと確信しておりますし、
そのような、言わば汚い手や、心に傷をお互いに残す様な戦い方は決してするつもりはない。
私どもは宇都宮さんを立派な人だと思っていますし、
そこについている海渡雄一弁護士も立派な弁護士だと思っていて、
従来手を携えてきたと同じように、この選挙に勝っても負けても手を繋いで脱原発を実現していく所存であります。

田中:両者の亀裂とかでは無くしてですね、世間の見る目という事です。


河合:
世間の見る目は私どもが、
世間が見る目がどのように変わるかは私どもは存じませんが、
そのように分裂したとみなされる恐れは無いと考えております。
そのような運動をする気はありません。

田中:
えっと、なぜ私がこのような事を聞くかというと、
ある社の世論調査では細川さんと宇都宮さんを足しても舛添さんに負けているんですよ。


河合:そのような質問には意味がないのでお答えする必要はないと思います。

湯川:
あ、意味がないのだったら言わなくてもいいかもしれないけど、
でもやっぱりこういう、世論を喚起するという事は私は一番大事だと思います。
皆さまの政治ですから。
ですからそこの中で力一杯やって、「その結果負けても脱原発は諦めない」
という事だと思います。


読売新聞 木下:

ー略ー

29:46

広瀬隆さん
2014012022.jpg

ハッキリしているのは細川さん、
さっき言ったように細川対安倍晋三の選挙だと思っていますが、


細川と安倍晋三
細川さんは祖父が日中戦争(1937年)を開戦をやった総理ですからね。
その事に対して細川さんは心に痛みを持っています。

それに対して安倍晋三のおじいさんは岸信介さんで、
あの人は満州でずっと支配をして、官僚のトップで大変な侵略をした。
それを尊敬している訳です。

ぜんぜん違いますね。
ここは非常に大きな違いだと思います。


だから私はこの4番目の項目平和の問題についてはそこに大きな違いがある。
そこは湯川さんがおっしゃった反核運動の、そういう私たちがもうひとつ持っている視点と一致します。
そういう事ですよ。

これは私の個人の考えです。


30:55
週刊金曜日:
今の4番に関係する事ですが、先ほどの条件と言われている「原発再稼動反対する」とか原発を優先するという事だと、
これがもし示されなかったら、支持も再検討するという事をおっしゃって、
ただまあそれは事前にかなり確認しているということも事実で、
22日には原発以外の政策も出てくるかと思うんです。
たとえばですけれども、小泉さんが社会保障については政権時代にだいぶ削減したりとかそういうことがあります。
そういった他の政策、社会保障とかそういったいろんな問題ですね。
それの中身によっては変えるという可能性はあるんでしょうか?

河合:
それは、そういう変な政策は出てこないと思っておりますし、
私どもはあくまでも彼を支持するかどうかは、
脱原発政策がどれだけ力強く、どれだけクリアになるかという事で、判断をしたいというふうに考えております。

33:40
2014012023.jpg

河合弁護士
「原発問題は都知事選挙での争点にふさわしくない」という舛添さん側からの批判です。
それについて私の個人文書ですが

原発問題は都知事選挙の争点にふさわしくない?
都知事の第一の任務は都民の生命と安全を守ることであります。
したがって原発で、たとえば浜岡とか東海第二とか、柏崎刈羽で重大事故が起きたら、
都民の生命や安全、財産に壊滅的な被害を与えることは明白であります。
従って都知事選において最重要テーマにすることは当然だ。

この論理をですね、やっぱり書面に掲げるべきだというふうに思っております。
それ以外に東電の株主の方が株主総会で発言できるだとか、
それから東京が一番原子力エネルギーを使っていたんだから発言権があるとかそういうこともありますけれども、
一番大事な問題点はそこです。
「都民の安全を守るのは都知事の義務だ」
したがって、原発に物申すのは都政として当然だということであります。



都知事は脱原発だけじゃない、他の政策は?
2番目に脱原発も大事だけれども都知事選挙のテーマはそれだけじゃない。
オリンピック開催、TPP,消費税、いろいろあるじゃないか
ということでございますが、
これらの問題はそれぞれ重要である事は私どもは否定しません。
しかし、たとえばここにTPPの問題があります。
ここに、格差是正があります。ここに消費税があります。
しかし、原発事故が起こってしまえばこれはバーッ!となって、全部ゼロに帰するわけですから、
原発の問題というのはそれだけ、重要な基本的なテーマなんです。
ですから、他の問題と平板に横並びで論じるのは誤りだと。
原発問題の本質を理解していないというふうに考えます。


従って、原発を最優先にすることは極めて重要だという事を御理解いただきたいと思います。



都知事に脱原発の権限はない?
それから都知事に脱原発の権限はないじゃないかと、
だから都知事選挙で頑張ったってしょうがないじゃないかというんですけれども、
これは全く無知からくる誤解であります。

全国知事会というのが地方自治法で認められていて、
地方自治に関する事項、すなわちこれは原発で重大事故が起きれば地方自治が壊滅する訳ですから、
原発の問題は地方自治の問題に関連します。
したがって、内閣に意見を申し入れ、国会に意見を提出することができる。
そして、それに対する回答を求める事が出来る。
全国的に問題提起ができる。
そういう非常に強い権限も持っていますし、
私は弁護士ですから実際の例もあります。
例えば行政訴訟として差し止め訴訟が出来ます。
それから、たとえば柏崎刈羽とか浜岡原発の差し止め訴訟も可能だし、
民事訴訟としての差し止めも可能です。
それから大株主ですから東京電力に対しては差し止め請求、会社法の360条というのも出来ます。
それから善管注意義務違反として株主訴訟も起こせます。
それから東京電力の株主総会に出席して株主提案権の行使。
大阪市が関西電力にやったように、脱原発の提案が出来ます。
従ってこれはすぐにできる。
しかも、全国の電力会社に出来ます。
いまから株をそれぞれ東京都が買って、株主になって株主総会に出かけていけば、
東京都は全ての電力会社に対して圧力をかけ、
脱原発の株主権の行使ができるんです。

東京の都知事はいろんな事が脱原発を法的政治的にできるんです。

その事を知らずに「都知事に権限がないから無理だ」という様な事を言う人がいますが、
それは全く間違いであるという事を私どもは申し上げておきたい。

私どもは今から細川氏支持の運動に立ちあがります。




細川さんの決意表明 2014年1月22日
細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」 
東京都知事選1/22(文字起こし)




ーーー


都知事選:脱原発候補者の一本化断念 実現する会
毎日新聞 2014年01月20日 22時05分(最終更新 01月20日 22時21分)

東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で「脱原発都知事を実現する会」は20日、
これまで進めてきた脱原発候補者の一本化を断念し、
元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)を支持すると表明した。
「苦渋の選択だが、脱原発候補を当選させるにはこれしか方法がない」。
同会の共同世話人、河合弘之弁護士は都内で開いた記者会見で、険しい表情を見せた。

15日に発足した同会は脱原発運動をけん引してきたルポライターの鎌田慧(さとし)氏や
作家の瀬戸内寂聴氏、ピースボート共同代表の吉岡達也氏ら計31人が参加。
細川氏と前日本弁護士連合会会長、宇都宮健児氏(67)の両立候補予定者に話し合いによる一本化を申し入れたが、
宇都宮氏側からは15日に「オープンな場で討論し、有権者に判断していただきたい」、
細川氏側からも17日に「いかなる政党、団体からも支援を受けない。
ただしそれぞれの立場で脱原発の志を理解し応援してもらえれば幸い」と回答があり、断念した。

同会は細川氏支持を決めた理由を
「『脱原発を最優先する』と明らかにしている」
「宇都宮氏は脱原発を他の施策と並列させ、優先度が低い」などと説明。
都内に事務所を設置し「勝手連」として細川氏を支援する方針という。

同会の支持に細川氏陣営は「大変ありがたく、心強い」と歓迎。
またこの日、狛江市であった知的障害者向け立候補予定者演説会に細川氏の「代理」として出席した妻の佳代子さんは、
細川氏の出馬に「悔いのない人生を送りたいのだと思う。もう最後の最後ですから」と語った。

一方、宇都宮氏は実現する会の決定に
「そういう判断をされたならやむを得ない。ただ脱原発を本当に実現できるか見極めてほしい」
「選挙では分かれても選挙後は水に流すべきだ」などと語った。

20日に連合東京と政策協定を結んだ元厚生労働相の舛添要一氏(65)は
「私は自分の政策を打ち出して、できるだけ多くの支援をいただく」と説明。
「長中期的に原発に依存しない社会を作りたいが、いますぐゼロは無責任だ」と脱原発の動きをけん制した。


原発推進を掲げている元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)の陣営幹部は
「こちらとしては、どんどん分裂してもらった方がありがたい」とコメント。
「原発の安全を確保して運転すると主張しているのはうちだけ。『いずれは脱原発』という無責任な発言はしない」
と話した。
【黒田阿紗子、藤沢美由紀、小泉大士、竹内良和】





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comment 2
01.21
Tue
2014年1月20日 参議院議員会館


文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/KnYOLund5KI?t=6m58s


6:58
木村:それでは続きまして柳田眞(やなぎだまこと たんぽぽ舎)さんお願いいたします。


柳田眞さん
2014012018.jpg

たんぽぽ舎としては今まで特定の候補を支持した事はありませんので、
ま、個人としての見解です。

わたくしが一番支持する理由は、今原発問題が本当に日本の存亡にかかわる問題だと思っております。
もし再稼働をして次の事故を起こしたら、日本はかくっとなる。そういう心配が非常にある、大きいんですね。
そういう点でどうしても脱原発を実現してほしいと思う事がまず一番大きいです。

安倍首相の原発再稼働は大変、日本を滅ぼす事態になります。
特に地震火山活動が今活発になっている。
気象庁ですら、「まだマグニチュード7~8の余震が起こりますよ」と言っているわけですから、
そういう点で今原発を即時ゼロにするというその事がいちばんの大きな理由です。

二つ目の理由は是非、安倍内閣を負かしたい。
勝てる可能性が大きい人に託したい。
そういう考えです。
東京で原発ゼロの人が勝利すれば、ものすごい大きな影響を与えます。
そういう点で私は支持したいと思っております。

特に原発の再稼働の問題は、今特に強調されるのはもうひとつ核開発。
再稼働は核兵器開発と今回は関連していると言われている訳ですね。
秘密保護法とかそういうのとか、皆さんご覧のとおりですが。
もんじゅもどうしても手放しません。
これらは何時でも日本が原爆を持てる、核を持てる、
そういう技術的・経済的・物理的な基盤を維持したいという事を考えています、現在の再稼働は。

そういう点からも、「是非、脱原発の候補で実現したい」これが一番の理由です。

三番目
昨日、土曜と日曜、全国の原発の現地の人が、100人近く集まって会議をしました。
一番北では北海道泊原発、大飯、四国の伊方、九州の川内・玄海、全部現地の人で、
みなさん、この夏に予定されている原発の再稼働をとっても心配されています。

この間原発が動かないのでとても平穏した安心した生活をしているんですが、
数カ月後に伊方とか、危ない原発はやると言っている。
この事に非常に心配されていて、皆さんの一番の声は
「是非東京で勝ってほしい」
「候補者を一本化してほしい」
「再稼働を止めるように東京が言って欲しい」
この三つの声はすごく大きかったですね。

皆さんどうしても東京の判断で考えますが、
全国の原発現地は東京でどう決まるかにものすごく注目しているんです。
そういう点ではまさしく日本を左右する選択なんですね

こういう点で是非全国の原発現地のみなさんの「一本化して勝てる候補で頑張ってほしい」という
皆さん非常に遠慮して言われますが、こういう声が満ち満ちていた。
昨日、土曜と日曜100名近くでやりました会議でそういう声が満ち満ちていたという事を合わせてお伝えします。

最後になりますが、前後70年位のいろんな運動の中で、
前例のない、経験のない事態を判断しようとしていますね。
それは元自民党の首相が、小泉さんが応援する。
そういう中で細川さんが出る。こういう事態ですね。
そういう事態でやっぱり従来の基準や考え方では判断できない事態。
同じルールで判断してはいけないんではないかというふうに思います。

脱原発が大事だと。
地震津波の活動期、こういう中での補強、日本全国での運命を決める選挙と、
そういうふうに考えて決断をすべきではないかと思います。

最後に念のために申し上げますが、
私どもは1年前の都知事選では一生けん命宇都宮さんの応援をやりました。
宇都宮さん自身はそれなりに立派な人だと思っていますし、原発もやってくれると思います。
でも、票数が前回97万ですね。
相手と全然差が付いています。
私どものみんなの意見で申しますと「勝てる候補で脱原発で行きたい」という事です。

こういう点で細川さんを支持したいと。
その上でなおかつ宇都宮陣営と細川陣営がお互いに相手を非難するような事は是非止めて欲しいと。
私どもも宇都宮さんを尊敬したうえで、なおかつ脱原発一本化、
これでどうしても勝ちたい。
東京で勝つ事は全国の期待にこたえることだと。
この点でいろいろな意見もいっぱいありましたけれど、みんなの議論ででそういう方向でという私からの推薦です。
どうもありがとうございました。


13:32
木村:それでは最後になりました。吉岡達也(よしおかたつや ピースボート)さんからお願いいたします。


吉岡達也さん
2014012019.jpg

ピースボート共同代表の吉岡と申します。
えーっとですね、本当に福島第一原発の事故を心から「繰り返しちゃならない」と思います。
で、ちょうどその時私自身2歳と3歳の子どもがいたんですけれども、
本当に、子どもを抱えて非常に恐怖の中で、
福島は今もその状態が続いている訳ですけれども、
命が本当に危険にさらされる状態を私たちは迎えた訳です。
で、やはりこの「大変」を、もう一度、もう一度真摯にですね、思い出して、
今福島で起こっている事は何が起こっているのか?と、
福島で子どもたちに甲状腺がんがどうしてこんなに多発するのか?という事を見つめ直す必要は本当にあると思います。

そこから考えれば、この福島第一原発の事故を2度と繰り返したらダメだと、
人間としてこれは、もう日本というかこれは国を超えて、
この地球全体がやられたという事があると思います。
本当にこの事故を繰り返してはダメだ。
その可能性は今あるわけですね。
ところが福島はこの地震列島にあって、
中越沖地震ですか、同じかそれよりも大きい規模のが起こった場合、
再稼働した場合にですね、柏崎刈羽を。どうなりますか?
その時に同じ事を繰り返してその時の責任は一体だれが取るんですか?

僕は本当に当たり前のことを、この脱原発を実現するという事で実現したいだけなんです。
福島の事故を絶対に繰り返さない。
そのためにも、最も確実なのは僕は再稼働をさせない事だと。
再稼働をさせない知事を選ぶ。
政治家を選ぶ。
それをですね、それをずっと続けていく事でしか、やっぱり原発は無くならないと思っていますよ。

今朝実は、脱原発世界会議というのを僕たちはやりまして、
一昨年からやっているんですけれども、その時にいろいろとご相談で縁があって、
細川さんご本人ともお会いしました。
今朝●を取ってですね、ご本人から直接電話でですが「再稼働はさせない」と、
「原発はゼロにする」という事を明確に言質としていただきました。


まだ、22日に正確な発表というのがあると思うんですけど、
その時も必ずその事は言質という事は約束していただいたので、
私としては「脱原発都知事」として細川さんを支持するという事に決めました。

ちなみに脱原発首長会議というものも存在しておりまして、
先程選挙で南相馬の桜井市長も当選されました。
桜井市長と先程連絡を取ったんですが、
「細川さんを支持したい」と。
「脱原発の首長として支持したい」という事を言っておられます。
また、同じ脱原発の首長の三上市長、これは静岡県湖西市長ですけれども、
三上市長からも「細川さんを応援する」という事を明確にいただいております。

本当ににですね、再稼働を実現できると言っているだけじゃダメなんですね、再稼働を実現できる><;
じゃない、再稼働を阻止できる、再稼働を本当に阻止する知事、政治家を実現すると。
そのために全力で頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。


――質疑応答へ続く





細川さんの決意表明 2014年1月22日
細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」 
東京都知事選1/22(文字起こし)




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comment 11
01.21
Tue
2014年1月20日 参議院議員会館

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/vBZ-hZUnbOc?t=19m20s
19:20
木村:それでは続きまして湯川れい子さんにお願いいたします。

湯川れい子さん
2014012015.jpg


こんにちは、音楽の仕事をしております湯川れい子といいます。
この中で私が一番柔らかい仕事をしているかなというふうに思っています。
実は「核兵器廃絶」という事に、最初に、今は亡き作曲家の芥川也寸志(あくたがわ やすし)先生と、
「核兵器廃絶日本の音楽家の会」というのをつくったのは1982年です。
それで私はもう、そういう運動というか、今もそうですけれども、
いろいろ今話を聞きながら考えていたんですが、
実は、ビートルズが日本に来たのが47年前で、その前に東京オリンピックで武道館が出来ました。
その武道館に髪の毛が長い不潔な西洋人に神聖な日本武道館を貸すなという、
政治評論家の先生達が随分テレビなんかでおっしゃったりしてたんですけれども、
その武道館というのは正力松太郎(しょうりき まつたろう)さんがその時館長さんをされていたんですけれども、
その武道館の歴史と、実は原発の歴史って非常にいろんなところで重なって、もううん十年という歳月を持っています。

そんな中で私は水の、子どもの喘息から水の環境、
そういった環境運動をやってきた関係で、最初に反核日本の音楽家の会が82年でしたが、
その後水の環境運動をやってきまして、
ちょうど東海村の1999年、事件が起きた時には、
そういう環境運動をする女性の会というものの代表で政府の核の平和利用という審議会に在籍しておりました。
そこで東海村の事件が起きました。
その時に私がいろんな勉強、にわか勉強ですけれど、いろんな形で原発の勉強をそこで一生けん命した時に、
地震が沢山あるところで、下に活断層・・・、そういういろんな断層が走っているのに、
そんな所に原発を建てて、本当に単純な事ですが、
「それが亀裂の中に落ちてひっくり返ったりしたらどうするんですか?」みたいな、
そういう質問をするもんですから随分バカにされまして、
「そんなもんありませんよ」と。
「お調べになったんですか?」
「もちろん調べています。これはもちろん調べています絶対に安全です」と、
「でも東海村だって何人死んだと思うんですか?」
「たった二人ですよ」
そういう事でいつもお話をされてきて、
私はさすがに勉強してきて、日本学術会議という日本で一番頭のいい人達が寄り集まって、
「この日本はプレートが3つも入り込んでいて、
 どんなふうにガラスで固めようと、地下何100mに埋めようと、
 いつかそれが出てくる確率が非常に高いところだから、捨て場はないよ」と。

で、ずっと“もんじゅ”の動きも見てまいりました。
そういう素人の立場から、
全く政治に関係ないというか、そういうイデオロギーとか、
政治運動と関係ないところで原発というものをずっと、一人の音楽を聴く人間としてみてきて、
あまりにも巨大にその構造がどんどんどんどんお金の力で動いていく事、
そして私自身関わってくる様々なありふれた事を含めて、
「これは日本のためにならない」という固い思いがもう私の中でできております。

そして、人生もそんなに先行き長くないんですけれど、
だからこそ今回の、まさかまさかまさか私は小泉さんとはもう30年、いや40年
同じエルビス・プレスリーとしてお付き合いしてきました。
だから御性格もよく存じ上げているつもりです。
小泉さんは私のエルビス・プレスリーファン仲間です。
そしていろんな音楽界でもよくご一緒しますし、

それから細川さんは実は、私は奥様と、佳代子さんと
スペシャルオリンピックスという
「知的障害の子どもたちが本当に人間らしい生活をできるかどうかがその国の民度だ」ということで、
細川佳代子さんがスペシャルオリンピックの世界大会をする時に、
「あれは自民党をひっくり返した細川の女房だ、助けるな」っていう、そういう風あたりの中で、
「百万枚のTシャツを売ってお金をつくろう」という、そういう運動で私は一生懸命奥さんの手伝いをしました。
お友達です。
一緒にフランシスターズというコーラスグループをつくって歌っております。

そんな本当に音楽繋がりの中でみてきて、今回の細川さんは本当に立候補に苦しまれたようです。
やがては国宝になるだろうという京都の名刹からふすま絵を一枚依頼を受けていて、
その中で自分は本当に●が好きで、
世界的にも、パリでもニューヨークでも個展が開かれて、
世界的にも芸術かとして認知されているこの人生をなげうってでも自分が立たなければいけないのかどうかという事は、
年齢の事もあって、ずいぶんお悩みになったようです。

でもこのままだったらもう日本の未来はない。という、
「ともかく自分が勝っても負けてもここで世論を喚起しなければ先はない」
という強い決意をされたというふうに伺っております。
私はそれもいたいところ感じております。
ですから勝たなきゃいけないんです。
今までずっと私はそういう核反対の運動をしてきて
この小さな日本にいつのまにか54基も原発が出来てしまったという事の異常さに、
「生き物として気が付いて欲しい」という思いが非常に強くって、
でもなにもできません。
そんな簡単なものではない事は、50年かかって巨大な権力であり、経済構造です。

果たして、同じ脱原発候補の宇都宮さんがお勝ちになっても、
何か動くでしょうか?かわるでしょうか?
私の動物的な感覚では変わりません。
そんなひ弱なものではありません。


だからかつて日本の総理を務められた方がお二人が感性のもとで
「ここは今変えなきゃいかんと人生を捨ててもここは変えなきゃいかん」と、
お二人のこの間の記者会見でのお顔を見て下さい。
分かって頂けるんではないかと思います。

だとしたら私はどんな確執も捨てて原発をなんとか止めていく。
東京から、都政の問題ではないとおっしゃる方もおりますけれど、日本の問題です。
そしてここで東京オリンピックを開くんです。
もうすでに私がかかわっている外国の関係団体あたりからは、
「福島の収束なんて嘘だ」これは告発するべきだ。
既に水の中からこれだけの放射能が出ている。もうこれだけまわっている。
いろんな声が届いてまいります。

そんな中で日本として、日本人として私はウソをつきたくありません。
世界に向かって誇れる日本でありたい。
そして誇れる日本人として死んでいきたい。
本当に心からそう思います。
そういう意味でここは何としてでも脱原発を掲げてください。

昨夜細川事務所に伺ってまいりました。
そして、柏崎刈羽原発の再稼働がもう目の前に迫ってますけれども、どうなんですか?大丈夫なんですか?
「絶対に大丈夫です、絶対に東京から原発は再稼働させません」とおっしゃって下さいました。
みんなが知恵を出し合えば、これが新しい経済になり、新しい国のかたちになり、
そして一度は80年代に止められてしまった、
ま、国の基本ネルギーとなれば当然止められるんですけれども、
いろんな代替エネルギーの開発にも進む事が出来るようになってくると思います。

まさに知恵者が、日本人が必死になれば、
私は素晴らしい、新しいエネルギー構造というものを地産地消でできていくというふうに、
今までの経験で確信を持っております。
現に今1基も原発は動いておりません。

そういう意味からも、私はこの勝手連の一人として、女性にいろいろ声をかけさせていただいています。
特に女性はしがらみがなく動ける方が多いので、
ま、女性だけじゃなくいろんな団体にもお声掛けをしておりますが、
瀬戸内寂聴さんからはこのようなメッセージを頂いております。

細川都知事実現で、原発再稼働・・・、Youtubeここまで。



ー2-



宮台真司さん
2014012016.jpg
重要なメッセージです。
じゃあ、それを前提を二つ踏まえて、先ほどの二つの疑問に対して、反論していきましょう。

まずですね、東京は最大の電力消費地であり、
柏崎刈羽原発も福島第一第二原発も全て東京電力の所有物で、
その電力のほとんど全てを東京都民が消費してきたという実績があります。
当り前ですけれども、もちろん都民にとって関心がある様な論点はあるでしょう。
しかし結論だけ申しますと、全国で最も恵まれた、予算的にも、
産業や様々な人材が集中している非常に恵まれた東京における便益について論じるよりも、
最大の原発消費地としても法外的な責任を果たすべきじゃないでしょうか?ということですね。
非常にシンプルなです。
もちろんこの都内にもさまざまな生活貧困者が存在する、苦しい方がいらシャルのはもちろん知っています。
しかしそれは東京以外の様々な地域にもっと沢山おられます。


もう一度言いますが、最大の原発電力の消費地東京にとって、福島の事故についての倫理的な責任がないはずがない。
その事について、頬被りをするような選択、あるいはその事に頬被りをしてただの生活上の便益を論じる。
その第三という、その事に頬被りをしてしまって政策を論じるというのが良い筈がない、という事ですね。

次に二番目の問題はですね、実は今の話にも少し加えられるんですけれども、
都民にとって重要な問題は原発以外にも沢山あるのは確かです。
しかし、僕が最も大事だと思うのは、
この東京都から、まさに市民政治、あるいは共同体自治という発想をですね、
全国に発信していくことだと考えています。

そうしないといつまでたっても任せてブーたれるだけの政治。
あるいはそういう同居をする愚民のお膳立てしたプリズム政治になってしまいます。


宇都宮健児さんは市民政治に対して明白に敵対視している方です。
僕自身はですね、みんなで決めよう原発国民投票という会の共同代表でして、
あるいは原発都民投票条例の線香という様な住民直接投票の選任代表人として、
前回の都知事選挙において、
「都知事提案で原発都民投票条例を是非当局にもたらして欲しい」というふうに
その理由をですね、ま、1時間ぐらいかけてじっくり説明をして、納得していただいたと思っているんですが、
100%スル―でありました。

えー、共産党が支持母体でおられますが、
私は世田谷のですね、ま、専門的になりますけれども、
世田谷の基本構想、自治体に憲法を制定する、ま、審議会の副座長をやっていましたが、
自民党と共産党はほぼ同じようなロジックで、
「住民などに政治を任せられる筈がない」という論点で反対をしてきています。

こういう場面では自民党と共産党は何時も一緒です。
経験的にはそうなんですね。

で、今回、共産党が支持している宇都宮さんが、
脱原発候補一本化の協議に「基本的には●は開放しない」という意味は皆さんお分かりでしょうか?
共産党が脱原発に優先順位に第一番に傾注しているのではなく、
共産党が指導する脱原発運動にコミットしているのです。

従って、共産党ではない市民政治によって主導された「脱原発」なるものは、
共産党の関心の対象に入らないのは当然です。
そんな事は私は100年前からよく知っている事です。

そうです。
もし原発の問題さえなければですね、
細川候補よりも合理的な政策をパッケージする候補の方が良いという判断を、皆さんなされてもいい事もあり得ます。
しかし、今申し上げたように、東京都民が当たり前に責任を負っている福一の事故がある以上そうはまいりません。

再稼働をもくろむ安倍晋三、その意をたいへんしようとしている舛添要一。
そういった状況を前提を元にした場合の僕の、いま皆さんに申し上げる事は、
「安倍晋三に塩を贈る位なら都民があえて泥をかぶれ」
以上です。


5:58

河合弁護士
2014012017.jpg

ちょっと、あの~、えっと、今のは大変活気があって面白いんですけど、
それがこの私たちの、この、東京都知事を脱原発で実現する会の公式見解ではないです。
えー、公式見解はみなさんのお手元にあるビラでございますので、
その点は誤解していただくとですね、非常に大きな、無用な論争を呼んだり
エネルギーが飛んだりする恐れがあるので、
えー、私は宮台さんのご見解は大変、うーん、あの、拝聴はいたしますが、
これを私どもの見解としてお伝えいただかないように、
全体の意見としてはお伝えいただかないように申し上げておきたい。

宮台:よろしくおねがいします。

河合:はい。ありがとうございました。




ーーつづく


細川さんの決意表明 2014年1月22日
細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」 
東京都知事選1/22(文字起こし)



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comment 4
01.21
Tue
私の一番の目標は「脱原発・即廃炉・原子力はいらない」です。
その思いを優先するとなれば、脱原発に向かうためには、
とりあえず、全て納得できなくとも細川さんに投票すべきなのか、
それとも具体的な政策のほとんどすべてを支持できる宇都宮さんかと本当に悩んでいました。
どっちが脱原発に関して影響力があるのか?
そう考えた時にはメディアでも強力に押している細川・小泉を指示したほうがいいのではないか?
真面目に考え悩み、寝れば夢にまで見るほど、都知事選に関して考えてきていました。
実際今も悩んでいます。
でも投票日まで、じっくり考えようと思っていました。
細川陣営がなにもしていないのに、一本化なんて言ってもできる筈がない。
細川さんがはっきりするまで待とう、そして考えようと思っていました。



ところが、いまだ細川さんは何も正式に意見を発表していないのに、
私が大好きで尊敬している広瀬隆さんや鎌田さん、河合弁護士、等々、
今までだれよりもその発言を大事に思って、その意見を文字起こしをしてきた方々が、
ひな壇に一斉に座って記者会見をしていたんです。

2014012012.jpg

そして発した言葉は「細川さんを支持します!」

今日(1月20日)ですか?
なんで?どーして今日なんですか?


細川さんはまだ何も言ってない。
脱原発の思いを持っている事は、事故後細川さんがいろいろな場面で視察していたこと等で私も知っているから、
そして小泉さんも心を入れ替えて真剣に原発はいらないと思っていると信じているから、
きっと二人の思いはそこで一致していて都知事選に出るんだと、そう思ってはいるけれど、

細川さんが公式に何も発言する前に
私が信じてきた人々がこんなふうに会見をする事がものすごくショックで、
大きな大きな石を頭の上に落とされたように感じています。

細川さんはなかなか政策を発表しないけれど、
その内容を聞いてからでも遅くはなかったんじゃないかと思い、
私としては、昨日宇都宮さんの一本化についての話を書き出したばかりでもあるし、
何とも納得のいかない気がしています。

なんで今なんですか?
なんで細川さんの発表を待てないんですか?
その理由としていろいろ言っていますが、
河合弁護士や鎌田さんの話を聞いても、やっぱり私は納得いかない。

なのできちんと文字起こしして、
内容を把握したいと思いました。

以下、文字起こしします。



2014年1月20日 参議院議員会館



木村結さん
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「脱原発一本化候補の努力とその結果について」という事で記者会見を始めさせていただきます。
わたしは司会をさせていただきます木村結(きむらゆい)と申します。
よろしくお願いいたします。
私たちは、今市民は非常に悩んでおります。
「悩んでおりました」というのが正しいかもしれません。

ずっといろんな意味で脱原発の候補を探し、そして今お二人が立候補されました。
で、「どちらにするか」悩んでらっしゃる、まだ悩んでらっしゃる方もいらっしゃいます。
でも私たちは「このチャンスを逃すことはできない」
そう思って何度か集まりを持ち、話し合いをしてきました。
その中で今日ここに皆さんに集まってもらったんです。
それでは、今までの経緯を含めて、
こちらの共同世話人であります鎌田慧の方からお話をさせていただきます。

1:51
鎌田慧さん
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鎌田慧です。
この会をやるという事で河合弁護士と二人ではじめましてやっています。
で、今司会の方からもお話がありましたけれど、本当に苦しんでまいりまして、
結局細川候補が出る前に宇都宮さんが立候補したわけで
立候補が一番早かったわけで、結局いろいろ調整したんですけれど、調整していないで宇都宮さんが立候補して
「脱原発」とか、貧困の問題とかいろんな問題を
宇都宮さんは前回もご存じのように、前回の時に私たちは尊敬してたんです。
あの方は多重債務の問題からワーキングプアの問題から、テント村から、いろいろずーっとやってこられましたし、
日弁連会長としても、極めて民主的な事をやってこられまして、
戦う日弁連会長としてやってこられたことも高く評価しています。
だから人柄も何度かお伺いしていますし、
それから選挙も私も推薦人になっていましたし、一生懸命頑張ってまいりました。

ですから宇都宮さんが立候補することには反対はしなかったんですけれども、
もっと強力な人を探すというのが大体私たちの中での共通の認識だった
と思います。
しかし、ま、出たわけですけど、
その後にご存じのように細川さんが出馬して、
やはり、細川さんもいろいろ、これから河合弁護士が話しますけど、
いろいろアプローチをしまして、
とにかく「再稼働は認めない、脱原発で行く」という一点は堅持するするというお話がありまして、
「それだったらそれで行こう」というふうになりました。

これまでに何度も私たちは脱原発運動を一緒にやっている人達ですね、ずーっとやってきた、
長い信頼関係がありますけど、
それで、きょう最終的に午前中に会議を開きまして、細川氏に結局しようと。
ずーっと、宇都宮さんにもお会いしてお話をしましたし、
いろんな方がお話しましたし、
えー、話し合いをしてきたんですけど、今日の結果になったという事です。

それで、とにかく推薦する理由はこれからペーパーをお配りしますからその中に書いています。
それで、とにかくここは脱原発が勝たなきゃいけない
これで脱原発が負けたら今までの脱原発運動が本当に打撃を受けますし、
それから分裂しちゃいけないと言うので、
脱原発運動はとにかく繋いで一緒にやっていくというのを目指してきたんですけれども、それが上手くいかない。
それで結局脱原発を本当にやってくれるかを確認しまして、
今日正式にお伝えすることを決めた訳です。

これはとにかく、この、まぁ、名護市の勝利がありまして、
名護に続く勝利をとにかく勝ちとって、
それによって今の安倍政権の本当に民主主義を踏みにじる、非民主的というか、
あるいはファシズムというべきか、そういう攻撃をここで歯止めをかけて、
これから逆転に転じていくという、そういうふうな願いも持っています。
ですから、とにかく大胆に連立してやっていく
まあ、今日の議論でも中国の国共合作という様なのもありましたし、
もっと古い中国の歴史ですと合従連衡(がっしょうれんこう)ということわざもあります。

とにかく距離を乗り越えて、
とにかく今これから原発が稼働して人命がどうなるか地域がどうなるか分からないのを一緒に食い止めていく。
東京から脱原発を発信していくと、そういうふうな思いでいます。

実は東海村前村長の村上達也さん脱原発を目指す首長の会世話人から熱烈なメッセージが来ています。
これは私たちが全く、共有する言葉です。
全く同じ意見なのでご紹介させていただきます。

細川さんへの候補一本化を望む。
安倍政権はやりたい放題の事をやっている。
私はこの国の行く末が心配でならない。
また、脱原発を望む国民の声を無視して、なし崩し的に原発再稼働を進める考え方は、
エネルギー政策を完全に福島以前に戻そうとしている。
これこそ福島県民はおろか国民全体に対する冒涜である。
脱原発のシングルイシューでいいのか?という批判もあるが、
今の政治状況の中で安倍政権に追撃を与えるのは、
対峙する原子力政策で政権に真っ向から打撃を与える、これは有効な政治手法ではないだろうか。
細川さんの都知事選立候補は歴史が動く啓示だと思う。
この細川さんの意志を水泡に帰するような事があっては日本の恥であるばかりか未来に悔いを残すことにならないか。
宇都宮さんは脱原発運動の本流の方であると思います。
しかし安倍政権の暴走をストップさせるためにはこの政権が押す舛添氏に絶対に勝たなければならない。
それには辛いが、宇都宮さんに歴史に残る御決断をお願いしたい。
細川さん1本化で戦ってもらいたい

という、こういう言葉で、
全く私個人から言ったら考えていた事と同じです。
こういう先代に悔いを残さない。
これで食い止める。
そうしなかったら本当に末代まで子どもたちに批判される。
そういうふうな思いでこの運動をやってきました。
そしてこれから私たちは独自に、勝手連という形で応援をしていきます。

私個人は細川さんとお会いした事はありませんし、
今お会いしようという気持ちもありません。


とにかくい別個に進んで行く。
一緒にとにかく小泉さんが、もう小泉さんも脱原発という気持ちになったわけで、
これは今までの私たちの運動が切り開いてきた道です。
本当に歯を食いしばって食いしばってきて、遂に自民党の中も割ってきた。
量が2倍以上になったわけで脱原発の方が圧倒的に今多数です。
少数から多数に転じたんです。
このチャンスを政治的に表現したい、という思いでここに集まっている訳です。
本当にこれから勝手連で、絶対細川さんを東京都知事にして、これをテコにして日本を民主化していく。
というふうな思いです。
ちょっと力みすぎましたけれど、他の方のご意見もお伺いします。
ありがとうございました。




10:44

木村:それでは、共同代表の河合さん、お願いします。

河合弘之さん
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えー私は、脱原発弁護団全国連絡会の代表をしております河合弘之であります。
このたび心ある真剣に脱原発を願う人たちに集まっていただきまして、
この脱原発候補・統一についての運動を致しました。

具体的に言いますと、
1月15日に文書で宇都宮健児さんと細川さんに「脱原発候補の統一のための話し合い」を呼びかけました。
その時の書類が…これでございます。
 
しかしながら、
宇都宮氏からは公開の場での討論に力点を置いた回答があり、
細川氏側からは「いかなる政党・団体からも支援は受けない。
ただしそれぞれの立場で、細川氏の脱原発の志を理解して応援してもらえれば幸いだ」という回答がありました。
そういう訳なので結局、宇都宮氏・細川氏の一本化はほぼ不可能となった状況です。

そこで私たちも決断をしなければいけないということで、
改めて細川氏・宇都宮氏・舛添氏のそれぞれの御意見や政策を検討した結果、
次のような考えに達しましたので、お話をしたいと思います。
それが…この「都知事選における脱原発候補統一について」と表する文書でございます。
皆様の御手元にもう既に行っていると思います。それを若干、ふえんして説明させていただきます。
 
結論としては
原発再稼動に反対し、『そのまま原発ゼロにする』という政策を最優先政策として掲げる細川氏を支持します。

理由1)
細川氏の脱原発政策の詳細が未だ明らかではないが、
「再稼動反対、原発ゼロ、脱原発を最優先する」ということは
細川さんおよびその陣営が明らかにしているところであります。

そのことは非常に私どもも重要なことと考え、
いろいろな方面から情報を取りましたし、話し合いをこの中でしている方もいらっしゃいます。
一部いらっしゃいます。
 
この再稼動反対、そしてそのまま原発ゼロにもって行く、
そして脱原発政策を最優先するということは「もう私どもは言わば確認済みである」と考えています


理由2)宇都宮氏は「脱原発」を政策としていますが他の政策と並列させており、優先度が低いと考えます。

理由3)
舛添氏の脱原発論は、彼は脱原発論を言っている訳ですが…一応ですね、
記者会見で「今すぐ脱原発はできない」と言ってることで分かるとおり、
言い換えれば「再稼動する」ということです。
それは私どもから見ると脱原発論とは到底言えません。
ま、俗な言葉で言うと「なんちゃって脱原発」と言ってもさしつかえないと思います。

理由4)細川氏の原発以外の政策については、平和主義を中心に私たちは力を尽くしたいという風に考えております。
 
細川さんの方では、22日の午後5時に詳しい政策を発表すると言っておられます。
そのもう7時間後には選挙の告示日になりまして、
もうそこからはいっせいに総力を挙げた選挙戦が始まるという状況です。
私たちは「それでは運動をキチンとできない」ということで、
あえて今日「細川支持」を明らかにすることと致しました。

ただしですね、細川さんが「変な脱原発政策」を掲げるのであれば、支持はできませんので
ちゃんと条件を付けてあります。

それは「結論」という所に書かせて頂いたように
「まず原発再稼動に反対し、そのまま原発ゼロを最優先政策として掲げるところの細川氏」を支持する。
ですからもしこういうことで「なければ」、私たちは支持をいたしません


ですからいわば“密伝”じゃないかと。
「何を掲げるか分かんないのに支持するって言うのはおかしいじゃないか」と言う議論に対しては、
私たちの答えは、「私たちはこういうものでございます。決していわゆる“密伝”ではない。
キチンと、いわば積極的に
「こういう風にして下さい、そうしたら支持します。そうでなければ支持しません」という意味です。
それで私たちは確信はしておりますし、いろいろ情報を取りましたけれども
「原発再稼動に反対し、そのまま原発ゼロを最優先課題として掲げる」ということは
確実である、確かであるという風に理解しております。

以上のような次第で、私たちはまさに苦渋の選択ではございますが、
今の公職選挙法等をにらんで、そして「脱原発候補を当選させるためにはこれしか方法はない」
という風に考えているわけです。
みなさんも当然ご存知のように、小泉さんが脱原発をもう大々的に主張しているということは、
非常に政界にも社会にも大きな激震を走らせています。
 
私たちの長年にわたる脱原発の訴えに耳を貸してくださらなかった方、もしくは理解をしてくださらなかった方も
「そーか元首相の小泉さんが、あそこまで言うということはホントなんだな。
 やっぱり原発は危ないんだな。原発は使用済み燃料を10万年も…処理できなくて、
 非常に後世に災いを残すんだな。じぁあもう原発はやめた方がいいね、地震大国なんだし」
というようなことが一般の市民、だけではなくていわゆる保守層の方たち、
特に経営者の方たちもいっせいに考え始めた。

私は実は、普段はビジネス系の弁護士、会社法の弁護士をやってるんですが、
私の依頼者の中でもですね、そういう人が圧倒的に増えています。
で、私どもが考えていることは「脱原発に保守も革新も無い」、保守も革新も無い。
「保守も革新もこぞって後世のために、また今の環境のためにも経済のためにも脱原発を考えるべきだ」
という時代が来た、と考えております。

それで小泉さんや細川陣営は、要するに
「脱原発によって経済を繁栄させていくということが可能なんだ」という提案すらもしています。
そしてまったくそのとおりで、脱原発すなわち自然エネルギーの購入・実質化は、日本の経済を活性化させる、
そして日本の経済も日本の社会も全部安全にする、こういう非常に重要な、夢のある政策だという風に考えます。

そういう意味で私たちはもう、
「やはり勝つ可能性が非常に高い細川さんに賭けよう、
 そしてみんな一致してとにかく脱原発都知事を実現して、ここから更に国の原子力政策を変えて、
 脱原発に結びつけよう」というのが、私たちの熱い気持ちです。
 
私たちはこのような意思表示をした後、勝手連を各地に立ち上げてですね、
そして細川さんに投票してもらうことを呼びかけようではないかということを考えております。
えー以上でございます。
19:19

(※私が寝ている間に河合弁護士の部分文字起こしをして下さった方がいらっしゃいます。
  ありがとうございます。使わせていただきました。)


ーーつづく




ーー(私の心の声)ーー


あなた方は時期を間違えている!

細川はまだ何も言っていない。
尊敬していたのに、心から信頼していたのに、・・・・たまらなく悲しい。
信じていた人を何人も一気に無くした気分だ。
ものすごくショックです。
記者会見をする日にちが間違えていると、やっぱり思います。


ここまで読んで下さった方はこちらもお読みください↓
宇都宮けんじ氏「そういう話を持って来られる方が一回も細川さんと会っていない」
 都知事選脱原発1本化について1/16(文字起こし)






ーー追記ーー2014年1月23日

細川さんの決意表明を聞いてから思った事。


細川護煕元首相決意表明「私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと腹を決めました」 
東京都知事選1/22(文字起こし)
より
原発問題は、都知事選の争点にふさわしくないという人がおりますが、
都知事の第一の任務は都民の生命と財産を守ることです。
東京から100キロ、200キロのところにある浜岡とか、東海第二とか、あるいは柏崎刈羽などでの、
もし事故が起こったら、都民の生活、安全、財産というものは壊滅的な被害を受ける。
オリンピックや消費税やTPPどころではないんです。
すべてのものが吹き飛んでしまうわけですから。
原発問題こそ、今度の選挙の最大の争点、東京の最重要テーマであることは疑う余地がありません。


細川さんがこのくだりを言った時、書きながら「ドキッ!」とした。
脱原発の大御所の人達が、今日を待たずに細川さんを支持すると言ったことに対して私は批判的だったけれど、
「河合弁護士が20日に話した内容をそのまま細川さんが決意表明に組み込んだ」と思った。
だからやっぱり、あれはあの日でよかったのかもしれない。
そう思った。

<脱原発都知事候補・細川さんを支持します!>質疑応答1/20(内容書き出し)より
河合弘之弁護士:
「都民の安全を守るのは都知事の義務だ」
したがって、原発に物申すのは都政として当然だということであります。
都知事は脱原発だけじゃない、他の政策は?
2番目に脱原発も大事だけれども都知事選挙のテーマはそれだけじゃない。
オリンピック開催、TPP,消費税、いろいろあるじゃないかということでございますが、
これらの問題はそれぞれ重要である事は私どもは否定しません。
しかし、たとえばここにTPPの問題があります。
ここに、格差是正があります。ここに消費税があります。
しかし、原発事故が起こってしまえばこれはバーッ!となって、全部ゼロに帰するわけですから、
原発の問題というのはそれだけ、重要な基本的なテーマなんです。
ですから、他の問題と平板に横並びで論じるのは誤りだと。
原発問題の本質を理解していないというふうに考えます。

従って、原発を最優先にすることは極めて重要だという事を御理解いただきたいと思います。




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comment 18
01.20
Mon
2014年1月16日 都内
宇都宮けんじ氏 都知事選脱原発1本化について



この間選対に対しては「細川さんが脱原発で立った、一本化をしてはどうか」
それだけではなくて「宇都宮さんは降りるべきじゃないか」という、そういう問いかけが相当なされています。
で、私に対しては直接はこれまで無かったんですけど、直接「降りて下さい」と言われた方も出てきています。
それで具体的にその方がなされた私におりてもらいたいというのはですね、ひとつは
宇都宮さんを傷つけたくない。
 宇都宮さんの今の状況だとあまりにも知名度が低い。
 せいぜい取れても6万票ぐらいではないか。
 細川さんにはあらゆる選挙のプロが付いて、強大な選対本部が立ち上がりつつある。
 そういうところからみると宇都宮選対は弱体である
」ということで、
そういう戦いをすると宇都宮さんが傷つくんじゃないか
という事が第一の理由なんですね。

それに対して「私は傷つくことは慣れています
これまでサラ金、クレジットの闇金、暴力団と戦って、さんざん誹謗中傷されて。


それからこういうことも言われました。
脱原発を実現するのはこれが最後のチャンスなんだ」という事を言われる方が多いという事なんですね。
それで、「これが最後のチャンス」というような運動というのはどんなものですか?と。
私は30年かかって救済運動をやって、30年間でやっと●企業を撤廃しました。
脱原発というのは強大な原子力ムラに対する戦いなんですね。
サラ金どころじゃない訳です。
その戦いをたった一回ですね、「これで負けたらあなたは諦めるんですか?」と。
「そんな薄っぺらな運動で脱原発を実現できると思っているんですか」と。
こういう事を問いたわけです。


むしろ脱原発の運動とはかなり長期戦を強いられると。
そしてその運動をどれだけ広げる事が出来るかという事が問われているんじゃないでしょうか。

ドイツは脱原発を実現できましたけれど、ものすごく長い歴史があります。
緑の党だって党が創設されてから議席を獲得するのに、もう何十年もかかっているんですね。
そういう長い闘いの中でじわじわと国民の関心を勝ち取って、そして運動の輪を広げていく。
これこそ、こういう運動のやり方でしか勝つ方法はないんですね。

その知名度のある候補にかけて、その人が守れなかったらどうするんですか。

ついこの間橋下さんにかけたんじゃないですか?
橋下徹にですね、脱原発。
だけど彼は最後まで完結出来ましたか?
大飯再稼働に賛成したじゃないですか。


こんな連中にね、我々の期待をかけるなんていうのは、全く運動の邪道です。
●が重要なんですね。

あと何十年もかかってもやりぬくという、そういうような強い意志。
そしてそれに賛同する運動の輪をひとまわりもふたまわりも広げる。
これしか勝つ方法はないんですね。

この事もお話しました。

それから私は一番残念だったのは、
そういう話を持って来られる方が一回も細川さんと会っていない」ということなんですね。
勝てるかどうかという事だけで、
私は非常に、そういう状況下で私に話を持ってくるのは失礼な話じゃないかと。
私は穏やかにいつも話していますけれど、腹の中は煮えくりかえってその話を聞いています。


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その人はどうかわかりませんけどね、
「宇都宮さんはニコニコしているからこういうことを言っても嫌わないんじゃないか」とか。
ま、そういうのをその場で言ってもしょうがないですからね。
それで、そういう事ですけれども、
会ってないというのはこういうことなんですかね。
私がもし細川担ぐとしたら、細川と談判しますよね。
居酒屋で一杯飲んで徹夜で「あんた本当にやる気があるのか?」と。
「命がけでやる気があるのか?」と。
こういう事を確かめないと、知事もへったくれもないでしょ。
そして、「自分自身は細川の選対に入って命がけで支える。だから宇都宮君降りてくれ」って言うのならまだしも

細川と一回も会っていない。
細川の人品骨格を確認していない訳ですね、どんな人物なのか?ということを。

そういう状況の中で、1本化。
その1本化の中身というのはほとんど「私に降りろ」という事なんですね。
これはですね、まず考えられない事ですよね。

それで私たちはもう早い段階で「公開討論をしようじゃないか」と討論会を呼び掛けているんですね。
これに対してうんともすんとも言ってこない。
しかも1月14日には東京青年会議所が公開討論会を呼びかけている訳です。
その討論会の呼びかけを発したのは私と細川さん、舛添さん、何故かそこに東国原さんが入っているんですけど、
あと田母神さんなんですね。
この5人の中で出席通知を出したのは私だけだと。
つまり14日までに誰もうんともすんとも言ってこないから、結局は中止になった。
それで、東京青年会議所の幹部が選対事務所に、
「申し訳なかった」と謝りにきたんですね。

彼等はなぜ14日にやったのか?
彼等は非常に善意で考えていたんですね。
それはこの「東京都知事選を人気投票にしてはダメなんだ。政策論争をやって、都民に選択の情報を提供したい」
そういう思いだったからあえて14日に設定したんです。
後出しじゃんけんとか、それから人気投票だと自分たちもダメだと。

東京青年会議所というのは中小の会社の経営者、青年経営者の集まりですよね。
これはまさに私は正しい考え方だと思います。
「政策論争をやるべきだ」という事でそういうことを呼びかけているんですけど、
それから先程海渡さんが言いましたように、
代表が仲介の労を取って「こういう事を言っていますよ」ということだったんですけれど、

実は大島の方にも沢山メディアも付いてきまして、視察を取材してもらいました。
私は行った意味はメディアの人にこういう被害実態を分かってもらったという点では非常に良かったなと思いました。
もっともっと、大島の被害の現状を多くの都民が受け止めるべきだと思います。
ただ、やはりメディアの方もですね、必ず聞かれるのは葛西臨海公園の時も、1本化なんですね。

それについては常に、「細川さんのほかの政策は何なんですか?」と、
シングリッシュで私はいいとは思わないと。
都政というのは、原発は非常に重要な課題であるけれど、
暮らし、福祉、雇用、教育、そして安倍政権の暴走を止める。
憲法改悪を阻止するとか、秘密保全法に反対するか
、こういうのが非常に重要な課題ではないか。
それに対してまるで明らかにしていない中で、1本化もへったくれもありません、という事を答えていたら、
今日マスコミの方も、
「宇都宮さん、細川さんは17日に記者会見をして政策を発表するって言っていたのが、20日以降に延びた」
とあるマスコミは言ってて、
20日って言ったら、23日が告示ですよ。
そんな告示の前になんにも発表しないで「原発は脱原発を目指します」
脱原発の中身も不透明ですね。
こういう事をやる人というのは、本当に政治家としてどうなのか?
そういう政治家の資質を問われるような対応をいまされているのではないかと。
堂々と、やっぱり候補者であれば政策を掲げてですね、政策論争をやるべきですよね。

そういう事を、その言いに来た人に伝えました。

それから私が最大にそういう事をもれないのは、
決意表明した後、1月8日起工集会がありました。雨の中ですね。
800人を超える人が集まって、入れない人も会場外にあふれていた。
そういう人の中で選対が動き出している訳です。
事務局を構成するのはまだ本当に20代30代の若い人達です。
そういう人たちが宇都宮選挙を戦おうということですね。
で、彼等は宇都宮選挙以外戦う意志は無いという事は明らかなんですね。


そういう人達を置いてきぼりにして、私が勝手に降りるような事はあり得ない。
要するに私はそういう人達に対する信義がかかっているんだと、
その問題は私としての人間がかかっているんだと、人間の信頼がですね。


そういう事を考えたら、
単に細川と会っていない、細川と一緒に話していない、どの程度の人間なのか確かめていなくてですね、
私に「降りろ」とか言うのはですね、ふて―考え方だ、ということで、(笑)
そのようなお話をさせてもらいました。

それで、ま、先ほど言いましたように、私としては
「降りろ」とか「宇都宮さんが傷つく」とか、
これは本当に考えていたら私を支持するはずなんですけど、
本音じゃないとか、そういう事を言われれば言われるほどですね、
実はその話があって、ますます闘士が湧いてきました。
これは絶対に勝たなきゃいけない。
これって、勝てる戦法があるというふうに思っています。

猪瀬候補との関係では大変離されていましたけれど、
なんか聞くところによると最初の段階の調査では7対1の差だったそうです。
ところが、大差で敗れましたけれども4対1に迫っているんです。
今の舛添との差はそんなに開いていないと思う。
だから問題はこれからの選挙戦の戦い方如何ですね。
その一番重要な事が今日参加していただいている「みなさん方の心を一つにする」という事なんです。
心を一つにする。
そして力をひとつにする。
そういう事が結束できれば、私はこれは勝てる選挙だというふうに考えております。
だんだん、2回目で、政策についてのもの見込みが早くなりましたし、・・・。

1月19日の名護市長選、そして東京都知事選で勝ち抜くというのは、
安倍政権に対する大きなダメージになる。
これは日本の戦いに繋がっていくし、
何回も言いますけれど、これは東京都民や名護市民だけの戦いではないです。
全国民が注視してます。

そういう全国民の思いをやっぱり我々は受け止めなければいけない。
そういうふうに思えば思うほど非常にこの戦いの重要性がひしひしと伝わりますので、
いろんな噂にこれからは振り回されないで、微動だにしないで、
我々が確固とした意志を持って前進する。
そういう事をやっていけたらと思っています。

どうかよろしくお願いします。


ーーー


【電子号外】稲嶺氏が再選 名護市長選
沖縄タイムス 2014年1月19日 20:00

【名護市長選取材班】
任期満了に伴う19日投開票の名護市長選挙は
現職の稲嶺進氏(68)=無所属、社民、共産、社大、生活推薦=が1万9839票で、
前県議で新人の末松文信氏(65)=無所属、自民推薦=の1万5684票を抑え、2期目の当選を決めた。

稲嶺氏は、最大の争点となった米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題に「断固反対」し、
保革を問わず幅広い支持層から票を集めた。

基地受け入れに伴う再編交付金に頼らないまちづくりを訴え、受け入れられた。
1996年に移設問題が浮上して以来、5度目の市長選。
対立軸が鮮明になる初めての選挙で、移設反対派が勝利した。

稲嶺進(いなみね・すすむ) 1945年7月生まれ。名護市三原出身。琉球大卒。
72年に名護市役所入り。総務部長、収入役などを歴任。2004年から08年まで市教育長を務めた。
10年1月の市長選に初当選。


石破氏「名護に5百億円基金」 市長選応援でアピール
琉球新聞 2014年1月16日

自民党の石破幹事長は16日、名護市で市長選の応援演説に立ち、
名護市の地域振興に向け500億円規模の基金を立ち上げる意向を明らかにした。
「名護が発展することで沖縄も飛躍的に発展を遂げる。
 安倍政権として全面的に支援し、国、県、市が協力して新たに500億円の名護振興基金をつくる」と述べた。
 
沖縄の経済振興を政権が後押しする姿勢をアピールし、
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を推進する狙いとみられる。
19日投開票の市長選で党推薦候補を応援するため現地入りした。
市長選は移設容認派の前県議末松文信氏と県外移設を主張する現職稲嶺進氏の一騎打ち。
(共同通信)




ーーー

細川氏欠席で次々と…公開討論会、当日朝に中止
読売新聞 2014年1月19日11時06分

東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補を表明している元首相の細川護熙氏(76)が、
公約などの発表を告示前日に先送りしたことで波紋が広がっている。

都内の青年会議所が主催する公開討論会も、公約をギリギリまで明らかにしない細川氏の欠席で、
主要候補も次々と出席を見送り、中止に追い込まれる異例の事態となった。

細川氏の公約発表は当初予定していた15日から17日に延期。
その後も、「政策を練り上げるのに時間がかかる」(細川氏陣営)ことを理由に、
告示日前日の22日にずれ込むことになった。


青年会議所主催の公開討論会は、告示前に行われるのが恒例だが、まず出席に難色を示したのが細川氏陣営。
17日になって、元厚生労働相の舛添要一氏(65)が「全員そろわないと不公平」と欠席を決め、
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)も辞退した。
出席予定者は、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)だけ
になり、開催当日午前9時に中止が決まった。

宇都宮氏は18日、「このような事態となったことに憤りをおぼえる」と異例のコメントを発表。
「細川氏が『正式な』立候補表明を遅らせていることで、テレビ(番組の)討論なども次々に延期になっている」
と苦言を呈した。

防災問題や待機児童対策など、都政の課題は山積しており、
候補の論争を期待していた有権者にとっては裏切られた形だ。
討論会の運営に携わってきた飯田誠次郎・東京青年会議所副理事長は
「自らの政策を訴える場なのに。有権者をないがしろにしている」と困惑した様子で語った。










comment 8
01.19
Sun

2014年1月18日

ふくしま集団疎開裁判を支援する有志が数寄屋橋で定期的に開催している街宣行動。
郡山からかけつけた森園かずえさん、
チェルノブィリの架け橋で活動している野呂­美加さん、
裁判の柳原弁護士の街宣アピール。

交差点での東京の人々の様子を観察するだけでも興味深いです。
このYoutubeの中からほんの一部ですが書き出しました。



http://youtu.be/0_KEmBwGKV0?t=11m59s

野呂­美加さん1回目の話(後半にもう一回お話しされています)
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みなさんこんにちは。
私たちは疎開裁判の行動をしているものです。今日は福島から参りました。
テレビで報道されておりませんが、甲状腺がんの子どもたち、小児甲状腺がん、もう58名発症しております。
28名は既に手術を終えています。
この事は報道されていますか?
報道されていませんよね。
発症予備軍の子どもたちはもう、何百人と居るんです。
だけど秘密保全法が出来たら、この事さえ発表できなくなります。

今、小児甲状腺がんは18歳未満でがんと診断された子どもたちが58名です。
小さい子どもの喉に15cm以上もある針を刺して細胞診というのをやります。
それで58名の子が細胞診で癌と分かっているんです。
NHKでこの事言ってますか?言ってないでしょ。これは隠ぺいというんですね。
私たち「福島の子どもたちを避難させて下さい」という裁判をやりました。
仙台高裁では、年間総被ばく量を1ミリシーベルトを超えていたら危ないけれど、国は逃がしません。
自力で逃げなさいという、そういう判断が出ました。
お金がない子どもたちは逃げられないんですね。

お母さんと子どもだけとりあえずみんな逃げています、西の方に。
しかし、一生この子どもたちはスクリーニングといって、
半年に一回、再発しないように検査を受け続けなければいけないんです。
一生なんですね。

小児甲状腺がんの手術をしたら、その時開けてみたらもう既にリンパや肺に転移している。
発見が遅かったんですね。
そういう事をテレビで一切やりません。NHKでやりません。
もうすでに福島では小児甲状腺がんが58名発症しているんです。
「疑い」というのはまだ手術が終わっていないという段階です。
穿刺というのはもう終わっているんですね、それで癌と確定したのが58名です。

これはチェルノブイリよりもとっても早いペースで発症しているんですね。
これはチェルノブイリよりも(放射線量が)高い所に子どもたちが住まわされている証拠なんです。
ですから一刻も早く、子どもたちを避難させてほしい、保養させて欲しいというのが私たち、
福島の子どもたちのためを思って活動しております。

仙台高裁では「1ミリシーベルト以上は危ないよ」と
だけど政府は「20ミリシーベルトのところまで住んでもいい」と、そういうふうに言っています。
今私たちの子どもたちは大変な危険の中に置かれているんですね。
一生外に出て遊べない環境で子どもたちが成長させられる、そんな事があってもいいと思いますか?

実際に東京にも2011年に放射能が降り注いでいます。
という事は、東京の子どもたちも検査をしていかなければいけないということです。
チェルノブイリの時は4年後から子どもたちががんを発症し始めました。
でも福島は2年早い。
2年早いという事は、チェルノブイリよりも高濃度の被ばくをした可能性があります。
ところがいま政府は何を言っているかと言ったら、「原因不明である」。
その調査もしない。
そして報道もしない。
その事実を知らない人の方が多い。
NHKは絶対に報道しません。
こんな卑怯な原発推進があると思いますか?
だから小泉首相もみんなこぞって原発反対と言っています。
みんな実は知っているんです。
世界でチェルノブイリよりも早く子供達が小児甲状腺がんになっているという事は
福島原発の事故の被害の方が大きくなるという事なんです。
今までどんなに早くても発症のピークは4年前に来た事はない。
それが福島できているんです。
もう58名もの子供たちが発症して、手術を受けているんです。
甲状腺の手術をして空けた時には既にリンパに転移している子どもたちもいるんです。
これから未来のある子どもたちが一生、半年に一回スクリーニング検査を受け続けて、再発していないかどうか、
そして一生薬を飲み続ける人生にされたんです。
それで「死なないからいい」というような議論が国会でなされた。
そんな事を私たちは知らされていない。
新聞に一切書かれていません。

この58名の小児甲状腺がんの原因は、
政府は絶対「放射能のせいだ」と認めません。
では一体、何が原因なんですか?
だったらすぐに、原因不明であるなら子供たちを避難させて、
そこの土壌を調査して、本当に安全かどうか、原因を調べなきゃいけない。

原因不明でほったらかして、
そして、本当に発表されているその数字よりも、ある地域では多い子どもが発症している事が知られています。
福島県民健康調査の数字が信頼できないと、多くの母親達が思っています。
そして検査システムがなっていません。
1分しか診てもらえない。
チェルノブイリ事故の起こったベラルーシでは、
子どもたちの甲状腺を診る時は、5分でも10分でもかけて丁寧に診るのに、
福島県民健康調査は1分ですよ。
それは何を検査しているかと言ったら、
発病前の子どもたちを調べているんじゃなくて、癌になっている子どもたちだけをチョイスしているんです。
本当は発病前の子どもたちを発見して、その子どもたちを避難させてあげなければいけないんです。

チェルノブイリは「年間5ミリ以上の地域は強制避難」ですよ。
ところが日本では「20ミリシーベルトまで住んでも問題ない」といいながら、
すでに福島の子どもたちは58名小児甲状腺がんになっているんです。
だけど誰も報道してくれない。
だから秘密保護法なんです。
これからもっとすごい数の子どもたちが発病した時に、それを報道されたくない。
「あなた達の生活習慣で病気になったんだよ」という事を言いたい。
これはみんなで子どもたちを守っていかないと助けられないんです。
だからこんな東京まで出てきて訴えさせていただいているんです。

東京の子どもたちも早め早めに検査をしてあげなければいけない。
テレビが言っている事はウソだらけです。
どうか子どもたちを疎開させるために、そしてみなさんの子どもたちを守るためにご協力をお願いします。
私たちはこの問題を忘れてはいけない。

本当に2015年、放射能の被害が出てくるのは。
そしてこれを放っておいたり、汚染されたものを応援して食べていたりしたら、
心筋梗塞で倒れたり、癌になったり、体に影響が出てきます。
これは「食べて応援」じゃなくて「食べて特攻」なんです。
だからそんな甘ったるい宣伝に乗っからないでください。

汚染された野菜を買ってあげても福島の農家の人のためにはなりません。
全部買いたたかれて安いお金しか入って来ない。
半永久的にそういう買いたたかれる農地になってしまったのであれば
政府が潔く代替の農地を渡すべきなんです。

ところがこの汚染されたものを子ども達に食べさせて、
給食で食べさせて、
「安全だ」というプロパガンダをしようと、
そういう事をすれば子供たちは癌をどんどん発症していきます。

そしてみんなで安全だと言って食べた結果、チェルノブイリで沢山の人が病気になったり、
チェルノブイリの人が住んでいるところの数値は東京と同じぐらいなんです。
濃いところはみんな汚染されたんですね、放射能が。
だから放射能というものを予防しない限り、被ばくさせられていく。
被ばくの量が高いとか低いとかそんな事関係ないんです。
いつか必ず影響が出てくる。
だから予防しかない。
健康検査しかない。
それが東京にはない。

ベラルーシでは、旧ソ連では汚染された地域の人全員健康診断を受ける権利を持っています。
それがこの旧ソ連よりお金持ちの日本では、そんなお金は出したくない。
「自力でやれ」
「病気になったらお前たちのせいだ」という感じです。
しかし白血病になったら、自己負担は1000万円です、3年間で。
この薬のお金が払えない人は治療を受けられない。
貧しい家の子どもたちは
だからなる前に発症する前に検査を受ける。
それをやらなければいけない。
この集団疎開裁判で仙台高裁は1ミリシーベルトは危ないよと、危険だよ、これは国際基準です。
広島長崎で出てきた数字なんです。
大体空間線量で0.114マイクロシーベルトあったら、もうこれは1ミリシーベルトを超えます年間被ばく線量は。
だけど危ないけれど自力で逃げなさい、国は逃がしません。
このようなひどい話はないでしょうか。
今福島の子どもたちはこんなふうに学校で授業を受けています。
クラスに二人に一人は癌になりますから、癌になっても驚かないでください。
あなた達が癌になったら、福島に今作っている素晴らしい癌の病院治療を受けられます。
新しい検査を受けられると、そういうモルモットにされているんですね。
だけど、そんな事をする前にまず福島から出して欲しい。
もう福島の数値はチェルノブイリで言ったら強制立ち入り禁止区域に入っている。
そこに事故から何年も住んでいるからチェルノブイリの子どもたちよりも先に甲状腺がんを発症しているんですね。
そして結節を持っている子どもたちが何百人もいる。
この子どもたちを優先的に出してあげなければ、どんどんどんどん悪化していく癌化していく可能性だってある。
その子どもたちに汚染されている給食を食べさせようとしている。
その汚染された米だって東京の子ども達に食べさせよう。
日本全国の子ども達に食べさせよう。

だからこの問題は福島の子どもたちだけじゃなくて、
東京中、日本中の子どもたちの問題なんです。
汚染されたものを食べていれば、抵抗力が落ちて何でも病気にかかりやすくなります。
インフルエンザもかかりやすい、風疹もかかりやすい、心筋梗塞にもなる、
癌にもなる、風邪をひいてもまたすぐ風邪になる、
子どもなのに高血圧症になる、そういう病気が蔓延してまいります。

時間がかかるので2015年にピークが始まると言われています。
お医者さん達の間では、2015年問題といって、その準備を始めているお医者さん達もいます。
かなしい事に日本では、病気の人が増えたら儲かる人達がいるんですね。

ですからどうかみなさん、この問題に関心を持って調べて下さい。
テレビやNHKは一切報道しません。
民報も報道しません。
100万人に一人と言われた小児甲状腺がんが、26万人調べて58人も出たんです。
そんなのは異常なんです。

あきらかに異常が分かっているのにみんなは知らないふりをしている。
そんな日本はやめなきゃ。
本当に58人の子どもが癌になって、
この子どもたちは一生涯検査を受け続けなければいけないし、
肺や骨に転移する可能性ももちろんある。
一生生きていかなければならない、毎日薬を飲まなければいけない、
そういう病気に、この日本という国はさせたんです。
それをみんなで知らないふりしていいんですか?

裁判所だって子どもたちを逃がしてくれない。
どうやったら子どもたちを逃がす事が出来る?
みんなが関心を持って、そして国に言ってくれないとこの子どもたちを助けてあげられない。
そして、自分たちの子どもたちだって時間が来たら危険性がどんどん増してくるんです。

旧ソ連ではそういう子どもたちを1年に2回サナトリウムに送って予防してきました。
日本の厚生省やいろんな省庁の官庁の人が聞きに行ってすでにビックリしているんですね。
これだけの事をやって27年間まだやり続けてる。
それでも健康な子どもたちの数は少なくなっている。

絶対に放射能が入っているものは食べちゃいけない。
この位といって応援野菜と言っている人は自分の身体に時限爆弾を入れているようなものなんです。
必ず突然死が増えます。
大人にもそういう症状が出ます。
だから、子どもたちにも絶対にこんな思いをさせたくない。
被ばくは予防するしかないんです。
だから子どもたちを健康のために保養させて下さい、避難させて下さい、それが私たちの訴えなんです。

みなさん、この問題を無視しないでください。
関心を持って下さい。
私たち自分たちの問題でもあります。

チェルノブイリよりも福島の事故は大きかったし、
いまだに放射能は降り積もっています。

まだまだ放射能が出ている。
事故が終わる事が出来ない。
それが福島原発事故だったんです。

27:26




2014011912.jpg

30:56
ただ今、このあたりをさっき測りましたら0.22マイクロシーベルト/hもありました。
原発事故前は0.04マイクロシーベルト/h
それがさっき今ここで0.22マイクロシーベルトです。
本当に大変なことになっております。

福島の子どもたちはもっとそれよりひどい。
先日郡山の人に聞きましたが、家の外は4マイクロとかあると言いました。
ここよりも何十倍もひどいところに、そこに住まわされてます。

半減期30年のセシウム137は関東にも降り注ぎました。
関東も汚染されています。私たちは人ごとではありません。
しかしそれ以上に大変な状況にあるのが福島です。


32:26~柳原弁護士

44:03~野呂美加さん2回目のスピーチ





1:10:07
2014011913.jpg

福島第一原発は収束していません。
今、毎日3000名の被ばく労働の方々が原発敷地内に入り、
800マイクロシーベルトという高い線量の中で1時間2時間と作業をしています。
どれほど被ばくをしているか、私はその事を思う度に涙が出ます。
皆さん是非想像して下さい。
その怖さ、恐怖で眠れない原発作業員の方がいるそうです。
現に私の友人の息子さんも原発作業員でした。
本当に赤い血尿を出しながら毎日毎日「日本を救いたい」「日本のために」と思って、
20代30代40代の若者が原発の被ばく労働をずっと続けているんですよ。
皆さんと同世代の息子さんがいるんじゃないですか?
その人たちのも子どもがいます。
子どものために必死に命を守りたくて原発の収束のために頑張っています。

「もう福島の事は聞きたくない」、「聞きたくいない」と皆さん思っていらっしゃると思うんですが、
現に福島第一原発は収束していないんです。

福島の現状です。
我が家も除染が終わりました。
1マイクロを超える線量だったのが0.14から0.7位まで下がりました。
本当に感謝しています。

今福島県では年齢は関係なく、健康被害が続々と出てきています。
これは事実です。
テレビで放送されないだけです。

是非皆さんから声を挙げて下さい。
福島の事をもっともっと知りたいと声を挙げて下さい。


私は東京に来るたびに外食を強いられますが、この食事をしていいのかどうかいつも迷います。
何ベクレルなんだろう?5ベクレルなのか10ベクレルなのか20ベクレルなのか
食事をする度にやはり気を使います。
それは初期被ばくをしているからです。

皆さんは初期被ばくをされていないと思ってらっしゃるかもしれませんけど、
2011年3月11日以降事故があった時、この東京、関東にも放射性プルームが飛んできました。
それを呼吸により吸い込んでいる筈です。
皆さんも同じように、認めたく無くても被ばくしていらっしゃいます。
だって今まだ福島第一原発は収束していないんです。
もくもくもくもくと出たままです。
その事を忘れないでください。

原発作業員にも家族があります。
小さな子どもを抱えた若い作業員たちがいます。
家族を守るため、この日本を守るために血尿を出しながら、鼻血を出しながら作業に当たっているんです。
私たち50以上のシルバー世代は無視し続けるんでしょうか。
シルバー世代がしっかりと福島第一原発事故を直視して、
何かしら行動や声を起こしていく責任があるんじゃないですか。
本当にそのことを痛切に感じています。

原発事故から4年目を迎えます。
これからもっともっと健康被害も増えてきます。
政府は抑えることはできなくなるでしょう。
その時に焦っても遅い、その部分もあります。
でも今でもあります。
福島に学び、チェルノブイリを学んで勉強してどうやって暮らしていけばいいか、みなさん一緒に考えて下さい。
シルバー世代のみなさん、
孫のために、愛する孫のために声をあげてください。
よろしくお願いします。






comment 7
01.16
Thu
郡山の男児が「先天性風疹症候群」に感染、県内で初確認
福島民友ニュース 2014年1月16日

県が15日発表した感染症発生動向調査週報(6~12日)によると、
郡山市の0歳男児1人が、風疹にかかった妊婦から生まれた先天性風疹症候群(CRS)と報告された。
県によると、感染者を届け出るようになった1999(平成11)年4月以降、県内でCRSが報告されたのは初めて。

県によると、男児は先天性の心疾患や難聴の疑いがあり、詳しい検査を受けているという。
母親は妊娠初期に風疹にかかったとみられ、ワクチンの接種歴はなかったという。
 
昨年は全国的に風疹が流行、
県内の風疹感染者数も36人に上り、過去5年間で最も多かった2011年(5人)の7倍を超えた。
 
予防策となるワクチン接種については、市町村がそれぞれ費用の補助制度を設け、県も市町村を財政支援している。
 
県は「妊娠を希望する人は抗体(免疫)の有無を検査し、妊娠前にワクチンを接種してほしい」(感染看護室)
と呼び掛けている。
免疫を持っているかどうかは、医療機関での血液検査で調べられる。
 
風疹への感染者数が多い年はCRSも増える傾向にあり、
国立感染症研究所の集計速報によると、昨年は全国のCRSの患者が31人と過去最多だった。




福島県 感染症情報より
感染症発生動向調査週報 ◎第 2週( 1月 6日~ 1月12日)
2014011616.jpg
たった1行(水色の部分)
・先天性風しん症候群(1名;乳児:男児)は、郡山市保健所管内の医療機関から報告がありました。

東京都は年間でグラフや表などを作成していますが(下記参照)
福島県は平成23年以降〈感染症発生動向調査年報〉を作成していません。(24年、25年が無い)
何故作らないのでしょうか?



先天性風疹症、最多の31人 13年、国立感染研まとめ
日本経済新聞  2014/1/14 21:05

国立感染症研究所は14日、
風疹にかかった妊婦から生まれた先天性風疹症候群(CRS)の子の出生報告数が、
昨年は全国で31人だったとの速報値を公表した。
調べ始めた1999年以降最も多く、これまでの最多だった2004年(10人)の約3倍となった。
04年以外は0~4人だった。

報告のあった9都府県のうち、東京が13人で最も多く、大阪の5人、神奈川の3人が続いた。
母親がワクチン接種を一度も受けたことがないか、接種歴が不明なケースが多かった。

13年は年初から夏にかけて風疹が流行し、患者総数は12年の約6倍に当たる約1万4000人に上った。
感染研によると、風疹の感染者数が多い年はCRSも増える傾向にあることが分かっているという。

免疫のない女性がウイルスに感染すると胎児も感染し、CRSを発症することがある。
代表的な症状は先天性の心臓病や難聴、白内障とされている。

風疹はワクチンで予防できるため、
厚生労働省は1歳児と小学校入学前1年間の幼児が対象となる定期の予防接種を呼びかけている。
妊娠中は予防接種ができないため
「妊娠前や、妊婦の周囲の人で免疫が十分でない場合は接種を検討してほしい」としている。
免疫を持っているかどうかは医療機関での血液検査で調べられる。〔共同〕



東京都健康安全研究センター
先天性風しん症候群(CRS) congenital rubella syndrome

更新日 2014年1月9日 

全国規模の風しん流行は、1993年を最後に認められておらず、
それとともに先天性風しん症候群の発生数も非常に少なくなりました。
東京都では感染症法による届出の対象となった1999年4月以降では
2004年に3人の報告があった以外は報告はありませんでした


しかし、2012年以降、関東や関西地域を中心に風しんが流行しており、
2012年秋以降、先天性風しん症候群が全国で22人報告されています。


2013年、東京都では
第13週(3月25日~31日)、第23週(6月3日~9日)、第25週(6月17日~23日)、第30週(7月22日~28日)に各1人、
第32週(8月5日~11日)に2人、
第34週(8月19日~25日)、第35週(8月26日~9月1日)に各1人、
43週(10月21日~27日)に2人、
44週(10月28日~11月3日)、第47週(11月18日~24日)、第50週(12月9日~15日)に1人の報告があり、
患者報告数は合計13人となりました。


1.先天性風しん症候群(CRS)とは

先天性風しん症候群(CRS)とは、
免疫のない女性が妊娠初期に風しんに感染し、風しんウイルスが胎児に感染することにより、
出生児に主に先天性の心疾患難聴白内障等の障害を起こす病気の総称です。
先に挙げた障害以外にも、
網膜症肝脾種血小板減少糖尿病発育遅滞精神発達遅滞小眼球などをきたすことがあります。
風しんが主に春~初夏に流行するため、妊娠中に風しんウイルスに感染した胎児のほとんどが秋~冬に生まれています。


6 検査や病原体の話

先天性風しん症候群(CRS)の診断としては
患児の臨床症状、またはウイルス遺伝子検出法が感度が高く、短時間で検査が可能ですが、
一般的には臍帯血や患児血からの風しんIgM抗体の検出が確定診断として用いられます。
 
また、胎児が風しんウイルスに感染したかどうかは、
胎盤絨毛、臍帯血や羊水などの胎児由来組織中に風しんウイルス遺伝子を検出することで診断できます。




国内の先天性風しん症候群患者報告(1999年~2012年)
更新日:2013年11月12日
報告対象疾患となった1999年から2012年までに、国内では23人の報告がありました。
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*1999年(4月~)、2006~2008年、2010年は報告はありません。
**2012年のうち診断週49週の報告は取り下げられました。


先天性風しん症候群の報告(東京都および国内 2013年~2014年)
更新日:2014年1月10日

国内の報告数一覧(2013年)
1999年4月~2013年第52週(2013年12月29日現在)
2014011613.jpg

注:2006年4月から「典型例」に加え、「その他(=非典型例)」も届出対象となりました。
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(4)届出に必要な要件(以下のア及びイの両方を満たすもの)

ア 届出のために必要な臨床症状
(ア)CRS典型例;「①から2項目以上」又は「①から1項目と②から1項目以上」
(イ)その他;「①若しくは②から1項目以上」
① 白内障又は先天性緑内障、先天性心疾患、難聴、色素性網膜症
② 紫斑、脾腫、小頭症、精神発達遅滞、髄膜脳炎、X線透過性の骨病変、生後24時間以内に出現した黄疸

イ 病原体診断又は抗体検査の方法
(ア)以下のいずれか1つを満たし、出生後の風しん感染を除外できるもの
検査方法
分離・同定による病原体の検出
PCR法による病原体の遺伝子の検出
検査材料
咽頭拭い液、唾液、尿

検査方法
IgM抗体の検出
赤血球凝集阻止抗体価が移行抗体の推移から予想される値を高く越えて持続
(出生児の赤血球凝集阻止抗体価が、月あたり1/2の低下率で低下していない。)
検査材料
血清


ーーー


風疹患者数の激増
風しん患者報告数の推移(東京都 2009~2013年)
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2013年は薄いピンク色で非常に見えにくいです。
でも、人数の増え方がものすごい。

風疹患者数保健所報告
保健所別報告書2013年累計3444人
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大田区がダントツ



先天性風疹症候群の症状がチェルノブイリに多く見られる症状と似ていたので、
一応調べて保存しておきます。
届け出のためには臨床症状のみでなく病原体診断又は抗体検査も必要とのことなので、
先天性風疹症候群に間違いはないだろうと思います。

ただ、風疹に罹っていないのに発病している人も数人いることも気になりました。

2006~2008年、2010年は1件も報告が無いのに、
2011年が1件
2012年が4件
2013年が31件

ものすごく増えている


comment 3
01.16
Thu
東京電力數土会長(内定)
「我々はプレーヤーである。国の管轄下にあるルールとジャッジの中で精一杯誠心誠意やっていきたい」
1/15会見(文字起こし)
より、





東電新会長
「総括原価方式があるために日本の電力料金は韓国の2倍から3倍もする、アメリカの2倍もする」


フリージャーナリスト田中:
ビジネスモデルの大胆な転換、なかでも総括原価方式の大胆な転換とおっしゃっていたが、
私もそれには賛同します。
ところが総括原価方式、これこそが電力会社の力の源泉で、この力が政界を支配してきたんです。
だから福島原発事故の処理でどんなに赤字を垂れ流しても電力料金に転嫁でき、税金をつぎ込む事が出来た訳で、
また、政治家もこのお金と組織で選挙をさせてもらって、両方潤っている訳ですよ。
電力会社も政界も。
だからここにメスを入れるなんて言ったら、それはいことですが、
こんな書生じみたことを言っていたら遠からず新会長は…
はしごを外されてみじめ~な辞め方をしなくちゃならないと思います。
それについていかがお考えですか?

數土会長:
もうわたくしは惨めな気持ちになっております。
但し、やらなければならないという覚悟は決めたと。
おっしゃる通り総括原価方式は大変な問題ですけれども、しかしそれをやってきた結果(田中:そうです)
今、韓国の電気料金の2倍から3倍。
アメリカの電力料金の2倍。
これは政治家はもちろん、企業経営者・財界・国民が皆その現実をちゃんと理解しないとダメだと。
私は、現内閣はそれを十分知っておりまして、
私に対する要望も趣旨も「総括原価方式に関わるな、地域独占に関わるな」と明言しておられます。
これは本当に我々、あなたも、もっと真剣に質問してもらいたかったと
真剣さはよく伝わってきます。
だけども今の日本の、今日もいろいろ報道がありました。
おっしゃる通り日本の貿易赤字、これは大変なもの。
経常収支も赤字になっております。
これをこのまま放っておいていいのか、という危機感を、
それを再編するのには東京電力が非常に大きな影響力を持っている。
取締役、全員がそういう事を認識しております。
そう思い、今答えになるかどうかわかりませんけども、ええ。

田中:
いやいや答えになっていません。
メスを入れるんですか入れないんですか?

數土会長:
入れます。
メスじゃなくて一つ一つ丁寧に説明して、着実にやっていくと。

田中:いや、それは身内からも政界からも猛反対を食らいますよ。

數土会長:あのーー、申し上げますけれど、

田中:ハメられますよ

數土会長:
ええ、あのーー、ありがとうございます。
非常にそれは。
いますでにですね、東京電力は三つのカンパニーに分かれておりまして、
今まで15、たとえば15ある火力発電所の1キロワットアワー当たりのコストが、
社内外において確認され、開示はされておりませんでしたけれども、
今15の火力発電所の電力製造単価は社内では明記されておりまして、
15の火力発電所の単価、原価、だけでなく、
各火力発電所が複数持っていまして、総計90個ぐらいあると思います。
90ユニットの電力 単価の1位から90位まで全部出ていると思います。
これは何も、そういう事は普通の事であります。
で、それを開示していくと。
そういう事をやろうと思っております。

田中:開始して下さるんですか?

數土会長:
これは企業秘密ですから、企業の中でそれを開示して、
社外取締役にも開示される、そういう事だろうと思います。

司会:
ハイちょっと時間がありませんのであのー、ええ。えっと時間が過ぎますので、
あとお二人で第一部を終了させていただきます。






comment 0
01.16
Thu
事故当時の勝俣会長はどこへ行って何をしているのか?(は??「勝俣恒久東京電力会長を再任」
現在の下河辺会長っていう人は何をしていたのか?(私にとっては影が薄い、顔もよく分からない><)
福島第一原子力発電所爆発放射能汚染事故からもう少しで3年になる。
そして毎年のように会長が代わる。
まるで責任を取らなくていいようにどんどん代わる。
勝俣が帰ってきて全ての責任を取るべきだと私は思うんだけどな。


昨日会見をライブで途中から見ていたけれど、
新しい東京電力の会長が話している内容がおバカな私にはあまり理解できなかったので、
ちゃんと聞いて書き出してみました。



2014年1月15日
東京電力數土新会長会見 「特別事業計画の変更の認定について(第一部)」



2014011534.jpg

皆様方から向かいまして左側は4月1日より取締役会長に就任予定でございます數土(すど)でございます。
右側が代表執行役の廣瀬でございます。
それでは數土よりご挨拶をさせていただきます。


數土 文夫(すど ふみお、1941年(昭和16年)3月3日 - )
JFEホールディングス第2代社長・相談役、前日本放送協会経営委員会委員長。
東京電力次期会長(内定)




2014年1月15日(水)
特別事業計画の変更認定について


下河辺会長の退任を受け、4月1日より取締役会長に就任することになりました數土であります。
公益のために身を投げ出して献身されました下河辺会長に敬意を表するとともに、
その会長の後任という事で、身も心も引き締まっております。

2014011531.jpg

東京電力は賠償・廃炉など福島での事故処理と電力の安定供給に万全を尽くすために、
会社の存続が国民の皆さまから許されたという原点。
この原点を肝に銘じて職務に当たります。
プレスの皆様にもご理解ならびにご指導よろしくお願いいたします。

さて本日、新総合特別事業計画(以下「新総特」)が政府により認定されました。
私は取締役として、他の取締役の方々と共に、本計画の策定に深く関与し
また、このたび4月から会長として実現を指導し監督する立場となります。

まず、私から所信を一語申し上げます。
まず、第一点目は新総特の基本的な枠組みについてであります。
福島復興のために国、東電、金融機関が揃って前に踏み出す三者による一括行為であります。

今回国には復興加速化のために、思い切って実行のみならず2歩も3歩も前に出ていただきました。
敬意を表します。

それに応じまして、事故当事者たる当社東京電力は、最後のお一人まできめ細かく賠償をやりぬくとともに、
全社、全グループのリソース、
すなわち、人・モノ・カネ・技術のあらゆるものを動員して、
福島第一の廃炉・除染・復興に取り組むべく、なんとしても国に歩調をそろえて取り組んで行く覚悟であります。

第二点目は今回の新総特の特徴についてであります。
新総特は責任と共存を両立させて進むことにあります。
自由化による競争激化の中で、事故の責任を担うに足る経営基盤を確立する事。
すなわち経営知見を確保するため、地域独占や総括原価への安住と批判されてまいりました、
従来の経営手法や事業モデルを大胆に転換していきます。
グループ5万人の中に責任を尽くすための緊張感と、
競争に勝ち抜くための活力・創造力を両立させ、共鳴させていくような経営を実践していきます。

第三点目は新総特で重点を置いた人材についてであります。
御承知のようにわたくしは鉄鋼会社の経営に関与してまいりました。
国際競争下にある鉄鋼メーカーは競争を組織の根本原理として、絶え間ない経営計画をやってまいりました。
今もやっていると思います。
大胆なアライアンスや合従連衡も当り前であります。

こうした目から東電の経営を改めてみてみますと、
競争ではなく総括原価と地域独占に安住していた結果として、
リスク回避が根本原理となってしまっていた組織運営は
私にとってはカルチャーショックでありました。
しかしながら、希望はまだあると思っております。
一部の方々が辞めていったとはいえ、まだ意欲と活力にあふれる多くの中堅若手は頑張ってくれております。
前取締役の強い意志としてこうした希望を担う人材を育て、
彼等の能力をいかんなく発揮させる事が最優先として強く主張されました。
そしてこれが新総特に盛り込まれております。
執行役の方々もこれを十分理解していただいていると思います。

新総特の最後の点はホールディングカンパニー制に移行する事であります。
東京電力は自由競争に先んずる形でホールディングカンパニー制に移行し、
メーカーの経営手法を徹底して導入し、必要な合従連衡等を果断に実行していくようにコミットしております。
これによって、競争を組織の根本原理として、現場の最先端に至るまで、その担当と責任を明確化し、
構成筋肉質でオープンな組織に変えていく事を狙っております。
業種や地域を超えた多様なアライアンスを活用して、
たとえば燃料費の低減や燃料効率のアップ。
さらに新サービスと融合したお客様の選択肢を広げる新たな電力ビジネスなども思い切って図っていくことも、
経営に、経営計画に盛り込まれております。

以上、総合特別事業計画の根本にある考え方を申し上げ、所信とさせていただきます。
よろしくおねがいします。



質疑応答

朝日新聞ふじさき:
1.今回書かれている包括的アライアンスなんですけど、これに対する思いと具体的にどうやっていかれるのか?
2.再稼働に絡んで、今都知事選で細川元総理が小泉元首相とタックを組んで脱原発を訴えているが、
  今回の計画では再稼働が不可欠だと思いますが、これについての影響をどういうふうにご覧になっているか?

數土会長:
1.包括アライアンスというのは、
これは従来の地域独占、あるいは総括原価方式では考えられなかった事ではないかと、
例えば鉄鋼、あるいは自動車、その他いろんなビジネスにおいても、
たとえ敵対する相手が側面にあったとしても株主、あるいはお客様のために手を組む、協力していくと
そういう事は当然あってもいいんじゃなかろうかと。
自由競争になったらですね、やっぱり日本の国内だけで見てたらだめだと。
国際的競争感覚を持たないとダメだと。
そのために今世界で競争という事を前面に出した時に、
そういういかなる相手といえどもですね、そういう事を模索していくというのはこれは当たり前のことではないかと、
こう思っております。
国内外でそういう事を模索していくべきだと。
とくにですね、電力火力カンパニーではそういう事が必要に必然になってくると。
そういうのがほとんどの取締役の意見であったと思っております。

2.都知事選につきまして、
わたくし、選挙についてコメントする立場にありません。
これだけでございます、よろしく。


日本経済新聞すぎもり:
1.下河辺の後任を受ける決意は?
2.この三年で東電が必ずなさなければならない改革のポイントは?

數土会長:
1.年末茂木大臣より内々に強い要請を受けておりました。
いろいろ考えた上で年末に受諾する旨伝えました。
1月6日に下河辺会長解任が受託され私が信任されたということです。

2.国民、株主の信頼をなんとしても3日年に確立しなければならない。
東電は賠償と廃炉それからそういう中にあって安定供給の責任を果たすためだけに
国民の方々から東電の存続を許された。
その原点の周知を徹底させてくれ。
福島第一の事故処理と復興を加速する。
経営主導を果たして再起を図れ。


テレビ朝日よしの:
新潟の泉田知事等の対策など廣瀬社長は相当苦労して現場に何回も入って、
明日も入るみたいなんですけれども、
こういう、まさに泥をかぶると言ったらいい方が悪いですけれども、
このような地元対策も今後会長はおやりになる意志があるかどうか?

數土会長:
原子力政策と原発問題につきましてはただ2点。
東京電力は安全に必死になる。
安全を追求すると。
これに経営の全てを投入すると。

もう1点。
この話は地元の方々の十分なご理解なくしては成り立たないというものであります。

もうひとつ考えていただきたいのは、
東京電力はあくまでも原子力政策あるいはその実施面において、プレイヤーという事であります。
ルールメーカーでもない。
ジャッジでもない。
ジャッジとルールメーカーは国の所管であります。
他の企業に関わる諸関連の法律法規と同じように、
我々はその中で認めていただく範囲で、
機会があれば先ほど申し上げましたように誠心誠意安全に取り組んで、
徹底的に取り組んで、地元のご理解を頂くように努力すると、こういう点がある。
今度の新総特のベースになっていると思うんです。
そこら辺は全取締役の意志は統一されていると、私はそう思っております。以上。


ニコニコ動画七尾:
1.選挙の事はあくまで例に出すので選挙の事をお尋ねするのではありません。
昨日小泉元首相が今回の東京都知事選に関して
「この戦いは原発ゼロで日本が発展できるというグループと、
 原発無くして発展できないグループとの戦いだ」とおっしゃったわけですが、
前者と後者どちらの考えで東京電力のかじ取りをされるのか?

2.柏崎刈羽原発ですが、今回再稼働する前提で収支計画をまとめているが、
東京都知事選の結果によっては見直しの可能性も出てくるが、
これについてどう考えているのか?

數土会長:
まず1番目に小泉元首相の発言に対してお前はどう思うのか?と。

ニコニコ動画:
いや、小泉さんの発言に対してではないです。
要するに原発無くしては日本は発展できないのかどうか、その確認です。
小泉さんはどうでもいいんです。

數土会長:
これは先ほど申し上げました。
我々はプレーヤーであると。
ルールメーカーでもジャッジでもないという、3つのうち2つは国の管轄下にある。
我々はそういう決められたルールとジャッジの中で精一杯、誠心誠意やっていきたいという、
こういうことであります。

2点目の柏崎原発の稼働について収支計画に入れていることに対してコメントせよと、
そういう事だったんじゃないかと思います。
これに対しても我々の思いは明確であります。
企業というのは中期計画、あるいは長期計画というものに対して必ず収支計画。
収支計画について仮定を前提にしておかなければならないということは、
これはみなさん、実際の企業を経営した体験、
あるいはその立場になっていただければ非常に明確にわかると思います。
我々はひとつの仮定として収支計画を立案した。
おっしゃる通り東電は予想もしなかった事態に陥りました、3.11。
これからもどういう状況がくるかわかりません。
以上、答えと、答えさせていただきました。


月刊誌ファクターみやじま:
1.「火中の栗」を拾った心境はどういうお言葉か?
2.これは東京の会見だが、やはり東京電力は東北の復興が原点だといわれますが、
復興という事について特に福島の人達に対してどういう思い、お考えをお持ちなのか?
復興加速のところをもう少し聞きたい。

數土会長:
1.私はそんなに古典に精通はしておりません。
但し今のご質問にありました「火中の栗」ということについてはどうも納得をしかねると。
「火中の栗」というのは「拾う人が栗を欲しい」わけです。
私は今のポジションにあって、なにかを欲しいという立場には、気分ではないと。
こう思っております。
これが答えになるかどうか分かりませんけれども、私の気持ちをご理解いただきたいとこう思います。

2.福島の方々に対しては、大変な思いをしておられるだろうと。
その事につきまして、
福島災害復興対策本部は東電の支援という事でこのたびの新総特も評価しているわけではありません。
先ほど言いましたように、基本的な枠組みは第一番に
福島の方々に復興を加速させるという現実をできるだけ早く意識してもらいたい。
感覚を実感として持っていただきたい。
このために政府と東京電力と金融機関が、一歩も二歩も揃って行かないとこれは成り立たないはずだと。
そういう事で3者の一括合意という事が基本になっている。
私は全く同じつもりであります。
本当に福島の復興を加速させるために何をしなければならないのか。
これが東電が今存在する原点。
先ほど言いましたようにこの原点は本当に肝に銘じなければならない。
重ねて申し上げます。


フリージャーナリスト田中:
ビジネスモデルの大胆な転換、なかでも総括原価方式の大胆な転換とおっしゃっていたが、
私もそれには賛同します。
ところが総括原価方式、これこそが電力会社の力の源泉で、この力が政界を支配してきたんです。
だから福島原発事故の処理でどんなに赤字を垂れ流しても電力料金に転嫁でき、税金をつぎ込む事が出来た訳で、
また、政治家もこのお金と組織で選挙をさせてもらって、両方潤っている訳ですよ。
電力会社も政界も。
だからここにメスを入れるなんて言ったら、それはいことですが、
こんな書生じみたことを言っていたら遠からず新会長は…
はしごを外されてみじめ~な辞め方をしなくちゃならないと思います。
それについていかがお考えですか?

數土会長:
もうわたくしは惨めな気持ちになっております。
但し、やらなければならないという覚悟は決めたと。
おっしゃる通り総括原価方式は大変な問題ですけれども、しかしそれをやってきた結果(田中:そうです)
今、韓国の電気料金の2倍から3倍。
アメリカの電力料金の2倍。
これは政治家はもちろん、企業経営者・財界・国民が皆その現実をちゃんと理解しないとダメだと。
私は、現内閣はそれを十分知っておりまして、
私に対する要望も趣旨も「総括原価方式に関わるな、地域独占に関わるな」と明言しておられます。
これは本当に我々、あなたも、もっと真剣に質問してもらいたかったと
真剣さはよく伝わってきます。
だけども今の日本の、今日もいろいろ報道がありました。
おっしゃる通り日本の貿易赤字、これは大変なもの。
経常収支も赤字になっております。
これをこのまま放っておいていいのか、という危機感を、
それを再編するのには東京電力が非常に大きな影響力を持っている。
取締役、全員がそういう事を認識しております。
そう思い、今答えになるかどうかわかりませんけども、ええ。

田中:
いやいや答えになっていません。
メスを入れるんですか入れないんですか?

數土会長:
入れます。
メスじゃなくて一つ一つ丁寧に説明して、着実にやっていくと。

田中:いや、それは身内からも政界からも猛反対を食らいますよ。

數土会長:あのーー、申し上げますけれど、

田中:嵌められますよ

數土会長:
ええ、あのーー、ありがとうございます。
非常にそれは。
いますでにですね、東京電力は三つのカンパニーに分かれておりまして、
今まで15、たとえば15ある火力発電所の1キロワットアワー当たりのコストが、
社内外において確認され、開示はされておりませんでしたけれども、
今15の火力発電所の電力製造単価は社内では明記されておりまして、
15の火力発電所の単価、原価、だけでなく、
各火力発電所が複数持っていまして、総計90個ぐらいあると思います。
90ユニットの電力 単価の1位から90位まで全部出ていると思います。
これは何も、そういう事は普通の事であります。
で、それを開示していくと。
そういう事をやろうと思っております。

田中:開始して下さるんですか?

數土会長:
これは企業秘密ですから、企業の中でそれを開示して、
社外取締役にも開示される、そういう事だろうと思います。

司会:
ハイちょっと時間がありませんのであのー、ええ。えっと時間が過ぎますので、
あとお二人で第一部を終了させていただきます。


TBSテレビさとう:
先程の所信、立派な思いが伝わったと思いますが、
一つ妙だったのが原子力について何ら所信の中でおっしゃりませんでした。
総督の中でアライエンスとか新規事業とかトップラインの政策は並んでいるんですが、
いつかというのは別にして原子力、特に柏崎刈羽が動き出さない限りは収支が合わないというのは
計画自体が明示しているところだと思う。
數土さんが今後の新総特ならびに東電にとって
柏崎刈羽原発はどういう意味があるのかという事を教えていただきたい。
この点について廣瀬社長にも伺いたいと思う。

數土会長:
今ご質問された点の中で、
原発あるいは原子力政策に対して、東電は基本的にどういう考え方を持っているのか?
という話は今までお答えいたしました。
しかしその中において、原発が動かなかったら経営が成り立たないだろうと、
そういう思いが(あなたに)あるんじゃないかと、こう思います。
東京電力は福島の復興を第一優先しないとダメな原点という事を抱えておりますけれども、
一方営利企業である事は顕然たる事実であります。
我々は営利企業である以上、コスト削減あるいは合理化というものを
徹底して追及していかなければならないと思っております。
この追及の仕方、徹底の仕方が皆さんに理解できるか?と、してもらえるか?と。
それが先ほど言ったこの3カ年。
1年1年が勝負であると。
もし、そういう事が出来なかったならば、赤字になるという事態を招けばですね、
それは営利企業としては存続の危機に問われまして、
その時に「存続NO」と言われた場合には、当り前のことでありますけれども先ほど申し上げました
我々の総力を持って、賠償・廃炉・あるいは安定供給という事が損なわれる事態になるかもしれない。

そういう時には、これは…やはり・・おーー、ユーザーの、
我々の商品のユーザーの方々にご理解していただかなければならない事態がくると。
そういう事態にならないように我々は必死に取り組むと。
こういう事が新総特基本であります。

2014011535.jpg
廣瀬社長:
これはこれまでも何度もしているところですが、私どもは電気事業ですので、
電気を基本的に安定供給する。
なにがあってもお届けする。
出来ればそれを少しでも安いお値段で皆さんにお届けするというのが使命だと思っていますので
えー、原子力についてもそうですし、その他についても、水力についても、いわゆる再生エネルギーについても、
そのための手段だというふうに言い続けておりました。
したがって、全体のエネルギーバランスの問題であるとか、
それからそうしたその国際的な戦略性を持ったエネルギーとかであるとか、
そういう事からもオプションというのはなるべく多い方ががいいなというのは常に思っているところです。


福島民友新聞かんの:
先程の數土会長予定者の言葉、「東電が国民から存在を許された」という言葉がありましたけれども、
この国民の中には福島県民や被害に遭われた方が含まれていると考えた時に、
「許された」というのはいささか正確じゃないんじゃないかと。
「制度上認められた」というのが今日の段階ではないかと思います。
仮に東電の存在が社会に許されるとするならばですね、
「競争と責任」とおっしゃられた責任を果たし終えた時だと思っています。
これは言葉尻を捉えた発言をしていると見られるかもしれませんけれども、
それほど東電の信用はないわけです。
「これからいろいろ改革をしていく」と改革の話をされておりましたが、
それも会長自身が東電のセルフイメージ自己像を正確に把握していないとその改革は成し遂げられないと思います。
東電が被災地からどのように思われているか?
これを確認するためにはやはりですね、行政の長にだけ会うのではなくて、会長自らが被災者とお会いしてですね、
なにが求められているのか?
東電が今どのように思われているのか?把握する必要があると思います。
これは大変つらい事です。
いろんな言葉を言われるでしょう。
そのようにして会長自らが東電に先立って、被災者の方に会う、現状を把握する、
その覚悟がおありでしょうか?


數土会長:
ありがとうございます。非常に助言を頂いたと思っております。
また強烈な指導を頂いたと思っております。
私は社外取締役に就任して以来、福島、あるいは東北電力の女川発電所を含めまして3回ぐらい訪問し、
また、周辺の市町村も実際に見てまいりました。
ただし、その立場として被災者の話、
私が知っている個人的な範囲では沢山聞いております。
ただしあなたに指摘されたような場面で今まで被災者の方々の意見を直接聞いた事はありません。
このあり方につきましては現場の執行役の最高責任者である廣瀬社長と意見・意思疎通を図って、
なんとしてもおっしゃるような点について努力をしたいと、こう思っております。
「許された」というのは、…、存続が、
おっしゃる通り「いろんな法規的な意味での存在が今ある」という意味でございます。
「免罪した」という表現では決してありません。
この点だけはご理解いただきたいと、こう思います。
「存在している」という事を示しているだけでありまして、
「許された」という事ではありません。
補足させて説明させていただきました。
どうもありがとうございます。



<東電を破たんさせないのは?>
「国が前面に出て銀行に全部借金を返してあげます」12/31報道するラジオ・古賀茂明氏(文字起こし)


だけど本当は東京電力なんていうのは実は破たん処理に一番適していて
なぜか?というと、競争相手がいないじゃないですか。
JALなんかは破たんするとなんか不安だなとか言って、全日空に流れるんですね。
でも東京電力の場合はどこかに流れようと思っても流れられないから、

もう絶対に電力収入というのは減らないんです、破たんさせても。
だからゆっくり処理できるので、本当は出来るんですけれどそれをしなかった。

それは、電力会社と銀行にものすごく脅されたんです。
「電力が止まるぞ」とかね、

それから「金融不安が起きるぞ」と、これはJALの時も全く同じでした。
JAL飛行機が止まって、海外に日本航空の切符を持って行っている人が何万人もいるんだけど、
「この人達が全部戻れなくなるんです」って言ってたんですよ。
それで民主党も最初怖くてできなかったけれども、結局やってみたら何の問題も無かった
ということなんで、
そういう事を、やっぱりちょっと脅されてですね、最初の判断を間違えちゃった。





全部きちんと聞いてみて・・・あなたは數土さんという方をどう思いましたか?
私は最初否定的な思いから入っていって聞いていました。
でも、田中さんの質問のあたりで、なんか、やる気あるみたいにも思えたし、
福島民友の質問に対してもちゃんと答えているように思えたけど、
他は質問の答えになっていなくて、
なに言っているのか?なにが言いたいのか?
そんな部分も沢山あるし…だから

結果は「良く分からない」のが正直なところです。

でも思ったのは、
やっぱり東京電力は一度破たんさせてあげたほうが、新しく会長になる場合でもやりやすいんじゃないかという事。
數土新会長も東電が潰れたら「賠償や電力の安定供給ができなくなる」と、脅し文句を言っているけれど、
古賀さんの話を聞けばそんな事は起こらないようだし。
これは一度解体しなければ、どんなに優秀な人を会長に据えたとしても何もできないんじゃないかと思う。
そして、国の原子力政策をきちんと見直さなければいけないと当たり前のことだけど、また思った。
「東京電力は単なるプレーヤーだ」と言う。
「ルールとジャッジは国が行っている」と。
この言葉自体が「責任は自分にはないのだ」と他に押し付けているようにも思えた。



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comment 1
01.15
Wed
1月13日(月)
原発ゼロ社会への道 ―新しい公論形成のための中間報告
原発いらない金曜日 in 郡山1/6


荒木田岳(福島大学行政政策学類准教授)
2014011511.jpg

私自身は大学では行政をやっていますので原発について詳しいわけではありませんので、
原子力市民委員会に加わるのも随分躊躇したんですけれども、
私自身、福島に住んでいる人々、遠隔地に住んでいる人々の声ですけれども、
被ばくを少しでも減らせるものならそのために自分の力を、
少しでもお役にたてるならとやっています。
基本的に捕捉することはないんですけれど、
一番最初に申し上げたいのは今回の報告書の冒頭に福島原発事故をもってきている。
つまり一番先頭に原発部会の報告を持ってきているという事は非常に深い意味があるという事を
まずは申し上げたいですね。

それから福島原発事故の実相とか実態をちゃんと踏まえて被害を直視してから、
それを踏まえていかないと脱原発というところに行くのは難しいんじゃないかということですね。
もっと言うと福島原発事故を直視するその先にですね、
脱原発の道を見出していこうという事を表現したのが一番最初に持ってきたという事だと思います。

とにかく今報告がありましたように実態の解明とか被害の全貌、汚染の全貌を明らかにするという事だと思います。
さらにその上でその対応、脱被ばくに向けて、そういった事をどうやって実現していくか?ということ。
それから賠償の問題とか除染の問題などさまざまかいてあります。
結局福島原発事故に関する事をみんなここに入れているので、
あらゆることが網羅されているのが第一部会の報告だと思いますけれども、
そういう問題を今後皆さんの意見を伺いながら解決していきたいという事を行う訳ですね。

もういっぺん申し上げれば、安全基準にしても避難区域にしても、それから仮置き場にしても、
今まで地域の意見を吸い上げて福島事故対応がなされてきたという事はほとんどないと思うんですよ。
勝手に安全基準をですね、勝手にここは避難区域、勝手にそこはそれ以外という形で線引きされて、
それから「仮置き場はここにしましょうね」という事を
上から一方的に言ってくるというような事でずっと進められてきたわけです。

ですので市民委員会では、地元の意見を聞いて、それを踏まえていろいろ問題解決に当てていきたいと、
そういう事を考えいますので、地域の皆さん方の声を聞くという事を重視していきたいと思っています。
だから私がここでしゃべり続けるのはまずいんですね(笑)

今回は初回として、皆さんのざっくばらんな意見を出していただけたらという事をお願いして、
私からの話を終えたいと思います。
ありがとうございました。

原発事故は終われない~目標は「脱被曝」2/11荒木田岳氏(内容書き出し)



3:40

武藤類子(福島原発告訴団団長)
2014011512.jpg

この市民委員会の会議にいつも出まして、思っているという事があるんですけれども、
福島の現状というのはやっぱり「あまりにもすごいんだ」というふうに私は思っているんですね。
原発事故度のもので起きた被害というものも大変大きかったですけれども、
事故の後での国の対応ですとか東京電力の対応とかそういう事で被害がどんどん拡大されていく事

そして・・・、
事故から3年経ちますけれども本当に良い方向にいっている事なんて何もないじゃないかという感じが、
福島の県内ではひしひしと皆さん方が感じておられるんじゃないかなというふうに思うんですね。
それはやっぱり一番はですね、
本当に人間の尊厳といいますか、さっき人権という言葉でもおっしゃっておられましたけれども、
それが損なわれている。
尊厳が奪われているという事だと思うんですね。
一人一人が全く大事にされていない中で、様々な政策というものが行われてきているというように
ひしひしと感じています。

で、原子力市民委員会のあとの人間の復興という事をここで書いておりますけれども、
それはまさに、一番重要なのは一人一人の市民。
国民というか市民が大事にされるというところから、そこから始まらなければならないと思うんですね。

それは、もしかしたら原発事故の前からこの国の問題だったというふうに思っています。
それが原発事故によってさまざまに浮かび上がってきたんだなという思いですね。
だから本当に社会全体をあらゆる面から変えていかなければ、今私たちは本当に救われないという、
そういう感覚を持っています。

私は、本当にどっちの立場でしゃべったらいいか分からなくなってしまうんですけれども、
実は去年お話を受けた時に、ちょうどその直前に、今日も実はそうなんですけれども、
脱原発地区ネットワークといって、私が細々と25年かかわってきた脱原発の会があるんですけれども、
その合宿の中で、さまざまな事に対峙していく時に
専門の方々の知見を基にしたシンクタンクという物が非常に欲しいと、そういう思いがあったんですね。
それで、ちょうどその時にこのお話があって、
これは私たちだけでは解決できないけれども、本当に日本の良心的な知見の集まりが助けてくれるという、
そういうイメージを非常に持ったんですね。

で、私はそれを連携市民委員会の方に伝えられているか分からないんですけれども、
今日はみなさんが本当に、
それぞれに感じている苦しみとか辛さとか、大変さとか、こんな問題があるという事を忌憚なくお話しいただいて、
それによって、私たち市民委員会が様々な事をやったりいろんな事を考えなおしていくという、
そういう機会にしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

7:20
石井秀樹(福島大学)
2014011513.jpg

福島大学石井秀樹と申します。
私は放射能汚染に関する●の再生にむけた取り組みという事で、大学の方では窓口の放射性マップをつくったり、
それからなぜ稲にセシウムが吸収されるか?そういったものを栽培実験して
それから食品の検査体系の在り方について提言するような仕事をさせていただいているところです。

こちらの原子力市民委員会の方では、
食と農に対してどのように考えたらいいのかという事とですね、
まず、自然環境がどのように汚染されてしまうのか、そのモニタリングのあり方とか、
今後の健康に関して検討すると同時に
除染のあり方に対して考えるような、担当をさせていただいています。

私が非常に感じるのは、福島の原子力災害の被害というのは大変ひどいものがあるわけですけれども、
「福島がひどい」とか「むごい」という事だけを言うとですね、
実は福島の当事者が傷ついてしまうという問題があると思うんですね。
で、その被害者はやはりその被害を隠さざるを得ない、隠したがるという側面がある中で、
実態把握をするというのは、実は非常に過酷というか、●ということで、
やはり、解決に向けた、生活支援に向けた、具体的な解決に向けた対策というものとセットで出さなければ、
なかなかこの問題は解きほぐせないのかなと考えています。


食と農の再生に関してもひとつ例を出すなら、
例えば首都圏の消費者の方々が「福島の食品大丈夫なのか?」という話をされるんですけれども、
「果たして福島の農業者の内部被ばくは大丈夫なのか?」という事を言われる方は少ないわけです。


ですので、やはり福島の人々の生活というところにむけて議論をしていくという事が、
やはり福島の人間としての役割かなと思いながら、
こちらで仕事をさせていただきたいなと思っております。

荒木田さん、武藤さんの方から、やはり福島の民意がくみ取られていないということがありましたけれども、
脱原発社会の実現に向けて方向が一緒だったとしても実は様々な理解がある。
その理解というものを調整しながらどんな問題があるのかという、その行動を解きほぐしながらですね、
様々な議論ができるようになっていったらいいなと思っております。



10:47
佐々木さん

原発震災、原発事故は、私はちょっと過激的かもしれませんが、
これまでの社会のひずみの表れであると、
これまでの社会のひずみというのは、これまでの社会は結局男中心だった
そこら辺をしっかりと、私は捉えていかなければならない
どう考えたって日本に原発なんてあり得ない。
廃棄物の問題を考えたって先が見えないエネルギーの筈だったんですけれど、
それを許してしまった私たちが問題なのではないかと、
「これだけの時間が経っても実態がまだ把握されていないんじゃないか」というのが私福島県民の思いです。
だから本音を見ないで何か流されているんじゃないかと。
自分の体調が悪い時に医者に行きたがらない人がいますよね。
自覚しているんですけど医者に見せるとハッキリと言われる。
がんだと言われるのが怖いだとか、
かえってそれを知らないうちにそれとなく生活していくのが楽だから。
みたいなそういう状況が今あるんじゃないかなと思っていて、その端的な例が選挙だと思っています。
あれだけひどい事をした自民党が何で圧勝したんですか?
私たちはこれは明らかに、福島県もそうでしょ、自民党の議員が圧倒的に。
ここをもっと深くやらないと。

それからもうひとつは
一般県民市民の自覚を高めるという事。
これは教育にも問題があります。
個性のはく奪、画一的教育。
他の人と違った意見を言う訓練がなされていない日本人。
これは本当に感じています。
教育の改革も必要なんですけれども、
私は当面、都知事選とか沖縄県知事選、福島県知事選もありますよね。
そこで私たち側の望む人を当選させることが、私はハッキリ言って当面の最大の課題じゃないかな。

15:51
佐藤かずよしさん

基本的に人間の復興というのはそれで大変に良いと思います。
ただ第一部会の規定を見ますと福島原発事故部会という
放射能汚染・健康と人権・損害賠償・復興支援評価・福島第一原発細則、こうなっている訳ですけれども、
となればやっぱり今デブリの回収が何時になるか?というのも、
中長期的ロードマップに対する評価というのはすぐにはできないとしても、
4号機の使用済み核燃料の取り出し作業を今やっている。
それに対する安全評価として国側東電側はこれは安全だと言っている。
あるいは高濃度の汚染水の問題についても一定の対策は出している。
これについて、ここの部会じゃなくて後の部会に出てくる第4ですね。
だから、まず私が言いたいのは、
この原発事故収束廃炉について、第一部会がやっぱりきちんとした基本的な立場と、当面の方針というところを
短中期的な方向性というものを示すべきではないか、というふうに思うんですね。

そこの中の前提として、
この1―1で「実態と見解明課題」というところで一定の対応策として書かないと、
意味がないんじゃないかというふに思います。

それから1-2「被害の全貌について」
これはまさに全貌を明らかにする作業というのは、極めて中長期的なものになろうかと思いますけれども、
現時点で把握できることについても、
数量的な評価も一定程度評価としては出すべきなんではないかというふうに思います

それで、一番の被害は放射能の被害というのは、結局
もちろん被ばくによる細胞遺伝子というところでの障害という事が発生する訳ですけれども、
今生きている一人一人の関係をズタズタに切っていくという、
まさに放射線が我々の細胞を、透過することによって細胞を傷つけていくと同時に
我々一人一人の人間の関係を切り刻んで行くという事が、今福島で起きているし、

それぞれ東日本、あるいはその他の地域、この日本の中で起きていると。
だから、非常に、
放射能の被害というのは人間関係それ自体を大きく損なう、
そういうものになっているという基本認識は示すべきではないかなと思います。

特にそれは、震災前、事故前は「原発の安全神話」という形で言われましたけれど、
現在は「放射能の安全論」という事で、
当初は山下さんが100ミリシーベルト以下は安全だという事を言っていましたが、
今は政府が20ミリシーベルトまでは帰還させると言っている。
そしてまた民間レベルで様々な形で、
民間だけじゃなくて公教育の中で
「放射能が微量なら、低レベルならばそれは受容するべきだ」と。
「受け入れるべきだ」と。
「そしてそれは耐え忍ぶべきだ」という事を地域の中でじわりじわりと植えつけられている。

これはあとの問題にもありますけど、
「風評被害に対して」という言葉で、
実は低レベルの放射線被ばくに対して危惧を感じる市民や、
あるいはその先頭に立っているようなお母さん方は、逆に風評被害の元凶だという形で決めつけられる。
たとえば私たちがこういう事を発言すると、
それが結局「福島に対する復興のダメージになるんだ」という事を言われるというかたちで、
そういうふに結局人の数だけ分断し続けるという事が放射能の被ばくの実態なんだということを、
まず基本的な認識として、全国、全世界に、第一部会からやっぱり訴えるべきじゃないかというふうに私は思います。

それから1-3「広域汚染の全容」については、
これは今現在と今後目指すものについて書きこんでいただければと思います。

それから1-4「健康を守るー被ばくを避ける権利の保障について、
「脱被ばくの原則」というふうに前書きで書かれておりまして、
基本的なところはこれでいいのかなというふうには思います。
もう少し強調されてもいいのは広島長崎の原爆被害者の方達が
これまでいろいろな形で被ばく者の運動という形で積み上げてきた教訓なり、
あるいは高裁判決で1ミリシーベルトの認定という事を確定したけれども、
現実的に現在の緊急時の線量は20ミリまで帰還させるという事が現実の対策として出されてきている。
その中でやはり広島長崎の被爆者運動が積み上げてきた運動の教訓というものをきちんと踏まえて、
私たちの20ミリに対する批判であったり、あるいは100ミリであったり、
今の公衆の被ばく限度である1ミリシーベルトを守らなければいけないという事を
言うことも大事なんじゃないかなと思いました。
その意味で広島長崎の被爆者援護法が様々な法律が平成に入ってようやく一つの形になったように、
私たちは原発被災者支援法というものが全く空洞化されているなかで、
本当に新しい原発事故の被ばく者の援護法をどうやって勝ちとっていけばいいのかというところが
必要なんじゃないかなと、Ⅰ-6との関係の中でもそのように思います。

そういう意味で私は市議をやっていますけれども、
原発事故被ばく者援護法の制定という事を最初に国や国会に意見書として出しましたけれども、
その内実は基本的に健康管理手帳を全員に被災者被害者に交付して、
そこのとによって被ばく者としても権利を確定させて、
全国どこに避難しようがその手帳を見せることによって月2回の健康診断や、
あるいは疾病を発症した場合は医療費の減免、
そして疾病を発症によって働けなくなるなど具体的に生活の必要が出来れば、
生活保護を含めて社会制度をきちんと形つくっていくという、
そういう中身として原発事故被ばく者援護法を立ちあげようと思って提案したんですが、
そういう事が現実には全て抜け落ちて、
抜け落ちてというよりはそれをやらないように政治が動いたという事は特筆すべきことであって、
それは国際的な原子力マフィアの手によって、IAEAをはじめ、
チェルノブイリの教訓が日本に適用された結果、
山下さんがきて、最初から100ミリは安全だと言い、
いま、「放射能が安全だ」という事をずっと伝道して歩いている
というか、
そういうふうに頭を洗脳してこられたという状況が私はあるんじゃないかと思います。

健康管理手帳の交付というものを、法案としてどんなふうに出せるのかどうか?
これは子ども被災者支援法の部分で私どもは政府交渉をおこなっても
「この事だけは絶対にやらない」と言っているんですね、政府は。
ここがやっぱり肝どころではないかなというふうに思いまして、ここを突破していかないと、
被災者被害者の基本的な生活と健康を守るという事のベースが作れないのではないかと思いますので、
その事はぜひ書き込んでもらえればありがたいなというふうに思います。





原発ゼロ社会への道 ―新しい公論形成のための中間報告意見交換会1/13(内容書き出し)

福島県民の意見





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comment 1
01.14
Tue


会津若松市の方

私は教育の事をすごく愁いています。
教育といってもいろんな幅があって、もちろん福島県の教育の中では、
「放射線は大丈夫ですよ」というところに流れていっているわけですけれども、
この市民の集まり、市民委員会としてそれに対抗するような、
やはり子供たちに正しい知識を持たせる。
また自分で決定していくような教育のプロセスを具体的に示していただきたい。

それは学校の先生方で、本当にはざまにあって苦しんでいる方達に、
大きな道しるべになっていくと思いますね。

教育に関していう事は、今中学生高校生等を使っての復興がすごく叫ばれています。
それは全て「福島県は元気だ」「大丈夫だ」というふうに流れていっているわけですが、
私が出会う高校生の中で、
自分は試練を受けさせられてしまったのだけれども、
今3年間経って、自分の心の中をずっとたどってみた時に、
自分はこんなに原発事故、または自主避難しなければならなかったことにこだわっていたのが分からなかったと。

3年経ってやっと自分の気持ちに気付いてくる人達がいるんですね。

多くの高校生はその学校教育の中で、自分の気持ちに向き合う機会もなければ、
本当はあると思っているかもしれないのにそれを聞いてくれる大人もいない。
母親たちはしゃべり場で、私もしゃべり場やっていますけど、
そういうところに来ることによって自分の思いを吐き出してくる事が出来るんですけが、
子どもたちこそ、私はできていないと、そういうふうに置かれていないと思うんです。

ですから、「大丈夫、安全」という事が前提ではない、
子どもの気持ちを本当に聞き出す。
その子どもたちの不安に寄り添う様な形、機関が、この市民委員会の中から出てくる事を私はすごく期待しています。

それからもちろんご存じの事と思うんですけれども、
●には●会の人達が沢山いて、本当に一人の人権として認めていられないような事が起こっています。
そういう方がおられます。

そして私は会津に住んでいるという事で、
会津はもう「八重の桜」もありましたし、その前から全然除染する気はありませんし、
「八重の桜」がある以上除染なんかできませんし、
そういう悪いタイプの中に入っていって、
しかも、支援対象地域としては準指定地域になった事をどう思いますか?って市民の人に問うたとしても、
「別に。それが何の問題?」という位に全然意識がないんです。

これだけ中通りの人達、福島県内の人達が
「会津も対象地域として認めるべきだ」という声を挙げているにもかかわらず、
会津の当の人間達が全然意識がない。

申し訳なくてしょうがないです、私は。

だからそういう、本当に意識が無くなっているところの人間がやらなければいけない事はわかるんですけれども、
人々の意識の差がすごくあるという事もこの委員会の一つの課題として、
それが県外だったらなおさらのことだと思うので、
そういう様な人々の意識がどんどん開いていってしまっているっていう現実も、
なにかの調査をするという事で進めていただきたいと思います。

4:27

5:42

郡山の方

学校給食が、やはりどう考えても
学校給食が10ベクレル。
県の、福島県庁の食堂が1ベクレル。

この文章が張り出された時には本当にビックリ仰天で、
今でももその文章はフェイスブック等々で流れて、実際に張り出されたときには、
あまりにも逆転した大人の発想
やはり守るべきものは新しい命若い命で、守るのは私たち大人の責任ですので、
ですから本当に大変な状況なのは重々理解しているんですけれども、
最終的に学校給食に100ベクレルの物を1ベクレルの物を混ぜられて出されてしまうという、
それで本当にいいのかどうか?という部分で、
しっかりとそこの部分を何とかしなければいけないので、
軽減をしつつ、きちんと検査体系をもっと厳しくしていかないといけないのではないかなと強く感じています。

で、お母さん方でずっと声を挙げ続けてこられていますけれども、
一向に進まない今の現状を、大人としてしっかり、一番最初に取り組まなければいけないかなという事も思います。
よろしくお願いします。

7:31

女性

わたしはこの論理は本当に素晴らしいと思うんです。
でもそれを実現させなければ本当にならないでしょ、って、失礼ですけど。

私が、「選挙」って言ったのはそこなんですよね。

自治体にこれを聞く耳を持ち目を持ち、感じる心を持つ人達、政治家がいれば、
実現は非常に簡単になるんですよね。
だからそういうふうにやっていく私たちの視点というか、方向性をもっと持つべきじゃないか。
それは非常に素晴らしい人がいても、選挙となると別物と感じる人が結構いるんです。
選挙は好きな人がやりなさいと、
選挙をやる事がなんかちょっとレベルが低い事のように思われる方が、私は居るなというふうに、私は感じます。

でも私は選挙、政治こそ自分たちの命も暮らしも全て左右される直接的なものである
というように私は前から感じていました。

だからここの中にですね、しかもあるんですよ項目が。
原発ゼロ社会を実現する工程。
それから原子力規制がどうあるべきか。
それから80ページには原発輸出の国際的責任とか、
日本には世界的な脱原発を導く責任があるとか、
こうやって書いてあるんですよ。

これは、原発を輸出しているのは政治です。
もうトップセールスで総理大臣が行っていますよね。
ああいう総理大臣を選んだのは国民なんですよ。

私たちは言わせてもらえば、こういう良識ある声が政府に届いていないからこんな犠牲を負った。
だからこれからはやはりもう一歩変えて欲しいんですよ。
私たちの国民の意思をね、
お任せ民主主義じゃない、一人一人が行政に反映させるような…。


男性
12:12
まず私がいつも感じている事は責任は東電と国。
原発事故の責任は東電と国にあるのだから。
そこのところが無くして、先程も「戻りたいけど戻れない」とか、
その状況をどうするのか?という話もありましたけれども、
「戻りたくない」という人もいますよ。
わたしも娘と女房が
そういういろんな二重生活がもうそろそろ限界で堪えられなくなっている。
そういう人たちが保証されないでいると聞いた時に、
まずいろんな選択肢として選ばせる。

本当に福島の現場は複雑で、「嫌なら出ていけばいいじゃないか」という感じで、
お互いにバッシングしたりするような現状がいまできていて、
緊急の課題としては、私は今心のケアが大事だと思っている。
みんな鬱状態。
で、悲しい事に
こういう事をみんなで、市民同士でもお互いにたたき合ってバッシングしているという事が生まれています。
具体的には申し上げませんが、そういう状況の中で、
これも放射能のせいだと言えばそうなんですけれども、
そういうことに対する現場の感じから言うと、支援が欲しいです。
私たちの中の多くは、いろんな取引をしながら本当にぎりぎりのところでやっています。

先程子どもの保養という話が出て、
子どもの保養は様々なところで受け入れてどんどん進んでいます。
そういう民間のいろいろとサポートする体系がありますけれども、
今ありとあらゆる事を考えてやらなくちゃいけない。
移動教室もありますけれども行政のいろんな枠の中で具体的に動かない。
じゃあどうすればいいのか?
一人一人の個別の動きでちょっとずつ進んでいるんです。
被害者の人が自分の子どもを避難させることの一つとして留学というのを始めて、
松本市長がしようという事で実現しています。

私は佐渡に子どもを連れていっていますけれども、その中で佐渡の高校に行きたいという子どもが出てきました。
今それは地元の人達と一緒にやっています。
ただ親が一緒に行かなければ
現場で起きている事は様々な個別具体的な事があります。
でもその中にいろんなヒントがあるような気がします。

重要度緊急度、
今何をしなければいけないかという事と現場で起きている事に耳を傾けていただければありがたいと思います。


17:10
郡山の方

妻と子どもが今埼玉にいます。
昨日までいて戻ってきたんですけど、私の家の周りが除染されました。
今の現状では家の周りは1ミリシーベルト以下になりましたので、怖いなと思うのは
「お前外に出ていないで戻って来い」と言われるのがめちゃめちゃ怖いです。
何故か?というと、線量計を持っています。
いろんなところを測るととんでもないホットスポットが沢山あるんです。
あと、市の説明では除染と言いながら、置き場のない人は現地がえしをしてしまいなという説明もありました。
という事で放射性物質はきちんと処理されておりません。

それと庭に放射性物質を置くんだったら嫌だからやらないという人もいます。
なので1ミリというのも、世界の国々で言えばもっと低い0.2とか、0.3とか
そこら辺まで下げてもらえないだろうか?と。

今の状況では「戻れ」と言われたら、私は借金してでも戻りたくないです。

それと郡山の今の状況で、地産地消のものです。
これは子どもには食べさせたくないです。
出来るならゼロベクレル。
それで私が食べているコメは昔から付き合っている農家産のコメですけど、
そこのコメはやはり3ベクレル位出ています。
でも、そのコメは大人の責任で私は食べます。
3ベクレルというのは、それは機械の誤差といっても不思議ではないような数値なので、
さらに残念なのは首都圏に行くと福島産のコメは売っていないです。
それで全国の放射線汚染マップで見ると、
「絶対にこれは何ベクレルも出ているぞ」と思うお米が売っていられます。
その辺を見ているとすごく腹立たしいです。
それと、首都圏とかいろんなところに行っていると、
3年目を迎えていろんな団体が解散する方向にあります。
そこの中で自立出来たのかというと、まだまだです。
それを考えると支援団体とか言うところにもサポートを与えてくれるとありがたいなと思います。


19:30
郡山の方
毎週金曜日の駅前の集会に出してもらっているんですけれども、
先程会津の話があったので、
私の親戚、会津に本家があるんですね。
そのうち、親戚一人なんですけれども去年4月に亡くなっているんです。
医者のみたてで、肺がんでというのもあったんですが、
実際どうだったか?というと、心臓の心筋梗塞なんですよ。

で、会津の方は被害がないっていうのがありますけれど、
実際2011年の11月頃に環境省が発表した値ではプルトニウムが出ているんですね。
その事は、ね、全然出ないですよね。
今これを農家産の方に行って聞かれるとちょっと怒られるかもしれないんですけれど、
今測られているのはほとんどセシウムですよね。
でも原発の中の放射性物質って、セシウムって1%ないんですよね。
それだけを見て、それで「安全だ安全だ」と言われているのが実態ですよね。
他のプルトニウムだとかウランだとかほとんど測られていないですよね。

だから私は何時も言っているんです。
殆ど福島の農業は終わりだと。
本当に安全だと言うなら、厳密に測ってもらえる所で全部見てもらわないといけないと思うんです。

先程の親戚が亡くなったというのも、私は一時介護の施設で働いていた事があるのでわかるんですけれども、
癌で亡くなる時って、心臓、心筋梗塞とかにはならないんですね、ほとんど。
みんな、痛がったりするんです。
痛い痛いって。
だから心筋梗塞になるっていうのは考えられるのはセシウムの心筋症だと思うんですよね。
たった2ヶ月、3ヶ月ぐらいでそうなっているらしいんですよ。

だからやっぱり本当は、福島全体が本気で考えてやっていかなければいけない事だと思うんですよね。
農家さんも含めて。
で、なんでこの問題の解決が進まないのか?といつも思っているんですけど、
結局行政の対応もそうなんですが、
みんな「責任を取る」という事を避ける事をずっとやってきているのが原因なんじゃないかと思うんですよ。

だから今我々がこうして集まって「こういう事例があります」「こういうのをなんとかしてほしい」
それは確かにいいことだと思うんです、正しい事だと思うんです。
でも政府自体も責任を回避するためだけに動いているんで、
「じゃあその責任をどう取らせるか」という事をどんどん進めていかないと、
それこそ福島は無くなっちゃうと思うんですよ。

そこのところはやっぱり、農家さんもそうだし我々もそうなんですけれども、
やっぱりそこのところを徹底して中心で考えていかないと、
市民運動で、ね、こういう委員会で話し合っても先に進まないんじゃないかと思うんです。

一つ一つの事例を挙げて、確かに事例は大事です。
こういう事例でどうするのかというのは確かに重要なんです。

でも本当にやらなければいけないのは、
国と東電とそれから我々大人たちがどう責任を取っていくかという事じゃないんでしょうか。

それが言いたかったんで、すみません、ありがとうございます。


24:08
女性
2011年11月に福島の農業会館で東京農大の先生とか農林水産省の方からきて、
こんなことを東京農大の先生が言ったんですけれども、
「本当は福島では3年間作っちゃいけない、ため池にしろ」という、
「ため池にして、そうすると中のものが何が含まれているかが出てくるんだ」って、
そして「それじゃあサポートはどうするんだ」という意見が出たんですよ、婦人部から。
「それは本当は国が全部一括して買い上げなきゃいけないんだ」って、
そのとき婦人部の人達が「そうだよね」って小さな声でいったんですけど、

本当は線量は出ていないんですね。
基準以下のものは国がちゃんと買い上げて、これは一括して国が買い上げて、
子どもには別のきちんとしたものを、子どもはこれから育つんだから、
やっぱり福島県以外のものを食べさせるべきだなと思うんです。

福島県の作物は国が買い上げるべきだと思います。

今ね、子どもたちが何を気にしているか?というと、
私は塾をやっているんですけど、本当に学力の低下がものすごいです。
子どもたちには投げやりな気持ちがものすごく強いです。
「どうせ俺たちは福島県」「どうせ俺たちはこうだよ」という気持ちがものすごく強いです。

この間会津の先生とも少しお話をしたんですけど、
「会津の子もそうなんだよね。
 避難した子どもばっかりじゃないんだよね。
 学力の低下もそうだし気持ちも非常にきているよ、
 子どもたちはやる気がないっていう感じでもう投げやりなんだよ」
って。

それで子どもたちは大人の態度を見ていろいろ判断をするので、
本当にこれはなんとかしないと、子どもも大人も切れてしまってどうしようもないなと思って、
それで今会津若松で千葉さんという方が一生懸命やっているんですけど、
会津にもホットスポットがあるよという事で、線量を測って作ったんですよ。

新潟のコメしか置いていないんですよね。
やっぱりそれはおかしいんですよ。
大人は福島の基準以下のお米を食べるべきなんですよ。
それは大人の責任として、政治家の責任としてね、絶対食べるべきだと思うんです。
それをきちんとやらないとダメだし、また子どもは未来のために、
やっぱり子供たちのどうしようもないやるせない気持ちを解決させるために、
やっぱりどこか違うところの産地のコメとか野菜とかを食べさせるべきだなと、
私はつくづくなんか、非常に裏腹な気持ちなんですけれども、
最近そういう考えがしています。


――書き出しここまで




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01.13
Mon
宇都宮大学の福島乳幼児妊産婦支援プロジェクトで
比較的放射線量が高い栃木県県北に住む保護者へのアンケートの報告会がありました。
普通は何もなかったように生活しているように見える人々の本心も知る事が出来きましたし、
そしてこのようにアンケートを行う事で、
あらためて、被ばくについて考えた保護者の方も多いのではないかと思いました。

とても意味のあるアンケート調査だと思います。



栃木県北(那須塩原市・那須町)での乳幼児の保護者へのアンケート調査に関して、
ここまでのアンケートの実施と目的についての説明はこちらです↓
「低認知被災地」栃木県北地域における子育て世帯の不安12/15宇都宮大学清水准教授
(内容書き出し)


書き出し部分のYoutube→http://youtu.be/k6hBownRSqU?t=55m37s

アンケートの基本的な情報を簡単にお話します。

<アンケート実施期間> 2013年8月22日~2013年10月9日

<実施者> 宇都宮大学国際学部付属多文化公共圏センター(CMPS)
      福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト(FSP)

<協力>  那須塩原市・那須町

<対象者> 以下の園に通園する児童の保護者3241世帯 合計38園(全園数の9割)
那須塩原市 全ての公立保育園・幼稚園(14園)私立幼稚園(15園)
那須町   全ての公立保育園(8園)     私立幼稚園(1園)

<回収数と回収率> 2202件回収(回収率 約68%)



今年の8月から10月にかけて、那須塩原市と那須町のご協力をいただいて実施する事が出来ました。
合計38の保育園、幼稚園に通園されている児童の保護者3241世帯に配布させていただきましたところ、
2201世帯の68%の方から回答を頂きました。

基本情報
<回答者の性別>
男性9.1%  女性90.5% 無回答0.4%

<回答者の年齢>
20歳代18.4% 30歳代63.4% 40歳代17.0%
50歳代0.6%  60歳代0.2%  無回答0.4%

<現在の住居地に住んでいる年数>
 2年未満 6.5%  5年未満20.3% 10年未満28.4% 20年未満14.0%
30年未満10.5% 30年以上19.6% 無回答0.7% 



回答された方の9割が女性です。
世代を見ますと20代30代40代が多くていらっしゃるので、
多分お母さんとかが回答されたんだと思います。

ここは配布した資料には無いんですが、全部丁寧には見ていけませんのでここはちょっと言葉でまとめてみました。
数値はあとでみな様お時間がある時にご覧いただければと思います。

栃木県北アンケート11

まず1番目の項目は「震災・原発事故後の生活の変化」について伺いましたところ、
8割の世帯は震災前と同じ仕事に従事されています、那須塩原町などのほうが主ですが。
震災後に転職した世帯も13.7%(301世帯)
母数が多いので、実数で言いますと300世帯を超えます。
また震災後に収入が減少した世帯は2割に上りまして、
震災の影響で収入が減ったという方が11%、242世帯に上りました。
生産者の方とか観光業の方が多いという事が関係していると思います。
また震災後に震災関連の理由で支出が増加した、
たとえばなかなか除染が進まないから自費で除染をしたりですとか、さまざまな理由があると思いますが、
増加した世帯は4分の1、500世帯を超えています。
これが1番の報告です。

2番の項目「原発事故当時と現在の行動(行動の記録)」をお聞きしまして、
これは先ほど言った「当時の行動の記録」と思っての質問項目なんですけれども、
多数の世帯が出荷制限がかかった野菜等の摂取は控える様にされていたということがわかりました。
多くの方が情報を得ていて、摂取は控えていました。
他方で水道水からのセシウムやヨウ素が出ましたが、
水道水については約半数の世帯が利用を続けていらっしゃいました、当時ですね。
半数以上の世帯は専業・兼業農家として、または家庭菜園で農作物を栽培をするご家族を持っています。
ですから食卓に普通に採れたお野菜がしょっちゅう上がる様な食生活をずっとしていらしたので、
たとえばそういう世帯はそれまでお店で野菜を買う事が無かったけれど、
たとえばお店で買うようになったとか、取り寄せるようになって支出が増えたという世帯もいらっしゃいます。
あと、約4割の世帯は事故直後に放射線防護対策を取っていた。
具体的には子どもさんが外へ出る時にマスクを着けさせるとか、
雨には濡れないようにするとか、
高い線量のところには近づかないとか、といった対策をしていらっしゃいました。
細かい数値は書いてある通りですので後でご覧いただければと思います。


3番の項目にいきます
栃木県北アンケート12

3.放射線による健康不安について
ここも一つ一つ見ますとかなり長くなりますので大まかな傾向をまとめてみました。
去年は漠然と「今心配事がありますか?」とお聞きしたんですね。
今回はもう少し細かく外部被ばくと内部被ばくに分けて、
言葉がそれぞれ難しいものですから外部被ばくとは?内部被ばくとは?という説明をつけて伺いましたところ、
「現在も強い不安を抱えている」と尋ねた場合8割を超えて、
どちらも8割を超えて数で言うと1800世帯もの方が今も不安を感じていらっしゃいます。

3年目を迎えた現在も外部被ばくへの不安が3年前に比べて、事故直後に比べて変化したか?という世帯は、
「変化がない、むしろ不安が増した」という世帯が7割。
内部被ばくでは8割で3年がたっても変化がないがむしろ増しているという事です。

そういった住民の方々の声を受けて、また働きかけがありまして、
那須塩原市はいくつか対策事業を始めています。

外部被ばく、外から受ける被ばくに関しては、たとえば除染の事業を、住宅の除染の事業を始めていますし、
内部被ばく、体に取り込む物では食品を検査できる場所をつくったり、
ホールボディカウンターで実際の数値を測ったり、
ホールボディカウンターが利用できない小さいお子さんに関しては尿検査、
また妊産婦の方には母乳検査を実施して助成が始まっています。

しかし、利用している、今後利用する予定がある世帯は3割未満にとどまっているというのも特徴です。

そういった事業を利用した後も子どもへの健康の不安がないという世帯に変化が無いという世帯も多いです。
すなわち除染を実施した後も不安が残る。
ホールボディカウンターの事業を実施しても利用しても、不安が残るという世帯が多いです。

事業を利用しない理由としては、検査の閣下が出たその評価の仕方が分からないですとか、
例えば食品を持って行って測ったと。
何ベクレルと出ました。もし出た時にこれをどう評価していいかわからない
または被ばくについて考える事がストレスになってしまうのでという声も聞かれました。

このあたり去年の調査で不安な方がかなり多いのに、なかなかその対策を取っている方が少ないと。
その間に何があるのかしら?という事でいくつか選択肢をつくったんですが、
そういった声が出ました。

大いに不安であるとやや不安であるを足すと8割を超します。
細かくはまた見ていただきたいんですが、

栃木県北アンケート13

例えば食品検査に関しては、
下から4本目検査結果の評価の仕方が分からないから利用していないんだという方が23.9%
被ばくについて考える事がストレスになるというかたが23.7%いらっしゃいました。

健康不安に関して様々な事業が始まっていますが、そのような回答がありました。

栃木県北アンケート14

そのような不安を抱えている方が多い中で、
「放射能問題への対応はどのようになさっているか?」という4番の報告です。

まず外部被ばく対策に関しては、世帯ごとの対策としては
「放射線量の高いところは避ける」
「放射線量の低いところに遊びに行く」という2つの対策の実施率が最も高かったです。

また自宅や自宅周辺の放射線量の測定は行った事が無く、
今後も行う予定がない世帯が半数
だったという事も印象的でした。
半数の方は自宅の線量をまだ測った事がない。

で、短期の保養について。
短期の保養と申しますのは、線量が低い所にたとえば夏休みに何週間か遊びに行くというような取り組みですが、
については1割程度の世帯の身で8割以上の世帯は今後も予定がないとされているんですが、
これはプロジェクト自体をご存じない世帯が多いことが自由記述から推測されました。


食品の測定は利用率が2割で、
これは低かったです。

また全般的な答えでは、
「放射線による健康被害に関する知識が自分にはないんだ」と自己評価している世帯が7割なんですね。
ですから、放射線の影響について自分は知識がある程度あると思っていらっしゃる方は3割で、
7割の方が、十分知識がないからいろんな事業があってもなかなか利用しずらい。
どう評価していいか分からない。
そういう傾向がみられました。
細かくは各項目を見ていただければと思いますが、

栃木県北アンケート15

知識の部分です。
ご自分に知識があるか、かなりあるが2.0&、まあまああるが26.9%、に対して、
あまりないが51.8%、ほとんどないが18.4%を足すと7割行くという事です。

ただ、原発事故や放射線に関する知識が事故当時あったら事故当時の行動は変わっていましたか?
という質問に対しては、

栃木県北アンケート16

変わっていた、多分変わっていたを合わせると、
6割の方が今知っている事を知っていたら当時別の行動を取っていたんじゃないかというように回答していました。

この後もいくつか項目があるんですが、
栃木県北の子どもたちの将来が心配であると思っていらっしゃる方が

栃木県北アンケート17

ここが「現在も思っている」というピンクの部分の回答が非常に大きかったです。
ですから皆さんの不安は今たとえば一つの食品を検査して解消されるというものではなくて、
先の5年後10年後20年後が不安なので、
今何か一つ事業を使って、また知識をつけたといっても不安は減らないんだと、
長期的な不安を持っていらっしゃる事がわかります。

栃木県北アンケート18

あと、本音で話せる相手相手がいますか?という事も、
今話せる相手が少ないと思っていらっしゃる方、
以前思っていた方といま思っていらっしゃる方が3割です。
多くの方、7割近い方はそうは思った事はない
と言っていらっしゃるんですが、
この辺もちょっと項目を分析しなくてはいけないなと思っています。

「知識がある」と答えた方が3割ぐらいですので、
知識がある方は「今も思っている」とか
「周りの型となかなか話が合わない」と思っていらっしゃる可能性があるのではないかと、

栃木県北アンケート19

4-16ですと放射性物質の対応をめぐって女性や母親の声が十分反映されていないんじゃないか?
という答えも多かったです。
そう思うが25.7%、どちらかといえばそう思うが35.6%で、
合わせますとやはり6割を超えています。

回答者の9割が女性であるという事を考えますと、
これはかなり女性たちの実感として、
様々な対策は成されているけれども、女性、母親の声が十分反映されていない。
と思っていらっしゃる。

栃木県北アンケート20

さらに栃木県北の放射性物質に関する問題は全国的に知られていない、という声が随分ありました。
65%ですね。

自由記述欄から
低認知被災地の問題
那須塩原市のこの地域がホットスポットだという事が全然知られていないことに腹が立つ。
被害者は福島の人達だけではないのに、支援のされ方が違い過ぎることに納得できない。
もっと力を入れて除染してほしい。

室内のテーマパークや医療費の免除
福島県の放射線量よりも高いところもある栃木県が、何の保証もされないのは納得がいかないし、
県の対応不足だと思う、
子どもが安心して遊べる室内テーマパークなど、無料使用できる施設や、
震災後誕生した子の医療費を生涯免除するなど考えて欲しい。
結婚や出産にかなり不安がある。(10年、20年後)

栃木県の子どもの甲状腺検査の実施
福島県民ばかりではく、栃木県民の子どもにも甲状腺検査を全員に実施してほしい。



自由記述欄でも紹介しましたが、
那須塩原市のこの地域がホットスポットだという事を全然知られていない。
被害者は福島の人達だけではないので支援のされ方が違い過ぎると。
または福島にも作られたような室内で遊べるような施設とか、医療費免除をしていただきたい。
または栃木県の子どもにも甲状腺検査をして欲しい、というこえです。

栃木県北アンケート21

最後5番目に必要な支援と対策のニーズを聞きましたところ、
1番高いのが通園路とか遊び場、屋外の除染の継続、
2番目が農作物や食品の安全管理情報提供
3番目が自宅周辺や自宅内の除染実施と継続
4番目が健康診断・健康相談ということで、
逆に言うとこれらのニーズが満たされていないので、非常に高い多くの方がこのような支援を望んでおられます。

栃木県北アンケート22

現在までの市の対策はある程度評価していらっしゃる方が多いんですが、

栃木県北アンケート23

他方で先程の避難者対策でもありましたように、
支援法について「知らない」「聞いた事がない」という方が70.9%です。
多くの方が支援法というものを知らなくて、
逆に言うと被災者の方が不在なまま支援法に関する国の政策は進んでしまっているということがわかって、
「自分たちは対応してもらっていない」と思っていらっしゃる方が多いとわかります。


質問項目間の相関関係(分析中)

・外部被ばくと内部被ばくの不安の程度については、有意な強い相関がある。
・事故評価している知識の有無と不安との間には有意な弱い相関(外部>内部)がみられる。
 知識の有り無しと、不安の強弱に関係はあるが、弱いという事である。
・不安を感じているおり、知識がる世帯の方が、子どもへの対策を行っているという事である。
・知識量の多さよりも不安が強い方がより子どもへの対策を行っている、
・相違の有無と放射線への対応の相関関係については、全般的に有意な差がみられる。
 特に、放射線量の測定。
 線量の高い場所に近づかない。線量の低い所に出かけるでは、行動に大きな差がみられる。
・食品測定と短期保養は、「している」が少なく、「しておらず、今後も予定がない」が多いため、
 有意な差はみられるが、数値的には大きな差とはなっていない。





自由記述より 除染の継続と柔軟な対応

・家の庭で遊ぶことが多いので、庭も除染をして欲しい。
 市で実施したものは雨どいの下のみの放射線の最も高いところのみであった。
 0.23以上のところは全て除染してほしい。
 希望者でいいと思うが一刻でも早く取り組んでほしい。
・家の用水路など、細かいところまで早急に除染作業をしてもらいたいです。
 公園なども遊べません。
・2011年の秋ごろにし役所より指導のあった方法により土嚢袋に入れた土などを庭の隅に置いています。
 処理の方法をそろそろ示して欲しい。
・自宅の除染は1日人が在宅していないと出来ないのに、土日は対象外されるため、依頼できなかった。
 また、自宅に除染した表土を埋める場所もない時はどうしたら良いのか。
・家庭菜園は除染の対象外でした。
 何故でしょうか?直接口にするものだからこそ、対象として欲しかったと思います。
 今からでも行って欲しい位です。




自由記述欄で、除染についてはですね、たとえば細かいところまでして欲しいとか、
一番下の、家庭菜園が除染対象外だったので、今からでもして欲しいとか、
除染が一日人が在宅していないと出来ないのに、土日が対象外のため依頼が出来ない。
といった声があります。
さらに、


自由記述より 除染と除法提供

・持家なら除染もできるがアパートなどは出来ないので不安だし、そういうところも除染してほしい。
・道路の除染がほとんどされていない。
 家の近くでも0.4~0.5マイクロシーベルトある。(直後は0.8位)
 もっと除染を真剣にやってほしい。
・子どもは住みの方や水たまり、草むら、山などが大好きなので、
 出来ればそういうところでも自由に遊ばせてあげたい。
 放射性物質はそういうところに溜まると聞いたので、引き続き除染をお願いしたいです。
・子どもの遊ぶ公園やプールなどの線量を広報などにも毎月載せてもらえると参考になる。
 西那須野うんどう公園は現地に行くと表示されているが…。
 家族連れが安心できる情報を市民の側に立って市民目線で発信していただける事を願っています。
・公園で特に砂場の放射線量が気になります。
 公園によっては除染作業が済んでいるところもありますが、
 目印などが無いため除染している公園が分かりません。
 分かるようにしてほしいです。



持家なら除染が出来るけれども、アパートのような集合住宅では対象外になてしまうとか、
あと道路の除染がされていない。0.4~0.5で高い。
線量は広報などで毎月載せてもらいたいと。
その公園に遊びに行くまで分からなくて、公園に行くと表示してあるというのが本当に不便なので、
広報等で教えて欲しいとか、
除染が済んでいる公園には目印をつけてもらわないと危険なのか分からない。



自由記述より 食品・農作物の安全管理

・知り合いが兼業農家でつくった野菜をくれるが、正直不安。
 でも断れないし、もったいないので捨てることはしていない。
 どこからどこまでがきちんと検査されているのか分からないので、
 野菜などをつくっている農家には検査が義務付けられているのかが知りたい。
・食品に気をつけたくても、結局はお金がかかる。
 避難したくてもお金がかかるので生活できない。
 収入が減ったのに、そこにお金をかけることもできなく、不安があっても解消するためには全てお金が必要。
 病院へ行くにも休みを取る必要があり、水を買うにもお金がかから、住宅除染をしても隣の空き地は放置。
 これでどうやって子どもを守りきれと?
 不安を解消できる術があるなら聞きたい。
 会社も傾きかけ、不安しかない。



食品に関してもですね、知り合いが兼業農家でつくった野菜をくれますけれども正直不安だと。
どのような検査がいまされているか?
不安があっても解消するにはお金が必要で、
会社も傾きかけてそういう事も出来ないし、不安しかないんだという声ですね。



自由記述より 健康調査・検診の要請

・学校や保育園で、内部被ばくの検査を全員(子供)に定期的に実施してほしい。
・ホールボディカウンターをしの検診のように、全員が手軽に受けれるようにしてほしい。
・検査費用を全て、子どもたちだけでも全面的に無料にして欲しいです。
 心配で受けさせたいが、私たちは何もしていないのに、不安とお金ばかりかかります。
 無料なら少しは心が、精神面が違うのに…。
・子どもたちの健康調査を10年20年と長期にわたり継続していただきたい。
・原発事故により放射性物質が体内に入ることによっての影響を考え、
 健康診断を毎年行って欲しいです。
 (年齢で区切るのではなく、若い人でも無料でやってほしい)



についても学校とか保育園で内部被ばくの検査を全員の子どもに定期的にしてほしい。
もっと手軽に受けられるように。
10年20年と長期に渡ってして欲しいという声が非常に多いです。


自由記述より 将来にわたる不安

・既に浴びてしまった放射線についてはどうしようもないと思います。
 これから起こり得る健康被害についての傾向と対策を知りたい。
 生後1ヶ月で震災にあい、きちんと対応できていたかは疑問です。
・子どもの健康が一番です。
 線量が高いところ、また高そうだと思っているところへは行く気に慣れません。(除染していただいても)
 子どもが大人になって「どこで生まれた」「どこ出身」と聞かれ、
 それが原因で結婚などできなくならないか心配。
・今回の原発事故の結果、子どもたちの身体にどのような影響があったのか長期的に調査して検証してほしい。
 被爆から身を守るための正しい情報を提供して欲しい。
・放射線問題が風化するのが怖い。
 事故が起きてから2~3年が問題ではなく、20年30年経った時の健康被害を国や自治体は考えるべきである。
 蓄積するものである以上、因果関係が不明であっても、
 20年、30年経った時の健康被害については国が医療費を全面援助することを約束しない限り
 子どもたちに対する不安は消えない。
 怖いのは今じゃない、将来である事を認識してもらいたい。



将来にわたるふあんですね。
既に浴びてしまった放射線についてはどうしようもない。
これから起こり得る健康被害についての傾向と対策を知りたい。
生後1ヶ月で子どもが震災にあって、きちんと対応出来ていたか分からない。
さらに子どもが大人になって「どこで生まれた?」「どこ出身?」と聞かれて、
差別が起きるんじゃないか。
もうその10年後20年後を心配していらっしゃる。
放射線問題が風化する方が怖い。
事故が起きてから2~3年が問題ではなく20年30年たった時の健康被害を
国や自治体は考えるべきで、蓄積するものである以上因果関係が不明であってもきちんと支援してほしいし、
それが無いと不安は消えないという声は福島の方と共通していると思います。


自由記述 支援策の改善や拡充

・“母乳及び尿の放射性物質検査”等に関して、行政の費用を考えたら厳しいのかもしれないが、
 助成されたとしても家計に厳しく、気軽に検査できるものではない。
・センターへ行って内部被ばく値を測るのはとても大変なので、もう少し簡単にできるといいのですが…。
 保育園などで尿検査をするとかあれば手軽でとても助かります。
・「子どもを対象とした線量の低い地域で短期間を過ごすプロジェクト」初めて聞きました。
 そんなものがあるならもっと広めて実施して下さい。
 私たちは何処へも行かず、丸2年自宅にこもりきりで過ごしています。
・ホールボディカウンターは福島県にか無くてはならず、バスだとなかなか都合がつかない。
・小さな子を持つ家庭を対象に放射線量を測る機器の配布(貸し出しではなく)




最後にこの調査に対しても批判的な意見もありましたのでそういったものも合わせて紹介したいと思います。


自由記述より その他

・日々の生活に追われ、じっくり放射能について考えていないのが現状です。
 大丈夫だろうと周りの雰囲気で安心しているのだと思います。
 本当に健康被害が出ていると分かった際には、情報が頂けたら嬉しいと思います。
・観光業に従事しているので、栃木県北の放射能問題がマスコミで騒がれるのは仕事に大変マイナスです。
 でも、子どもの健康については、今後不安が消える事はないでしょう。
 健康診断等の長期間の継続を希望します。
・今年5月に宇都宮から那須塩原市に転居してきましたが、
 宇都宮では母親の間で放射線の心配はほとんどされていません。
 同じ栃木県でもかなりの温度差があると思います。
 県央にいる県知事や、議会の方々は、県北の不安を実感できるのか疑問です。
・放射性物質の子どもへの健康被害を気にする親への対応が取られてきた一方で、
 農産物の生産者を親に持つ子が
 「地元産野菜を嫌う」行為により受けた心の傷がかえりみられることはほとんどない。
 行政には“声の大きい“健康被害を気にする親側の声のみが届きがちであり、
 大学等研究者の方々には、生産者の子など声なき被害者にも目を向けて欲しい。
・原発事故から時間がたち、危険な意識も薄らぎ以前と変わらないような生活になってきている。
 こういったアンケートはあの時の意識を取り戻す機会でもあり、今後も継続してもらいたい。




日々の生活い追われてじっくり放射能の影響について考えないのが現状だと。
大丈夫だろうと周りの雰囲気で判断してしまっていますということや、
観光業に従事しているので、栃木県北の放射能問題がマスコミで騒がれるのは仕事に大変マイナスです。
でも子どもの健康については今後不安が消える事はない。
健康診断等長期の継続を希望します。
今年5月に宇都宮から那須塩原に転居しました。
宇都宮では母親の間で放射線の心配がされていない。
同じ栃木県でもかなりの温度差がある。
県央にいる県知事や議会の方が県北の不安を実感出来るのか疑問です。
放射性物質の子どもへの健康被害を気にする親への対応が取られているが、
農作物の生産者を親に持つ子が地元産野菜を嫌う行為により受けた心の傷が顧みられることがない。
生産者の子等声なき被害者の声にも目を向けて欲しいというリクエストもいただきました。
このように生産者を抱える地域ならではの難しさという事があるわけですが、
この調査では今日お話ししましたように、全国的には低認知の被災地となっている栃木県の県北にも
事故後3年目に入ってもこれだけ多くの世帯の方が不安の中で子育てをしていらっしゃる。
それに対してなにが必要なのか?
今後この後半のパネルでも考えていきたいと思っております。

長くなりましたが以上で報告を終わります。
1:15:54



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01.10
Fri
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福島県のニュース
福島牛の料理コンテスト
NHK 2014年1月9日

原発事故による風評被害を受けた福島県産の黒毛和牛を地元の消費を拡大することで盛り上げようと、
9日、福島牛を使ったオリジナル料理のコンテストが福島市で開かれました。
このコンテストは、県産の黒毛和牛である「福島牛」が原発事故の影響で消費が減ったことを受けて、
県が地元での消費拡大をきっかけに全国での需要を取り戻そうと開きました。
9日は、福島市の会場に事前審査を通過した県内の主婦やプロの料理人あわせて10人が集まり、
オリジナル料理を紹介しました。
参加者は、すき焼きの具材を白菜で巻いた鍋料理や、
県産の野菜を牛肉で巻いて、ポン酢のジュレで味付けした料理など、
自慢の料理でアイデアや味などを競い合いました。
県によりますと、原発事故が起きたあと、
福島牛の1キロあたりの平均価格は東京の市場で半値近くまで落ち込み、
今も全国の平均を下回る価格が続いています。
参加した女性は、
福島の人が積極的に食べないと、安全性を発信できないのでコンテストで安全性とおいしさを発信していきたい」
と話していました。
主催した県農林水産部の菅野和彦次長は、
「豊かな自然で育てられた美味しい福島牛をもっと食べてもらいたい」と話していました。
県ではコンテストのメニューを今後、学校の給食にも取り入れていきたいとしています。

01月09日 19時24分


ーーー

ただでさえ外部被ばくが大きい福島なのだから、
参加した女性が言っている「福島の人が積極的に食べる」事は極力控える方がいい。
こんなふうに間違えた事ばかりしていると取り返しがつかなくなると思う。
いい加減目を覚ますべきだ。


ーーー



「風評被害」っていう言葉そのものは私大嫌いなんですね。 風評じゃないんです。
井戸川克隆氏8/23大竹まことのゴールデンラジオ

室井:私なんかその、テレビで、まだ被ばくとか、体内被曝とかをあんまり人が言っていない時に、
   「食べ物とかっていうのを気をつけた方がいいんじゃないか」って発言した時に、
   地元に住んでいる人たちから「風評被害を広めるな」っていう一番クレームが多かったんですね。
井戸川:風評被害」っていう言葉そのものは私大嫌いなんですね。
   風評じゃないんです。
   私たちは実害なんですね。
   ところが、県を代表する人もよく使うんですけれどもね、
   今回の事故で二つ言葉の間違いがあるんですよね。
   ひとつは「風評被害」ですね。
   これは辞書を引いてもらっても分かりますけれども、
   「あり得ないことを言いふらすこと」が風評被害ですから実害なんですね。
   それをやっぱり、地位のある方が「風評被害」という言葉を連発すること自体が、
   これはもう、ひどい話ですよね。
   なんていうんでしょうかね、
   言葉が持つ意味というのをもっと、意味というのを考えていかないといけないと思いますよ。
  「何を言っても良い」んじゃなくて、ですね。
室井:でもすごくびっくりじゃないですか。あの、思い出してきた、私も。
   福島の子どもたち、事故後に産地のものを食べさせるって、給食で。
   やってたから、私はそれは、安全策をとって、
   「外から受ける放射線量が多いわけだから、食べ物とかは給食とかに地産地消で使わない方がいい」
   って発言したら、
   福島の人達に、「余計なこと言うな」って言われたんですよね、
   私は息子が1年間だけ福島のいわきの幼稚園に入っていまして、
   結構思い出があったし、パッ!と思いだす息子の同級生の顔とかも浮かんできて、
   だからすごく私は一人でそういうふうに先に言うのは怖かったけれど、
   わざと生放送で言ったんですけど、
   まさか福島の人達に怒られるとは思わなかったです。




福島米の安全性のアピールに貢献するのは国体選手と障害者、そして地元の学童たち。
「自分で食べないものを」といわれて福島市のJA新ふくしま組合長、吾妻雄二(66)は考えた。
自分たちが食べるしかない。
とくに、学校給食に福島市産米を使うことだ。
子どもたちが福島の米を食べれば、安全性を全国にアピールできる――。


福島県内の学校給食 「県産食材」震災後も使用 
さらに新年度、県産食材使用市町村に食材購入費を補助


福島 給食で地元米の使用再開

<福島の学校給食の実態>産地偽装青果販売業「三木屋」のニュース検証


<学校給食は1ベクレル/㎏規制に!>実際には1.1ベクレルでいろんな被害が出ている
11/21ウクライナ調査結果・小若順一氏(内容書き出し)





comment 7
01.10
Fri

原子力規制委員:6原発10基合格見通し 現地調査で発言
毎日新聞 2014年01月09日 23時46分

原子力規制委員会は9日、
再稼働に向けて安全審査中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を現地調査した。
施設の安全対策審査を担当する更田(ふけた)豊志委員は同原発など審査が進む6原発10基の名を挙げ、
「基準に不適合とされる原発が出てくるとは想像していない」と話し、
いずれも審査に合格するとの見通しを示した。


6原発10基は、昨年7月に電力4社が申請した、
▽大飯3、4号機
▽関電高浜3、4号機
▽九州電力玄海3、4号機
▽九電川内1、2号機
▽四国電力伊方3号機
▽北海道電力泊3号機。
更田委員は
「比較的新しく、私たちから見て条件のいい炉が申請されている。
 地震・津波対策で規制委と電力会社の意見の衝突がない限り、不合格ということはないだろう」と話した。

更田委員はこの日、原子力規制庁の職員11人と大飯原発を調査。
室内が狭い点などの改善を求めた緊急時対策所など約8項目を見て回った。
調査後、記者団に対し、安全対策の進捗(しんちょく)状況について、
「高い場所にあり、津波対策の難しさがない分だけ(前日に現地調査した)高浜原発より先行している」と印象を語り、
「夏になって、まだ安全審査をやっているとは思わない」と話した。
更田委員は8日、高浜原発3、4号機の調査後、
「夏までの再稼働は不可能ではない」と発言していた。

審査中の他の原発との比較では、「伊方、川内、玄海、高浜と大きな差があるとは思わない」と話した。
ただ、再稼働の時期について
「(島崎邦彦委員長代理が担当する)地震・津波関連の議論次第」との考えも示した。

更田委員が大飯原発を現地調査するのは、新規制基準の施行(昨年7月)前の昨年6月以来。
当時は全国で唯一稼働していた3、4号機について、
「運転停止を求める重大な問題は無い」との認識を示していた。


大飯原発を巡っては、
重要施設の非常用取水路を横切り、活断層の疑いが指摘されている断層、F−6破砕帯について、
原子力規制委の有識者調査団が昨年11月、「活断層ではない」とする報告書案を示している。
【吉田卓矢、松野和生】





更田豊志委員って?

原子力規制委員会の委員長の人事は今のまま進んでいいのだろうか?
8/9そもそも総研(内容書き出し)

それからちなみにですね、もう二方、原子力関係の人は任期が3年。(更田・中村)
そうじゃない方は任期が2年(大島・島崎)ということで、
この原子力関係の方がですね、一回決まると長いわけですね。
今のこの人事案のまま行けば。

原子力規制委員会、メンバーはどんな人?
「露骨すぎます」金子勝氏9/19たねまきJ(内容書き出し)

金子:原子力村の村長の一人だと思いますね。で、更田(ふけた)さんという方も、
水野:更田さんという方も委員でいらっしゃるんですよね。
金子:そうです、若い時から、ふけたさんという名前ですが・・・
水野:いやそんな(笑)金子さんって本当のジョークがいっぱい飛び交う方なんですね(笑)ふけたさん。
金子:すみません、オヤジで(笑)この人も、現職の原子力開発機構の部長ですから。
水野:それって、どういう感じの方ですか?
金子:この人だって、「もんじゅ」をやっているわけだから、
水野:あっ!そうか!!
金子:事業者団体の現職だから、これは完全に違反だと思うんですけれど。
水野:えぇーッ!!


これを見てパブリックコメントを出そう!
「そもそも新安全基準で原発は本当に安全になるの?」そもそも総研2/7(内容書き出し)

玉川:
これあの、更田さんって5人の規制委員のうちの一人なんですよ。
その人がおっしゃっているのを簡単に言うとですね、
例えばテロとかね、そういうふうなものを想定してつくる、
こういう第二制御室みたいなものは、「万万が一」だと。
こういうのもやっぱり必要かもしれないけれども、
とりあえず動かす分には、
「計画さえあればいいんじゃないか」っていうニュアンスに、ひとつはなっているんですよね。
もう一つは、原子炉を再起動するときに、
長く止まっていると、長く止まっていて動かすということも問題があるかもしれないから、
じゃ、早く、
「長く止めないで動かしたほうがいい」のかっていうニュアンスにも取れることをおっしゃっていて、…


福島みずほ氏・満田夏花 氏(発言書き出し)7/31「原子力規制委員会人事案に異議あり!」
記者会見&東京新聞社説

更田豊志(ふけたとよし)さんも同様、原子力のバリバリの現役の選手です。


原子力規制委員4人へ
「あなたは委員として欠格要件に当てはまるのでは?刑事告発されてますが?他」
週刊金曜日9/19(音声・内容書き出し)

まず、更田委員と中村委員にお聞きしたいんですけれども、
「明確に委員の欠格要件に当たるのではないか」というような疑問が出ております。
それについて、ま、引き受けられたという事は自分では当たらないというふうに判断されたと思うんですが、
当たらないと判断された理由について具体的にお教えいただければと思います。

更田豊志委員
原子力規制委員会11
えー、最初のお尋ねですが、
あの~、委員として欠格に当たるのではないか?という事ですが、
これはあの、私自身がどう考えるかというよりも、これを、お話を頂いた時に、
え、まァ、言ってみればその、欠格かどうであるか?という事は、その選ぶ側の基準で、すので、
私自身は、その欠格であるのならば、お話がそもそも私のところにないであろうと、
そう受け止めました。
で、ですので、欠格に当たる当たらないというのは、
ま、選ぶ側に、ま、お訪ねいただきたいというのが一つです。
で、もうひとつは、じゃあ自分自身その虚心段階に欠格に当たるかどうか?という事ですが、
えー、わたくしはあのー、今年の3月まで、えー、
日本原子力研究開発機構の安全研究センターというところにおりました。
25年半、あのー、日本原子力研究所と日本原子力研究開発機構に勤めておりましたけれども、
そのうちの半年を除いて25年間、安全研究センター、または安全性試験研究センターという、
いわゆる規制を支援するための安全性に重視をしておりました。
で、えー、そういった意味で、
推進側の新しい原子炉を開発するとかですか、そういった開発に携わったことはありません。
で、えー、安全研究センターというのはそもそも比較的、
比較的というか、事業者との関係に関しての中立性に関しては、
え-、十分に、え・・言葉がちょっと、上手い言葉が見つかりませんけれども、
隔離された組織です。
で、そういったところで研究を続けてきたという経歴からして、
まぁむしろ事業者から、これまでも煙たがられてきたという自覚を持っております。
えー、そういう意味で、自分自身欠格に当たるとは考えておりませんし、
またその基準というのは、その選ぶ側におありになるんだろうと考えております。


<5年猶予問題>原子力規制を監視する市民の会4/2坂上武氏&デモクラTV4/5
更田委員もその「猶予期間を設けるのは国際的には当たり前だ」とか、
「日本がガラパゴスにまたがってしまう」とか、非常に意味不明な反応をしていますけれども、
結局理由がないというところで、そこをぜひみなさんもメディアの方、それから国会でも、
是非そこを含めてしっかりと追及していただければというふうに思います。


大飯原発評価会合の行方2013年 6/19FFTV(内容書き出し)ー大飯原発基準満たさず運転へー
ところがこれについて6月15日に規制委員会の現地調査というのをやっていて、
おそらくこの会議室も見学しているはずなんですけれども、
ところが更田委員はですね、「決定的に問題点は見つかっていない」みたいな感じで
そんなコメントを出しているというのが実情です。
これだけ一つとってもですね、
今の基準で要求している事を満たしていないというのは明らかではないかなというふうに思うんですね。






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01.10
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東北電力、女川原発2号機再稼働へ戸別訪問で地元住民に説明(宮城14/01/09)

作成者: FNNLocal 2014/01/09

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女川原発2号機の再稼働に向け、2013年12月末に安全審査を申請した東北電力は、­
今日(1月9日)、地元住民への説明のため、戸別訪問を始めました。
訪問は、女川町の全世帯など4,200戸が対象となります。

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東北電力社員:
新規制基準の適合検査というものを行いましたので、その概要をご説明しながら一軒一軒回っております。


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この訪問は、原子力規制委員会が2013年7月に設けた、
「適合性審査」と呼ばれる新­基準に沿った、女川原発2号機の取り組みについて、説明するもの。

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9日は、東北電力の職員が、女川町宮ケ崎地区の住宅14戸を2人1組で訪問した。

東北電力は、12月27日、原子力規制委員会に、女川原発2号機の安全審査を申請。

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海抜29メートルの防潮堤の整備など、新基準を満たす安全対策を女川原発で進めている­。


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訪問を受けた住民:
もし(再稼働に)なったら、あのー、知恵を、知恵を結集してですね、事故のないようなあれをしていただきたいと。

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訪問を受けた住民:
とにかく安全が第一ですね。100%、120%安全であれば、だから、だって、再稼働してください­とも言い切れないし


戸別訪問は、女川町と石巻市の牡鹿半島の住宅、あわせて4,200戸を対象に、1月2­4日まで行われる。






ー追記ー


四国電、再稼働に向け戸別訪問 愛媛・伊方原発周辺
47NEWS 2013年8月27日

2014011022.jpg
伊方原発の再稼働に向けた安全対策の実施状況を住民(左)に説明する四国電力の社員
=27日午前、愛媛県伊方町


四国電力は27日、伊方原発(愛媛県)周辺の約2万8千戸に対し、
安全対策の実施状況を説明するため、戸別訪問を始めた。
同社は7月、伊方3号機の早期再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請、住民の理解を得たい考えだ。

戸別訪問は1988年から毎年秋に実施。
今回は安全審査の申請を踏まえ、より早く住民へ伝える狙いで前倒しした。

伊方町九町の訪問先では、玄関前で男性社員が、
津波から重要設備を守る水密扉を建屋に設置したことなどを図や写真入りの冊子を示しながら5分ほど解説。
司法書士の山口剛宏さんは「福島第1原発事故の検証を十分して対策をしてほしい」と注文した。
2013/08/27 12:23 【共同通信】





comment 3
01.10
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宇都宮けんじとともに東京都を変えていくキ­ックオフ集会


2014年1月8日 東京・豊島公会堂




地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん
(なくなった霞ケ関駅の高橋一正助役の未亡人)が力強い宇都宮支持メッセージ


2014010811.jpg
木内みどりさん:
次の方をご紹介いたします
サリン被害者の会の高橋シズヱさん。
サリン事件の時に宇都宮さんは弁護団長でいらっしゃいました。
宇都宮さんがどんな方か?というのを本当に身をもってご存じの方です。
高橋シズヱさん、どうぞよろしくお願いいたします。


2014010812.jpg
高橋シズヱさん:
今日は雨の中こんなに沢山、宇都宮先生のためにお集まりになって下さいましてありがとうございます。
そして私は実は池袋出身です。
小学校の時にここの舞台で学芸会をやりました。
同じ舞台で宇都宮先生の応援が出来るなんて、すごい幸せです。

実は私は地下鉄サリン事件で主人を亡くしました。
95年の3月20日。
意外とみなさん、あの日何をしていたか?という事を覚えていらっしゃいます。
ですよね。
事件からもう今年の3月で丸19年になります。
ですから25歳ぐらいまでの方は事件を覚えていらっしゃらないかもしれませんけれども、
私は主人を亡くして、
なんでも主人と相談しながら家庭生活をやってきたんですけれども、
そこでパッタリ相談する人もいなくなって、
本当に「どうしよう」「なにをすればいいんだろう」と思った時にですね、
弁護団を組んで下さって、その団長になってくれたのが宇都宮先生でした。


沢山の弁護士さん達を率いて、私たちをサポートしてくれました。

みなさん、アメリカで9.11同時多発テロが起きた時の、
その辺のニュースを覚えてらっしゃるかしれません。
あの時に当時のニューヨークのジュリアーニ市長が、もういち早くグラウンドゼロに駆け付けて、
消防士や警察官やレスキューの人達と一緒にあのがれきの中で指示をしたり働いて、声をかけたりしていました。

地下鉄サリン事件
東京のど真ん中で起きたんです。
あの当時の都知事は青島さんでした。
私は青島さんに会った事がありません。

でもとにかく私たちは民事訴訟を起こして、
オウムを相手にですね、民事訴訟を起こしました。
怖かったですよ、すごく。
どんな仕返しをされるか分からないという事があるので、すごくこわかったんですけれども、
宇都宮先生にも勇気づけられて、

とにかく、オウムに資産を持たせていたらまた何をやりだすか分からない
だから私たちが損害賠償訴訟を起こして、資金を持たせないようにする。
入ったお金は全部被害者が取り上げる、そのための民事裁判だったんですね。
そういうことをしました。

怖かったですよ、本当に。
それでも弁護団と一緒に頑張って民事訴訟を勝訴しました。
で、実際にお金は入ったか?というと、それは一銭もありません。
だって、オウムの信者たちはみんな教団に入る時にお布施として出していたからです。

でもやっぱりみんな、私は主人を亡くしましたし、他の人達も、
現在13人の方が死亡したという、そういう判明をしていますけれども、
そういう人達と、あと何千人という、6300人近くの人がですね、被害に遭った。
実際に本当に大変だったんですよ。
仕事出来なくなっちゃったんです、私。
で「その救済をして欲しい」とずっと私たちは言ってきました。

そのために関係省庁に行ったり、山梨県にも行ったし、都庁にも行きました。
何回も都庁にも足を運びました。
団長である宇都宮先生はじめ弁護士さん達と一緒に。

その時に石原都知事には、私は一度も会っていません。
何回も行ったのに、何回も要請したのに。

しかもですよ、都庁爆弾事件っていうのがあったんですよ。
あれは青島さんが都知事の時だったんですけれども、
そうやって、オウム事件の被害者の気持ちが分かっているはずなのに、
石原さんは私たちに何もしてくれませんでした。

東京都は何もしてくれませんでした。

本当に悲しかったですよ。
そういう状況が13年間続きました。
2008年になってやっとオウム事件の被害者救済法ができました。
本当にそれまでの宇都宮先生を団長とする弁護団がどれだけ苦労してテロ被害者の被害者救済に走ったことか。
私なんかは本当に末席なんですけれども、
衆議院議員会館、参議院議員会館、問題のところに行って、そして大臣のところにも行きました。
で、やっとできたんですね。

それとですね、あとみなさん、地下鉄サリン事件の被害者が何人いるか?
これは今6300人いると私は言いましたけれども、
裁判上は3800人ぐらいなんですよ。
あと、行動なんかでされているのが5000人以上とか、5200人以上とかそんなふうに言われていますけれど、
その被害者数さえ国は把握しようとしなかったんです。
調べようとしなかったんです。

でもその救済法ができて、
この救済法というのは国がお金を出すんですけれども、
オウムの代わりに国が立て替えて私たちに支払ったお見舞い金をオウムから取り立てるという、
ま、そういう順番なんですけれども、
その時に被害者自身が、これは警察が窓口になっていたんですけど、
警察に申請して、警察が被害者だという事を認定して、
それでお見舞い金が出たんですね。

で、申請したことによって、確かに被害者だという事が分かって、
その人数を出せば被害者数が分かるじゃないか。
それも私は警察庁に言ったんですけれども、なかなか出してくれませんでした。
「それは仕事じゃない」って。

で、私はその頃にはもう内閣府の、
犯罪被害者等基本法というのができていましたので、内閣府の担当者に警察庁を突っついてもらいました。
それでやっと警察庁が人数を調べてくれて、
そして正確な人数が6286人です。
そこで被害者数が出来たのも、オウム事件の被害者法ができて、
そしてお見舞い金を出すという、そういうシステムが出来たからこそで、
そういう事をやってくれたのが宇都宮先生なんですね。

もう本当に被害者の事、弱者の事をすごく分かって下さる先生です。





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01.09
Thu

除染業者井戸壊す 国に報告せず公表も遅れる
福島民報 2014年1月9日

環境省は8日、
川俣町山木屋地区の国直轄除染を受注した業者が昨年12月、作業中に民家の井戸を損傷させたと発表した。
業者は同省に連絡せず、所有者が昨年末に見つけて発覚した。
 
同省によると、
業者は12月10日、民家敷地内の井戸にバックホーのショベルをぶつけ、コンクリート製の井戸のふたを壊した。
この際、除染で出た草木の一部が井戸内に落ちたが、そのままにしていた。
 
所有者が昨年12月26日、損傷に気付き、環境省に連絡した。
同省は「補修などの対応が決まっていなかった」としてすぐに公表しなかった。
 
同省福島環境再生事務所
「再発防止と、速やかな連絡を徹底させる。事実を把握した時点で公表すべきだった」としている。

(2014/01/09 14:58)


ーーー

「壊した井戸の中に汚染された草木が落としたまま報告しなかった」という部分がとっても嫌で、
施工業者の名前などもっと詳しく知りたいと思いました。そして、
環境省のホームページを探したけれども、この件に関しての発表は見当たらない。
なので「環境省福島環境再生事務所」で検索。
福島環境再生事務所の報道発表資料のなかに、
(✪ื‿✪ื)ありました!
宅地除染における井戸の破損及び集積した草木の井戸内への落下について(川俣町山木屋)
こんな感じだもの、新聞記事にならなきゃだーれも見つけられないって思います。
私は 環境省と福島環境再生事務所が別々に報道発表の資料を出している事を始めて知りました。


2014010914.jpg


平成26年1月8日(水) お知らせ)

宅地除染における井戸の破損及び集積した草木の井戸内への落下について(川俣町山木屋)

川俣町山木屋地区で実施している除染工事において、
宅地の井戸の破損と集積した草木の井戸内への落下を引き起こしました。
これを受け、井戸の所有者に対しての経過説明とお詫びを行い、補修や清掃等を実施することとしました。
なお、今回の事態を受けて、環境省は発注者として施工業者に再発防止の徹底を指示して参ります。



1.経過
発生から現在までの経過については以下の通りです。
① 平成 25 年 12 月 10 日
・除染で生じた草木を大型土のう袋に詰め込む際、
 バックホウにより井戸のふたを破損し、草木の一部が井戸内に落下した。
※施工業者は後日対応することを考え、井戸所有者へ連絡しなかった。
② 平成 25 年 12 月 26 日
・井戸所有者が井戸の破損などを発見し、環境省へ通報した。
・施工業者が井戸所有者へお詫びと今後の対応を相談した。
・環境省が施工業者へ井戸の補修や清掃等を指示した。
③ 平成 26 年 1 月 8 日
・現地において、環境省と施工業者が井戸所有者へ今回の経過説明、
 お詫び及び補修・清掃等の対応について説明した。

2.今後の対応
今後は、井戸の補修や清掃等を速やかに実施して参ります。
また、今回の事態を踏まえ、現場の状況を確認しながら十分注意した施工を行い、
再発防止の徹底を図るよう施工業者を指導して参ります。
なお、万が一同様の事態を招いた場合には、速やかに所有者へ連絡するとともに、
復旧の対応を行うよう施工業者を指導して参ります。


<問合先>
福島環境再生事務所
電話:024-573-7489
放射能汚染対策課長:加藤 聖
室長:水原 健介
担当:栗田 外美




井戸の中に汚染された草木を落としたまま井戸所有者へ連絡もしなかった施工業者の名前等の新しい情報はなく、
これだけの報告でした。


納得いきません。




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01.09
Thu
三重・四日市コンビナートで爆発事故、死傷者多数
TBS 2014年1月9日(木) 15時59分

三重県の四日市コンビナートで爆発事故が起き、多数の死傷者が出ている模様です
2014010911.jpg

事故があったのは、四日市市三田町の三菱マテリアル四日市工場で、
9日午後2時10分ごろ、プラントでの作業中、何らかの化学反応で爆発が起きました。

2014010912.jpg

消防車13台が消火活動中ですが、消防によりますと、男性17人の死傷者が出ている模様で、
警察と消防が消火作業と被害の確認を急いでいます。(09日15:51)

2014010913.jpg



ーーー


三菱マテリアルってこのブログに何回か出てきている会社だ!

千葉県市原市の核燃料物質施設~水俣病
1943年、ヘドロにより水俣湾の漁場が荒廃し、被害漁場の漁業権を買い取る
1958年、日窒電子化学株式会社(のちの三菱マテリアル野田工場)を設立しシリコンウェハー事業に参入する。
チッソが1958年に設立した三菱マテリアル野田工場にも
チッソ石油化学株式会社五井製造所のように核燃料のにおいがプンプンしてます。

文部科学省←三菱マテリアルで検索したら沢山出てきました
トラブル対応事例/核燃料物質等の管理の徹底について
2003/10/31核燃料物質の発見について
2004/08/18三菱マテリアル株式会社総合研究所における放射性物質の発見について

これだけ綿密に策を練られたら・・・恐ろしき洗脳国家
原発「世論対策マニュアル」をつくった日本原子力文化振興財団の活動費の3~4割は税金で賄われています。

2009年度決算では、文部科学省の「教育支援用情報提供」や経済産業省の「核燃料サイクル講演会」など
10事業、3億2200万円を受託しており、年間収入の34・1%を占めます。
電源立地推進事業としてとりくまれた講師派遣では、
年間136回の講演で、旅費606万円、講師謝礼591万円が税金から支出されています。
同財団の理事長は三菱マテリアル名誉顧問の秋元勇巳氏です。
日本原子力文化振興財団理事長は三菱マテリアル名誉顧問の秋元勇巳氏
三菱マテリアルとはどのような会社なのでしょうか?
千葉市の核燃料施設を調べていたら芋づる式に色々出てきてびっくりしました。

ATOMICAとはどんな組織?
RSICCユーザ会加盟機関名簿 平成24年11月現在
31  三菱マテリアル株式会社

環境省 『広域処理に関する地方自治体の状況』(11月19日現在)
青森県
青森県三戸町の民間施設
八戸セメント(株)
三菱マテリアル(株)

埼玉県
太平洋セメント(株)熊谷工場及び埼玉工場、
三菱マテリアル(株)横瀬工場

がれき焼却・セメント工場!「焼却後はセメントの原料として使う」
コンテナの外から空間線量測ってOK!

県によると、1年をかけ計約1万1300トンの木くずを
熊谷工場のほか同社の埼玉工場(日高市)、
三菱マテリアル横瀬工場(横瀬町)で焼却、
セメントの原料として使う。
がれきを受け入れるのは、
太平洋セメント熊谷工場(熊谷市)と
同社埼玉工場(日高市)、
三菱マテリアル横瀬工場(横瀬町)の3工場。
熊谷市の太平洋セメント熊谷工場で5150トン以下、
日高市の同埼玉工場では1千トン以下、
横瀬町の三菱マテリアル横瀬工場では5150トン以下と定めた。

「東電の値上げに企業反発」東電の電気から逃げられる大手企業が羨ましい。
収益の圧迫は設備投資の抑制につながる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は使用電力の約4割を東電などから購入しているもよう。
同社の動力費は12年3月期見込みで610億円。電力値上げはコスト増に直結する。
非鉄では三菱マテリアルが埼玉県内などに拠点を持つセメント事業で影響が出そうだ。







ーー追記ーー

何故か日本のメディアで報道されない映像

三菱の工場で爆発、5人死亡 (new ビデオ)


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三重・四日市で工場爆発 5人死亡、水素爆発の可能性
mbs 2014年01月10日(金) 00時58分

9日午後、三重県四日市市の工場で爆発があり、5人が死亡、12人が重軽傷を負いました。
工場を運営する会社が9日夜に会見し、
水素と化学物質が反応して「水素爆発」を起こしたとみられることを明らかにしました。

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 「『ドーン!』という感じ」(近くにいた人)
 「地震かなと思った」(近くにいた人)

爆発事故があったのは、三重県四日市市の四日市コンビナートにある「三菱マテリアル四日市工場」。
9日午後2時すぎ、水素を精製する装置の一部、「熱交換器」が突然、爆発。
消防車13台が出動、火は14分で鎮火しましたが、作業中の男性5人が死亡しました。

死亡したのは三菱マテリアル社員の豊田裕久さん(48)、藤田博之さん(34)、大畑真徳さん(36)。
それに、下請け会社の古川勇樹さん(25)と南部嘉英さん(42)です。
また、重傷の1人を含む三菱マテリアル社員と下請け会社の男性12人がけがをして、
四日市市内などの6つの病院に運ばれました。

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「誠に申し訳なく、謹んでお詫び申し上げます」(三菱マテリアル四日市工場 猿渡暢也 工場長)

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半導体に使われるシリコンを製造しているこの工場で、
今回爆発したのは、直径1メートル、長さ5メートルほどの円柱形の「熱交換器」。
これを洗浄するために、中の物質を加水分解して爆発を防ぐ作業をしていましたが、
午前中、2つある蓋のうち、1つを開けた時は問題がなかったものの、
午後は、もう1つの蓋を開けて3秒後に爆発したということです。

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「爆発が起きたことを考えると、我々の認識と若干、差があった」(三菱マテリアル四日市工場 遠藤俊秀 副工場長)

三菱マテリアルは加水分解してできた化学物質と、熱交換器の中に残っていた水素が反応して、
水素爆発を起こした可能性があるとしています。

2014010920.jpg

おととし2月にも、同じく熱交換器の洗浄後に爆発事故があったこの工場
いつ蓋を開けるかなどは「経験則」で行っていたということで、
警察は10日、業務上過失致死傷の疑いで、消防などとともに現場検証する方針です。(09日23:36)







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01.09
Thu
宇都宮けんじとともに東京都を変えていくキ­ックオフ集会

2014年1月8日 東京・豊島公会堂


宇都宮健児さん
どうもみなさんこんばんは。
雨の中沢山の集まり下さってありがとうございます。

また皆さんと再び東京都知事選が戦える。
こういう事を大変うれしく思っております。

今、様々な都知事候補が報道されていますけれど、私は昨年末、都知事選の出馬表明をいたしました。
そして今週の月曜日に都庁記者クラブで都知事選出馬の記者会見をやってまいりました。
私は知名度のある人、あるいは後出しジャンケン、
こういうやり方は市民運動のやり方ではないというふうに考えまして、
真っ先に出馬の決意を市民運動のみなさんの中で発表させていただきました。

市民運動の選挙は、政策を訴え、一人一人の市民の皆さんに理解を得ていく。
こういうやり方でないと勝てないというふうに信ずるからであります。

先程中山選対本部長が説明されましたけれど、
1年前に皆さんと都知事選を戦いまして、96万8960票の得票を得る事が出来ました。
これは私は大きな成果だと思っております。

ただ、これでは勝てない。
東京都の有権者は1060万人います。
そのうちの約1割は前回の選挙で獲得する事が出来ました。
私たちがこれから行われる都知事選で勝ち抜くためには、もうひとまわり、ふたまわり運動を広げなければいけない。
ひとまわり100万票。
ふたまわり200万票。
300万票を取らないと勝てない選挙だと考えております。

その意味では、昨年の1年前の選挙の反省も必要かと思っております。

私は、私を支援していただく勝手連のみなさん、既に50を超える勝手連が出来ました。
選挙事務所には毎日50人から100人のボランティアの方々がつめかけていただきました。
私たちは大変盛り上がった選挙を戦ったと思っておりますけど、
ただ私達仲間内で盛り上がっているだけでは選挙は勝てないという事も経験いたしました。

残りの8割9割の人にどう働きかけていくのか。
猪瀬さんを支持した人々を、あるいはその前の石原さんを支持した人、
こういう人々をどうやって我々が説得していくか。
これにかかっているんじゃないかと思っております。

今日参加された方はおそらく前回の選挙を私たちと一緒に戦ってくれた仲間だと思います。
だけど、私たちだけが投票するんでは勝てないんです。
もうひとまわり、ふたまわり、これまで無関心だった人、
あるいは猪瀬候補に投票した人、
その前は長い間、あの問題のある石原都政を支持した人、
こういう人達を説得して、「それじゃあダメなんだ」という事をいかに説得して支持者に加えていくか、
これが問われている、そういう選挙戦だと考えています。

1年前の選挙と異なる事は3つあると思っております。

全国が注視する選挙

一つは、1年前は国政選挙とダブりました。
しかしながら今回は都知事選だけであります。
全国の国民がかたずをのんで都知事選の結果を注視しております。
そしておそらく1月19日に行われる名護の市長選もそうだと思います。
この1月19日の名護市長選。
2月9日の東京都知事選
全国の国民が注視する中での選挙であり、
おそらくこれからの日本の将来、日本の未来を決めることになる選挙だと考えております。

私たちは、当然、東京都民の思いを受け止めて戦う必要があるわけですけど、
それだけじゃダメなんだと。
日本国民全体の思いを受け止めてここ東京で頑張る必要がある。
そういうふうに考えております。


安倍政権

1年前の選挙と違った点。
当時は安倍政権は誕生しておりませんでした。
ところが都知事選と同時に行われた衆議院選挙で自民党が圧勝して安倍政権が誕生しました。
安倍政権は何をやってきたのか?

多くの原発事故の被害者がいまだに15万人も避難している。
そのうち5万人は県外に避難している。
こういう避難者の生活再建が全くなされていないにもかかわらず、
原発の再稼働や、あるいは輸出をやろうとしている。

汚染水問題だって全く解決ができていない。
こういう状況の中で原発の輸出をやろうとしている。

それから私が取り組んでいる貧困問題に関しては、
生活保護基準の大幅な引き下げをやってしまいました。
一方で防衛費を11年ぶりに400億引き上げております。
さらには臨時国会で生活保護法の改悪をやりました。
これは生活困窮者を生活保護から締め出す悪法であります。

そして、生活保護の改悪を突破口として安倍政権は医療・年金・介護、社会保障の全体の改悪をやり、
憲法25条を空洞化させようとしています。

これは絶対に許せない事であります。

さらには今年の4月からは消費税増税も行おうとしております。
貧困者、中小企業に大きなダメージを与える消費税増税を断行しようとしております。
これも許せない事であります。

さらには安倍政権は雇用破壊を進めようとしております。
安倍政権は「日本が世界一企業にとって活動しやすい国をつくる」
こういう事を言いながら、労働者派遣法の全面改悪
あるいは正社員の中での解雇を容認する限定正社員制度の導入
さらには先送りされましたけれど、
国家戦略特区構想の中で簡単に労働者を解雇できる。
あるいは労働者が残業しても残業代を払わなくてもいい。
こういうブラック特区を進めようとしています。

安倍政権が言う、「企業が世界一活動しやすい国」という事は、
企業にとっては天国でありますけど、
労働者にとっては地獄の国作りであります。


さらに安倍政権は主権を侵害し、憲法秩序を破壊するTPPにも参加交渉を続けております。
さらに最も問題なのは、特定秘密保護法の強行採決
同じ臨時国会で制定した国家安全保障会議設置法日本版NSC
さらにおそらく今年の通常国会では集団的自衛権の行使を法律で認める
国家安全基本法を上程させようとしております。
これはアメリカとともに戦争が出来る体制作りをしようとしている訳です。
実質的な憲法9条の改憲であります。

こういう事を絶対に許してはなりません。

安倍政権は12月26日に突如として靖国参拝を行いまして、
アジア諸国はもちろん世界各国から批判されております。

こういう安倍政権の暴走をストップして憲法を守り、
東京からアジアに対して平和のメッセージを発信する
それが今回の戦いの大きな目標であります。



東京オリンピック

それから前回と変わった事は、2020年東京オリンピックの招致が決定された事であります。
このオリンピックについては私は4つ位ポイントがあると考えております。

1つはこのオリンピックは東日本大震災の被災者、
福島原発事故の被害者も一緒になって歓迎できるオリンピックにしなければいけないという事であります。
そのためには東日本大震災の被災者、原発事故被害者の救済と生活再建を早期に進める必要があります。
合わせて汚染水問題をはじめとする原発事故の収束についても、力を入れる必要があります。

さらに2点目は、オリンピックは平和と友好の祭典であるということであります。
皆さんはご承知でしょうが、1940年に実は東京オリンピックが招致・決定されていたわけです。
ところがこの1940年の東京オリンピックは戦争の、
1937年の盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)以後日中戦争が拡大し、
1939年にはヨーロッパで第二次世界大戦の火ぶたが切られて戦争が広がる中で中止に追い込まれている訳です。

今、安倍政権の軍国主義的、国家主義的な政策は、1940年のオリンピックの二の舞になる。
そういう方向を目指しております。


オリンピックが平和と友好の祭典ではなくなる可能性がありますし、
まさに開かれなくなる可能性があるわけです。

私が東京都知事になりましたら、
ソウル市・北京市と東京都で平和自治会議を開催したいと考えております。


自治体の外交でアジアにとって平和的な環境をつくりだして
そして本当に真にオリンピックを平和と友好の祭典にしていく。
そういう努力をするつもりであります。

さらにオリンピックは忘れてはならないのはパラリンピックも一緒にやられるという事なんです。
こちらを重視する必要があります。
パラリンピックを開くという事はそれこそ東京の街をバリアフリー、
ユニバーサルデザインの街に作り替えていく必要があるんです。

さらにオリンピックは金をかけるんじゃなくて、
シンプルで環境に配慮したオリンピックにする必要があると考えております。


百条委員会

そして忘れてはならないのは、猪瀬知事の金の問題であります。
猪瀬知事は辞職することで幕引きを図ろうとしておりますけれど、これは許してはならないと考えております。
まさに東京都が許認可権限を持っている徳洲会という病院の関係者から受け取っている、
5000万円ものお金を無担保無利子で受け取っている。
そして東京都は徳洲会の医療法人グループに9億円近くの補助金を出しているわけであります。
こういうような利権とカネにまみれた東京都政を変える必要があると考えております。
カネと利権から決別したクリーンな都政を作り上げるためにも、
猪瀬知事の金の問題は徹底究明する必要があると考えております。


私が東京都知事になりましたら、都議会に対して百条委員会の設置を再度要求します。

さらにこのカネの問題は猪瀬知事だけだったのか?
その前の石原はもっと貰っていたんじゃないか?
そういう問題を明らかにしていくことが都政を変えていく重要な仕事だと考えております。


都政を都民の手に

私はこれまでは都政は都民からは遠かったと思っております。
都政を都民の側に取り戻す。
そのためには、私が都知事になりましたら、都内各地で都民の皆さんと対話集会を重ねたいと思っております。
都民の声を都政に反映する。
そして都民の声が届くような都政に変えていく。
つまり、都政を都民の手に取り戻す。
都政に民主主義を取り戻す。

これが都政を変える大きな目標だと思っております。

皆さんと一緒に東京都を変えましょう。
都民の手に東京都を取り戻しましょう。
そして民主主義を取り戻しましょう。

そして、東京を変えて日本を変えましょう。
一緒になって戦っていきましょう。

よろしくお願いします、頑張りましょう。






<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)



comment 1
01.09
Thu
宇都宮けんじとともに東京都を変えていくキ­ックオフ集会



石川セリさん(音声)

2014年1月8日 東京・豊島公会堂



石川セリです。
やっぱりね、すごい最近怖いです。
原発もそう。

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そしてその…、被ばくして、私たちは食べるものも大変なのに、
外国に売ろうとしたりして、・・もうなんか、とても信じられない。
こんなことってあるの?

2014010814.jpg

私たちはね、もう受け身はダメ。
自分で、自分で投票して、やってもらいましょうよ、私たちの声を。







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01.09
Thu

参院選挙について
2913123115.jpg
http://youtu.be/sd2w6IIcUKY?t=34m36s

それも経験しているんで、今回の4人というのは少ないんです。
全国選挙の中で僕が4人しか関われなかったのは実は少ないんです。
3年前のほうが関わりました。

で、だけどあの時はもう労働組合もあり、それからいろんなあれがあったからあれですけど、
今回の4人は、ま、なかなかそういうものがなかったので結構大変でした。
先に名前を言っちゃいます。

黒幕みたいに言われていますけれど、僕は黒幕でもなんでもないんですが、
山本太郎君と三宅洋平君の選挙に関わっていたのはご存じだと思うんです。
あとふたり、
山田正彦さんといって、民主党を離党してTPP反対に命をかけているおじいさんがいるんです。
僕はこの人が好きで、この人にだけはどうしても国会に行って欲しいと思ってて、
本当に命をかけていました、今もかけています。
だから、議員はやめてもTPPだけは何とかしたいと一生懸命話していますけれども、
この人ともう一人、
もう3回目なんですが初当選の時から応援している沖縄の糸数慶子さんという人なんですけれども、
彼女の初当選から、実はずっとやっていました。
今回も、現地にはいなかったんですけれども、
初当選の時は現地に張り付いてやってたんですが、
今回も、現地には入りませんでしたけれども本番はやっていました。
だから時間的に言うと4人の中で直接僕が自分の時間の24時間の時間で、
選挙本番中に一番時間を割いたのは実は糸数さんの選挙でした。
というのは非常に厳しかったからです。
やられると思いました、ひっくり返されるかなという期間があったんで、
本当に最後まで僕は電話を掛けまくっていました、ひたすら。

でも沖縄で1票拾えると東京では10票になります。
これは千葉も一緒です。
つまり、全国選挙ですから、東京は。
東京の票が一番広い安いんですね、全国で、地方から攻めて。

これは僕はよく言うんですが、
東京・千葉・埼玉・神奈川、この4つは選挙区選挙であっても、
この県の選挙で全国選挙が出来るって僕は言っているんです。
この1都3県だけで。
理由は簡単
ここの1都3県は全国まんべんなく人が来ている、集まっている。
だからこの1都3県の選挙だけはですね、全国から票が拾えるんです。

これが大阪だとそうならないです。
ずーっと西によっちゃうんですね、出身地が。
だから、この1都3県が一番全国選挙はやりやすいなと思っています。
全国から攻めるという戦略がね。

だからそういう事があったので、
とにかく1票拾わなければならないのが一番大変だったのが沖縄だったんですけど、
これは今日はじめて話しました、誰にも話してない、これは内輪話。
僕の個人的な話。
だから必死で体がきついもんだから、もうベットに横になってね、
その方がつらそうな声が出るから、受ける方もですね、ちょっと
「こいつ頑張ってるんだな」っていう気になってくれるかとも思って、
でも本当にきつくて、ずっとベットに横になって電話をしていました。
本当にぎりぎりだったんです、ひっくり返されるかなと。
でも蓋を開けたらだいぶ票が開いてたんで予想外でしたけれどもギリギリでした。

彼女が負けていたら、1人区が全滅だったんです。

でも他はどこも無理だと思ったんで、勝てないと思ったので、もう沖縄に絞っていました。
一人区ですね。
それであと二人、だから4人関わりました。
残念ながら山田さんの選挙は私が直接かかわれなかったので、
名前を言えばご存じの方もいると思うんですが、僕の仲間が張り付いて九州で山田さんの選挙はやっていました。

でも、東京の選挙フェスの山田さんを呼んだりだとか、
私もいろいろ電話をかけたりやっていました、4人やっていました。

だからはっきり言います。
今回の、「今だから話せる参院選の戦略」は後からも話しますけど、
今回の僕の参院選戦略は惨敗でした。
こんな惨敗をした経験があんまりないほどの惨敗でした。
直接やった4人で2勝2敗です。
選挙の勝ち負けで言えば2勝2敗。
勝率5割ですよ。


山本太郎との出会い
で、もっと言うとですね、参議院の戦略、参議院選挙全体の戦略はどこか持とうと思ったんです、今回も。
僕は、さっき山本太郎君が来てくれましたけれど、
彼と初めて会ったのは去年の10月の末か11月だと思います。
それまで一度も会ったことはありません。

というのは僕は国会で叩かれたんで、迷惑かけちゃいけないと思って、
あんまり原発のデモとか等に関しては、行かないようにしていました。
また過激なのが後ろにいるとか言われるといやなので、顔出さないようにしてたんで、
行きたかったんですけど、そういうところには顔を出さないようにしていました。
原発に関しては。

ということもあって、初めて彼と会ったのはそういう事です。
で、何で会ったか?というと、何人かの、山田さんも含めた何人かの民主党のまともな人達と一緒になったんですが、
太郎君に「選挙に出てくれ」というお願いをしようと思って会いました。

僕はあんまり人に「選挙に出てくれ」って、
「選挙を応援してくれ」と頼まれることはやたら多いんですけど、
僕は「選挙に出てくれ」って人に言う事はあんまりないんです。
でも、去年の衆院選はお願いをしました。
ハッキリ、初対面だったけれども太郎君に言いました。

「あんた、本当に原発無くそうと思う?だったら選挙に出るしかないよ」

言っちゃったんですよ、いきなり初対面で。
で、その時「あー、とんでもない、とんでもない」とか言ってましたけど、ちょっとしてから、
僕の仲間と彼の友人が一緒に原発(反対)をやってて、そのつながりで、
その時もその人と一緒にいたんですけど、
あとで電話が来てですね、「本当に考えたい」という話があって、それで彼が衆議院選に出ちゃったわけですね。


山本太郎の衆院選選挙戦略

でもこの時の衆議院選の戦略というのはですね、
もう僕は「民主はダメだ」と思ったんです。もうこいつらは裏切る・・、

菅さんが「消費税を上げる、10%容認」って言った時から、
「もうこの党はダメだな」とハッキリ言って思いました。
僕はそれ以上さっきも言ったとおりに菅さんに一切電話一本していないと言いましたが、
でも、じゃあ衆院選挙で、

民主党はダメだ。じゃあ、共産党で勝てるか?
じゃあ、自民党に戻していいのか?

「ダメだ」と僕は思ったわけ。


やっぱり「TPPは絶対にダメだ」と僕は思っているし、
それから「消費税を上げたらこの国の経済は終わっちゃう」と思っているし、
ま、もろもろあって、何とか新しい選択肢をつくらないといけないと思ったんですね。
それで、山田さんなんかと一緒に嘉田さんを口説きに行き、
多少知り合いであった鳥越さんを口説き、●かわうちさんを中心と、あ、言っちゃった、
坂本龍一さんを口説きにニューヨークまで飛び、
その時に僕の構想は、ま、今は言っちゃいますけれどもこういう構想でした。

もう永田町の政党は誰も信用して無い。
僕がそうだから、みんなそうだと思うんですよ。
だから永田町の、たとえば民主の良識派が割って出ても、もう、これは人は信用しない。
ハッキリ言って政権交代した時のようなあれはもうない。

じゃあどうしようか?という事で衆院選の戦略は、
永田町の外の、人々が一番知っていて、
多くの人達が「この人なら」という信頼があって、
かつネームバリューと影響力のある人達がその気になってくれて、
呼びかけて、新しい党でなくていいと思うんです。
選択肢をつくってくれないかな、と思ったんですね。

で、そこに、永田町の中の政党のまともな人達、
もう民主党がダメだと思ったら民主党の中から出てくる。
あるいはまったくの新人が出るという形で、何とか新しい枠組みを作れないかなと思って、
悪いですが、その時に太郎君はその一人だったんです。
よくかけてくれるだけじゃなくて候補者にまでなってくれる。
言っちゃっていいかな、鳥越さんにも
「もう、お歳もお歳しなんだし体も丈夫じゃないんだから、もう、最後のアレなんだから出ませんか?」
これも選挙に出るという事は大変な事なんで僕はあんまり言いたくないんだけど、
人生変えちゃう事だから、とんでもないしんどい仕事を人にね要求するのは言いたくないんだけど、
まあ「今回だけは」と思って、鳥越さんにもそういう話をしました。

僕も最初は嘉田党首なんて考えていませんでした。
共同代表だったんです。
考えていたのは、そういう人たちが共同代表。
っていので枠組みをつくれないかという事を考えて一生懸命動いていました。

でも、結果はご存じのようにこの戦略も大失敗。
それでも未来で304万は取れました。
それでも。
でもその後がひどかった。すぐ成田離婚となりましたので、まあ、訳が分からない。
これはいろいろあるんですが、他人の悪口を言うことになるのでこれ以上は申し上げません。

だから衆院選で僕は大失敗だったんです。

で、太郎君が「未来と重複をかけるのは嫌だ」と言って無所属で出て、
僕は「石原とでは勝てないよ、どうしても選挙に出て無所属で勝ちたいのなら1区でどうか」と僕は言ったんです。
「1区なら勝たせてみせる」とハッキリ言いました、大見栄を切って。
それか、「もしどうしても8区でやりたいのなら未来で重複をかけないか」って言ったんです。
「そしたら上がれるよ」って言ったんですけど、
この男の素晴らしいところ、あ、この男なんて言ったらいけない
太郎君の素晴らしいところで、あえて一番危ないのを選んだんです。
勝ち目の一番ない選挙を選んだ。

僕が知ったのは、前の日だったんですけど、
本当に前の日。
明日公示ですよ。明日公示。
なんにも決めてない。
「どこから出る」かさえ決めてないんですよ。

http://youtu.be/sd2w6IIcUKY?t=45m41s

公示の前の日、夕方5時半。
供託金を本当は4時半までに入れなきゃいけなかったの。
でも最終的には5時半に決めたんですよ。
だから一人に供託金を持って走ってもらったんですよね。
法務省に走らせといて、その間に最終協議をしてたんです。
「どうする?」
で、最終的に決まったのが5時半でした。

だから今日ここにもその時に苦労してくれた人が一人来ていますけれど、
宣伝カーからなにから全部それからやらなければいけないんですよ。
次の日の朝に間に合わせなければいけない。
「ポスターどうするの?」
ね。
神業でしょ、これ。
でも結果から言うと30年いろんな失敗をしてくるとね、なんとかできちゃうんですよ、これが。
いっぱい仲間がね、各地にいるもんだから。

その時にね、実は4カ所準備していました。
「橋下徹が出たら橋下とやりたい」って太郎君が、これはもうばらしちゃうけど、
「橋下徹とやりたい」って言うんで、大阪1区へ行くんじゃないかという事で、大阪で出た場合。
それから「野田君のところで出る」という話があって、
これは「生活の人がいるしどうしよう」っていうんで、これは無くなった。
あと「枝野君のところで出る」っていう話もあって、これは最初は別の人が出ちゃったんだけども、
それも全部用意して、その場合のことも手筈してたんです、実は。

だから、大体のデザインとかはポスターも作ってあったんですけど、
最終的に何区とかっていうのはその晩徹夜でやって、印刷屋に無理言って、
乾かなくてもいいから明日出すぞみたいな、
結果から言って、ちょっと遅れたんですけれど初日でなんとかポスターが貼れました、おかげさまで。
でもまァ、そういう選挙だったんで、勝てるわけはないですよね。
相手が相手ですから。

ま、1区だったら僕は勝ったと思っていますけど。
海江田さんですからね。
もう一人の自民党も弱い人ですからね。
率直に言ってあれは勝てたと思っています。

でもああいう結果でした。
衆院選はあんな形で大戦略大失敗でした。
これは率直にあんまり人の前で言ったことはないんですけど、事実です。


http://youtu.be/sd2w6IIcUKY?t=48m5s
参院選挙の戦略

それから参院選。
太郎君と洋平君。
太郎のあの気持ちにね、答えて、太郎の選挙を本当に必死でやった若いものがいました。
三宅洋平、34歳、お金がない、知名度ない。
だけど、素晴らしく勉強している。
ものすごい才能のある人だと僕は思っています。

で、彼が山本太郎をなんとかしなきゃいけない。
ひとりじゃできないという事で、勝手に応援にきてくれました。
自分だけじゃなくて自分の知り合いのミュージシャンにみんなことごとく声かけて、
「山本太郎を見捨てるわけにはいかんだろう」と、
「みんなで応援しよう」と言ってきてくれたんです。
だから沢山のミュージシャンが応援に来てくれました。
だから第一声の高円寺の前で、
あの渋谷ハチ公のミニ版は山本太郎の選挙の初日に高円寺で実現をしています。
2913123116.jpg
16
いま、選挙フェスと言われている、あれのミニ版は山本太郎の選挙の時に実は出来ていたんです。
これを実際上準備してくれたのは、中心になってくれたのが三宅洋平という若者でした。

それ以前も●きなしょうきちっていう人の選挙を通じて、三宅君を知ってたんですけど、
本当に一緒に選挙をやったのはこの間が初めて。

そして、山本太郎と同じようにとんでもない無茶なやつで、
山本太郎が落ちたにもかかわらず、落ちたにもかかわらず「今度は俺がやる」って言っちゃったんです。

サイコーですね。
今の若いやつはカッコイイですよ。
ほんとうに。

でも僕は正直言って、比例は反対でした。
彼が比例をやるということに関してはですね、
比例の選挙って本当に大変なんです、個人名を書かせるのは。
で、彼は金無いんですよ。
売れないミュージシャンですからね。
ファンは熱烈だけれども、知名度がない。
メジャーじゃない。
素晴らしい声しているけれどヒット曲は無い。
今回で大分売れたけど、
お金がないんですよ。
お金がない、知名度もない、34歳の若者が、全国比例から出て、
当選するなんて、あり得ないんですよ、常識で。

だから僕は、実を言うとあんまりこれに関しては、
ま、彼も言っているけれど、
出ろとは言わなかったし、うーんと思っていました。
でもとにかく出る以上はやろうと、こいつの選挙はどうしてもやろうと思いました。

で、今度また戦略の話になります。
参院選以上の大惨敗でした、戦略的に言うと。

懲りもせずにまた同じ事をやろうとしたんですね。
衆院選で出来なかった事を。
なんとか一つにまとまって即時の脱原発。
即時ですよ、段階的じゃなくて。
すぐの脱原発、即時の原発廃止と、
それから消費税は上げちゃいかん。
それからTPPは絶対に入っちゃいかん。
憲法を少なくとも悪い方へ変えちゃいかん。
この辺を一致点に出来る人達が、永田町を含めて何とかまとまれないかという事で、
太郎君、洋平君、山田さんをはじめとした人達とずーっと働きかけたんです、それぞれの、それぞれが。

最後は5月27日でしたかね、
参議員で山本太郎君が追いかける形で、ま、集会もやったりしたんですけれども、
下でやってもいくらも進まないから、平場でかけたんですけど、
ご存じのようにこれも上手くいかず、最悪の選択を迫られました。

どうするか。
しょうがない。
じゃあ、生まれて一度も選挙に出たことがないけれど、新しい物をつくるには10人候補者がいるから、
「斉藤まさしも生まれて初めて、この年になって選挙に出るか」と初めて決意をしました。

それで、山田さん、太郎君、洋平君、とりあえず俺たち新党をつくろう。
新党というか、独自で団体をつくろう。
で、もしみんながまとまってくれないんだったら、俺たちで単独でやっちゃうよと。
いうふうにしようと思いました、正直言って。

それで相談がまとまって、
さて困った。
脅しはいいと。
脅す分にはそれでいいけど、本当にダメだったら俺たち出ちゃうっていうか、
言った事をやらなきゃいけないじゃないですか、政治に関わる人間は。

おい・・・、やっぱり困りましたね。
候補者を10人そろえなきゃいけない。
供託金だけで一人600万。
という事は最低1億なければ形もつくれない。


山田さん選挙で負けたばっかり。借金の山。
山本太郎衆議院選で金使いはたして無い。
三宅洋平もともと無い。
斉藤まさしは大きな選挙が終わったあとは借金しかない。
無理でした。

で・・・、ま、諦めざるを得なかったんです。
で、困って困って、「どうするか?」

山田正彦さんはみどりの風で出る。
それから、三宅洋平は緑の党で出る。
山本太郎は東京選挙区で出ると。

という羽目になってしまったというのが真相です。
以下に大惨敗だったか、お分かりいただけたでしょうか?
ガッテンですか?

そうなんです。
これ位みじめな、戦略的な失敗は僕の経験の中にもなかなか無い位の失敗でした。
それ位のあまちゃんなんです。

なんとかみんなまとまってくれないか。
出ないとこの国終わっゃうだろ、どうすんだよ、って言う位に。

でも残念ながら、通じませんでしたね。
残念ながら。


で、そういうふうに追い込まれてしまった。
追い込まれてしまったけれども、候補者4人。
どうするか。
また戦略戦術です。

どうすれば勝てるか?

勝てないにしても1票でも多く取るにはどうするか。
という事で、私の中に会ったのはキーワード一つです。

というのは何でか?って言うとですね、まとまらなかった原因ってね、なんだと思います?
バラバラになった時ですよ。
バラバラになったから横も潰れたんでしょ、ハッキリ言って。
あれ、まとまっていたら全然違いますよ。
そう思いません?
僕はこう言っているんです。
みどりの風と緑の党が一緒になっただけだって200万以上は必ず取れたっていう確信があるんです。

もし、あの二つがまとまっただけでも、山本太郎は一緒にそこから出ていました。

これはもう皆さんご存知かもしれない。
千葉で出なかった、加藤登紀子さんも千葉から出て欲しいとお願いしました。
最終的にダメでしたけれど、

僕がもしまとまった場合に考えていたのは、
金もないしあれだけど、とにかく東京・千葉・神奈川で、無所属で、
有力な、勝てる可能性のある候補者を出す。
なぜならここが一番票が沢山あるから。
で、全国的に影響が大きいから。

で、洋平君には実は「比例ではなくて神奈川選挙区から出ないか」という話をしたんですね。

もう出来上がっていました、僕の中では。
あんまり細かく言うと他に取られるから嫌だけど、
彼が神奈川から出ていたら、かなり取れるという自信があったんです。
彼の個性に一番合った選挙区だと僕は思っているんです。

実は東京以上に、日本の選挙史をひも解いてみると、
一番新しいブームがどこで起こるかというと、東京以上に神奈川なんです。
それで東京は、票はね、その時の傾向。
民主党の時は民主党がワーっと出る、新●がブームの時は新●がバーッと出る。
だいたい神奈川なんです。
それをひっくり返してそうじゃなかったのは橋下さんだけです、大阪から起こった。
これは僕の知る限り、神奈川はそういう土壌があります。
根拠もあるんです、それは。世界経済的に。
という事で、洋平君に神奈川から出てもらおうと思いました。
で、本当は加藤登紀子さんに千葉から出ていただくとですね、
もう「これだけでいけるな」と思っていました、正直言って。
これと比例が一つになっていたら、
まあ「第1党は無理だけど民主には負けないな」と思っていました。
僕は。

それで、多くの人達がこの選挙だったらハッキリ言って何10万の人が動いてくれたに違いないと
いまでも確信があります。
でも、洋平君は最後自分で決めたんですね。
「神奈川じゃなくて比例でやりたい」と。
なぜなら、全国の人に訴えたいと言ったんですね。
だから彼は比例でいった。
あそこでまた崩れたんですけど、
じゃあ今度は、ま、さっきの話に飛んじゃうとですね、

つまり、そのダメだったことが教えてくれたんです。

なにがダメなのか?
一番負ける方法はバラバラになること。
これは相除効果って言います。

相乗効果の逆。

割り算で票を減らしていくという事を、実際今回永田町で衆議院でも参議院でもやってしまったんです。

だから、どうやったら相乗効果が生まれる選挙戦が出来るかという事をずーっと考えていました。
この参院選で言えば。

つまり、最終的に比例で洋平が出て、太郎が選挙区で出る。
山田さんも比例。
で、糸数さんは選挙区で。

どうやったらそれぞれが1票でも多く取れる様に選挙を組むにはどうするか?
いうふうに全部考えたら
キーワードは相乗効果。
そのためにどうするかという事で、今回のそれぞれの選挙の戦術はしたつもりです。
残念ながら僕が直接に関われた、貼り付けたのはですね、洋平君と太郎君の選挙だけだったんです。
あとの二人は僕は現場に行けなかったので、殆ど責任が取れませんでした。
責任を持って方針を出すことができなかった。
お手伝いはしたけどね。
だから直接的には太郎君の選挙と洋平君の選挙を
どうやったら一番有効に相乗効果が生まれるかっていう事を考えて方針を提案してきたんです。

で、太郎君の個性がある、洋平君の個性があるじゃないですか。
そしてこの二つに共通する個性があるじゃないですか。
これをいかに最大限売り込むかという事を
マイナス面を補い合い、

これは口で言うと簡単ですけれど、簡単じゃないんです。

候補者になった人に、これは本人の前で言いたかったけど、
今いないから言っちゃいけないからあんまり言わないけれど、

候補者って独特の心理があるんです。
これはどんな人であってもそう。

立候補された方はわかると思います。
選挙の候補者になったら別人になっちゃう自分を見たことがあるでしょ。

ーいや、ないです。

ない(笑)それは自分で気がつかないだけで他人から見たら、ちょっとその時は、
選挙の時は違うんじゃないかと思うけれど、
それは、周りの人に聞くのが確かだと思うんで。

まず組むということだって大変なんですよ。
これだけ比例の候補者と選挙区の候補者が、これだけピッタンコというか、
これだけ入子で組んだ選挙って、僕が知る限りありません。
だって、ボランティアがみんな、両方やっている人が一番多いんだから、
両方のなかにいる。
比例は三宅、選挙区は東京。
これで両方やっているんだから。

ひとりの人が昼は山本太郎の選対に行って、
そもそも選挙事務所が1階と2階なんです、実際上。
同じビルの。
表向きは両方とも山本太郎事務所になっているんですけど、
実は1階は三宅洋平の選挙事務所、これは知ると面白くないと思うんですけれどもでも知っていますよ。
面白かろうはずがないじゃないですか。
自分の選対でお金出して自分の看板を掲げているところで実際は洋平の選挙をやっている。
面白かろうはずがない、彼は言わなかったけれど。
これは事実なんですよ。
知っている人はみんな知っています。
太郎君の選挙を実際に現場でやっていた人はみんな知っている。
お金がないので選挙事務所が借りられなかったんです。

これ幸いに一番効率よく組むにはそうでしょ。
一番人材を時間の無駄なく、ね、両方やるには一緒のところにいた方が一番いいのにきまっているんですよ。
ま、これは一例ですけど。

それぐらい徹底して組むという。
2人が嫌がろうがなにしようが、私のできる範囲でとにかく一緒にしちゃおう。

で、この二人には共通の政策がある訳じゃないですか。
そして、30代という若さという、選挙にとって大きな武器を両方とも持っている訳ですね。
新鮮なイメージで。
しかも既成の政党や政局と対極のイメージを二人とも持っているわけだ。
これは強いと思いません?
今の選挙の中ではすごく強い武器だと思いません?

だからこの共通のイメージをどんどん出すことを考えるんですよ。
共通のイメージを。

じゃあマイナス面は?
ありました。
ハッキリ言います。
本人たちにはあんまり言ってないんですね。

さっきも言っていますが、洋平君。
お金もないけど知名度が無いんです。
本当に痛かったです。
僕は早い段階で、僕は音楽が弱いんで彼の音楽を聞いたことは無かったんです、実際には。
本物の彼のライブを。
とにかくそれを知りたいんで、田舎の彼のライブに僕は行ったんですよね、
田舎の小樽だとか、それからスキー場のあるニセコのライブとかに行ったんですよ。
50人か、多くて100人いなかったんですけどね。
平均年齢は20代中盤かな。
熱いんですよ、だけど。
めっちゃ熱い。

洋平君のライブに参加された方おられますか?
いない?あ、いる。
すごいよね、4時間ぐらいやるからね。
アルコール入れながら、もうぶっ通しで4時間ぐらいですからね。

まさに選挙のスタイルそのままですよ、ライブは。
歌っている時間よりもしゃべっている時間の方が3倍ぐらいですね。
で、音楽そのものがメッセージです。
僕に言わせると、しゃべりと歌の間に境が無いんです。
しゃべっている時も歌のように聞かせてくれる。

それから逆に歌が、もうメッセージそのものです。
で、聞いている人達は、まずどう考えてもこの人達は選挙に行ってないなという人、
行った事が無いなという人がほとんど8割以上。

これすごいと思いません?

そういう人達が、あれだけ社会性の強いメッセージに
「踊り狂っている」というとあれだけど、本当にノッているわけ。
もう、ニセコなんてさ、ライブハウスの外に湯気が出ているんですよ。
湯気が本当に窓から、あんまり暑いもんだから涼みに外に出たら
窓から湯気がモワ~~~ッと、ずーっと、嘘じゃない、本当に。

僕はこういう性格だから、もう選挙の事を言っちゃっているわけ。
「出るぜ―」みたいに。
そしたらみんなが「わーーっ!」ってなっているわけ、若い人達は。
で、僕の事をちょっと紹介したりしてくれると、
僕に対するあれもすごいわけ、若い人たちが。
もうすごいこれしてくれて、この人達がー。

で、彼のツイッターのフォロアーが1万5000位かな
1万台の後半だったと思います。だから決して多くないですね、ミュージシャンとして言えば。
でも固いファンですよね、逆に少ないというのは。
で、見てたら本当にそういう人達なんで。

でもそういうファンが1万人以上いるってすごくないですか?

これが洋平君がもっていた最大の強みだと僕は思っています。
熱烈な熱いファン。
今までの選挙なんて大嫌い。
その若者たちが洋平君がもっていた最大の武器だと僕は思っています。
だからこの武器が、平均年齢が20代の中盤なんですよ。

太郎君は違うんです。
太郎君は団体を除いてですよ、個人のボランティア。
個人ボランティアで、
いろんな団体で応援してくれているところは別で市民のところは別としてね。
市民の党とかなんとか派だとか社民党とか生活とか、そういうのは除いて、
全く個人ボランティアで太郎君を応援してくれていた人が、最終的に1300ぐらいでしたけれど、
公示の前で、もう1000を超えていました。
そんなにギュッと増えた訳でもないし、あとはあんまり数をあれしなかったので、それ位だったんですけど。

平均年齢的にいうと、洋平君に比べると10歳以上高かった。
で、女性の比率が太郎さんの場合は大分高かったですね。
多分全部トータルすると40歳近くかなというふうに思います。
僕の感覚で言うと。

若さという事で言うと、洋平君の方が若かったですね。
洋平君には太郎君に無い武器。
今言ったんですけど、音楽ですよ。

自分で弾いて歌えるというね、これは太郎君には無いです。
太郎君も歌は大好きだしカラオケも朝までやりますけど、さすがに人前ではあんまりね。
プロですから、洋平君は。

これは太郎君には無い武器じゃないですか。
そしてこの若い熱烈な支持者たち。ファン達。
選挙に出る洋平ではない、それぞれのミュージシャンとしての洋平君のファン達。
これは洋平君の強み。

だけど弱点。
お金が全くない、知名度が無い。
特にこの知名度が無いという事は比例選挙をやる上ではすごい大きな障害になるわけですね。

じゃあ太郎君はどうか?というと、
太郎君は洋平君に比べると知名度は遥かにあるんですね。
知名度は。
ただその、ハッキリ言って熱烈なファンの、あれ、こういうこと言っていいかな。
本人の前だったら言いやすかったんだけどな、本人がいないところであんまり言いたくないけど、
ハッキリ言って洋平君のファンの方が、僕は熱さを感じました。

この人達が動いたらすごいなというのは、ライブに行った以来最後に至るまでそれは、今でも感じています。

だから実際に、太郎君の強み、洋平君の強み。
そしてお互いの弱点を補い合う事をやればいいんですね。
で、この二人が組んでいるという事をまず印象付けることが大事なんです。
この二人は一心同体とは言わないが、
本当に二人はコンビでやっているという事をまずハッキリさせることが一つの戦略だったんです。

徹底してこの二人は組みだよ。
1年経ちそうでこの選挙をやっているんだよという事を
中でも外でもそれをいかに徹底させるかという事が戦略だったんです。

そうすれば山本太郎の知名度で、洋平君の知名度がどんどん上がっていくんですよね。
こればらしちゃうけれども、東京の電話かけ宣伝カー回し、
実は洋平君が選挙カー2台使ううちの1台は殆ど東京をまわっていました。

時間が無いですか、ごめん。
話出すと止まらないんでこれ位にしますが、要はそういう戦略だったんです。
こまごま言うと戦術的なことになるんで、

結果から言います。
結果に対する僕の総括これもあんまり人の前で言ったことがないんで、
これもツイキャスで流れちゃうのでいろいろ人に文句を言われるでしょうが、

僕の個人的意見です。
結果から言うと僕は、山本太郎は100万票以上取れると思った
だから僕はいつもそうするんですけど、100万1票を取る。
100万票を1票でもいいから超えるというのが陣営の目標にしようとして提案しました。
結果から言うと、3分の2しか取れていません、結果から言うと。
約3分の2,67万票

洋平君の方はさっきも言ったけれど、僕はまわった段階で
その時はまだ、ネットが解禁になるかどうか分からない時だったんです。
で、ネットが解禁になった場合とならない場合とじつは今回の選挙の時に僕は二つ考えていたんです。
まだ決まるまでは。
ネットが解禁になった場合の戦略。
ネットが解禁にならない時はどうするか?考えていました。

ま、ネットが解禁になったことで、やれることがグーンと広がったことは事実です。
という事で、ネットが解禁になったことで戦略が変わりました。
それも相乗効果っていう事です。
で、僕は、ま、この中にいろいろ書いてありますけど、
選挙の基本的な使えるツールというのは、みなさんもうないんですよ。
1にポスター、2にはがき、3が電話で4にチラシって僕は何時も言うんですけど、
これしか選挙本番で使えるツールは無いじゃないですか。
これに今回初めてネット、ま、限られていますけどSNSは使えるようになったじゃないですか。
変わりますね、
これは選挙が変わるという事です、基本ツールが変わるんだから。
どうやって今までの戦略を
たとえばいかにこのツールを使って立てるかというところでいつも戦術を決めていたつもりなんですが、
これとネットをどうやって最も相乗効果をつくる、っていうふに戦術を考えていたんです。

ネットが解禁になった段階で太郎君に関して言うと100万票取れる条件を彼はもっていました。
そして一緒に選挙をやった人は分かると思うんですが、僕はいつでもチェックしているんですね、いつも
電話を使って、電話調査。
選挙の世論調査はあんまりあてにしないんですけど、
自分たちの調査は、結構、僕、経験的に信用しているんです。
で、僕の計算では山本太郎君のラスト1週間の中での最大のシェアーは140万票前後というふうに考えました。
最終的に。
140万票の中で100万票取るのは難しいことじゃないと僕は思っていた訳ですよ。
今回は最初から数字を取ってそう思っていたんですけど、
結果から言うと3分の2しかできなかったのが、取れなかった。

洋平君の選挙はですね、
ネット解禁になる前は最初にライブを彼とまわった時にはこう仲間に言いました。
監督と言われている人に、「10万はいける」
ネット解禁になろうがなるまいが、いけるだろうと、10万はいける。
だから枠組みさえできれば当選はできるって言いました。

正直言って、ネットに関しては初物だったので、
僕はこう言ってたんです、これはずっと前から言ってた。
「どんなにネットが広がったと言っても、ネットは2割だ」
解禁になって3割上がるかどうかは分からない。
でも3割超えることはないだろうと僕は中では言ったんです。

ネットから取れる票が全体の3割を超えることは絶対に無いよと。
なぜなら、こんなのを使える人は限られているんですね、まら。日本では。
でも他の国でもそうなんですよ。

やっぱり年代がかなり限られてくるし、層も限られてきちゃう。
エリア的にもやっぱり都市部に限られちゃうんですね。
だから、過大な幻想は持てない、ネットに。
で、みんなに言ったんですけど、
「あの選挙フェスとネットを使えば三宅洋平の様に沢山票が取れるんじゃないかというのは間違いだ」と言っています。

違うよ。
僕はこれだけたくさん選挙をやってきて、比例代表選挙をいっぱいやってきてですよ、
全国比例で7万枚ひとりポスターを貼れるんです。本番だけでですよ。
7万枚のポスターを僅か本番の17日で貼りきった選挙は僕は一度も経験が無いんです。
初めて三宅洋平の選挙は7万枚のポスターを僅か17日の間に全国で貼り切りました。
初めてです。
つまり、どれだけの人が足を使って歩いたかという事です、三宅洋平さんは。
分かりますか?
エリア的には確かにばらつきがあります。
九州がすごく多かった。
根拠もあるんですけどね。

で、7万枚のポスターを貼り切っただけではありません。
ハガキも電話も、今までたとえば千葉で皆さんと一緒にやったような、やれることは全部やった上で、
これまでの選挙でやれることをやった上で、
あの選挙フェスとネットでその相乗効果。
まさに相乗効果です。
だから大事だったのは、実は太郎君も洋平君も、何が一番大事だったかというとですね、
僕はこういうふうに言って今いました。
ま、中にいた人は僕が嘘を言っていないのは証明してもらえると思うんですけど、

今までたとえば千葉で選挙をやった時にはがきを軸にしたじゃないですか。
はがき作戦をしてそれを軸にしたでしょ、戦術的にいうと。
それから電話を使いましたよね。
でもやっぱり街頭を工夫したと思うんですよ、あの時も。
さっき言ったように「演説をしない」というのも使いましたよね。
だから街頭を使わなかったけれどもある程度の人は集まってきた。

でも今回はやっぱり街頭はすごく大事だと思ったんです。
で、この二人が1年間一緒だという事を動議付けそして出来るだけ集客力を高め、
そして最も新しく入ったネット戦術を有効に生かせる街頭はないかというのがあの選挙フェスでした。
あれも新しいことじゃありません。
喜納昌吉(きな しょうきち)の選挙でやったことがある事なんです。
でもなにが違ったか?というとですね、ネットと組み合わせた事で全然効果が変わる。
で、ネットに関して、僕の見解。

選挙は全部そうであるように、やっぱりアナログだね。

別に自己弁護するために言っているんじゃありません。
今回ネットを一番有効に使ったのは全国の中で山本太郎と三宅洋平だと、
これは僕が言っているんじゃありません。
マスコミその他他党も含めて僕らが一番嫌いないわゆるネトウヨの人達を含めてこういうふに言っていますよね。
一番ネットを上手く使った。

でも、ネットにお金を一番かけていないのも間違いなくこの二人なんです。
だって1円もかけていない。
みんなボランティア、ネットやってくれた人達はみんなボランティアですよ。

金いらないじゃないですか、ネットって。
人に報酬さえ払わなければ。
あるいは専門家と称する商売人達に。
今回の選挙で相当儲けたらしいですよ、ネット業者はね。
だから売り込みがすごくきていました。
どんな候補者のところにも。

僕らは1円も払ってないですよ、だから。
どの業者にも。

電話と一緒だと思っています。
ただ電話が変わっただけだと。
人から人へなんですよ。
ホームページをものすごくすごい物を金使ってつくったって、
向こうから来る人なんていませんよ。

千葉の選挙でやったように、候補者のまわりのボランティアがこの人を勝たせたいと思って電話をかける。
ハガキを頼む。
それを広げていく、それを今回もやっていたんですよ。
それも今回も電話はがき徹底してやっていました。
+ネットだけなんです。

ネットの方が全然効率がそこではいいわけじゃない。

ま、そんな事で細かい事を言うときりがありませんが、
相乗効果って言うのが戦略だと。
どうやって最も効率よく組むか。

それを教えられたのが衆議院選と参議院選挙の戦略的な僕の大失敗がずーっとあって、
じゃあこの追い込まれた状況の中でそうならない、
この4人だけでもどうやって相乗効果を出すかっていう事ばかり考えてました、という事なんです。

さっきも言ったように、選挙では太郎君が勝った。
洋平君は当選できなかった。
だけど選挙戦略で言えば、僕は10万は取れると思ったけれど、
20万取ったら革命だって言っていました。
それにほぼ近い、革命を起こすのに9割近いところまで彼は取っちゃったという事です。
僕は10万取れば御の字と思っていたんだけど、
それの1.8倍の票を洋平君は取った。
太郎君は100万票は取りたいと思ったけれど、
残念ながら3分の1しか取れませんでした。

この原因は明らかにあります。
これはちょっと恥ずかしいので言えません、人前で。
いやいや、言ってもいいけど別に、中の問題です。
中の問題。
ここをみなさん大事にして下さい。
さっき言った相除効果と相乗効果といっしょです。

選挙で一番大事なのは一つになっているかどうかです。
陣営が。
戦略戦術もあるけれど、その前提があるんですよ。
みんなが本当に心を合わせているか。
こいつを勝たせるためにみんなが本気になっているかどうか。
この中に他の主導権争いがあったり、
なんていうのかな、「自分がなんとか」というのがあると、
それが選挙を壊すという事はよくあることですよ。

そういう意味でこんなことを言っちゃいけないけれど、太郎君の選挙よりも洋平君のところのほうが、
ま、そういう条件もあるんですよ。
全国に繋がっていてほとんどお互い合う事が無いから、喧嘩のしようも無い、と。
やるのはせいぜいネットの空中戦だけだから、そんなのは実害はないんですよ。

だけど一つの選対の中で意見が違ったり方針が違ったりするとですね、これは結構大変です。
っていうことです。
皆さんわかるでしょ。
そういうことでございます。
すみません、長くなりました。





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01.08
Wed
今だから話せる参院選の戦略
~三宅洋平はなぜ17万票も取れたのか~斉藤まさし氏

選挙で日本を変えたい市民の会・千葉 2013年8月28日


自己紹介
2913123111.jpg

斉藤まさし氏:

あのー、怪しい人間です。
ネット上では「極左過激派」ということにされています。

2年ほど前の夏の国会では、私は証人喚問まで要求されました、予算委員会で。
でもあの真相を言いますとね、
証人喚問、国会ですよ、全国中継ですよ、NHKの生中継で、

「証人喚問を要求しまーす」って言われたんです。

僕はあんまり頭にきたもんだから、すぐ、
当時は民主党が与党じゃないですか。
だから予算委員会も民主党が多数で、理事も、ま、民主党が決められる訳ですよ。
僕はすぐに連絡したんです、民主党の理事に
「呼べ」
「呼んでくれ」と。
「俺にも発言の機会を与えろ」と言ったんですけど、ヒドイ話で

テレビの前で「はーい、証人喚問要求します」で終わってテレビ中継が終わったのに、
あれをどうするか?を本当はその後理事会というところにかけて、
これをどうするか?呼ぶか呼ばないか?みたいな議論をしなきゃいけないはずなのに、
理事会にもかけてない。

つまり呼ぶ気なんかさらさらないわけ。
ま、当然ですよね。僕に反論の機会を与えるだけだから。
だけどイメージはつくられてしまう訳じゃないですか。
あれだけいろんな委員会でやって最後に、ね、証人喚問なんてそう簡単に出てくる話じゃないじゃないですか。
僕の知る限りそんなに無いでしょ、証人喚問、国会で。「俺も随分大物にされたな」と思ったんですけど、
それが真相でして、

ようはテレビの生中継で印象付けるんですね。
「こういう人間だ」と。


こちらには一切、
もちろん僕は太郎君以上にテレビに出られない人間なので、
発言の場がないから、一方的にイメージをつくるわけです。

あたかも北朝鮮のスパイであるかのように、
極左過激派、テロリストのなんとか・・・。

そういうものを、ま、イメージ付けるわけですよね。

一番ひどかったのは、僕は田英夫の娘婿ということにされていた、国会で。
それはなんで田英夫の娘婿にしようとしたかというと、
田英夫という政治家をみなさんご存知ですか?
もう亡くなられましたけれども、本当に民衆のために身体を張って頑張ってくれた人で、
僕は大好きで仲が良かったんです。
でも、それは全くのデマなんだけど、

何のためにそれをデマと知りながら何度も何度も国会でやるか?というと、

昔、田英夫さんが韓国の政治犯の釈放要求の署名運動をやってたということがあったんですね。
で、その中の一人が、後に北のスパイだという事が分かったということがあって、
つまりそれの北のスパイと僕そ結びつけるために田さんの娘婿にっていうふうにしたわけです。
そういうことを質問する。

全くのウソ。
本人がいるんですよ、娘婿が。実の娘婿が。
とんでもない迷惑じゃありません?

抗議したんですよ、その人は。
でもずーーーーっと応じない訳です。

国会っていうのは全部議事録になるわけですね。
で、官報というのが、すぐにそれを印刷して出るんです。
ところが、これの削除を要求したけれど、自民党の方が応じないもんだから、
出なかったんです、その時の官報だけずーーーーーっと。

やっと去年かな、
磯崎っていうのともう一人が、家族に、実際の娘婿さんと連れ合いに対してやっと謝罪をしました。
すぐやっちゃうと嘘だっていうのがばれちゃうから、っていうか、
嘘をついているっていうのがばれるから、ほとぼりの冷めた頃にそういうふうに言いました。

何でそういうふうにやられたか?あとで聞いたら
その時ちょうど菅さんが総理で、僕と菅さんが古い付き合いだと。
これは事実なんですが、彼が初当選以来の付き合いなんで、30何年の付き合いであることは確かです。

でも、彼に言わせれば、「喧嘩7分に協力3分」って言ってたかな。
誰か人の前で僕を紹介する時にはそういうんですけど、
あのー、たまたま彼が総理で、実は僕はもうその前に、2月か3月、4月ですか、
彼とは僕の方からすでに絶縁していたんですよ。
彼が消費税を容認したんですね。
僕はもう大喧嘩をして、
「ふざけんな、そんな事やったらこの国の経済は終わっちゃうよ」って言って大喧嘩をして、
それ以来僕の方から一切電話をかけていないんです。
でも、それは関係無しに、

再生エネルギー法ってわかりますよね、皆さん。
あれを一生懸命通そうとしていたんです、僕達、超党派で議員の200名以上の署名を付けて。
それは、菅さんは総理だったじゃないですか。
で、ある人の知恵で、

「これを通してくれるまで俺は辞めない」って言えって菅に入れ知恵した人がいるんです。
それが僕だというふうに勝手に自民党が思ったんですよ。

それが直接の動機だったらしい。

で、何でこういう話を自己紹介でするか?というと、
そういう事で山本太郎さんと違ってですね、私はもう、政治に対する関心は若い時からありました。
19の時から政治というものに関心を持つようになりました。
それは自分が逮捕されたからです。

たまたま学校で騒ぎがあって、これも全く無実だったんですが、
「建造物侵入罪」という罪名で逮捕されました。
それは、実は僕はその大学の寮生という事で、
実は建造物は寮が中にあったので僕はその対象じゃないという事で出してもらえたんですけど、
でも逮捕された事があったんです。
それで「何でこういう目にあうんだろう?」と思った時から政治に目覚めました。

でも選挙というのはものすごく嫌いで、
選挙権をもらってから、20代の間は全く一度も選挙に行ったことがありませんでした。
政治家って大嫌いでした。「こいつらサイテー」と思っていました。
でも、ある人を知ってから、これはもう、もうこの方も亡くなられた方なんですけれども、
僕がたった一人だけ素直にいつも「先生」って呼べた人なんですけど、
宇都宮徳馬(うつのみや とくま)さんという方がいらっしゃいまして、
この人の行動を見ていて「あ、こういう人も政治家にいるんだ」と思ってこの人の、実を言うと、
「ロッキード事件」って皆さん覚えておられます?
若い人は分からないですよね、昔そういう事件があったんです。
田中角栄ってわかります?
彼が総理の座を追われるきっかけになった、
最近孫崎享さんが書いた本ご覧になっていますか?「戦後史の正体」というね、
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あれの中にも書いてあるように、今では多くの見方は
「アメリカが彼を潰すためにしかけた事件」
僕も間違いなくそう思っているんですが、・・があったんですね。

彼はそれに抗議をし、一番直接にはキムテジュン(金大中)さんってわかりますか?
韓国の初の民選大統領で、それまで韓国はずっと軍事独裁政権でしたからね。
クーデターで軍部が政権を取るという国だったんですけれども、
彼は3度も殺されそうになって、それでも生き残って大統領になって、初めて民選大統領が出来て、
で、今の韓国の民主主義がある。
彼は実は日本に、宇都宮徳馬さんが1973年に金大中さんをずっと応援してて日本に呼んだんです。
当時自民党の中でえええいてんというグループをつくっていて、
金大中さんを呼んで、次の日国会で金大中さんに話をしてもらおうとしたその前の日に、
今でもあります飯田橋のパレスホテルで拉致されるんですね、彼は。
北朝鮮じゃないですよ。
韓国の、当時KCIAという、いったら今のCIAの韓国版、当時の。
これによって拉致をされる訳です。
で、車に押し込められて、まさに拉致ですよ、
危うく海の中に投げ捨てられる直前に、アメリカが抑えて一命を拾って、
ソウルの自宅の門前に投げ出されるという事があったんです。
殺される寸前だった、実際に。後で分かった事では。
で、その呼んでいたのが宇都宮徳馬さんだった。
彼は彼の命を助けるために金大中さんの命を助けるためにあらゆることをやったんです。
「金大中さん救出運動」、年配の方は覚えておられるかもしれません。
「金大中さんを殺すな」まさに全国で今の署名運動だなんだというのが起こってたんですが、
宇都宮徳馬という人はそれに抗議をしてバッチを捨てたんです。
議員バッチを、議員辞職をした。
僕はその行動を見て、もっと言えば自民党って大体衆議院議員が5年連続で当選すれば大臣になれたんですね。
政権を失うまでは。
でも宇都宮徳馬さんだけは、10回連続当選をして一度も大臣になれなかったという素晴らしい人です。
ぼくはそれは後で知ったんですが、
とにかく「金大中事件に抗議をしてバッチを捨てた」あの姿を見て、ちょっと、政治家に対する考えを変えました。

この人が議員バッチを投げたんで、何とかもう一回政治に戻って欲しいと思って、
1980年という年でした。
日本の政治史上初めてのダブル選挙があったんです。
それが管直人の初当選の選挙だったんですけれども、
僕はその時には、最初に分かっているのは参議院選挙だけじゃないですか。
衆議院選挙はいきなり起こっちゃったわけだから。
ダブル選挙だなんて思っていなかったので、ちょうどゴールデンウイークにあるところに、
リサイクルの場所があるところに彼が見に行くという事で誰かがおびき出したんですよ、徳馬さんが。
私はそこで直訴をして、まだ当時若かったんですが
「参議院選挙にどうしても出て欲しい」と直訴したんです。
ま、それで出たんだとは思いませんが、1980年の参議院選挙に東京から無所属で出てくれたんです。
それで若い人達、当時僕も若かったので、友達に声をかけて70人ぐらいボランティアで押しかけました。
「手伝わせて下さい、応援させて下さい」
それで、衆議院と参議院のダブル選挙になっちゃったんですね。

組織がないじゃないですか、無所属で。
で、衆議院と組まないと、どうしても衆議院選挙の方がメインだから負けちゃうじゃないですか。
という事で、衆議院選挙と組まなきゃいけないという事で、
そういう時に新自由クラブと社民連というちいちゃなちいちゃなグループがあって、
その人たちが宇都宮徳馬さんを応援してくれるということになったんです。
その時に田英夫さんという人とも巡り合って、その人が菅さんを僕に紹介したんです。
「こいつも今度うちから衆議院選に出るんだ」と、
「良い玉なんだけど、今まで3回出たんだけどまだ時点にもなったことがない」
「いい玉なんでぜひ応援してやってくれないか」という事で紹介されまして、
で、その時に初めて僕は、生まれて初めて選挙というものをやりました。関わりました直接。

衆議院は中選挙区制度で今の小選挙区制とは違うんですが、
東京の三多摩地域が7区と11区と二つでした。
広かったんですけれども、7区の方で菅直人、東京選挙区で宇都宮徳馬を応援したんですね。

で、いろんな事をやったんですけれども、本当に初体験だったので、生意気にいろんな事を、
「こういう事をやったらどうでしょうか」
「僕はこういう事をやりたいんです」みたいなことを言ったらですね、それをどんどんやらせてくれたんですよ。
菅さんの方は「市民選挙のノウハウ」というパンフレットを僕に渡して、
「とにかくこれをやってくれ」という様だったので、ひたすらポスター貼りとかそういう事をやらされたんですが、
宇都宮先生の方は、とにかく僕の事をあんまり当てにしていなかったこともあると思うんですけど、
いろんな事を好きにやらせてくれたんですね。

その時に僕は実は、今はもうあれですよね、皆さんご存知かどうかわからないんですけど、
選挙の時に法定のチラシというのがあるじゃないですか、参議院選挙の選挙区で。
で、これには証紙を張らなくてはいけないんですね、一枚一枚。
で、枚数が限られている、それぞれの選挙区でですね。
さらに、まく場所が限られているじゃないですか。
選挙カーの音の聞こえる範囲内。
どうやって何が測るんだろう?という様なものだけど、
「選挙カーの音の聞こえる範囲内」というのが一つ。
それからあとは「新聞折り込み」なんですね。
それ以外はまいちゃいけないんですよ。
あとは、「個人演説会の会場」この三カ所に限られている。

まずはですね、これを順守したら半分以上は新聞折り込みでやらざるを得なくなる。
これはすーーごい効果ないじゃないですか。
殆ど新聞折り込みはそのままゴミ箱じゃないですか。
で、僕はこれをなんとか多くの人に読んでもらいたいと思ったので、
選挙カーの後ろを走りながら撒こうと思ってたんです。
ずっとじゃないですよ、人通りが多いところになったら選挙カーのスピードを緩めてもらって、
その後を、僕も当時若かったし昔長距離やってたもんだからわりあい走るの好き、っていうこともあって、
若い人たちでサッカーやっている人とか走るのが得意の人と一緒に、
宣伝カーの後ろにワンボックスカーを置いてもらって、その中に乗ってて、
「繁華街に入った、これは人通りが多い」となると、サインを送ってゆるーく走ってもらって、
「いくぞ!」って言って、本当に道を走りながら渡していったんです。
6月か7月で、めっちゃ暑くてあれだったんですけど、

結構受け取ってくれるんですよ、若い連中が必死でこういう事をやってるっていうんで。

確かにその前は誰もそんな事をやったことはなかったと思うんですね。
で、事務所にどんどん、どんどん電話がかかってくるんですって。
「感動した」って言って。
「あの若い連中は本気だ」って言って、
で、事務所の方でも「おお、これはいい」っていう話になって、
その後どんどんいろんな提案を入れてもらえるようになったんです、事務所の方で。

で、結果が最終日に出たら、なんと、本当にぎりぎり4位で宇都宮さんが当選したんですね、組織がなかったのに。
菅直人はそれまで時点にもなれなかった人がいきなりトップ当選しちゃったんです。
それから彼のとんとん拍子の出世が始まるんですね。
って言うのが実は私と選挙の最初のかかわりです。
自己紹介になっていますでしょうか。
長くなりました。




選挙のやり方
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http://youtu.be/sd2w6IIcUKY?t=17m39s

その時、何でそういう手を考えたか?ということなんですね。
そんな、誰もそれまでそんな事をやったことがなかったと思います。
この広い東京でですよ、走りながらチラシを配るなんて、
でも今から振り返ってみますと、どうしても勝たしたかった。
菅直人じゃなかった、ハッキリ。
とにかく宇都宮先生をどうしても勝たせたかった。
「じゃあどうするか」って考えるじゃないですか、やっぱり。
「何かできるだろう」それで思いついたことの一つだった。
他にもいろいろありますけれども、それが最初の僕の選挙とのかかわりで、
僕の最初のアイディアはそれでした。
正直言って一人死にかけました。
あんまり頑張ってて車にはねられて、
見ている前で本当にボンネットの上にのってスポーンと5m以上飛ばされて頭を打って
けいれん起こして死んだと思って、
これで選挙は終わっちゃったかなと思ったけど、お陰さまで大丈夫だったんですけど、
それ位みんな必死でやってたんですね、若いですから。

で、やっぱり選挙って、僕はそれだと思っているんですよ。
どれ位「勝ちたい」というのがやっている人達にあるかどうか。
これがすべてだと。
それさえあればいろんな知恵が、ある程度の人間が集まりさえすればですよ、
無限に出てくるなというのが僕の、この間もう30年以上選挙をやっていますけど、
いまだに変わらぬ信念です。

2913123113.jpg

で、堂本さんと千葉の選挙をやった初めてのきっかけは
ここに何人もおられるんですよ。
バーッ見ただけで10人ぐらいおられますよね、あの時の選挙の。
最初に僕がその選挙にかかわるきっかけをつくったその一人がそこにおられます。
当時千葉のネットの事務局長をやっていた天野さんという女性がいるんですけれど、
この方たちがみんなもう10年も経つけれど、千葉の知事選を、
千葉を何とか変えたいという事で誰か出そうという事で最後にたどりついたのが堂本さん。
当時参議院議員。
私はそれに全然かかわっていなかったんですが、
堂本さんの秘書さんのつながりで、私はいろいろ選挙をやっていましたから、堂本さんから相談を受けた訳です。
「どうしたらいいか」
本もありますのでどうしても詳しく知りたい方は「女たちの反乱」
廃版になったという話もあるけれど手に入るらしいので、図書館に行けばあると思います。

「女たちの反乱」という本が出ています。
そこには僕が知らないことも含めて、堂本選挙の嘘も含めてですよ、
あの中には「僕が選挙に出た事がある」と書いてありますが、僕は選挙に出たことはないです。
少なくても公職の選挙に出た事はありません。
そういう嘘もあるんですけど、でも丹念にいろんな事を追って、
僕が全然知らなかったこともういろいろと書いてありますので、千葉県の選挙はあの本の方がいいと思います。

唯一、僕は千葉県の選挙に関わらせていただいたんですけど、
僕の中ではあの選挙が他の選挙で使った事のない手を使ったのはひとつだけだと思うんです。
堂本さんの最初の選挙だけに使った戦術は、
戦術というか手で他に使ったことがないのが一つだけ。

「演説をしない」

これは、僕が知っている限り青島幸男という人がそういう選挙をやっていました。
一切選挙運動をやらないで、
スイカをほおばっているところをテレビに映させてそれが選挙運動、というのがありました。

だけどそれ以外では、あんまり演説をしない選挙というのは、僕も少1000回以上やってきたと思いますけど、
「演説をしない選挙」は多分あれっきりだと思います。

その後僕の仲間でそれを人にやれと言った人がいましたけれども、その人は負けました。
私はあれ以来そんな事を言った事はありません。
あとはできるだけやっぱり、候補者はしゃべるのが大事だと思っています。

で、それは何でか?というと、理由は簡単なんですよ。
堂本さんの声が演説向きじゃなかったんです。
率直に言います。
聞こえない。
聞こえない、僕とま逆。
僕は悪い声だけど、なんだか知らないけど遠くへ届くんですよ。
声の大きさというか、届く距離で言うとあんまり負けたことがないです。
堂本さんはね、いい声なんだけど届かないんですよ。
ちょっと事前で一緒に回っていたんですね。
事前でまわって見て僕は何時もチェックするんです。
「どうかな」とか、「聞いていて反応はどうかな」って。
全く聞こえないんです、スピーカーを使っても。

「これはもう、演説はダメだな」と思って、
本番、告示が始まる前の日に夜、恐る恐る、同じホテルに泊まらせていただいていたもんですから、
コンコンと部屋を訪ねました。

で、
「堂本さん、悪いけど演説止めない?」って言いました。
「え?」っていう感じでしたけど、僕の意見を言ったんですね。
「これは演説しても票にならない」と。
「だって聞こえないんだもん」で、
どうしようか?と。

この選挙のスタイルを、
当時石原さんという人が都知事でいたじゃないですか。
僕はま逆の選挙が大事だと思ったわけよ。
石原さんとま逆のイメージが堂本さんのイメージだし、
それが県民に伝わるのが一番票になるんじゃないかなと思ったから。

つまり上から独裁的にトップダウンの都政だと、彼はね。
だけど、堂本さんがやろうとしていたのはそうじゃないじゃないですか。
やっぱりボトムアップの県政をつくりたい。
「その基礎は話し合いだ」というのが彼女の、いろいろと話していてあった訳ですよ、
イメージとして、県政のイメージとして。

で、声が聞こえない。
どうすればいいのか?
という事で、演説はしないでインタビューをする。
話を聞いてまわるというのを戦術にしようというのを考えました。
それで提案したら彼女が受けてくれたので、
あの知事選で堂本さんがいわゆる演説をしたのは、初日の第一声と選挙戦最終日の船橋南口の2回だけです。
あとは一切演説はしないです。

その代わりにマイクでがなっていたのはひたすら私ががなっていました。
覚えておられると思うんですが、駅の構内だろうが何だろうが、
駅の構内でプラットホームのこちら側から向こうに並んでいる人に向かって、思いっきり私が演説していました。

ただ街頭で集まってる時には堂本さんにはひたすら聞いてもらいました、話を。
私が集まってもらうじゃないですか、そして集まった人達に堂本さんが一人一人に意見を聞いてまわる。
県政に今何が、これまでの県政をどう思うか、それからこれからの県政に皆さんは何を望みますか?みたいな、
これはですね、だれでも出来る戦略じゃないんです。
声が届かないというのは堂本さんのマイナスの面だったと思います。
でも、知事選にいきなり出た人だと、多分なのインタビュー作戦、対話作戦はできなかったと思います。
やっぱり彼女は元テレビをやってたじゃないですか。
だからすごく取材力があるんですね。
演説はあれだけど、座談はめっちゃうまいし、
それからインタビューは慣れている訳ですよ、仕事でずーっとやってたから。
これは彼女にしかない特徴じゃないですか。
もうひとつは国会議員を長くやってたから、いろんなこと。
国会はいろんな事をやらなきゃならないから政策に明るいんです。
国の情報に関してもいっぱい持っている訳です。
だから問ういっそくみょうに答える。
インタビューをして質問が出た時に答える引き出しを持っている。
これが彼女の強みだったんですね。
インタビューが上手い。
そして聞かれた事には答える力がすごくある。



選挙戦略大切な要素
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http://youtu.be/sd2w6IIcUKY?t=27m18s

やっぱり選挙って、僕のイメージで言うと、究極的に玉次第なんです。
玉が悪けりゃ、こっちが死ぬ気でやったって絶対に勝てないです。
悪い玉ならやりません、はなっから。
でしょ?
「こいつ向かない」と思っているのに選挙を応援する気になります?
ならないですよね、だから無いと思うんですよ。
だいたい僕が応援するのは悪い玉じゃないんです。
相対的には一番いい玉しか応援していないつもりです、いつでも。

だから、その候補者の個性をすごく僕は大事にするようにしています、何時も、選挙では。
その人のもっている能力、個性。
これをいかに短期間の限られた選挙戦、限られた人で、限られたお金、
この中でいかに短期間でそれを売り込むか。
これが選挙だと思っています。

それのやり方が選挙の戦略という事です。
選挙の戦術ということになる。

だから僕は言うんです。
一つとして同じ選挙は無い」というのが僕の選挙に関する戦略・戦術を決める時の一番はこれです。
二つとして同じ選挙は無い。
候補者が変われば選挙は全然別の物。
そして、一人しか当選しない選挙と二人以上当選する選挙と10人以上当選する選挙とは全く別の物です。
というのが一つ、僕の選挙戦略。

もうひとつの選挙戦略。
100万票も1票の積み重ね」というのが僕の選挙戦略です。
一番基本。
二つしかありません。

東京都知事選挙がそうです。
千葉の知事選も一騎打ちになったらそうです。
東京の選挙区もそうです。
100万票を超える選挙があります。
そういう選挙も、
東京でも100票台の選挙があります。たとえば、区議選挙、300票ですね。
全然違う選挙ですよね、100万票と300票。
1万倍の差です。

でも、1票を積む。これが選挙の一番の基本だよという事は一緒です。

だから良く、小さな選挙は誰でもそうですよね。
300票だと思ったら1票1票みんな分かるから、あんまり戦術もぶれないんですが、
大きくなればなるほど「いっぺんに沢山表を取るにはどうするか?」というふうにだいたい考えます。
戦略戦術が失敗する原因は大体これです。

僕は堂本さんの時にそういうのを選対で出したのを覚えてられます?
これを陣営の合言葉にしよう。
「100万票も1票の積み重ね」っていうのを合言葉にしようというのを堂本さんの時提案して採用されましたよね。
あの時に実はそれを始めて言ったんですけど、
それ以来どこへ行ってもそれを言うようにさせていただいています。

だから、あの選挙でそれを確信させていただきました、改めて。

大きな選挙でね、
そして接戦だったけれども勝てた。
結果が出たという事で一つの確信を与えていただいたという事で、
これが二つ目の僕の選挙セオリーです。

後もいろいろあるんですが、ま、この二つだと思って下さい。

公職選挙法

あとは選挙って違法な行為をしちゃいけないんですね。
違法な事をやったらアウトじゃないですか。
特に、当選無効になる違反をやっちゃったら勝っても当選が無効になっちゃいますから、
これだけは絶対にやっちゃいけないんですね。

でも、公職選挙法というのはヒドイ法律です。
世界の中でも一番ひどい選挙に関する法律だと僕は思っていますが、
逆にですね、公職選挙法というのは、
やってはいけないことが全部具体的に書いてあるんですね。
やってはいけないことが全部書いてある。
逆に言うと、これに書いてないことは全部OKだと。

ここが知恵なんですね。

だから初めてやったことは、誰もやったことのない事は文句が言えないんです。
書いてないから。
そして判例がないから、少なくても選挙が終わるまで、そして判例が出るまで、
これはどうしようもないです。
「これやられたら大変だな」と「こんなことをやられたら選挙史上ひっくり返るよな」と思うようなことも、
これはOKなんですね。

それをさっき言った
「どうしてもこの人を勝たせたい」
その気持ちがあって、必死で考えたら、出てくるもんだと、僕は思っています。

そういう知恵や工夫やアイディアが。
特に若い人がいっぱいいる選挙にはそういうのが出てきます。

今回の三宅洋平の選挙がその典型です。
僕が選挙に関わって、これ位自分のやることが少なかった選挙は初めてです。
三宅洋平君です。

僕がね、今回の参議院選挙で直接かかわった人は4人いた、参議院選挙に関しては。
少ないんです。

3年前もそうですが特に6年前は与野党逆転した選挙です。
僕は民主党と無所属合わせて23人かかわって、そのうち18人が1人区。
あとの4人が3人区以上のところで、
ま、僕のアイディアだったんでもともと、
「2人以上、3人区以上の選挙区に候補者を出さなかったら与野党の逆転なんてできない」って、
小沢さんと菅さんと鳩山さんに、あの3人にしか言わなかったんですけど、
「1人区で勝負をかけるのは当たり前だ」と。
「だけど一人区だけでは勝てないよ」と言った。
「3人区に2人以上出さない限り、そしてこれを勝たせない限りひっくり返らないよ」
公認だけで60取るのを目標にしようと、あの3人だけにサイトメモというのを渡したんですね。

でも言ったことはやらなきゃいけないんでやったんです。
だから僕のところにまわってきたのは党で2人出したところの弱い方がずっと回ってきた。
東京で言えばすずかん(鈴木寛(すずき・かん))は大丈夫だから大河原雅子(おおかわら・まさこ)さんでと。
で、埼玉なんかは途中でひっくり返っちゃったわけです。
最初は行田邦子(こうだ・くにこ)さんが弱いって言って行田さんをやったんですけど、今はみんなに行っちゃった。
途中から変わっちゃったんです数字が。
山根(山根隆治)さんの方がヤバいっていうんで、
途中から山根さんになるっていうとんでもない経験もしましたけど。


つづくーー


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comment 1
01.07
Tue
三宅洋平/坂本龍一1of3 RADIO SAKAMOTO 2014年1月6日



坂本龍一:今日は沖縄からきたんですか?

三宅洋平:
今ちょうど年末のツアー中で、
ツアーって言っても政治的な集会におよばれしたり、そういうのも含まれているんですけど、

坂本龍一:今、ミュージシャンとしての活動もしているんですか?

三宅洋平:
やってます。
そこはもう如何ににないまぜにしていくかという、トライですね。

坂本龍一:それはもう同じようにやっていると。

三宅洋平:なるべく同じようにキープしています。

坂本龍一:音楽のツアーといっても政治的なフェスというか、

三宅洋平:
選挙フェスは今はやっていないですね。
地方の若い人たちに立候補を促しているんですけど、
地方議員って、全国で市区町村で3万議席あるんですよね。
で、倍率が1.21倍なんですよ、当選の倍率が。


坂本龍一:低い

三宅洋平:
そうなんですよ。
だから26議席あるような小さい町で、大体出ているのは28人ぐらいなんですよね。
だからそんなに高いハードルではないし、
やっぱり街頭でデモ行為をしたり、
それこそ大飯原発の時みたいにゲートをみんなで封鎖したりとか、
いろんな形で311以降新しい運動の世代が出てきたんだけれども、
彼等はある意味前世代の諸先輩方の運動と比べると、良い意味で根気がないから、
すぐに「これじゃ何にも変わんないじゃん」というのに気付いちゃうんですよね。


で、僕もそういう事をやってきた中で、
「これは一市民として社会に反映させるには立候補が一番伝わるな」と。
で、どんなに、今の社会常識の中ではちょっと飛んだ発想でも、
立候補という、選挙というメディアに乗ると、一番まともに考えてもらえるというか、


坂本龍一:
やっぱりそういう事ですかね、
公園なんかでちょっとミカン箱に乗って声高になにか訴えるんじゃ、全然届きませんかね。


三宅洋平:
僕はね、ミカン箱で街頭演説する事の意味というのは、
多分今のメディアの性質上は、
かつて田中角栄さんなんかが言ってた頃とは意味合いが変わってきているなと思って、
昔は多分それで、100人200人の候補者なり政党員が、もう日本中でそれをやる事で、
渋谷の雑踏だけでもはかれば30万から50万人が通り過ぎているわけだし、
やっぱりそれにメディア的な波及力があったんだと思うんですね、「やっているな」という感じは出るし。

ただ今、僕が選挙に出て思ったのは、
皆さんなんで辻立ちをされるのか?というと、あれは自分の論旨をひたすら磨いていくという、
自分のためにやっていえるんじゃないかな。
だから逆にここに人が止まらないでもやり続けているのは、
多分日々自分をバージョンアップしていくための公開練習というか、そういう性質もちょっと感じますね。

坂本龍一:たとえば同じようにバージョンアップするための練習としてツイッターなんかはどうなんですか?

三宅洋平:
僕は比較的多分、既存の政治を目指す人にすれば大分赤裸々に描くので、
ちょっと世の中的にはちょっと、不正選挙に関する事とかを下手につぶやくとオカルト扱いされるんですけれども
僕が取りたいスタンスは、「そういうことも含めて一般民衆がそこも引っかかるんだよね」と。
だからそこをオカルトだとかトンデモだとか決めつける前になぜ、
風評被害も一緒なんですけれど、
それはやっぱり国が、行政、選挙管理委員会がそうした意義に対して信用を担保できたいない事が問題である
嘘か本当かではなくて、
「ウソなんじゃないか」と思わせてしまっている事がそもそも行政の運営の仕方の問題だと思う
んですよ。

それは多分簡単に言うと、言えない事があるから言ってないんですよね。


坂本龍一:
そうでしょうね。
アメリカもかなりひどいじゃないですか。
ま、ね、ブッシュとゴアのブッシュの2期目の時なんかは、
やはりなんていうのかな電子的にやる投票システムが、1社だけで、
それもやはり、ブッシュと近いところの共和党系の会社がやってたりとかね。
で、日本でも似たようなムサシ


<不正選挙疑惑を調べてみた> 選挙開票・企業株式会社ムサシにまつわる事実



三宅洋平:ムサシっていう会社の名前がよく出ますよね。


坂本龍一:それはでも、事実じゃないんだったら正々堂々と

三宅洋平:
しないですよね。
だから、「明白におかしいじゃないか」という状況に対して、なんていうんだろう、
なぜその事で議論されているのかすら、
それがあるかないかでは無くて踏み込んだ議論をしなければいけないんだけど、
そういう事が多いですよね、

秘密保護法案なんかも本当にこんなにムチャクチャな法律の、
法律そのものもなんですけれども、このし方が、あるかなしかを議論させられてしまう時点で、


坂本龍一:議論にならない状況になっていっていますよね、今。

三宅洋平:
そうですよね。
ややもすると、結局じゃあ日本でいったら、不正選挙の話題もなにかそれを口にすること自体が

坂本龍一:かつての原発と同じですよね。

三宅洋平:
そうですね。
信用度が下がるワードになっていってしまうんですよね。
そこも本当に、メディアアートをする側として、そこはうまく処理していかないと、

坂本龍一:
そこを結構堂々と打ち破ろうとして、あえてつぶやいているということですね。

三宅洋平:
自己検閲しない文章をギリギリのバランスの中で、テレビの生放送的な感覚で、
ある程度やっぱり、僕が何を考えているか?という心の内側を見せていかないと信用できないと思うし、


坂本龍一:三宅さんはベルギー生まれなんだね。

三宅洋平:
そうです。おやじがいわゆる当時の企業戦士と言いますか、海外を飛び回っていたので、
7歳で日本に帰国しました。

坂本龍一:もうフランス語は忘れちゃった?

三宅洋平:
フラマン語だったんですけど、喧嘩で使っていた汚い言葉だけ覚えているんですよ。
バカ野郎とか、不思議なもんで。

坂本龍一:へぇ~おもしろいな。

三宅洋平:
なんか人間の脳みそは9歳までいないと言語が脳に定着しないらしいんですよね。
で、7歳位だとその後の日本語のインパクトが洪水のように入ってきているんで、
バーンと抜けているんだけど、バイリンガル語が出来ているから、英語の勉強は楽だった。
人よりは早かったでしょうね。

坂本龍一:
文法構造っていうかさ、バイリンガルとかトライリンガルというのは
異なった体系を行ったり来たりする、そういう能力なんで、
一つだけの言葉で考えていると二つ以上あっていったりできるという、通路、ルートみたいなところ、
そこが強くなってしまうんですよね。

三宅洋平:
そこって本当に、言語を超えて思想に大きく影響を与えています。
カルチャーショックと言えばカルチャーショックだったわけですけど、
7歳で日本に帰ってきて、
憧れていたんですよね、自分が祖国に帰るっていう意識があったんで、
ところががっかりしたんですよ、帰ってきて。
それは何が?って言うか、日本社会が醸し出す雰囲気、大人たちの

坂本龍一:もうすでに感じてた


三宅洋平:
感じましたね。
だからそこからが、僕の中ですでに全身的な細胞分裂、脳みそもですけれど、が始まって、
今でも思うんですけれど、やっぱり日本社会が持っている特殊な閉塞性というのは、
もう少しそこの、ま、ある種のバイリンガル脳というか、言語教育もあるんでしょうけれど、
なるべくスルーしたいところだなぁと思いますね。


坂本龍一:
なるべく早いうちに、10代なんかのうちに世界を歩く、
ま、3ヶ月でもいいからそういう体験をなるべくして欲しいですよね。

三宅洋平:
そうですね。
あるいはものすごい恵まれた裕福な家に育ちつつ、若い頃にブルワーカーなんかにあこがれて、
僕なんか13階級なんですけど、現場仕事なんかにあこがれてワイワイ親方なんかにしごかれているのが好きで、
そこが、当時読んでいたのがまさにジャック・ケルアックのビートだったので、
なんかブルースを奏でるにはこういう世界にいなきゃダメだし、
自分のこのやわな育ちじゃダメだっていうところで一生懸命自分を汚す作業をその頃して、
それもやっぱり一つ大きな世の中を見る目が変わる。
母親なんかには、弁護士だとか、医者と科学者になれと言われて育ちながら、
結局そういう人たちの方が、どこか人として輝いている部分も感じるし、
一方でアスベストだのなんだのって過酷な労働環境で、
芯から出るような咳している親方の背中見ながら、
俺は3カ月の短期バイトでそこを

坂本龍一:だから被害に遭うのもその人達だもんね

三宅洋平:
そうなんですよね。
だから彼等に対する思いとか、必要以上に憐れんだら絶対に怒られますけど、
やっぱりもっと、社会の大動脈になっている人達にもっと優遇、
優遇というかもう少し生活の改善をしてもいいんじゃないかなというのは今でも根っこにある。

坂本龍一:反対の方向にきていますよね、

三宅洋平:人間一人の重さがどんどん軽くなっているという、

坂本龍一:
そうです、そうなんですよ。
三宅さんもあちこち世界を旅したり見ていると思うんですけれど、
国によって人間一人の重さが随分違っているところがありますよね。

三宅洋平:
為替制度って、だからそう考えると本当に根本的に人間の価値をね、一人の人生の時間というか、
インドネシアのどこか場末の工場で働いている人、30人の一生分の時間と、
日本のサラリーマン一人の一生分の時間が等価で清算されてしまうというのは、
もう根本的に人権問題に繋がるんで、
ただまだ、じゃあ為替制度を無くす事が出来るのかという議論をするには、
僕はまだそこの経済的な見識が追い付いていないんですけれど、
それはさっきのツイッターの話とかぶってくるんですけれども、
どこか日本社会は確かっぽい事じゃないと口にしてはならないという風土が存在しているので、
つまり、自己検閲がきついんですよね。

ところが、僕が経済についてあまり専門家でもないのに、
そういう事をじゃあよしんばつぶやいたとしてなにが起きるか?というと、
詳しい人達がボコボコに叩いてくれるんですよ。
これがね、一番学習速度が速いんです。


坂本龍一:あぁ、そうか。

三宅洋平:
そうなんですよ。
だから批判する人が教えてくれるんで、だから僕の意味ではある意味それは●な秘書だなと思って、
ま、こんな言い方したら誰も相手にしてくれなくなっちゃうかもしれないけど、

坂本龍一:不特定沢山、専門家たちが教えてくれるわけですね。

三宅洋平:みんなを代表してハテナを発するというのも政治家の仕事かもしれないですね。

坂本龍一:
みたいですね、
外国語を習得するには、女の子と喧嘩するのが一番早いって、似ているような感じでね。


三宅洋平:そうですね。


坂本龍一:ま、選挙っていうのはまだ3年後ですか、2年後?

三宅洋平:参院選まで2年半ぐらいです。

坂本龍一:
で、今度都知事選があったりするんですけれども、
この選挙の活動っていうのかな、選挙フェスかな、今後も続けていこうと思っているんですか?今。


三宅洋平:
あの、いろいろな形で如何に日本人の生活の中に、
携帯代を払うような感覚で、毎月自分の意中の候補者に、
じゃあ8000円現金するとかという事を定着させていきたいんですよね。

坂本龍一:クラウドファンディング(crowd funding)みたいなことですね。

三宅洋平:
そこをいかにカジュアルにするか?というのは、なにか今発想の転換というか、
個人献金というワードにこもる概念を、そのものを変えないといけないと思うので、
だからクラウドファンディングという言い方もいいですし、
あるいはあえて「個人献金」という言い方のまま、

坂本龍一:個人献金というイメージを拡大しちゃう、誇張しちゃうという事ですよね。

三宅洋平:そのような事をあらゆる局面において展開していきたいなとは思っているんですけど。

坂本龍一:
本当は別に単なる選挙活動じゃなくて、
やっぱり意識改革をやろうとしているんでしょ?

三宅洋平:
もう、当選しても落選しても、政治家であろうが無かろうが、
もっと愛がある、いい社会をつくるという事を急ぎたいんですよね、一人の者として。
それはある意味政治家であるとか音楽家であるという事を越えてきて、
一人の者としてやれることはやりたいなというところですね。


坂本龍一:そういうところに焦点が絞られてきたのはやはりあの震災が大きいんですか?

三宅洋平:
そうですね。
震災以前に反原発の現場に度々立ちあって、思うところがいっぱいあったんですよね。
やっぱり原発を推進する保守性もだし、
それから反原発運動に宿る保守性も、


坂本龍一:そうそう。

三宅洋平:両方僕には同じに見えたんですよ。

坂本龍一:僕も何回か行った事がありますけど、引いてしまいますよね。

三宅洋平:「お洒落じゃないと僕無理なんで」というのは、すごく言ってきたんですよ、だから。

坂本龍一:
僕もそういうところに行くと上から下までジロジロ見られる感じですよね。
「何でこんな人が来るの?」みたいなね(笑)

三宅洋平:「もうちょっとくだけた世の中にしたいな」とも思うし、



ーここでYoutube1おしまいー






ムサシ関係ブログ
●<不正選挙疑惑を調べてみた> 選挙開票・企業株式会社ムサシにまつわる事実

●「これで良いのか!日本の選挙制度」不正疑惑&一票の格差1/14岩上安見氏(文字起こし)

●不正選挙・バイリンガル・人間一人の重さ・自己検閲・等々1/6坂本龍一&三宅洋平(文字起こし)

●<都知事選にムサシ導入>練馬区要注意!!2月9日の開票結果で信用できるのは府中市 
(NHKニュース9書き出しあり)

投票したのに「ゼロ」高松市は今回から開票作業に自動読み取り機を導入しました
2013年8月放送




<ミステリー>
みーんな前回より得票数を減らしている中たった一人前回よりも得票数が増えていた野田佳彦さん
ー民主党員192名の「対前回得票変動比率」ー

↑調べて下さった方がいらっしゃいます。
民主党議員が全員マイナス70%~マイナス10数%と、軒並み票数を減らしている中で、
千葉4区の野田佳彦さん、たった一人だけ投票数をプラス1%と増やしているという情報です。









comment 1
01.06
Mon

東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!


1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)

2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2
(内容書き出し)




上記のブログを書いていて、東海村の再処理工場が危険を持っている事を知りましたが、
今回、小出裕章ジャーナルでこの事に関して小出先生の解説がありましたので書き出しました。




第52回放送 ラジオフォーラム


湯浅誠(社会活動家)
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

湯浅:今日も小出さんと電話がつながっています、小出さん今年もよろしくおねがいします。

小出:はい、こちらこそよろしくお願いします。

湯浅:
えー、正月早々ちょっと物騒な話題なんですが、
12月2日に原子力規制庁が東海村にある「東海再処理施設」
これは日本原子力研究開発機構の施設だという事なんですが、
そこにプルトニウム溶液と、高レベル放射性廃液があって、それについての調査報告をまとめたと。
で、その調査報告によると、廃液が430立方メートル、それだけの量が処理されずに残っていて、
安全装置が壊れると、沸騰して放射性物質が飛散したり、
水素爆発をおこしたりする恐れがある
ということなんだそうですが、
まず初歩的でいつもながら恐縮なんですけれど、
東海村の再処理施設というのは、これはどういう施設なんですか?


小出:
はい、皆さん再処理と言うような言葉を聞くと、
この施設が放射能のゴミをなにか処理してくれる、
始末をしてくれるというふうに思われる方がいらっしゃるようなのですが、
それは全くの誤解です。

再処理という作業は、
原子炉を運転して出てきた使用済みの燃料の中から、プルトニウムという物質を取り出すため、
それを目的にした工場です。
で、プルトニウムというのは、長崎原爆の材料になった物質でして、
もともとは米国がマンハッタン計画という原爆製造計画を進める中で、
どうしてもプルトニウムを取り出したいとして開発された技術です。
東海再処理施設でも、これまで「ふげん」という原子炉が日本にあったのですが、
そこから出てきた使用済み燃料を、「ふげん」というのは敦賀にあったんですが、
敦賀から東海村まで持ってきまして、
その使用済み燃料、もともとは個体なのですけれども、
それをドロドロの液体にまず溶かしまして、溶かした液体の中からプルトニウムという物質を分離しようという、
そのために作られた工場でした。



湯浅:
たとえば「再処理施設」という言葉を聞いたら、
頭の中で「プルトニウム抽出施設」と置き換えて考えないといけないという事ですね。

小出:そうです、そのとおりです。

湯浅:
で、その、プルトニウムなんだから当然危ないものだということはわかりますけど、
「安全装置が壊れると沸騰して水素爆発が起こる」というのは、
これは要するに原発で冷却が止まると熱くなって爆発するという、
今回起こった事と同じ事が起こるという事なんですか?

小出:
そうです。
全く同じ事が起こります。

使用済みの燃料というのは膨大な放射性物質を抱えてしまっていますので、常に発熱をしています。
その熱を冷やせなければ、温度が上がってしまいますし、
いま東海再処理施設には液体になった、使用済み燃料を液体にしてしまった廃液が沢山残っているのです。
で、それが常に発熱をしていますので、
それを冷やせない限りは液体が沸騰してしまうという事は簡単に起きてしまいますし
膨大な放射線が飛び交っていますので、水素も日常的に生成されてしまっていますので、
それをきちっと処理できなければ、福島第一原子力発電所で起きたよう水素爆発が起きてしまいます。


湯浅:
これ、430立方メートル残っているっていうんですけど、
実際はもっとあったという事ですよね?「残っている」って言うからには。

小出:
そうです。
これまで東海再処理施設というのは1977年から運転を始めた筈だったと思います。
それで、確か2006年までは、まがりなりにも運転されてきたんですけれども、
この際処理という作業は猛烈な危険を抱えている作業でして、
度々事故を起こしたり、故障で機械が動かなかったりしまして、
1977年から2006年まで30年間、一応まがりなりに動わけですけれども、
その期間の施設の稼働率、設備利用率と私たちは呼んでいますが、
20%にも満たないという程の悲惨な運転履歴を残してきました。

で、2006年に一応は、お金儲けのための運転は止めたのですけれども、
でもその時までに処理できない廃液が残ってしまっていましたし、
施設自身も故障や事故が続いて、運転できないまますでに6年間停止してしまっていたのです。

湯浅:
そうすると、その危なっかしい物をいつまでそこに置いておくんだ?という事が
今回の調査でそういう話になったんだと思いますが、
これは結局どうするという事になっているんですかね?

小出:
いずれにしても廃液の状態でこれからずーっと保管を続けるという事はとっても難しい事です。
廃液は加熱されればすぐに蒸発してしまいますし、
放射性物質が沸騰して噴出してくるという事になってしまいますし、
タンクなんかにどこかに割れが出来れば、また漏れてきてしまうという事になりますので、
とにかくなんとしても個体にしたいという事だと思います。

湯浅:それは、その稼働率が20%だったという中で出来るんですか?

小出:
大変だろうと思います。
30年間で処理できた使用済み燃料というのは1100トン程度だったと思いますし、
だいたい1トンの使用済み燃料を溶かしますと、1㎥(立法m)の廃液が出来るのですが、
今430㎥あるということで、
多分それを処理しようとすれば何十年。
確か原子力規制委員会の計画では20年ぐらいかかるという事だったのだと思いますけれども、
ま、これから長ーい期間頑張らなければいけないし、
施設はまた事故や故障が起きるでしょうから、本当にいつになったら終わるのかもわからないという、
そういう状態になってしまっています。

湯浅:30年かけて1000トン。

小出:はい、1100トンぐらいだったと思います。

湯浅:
1100トンぐらいですね。
いま430トン分残っていると。

小出:そうですね。何十年かはかかると思います。

湯浅:
なるほど、じゃあそれは東海村で「動かせない」という事になるんですよね?
東海村でやらざるを得ない。

小出:
六ヶ所再処理工場というのもまあ日本はつくろうとしたわけですけれども、
六ヶ所の再処理工場すらが動いていませんし、
廃液をガラスに固めようとするところで止まってしまっていますので、
六ヶ所に送ったところでやはり出来ないだろうと思います。


湯浅:
んー…、これはあの、小出さんとしては「どうしたらいい」っていうか、
ま、そ、そうやって20年かけてやるしかないっていう事なんですかね?

小出:
はい、多分そうだと思います。
再処理なんていう事に手を付けたことそのものが間違いだった訳で、
本当はやってはいけなかったのです。
ただし、もう時間を元に戻すことはできませんので、
既に溶かしてしまった廃液はなんとしても個体にするという事をやらざるを得ないと思います。

湯浅:この安全装置というのは、かなりしっかり設計されているものなんですかね?

小出:
もちろんその施設を設計する時には、
事故が起きないように、そして安全装置等を沢山付けるわけですけれども、
残念ながらその安全装置がきちっと動かないという事はよくある事でして、
福島第一原子力発電所だって、もちろん安全装置は付いていたのですけれども、
それでもやはり事故は起きてしまう訳ですから、
これからまた東海再処理施設で廃液を処理しようとすれば、
さまざまな事故、故障が起きるだろうと思います。

湯浅:結局だからそうやって、手を付けちゃいけないものに手を付けたからこうなるっていう事ですね。

小出:はい、そういう事だと思います。

湯浅:はい、ありがとうございました。

小出:ありがとうございました。



ーーー


液体にしてしまった
液体になっている
液体だから固体よりも危険がとても大きいのだという事が分かりました。

あらためて、これからどうやっていくんだろう・・・と、
寒気がしました。




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01.05
Sun
福島の地方紙福島民友が「自主避難して正解」の記事を1面トップに持ってくる勇気に
(。・∀・ ハ)'`゚チ'`゚チ゚。゚
・・・と思って内容チェック!

2014010351.jpg

「自主避難して正解」
原発災害「復興」の影 肯定求める親の判断 古里を離れて心に負担

福島民友 2014年1月3日

「周りからは『大変ね』って、数え切れないぐらい言われる。
母子避難という“ブランド”を背負っているような感じ」
長女(9)と長男(7)を連れて福島市から兵庫県西宮市に避難する赤間美沙子(35)は、
自らに向けられる、周囲の同情的な目に戸惑いを感じている。
「こっちは前向きなつもりなのに」

2014010352.jpg

期限ぎりぎりに転居

2012(平成24)年秋、
12月で県外避難者のための住宅借り上げの新規受け付けが終わると聞いて、急に不安になった。
18歳以下の県民を対象とした甲状腺検査で、
子どもらの甲状腺に「嚢胞」などのしこりが見つかったと話題になったのもこのころだ。
検査した機関は原発事故との関連を否定したが
「うちの子は何もないとは言い切れない。後悔したくなかった」
期限ギリギリに、神戸市の知人に紹介してもらった西宮市のアパートの借り上げ手続きを済ませ、暮らし始めた。

避難してから、放射線について調べ「やはり福島は危険だった」と思った。
今は子どもらが砂遊びをしていても安心していられる。
福島市に残る夫(37)には負担を掛けているが、やはり避難して良かったと思っている。

昨年年の瀬に、福島市に一時帰宅。
正月は夫と過ごした。
福島の母親仲間とは、放射線に関する話題はあえて避けて、子どもの話に終始した。
「サッカーやってるけど元気すぎて困ってる」

相馬市から滋賀県栗東市に避難する元設備業佐藤勝十志(52)は11年11月に相馬の知人らと京都で再会した。
長女が卒業した中学校の吹奏楽部が音楽祭に特別出演した。
子どもらの前では「いつ帰ってくるの」などと当たり障りのないやりとりだったが、
トイレや廊下で保護者と二人きりになった時、何人きら言われた。
「今度、何かあったら子どもを避難させたい。預かってくれないか」

もう仕事ないよ

佐藤は「人前では言えなかったんだな」と思った。
「相馬は市民が一丸となって復興に進んでいるというのが建前。避難したいと言えない雰囲気があるのでは」
と推測した。
「裏切り者」「もう仕事はないよ」
相馬に一時的に戻ると、同業者からは厳しい言葉を投げ付けられる。
しかし、佐藤は意に介さない。
「仕事もいいが、家族に健康被害が出たらどうするんだ」

国による避難指示のなかった地域から、他県や会津地域に避難したのは3万人程度とみられている。
賠償などがある避難指示区域からの避難者と比べ、
経営苦などが目立つとされるが、当人たちは
「避難して良かった」「(地元に)残っていたら大変だった」と肯定的だ。

福島大行政政策学類准教授の丹波史紀(40)社会福祉論
「自主避難者は職場や古里を捨てたのではという後ろめたさを感じている人が多く、
 避難が正しかったと思いたい気持ちが強い。
 地元で健康被害などがあれば、避難が正当化されるという考えもみられる」
と指摘し、
「自主避難者に『避難は悪いことではない』『間違ってない』と言ってあげるなどの支えが必要だ」と話す。

自主避難者は、避難による人間関係の変化や、支援制度の変遷などを経て、事故後3度目の正月を迎えている。
避難者の現在の思い、境遇を追う。


ーーー



「自主避難者は職場や古里を捨てたのではという後ろめたさを感じている人が多く」
「避難が正しかったと思いたい気持ちが強い」
「自主避難者に『避難は悪いことではない』『間違ってない』と言ってあげるなどの支えが必要だ」
・・・のくだりで


ん??






ー追記ー

なんか、疑問に思ったので福島大行政政策学類丹波史紀准教授っていう方はどのようなお考えの方なのか?
と思って調べ中

2014010353.jpg
丹波 史紀(たんば ふみのり)
現在は、同大学行政政策学類准教授、
うつくしまふくしま未来支援センター地域復興支援担当マネージャーを兼務する。






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01.05
Sun
福島県内でお店をしている方の話
2013年12月31日報道するラジオスペシャルより


あの、新聞に発表されている線量は本当に低いけれど、
そこの山の上に登った所にある線量計は、やっぱり高い。
発表しているのは市役所があったり支所があったりするところの駐車場の空間線量でしょ。

私たち実際にここで暮らしているんだから。
うちのバイトの子も言うけど、いずれ結婚して、
もしね、自分が原発と関係のないところで障害のある子どもが生まれたら
それは、自分が高校生の時にここで暮らすことを選択した事の責任を自分が取らなきゃいけないんじゃないかなって。
そういう事を高校生が言うんだよ。

そういうふうな状況の中で暮らしているのに、秘密が増えるのはダメでしょ、それは。
私たちは原発の情報をもっともっと聞かされてもいいはず。

そして福島の人達は「自分たちばっかりがこんな思いをしている」っていう様な事は、ね、思っていないから。
出来れば日本中にある原発のあるそばで暮らす人たちが、
福島の人と同じ思いをしないで欲しいと思っているんだから、
そのためにも秘密保護法があるのはおかしいと思う。


やっぱり私たちも気になるし、
実際に行っている人たちがどういうものを見ているのか、
どういう状況で仕事をしているのかっていうのを気になるから聞くでしょ?
4号機の傍に行っている人、「今自分たちはこういう仕事をやっててこれが大変なんだ」とか、
で、「あんなタンクが持つ訳ねぇって俺たちは最初から知っていた」って言っている人たちもいる。

「金がないから溶接ができない人もやっていいよ」っていう事にしたから壊れたじゃないかって。
そういうことだっていうから心配だから教えてるのに、
だけど、今ママと話しているようなことも話したら絶対にダメなんだよ、って。
「俺たちは罰せられるようになるんだ」って、

「そういう事をもう、言われた」って言ってましたよ。

秘密保護法が通った時に、
「むやみに外に行ってしゃべれないよ」って、
「一人一人が罰せられるって言われた」って言ってましたね。

話せなくなるよ、
今までは「お疲れさん、今日も大変だったね」とか、
「今日はどうだった?」とか、
風邪引いたっちゃ、「医者に行く時間もないから、じゃあうちの薬これ飲みなよ」とかさ、
「なんで風邪ひいたのよ?」って言ったら、
「いや、今日は寒かったんだ」「暑かったんだ」「寒いのに汗かいてそれが冷えたんだ」とか、
それこそ本当に原発の作業員さんをいたわることもできなくなるよ。


「この保護法案が通りました」って言って、森大臣が頭を下げた時に、
あそこで賛成してくれた人達に下げるんじゃなくて、(泣)
福島県民に「申し訳なかった」って謝るべきなんじゃじゃないの?

あの人はね、あのね…、おかしいよね、ほんとうに。
そう思うわ。

あの議場にいた人達に頭を下げるのはどうなのかな?と。
この秘密保護法を通したのが、福島県選出の議員だっていうことが、
なんか…、おっきななにかがあんのかね?と思うよね。

「福島県民が選んだ人が通したんだぞ」ってあとで。
森さんはなんか、政治家としての矜持みたいなものに反してないのかね。


※矜持(きょうじ) 誇る気持ち。自負。プライド







2013年12月31報道するラジオ年末スペシャル
文字起こしブログ

東京オリンピックの裏で~切り捨てられる弱者と原発事故の収束復興~
12/31報道するラジオ(文字起こし)


<東電を破たんさせないのは?>
「国が前面に出て銀行に全部借金を返してあげます」12/31報道するラジオ・古賀茂明氏(文字起こし)


<小泉さんの脱原発って?>
「夢のある再生エネルギーの成長戦略、それが結局は経済成長の大きな戦略になる」
12/31報道するラジオ・古賀茂明氏(文字起こし)


<なんで茨城県?>
将来が全く見えない県外避難者問題12/31報道するラジオ(文字起こし)


<避難先自治体の格差と子どもたちの格差>
保養に行ける家族と行けない家族がある12/31報道するラジオ(文字起こし)


<東京オリンピックと避難解除>
早く帰ってくれば保証金を上乗せして出します12/31報道するラジオ(文字起こし)


<秘密保護法>
福島県選出なのに・・・森まさこ大臣12/31報道するラジオ(文字起こし)


福島県民に「申し訳なかった」って謝るべきなんじゃじゃないの?12/31報道するラジオ(文字起こし







comment 1
01.05
Sun
報道するラジオ 「年末スペシャル2013」  
2013年12月31日放送



求めていた?特定秘密保護法
http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=1h47m6s
上田アナウンサー

この法律を一番心配していると言っていいのは福島県の人ではないかという事で今回取材してきたんですね。
やはり原発事故の経験があって、情報が公開される事という事の重要性を皆さんご存じだからということで、
成立前から慎重な審議を求める声が県民全体であげていました。
まずこの秘密保護法でどういう事が心配なのか?という事を
原発の事故で大きな被害を受けました浪江町の馬場有町長に聞きましたので、その声をお聞きください。

馬場有(ばば たもつ)町長:
スピーディの不作為行為、
我々に公開してくれれば低線量の被ばくをしなくて済んだのに、公開してくれなかった・・・1:48:45

1:56:48
水野:これから事故収束に何十年もかかりますやん、これからどうするのか?

上田:
毎日毎日必要な情報なんですね、皆さんにとっては。
それが秘密、出ないと秘密ですと言った時に安心して過ごせるのかどうか?
そのあたりが非常に心配になってくるんですけれども、
今度は福島県議会議員で議会の議長を務めていらっしゃる平出孝朗さんに聞きました。

平出孝朗:
テロ対策の上で、たとえば使用済み核燃料を4号機から取り出して、貯蔵施設まで持って行く。
その過程が映像としては映らなくなったりですね、
あるいはその作業の一部がシールドされるという事が、県民にとって新たな不安につながると、

上田:
実は福島県議会では10月9日の時点で、ほぼ2カ月前ですよね。
特定秘密保護法はその時はまだ法案でしたけれども、これに対して
「民主主義を根底から覆す議決になることは明白だという事になり、慎重に対応して下さい」という意見書を
全会一致で可決しているんです。

水野:
あ、全会一致だったんですか。
福島県議会としてはこれに対しては「ちょっと待て」という意味ですよね?

上田:
という事は福島県の自民党の議員も特定秘密保護法には反対してたんです。
福島県では自民党も反対だったんです。

水野:
そうなんだ。
じゃあ自民党は国と福島の地方とでは意見はねじれてる?わけですね。

上田:
そうなんですよね。
平出県議は福島県の幹事長も経験している人で、
自民党野本部とは違う方針を出すと言う事になりましたが、その事に関して次のように話しています。

平出孝朗:
全国干渉会議というのがありまして、その中で党の公約を決める場があります。
その前に全国政調会議っていうのがあるんですけど、
前回の衆議院選挙、それから今年の参議院選挙
そのたびに党本部の考え方と福島県は違うんだという主張をさせていただいて、
党本部で了解は貰っております。

それは「福島はそういう事だ」という事を、
石破幹事長はじめ安倍総理にもですね、しっかりと伝えてありますので、

それは地方は地方として独自の判断をさせてくれという事は言ってありますし、
了解をもらっていると、その立場だと。

水野:ちょっと待って下さいよ、今のお話はちょっとわたしにはややこしくてですね。

上田:私にも最初聞いた時は「おや?」って思ったんですけれども、

水野:どういうことなんですか?

上田:
ま、石破幹事長、安倍総理にも了解を取っていて、
福島県は原発事故という特別な事情もあるという事で、免罪符をもらっていて、

水野:
免罪符というのはつまり、
「中央、安倍さんと違う意見を自民党の福島県は言ってもいいよ」という免罪符をもらっている訳ですか?

上田:そうなんです。

水野:
つまり「特定秘密保護法案反対」という事を福島で言っても自民党の中ではあるが、
安倍さんと違う事を言っても許してやるがなという方向が、
安倍さんや石破さんから出ているっていう事ですね?

上田:
そうなんです。
原発でもそうなんですね、福島県から立候補する自民党の方というのは、
立候補する時に「原発反対」を訴えて立候補するんです。
「再稼働はしません」という事を言って立候補します。


水野:
再稼動反対で出て、自民党から。
それで当選しはるんですか?


上田:
そうです。
秘密保護法も同じで、これは福島県だけは異を唱えても許されているという実状があって、

水野:
許されているというのは、自民党の中央が許すんであって、
国民が許すかどうかの話とは違うんですね。
私、一緒になっているから訳分からんのですね。

上田:そうですね。

近藤:自民党とすりゃ、「通ればいい」と思っているからやろう。

水野:そういう事ですか!なら選挙の時ほっといて、なら沖縄でもそうですよね。

近藤:沖縄っていうより、法案が。

水野:
あぁ法案がね、「法案が通りさえすればいい」んだから、
地元で言いたい事言うたらよろしいやん。
選挙民向けの事をあなた達が言っててもかまいませんよ


近藤:
本質的に考えたら福島でそういう事を言うなら、日本全土の問題だよね。
福島だけOKっていう話じゃあり得ない話だもんね。

水野:
福島の人達だけの被害ではないですよね。
地球上みんなの被害であるわけですからね。これって。
はーッ、そういう地元事情になっている!

近藤:むちゃくちゃな話だよね。

水野:むちゃくちゃな話やん。

上田:
ただ、市民と近い地方議員が、市民の声と同じ声を発する。
その声を届けるという事に重要性があることも事実は事実
で、
こういった声があったからこそ公聴会が福島県で行われたという事があることもあるんです。
だから声を出すことは必要なんですね。

水野:意味は大きいんでしょうね。

近藤:ただ、民主党政権の時に討論型世論とかいってね、もう少しいろいろ熱心にやってたよね。

水野:ああそうですね。

上田:
こういった動きというのが少しずつ起こってきてはいまして、
先程ありました浪江町の議会も12月18日に「特定秘密保護法の撤廃の意見書」というのを出していまして、
他にも、たとえば高知県の中の4つの自治体、本山町、土佐清水市、須崎市、大月町。
それから島根原発に近い鳥取県の米子審議会、
ここでも特定秘密保護法に撤廃、廃止、また抜本改正などを求める意見書が可決されています。

水野:ふ~ん、地方ではそういう動きが確実に出てきているんですか。

近藤:出てきているしね、いろんな地方の選挙で自民党政権負けてるよね。

上田:福島県もそうです。

水野:そうですか、国政では自民党があんなに勝っていても、地方では負けているんですか。

近藤:うんうん。

水野:
ふ~ん、そういう意味では皆さんの声も地元ではちょっとずつ実になってきている。
でもそれを国が暴走するのを止めるだけの力になっていけるかどうか?っていうのは、
非常に来年問われるところですね。
「国民の声をしっかり聞いて進めてまいります」ってよく安倍さんがおっしゃるセリフではあるんですけれども、
本当に聞いていくのかどうか?それは本当に地方の声にかかっているかもしれませんですね。

上田:そうですよね。

水野:で、これっていうのはね、もう福島だけの話じゃないんですよね?

上田:
ですから、高知県とか鳥取県でこういう皆さんの声をまず議会にあげて、
それを議会で採決を取って可決して、意見書をつくってそれを国政へ届けると。

水野:
だったらこれ日本中のいろんな地方からこれが出てきたら、
近藤さん、変わり得ることってあるんですか?

近藤:
まだ国会で情報をどう公開して管理するかという話が残っていますからね、
そこんところで意見をどう盛り込んでいくかっていう事はまだ可能なんですよね。
大きな枠はまァこうなっちゃっている訳ですけど、

水野:
うーーん、
ま、すぐに選挙が無いというね、来年も。
そこでなにができるかという、一つの大きなアイディアかもしれませんね。

http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h4m41s

上田:
ここで、特定秘密法に関して中央と地方がねじれていると。
それが自民党内で起こっているというのがよく分かったと思いますけど、
市民の方の心配の声にはどういうものがあるのかというのを取材していまして、
福島県内でお店をしている方に話を聞きました。
その声をお聞きください。


http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h5m13s

あの、新聞に発表されている線量は本当に低いけれど、
そこの山の上に登った所にある線量計は、やっぱり高い。
発表しているのは市役所があったり支所があったりするところの駐車場の空間線量でしょ。

私たち実際にここで暮らしているんだから。
うちのバイトの子も言うけど、いずれ結婚して、
もしね、自分が原発と関係のないところで障害のある子どもが生まれたら
それは、自分が高校生の時にここで暮らすことを選択した事の責任を自分が取らなきゃいけないんじゃないかなって。
そういう事を高校生が言うんだよ。

そういうふうな状況の中で暮らしているのに、秘密が増えるのはダメでしょ、それは。
私たちは原発の情報をもっともっと聞かされてもいいはず。

そして福島の人達は「自分たちばっかりがこんな思いをしている」っていう様な事は、ね、思っていないから。
出来れば日本中にある原発のあるそばで暮らす人たちが、福島の人と同じ思いをしないで欲しいと思っているんだから、
そのためにも秘密保護法があるのはおかしいと思う。


上田:はい。

水野:いやぁほんとに。

上田:
県民の皆さんにとって原発事故について
知らされていない事ばかりだというのはもう分かっているんですね。
それで当たり前だというふうにみなさんお感じになると。
海の汚染もそうだし、汚染水の今の状況もそうですし、タンクの問題もありますし、
全てそうだと。
分かっている事が後から後から発表されるという状況が今でもあるにもかかわらず、
「まだ秘密が増えるのか」というふうに思ってしまうという事ですね。
で、このお店にも原発作業員の方も訪れるという事で、
作業員の方についての心配についても話していただいています。


http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h7m20s

やっぱり私たちも気になるし、
実際に行っている人たちがどういうものを見ているのか、
どういう状況で仕事をしているのかっていうのを気になるから聞くでしょ?
4号機の傍に行っている人、「今自分たちはこういう仕事をやっててこれが大変なんだ」とか、
で、「あんなタンクが持つ訳ねぇって俺たちは最初から知っていた」って言っている人たちもいる。

「金がないから溶接ができない人もやっていいよ」っていう事にしたから壊れたじゃないかって。
そういうことだっていうから心配だから教えてるのに、
だけど、今ママと話しているようなことも話したら絶対にダメなんだよ、って。
「俺たちは罰せられるようになるんだ」って、

「そういう事をもう、言われた」って言ってましたよ。

秘密保護法が通った時に、
「むやみに外に行ってしゃべれないよ」って、
「一人一人が罰せられるって言われた」って言ってましたね。


話せなくなるよ、
今までは「お疲れさん、今日も大変だったね」とか、
「今日はどうだった?」とか、
風邪引いたっちゃ、「医者に行く時間もないから、じゃあうちの薬これ飲みなよ」とかさ、
「なんで風邪ひいたのよ?」って言ったら、
「いや、今日は寒かったんだ」「暑かったんだ」「寒いのに汗かいてそれが冷えたんだ」とか、
それこそ本当に原発の作業員さんをいたわることもできなくなるよ。


水野:いや、具体的によく分かりますね。

上田:
全てが国家秘密と言われて、それを漏らしてはいけないといわれると、
しゃべってもらう、ま、日常会話すら大変になってくる。
尋ねる方も罪に問われるという事になってしまうと、
この女性の方自身ももしかするとそういう事があるかもしれないと思ってしまう。
作業員の方もただでさえ厳しい労働状況でいるにもかかわらず、
労られることすら無くなっていくかもしれないと思うと、あまりにも非常だなと。

で、女性の方のこの話を聞いて原発の作業員の方に取材をしたんですけれども、
多重請負の構造、それから


水野:何次下請けっていうのがもう、…

上田:そうですね。

水野:10次とか10何次とかがあるっていう話ですね。

上田:
言いますね。
取材でそれも過去にお伝えしてきたこともありますけれども、

「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」
たねまきJ上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)


「使い捨て労働で事故を収束できるのか」弁護士の中西基さん・たねまきJ 3/6(内容書き出し)

「原発作業員が語る福島第一原発のその後」
水野さん、平野さん、上田さん・報道するラジオ10/5(内容書き出し)


そういった多重構造の下の方に行くと、
「どんどんどんどん賃金がかすめ取られてしまうという状況は今も変わっていません」と。
そして「ずさんな線量の管理」
「こういった問題もひどくなるばかりで、今も大変つらい」と。

水野:ひどくなっているんですね・・・

上田:
はい。
そういった悪い事が行われている事を外に伝えて、それが処罰対象になるというのがどういう事なのか?
意味がわからないと。
そういった情報が外に出ないと、解決のための動きというのが生まれないので、
震災の直後からどんどん労働状況が悪化しているのに、
それを食い止められない、もっとひどいことになるんじゃないか?というふうに話をしていました。
原発は全国に立地していますので、こういった問題はどこででも起こり得る事なんですね。

水野:
そうですよね、あの、
福島とこの特定秘密保護法の問題というのが、
こういうふうになっているのか、影響しているのかっていうのがとてもよく分かりますけどね。
こんなこと言ったらなんですけど、
この法律を一番に通るように頑張ってはったのは森まさこ大臣でしょ?

上田:そうなんです。

2014010313.jpg

水野:この人福島選出ちがうんですか?

上田:そうです。

水野:福島県の代表が「なんとしてでも」って言って特定秘密法を通したんですよ。

上田:
そうなんですよね。
で、ですので、福島県内をしゅ、取材しますと、そのー、必ず森まさこ大臣野話題というのは出てきます。

水野:出るんでしょうね。

上田:浪江町の馬場町長、そして先程の福島県議会の平出県議の話を、聞いています。



http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h11m13s


浪江町 馬場町長:
そうですね、森さんもね、震災の時からね、私どもの自治体にお見舞いに来たりですね、
あるいは支援していただいていましたね。
ですからその実情はよく知っているんですよ。
ですからそのよく知っている方がね、ああいうふうに二転三転する答弁をしてですね、
その、なんて言いますか、国民を窮地に陥るようなね、形の、
なんて言いますか、考え方では、私はまずいと思いますよねぇ。



平出県議:
ま、福島選出の参議院議員で、選挙終わったばっかりですからね。
で、選挙中、あるいは選挙前も含めて福島県民の声を十二分に聞いておられると、
ま、当然それを加味されて、今回の特定秘密保護法の法制化にはあたられたというふうに思っております。
それについて、県民としてはもう少し慎重に慎重に国会で審議をしていただいて、
「そういう懸念材料は大丈夫なんだよ」という事を、県民に分かるような形になってから、
初めて採決をしていただいたらよかったのかなという思いはありますけれどね。



上田:
同じ自民党の議員からも反対の声があったという事ですよね。
さらに市民の方からは次のような声がという事で、先ほどの女性の声です。

http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h12m42s


「この保護法案が通りました」って言って、森大臣が頭を下げた時に、
あそこで賛成してくれた人達に下げるんじゃなくて、(泣)
福島県民に「申し訳なかった」って謝るべきなんじゃじゃないの?


あの人はね、あのね…、おかしいよね。
ほんとうに。
そう思うわ。

2014010314.jpg
(参院本会議で特定秘密保護法が成立し、深々と一礼し席を立つ森雅子内閣府特命担当相 12月6日夜)

あの議場にいた人達に頭を下げるのはどうなのかな?と。
この秘密保護法を通したのが、福島県選出の議員だっていうことが、
なんか…、おっきななにかがあんのかね?と思うよね。

「福島県民が選んだ人が通したんだぞ」ってあとで。
森さんはなんか、政治家としての矜持みたいなものに反してないのかね

※矜持(きょうじ) 誇る気持ち。自負。プライド


上田:
涙ぐみながらだったんですけれども、
福島選出の議員が担当でこの法案を通したという事ならば、福島の人もこの法律には文句が言い難いだろう」と、
いうふうになるんだと。

水野:一番、「それはダメだ」って言うであろう人たちの言葉を遮るやり方だったかもしれませんね。

上田:
というふうに捉えていだっしゃるんですね。
で、森議員がもしくは上手く使われたのではないか?と。

近藤:女だしね。

水野:ああ、女性だという事ね。原発被災地の女性。

近藤:やわらかい

水野:柔らかくイメージが演出できるんですかね。

近藤:うん、そういう事を考える政権なんだよ。

上田:
ま、これは憶測の域を出ないですけれども、
なにか森議員個人にとってはメリットのある約束のようなものがあるのではないかという
話にまでなってしまったということだったんですね。

水野:
今の女性の方のお気持ち、本当にお辛いですね。
この方だけではなく、多くの方のお気持ちだと思いますけど、
この特定秘密保護法については各地でデモをなさったり、集会なさったりね、
本当に大きな反対の波がありました。
でもその気持ちをどうしていいか分からないっていう方が多いと思うんですよ。

上田:あの、「法律ができてしまったら終わりなのかな」とを思ってしまいがちなんですが、

水野:ええ、そういうことを思いがちでしょう

上田:
そうとも言えないんですね。
先週とある団体を東京で取材したんですけれども、
特定秘密保護法案可決の日に東京の日比谷野外音楽堂で大規模な反対集会が行われましたけれども、
これ1万人を超える人が集まったんです。

水野:1万人を超えたんだ、

上田:
保護法を審議中の国会を包囲して、反対を訴えたという皆さんだったんですが、
その呼び掛け団体の方が先週集まってたんです。
で、特定秘密保護法を廃止にしようと、これから署名活動をしようという動きが始まっているんですね。

水野:署名活動、はい。

上田:
その署名に書く内容を一体どういう文言にするのかというのを決めようという会に
50人近い人が小さな会議室に集まって、皆さんで意見を交わし合っていました。
それぞれに所属している労働団体や市民団体の名前はあるんですけれども、
皆さんバラバラで、自主的にインターネットなどを通じて集まってきていて、
和気あいあいとした感じで話をしている。
特定のリーダーなんかはいないんですよね。
今後の事について弁護士でまとめ役の海渡雄一さんに話を聞きました
http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=2h16m31s










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01.05
Sun
<東電>福島原発作業、日当「中抜き」容認…元請けに文書
毎日新聞 1月4日(土)15時0分配信


東京電力が福島第1原子力発電所で働く作業員の賃金を改善するため、
工事発注時に計算する人件費の単価(労務費)を1日1万円増やすと発表した後、元請け各社に
「(作業員に渡される日当が)1万円増額されることを示すものではない」
と説明する文書を配布していたことがわかった。
発表の趣旨を事実上変え、元請けや下請けによる人件費の「中抜き」「ピンハネ」を容認する内容で、
作業員から反発の声が上がっている。【前谷宏】

2014010412.jpg
【図解】労務費中抜きのイメージ

 ◇割増金「1万円増」発表後

厳しい作業が続く福島第1原発について東電は、
本来の労務費のほか、被ばく線量や作業内容に応じた「割り増し分」を加えて工事を発注。
ただ具体的な金額は「今後の契約や入札に影響が出る」と公表せず、
作業員らから「元請けや下請けによる中抜きを助長する」と批判が出ていた。

しかし東電は昨年11月8日に福島第1原発の「緊急安全対策」を発表した際、
これまでの労務費割り増し分の金額が「1万円」だったことを明らかにしたうえ、
作業員の賃金改善のため翌月発注分の工事からさらに1万円を増額すると発表。

配布資料にも「労務費割増分の増額(1万円/日→2万円/日」と明記した。
広瀬直己社長も記者会見で
元請けの皆さんにも(賃金改善を)徹底してくださいとお願いしますし、
 今回1万円増えることが末端の方(作業員)も分かるので、しっかりフォローしていきたい
」と話した。

ところが、東電は11月29日になって資材部長名の文書を元請け各社に配布。
「緊急安全対策のうち、『設計上の労務費割増分の増額』に関するお願いについて」との表題で、
「施策の内容が正確に伝わらず、取引先様の現場対応に混乱を招いた」と謝罪。
プラス1万円の労務費の増額が「作業員の皆さまの賃金改善を図っていこうとするもの」と改めて説明する一方で
(作業員に支給される)割増額が更に1万円増額されることを示すものではない」と述べた。

この内容について東電広報部の担当者は毎日新聞の取材に
「作業員の賃金は請負各社との雇用契約で決められるもので、
 発注段階の労務費と実際に作業員に支払われる賃金とは異なることを説明した」と回答。

発注段階の割増額を1万円から2万円に増額すると発表したことにも
「代表的なモデルケースとして説明した。実際はより少ないこともあり得る」と述べ、
実際の割増額は「契約上の話になるので回答は差し控えたい」と明らかにしなかった。

11月8日の東電の発表は地元紙に「原発作業員手当を倍増」などと報じられていた。
東電の文書について福島第1原発で働くある作業員は
「賃金をきちんと増やす方針の会社とそうじゃない会社が出てきており、現場の不公平感が強まっている。
 東電の文書は作業員の士気の低下を引き起こしかねない」と話している。





■福島第1原発の労務費増額について東京電力が資材部長名で「取引先各位」に配布した文書
2014010411.jpg

取引先各位 平成25年11月29日
東京電力株式会社 資材部長

福島第一原子力発電所の緊急安全対策のうち、
「設計上の労務費割増分の増額」に関するお願いについて


平素より、取引先様には、福島第一原子力発電所の安定化維持にご尽力を賜り、
厚く御礼申し上げます。
また、同発電所の労働環境改善にも積極的に取り組んでいただき、
重ねて深謝申し上げます。

さて、弊社では11月8日に福島第一原子力発電所の緊急安全対策を公表いたしましたが、
その対策の一つである「設計上の労務費割り増し分の増額」につきまして、
施策の内容が正確に伝わらず、取引先様の現場対応に混乱を招きました事を深くお詫び申し上げます。

本施策は、作業員の皆様の賃金改善を通じてモチベーションの向上を図る事を目的とするものであり、
その内容は、弊社の設計段階で労務費割増分を増額することにより、
作業員の皆様の賃金改善を図っていこうとするものです。

したがいまして、本施策は、これまで作業員の皆様に支給されていた割増額が等しく1万円であったことや、
当該割増額がさらに1万円増額される事を示すものではない
ことにつきまして、
正しく御認識していただきたく存じます。

弊社では、福島第一原子力発電所の廃炉作業等の加速化・信頼性向上を目的として、
自らが緊急に取り組むべき緊急安全対策を取りまとめましたが、
各施策の実施に当たっては、取引先様のご理解とご協力が欠かせないものと考えております。

取引先様には、
作業員の皆様に本施策の趣旨が十分に浸透するよう理解活動を積極的に進めていただきますとともに、
作業員の皆様の賃金改善が確実に進むように適切にご対応下さいますよう、お願い申し上げます。
以上。




実際に会見で廣瀬社長は正確になんと話していたのか?

2013年1月8日の廣瀬社長の会見から
福島第1原発の労務費増額について東京新聞と赤旗日曜版、朝日新聞が質問していましたので、
その部分の音声を抜き出して文字起こししました。

(音声)


廣瀬:
廣瀬です。
(略)
また今ご説明した項目以外にもこのA3の方にいくつかございますけれども、
たとえば福島第一敷地内の請負作業単価の割増、であるとか、
ソフト面ハード面合わせてですね、優先順位を付けていろいろ実施していかなければならないと、
スピードアップして実施していかなければいけないと考えております。


東京新聞:
東京新聞の山川と申します、よろしくお願いいたします。
あんまり説明が無かったんですけれども、下請け作業員の方々への待遇改善に着手されるという事で、
これは非常に、ま、中抜きなどの実態を報じてきた弊社としても高く評価したいと思いますけれども、
これをもうちょっと、なぜこのように決断されたのか?っていうそのあたりをお聞かせいただきたいのと、
それから表現でですね、設計上の割増ということで、設計上というのがよく分からなくて、
具体的にお聞きしたいのは実際に作業員の方々に、
こうやって割り増しで支払われたお金というのがきちんと渡っていくのかどうか?
というのを、
そのあたりをどう担保されるのか?
このあたりをお聞かせ下さい。


廣瀬:
えーっと、1万円から2万円というのは確かに、えー、これで十分かどうか?というのはまた当然あると思います。
でー、いまあのー、良くお話にですのは、除染費用、除染がまわりで行われておりますけれども、
そこでの労働力の取り合いになっているのではないか?と、
向こうのほうがお給料が良いんではないか?という話は何回か承った事があります。
従いまして、あのー、もちろんそういったしっかり、今後も労働力を確保していくという事は極めて大事なことですし、
ただそれはあの、賃金だけではなくて、このでご説明しておりますように、
それこそ休憩所をしっかりするとか、そういった労働環境をしっかり合わせて向上させるとか、そういった、ま、
全体として、あの、まー、働いていただける、その、環境にしていくという事なんだろうと思いますので、
ま、これだけで全て解決できることとは思っておりませんけれども、
ただそうしたこともふまえてですね、
ちょっと1万円を2万円にするという事は正直のところ、これで何らかの根拠があってこういう事で、
これで確保できる筈だという様な定量的なつめがあるわけではないですけれども、
まずはとにかくこうした事で、え、えー、少なくてもそのー、しっかりと人を、お、働いていただけるようなですね、
全体としての、その、労働環境というように、でしょうか、それを整備したいと思った訳でございます。

それから、確かにこの「設計上の労務費」というこの言葉の意味はですね、
まさにあのー、ご質問のあった部分で、
我々としては我々から元請けの方に「こういう事で」という事で、ま、あの、
作業の全体のお値段を決めるわけで、
えー、その中で我々が「労賃はいくらにしなさい」「なにはどうしなさい」というところまで
細かく、その下請けまでですね、出来ない
のは、
これ民間の契約の中である程度限度があると言うふうに思っておりますので、

そういう意味で我々の設計上の単価でありますので、
これがこういう名目でこのままずっとそのずっとそれがいい維持されて、
2次まで行くのか3次まで行くのか4次まで行くのか、
これは正直のところそういう作りではないのはまさにご存じの通りと思います。
従ってそれをどうやってたん、担保するというか、
ちゃんと今あの、下までえーー、え、行くかという事を、は、ほんとに、別の問題としてあると思っています。
ご存じの通り、アンケート等、等ですね、しっかりやっていかなければいけないですし、
えー、今回こうした事ではっきり発表をいたしますので
まとうけ、元請けのみなさん、我々直接元請けの方々としかお話ができませんが、
これまでも何度か、私も直接元請けの会社の方々の幹部をー、に、
お話を直接させていただいて、いくつかのお願いをしていますけれども、
今回も、ま、こうした事で、我々としてはこういうつもりでこういう事を、ま、上乗せしたいんだと、
だからせひみなさんもその下、またその下はその下という事ですけれども、
是非徹底をお願いしたい」という事は、ま、やってる、やっていきたいと思っておりますし、
それだけですとお願いベースだけですので、
またアンケートを続けていってですね、実際に、

今回明らかに、ま、1万円増えるという事は、あのー逆に末端の方も分かってらっしゃると思いますので、
そういう意味では、ちょっとま、アンケートの結果を見てみないとわかりませんけれども、
そうしたこともあろうかと思っておりますので、
そこはしっかりフォローしていかなければいけないというふうに思ってういるところでございます。



赤旗日曜版
赤旗日曜版の三浦と申します。
この間、設計単価の公開などを国会などで求めてきたので、
これに対して公開していただいてまた増額というのは大事だと思っております。
その上でちょっとお伺いいたします。
1万2万というのは作業内容で若干、工事監督とかで変わってくると思うんですが、
これは、最低のライン、一番下のラインが1万から2万という事なのか、それとも平均値なのか?教えて下さい。

もうひとつこの点でですね、先ほどおっしゃったように
中抜きというのが非常に大きな問題になってくると思います。
その点では国会でも塩川議員から提案があったと思うんですが、
たとえば契約に外付けをすると。
これは社長に質問があったと思うんですが、
そういう方法もあると思います。
もうひとつはアンケートの結果、きちんと渡っていない様だったら
その元請けの名前を公表するというやり方もあると思います。
この点についてお伺いいたします。


廣瀬:
はい、あのー、もし間違っていたらちょっと、後でフォローして下さい。
あの、東電側から、あのー、お願いしする、元請けさんにお願いする工事はいろんな種類がございますので、
工事ごとによって当然つくりがちがいます。
ですから、我々の側のまさに設計上の単価として、それを1万ずつ乗せるという、意味、だと理解しています。
したがって、あのー、ま、平均と言えば平均です
から、
あの、ほとんどの場合はそういう形にしていくんだと。
ただそれがもともとその作業によってはもともと、全然数字はあてずっぽうですが、
もともと5万円の方もいるかもしれないし、もともと3000円のかたもいらっしゃるんで、
ちょっとそれは私は分かりませんけれども、そういう理屈だ、と理解しています。

それからえーっと、えーーーー、この金額を、その、お、強制するのか。
ま、塩川先生からもご質問いただいて、あの、答えたとおりですけれども、
なかなか民民の契約上で難しいところがありますので、我々としては、アンケート、を、
の結果を見てですね、それなりの対応をしていきたいと思いますが、

ただおっしゃった通りに、あの、じゃあ、元請けさんの、
き、企業名を公表すると言うのも一つのアイディアかもしれませんけれど、
またそういう事があると、アンケートに正しく答えていただけるのか?という心配も出てきますので、
ま、ちょっとその辺はよく相談をして、
とにかく実態は、ちゃんと下に届く事、だと思いますので、
変なところでまた逆にこのねじれを生じさせたりしてもよろしくないと思いますので、
目的をしっかり見据えていい方向に考えてきたいというふうに思います。

それから随意契約の話はですね、これは下から4つ目のやつですけども、
これは下請け工場というよりもむしろ競争入札が多くなってきて、で、当り前ですけれども必ずしも
例えは3ヶ月の工事のあとの工事が自分のところにくるのかどうかわからない、という話ですので、
ちょっと下請けの話とは違う話ですけれども、
私どもと元請けさんとの契約ですら、要するに、次に来るかどうか分からないと、
ま、こういうのは、ま、ま、ま、ま、ある意味ごもっともなところですし、
えー、本来であれば競争入札、ウ――、にしていかなければいけないですし、
我々も総合特別事業計画上でそれをどんどん増やしていくというお約束もしているんですけれども、
ここに関してはもう少しいろいろな事を、あのー、考えながら、随時契約も生かして、
とにかく、この大変な厳しい現場でですね、引き続き、
えーー、働いて下さる方をしっかり確保していくという事を、が、あのー、
そういう点も、あのー、考えていかなければいけないという事で、
やっぱりちょっとここはこれから、いろいろ工夫していきたいと思っています。


朝日新聞:
朝日新聞の多田です。
作業員の労務費の割増という事なんですが、これは今までずっと1日1万円だったんでしょうか?
事故直後もうちょっと高かったと思うんで、
これはどの様に変遷しているのか?また、労務費の総額みたいなイメージがあれば、
つまり1万円を2万円にする事で数10億円かかるとか、数100億円かかるとか、
そのあたりの数字的な事を教えて下さい。

廣瀬:今ちょっとこれは私は分からないので、あ野、高瀬の方からご紹介させて、

高瀬:
すみません、変わりましてお答えします。
あのー、手元に数字はないんですけれども、あのー、事故の直後ですね当然厳しい状況下でしたので、
この割り増しに関しましてはかなりの金額を、お支払していたという事でございまして、
状況が進むに従って、徐々に環境指数という様な表現になるかもしれませんけれども、
下げてきているというような状況だと思います。

で、現在は先ほど社長がお話しましたように、これは基準単価でして、
割増を、敷地の中で働いた時に割り増しをする基準単価でございまして、
従来の1万円を2万円にあげると、そういうふうな状況でございます。

で、これを上げることによってどれだけ影響が出るか?という事は、ちょっとですね、まだ数字そのものを、
いろいろ工事がどうなるかという事もございますので、
今日の時点でちょっとですね、
私どもの方からちょっと申し上げる数字を持ち合わせておりませんのでよろしくお願いします。


朝日新聞:
これはじゃあ、後日でもいいんで、
要は、当初5万か3万か、ま、そういう手当がずーっと、ま、東電は落ち着いたと主張して減らしてきて、
でもここにきて落ち着いていないからまた1万円を2万円にしたという事だと、
その変遷が分かるようなデータは後日でもいいのでちゃんと出してもらえませんか?

高瀬:はい。えぇっと、わかりました。それは調整いたします。

廣瀬:
あのさ、いまのあのさ、落ち付いていないからという事ではなくて、
先程も言いましたように、いろいろとその、
除染の方でも、いわゆる労働マーケットという言葉が正しいかどうか分かりませんけれども、
作業員の方々をどうやってこれから長期的に確保していくかという考えですので、
線量がどうのこうのという事では、今回はないです。


朝日新聞:
ただあの、社長そこは反論させていただきますが、
ようは「除染の方が低い線量で高い賃金が出るのは国の政策だ」って言いますけど、
東電としてはこれだけ高い線量の作業そ強いている訳ですから、
もともと除染よりも高い給料を払っていればいいわけで、
線量下げてきたのは東電自身でしょ、お金の単価を。

廣瀬:いえいえ、お言葉ですけれども、除染が、あのお、線量が下がってきたので我々も下げてきたんです。

朝日新聞:はい。

廣瀬:ですから、上がったから上がったんではないというふうに私は申し上げているんです。

朝日新聞:分かりました。



ーーー

ざっと計算してみると、
1日3000人の作業員がいるとして、東電が支払う1日だけの人件費の増額は3000万円。
3000万円が1年300日として90億円。
それだけのお金が作業員にきちんと支払われず、途中で消えていくという・・・?
作業員の賃金は今は結局私たちの税金から払っていることになると思うので、
途中でやくざみたいな人達に詐取され、実際働く人の元へ届かないというのは、
どうしても納得できない





補償もしない・保険も無い・金だけピンはね「偽装請負」ー原発労働者の実態ー
原発労働者を追い続けている写真家の樋口健二さんは
「原発の下請け会社は労働者から搾取して、ぼろ雑巾のように使っている。
原発は国策であり、国はきちんとこの問題と向き合わなければならない」と指摘した。

「大震災から1年~原発事故を支え続ける作業員」
たねまきJ上田アナ作業員のインタビュー3/5(内容書き出し)

Q :賃金は?
A :俺5次。
   俺自体、おれ自体は7000円
   もうちょっと後とか、9000円の人もおったりとか、1万5000円の人もおったりとか
   なんで5次やから金が少ないって、ちょっと悩んだり。

上田:この人は5次で話がまとまっていて、日当7000円で働いていますと。
水野:7000円でしかないんですか?日当ですか??一日これだけのリスクを伴う仕事で。
上田:はい同じ現場に9000円の人も1万5000円の人もいるんだけども、
水野:あ、所属が違って、ピラミッド構造の頂点に近い人は1万5000円だったりするわけですね。
上田:そうです。
   なんで5次やから給料が低いんだろうと思う、というように話していたんですね。
   ちなみに東京電力に聞きますと、
   「元請けさんから下には、どの位会社があるかは分からない、把握していない」
   というふうに話をしています。
水野:ハッ( ゚д゚)!東京電力は・・・どれだけの会社が入っているか・・・把握していない!

「原発作業員が語る福島第一原発のその後」
水野さん、平野さん、上田さん・報道するラジオ10/5(内容書き出し)

上田:そういった構造になっていて、その会社に雇われていますから、間を抜かれるわけですね。
   中間搾取がある、これは前回の取材で分かったことなんですけれども、
   それで結局下の下の方の作業員の方の方まで行くと日当が下がってしまうんです。
   調査した弁護士さんに聞くと、
   東京電力が元請けに支払っている日当は一人当たり7万円というケースもあるんだそうですけれども、
   下請けはひどいと20次受けというところまで、確認されているケースもありまして、
水野:20次受け!
上田:93%がピンハネされるケースもあったと。
水野:ピンハネされている方が93%?
上田:そうです。
水野:残り7%! はぁ~・・・・・
上田:はい。
   ですから7万円というスタートでいっても現場作業員が受け取る日当は7000円とか1万円とか、
   そういった額になるんですね

今でも「水素爆発する危険性があるから、今日予定していた作業を中止する」とか…
布施祐仁さん3/5東京FM“原発作業員たちが働き続けるわけ”

布施:あるいはですね、東電は「危険手当」というものを事故後特別出しているという話なんですけれども、
   その危険手当を一度も貰った事がないという人も実際にいるんです。
岸 :うわっ!
   その危険手当は何か…どっかにピンハネされちゃった?かもしれないんですね?







comment 2
01.04
Sat
報道するラジオ 「年末スペシャル2013」  
2013年12月31日放送

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=57m25s

水野:佐藤さんどうですか?

佐藤:そうですね、・・・うん、やっぱり

水野:
まだ放射線の高い地域に住まざるを得ない人、
そして逃げたら逃げたでいろんなご苦労ががあるんでしょ?

古部:どっちも不安は不安ですよね。

佐藤:
そうですね、いろいろ事情があってね、家庭の事情とか、仕事とかによって、
逃げられる人と逃げられない人とかはいると思うんですけれども、

水野:佐藤さんのご家族はどうなんですか?

佐藤:やっぱりまだ地元がいいという事で、放射能の不安が今でもあるところで実家で住んでる。

水野:ご家族は御兄弟

佐藤:うちの父と伯父さん、兄弟ふたりで。

水野:みなさんまだ福島県のいわきでお住まい。

佐藤:そうです。

水野:それはどうして逃げないという選択をなさっているんでしょうね?

佐藤:んー、一番はやっぱり故郷だからだと思います。

近藤:
おおきいよね、
それは僕は故郷という、
東京の人だって大阪の人だって、結構ふるさと意識の薄い人っていらっしゃるんですよ。
ですけど日本全国から見たら圧倒的にふるさと意識を持っている人って多いと思いますよね。
その人たちが今やっぱ一番頼りになるっていうか、共有できる、胸の中でね、物を持っているんだって思うんです。
だけど、佐藤さんはどう思います?
にもかかわらず、東京は東京オリンピックでほとんどこうなってますよ。
今のみなさんの話を聞いていると、
なんかそんな事よりもやらなくちゃいけない事がいっぱいあるんじゃないかっていうね、

古部:本当にいっぱいありますね。

佐藤:そうですね。

近藤:まして東京って何なんだ?って思うよね。思いません?

古部:思います。

佐藤:はい。

近藤:
あれだけ福島の、お世話になっててさ、
で、なんか日が経ったら「オリンピックだオリンピックだオリンピックだ」何か思いませんか?
“それはそれ”なんですかね?

佐藤:
もうだから、悪い事ばかりが起きている事が多いじゃないですか。
不況だし、消費税も上がるし、ま、ねえ、
復興する、自分のところも復興してないし、
ま、「福島の再生が無ければ未来がない」みたいな、

近藤:ない

佐藤:事を言ってたじゃないですか

水野:言葉は言いますよね。

近藤:
だけどさ、オリンピックは間違いなく6年やりますよ、6年後に。
だけど福島はその時6年後にどうなっているのかなんてなんの保証もないでしょ?


水野:
今ね、そのあたりの事をリスナーの方がファックスを送ってきて下さったんですね、こういうふうに。
羽曳野市(はびきの)から下さっています。

私は東京にオリンピックがくるという事でみなが大喜びをしているのが、もう、不思議でなりません。
福島の方達の状況はひとつも良くなってないじゃないですか。
で、放射能は海にも流れ続けていますけれど、よく首相は言いましたね「大丈夫」って。
それやったら、じゃあ福島でオリンピックをしたらよろしいやないですか、と。
世界から沢山の人が来られますが、本当に日本に来たいと思ってくるんですかね?
オリンピックという以前に「福島をどうするか」その対策にお金を使うべきでしょう。
ほんの一部の人だけが幸せでいいんですか?


と下さいました。

近藤:
あの水野さん、やっぱり意識の中で政治も経済も何もかも東京ですからね。
東京が本当に変わらないとね、いろんなものが隅々まで行きわたらないんですよ。
意識も何もかも。
ところが肝心の東京がオリンピックで踊っていたらですね。
「日本ってどうなるんだ?」って私は思いますね。

西内:
ね、ほんとうに250kmなんだよね、原発からね、東京はね。
ところが世界の人はそうは見ていないんですよね。
やっぱり、東京=福島なんだと思うんですよね。
その時にどうなんだ?という事を、少なくてもあの席上で安倍首相はあの言葉を言ったんですけれども、

水野:
はい、オリンピック招致の時に
「250km離れていて東京は大丈夫です」っておっしゃったし、
「現在も未来も健康被害についても大丈夫です」っておっしゃいましたよ。
未来についての健康被害までおっしゃいましたよ。


「つまり、健康問題については、今までも、現在も、そして将来も! 全く問題はない!!」
9/8IOC総会・安倍総理大臣原発事故発言のすべて文字起こし


西内:
それもそうなんだけど、今は
早く帰ってくれば保証金を上乗せして出しますよ」って言ってるんですからね。
もう、今は。

水野:
今は福島に対する対策を大分変えたんですね、国は。
で、これは早く帰ってきた方が保証金が沢山出る?

西内:上乗せして、まとめて上乗せしまうよっていうのが、今の、最近の動きなんですよね。

水野:はあ~~、

西内:だから、南相馬市も28年に解除する

水野:避難を解除していく。

西内:だから危険が、帰宅困難区域だけを除いて、後は

水野:「帰ってきて下さいよ、帰ってきていいですよ」っていうお墨付きを国が与えるんですね。

西内:
ええ、ところが、それに伴っての基盤整備とか、病院とか介護施設とか、教育施設とか、
そういうインフラが出来ているのかっていうと、全く今できていないんですよね。
だからきちっと、やっぱりインフラをきちっと整備して、
少なくても最低限の生活ができる状況。
当然除染が終わる。
それが前提なんだけれども、その前提さえ、行程表でさえようやっとできた段階なのに、
今もう28年の4月は解除ですよ、そういうふうに言われているんです。

水野:もうしめ切りだけが勝手に出てるんですね。

西内:
だからそれは何処で決めてるのか?っていうことなんですけれども、
特に福島県のやっぱり、うーーん、力が弱いっていうんですかね、
福島県がもうちょっとやっぱり、中間処理施設も含めてですね、やっぱりイニシアチブを取っていかないから、
こういうふうにいつまでもずるずるずるずる長くなって、
結果的に除染も進まない、なんにも進まない、
復旧も進まないというのがやっぱりなんですね。

水野:
私はね、こっちにいる人間だから「それは違う」っていうんなら怒ってくれはっていいんですけど、
除染というのはね、やっぱり信じられないんですよ。
除染が進んで帰れるような地域ももちろんあるとは思いますけれども、
それはごくごく一部であってね、
除染って一回綺麗にそこをしたって、
また風が吹いてくる。、雨が降ってくる、何の意味もないじゃない。
そこにお金をかけてかけて、ほんで戻します、人を。
そんなんで子どもさんとか安心なんて出来ますか?


古部:あとやっぱ、時間がかかりますよね?何年も。

水野:いや、何回もしなきゃあきまへんやん。

古部:で、

水野:ある意味未来永劫せなあきまへくらいせなあきまへんやん。

古部:エンドレスです。

水野:そんな中で帰る対策?を、ま、国は進めていますよね。それでいいんですか?本当にみなさんは。

古部:年齢によっては、やっぱり絶対に地元に残りたい人もいますよね。

水野:それはやはり、それはわかります。

古部:
でも、これは私の考えですけれども、
やっぱり逃げたいという人には、受け入れるというようなシステム。

水野:今は逃げたいという人を支えるシステムがあまりにも弱弱しいということですよね。

古部:だってこちらの公営住宅の新たな受け入れって、もう無いんですね。

水野:
新たな受け入れないんですか?
今からようやっと逃げられるように家族の話が付いたっていう人もいはるでしょうしね、
そういう人を受け入れるシステムがこれからはないんだ。

西内:
私は恒久化する住宅に住んでいる訳なんですけれども、
そこから次の恒久化する住宅に行けるっていうんだったらいいんですよね。
それが一度ここに住めば、もう、これ以上はダメですよ、っていう事なんですよね。

原発事故による栃木県内への避難者アンケート報告 12/15宇都宮大学(動画・内容書き出し)
住居に関しましても、仮設住宅の延長期間につきまして、
86%の方、去年も85%だったんですけれども、必要な支援というふうに評価しております。
転居につきまして、こちらも昨年に引き続き7割の方々が民間借り上げの転居を望んでいらっしゃいます。




水野:次ないんですか?

西内:ないんですね。だから、本来は最初分からないで来たんだけれども、

水野:最初訳が分からなくて来はったんでしょ

西内:
そこに行って住むといろいろ学校の問題やいろんな問題があるでしょ、
そうすると仕事の関係とかで新たに別のところに行きたいよって言った時には、そこはダメですよと。
そういうふうになっちゃうんですよね。

水野:え?そうなったら新しい仕事も見つけられないですよね。

近藤:
お三方の話を聞いていると腹が立って仕方がないんですけど、
佐藤さんね、なんか今とにかくこれだけ言っておきたいっていう事はないですか?

佐藤:
ええ…ま、義援金とかも復興予算も、
やっぱり自分たち、被災者の方とかまわりに帰ってきていない状態ですね。
どこに行っているのか、どうかわからないじゃないですか。
しかもその上消費税も上がるとか、いまアベノミクスがそういうような、
オリンピックもね、
特定秘密法案とか、そういうのをやっている。
自分のやりたい政治の方を向いているから、もっと県外避難者に支援してほしいと思っています。

近藤:
あの総理大臣はね、いろんな事を考えて動いているんだと思うんだけどね、
良く復興地に行ってテレビに映ってますよ。
あれはそれなりのイメージを考えてやっているんだと思うんだけどね、うーーーん。

水野:イメージじゃ困るんですよ。

西内:
私も避難してきて思っているんですけれども、
寄付金の商工連合会を始めですね、関西池田団体連合会、並びに福井県の原子力発電所初代協議会がですね、
「原発再稼働を速やかに決断する要請」をしているんですよね。

近藤:ビックリだよね。

西内:
問題はそこなのね、
それと同時に今月の25日(2013年12月)も関電の副社長が福井工業大学でですね、
「原発の活動は必要だ」という話をしているんですね。
ですけども、やっぱり原発の推進とか脱原発で、今世論が二分されているんですけれども、
私が考えるには、まずは住民の命と地域の安全を守る対策が確立されているのかどうかなんだと思いますよね。
で、原発を論じる時には福島の原発の教訓をどう生かすかという議論がなされないままに
経済や雇用の影響の視点からの議論が先行しているのではないかなというふうにみているんですね。

水野:今年はそれが加速しましたね。

西内:それと同時にやっぱり一人一人の市民が真剣に自覚を持って考えていただきたいという事を

水野:福島から学んでいないという事ですか

西内:
ですから、やっぱり対岸の火事じゃないんですけれども、
関西の人を見ているとそういうふうに見えるんですよ、私らはね。
ですから、当然ここには、滋賀県には琵琶湖という水がめがあるわけだし、
あそこは福井の原発の近くというあれだけの距離しかないんですから、
やはり、この福島の教訓をどう生かしてどうするか?
それが再稼働がどうか?という事をやっぱりきちっと考えていただきたいなというふうに私なんか思うんですね。

近藤:
あの、私何かね、それぞれの被災者の方をもう超えて、
どう言ったらいいんでしょう、今のお話聞いていても、
僕は・・・人類の問題だと思っているんですよ、この問題というのは。
だから大阪の問題でもなければ、
本当に人としての問題だと。
そんな事がなぜわからないのか?というね、

西内:
だから私も思うんだけれども、
津波とか地震、天災であれば最終的には事実を受け入れざるを得ないんですけれども、
で、時間をかけて自分の心を癒していきますけれども、
もう人災である原発は時間をかけても解決してくれないんですよ。


近藤:そうですね

西内:
だから、時が経てば経つほど事業者に対する憎しみ、怒りっていうんですか、
それが募ってくるんですよ
、っていう事なんですね。
だから私なんか3年いるけれども、常に女房とも喧嘩なんですよ、これは。
だから全くね、原発原発って言われている新聞報道を見ていると、逆にストレスが溜まってくるんですよ。

近藤:あの、おっしゃる通りでね、僕は今日本って時計が3つあってね、福島の時計は完ぺきに止まってますよ。

古部:止まってますよね。

近藤:これ、後は要するに東京は加速的に進むんだよね、オリンピックオリンピックで。

西内:
私が言いたいのは、原発っていうのはマイナスからのスタートなのね。
経済であればゼロからのスタートなんですよ。
ですから私から言わせると、これからの若い人、日本を担っていく人は
是非ですね、被災地の状況を見ていただきたい。
これからの町作りの中心はやっぱり防災だろっていうふうに思うのね。
だから人作り地域作り町作りの中心はやっぱり防災。

水野:
でも防災って人を守る事ですからね、他の何を守る事でも、まずはないんですよね。
ところが今何を守ってるのか?ですよね、原発事故については。

西内:これだけの災害が起きるんだから、

水野:
今日もね、地震があったばかりですよ。
東海村はすぐ近くですよ。
そんな中で私たちは、今年ね、原発について望んでいた事が進んだのかどうなのか?
っていう視点で今日はお送りしていますけれども、
古部さんも時間が今日は最後になってきましたけれども、
これだけは言っておきたいという事をおっしゃってください。


古部:
まだまだやらないといけない事がいっぱいありますね。
復興予算の使い方も本当に避難してきた人や被災者に使って欲しい。
そして何か私たち、私は関西生まれなので、
やっぱり西日本が今回被災しなかったり、汚染が去れなかったのは、たまたま本当に偶然だった。
これが西と東逆やったらどうやったんかなっていう。
で、もしかしてこれから西日本でも地震とか原発事故があるかもしれないので、
もし地震や事故があった時のシュミレーションを、
この被災者の人の受け入れを通じてやらないといけないんじゃないかなと思います。

水野:
逃げてきていらっしゃる方々に私たちが教えられていて、
そして学べていないっていう状況が、今日浮き彫りになったかと思います。
大変お忙しい時に今日はお越し下さってありがとうございました。
また来年もいろんな話を聞かせていただきたいと思います。

1:12:18





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comment 1
01.03
Fri
FRIDAY 1月10・17日 年末年始特大合併号


果てしがない無責任!
原発汚染ゴミを子ども公園21カ所に埋め捨て放置


取材 桐島瞬(ジャーナリスト)

福島県郡山市の公園には、住民に知らされることなく、放射性物質に汚染された大量のゴミが埋められている。
高い放射線量が計測されるそうした公園の多くが、子どもたちが日常の遊び場としている「子ども公園」だ。
公園の数は、少なくとも21カ所。
警戒を促す表示もない

「住民が除染した側溝の汚泥などを、公園に埋めてしまったんです」
こう呆れるのは「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクトの郡山代表・武本泰氏だ。
武本氏が問題視するのは、市の「線量低減化活動支援事業」。
町内会やPTAなどを通じて、住民に自発的な除染作業を促し、
通学路などの放射線量を下げることを目的としている。
協力してくれた団体には最大で50万円の補助金が出ると言う。
だが・・・・・・。

「私の住む桃見台地区でも11年11月に住民への除染要請がありましたが、事前説明が全くなかったんです。
 汚染ブルの処理について説明するよう求めても、『時間がない』『町内会長からの承諾は得た』の1点張り。
 掲示板などで知った一部の住民が、子どもたちのためにと、汚染された泥をすくったんです」(武本氏)

こうして出た汚染ゴミは、頑丈なプレコンバックではなく、
簡易な土嚢袋に詰められ公園に埋められた。
武本氏の請求に基づいて市が公開した資料によると、
穴の底に遮水シートを敷き、その上に放射性物質が詰まった土嚢袋を保管し、36cmの覆土をした。
桃見台公園には、1500もの土嚢袋が埋められているという。

市北部にある八山田公園を訪れた。
放射線量を測ると、
国の除染基準(毎時0.23マイクロシーベルト)の4倍以上高い1.04マイクロシーベルトを表示。
公園内にいた小学1年生の子どもたちに尋ねても、
「(危険なゴミが埋まっていることは)知らな~い」との反応だった。

汚染ゴミは中間貯蔵時是つが出来るまで仮置き場で保管するのが原則。
しかし設置が難航しているため、公園などを期限のない“仮々置き場”として利用しているのが実態だ。

「除染物をどこに埋めたのか住民に知る権利があるのは当然なのに、
 市はいろいろと理由を付けて公表しようとしません。
 埋設されてからすでに2年以上が経過し、土嚢袋が劣化していることも考えられます。
 放射性物質が地下に流れ込み、水が汚染されている可能性もあるのです」(武本氏)

だが郡山市の危険意識は薄いようだ。
「住民の方々には、除染物を近隣の公共施設に埋めると説明していましたが、
 具体的な場所までは伝えていません。
 問い合わせがあれば、個別の対応になるかと思います」(原子力災害総合対策課)

汚染ゴミの上では、今日も子どもたちが遊んでいる。


2013122832.jpg
2011年11月に撮影された、市中心部にある桃見台公園の様子。
子どもが使う滑り台の近くに汚染ゴミは埋められ放置された。

2013122831.jpg
右(上)の写真の直前、1500もの土嚢袋が埋められていく。
市は「埋設後も放射線量を測定し、安全を確認」と説明するが。

2013122833.jpg
現在の八山田公園。表示がないので、どこに汚染ゴミが埋められているのかもよく分からない。

PHOTO→武本泰(上2枚) 桐島瞬(3枚目)





ー追記ー

郡山市西田保育所の近く(70m)の広場も同様に
フレコンバッグではなく、放射性物質が詰まった土のう袋が埋まっています。

2012年11月11日 福島県 郡山市西田保育所の線量
上記に写真が順を追って出ていますが、FRIDAYの記事と全く同じ光景です。

郡山市西田町三町目-8
黒い遮水シートの上に汚染土の入った土嚢をのせ、その上に土をかぶせたそうです。
2012年11月11日撮影
2014010321.jpg

郡山市西田保育所のすぐ傍(隣?)に埋め立てています。
黄色の丸の中にあるオレンジ色の建物が保育所です。
2014010511.jpg
工事中の看板もなく埋め立てていたという事ですので、
殆どの市民はここに除染から出た汚染土が埋まっていると知らないのではないでしょうか?

このような場所が少なくとも21カ所とFRAIDAYの記事には書いてありますので、
市民が知らない場所に除染で出た高濃度汚染の物が埋められているところがあちこちにあるということになります。
このように埋め立ててからもう2年以上が経っています。
遮水シートなどに穴は開いていないのでしょうか?
いろいろな事が心配になります。




comment 6
01.03
Fri
報道するラジオ 「年末スペシャル2013」  
2013年12月31日放送

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=39m47s
水野:佐藤さんはおいくつでいらっしゃいますか?

佐藤:今36歳です。

水野:36歳、働き盛りやんねぇ。

佐藤:そうです。

水野:福島県のいわき市から逃げてきていらっしゃる。原発から何キロの地点ですか?

佐藤:約30km、圏内に入っています。

水野:
大変な思いでこっちへいらしたと思うんですけど、
今自立の話が出てましたよね。
仕事はしなきゃいけないわけだけど、こっちではどうなんですか?

佐藤:
いやぁ、もう最初は身寄りもなく、友達も家族もいないで、
命からがら逃げ出してきたという、
言い方は悪いですけど、「とりあえず生きているという事が一番大事だ」と思ったので、
遠い大阪、一番市営住宅とかも500棟の仮設住宅があるということもあったので、
そういう情報があって、今回こういうふうにお世話になっている訳なんですけれども、

水野:縁もないけれどもとにかく生きることを選ぼうと思って大阪に逃げてらしたんだ。

佐藤:はい。

近藤:そうですか、人間関係があったとかいうんじゃなくて。

佐藤:なかったです。

近藤:情報で

佐藤:そうです。

近藤:そうですか、大阪は少しは慣れたですか?

佐藤:
もう3年位、2年10カ月位になるんですけれども、ようやく文化に慣れようかと、
言葉使いの方面とかも。

水野:
でも、最初大阪でものすごく心ない発言に囲まれたりしたご経験があるって聞きましたけど。
どんな事を言われました?

佐藤:え…ま、「放射能を持ってくるな」とか、

水野:「放射能を持ってくるな」と。

佐藤:それは冗談だとは思いますけれども、

近藤:でも分かんないよね、大阪人がどこまでそう思って言っているのかなんてね。

佐藤:車なんかもいわきナンバーでこっちへ来たので、

近藤:いわきナンバー、話題になるよね。

佐藤:
そうですね。
最初は自分もホームシックになっていた時期があったので、
半年ぐらい車もずっと駐車場に、今借りている市営住宅の近くに停めている状態で、
ほとんど乗らなかったのもあるんですけど、
気付いたら鍵をあけられていたり、
また盗まれていたり、
傷つけられたりはしました。

水野:
いわきナンバーに対する物だったかどうかはわかりませんけれども、その恐れはありますよね。
そう感じられたでしょうね?この状況であればね。

佐藤:苦しかったですね。

近藤:なんか逆に心が温まったとか、なんかそういうのはないんですか?

佐藤:
やっぱり大阪の方がきさくで明るくって、話しかけてくれるんですよね。
そういうところはすごく助かりました。

水野:具体的に仕事はどうですか?

佐藤:仕事もおかげさまで今順調で、

水野:ちゃんと、なんていうのかな・・・どうやって仕事を見つけはったんですか?

佐藤:
最初は、そりゃあもう苦労しました。
西成区に住んでいるんですけど、そこから自転車で大体20分ぐらいかけて職業安定所の方へ行くんですけど、
阿倍野区っていうところまで行くんですね。西成区は。
それで、最初は分からなくて、
あいりん地区(路上生活者が数多く居住)というのも最初は分からなかったんですけれども、
そこを通っていったんですね。
で、何回も通っているうちになんか行列が並んでいたんですね。僕も仕事探しているとか分からなくて、
僕も職業安定所の方に行こうという事で、ちょっと並んだことも一回ありました。
で、まあ、最初はやっぱり面接を受けても落っこったりとか、
働いても、ちょっとブラックの企業に入ったりとか、

水野:
あ、そうか。
そういうところを、なんらかの公が仕事を紹介するっていう形は無いんですね。
斡旋するような形って。

佐藤:
それでですね、何回か受けてて、
社会福祉協議会の方々、西成区の方が、今働いている会社の紹介という形で、やってくれたんです。

水野:社会福祉協議会がやってくれたんだ。

近藤:
逃げてきてね、職業安定所でもなんでも、もうちょっとなんかこう、
特に気を使って、いろいろ情報を与えてくれるという事はないんですか?

佐藤:
ありました。
被災者就職情報というのはまた別で、「被災者の方を優先的に就職させますよ」っていうのはありました。
それで何回か、大阪市のジョブアタック企業とかフェニックス事業というのがあったんで、
それは全部大阪府と大阪市がやっている事業があって、支援してくれたんです。

古部:大阪府にはあるんですよ、被災者向け就労支援事業っていうのが。

近藤:そういうのがあるわけ。

西内:あるんだけれども、私なんかしまなもんですけれども

水野:
西内としゆきさんが今日3人目として来てくださっています。
西内さんはいま65歳

西内:
地域地域によってそういうふうにやっているところとやっていない所があるんですよ、
関西でも

水野:西内さんは今滋賀県に避難していらっしゃるんですよね。

西内:住宅もやっぱりそういう事なんですよ。

水野:滋賀県と大阪市だったらだいぶ違ったりするんですか?

西内:そうですね、ええ。

水野:避難した先によって大分違ってきている。

近藤:自治体の取り組み方でしょ。

西内:
そうそう。
例えば住宅の問題も担当者で全部決めちゃうのか、
そうじゃなくて市全体として、こういうふうに市民を受け入れるとか、
避難者をですね。
そういうふうにもう少し自治体で考えて欲しいよと私の考えなんですけど、
どうしてもやっぱり担当者レベルでやっちゃうという事があるんですよね。
ですからこういうふうにいま古部さんが言ったような事の情報が違うんですよ。
本来は国がやっぱり4月に出しているし、
福島県も5月に「受け入れて下さいよ」というのを出しているんだけど、
まだ今になったって決まって無いところもあるし、
京都みたく4月にもう4年に延びましたよというところもあるし、
大阪だと10月に受け入れを決めたんですよね。
ところがまだまだ決まってないというところがあるんですよ。
それは何故か?って言うと、各隣の自治体の様子を見て決めようというのがあるんですよね。

近藤:それは結局担当者のやる気があるかないかですよね。

水野:地域の話じゃなくて本来国がちゃんと決めることですよね。

西内:
そういう事じゃなくて、やっぱり国がきちっとそういう事をしてかないところがね、
これわかるんですけど、やっぱり、
通常の災害は1年なんですよ、住宅。
だから通常の災害という扱いをすると、そういう様なことになっちゃう
から、
担当者もやっぱりこういう判断が出来ないという事なんです。

水野:
他の通常の災害だったら1年でいろんな事が直っていくかもしれませんけれど、
原発はもう、とんでもない時間が必要な訳ですよね。

西内:
ご存じの住宅は住宅法で決まっていて、定年で安くその人に住宅を斡旋するよという事だから、
そういうふうに地域に住宅の根拠者がいっぱいいるわけですよ。
だからそれと避難者とのかかわりをどういうふうにするかっていう事なんですよ。

水野:
だから原発災害にはね、どうするか?っていう法律を、もうちゃんと新しくしておかなきゃあかん時期でしょう。
だって、もうすぐ3年ですよ。
ね、そこんところはみなさん

西内:
減免でやってる自治体もあるし、
そうでは無くて規則を改正してやっているところと、やっぱりそこが違うんです。
だからそういうふうに減免でやると国からの交付税の恩恵を受けないよと、そういう事になっちゃうんですね。

水野:
はぁ~~、いや、だけど国がもっと踏み込んで、そこは決めて。
あるいは国会でちゃんとした法律をつくって、っていう事無しにここまで来ちゃってる事ですよね。
皆さんのしわ寄せになっているんですよね。

古部:そうですね、支援法もあんまり動いてないですしね。

近藤:そうそう、お金の流れ自体がいい加減になっているからね、今。


48:22~http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=48m22s

水野:復興予算ね、これについてはおっしゃりたい事が皆さんのありだともいますけれど、どうですか?

西内:
復興予算についてもですね、がれきを受け入れなくてもこの事業に交付されているんですね。
それで、当初はあのがれきを受け入れる筈だったんだけど
もがれきの量が当初より見込みが少なかったよということなんですけれども、
こういう事で最初に約束をしていたからという事で、復興予算が出ているんですよね。

水野:いろんな自治体にね。

西内:はい。
ですからここら辺でも、関西でも堺市なんかはそういう形で、
「クリーンセンターをつくるよ」という事での交付が出されてるんですよね。
ですからそういうふに、たとえばうちの方も、南相馬

水野:南相馬から避難してらっしゃるんですよね。

西内:
実は私がいた時には290億の予算なんですよ。
ところが24年度の最終予算で1100億なんですよ。
ところが、実質使ったのは350億なんですよ。
あとは使いきれないんですよね。

水野:1100億円交付されているのに、

西内:いえ、予算のところで

水野:あ、予算の規模が1100億円。なのに300-

西内:億ぐらいしか使ってないんですよね。

水野:あとの700億ぐらいは使えてない

西内:使いきれないんですよ。

水野:どうしてですか?

西内:
それは、やはり、人がいない、人材がいないということなんですね。
あとそれだけもう、やっぱり予算が国からはこれだけ使いなさいってくるんだけども使いきれないんですよ。
それは何故かって言ったら、一番の問題はがれきなんですね。
がれきの仮置き場ができない。
中間処理の置き場が出来ないから仮置き場が出来なくて結果的に除染が遅れているよと。
あとは、防災体制とかそういう物の防災工事だとか候補地の除染だとか、
そういうのを含めて全くなされてないということなんですね。

近藤:どうすれば一番、今の手立てとして一番いいと思いますか?

西内:
これはもう大変難しいと思いますよね。
やっぱりね、僕はうちの方だって、かなりの職員が辞めているんですよ。

水野:南相馬の市役所にもともと西内さんはお勤めでいらして、

西内:だから辞めてるからね。

水野:辞めてるというのはもうそこには住めないからですか?

西内:
それもあるし、耐えきれなくて、
自分の家族の問題だとか仕事の問題とか、いろいろなタイミングがあって、
苦痛になったりして職員が辞めたり、そういう状況ですね。
それで全国からやっぱり、うちの方でもね、50人近くの職員が来ていただいて援助してもらっているんだけれども、
なかなかやっぱり、ね、ご存じの通りなかなか行ってすぐ馴染んで仕事ができるか?
というとやっぱりなかなか出来ないし、
いろいろな問題がありまして、
そんな関係で仕事が進まない、復興が進まない、現実に復旧が進まない、そういう状況dえすね。

水野:
西内さんがお住まいだったのは南相馬市で、原発から23km
はぁーー、23kmって、相当放射線量が高い場所なんですか?

西内:
高いですね。でも、結局モニタリングポストでやっている地点の数値と我が家の数値。
特にうちの中の数値と全然違うんですよ。
数字がね。

水野:1m離れるだけで全然違いますよね。

西内:
だから、通常は1mの高さと地表の高さと両方やるんですけど、
通常出しているのは1mの高さなんですよね。

水野:
でも子どもさんなんて、もっともっと身長が低いやないですか。
地表にはもっともっと放射性物質が溜まってしまっていますよね。

古部:空中よりもね地上の方が高いわけで

水野:高いけれども数値が表に出てこない。出てくる数値は、

古部:地上1mなんですよ。

水野:
あれ、実際に住むとなったら、
そんな地表1mというのは現実の数値じゃないというのは分かっていく訳ですけど。

古部:みんなガイガーカウンターを普通に持ってますからね。

水野:みなさん個人でもたざるを得ないんですね。

西内:ガラスバッチをみんな持っているんですよね。

古部:
ガラスバッチっていうのは首から子どもがさげて、
どれ位被ばくしていくかを測るっていう、ネックレスみたいなやつがあるんですね。
それは福島の一部の子どもは持たされていて、背の高いところの子どもが持たされていて、
回収されて数値は教えてもらえない。

水野:教えてもらえないんですか!?

古部:教えてもらえない

水野:何でそんな…教えてもらえないんですか?

古部:
だから、お母さんたちはすごくそのガラスバッチを持ちながら生活を、
子どもを育てなきゃいけない事が不安で、
それでいてもたってもいられなくて、県外に避難してきたり、

水野:こりゃあ、これはもう、どんな不安かと思いますよ。

西内:
私も今年4回ほど我が家に帰っているのね。そうしますとやはりね、
そこまでやっぱりこの放射線に対して敏感になると、とっても住めないですよね。

水野:住めないでしょう。

西内:
放射線に対してはしゃべらない。
何のあれもしない。
通常の生活をしなくちゃという事でなってるのね。

水野:
つまり、「もう放射能が怖い」という事を言うと、
そこの地元の和を逆に乱してしまう様な、おかしな話ですけどね。
みんな気にしないでですか、忘れるようなふりをするしか生きられない土地だっていう事ですよね。

西内:だから静かに生活をするしかないよ、それしかないと思いますね、見てると。

水野:
でも、そういう事でしゃべれなかったら、
もう本当にストレスがどんどん溜まって行きますやん。
最近鬱の方が増えてるっておっしゃったでしょ?

西内:
だから私も行くと、自分の居た職場にも行くのね、そうすると、先生がいて、
僕は主任っていうんだけども主任先生っていうんだけども、
実は保養プロジェクトとかいろんなのがあるんだよ。

水野:
保養というのは2~3日でもいいから放射線を出すそばにいない所に離れて、
例えば大阪に冬休みとか夏休みとかね、
もう2~3日でいいから外に出たいと、その為の自由ですね、保養。

西内:ところがそれでも行ける人と行けない人がいるんですよ。

水野:どういう意味ですか?

西内:行ける家族と行けない家族

水野:行ける家族と行けない家族。

西内:うん、

古部:
というのはそれは国のシステムで保養で子どもを外に出している訳ではなくて、
NPOやボランティア団体や企業のプログラムで応募した人だけが

水野:
民間で、もう、ほんまにあれはそれこそ費用を集めるのにね、どんだけ大変か。
やってはる人関西にもいますよ、いろんなTシャツとか売って、カンパしてっていう事で、みんなお金をためて。
でも聞いたところ、やっぱり2~3日福島から出てきてもらう、
あるいは放射性物質のいっぱいある地域から出てきてもらうのにものすごくお金がかかる。

古部:かかるんですよね。

水野:こっちのホテル代とか、キャンプ場だってかかるんですよ。

西内:それが子どもたちに格差が出るんですよ、行ける人と。

水野:
国がちゃんとやってくれたらみんな一緒に行けるけど、
国がやってくれないから限られた人しか、そういう保養ということで外に出て行く機会が得られない。
格差が出ちゃうんだ。


西内:
「あの人は沖縄とか長崎に行ってきたよ」と、
「僕は全然行けないよ」と。
そういうふうに格差が出てくるんですね。
だから、行くんだったらみんな一緒に、学校全体が、
たとえば3週間夏休みに蔵王に行くとか、新潟の方に行くとか、そういうので

水野:せめてね。

西内:
せめて。
だけど、10人や20人で沖縄に行ったって、なんにもならないんですよね。

水野:
となるとね、これ、国がちゃんと、
「子どもが今住んでいる地域は子どもにとって危ないんだ」という前提に立たないと予算が付けませんよね。
ということでしょ?
「安全です」「大丈夫です」と言っている限りは、外へ逃げる必要がないという考え方じゃないですか。

古部:でも法律ができたんですよね、子ども被災者支援法。

水野:
支援法というのが出来ました。
けど、その事が具体的にそういう子どもたちを外に逃がすという事に繋がっているか?というと、
繋がっていないでしょ?今。

古部:
結局は個人の努力を強いられるような状態ですよね。
佐藤さんのような人でも、なんかこう、「子どもじゃないじゃないか」とかね、
「独身でしょ」とか、言われる人もいるんですけど、
でも、独身の人はこれから子どもを産むわけですから、大事にしなくちゃいけないですよね。


つづくーー


<チェルノブイリ事故27年の体験>
保養所に行きビックリした200人の官僚たちは日本に戻ってきて何か言ったのか?
12/4鎌仲ひと­みさん(文字起こし)

こういう保養施設が50か所以上ベラルーシにあって、
毎年4万5000人の子どもたちが最低24日以上の保養を無料で受けています。
3歳から18歳まで無料です。
で、この持っているカルテに、何をしなさい、あれをしなさいというプログラムが書いてあって、
ひとりひとり自分のプログラムを持ってここで過ごして、
そして健康を維持するっていう事を国家予算でやっているんですね。



<子どもたちの保養>
補助金をどんどん打ち切っていくので私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しい
12/4神田香織さん(文字起こし)

私もベラルーシに取材に行ったこともございますし、
いま鎌仲さんがおっしゃったように、一番必要なのは子供達の保養なんですね。
年間最低24日。
でも、日本は何でそれをまねしてくれないのか?
非常に憤りを持っております。
そして補助金をどんどん打ち切っていきますので、
私たちが横に繋がってやっていくことも非常に厳しくなっていくんですね。
そしてご存じのように、除染というのはウソですからね。
本当にそこいら中にあちこち移っているだけですので、
そこに住んでいる人達は体調が悪くなっていくのは当然なんです。
ですから私はとにかく、鎌仲さんがおっしゃったように、
なんとしても子どもたちを保養に出すと
空気のきれいなところ、西日本、九州とか、
そういう事を何とか全力でやっていくように政府に大きく訴えるべきだと思っています。




4<放射能による病気の予防>
「まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?」12/9野呂美加さん(文字起こし)

厚生省の人が行って、みんな聞いてきています。
子どもたちを保養に出している話も全部聞いてきています。
今年の7月に100人単位で行って聞いてきているんです。
この発表を聞いて、みんな「おおぉぉぉぉ!!」ってどよめいたんですよ、みんな。
事故から2年半も経って。
だけども、福島県から子どもを出さない。
予算を付けない。
ひとり子供が1ヶ月保養するのに約10万円。
私も計算してみました。
北海道でも保養をやってみましたが、
そうすると、10人の子どもを1ヶ月保養させると100万円。
人件費と食費を入れて。
大変なことを27年間ベラルーシの子どもたちに政府がやってきたという事です。
ね、独裁政権と言いながら。
100人保養させるなら1000万ですよ。
1000人保養させたら1億。
いま除染にどれだけのお金をかけていますか?
まず子供たちを保養に出すべきじゃないですか?
学校ごとに。
そういう事が出来ていない。



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01.03
Fri
報道するラジオ 「年末スペシャル2013」  
2013年12月31日放送

文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/7VFvwsdci5U?t=22m00s

水野:
皆さんからメールファックス頂いているんですけれども、
福島県伊達市からメールを頂きました。

「求めていたのに行われなかった事、それは除染です」福島からいただきました。

市の方からお知らせがきまして、
「放射線量を測り除染しますよ」と言われたんです。
ところが来てみたら、なにをしてくれたか?
実際は家のまわりを測るだけで土を削ったり、高圧で洗浄機を使ったり、等といった事はなく、
えっ?しないの?
土も削らない、高圧洗浄機も使わない。
なにをしたかと言ったら、市の職員の人が言いました。
「基準より低いので大丈夫です」

近藤:
水野さん、あれだよね、
福島をテーマに「求めてる・求めてない」ってやったら1年中やれるんじゃないですか。

水野:1年中やらなければいけない位の話

近藤:すごい話。除染だけでもね。

水野:
本来は年間1ミリシーベルトの被ばく以内にすべて収めなきゃいけないはずなんだけど、
とんでもない、もっともっと高い。
20ミリシーベルトなんていう数値を出してきて、皆さんがそこに住んでいる。
残っている方もこんなふうに苦労して、ずっと被ばくに恐れていらっしゃるし、
その一方で、「いや、もうここにはいられない」ということで故郷を捨てざるを得なかった方々。
今日は3人来ていただきました。

ここからの特集コーナーは
「将来が全く見えない県外避難者問題」と題してお送りいたします。


3人のお客様をご紹介したいと思います。
まずは古部真由美(ふるべ・まゆみ)さんでございます。
こんにちは。

古部:こんにちは、どうぞよろしくお願いいたします。

水野:
まるっと西日本」という組織の代表を今していらっしゃるんですけど、
これはどんな組織と思ったらいいんですか?

古部:
「まるっと西日本」は震災と原発事故で県外に避難してきた人たちを情報で支援するボランティア団体なんですね。
私たちは、もちろん関西の人達も入っておられるんですけれども、
避難者、それから支援者と一緒に県外避難者を行政や自治体、支援団体と一緒にこの問題に取り組んで行き、
末永く支援を続けるというボランティアの会です。

水野:
あ、そうなんだ。
こういうふうに聞くと古部さんは支援している方かと思うんですけど、
実は逃げてらした方でもあるわけですよね。

古部:はい、そうです。

水野:
みんなと繋がるお世話もされながらご自分も避難をなさっている。
なんかもともと大阪の方やったって聞いたんですけど、

古部:
そうなんです。
私は大阪生まれで大阪育ちなので。
とは言え、10年間向こうに住んだのでー。

水野:結婚で行きはったんですか?

古部:そうなんです。

水野:行きはったのが茨城県のつくば市ですね、今日も震度5弱の茨城沖の地震があって、

古部:本当に地震が多い

水野:それから東海村もありますよね、茨城県はね、そうした状況で。

古部:そうですね、県内に原発があるっていう、

水野:原発を抱えて、そしてこの頃茨城は地震が多い。

古部:
本当に多いんですよ、もともと多い。
常に毎月一回、もともと揺れるようなところなんです。

水野:
そうだったんですか。
そういう茨城県のつくばに結婚して移ってはった。
で、今回3.11を機に大阪に、

古部:避難してきたんですけれど、

水野:
あのね、ものすごい怒られるかもしれないけど、
茨城で、なんで原発事故の事で避難せなあかんのですか?」って、みんな聞きません?

古部:みんな聞きます。

水野:
ね。
近藤勝重さん、3.11の福島の原発事故から、今度の3月でもう3年になろうということなんですけど、
いまだに故郷からね、出ていかなければならない状態の人が10数万人いらっしゃる状況で、
今年も年の瀬を迎えている訳ですね。
古部真由美さんは大阪の方だったけれども結婚なさって茨城県つくば市にいらした。
すごく失礼な質問かもしれませんけれども、
「なんで茨城から原発の事で逃げて来なあきませんの?」といいました。

近藤:それは知りたいね。

水野:そこは、私だけじゃなくてね。

近藤:つくばから。

水野:つくばからです。つくばは大勢の人がまだ、

古部:残ってますね。

水野:なんとも感じず残ってらっしゃるのではないかと思うんですが、どうですか。

古部:
もし、これが仮に福井県の原発が爆発したとします。
福井県だと、京都とか滋賀を想像されると思うんですね、関西の人は。
もし大阪に原発があって、爆発したら、奈良の人って逃げると思いません?

水野:確かに!その土地感はよく分かります。

古部:
もし大阪に原発があって爆発したら、多分奈良の人とか京都の人は風下の人は逃げると思います。
風が下りてきたら。
で、それと同じように福島県の真下にあるのが茨城県なんですね。

水野:
ごめんなさい私ね、
「福島県は東北」ってわかるんです。
で、「茨城は関東」でしょ。
別のチームと思ってますねん。

くっついているんですね?

古部:くっついてます。

水野:そうか、「大阪と奈良の関係」あるいは「大阪と兵庫の関係」って言われたら、そら逃げるわな。

古部:だって、電車で1時間の距離とかですよ。

近藤:その、感覚的で距離感以外に、要するに逃げなくちゃいけない必然があったわけでしょ?

古部:
そうです。
私は最初「大丈夫です」っていうキャンペーンっていうか、
「安全です」「大丈夫です」「落ち着いて下さい」というテレビ放送があったんですけれども、
本当に大丈夫かどうかは、私自身も防災の仕事をしていたので、当時は。
だから危機感というのは自分で感じるか感じないかの問題で、
誰かが「大丈夫」といっても自分で危機を感じたら、前もって準備しないといけないと思ったので、
まず逃げてから考えようと思ったんです。
で、ちょっと不安に感じたのは、まず食料が無かったですね、町の中に。
電気が落ちて、街全体がゴーストタウン化して真っ暗だった。
空港も天井が落ちて閉鎖されたりとか、
もちろんテレビの津波の映像もすごく不安で怖い映像だったんですけれども、
私がいた町も職場の壁が壊れたり、ちょっと悲惨な状態でしたね。

水野:防災の研究所の職員だったんですね。

古部:
でやっぱり、その後逃げてからいろんな事が分かって、
1ヶ月以内にいろんなニュースが入ってくるんですけれども、
私がいたつくば市のほうれん草はすみやかに、震災があって1ヶ月以内に、
研究所がいっぱいあるのでいろんな調べ方があると思うんですけれども、すぐに出荷停止になったんですね。

水野:ほうれん草が出荷停止になったんだ。

古部:
そのニュースが全国ニュースに溢れだして、
市の職員の人が水道水から放射性物質が検出されたので、ペットボトルを配り歩いたりとか、
なんか信じられない世界が突然

水野:水道も、水道の水も安心できないっていうー。

古部:
もしね、水道をひねってそこから「放射性物質が出ます」って言われたら、どうします?だって。
ドキドキしますよ、お風呂とか、本当に怖いです。

水野:お風呂入れますか~?お子さん小さいんでしょ?

古部:
そうですね、
ペットボトルだって、地震の直後からスーパーから消えるんですよ。
みんな欲しいから。

水野:みんなそりゃもう、欲しいものね。

近藤:
そういう危機感を抱いて家族に相談しますよね。
どうだったんですか?

古部:
私は職業柄も、夫に「逃げます」って言ったら夫も、
うちは子どもが一人なんですね。
なかなか生まれなかったたった一人の子どもなので、
夫も科学者なので、理系の仕事なので、
「ふわふわふわ・ポチョンと落ちてきたらもう終わりだよね」って言って、
「そやな、もう逃げようか」といって、夫も関西生まれなので、
「逃げてから考えよう」という事で家族で行いったん逃げて、
その後はまた、仕事があるので戻っていったんですけど、

水野:あ、そうか、夫は帰りはったんや。

古部:仕事があるからね

水野:仕事やからね。

古部:
やっぱり、もう3年目ですけど、
3年経ってみて久しぶりに自治体のウエブサイトとかを見ると、
ホールボディカウンターで内部被ばくの検査もやってて、
甲状腺の検査もやってて、
それが茨城県つくば市というところなんですね。

水野:ホントすみません、全然わかってないです、私。

古部:そしたら、私の親戚から「旦那さんの元に帰りなさいよ」と言われるんですけど、

水野:やっぱり、親戚はどんな感じですか?

古部:やっぱり関西の人なので良く知らないし、茨城県の事なんてニュースに載らないから、

水野:帰ったらいいやん、べつにそんな

古部:
「なにしてんの?」とか言われますよね。
「なんでこんなとこにいてんの?」とかね。

水野:
理解してないんでしょうね、状況を、住んでないと。
「なんでこんなとこにおるの?旦那さんおっぽらかして」

近藤:それは関西の声ですね。

古部:
そうです。
それは、関西の親戚とか周囲の人にはいつもそう言われます。
だからもう自分でも言わなくなってる。
言っても私みたいに関西弁をしゃべれる人間が10年ぶりに関西に帰ってきても、
そんな事は全然、それほど故郷を失っている訳ではないし、言葉の壁も感じないし、
でも本当に、福島や宮城や岩手からきている人も関西にはいっぱいいるんですね。
その人達は「いつ帰れるか分からない」
その人達は、私よりも何倍も苦しいですね。

水野:
古部さんは「ちょっと帰りぃや、茨城へ」ってまわりに言われてね、
心ないというか理解ない声に押されて帰りますわね。
帰ると、茨城、つくばの状況は、それはどうなんですか?
迎えてくれはるんですか?

古部:
…いろいろですよね。
価値観がみんな同じじゃないから、

水野:いわゆる放射S燃料に関する考え方とか、

古部:価値観やその数値も識者がいろんな事を言うので、

水野:「大丈夫だ」という人もいますからね。

古部:
「大丈夫」で不安を抱えている人もいる。
でも、本当にこの震災の捉え方は人それぞれで違うし、持っている情報も違います。

水野:もう全然違う捉え方をしている人からは、古部さん関西にきてる事をどう見られているんですか?

古部:
どうなんでしょうね。
私は大したことはないと思います、
でも、福島や宮城や岩手からきている人は関西の人から
私は実はそのボランティア活動の中で住宅支援の調査を今回やったんですね。
それによると、ほとんどじゃないんですよ。
避難している人の半分の人が公営住宅の入居を保障で支援されているんですね。
これが関西の自治体が行っている事なんですけれど、
でも国は今年(2013)の春に通達を出して、5年間、恒久仮設と同じように
東日本の被災地と同じように5年間の公営住宅の入居を許可してくれているんですけれども、
要望を出してくれているんですね。
それによると、まず国が通達を出し、被災3県、茨城県もさらに通達を出し、
県外に散らばった自分のところの県民を広く受け入れて下さい。
その財源は交付金や災害救助法にのっとって受け入れた自治体が負担する訳ではなくて、
国や地元の自治体に請求するような、
そういう災害救助法という法律があって、それを使ってくださいというふうに。

水野:
一応法律でなんとか支援しようというのはあるんですね。
それはどうなんですか?十分上手くいっているんですか?

古部:
それでもやっぱり、先ほど私が話した様な、こちらの自治体にしてみれば、
「なんで茨城県?」っていう人もいたりとか、「復興したでしょう」って。

水野:「もう復興したでしょう」って。

古部:っていう自治体の担当者の方もおられます。

水野:担当者も言いますか、そういうことを。

古部でも、もし関心を持っていなければ、分からない事ですよね。

近藤:
うーーん、今ね、3年に入って、
とにかくこういう事ってここまで風化してしまうかな、なんていう実感ってあります?

古部:なんか、風化はとにかく早いですね。

近藤:
たとえばいろいろと言っていた言葉がもうまるで忘れられてしまったとか、
そういうのはありますか?

古部:
風化は、・・やっぱり遠いですよね。
東日本、東北が関西と。
東京に会議に行ったりすると、もっとリアルな感じなんですよ。

水野:
そうか、関西の人の方が理解が進んでいないというか分かっていない人が多い。
友達がいないんですよ、東北に行ったことがないんですよ、多くの方が。
私も今回の震災以降はね、取材で何回も行かせてもらっていますけれども、
なかなかそれまで、いわゆる遊びに行ったっていう経験はあんまりないんですよ。

古部:私も修学旅行で一回行ったきりですから。

水野:ねー、友達がいないとかね。そういう意味での、

古部:風化は距離感もありますし、

近藤:
距離感とか、いっとき「絆」とかいろんな事を言いましたよね。
いまでもおっしゃる方はおっしゃるんだけど。
「絆」なんて言うのは本当にあれは日々の積み重ねの中でやらないと
「絆」なんかなかなか生まれるもんじゃないわけで。
もう今「絆」って、どうなっているんですかね?
言葉自体がもう力がないわけですか?

古部:
もし、本当に「絆」があれば、
国が4年恒久仮設として県外避難者の住宅支援として公営住宅の入居を4年延長します、4年間やります
そしたらやっぱり、今回被災しなかった関西の自治体で、しかも財源はある。
だったら、ここは「絆」を発揮するかなと、

水野:
関西の自治体がお金を出さなくったって、国から出るようになっているんだから、
あとは「やる気」ですよね。
そこがだけど、もうすでに薄くなっていると。

古部:
それは、この前調査した時に思ったのは、
それは被災した人は自分で言いにくいんですよ、やっぱり。
もうこんなに、2年半住まわせてもらった。
だから「早く自立しなさい」というふうに言われると、
自治体の人がヒアリングとかを行って、
「頑張って下さいね」「自立して下さいね」
もちろん自立しようと、みんな働いているんです。
今日お隣にいる佐藤さんも一生懸命福島からやってきて、働いてはるんですけど、
でも「いつか帰りたい」と思っていて、「帰れない」今は帰れない。
でも、関西で頑張って働いている人もいて、
まだまだ関西の人が応援する方法はある筈だなと思います。

水野:
ある筈ですね、ハッキリありますね、今伺っていてもね。
具体的にありますよね。
じゃあお隣にいらっしゃいます佐藤かなめさんに伺いたいと思います。


つづくーー


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01.02
Thu
報道するラジオ「年末スペシャル2013」

2013年12月31日

11:32~文字起こし

千葉:
今年起きたさらに大きな出来事といいますと、東京でオリンピック開催が決まった事ですね。
東京で今注目されているのが2020年、後7年後のオリンピックです。
このオリンピックも猪瀬前知事の逮捕で水を差された感じはあるものの、オリンピックの期待は大なんですが、
猪瀬さんも就任した時から東京オリンピックの招致活動に力を入れていたという事で、
今私が見ている東京都庁の正面玄関の横にも、東京オリンピックを喜ぶ大きな大きな看板が掛けられているんですよ。

水野:あっ!もうそんなんなっているんですか?へえぇ~~。

千葉:はい。
五輪のマークが書いてあって「東京2020」という文字があって、
その東京と2020の間に日の丸が書かれていると、
そういったようなポスターが貼られてまして、
他にもいたるところにこの東京オリンピックに喜ぶというポスターが貼られているという状況ですね。

このオリンピックですが、景気にも影響があると言われていまして、
まず競技会場の整備などで東京の町に大きなお金が落ちるんですけれども、
競技会場や選手村といった設備を整備するのに総額4554億円のお金が使われるとされています。


水野:
へえぇぇーっ!
いわゆるハードでしょ?
建物建てたりするのに4500億以上?!

千葉:
そうなんですよ、それだけのお金がこの町に落ちるということなんですけれども、
オリンピックのための施設整備としては、メインスタジアムになる新宿区にある今の国立競技場なんですけれども、
この国立競技場は解体してー。
今でもこの国立競技場って5万人入れるんですよ!。

水野:よろしいやん、そのまま使ったら!

千葉:
ねぇ。
でも5万人入れるこの競技場を8万人が入ることができる新しい競技場に生まれ変わらせるという事なんですよ。

水野:
( ゚艸゚)・;'.、ウホホホホ・・・ッ。あ、そう。
ようけのコンクリートを使いはるよねぇ。

千葉:ええ。
これは大きくニュースでも伝えられていますし、
とてもスタイリッシュな近代的なデザインのものに生まれ変わることになっているんですけれども、
ですけれども、
え-、実は東京で取材を進めますとね、
こうした華々しいオリンピックのニュースの陰で深刻な問題が起きていることが分かったんですね。

実は今の国立競技場から100mほど離れたところに東京都営の住宅があるんですよ。
都営住宅ですね。
10棟、10棟建っていて、400世帯が住める住宅なんですけれども、
1963年に建てられた、ま、50年ぐらい前のものでして、
昭和の雰囲気を色濃く残している建物で、5階建てなんですけれども、
エレベーターはもちろん無いというものですね。

この都営住宅が今回の競技場の建て替えで取り壊されるんですね。

東京都が突然「立ち退いてくれ」と言ってきたわけなんですよ。
で、住民に相談があったわけでもなくて、突然なんですよね。

実は、実はですね、この住宅は前の東京オリンピック、
1964年の東京オリンピックがあった時に、
国立競技場をつくるために、その土地にずーーっと住んでいた人が、
「つくるから」という事で立ち退きをさせられて、
その代わりに住む場所としてあてがわれたのがこの都営住宅だった
んですよね。

その時に、国立競技場をつくるからって、
ずーっともともと住んでいた土地を国に「つくるから」という事で売らされた人もいるんですよ。
で、この住宅には80代や90代の人も住んでいる訳ですよね。


水野:あ、そうか、高齢化してらっしゃるわね。

千葉:
そうですよね、
そこから住宅のコミュニティーをつくって、助け合ってここを終の棲家にしようとしてきたという住宅だったんです。
ということは、住む人たちにとっては言わば
「オリンピックで2度も住み替えをさせられることになる」んですよね。

水野:そうですね、オリンピックというのはある意味たちの機の歴史になっちゃうんだ。

千葉:
そうです。
永遠と続いてきた生活をいったん壊されて、また壊されてという歴史になるんですけれども、
この方々の移転先なんですけれどね、
移転先には少し離れた同じ新宿区内にある都営住宅を斡旋されたんですけれども、

実はそこは今、空いている訳じゃないんです、人が住んでいるんです。

水野:ほぉ!

千葉:
どんな人たちが住んでいるのか?というと、
福島の原発事故からの県外避難者の人達が住んでいるんです、その住宅に。

でも、東京都としては、その人達は期限が来たら出て行くから、出て行かすから、
「その後にあなた方入りなさい」という事なんですよね。

水野:
えーっ!
それじゃ、福島県から逃げてきていらっしゃる方は、じゃあ、どうするんですか?
玉突きみたいな恰好じゃないですか。

千葉:
ね、でも期限が来たらとにかく都営住宅からは出るから、そこにあなた方が入るから、そこが代替の住宅ね。
ということなんですけれども、
そりゃ、汚染状況から見たら福島の原発避難者はいつ帰れるかなんてわかりませんよね。

で、都営住宅の住民の方々は、
福島の原発避難者を追い出す形で自分達がその後にその都営住宅に入ることなんてできない
っておっしゃるんですよね。

やっぱりこういうふうな形でオリンピックというのは華やかなお祭りっていう感じですけれども、
弱い人へ弱い人へとツケを回しているという状況が感じられて、

で、さらにですね、今ある都営住宅の場所は取り壊してどうするのか?
国立競技場の観客席になるのか?
と思いきや、
災害が起きた時の観客の避難場所にするから、更地にして空けておくために壊すんだそうです。


水野:
はあぁ~ぁ・・・そんな…、
ま、確かにね、災害の時のことは考えなきゃいけないけれども、
いけないんだったらそういうことにお金をかければいいななんて思いますけどね。

千葉:
ねぇ、なにか別の考えはないのかな?なんて思うんですけれども、
都営住宅に住んでいる人としては、今どこにその不満をぶつけていいのか、
どこにその不満をぶつけていいのか分からないという事なんですよね。

何故かというと、国も東京都も「オリンピック大賛成、大賛成」ということになっているので、
諦めて住宅から出ていく人もいて、
今は400世帯の中で、住んでいるのは200人程度になっているそうなんですね。

さらに2020年の東京オリンピックというのは、
前の東京オリンピックの遺産を使ってやると言われているんですけど、
37の会場のうち22カ所は新しくつくるということになっていますので、
これ以外にも、建設資材だとか、人手も必要になってくる
訳ですよ。

で、東京はオリンピックに合わせてどんどん町を改造していくことを計画しているので、
そうなると東日本大震災の復興のための建設資材だとか人手がこれからもっともっと必要になってくるのに、
資材も人も東京に集まってくるということになったら、
いったい復興はどうなるのか?ということになりますよね。



水野:
あっ、そういうことか。
あの…、今、たとえば福島原発事故収束のために働いていらっしゃる作業員の方たちもね、
これからまだまだ沢山働いていただかなきゃどうしようもない状況なのに、
だったら、そういう方達が東京に仕事ができたという事で東京に行かれたらどうなりますのん?

千葉:
実際に被災地では、福島ではですね、
原発事故の作業員の人達が東京に集まってしまったら福島原発は一体どうなってしまうのか?と、
心配する声が大きくなっているんですよ。

水野:
今でもね、
「復興予算を使おうと思ったって、資材も足りない、人も足りないから使えない。だから予算も減らすんだ」
なんて国は言っているわけでしょ。


千葉:
ええ、ええ。
その中でオリンピックは華々しくですね、いろんなものが建設されて、
その開催のために進んで行くという状況になるんですよね。

水野:
いやぁ・・・、近藤さん、
私なんかこのオリンピックと原発の問題、
あるいは復興の話がこんなに密接に繋がっているって全然知らなかったですよ。

近藤:
もともと福島の原発のエネルギーは東京都民は享受してたわけですから、
東京都民としての胸の痛みというのはあってしかるべきなんですよ。

水野:はい!そのとおりです。

近藤:
だから今の話を聞いていると、そこへ持ってきてこういう話になってくるとね、
もう、2月9日だったですか、東京都知事の首都の顔ですね、
顔が誰になるのか?
これによって、相当、いろいろね。
おかしな方向へ行っちゃうのか?多少まともになるのか?
もともと賛否のあった東京五輪ですから。


水野:
今、だって、
東京でなかなかオリンピック反対って言えない雰囲気だって。

近藤:
今ありますよね。
「決まった以上は仕方がない」という議論が多いですね。

水野:
そんなん言うたら、ねェ、この影の部分をどうするんですか?
千葉さん、いろんな影があるんだね。

千葉:
そうなんです、
そういう事で今日は東京の街をいろいろ駆け回って表と裏をリポートしようと思ったんですけれども、
どうも裏の方が多くなりそうなんですが、いろんな場所を駆け回ってリポートします。
21:40




都営霞ヶ丘アパート
2014010213.jpg 2014010214.jpg
(写真はhttp://codan.boy.jp/danchi/tokyo23/TOEI_kasumigaoka/より)
都営霞ヶ丘アパート立ち退き問題
(上記より一部抜粋)
1960年代につくられた都営霞ヶ丘アパート。
1964東京オリンピックでの国立競技場改築など明治公園整備時の立ち退きにともなって作られた。
現在10棟約400名が居住し、66才以上の高齢者が214名と半数を超える。
この都営アパートが再びオリンピックのための立ち退きに迫られている。
霞ヶ丘アパート敷地は新国立競技場(オリンピックスタジアム)の関連敷地として
建造物は建てない広場的な滞留空間として整備されることになった。
 
この内容は、国立競技場の運営団体である日本スポーツ振興センターが、
2012年7月16日「新国立競技場国際デザインコンペ募集要項」で、
住民に対しての相談や説明もなく突然発表したものだ。
  
〈募集要項〉というアパート住民を対象としないもので既定事実として発表するということ自体が
非民主的であり住民をとことん軽視するものだ。
 
ちなみに、都営住宅を管轄する東京都都市整備局は、
この募集要項の発表まで、霞ヶ丘アパートが同地に立て替えられないことを知らなかった
という。

住民に相談や説明がないばかりか、行政内部においても、きちんとした意思疎通がなされていない様子だ。
国立競技場の整備については、日本スポーツ振興センター内の有識者会議(石原も参加)で議論されていたが、
議事録が未公開で内容が一切明らかにされていない。
すべてをトップダウンで決める東京オリンピックごり押しが生んでだ歪みである。・・・

2014010212.jpg

2014010211.jpg


都営霞ヶ丘アパートに載っている数々の写真を見ると、
住宅の老朽化はとても激しいものに見える。
大規模修繕などされているのだろうか?
放置された団地に見える。
本来ならば、建て替えるべき住宅なのでは?

日本スポーツ振興センター内の有識者会議での会話が聞こえてくるようだ。
「あのアパートはもう古いからオリンピックを口実にして一度壊してしまおう」
「住民はどうする?」
「高齢者が多いから追い出しちゃえばいいさ、文句を言う気力や元気もないだろう」
「新しく建て替えは?」
「あの広大な一等地に都営住宅を建てるんじゃもったいない」
「災害が起きた時の観客の避難場所にするからという理由で更地にしておこう」
「そうだな、住民たちが忘れた頃にもっと儲かる施設を建てよう」
こんな会話が聞こえてきた気がする。
そして、代替に与えられた住宅が、現在福島の避難者が住んでいる住宅だなんて、あまりにもひどい。
人権無視もはなはだしい。
80歳や90歳まで生きて、住む場所を追い出され、地域のコミュニティーを破壊されてバラバラにされる。
高齢になってから、住まいを移動しなければならないということの重さをどのように考えているのだろうか?

「死ね」と言われているのに等しいと私は思った。


原発事故の被害者を救出するどころか、
このように弱者を犠牲にして表向きだけ華やかに飾るオリンピックなら辞退するべきだと、
あらためて私は思った。



「日本には、オリンピックを招致するよりも他にやることがあるだろ、いま」
久米宏 ラジオなんですけど9/7・14(一部文字起こし)


東京都の顔 2月9日 都知事選
<安倍政権の暴走にストップ!>
政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている
12/28宇都宮健児氏都知事選出馬表明(全部文字起こし)




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comment 9
01.02
Thu
ここまでは↓
<東電を破たんさせないのは?>
「国が前面に出て銀行に全部借金を返してあげます」12/31報道するラジオ・古賀茂明氏(文字起こし)



14:10~文字起こし部分Youtube→http://youtu.be/QBj9v-4Sg3A?t=14m10s

近藤:
古賀さんね、そんな中でね我々も注目もし、気にもするんですけれども、
小泉さんのいろんな脱原発の発言がございますでしょ、
あれは、古賀さんなりにいろんな情報を得ていると思うんですけれども、
この流れって、これからどんなふうになると予想されています?

古賀:
これはね、非常に小泉さんはいい事を言われたと思うんですよね。
やっぱり、特にゴミの問題を挙げてね、
「もう、こんなエネルギーに頼るっていうのはおかしいじゃないか」って。
「そんな事よりももっともっと再背可能エネルギー、自然エネルギーに、
 日本はそっちへ行けばいいじゃないか。夢のある事業になるよ」と、
「みんな国民の心に合わせた、今日本の進む道はそっちに変えようよ」というね、
非常に大きなテーマとして原発を扱って、言っていただいたんですけれども、
ただ、小泉さんは昔の総理の時にね、そう言ってもらえれば良かったんですけど、

水野:そうですね。

古賀:
今は本当に、一民間人ですから、何の権限もないですね。
小泉さんが何か言ったからといって、自民党、安倍さんがパッと変わるという事はないんです。
で、結局、我々は小泉さんが言ってくれたらうれしいけれども、
小泉さんに頼ってもダメなんですよね。
だから小泉さんはひとつのきっかけを与えてくれたかもしれないけれど、
小泉さんも、もしかしたら見ているんじゃないかなと思いまして、
それは、国民の中に本当に脱原発を求める運動というのがちゃんと起きていくのか?と。
ひところね、随分と官邸前のデモとかいろいろ盛り上がったんですけど、
それが大分水かけられて、ちょっと停滞気味になっているところもあるんで、
これがやっぱり国民全体が盛り上がって、動かそうというふうにならないと。
要するに政府を変えていかないとならないんですからね。
それは最後は国民世論なので、
ま、そのきっかけはつくれるけれども、あと本当に盛り上がるかというのを見ていると思うんですけれども、
冬の間というのは寒くてですね、
ちょっとこれは冗談みたいな話ですが、結構大きな要素としては、
寒過ぎるとですね、デモって盛り上がりにくいんですよ。
特に小さいお子さんを連れたお母さん達とかがなかなか参加しにくくなるので、
でも春になるとまた盛り上がる可能性がある。

近藤;そうでしょうね。

古賀:
それから、春に消費税の増税もあるじゃないですか。
そこで気が付いてみたら、アベノミクスでね、浮かれていたけど、
良く考えてみたら自分立ち全然給料も上がっていないし、消費税上がってすごい苦しくなったなって、
そういう不満の声も出てきて、しかも、夏に向けて原発の再稼働の話が出てきますよ。
伊方とか玄海とか、ああいうところの。
そうするとまた脱原発の運動というのが盛んになる可能性があるので、
そこで非常に大きな盛り上がりというのが出てくれば、
小泉さんが何か次のステップに送りだしてくれるんじゃないかなっていうですね、

近藤:その次のステップっていうのは、なんか、古賀さんなりに想像できる事ってありますか?

古賀:
ええ、まぁ、小泉さんがもう一回政治に戻るというのは可能性は殆ど無いと思うんですけれども、
小泉さんの声にこうして、自民党の中でたとえば、河野太郎さんとかいろいろいますけれども、
そういう若手中心にですね、立ち上がる人たちが出てきた時に、
それを小泉さんが「支持しますよ」と。
「彼らの運動を指示しますよ」って言うと、やっぱり、まだちょっと先ですけど、
でも15年には統一地方選もあるし、
それからその先に、安倍さんの総裁選。
任期というのは3年できますのでね。
その時の総裁選候補としてですね、脱原発を掲げる候補が出るかもしれない。
出た時には小泉さんが応援してくれるというのが分かればですね、かなり勢いが出てくる可能性があるんです。

近藤:あのー、再稼動反対っていうのは7割ですよ、まだ。

古賀:そうですね。

近藤:で、秘密保護法よりも高いですよ。

古賀:
そうですね。
だっていまゼロじゃないですか、もう。
いまゼロで、でも経済はまァまァいいですよね。
で、これから先のことを考えると、今より悪くならないんです、いまゼロですから。
マイナスにするっていう事はないわけですから、
ゼロで、いろいろ大変なこともあるけど、
でも毎年毎年たとえば、いろんな再生可能エネルギーの技術開発が進んで行くから、コストが下がりますし、
省エネの技術もどんどん進んで行きますし、
それからその再生可能エネルギーへの投資というのがどんどんどんどん強まればですね、
今日本は自然エネルギーも省エネも、実は遅れちゃったんですね、
「原発原発」って言っているうちに。
もう、風力発電とか、世界中ですごい増えていて、倍々で増えていくような感じで、
あと5年でね、風力発電だけで原発を抜くんですよ。

水野:えっ?もう一回言って下さい。

古賀:あと5年で風力発電だけで原発の許容量を超えるって言われているんですね。

水野:世界はー。

古賀:すごい伸びなんですよ。

水野:へぇっ!

古賀:
中国なんかの風力発電は、1年間につくる量はですね、
建設している風力発電所の発電量で換算すると、日本のだいたい150倍ぐらい。
で、累積で今ある全体の発電能力というのも日本の30倍ぐらいあるんですね。
もう、だから中国はどんどん原発つくりますよとか言っているけれど、
そんなんじゃなく、そんなものの遥か上のレベルで風力でもう日本は差をつけられている。
ドイツなんかは脱原発を進めながら風力発電を特に各地でどんどん進めています。
住民が出資をしてですね、住民に配当が入るというような仕組みで、
過疎地がそれでよみがえるという様な事をしているんで、
これは本当に日本もね、そういう道をなんか進んで欲しいな~って思うんですけど。

近藤:
古賀さんね、小泉さんの脱原発は核のゴミをもっぱら言っているわけですけれどもね、
そもそも福島原発というのは地震津波じゃないですか。
そこのところは日本からは絶対に逃げ去ることはないわけで、

古賀:そうですね、一番向いてない国ですね。

近藤:そこの議論をですね、私はいつも忘れちゃダメだよって思うんですけれどもね。

古賀:
そうですね、ですからもうゴミはね、将来世代につけ回しだし、
それから事故が起きたらどうなるか?っていうと、
それは原発電力の恩恵を受けていない世界中の人々に影響を与える。
もう他人に迷惑をかけるという事で、
これは普通に考えると自分のために他人に迷惑をかける、
あるいは自分のために将来世代に迷惑をかけるって、
こんなのは、昔の日本人の感覚で言えばね、これは「道徳的にダメでしょう」ということで、
「じゃあやめましょうよ」というまず結論があって、
「それをどういうふうに止めますか?」という議論に入っていくというのが本来のあり方なんです。

近藤:他人のことを考えないのは、サルの社会がそうらしいですよね。

古賀:
だからそれってね、やっぱり生き方の問題なんですよ。
ぼくは原発の倫理学っていう本を出したんですけれども、
要するに倫理の問題だと単純に考えてですね、
後はみんなで協力してそれをどうやって実現するかっていう事をやればですね、
これは「世界中に誇れる夢のエネルギーで日本を再生しましょう」という、
良い事業になっていくだろうなと思うんですけれどね。

ちょっとね、今のままで行くと「世界中に原発を売り歩く」という、
日本の中では事故処理もできない」というですね、
なんかまるで私は「死の商人になるな」と。
武器輸出も始まるみたいですし。
非常に残念な方向に進んでいると思うんですよね。


水野:
そうですね。
神戸のリスナーの方は
「今年求めていたのに進まなかった事というのは、
 原発メーカーなどからもっと新しい形でのエネルギー開発が出てくるかと思っていたんですけど、
 そこが進んでないように思うんです。
 安全でクリーンなエネルギーが得られると信じていたのに」って。
これは何で進まないんですか?

古賀:
これは結局、日本は潜在的にはいろんな技術は持っているんですね。
個別の技術は。
ところが、たとえばドイツみたいに「もう原発は絶対にやめるよ」というのをはっきり出しちゃえば、
シーメンスというドイツ一の重工メーカーですね、
日本の日立とか三菱とか東芝に当たるような大きな企業は、「原発やーめた」って言ってですね、
それでもう他のエネルギー、特に風力とか
そうすれば風力発電の技術というのがどんどん発達して言って、コストがどんどん下がっている
んですね。
それで、世界中の風力発電機を受注して、今は2年分受注残があるって。
だからもうこれから頼んでも2年先ですよっていう位に
それは夢のある再生エネルギーの成長戦略になるんですね。

水野:国が止めると決めれば、技術力は日本でも十分民間であるっていう事ですね。

古賀:
そうです。
ところが日本の場合は原発がどうもこれはまた復活しそうだということになっているじゃないですか。
そしたらそこに思いっきり投資してもですね、後で原発が全部動きますっていうことになったら、
電力ジャブジャブで当分発電所なんかいりませんよということになっちゃうんですね。
そしたら、思いっきり投資したのが大損になるかもしれないから、そんなことできないと。
あの、ソフトバンクの孫さんがね、ものすごくそういう事を言われていました。
「自分もやっぱり経営者としてね、
 資本家としては電力の世界というのはこれからいろんな事が起きる面白いマーケットだけど、
 『いつ原発に戻るかわかりません』と言われている中では思い切った投資が出来ないだろ」と。
「それがはっきり脱原発だと、絶対に大丈夫だと。
 これから発送電分離もしてもらってですね、
 新しい発電所をつくってもそこで差別をされたりしないということがはっきりわかれば、
 相当思い切った投資が出来るはずだよ」
と言う事をおっしゃっていましたね。

水野:それが結局は経済成長の大きな戦略になるんですね。

古賀:
なるんです。
成長戦略の大きな柱になるはずなんですけど、
そこはどんどんしぼんで行って、
どんどんどんどん水をあけられてですね、世界にですね。
それで何をやるか?って言うと、
「原発を輸出します」とか「武器を輸出します」とか、
「これが成長戦略の柱です」
とか言い始めているんですよね、自民党が。

だからちょっとね、これ。

「日本を取り戻す」って安倍さんが言うじゃないですか。
でも「その取り戻す日本ってなんなのかな?」と。


近藤:なんなのかな?

水野:なんなんでしょうね?なにを取り戻すんですかね?

古賀:
僕からみるとね、要するに明治から戦前までの、とにかく富国強兵、
企業中心、軍隊中心で、「なにかあったら戦争で解決してやるぞ」という、
そういう日本をなんか夢見てね、一生懸命「取り戻す」って言ってるんじゃないか
と思うんですけど、
やっぱり、本当は日本人の生き方って言うのは
「もっと自然を大事にして自然と共に生きます」っていうね、
こういうのが、むしろ今の「おもてなし」というのもそうですけれども、
日本の良さというのが世界中に認められ始めているんですけど、
その良さというのは、なんか昔みたいに
「テレビが安いですね」とか「車が壊れませんね」とか、そういう話じゃなくて、
やっぱり生き方として日本食、和食がああいう素材を生かしながら美しい料理とか、
それから可愛いファッションとか、アニメとかね、
そういうものにみんなが惹かれて日本に集まってきている。
そこでなんか、どくろマークを背中につけて「原発を輸出するぞー」とかね、
それっていうのは世界が日本に求めている役割と全然違うんじゃないかな
というふうに思えてならないんですよ。

なんとか昔のようにね、昔の日本の山村というのは実はもっと全然豊かだったんですよね。
何でかというと、エネルギー産業があったんですよ。
それはなにか?っていうと薪と炭ですよね。

水野:なるほど、自立してるわけですね、エネルギーで。

古賀:自立っていうより輸出しているんですけど、

水野:輸出も、あぁそうですね。

古賀:
だって日本中が薪と炭に頼って生きていた訳ですから、
もう、巨大な産業があったんです。
でも無くなっちゃったんですね、一切。
そうしたら半分ぐらい収入が無くなっちゃったので貧しくなるのは当たり前なんです。
だけど、今またバイオマスとか風力とか太陽光とか、いろんな技術が出てきているじゃないですか。
それを使えば実は立地地域なんかは貧しい貧しいと言われているんだけど、
それでよみがえられる可能性があるんですね。
ですから、なんか、原発を止めて自然エネルギーっていうと、
「電気を暗くしていばらの道を歩こうか」というね、なんかそういう世界だと思っている人たちがいて、


水野:いまだにね、まだね。

古賀:
そうじゃなくて、もうそういう事を乗り越える新しい技術が出来て、
世界中もそれで進んでいるんだから、日本もちょっと遅れちゃたけれど、これから追いついて追い越そうよ。
そういう夢のあるね、成長戦略、エネルギー政策というのをつくってほしい
なと思うんですよね。

水野:
ねー、古賀さんのお話聞いていると夢が持てますよね。
「持っていいんだな」という、

古賀:そう思いますね。

水野:裏付けがあるんですもんね。

古賀:これは日本人に向いている生き方ですから。

水野:ねぇ。日本を取り戻すっていうのはそっちなんじゃないですかね。

古賀:そう思います。

水野:
本当の夢を取り戻せるのにね。
なんか今の行き方で取り戻されると、私たちがなにかを失うかもしれないんですね。

古賀:もうだって、もう一回事故したら、これは大変なことになりますから。

水野:大変なことですよね。

古賀:それはそれは、もう本当に大変なことですよ。

水野:
古賀さん、また来年も。
さっき伺ったように春夏といろんな動きが出てくるでしょうから、いろんな話を聞かせて下さい。

古賀:はい。

水野:今日はどうもありがとうございました。

古賀:はい、どうもありとうございました。

水野:古賀茂明さんに伺いました。




小泉元総理ドイツ・フィンランド視察の旅に同行した原発関連企業の思惑
12/24報道ステーション前半(内容書き出し)


小泉氏が語る新たなエネルギー戦略を徹底追跡12/24報道ステーション後半(内容書き出し)

小泉元首相「脱原発」講演 全容を聞くBS-TBS(小泉演説部分文字起こし)


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