舞阪で重さ10キロのトラフグ水揚げ
中日新聞 2014年2月28日
◆おいしさ10倍!?

舞阪港で水揚げされ、仕入れされた巨大フグ=浜松市中区板屋町で
浜松市西区の舞阪漁港で26日、重さ約10キロのトラフグが水揚げされた。
競り落としたのは同市中区で飲食業「チル・ダイナー」を経営する伊藤匠さん(38)。
「こんなに大きいのは初めて見た。よく肥えていておいしそう」と、迷わず決めたという。
伊藤さんによると、トラフグは通常重さ1~1.2キロで、大きいものでも5キロほど。
10キロのフグはてっさにすれば20人前になるという。
浜名漁協の担当者も「ここ数年では最も大きい」と驚いていた。
さばいたのはフグ調理歴8年の佐藤孝寛さん(46)。
「骨が太いからなかなか包丁が入らなかった。雌だったので白子がなかったのが残念」と話した。
10キロのフグは27日以降、てっさや空揚げ、鍋などにして、
居酒屋「とぅくとぅく」(同区板屋町)、「魚魯魚魯」(同区伝馬町)で提供するという。
(長崎高大)
ーーー
他にもこんなのがあります↓
<縁起がいい?>「幸運を呼ぶ金のヒラメ」と「ラベンダー色のタラバガニ」
北海道新聞 2014年1月22日 08:00

道立総合研究機構栽培水試(室蘭)は「えさの影響か、色素を欠く突然変異の可能性がある」という。
同社の三上健悦社長(56)は「カニを扱って25年になるが、こんな色は初めて。縁起が良さそう」
テレビ静岡 2014年1月8日

では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
という事で、これまでもごく稀に見つかっているそうです。
鮭もアルビノ
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)

14日早朝に見つかったサケは体長65センチの雄でヒレまで金色。
標津サーモン科学館によると、色素が欠乏した「アルビノ」と呼ばれる突然変異の個体で
「生き残って戻ってくるのは珍しい」。
でかすぎるサンマに喜ぶ女川港の不思議
全国有数のサンマの水揚げ量を誇る宮城・女川港に、21日朝、特大サイズのサンマが揚がった。

通常の大型のサンマの1.5倍ある。
21日朝、女川港に揚がったサンマは、通常の大型サイズのサンマの体長が30cmほどなのに対して、
実に1.5倍のおよそ45cm、重さも、およそ2倍ある。
石森商店の石森洋悦代表取締役は
「(サンマを扱って)37年になりますけれども、40cmを超えるような、巨大なサンマは初めて見ました」と話した。
網に生きたダイオウイカ=触腕あれば8メートル?-鳥取
時事ドットコム 2014年01月21日 20:58

鳥取県岩美町の網代港で21日、
世界最大級の無脊椎(せきつい)動物といわれるダイオウイカが生きたまま底引き網にかかった。
メスとみられ、胴体部分は約1.7メートル、腕を含む全長は約3.4メートル。
重さは100キロを超え、触腕が切れていなければ8メートルはあったとみられる。
そしてまた、ダイオウイカ
ダイオウイカ うまくもまずくもなかった
日刊スポーツ 2014年2月26日
兵庫県新温泉町沖で生きたまま捕獲されたダイオウイカ(鳥取県立博物館提供)(共同)
素潜り漁でダイオウイカをとったど~! 兵庫県新温泉町の諸寄(もろよせ)港で25日、全長約4・1メートルの生きた状態で水揚げされた。地元男性漁師が海中で見つけ、モリとロープで捕獲したもの。ダイオウイカは今年に入って富山・氷見漁港や新潟・佐渡沖、鳥取・岩美町など日本海沿岸で相次いで水揚げされているが、浅瀬で生け捕りにされるのは珍しいという。
生け捕りしたのは、兵庫県新温泉町で素潜り漁を営む岡本哲雄さん(64)。同町くずれ浜の沖合約200メートル、水深約8メートルで発見した。この時期はサザエ、アワビ、ナマコを狙って、約16メートルの海底に潜っていた。船に上がる途中、「赤い大きなもの」を見つけた。モリを手にして海中に戻り、頭を突き、ロープでくくって捕獲。浜に戻る途中、最も長い触腕部分は切れてしまったという。
重さ約200キロ。大きさや形状から雌とみられる。皮が一部はがれていたが、傷は少なく、体は赤みがかっていた。
知人の鶴田早人さんによると、岡本さんは「最初、イカとは分からなかった。25~26年素潜り漁をやってきたけど初めて」と興奮気味に話したという。
鳥取県立博物館の和田年史主任学芸員は「浅瀬で生け捕りされるのは珍しい」と話している。今後、冷凍保存され、標本として博物館で研究に役立てられる。
ダイオウイカは無脊椎動物では最大級で、深海に生息。小笠原諸島沖など温帯海域を好む。ただ、何らかの理由で対馬海峡を越え日本海に迷い込むことがあるという。気象庁によると、例年の1月なら水深200メートルで7度前後だが、今年は4度前後に低下。国立科学博物館の窪寺恒己博士(水産学)は「冷たい水で弱り、海面近くの温かい水を求めて上がったものの、安定した浮力を保てず、季節風で海岸近くに流されたのでは」と説明する。
食べても臭くておいしくないとされているが、諸寄港に駆け付け、足の部分を試しに生で食べた和田さんは「新鮮だったせいか臭みはなかったが、うまくもまずくもなかった」と話した。
◆ダイオウイカ
ダイオウイカ科に分類される巨大なイカで、無脊椎動物では世界最大級。特徴的な目は、直径30センチ。水深600メートル、水温6~10度の深海に生息するとされる。生きた様子が目撃されたことはほとんどなく、「伝説の怪物」といわれてきた。昨年1月、窪寺氏らのチームが、小笠原諸島父島沖の深海で、体長18メートルのダイオウイカと遭遇、世界で初めて撮影に成功したと発表。「NHKスペシャル」で放送され、話題を呼んだ。アンモニア臭が強く、食用には適さない。
[2014年2月26日8時59分 紙面から]
NHK「魚を食べると脳卒中・心臓病などのリスク低下」
←“注意”原発事故以前の追跡調査結果なので現在には当てはまりません。
今回は理事全員に日付の入っていない辞表を書かせて提出させたという。
籾井会長は「理事が萎縮するとは思っていない。一般社会ではよくあることだ」と言っているが、
日付のない辞表を「辞めるつもりもないのに前もって書かされ提出させられる」という事はよくある事なのだろうか?
「いつでも辞めていただくよ」と脅すために理事の辞表をゲットしたのでは?
このままにしておいたらNHKは完全に腐る。
籾井会長が最初はウソをつき、最後は認めざるを得なくなった答弁と10名の理事達の言葉を
「こんなふうにして公共放送のNHKがダメになっていった」という未来への証拠のひとつとして、
文字に起こして残しておく事にしました。
NHKの理事10人全員が日付空欄の辞表提出 衆院総務委
FNN 2014年2月26日 00:01
NHKの理事10人全員が、日付を空欄にした辞表を提出していたことが、衆議院の総務委員会で明らかになった。
理事の答弁で明らかになった驚きの事態に、NHKが大きく揺れている。
25日、参考人として、NHKの理事10人が勢ぞろいした衆議院総務委員会。
民主党の福田昭夫議員は
「1月25日の就任初日、臨時役員会を開いて、理事全員に辞表を求めたと報道がありますが、それは本当ですか、会長」とただした。
NHKの籾井勝人会長は
「人事のことでございますので、わたしとしては、コメントを控えさせていただきたいと思います」と語った。
最初は、コメントを控えるとした籾井会長。
しかし、NHKの塚田祐之専務理事は
「私は辞任届には、辞任の日付を空欄のまま、記入せずに署名・なつ印し、提出いたしました」と、辞表を提出したと明言した。
さらに、ほかの理事からも次々と認める発言が出た。
NHKの吉国浩二専務理事は
「私も日付を入れない形で、辞任届を提出をしております」と語った。
NHKの石田研一専務理事は
「日付の欄が空欄の辞任届を提出いたしました」と語った。
NHKの木田幸紀理事は
「辞任届にサインして、提出してあります」と語った。
結局、10人の理事全員が、辞表を籾井会長に提出していたことを明らかにした。
籾井会長は
「各理事は、事実をそのまま述べたと思います。それはそれで、結構ではないかというふうに思います。わたしが、どう思うかについては、これはまた別問題でございまして」と語った。
理事たちの発言を受け、辞表提出を認めた籾井会長。
この理事全員の辞表提出は、何を意味するのか。
NHKの経営委員会によって任命される会長は、理事を罷免する権限を持っているが、それは職務義務違反などがあった場合に限られる。
ただ、その場合でも、経営委員会が同意しなければ、辞めさせることはできない。
民主党の福田昭夫議員は
「辞表を提出させて、人事権を行使するということは、『俺の考えに従った放送をしろ』と、『いつでも、お前をクビにできるんだぞ』と」と述べた。
自分の考えに従わない理事をクビにできるように、辞表を提出させたのではないかとの指摘に対し、籾井会長は
「何度も申し上げておりますが、個人的な見解を番組に反映させることはない」と語った。
理事全員が辞表を提出した1月25日は、
籾井会長が就任会見で、いわゆる従軍慰安婦や、特定秘密保護法について発言。
その直後に、個人的見解として、発言を撤回した日でもある。
NHKの職員は、
「(理事の辞表の件ですが?)ごめんなさい、すみません」、
「そのニュースをまだ知らないので、すみません。会議中で」などと話した。
NHKが今、大きく揺れている。
2014年2月25日 衆議院総務委員会
http://youtu.be/mh1jzCKsuu0?t=17m36s

福田昭夫 民主党:
理事に任期満了前に辞表の提出を求めた会長はあなたが初めてだそうです。
歴代の会長で、「辞表を提出しろ」と求めた会長はいなかったそうですがどう思いますか?

NHK籾井会長:お答えいたします。そういう事は確認いたしておりません。
福田:
籾井会長、聞いていますか?
あなたが初めてなんですよ。こんな強引な事をやるのは初めてだと聞いてないんですか?
それではね、経営委員長、浜田委員長、
予告はしていませんがお伺いいたします。
放送法第27条第3項に「副会長及び理事は、経営委員会の同意を得て会長が任命します」とあります。
浜田委員長はこの辞表を預かったことを承知していますか?

浜田健一郎 NHK経営委員会委員長:
えー、そのような報道があるということは承知をしております。
会長に、いー、委任している業務執行に関わる事なので、
経営委員長としてはコメントを差し控えさせていただきたいというふうに思います。
福田:
浜田委員長、じゃあ、籾井会長から相談はされていないんですか?
相談されているんですか?どうですか?
浜田:
えー、さ・きほどーー、もうしあげましたように、会長の業務執行に関わる範囲でございますので、
相談は受けておりません。
福田:
浜田委員長、おかしいじゃないですか。
放送法第27条第3項で副会長及び理事は経営委員会の同意を得て会長が任命するんですよ。
浜田委員長が同意をしなければ、任命できないんですよ。
そうした、しっかり、人事権に同意をする人が知らないでやっているんですよ。
それを許すんですか?あなたは。
浜田:
えー、理事の任命に当たりましては、経営委員会の同意を委員の御指摘により、えーー、得る必要がありますので、
経営委員会としては個別の人事が提案された時点で、適切に判断をしていきたいと思っております。
福田:
じゃあ相談を受けていないという事ですね。
初めてなんですよ、こういう事をやった会長は。
それではですね、副会長、専務理事お一人お一人に辞表をすでに提出したのかどうか?お伺いいたします。
みなさんもですね、会長と同じで嘘の答弁をすると引責辞任するようになりますから正直に答えて下さい。
しかも、いずれ時期が来れば全て分かってしまうんです。
ですから、ここでしっかりですね、正直に答えていただきたい。
じゃあ、副会長から順に、お一人お一人簡潔に答えて下さい。
Yes,Noで結構です。

堂元光 日本放送協会副会長:
お答えいたします。
わたくしは、今月の12日に副会長に就任をいたしました。
えー、現時点で辞表は出しておりません。

塚田祐之 日本放送協会専務理事:
えーわたしは、えー、辞任届には辞任の日付を空欄のまま署名捺印し提出いたしました。

吉国浩二 日本放送協会専務理事:
わたくしも日付を入れない形で辞任届を提出しております。

石田研一 日本放送協会専務理事:
えっと、あの何月何日をもってという日付の欄が空欄のうちに届け出を提出いたしました。

木田幸紀 日本放送協会理事:
えーわたくしも日付の入っていない辞任届にサインをして提出してあります。

久保田啓一 日本放送協会理事・技師長:
わたくしも辞任の日付を記入していない辞表に署名捺印して提出してございます。

板野裕爾 日本放送協会理事:
わたくしも日付の入ってない辞表に署名捺印して提出いたしました。

上滝賢二 日本放送協会理事:
お答えいたします。
わたくしも、日付のない辞表に署名捺印し提出いたしました。

福井敬 日本放送協会理事:
わたくしも同様に、え、日付のない辞任届を提出してございます。

下川雅也 日本放送協会理事:
えー、わたくしも、えー、日付は空欄のまま署名捺印のみして提出いたしました。

森永公紀 日本放送理事:
わたくしも日付なしにですね、署名をして、提出いたしました。
福田:
副会長、専務理事、理事のみなさん、大変ごくろうさまでした。
これで籾井会長の嘘がハッキリしましたね。
辞表はきちんと提出されていると。
なにもそれ、
<ワイワイガヤガヤ>
ちょっと黙らして下さい。
議長:不規則な発言はご遠慮ください。
福田:
それでは次の質問に入りますけれども、
2月に任期切れの二人の専務理事はもう再任をされたと聞きますけど、
どうして認めたんですか?籾井会長。
その理由を答えて下さい。
籾井:
お答えいたします。ちょうど会長の交代時期が1月25日でございます。26:29ー略ー
福田:理事に任期前に辞表を提出させた理由は何ですか?
籾井:
お答えいたします。
これもまた人事上の問題でありますので、わたくしとしましてはコメントを差し控えたいと思います。
福田:
籾井会長はさっき発言は取り消したけど自分の考えは変えていないんですよね?もう一回答えて下さい。
籾井:
何度も同じ答えですが、
私は1月25日の私的見解、私的発言について取り消しをいたしました。
発言した事を取り消しました。
福田:
籾井会長は、自分が発言したことは取り消したけれど、考え方は変えていない訳ですよね?
そうするとですね、辞表を提出させて人事権を行使するという事は、
「俺の考えにしたがった放送をしろ」と「俺のいう事に従え」と、
「俺の考えに沿った放送を作れ」という事と同じ意味になるんですよ、籾井会長。
ですから、「自分の考えを放送に反映する事は無い」といくら籾井会長が言っても、
人事権を持っている人が「いつでもお前を首に出来るんだぞ」と。
こういう権力を行使したら、籾井会長に逆らう人は誰も居なくなるんですよ、籾井会長。
ね、ですから籾井会長がいくら「自分の考えを放送に反映する事は無い」と言っても、
それは通用しないんです、会長。
どうですか?
籾井:
何度も申しておりますが、個人的な発言はすでに取り消しさせていただいています。
また、これも何度も申し上げていますが、個人的な見解を番組に反映させる事は無い。
ウ――、放送法に基づきましてね、私どもはNHKをやっていくつもりでございます。
え――、公平公正普遍不当表現の自由を確保しまして、
適切に放送を行っていく所存でございます。
福田:
いや、会長がいくらそう言っても、
じゃあですね、私も組織を動かした経験があります。
地方自治の首長として。
人事権のある人に、ね、逆らう人は左遷されるか、どうかなるんですよ。
ね。
ですから籾井会長が人事権を振りかざせば、NHKの内部でまさに民主主義がなくなるんですよ。
活発な議論がやれなくなるんですよ。
放送が、まさに籾井会長が守ると言っている公共放送が、
普遍不当公平中立編集件の独立、それが脅かされることになるんですよ、籾井会長。
それを自覚していますか?
籾井:
ありがとうございます、お答えします。
私はNHKのトップとして、
放送法の精神や規定に沿って公共放送の使命を果たしていけるよう貢献していきたいというふうに思っております。
それから放送法の中には民主主義を発展させるという事も書いてあります。
従いましてわたくしは放送法に基づきましてNHKを経営していきたいと思いますと同時に、
私の個人的な見解を放送に反映させる事は無いということをあらためて強調したいと思います。
福田:
籾井会長は自分の考えを撤回していないようですし、
また就任初日に人事権を振りかざすような行為をいたしておりますので、
とても籾井会長を信用する訳には参りません。
籾井会長がこれ以上NHKの会長にとどまる事は許されないと思っております。
是非、即刻辞任を勧告します。
33:30
http://youtu.be/mh1jzCKsuu0?t=36m22s
福田:
籾井会長は「憲法改正はナチスのようにやればよい」と言ったように、
麻生副総理の推薦だと聞いております。
ふるさとも同郷だと。
籾井会長は麻生副総理と同じ同郷です。
で、麻生副総理が
「憲法改正はナチスのように国民に分からないようにやればいい」と、こういうふうに言われたそうでありますけれども
まさに、NHKを所管する総務大臣として籾井会長の今までのやりとりを聞いておりまして、
どうお感じになられたか?
NHKの会長として的確なのかどうか?
その辺について所管をお伺いしたい。
新藤義孝総務大臣:ー略ー
http://youtu.be/mh1jzCKsuu0?t=40m15s
福田:
籾井会長、最後にですね、
先ほど全理事のみなさんが辞表を提出したことを素直に正直に答えてくれました。
それに対してどう思いますか?
籾井:
えーー、各理事は、事実をそのまま述べたと思います。
それはそれで結構ではないかと思います。
「私がどう思うか」については、これはまた別問題でありまして、
えー、人事の事でありますので、これ以上のコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

福田:
あのですね、籾井会長。
NHKはあなたのものじゃないんですよ。
国民全体のもの、公共放送なんですよ。
あなたはですね、選挙で選ばれた訳でも何でもない。
「たまたま国会で同意を頂いた」と、それだけなんですよね。
従って、やっぱりですね、しっかりと公共放送としての役目を果たすべく、
あなたはその責任があるんですけれども、とても果たせるとは思えない。
是非ですね、即刻辞任することを求めますが、いかがですか?
籾井:
お答えいたします。
NHKの重みをしっかりと受け止め放送法に基づいて公共放送の使命を果たしていく事で
引き続き会長としての責任を全うしたいと思います。
福田:
間違えましたので訂正しますが、国会で承認したんではなくて、経営委員会で決めたんですね。
ですから、まさに選挙で選ばれた訳でも何でもない。
そういうあなたが個人的な見解に基づいてやるという事は、
公共放送を私物化するに等しい話でありまして、
ですから何度も申しますが、あらたに辞職を求めます。
あなたはNHKの会長として内部からも認められていないんですよ。
だから、あなたが辞表を提出させた事についてポロポロポロポロ情報が漏れてくるんですよ。
わかります?
あなたも会社の経営をした経験があるんですよね。
そんな事をされたらあなたは社長として勤まりましたか?
これはNHKの内部にそういう批判が沢山あるっていう事なんですよ。
そういう事をよくわかりますか?どうぞ答えて下さい。
籾井:
組織の中にいろんな意見がある事は、ま、想像することもないと思いますが、
私は放送法に基づきまして何回も繰り返しておりますが、ー略ー。
ーーー
NHKの番組内容に抗議し受信料を不払いしていた長谷川経営委員。
ここまで偏った思考の人が経営委員になっているままでいいのだろうか??
<NHK受信料>長谷川委員、05年に支払い拒否
毎日新聞 2月27日(木)5時0分配信
NHK経営委員の長谷川三千子・埼玉大名誉教授=東京・霞が関で2013年12月、須賀川理撮影
NHKの経営を監督する経営委員の長谷川三千子・埼玉大名誉教授(67)が委員就任前の2005年に、受信料支払いを拒否する意向の手紙を月刊誌のコラム執筆者に寄せていたことが、26日分かった。誌面では、放送内容への不満から支払いを実際に拒否した経過が、手紙の文面を直接引用する形で紹介された。
放送法は64条で、NHK放送を見ることができる受信設備を設置した者に受信契約の締結を義務づけている。契約者はNHKとの受信規約で支払い義務が生じるが、罰則規定はない。NHKは法的手続きによる支払い督促を実施している。
長谷川氏は毎日新聞の取材に「未納は2カ月間で、その後、支払った。支払いの保留をあたかも視聴者の権利のごとく考えていたのは、完全に私の無知によるものだ」と釈明した。
手紙は、月刊誌「正論」(05年7月号)の元大学教授(故人)が執筆したコラム「NHKウオッチング」で2通紹介された。
それによると、NHKが05年3月28日に放送した「『クローズアップ現代』 国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」について「本当に酷(ひど)うございましたね。私も生まれて初めてNHKに抗議電話をしようといたしましたらば、すでに回線がパンク状態でございました。ちやうど自動振替が切れましたので、NHKが回心するまで不払ひをつづけるつもりでをります」と旧仮名遣いで心境をつづった。
番組が、国旗・国歌の取り扱いを巡る東京都教育委員会と教職員の“対立”を印象づけたとして、都教委側がNHKに抗議し、NHK側は「公平、公正な番組内容」と反論した。これを受けて、長谷川氏は2通目の手紙で「受信料支払ひはまだまだ先のことになりさうでございます」とNHKの対応に不満を示した。
昨年12月に経営委員に就任した長谷川氏は、不払いを助長しかねない当時の考えに関して「支払い義務を委員になって初めて知った。世の中には、かつての私のような思い違いをしている人が多いかと思いますので、このことは声を大にして、深い反省と共に申し上げたい」と話した。
【土屋渓】
こんな人がNHKの経営委員だという・・・どぅする?
そしてそして、NHKが受信料の値上げをするようです。
NHK:4月から受信料値上げ 総務省認可
毎日新聞 2014年02月19日 18時04分
総務省は19日、4月の消費税増税に伴うNHKの受信料値上げを認可すると発表した。国会で審議中の2014年度のNHK予算と事業計画の承認が条件となる。
受信料の地上契約は現在、口座振替・クレジット払いなら月額1225円で、4月1日から1260円になる。地上契約を含む衛星契約は2170円から2230円に値上げされる。半年前払いや1年前払いの場合はそれぞれ割安になる。
すでに前払いで4月以降の受信料を支払い済みの場合、新しい受信料との差額を請求されることになる。(共同)
「こんなに露骨に時の政権がNHKに人事の面で介入してくるのは聞いたことがない」
~いま、NHKで何が起こっているのか(1)~報道するラジオ2/7(文字起こし・参考あり)
NHK長谷川経営委員:新聞社拳銃自殺事件を礼賛(毎日新聞 2014年02月05日)についての話あり
「受信料を積み上げて作ってきた国民のための放送局。 国民の宝。安倍さんの私物じゃない」
~いま、NHKで何が起こっているのか(2)~報道するラジオ2/7(文字起こし)
驚いた事に、竹野内さんは自身のツイートの発言が原因で、
福島エートス代表・安東量子氏(鎌田陽子氏)に侮辱罪で刑事告訴されています。
しかも警察はこの告訴を受理して竹野内さんの家に刑事さんが来て取調べまでしたそうです。
「非常に政治的なので不起訴にするにはこの事件を拡散できるかどうかにかかっている」
と弁護士さんは言っているそうです。
このインタビューの中で被曝の影響に関して大切な事を話されていたので、その部分を文字起こししました。
(書き出しは刑事告訴に関しての部分ではありません。前半で話されていますので詳しくは動画ををご覧ください。)
Video streaming by Ustream
2014年2月18日
竹野内真理氏インタビュー
一部文字起こし
28:19~

Q:日本、または世界の人にどういった事を伝えたいか?
大きく二つあると思うんですね。
まず、福島の子どもがもう、すでに大変なんですね。
私はもう本当にね、パラレルワールドにいるような気になる事があるんですけどね、
だっていま、甲状腺がんと疑いが合わせて75人も出てますでしょ。
何で世の中がもっと動かないのか?
本当に私は分かんない。
子どもたちが、病気になって大変な思いをしているのに何で大人はね、
動けるはずの大人がもっと動かないのか?
本当におかしいと思っています。
それで、75人が甲状腺がんね、
甲状腺は「病変を取っちゃえば大丈夫だ」みたいな事をやっていますけど、
あの…すでにリンパ節転移が複数出ているらしいですね、福島のお母さんとかから聞くと。
で、私も、肥田先生の内部被ばくのあとがきを書かせてもらったんですけど、
ここにも私はちょっと入れましたけれど、

2009年に山下俊一医師ね、
あの方は2009年に論文を書いていて、
「チェルノブイリの甲状腺がんの手術を子どもたちがしたら、4割がリンパ節転移だった」
って書いてあるんですよ。
4割ですよ。
日本、福島も何割か分からないけれど、
かなりね、私の聞いた話では、
あるお母さんがお子さんの手術をしたら、その日にもう一人のお子さんがいて、一緒になって、
「二人ともリンパ節転移していた」っていうんですよ。
で、私もビックリして福島医大に電話をかけてね、
「この転移の話はちゃんと発表するんですか?」って言ったら、
「これは個人情報だから絶対に発表しません」っていうんです。
そんなのってないですよ。
「甲状腺がん大丈夫です、治ります」って言ってね、転移してるんじゃないですか。
そしたらね、子どもたちは、
放射性物質が空気中に浮遊している訳ですね、多かれ少なかれ。
そんな所から出してあげて下さいよ。
殺人ですよ。
でね、あとひとつリンパ節の他にもね、
菅谷さん、松本市長の菅谷さんが著書で書いているんですけど、
「チェルノブイリで甲状腺がんの手術をしたら6人に一人は肺に転移してた」って言うんですよ。
大変な話ですよ、それは。
私は福島で同じ事が起きて欲しくないですよ。
で、こういう事を含めてね、ツイッターとかでやっててもね、
もう相変わらずネット上のおかしな人たちが野次を飛ばして、
子どもたちの健康や命がこわれようとしている時にね、
何でそういう事が出来るのか、私にはわからないですね(涙)
ー略ー
35:40~
数字的なところをちょっと言いますと、
やっぱり、私はこの問題というのは
原発事故後の話はちゃんと原発事故後の汚染地帯で、現地の病気になった子どもたち
あと、残念ながらお亡くなりになった人達をきちんとみたお医者さんのいう事を聞くのが大前提だと思うんですね。
前例があるわけですから。
福島が最初じゃなくてチェルノブイリが最初ですからね。
やっぱりバンダ・ジェフスキー博士の研究っていうのは、一般の人も
特にお医者さんとかはみんな読むべきですね。
こちらに本がありますけど、2冊出していますね。
あと、インターネットで調べれば、
2009年のレスポス会議の論文とか、スイスメディカルジャーナルの論文とか、
ま、本はこうやって売っていますけれども、1800円位。

あとインターネットでタダで手に入る論文もありますから。
特に日本のお医者さんは読んで欲しいですね。
それで子どもたちの健康を守ってほしいと。
で、「1ミリシーベルトで避難すればいいんだ」っていう議論がありますけど、
先程も言ったように内部被ばくに関しては1ミリでもダメなんですね。
いま、ホールボディカウンターで
東大の早野龍五(はやのりゅうご)先生と坪倉正治(つぼくらまさはる)先生が
ホールボディカウンター研究をなさっていて、
「1ミリに達した人はほとんどいない」
「だから、大丈夫だ」という事をやっているんですけど、
これ論文の実物をちゃんと読むと、
1ミリというのは、身体の中に3万ベクレル入っている時にやっと1ミリになるんだそうです。
この換算式が、さっき言ったように内部被ばくに関してICRPは、
さっきのジャックバレンタイン博士が「二桁、何百倍も違うかもしれない」という、
まさにそれなんです。
30000ベクレルも入って1ミリシーベルトにしかならないと。

で、3万というのはどういう事か?っていうと、
60kgの体重のある大人で500ベクレル/kgですよ。
低レベル放射性廃棄物が100ベクレル/kgでしょ。
60kgの大人でも、5倍の濃度です。
これが30kgの子どもだと、500ベクレル/kgで、
それで「1ミリの人がいないから大丈夫だ」なんてそんなのあり得ない。
もうこんなベクレル数になったら、死んじゃっている人がいっぱいいますよ、
チェルノブイリで、バンダジェフスキーの(本を)読むと。
そんなのあり得ないですよ。
これをもってね、なんか安全のアリバイみたいなのを作っていると、
で、「一般市民も1ミリで逃げればいい」みたいなね、それはちょっと間違っているわけですね。
まずこういう数字的な事をみんなで認識してほしいです。
これは事故前のベクレル数です。
一番下の0.07というのは日常食の平均値です。
0.1ベクレルにもなっていなかったんですよ、事故前には。

それが今は100までいいってなっちゃっているわけでしょ、低レベル廃棄物と同じレベルで。
こんなのがいい訳ないです。
わたしも2011年秋に記事を書きましたけど、これは有名なやつですね。
1日10ベクレル食べているだけでも1400ベクレル溜まるんですね。
20kgの子どもだったら70ベクレル/kgの濃度になっちゃいます。
70kgの大人でも20ベクレル/kgで心臓に異変が起きる体内濃度になります。
そういう事で、本当に1ベクレルを割るぐらいじゃないと、子どもに関してはダメですよ。
だって今まで0.07だったんだから。
急に増やして「大丈夫だ」っていう、それも全くおかしな話で、
私が「福島から逃げて逃げて」っていうのはやっぱり、
農家の方とかも土ぼこりを吸い込みながら農作業をやられてて、
それからして私はもう堪えられないですね。
もうそういった一番大変な人の事に視線を合わせる事で、
こんなひどい状況にはならないはずなんですね。
そもそも原子力発電所で働く人の事を考えてこなかったからこういうことが起きて、
いまは事故が起きた後も「復興だ復興だ」って言って、
勿論除染作業員さんもそうだし、原発労働者もそうだし、地元で働く人達の、
ちゃんと命と健康を守らなきゃダメだと思っています。
あともうひとつ、白血病が出てきてますでしょ。
これも何故か不思議な事に、のう胞とか甲状腺が出出した時にはいろんな市民団体がワンワン騒いでいたんだけど、
癌が出出してから、なんかちょっとトーンダウンしている様な気がしてね、「おかしな話だな」と思って、
私は癌が出出して10人とかになった時に、「国連に手紙を」って5~60ページの手紙を書いて、
「みんなも国連に手紙を出しましょう」って言ったら、市民団体が何故か黙ってるんですよね。
発信しなきゃいけないのに、それが本当に不思議で。
今回も「白血病が出だした」って私がブログに書いたら、またいろいろな人が叩きに来たり、
市民の中にも「これはまだ出さないでくれ」とかね、
訳の分からない事を言う人がいる訳ですよ。
でもさっき言ったエートスのブベリーさんは、ちゃんともう論文で書いているんですよ。
つまり、
「白血病は被ばくの1~2年後に発症する」っていうメカニズムをこの人は実験でつきとめているんですね。
造血幹細胞の老化と、遺伝子の、Sfpi1っていう遺伝子が変異することによって、
「この二つが重なって、被ばく後たった1~2年で白血病が出てきているっていうのを突き止めている」って言うんです。
本当にね、そんなに知っているのになんでブベリーさんは「安全だ安全だ」ばっかりですよ、いまだに。
私本当に聞きたいです、伴信彦さんに。(※伴信彦:【研究紹介】放射線による白血病の発症機構)
「竹野内真理の公開質問」っていうのがあってね、それで質問もしているんですよ、この人の大学の学長さんにも。
※白血病の被曝1~2年後の発症機構を研究したエートス伴信彦教授(buvery)所属している、
東京医療保健大学理事長様、学長様へ平成25年9月19日
全然無視されていますけどね。
ふたつあって、「デマリン」ってなんて呼ぶんですか?っていうのと、
二つ目のはやっぱりこの白血病ですよ。
もう比較にならないほど大変な問題。
ちょっとこれはもう、私は考えられない話だと思っています。
実は、2012年にあるお母さんから電話がきて、
福島の、細かい話は知らないですけど、
幼い兄弟を持っているお母さまが、
その幼い兄弟が同時に、二人とも同時に白血病にかかったんです。
2012年に。
もうビックリしてね、小さいお子さんが。
もうそんな、あれですよ、私が親だったらショックで立ち上がれないですよ、そんな話。
それを聞いた時に「竹野内さん、ツイッターでは拡散しないで」って言われたから、
すぐに日本医師会に電話をかけたんですね。
「福島で幼いお子さんの白血病が同時に出て、こう言ったこともあって、
日本医師会で被ばく問題でなにか勧告とか、すぐに移住させた方がいいんだけどなんかやらないんですか?」
って言ったら、
「2014年の3月までに意見を取りまとめます」というのが、
その2012年の時点から2年後になんて、そういう悠長な感じだったんですね。
日本医師会はちなみに私は
事故の3ヶ月後か4ヶ月後にバンダジェフスキーの論文の要約とかもメールで送っていますけれど、
なんの返事もないんですけど、
全然時間稼ぎをして、まるで人体実験、そんな危険なところに子どもを置いてね、
「白血病が出ている」って言っても全然動こうとしない。
私は本当に、日本の医師会なりお医者さんなり学者さんってどうなってるんだろう?と。
本当に失望感というか、ちょっと信じられないっていう感じですね。
私もSave Kids Japanでこういう事を知った時に、
「なんでだろう?なんでだろう?」と思って、
731部隊の広島、福島みたいなそういう記事も書いたんですよ。
Save Kids Japanでユニット731で入れると出てくると思いますけど、
そしたら、もう脈々と戦時中から東大とかトップ機関が中心になって、
ま、石井四郎さんは京都大学ですけど。
3000人もの日本の医学者が、中国での人体実験に加担していたと。
で、広島長崎に原爆を落とされてからも、そこでやっていた繋がりがある人達が、
今度はアメリカの日本人に対する原爆の被ばく実験に加担する様な事をしていたと。
で、今度は同じような事が福島でも行われていると、書きながらすごくショックだったんですけど、
そこにちょっと歴史的なことも書いて、
「もう昔からこうだったんだ」と。
ほんとにがっかりしながら書きました。
私は子どもたちが「どうすれば早く逃げられるか?」そればかりを考えてるんですよね。
だから、情報を得た人が高校生だってなんでもいいです。
もう字が読めて理解が出来れば動けるんだから。
逆にちょっと若いぐらいの方が、なんか大人になるといろんなしがらみやらなんやらで動きが取れない人が多いから、
私はこれを若者に時に知ってほしいですね。
この間辺野古問題でも大統領やケネディさんに高校生が英文の手紙を書いてたじゃないですか。
もう中学高校で英語教育とかやっている訳なんだから、
本当にこの情報を世界拡散してほしい。
「福島が大変だ、世界のみなさん助けて下さい」ってね。
本当にそう思っています。
子どもたちの問題なんでね、これから子どもを産むね。
Q:最後に一言
そうですね、やっぱり情報がとても大事なので、
何度も行ってますけれど私のブログですね。
私の名前を忘れてもいいけど、このSave Kids Japanというブログを思い出して、
お気に入りにでも何でも入れていただいて拡散してほしいです。
それで子どもたちに逃げて欲しい。
私も両親がホットスポットの松戸にいますけど、
やっぱりとしとった人はずっと住み慣れたところを離れたくないんですよ。
私も引き離そうなんて一つも思わないです。
でも子どもたちは順応性があるから、
あのー、被ばくはしちゃっていますよ。
だけど、これからの被ばくを少しでも低減して、1日でも健康で生きられる日を長くするためにね、
今からでもいいから、汚染地帯からなるべく離れて下さい。
早めに離れて下さい。
本当に特に若者、子供たち、これからの人生だから、
もう本当に1日でも健康寿命っていうんですか、それを長くするために離れて下さい。
チェルノブイリも保養に行ったりするとその後具合が良くなるとか言ってますからね、
諦めるんじゃなくて、離れて欲しい。
そう思っています。
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山下俊一
「この3年間は予備調査で、ベースラインの甲状腺の頻度(27万人中75件)を明らかにしたという事」
放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ記者会見2/23 (文字起こし)
<甲状腺がん悪性・悪性疑い74人>
「想定される範囲だろう」と言えると思います。〜福島健康調査記者会見全て文字起こし2/7
「甲状腺がんの転移で息子を亡くしたウクライナの父」
原発から600km年間1ミリシーベルトを超えるか超えないかの地域 OurPlanetTV (文字起こし)

2月25日午前9時40分頃
道路掘削工事において、誤ってケーブルを傷つけ、その損傷箇所は発火し煙が出た。
それが原因で4号機の電源設備の地絡警報発生し、燃料取り出し作業が一時ストップした。
この時は消防署へは、午前10時30分に連絡。
午前11時52分、消防署より火災ではないと判断された。
同じ日の午後午後3時30分頃
ふき取っていたガソリンの火が作業員に引火。
午後4時53分に双葉広域消防本部へ連絡。
午後7時30分、富岡消防署により、今度は火災であると判断された。
福島第一原子力発電所構内でのガソリンの引火について
平成26年2月25日 東京電力株式会社
本日(2月25日)午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。
カバーオール前面の一部が燃えましたが、速やかに消火したことから、作業員に火傷等のけがはありませんでした。また、汚染もありませんでした。
同日(2月25日)午後4時53分に双葉広域消防本部へ連絡しました。
福島第一原子力発電所構内でのガソリンの引火について(続報)
平成26年2月25日 東京電力株式会社
本日(2月25日)発生した福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所における、作業員が着用していたカバーオールへの引火に関し、同日午後7時30分、富岡消防署により、火災であると判断されました。
ーーー
同じ日の午前と午後2回にわたって消防署へ通報している東京電力。
もう危なすぎて任せていられない。
ANNローカル 2014年2月25日

福島第1原発の4号機で、使用済み燃料プールに電源を供給する設備でトラブルがあり、
25日午前11時45分現在、プールの冷却がストップしている。
東京電力によると、25日午前9時45分ごろに、4号機の使用済み燃料プールの電源盤で、異常を知らせる警報が鳴った。
このため、現在、使用済み燃料プールの冷却がストップし、燃料の取り出し作業も、一時中断している。
東京電力では、現場周辺の点検を進めていて、午後1時ごろに冷却を再開できる見通しだと説明している。
また、トラブルの原因について、漏電の警報が鳴っていることや、
4号機の近くで掘削作業中にケーブルを傷つけたという情報もあり、東京電力が関連を調べている。
ーーーー
東京電力
福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後4時現在】
平成26年2月25日
東京電力株式会社
※2月25日午前9時40分頃 、所内の電源設備
所内共通メタクラ1A、2A、3A、4A、共用プールメタクラA系、
所内共通ディーゼル発電機メタクラA系において、地絡警報が発生。
午前9時45分頃、4号機使用済燃料プール代替冷却系二次系のエアフィンクーラB系が停止し、当該プール冷却は停止。
冷却停止時の当該プール水温度は13.0℃であり、冷却停止時の温度上昇率は0.29℃/h。
午前9時52分頃、焼却工作建屋とプロセス主建屋の間の道路掘削工事において、
誤ってケーブルを傷つけたとの情報あり。
当該電源設備の電圧値に異常はなく、電源の供給は継続しており、
主要設備については、4号機使用済燃料プール代替冷却系二次系以外は異常ない。
4号機使用済燃料の取り出し作業については、燃料取り出し作業前であり、念のため午前10時19分に作業を中断。
所内の電源設備の地絡警報発生について午前10時21分に
誤ってケーブルを傷つけた箇所に電源を供給している電源設備(プロセス建屋常用メタクラ)のしゃ断器を開放し、
地絡警報はリセット。
その後、ケーブルの損傷箇所が特定されたことから、
損傷したケーブルを使用しないルートで4号機使用済燃料プール代替冷却系(二次系)へ電源を供給。
ケーブルの損傷により同代替冷却系二次系は停止していたが、
電源の復旧が終了し、午後1時54分から午後2時16分にかけて同代替冷却系二次系を起動。
運転状態に異常はない。
4号機使用済燃料プール水温度は停止時の13.0℃から13.1℃に上昇したが、
運転上の制限値65℃に対して十分余裕がある。
なお、今回のケーブル損傷により、同代替冷却系二次系機器の電源の供給が1系統となったことから、
念のため同代替冷却系二次系機器に電源供給できるよう、ディーゼル発電機を準備。
中断していた4号機使用済燃料の取り出し作業は、午後2時36分に再開。
また、焼却工作建屋とプロセス主建屋間の掘削工事におけるケーブル損傷箇所では、
発火し煙が出ていたが、
電源設備(プロセス建屋常用メタクラ)のしゃ断器の開放および消火器による消火により収束。
消防署へは、午前10時30分に連絡。
午前11時52分、消防署より火災ではないと判断。
ーーーー
あまりにもいろんな事があり過ぎて、
4号機から使用済み燃料を取り出している事を、ついつい忘れがちになってしまう。
一番恐ろしい事なのに…。
今月の18日には電気屋さんなのに信じられないような人為的なミス、
100ボルトの電圧をかけるところ250ボルトの電圧をかけ、2号機の温度計をショートさせて壊し、
その2日後には閉めておくバルブを開けっ放しにするという人為的ミスで
2億3000万ベクレル100トンもこぼしたばっかりで、人為的ミスだらけの日常茶飯事。
「いい加減にしろ!」と怒鳴りたくもなるけれど、
東電に限らず、最近の日本は以前では考えられなかったような人為的ミスが多すぎる。
京浜東北線の脱線事故も人為的ミスだし
いまの日本人には危機感を持って仕事をするという意識が全く無くなっているように思える。
まさか被ばくして頭がパーになっちゃっているなんて事は無いと思うけど。
人間の質そのものが落ちてきているように思える。
日本人自体が根本的に退化している中、
原発が大好きな安倍自民党や原子力ムラの人の頭の中は一体どうなっているのか??
どう考えたって、福島がこんな状況なのに
「原発が重要なベース電源」→「原発はベースロード電源」などと言葉遊びをして、
再稼働する事ばかり考えているなんて、
お偉いさん方の頭の中の方がメチャクチャになっているとしか思えない。
地震が来なくたって、津波が来なくたって、
こんな日本人じゃあ、原子力発電の安全なんか守れるはずもないと私は思うのです。
この日(2月25日)の午後にもう一回消防に通報しています。
<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~
福島第一 原子炉の監視温度計 ミスで故障
NHK 2月20日 4時33分
東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉の底に溶け落ちた核燃料を十分に冷やすことができているか監視するために設置された温度計が、点検作業のミスで故障しました。
残る1つの温度計で監視を続けていて、東京電力は復旧を急ぐことにしています。
東京電力によりますと、18日、福島第一原発2号機の原子炉内部の温度を測るため表面に取り付けられている温度計で異常が見つかりました。
調べたところ、温度計が正常に作動しているか確かめる点検作業で、100ボルトの電圧をかけるところを誤って250ボルトの電圧をかけたためショートして故障したということです。
2号機では、事故で原子炉の底に溶け落ちた核燃料を水で冷やし続けていますが、底の部分の温度を監視する温度計は、おととし故障が相次ぎ、今回の故障で残りは1つしかありません。
東京電力が公表したのは、異常を確認してから1日余りたった19日夜で、今回故障した温度計がもう1つの温度計とほぼ同じ20度余りを示していたため、すぐに故障と分からなかったとしています。
東京電力では、温度計を交換し復旧を急ぐことにしていますが、原子炉周辺は放射線量が高く原子炉格納容器の外から細い配管を通して設置するため、時間がかかる見通しだということです。
「全ベータ2億3000ベクレル/リットルが100トンこぼれました」
東京電力臨時記者会見2/20(文字起こし)
尾野:
当該のタンクの手前にある3つのバルブですけど、本来どういう状態にあるべきか?という事で言いますと、
本来は3つとも閉まっているというのが通常の状態です。
しかしながら現場を確認したら3つのうちの2つが開いていたという事であります。
電車が横倒し…大破 京浜東北線脱線 「こんな事故初めて」未明の現場 驚く住民
東京新聞 2014年2月24日
作業車(奥左)と衝突し、横転したJR京浜東北線の回送電車=幸区で
政府案「原発はベースロード電源 再稼働を」
NHK2月25日 12時22分
政府は25日、原子力関係閣僚会議を開いて、原子力発電を時間帯にかかわらず、一定の電力を供給する「重要なベースロード電源」と位置づけるとともに、安全基準に適合すると認められた原発の再稼働を進めることなどを盛り込んだ新たな「エネルギー基本計画」の政府案をまとめました。
国の新たな「エネルギー基本計画」を巡っては、去年、経済産業省の審議会が原案をまとめましたが、与党側から異論が出たことから政府内で文言の修正が検討されていました。
これについて政府は25日、原子力関係閣僚会議を開いて、政府案をまとめました。
それによりますと原発の位置づけについては、原案の「基盤となる重要なベース電源」から「基盤となる」という部分を削除したうえで、「重要なベースロード電源」となっています。
「ベースロード電源」とは、昼夜を問わず一定の電力を供給できるという意味で、経済産業省は原発への依存の度合を示すものではないとしています。
また、原発の再稼働については「原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」として、これまでと同様安全基準に適合すると認められた原発は、再稼働を進めるとしています。
さらに使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」では、原案では「着実に推進する」としていましたが、今回は推進を基本的な方針としたうえで、「今後の原発の稼働量など状況の進展に応じて戦略的柔軟性を持たせながら対応を進める」としています。
一方で太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーについては、「温室効果ガスを排出せず、国内で生産できるためにエネルギー安全保障に寄与できる有望かつ多様な国産エネルギー源」と位置づけ、「2013年から3年程度、導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進していく」と、積極的な導入を図る方針を盛り込んでいます。
政府はこの政府案を与党側に示し、与党の議論を踏まえて閣議決定を目指すことにしています。
「公約実現するか議論」
自民党の石破幹事長は、記者会見で、「再生可能エネルギーの比率を上げ、原発への依存度を下げるというのが自民党の公約であり、党内で意見の対立があるわけではない。政府の考え方をよく聞き、基本計画をきちんと点検して、党の公約が実現するのか、『経済の好循環』と整合性がとれるのかなどについて、党内で議論していきたい」と述べました。
「国民によく説明を」
公明党の山口代表は、記者会見で、「『ベースロード電源』などの新しい表現について、国民にどういう内容なのかをよく説明する必要がある。与党内でも、国民に内容を理解してもらえるような議論をしていかなければならない。そうした議論を経て、政府・与党のコンセンサスを形成したい」と述べました。
表現の意味を明確に
民主党の櫻井政策調査会長は、記者会見で、「『ベースロード電源』という表現の意味がよく分からず、明確にしてもらいたい。安倍政権は、安全性が確認された原発から再稼働を認める方針のようだが、より大事なのは地域の住民の同意であり、それが再稼働の条件だ」と述べました。
そのうえで、櫻井氏は、「民主党は2030年代に原発ゼロを目指し、できるかぎり原発に依存しないようにすべきだという考えだ。安倍政権のように原発を推進する立場とは明確に一線を画している」と述べました。
「閣議決定の期限は決めていない」
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「エネルギー基本計画について、関係閣僚で議論を行い、了承した。今後は与党との調整を進めたあと、閣議決定を行うことになる。国民生活と経済活動に直結する極めて重要な問題なので、『いついつまで』が期限ということではなく、与党としっかり協議し、丁寧なプロセスを経たうえで閣議決定したい。特別、閣議決定の期限は決めていない」と述べました。
「数値盛り込めないのは当然」
新たな「エネルギー基本計画」の政府案で具体的な数値目標などが盛り込まれていないことについて、NRC=アメリカ原子力規制委員会の元委員でスリーマイル島原発の事故対応に当たったピーター・ブラッドフォード氏は「福島で想定外の原発事故があったことから、今回のエネルギー計画案で今すぐに原発に依存する比率など数値を盛り込めないのは当然のことだ」と話しています。
「世界が動向を見ている」
また、国会の原発事故調査委員会の委員長として東京電力福島第一原子力発電所の事故原因などの解明に当たった黒川清氏は「いちばん大事なことは、福島での原発事故をきっかけに日本がどのように変わり、日本のエネルギー政策にどう反映されているのか、世界が動向を見ているということだ」と話しています。
2月25日 12時22分
政府は25日、原子力関係閣僚会議を開いて、原子力発電を時間帯にかかわらず、一定の電力を供給する「重要なベースロード電源」と位置づけるとともに、安全基準に適合すると認められた原発の再稼働を進めることなどを盛り込んだ新たな「エネルギー基本計画」の政府案をまとめました。
国の新たな「エネルギー基本計画」を巡っては、去年、経済産業省の審議会が原案をまとめましたが、与党側から異論が出たことから政府内で文言の修正が検討されていました。
これについて政府は25日、原子力関係閣僚会議を開いて、政府案をまとめました。
それによりますと原発の位置づけについては、原案の「基盤となる重要なベース電源」から「基盤となる」という部分を削除したうえで、「重要なベースロード電源」となっています。
「ベースロード電源」とは、昼夜を問わず一定の電力を供給できるという意味で、経済産業省は原発への依存の度合を示すものではないとしています。
また、原発の再稼働については「原子力規制委員会により世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」として、これまでと同様安全基準に適合すると認められた原発は、再稼働を進めるとしています。
さらに使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」では、原案では「着実に推進する」としていましたが、今回は推進を基本的な方針としたうえで、「今後の原発の稼働量など状況の進展に応じて戦略的柔軟性を持たせながら対応を進める」としています。
一方で太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーについては、「温室効果ガスを排出せず、国内で生産できるためにエネルギー安全保障に寄与できる有望かつ多様な国産エネルギー源」と位置づけ、「2013年から3年程度、導入を最大限加速していき、その後も積極的に推進していく」と、積極的な導入を図る方針を盛り込んでいます。
政府はこの政府案を与党側に示し、与党の議論を踏まえて閣議決定を目指すことにしています。
「公約実現するか議論」
自民党の石破幹事長は、記者会見で、「再生可能エネルギーの比率を上げ、原発への依存度を下げるというのが自民党の公約であり、党内で意見の対立があるわけではない。政府の考え方をよく聞き、基本計画をきちんと点検して、党の公約が実現するのか、『経済の好循環』と整合性がとれるのかなどについて、党内で議論していきたい」と述べました。
「国民によく説明を」
公明党の山口代表は、記者会見で、「『ベースロード電源』などの新しい表現について、国民にどういう内容なのかをよく説明する必要がある。与党内でも、国民に内容を理解してもらえるような議論をしていかなければならない。そうした議論を経て、政府・与党のコンセンサスを形成したい」と述べました。
表現の意味を明確に
民主党の櫻井政策調査会長は、記者会見で、「『ベースロード電源』という表現の意味がよく分からず、明確にしてもらいたい。安倍政権は、安全性が確認された原発から再稼働を認める方針のようだが、より大事なのは地域の住民の同意であり、それが再稼働の条件だ」と述べました。
そのうえで、櫻井氏は、「民主党は2030年代に原発ゼロを目指し、できるかぎり原発に依存しないようにすべきだという考えだ。安倍政権のように原発を推進する立場とは明確に一線を画している」と述べました。
「閣議決定の期限は決めていない」
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「エネルギー基本計画について、関係閣僚で議論を行い、了承した。今後は与党との調整を進めたあと、閣議決定を行うことになる。国民生活と経済活動に直結する極めて重要な問題なので、『いついつまで』が期限ということではなく、与党としっかり協議し、丁寧なプロセスを経たうえで閣議決定したい。特別、閣議決定の期限は決めていない」と述べました。
「数値盛り込めないのは当然」
新たな「エネルギー基本計画」の政府案で具体的な数値目標などが盛り込まれていないことについて、NRC=アメリカ原子力規制委員会の元委員でスリーマイル島原発の事故対応に当たったピーター・ブラッドフォード氏は「福島で想定外の原発事故があったことから、今回のエネルギー計画案で今すぐに原発に依存する比率など数値を盛り込めないのは当然のことだ」と話しています。
「世界が動向を見ている」
また、国会の原発事故調査委員会の委員長として東京電力福島第一原子力発電所の事故原因などの解明に当たった黒川清氏は「いちばん大事なことは、福島での原発事故をきっかけに日本がどのように変わり、日本のエネルギー政策にどう反映されているのか、世界が動向を見ているということだ」と話しています。
放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ
The International Workshop on Radiation and Thyroid Cancer
品川プリンスホテル 2014年2月21日(金)~23(日)
主催:環境省・福島県立医科大学
経済協力:開発機構原子力機関
環境省、福島県立医大とOECD/NEAは、「放射線と甲状腺がん」に関する国際ワークショップを開催し、最新の小児甲状腺がん診断・治療の知見を集約します。当ワークショップでは、(1)放射線と甲状腺がん、(2)福島県被災住民の被ばく線量推計、(3)甲状腺超音波検査と甲状腺がん、(4)甲状腺がんのリスク評価、(5)原発事故後の放射線誘発による小児甲状腺がんに関する知見、(6)ステークホルダーの関与についての講演と議論を行ないます。当ワークショップは、小児甲状腺がんの特性に関する科学的知見を深め、この分野の知識と経験を共有する機会となり、日本政府及び福島県による地域健康増進活動の支援に繋がるものと考えます。
組織委員会
委員長:山下 俊一
福島県立医科大学
Ken NOLLET
丹羽 太貫
鈴木 眞一
志村 浩己
松井 秀幸
環境省
桐生 康生
経済協力開発機構原子力機関
Ann McGarry
酒井 一夫
Michael SIEMANN
ワークショップ事務局
経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)
Ted Lazo
放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ記者会見
質問:
山下先生は「100ミリシーベルトが安全である」と言う事を事故当初、直後に繰り返されていた事で、
非常にお母さんたちの怒りをかっておられたんですが、
この3日間通していろんな情報が出てきましたが、
今でも「100ミリシーベルト以下は安全だ」というお考えでしょうか?

山下俊一:
いやあのー、おそらくフェーズの事ですが、
クライセスコミニケーションという話が出たと思います。
非常に対話は白黒はっきりした形で「安全か安全でないか」の発言をする。
本来は国がすべき事だったと思いますが、
当時私が唯一現場にいましたので、
そういう意味では「100ミリシーベルト」という事でお話しさせていただきました。
これは急性被ばくで一度の被ばくで100ミリシーベルトという意味です。
その後、国の指針が先程の20ミリシーベルト、1ミリシーベルトと出ましたので、
そういう基準でお話をしていますが、
今でも、明らかな発がんリスクが増えるのは統計学的には100ミリ以上だということで、
それ以下に関しては、他のリスク、いろんな発がん因子がありますから、
それをむしろ減らす方がとても大事だと言う事で、
だれもその100ミリシーベルトの環境下にずーっと住んでいいとか、
あるいはそこに住み続ける事は絶対にあり得ない事ですので、
その発言については私はきちんと説明はしてきたつもりです。
それがきちんと伝わっていないというのは非常に申し訳ないというふうに思っています。
質問:
チェルノブイリで事故のによる被害が甲状腺が急増したとする4年目5年目に入る訳ですけれども、
3年目のこのタイミングというのを山下先生はどう思われますか?
いま、どういう時期ですか?
山下俊一:
今のご質問の意味は甲状腺がんについてという意味でしょうか?(そうです)
いまスクリーニングでこれだけの患者さんが27万近くで見つかりましたので、
この数は、今日の御発表でもお分かりのように、
ま、ほぼスクリーニング効果であろうと、いうことは、
今後この翌年、翌々年と本格調査が26年4月から始まります。
これは決して強制で皆様方に受けていただくのではなくて、ボランティアであります。
甲状腺の調査は、事故があった後、福島県の子どもたちを見守るという大きな目的でスタートしたものですから、
その一環がこの甲状腺の超音波の検査だということで、
今後これを継続することがより重要で、
先程から何度も申していますように、
被ばく線量がほとんどないところでは、明らかな甲状腺がんが増えるとは考えていません。
ですから、本格的な調査が3年目から始まると。
この3年間は先行調査、あるいは予備調査という事で、
ベースラインの甲状腺の頻度を明らかにしたという事にとどまるので、
これからが本格的な長期的な子どもたちを見守る体制作りが重要になってくるというふうい考えています。
質問(木野):
山下先生が最後のまとめのところで、
「今後甲状腺がんが増えるという予測はしていない」というお話がありましたけれども、
この意味はですね、現在の74例以上に一切増えないという事なのか?
その辺の根拠になる、なにかしきい値みたいなものがあるのかどうか?
もう少し詳しくお願いできますか?
山下俊一:
「頻度の問題」だろうと思います。
いまのプレバランスについて、今日ことばのいろいろ説明がありましたけれども、
現在27万人で疑いも含めて75例ですよね。
おそらく検証すれば出てくると思います。
で、その出方がどういう頻度か?
ベースのスクリーニングに対して増えてくるかどうか?ということが極めて重要だと思いますが、
これが簡単にいかないというのは先ほどもありましたハーベスト効果で、
突然こういう検証をしましたから、「根こそごみんなこう、最初に見つけたんだろう」と。
そうすると「第2番ラウンドに行くと減るんじゃないか」という考え方もありますし、
それから当然ある一定の数は出続けるわけです。
この頻度がどのくらいか?という事は実はチェルノブイリしか比較するデータがありません。
現在でもチャルノブイリでは超音波の甲状腺エコーを子どもたちにしております。
このデータをだいたい概略でいうと、
1万人に数名。
いまでの事故後25年経って甲状腺がんが見つかりますから、
「その位の頻度ではおそらく小児で見つかるんではなかろうか」というふうな、私たちは考えを持っています。
木野:
いや、私がお伺いしたかったのは、今後1万人に●とお話がありましたけれども、
現状で数を比較すると、おそらく100万人に300とかですね、
従来考えていたよりも数100倍という数字になるんですけれども、
この数字というのをスクリーニング効果と言う以上は、どこかにしきい値がないとですね、数として。
要するに、何万人に何人という数がご説明されるのであれば、
その数字のどこかにしきい値みたいなのがないとですね、それがどこまで増えると予想の範囲を超えるのか?
というのがよく分からなくなると思うんですけれども、
山下俊一:
それは私も実数も分からないんですが、
たとえば「甲状腺癌は年齢とともに増えます」
勧告でこれだけ多く見つかったという事は、40代や50代では100人に一人ずつですね。
木野:
ごめんなさい、40代50代じゃなくて、小児甲状腺がんに関して、
健康管理調査の中で、これからじゃあ、どの位まで増えると、数の予測というのは、
数としては無いという事でしょうか?
山下俊一:
年齢もシフトしていきますから同じ頻度で見つかると思います。
1万人で数名単位。
木野:
そうすると今の100万人に300という、そういう数字ではなくなるという事ですか?
1万人に数名ですかね?
しばらく続くということですか?
山下俊一:はい
木野:今のレベルでしばらく続くと?
山下俊一:それはひとつの予想です、はい。
質問:
ウクライナでは1992年以降ベラルーシは1990年まで
子どもの甲状腺がんの多発というものがみられなかったというお話だったんですが、
ウクライナの1992年以前、それからベラルーシの1990年以前というものは
どのような健康調査を、特に甲状腺に対して、どのような甲状腺がんの調査をされていたのか?
いまの日本の様なエコーを使った超音波検査みたいな事をされていたのかどうか?というのが1点。
もうひとつなんですが、この3日間の会議で非常にいろいろ参考になるお話が沢山うかがえたんですが、
この出席者についてはどなたがどのような基準で選考されたのか?教えていただけますか?
山下俊一:
私の方から。
まず第1点は、直接ウクライナ・ベラルーシの●資料を配った●はもう帰えられましたので、
私たちが入った91年までは、超音波を使ったスクリーニングはなされていませんでした。
ですからそれまでは、おそらく90年、91年12月までは全ソ、つまりソ連全体の地域のがん登録と言いますか、
自由登録で出されたデータがそのまま使われています。
91年12月に国が崩壊した後、いろんな団体が入り、それぞれの国で超音波を使っています。
という事であります。
第二点の出席者の選考。プログラム委員会が行われましたので、私もそのメンバーの一人です。
丹羽先生、それから大石環境省、
主に今回は福島の甲状腺がんについてがテーマでしたから、
広島、長崎の経験、それからチェルノブイリの経験、これを大優先にしました。
その上で欧米のエピデミオロジスト (Epidemiologist)、すなわち疫学者、それから線量の評価が出来る人、
そういう方々を従来のいわゆる国連機関、国際機関で活躍されている方々を選ばせて頂きましたということになります。
質問:
「同じ検査ではないのでそこのところはちゃんと比較ができない」というお話をされていたんですけれども、
そうであれば、92年以降の、たとえばウクライナの増え方というのは、
スクリーニング効果であったというふうには考えられないのか?というのが1点と、
ではなぜ国際社会は「ここはスクリーニング効果では無く放射能の影響だ」というふうな判断をされたのか?
という事を教えて下さい。

山下俊一:
ま、当時現場に入ってた一人として、超音波を持って中に入って我々検査をしましたので、
最初は「スクリーニング効果なのではないか」という意見が、当時からありました。
で、それは御指摘の通りであります。
当時のプローベ(超音波プローブ(超音波診断装置の超音波探触子)probe)あるいは超音波機器も25年前ですから、
20年前かな、私が入ったのは。
いまとは比較にならない位に精度が悪いものであります。
でも、それでも発見率が上がってきたと。
問題は、これはベラルーシから92年のネイチャーに論文が出ましたけれども、
この時の論文が風教を呼びました。
「そんな5年位で癌が増えるのか?」と、喧々諤々でその後5年間しました。
喧々諤々のあった後に、「チェルノブイリ10周年の取りまとめ」
その時に世界のコンセンサスとして、「これはスクリーニング効果ではない」という事が議論されたんですが、
それは発症時の年齢がゼロ歳、3歳、5歳の人達が、当時10歳未満、10歳前後で癌が増えましたので、
この最初のピークは、これはおかしいという事になりました。
これが一番大きな理由だと思います。
それから二つ目は、線量との評価です。
当時はまだ線量評価が不十分で、これは日本と違って全てがミルク、
食の汚染の連鎖で甲状腺の放射線量を評価しますから、
実は全くもってばらつきが大きくて、正確な値が出ませんでした。
1000ミリシーベルトと言われたり、5000ミリシーベルトと言われたり、
そういう中で三つの機関。
これは国連機関もそうですけれども、
アメリカ、ヨーロッパ、それから旧ソ連、それぐらい評価をし、
その検証した結果出るのが15年後、20年後となりました。
こういう長い歴史のもとで、これは間違いなくトレンド、タイムコースとして、
順次、事故当時ゼロ歳から10歳の子どもたち、とりわけ5歳未満に集中して、
この子たちが年齢があがっていくに従って、思春期や成人に上がっていく。
という、特定の母集団だけに当時の、もう消えて無くなった放射性ヨウ素の
初期に取ったという方だけに増えてきたという事で、
「スクリーニング効果ではないだろう」という事になったという事です。
質問:
ドイツテレビのニシザトと申します。
山下先生にひとつお聞きしたいのは、先程「他の発がんリスク」という事をおっしゃったんですが、
福島第一原発の事故に由来する放射線による、
放射性物質によるリスク以外の他の発がんリスクというのは何を指しておっしゃっているのか?
山下俊一:
自然発症の甲状腺がんの原因がなにか?という事ですよね。
放射線以外だったとした場合に、
放射線を浴びていない所でも甲状腺癌は出ます。
特に思春期以降。
それは、こういうスクリーニングをした事がありませんでしたから、その頻度がまだ分からなかった。
一見増えているように思えますけれども、
多分子どもたちの頻度を持ってたんだろうと、そういうのが自然発症です。
それの原因についてはよくわかってません。
ただ考えられる原因としては、一つは遺伝的。
家族性の甲状腺がん。
おじいさんやおばあさんやお母さんにそういう人がいるからという家族歴が非常に重要であります。
二つ目はいろんな部分の発がん物質です。
これは皆さん方が毎日食事をされている添加物、あるいは農薬、
そういうところに明らかな発がん物質が含まれます。
甲状腺の特異的な発がん物質があります。
そういういろんなものも総合して考える必要があるという事で、「他のリスク」という話をしました。
質問:甲状腺の特徴的な発がんというのは、
山下:
はい、もうそれも持ち帰っています。
たとえば典型的な農薬、ニトロソグレアン(※追記:ニトロソウレア?)というのがあります。
あるいは、いろんな農薬が使われていますので、
そういうものの摂取量が多ければ、
そういう意味でも発がん物質という事は一つの大きな候補になるかというふうに思っています。
木野:
今のスクリーニング効果のお話なんですけれども、
そうするとですね、今回の福島の調査を始めた時点で、
スクリーニング効果があると言うのはある程度想像されていたのではないかと思うんですが、
その説明というのは当時なかったと思うんですね。
だからこそ100万人に一人という数字がかなり広く知られた訳で、
何故当時その事をもう少しきちんと説明をされなかったのか?という事が、
これは鈴木先生か山下先生、当時いらっしゃった、

鈴木眞一:
答えます。
えっと、あの、この間あの、あなたに、県民健康検の討委員会で
「倫理委員会に出さなかったのか」と言われたんですが、それは出してませんが、
その当時の住民というか、
最初からスライドの中に、ちょっと、「いままで小児の疫学調査はされていない」という事を言った次に、
えーっと、この、この時点で、えーー、
「超音波検査をやると、ゆっくり育つ。いままで発見されていなかった甲状腺がんが、より多く見つかる」
という言葉を使って、ずーっと説明を続けております。
それは検査を始める前からの説明でございます。
それは「どのくらいの数があるか?」というのは今日も昨日も議論になったように、
やってみないと分からない。
あの、これは、それを計算するものではございません。
で、我々はこの制度でやって、「やっとその具合がわかるようになってきた」
という事がこの3年近くやってきた経験だと思いますが、
そういう事は最初から想定をして説明はさせてもらっています。
山下俊一:
私の方から一言。
これは非常に内部では十分に議論しています。
外に出すメッセージとして、私たちが心配したのは住民に対してではなくて、
まず小児科の先生や甲状腺科の先生たちが、初めてこういうのを見ますから、
それが「「極めて誤解を招いたらいけない」ということでメッセージを出させていただきました。
「こういう福島で検診が始まりましたので、異常が見つかります」と。「センチできちんと説明をして下さい」と。
これがまさにスクリーニング効果そのものであります。
スクリーニングすることによって、それまで無症状で全く気にせずとも沢山見つかります。
そういうメッセージでまず教育をしていく事を始めていますし、
住民に対しても、その今まで、まさに鈴木さんがおっしゃったような形で説明が始まっています。
これまでの県民健康管理調査
2014年2月 第14回県民健康管理調査
<甲状腺がん悪性・悪性疑い74人>
「想定される範囲だろう」と言えると思います。〜福島健康調査記者会見全て文字起こし2/7
2013年11月 第13回県民健康管理調査
県民健康管理調査「子どもの甲状腺検査 がんまたは疑い59人」11/12
2013年8月 第12回県民健康管理調査
甲状腺がんまたは疑い43人「甲状腺がんという病気は調べればそれほど出てくるものなのか?」
8/20第12回県民健康調査検討委員会(文字起こし)
2013年6月 第11回県民健康管理調査
<県民健康管理調査>甲状腺がん確定12人・疑い15人6/5東京新聞
2013年3月
<甲状腺検査>環境省福島県外3県甲状腺検査結果「各年代とも福島県外の方が大きい」
&茨城県東海村検査結果(410名中2人再検査、98人A2判定)「住民が不安に思うデータは何もない」
2013年2月 第10回県民健康管理調査
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>
2012年11月
「日本の子どもはチェルノブイリとは違ってヨウドが過剰だから大丈夫!」
県民健康管理調査『甲状腺検査』説明会 11/10鈴木眞一氏質疑応答(内容書き出し)
またひとり「甲状腺検査の1次検査で、がんの疑い」
2012年10月
甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)
2012年9月
福島の子どもひとりに”甲状腺がん”
「原発事故が原因の可能性は低い」福島県立医科大学鈴木教授9/11たねまきJ(内容書き出し・参考あり)
2012年5月
子どもの甲状腺「おおむね良好」方法説明に親は不信5/18
会見で久しぶりに山下俊一さんの言葉を文字起こししていて、
話の内容が意味不明な横文字混じりでのらりくらりと、何とも理解しがたく、「さすがだな~!」って思いました。
何度も聞き直して、山下俊一センセイがおっしゃりたいことは、
これからが本格調査で、いままでは下調べ。
下調べの結果27万人中75例は自然発症の甲状腺がん(疑い含む)なので、これをベースラインとする。
「本格調査が26年4月から始まりますが、
これは決して強制で皆様方に受けていただくのではなくて、ボランティアであります」
(↑意味不明だけど、「ボランティアなのだからあれこれ言うな」っていうことかなぁ~?)
甲状腺がん75例は自然発症で、
その自然発症には遺伝的なものと、添加物や農薬ニトロソグレアン(?)の取り過ぎによるものがある。
山下俊一さんはこのように話していたと私は理解しました。
甲状腺がんになるという「典型的な農薬、ニトロソグレアン(?)」
「ニトロソグレアン(?)」という名前の農薬は調べてみたけど見つけられません。
どのように使われている農薬なのか知りたいのですが、わかりません。
聞き間違えだと思って何回も聞き直してみたけれど(。◔‸◔。)??。
お分かりの方がいらしたら、教えて下さい。<(_ _*)>ペコリ。
甲状腺がんを引き起こす添加物もどのようなものがあるのか知りたかったです。
http://youtu.be/mqq0R08ue9o?t=13m53s
農薬の名前は、Youtubeではここから話しています。↑「たとえば典型的な農薬・・・」
ー追記ー
下記のように教えていただきました。
ニトロソウレア(ニトロソ尿素)ではないでしょうか。
ニトロソウレアは、DNAを損傷する化合物の総称で、エチルニトロソウレアなどがそのうちの一つです。ただ、ニトロソウレア自体は、抗がん剤として使うと理解しております。農薬の成分として含まれているというのは知りませんでした。
より一般的に、ニトロソ化合物は、これも発がん物質ですが、食品などの影響で体内でつくられるのは、良く知られています。
聞き直してみると、はっきり「ニトロソウレア」と山下センセイは言っています。
教えて下さってありがとうございます。
山下センセイは「"ニトロソウレア"が"典型的な農薬"だ」と言っていますが・・・
ニトロソウレア(nitrosourea)
尿素の水素が1個ニトロソ基 (-NO) に置き換わった化合物。薬剤や生理活性物質の中に、その構造を持つ誘導体群があり、それらもニトロソウレアと呼ばれることがある。
ニトロソウレア系抗ガン剤はDNAへの作用と共にタンパク質に対する作用も有し、広義のアルキル化薬として定義されている。主な特徴として血液脳関門を通過するという事があるため、ニムスチン(nimustine、ニドラン、ACNU)は脳腫瘍の治療によく使用される。多剤併用では消化器癌、小細胞性肺癌などにも使われることがある。その他の代表薬剤としてラニムスチン(ranimustine、サイメリン、MCNU)、カルムスチン (carmustine, BCNU)、ロムスチン (Lomustine, CCNU)、セムスチン (semustine, methyl-CCNU) などが挙げられる。
ニトロソウレアという農薬があるのなら、どんな作物に使われているのか?
農林水産省の農薬の登録速報・検索システム でニトロソウレアを検索してみたけれど、
「検索条件に一致するデータが見つかりませんでした。」
農林水産省のサイト内検索でも
「 ニトロソウレア に一致する情報は見つかりませんでした。
"ニトロソウレア"を含むページは見つかりませんでした。」となる。
結局、ニトロソウレアという農薬は見つけられなかった。
「典型的な農薬」だから、もっと簡単に見つけられると思ったのに・・・
「ニトロソ 農薬」で調べ直したら、
除草剤グリホサート
モンサント社が開発した非選択性非ホルモン型の茎葉処理剤。
残留農薬研究所は変異原性なしとしているが、ニトロソ体の毒性が懸念される。
土中ではN-ニトロソグリホサートが形成されるが、土埃として吸入された場合の毒性についてはデータがない。
慢性毒性試験は米IBT社でおこなわれたといわれるが、内容は明らかになっていない。
モンサント社の除草剤を使うと、「ニトロソ体の毒性」が出てくるようだけど、
日本で売っている食材の中に、それほど多くのこのような毒物が入っているとはどうしても考えられない。
山下センセイは何をもって、「甲状腺がんが自然発症する典型的な農薬」と言ったのか?
まだ答えは出ていません。
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
三田:
簡単に自己紹介を。
父が小平というところで開業したのが50年前で、医師会やなんかでも活動していまして、
晩年副会長をやっていて、
父は数年前に亡くなりましたけど、僕に後を継げと言われて、15年位位になるんですかね。
で、いろんな事をやってきましたけれども、やはり東京に住む者として、
「東京が地震でどうなるか」というのはとても気になっていたんです。
直下型もあるし、それから東南海地震ですよね。
地震の勉強を少しすると、浜岡原発が壊れた時にどうなるのか?というのは当然心配になるわけです。
「浜岡原発が壊れた時に放射能が流れてきて、東京に影響が出る」と、そういうシナリオというのは当然あるわけで、
そんなものは誰が考えてもちょっと調べればいろんな事が出てくると、
で、準備していたんですけれども、今回浜岡じゃなくて福島で東京が汚染されてしまったと思います。
準備していたものとして、東京の、特に優先順位としては子どもたち。
子どもたちだけが良ければいいという事ではありません。
全年齢の人ですけれども、
優先順位としては子どもたちを何とか守りたいという事で、3年間やってきましたが、
最初に結論みたいな事を言っちゃうけれども、
行政は動かせなかった。
教育委員会も動かせなかった。
役所も動かせなかったし、保健所もダメだったし、
医師会も別に嫌がられはしなかったけれども一緒にやってくれる人は誰もいなかったという事で、
東京でやることに限界を感じまして、
来月で(三田医院は)50年続きましたけれどもリタイアして、
西の方から、東京あるいは関東の人達に、保養とか、避難とかを呼び掛けるような事をこれからはしていかないと、
もう時間的に余裕はないかなと、
そう思ってそういう決断をしました。
今日は内容についてはなんにも打ち合わせはしていないですね、
医者として「皆さんがちょっと誤解をしているかな」とか、
それから「攻める方向性がちょっと違うのかもしれないな」と思う事がありますので
そういう事で知って頂いた方が今後の活動を、全然違うところをプッシュしてもしょうがないですから、
参考になればいいなと思います。
で、何はなくともまず甲状腺ですよね。
これは甲状腺のエコーの検査です。
やはり浜岡のことを勉強すると、チェルノブイリの時にヨウド剤をどう加えたか加えなかったかとか、
それから国際的に認められているのは甲状腺がんと白血病だけであるとか、
そういうことが分かるわけですよね。
日本人がどれ位甲状腺がんになるか?というと、
やはり「ヨウドの摂取量から考えて、チェルノブイリほどじゃないんじゃないか」ってなんとなく僕は思ったし、
今でも「そうなのかな」ってなんとなく思っています。
だから甲状腺をみなくていいって言っているんじゃないんですね。
甲状腺ばっかり気にしていちゃいけないって思うんです。
これは甲状腺の検査です。
これは8歳ぐらいの男の子の甲状腺のエコーです、超音波検査です。

大体どこでもこういうふうにやりますけれども、
まず下を見ていただきますと、首ですね。

甲状腺は首のところにあるけれど、甲状腺の部位で首を水平に切っています。
ここは表面です。
ここに黒く見えているのが喉ですね、呼吸をする、声が出るところ。
ここに丸く見えているのが右の頸動脈、総頸動脈。
これが左の総頸動脈。
ちょっと見えているのが頸静脈ですけど、喉があって首の両脇の頸動脈。
これ輪切りになっていますけれども、ここの間にある白いところが、
これが甲状腺の右葉、これが甲状腺の左葉、右と左ですね。
ここに見えているのが食道。
これが峡部 ですね、右葉と左葉を繋いでいる
で、今度は縦に見ると、ここが甲状腺です。

こっちが甲状腺の頭がわ、こっちが足側。
これが右葉の写真、これが左葉の、矢状断って言うんですが医学的に、縦に切ったというところですね。
こっちが頭側で、こっちが足側。
これが水平なんですね。
甲状腺の事を考えた時にですね、
やっぱり甲状腺の病気の事の全体像が分かっていないと、わかりにくいし、
"結節"と"のう胞"という言い方自体にちょっと問題があるんですけれども、
その辺のことを簡単に、講義みたいになっちゃうけれども言います。
まず甲状腺の病気というのは、大きく二つに分けて、
びまん性疾患と結節性疾患に分かれます。
びまん性疾患というのは、
甲状腺が全体的にどうなるという事ですね。
全体的に縮んでしまう、全体的に腫れあがる。
こういうのをびまん性疾患といいます。
結節性疾患というのは、
"全体が"ではなくて、「どこかに何かが出来ます」と。
たとえば顔にほくろが一つある。
こういうふうな感じで、全体としておかしい訳じゃないけど、部分的になんかおかしいところがある。
そういうのを結節性疾患といいます。
今これの話をしているのはですね、甲状腺を扱う超音波の学会があります。
それのターミノロジー(terminology:特定の分野の専門用語)ですね。
用語検討委員会というのがあって、そこで決めている言い方です。
結節性疾患が今回問題になっている訳です。

これは、その専門の先生たちの委員会によると、
結節性疾患を"のう胞性結節"と"充実性結節"に分けるというふうになっています。
"のう胞性結節"なんて、なんかおかしいんじゃないか?っていうふうにね、感じると思うんです。
医学的にはほかの臓器もみんなそうです。
のう胞みたいなものも結節なんですね。
これはびまん性のものに対する結節性のものという意味で、
実際に甲状腺の超音波のガイドブックなんかを見るとこういう分類です。
"のう胞性結節"と"充実性結節"。
これが多分、山下先生達が言う"結節"
これが多分山下先生たちが言う"のう胞"に一番近いんだと思います。
で、これはインチキをやっているという訳ではないです、たぶん。
その学会を作った本人も、
「のう胞性結節は2cm位を超えたところで問題が起きる」と言われている。20mmですね。
「充実性結節は5mmを超えた位から問題が起きる」と言われている。
ですから、のう胞20mm、結節5mmというのはそういうところからだと思います。
おそらく、僕は別に友達でもないし、知り合いでもないんですけど、
のう胞性結節、「袋みたいになったものを雑だけど"のう胞"って言っちゃえ」と、
それから、「なにかそこにクリッとしたものがあったものを"しこり"とか"結節"って言ってしまえ」と。
で、5mmと20mm、これはマススクリーニングのやりかたですね。
何千人、何万人という人をいろんな検査者が、
それは手技の上手い下手もあるだろうし、機械も多少違うかもしれないし、
その日の調子によって超音波っていうのはかなり映り方が変わったりしますから、
マススクリーニングの手法として20mmののう胞結節、5mmの充実性結節で、
そこから分けて、網に引っ掛けて、そこから絞り込んで行くというのが一番効率が良くて、
多数の人を検査するのにいいだろうと考えたんだろうと僕は思います。
この辺は医者だから難しいことを言って煙に巻くみたいに思われちゃうと困るんですけれども、
やっぱりこの言語をですね、単語をちゃんとやっていかないと、あとになって話が合わなくなってきちゃうので、
ここはこれで押し通させて下さい。
"のう胞性結節"というのはびまん性じゃなくて、なにかクリッとしたものがあった時に、
それが「のう胞みたいです」ということです。
「のう胞みたい」というのはじゃあ「のう胞か?」といわれるとのう胞じゃないんですよね。
で、"のう胞"というのには非常に厳しい定義があります。
例えば肝臓にはのう胞が出来ます。
膵臓にものう胞はできるし、脳みそにものう胞が出来るし、
ただ、甲状腺には純粋なのう胞は殆ど出来ないと言われている。
だから、そういう事を言いだすときりがないですけど、"のう胞性結節"と言わせて下さい。
"のう胞性結節"これはのう胞がどうのこうのって、どこかで調べたら何%あるとか、
長崎がどうだったとか、チェルノブイリがどうだとか、こういう話のいわゆる"のう胞"ですけど、
これのほとんどは、僕がみてですね、
コロイドのう胞と、腺腫様結節と、腺腫様甲状腺腫と、こういう診断のつくものです。
で、大体この3者は同じ物を示します。
腺腫様甲状腺腫というのはこれは英語で言うとAdenomatous goiterと言うんですけど、
そもそもはこういう超音波なんかがなかった時代に甲状腺がプクッと腫れていると。
目で見て腫れている甲状腺腫。
それをよく見てみると、こういうのう胞性結節がたくさんあるもの、こういう意味なんですよね。
今回は超音波で触っても分からない、外から見ても分からない様なものも沢山見つかっています。
これは大きさもそうだし、柔らかさがまわりとあんまり変わらないと、とても触れてわかるものではないですね。
そういうものを超音波的に、あるいは病理学的に分類するとコロイドのう胞だし、
腺腫様甲状腺腫というのはちょっと気を使った言い方をすれな腺腫様結節と、大体こんなようなところでした。
だからあの先生に診てもらったら「腺腫様甲状腺腫と言われた」けれど、
三田が「コロイドのう胞と言った」と言っても、同じ事を言っている訳です。
のう胞様結節、これは、良性腫瘍、癌じゃない様な腫瘍。
こういう腫瘍を充実性の、良性腫瘍にものう胞状の部分が出来ることもあります。
ですから良性腫瘍に伴うのう胞性結節というのもあります。
癌でも、のう胞性の変化をきたすものもあります。
"充実性結節"というのは簡単に言って、良性腫瘍と癌で、クリッとしたものですよね。
たとえば結節の小さい時というのは、位置もだいたい一様なんですけれども、
ほかの臓器でもそうですけど、癌というのは無秩序に増殖しますから、
ですから栄養がいきわたらないところは崩れて液状に溶けちゃったりすると、
癌に伴うのう胞性結果とか、こういう事になるわけですね。
だからとても甲状腺の病気を"のう胞"と"結節"なんて二つに分ける事は無理なんで、
さっき言ったように、マススクリーニングの手法として20mmののう胞、5mmの結節。
ここでずっと甲状腺を扱っている先生たちは分けてきたし、
今回のこともそこで分けることにはあんまり問題はないと思います。
ただ、こういうものがあった時には僕は3ヶ月ごと6ヶ月後には調べるべきだとは思いますね。
で、もう一回これはさっきの写真なんですが、
これは甲状腺の変化を見ています。

これはびまん性の変化のない甲状腺です。
ここにクリクリッとあるのが、これが典型的なコロイドのう胞です。
結節なんですね、これはのう胞性結節。
黒いところというのは、このグレーのところがありますよね、
これは全く一様のように見えるけれども顕微鏡で見るとここはスポンジみたいな構造です。
スポンジみたいな構造の中にコロイドと言われる物質が詰まっている。
そこに甲状腺ホルモンが沢山溜まっていて、血液の中にこれが流れ出してホルモンの調節をするわけですけれども、
そういうコロイドを含む、そういうなんて言うのかな、隙間ですよね。
それが大きくなっちゃったようなものです、これは。
ですから、新しくできた病気というよりは、甲状腺がちょっと壊れて、こういうふうに水が溜まったというのかな、
水が溜まったんじゃないですね、目に見えるぐらいの大きさになったという、そういう事です。

この白いところというのが、今回いろんなところで石灰化と間違われているんですけど、
これはね、このコロイドの中にちょっと出血した血液の塊とか、中に落ちた細胞の塊とか、
そういうふうなものが変性して白くなっているというふうに考えられると思います。
縦に切ってもだいたい同じようですね、こういうふうに(赤丸の中)コロイドのう胞ですね。

だいたい3mm止まりだと思いますけれど、
3mmぐらいのコロイドのう胞が多発するという子どもは沢山います。
3割ぐらい、僕の経験ではいます。
もう検査を始めて2年以上になりますけれども、
当初こういうものがあって、
僕もこれまで実際に見たことはなかったんです。
大人の甲状腺にはこういうスタイルのコロイドのう胞の多発というのは僕は見たことがないです。
ですから子どもに特有のものだと思います。
「思います」「思います」って随分いい加減だなって思われるかもしれないけれど、
実はですね、子どもの甲状腺検査って今までほとんど行われた事がないですから、
ですから今が子どもの甲状腺のエコー検査の診断学の始まりですね。
だからここの機会を本当に大切にして、1年目2年目からどんどんやっていくべきだったと思うけど、
「3年経っちゃった」という、そういうことですね。

甲状腺の病気としましては先ほど言いましたように、びまん性疾患と結節性疾患というのがあります。
びまん性疾患というのは、機能異常があるかどうか?という、そういう様な病気ですね。
たとえばバセドウ氏病とか、それから橋本病とか、
こういうものは結節性ではなくてびまん性疾患です。
で、こういうものというのは内科的な疾患です。
ですから、内分泌の、ホルモンの量とか、それの補正とか、そういう事が中心になっているので、
びまん性疾患を扱うのは内分泌(内)科、あるいは内分泌科、甲状腺科という、
そういう看板を出している先生の主な仕事だと思っていただきたい。
それに対してですね、今回みんながとっても心配しているのは、結節性疾患ですよね。
結節性疾患というのはイコール腫瘍なのかどうなのか?という、
腫瘍だった時に良性なのか癌なのか?こういう事なのかと思います。
ちょっと「こんなに言いきっちゃっていいのか」っていう、そういう意見もあると思うけれど、
これは僕の診療していて感じることですね。
結節性疾患を扱うのは腫瘍の手術をするかどうかという事です。
さっきおっしゃっていたように、needle biopsy(ニードル・バイオプシー)、針生検ね、
針生検なんかは内科の先生もするかもしれないけれども、
やっぱりそれを最終的に取る外科の先生の仕事です。
こういう結節性疾患、腫瘍、甲状腺がん、甲状腺腫瘍を扱うのは、
内分泌内科ではなくて、普通は耳鼻科の先生であり、頭頸部外科の先生です。
内分泌外科と名乗っている先生もいるかもしれないです。
ですから今回子どもの甲状腺の事を、
内分泌と看板を出している先生に「診てくれ、診てくれ」というのはちょっと無理があると思うんです、実はね。
僕は大学は信州大学なんです。
菅谷先生の学校です。
ここから先は<甲状腺疾患>
「今後は今までの常識とは違う」~関東の子どもたちの異常について(1)~2/14三田茂医師(文字起こし)
に続きます。
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三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)

山村留学(徳島)
1:42:44
女性:
北区から来ました。
先生への質問ではないんですけれども、
うちに子どもがいるんですが三田先生のところで血液検査とかをしていただいて、
先ほどおっしゃっていた好中球が1600ぐらいしかうちの子は無くて、
で、いろいろ悩んだんですけれども、今徳島県の方に、四国の徳島に山村留学に出しています。
去年の9月から山村留学をさせたんですけれども、
12月に東京に戻ってきた時にもう一回先生のところにお邪魔して検査をしていただきまして、
まだ、基準の下限よりはちょっと下まわってい入るんですけれどもかなり改善されました。
行っている先の徳島の山村留学先の方では、お昼は給食になっちゃうんですけれども、
それ以外の朝ごはんや夕ご飯やおやつだったりという部分が、
管理人さん夫婦がそもそも原発事故をきっかけに移住してこられた方なので、
食事にもすごく気を使って下さっています。
いま、いろいろ考えて東京にいらっしゃる方には
結局家族ではどうしても動けないという方もいらっしゃると思うんですけれども、
そうやって食事にまで気を使ってくれる受け入れ先があるので、
是非調べて御検討いただければと思います。
で、定員が5人か6人なんですけれども、
来年うちの子どもたちしか今のところ決まっていないので、
もしできたら、是非皆さん問い合わせをしていただきまして、御検討いただけたらなというふうに思います。
保養の効果は?
1:44:44
ーー:先程講演の中にもありましたが、保養の効果をもう少しお話しいただければと思います。
三田:
どれぐらいで保養の効果があがるかとか、
それからどれぐらいの頻度ならいいのかという事は僕はよく分からないんです。
さっきも言いましたように、
ベラルーシではある程度の汚染のところの子が、1年間に24日間の保養をしなければいけないと。
それを国費でもっているというね。
そうしないと次の世代が出来ないという、そういう事でやっているらしいです。
で、うちではそんなベラルーシほどは深刻な人はいない訳だけど、まだね。
まだ3年目だから。
だけれども、僕が気にしている白血球だとか、そういう咳だとか、鼻水鼻血、
あとは身長が伸びないとかいろんなことをお母さんは心配しているわけでしょ。
そういうのがやっぱり「保養に行くとよくなる」という人が半分以上は居ると思います。
「あんまり変わらない」という人も中には居ます。
それはみんながよくなるという事は無いと思うんだけれどね、
実際に保養に行った人の研究なんかを見てみると、
「なんか随分良くなってきたな」という感想を持つんです、大体。
でも中には、家族で九州に行ったらだんだんだんだん下がっちゃっている家族も知っています。
5年目でも10年目でも行けばよくなるんだったら、それはおめでたいことだけれども、
3年経ってしまって、「もう保養ではダメ」とかね、そういう事があったら僕は怖いと思う。
実際にうちに元気な赤ちゃんを連れてきて検査をしても、
好中球が600とかね、300とかという子もいるんです、一見元気なんだけど。
そういう子たちは、ま、一人だけだけど、ちゃんと結果をこっちで見たのはね。
私じゃないんですけど、神奈川の病院で診てもらったら、好中球がゼロだったんです。
ゼロゼロゼロゼロ。
どんどん調子が悪くなって、お母さんから連絡が来たから「逃げなさい」って言って、
九州に逃げて4000,5000って上がるわけです。
こちらの病院では、採血医が、赤ちゃんですよ。
毎週毎週採血したけれどもそれ以外の事はしてくれなくて、
してくれないんじゃなくて、出来ないんですよね。
どうしていいか分からないから。
それで、「この子は多分もともと数が少ない子だよ」って言われてた。
ですから、とにかく汚い放射線の原発事故によるこういうものというのは、
教科書がともかくないんですよね。
だからどうしていいのかが、本当にみんな分からないんだと思う。
ですから僕は「逃げるしかない」って言うね。
好中球が減るのはなぜ?
ーー:
先生、白血球の、特に好中球の話をされましたけれど、
そういう赤ちゃんの好中球が減るというのは、その・・・どうしてなんですか?
メカニズムの話にどうしても興味、興味というか、あるんですが。
三田:
好中球が少ない病気というのはあります、そもそも。
周期的に、「21日周期で下がる」という、そういう病気もあります。
あとは教科書なんかを見ると薬剤性とか、それから放射線が書いてあります。
で、何が原因かはよく分からない。
放射線じゃないかもしれないですよ、もしかしたらね。
複合性みたいなものかもしれないけれども、
でもどっちにしても
「東京にいると下がって、避難すると上がる」という事を僕はずいぶん観察したから。
ーー:それは遺伝子の影響なんですか?
三田:いや、よくわからないですね。
ーー:わからない、
三田:
わからない。わからない事だらけですね。
ただその、経験的にというのかな、
さっきの電離放射線健診でね、「白血球を調べろ」と言っている訳ですよ。
だから経験的にそれが分かっているわけでしょ。
こっちで、ホットスポットの子どもたちをみて、
「これはまずい」と思って、ちょっとその事を言った時に、
おしどりさんからも連絡をもらって、
「実は僕が言っている事と同じ事が現地の作業員の人達にも起きています」っていう
そういう連絡をもらったところから、おしどりさんとの繋がりもできたけれども、
その原発の作業員というのはね、今回初めて、そこにいた訳ではなくて、
昔からあちこちの原発で作業をしている訳ですよね、10年も15年も。
で、先の電離放射線健診を受けているけれども、そういうタイプで異常が出なかった人が、
「福島の今回の事故でどんどん異常が出た」と聞いています。
それと、ホットスポットの子どもたちの異常というのがとても似ていたので、
僕は東京ホットスポットね、23区の東の方、柏とか松戸とか、三郷ですか、
あっちの方の子どもたちの身体に起きている事が、
原発事故を収集しようとしている作業員と同じ事が起きている、子どもに。
男性:
すみません、放射線に被曝して白血球やなんかいろんなものが減るという時に、
たとえば好中球が減りやすいとかそういう違いはあるんですか?
三田:
「観察した結果好中球が減った」というのが僕の結論ですね。
リンパ球も減ったんですけど、
実はさっきの異形リンパ球が出ている子なんかはね、リンパ球が少し多いんですよね。
だからいろんなパターンがあると思う。
好中球減少にリンパ球減少、好酸球増加、それからほかのタイプの白血球が出たり、
リンパ球が反応性に、たとえば普通だと4000,5000ぐらいなんでしょうけど1万5000とかね。
それはその子どもだけじゃなくてその子のお父さんも骨髄球なんていう、本来は末梢に出ないものも出ちゃったりとか、
で、そういう子たちが避難して、それが出なくなるんです。
だから何らかの影響を受けているし、
で、今回こういう事があって、昔からのそういう良く知られている事と合わせると、
やっぱり放射線被ばくというのが一番の可能性として高いんじゃないかと僕は思いますね。
男性:白血球というのは人体の中じゃあどこで作っているんですか?
三田:
骨髄ですね。
好中球は骨髄で、骨の中で作られて、
それが工場みたいなものですよね、血管の中をぐるぐる回るわけです。
パトカーとか消防車がパトロールしているみたいな。
で、なにかがあるとワーッと数が増えて、病巣に行ってばい菌を退治したりする訳ですよね。
だから、普段は白血球が4000,5000位だけれども、
盲腸になったりすると、急性虫垂炎ですけれど、虫垂炎になったりすると1万5000とかね、
だからそういう白血球の数で身体の中に起きている炎症とか、いろんな事が分かるから血液検査をするわけですよね。
熱が出た時にどうだとか。
そのパターンによって、細菌性感染なのか、ウイルス性感染なのか、
ごく特別なエプシュタイン・バー・ウイルスなんていうのはちょっと特殊なかたちをとったりするから、
そういう事が昔から診断学として知られている訳ですね。
※エプシュタイン・バー・ウイルス
Epstein-Barr virusは、EBウイルスともいわれ、感染すると伝染性単核球症をおこす。あとでバーキットリンパ腫や上咽頭癌をおこすことがある
男性:
直接骨髄が被ばくしがだけじゃなくて、
いろんな変化が起こったことによって白血球の増減があるという事もあり得るという事ですか?
三田:
そうですね、だから僕も全然わからないですね。
骨髄が影響を受けたせいかもしれないし、身体の中をぐるぐる回っている時に影響を受けているのかもしれないし、
「それは理屈から言って骨髄じゃないよ」なんていう先生もいるけれども、
そんな事分からないですよね。
そのうちわかるのかもしれないですけど。
血液データのとり方は?
1:52:48
ーー:
いろいろと先生が診察をして血液についてのデータのグラフを見せていただいたんですけど、
多分、先生に意地悪い質問になると思うんですね。
「具合の悪い子を集めて測れば世の中の平均と違うのは当たり前じゃないか」っていう、
意地の悪い質問があるんじゃないかと思うんですけれども、
三田:
今回は時間がないのでその辺の説明は省きましたけれど、
うちで検査を受けた人は、
検査を受けた人達は知っていると思うけれども、
熱のある人はやらないです。
それから一緒にCRPっていう、炎症の時に出る数値もやっていて、
「具合が悪くない」って言ってもCRPが高い人がいるんですよ。
だから、気がつかないでなにかに感染している人もいるから、
そういう人のデータは全部外してあります。
発熱後2週間は来てもらっても採血しません。
なにかを治療している人も原則的に治療(採血)しません。
ちゃんと見て健康な子だけに絞っています。
これをいくら言っても小児科の先生も、
「こんなことぐらい風邪ひきであるんじゃないか」って言います。
それからそのうちに「インフルエンザが流行ってたんじゃないか」とかね。
結局ケチ付けたいだけで人の話は聞いてくれないっていう、そういうことですよね。
みんな健康な人です。
大人に関しても病気を持っている、病気というのは血圧だけじゃないですよ、
たとえば肺が悪くてね、何時もゼーゼーしているとか、
それから癌の末期とか、そういう人は全部除いた話です。
ーー:怪我した子どもも外していますね?
三田:
怪我って言ってもどの程度の怪我かね。
怪我で飛ぶんじゃないかというのは話になんないから、そういうのは外しています。
データを持っているのは物理の先生
1:54:40
男性:
先程のメカニズムなんかは、臨床の先生より病理とか基礎医学の方が分かるんじゃないかと思うんですが、
三田先生どうですか?
三田:何のメカニズム?白血球の?
男性:どうしてそういうのが出るか、とかというメカニズムは。
三田:
僕の知っている範囲で教科書を見ても書いてないんですよね。
で、放射線照射をするじゃないですか。
たとえば食道癌やなんかの時に。
骨髄やなんかにはあんまりかかっていないけれども下がっちゃうんですよね。
だから照射した部位とかそういうことだけじゃなくて、
なんかすごく複雑な事が起きているんでしょうけれども、
申し訳ないけどよく分からないし、
そういう研究っていうのはあんまりないんじゃないでしょうか。
男性:病理の方でもやっていない?
三田:やっていないと思います。
外部照射という事に関しては線量の測定とかができやすいから
外部照射というのは照射エリアを決めて、昔で言えば何グレイとか、今で言えばシーベルトですか。
そういう照射の仕方をした時にはどう、という話はあると思うんだけれども、
内部被ばく的なね、アルファ線、ベータ線がどうのこうのとか、
そういう話というのは全然医者の一番不得意なところじゃないかと思います。
男性:物理屋さんなんていうのは?
三田:物理の先生はいろいろとデータを持っていると僕は思います、いろいろ話をして。
男性:軍事関係データですか?
三田:だと思います。全然教えてくれないです、そこから先は。
男性:わかりました、ありがとうございました。
内部被ばくという考え方は無い
1:56:23

ーー:
後はですね、放射線科の先生は癌細胞を細胞を殺すぐらいの強い線量をかけて、
その辺の手加減の具合はものすごく詳しくね、経験なさっているけれども、
低い線量で子どもたちが健康を害するというのは全く経験ないですね?
三田:
内部被ばくっていう考え方は全く彼らにはないから、
実は僕の同級生でそういうのを専門にやっているのがいるから話したんだけど、
まぁ、ちょっとお話にならないですよね。
自分の経験の中だけでいうと、
「ちょっとかけた方が元気になるよ」みたいなことを平気で言いますから、
それはだから外部照射として一時的にかけた場合の話だと思います。
それでも外部照射によって具合が悪くなって亡くなった丸山先生もいるし、
だから人によって随分出方が違う訳ですよ。
ーー:弱くても毎日影響を受けているという事ですよね。
三田:
そうだと思います。
で、東京を離れるとかなり良くなっている例が多いので、
そこから考えると、なんとか保養のね、それも1日2日じゃなくて、
ある程度長期の保養が手軽に安く、それから周りの人との変な問題がなく、
「そうするのが当たり前」みたいな感じで広まるといいと思うんですね。
ずっと見ているからよくわかる
1:58:05
三田:
ここにこういう質問があって、公立保育園の保育士さんです。
「感覚的に感染症とか発熱が増えている。入院の例数も多いんじゃないか」っていうんだけど、
僕は医者でね、病院勤めでした、昔は。
で、患者さん達を10何人持つ訳だけれども、入院患者さんを。
残念ながら亡くなる人も当然いるわけですよね。
で、医者が自分の受け持ちの患者が何時亡くなりそうかというのが分かるか?っていうと、
よく分からないんですよね、実はね。
で、たとえば当直やなんかに入ると、看護師さんなんかがよくわかるんですよ。
「今日は何々さん危ないと思います」みたいなね。
やっぱりね、お母さんたちは子どもの事がすごくよくわかる。
保育士さんもよくわかるんだと思うんです、ずーっと見ていますから。
僕は、病院に行って医者が「こんなのは何ともないよ」と言ったって、
お母さんが「おかしい」と思ったものはおかしいと思う。
こういう経験をしている人が「何か子どもたちの様子がおかしい」と思うのはおかしいんだと思います。
「気のせいだ」なんていうのはやっぱりまずい。
なんか起きたら、被ばくしていますからみんな。
なんかが起きて当然。
そこを出来るだけ早く察知して、対応ができるかどうかは知らないけれども、勉強をしていくというふうにいかないと、
「大丈夫、大丈夫」って言っていると、まぁ、あと何年も同じ事が続くんじゃないかと思うんですね。
1:59:38
ーー:
ありがとうございました。
また東京に来る機会があったら、講演をぜひお願いしたいと思います。
三田:一足先に行っていますから、皆さんお待ちしています。
文字起こししていなかった講演の一番最初の部分
「甲状腺の基礎知識」に続きます。
子どもの内部被ばくと学校現場より一部抜粋
「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。
この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。
今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。
古舘さんは三田先生にも取材に行っています。
三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。
それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、
埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。
話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。
三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。
ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。
福島だけの問題になってしまいました。
三田先生は、他の医師にも
「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。
多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、
一本の記事にも番組にもなっていません。
今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。
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CNN 2014.02.17 Mon posted at 12:24 JST
(CNN) 米エネルギー省は、
ニューメキシコ州カールスバッド郊外にある放射性廃棄物の処理施設で
空気中の放射性物質の異常値を示す警報が鳴り、緊急措置を講じていたことを明らかにした。
エネルギー省報道官によると、
廃棄物隔離試験施設の地下約800メートルにある隔離区域で
14日午後11時半ごろ、空気中の放射性物質の濃度上昇が観測された。
これを受けて同施設は、ろ過された空気の外部放出を直ちに中止する措置を取ったという。
同施設で今回のような事態が発生したのは初めてだといい、エネルギー省などが原因を調査中。
対応が早かったことから周辺地域に危険が及ぶことはなかったと説明している。
同施設では、換気装置で空気の状態を常時監視しており、
放射性物質の流出が疑われる場合は自動的に「ろ過モード」に切り替わるという。
アラームが鳴った時、地下には誰もいなかったといい、
発生時刻や場所から判断すると、地上にいた従業員にもほとんど危険は及ばなかったとエネルギー省広報は説明する。
従業員は一時的に隔離されて検査を受けた後に、放射線管理技師の許可を得て帰宅した。
負傷者の報告はなく、トラブルが起きたと思われる区域は封鎖されたという。
米放射性廃棄物施設で放射能漏れ、ニューメキシコ州
2014年02月17日 12:39 発信地:ロサンゼルス/米国
【2月17日 AFP】
米エネルギー省は、ニューメキシコ(New Mexico)州にある放射性廃棄物の地下管理施設で、
空気中から放射性物質が検出されたと発表した。
16日にサンプリング調査を行ったが、人体や環境への放射能汚染の危険はないとしている。
放射能漏れがあったとみられるのは、
ニューメキシコ州カールズバッド(Carlsbad)近郊にあるエネルギー省管轄の核廃棄物隔離試験施設(WIPP)。
米国で最も古い放射性廃棄物貯蔵施設で、
放射性廃棄物は地下655メートルの古代岩塩層に設置された処分室に貯蔵されている。
廃棄物の大半は防衛関係研究や核兵器製造で用いた使用済みのプルトニウムだ。
エネルギー省によると、放射性物質が検知されたのは14日午後11時半ごろで、
大気中への放出を防ぐため換気システムが自動的に「ろ過」モードに切り替わった。
当時、地下施設内に職員はおらず、これまでに職員の被ばくは確認されていないという。
WIPPでは今月初め、地下で火災が発生し全職員が一時避難したほか、
煙を吸い込んだ職員数人が病院で治療を受けている。(c)AFP
放射性廃棄物の地下処分施設で異常検知、米ニューメキシコ州
2014年 02月 17日 14:03 JST
[16日 ロイター]
-米エネルギー省は16日、ニューメキシコ州カールスバッド近郊にある放射性廃棄物処分の試験施設で、
地下の放射線の監視装置が異常なレベルを示していると発表した。被ばくした作業員はいないとしている。
同省によると、監視装置は現地時間の14日午後11時半ごろに異常を検知。
16日時点で、高い放射線レベルが検知された出所が確定できていないため、
他の評価を待って安全を確認した上で、地下に調査チームを派遣するとしている。
異常が検知されたときには地下に作業員はおらず、地上の施設付近の放射線量は人体に影響がないレベルだという。
同州チワワ砂漠にあるこの施設には通常、年間最大で6000立法メートルの放射性廃棄物が運ばれ、
作業員800人以上が働いている。同施設は2030年まで廃棄物を受け入れる予定。
米 地下処分施設で放射線検知
NHK 2月18日 8時36分
アメリカ西部、ニューメキシコ州にある放射性廃棄物の地下処分施設で、
施設内の空気を観測しているモニターが放射線量の値の上昇を検知しましたが地上での値に変化はみられず、
アメリカのエネルギー省は、従業員の地下への立ち入りを禁止して原因を調べることにしています。
メリカのエネルギー省によりますと、
ニューメキシコ州南東部の地下およそ660メートルにある放射性廃棄物の処分施設で、
14日深夜、施設内の空気を観測しているモニターが放射線量の値の上昇を検知しました。
当時、地下の施設内に従業員はいませんでしたが、地上にいた従業員たちが一時、避難しました。
施設から地上につながる空調設備には放射性物質を除去するフィルターが取り付けられ、
これまでのところ、地上の施設周辺の放射線量の値に変化はみられないということです。
この処分施設は、
アメリカで核兵器を製造する際に汚染された土壌や器具などの放射性廃棄物を最終的に処分する場所で、
1999年から運用されています。
この処分施設では、今月初めにも、トラックから火が出るトラブルが起きたばかりですが車両火災が起きた場所と、
放射線量の上昇を検知した場所とは300メートル以上離れ、エネルギー省は、関連性は低いとしています。
施設では、従業員の地下への立ち入りを禁止して原因を調べることにしています。
地上でも放射線検出 米西部の核施設
産経News 2014.2.20 18:55 [米国]
米西部ニューメキシコ州カールスバッド近郊にある核施設の地下部分で先週、放射線が感知された問題で、
地元の研究機関は19日、地上の同施設付近でも放射線が検出されたと発表した。
施設から約800メートル離れた場所という。
AP通信によると、
同施設内外でこれまでに検出された放射線の数値の中では最も高いが、人体への危険はないという。
この施設は低レベルの放射性廃棄物の管理施設。
14日に放射線が感知された後、エネルギー省が職員らの立ち入りを禁じ調べていた。
同施設では5日、地下で運搬作業中のトラックから火が出る火災があったが、放射線検出との関連は不明。(共同)
米国 廃棄処理場でプルトニウム痕が発見
ロシア 21.02.2014, 12:29
Плутоний 238
米国ニューメキシコ州にある地下放射性汚染物保管施設に程近い場所からとられた大気サンプルのなかに、
放射線レベルが高いものが発見された。米エネルギー省が明らかにした。
特に施設近くでは放射性プルトニウムの痕跡も見つかっている。
しかしエネルギー省では人体への危険性はないとしている。
放射線レベルが高くなっている原因は分かっていないという。


NHK 2014年2月19日 13時40分

核燃料加工工場で一時停止 雪の影響か
今月8日、神奈川県横須賀市にある核燃料加工会社の工場で、
事故が起きた際、放射性物質が外部に漏れるのを防ぐ設備の一部が
およそ7時間にわたって停止していたことが分かりました。
放射性物質が外部に漏れることはありませんでしたが、
会社は、大雪による停電で電気系統に不具合が生じたとみて原因を調べています。
横須賀市にある核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」によりますと、
今月8日午後4時20分ごろ、粉末ウランを固めて核燃料に加工する工場の設備の一部が停止したということです。

この設備は、事故が起きた際、ウランが外部に飛散しないよう工場内の気圧を外部より低くしておくためのもので、
およそ7時間後の午後11時半ごろ復旧したということです。

会社によりますと、当時、工場では核燃料の加工は行われておらず、
ウランの外部への飛散や作業員の被ばくなどはなかったということです。
会社によりますと、当時、横須賀市内では大雪による停電が発生していて、工場には非常用の電源がありますが、
停止したのが設備の一部だけだったため作動しなかったとみて原因を調べています。
会社によりますと、こうしたトラブルは原子力規制庁に報告する対象にはなっていないということですが、
その日のうちに報告したあと、2日後にホームページで公表したということです。

会社の広報部は
「今回の事象は周辺に影響を及ぼすものではないが、
地域住民の安心につながるよう今後も設備の安定した運転や安全確保に努めていきたい」と話しています。
ーーーー
「2日後にホームページで公表した」ということなので、
どのように公表されているのか、ホームページを見に行きました。
グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン

News一覧・重要なお知らせ
給排気設備の一部停止について(2014/02/10)
2014年2月8日(土)16時21分頃から、悪天候(降雪等)による電気系の障害で、第一種管理区域の一部の系統の給排気設備が停止すると同時に、一部の室内の負圧※1が確認できなくなりました。天候の回復を待ち、停止した給排気設備の運転を順次再開し、23時35分頃に通常運転に復帰しました。
第一種管理区域では加工を停止中でしたが、本事象を原子力防災課へ同日情報提供しました。なお、作業者のけが・被ばくはなく、周辺環境への影響もありませんでした。
※1 通常工場の室内は外気圧に対し負圧にして管理しています。
お問合せ先: 広報部 平井 (電話:046-833-2326 FAX:046-835-6951)
さらりと書いてあるけれど、
「工場の室内を外気圧に対し負圧にしている」というのは、工場内の空気(ウラン)が外に漏れないためで、
「給排気設備が停止して一部の室内の負圧の確認ができない」という事は、外との気圧が同じになり、
中の空気(ウラン)がそのまま外へ流れ出るという事です。
作業中だったら大変な事です。
「その日のうちに原子力規制庁へ報告した」という事なので、
原子力規制委員会のホームページも見に行ってみました。
2月8日も、9日も、10日も、この件に関して何の情報も出ていません。
原子力規制委員会新着情報

「原子力施設情報」→「横須賀」という項目があったのでそこを見てみました。
( ゚д゚)オッ! ここが「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」関係の場所!!
「横須賀 新着情報」を見てみましたが、
ウランが外部へ飛散しないようにする設備が7時間停止していた事に関しては何も書かれていません><;
この事故の数日前に検査があったという事だけが分かりました。

横須賀原子力規制事務所
平成25年度第4回保安検査(保安規定の遵守状況の検査)の実施について(加工施設)
平成26年2月7日
原子力規制庁
横須賀原子力規制事務所
加工施設に対する平成25年度第4回保安検査計画を以下のとおり、お知らせします。
実施概要
平成25年度第4四半期保安検査実施計画 ↓
予定実施期間が平成26年2月3日~2月6日
検査したばっかりという事です。
そして2月12日には
平成25年12月2日(月)~12月5日(木)に実施された保安検査についての報告書が出ています。
2014年2月12日 平成25年度第3回保安検査(保安規定の遵守状況の検査)の報告書について
2ページにこう書いてあります。
検査の結果、各検査項目については、保安規定に基づき、保安活動が適切に実施されており、保安規定違反となる事項は認められなかった。
保安検査実施期間中の日々の保安状況については、加工事業者からの施設の管理状況の聴取、記録の確認、施設の巡視等を行った結果、検査を行った範囲においては、特段問題がないことを確認した。
以上のことから、今回の保安検査を総括すると、選定した検査項目に係る保安活動は、良好なものであったと判断する。
良好で問題なし。
だけど、雪が降っただけで大切な設備が止まります。
「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」の位置をチェックしておきましょう。


きちんとした厳しい検査をしていただきたいと思います。
関連ブログ
2011年4月
核燃料工場でウラン漏えい 横須賀4/27 GNF-J
2011/04/27 21:56 【共同通信】
核燃料工場でウラン漏えい 横須賀、環境に影響なし
神奈川県は27日、同県横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」で
25日、工場のウラン管理区域にある放射性廃棄物貯蔵場のドラム缶(200リットル)から
微量のウランを含む油128グラムが漏れたと発表した。
検出されたウランは1万1千ベクレルで、
従業員に被ばくやけがはなく、周辺環境に影響もなかったとしている。
2011年11月
横須賀の核燃料工場から柏崎刈羽原発へ真夜中の燃料輸送の様子(内容一部書き出し)
日本の核燃料製造工場
横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」から、
11月16日の深夜午前3時に、燃料を積んだトラックが何台も、
柏崎刈羽原発に向かって出発しました。
2012年1月
たねまきJ「原発検査、原案まる写し・ストレステストの実態」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/11
独法・原発検査:「丸写し」03年設立以来
毎日新聞 2012年1月11日 2時30分(最終更新 1月11日 10時21分)
学者ら5人で構成する第三者委が検査員への聞き取り調査などを実施。
その結果、原発の核燃料を製造・加工する「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」(神奈川県横須賀市)に
要領書の原案を作成させ、表紙などを差し替えただけの「丸写し要領書」を使った核燃料棒検査が
発足当初から続いていることが判明した。
2013年6月
横須賀危機一髪!「燃料工場でウラン容器接触 臨界、被ばくはなし」
47News 2013/06/13 20:00
原子力規制委員会は13日、
原発用燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの工場(神奈川県横須賀市)で、
ウラン粉末が入った金属製の容器二つが接触したと発表した。
ウランは一定量以上が集まると核分裂が連鎖的に続く臨界が起こる恐れがあるが、
作業員がすぐ二つの容器を離した。臨界や作業員の被ばく、環境への放射性物質の放出はないとしている。
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
日光へ修学旅行は?
1:19:08
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h19m8s

足立区も日光に修学旅行に行くんですか?
僕は小平で、東村山も日光に修学旅行に行くんですよね。
で、お父さんお母さんもそれを嫌がっている人はごく少数派なんだけれども、
国の重点調査地域かなんかで所、あそこはね。
「だからそんな所に連れていかないでくれ」
「線量計を持っているから大丈夫なんだ」みたいなね。
お父さんがその前に様子を見に行ってみたらば、お蕎麦なんか頼むとキノコがどっさり入ってくるとか、
だから、もうこれは問題外なんだと思いますね、こういう事はね。
運動会は?
で、運動会がどうのこうのっていうんだけれども、
外に出るというのと部屋の中にいるというのはあんまり関係ないんじゃないかと僕は思うんです。
2011年の3月の爆発の後に、
ちょうどね、おととい僕が仲のいい放射線技師が来て朝まで話をしていったんだけれども、
彼ともその直後にも話をしたんですけど、
2011年の3月に、彼が勤めていた病院のレントゲンのフィルムですね、
フィルムがね、すごくシミみたいに感光したんです。
これは、富士フィルムも認めていて、インターネット上で「お詫び」ではないですね、
「これは富士フィルムの問題ではなくて放射線によるものです」っていう公式の見解を出しています。
フィルムの保管してあるところって言うのは、表においておある訳じゃなくて、
一番病院でも奥まったところの部屋の蓋がある所に入っているものが大量に感光したんです。
外にあったものはもっともっとひどかったのかもしれないけれども、
ですから、空気の流通が普通は無いと思われるところにも沢山放射性物質が入ったんですよね。
だから残念ながら「目張りして家の中でじっとしていればいい」というもんじゃなくて、
本当にみなさんには申し訳ないけれども、僕は遠くに離れるしか根本的な解決は無いんじゃないかと思います。
白血球減少の影響は?
1:21:27
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h21m27s
あと、
白血球の減少がどういうふうに悪いことがあるのか?とか、
免疫に対する影響がどうだとかというご質問があるんですけど、
僕が白血球に着目して検査をしているのは、
それが放射線で出ている身体の影響を知るのに一番いいと思われるからです。
それが医者の常識だと思うから調べている訳です。
じゃあ、結果はどうなのか?というと、
ここにあります、好中球なんかで言うと、1500以下は注意をしろというふうに教科書に書いてあります。

たとえば好中球が1500以下に下がる時って言うのはどういう時か?というと、
多くは、たとえば抗がん剤とか、それから放射線治療とか、
お薬かなんかの影響で白血球がぐっと抑えられた時ですよ。
白血病の病気でお薬を使って、
どんどんどんどん正常な白血球も含めて、白血病の白血球も含めて、
全体をずーっと落としていって、
で、白血病細胞がいなくなったところから数字が盛り上がってくるのを待つというのが治療なんだけれども、
やっぱり数が減ってくると危険な訳ですね。
白血病の治療というのは白血球だけじゃなくて他にもいろいろと問題があるから、
だからそういう人と同じようには出来ないけれども、
好中球で言えば、1000を割ってきたりしたらもう隔離ですね、普通は。
病室で隔離です、個室で隔離。
500以下って言ったら、お父さんお母さんもマスクをして帽子をかぶってガウンを着て手を洗って中に入ると。
食べるものは全部加熱して、生に近いものは一切なし。
それでぐっと落ちてきたのがまた上がってくるのを待って、普通の生活に戻るっていう事ですから、
白血球がそこまで落ちるっていうのは非常に免疫が落ちた状態だと思います。

ただ、僕はこういうふうにね、
基準値より下がっているとか全体としてみた時に、中央の値がちょっとずれているというのは、
そういう病気を予知したいという事ではなくて、
そういうグループがその地域のですね、
地域のグループが何らかの影響を受けているだろうという事を知るのに、
空間線量でもないし、土壌の汚染土でもないし、
ただ子どもの白血球というのは非常にいい試料になるじゃないかと思うんです。
もしかしたらこの中から高率に白血病が出るのかもしれないけれども、
なにしろそういう研究というのは今までにないと思いますから、だから僕はよく分からないです。
実際に白血病を早く見つけたいと。
見つかれば見つかったなりに早く治療ができるんだけれども、
早く見つけたいと思ってやっているわけではないです。
ですから、なんとしても数値ですけれども、
たとえば白血球が5000位あった人が2500位にまで落ちたとして、
じゃあ免疫力が半分になったのか?といえばそういう事じゃ決してないんですね。
たとえて言えばね、血小板って。
さっき白血球、赤血球、血小板っていうのを言いましたけれど、
血小板って大体20何万ぐらいです、数が。
大人もそうだし子供もそうです。
じゃあ、20何万でなにをしているか?っていうと、
出血を食い止めている訳ですよね。
血管が破たんして、血管の中から血液が外に出た時に、
じゃんじゃん出ちゃうと困るから、そこで固まって止めるわけでしょ。
その中心が血小板です。
大体20何万あります。
10万になると血が止まりにくいか?というと、そんな事は決してないです。
実際に問題になるのは2万ぐらいです。
っていう事は、血小板っていうのはかなり余裕があるものなんですよね。
10分の1ぐらいになるといろいろ問題が出てくるけれども、
半分ぐらいだと、3分の1になったって、へっちゃらと言ったらなんだけど、
そこから先に減るとかもあるんだけどね。
だから白血球も似たような感じです。
好中球が1000を割ってくると問題だけども、
本当は4000あるものが2500になったところで、それによる実害というのは無いかと思う。
ただ、それだけの影響を受けているとすれば、
僕は多分体のほかの部分も影響を受けていると思う。
人間にだけではなくて、
さっき言ったように長期に、内部、低線量被ばくというのがいろんな事を起こすという研究はあるわけで、
これは残念ながら、世界の流れの中では無視され続けている学説だと思うけれど、
そういうものの指標になるんじゃないかと思うんです。
1:25:57
いわきから東京に避難してきました
1:26:08
質問:
今ちょっと話がありましたので、いわきからこちらに避難してきておりまして、
先生には以前息子二人をみていただいてどうもありがとうございました。
今の話の中でこういう事を東京の方に伝えてもあまり良い反応がないと言いますか、
無視されちゃうみたいな、そういうのは、
私も向こうのいわきにいた時に同じような事をやって、
汚染している事実とかを伝えてもなかなか聞き入れてもらえないというか、
私と話さなくなってしまうみたいな事があったので、
まぁ、構図としては同じなのかなと思っております。
あとそれから、先ほどお話しのあったいわきから、
福島から避難してきているところの東京がこのような状況だという事で、
ちょっと混乱溶かしているかなという様なお話がさっきありまして、
多分、正直多くの避難者は、ここにいる限りは、ま、なんとか大丈夫だろうと思っているはずなんです。
私自身も十分ここにきているのは承知はしていたので、
「やっぱりこんなことが出てきてしまったか」という様な、感想としてはむしろそっちです、ええ。
えっと、3月20日頃のここら辺の埃をいわきに持って行って線量計にかけたら明らかに出てきまして、
そんな程度のものが出てくるとは思っていませんでしたので、結構ビックリはしたんですけれども。
まぁ、覚悟はしていたというところなんですが。
やはり、影響がないようにと思って避難してきたのにそういう事実があるっていうのは、
実際に避難するのは非常にいろんな意味でも、人間関係的にもものすごく負担ですし、
避難は金銭的にも負担なので、
「ここからもう一回逃げるというのは取れない選択肢かな」というのは正直思っています。
「どうするか?」
「もう一回逃げるか?」
というのは何度も妻とも話題に出しているんですけれども、
やはりそうなってくるとあとは保養で何とかするしかないのかなという様な、すみませんまだ、
質問じゃなくて私の感想なんですけれども。
あの、どうもありがとうございました。
1:28:33
三田:
えー、全くその通りなんですね。
あの・・・、いろいろと、いろんな人と話したり、それからいろいろと交渉してみて感じるのは、
やっぱり「当事者が冷静になって判断するのって難しいんだな」って思うんですよね。
東京でも難しいけれど、茨城へ行くともっと難しいし、
福島に行くともっともっと難しいんだと、そういうふうに思います。
茨城からこの間来たお母さんが、
やっぱり、「仲間内でも放射能の"ほ"の字も出せない」っていう、
それは東京でも似たようなものなんだけれど、程度が全然違いますね。
今や、高線量のところの人達や多摩川にいてうちにきていた人達ってそうとう逃げているというふうに聞いています。
何10人か100人以上逃げているのかもしれないけれど、
残っちゃった人達というのがね、踏み切れなかったというのか、あるいはそういう判断なのか、
でも今すごく悩んでいますよね。
2011年には結構仲間としてそういう話題があったんだけれども、
残ってしまった人がもう話題に出せないという様なというところで、
いま、「行き詰っている感じ」ということを感じますね。
医師会が動かないのは?
質問項目に、「医師会が積極的じゃない理由は?」って書いてあるんだけれども。、
僕は父の代からの開業医だから、気持ちとしては地域の患者さんというのかな、
地域の市民の健康を守りたいと思ったんです。
病気を治すのもそうだけれども、
何か危険があった時には、普通の人よりもちょっと詳しいわけでしょ、医者だから。
放射線というのも、普通の人には縁がないけれども、
僕は検査なんかで使うし、放射線をかけられて具合が悪くなった患者さんも沢山知っているから、
他の人達よりも、いろんな事を勉強すれば身に付きやすいので、
「医者が言うべきだ」と思ったんですよ。
だけど、医師会は動かなかったですね。
結局これはですね、やっぱり当事者だからというのが大きいと思う。
一番最初のところで。
だから「この事に首を突っ込んだ時に、一体自分ってどういうふうになるのか?」というね、
で、教科書があれば一生懸命勉強するんですけれども教科書がないんです。
医学の教科書は皆無ですね、これに関してはね。
だから放射線の専門医やなんかがCTがどうのこうのだとか、レントゲンを何回受けたとか言ったけれども、
全くトンチンカンじゃないですか、ああいう話っていうのは。
今回の福島県の●のもそうだけれども、
「推定内部被ばく線量」でしょ?
ああいうのを土俵に話が始まっているっていうのは全くナンセンスですね。
「内部被ばくが危ないという事はもう言われている」
で、内部被ばくだけで話がすむ訳じゃない。
さらに"推定"しているっていうね。
そこで分けて「差がないから大丈夫だ」なんていうのは僕はナンセンスだと思います。
実は、皆さんの少しでも役に立てばと思って、論文を一生懸命書いたんだけれども、
壁がね、厚いんですね。
どう厚いか?っていうと、実はいい論文なんですよ、自分でいうのもなんだけど
ちゃんとそういう先生にも見てもらって、すごくいい論文なんだけれども、
結局推進側が認めると価値があるわけでしょ、そういうものは。
だから推進側の方に認めてもらいたいと思って出しても、
ちょっとこっち側に引っ張られて、結局「今までにこういう報告がないから分からない」とかね、
そう言われて断られちゃうんです。
日本の国内でも学会なんかに推薦してもらわないと、本に載れないんだけれども、
推薦状は僕がその学会に入って、学会の中で本を書くという事ですけれども、
本って、論文のことですけど。
「その学会に入れるように推薦して下さい、この論文を出したいんです」って言うと、
「論文は良いけど推薦は出来ない」という、こういう繰り返しですね。
ですから、やっぱり今までの計算の仕方とか判断の仕方でぐるぐるぐるぐる回っている。
それがやっぱりその、推定外部被ばく線量というのに象徴されているかなとちょっと思いますね。
だから「医師会がなんかやってくれないか」という気持ちはよく分かるし、僕もそう思ったんだけれども、
実際に僕は小平市医師会で10何年理事をやっていて、理事会にもずーっと出ているわけだけれども、
理事も2011年の6月、2013年の6月に理事の改選というのがあって、
ま、立候補というのも変なんですけど、そのまま立候補すればみんな通るんですけど、
僕は「もう辞めたい」といったけれども「辞めないで話を聞かせてくれ」って言われて残されるんですよ、2回。
だから医者も「なんかおかしい」という事は分かっているし、
身近にそういう事が分かっている人がいたら話は聞いておきたいけれども、
「じゃあいっしょにやろう」って言うと「やらない」っていうね。
これは「確信が持てない」っていう事でしょ。
で、多くの人が、東京都も国もなんにも言わない状態で、自分だけが独自の考えで動くっていう事が、
まァ、今医者が出来なくなってくるという事だと思います。
ですから、医師会がなにかが出来るとしたら、
やっぱり僕は東日本じゃなくて西日本かなっていう、そういう気持ちもあるんです。
今いろいろ言って偉そうだったけれども全然うまくいかなかったという事になるかもしれないけれども、
本当は、本当はっていうのもなんですけど、
そもそもは「もう早く逃げたい」っていう気持ちだけで始まった話なんです。
今回西日本はね。
だけれども、向こうに行ってみなさんの保養やなんかに少しでも力が貸せればいいなと。
それには自治体と行政と上手く繋がって、東日本の行政は無理だと僕は思うので、
東日本のこういう勉強会とかね、お母さんたちの団体とか、
そういう所との連携で、一刻も早く保養に出始める人達を作り始めたい。
で、そういうことが1年2年
「あそこの人はどの保養に行ってた」と、「うちも保養に行かせたい」とこういう流れが出来て、
お父さんたちもお母さんたちも、そういう「保養に行くのはいいらしいよ」という話がね、
自由に出来るようになるしかないのかなと思うんですよ。
そこに専門医や医師などのネットワークがあって欲しい
僕も教えてもらいたいぐらいです、こういうのを。
専門医というのはいないです。
放射線事故による、ダーティーな放射能ですよね。
の、長期間にわたる低線量被ばくの専門家なんて医者にはいないと思います。
物理学の先生に多分いるんですね。
軍事やなんかに絡んでいる先生は、詳しい先生がきっといると思います。
でもそういうのはインターネットでは全然出てこないというのが、僕の今回の経験ですね。
大学でもそういう先生がいます。
ちょっと聞くとちょっと教えてくれるけど、さらに聞こうと思うと出入り禁止になるという。
そういう経験をしていますから、だから専門家は医者ではないんです。
多分物理系の「放射線防御」をやっている先生だと思います。
ーー:
今、「親切に診察してくれる先生を僕らの会のホームページに載せたらどうか」
という意見もあって、ごもっともなんですが、
これはどうも、今のところ個別にね、
たとえば三田先生でもそういう事を知ると殺到して、大変今もお忙しいと思うんですけれども、
やはりこういう勉強の会でお目にかかってコネクションが出来た方を伝わって、
探していただくしか今のところないかなという感じもしています。
三田:
この人口ですからね。
それこそ、1000人2000人という先生がその気になってくれないと無理なんですよね。
で、さっきから言っていますがすごく特殊な分野です。
甲状腺という事自体がちょっと特殊だし、
小児の甲状腺なんて言ったら誰も手をつけた事のない分野だし、
小児の採血をしてそれを統計的にみるなんていうのも、たぶん今までに経験のないことだから、
全部いっぺんにやれなんて言うのは無理だと思うんだけれども、
多少理解を示してくれる先生がご近所にいればね、
お父さんお母さんが、何回も、嫌味を言われても怒られても「でもでも」っていっているうちに、
「じゃあ一人二人診てみるか」っていう、そういう気分にしてもらいたいと言いながら、
2年3年経っちゃって、そういう医者が一人も増えないっていう事にもう、悩みますね。
でもうちでそういう異常が出て、「お家の近くで診てもらって下さい」と言った時に、
結局「どこも診てくれないから」といってうちにまた来る訳だけど、おかあさんたちが。
「でも値が悪いから逃げなさい」といって、西に逃げて、
で、逃げて1ヶ月2ヶ月すると「逃げた先でやってもらいました」って結果がうちに送られてくる訳ですよ。
だから、やっぱりね、西と東で温度差が強すぎて、
西はかなり客観的にみてくれていると思う。
だから本当に違いますね。
話したら温度が違うから、だから、それでもがんばってもらいたい、皆さんにはね。
1:38:44
会場:先程の論文は上程は結局できなかったんですか?
三田:今ちょっと…いいところに行っているところはあるんですけど、
会場:ああ、まだじゃあオープンになっていない?
三田:なっていない。
会場:ああ、そうですか。
三田:今回もその話入れていないんですけど、
会場:分かりました、出ていれば教えてもらいたいと思ったんだけど。
三田:
結局ね、向こう、向こうというのは推進側の人達が言うのは、
「被ばく線量との関連をどう出ているかというのを示せ」というんですよね。
会場:ああ、常套手段ですね、それ。
三田:
そうです。そこが結局ね、一番最初の出発点なわけでしょ。
線量がどうのこうのっていうのは。
だけど、それは無理な訳ですよ。
さらに言えば外部被ばくの問題じゃないんですよね、これはおそらくね。
だからもうそこで土俵が全然違うっていう感じですね。
それでも、空間線量が高いところと病気との関係っていうのは、僕は出ているんです、実は。
さっきも絵で出したでしょ?
会場:あの関係ですか?
三田:そうです。
会場:あれだと結局疫学的な観点ですよね?
三田:そうです。
会場:わかりました。
三田:もうちょっと待ってて下さい、って言っても2年ぐらい経つんですけど。
ーー:
今ご質問の中にあった線量との関係というのは、
もうちょっというと、「線量影響関係」っていうんですね。
線量を分母にして、病気の人は何人、分子に何人病気が出ている。
それが出ないと、「科学的じゃない」って言うんですね。
そういう数字が出ないと、分数の係数って言うんですか、それが出ないものは全て却下だという様な理屈ですよね。
三田:
ただ「具合が悪い」というお母さんたちが沢山いて、
僕が診ても具合が悪い人がいて、
で、小平なんていうのはね、そんなに外部線量は高くないですよね。
「おかしいんじゃないか」
だから、臨床の説明は絶対に出来ないと思うけど、理屈ばっかりこねて「違う、違う」って言っている感じですね。
それを「科学的だ」って言うんだったら、その話にはもう乗れないかな、
「時間的にももう余裕がない」っていうところです。
1:40:54http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h40m54s
女性:
今度3月に牛山元美先生にお願いをした本人です、私が。
ここの会員です。
それで民医連というお医者さんの団体のほかの知り合いの方にちょっとお聞きするチャンスがありまして、
そうしたら、民医連の方では血液検査とか福島から来られた方の検査は引き受けているというご回答でした。
福島の桑野協立病院にも●と同じような事を●先生がおっしゃっていましたので、
ー略ー
ご自分で探して確かめる方法もあるという事をお伝えしたかっただけです。
三田:
民医連という共産党系と言っていいのかな、そういうところでは個別でいろんな事をやっているみたいだし、
うちはやっぱり経営もあるからお金をもらいますけど、タダでやっているところもあるみたいですね。
そういうところでやってもらえるんだったらやってもらうといいと思うんです。
ただ、「やったから安心じゃない」っていう事だけはね、ちょっとしつこいけど言っておきます。
ーーつづく
続きを読む
2月23日になって(3日経ってから)
「やっぱり側溝にも2億3000万ベクレルの漏えい水が溜まっていました」と
ホームページ上で「続報5」として何気なく報告していますので、追記します。
H6エリアタンク上部からの水の漏えいについて(続報5)
平成26年2月23日 東京電力株式会社
2月19日に確認されたH6エリアタンク上部からの水の漏えいに関する続報です。
漏えい範囲の確認結果については、既にお知らせしておりますが、淡水化装置エリア(蒸発濃縮装置用タンク設置エリア)の東側から南側にかけての側溝(長さ約55m×幅約30cm×深さ約30cm)にも漏えい水が溜まっていたことを確認しておりましたので、漏えい範囲を訂正させていただきます。
側溝は閉塞されており、他箇所への流出は確認されておりません。
なお、当該箇所の漏えい水については、2月21日にバキューム車により回収しております。
以 上
ーーーー追記ここまでーーーー
東電の言い分で
およそ、全ベータ2億3000万ベクレル/リットル
セシウム合計1万3100ベクレル/リットル
コバルト、マンガン、アンチモン合計7200ベクレル/リットル
トリチウムの測定はしていないので、不明
の超汚染水が100トン堰の外にこぼれた。でも海へは出ていない。
東電の言い分ですから、漏れた量も、どこまで本当かは分からない。
福島第1原発:高濃度汚染水100トン漏れる
毎日新聞 2014年02月20日 11時38分(最終更新 02月20日 12時16分)
東京電力は20日、福島第1原発の汚染水貯蔵タンクから極めて高濃度の汚染水が約100トン漏れたと発表した。
汚染水はタンク上部からあふれ、雨どいを伝ってせきの外の土壌に染み込んだ。
汚染水をタンクへ移送する配管の弁が開いており、予定外の水が入ってあふれた可能性が高い。
東電は原因を調査している。
昨年夏、同じタイプのタンクから約300トンが漏れたのに次ぐ規模で、
原子力規制庁は20日、他のタンクを確認するよう東電に指示した。
東電によると、19日午後11時25分ごろ、
作業員が海から約700メートルの「H6エリア」にあるタンク1基から汚染水があふれているのを発見。
本来閉じているはずの移送配管の三つの弁のうち、二つが開いていた。
弁を閉じ、20日午前5時40分に漏れは止まった。
外部に汚染水約100トンが漏れ、周辺の土壌に染み込んだが、排水溝は近くになく、
東電は海への流出はないとしている。
雨どいに漏れた汚染水を測定した結果、
ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2億3000万ベクレル、
セシウム137が同9300ベクレル、セシウム134が同3800ベクレル検出された。
東電の尾野昌之原子力立地・本部長代理は20日午前の臨時の記者会見で
「汚染水の対応を急いでいるが、心配をかけて申し訳ない」と謝罪した。【鳥井真平】
2014年2月20日 東京電力臨時記者会見
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/movie-01j.htmlより
原子力立地本部長 尾野

福島第一原子力発電所のH6エリアタンク天板部から漏えいが発生しまして、
その事に対してご説明申し上げたいというふうに考えております。
まず、現在漏えい水の量というのは堰外に漏えいした量がおよそ100トンというふうに考えております。
現在回収作業を進めているというところであります。
また、漏えい自体は現在すでに停止しているという状況にございます。
それから二点目ですが、漏えいしている範囲、場所について、現状を確認している限りにおきましては、
近くに排水路等もなく、海からも遠い場所という事もございますので、
海への流出は無いというふうに考えてございます。
さらにですね、現在漏えい水の回収、周辺土壌の回収作業を行っているところで、
図面などを用いてご説明するのがよろしいかと思います。
4ページめをご覧ください。マップが書いてございますが、
当該の場所は黄色い丸が付いてございますH6と書いてあるところ。
黄色い丸印のタンクでございます。

このタンクから、天板付近からオーバーフローする形で漏えいが発生していたということでございます。
5ページめに漏えいしている付近の範囲の状況、写真など示してございますが、
5ページめはH6エリアの拡大図ですけれども、矢印のついている先が漏えいが確認されたタンクです。

そこから水色で示した所に現在水があるという状況であります。
この周囲の状況などを確認して、溜まっている水については回収作業を進めているところ。
また、土壌の部分についても回収作業を進めているところです。
6ページめに系統図が書いてございます。
漏えいが発生した当時、どのような処置が行われていたのか?ということでございます。

上の方に「RO処理装置」「RO濃縮塩水」という様な四角が書いてありまして、
その次に「丸P」と書いてあるところがあります。
これがポンプです。
で、ROから、下の方に「Eエリア」と書いてありますが、
「Eエリア」のタンクの方に水を移送していくという様な作業が行われていました。
丸Pと書いてあるポンプから水を送りだして矢印に沿って下の方に送られていってEエリアに至る
と言うのが本来の予定という事でございます。
ところが何故か、H6エリアの赤丸が付いているタンク、これが当該のタンクですが、
このタンクの方に水が入りまして、オーバーフローしたという状況であります。
このタンクに至りますバルブの状況を確認しました。
ポンプからくる経路に対して三つのバルブがございまして、
その三つのバルブのうちふたつのバルブが開いていて、一つのバルブが閉まっていたという事が分かってございます。
三つのバルブがございまして、漏えいが起こった後状況確認した際に二つが開いていて一つが閉まっていたという事で、
開いていたバルブを閉じた事によってそちらへの移送が止まったという状況があります。
ただし最初のバルブが閉まっている事で当該タンクに水が供給されたという事は、
これはなんらか一番頭のバルブに故障などが生じている可能性があります。
それについては今後調査を進めてまいります。
戻りまして2ページめ「概要」と書いてございますけれども全体の流れをもう一度おさらいします。
2月19日午後11時25分頃、タンクエリアパトロールにおきまして、
H6エリアに設置されてい るRO処理水を保有するタンクの上部より
水が漏えいしていることを協力企業作業員さんが発見しました。
現場を確認した結果、タンク上部天板部のフランジ部より水が漏えいしており、上部天板部から漏えいした水は
雨どいを伝って堰外に出ているという事を確認しております。
現場確認の結果、当該タンクの受け入れ弁2箇所が開状態となっていたことから、
当該弁を全閉にしたことで、漏えい量が減少。
その後当該タンクの水位を下げた事で2月20日午前5時40分に漏えい停止を確認ということであります。
ここで言います「当該タンクの水位を下げたこと」というのはどういうことか?といいますと、
6ページに戻りまして、赤丸が付いている当該タンクの後ろに4つ一連のタンクが付いているかと思います。
この一連のタンクとの間はバルブが付いてまして、
バルブが閉まった状態で連結が切ってあるという状態になっています。
この連結バブルを開ける事で、当該タンクに入っている水を他のタンクの方に
「受け持ってもらう」という形にする事で、当該タンクの水位を下げております。
この様な事をする事によって漏えいが停止しているという事を確認しております。
なお滴下した箇所につきましては、ビニールで養生し、漏えい水を受けた状態という事であります。
本日(2月20日)午前0時43分に法令に基づく届け出ということをさせていただいています。
本日(2月20日)午前0時43分に核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第 62条の3に基づき制定された、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及 び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第12号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき。」に該当すると判断。
ちなみに漏えい量ですが、先ほど申し上げた通り約100トンが堰外に漏えいしたというふうに考えております。
漏えい水の回収及び漏えい個所の土壌回収作業は既に開始しているところです
先ほど申し上げた通り漏えい範囲を確認したところ海への流出は無いと考えています。
時系列(文字起こし略)

この間の経緯で先日の14時からという事でございますが、
水位計のデータが7ページについているのでそれをご覧いただきたいと思います。

これを見ていきますと青い線で書いてあるのが水位のでーたであります。
大体100%近辺のところ、97.9%と書いてありますが、こちらで一定でずっと水位が維持されていた。
これは当該タンクです。
ところが14時58分と書いてありますが、この手前で水位がやや上がって、
ここでアナイシレーター?が出ているという事で、
先ほど申し上げた通り周辺の確認、作業の確認、現場周りの確認という事に動き出したという事であります。
ところがですね、これを見ていきますと15時手前ぐらいから、水位計が下にポンと落ちて、
※印が書いてありますが、落ちてしまっているという事です。
この落ちてしまっているという事に対して、本来あり得ないような動きであるという事と、
それからハンシング?が激しく出ているという事で、
「これは水位計が故障したんであろう」というふうに考えています。
ですので、なにか水位計に異常が起こって、
水位計が正しい値を出さなくなっているというような状況であるということが、※印のところからみてとれます。
従って、これはなにか水位計の側に故障が起こっている状況ではないかと。
ただし年のため現場なんかもみていて、現場では特に異常はなかったという事で、
えー、昼間の15時、16時当たりの段階が過ぎている様な状況であります。
その後23時の段階のパトロールで気付いたという様な事であります。
9ページめに天板のところから雨どいを伝ったという事でご説明しましたが、
天板のまわりに雨どいを設置していましたので、その雨どいを伝って堰の外側に出てきたという状況を示しています。

後から1枚ほど写真をお配りしていると思いますが、そちらの方と6ページを並べてご覧いただきたいと思います。
6ページのところ、当該のタンクの前に三つのバルブがあります。
現場を見に行った時にその三つのバルブがどうであったかということを示したものです。
写真の並びとこのバルブの並びは同じというふうに思って下さい。

若干写りが悪くて見にくいかもしれませんが、一番左側のものが写りがいいのでこれで説明したいと思います。
これは閉まっているバルブです。
(一番左の写真)

これを見ますとバルブを動かすための軸が金属色で飛び出しているのがわかると思います。
ここのところにバルブを開閉するためのハンドルをつけて、
そしてハンドルを動かすことによってバルブを開け閉めする、というものでございます。
で、この金属をよく見ると四角い囲いがしていて長手方向が横を向いているというのがお分かり頂けるんじゃないかと思います。
この状態がバルブが閉まっている状態です。
この金属の四角い部分が、長手方向が流れの向き、配管の向きになっている状態だと
バルブが空いている状態という事です。
一番左の写真を見ますと、わかりにくいんですがこれが長手方向が配管に対して直角になっていますので、
このバルブは閉まっているという事であります。
一方ですねとなりの二つの写真、こちらの方は印刷の関係で見にくいところがありますが、

「開いている」というような状態になっておりました。
従いまして、本来であれば一番頭のバルブが閉まっている訳ですから、
この経路に水が流れる筈がないんですけれども、
実際にこの経路を流れないとこのCに入りませんから、ここに水が流れていたと。
流れた理由というのは、先ほど申し上げた通り、
「その上流にあるポンプを動かした事による」という事でありますので、
えー、なんらか、この写真で言いますと一番左の閉まっているバブルが、
バルブの開閉軸の位置からすると、「閉」の位置にあるんですけれども、
なんらかここに故障があるのではないかというふうに考えて調べているところであります。
現状、以上のようなところまで分かってございますが、
引き続き現場の対応と調査を進めているところですので、
さらに整理できたところが出来たら情報を提供したいと思っております。
私からはまずは以上でございます。
ーーー
最初の説明で尾野さんは8ページに関してスル―しました。
質問部分から8ページの内容サンプリング結果に関して書き出します。

読売新聞:
・そもそも二つの弁はなぜ開いていたのか?
・雨どいから検出された濃度と1月にタンク内の濃縮水の濃度を比べた時に桁違いに高いんですけど、
雨どいの方がですね。これはどういうふうに見たらいいのか?
尾野:
当該のタンクの手前にある3つのバルブですけど、本来どういう状態にあるべきか?という事で言いますと、
本来は3つとも閉まっているというのが通常の状態です。
しかしながら現場を確認したら3つのうちの2つが開いていたという事であります。
このバルブが最後に操作されたのが何時であって、その時どういう状況にしたか。
その後このバルブを触るような作業等があったかどうかについては現在確認をしているところでございます。
ですのでご質問にお答えするとするならば、本来は閉まっているべきものです。
ただし、この二つが開いていても一番頭のバルブが閉まっている状態では水が流れないはずなんですが、
それが流れているという事から、この1個目のべブルにもなにか機能的な障害が生じている可能性があるという事でしらべます。
もうひとつの濃度の話ですが、濃度の話はこれは測定したものを示させていただいているという事で、
H6エリアの雨どいの水というのは、
タンクの中の水がオーバーフローして出てきたものを直接殆ど薄まっていない状態で測っていると見ていますので、
濃度が高いという事ではないかと思っております。
読売新聞:
濃度なんですけど、
これは雨どいを通っているから、雨どいの中が汚れているからとかそういう事?
尾野:
そういう捉え方では無くてタンク内に入っている水そのものが汚れていますから、
オーバーフローしてきたものが雨どいを伝って来たとするならば、
それはタンク内の水の素性に近いものが出るだろうという事で濃度が高いという事だと思います。
読売新聞:そうなった時に1月の数字に比べて高いというのは?
尾野:
これは、淡水化処理装置の濃縮装置の出口という事ですので、
これは要は、今現在淡水化装置から出ている水ということで、
このタンクに入れた水というのはこのタンクが設置された時に、かなり昔の水ですから、
あの、その間の処理の過程が違っていますから、
水そのものは、最近の水は少しキレイ目だという事です。
読売新聞:じゃあ、過去のものが蓄積されているからという、そういう理解でいいですか?
尾野:当該のタンクに入れた水そのものを測っているものではありませんから、参考という
テレビ朝日 松井:
雨どいの汚染水の濃度ですが、改めて、テレビなので尾野さんの口の方から、
全ベータで濃度はいくつだったのか教えていただけますか?
尾野:
雨どいの水の濃度でございますけれども、
全ベータで言いますと2.3×10の8乗ベクレル/リットルということで、
高い濃度のものでございますと。
松井:あの、わかりやすく何万とか何億とか言っていただけますでしょうか?
尾野:え・・・8乗ですから、…ちょっとお待ちください。

いち、じゅう、hたく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、・・・

え、2億3000万ベクレル/リットルということでございます。
松井:
ありがとうございます。
これをベータ換算で、ストロンチウム換算を単純に「基準の何倍」というような言い方をしてもいいんでしょうか?
「その場合はいくつ」という様な表現が、東京電力としては考えられますか?
尾野:
これはちょっとあの、なかなか申し上げにくいかと思いますけれども、
いわゆるストロンチウムの敷地境界外での基準濃度というのはございますけれども、
この水地震がまだ敷地境界の外に出ているとか、そういうものではございませんので、
ま、中にあるものをそれと比べて何倍というふうに申し上げるのは、
必ずしも正確なものではないかと思っております。
あの、計算していただければわかると思います。
比率自身は計算すれば出ますが、
そういう使い方がいいのかどうかという事はありますので、
この場では回答は差し控えさせてもらいたいと思います。
松井:
こちらの方で、各報道機関で、
仮に外の海に流す量の基準と比較した場合にという事で、
中にあって出ていないという訳ですから、そういう比較でいう場合には構わないと
尾野:
それは、一般的に公表されている数字の使い方の問題ですから、
その使い方が適切かどうかも含めてという事になろうかと思いますので、
松井:
尾野さんは全ベータとストロンチウムの場合は、半分で計算するとおっしゃっていたと思うんですが、
それでよろしいですか?
尾野:
およそということでいいますと、その位という事でございますけど、
勿論増減等もございますから厳密ではありませんがおよそそれぐらいという事であります。
松井:
およそ半分でという事ですね、わかりました。
フリーランス 村上:
ここに溜まっている水というのはいっぺんサリーにかけているんですよね?最初の段階で。
サリーで処理している訳ですよね?
その割にセシウムの134とかの濃度がものすごく高い気がするんですが。
尾野:
そうですね。
あのー、サリ―にかけてございまして、それによってセシウムが減ってございますけど、
もともとの、そのー、・・・・タービン建屋の地下に入っていたセシウム濃度というのは、
もっとはるかに高い値でしたから、
サリ―、キュリオンで4桁ぐらい落ちた状態でこれ位という事かと思います。
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h1m53s
イギリスのがん登録のグラフ
子どもの癌は非常に少ない
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h5m11s

今のを見てもね、子どもたちというのはどういう機会に検査を受けてこういう診断が付いたのかというのをね、
僕は開業医だから、うちで甲状腺がんが見つかる時っていうのは
患者さんが「なんかおかしい」と言ってくるのは非常に稀でですね、実は。
やっぱり、60歳、70歳になって、「なんかここ(喉)が変だな」とか、
僕が診て「変だな」と思ってやると、進行した癌だというのはよくあるわけですね。
で、今回の事で見つかっているような、
30歳、40歳、50歳ぐらいの癌というのは患者さん自身が訴えたんではないんですよね。
"やってみたらあった"という、そういう事です。
なんで"やってみるのか?"というと、心配だからやるというのもあるし、
それからさっきエコーの写真、一番最初話したように、頸動脈、総頸動脈、
こういう首のところですね、がー、すぐ横に走っているので
例えばコレステロールが高い人が治療するかどうかという時に、
「頸動脈の動脈硬化がどうか」というのをみる時に、たまたま甲状腺がんが見つかるっていうのが多いですね。
実は今日の午前中にやった人で、「これ癌かな?」という人が一人います。
60歳位の女性です。
コレステロールが高いので、頸動脈をみてみようって見てみたら、
甲状腺の右葉の一番頭側ですね、
上極って言う、上に一番近いところに石灰化の強い7mmぐらいの腫瘍がありましたから、
これは細胞診をやらなければいけない、耳鼻科の先生にですね。
ということで、紹介状を書いた人はいます。
大体みんなそうです。
ご自分で「何かグリグリする」なんて言ってくるのは歳とった人が多くて。
ですからこういう10万に何体とか100万に何体とか言うのは、
どういう事で行われているのかがよく分からない。
そこを「ダメだ」とか「いい」とかということではなくて、
一つのデータとして考えるべきだと思いますよね。
ケチ付けたい人は何でもケチ付けたいみたいだから。
医師会の血球の標準の表があるんですけれど、
それを「こんなのは古くてダメだ」といってケチ付けた人もいます。
でも2008年位のデータなんです。
全然古くないと思うんだけれども、とにかくなんかケチ付けないといられないという人は沢山いると思いますね。
「なにがいけないのか」というご質問が一番多いんですよね。
土壌の汚染なのか、空間線量なのか、食べ物には気を付けているんだけどとか、
僕の感じではですね、やっぱり最初の被ばくっていうのはある程度の影響はあると思います。
最初のフォールアウトですよね。
3月14,15とか20,21。
あのあたりのフォールアウトをどのように受けたかどうか?ということも大きいと思います。
それから「現在どんどん広がっている」っていう話をしたんだけれども、
これはたぶん吸気の影響なんじゃないかと、なんとなく思います。
なぜ吸気の影響なのかというと、
やはり下水の処理工場とか、それからゴミの焼却場の周りの子たちの具合が悪いからです。
あと多摩川ですね、
南側の方を流れている多摩川の流域の子どもたちが悪いと思うからです。
光が丘の清掃工場の周りが悪い。
稲城の清掃工場の周りが悪い。
どうもそういう分布になっているように思えてしょうがない。
実際に孫がやっている血液の白血球やなんかをみて、「これは悪いね」と。
お母さんも血球以外に「顔色が悪いんです」とか「元気がすごくないんです」とか、そういう話があるから、
「とにかく西の方にまず逃げて下さい」って言って、2週間か3週間逃げてもらうと、
全てがいい方向に向かう事が多い。
全例ではないと思いますけれど、とってもそういう事が多い。
で、子どもたちも「声が綺麗になる」というふうに言ったおばさんもいます。
咳やなんかは減ります。
咳というのは、多分ちょっと喘息的になっていたり、あとは副鼻腔炎ですね。
副鼻腔炎というのは昔でいうと蓄膿症だけれども、
そういう種類のものがとっても治りにくいと思います。
治療すればある程度はよくできるんだけれども、昔の様に完治になかなか出来ない。
たとえば喘息なんかは子どもよりも、僕はお年寄りの方が悪いと思いますね。
うちでも10年15年喘息を診てきている人たちがいますけれど、
10年前、5年前は治療すればある程度発作が抑えられて、
うまくいけば薬が切れて半年、半年後に軽い発作が起きて薬を使うという、
こうやってずーっときていた人達が、
今回は咳が3ヶ月止まらない、4ヶ月止まらない、
薬の量も今まで使っていた量の倍とか3倍近く、
あるいはステロイドなんかもガバガバ使わないと少しも抑えられない。
で、僕は限界を感じまして、
「どこかへ逃げて下さい」という訳です。
で、「北海道へ行ったら翌日に止まりました」とか、
「名古屋に行ったら翌日止まりました」とか、
「スイスへ行ったら翌日」みんな翌日止まっちゃうんですけど、「止まりました」と。
で、飛行機に乗って帰ってきて、「山手線に乗ったらまた咳が出ました」っていうのがね。
そういう話やなんかを考えると、
それからうちに来る人たちというのはお母さんたちが非常に気をつけていまして、
食べ物なんかは本当に気を付けているから、
だから食べ物や飲み水よりも、僕は、現時点では空気への影響が強いんじゃないかと思います。
なにに気をつければいいか?というと、
気をつけられることは全て気をつけてもらって、それでもまだ足りないんじゃないかと僕は思う。
東京に住むということがですね。
さっきも言いました、
チェルノブイリの前にベラルーシとかウクライナに行った先生たち、あるいは行った人達の話を聞くと、
やはり向こうでも、しょうがないから住むわけだけれども、年間に2ヶ月ぐらいは保養に出すわけでしょ。
1年間に24日って、鎌仲ひとみさんですか、この間ちょっとお話したらいろいろ教えて下さいましたけど、
24日間の保養をすると、保養を続けた子どもたちは大きくなって子どもたちをつくることがどうやら出来るらしいと。
「2週間ではダメだ」っていうふうに向こうの人達は言っている、って言っていました。
これは20何年間いろんな研究が行われたんだと思います。
で、日本みたいな国力の国ではないですから、
そういう子どもたちの保養とかいろんな妊娠の時の検査やなんかを全部国費でやるわけだけど、
「やはり最低24日間の保養がないとダメだ」というふうに向こうが言っているのですから、
日本はどうなんでしょう?
で、いろいろ調べて人によると、
東京っていってもいろんな場所があるんですけど、
全体としてみた時に東京の情勢というものが5ミリとか、あとキエフよりも悪いというふうにいう人もいますから、
ですからそう考えた時にやっぱり最低限保養っていうものが必要なんじゃないかなと思います。
ぼくが今回東京に長年住んでいるわけだけれども、
東京を出て向こうへ行く理由の半分以上が、
東京に住もうっていう人たちの話というのがどうもしっくりいかないんですよね。
「なにに気をつけたら生きていけるか」とか、
「どういう検査が必要か」とか、
「検査でなにがあったら危ないか」なんて言われたって僕にもよく分からないけれども、
ともかく相手が悪すぎると思うんですよ、放射能っていうのは。
さっきの丸山先生もそうだったし、
僕も調子が悪いから、やっぱり出るしかないなというのが偽ざる気持ちです、僕の。
で、「みんな引っ越ししなさい、出来なかったら知らないよ」って言うつもりはないので、
かといって行政が東京の子どもたち、それから皆さんぐらいの人達の健康を気にしてくれて、
「じゃあ、保養に行くように補助を出しましょう」なんていう事は
たぶん10年経ったって20年経ったって、僕はあり得ないんじゃないかと思うんです。
ここで10年15年頑張ってそういうふうになるのであればいいのか?っていうと、もう3年経っちゃいましたから。
僕は時間的に猶予は無いと思うので、岡山に行きます。
岡山県はご存じの方も多いかと思いますけれど、東京からの避難者がすごく多いところです。
何千人ももういらしています。
岡山県知事もそういう事は分かっていて、
まァ、健康を思ってくれている訳じゃないと思いますよ。
多分人口が増えればいいと思っていると思うけど、移住を促進しています。
で、移住定住説明会なんていうのも晴海かなんかでやったんですね、去年。
そしたら「何百人も殺到した」って言っていました。
ですから、まわりを気にしながらなかなか言い出せないけれども、
そういう事があったらポッと子どもを保養に出したいとか、そういうお母さんたちが沢山いると思うので、
向こうの行政とか医師会と一緒にですね、僕が。
東京の人達の保養やなんかにちょっとでも力を貸せればいいかなというふうに思います。
岡山の医師会の先生とちょっと話をしたんですけど、
もうこっちとは全然違いますね。
僕は岡山の医師会にあいさつに行く訳です。
今度向こうで開業しようと思っていますから。
で、まぁ、「何でそんな東京の開業医が岡山にきて開業するのか?」と、
「東京じゃあやっていられない位変なやつなのか」という、そういう事だと思うけど、
「なんでこっちに来るつもりになったんですか?」って言うから、
「僕は実は避難民なんです」っていうふうに、ま、告白する訳ですよね。
そうすると向こうの先生は、
「うちにも避難している人が何人も患者さんで来ていますよ」とか、
「うちの姪が吉祥寺にいるんだけど、大丈夫かどうか教えてくれませんか」とかって、そういう話になります。
僕は医師会でずっと理事をやって、地域のために随分やったつもりだけれども、
医師会でこの話をするとみんな嫌な顔をします。
目をそむける。
これはね、たぶん自分に関係することだからです。
当事者だから直視できないんだと思う。
一般のみなさん達もそうだと思う。
やっぱり住民も自分の事だから、もうちょっと客観的に考えれば、
いろいろ決断しなくちゃいけないことがわかると思うんだけれども、
やっぱりその「何とかなりそうなこと」を言ってくる人がいると、
その話に乗りたいという気持ちになるんだと思うんですね。
1:16:30
ーー:
今の質問に対する先生のお答えは今日来ていただいた核心に迫っていると思うんですが、
それから今日参加していただいた方の中にはね、
東京や神奈川に逃げてきた避難の方々もいます。
原告の弁護士さんなんかもお見受けするんですね。
東京に逃げてきたら東京の先生が岡山に逃げちゃう。
そういう事でかなり、今のお話に関連した事での質問があるんじゃないかと思うんですが、
紙に書いていただいた方でも書かなかった方でも結構ですので、
関連する質問があれば、おねがいします。
三田:
あのさっき「緩やかになんとか」だっていう、空堀川の線量が高くなっているっていうのをお見せしたでしょ?
あの人達が福島から保養に、
「小平・東村山へ子どもたちを呼んで」というふうに去年もおととしもやったらしいんだけれども、
「そろそろ呼べなくなる」というふうに判断しています。
これはもう、その地域を線量測定してみると、だんだん上がってきているからです。
残念ながらそうなんですね。
チェルノブイリからの保養なんかに力を使っていたおばさん達のグループみたいなものもね、
「福島から東京に避難しておいで」とか、保養に呼んできていた人達も、
「そろそろとうきょうの保養ではダメなんじゃないか」というふうに去年ぐらいから思い始めていると僕は思います。
いろんな人たちと話していてね。
だから残念なんですけれど、「東京はちょっとまずい」っていうのが僕の判断です。
これはみなさんには嫌がられちゃうかもしれないけれども、
一番極端な意見として、無難なところを言ってもしょうがないと思うので、僕はそう思う。
ほとんどの人は「大丈夫だ」って言っている。
「皆さんはどう考えるのか?」っていう問題提起っていうのかな、っていうふうにしたいと思います。
ただ、「絶対に住めない」と言っているのではなくて、
やっぱり最低限、ある程度長期の保養というのが必要になるんじゃないかというふうに思っているんですね。
これはチェルノブイリで活動していた人達がみんなおんなじように言っている事です。
ーーーつづく
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三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
48:43~
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=48m43s
ということでですね、甲状腺も心配なんです。
検査もするべきだと思います。
子どもに関わらず全年齢の人が少なくても1回はやっておかないと、ここどうなるのかがさっぱり分からないので、
全年齢の人が一回はやるべきだと思っていますが、
東京というのはそういうことをやってこなかった地域です。
それからやれるという施設、あるいはそういうテクニックを持っている医者がすごく少ないので
大変なことだろうと思いますけど、やろうやろうと言っているうちに3年経っちゃったんですけれど、
今からでもやらないとまずいと思います。
で、それよりも優先的にやるべきなのが、もっと簡単に出来ますから血液検査です。

白血球の数。
白血球の分率と書いてありますけれども、末梢血液像とか白血球分画とかいろんな言い方がありますけれども、
何%ずつなのかと、リンパ球、好中球。
好中球は桿状(かんじょう)球と分葉球に分けることもあります。
好酸球は増えている人が多いと思います。
で、異形リンパ球というちょっと特殊なものが出るんですけれども、

ここにはね、好中球、好酸球、単球、リンパ球って印刷があるんですけど、
この異形リンパ球(ATY-LY)って印刷がないんですね。
というのは、普段はこういうのは出るわけがないから印刷がないんです。
でも、この電離放射線(障害防止規)則には異形リンパ球が最初から入っている位、
これが決め手なんじゃないかと思っています。
で、実際に異形リンパ球をはじめとした白血球異常がですね、
これわかりますよね、東京湾です。東京都で、神奈川県、埼玉県です。

ここに丸くしてあるのが2011年末から2012年春。
これは三田医院で検査を始めて3~4カ月間で、白血球異常があると僕が判断した人達の分布です。

これは知っていますよね、皆さんご存じの、これが妥当かどうかというのはあるかもしれませんけれども、
流れてきて、松戸・柏・三郷・流山・守谷これ特にポトンと落ちたと。
西の方は比較的きれいに保たれた。
実は秩父からこうやって入ったとも言われているけれども、
この3月から1年以内の三田医院の受診者で見た時に、異常のある子がこういうふうに集まったんです。
この辺が三郷ですね、この辺にさいたま市があるのかな、
で、三郷と埼玉で中のいいお母さんたちがいて、
ここの子が、さっきから見せているように2回、3カ月間見続けても異常が出続けたわけだけど、
こっちは異常が出ていないんですよね。
で、「何かの間違いだと困るからもう一回やって」というお母さんたちが沢山いました。
2回やっても異常は出なかったんです。
これが1年以内の事です。
2012年末から2013年の春、こんなふうです。

ここが全然いないのはみんな逃げちゃってうちに来ないからだからです。
治った訳じゃないです。
ここの人が来なくなった。
で、文京区はどうでしょうか、一人いたような気がする。
多摩とか横浜とか、神奈川、埼玉市、川越とか所沢とか、こういうところに
前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになったというのが約1年前です。
ですから、多分、事故があって1年間というのはホットスポットのところにものすごく強い影響があって、
その他は比較的保たれていたんではないかと思うんですけれども、
無頓着な事をしているから、みんながじゃないですね、行政がですね。
無頓着だからこういうふうに広がってしまったというのが考えられると思います。

これは「えんとつ」という新聞に折り込まれているチラシみたいなもんですけど、
「小平、村山、大和衛生組合」って書いてあります。
小平市、東大和市、武蔵村山市。小平市の、これら3つの境目にあるにあるごみ処理施設ですね。
ゴミ処理とか下水道の処理施設が、こういう折り込みを入れてきました。
2012年ですね。

空間放射線量測定結果、地上高さ1m、5回測定平均値。
バックグラウンド、ちょっと離れたところの雑木林の中で、大体0.05位。
で、ここで測ると、0.08とか、
こことちがうところの東村山というところのデータは0.1近いものも出ています。
こういうのはゴミの焼却炉と関係しているかなと思います。
こんな高いところは僕が住んでいるところのまわりに普通ないです。
これが高さ1mですから、多分煙突から出て空間線量に影響があるのではと思っています。

これは、ここは新青梅街道って言うんですね。
右が新宿で左が青梅。
小平ってこっちの方ですけど、
東村山っていうところの人が子どもの未来を考えるゆるやかなネットワークというところの人が、
ここに空堀川という川が流れています。
この辺というのはほとんど武蔵野台地ですから、川らしい川が流れていないんです。
雨が降るとちょっと水流が増えて、雨がしばらく降らないとチョロチョロチョロという、そういうものなんだけど、
丹念に調べたらここでも1マイクロシーベルト近いところが何カ所かあると。
この地域というのは2011年の直後にも調べられていて、こんなに高くなかったんですね。
ですから、これは2013年の3月ですけど、
2年間ぐらいの間でかなり汚染が濃縮している場所が何カ所もあったり、
綺麗だったところが悪くなっているという、そういう事実がある。
これは、丸山雅一先生先生っていう先生で、
実は消化管のX線診断学の大家です。
僕のお師匠さんみたいなひとです。
僕が病院に勤めていた時には胃とか腸のレントゲン検査が好きで、
この先生からいろいろ手ほどきを受けてやっていました。

レントゲンですね、透視室の中に、患者さんが入っているところに一緒に入って
実はバリウムなんだけれども口から飲ませるんではなくて、
口から細い管を入れてそこに大きな注射器でバリウムを入れたり抜いたりしながらやるという。
大体一回やると1時間近くかかる精密検査です。
ものすごく被ばくします、患者さんがね。
僕たちは、鉛のプロテクターを付けて、その下にフィルムバッジをつけますけれども、
やっぱり散乱線というのを浴びます。
透視し出すと患者さんの身体に反射したのが、結構飛びます。
で、フィルムバッジにも、一生懸命やった月にはカウントされる位の被ばくを僕たちはします。
若かった時にはちょっとイキがって、被ばくに負けずにやっているみたいなね、バカですよね。
そういう風でしたから、僕はものすごく被ばくしました。
この先生はその何倍も被ばくしていると思いますけれども。
えーっと、僕には子どもが二人いますけれども、上が男で下が女です。
このいろんな先生たちに「子どもが生まれました」と言うと、
「女の子?男の子?」って聞かれるから
「男の子です」って言うと、
「君はまだ浴びが足りないね」と言われました。
この先生は女の子二人です。
僕の上司は女の子二人です。
外科部長も女二人。
技師長も女二人。
「ちゃんと浴びると男の子は生まれない」というのがレントゲンに関わってきた医療者の常識だったんですね。
何故かうちは男が生まれましたけど、この先生は女二人。
とっても怖いと思うのがですね、
この先生は僕よりも10も年が上なんですが、検査をしている時にね、
この先生よりもいくつぐらいからだろう、50ぐらいかな、50位になったら、
検査を1時間ぐらいかけてやるって言いましたけれども、
15分、20分やると、「ちょっと辛いから私は出る」って言って外に出るようになったんです。
「身体がほてって目がまわるから、これ以上部屋の中にいられない」っていうことです。
「これを放射線宿酔(しゅくすい)というんだよ」と言われました。
"放射線酔い"です。
僕はまだそういう経験がなかったので、
「そんなものなのかな」と思いましたけれど、
で、この先生はそれからほどなくして検査室には入らなくなりましたね。
外から指示だけするようになって、
5年位して腎臓がんになって、手術をして、
インターフェロンで治ったと思ったらば、食道がんであっという間に死んじゃいました。
60前に亡くなりました、この先生は。
世界的に有名な先生です、この先生はね。
で、この先生のお師匠さんは白壁(白壁彦夫)先生というエントリ?診断学を作った先生ですね。
バリウムと空気の二重造影というのを考案して世界に広めた先生です。
この先生はこの先生の何十倍も浴びていると思います。
昔のレントゲンの機械でやっていましたから。
でも白壁先生は80ぐらいまで生きました。
普通に亡くなったんですね、普通の病気で。
ですから、多分放射能というのはものすごく個人差が大きいと思う、あらわれるものが。
僕はその事を身を持って感じました。
僕は基礎的な被ばくがすごく多いので、もうこれ以上は被ばくしたくないという気持ちが非常に強いです。
なんか自分の身体が他の人達よりもむしばまれている感じがして、
えー、ちょっと調子が悪いんですね。
なんか、ここ(口)の末梢神経のしびれみたいなのが時々出てみたり、
頭の皮膚炎なんかも治らないし、
声もこんなふうじゃないんですけど、この1年2年はちょっと悪いんじゃないかと思います。
この間墨田区の講演会に来てくれって言われて、御徒町のところから行ったんですけど、
ぐぐーっと坂を下りていくと、むこうの空気は悪いと僕は思いましたね。
この辺はちょっと高台だから少しいいのかもしれない。
うちの方がもっといいような気がするけどね。
ですから、ナメてはいけない相手だとは思う。
だけど、確率的な事だから言えない。
個人個人が気をつけなければいけないという、そういう事だと思います。
これが最後のスライドです。
これが東京の花です。
江戸川区のお庭にある花です。

こういうマーガレットみたいな花ですよね。
これもそうなんだけど、ちゃんとした花びらというのはこれぐらいしかなくて、
なんか筒みたいになっちゃっている、ねじれちゃっているみたいな、
こういうのが大体3分の2ぐらいです、ここの庭は。
どうもね、見ているとマーガレットみたいな花というのは、
結構こういう形になっているのがこの2~3年すごく多いように思います。
ちょっと嫌な感じですよね。
こういう綺麗な花びらもあるわけだから、
何人か子どもがいると、元気な子もいるけれど、こうなっちゃう子もいるのかなという様な、
これがそういうものの象徴的なものかなというふうに感じて写真を撮りました。
ーー:これ、どこですか?
これは江戸川区です。
江戸川区の普通の家ですね、特別な家じゃなくて。
道端に土があって植わっているような。
だから、毎年毎年そこに生えては枯れてという様な、そういうものだと思いますね。
これが今日のお話です。
――質疑応答に続く
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竹内択選手涙の会見
2014年2月17日 ジャンプ団体銅メダル
清水礼留飛 伊東大貴 葛西紀明 竹内択

病院で一応難病のチャーグ・ストラウス症候群っていう、病気の可能性が8割あるっていう事でいわれまして、
難病って聞いてあんまりいい気持はしませんし、
自分として、「もしかしたらこれは死んでしまうんではないか」とか、脳裏によぎるものとかもありましたし、
もちろんオリンピックは出れないんじゃないかっていう・・・、あの、気持ちもありました。
まぁ、そのなかで・・・、あの、家族の支え、病院の人とか、(涙)
本当にいろんな人に助けてもらって、(涙)…オリンピックにこれたなって、(涙)
自分なりに精いっぱい飛べて、

本当に先輩たちに助けてもらって、メダル取れました。
(涙)
本当に感謝しかありません。
ジャンプ竹内 重い病気明かす
NHK 2月18日 8時36分
スキージャンプ男子団体で銅メダルを獲得した竹内択選手は、試合後の記者会見で、
重い病気を抱えながら大会に臨んでいたことを明らかにしました。
竹内選手は先月、ワールドカップ遠征中に高熱やせきが止まらなくなって緊急帰国し、
血管障害の難病の可能性が高いと診断を受けたということです。
竹内選手によりますと、
この病気は「チャーグ・ストラウス症候群」という、120万人に1人がかかるといわれる難病で、
40度近い高熱やぜんそくの発作などの症状が出るということです。
竹内選手は帰国後、およそ2週間入院して症状は改善しましたが、今も薬を飲みながら治療を続けています。
会見で竹内選手は「メダルを獲得したら、病気を公表しようと思っていました。
家族の支えがあってオリンピックの舞台に立てた。
同じような病気と戦っている人に勇気を与えられたらうれしい」と涙を浮かべて話していました。
竹内 難病と闘っていた「元気を届けたいという思いで飛んだ」
スポニチ 2014年2月18日 07:16
ソチ五輪ノルディックスキー・ジャンプ男子団体ラージヒル (2月17日)
ジャンプ団体 抱き合う葛西と竹内

1回目127メートル、2回目は130メートルを飛んで日本の銅メダル獲得に貢献した
竹内択(26=北野建設)は競技後、
難病「チャーグ・ストラウス症候群」(アレルギー性肉芽腫性血管炎)の診断を受けていたことを明かした。
「チャーグ・ストラウス症候群」とは全身の細い血管に炎症が生じる疾患で、原因は不明。
発熱や体重減少、手足のしびれ、消化管出血、関節痛などの症状が起きる。
竹内は今年1月に肺炎にかかったとして2週間の入院生活を送っていたが、実際は難病を患っており、
「結果を残してから公表しようと思っていた」という。
投薬治療で顔には吹き出物ができ、筋肉はそげ落ちた。
それでも病室で少しでも体力維持に努め、感覚を忘れないように助走姿勢を組んだ。
「入院したときは五輪に出られないと思ったこともあったけど、
体を戻してメダルを取りたいという気持ちでやってきた」と明かした竹内。
同じ病気で苦しむ人に「あきらめないで頑張れば思いは叶うと伝えたかった」といい、
「元気を届けたいという思いを込めて飛びました」とジャンプに込めた思いを明かした。
ジャンプ竹内が病気公表 重いせきの症状
ソチ五輪[ 2014年2月18日10時55分 ]
竹内択(北野建設)は団体終了後、重いせきの症状や手足のしびれなどが出る
「アレルギー性肉芽腫性血管炎」の可能性が高いとの診断を受けていたことを明らかにした。
年末年始のジャンプ週間中に体調を崩して最終戦を欠場。
帰国後の検査で判明したという。
「結果を残してから公表したい」という思いがあったため、チーム関係者は約2週間の入院の理由を肺炎と説明した。
今季は3月9日のオスロでのW杯まで出場を予定している。
肺炎の竹内択「何とか五輪に間に合う」
ソチ五輪[ 2014年2月2日15時28分 ]
搭乗手続きを終え成田空港を出発する竹内(撮影・渡辺佳彦)
ノルディックスキーのジャンプ男子ソチ五輪代表の竹内択(26=北野建設)が2日、欧州に向け成田空港を出発した。
年末にひいた風邪をこじらせ、肺炎を併発。
W杯を転戦するため先月29日に離日した全日本チームとは離れ、地元の長野で治療と回復に専念。
練習をこなしながら、この日の出発となった。
ドイツ・ミュンヘン到着後、先発組と合流し3日夜(日本時間4日未明)にソチ入りする。
長野では入院する必要もなく順調に回復。
白馬ジャンプ台で2日間で16本、ノーマルヒルを飛んだ。
「何とか五輪に間に合うかな、という感じです。
トレーニングも、夏場以上に積めました」と急ピッチで仕上げた。
顔には薬の副作用でできた発疹が浮かぶが「ジャンプを飛べるのは健康の証し。
パワーアップもできました」と話し、搭乗機に乗り込んだ。
イリーナ・スルツカヤ選手(フィギアスケート)が何故か突然気になった
2012年10月のブログより一部抜粋
2003年彼女自身も自己免疫疾患(アレルギー性肉芽腫性血管炎)にかかり、気管支炎を併発、
一時期は歩行も困難になった。トイレには這って行かねばならず、「ストレスで毎日泣いていた」という。
最初の症状が表れたのは、オリンピック金メダルを目指していた時だった。
咳と熱が続き、足はむくんであざができ、そして喘息。
血流障害は、足の動きに影響を及ぼした。「変だなとは感じていました」と彼女。
医者は結局、数十種類以上ある血管炎の一つ、
チャーグ・ストラウス症候群(アレルギー性肉芽腫性血管炎)と診断した。
発熱、けん怠感、筋肉や関節の痛みに加え、喘息、アレルギー、
特定のタイプの白血球の増加などの症状が生じる。
スルツカヤの主な治療方法は、
プレドニゾン薬(※プレドニン又はプレドニゾロンのことか?。副腎皮質ステロイド剤)と、
症状の進行を予防するために用いられるMedipredという薬の軽いバージョンのものだ。
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
31:24~
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=31m24s
検査を始めたのは、実は2011年の12月からなんですけれども、
その前にも三田医院で採血は定期的にするわけですよね。
たとえば血圧の薬を飲んでいる人とか、高血圧の治療をしている人とか、コレステロールの治療をしている人とか、
それから行政がやっている健診やなんかがあるでしょ、定期的に。
当然、具合が悪くても採血をするから、具合が悪い時のは全部一生懸命調べて除いて、
で、調べてみました。
これは、30歳から80歳の三田医院の患者さんのですね。
90歳位になると、ちょっと病気が隠れていると思って削りました。
30歳未満の人というのは病気がなくて、ほとんど採血がないですね。
だからこれ位の歳でみてみました。
2008年から2013年
赤●が爆発。
WBCというのは白血球です

RBCというのが赤血球

PLTというのは血小板です。

ですから、原発事故の前と後とで比べてみました。
これはさっきお話ししたように電離放射線健診で「血球というものが要注意だよ」って言っている訳ですよね。
で、法律でも決まっているんです。
「こういう検査を努力すればいい」というふうに言っている訳です。
実際にいろんな病気でね、肺がんとか食道がんとか、
放射線照射というのをやりますよね、治療で。
やる時にどうかけちゃいいか?っていうと、下手にかけちゃ死んじゃう訳ですよね。
だからかけ過ぎないように、っていうのを気を付ける時に、こういうところを見ながら。
「今日やってみたら随分貧血が続いているから、ちょっとここでお休みを入れよう」とかね、
「検査したらよくなってきたからもう一回かけよう」とか、そういう手加減を、
いまはもうちょっと緻密かもしれないけれども、昔からよくやっているんです。
だから放射能と、この血球というのが関係しているというのは、医者の普通の感覚だと思います。
ですから、東京にプルームがきて、線量があがって、
空間線量計で見てもやっぱり以前よりは高いですよね。
そういう時に一番変化が出るのかどうか?というのをみてみたかったわけです。
で、「ちょっと貧血になった人がいるのか?」なんてもしかして思ったんですけれども、
通してみるとあんまり問題は無かった。
血小板なんかは大量に被ばくするとぐっと減ると言われているけれども、全然変化なかった。
白血球でも、この年の人達は結局変化なかったんですね。
ですから、大人に関してはこういう影響は出ていないというふうに僕は思いましたし、
今でも全体的にはそういう感じだと思います。
これが小児の
白血球

赤血球

血小板です

2012年と2013年しかないというのは、
2011年の事故以前にこんなことをやっていなかったからですね。
たとえば、喉が腫れて熱が出ている人の白血球なんか比べてみたところで何の役にも立たないから、
だからとにかく、ちょっと始まりが遅かったと思います、2011年の12月からというのは。
だけれども、なかなかこう、患者さんが来てくれなかったし、
「やるよ」って言ったらいきなり何十人もきちゃったんですけれども、
2011年の年末、そこから見ていくとですね、
一番下の血小板なんか、チョト大きく波を描いているんだけれども、あんまり関係ないです。
季節的に変動するんです、血小板というのは。
それから真ん中の赤血球。
これもほとんど変わりはないです。
この黄色いところが大体基準の真ん中位と言われている、さっきの本でですね。
一番上の白血球をみると、この黄色いところが基準の中心ぐらいなんですけれど、
ずーっと下がってきちゃっているような、12年13年ですね。
そういうふうに思いました。
これが、特に好中球について12年と13年うちでやった検査をプロットしてみました。

なんとなくちょっと下がっているのかな、っていう
で、これは完全に統計に出来る程の症例数は無いんですけれど、
近似曲線ということでみてみると、下がっている。
医師会に書いてあるところに線を引いてみました。
ここからここまで基準値というんですけれど(黄色い線)

そうすると、基準値に入っている人たちもいるんだけれども、
どうも下に出ている人たちがすごく多い。
上に出ている人があんまり居ない。
っていう事に気が付いたわけです。
好中球、ぐっと下がってまたちょっともどったり、複雑な動きをしています。

これは白血球全体です。

さっき大人のは見ていただきましたけれど、赤血球をもう一回統計をとってみました。
これは年齢ごとに分けています。
ゼロ歳、1~5歳、6~15歳、一番右が大人です。

この分け方というのは、さっきの医師会の教科書の年齢分類がこうなっているからそれに揃えてみただけです。
ゼロ歳が大きく動いているように見えますが、実は症例が少ないのでよく分からないです。
赤血球に関して言えば、1~5歳も6~15歳も大人も殆ど変わらないです。
大体基準のガイドラインというところでずーっと来ています。
これは、福島じゃないですね、東京とその近郊の子どもたちです。
血小板

血小板はですね、ここは基準値という訳じゃないですね。
やっぱりゼロ歳児はちょっと症例数が少なすぎて何とも言えないけれども、
血小板はちょっと減ってきているのかな、というそういう印象です。
大人の30歳~80歳で見るとあんまり変わらないかと思ったんだけれども、
こうやって見ると、ちょっと減っているのかもしれないと思いました、血小板ですね。
ーー:横軸は何ですか?
横軸は時期です、月ですね。
これは2011年の年末から2013年の頭ぐらいまでのものです。
白血球

これが白血球、縦が数ね。
大体2012年の1年間ぐらいに考えていただいたらいいんだけど、
1年間でどう動いたか?という事です。
ゼロ歳児はやっぱりちょっと何とも言えない感じ。
年齢ごとに基準値が違うので、
1~5歳の基準の範囲、6~15歳の基準の範囲、
大人の基準というのはあんまりはっきりしたものがないんですけど、3900~9500位と言われてますけど、
こうやって年齢ごとに合わせてみると、かなり右下がりなんですね。
で、同じように右下がりなんだけれども、幼稚園ぐらいまで残っていうのは、
平均をとってみても一応基準値の中に収まっているんですけど、
小学校ぐらいをみてみるといわゆる基準値の下限のところにかかっちゃっている。
ですから本当だったら赤いところでいって欲しいんですけどね。
好中球

特に好中球は「白血球の中で随分下がっていて危ないんじゃないか」といういうふうにずっと言っているものですけど、
ゼロ歳児はちょっと何にも言えないんですけれども、
幼稚園は下がっている。
小学生ぐらいだと下のラインを割っちゃっている。
これは平均値ですね。
ここに緑の線を書きましたけれど、
これは1500以下、好中球減少症といって非常に要注意のグループですよという、こういうもの。
実は小学生ぐらいは全体的にものすごく下がっているけれども、ものすごく低い子はあんまり居ない。
赤ちゃんの中にすごく低い子がいるんですね。
ここがちょっと心配だと思います。
好中球異常の割合ですね、2012年。

縦軸が0%から100%
小学生以下、小学校・中学校ぐらいで見ると、
いわゆる基準値に満たない。
上に出ている子はいいんですね。
基準値に満たない子どもたちの割合が10%だったのに、これはも70何%というね、
ですから3人来たら2人は正常に入らないという位のそういう事で、この辺でちょっと焦ったわけです。
これが県民健康管理調査ですね。
福島県の平成23年度の大人の白血球のグラフです。


で、これがとっても分かりにくく書いてありますね。
PDFが160何ページあって、今回のもそれに近いと思うけれども、
身長、体重、血圧、GOT、GPT、 それから中性脂肪、
まあ、どうでもいいようなものの中に紛れ込むような感じでこういうように出てきています。
で、不思議とこれをちゃんと見て「いけない」といった人が、あまりこちら側にはいないんですけれども、
丁寧にみていくとちょっとおかしいと思うところです。
大人の40歳以下と40歳以上。
このようなグラフが書いてあります。
これは(横軸)白血球の数ですね。
2000,3000,4000,5000,6000、こっちが(右)1万5000
縦が人数ですね。
ここに(縦線・みどり)線を引いたのは一般的に使われている日本人の成人男性の基準値です。3900~9500。
中央値(縦線・赤)が6700にあります。
これはハッキリしたデータで、昔労働省ですか、
職場の健診とか人間ドックとかそういうもので、年度ごとにバッチリ出てます。
それによると、赤い線が一番多くて緑の線の外が一番少なくて、緑の線の中が多いと。
緑の線の中に95%入ると書いてあります。
ですから、どうも見てみると左にずれちゃっているんですね。
それが子どものそういうはっきりした95%入るというデータはいくら探しても出てきません。
それは当然子どもの健康診断なんかないからですよね。
で、これは医師会のものを引いてみました。
白血球の数。緑の線内が基準で赤い線が中央値。

左にずれている。
いろいろ調べてみるとですね、赤い線が中央値で左の緑線がマイナス1標準偏差、右の緑の線がプラス1標準偏差。
ですから緑の線の中に7割ぐらいが入るという事なんだと思います。
そうすると7割と15%、15%というぐらいの割合かなと思いますけど、
中央がこれ位ずれていて35%。

下が小学生で基準値よりも低いのが55%。
これはさらに好中球の子どもです。


同じようにずれているという事。
これがリンパ球


リンパ球もやっぱりずれている。
で、これが一番わかりやすいところでですね、
7歳から15歳の男の子の白血球。
これは福島県県民健康管理調査ですね。
(クリックすると大きく見る事が出来ます↓)

白血球数です。
平成23年度でいうと、こういうグラフなんですね。
ここ(縦軸)に800人とか600人とか書いてあるので、
一生懸命何mm、何mmって測って、全体の人数から数を出して、割合を僕なりに出してみたんですけど、
本来であれば赤い線が中央値ですね。
緑の線が教科書に書いてある、マイナス1SDとプラス1SDです。
ですからいわゆる基準値として書いてあるのはこれ位だと。
で、マイナス2SDというところで、この黄色と黄色のところに95%ぐらい入る、
(右はマイナスと書いてあるがプラス2SD)
大体こういう正規分布というんですか、左右本当は対象じゃないかもしれないけれど
こういうモデルというものが考えられる筈です。
ここからここまで(黄色の線の中)に95%入るはずのものが、
福島県のこの年の男の子たちは、黄色の線の中に入っているのは70%です。
黄色の線から出ているのが30%です。
大したことないなと思うかもしれないけれど、
中央の値というのはやっぱりこの基準からちょっと外れて、
本来の中央値よりも2000とか2500ぐらい少ないです。
(黒い曲線は福島県の人数計算で僕が作りました。ここに収まって入れはかなり健康的な集団だと思うけれども、左にずれちゃっているよという事ですね)

よーく見てみるとですね、このまとめのところに、
「白血球減少、好中球減少、リンパ球減少の割合に、年齢区分や性による大きな隔たりはなかった」
なんか大したことないっていうように書いてあるようなんですけれども、
実は白血球も減っているし、好中球も減っているし、リンパ球も減っているって。
これは23年度なので、これは正直に認めているんだと、僕は思います。
ただ、これについてこの後どうしたっていう話は無いですね。
で、今回発表になったのをみても、どうもこの白血球に関する事っていうのは、
多分「意識的に飛ばされているんじゃないか」と思います。
特徴としてはですね、多分「ストレスが強いから気をつけなさい」とか、
「外で遊ばないからメタボリックシンドロームになった」とかそういう話ですよね。
「大したことじゃない」けれど、こっちの方が僕は大事だと思いますよね。
福島県の県民健康管理調査を私なりに、
白血球の14歳以下の子どもで数を全部出してまとめなおしましたけれど、

基準値内に入っているのが45%(赤)で、基準値より上(青)なのが7%で、基準値より下(黄色)が48%と。
これが福島県民の白血球の分布です。

で、常総生協というところが去年2013年の1月に200人の子どもを一気に検査したと、
1日か2日で検査したんですけれど、
それで見ると、基準値以内が半分で、基準値をかける人が44%、福島県とそっくりなんですね。
常総というのは、これは読んで字のごとくですけれど、千葉北部と茨城です。
ここに私が調べた白血球の数が書いてあります。
それから、2個目が好中球ですね。

好中球は下限を下回っているのが40%
これは偶然なんですけれども全く福島県と同じような分布になりました。
それから最後のリンパ球。

リンパ球は福島県よりも常総の方が悪いんじゃないかと思う位ですね。
1年時間差があるんですけれど、こういうふうに出ました。
ーーーつづく
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三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
<甲状腺疾患>
「今後は今までの常識とは違う」~関東の子どもたちの異常について(1)~2/14三田茂医師(文字起こし)
の続きです。
三田医院 三田茂医師のお話 2014年2月14日
ホットスポットに住む4歳の男の子~血液検査
24:21
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=24m21s
私は甲状腺を患者さんが心配で来た時に、甲状腺のエコー検査と血液検査をやっています。
これは、そういう意味でするのがいいと思っているからやっている訳です。
甲状腺はさっき言ったように、それほど緊急ではないかなと思うけれども、
やったらやっただけの事はあると思うからやっています。
是非やりたいのはやっぱり血液検査だと思います。
これは電離放射線健康診断個人票という、これは電離放射線細則という法律であるんですけれども、
例えば僕たちは放射線を扱いますから管理区域に普段出入りする訳ですよね。
それから放射線の技師さんとか、検査につく看護師さんとか、
そういう人はみんなこの診断を受ける義務がある
あるいは、原子炉で働く人たちもこれを受ける義務があります。
年に2回か3回受ける義務があると思います。

ここに上の方には「受けた線量」なんて書いてあるので、これは外部線量だけの話です。
これは爆発してダーティー(dirty)な放射能がどうのこうのという話じゃなくて、
外部被ばくがどうのこうのというだけの話ですね。
その線量の推定を書いて、それから血液検査をして、
あと目に関しては「目はよく見えるのか?」
「皮膚はなんか変なふうになっていないか?」
これは自己申告です。
ですからこの健診というのは「ちゃんと血液検査をしなさい」という、そういう健診です。
「血液」と書いてあります。
赤いほうが赤血球、血色素、ヘマトクリット。
これは貧血ですね。
いわゆる貧血、赤さがどうか?という事ですね。
ちょっとビックリしたのが血小板がない位。
で、一番上に白血球があると。
ですから白血球が大事という事です。
これが三田医院のデータなんですけれども、
これは4歳ぐらいの男の子。
ホットスポットの男の子です。

右と左に分かれていますけれど、左側が2011年12月1
で、データが悪かったのですぐに再検査したんですけど、
→が付いているように、白血球、赤血球、血小板。これが基本ですね。
この人を左からみると、
白血球数が5000個
赤血球数が463万ですね、これは万っていう単位。
血小板が21万9000。これも万っていう単位です。
白血球が赤血球と一緒じゃなくてずっと多いんですね。

これが血液像です。
ですから血液をとって、プレパラートとして、このうすーく、本当に薄くのばすとこんな感じになります。
それを染色したものですね。
まあるい飴玉みたいなの、これが赤血球です。
ふたつ入っているのが白血球ですね
で、カスみたいに、ゴミみたいに写っているのが血小板です。
大体こんなような感じ。
だから赤血球がものすごく多くて血小板はかなり、これで1,2,3,4…9個ぐらいあるんですけど、
で、白血球はそんなに多くないと。
右がリンパ球で左が好中球です。

で上の段ですね、
白血球、赤血球、血小板まで、これが数を数えるわけですね。
マイクロリットルあたりの数という事ですから、
さっき5000と言ったのは1マイクロあたり5000あります。ということです。
この下の末梢血液像というのは、それとは別に、さっきみたいは標本をつくってカウントした時に、
白血球をたとえば1000個カウントすると、
その中に好中球が35.7%ある
好酸球が1.2%ある。
リンパ球が57%あると、そういうことです。
この人の白血球5000のうち好中球が35.7%というのは、
この下に書いてある5000×35.7%(35.7/100)=1785
この人は12月の時点で白血球5000のうちの1785が好中球だった。
リンパ球は57%だから、2850ぐらいですか。
で、このパーセントと、それから総数というのは、日にちによって変わっちゃうので、
比較する時には実数計算が原則です。
本来でも教科書に書いてある事です。
2番目の好酸球というのにもちょっと問題のある子が多いです、実は。
好酸球はアレルギーで上がると書いてあるけれども、昔の本には放射能で上がると書いてあります。
最近はアレルギーが多いから好酸球=アレルギーみたいに思っているけれども、
そうじゃない場合も大いにあるという事です。
これは僕が基にしている本です。
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日本医師会雑誌というんですけれども、
「生涯教育シリーズ」といって、日本医師会の会員には、大体多くの先生は会員なんですけど、
日本医師会から一生勉強しなさいと、こういう本が定期的に送られてくるんですね。
整形外科も、婦人科も、いろんな本が送られてきます。
これが24年、おととしに送られてきた子ども用のマニュアルです。

これはもうちょっと古いんですけど同じような「血液疾患診療マニュアル」
いろんな教科書があるんだけれども、一番無難なところというところで、
僕の話は全部この、日本医師会が出している生涯教育シリーズの教科書を基にした話です。
もう一度戻りますと、
白血球、赤血球の数。
それから末梢血液像。これは白血球5000個の、あるいは6200個の分類という事です。
この一番下のATY-LYと書いてあるのは、異形リンパ球ですが、
これが本来は、末梢ですね、血管の中を流れている血液の中には見られないものなんだけれども、
今回、この子はみられたと。
ですから、2011年12月にこの子は、ホットスポットに住む男の子でしたけど、
好中球の数もすごく少ないし、
年齢からしたら白血球数も少ないし、
本来ないはずの異形リンパ球も出たし、という事で3か月後にもう一回調べてみたんだけれども、
「変わらなかった」という事です。
ーーつづく
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子どもたち一人ひとりに時間をかけて診察されてきた三田茂医師のお話です。
これからの甲状腺疾患について要点を話されていましたので、その部分を文字起こししました。
2014年2月14日
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=17m31s
三田茂医師(小平市三田医院・院長):
僕の大学は信州大学で菅谷先生の学校です。
同級生に聞くと「菅谷先生に教わって講義が面白かった」というんですけど、
僕はよく覚えていないんですけど(笑)
菅谷先生の一応教え子という事になっています。
で、とても厳しいんです、信州大学は甲状腺に関して。
これは、長野県というのは甲状腺疾患の多発地帯だったんですね。
海がないから。
だから地方性の甲状腺腫のこんな大きな写真なんかも見せられましたし、
試験も厳しかった。
卒業して東京に帰ってきて、病院で甲状腺のことを、ちょっと困った時にまわりを見てみると、
東京には甲状腺の病気が得意な人はあんまり居ないんです。
・甲状腺がんは高齢者の病気である(あった?)
甲状腺がんという病気。
これは今子どもの甲状腺がんが問題になっているけれども、「高齢者の病気」なんですね。
あるいは、今まではそういう理解だった。
だから、甲状腺がんが40代で無いことは無いんだけれども、
甲状腺がんを扱い慣れてる先生たちは、
「放っておいても大丈夫なんで、もうちょっと待っても大丈夫」っていう感じです。
・甲状腺がんは進行してから手術しても大丈夫である(あった?)
甲状腺がんは進行してから手術しても大丈夫で、ある、あった。
今まではね。
だから「ちょっとグリグリしていたものが大きくなってきました」と、
そういうのをすぐに甲状腺、内分泌科の先生にみせても
「こういうのはまだ内科医のガイドラインではいいんですよ」っていう
「どんどん大きくなっても、大きささえ大きくなければいい」みたいなことを平気で、今までは言われました。
・小児科医は甲状腺疾患の経験がない
これはね、ほとんど「ない」と思います、小児科医は。
上に書いてある通り甲状腺がん自体が高齢者の病気であるし、
小児科が診る甲状腺疾患というと、さっきのびまん性の機能性障害ですよね。
甲状腺機能低下症とか、バセドウ氏病とか、せめてそれ位。
「私は小児甲状腺の専門です」っていう小児科の先生と今回何人か話をしましたけれども、
「甲状腺がんはみた事がない」とみんな言っています。
それから、小児甲状腺の専門の先生は、「超音波を触ったことがない」とみんな言います。
当然自分で機械を持っていないです。
ですから小児科の先生に、「子どもなんだから甲状腺をみてくれ」というのはやっぱり無理なんです、これは。
・東京は甲状腺疾患が少ない土地であった
さっき言った通りですね。
病院に入って見回してみると、だれも甲状腺の事をよく知らない。
こんなに大きな都市で、何千万もこの地域に住んでいるのに、「伊藤病院」ぐらいで事が足りていたんですね。
こんなところに病院が一つで足りていい訳がないけれども、
やっぱり東京には甲状腺疾患が少なかったので、
「東京の医者というのは甲状腺に対してのセンスは悪い」と僕は思いますね。
・甲状腺エコーは発展途上
これはデジタルの機械が出始めてどれ位になるんでしょうか、10年位になるのかな。
で、それまでのアナログの機械と、今のデジタルの機械は見え方が全く違います。
それから、デジタル機器というのはテレビでも何でもそうだけれども、
4年、5年経つともう世代が違うんですね。
ですから「昔の10年、15年前のいろんな論文と比べてどうだ」というのは
ちょっとナンセンスなんじゃないかとおもいます。
「じゃあ比べようがないじゃないか」と言われちゃうかもしれないけれども、比べようがないですね、今ね。
だから、昔の事と比べているよりは、
みんなでこれからどんどんどんどん検査をして症例を積み重ねていくという事が大事じゃないかと思います。
いずれにしても僕はずっと訴えてきたつもりですけれど、なかなか乗ってくれる医者はいませんでした。
・甲状腺がんはヨウ素のみが原因ではないらしい!
やっぱりヨウ素が原因だっていうのは、
ベースはそうなんでしょうけど、IAEAもそう言っているし、WHOもそう言っているかもしれないけれど、
ベラルーシとかウクライナに行った先生、僕はチョト暇がなくてまだ行っていないんですけど、
行った先生たちがむこうのドクター達と話をしてくると、
「どうもヨウ素だけでは無くてセシウムとか他の核種も関与しているらしい」
と向こうの先生たちは思っているようです。
ですから「ヨウ素だけだから」という事で話を進めるのは、
前提としては僕は間違いじゃないかと思うんですね。
・放射能が甲状腺がんに与える影響は?
放射能が甲状腺腫瘍に与える影響。
これはもともと高齢者の病気で、
多分若い時に小さいのが出来たのが、だんだんだんだんゆっくりゆっくり大きくなると、
しばらく進行してから手術して、たとえば
「リンパ節転移があってから手術しても、多くの甲状腺がんが大丈夫なんだよ」っていう、
そういう感覚が今まで甲状腺を扱っている先生たちにはあるんですけど、
今回被ばくしましたからね、私たちは大いに。
子どもたちだけではなくて、甲状腺腫瘍。
たとえば30年かけてようやっと表在化するような癌が、
もしかしたら半年で大きくなっているかもしれない。
それから、ある程度大きくなって転移しなかったような癌が、
1~2cmで転移しているかもしれない。
甲状腺の検査もそうですけれど、子どもたちだけではいけないと思います、いろいろ調べるのは。
全年齢で調べるべきです。
うちに子どもたちが心配で連れてくるお父さんお母さんのエコーもやってます。
1700人、述べにすると2000人以上はやっているんですけれど、
複数回やっている人も沢山いますから。
東京近郊、あるいは関東地方位の子どもに関して言えば、
子どもの甲状腺の、さっき言った結節性の疾患ですね。
のう胞みたいなもの以外の充実性結節。
ですから良性腫瘍も含めて腫瘍はほとんどみた事がないです。
大人の、お母さん、お父さんには、もう癌が何例も見つかっています。
40歳ぐらい。
一番若い人は30代のお母さんで、6mm位の癌です。
で、リンパ線は腫れてないと思ったんだけれども、耳鼻科の先生に、内科じゃないですよ、
耳鼻科の先生に頼んで手術をしてもらったのが、リンパ節に転移していました。
ですから、「今後は今までの常識とは違うかもしれない」という目で見ないと、
甲状腺に関してもですね、大変嫌な思いをするかもしれない、と思います。
甲状腺に皆さん興味があるかもしれないけれど、甲状腺の話はこれ位にさせて下さい。
ーー血液検査に続く
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さんま:
こんなこと言うたらなんですけど、坂東さんの味方するようですけど、
我々死ぬほど税金払ってきたじゃないですか、本当に。
あのーぼくなんか、
坂東:そうやね。
さんま:
ものすごい国のために働いて、大体4月ぐらいからタダ働きになるような…、
えー、ねぇ、もうそのぐらいですよ、日本の税金って。
だからもう5月ぐらいからもう「人のためにしゃべってるな」とか思ってるんです。
会場;笑
さんま:だから、
坂東:確かにね。
さんま:そういうか、規則ですから、
坂東:これはもう法律ですし、
さんま:そうそう
坂東:やっぱりあのぅ、義務でしたから。
さんま:義務
坂東:これに対してね、ちょっとあのぅお行儀の悪い事があったりして…
さんま:だからあのぅ、ねぇ
坂東:はい。
さんま:
ぼくは昔、「日本から戦争のためにアメリカに寄付する」いうたときに、
さすがにね、僕は怒って行ったんですよ、国税局へ。
会場:えぇぇ~~
さんま:
「俺はね、戦争のためとか、人殺しをアシストするために俺は働いているんじゃない」と。
「俺は税金を納めているんじゃない」って言いに行ったんですよ、
坂東:地域紛争かなんかがあったら、そこへ日本が国連通じてか何かあったんでしょうね。
さんま:
そんでもう「はい、はい、はい。コーヒー飲んで帰って下さいね」とか言われて、
「あー、美味しいな」
「それは言われても国の決まり何でどうしようもないんです」とか言われて、
「こちらこそすいませんでした」って、コーヒー呼ばれていったんですよ。
坂東:へぇ~。
さんま:
さすがに嫌じゃないですか、そういうのって。
税金って。
だからなんか、上手いことね、そういう事をしたくなる気持ちも、わからんでは、ないけど、
したらアカンで。
会場:笑
坂東:あの兄さんほんとにね、本当にこたえました
会場:笑
さんま 国税局に怒鳴り込んだ過去「人殺しを助けるために働いてるんじゃない」
デイリースポーツ 2月15日(土)14時23分配信

国税局に“怒鳴り込んだ過去を明かした明石家さんま
タレントの板東英二(73)が15日、関西テレビのバラエティー番組「さんまのまんま」に出演し、
2012年末に個人事務所が名古屋国税局から申告漏れを受けて後、約1年ぶりにテレビ復帰を果たした。
2人は税金の話題で盛り上がり、さんまは過去に国税局に怒鳴り込んだことがあることを明かした。
1月から板東は番組MCの明石家さんまと同じ吉本興業の所属となった。
板東は「こういうスタジオの明るさは417日ぶりです」とにこやかにさんまとトークを開始。
「さんま兄さんと呼ばないといけない?これまではさんまちゃんやったけど」などと
まずは“吉本のルール”から話し合った。
さんまは村上ショージにも
「ショージ兄さんて言わなあきません。それが嫌やったら違う事務所に行きなはれや」と“愛の説教”も始めた。
税金の申告漏れに話題が及ぶと板東は
「本当に不徳のいたすところで」と繰り返して反省の弁を述べた。さんまは、
「板東さんの肩を持つわけではないですけど、われわれは死ぬほど税金払ってきたじゃないですか。ほんとに」
と多額の税金を納めていることについて持論を展開し始めた。
「ものすごい国のために働いて。だいたい4月くらいからタダ働きになるような。
5月くらいから人のためにしゃべってるような気がする。
ぼくは昔、日本からアメリカに、戦争のためにアメリカに寄付するということがあった時、
さすがに怒って国税局に行ったんですよ」と明かした。
すると、スタジオ観覧者から「えーっ」と驚きの声が上がった。
さんまは続けて、
「俺は戦争のためとか、人殺しをアシストするために働いてるんじゃないって。
そのために税金を納めてるんじゃないって言いにいったんです」
と税金の使い道に納得がいかず、国税局の担当者と直談判した過去を告白。
しかし担当者は「それ言われても国の決まりなんで、どうしようもないんです」と答えられ、
さんまも「こちらこそすいませんでした」と出されたコーヒーを飲んで帰ったという。
さんまは
「嫌じゃないですか。そういうのって。
だから(申告漏れの)気持ちも分からないではないけど、したらアカンで」と板東に説教。
スタジオ観覧者の笑いを誘った。
"安倍流"に怖さ感じる
神戸新聞 2013年12月29日

特定秘密保護法が成立し、安倍晋三首相は靖国神社に参拝した。
独自の道を突き進む政権の現状に危機感を抱く女優の大竹しのぶさんに聞いた。
秘密法成立、靖国参拝・・・
女優の大竹しのぶさん
「いつの間にか、大きな力に巻き込まれていく怖さを感じる。
なんだろう、今聞こえてくる足音は」
大竹さんは拙速とも言える特定秘密保護法の成立過程に不信感を募らせる。
山田洋二監督らの呼び掛けに賛同し、
「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」を結成した3日後、法律が成立した。
「あの戦争も人々が『変だよね』と感じているうちに始まってしまったのではないのか」と、
太平洋戦争前夜に思いを巡らせる。
法律の成立で、戦争につながる情報も秘密になるのではという不安もある。
山田監督や新藤兼人監督の映画、井上ひさしさんの舞台など、戦争を知る大先輩たちの作品に出演してきた。
「皆、絶対に戦争をしてはいけないと伝えるため、映画や演劇を作ってきた。
そういう思いのこもった作品の力を信じたい」
1月から出演する舞台「太鼓たたいて笛ふいて」の稽古にはげ臨みながら、その決意を新たにしている。
従軍作家を経て戦後は反戦的な作品を欠いた林芙美子をモデルに、井上さんが創作した。
戦場に赴いた芙美子は、軍が作ったうその"物語"に沿う記事で戦争を賛美。
戦後、自らの行為を詫びる気持ちを反戦文学として著す。
井上さんは芙美子に「物語はもういらない。物語をつくる、それに合わせる・・・もういやだ」と言わせた。
2002年から4回目となる舞台だが、「今だからこそ、この作品を上演したい」という。
秘密保護法に加え、米軍普天間飛行場の移設問題や原発再稼働をめぐる動きもあり、
「いつの間にか作られた物語に、私たちも組み込まれている。作品で書かれた言葉に真実味が増してきた」。
劇中、ある女性が夫の戦死について「靖国の神になりました」と手紙に記す。
期せずして、安倍首相の靖国参拝を想起せるせりふとなった。
「実際に起こるべきではない、芝居にとどめておくべき言葉を、
背筋が凍るようなリアリティーを持っていう事になりました」と大竹さん。
「芝居は(世の中をどうするべきかと)人々が判断する手掛かりを得るためにある。
この作品を上演できる意味を考え、セリフが持っている意味を伝えたい」
原子力規制委「大飯原発断層 動く可能性ない」
NHK 2月12日 13時26分
福井県の大飯原子力発電所の断層について、原子力規制委員会は、
活断層などではなく「将来、動く可能性はない」という専門家の評価結果を了承しました。
規制委員会が断層を調査する7つの原発で、「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
大飯原発の敷地内を南北に走る「F-6」という断層の活動性について、
原子力規制委員会の専門家会議は、おととし11月から調査をし、一時、専門家の間で見解が分かれました。
しかし、専門家会議は最終的な評価結果として、
地震を起こす「活断層」や活断層と共に動く断層などとは異なるとして、「将来動く可能性はない」とまとめました。
これについて12日の規制委員会の会合では、判断の根拠について質疑が行われましたが、
田中俊一委員長は
「大変、難しい判断を迫られるなか、きちんと調査が行われ、結論に至っている」と述べ、
専門家会議の評価結果を了承し、規制委員会の結論としました。
国の規制基準では、将来動く可能性がある断層の上に原発の重要な施設を設置することを認めていません。
規制委員会は、全国7つの原発で断層の調査を行う計画で、
福井県の敦賀原発について「2号機の真下を走る断層は将来動く可能性がある」と判断していますが、
「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
第42回 原子力規制委員会
日時:平成26年2月12日(水)10:30~12:00で専門家の評価結果を了承。
資料としては、
●大飯発電所敷地内破砕帯の評価について(概要)
●関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について
ーーー
「動く可能性はない」と言い切ってしまいました。
こんなこと言っちゃっていいのでしょうか?
もしも動いた時、きちんと責任をとって頂くために、
「動く可能性はない」と結論づけた専門家の方々のお名前をもう一度ここに残しておこうと思います。
将来のために。
ーーー
2013年11月15日
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第7回評価会合の資料
関西電力株式会社 大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について(案)

2014年2月12日
関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について

有識者メンバーの名前を探すために去年11月の会合の資料を見ていたのですが、
2月12日の資料にも名前が出ていました。
そしたら、廣内大助准教授が教授に出世されていたので・・・、
ちょうどそれを見つけちゃったので両方載せておきます。
島崎邦彦 原子力規制委員会 委員長代理
岡田篤正 京都大学 名誉教授
重松紀生 産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主任研究員
廣内大助 信州大学 教育学部 准教授→教授
渡辺満久 東洋大学 社会学部 教授
渡辺教授は最初のころ「活断層だ」ととっても頑張って下さっていたのだけれども、
とうとう負けてしまったということなのでしょうか?
このメンバーの中で戦うのはキビシイですよね、やっぱり。
「地滑りだ」といった岡田篤正さんの意見が通っちゃったんですね・・・いつの間にか><;
当初は私も「大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について」関心を持って追いかけていたのですが、
途中から集中的に追いかけることができずにいました。
目を離してしまった事が、問題点を発信し続けなかったことがいけなかったのかとも思って反省しています。
ーーー
田中委員長の会見では、大飯原発の断層について日経新聞の記者だけが質問しています。
しかも、「動く可能性がない」とした事についてではなくて、断層調査の進捗ペースについての質問…
「大飯のF6はこれから先動かない」なんていうことが決まってしまったのに、これって大変なことでしょ?
なのに、その事に対して質問する記者がないなんて・・・。
ーーー

2012年2月12日
田中委員長記者会見速記録より
日経新聞:
日経新聞のホンダと言います。
今日の定例会で大飯の敷地内断層の評価書が正式に了承されたと思うのですけれども、
全部で6個ある対象の原子力施設のうち、今回で2つ目で、
中には東通みたいに一度評価書案が示されながら、
なかなか決着まで時間がかかっているものがかなりあると思うのですが、
委員長がその6個あるうち、現在2つという敷地内断層の調査の進捗のペースについて、
今どのようにお感じになっておられるでしょうか。
田中委員長:
時間は余り考えないんです。
今日も申し上げましたけれども、やはり客観的に見て専門家が特にそうですけれども、
なるほど、こういう判断ならと大部分の方が納得できるような調査をした上で、
そういった結論を導いていただくことが大事で、最終的に結論が出たのは今日が初めてですね。
敦賀のは新しいデータが出たら見直すということを前提とした報告で、
それは今、出てきましたので、それについて再度検討を開始したというところですから、
そういう意味では大飯が最初でしょう。一応そういうことですけれどもね。
2012年4月
報道ステーション2012.4/25 放送で、大飯原発他の断層についての番組です。
原子炉直下に”活断層”(動画・内容書き出し)
2012年6月
「原発と活断層~その実態を聞く」
活断層の専門家・東洋大学教授渡辺満久氏6/6たねまきJ(内容書き出し)
大飯原発は地表がずれる可能性がある
活断層・脆性破壊・構造から日本の原発50基を検証!6/14そもそも総研
(動画・内容書き出し)~タイタニックは脆性破壊だった~
2012年8月
「原発真下の活断層」保安院の新基準8/28たね蒔きジャーナル・ゲスト吉井議員(内容書き出し)
2012年10月
規制委員長田中俊一の発言は信じられるのか?
「もし活断層があって重要施設が影響を受けるなら、止める根拠ができる」
2012年11月
大飯原発の下は活断層?割れる識者の見解「海から山へ向かって地滑りか!?」
報道ステーション&そもそも総研内容書き出しその他
海から山へ向かって重力に逆らう断層の跡を岡田篤正教授(立命館大学)は「これは地滑りだ」と何度も断言し、
原発を守ろうとしておられるようです。
<もう検証は必要ない>
「原子力の立地地点はひとことでいえば・・・”地震・地滑り”
などにより大きな事故が発生しないと考えられるところ」原子力規制委員会ホームページより
2013年1月16日
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
昭和23年福井大震災・貴重な映像
一見の価値あり。
楢葉町で採取された放射性物質の分析結果について
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11:52~

東京電力今泉:
続きまして、「<参考配布>楢葉町で採取された放射性物質の分析結果について」という資料がございます。
これはだいぶ以前の事、去年の夏でございますが、環境省の方から楢葉の海岸付近で、えーー、
確認された、あーー、ま、えっ、放射線を出す、物質。
ま、放射性物質が付着している物質、これを4個ぐらい回収してございますけれど、
これについての線量分析、それに基づく評価を実施してまいっております。
で、今回その、日本原子力機構さん、JAEAさんのほうに一部分析をお願いしていた部分がありまして、
その報告がありましたので、この結果を踏まえ、結果を取り込んで全体のまとめを行ったものでございます。
<参考配布>楢葉町で採取された放射性物質の分析結果について
平成26年2月12日 東京電力株式会社
○環境省福島環境再生事務所が福島県双葉郡楢葉町(避難指示解除準備区域)で実施した除染作業等の作業において、高線量の放射能に汚染された物質が 採取されたことを受け、平成25年7月、当社は、同省より当該物質(計4個)に関する分析依頼を受けました。
○当社は、当該物質が福島第一原子力発電所の事故に起因して発生したものである可能性を踏まえ、当該物質を福島第一原子力発電所に搬入して分析を 実施しました。分析の結果、当該物質について、高線量の放射能に汚染された 経緯は不明ですが、福島第一原子力発電所の事故に起因する放射性物質が 付着し、汚染した物質であると推定しました。(平成25年7月23日お知らせ済み)
○その後、独立行政法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)へ詳細分析(放射能の定量分析、成分分析)を依頼しておりましたが、この度、同機構から分析結果について報告を受け、結果をとりまとめました。
2ページ以降はこの分析結果を、環境省さんの方から分析結果を受けた放射性物質ですが、
これは、あのご覧いただければと思います。

で、3ページでございますが、それぞれの、おーーーー、物質の、えー、
放射能量の分析結果について、3ページ、4ページめにお示ししております。

で、これをご覧いただきますと、
えー、3ページ赤く四角く囲ってございますが、
セシウム134、セシウム137、
こちらの放射能量が支配的な物質であるというふうに読むことも確認されております。
で、全ベータ、
その下の方をご覧いただきますと、アルファ核種、あるいはベータ核種の分析結果ですが、
ま、全ベータが主な核種というふうに、いーーー、なところが示されております。

5ページはその放射能量の割合というのを、に、整理して、えーー、整理しなおしたものでございますが、
これをご覧いただきますと、90%、99%はこのセシウム134、セシウム137が、の、おーー、
による寄与、これが大きいものというふうに考えてございます。

で、えーーー、実際にこれがどこから出たものか?というところの評価が6ページでございまして、
えーたとえばセシ、この表をご覧いただければわかりますように、

セシウム137をご覧いただきますと、
下にありますように3号機の周辺がれきの、との放射性物質の量と、比較してみますと、
大体まァ、オーダー的に一致しているという状況。
ただし構外の土壌を測定したところ、おー、まぁ、3桁から5桁、あ、6桁ぐらい低い数字でございます。
そういうのが、それが一点。
それと、ま、コバルトが検出されているという事で、
えー、実際に3号機の周辺がれきと比べると、若干高めではございますが、
えー構外の土壌からこのコバルトが、あー、測定された、検出されていないという事からしますと、
ま、えーー、どちらかというと、「もともと外にあったものではない」と考えられるという事であります。
結論がこの下に書いてございますが、この二つのデータから、えー、発電、
「この4つのものというのは発電所構内にあった物質という可能性が高い」というふうに推定してございます。
それと7ページめをご覧いただきますと、
こちらは、えーー、それぞれ4つの物質がどういうものか?という事で、
①から③まではいわゆるポリエチレンあるいはポリオレフィンの高分子材料というもので、
④番は木片ではないかという事が物質の分析結果からわかりました。

で、実際にこの物質の成分分析を行った結果が8ページ、9ページにございます。
で、特にここで着目したいところはナトリウムと塩素でございますが、黄色い帯で囲ってあるところですが、
大体これが1%以下の数値が確認されます。
これは、何故ここが黄色くなっているか?というと、一体その物質がどこから来たのか?という、
ま、経路の断定が出来ないかというところで分析をしたものでございます。


まNa Cl、海水に浸かっているとなればこの値が非常に高い値になるのではないかと想定して分析した結果ですが、
結果としてこのような状況でした。
で、えーー、それと比較する意味で模擬実験試料を作って、
それに、えー、10ページに書いてあるような処理を施したうえで海水成分との、
これで模擬試料との海水成分との分析を行っております。

で、結果が11ページに書いてありますが、こちらも0テン、1%以下。
1%以下という事で先程分析した結果とそれほど、えーー、差異は無いという事が確認できています。

で、これらの結果から12ページに分析結果のまとめを載せさせていただいておりますが、
まずその表面線量率の測定結果からはベータ線の寄与が高いという結果でございましたが、
これはセシウム134、セシウム137のベータ線によるものと推定しております。
それとセシウム137、コバルト60の結果とその他に比較から、
やはり「これは発電所構内にあったものである」と、かの、可能性が高いという事を推定しています。
で、一つ飛びまして、
木片の模擬試料の海水成分の分析において、先ほど申しました通り、
いずれに試料においても1%以下という事がございますので、
えー、ま、実際に定量的な差異というのは確認できなかった。
ま、これらの関係から、今回、えー、採取された楢葉の井出川河口付近で、えーー、えー、の、この物質、
放射性物質の、到達経路としては、えーー、
海路なのか陸路なのかという両方のケースが想定されますが、(空路は?)
えー、これらの、えー、結果からは、えー、特定はできていない、できてなかった、出来なかったという、
ま、そういう結論に至ったわけでございます。
12ページ
分析結果のまとめ
△表面線量率の測定結果では、β線の寄与が高い結果であったが、放射能量の大部分はCs-134とCs-137であり、Cs-134
とCs-137のβ線によるものと推定。
△最も比率の高いCs-137の検出オーダーが構外土壌よりも高く、構外土壌では検出されていないCo-60が検出されているため、発電所構内にあった物質と推定。
△FT-IR分析の結果から、物質①、②の材質はポリエチレン、物質③はポリオレフィン系高分子材料、物質④は木と推定。
△木片の模擬試料の海水成分の分析において、いずれの試料においてもNa濃度、Cl濃度は1%以下の値であり、海水に浸漬した試料と海岸の潮風に曝した試料の 定量的な差は確認できなかった。
△井出川河口付近で採取された放射性物質の到達経路としては、海路(海水に浸漬して河口付近に到達)と、陸路(海水には浸漬されずに河口付近に到達)の両方のケースが 想定されるが、いずれかの特定はできなかった。
以上が楢葉の、おー、海岸付近で、えーー、採取された、放射性物質の、えー、分析結果のとりまとめになります。
で、その後ろに、えっと、分析データが付いてございますので、後でご覧いただければと思います。
ーーー
01:48:15

マコ:
まず楢葉町の分析について伺いたいのですが、超元素について伺いますが、キュリウム242
半減期が比較的短い、160日のキュリウム242(Cm-242)が、わりと検出されているんですが、
これは2011年の敷地内の土壌などのキュリウム242などと比較しても高いんですが、
これはどう評価されておられるんでしょうか?

今泉:
あのーー、すみません、今、わたくしどもが、ウゥン、エヘン、失礼しました。
それぞれの個別の核種について、えーっと、
じゃあ深い分析をしているか?というと、そういうもん、そ、そこまで、え、えー、あるわけでありませんけれど、
えーっと、いずれにしてもこういったキュリウム、あるいはプルトニウム、アメニシウム、
こういったものが観測されているという事については、
えー、実際に、トータルとして、えーーー、ま、あの、「発電所由来である」という事です。
それは、あの、実際に核爆発、核実験で出てくる時の、え、えー、もうおしどりさんはご承知だと思いますけれど、
えーっと、プルトニウムと、プルトニウムがそれぞれ比率を見ると、やはり高い比率になります。
ですので、えー、そういったことも加味して、えーっと、
原子炉、福島第一の、その由来というものだという判断をしている一つの材料という事になる、
すみません、ちょっとそこまで、えー、えーー、
キュリウムに対しての評価というのはそこまで深くは掘りこんでいません。
マコ:これ、プルトニウム241を何故測定しておられないんでしょうか?
今泉:
あのー、エヘンッ、実際にあのー、えっとー、ま、
プルトニウム241とアメニシウム241自身が、あのーー、ま、まずは、えー、この、えーーっ、
測定についてですね、それぞれの核種を分類して、えー、とー、
全てバラバラにして測定していなくてですね、えっとー、
もう御承知の通りアメニシウム24とプルトニウム24のピークはほぼ同じような場所にありますので、
そういった意味で分けることができない。
そういう意味ではあのー、おーー、
マコ:
いや、低バック(グラウンド)で液体シンチ(レーション)で測れば
プルトニウム241は別に測定できますよね。
今泉:
あっ、いぃ、要するに、いわゆるあのー、なんていうんでしょうか、
一個一個の核種を測定するというよりも、これがどこから由来したかという事で、
え、ま、これはJAEAさんがこういう測定をしてくれたんですが、
こういう様な仕分けで、えーー、それぞれのデータを測定した結果を頂いているという事です。
マコ:
わかりました。サイクルおわりでの時点でのMOX炉心内のアクチニドの量は
プルトニウム241がかなり支配できて、それでキュリウム242ですが、
今泉さんが先ほどご説明された通り
「セシウムの組成割合から3号機のがれきと似ている」とおっしゃっておられましたが、
これは3号機のMOX燃料が寄与している可能性というのはどう評価されておられますか?
今泉:
まあのー、その細かい、ま、「MOX燃料のどーのこーの」というところまで、
えっと分析を深めている訳ではなくて、
ま、このデータの比較において、えー、ま、脆性的?ではありますけれど
ほぼ同じ、えーーー、オーダーであるというところまでの評価という事になります。
マコ:
すみません、あの、ちょっと聞き間違いだったのかもしれませんが、
これは最終報告書という事でこれ以上の調査はされないんですね?
今泉:一応、あの、これ、で、私どもとして出来ることをやったという事です。
マコ:
ではそのキュリウム242など、MOX燃料などの評価もなく、
「これがとりあえず最終報告書」だという事ですね?
今泉:はいっ。そういうふうに認識しています。
マコ:特にこれ以上の評価はされておられない?
今泉:はいっ。
マコ:はい、わかりました。
楢葉で高線量の破片 毎時3400マイクロシーベルト
(2013年7月3日 福島民友ニュース)
楢葉町井出の井出川河口付近で表面放射線量が毎時3400マイクロシーベルトの汚染度の高い破片が発見されたことが2日、分かった。環境省から物質を分析するよう依頼を受けた東京電力が明らかにした。発見場所は福島第1原発から南に約15キロの地点。東電は「事故の際に飛散した物質の可能性もあり、放射性物質が検出された原因を調べる」としている。発見場所は避難指示解除準備区域。
東電によると、発見されたのはベータ線とガンマ線を出す表面線量が3400マイクロシーベルト、表面汚染密度が10万cpm以上の物質と、ガンマ線を出す表面線量が100マイクロシーベルトの物質の2点。3400マイクロシーベルトの物質は長さ約3センチ、幅約1.5センチ、厚さ約0.5センチ。6月20日に震災がれきを処理する際の線量測定で見つかった。
原発15キロ地点に高線量の破片 福島・楢葉町
日経新聞 2013/7/3 3:00
東京電力は2日、福島第1原発から南に15キロの福島県楢葉町の河原で6月、表面から毎時3400マイクロシーベルトのベータ線とガンマ線を出す破片が見つかったと発表した。
東電によると、長さ約3センチ、幅約1.5センチ、厚さ約0.5センチ。
環境省が6月20日、震災がれきの処理作業中に発見した。同省は原発事故で飛散したか、もともとあった所に放射性物質が付着した可能性があるとみて、東電に分析を求めた。
30センチ離して測定すると毎時26マイクロシーベルト、1メートルの距離では周辺の空間線量と同程度まで下がった。〔共同〕
ーおまけー
超高濃度の3号機のがれきが飛んできたのかどこからか運ばれたのか?
めちゃくちゃ危険な物質が含まれている。
そんなものが落っこちていた楢葉町の一番新しいニュース
中間貯蔵施設、楢葉町除外で見直し急ぐ…環境相
(2014年2月12日20時29分 読売新聞)
東京電力福島第一原発事故や除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設を巡り、
福島県の佐藤雄平知事は12日、東京都内で石原環境相と面会し、
同県楢葉町を建設候補地から外して、大熊、双葉の2町に施設を集約するよう計画の変更を求めた。
環境相は「(県と3町が)話し合っての結論なので、しっかり受け止めて、できるだけ速やかに検討する」と述べた。
県の申し入れでは、
汚染土や1キロ・グラムあたり10万ベクレル超の高濃度汚染ごみは全て大熊、双葉の2町に持ち込み、
楢葉町には同10万ベクレル以下の廃棄物を処理する施設などを建設する。
空間放射線量が比較的低く、住民の早期帰還が期待される楢葉町が
高濃度汚染ごみの受け入れに反発したのを受けて、県と関係3町などが調整して申し入れ内容を決めた。
昨日の東京電力の会見(この会見の内容)についての報道は見当たらなかった。
いま、NHKで何が起こっているのか
元NHK制作局プロデューサー 永田浩三さん
文字起こし部分のYoutube→37:04~http://youtu.be/QV1c4iH5dsY?t=37m3s
水野:
過去のNHKがどうであったか?
政治との距離を考える時にですね、永田さんにおしゃべり頂くのが一番ふさわしいだろうという思いがあって、
今日は永田さんに東京から来ていただいているんですけれども、
皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?
これは2001年の事でしたね。
ETVで放送されました「問われる戦時性暴力」。
シリーズでいろんな形で戦時下の状況を描いたスペシャルの番組がありました。
永田:4回のシリーズですね。
水野:
その時に「慰安婦制度の責任者は誰なのか」責任者を裁くという、女性国際戦犯法っていうものがありまして、
この法廷の意義について考える番組がつくられました。
それがですね、実際に放送されたら、
放送直前になってNHK幹部の指示があって、大幅にカットされ、内容が変えられて放送された。
で、その政策に関わった会社、あるいは人達が「どういうことなんだ」と怒って、
「それがのちに問題になった」と言う、大きな社会的な話がありました。
あの時の番組の統括プロデューサーをなさっていたのが永田浩三さんでいらっしゃいます。
永田:お恥ずかしいです。
水野:恥ずかしい事ではもちろんございませんが、大変な経験をなさったわけです。
永田:
今回の事との、つまり、因縁で言えばですね、
当時、2001年の1月に起きた出来事なんですけれども、「戦争をどう裁くか」シリーズ。
これは20世紀がちょうど終わる時に、
「戦争の世紀」と言われた20世紀の中で特にひどい戦時下の人権侵害について考えると。
そのシリーズの2回目で慰安婦問題を取り上げた分けですけれども、
ちょうど放送直前、前日ですけれども、現総理の安倍晋三さんが当時官房副長官ですね。
亡くなられた中川昭一さんとか、いま大臣の古屋圭司さんとか、
別の党に移られた荒井広幸さんとか、そういう名前が出ましたけれども、
特に中川さんと安倍さんは「放送の前にNHKの幹部に会った」と、
ご本人もちゃんとおっしゃっていて、
幹部に会った、その足でですね、幹部はNHKに戻ってきて、
私に「細かく番組の改編の指示を出した」ということです。
「これは政治介入じゃないか」というふうに言われているんですけれども、
NHKの方は「これは自主的に変えたんです」と。
「政治家と会った事と直接関係はありません」というふうに言っているんですけれども、
その幹部と我々現場はまさに合意の上で番組を作っていてですね。
水野:あっ!はぁ~
永田:そのNHKの幹部が永田町へ行く前までは、そのまま普通に放送は流れていたという事は、
水野:あ、そうだったんですか。
永田:
外形的事実で言えばですね、
「政治家に会った途端手のひらを返したように番組を劇的に変えた」という事は確かなんです。
ただ、NHKの側は「私たちは自主的に変えました」と言っている訳です。
それが、安倍さんが政治介入したという批判を浴びることにもなって、
安倍さんは否定されているんですけれども、
ただ、放送界を揺るがす大事件だった訳です。
平野:そうですね。
水野:あの時、幹部の方は細かく介入したと、
永田:
関東のNHKの窓口の関東局長が永田町から帰ってきて、統括プロデューサーの私永田にですね、
直接、一字一句こう変えるように、ここを切るように、って言ったのは前代未聞の事です。
水野:
へぇーーー、一字一句。
あの、それはどういう趣旨の部分を切るようにという事だったんでしょう?
永田:
簡単に言えば、「慰安婦なんていなかった」と言われる方は今もおられるんですけれども、
あと、宮沢内閣時代の河野官房長官談話というのが1993年に出るんですけれども、
これに基づいて日本政府の対応が決まっていくんですけれども、
この政府の対応についてもほとんど触れないようにするというぐらい。
水野:ほーー、
永田:つまり「政府方針そのものを否定する」というニュアンスの番組になっていく。
水野:河野談話も否定する内容。
永田:もちろんそうですね。
水野:つまり「従軍慰安婦に政府として関与したという事を認めて謝罪するという意味は全く消せ」ということですね。
永田:そうですね。
これは何か誤解があるんですけれども、
安倍政権の今日ただ今はですね、外交方針として河野談話というのは生きているんですね。
平野:そうですね。
永田:
しかし、安倍さん本人のですね、個人的見解というかですね、それは
「慰安婦問題について河野談話は間違っている」というスタンスは一貫していらっしゃいますので、
その主張をですね、NHKの番組についてもおもちだったんじゃないかというふうに推測されますね。
水野:「従軍慰安婦なんか無かったんだ」という前提で番組をつくれという趣旨の、
永田:
細かいところまではわかりませんけれども、
少なくてもNHKの幹部はそういうトーンで改編というのに、いきなりですね、手を突っ込んできたっていう。
それもだから、
「指示に従って作っていた番組を自らちゃぶ台をひっくり返した」というのは驚くべき事だと思います。
平野:
だから今回のNHKの一連の人事。
安倍さん人事というのは、この時のいわゆるリベンジというか、
この当時批判されましたよね、安倍さんの言動というのを。
だからそれを、「今度はNHKを本当に支配下に置こう」という確固たる意志のもとでですね、
人事を展開したんじゃないかと。
永田:
ま、それは安倍さんに聞いてみないとわかりませんけど、
その安倍さんが籾井(モミイ)会長の一連の妄言ですね、暴言というかそういうものについて、
「政府はNHKに政治介入はしない」というふうにおっしゃっているのは、
なんかすごく皮肉というかブラックな発言のように私には聞こえますね。
平野:そうですね
43:51~
水野:
今回、ラジオの朝の番組でもですね、
ある大学教授が原発について話をしようとしたら、それを変えるように求められたというのがありました。
これはどう見られますか?
永田:
明後日が東京都知事選挙なんですけれども、その争点の中に原発の問題がありましてね。
今回問題になっていたラジオ朝一番というのは3時間の生の情報報道番組なんですね。
その中で第一次安倍政権のしんき会のメンバーでもあった経済学者の中北徹さんという、
非常にオフケン?保守の方なんですけれども、
「コストの面から原発を考えよう」という事を語ることになっていたんですけれども、
今日の国会でも籾井会長が言いましたけれども
「選挙期間中だから、公平中立普遍不当に一層配慮して、出演を止めていただいた」
というふうに言っているんですけれども、
まぁ、なんていうんでしょうかね。
過剰反応といっていいんじゃないでしょうか。
つまり、都知事選の争点は様々ありますし、
原発の問題は国民全体の根本の問題の一つですから、それを経済的側面で語ることに何の問題があろうかと。
で、確かにその朝の生番組は政治家も沢山聞いていて、
ひょっとしたら放送したら政治家が文句を言ってきたかもしれません。
しかしそれは、日常的に文句なんて言ってくるんですから、怖がっていたら何も放送できない。
平野:それはそうですね。
永田:
だからそれを突っぱねるぐらいのNHKの毅然とした態度というのを取るべきだし、
選挙、政局という事に過剰にやっぱり配慮する放送っていうのは、
それは放送の劣化と言わざるを得ないと思います。
水野:その背景にどういうNHK内部のみなさんの気持ちがあるんでしょうね?
永田:
それこそ秘密保護法についてもね、国民の知る権利に直接かかわるような重大問題だったんですけど、
NHKニュースはその問題点についてほとんど伝えなかったということがあるし、
とてもやっぱり情けないことがいろいろ続いているっていうふうに言わざるを得ないと思うんです。
NHKは戦前は情報局の統制下にあって、戦争を国民に導いたという負の歴史があってですね、
原発報道の時も「大本営の発表」とかと言われちゃったわけですよ。
そういう事をとにかく繰り返しちゃいけない。
だから政権に対して、むしろ厳しくあらねばいけないNHKが、
そこに甘くて配慮をし過ぎて忖度をする放送現場というのは断じておかしいと思いますね。
水野:NHKの局員の方達もどうですかね?
永田:
悔しいと思います。
だから籾井さんの発言の後ですね、いろんなところで「これはひどいじゃないか」と。
で、「職員が声を上げるべきなんじゃないか」って言っているわけです。
ところが制度上もですね、職員が会長の首を切るというふうになっていませんから、
だから「遠吠えを上げる」という事だけで本当にいいのか?っていう事なんですけど、
問題は、さっきリスナーの方の質問にもありましたけれど、
市民の方とNHK職員が一緒になって「こんなNHKで本当にいいのか」と。
「我々はもっといい職場に変えていくべきなんじゃないか」と。
「このまま流されていていい筈がない」っていうふうに声を上げて欲しいですね。
水野:
あるリスナーの方はね、
「NHK会長の発言に対してNHKは放送すらしないじゃないですか」とおっしゃっていますが。
永田:
いや、本当です。
だからメディアでNHKのことが話題になっていると。
NHKはニュースを報道する場所で、NHKがニュースのネタになる所じゃない訳ですよ。
ものすごく恥ずかしい。
しかも、恥ずかしいことをNHK自身が伝えないとすれば、
NHKを信じて、日々放送を聞いて下さったり、見て下さる方を裏切ることだと思いますよ。
水野:
この方はこうもおっしゃっていて、
「BBCはじめ欧米の放送局って常に時の政権とバトルをしてきたと聞くんですが」
公共放送のあり方ですね。
永田:
公共放送は国営放送ではないんですね。
つまり、「市民のために」の放送でという事だから戦後ですね、高野会長というのは高らかに宣言するわけですね。
これがだからNHKの基本だと思うんです。
「お上の放送じゃ断じてダメ」で、よく
「みなさまのNHK」みたいなくすぐったい、気色わるっ!みたいなことばってあるでしょ。
そうじゃなくてですね、本当に市民のための放送局にみんなで育てていくと。
ものすごい受信料を積み上げて作ってきた国民のための放送局ですよ。
これは宝なんですよ。
水野:国民の財産と思っていいんですよね。
永田:
だから安倍さんの私物じゃない訳ですね。
だから「市民のための放送たれ」という事だと思います。
NHKがひどくなると被害をこうむるのは視聴者である市民な訳です。
水野:そうだ、そこですよね。
永田:
だから、「公共放送というみんなの宝」をね、「一時の政権の道具」なんていうくだらないものにしてはいけない。
だから「NHKを市民に取り戻せ」という事だと思います。
平野:
永田さんの御本に、永田さんご自身が書かれている
「権力と俗情が結託している様な放送局は公共放送ではない」と厳しく、
今はソフトにおっしゃっているんだけれども、厳しい論調で書かれていますよね。
永田:
「権力と俗情の結託」というのはまさにいま籾井さんが言っている事でもあるし
籾井さんを安倍政権が守ろうとしているということも含めて、
平野:
サポートしている。
それともうひとつ言わせてもらえれば
「NHK内部の権力闘争で政権にすり寄っている人たちがいる」という、これもやっぱり
永田:
思います。
まさに「永田町にいい顔ができて、そこをコントロールできる」っていう幻想を抱いてですね、
NHKの中での立場を強化して、自分がのし上がるみたいな人達が、
水野:はぁ~
永田:そういう人たちがNHKの中で権力を握るという事は断じて許しちゃいけないですね。
平野:今回の籾井さんがどういう会長人事をするのかという事がまた、NHKの役員の人達の関心事になってですね。
永田:
籾井さんが免罪符だけど生き延びた方がその次の人の実質権力が高まるとかですね、
そういう、なんか市民からすれば「なにをやっているんだ」と。
平野:背信行為ですよね。
永田:
つまり、「業務をちゃんとやってくれ」と。
「自分たちの政治の道具とか、権力闘争の道具にNHKをつかうな」というふうに思いますね。
水野:
今のような人事が続いていった時にね、NHKでどのようなことになるのか?
報道姿勢にどのようなことになるのか?っていう心配はいかがでしょう。
永田:
いや、そうだと思います。
ただあのね、やっぱりその、どんなに上が変でも、経営委員が変でも
それぞれの現場の記者やディレクターは日々の仕事を大事に思っていますし、
別に永田町へ向けて放送を出している訳じゃありませんから、そこは大丈夫だろうと思うんです。
ただその人たちが、こう、賢いですから先回りして
「これをやると危ないかな」
「これはやるとNHKの中での立場が悪くなるな」なんていうふうに自粛することは避けて欲しいし、
で、世の中を信用してほしいと思うんです。
「おかしいよ」というふうに一緒に声を上げてくれる視聴者の人とかが沢山いらっしゃる。
それを信じて欲しいと思いますね。
水野:
永田さん達は、OBでいらっしゃるお仲間とともに
「NHKもっと頑張れよ」って現場の人達を応援してらっしゃるんですよね。
永田:
おれはただ、そのETV事件の時に負けた人間ですし、
その、なんていうか世の中の、NHKの外で応援してくれる人たちをやっぱり信頼できずに、
すごく反省があるしやっぱり後悔があるんですね。
だから同じ轍は踏まないで欲しいと、強く思いますね。
水野:永田さんご本人は「NHK、鉄の沈黙はだれのために」って。この鉄の沈黙、ほんとうに。
永田:
だから「職員は黙っていなくていいよ」と。
なにも個人名で戦えと言っている訳じゃないんです、怖いですから組織が。
だから、「みんなで束になって市民と一緒に何かできるといいですね」
水野:
「市民を信じてくれ」というメッセージですね。
今日は元NHK制作局プロデューサーの永田浩三さんにおいでいただきました。
どうもありがとうございました。
永田:ありがとうございました。
53:04
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事件から一〇年がたとうとしているいま、あらためて、NHKはだれのためにあるのかを問いたい。沈黙はなにも解決してくれない。毎日毎日人の道を説き、社会のありようを提言しつづける放送局が、ふだんの多弁とはうって変わって沈黙を守りつづけるのは、どう考えても不自然だ。いま、すべてが語られねばならない。番組はなぜあれほど無惨に書き変えられたのか。事件後になにがおこなわれ、なにがおこなわれなかったのか-。
【目次】(「BOOK」データベースより)
事件の現場にいた人々/わたしたちはいまも過ちを続けている/伊東律子さんの死、永遠の沈黙のはじまり/楽観主義と議論不足が火種を生んだ/番組はこうして改ざんされた/やがて虚しき裁判の日々/だれが真実を語り、だれが嘘をついているか/慰安婦問題と天皇の戦争責任について/番組制作の現場を離れるとき/これからの放送、これからの言論のために
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
永田浩三(ナガタコウゾウ)
1954年大阪生まれ。東北大学教育学部教育心理学科卒。1977年NHK入局。1981年、ラジオ・ドキュメンタリー『おじいちゃんハーモニカを吹いて…』で芸術祭賞・放送文化基金賞。ディレクターとして、『ぐるっと海道3万キロ』(アジア放送連合賞)、『日本その心とかたち』、NHK特集「どんなご縁で」(テレビ技術大賞)、『NHKスペシャル』の「又七の海」「社会主義の20世紀」などを担当。1991年からはプロデューサーとして『クローズアップ現代』『NHKスペシャル』を担当し、多くの番組を制作する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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いま、NHKで何が起こっているのか
文字起こし部分のYoutube→24:55~http://youtu.be/QV1c4iH5dsY?t=24m55s
水野:
次のテーマは「いま、NHKでなにが起こっているのか?」です。
スタジオにおいで下さったのは元NHK制作局プロデューサーの永田浩三さんです。
東京から来て下さいました。
こんばんは。よろしくお願いいたします。
永田さんは元NHKのプロデューサーという立場で、
いま、どんなふうな思いでNHKをみていらっしゃるのかを伺いたいんですけど、
まずは新しい会長の就任会見ですね。
これはどんな思いでご覧になりましたか?
永田:
就任会見というのは「今日からNHKです」っていう日の会見ですよね。
で、聞いてまぁ、椅子から転げ落ちるっていうかですね、
水野:転げ落ちそうになりましたか!
永田:前代未聞、空前絶後っていうのはこういう時に使うのかなって思いましたね。
水野:はぁ~。
永田:
で、ま、いろいろ言われているんですけども、たとえば「慰安所が戦争地域にどこでもあった」とかですね、
「どこにでもあった」ということは断じてないし、国連でも何でも指摘されている問題で、
去年の5月に橋下大阪市長の発言で物議をかもしたわけですけれども、
「新聞を読んでないのか?」というふうに思いますね。
で、NHKの放送ですけれども、
現場の記者やディレクターが1文字1文字間違えないように放送を出すために努力している訳ですけれど。
毎日放送も同じだと思いますけれど。
にもかかわらずNHKのトップが俗論を吹聴するっていうのは、現場はたまらない。
昔「ベンチがアホやから」っていうのがあったけれども、あんな感じでしょうかね。
中身をもうちょっと見てみると、国際放送について「政府が右というのは左と言えない」とかね、
特定秘密保護法についても「通っちゃったので言ったって仕方ない」とか、
そういうのはやっぱり政府の暴走をチェックする、
あるいは監視するという報道機関の役目を放棄しているっていう事ですよね。
そもそも、これまで総合商社の副社長をされていたようですけれども、
公共放送のトップだけじゃなくて、自身の発言で外交問題を起こすっていうのは、
「ビジネスの世界でも失脚」って言ってもいいんじゃないですか。
水野:
あのですね、リスナーの方からどんどんとご質問がきているんですね。
やっぱり会長さんの問題で、
「これ、社会的に普通の会社だったら、即辞任か解任じゃないんですか?」と、
永田:
そう思いますね。
例えばアジアでも、世界各地に取材に行ったり、
「その番組を一緒にやりましょう」みたいな交渉も続いている訳ですけれども、
そんな「商売の邪魔をする」っていう社長さんがどこにいるか?っていうことですよね。
水野:
ああ。
あるいはね、
「これ、任命責任は総理にはないんですか?」
永田:
だから、「安倍内閣が提案して、国会の承認をして、総理大臣が任命をする」というのがあるわけですね。
これは経営委員の方ですね。
そういう事で選ばれた経営委員がNHKの最高決定機関として会長を選んだということになっていて、
だから直接の任命責任は経営委員会にあるんですけれども、
経営委員を選ぶのは安倍内閣。
だから、「まわりまわって安倍総理の責任ももちろん問われるだろう」という事だろうと思います。
水野:
この方は「国民が解任要求とかできないんですか?」とおっしゃっているんですが、
国民にはそこの権利は無いわけですね?
永田:
だからNHKがですね、なかなか、その国会というのは国民の代表なんですけれども、
その選ばれた政権が、即NHKの会長を首にするというふうになってしまったら、
それは政治の介入という事になるので、そこは歯止めをかけなければいけないんですけれども、
非常に常識的な事として、社会的に非常識な、乱暴な意見をNHKのトップが吐いていい筈がないんですね。
それがだから、まさに国会でも今、責任を追及されていますけれども、
責任は問われて当然のことだと思います。
水野:今回は、その会長を選ぶ経営委員の方のいろいろな発言も次々に問題になって、
永田:毎日毎日っていう感じですね。
水野:
いますよね。
長谷川さんっていう女性の方は、
平野:
哲学者だと言われていますけれども、とんでもない、
野村秋介氏が朝日新聞で短銃で自殺した時にそれを賛美する様な追悼文を出していたと、
毎日新聞がそれを書いたんですけど、まさかそこまで。
憲法を否定するような文言ですよね?あれ。
永田:
あ、そうだと思いますね。
21年前の朝日新聞社での拳銃自殺事件ですけれど、言論の自由の砦ですよね、新聞社というのは。
それを暴力で攻撃する行為を「よし」とするのはですね、やっぱりおかしい。
NHKの経営委員というのは、
「公共放送の社会的責任を深く自覚して、高い倫理観に備え民主主義の発展に資する」
というのが職務規定にちゃんとあるわけですよ。
で、長谷川さんもそうですし、百田さんも安倍さんの応援団を自認して、総理に靖国参拝を進言したりとか、
あさって投票の東京都知事選挙で田母神さんを、かなりハッキリした形で応援したりとかですね、
公共放送の社会的責任という事で言えば、「不適格」って言わざるを得ないんじゃないでしょうかね。
平野:
そうですよね、中立性を損ねているうえに、
しかも、他の候補者の人を「人間の屑」というような言い方をしたんですよね。
永田:
そうです、そうです。
「人間の屑」はヤバいんじゃないでしょうかね。
そういうのってやっぱり、そういう、
もちろん憲法では言論の自由は保障されているんですけれども、
NHKの経営委員というのは、より厳しい倫理性を問われる訳ですから、
そこはやはり言動に注視してしかるべきだと思いますね。
水野:
いま挙げられた長谷川さんにしても、作家の百田尚樹さんにしてもですね、
ついこの間経営委員になられたばかりですよね。
安倍政権になってから
平野:送りこんだ経営委員ですね。
永田:
去年の11月、12月という形で、
安倍さんの息のかかった人が一挙に4人新しい経営委員に送りこまれた訳ですね。
水野:なんか安倍さんの家庭教師だった方も
永田:
それはJT(日本たばこ産業)の本田勝彦さんですね。
あとは総理のブレーンのJR東海会長の葛西敬之さんとパイプのある
中島尚正(海陽学園海陽中等教育学校長)さんとかですね。
4人が一挙に入ってきたという事です。
水野:長谷川さんっていう方は安倍さんを総理にしようという運動をしてらした方だった…
平野:実現する会のメンバーですね。
永田:
そうです、そうです。
先日も安倍さんの応援団っていう事を衆議院の院内集会でもはっきり明言されてましたし、
それはやっぱり、政権をチェックするっていう言論報道機関の最高決定機関の経営委員会の委員としてはですね、
やっぱりちょっとバランスを欠いていると思いますね。
平野:
過去のNHKの歴史で、これほどあからさまに政権寄りの経営委員を送りこまれて、
それをNHKとして受任しているっていうか、
そういう状態っていうのは今までになかったんじゃないですか?
これまで強烈に。
永田:
と思いますね。
こんなに露骨に、時の政権がNHKに具体的な形で人事の面で介入してくるっていうのは聞いたことがないですね。
そもそも経営委員っていうのは、
北から南まで日本列島バランス良く「それぞれの地域を代表している人」とかですね、
「賢者」と言われる人がきちんと配置されて、
公共放送NHKが変な方向へ行かないように舵取りをする、そういう役割な訳ですね。
で、特に敗戦の翌年には経営委員会の前身の放送委員会というのがつくられましてね、
これは滝川事件の瀧川幸辰(たきがわ ゆきとき)さんとか、岩波書店の岩波茂雄(いわなみ しげお)さんとか、
あと社会運動家の荒畑寒村(あらはた かんそん)さんとか加藤シヅエ(かとう シヅエ)さんとか、
宮本百合子(みやもと ゆりこ)さんとか、
今の安倍総理が聞いたら「左翼の人」というかもしれないけど、
そういう戦後のリベラル勢力ですよね。
そういう方達を大胆に入れて、
「二度と戦争を繰り返さない、民主的な日本の社会をつくるというために、賢者としてちゃんと意見を述べて下さい」
というのが放送委員会であり、その後の経営委員会だったんですよね。
水野:
それが今回、安倍さんに近しい、あるいは安倍さんと考えが似ている方が4人入ったという事で、
その4人の意味ってあるんですか?
永田:
4人というのはですね、総数が12人なんですね。
で、会長の任免というのは9人の賛成がなければいけませんから、12-9=3ということで、
つまり、3人以上の異論が唱えられるとその人事は流れるという事で、
水野:あーーー、
永田:
4人入るとですね、その4人が賛成反対のカギを握ると。
委員会の行方を左右する議決のカギを握るという事ですね。
平野:
今回、前会長がですね、本来であれば続投してもおかしくなかった。
しかし、安倍政権にとっては今のNHKの、たとえば原発報道なんかが、
「どちらかというと脱原発の方に傾きすぎているんじゃないか」
という事で送りこんだというふうに言われていますがね、
永田:
でもこれは、事実はですね、そんな事はなくて、
どちらかといえばNHKの報道はむしろ原発について、
決して反原発というよりも、やや原発の被害についても甘い報道を行ってきていたと思います
平野:
うんそうですね。
ただ当初はたとえばね、事故の直後に出ていた水野解説委員が極端に出演場面が減ったりですね、
そういう部分も出てですね、
おっしゃる通りNHKの報道姿勢そのものがね、非常に揺れ動いているという感じがして。
永田:そうですね。
平野:まあ、政権にとっては気にくわない部分というのは結構あったんじゃないですか?
永田:
ええ、だから多分ですね、政権、党にとってNHKの放送が気にくわないっていうのは、
ずーっとあったんですよ。
ずーっとあるんです。
だって、「政権は何時も素晴らしい」っていう事は無いわけですよ。
間違いを時に犯しているわけだから、
それをチェックしたり指摘することは当然のことで、犠牲者はそれに耐えなきゃいけないんです。
だから、それを「原発についてきびし目の報道だ」っていうふうにNHKに烙印を押すのは全く間違いだし、
事実にも反しているという事ですね。
つづくーー↓
「受信料を積み上げて作ってきた国民のための放送局。 国民の宝。安倍さんの私物じゃない」
~いま、NHKで何が起こっているのか(2)~報道するラジオ2/7(文字起こし)
=参考=
NHK:籾井会長、従軍慰安婦「どこの国にもあった」
毎日新聞 2014年01月25日 21時26分(最終更新 01月26日 00時59分)
就任会見で記者の質問を聞くNHKの籾井勝人会長=東京都渋谷区で2014年1月25日午後2時28分、竹内幹撮影
NHK新会長の籾井勝人(もみい・かつと)氏(70)は25日の就任記者会見で、従軍慰安婦問題について
「戦争地域にはどこの国にもあった。ドイツにもフランスにもヨーロッパはどこでもあった」と述べた。
過去にも経営委員長が国際放送の編集方針について「国益を主張すべきだ」と発言して問題になった。
政治的中立を疑われかねない不用意な発言を繰り返し、トップとしての資質も問われそうだ。
さらに個人的意見として「今のモラルでは悪い」としつつも
「韓国が『日本だけが強制連行した』と言っているからややこしい。補償問題は全部解決した。
なぜ蒸し返すのか、おかしい」と韓国の姿勢を批判した。
特定秘密保護法の報道が少なく、姿勢が政府寄りとの指摘があることについて、
「(法案は国会で)通ったこと。あまりカッカする必要はない」と、問題点の追及に消極的な姿勢を示した。
また、籾井氏は3年間の任期中に取り組む最重要課題の一つに国際放送の充実を挙げ、領土問題について
「尖閣諸島(沖縄県)や竹島(島根県)について日本(政府)の立場を主張するのは当然」
として早急に強化する姿勢を示した。
「政治との距離」については
「(政府と)相談しながら放送していく必要はないが、
民主主義に対するわれわれのイメージで放送していけば、全く逆になることはない」との認識を示した。
【土屋渓、有田浩子】
NHK新会長 会見ノーカット(1)~(11) 慰安婦発言で波紋(14/01/29)
<NHK会長発言>改めて「取り消し」項目述べる 参院委
毎日新聞 2月7日(金)19時38分配信
参院予算委に参考人として出席した籾井勝人NHK会長=国会内で2014年2月5日午前11時7分、藤井太郎撮影
NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は7日の参院総務委員会で、
就任記者会見での発言のうち、個人的見解として発言を取り消したのは、
▽従軍慰安婦問題
▽特定秘密保護法
▽靖国神社参拝
▽番組編集権
▽国際放送--の5項目であることを明らかにした。
慰安婦発言については会見当日に「取り消す」と述べたが、他は撤回範囲を明言していなかった。
社民党の又市征治議員の質問に答えた。
籾井会長は就任会見で
「(特定秘密保護法は)通ったので、言ってもしょうがない」
「(国際放送で)政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない」などと発言していた。
またNHK経営委員の百田尚樹氏と長谷川三千子氏の言動が物議をかもしている問題について、
浜田健一郎・経営委員長は
「個人の思想・信条の自由に基づく発言は妨げられるものではない。委員会の審議に影響を及ぼしてはいない」
と述べた。【有田浩子】
<NHK経営委>百田氏、都知事選で演説 歴史認識持論展開
毎日新聞 2月4日(火)11時35分配信
作家の百田尚樹さん=大阪市北区の毎日新聞大阪本社で2013年2月8日、小関勉撮影
NHK経営委員を務める作家の百田尚樹氏が3日、東京都知事選で街頭演説に立ち、
南京大虐殺はなかったなどと歴史認識に関する持論を展開した。
経営委の政治的な発言を禁じる規則はないが、不偏不党を求められるNHKの経営に影響力を持つ立場だけに、
籾井勝人(もみい・かつと)会長の従軍慰安婦に関する発言に続き、波紋を広げている。
菅義偉官房長官は4日の記者会見で
「放送法に違反するものではない。個人的な発言で、政府としてのコメントは控える」と述べ、
問題視しない考えを示した。
また、政府が百田氏を経営委員に推薦した理由を問われ
「幅広く評論活動を行い、小説家としても出版され、国民の皆さんに理解されている(から)」と説明した。
一方、政府関係者は「権限を持っている経営委員の発言なので、NHKの立場と思われかねない」と指摘。
「法的に問題がないとはいえ、NHK会長の職務を監督することを考えれば評価は微妙だ」と懸念を語った。
百田氏は3日、都内3カ所で行った田母神俊雄候補を応援する街頭演説で
「1938年に蒋介石が日本が南京大虐殺をしたと宣伝したが、世界の国は無視した。そんなことはなかったからだ」
などと主張。
自ら政治的発言をすることにも触れ
「プライベートで誰を応援しようが自由。もしこれで『経営委員にふさわしくない』と言われたら、
いつクビになってもいい」と述べた。
NHK経営委事務局は
「ほとんどの経営委員は兼職が認められており、個人の思想・信条に基づいた行動は妨げられない」としている。
【鈴木美穂、黒田阿紗子】
NHK会長・経営委員 止まらぬ異常言動
今度は長谷川氏 テロ行為礼賛の暴言 問われる安倍政権
しんぶん赤旗 2014年2月6日(木)
NHK経営委員の長谷川三千子・埼玉大名誉教授(67)が、1993年に朝日新聞社内で拳銃自殺した右翼団体幹部をたたえる追悼文を発表していたことが、5日に明らかになりました。旧日本軍「慰安婦」問題での籾井勝人(もみいかつと)会長の暴言や、都知事選での百田尚樹(ひゃくたなおき)経営委員の特異な言動などに続くものです。一連の暴言を擁護し、経営委員の任命責任にほおかむりする安倍政権のあり方が厳しく問われています。
長谷川氏の文が掲載されたのは、野村秋介・元「大悲会」会長の死後20年にあたる昨年秋に作られたパンフレット。
長谷川氏はそこで、野村元会長について
「自らの命をもつて神と対話する」
「野村秋介は神にその死をささげたのである」とその行為を称賛しています。
新聞社に拳銃を持ってたてこもり、社幹部を脅した上での自殺は、テロ行為の一種です。
「表現の自由を確保」し「健全な民主主義の発展に資する」ことをうたった放送法に反することは明らかです。
また放送法は、NHKの経営委員の条件の一つに、
「公共の福祉について公正な判断をすることができ」る者と定めています(31条)。
テロ行為の当事者を礼賛する長谷川氏の言動は、放送法の基準に照らしても不適格です。
ところが安倍首相は5日の国会答弁で、長谷川発言について
「読んでない、答えようがない」と事実上答弁拒否。
菅義偉官房長官も「放送法に違反するものではない」と擁護しました。
経営委員会はNHKの最高決議機関であり、
会長の選出のほか、経営や番組基準、放送番組の編集に関する基本計画を決めます。
百田、長谷川両氏らは昨年秋、衆参両院の多数決定の同意で、首相が任命しました。
首相は両氏のこれまでの言動を承知した上で任命しました。安倍政権の任命責任が正面から問われます。
NHK経営委員 長谷川三千子・埼玉大名誉教授(67)

NHK経営委員:新聞社拳銃自殺事件を礼賛
毎日新聞 2014年02月05日 02時30分(最終更新 02月05日 03時35分)
長谷川三千子・埼玉大学名誉教授=東京・霞が関で2013年12月、須賀川理撮影
1993年に抗議先の朝日新聞社で拳銃自殺した右翼団体元幹部について、NHK経営委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授(67)が昨年10月、この自殺を礼賛する追悼文を発表していたことが分かった。メディアへの暴力による圧力には全く触れず、刑事事件の当事者を擁護したと読める内容で、NHK経営委員の資質を問う声が出ている。
自殺した元幹部は新右翼「大悲会」の野村秋介・元会長(当時58歳)。警視庁公安部などが銃刀法違反容疑で同氏の自宅などを家宅捜索した。長谷川氏は元幹部の没後20年を機に発行された追悼文集に「人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである」と礼賛。野村氏の行為によって「わが国の今上陛下は(『人間宣言』が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神(あきつみかみ)となられたのである」と憲法が定める象徴天皇制を否定するような記載をしていた。
また、朝日新聞について「彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない」と不信感をつづっている。
追悼文は昨年10月18日に東京都内の会合で参列者に配布された。政府は同25日、衆参両院に長谷川氏ら4人をNHK経営委員会委員とする同意人事案を提示、11月8日に正式同意されている。
長谷川氏は毎日新聞の取材に「非常勤のNHK経営委員には自らの思想信条を表現する自由が認められている。自らの仕事として精神思想史の研究を行ったり、民族主義者の追悼文を書いたりすることは、経営委員としての資格とはまったく無関係のこと。経営委員には番組作りに関与する権限はなく、追悼文を書いたからといって意図的な特集番組を放送することはありえない。経営委員は常にルールに従って行動している」としている。
NHK経営委員の政治的な発言を禁じる規則はない。しかし放送法31条は、同委員の資格として「公共の福祉に関し公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する者」と定めており、議論になりそうだ。
◇資質疑う声も
経営委員会は事業計画や毎年の予算の議決、会長の任命・罷免などを行うNHKの最高意思決定機関。委員12人(任期3年)は衆参両院の同意を得て首相が任命する。委員には政党役員や同一政党に所属する者が5人以上いてはならない。
長谷川氏は昨年11月、作家の百田尚樹氏らとともに選ばれ「安倍カラー人事」と言われた。百田氏は3日、東京都知事選で田母神俊雄候補(無所属)の応援演説に立ち、南京大虐殺はなかったなどと歴史認識に関する持論を展開、波紋を広げた。
放送法では個別番組の編集などに関与することはできないとされている。ただし経営委員会事務局によると、個人の思想・信条に基づいた行動は妨げられないとしている。
服部孝章・立教大教授(メディア法)は「長谷川氏は言論機関に拳銃を持ち込み、発射したというテロ行為とみなされる刑事事件を何ら批判せず、むしろ礼賛している。このような人物をNHK経営委員に任命した責任を政府は問われなければならないし、国会は同意した責任を問われなければならない」と指摘した。
作家の柳田邦男さんは「品格と見識を疑われるような言説だ。経営委員は、不偏不党が求められるNHKのあり方を左右する立場だ。その職に、こうした人物が選ばれることに時代の危機を感じる」と語った。
◇長谷川三千子(はせがわ・みちこ)
1946年生まれ。埼玉大名誉教授、哲学者。「2012年安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の代表幹事。少子化対策として、女性が家庭で育児に専念し、男性が外で働くのが合理的という趣旨のコラムを1月に発表、議論になった。
◇野村秋介氏拳銃自殺事件
右翼団体「大悲会」の野村秋介元会長が、自身の政治団体「風の会」を週刊朝日のイラストで「虱(しらみ)の党」とやゆされたとして抗議。1993年10月20日、朝日新聞東京本社15階応接室で拳銃自殺を図り、死亡した。以後、同年の文芸春秋社長宅発砲事件など言論テロが続いた。
「野村秋介追悼二十年 群青忌」の文集に掲載された長谷川三千子・埼玉大学名誉教授の追悼文

神にささげるお供へもののほとんどすべては、人間がもらつても嬉(うれ)しいものばかりである。上等の御神酒(おみき)は言ふに及ばず、海山の幸やお菓子の類……。或(あ)るとき神社の奉納のお祭りをごく真近(まぢか)で拝見する機会があつたとき、ちやうどお昼を食べそこねて空腹で、目の前を運ばれゆくお供物に思はず腹が鳴つて恥ずかしかつた記憶がある。あゝ、さぞや神さまも美味(おい)しく召上るだらうなあ、と思つたものである。
しかし神にささげることはできても、人間に供することは決してできないものがある。自らの命である。よく陳腐な口説き文句に「君のためには命をささげる」などといふセリフがあるが、言ふ者も聞く者も、そんなセリフを文字通りに信じはしない。もしも本当にさう言つて、女の前で割腹自殺する男がゐたら、(よほどの毒婦でないかぎり)喜ぶ女はゐないであらう。下手をしたら、精神的打撃をかうむつたと言つて遺族に賠償を請求するかも知れない。人間は、人の死をささげられても、受け取ることができないのである。
人間が自らの死をささげることができるのは、神に対してのみである。そして、もしもそれが本当に正しくささげられれば、それ以上の奉納はありえない。それは絶対の祭りとも言ふべきものである。
野村秋介氏が二十年前、朝日新聞東京本社で自裁をとげたとき、彼は決して朝日新聞のために死んだりしたのではなかつた。彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない。人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである。
「すめらみこと いやさか」と彼が三回唱えたとき、彼がそこに呼び出したのは、日本の神々の遠い子孫であられると同時に、自らも現御神(あきつみかみ)であられる天皇陛下であつた。そしてそのとき、たとへその一瞬のことではあれ、わが国の今上陛下は(「人間宣言」が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神となられたのである。
野村秋介氏の死を追悼することの意味はそこにある。と私は思ふ。そして、それ以外のところにはない、と思つてゐる。
“安倍カラー”前面のNHK経営委員の面々って? 次の焦点は会長人事
産経ニュース 2013.10.25 19:07 [メディア]
政府は25日の衆参両院の議院運営委員会理事会で、NHK経営委員会委員に
小説家の百田尚樹氏ら5人を起用する国会同意人事案を提示した。
保守論客や安倍晋三首相に近い人材が並び、NHK改革に向けた政権のカラーが打ち出された格好。
経営委はNHKの最高意思決定機関で、会長任命など強い権限を持つだけに、
松本正之会長の来年1月の任期満了に向けた会長選考に大きな影響を与えそうだ。
政府が人事案を提示した新任の委員は、百田氏のほか、
埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏、
海陽学園海陽中等教育学校長の中島尚正氏、
日本たばこ産業(JT)顧問の本田勝彦氏の計4人。
再任のJR九州会長の石原進氏も含め、近く衆参両院の本会議で採決、承認される見通し。
百田氏の作品は首相も愛読者の1人で、8月に月刊誌で対談するなど親交が深い。
本田氏は首相の元家庭教師で、5月にも経営委員長就任が取り沙汰された。
長谷川氏は保守派の論客。
中島氏が校長を務める海陽学園は次世代のリーダー育成を掲げる全寮制の中高一貫校で、
首相に近いJR東海会長の葛西敬之氏が副理事長を務める。
NHK会長の松本氏はJR東海副会長からの転身。
3年前、葛西氏が当時の経営委員との間で仲立ちしたとされる。
ただ、NHK幹部によると、葛西氏は最近はNHKの報道姿勢への批判を幹部や経営委員の一部に伝えているといい、
今回の経営委員人事は「会長交代に向けた布石」との見方も出ている。
これに関連し、菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は25日の記者会見で、
委員選任の経緯について
「経営委員にふさわしい方、首相自らが信頼し評価している人にお願いするのは当然のことだ」と強調した。
公共放送(NHK)の在り方を考えると、(安倍晋三の)友達ばかりを集めるのは違和感がある
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当選の舛添要一氏に公職選挙法違反疑惑が浮上
~刑事告発した元大阪高検公安部長の三井環氏を岩上安身が直撃

岩上:
私は今「市民連帯の会」代表の三井環(たまき)さんのオフィスの方にきております。
三井さんは「市民連帯の会」の代表を務めておられますけれども、もともとは大阪高検。
検察ですね、高検の公安部長をお勤めになっておられた、もともとは検察官の方です。
三井さんがこの度、ま、今夜ですね、明らかになりましたけれども、
当確がうたれました都知事選、舛添要一さんが都知事におなりになることがほぼ決定的になった。
三井:当選確率になったんですか。
岩上:そうですね。
三井:ああ。
岩上:
8時過ぎてすぐに当確がうたれて、舛添さんの事務所ではご本人が記者会見を行って、
我々も今、中継をしてたところだったんですけれども、
これで間違いなく舛添要一知事が誕生する訳ですけれども。
しかしこの舛添さんに疑惑があるという事で、刑事告発を行ったと。
2月8日に刑事告発を行っているということですね。
25
告発状というものがここにあります。
2月8日とハッキリ書いてあります。
これ、ネットで公開されているんですよね。
三井:全部公開します。
岩上:すごいですね。
三井:私の「市民連帯の会」のホームページでも、会員にも全員に送付していますからね。
岩上:これは住所、電話番号、
三井:
私の場合は全部そうなの。猪瀬さんの場合も全て書くから。
他の人は猪瀬の人事権でも告発をしているけれども、隠れたまま作っているからね。
住所も電話番号も、責任があるでしょうな、告発するというのはね。
岩上:
告発は責任ありますよね。
小沢さんの事件なんかはそうでしたね。
告発者が最後の最後まで明らかにならなかったですね。
三井:そうでしょ、
岩上:
こういう告発者というのは責任があるから、全部自分の住所も電話番号もさらすんだということで、
大変堂々と公開して告発をされている訳ですけど、
これはどういう事なのか?
そしてなぜ告発に至ったのか?
これをきっかけを含めてお話しいただければと思います。
三井:この文の告発ですか?舛添の?
岩上:はい。
三井:
これはね、最初は日刊ゲンダイの記事。
最初は、出発点は。
7日だったかな?日刊ゲンダイの記事をみたのが最初の出発点だったんですよ。
ある舛添の講演会の、田町ですか、田町で講演会を開いて、5000人ぐらい集まったらしいけれども、
岩上:町田で
三井:
ホテル・ザ・エルシィ町田だね、はい。
法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ、バッジもなんか、日刊ゲンダイに写真が出ていましたよね。
まだ私は現物を見ていないんですけれども、ま、3000円相当らしいけれども「配った」ということですから、
これは明らかに寄付行為に該当しますよね。
岩上:寄付行為。3000円相当のバッジを
三井:
500人に配ったとすると、1500万。一つの会場でね。
たまたまある人物がその会場に行って法定ビラと一緒にバッジを貰ったらしいんですよ。
それがこの事件のきっかけなんだけどもね。
まぁ、他のところでも当然やっているわけで、
岩上:他の会場でも、
三井:
どれだけ講演会を開いたかは私は把握していません。
それは捜査したらすぐわかる事やから。
どれくらいの金額になるのか、全部講演会の会場を調べて、そして代表者を調べれば全部計算できるからね。
だから、金額は大きいんですよ。
1つのバッジは3000円位かもしれないけれどね、規模が大きい。
岩上:10か所でやったとしても同様の規模だと1500万位になると、
三井:そうだね。
岩上:
そうするとこれは、寄付行為という言葉になっていますけれども、
有権者を買収している事に相当するという事なんですか?
三井:それもあるし、買収というか
岩上:本来は有権者にそのような形で物品を提供しちゃならない。
三井:
提供しちゃならんというのが規定ですよね、公職選挙法のね。
それが買収になるかどうかは別にして、物品をプレゼントしたらいかんという事は
禁固1年以下でちょっと低いけどね。
岩上:そうするとこれは何処に出されて、どういう成り行きになっていくと?
三井:警視庁の捜査2課宛てですよ。
岩上:
なるほど、警視庁捜査2課。
捜査2課の方に出して、「捜査をして下さい」と。
三井:そうです。
岩上:これは受理して捜査されそうなんですか?
三井:それは分からない、私は知らないから。
岩上:
わからない。
しかしまァ、このようなものを出されたという事を公開している訳ですから、
警視庁が全く握りつぶしてしまうとか、見て見ぬふりとか、できないだろう・・・、ということを
三井:
と、思いますけどね。
ただ舛添が知事に当選確実という事になると、あそこは警視庁の上やもんね。
でね、わたしね、特捜部にやろうかという、最初気持ちがあったんですよ。
岩上:東京地検特捜部
三井:
ええ。
特捜部だったら、舛添でも関係ないからね。
捜査2課といったら舛添と強い関係があるからね。
でも「そちらの方が面白いんじゃないか」って思ったんですよ。
特捜部なら、これを当然受理しますよ。
捜査2課だったらね、まだこの時には舛添が知事になるという事は分かってないけども、
もし知事になった時には(捜査2課とは)強い関連性があるじゃないですか。
だから「不受理にする」とかね。
「そうなったらまた面白いな」と思って出したんですよ。
岩上:
「面白い」というのは、「不受理」というのはあからさまだろうと。
「自分の上長については捜査をしない」というのはあまり公正ではない。
そういう結論を警視庁は出すのか?と。
挑戦しているんですか?
三井:
もしね、そういう事をやるんだとすればね、
まずは無いと思うけどね。
岩上:「無い」というのはどういう事?
三井:「不受理」にすることはまずないと思うけどね。
岩上:「受理」して、捜査はする。その後、送検するかどうか?ですね。
三井:ま、捜査をすれば送検せざるを得ないからね。
岩上:送検せざるを得ない。
三井:捜査が曖昧であればね、ま、そこは問題だけれども。
岩上:
そうするとこの後の流れとしては、
1.不受理にするか、
2.受理して捜査して送検するか、このふたつだと。
三井:ふたつですね。
岩上:
仮に捜査は形式的でもなんでも、ま、行ったとして、
あと今度は判断は、検察の判断になると。
三井:そう、そう、そうです。
岩上:これ、受理、不受理の答は何時出るんですか?
三井:わからないですよ
岩上:
これはわからない。
あるいは、告発人のところに連絡がある?
三井:そういう規定はない。
岩上:そういう規定はない?
三井:ええ。
告発するでしょ、これは警察でも検察でも同じだけど、
「受理しました」とか「しない」という様な通知は無い。
岩上:発表するんですか?
三井:ないない。
岩上:発表もしないんですか?
三井:
ない。
あるのは「処分通知書」はきます。
これは、文書でね。
それは規定があるから、処分通知書は必ずきます。
で、くればね、内容が不服なら検察審査がもう一度できるじゃないですか。
そのために文書がくるんですよ。
ただ、告発してそこで回答、「受理しました」「受理しませんよ」という事は一切ありません。
岩上:じゃあ「処分通知書」って言うのには何を書いてくるんですか?
三井:捜査して、たとえば起訴しました、不起訴にしました、って言う事でね。
岩上:
ああ。じゃあ送検して後の事は、起訴か不起訴は通知があるけれども、
それ以前の受理、不受理は黙っている
三井:一切ありませんよ。
岩上:
じゃあ分からないですね。
どの段階で三井さんは、「これは不受理にしたな」と判断するんですか?
三井:これはしばらく時間が経過したらわかるでしょう。捜査してもらったら。
岩上:その段階でどういうアクションを起こすんですか?
三井:
「不起訴」という通知があればね、たとえば警察審査会というアクションを起こす事が出来るんだけども、
なにもしなかったら、何もできませんよ。(笑)
岩上:
(笑)なんにもしないっていう事が出来るんですか?
そういう、警察、検察のサボタージュっていうのもあるんですか?
三井:通常はあり得んと思うけどね、通常はね。
岩上:通常はあり得ない。
三井:ちゃんと犯罪事実を書いて告発すればね、
岩上:これは犯罪事実が書かれている、きちんとした告発状であると。
三井:そう思っています、私は。
岩上:
思ってらっしゃる。
これは自信を持って、元大阪高検公安部長が言われている訳ですからね。
一般の法律に疎い素人ではありませんからね。
大変重みがあるんじゃないかなと私は思ったりするんですけど。
警視庁にこれを突き付けた。
警視庁が動かないと、どうなるんだろう?と非常に気になるんですが、
他方おっしゃった、「特捜部の方にも出す」という事は無いんですか?
三井:
その動きによってね、警視庁の捜査の動きによってはね、
全くしなかったらそちらに出さざるを得ないじゃないですか。
岩上:全くやらないという事は異例中の異例というか、おかしい事なんですか?
三井:
そうそうおかしい。
特に舛添が知事になったとするとね。
そのことを念頭に置いて警視庁2課に出したんだから。
岩上:ちょっと意地悪な出し方をしたわけですね。
三井:
そうそうそう。
最初はね、特捜部宛てにしようかと思ったんです。
ただ、事件そのものがね、禁固1年以下の事件やからね。
それもあるけれども、もしかして知事になった場合、強い関連性があるじゃないですか。
警視庁はね。
だからその方が面白いかなと思って。
岩上:
なるほど。
あの、たぶんまだあまりお詳しくはないと思うんですけれども、
実はこの告示期間中にですね、赤旗が報じ、その後週間文春と日刊ゲンダイが追随して追った
「2億5000万円の政党助成金を不正使用したのではないか?」という案件があります。
こちらの事はまだ詳しくはご存じないと、
三井:いま岩上さんから一部の資料をもらっただけやからね。
岩上:
要するに告示期間中という事でですね、メディアもみんな黙っていた訳です。
しかし、各メディアとも、もう選挙が終わったわけですから、
これを全く無視するという事はいくら何でもないだろうと。
三井:これは、赤旗はもう選挙前に書いている訳ですよね。
岩上:書いていますね。
三井:週刊文春も。
岩上:
週刊文春と日刊ゲンダイは出しました。
しかし他の、いわゆる大メディア。
大新聞と、それからテレビ、そういうマスメディアは全く黙殺をした。
告示期間という事もあったんでしょう。
しかし、もともとこの都知事選が行われたというのは、猪瀬さんの5000万円の受領がおかしいということから、
つまり政治とカネの問題でスタートしている訳ですよね。
で、その5倍の2億5000万というお金が、
三井:
仮にね、政党助成金のこの2億5000万の金が、なんらかの犯罪に該当するとなると、
5000万とは全然違うからね。
うーん、5倍だからね。
岩上:
これは大きな問題になるかもしれません。
その場合は、しかしずーっと誰も何も言わないでいたら、また、三井環さん、これ告発を。
三井:
少しこれは勉強せんとね。
メディアの動きも、どういう報道をするかね。
また資料を取り寄せて、検討して、「犯罪が成立する」のであれば私がしますよ。
岩上:
なるほど。
これはきちんと法律家の目で見て、元検察官の目で見て、
いろいろ疑惑はあるけれども犯罪が成立する、あるいはその構成要件があると言いきれない場合がある。
その場合はできないけど、
これは明らかに抵触しているなと思ったら、告発をすると。
三井:
そう。
告発というのはね、皆さん誤解しているかもしれないけれども、
告発段階で確実に●●●は、まずというか、絶対にないんですよ。
岩上:え?
三井:それは捜査機関じゃないからね
岩上:捜査機関じゃないから
三井:
だから絶対にこれは立証できる、確実に立証できるという様な事ではないんです、告発という事はね。
告発というのはある犯罪事実があると考えられた場合に、
「こういう観点で捜査をして下さいよ」というのが告発ですからね。
岩上:なるほど、なるほど。
三井:その段階で法律の証拠があるという事はできません、捜査機関じゃないんだから。
岩上:だからこれはかなり疑わしいから捜査して下さいと、
三井:この(舛添の)寄付の行為?これは完全に間違いないでしょう、事実そのものはね。
岩上:
これは物証もあるわけだし、沢山の目撃者もいるという事で、
まぁ微罪なのかもしれないけれど、しかし、けしからんではないかということですよね。
これによって知事が辞任するなんていう事はあると思いますか?
三井:この案件だけではないでしょう。
岩上:この案件だけではない。陳謝して終わりと。
三井:こちら(2億5000万)だよね。
岩上:
これは大きいですよね。
禁固1年といっても実際に禁固1年になる事はあまりないんですよね?罰金とかですまされると。
三井:
まぁ、どれだけ配ったかね。
1000万超えちゃったら大きいわね、これね。
岩上:ご本人の関与があったかどうかとか、そういうことも大きい。
三井:それはある。
岩上:なるほどね。
三井:それは関与がないことは無いわけでね、演説しているんだから。
岩上:
目の前で見ているんだから。
ま、気付いていたという事はあるという事ですね。
これから成り行きを見ていきたいと思いますし、
あと三井さん自身のこれからの動き方というものも我々は注目していきたいと思っています。
15:43
三井:
「市民連帯の会」って今まで建設問題ばっかり告発してきたじゃないですか。
会員の方もね、「今度は猪瀬直樹をやったんですか、建設問題ばかりじゃないんですか」と、
「いや違いますよ」と。
「不正義があったらどういうところでもやるんですよ」と。
だから猪瀬もその一つの場面ですよと。
岩上:猪瀬さんの件は、例の5000万の件を「これを捜査して下さい」ってやったんですか
三井:そうそうそう。
岩上:それはどうなったんですか?その刑事告発は。
三井:まだこれからじゃないですか、それは。
岩上:まだ、まだ。でも告発状は出したんですか?
16;21~猪瀬の件 http://youtu.be/0PivMexbWWs?t=16m21s
23:36~
岩上:三井さんの方に一般紙とかは、この件で取材にきているんですか?
三井:4社
岩上:まだ出てないけれども、
三井:そうそう、これから。来週、来週。
岩上:まだ出てないけれども4社ほどは仕込みの取材をしているそうです。
有権者に寄付行為 市民団体が舛添氏を選挙違反で刑事告発
日刊ゲンダイ 2014年2月8日 掲載
当選でも猪瀬の二の舞
日刊ゲンダイ本紙が7日報じた都知事選・舛添要一候補の選挙違反疑惑が市民団体の告発に発展した。
「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)は、個人演説会で来場者に「五輪バッジ」を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフを、公職選挙法違反(寄付の禁止)の容疑で、8日警視庁に告発状を送付したという。
告発状によると、今月5日、東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付したとしている。
公選法199条2の寄付行為の罰則は、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金。舛添がたとえ都知事になったとしても、猪瀬同様、公選法違反容疑で追及される可能性が出てきた。
有権者に五輪バッジを配布…舛添氏に「選挙違反疑惑」が浮上
日刊ゲンダイ 2014年2月7日 掲載
陣営が配るバッジ(右手前)/(C)日刊ゲンダイ
都知事選もいよいよ大詰め。土壇場に来て、モーレツな逆風が吹き始めた。舛添要一元厚労相(65)の過去の女性蔑視発言を問題視する市民団体「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が発足。6日都内で緊急記者会見を開き、「舛添だけは都知事にさせない」「舛添だけは落選させる」と怒りのシュプレヒコールを上げた。
<女は生理のときはノーマルじゃない。異常です><カネを持っている“奴らジジババ”からカネを取るため消費税を上げろ>……。日刊ゲンダイの既報通り、舛添の女性や高齢者に対する蔑視発言は、枚挙にいとまがない。
さすがに、女性の怒りに火がついた。6日の会見では<女性蔑視、老人蔑視、弱者蔑視の舛添要一は都知事にふさわしくありません>と書かれたポスターが壁に張られ、女優の木内みどりさんや都内外の主婦ら駆けつけた賛同者が1人ずつ、「舛添を都知事にしたくない理由」について発言。
「女性蔑視が(都の)政策に反映されたら大変」「舛添さんは(選挙で)世界一という言葉を使っているが、舛添さんを選んだら世界一恥ずかしい都民になる」「高齢者や弱者に非常に冷たい舛添さんが都知事になったら大変」「女性は舛添さんだけには入れちゃいけない」などと訴えた。
活動はネットでも拡散されていて、直木賞作家の中島京子さんもシェアしている。
身から出たサビとはいえ、よくまあ、これだけ嫌われたものだ。一昨日に発足したばかりの会だというのに、同会サイトのアクセス数は6日までに7万5000件、賛同者も3000人に迫る勢いだという。
■演説会の来場者に五輪バッジをプレゼント
本気になった女性は怖いが、舛添への“逆風”はこれだけじゃない。公選法違反疑惑が浮上しているのだ。
5日午後6時半から東京・町田の「ホテル ザ・エルシィ町田」で開かれた舛添の個人演説会でのこと。
「受付のスタッフが、来場した有権者に、法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジを配っていたんです」(関係者)
バッジは非売品だが、ネット競売で3000円ほどで売買されているレア物だ。
「経緯はどうあれ、ビラ以外の物品を配った場合には、公選法199条にある候補者の『寄付の禁止』に抵触する恐れがあります」(都選挙管理委員会)
これまで何度も選挙を経験してきた舛添が、そんな初歩的なことを知らないわけがない。王手をかけているからと、ナメてかかっているんじゃないのか。舛添事務所に事実関係を問い合わせてみたが、6日までに回答はなかった。
元側近議員が怒りの告発! 舛添氏「税金で借金返済」疑惑
日刊ゲンダイ 2014年2月6日 掲載
政治資金を家賃に…/(C)日刊ゲンダイ
「公金である政党助成金が(舛添氏らの)不透明な借金返済に消えた疑いがあります」――。都知事選に立候補している舛添要一元厚労相(65)の元側近議員が怒りの“告発”だ。舛添の「政治とカネ」疑惑を日刊ゲンダイ本紙に激白したのは元参院議員の矢野哲朗氏(67)。10年に舛添が立ち上げた「新党改革」の代表代行だった。元側近が暴露した舛添の正体は、都知事の資質どころか人間性すら疑われる。
新党改革時代の舛添の不透明なカネの動きが発覚したのは1月下旬のこと。大新聞・テレビは一切報じないが、新党改革が銀行から借りた2億5000万円について、いずれも税金が原資の政党助成金や、所属議員の数に応じて支給される「立法事務費」で違法に返済したのではないか、という疑惑だ。
さらに舛添は、代表を務める複数の政治団体事務所を自宅に置き、「家賃」として妻が社長の「舛添政治経済研究所」に3年間で総額約1500万円を支払っていた。
一連の疑惑について、矢野氏はこう憤りを口にするのだ。
「すべて報じられている通りです。もとは国民の税金なのにひど過ぎる。振り返れば、反民主、非自民で国民の期待に応えようと新党立ち上げに協力しましたが、純粋な思いを大きく踏みにじられた感じがします。一体何のために新党をつくったのかという思いですよ」
矢野氏が続ける。
「そもそも新党改革は結党以来、一度も総会を開かなかった。党の活動実態もほとんどありませんでした。(代表代行として)代表の舛添氏に口頭で『党の方針を決めるべき』と何度も総会の開催を求めたのに、まったく聞く耳を持ちませんでした」
■当選しても猪瀬前知事の二の舞い
その後、党役員会の承認もないまま、党が2億5000万円もの巨額のカネを借り入れていたことや、不透明なカネの流れが判明したという。
「堪忍袋の緒が切れましたね。党の私物化ですよ。公金なのだから、きちんとした表の場で使途を明らかにしないといけないと思いました。そこで昨年2月から6月にかけ、複数回にわたって内容証明を送って党大会の開催や会計の公表を求めたのですが、舛添氏は一切応じませんでした」
いやはや、こんな男がかつて「総理に一番近い男」と呼ばれ、都知事の座に「王手」をかけているとは許せない。
「(舛添の都知事選立候補は)何を考えているのかと思いますね。仮に都知事になったら、この疑惑は都議会で必ず追及されますよ。前任者(猪瀬直樹)と同じ事態にまたなるわけです」
舛添事務所に、この問題の見解をあらためて聞いたが、何の回答もなかった。
今からでも遅くない。都民は賢明な判断を下すべきだ。
政党助成金くるくる回ってオレのカネ 舛添要一氏
赤旗の記事
ー追記ー

陣営が配るバッジ(右手前)/(C)日刊ゲンダイ
配られたバッジがどのように売られているのか?ヤフオクを見てみた
写真に写っているのと同じバッジのほんの一部です (2014年2月11日時点)


平成26年2月9日執行東京都知事選挙 開票所一
開票所の開票開始時間をみると、一番早くて8時半、大半は9時からになっている。
投票箱から1枚も出す前に投票確実が分かるという事はどうしても私には納得できない。


8時の時点ではまだ、投票率も7時半までしか出ていない。
【東京都知事選挙 推定投票率】 19時30分現在の推定投票率をお知らせします。 男35.05% 女33.26% 平均34.14% 前回推定投票率 平均47.97% ※期日前投票の数字は含んでいません。
【東京都知事選挙 推定投票率】
19時30分現在の推定投票率をお知らせします。
男35.05% 女33.26% 平均34.14%
前回推定投票率 平均47.97%
※期日前投票の数字は含んでいません。
— 東京都選挙管理委員会 (@tocho_senkyo) 2014, 2月 9
テレビでは「出口調査の結果」と何度も言う。
私の投票所では出口調査はしていなかったけれど、
出口調査っていったいどこでしているんですか?
投票した人みんなに聞いているんですか?
やっぱりこれ? ↓
<不正選挙のカラクリ>
新宿第28投票所に全ての施設票、病院票が集められます。2/6(文字起こし)
それとも、組織票。
公明党が応援しているから、投票率が少なければそれだけ有利。
そして舛添要一の現在の妻は創価学会の幹部
昨日の大雪で投票率が下がる嫌な予感はあったけれど、
投票率を上げるしか、病院・施設票や宗教団体の票を上回れない。
都民には危機感がなさすぎる。
あまりに情けない。
都民だけが日本を変えるチケットを手に入れる事が出来たのに、
半数以上がそれを無駄にした。
投票率が低い時点で「マスゾエが勝っちゃうかも」と思ったけれど、
8時の時報と同時に結果を報告するのはやめてほしい。
せめて、いろんな開票所が開いてから9時過ぎに当確出すなら、こんなに嫌な感じじゃなかったかもしれない。
出口調査だけでわかるなら、
ムサシの高い機械なんか買う必要無いし、
選挙管理委員なんかいらないし、
無駄なお金使って開票する必要無いし、なんて、やけくそに考える。
これじゃ、投票に行きたくなくなる気持ちも分からなくない。
だけど、投票に行かなきゃいけなかったの。
雪が降っても槍が降っても、投票に行かなきゃいけなかったの。
東京都民はやっぱり馬鹿だ!
舞踊家 マリカさん
29:34~
子宮頸がんワクチン
四谷でダンス教室をやっておりますマリカと申します。
私はジャズバレーのレッスンをしているんですけれど、生徒さんの中でやはり(子宮頸がん)ワクチンを接種した方がいるんです。
そしてもう、体の具合が悪くて悪くて、「普通になれなくなってしまった」って言うんですね。
そして副作用で苦しんでいる少女たちがいるっていう、そういうのを読むのと違って、
私は毎週顔を見て、一緒にダンスのレッスンをしているその人が、
「今日も具合が悪い」と。
「あのワクチンを接種して以来ずっとこうなんだ。
その前までは自分はすごく元気だったし、スポーツも沢山やっていた」というのを聞いて、
実際に実在する、私のよく知っている人がそういう事を言うので、
これは大変な事なんだ。
でもこの人も泣き寝入りをしているんですね。
それで、その人に対して何の補償も出ないですし、
そして個人がそれぞれの小さな存在ですから、訴訟を起こすなんていう事も出来ないですし、
ですから、一つ一つの点であって、なんにも力がないので、本当にかわいそうだと思います。
不正選挙
それで、どうやってこの閑古鳥が泣いている選挙演説の人がトップなのか?
とても不思議ですけれど、
ですけど私は参議院選挙の時に開票立会人をやってみて、
それでどうやって急にトップ当選の人が、
やはり閑古鳥の選挙戦をやっていた方が東京でトップ当選したんですけれど、
「どうしてだろう?」というのが、なんかわかったような気がするんです。
票というのは開票する時に500票ずつ増えていくんです。
皆さん500票ずつ増えていって、
ところが、もうみんなが疲れて10時半高11時位に急に1万票増えた人がいるんです。
その人がトップ当選しました。
ーー:えっ?それどういう意味ですか?
ですから500票ずつゴムで束ねたものが来るんです。
そして最初のころはみなさんに見せてくれるので全員が1枚ずつこうやって見て、
「ちゃんと名前が書いてある」とか見るんですけれど、だんだん、
「あ、これいちいち見ないでいいですよ、ハンコだけ押して下さい」ってなって、
で、見ないでハンコだけ。
私は「おかしい、これカラ―コピーみたいだ、おかしい」と思ってハンコを押さなかったんですね。
で、ハンコを押さない人がいても、それでももう有効票として通してしまうんです。
ーー:えぇっ!?
そして、これって票の中で、点・点・点。
「これって、点が3つしかないから、これは無効票の中に入れていいですよね?」
「ダメです。これは有効票とみなします」
「え?どうしてですか?」
「これは点・点・点は川という字に見えないこともないから、
この川という漢字が付く人はこの人しかいないから、これは有効票で入れます」っていうふうに言われて、
そうやってものすごく変な「えぇ~、これは・・・」っていう、
ーー:痴呆老人?
そうです、そうです、そうです。
組織票というのが施設票、病院票というのがありまして、
新宿区は普通の一般の投票所以外に20か所の病院施設で特別投票所というのがあるんです。
その20カ所では、実際には寝たきりの方。
もう何も目も開けられない、ただ生きているだけの方、そういう方も選挙権がおありですし、
それから府中の刑務所の中の方も刑が確定していない方は選挙権があります。
そして病院などは、理事長さんとか、院長さんとか、そういう方がまとめて書くのか、
本人に無理に点を3個うたせたのか、それはわかりませんけれど、そうやって有効票をつくる。
そういうのがごっそりある。
本当に本人が書いたかどうかなんていうのも分からない訳ですね。
それから、カラーコピーは何度も何度もとっていると、
そうするとコピー機の汚れが付くわけですね。
で、こうやって比べてみて、
字が全く同じ。
そして投票用紙に書いた(枠まで)何ミリというのも同じ。
全く同じになんて人は書けないんですね。
顔も違う、声も違う、全然一人一人違う人なのに、
それなのに全く同じ書体で、しかも間隔何ミリまで同じで書けないですよね。
ですから明らかにそれはカラーコピーだと思うんです、汚れも付いているし。
私は自分が投票用紙に書いた時に、記念のためにデジカメで撮ったんです。
それをみると、綺麗な白い紙で、そして真ん中に黒い汚れが付いていたりなんてしないですね。
ですからみなさんもご自分でお書きになった時に白い紙だったと思います。
ですけれども、こうやって見ると、
汚れが付いているのがすごく多くて、しかも同じ場所についている。
だからこれは明らかにカラーコピーだと思います。
ーー:それは「後から足した」っていうことですか?
そうです、そうです。
それで、第28投票所というのが新宿区にありまして、
そこに全ての施設票、病院票が集められます。
で、そこで午後6時にもう全て開けてしまって混ぜるんです。
ーー:えーっ?
それもおかしくて、どうして8時に終わって開票所で開けないのか?と思うけれど、
6時に開けて混ぜるんです。
そして開票所に持って行きますと、如何にも怪しい箱の場合は、
他の一般票と混ぜてかるた会のようにこうやって混ぜるんです。
本当だったらかるた会のように混ぜる必要はなくて・・・。
私が言いたかったことは、
不正をやられてしまう心配をしています。
そうでない限り、閑古鳥が鳴いている選挙演説しかなさらない方が1位の筈は絶対にないです。


2013/08/23 「行政による票操作」が疑われる動画をネットに公開 ~選挙無効裁判に関する記者発表会
「通常、投票用紙はタテに折って投函するため、開票の段階で2枚が重なってくっつくことは考えにくい」──。
2013年8月23日(金)14時から、東京都港区にある男女平等参画センターで、原裕幸氏は、こう主張した。
<都知事選にムサシ導入>
練馬区要注意!!2月9日の開票結果で信用できるのは府中市 (NHKニュース9書き出しあり)
甲状腺がん悪性・悪性疑い74人〜福島健康調査
ourplanet 投稿日時: 水, 02/05/2014 - 13:53
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている「福島県民健康管理調査」の検討委員会が7日、福島市で開かれ、甲状腺がんの悪性および悪性疑いと診断された子どもは、前回の58人から16人増え、74人となった。また、このうち、手術後の判定によって甲状腺がんと「確定」した子どもは前回から7人増え33人になった。
福島テレビ:
前回の13回に比べて甲状腺がんの方が6名増えた(※後の共同新聞の質問で7名増えた↓)と言う事ですが、
この御感想と、あとは改めてなんですが、事故との関係の認識を改めて教えて下さい。
星北斗(座長)社団法人福島県医師会 常任理事:

この答え方を間違えるとまたいろいろ言われるんですけれども、
6名が増えたというのは今回きちんと検査をし、そして手続きをした結果として想定される範囲だろうと私は理解していますし、そのように報告を受けたと理解しています。
「これが放射線との影響についてどうか?」という事は、今後きちんと検証する必要があると思いますが、
これまでの治験からい言うと、「考えにくい」という表現をつかっています。
この「考えにくい」という表現は非常に問題があると言われていますけれども、
「分からない」と言うのが正しいという意見もありますけれども、
いま、現時点で我々が知っているこれまでの治験の積み上げから言えば、
「想定される範囲だろう」と言えると思います。
ただし、今後どんなふうに変わっていくのか?という事について予断を持って対応する訳じゃありませんので、
しっかりとした検証と検査の継続は必要だろうと、あるいは評価は必要だと思っています。
朝日新聞 ホンダ:
この質問は鈴木先生にお願いしたいんですが、座長がお答えになってもありがたいと思います。
2の5、②の5ページの(3)細胞診等による悪性ないし悪性疑いの 75 例の基本調査結果 の
実効線量推計内訳の表ですが、

鈴木先生がこれについて、これをみても殆どが1ミリシーベルト以下で、全体も2ミリシーベルト以下で、
実行線量との関係からみても非常にそのがんとの関係はないのではないかという趣旨のことをおっしゃって、
これに対してどなたか委員の方が、
「やはりこれはセシウムによる外部被ばくの推計だから、
甲状腺がんとの関係を言うならば、ヨウ素と、それから内部被ばくもきちっと取り入れるべきだ」
と言う様なコメントをおっしゃっていたと思うんですけれども、
このコメントに対する考え方を教えていただければと思います。
星北斗(座長):
はい、ありがとうございます。
委員の意見として当然だろうと思いますし、私もそういう詳細な調査が必要だと思っています。
ですからこれを持ってですね、全く関係ないような、
これ以上の検索は必要ないんだという証拠として示されているのではなくて、
現時点でわかる範囲のものが示され、その結果からは考えにくいという結論を得ているだけだと私は思っています。
したがって、今後必要な対応をとっていくように、委員会からの委員の発言ですから重く受け止めてですね、
対応していくことになると思います。
朝日新聞オオイワ:
何点か甲状腺がんの事で教えていただきたいんですけど、1点は今のホンダの質問と関係あるんですけれど、
床次 眞司 氏(とこなみ・しんじ)先生が
「ヨウ素の沈着マップなども出ているので、それとの相関関係なども調べたらどうか?」
という提案だったと思うんですが、
それについて今後具体的にやっていかれる、それも検討していかれるのか?というのが1点。
それから、この調査とは直接は関係ないという事だったんですけれども、
鈴木先生の方から「県立医大として遺伝子検査をこれからしていく」という事だったんですが、
遺伝子を調べて発がんの原因が被ばくかどうかというのがそもそもわかるのかどうか?
というところが疑問なんですけれども、
遺伝子検査で甲状腺がんの子どもさんの手術の検体で、どんな遺伝子を調べて、
それからどんなことがわかると予想されているのか?という事も教えて下さい。
3点目。心のケアという事で札幌のチームもすでに作られたという事ですが、
どんな方達がどんなサポートをしているのか?
星北斗(座長):
1点目についてはご提言であります。
で、検討委員会として受け止めました。
専門委員会も誤差いますのでそちらの方の、そしてどの程度の事がどのくらいわかるのか?という事も、
詳細に検討しないと、すぐに「やれる」とか「やれない」とか言えません。
先ほど申し上げた取り、重く受け止めてそういったデータについても検証していきたいというふうに思います。
二つ目と三つ目は分からないので、担当の鈴木先生からお答えいただけますか?
鈴木眞一福島医科大学:

福島医大の鈴木でございますけど、
まずあの、遺伝子検査という事ですけど、これはあくまでも発がんのメカニズムを検討するという事で、
通常私どもは今でも成人のものをやっているのと同じでございます。
で、どの遺伝子を検索するか?というのは、ある意味我々の研究の精神性のこともありますので、
いろんな事がありますが通常の、今まで成人では「b-raf(ビーラフ)」という遺伝子がありますが、
それも私どもは日本では最初に発表していますけど、
その遺伝子が成人にあったという事は、
今度は小児には「ret/PTC(レット・ピーティーシー)」の再配列異常があるというのは
一般的に知られている訳ですけれど、
それは放射線の影響とは別に子どもに多い。
で、成人にはさっき言った「b-raf(ビーラフ)」というのが多い。
そういう一般的なことは当然これから調べますけれど、
それ以外に未知の遺伝子変異がどういうグループの人に多いか?というのは今後見て、
それがどんな発がんに影響していたか?というのを調べるのが私ども高座での仕事ですので、
そういうことをやるということで、
いまあの、このマーカーを特に調べるとかそういう事ではありませんし、
もちろんオオイワさんが言ったように、
今この一つのマーカーを測れば放射線の影響が分かるというものは現時点ではございません。
ですが、今後そういうことも含めて検討しなければいけないということがありますし、
星座長の方に戻りますけど、線量、先ほど言ったいろんな事に関しては、
私ども自身が測るものではございませんので、
いろんなところでそういう情報をこれからは取得しながら、
我々は検診の方のデータ、そして甲状腺の専門家としての自分たちの仕事として
いろんなものを都合していくような形になると思います。
あと3つ目ですけど、サポートやちべですけど、
先程話した心のケアの方の前田教授のチームと一緒に、あと私どもの二次検査の担当者、
あとはそれをサポートするスタッフと合同でやっていますが、
実際にケアしていただくのは心のケアチームという事でそれを繋いでおります。
そういう形でどこまで長くできるかというのは、今後の問題ですけど、
まずは二次検査の段階で、ま、結果を開示する時とかいろいろな心配事があるところを
サポートしていくという形でございます。
テレビ朝日:
まずそもそものお話でお伺いしたいんですが、
悪性ないし悪性疑いというのが0.03%ということなんですけれども、
「これを多いと考えているのか?少ないと考えているのか?」ということですね。
あと、先ほど「想定される範囲内」という事をおっしゃっていられたんですが、
もしこれが普通という事で考えていらっしゃるんであれば、
たとえば日本の子ども人口、20歳未満ですね、
2000万人とすれば60万人位が甲状腺がんの悪性ないし悪性疑いの割合というふうになるんですけれども、
そうするとそれほど甲状腺がんというのはメジャーな病気なのか?ということです。
この2点お願いします。
ーー:0.03%で人数が違うんじゃないか?
20万人で…6000人ぐらいですか?
それほど甲状腺がんがメジャーな病気なのか?という事と、それからもう1点お願いしたいんですが、
国際基準では15歳未満で子どもの甲状腺がんというものを評価していると思うんですけれども、
日本でも15歳未満という事で評価をしているんですが、
15歳未満の数値というのは出すのか?出していないんですか?
もし出していないんであれば出していただけないかなと。
そうすることによって、国際的な比較もできるんじゃないかというふうに考えています。
星北斗(座長):
えっとですね、委員の、専門の委員の方にお答えいただくのがいいと思いますが、
私が今受けている印象だけ、つまり我々検討委員会としての受け止め方を申し上げれば、
今まで未知の検診の仕方、つまり有所見で見つかった癌患者さんと比べて何%か?
という事を議論しているのではなくて、
全く所見のない患者さんに全員検診をしてその中から見つけているという事において、
「これまで知られているがんの有病率その他と直接比べる事が出来ない」という事を前提に今は話をしていますので、
その直接の比較をするという事は、やはりちょっと考え方をきちんとする必要があるんだろうなと思っています。
で、多いか少ないか?というのは、
我々は、今未知のゾーンですけれども、想定される範囲だというのは申し上げた通りでありますので、
多いとも少ないとも言う事にはならないと思います。
甲状腺の専門家がいますので、甲状腺の専門家からお答えいただきますが。
清水一雄 日本甲状腺外科学会前理事長:

私も星座長と同じ考えです。
多いか少ないかはここでは断定できないですね。
というのは、これだけの人数の大規模な検査をして、その中で、正確に診断している訳なので、
ま、0.03%は事実ですので、
これをこれから長い間をかけて検証しながら世の中に発表していかなければいけないと。
今までのデータと比べてそれらの事を比較していかなければいけないというふうに思います。
テレビ朝日:
その0.03%を、先ほどごめんなさい60万人って、6000人ですよね。
日本全国で6000人っていう事は、子どもにとってはメジャーな病気になると思うんですけれども、
その辺はどうお考えになっていますか?
もしこれが普通であれば全国規模での調査とか、何かをするということも必要なんじゃないかなと思うんですが。
清水一雄:
今までがんセンターから、1900何年でしたっけ、2000何年かに、
ちゃんとインターネットにも出ていますけれども発表がありますけども、15歳以下は非常に少ないですね。
先程、2000万の中の0.03%、6000人。
これは確かにそれと比べると多いです。
その時の報告と比べるとですね。
ただこれは癌センターから、癌研からのデータですね、それは全員比較して調べた結果ではなくて、
発症して初めて病気だと分かって患者さんの手術をしたということですね。
診断できたという事で。
今回のは全員調べています。
ふつう病気じゃない方ですね、全員の検査をした中の0.03%ですので、
これはあの、ちょっとそのデータとも比較できないし、
これから検証しなくてはならないと思います。
星北斗(座長):なにを15歳未満?
テレビ朝日:
要するに国際基準の甲状腺がん、ベラルーシとかでもそうですけれど、15歳未満という事で出していますよね。
日本の子ども人口も15歳未満なんですけど、こちらのデータでは15歳未満として出ていないので、
そちらは調べていただけるのか?
星北斗(座長):年齢別に出ていますのでよくご覧いただいて、
テレビ朝日:年齢別で出ていますけれども、分母数が出ていないんですよね。
星北斗(座長):分母も出ている筈ですが。
清水一雄:
今15歳未満とおっしゃいましたけれども、
チェルノブイリのデータも15歳未満とそれからティーンエイジャーとしても、
18歳未満のデータもちゃんと出していますし、
それから、大人のデータも出ていますし、
ま、今回の検査で年齢別に出ていますので、それは比較ができると思います。
ジャパンパー?ニュース アイハラ:
2点鈴木先生にご質問したいと思います。
今のお話は前回先生が記者会見でおっしゃった、
「被ばく影響がないロシアの子どもの検査でも4000人から5000人に一人がんが見つかっている」
という様なお話があって、その出典ですね、どういうふうなリサーチを基に。
これイヴァノヴァさんのリサーチだと思うんですけれども、
それを今回の検討委員会に適応した、対応した理由とか、そういう事の説明がないので、
数字が独り歩きして混乱していると思うので、
後日でもいいので採用された研究と、その背景、理由についてご提供いただきたいというのが1点。
もう1点は、この検討委員会では独自の、
何の利害関係もない倫理委員会というものを立ちあげるような検討はされているのでしょうか?
というのは、過去の放射能の健康被害では、「検査すれども治療せず」という様な問題があって、
今回は検査はしている、治療もしているんだけれども、十分な検査が、治療がなされていない。
なおかつ、たとえばビキニ被ばくの時なんかは被ばくした人をみんなアメリカ本国に連れていって、
特定の医療機関で治療していたという様な問題があります。
今回私がお聞きしたい理由としては、
つまり、検査と治療と研究が、同じ福島県立医科大学で行われているという事で、
今回厚労省がヒトゲノムの遺伝子解析の倫理委員会の指針を改定しましたけれども、
その中でもセカンドオピニオンに関する部分というものが非常に手厚くなっています。
検査からも調査からも治療からも、自分の機関を選定できる、選べる、そういう自由な選択が必要なんですけれども、
今回、検査と治療をやっているところで研究が入るという事になると、
それはそういった自由な選択狭めてしまうんではないか。
つまり、もう「あなたは癌です、疑いです」となった時点で、
非常に、患者さんは身柄を取られたようなところにあるわけで、
手術を別の東北大学とか、他のいろんな病院で選択するという事が可能になっていないんじゃないか、
という事が一つ疑問としてあるのと、
今回の指針に沿って行われているという事を改めて確認させて下さい。
星北斗(座長):
ちょっと今日の議論とかなりずれているので、その準備をしていないというのと、
それから、質問の意味が十分に私は理解できないんですけれども、
医大の中での研究については医大の倫理委員会を通っているという説明が最初にありまして、
我々はそのような理解でデータのやりとりをしていますし、検査のやりとりを見ています。
従いまして、そのご質問にもしお答えするとすれば、
少しまた別の場面でという事にせざるを得ないのではないかと私は思いますので次の質問をお願いいたします。
司会:それでは星先生に質問を
記者:
いや、今のは、今のはちょっと違うでしょ、星先生ね、
県が主体として調査をやっているんですが、県立医大じゃなくて。
だから、検討委員会はそれを検討するんです、やりかたを。
星先生の、座長の考えでおっしゃるとどうですか?
星北斗(座長):あのー、私たちはね、
記者:独立した倫理委員会については
星北斗(座長):
独立した倫理委員会についてはですね、いま、あの、ご意見を頂いて、
えー、なるほどと思う部分があれば私も検討します。
いま即答は避けさせていただきます。
というのは、詳細、つまりどういうものが問題になっているのか、
という事をもう少しきちんと私も理解する必要があると思います。
現時点で、一定の枠組みの中で行われているこの検査について見直しの時期がくれば、
当然体制やそういうことについても検討する時期がくると思いますので、そういった時には対応をする。
対応と言いますか、考える一つの材料としてきかせていただきます。
司会:他にご質問がある方いらっしゃいますでしょうか?
マイテレビ アンドウ:
ちょっと私の場合素朴な質問になっちゃって申し訳ないんですけれども、
一つが今のお話しの中で、0.03%という話で、ご回答を聞いているうちに、
「想定内」と言われた根拠がどこにあるのかな?と一つ疑問に思いました。
その質問がひとつ。
今回健康診査の中で、前回あった決算の数字が発表の中に無いのは、
毎回は決算についてはデータが揃わないとか、出さない。
なんかその理由とかがあるのかな?と思って。
星北斗(座長):
想定というのはですね、先程から申し上げている通り、
今までやったことがない大規模な調査をします。
そして、年齢の範囲も非常に大きな範囲をやります。
という中で、普通に症状があって見つかる患者さんじゃない、
いわゆる検診をする事によって見つかる患者さんというのは一定程度出るでしょうというのは想定しています。
それは、これまで分かっている状況で言えば、
チェルノブイリの例で言えば、被ばく当時に比較的若い年齢層の人達から出てくるだろう、ということも、
それから数年経って出てくるだろう、という事も、これまでの治験で分かっています。
それと比較して、現時点で出ている数や、年齢層について考えてみれば、
そのがん、えーっと、放射線の影響を受けて増えたがんであるというような事を疑わせる、
強く疑わせるような所見は無いもんですから、
我々は「いくつ出る」というのを想定したわけではありません。
「この位出るよね」という事を想定して、つまり、何十人という数を具体的に想像している訳ではありませんけれども、
「ある範囲において、その想像している範囲を超えていない」というふうに私は理解しています。
そして今申した通り、それは今までは症状があって見つかって癌として確定した人達。
という事がベースにあって、そして、チェルノブイリで得られたデータから推定される、
放射線の影響を受けて発がんをするだろうという事柄を総合的に考えて「想定」という言葉を使わせていただきました。
ですから私はそれ以外にお答えしようがないんじゃないかと思いますが、
なにか、あの、ど、どういうふうにお答えすれば。
マイテレビ:
つまり、初めてこの位大規模な調査をなさったと。
で、チェルノブイリともちょっと違う、その見られた傾向がまだ見られていないとおっしゃって、
その中で0.03が「想定」と言われると、
0.03の何が想定なんだろう?と。
その具体的な数字が結果として出ていますよね。
それが想定と言われることに、なんかこう、なんかこう、どう受け止めたらいいのかなというような、
よくわからないんですが。
星北斗(座長):
あの、素朴な疑問として、そうかもしれません。
それを否定はしません。
ただ、あのー、これまで専門家の意見をいろいろ聞かせていただいた我々も、
そういう、あの、お話をしながらここまで来ています。
で、地域との関係がどうか?とか、あるいは年齢との関係がどうなのか?とか、
あるいは残存した、これは先ほどから言っている外部被ばくのことですけれども、
それと比較してどうなのかという事については、
先程から申し上げているとおり、今後詳細に検討して、本当に被ばくの影響は無いのかどうか?
あるいは、今後どうなるのか?という事については、未知数というふうに申し上げています。
ただ今のはスクリーニングとしてやっていて、
影響が出ていない範囲で、そして想定、
想定というのは年齢層や見つかる大きさについても考えた上で私はそう申し上げているので、
何か修正するいい回答があれば。
ーー:本当にメジャーな病気なんですか?
清水一雄:
我々専門にとってはたくさんありますので、メジャーな病気といえばそうなんですけれども、
全体的にみると、全部の、体全部にかかるものの中ではそんなに多くは無いですね。
たとえば大腸がん、乳がんなんかに比べると、少ないと思いますけれども、
ただ、何回も申し上げているとおり、
これだけ大規模な38万人の検査をすると、やっぱり見つかります。
と思いますよね、
それが「想定」だという事だと思うんです。
それは何%だなんて予想できないので、
その中でこういう結果が出たという事以外に申し上げられないと思いますね。
ジャパンパー?ニュース アイハラ:
さきほど鈴木先生にお伺いした4000人~5000人に一人の資料は出していただけますか?
鈴木眞一:
えーっと、お出しできますし、もうすでに、あの、えーっと、ある・・・あの、
あれ?
あるところのホームページにその人のコメントも載せてありますので、
えーっと、のちほど、あの、それはお答えしますけれども、
あの、ペーパーにもなっていますし、
何度か講演でも話されているので、
えー、同じような今この制度、
同じような超音波のシステムで同じような制度で大規模にスクリーニングを続けているっていうことで、
採用に値するという事はそういう事です。
古い論文ですと比較ができない。
現在、放射線の影響がないところも含めて、同じようなスクリーニングを続けているそのデータでロシアでは、
ロシアはそういう事をずっと続けていますので、
そういう事で最近の、最新のデータで分かっているという事です。
あと先程の大学の件ですけれど、それとこの県民健康調査とは関係ありませんし、
えーっと、我々はこの手術例の話をしているんではありません。
私どもが手術をする施設がありますので、
そういうところで患者さんになった人に対して、そういう研究をしているという事で、
この県民健康管理調査も人を、
大学で倫理委員会をとして検討するという事を言っている事とはちょっと違います。
ただ私どもは甲状腺を専門にしているので、
この手術をされた方がどこで治療をしたのかというのは一切今公表していませんので、
その話とわたしどもの所で治療しているしていないというのはまた別の話で、
私どもは通常業務で甲状腺の診療をしていますので、
その中に今関心が高まっている小児の方がいれば、そういう検討も今後学問としてはしていくというのが、
通常の大学の仕事としての一つだと思います。
その事と、この検討委員会でやっている事がストレートに続いていないので、
ここで倫理委員会に通すとか、通さないとかというような話でもありませんし、
それとはまったく別に大学に医療をされてきて、治療をされた方に対しての検討ですので、
これは別にお考えください。
共同通信シノハラ:
最初の質問にあった癌の数について、6例増という事なんですけれども、前回に比べて。
これ、乳頭がんは6例ですけれども、
甲状腺がん自体は、低分化癌疑いの疑いが1例増えて、甲状腺がん自体は7例の増加という認識でいいんですか?

星北斗(座長):鈴木先生、具体的にお答えください、すみません。
鈴木眞一:
いや、えっと低分化癌というのは、この間の資料には乳頭がんの数から、えーっと、
乳頭がんの数の中に低分化癌疑いが入っておりました。
それが口頭で今再検討中だという事を申し上げたのを、
今回は乳頭がん疑い(低分化癌疑い)と別分けで書いたものであります。
共同通信:なので前回26で、今回癌は33
鈴木眞一:そうですよね、1例が
共同通信:7例の増加?
鈴木眞一:そういうことになりますね、ええ。
共同通信:
それでは質問に入らせていただきます。
確定者、今回は33ですけれども、この予後について、
予後はずっと「いい」と言われていたんですけれども、これまでも手術して良好だという事で、
あらためてこの33名の予後がどうか?というのが1点。
あと、部会の方でも報告があったんですけれども、3月に1巡の検査が終わると。
4月から2巡目検査に入ります。
で、1巡目検査の結果が出るのが夏ごろと言われていましたけれども、
あらためて、夏ごろというのでいいかどうか?というので2点。
最後ですね、1巡目検査が3月で終わるんですけれども、
この1巡目検査の意義を改めてこの検討委員会として、
あと、2巡目検査が4月から、次回の検討委員が始まる前に始まりますが、
2巡目検査との違いと、2巡目検査の目的を改めて言っていただければと。
星北斗(座長):
予後については答えられる範囲で鈴木先生にお答えいただきたいと思います。
4月に終わって8月ごろというのは先般私が聞き及んだと言いますか、
その位には結果が出せるよね、というお話を下ので、
特段の事がなければそのように取り扱いが出来るだろうと思っています。
1巡目と2巡目の違いについて私が簡単に述べた後に鈴木先生にしっかりと述べていただくかもしれませんが、
1巡目検査は先行検査というふうに言っています。
想定されている、つまり放射線の影響が出るであろう、かもしれない期間というのは一定期間あると思いますが、
その前に現時点ではどうなのか?というのを検査するのを私は先行検査と理解しておりまして、
今後は放射線の影響があるとすれば特若年層の方達からがんが出てくる可能性がありますから、
そこは慎重に見ていくというのが1点ですし、
今回は前回の検査データ、つまり先行検査をした画像やデータその他についてすでに蓄積されていますので、
それとの比較においてどうなのか?
あるいは結節やのう胞がある患者さん達についてもそれが大きくなるのか、小さくなるのかといったことについても
不安を持っている人たちも多いでしょうから、
そういった事についての変化がどうなのか?と言った事が具体的に分かってくる検査だというふうに認識しています。
長期にわたるという事に関しては、
放射線の影響は長期にわたることが想定されるので、一定期間はやる必要があるだろうという事で、
計画された検査だというふうに私は理解しております。
鈴木先生、なにか補う事があったらお願いします。
鈴木眞一:
あの、まずあの、必ず手術例のご質問を頂くんですけれど、
ここから先はそれぞれの個人の、えーっと、いわゆる保険診療で、
通常の診療行為でやってらっしゃる事ですので、
それぞれの医師の守秘義務がありますので、我々は大きな形で、
こういう報告義務があるのでギリギリのところでこういうデータを取得して報告していますので、
えー、え、ここに、述べることはできませんけど、
えーっと、この全体の例を見てもいわゆる予後不良と言われているタイプがあるんですが、
そういうものは存在していません。
いまのところ聞いておりません。
そこまでですので、正確な形というのは今のところは出せませんけれど、
いま聞いている形ではいわゆる「浸潤のタイプで、予後が不良だ」というようなのは聞いておりません。
あと、いわゆるこの本格検査、先行検査が3月で終わって、いつ出るんだ?って言うと、
1次検査が終わるのが3月です。
で、先ほどの報告も判定結果が出るのに、12月31日までのデータでも11月までしか判定結果が出ていない。
1ヶ月ちょっとのタイムラグがあります。
あと二次検査があります。
二次検査が確定するところまでで、それも、いまも80,90%位の進捗率ですけれど、
それを100%まで求めるのか?なん%で止めるのか?といって、
データをどこで締めてみなさんに報告するのか?というと、
いつまでも少しずつ増える可能性がありますので、それをどこで閉じるのかという事になりますけど、
8月目標でなんとか、ある程度のデータは出したいということでありますので、
いま、その辺のタイムラグというのはご理解いただければと思います。
あと2巡目の検査以降どうなるのか?という事ですけれども、
1巡目の意味というのは先ほどから何度も出ているように
この率は高いのか高くないのかという事をおっしゃられましたけれども、この率は誰も調べていません。
ただ我々は成人例での超音波検診をすると、成人例ではとんでもない数、
場合によっては1000倍ぐらい超音波検診で見つかるということがありますので、
どの位の数をやったらこの超音波検診で見つかるかって言うと、やり方制度、いろんな事によって違いますので、
しかもそういうものをやられていない中でやったということで、
今後はこれをベースラインにしてずっと長きにわたって見ていって、
どういうふうに変わるのか変わらないのか。
変わっていかないでくれることも大事だし、なにが変わるのか?
その変わる中もしかすると放射線の影響があるのかどうか?
そういうことも含めて検討していくことがこの検査の目的であります。
ですから今日も本会議の中でありましたけれど、
2回目の検査をどうやって受けてもらうか?
我々が本格検査の封筒を出した時に、「これはもうやったじゃないか」と捨てられないように、
ちゃんと今工夫を考えていますが、
2回目の検査、3回目の検査と、長きにわたってやっていくという事は重要だっていうことは
周知しなければいけないことだと思っています。
あと最後に先ほどから0.3%の事ですけど、
%だけじゃなくて、地域性ならい、あと、分かっている中で明らかに線量が高いものがない。
あとチェルノブイリのように若年者に発症がない。
あとサイズがですね、これもペーパーがありますけど、
日本で昔小児甲状腺がんを集めた時に、平均腫瘍径が41mm。
で、その同じ時期にやっていたチェルノブイリの子どもたちは超音波検診をしていたので15mmで見つかった。
今回の平均をみていただくと14.3mm。
超音波検診で見つけるとこの位のサイズのが見つかるというのが想定範囲内だというのも一つであります。
ですからあくまでもベースになるもともとのデータがないという事は非常に重要な事なので、
それを、それがもとでこの検診がすぐに始まったという事はご理解いただければと思います。
共同通信:「予後不良」のタイプというのを、これをもう少し分かりやすくお願いします。
鈴木眞一:
えっと。個人的な事なので、
まず、一般的に若年者の甲状腺がんというのは極めて予後が良好で、
30年生存率でも90数%から99%と極めて長生きしていますし、
病気分類も最大4期まであるうち2期までしかありません。それは、極めて最初から予後がいという事です。
で、その中でも、その中でも現在集計して聞いている中では、
我々が集計している中ではそういう悪いタイプはいない。
それは周囲に非常に浸潤するとか、遠い所にいっぱい転移をするとか、
そういう人は今のところ聞いていない。
正確なデータは我々はいずれ科学的な所に出そうと思っております。
フリー木野:
先程から出ていた想定内の事なんですが、
これはどの位になると想定の範囲内から外れるという様なものがあれば、
そこまではそういう事なんだなと理解できると思うんですけれど、
その辺は結構明確に、どの程度になると今と状況が違うと言える境目という様なものを考えておられるかどうか?
それを教えて下さい、それが1点です。
もう1点は、これは鈴木先生にお伺いしたいんですけれども、
医大の倫理委員会の方に今回の甲状腺がんの検査を始める前に出した文書の中で、
「小児甲状腺がんは年間100万人あたりに1~2名と極めて少なく、結節の大半は良性のものです」と、
いう表記をされて倫理委員会を通しているんですけれども、
これと、今回の今の結果の整合性というものはどういうふうに考えたらいいか?
星北斗(座長):はい、「想定内」「想定外」の話はあれですが先生。
髙村昇 国立大学法人長崎大学:

これは前回も同じような事を答えたと思うんですけれども、
やはり大事なことはこれは先ほどから話が、因果関係というのはどうなのかという事をきちんと検証する。
そのためにも県民健康管理調査をきちんとやるという事だと思います。
つまり、今ずっと想定内の数というのは甲状腺がんが縦軸で何名出ているということで、
問題は先程らい出ている発症年齢の分類ですね、年齢がどうなっているのか?という横軸。
あるいは線量、これは外部被ばく線量なんか、
今後甲状腺の実際の内部被ばく線量をするのか、というのは今後ですけれども、
そういったものの横軸と縦軸の関係をきちっと見て、それによって因果関係はどうかと、いうことを証明していく。
それが先程あった想定内なのか想定外なのか、という事を検証していくことだというふうに、
私は考えております。
木野:
そうするとちょっと確認なんですけれども、
想定の範囲内なのかどうか?という明確な境目というのはまだないというふうに考えたほうがいいんでしょうかね?
髙村昇:
ですから数で想定内想定外というよりは、
因果関係をきちんと、えー、明らかにしていくという事が、重要であろうと。
そのためにも今いろいろと、医大の先生方に調査をしていただいているというふうに
私は考えています。
木野:
その数ではなくて、因果関係を証明できるかどうかというそういう基準、要するに境目。
たとえば線量であるとか、年齢がじゃあいくつぐらいが出てきたらどうかとか?ですね、
そういったような数字というのがあるかどうか?
それは?
髙村昇:
それは先ほどからお話が、清水先生からもお話がありましたけれども、
事故当時、ま、チェルノブイリでは事故当時ゼロ歳から5歳といったような世代に、
ま、癌が集積したという事がありましたので、そういった年齢の分布ですね、
それとやはりもうひとつは、先程から言っている線量と。
いったものが、との関係ですね、発症の関連という事になろうかと思います。
清水一雄:
もうひとつ非常に大事なことはですね、
いま4000人ぐらい被災者、地域以外のところにも転出していると思うんですけれども、
もっと膨大な量の同じジェネレーションのですね、同じ検査をして比較するのは絶対に大事だと思っています。
それは是非これからもっともっと続けていくべきだと思います。
で、初めて、例えば10歳の同じ被ばく、被災した人としていない人の同じぐらいの膨大な数の検査をして、
癌が見つかる率が違うか?数がですね。
それを是非やる、これから、私はやっていくべきだと思っています。
鈴木眞一:
お答えします。
えっと、倫理委員会で100万人に1~2名と言ったのは、
その当時いろんなものに書かれていたのはそういう事で、我々も別に子どもの統計はしていません。
ただ今回大きな誤解があるのは、15歳未満、15歳以下ですか、
その位の人でのだいたい小児甲状腺がんだと100万人に1~2名位だという事に、
通常経験がないという事の表現であります。
その時にこの県民健康調査は当時18歳で現在の対象が21歳までになっていますので、
その人たちの頻度とはまた比較にならないと。
最近のアメリカで出ている論文でも、えーっと、年齢が上がるごとに頻度の率は大きく変わっていきます。
そういうこともありますので、そういう事を踏まえながら出さなければいけないんですけれど、
福島も含めて日本ではそういう疫学的な調査が明確にされてなかった。
要するに先程から出ているような、偶然疾患がわかって、見つかった。
ですからサイズも大きい。
そういう人は癌と登録されてその位しかいなかったという事であります。
木野:
15歳未満でもですね、100万人に1人2人という人数では、今ないと思うんですけれども、
多いと思うんですけれども、これはどうお考えでしょうか?
鈴木眞一:
ですからこれは、100万人に1人というのは何度も申し上げているとおりに、
症状が出て見つかった人。だと想定されます。
われわれは、こういうスクリーニングをしている。
超音波検診でスクリーニングをする。
このスクリーニングをすることで発見率というのは全然違うという事をご理解いただきたい
司会:もうしわけありません、予定の時間となりましたので、
木野:
私がお伺いしたいのは倫理委員会の、
倫理委員会を通す上でスクリーニング効果というものをなぜ考えなかったのか?
という事を含めてお伺いしたいんですが。
要するに倫理委員会を通した時にはスクリーニング効果があるかないかというのは考慮されなかった訳ですね。
それは今、状況がそうすると、
鈴木眞一:
考慮していなかったんじゃなくて、それはあの、一般的に常識的な事ですけど、
どの位のスクリーニング効果があるか?っていうのは子どもさん達にやっていない検査でありますので、
それは想定されていないと
木野:考慮はされていたんでしょうか、されていなかったんでしょうか?2択で結構なんですけど。
司会:すみません記者会見を
木野:それだけで、一言だけで結構なんですが、

司会:終了後お話しいただければと思います。その
木野:いやいやいや、
司会:その他の先生方はその都度ご都合がございますので、あらかじめ申した通り、

木野:おかしいでしょ、それ。
司会:今日、あの5時で終了させていただきたい
木野:一言だけでしょ。

司会:とおもいます。
木野:
一言だけでしょ、考慮していたのかいなかったのか、
倫理委員会というのはそんなに軽いもんじゃないですよね。
鈴木眞一:いや、あの当然そうです。でも、
木野:それをどう考えて
鈴木眞一:
でもあの倫理委員会というのは相手があることで、いろんな倫理上の問題を通すわけですけど、
甲状腺に関するスクリーニングバイアスというのは、当然、
成人の場合は常識的にある程度あるのは分かっていますけれど、子どもにはそういうデータは全くありません。
木野:ですから僕がお伺いしたいのは、それを考慮していたのかしていなかったのか?という
鈴木眞一:考慮しているしていないじゃなくて、倫理委員会にそれを要求される様な事象では無かったという事です。
木野:考慮しなかったという事でよろしいですね。
鈴木眞一:
考慮するところではないと思います。
考慮するから出すんじゃなくて、倫理委員会でえーっと、我々が出して、そこを通すものでありますから、
倫理上の問題でありますので、全ての研究計画を全てを出すという事ではなくて、
倫理上問題になるところを出すものだと思っています。
木野:要するに考慮していなかったというふうに理解したので、
鈴木眞一:理解はしております、考慮もしています。それをすべて出すものではありません。以上です。
司会:それではこれをもちまして検討委員会後の記者会見につきまして終了させていただきます。
福島県 県民健康管理調査検討委員会
第14回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 出席者名簿
第14回県民健康管理調査「甲状腺検査」の実施状況について
ーー雑談ーー
内容は県民健康調査の結果からは逸れます。
文字起こししていて、感じた事書いちゃうd(◕‿-。) ネ❤
鈴木眞一さんは相変わらずだけど、最初のころよりも堂々と顔相が悪くなっている。
星北斗(座長)さんは面倒臭そうに、そして質問者を小馬鹿にしたような表情で
時にいらつきながら答えているように感じた。
司会者は途中で終わらせようと必死だったし、書き出していて、あまり後味の良い会見では無かった。
その中でも際立ったのが髙村昇(国立大学法人長崎大学)さんの回答。
彼の話し方は最悪だった。
彼の何がこうさせるのか?人を見下している傲慢さが全開~!
最初、この方の名前が分からなかった。
出席者の座席表と動画を見て髙村昇さんと確認。

( ゚д゚)ハッ! わたし、「髙村昇」という名前知っています。
福島原発事故の直後から。
事故直後に山下俊一と一緒に放射線健康管理リスクアドバイザーをしていて、
福島市の広報にとんでもない回答を載せていた一人です。
なんとなく“おじいさん”なのかと思っていましたが、ちがった。
とても大切な原発事故の被害者を助けるべく人々が、
このような人間たちの集まりで構成されていると思うと、
もう、「早く逃げろ!」としか、言いようがない。
私はこんな非情なおじさん方の実験台にはなりたくない。
神谷研二先生という偉~いお方
ところで、神谷氏の「専門家」としての力量を疑わせるこんなエピソードがある。
フクシマ事故のため、東京の水道水から規制値(100ベクレル/kg。乳児の場合)を上回る放射性ヨウ素が検出された直後の3月23日、神谷氏はNHK『ニュースウオッチ9』に「緊急被曝医療の専門家」として出演した。
その際に神谷氏は、「母親が水道水を飲んでも母乳への影響はない」と解説していたのである。
だがその1か月後、市民団体が関東地方在住の母親の母乳を検査したところ、次々と放射性ヨウ素が検出されたのだ。母親が飲食を通じて取り込んだ放射性ヨウ素が母乳へと移行したのであり、つまり神谷氏は、公共の電波を使って大嘘をついたことになる。いまだ訂正もされていない。
ここのメンバーってヤバい!
<7>ナガサキ・ヒロシマからやってきた「安心安全」の宣教師たち
“IAEAとICRP”12/14広瀬隆氏郡山(内容書き出し)より一部抜粋
明石真言(座長の向かって左隣に座っている)
放医研の明石真言、アカシマコトって読むんですか?これ。
「チェルノブイリに対したらまったくたいした事故じゃなく、
将来的にも健康に対する心配はなにもない」
こういう事をですね、9月に国際会議で発表しています。
そして福島原発事故事故から半年後、2011年9月11~12日に
福島県立医科大学で日本財団(笹川財団)主催の国際会議が開かれ、
日本代表の放射線医学総合研究所(放医研)理事・明石真言が
「チェルノブイリに比べればまったくたいした事故ではなく、将来的にも健康に関する心配はなにもない」
と発言した。
高村昇
長瀧重信と山下俊一の一番弟子
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科、放射線医療科学専攻放射線疫学分野(原研医学)教授。
長崎ヒバクシャ医療国際協力会運営部会委員。
世界保健機構WHO本部技術アドバイザー。
2011年3月19日に山下俊一と共に福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任
神谷研二
ヒロシマから来た
「安心安全」の宣教師・神谷研二
広島大学医学部卒→広島大学原爆放射能医学研究所教授→2001年から同研究所所長。
2009年、広島大学原爆放射線医科学研究所長。
2011年4月1日、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任。
4月1日より福島県立医科大学理事長付き・特命教授。
こういう原爆やなんかの事をやっているという顔をしながら、
管理アドバイザーに就任して、
そして7月15日からこの二人、山下と神谷が、
福島県立医科大学を牛耳る副学長というポストについたわけです。
毎日新聞 2014年02月06日 07時15分
中部電力は、運転停止中の浜岡原発(静岡県御前崎市)4号機の再稼働に向け、
来週中にも原子力規制委員会に安全審査を申請する方針を固めた。
14日に申請する方向で最終調整している。
中部電は従来、今年3月までのできるだけ早い時期に申請すると説明してきた。
地元の理解を得たうえで、安全対策工事が終了する2015年9月以降、各種手続きを進めて早期の再稼働を目指す。
中部電は、13年7月に施行された原発の新規制基準に適合させるため、
安全対策の前提となる地震の揺れや津波の高さの想定を見直し、工事の詳細計画を固めた。
旧基準の下で07年に設定された「基準地震動」は最大800ガル(ガルは加速度の単位)だったが、
南海トラフ巨大地震の最新の研究成果などを踏まえて、4号機周辺で最大1200ガル程度をベースに見直した。
また、敷地付近に到達する津波の高さについては、
07年に想定した8.3メートルから、南海トラフ巨大地震に関する国の検討結果や、
規制委が「基準津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド」で例示する
波源域の想定を踏まえて20メートル超に引き上げた。
中部電は、津波に備えて海抜22メートルの防波壁の建設や、
新基準が義務付けるフィルター付きベント(排気)装置の設置など総額3000億円規模の安全対策工事を進めており、
4号機は15年9月、3号機は16年9月の完了を目指す。
3号機の安全審査は14年度中に申請予定。【和田憲二、樋口淳也】
<不安>浜岡原発ご自慢の防潮堤はペラペラの塩分に弱い鋼鉄製
中部電力がかさ上げして22mにすると胸を張って自慢している防潮堤
こんなぺラペラのおもちゃみたいなもので津波を防げるとは思えません。
偽物のホームページ↓
http://tokyotonosama.com/(ハイフン-がない)

本物↓
http://tokyo-tonosama.com/

「もりひろチャンネル」更新しました。なかにし礼さん × 細川護熙 対談です。是非ご覧下さい。今後も素敵なゲストをお迎えしますので、お楽しみに!http://t.co/VuKQrzJCXt #細川護熙 #都知事選
— 細川護熙 (@morihirotokyo) 2014, 2月 6
ニセモノのほうに顔を使われているマック赤坂さんは訴えなくてもいいのでしょうか??
定時降下物のモニタリング より、
あらためて、ヨウ素はどのくらい降ってきたのか?
半減期は無視して、原子力規制委員会の月間降下物に記載されている数字の累計を都道府県別に出してみました。
2011年5月からはすべての都道府県でNDとなっています。
また、福島県と宮城県はヨウ素の測定はしていませんので、ランキングには入っていません。

単位→MBq/km2←メガ
メガベクレル(MBq)って何ベクレル(Bq)?
1MBq = 1,000KBq = 1,000,000Bq .
1メガベクレル=100万(1,000,000)ベクレル
たとえば、1位の栃木県(福島県、宮城県除く)
累計140,507.500000 と記載されていますが、
140,507.5MBq/km2 = 140,507,500,000Bq/km2
と、その大きさを理解しやすいように小数点以下6位まで載せてみました。
※検出下限値は都道府県によって異なるが、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも、
最も検出下限値の高いところで約7MBq/km2となっている
この7MBq/km2という検出限界値はどこなのか?
とても気になっているのですが、ヨウ素に関して月別の都道府県の表です↓

●3月に280MBq/km2ありながら、4月と5月に不検出となっている岩手県
●3月に29000MBq/km2,4月に49MBq/km2あるのに5月に不検出となっている山形県
●3月に10000MBq/km2,4月に52MBq/km2あるのに5月に不検出となっている神奈川県
●3,4,5月全てが不検出となっている大阪府と広島県と島根県
(西日本でも他の県は検出されているので、全て不検出というのも怪しい)
この辺の府県の検出限界値が高そうです。
ランキングの表を作っておいてなんですが、・・・検出限界値が高い地域があるようなので、
公平で現実的なものではないかもしれないと思えてきました<(_ _*)>
ただ、日本全国メガベクレル単位でヨウ素も降っているという事は確かなようです。
覚えておきましょう。
<定時降下物累計>全国都道府県別ランキング!!(セシウム合計)
2011年3月~2013年12月/原子力規制委員会公表資料より
蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
↑で書いたムサシについての記事です。
【東京】
都知事選 機械の目でスピード開票 練馬区は最新機投入
東京新聞 2014年2月5日

選挙機材メーカー「ムサシ」が販売する、投票用紙の自動読み取り分類機=中央区で
選挙の開票スピードアップは自治体に共通の課題だ。
9日投開票の知事選では、投票用紙に書かれた候補者名を機械が認識して振り分ける「読み取り分類機」を
23区と市部のほぼ全ての自治体が活用する。
一方、開票が都内最速クラスの府中市は機械に頼らず、手作業で臨む。
自治体が開票の迅速化に取り組むのは、
多数の職員が深夜未明まで従事することによる人件費増大を抑えるほか、
翌朝から通常業務に就く職員の負担を減らす狙いもあるからだ。
開票で最も手間がかかるのは、投票箱から出した何十万枚もの投票用紙を候補者名ごとに仕分ける作業だ。
以前はどの自治体も職員の手作業だったが、この十年ほどで「読み取り分類機」が普及した。
「今やこれ以外の選択肢は考えられない」と話すのは練馬区選挙管理委員会の安江松児事務局長。
区内の有権者は約58万人。
都知事選では最新型の分類機15台を投入する。
これまでの分類機は職員が手で一枚一枚、用紙の天地表裏をそろえて機械にかける必要があった。
区が今回導入したのは表、裏の区別なく読み取りが可能で、
漢字や平仮名、片仮名が交じっていても毎分660票を識別できる。
練馬区の場合、手作業だった1999年の都知事選では開票に約700人を動員、終了まで3時間43分を要した。
2003年に初めて分類機を導入し、人手は約半分に。今回は2時間50分での終了を見込む。
分類機は01年に選挙機材メーカー「ムサシ」(中央区)が発売、
有権者が多い都内の自治体で加速度的に普及が進んだ。
同社によると、全国的にも約半数の自治体で導入済みという。
ただ、精密機器にトラブルはつきもの。
東久留米市では、昨年6月の都議選の際に分類機で票が詰まるトラブルが起き、
一部は職員が手で仕分けることになった。
読み取り精度も向上したが、極端な崩し字など機械の目では読み取れないものも一部ある。
一方、折り目が自然に開く投票用紙を開発するなど
開票の迅速化で全国的にも知られる府中市は、昔ながらの手作業を貫いている。
今回も職員や学生アルバイト約三百人が候補者名を張った分類ケースに票を振り分ける。
府中市選管の堀江幸雄事務局長は
「機械を使っても全体の5~10%は読めない票があり、結局人が分けることになる。
職員は手作業に慣れているし、トラブルの心配がなく終わりの時刻が読めるのが良い」と話す。
有権者は約20万人。都知事選は1時間10分で終了する予定だ。
ーーー
投票したのに「ゼロ」
高松市は今回から開票作業に自動読み取り機を導入しました
NHKニュース9
一部書き出しました。
2013年8月放送

さて、いくらなんでもゼロという事はない筈だと、怒りと不信の声があがっています。
舞台は香川県高松市。先月行われた参議院選挙についてです。
全国で20万票あまりを獲得して比例代表で当選した自民党議員の得票数は、
ある開票所ではゼロという結果だったんです。
「私は確かに投票した」という支援者もいて、少し面倒な事態になっています。
衛藤晟一参院議員 自民党

ゼロなんて事はあり得る筈がない。
とにかくびっくりしたと、一体どうなっているんだろう?
選挙のとき衛藤さんへの投票を呼び掛けていた人達も開票結果に驚いています。
支援者:
もう、ビックリしたというか、あり得ないと。
「書いた」という人はもちろん他に相当数いらっしゃいますですよね。

自分自身も、それから主人も、全部「せいいち」まで書きましたから、
もう、びっくりしました。
「見事にゼロ?」って言う感じで。
2:22~
高松市に隣接する自治体での衛藤さんの得票数を6年前と比べても
前回400票以上取った高松市だけ激減したかたちになっています。

高松市は今回から開票作業に自動読み取り機を導入しました。


機械は全部で6台
参議院選挙の比例代表では政党名と個人名のどちらでも投票できます。

このため開票作業ではまず、政党名と個人名が書かれた票を分けます。
次に個人名が書かれた票を再び読み取り機にかけて振り分け、
162人の候補者ごとに票をまとめました。

参議院選挙の比例代表は候補者が多く、開票作業は複雑です。

投票者数17万人を超える高松市で衛藤さんの名前が書かれた投票用紙は本当に1枚もなかったのか?
この開票所にいた自民党の立会人はNHKの取材に対し、
「過去にも得票がゼロという事例があったので、衛藤氏の得票がゼロだったことにその場では特に疑問はもたなかった」
としています。
今回の投票用紙は任期が満了する6年後まで高松市役所の地下の倉庫で保管されます。
「私たちが衛藤せいいち候補に投票したにもかかわらず・・」
「衛藤さんに間違いなく投票した」と話す支援者らは、
明日、高松市の選挙管理委員会に開票のやり直しを求める抗議文を提出することにしています。

支援者

しっかりと再調査をしていただきましてね、間違っておったなら間違っておったということで、
ま、訂正をですね、選管としてきちっとしていただきたいと。
高松市の選挙管理委員会は、
山地利文事務局長 高松市選挙管理委員会

ゼロだったという事に関しておうせられても、今回の選挙の開票というのはもう確定をしておりますので、
ま、それを市の選管独自の判断でですね、たとえば再点検をするだとかという様なことはできませんので、
専門家は、今回のケースでは「開票をやり直しても当選者は変わらないとしたうえで、
白鳥浩教授 法政大学大学院

立会人がOKを出した中で、じゃあもう一回これを、
「うちの党の候補者だから数え直せ」というのは、なかなか、いかがなものかと。
もう一度1から数え直した時にかかる行政のコストっていうのをどう考えるか、
その天秤の中で有権者が判断していく、そういう問題なんだろうと思います。

総務省では、
「当選した衛藤さんの側からの要求によって開票をやり直すという事は制度上できない」という見解だそうです。
ただ、衛藤議員やその支持者だけではなくて、
「日本の選挙は正確だ」と信頼をおいている多くの有権者にとっても、ま、何とも後味の悪いものになりました。
ーーーー
自動読み取り機は
たとえば、故意的に不正な操作をしなくても読み間違えるという事の証明のように思えました。
一人一人の願いがこもった投票用紙なのだから急ぐよりもきちんと正確に開票してほしい。
練馬区では1999年の都知事選では開票に約700人を動員、終了まで3時間43分を要した。
2003年に初めて分類機を導入し、人手は約半分に。今回は2時間50分での終了を見込む。
3時間43分が2時間50分(予定)になるだけ、もしも機械にトラブルがあったら、手作業よりも時間がかかりそう。
府中市では20万人の有権者の開票を手作業のみで1時間10分で終了!
府中市選管の堀江幸雄事務局長は
「機械を使っても全体の5~10%は読めない票があり、結局人が分けることになる。
職員は手作業に慣れているし、トラブルの心配がなく終わりの時刻が読めるのが良い」と話す。
有権者は約20万人。都知事選は1時間10分で終了する予定だ。
たったの1時間時間が短縮できるかもしれないというだけで、
わざわざミスの多い、そして不正の疑いの強いムサシの機械を使う必要性は何処にあるのだろうか?
ムサシの機械にお金を払うのではなく、人間一人一人にきちんと報酬を払って欲しい。
今回の東京都知事選では府中市の結果と練馬区の結果を比べてみましょう。
他の地区も、府中市を基準に考えてみてもいいかもしれません。
ムサシ関係ブログ
●<不正選挙疑惑を調べてみた> 選挙開票・企業株式会社ムサシにまつわる事実
●「これで良いのか!日本の選挙制度」不正疑惑&一票の格差1/14岩上安見氏(文字起こし)
●不正選挙・バイリンガル・人間一人の重さ・自己検閲・等々1/6坂本龍一&三宅洋平(文字起こし)
●<都知事選にムサシ導入>練馬区要注意!!2月9日の開票結果で信用できるのは府中市
(NHKニュース9書き出しあり)
投票したのに「ゼロ」高松市は今回から開票作業に自動読み取り機を導入しました
2013年8月放送
<ミステリー>
みーんな前回より得票数を減らしている中たった一人前回よりも得票数が増えていた野田佳彦さん
ー民主党員192名の「対前回得票変動比率」ー
↑調べて下さった方がいらっしゃいます。
民主党議員が全員マイナス70%~マイナス10数%と、軒並み票数を減らしている中で、
千葉4区の野田佳彦さん、たった一人だけ投票数をプラス1%と増やしているという情報です。
茨城県東海村の甲状腺検査結果24年11月~25年4月(6歳以下)
今回、中間報告がありました。
東海村の甲状腺検査中間発表 「現時点で不安ない」 茨城
産経新聞 1月31日(金)7時55分配信
東海村は30日、東京電力福島第1原発事故による健康への影響を調べるため、
村内の中学生以下の子供たちに実施した甲状腺の超音波検査の中間結果を発表した。
平成24年11月~25年9月末までに検査を受けた3600人のうち、何らかの異常があったのは約3割で、
専門医は「自然に存在する範囲で、現時点で村民に不安を与えるようなことはない」としている。
検査の結果、甲状腺内に20ミリ以上の嚢胞(液体がたまった袋)や5ミリ以上のしこりが認められるなど
「要精密検査」となったのは19人、小さなしこりなどで「経過観察」と判定されたのは1167人で、
合計で全体の約33%だった。
筑波大の原尚人教授(乳腺甲状腺内分泌外科)は
「他県の検査結果と比べても割合は低く、原発事故の影響は考えにくい」と説明。
一方、「影響が出るとすれば数年後。可能であれば継続的に見ていくことも重要」とした。
村は、同じ子供たちを対象に3年後に再検査を実施する予定。
検査は10年4月1日~22年4月2日に生まれた未就学児と
小中学生5932人を対象に、希望者に無料で実施。これまでに4041人から申し込みがあった。
【茨城】
甲状腺検診 異常19人 全体の0.5%
東京新聞 2014年1月31日
甲状腺超音波検診結果について説明する原教授=つくば市で
東海村は、東京電力福島第一原発事故による子どもの健康被害を調べる甲状腺超音波検診の中間報告を
三十日、筑波大付属病院(つくば市)で行った。
2013年9月までに受診した3600人中、
甲状腺異常で精密検査が必要と診断されたのは19人で、全体の0・5%だった。
結果について検診を指揮する筑波大の原尚人(ひさと)教授(甲状腺外科)は
「住民に不安を与えるものは何一つない」と述べた。 (林容史)
甲状腺に20ミリ以下の膿疱(のうほう)か5ミリ以下のしこりが見つかり
「経過観察」と診断されたのは1067人(32・4%)。
20ミリを超える膿疱か5ミリを超えるしこりが見つかった19人のほとんどが、しこりだった。
2、3歳児が3人ずつで最も多かった。
会見で原教授は
「悪性腫瘍が一人も見つかっておらず、精密検査の結果も心配するようなことは、まったくない。
現時点での甲状腺異常は、ほかに要因がある。(今後も)個人的には福島の影響は少ないと考えている」
と見解を示した。
検診は東日本大震災後に生まれた現在2~15歳の幼児と小中学生を対象に12年11月から始めた。
4041人が受診を希望し、9割に当たる3600人が検査を済ませた。
中間報告は今回で3回目。村は14年度中に最終報告をまとめる方針。
村は30日の会見で、検診の対象となった子どもたちに対し、
再検査を16年4月から無料で行うことを明らかにした。
東海村
甲状腺超音波検診の実施状況について
平成26年1月30日 東 海 村
【甲状腺超音波検診の状況】
東海村では,平成24年11月5日より小児を対象として「甲状腺超音波検診事業」を実施しておりますが,
今回は平成25年9月30日までの検診結果を公表します。
公表に当たっては,専門家を含む委員で構成された「東海村甲状腺超音波検診事業検討委員会」で協議の上,
本村としては,受診者やそのご家族の皆様のご心配に配慮し公表いたしております。
この検査は「スクリーニング検査」ですので,
通常の健康診断と同様に一定の頻度で「要精密検査」となる方がいらっしゃいます。
精密検査の結果「異常なし」となることもありますが,
原則的に要精密検査となった方には検査を受けていただくことをお勧めしています。

<結果区分について>
●異常なし : 甲状腺内に異常は認められない。
●経過観察 : 20mm以下の のう胞または5mm以下の結節あり。
●要精密検査 : 20.1mm以下の のう胞または5.1mm以上の結節あり。
または何らかの甲状腺の異常が疑われる。
たとえば、この検査結果の中から13歳を円グラフにしてみました。
13歳合計では「経過観察」が47.7%、「要精密検査」が0.8%で、
半数近くの49.5%にしこりやのう胞があったという事になります。

13歳男子は109人のうち45人の45%が「経過観察」

そしてなんと、13歳女子は「異常なし」よりも「経過観察」の方が人数が多いのです。
実施人数132人のうち、
「異常なし」が64人 で48%
「経過観察」が66人 で50%
「要精密検査」が2人 で2%
甲状腺にしこりやのう胞などの何らかの異常がある子どもの方が、以上がない子どもよりも多いなんて!!

筑波大の原尚人教授(乳腺甲状腺内分泌外科)
「自然に存在する範囲で、現時点で村民に不安を与えるようなことはない」
「他県の検査結果と比べても割合は低く、原発事故の影響は考えにくい」
「悪性腫瘍が一人も見つかっておらず、精密検査の結果も心配するようなことは、まったくない」
「現時点での甲状腺異常は、ほかに要因がある。(今後も)個人的には福島の影響は少ないと考えている」
「住民に不安を与えるものは何一つない」
茨城県東海村に限らず、東京都だって、このように検査をして欲しい。
1<チェルノブイリの今~福島>
「謎の甲状腺がんが増えているんですよ、福島で」12/9野呂美加さん(動画・文字起こし)
百万人に一人しか出ないと言われていたガンが、こういうふうに出ている。
検査している子どもの数からいって異常は確実なんですね。
チェルノブイリから離れているのに子どもを甲状腺がんで亡くした方の話↓
「甲状腺がんの転移で息子を亡くしたウクライナの父」
原発から600km年間1ミリシーベルトを超えるか超えないかの地域
OurPlanetTV (文字起こし)
茨城県から避難した方の話↓
<なんで茨城県?>将来が全く見えない県外避難者問題12/31報道するラジオ(文字起こし)
茨城県2位です↓
<定時降下物累計>全国都道府県別ランキング!!
(セシウム合計)2011年3月~2013年12月/原子力規制委員会公表資料より
常に1位か2位です↓
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
福島テレビ 2014年1月31日13:27

福島第1原発の事故で通行止めとなっていた福島県の常磐自動車道の一部が2月に開通するのを前に、
地元の小学生が桜を植樹した。

広野インターチェンジに桜を植樹したのは、地元の広野小学校の児童。
児童は、

「10年後も大きくなった桜を見てみたい」、

「10年、30年、40年、100年も、この桜がずーっとずっとずっと、ずーっとずっとずっとずっと」などと話した。

原発事故で避難区域となった常磐自動車道の広野インターチェンジと常磐冨岡インターチェンジの区間は、
復旧工事と除染が進められ、2月22日に再開通する予定。

この区間は、避難区域の復興や福島第1原発の廃炉を担う道路として期待されている。

ーーー
桜を植えている小学生たちは、私服で、マスクもしていないようですが、
ここの放射線量は現在どの位あるのでしょうか?
疑問に思ったので探してみました。
ーーー
広野小だより第57号
平成26年1月31日
2014-02-03 :お知らせ
常磐道の再開通を祈念して

東日本大震災以来通行止めになっていた常磐自動車道の広野インターと常磐富岡インター間が
2月22日(土)に再開通することに伴い、震災からの復興と未来への希望を願って、
広野インター内のランプ園地部分にヤマザクラの苗木を植えるために、
30日(木)に5・6年生が祈念植樹式に参加しました。
NEXCO東日本いわき管理事務所の中村所長さんからご挨拶をいただき、
苗木の植え方の説明を聞いてから、数人ずつに分かれて作業に入りました。
小さな芽を付けた子どもたちの背丈よりはちょっと低い苗木をまっすぐに立てて土をかけました。
花が咲くまでは2~3年かかるそうですが、
これから広野インターを利用する際には、この日植えたヤマザクラがどんなふうに生長していくのか、
春にはどんな花を咲かせてくれるのか眺める楽しみが増えました。
普段は入れない高速道路内に足を踏み入れ、帰りのバスは高速道路上でUターンするなど、
なかなかできない貴重な体験もしてきました。
◆ 広野インターチェンジ放射線量測定結果(その4・最終)
1月
26日(日)0.21
27日(月)0.21~0.22
28日(火)0.21
29日(水)0.20~0.21 ※ 単位はμSv/h
常磐道広野IC内サクラ祈念植樹祭
2014-01-31 :日記
大きく育って美しい花を咲かせてね!

1月30日(木)
NEXCO東日本いわき管理事務所主催の「常磐道広野IC内サクラ祈念植樹祭」に5,6年生が参加してきました。
2月22日(土)には今まで通行止だった広野・富岡IC間の通行が開始されます。
子どもたちは、自分たちが植樹した桜の木が大きく育って美しい花を咲かせる日を楽しみにしています。
広野小だより第56号
平成26年1月28日
◆ 広野インターチェンジ放射線量測定結果(その3)
1月
19日(日)0.22~0.24
20日(月)0.20~0.23
21日(火)0.22
22日(水)0.23~0.24
23日(木)0.24
24日(金)0.24~0.25
25日(土)0.21~0.22
※ 単位はμSv/h
広野小だより第55号
平成26年1月23日
◆ 広野インターチェンジ放射線量測定結果(その2)
1月
14日(火)0.23~0.25
15日(水)0.23
16日(木)0.22~0.24
17日(金)0.22
18日(土)0.22~0.23
※ 単位はμSv/h
広野小だより第53号
平成26年1月15日
◇お知らせ◇
第5・6学年の保護者の皆さんには、1月9日付けで
「NEXCO東日本主催『常磐道広野IC内サクラ祈念植樹祭』への参加について」という文書を配付しましたが、
広野インター内の放射線量の測定データが届きましたのでお知らせします(地上1mで2か所測定)。
なお、植樹する場所周辺の土の入れ替え作業を現在行っています。
1月
8日(水)0.23~0.25
9日(木)0.24
10日(金)0.22~0.25
11日(土)0.22~0.23
12日(日)0.22~0.23
13日(月)0.23~0.24
※ 単位はμSv/h。14日以降のデータも届き次第お知らせします。
ーーー
0.23マイクロシーベルト/時で年間被曝線量1ミリシーベルトです。
地上1mで大体その近辺の数値が出ています。
「植樹する場所の土を入れ替えている」という文章をみて、私は少し安心しました。
そして学校のホームページを見ていると、なんだかとても温かい
だけど、これでいいんだろうか・・・

原子力規制委員会
定時降下物のモニタリング
定時降下物のモニタリング環境放射能水準調査結果(月間降下物)(平成23年3月分)
(平成23年7月29日発表)(平成23年9月28日修正)(平成23年12月14日追加)から
各都道府県の数字を取り出しました。
現在で平成25年12月分まで全都道府県の月間降下物が公表されています。↓
都道府県別環境放射能水準調査(月間降下物)(平成25年12月分)(平成26年1月31日発表)
この原子力規制委員会の定時降下物の表を見るにあたって、意識的に注意しておくべきだと思う点が3つありました。
1.単位
まずはその月間降下物の量に関する単位なのですが、
単位→MBq/km←メガです!
事故当初だけ量が多いから「メガ」なのかな?と思ったけれど、
平成25年(2013年)12月でも単位は「メガ」のままでした。
という事で、その大きさを知っておきましょう。
メガベクレル(MBq)って何ベクレル(Bq)?
Mega Bq
1MBq = 1,000KBq = 1,000,000Bq .
1メガベクレル=100万(1,000,000)ベクレル
2.検出下限値
そして、検出下限値に関して表の下の方に小さく「平成23年5月分」から毎月ずっと下記のように書いてあります。
※検出下限値は都道府県によって異なるが、放射性ヨウ素、放射性セシウムとも、
最も検出下限値の高いところで約7MBq/km2となっている
この検出下限値の「7MBq/km2」って、ものすごく大きいのですが、「最も高いところ」がどこなのか?不明です。
3.宮城県
宮城県に関しては上水(蛇口水)のモニタリング に関してもそうでしたが、
測定結果を原子力規制委員会に報告していません。
降下物に関しても同じです。
事故当初は震災被害によって計測不能となっていて、計測不能の機関は非常に長く、
1年経った2013年3月から県独自に計測を開始。けれど、報告はされていません。
仙台市での計測ならば、もっと早期に出来たんではないか?と私は思ってしまいます。
宮城県 2011年3月~2013年3月までのデータ無し
震災被害によって計測不能(2012年3月~県が独自に調査)
2013年4月から測定開始
なので、宮城県に関しては私のデータの中には2013年4月から12月まで9ヶ月分の累計が入っています。
そのデータを除いたランキングの方がいいかな?とも思ったのですが、含めたままにしました。
では発表しまーす(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・
<第1弾>
定時降下物累計・全国都道府県別ランキング!!(セシウム合計)
(事故当初2011年3月~2013年12月までに空から降ってきたセシウム累計)

ランキング10位は
1 福島県(双葉郡) 7061339.000
2 茨城県(ひたちなか市) 42027.000
3 栃木県(宇都宮市) 26323.910
4 山形県(山形市) 22813.620
5 東京都(新宿区) 17760.220
6 埼玉県(さいたま市) 13093.040
7 群馬県(前橋市) 10707.730
8 千葉県(市原市) 10426.470
9 神奈川県(茅ヶ崎市) 7968.420
10 岩手県(盛岡市) 3128.833
(本当は宮城県が1位か2位にはなっていると思います)
なんか、私の予想と違う結果になりました。
本当に全国にセシウムが舞っています。
沖縄にもセシウムは行っています。
そして東京は千葉よりも多いです。
福島第一原子力発電所の爆発で
北海道から沖縄まで日本中が汚れてしまっている事を実感しました。
雨や雪には注意しましょう。
蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
上水(蛇口水)のモニタリング
<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。
環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成25年10-12月分) 平成26年01月31日

2013年10月~12月分が発表されましたので、前回に続いて最新のグラフと順位を発表します。
そしてなんと!とうとうというか、やっと
宮城県が参加しました∠※Pan!!。・:*:・(平成25年10月から測定開始)
クリックすると大きく見る事が出来ます↓

クリックすると大きく見る事が出来ます↓

という事で今期(2013年10月~12月)のランキング発表!
1位 茨城県 0.0154Bq/kg
2位 栃木県 0.0075Bq/kg
3位 山形県 0.0039Bq/kg
今まで不参加でどのくらい含まれているのか全く不明だった宮城県は
宮城県 0.00353Bq/kgと5位でした。
茨城県と栃木県は他県と比べてちょい、濃いめ。
今回は山形県が上位にランクインしましたが、
山形県・福島県・宮城県・群馬県はほとんど変わらない数値です。
山形県が福島県や宮城県と同じくらい蛇口水にセシウムが入っているという事にちょっと考えさせられます。
岩手県・神奈川県・新潟県はひと桁少ないですが、セシウム入りになっています。
今までの蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)