原子力規制委「大飯原発断層 動く可能性ない」
NHK 2月12日 13時26分
福井県の大飯原子力発電所の断層について、原子力規制委員会は、
活断層などではなく「将来、動く可能性はない」という専門家の評価結果を了承しました。
規制委員会が断層を調査する7つの原発で、「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
大飯原発の敷地内を南北に走る「F-6」という断層の活動性について、
原子力規制委員会の専門家会議は、おととし11月から調査をし、一時、専門家の間で見解が分かれました。
しかし、専門家会議は最終的な評価結果として、
地震を起こす「活断層」や活断層と共に動く断層などとは異なるとして、「将来動く可能性はない」とまとめました。
これについて12日の規制委員会の会合では、判断の根拠について質疑が行われましたが、
田中俊一委員長は
「大変、難しい判断を迫られるなか、きちんと調査が行われ、結論に至っている」と述べ、
専門家会議の評価結果を了承し、規制委員会の結論としました。
国の規制基準では、将来動く可能性がある断層の上に原発の重要な施設を設置することを認めていません。
規制委員会は、全国7つの原発で断層の調査を行う計画で、
福井県の敦賀原発について「2号機の真下を走る断層は将来動く可能性がある」と判断していますが、
「動く可能性はない」と結論づけたのは、大飯原発が初めてです。
第42回 原子力規制委員会
日時:平成26年2月12日(水)10:30~12:00で専門家の評価結果を了承。
資料としては、
●大飯発電所敷地内破砕帯の評価について(概要)
●関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について
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「動く可能性はない」と言い切ってしまいました。
こんなこと言っちゃっていいのでしょうか?
もしも動いた時、きちんと責任をとって頂くために、
「動く可能性はない」と結論づけた専門家の方々のお名前をもう一度ここに残しておこうと思います。
将来のために。
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2013年11月15日
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第7回評価会合の資料
関西電力株式会社 大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について(案)

2014年2月12日
関西電力株式会社大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について

有識者メンバーの名前を探すために去年11月の会合の資料を見ていたのですが、
2月12日の資料にも名前が出ていました。
そしたら、廣内大助准教授が教授に出世されていたので・・・、
ちょうどそれを見つけちゃったので両方載せておきます。
島崎邦彦 原子力規制委員会 委員長代理
岡田篤正 京都大学 名誉教授
重松紀生 産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主任研究員
廣内大助 信州大学 教育学部 准教授→教授
渡辺満久 東洋大学 社会学部 教授
渡辺教授は最初のころ「活断層だ」ととっても頑張って下さっていたのだけれども、
とうとう負けてしまったということなのでしょうか?
このメンバーの中で戦うのはキビシイですよね、やっぱり。
「地滑りだ」といった岡田篤正さんの意見が通っちゃったんですね・・・いつの間にか><;
当初は私も「大飯発電所の敷地内破砕帯の評価について」関心を持って追いかけていたのですが、
途中から集中的に追いかけることができずにいました。
目を離してしまった事が、問題点を発信し続けなかったことがいけなかったのかとも思って反省しています。
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田中委員長の会見では、大飯原発の断層について日経新聞の記者だけが質問しています。
しかも、「動く可能性がない」とした事についてではなくて、断層調査の進捗ペースについての質問…
「大飯のF6はこれから先動かない」なんていうことが決まってしまったのに、これって大変なことでしょ?
なのに、その事に対して質問する記者がないなんて・・・。
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2012年2月12日
田中委員長記者会見速記録より
日経新聞:
日経新聞のホンダと言います。
今日の定例会で大飯の敷地内断層の評価書が正式に了承されたと思うのですけれども、
全部で6個ある対象の原子力施設のうち、今回で2つ目で、
中には東通みたいに一度評価書案が示されながら、
なかなか決着まで時間がかかっているものがかなりあると思うのですが、
委員長がその6個あるうち、現在2つという敷地内断層の調査の進捗のペースについて、
今どのようにお感じになっておられるでしょうか。
田中委員長:
時間は余り考えないんです。
今日も申し上げましたけれども、やはり客観的に見て専門家が特にそうですけれども、
なるほど、こういう判断ならと大部分の方が納得できるような調査をした上で、
そういった結論を導いていただくことが大事で、最終的に結論が出たのは今日が初めてですね。
敦賀のは新しいデータが出たら見直すということを前提とした報告で、
それは今、出てきましたので、それについて再度検討を開始したというところですから、
そういう意味では大飯が最初でしょう。一応そういうことですけれどもね。
2012年4月
報道ステーション2012.4/25 放送で、大飯原発他の断層についての番組です。
原子炉直下に”活断層”(動画・内容書き出し)
2012年6月
「原発と活断層~その実態を聞く」
活断層の専門家・東洋大学教授渡辺満久氏6/6たねまきJ(内容書き出し)
大飯原発は地表がずれる可能性がある
活断層・脆性破壊・構造から日本の原発50基を検証!6/14そもそも総研
(動画・内容書き出し)~タイタニックは脆性破壊だった~
2012年8月
「原発真下の活断層」保安院の新基準8/28たね蒔きジャーナル・ゲスト吉井議員(内容書き出し)
2012年10月
規制委員長田中俊一の発言は信じられるのか?
「もし活断層があって重要施設が影響を受けるなら、止める根拠ができる」
2012年11月
大飯原発の下は活断層?割れる識者の見解「海から山へ向かって地滑りか!?」
報道ステーション&そもそも総研内容書き出しその他
海から山へ向かって重力に逆らう断層の跡を岡田篤正教授(立命館大学)は「これは地滑りだ」と何度も断言し、
原発を守ろうとしておられるようです。
<もう検証は必要ない>
「原子力の立地地点はひとことでいえば・・・”地震・地滑り”
などにより大きな事故が発生しないと考えられるところ」原子力規制委員会ホームページより
2013年1月16日
<規制庁・②大飯原発疑惑>
「大飯原発評価会合と時を同じくして森田管理官が関電大飯原発所長と破砕帯について意見交換!!」
2/5福島みずほ氏他(文字起こし)
規制庁総務課 金指壽(かなさし・ひさし)課長補佐
昭和23年福井大震災・貴重な映像
一見の価値あり。