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02.22
Sat
放射性廃棄物施設で異常値観測 米ニューメキシコ州
CNN 2014.02.17 Mon posted at 12:24 JST

(CNN) 米エネルギー省は、
ニューメキシコ州カールスバッド郊外にある放射性廃棄物の処理施設で
空気中の放射性物質の異常値を示す警報が鳴り、緊急措置を講じていたことを明らかにした。

エネルギー省報道官によると、
廃棄物隔離試験施設の地下約800メートルにある隔離区域で
14日午後11時半ごろ、空気中の放射性物質の濃度上昇が観測された

これを受けて同施設は、ろ過された空気の外部放出を直ちに中止する措置を取ったという。

同施設で今回のような事態が発生したのは初めてだといい、エネルギー省などが原因を調査中。
対応が早かったことから周辺地域に危険が及ぶことはなかったと説明している。

同施設では、換気装置で空気の状態を常時監視しており、
放射性物質の流出が疑われる場合は自動的に「ろ過モード」に切り替わるという。

アラームが鳴った時、地下には誰もいなかったといい、
発生時刻や場所から判断すると、地上にいた従業員にもほとんど危険は及ばなかったとエネルギー省広報は説明する。
従業員は一時的に隔離されて検査を受けた後に、放射線管理技師の許可を得て帰宅した。

負傷者の報告はなく、トラブルが起きたと思われる区域は封鎖されたという。


米放射性廃棄物施設で放射能漏れ、ニューメキシコ州
2014年02月17日 12:39 発信地:ロサンゼルス/米国

【2月17日 AFP】
米エネルギー省は、ニューメキシコ(New Mexico)州にある放射性廃棄物の地下管理施設で、
空気中から放射性物質が検出されたと発表した。
16日にサンプリング調査を行ったが、人体や環境への放射能汚染の危険はないとしている。

放射能漏れがあったとみられるのは、
ニューメキシコ州カールズバッド(Carlsbad)近郊にあるエネルギー省管轄の核廃棄物隔離試験施設(WIPP)
米国で最も古い放射性廃棄物貯蔵施設で、
放射性廃棄物は地下655メートルの古代岩塩層に設置された処分室に貯蔵されている。
廃棄物の大半は防衛関係研究や核兵器製造で用いた使用済みのプルトニウムだ。

エネルギー省によると、放射性物質が検知されたのは14日午後11時半ごろで、
大気中への放出を防ぐため換気システムが自動的に「ろ過」モードに切り替わった。
当時、地下施設内に職員はおらず、これまでに職員の被ばくは確認されていないという。

WIPPでは今月初め、地下で火災が発生し全職員が一時避難したほか、
煙を吸い込んだ職員数人が病院で治療を受けている。(c)AFP



放射性廃棄物の地下処分施設で異常検知、米ニューメキシコ州
2014年 02月 17日 14:03 JST

[16日 ロイター]
-米エネルギー省は16日、ニューメキシコ州カールスバッド近郊にある放射性廃棄物処分の試験施設で、
地下の放射線の監視装置が異常なレベルを示していると発表した。被ばくした作業員はいないとしている。

同省によると、監視装置は現地時間の14日午後11時半ごろに異常を検知。
16日時点で、高い放射線レベルが検知された出所が確定できていないため、
他の評価を待って安全を確認した上で、地下に調査チームを派遣するとしている。

異常が検知されたときには地下に作業員はおらず、地上の施設付近の放射線量は人体に影響がないレベルだという。

同州チワワ砂漠にあるこの施設には通常、年間最大で6000立法メートルの放射性廃棄物が運ばれ、
作業員800人以上が働いている。同施設は2030年まで廃棄物を受け入れる予定。



米 地下処分施設で放射線検知
NHK 2月18日 8時36分

アメリカ西部、ニューメキシコ州にある放射性廃棄物の地下処分施設で、
施設内の空気を観測しているモニターが放射線量の値の上昇を検知しましたが地上での値に変化はみられず、
アメリカのエネルギー省は、従業員の地下への立ち入りを禁止して原因を調べることにしています。

メリカのエネルギー省によりますと、
ニューメキシコ州南東部の地下およそ660メートルにある放射性廃棄物の処分施設で、
14日深夜、施設内の空気を観測しているモニターが放射線量の値の上昇を検知しました。
当時、地下の施設内に従業員はいませんでしたが、地上にいた従業員たちが一時、避難しました。
施設から地上につながる空調設備には放射性物質を除去するフィルターが取り付けられ、
これまでのところ、地上の施設周辺の放射線量の値に変化はみられないということです。
この処分施設は、
アメリカで核兵器を製造する際に汚染された土壌や器具などの放射性廃棄物を最終的に処分する場所で、
1999年から運用されています。
この処分施設では、今月初めにも、トラックから火が出るトラブルが起きたばかりですが車両火災が起きた場所と、
放射線量の上昇を検知した場所とは300メートル以上離れ、エネルギー省は、関連性は低いとしています。
施設では、従業員の地下への立ち入りを禁止して原因を調べることにしています。



地上でも放射線検出 米西部の核施設
産経News 2014.2.20 18:55 [米国]

米西部ニューメキシコ州カールスバッド近郊にある核施設の地下部分で先週、放射線が感知された問題で、
地元の研究機関は19日、地上の同施設付近でも放射線が検出されたと発表した。
施設から約800メートル離れた場所という。

AP通信によると、
同施設内外でこれまでに検出された放射線の数値の中では最も高いが、人体への危険はないという。


この施設は低レベルの放射性廃棄物の管理施設。
14日に放射線が感知された後、エネルギー省が職員らの立ち入りを禁じ調べていた。

同施設では5日、地下で運搬作業中のトラックから火が出る火災があったが、放射線検出との関連は不明。(共同)



米国 廃棄処理場でプルトニウム痕が発見
ロシア 21.02.2014, 12:29
Плутоний 238

米国ニューメキシコ州にある地下放射性汚染物保管施設に程近い場所からとられた大気サンプルのなかに、
放射線レベルが高いものが発見された。米エネルギー省が明らかにした。

特に施設近くでは放射性プルトニウムの痕跡も見つかっている。
しかしエネルギー省では人体への危険性はないとしている。

放射線レベルが高くなっている原因は分かっていないという。





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comment 2
02.22
Sat
核燃料加工工場で一時停止 雪の影響か
NHK 2014年2月19日 13時40分
横須賀1

核燃料加工工場で一時停止 雪の影響か
今月8日、神奈川県横須賀市にある核燃料加工会社の工場で、
事故が起きた際、放射性物質が外部に漏れるのを防ぐ設備の一部が
およそ7時間にわたって停止していたことが分かりました。
放射性物質が外部に漏れることはありませんでしたが、
会社は、大雪による停電で電気系統に不具合が生じたとみて原因を調べています。

横須賀市にある核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」によりますと、
今月8日午後4時20分ごろ、粉末ウランを固めて核燃料に加工する工場の設備の一部が停止したということです。

横須賀2

この設備は、事故が起きた際、ウランが外部に飛散しないよう工場内の気圧を外部より低くしておくためのもので、
およそ7時間後の午後11時半ごろ復旧したということです。

横須賀3

会社によりますと、当時、工場では核燃料の加工は行われておらず、
ウランの外部への飛散や作業員の被ばくなどはなかったということです。
会社によりますと、当時、横須賀市内では大雪による停電が発生していて、工場には非常用の電源がありますが、
停止したのが設備の一部だけだったため作動しなかったとみて原因を調べています。
会社によりますと、こうしたトラブルは原子力規制庁に報告する対象にはなっていないということですが、
その日のうちに報告したあと、2日後にホームページで公表したということです。


横須賀4

会社の広報部は
「今回の事象は周辺に影響を及ぼすものではないが、
地域住民の安心につながるよう今後も設備の安定した運転や安全確保に努めていきたい」と話しています。


ーーーー


「2日後にホームページで公表した」ということなので、
どのように公表されているのか、ホームページを見に行きました。

グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
横須賀6

News一覧・重要なお知らせ
給排気設備の一部停止について(2014/02/10)

2014年2月8日(土)16時21分頃から、悪天候(降雪等)による電気系の障害で、第一種管理区域の一部の系統の給排気設備が停止すると同時に、一部の室内の負圧※1が確認できなくなりました。天候の回復を待ち、停止した給排気設備の運転を順次再開し、23時35分頃に通常運転に復帰しました。
第一種管理区域では加工を停止中でしたが、本事象を原子力防災課へ同日情報提供しました。なお、作業者のけが・被ばくはなく、周辺環境への影響もありませんでした。

※1 通常工場の室内は外気圧に対し負圧にして管理しています。

お問合せ先: 広報部 平井 (電話:046-833-2326 FAX:046-835-6951)



さらりと書いてあるけれど、
「工場の室内を外気圧に対し負圧にしている」というのは、工場内の空気(ウラン)が外に漏れないためで、
「給排気設備が停止して一部の室内の負圧の確認ができない」という事は、外との気圧が同じになり、
中の空気(ウラン)がそのまま外へ流れ出るという事です。
作業中だったら大変な事です。


「その日のうちに原子力規制庁へ報告した」という事なので、
原子力規制委員会のホームページも見に行ってみました。

2月8日も、9日も、10日も、この件に関して何の情報も出ていません。

原子力規制委員会新着情報
横須賀7


原子力施設情報」→「横須賀」という項目があったのでそこを見てみました。
( ゚д゚)オッ! ここが「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」関係の場所!!
横須賀 新着情報」を見てみましたが、
ウランが外部へ飛散しないようにする設備が7時間停止していた事に関しては何も書かれていません><;

この事故の数日前に検査があったという事だけが分かりました。



横須賀9


横須賀原子力規制事務所
平成25年度第4回保安検査(保安規定の遵守状況の検査)の実施について(加工施設)


平成26年2月7日
原子力規制庁
横須賀原子力規制事務所
加工施設に対する平成25年度第4回保安検査計画を以下のとおり、お知らせします。

実施概要
平成25年度第4四半期保安検査実施計画 ↓
横須賀8




予定実施期間が平成26年2月3日~2月6日
検査したばっかりという事です。


そして2月12日には
平成25年12月2日(月)~12月5日(木)に実施された保安検査についての報告書が出ています。


2014年2月12日 平成25年度第3回保安検査(保安規定の遵守状況の検査)の報告書について
2ページにこう書いてあります。

検査の結果、各検査項目については、保安規定に基づき、保安活動が適切に実施されており、保安規定違反となる事項は認められなかった。
保安検査実施期間中の日々の保安状況については、加工事業者からの施設の管理状況の聴取、記録の確認、施設の巡視等を行った結果、検査を行った範囲においては、特段問題がないことを確認した。
以上のことから、今回の保安検査を総括すると、選定した検査項目に係る保安活動は、良好なものであったと判断する。



良好で問題なし。

だけど、雪が降っただけで大切な設備が止まります。

「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」の位置をチェックしておきましょう。

横須賀5

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きちんとした厳しい検査をしていただきたいと思います。




関連ブログ
2011年4月
核燃料工場でウラン漏えい 横須賀4/27 GNF-J
2011/04/27 21:56 【共同通信】
核燃料工場でウラン漏えい 横須賀、環境に影響なし
神奈川県は27日、同県横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」で
25日、工場のウラン管理区域にある放射性廃棄物貯蔵場のドラム缶(200リットル)から
微量のウランを含む油128グラムが漏れたと発表した。
検出されたウランは1万1千ベクレルで、
従業員に被ばくやけがはなく、周辺環境に影響もなかったとしている。


2011年11月
横須賀の核燃料工場から柏崎刈羽原発へ真夜中の燃料輸送の様子(内容一部書き出し)
日本の核燃料製造工場
横須賀市の核燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」から、
11月16日の深夜午前3時に、燃料を積んだトラックが何台も、
柏崎刈羽原発に向かって出発しました。

2012年1月
たねまきJ「原発検査、原案まる写し・ストレステストの実態」
小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)1/11

独法・原発検査:「丸写し」03年設立以来
毎日新聞 2012年1月11日 2時30分(最終更新 1月11日 10時21分)
学者ら5人で構成する第三者委が検査員への聞き取り調査などを実施。
その結果、原発の核燃料を製造・加工する「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」(神奈川県横須賀市)に
要領書の原案を作成させ、表紙などを差し替えただけの「丸写し要領書」を使った核燃料棒検査が
発足当初から続いていることが判明した。


2013年6月
横須賀危機一髪!「燃料工場でウラン容器接触 臨界、被ばくはなし」
47News 2013/06/13 20:00
原子力規制委員会は13日、
原発用燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの工場(神奈川県横須賀市)で、
ウラン粉末が入った金属製の容器二つが接触したと発表した。
ウランは一定量以上が集まると核分裂が連鎖的に続く臨界が起こる恐れがあるが、
作業員がすぐ二つの容器を離した。臨界や作業員の被ばく、環境への放射性物質の放出はないとしている。





comment 4
02.22
Sat
2014年2月14日
三田茂医師「関東の子どもたちの異常について」
放射線被ばくを学習する会(top page)


日光へ修学旅行は?
1:19:08
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h19m8s

2014021563.jpg

足立区も日光に修学旅行に行くんですか?
僕は小平で、東村山も日光に修学旅行に行くんですよね。
で、お父さんお母さんもそれを嫌がっている人はごく少数派なんだけれども、
国の重点調査地域かなんかで所、あそこはね。
「だからそんな所に連れていかないでくれ」
「線量計を持っているから大丈夫なんだ」みたいなね。

お父さんがその前に様子を見に行ってみたらば、お蕎麦なんか頼むとキノコがどっさり入ってくるとか、
だから、もうこれは問題外なんだと思いますね、こういう事はね。


運動会は?

で、運動会がどうのこうのっていうんだけれども、
外に出るというのと部屋の中にいるというのはあんまり関係ないんじゃないかと僕は思うんです。
2011年の3月の爆発の後に、
ちょうどね、おととい僕が仲のいい放射線技師が来て朝まで話をしていったんだけれども、
彼ともその直後にも話をしたんですけど、
2011年の3月に、彼が勤めていた病院のレントゲンのフィルムですね、
フィルムがね、すごくシミみたいに感光したんです。
これは、富士フィルムも認めていて、インターネット上で「お詫び」ではないですね、
これは富士フィルムの問題ではなくて放射線によるものです」っていう公式の見解を出しています。

フィルムの保管してあるところって言うのは、表においておある訳じゃなくて、
一番病院でも奥まったところの部屋の蓋がある所に入っているものが大量に感光したんです。

外にあったものはもっともっとひどかったのかもしれないけれども、
ですから、空気の流通が普通は無いと思われるところにも沢山放射性物質が入ったんですよね。
だから残念ながら「目張りして家の中でじっとしていればいい」というもんじゃなくて、
本当にみなさんには申し訳ないけれども、僕は遠くに離れるしか根本的な解決は無いんじゃないかと思います。




白血球減少の影響は?
1:21:27
http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h21m27s

あと、
白血球の減少がどういうふうに悪いことがあるのか?とか、
免疫に対する影響がどうだとかというご質問があるんですけど、

僕が白血球に着目して検査をしているのは、
それが放射線で出ている身体の影響を知るのに一番いいと思われるからです。


それが医者の常識だと思うから調べている訳です。

じゃあ、結果はどうなのか?というと、
ここにあります、好中球なんかで言うと、1500以下は注意をしろというふうに教科書に書いてあります。
2014021561.jpg

たとえば好中球が1500以下に下がる時って言うのはどういう時か?というと、
多くは、たとえば抗がん剤とか、それから放射線治療とか、
お薬かなんかの影響で白血球がぐっと抑えられた時ですよ。

白血病の病気でお薬を使って、
どんどんどんどん正常な白血球も含めて、白血病の白血球も含めて、
全体をずーっと落としていって、
で、白血病細胞がいなくなったところから数字が盛り上がってくるのを待つというのが治療なんだけれども、
やっぱり数が減ってくると危険な訳ですね。

白血病の治療というのは白血球だけじゃなくて他にもいろいろと問題があるから、
だからそういう人と同じようには出来ないけれども、
好中球で言えば、1000を割ってきたりしたらもう隔離ですね、普通は。
病室で隔離です、個室で隔離。
500以下って言ったら、お父さんお母さんもマスクをして帽子をかぶってガウンを着て手を洗って中に入ると。
食べるものは全部加熱して、生に近いものは一切なし。
それでぐっと落ちてきたのがまた上がってくるのを待って、普通の生活に戻るっていう事ですから、
白血球がそこまで落ちるっていうのは非常に免疫が落ちた状態だと思います。


2014021562.jpg

ただ、僕はこういうふうにね、
基準値より下がっているとか全体としてみた時に、中央の値がちょっとずれているというのは、
そういう病気を予知したいという事ではなくて、
そういうグループがその地域のですね、
地域のグループが何らかの影響を受けているだろうという事を知るのに、
空間線量でもないし、土壌の汚染土でもないし、
ただ子どもの白血球というのは非常にいい試料になるじゃないかと思うんです。

もしかしたらこの中から高率に白血病が出るのかもしれないけれども、
なにしろそういう研究というのは今までにないと思いますから、だから僕はよく分からないです。

実際に白血病を早く見つけたいと。
見つかれば見つかったなりに早く治療ができるんだけれども、
早く見つけたいと思ってやっているわけではないです。

ですから、なんとしても数値ですけれども、
たとえば白血球が5000位あった人が2500位にまで落ちたとして、
じゃあ免疫力が半分になったのか?といえばそういう事じゃ決してないんですね。

たとえて言えばね、血小板って。
さっき白血球、赤血球、血小板っていうのを言いましたけれど、
血小板って大体20何万ぐらいです、数が。
大人もそうだし子供もそうです。
じゃあ、20何万でなにをしているか?っていうと、
出血を食い止めている
訳ですよね。

血管が破たんして、血管の中から血液が外に出た時に、
じゃんじゃん出ちゃうと困るから、そこで固まって止めるわけでしょ。
その中心が血小板です。
大体20何万あります。
10万になると血が止まりにくいか?というと、そんな事は決してないです。
実際に問題になるのは2万ぐらいです。

っていう事は、血小板っていうのはかなり余裕があるものなんですよね。
10分の1ぐらいになるといろいろ問題が出てくるけれども、
半分ぐらいだと、3分の1になったって、へっちゃらと言ったらなんだけど、
そこから先に減るとかもあるんだけどね。
だから白血球も似たような感じです。
好中球が1000を割ってくると問題だけども、
本当は4000あるものが2500になったところで、それによる実害というのは無いかと思う。

ただ、それだけの影響を受けているとすれば、
僕は多分体のほかの部分も影響を受けていると思う。


人間にだけではなくて、
さっき言ったように長期に、内部、低線量被ばくというのがいろんな事を起こすという研究はあるわけで、
これは残念ながら、世界の流れの中では無視され続けている学説だと思うけれど、
そういうものの指標になるんじゃないかと思うんです。

1:25:57


いわきから東京に避難してきました
1:26:08
質問:
今ちょっと話がありましたので、いわきからこちらに避難してきておりまして、
先生には以前息子二人をみていただいてどうもありがとうございました。
今の話の中でこういう事を東京の方に伝えてもあまり良い反応がないと言いますか、
無視されちゃうみたいな、そういうのは、
私も向こうのいわきにいた時に同じような事をやって、
汚染している事実とかを伝えてもなかなか聞き入れてもらえないというか、
私と話さなくなってしまうみたいな事があったので、
まぁ、構図としては同じなのかなと思っております。
あとそれから、先ほどお話しのあったいわきから、
福島から避難してきているところの東京がこのような状況だという事で、
ちょっと混乱溶かしているかなという様なお話がさっきありまして、
多分、正直多くの避難者は、ここにいる限りは、ま、なんとか大丈夫だろうと思っているはずなんです。
私自身も十分ここにきているのは承知はしていたので、
「やっぱりこんなことが出てきてしまったか」という様な、感想としてはむしろそっちです、ええ。
えっと、3月20日頃のここら辺の埃をいわきに持って行って線量計にかけたら明らかに出てきまして、
そんな程度のものが出てくるとは思っていませんでしたので、結構ビックリはしたんですけれども。
まぁ、覚悟はしていたというところなんですが。
やはり、影響がないようにと思って避難してきたのにそういう事実があるっていうのは、
実際に避難するのは非常にいろんな意味でも、人間関係的にもものすごく負担ですし、
避難は金銭的にも負担なので、
「ここからもう一回逃げるというのは取れない選択肢かな」というのは正直思っています。

「どうするか?」
「もう一回逃げるか?」
というのは何度も妻とも話題に出しているんですけれども、
やはりそうなってくるとあとは保養で何とかするしかないのかなという様な、すみませんまだ、
質問じゃなくて私の感想なんですけれども。
あの、どうもありがとうございました。


1:28:33
三田:
えー、全くその通りなんですね。
あの・・・、いろいろと、いろんな人と話したり、それからいろいろと交渉してみて感じるのは、
やっぱり「当事者が冷静になって判断するのって難しいんだな」って思うんですよね。
東京でも難しいけれど、茨城へ行くともっと難しいし、
福島に行くともっともっと難しいんだと、そういうふうに思います。

茨城からこの間来たお母さんが、
やっぱり、「仲間内でも放射能の"ほ"の字も出せない」っていう、
それは東京でも似たようなものなんだけれど、程度が全然違いますね。

今や、高線量のところの人達や多摩川にいてうちにきていた人達ってそうとう逃げているというふうに聞いています。
何10人か100人以上逃げているのかもしれないけれど、
残っちゃった人達というのがね、踏み切れなかったというのか、あるいはそういう判断なのか、
でも今すごく悩んでいますよね。

2011年には結構仲間としてそういう話題があったんだけれども、
残ってしまった人がもう話題に出せないという様なというところで、
いま、「行き詰っている感じ」ということを感じますね。


医師会が動かないのは?

質問項目に、「医師会が積極的じゃない理由は?」って書いてあるんだけれども。、
僕は父の代からの開業医だから、気持ちとしては地域の患者さんというのかな、
地域の市民の健康を守りたいと思ったんです。
病気を治すのもそうだけれども、
何か危険があった時には、普通の人よりもちょっと詳しいわけでしょ、医者だから。
放射線というのも、普通の人には縁がないけれども、
僕は検査なんかで使うし、放射線をかけられて具合が悪くなった患者さんも沢山知っているから、
他の人達よりも、いろんな事を勉強すれば身に付きやすいので、
「医者が言うべきだ」と思ったんですよ。

だけど、医師会は動かなかったですね。

結局これはですね、やっぱり当事者だからというのが大きいと思う。
一番最初のところで。
だから「この事に首を突っ込んだ時に、一体自分ってどういうふうになるのか?」というね、
で、教科書があれば一生懸命勉強するんですけれども教科書がないんです。
医学の教科書は皆無ですね、これに関してはね。
だから放射線の専門医やなんかがCTがどうのこうのだとか、レントゲンを何回受けたとか言ったけれども、
全くトンチンカンじゃないですか、ああいう話っていうのは。

今回の福島県の●のもそうだけれども、
推定内部被ばく線量」でしょ?
ああいうのを土俵に話が始まっているっていうのは全くナンセンスですね。


「内部被ばくが危ないという事はもう言われている」
で、内部被ばくだけで話がすむ訳じゃない。
さらに"推定"しているっていうね。
そこで分けて「差がないから大丈夫だ」なんていうのは僕はナンセンスだと思います。

実は、皆さんの少しでも役に立てばと思って、論文を一生懸命書いたんだけれども、
壁がね、厚いんですね。


どう厚いか?っていうと、実はいい論文なんですよ、自分でいうのもなんだけど
ちゃんとそういう先生にも見てもらって、すごくいい論文なんだけれども、

結局推進側が認めると価値があるわけでしょ、そういうものは。

だから推進側の方に認めてもらいたいと思って出しても、
ちょっとこっち側に引っ張られて、結局「今までにこういう報告がないから分からない」とかね、
そう言われて断られちゃうんです。

日本の国内でも学会なんかに推薦してもらわないと、本に載れないんだけれども、
推薦状は僕がその学会に入って、学会の中で本を書くという事ですけれども、
本って、論文のことですけど。
「その学会に入れるように推薦して下さい、この論文を出したいんです」って言うと、
「論文は良いけど推薦は出来ない」という、こういう繰り返しですね。

ですから、やっぱり今までの計算の仕方とか判断の仕方でぐるぐるぐるぐる回っている。
それがやっぱりその、推定外部被ばく線量というのに象徴されているかなとちょっと思いますね。

だから「医師会がなんかやってくれないか」という気持ちはよく分かるし、僕もそう思ったんだけれども、
実際に僕は小平市医師会で10何年理事をやっていて、理事会にもずーっと出ているわけだけれども、
理事も2011年の6月、2013年の6月に理事の改選というのがあって、
ま、立候補というのも変なんですけど、そのまま立候補すればみんな通るんですけど、
僕は「もう辞めたい」といったけれども「辞めないで話を聞かせてくれ」って言われて残されるんですよ、2回。
だから医者も「なんかおかしい」という事は分かっているし、
身近にそういう事が分かっている人がいたら話は聞いておきたいけれども、
「じゃあいっしょにやろう」って言うと「やらない」っていうね。


これは「確信が持てない」っていう事でしょ。
で、多くの人が、東京都も国もなんにも言わない状態で、自分だけが独自の考えで動くっていう事が、
まァ、今医者が出来なくなってくるという事だと思います。

ですから、医師会がなにかが出来るとしたら、
やっぱり僕は東日本じゃなくて西日本かなっていう、そういう気持ちもあるんです。

今いろいろ言って偉そうだったけれども全然うまくいかなかったという事になるかもしれないけれども、
本当は、本当はっていうのもなんですけど、
そもそもは「もう早く逃げたい」っていう気持ちだけで始まった話なんです。
今回西日本はね。

だけれども、向こうに行ってみなさんの保養やなんかに少しでも力が貸せればいいなと。
それには自治体と行政と上手く繋がって、東日本の行政は無理だと僕は思うので、
東日本のこういう勉強会とかね、お母さんたちの団体とか、
そういう所との連携で、一刻も早く保養に出始める人達を作り始めたい。

で、そういうことが1年2年
「あそこの人はどの保養に行ってた」と、「うちも保養に行かせたい」とこういう流れが出来て、
お父さんたちもお母さんたちも、そういう「保養に行くのはいいらしいよ」という話がね、
自由に出来るようになるしかないのかなと思うんですよ。

そこに専門医や医師などのネットワークがあって欲しい
僕も教えてもらいたいぐらいです、こういうのを。
専門医というのはいないです。
放射線事故による、ダーティーな放射能ですよね。
の、長期間にわたる低線量被ばくの専門家なんて医者にはいないと思います。
物理学の先生に多分いる
んですね。
軍事やなんかに絡んでいる先生は、詳しい先生がきっといると思います。
でもそういうのはインターネットでは全然出てこないというのが、僕の今回の経験ですね。
大学でもそういう先生がいます。
ちょっと聞くとちょっと教えてくれるけど、さらに聞こうと思うと出入り禁止になるという。
そういう経験をしていますから、だから専門家は医者ではないんです。
多分物理系の「放射線防御」をやっている先生だと思います




ーー:
今、「親切に診察してくれる先生を僕らの会のホームページに載せたらどうか」
という意見もあって、ごもっともなんですが、
これはどうも、今のところ個別にね、
たとえば三田先生でもそういう事を知ると殺到して、大変今もお忙しいと思うんですけれども、
やはりこういう勉強の会でお目にかかってコネクションが出来た方を伝わって、
探していただくしか今のところないかなという感じもしています。

三田:
この人口ですからね。
それこそ、1000人2000人という先生がその気になってくれないと無理なんですよね。
で、さっきから言っていますがすごく特殊な分野です。
甲状腺という事自体がちょっと特殊だし、
小児の甲状腺なんて言ったら誰も手をつけた事のない分野だし、
小児の採血をしてそれを統計的にみるなんていうのも、たぶん今までに経験のないこと
だから、
全部いっぺんにやれなんて言うのは無理だと思うんだけれども、
多少理解を示してくれる先生がご近所にいればね、
お父さんお母さんが、何回も、嫌味を言われても怒られても「でもでも」っていっているうちに、
「じゃあ一人二人診てみるか」っていう、そういう気分にしてもらいたいと言いながら、
2年3年経っちゃって、そういう医者が一人も増えないっていう事にもう、悩みますね。

でもうちでそういう異常が出て、「お家の近くで診てもらって下さい」と言った時に、
結局「どこも診てくれないから」といってうちにまた来る
訳だけど、おかあさんたちが。

「でも値が悪いから逃げなさい」といって、西に逃げて、
で、逃げて1ヶ月2ヶ月すると「逃げた先でやってもらいました」
って結果がうちに送られてくる訳ですよ。
だから、やっぱりね、西と東で温度差が強すぎて、
西はかなり客観的にみてくれていると思う。

だから本当に違いますね。
話したら温度が違うから、だから、それでもがんばってもらいたい、皆さんにはね。


1:38:44

会場:先程の論文は上程は結局できなかったんですか?

三田:今ちょっと…いいところに行っているところはあるんですけど、

会場:ああ、まだじゃあオープンになっていない?

三田:なっていない。

会場:ああ、そうですか。

三田:今回もその話入れていないんですけど、

会場:分かりました、出ていれば教えてもらいたいと思ったんだけど。

三田:
結局ね、向こう、向こうというのは推進側の人達が言うのは、
「被ばく線量との関連をどう出ているかというのを示せ」というんですよね。

会場:ああ、常套手段ですね、それ。

三田:
そうです。そこが結局ね、一番最初の出発点なわけでしょ。
線量がどうのこうのっていうのは。
だけど、それは無理な訳ですよ。
さらに言えば外部被ばくの問題じゃないんですよね、これはおそらくね。
だからもうそこで土俵が全然違うっていう感じですね。

それでも、空間線量が高いところと病気との関係っていうのは、僕は出ているんです、実は。
さっきも絵で出したでしょ?

会場:あの関係ですか?

三田:そうです。

会場:あれだと結局疫学的な観点ですよね?

三田:そうです。

会場:わかりました。

三田:もうちょっと待ってて下さい、って言っても2年ぐらい経つんですけど。


ーー:
今ご質問の中にあった線量との関係というのは、
もうちょっというと、「線量影響関係」っていうんですね。
線量を分母にして、病気の人は何人、分子に何人病気が出ている。
それが出ないと、「科学的じゃない」って言うんですね。
そういう数字が出ないと、分数の係数って言うんですか、それが出ないものは全て却下だという様な理屈ですよね。


三田:
ただ「具合が悪い」というお母さんたちが沢山いて、
僕が診ても具合が悪い人がいて、
で、小平なんていうのはね、そんなに外部線量は高くないですよね。
「おかしいんじゃないか」
だから、臨床の説明は絶対に出来ないと思うけど、理屈ばっかりこねて「違う、違う」って言っている感じですね。
それを「科学的だ」って言うんだったら、その話にはもう乗れないかな、
「時間的にももう余裕がない」っていうところです。


1:40:54http://youtu.be/VfuEZPvsWm8?t=1h40m54s
女性:
今度3月に牛山元美先生にお願いをした本人です、私が。
ここの会員です。
それで民医連というお医者さんの団体のほかの知り合いの方にちょっとお聞きするチャンスがありまして、
そうしたら、民医連の方では血液検査とか福島から来られた方の検査は引き受けているというご回答でした。
福島の桑野協立病院にも●と同じような事を●先生がおっしゃっていましたので、
ー略ー
ご自分で探して確かめる方法もあるという事をお伝えしたかっただけです。


三田:
民医連という共産党系と言っていいのかな、そういうところでは個別でいろんな事をやっているみたいだし、
うちはやっぱり経営もあるからお金をもらいますけど、タダでやっているところもあるみたいですね。
そういうところでやってもらえるんだったらやってもらうといいと思うんです。
ただ、「やったから安心じゃない」っていう事だけはね、ちょっとしつこいけど言っておきます。



ーーつづく



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