7.~相模原・町田など65名の甲状腺エコーと白血球検査結果~牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h12m57s


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私の友達が今ガザというところで仕事をしています。
その人から紹介された人がこの間医者で来たんですけれど、
その方の本の中に
「悪魔が生き延びるには、ただあなた達のような善良な人々が何もしないでいればいいだけなのです」
というふうに書いています。





それを見て、「う~ん、なにかしなきゃ」と思って、
私は今自分の病院で、神奈川県とか関東にいる人達で被ばくを心配している方。

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もしかしたら、もしかしたら結構何100ベクレルも食べているかもしれないんです。
わからないんです。
福島だけの話じゃない。
だからそういう方達に向かいあって、そういう方達の話を聞いて、
安心できるようにと思っています。
安心できるように、甲状腺エコーをしたり、白血球を調べたりという検査をいましています。

でも細々とやっています。
毎日の外来が忙しいので。
この1年でたったの65人です、笑っちゃうんですけどそのぐらいです。

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それで使っている問診票っていうのは、
市民と科学者の内部被曝問題研究会というところの医療部会というのが、
松井英介先生が中心になって作られた「健康ノート」というのがこの2月に出たんですけど、
その中の問診を使ってやっています。
とてもいろんな資料があっていいので、ぜひよかったら、チャンスがあったら見て下さい。
目次があったり問診票があって、
それで私たちがやった検査結果なんですけど、

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もちろん神奈川に住んでいる人達なのでそんなに、もちろん癌は出ていません。
たったの65人です。

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でも皆さんいろんな症状を訴えている。
これが何時かなにかのお役に立つかな、と思って今一生懸命やっています。

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実際には実はA2判定の方も3割、4割出ました。
で、B判定の方も出て、
お子さん二人とも伊藤病院とかうちの近くの内分泌専門の病院とかを紹介しています。
今は経過観察中です。

大人の方は、実は大人も女性で、5mmとか6mmの結節がある人は山ほどいます、もともと。
みんな「1年に1回ぐらい様子を見ればいいでしょう」という話になっていた、今まではね。
しかも、町田や相模原の人達が多いので、この方たちに対しては1年に1回見ていきましょうとお話ししています。
ただ子どもさんは私たちには経験がないので、慎重にやりたいのでそうやってご紹介しています。



http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h15m5s
前回三田先生のお話をみなさん聞かれたと思います。
私も三田先生からいろいろと資料を頂いて、勉強させていただいた事があったので、白血球とかを見たんですけど、

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下が年齢です。
白血球とかの正常値って、実はすごい幅があります。
で、お子さんの年齢によってもすごく違います。
もう、生まれた時は3万とかあってもおかしくないんですけど、どんどん減ってきます。
その中に私が調べた60何人の方のデータ。
大体この均衡に入っています。
右が大人の方、親ですね。
左が子どもさん。

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で、これが好中球ですけど、
私が調べたたった65名の話なので何とも言えませんが、
そんなに落ちているとも言えないかな。
分からないけれど、正常値の中にほとんどの方が入っているし、はみ出ている方もあります。
正常値はもともと95%の正常の方が入るようになっていますから、必ずそこから出る正常の方があるんです。
まぁ、上に出ている人もいれば、下に出ている人もいる。
まだまだ何も言えないです、この状態では。

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あとリンパ球。
リンパ球が割とちょっと少なめかな。
普通はリンパ球の方が高くなって好中球が下がるんですけど、ちょっと一緒に下がっている。
ちょっと分かりません。
謙虚に事実を見つめていきたいと思います。

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という事でこれが最後ですけれども、
このポスターを頂きました。
「原発はエネルギーじゃなくて人権問題」
原発作業員の人達は本当に、3分の1がホームレスの人たちだったというのもあります。
おしどりマコちゃんが報告してくれていますけれど、
「健康障害が絶対にあるよ」というのを前提にした労働なので、
そういう労働は本当に許されるのかしら?という話です。

後は、とても放射能による健康障害は立証するのが難しいです。
もともと軍事機密なんです、放射能の害は。
ビキニ事件の時にマグロ漁船の方達が浴びた灰を10g調べれば、
アメリカがどんな戦核を作っているのかが全部わかるって言われたんです
全部軍事秘密だから日本は全然研究させてもらえなかった。
その結果今の事態になっている訳です。
しかも、被害を受けた人達が因果関係を立証しないといけない。
放射能のせいだというのを私たちが証明しなければいけないと言われている。
それって、まさしく薬害。
水俣病や公害だとか、スモンだとか、水俣病の被害と同じ構造があるから、
「ああ、同じ事を日本政府は昔からやってるんだな」というのを、
今になって私は初めて、もうつくづく感じました。

なんか、本当にこういう、原発や放射能っていうのは、
すごく人が健康に過ごす権利、基本的人権を侵害しているものなんだなというのをつくづく感じています。
で、ここにちっちゃく。
「あんまり顔を大きく映さないで」と言われているので、
ベラルーシに医学研修に行った5人の仲間とそれ以外の人達です。

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私は被ばくによる健康被害を減らすために医者としてできる事をしたいと今も思っています。
医学的な知識や両親にう基づく提供をしたいとおもって、
この5人で実は県境なき医師団というのをパロディで作ったんですけど、
なかなか福島の医者は発言が出来ないです。

福島の県内で甲状腺のエコーを検査する資格を取りました。
この中で二人取ったんです。
でも、取ってこれから検査をやっていくにあたって、
やっぱりいろんな過激な(笑)激しい事をなんか言うとまずいという事で、
自分たちはちょっと出てこない。

というので、いろんな意見を言う時に意見が言いたくてうずうずしている連中で、
今度は20ミリシーベルトを許さない医師の会を作ったんですけど、
なんか、作ってはいるんですけれどもなかなかうまくいきません。
是非皆さんからお力添えをいただきたいと思っています。

ということで、ご清聴ありがとうございました。
http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h18m27s


質疑応答に続くーー



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6.IAEAと福島医大「福島の悲劇を奇跡に変えよう!」 「は?」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h7m17s

これは最近の、福島県でとれた食べ物の汚染です。

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これ以外の、ほとんどのもう8割9割のものは、汚染はいわゆる100ベクレル/kg以下にはなっている。
でもたらの芽、タケノコ等は高い。
で、やっぱり私が行っている病院にもファーストトラックファイバー(Fast Track-Fibre )といって、
とっても簡単なセキュリティーゲートみたいな形をした、簡単な内部被ばくを測るという機械があるんですが、
通るだけで、そこに立っているだけでいいんですけれど、
そうすると、そこで最近測ったら、えらく高くなったおじいちゃんがいるんです。
「え?何食べてるの?」って聞いたら、
「山に入ってキノコ採って食べてる」
「もう大丈夫なんだろ?もう良いんだろ?もう安全なんだろ?」
「ダメだよ―、食べんじゃないよ」
本当にすごく美味しい、いろんなキノコがいっぱいあるんですよ。
混ぜご飯にしたら美味しいのが。
そんなのをおじいちゃんが採りに行っちゃうんですよ。

でもすごい、1万ベクレルとかありますよ、キノコは今も。
そんなのが安全だからって、みんな「いいやいいや」になっちゃう。
それではいけない訳です。
それをちゃんとハッキリ言っていかなければいけない。


これは「ほうれんそう新聞」といって出して下さっている方がいらっしゃいます。

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これをみても、りんごとかナシはそれほど汚染されていないけれども、
結構栗とか銀杏は汚染してるよ。
こう言うのをしょっちゅういろんな報告を出して下さっている方がいます。


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これはご存じだと思います。
ほんの少しだけでも、たった10ベクレルずつであっても。
ずっと食べていると3年で身体の中に1400ベクレルまで溜まっちゃう。
毎日少しずつ食べる。
例えば1ベクレルならそれほど上がらない。
でも、10っていう数字はすごく大きいです。

だから1kgあたり100ベクレルで本当にいいのか?
小さなお子さんもそれでいいのか?
考えなければいけない。


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まあ、国は「20ミリシーベルトいいかは健康に影響はない」と言いだしていますね。



http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h8m57s
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11月(2013年)にこういう会がありました。
これはIAEAと福島医大の会です。
何をやったか?

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リスクコミュニケーションをやりました。
これは「福島の悲劇を奇跡に変えよう!」
「は?」って。
話を聞いてて「なにを言っているんだろう?」と思って聞いていたんですけど。

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まず福島県というのは首都圏に電力を供給してきた電力供給県なんですよ。
そのおかげで地元経済がとても潤ってきたんです。
だから「これからも原発は欲しい」って言っているんです。

だけども、「低線量被ばくが身体に悪いよ」なんていう話がいろいろ出たから、
みんなに不信が生じちゃったしなんか分断しちゃった。

でもね、過酷な原子力事故は確かに起きたけれども、
その準備が国や東電だけじゃなくて住民にも欠如してたんじゃないの。

「あれ?安全だったはずなんですけど」

だからもう、しょうがないでしょ、汚染しちゃったんだから。
汚染地域で出来る限り健康な生活を営むためには建設的な前向きな対話が必要ですね、という事が語られています。


で、Lochardさんというフランス人の方は、

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CEPN(放射線防護評価研究センター理事)、ICRP委員 Lochard氏
一般の人達には放射能のリスクについて理解が出来ない。

政府は国民が怖がりすぎるといい、国民は政府が守ってくれないという。
チェルノブイリでも日本でも、政府はちゃんとやっているが、国民の信頼は失う。

子どもを持つ親は、自分たちが捨てられた、排除されたと感じ、
毎日の生活を自分が管理できなくなったと思う。
強い不安にどう対処すればいいのか分からず、ストレスを感じる。

どうすればこの不信、信頼失墜を治せるか。
人はポジティヴな気持ちを失わずに済むか。
個人が基本的な価値、自由、を維持する事がとても大切。
汚染地であっても、自主的に生きていれば、人は満足できる。



一般の人達には放射能のリスクについて理解が出来ないよ。
と最初に行っています。
政府はちゃんとやっていても国民の信頼は無くなっちゃうものなんだよ、どこでもそうなんだ。
もう、強い不安を持っちゃったってしょうがないよね。
とにかくね、自主的に生きればいいんだよ、自由をあげればいいんだよ。
自分で選ばせれば良いんだよ、汚染地であっても。
それで人は満足できるから、自主性を持足せよう、自分で選ばせよう。

もう自分一人でやりなさい。
国はだから放っておきますよ。
自由にしなさい。

自由にすれば1万ベクレルのキノコを食べちゃうわけですよね、それでいいの?




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長崎大学 山下俊一

福島の原発事故というのは変革のトリガーになった。

コミュニケーションの解釈者にならなければならない。
知識を一般の人達に出そうとしても、マスコミがそれを間違って伝えてしまうのであれば、
一般の人の認識や意識に過ちが起きてしまう。

複雑な2011311の災害、これが
既存の臨床の元である、人の命の大切さ、であるとか、
大衆のリスクに対する認識、社会における物の見方を変える
経験になるのではないか、

原発事故の後で、そういう機会が提供された。
医学教育の変革をもたらした。



こういう方もいます。
この方の言う事はよく分からないです、実は私は。
「変革のトリガーになった」とか、
「コミュニケーションの解釈者にならなければならない」とか
なんか、「知識をマスコミが間違えて伝えてしまう」んだそうです。
そして「複雑な災害」だそうです。
私はただ単純に「被ばくを減らせばいいだけじゃない」と思っているんですけど、

なんかすごく複雑で、しかもその事によって、今までの臨床医学の元である
人の命の大切さであるとか、
その人の命の大切さであるとかって…、人の命の大切さが変わる?
なんかそういったものの見方を変える経験になるよ。
「はぁ?何を言っているの??」
なんか、医学教育の変革をもたらした
とか言ってて、

で、その挙句に出てきたのが、皆さんのお手元にはあるんですけど、
フェニックスプロジェクトといって、医学部の学生さん達をアメリカとかいろんなところに留学させてあげて、
いろんな勉強をさせてあげる。
なんか、「福島医大に来るとみんないい勉強が出来ます」
「福島医大に来なさい」
「福島医大に来ると放射能医学のパイオニアになれますよ」といって呼び込む訳です。

「はぁ・・・・・」っていう感じで耳にしていました。

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本当はリスクコミュニケーションの問題というのではなくて、
おおもとは原発事故が悪いわけだし、
地震によって電源を喪失したからメルトダウンになったわけだし、
で、また地震は何度も起きます。
この間みたいに何度も起きます。

だからまた壊れる可能性があるわけです。

しかも、ちゃんとしたデータを知らせなかったからこそ、しなくていい被ばくをしてしまった人もいる。
しかももうずーっとですよね。
住民がパニックを起こすからといって、正しい情報は出てこなかったです。

これはもう間違っていると私は思う訳です。

だからどうすればいいか?

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もとの状態。
元々年間1ミリシーベルトまでは、「しょうがないよね、我慢してよね」という状態の話だったので、
それぐらいにまでは下げた方がいい。
そのためには、1ミリシーベルトよりも超えているところは、
ちゃんと疎開させたりとか強制避難をさせたり、検診をちゃんとするべきじゃないかと思います。


アナンドグローバーさんという国連人権理事会の方も。
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でも、この方の勧告に対しても日本政府は
「根拠のない、言われのない1ミリシーベルトで、私たちはこだわっていません」みたいな反論をしていて、
「ハァ~日本政府って!誰が日本政府なの?」って。


<会見前半>
「日本政府に要請します…」国連人権理事会特別報告者 アナンド・グローバー 氏会見(内容書き出し)


アナンド・グローバー報告に対する日本政府の血も涙もない非常な反論とジュネーブでの外務省当日発言




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この辺はプリントにあるので読んで下さい。
元々原発でみんな金儲けになるよ。
誰も困らないよお金がいっぱい儲かって。
ま、子どもはね、将来片輪になるかもしれないけれど、いいよそれは。
「今が良ければいいでしょ」っていう話を30年前にこういう方が講演しています。


驚愕の真実。原発と金。
1983年1月26日石川県羽咋郡志賀町で開かれた「原発講演会」(地元の広域商工会主催)での
高木孝一敦賀市長の講演内容








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<福島第一死亡事故>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし

【社会】
福島第一で作業員死亡 周辺病院は閉鎖中 搬送63キロ先
 

東京新聞 2014年3月29日 朝刊

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東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
事故収束作業中の死亡事故は初めて。
放射能汚染のため近隣には消防署も病院もないのに、
東電が双葉消防本部に救急車を要請したのは事故発生から約50分後だった。

東電によると、事故は午後2時20分ごろ発生。
廃棄物を貯蔵する建屋で基礎部の補修工事をするため、現場には作業員15人がいた。
周囲に掘られた深さ2メートルほどの穴に入り、
建屋の地下に潜った作業員一人が落下した土砂やコンクリートの下敷きになった。

ほかの作業員に助け出され、医師が常駐する原発内の医務室に運ばれたが意識はなし。
設備の整った病院に運ぶため、救急車で常磐自動車道などを南へ約63キロ走り、
いわき市の病院に運ばれたが、死亡が確認された。

問題なのは東電の通報の遅さ
現地対策本部には、事故から約10分後の午後2時半に一報が入ったが、
同51分にまず各方面へファクスで事故発生の連絡を優先した。
救急車を要請したのはさらに18分後の午後3時9分だった。


たまたま救急車が近くを警戒活動中だったため7分で到着したが、通常なら30分かかる。
さらに、周辺の病院は閉鎖中で遠方まで搬送する必要があるため、救急車を多少待たせてもいち早く要請すべきだった。

東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理はこの日の会見で
「事故が起きたらすぐに救急車を呼んでおく、ということもあるが、今回はそうしなかった」と説明している。
事故を受け、29日には全面的に作業を中止する。




東京電力
福島第一原子力発電所 掘削作業中における作業員の被災について

撮影日:平成26年3月28日 提供:東京電力株式会社
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空コンテナ倉庫付近の現場の状況(1)
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[概要]
○本日(3月28日)、固体廃棄物貯蔵庫にある空コンテナ倉庫付近(免震重要棟北側)で、
掘削作業中の作業員が土砂の下敷きになったとの情報が
午後2時30分頃に福島第一原子力発電所緊急対策本部に入った。
○土砂の下敷きになった作業員を救出し、入退域管理棟救急医療室に搬送。
○なお、本人については意識がなく、心静止の状態。
○午後3時26分、救急医療室を救急車により出発し、磐城共立病院に搬送。

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2014年3月28日東京電力記者会見


Video streaming by Ustream

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尾野
本日でございますけれども、作業の中で重大な作業災害人身災害が生じてございます。
そちらについてご説明申し上げたいと思います。

場所で申しますと重要免震棟がこちらになります。
この北側、ちょうどここに写っている建物、ここが固体廃棄物貯蔵庫の関連施設でございます。
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繋がっていますので、この壁のこちら側ですね。
こちら側で作業を行っていたという事であります。
こちらの方で掘削作業を行っていました作業員のほうが土砂の下敷きになったという情報が
本日午後2時30分ごろに入ってございます。
作業員につきましては直ちに救出を行いまして、入退域管理施設にあります医療事務室の方に送ってございます。
この際、身体のサーベイも行っておりますが、汚染はございませんでした。
なお、本人でございますけれども、意識がなく、また心静止の状態という事です。
心臓が静かに止まっているという感じでございます。
そうした状況にあるという事でER室で救急の対応をとりつつ、
3時26分に救急車により磐城共立病院の方に搬送したというような状況です。
作業を行っていた場所の様子が下の方にございます(上の写真)。
建物の外側に穴を掘りまして建物の基礎部分の点検を行っていたという事であります。
その際に写真の上の方でございますけど、
掘った穴の中に入りまして、点検を行うための準備作業という事で、
コンクリート、土砂等のハツリ作業を行ってたところ、
写真の真ん中に見えます比較的大きな塊がありますが、
これはコンクリートの塊でございます。
そしてコンクリートの塊が崩れてきて、土砂と一緒にその下に埋まったという事でございます。
直ちに救出を行いましたが、今現在病院の方で対応しているとい状況でございます。
また、現在ですね、警察の方が現場の状況を確認。
それから関係者などの状況の聞き取りなどを行っているところと聞いてございますので、
現時点の状況という事でご説明させていただきました。
なお、当該のエリアでございますけれども、
マスクをしないで作業ができるエリアという状況になってございますので、
本件に関しまして外部への放射性物質の影響という様な事があるような場所ではなかったという事でございます。
こちらにつきましては、まず以上でございます。

ーー
事故現場について
24:02
テレビ朝日 ムラタ:
この写真の場所が事故のあった現場そのものなのか、
それとも同じようにこうした穴を掘った場所を撮影したものなのか?
さらにその深さはどのくらいなのか?

尾野:
これは当該の現場の写真でございます。
救出が終わった後の写真という事です。
この穴の深さにつきましては、大体約2mということであります。

事故の会見は?
テレビ朝日:
こうした企業で死亡事故が生じた場合というのは御社に限らず時々起きている事ですけれども
その際は社長と言わずとも役員の方等が出てこられて、その事に限っての会見が開かれる事が多いと思います。
今回はこの原子力の会見と時間が接近していたので、今こういう形で紹介していただいていますけれども、
詳細な情報が入った時にあらためて会見を開かれるご予定はあるのかどうか?

2014032917.jpg
広報:
えーっとあの、今後の会見の予定という事だとございますけど、
まずもってですね、本日の会見でご説明させていただいたというところでございますので、
まずは今日のところ「この会見をもってご説明」というところでご理解いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

亡くなった方の所属企業名は?
28:11
木野:この亡くなった作業員の方なんですけれども、何次受けの協力企業の方だったんでしょうか?

尾野:
はい、今現在ちょっとこまかいところまで整理できてございませんので、
えー、どういう状況であるのかという事は確認が採れたところであらためてご説明できるかと思います。

木野:元請けかどうか?というのはわかりますか?

尾野:
あの、現在状況を、あの、まだ整理しきれてございませんので、
あらためてご回答させていただきたいと思います。

木野:会社の名前は確認できていらっしゃいます?

尾野:えっと元請け、

木野:いえ、この作業員の方が所属していた会社の名前です。

尾野:え・・ま、そうしたことも含めて、今ほどお答えしたところですけど。

木野:
従来御社はこれまで作業員の方が亡くなった場合には、
「作業員のご家族とかと確認が取れないと発表できない」というご説明をされていたわけですけれども、
今回、はやめの発表になったのは非常に良いことだと思うんですが、
これは発表が出来たというのはある程度身元の確認がきちんと、
その所属企業を含めてできているという事だと思うんですけれども、
その辺はご説明いただけないんでしょうか?

尾野:
あの、当該の作業でございますけれども、
元請け企業は東双(とうそう)不動産管理株式会社ということでございます。
ただ、当該の方がどの企業の方かという事については回答を差し控えたいと思います。

木野:東双不動産は東京電力の関連会社という事ですか?

広報:そうです。

木野:
何次受けかという事は、東双不動産管理株式会社からまた下に出ていた訳ですけれども、
これは、会社の名前というのはお知らせいただけないんでしょうか?

尾野:通常お知らせしてないかと思います。


貯蔵庫の建設時期は?
42:45
朝日新聞:貯蔵庫の建てられた時期というのはわかりますか?

尾野:当該の建物ですか?これはちょっと今わかりませんので?後で確認をしてご連絡したいと思います。

朝日新聞:
この貯蔵庫が先程「地震の傷み」という言葉がありましたけれども、
どういう経緯で、なにか傷みがある状況でこういう作業をしていたのか?

尾野:
その辺の細かいところは今私は抑えてございませんけど、
当該の建物について別目的背使用するという事でございますから、
そうした中で必要な確認や修理をしていくという作業の一環だったと理解してございます。


事故が起きたのは何時?
45:30
木野:現場から連絡が行ったのは現場の責任者の方からという事ですか?

尾野:「どなたから」という事ですね、それは確認させて下さい。

木野:現場の連絡が入ったのが2時半なんですけれども、事故が起きたのは何時ぐらいだったんでしょう?

尾野:
現在我々は連絡が入った時間という事でお示ししてございますが、
事故そのものが、その、えー、何分前であったのかというところまではまだ押さえられていません。
おそらくあの、まずは現場の方は仲間の救出という事に全神経が行くかと思いますので、
その中の事かと思います。
えー、状況としてはそういう事かと思っていますが。

木野:下敷きになった状態から救出が出来た時間というのは、そうすると何時ぐらいだったんでしょうか?

尾野:はい、えー。救急医療室、ERに搬入された時間が、14時59分ごろというふうな事でございます。

木野:この場所からERまでの時間はどのくらいかかるんですか?

尾野:
そうですねERは、こちら正門の方にございます。
当該の場所は重要免震棟の傍ですから、ま、車で移動すれば5分とかかからない距離かと思います。

木野:
あと、作業員の方の3年の経験というのは、どういう経験なんでしょうか?
建設業の経験ということですか?

尾野:ちょっと今そこの細かいところは押さえてございません。

木野:福島第一に入ったのはいつでしょう?

尾野:あの、そうしたことも含めて確認をさせていただきたいと思います

木野:
そうすると福島第一の事故後は今回初めてだったのか、
以前にも福島第一で作業した事があるのか、というのも分からないんですかね?

尾野:はい、わかりません。

木野:
そうすると、原発の作業経験がどの位あったのか?というのが分からないわけですね。
3年というのは何の3年なんでしょう?そうすると。

尾野:そうですね、まぁ、ちょっと確認させていただきたいとおもいますが。

木野:いや、先ほど作業期間3年というお話があったんですけど、何の3年ですか?

尾野:
あの、発電所等におけるこうした作業の経験という事で申し上げましたが、
えー、中身の、個別具体的なもう少し細かい質問でございましたので、
えー、確認の上答えたいと思います。

木野:発電所等というのは、原発なんでしょうか?それとも火力なんでしょうか?

尾野:
えーっと、私が聞いている範囲では「3年程度の経験がある方」という事で聞いてございますが、
その内訳までは確認する時間がございませんでしたし、
現地の方でもどこまで確認できているかどうか、えー、
即答しかねますので確認の上回答させていただきたいという事であります。

木野:
それから現場はマスクの着用を省略できるという事ですが、
これは作業状況によってはみなさん全面マスクで作業されているという事だと思うんですね。
どの位のどういった着用状況になっているかという事は、確認というのはされた事があるんでしょうか?

尾野:
「全面マスクをしないでいいですよ」というふうな、
着用除外エリアにした場合はしないということも当然いいんですが、
着用除外していないところではしなければならないという事になります。
着用除外エリアに於いて、ご本人の考えや希望によって全面マスクするという事を止めるものではありません。
それからもうひとつでございますが、着用除外エリアを設定する際にご説明しているかと思いますけれども、
粉塵等があがる様な作業をする際はその場に応じたマスク等をするという事でございますので、
ま、今回の場合はマスクをされておられたんではないかと思います。

木野:
お伺いしたいのは、作業環境を改善するという事で除外エリアを増やして、
実際に除外エリアが増えているので、環境が改善されているという説明をされていると思うんですけれども、
実際に作業するときにですね作業の内容によって
している作業で全面マスクをしているのであれば環境の改善にならないと思うんですね。
そういった状況というのをどこまで把握されているのかという質問なんですが。

尾野:
ちょっとお答えしにくいご質問かと思いますが、
マスクをされる方というのは「しないでもいいですよ」と言ってもされる方というのもいらっしゃいますし、
そうしたところまでは把握してございません。

木野:
この「するしない」というのは会社によってある程度状況を確認したりしていないんですか?
全く個人でやるというのはこれは入退管理の問題を含めてちょっと良く分からないんですけれども。

尾野:
マスクをしないでいいエリアでマスクをするのは個人の問題かと思っております。
ですから把握はされないんではないかと思います。
ただ何度も申し上げておりますが、粉塵等があがる作業をする場合には
その状況に応じたマスクをしていただいているという事でございます。これは個別に決めがございます。


53:39
尾野:事故の発生時刻でございますけれども14時20分ごろだそうでございます。




ーー東京電力の会見などで表に出てきている情報のうち  
                             このブログに書いたものーー

(※下記は私が把握している分だけですので、実際はもっと多いかもしれません)

死亡確認
2011年3月
4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名をなぜ津波警報で避難させなかったのか?
東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)

2011/04/03
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
東電が3日、発表した。福島第1原発で東電社員の死亡が確認されたのは初めて。

2011年5月14日
5/16東電。知り得た情報&知り得ない情報「たねまきJ」小出裕章(内容書き出し、参考)
東京電力福島第一原子力発電所で作業中に意識不明となり、
搬送先の病院で死亡した60歳代の男性作業員について、東電は15日、死因は心筋梗塞だったと発表した。
男性は、福島第一原発では13日から作業を行っており、
同日は3時間で被曝(ひばく)線量は0・51ミリ・シーベルトだった。
翌14日は作業を始めて約50分後に突然、体調不良を訴えて意識を失った。
5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)
5月に福島第一原発で死んだ作業員に「たったの50万円」
福島第一原子力発電所作業員死亡で初めての労災認定(東電会見動画あり)

2011年8月16日
8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。
東電によると、男性は関連会社の作業員で
8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。
体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。
白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)

2011年10月6日
福島第1原発で作業の50代男性死亡(東電記者会見質疑応答一部書き出し10/6)
東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、
福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、
本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。
東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、
昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。
政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」(内容書き出し)
ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見(内容書き出し)

2012年1月9日
60代作業員心肺停止で搬送 東電会見1/9(会見動画・内容書き出し)
本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
60代心肺停止作業員の外部被ばくの累積線量は6.082ミリシーベルト(東電1/10午前記者会見・書き出し)
心肺停止作業員に関して続報・病院からの報告をただ待つ東電に木野さんが私の思いを代弁してくれました(東電会見1/10午後 動画&内容書き出し)
平気な顔で嘘をつく東京電力の会見1/12午後(一部書き出し)

2012年8月22日
心肺停止で作業員死亡「放射線被ばくの影響ではない」と、東電。
東京電力は22日、
福島第1原発で作業していた男性が心肺停止となり、福島県いわき市の病院に救急搬送されたと発表した。
県警によると、男性は57歳で同日午後に死亡した。
休憩室で休んでいたが、まもなく体調不良を訴えた。
午前10時35分ごろ、別の作業員が意識不明の状態で倒れているのを発見した。

2011年11月~2013年7月9日
吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
吉田氏は2011年11月24日から入院しているが、
東電は個人情報保護や本人の意向を理由に、病名や被ばく線量を公表していない。
このことから、吉田氏の被ばくと病気の関連を疑う声は絶えない。
福島第一発電所吉田前所長の病名公表(東電記者会見 動画&内容書き出し)12/9
東京電力福島第一原子力発電所 吉田所長の訃報
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。

2014年3月28日
<福島第一>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。

事故・怪我
2011年8月31日
白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
東京電力によると、31日午前9時35分ごろ、
福島第1原発でセシウム吸着装置の使用済み吸着塔から水抜き作業をしていた協力会社の作業員2人が、
誤って水をかぶった。

2011年10月29日
福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
東京電力は29日、福島第1原発1号機タービン建屋付近で、
大型クレーンの解体作業をしていた協力企業の男性作業員2人が、落ちてきたワイヤに当たり負傷したと発表した。
40代の男性作業員はあごや腕、肋骨(ろっこつ)、両足の骨を折る重傷。
20代の男性作業員も肩や首、腹部などに痛みを訴えており、骨折の疑いもある
10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)ー東京電力記者会見関係個所書き出し11/1午後の部ー
ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。

2012年10月5日
福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
福島第二原子力発電所の4号機の屋外施設で塗装作業を行っていた当社社員が転落をして負傷。
開口部を通じて下に落ちまして、最終的に一番下まで落ちていますので、4m落ちたという事になります。

2013年10月9日
淡水化装置から汚染水が漏れ作業員6人が被ばく10/9
東京電力福島第一原発で、放射性セシウムを除去した処理水から塩分を除去する装置で水が漏れた問題で、
東電は九日、現場にいた下請け企業の作業員11人のうち6人が処理水をかぶっていたと発表した。

2014年2月25日
<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~

2月25日午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。




その他
201年12月12日
除染作業で作業員死亡(伊達市)統合会見動画&内容書き出し12/12
内閣府の原子力災害対策本部は12日、
福島県伊達市の下小国地区で除染作業中の男性(60)が急病で病院に運ばれ、死亡したと発表した。
男性は同日午後1時ごろ、車の中で倒れていたのを、同僚が発見した。
心肺停止状態で搬送されたが、午後2時ごろ、搬送先の医療機関で死亡が確認されたという。
死因は非公表。

2011年12月17日
福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名(東電会見・書き出し)
東京電力は17日、
福島第1原発で働く三菱重工業と下請け会社の作業員52人が15日から16日にかけて、
ノロウイルスが原因とみられる食中毒症状を訴えたと発表した。

東京電力は18日、
福島第2原発内にある福島第1安定化センターに勤務する30代の男性社員がノロウイルスに感染したと発表した。
第1原発では16日までに三菱重工関係の作業員52人が集団感染しており、
感染経路は不明だが、第2原発にも拡大した。











5.「気にしちゃいけないんでしょ?」って。 「いや、これは気にした方がいいです」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=57m2s
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ベラルーシでは事故後あっという間に出生率が減りました。
甲状腺癌では死なないんですね、あまり。死なない割には出生率が減っています。
もちろん、国全体が大変な思いをしていたんだと思います。
もしかしたら中絶させたという事なのかもしれない。
死亡率が上がってきた。
これは日本だってそうよね、同じで「あんまり日本と変わらないじゃない」と思っていたんですけど、
日本の出生率と死亡率を重ねるとだいぶ時代が違う。
日本よりもはるかに前に出生率と死亡率が逆転している。
非常にやっぱり、この出生率の低下というのは恐ろしいなと、
事故の影響なんだなと。
いろんな、社会的影響とかいろんなものが入っているんだなと思いました。



実は、むこうの医学アカデミーの教授が最初に言った言葉はこれなんですけれども、

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当時事故が起きたときですね、
「なにも事故が起こった事は知らされなかった。
10日間ぐらい知らされなかった。
自分の子どもは6歳だった。
6歳の子どもはいつものようにずっと外で遊んでました。
でも夜になると決まって吐き気を催した。
で、自分の子どもだけじゃなくて、多くの近くの子どもたちが、みんなとにかく吐き気を催した。
なのにその原因はいまだに27年、28年経ってもいまだに説明されていない。
放射線医学の専門家と臨床医との間の論争は今も続いています」
という事を今もおっしゃっていました。

とても立証するのは難しい。
だけどいろんな現象がそこにはあると。
それを私たちはやっぱり見ていって、出来れば記録して、
それをいつか何かに役立てていかなければいけないと思っています。



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この辺は飛ばします。

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子どもの甲状腺のエコーの検査をやっています。

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これがエコーの写真ですけれども、
やることは簡単なんです。
でも、塊があった時にそれが癌なのか、癌じゃなくて良性なのかを見極めるというのは、
それはすごく経験が要ります。

私も丸一日向こうで講習を受けて、これはやれるようになって、やれるんですけれども、
やっぱり、細かいことになると診断が出来ないです、自分では自信がないです。
だからうちでは検査技師さんがずっと、もともと甲状腺科をやっていたので、
うちの病院では甲状腺科をやっているんですけど、私はあまり手を出さないでお話しする方にしています。
いろんな写り方をします。

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福島でやっているのは一次検査で結節やのう胞があったら二次検査に進む。
その二次検査というのは、これはベラルーシでやったんですけども、
甲状腺に塊があったらそこに針を刺すんですが、
エコーの検査のところにこういう針を付けるアダプターが付けています。
そのアダプターを付けた上に針を、注射器を付ける。

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この注射器にピストルっていうんですけれども、そういうチャカチャカと動かせる物を付けて、
これは日本製なんですけど、ベラルーシでやったんですけど、
日本でも同じようなものを使っています。
それを用いて、エコーをしながら患者さんの塊に針を刺しているところです。

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これが、とった細胞をスライドグラスに広げて、染色液につけるとこんなふうに見えるんですね。
この中で変な、これは細胞核がこういうふうに写るんですけれど、
その中で、でこぼこしている核だとか、大きくなった核だとかを探していって、
これが異常だというのを見つけるんですけど、
採り方が悪いと何もわかりません。

血ばかりが入っていて、甲状腺の細胞が入っていないこともあります。
上手にこういう染色をしていくというのは結構、やはり慣れがいるので、
かなり手慣れたところでやらないと、ハッキリしたちゃんとした診療は出来ない。

で、ベラルーシが言っているのは、「こういう検査をするための染色液すら十分に無かった」と。
ちゃんとやれていないんです。日本と全然話が違う。


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これはみなさんご存じだと思います。
さっきの33人(報道ステーションの33人)はここですね。
甲状腺検査で33人の人がもう癌だと確定していると。
今手術を待っている人が41人いる。
これ以外に実はまだ二次検査が終わっていない人が454人いる。
この方たちの二次検査が終わるともっと、もしかしたら増える可能性がありますが、
現時点で74人が悪性か悪性疑い。
これは10万人に換算すると27人ぐらいになっちゃう。
数年前に宮城県とかの癌登録、先ほどお話がありましたけれど、
それは10万人あたり1.7人ぐらいだった。約16倍以上多い。

でもじゃあ、多いからこれが放射線のせいなの?って言うと、本当にそれは難しいです。

今までの医学的知見。
そんなものにこだわっちゃいけないのかもしれないけれど、
癌細胞というのは、たった1個からはじまるんですよ。
たった1個の細胞が遺伝子が傷ついて、そこからその細胞は無限に増殖を始める。
1個の細胞が2個になってって大きくなって、
それが例えば1cmの大きさの癌の塊になるのにどれだけかかるか?って言うと、
「多分何年もかかるだろう」とみんな私たちは教わってきました。
「何年も1cmになるのにかかるけれども、でも1cmになってからは速いよ」
ま、ネズミ算式にどんどん増えていく訳ですから。
そんなふうなイメージで私たちはずっと教わってきました。

だからその今までの医学的知見から考えると、
今、2011年とか2012年、2013年に調べて出ている癌というのが、
本当に放射能の福島の原発のせいなのか?と言われると、
今までの医学的知見から言うと、「うーん、違うんじゃないの」と言いたくなる様なものなんですが、



http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h2m6s
福島ではいろいろ地域で分けてやってきました。
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これは、汚染地図と重ねて何人出たか、というのを書いてみたんですけれども、

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放射能のプルームが行ったところとか、中通りのあたりに、結構人数的には多い。

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でも人数だと分からないのでパーセンテージで人口で割りました。
人口で割るとちょと細かすぎちゃいますけど、やっぱり中通りのあたりがちょっと高いかなと思います。

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良く見るとこの辺はゼロばっかり続きます。
すごいここは低いじゃない。
私はちょっと「え?」と思ってよく見てみたら、
ここはまだ二次検査をほとんどやっていない
だけど実はこの中にも8割以上二次検査が終わっていてゼロというところもあるんですよ。

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そういったところを含めて、岡山大学の津田先生がちょっとこまかいので飛ばしますが、
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解析されまして、
さっきの、下の方の、いわゆるいわき市に近い方のところに比べて、
二本松とか、郡山のあたりの、中通りの真ん中辺のところは、
普通に考えて、普通に統計的に処理をしただけでもやっぱり、
絶対に沢山の癌がそこで出ているというのは今の時点でも言えるよ。
というのを、津田先生はちゃんと、統計学的に立証、証明されています。
計算されています。
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そこで、津田先生のご意見をここに書かせていただきました。

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1.18歳以下の甲状腺癌は、とにかく事故前よりも確実に増加している。
2.中通りの一部、郡山とか二本松のあたりでは、
  他の福島県の地域に比べて、明らかに甲状腺がん発生率が多い傾向がある。
3.そんなことから、とにかく対象を福島県に限る根拠はないよ。
  しかも18歳以下に限る根拠もないよ。
  チェルノブ利の事とかもあります。
  歳とって、後から増えてくる。
4.いま、事故前に比べて明らかに空間線量が高いところがあるわけです。
  そこに住んでいる人が沢山いるわけです。
  それによる異常な被ばくが続いている訳ですね。
  その地域では、将来がどうのこうの、これから報告検査をやってじゃなくて、
  今、そこにいる人達に避難を呼び掛けたり、疎開させたり、保養をさせたりするべきなんじゃないか。
  ということを言っています。


<甲状腺がん>原発の事故の話しが無ければ、「原因不明の多発」です
3/6津田敏秀教授OurPlanetTV (文字起こし)

甲状腺がん「被曝の影響、否定出来ず」〜疫学専門家インタビュー2013年




http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h4m22s
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動物や昆虫にもいろいろと異常が出ている事は、ムソー博士もお話をされてきています。

「身体の一部が白くなるアルビノと呼ばれる突然変異」ネズミや鳥になにが?高放射線量地域生物に異変
TBS(内容書き出し)

ムソー教授:
こんなことは見た事がありません。
これが見られるのは非常に珍しい事なんです。

ここは福島県浪江町の帰還困難区域。




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琉球大学の先生も、蝶々の異常を言っています。

福島原発事故 生態系に影響与えていないのか
2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)

まず、琉球大学の大瀧先生にはヤマトシジミという蝶々ですけれども、
福島にいる蝶々にどういうふうな影響があったか?というふうな事でお話を伺っています。




http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h4m31s

でも今、福島のお母さんたちと話をすると、「私は心配し過ぎですよね」って言われるんですよ。
12月に私はホールボディカウンターを福島市で受けさせてもらって、
私は全く出ませんでした。
しょっちゅう行ってて、結構ウロウロしているんですけど、
原発から5km位のところまで行かせてもらったこともあるんですけど、
でも全然出なかった。

同じ時に中学生の女の子がやったんです。
そうしたら、その子は福島の子だったんですけれども、出たんですね。
ハッキリと数10ベクレルの、体重1kgあたり数10ベクレル出たんです。
「えぇ?」と思って話を聞いたら、
同じ福島県だけど、綺麗なところ、海沿いの上の方なんですけど、
そこにおじいちゃんがいて、そこにお爺さんが作っている玄米や野菜をいつも貰って食べている。
そのお子さんは中通りに住んでいるんですね。
で、お母さんが言うには、
「去年測った時には無かった」と。「全然なかった」
「今年測って出たんでショックです。でも気にしちゃいけないんですよね
「気にしちゃいけないんでしょ?」って言われたから、
「いや、これは気にした方がいいです」

やっぱり測っていない玄米、おじいちゃんが作ってくれたお米は、特に玄米は止めた方がいいかもしれないし、
ちゃんと測ってから食べた方がいいですよ。
ということを何度も言ったんですけど、
「気にしちゃいけないんですよね、大丈夫なんですよね」と何度も言われて、
こちらが「いや、心配して下さい」っていう感じでした。

それぐらい向こうでは、「放射能の事を心配し過ぎるのはよくない」という事は、徹底して周りに広まっています。
で、放射能の事を話をすると、さっきのテレビにもありましたけれど、本当に

「まだそんな事を言っているの?気になるんだったら、心配だったら出ていけば」

で、出て行った人の悪口をすごく言われていて、
それから帰ってきたら帰ってきたで、また悪口を言われてしまう。
すごく中で分断というか、いろんな差別が始まっています。
不思議なくらいに住みにくい状況になっています。

放射能について話が出来ないです。
対策もとれない。
「除染だ」と言われて若いお父さんもみんな駆り出されて除染作業をしている。

で、加害者が、誰が悪いのかが分からない。
外で遊ばせたお母さんが悪いのか。
被害者が、被ばくをしている人たちがなにか悪いかのようになってしまっています。

でも、医者だって放射能は怖いんですよ。
放射能に不安を抱くのは当然なんです。

だから、できるだけ被ばくを減らすのは当たり前だと思います。
特に感受性の高い、幼い子を守るのは、もう人間として当たり前の、社会として当たり前なんじゃないでしょうか。

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だから適切な時期の避難とか疎開、保養や、
汚染していない食べ物をちゃんと食べさせる調査をするということも訴えていきたいと思います。

ただ自己防止対策を徹底しろといっても、人間だからどうしても難しいですよね、そこは。
だから核を安全にコントロールできないのであれば、その核を制限するべきじゃないか、利用をね。
だから原発は廃炉にするべきじゃないかと私は思っています。




ーーつづく





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4.「事故当時0歳~4歳位の子ども達が、ずーっといつの年代でも一番甲状腺癌を発症している」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=48m21s



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私たちは5日間実習を朝から晩まで缶詰になってやったのが、このベラルーシ医学アカデミーというものです。
そこでいろいろ教わって、こんなふうに汚染されているとか、いろいろな事を聞いてきました。

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一番汚染されたところでまず最初に子どもの甲状腺がんが始まっている

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ただ事故が起きたのが86年で、やっぱりその90年位。
でも、1989年位から少し増え始めてドーンと増えている。
これを見てみるとやっぱり4年位のブランクがあるのかな?潜伏期間があるのかな?
最初はそう思って。

実は今、今の時代に4歳とか5歳の子どもたちにも実は甲状腺がんは事故前よりも増えています。
でもそれは向こう、ま、世の中に言わせると、
「よく検査をするようになったからだ」と。
「エコーで検査をするようになったから増えただけだ」
つまり、「スクリーニング効果だ」って言ってるんですけど、
いろいろお話ししてしまうと、
実はベラルーシとかでは、まだエコーの機械がそんなに、日本ほど普及していないって、今だって。
ほとんどまず触診でやるんですよ。
触診でやって異常があった子はエコーのある病院に送るんです。

だから日本とちょっと訳が違う
日本よりはもしかしたら、いまだに子どもの甲状腺がんが事故前よりもやっぱり多いのかもしれない。
ヨウ素はすっかり無くなったけれど、そういう時代に生まれた子どもに、
「何故かわからないけど多い」と向こうの先生たちも何度も言っていました。
「分からない、何故か判らない」


いろんな図があります。

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とにかく事故があった時にゼロ歳から大体4歳ぐらいの子どもたちが、歳をとりながら、成長しながら、
その子たちはずーっといつの年代でも一番甲状腺がんを発症している。

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ただよく見ると、年をとっている人達は今ごろになって増えてきているのがあります。
若い子たちは早く発症したけれども、大人達は遅れて発症してきているんじゃないかともいわれています。
いろんな意見があって。


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これはベラルーシの全体の甲状腺がんの発生率です。
下に死亡率があります。
確かに原発事故後すごく増えました。
で、死亡率はあまり変わってないです。
実際この死亡率をずーっとたどって戻っていくと、
昔は、甲状腺がんというのは分かった時には死んでた。
逆に、甲状腺が腫れて死んだら甲状腺がんだ、それまでは分からなかった。
そういう事だと。
事故があってからいろいろ調べて、知らない様ながんが見つかってきたという、こういう様な事です。
で、ここに日本の甲状腺がんの発生率を重ねると、実は日本もわりと似たような形で増えてきています。

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これはいろんな欧米諸国もだいたいこんな感じでした。
世の中全体、世界中で増えてきています。
何ででしょうね、良く分かりませんが考える事はあるなと思います。

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これは甲状腺がんなんですけど、
この人は81歳の女性ですけど、
もう破裂しそうだったんですけど、
これは十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)という漢方薬を使ったら落ち着いて、
「このあと数カ月も生きていました」という話でやっています。
甲状腺がんって放っておくとこんなふうになっちゃうんですよ。
これでもし亡くなればこのせいで死んで、「この人は甲状腺がんで亡くなった」となっていたんです。
でも今はそうなる前に手術したりしています。
そしてエコーで見ています。

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甲状腺の癌といっても、実はもう20何種類もあるんです。
乳頭癌というのは、日本でとても多いです。
あとは濾胞癌、低分化癌、
低分化癌というのは、乳頭癌、濾胞癌が、これは高分化癌と呼ばれるものがあるんですけれど、
それがあるところで急に低分化癌に変わって悪化した、急激に悪化した時にそういうふうに言います。
未分化癌というのは最初から全然違うもので、悪魔の癌と言ってあっという間に死んでしまいます。
髄様癌というのはわりと遺伝的なものがあって、おばあちゃんが癌だったら子どももといって、
遺伝する癌だから放射線の影響は少ないと言われています。


世界のいろいろな国で甲状腺癌はもともとあるんですけれど、
乳頭癌なのか濾胞癌なのか、そのタイプがちょっと国によって違ったんです。

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日本はとにかく最初から9割以上は乳頭癌。
ドイツは濾胞癌というのが3割近くあって、その中間ぐらいがアメリカだったんです。
この違いは何なのか?という事はヨウ素です。
ヨウ素が過剰な場所に住んでいて、ヨウ素が過剰な食事をしている日本は乳頭癌が元々多かった。
そしてヨウ素が不足している土地であり、ヨウ素が不足している食事をしている人達、
ドイツとかは濾胞癌が多かった。
ヨウ素が不足していると濾胞癌が増えると言われていた。

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じゃあ、これはベラルーシで撮ってきた写真ですけれども、
向こうの塩には今ヨウ素が添加してあります。
ヨウ素が添加していない方が美味しいんです。
でも、保育園とか小さな子どもにはヨウ素を添加した食品を使えと国が決めています。
ヨウ素不足を改善するために、少しでも甲状腺の病気を減らすためにです。
それを見せてもらって、ちょっと味見しましたけど味の違いは分からなかったです。

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実はベラルーシの甲状腺癌は本当だったら濾胞癌が多かったのに、
子どもたちに起きた甲状腺癌はほとんどが乳頭癌だった
んです。
これで向こうは「おかしい」と思ったんです。
今までの濾胞癌ならまだわかる。
濾胞癌はもっと多い筈だ、でも9割以上が乳頭癌だったので「おかしい」「おかしい」ということで、
「放射線によるものだね」という話になったみたいです。
特徴としては肺転移が非常に早い時期に見られています、子どもの甲状腺がんベラルーシの。

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これはブレストという州で研修している先生たちの写真で、
この間3月2日に郡山にもこの先生たちが来て下さって、お話を聞いてきました。
こうやって体育館をまわって調べてるんですけど、
もう事故から今28年になりますけども、この体育館をまわったのは18年位、2004年位に止めたと。
何故かというと、事故当時にゼロ歳だった子がもっと成長して、
今は会社に勤めているから今は企業を回っている。
つまり一番危険な子どもたちをずっと追ってスクリーニングをしています。
今の子どもたちを全部やっているわけじゃなくて、
あの時生まれていた。
あの時幼児だった子たちをずーっと追いかけて今検診してまわっている。
今は企業を回っています。
とにかく検診して分かったのは、あの当時、事故当時ゼロ歳から5歳だった人達が一番危険だ

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その甲状腺の専門医のむこうの先生が言うには、

ベラルーシにそもそもスクリーニングを導入したのは日本です。
長瀧先生だったり山下先生だったり。
だから日本にきて、福島事故後日本にきて何度も質問しました。
「なぜスクリーニングをしないのか?」

日本の患者さんに聞いても自分から気になって受診した人ばかりで、
なぜもっと積極的なスクリーニングをしないのか?という話でした。
皆さんのお手元にチョトもう少し詳しく書き直したものをお配りしているんですけれども、


実はベラルーシではチェルノブイリ事故の時は国内でエコー装置は2台しかなかった。
たった2台。
私は実はチェルノブイリ事故の時にソ連のハバロフスクというところに実はいました。
ちょっと旅行で。
医学部をちょうど卒業した年で、卒業旅行でちっちゃな船に乗って、安い船に乗って。
ハバロフスクというところで病院を見学させてもらったら、日立のアロカ製エコーの機械が2~3台あって、
それをすごく自慢げに見せてもらったのを覚えているんですよ。
私は大学病院ではもうエコーの機械は当たり前で、
さらにカラードップラーといってすでにカラーでどんどんリアルに見えるよという機械をそのころ見ていたので、
何でこのアロカの普通の白黒しか映らないエコーの機械をこんな自慢げに見せるんだろう?
と私はその時に思っていたんですけど、
後で分かったのはその当時ベラルーシでは国内ではたった2台しか使えない。
それがさっきの報道ステーションのコメントでもありましたけれども、
1990年ごろから、それこそ笹川財団とか、アメリカのロックフェラーとか
いろんな人たちがどんどんエコーの機械とか良い車を送ってあげて、健診車を送ってあげたので、
一気にエコーで検査する事が出来るようになった。

向こうの先生に「甲状腺の癌の治療で何が必要ですか?」って言ったら、
針で刺す穿刺細胞診っていうんですけど、そういうのをちゃんとやることだって言われたんです。
「え?普通じゃないの?やって当り前じゃないの」って思ったらむこうはそうじゃなくて、
触って固いから甲状腺癌だって言って手術していたという例もあったそうです。
日本と違って、エコーとかいろんな機械がない。
しかも薬もない。
検査しても試薬もない。
いろいろな検査する試薬すらないという事で、全然日本とは医学のレベルがとても違うんですけれども、
そんな状態の中で向こうはやっていました。

じゃあ、1990年じゃなくて、もっと早い時間に、
「早い時期にエコーの機械が沢山入ってきていたら、もっと早く甲状腺の癌が見つかったと思いますか?」
って聞いたら、
「当然そう思う」と、やっぱりベラルーシの先生達はおっしゃっていました。




つづくーー






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3.「当初鼻血を出した子が甲状腺癌や白血病になったの?」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=40m6s

放射線が身体に悪いというのはみなさんご存じだと思います。
この辺はとばしていきますけれども、
小さなお子さんほど、乳幼児ほど同じ放射線でも沢山の人がそのために癌で死ぬという事は明らかにされています。

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特に内部被ばく、体の中に取り込んだ放射性物質は、場所によってはさっさと出ていくかもしれないけれども、
例えば生殖器などだと、もうセシウムが入ったら永久に出ないと言われています。

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生殖器というと卵巣があります。
女性の卵巣は大人になってから作るんじゃなくて、もうオギャーって生まれた時その瞬間。
もうその前からですけど、
生まれた赤ちゃんのお腹の中にすでに400個ぐらい全部卵子が揃って待っている訳です。
その状態に生まれます。その卵子はいつできたか?と言われると、
お母さんのおなかの中で発生してまだ5週6週、さっきの一番放射線の感受線が高い頃にもう作られるんです。
だからお母さんが被ばくしてその赤ちゃんはお腹の中で被ばくして、
その赤ちゃんの卵子にも影響が出てくる可能性があるといわれる。
3代に及ぶ可能性もあるという事で
、そんな話もあります。


で、ちょっと私は町田とか相模原のあたりなんですけど、
結構事故の後に福島に行ったわけでもないのに鼻血が出て、
「もうだらだら出て枕が真っ赤になったわ」とか、
子どものくせに口内炎が出来て治らなかったとか、いろんな話を聞いて、
80人ぐらいのお母さん方から相談する会があったんですけど、2011年12月に。

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そこにちょっと参加させてもらったんですけど、
まぁ皆さん事故の後からずっとミネラルウオーターしか飲んでいないとか、子どもをずっと外に出していないとか、
町田とか相模原でね、そういう方が多くて、
私はこれはちょっと神経質なんじゃないの?と。
神奈川とかだと空間線量が0.2マイクロシーベルト位にだったというし、
それから普通の医学的知見から言うと、それで、たとえば鼻血が出たりしない。
鼻血が出るとしたら血小板がもうおかしくなっちゃったの?骨髄がおかしくなっちゃったの?
または、ホットパーティクルが入ったとしたら目から先に血が出るでしょう。
鼻からではなくて、目から血が出るでしょ。
いろんな事を考えると「違うでしょう」と思ってたんです。

だから「本当に神経質な親子だからそういう事を気にするのかなぁ」という思いがありました。
でもお母さんたちから話を聞いていくうちに、
特に福島から避難した方のお話を聞いた時に、
んー、なんかこの母親の直感というか、
お母さん達が「おかしいな」と思っている気持ちを受け止めなきゃいけないんじゃないか。

私はそんなに放射線の医学に詳しくない、ただの一介の臨床医なので、
やれる事といったら患者さんのお話を聞くことなんです。
そこが全ての始まり。
だから、
「もしかしたらそのお母さんの直感が正しいところがあるかもしれないからその話を聞いていかなきゃ」と思って、
いろいろお話を健康相談会などで聞くようになったし、
そういう相模原のあたりのお母さんたちの相談を受けるようになりました。

42:53
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ちょうどその頃に鎌仲ひとみさんが作られた「内部被ばくを生き抜く」という映画を見てたら、
その中でチェルノブイリ事故ですごい被ばくをした、汚染されたベラルーシという国の子どもたちの中に、
やっぱり鼻血を異常に出す子がいた。
血液検査で異常が出た子、血圧が高くなった子がいたと、
この、スモルニコワ先生、女性なんですけど、
向こうの現地のゴメリというところの小児科医の先生が語ってたんですね。
それを私は何度も何度も繰り返して聞き直して、
その子たちが大きくなってどうなったの?
その子たちが甲状腺がんになったの?
その子たちが白血病になったの?という事をとても知りたくなりました。


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で、日本から約8000km離れたところ、
ここにチェルノブイリ原発があって、その上にベラルーシっていう国があるんですけれども、
ここに行ってきました。
去年の3月に行きました。

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ベラルーシは平坦なところなんですけれども、
日本の本州ぐらいのところで日本の10分の1ぐらいの人口が住んでいて、
一番たくさんの放射性物質がチェルノブイリ原発事故で落ちた訳です。

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私たちは5人の医者とあと数人一緒に行った人達がいたんですけど、
空港に夜中に降り立ったら、さっきのスモルニコワ先生が「ハイ」って夜中の1時頃に迎えに来て下さっていて、
本当に嬉しかったんですけど、
その先生に連れられて、ミンスクという空港からゴメリという、
一番汚染して甲状腺がんが沢山出たところに、夜中に連れて行ってもらいました。

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今度はそこで、現地の保健所長さんのお話とか、
甲状腺がんを実際に発症したお子さん、今はもう30代になっています。
そういった方達とか、もっとおばあちゃんとか、いろんな方からお話を沢山伺う事ができました。

結果を言いますと、当時鼻血を出した子が白血病や甲状腺がんになったわけではない。
でも、あの時の鼻血とか、あの時の高血圧の原因が放射線かどうか、なんにも公式には認められていない。
子どもの甲状腺がんが増えたことは認められました。
でもそれ以外にいろんな病気があった、今もある。
だけど、それは何も公式には放射線のせいで病気が増えたとは言えない。
科学的にはなんにも私たちは立証できていないんです。と言われました。

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でも、今ゴメリの周辺に行くとこういう板が立っています。
この板は墓標なんですね。放射線のマークが付いています。
ここにはこういう名前の村があった。
ここに75世帯、177人の人が住んでいました。
そこの村を1991年から93年にかけて埋葬しますという、村のお墓なんです。
荒れ地の中にポツンと立っています。
でも私たちがここで測ったら、ここの線量は今0.14ぐらい。
地面の下に埋めてしまったから、汚染したものを。だからこれだけ低いんでしょうけど、
掘り返すとまた上がるという事でした

掘り返さないでいるとだんだん下がってきています。

でも今、このあたりの人達の子どもは
年に2回ぐらい、3週間ずつ2回ぐらい保養する権利をもらっていて、今も保養しています。
今の子どもたちです。
子どもたちがやっぱりこの地で獲れるジャガイモとかを食べているから、汚染しちゃうんですね。
ここのお母さんに聞いたんですね、
「どのようにみなさんは少し汚染した村に住んでいて、何に気を付けていますか?」って言ったら、
「お金がある時は町で売っているものを買います」
「え?お金がない時は?」って言ったら、
「自分の畑のジャガイモを食べています」
「あ・・・」
牛乳もそう。自分の家の牛乳を飲んでいます。
もちろん汚染されているし、30ベクレルとか80とかあるんですけれども、
分かっているけどそれしかない。
もう本当に貧しいところで、そういう状態。

で、「もしまた原発事故みたいな事が起きたらどうしますか?」って誰かが聞いたら、
「濡れたシーツを窓に干します」
「外から入ってこないようにそうするように私たちは思っています」と言われて、
「あ、そうですか」
だいぶなんか、日本と違うなと思いながらきました。

で、その汚染地にいる子どもたちは保養に行きます。
保養に行ってきれいな空気を吸って、汚染されていない食事をすると、
子どもの内部被ばく量が下がるというのは確認されています。
でもそれだけ内部被ばくが今もハッキリと測れる位あるんです、向こうは。
特に食べ物によっては本当に何千という位、体全部で何千ベクレルと行った被ばくをしている子もまだいます。


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そこでは、そのゴメリという汚染地域では汚染していない地域に比べて病弱な子が多いという話もあります。


このあたりはちょっと飛ばしますけれども、いろんな病気が増えたと言われています。

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ただ病気の概念が旧ソ連のところと、日本とか、
西洋科学のところでは違うと言われていろんな意見があるんですけど、
ともかく内分泌、これは甲状腺なんですけど、甲状腺のがんだけじゃなくて、
バセドウ氏病とか橋本病とかこういう甲状腺の自己免疫疾患と言われている病気も非常に増えています。


それから代謝、同じ内分泌のところで、糖尿病が実はすごく増えているんです。
それれはただの食事が良くなったから、ジャガイモだけなんですけど、
そういう事かもしれないですけど、でもなんだか内分泌、ホルモンの関係した病気がとても増えている。
でも原因は分からない。

向こうの先生は必ず言うんです。
「私たちは事実をあなた達に語るだけです」と。
「何故かはわからない。なにも立証されていません。何も言えない。でも事実はこうだ」


一番下に先天障害というのがあります。
すごく増えるのかと思ったら、あんまり増えていないです。
でもこれは後で聞いた話だと、やっぱりその先天障害が見込まれるお子さんに対しては、
もう、中絶をすごく積極的に勧めていると聞きました。

あんまり表には出てこない。



ーーつづく






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<これでいいの?>開成山公園で食のイベント

10月に開かれる「B-1グランプリ」、開成山公園など3会場に(福島)


FNNLocal 2014/03/26

2014年10月に福島・郡山市で開かれる「B-1グランプリ」は、開成山公園など3­つの会場で開かれることが決まった。
2014年のB-1グランプリは、10月18日と19日に郡山市で開催され、全国各地­から58万人が来場する見込み。
大会には、60の団体が出展を予定していて、
開成山公園や、ザ・モール郡山、それに、­芳山小学と郡山第二中学校の3つの会場に分散することが決まった。
また、大会前日には、参加団体によるパレードも行われ、大会を盛り上げる予定。
実行委員会では、8月からチケットの事前販売を始めるほか、
運営を手伝うボランティア­の募集や交通対策など、開催に向けた準備を進めることにしている。



開成山公園
2.「医療被曝も本当は身体に悪いんだよ」牛山元美医師3/18
臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)


郡山駅からバスに乗って町の中心街をバスで行くと、ちょうど市役所のあたりで降りるんですね。
そこに開成山公園という大きな運動公園があります。
この前の歩道で、簡単なエアカウンターっていう簡単な測定器を持ってたらたらと歩いていると、
「あ、あ、上がってきた上がってきた」って見ると0.96
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思わず「ああここで、歩道のバス停の歩道の上で0.9」
この開成山公園は結構汚染されていて有名なところです。




なんか僕だいぶやばい病気にかかってたらしいです。
今日、血液検査に言ったら急性骨髄球性白血病っていう病気でした。
2014, 1月 6日



郡山に住む高校生が白血病になったことをツイッターで告白した事は知っている方が多いと思います。
彼は今も闘病中で、前向きに戦っています。(今は彼のツイートは非公開になっています)
突然私がなぜこのような事を書くかというと、
過去の彼のツイートに「開成山公園」という同じキーワードが続けて出てきていたからなのです。


もちろん、原発事故後も開成山公園では陸上の大会が行われています。
白血病と診断が下される3カ月前、
2013年9月、具合が悪そうな17日。そして翌日開成山で陸上の大会に出て、
体調不良の様で、帰る事が出来なくなって、結構長い時間そのまま開成山にいた様なツイートがありました。



(彼の過去のツイートより)

9月17日(2013年)
なんか寝れない
あー、胃がムカムカ
気持ち悪い( ̄▽ ̄)おえええ笑

お腹痛い

9月18日
久々のポイントがちで死んだ(爆笑)
さっきまでずっと意識朦朧してました(°_°)笑
まだまだ弱いわー

悔しい。
もっと速くなりたい。

とりあえず一人で開成山に滞在なうー(._.)笑
疲れすぎて帰れない笑

あーだーまーいーだーいー(._.)

やべぇ。笑笑笑
なんだかんだでまだ開成山なうだわー( ´ ▽ ` )
この夜の感じが好き(*´`*)
ずっといたいかも。笑



開成山と彼の病気の関係はなにもわかりません。
こういうとがあったという事、
そして、私の中で「開成山」が続けて出てきたという事、それだけです。


この公園でお食事をするって・・・



そしてまた、開成山に関するツイートに出会いました。
やっぱり!
0.8マイクロシーベルト!









2.「医療被曝も本当は身体に悪いんだよ」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日

24:58~文字起こし部分のYoutube→ http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=24m58s

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これもご存じだと思いますけれども、年末12月位に
1号機と2号機の間にある配管の中に25シーベルト、1時間当たり25シーベルトの放射性物質が検出された。
これは、「ここに20分もいれば確実に死にます」というぐらいの値です。
とんでもない値です。

この排気筒は壊れているので直さなければならないんですけど、
誰が治します?って言うそれぐらいの状態で、今にも壊れかかっていてそのまま。
ここの中には結局核燃料が残っている。
配管の中にベントした状態のままそのまま残っている状態です。
そんな事態。

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それから今は20km圏内でも年間20ミリシーベルト以下のところは避難解除区域と言われて、
この4月からは「もう帰って良いですよ。戻って住みなさい」と言われているんですけれど、
そういうふうに指定されているところで楢葉町。原発から15km離れています。
そこの楢葉町で去年の6月に拾ったものが「結構汚染されているよ」と言われて調べたら、
プルトニウムやアメリシウム、いろんなものが高濃度に付着していた。
これは確実に原子炉から、
15km離れた原子炉から来た核物質。
それが落ちているところに今みんな昼間入れるんです、ここは。
「帰ってきて下さい」と言っている町の中なんです。
そこにこんなものが落ちている。
今はその状況。

<楢葉町・高線量破片の分析結果>
「3号機周辺のがれきとオーダー的に一致している。これは発電所構内にあったものである」
「MOX燃料などの評価もなく…」2/12東京電力記者会見(文字起こし)



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これは去年の3月頃に室蘭工大の先生が自転車にホットスポットファインダーという簡単な測定器を乗せて、
くまなく郡山市内を走ってくれました。
この赤いところは濃度が高いところ。
青いところは低いところです。
私は今月に一回桑野協立病院というこの郡山に土曜日の夕方5時から日曜日の夕方5時まで24時間当直、
ま、留守番だけです。
寝当直と医者の間では言うんですけれど、寝ていられる、自分の仕事ができる、
私にとっては家事もしなくていいとてもいい時間なんですけど、それに行っています。
今週の土曜日も行ってきました。

郡山駅に降り立つときれいな広場があって、そこに置いてあるモニタリングポストは、
去年の夏ぐらいで0.2ぐらい。
雪が降って最近は0.1いくつになっていますけれども、まぁこのぐらい。
それについて私はちょっと安心するんです「あぁ、低い」
でもこれを相模原の友達に言うと、
「なに言ってるの。相模原の10倍だし0.23の環境基準ぎりぎりでしょ」
確かにね。って思います。
相模原でも0.

郡山駅からバスに乗って町の中心街をバスで行くと、ちょうど市役所のあたりで降りるんですね。
そこに開成山公園という大きな運動公園があります。
この前の歩道で、簡単なエアカウンターっていう簡単な測定器を持ってたらたらと歩いていると、
「あ、あ、上がってきた上がってきた」って見ると0.96
2014031823.jpg

思わず「ああここで、歩道のバス停の歩道の上で0.9」
この開成山公園は結構汚染されていて有名なところです。


で、そこから歩いていって桑野協立病院までたどり着くと、ここは0.12ぐらいなんです。
それは、何度も何度も除染しているからなんです。
アスファルトをはがして、駐車場をこの前も除染していました。

同じ頃に私の自宅で測ると0.03位でした。

ついこの間分かったんですけれども、
3月8日の、郡山のいろんな各地の、今のリアルタイムの測定値がインターネットで簡単に見れるんで、
ちょっとチェックしていたら、
駅の裏にある保育園で、今この3月で0.6とか普通にある。

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そういう場所もある。
で、保育園はこれは「やっていないのかな」と思ったんですけれども、
駅前で、やっているような感じに見えたので、
えっ!?ここでやっているのか、ちょっと今度確認しようと思っています。


これは私が行っている病院のすぐ目の前にあった看板です。

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除染前に1.48あったのが、今は0.13ですよ、綺麗になりましたよって書いてあるんですけれど、
「え?除染前に1.48ってすごくない!?」
そしたらこれは2年前にもしていました。
何度も何度も除染して0.13になった。
1回除染すると下がるんですけれども、また上がっちゃうのでまた除染しなければいけない。
未だにそういう場所です。

同じ郡山で農業創造センターで去年一昨年にやった検査ですけど、

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ご存じだと思うんですけれども、綺麗な大根を千切りにして、
切干大根にするような形で干して、1週間ぐらいいろんなところに干しました。
木の根っこだとか、ちゃんとした乾燥小屋だとか、あと鉄筋ビルの軒下の壁際とかに干しておいたら、
たった6日間なんですけど、軒下の壁際、鉄筋ビルのところで3421ベクレルものセシウムが大根についてくる。


ビルの壁際などに放射性物質が集まっている。
汚染されていない大根を干していたら(2012年秋)
日間で1kgあたり、3421ベクレル汚染された。
放射性物質が混じった空気を人々は吸い、衣服も汚染されている。
見えないから分からないだけ・・・


これは地表面に置いてた。
だからおとなが1m50位のところを歩いていてもあんまり吸い込まなかったかもしれないけれど、
小さなよちよち歩きの赤ちゃんとかはこれを吸い込んでいたかも
郡山の中学生、南相馬の中学生のジャージを何度洗っても200ベクレルから落ちない
という話も聞いています。

結局空気中に、大きな風で沢山の放射性物質は飛んできていないけれど、
「未だにその辺に漂っている」という。
もしかしたら埃が舞い上がればそれを吸い込んだりしているかもしれない。
いまも、その状態なんだという事を自覚してほしいな、知ってほしいなと思っています。

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今度、南相馬の原町区というところは「みんな帰って来なさい」と言われているところなんですね。
「戻れますよ、20ミリシーベルト以下だから戻って住みなさい。
そのためにゼネコンが一生懸命除染してくれたんです。
除染した後で見たら、やっぱり0.6
家の中ですこれ。
2階の床の上だとか、部屋の中で。
「こんなとこどうやって住むの?」っていう話で、これは吉田さんという方が測って下さったんですけれども、
もし0.6の部屋に1年いれば、簡単に5ミリシーベルトを超えます。
年間で5ミリシーベルト。
たとえば原発作業員が年間5ミリシーベルトを浴びた状態で、たとえば3~4年そこで仕事をしているとすると、
白血病にもしなったとしたら、それは労災認定が下りているんです、今まで。

年間5ミリシーベルトとはそれぐらいの量なんです。

そこに今、「帰れ、帰れ」
「戻りなさい」「前向きになってそこに住みなさい」「自分であとは考えて住みなさい」っていう話です。

31:12
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放射線が身体にどんな影響があるかいろんな事を言われていますけれども、
ある程度大量の量じゃないと影響が出ないという話があります。
100ミリシーベルト、
つまりいま空気中はマイクロだよと言っても、
その1000倍の100ミリシーベルト位じゃないと何も影響が出ないんだよ

でも、こういった身体への影響というのはほとんどは、
広島とか長崎で被ばくした人達の研究から出てきたものであって、
60年が経ったとはいえ、実は最近になって今度また新しい知見というものが出てきています。

たとえば白内障は今まで「200ミリシーベルトじゃないとならない」と言われていた。
でも今は違うんです。
今は、どんなにわずかな量でも、そのために白内障になる可能性があるよと認められています。
つまり、もうしきい値が無い、安全ラインがないんだよという方に白内障も入りました。

癌や白血病や先天異常というのは元々、もう、しきい値がない。
「安全なラインがない」といわれているんです。
だからほんのわずか浴びても可能性が高くなる。というふうに考えいる。


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元々、私は臨床医なんですけれども、病院では普通にレントゲンを使っています。
レントゲンというのはX線という放射線。
ガンマ線とほぼ同様ですけど、何が違うか?というと「電気的に作っている放射線」だということですね。

それによって、皆さんはどれで被ばくするか?
高木学校、さっき崎山先生が出ていらっしゃってたんですけれども、
高木学校が発行している医療学手帳、30円位で手に入ります。
とってもいいものだと思います。
ここにこんないろんな事が書いてあります。

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普通の胸のレントゲンを1枚撮ると、それで大体0.03ミリシーベルトです。
で、「ちょっと影があるな、レントゲンじゃわからないからCT撮りましょう」
MRIという検査は被ばくしないんですが、でも肺の場合は空気だけなのでMRIでは分からないんです。
だから肺の場合はどうしてもCTになります。
胸部CTをやりました。
癌が見つかったかもしれない。
でもそのCTのせいで約8ミリシーベルト浴びた事になるんです。
ま、1回で済めばいいですけれども何回も重ねてやっているかもしれない。
それから意外とよくやっているのが胃癌健診といって、バリウムを飲んでレントゲンを撮ります。

私は循環器という血圧とか心臓の病気が専門なんですけど、
医者になって1年目2年目の新米の時は当番でバリウムをやるかかりなんです。
機械の前に立って、患者さんは中にいます。
窓ガラスがあります。
そこには鉛が入っているので私は被ばくしません。
中に入っている患者さんは、バリウムも飲みながら、
その飲んでいる瞬間にも私は足の左スイッチを押すとその患者さんに向かってレントゲンが出る。
すると透視と言って、患者さんのお腹の中のバリウムの状態が映し出されるんです、こんなふうに。
それを見ながら、「むこうを向いて下さい」「一回転して下さい」とか
「ゴックンと飲んで下さい」ってやるんですけど、
上手い写真がとれないとどうするか?
何度も何度もレントゲンを浴びさせながら、また飲んでもらったり姿勢を変えます。
そうすると、装置からピーピーピーピーとアラームが鳴るんです。
沢山かけちゃったよ。
ダメだよこれ以上かけたら。
その時私はどうしたか?
先輩からなんと言われたか?

「消せばいいよ」
「アラームを消せばいいよ」

あのね、あなた達はね、いかに綺麗な、いかに信頼、早期の発見ができるか、
そういった、いかに芸術的な綺麗な胃癌を見つけられるような写真を取る事があなた達の仕事なんだよ。
患者さんは大丈夫だよ。
この位被ばくしたって全然問題ないから。
って一言で言われて、
「あ、そうか。アラームを消せばいいんだ」と思って、
それからもしつこく私は綺麗な写真を撮って会議の時に褒めてもらうために一生懸命撮っていました。

そんな思いがあったので、この胃のバリウム。
これはやる人がやると3ミリシーベルトじゃ終わらない訳ですよ。
私の様な人がやっていたらもっと被ばくさせていた可能性があります。

そんな事を考えながらこんなものを見ていると、あ、本当に爆発したんだなと思います。

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実は、「病院で使う放射線はそんなに危なくないよ」と、皆さんそう思ってらっしゃる方もあるかもしれませんが、
もう60年前にアリス・M・スチュアート先生がイギリスで、
ちょうど幼児の間で何故か癌が以上に増えてきているという話があって、
じゃあなんでだろう?という事で、
癌で死んだ子供の親、それから癌で死ななかった元気な子どもの親。
同じだけの人数に対して話を聴く聞き取り調査をしました。
そうすると、癌になってしまった子どものお母さんの話だと、
その人達はみんなお腹の中に赤ちゃんがいる時に何度も骨盤の写真、レントゲンを撮っていたと。
その違いしかなかった。
その違いで子どもたちは生まれてから癌になったと。
2倍近く癌になりやすいという事がハッキリと分かった。

いま、お腹のレントゲンは約0.7ミリシーベルトで、胸より大分かかるんですね、分厚い分だけ。
だけど昔はもっと機械が悪かったので沢山被ばくしていたと思います。
でもそれだとしても本当に数ミリシーベルト。
それを数回かけるだけで子どもが癌になったという事がもう60年前に分かっていた。

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それがもとで私たちは医学部、大学でこんなふうに習ったんです。
お母さんがまだ自分で妊婦だって分かっていないような非常に妊娠初期の時が一番放射線を浴びた時に発症しやすい。
感受性が高い。
だから、若い女性を見たら妊婦だと思いなさい。
「私は妊娠していません」と言われても、「でもしているかもしれないと思ってしつこく聞け」と。
だから「吐き気がするんです」って若い女性が来た時に、
「じゃあ、バリウム検査やりますか」なんて言っちゃダメだよ、
「妊婦かもしれないと思ってかかれ」と言われていました。
それはこう言った事実があったからです。
それは医学部で当たり前に教えています。


私は実は高木学校というところで医療被曝について数回勉強させてもらったことがあります。
そのきっかけになったのがこの新聞記事です。

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2004年。
日本の癌の3%は医者が使った、診断のために使って放射線が原因だという、
イギリスのランセットという雑誌の掲載ですね。
これはCTが日本では非常に普及していて、
そのCTのかけ過ぎで実はいろんながんが日本で増えた。
そういう統計的な話です。
でも、これはまぁ今から10年前ですけれども、

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これは2011年にカナダの雑誌に載ったものです。
今度は心臓カテーテル検査。
狭心症とか心筋梗塞の検査をやります。
管を入れて、管の先から心臓の血管に造影剤を流します。
その心臓の血管に造影剤の流れていく様子をレントゲンをかけながら映画のようにしているんです。
そうすると、どこが細くなっているか分かる。
細くなっているところが分かればそこに針金とか風船を通してそこを広げたり、
ステントという針金をそこに置いたりして治療までできちゃう。
すごくそれで、心筋梗塞で、狭心症でも亡くなる方が本当に減りました。
もう、1泊2日で帰って来れちゃったりする。
昔は何日も何週間もかかった治療が。
すごくいい治療なんですけれどもずーっと被ばくします。

ずっとレントゲンをかけながら、管を入れたり操作をします。
だいたい1回で10ミリシーベルト位浴びます。
しかも一回治療をした、ステントを入れた、バルーンでふくらましたといった後は
必ず3ヶ月とか半年経ったらもう一回やるんです。
もう一回やって、この間治療したところがちゃんとそのまま綺麗にいっているかどうかを見るんです。
そうすると1回やってきた、2回目3回目と重なっていくと、
その分1回やるごとに3%発がんリスクが上昇する。
やっぱり大体10ミリシーベルト位で3%ぐらい上がる
これはカナダの先生たちが、つい3年前ぐらいに出された表です。
いま続々とこういう発表がされている。
医療被曝も本当は身体に悪いんだよ。
そんなのみんななんだって知っていたけど、ちゃんと証拠がなかった。
でも今こうやって沢山の患者さんがある意味で犠牲になりながら証拠になっています。

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ただ私も胸のレントゲンを撮るのを躊躇したために、
食道がんが肺に転移しているのを発見するのが遅れて弟が早く亡くなってしまったという、
すごく苦い思いがあります。
レントゲンを撮ったりCTを撮る事によってすごく発見とか的確な治療が得られる利益が得られるはずなのに、
でもそれと同時に被曝によってどこかに健康障害が起こるかもしれない。
その天秤で考えていかなければいけない。

患者さんが受ける医療被曝には上限がない。
被ばくでやけどしても、命が助かる方が患者さんにとって利益だろう、という考え。
しかし、被ばく量が多い程何年後かに発がんする可能性は高くなる。


で、患者さんが受ける医療被曝には上限が決まっていません。

何ミリシーベルトでもいいんです。
「その分利益があるから」という考え方です。

でも医者はそのそばに立って一緒に被曝することが多いので、
自分は被ばくしたくないからみんなエプロンをつけます。

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ただのエプロンじゃないです。
鉛が入っています。
重いです。
厚いです。
みんなせっせとつけます、
首にもつけます。甲状腺を守るために。
腰につけるのは卵巣を守りたいからです。
みんなやっています。

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で、こういう検査をしている医者とか看護師さんは、みんな半年に一回電離放射線健康診断をやります。

この中で水晶体が白内障になっていないか?皮膚にやけどがないか?白血球がおかしくなってないか?
こういう事を必ず調べます。
でも年間で、私たちは浴びていても本当に1ミリとか2ミリぐらいなんですよ、せいぜい。
そこまでも行かないくらい。
それでもこの検査をやっています。

今福島で20ミリシーベルトまでOKにするんだったら、
こういうのはもう当たり前のように、というか当然やらなければいけない事だと思うのですけど、と思っています。


つづくーー



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1.「やっぱりこれは大気中核実験どころじゃない被ばくを私たちはしているんじゃないか」牛山元美医師3/18臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状 (文字起こし)

「臨床医が見たチェルノブイリ、福島の現状」
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日


放射線被ばくを学習する会
医師連続講演・被ばく学習会 第2弾!
牛山元美医師(さがみ生協病院)
昨年ベラルーシで甲状腺研修を受け、地元神奈川で日々きめ細かな診察にあたるとともに­、
福島県郡山の病院で月1回の当直勤務もしている。市民とともに「放射能から子どもを­守る」活動を続けている。






http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=17m16s~牛山先生の紹介

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http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=18m38s

こんにちは牛山です、どうぞよろしくお願いいたします。

この前の報道ステーションを見ていたらあれだけで十分かなと思ったくらいで、
私はただの臨床の内科医で、診療所みたいな病院で毎日患者さんを診ています。
ただ子どもがちょうど原発事故の時に小学3年生と中学校2年生の男の子が二人いたので、
即3月15日に子ども二人を九州の田舎に避難させたりとかしました。
母親として医者として、普通のただの人間として、何をこういう時にするべきなのか?
という事を考えた時にしただったんですけれども、
その時に、今こうしてスライドを作ってあちこち小さな、医療生協にも勤めているんですけれども
その医療生協の方にお話したりとか、
あとは福島から避難されている方とお話したり、
福島から保養に来られている方がいらっしゃる。
そういうキャンプに行って、交流会でこういうお話をしたりとかしています。
福島に行ってそこで現地のお母さんたちにお話をすることもあります。
私がお話しする内容は、正直言うととても優しい簡単な事を。
とにかく「何も知らなかったわ」という方に対して、なるべく分かりやすくお話しようと思って作ったものなので、
ほとんど皆さんにとっては「ああもう分かっている」という様な事ばかりだと思うんですけど、
少しお時間を頂いてお話しさせていただきます。





http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=20m33s
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皆さんご存じのように事故によって沢山の放射性物質が落ちました。
私は相模原市というところにいます。町田のすぐ隣の町で、東京の西側にある神奈川県なんですけれども、
そこに子どもが行っていました。
で、たまたま知り合いから紹介されて東大の小豆川先生ってい方が
「10gの砂を取ったら無料で測ってくれるよ」というのを2011年5月に連絡がきたんですね。
慌てて即昼休みに自転車で近くの子どもが通う学校まで行って、
校長に話をして中庭の砂を取らせてもらって、
プラスチックでかき集めて10gだけ取って送りました。
そうしたところ、
「放射性セシウムが出てるよ、それも1kgあたり2700ベクレル出ている」と言われたんですね。
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この連絡が来たのは7月になってから。
しかもブログに小豆川先生のブログに掲載されたのでそれで分かったんですけど、
ハタと困ったんです。
「2700ベクレル/kgって?危ないのかな?」
「校長先生になんて言えばいいの?」
私は別の学校の校医もしているんですけれども、
学校長の許可をもらってやったのでちゃんとお話しなければいけないし、
教育委員会とかにも伝えないといけないだろう。

でもこれは危ないの?どうしたらいいの?子どもたちには手を洗わせるだけでいいの?
とかいろいろ悩んで、慌ててそこから勉強を始めました。

ちょっと調べると事故以前では都内では0~2ベクレル/kgなんですね、
同じ時に目黒区の小学校なんかで取れたものを小豆川先生が調べたら200ぐらいだった。
やっぱり、どう考えてもやっぱり2700というのは高い。
でもじゃあ、「体にどういう影響があるの?」というのをいろいろ調べていきました。

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これが小豆川先生がブログに出されていたものなんですけど、
これには一番下ですけど1360と書いてあるのは、137セシウムだけの数字です。
そうすると、約半分ぐらいになる。
でも「実際は134セシウムもあったので、2700だった」とあとで教えてもらいました。

この時は他の伊達市だとか、すごいとんでもない数字が並んでいます。
今はこれはもうブログで見る事が出来なかったんですけど、
あの当時は50,60以上の検体が、こうやって無料で測ってもらったものが載っていました。

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皆さんはご存知ですけれども
「大気中核実験があったころはやっぱり東京の杉並あたりでは結構落ちてたよ」
「中学生のオシッコからもセシウム出てたじゃない」って言われました。
それを調べたら、その頃落ちてたんですけど単位を直していくと、土で言うと10ベクレル位なんですね。
チェルノブイリ事故で影響を受けても3ベクレルぐらい。

今回事故のためにって言ったら、神奈川では大体200ぐらい平均出ています。
200ベクレル位。
飯舘村では5万ぐらい落ちた。
しかも双葉町では1100万ベクレル落ちているんです。

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すごいむちゃくちゃな数字が出てきて、
「やっぱりこれは大気中核実験どころじゃない被ばくを私たちはしているんじゃないか」となりました。

「ただそう言っても3年前の事でしょ。今は大丈夫なんじゃなんでしょ」
いろんなところから言われるんですけれども、

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ま、実際に東電のホームページを見ればいまだにこうやって、
原発の原子炉近くのところでは今も事務棟で140マイクロシーベルトっていう、かなり高い値が出ています。

これは環境省の基準では、0.23マイクロシーベルト/h以上のところは汚染地だよ、それ以下にしなさい。
それ以下に住んでいなさい。という話だったのが、
とんでもない。
それの実に600倍というほどの高いものが、原子炉の近くではあっても事務棟のところである。

そんな状態に対して東電は、
「1~3号機、原子炉建屋からの放射性物質の放出量は、事故当時の約8000万分の1の値です」と自慢げに、
「もう大分落ちましたよ」と書いているわけです。

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だけど、事故当初よりも確かに3年経って減ったんですけど、
いまだにあの辺りには大気中にこういったものが漂っているんだと。
それはもちろん風に乗ってどんどん流れてきてはいないかもしれない。
でも、風向きによってはやはり福島の方へきたりとか、茨城の方に行ったりしているかもしれないし、
皆さんご存じの汚染水がどんどんどんどんこういった核物質をまきこんで
このまま海へ流れていっているわけですよね。

「今も汚染は続いている」という事を
私はそういった事を今の周りのお母さんたちには知っていて欲しいなと思ってお話ししています。


ーーつづく





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復刻版<甲状腺がん>母の告白・チェルノブイリの知見・初期被ばく調査に横やり

子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)
「お母さん放射能は調べないでくれ」って泣いて訴えるんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。


子どもが甲状腺がんに・・・
母が苦悩の告白

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福島の18歳までの若い方の甲状腺がんについて、今日はお伝えしたい事があります。

まず、現在の考え方からです。
福島原発の事故由来の放射能と、当時18歳よりも若かった福島の方々の甲状腺がんが出た、と、
この因果関係は「考えにくい」というんですね。
「考えにくい」というより「分からない」ではないか、という疑念を番組では持ちました。

これは「因果関係がある」とか「ない」とか、
「どちらも分からないのではないか」というところから福島での取材を始めました。

そして今まではですね、若い方の甲状腺がん、子どもの甲状腺がんというのは
100万人にひとりかふたり」と言われていました。

福島では現段階で、27万人の方が検査を受けてうち33人が甲状腺がんと分かり、摘出手術を受けています。


33人。
これまでおよそ27万人の子どもが受けた福島県での甲状腺検査で癌と確定した人数だ。
すでに摘出手術を終えている。
子どもの甲状腺癌は年間100万人に1人から2人とされてきたが、今その数字は大きく覆されている。
33人。



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古舘:
お子さんの甲状腺がんが発見されて摘出手術を受けたという親御さんにこの番組では接触を試みました。
7人の方に接触させていただいたんですが、
やはり、インタビューをお願いするとことごとく断られました。
いろんな事情があると思います。

そしてある方はこういう事をおっしゃいました。
担当したお医者さんに「こういう事に関しては周囲にしゃべらない方がいいだろう」と。
「お子さんの就職の際などはマイナスになるから」という様なアドバイスを受けたという方もいらっしゃいました。

そういう中で、番組ではお一人のあるお母さん。やはりお子さんが甲状腺がんだったんですが、
その方は迷いながらも、音声を変えて、そして顔を映さないなど、
様々な条件がクリアされれば「この胸の内を語ってもいい」といって下さいました。
その方にお話を伺います。


10代の子どもを持つ田中佳子さん(仮名)
県の検査で子どもの甲状腺に5mmを超えるしこりが見つかった。
甲状腺がんだった。
周辺のリンパ節の一部の切除した。


田中:
小さい10代の子どもでも「がん」と聞けば、「なぜだ」って
「なぜだ、自分だけがなぜなんだ」
「どうせがんなんだから死んでしまう」そこまで言われました。

古舘:はぁ・・・、

田中:
親として励ます言葉をどうやってかけていいか分かりませんでした。
だから一緒に、「死ぬときは一緒だからな」って、言いました。

古舘:あぁ・・・、そこまでおっしゃいましたか

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田中:
夫と子どもは私に「放射能の話はするな
お母さん放射能は調べないでくれ
泣いて訴えているんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。

毎日が喧嘩になります。
夫は「知らないのが一番幸せなんだ」って、
知らないで生活するのが一番いいんだ


古舘:「つきつめていけばいくほど辛いじゃないか」っていう考えなんでしょうかね…。

田中:
そうです。
だって、
なってしまったんです。
取ってしまったんです。
戻ってこないんです。



田中さんは日々の様子を詳細にノートに記している。
事故当時家の近くは年間の線量でおよそ40ミリシーベルト。
家の雨どい付近では85ミリシーベルトという高い値だった。
子どもは部活に熱心で、原発事故で学校が休みになっている間もひとり雪の中練習していた。

古舘:
2011年3月15日。
大変な量の放射線が降り注いだという時も、全く普通と、今お話し下さったような日常だった。

田中:
そうです。
あの、その日は雪が降ったんです。
で、その日は近所の奥さんが「うちの井戸水を使っていいよ」っていうことで、
みんなして(水を)汲みに行きましたから。
そして「ああ、雪が降ってきたね」っていうかたちで、
とにかく水はあらゆるところを探して歩きました。

古舘:ああ、そうですか。

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その震災から7カ月後、県の甲状腺検査が始まった。
1次検査で異常がないとされるとA1判定。
5mm以下のしこりや甲状腺に水分が溜まってできるのう胞が20mm以下の小さいものがあるとA2判定になる。

2014031155.jpg 2014031156.jpg

それを超える大きなしこりやのう胞が見つかるとB判定、C判定とされ二次検査が必要になる。
癌の疑いもあるためさらに詳細な検査が行われる。
そもそもなぜ甲状腺検査が必要なのかといえば、原発事故と深い関係があるからだ。

甲状腺は成長や発達を促すと同時に全身の新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを作りだす。
問題なのは、この甲状腺が必要とする栄養素が「ヨウ素」だということ。
原発事故で放出された「放射性ヨウ素」も甲状腺は区別なく取り込んでしまう。
甲状腺に集まった放射性ヨウ素は放射線を出し続け癌の要因の一つとなる。
新陳代謝が活発な子どもほど放射線の影響を受けやすくなる。

田中さんの子どもは1次検査でB判定。
つまり、5mmを超えるしこりが見つかった。
しかし、手元に届いた通知はこのわずか1枚。

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何の説明もなかった。
2次検査まで半年以上待たされた。
田中さんは半年も待てず他の病院を探したが、そこで思いもよらない事を言われたという。



田中:
いざそこに行きましたら、
「(病院の)事務所の手違いです、ここでは検査する事はできません」
「(県が)決めている事なので、個人の病院では検査することはできません」と言われました。
(病院の)事務所では、「どうぞ検査に来られてください」と予約までとりましたので、
いざ先生とお会いしたら、先生は
うちは出来ません。ここでは出来ません。(県が)決めている事なので


県内で甲状腺の一時検査を行えるのは県立医大のみ。
来年度から増やす予定があるが、それに選ばれるためには条件がある。

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エコー検査をするだけで診断はせず、検査データはすべて医大に送らなければならない。
甲状腺に問題があるかどうかの診断は、医大が一括して判定する仕組みだ。

なぜ県立医大だけに診断の権限が集中しているのか?
甲状腺の第一人者で検査の責任者でもある、県立医大の鈴木教授に話を聞いた。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
お母さん方が心配でどこかで調べる。
するとそこの先生が今度は、「のう胞じゃなくて結節だ、しこりだ」と言ってもう一回(県立医大に)まわる。
で、そうするとそれは全然違う、あの、おー、
小さいお子さんに特徴的な甲状腺の中に認められる胸腺であったり、
あの、血管であったり。
血管をのう胞と言っている。
「私どものところでやった検査と同じレベルの事をやって下さいね」ということも理解してもらわなければいけない。


つまり、県立医大と同じやり方で検査しなければ、異なる診断が出て混乱を招くというのだ。
しかしそれは県立医大以外での客観的な診断を抑えつける結果になるのではないか?


県立医大の検査については不信感を持っている住民もいる。
県の検査で20mm以下ののう胞が見つかった中学生の女の子の母親が取材に応じてくれた。


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のう胞が見つかった中学生:
(県の検査は)人数も多かったのでしょうがないかなと思ったんですけど、
やっぱり3分や5分では足りないのかなって思いました。
流れ作業のようだったです。

娘にのう胞が見つかった母親:
どこにどれくらいの大きさのものがあるとか、
たとえばこれから、これ(のう胞)がこういうふうになる可能性がありますとか、
そういう説明は一切なく、あの、「説明してほしい」と言ってもなく、
ただこの文章、2行の文章だけ。
「検査はしません」
ということで、

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20mm以下ののう胞は県の基準ではA2判定で二次検査の必要はない。
しかし、不安を抱いた母親は県立医大とは距離を置き、県の検査には批判的な診療所を訪ねた。


のう胞が見つかった中学生:
検査の時間が倍以上かかったので、
流れ作業っていう訳ではなくて、時間をかけてじっくり診てくれるっていうのが安心しました。

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親子が再検査を受けた診療所。
松江院長は排他的な県立医大の診療方法を強く批判している。

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松江寛人院長 ふくしま共同診療所:
検査を受けたけれども「不安だ」っていうのは当然なんですよ。
(県立医大は)「患者に直接説明するな」って言っているんですよ。
それ(患者への説明)も我々がやりますと。
それもね、検査の結果を文章で我々が渡しますと。
なので「(受診者に)直接説明をするな」っていうんですよ。
こんなことありえないですよ。

親子は定期的に検査を続けている。

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娘にのう胞が見つかった母親:
先月3ヶ月ぶりに検査をしたんですけど、しこりが突然っていうか、出来てて
「あ、そういうこともあるんだ」というのを知って、
この先どういうふうに変わっていくのかという不安な気持ちと、
なにも終わっていないっていうか、
この先も続くという思いで生活をしています。


原発事故後体調を崩した娘は、学校の先生に「放射能への不安」を相談したが、
「心配し過ぎだ」と相手にされなかったという。

不信感が募り、今は学校に行けなくなっている。
この女の子が今望んでいる事。


のう胞が見つかった中学生:
包み隠さず、その情報を公開してほしいです。
その情報を公開することで救われる人たちのいると思うし、
やっぱりこれから生まれてくる人達の事も心配なので、


県の甲状腺検査では、この情報公開についても後ろ向きだ。
たとえ検査を受けた本人であっても自分のデータを受け取るためには
県に対して情報開示請求までしなければならなかった。
批判を受けて手続きは簡素化されたが、
それでも申請書類が必要で、受け取るのに3週間ほどかかる。
県立医大に理由を聞いた。


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鈴木眞一:
甲状腺のエコーの場合には渡さないのが一般的です。
渡すとなると、渡し方に責任があるので、

えーっとこれは何度も検討しました。
決して我々は渡したくない訳ではないので、渡すんなら渡そうと思ったんですけど、
そうすると、それによる不利益や齟齬(そご)もある場合の非常に多いので、
現実的には、あの、実現しなかったという事です。


再び冒頭で紹介した母親の話を聞く。

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田中さんの子どもは甲状腺癌にかかり、すでに切除手術を受けた。
その手術の前に言われた事を今もはっきりと覚えている。
医師が「甲状腺がんの進行は遅く危険な癌ではない」と説明したうえでこう話したそうだ。


田中:
「いま大きくなる様なことはまず心配はありませんから、焦らなくていいですよ」
「いまここで切らなければ、(症状が出る)30歳、40歳になってから、
『見つかった時にきればよかったな』っていうふうに思わないですか」とまで尋ねられました。
「だったらそんなに急がなくてもいいんじゃないですか」と思いましたので、
「じゃあ、2~3年待って下さい」
「子どもがもう少し冷静に判断能力が付くようになってから手術してもかまわないんじゃないですか?」
ともお尋ねしました。

そしたら、「前例がありませんから」
発見されてから放置しておくという前例がないので、
見つかったんだから、やはり直ちに切るというのが本当でしょう
」と

古舘:うわァ・・・・、その両方を言われた訳ですか。

田中:
あんまり、時間をおいて悩んでいるよりは、早く解決したかったので、
半年以内に手術に挑みました。


いま見つかっている子どもの甲状腺がんについて、県の第3者委員会は
「原発事故の影響は考えにくい」としている。


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星北斗座長 県民健康管理調査検討委員会:
放射線の影響はどうかという事については今後きちんと検証する必要があると思いますが、
これまでの知見から言うと「考えにくい」という表現を使っております。
「分からない」というのが正しい表現というのもありますけど、
でも今現時点で我々が知っているこれまでの知見の積み重ねから言えば想定内だろうというふうに言えます。


田中さんはやり場のない思いを抱えている。

田中:
「まだ放射能の事をしゃべるの?心配しているの?」
「まだそんなことばっかり考えてるのかい?それじゃ前に進めないじゃない」
そういう方がいらっしゃいますね。
信頼や信用のおける親戚でも、頼りにしている方でも、
「大したことないんじゃない、そんな事」
「切れば治るんでしょ!死ぬわけじゃないんでしょ!」
「言っちゃ悪いけど、大したことないじゃない!」3回言われました。
大したことあるんです。
それが悔しいです。

だから私は自分で罪なのかと思っています。
「本当の事を知るのが罪なんだろうな」って。

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古舘:
例えばですね、福島県以外で別の県で、たとえばお子さんが甲状腺がんになった。
これが分かった時にはですね、病院は福島県のケースよりも手厚く、と言いますか
丁寧に相談に乗ってくれる可能性というものががみえてくるんです。
福島県でこういう状況になった子どもが邪険にされている、その件。
もしそうだとしたら、こんな不条理はありません。

それに付随して言える事はですね、やはり親御さんでお子さんが甲状腺がんだった方で危惧するのは、
18歳を過ぎて大きくなった場合には検査、あるいは治療、そういう事が有料になる可能性があるという事。
これもおかしな話です。

引き続きチェルノブイリの例を見ながらこちらをご覧ください。  


子どもの甲状腺がん 原発事故との関係は…
チェルノブイリで検証




「チェルノブイリは4~5年後」
甲状腺がんと事故の関係は


福島県平田村
そこに福島県立医大と距離を置き、子どもたちの甲状腺検査などを無償で行っている病院がある。(ひらた中央病院)
エコー検査にかける時間は県の検査よりもはるかに長い。
内部被ばくを測るホールボディカウンターも子ども用の物を導入。
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3歳と5歳の子どもを持つ母親:
チェルノブイリでも後から甲状腺の癌が出たとかあったので、
小さいうちから検査を受けておいて、早めに分かれば治療なりなんなり出来るのかなと思って、


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ひらた中央病院を運営する 佐川文彦理事長:
今原発事故が起きて、あれからまだ3年しか経っていないんですよ。
まだ集結していないんですよ。
「放射能は心配ありません」「これは問題ありませんから」と言い切れる問題ではないと思う。

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27万人を検査して33人。
子どもの甲状腺がんとは年間100万人に一人か二人という、極めてまれな病気ではなかったのか。

被ばく医療の専門家として福島県のアドバイザーを務めた山下氏は。

2014年2月23日
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長崎大学 山下俊一副学長:
これはまさにスクリーニング効果そのものであります。
スクリーニングした事がありませんでしたから、その頻度がまだ分からなかった。
一見増えたように見えますけれども、
多分子どもたちがある頻度を持っていたんだろうと。


山下氏の説明はこうだ。

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これまでも甲状腺癌は自覚症状が現れることなどで初めて見つかっていた
それに比べて今回は、スクリーニングと言われる処方がとられた。
スクリーニングとはある集団の全員を調べて病気を見つけ出すこと。
つまり、今回の場合は福島県の子ども全員を調べる事で甲状腺に異変のある子どもを見つけることです。
そのため自覚症状がなかった甲状腺がんも見つかり数が多く見えるという。


さらに、県立医大の鈴木教授が繰り返すのが「チェルノブイリ」だ。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
チェルノブイリで4~5年目から小児の甲状腺がんが多発したっていうこともありまして、


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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
最短でチェルノブイリで4年、5年で甲状腺がんが増加した


1986年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故。
大量の放射性物質がまき散らされた後、実は4~5年後から子どもの甲状腺がんが増えたとされている。

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年齢層では事故当時のゼロ歳から4歳が最も多かったが、福島ではこの年齢層は発生していない。
こうしたことから鈴木教授は、現在福島で見つかっている甲状腺癌は
「事故の影響とは考えにくい」としている。


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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
もちろん、えーっと、放射線との関係影響があるかないかを見ていくために始めた検査ですから、
ある程度の事は言及しなければいけない訳ですけど、
まだその時期ではないというのがひとつ。
まだ、チェルノブイリでの、先程話した事故のデータでも、4~5年から急増したという事ですので、
今、出ているものに関しては、(放射能が影響した)可能性は非常に低いんじゃないかと。


しかし、福島の子どもたちの健康調査を独自に行っているある医師は、
チェルノブイリのデータに疑問を抱いている。

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北海道深川市立病院 松崎道幸医師:
チェルノブイリ事故が起きた時には、
原発事故の後に子どもに甲状腺がんが激増するという想定は全くありませんでした。
最初の4,5年の甲状腺のデータには非常に疑いがありますので、
それを根拠にしてものを断定してはいけないと思います。



チェルノブイリ
甲状腺がんの“真実”


原発事故からの4年間。
放射線の影響による甲状腺癌は本当になかったのか?
真相を確かめるため、私たちは事故から28年目を迎えるチェルノブイリへ向かった。

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1986年4月26日
チェルノブイリ原発の4号機が爆発炎上。
莫大な量の放射性物質が放出された。
かろうじて石棺と呼ばれる分厚いコンクリートで覆ったものの、
中には今も溶け落ちた核燃料が手つかずで残されたままだ。


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緊急事態省の担当者:翌日住民は避難させられ、これからも絶対に誰も住む事はない。

「甲状腺がん増加は4~5年後」
チェルノブイリの“知見”検証


チェルノブイリ原発の周辺にあったいくつもの町や村。
あの日、放射性物質は容赦なく人々の元に降り注いだ。
未曾有の原発事故を経験したこの地で、
“子どもの甲状腺がん”と“被爆”の関係はどのような結論に至ったのか?

ウクライナの首都キエフにある内分泌代謝研究センター。
ここには国中から甲状腺の病気を抱える患者が集まる。
甲状腺が専門のこの機関で特に調べ続けているのがチェルノブイリ原発事故の当時子どもだった世代。

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この男性は現在30歳。
事故で被ばくした時は2歳だ。

Q:チェルノブイリ事故への不安は?

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事故当時2歳の男性:
もちろん気にしている。
故郷は立ち入り禁止で検問所もある。
妻も甲状腺の手術を受けているので気をつけないと。


原発事故のあと異変が見え始めたのは4~5年後の事だった。
甲状腺がんと診断される人々が急激に増え始めたのだ。

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特に顕著だったのが子どもたち。
極めて稀なはずの子どもの甲状腺がんがなぜ増えたのか?

当時から研究所の所長を務めるトロンコ医師は、いち早く放射線の影響を疑い世界に訴えた。
しかしなかなか認めてもらえなかったという


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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
事故で浴びた放射線の量で、
ある学者は「甲状腺がんが発症する」と言い、ある学者は「発症しない」と言った。
大論争が巻き起こった。
原爆を投下された広島や長崎の調査データをもとにしてだ。

この時医学会の常識とされていたのは、原爆被害を受けた広島や長崎の“知見”
放射線による甲状腺がんの発症は早くても8年後以降」というものだった。


そのため「事故後4~5年で見つかった癌は放射線とは関係ない」とされた。
高性能な機器で大規模な検査、つまりスクリーニングを行ったため
「もともとあった癌が多く見つかっただけだ」と。


しかし、現実は違った。


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
4年で発症するとは思ってもいなかった。
しかしその思い込みは間違いで、子どもたちの潜伏期間はもっと短かったのだ。

様々なデータを集め、事故後4年でも発症している事を実証した。


着目したのは甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素だ。
その半減期は非常に短い。
そこで放射性ヨウ素が消えた後に生まれた子どもたちが殆ど発病していないのに比べ、
放射性ヨウ素が消える前に生まれていた子どもたちは発病率が高いことを突き止めた。

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こうして、事故から10年経ってようやく子どもの甲状腺がんと放射線の因果関係が国際機関にも認められた
(国際原子力機関の報告 1996年)

この、チェルノブイリの“知見”
つまり、事故後4~5年以上に甲状腺がんが増えた事等から、
いま福島で見つかっている甲状腺癌は「被ばくが原因とは考えにくい」とされている。



取材を続ける中、気になる情報が出てきた。
原発から西へ110kmにあるコロステン
放射ので汚染されたが居住は許されている地域だ。

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最前線に当たる検診センター(コロステン検診センター)
事故以来甲状腺がんの検査はどのように行われてきたのか?副所長が語ってくれた。

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コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:
当時は何の機器もなかったので“触診”で診察するしかなかった。
1990年位に初めて、エコー診断装置や線量測定器が入り、検査の態勢ができた。



この地域に高性能の検査機器が納入されたのは、事故から4~5年経ってから。
“触診”だけで、癌が見逃される事はなかったのか?
実は早い時期から子どもの甲状腺がんが増えていた可能性はないのだろうか?



コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:検査機器がいいと患者は見つかりやすい。

Q:甲状腺がんをもっと早く発見できた?

コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:当然、可能だったろう。


内分泌研究センターのトロンコ所長も、事故直後の検査体制は十分でなかったことを認める。


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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
当時のソ連に高性能のエコー診断装置はなかった
1989年か90年になって、アメリカの大富豪などからエコー診断装置の寄贈を受けた。




それでは、
福島で4~5年を待たずに早い時期から見つかっている“子どもの甲状腺がん”は本当に“放射線”と関係ないのか?


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
可能性は低い。
私たちが知る福島の線量は僅かだ。
ただ調査はすべきだ。
科学は予想外のデータを提示する事がある。
28年経つが、私たちは得た回答より疑問点の方がはるかに多い。


チェルノブイリで調査した経験もある、京都大学の今中助教は
「当時起きた事が今の福島に重なって見える」という。

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京都大学原子炉実験所 今中哲二助教:
西側のオーソリティー(権威)日本のオーソリティーも含めてどういう反応をしたかというと、
広島・長崎に比べたら早すぎる」と。
また、同時にいわゆる今でも言われているスクリーニング効果ですよね。
「熱心に検査検診をすれば、それだけがんも見つかる」という事も言われましたけれども、
(今回)福島関係の方々は、「それは福島の事故が原因ではない」
なぜならば、チェルノブイリに比べたら早すぎる」とおっしゃったんですよね。
それを聞いて、皆さん20年前におっしゃった事を忘れたのかなと、


福島で起きている事態は事故の影響なのか?そうではないのか?
だが、それを検証するための重要なデータが、実は決定的に不足しているのだ。
かつて詳しい検査を目指した研究者がいた。
しかしそこにストップがかけられたという。


「不安あおる」
止められた調査

2014年3月11日 報道ステーション 


福島県で見つかった甲状腺癌は事故と関係あるのか?
だが、その検証に必要な初期の内部被ばくのデータが、決定的に不足していた。


被ばく検査「不安あおる」
データ不足 国・県の責任は


国会の事故調査委員会の委員だった崎山氏は
行政による初期の検査体制を厳しく指摘する。

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元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
一生懸命やろうと思えばできたはずなのに、それを止める力が働いた


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原子力災害対策本部では2011年3月、
飯舘村など3つの自治体で1080人の子どもに対して、甲状腺の被ばく調査を行っている。
あくまで簡易的な検査だったが、比較的被ばく線量の高い子どもが3人見つかったのだ。
基準値は下回っていたものの、原子力安全委員会は甲状腺モニターを使った詳しい検査をするよう助言。

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しかし、対策本部は検査を行わなかった。
なぜなのか?

これは当時対策本部から原子力安全委員会に送られた文書

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詳しい検査をしない理由について、

甲状腺モニターは相当の重量物(約1トン)であり、その移動が困難である。
このような追跡調査を行う事が、本人、家族及び地域社会に多大な不安・いわれなき差別を与える恐れがある。



元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
常套手段ですよ。
いつもそうじゃないですか、なにかの時に「やらない」という事の言い訳に、
「不安を与えるから」ということを言うわけですよ。
きちんとちゃんと測ってもらった方が不安はないんですよ。


国の動きとは別に震災直後から福島に入り、放射線の影響を調べた研究者がいた。
弘前大学の床次(とこなみ)眞司教授だ。

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弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
まずその初期の状況下で住民の人達は果たしてどれだけ被ばくしたのか?という事を知ろうと思いました。


甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素の半減期は8日。
物質が消える前の早期の被ばく検査が重要だ。
床次教授は浪江町などで調査を始めた。

しかし、横やりが入る。
福島県の担当者からストップがかけられたのだ。

弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
そこは「もうやめてくれ」という事だったです。
「これ以上やらないでくれ」と。
要は、人に関する事についてはやっぱり、「不安をあおる」というようなね、
そういったところ(行政)の協力がなければ、それ以上、これ以上勝手にやるわけにはいかないです。

こうして貴重なデータを売る機会は失われた。

元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
放射性ヨウ素の被ばく線量が分かっていないという事は、
たとえばがんが出来ても、それが「放射線の影響ですよ」とも言えないし、「そうじゃない」とも言えない。
なんの根拠もないという事です。

当時の放射線検査をめぐる異様な空気を床次教授は覚えている。

弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
なんか知らないですけど、その、静かだったんですよ。
静寂だったんですよ、研究者の世界で。
本来、普通だったら甲状腺検査をやらなければいけないのは分かっているはずなんですけど、
誰も何も言わなかったんですよ、それを。
「おかしいな」って思ったんですけど、その雰囲気が。


福島県は床次教授にストップをかけたのか?
県に聞いた。

Q:床次さんがおっしゃるには、調査を県側から止められたという事で

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福島県県民健康管理課 小谷尚克主幹:
私としては「そこを止めたという話はない」というふうに聞いて、
あの、聞いていますというか、あの…そうですね…

その福島県こそが様々な問題が指摘される甲状腺検査を県立医大と二人三脚で進めてきた。


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県による健康調査の問題点を取材してきた毎日新聞の日野記者はこう語る。

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毎日新聞社会部 日野行介記者:
私が着目したのはその(県による)情報の管理ですよね。
非常に、情報の公開度が低いというレベルではない程の情報の管理。
自分たちで情報を独占して評価は全部自分たちでやる。


Q:独占することによって何が得られるんでしょうか?

毎日新聞社会部 日野行介記者:
それはもう、「被ばくの影響はやはりない」という事を前提にする。
で、結論を付けられるという事が可能になるのだと思います、このシステムだと。



Q:放射線の影響事態を出来るだけ少なく見せようということが、
  なにかしら命題としてあってやってらっしゃるという指摘についてはどうお考えになりますか?

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福島県県民健康管理課 小谷尚克主幹:
そういう批判があることも承知しているんですが、
わたくしどもにとってそういうふうにする事が何のメリットもないという事は、
あの、理解していただきたいなというふうには思います。


しかし日野記者は、県の目指すものについてこう指摘する。

毎日新聞社会部 日野行介記者:
最近、住民の帰還。
避難指示解除、もしくは自主避難も含めた部分でですね、住民の帰還という事が議論になっているんですけど、
人口減少を防ぐ、もしくはその先にある産業復興。
福島県が産業を立て直すという事以外に(目的は)多分ないと思うんですね。


原発事故から3年。
先の見えない日々を過ごしてきた福島の人達。
放射能の影響とどう向き合うのか?その答えもいまだ見えていない。



古舘:恵村さんご覧になってどういうご意見をお持ちになりますか?

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恵村:
「被ばくで甲状腺がんになるには何年もかかる」という通説ですよね。
これに私自身が捕らわれていたなという事にVTRであらためて気付かされました。
で、3つの事を思ったんですね。
ひとつは、被ばくによる子どもの甲状腺への影響について、
私たち、人間がですね、知っている事ってあまりにも少ないという事なんですね。
広島・長崎では十分な測定はしなかったでしょうし、
チェルノブイリでは何年も測定が遅れたし、
今回福島では、国や県が初期の検査ですね、
これをやらなかったりさせなかったりという事がVTRに紹介がありましたけれども、
ま、そういうことですよね。
それは極めて残念なことです。
それから乏しい知見で判断すれば間違える可能性というのは常にあるわけですから、
今も福島で「違う病院で検査がしにくい」という事が現状であればですね、
それは直ちに是正していただきたいということですね。

二つ目は、被災者が100人おられれば100通りの悩みがあるという事なんですね。
しかもその悩みというのは長ーく続いていく訳で、
国や県と医学会、それから学校もですね、
可能な限り一人一人の思いに沿った検査とか治療とかですね、それから心のケアですね、
みていただきたいという事があります。

それから三つ目は原発がひとたび事故を起こせばですね、
本当に多くの人に苦労を背をわせるという、原発の罪深さですね。
原発再稼働というものに対する根本的な疑問にもつながってくると思います。


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古舘:
あの…、お子さんが癌になられたお母さんに取材してつくづく思いましたのは、
みんな周りの方も悩んで苦しい。
だけどさっきの毎日新聞の記者の方がおっしゃっていたように、
産業振興も含めて前向きにやらなきゃってなった時に、
お子さんが癌になってこんなに悩んでいるっていう方に対して、
人間っていうのは無理解が始まってしまう。
そして、家族の中でお母さんが孤立していく。
放射能っていうのは恵村さん、人間関係にひびを入れますね

恵村:そうですね…分断を招いてしまいますよね、暮らしや心に。

古舘:この件はですね、ここで終わる話では到底ありません。


ーーおわりーー




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2.診断書には「政治的圧力により治癒」池田頼将氏3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)

池田さんはマラソン大会で米兵相手に1位を争うほど
たぶん、小さい子どものころから体力には人一倍自身があって、運動能力が高くて、
そして鍛えて一般の同じ年齢の男性よりもずっと頑強な身体を持っていたんだと思います。
なのに、米軍のバスに轢かれ、ろくな治療も受けず、何の補償もなく、放置され、
その上、嫌がらせを受け職を失い、いまは一日のほとんどを寝て過ごし、
ちゃんとした食事をすることもできず、痛みに耐え生活保護を受けているという。
なんか…どう考えても納得がいかない。
けれど、これが現実。

自衛隊は国の機関だから、
自衛隊員になにかあれば、当然その隊員はきちんと国から補償してもらえるんだと私は思っていました。


けど、そんなことはなかったんだと・・・
今までの私の中の「当たり前」と思っていた事が
どんどんガラガラ崩れていきます。

知らなかった事が多すぎる


ーーーー


2014年3月20日(木)16:00~
元イラク派遣空自隊員と問う、集団的自衛権
池田頼将氏(元イラク派遣空自隊員)、
川口創氏 (自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団)
志葉玲氏(フリーランスジャーナリスト)

動画はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/45089862
47:34~
志葉:
それでは、みなさんに池田さんに何が起こったのか大体分かって頂いたところで、
池田さんに話を振っていきたいと思います。
事故にあった直後、まさにその時の事をちょっと振り返って頂けますか?

元イラク派遣16
池田:
とりあえずは、アメリカが独立記念日だったので、
先着何名とかに入賞すると記念のTシャツがもらえるので、その記念Tシャツをもらうために僕は参加して、
そして1等賞をとったらもっといいTシャツが、米軍の方から貰えるという感じだったので
7月4日は体調を万全にして、早く寝て、そして朝6時にスタートしました。
そして、5kmマラソンなんですが、ありあり・・・、ちょっと舌が回らないのですが、
ありありあるむ基地内でのマラソン大会で、
5kmは、片道2.5km走って、給水があって、
先頭集団を走っていて、先頭集団は後続集団よりも何100mも先に先頭集団。
米兵2人と僕1人と、その3人で上位決戦になるのかなと思って

で、その時に給水ボトルで2.5km付近、
Uターンの時に給水ボトルを無事に2~3回飲んで、
「よし、これで米兵2人追い越すぞ」という考えを持って走った瞬間にドスンっ!という音とともに気を失って、
それから、さっきも説明があった通り、
気が付いた時には米軍の医務室でした。


志葉:
その時、「全身血まみれだった」というふうに前聞いたんですけど、

池田:
その時はもう、痛くて、興奮というかアドレナリンみたいなものが湧いていて、痛いのが先にあって、
それで米軍の●、小指の第一関節位ある大きい、すごく、日本で見た事のない錠剤を4錠飲まされました。


志葉:痛み止めなんですかね?

池田:それは眠らせようと。

志葉:睡眠薬

池田:
睡眠薬だと思いますけど、
それを飲んでから僕は全く記憶がありません。
それで次に目が覚めたのが23時間後の自分の自室のベットの上でした。

志葉:で、ひどいのが、米軍が「お前たいしたことない」と言ったわけですよね。

池田:そうです。

志葉:
いや、バスに轢かれたんですよ。
さらにひどいのは、自衛隊も「米軍が言うんだから大したことないんでしょ」
そういうふうな事を言われた訳ですよね?

池田:そうです。

志葉:
で、何度も「治療を受けさせてくれ」だとか、「日本にいったん帰らせてくれ」だとか、
池田さんは言ったんですよね?上司に、何回も。

池田:はい。何度も上司にお願いしました。

志葉:その時の空自の最高責任者も派遣部隊の最高責任者もその事は知っていた。

池田:知っていました。

志葉:お見舞いに来たんですよね。
元イラク派遣17

池田:
イラク復興支援隊長が「具合はどうだ?」という事を僕に聞きににきて、
僕はソファに横になって仕事をしてたんですけど、
「何とか仕事ができる状態です」とはしゃべりました。

志葉:そうですね、通信兵なので指先がかろうじて動けば、という感じなんですかね。

池田:
はい、その通りです。
二人で勤務するので、チームとなって、僕の後輩がほとんど仕事をして、
最終確認は僕がソファで横になりながら間違いがないかチェックしてそれを日本の航空幕僚に送る仕事でした。

志葉:
普通はそういった事故とかが起きるとすぐ日本に連絡が行きますよね、防衛省の●の方に。
池田さんの事件はどうだったんんですか?


池田:
僕の場合には・・、
僕は通信員で一番良く分かっているんですけど、
クエート内の事故で、3日目ぐらいに韓国軍のテポンド―の練習で、
勝手にその人が練習していてアキレス腱を切った人がいるんですよ。
そのアキレス腱を切った人は、もう即日本に帰国させてもらえました。
そして僕の場合は、多分イラク復興支援隊長が2回もこういう事故が続くと、
イラク復興支援隊長も自分の階級出世にも関わると思って、
僕は隠されたんだなと、80%はそう思います。90%思いますね。
そして僕は通信員だから、全部事故とか、事故速報とかは、東京の市ヶ谷の防衛省に全部FAXを流すんですけど、
そのアキレス腱を切った人は即事故速報として流して、本採用になってて、
で、僕の事故速報は航空幕僚長には一切流しませんでした。

それで僕は通信員だから、もうそれは事故を隠しているというのは確信に変わりました。
以上です。

志葉:
まさに轢かれたという、民間ウェッジ(WEDGE)企業、
米軍関係の民間ウェッジ企業にまさに轢かれたという事自体が本当にひどい事ですけれども、
その後の対応がもう本当に、聞けば聞くほどひどいみたいな感じで、
で、なんとか日本に帰れたのが、任務が、派遣期間が終わるまで結局帰れなかったんですよね?

池田:はい。その通りです。

志葉:それで、その間はずっとコルセットをしていた訳ですよね。

池田:
ずっと、ずーっとコルセットを首に巻いたまま、
あと痛み止めの湿布を貼って、
それで、顎がどうしても斜めに開くのがつらかったので、
ご飯食べる時も、あの、
一応クエート内では日本人の料理人がいて、朝ごはんと、
朝食はご飯とパンと選べるんですけれども、僕はみそ汁とご飯を取って、
ご飯に味噌汁をかけてとにかく噛まないように飲み込むような感じで食事をしていました。

志葉:顎を動かすと「パキンッ」という音がして、すごい激痛が走るみたいな、

池田:
そうです。
そうです、顎がもう2cmぐらいしか開かなかったので、その時。

志葉:その後病院に通う中で、結局顎の蝶つがいの部分を取ってしまったんですよね?

池田:
あのー、左半分の、米兵のバスから左半分を後ろからドスン!と轢かれたので、
撥ねられているから、左の軟骨円盤というやつが前方に転移していたんですよ。


志葉:
ここにある骨の事ですよね。
これが前にグワーッって出たっていう事

池田:
軟骨円盤が前に転移してたんです。
そしてそのために顎がまっすぐ開かなくなり、斜めに開くようになって、
それがものすごく、本当に口を開けるとすんごい激痛が走るんです。
だけど、もう…、本当にみそ汁だけとか、噛まないでいい様な牛乳とかで栄養をとりながらという感じでした。

志葉:
で、その顎の状態は、その後残念ながらますますひどくなってしまったというか、
軟骨円盤を取ってしまったので、顎が動かなくなってしまったと。

池田:
はい、そのとおりです。
新潟へ転勤する前は、新潟大学の顎の関節、顎関節っていわれるんですけど、
その両側の軟骨円盤を切除したがために、ますます、あの。
最初の1~2ヶ月3ヶ月は普通にまっすぐ開いて食事はとれてたんですけど、
だんだん、だんだん、軟骨がないので骨と骨が癒着してくるっていう、
骨と骨が引っ付いてきて、結局はもう最後までものを食べられなくなりました。

志葉:
今は、池田さんは、
これは今、普通に喋ってらっしゃいますけれども、
実はですね、顎自体はほとんど動いていないんですよね。
中で舌が動いているのと、あと唇が動くという状況で、
ですので、池田さんがどうやってお食事を取られているのかというと、
こういった、いわゆる流動食というか、液状のものを歯の隙間から流し込んで食べてらっしゃるんですよね。

元イラク派遣18

池田:
その通りです。
液状の流動食のラコールというのがあるんですけれども、
このラコールを「一日4本まで」って医者から決められているんですけど、
僕は一日10本ぐらいラコールを飲みます。
もうどうしてもお腹が空いてたまらないし、たまにテレビでステーキとか出たらすごく食べたくなるし、
だからテレビの食事の番組はもう、見ないようにしています。


志葉:
この前池田さんと話をしていた時に、
年末になるとみんなで集まって、ご飯を食べたりすることもあるんだけど、
池田さんだけ、やっぱりご飯が食べられないから、
それがものすごく辛いという事をおっしゃっていましたね。
その、単純に「食べられない」という事だけでも大変だと思うんですけれども、
この前、ご自宅に取材に行った時も、
すごく部屋をあったくして、ジャンバーを着込んでいらっしゃいましたよね、それはどうしてですか?


池田:
流動食に代わってから、すっごく寒がりになって、
体温がすごく低くて、もう外にも出れない位の寒がりで、
寝るときなんかもエアコンをずーっと付けて、でもなんか良い方法はないかなと、
僕は一日24時間あったら20時間はずーっと家で横になっている身体なので、今の症状は、
20時間横になっているので、
電気毛布もある方から頂いて、その電気毛布でくるまって寝ると、寒さが和らぐっていうか、
だけどもう、冬は本当にもう、ラコールだけじゃ体温も上がらないんです。
お米とかお餅とか、そういうのを食べると身体が温まるんですけど、
正月にお餅を、親から、お餅を本当に融ける状態にして、だし汁と一緒に飲んだ時は、
やっぱりお腹に入って、あの、やっぱり体がほてってくるっていう感じが良く分かりました。



元イラク派遣19

志葉:
初めて私が池田さんと会ったのは、まだ池田さんが新潟に住んでらっしゃった頃なんですけど、
新潟は寒かったですね、本当に。

池田:
本当に寒いです。
もう●だったら死んでいます。
いま新潟にいてたら死んでましたね、完全に。

志葉:だからそういう寒い時はほとんど家にいて外に出ない状態ですね。

池田:そうです。全く外に出ていません。「ひきこもり」ってやつですね。

志葉:
そしてやっぱり、悪いのは顎だけじゃなくて、
いろんな、体が痛いとかそういう症状があると。

元イラク派遣20
池田:
はい、
もう痛いのは、特に痛いのは、今日は雨の日なので、
目の僕からみて左の、左目の眼球の奥がガンガンガンガンして、
それで次に腰ですね。
腰が痛くて。
一番痛いのは頭痛です。
その次にこの首の頸椎。
頸椎からもう、すごく痛いです。
もう頭を支える力がないのか、事故の後遺症なのかちょっと分からないんですけど、
もう本当に頸椎とか腰とか、
特にこの雨の日は本当に最悪な身体になります。


志葉:
雨の日にかり出しちゃって申し訳ないんですけれども、
あの、だから寝るときなんかも大変ですよね。
私が取材に行ったときなんかも睡眠薬を飲まれてたと思いますけれども、
結構強いのを飲んでらっしゃるみたいで、これ見せていただいたやつですね、前に新潟に行った時に。
もう睡眠薬なしでは眠れないような状況ですか?

元イラク派遣21

池田:
睡眠薬がなかったらもう、心臓がバクバクして息苦しくなってもう絶対に眠れない。
身体が睡眠薬を欲しがるんですよ。
それでお医者さんからは1日これ1包だぞって言われている強い睡眠薬を一日2回飲まないと
僕は身体の呼吸困難を止める方法はそれしかないんですよ。
だから毎回早めに病院に行く事が多々あります。

志葉:
池田さんがイラクから帰国されて、いろいろパワハラというか、嫌がらせというか、
という様な事が何度かあったと思うんですが、
その「原因は何だったのかな?」というのと、
その中で一番つらかった事というのはどういう事だったんでしょうか?


池田:
僕のパワハラの原因は、まず最初に、
僕は仕事で、電話で●に注文をしていたら、
後輩の隊員が、僕が35歳ぐらいでまだ25位の後輩の隊員が
「うるさいから外でしゃべって下さい」って言って

だけど、その部屋で型番を見ないと●できないので、
型番を見て電話を切って、その「うるさいから外でしゃべって下さい」って言った人間を、
中川っていうんですけど、中川を呼んで、電話を切った後、
「うるさいとはどういう事や」
「これ仕事で僕は、仕事でやっているのに、どういうこどだ」って言ったら、
中川の同級生の友達は「徒手格闘」という自衛隊で人を殺す格闘技があるんですよね。
徒手格闘ってテロ活動でやるんですけど、徒手格闘っていう。
で、徒手格闘の教官がいきなり入ってきて、
僕の胸を手のひらで思いっきりドーンッ!と押して、僕は2m位吹っ飛んだんです。

それで僕はすぐ、すぐに胸が苦しくなって、痛くなって、
病院にすぐ、通院で行きました。

そして通院して帰ってきた時に、もう、隊長を含め基地のナンバー1、ナンバー2、
隊長、副隊長、総括班長、あと人事幹部、6人か7人対僕で、
通信隊長もいましたけど、

「全部池田が悪いんだ」「全部池田が悪いんだ」と言われて、
僕も納得いきませんから、じゃあ、自衛隊にある「警務隊」という警察と一緒なんですよ。
自衛隊は警察に届けて被害届を出せないんですよ、警務隊じゃないと。
で、「警務隊に僕は連絡しますから」そうい言うと、
救難隊長という一番お偉いさんが、あの、あの
「池田、警務隊長に電話した瞬間に池田は自衛隊におられんようにしてやることになってる」と言われて、

それで翌日の朝自分の、
自分は通信員だから、テンキーという暗号のパスワードを打たないと部屋に入れないんですけど、
2回間違えて、「あれ、おかしいな」と思って、
3回間違えたらちょっと危ないので、もう一回変えないとダメになるので、
それでピンポンを鳴らしたら僕の後輩がまた出てきて、
「池田さんはもう通信班には入れませんよ」
という事を聞かされて、
「え?」と思って。
なにも僕、僕に前もって話も無かったのに、「入れませんよ」という事になって、
僕は何処に行けばいいのか?
宙ぶらりん状態になっていろいろ探したら、
本当に仕事がキツイ基地業務小隊という、なんでもする仕事なんですけど、
もうその仕事は半端なくしんどくて、

志葉:重い物とか運んだりする

池田:
そうなんです。
段ボールが必要だったら段ボールを、もう体が痛くて持てないのに、無理やり「運べ」とか、
その上司が無理やり「走って来い」とか、
「なんでこんな所でゆっくりしてるんだ」とか、すっごい嫌がらせをとことん受けて、
「もうこれはダメだ」と思って、僕は依願退職に至ったんですけど、
結局は僕は●でたたかれたのは、
警務隊が捜査してくれて僕は完全に白だったんですよ。
他に一切手を出していなくて。
相手は認めたんですよ。
だけど認めたけれども、もっと偉いさんがきて、「示談にしよう」というとになって、
僕は納得が絶対にいかなかったんですけれども、
「おまえのためにわざわざ飛行機に乗って、埼玉県の入間基地から来てるんだぞ」
という事を上司達から言われているので、
「もうこれは仕方がないな」って。

それも、その、「飛行群司令」というんですけれども、
「飛行群司令」もわざわざヘリコプターで来なくても、ヘリで来なくても輸送で来れば、
ヘリできた方がお金もかかるし、これも税金なのに、ちょっと矛盾してるかなと思って、

それでその人隊長と、殴った人間の前で、「示談」という事で。

僕は殴られて1万払わされました。それだけです。



志葉:
自衛隊ってかなり上下関係が厳しいですよね、先輩後輩。
そのきっかけとなった後輩の人がですね、「うるさい!」
普通はそういう口は利かないと思うんですけれども、
そういう口を利かれるような状況が帰国してからあったという様な感じなんですか?

池田:
新潟基地に行った時にはまだそれほどでもなかったんですけど、
症状がだんだん悪化して行くうちに、だんだんだんだん、なんか嫌がらせとかが。
それで僕が身体障害者の手帳を交付してから、
それからもう、特にひどくなりました。

志葉:
川口先生もちょっとその事に触れていたけれども、
その「お前の怪我は治ったんだ」という事を執拗に求められた訳ですよね?

池田:そうです。

志葉:
「大したことないんだ」
「治癒したんだ」という事を。

池田:はい。

志葉:
で、これは前見せてもらった診断書なんですけれども、
「政治的な理由により回復」みたいなね。
政治的圧力により回復」みたいな、すごい事がカルテに書いてあったんですよね。
元イラク派遣22

池田:
はい、僕は無理やり自衛隊の方から「治癒しろ」という提案を、幹部二人が来て、
1回目に来て症状を聞いて、
2回目にはもう診断書を「こういうふに書く」という診断書を医者に、
顎の方と肩と、頚椎の方も医者に書いてもらうよう出したんですけど、
その時に個室から幹部二人に出てもらって、医者の先生と二人で話し合いまして、
「池田さん、これでもいいんですか?」って言われたんで、
「政治的圧力により治癒」という一文を残して下さいと、二つの病院にお願いしました。
納得いかなかったからです。


志葉:
まず、撥ねられてからこっち、その、無かった事にしよう、無かった事にしようというね、そういう圧力があって、
その中で症状が悪化するし、
自衛隊の中での立場はどんどんどんどん悪くなっていくし、というようなことで、
正直…まぁ、自殺を考えた事もあったと聞きますが、
やっぱり辛かったですよね。


池田:
はい。
自殺は何回も考えました。
もうこの先、生きとっても夢も希望も無いと。
「自衛隊に勤めとっても、おまえは射撃、銃も撃てないし、体力測定も受けられない身体だから、
階級は一切上がる事は無い。給料も一切上がらない」
と上司にさんざん言われ続けてきて、
この中からやりたいものも、もう無くすし、もうこんな目にあっているし、
もう本当にきつい仕事に最後は回されて、辞めるしかないなと決断して、依願退職に至りました。


志葉:
池田さんの事件の直前ですよね。
陸上自衛隊がイランのサマワから撤退して、
それで当時の小泉純一郎首相がテレビとかでもこういう様な事を言っていたのが、演説したのが映っていましてね、

「ひとりの犠牲も無く、よくぞ無事に帰って来た!」みたいなね。

多分池田さんが戻ってきてもそういったパレードというか、式典があったと思うんですけれども、
そういうセリフを聞いてどう思われました?


池田:
自衛隊はもう完全に嘘の組織、嘘の集団。
もう、嘘の塊で塗りつぶされた集団だと思いました。
もう本当にそれを聞いて憤りを感じました。

志葉:
んー、やっぱりお話を聞いていると本当にもう、ヒドイ、ひたすらヒドイとしか言えないんですけれども、
どうでしょうね、どう思われますか?
たとえば今後ね、自衛隊がどんどん海外派遣に出るようになって、
かなり危険な紛争地というか任務に就くようになって、
ま、そういうようなことになったら、
「もしかしたら池田さんみたいな人がこれからも何人も出てしまうんじゃないかなぁ」
と私は懸念しているんですけれども、
池田さん本人はどう思われますか?

池田:
僕自体は、あの、僕みたいな人間がまた第二第三と莫大に被害者が出ると思います。
日本の自衛隊は完全武装してってなってそういうふうになれば、
僕は死人も出ると思うんですけど、
国は多分死人に対しても大した慰謝料の何も払わないと思います。


志葉:
ちょっと、立場的に言える事と言えない事があるんじゃないかと思うんですけど、
イラクにいた時もですね、いろいろそういう、池田さん以外のそういう話があったというような事は、
前にちらっと聞いた事があるんですが、
差し支えない範囲でちょっと


池田:
僕は通信で、事件とか事故とか、速報ですぐに航空幕僚長の方に情報を送るんですけど、
いろいろな、いろいろな事件事故が相当起こっていました。
事件事故、言える範囲のはあんまりもうないんですけど、もっと話すとちょっと僕も罰せられるので、以上です。

志葉:
えーまぁ、押して知るべしというような状況ですよね。
まぁ、私も取材している中で、なかなかね、確証をつかめないんですけど、
こうやって証言してくれる方がほとんどいないですから、なかなか掴めないんですけれども、
たとえばその、私が聞いた話の中では、
たとえば、「米軍と撃ち合いになってしまった」とか、
それは「お互い間違えて」という事ではあるんですけれども、そういうふうな事があって、
その時のトラウマで少しおかしくなってしまった人がいるとかいないとか、
ちょっと、あくまでもあの、確証の無い話ではあるんですが、
そういうふうな事を聞いたりはしています。
ただ、池田さんは守秘義務があるので、今ここで全部話してしまう訳にはいかない所もあるんでしょうけれども、
ま、「察してくれ」という事でしょうね。
戦場に行けば当然いろいろな事が起きるというような事ですね。

1:24:42
近藤昭一先生

1:30:58
質問1:
いま生活支援というお話が出たんですけれども、
向こうへいらしてこれだけ体が動かなくなって、とっても痛い思いをしているのに、
生活だとか、体の治療に関してとか、それから今後の生きて行くためのお金とか
そういうものは一切支援がないんでしょうか?

元イラク派遣23
川口弁護士:
先程の私の説明の中で今の状況をお伝えしていなかったのですが、
池田さんは今、開口量が1ミリですね、口の開口量が1ミリとその他いろいろな障害が残っていまして、
いまお住まいはご実家がある出身地の大阪の方に移られてお一人で生活されていますが、生活保護を受けています。
で、裁判を起こす前から、症状の等級を打ち切った。
症状の等級が認定されないとお金が出てこないので、
ずっとほったらかしにされていたものですから、提訴する前の段階で入間基地の方に私たち弁護士が行ってですね、
「はやく等級を出せ」という事をせまって、
裁判になった後もずっとせまっていて、「もうじゃあ裁判を起こすぞ」と。
「別の裁判を起こすぞ」と言っていた時に、去年の12月にやっと障害の等級が出ました。
10級という、かなり低いものでした。
こちらとしては3級相当だという事で請求している訳ですけれども、
かなり低い「一時金で終わり」という事で、
一時金の金額は申し上げられませんが、出てもですね、生活保護のお金を受給する以上、
条件として裁判で入ったお金があれば、その治療費とかそういうので
生活保護で使ったお金に全部返せという条件が付いていてですね、
一時金をもらってもそっちにいって生活保護に返さなければいけないと。
今後も生活保護を受けて行く中で、ここから裁判で勝ってもですね、
過去の生活保護の需給のお金を返さなければいけないという事になっていて、
なんとか生活保護ということではなくて、なんとか池田さんが自立できる道は無いかなと思っているところで、
生活を支えていただける事はありがたいんですけれど、
なかなか、ここにおいでのみなさんはカンパ義務があると思うんですね、どんどんカンパしていただく。
いろいろあるのでなかなか難しいかもしれませんが、
そういう形で大阪や名古屋とかでささえようとは努力はしていますけれど、
お金の形でなくてもかまいませんので、いろいろな形でこういう声を広げていただくということを
今の状況としては生活保護のお金で全部、裁判で入ったら、
今回の一時金も入ったらそれで補てんという事になっちゃうので、
いろいろ厳しい状況にあることは事実です。以上です。



質問2:
この自衛隊の派遣の流れ、
自衛隊の内部から行きたくないとかそういう事は言いづらいと思うんですが、
そういった場合に市民の方で「行くな行くな」と、「行かせられない」という声は、
自衛隊の内部の人達にとっても実はありがたいことになったりするんでしょうか?

池田:
自衛隊に入ると、そもそも「上官の命令に従う義務」というのがあるんですよ。
だから上官が「どこに行け」夜中だろうがなんだろうが、
上官が「トラックで飛行機の部品を運べ」って言ったら絶対にやらなきゃいけない。
それに「いやだ」と言っちゃいけない義務があるんです。
上官の命令に服従に。
自衛隊の7大義務の中の一つです。
これで、わかりましたかね。

志葉:
拒否権は無いという事ですよね。
ですから、それが、たとえ命がかかっている話でもということですね。

池田:はい、そうです。

志葉:
だからまぁ、自衛隊をどこに派遣するのか?というのは主に防衛省のさらに上の総理大臣とかそういった、
要するに政府ですよね、政府がどう動くかという事によって決まるわけであって、
自衛隊員一人一人はもうそれは、その命令に従うしかないわけですね。
日本は民主主義国家ですから、例えば「政府がどういう安全保障政策を取るのか」とか、
そういった事はですね、結局は国民一人一人の意志と決定に基づくものだと思うんですよ。
ですからやっぱりですね、結局は我々がひとりひとりが頑張らないといけないという事なんですよね。

川口弁護士:
今のちょっと補足というか、反論するつもりはないけれど、
単純に民主主義じゃなくて違憲民主主義ですよね。
憲法で決まっているから今自衛隊は海外で戦争をしない訳ですよ。
まさにアメリカの戦争につき従って自衛隊がどんどん出されようとしているんです、憲法を壊すためにね。
憲法のたがを外されたらそういう事になってくる訳ですから、
今一番危ないよと言っているのは、
民主主義で私たちが決める。
憲法なんか関係ないと。
国民が選んだのは私たち(安倍政権)で、
「私たちが必要だって言うんなら何でもできるんだ」という発想なんですよね。
そうじゃなくて、憲法のたががちゃんと今、はまっているはずなんですよ。
それを憲法のたがを外して戦争できるような国にしようとしているわけですから、
まさにその、池田さんの様な犠牲者を今後作らないためには、憲法の縛りをきちっとさせていくんだと。
だから、憲法を壊してしまうという様な事にはきちんとあらがっていかないといけないでしょ。
というところだと思うので、是非池田さんの様な方を出さないように、
自衛隊は海外に行くなとか戦争に戦地に行くないう声を出すのは、まさに決められる前。
今です。
憲法を壊されようとしている今こそ声を上げて、
そういう国にしないように憲法を壊さないんだという戦いを作っていかなければいけないと思うので、
是非、国会の中でも立憲主義という事をきちっと、壊される事にあらがう議員も沢山いますので、
そういう議員の方達と連携しながら憲法被害にあらがっていく。
それが池田さんの様な人を出さない事に繋がっていくと思うので、
そういう意味でも声を上げていくことが非常に大事なんじゃないかなと思います、以上です。










<集団的自衛権:元内閣官房副長官補柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)
私がよく申し上げているのは
自分が経験したイラク派遣でありますけど、
撤収の際に小泉総理が記者会見をする、その時に総理に私が申し上げたのは、
「総理、この自衛隊は1発の弾も撃たずに見ずに、ま、交通事故はあったけど
一人のけが人も出さずに無事に帰ってきた。

これがすごく大事なことで、なかなか簡単にできる事じゃないんです」という事を申し上げたら
小泉さんも「うん、そうだ」という事で、記者会見で盛んにそれを強調しておられた。






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1.「集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考える非常にいい機会を与えて下さっている」川口弁護士3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)

<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!
のブログに書いた池田さんのお話しがありました。

2014年3月20日(木)16:00~
元イラク派遣空自隊員と問う、集団的自衛権
池田頼将氏(元イラク派遣空自隊員)、
川口 創氏 (自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団)
志葉玲氏(フリーランスジャーナリスト)

動画はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/45089862
26:41~文字起こし

元イラク派遣12
池田頼将さん
雨の中お集まりいただいてありがとうございます。
僕はちょっと、最近ろれつが回らなくなっているんで、ちょっと話が聞きづらいと思いますけど、
頑張ってしゃべりますのでよろしくおねがいします。

元イラク派遣11
志葉玲さん
池田さんがそもそもどういった経緯でここでお話しようとしているのか、
担当弁護士の川口先生がいらっしゃっていますので、
池田さんはイラクで、派遣先で事故に遭いまして、
その責任追及で訴訟をやってらっしゃるんですが、その弁護団の川口先生、簡単に経緯をお願いします。

元イラク派遣13
川口創弁護士:
私自身は2008年に名古屋高等裁判所で下された
イラク派遣が違憲だと、憲法違反だという裁判の弁護団事務局長を務めていました。
その後縁あって、池田さんの事件に関わるようになって、提訴をしています。
池田さんの裁判の方についてはですね、弁護団事務局長は他の弁護士が、
もともと池田さんとつながりがあった弁護士が付いていまして、私は一弁護団ということですけれども、
概要等についてはもともといろいろと詳細を貰っていまして、
書類も私の方で書いていますので簡単にご説明させていただいて、
その後、志葉さんと池田さんとの話という事で聞いていただければと思います。

まずは、この事件が起こった時に時期をきちんと理解してほしいんですけれども、
事件が起こったのは2006年7月です。
この2006年7月というのが非常に大事で、
その時期、2006年7月にまさに陸上自衛隊がサマワから撤退しました。
国内的には自衛隊が完全に撤退したという事に宣伝されていた時です。

その時に、池田さんは7月4日に事故に遭ってしまって、航空自衛隊だったんですけれど、
航空自衛隊は2006年の7月以降日本国民には全く隠すような形でですね、
それまで危険だからと行っていなかった爆弾テロの輸送活動を開始します。

今日のレジメというか資料の後ろにグラフが、

元イラク派遣14


航空自衛隊がバグダードに輸送活動を開始したのは陸自撤退以降になりますので、
陸自撤退以降という事になると、米陸軍、それから米軍属、多国籍軍ということで、
ほとんど8割ぐらいが米軍関係、多国籍関係というのがバグダードで戦車とかを輸送していたと。
それが武力行使の一体化に当たるという事で、●がしたわけですね。
そういう意味で、これはやる前から「違憲になるな」というのは分かっていたんですよね。
これは裁判で、裁判所が正面からきちんと判断すればそれは違憲判決が出る可能性は否定できないだろう
と思っていたような違憲の行動を、こっそりやろうとしていた時期。
その時期に池田さんは怪我を負ってしまったと

これでもし、怪我を負って日本に帰るという事になると、航空自衛隊員が帰ることになると、
これから国民に隠して戦闘地域にまで送りこんでっていう、
アメリカと信頼関係を作って、多国籍軍と信頼関係を作ってですね、輸送活動をやって行かなくちゃいけない。
かなり厳しい活動をやっていかなきゃいけないという時に
国内で池田さんのようなけが人が出たという事が分かってしまうと、かなり反発が出るのではないか。

元イラク派遣15

あるいは、アメリカとの関係でもいろいろ問題が生じるのではないかという様な事は
もう現場でどうもいろいろと配慮があったのではないかと思われます。

で、池田さんが怪我を負ったのは2006年の7月で、
2006年の4月に池田さんはイラク復興支援の派遣でこちらを出てクエ―トに派遣をされています。
当時は自衛隊のイラク派遣は陸上自衛隊の拠点は北海道なんですね。
航空自衛隊は全部いったん愛知県の小牧市というところに集められて、そこから派遣されていると。
で、池田さんも小牧市の所属です。
小牧基地からイラクの方に通信隊員として送られたと。

その時は、通信隊員というのはかなり高度な情報を扱っている訳ですけれども、
誇りを持ってイラク派遣という事で、池田さんは派遣に応じて行ったんですね。
7月4日まではきちんと仕事を、当然されていたと。

7月4日はアメリカの独立記念日なんですね。
だけど軍隊っていうのははお金もないのになんか記念があるとやたらにそうするんですよ。
今回も独立記念マラソン大会というのがあってですね、そこで日本の自衛隊の方も参加をやらされて事実上。
で、参加をしたという事で、
池田さんはスポーツがかなり得意な方ですので、走っていてですね、
トップ集団を走っていて、前の二人をまさに追い抜いてトップに躍り出ようとしたときに、
アメリカの民間の警備班の大型バスにドンッ!と跳ね飛ばされて砂漠に放り出されて、
そこで意識を失ったという状況です。


これが、まァ、「独立記念日なのに日本の自衛隊がトップに出るとはけしからん」という事で、
空気読め的に跳ね飛ばされたのかはわかりませんが、
いずれにしてもタイミング的にはそれで跳ね飛ばされて意識を失ったという事です。

今日の資料にもそのあたりを書かせていただいていますけれども、
救急車で米軍の●に搬送されているんですね。
で、米軍の方では「大したことない」という様な判断をされてですね、
そこで錠剤4錠を投与されて、また眠りについたと。
で、意識を取り戻したのは事故から23時間経過して、自分のベットの中で気が付いたと。

気付いた時には首とか肩に強い痛みを感じてもう身動きが取れない状況で、
口を開けようとするとまっすぐには開かずに、横にずれるような形になってしまっていたと。
首などにも強い痛みが走って、とても動けない状況だったと。

で、その痛みに耐えかねて「病院に搬送してくれ」という事を依頼したんですけれども、
まず、そもそも米軍が引き起こした事故だという事で、自衛隊は「米軍のところで診てもらえ」というだけで、
自分たちでは責任を●しようとはしなかった。
そもそも現地ではですね、
衛生隊というか、まさに自衛隊を戦地に派遣するんだという事で、行っているわけですけれども、
現場の医療体制というのは粗末で、
池田さんが言うには、例えて言えば小学校の保健室で、そこまではない。
ま、レントゲンとかは当然ないですし、
基本的にそこで投与を受けたのはデパズという睡眠薬を1錠貰っただけで、
自衛隊が●です、イラクで。
あとは少し●だけで
治療らしい治療というのは自衛隊からは受けていません。

数日の間は痛いものですから、「病院へ連れて行ってくれ」という事で、
ようやく現地の病院ハリクリニックというところへ連れて行ってもらったんですけど、
言葉が通じないので、口をあけて「痛てててッ」って言ってもむこうは、
それは「痛い」って言ったら「痛そうだ」と分かると思うんですけれども、
ぐいぐいと口をあけたりいろいろとしてですね、そこでかえって痛みがました可能性もありますけれども、
いずれにしても言葉が十分に通じないというところで、きちんとした治療を現地で受けられなかった。

そのまま結局1ヶ月半とどめ置かれた訳ですね。
で、その間も石破茂さんとか原口(一博)さんとか、、当時民主党と自民党で別れていましたけれども、
防衛関係に関心がある議員が来て、激励会みたいにした時にも、
その時には「コルセット外せ」と言われて、
パーティーに行った時にもコルセットを外して参加するようにという事で、
事故があったという事は、負傷しているという事はとにかく覆いかくせという事に終始された
ようです。

で、派遣の期限が切れる2006年8月末にようやく帰国する事が出来たということで、
それまで、ソファーに寝たりしているだけですから、戦力になっていないことは明らかだったんですけれども、
日本に返されるという事がないまま、最後まで派遣の帰還を過ごされたということです。

日本に帰ったあと、帰国直後に行進「があるんですけれども、
帰国が終わって行進する時に「コルセット外せ」ということで、
とにかく事故があったという事は伏せていたんですね。

で、日本に帰ってきて病院に通ったところ、
9月11日に小牧市民病院というところで外傷性顎関節症というふうな診断を受けました。
そこの医者からは、「何でもっと早く来なかったんだ」という事を言われたという事です。

精神的にもかなり滅入っていたという事もあって、
不眠症に陥り、10月には反復心因性うつ病不眠症と診断されて、
その頃から●すると、手も足も、
元々跳ね飛ばされていますから、しびれがあったんですけれども、
さらに心理的なことも含めて字が書けなくなったという事で、
で、症状とかが悪化していったと。

その後平成19年に新潟に飛ばされまして、
ようやく、翌年の5月31日に公務災害と認定されます。
公務災害という認定が非常に遅れた訳ですね。
最初●保険みたいなものがあるものですから、お金が多少出てたんですけど、
それが半年で打ち止めになって、
公務災害に認定されていると思っていたんですが実は認定されていなかったという事で、
公務災害に認定してくれと言って、何ヶ月か経った後に認定されたという事です。
その後新潟でもいろいろと隊員からのいやがらせやいじめ等があってですね、
平成22年に公務災害の補償の打ち切りをされます


これはちょうど当時は自衛隊の検証をきちんとしろと、
いろいろ政権交代で言っていた時期で、
怪我を負って公務災害を受けている自衛官がいるという事になるとまずいと思ったのか、
突如打ち切りという事で、
多くの上司が来て、うち切れという事で、強要されて打ち切ったと。

で、打ち切られたあとはお金がないですから、池田さんとしては障害者手帳をもらいますという事で、
身体障害の4級の認定を受けたところですね、障害者だという事で、またさらにいやがらせがエスカレートして、
後輩からの暴行とか暴言があったりとか、職場の入室拒否があったりとか、
上司から●ということで、とにかく使い物にならないという形で嫌がらせをどんどんされて、
最終的には23年8月に辞めざるを得なくなったという状況です。

退職は平成23年10月31日という事にはなりますが、
事実上退職を余儀なくされたというところです。

で、その後相談に乗ってですね、
2012年、平成24年9月26日に名古屋中央裁判所に国賠訴訟を提訴したということです。

今は2、3ヶ月にいっぺん法廷がありますが、毎回防衛庁の方が沢山来ますので、
被告人側にはズラーッと、合計15人から20人ぐらい関係者が座るんですね。
で、こちらの●自体は6~7人でやっているんですけれども、
傍聴もですね、少しずつ、市民の方とかシェアする人が増えていただいて、
それなりの傍聴席に多くの方が来ていただいていますけれども、
まだまだ、1号法廷という大きい法廷には移っておりませんし、
100人の部屋にも移っていないという事で、
50人の部屋にいっぱいになるかならないかという程度で、
まだまだ地元の支援もきちっと大きくしていかなければいけないなというふうに思っているところです。

で、この事件の第一の目的はまさに、池田さん自身の被害回復というのが大事な事は間違いありません。
池田さん自身が●負担を、一番悔しい思いを、
そういうのを本当に国に対して伝えて行くというのが大事なんですけれども、
これ、池田さん自身もおっしゃっていますが、
「同じような思いをしている自衛官を出したくない」という思いで立ち上がれたわけですね。
自衛隊自体は恨んでいないとおっしゃられて、
ただ、同じ思いをする自衛隊員をこれ以上増やしたくないんだという事をおっしゃって提訴された訳です。

で、提訴にあたってはご家族含めていろんな、
裁判をやるという事についてはですね、いろんな意見もあったと思いますけれども、
池田さん自身はずっと、「同じような思いをする自衛官を生まないために」という事で立ち上がられたんですね。

この裁判自身は、自体は今の時期になぜ大事なのか?
みなさん、私たち市民として大事なのかという事を考えたときは、
イラク派遣の自衛隊員は
「特に怪我をすることもなく無事にみんな帰ってきました」というふうに宣伝されていました。
実際は違う訳です。
情報もほとんど開示されなかったり、当時はですよね。
今後もし、集団的自衛権行使なんていう事ができるようにしてしまえば、
これは志葉さんがおっしゃっているように戦争に巻き込まれても、
巻き込まれてって言うか、わりと日本は積極的に戦争に加担していくと思うんですね。
巻き込まれるんじゃなくて、アメリカ●じゃなくて、アメリカは先制自衛権じゃなくて、
どんどん賛成していく訳ですから、
戦争吹っかけて行く訳ですから、
アメリカは攻撃を受けていなくたってアメリカは戦争をするわけです。
そこに日本の自衛隊も部隊として加わっていくという事が、今後全くこの制約が無くなっていく訳ですよね。
その時に、まず真っ先に命が脅かされる。身体が脅かされ、自衛隊、今の自衛隊の人達ですから、
なんとなく私たちはですね、
「自分は関係ないぞ」と。
「死ぬのは自衛隊員だ」と。

なんか、小林節さんという憲法の先生が、
「1億2000万人の命のためには1万人の自衛隊員の命が犠牲になってもいいんじゃないか」って判断だったと。
しかしそれは誤っているなと最近思うようになったと。
孫の顔を見て思うようになったとおっしゃっていますけど
遅いよ。
行くのが遅すぎないか、あんたは、って思うんですけど。
私たち多くの人はですね、ここにいる方はそうじゃないと思いますけれども、
以外に多くの方は、北朝鮮がなんだかんだってマスコミが行っていますけれども、そういうものに踊らされているのか、
そのためにはね、アメリカとの関係もやっていく必要があるでしょうと、
その上で、自衛隊はアメリカの戦争で一緒に出て行くという事については、ま、いいんじゃないのと。
別にオレたちが行くんじゃないし。
と思っている人たちがいるかもしれませんけど、少なくない様な気がします。

池田さんをよく見ていただいてですね、
まさに生身の自衛官の方のをきちんと見ていただきながらですね、
そういうふうに無責任な発言を池田さんを前にして出来ますか?

という事も私は問いたいなと。

そういう意味で、池田さんが顔を出して実名を出してこういう形で立ち上がられたという事は、
集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考えさせていただく、
非常にいい機会を与えて下さっていると思いますので、

是非、池田さんの裁判を通じてですね、
集団的自衛権行使が可能になったら、裁判ところが池田さんをはじめとするね、多くの自衛官の方。
ま、池田さんは辞められましたけれども、池田さんの様な方達が沢山いるんですね、若い。
普通の好青年が沢山いる、そういう人達に「死んでこい」という事を言う。
言う事も●ですからね。
それでも言えるのかという事を池田さんを通じて、この事件を通じてリアルに、
社会に対しても訴えていきたいなというふうに思いますので、
ぜひ池田さんの裁判をご支援いただくとともに、
●が出たという事を今日初めてお知りになる方も少なくないと思いますけれども、
是非多くの方に知って周りの人に言っていただきたいなというふうに思いますので、
最後の支援とともに池田さんの事を周りに広めていただくという事でよろしくお願いしたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございます。



つづくーー



元イラク派遣自衛官池田さんに関するブログ

<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!
志葉玲さんによる池田さんインタビューの記事、他

1.「集団的自衛権の先にあるリアルな事を私たちが考える非常にいい機会を与えて下さっている」
川口弁護士3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)


2.診断書には「政治的圧力により治癒」
池田頼将氏3/20元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権(文字起こし)








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<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!


<集団的自衛権:柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)
私がよく申し上げているのは
自分が経験したイラク派遣でありますけど、
撤収の際に小泉総理が記者会見をする、その時に総理に私が申し上げたのは、
「総理、この自衛隊は1発の弾も撃たずに見ずに、ま、交通事故はあったけど
一人のけが人も出さずに無事に帰ってきた。

これがすごく大事なことで、なかなか簡単にできる事じゃないんです」という事を申し上げたら
小泉さんも「うん、そうだ」という事で、記者会見で盛んにそれを強調しておられた。



第一次安倍政権で官邸の主要メンバーとして安全保障分野を担当し自衛隊のイラク派遣等にもかかわってきた
柳澤協二さんのお話を文字起こししていて、
柳澤さんが「交通事故はあったけど」という時に、言い淀んだ感じがあったので
なんとなくずっと「交通事故」という言葉が私の心の中に引っ掛かっていました。

そのイラク派遣の時に
その交通事故に遭われた元イラク派遣自衛官の記事です。

国に裏切られた元イラク派遣自衛官が警告
-安倍政権「集団的自衛権の行使」の行く先にあるもの

志葉玲 フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和) 2014年3月18日 8時44分

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取材に応じる元イラク派遣自衛官の池田頼将さん

「もう、何度も死のうか、と思いました。でも、私のような経験をする自衛官をこれ以上
出してはいけない。国に対して責任を認めさせなければ、死んでも死にきれない…!」


元イラク派遣航空自衛隊員の池田頼将さんは、そう静かに、だが固い決意を込めて語った。池田さんは2006年(平成18年)7月、イラク派遣部隊の一員として、イラク隣国クウェートの基地に滞在中、米軍関係車両にはねられた。だが、事件は隠蔽され、池田さんはまともな治療を受けられないまま帰国すら許されなかったそのために、池田さんには重い後遺症が残ってしまった。今、安倍政権は、米国等との共同軍事行動を可能とするべく、「集団的自衛権の行使」の解禁を目指している。その先にあるものは、米国の戦争に日本も巻き込まれ、池田さんのような自衛官を何人も出すことになるという、平和国家としての終焉ではないか。

◯隠蔽されたイラク派遣中の事故、まともな治療を受けさせず、放置

イラク戦争(03年3月開戦)を支持した日本政府は、開戦直後から自衛隊イラク派遣を推し進め、航空自衛隊は04年1月から、08年12月まで、16期にわたりイラクに派遣。池田さんが派遣されたのは、第9期(06年3月~7月)。小牧基地所属の航空自衛隊小牧通信隊として愛知県・小牧基地からイラク隣国クウェートのアリ・アルサレム基地へ派遣された。事故が起きたのは、06年7月4日のこと。基地内での米軍主催のマラソン大会に参加した池田さんは、米民間軍事会社KBRの大型バスに後方から衝突されたのだった。「突然、ドスンという鈍い音がして、私は意識を失いました」(池田さん)。意識を失った池田さんは、救急車で米軍の衛生隊に搬送された。その時、一度、意識を回復し、自分が事故にあったことを悟ったと言う。

池田さんにとって不幸であったのは、KBRのバスに跳ねられたことだけではなく、事故後、自衛隊による「裏切り」が幾度も続いたことだった。

「眼球の奥や、首、肩がすごく痛く、体を動かすことすらできなかったのに、米軍の衛生班には『異常なし』と診断されました。自衛隊側も『米軍側が異常なしと言っているのに、それと反する診断ができるわけない』という有り様。クウェートの病院に連れて行ってもらったのですが、言葉の違いもあり、私の症状をうまく伝えられず、治療はできませんでした」(池田さん)。

結局池田さんに対し、米軍、民間軍事企業側からも、謝罪や補償は得られなかった。その上、治療のための帰国を何度も上司にかけあったにもかかわらず、事故にあってから2ヶ月弱もの間、ろくな治療も受けられないまま、池田さんは帰国が許されなかったのだ。

当時、池田さんの事故について情報を掴み、報道した記者は皆無だった。池田さんの事件が公表されなかったのも、彼の帰国が許されなかったのも、事故発覚による自衛隊イラク派遣への影響を防衛省-あるいは政府自体が懸念したからではないだろうか。池田さんが事故に遭ったのは2006年7月4日。航空自衛隊がそれまでイラク南部サマワ周辺までだった活動範囲を、中部のバグダッド周辺までに拡大した直前のこと。この、バグダッド周辺への空輸拡大には米国側から強い要請があった。それは、航空自衛隊「国連など人道復興支援関係者や物資の運搬」という当時の日本政府の説明とは裏腹に、米軍など多国籍軍の兵員や物資などを運搬が主だったものだったからだ(関連記事)。そうした政治情勢の中で、池田さんの事件は絶対に国民に知られてはいけない事件だったのだろう。

◯何度も考えた自殺、同じような犠牲を出さないための裁判

20140318-00033661-roupeiro-001-9-view.jpg
池田さんの食事は流動食のみ池田さんの食事は流動食のみ

池田さんは帰国後も、事故の後遺症をめぐり、自衛隊内で執拗な嫌がらせを受け、肉体的にも働くことが難しかったため、2011年10月、退職。結婚していた池田さんだが、退職が原因となり、離婚した。

池田さんは現在も深刻な後遺症に悩まされている。左腕は肩から上にあがらず、右手も力を入れると震えて、自分の名前すらまともに書けない。池田さんは、あごの蝶番となる軟骨円板を失ったため、1ミリ程度しか、口を開けることができない。一般の食事は一切取れず、わずかな隙間から流動食を流し込む、それが現在の池田さんの食事の全てだ。「眼球の奥や首、肩、腰などの慢性的な痛みに悩まされ、大量の睡眠薬を使って強引に眠らないと睡眠を取ることすらできません」と池田さんは言う。以前は、野球観戦に行くのが趣味だった池田さんだが、体が思うように動かず、今はほとんど自室に篭りきりだ。

「自殺することを何度も考えた」と語る池田さん。その池田さんが辛うじて踏みとどまり、2012年9月、国を相手取っての裁判を起こした理由は「恐らく同じ様な境遇にいる自衛隊員がきっといる」という思いだ。池田さんの裁判は現在も名古屋地裁で係争中である。

◯米国のために、自衛官の命と安全を差し出す安倍政権

「二度と自分と同じような経験を自衛官達にさせてはいけない」と語る池田さんだが、安倍政権が今国会中にも目指すという「集団的自衛権の行使容認」の閣議決定がなされたら、池田さんの様に、国に裏切られ、使い捨てにされる自衛官達が続出するかもしれない。

集団的自衛権とは、端的に言えば「米国の戦争に巻き込まれ権」だ。米国が何者からか攻撃された場合、日本が攻撃を受けてなくとも、日本は米国と共に、その「敵」と戦うというものである。米国は、太平洋戦争後から現在に至るまで、常に紛争当事国であった国だ。集団的自衛権の行使が容認されるようになれば、米国の抱える紛争に日本も巻き込まれ、米国のために自衛隊が戦地へ送り出されることになるかもしれない。自衛官の負傷や死亡する事態は避けられないだろう。そうなれば、日本を守るためでなく、米国の戦争に駆り出され、自衛官の負傷や死亡することに日本の世論が批判的になることを嫌い、自衛官の負傷や死亡は隠蔽されやすくなる。

安倍首相が、憲法改正を経ずに閣議決定のみで「集団的自衛権」を行使できるようにしようとすること自体、憲法を無視した独裁者の振る舞いであり、噴飯ものだ。その上、米国のために、自衛官の命や安全を差し出すことは、許されないだろう。



元内閣官房副長官補の柳澤氏は
「イラク派遣では交通事故のほかは一人のけが人もなく帰ってきた」とおっしゃっていますが、
事実はどうだったのでしょうか?


平成19年11月13日
河野洋平議員へその時の内閣総理大臣、福田康夫首相からの答弁書です。


内閣衆質一六八第一八二号 平成十九年十一月十三日 内閣総理大臣 福田康夫
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対する答弁書

一について
我が国は、平成13年9月11日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法(平成13年法律第百十三号。以下「テロ対策特措法」という。)に基づき、延べ約1万900人の海上自衛隊員をインド洋に派遣してきたところである。

二について
我が国がイラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法(平成十五年法律第百三十七号。以下「イラク特措法」という。)に基づき派遣した自衛隊の部隊の一部については、イラクに入国していない場合があることから、お尋ねの人数について確定的にお答えすることは困難であるが、平成19年(2007年)11月7日現在まで、我が国は、イラク特措法に基づき、延べ約5千600人の陸上自衛隊員、延べ約330人の海上自衛隊員及び延べ約2千870人の航空自衛隊員を派遣してきたところである。

三及び四について
テロ対策特措法又はイラク特措法に基づく派遣と隊員の死亡との関係については、一概には申し上げられないが、
平成19年(2007年)10月末現在で、
テロ対策特措法又はイラク特措法に基づき派遣された隊員のうち
在職中に死亡した隊員は、
陸上自衛隊が14人
海上自衛隊が20人
航空自衛隊が1人であり、
そのうち、
死因が自殺の者
陸上自衛隊が7人
海上自衛隊が8人
航空自衛隊が1人
病死の者
陸上自衛隊が1人
海上自衛隊が6人
航空自衛隊が零人、
死因が事故又は不明の者
陸上自衛隊が6人
海上自衛隊が6人
航空自衛隊が零人である。
 
また、防衛省として、お尋ねの
退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数」については、把握していない。
 
海外に派遣された隊員を含め、退職後であっても在職中の公務が原因で死亡した場合には、国家公務員災害補償法(昭和二十六年法律第百九十一号)の規定が準用され、一般職の国家公務員と同様の補償が行われるほか、その尊い犠牲に思いをいたし、哀悼の意を表するとともに、その功績を永く顕彰するため、毎年、自衛隊記念日行事の一環として、防衛大臣の主催により、内閣総理大臣の出席の下、自衛隊殉職隊員追悼式を執り行っている。
 
政府としては、海外に派遣された隊員が得た経験については、今後の自衛隊の活動に最大限いかしてまいりたい。





参考までに、この答弁書に対する質問主意書

平成十九年十一月二日提出 質問第一八二号
イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書
提出者  照屋寛徳

イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書

山田洋行や日本ミライズなどの防衛専門商社と官僚、政治家の癒着や、利権疑惑が大きな社会問題になっている。守屋武昌前防衛事務次官の山田洋行からのゴルフ接待、飲食接待は、国民の常識を超えるもので、接待を受けての見返りは明らかである。
 
一方、在沖米軍基地が集中し、今なお米軍再編の名の下に基地機能の強化が進む沖縄では、米軍基地利権疑惑が急浮上している。巨大な防衛利権を許してはならない。巨悪を眠らせないために、検察も勇気を持って適正な捜査を断行し、利権構造にメスを入れてもらいたい。
 
海上自衛隊によるインド洋での補給活動の法的根拠であったテロ対策特別措置法が、2007年11月2日午前零時をもって期限切れとなった。石破防衛大臣は、「テロ対策特措法に基づく対応措置の終結に関する命令」を発出し、海上自衛隊の補給艦「ときわ」と、護衛艦「きりさめ」に撤収命令を出した。私は、アフガン戦争、イラク戦争の開戦に反対し、テロ対策特別措置法やイラク対策特別措置法の制定に反対をしてきた立場である。
 
さて、イラク、インド洋、クウェートなどに派遣された自衛官の自殺等による死者が多数に上っているらしいとの事実が判明している。
以下、質問する。

 テロ対策特別措置法に基づき、インド洋における補給活動に派遣された海上自衛隊員の、派遣時から撤収時までの、重複を含むのべ人数を明らかにされたい。

 イラク対策特別措置法に基づき、イラクに派遣された自衛隊員の、派遣時から現在までの、重複を含むのべ人数を明らかにされたい。

 インド洋における補給活動に派遣された自衛隊員、及びイラクに派遣された自衛隊員のうち、在職中に死亡した隊員の数、そのうち死因が自殺であった者、死因が傷病の者、死因が「事故または不明」の者の数を、陸海空自衛隊員毎に明らかにした上で、これらの方々の尊い犠牲に対する政府の見解を示されたい。

 自衛隊員のうち、インド洋、イラク、クウェートなどに派遣された経験者で、帰還し、退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数を、陸海空自衛隊員毎に、その数を明らかにした上で、元隊員、または、ご遺族に対し、政府としては、どのような形で責任をとるつもりなのか、見解を示されたい。
右質問する。




<集団的自衛権:柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)

政府は従来から
国または国に準ずる相手に対して武器を使えば、
それは憲法が禁止する国際国際紛争解決のための武力行使になる恐れがあるからという意味で
いわゆる駆けつけ警護のような積極的な武器使用は出来ないんだよという解釈をとっていました。
あるいはガイドラインとかイラクなんかで使われている言い分ですが、
非戦闘地域で後方支援をやるというのは、
当該やっているアメリカなんかの戦闘行為と一体化しないから憲法上許されるという、
そういう理屈をとってきている訳です
国または国に準ずる相手とは戦いを交えませんという事は
第三国の内戦には関与しませんという事を原則として言っている訳です
もうひとつは一体化。
各国の武力行使と一体化しないという事はつまり、直接の武力攻撃には加担しないと、こういう事を言っている訳で、
非情に私は理にかなっている
イラクでは自衛隊は武器を使わないだけじゃなくて銃を向けた事もなかった



イラクへの派遣に関しての賛否は別として、
柳澤氏がおっしゃるところの制約のある中での派遣でさえ、これほど多数の犠牲者が出ています。
これから安倍政権がやろうとしている集団的自衛権は
「武器を使い、銃を向け、人を殺すこともできる」ようになるという事で、
このイラク派遣時の自衛隊の死亡者どころじゃない被害が大きくなる事は簡単に想像できます。

でも、イラク派遣の自衛隊に、こんなに死亡者がいたとは知りませんでした><;
答弁書に書かれていた人数を表にしてみました。
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「退職後の死亡人数は把握していない」という事なので、実態はこの何倍も多いのではないかと思います。


ー追記ー
自殺が26名とコメントで教えていただきました。
赤旗の記事を見つけましたので追記します。
自衛官の自殺26人 国民平均の14倍/イラク派兵から帰国後 赤嶺議員に防衛省回答(しんぶん赤旗)より
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NATO会場に向けて従軍メダルを投げ返すイラク帰還兵たち「メダル返還の理由」



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「 もしも福島市に避難指示が出されていたら...」FTV報道特別番組3/11 (内容書き出し)

FTV報道特別番組
もしも福島市に避難指示が出されていたら...

)
2014年3月11日



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若槻麻美アナウンサー:
孤独死や震災関連死の原因となっているのが避難指示です。
混乱を極めた大地震と原発事故のあと、人口およそ30万人の福島市では、
多くの方が避難生活を送る一方で避難を加速しました。

あの日、「福島市にも避難指示を出すべきかどうか」政府内でギリギリの議論が進められていました。


福島市 検討された避難指示
線量急上昇 その時政府は住民は



2011年3月12日、ライフラインが分断された福島市も混乱を極めていました。

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多くの人が食料や水を求めて長い列を作り先の見えない現実と向き合っていました。
混乱の中で続いた余震。

福島市から60kmほど離れた福島第一原発では
1,3,4号機の原子炉建屋が爆発し、極めて深刻な事態に陥っていました。

菅首相(当時)会見 2011年3月15日
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20km以上30kmの範囲のみなさんには
今後の原子炉の状況を勘案しますと、
外出をしないで、自宅や事務所など屋内に退避するようにしていただきたい。
(「3号機付近で毎時400ミリシーベルトを観測」「<福島第一原発>4号機で火災発生中」のテロップ)


3月14日 放射線量が急上昇
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避難先の福島市で多くの住民が受けた放射能検査。
その福島市内でも急激に放射線量が上昇していました。


これは放射性物質の拡散を予測するスピーディーを再現したものです。
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3月15日、原発から北西方向にある福島市でも、多くの放射性物質が拡散していました。
この日は午後7時、福島市の放射線量は毎時24マイクロシーベルトまで上昇したのです。

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多くの人が行きかうJR福島駅前です。
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福島市は福島第一原発から60km以上離れていますが、
3年前の原発事故直後30万人の福島市民を避難させるべきかどうか?政府内では検討されていました。


官房副長官を務めていた福山哲郎参議院議員。
当時官邸内で行われていた議論をこう振り返ります。

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福山哲郎元官房副長官:
「福島市の方を全員避難していただくには一体何日くらい要するのか」とか、
最悪の事態を想定すれば、検討しない方がおかしいですね。


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あの日、福島第一原発に向かった菅元総理。
避難指示の拡大はギリギリの選択だったと話します。

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菅元総理:
当時はですね、まだ、かなり後までメルトダウンは起きていないというような方向でしたから、
実は当時の認識以上に危ない状況だったわけです。
一方で、厳しい基準で避難してもらいたいという思いと同時に、
一方で、やはり地域社会が、こう…、なんていうかな、成り立たなくなるというですね、
そういう心配を、あの、…県の中のみなさんも持たれてましたので、
ま、やはりそういうところの判断は、あの非常に、あの苦しみました。


政府が福島市に避難の指示を出すかどうかの判断を迫られたのは
東京電力が示唆した福島第一原発からの「撤退」の二文字でした。

当時首相補佐官を務めていた寺田学さんです。

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寺田学元首相補佐官:
「撤退をする」という意味自体を理解するのに時間がかかりましたね。
もしそれ(原発)がそのまま放置された時には、
ま、「日本がどうなるか」というか、「世界がどうなるんだろう」というぐらいの深刻さを持ってたと思います。


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自衛隊と消防が行った上空と地上からの放水活動。
これがなければ30万人に避難指示が出された恐れもあったのです。


寺田学元首相補佐官:
コンクリートポンプ車、いわゆるキリンと呼んでいましたけれども、
キリンがあった事で本当に助かりましたね。
もう、直接上からダイレクトに注ぎ込めるという事は、革新的な違いがあったと思います。

福山哲郎元副官房長官(当時):
もし線量が飯舘や川俣の様に高い場合は、
躊躇なく福島市も避難指示を出してたと思いますし、お願いをしていた筈です。
ただそれはあくまでも、一部としての高いところはありましたけれども、として高かったわけではないので、
そこは避難指示を思いとどまったというのが当時の、僕は考え方だったと思います。


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あの日、放射線量が上昇する中、多くの人が福島をあとにしました。
事故から3年。
福島市に避難指示が出されていたら、どうなっていたのでしょうか?

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あの小さな町ですら結構なパニック状態にもなってた中で、
こんなに人が多いところで、もしそんなだったらもっと大変だし、
復興にも時間がかかってたんじゃないかなと思いますね。

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会社とか、社会が稼働している限りは絶対避難って難しかったじゃないですか。


Q:福島市に避難指示が出ていたらどうなってたと思います?
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福島に避難指示が出てたらもう…、おそらく東北全部ダメだったんじゃないかね。



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延増惇アナウンサー:
本当にぎりぎりの選択だったという事がわかります。
福島に限らず、避難指示が出される事は、これは住民や企業にとって大変なことになりますよね。

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久保田直監督:
そうですね、まあ、あの経済全体が本当にダメになるっていう事は、
もうそこから人がいなくなるっていう事自体が、大体大変な事ですから、

延増惇アナウンサー:そうですね。

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【番組概要】
2014年3月11日(月)16:52~17:54に放送されたFTV報道特別番組

【出演】
延増 惇(FTVアナウンサー)
若槻麻美(FTVアナウンサー)
ゲスト:久保田 直(映画監督)




福島第1原発の汚染水対策の生命線の「ALPS」で、深刻なトラブルです3/19

「ALPS」異常に気づかず運転続け、汚染が拡大した可能性も

2014年3月19日

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福島第1原発の汚染水対策の生命線の「ALPS」で、深刻なトラブルです。
汚染水が­正常に処理されていないことに気づかないまま運転が続けられ
汚染が拡大した可能性­があることがわかりました。

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問題が発覚したのは、18日、
汚染水から放射性物質を取り除くはずのALPSを通った­水が、通常の10万倍の濃度を示し、
正常に作動していないことが判明したのです。

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最大で4日間、異常な状態で運転が続いたとみられています。
問題は、それだけにとどまりませんでした。

東京電力の会見午前10時
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東京電力の担当者:
どこまで汚染が広がっているか、
そんなことも今後サンプリングを通して確認をしている作業になると思います

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ALPSで正常に処理され、大部分の放射性物質が除去された水は、
3つのタンクを経て­「J1エリア」と呼ばれる21基のタンクに送られます。

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しかし、正常に処理されていない汚染水が流れ出したことで、
配管でつながった21基の­タンクにたまっていた、1万2,000トン以上の水にも、汚染が拡大した可能性がある­のです。

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処理された水の調査は、週に3回しか行われていないため、異常に気づくのが遅れたとみ­られ、
運転再開は、めどが立たない状態です。



「今回ヨーロッパに来て大変驚いた事は、 ヨーロッパのみなさんが日本を“民主主義の自由の国だ”と思われている事です」おしどりマコさん3/6フランクフルト(文字起こし)

IPPNW(核戦争防止国際医師会議)でのおしどりマコさんのスピーチ@フランクフルト

2014/03/06


このような機会を頂いてIPPNWとプロテスタント教会とドイツの皆様に大変感謝しています。
なぜなら現在日本国内では原発事故の現状の報道を大きくする機会が与えられていないからです。
ですので、今回ヨーロッパにきて大変驚いた事は、
ヨーロッパのみなさんが日本を「民主主義の自由の国だ」と思われている事です。
私は東京電力の記者会見に、実はもっとも参加している記者なんです。
まだ若いですがベテランになっています。

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そうしますと、メディアで報道する時にいろいろな圧力がかかってくるんです。
私が原発事故の記事を書くマガジンに、電力会社の団体から
私が記事を1回載せるなら、原発推進の記事を3回載せろ」という圧力がかかり、
私の記事が載らなくなったこともありました。
そしてテレビで東京電力の原発事故についてしゃべる時に、スポーンサーから圧力がかかり、
私にテレビで「原発事故と東京電力という単語を一切使わせるな」と
そういう圧力がかかり出演できなくなったこともありました。

そして、日本の電力会社は原子力を使いたがるのですが、
去年の秋から日本政府が「原子力を使っていく」と「再稼働をする」と決めた時から、
政府の監視が私につきました。
これは私の友人の研究者や、そして政府の関係者から聞いた事です。

どのような監視が付いたか?と言いますと、
ちょっと私が隠し撮りに成功しましたのでお見せします。

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このような形で私が誰かと話していると、この後ろ側の方が政府側の公安調査庁という監視者なんですが、
誰とどんな会話をしているのか聞こうとしてぴったりと付きます。
今話している方は、彼は私のマネージャーなんですか?って聞くんですけど、
まァ、全然知らない人なのでただの追っかけだと思いますって答えます。

このように自由に報道する機会が与えられておらず、
私の様に原発事故についてシビアな報道をする記者も、大手メディアの中にもいるのですが、
彼等にも圧力がかかっていて、
日本国内ですら原発事故の現状は、日本国民はきちんと知っていないと思います。

次に、2012年に原発事故のあと福島第一原発で看護師をしている方に取材をしましたので、
少しその話をしたいと思います。
皆さんに原発作業員の現状を聞いていただきたいと思います。

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彼は2012年に福島第一原発で看護師をしていました。
で、2013年に東京電力の社員を辞めたんですが、その時にインビューをしました。

現在原発の作業員は何人も亡くなっているのですが、
それは仕事中に、作業中に亡くなった作業員だけ発表があります。
で、仕事をしていない時。
例えば週末や、夜寝ている時に急に亡くなったりする作業員もいるんですが、それは一切発表されません。
そして、数えられてもいません。

たとえば沢山被ばくをして、50ミリシーベルトや60ミリシーベルトや70ミリシーベルトや、
それだけ被ばくをして作業員を辞め、1カ月後に亡くなる方もいますが、
それも発表されませんし、数えられてもいません。

これが原発作業員の現状です。

彼等を調査をして報道して、私がこの記事を書こうとするとやはりいろいろな圧力がかかりますので、
この情報を知っている日本国民も少ないのではないかと思います。

※福島第一原発医療班の元看護師、染森信也氏へのインタビュー(おしどりマコ)
 2013年2月14日



次に簡単に福島県の母親の方々を取材した時の話をしたいと思います。

彼女たちは「子どもたちに学校給食で福島県の物を食べさせないで欲しい」というアピールをして、
署名活動をしています。
現在福島県の生産物残念ながらみなさん汚染を怖がって購入する人が少ないため、
まず子供たちに福島県の物を食べさせて安全性をアピールしてもって行こうという政策がとられています。

福島県は現在、福島県の7割で福島県の物を学校給食で使われています。
元々事故前に福島県の物を食べていなかった地域でも、
原発事故の後の安全性をアピールするために子どもたちに食べさせようという動きになっています。
彼女たちはそれに反対して「なんとか汚染されていない地域の物を食べさせて欲しい」という主張をしています。

それについてはいろんな議論があるんですが、きちんと検査をするとか。
しかしそうではなく、
子どもたちに安全性のアピールをさせるという事自体が間違っているのではないかと、彼女たちは主張しています。


2013年にベラルーシの研究者、ベラルド研究所のアレクセイ・ネステレンコという所長ですが、
彼と一緒に福島県を取材した時のものです。

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彼が一番驚いていた場所が、福島県の伊達市というところの小学校で、
プールの横のフェンスのすぐわきが27.6マイクロシーベルト/hという地点です。
彼に「この小学校の子どもたちは避難しているのか?」と聞かれたのですが、
私は「今授業を受けている」と答えました。

彼はすごく驚いて「ベラルーシではこれは子どもたちはすぐに強制避難させられているレベルの線量だ」と。

「日本は豊かな国だと思っていたが、なぜ子どもたちはここで普通に授業を受けているんだ」と言われました。

これは本当に特別に線量が高い地域でもあるんですが、
このようなポイントも福島にはあるという事です。


続いて、健康調査について福島ではどのようになっているのか?についてお話をしたいと思います。
これは2012年12月に福島県とIAEA、ま、平和的ですが、
原子力の推進機関であるIAEAが原発事故の健康調査や様々な情報に関して協力していこう
という覚書を交わした時のものです。

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これは健康調査や汚染に関する除染の事で協力して行こうというものなのですが、
その時の説明会で、福島県の住民の方々は、
「原子力の推進機関であるIAEAに自分たちの健康調査は任せたくない」と、強く反対しました。

そして私はこの会見が終わった後、直接福島県の知事に質問したのですが、
「住民の方々は半数以上がIAEAと福島県が協力し合っていくことに反対しているが、
県知事としてどう評価するのか??」と聞きました。
そうすると県知事は「住民の方々には理解してもらう他ない」と答えました。

IAEAと福島県の調査も問題なんですが、もうひとつ問題の文書があります。
これは2011年5月に厚労省と文科省から全国の大学と協会と学会と研究機関に出されている文書です。
日本語のみで本当に失礼します。

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これは東日本大震災の後、被災地や汚染地で実施される健康調査について、
いろいろな調査研究についての文書なんですが、
住民の方々に負担にならないようにという理由があるんですが、
「許可なく詳細な詳しい調査をすることがないように」という意味合いの文書です。
実際にこの文書が出る前、これは2011年5月に出ているんですが、
3月4月は、福島県の飯舘村とか、その他汚染が強い地域に
いろいろな大学の研究者や民間の研究機関が入っていたのですが、
この文書が出た事によって調査を止め、福島県から出ていったチームがいくつもありました。
現在健康調査は、日本では福島県立医科大という国が指定した期間のみで大掛かりに行っています。
その他の調査は今はほとんど行われていないというのが現状です。

続いて最後ですが、特定秘密保護法という事についてお話したいと思います。
昨年の12月に「特定秘密保護法」というものが国会で決まったのですが、
これは非常に問題のある法律なんです。
というのはこの法律はテロに関するものが多いというふうに政府は説明していますが、
政府が指定した特定秘密を漏らした官僚や国立の研究者に罰則が与えられる。
そしてそれを教えてほしいとそそのかした人間にも罰則が与えられるという様な内容の法律になっています。

どこが問題か?と言いますと、
では、何が特定秘密になるのか?
それを漏らすとどういう罰則になるのか?というのが一切決まっていない事です。
それを1年ぐらいかけてこれから決めていくというのですが、
中身が何も決まらないまま「秘密を漏らした人間には罰則を与える」という事だけが決まりました。

このように、これは原発事故に関する事だけではないんですが、
これは特定秘密保護法の時に日本国民が反対した時のデモです。
毎晩かなりの数の人間が、
これはちょっと面白い画像だったので、ドイツの方にお見せするにはどうかと思ったのですが、
今の政権はナチスに似ていると。

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実際去年の8月に麻生という副総理が
「ナチスのように、あまり見つからないように憲法を変えていこう」と発言したんです。
で今の政権は非常に問題があるのではないか。というふうなデモが沢山起こりました。
現在の日本では民主主義が守られて、そして人権が尊重されているとはとても思えません。
そしてそれを報道すると圧力がかかってしまうというのが現状です。
でも今回、このような機会をIPPNWに与えていただいて、
そしてドイツのみなさんにお話しすることができて、本当にありがたく思っております。
ありがとうございました。


2012年
ネステレンコさんと福島を周って
10/28おしどりマコさん・ケンさんの放射線内部被(内容書き出し)


ネステレンコ氏の講演
「人が住んでいるところにもかかわらず、 福島は線量が高い。 想像以上に高い」
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)


<質疑応答前半>アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 10/20(内容書き出し)

二分する被ばくへの対処方とエートス上杉隆氏10/20
アレクセイ・ネステレンコ所長記者会見 (質疑応答後半・内容書き出し)



「正しい情報を普及させるために」
ベルラド放射能安全研究所・アレクセイ・ネステレンコ所長(動画書き出し)




おしどりマコさんのほかの文字起こしブログの一部

2013年
<情報と知識と選択肢>
情報があるのに出てこない。出ているものすら精査されていないという状況。
12/4おしどりマコさん(文字起こし)




<メディアが伝えない福島第一原発その1>
「事故処理費用実績・作業員・黒字決算」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その2>
「人員計画・地下水の汚染・建屋内のがれき撤去」11/1おしどり・木野龍逸 報道するラジオ(文字起こし)


<メディアが伝えない福島第一原発その3>
「東電の記者会見・4号機燃料取り出し・他」11/1木野龍逸・おしどり 報道するラジオ(文字起こし)


<甲状腺がん・男女比>
「28人のデータでカウントを間違えますか?」おしどりマコ8/21(内容書き出し)


<白血球の分画>
「いやいや、みんな丸ごと減ってるじゃないですか」おしどりマコ8/21(内容書き出し)


福一での冷却システム停電・原発事故と福島の子どもたち
4/13おしどりマコケン ラジオフォーラム(内容書き出し)


<1>「昼夜問わず放出してございます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)



<2>「ちょっと人数が多くないですか?」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


<3>「いろんなところに良い人と悪い人がいます」おしどりマコ&ケン
3/9子ども信州ネットキックオフイベント(内容書き出し)


2012年
甲状腺がんと積算線量「避難指定地域の道一本挟んだ隣」
おしどりマコさん10/1(内容書き出し)







福島で告訴したのになぜ東京で検査審査会になるのか?福島原発告訴団 強制捜査編(動画・文字起こし)

【福島原発告訴団】
「沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです」武藤類子さん3/1(文字起こし)

そして私たちの告訴告発は全員不起訴となりました。
現在ここ、東京の審査会に申し立てをしています。
11人の東京都議が検察の判断の是非を審査しています



また同じ日に郡山市市議会議員の蛇石郁子さんも下記のようにスピーチしています。

原発事故の告訴告発は不起訴になり、検察審査会に移っております。
東京都民から選ばれる議員の皆様には、ぜひ「あなたの愛する人が苦しんでいる」
そう思って審査に臨んでいただきたいと心から願っております。

よろしくお願いいたします。



福島で告訴したのになぜ東京で検査審査会になるのか?
私には意味がよく分からなかったのですが、その事についてのYoutubeがありましたので、
文字起こししました。





福島原発告訴団 強制捜査編  2014年2月5日
)

福島原発告訴団、団長の武藤類子です。
こんにちは。
私たち福島原発告訴団は2012年3月に結成されました。

事故によりおびただしい被害が起き、いまだに過酷な状況が続いているのに、
誰の責任も問われないまま全てが曖昧にされていく。

それではいけないと思っています。


2012年6月12日に福島地方検察庁に福島県民1324人で告訴状を提出しました。

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その後全国の方に呼び掛け、11月に第二次告訴という事になりました。
告訴告発に参加された方は、全部で1万4716人です。

私たちは「不起訴決定」についての説明を聞くため検察に足を運びました。
しかし検察は何一つ核心に触れることなく逃げ腰の言い訳を繰り返すばかりで、
私たちには納得できるものではありませんでした。

このような事でよいのでしょうか?
皆さんにも是非考えていただきたいと思います。

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2013年9月11日の北海道新聞です。
「全員不起訴 先に結論」という見出しですが、
始めから捜査に及び腰の当局が捜査をしているふりをして時間を潰し、ついに強制捜査を一度もせずに、
あらかじめ決めてあったかに思える、不起訴を表明していくまでの過程をレポートしたものです。
これが日本の司法なのでしょうか?

普通、多くの被害者を出した事件の場合、
すぐに検察や警察が動き、関係した企業は取り調べを受け、事業所は家宅捜索を受けます。



2012年12月2日
中央自動車道の大月ジャンクションと勝沼インターチェンジの間にあるトンネルで天井板が落下し、
9名が死亡する事故が起きた。

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12月4日、山梨県警は中日本高速道路本社など6か所を捜索し、
約550点の関係書類を押収した。

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2012年10月31日
金沢市のホテルで清掃会社の女性従業員が業務用エレベーターに挟まれて死亡した。
毎月点検していたエレベーターがなぜ暴走したのか?
石川県警は名古屋市のシンドラー中部支社と金沢市のメンテナンス会社を家宅捜索したのにとどまらず、
11月5日シンドラーエレベーター本社を家宅捜査した。

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2013年11月15日午後4時過ぎ
千葉県野田市二ツ塚の廃油精製工場で爆発があり、作業員二人が死亡。
16人が重軽傷を負った。
県警と野田市消防本部は16日業務上過失致死障害容疑でセンター内の現場検証をした。
さらに県警捜査1課などは21日午後業務上過失致死の疑いでエバーグリーン本社に家宅捜索に入った。

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海渡雄一弁護士:
強制捜査というのは、犯罪が行われた時に証拠があると思われる場所に、
警察や検察庁が裁判所の令状を取って踏み込んで関連する証拠を全部押さえていくという事なんですけれども、
通常こういう大きな事故が起きた時にはですね、直ちに事故現場を保全する必要がありますから、
すぐ強制捜索が行われるケースが多いです。
そういう例が最近にも笹子トンネルの事件なんかでもあったと思うんですけれども。

今回の場合確かに「すぐに強制捜索しにくかった」という事情としてはですね、
「事故の収束作業をしていた」という事があると思うんですね。
ま、時期を逸した部分があるかもしれませんが、
でも、刑事告訴告発が行われた段階で、
東電の本社なり福島の発電所の中に重要な資料は全部あったわけで、
それを直ちに抑えるという作業は出来たと思います。


武藤:
私たちが納得できない点は他にもあります。
私たちは福島地検に告訴をしました。
しかし、突然の「移送」という手続きのために結論は東京地検から出されました。
この点についても納得できません。


海渡雄一弁護士:
「移送」というのはですね、非常に突然行われた訳ですけれども、
何度も私たちは、もともとこの事件は福島の地検に告訴していて、
それは仮に不起訴になった時もですね、
福島県民から選ばれている検察審査会でこの審査をしてもらうという事が想定されていたというか、
万が一の時にはそうしたいと、その意向もはっきり検察庁には伝えていました。
「この証拠は必ず福島地検でやって下さいますね」と、
ま、東京地検と共同調査になっていましたから。
で、福島地検ではどう言ってきたかというと、
「東京地検に告訴告発されたものは東京地検で判断する」と。
「福島で出されたものは福島で判断する」というふうに言われていました。

それが突然福島から東京に移送して、そしてその直後に両方まとめて「不起訴」という事にしたわけで、
これは、「検察審査会の場所を福島から東京に移す」という事を唯一の目的としてなされたものだと思うんですね。
そういう意味で福島県民と、やっぱり東京都民とではですね、
この事故の深刻さという事についての認識に違いがあると思うんですけれども、
その点を見越したうえで、検察審査会で検察庁が敗北しないようにするために無理やりやった。
本当に許し難いやり方だったというふうに思っています。


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武藤:
福島第一原発への現場検証も東京電力本社への家宅捜索もないまま
検察は私たちが告訴をした2年3か月後の2013年9月に不起訴処分を出しました。
私たちはこのような事は到底納得できません。

2013年9月9日の不起訴決定を受けて
福島原発告訴団は検察審査会への申し立てをしています。
「起訴相当」にむけて皆さまのご支援をお願いいたします。









「福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 」被害者証言集会 2014/03/01 文字起こしブログ

【福島原発告訴団】
「沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです」武藤類子さん3/1(文字起こし)


【手紙:伊達市】
「今日ここに言葉を寄せる事でさえ身構えてしまいました。 それだけ相手は大きいのです」
福島原発告訴団3/1(文字起こし)


【自主避難:鏡石町→北海道】
「『考えたら避難なんかできない。何も考えず娘の将来だけを考えよう』と自分に言い聞かせました」
福島原発告訴団3/1(文字起こし)


【焼却:下水汚泥・除染廃棄物・放射能汚染物】
「放射性汚染物を市民の生活圏で焼却処理をするという、世界でも例のない試み」
福島原発告訴団3/1(文字起こし)


【県内避難:中通り→会津若松】
自主避難者は「勝手に避難した」って言われて、何の権利もない。福島原発告訴団3/1(文字起こし)







<高濃度汚染物焼却>「鮫川村の焼却施設住民の了承受け運転再開へ」←了承した住民とは数十名のお爺さんたちのことです。

事故で停止の鮫川村の焼却施設、住民の了承受け運転再開へ

FNNLocal 2014/03/17



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放射性物質を含むわらを燃やす福島・鮫川村の焼却施設は、住民の同意を得られたため、­
18日以降、運転が再開されることになりました。
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環境省は、鮫川村の住民の代表に、焼却施設の試験運転の結果などを説明し、
本格運転の­再開に理解を求めました。
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これに対し、住民側は、安全策が講じられたとして、運転再開を了承しました。
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鮫川村の焼却施設は、2013年8月、一部の施設が爆発事故を起こし、運転を停止して­いました。
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鮫川村の大楽勝弘村長は、
隣接の市町村の理解をもらってからの稼働になると思います­」と述べた。

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環境省と村では、18日以降、運転を再開することにしている。

ーーー

これで本当に「住民の了承を得た?」

住民の了承を受け運転を再開するようですが、
了承した住民は代表ということです。
代表とは?どうやって選ばれた住民なのでしょうか?
うしろ姿から察するところ、若いお母さんやお父さん、またはおばさんやお婆さんはいません。
おじさんもいないかな・・・
お爺さんばかりに見えます。
そしてその人数もとても少なく見えます。
画面に映っているだけで一体何人ぐらいいるのか?
(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)
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画面に映っている鮫川村住民代表は25人
画面上では手を上げなかったように見えた人は4人(水色の枠で囲みました)
前と横に座っている環境省などの人は映っているだけで11人

これって、密室で決めていると言えませんか?
8000ベクレル/kg以上の放射性物質で汚染されたわらを燃やすのに、
今更放射性物質を吸い込んでもあまり影響がなさそうなおじいさま方ばかりで決めているように見えます。

鮫川村の本当の住民は知っているのでしょうか?
そして、風向きで飛んでくる近郊の住民は知っているのでしょうか?
こんな内輪の説明会が許されるのでしょうか?

高濃度の放射性物質を排出法の網にかからない小さな焼却炉で燃やすというのに、
日本中の国民が知っていなくてもいいものなのでしょうか?
何百年も消せない放射性物質をばら撒くというのに、
こんなお爺さん数人達だけで決めてもいいのでしょうか?

これほどまでにも日本は野蛮だということを、世界の国々にも知ってほしい。

最近本当に思います。
日本が先進国だなんて、ウソだったんだって。






「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
これは鮫川村というところ。
福島県のちょっと県南の方に入っていくんですけれども、
そこに突然降ってわいたように8000ベクレル/kg以上の農林関係の廃棄物ですね、
それを燃やす焼却場が、焼却実験炉が出来るという事が分かったんですね。
そしてこれは、実に水面下でずっと進められていたんだそうです。


【焼却:下水汚泥・除染廃棄物・放射能汚染物】
「放射性汚染物を市民の生活圏で焼却処理をするという、世界でも例のない試み」
福島原発告訴団3/1(文字起こし)

私の自宅から2km以内の鮫川村にも焼却炉が秘密裏に建設されました。
地権者を含む30軒のみで決定され、わたしたち村以外の人間は排除され続けています。
反対運動もむなしく強行に稼働されましたが、その直後に爆発事故を起こし、
遂に計画後1年も稼働が遅れる結果となりました。
建設目的は他市町村で仮焼却施設を進めるために安全データをとる事でしたが、
鮫川村の実験治験結果を待たずに、すでに各地で建設が進行しています。
鮫川村の実証実験はすでに意味を失ったにもかかわらず、
再稼働に向けて外周工事を行い、現在試験焼却を行っています。



(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)

そして問題はこれ、
ひとつ大きい問題は福島県内の焼却物の実験施設を鮫川村という所で始めようとしていると。
しかもそこに配備される焼却炉というのはですね、
199kg/時という、非常に小さなものを何十個も並べてですね、
これは要するに排出法の網にかからない奴。

鮫川村というのはこういう位置にあります。
いわきのすぐ隣。
あるいは、茨城県のすぐ北側にある。


「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)

29日に鮫川村に放射性廃棄物の焼却施設。
これがひどいんです。
環境アセスをしなくてもいいということを、環境省が法の抜け道をつくって、
自ら住民の反対を押し切って稼働させた焼却施設があるんです。
そしたらこれが爆発したんですよ、実は。29日に。
コンベアーの部分がですね、まだ原因を環境省も発表していませんけど、
3mにわたって、ステンレス製の砲艦が爆裂して裂けてしまいました。
あれだけ住民、これは鮫川村の地権者も反対をした。
あるいは北茨城市の市長さんも反対した。
我々いわき市議会も「おかしい」ということで問題にしてきた。

そういう周辺住民の声を押し切って環境省がそういう事を今福島県内でやっております。
それが爆発しました。
これこそ見過ごすわけにはいきません!






ー追記 運転再開!ー

鮫川村の大楽勝弘村長は「隣接の市町村の理解をもらってからの稼働になると思います­」と言った。
1日しか経ってないけど、隣接の市町村はOKはもらったのか?
本当に?
じゃあ、その隣接の市町村はそこに住む住民には説明したのか????



爆発事故後に運転停止していた鮫川村の焼却施設が運転再開

FNNLocal (福島14/03/18)

2013年8月の爆発事故のあと、運転を停止していた、福島・鮫川村の焼却施設が18­日、運転を再開しました。
遠藤衛「こちらが事故のあった焼却施設です。7カ月ぶりに今日から本格的に焼却を開始しました

運転を再開したのは、環境省が、鮫川村の青生野(あおの)地区に建設した焼却施設です。
この施設は、村内で出た放射性物質を含む稲わらなどを焼却処理するもので、
2013年­8月の稼働から、わずか10日後に爆発事故を起こし、運転を停止していました。

原因は作業員の人為的なミスで、
環境省は確認マニュアルを一部見直して、再発を防ぐた­めの改良工事を行うとともに、
住民の理解を得たことから、運転を再開したとしています。
焼却施設は、今後1年7カ月稼働し、450トンを焼却する計画で
環境省では、施設内­や周辺の放射線量についても、随時ホームページで公表することにしています。








<禁断のラジオ:前半>汚染水漏れ・ヒューマンエラー・都知事選・他「なにがベース電源だ。バカたれがほんまに」井筒とマツコ3/13(文字起こし)

井筒とマツコ 禁断のラジオ(文化放送)
2014年03月13日


パーソナリティ:マツコ・デラックス、井筒和幸


寺島:
今週もはじまりました禁断のラジオ。
まずは素敵な方々をご紹介いたします。
映画監督の井筒和幸さんです。

井筒:
はいはい、はいはい、帰ってきましたで。
東北に行ってたんですよ僕。

寺島:おっ!コラムニストのマツコ・デラックスさんです。

ー略(チョコ配りながら下痢のはなし)ー

マツコ:
あのね、やっぱり正露丸っていうのはすごい薬だよね。
しばらく待っている止まるもんね。

寺島:映画パーソナリティーのコトブキツカサさんです。

コトブキ:よろしくおねがいします。

寺島:
さて、メールを頂いています。
岩手県にお住まいの方ですね。

東日本大震災から3年目の節目。
震災直後から国や政治家の腰の引けた対応には幻滅して信頼は失せてしまいました。
あのあと私は人間らしい行動をしているかが判断基準になりました。
現在の自民党政権は当時の民主党政権から「一緒に政策を」と打診がありましたが拒否。
実は自民党歴代総理の一人、鈴木善幸氏の故郷は岩手県の沿岸の出身。
早い話、先輩の故郷が壊滅しているのに、見ようとしないではないですか。
怒りの3年間でした。どうか訓読入れてくれませんか。

というふうに言っていますね。
おそらく政府からしてみると「頑張っている」というんですが、
地元の方、もしくはこの方も岩手ですけど、
そういう方からしてみると「全然やってないじゃないか」と。


井筒:
「やってない、やってない」ってみんないうてたわ、口々に。
僕ね、福島も行きました、仙台も行きました。盛岡にも行きました。
みんな同じ事言うてた。
もうね、福島の人は東京の人は誰もかまってくれない事についてムカついてガーガー言ってた。
もう、分かってないのよ、つまり本人たちも、どこがどないなっているのか。
どこがどないなっているのか分かっていなことに対してね、
「コントロールしてまんねん」とかね、そういう言い草をいうて、
それでね、オリンピック勝ち取ろうとかね、バカじゃないのかって思うよ。



寺島:2020年にはね、オリンピックが東京で開かれるのが決定しましたが、

井筒:勝ち取るためにウソ付いてるんだから

寺島:
当時安倍総理が言いましたもんね。
完全にコントロールされている」と。


井筒:なんにもしてないね

寺島:
ね、もうあの時から分かってたんですけど、
「全然コントロールされていない」という見方をする方が沢山いらっしゃいますね。

マツコ:原発、普通に推進推進推進推進って、ずっと言ってるね、

寺島:
この後ですね、「東日本大震災から3年」というところでお話をしたいと思います。
それではですね、今日もこちらのコーナーに行きましょう。

「井筒監督の訓読入れたろか」

東日本大震災から3月11日で丸3年が経ちました。
あの時の事を「忘れちゃった」なんていう方は、恐らく一人もいらっしゃらないと思うんですけれども、
最新この震災関連のニュースもですね、以前ほど報じられなくなってきたっていう事も言われています。
ただ、被災地では今でも仮設住宅での生活を余儀なくされている人達もいるわけですね。
まだまだ、その復興復旧には多くの時間というものを費やしています。

特に福島ですね。
この原発事故、ここからですね、先ほど監督もおっしゃいましたけれども、
何か、原発に対する日本人の危機感っていうのが薄れていく一方で、
でも、今でも、こうやって放送している今でもですね、
もうどこかに汚染水が漏れちゃっているという状況です。



井筒:もう、漏れまくってるんじゃない。

寺島:
そんな中2月の20日です。
福島第一原発の敷地内に置かれた汚染水のタンクからですね、水が大量にあふれ出ているのが発見されました。
これは、タンクに入る汚染水をコントロールするという役割の弁がですね、開きっぱなしになっちゃった。
で、10数時間にわたって、満水のタンクへの汚染水がそそがれ続けて、


井筒:思いっきり出とったんや。

寺島:
溢れた汚染水は110トン。
この110トンというのは、一般家庭の浴槽だと、よくたとえられるんですが、
およそ500杯分。


井筒:言われても分からないけどね、実はね。

寺島:そうですね、じゃあ、500杯と言われてもね。並べたこともないし。

井筒:誰も分からないもん。

寺島:
で、検出された放射性物質の量がですね、1リットル当たり、これはβ線という種類で、
2億3000万ベクレルと言われていますね。

井筒:分からんとも言われています。

寺島:
でこの、2億3000万ベクレル、2億4000万ベクレル1リットル当たりというのは、
たとえばその原発事故後に見直された飲み水、飲料水の中の放射性物質で、
ま、ここまでだったら許されるという量が10ベクレルなんですね。
1リットル10ベクレルだったら、

コトブキ:全然アウトやん

寺島:1リットル10ベクレルだったらまあ、、それぐらいだったら飲んでもいいでしょうと。

コトブキ:え?

井筒:1リットルで10べくれるやったら、まあまあ飲んでええと。ほっほ~覚えとくわ。

寺島:で、今回漏れたのが1リットル2億3000万ベクレル、2億4000万ベクレル。

井筒:いちいち喫茶店でも「これ何ベクレルや?」いうてもええよね。

マツコ:
これ110トンで2億4000万ベクレルじゃなくて、1リットルで2億4000万ベクレル入っているものが、
110トン漏れたんだよね。

井筒:大変ですよ、もうこれは。

マツコ:110トン

コトブキ:普通は何?1リットルで10ベクレルなんですか?

寺島:だったら飲んでも大丈夫でしょうと言われているもの。

井筒:そんなもん、これガ―――って、誰かがのんだら、0.1秒で即死やんか、これ。

コトブキ:飲めませんって。

井筒:いやこれ、あぶないですよ。

寺島:
とんでもない。
ま、去年の8月、オリンピック招致合戦の最中にですね、やはり同じような事があって。

井筒:最中にね。

寺島:
1リットルあたり8000万ベクレルの汚染水、これが300トン漏れたことがあったんですよ。
この時は大騒ぎ

井筒:大騒ぎしているのに「日本はコントロールされてる」って言ってるんだもん。

寺島:だから今回単純計算すると、その3倍の濃さ。

マツコ:3倍ですね、2億4000万という。

井筒:
でも、もっと肝心なのはさっきの話やろ。
1リットルで10ベクレルが飲める範囲やいうて、それのどんだけ倍やねん、これ。

マツコ:
10と2億4000万って比べようがないし!
10と2億4000万って、もう分かんないもん。

井筒:分かるよ俺は。

コトブキ:分かりますか。

マツコ:10と2億4000万はわかるわよ。

コトブキ:そういう事じゃなくて、

マツコ:10と2億4000万が分からないって言うから、

ー略(2億4000万についてなんだかんだ)ー

井筒:
だからそれ位数字遊びをあきれ返ってしたくなくなる位に、もうあきれ返るっていう話でしょ。
ダメだよこんなのほんまに。
誰か操作したっていう話も出てまんがな、これ。

寺島:
ですからね、機械のトラブルじゃなくて、人がしでかしてしまった事をヒューマンエラーっていうんですけれども、
となるとですよ、やっぱりかなり現場で働いている、作業をしている人たちが疲れちゃっているって言う。

マツコ:「出てないや」と思って、開けちゃったっていう事でしょ、だから。

井筒:
注水する配管の3個の弁のうち1個が2度にわたって誰かによって操作されていたかもわからん
って発表してた。

寺島:「かもわからない」って。

コトブキ:え?「誰かのせいってことを?」

寺島:可能性もあるっていう事ね。

マツコ:
漏れてたから、管から漏れてたからこれじゃあダメだと思って閉めたんだよね。
それを二回開けちゃったと。
だからちゃんとそれが伝達されていたのかとか、

井筒:開け閉めも分からんのか・・・

寺島:
あとね、アラームが鳴るんですよ。
「いっぱいになっちゃって漏れてますよ」みたいなアラームがあるそうです。
鳴ってるんですよ。
鳴ったんだけど、「あれ、故障かこれ」っていう…。


コトブキ:はぁぁぁーーー!

マツコ:
だから、本当に故意にやっていたとしたらもう大問題だけど、
もっと問題だよね。
その意識がもうよく分かんなくなっちゃっている状態で仮に労働していたとしたら、
アラームが鳴っている事すらぼやーっとしている状態だとしたらもっと大問題だよね。


井筒:
この間もね、福島の漁協もものすごく怒ってはったけど、
ついこの間ですよね、魚からすごい高濃度の汚染魚がいっぱい、だから見つかったわけよ。
見つかったというか、揚げたらそういう事だった訳よ。
そんなものさ、どこの市場に出すんですか。
自分たちでも食べれない程のものを。
全部放棄や。
福島の魚なんか売れないわけよ、これ。
日本中がまずいわ、こんなもの。
こんなことがなんだか分かってきてるのにね、何の対応もしていないからね。


寺島:
で、妙な事にですね、先月の26日には、
突然福島第一原発の1、2号機の中央制御室。
あの全部が停電して真っ暗な中、懐中電灯で照らして数値をみてね、
そこのわきにペンかなんかで数値が書いてあったのをご覧になった方もいらっしゃるかと思うんですけれども、
そこを急に公開した。

井筒:公開したんだ。

マツコ:アレ何の意味があるんだろうね。

井筒:今まで公開していなくて、急にここにきて公開。

寺島:
だから一方では、「公開できるほどの余裕ができた」みたいな見せかけをしたいのか?
だけども一方では先ほど申し上げた通り、なんかヒューマンエラーが出てきている。
あともうひとつ困ったことに、ベテラン作業員がどんどん減っているんだそうです。
現場監督の方な人たちが。
何故か?って言ったら、線量がどんどん身体に溜まってきちゃっているわけで。

マツコ:もうそれ以上いちゃいけないってなっちゃうわけだ。

コトブキ:あーー。

井筒:いかれへん。

寺島:
5年間で100ミリシーベルトっていうふうに決められているんですけれども、
そこに近付いてきてしまっている。
そうすると、現場で目配りする、
これ単純に言うとですね、3000人の作業員がいたとすると、
最低でも現場監督のような人達は、目配りするような人達は、その1割ぐらいは必要だ
って言われているんです。

井筒:いないんだ、もう・・・。

寺島:その、熟練した人達がもう。おそらく不慣れなんでしょう。

マツコ:
本社でぬくぬくしている人の中には、だってみんな東電って原発から行くんだもんね。新入社員で。
だから、経験している人達はいっぱいいる筈だよ。

井筒:
行ってきてそれで嫌なら辞めたらいいじゃない、ね。
これ、2年も3年も経ってて、歯がゆい話やね、これ。
だって問題ってこれしかないんで、今日本で。

マツコ:監督、あれどう思った?

井筒:なにが?

マツコ:
私ね、もう都知事戦が終わったから言えるけど、
宇都宮さんだけだったらよかったのよ、あの主張だったら。
やっぱりさ、細川さんがさ、要はあれ政争道具に使った訳じゃん、福島を。

井筒:そうだよあれね、いうだけ言って。

マツコ:
もうそれだけじゃん!
あれでさ、ちょっとなんかさ、逆に興ざめしちゃった人多くない?
その原発問題に対して。

井筒:だからあれで余計話を隠してしまいやがったのよ。

マツコ:そうなのよ。なんかさぁ。

井筒:小泉と細川で。

マツコ:
アレ言いたかったんだけど、選挙中だからいろいろといえないじゃん。
だから言わないでいたんだけど、
なんかあれをやられた事で全然嬉しくなかったんだよね。
何かこれ、余計問題をさ、誤魔化してない?って言う

井筒:盗みやがったんよ。

マツコ:うん、もう本当やだった。

井筒:
あのかきまわした揚句に、その濃度を薄めやがったのよ。
ものすごく大事なことを。
「福島の原発どないすんや」いうことと、もう「沖縄の事」と二つしかないんですよ、日本の国って。
他に別になんにもないの。
靖国の参拝もへったくれもあるか、そんなもの。


福島に今ある1,2,3,4。
ね、4号機はなに、ガタガタガタ型あっちからこっちへ取り外ししてるよね、使用済み燃料。
あれはどこまで進んでるのやろうか?
あるいははたまた1,2,3の中で、
どれだけが溶けまくってどないなってるのかなんにもわかってない状態やいう事をね、
毎日のように言えよ。

さすがに最近東京でももう人が逃げなくなったもんね。
芸能人でもさ、すぐ何か田舎に逃げおったやついっぱいおったからね。

寺島:いらっしゃったみたいですね。

コトブキ:みたいね。

井筒:あたりまえじゃん。

コトブキ:ちょっと、なんで僕に言わせようとするんですか。

井筒:いたみたいですね、いうから。

コトブキ:聞いた話だとね、芸能人の家族の方とかね、

マツコ:
私、次の日収録してたから。それもどうかと思ったけどね。
今だからいろんな法案をさ、バッカみたいに通しちゃってるじゃない。

井筒:治安法案ばかりとおしやがってね、

マツコ:こんなこと、集団的自衛権どうのこうの言ってる前にこっちだろうと。

井筒:何にも出来てないんだから、コントロールが。

寺島:
ですからあの、この前もエネルギー基本計画のね政府の原案というのを取りまとめましたが、
そこにも、原子力はベースの、簡単に言ってしまえば「ベース電源だ」って、

マツコ:
だからさ、いろんな主張があってよくって、それも主張だけど、
「これどーにか分かってからそっちを言えよ」っていう話だよね。
いま言う、っていうのがすごいわ。

井筒:なにがベース電源だ。バカたれがほんまに。

マツコ:大臣がNHKに出て言ってたよ、この間も。

井筒:手こぎで発電しとけ、アホ!







「全ベータ2億3000万ベクレル/リットルが100トンこぼれました」
東京電力臨時記者会見2/20(文字起こし)


事故から3年 相次ぐミス 作業員が語る疲弊する現場3/10報道ステーション(内容書き出し)
原因は“人為的ミス”
温度計に規定以上の電圧をかけたために壊れたのだ。
その翌日(2月19日)には
1リットル当たり2億4000万ベクレルもの超高濃度汚染水が100トンも堰の外に漏れた。
これも“人為的ミス”と見られている。
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閉めておかなければならなかった3カ所のバルブが全て開いていたため、
汚染水は本来のタンクではなく、ほぼ満杯だった別のタンクに入ってしまい溢れてしまったのだ。


「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)







井筒とマツコ 禁断のラジオ(文化放送) 2014年03月13日 文字起こしブログ

<禁断のラジオ:前半>汚染水漏れ・ヒューマンエラー・都知事選・他
「なにがベース電源だ。バカたれがほんまに」井筒とマツコ3/13(文字起こし)


<禁断のラジオ:後半>田村市都路地区避難指示解除
「なんかさぁ、人柱にされてる気がするんだよね、住民の人が」井筒とマツコ3/13(文字起こし)





<禁断のラジオ:後半>田村市都路地区避難指示解除「なんかさぁ、人柱にされてる気がするんだよね、住民の人が」井筒とマツコ3/13(文字起こし)

井筒とマツコ 禁断のラジオ(文化放送) 2014年03月13日


15:01~文字起こし部分のYoutube→ http://youtu.be/aPLrLo768TM?t=15m01s

寺島:
で、その一方で、避難されている方はどういう状況にあるかというと、
これは限られた区域ではあるんですが、
政府と福島県の田村市がですね、先月23日に

井筒:うん、なんだか言ってましたね。

寺島:
東京電力福島第一原発事故で避難指示解除準備区域となっていた、
田村市の都路という地区の住民と意見交換会を開きました。
国はそこで除染などで正確環境の回復が進んだとして、
4月1日に、この都路地区の避難指示を解除する方針を示しました。
この避難指示解除は事故後初めてで、福島の復興は新たな段階に入るという、


井筒:
新たな段階に無理やり入っとんな、これ。
これ大丈夫ちゃうよ。


寺島:
何より住民の方々が心配してましてね、
去年6月に国は「除染がこの区域に関しては完了した」というふうにしました。
田村市などは去年の10月に「11月1日の避難指示解除をどうでしょう?」と住民側に提案しました。
でも、住民の方達は、「いやいや、放射線量とか賠償打ち切りの不安があるから、まだ嫌よ」と
「解除はどうかな」って言ってた。
そして今回また新たに解除する方針を示したて、これじゃあ誰が決めるか?って言うと、
安倍総理を本部長とする原子力災害対策本部が正式決定

マツコ:
なんかさぁ、人柱にされてる気がするんだよね、住民の人が
要は「住める安全なところです」っていうジェスチャーのためにさ、

それだったら、「住みたい方はどうぞ」でいいけど、
そうじゃない人に対する補償だったりとか、どこかに移住するなら正式に、というのもやった上で、
「『帰りたい』っていう選択もあります」って。
例えばおじいちゃんおばあちゃんとかだったら、
「もうそういう事は嫌だから、多少ちょっと怖くてもそこに住みたい」っていう人もいるかもしれないじゃない。
でも若い人達はそうじゃないでしょ。

井筒:うん。

寺島:特に子どもなんかはね、小学校も移って2年も経てば「そっちがいい」って。

マツコ:
だからそっちでちゃんと生活ができる補償をしてあげる方が、合ってない?
「どうぞ帰れるようになりました」って言われたって、

井筒:
除染完了だなんて、いや完了なんてしてませんよ
そんなもの毎日のように、目に見えないものがどんどん飛んできてるんだから。

まだ水入れまくって、

寺島:そうですよ。ずーっと出てるんですよ。

井筒:入れまくって、冷やしまくって、入れまくって、冷やしまくってをやってるわけでしょ。

コトブキ:汚染水がどんどん増えているから、

井筒:何にも変わってないもん。

マツコ:なんとなく上にペラペラって被せているだけよね。

コトブキ:被せている、あんなもの関係ないよ。

井筒:
だから言うてんのや、もうお前ら参議院も衆議院もあそこにプレハブ建ててもらって、
そこで会議せいよ、毎日。
毎朝周りの住民からしろーい目でみられたらええやないの。
どこが解除、除染処理進んだっつうの?ウソばっかり言ってるのや!これ。
絶対嘘ですよ。
再稼働もへったくれもないな。


寺島:はい、残念ながらそろそろお時間となりましたね。

井筒:逃げなかったもんね、芸能人な。

コトブキ:知らないですよ、そういうのは芸能人っていうか一般の方も含めてですよ。

井筒:誰が逃げたの?

コトブキ:
誰が逃げたとかそういう事じゃないんですよ。避難された方もいらっしゃると。
僕は、なーんにも問題ないと。

井筒:誰も問題にしてないよ(笑)

マツコ:
問題にはしてないじゃない。
あんたが「問題だって思っている」事がバレたわね、今。

コトブキ:
いやいやいや。「逃げた奴がいる」みたいなちょっと嫌な、監督それは嫌なフレーズでしたよ(笑)
監督がね、ミスリードしましたよ、ちょっと。

井筒:そうか?

コトブキ:「逃げた奴がいる」ちょっとイメージが良くない

井筒:逃げた奴がいるんじゃないかって、

寺島:そろそろ〆ましょうか、ちょっとね。






田村市都路地区

【福島原発告訴団】
「沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです」武藤類子さん3/1(文字起こし)

田村市都路(みやこじ)地区は最初に避難区域が解除されます。
4月には学校も元に戻ります。
避難先からバスで40分かけて通う子どもたちがいます。

【焼却:下水汚泥・除染廃棄物・放射能汚染物】
「放射性汚染物を市民の生活圏で焼却処理をするという、世界でも例のない試み」
福島原発告訴団3/1(文字起こし)

4月からの避難指示解除が決定されてた田村市都路(みやこじ)地区は、
県内最大規模の焼却炉建設計画が進められており、
県内各地から放射能汚染物が持ち込まれ、処理されることになっています。
近くには小学校があり、4月から子どもたちが通うため、
親御さんたちから排ガスへの不安の声があがっています。
焼却施設は帰還の妨げになるうえ、農業への被害も避けられないとして、
地元では建設阻止のため反対運動が持ち上がりました。


2012年4月
福島第1原発事故:田村市と川内村で警戒区域を解除




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井筒とマツコ 禁断のラジオ(文化放送) 2014年03月13日 文字起こしブログ

<禁断のラジオ:前半>汚染水漏れ・ヒューマンエラー・都知事選・他
「なにがベース電源だ。バカたれがほんまに」井筒とマツコ3/13(文字起こし)


<禁断のラジオ:後半>田村市都路地区避難指示解除
「なんかさぁ、人柱にされてる気がするんだよね、住民の人が」井筒とマツコ3/13(文字起こし)






ー追記(毎日新聞記事)ー

記者の目:
東日本大震災3年 国との交渉注意点=藤原章生(郡山支局)

毎日新聞 2014年03月18日 東京朝刊

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解除決定を前に、国からの説明に聴き入る福島県田村市都路地区の住民たち
=2014年2月23日午後1時47分、須賀川理撮影

 ◇政府の言葉の裏考える
福島県田村市の都路(みやこじ)地区東部が4月1日、同県内11市町村で初めて避難区域の指定を解除され、
東京電力福島第1原発事故による避難者の帰還が実現する。
避難者には国の決定を喜ぶ人もいるが、不満を漏らす人も少なくなく、
毎日新聞の全世帯アンケート(1〜2月、回答率73%)では
47%が「来春以降」への解除先延ばしを望み、「今春」は39%だった。
避難区域は今後も川内村、楢葉町など国の除染を終えた市町村から解除される見込みだ。
これから交渉する住民のためにも、都路で感じた解除に向けた国の手法に対する五つの注意点を書いておきたい。

第一は、国が示す言葉の裏の意味を考えることだ。

 ◇会合前に戦略練っていた国
都路地区東部は117世帯が暮らした阿武隈山地の集落。
国が解除を明言したのは2月23日の住民説明会だった。
早期解除を望まない住民の反対理由は、山の幸・川の幸の放射能汚染への不安や不十分な除染
買い物や医療を頼ってきた太平洋側への交通の遮断、精神的賠償の早期打ち切りへの不満など多岐にわたった。

会合の後半、「話は尽きた」と言いたげに国側が「4月1日解除」を提案し、説明会は終わった。
急テンポの決着をいぶかった私に、参加官僚は「官僚は頭がいいんですよ」と応えた。
住民をばかにしたのではない。国が会合前に戦略を練っていたことを暗に示すものだった。

昨年6月、国は除染直後の会合で住民に「お墓参り、お祭りのため」と避難区域での特例宿泊を自ら打診した。
住民の多くは「夏だけの話」と思ったが、事前の相談もなく「8〜10月」という長期宿泊に変わった。
これは判断の期限が迫る10月に提示する、避難区域「11月解除」案の布石だった。
この案は住民の反発で取り下げられたが、
「皆さん、夏は帰りたいでしょう」という言葉の真意を住民同士で議論することはなかった。
「国は何でも後出しする」と住民が怒ったのは、秋も過ぎた頃。
住民は国の言葉の裏を問いただす必要があった。

二つ目は住民の分断だ。
夏にはのんびりしていた住民たちが、昨年末ごろから厳しい言葉を吐くようになった。
「解除反対と言うと『賠償金目当て』と言われる」
「もうこの地域は仲の良かった前のようにはなれない。みんな互いの顔色をうかがっている」

 ◇住民の分断が決定を後押し
都路東部は4地区に分かれる。
年明けに1地区が4月解除を求め、
比較的放射線量が高い他の2地区が再除染と解除の先延ばしを求め、残る1地区は方向性が出せずにいた。
国と市は1月、住民との会合を地区ごとに開いたが、解除時期が話し合われたのは「容認派」の1地区だけ。
2月23日の住民説明会で国が一気に決めた「4月解除」には、「容認派」の声が大きく影響した。
結果的に住民の分断が解除決定を後押しした形となった。

第三に、国のシナリオがある。
2月23日の説明会での解除決定の流れは芝居のようだった。
「解除が望ましいと提案したら、(他地区の住民から)脅しととれる反応があった。国の判断を」
と住民側から提案が出ると、それまで黙っていた内閣府の役人らが突如、憲法22条の居住権を持ち出し
「国を挙げてできるだけのことをした。4月1日解除が適当」と、解除を既成事実化させるせりふを連発した。
まるで棒読みだったが、ある程度のシナリオがあったと、政府関係者が認めている。


一部住民の呼びかけで国が一気に決める。
これに対抗するには、地域で弁の立つ進行役を選び、
住民同士で妥協点を決めて、政府決定に異議を挟むシナリオを用意しておくなど戦略を考えるしかない。

第四は住民の諦めだ。
「どうせお上が決める」「何を要望しても国は『検討する』だけ」。
4月解除の決定に住民が異論を挟めなかった底には、こうした諦めがある。
だが相手は公務員。
住民に奉仕する人々であり、遠慮は禁物だ。

長い仮設暮らしで「自分を小さく感じる」住民もいるが、
国策の原発で自然と暮らしを奪われた住民は落ち度のない被害者だ。
公務員を使うつもりで会合に臨めばいい。

最後の第五の注意点は会合の非公開だ。
都路の説明会は昨年6月から公開されたが、環境省や県主催の会合は非公開が目立つ。
「住民から自由な意見を聞くため」や「慣例」が理由だが、
住民は自らの状況や議論を第三者に記録させ、全国から助言を得るため、公開を求めるべきだ。

以上、五つの視点が、この先「解除」や「中間貯蔵施設」を国と交渉していく各地の住民の一助になればと思う。









「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)

フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会
2014年3月15日  日比谷野外音楽堂


文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/59jT_fyfVoE?t=1h5m27s


次の方は本名ではありません。
「なすび」という方です。
被ばく労働を考えるネットワークからお越しいただきました。


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被曝労働の報告 なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)

みなさんこんにちは。
被ばく労働を考えるネットワークのなすびと申します。

私たち被ばくどうどうを考えるネットワークは福島原発事故のあと、
収束作業の労働者や除染作業の労働者の労働相談を受け、労働争議に取り組んでいます。
重層下請構造のもとで、これらの労働者は賃金や危険手当をピンハネされて、
そして、突然の一方的な解雇や使い捨てにされ、ひどい労働環境の中で仕事をしてきました。

今取り組んでいる労働争議の一例をちょっとだけお話しますと、
汚染水にまつわる仕事についている労働者がいます。
彼は1日8時間の労働以外に朝残業2時間、そして晩に残業2時間
1日12時間の作業を毎日強制されていました。


放射線作業というのは危険労働ですから、
1日2時間以上の時間外勤務というのは労働安全基準法の違反行為です。

それを日々、毎日強制されていました。

そして彼の話によると、政府のロードマップ、それから政治的なスケジュール、
そして、東電からの強い意向によって、毎週毎週ノルマがきつくなったというふうに言っています。

で、彼は「本当にもう体がしんどくて動けない」
「もう毎日こんな仕事なんかできない」というふうに訴えて、
「仕事ができない」という抗議を具体的に示したところ、
その下請けの社長から、即日の解雇、そして宿舎からの即日の退去を要求されました。

で、これもですね、
解雇は1カ月前の解雇通知が必要ですので、違法行為です。

そのような様々な労働相談と労働争議を今私たちは取り組んでいます。
そしてこの2月3月は、被ばく労働者統一春闘というふうに位置づけまして、
多くの労働者からの要求をとりあげてひとつの統一要求を作りました。

で、昨日東京電力と除染作業の元請けの一つである前田建設工業に対して、
その統一要求書を提出して、回答を要求するという行動を行いました。

で、社前で抗議行動を行いました。

午後からは関係する厚生労働省、経済産業省、環境省に対して同様の要求書を突き付け交渉を行いました。

ただ、この収束作業や除染作業というのはそういう劣悪な労働環境であるという事だけが問題なのではありません。
それらは被ばくを前提とした労働であるという事が最大の問題です。

今収束作業の労働者は多くの人が累積被ばく20ミリシーベルトで解雇されています。
もちろんそのまま即解雇という事自体も問題なんですが、
20ミリシーベルトという数値がどういう数値か?

これは同じ割合で被ばくをしていけば、
「毎年0.1%ずつ癌になって死亡する人が増える」そういう割合です。


「なんだ、0.1%か」というふうに思われる方もいるかもしれません。
しかし今収束作業に入っている労働者は、1日3000人います。
その0.1%と言えば3人。
その3人は他の仕事をしていれば死ななかったのに、
収束作業に入った事によって「死ぬ」という事が予定されている3人なんです。


被ばく労働というのはそういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです。
これを非人間的な労働と言わずしてなんと言いましょうか!

その一方で「被ばく労働を止めよう」というのは実は簡単な事です。
でも、今、そういうふうに言ったら、
あの福島第一原発の労働者はみんな引き上げてくるしかありません。
そのようになったらどうなるか?
おそらく核燃料は再び臨界を起こして、
それこそ手を付けられない壊滅的な状況になるというふうに想像が付きます。

私たちはすでにそういう、
ある割合の人達を犠牲にしてしまう様な社会を選びとってきてしまったわけです。
私たち一人一人にそのような責任があります。

私は今、ですから、ここで是非皆さんにお願いしたいことは、
「収束作業を急げ」とか、
「廃炉作業を加速化しろ」とか
「漏れた汚染水をすぐに回収しろ」とか、
そういう言い方をしないでいただきたい。
というふうにぼくは思っています。

「急いで処理をしろ」ではなくて、労働者の安全を第一として、
「慎重に回収しろ、作業しろ」そのように要求していただきたい
というふうに僕は思っています。

今、収束作業と除染作業の労働者のその7割が地元福島の労働者です。
この原発事故によって、故郷を奪われ、財産を奪われ、家族を失った福島の人達に、
今もなおこういう仕事を押し付けている。
これが私たちの、この社会の現実です。

このような、非人間的な行動をなくすには、
もちろん「脱原発」それしかありません。

しかし脱原発というのは単にエネルギー政策を転換させる、再稼働を許さない、全ての原発を即時廃炉させる、
それだけで終わるものではありません。
廃炉させるには廃炉作業があります。
その後に廃棄物の管理作業があります。

私たちはもう、気の遠くなるような長い時間、
この被ばく労働の問題と向き合っていかなければならないんです。


ですから、「脱原発」というのは、ただ単に政策の選択の問題ではありません。
誰かを踏みつけにしていく様な社会。
あるいは誰かを犠牲にしていく様な社会。
その上で経済や産業が発展していく様な社会を、私たちは拒否する!

そのためのリスクと努力。
それこそが脱原発を得るのではないでしょうか。


都市が地方社会を犠牲にするのではなく、
格差や差別を許さない
誰もが共に一緒に生きていく社会を具体的にこれから模索する。
そういう取り組みを一緒にしながら、この脱原発運動を共に進めていきたいというふうに思っています。

共にがんばりましょう!



東電本店前で原発作業員らデモ
2014年03月14日 19:58 発信地:東京

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都内の東京電力(TEPCO)本店前で抗議デモを行う原発作業員たち(2014年3月14日撮影)。
(c)AFP/Toru YAMANAKA

【3月14日 AFP】都内の東京電力(TEPCO)本店前で14日、
福島第1原子力発電所の事故処理に当たってきた作業員らが、劣悪な労働環境の改善を訴えるデモを行った。

約100人の作業員らは、拳を宙に突き上げ、
事故収束作業の人員を確保しようとする下請け企業にだまされたと抗議。
AFPの取材に応じた30代の男性は、
きちんとした安全対策もないまま理不尽な作業を強要され、
数か月働いて被ばく線量が基準を超えると解雇されたと話し、

人間が働くべき環境ではなく、プレッシャーの中で些細なミスが起きやすくなっていると訴えた。

東日本大震災に伴う未曽有の原発事故から11日で丸3年が経過したが、
福島第1ではまだ廃炉作業に入れる状況とはなっていない。
廃炉までの道のりがこの先数十年に及ぶとみられる中、
数千人の作業員が毎日、汚染水の処理や無数の修復などの危険な作業を続けている。

(c)AFP/Harumi OZAWA






フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)


かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)


「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)




かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」鎌田慧氏3/15さようなら原発 (文字起こし)

フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会
2014年3月15日 日比谷野外音楽堂



鎌田慧氏
2:00~
今、安倍政権は集団的自衛権を容認しようとしています。
これは「戦争が出来る国にしたい」という彼の任命というか、本当に間違った思想です。

しかしよく考えて下さい。
今日本はもう戦争状態にあると言って過言ではないと思いました。

たとえば「避難」とか、「帰還」とか、それから「避難訓練」とか、そういう言葉が飛び交っています。

避難道路が欲しい、しかし避難道路が作れない。
そういう危険なものをまた再稼働させようとしている。
これは戦争に突入するのと同じですよね。


たとえば、かつて防空演習というのがありました。
これは戦争をするから防空演習があるわけです。
防空演習などは戦争しなければする必要はない。

しかし、焼夷弾が降ってきても爆弾が降ってきても、
日本政府はどう言ったか?というと、それは
「とにかく焼夷弾は危なくないから消せ」という命令があったわけです。

「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」
そういうふうな訓練をしてきました。

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今どうですか?
被ばく線量、「低線量は危なくない」という宣伝をしています。
これは国際的にもIAEA国際原子力機関がこれから福島に施設を作って
「低線量は危なくない。人間にとって危なくない」
という宣伝をこれからしようとしています。

今まで防空訓練とかで本当に現場の人が、あのバケツリレーとか、笹で火を消すとか、
そういう訓練をやってきたと思います。
そういうこの馬鹿らしい訓練。
原発が再稼働しなければ、そういう訓練、避難訓練をしなくていいし、避難道路もしなくていい。


いま福島は空襲を受けたのと同じじゃないですか。
16万人も逃げ惑っている。
そしてこれからどういう線量、どういう被ばくがあるか分からない
被ばく労働者が一生懸命火を消しているのと同じですよ、今。

そういう戦争状態に安倍はすでに決めている訳です。

再稼働は戦争状態と同じです。

今、これまでたとえば、細川首相、小泉首相、鳩山首相、菅首相、
それから野田さんも最後は脱原発になりました。
5人の首相が「もう止めよう」と言っています。
これは伝染するんです。
「もう戦争を止めよう」というのと同じなんですよ。
5人の首相が「もう戦争は止めよう」って言っている。
そういうふうな時代にもう入っています。

これはどうしてか?

私たちの反対の声が強かったからです。
私たちはこの3年間徹底的に戦ってきました。
そして今、保守の層にもずーっと脱原発の声が広がってきています。
産業界にも新しい産業として新しいエネルギーを求める動きが始まっています。
世の中は変わっています、変わってきました。
命よりカネっていう立場で無い、カネより命という立場が全く転換したわけです。
それを私たちが作ってきました。

とにかくこれからデモ行進で頑張ってきます。

そしてこれから3月28日前後に規制委員会は川内原発を認めようとしています。
この時はみなさん、国会周辺に集まって下さい。

ツイッターで宣言をします。
3月28日前後気を付けて下さい。東京にいて下さい。そして国会に駆け付けて下さい。
国会の前で大々的な抗議活動をする。
そういうふうな事を積み上げながら、脱原発は必ず出来ます。
もう原発は終わってます。
今終戦状態です、敗戦状態です。

もう止めよう
本当に止めようという声を強めていきましょう。

デモ行進で頑張りましょう。
以上です。







フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)


かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)


「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)





「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』腹でも切るっていうんでしょうか!?」秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)

フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会
2014年3月15日  日比谷野外音楽堂

秋山豊寛氏(元TBS記者・宇宙飛行士)

京都から来ました秋山でございます。
私はもともとといいますか、ま、宇宙へ行ったのは会社の出張なんですけれども、
福島で18年ほどシイタケ農家をやっておりました。
原発、福島第一から32kmの地点で、
原木シイタケ、クヌギとかナラ、それにシイタケ菌を植えてシイタケを栽培するという農家をやっていましたが、
もう福島では、ハッキリ言ってシイタケは出来ません。

ナラなりクヌギの原木、あるいはその木には放射性物質が濃縮されて入っているんです。
それを元にしてシイタケをつくれば、必ずセシウムに汚染されたシイタケしかできないんです。


私の友人で果樹園農家がいます。
私は福島で農家をやっている間にいっぱい農家の友人が出来ました。
彼は、汚染された地帯でもそれを離れて新しくやるには…、
私と同じように、彼も午年です。
という事は72です。
新しくやるのは取っても辛いことです。

私はたまたま京都の方で学校の先生をやるという仕事があったので、京都に移住しました。

彼はこの間電話をくれまして、
「秋山さん、俺の身体また汚染されてるよ」

毎年彼はホールボディチェックといって体内のセシウム量をチェックするのをやっているんですけれど、
一昨年、・・・おととしじゃ出来なかった。
去年測った量よりも、今年の1月に測った方のが、セシウム137のベクレル数が高くなっている。

2014031511.jpg

今日の集会は「福島を忘れない」というタイトルが掲げられておりますが、
福島では現在進行形なんです。
あそこに若い人たちも暮らしています。
毎日毎日、危険な中で暮らしているんです。
忘れないという事よりも、
みなさんも今、汚染されているかもしれないんです。

東京も関東もとっても危険な地域になりつつあるんです。
その事を、皆さん、自分の中で確認して下さい

今やらなければいけない事。
こういう問題を広げてはいけない事なんです。
川内原発を再稼働させてはいけないんです。


そして何よりも、そういう政策を推進する各自治体の首長、議員達。
そしてあの永田町にいる国会議員と“自称している”人達。

私あえて「自称している」と言います。
あの保守的な最高裁判所ですら「違憲状態である」という判断の中で選ばれた人が、
どうして国民を代表するんでしょうか!


私たちはそうした人達を一人一人、責任ある、
責任なんか取れっこないんですよ。

福島の問題で誰が責任を取ったんですか!

東京電力の社長だって、
大量の退職金をもらってのうのうと暮らしているじゃないですか!


そんな不正義が日本で許されるのは、私たちがひょっとしたら認めているからじゃないですか?
こういうのを認めない社会をつくろうじゃないですか。

「私たちが責任をとる」大江さんが先ほどおっしゃった通り
「未来に対して何ができるか」という事なんです。

2014031512.jpg

私は今72です。
先日70代の仲間が集まって古希の会というのを作りました。
「俺たちはもう先がないんだから、どういう生き方をするか。
この事によって未来になにか貢献できるかもしれない」そんな思いを一緒に誓い会いました。

私たちが、責任をとれない連中、
国会の中継なんかを見ていますと、「私が責任者だ」「責任をとります」
腹でも切るっていうんでしょうか!?
あれはそんなことしっこないんです。
「私がその立場にいる事が責任をとる」なんていう事をいろんな人が言っているでしょ。

そういう社会を変えましょう。
私たちが未来を残せるっていう事はそういう事でしょ。

そのためには少なくても原発の再稼働という原子力ムラ。
私から言えばあれは一種の新興宗教です。
ね、自分たちが正しいと思いこんでいる人達。

そういう人達に思い知らせること。
そして、できるだけ多くの人達が声を上げて、
そして彼等を恐怖させようではありませんか。

与党の幹事長はデモなど、「ああやって大きな声を上げる人達はテロだ」と言いました。
彼らのやっている事、日々政策の中でやっている事はテロ以外の何者であるんでしょうか!
そういう社会を変えましょう。
それが私たちの未来の責任です。

今日集まった人々
私は日本の最良の部分だと思います。
皆さんは小さな事、「デモしかない」そう思っているかもしれない。
だけどみなさんが信じ続ける事、思い続ける事が実は大きな力であり、
今私たちに不当な事を強いている人々に対する怒り、そして悔しさ、
そうしたものをまとめて大きな声にしていきましょう。
呟きを声にしましょう。
声を行動にしましょう。
それがこの集会ではないでしょうか。

私たちは京都でも、あるいはこの間は鯖江で、あるいは松山で、あるいは福岡で、
いろんな小さな声を集めて一つの行動に押し上げてきたと思います。
この今日の天気。
これは神の恵みです。
天はある意味味方しているんです。
寒い中こんなあったかい日を私たちにくれた事はとても、
別に私は宗教者ではありませんが、
やっぱり何か大きな力が私たちに味方しているとしか思えません。

今日の集会を元に、川内原発、あるいは伊方原発、
「原子炉の形が違うから安全だ」なんていうのは信じられません。
全てあの地域、潜在的な福島なんです。

なにが「世界で一番安全な基準」ですか!
住民の避難計画さえ立てられない様な基準がどうして世界一なんでしょうか!?


私たちはそういう言葉に惑わされない。
惑わされては負けだ。
くじけては負けだ。
そういう気持ちを持って今日は集まっていおられると思います。

頑張っていきましょう。








フクシマを忘れない!-さようなら原発 3・15脱原発集会 文字起こしブログ
「国会の中継なんかを見ていますと『私が責任者だ』。腹でも切るっていうんでしょうか!?」
秋山豊寛氏3/15さようなら原発 (文字起こし)


かつて日本政府は「逃げるな。焼夷弾は手袋で掴める」今どうですか?「低線量は危なくない」
鎌田慧氏3/15さようなら原発( 文字起こし)


「被ばく労働というのは、そういうある割合で死ぬのを前提とした労働なんです」
なすびさん3/15さようなら原発 (文字起こし)










<本当に動かす?>そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか3/13そもそも総研(内容書き出し)

玉川:
今日のテーマはこちらです。

そもそも原発再稼働といっても、
事故が起きたら
即避難できるのだろうか

という事でですね、実は今日にも規制委員会の方で、規制適合第一号が決まるかもしれない。
というふうな状況になっているところなんです。

羽鳥:再稼働に向かうという事ですか?

玉川:そういうことです。

で、これ、安倍総理ですね、会見(3月10日)されましたけれども、

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これは10日ね。
11日の1日前という事で会見だったんですが、
「原子力規制委の審査で適合と認められた原発は再稼働を進める方針だ」と。
あらためておっしゃったというふうなことで、
結局規制委員会が「適合だ」と言ったら動かしますよというふうな事なんですが、
さて、それで本当に大丈夫なのか?というふうな話が今日の話なんですけれども、

これ、今回のテーマはですね、「事故が起きたとする」
これ、事故が起きないとは言えない訳ですよね、安全神話が無くなりましたから。
やっぱり「事故は起きる」という前提に立たなくちゃいけないと思うんですが、

事故が起きたとして、被ばくしないで逃げる事が出来るんだろうか?
というふうなところが今回のテーマなんですね。

で、避難計画っていう事になるんですけど、
避難計画って、そもそも誰がどういうふうに作るんですか?というふうなところから入りたいんですが、

国は指針を策定しています。

2014031322.jpg

で、これ、2段階になっていまして、
原発から半径5km。
それから半径30km。
二つに分けてですね、まず5km以内の人から避難しなさい。
で、それが終わったらここから30kmまでの人も避難しましょうと。
つまり、5km圏内の人が避難が終わるまで、ここからここまでの人は(30km圏内)待っていて下さい
ということなんですね。家の中で。
もうそもそもこれが可能なのか?っていう気もするんですけれども、


羽鳥:現実的じゃない
赤絵:現実的じゃないですよねぇ。

玉川:
ね。「ずっと待ってろ」と。
じゃあこの計画、どこがつくるんだ?と。
国がつくるのかというと国じゃないんです。

市町村がつくるんです。

2014031323.jpg

この30km圏内に入っている市町村。
ここまでまず抑えた上でですが、
今回お話を伺ったのが環境経済研究所というところの上岡さんという方が試算をされました。

全国にある原発、そこで事故が起きて放射能が漏れ出した場合、
30km圏内の人が避難するのにどれくらい時間がかかるか?

つまりこれ大事ですよね。

時間がどれくらいかかるんだ?という事を試算してみたVTRです。



玉川:
今規制委員会がですね、要するに
「原子炉に関しては世界最高水準の規制基準だ」という事で再稼働に向かっているんですけれども、
本当に再稼働しても被ばくしないで避難することは大丈夫なのか?ということなんですが、
これいかがですか?


2014031324.jpg
上岡直見代表 環境経済研究所:
これはですね、福島であれだけの事態が起こったわけですから、
もうこれからはですね、最悪の事態が起こり得るという前提で考えなければいけないという事です。
結論から言いますと、
「全国どこの原発であっても、30km圏内の人が被ばくをしないで避難するという事は不可能である」
という結論が出ました。

玉川:
仮にメルトダウン。
全電源喪失からメルトダウンで30km圏に放射性物質が到達してしまうのに
大体どれぐらいの時間を診ればいいんですか?

上岡:
これは想定によって違うんですが、最もシビアな場合ですね、
全電源喪失から2時間ないし3時間ぐらいのところで、放射性物質の放出が始まると。
それから気象条件によっても違いますが、
それが住民に到達するにはですね、それからやっぱり、1~2時間後という事になると思いますから、

玉川:あ、1時間で30kmは届いてしまうという事ですか?

上岡:
気象条件によっても違いますが、
だから、全電源喪失から少なくとも数時間位のところではですね、放射能が来てしまうという事だと思います。

玉川:そうすると、数時間で避難しなきゃけないっていう事ですよね?逆に言えば。

上岡:はい。

玉川:その30km圏内の人が避難するのに、どれぐらいの時間がかかるんだ?って言う話なんですが、

上岡:
たとえば一番多いところでいうとですね、
浜岡原発が一番時間がかかる結果になったんですが、
その場合は上手くいってもですね、60時間くらいという様な結果が出ました。

玉川:60時間…
30km圏内の人が、全て避難するのに60時間かかるんですか?

上岡:はい、そういう事です。



また東京電力が今年夏の再稼働を目指している新潟県の柏崎刈羽原発ではー。

玉川:これ(柏崎刈羽原発)はどの位?

上岡:約30時間ぐらい

玉川:30時間

上岡:はい。

玉川:
そうすると、今東京電力が「柏崎刈羽を再稼働させたい」って言っている訳ですよね。
で、じゃあ避難するとしたら、30km圏内の避難に丸1日以上新潟ではかかってしまうという事ですね?

上岡:まあ、そういう事になると思います。


――スタジオ

玉川:
これ、試算の結果が私も驚くべき物だったんですけれども、
被ばくしないで30km圏内の人が避難できる原発はない!
っていうふうな試算結果が出たっていう事なんですね。

羽鳥:人口とか道路の状況とか、逃げた時の渋滞とか、いろいろ考えたら全員避難するにはこの時間帯。

玉川:そう。
まず時間の方を見ていただきたいんですが、こちらですが、
       (↓クリックすると若干大きく見る事が出来ます)
2014031325.jpg

63時間(浜岡)っていうのは、ほぼ3日間っていうことですね。
それから、これ、まずは人口が多いところがものすごく時間がかかるっていうことと、

羽鳥:そうですよね、移動する訳ですもんね。

玉川:
それから道路事情によっては、
人口がそんなに大きくない所でもこれ位(島根 45.4時間)かかるというふうな話なんですね。
で、これがですね「ほんとかよ」って思われる方もいると思うんですが
実は、道とか県が独自に試算をしているところもありまして、ちょっとそれと比べてみますとね、
条件は多少違うんですけれども、一番似た条件に合わせて比較してみるとですね、
たとえば、10時間という試算なんですが、それに対して北海道の資産は12時間45分とかね、
それから14時間に対して、石川県が14時間とか、
それから9.5時間に対して、愛媛県は9時間かな。
こういうふうな事で、やっぱり全部出ている訳じゃないんですけれども、
この数字っていうのは(道や県の試算と)そんなに違いがないっていう事が分かって頂けると思うんです。

2014031326.jpg

で、皆さん今疑問に思っているのは、
なんでそんなにかかるんだ?というような話ですよね。
それ、次に聞いているんでVTR!


玉川:
どうしてこんなに時間がかかっちゃうんですかね?

上岡:
これはやっぱりその地域に住んでいる方が一斉に避難することになるとですね、
その地域に存在している車が一斉に動き出すという事になるわけですね。
これはたとえば福島の実態でも、ま、福島はいろいろ情報の混乱もあったんですけど、
そういう事は別としましても、大体体験談を聞きますと、
普段だったら15分から20分で行けるところを5時間、6時間かかったという事なんですね。

玉川:何でそんなに時間がかかっちゃうんですか?

上岡:
道路っていうのは普段通行する交通量に合わせて大体作っている訳ですね、
その地域の車が一斉に動き出すというようなことは元々考えていない事で、
当然そうなれば道路が足りない、道路の方が足りないという事になるわけですね。

玉川:要するに渋滞が起きるっていう事?

上岡:簡単に言えば重体という事になりますね。


上岡氏が算出した避難指示は核原発から30km圏内の道路の本数。
そしてその地域の人口などを基に試算しています。


玉川:
いま政府はですね、「避難できる」っていう立場だと思うんですけど、
なんでこれ「避難できる」っていう話になるんですかね?

上岡:えーっとね、「避難できる」と入っていないと思います。

玉川:言ってないんですか?

上岡:
はい。
「計画を立てなさい」というところでとどまっていると思います。

玉川:
という事は実際に避難にかかる時間を計算をしてみたら
「とてもじゃないが逃げられませんよ」という事になったとしたら、
じゃあ、要するに「逃げられない」っていう事ですよね?

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上岡:そうですね。

玉川:これでいいんですか?

上岡:
日本の場合は避難計画のですね、その実現性というのが、
再稼働の条件に法律的にはなっていないんです。
だから多分(避難計画と再稼働は)「関係ない」っていう事になります。




スタジオーー

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玉川:
これですね、たとえば
「30km歩いたって63時間もかからないじゃないか」って思われる方もいらっしゃると思うんですけど、
これはあくまで全ての人が避難するまでです。
だから、歩けない方もいらっしゃる訳ですよね。
そういうふうな方はどうしても車で移動しなければならない。
だけど、車で移動しようと思っても、道路が人口の割に少ないとずーっと渋滞している。
という事は、「車でしか動けない人は避難できない」というふうなことになって、
全員が避難するにはどうしてもこれぐらいかかるというのがあるんですね。

高木:
車がね、渋滞で使えないという事になれば、他にじゃあ、どうやって避難したらいいんだ?と。
歩いて行くのか他の方法があるのか?
そこまではあるんですか?なにか。

玉川:
だから、実はちょっと戻していただきたいんですけれども、
避難計画を立てている自治体というのもあるんです。

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実はですね、135市町村というのが関係する自治体なんですけれど、
そのうちですね、策定しているところも43%あるんです。
で、こういうところはじゃあ、どういうふうな計画をしているか?って言うと、
「どうやって病院の人を避難させましょうか」とか、
それから「一般の人はまずどこどこに行きましょう」とかね、
「避難場所をこういうところにしましょう」とか、そういう事はもちろん考えているんですが、
じゃあ、「それが全部終わるまでにどのくらいの時間がかかるのか」
っていうところまでやっているっていうところはあまりない。
というふうな事ですね。
つまりシュミレーションが必要になるので、なのでそういうふうなところまではいっていない。
だけど本当は「そこにどれくらい時間がかるのか」というのがものすごく大事なんだけれども、
そういうふうなところは今全部が行きとどいているような状況ではないんですね。

で、やっぱり不思議なのは、
「そういうふうな状況で動かしていいのか?」というのと、
「今の法律で動かしていいのかどうか?」というのを規制委員会は、そこまでは考えていないんですよ

考えてない。

松尾:
だって、原発そのものの技術とか、安全性に関する規制をしているだけで、
「どういうふうに優れた避難計画が出来ているか」なんていう事は、また全然別の問題ですよね。

玉川:
なんか、責任が両方にないみたいな感じですよね。
つまり、規制委員会としては「原子炉というか、原子炉の施設が安全かどうかはやりますよ」と。
「それが適合しているかどうかだけやりますよ」
で、「動かすか動かさないかというのは政府が決める」
ただ政府は「規制委員会がOKって言ったら動かす」って言ってるんで、
ボールの投げ合いみたいな事になっているんですね。

こんな状況で本当に大丈夫なのか?というふうな事を含めて、
私は新潟県の泉田知事にお話を伺ってきました。
こういう試算なんかが出ていますがどう思いますか?という事でVTR.



玉川:
環境経済研究所というところが
原発から30km圏の全ての人達が避難するのにどれ位の時間がかかるんだろう?
という事を試算をしたんですね。
で、柏崎刈羽原発、新潟の場合なんですけれども、この場合で29.5時間かかると。
「メルトダウンが始まってからおよそ30時間かからないと30km圏内の避難が終わらない」
っていう事なんですけれども、この結果をどういうふうに受け止めますか?

新潟県 泉田裕彦知事:
いろんな事態があるので一つの試算というふうに受け止めています。
これ、2007年の中越沖地震とか、2004年の中越の地震を経験した感覚で言うとですね、
そんなに早く避難できないだろうと。

玉川:あ、もっとかかる。

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泉田:というのはですね、
(この試算は)道路が使える前提ですけど、道路が使えなくなるんですよね、段差が出来たり。
実際東日本の大震災の時も渋滞して動かなかったでしょ。
あれと同じでですね、そもそも緊急自動車が3時間経ってもたどり着けないっていう位
(車が)動かなくなっちゃうっていう事がありますので、
「動く」という前提で避難計画を立ててもなかなか難しいと。
そもそも高速道路も中越地震の時は復旧するのに時間がかかるので、
緊急自動車も含めてすぐ通るって言うほど甘くないだろうと思っています。
加えて、ここで雪が降っていたりすると、もっと時間がかかるという事になると思います。


2014031331.jpg

ーースタジオ

松尾:ああ、そうか。

玉川:
ということなんですよ。だから「そんなもんじゃすみませんよ」と。
さっきの試算でもね、たとえば柏崎刈羽の場合は29.5時間っていう事ですけれども、
「こんなに早く終わる事はない」って言っているんです、知事は。


羽鳥:
すごーくちいちゃく書いてあるんですけれども、カッコの中って大事なんでしょ?
「全ての道路が使える場合」っていうの。

玉川:そうなんです。

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高木:あー、本当だ。

玉川:全ての道路が…

羽鳥:すごい大事ですよ

玉川:そう。「全ての道路が使えるとして」なんですよ。

松尾:
これ原発がぶっ壊れるぐらいの大きな災害が起きている時に
道路が健全な状態で使えるなんていう事は、逆に想像しにくいですよね。


玉川:
どれぐらいの道路が使えなくなるかなんていうようなところまでね、要素として入れちゃったら、
非現実的になっちゃうわけですよね。
もうすでに非現実的な事だと思うけれども。
という様な事でね、すでに最初に言ったように、
政府は規制委員会が適合と言ったら「動かす」って言っている訳ですよ。
っていう事は、この新潟の柏崎刈羽、ここの原発を「動かす」って言ってきたらどうしますか?
というような話も知事に伺っています、VTR。




玉川:
仮に規制委員会がですね「審査適合しましたよ」と。
新潟の原発は大丈夫、大丈夫というか・・・規制はクリアしましたよと、
さあそれで政府が「規制をクリアしたから動かしましょう」ってなった時にどうするんだと?

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泉田:
意味ないんですよ、だから。
そもそもですね、この規制基準というのが世界最高水準になっていないんです。
世界の最新の原発はですね、メルトダウンするという前提で、
メルトダウンした後に放射性物質を出さないように受け止めるコアキャッチャーっていうのが付いている訳です。

日本はそれが付いてないんですよ。


コアキャッチャーとは、原発がメルトダウンした場合に備え、
炉心燃料を閉じ込めて冷却し、放射性物質の拡散を抑える装置の事です。
フランスなど海外で建設中の原発にはコアキャッチャーがついていますが、日本では導入されていません。


泉田:
よく私は線香花火に例えるんですけど、
線香花火で火事を起こさないためにはバケツを下に置いて、それで線香花火をやるでしょ。
そうすると、万が一落ちてもジューっていって止まるじゃないですか。
日本はですね、足の上で線香花火をやっている様なものなんですよ。

2014031334.jpg 2014031335.jpg


「原発の規制基準そのものが不十分なんだ」という泉田氏。
さらには規制委員会の姿勢にも問題があると指摘します。


泉田:
規制委員会は「再稼働の判断には関与しない」と言っているんです。
だから無責任体制になっているんですよ。

規制委員会は法律上・設計上はですね、各役所に勧告権を持っているんです。
「安全を確保するために」というミッションを背負ってそれをやっていない訳なんです。
やらないで機器の性能と断層だけ見て適合しているかどうか判断したいということをやるから、
話がおかしくなるんだと思うんです。



玉川:
要するに勧告権があるんだから、
「法改正だってちゃんとやらなければいけませんよ」って本当は言えるんですね。

泉田:勧告すればいいんですよ。

玉川:
それからシュミレーションだって、「国でちゃんとやりなさい」っていうことだって、
もしかしたら出来るかもしれない訳ですよね。

2014031336.jpg

泉田:
そういう事です。
結局田中委員長(原子力規制委員)が会ってくれない最大の原因は、
「答えられないから」っていう事しかないと思うんですよね。

そうでないと会わない理由ないですもんね。


玉川:「会えない」んですね、要するに。

泉田:会ったら説明できないからでしょ。


規制委員会は法律上の責務を果たしていないと主張する泉田知事。
その中には救助する側の命と安全にかかわる問題もあると言います。
いったいそれは・・・


泉田:
これ、放射性物質が放出されている時にですね、誰が(救助に)行ってくれるんですか?と。
じゃあ、消防でチームを作っていくっていう事になると、
その消防で行かれる人はかなりヘビーな被ばくをする可能性があるので、
そういう事の調整もしないといけないですよね。
ここのところが法令が手つかずなんですよ。
民間が行くのか自治体の職員が行くのか?
それとも国の組織でそういうレスキュー隊を作っていくのか?っていうところ。

これはもう2年以上前から「議論してくれ」って言っているんですけど、
答がないまんま進んでいるので、これはきっちりやって頂きたいと思っています。



ーースタジオ

玉川;どうですか、泉田知事の話。

2014031337.jpg

松尾:
田中さんですか、規制委員会の規制委員長。
「あの方は会ってくれない」というのがちょっと意味が分からないんですけど。

玉川:
つまり、泉田知事は再三面会を求めているんですね。
ところが、会ってもらえないんだそうです、シンプルに言うと。

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赤江:ただでさえ時深刻なのに、世界基準のコアキャッチャーを付けないというのはなぜなんですか?

玉川:それはコアキャッチャーを付けるためには作りなおさなきゃいけないんです。

赤江:全部?

玉川:
「炉の下に入れる」っていうことですから。
それはもしかしたら可能なのかもしれないけれど、ものすごい莫大なお金がかかりますよね。
多分新しく作った方が安いでしょうね、だとすれば。
だけど世界は「使う」っていうんだったらそっち方向で動いているんですよ。

松尾:
新しく作るとなると、反対されて身動きがとれなくなるから、
「あるものを動かしちゃえ!」っていうことなんですね。

玉川:
まぁ逆に言えばですね、これ、こちらを見ていただければね、
「これぐらい時間がかかりますよ」と。

2014031339.jpg

今日もしかすると、実質的な合格、基準適合第1号になるかと思われているのは、川内原発なんですけど、
ここだって30km圏内の人が避難するのに、丸一日ぐらいかかるっていう試算が出ているんですね。
だから、それじゃあ「どうするんですか?」と。
逃げられる人はいいけれども、病院にいる方とか、介護を受けられている方。
家で一人暮らしをしているお年寄り。
こういう人達は自分で歩いて避難なんて出来ないんだから、迎えに行かなきゃいけない訳ですよ。
バスかなりなんなりで。
その時に「中心部に向かって行け」って、誰が命令できるんですか?

羽鳥:ん・・・・・

玉川:
そういうような法律になってないんですよ。
「誰が行くんだ」
そういうところは「全部いまだ解決していない状況だ」っていうふうなことなんですよね。

高木:
もしね、今度事故があるとすると、2回目になるわけですよね。
1回目の時に結局、事故調査委員会でしたっけ、が、最後に発表した時に初めて私たちは、
実は全電源喪失から4時間以内にでしたっけ?に、もうメルトスルーが起きていて、
「放射能が漏れていた」っていう事を聞かされたわけですよね。
その記憶が私たちの中にずっと残る訳じゃないですか。
人の気持ちとしてね、今度何か地震があったりして事故になっているって。
見た感じでね、電源が落ちていますと。
原発が事故になっていますよと思った時に、多分人間は、
「また、もう漏れている筈だ」って判断すると思うんですよ。
そうするとね一斉に、政府から漏れているとか漏れてないとか発表があろうが無かろうが、
自主的にワーッって行動する心情が働くんじゃないかと思うんです。


玉川:当然の心理でしょうね。

高木:
そうすると、今の計画がね、
本当にもうただの計画倒れで、絵に描いた餅で、
とてもコントロールできなくなるっていう可能性の方がすごく大きい様な気がするんですけど。

2014031340.jpg

玉川:
まァ、この後わたし実は経済産業省と、
「再稼働します」という事になれば経済産業省が考える訳ですね。
それから規制委員会と、両方に「どう考えているんですか?」っていうのを聞いているんですけど。

で、私は聞きました。
原発で過酷事故が起きた場合、被ばくをせずに避難する事は出来ないと試算が出てそうふうに考えられるんですが、
それでも原発を再稼働させて問題ないと考えますか?

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私は「再稼働する」という事になると経産省というふうな事で、所管がここになるのでね、聞きました。
そしたらですね、「原子力規制委員会に聞いて下さい」
ああ、そうですか。
で、原子力規制委員会に聞いたら、
「回答する時間が足りずお答えできません」

実はですね、1週間前にこの質問を投げています。
だけども1週間でも、回答する時間が足りないのでお答えできない。
ま、ここ(原子力規制委)もどうかと思うんですけど、
でも、本来はね、ここが答えなきゃいけないんです、経産省が。
経産省が答えなきゃいけないのを、また、原子力規制委員会に投げているんですね、まる投げしてるんですね。

で、ちょっと私今回取材して思ったんですけど、
やっぱり被ばくをしないで、もしか事故が起こったら被ばくをしないで、
誰ひとりとして被ばくをしないで逃げられる体制というのは絶対に必要なんだと思うんですよね、私は。

ところが、じゃあ「被ばくしないで逃げられるのか?」っていうふうな事をやってみると、
日本の場合は非常にそれは難しいんですね、やっぱり、道路事情から言っても。

そうすると、「避難できます」という事を再稼働の前提に入れちゃうと、
多分動かせる原発が無くなっちゃうんじゃないかなと、いうふうなことがあって、
規制委員会とかは「いや、私は基準だけやっているんで、関係ありませんから、再稼働に関して」
政府は「再稼働するかどうかは規制委員会の判断で決めますから」

お互いにこういうことをやっているってね。
というふうな事なんじゃないかなと思うんですけど、

2014031342.jpg

十分な避難計画なしに政府は本当に再稼働を認めるんだろうか?」と。
私は非常に疑問なんですね。
ええ、「ほんとうにやるんですか?」と。


羽鳥:ないとダメでしょうね、やっぱり。

玉川:
と、思うんですけどね。
「本当にそれで動かすんですか?」と、

という今日のそもそも総研でした。




<安全審査優先>
川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)
&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)



<川内原発>
なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)







続きを読む

<安全審査優先>川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)

2014年3月13日 ニュース9(NHK)
九電 川内原発
最も早く審査終了の可能性高く

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こちらは鹿児島県にある九州電力川内原子力発電所です。
原子力委員会は運転再開の前提になる安全審査を他の原発よりも優先して進めることを決めました。
川内原発の1号機と2号機は、最も早く審査が終わる可能性が高まりました。


鹿児島県にある川内原発を優先して審査するとした原子力規制委員会。
田中委員長は先ほど記者会見しました。

午後6時ごろ

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田中俊一委員長 原子力規制委員会:
川内原発については、ツ、あの、地震津波そういうことについては、あのー、一応クリアできたと。

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国内16の原発48基のうち運転再開の前提になる安全審査を申請しているのは、
10の原発の17基です。
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このうち去年7月に最初に申請した6つの原発の12基の審査が先行していました。
2014031355.jpg

規制委員会は審査をスムーズにするには優先する原発を絞り込んで人員を集中させる必要があるとしていました。
そして審査を優先することになったのが川内原発の1号機と2号機です。

絞り込みで重視されたのはそれぞれの原発で想定される「最大の地震の揺れの強さ」でした。
先行する6つの原発では、いずれの電力会社も東日本大震災の前から揺れの想定数値を変えずに申請したため、
規制委員会は「想定の甘さ」を指摘していました。

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こうした中九州電力は川内原発について、未知の活断層が動いた場合をより厳しく評価し直し、
540ガルとしていた揺れの想定を620ガルまで引き上げました。

九州電力は「新たな揺れの想定でも原発の施設や機器に大きな影響はない」としています。

一方で川内原発以外の泊原発や大飯原発等5つの原発は(泊・大飯・高浜・伊方・玄海)
今も揺れの想定の議論が続いています。

安全審査が優先して進められることになった川内原発ですが、
運転再開にはいくつものハードルがあります。
今後の審査では安全設備や機器が地震の揺れに耐えられるか?
・膨大な資料の確認作業や、
・火山活動の影響の解析。
・現地調査なども行われます。

さらに再開には地元の同意が必要です。

鹿児島県知事と薩摩川内市長はこれまで反対の立場はとっていませんが、
国に住民説明会を開くよう求めています。
その住民の意見は様々です。


2014031357.jpg
出来たら稼働はしないでいただきたいな、とも思いますし、
子どもも小さいので。

2014031358.jpg
安全を前提として稼働してほしい。
無しだったら困るやん。生活どないするのん。

九州電力は
「さらなる安全性・信頼性の向上への取り組みを進め、原発の安全確保に万全を期していきます」としています。


<ここで疑問(。◔‸◔。)??>

「九州電力は川内原発について、未知の活断層が動いた場合をより厳しく評価し直し、
540ガルとしていた揺れの想定を620ガルまで引き上げました」ということですが、
620ガルって、本当に厳しいの?どのくらい厳しいの?
大きな疑問が湧いてきたので調べてみました。

ガル(Gal)より一部抜粋
地震の歴史で見る”揺れ”の大きさ

●大きな地震になるほど有効な指標
地震が発生した際、その大きさを表す単位として、ガルのほかに、マグニチュードや震度※が良く使われます。
マグニチュードは地震そのものの規模を示すものであり、必ずしも建物への実影響の大きさを表すものではありません。震度は、ガル同様、観測地点での揺れの大きさを示すもので、
マグニチュードに比べてより建物への実影響に近い数字を表しますが、
7段階表記になっているため、震度が大きくなるにつれ、その数字の持つ意味合いが抽象性を増すことになります。
言い替えますと、仮に震度6であっても、400ガルのときもあれば500ガルの時もありうるわけです。
事実、震度7であった阪神大震災新潟県中越沖地震を比べると、
前者が900ガルなのに対し、後者は最大2000ガルが計測されたと言われています。



では、620ガルって今まであった大地震ではどの規模位になるんでしょうか?

2011年: 東日本大震災 M9, 震度7, 2933ガル
2011年: ニュージーランド地震 M6.3, 震度6強, 940ガル
2010年: チリ地震 M8.8, 震度不明, 550ガル
2004年: 新潟県中越地震 M6.8, 震度7, 1700ガル
2003年: 十勝沖地震 M8.2, 震度6, 87ガル
1995年: 阪神大震災 M7.3, 震度7, 800ガル
1923年: 関東大震災 M7.9, 震度7, 300~400ガル

なんと、3.11の東日本大震災2933ガル
新潟県中越沖地震でも1700ガル
阪神大震災800ガル

620ガルで厳しくしたですってΣ(゚Д゚ノ)ノ驚きです!!!
5倍ぐらい揺れの想定を引き上げてくれないと、東日本大震災並みのガルにならないんですけど・・・><;
こんなニュースに騙されちゃいけない!

きちんとした報道番組ならば、

川内原発は他の原発に比べて想定を620ガルにまで引き上げた事によって
規制委員会が安全審査を他の原発よりも優先してするにあたって重視された点だということですが、
NHKが独自に調べたところによりますと、
この620ガルという揺れは
およそ東日本大震災の5分の1.
新潟県中越沖地震の3分の1強、
阪神大震災の800ガルよりも小さい数字になっています。


このように客観的な数字をつけ足して視聴者にきちんと真実が理解できるように報道するべきだと私は思います。







要介護者の避難
山積する課題

2014031359.jpg

一方、原発事故の備えた避難計画の作成は思うように進んでいません。
NHKでは、安全審査を国に申請した全国10の原発から30km圏内にある
道府県と市町村。あわせて100の自治体にアンケートを行いました。

2014031360.jpg

東京電力福島第一原発の事故のあと、
原発から30km県内の自治体は事故に備えた住民の避難計画を作ることになっていますが、
立地自治体で50%
周辺自治体では31%が「作成を終えていない」と答えました。

2014031361.jpg

また地元の社会福祉施設などが避難計画の作成を終えているか尋ねたところ、
「終えている」は7%にとどまり、
「終えていない」が44%
「自治体として把握していない」も32%にのぼりました。

自力での対応が困難なお年寄りなどの避難
地元では難しい課題に直面しています。


佐賀県にある九州電力玄海原発。
ここから30km圏内には3県の8つの市と町で25万人が生活しています。
玄海原発から26kmの場所にある福岡県糸島市の高齢者施設です。

2014031362.jpg

入所者は50人
ほとんどの人が自分で歩く事が出来ません。
施設では独自に40km離れた場所に避難先を確保しました。
しかし、課題が山積しています。
施設にある車は12台。
入所者50人がベッドや車いすで避難するには足りません。
職員の数も限られるため全員を運び終えるには10往復以上必要です。


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関孝一郎さん 施設の防災担当者:
全てを避難させることを考えるという部分に関してかんがえますと、
やはり、現状難しいところがあります。


玄海原発から3kmの場所にある特別養護老人ホームです。
2014031364.jpg


事故の際には施設の中に留まる屋内退避事にしています。
入所者の8割は自力で避難できません。

玄海町は避難計画を定めていますが、
社会福祉施設の具体的な避難計画は各施設に委ねています。
この施設では非常食900食分を購入し、施設にとどまれるようにしました。
入所者と職員の3日分です。
2014031368.jpg

一方で、停電した場合の非常用発電機は2時間しかもちません。
さらに屋内退避の際、職員の誰が残るのか?
入所者を介助するためには職員およそ50人が残る必要がありますが、
まだ10人しか決まっていません。

2014031365.jpg
古川伸子さん 特別養護老人ホーム施設長:
施設にすべてお任せという事もですね、それはもう出来ない部分もありますので、
協力機関がないと、やはり、
入居者の方達を安全に一時退避をしたり、避難をしたりということは出来ないかなと思います。
課題が残る住民避難。

NHKは今回のアンケートで、
原子力規制委員会が原発の安全性を確認した場合運転再開を認めるかも尋ねました。(100自治体回答)
2014031366.jpg

「認める、いすれ認めたい」と答えたのは
立地自治体で32%。
周辺自治体で12%

「当面認めない、今後一切認めない」は
立地自治体0%
周辺自治体で20%

一方「今は判断できない」と答えたのは
立地自治体で45%
周辺自治体で51%と、いずれもおよそ半数に上りました。

県庁所在地に唯一原発がある島根県も「今は判断できない」と回答しています。


2014031367.jpg
大國羊一防災部長 島根県:
皆さん方のご意見をよく聞かないといけないと思っています。
1番ご心配いただいているのは
やっぱり要援護者と言われる体の弱い方、寝たきりの方について避難をどうするんだと。
私たちどもだけではとても出来ませんので、
国と一緒に協議をしながらそういうシステム作りを早急にやりたいと。


避難が難しい住民をどう守っていくのか?
施設だけでなく国や自治体を含めた体制作りが求められています。


<またまた疑問>
原発から26kmの高齢者施設は40kmの場所に全員が避難するために車で10往復以上が必要だという。
歩けない寝たきりの高齢者を車に乗せて10往復する人達はきっと若い人だろう。
原発から3kmの特別養護老人ホームは自力で逃げられないので屋内退避。
介助するために50人の介護者が必要になるって言ったって、
それぞれ職員にも家族がある事だろうし、
原発から3kmの場所で被ばくしながら、一緒に非常食のおかゆ食べて・・・介護をしろと?
だからと言って、当然動けない人を見捨てて逃げることなんてできない。

そしてこんなことを言うとよく「年寄りは早く死ねばいいっていうんだろ」と言う人がいる。
そうじゃない。

つまり、
こんなに大きなリスクを背負ってまで
どうして原発を動かさなければならないのか!?
と言いたいのです。

介護される人もする人も、誰も犠牲になる必要なんかないのです。


立地自治体での「当面認めない、今後一切認めない」がゼロ%だったという事にも唖然とした。
今の福島を見てもなおゼロだなんて。
自分のところさえよければいいのか。
そうよね、原発が爆発したって、立地自治体の人は原発に近いからちゃんと補償してもらえるものね。
原発立地して儲かる。
原発動いていて儲かる。
爆発したって家は失うけどお金はもらえるから何の補償もない人よりはずっといい。
そんな感じなのかな?
と・・・ついついこっちは愚痴っぽく嫌な女になってつっ込みたくなっちゃう><。







危ない!川内原発「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 文字起こしブログ


<鹿児島2区>広瀬隆さん4/18ありかわ美子候補4/19(文字起こし)
徳田毅前衆院議員の辞職による鹿児島2区衆院議員補選


<川内原発と放射能汚染>
「川内原発で事故があった場合はこういうふうに流れる。つまり日本は終わる」
広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)


<川内原発と火山>
「川内原発というのは桜島と霧島を心配しているだけじゃダメなんだ」
広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)いろいろ参考資料あり


<川内原発の断層と地質>
「そこに川内原発を建設するとは尋常な神経ではない」 広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)

この岩手・宮城内陸地震で、震源断層の真上で観測された最大加速度4022ガルが、
歴史上最大の揺れとして2011年1月にギネスブックの記録に認定された
(重力加速度980ガルの4倍を上回る)。
特に上下動3866ガルを記録した事は、全国の地震学者にとって脅威であった。



最大加速度4022ガルを記録して、これは世界一の記録です。
いま歴史上ですよ、人類が記録した。

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で、福島の地震なんて大した揺れじゃない。
わずか500ガルでぶっ壊れたんです。
4000がるが起こっているんですよ、この間。

hirose573.jpg

じゃあ川内原発は、この間620に引き上げたんですよね、これ。
何の根拠もありません。
柏崎がなんで2300で、こう大きいか?というと、
これは2007年のさっきの大地震を受けて、2000にバーンと、数字だけ引き上げただけなんです。

2000ガル以上の大震災なんてこの世にあり得ない
1000ガル超えると物は浮くんだから、
地球から離れちゃう。
16%位ある大きい揺れを受けたら、それがずーっと続いたらものが浮いちゃうから。
2000ガルの大震災なんてこの世にあり得ない。
だからこれは全部デタラメです、これ。
浜岡とか、全部デタラメなんです。
こんな620ガル。
大体620ガルが4000ガルに耐えられると思う人がいたら手を上げて下さい。
いないでしょ。




川内原発関係ブログ
<安全審査優先>川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ
(←東日本大震災は2933ガルだけど)&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)


<川内原発>なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?
~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし


<本当に動かす?>
そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
3/13そもそも総研(内容書き出し)


<川内原発と火山>
椎名毅議員(結いの党)「破局的噴火はこれから6万年は来ない」と基準に取り込むようお願いしたい。
4/24衆議院原子力問題特別委員会・田中委員長(文字起こし)







「なんにも解決しないまま3年が経った」「さっさと頭を切り替えるべき時だ」小出裕章氏3/13東京FMタイムライン(文字起こし)

東京FMタイムライン

)
3月13日(木)●3年が経ったことで見えてくる放射能汚染
(木) 伊藤 洋一
福島第一原発事故後、毎週番組に出演していただいた京都大学原子炉実験所・小出裕章助教。
小出助教は、かつてチェルノブイリ事故後、数年経って様々なデータが出た後に、
人々が放射能にどう立ち向かうか、放射能汚染にさらされた食糧や健康被害について、
科学的に数字を上げながら検証していました。
そして福島原発事故も本当のことが分かるのは、事故直後ではなく3年後、5年後、10年後なのかもしれません
チェルノブイリでは、事故の3年後、野菜、牛乳、母乳、玄米など、
食糧汚染や健康被害はどうなっていたのか?
その前例のデータを私たちはどう受け止め、どう生きていくか?
放射能汚染の中で生きるとはどういうことなのか、考えます。


ーーー


チェルノブイリの全例も含めまして事故から3年という月日が流れた原発について
私たちはどう受け止めてどう行けばいいのでしょうか。
福島原発事故の後、毎週番組にご出演下さいました京都大学原子炉実験所小出裕章助教にお電話でお話を伺います。

振り返ってみて
伊藤:小出さん、お久しぶりでございます。

小出:お久しぶりです。

伊藤:
3.11からね、3年経って。
当時小出さんがこの番組に何回かお出になって、動揺したり絶望したり、いろいろとされたと思うんですけれども、
当時を振り返ってどう思われますか?

小出:
「もう3年経ってしまったんだな」と思います。
「なんにも解決しないまま3年が経った」という思いが一番強いです。
たとえば、どんな事故、いろんな事故が起きると思いますけれども、
「3年経っても事故現場に足を踏み入れることもできない」という様な事故はやはり原子力しかないし、
原子力というのはここまで過酷だったんだなと改めて思います。

チェルノブイリと福島を比べて
伊藤:
当時ね、小出さん、
今よりも時間が経って、なんていうかな、
計測したほうが事故の本当が分かるんだみたいな話をされていて、
チェルノブイリでもね、時間経過の中で放射能に関わる事故がどういうふうに影響したのかっていう事を
検討されたというふうに聞いていますけれども、
チェルノブイリの3年と、福島の3年。
これ、比べてみるとどんな感じになりますかね?


小出:福島の方がずっと過酷だと思います。


伊藤:ずっと過酷ですか。

小出:
チェルノブイリの場合には壊れた原子炉がひとつでしたけれども、
福島の場合には運転中のものが3つ。
そして運転していなかったけれども、爆発で原子炉建屋が壊れたという4号機というのがもうひとつありまして、
その4つともが現場に足を踏み込む事が出来ないというまま現在にいたっていて、
事故原因すらが3年経っても全く分からないという状況になっています。

そして周辺の人々もそうですけれども、
ソ連と日本という国の国土の違いもありますけれども、
いまだに1000平方km。
琵琶湖が1.5個も入ってしまうという広大な地域から人々が追い出されてしまって、
根こそぎ生活を破壊されたまま流浪化してしまうという事が今続いているという状態で、
「本当にひどいもんだな」と思います。


伊藤:でもこれ、ものすごく残念なんですけれども、起きてしまいましたよね。

小出:そうです。


収束のプロセス
伊藤:
で、その後の収束のプロセスを政府の対策とか業界の対策、ま、当然なんですけれども見ておられて、
「起きてしまった」という事を前提でご覧になるといかがですか?


小出:
私はその、今は安倍さんが首相をしている訳ですけれども、
安倍さんが何か「これから事故を収束させる」とか、ま、言っている訳ですけれども、
「一体あなた何を言っているんですか」とわたしは思います。
福島の原子力発電所が「安全だ」と言ってお墨付きを与えたのは自民党だった訳ですし、
その政権を担っていた人達が、どなたも、誰も責任を取らないまま今日まで来ている訳ですし、
なんか事故が収束で来ている。
汚染水もアンダ―コントロールだ。
そんな事を言ってオリンピックを誘致するという事を安倍さんはやっているわけで、
本当に「この人大丈夫なのかな?」と私は心配してしまいます。


再稼働
伊藤:
あのー、今原発はね、一つも動いてなくて、
川内かな、今度動くかもしれないみたいな状況になってきているんですけれども、
今の政府の「まァ、安全だったら再稼働すればいいじゃない」っていう、
その方針についてはもちろん小出さんは反対ですよね?

小出:
もちろん反対です。
事故原因すら分かってないわけですから、安全の対策をとり様がないわけであって、
これまでも「安全性を確認した」と言いながらやってきた訳ですし、
事故が起きてしまった今は、
「安全性を確認する」なんていう事は本当は言ってはいけないはずなんですけれども、
今の安倍さんを含めた自民党の人達はまた
「安全性を確認して再稼働させる」と言っている訳で、あり得ない事だと思います。


高い天然ガス
伊藤:
なるほどね。
ま、あのー、経済を見ている人間からするとですね、
たとえば原発が動かない。
代替エネルギー源もない。
で、しょうがないから高い天然ガスを買ってきて発電している。
それで貿易収支が赤字になって、最近は経常収支も赤字になる。
これ自身は「困ったことだなぁ」というふうに思っていて、
でも、じゃあ日本はどうやってこれからエネルギー源を確保していくか
という事について、なんか真剣な議論もあまりないみたいだ。
なんか、「原発を再稼働すれば事態は解決する」みたいな、これも困ったことだなと思っているんですが、

小出:そのとおりです。


伊藤:
日本のエネルギーのなんて言うか、
「確保」みたいなものについては小出さんはどうお考えになっていますか?

小出:
みなさん、伊藤さんを含めてそうかもしれませんが、
「原子力発電をやらないと電気が足りない」とずーーっと脅かされてきたのです。

伊藤:いま足りてますよね(笑)

小出:もちろん、だから原子力発電なんかやらなくたってちゃんと足りてしまっているわけで、

伊藤:ただコストがね、ちょっと高いですね

小出:
ただ、そうではないのです。
元々原子力発電の発電単価が火力に比べても水力に比べても高かったのです。
これまで通産省、経産省が「原子力が安い安い」と言ってきたのですけれども、
それも単に彼等の都合のいい仮定で言ってきただけであって、
有価証券報告書に基づいて計算すれば、「原子力はもともと高かった」のです。
ですからそんなものやらなければ一番良かった訳ですし、
今止めてしまうと確かに、今ある原子炉が不良債権になってしまいますので、
一時的に困る事はあるかもしれませんけれども、
もともと高い発電単価のものですから、さっさと止めるのが一番いいのであって、
やればやるだけ損をしてしまうという事になります



原発に代わる代替エネルギー
伊藤:
たとえば原発に代わるものとしては、太陽光とか風力とか潮力とかいろんなアレがでてますけど、
あのーなんて言うんですかね、化石燃料もいずれなくなるじゃないですか。
そうすると日本は、ま、世界全体の問題なんですけれど、
どんな物にエネルギー源を頼っていけばいいと小出さんはお考えですか?

小出:
私はもともと、
「化石燃料が枯渇してしまうから招来は原子力だ」と思い込んで原子力の場に足を踏み込んだ人間です。
しかし、原子力の燃料であるウランというのは、石油に比べても数分の1しか資源量はありませんし、

伊藤:そうですね。

小出:
石炭に比べれば数10分の1しかないという、まことにバカげた資源なのであって、
そんなものは未来のエネルギー源になんかにはもともとならないのです。
そのため原子力を推進してきた方々は、
「プルトニウムというのを作りだしてそれで原子力を維持する」と言ったんですが、
それをやるための“もんじゅ”という原子炉はもう全く動いてもいない。
1兆円を超えるお金をどぶに捨てながら、豆電球一つ点けられなかったという、そんな原子炉ですので、
そんなものに期待する事も出来ないのです。
もう私たちは原子力の夢から本当に覚めなければいけない所にきている訳ですし、
今後は、当面は化石燃料でいかれますし、いずれは太陽エネルギーに依存するしかありません。
さっさと頭を切り替えるべき時だと私は思います。


3年後のチェルノブイリで起きた事と福島の今
伊藤:
あのさっきちょっとしたんですけれども、
チェルノブイリで事故から3年後に起きたこと。
で、今の福島で起きている事。
この比較はどうなさいますか?

小出:
チェルノブイリの事故が起きた後に、現地の人達は
「こんな被害が出ている」「あんな被害が出ている」と沢山の症状を訴えていました。
特に深刻だったのが甲状腺の癌というものだったんですけれども、
それに関しても原子力を推進している人達は、
「そんなものはありよう筈がない」と。
広島・長崎の原爆の経験をもとにすれば、いわゆる固形がんと私たちが呼んでいる、
あの、血液の癌である白血病ではない様な癌というのは、
10年経たなければ出ないのであって、「そんなに早く出る事はあり得ない」と言って、
影響を否定していたのです。

しかし、実際には被害がどんどん出ていた訳で、
3年経って4年経った頃から甲状腺がんが激増してきまして、
「あ、やっぱり」と言って、ようやくにして原子力を推進していた人達も甲状腺がんの発生を認めたのです。
ところが福島では1年経って、2年経ってという頃からもう、
甲状腺がんがどんどん子どもたちの間に出てきているようになっている訳ですけれども、
日本の原子力を推進している人達は、
「チェルノブイリでも4年経ったからしか激増しなかった。だからこれは違う」という事を言ってるわけです。


伊藤:そうですね。

小出:
私は本当に科学の素養のない人達だなと思います。
「従来分かっていなかったこともきっちりと調査をして、新しい知見を蓄積していく」
というのが本来の科学のあり方だと思うのですけれども、
残念ながら原子力を進めている人達にはそういう考え方がないように見えます。


今何してますか?
伊藤:
いま、小出さんは実験所の助教というお立場なんですけれども、
そういう事をなさっている訳じゃ、今、どんな事をなさっているんですか?小出さんは。

小出:
さまざまです。
福島の事故が起きてしまってからは、本当に毎日戦争のように過ごしていまして、
福島現地の汚染を調べるという事もそうですし、
沢山の情報が出てきますので、その情報を整理して、
どのような事態が進行しているのかという事を私なりに理解して、
皆さんにお伝えするという事も私の責任だと思っています。



伊藤:
うーんなるほどね。
じゃあこの番組にもまた出てきて、その福島の今と今後あるべき姿?
いまだから、小出さんに言わせればね、事故が起きた事自体が間違いだとおっしゃる。
でももう起きちゃったもんですから、じゃあどうしたらいいかという事がこれから非常に大きな課題になりますよね。

小出:そうです。

伊藤:ありがとうございました。

小出:ありがとうございました。



<反論>「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解3/12センター長 阿部正文

平成26年3月11日「報道ステーション」の報道内容についての
福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解


2014年3月12日

福島県立医科大学 ふくしま国際医療科学センター
放射線医学県民健康管理センター長 阿部正文

平成26年3月11日、テレビ朝日系列(福島県はKFB福島放送)のテレビニュース番組「報道ステーション」におきまして、甲状腺がんに関する特集が放送されました。その内容に関して、当大学・当センターの見解をお伝えします。

甲状腺検査の実施について
甲状腺検査について実施や判定の権限を当大学に集中させているとの指摘がございました。

県民健康管理調査は甲状腺検査を含め、福島県からの委託により、県立医大が実施しております。実施主体は県立医大ではあるものの、その運営や評価については、これまでも福島県、あるいは「健康管理調査」検討委員会に報告し、チェックを受けており、実施の権限が県立医大に集中しているわけではございません。

 
甲状腺検査で行っている超音波検査は、検査者の知識、経験、技能により正確性が大きく左右される検査です。そのため、県民どなたにも正確な検査を受けて頂くためには、知識・経験、技能を一定以上持つ検査者が同じ手法、精度で行い、統一した基準で継続して判定することが必要です。そのため、甲状腺関連学会の専門医や専門技師等の基準を設けて、適合する検査者が検査を行っております。
 
そして、さらに検査体制を強化するため、今年度より福島県医師会主催の甲状腺検査講習会を開催し、県内医療関係者の皆様が検査を実施できるよう準備が進んでおります。来年度は、県指定の県内医療機関でも検査ができる体制が順次整っていく見通しです。
 
また、判定については実施医療機関によるばらつきをなくし、精度を維持管理するため、放射線医学県民健康管理センターにおいて複数の甲状腺専門医による「判定委員会」を開き、検査データを確認しながら判定を行っております。


甲状腺がんと診断された方の相談窓口について
甲状腺がんと診断された方のご不安やご心配に対して相談窓口がないとの指摘がございました。

二次検査では、診察室において医師による説明を行います。その場での丁寧な説明を一層心がけてまいります。また、甲状腺がんと診断された方に限らず二次検査を受診される方を対象に、県立医大甲状腺センター内に昨年11月、こころのケアを専門とする精神保健福祉士や看護師などを中心とした専門のチームを立ち上げ、ご不安やご心配ごと等のご相談に対応する体制を整えております。


甲状腺検査結果の通知について
検査結果についての説明不足について指摘されました。

2011年10月に甲状腺検査を開始以来、検査結果通知における丁寧な説明の必要性を多くの保護者の方からご指摘をいただきました。放射線医学県民健康管理センターでは、結果通知書の書式を2回にわたり変更し、現在の書式では、判定結果だけでなく、のう胞、結節の有無、大まかなサイズ、数(ひとつか複数か)をお伝えするものにしております。また、併せて検査概要や、判定基準、判定の意味する内容等を説明したリーフレットを作成し、検査結果通知に同封してお送りするようにしております。
 
併せて、昨年6月からは県内の幼稚園、保育園、小中高等学校からのご要望にお応えし、保護者の皆様に甲状腺検査説明会を実施しております。その中で甲状腺検査の概要説明のみならず甲状腺がんや放射線の影響等についてもご説明し、ご質問にもお答えしております。この取り組みは来年度も継続する計画です。
 
今後も皆様のご意見をいただきながら、より分かりやすいご説明ができるよう改善を図ってまいります。


甲状腺がんの発症と原発事故との因果関係について
・現時点における、甲状腺がんの症例は福島第一原発事故の影響によるものとは考えにくいとの見解に疑義が示されました。

番組内ではチェルノブイリとの比較において、被ばく線量についてほとんど触れられておりませんでしたが、現在、様々な研究機関で行われている被ばく線量推計によると、チェルノブイリに比較して福島における県民の皆様の被ばく線量が低いことが分かってきています。
 
チェルノブイリの知見に留まらず、現在見つかっている甲状腺がんの方の平均年齢が16.9歳(2013年12月末日現在)であり、従来より知られている小児甲状腺がんの年齢分布に非常に似通っていること。チェルノブイリでは放射線の感受性が高い0~5歳(被ばく時年齢)の層に多くの甲状腺がんの方が見つかったのに対し、福島では現在のところ、その年齢層には甲状腺がんの方は見つかっていないこと。甲状腺がんの発見率に地域差がみられないこと。このようなことを考え合わせ、現在見つかっている、甲状腺がんと診断された方については福島第一原発事故の影響によるものとは考えにくいとの見解を持っております。
 
この見解については、県民健康管理調査検討委員会や、2月に開催された「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」でも検討され、一致した見解となっております。
 
ただし、放射線の影響の有無を解析するには時間を要します。今後も長きにわたり繰り返し検査を継続し、更に慎重に見ていく必要があると認識しております。

当大学・当センターのスタッフは、福島の地で医療に携わる者として使命感を持って、業務に取り組んでおります。県民の皆さまのこころとからだの健康を願う医療人が集う組織として、「あなたの健康を見守ります」という県民の皆さまとのお約束を果たすべく、皆さまのお声に耳を傾け、至らぬ点は改善しながら活動をしてまいる所存です。
 
そして、県民健康管理調査の結果は、治療が必要とされる方に、最適と考えられる医療をいち早くご提供するうえでも欠かせない判断材料として活用させていただきます。一方で正確な情報の公表も重要であることは十分に承知し、実践に努めております。ただし、皆さまの健康状況に関する情報の開示につきましては、たとえそれが匿名であったとしても、患者さまやご家族に対して、治療に決して良い影響をもたらさない精神的なご負担・ご迷惑をおかけすることになりかねないと考え、県民の皆さまお一人おひとりのプライバシー保護を最優先事項としてお取り扱いをしております。

何卒、ご理解のほど、お願い申し上げます。





ーーー

「福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解」についての私の見解

※福島県「健康管理調査」検討委員会 どちらも同じ人間が関わっているのでチェックの意味があるのか疑問

※甲状腺がんと診断された方のご不安やご心配病気に対する心配で医師の専門的な話をしっかり聞きたい。
ゆえに心のケアとは違う。

※甲状腺検査の結果通知について、のう胞や結節の大きさや数だけじゃなく、欲しいのはエコー画像。

※ヨウ素の初期被ばく線量を調べていたら横やりが入ったので正確な被ばく線量は分からなくなってしまった。

※県民健康管理調査検討委員会「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」
この両方で検討して意見が一致するのはメンバーがほとんど同じなので当り前。


結局、福島県「健康管理調査」検討委員会県民健康管理調査検討委員会「放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ」

つまり、これらの組織はほとんど同じ考え方を持った人ばかりが集められているので、
公平な判断はされていないと私は思っている。





2014年3月11日 報道ステーション 内容書き出しブログ

1.子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)

2.「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション(書き出し)

3.「不安あおる」と県に止められた甲状腺初期被ばく調査3/11報道ステーション(内容書き出し)






「不安あおる」と県に止められた甲状腺初期被ばく調査3/11報道ステーション(内容書き出し)

「不安あおる」
止められた調査

2014年3月11日 報道ステーション 


福島県で見つかった甲状腺癌は事故と関係あるのか?
だが、その検証に必要な初期の内部被ばくのデータが、決定的に不足していた。


被ばく検査「不安あおる」
データ不足 国・県の責任は


国会の事故調査委員会の委員だった崎山氏は
行政による初期の検査体制を厳しく指摘する。

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元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
一生懸命やろうと思えばできたはずなのに、それを止める力が働いた

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原子力災害対策本部では2011年3月、
飯舘村など3つの自治体で1080人の子どもに対して、甲状腺の被ばく調査を行っている。
あくまで簡易的な検査だったが、比較的被ばく線量の高い子どもが3人見つかったのだ。
基準値は下回っていたものの、原子力安全委員会は甲状腺モニターを使った詳しい検査をするよう助言。

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しかし、対策本部は検査を行わなかった。
なぜなのか?

これは当時対策本部から原子力安全委員会に送られた文書

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詳しい検査をしない理由について、

甲状腺モニターは相当の重量物(約1トン)であり、その移動が困難である。
このような追跡調査を行う事が、本人、家族及び地域社会に多大な不安・いわれなき差別を与える恐れがある。



元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
常套手段ですよ。
いつもそうじゃないですか、なにかの時に「やらない」という事の言い訳に、
「不安を与えるから」ということを言うわけですよ。
きちんとちゃんと測ってもらった方が不安はないんですよ。


国の動きとは別に震災直後から福島に入り、放射線の影響を調べた研究者がいた。
弘前大学の床次(とこなみ)眞司教授だ。

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弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
まずその初期の状況下で住民の人達は果たしてどれだけ被ばくしたのか?という事を知ろうと思いました。


甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素の半減期は8日。
物質が消える前の早期の被ばく検査が重要だ。
床次教授は浪江町などで調査を始めた。

しかし、横やりが入る。
福島県の担当者からストップがかけられたのだ。

弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
そこは「もうやめてくれ」という事だったです。
「これ以上やらないでくれ」と。
要は、人に関する事についてはやっぱり、「不安をあおる」というようなね、
そういったところ(行政)の協力がなければ、それ以上、これ以上勝手にやるわけにはいかないです。

こうして貴重なデータを売る機会は失われた。

元原発事故調査委員会委員 崎山比早子氏:
放射性ヨウ素の被ばく線量が分かっていないという事は、
たとえばがんが出来ても、それが「放射線の影響ですよ」とも言えないし、「そうじゃない」とも言えない。
なんの根拠もないという事です。

当時の放射線検査をめぐる異様な空気を床次教授は覚えている。

弘前大学被ばく医療総合研究所 床次眞司教授:
なんか知らないですけど、その、静かだったんですよ。
静寂だったんですよ、研究者の世界で。
本来、普通だったら甲状腺検査をやらなければいけないのは分かっているはずなんですけど、
誰も何も言わなかったんですよ、それを。
「おかしいな」って思ったんですけど、その雰囲気が。


福島県は床次教授にストップをかけたのか?
県に聞いた。

Q:床次さんがおっしゃるには、調査を県側から止められたという事で

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福島県県民健康管理課 小谷尚克主幹:
私としては「そこを止めたという話はない」というふうに聞いて、
あの、聞いていますというか、あの…そうですね…

その福島県こそが様々な問題が指摘される甲状腺検査を県立医大と二人三脚で進めてきた。


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県による健康調査の問題点を取材してきた毎日新聞の日野記者はこう語る。

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毎日新聞社会部 日野行介記者:
私が着目したのはその(県による)情報の管理ですよね。
非常に、情報の公開度が低いというレベルではない程の情報の管理。
自分たちで情報を独占して評価は全部自分たちでやる。


Q:独占することによって何が得られるんでしょうか?

毎日新聞社会部 日野行介記者:
それはもう、「被ばくの影響はやはりない」という事を前提にする。
で、結論を付けられるという事が可能になるのだと思います、このシステムだと。



Q:放射線の影響事態を出来るだけ少なく見せようということが、
  なにかしら命題としてあってやってらっしゃるという指摘についてはどうお考えになりますか?

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福島県県民健康管理課 小谷尚克主幹:
そういう批判があることも承知しているんですが、
わたくしどもにとってそういうふうにする事が何のメリットもないという事は、
あの、理解していただきたいなというふうには思います。


しかし日野記者は、県の目指すものについてこう指摘する。

毎日新聞社会部 日野行介記者:
最近、住民の帰還。
避難指示解除、もしくは自主避難も含めた部分でですね、住民の帰還という事が議論になっているんですけど、
人口減少を防ぐ、もしくはその先にある産業復興。
福島県が産業を立て直すという事以外に(目的は)多分ないと思うんですね。


原発事故から3年。
先の見えない日々を過ごしてきた福島の人達。
放射能の影響とどう向き合うのか?その答えもいまだ見えていない。



古舘:恵村さんご覧になってどういうご意見をお持ちになりますか?

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恵村:
「被ばくで甲状腺がんになるには何年もかかる」という通説ですよね。
これに私自身が捕らわれていたなという事にVTRであらためて気付かされました。
で、3つの事を思ったんですね。
ひとつは、被ばくによる子どもの甲状腺への影響について、
私たち、人間がですね、知っている事ってあまりにも少ないという事なんですね。
広島・長崎では十分な測定はしなかったでしょうし、
チェルノブイリでは何年も測定が遅れたし、
今回福島では、国や県が初期の検査ですね、
これをやらなかったりさせなかったりという事がVTRに紹介がありましたけれども、
ま、そういうことですよね。
それは極めて残念なことです。
それから乏しい知見で判断すれば間違える可能性というのは常にあるわけですから、
今も福島で「違う病院で検査がしにくい」という事が現状であればですね、
それは直ちに是正していただきたいということですね。

二つ目は、被災者が100人おられれば100通りの悩みがあるという事なんですね。
しかもその悩みというのは長ーく続いていく訳で、
国や県と医学会、それから学校もですね、
可能な限り一人一人の思いに沿った検査とか治療とかですね、それから心のケアですね、
みていただきたいという事があります。

それから三つ目は原発がひとたび事故を起こせばですね、
本当に多くの人に苦労を背をわせるという、原発の罪深さですね。
原発再稼働というものに対する根本的な疑問にもつながってくると思います。


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古舘:
あの…、お子さんが癌になられたお母さんに取材してつくづく思いましたのは、
みんな周りの方も悩んで苦しい。
だけどさっきの毎日新聞の記者の方がおっしゃっていたように、
産業振興も含めて前向きにやらなきゃってなった時に、
お子さんが癌になってこんなに悩んでいるっていう方に対して、
人間っていうのは無理解が始まってしまう。
そして、家族の中でお母さんが孤立していく。
放射能っていうのは恵村さん、人間関係にひびを入れますね

恵村:そうですね…分断を招いてしまいますよね、暮らしや心に。

古舘:この件はですね、ここで終わる話では到底ありません。


ーーおわりーー






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「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション(内容書き出し)

2014年3月11日 報道ステーション

子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)
↑の続き


子どもの甲状腺がん 原発事故との関係は…
チェルノブイリで検証




「チェルノブイリは4~5年後」
甲状腺がんと事故の関係は


福島県平田村
そこに福島県立医大と距離を置き、子どもたちの甲状腺検査などを無償で行っている病院がある。(ひらた中央病院)
エコー検査にかける時間は県の検査よりもはるかに長い。
内部被ばくを測るホールボディカウンターも子ども用の物を導入。
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3歳と5歳の子どもを持つ母親:
チェルノブイリでも後から甲状腺の癌が出たとかあったので、
小さいうちから検査を受けておいて、早めに分かれば治療なりなんなり出来るのかなと思って、


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ひらた中央病院を運営する 佐川文彦理事長:
今原発事故が起きて、あれからまだ3年しか経っていないんですよ。
まだ集結していないんですよ。
「放射能は心配ありません」「これは問題ありませんから」と言い切れる問題ではないと思う。

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27万人を検査して33人。
子どもの甲状腺がんとは年間100万人に一人か二人という、極めてまれな病気ではなかったのか。

被ばく医療の専門家として福島県のアドバイザーを務めた山下氏は。

2014年2月23日
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長崎大学 山下俊一副学長:
これはまさにスクリーニング効果そのものであります。
スクリーニングした事がありませんでしたから、その頻度がまだ分からなかった。
一見増えたように見えますけれども、
多分子どもたちがある頻度を持っていたんだろうと。


山下氏の説明はこうだ。

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これまでも甲状腺癌は自覚症状が現れることなどで初めて見つかっていた
それに比べて今回は、スクリーニングと言われる処方がとられた。
スクリーニングとはある集団の全員を調べて病気を見つけ出すこと。
つまり、今回の場合は福島県の子ども全員を調べる事で甲状腺に異変のある子どもを見つけることです。
そのため自覚症状がなかった甲状腺がんも見つかり数が多く見えるという。


さらに、県立医大の鈴木教授が繰り返すのが「チェルノブイリ」だ。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
チェルノブイリで4~5年目から小児の甲状腺がんが多発したっていうこともありまして、

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
最短でチェルノブイリで4年、5年で甲状腺がんが増加した


1986年、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故。
大量の放射性物質がまき散らされた後、実は4~5年後から子どもの甲状腺がんが増えたとされている。

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年齢層では事故当時のゼロ歳から4歳が最も多かったが、福島ではこの年齢層は発生していない。
こうしたことから鈴木教授は、現在福島で見つかっている甲状腺癌は
「事故の影響とは考えにくい」としている。


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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
もちろん、えーっと、放射線との関係影響があるかないかを見ていくために始めた検査ですから、
ある程度の事は言及しなければいけない訳ですけど、
まだその時期ではないというのがひとつ。
まだ、チェルノブイリでの、先程話した事故のデータでも、4~5年から急増したという事ですので、
今、出ているものに関しては、(放射能が影響した)可能性は非常に低いんじゃないかと。


しかし、福島の子どもたちの健康調査を独自に行っているある医師は、
チェルノブイリのデータに疑問を抱いている。

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北海道深川市立病院 松崎道幸医師:
チェルノブイリ事故が起きた時には、
原発事故の後に子どもに甲状腺がんが激増するという想定は全くありませんでした。
最初の4,5年の甲状腺のデータには非常に疑いがありますので、
それを根拠にしてものを断定してはいけないと思います。



チェルノブイリ
甲状腺がんの“真実”


原発事故からの4年間。
放射線の影響による甲状腺癌は本当になかったのか?
真相を確かめるため、私たちは事故から28年目を迎えるチェルノブイリへ向かった。

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1986年4月26日
チェルノブイリ原発の4号機が爆発炎上。
莫大な量の放射性物質が放出された。
かろうじて石棺と呼ばれる分厚いコンクリートで覆ったものの、
中には今も溶け落ちた核燃料が手つかずで残されたままだ。


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緊急事態省の担当者:翌日住民は避難させられ、これからも絶対に誰も住む事はない。

「甲状腺がん増加は4~5年後」
チェルノブイリの“知見”検証


チェルノブイリ原発の周辺にあったいくつもの町や村。
あの日、放射性物質は容赦なく人々の元に降り注いだ。
未曾有の原発事故を経験したこの地で、
“子どもの甲状腺がん”と“被爆”の関係はどのような結論に至ったのか?

ウクライナの首都キエフにある内分泌代謝研究センター。
ここには国中から甲状腺の病気を抱える患者が集まる。
甲状腺が専門のこの機関で特に調べ続けているのがチェルノブイリ原発事故の当時子どもだった世代。

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この男性は現在30歳。
事故で被ばくした時は2歳だ。

Q:チェルノブイリ事故への不安は?

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事故当時2歳の男性:
もちろん気にしている。
故郷は立ち入り禁止で検問所もある。
妻も甲状腺の手術を受けているので気をつけないと。


原発事故のあと異変が見え始めたのは4~5年後の事だった。
甲状腺がんと診断される人々が急激に増え始めたのだ。

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特に顕著だったのが子どもたち。
極めて稀なはずの子どもの甲状腺がんがなぜ増えたのか?

当時から研究所の所長を務めるトロンコ医師は、いち早く放射線の影響を疑い世界に訴えた。
しかしなかなか認めてもらえなかったという


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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
事故で浴びた放射線の量で、
ある学者は「甲状腺がんが発症する」と言い、ある学者は「発症しない」と言った。
大論争が巻き起こった。
原爆を投下された広島や長崎の調査データをもとにしてだ。

この時医学会の常識とされていたのは、原爆被害を受けた広島や長崎の“知見”
放射線による甲状腺がんの発症は早くても8年後以降」というものだった。


そのため「事故後4~5年で見つかった癌は放射線とは関係ない」とされた。
高性能な機器で大規模な検査、つまりスクリーニングを行ったため
「もともとあった癌が多く見つかっただけだ」と。


しかし、現実は違った。


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
4年で発症するとは思ってもいなかった。
しかしその思い込みは間違いで、子どもたちの潜伏期間はもっと短かったのだ。

様々なデータを集め、事故後4年でも発症している事を実証した。


着目したのは甲状腺がんの原因となる放射性ヨウ素だ。
その半減期は非常に短い。
そこで放射性ヨウ素が消えた後に生まれた子どもたちが殆ど発病していないのに比べ、
放射性ヨウ素が消える前に生まれていた子どもたちは発病率が高いことを突き止めた。

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こうして、事故から10年経ってようやく子どもの甲状腺がんと放射線の因果関係が国際機関にも認められた
(国際原子力機関の報告 1996年)

この、チェルノブイリの“知見”
つまり、事故後4~5年以上に甲状腺がんが増えた事等から、
いま福島で見つかっている甲状腺癌は「被ばくが原因とは考えにくい」とされている。



取材を続ける中、気になる情報が出てきた。
原発から西へ110kmにあるコロステン
放射ので汚染されたが居住は許されている地域だ。

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最前線に当たる検診センター(コロステン検診センター)
事故以来甲状腺がんの検査はどのように行われてきたのか?副所長が語ってくれた。

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コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:
当時は何の機器もなかったので“触診”で診察するしかなかった。
1990年位に初めて、エコー診断装置や線量測定器が入り、検査の態勢ができた。



この地域に高性能の検査機器が納入されたのは、事故から4~5年経ってから。
“触診”だけで、癌が見逃される事はなかったのか?
実は早い時期から子どもの甲状腺がんが増えていた可能性はないのだろうか?



コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:検査機器がいいと患者は見つかりやすい。

Q:甲状腺がんをもっと早く発見できた?

コロステン検診センター アレクサンドル・グテーヴィチ副所長:当然、可能だったろう。


内分泌研究センターのトロンコ所長も、事故直後の検査体制は十分でなかったことを認める。

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ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
当時のソ連に高性能のエコー診断装置はなかった
1989年か90年になって、アメリカの大富豪などからエコー診断装置の寄贈を受けた。




それでは、
福島で4~5年を待たずに早い時期から見つかっている“子どもの甲状腺がん”は本当に“放射線”と関係ないのか?


ウクライナ内分泌代謝研究センター ミコラ・トロンコ所長:
可能性は低い。
私たちが知る福島の線量は僅かだ。
ただ調査はすべきだ。
科学は予想外のデータを提示する事がある。
28年経つが、私たちは得た回答より疑問点の方がはるかに多い。


チェルノブイリで調査した経験もある、京都大学の今中助教は
「当時起きた事が今の福島に重なって見える」という。

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京都大学原子炉実験所 今中哲二助教:
西側のオーソリティー(権威)日本のオーソリティーも含めてどういう反応をしたかというと、
広島・長崎に比べたら早すぎる」と。
また、同時にいわゆる今でも言われているスクリーニング効果ですよね。
「熱心に検査検診をすれば、それだけがんも見つかる」という事も言われましたけれども、
(今回)福島関係の方々は、「それは福島の事故が原因ではない」
なぜならば、チェルノブイリに比べたら早すぎる」とおっしゃったんですよね。
それを聞いて、皆さん20年前におっしゃった事を忘れたのかなと、


福島で起きている事態は事故の影響なのか?そうではないのか?
だが、それを検証するための重要なデータが、実は決定的に不足しているのだ。
かつて詳しい検査を目指した研究者がいた。
しかしそこにストップがかけられたという。


ーーつづく






2014年3月11日 報道ステーション 内容書き出しブログ

1.子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)

2.「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション
  (内容書き出し)


3.「不安あおる」と県に止められた甲状腺初期被ばく調査3/11報道ステーション(内容書き出し)





2014年3月12日 福島県立医科大学から速攻反論!

<反論>
「報道ステーション」の報道内容についての 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターの見解
3/12センター長 阿部正文








子どもの内部被ばくと学校現場より一部抜粋

「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。
この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。
今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。
古舘さんは三田先生にも取材に行っています。


三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。
それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、
埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。

話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。
三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。
ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。
福島だけの問題になってしまいました。


三田先生は、他の医師にも
「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。
多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、
一本の記事にも番組にもなっていません。
今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。





2014年2月14日
三田茂医師講演会文字起こしブログ

<甲状腺基礎知識> 「甲状腺がん・甲状腺腫瘍を扱うのは 内分泌内科ではなく、耳鼻科や頭頸部外科」
~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)


<甲状腺疾患>
「今後は今までの常識とは違う」~関東の子どもたちの異常について(1)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<血液検査>
「ホットスポットに住む4歳男子」~関東の子どもたちの異常について(2)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<白血球・好中球・リンパ球>
「小児で全体的に大きく減少」~関東の子どもたちの異常について(3)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<白血球異常>
「前は2回測ってもいなかった地域の子から異常が出始めるようになった」
~関東の子どもたちの異常について(4)~2/14三田茂医師(文字起こし)


<質疑応答1>
「僕が東京を出て岡山に行く理由」~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)


<質疑応答2>
「だけど、医師会は動かなかった」~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし


<質疑応答3>
「"観察した結果好中球が減った"というのが僕の結論です」
~関東の子どもたちの異常について~2/14三田茂医師(文字起こし)










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「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」福島県立医科大小学生向けのがん講座


キッズキャンサーセミナー
福島でこそ日本一の「がん教育」が必要だ!


小学5年生, 6年生を対象に合計24名募集いたします
(募集は、2月14日(金)で締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。)
キッズ

開催詳細

1.日 時
2014年3月29日(土)09:30 〜 16:00

2. 会 場
福島県立医科大学スキルラボ(福島県福島市光が丘1番地)

3.主催
第52回日本癌治療学会学術集会
福島県立医科大学 器官制御外科学

4.後援(予定)
福島県 福島県教育委員会
福島市 福島市教育委員会
福島県立医科大学
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

5.主なスケジュール

午前:オリエンテーション   昼食    午後:体験セミナー
がんの講義                手術体験
病院見学など               エコー体験 


キッズキャンサーセミナーお申込み・お問合せ先

第52回日本癌治療学会学術集会 運営事務局
日本コンベンションサービス(株)東北支社内
〒980-0824
仙台市青葉区支倉町4-34 丸金ビル6階
TEL:022-722-1311 FAX:022-722-1178
E-mail:mainimg
  





福島県医大 原発事故影響否定なのに 「日本一のがん講座」
(2014年3月10日) 【北陸中日新聞】

「安心神話」の一環か 小学生向け開催へ

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セミナーの案内文(右)と福島県郡山市保健所が配布した啓発パンフレット

福島県立医科大(福島市)は今月末、「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」と銘打った子ども向けのがんセミナーを開く。狙いが分かりにくい。県医大は福島原発事故によるがんの多発を認めていない。「安心神話」の一環かと疑いたくなる。放射線影響の教育については国レベルでも確たる方針がなく、国の教材も内容にばらつきがある。子どもたちはこうした迷走を反面教師にするしかないのか。 (榊原崇仁)

「福島では原発事故後、がんに対して不安を抱く方が増えた。お子さんのころから、がんについて正しい知識を持ってもらい、必要以上に不安にならないようにしてほしい」。セミナーを担当する県医大器官制御外科の医師は「こちら特報部」の取材にそう語り、別の担当医師は「『日本一』と銘打ったのは強い意気込みの表れ」と言った。

セミナーは29日に県医大である。医大がこの種のセミナーを開くのは初めて。日本癌(がん)治療学会学術集会の「前座」で、対象は小学5、6年生。55人が応募した。先生役は医大の外科医が務め、がんの特徴や早期発見の必要性を伝える講義、手術や検査の器具を手に取る体験を行う。

県医大の器官制御外科には、県民健康管理調査の甲状腺検査を担当する鈴木真一教授が在籍する。「福島原発事故では放射線による健康影響は考えにくい」と説く鈴木教授はセミナーに加わらないが、先の医師らは「私たちも健康影響の考え方は同じだ」と語る。

セミナーでは放射線による発がんの仕組みには触れないが、たばこや酒、偏った食生活が原因で起きやすいことは伝えるという。

放射線による発がんから目を背けさせると勘ぐりたくなるが、医大側は「学ぶ内容があれもこれもと煩雑になると、子どもが理解しにくいので基本的な知識を教える」と説明する。

ただ「福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!」というセミナー名には、保護者などから「県医大はがんが増えていないと判断しているのに、なぜ日本一のがん教育が必要か」と疑問の声が寄せられたという。

医大側は「軽率な表現だった。ただ、今になって表現を変えることは考えてない」と釈明した。

こうしたがん教育をめぐる混乱は、同県郡山市でも起きている。同市の保健所は昨年10月、がんの種類や予防方法などをまとめた啓発パンフレットを小学6年生向けに配布した。

だが、原発事故や放射線による発がんについての記載がなかったため、「がんと事故の関係を否定したいのか」という意見が20件ほど寄せられたという。

ただ、このパンフは原発事故前の2010年から毎年、ほぼ同内容のものを6年生に配っている。市保健所の担当者は、07年に国のがん対策推進基本計画ができたことに触れ、「がんの予防を進めるため、がんが身近な病気であることを知ってもらいたいと思って配っている」と話す。

「私たちが伝えたいのは生活習慣を改善し、がんを未然に防いでくださいということ。原発や放射線の話にまで手を広げるべきかは本当に悩ましい問題だ」

放射線影響の扱い混乱 文科省、批判受け「慎重」へ

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新しい文科省の放射線副読本は健康影響に関する表現が改訂前と変わった

ちなみにがん対策推進基本計画には、12年6月の見直しに伴い、がん教育の推進が盛り込まれた。

がんを学校教育で扱うのは、保健体育の授業で生活習慣病の予防として教える程度。このため、「現行のがん教育は不十分。自らの健康を適切に管理できるよう、正しいがんの知識を教育する」と明記された。ただ、何をどう教えるかは「5年以内で検討する」と定まっていない。

文部科学省学校健康教育課の担当者は「がん教育のあり方は検討し始めたばかり。放射線による発がんの教え方については確たるものがない」と明かす。

一方、放射線に関する教育は以前からあり、その中で発がんなどの健康影響も扱っている。

文科省は福島原発事故後の11年10月、小学生、中学生、高校生対象に3種類の放射線副読本をまとめ、希望校に配布している。副読本を使うか否かは学校側の裁量だが、全体の8割程度が使っているという。福島県教委もこの副読本をベースに県内での被災状況や対応などを盛り込んだ指導資料をつくっている。

ただ、副読本に書かれる放射線の健康影響は「それほど気にしなくてよい」という「安心神話」寄りの内容になっている。

高校生用では「放射線による人体への影響が明らかになってきている」と切り出したうえ、「遺伝性影響が人に現れた証拠は報告されていない」と強調。中学生用では100ミリシーベルト以下の低線量被ばくの影響については「がんなどの病気になる明確な証拠はみられていない」と記述している。

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福島原発事故に伴う甲状腺検査の会場で順番を待つ親子ら=2011年11月、福島県川俣町で

そもそも、この副読本は高速増殖原型炉「もんじゅ」の開発を推進する文科省研究開発局が所管し、電力会社関係者らが幹部を務める財団法人「日本原子力文化振興財団」に作成を委託した代物だった。

さすがに民主党政権時の府省庁版事業仕分けで改善を求める声が上がり、教育現場からも不満が噴出。担当が義務教育などを受け持つ初等中等教育局へ変更になり、中身も一新。14年度から、新たな小学生用と中高生用の2種類を希望校に配る予定という。

それを読むと、中身は確かに変わった。放射線による健康影響は「まだ科学的に十分解明されていない」と慎重な見方を採り、低線量被ばくも「将来がんなどになるかはさまざまな見解がある」「多くの知恵を集めて早急に検討することが必要」と記されている。

福島大放射線副読本研究会代表の後藤忍・同大准教授(環境計画)は「県民健康管理調査に触れていないなど改善の余地はあるが、内容の偏りはだいぶ見直された」と評価する。

ただ、放射線とがんの関係を学ぶ子どもの立場からすると、これまでは「安心神話」寄りの内容、これからは比較的慎重な見方に基づく内容を教えられることとなり、どちらを信じていいか困惑しかねない。

復興庁冊子は「安心」寄り

さらに帰還を考える住民の放射線教育用に復興庁などが2月に公表した冊子「放射線リスクに関する基礎的情報」では「100ミリシーベルト以下の被ばくによる発がんリスクは増加の証明をするのが難しいというのが国際的な認識」といった「安心神話」の表現が目立つ。

後藤准教授はこう提言する。「新しい副読本と他のものを比べ、どこが、なぜ違うのかを説明してあげないといけない。そうすることで、さまざまな思惑が交錯する原子力業界の本質も学び取ることができる」




「2人に1人は癌になるよ」
癌になるのは当たり前キャンペーン


<国のがん対策の基本計画>
~子どもへのがん教育~「癌は怖くない」二人に一人かかる身近な病気


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この「がんのひみつ」という漫画は、去年定められた国のがん対策の基本計画で、
子どもへのがん教育を進めていくことが明記されたことなどから、
国立がん研究センターが制作し、学研から発刊しました。

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漫画は、親しい親戚ががんで手術することになった主人公の小学生と両親や医師との話を通じて、
がんは2人に1人がかかる身近な病気で、予防が大切だと訴える内容です。




「そして3人に1人は癌で死ぬよ」
癌で死んでも仕方がないんだキャンペーン


<仙台高裁の判決から今日までのこと>
原発事故の最大の犠牲者はまず子供であり、将来に渡りこれからもずっと子どもです
12/4柳原敏夫弁護士(動画&文字起こし)

他方いま郡山市では、新たにこういった「がんのおはなし」という小冊子が配布されています。

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これでは、

人間は必ず死ぬ。死亡率は100%。
二人に一人は癌になり、3人に一人は癌で死ぬ
と、
こういう事をとくとくと書いた小冊子です。
その冊子には癌を遠ざけるためにどういう生活をしたらいいかが述べてあるなかに、
脱被ばく、放射能を避けるという事は一言も書いてありません。
このような小冊子によって、子どもたちは「癌になっても諦めるしかない」
「これは誰もなることだから、今更じたばた騒ぐ必要はない」という事を教育で教えられています。






子どもが甲状腺がんに・・・ 母が苦悩の告白3/11報道ステーション(内容書き出し)

「お母さん放射能は調べないでくれ」って泣いて訴えるんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。


子どもが甲状腺がんに・・・
母が苦悩の告白

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福島の18歳までの若い方の甲状腺がんについて、今日はお伝えしたい事があります。

まず、現在の考え方からです。
福島原発の事故由来の放射能と、当時18歳よりも若かった福島の方々の甲状腺がんが出た、と、
この因果関係は「考えにくい」というんですね。
「考えにくい」というより「分からない」ではないか、という疑念を番組では持ちました。

これは「因果関係がある」とか「ない」とか、
「どちらも分からないのではないか」というところから福島での取材を始めました。

そして今まではですね、若い方の甲状腺がん、子どもの甲状腺がんというのは
100万人にひとりかふたり」と言われていました。

福島では現段階で、27万人の方が検査を受けてうち33人が甲状腺がんと分かり、摘出手術を受けています。


33人。
これまでおよそ27万人の子どもが受けた福島県での甲状腺検査で癌と確定した人数だ。
すでに摘出手術を終えている。
子どもの甲状腺癌は年間100万人に1人から2人とされてきたが、今その数字は大きく覆されている。
33人。



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古舘:
お子さんの甲状腺がんが発見されて摘出手術を受けたという親御さんにこの番組では接触を試みました。
7人の方に接触させていただいたんですが、
やはり、インタビューをお願いするとことごとく断られました。
いろんな事情があると思います。

そしてある方はこういう事をおっしゃいました。
担当したお医者さんに「こういう事に関しては周囲にしゃべらない方がいいだろう」と。
「お子さんの就職の際などはマイナスになるから」という様なアドバイスを受けたという方もいらっしゃいました。

そういう中で、番組ではお一人のあるお母さん。やはりお子さんが甲状腺がんだったんですが、
その方は迷いながらも、音声を変えて、そして顔を映さないなど、
様々な条件がクリアされれば「この胸の内を語ってもいい」といって下さいました。
その方にお話を伺います。


10代の子どもを持つ田中佳子さん(仮名)
県の検査で子どもの甲状腺に5mmを超えるしこりが見つかった。
甲状腺がんだった。
周辺のリンパ節の一部の切除した。


田中:
小さい10代の子どもでも「がん」と聞けば、「なぜだ」って
「なぜだ、自分だけがなぜなんだ」
「どうせがんなんだから死んでしまう」そこまで言われました。

古舘:はぁ・・・、

田中:
親として励ます言葉をどうやってかけていいか分かりませんでした。
だから一緒に、「死ぬときは一緒だからな」って、言いました。

古舘:あぁ・・・、そこまでおっしゃいましたか

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田中:
夫と子どもは私に「放射能の話はするな
お母さん放射能は調べないでくれ
泣いて訴えているんです。
だからうちではもう、放射能の話はタブーなんです。

毎日が喧嘩になります。
夫は「知らないのが一番幸せなんだ」って、
知らないで生活するのが一番いいんだ


古舘:「つきつめていけばいくほど辛いじゃないか」っていう考えなんでしょうかね…。

田中:
そうです。
だって、
なってしまったんです。
取ってしまったんです。
戻ってこないんです。



田中さんは日々の様子を詳細にノートに記している。
事故当時家の近くは年間の線量でおよそ40ミリシーベルト。
家の雨どい付近では85ミリシーベルトという高い値だった。
子どもは部活に熱心で、原発事故で学校が休みになっている間もひとり雪の中練習していた。

古舘:
2011年3月15日。
大変な量の放射線が降り注いだという時も、全く普通と、今お話し下さったような日常だった。

田中:
そうです。
あの、その日は雪が降ったんです。
で、その日は近所の奥さんが「うちの井戸水を使っていいよ」っていうことで、
みんなして(水を)汲みに行きましたから。
そして「ああ、雪が降ってきたね」っていうかたちで、
とにかく水はあらゆるところを探して歩きました。

古舘:ああ、そうですか。

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その震災から7カ月後、県の甲状腺検査が始まった。
1次検査で異常がないとされるとA1判定。
5mm以下のしこりや甲状腺に水分が溜まってできるのう胞が20mm以下の小さいものがあるとA2判定になる。

2014031155.jpg 2014031156.jpg

それを超える大きなしこりやのう胞が見つかるとB判定、C判定とされ二次検査が必要になる。
癌の疑いもあるためさらに詳細な検査が行われる。
そもそもなぜ甲状腺検査が必要なのかといえば、原発事故と深い関係があるからだ。

甲状腺は成長や発達を促すと同時に全身の新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを作りだす。
問題なのは、この甲状腺が必要とする栄養素が「ヨウ素」だということ。
原発事故で放出された「放射性ヨウ素」も甲状腺は区別なく取り込んでしまう。
甲状腺に集まった放射性ヨウ素は放射線を出し続け癌の要因の一つとなる。
新陳代謝が活発な子どもほど放射線の影響を受けやすくなる。

田中さんの子どもは1次検査でB判定。
つまり、5mmを超えるしこりが見つかった。
しかし、手元に届いた通知はこのわずか1枚。

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何の説明もなかった。
2次検査まで半年以上待たされた。
田中さんは半年も待てず他の病院を探したが、そこで思いもよらない事を言われたという。



田中:
いざそこに行きましたら、
「(病院の)事務所の手違いです、ここでは検査する事はできません」
「(県が)決めている事なので、個人の病院では検査することはできません」と言われました。
(病院の)事務所では、「どうぞ検査に来られてください」と予約までとりましたので、
いざ先生とお会いしたら、先生は
うちは出来ません。ここでは出来ません。(県が)決めている事なので


県内で甲状腺の一時検査を行えるのは県立医大のみ。
来年度から増やす予定があるが、それに選ばれるためには条件がある。

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エコー検査をするだけで診断はせず、検査データはすべて医大に送らなければならない。
甲状腺に問題があるかどうかの診断は、医大が一括して判定する仕組みだ。

なぜ県立医大だけに診断の権限が集中しているのか?
甲状腺の第一人者で検査の責任者でもある、県立医大の鈴木教授に話を聞いた。

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福島県立医科大学 鈴木眞一教授:
お母さん方が心配でどこかで調べる。
するとそこの先生が今度は、「のう胞じゃなくて結節だ、しこりだ」と言ってもう一回(県立医大に)まわる。
で、そうするとそれは全然違う、あの、おー、
小さいお子さんに特徴的な甲状腺の中に認められる胸腺であったり、
あの、血管であったり。
血管をのう胞と言っている。
「私どものところでやった検査と同じレベルの事をやって下さいね」ということも理解してもらわなければいけない。


つまり、県立医大と同じやり方で検査しなければ、異なる診断が出て混乱を招くというのだ。
しかしそれは県立医大以外での客観的な診断を抑えつける結果になるのではないか?


県立医大の検査については不信感を持っている住民もいる。
県の検査で20mm以下ののう胞が見つかった中学生の女の子の母親が取材に応じてくれた。

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のう胞が見つかった中学生:
(県の検査は)人数も多かったのでしょうがないかなと思ったんですけど、
やっぱり3分や5分では足りないのかなって思いました。
流れ作業のようだったです。

娘にのう胞が見つかった母親:
どこにどれくらいの大きさのものがあるとか、
たとえばこれから、これ(のう胞)がこういうふうになる可能性がありますとか、
そういう説明は一切なく、あの、「説明してほしい」と言ってもなく、
ただこの文章、2行の文章だけ。
「検査はしません」
ということで、

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20mm以下ののう胞は県の基準ではA2判定で二次検査の必要はない。
しかし、不安を抱いた母親は県立医大とは距離を置き、県の検査には批判的な診療所を訪ねた。


のう胞が見つかった中学生:
検査の時間が倍以上かかったので、
流れ作業っていう訳ではなくて、時間をかけてじっくり診てくれるっていうのが安心しました。

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親子が再検査を受けた診療所。
松江院長は排他的な県立医大の診療方法を強く批判している。

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松江寛人院長 ふくしま共同診療所:
検査を受けたけれども「不安だ」っていうのは当然なんですよ。
(県立医大は)「患者に直接説明するな」って言っているんですよ。
それ(患者への説明)も我々がやりますと。
それもね、検査の結果を文章で我々が渡しますと。
なので「(受診者に)直接説明をするな」っていうんですよ。
こんなことありえないですよ。

親子は定期的に検査を続けている。

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娘にのう胞が見つかった母親:
先月3ヶ月ぶりに検査をしたんですけど、しこりが突然っていうか、出来てて
「あ、そういうこともあるんだ」というのを知って、
この先どういうふうに変わっていくのかという不安な気持ちと、
なにも終わっていないっていうか、
この先も続くという思いで生活をしています。


原発事故後体調を崩した娘は、学校の先生に「放射能への不安」を相談したが、
「心配し過ぎだ」と相手にされなかったという。

不信感が募り、今は学校に行けなくなっている。
この女の子が今望んでいる事。


のう胞が見つかった中学生:
包み隠さず、その情報を公開してほしいです。
その情報を公開することで救われる人たちのいると思うし、
やっぱりこれから生まれてくる人達の事も心配なので、


県の甲状腺検査では、この情報公開についても後ろ向きだ。
たとえ検査を受けた本人であっても自分のデータを受け取るためには
県に対して情報開示請求までしなければならなかった。
批判を受けて手続きは簡素化されたが、
それでも申請書類が必要で、受け取るのに3週間ほどかかる。
県立医大に理由を聞いた。

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鈴木眞一:
甲状腺のエコーの場合には渡さないのが一般的です。
渡すとなると、渡し方に責任があるので、

えーっとこれは何度も検討しました。
決して我々は渡したくない訳ではないので、渡すんなら渡そうと思ったんですけど、
そうすると、それによる不利益や齟齬(そご)もある場合の非常に多いので、
現実的には、あの、実現しなかったという事です。


再び冒頭で紹介した母親の話を聞く。

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田中さんの子どもは甲状腺癌にかかり、すでに切除手術を受けた。
その手術の前に言われた事を今もはっきりと覚えている。
医師が「甲状腺がんの進行は遅く危険な癌ではない」と説明したうえでこう話したそうだ。


田中:
「いま大きくなる様なことはまず心配はありませんから、焦らなくていいですよ」
「いまここで切らなければ、(症状が出る)30歳、40歳になってから、
『見つかった時にきればよかったな』っていうふうに思わないですか」とまで尋ねられました。
「だったらそんなに急がなくてもいいんじゃないですか」と思いましたので、
「じゃあ、2~3年待って下さい」
「子どもがもう少し冷静に判断能力が付くようになってから手術してもかまわないんじゃないですか?」
ともお尋ねしました。

そしたら、「前例がありませんから」
発見されてから放置しておくという前例がないので、
見つかったんだから、やはり直ちに切るというのが本当でしょう
」と

古舘:うわァ・・・・、その両方を言われた訳ですか。

田中:
あんまり、時間をおいて悩んでいるよりは、早く解決したかったので、
半年以内に手術に挑みました。


いま見つかっている子どもの甲状腺がんについて、県の第3者委員会は
「原発事故の影響は考えにくい」としている。

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星北斗座長 県民健康管理調査検討委員会:
放射線の影響はどうかという事については今後きちんと検証する必要があると思いますが、
これまでの知見から言うと「考えにくい」という表現を使っております。
「分からない」というのが正しい表現というのもありますけど、
でも今現時点で我々が知っているこれまでの知見の積み重ねから言えば想定内だろうというふうに言えます。


田中さんはやり場のない思いを抱えている。

田中:
「まだ放射能の事をしゃべるの?心配しているの?」
「まだそんなことばっかり考えてるのかい?それじゃ前に進めないじゃない」
そういう方がいらっしゃいますね。
信頼や信用のおける親戚でも、頼りにしている方でも、
「大したことないんじゃない、そんな事」
「切れば治るんでしょ!死ぬわけじゃないんでしょ!」
「言っちゃ悪いけど、大したことないじゃない!」3回言われました。
大したことあるんです。
それが悔しいです。

だから私は自分で罪なのかと思っています。
「本当の事を知るのが罪なんだろうな」って。

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古舘:
例えばですね、福島県以外で別の県で、たとえばお子さんが甲状腺がんになった。
これが分かった時にはですね、病院は福島県のケースよりも手厚く、と言いますか
丁寧に相談に乗ってくれる可能性というものががみえてくるんです。
福島県でこういう状況になった子どもが邪険にされている、その件。
もしそうだとしたら、こんな不条理はありません。

それに付随して言える事はですね、やはり親御さんでお子さんが甲状腺がんだった方で危惧するのは、
18歳を過ぎて大きくなった場合には検査、あるいは治療、そういう事が有料になる可能性があるという事。
これもおかしな話です。

引き続きチェルノブイリの例を見ながらこちらをご覧ください。  
19:17

ーーつづく
   ↓
「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証3/11報道ステーション(内容書き出し)




これまでの県民健康管理調査
2014年2月
山下俊一
「この3年間は予備調査で、ベースラインの甲状腺の頻度(27万人中75件)を明らかにしたという事」
放射線と甲状腺がんに関する国際ワークショップ記者会見2/23 (文字起こし)


2014年2月 第14回県民健康管理調査
<甲状腺がん悪性・悪性疑い74人>
「想定される範囲だろう」と言えると思います。〜福島健康調査記者会見全て文字起こし2/7


2013年11月 第13回県民健康管理調査
県民健康管理調査「子どもの甲状腺検査 がんまたは疑い59人」11/12

2013年8月 第12回県民健康管理調査
甲状腺がんまたは疑い43人「甲状腺がんという病気は調べればそれほど出てくるものなのか?」
8/20第12回県民健康調査検討委員会(文字起こし)


2013年6月 第11回県民健康管理調査
<県民健康管理調査>甲状腺がん確定12人・疑い15人6/5東京新聞

2013年3月
<甲状腺検査>環境省福島県外3県甲状腺検査結果「各年代とも福島県外の方が大きい」
&茨城県東海村検査結果(410名中2人再検査、98人A2判定)「住民が不安に思うデータは何もない」



2013年2月 第10回県民健康管理調査
第10回「県民健康管理調査」検討委員会2013.2.13 <質疑応答文字起こし・ほとんど全部>

2012年11月
「日本の子どもはチェルノブイリとは違ってヨウドが過剰だから大丈夫!」
県民健康管理調査『甲状腺検査』説明会 11/10鈴木眞一氏質疑応答(内容書き出し)


またひとり「甲状腺検査の1次検査で、がんの疑い」

2012年10月
甲状腺検査めぐる不満も… 福島健康調査で「秘密の会合」10/3報道ステーション(内容書き出し)

2012年9月
福島の子どもひとりに”甲状腺がん”
「原発事故が原因の可能性は低い」福島県立医科大学鈴木教授9/11たねまきJ(内容書き出し・参考あり)


2012年5月
子どもの甲状腺「おおむね良好」方法説明に親は不信5/18







ーーー


↓こちらで画像入りの全てを見ることができます
復刻版<甲状腺がん>母の告白・チェルノブイリの知見・初期被ばく調査に横やり


「報道ステーション」岩路ディレクターが突然死亡〜甲状腺と被爆の関係や手抜き除染などの番組制作〜





報道ステーション 岩路ディレクター「自分が死んで自殺という報道になっても、それは絶対に違うよ。自分は自殺なんかしないから」



続きを読む

東京都葛飾区立飯塚小学校植え込みの中で5.35マイクロシーベルト/毎時ってΣ(゚Д゚ノ)ノ 年間1ミリシーベルトの20倍以上!?

2014/3/10 東京都葛飾区立飯塚小学校



2014031137.jpg

「東京都葛飾区立飯塚小学校」の位置を確認
2014031138.jpg

水元公園がすぐ近くにある埼玉県と千葉県と東京都の境目
動画を元に、この高線量の植え込みが学校のどの部分なのか?
ちょっと探してみました。

Youtubeの画像2014年3月10日と
Googleマップ2013年6月撮影画像で同じ場所を検証してみました。

2014031131.jpg 2014031136.jpg

2014031132.jpg 2014031133.jpg

2014031134.jpg 2014031140.jpg


小学校の敷地内に幼稚園もあります。
赤丸のところあたりの植え込みの中が5マイクロシーベルト以上のようですが・・・

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事故から3年 相次ぐミス 作業員が語る疲弊する現場3/10報道ステーション(内容書き出し)

2014年3月10日 報道ステーション

housute_aratanaosensuimorega_sagyouingakataruhi... 投稿者 soekosan


淡水化装置付近でストロンチウム
新たな汚染水漏れが・・・

福島第一原発で、また汚染水漏れか!というニュースです。
こちらにですね、淡水化装置と呼ばれる装置があるんですけれども、

2014031114.jpg

この近くで高濃度の汚染水の水溜まりが見つかりました。
まだ原因は分かっていません。

東京電力によりますと、パトロール中の作業員が昨日、
原子炉を冷やすために使われた水から塩分を取り除く淡水化装置の近くで水溜まりを発見しました。

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水溜りの量はおよそ1.3リットル。
測定の結果ストロンチウムなどの放射性物質が1リットル当たり2300万ベクレル検出されました。

高濃度汚染水の水たまりがどうしてできたのか?原因はまだ特定されていません。

3月10日午後5時半
2014031116.jpg

東京電力原子力立地本部 尾野昌之本部長代理:
出所というのがどこなのかというところが、えー、いま確認できていないと。
量が少ないので、過去に漏えいしている場所でもありますから、
それを拾っている可能性とかも、えー、否定できませんので。

東京電力は装置を止め、配管を覆っている保温剤や遮蔽材を取り除いて、漏えい個所を探すことにしています。

事故から3年 相次ぐミス
作業員が語る疲弊する現場


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古舘:
このところ頻発していまして、
そのたびに「原因は分からない」「なになには否定できない」と言われて大分経ってからですね、
「これが原因だったんじゃないか」って出てくる始末ですよね。
みんな、我々は分かっていと思うんですよ、理屈では。
現場の最前線で働いている方が一番大変だという事を。
ただ、その現場が士気があがらないという根本原因は何なのか?
その問いかけもあるはずなんですね。
今日はそこを探りたい。
この頻発する事故の根底にはそこがある筈だ。


事故前から働くベテラン作業員:
国や官僚が「俺は関係ないよ」ってスタンスでいるからいけないんだよ。
だから東京のやつらが悪いんだよ。


事故から3年トラブルが相次ぐ現場からの訴えを聞いていただく。


下請け会社の社長:
大事な“人”が集まらない。
だからこれは、本当に結構根が深い問題なんだけど、
国が前面に出張ってね、全てのものをあそこ(原発)に集約して、
技術者、会社ね。
そうやっていればもっと違う展開になっていたのかと思うんだけど。

これは最近のトラブルの一部をまとめたもの

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まず、これらトラブルについて話を聞いた。

先月(2月)18日2号機圧力容器の温度計の2つのうち1つが壊れた件。

事故前から働くベテラン作業員A氏:
重篤な事象ではないかと考えています。
2つしかなかったものの1つを壊してしまい、そして残り1つしかない。
そしてそれが壊れてしまえば、炉内の温度というものが分からなくなってしまいます。

原因は“人為的ミス”
温度計に規定以上の電圧をかけたために壊れたのだ。
その翌日(2月19日)には
1リットル当たり2億4000万ベクレルもの超高濃度汚染水が100トンも堰の外に漏れた。
これも“人為的ミス”と見られている。

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閉めておかなければならなかった3カ所のバルブが全て開いていたため、
汚染水は本来のタンクではなく、ほぼ満杯だった別のタンクに入ってしまい溢れてしまったのだ。


下請け会社の社長:
たとえばバルブだったらね、「バルブの開閉よし!」とか言って、
それで、指差し呼称して確認する訳だけど、
今そんなのはないでしょ?

下請け会社の社長は初歩的なミスもあるという。

汚染水が漏れた翌週(2月25日)には、
地中の電源ケーブルを誤って切断し、4号機の燃料プールの冷却が一時停止した。

事故前から働くベテラン作業員A氏:
そこに埋まっている事が(作業員は)分からなかった。
事故後に発電所の中のあちこちに、ケーブル、そういったものが敷かれましたが、
それがどこに何があるのか?なにが埋まっているのか?
ケーブルなんかはそういった図面が作られていませんので、
正直把握できていない状況な訳です。


Aさんによると、事故から3年が経ったが、「地中の正確な図面がないため誤って切断したのだ」という。

記者:図面がないのは相当な問題じゃないですか?

事故前から働くベテラン作業員A氏:問題ですよ。ずーっと言っているんですよ。

3月5日東京電力記者会見
記者:配線図というのは、今現在あるんですか、ないんですか?

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東京電力 今泉:
この配線図の有無という事もそうなんですが、えっと、大事なことはですね、
えーーーえー、まぁ、いわゆるこの工事を当たる前に、情報共有という事を今後しっかりして、え、いけば、
こ、このような同じようなじ・・、えーー、まいわゆる、配、ケーブルの切断という様な、
こういった事故というものは、えーー防げると。

記者:配線図はないんですね?

東京電力 今泉:
え、あの~、「ある・なし」というよりも、えー、ン・・、大変申し訳ありません、
この趣旨、これを防ぐための大切な事というのは、あのー、実際に、えーー、今申し上げた通りでございまして、


事故後現場でケーブルを引いた下請け会社の社長は、


下請け会社の社長:
ただ、配置図っていうか、俺らがもらうっていうのはやっぱり、まァ、建物の設計図みたいな感じでさ、
ここから、A地点からB地点までケーブルを引いてと。
それが残っていないのはどういう事か?って、それはもう管理の問題でしょ。
そんなのトーシロ(素人)の仕事でしょ。
監督が見て、「じゃあ、ここ掘ってあれして」っていうのを計画を立てるんだろうけどね。


無計画さの背景には人員の問題もあるという。


事故前から働くベテラン作業員A氏:
東京電力の社員も、かなり線量が高い現場にいますので、
「線量がいっぱいになってしまった」そういう様な人はやはり配置転換になって、
ベテランという人が、がかなり移動している状態になっています。


作業員も同じだ。
下請け会社の社長も、事故後現場で働いていたが被ばく線量が規定を超えたため現場を離れた。

下請け会社の社長:
これだけ3年経てば、本当にできる人達がもう現場を去ってしまったと。
普通にできる現場が、普通にできなくなっちゃうでしょ、それだけで。
で、人が変われば、その慣れるまで


作業員が現場を離れるのは別の理由もー

事故前から働くベテラン作業員A氏:
日本各地の再稼働、そういったものに向けての工事。
そういった事で日本全国に人間(作業員)というものが散らばって、
他の現場に人がとられている状況です。
そういった現場の方が、賃金的にも魅力的だったりしますので、


下請け会社の社長:
除染から貰える(金額の)方が高いんじゃない。
うちの知り合いの方でも、もう何人も行っているけど、
まぁそりゃ、集まるものも集まる訳ないでしょ。


最大の問題は「作業員の待遇」だという。


事故前から働くベテラン作業員A氏:
待遇とかそういったものを、今の段階でクリアしていかなくちゃいけない。
本当に誰も集まらなくなってしまった。

作業員の待遇が悪化しているという訴え。


記者:募集を社長がかけても、やっぱりなかなか集まらない?

下請け会社の社長:
いやぁ、全然集まらない。
なかなかじゃなくてほぼ集まらない、原子力に関しては。


事故の僅か9か月後(2011年12月16日)当時の民主党政権は収束宣言を行った。
それ以降、緊急作業ではなくなり、一般の原発での作業と同じ扱いになった。


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国による無料のがん検診などは、収束宣言後の作業員には適用されなくなり
東京電力による危険手当なども適時見直しが行われてきた。

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規制委員会から待遇改善を求められた東電は、去年(2013年11月8日)、
日当とは別のいわゆる危険手当を1万円から2万円に増額するとした。
しかし・・・。


記者:今の仕事で危険手当っていうものは出ているんですか?

下請け会社の社長:今うちが行っているところで? 一切出ていない

事故前から働くベテラン作業員A氏:
東電がだから「うちは渡すだけです」って、「あとは各社でやって下さい」って、
だから元請けは「じゃあ、うちで勝手に決められるんだね」っていうふうに解釈しているんだから


つまり危険手当(2万円)は東電から元請け企業には支払われるが、
元請け企業からの下請け企業が、作業員にいくら支払うかは各会社が決める事とされている。

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記者:ゼロ円のところがあるんですか?

事故前から働くベテラン作業員A氏:実際そういったところもあると聞いています。


東電によると、危険手当が作業員に渡るよう元請け企業に要請しているという。

元請け会社の社長:
そんな事やっている間に、もうみんないなくなっちゃうよね。
人を出す方、集める方の立場の人間から、
私らからしてみれば、「手当分は必ず出しますよ」ってなれば、モチベーション上がると思うし、
国が主導でも何でも構わないんだけど、

事故前から働くベテラン作業員A氏:
政府と政治家と、官僚ですよね。
そういった人たちが前面に出て、現実協力してくれない状況では、
我々としても、いくら頑張ろうとしても限界があると思います。


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古舘:
ちょうど1年前になりますけれども、
福島県の広野町のですね、新しくできたホテルの前から中継をやりました。
その時に主に原発作業に従事されている方々が多く泊るところで、いろいろ話を伺いましたけれども、
「とにかく私らの気持ちを分かって伝えてくれよ」という事を言われた事を覚えているんですが、
なかなかうまく伝え切れていない。
せめて危険手当はちゃんと渡してくれ」っていうのは当たり前だと思うんですけどね。


恵村順一郎:
そうですね、全くその通りですね。
この福島第一の現場というのは、まさに非常時ですよね。
収束なんかしていないですよね。

毎日3000人から4000人の方が作業をされている訳ですけれども、
放射線量が高いうえにですね、その場しのぎの配線とか配管ですよね。
今も混乱を極めているんですよね。
作業員は1年で50ミリシーベルト、あるいは5年で100ミリシーベルトという限度があって、
それに達するとその作業はできなくなるわけで、
作業に慣れてくると現場を離れなければならなくなると。
作業のきつさと、下請け構造の中で賃金が目減りするという事もあって、
周辺の除染作業とか首都圏の建設現場ですね、オリンピックなんかもありますので。
そういうところに流出していっている訳ですね。
だから現場を仕切ったり、若い人を教育したりするようなベテランが少なくなると。
その分経験の乏しい作業員の方に大きな負担がかかってミスが起きてしまうという悪循環になっているという。


古舘:様々な資料やデータの引き継ぎも、比較的無くなってしまう訳ですね。

恵村:はい。
そういうことですよね。
で、汚染水処理にめどが付いたとしても、
その後30年から40年かかるという廃炉作業が待っている訳で、
さらに線量が高い現場で、さらに多くの方に働いていただかなければならない訳ですから、
まさに今から考えていかないと、人材不足というのはとても深刻になると思います。

古舘:
好き好んでこういう大変な仕事をやりたいという人は少ないと思います。
それでもやる訳ですから、やってもらうためにはもう根本的なところを変えなきゃならないと思いますしね。
これが事故から3年経った今の現実です。

11:37

5号機燃料交換機の点検作業中に複数箇所で故障が発生
~東電定例会見

IWJ 2014/03/10

2014年3月10日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。
福島第一原発5号機燃料交換機において、点検作業中に荷重検出器の表示器で故障が発生したことが報告された。
当該機器の交換で一時的に回復するも、その後、天井クレーンで電源系の故障が起こり、現在調査中であるという。

5号機燃料交換機で故障発生

福島第一原発5号機は、現在冷温停止しているが、炉心に燃料が入ったままになっている。
この燃料は、使用済燃料プールへ移送することが予定されている。
2月28日より、燃料移送の準備作業として、点検作業が行われている。

3月9日の朝、交換装置機の燃料つかみ装置昇降装置にかかる荷重を検出する計器のセンサー部分の電源が切れ、
計器がダウンスケールしていた。

保護ヒューズが切れていたため、ヒューズ交換をしたが、電源を投入すると再びヒューズが切れたため、
再度調査した結果、荷重検出器のデジタル表示器が故障していたことが判明したという。
当該機器の交換を行い、燃料交換機の健全性が確認された。
その後、今度は3月10日の朝、天井クレーンの走行用インバータ盤の電源が停止した。
設備の損傷はなく、現在、原因調査を行っており、会見時点では、これ以上の情報は入っていない。


淡水化装置ジャバラハウス内に水たまり発見

3月9日10時25分に淡水化装置ジャバラハウス内に水たまりができていることが、定例パトロール時に発見された。
淡水化装置は三系統あり、今回一系統で水たまりが発見されたという。
念のために当該系統を停止させ、淡水化装置の別の系統を動作させている。
水たまりの核種分析の結果から、全ベータが2300万Bq/L、セシウム137が220Bq/Lだったと東電は報告。
現在、水たまりの発生原因を調査しているが、会見時点では、これ以上の情報は入っていないという。





<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~


<福島第一原発4号機>4号機の使用済み燃料プールの電源盤­で警報!燃料取り出し作業一時中断2/25
「福島第一 原子炉の監視温度計 ミスで故障」 2月20日の記事あり


「全ベータ2億3000ベクレル/リットルが100トンこぼれました」東京電力臨時記者会見2/20(文字起こし)





【県内避難:中通り→会津若松】 自主避難者は「勝手に避難した」って言われて、何の権利もない。福島原発告訴団3/1(文字起こし)

福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会
2014/03/01


会津地方へ県内避難されている母親の証言(ビデオ)
1:36:05 http://youtu.be/x4n14TcK79U?t=1h36m05s

私は避難区域ではない、中通りから会津若松に避難しています。
県外避難者と違って、県内の自主避難者は避難当初から借り上げ住宅に入居する事ができません。
福島県では、自主避難といえば県内避難ではないものとされて、
私の様な県内避難者の存在を見ながらも見て見ぬふりを続けています。

私は夫を中通りに残して、遠い県外に避難する事が出来なくて、
夫が職場に通える距離にある会津若松市に避難する事しかできませんでした。
それで、避難元の中通りにある家のローンを払って、避難先の家賃を払って、
避難先から職場までの交通費を払って、
で、避難先で家具や家電を買いそろえて、
こっちに家を払って、何の支援もない中、貯金を取り崩しながら生活をしてきました。

でも、そういう生活を長く続ける事が出来ないので、
同じ県内避難者の仲間と一緒に行政に訴えるという事も続けてきました。
それでやっとおととしの11月に
県内避難者の住んでいる物件も借り上げ住宅として認める
というふうにやっと発表があったんですけれども、
それにはすごく沢山の制限がありました。

子どもがいない世帯とか、市内から市内の線量が低い地域に避難した人や、
これからアパートを借りたいって言う人は、対象外というふうになっています。

それですでにアパートを借りて住んでいる人も、
家賃が6万円を超える物件に住んでいる人は借り上げ住宅としては認めないという発表でした。
で、6万円以内の物件に借り換えますということも、
6万円以上の物件に住んでいて、1000円だったら、その1000円を差額で払うというのも認められませんでした。

なので、県内自主避難者の中には、これから子どもを持ちたいという大人だけの方とか、
そういう避難の問題から遠くには行けなくて、
でも少しでも線量が低い地域に避難したいっていう、市内から市内へ避難したいっていう人もいます。

それでアパートが借りられなくて、今は実家に間借りをしているけれども、
借り上げ住宅に移れるようになったらアパートを借りたいって言っている人もいます。
でもそういう人は対象外になってしまったので、
県内自主避難者の多くは自宅のローンを抱えて、避難先の家賃を払って、交通費を払って、
という生活を今も続けています。

この状態が続いているんですけど、
子どもたちへの放射能の影響が不安で、少しでも線量の低い地域で生活をさせてあげたいという思いで、
皆さん避難生活を続けています。

それなのに「自主避難者は勝手に避難した」って言われて、何の権利もない。
中通りの生活は普通に戻っているって言いますけれども、
屋内遊び場が増えて室内で砂遊びをすることや、
運動会は午前中で引き揚げて外でお弁当を食べることもできない事は、
「普通だ」っていうふうに言えるのかな?って思います。


自主避難している家族の多くは、残る家族は忘れると思って、
家族が同じ方向を向けないまま避難生活を続けています。

そんな中で避難を続ける母親とか家族が、
残っている人々にどれだけ負い目を感じているかという事を知ってほしいです。
どこの家族も離れて暮らす経済的負担とか精神的負担はすごく大きくて、
国や東電は被害者全員に同じ事をして欲しいし、
自分の生活を奪われた人々にも同じ賠償を払って欲しいなと思っています。

土地を綺麗にする事が出来ないなら、せめて分断された人々をひとつに戻してほしいなって思います。

そして、この話を聞いているみなさんには、
原発事故によってこういう生活をさせられている人々が沢山いる事を
ひとりでも多くの人に伝えてほしいし、
それは福島の事だけじゃなくて、明日の自分になるかもしれないという事を
一人一人に考えてもらいたいなって思っています。


福島県内自主避難者は推定で500世帯(2012年1月)と言われているが、
福島県もその実態を把握していない。

住宅借り上げ補助金は…
・4人以下の世帯には最大月6万円を支給。
・5人以上の世帯には最大月9万円を支給。
しかし、現在の家賃が6万円、または9万円以上の時には、一切支給なし。

補助が受けられない世帯
・同一市内の引っ越しをした世帯
・耐震性のない家屋に住んでいる世帯
・18歳以下の子どもがいない世帯
・2012年11月1日以降に住み替えをした世帯


県内自主避難連絡回には34世帯が加わっているが、
家賃補助を受けられたのは13世帯にとどまる。

残り21世帯は家賃補償対象に認められなかった。






続きを読む

久慈浜・磯崎のワカメにはセシウムだけじゃなくてプルトニウム&ストロンチウムが入っている

2014年3月7日
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(訂正版)
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東京電力が調べた魚介類の分析結果です。
壊れた原発の近くだから、魚は沢山被ばくしています。
「福島第一原発の湾内じゃなければ海は広いから大丈夫だ」という話もよく聞きます。
この福島の魚はどこかへ泳いでは行かないのでしょうか?

日本原子力研究開発機構が規制庁へ提出した資料の中に、
茨城県の魚介類を調べた結果が出ていました。



原子力施設に係る平成24年度放射線管理等報告について
平成25年10月9日 原 子 力 規 制 庁


別紙1
(独)日本原子力研究開発機構
東海再処理施設の環境放射線モニタリングの結果(平成24年度)

本資料は(独)日本原子力研究開発機構から提出された平成24年度の環境放射線管理報告から
関係個所を抜粋しまとめたものである。

(参考)

1.試料のうち「比較対象」の欄に記載されたデータは、再処理施設の影響を受けにくい再処理施設から離れた地点におけるデータである。

2.試料のうち「平常の変動幅」の欄に記載されている「○~△」の値は、過去のデータの最小値と最大値の事であり、
「○±△」と記載されている値は、過去のデータを統計処理した「平均値±(3×標準偏差)」のことである。




(※表の中から魚介類海岸砂などの部分を一部取り出し ↓表はクリックすると大きく見る事が出来ます
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この表を見ていただけばわかると思いますが、
茨城県東海村地元の海産物で
シラスにはセシウム
カレイ・ヒラメ等にもセシウム
久慈浜の貝類(アワビ・ハマグリ)にはセシウムだけではなくプルトニウムも含まれています。
また、久慈浜・磯崎のワカメ・アラメには、セシウムはもちろん、
プルトニウムそしてストロンチウムが検出されています。


毎回報告されないもの、
第1四半期 海底土 放出口付近などからセシウムのほかにプルトニウムが、
第2四半期 海水の放出口付近ではストロンチウムとセシウム
第3四半期 海底土 放出口付近はやはりセシウム以外にプルトニウムが
そして、第3四半期で初めて報告された海岸水には
久慈浜海岸、阿字ヶ浦海岸などから、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムが検出されました。
「ちゃんと調べれば、入っているんだな」って思いました。


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表をよーく見てみると、プルトニウムのところには注5(福島第一原発事故の影響)が付いていない。
(ストロンチウムには注5マークがあるけど)
という事は、ここで検出されているプルトニウムは福島からではなく、
東海再処理施設から垂れ流されているものなのだろうか?
そうだとすれば、2011年3月11日以前からこの地域の改装や貝類はプルトニウムが入っていて、
海水浴場の海水もプルトニウムが入っていた事になる。
ずーっとずーっと昔から?「茨城の海にはプルトニウムがあった」ということ?・・・Σ(゚д゚lll)ショック!


新地沖から原町沖の海域で、3年ぶりにシラウオ漁再開、店頭へ

2014/03/05

3年ぶりに、福島・相馬市のスーパーに、地元で捕れたシラウオが並んだ。試験操業の対­象が拡大され、5日、シラウオ漁が再開された。
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シラウオの試験操業は、新地沖から原町沖までの沿岸5kmの海域が対象で、5日は9隻­の漁船が、およそ200kgを水揚げした。
漁師は「水揚げはな、魚はかかれば気持ちいいや」と話した。
相馬双葉漁協の遠藤和則本所部長は「ゆっくりだとは思いますけれども、1歩1歩進んで­いくという、そのやり方をやっていくしかないんだろうと思っています」と話した。
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続けて行われた検査の結果、水揚げされたシラウオから、放射性物質は検出されなかった­。

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しかし、消費者の不安を反映してか、卸価格は、東日本大震災前のおよそ3分の1、1k­g = 1,500円ほどにとどまった。
相馬市内のスーパーに、震災後、初めて並んだ地元産のシラウオ。
待ちわびた消費者が、早速買い求めた。

買い物客は「今まで待ってたから、大丈夫です。(きょうは何で召し上がりますか?)そ­のまま生で食べます」と話した。
スーパー大橋屋小泉店・鮮魚担当の菅野正好さんは「うれしいですね。今まで売ってたも­のなので、やっぱりいっぱい並ぶと活気も出るので」と話した。
3月13日からは、コウナゴの試験操業も再開され、これからさらに、多くの地元の魚が­楽しめるとみられる。



↓クリックすると大きく見る事が出来ます
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97.7gのシラウオを1200秒測定して
セシウム134と137の検出限界値は12.127ベクレル/kg(←高すぎる)

しかも、骨ごと食べる魚なのに、ストロンチウムは調べられていない・・・


(ちゃんと調べて欲しいな、そうしたら買って食べる事ができるのに)






<東京電力川崎:火災>燃えた放射性物質が吸着した吸気フィルターから毎時4・5マイクロ・シーベルト計測

プレスリリース 2014年
川崎火力発電所敷地内(産業廃棄物総合保管庫内)における火災について


平成26年3月7日
東京電力株式会社

本日、午後2時22分頃、当社川崎火力発電所(所長:小関 正剛[こせき まさたけ]) 所在地:神奈川県川崎市川崎区千鳥町5-1 総出力212.8万kW)の敷地内にある産業廃棄物総合保管庫において火災が発生しました。

火災報知器が鳴動後、ただちに当社自衛消防隊が初期消火を実施し、午後3時5分に川崎市臨港消防署にて鎮火を確認いただいております。

現場を確認したところ、燃えていたのは使用済みのガスタービン吸気フィルタで、これらは平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震後、空気中の放射性物質を吸着したために保管していたものです(延焼範囲は約3m×約3m)。

同保管庫周辺の空間線量を測定したところ、正門付近で毎時0.06マイクロシーベルトであることを確認しておりますが、現在、火災による公衆への影響や原因等については、確認中です。

地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまには、多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。

以 上




東電火発で吸気フィルター焼け放射線…大気吸着
読売新聞 2014年3月8日18時40分

7日午後2時20分頃、川崎市川崎区千鳥町の東京電力川崎火力発電所にある産業廃棄物総合保管庫で、使用済みの発電機用布製吸気フィルター約0・5立方メートルが燃えた。

約45分後に消し止められ、けが人はいなかった。

東電の発表によると、燃えたフィルターから毎時4・5マイクロ・シーベルトの放射線量が計測された。保管庫近くで午後6時半に空間放射線量を測定したところ、同0・17マイクロ・シーベルト。約460メートル離れた発電所正門付近では午後7時の時点で、同0・06マイクロ・シーベルトだった。東電広報部は「外部への影響を調べている」としている。

フィルターは同発電所で使われたもので屋外に置いてあった。保管庫に入れる前、作業員7人が乾燥作業中、出火したという。フィルターは東京電力福島第一原発事故で大気中に排出された放射性物質を吸着したとみられる。


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<福島第一原子力発電所>1号機 非常用電源喪失は津波が原因ではない3/5東京新聞こちら特報部

津波「原因でない」 福島第一 1号機 非常用電源喪失 
東京新聞 こちら特報部 2014年3月5日 

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福島原発事故でメルトダウンの原因となった非常用電源の全喪失。
東京電力は津波が原因と主張しているが、「福島第一原発1号機(の電源喪失)は津波ではあり得ない」
という論文が発表され、波紋を広げている。
原子力規制委員会は公式見解を示していないが、
推進派の「津波対策さえすれば、再稼働できる」という論理を根底から揺さぶっている。(出田阿生)

伊東弁護士が論文

「1号機の非常用電源は、津波到達前に何らかの原因で喪失した。
津波で回復不能のダメージを受けたことは否定しないが、喪失の直接原因ではあり得ないという確信を得た。
原因究明をなおざりにしたまま、再稼働に向けた動きが進められているのはおかしい」

元国会事故調査委員会の委員だった科学ジャーナリストの田中三彦氏らと、
協力調査員として事故原因を調査、分析した伊東良徳弁護士はそう語る。
月刊「科学」の3月号(電子版)に
「再論 福島第一原発1号機の全交流電源喪失は津波によるものではない」という論文を掲載した。

伊東弁護士らは2012年7月発表の国会事故調報告書でも
「1号機の非常用電源のうち、一つの喪失原因は津波ではない」とした。
伊藤弁護士は福島第一原発から1.5キロ沖合に設置された波高計のデータや
東電が撮影した津波が原発を襲う写真の分析を進め、今回、論文をまとめた。

それによると、東電が「津波によって1号機の非常用電源が全て失われた」とする時刻より、
津波が1号機に到達したと推測できる時刻が2分以上遅いことが分かった。

津波で浸水する前に、地震動など何らかの理由で、非常用電源が壊れていたことになる。

規制委触れず 揺れる再稼働の根拠

東電は1号機の全電源喪失の時刻について11年3月11日の「15時36分」としている。
ところが、波高計で実測した津波のデータと、一連の津波写真を伊東弁護士が照らし合わせると、
「15時38分以降」となった。

しかも、国会事故調が集めた証言にもそれを補強する材料があった。
「15時39分に1号機の前にある石油タンクが流された」とする、事故当時の東電関係者の目撃証言だ。
石油タンクは1号機よりも低い敷地に設置されていたため、
この時間帯にはまだ1号機には津波が到達していなかったと推測できる。


東電の言い分には数々の矛盾点がある。
例えば津波が高さ5.5メートルの防潮堤を乗り越えている写真があるが、
東電の主張する時間の波高計のデータをみると、平均4.5メートル程度しかない。
さらに最初に原発に押し寄せた津波の到達時間についても矛盾が露呈した。
東電の主張通り計算すると、普通の津波なら2分程度かかるところを1分足らずで到達してしまう。

東電は、昨年12月に提出した政府への第1回進捗(しんちょく)報告で、
原発敷地内への津波の到達時間を発表したが、伊東弁護士は
「これでは広大な敷地のどこに到達したのか分からない。
1号機への到達時刻を記した上で、その根拠を示さなければ『津波で全電源喪失』した証拠にはなり得ない」
と指摘する。

この論文に対し、東電広報部は「自社の調査では、原因は津波によると結論づけている」としている。

伊東弁護士は「電源喪失の原因が津波でなければ、地震の揺れなのか、機器に問題があったのか。
そこの究明抜きに電源喪失の対策は取れず、再稼働の基準も設けられない。
原子力規制委員会は東電の主張をうのみにせず、独自調査をやるべきだ
」と話している。



東京新聞 「ためしよみ」はこちらから↓d(◕‿-。) ネ❤
こちら特報部517121


「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」木野龍逸氏3/7報道するラジオ(文字起こし)

「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」
報道するラジオ 2014年3月7日


水野:
今日は福島第一原発事故以降東京電力の会見に出続けて取材をしていらっしゃる
ジャーナリストの木野龍逸さんにスタジオにお越しいただきました。
木野さんにいろいろな質問をという事でもうすでに下さっている方もいらっしゃるんですよ。
まずは、リスナーから
「原発事故の関する情報が減っているのか、
 なんか国民が目隠しされているのかと勘繰りたくなるような今日この頃です」って。
情報量が少ないんじゃないですか?報道が減っているんじゃないですか?と、おっしゃるんですが。

木野:
減ってますね。
間違いなく減っていると思います。
記者の方に聞くと、「企画を上げても通らない」とかですね、
通っても1番にならないで3番、4番になっちゃうとかという事があるみたいなので、
なかなか出す方も大変みたいですね。

水野:
今日はですね、「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」と題してお送りいたしますので、
木野さんが東京電力の会見にずっとでてきて分かってきた事を、
あるいは逆に分からないと思っていらっしゃる事を

木野:分からない事だらけですね


福島原発事故はコントロールされている?
水野:
分からない事だらけ!!そうなんですか。
でも、「分かっていなくちゃいけないのに分からないのはなにか」という事はとても大切ですから、
そのあたりを今日はどうぞお話し下さい。
よろしくお願いいたします。
リスナーから
「福島第一原発の事故はコントロールされているってホンマですか?信用できないんですけど」
っておっしゃっているんですけど。


木野:
(笑)思わず笑ってしまいますよね。
なんで「コントロールされている」っていう話になっちゃったのかがそもそもすごい不思議なんですけどね。


水野:
東電の改憲に出続けられていますと、どこまでこの事故がどういうものであったのか、何が起こっていたのか、
全容が明らかに、どこまで明らかになっているのかどうなんでしょう?


木野:えーっと、「根本的な事っていうのはほとんど何も分かっていないんじゃないか」という事ですよね。

水野:そうですか。つまり原因が何であったのか?


原因は津波か地震か?
木野:
そもそも事故の原因が何であったのか?
津波なのか地震なのか?
いま「地震の影響は無い」という話になってしまっていますけれども、本当に無いのかは分からないんですね。
調査をしていないので。


水野:それも分かっていないんですね。

木野:
分かってないですね。
あの、それがわかりそうなデータも出てきているんですけれども、
分析はしていないので、放置されたままなので。


水野:分析されていないんですか?

木野:
していないですね、手を付けていないです。
なんで手をつけないのかがちょっと分からないんですけど。

水野:
これもし、「地震の影響もあったのだ」となればですね、
事故対策の有り様は全く変わってきますよね。

木野:ものすごく変わりますよね。

水野:再稼働の事も大きく変わりますよね。

木野:もう根本からやり直さないといけないでしょうね。

水野:津波には防波堤がもしかして有効かもしれませんが、地震というのは、起きますからね、日本は。

平野:
東電はしかしあれですね。
「津波の影響」という事をずっと言っていますから

木野:
言っていますね。
東電も国も一応そういうふうに、原子力規制委員会もそれを前提に再稼働の審査をしたりしていますけれども、

平野:その根拠が曖昧なんですかね?

木野:
根拠は、結局東京電力が出してきているデータをもとに言うしかないので、
東電は「無い」というように、当然「地震の影響は無い」というように言いますけれども、
それを鵜呑みにしている感じですね。

平野:さっきおっしゃった、そもそも炉心の周囲の状況が全く分からないで何故言えるのか?ということですよね。

木野:
不思議なんですよね。
一つあるのが、よく原子力の関係の人がシュミレーション、シュミレーションって言って、
数字をいろいろ変えて、現状にあうような形のシュミレーションをすると、
ちょうど「地震の影響は無い」というふうになりますよ、と。
要するに現状から逆算していく訳ですね。
当然、その間で数字をちょっといじると、元の方の原因は数字がすごく変わってしまうので、
都合のいいように原因をある意味作れる訳ですよ、シュミレーションをやると。

それと違って実データっていうのは本物なので、
それを本当はベースにやれば、シュミレーションではなくて、根本的に数字が本当の状態が分かるはずなんですよ。

水野:
あーっ、そうか。
実データというのは、あるんでしょ?

木野:
はい。去年の夏から秋にかけて、東電がようやく公表したものがあって、
専門家の人で注目している人はいるんですけれども、
規制委員会はあんまり関心を示していないというか、


水野:手を付けていない状態なんですか

木野:手を付けていない状態ですね、今。

水野:はぁ~~~っ!

平野:
こういうものが出る前に規制委員会は安全基準をどこまでって作ってしまっている訳ですよね。
それはしかも「世界最高レベル」みたいな言い方ですよね。

木野:
だから、やっぱりそういうのを考えると都合のいいデータだけを拾って、
都合のいい様に規制基準を決めているんじゃないかなというふうに思うしかないんですよね。

水野:
世界最高のねぇレベルのいろんな技術があるのだとしたら、
いま、福島第一原発事故の収束へ向けての作業がどうなっているのか?
いま、何を現場で作業員の人達はやっていらっしゃるのか?
これはどうなんですか?

木野:
この辺も結局、どの情報を出すか出さないかは東京電力が判断して、彼らが情報を出すので、
現場の情報はやっぱり、東電しか持っていないんですよね。

水野:ん

木野:
その情報のうち何を出すかっていうのは、
こっちから要求してもやっぱり出さないものは出さないので、

水野:あ、要求しても出てこないんですか。

木野:出てこないものもありますね、数字とか。


情報の出し方
水野:ふ~~ん、たとえば、これは出すべきだと思うのに出てこない情報って、どういうものがありますか?

木野:
えーっとですね、たとえばなんですけど、
去年の7月の参議院選挙の頃に「海に汚染水が出ていますよ」という発表を東電がした事があったんですね。

水野:あ、選挙が終わった次の日に「何でそんなに汚染水が出ていたのか!?」って。

木野:
なんで、ずーっと出てたんだったらもっと先に言ってくれって。
東電はずっと否定していたので、
あのデータは2ヶ月ぐらい前にそれを推測させるようなデータが出ていたんですけれども、
そのデータの後に続けていろんなデータが、
当然それを確かめるために東電がいろんなデータをとっていたんですけれども、
それのデータを出せ出せという話を会見でしていたにもかかわらず、なかなか出さなくて、
最後に出したのが参院選挙の次の日だったんです。

平野:故意的ですよね

木野:
故意的ですね、そうとしか思えないんですよ。
東電は「そうじゃない」って言いますけれども、誰もそうは思っていないですよね、多分

<福一・海洋汚染>
選挙終了待ち~東電半年分のデータを一気に公開7/23モーニングバード(内容書き出し)


<海洋汚染>
「一応気になるので確認しますが、 選挙が終わった翌日に出てきたのはどういうことでしょうか?」
テレビ朝日松井記者7/22東京電力記者会見(動画&文字起こし)



平野:
これはしかし、東電だけじゃなくてもう、
勿論政府の、暗黙のね、やり取りの中で「分かっているだろうな」という事なんじゃないですか。

木野:
可能性はなくはないですね。
政府側も結局、原子力規制庁、委員会と、それから経済産業省と、一枚岩じゃない事が時々あるんですね。
再稼働に関しては多分一枚岩だとは思えるんですけども、
福島第一の状況に関して言うと、
経産省はやっぱりお金を出す立場なので、状況をある程度把握しておきたいんではないかなと。
その中で、東電と経産省でどういう話をしているのかが今一つ見えなかったりもするので、
なかなか、その辺のウラが、裏側がどうなっているのかというのが、オモテにならないですね。


今行われている作業は?
水野:
リスナーの方は
「原発事故の収束作業はどの程度進んでいるのでしょうか?ひょっとして、もう絶望的な状況なのではないでしょうか」
と聞いていらっしゃるんですが、具体的にいま、どういう作業が行われているんですか?

木野:いま一生懸命やっているのが、4号機の使用済み燃料棒プールからの燃料の取り出し

水野:
4号機というのは事故当時停止していたんですね。
だから燃料棒は原子炉の中には、なかった。
で、プールの中にあったんですよね。

木野:
建物の5階にある使用済み燃料プールというところに1500本ぐらい入っていたんですが、
地震の後そこの冷却が出来なくなって、湯気がもくもく立っていたのは記憶にあると思うんですけれども、
「あれを取り出しましょう」という作業をやっているのが一番目立つ作業ですかね。

後は「海に汚染水が出ないようにするために遮水壁を作りましょう」という作業をやったり。

水野:水を遮る壁を作りましょう。

木野:地下水です。

平野:これはようやく調査に入った?

木野:そうです、調査に入ったところです。

水野:
これ、ただね、
工程表というものを発表していますよね、東電は「こういうふうにして収束させます」
それ、行程表では遮水壁というのは、「2014年度中に完成させる」

木野:そうです。
遮水壁が二つあって、2011年の頃に東電は多分コストの関係もあって、
海側だけに壁を作って、「海にとりあえず出ないようにします」っていう工事を始めたんですね。
ところが「海へ出ないようにします」って言ってもですね、地下水はどんどんどんどん上から流れ込んできて、

水野:山の方から流れてきますよね。

木野:
きますよね。
その流れ込んで来たものが建屋の中にどんどん入って、
毎日毎日400トン以上ずつ増えちゃっていた訳ですよ。

水野:
汚染される訳ですね、建屋に入ってしまったら。
で、そのまま海の方へ流れてしまう

木野:海の方へ流れてしまいます。

水野:これが1日400トン

木野:
これが1日、流れ込んでいる分が400トンで、海に出ている分は大体1000トンぐらいで、
そのうちの300トンぐらいが汚染されたものじゃないか、という様な推測をしていますけれども、
その時に要するに海側だけに作っても意味が無い訳じゃないですか、本来。

水野:山の方にも

木野:作らなかったんですね

水野:
まず、作るべきなのよね、地下水を止めるために。
その事は最初から分かっていた

木野:分かっていた筈です。検討もしていました。

平野:なんか1000億円かかるという、民主党政権時代の試算ですね。

木野:
1000億円かかるのでちょっと待ってくれと言っている間に、
山側の遮水壁がなくなってしまったんですね、結局。
それから1年以上たって、やっぱり流れ込んでいるからもう一回「作りましょう」という話があったので、
2014年中にできると言っているのは海だけの、海に流れるのを止める為だけのものです。
で、今調査に入ったのは四角く敷地を囲んで、敷地を完全に遮断しちゃう感じですかね、地下水から。

平野:
凍土壁、凍らすんですね。
これは本当にそんなもんできるのか?と、なんか。

木野:という調査を今するところなんです。

水野:
そういう事なんですか!
私は2014年度中っていうから、あと1年でもう全部囲い込めるのかと思ったんです。

木野:ぜんぜんですね。

水野:そういうものではない。

木野:はい。

水野:いま、「こんなのできるかな」という調査をやってる。

木野:そうです。

水野:でも少なくても2011年に山も海もやるんだという予算をつけていたならば、もうちょっと、

木野:出来てた

水野:今ごろ出来ていたと、

木野:とっくに進んでいると思いますね、いろいろ。

水野:3年ですもんね。

木野:はい。

平野:
しかもこの凍土壁というのは、世界的にあんまりこう、
こんな大掛かりなものを作った例がないんですね。

木野:
そうなんですよね。
だから本当にできるかどうか分からないので、まずはできるかどうかの調査をしましょうっていうところからなんで、
実際にやってみたらどうなるのか?って言うのは…何ともですよね、多分。

水野:この、凍らせる土と書く凍土の壁、凍土壁って、電気がいるんですって?

木野:そうなんです。

水野:私、単にコンクリートで囲いをつくるのかと思ったんですよ。

平野:なんか、液化窒素かなんかをね、

木野:凍らせなきゃいけないんで。

水野:莫大な電気って。

木野:冷凍庫をそこに置いておくようなものですからね。

水野:あ、冷凍庫で原子炉を囲い込むような、全部。広大な敷地を。

木野:そんなような、はい。

水野:その

木野:
電気はどこから来るんですかね?
結局それもどの位の電気代がかかるのか?とか、コストの問題、
それから電力量の数字もこれから調査を。

水野:今からなんですか。

木野:そうです。

水野:ーーーーーっ!!!

木野:だから会見でも「いくらぐらいかかるんだ」っていう話は出ていて、


水野:出てるんですか?

木野:出てます。それは当然説明はないし、

水野:無いんですか。

木野:ないですね。

水野:ないというのは「分かりません」という事ですか?

木野:分からないんです。

水野:「これからやります」という事ですか?

木野:そうです。

平野:これ、大手ゼネコン任せですよね。

木野:
そうですね、東電に技術はないので、これは凍土壁は鹿島がやっていますけれども、
一応入札という形にはなっているんですけれども、提案したのは鹿島なので、
当然調査も鹿島だし、最後の着工するのもおそらく鹿島だろうし、っていう事なんですけど。

やったことないものではなくて、もっとやった事のある実績のあるやり方はないの?
っていう話もあるんですけど、
それは却下されたけれども、却下された理由はよく分からないんです。

水野:そこがわからない!何で却下されたんでしょうね?

木野:
わからないんですよね。
その辺の選定の過程がいまひとつ不透明なままになっているので、
きちんとした形での説明は、

水野:
そうか。
私たちが知らないうちに「巨額なお金がどう使われるのか」
あるいは「どこがその発注を受けるのか」みたいな事も全部、
動いてはいるんだけど、見えていない情報があるっていう事ですか、はぁ~~っ。

木野:
結局、東京電力は今でも私企業というふうに自分たちでは言っていますし、
国のお金、株が半分も入っているにもかかわらず、
他の公共事業と違って、全く透明性がないまま進んでいるので、

平野:だからそれを許している、国ですよね。そういう体質ですね。

木野:
これはもう、
政府、官僚、政治家、その辺が一緒になってそういうのを全部許しているという事になっているので、これはなんとか。
本来であれば、全部情報を開示して、コストも含めてやるべきだと思いますけど、
それがないので、逆にどこまで進んでいるかもわからないし、不安ばかり大きくなると思うんですよね。


「もう、どうにもできない」
平野:
汚染水のタンクがずっと満水でこぼれ落ちて、
いろんな場当たり的な処理をして記者会見されて、木野さんもずーっと立ち会っておられると思うんですが、
最近私が気になったのはね、「当面改善は困難」みたいな事を言い出したでしょ。

木野:はい。

水野:汚染水についてですか?

平野:
汚染水について。これはもう半分居直りみたいな対応ですよね。
「もう、どうにもできない」みたいな…ちょっとひどい状況が、また増幅している
様な気がしているんですけれども。

木野:
そうですね。
もう、居直りみたいな説明をするのは、本当に2011年の事故直後からよくあって、
彼等にしてみると
「頑張っているけど出来ないからしょうがないじゃないか」
っていうところで終わってしまうんですよね。

本来は結果が求められているものであって、
頑張っている事が求められているのではないので。


平野:
なんかやっている姿を、せめてね、見せないとダメでしょ。
それさえ、なんか「出来ないから困難だ」みたいな事を、軽々に言うべき言葉じゃないですよね。


工程表の変更
水野:
あの、行程表というものを見ますとね、
たとえば3号機のプールから燃料棒をいつ取り出すか?って、
このスタートがもともとは2014年度のうちにって書いてあったと思うんですよ。
ところが、報道するラジオのスタッフが工程表をいろいろ細かく見ていったら、
なんか今の計画だと2015年度の上半期に。
なんか遅れているように見えるんですけど。

木野:
いや、すみません。
私もそれに気がつかなくてですね、先ほど言われて「あれ?」って思ったんですけど、
結局、いろいろ行程表の中に細かいことがいっぱい書きこんであって、
毎月毎月進捗状況というのを発表するんですけど、
100数十枚のA4の紙をドスンと出してきて、4~50分で説明されるもので、
なかなか全体がおっかけにくいんですよね。
前評判なしで。
ま、毎月毎月変わっていくところを一応東電は「説明している」っていうんですけれども、
時々、説明がないままスケジュールが変わっていて、
記者の側から「なぜそれを言わないんだ」っていう指摘もされることもあって、
すごく注意して全てを完全に把握していないと、ついていけない(笑)
誤魔化されてもよく分からない状態です。



水野:
100枚ものシートをドンと置かれて、限られた時間で。
「どこが変わったか説明がない」って言ったら、追及できないですね、なかなか。

木野:厳しいですね。

水野:はぁ~。
じゃあ、実際にこの3号機のプールの話でいうと、「遅れが出ている」っていう事ですよね?

木野:当初の予定よりは遅れているという事ですね。

水野:ということは、普通だったら「予定通りいっていません」という、なにか発表が

平野:そうですね、説明したうえで「こうしました」というんであればわかりますよね。

木野:
と思うんですけどね、この辺はすみません、私もちょっとメモリーが少なくてですね、
なんか、発表していたのかどうかすらも覚えていない感じなんですけど、

水野:こういうふうに工程表というのは帰られていくものなんですか?

木野:時々変わってます。

水野:はぁ~。
最初のうちはね、「こんなふうに変わった」っていう報道も多くあったんですけど、
この頃は何処がどうこまかく変わったのか、なかなか、

木野:
そうですね、結局、項目がものすごく多すぎるのと、
それから、細かい変更だとなかなかニュースにはなりにくいと思うんですよね。
その原因まで含めてきっちり説明がないと。
もちろん「変わった」という事だけは本来は伝えるべき物ではあると思うんですけれども、
今の段階で、これから30年40年続いて行く中で、
じゃあ「1年変わりました」という事のニュースバリューをどう考えるかという事だと思うんですけど、

水野:
いや、まあ、ただ、これ毎年そういうふうにもしもいろいろ遅れが、いろんなところで生じていくと、
40年という最初の廃炉の数字はどうなんですか?


木野:
最初から夢物語みたいな数字ですからね。
根拠があって出している訳じゃないので、「そのぐらいだったらいいな」という位だと思うんですよね。


海洋汚染は?
水野:
はぁー。
リスナーの方は「海洋汚染はどうなっていますか?」と聞いてらっしゃいますが、

木野:
えーっと、海は出てるんですが、僕が専門家の、
何十年も海の汚染とか海の放射能を調べている人等に聞くと、
港のところは確かに濃くなっているんですけど、
外に、沖合に出てたとえば10kmとか20kmとか
「沖合に出ればほとんど今までとは変わりはないだろう」というぐらいまで薄まっているみたいです。

ただ、その人たちも、
「沿岸の部分はもう少しきちんとモニタリングをしないと、
どういう影響が残っているのかが今ひとつ分からないので、それはやらなければいけませんね」
という話は伺っていますね。


水野:木野さんの話を伺っていると、分かる話より分からない話しの方がいっぱいあるっていう事が、

木野:やってない事のほうが多いんですよね、なんか。

水野:そうですか。

平野:沿岸のモニタリングも国が直接やってる訳じゃないんでしょ?

木野:
えーっと、基本的には30km圏内はもともと東電だったんですけれども、
今は入れるようになったので、国の方も手をつけています。
それから沿岸域は、30km圏外のたとえば南だったら、茨城ぐらいまでですね、
ポツポツ何カ所かで本来はやるべき物なんですけれども、あんまり手がつけられていなくて、
データが揃ってない感じですね。

水野:木野さんにはまた後ほど伺います

23:35~ http://youtu.be/A5P4gIhU8lo?t=23m35s

この間 小出裕章先生
放射能は今も出てる?どれ位の量?どの地域に?黒い物質って?アルプスは?汚染水は?炉心は?
小出裕章氏3/7報道するラジオ(文字起こし)



50:48~http://youtu.be/A5P4gIhU8lo?t=50m48s


1~3号機は?
水野:
さて、再びゲストにお招きしておりますジャーナリストの木野龍逸さんです。
リスナーの方が「4号機以外の1号機から3号機はどんな状況ですか?」と聞いていらっしゃいます。

木野:
状況が全く分からないので、今調査をしているところです。
建屋の中の線量が高くて、人は長い時間入れないので、

水野:どれぐらいだったら作業できるんですか?

木野:場所にもよりますけれども5分から10分位で出てこないといけない

水野:”今でも”なんですか?

木野:はい。しばらく続くと思います。

水野:あー、5分か10分。何の作業もほとんどできない。

木野:出来ないですね。調査するロボットを開発しているところですね。

水野:まだかいはつ・・・調査するロボットも!開発…。
はい、リスナーの方は汚染水を溜めていくスペースの話を聞いてらっしゃるんです。
最初は突貫の仮設のタンクだったと言います、これはどれ位まともなタンクに代わっているんですか?


汚染水
木野:
数は分からないんですけれども、
とにかく最初の組み立て式のタンクから溶接式のタンクに変えるという努力はしていますけれども、
日々の状況は数が分からないので、


水野:東電は、数だから発表できるでしょう?!

木野:
出来ると思うんですけどね。
本来毎日毎日いくつつくりましたっていうのを発表してほしいぐらいですけれども、
聞いても「数が変わっているから分からない」とかですね、「整理している」とかばかり言うので、


水野:ハァ~、
「このままいくとどうするんですか?」って聞いてらっしゃるんですけど、汚染水を溜めるところ。

木野:
いま小出さんの話にもありましたけれど、
おそらく敷地にいっぱいに詰めても、当然限界はある訳ですから、

水野:その後どこに溜めるんですか?

木野:
今のところ白紙ですね。
一応、小出さんの話にありましたけれども、「外に出す」というのを前提には多分進めていると思うんですけれども、

水野:海に、排出する

木野:うーん・・・出したいでしょうね。東電とすれば出したいと思います。

水野:
はぁー・・・、あの、じゃあ、敷地内で作業する事さえも難しい、
建屋の中は1号機から3号機そんなのほとんどできないに近いじゃないですか。

木野:出来ないですね。

水野:除染は

木野:
敷地の中の除染というのは進んでいるので、一部の地域で全面マスクっていう、すごい重装備の物をしないでもいい場所というのが少しずつある事はあるんですけれども、
そこのそういう状況と建屋の中が、じゃあどうか?というのは、全く状況が別の話なので、
除染が進んでいるといってもそれは極めて限られた範囲だけという事になります。


3年経ってもほとんど進んでいない
水野:
あの、こうやって聞いていますとね、3年経って、どれだけ作業が進んだのか?って
本当に、どう考えたらいいんですか?

木野:
根本的なところというのはほとんど進んでいないのではないかと思いますね。
要するに最終的に燃料デブリを取り出すとか言っていますけれど、

水野:デブリっていうのはあの、溶けだした燃料。

木野:
はい。
溶けてどこかで固まっていると思うんですけど、


水野:小出さんは「取り出せないんじゃないか」って、木野さんは?

木野:取り出せないと思うんですけれどね。


水野:東電には「取り出せないかもしれない」というような方向で考えを見直すような動きは、考えは

木野:ないです。

水野:全くないですか?

木野:
ないです。今のところは。
政府にもないです。
「努力します」って言います、良く。
「無理じゃないですか」っていう話も出ますけれども、
「一生懸命やります」と。
一生懸命やってもらっても困るんですけど、
結果が伴わない事に関して、その責任を負うという事を彼らにはどうも希薄な感じなので、
このままいつまでもずるずるとどういう作業をしていくのかはちょっと不安がありますね。

水野:これからもどうか伝え続けて下さい。



2014年3月7日 報道するラジオ
「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」文字起こしブログ

「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」木野龍逸氏3/7報道するラジオ(文字起こし)

放射能は今も出てる?どれ位の量?どの地域に?黒い物質って?アルプスは?汚染水は?炉心は?
小出裕章氏3/7報道するラジオ(文字起こし)





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<原発事故3年>放射能は今も出てる?どれ位の量?どの地域に?黒い物質って?アルプスは?汚染水は?炉心は?小出裕章氏3/7報道するラジオ(文字起こし)

「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」

報道するラジオ 2014年3月7日

23:35~ http://youtu.be/A5P4gIhU8lo?t=23m35s

3年経つ今、放射能は出ていますか?

水野:
報道するラジオ、今日の特集テーマは「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」です。
今度は京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんに伺います。
小出さんに質問が早速リスナーの方からきておりまして、
「安倍総理は7年後の東京オリンピックが開催されるころまでには、原発による放射能汚染について問題なく解決しているんだという様な意味の事をおっしゃられているように聞きました」というふうにおっしゃられているんです。
「本当に大丈夫なんでしょうか?今放射能の心配はしなくていいのでしょうか?」
と、いうご質問なんですけれども、
小出さん、今、もう3年経とうとしているんですが、
放射能は出ているんですか?


小出:
はい、もちろん出ています。
原子炉が壊れてしまっている訳で、
格納容器という放射能を閉じ込めるための最後の防壁も、多分あちこちで穴が開いてしまっていまして、
水を入れてもみんな漏れてきてしまうという状態ですので、
今でも放射性物質は大気中、あるいは汚染水としてあちこちに漏れています。

水野:今も出続けていると。

小出:そうです。


どの位の量ですか?
水野:
で、これまでに福島第一原発事故で放出されたセシウムの量というのは、
今までの物と合わせるとどれぐらいになるんでしょう?

小出:
はい。えー、どこまで正確化はよく分からないのですが、
日本国政府がIAEA国際原子力機関という原子力を推進する団体に提出した報告書があります。
それによりますと、1.5×10の16乗ベクレルという数字が書かれていまして、
それは広島原爆がまき散らしたセシウム137に比較すると、168発分に相当しています。

水野:広島に落とされた原爆の168発分のセシウムがもうすでに、

小出:大気中だけなのですけれども、

水野:あ、これはじゃあ、「海に流れているものとは別で」ですか?

小出:
全く別です。
そして私はこの168発というのも、多分過小評価だと思っています。
なぜなら日本国政府というのは、「福島第一原子力発電所が安全だ」といってお墨付きを与えた張本人です。
で、重大な責任があるわけですし、
私は「責任」という言葉では甘過ぎると思っていて「犯罪」だと思っています。
犯罪者が自分の罪を正確に申告する道理はないのであって、
なるべく自分の罪を小さく見せようとしてはじき出した数字がこの168発分という数字です。
多分それの2倍とか3倍が大気中に既に出たと思いますし、
それとあまり違わない程のものが多分、汚染水として海に向かって流れていると思います。

水野:
あ、そうですか。はぁ~!
大気に出されたものと同じくらいの量のセシウムが海にも流れだしていく事になるであろうと。

小出:
敷地の中にもうそれぐらいは流れているはずで、
敷地というのは土がある訳ですから、
すぐにジャージャーと海へ流れていく訳ではありませんけれども、
多分敷地の中は今も、大気中に出たのと同じくらいのセシウムがあちこちに汚染水として浸みこんでいると思います。

水野:
そうしますと、今の小出さんのお話を荒っぽく計算したら、
広島に落とされた原爆の300発以上分のセシウムが、
様々なところ、地球に移されてしまうと、そういう事になりますよね。

小出:そうです。

放射性物質はどの地域にどの位?
水野:はぁ・・・・
あのそして、皆さん本当に気にしていらっしゃる、
放射性物質はどの地域にどの位の量であるのか?っていうところですね。

小出:
はい。
皆さんご承知だと思いますけれども、
日本というこの国は「北半球温帯」というところにあります。
そこでは「偏西風」という大変強い西風が吹いているのです。
そして福島第一原子力発電所というのは、福島県の太平洋に面しているところに建っていた訳で、
福島第一原子力発電所から放出された放射性物質、セシウムも含めてですけれども、
殆どのものは偏西風に乗って太平洋に向かって流れていきました。
そのため多分、放出された放射能の8割から9割は太平洋に向かって流れて、
北アメリカ大陸の西海岸をかなり汚染しています。

そして残りの1割から2割が、場合によっては東風の日もあったし、南風、北風という日もあって、
福島県を中心とした東北地方、関東地方に降り注いだという事だと私は思います。


水野:東北地方に、関東地方も加わっているんですか

小出:そうです。

水野:具体的にはどの程度の汚染がどういった県でみられているんでしょうか?

小出:
数字でちょっと話させていただきたいのですが、
1平方mあたり60万ベクレルを超えてセシウムが降り積もったという地域が、
およそ1000平方kmあります。
関西のみなさんは琵琶湖はご存じだと思います。
大変大きな湖というか、海のように見える湖ですけれども、
琵琶湖が1.5個入ってしまうというぐらいの広大なところです、1000平方km。
そこが1平方mあたり60万ベクレルを超えて汚染されまして、
今現在10万人を超える人々が追い出されてしまったという地域です。

そしてその周辺にももちろん、汚染の程度が低くなっているところがずーーーっと繋がっている訳です。

そして、私は京都大学原子炉実験所というところで、放射能を相手に仕事をして給料をもらっています。
そしてそういう人間に限って入っていいいという場所を「放射線管理区域」と呼びます。
普通のみなさんは入れないんですけれども、
その「放射線管理区域から外に持ち出すことのできる汚染の程度」というのは、
1平方mあたり4万ベクレルなのです。
「それ以上汚れているようなものはどんな物でも放射腺管理区域の外側に存在してはいけない」というのが、
これまでの法律でした。

もし、1平方mあたり4万ベクレルを超えている地域というものの面積を求めていくとすると、
たぶん、1万4000平方kmだと思います。



水野:どれぐらいの広さっていうことですか?

小出:
日本が38万平方km。
本州だけで24万平方km位だったと思いますので、
本州の数%、5%は超えているというぐらいのものだと思います。

水野:ふ~~~ん・・・

平野:
これ、先生のご本の原発ゼロというデータによると、
東京都心の葛飾区でも4万ベクレル/平方m、こういう数字が出ていますよね。
という事は、「東京の中でも放射線管理区域があった」ということですね。

小出:そうです。

水野:今もあるんですか?

小出:
はい、今もあります。
私のデータではなくて、それは日本国政府のデータなんですが、
東京の下町、葛飾区あるいは江戸川区の一部というところは、
放射線の管理区域にしなければならないほどの汚染を受けています。


平野:なにもやっていないですよね?現実的には。

小出:
はい。
もう、日本国政府は「どうしようもない」と。
これまでは通常時として法律があったけれども、
「今は緊急時だから、元々は放射線管理区域にしなければいけない地域にも人々は住め」
という事を言っている訳でして、
1平方mあたり60万ベクレルを超えているような、先ほど聞いていただいたところは
さすがに人は住めないけれども、
そうでないところは人が住んでもいいし、「一度逃がした人々もそこにまた戻れ」と日本国政府が言っています。



水野:
東京都の一部も、また、千葉県や埼玉県の一部もそうした放射線管理区域のレベル。
で、今もあり続けているという状況なんですね。

小出:そうです


黒い物質
水野:
そうした地域で、黒い物質というものが見つかっていると聞きましたが、
小出さん、これはどういうものですか?

小出:
みなさんもちょっと想像していただきたいのですが、
例えば駐車場の隅っこの水たまりのあたりに、「なにか黒く干からびたものが堆積している」という様なもの。
あるいは、雨どいの下になにかコンクリートの様なものがあるとすると、
「その上に黒く干からびたものが残っている」という、そういうものです。

水野:小さい、小さい、粒子の様なものが固まっている感じですか?

小出:
要するに、泥がちょっと固まっているという、
あるいはコケがなんか干からびたという、そんな感じです。

水野:それは一体何なんですか?

小出:
私は生物学者ではないのですけれども、
神戸大学の山内さんという私の知り合いが調べてくれたところでは、
「らん藻類の死骸だ」と私は聞きました。

水野:らん藻類ってなんですか?

小出:ええ、苔の様なものだと私は思うのですけれども、


水野:藻類ですね。

小出:
そうです。
そういうもの、あるいは細かい土が雨で集まったとか、そういうものの集合体だと思います。

水野:は。それで、それを小出さんが検査なさったんですね。

小出:
私もやりましたし、山内さんもやっているし、
沢山の人が検査をしてくれています。

水野:なにが検出されたんでしょう?

小出:
えー、今問題になるのはセシウム134とセシウム137の2種類の放射性物質です。
・・・・猛烈な濃度、でした。

水野:猛烈な濃度!

小出:
はい。
たとえば1kgあたり1万ベクレルという濃度を超えているようなセシウムは、
放射性物質として厳重に管理をしなければいけないのですが、
たとえば福島県内の南相馬、あるいは飯舘村というようなところで集めてきた黒い物質の中には、
1kgあたり数100万ベクレルのセシウムがありましたし、

東京都の葛飾区、先ほどちょっと放射線管理区域だと私は聞いていただきましたけれども、
そういうところでも1kgあたり何10万ベクレルという、

水野:何10万ベクレル!

小出:
はい、ものがあります。
そして東京都のいわゆる下町ですね、東の端っこ、千葉県に近いところが汚れている訳ですし、
あるいは西の端っこの奥多摩も汚れているのですが、


水野:へぇ・・・・

小出:
中央部は比較的汚染が少なくて済んだのです。
その比較的汚染が少なかった東村山市というところがあるのですが、
そこの学校から集めてきた黒い物質にも1kgあたり2万ベクレルを超えるセシウムがありました。

水野:はぁ・・・

小出:
つまり、放射性物質にしなければいけないようなものが、
子どもたちが遊ぶ学校の校庭にあるという、そういう状態です。

水野:
はぁ、これ、子どもたちの傍にこういった物質があるという事は、
ずっと子どもたちは被曝し続けることになるんですか?

小出:
そうです。
たとえば、JRの平井駅という駅があってですね、その近くでも黒い物質というものがありましたけれども、
その黒い物質、地面に薄く黒く広がっている訳ですが、
そこは子どもが指でこすった跡すらがあるという、そんな状態になっていました。

水野:これは除去しなければいけないですよね。

小出:もちろんです。

平野:こういうデータを自治体とか政府の担当省は聞いても、要するに何も手を打たない訳ですか?

小出:
そうです。
例えば学校の方は、「そんな面倒なものを持ってきてくれるな」と。
むしろその・・試料を集めようとする人たちを排除するという様な学校が多いわけですし、
国の方はもちろん、知らぬ存ぜずを決めこみたいのですから、
なかなか調査もしてくれないという状態になっています。

平野:もう自衛するしかないけれども、なかなか見えないもので難しいですね。

小出:
そうです。
放射能は目に見えませんし、放射能を測るという事はなかなか難しい事でもありますので、
「自衛しろ」といっても出来ないと私は思いますし、
やはり政府、あるいは行政、自治体というところが
本腰を入れて子どもたちを守るという事をやらなければいけないと思います。


アルプスって期待できる?
水野:
では次に伺いたいのは、福島第一原発の現在行われている作業についてなんですけれども、
汚染水の問題が大変深刻です。
で、アルプスという浄化装置がありますよね。
これが上手く動いてくれればかなり良くなるなんていう話も聞くんですが、
アルプスにはどれぐらい期待していいもんでしょうか?

小出:
え・・・まず、私はあまり期待していません。
福島第一原子力発電所の敷地の中は今猛烈な被ばく環境になってしまっていまして、
そこでちゃんとした装置を組み立てるという事もなかなか難しい、のです。
みんな要するに、なんかやろうとすればみんな被ばくをしてしまうという、そういう状況ですので、
きっちりとした機械をその場所で組み立てるということがまず難しい。

水野:現場で組み立てるものなんですか?アルプスって。

小出:
そうです。
巨大な装置ですので、トラックに乗っけて持っていけるようなものではありませんので、

水野:置く訳じゃないんですね。

小出:そうです。

水野:という事は作業員の方の被ばくを伴う作業なんですね、置くだけでも。

小出:
そうです。
アルプスを作り上げるだけでも被ばくをしながらみなさんがやっている訳です。
ですから本当であれば、たとえば配管で繋がなければいけないというようなところも、
「そんな事をしている余裕がない」という事で、ホースで繋いでいたりするわけです。
そうすると、「あちこちで漏れてしまいまして、なかなかアルプスという装置自身が動かない」
という状態で今日まで来ている訳です。

そして仮に動いたところで「本当に汚染が除去できるか?」というと、
私は多分「出来ない」と思っています。

水野:どうしてでしょう?

小出:
汚染水の中に入っている放射性物質で、重要な放射性物質は3種類です。
セシウムとストロンチウムとトリチウムと呼んでいる放射性物質です。
で、汚染水の中から、セシウムはこれまでも除いてきたのです。除去してきました。
ゼオライトという粘土鉱物にくっつけて、汚染水の中から取り除こうとしてきました。
でも、セシウムがなくなった訳ではなくて、ゼオライトに猛烈にセシウムがくっついていってきたわけですね。
で、そのゼオライトを今は保管をしている訳ですけれども、
セシウムを猛烈に含んだゼオライトはたぶん数100度という温度にもうなっている
それが保管されているという状態だと思います。

ただし汚染水の中から、セシウムはまがりなりにものぞかれた訳ですが、
まだ、ストロンチウムとトリチウムは全く除かれないまま汚染水にある訳です。
それがタンクに溜められまして、
次々とタンクが満水になってまたあふれてしまったり、あるいは漏れたりしているわけですけれども、
ある時に漏れたタンクから漏れた汚染水の中には、
「ストロンチウムという放射性物質が1リッターあたり8000万ベクレルあった」
という事が確か1年ぐらい前にあったと思います。
つい最近では、「2億何千万ベクレル」というストロンチウムを含んだ汚染水が漏れたと報道がありました。

で、ストロンチウム90という放射性物質は
環境に放出する時には1リットル当たり30ベクレルでないといけない
という、


水野:桁がいくつも違う・・・

小出:
はい、そうです。
ですから、今ある汚染水の中からストロンチウムを除去していって海に流せるような濃度にしようと思うと、
何100万分の1にしなければいけない。ということなんですが、
私自身も放射性の廃液から放射性物質を除去しようという仕事に日々従事している人間なんですが、
1000分の1にしようと思えば、多分出来ます。
で、1万分の1にしろと言われれば、「やってみよう、多分出来るだろう」と思います。
10万分の1に綺麗にしろと言われると、「う・・・・ん」と、私はやっぱり考えてしまうし、
「出来ないかもしれない」と思います。
それを「100万分の1、あるいはもっときれいにしなければいけない」という事な訳でして、
「おそらく出来ない」と思います。

そうなると、
綺麗にできないままのストロンチウムを含んだ排水を海に流すという事になると思いますし、
もう一言いってしまいますと、トリチウムという放射性物質は、アルプスでは全くとれないのです。

水野:全くとれない。

小出:
他の手段を使っても、全くとれません。トリチウムに関しては。
ですから、いつか、必ず海へ流すという日が来ます。

平野:
先生、これは一部の研究者は「害があるのか分からない」という様な事を言っていますけれども、
これ「無い」という事は立証されていないですよね?

小出:必ず害はあります。

平野:あります

小出:
はい。
放射能はもちろん、どんな放射能も必ず害があるのです。
トリチウムという放射性物質は大変弱いベータ線しか出しませんので、
害の程度は小さいという事は確かだと、私は思います。
しかし先程から聞いていただいているようにトリチウムに関する限り、
人間がそれを捕まえようとしても、全く捕まえる事が出来ないのです。
水そのものになってしまうという、そういう性質の放射性物質です。
地球というのは水の惑星と言われているように、水で生きている星な訳で、
その水が汚されてしまうという事は、私はかなり深刻な問題だろうと思います
し、
トリチウムをなんとか、海へ流したりしないようにしなければいけないとは思うのですけれども、
もう、ここまで来てしまうともうどうしようもないと、私も思います。


平野:
これは、汚染水の管理がもう限界に達しているという見通しが出ていますけれども、
先生も前からおっしゃっていますが、
「やがては海に流すしかしょうがなくなるんじゃないか」という様な見方を述べられていますけれども、
これはもう、それが、限界に近付きつつあるという分析ですかね、今は。

小出:
はい。
今福島第一原子力発電所の敷地の中に約40万トン分の汚染水が存在しています。
それで東京電力はこれからもタンクを増設していって、80万トン分はなんとか入れようと言っている訳ですけれども、
でもそれにしたって、どんどん今、汚染水が増えてきていますし、
1日400トンずつ増えている訳ですから、いつか破たんする。
「結局海へ流すしかなくなる」という事は確実です。


溶け落ちた炉心はどうなっているの?
水野:小出先生、元々の溶け落ちた炉心がどうなっているのか?これはどうなんでしょう?

小出:
わかりません。
事故を起こした発電所がもし火力発電所であったとすれば、事故現場に行って調べればいいのです。
どこがどんなふうに壊れてしまった。
ここをこうやって直せるだろう、といって直していけば、
運転を再開することだってそんなに難しいものではないのですけれども、
壊れているのが原子力発電所ですので、現場に行かれない。のです。


水野:
そうですよね。
ただ東電はね、ドロドロになった一つの塊、それを取り出していくんだという計画を立てていますでしょ?

小出:そうです。

水野:小出先生はどういう見立てですか?

小出:
東京電力と国は「確かに炉心は溶けてしまった」と、
で、炉心を入れていた圧力がま、
「原子炉圧力容器という鋼鉄製の厚さが16cmもある圧力がまの底も抜けてしまった」と、
国も東京電力も言っています。
では、その後どうなったか?というと、
「放射能を閉じ込める最後の防壁である格納容器という容器の床に落ちたんだ」と、彼等は言っています。
勿論そうだと私も思いますけれども、
彼らが今想像している状態というのは、
上から落ちてきた溶けた炉心が、格納容器の床の上にまんじゅうのように堆積しているという、
そういう事を彼等は想像しているのです。

私はそんな事は決してないと思っています。
溶けて、猛烈な水をかけながらですね、それでも溶けてしまって、
蒸気がもうもうと噴き出すというようなそういうような、
言ってみれば動的環境と私が呼ぶような環境の中で、


水野:固まっていないっていうことですか?

小出:
はい。
溶け落ちたのであって、私たちがスラッジとかスラリーとか呼ぶような、
いわゆる泥水のような形で多分溶け落ちているし、
あちこちに流れたり、壁に張り付いたりしてしまっていると私は思います。

水野:あちこちに細かく分散して飛びちっているような状況、

小出:多分そうだと思います。ただし、

平野:
地中に混ざったのであれば、またそこに地下水がまた流れてきますよね、
それがまた海の方へ流れるっていうおそれがありますよね?

小出:
そうです。
ただし東京電力は、
格納容器というのは厚さが3cmの鋼鉄製なんです。
で、もし溶けた炉心がその鋼鉄に接触してしまうと簡単に格納容器の鋼鉄は穴が開いてしまうのですけれども、
「溶け落ちた炉心は格納容器の床に落ちた」
床には実はコンクリートの内張りがしてあって、
そのコンクリートが確かに溶けた炉心で破壊されていったけれども、
「70cm分しか破壊されていないで、まだ溶け落ちた炉心は格納容器の中にある」
というのが東京電力の主張なのです。

でも私はその主張を聞いた時に、「あなた達は見てきたのですか?」と聞きたくなりました。
彼等は「計算した」と言っているのですけれども、
そんな計算は全く根拠がない計算なのであって、信用できません。

場合によってはすでに、格納容器の床に張ってあったコンクリートが破壊されてしまって、
「格納容器が、すでに底が抜けている。そして溶けた炉心が地面にめり込んで行っている」
という可能性すらあると私は思っています。


水野:
小出さんが想像するような炉心の状態であれば、
それは、取り出す事ってできるんですか?

小出:
出来ないです。
東京電力と国はなんとかして溶け落ちた炉心を掴み出そうという事をロードマップに書いているのですけれども、
その作業をしようと思うと、大変な被ばく作業になるはずだと私は思います。
で、たとえば100溶けた炉心のうちの、大変な被ばくをしながら50を取り出したとしても、
50が残ってしまうのならば、やはり私はもう同じ事だと思います。

大変な被ばくをするぐらいであるなら、もう取り出す事を全て諦めて、

水野:諦めて、

小出:
はい。
その場で封じ込めるのがいいのではないかと私は思っています。

水野:封じ込めるというのは、いわゆるチェルノブイリの様な、覆ってしまう。

小出:石棺です。

水野:石棺。棺(ひつぎ)って書くんですね、石の棺。

小出:
そうです、おっしゃって下さった通り、1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故の場合には、
「もう炉心を取り出すことは諦める」という事にしまして、
石の棺、石棺というもので封じ込めるという事をやったわけです。
ただ、事故から28年経ちまして、チェルノブイリの石棺はすでにボロボロです。
そのために今、始め作った石棺をまた丸ごとさらに大きな石棺で封じ込めようという計画が進んでいまして、
第二石棺というのを現在作っています。

ですから福島の場合も、多分私は石棺を作ることになると思います。
その石棺が何年後に出来るのかわかりませんが、
私は多分死んでいるんじゃないかと、私自身は多分もう死んでいて見る事が出来ないかもしれないと思っています。

ただし、仮に私が生きている間にその石棺が出来たとしても、
30年、40年経てば、またその石棺がボロボロになっていってしまって、
新たな石棺を作らなければならなくなるはずだと思います。
多分その時には、私は確実に生きていません。


水野:・・・・・、はい、ありがとうございました。


2014年3月7日 報道するラジオ
「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」文字起こしブログ

「メディアが伝えていない福島第一原発事故3年」木野龍逸氏3/7報道するラジオ(文字起こし)

放射能は今も出てる?どれ位の量?どの地域に?黒い物質って?アルプスは?汚染水は?炉心は?
小出裕章氏3/7報道するラジオ(文字起こし)





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チョムスキー氏「被災者になぜ寄り添わぬ」

【特報】
チョムスキー氏 福島の親子らに語る 被災者になぜ寄り添わぬ

2014年3月8日 東京新聞 こちら特報部

東京電力福島第一原発事故から三年がたとうとしている。来日した米国人の言語学者ノーム・チョムスキー氏(85)が、自主避難を余儀なくされた福島の親子らの訴えに耳を傾けた。いまだに不安や恐怖にさらされている被災者たち。「世界最高の論客」と評されるチョムスキー氏の目に、この状況は、どう映るのか。 (林啓太)

政府は常にウソで言い含める

「無防備な子どもたちが、放射線の危険にさらされている。恐ろしいことだ」。4日に東京都内のホテルで福島の親子らと面会したチョムスキー氏は嘆いた。

チョムスキー氏と会ったのは、福島市に住む武藤恵さん(40)と小学3年生の長女玲未(りみ)ちゃん(9つ)の母子、福島県郡山市から静岡県富士宮市に自主避難した長谷川克己さん(47)の3人。長谷川さんは妻、小学2年生の長男(8つ)、長女(2つ)の4人暮らしだ。

恵さんの自宅は福島第一原発から約60キロ。「政府は換気扇を閉めて、外出する時はマスクを着けるように、ということしか教えてくれなかった」と、当時の混乱を振り返った。

山形県に週末だけ自主避難していた時期もあったが、経済的な問題もあり、やめた。「事故後、子どもの体調が良くない」という。国は緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による放射能汚染の情報を隠していた。それなのに「『安全宣言』をした。周りは事故前と変わらない日常に戻ってたように見えるが、そうではない」と、放射能の恐怖にさらされている現実を訴えた。

長谷川さんは、郡山市内で介護事業を営んでいたが、事故の5カ月後に自主避難した。「将来、健康被害が出たら、お金で償われても元には戻れない。子どもを守ろうという思いだけだった」。避難先の静岡での生活については「日雇いの工事現場の作業員をして食いつないだこともある。経済的に安定せず、心もとないです」と切々と語った。

自主避難者は十分な補償が受けられない。東電からの補償金も避難区域内に住んでいた避難者に比べて乏しく、経済的な負担が重くのしかかる。

チョムスキー氏は、両手をテーブルの上で組んだり、沈思するように右手をあごに当てたりしながら、静かに親子らの会話に耳を傾けた。話の合間に「ほかの親はどんな対応をしているのでしょうか」 「放射線の被害に理解のある医師からケアを受ける機会はあるのでしょうか」問い掛けた。

「子どもらがどんなに不安でも、政府というのは心配するなとウソで言い含めようとするものなのです」。米国とソ連の緊張が核戦争の寸前まで高まった1962年のキューバ危機のころのことをとつとつと語った。「私の娘の友達の中には、戦争になれば生き残れないと不安そうな子もいた。米政府は『米ソの緊張関係は危なくない』と宣伝した。私の娘は学校の先生から『核戦争が起きても机の下に隠れれば大丈夫』と言われたんですよ」


◆最も弱い子どもらがどう扱われるかで 社会の健全さ問われる

緊張した面持ちでチョムスキー氏の顔を黙って見つめていた玲未ちゃんは、周囲に促されて「武藤玲未です」と自己紹介。チョムスキー氏も、この時ばかりは柔和な表情を見せ、「日本に50年ぐらい前にも来たことがある。私の娘がちょうどお嬢ちゃんと同じくらいだった」と懐かしがった。

チョムスキー氏は、ベトナム反戦運動に関わって以来、外交や大企業優遇の政策で米政府がろうするウソや秘密のやり口を徹底的に批判してきた。

米中枢同時テロの後、米国のアフガニスタン侵攻やイラク戦争について強い反対意見を表明。最近では、米国内の貧困問題でも積極的に発言している。

福島第一原発事故の後、2011年9月に東京都内で開かれた脱原発集会の際、支持を表明する連帯メッセージを寄せた。福島の親子らと面会したのは、福島の子どもたちの「集団疎開裁判」を支援してきた縁からだ。

12年1月、「最も弱い立場の子どもらがどう扱われるかで社会の健全さが測られる。私たち世界の人々にとって裁判は失敗が許されない試練だ」と集団疎開裁判を支持するメッセージを寄せている。上智大での講演を機に来日したチョムスキー氏が、「ぜひ、親子と会いたい」と会談を要望し、実現した。

集団疎開裁判では、郡山市に住む児童と生徒14人が、空間線量が年間1ミリシーベルト未満の地域に疎開して教育を受ける措置を市に求め、仮処分を申し立てた。

司法の判断はつれなかった。福島地裁郡山支部は11年12月、申し立てを却下。仙台高裁は13年4月「福島原発周辺の児童・生徒の健康に由々しい事態の進行が懸念される」としながらも抗告を却下した。

福島の親子らは4月にも、約10人の子どもを原告として、地元の自治体を相手に集団疎開を求める行政訴訟を起こす予定だ。

チョムスキー氏は、親子らに「政府に対する外圧を上手に使うことだ」とアドバイスした。「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)などの権威のある国際的な団体と健康被害の調査について連携し放射線の被害を広く訴えることもできる。日本政府に被害を隠すことは恥ずかしいと思い知らせられればよい」

「日本は広島、長崎の原爆を経験し、放射線の怖さを知っているはず。それなのに、政府が被災者の不安に寄り添わないとは。言葉にならない」と日本政府の対応を厳しく批判した。

チョムスキー氏は、「こちら特報部」のインタビューに、安倍政権についての懸念も表明した。「日本の超国家主義者は平和憲法を無くそうとしている。安倍晋三首相らが靖国神社に参拝し、従軍慰安婦を否定しようとするのは、日本を帝国の時代に戻そうという狙いがあるのではないか。ヒトラーが権力を掌握していく過程を思い起こさせる」

集団的自衛権の行使容認についても「集団的自衛権と言えば聞こえは良いが、実態は戦略戦争だ。米政府も戦争を国防と言い換えるが、それに似ている。だまされてはならない」と指摘。自民党の石破茂幹事長が特定秘密保護法の抗議活動に対し、「テロ行為と本質は変わらない」と言い放ったことに触れ、「政府は市民の反発を恐れている。テロリストというのは、権力側が反対する市民にレッテルを貼っているだけだ。強制や弾圧を正当化する言い訳にすぎない」と話した。

「政府の過ちをただせるのは市民だけだ。困難だろうが、福島や日本全体で、政府が無視できない運動をつくり出してほしい。地域の市民のつながりを強化してほしい。それこそが状況を改善していく道だ」


<デスクメモ>
青いセーターにジーンズ姿。「現代最高の知性」は、ラフな格好で被災者の前に現れた。好々爺(や)のような表情で話を聞いていたが、いったん口を開くと、舌鋒(ぜっぽう)鋭い。人間の尊厳を守るための闘いで、市民と言論の力が重要だという固い信念を感じたという。声を上げ続けなければならない。(国)



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ノーム・チョムスキー
言語学者、哲学者。1928年、米国フィラデルフィア生まれ。ペンシルベニア大を卒業し、61年からマサチューセッツ工科大(MIT)教授。50年代に、言語学における革命的な理論を発表し、「現代言語学の父」と呼ばれる。
一方で、ベトナム反戦運動に携わり、人権や平和に関して積極的に発言。今年1月には、米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への移設について、「沖縄の軍事植民地状態を深化、拡大させる」と反対する声明をほかの有識者とともに発表している。
著書に「統辞構造論」 「メディアとプロパガンダ」 「秘密と嘘と民主主義」などがある。



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こちら特報部517121


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【焼却:下水汚泥・除染廃棄物・放射能汚染物】 「放射性汚染物を市民の生活圏で焼却処理をするという、世界でも例のない試み」福島原発告訴団3/1(文字起こし)

福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会
2014/03/01


塙町にお住まいで放射能ゴミ焼却を考える福島連絡回のワダタカコさんから、県内の焼却場の現状の報告を頂きます。
21:27 http://youtu.be/x4n14TcK79U?t=21m27s
2014030318.jpg

県南地区の塙町から参りました和田と申します。

いま福島が第二の原発事故とも呼ばれる大変な問題に直面しています。
放射性物質で汚染された廃棄物を各市町村で焼却処理をするという前代未聞の計画であり、
鮫川村をはじめ、相馬市、福島市や郡山市ですでに仮設焼却炉が建設され焼却処理が進められています。

これらを含め、計画されているのは20基以上にのぼります。

放射性汚染物を市民の生活圏で焼却処理をするという、世界でも例のない試みでもあるに関わらず、
何故かほとんど報道されません。


排ガスによる地域住民への影響のみならず、作業員の被ばくも避けられない深刻な問題です。

田村市
4月からの避難指示解除が決定されてた田村市都路(みやこじ)地区は、
県内最大規模の焼却炉建設計画が進められており、
県内各地から放射能汚染物が持ち込まれ、処理されることになっています。


近くには小学校があり、4月から子どもたちが通うため、
親御さんたちから排ガスへの不安の声があがっています。

焼却施設は帰還の妨げになるうえ、農業への被害も避けられないとして、
地元では建設阻止のため反対運動が持ち上がりました。
3月6日には街宣車が出される予定ですので、
福島を取材されるメディアの皆様には是非報道していただきたいと思います。


福島市
福島市と郡山市には下水処理場に仮設焼却炉が建設され、下水汚泥を処理しています

福島市の焼却施設には石原環境大臣と井上副大臣が視察に訪れ、
石原環境大臣が点火式に参加し、華々しくスタートしましたが、ほとんどの地元の住民には知らされませんでした。
敷地には立ち入り禁止を表す放射線管理区域の標示と
高濃度の償却汚泥が入っていると見られる放射能マークの付いた黄色いドラム缶が並んで、
全身防護服の作業員が立ち働いているのが道路から丸見えの状態です。

その道路を隔てた真向かいには市民プールがあって、
夏場は通常通りに営業しているという異様な光景が広がっています。

敷地の周囲の線量は、昨年11月の終わりに計測したところ、
最も高いところで1.7マイクロシーベルトありました。


郡山市
郡山の下水場施設には100億円以上が投じられ、仮設焼却炉が建設されました。
環境副大臣が点火式に出席し、極めて限定的な人を対象に形ばかりの説明会が開かれましたが、
何故か市議会議員にも知らされませんでした。

7カ月の短期計画でしたが、
つい先日、突然地域住民に対し一方的に2~3年の延長通告が出されました。
その上、国から県に移管されるという事ですが、理由については説明されていません。



相馬市
相馬市に於いては大型焼却炉が3基も建設されました。
がれきと除染の廃棄物を混合焼却していますが、
焼却炉の風下で線量が高くなると、市民から不安が寄せられています。

周囲には多数の運動場や学校幼稚園がたち並ぶ地域ですが、
焼却炉建設に当たっては住民説明会も開かれませんでした。

石原環境大臣は井上副大臣と視察に訪れた際、この炉を「福島復興のシンボル」と絶賛し、
自身のフェイスブックでも発信しています。
その上、事務次官、福島県知事、相馬市長らトップが一堂に会し、
華々しく起工式や点火式が行われているにもかかわらず、地元住民に説明がないというのはどういう事でしょうか?
「復興のシンボル」であるならば被災地観光ツアーに組み込めばよいのではないでしょうか。

今後、全国から福島に訪れる皆さんにぜひお願いします。
復興予算という名の巨額の皆様の血税を惜しみなくつぎ込んで建設される各地の焼却炉を是非見学していただきたい。
そして石原大臣の復興キャンペーンにならって写真を撮り、SNSで全国に発信していただきたいとお願いいたします。


飯舘村
飯舘村には2基の仮設焼却炉の建設が進められています。
ここでもまた建設地地権者を含むに極めて狭い地区住民だけに説明され、
村民にも説明されていません。
そのひとつ蕨平(わらびだいら)においては、筑波の研究者が区長以下7名を
香川県直島町の産廃施設に視察に連れていき、安全性を確認させたという内容が福島民報により報じられました。

放射能ゴミの焼却処理なら相馬市などの仮設焼却炉を視察すべきところを、
なぜわざわざ汚染のない香川県にまで行く必要があったのか?
費用を出した環境省は明確に答えていません。


鮫川村
私の自宅から2km以内の鮫川村にも焼却炉が秘密裏に建設されました。
地権者を含む30軒のみで決定され、わたしたち村以外の人間は排除され続けています。
反対運動もむなしく強行に稼働されましたが、その直後に爆発事故を起こし、
遂に計画後1年も稼働が遅れる結果となりました。
建設目的は他市町村で仮焼却施設を進めるために安全データをとる事でしたが、
鮫川村の実験治験結果を待たずに、すでに各地で建設が進行しています。
鮫川村の実証実験はすでに意味を失ったにもかかわらず、
再稼働に向けて外周工事を行い、現在試験焼却を行っています。

8月の焼却炉爆発事故に於いても、村民以外私たちには何も知らされないまま、
11月に再稼働の説明会が村民を対象に開かれました。
私は何としても入場するため村民の委任状を持って行きましたが門前払いされました。
担当者は「不満ならどうぞ裁判でも何でもやって下さい」と冷たく言い放ったのです。
あの時の屈辱的な言葉は決して忘れることができません。

それは私たち脱原発を望む国民にたいする国と原子力ムラから投げつけられた暴言ではないでしょうか。
「どうせお前たちは何をやっても勝てる見込みなどないんだ」と言わんばかりに聞こえます。

このまま原発事故を過去のものとし、原子力推進のために利用される福島復興を認めてもいいものか、
そして再稼働へと破滅に突き進むのか、
自分自身を含め一人一人に覚悟と生き方が問われていると思います。

ありがとうございました。





ーーーー


鮫川村焼却施設「私文書偽造」と爆発の”事象”10/20(文字起こし)
マコ:
・・・で、「私文書偽造」と「私文書偽造行使」ということで、
環境省と、村長と、そして当時の行政区長宛てを対象として、警察に今告訴状も提出されています。
それが受理されるかどうか?なんですけれども、
本当に鮫川の焼却施設の作り方がめちゃめちゃ強引だったんだよね。
・・・
まだね、環境省がそれを「爆発の事象」って言う事があってから、
すごくその対応がおかしくなっていて、
まだ、村民の方々に詳細な説明会が無いという状況で、そこで止まっています。

鮫川の件もすごくひどくって、
もう地響きがする爆発音があって、山の中なんで山彦みたいに
「ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン・・・」って、
すごくもう、やまびこで響き渡ったんですって。
それで村の人達が心配して、焼却場のゲートに集まって、
8000ベクレル/kg以上のものを燃やしているので心配して来たんですけど、全然説明が無くて。

本来、そういう爆発が起こったら、
消防署と警察署にすぐ、そこの環境省と営業所が連絡するはずだったんですけど、
そこもされていなかった
んですね。

ケン:
「トラブルがあった時にはこういうふうに対処します」っていう説明会があって、
1ヶ月も経たないうちに、ですよ。




「これは最初から出来レースなんです。こんな犯罪を許せますか!」
佐藤和良氏(いわき市議会議員)9.1さようなら原発講演会(文字起こし)

29日に鮫川村に放射性廃棄物の焼却施設。
これがひどいんです。
環境アセスをしなくてもいいということを、環境省が法の抜け道をつくって、
自ら住民の反対を押し切って稼働させた焼却施設があるんです。
そしたらこれが爆発したんですよ、実は。29日に。
コンベアーの部分がですね、まだ原因を環境省も発表していませんけど、
3mにわたって、ステンレス製の砲艦が爆裂して裂けてしまいました。
あれだけ住民、これは鮫川村の地権者も反対をした。
あるいは北茨城市の市長さんも反対した。
我々いわき市議会も「おかしい」ということで問題にしてきた。

そういう周辺住民の声を押し切って環境省がそういう事を今福島県内でやっております。

それが爆発しました。
これこそ見過ごすわけにはいきません!

20130902.jpeg

放射性物質で汚染された稲わらなどを処理する鮫川村青生野の仮設焼却施設で
29日に異音が発生し、運転を停止した問題で、
「主灰コンベヤー」と呼ばれる装置を覆っているアルミ製ケースの溶接部分が
約3メートルにわたって裂けたことが30日、環境省の調査で分かった。
 
同省によると、異音は断続的に2回発生した。
この際、溶接部分に亀裂が入ったとみられる。



「原発事故で汚染された稲わらや牧草、 除染作業で出る木の枝や落ち葉など」
鮫川村仮設の焼却施設本格稼働

2013081918.jpg
放射性物質を含んだ稲わらなどを焼却し量を減らすため
環境省が鮫川村に建設した仮設の焼却施設が8月19日午後から、本格稼働を始めることになりました。
本格稼働を始めるのは環境省が原発事故で汚染された村内の稲わらや牧草
それに除染作業で出る木の枝や落ち葉などの量を減らすために鮫川村青生野に建設した仮設の焼却施設です。



「高汚染地帯の無駄な除染と帰還をやめ、
汚染物は原発周辺において汚染者負担のもと処理を行うよう強く求めます」
10/13和田央子さん(文字起こし)

この鮫川村の焼却施設はkgあたり8000ベクレル以上もの指定廃棄物を安全に焼却し、
減容化を図るための実証実験とされ、
ここで得られたデータを基に、各地で焼却炉の設置をするためのモデル事業とされています。

しかし、その進め方は恐ろしいほど密室で行われました。
僅か30世帯の同意だけで決定され、
村民にも近隣市町住民にも知らされず、住所も非公開。
公道から施設が見えないように設計し、
法的に授けられた環境設備等を逃れるために施設を小型にするなど、
とても国の事業とは思えないルールを無視したやり方に戦慄を覚えるばかりでした。


(前半)もうひとつの選択肢=「脱ひばく」集団移住権利法実現の課題と展望
6/16 松井英介氏(内容書き出し)

そして問題はこれ、
ひとつ大きい問題は福島県内の焼却物の実験施設を鮫川村という所で始めようとしていると。
しかもそこに配備される焼却炉というのはですね、
199kg/時という、非常に小さなものを何十個も並べてですね、
これは要するに排出法の網にかからない奴。

2013061776.jpg
鮫川村というのはこういう位置にあります。
いわきのすぐ隣。
あるいは、茨城県のすぐ北側にある。


「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
これは鮫川村というところ。
福島県のちょっと県南の方に入っていくんですけれども、
そこに突然降ってわいたように8000ベクレル以上の農林関係の廃棄物ですね、
それを燃やす焼却場が、焼却実験炉が出来るという事が分かったんですね。
そしてこれは、実に水面下でずっと進められていたんだそうです。

それでここの地権者だけには、30人ぐらいの地権者だけには承諾をとったんだけれども、
他の村の人達は何も知らないままにこういうのが検察され始めていたんだそうです。

2013042318.jpg

0.13という放射線の数値が見えると思うんですけれども、
福島県内では比較的線量が少ないというか、低いところなんですね。
原発から50kmぐらいなのかな?ここ。5~60kmだとおもうんですけれども、
その割には線量が低いというふうに言われている場所です。



<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”/12(文字起こし)

「燃すものが無い」というのは、実は鮫川村も全く同じです。
資料の中に600トンという計画が入っていますが、
実際に燃やすものとして今あるのが、たったの116トンです。


たったの116トンのうち指定廃棄物は28トンしかありません。

もし国が最終処分場にさらに持っていくということであれば、
28トンは10トントラック3台分なんですね。
これに今、環境省は7億円以上のお金を付けて燃やそうとしている
まったく馬鹿げているとしか言いようがないと思います。



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【自主避難:鏡石町→北海道】「『考えたら避難なんかできない。何も考えず娘の将来だけを考えよう』と自分に言い聞かせました」福島原発告訴団3/1(文字起こし)

福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会
2014/03/01



鏡石町から北海道へ家族で自主避難されているホンダジュンコさんからお話を伺います
2014030316.jpg

1:56:35 http://youtu.be/x4n14TcK79U?t=1h56m35s

私は福島県の中通り鏡石町から北海道札幌市に家族で自主避難しました。
私が避難を決断したのは娘の身体に異変が起きたからでした。
福島で原発事故が起き、その直後の4月から学校へ行き出した、
当時中学3年生の娘の顔じゅうに、今まで見たこともない様な赤い発疹が出て、
さらにとびひの様になり、
母親の私は驚いて病院へ連れていきました。
医師からこれは「とびひではない」と診断され、
後になってチャルノブイリの症例で、皮膚が弱い人に虫刺されのような症状が出ていたと尻愕然としました。

学校に電話をかけて
「放射能の被害が心配だから、地産地消の給食と屋外での活動を止めて欲しい」とお願いしましたが、
校長先生から「国が安全だと言っているので全く問題がありません」と説明されました。

「アトピーという理由ならば」と何とか了解をもらうのが精いっぱいでした。
そのような環境に子どもを置いておくわけにはいかないと判断し、
娘の健康被害を恐れ、事故から3か月後の6月に夫と娘が先に、
私は経営していた美容室の自宅兼店舗を閉め、支店へ御客様を1ヶ月で引き継ぎ、
7月に札幌へと移りました。

愛する故郷。
15年かけて人をにぎわせてきた美容室。
お客様、スタッフ、親友。
そして両親と●の別れ。
「考えたら避難なんかできない。何も考えず娘の将来だけを考えよう」と自分に言い聞かせました。

住み慣れた自宅の整理をたったひとりで行いながら、子どもたちが小さい頃に撮ったアルバムの写真を眺め、
「どうしてこんなことになってしまったのかな」と虚しさでいっぱいになりました。

生まれて初めて訪れた北海道の暮らしは、思っていた以上に辛く厳しい現実がありました。
夫は数カ月後に仕事が決まったものの、給料は月10万ほど。
私は一人で一から美容室を始めましたが、当然はじめは赤字からのスタートです。

美容室をオープンして1週間目に疲労が重なり全身が硬直して動けなくなり、丸1日寝込み自身を消失しました。
専門学校に通っていた息子の学費が払えなくなり、中途で学校を辞めてもらいました。
受験生だった娘は高校受験を控えての転校。
どんなにか心細かったでしょう。

私たち家族はお互いに涙を見せないように、毎日隠れて泣いていました。
右も左も分からない札幌での生活は、家族が協力しなければとてもやっていけない。
慣れない環境で180度変化した生活に、精神的にも肉体的にもギリギリの状態でした。

自主避難のため東電からの補償は無く、
激減した収入、貯金を切り崩しての生活、
持ってきた車を手放し、生命保険を解約して、
最低限の生活を維持するためにほとんどの財産を捨てました。

避難してから1年後には残してきた支店もローンの残した●も手放しました。
福島に残るスタッフや近所の人との関係もぎくしゃくしていき、
友人や両親と簡単に会う事も出来ない
放射能への考え方からお互いの心に溝を作ってしまいました。

私が避難した事に対し地元では
「経営がうまくいっていなかったから避難したんだろう」と噂になっていると聞きショックでした。

あまりの辛さに東電に電話して泣きながら怒鳴り散らしたことも何度かありましたが、
電話の後には相手を傷つけてしまった罪悪感に落ち込みました。

札幌では、今動かなければ国や東電に原発事故の被害をもみ消されてしまうという思いもあり、
やったこともないラジオやテレビ取材を受け、避難体験を話すイベントなど
自分がやれる事は全て受けました。
デモも行きました。
東電への訴訟や原発告訴へも加わりました。
生活もままならない中、●がこえていました。

何故私たちはこんな思いをしなければならなかったのかと、
怒りと悲しみで苦しくて毎日毎日眠れない夜が続きました。
笑っていないと今にも崩れていきそうで、
人の前では笑って、心の中では泣いていました。

避難してから2年半が過ぎ、なんとか生活も落ち着き、やっと心から少し笑えるようにもなってきましたが、
それでも福島の時の様に安定した生活を取り戻すことはもう無理だと思います。

私には国や東電に対する強い不信感があります。
子どもの甲状腺検査にしても国の対応があまりにも遅いため、自費で検査をしましたが、
1年前に検査した時よりも甲状腺ののう胞が増えていたこともあり、
医師は「大丈夫」と言いますが、私はまったく安心できません。

最近では避難した当初の話を聞いてくれた札幌の人達も、
メディアで報道されないためか、「もう原発は落ち着いた」と思っている人
「そんな暗い話はもう3年も経つし聞きたくない」という、言えない雰囲気が漂ってきました。

私は本当の被害はこれから出てくるのではないかと危惧しています。
母子避難者である友人の中には、私の知り合いの中だけで4人も離婚した人がいます。
やはり放射能に関する考え方の違いで、ずっと家族がぶつかってきた結果選択せざるを得なかったのでしょうが、
どれだけの苦しみをみんなが味わってきたのだろうと想像します。

しかし、私はもう泣かないと決めました。
悲しみや怒りの感情は自分自身の細胞を傷つけ、
負の感情は大切な家族や周りの人をも傷つけてしまいます。

何のために避難したのか?
わが子を守るために避難したのだから、病気になったのでは意味がない。
泣いて暮らす事よりも動く事が大事。
笑って動くしかない。と、苦しみぬいた時間から答えをもらいました。

私が強くなれたのは、ある意味この体験があったからだと思います。
だからといって、私たちの平穏な生活を奪い、原発事故の被害を隠蔽し、
子どもたちを被ばくさせ続ける国や東電を許すことはできません。

人として間違った道を歩む国と東電に対して、
私たちは大人が言わなくて誰が言うのでしょうか。





【手紙:伊達市】 「今日ここに言葉を寄せる事でさえ身構えてしまいました。 それだけ相手は大きいのです」 福島原発告訴団3/1(文字起こし)

福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会
2014/03/01



伊達市にお住まいのシマアケミさんの手紙
1:16:25~http://youtu.be/x4n14TcK79U?t=1h16m25s

3年目を迎えて
本日は発言の場所を頂きながらこの場所に伺えなくて残念です。
皆さんのお声をお聞きしたかったですし、私もじかにお伝えしたかったのですが、
家族の入院のため福島を離れることができませんでした。

私の住む伊達市の現状を少しお話したいと思います。
伊達市は福島県の北部に位置し、計画的避難区域になった飯館村の西側で、
特定避難緩衝地点に指定、1年半後に解除された地域を含む市でもあります。
この特定避難緩衝地点については住民はかなり翻弄させられました。
いまだに解決はされていません。
住民同士の分断もそのままです。
学校教育現場においても子どもたちは精神的にズタズタにされたままです。

そのような環境であるにもかかわらず、
行政からは安全安心を刷り込む様な広報が配られ、
教育現場でも「放射線教育」と称して、放射能の安全刷り込み教育がなされている状況です。

復興や風評被害防止の流れの中では、真実さえも見えなくなり、
起きてしまったこともまるでなかった事のようになってきています。

放射能の危険性はいつしか、個人個人の「気にするか、気にしないか」という精神論にすり替えられてしまいました。

確かに事故から3年経ち、セシウム134の半減期が過ぎたおかげで
なにもしなくてもモニタリングポストが表示する空間線量は下がりました。
下がったとしても、事故前に比べるとそれでも10倍ぐらいです。

土壌汚染はかなりひどいままです。
通学路の路肩の土壌で約10万ベクレル/kg
地上近くで3~10マイクロシーベルト/h以上の汚染も点在しています。
「その部分を取り除いてほしい」とお願いしても、行政では放置したままでした。
「仮置き場がない」という理由からです。
だったら線量が高い場所を除染が終わるまで立ち入り禁止にするとか、
何かわかるように目印をつけて下さいとお願いしても放置されたままでした。
「高い場所があっても、その場所にずっといる訳ではないでしょう」
「道路ならば数秒で移動するでしょう、だから影響はありません」と、行政や国から言われました。

その場所の線量が高いと知らない人達、特に子どもたちがその場所だけを避けて遊んだり歩いたりする筈がありません。
子どもたちの行動を見て下さい。
そんな場所で座り込んで砂をいじってあ遊んでいます。
そんな遊びも事故前なら微笑ましい事でした。
今はもうそうではありません。
この環境での砂遊びや草むしりが健康に影響を与えないなんて、誰も言えないと思います。

もちろん子どもたちへの影響だけではありません。
私は通学路をどうしてもそのままにはしておけず、
汚染された土壌を自分で取り除いて、自分の庭に保管するしかありませんでした。
自宅の庭も自分で除染しました。
土嚢袋100袋以上になりました。

「自分で除染するなんて」と否定的な意見もあるでしょう。
でも、避難できない私にとって、毎日の生活をそこで続けていくためには自分でやるしかなかったのです。
そんな住民は沢山います。
子どもたちのために今すぐ線量を低くしたいと思えばそれしかありませんでした。

そんなお母さんたちに対して、
「子どもたちの被ばくを選んだバカな母親」という事を言う人もいます。
とても、胸が張り裂けそうになります。

自分のしている事はこれで良いのか?このままでいいのだろうか?という葛藤ももちろん出ています。

そのような3年間を福島で過ごした私の中では、ある言葉を受け付けなくなりました。
それは「絆」「復興」「風評被害」
とてもじゃないですが受け入れられません。
全てごまかしの言葉に聞こえます。

「復興」ってなんでしょうか?
現実を見て下さい。
「風評被害」って誰のための言葉でしょうか?
生産者のための言葉ではないはずです。

2011年、激しい余震が続く中、
多くのお母さんたちが、なぜか毎日毎日涙が出ていたという話を聞きます。
もちろん私も家族がいない時には涙がこぼれ落ちていました。
子どもの前では明るく元気にと毎日必死でした。
そうしないともたなかったのかもしれません。

2012年、現実がだんだんと見えてきました。
しかし何故か「原発事故での影響はなし」という結論ありきの県民健康管理調査が行われ、
福島県の医療機関に対して疑問が出てきました。
県民健康管理課に直接電話をしたり、国に電話をしたりしても、ますます不信感が募りました。

2013年、現状は何も変わらないのに帰還事業が盛んになりました。
なにも変わっていないのに。

伊達市は「地上1cmで3マイクロシーベルト/h以下ならば安全だから除染はしない」という方針でした。
除染にはお金がかかるし置く場所もないから、どこかで線引きをしないといけないからという判断です。
私たちはそんな線引きでどうやって暮らしていけばいいのでしょうか?
放射能汚染を忘れて生活しなさいという事ですか?
だいたい福島県伊達市というひとつの市が放射能汚染の線引きをしていいのでしょうか?
伊達市だけの基準は、私にはどうしても納得ができませんでした。

「除染なんかしたって仕方ないでしょ」とも言われます。
私だってよく知っています、除染の限界も。
でもどうすればいいのかわかりませんでした。
やはり自主避難しか道は無いのでしょうか?
出来たならもうすでにしているでしょう。
それが出来なかった。


いろいろな人から「自己破産して家も土地も全て捨てて行きなさい」と言われました。
「年老いた親も親戚も全て捨てて行きなさい。行ける人だけでも行きなさい」と。
自主避難はそうも簡単ではありません。
タイミングもあるでしょう。
今現在それができる状況ではないのです。

国や行政からは帰還事業の声ばかり聞こえてきます。
その中で声を上げることもできない状況です。
原発事故の責任はうやむやにされ、今度はすべて自己責任、こんなことってありますか?

あれから3年になります。
遠い昔の様な気もしますが、でもまだ3年です。
何一つ始まってさえないと思っています。

今年1月26日に行われた伊達市長選挙で、現職の市長は公約を追加除染に急きょ転換して当選してしまいました。
しかし残念ながら市長の考えは、年間5ミリシーベルト被曝容認のまま変わりありません。
行政だって板挟みで苦しいのかもしれません。
でももっと住民の声を吸い上げて国にあげていってくれないと、行政の意味がありません。

声を上げられない人達もいます。
だからこそ気が付いた人から、声を出せる人からどんどんあげていかないといけません。
3年経ちましたが何も変わっていないし、逆に諦めも出てきて悪化しているように見えます。

「風評被害」とか「復興」という言葉でごまかさないでください。
私たちはこれ以上切り捨てられたくありません。

果たして日本政府は本当に放射性物質の汚染について前代未聞の事で分からなかったのでしょうか?
広島長崎での原爆経験、チェルノブイリ原発事故、原水爆実験でのマーシャル諸島などでの被爆、
第5福竜丸事件も、世界にはもっともっと放射能汚染のデータがあったはずです。

飛行機の搭乗とか医療被曝と比較しなくても、
過去の放射性物質の被ばくと比較すればいいじゃないですか。
データもある筈です。
知っているでしょ?
知っているからこそこの3年間国や東電や県のやってきた事は被害を小さく見せる事だけだったのではないでしょうか?

県の健康管理調査を見てもハッキリわかると思います。
被害をできるだけ小さく見せようとすること。
そのために私たちはあらゆる方向で翻弄させられ、
住民自ら分断するように仕組まれてしまったのではないかと思っています。

被害者本人から被害を語れなくされています。
被害を語っても自分たちにはなんにもよいことがないからです。

「実害」なのに「風評被害」という言葉でごまかされてしまっています。
差別される恐怖。

この原発事故被害とは矛盾ばかりを生み出しました。
被害にあったのに無かったかのようにしていくのです。
全て切り捨ての考えでしょう。
私たちは今までの被ばく者の方々が味わった事を無駄にしてはいけないのです。
どんなに苦しく悲しかったか。
声を上げることもどんなに勇気が必要だった事か。

私は当事者になってまだ3年ですが、
被ばく者の方々の悲しみや苦しみがちょっとだけ理解できました。
今日ここに言葉を寄せる事でさえ身構えてしまいました。
それだけ相手は大きいのです。
でも泣き寝入りはしたくありません。
切り捨てられたくありません。

事故から3年です。
まだ3年です。

おかしいことはおかしいと、声を出させて下さい。




【福島原発告訴団】
「沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです」武藤類子さん3/1(文字起こし)




【福島原発告訴団】「沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです」武藤類子さん3/1(文字起こし)

福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会

2014/03/01


【福島原発告訴団】
2014030315.jpg

武藤類子さん:
皆さんこんにちは。
雨模様の中を沢山お集まりいただきまして本当にありがとうございます。
いよいよ2月が終わって今日から3月ですね、もうすぐ春がやってきます。

福島では2月に2度大雪が降りました。
厚く積もった雪に地面からの放射線が遮られて、線量が下がっていました。
しかし、春と共に雪解けがあり、また線量が戻りつつあります。
そして何よりも楽しみな山菜を、今年は口にできるでしょうか?

あの日から3年の時が流れました。
原発事故は今も終わらず、被害は形を変えて拡大しています。

日に日に深刻さを増す汚染水の放射能濃度が間違えて少なく計算されていた事が報道されました。

いまだに大量の放射性物質を放出する原子炉の周りでは、
1日3000人の作業員が過酷な被ばく労働をしています。
4号機の燃料棒取り出し作業の現場では、毎時90マイクロシーベルトが計測されています。

帰還政策が盛んに進められていますが、
果たしてこの家に帰れるのでしょうか?

被害が無視され、必要な救済がされていません。

2014030313.jpg

川内村のこの場所は、もとは青々と稲が育つ田んぼでした。
今は除染で出た放射性廃棄物が累々と積まれています。
田村市都路(みやこじ)地区は最初に避難区域が解除されます。
4月には学校も元に戻ります。
避難先からバスで40分かけて通う子どもたちがいます。

今年の2月段階で18歳以下の甲状腺癌、またはがんの疑いが75人になりました。
三春町に出来る福島県環境創造センターでは
子どもたちが集められ、放射能に関する教育が行われます。
IAEA,JAEA、国立環境研究所が常駐します。

2014030314.jpg

そして私たちの告訴告発は全員不起訴となりました。
現在ここ、東京の審査会に申し立てをしています。
11人の東京都議が検察の判断の是非を審査しています。

甚大な被害を前にだれも責任を問われない事は理不尽です。
沢山の被害者がいるのに加害者がいないのはおかしなことです。


事故を終わりにしてしまってはいけません。
真実を明らかにし、このような事故が二度と起きないようにするために、
私たちは被害を語り続けなければいけません。
それが被害を受けた者の責任だと思うからです。

今日は10人の証言者が実際にここで、そして映像で、また、手紙の形で自分に起きた被害を語ります。

事故から3年。
疲れ果てた心で「自分は被害者だ」と意識し続けることは大変なことです。
でも私たちはリスクを受け入れ黙って生きる道は選びません。
何度でも何度でも、「理不尽な被害に遭ったものだ」と思い起こします。
目をそらさずに向き合っていきます。
最後までお聞きいただければ幸いです。
今日はどうかよろしくお願いいたします。



ーーー


お一人お一人のお話を伺っていると、いろいろな面から本当に深く考えさせられます。
これからそれぞれの方のお話を文字起こしさせていただくつもりでいます。


【福島原発告訴団】
「今日ここに言葉を寄せる事でさえ身構えてしまいました。 それだけ相手は大きいのです」
手紙・伊達市3/1(文字起こし)



<集団的自衛権:柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)

2014年2月28日
基調講演:「安倍政権の安全保障戦略(集団的自衛権を中心に)」
柳澤協二さん(元 内閣官房副長官補[安全保障担当])

2014022811.jpg


文字起こし部分のYoutube 26:58~http://youtu.be/gsLxc_0NOLQ?t=26m58s

6.国際平和協力の課題
私もイラク、それからPKOなんかではそれこそこう、いろんな悩みはありました。
でもうすこしNGOとか国連とか文民の人達を守る幅が広がったらいいのかな
という事を僕は考えていたんですが、
しかしその●本体の防御というのは、これはイラクの時にそういうのがあったんですけれども
現実的にはそのニーズがなかった訳でして、どこから出てきているかというと、
ソマリアのような、国連自身がむしろ紛争統治者になって、
和平に応じないやつをやっつけるという、そういう平和強制ですね。
ピース・エンフォースメントの文脈の中でこういう話があったんですが、
いま国連はそれも反省して、複合型のPKOということで行政機能も持ちながら、
そしてそういう民間をしっかり守りながら、住民の保護をしながら、
そのために十分な兵力を出すことでそこを乗り切ろうとしている。
南スーダンでも今そういう現実があるわけで、
自衛隊の宿営地に多くの難民が今来ておりますが、
その範囲では自衛隊は今難民を守っている事が出来ている訳ですね。

ですから大事なことは、
この地区の治安はちょっとウガンダだったかルワンダだったか、
アフリカ連合の軍隊が地盤の地区の治安維持は任務として持っている訳ですから、
そういう部隊から難民を誘導してもらって自衛隊に運んでやれば安心だねっていう、
そういうお互いの連携関係が作られる。
それが一番大事なことで、何でも日本がしなきゃいかんという、
そういう我の精神に出る必要はまったくないと思います。
この議論の中で、ちょっとここから理屈っぽい部分なんですけれども、
政府は従来から
国または国に準ずる相手に対して武器を使えば、
それは憲法が禁止する国際国際紛争解決のための武力行使になる恐れがあるからという意味で、
相手が国または国に準ずる、
つまり国か、内戦の当事者かという事ですね。
そういうものではない事がハッキリしなければ、
いわゆる駆けつけ警護のような積極的な武器使用は出来ないんだよという解釈をとっていました。

あるいはその、これはガイドラインとかイラクなんかで使われている言い分ですが、
非戦闘地域で後方支援をやるというのは、
当該やっているアメリカなんかの戦闘行為と一体化しないから憲法上許されるという、
そういう理屈をとってきている訳ですね。

で、この論理はすごく、ま、確かにすごく分かりにくいっていうかややこしい話ではあるんだけれども、
しかし考えてみれば、国または国に準ずる相手とは戦いを交えませんという事は、
つまりここに書きましたように、伝統的なPKOという国同士の争いがあるところでは
第3国の間の紛争には介入しません。
あるいは内戦状態にあるところでは内戦には介入しませんという事を言っている、にすぎないのであって、
その理屈が国または国に準ずるのがどうだこうだという話で言っているけれども、
要は言いたい事は、第三国の内戦には関与しませんという事を原則として言っている訳ですね。

もうひとつは一体化。
各国の武力行使と一体化しないという事はつまり、直接の武力攻撃には加担しないと、こういう事を言っている訳で、
非情に私は理にかなっている事ですごく分かりやすい基準だと思うんですね。
逆にこれを取っ払っちゃって、「これが非常に屁理屈だからこんなもの止めろ」という意見があるわけですけれども、
これが、これを取っ払っちゃった場合に、じゃあ何を基準に、日本がやるべき事を決めていくのかという、
その検討上の歯止めがなくなってしまうという問題があるわけでありますけど、

これは、私がよく申し上げているのは
自分が経験したイラク派遣でありますけど、
撤収の際に小泉総理が記者会見をする、その時に総理に私が申し上げたのは、
「総理、この自衛隊は1発の弾も撃たずに見ずに、ま、交通事故はあったけど、
一人のけが人も出さずに無事に帰ってきた。
これがすごく大事なことで、なかなか簡単にできる事じゃないんです」という事を申し上げたら
小泉さんも「うん、そうだ」という事で、記者会見で盛んにそれを強調しておられた。

ああいうイラクの様な戦争の中で、ひとりを、テロリストかと思って一人をやっつけたら、そこにもう
住民とテロリストの区別がつかない世界であります。
それを我々がテロリストと呼んでいるだけなんだけど、
1人殺したら3人敵が増えるような、そういう状況だった訳ですから、
これを本当に現地の人に武器を向けない。
武器を使わないだけじゃなくて銃を向けた事もなかったんですね。
この貢献のあり方というのは、本当に将来のお手本になるような立派な自衛隊の活動だったと私は思います。

だからこの辺のところは、皆さんの中には当時からもう、
「やっていることそのものがアウトだ」というのもあって、
わたしもいろいろこう、いい訳したり議論したりしていましたが、
それに同調しろとはあえて私は申しませんが、

どこで本当に日本の必要なことを決めるのか?
どこまでで止めるのか?という、
それが単に平和を守るという事だけではなくて、具体的に対案として出していかなきゃいけない、
そういう論点だろうと私は思っております。


7.領域警備の問題
それから領域警備の問題。
これは憲法の問題というより個別的自衛権の発動の仕方で、
ひとつ例に出ているのが「潜水艦が領海内に居座ったらどうするんだ」と。
私も2004年の11月の中国潜水艦の領海侵犯で、
実は一つへまをやって取り逃がしてしまったんですけどもんね。
潜水艦っていうのは見つかったら終わりなんですね。
領海の中にずっと潜んでいる。
それならば、周りを全部駆逐艦が取り囲んで、
いずれ食いものが無くなる、空気が無くなれば上がってこざるを得ない訳ですから、
じっと待って、上がってきたところでホールドアップすればいい。
だから潜水艦は見つかったと思ったらさっさと逃げなければいけないのに、
潜水艦が領海内に居座るというケースは私は軍事的には、ちょっとその、あり得ない行為だ
と思っております。

それから、よくそのユーズでもヘイズでもないグレーゾーンがある。シームレスに対応しなければいかん。
それはまぁ、気持ちはわかるけれども、
やはりそこで事態拡大の責任をどちらがとるのか?
ま、中国がとるのか日本がとるのかっていう事をあるから中国がいろいろ挑発してくるけれども、
それに乗っかる形で自衛隊が先に発砲すると中国はなんていうか?
日本が先に、「日本軍が先に攻撃してきたんだ」って言って国際社会に訴える訳ですね。
これが今日の戦争の難しさなんです。

そこをじゃあ誰が本当に?
現場にそれを委ねて全部現場の責任だという訳にはいかないので、
やはり政治との、そこはコミニケーションが是非必要で、
現場がなんでもできる法制が必要だという事ではなくて、
むしろ現場と政治が共に意思疎通をして、政治が現場を、
ま、現場は異論を掲げるものではありません。
けれどもそれを「ま、お前たち我慢しなさい」というところがやはり政治の役割であろうと思います。

そういう事を考えた上で、我々としてじゃあ日本がどういう道を歩むべきかということを、
せっかく安倍総理による非常に粗雑な問題提起を我々は受けている訳ですから、
それに対する答えをやはり持って行かなければいけないと思う。


8.日本がとるべき道
そこで三つの事を申し上げたいと思うんですが、
ひとつはクラウゼヴィッツという我々の世界ではもう神様みたいな
昔のドイツの軍人の言葉のなかに戦争の三位一体という言葉があって、
これは戦争補正する要素として政府と軍隊と国民大衆という様な。
「戦争をするためには何が一番必要か」
「国民大衆に熱気をつかせることだ」と。
つまり当時は国民総動員の戦争をやっていた時代です。
今でも、マスコミも、あるいは世論の力がこれだけ大きい時代については、
やはり国民の熱狂を煽らなければ戦争は出来ない。
で、熱狂を煽りすぎてコントロールできないと、意図していないのに戦争になっちゃう恐れもないとは言えない。
そこで政治がやるべきことはなにかというと、
クラウゼヴィッツは「国家も理性を要するのが政治だ」と言っている訳ですから、
政府あるいは政治がやるべきことは「国民の熱狂をいかに鎮めるか」という事を考えなければいけない。
しかし、私に言わせれば中国も日本も両方とも国民の熱狂を煽る事しかやっていない。
ここにいま最大の問題があるだろうと思います。



それからよく言われる「抑止」ですね。
抑止力というのは、私は防衛官庁でもありましたし、
そんなに簡単に島を取られることもない程度の抑止力というのも必要だと僕は思っています。
けれども抑止というのはなにかというと、基本的には「来たらやっつけるぞ」という脅しが本質でありますから、
相手より強くないと抑止にならない訳です。
そうすると相手はどうするか?
こっちよりもさらに強くなろうとする。
で、こっちはそれでどうするか?
もっと強くならなければならないという、こういう、これを「安全保障のジレンマ」と呼んでいるんですが、
こういう世界が抑止なんです。
だから必要だといってもそれはどこかでコントロールしていかないと、
これにも限界があるという事だと思います。

私は、まだなかなか十分理論化出来ていませんが、
抑止だけが戦略ではない。
なんという言葉で言ったらいいか分からないけれど、
「お互い戦争したって損じゃない?」という理性に訴える説得というのも立派な安全保障の手段だし
だから、英仏は100年前に経済的な関係が悪化で戦争をしたというのは、
しかし100年前の英仏の条件と今の日中の条件は遥かに違うわけですから、
私はこういう説得というのも手段として実際に使える時代に入っているんだろと思っております。
それを使う必要があるだろう。
それから言葉は嫌なんだけれども「妥協」というというのも立派な戦略だと思いますよ。
今北方領土もロシアとやろうとしている事は、ハッキリ言って「妥協」ですよね。
どこかで、「妥協」というのは相手が勝ったようなふりをしながら、実は自分の方が得をしているという、
これはすごく頭のいることだし、一見弱腰に見えて政治家にはすごく難しい事なんだけれども、
これも安全保障の戦略として取り入れていく必要があるだろうと。
「抑止」だけでは、いずれにしても、いずれどちらかが強くなって、そこで決着がつくしかないという、
そういうお互いに消耗していく、そういう戦略しかないんだろうと思います。


それからもうひとつはいわゆる孫子の兵法の中に出てくる言葉ですが、
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。 戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」
こういう言い方をしている。
つまり、戦争をして勝つことが最善、ベストではないんだという事です。
よく中国のメディアかなんかに「日本と戦争してどっちが勝つと思いますか」と。
そういうバカなことを聞くんじゃないと、誰が「自分の国が負けます」と答えるやつがいますかというんですが。
問題は、多分私は、最初の1戦では自衛隊の方が強いと思います、今の技術レベルから行くとね。
ただ、それはじゃあ、もっと長い目で見たら
日本と中国のどちらがこの地域において優位を確保するかという意味の国家間の戦争において、
本当にそれがプラスなのかマイナスなのか?
そういう事を考えながら目先の勝敗よりも
もっと大きな国益というものを考えながら戦略を立てていかなければならんのだろうということで、
なかなかこれだけはまだちょっと私は正直具体性に欠けると思います。
この辺をもうちょっと詰めながら、また皆さんのご意見も伺いながら、
さらにおかしいと思った事は「おかしい」と、批判を続けていきたいと思っています。

ちょっと時間の関係で早口ではしょりまして申し訳ありませんが、
後残った時間、皆さんからのご意見ご質問を承ります。
ありがとうございました。




40:24
40:35

福島みずほ
どうもありがとうございました。
今日は国会議員が18名来ておりますし、いろんな方が来ています。

今日お会いしたら「以前天敵でした」と言われたんですが、
でもすごく近くなっていて、やっぱり安倍政権のクーデターに、私たちはそれを抑止しなければいけない。
クーデターを起こさないように力を合わせなければいけないと思います。

じゃあ、小西さん。


41:00~質問:
参議院議員の小西と申します、本日はありがとうございました。
アメリカのことについて一点伺いたいんですけれども、
今オバマ政権が集団的自衛権の行使について、賛意を賛同の意を示していて、
そこが安倍政権の方針と呼応するのではないかと言われているんですけれど、
オバマ政権としてそういう方針を本当に持っているのかどうかということと、
もうひとつは今の9条の解釈変更を出来ないはずの解釈変更をして、
集団的自衛権を可能にするのはまさに立憲主義の破壊だと私は思っているんですけれども、
オバマ政権はそういう同盟国が立憲主義を破壊するような事を共有するのか。
オバマ政権は本当に9条というものを、オバマはハーバードのロースクールを首席で卒業した人間ですけれども、
そういうものを共有するのかどうかという事について伺いたいと思います。

41:58
柳澤:
ありがとうございます。
アメリカは一般的には日本がもっといろいろ軍事的な役割をやることについては歓迎をしているんだと思うんですね。
ただその・・・今回の安倍政権の集団的自衛権の議論については、
たとえば去年の9月に在韓米軍司令官が
「こんなことは北東アジアの安全に何の役にも立たない」というコメントもしている。
で、一番アメリカが心配しているのは、以前安保問題というかね、
アメリカの戦争に日本が巻き込まれるという議論があったけれども、
今は日本の戦争にアメリカが巻き込まれる事を心配している。
そういう時代の中で、集団的自衛権行使容認はそれは内政問題だからいいんだけれども、
一体そういうのでなにをしようとしているの?というところが問題だと思うんですね。
そんな所で、アメリカは自分からそんな注文はしない。
つまりアメリカっていう国はどこかの国の軍事力に寄りかからなければ自分の軍事力が行使できない様な国ではない。
それがスーパーパワーの所以ですからね。

アメリカにとって国益上許さない事がおそらく二つあって、私に言わせればね。
ひとつはこの地域でどこかの国が覇権をいれる事
昔はロシアの南下が脅威だったから日本を助けて日露戦争を終戦に導いた。
そして日本がこの地域で覇権を確立しようとしたら、
太平洋戦争で日本をボコボコに叩いたわけですね。
いま中国が覇権を確立しようとするとすれば、それはアメリカにとっては許せない事で、
だから正しい外交関係というのは、
そこをお互い手探りでお互いの許せる部分を探りながら関係を深めようとしている、今そういう段階だから、

もうひとつ許せない事はなにか?というと、
やはりアメリカの、戦後アメリカを中心とした国際秩序が出来あがってきたというのは、
第二次大戦の戦勝国としての秩序であったわけですね。
それを真っ向から否定するような歴史修正主義の動き。
こう言ったものはやはりアメリカが絶対許せないものの二つ目の事だと思うんですね。

で、それが絡み合って、その中で今の日本が模索している集団的自衛権というものは、
一体何をどうしようとしているのか?ということ。

それをはっきり議論していかないと、
今たとえばガイドラインの再改定作業というのをやっているんだけれども、何をするのか?
アメリカは尖閣が攻められれば助けに行くとか、
中東に紛争があれば絶対に出るんだとかそういう認可はしない国ですね。
むしろ「じゃあ日本はその時に何をしてくれるんだい?」と。
「日本がそうするんだったらアメリカはこうしよう」というふうに考える国ですから、

絶対に反対するとか止めに入るとか、
尖閣で事が起きようとすれば止めに入ると思いますけれども、

この動きそのものは非常に、慎重に見ているんだと思います。
特に靖国参拝をやった時点ですでにイエローカードを出している訳ですから、
歴史修正思想と日本の軍事的な能力向上が結びつく方がアメリカは望んでいない。

アメリカが望まないような形で戦争が起きて欲しくない訳ですからね。
アメリカの言う事を聞く形でやってくれればそれは大歓迎だけれども、
という事で、そういう状況がちょっとしばらく続くんじゃないでしょうか。

4月のオバマ訪日の時にどんな雰囲気になるかという事が当面の注目点かなというふうに思います。


46:09

Q:憲法9条があっても日本を守る事が出来ますか?
1:02:00
柳澤:
軍事力もあれば経済もあるし、外交力とか文化の力とかいろんな能力で安全を守る訳ですから、
そのことは安倍総理が閣議決定した安全保障戦略にもそういうふうに書かれている。
ただ、あれで僕が気に入らないのは、
安全保障上の国益の一番最初に出てくるのが「豊かな伝統と文化」で、なんでそれが?と思ったんですが、
ま、しかしそういう総合的なものが必要なんで、
それとじゃあ、「今軍事力だけで守れますか?」と言えば、
それはそこそこ守れます。
しかし、さっき申し上げたように、1回や2回戦闘に勝つ事が国を守る事ではないとする、
それは守りきれない。
なぜならそれは軍事力だけに頼っていては守りきれない。

テレ朝の朝の番組で、
「私は自衛隊は国を守れないんですか?尖閣を守れないんですか?」って聞かれた時に、
陸海空も一緒に呼んでもらって、「いや、守れますよ」

冷戦時代私たちは、あのソ連が攻めてくるのを想定して、防衛の整備をやっていた訳ですからね。
そんな事を考えれば陸の一つや二つ守る事は当然出来る。
ただそれが何時までやれるの?っていう話はまた別問題という事だと思っています。



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<集団的自衛権>「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」明日の自由を守る若手弁護士の会

明日の自由を守る若手弁護士の会

明日の自由を守る若手弁護士の会の作成リーフレット第2弾が完成!
今回のテーマは「集団的自衛権」です。

「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」
このリーフレットをそのまま動画でご紹介します~♥

2分でわかる!集団的自衛権「ほぼAtoZ」


公開日: 2014/03/02

 

集団的自衛権って...よく分からないけど、
仲間を助けるってこと?
憲法の読み方を変える...それって憲法改正とは違うの?
っていうか、そういう「読み方変える」ってアリなの?
私たち国民の意見は聞かずにやれるものなの?

いろいろな「?」が思い浮かびませんか?
 
そこで、何度も聞くわりにはイマイチ理解が進まない
「集団的自衛権」と「解釈改憲」の­正確な知識と内容を、分かりやすく解説したリーフレットを作成しました!




詳しくはこちらをどうぞ↓
リーフレット「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」完成&販売開始のお知らせ

リーフが動画になりました☆


リーフレットのご注文は↓
http://www.asuno-jiyuu.com/p/11510-300350-301-500500500-10-1-2-3-4-5.html
 



集団的自衛権関係ブログ

<集団的自衛権>
「そもそも憲法解釈の変更は改憲よりも軽い事なのだろうか?」
~憲法解釈変更はどんな法律も作れるようになる~2/27そもそも総研(内容書き出し)


<集団的自衛権:柳澤協二さん(1)>
解釈改憲そのものに平和の問題だけではなく日本の民主主義の根幹にかかわる問題が内在している
2/28(文字起こし)


<集団的自衛権:柳澤協二さん(2)>抑止だけが戦略ではない2/28(文字起こし)

<集団的自衛権>元イラク派遣自衛官の警告~イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!









<集団的自衛権:柳澤協二さん(1)>解釈改憲そのものに平和の問題だけではなく日本の民主主義の根幹にかかわる問題が内在している2/28(文字起こし)

<集団的自衛権>
「そもそも憲法解釈の変更は改憲よりも軽い事なのだろうか?」
~憲法解釈変更はどんな法律も作れるようになる~2/27そもそも総研(内容書き出し)

そもそも総研で玉川さんのインタビューに答えられていた柳澤協二元内閣官房副長官補の講演会がありました。
もう少し安倍の集団的自衛権に関して具体的に勉強してみたいと思ったので、書き出しました。



2014年2月28日
基調講演:「安倍政権の安全保障戦略(集団的自衛権を中心に)」
柳澤協二さん(元 内閣官房副長官補[安全保障担当])



文字起こし部分のYoutube 2:30~http://youtu.be/gsLxc_0NOLQ?t=2m30s


1.国際情勢・日本防衛とは無関係な政策
去年の夏ごろから新聞記者のみなさんとお話ししていて、
「安倍さんは一体何をしたいんですかね?」っていう質問をよく聞いたんですね。
なぜいまアベノミクスの3本の矢というNSC、秘密保護法、それから集団的自衛権をするのかな、という、
それがどうも私にはよく分からない。
つまりその集団的自衛権の行使を容認する事によって何をしたいのか?っていうと、
じゃあ、アメリカの軍を守りたいとか、そういう細かい現場的な話じゃなくて
政策目的っていうのが僕はあるんだろうと思うんですね。、
そこが実ははっきり説明されていない。
そこのところは一体何なんだろう?というところで行き付いた設問は
「ようするにやりたいから」ということでしか説明つかないんです。
では何故やりたいのかな?という部分を考えていたんですが、
先日「この国を守る決意」という本が2005年に安倍晋三さんと岡崎久彦さんの対談本が出ていまして、
私は買うのが嫌だからいつもこういう本はアマゾンで中古で買うんですが、
その中で読むと、
お爺さんの岸総理は当時の政治状況の中で自力で日本の自立性を高めるためにアメリカの防衛義務を書き込んだ。
今の安保条約ですね、いわゆる60年安保の改定をやったと。
それは、そういう形で自分の祖父は歴史的使命を果たして、
じゃあ自分の世代の歴史的使命はなにか?というと、
集団的自衛権によってアメリカとの双務性を日米安保の双務性を完全なものにしていくことだと。
こういう話を非常にわかりやすくしておられるんですね。
「あ、これだな」と思ったんですが、
2005年、ちょうど10年前にこういうことを放送されて、
つまりやっぱりこれは「やりたいから」という事で、やりたい事というのがこういうことなので
いま、尖閣が危ないとか、日本の防衛に穴があくとか、同盟が持たないからとか、いろんな事を言っているけれど、
結局そういう理由は何であれ、その時の気に応じてとってつければいいので、
結局「これをやりたい」というのがこの方の本音なんだろうという結論に今行きついております。

ですから、尖閣が危ないから集団的自衛権と言う、
北朝鮮が核保有国になって日本に撃ち込んでくるかもしれないから集団的自衛権と言う。
だけど、それって日本の有事ですから、
アメリカだって「尖閣は安保条約の適用ではないんだ」という、つまり日本の保有地だという事ですね。
保有地という事は日本は個別的自衛権で国を守るという事。

ですからなんでこれが集団的自衛権になるのかが分からない。

何故そういう非論理的な話が出てくるか?と言えば、
それは結局こういう事をやりたい、
それは「歴史的な使命だ」とご本人がお考えになっているというところに最大の理由があるんだろうという事を、
今わたくしはそう理解しております。


2.アメリカの期待とも無関係な政策
次に、しからばそれはアメリカの条件に応じてやっているんだろうか?という事。
これはわたくしの防衛官僚としての実務経験から言ってもなかなかピンとこないんです。
というのは97年に、ま、ここにいる福島先生はじめ多くの方からは大変お叱りを頂いたんだけれども、
97年の日米防衛協力ガイドライン改定作業を私は防衛省側の審議官で担当者、
直接の担当者として作業をやらせていただきました。

この時の前提は憲法解釈を変えない前提でやっていました。
米軍の戦闘をしている地域とは一線を画す方向の地域で、
戦闘行為ではない輸送とか補給とかの支援をやるんだということで、何10項目かの支援項目を整備して、
これが終わった時にアメリカの人達が言っていたのは、
「集団的自衛権には踏み込んでいないけれども大変それで満足している」と。
なぜなら、日本が何をしてくれるかが具体的に分かったから、
だからアメリカが何をすれば、準備すればいいかがわかる。という意味で、
大変アメリカはこれを評価していたわけですね。
ですからこれで大概の同盟協力は当分私は困る事は無いと思っていたんですけど、
2000年の秋になって、アーミテージレポートというのが出て、
そこで「イギリスの様な同盟国であるべきだ」という、
ここから集団的自衛権の議論が、ま、再びというのか、
燃え上っているというか、…この辺は飛び火だったと思いますが、出てくるようになる。
だから「イギリスの様な同盟国になる」というのは、
安倍さんの言葉で言えば、
「完全な双務性を持った同盟になる」という事とイコールだと思うんですけれども、そういうところがスタートで、
ですからこの話は非常に抽象的、観念的な話であったというのがそこにもあったんだと思っております。

その後911テロがあって、アメリカはアフガン戦争、さらにはイラク戦争に入っていく訳ですけど、
ま、この中で私は当時も総理官邸で副長官をやっていましたけれども、
インド洋に自衛隊の補給艦を出して給油活動をする。
イラクには人道的支援活動のために陸上自衛隊を出すという、
この、インド洋の政策ありとか、イラクにおけるBOOTS ON THE GROUND という事で、
要は米軍と肩を並べて、ま、"戦う"までは当時はしていない訳ですけど、
"同じ軍事的リスクを共有する"という意味でようやく本格的な同盟になってきたという効果をされて、
日米同盟は過去のどの時代よりもいい関係になっているというふうに言われていたわけであります。

ところが当時、小泉さんから安倍さんに政権が代わったのが2006年の秋でございましたから
2006年の夏にはサマワから陸上自衛隊が撤収をしています。
この BETTER THAN EVER の関係をさらに続けていかなければいけないという問題意識に関しては、
さらにアメリカはイラクアフガニスタンで泥沼に足を突っ込んでいましたから、
アメリカの方からは、ま、政府としての正式な要請ではもちろんないんですが、
「是非象徴的な形ばかりの協力ではなくて、もっと本気で協力してくれ」という話があったことは事実であります。

そういうものを受けた形で第1次安倍内閣は安保補正法を立ち上げると、こういう流れになった訳です。

それはその、やはり当時のアメリカの太平洋戦争という戦略とマッチしていた、
ま、「良い悪いは別として論理的な整合性は取れていた」と私は思います。

けれども今はその後アメリカはオバマ政権に代わり、太平洋戦争からは完全に撤退をしようとしておりまして、
一方で米中は新たな大国関係を結んでいると。
こういう状況の中で去年の、ちょうど1年前の"Stars and Stripes"という米軍の機関紙がありますが、
ここでは安倍訪米を控えて、ここに書いてあるようなのが載る訳ですね。
「無人の岩をめぐる争いに俺たちを巻き込まないでくれ」
これが"Stars and Stripes"という米軍機関誌に載った米軍の本音だ
と思います。

こういう状況の中でこの議論が再び同じような形で出てきている。
この事の不思議さを考えなければいけないんだと思います。



3.アジアとの連携にも無関係な政策
それから3つ目に、盛んにアジア諸国の連携のために、
これは野田政権の時も有識者懇でも、
「アジア諸国との連携を深めるための集団的自衛権」という論文が出ておりまして、
野田総理は大変これを喜んだらしいんですけど、

当時関わった委員の方に聞いてみると、
「具体的には何を作ってということは、たとえばなかったんですよね」ということであったんですけれども、

集団的自衛権というのはなにか?というと、
過去の歴史を振り返れば、最初の国連憲章の最初の安保素案には入っていなくて、
それが米ソの対立構造が明らかになっていく過程で、
それぞれが国連安保理はもう機能しないだろうと、米ソの対立の中で。
それを前提にして「自分の陣営をどう固めるか」という、そのツールとして集団的自衛権というものが、
ま、一種あみ出されてきたんだと思いますが、

ですから一番最初に集団的自衛権というものを行使したというのは、
これは国際社会からは「違うよ」と否定されましたが、
一番最初に使ったのはソ連です。
多分回数的にもソ連が一番たくさん使っている。
次がアメリカ。

つまり集団的自衛権というのは、
大国が中小国に軍事介入する事を正当化するため
の論理として使われてきたというのが実態なのであります。

ですからアジアとの連携の中で集団的自衛権が必要だという事は、
つまり「アジアにおける軍事的な役割を果たしていくアメリカに肩代わりして果たしていく」
というのが客観的な意味だと思うんですね。

当時上に述べた2004年の会談の本の中で安倍総理はこういう言い方を、
ま、当時は総理じゃありませんがこういう言い方をしています。
「アジア諸国は日本が安全保障についての役割を果たして、
中国の進出というプレッシャーの中で存在感を示すことでバランスを取ると思っているんだ」というこういう認識。
これはこれで、私はだから集団的自衛権という本来の意味からすると、ある種正しい認識。
良い悪いは別としてね、正しい認識をしておられるんだろうと、
たぶんこれは今でも本音はそうなんだろうと思うんですけど、

しかし一方で、じゃあ「アジア諸国は日本にそういう事を求めているんだろうか?」という事ですね。

いまちょうどフィリピンやなんかは、
アメリカや日本の船がスービックなんかにもっと沢山来てくれるように頼んできてます。
それはやっぱり、今一番中国と領土問題で対決している状況にある訳ですけれども、
結局しかし、「日本に求めるのはなにか?」というと、
まず日本自身が3つの領土問題を抱えている訳ですから、
これをどうやって軍事的な衝突に至らずに解決していくかという、そのお手本になる事を、
ま、表だって望んでいるかどうかは別として、
「それがやれるのが日本」という事を期待はされているんだろうと思いますし、
それから南シナ海でいろんな事件が発生していますし、
いろんなお互いのぶつかり合いも増えてきている中で、
たとえば自衛隊のP-3C情報収集衛星がとってきた海の情報をシェア―してくれることは、
それは多分望んでいるだろうし、これは今の国防対策でも十分できる事でありますし、
それからいろんな海賊対策でありますとか、コーストガードや災害対策についての能力構築いわゆるキャパシティーなどそういう面での支援なんかでODAを使っていくという、
これは去年の暮れにまとめて閣議決定されました国家安全保障戦略の中でも、
こういう事をどんどんやれという事を書いてある訳ですね。

ですからそれは、それはそれで私は間違ってないと思いますけれども、
これはしかし集団的自衛権の問題ではない。
ここのところの理解はどうしていくんだろうか?というところが一つ問われなければいけないんだろうと思います。



4.「具体例」の非現実性
それから安倍総理は具体的な例で全国民にわかりやすく説明していただきたいとこう言っている訳です。
かねてからいろんな例があがっていますけれども、
その例を一つ一つあまり細かくならない範囲で申し上げますと、

「アメリカの船を守る」という話があります。
これは、一体今の状況の中で、大体近所にいて同じ行