毎日新聞 2014年04月29日 東京朝刊
巨大噴火が原発に及ぼすリスクが問題になっていることを踏まえ、日本火山学会が「原子力問題対応委員会」を創設する。同学会が原発の安全対策に関係する組織を設けるのは初めてで、29日に横浜市内で初会合を開く。科学的立場から議論し、巨大噴火に関する一定の見解を出せるかどうかを検討していく。
巨大噴火は極めて低い頻度でしか起きないが、万一稼働中に発生した場合、原発が高温の火砕流に覆われ、放射性物質が大量放出されても手の打ちようがない状態が長期間続く。そこで、同学会は巨大噴火に至るまでにどのような展開が考えられるかなどを議論する必要があると判断。宇都浩三会長のほか、石原和弘・京都大名誉教授や中田節也・東京大教授ら7人をメンバーに、随時会合を開いたりメールで意見交換したりすることにした。
原発の巨大噴火リスクについては、再稼働第1号が有力視されている九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)で特に問題になっている。川内原発周辺には巨大噴火の痕跡がいくつも残り、火山学者の間では最も巨大噴火リスクが高いとされている。
原子力規制委員会による審査では、23日の会合で島崎邦彦・委員長代理が初動対応の必要性を指摘。
規制委は川内原発の再稼働後、
巨大噴火の兆候の監視体制を整えるため、有識者会議を設置する方針を決めた。
【山崎太郎、鳥井真平】
ーーー
私は素人だから良く分からないけど、
3年近く止まっているのだから、きっとかなり核燃料が冷えてきている川内原発にもう一度火をつけて、
巨大噴火の兆候の監視体制を整えて、「そろそろ噴火しそうだ」と
それが分かるのは何日前?何時間前?噴火してから?
メールで意見交換とかしながら7人で、どんだけ予測できるのか私にはまったく信じられないけど、
万が一巨大噴火の予測できたとして、
その予測に九州電力が万が一素直に従ったとして、
原発を停止して、
燃料を安全な状態にして、
火砕流が川内原発にやってくるまでに作業員が全員逃げて、…どこに逃げるのだろう?
海へ飛び込むのかな?
だって、九州電力の予想はこんなふうだから。

周りは全部囲まれているので、海へ飛び込むしか逃げ場はないと思うけれど、
「再稼働してしまって、そして7人の学者先生が見守っている」って、
なんか、どうして?ものすごくおかしくない?
これが日本人のいい大人の、
しかも優秀と言われている大人の考えている事なの?
素人の私だって、
想像してみて簡単にわかる。
間違っている!
<川内原発と火山>
椎名毅議員(結いの党)「破局的噴火はこれから6万年は来ない」と基準に取り込むようお願いしたい。
4/24衆議院原子力問題特別委員会・田中委員長(文字起こし)
田中俊一委員長:
で、桜島はじめとしたあの一帯は大きな火山が歴史的に起こっております。
いわゆる破局的噴火というのは、大体火山の歴史から言うと、9万年に1回ぐらい起こるんだそうです。
これはほとんどそういう事の繰り返しだというふうに聞いております。
今あそこで一番大きいのは姶良火山で、あそこは起こってから3万年ぐらい経ってるということでございます。
そういうことを踏まえて、今回は川内原発を認めております。
椎名毅議員(結いの党):
今おっしゃっていただいたように、破局的噴火の頻度という意味でいうと、
大体9万年に1回起きる、さらに3万年前に起きたと。
で、おそらく6万年位大丈夫だろうという中で、
その中であたらしい破局的噴火というものが起きてしまえば、
「それはそれで仕方がないかな」というふうにやっぱり思うんだと思うんですね。
<川内原発と火山>
「川内原発というのは桜島と霧島を心配しているだけじゃダメなんだ」
広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)いろいろ参考資料あり
私が今出したグラフは噴火回数です。
この2014年から1000回ガーーッと超えています。
去年ですね。
だからこの事については、私よりみなさんの方がよくご存じですが、
慣れないでください。
要するに火山灰がつまってしまうと、ああいうモーター類っていうのは全部止まっちゃうんです。
そうすると福島と全く同じ事が起こる
そういうですね、大変な危険性を今霧島連山も、桜島も抱えているという事を知っておいてください。
だから、100年前に起こったような桜島の大噴火の規模のものが今起こらないとは火山学者は保証できません。
そういう事が起こってその風が川内原発の方に向かうと、本当にそれだけで終わってしまうんです。
これはみなさん信じたくないと思いますし、私は信じたくないんですけど、そういう危険性がまず一つあります。
だからこういう、要するに原発の向こう側に桜島がある。
川内原発からみてるんです。そういう関係になります。
もっと恐ろしいのは、火砕流ですね。
これはですね、我々もちょっと想像力を要することになりますが、
昨年のさっきのカルデラの事をお話しましたが、
2万9000年ほど前、もうちょっと前から始まっていますが、巨大噴火を起こして、
なんと東京ドーム36万、万ですよ。
36万個分という驚異的な火砕流が噴出して、南九州全域を壊滅させたという事が分かっています。
これは地質学の調査で分かっています。
-放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る-
「未来のために今できること」
【講演】京都大学原子炉実験所・小出裕章助教
【日時】2014年4月19日(土)13:00開場 13:30開演
【場所】那須塩原市 黒磯文化会館大ホール
【主催】第3回311 「つながる、つたえる、そして未来へ」実行委員会
【後援自治体】那須町 ・ 那須塩原市 ・ 大田原市 ・ 矢板市 ・ 塩谷町
【協賛】アジア学院・よつ葉生協
0:38~

那須塩原というこの場所に、こんなに沢山の方がおいで下さって、大変ありがたく思います。
先程、西川さんも言って下さったように、
この那須塩原は、福島県の南部に比べてもむしろ汚れているという様なところです。
そういうところで生きていかざるを得ないという状況にみなさんが追い込まれている訳で、
おそらく沢山の不安を抱えながら、毎日の生活を送られているのだと思います。
申し訳ありませんけれども、私自身はあまり皆さんに明るい話題を提供できる自信がありません。
でも、事故から3年経ってしまった今、そしてこれからどんな事に気を付けるべきなのか?
という事を聞いていただこうと思います。
早速話を始めます。
http://youtu.be/nQSTlM_9RiA?t=49m6s
先程地図を見ていただきましたが、
栃木県の汚染地図はこれです。

北部を中心にして汚染しています。
那須塩原はここですから。(□の部分)
1平方あたり6万ベクレルから10万ベクレルという様な汚染地帯が中心部にあって、
その周辺に3万ベクレルから6万ベクレルという汚染地帯が広がっています。
4万ベクレルを超えるようなところは放射線の管理区域なんです。
みなさんの住んでいる那須塩原は本当は放射線管理区域です
私の様な人間しか入ってはいけない。
私が入ったって、水を飲んではいけないという様な場所が、今この場所なんです。
こんなことを私はみなさんに言いたくない。
これは日本政府が作っている地図です。
「ただし」ですけれども、
汚染は少しずつ減ってきています。
那須塩原は今見ていただいたように1平方メートル当たり、セシウム134と137を合わせると、
約6万ベクレルに汚れていました、2011年3月の段階で。

しかし、放射性物質というのはそれぞれ寿命を持っていて、
少しずつ減って行って、
セシウム134という放射性物質は2年経つと半分に減ってくれる。
137の方は30年の寿命があって、30年経たなければ半分に減りません。
寿命が長いやつですけれども、それでも少しずつ減っていきます。
どんなふうに減るか?というと、セシウム134の方はかなり素早く減って行ってくれて、
10年も経つとなくなってしまうという位のスピードで減っていきます。
セシウム137の方はなかなか減らないで、
30年経ってようやく半分になるというぐらいというように考えられています。
でも10年以降はほとんどセシウム137だけを気を付ければいいという事は分かって頂けると思います。
そして、1平方メートル当たり6万ベクレルで汚れていた、たとえば那須塩原市。
これは、「環境」というものですね。
地球の「環境」というもののなかに那須塩原市もあるわけで、
「環境」は移動しています。
高い汚染地帯から低い汚染地帯に、ま、基本的には汚染は流れて行くわけです。

たとえば、Reactor safety Study という米国の有名な研究がありまして、
その研究の中では、地表に降り積もったセシウムの63%は、6割以上は半減期0.61年。
つまり、半年後とぐらいで半分に減って行くという、かなり速く消えてくれるだろうという推定をしています。
のこり37%は半減期93年ですから、もうこれは諦めなさいという事ですけれども、
こういうふうに減るだろうというデータが一つだけ与えられていました。
私はどれだけこの評価が正しいのか分からないのですが、
もしこの評価が本当だとすると、
セシウム134、青いのはこんなスピードでなくなっていくし、
「長く汚染が続くだろう」と言ったセシウム137も当初急激に減ってくれて、
あとなかなか減らないという状態が続くという、そういう計算結果になりました。
そして、こういうセシウム134,137が地面を汚染していて、皆さんを被ばくさせる訳ですね。
先程から、住民の方々が空間ガンマ線量と言っているのですが、
1時間当たり何マイクロシーベルトというのを調べてきて下さったというデータを報告して下さったけれども、
それは地面に降り積もっているセシウムから地上50cm、1mというところに放射線が飛びだしてくる訳ですが、
飛び出してくる放射線の強さがセシウム134と137で違います。

セシウム134のガンマ線はセシウム137のガンマ線に比べて約3倍強いんです。
地面を汚染していたセシウム134と137は事故当初はほとんど1対1だったんですけれども、
でも134の方が3倍もガンマ線が強いので、被曝のほとんどはセシウム134でした。
それが急激に減って行ってくれるので、ま、どんどん減ってくるだろうというのが今の計算です。
当初は約7割がセシウム134からの被ばく量でした。
でも10年以上はほとんどセシウム137だけになってしまいます。
そして今聞いていただいたように、セシウムは環境中で移動しているので、
その効果も含めて計算するとどうなるか?というと、こんなになります。

セシウム137の方もかなり急激に当初減ってくれて、後ずーっと尾を引いているというようになる。
事故当初1時間当たり0.25マイクログレイ、
これはシーベルトとみなさんが使う単位に呼び変えていただいてもかまいませんが、
この位あったものが、事故から3年経った現在は多分0,05ぐらいのところまで減っているはずだ。
というのがこの計算結果です。
それにはもともと0.05マイクロシーベルト1/h 位の放射線がありますので、
それとほとんど同量ぐらいが降り積もって現在でもこの那須塩原にある。
そして、人々が被ばくをしているという状態になっています。
今後はもう減らないという事が続くだろうと私は思います。
当初(表が間違えています)0.26マイクログレイあったものが3年後には0.05にまで減ると。
現在は自然から受ける空間ガンマ線とほとんど同じ程度にまでなっているというのが私の計算結果でした。
そしてこれからずーっとこの土地に住み続けるとどうなるか?というと、
こういうふうに被ばく量が上がっていきます。

セシウム134の方はほとんど数年で被ばくが無くなってしまいまして、ずーっと後は変わりません。
しかしセシウム137の方はずーっと上がって行って、
30年経ったころの合計で約7ミリグレイの被ばくを
皆さんは地面からだけの被ばくでするという計算結果になります。
そしてこの7ミリグレイの半分は、最初の5年間に受けます。
すでに3年経ってしまいました。
当初の5年というのが猛烈な被ばくの期間で、
本当ならこの期間に逃げなければいけなかったのです。
残りの25年で残りの半分が上乗せされますけれども、
本当なら事故直後のいま、この3年の間私はみなさんに逃げていて欲しかったと思います。
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
広瀬隆さんの資料 https://docs.google.com/file/d/0BzVo_zyseXFceFgzMjYxdkxramM/edit
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=35m33s

さて、断層と地質の問題をちょっとお話ししておきます。
1995年に阪神大震災が起こって私たちは震えあがりまして、
それから改めて東京で我々は地震研究会というのをつくって、
それからもう一回一から原発と自身の問題を調べ始めました。
というのは、私も多少技術者でしたから、
技術者は原子力発電所を建設する時に一体どうやって耐震性というのを計算しているんだろう?
式を全部、彼らが使っている式を全部調べました。
そうしたらみんな全部デタラメな式ばっかりでした。
全く科学的に合わない式を全部組み合わせて耐震性のものをつくっているという事がハッキリわかりまして、
それが分かった2年後にこの鹿児島に地震が起こって、飛び上がって、

その時小川さんが初めて教えて下さったんですけど、
議会にいらして、携帯電話で私に電話をされたらしいんですが、
もう「ギャーッ」と悲鳴を上げて、「川内市に連絡が取れないんだ」と。
要するに「電話がつながらないんだ」と悲鳴のような電話をくださった事をよーく覚えています、今でも。
で、この時は内陸地震ですから。
内陸で地震ですから怖いですよね。
福島の場合はプレート境界、海のプレートの亀裂が動いて大地震になったんですが、
もっと怖いのはこの内陸地震。
直下で起こる場合。
福島の場合は、あれでも揺れは小さいんですよ。
もっと怖いのは内陸直下で起こる、こういう地震の方がもっと怖いんです。
で、初めて、日本の原発としては初めてですね、地震の強い揺れに襲われた訳です。
それは3月。

これは5月ですね、もう川内市の北東わずか20kmを震源とするさらに大きな揺れが川内原発を襲いました。
その時驚いたのはね、その当時の新聞を読むと「原発は大丈夫だ」って書いてあるんですが、
九州電力は原発の運転を止めなかったんです。

これは信じられない事です。
原子力発電所というのは危険ですから、普通の地震でも原子炉は止めるようになっているはずなんですが、
止めなかったんです。
「なぜ止めなかったのか?」
それは私は今もってですね、九州電力を信頼できない一番の根幹になっています。
この時、データが無くなったとかいろんなデタラメを九州電力は我々に話したんですけれど、
そのごですね、いったいじゃあ、どこに断層があるのか?というのを我々もどんどん追求したんですけど、
九電の環境調査結果というのは、それを考えていない。
一番大事なことが、断層がどこなのか?
1997年に川内原発を襲った震度5強、6弱の地震の断層が環境調査結果には書かれていない。
なぜ書かれていないのか?
原発からわずか10数キロを震源としたあの大地震を引き起こした活断層は何処にあるのか?
九州電力は
「調べましたが、活断層を見つける事が出来ませんでした。従って書いていないし、評価していません」
活断層が見つからないから、自身は想定していない?
地震が起こったんだよ。アホ。
活断層があるんですから、そんな事はすぐに調べて我々みなさんに教えなきゃいけないんです。
それが「分からない。見つける事が出来なかったからだから報告書に書いていない」
こういうですね、ちょっと信じられない電力会社なんです、九州電力っていうのは。
これは「アホ」としか言いようがない。
これはみなさんが九州電力の社員になってみればおわかりです。
我々は今対立する側だから言っているんじゃない。
みなさんが九州電力の技術者だと思って下さい、ご自分が。
そうしたら心配になりますよね。
いくら「住民の反対運動がうるさい」と言っていても、内心では恐い筈ですよ。
そしたら調べますよ、徹底的に。
それをしていないんですからあの人達は。
ちょっと頭がおかしいとしか言いようのない会社なんです。
というのは、そもそも川内原発を建設する時に、
必ず原発っていうのは地質調査をするんです。
だって、「非常に弱い様な地質のところに原子炉は建てません」って彼等は言って来たんだから。
で、ボーリング調査というのをやります。
ボーリング調査というのは、パイプをドンドンドンドンって打ちこんで行く。
そしてそれを引き抜くんですね。
そうすると深ーい地底まで全部地層をそのまま、パイプの中に入っているのを取り出せるんです。
それの中を開けます、パイプを切って、二つに分けて。
そうすると、土や岩盤が全部その中に入っていますから、
それをずーーっと深いところからどういう地層が出来ているのかというのを調べる。
それがボーリング調査。
これは原子力発電所を建設する時には一番基本的な調査です。
ところがですね、今の薩摩川内市、当時は川内市。
その川内市はボーリングをやる時に、地盤が軟弱なので掘るたびに固い部分と柔らかい部分が交互に出てくる。
そんな所に絶対に原発を立てちゃいけないんです。
で、困ったんですね、九電は。
それで現場も困りまして、こんなデータをそのまま出したら「ここは建設できない」という事なので、
強固な岩盤じゃないという事になりますから審査を通らない事になりますので、
なんとですね、固い、ずーーっと掘って、
大体固いのが出てきた時の、そのボーリングの取り出したものをコアと言いますが、
そのコアを取っておく。
取っておいて、それで今度弱いのが、軟弱なのが出てきたらそれと差し替える
これはですね、九州電力だけじゃなくて北陸電力でもやっていました。
いま分かっているのはその2社だけなんですが、
おそらくほとんどの電力会社がやっている訳なんですが、
そうやってやる事を「貯金」と言って、貯金として取っておいて、
それと貯金を出してくる。
そういう事をやって、それがバレてしまった。
九電は「そんなことできる筈ない」と反論したんですが、
なんと現地の作業者が国会に参考として呼ばれて「俺がやった」と証言したんです。
この記録は●さんが全部持っている、国会の記録はね。
九州電力は「そんな事が出来る筈はない」と反論したが、
現地の作業者が、国会に参考人として呼ばれ「俺がやった」と証言して大問題になった。
九州電力は、遂にその事実を認めたが、
「差し替えはしましたが測定結果には違いがない」と主張し、原発は建設されてしまった。
コアを差し替えて結果が同じである筈はない。
ところが科学技術庁が軽い警告を出し、それで地質調査が審査を通過したのである
それでとうとう九州電力はその事実を認めたんですが、
なんと「データの差し替えはしましたが、測定結果は間違いないです」
そんな事ある訳ないでしょ。
データ変えたのに、ね、安全性に問題ありません。
そうやってこのとんでもない地質の上に建っているのが川内原発なんです。
だから、地震が、我々はこっちで地震が起こると怖いんです。
もう分かっているから。
こういう会社です。
さて、何が怖いか?と言うとやっぱり活断層ですから、
日本を縦断するグーーーーッと長野線の諏訪湖まで行く活断層があります。
これは中央構造線と言って、要するは日本列島を作った一番の骨なんです。
だからこれは動かしようがない。
ずーーーっと、伊方原発を通って四国通って、ずーーーーっと、長野県諏訪湖まで行っている。
これは活断層。
ここの最後の終点が川内原発なんです、ここなんです。

だからこれが今動くかどうかで、四国では大きな議論が起こっています。
ここにちらっと見えるでしょ、これが愛媛県の半島の先端ですから、
だから伊方原発は大問題になっているんですけど、
みなさんのところであんまり問題にしてないのが問題なんです。
これは同じですから、ずーーっと繋がっている。
だから高知大学のカワムラマコト先生は本当に心配しています。
みなさんも去年ぐらいから、おととしぐらいから南海トラフの大地震という警告を本当にご覧になって、
あれはどういう事か?と言うと、
南海トラフというのは太平洋側が動くんです。
それと連動して中央構造線が動く可能性が高いんです。
何回かに1回は動く。
「それのタイムリミットがどうも近い」という事なので、
いま本当に心配で、この川内原発と伊方原発を我々は何としても止めたいと思っているのはそこにあります。
中央構造線は、マグニチュード8を超える巨大地震を起こす世界最大級の活断層である。
九州では、大分から熊本~鹿児島県南部へと至り、薩摩川内市がその最終地点となっている。
そこに川内原発を建設するとは尋常な神経ではない。
とにかくマグニチュード8を超える巨大地震ですから、
福島の事故を起こした東日本大震災はマグニチュード9でも130km離れた海で起こったんです。
直下で起こるんですからね。
これはケタ違いの話になります、マグニチュード8っていうのは。
そうして、九州電力のデータを見ますと、奇妙な断層の分布です。

ここに沢山断層がありますね。
九州電力が作ったやつですよ。
原発に近付くと何もなくなるんです。
ね、おもしろいでしょ。
原発に近付くとない。
皆さんこれ、正しいと思います?
私だったらこの出水断層系というのはおそらくこっちに繋がっていると思います。
これだってこう言うふうになっているだろうと思います、ね。
ところがそれが消えちゃう、九州電力の調査では。
あっても消しちゃう。
それが電力会社がずーっとやってきた事。

これは去年の2月、1年前ですね。
政府がですよ、地震調査研究推進本部が調査委員会というのを持って、そこで発表したんですが、
この五反田川断層というのが、至近の距離を走っていることを明らかにしました。
だから、もう本当に近いところ。
これが動いたら大変なことになります。
で、ちょっとお話ししておきますが、皆さんはさっき言ったように耐震性をどうやって技術者たちが、
どうやって設計するかという事をおそらくお考えになったこともないんで、
多分信じていると思います。
こういう公民館のようなところだって、一応耐震性を全部考えて、設計者、それから施工業者はやるんですよ。
だけど原発の場合はどうやってやるんだろうか?といいますとね、
昔、松田時彦という日本トップの地震学者がいまして、
日本中の地震を全部、歴史の地震を全部調べた。
それで1975年、今からもう40年前にですね、こういうデータを発表しました。

これは日本中の地震が起こったところの主な代表的な自身を黒丸と白丸で書いてあるんですね。
これは何のグラフか?というと、
縦軸が断層がわ、断層が大きいと大きな地震を起こす。大体そう思いますよね。
それは正しいんです。
だから松田時彦は断層の長さ(縦軸)と地震のマグニチュード、規模(横軸)を
こうやってグラフの上に書いて、プロットしていったんです。
最後に松田時彦は何をしたか?というとこうやったんです。
ここに線を引いた(右上がりの赤い線)
これは技術者が良くやるんです。
大体平均的なところにだーっと線を引くんです。
これはデータを取る時には大事な手法なんですが、
地震の時、原発でこういう事をやってもいいのかな?と思ってね、
良いですか、これが断層の長さですよ。
10kmのところでマグニチュード6.5になる、こうやってね、計算すると。
それを使った式が L=0.6M(マグニチュード)-2.9っていう式。
この赤い色の線はそういう式を表しているの。
そうするとね、これはどういう事か?というと、
断層の長さが10kmではマグニチュード6.5で、
原発近くには10kmの断層があってはならない。
なぜか?というと、
原子力発電所はマグニチュード6.5の直下地震までに耐えられるように設計してある。
だから断層の長さが10kmあったら、建てちゃいけないというふうになっている。
こういう事で日本中の原発は全部建設されている。
だけどいいですか?
私は疑い深いので、この点を全部調べたんです。
松田時彦のデータを。

例えばここにあるでしょ、
マグニチュード7.3の庄内地震というのは山形県ですね。
なんと死者730人を出した地震がここで起こっている。
これ、断層の長さが10kmですよ。
で、下に線を下すとこれはマグニチュード7.3ですよ。
起こってるじゃない。
断層の長さが10kmでも6.5じゃないでしょ?
こういう疑うところから始まるんです。
ここが大事。
みんなは疑わないからいけない。
原子力発電所の場合はこのあたり(もっと下)に線をひかなきゃいけないんです。
一番可能性の高いこっち側にね。
こんな真ん中で平均を取っちゃいけないんです。
だっていいですか。
マグニチュード7.3とさっき言ったマグニチュード6.5じゃ16倍の違いですよ、エネルギーが。
えぇ!一桁大きくなるんですよ。
全然計算が違ってくる。
だから川内原発というのは10分の1の規模の地震でぶっ壊れる可能性が非常に高いんです。

で、松田時彦はですね、2008年になって「国に利用された」という事をテレビに出てしゃべり始めたんですが、
なぜしゃべり始めたのか?って言うと、この前の年に新潟県の中越沖地震が起こって、
柏崎刈羽原発がボロボロに壊れて、その責任者として彼の名前があがってきたからですね。

だから、これは九州電力が発表している断層とマグニチュードの関係。
これを九州電力に聞くと、こういう表が出てきます。
これはどうやって計算したか?というと、さっきの計算をしている。
この式を使っている

こんな、これは全部そうです、ね。
驚いた事に、九州電力は、松田時彦が提唱した古い概念にもとづく式を使って耐震性を計算している
だから要するに松田時彦が提唱したふる―い概念のそれをつかっている。
それで、今年の2月ですね、

新潟の技術委員会の新潟大学の立石先生がいま言った2007年の東京電力の柏崎で起こった
原発がボロンボロンになった地震との関係をずっと今追及している。
この立石先生がこっちへ来て薩摩川内市に入って、
なんと川内原発の原子炉から東へ800mのところに活断層と見られる3本の断層と破砕帯を発見したんです。

今回の発見場所はここです。
ここに道路がありますね。
で、小川さんからこの間伺ったところ、
道路の拡幅工事、大きな荷物を運ぶので、その荷物を運ぶのが邪魔になるので、
削ろうとして削ったところがですね、
ここにいわゆる路頭というんですが、土が現れて、そこを丁度立石さんが目撃した。
原発の至近距離、わずか800mということです。
その時の写真を見ていただきますとこれですが、

私は現場に入っていませんが、この白い線が断層。3本。
で、黄色く囲ったのが破砕帯があるところ。
ここに星印でABCと、これが断層ガウジと言って、
ガウジっていうのは、断層が動きますとその上が崩れますね、崩れてそこがボロボロになります。
それを小川さんもこのガウジを実際に触ったそうです。
そして非常に柔らかい。
ということは、動いたばっかり。
つまり、「これから絶対に動きそうだ」という断層が川内原発の至近距離に、
ついこの間、1カ月前に見つかった。
これが今現在です。
拡大しますとこういうふうになります。

断層の1と2と3ですね。
この断層群は新しい時代に活動し、将来も活動する可能性が高い
これはみなさんも現地に行って、触ってみてきて下さい。
それでみなさんに大声で言って下さい。
で、要するに新しい時代に活動していますから、将来活動する可能性が非常に高い。
これが怖いところですね。
ところが今年1月の年頭会見に挑んだ鹿児島県の伊藤祐一郎知事は、
あろうことか6月議会で川内原発再稼働のゴーサインを出すと宣言した。
ところがですね、皆さんが選んだ立派な伊藤祐一郎という知事は、
正月の年頭会見で川内原発にゴーサインを出すという、こういう状況で。
それで有田さんが立ち上がったんですが、

あと5分!じゃあちょっと飛ばしますね。


地震の恐さをちょっとお話ししておきますと、
原子炉というのはみなさんが絵でよく見るような、あんなきれいなもんじゃない。

原子炉というのはこうやってですね、パイプが槍の巣のように突き刺さっているんです。
だから怖い。
福島は間違いなくこういうものの中の何本かが破損して始まったんです。
津波はその後に起こったんです。
だから、本当に設計した人は良く知っています。
で、悪いけれどもテレビに出る記者の人達は何も知らないんでね、コンテ絵を使ってやっています。
そんなもんじゃない。
技術者だった人はすぐわかる。
水道屋さんだってガス屋さんだって配管屋さんならみんな分かります、こんな怖さは。
これはもう大体分かってきました


それじゃね、あと5分という事なのでざっと言っておきますが、
さっき言ったようにマグニチュード6.5の直下型の地震にしか耐えられないようになっていますけれど、
これから私たちが待っているような地震というのはこういうふうに大きな地震なんです。

必ず来ます。
これは言っておきますけど、もう日本は地震の活動期に入りましたから。

という事で、一番怖いのはですね、
こんなになってる。

さっき言った新潟県の中越沖地震は僅かマグニチュード6.8ですよ。
こんなになっちゃった、ね。


原子炉の真上にある大型クレーンも落下寸前です。
これが落下したら、もう終わっていました。

だから何度も言いますけど、運転開始からすでに30年も経とうとしている川内原発というのは
皆さん本当に、命をかけないでください。

56:07 http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=56m2s
で、特に決定的な事が起こったのはその翌年ですね。
2008年の岩手宮城内陸地震で、これはいみわからないでしょ、みなさん。

ここに山があった。
山が崩れたんです、マグニチュード7.2の地震で。
これは東北地方だからね、皆さんはほとんど
「あ、東北の人かわいそうだ」ぐらいにしか思わない、そうじゃない。
この岩手・宮城内陸地震で、震源断層の真上で観測された最大加速度4022ガルが、
歴史上最大の揺れとして2011年1月にギネスブックの記録に認定された
(重力加速度980ガルの4倍を上回る)。
特に上下動3866ガルを記録した事は、全国の地震学者にとって脅威であった。
最大加速度4022ガルを記録して、これは世界一の記録です。
いま歴史上ですよ、人類が記録した。

で、福島の地震なんて大した揺れじゃない。
わずか500ガルでぶっ壊れたんです。
4000がるが起こっているんですよ、この間。

じゃあ川内原発は、この間620に引き上げたんですよね、これ。
何の根拠もありません。
柏崎がなんで2300で、こう大きいか?というと、
これは2007年のさっきの大地震を受けて、2000にバーンと、数字だけ引き上げただけなんです。
2000ガル以上の大震災なんてこの世にあり得ない
1000ガル超えると物は浮くんだから、
地球から離れちゃう。
16%位ある大きい揺れを受けたら、それがずーっと続いたらものが浮いちゃうから。
2000ガルの大震災なんてこの世にあり得ない。
だからこれは全部デタラメです、これ。
浜岡とか、全部デタラメなんです。
こんな620ガル。
大体620ガルが4000ガルに耐えられると思う人がいたら手を上げて下さい。
いないでしょ。
鹿児島県民でそういう人がいたら面白いので天然記念物にして下さい。

いいですか。
しかもここは「活断層がない」と言われるところで起こったんです。

という事で、これだけ言わせて下さい。
原子力規制庁は「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます」って言っているんですから。
いま審査をしている連中は言っているんですから。

地元への「説明」と「了解」は切り離すというのが政治的判断です。
政治的判断を含む了解手続きに、規制庁はタッチできません。
放射能の拡散シュミレーション・モデルにも限界があります。
その結果、どうするかは自治体と住民、及び事業者で判断して下さい
それから「地元への説明と了解は切り離す」
あなた達は関係ありません。私たちで勝手にやりますから勝手にやって下さいって言っているんです。

規制庁は「事故は起こる」と言ってゴーサインを出そうとしている
それから要するに規制庁はそう言っているんですが、
原子力規制委員会の田中俊一という委員長は先月の26日に
「適合性審査に合格しても安全性を保証しません」って言ったんです。
記者に、新聞記者に言ったんですよ。
ついこの間、1ヶ月も経たない、この間言っている。
さらに、規制委員会の田中俊一委員長は3月26日の会見で、
「適合性審査に合格しても、安全を否定する」と明言している。
そして今の安倍晋三内閣は
「大事故が起こった時の住民避難は日本政府は関知しません。皆さんで勝手にやって下さい」と言っています。
そして安倍晋三内閣は
「大事故が起こった時の住民避難は、日本政府の関知する事ではない。地元の自治体が判断すべきことである」
と明言しながら、再稼働を進めている。
規制庁・規制委員会・日本政府・鹿児島県知事たちすべて、なんという無責任な人間たちなのか!!
ね、全員完全に頭のおかしな人たちが、再稼働をしようとしているということです
最後に一言だけ言わせて下さい。
鹿児島県がなぜトップに選ばれているかという事は、皆さんの人間のプライドにちょっと、
心の中でちょっと問いかけて下さい。
日本中47都道府県、いや、今原発があるのは13の道府県なんですけど、北海道も含めて13なんですが、
その中で、皆さんが選ばれた。
皆さんは日本の中でバカにされているんですよ、言いたくはないけれど。
他のところはどうでもいい、鹿児島の人間を殺そうとして、
「お前たちは死んでもいい」と言っているんですよ。
北海道も他の12の県も、「いま止めてくれ」とそういう状態なのに、
鹿児島を選んでいるんですよ。
皆さんバカにされているんですよ。
「それを許していいんですか?」って、それを私は聞きたい。

何故か?って言うと、この問題はこの辺一帯に、
南大隅町は最終処分場の候補地でしょ。
なぜなんですか、ね。
あれが一番本州から、一番遠いところなんですよ。
南大隅町っていうのは、ここは。
日本の高レベル最終処分場候補地。
いまは青森県の六ヶ所村に集められている。

それが、この間は対馬が浮上して今度は南大隅町。
一番端っこを選ぶんです。
ひどいじゃないですか、ね。

だから私たちは「東京に原発をつくれ」って言っているんですよ。
そうでしょ。
なんであいつらは自分たちの東京につくらないで、高レベルの最終処分場もつくらないで、
それであなた達皆さん鹿児島の人間をバカにするんだと、
その怒りを持って下さい。
その怒りをもたなければダメです。
この選挙はそういう怒りから始まるんです。
良いですか、科学的な事よりももっと大事な根源的な事はここにあります。
終わります、どうも長い間ありがとうございました。
川内原発関係ブログ
<安全審査優先>川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ
(←東日本大震災は2933ガルだけど)&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
<川内原発>なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?
~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)
<本当に動かす?>
そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
3/13そもそも総研(内容書き出し)
<川内原発と火山>
椎名毅議員(結いの党)「破局的噴火はこれから6万年は来ない」と基準に取り込むようお願いしたい。
4/24衆議院原子力問題特別委員会・田中委員長(文字起こし)
続きを読む南大隅町関係ブログ
<南大隅町長>核のゴミ収賄疑惑
最終処分場候補・鹿児島県南大隈町の山林8/23~25(追記)
南大隅町・自然エネルギー自給率170%超の町へ「放射能汚染土」を持ち込む!?
オバマと安倍の会見を見ていてそしてその後の報道の在り方を見ていて、
私が感じた事と全く同じ事を室井さんが話して下さっていたので、文字起こししておく事にしました。
オバマは安倍に「言葉による挑発は避けろ」と言い、
「アメリカは中国が大切だからお互いに協力して平和的に解決しろ」と言っています。
「尖閣諸島の問題に関して事態がエスカレートするのは正しくない」
そしてオバマは「尖閣諸島のため武力を行使する」とは一言も言っていません。
「安倍はこれ以上問題を起こさないで中国と仲良くしろ」と言っていると私は受け取りました。
が、テレビを見ているとどうもオバマが
「尖閣諸島に中国が来たらアメリカが日本を助けてやる」と言ったという様な
論調になっているのが気になっていました。
もう一言付け加えておけば、
数回しか会った事がないのに、しかも国賓として来日している大統領に対して、
妙に親しげに安倍が「バラク」「バラク」って会見の場で何度も連呼するのは、
相手に対して礼儀のない大変失礼な行為だと私は思いました。
大竹まことのゴールデンラジオ
2014年4月25日
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/x5O_D2ExLVg?t=5m57s
大竹まこと:
えーっと、昨日はあれだね、
もう警備でオバマさんでもう大変だったね。
室井佑月:
大変だったっていうか、もうすごいよね、あんまり盛り上がってなかったじゃん。
だけど盛り上げようと必死感がすごくテレビから漂ってきたね。
大竹まこと:漂ってきた
室井佑月:うん。
大竹まこと:ちょっと太田さんに記事を先に紹介してもらおうかな。
太田英明:
アメリカのオバマ大統領が日本を離れてからようやく共同声明を発表するという、
今までのパターンとは違う順番になってしまったという事なんですけれども、
大竹まこと:共同声明はそれでも発表されたの?
太田英明:
一応発表されました。オバマさんが日本を離れてから発表されました。
日刊スポーツの記事をご紹介したいと思うんですけれども、
昨日、日米首脳会談後の記者会見、安倍さんとオバマ大統領両方出席して行われましたけれども、
安倍さん、当初は小浜さんのファーストネームの「バラク」って呼び掛けていたんですね。
親密さをアピールしようという事だったんですけれども、
ただ、前の日の23日の夜のお寿司屋さんの会談では「シンゾウ」と呼んでいたオバマ大統領が、
会見では最後まで「安倍総理」というふうな呼び方を変えなかったので、
ちょっとやっぱりビミョ~な距離感が出てきてしまったと。
で、会談直後の記者会見では、安倍さんは時折右隣のオバマ大統領に身体を向けて
にこやかに「バラク」と胸襟を開いて話し合いを行ったとファーストネームで呼び掛けたんですけれども、
しばらくしてオバマさんが「シンゾウ」と呼ばない事に気が付いたので、
途中から「オバマ大統領」と呼び方を変えたということで、
でかでかとニッカンスポーツに見出しには
バラク、なぜ「シンゾウ」って呼んでくれないの?というふうに書いてあります。
大竹まこと:
これはあの、良く分かりませんけれども「バラク」っていうのはたとえば、
大竹まことナラ「マコト」みたいな、
太田英明:そういうことですよね
室井佑月:なんか結構会見の時に安倍さんが「バラク」「バラク」って連呼してたんだよね。
大竹まこと:あ、そう。「ヘイ!バラク」って言ってた?
室井佑月:
「ヘイ!バラク」とは言っていないけど、
「バラクが」「バラクが」「バラクが」って、けっこう連呼してたよね。
大竹まこと:ああ、そうなんだ。へぇ~~
太田英明:中曽根さんとレーガンさんのように「ロイ・ヤス」関係になりたいとかという気持ちがあったのかも
室井佑月:
いやぁ~、わたしはそれで、もう笑っちゃったのがさ、
ほら、前の日にお寿司を食べに行ったじゃない。
それで「今まで生まれてから食べたので一番おいしい寿司だ」とか何とか、
オバマさんがリップサービスで言ったじゃない。
「あれはすごい意味があるんだ」って、評論家が言い出して、政治評論家が。
大竹まこと:どんな意味があるんだ?あれに。
室井佑月:
「今までちょっと二人の関係が固かったけど、あの寿司会談で上手くいったんだ」っていう意味だっていうんだけど、
私は「本当に美味しかっただけ」なんじゃないかなと思って。
太田英明:笑(つ∀`*)っ))⌒☆ハハハッハ
大竹まこと:なるほどねぇ。
室井佑月:
だから会見もね、見てからワイドショーで答えたんだけど、
会談の中でね、尖閣諸島の事とかって、やっぱり手を上げて質問する記者がいたりしたの。
もう最初からその質問だった、ガンガン出てね。
で、そこもなんかオバマさんは「日米同盟があるから」とかは言うんだけど、
絶対に「対話での解決」とか言うけれど、結局私が受け取った印象っていうのはさ、
「余計なことしないでくれ」っていうふうに私は受け取ったんだけど、
でもその評論家の人からすると、
「『日本が窮地に陥ったら助けてくれる』っていう事をハッキリとオバマさんの口から言わせたのは大きい」
っていうんだけど、
そんな事言ったっけ?みたいな。
同じ物を見ていて、同じ風に考えているはずなのに、
同じ物なのに違うふうに考えるってすごいことだと思わない?
大竹まこと:なるほどね。
室井佑月:同じ会見を見てたのに。
大竹まこと:
あの、冷たい言い方だけど、日米安保に書いてあるんだからな。
そうでしょ?
太田英明:そうですね。第5条の中に書いてあります。
室井佑月:しかもちょっとなんか、オバマさん、嫌味みたいなのも言ってたよね。
大竹まこと:なんて?
室井佑月:
「日米安保なんて自分が生まれる前からあったものだから」
だけどさ、その事を「結構言うな」と思ったけれど、誰もあんまり取り上げないね。
大竹まこと:うん。
でもまァ、会談には共同声明が遅れたりしている、っていう意味は、3つ位の内容があって、
TPPもその一つで、TPPに至っては最後の最後までなんかまだ、
まだあれだよね、閣僚級で話しあってるというのかね。
太田英明:そうですね、最終的に共同声明の中にも「TPPの妥結にはまだ作業が残っている」という、
大竹まこと:
そういう書き方なんだ、共同声明は。
いや、だからその3つの課題をね、全部クリアしたいという思いは両国にあるだろうし。
ま、でもあれだね、尖閣の問題は、…でも、言ってくれたっていう事は「ありがたい」みたいな捉え方だろ?
「あたりまえ」
室井佑月:
でも、そんなハッキリと、
「日本になにかあった時にはアメリカが守る」ってハッキリ言った訳じゃないんだよ。
すごいそこだけ「オバマさんの口から言ってもらった事はすごい」っていうふうに、
こっちが解釈を大きくしてみんなで喜んでいるだけに見えたけどね、私はね。
大竹まこと:別の新聞では太田さん、もうひとつ評価があったね。
太田英明:そうです。
東京新聞の記事の中で、山口大学の教授の纐纈 厚(こうけつ あつし)さんという方が、
日米首脳会談についての見方を書いてらっしゃるというか、インタビューにお答えになってらっしゃるんですけれども、
結局今回のオバマさんと安倍さんの会談というのは、
「TPPで要求を飲ませたいアメリカと、
それから尖閣諸島が日米安保条約の適用の範囲だという発言を引き出したい日本とのバーターだ」
ということなんですね。
で、日米安全保障条約というのは、これまで
日本を「楯(たて)」、専守防衛守るだけ。
アメリカを「鉾(ほこ)」、武器、前面に立って戦ってくれる人。
これに例えて役割を分担していて、日本は専守防衛に徹してきたんですけれども、
今回の日米首脳会談を契機に
「日本が鉾」日本が武器を持って戦うんだと、
「アメリカが楯」後方でバックアップしますよという役割にひっくり返ったと。逆転したと。
で、「アメリカは中国と直接ぶつかるつもりは毛頭ない」と。
日本の集団的自衛権の行使容認を後押しして、バックアップして、
尖閣では安保条約が適用されると強調してて、
で、日本を中国に対して前面に出させる、そういう思惑がアメリカにはあるんだと、
集団的自衛権を行使するという事は、アメリカと敵対する国とも日本は敵対関係になるということなので、
同盟を強化する程的を増やしていくことになると。
日本の安全は周辺国と友好がなければ立ち行かないけれども、
今のところ安倍政権は緊張を高める政策を進めて行っているところが心配だと。
室井佑月:
そうそうそう!
わたしそうだ、その事言うの忘れてた。
集団的自衛権は完全に安倍さんは
「アメリカから望まれているんだ」というふうに持っていこうというふうにしてたよね。
太田英明:そうですね、その方が世論や公明党を説得しやすくなるからですね。
室井佑月:
そういうふうに見えた。
「日本だけでそういうふうに言っているんじゃなくて、世界からの声である」
というふうに持っていきたがっているように見えた。
大竹まこと:
ま、世界からの声っていうより、アメリカもね、自分だけで楯の役割はちょっとできなくなってきて、
勝手にやって欲しいという思いも。
そこの思いは合致しているだろうね。
だけどもこれは日本国の憲法だからね。
室井佑月:
でもやっぱりそれは卑怯だよ。
日本で最初に話し合いをして、集団的自衛権ってどういうふうに思うか?ってしてない前に、
「いや、世界からも望まれているから」って言いだすのはちょっとおかしくない?
大竹まこと:
そうだね。
この後は韓国に行くんでしょ?
太田英明:そうですね、韓国に向けて日本を離れていますね。
室井佑月:韓国に行ってさ、「生まれて初めてこんなにおいしい焼肉食べた」とか言ったら(笑)どうする~?
大竹まこと:一部の新聞では、もともと韓国料理は大好きらしいよ。
室井佑月:ほんとう?
大竹まこと:うん。それで、アメリカにいる時にもなんか、そういうのを食べてたっていう報道もあったよ。
室井佑月:へぇ~。
そう言えば、中国はさ、奥さんミッシェルさんも一緒に行ってるしね、子どもも連れてね。
太田英明:そうですね、今回ミッシェルさんはいらっしゃらなかったですね。
室井佑月:
どうなの?TPPの事で激しく交渉って知らなきゃいけないのにさ、
「1泊2日を2泊3日でお願いします」って言っちゃったらさ、
ちょっと、交渉の土台からして負けちゃうんじゃないの?
意味があった?2泊3日にしてもらって。
大竹まこと:迎賓館に泊ってくれなかったしなぁ。
太田英明:なんか2泊3日にしないと国賓にならないっていう事らしいですけどね。
室井佑月:
それでさ、
「日本は1泊じゃないんだよ、2泊3日だからどうよ!どうよ!」って他の国に言ったらさ、
「いや、さすがアメリカさんと仲良くしてらっしゃいますから」って思う国があると思う?
「共同声明も出してくれない」って言っててさ、どうなの?なかみじゃないの?そっちより。
大竹まこと:
まァね、バラクさんにも、
オバマ・バラクさんにも、いろんな引っ掛かりがありながらの交渉っていう事なんだろうね、
日本とはね。
ま、上手くいってね、この後もいい関係を続けて欲しいとはそれはもう誰もが思っている事だけどね。
室井佑月:そうだ、そうだ。
大竹まこと:
ただ俺ね、これ素人の、そんなあんまりニュースも見ないでね、
あんまり見ていなかったんだけど、ここでさ、なんか、
バラクさん、「バラクとシンゾウと呼びあえる仲」っていうのがさ、
そもそもさぁ、日常で考えてだよ、25年つき合っている純次(高田純次)が俺の事「大竹」って言うからね。
( ´艸`)★。、::。.::・'゜あのぉ…別に呼び捨て二途中からなったぐらいで、
そのなんか、ま、「ロイ・ヤス」とかいろんな事言ってるけどさ、
これ、そんな、親友っていうかさ、ないよね。
今まで何回会ったのよ。
俺は純次と2週間に1回ぐらいずーっと会ってるよ、だって。
室井佑月:あと名前も、その名前が呼びやすいかどうかもあると思わない?
大竹まこと:「バラク」ってねぇ、ね、ね。
室井佑月:苗字なんだか名前なんだか、ちょっとピンとこないもんね。
大竹まこと:この、「呼び合う関係をアピールする」っていう事自体がさ、
室井佑月:外国でもすごい事なの?ファーストネームで呼び合うって。
大竹まこと:
知らないけど、
なんかよく映画の中の恋人同士だとかなんかがさ、最初知りあって話しているうちに
「なんとかって呼んでくれ」みたいな事って言うじゃない。
太田英明:ファーストネームで呼んでくれみたいな。
大竹まこと:
「ジョン」って呼んでくれみたいな。
日本でさ、ファーストネームで呼び合う習慣っていうのは、なんか、あるの?
室井佑月:ないなぁ。
大竹まこと:
純次は純次だけどね、って呼ぶけど、俺は大竹さんは沢山いるけど、俺は大竹じゃない、ね。
なんかさ、「シンゾウ」ってさ、呼び合ってるやつ
室井佑月:いないよ
大竹まこと:
じゃあ聞くけど、シンゾウさんの本当の友達がいたとしてだよ、
「シンゾウ」って呼んでいるか?
室井佑月:呼んでない、呼んでないよ。
大竹まこと:
それを新聞の見出しになる様にね、「シンゾウ」って呼んでくれなかったって。
あの、本当に普通の感想だよ、呼ばないよ、絶対に。
室井佑月:そうだよ、下の名前で呼び合っている奴ってあんまり見ないわ。
大竹まこと:太田さんとオレ8年やっているけど「ヒデアキ」って呼ばないよな(笑)19:31
20:40
下の名前呼ぶってね、よっぽどだよ。
なんか下の名前呼ぶってね、「この人と仲がいいですよアピール」なんだよ。
↓続きを読むに日刊スポーツの記事と共同会見の文字起こし(一部)あり。
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タケノコ出荷制限、2年ぶり解除へ 宮城・丸森耕野地区
河北新報 4月17日(木)6時10分配信
福島第1原発事故の影響を受け、宮城県丸森町耕野地区で続いていたタケノコの出荷制限が、2年ぶりに解除される見通しになった。県が国と解除申請に向けた協議を進めており、早ければ今週中にも正式に決まる。地域の特産品として長年栽培に取り組んできた生産者らは、待ちわびた「春」の到来をかみしめている。
耕野地区では16日、タケノコを全量検査するベルトコンベヤー式の放射線量測定器が空き工場に設置された。検査を担当する住民が技術者から操作方法の説明を受け、出荷再開への準備を着々と進めた。
タケノコの収穫は今月下旬から5月中旬にかけて最盛期を迎える。地区では規制解除後、放射性セシウムの線量が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)より厳しい65ベクレル以下のみ出荷する方針を申し合わせた。
耕野たけのこ生産組合の谷津寿彦組合長(71)は「ようやく出荷できる見通しが立ち、ホッとしている。安全安心な旬の味覚を消費者に届けたい」と話し、「早く町全域への解除につなげてほしい」と願う。
同町産のタケノコは2012年4月、放射性物質が基準値を超えたため国から出荷制限の指示を受けた。解除の期待が高まった昨季は86検体中2検体が基準を超え、町全域での出荷見合わせ継続を余儀なくされた。
その後、県と国は町内全域の検査データを詳しく分析。数値が低く安定し、地域を挙げて竹林の保全や除染に取り組む耕野地区の先行解除を検討してきた。
県内のタケノコは現在、丸森のほか、栗原、白石両市の全域で出荷制限が続く。県林業振興課は「他地域でも検査データの収集を重ねて安全を立証し、解除に向けた手続きを目指す」という。
最終更新:4月17日(木)6時10分
丸森町の一部地区のタケノコ出荷制限を解除
(宮城14/04/17)
FNNLocal 2014/04/17
福島第1原発事故の影響で、出荷が制限されていたタケノコについて、
国は17日、丸森町の一部の地区の出荷制限を解除した。
2012年、丸森町と白石市、栗原市のタケノコから、
国の基準値である100ベクレル(Bq)を超える放射性セシウムが検出されたことから、
この3つの市と町のタケノコについて、出荷が制限されていた。
このうち、これまで実施された検体検査で、安定的に基準値を下回っていた、丸森町の耕野地区について、
国は17日付で、出荷制限の解除を決定した。
この決定を受け、丸森町の生産者「耕野たけのこ生産組合」の谷津寿彦組合長は
「耕野地区だけの解除ということでも、生産者の方はある程度良かったという感情をもっている。
来年は、全面的な解除に向けてあらゆる努力をしていく」と話した。
今後は、出荷前に県がサンプル検査を行ったうえで、
生産者が全てのタケノコを自主検査することで、安全を確保するとしている。
宮城県丸森町耕野地区

続きを読む
(宮城14/04/24)
FNNLocal 2014/04/24
宮城・栗原市で採取された天然のタラノメから、基準値を超える放射性物質が検出されたため、
県は24日、市内の生産者に対して、出荷の自粛を要請した。
山菜の出荷自粛要請は、2014年に入ってから初めてとなる。
県によると、栗原市で23日に採取された天然のタラノメから、
国の基準値1kgあたり100ベクレル(Bq)を上回る、160ベクレルの放射性セシウムが検出された。
これを受けて、県は、栗原市と市内の生産者に対して、24日付で出荷を自粛するよう要請した。
この検査は、今シーズンの天然タラノメの初出荷に先立って行われたもので、これまでに出荷されたものはないという。
天然のタラノメの出荷自粛要請が行われるのは、2012年の大崎市と2013年の気仙沼市に続いて、3例目となる。
宮城県栗原市

大崎市と気仙沼市

3年位じゃ放射性物質は無くならないという事をちゃんと理解しておかなくっちゃ。
たまたま、栗原市のタラノメから出たというニュースだけど、
関東東北の他の地域も山菜やタケノコなど勝手に採って食べたり、お友達に上げたりしない方がいいと思います。
続きを読む
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/fb3eGr3b-KQ?t=9m30s
井戸川克隆元双葉町長
(2014年4月11日「原発再稼働問題に深く関わる避難計画についての記者会見」より)
避難と人権を考えない避難計画というのはあり得ないんですね。
人権問題は最大の問題ですから、
人権がここにはいってこない事は避難計画にはないと思っています。
ただ仮に家を並べただけでですね、
それは私が事故前からも双葉町でも避難計画をやりました。
しかしそれはなんら有効に活用されませんでした。
役に立たなかったという事です。
役に立てている暇がなかった。
そんな議論をしているよりも一刻も早く住民を避難させないといけないと。
「一刻も早く」ですね。
だから、計画通り進む事よりも一刻も早く住民をその場から、町から離すことが必要だったという事です。
理事会の方に実態を訴えました。
いま東京電力の賠償問題で非常に私たちは苦労しています。
値切られているんですね。
実態は値切られております。
駄目だ駄目だ駄目だ
偽りの報告がされていないかですね。
本当の事を全部地域住民に知らせているか?という事が必須条件だと思います。
私たちは、嘘が発見されて非常に東京電力に対する信頼というのは、もうとっくに無くなっております。
浪江町は2万1000人ぐらい、双葉町は8000人位、7000ですか?7000人ぐらいで、
国道114号線を二つの町で使えば何とかなるだろう。
もう一方288号線という道路がありました。
これは大熊と富岡が使えばそこで満杯になるなと。
したがって、114号線を浪江と仲良く使えば何とか逃げ切れるだろうという事で、
川俣町を選定いたしました。
ところがですね、通常1時間ぐらいで通れるところを「8時間かかったよ、町長」という報告を受けました。
1時間かかったところを8時間かけた。
114号線というのは、片側1車線の山の道路ですから、非常に狭い道路ですね。
この道路についてはもう、私の前の前の町長から、
避難用道路としての整備を福島県に要望、要求をしておりましたけれども、されていませんでした。
そこを逃げざるを得なかった。
南北に走っている国道6号線は、津波で使えませんでした。
使えるのは、この山道を抜ける日本のドウシからだったんですね。
3号機の爆発の状況を見た時には
50km以上離れている川俣町でも足らないということで、
わたしは、より遠くを選ぶことにしました。
それは、「放射能からの避難」という事を私は避難指示という解釈、
意味の解釈は「放射能からの避難だ」というふうに私は考えましたので
放射能からの避難を完成させるためにより遠くに避難しなければならないということで、
埼玉の方を選んできたわけですけれども、これは未だに、放射能のからの避難は完成させられておりません。
中断させられたままです。
「福島県の県内に戻れ」という政策のもとに、私たちは今、町が、町民が分断された状態にありますですので。
何年なのか30年なのか、それとも3ヶ月なのかという議論も必要です。
是非国会議員のみなさんの前で私はしゃべりたい。
聞いてもらいたい。
いい加減な事で議論されている限りは、とんでもないことに私たちは我慢をして毎日を過ごしているんですから。
生きているんです我慢しながら。
地獄の様な思いをして生きているんですね。
とてつもなく怖いですよ、辛いです。
責められますよ住民から。
国は何を言っても聞いてくれない。
最後の頼みはやっぱり直接の末端行政の長なんですね。
ここに問題がいっぱいきます。
クレームもきます。
学校に行っていじめられて帰ってきた苦労話も聞かされます。
そして私の避難先の近隣の住民からこういう事を言われたという事も聞かされます。
いろんな問題があるんです。
これに果たして耐えられるでしょうか?
経験していない首長さんたちは。
避難計画を進めればいいんじゃないんですよ。
避難させられた事をどういうふうに理解して、そして対応できるかどうかという事を、
やっぱり検証して書く。
「書けるものなら書いてみなさい」と言いたいですね。
私は書けないと思っていますね。
そしてもうひとつは、放射能を、今どなたかが低レベルと言いましたけれど、
低レベル高レベルの解釈というのは、いい加減に流布されていまして、
非常に私は危険な状態に日本はあると思っています。
低レベルの理論というのは、ま、社会的に許せるのは1ミリシーベルト/年が限界ですね。
どこの外国だって1ミリシーベルト/年というのは、事故時の最高レベルなんですよ。
日本ほどいい加減なところはありません。
事故時の最高値。
平時は0.06ぐらいなんです。
事故時はそれ以上はダメだよと言っているのもかかわらず、
福島県のように20ミリシーベルト/年、それ以上のところに住民が住まわされているのに、
日本政府も電力会社もなんら問題にしないというのは、
非常に福島県民を愚弄している話であります。
「仮設住宅で住め」と言われて、避難計画も仮設住宅で住め。
これはもう2度とあってはなりません。
なぜなら「町長、俺はここで死にたくないんだ」と、
「死ぬ場所は別のところで死にたいから作ってくれ」と言われていました。
だから先ほど申し上げましたけれど「人権」という事がそこに入ってくると思います。
福島医大のやっている事は、非常に悪辣(あくらつ)だと私は思っています。
無い事を調査していると。
あっても無い事に調査結果をまとめている感じがしています。
「放射能の影響ではない」と言いきっていますが、
私は常に「それを立証しなさい」と言っているんですよ、「放射能の影響ではない」という事を。
立証のないあの言葉は非常に県民を、県民に対して背徳であるというふうに思っております。
2014年4月24日 衆議院原子力問題特別委員会
田中俊一原子力規制委員長 椎名毅議員(結いの党)
まずは発言内容をそのまままるごと文字起こし
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/Cz6CYsnf1pk?t=9m28s
椎名毅議員(結い):
桜島の破局的噴火、それから火砕流の話をちょっと伺いたいというふうに思います。
えっと、まあですね、あのー、川内原発うぅーの近く、ま、近くと言うほど近い訳ではないですけれども、
ま、桜島というぃ比較的ぃー活動をーしている火山というのがあるわけですけれども、
この破局的噴火というのが起きた際に、ま、火砕流の危険というのが、ま、ありうるぅ、わけですね。
でー、この火砕流の危険とぉいうぅーものについてですね、
えーこの、えー川内原発の再稼働について、えー、
そもそもまず、新規制基準の中でこの火砕流の危険性をどのように考慮しているのか?とぉいうことと、
それからですね、あのぉー、この川内原発の再稼働にむけてどういった、あー、考慮がなされているのか?
という事二ついて、あのぉ、教えていただければと思います。

田中俊一規制委員長:
えーっと、まず、あのー、今回の指針では火山に対するぅー審査っていうのを一つの課題にしております。
で、火砕流、火砕流があのー、火砕流はかなり、あのー、短時間でまいりますので、
これが直接押し寄せて、あのー、そこにぃー、ま、人命、人が存在できないような状況が来る場合は、
そういうことが予測されるような場合には、
これは、そのぉ~、発電所は立地不適当、という判断をしております。
で、火砕、あの、火山が爆発しても、ま、火山灰が降ったりいろんな事が起こります。
それについては火山灰でいうと30cm位。
これはもうほとんど歴史的にそんなに降り積もった事はないという事なんですけれども、
そういったものについては、それに対してあの、
いろんな重要機器とか、構造物が耐えられるかどうかという事の評価をしたうえで、
あのー、う、それを、あの、その、それに、その、
審査のうえでそれに適合している場合には、認めるという事でございます。
で、まぁ、桜島あーーー、は、あの、桜島をはじめとしたあの一帯は火山が、
大きな火山が歴史的に起こっております。
で、いわゆる破局的噴火というのは、大体まぁ火山の歴史から言うと、
9万年に1回ぐらい起こるんだそうです。
大体これはほとんどそういう事の繰り返しだというふうに聞いております。
で、今あのー、あそこで一番大きいのは姶良火山で、あそこが起こったのが、あの、うーん、
起こってから3万年ぐらい経ってるということでございます。
で、まぁー、あのー、そういうことを踏まえて、あの、今回は川内原発を認めております。
で、ただし、あのー、そういった破局的噴火が起こる時には、ま、沼の大きな井戸、膨張等があって、
今のGPSで見ていると、相当明確にその兆候が見えるという事でございます。
ですからそういった時には、あのー、
即座に判断して原子炉を止め、使用済み燃料の始末をするという様な、
そういうことも含めて今、あの、審査中でございます。

椎名毅議員(結い):
え、ありがとうございます。
あのー、一応ま、シュミレーションのレベルでは火砕流がそのー、
ま、この川内原発のところに届くぅ、可能性が、
まぁあるだろうというふうに指摘をされているというふうに聞きますけれども、
シー、あのぉー、今おっしゃっていただいたように、ま、そのぉ~、破局的噴火のぉ頻度という意味でいうと、
シッ、ま、あのぉ~、大体9万年に1回起きると、さらに3万年前に起きたと。
で、ま、おそらく6万年位大丈夫だろうという中で、
あのーーぉ、その中でですね、ま、あのー、ま、あのぉ、あたらしい破局的噴火というものが起きてしまえば、
ま、「それはそれで仕方がないかな」というふうにやっぱり思うんだというふうに思うんですね。
で、えー、そういう意味で申し上げますとやはり先程の話と基本的には共通するんだと思うんですけれども、
やっぱりこの確率論的なリスク評価あーを、そのおー、
参考目標値としておくのではなくてですね、
基準の設定、ぇそれから審査基準の、
ま、審査基準の策定の中にぃ盛り込んで行くということの重要性というのをわたくしはすごい思ってぇおります。
で、やはりですね、え、確率論的なリスク評価を採用する事の良し悪しというのは、
あの、ま、なかなか難しい、ま、技術的に難しい部分というのがあるというふうには理解しておりますけれども、
シー、しかしですね、この、おー、科学的なコミュニケーションって先程申し上げましたが、
やはり説明をするという、う、国民に対して説明をするというのも、も、このぉーなかなかですね、え、このー、
エイヤ!と決めたら620ガルですとかね、
ま、火砕流についてはシュミレーションがあるけど来ないと思ったとかですね、
そういう説明の仕方だとなかなか難しい訳で、
えー、きちんきちんと確立してでですね、6万年後、「これから6万年はおそらく来ないだろうと思う」と、
で、さらにいうと、もし仮に来たとしても、このモニタリングできちんとチェックをしている。
だからここは大丈夫なんだという説明をすると、
お、それは全然違うんだというふうに思うんですね。
それを、シッ!、基準の中に取り込んでいくという事を是非、ぃ
私自身は、あ、このお願いとして、え、申し上げたいというふうに思います。
おそらく時間にぃなってしまったというふうに思いますので、あのー、質問したい事は山ほどありますけれども、
ここでとりあえずやめさせていただきたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
ーーーー
お話の仕方から言わせていただくと、お二方ともどっちもどっちですね。
ご自分の意見に自信を持って話されているだろうと思う割には
無駄な文字が多すぎて意味がわかりにくい話し方をなさる。
自分の話の内容に自信が持てなかったり、意味が分からない事をわざと話そうとする方は、
往々にして余計な文字が入る話し方をされます。
なので、
余計な文字を省いて二人の発言を分かりやすく文字にするとこうなります↓
椎名毅議員(結い):
桜島の破局的噴火、それから火砕流の話を伺いたいと思います。
川内原発の近く、近くと言うほど近い訳ではないですけれども、
桜島という比較的活動をしている火山があるわけですけれども、
この破局的噴火というのが起きた際に火砕流の危険というのがありうるわけですね。
で、この火砕流の危険というものについての川内原発の再稼働について、
そもそも新規制基準の中でこの火砕流の危険性をどのように考慮しているのか?ということと、
それからこの川内原発の再稼働にむけてどういった考慮がなされているのか?
という二ついて教えていただければと思います。
田中俊一規制委員長:
今回の指針では火山に対する審査を一つの課題にしております。
火砕流はかなり短時間でまいりますので、
これが直接押し寄せてそこに人が存在できないような状況が来る事が予測されるような場合には、
発電所は立地不適当という判断をしております。
火山が爆発して、火山灰が降ったりいろんな事が起こります。
それについては火山灰でいうと30cm位。
これはもうほとんど歴史的にそんなに降り積もった事はないという事なんですけれども、
それに対していろんな重要機器とか、構造物が耐えられるかどうかという事の評価をしたうえで、
審査のうえそれに適合している場合には認める、という事でございます。
で、桜島はじめとしたあの一帯は大きな火山が歴史的に起こっております。
いわゆる破局的噴火というのは、大体火山の歴史から言うと、9万年に1回ぐらい起こるんだそうです。
これはほとんどそういう事の繰り返しだというふうに聞いております。
今あそこで一番大きいのは姶良火山で、あそこは起こってから3万年ぐらい経ってるということでございます。
そういうことを踏まえて、今回は川内原発を認めております。
ただし、そういった破局的噴火が起こる時には、沼の大きな井戸、膨張等があって、
今のGPSで見ていると、相当明確にその兆候が見えるという事でございます。
ですからそういった時には、即座に判断して原子炉を止め、使用済み燃料の始末をするという様な、
そういうことも含めて審査中でございます。
椎名毅議員(結い):
ありがとうございます。
一応シュミレーションのレベルでは
火砕流が川内原発のところに届く可能性があるだろうというふうに指摘をされているというふうに聞きますけれども、
今おっしゃっていただいたように、破局的噴火の頻度という意味でいうと、
大体9万年に1回起きる、さらに3万年前に起きたと。
で、おそらく6万年位大丈夫だろうという中で、
その中であたらしい破局的噴火というものが起きてしまえば、
「それはそれで仕方がないかな」というふうにやっぱり思うんだと思うんですね。
そういう意味で申し上げますとやはり先程の話と基本的には共通するんだと思うんですけれども、
この確率論的なリスク評価を参考目標値としておくのではなくて、
基準の設定、それから審査基準の策定の中に盛り込んで行くということの重要性というのを
わたくしはすごい思っております。
やはり確率論的なリスク評価を採用する事の良し悪しというのは、なかなか難しい、
技術的に難しい部分というのがあるというふうには理解しておりますけれども、
しかし、この科学的なコミュニケーションって先程申し上げましたが、
やはり説明をするという、国民に対して説明をするというのも、
「エイヤ!と決めたら620ガルです」とかね、
「火砕流についてはシュミレーションがあるけど来ないと思った」とかですね、
そういう説明の仕方だとなかなか難しい訳で、
きちんと確立して「これから6万年はおそらく来ないだろうと思う」と、
さらにいうと、もし仮に来たとしても、このモニタリングできちんとチェックをしている。
「だからここは大丈夫なんだ」という説明をすると、
それは全然違うんだというふうに思うんですね。
それを基準の中に取り込んでいくという事を
是非、私自身はお願いとして申し上げたいというふうに思います。
おそらく時間になってしまったというふうに思いますので、質問したい事は山ほどありますけれども、
ここでとりあえずやめさせていただきたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
ーーー
お二人とも言っている事がメチャクチャでどうしようもないという事がハッキリと理解できたと思います。
ーーー
★川内原発再稼働に関してこちらも合わせてお読みくださいd(◕‿-。)❤
<安全審査優先>
川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)
&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
<川内原発と火山>
「川内原発というのは桜島と霧島を心配しているだけじゃダメなんだ」
広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)いろいろ参考資料あり
<川内原発と放射能汚染>
「川内原発で事故があった場合はこういうふうに流れる。つまり日本は終わる」
広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)
<川内原発の断層と地質>
「そこに川内原発を建設するとは尋常な神経ではない」 広瀬隆氏4/18鹿児島(文字起こし)
危ない!川内原発
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=20m11s

さて、具体的な川内原発の危険性に入ります。
まず最初に火山のお話をしますが、
私は、この南九州の火山の地質についてはそれほど詳しくなかったんですけれども、
この南大隅町は高レベル放射性廃棄物の最終処分場になるという計画が福島の事故前に出まして、
それで呼ばれたんで、徹底的にこのあたりの地質を調べて、
そして、南大隅だけではない、川内原発も非常に火山問題が深刻だという事を、その時から分かりました。
で、この事は最後にお話しますけれど、南大隅町の事はお話しますが、こういう事です。

ここ、今点線になっているところが、6つのカルデラ地帯で、
カルデラというのはご存じ阿蘇で有名ですけど、
要するに火山によって形成された窪地ですね、それをカルデラと言いますが、あとでお話します。
私はこの地質図、これは東大地質学会が出しているのを見た時にビックリしました。
北薩火山群(ほくさつかざんぐん)といって、いいですか、さっき言った新燃岳ね、ここね、噴火した。
それから宮崎県境ですね。
それから桜島の噴火はみなさんも絶えずご覧になっていると思いますが、
この事はご存じでしょうが、たぶんですね、皆さんも北薩火山群というのはご存じないんじゃないかと思います。
私は初めて知りました、この事を。この地質図を見て、「えぇ!」って思いましてね、
川内原発というのは桜島と霧島を心配しているだけじゃダメなんだってね。
これが本当に火山として噴火するんじゃないかっていう事をですね、
それ以来数年間ずーっと恐怖に思っていました。
そういうこと。
そしてこれが、桜のマークを付けたところが鹿児島市。
私たちが今いるところがこのあたりですね。
で、2009年から桜島の大噴火が始まりまして、今も止まりません。
100年前、ちょうど今年の2014年で100年前で、1914年大正3年になります。
確か正月の1月12日だったと思います、確かじゃありませんが、大噴火を始めました。
その前にですね、霧島の噴火が始まってから、桜島の大噴火が始まって、
その後にマグニチュード7.1の桜島地震が起こって、
そして、9年後に関東大震災。
その間に沢山、全部が動き出し。
だから桜島の噴火というのは、日本全国の地震、あるいは火山のいろんな動きを象徴する動き。
それがこの当時の記録を読むとわかります。

いいですか、だってここに桜島があるんですよ。(点線部分)
どんな噴火だったと思います?
私はこれ、桜島は何処にあるんだろう?と思ったんです。
この煙、この噴煙を見てね。
そうしたらこれじゃないですか、ね。
こんなもんじゃないです。
これは私が、丁度一昨年だったと思いますが、
この鹿児島から向いの垂水にフェリーでに向かう時にドーンと噴火した時のものなんですけど、

こんなもんじゃないです。
こんなのが起こったらどんなになるんだろう?と想像もできませんが、
この桜島の噴火記録ですね。
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今年復刻してくれるというんですが、これは大変厚い本で旅に行く時に持っていくので、
まあ、スリラー小説のようなもので、
「桜島は噴火しない、噴火しない」と言い続けてそれを信じた人が亡くなったんですね。
そしてその後住民は専門家や学者なるものを信じなくなった。
ここが一番大事なところです。
専門家や学者なんて、そんなもの「へ」でもないんです。
我々の方が、本当に考えた市民の方がたいてい正しいんです。
その時も、桜島の住民の人達はほとんどの人がパニック状態になって逃げたんです。
そのパニックになったのが正しかったんですね。
福島ででも本当にですね、事故直後から私は早くパニックになって全部逃げて欲しかったんですが、
残った人達が今どんどん被ばくしている、そういう状態です。
それから噴火回数でいいますと、先程の小川さんの話で、
爆発回数と噴火回数というのは、鹿児島地方気象台のデータだと一応分けてありますので、
私が今出したグラフは噴火回数です。

この2014年から1000回ガーーッと超えています。
去年ですね。
だからこの事については、私よりみなさんの方がよくご存じですが、
慣れないでください。
私は鹿児島に来るたびに、「お母さん、慣れるなよ」って言っているんです。
これは大変な出来事なんだから。
日本全体にとって大変な事だから、「慣れないでください」って言ってるんです。
もっと大声で日本中に声を出して下さい。
それがみなさんの役割です。

さて、この事と福島第一原発で起こった大変恐いこと。
それは電源喪失という、電気が全部無くなっちゃう。
今さっきここの電気をちょっと消してもらいましたけれど、そんなもんじゃない。
全部の電気が消えてしまう。
そういう事があの地震の後に起こっているんですね。
それじゃ、なんにもできないでしょ。
原子力発電所というのはコンピューターでやっています、って言ったって、
コンピューターって電気で動くんだから、ね。
あの時のオペレーターの人達はどれだけ恐かっただろうと私はおもいますが、
全交流電源喪失、ステーション・ブラックアウトという一番怖いことが起こったんです。

それはまずですね、変電所から来る送電線が壊れちゃったの、地震で倒れて。
こういう事から始まるんですが、

大地震が起こりますね。
そうすると原子炉というのは制御棒が入ります。
そうすると、原子炉というのは電気を起こす装置なんですが、
原子炉を止めますから、もう全く発電しなくなるわけだから、
電気がこの送電線だけになる。
これが倒れちゃったの。
ね。
そうするとここにズラーッと並んでいる非常用の発電機が、これが津波を浴びてだーっとやられていくんですね。
その他にも沢山の事が起こっているんです。
で、バッテリーも切れて終わるわけです。
さて、先程新燃岳の噴火で出た火山灰。
これが「太平洋側に行った」って言いました。
だけどですよ、これが逆だったらどうでしょう?
3年前の新燃岳の噴火が、こっちに風が流れていたらどうなっていたでしょう?

福島より先に川内原発が爆発していた可能性が高いんです。
あれだけの大変な噴火の灰ですね。
それはみなさんは普段ご存じないでしょうが、大量の火山灰が送電線に降り積もります。
そうすると、送電線の鉄塔が倒れなくても、外部電源は使えなくなります。
そして、非常用のディーゼル発電機っていうのは、
あれは空気を吸い込んでいますから、そこに全部フィルターにバーッと火山灰がつまってきます。
飛行機だってそうですよ。
火山が噴火している上を飛行機が飛んでいく時に、
よくエンジンがね、止まってしまうという事が、恐怖な事があります。
それと同じなんですが、
要するに火山灰がつまってしまうと、ああいうモーター類っていうのは全部止まっちゃうんです。
そうすると福島と全く同じ事が起こる
そういうですね、大変な危険性を今霧島連山も、桜島も抱えているという事を知っておいてください。
だから、100年前に起こったような桜島の大噴火の規模のものが今起こらないとは火山学者は保証できません。
そういう事が起こってその風が川内原発の方に向かうと、本当にそれだけで終わってしまうんです。
これはみなさん信じたくないと思いますし、私は信じたくないんですけど、そういう危険性がまず一つあります。

だからこういう、要するに原発の向こう側に桜島がある。
川内原発からみてるんです。そういう関係になります。
もっと恐ろしいのは、火砕流ですね。
これはですね、我々もちょっと想像力を要することになりますが、
昨年のさっきのカルデラの事をお話しましたが、
2万9000年ほど前、もうちょっと前から始まっていますが、巨大噴火を起こして、
なんと東京ドーム36万、万ですよ。
36万個分という驚異的な火砕流が噴出して、南九州全域を壊滅させたという事が分かっています。
これは地質学の調査で分かっています。
で、先程のカルデラをね、
詳しくちょっとお話しておきますと、
九州南部にはですね、6つのカルデラがある。
なので、さっき点線でなぞったのはここなんですが、
ここは姶良(あいら)カルデル。
桜島のあるところは、姶良カルデル。
北からいきますと、加久藤(かくとう)、小林(こばやし)、安楽(あんらく)
それから姶良(あいら)という大きな。
それからここに阿多北(あたきた)、阿多南、こういう6つ。その南にもまだありますけれど、
ここがずーっと繋がったカルデラです。


画像:九州南部・シラス地帯-南九州を壊滅させた巨大災害の跡地より
で、川内原発近くでは
この2万年以上の出来事で数メートルから10メートル以上の火砕流の堆積物が見つかっているので、
高さ数10メートルの火砕流が襲ったと推定されている。
これは我々も本当に信じられない事ですが。

それで今原子力規制委員会というのが原子力の適応性審査というのをやっていますが、
地震の場合は12万年、ほぼ12万年以降、もっと言うと40万年以降を調べて、
それで危険性を判断することになっているのに、
この火山の噴火に関しては1万年単位ですよ。
それを全く無視している。
で、当時の火砕流を想像で描いた絵が残っている。

これを見ていると本当に怖いんですけれど、本当なのかと思いますが。
これが先月日刊ゲンダイのパブロイド紙に
「川内原発第1号は日本一危険だ、正気かよ」と書いてある
「桜島の異常噴火に活断層の疑いも」というふうに書かれています。
これがいま、
これは先月の新聞ですよ、ついこの間のね、一ヶ月も経たない。
再稼働“第1号” 鹿児島・川内原発は「日本一危険」という罠
日刊ゲンダイ 2014年3月25日 掲載
桜島の異常噴火に活断層の疑いも
「原発立地自治体住民連合会」が公開質問状を提出/(C)日刊ゲンダイ
よりによって日本一危ない原発を真っ先に再稼働させるのか。
原子力規制委が新規制基準への適合審査を優先させることに決めた、九州電力の川内原発1、2号機(鹿児島県)。安倍首相は「新基準に適合すれば再稼働を進める」と、この夏にも川内原発を稼働させるつもりだが、正気とは思えない。
川内原発は全国の火山学者が選んだ「巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発」のワースト1だ。
昨年12月に毎日新聞が実施したアンケートで、回答した50人の学者のうち29人がリスクを指摘。周囲に阿蘇や姶良など巨大噴火後に形成されるカルデラが存在するなど、日本有数の火山帯に位置するためで、秋田大の林信太郎教授は「(再稼働は)許容できない」と明言していた。
折しも、川内原発から南東に50キロほど離れた桜島では異常な噴火活動が続く。
噴火回数は2010年以降、毎年1000回を超えている。
24日、原発立地自治体の地方議員147人が参加する「原発立地自治体住民連合会」が開いた会見で、鹿児島市議の小川みさ子氏はこう訴えた。
「噴火で川内原発が停止しても送電線に大量の火山灰が降り積もれば、外部電源は完全に失われます。非常用ディーゼル発電機のフィルターだって灰が詰まって発電不能になる。福島原発と同じ『全交流電源喪失』の事態に陥るのです」
リスクはまだある。
在京メディアはまるで報じないが、実は先月、川内原発から東に800メートルという至近距離で、活断層と見られる3本の断層と破砕帯が発見された。
「断層は近くの林道拡幅工事中に、偶然露出したもの。新潟大名誉教授の立石雅昭氏(地質学)が確認し、粘土層が軟らかく、比較的近年まで活動していたそうです。これまで九電は川内原発周辺に『活断層はない』と説明してきた。97年には旧川内市の北東20キロを震源に震度6弱の大地震が発生したにもかかわらずです。ところが今回の断層が見つかっても、鹿児島県の伊藤祐一郎知事は『6月議会で再稼働のゴーサインを出す』と息巻いています。住民の安全はどうでもいいのでしょうか」(小川氏)
前出の連合会は「どのような科学的根拠で川内原発は『安全だ』と住民に保証するのか」など原発再稼働計画に対する公開質問状を政府に提出。1週間以内の回答を求めた。
安倍政権がマトモに答えなければ、再稼働なんて絶対に認められない。
そして先週東京新聞でも大特集を組みました。
巨大噴火を過小評価している審査大詰め川内原発
そしてここに書かれているのが大事です。
「専門家不在の規制委員会」
つまり、原子力規制委員会の島崎邦彦という人がこの間きましたね。
チラッとなんか覗いたらしくて、それでスルっと帰っていってね「大丈夫」みたいな事を言って帰って行った。
本当に無責任な事で、私がそこにいたら怒鳴ってやりますけれども、
本当ですよ、許せないですよ。
この島崎というのはなんにも知らない、火山の事なんか。
なんにも知らない人間が規制委員会にいてそんな人間が専門家じゃなくて、
100年前の桜島の噴火の時と同じですよ。
あの時もですね、東京から専門家というのがやってきて、
もう噴火、大噴火しているのにですよ、
日本一の地震学者だというのが入って、桜島の噴火も見ないで「大丈夫大丈夫」と言っているんですから。
噴火しているのにですよ。
それが専門家なんです。
今全く同じです。本当に恐ろしいことだと思いますが、
専門家なんていないんです、今。
だからみなさんは本当にご自身の知識を、知恵を使って、物事を判断していただきたい。
【特報】審査大詰め川内原発 巨大噴火を過小評価
東京新聞 2014年4月13日
九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査が大詰めを迎えている。規制委は、川内原発は課題が少ないとして審査を優先的に進めているが、火山噴火のリスクについては議論が尽くされたとは言いがたい。原発に壊滅的打撃を与える巨大噴火が起きる可能性は低いとはいえ、ゼロではない。過小評価は許されない。(上田千秋)
◆立地周辺にはカルデラ
「火砕流が来たら終わり。人間は逃げられたとしても原発は逃げられない」。市民団体「反原発・かごしまネット」の向原祥隆(むこはらよしたか)代表は危惧する。
同ネットは、川内原発周辺にある火山や活断層などの危険性を詳細に分析。パンフレットを作製するなどして、住民らにアピールしてきた。向原代表は「規制委は、再稼働を止める頼みの綱。世界一厳しい規制基準だというなら、それに従って判断してほしい」と訴える。
川内原発の位置する九州南部は、国内有数の火山地帯だ。原発周辺には、巨大噴火の際にできたカルデラ(陥没火口)を持つ火山が「阿蘇」 「加久藤(かくとう)・小林」 「姶良(あいら)(桜島)」 「阿多」 「鬼界」と5つもある。最も近い姶良までの距離は40キロしかない。
福島第一原発事故が起きるまでは、原発の運転に火山噴火のリスクはほとんど考慮されていなかったが、規制委は昨年7月にまとめた新規制基準に火山対策を盛り込んだ。原発から半径160キロ圏内の火山を調査し、火山灰に対する防護措置を講じることなどを各電力会社に要求。火砕流が襲う可能性が明確に否定できない場合は、「立地不適」とする方針を示した。
これを受けて九電は、1万2800年前の「桜島薩摩噴火」と同規模の噴火が起きることを想定した対策を検討した。火砕流は川内原発には届かず、敷地内に15センチの火山灰が降り積もるものの、除去などをすれば運転には影響しないと規制委に報告した。
問題は、原発に甚大な被害を及ぼす巨大噴火の危険性を過小に見積もっている点だ。
九電は①各火山の最後の巨大噴火からの期間が、それ以前の最大休止期間より短く、噴火までの十分な時間的余裕がある②川内原発の敷地内で火砕流の堆積物が確認されていない─ことなどを根拠に、巨大噴火の可能性はほぼなく、起きても火砕流の影響は受けないとの立場をとる。
ただ、この考えには異論を唱える専門家が少なくない。川内原発の敷地内でなくでも直近には火砕流の堆積物が残っている。その上、堆積物は年月の経過とともに浸食などで失われることがあるからだ。規制委内部にも疑問視する声はあり、昨年9月の会合で島崎邦彦委員長代理は、敷地内に堆積物がないとの主張に「私は疑問が残る」と発言している。
巨大噴火の定義は明確にはなっていない。だが、少なくとも琵琶湖2つ分の水量に相当する50立方キロ程度のマグマが噴出し、直径数キロ~20キロ規模のカルデラができるとされている。温度600度以上にもなる火砕流が、時速100キロ以上のスピードで周囲数百キロにわたって流れることもある。原発を襲えば誰も近づけなくなり、電力の供給も断たれて、長期間にわたって制御不能となる。
◆専門家不在の規制委
巨大噴火は、国内で起きるのは6000~1万年に1回とされている。最後に起きたのは7300年前の鬼界だ。めったにないとはいえ、ひとたび起きれば被害は大きい。9万年前の阿蘇の巨大噴火では火砕流が180キロ先まで達し、九州中部から北部を焼き尽くしたとされる。2万6000~2万9000年前に起きた姶良の巨大噴火では、川内原発より先の熊本県南部まで火砕流が届いている。
九電も、火砕流到達の可能性を全く考えていないわけではない。モニタリングを強化し、巨大噴火の予兆が観測されれば運転を停止したり、核燃料を外部に搬出したりするとしている。しかし、核燃料の搬出は事実上、不可能だ。
川内原発の敷地内には使用済みを含めて888トン(1946体)の核燃料が貯蔵されている。外部に持ち出すには専用の容器や輸送車両が必要になるが、まずそれらの用意が困難。仮に準備できたとしても、「全部搬出するには数カ月から1年以上かかるだろう」(原発関係者)。
どこに持っていくかという問題も浮上する。約1300キロ離れた青森県六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場に持ち込むとしても、同工場には現在、50トン分ほどの空きスペースしかない。九電はこうした重要な点を詰めておらず、「現在、検討している」(報道グループ)と回答するにとどまった。
モニタリングによって噴火を予知できるかどうかも分からない。確かに過去には、東京都の三原山(大島)や雄山(おやま)(三宅島)、北海道の有珠山(うすざん)など噴火を事前に察知した例はたびたびある。首都大学東京の鈴木毅彦教授(自然地理学)は「火山が噴火する前には地面が隆起したり、火山性微動が続いたりする。三原山などは過去に何度も噴火していて細かな観測データがあるので、規模などを含めてある程度の予測が可能になる」と説明する。
一方で、巨大噴火が最後に起きた7300年前は縄文時代。当然、データは存在せず、どういった予兆が起こると巨大噴火になるのかという科学的知見はないのが現状だ。鈴木教授は「噴火することが分かったとしても、それが巨大噴火につながるかどうかは判然としない。異変を察知した後に原発を止めるのは、非常に難しい判断になる」と話す。
火山噴火のリスクは川内だけでなく、他の原発の適合審査でも論点の一つになっている。泊(北海道)や伊方(愛媛県)、玄海(佐賀県)などでは過去に火砕流が敷地に到達した可能性が指摘されているが、これまでの規制委の会合で突っ込んだ議論が交わされた形跡はない。
川内原発の安全審査は6月にも結論が出るとみられている。今後数十年の間に巨大噴火が起こることは、確率的には低いだろう。しかしゼロと言い切れない以上、立ち止まって検討を続けるべきではないのか。
鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は「規制委は、活断層については40万年前以降に動いたものを無視しないと言っている。それなのに、より新しい時代に起きている巨大噴火のリスクを考慮しないのはおかしい」と主張する。
井村准教授が問題視するのは、規制委の委員5人の中に火山の専門家が1人も入っていない点だ。「専門家がいないから、細かな議論ができないままでいる。火山のリスクは、日本社会全体で考えて判断する問題。現状をすべて明らかにし、国民に広く説明をする必要がある」
[デスクメモ]
今年は、桜島の大正大噴火から100年。近年、小噴火の頻度が増えており、警戒が強まっている。大噴火が起きれば、たとえ火砕流が到達しなくても、大量の火山灰が積もり、交通網は完全にまひする。なのに原発災害の避難計画では、ほとんど考慮されていない。再稼働の前に考えるべきことは山ほどある。(国)
(※内容書き出しは俺的メモあれこれより)

この事については毎日新聞が大きな特集でなかなか良いアンケートを取ってくれて、
日本中の火山学者に尋ねてですね、
巨大噴火で原発のリスクは一体どこが一番危ないのか?と。
多くが川内原発。
50人のうち29人の火山学者が一番危ないのが川内原発だって言っているんです。
これご存知ですか?
ご存じだった人いますか?手を上げて下さい。
二人…それじゃあダメなんですよ。
もう日本中が危ないと思っていて、鹿児島のみなさんが知らない。
それは知らされていないからであって、みなさんが悪いんじゃないんですけれど、
ちゃんと広めて下さい。
このコピーをね、どんどん。
そうするとみんな変わりますから。
「えー、そんなんだ」と分かりますから。
巨大噴火原発のリスク
火山学者 泊など影響大
毎日新聞 2013年12月22日
国内17カ所の原発に対する火山の危険性について、毎日新聞は全国の火山学者を対象にアンケートを実施した。
回答した50人のうち、巨大噴火の被害を受けるリスクがある原発として川内(せんだい)(鹿児島県)を挙げた人が29人と最多で、泊(北海道)も半数の25人に達した。
原発の火山リスクについて火山学界の見解が定量的に示されたのは初めて。
リスクを指摘された原発の再稼働に慎重意見もあり、原子力規制委員会の審査や再稼働の議論に影響する可能性がある。
特任などを除く全国134人の大学教授、准教授らに郵送で実施した。
原発への噴火リスクと再稼働反対を指摘した火山学者の人数(数字は人)
最長60年の稼働期間中に巨大噴火が発生し、火砕流の被害を受けるリスクがある原発を複数回答で選んでもらったところ、29人がいずれかの原発を選択した。
その全員が「阿蘇(熊本県)や姶良(あいら)(鹿児島県)など多くのカルデラが周囲にある」として川内のリスクを指摘した。
カルデラは巨大噴火の後に形成される非常に大規模な陥没(盆地)地形で、
同様に泊、東通(青森県)、玄海(佐賀県)も周辺にカルデラが存在することが懸念された。
他は伊方(愛媛県)11人▽女川(宮城県)9人▽島根(島根県)や東海第2(茨城県)など7人の順で、カルデラとの距離が遠くなるほどリスクの指摘は減っている。
どの原発にもリスクがないと答えたのは9人、無回答は12人だった。
「リスクがある」と答えた人に、それぞれの原発について再稼働の是非を尋ねたところ「再稼働させるべきでない」は川内が19人と最多で、泊15人▽東通11人▽玄海9人▽伊方5人だった。
「火砕流が到達した場合は運転員の生存が見込めない」(林信太郎・秋田大教授)などとしている。
しかし、「リスクがある」と答えた人でも、巨大噴火の発生する確率は「非常に低い」との指摘が少数あった。
一方、カルデラを形成するような巨大噴火が迫っていることを事前に正しく評価できるとしたのは50人中5人にとどまるなど、現在の科学で巨大噴火がいつ起こるのかを評価するのは難しいといえる。
原発の新規制基準は、原発の半径160キロ圏にある火山を対象に、最長60年の原発稼働期間中に巨大噴火が発生する可能性の有無を調べるよう電力各社に求めている。
(1)巨大火砕流が原子炉を直撃する
(2)直撃しなくても周辺が壊滅し原発事故に対応できない--
などの場合は立地不適と判断され廃炉を迫られる。【山崎太郎】
◇巨大噴火
火山の噴火規模は噴出物の量によって小規模噴火から超巨大噴火まで分類される。
日本では約6000~1万年に1回、巨大噴火が起きている。
約9万年前の阿蘇の巨大噴火では高温・高速の火砕流が約180キロ先まで達し、北部から中部九州はほぼ壊滅。一部は山口や愛媛にも達した。
直近では7300年前に現在の鹿児島県南部で起きた。富士山の宝永噴火(1707年)や有珠山噴火(2000年)はこれよりずっと小さな規模の噴火になる。
◇九州大の清水洋教授(火山物理学)の話
次の巨大噴火を予測することは難しいが、科学的にリスクはゼロとは言えない。リスクをどこまで許容するかだ。
原発稼働の可否はリスクの大きさと国益などを考慮して国民が判断する必要がある。そのためには、それぞれの原発についてリスクを公正に評価し、それらの情報を公開する必要がある。

川内原発はとにかく一番危ないと警告しているのに、
ここでもですね原子力規制委員会はたった一回の会合をひらいて、
「周辺の火山が噴火しても、原発に影響はない」という九州電力の報告を了承してるんです。
こんなでたらめが今通っている。
ところが、九州電力も遂に追いつめられて大火砕流を認めたんですが、
「いや、危険性は少ない」なんて勝手な結論を書いている。
九州電力は19日、約3万年前に鹿児島県の姶良カルデラで起きた極めて大規模な「破局的噴火」に伴う火砕流が、川内原発(同県)の敷地まで及んでいたとする再現試算結果を原子力規制委員会の審査会合で示した。火砕流が川内原発に及んだ可能性を九電が公式に認めるのは初めて。
カルデラは噴火による陥没地形で、姶良カルデラは鹿児島湾を囲むエリア。
九電は姶良カルデラの活動状況から、破局的噴火が原発の運転中に起きる危険性は十分小さいと評価。運転中に起こり得る噴火として、約1万3千年前に同カルデラで起きた比較的小規模な「巨大噴火」を想定し、原発まで火砕流は到達しないと説明した。
3万年前の破局的噴火の試算は、河口から約90km離れた熊本県五木村の厚さ35mの火砕流堆積物を再現する条件で計算。火砕流は時速500~700kmで山地を越えて拡大し、川内原発にも到達したうえで、南九州を埋め尽くす結果となった。
規制委は川内1、2号機を優先審査の対象に決定しており、審査に合格する見通しとなっている。
認めているんですよ、九電も。
この過去の歴史をね。
だからハッキリ言いますと日本というのは環太平洋火山帯、地震帯、造山帯に日本はあるんですから、
この「動いている」島国に原発を建てるっていうのは、
要するに、沸騰寸前のヤカンの蓋に原発をズラーッと並べるのと同じ状態なんです。
川内原発だけじゃありません。
日本全部が危ないんです。
その1号を、トップを切ろうとしているのが川内原発なんです。
<参考>
九州電力 報告書類より
火砕流シュミレーションの検討
入戸火砕流堆積物の再現性P6~
入戸火砕流堆積物(姶良カルデラ)を対象としたシュミレーションによるパラメータスタディを行い
既往の火砕流堆積物の分布について再現性を確認。
再現計算計画 拡大図(川内原発の位置が見えにくかったので「川内原発」と黄色いラインを書き足しました)
(クリックすると大きく見る事が出来ます↓とにかく黄色い川内原発だけはよけています)
(※九電のシュミレーション結果では火砕流堆積物が川内原発をちゃんと避けています。
火砕流は避けていますけど、陸の孤島になっていますが・・・。)
桜島薩摩噴火の想定P23~
入戸火砕流堆積物のパラメータスタディのうち、
再現性の高いパラメータを参考に「桜島薩摩噴火」を対象とした火砕流シュミレーションを実施した結果、
火砕流による敷地への影響がないことを確認した。
想定結果 拡大図(川内原発の位置が見えにくかったので「川内原発」と黄色いラインを書き足しました)
つづくーー
続きを読む
という記事を書いてくれました。
「日本原子力研究開発機構の東海再処理施設(茨城県東海村)にたまっているプルトニウム溶液について、
原子力規制委員会の更田豊志委員は21日、溶液を粉末にする処理を近く認めるとの見通しを示した。
機構は月内にも着手する」
という内容です。
東海村のプルトニウム溶液の危険性についてはブログに書いたこともあるので知っていました。
「施設には、硝酸に溶かされたプルトニウム溶液3・5立方メートルがたまっている。
粉末にすれば、停電時に冷却ができなくなっても空冷でき、安全性が高まるとされる。
ただ、施設の排気筒に穴が開いているのが2011年に見つかり、規制委が今年3月から検査している」
排気筒に穴が開いているのは知らなかった。
これは直したのでしょうか?
そして記事は最後にこう書いてあります。
「施設を稼働するには本来、国の規制基準に適合しなければならないが、
液体のまま保存を続けると危険性が高いため、規制委は特例的に認めることにしている」
国の規制基準に適合していないのに、急ぐからと言って特別に認めて稼働してもいいのだろうか?
私はなんとも納得できない違和感を感じたので、この朝日新聞の記事に関する元ネタがないか探してみました。
ありました。
規制委員会更田委員の視察後の会見動画です。
文字起こししました。
日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所現地視察
(更田豊志委員の記者取材対応/原子力規制委員会提供)平成26年4月21日
更田豊志委員
本日、日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所で行われる予定の
プルトニウムならびに高レベル廃棄物溶液の、ま、安定化処理に関係して、
その作業の内容と緊急時対応の内容等について確認するために視察を行いました。
合わせて燃料加工施設等も、まぁ若干の視察を行いましたけれども、
基本的には新規制基準適合性の検討の中でJAEA自ら
「プルトニウム、高レベル廃棄物が溶液の形で保管されている」と。
要するに「リスクが高い状態であるのでこれをなんとかしたい」という、
ま、問題提起が機構自らあったので、
それではこれは再処理事業の遂行を許可するというのとは別途、リスクを下げるという観点から、
「プルトニウム溶液と高レベル廃棄物の固化を速やかに進めるように」という事で、
その際の管理体制というのをこの目で見ておくために来た次第です。
ま、一日かけて、再処理工場、また関係部門を見てきたところです。
以上です。
朝日新聞(波多野陽記者):
今日実際に視察されて思った事と、
そしてそれを今後、どういう場でどういうふうに生かしていくと考えてらっしゃるのか教えて下さい。
更田豊志委員:
JAEAには、感想として主に3つの点を伝えました。
緊急時対応への不安
一つの点はですね、緊急時対応の組織が、言わば縦長の組織になっているんですね。
現場からトップまであるとか、現場から国への連絡体制等々が非常に段階が多いと。
まず、現場があって、制御室があって、それから指揮所があって、緊急時対策所があって、
で、緊急時対策所は国とのシステムに繋がっている。
経営判断をするのは別途本部がありますし、
JAEAの経営層の多くは東京事務所にいるという実状があるという事なので、
ある意味、「緊急時になにかをすぐにしなければならない」となった時に、
国と誰がやり取りをするのか?
その意思が速やかに現場まで伝わるのか?
あるいは現場から伝わる状況がすみやかに国まで伝わるのか?
この体制、これはま…、かなり訓練等でですね、確認をしていかなければいけないだろうと。
理屈のうえで出来るというのと、実際にできるというのとではずいぶん違いがありますから。
随分多段の組織になっているので、改善もあるだろうし、
訓練を通じて確認していかなければならないと感じたのが一点目。
予算や人員の投資の必要性
二点目はプルトニウム溶液の粉末化に関していうと、これはそう長い期間かかるものではないですけれど、
一方で高レベルの廃棄物の溶液のガラス固化、
これは見通しによりますけれども、上手く加速できなければ20年に及ぶ作業になります。
20年間これを安全に進めてもらうためには、
JAEAここに、予算や人と言ったものを十分に投下し続けてもらわなければいけないし、
それからこのガラス固化を行うためには、
たとえば溶融炉といった炉は、今の施設をそのまま使い続けられる訳ではないので、
交換等も見据えて行かなければならない。
ですから、少なく見ても15年以上20年に及ぼうとする長い作業ですので、
リスク低減のための作業と言っても、これはある意味遠大な作業です。事業ですので、
ここに向けた経営の十分な配慮と投資が継続されるという事を、
ま、不可欠であるという事を二つ目の意見として伝えました。
安全設計の考え方が古い
三つ目はこれはちょっとあの・・、えーー、・・・古い。
やはり、これは別に再処理施設に限らないんですけれども、
元々安全設計の考え方が、いわゆるランダム故障の仮定に基づいていると、
ランダム故障というのは、ある機械が壊れる確率が0.1%だとすると、
これが二つあれば掛け合わせで10のマイナス6乗になるだろうと。
そういう考え方を取るんです。
ですから基本的には「二つありさえすればいい」という考え方をとります。
ところが、福島原子力発電所のように津波で一気にやられるとか、地震で倒れるというような話だと、
同じものが二つ並んで置いてあったら共倒れをするんです。
共通原因故障とか共通要因故障といういい方をしますけれども、
同じものを二つ置いておくにしても、離して置いておくとか、
火災に強くするためには間に防火壁があるとか、そういった配慮が必要な訳ですけれども、
やはりこの東海再処理工場もそれほど新しい設計という訳ではありませんので、
同じ機器が二つ揃えてはあるけれども、並んで置いてある。
で、これが新基準に適合するうえで、適合の可否に関しては、これはこれから判断するべきことだし、
ま、申請も行われていないのに感想を言うべきではありませんけれども、
やはり安全に対する考え方は最新の設計になっているという訳ではないので、
これに対しては必要に応じて措置が必要だろうと思います。
必要に応じて措置をしてもらうということになるか、
これは個々に申請が行われたら確認をしていくことになると思います。
読売新聞:
審査してみていろいろな措置がいろいろ考えられるという話だったんですけど、
それはクレテンだけじゃなくてコウタイコウテンについてもという意味合い?
更田豊志委員:
これは、これはJAEAの判断ですね。
申請内容をどうするか。
たとえば使用済み燃料を受け入れてここで再処理事業を行うかどうか?
これはJAEAの判断ですし、
それから再処理全体に対する国の判断もあるでしょうから、
これは規制当局が申し上げる事ではないです。
読売新聞:
シマイ検査について、報告書を今待っているという状況らしいんですけれども、
それについてはいつごろ判断が
更田豊志委員:
これはそんなに長くかからないと思います。
えーっと、具体的な事業をちょっと分からないというか、本当に長くはかからないと思います。
読売新聞:
貯蔵方法について限界があるという事ですが、
その点についてはどうお考えですか?
更田豊志委員:
確かにこうざいの貯蔵容量には限界があって、現在の容量が420
これを、工学的な能力からすると630まで増やす事が出来るんだけれども、
これはやはり当然自治体の許可もいるし国の許可もいると。
でもそれでもまだ、今やろうとしている高レベル廃液の処理を全部済ませると、それでも250ぐらい足りない。
ですから、今持っている高レベル廃液を全てガラス固化、固化するようにという目標のためには、
当然そのガラス固化体の貯蔵能力を増してもらわなければならない。
で、これはただし、規制当局が「どういうやり方で」というふうに言うのもちょっと、
いわゆる規制の役割ではなくて、JAEAが責任を持って、
プロセスされたガラス固化の貯蔵に関しては責任を持って貯蔵能力の増強に向けて。
ただしこれは、まずは自治体と話をしなきゃいけないんだろうと思います。
共同通信タテオカ:
所内検査の合格書を速やかにという事だったんですけれども、
そうすると今週中位には出せそうな?
更田豊志委員:今週中・・・
規制庁?:
今処理をしているんですけど、大体通常2週間ぐらいかかっているんですけれども、
ま、今週もしくは来週の頭とか、そんな事だと思いますが、
更田豊志委員:今月中?
規制庁?:すくなくても、おそくても
更田豊志委員:遅くても今月中には出すということです。
共同通信:で、機構の方も今月中には着手、作業に着手できる?
更田豊志委員:
本来だったら3月の終わりぐらいにやっているはずなんですね。
ですから、ひと月遅れのイメージになると思います。
共同通信:早ければ今月中にも機構としてもなにかやれる可能性はあるという、
更田豊志委員:
そうですね。
普通の事業であったら規制当局は「急げ」という事は全くないと思うんですけれど、
これはなにしろ「高い所にあるリスクを下げろ」という話だから、
それはそれでその「早まれ」と言うつもりはないですけれども、
「さっさとやってほしい」とも思っていますので、
例えばガラス固化にしても、20年かかるという話ですが、できるだけ早く終わらせるようにと思いますし、
プルトニウム溶液に関しては、ま、2~3年という話ですけれども、
これはトラブルなくきちんとやってもらえればと思っています。
で、最初からひと月ちょっと遅れているのは、残念ではありますけれども、
今月中には所内検査の合格書は出せると思います。
共同通信:
先にプルトニウム溶液の固化の方が始まりますけれども、
今日現場で見られた形として、作業が安全に行えそうかどうか?と言った、その感触というのは?
更田豊志委員:
溶液、プルトニウム溶液固化の方がスムースに行くのではないかな、と思っています。
あの、たとえばですね、製品としてのより良いMOX粉末をとかいろんな事を考えるとですね、
それはいろいろある、あります。
私はちょっと燃料屋だからそういう事を申し上げますけれども、
原子炉の中で燃やした時に、上手く燃えるような、性能のいいペレットをつくろうとすると、
増量だとかいろんなところで工夫をしますので、
粉末化処理の時にもいろんな要素がある訳ですけれども、
今回の場合は「とりあえずとにかく粉末化」という話なので、
そんなに時間の、時間のというか失敗だとか遅れだとかというのはトラブルが無い限りは無いと思いますので、
プルトニウム溶液のほうに特段の大きな懸念を持ったわけではないです。
テレビ朝日:
今日の視察とは間接的な関係があると思うんですが、
JAEAさんが先週の金曜日にですね、機構改革の意識調査の結果を公表されています。
それについて職員の中でですね、機構改革、
特にもんじゅをこのまま進めて行く事に対して、ネガティブな意見が多かったという結果が出ています。
まずその事についての受け止めと、もんじゅとこの東海とではやはり意識に大きな違いがあるのか?
その二点をお訪ねしたいんですが。
更田豊志委員:
えっとですね、その、機構改革に対するJAEAの意識に対しては、
今日の視察に関連して申し上げることはないですけれども、
何より、ここに今日視察に来た最大の目的というのは、
先程らいお話ししているようにプルトニウムとそれから高レベルの廃棄物を、
溶液の形で持っている事は危険だから、より安定したものを、ということで、
それを進めよう、そして安全に進められるようにという事を見に来たわけですけれども、
先ほどお話ししたように、だからと言ってこれは短い間にできる事ではなくて、
ガラス固化体なんかは15年以上に及ぶ作業ですので、
ここにはきちんとJAEAの経営層は、そこに目を向けて投資をしてもらわなくてはいけない。
いまJAEAの最大の課題のように伝えられているもんじゅですけれど、
もんじゅ一辺倒になられては困るんですね。
それは、もちろん研究開発等々はJAEAの経営判断として力を入れて行くところなんですけれども、
安全確保を優先してもらわなければいけない。
で、この再処理工場には溶液の形で高レベルの廃液やプルトニウムがあると。
ですから、その安全確保のための作業に経営は注力をしてもらいたいと思います。
それから、JAEAという組織は御承知のように
平成17年10月に日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合していて、
まだ、その統合から10年も経っていない組織だし、
もともと東海と敦賀と●にしても、東海、敦賀、大洗と。
で、それぞれが民間会社と違って大きく移動するような組織ではありませんので、
各サイトでやはり文化というものがある、生まれてきます。
ですからこれは経営をする側の難しさですけれども、
同じ法人の中にいくつもの違う文化があっても不思議はないと思っていますし、
それが安全確保上の問題に及ばない事を願っています。
記者:
さきほど三点ご指摘をなさったけれども、
プルトニウム溶液の保管作業に関しては近く●するだろうと、そういう事なんですか?
更田豊志委員:
3つの指摘の中でやはり対処をしていただかなければならないのは一つ目です。
これは作業の内容に関わらず緊急時の対応体制が現場から、それから国と接点をするところまでに多段階になっている。
これは、多段階でもうまく機能するのか?それともてを付けてもっとフラットな組織にする必要があるのか、
これは、そう時間をおかずに対処してたいと考えています。
記者:
ガラス固化の部分で経営層が十分配慮するという事ですが、
これは具体的にこれを経営層の方はやっているのか、それとも今後
更田豊志委員:
今日もその担当の役員の方にお目にかかりましたので、
担当の役員の方にはお伝えをしました。
たとえば溶融炉等々はあるところで交換が必要になりますので、
それに対する準備等は今からしておかなければいけないですし、
それは工学的な設計だけではなくて、その時期には一定量の予算の配慮等も必要ですし、
それから引き続きこの部門に、該当する部門に十分な定員というか要員の配置をしていただく必要があるので、
こう言った事は役員の理事の人に伝えました。
ーーー
「プルトニウム溶液と高レベル廃棄物の固化を速やかに進めるように」
液体のまま持っている事が危険だとしても、
更田委員が挙げた緊急事態時の連絡方法と安全設計に関して、十分な対応をするまで
「合格書」は出さないで欲しいと思います。
茨城県には今も地震が多く多発していますし、津波の危険もある。
緊急時対応の不安や共通要因故障の心配があるまま、
何も焦って今月中に合格させる必要はないのではと思います。
万が一、大災害が起こったら、または、取り返しのつかない人為的なミスが起こったら、
どう責任を取るのでしょうか?
更田さんは、コメントの中でもちゃんと責任逃れできるような言葉使いをしているのが気になりました。
「規制当局はどうなっているのか見に来ただけ」で、
「さっさとやって欲しい」から、緊急時の対応にも、災害時の機械の故障にも不安はあるけれど、
今回一応視察したからそれで良しとして、急いで合格を出します。
ということですよね。
最低限の問題点は解決してから稼働してほしいと思うのは私だけでしょうか?
確かに液体で保存しているのはものすごく危険です
●東海村にあるプルトニウム溶液と高放射性廃液の「潜在的危険」は
水素爆発と10の何乗ギガベクレル単位になる放射性物質の飛散だ!!
●1.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~規制庁からの説明~12/2(内容書き出し)
●2.東海村JAEA潜在的危険に関するヒアリング~日本原子力研究開発機構からの説明~12/2
(内容書き出し)
●<東海村再処理工場の危険>
「使用済み燃料を液体にしてしまった。液体が沸騰してしまうという事は簡単に起きてしまいます」
小出裕章氏(文字起こし)
いくらこのままじゃ危険だとしても、やっぱりどうなんだろう?
「危険だ」というのを言い訳にしているようにも感じてしまう。
懸念される状態のまま、稼働するのはどう考えてもおかしいし、やってはいけない事じゃないのかな。
急ぐのは出来る限りの安全対策と危機管理対策を進めることであって、
それからなんじゃないのかな・・・
とてもとても恐ろしいです。
記者たちはなぜ一言質問をしないのだろうか?
「更田委員が指摘する緊急時対応や安全設計の問題解決を急がせてから再稼働するというお考えはないのですか?」
と。
「懸案事項があるまま稼働してもしもトラブルが起きた場合、どなたが責任を取るんですか?」
と。
4月19日の夕刊そして20日の朝刊に被曝の状態を撮影した写真が載りました。

【社会】<ビジュアル夕刊>放射線を撮る
東京新聞 2014年4月19日 夕刊

キビタキ 福島県飯舘村で採取(森敏さん・森住卓さん提供)/美しい鳴き声のキビタキは福島の県鳥にもなっている
おそらくこれから二千年もたったころは
それ相当のちがった地質学が流用され
相当した証拠もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいっぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるひは白亜紀砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません
宮沢賢治「春と修羅」序(抜粋)
◇
見えない。匂わない。そんな放射能による汚染の実態を、見せる手法がある。
ところどころに黒い斑点があるこの透明な鳥の写真は、オートラジオグラフ(放射線写真)と呼ばれるその手法で、
福島県飯舘村にいたキビタキの被ばくの様子を写し出したものだ。
放射線写真は、放射線に感光する特殊な板に鳥などの被写体を載せ、被写体から放出される放射線を撮影する。
このキビタキは東京電力福島第一原発の事故で放射能に汚染され、
住民が避難を強いられている飯舘村の牛舎で2012年1月、
写真家の森住卓(もりずみたかし)さん(63)が拾った。
東大名誉教授の森敏(さとし)さん(72)が協力し、それを写真にした。
鳥の形がうっすらと見えるのは、キビタキが全身に被ばくしているため。
「翼の黒い斑点は、羽や体に降り注いだ放射性物質。
腹部の色が少し濃いのは、昆虫や植物を食べて放射性物質が胃に直接入ったり、筋肉に蓄積したりしたのだろう」
と森さん。
また、森住さんは「福島の動植物の被ばくを何とか見える形にして、事故の風化を食い止めたい」と話す。
◇
宮沢賢治は長い時間軸でものをみつめ、
詩集「春と修羅」の序で「おそらくこれから二千年もたつたころは…」と、遠い未来の人々の視点に思いをはせた。
これから二千年もたった時代に生きる人々は、はるか昔の人間が残した放射性物質に、何を思うだろうか。
自然豊かな福島に放出された放射性物質が消え去るまでのほど遠い時間を、今こそ想像したい。
(岩岡千景、藤川大樹)
<8万年の月日>
福島第一原発から放出された放射性物質が10分の1まで減るのにセシウム137は100年。
プルトニウム239は実に、8万年。
実際にほとんどなくなるまでには、セシウム137で200年以上かかるとされる。

被ばく、くっきり 23日から写真展
東京新聞 2014年4月20日 朝刊

2011年11月、福島県飯舘村で採取したモミジの放射線写真=写真は森敏さん、加賀谷雅道さん提供
目に見えず、臭いもしない放射能による汚染の実態を見せたいと、
写真家の加賀谷(かがや)雅道さん(32)が、
東京電力福島第一原発事故の被災地に残された動植物などの被ばくの様子を
「オートラジオグラフ」(放射線写真)と呼ばれる写真にした。
このうち、約二十点を展示する「放射線像展」を23日から28日まで、
東京都品川区上大崎の「ギャラリー・やさしい予感」で開く。
展示するのは、コイやモミジなどの動植物のほか、
長靴、ほうきなど生活道具の写真。原発事故で放射能に汚染され、
住民が避難を強いられている福島県飯舘村や浪江町で集めた被写体を、
東大名誉教授の森敏(さとし)さん(72)の協力を得て放射線写真にした。
放射線写真は、放射線に感光する特殊な板に動植物などの被写体を載せ、被写体から放出される放射線を撮影する。
放射性物質が付いたり蓄積したりした部分が影や黒い点となって板に写り、被ばくの様子を可視化できる。
被ばく量が多いほど、被写体の元の形がはっきりわかるという。
加賀谷さんは
「放射能汚染を知るのに、放射線量の数字だけではわかりにくい。写真を見ることで汚染に対する想像が広がると思う」
と話す。入場料五百円(学生は無料)。 (藤川大樹)
ーーー
恐ろしい被ばくの現実です。
全体に放射能が広がっているのが目で見える。
なのに写真は、なぜかとても美しい。
すごい!と思って、加賀谷雅道さんのホームページを探してみました。
放射線像ー汚染の実態をより理解するためにー

放射線像展 プリントを少し公開
4月23日から始まる放射線像展の準備を進めております。今回の展示は、ただ放射線像を見るだけのものではなく、インターネット技術を使って多面的で分かりやすい展示を目指しています。Google Mapによる採取地の表示や、研究室やサンプリング時に現地で撮影した映像、スペースの関係上展示できない放射線像の公開などを行う予定です。ぜひモバイル端末をご持参の上、会場にいらしてください。
放射線像展
4月23日(水)-28日(月)
11:00-20:00(最終日は17:00まで)
22日(火)17:00-20:00 報道関係者向けプレオープン
社員証と名刺をご持参ください(入場無料)
場所:ギャラリー「やさしい予感」 JR目黒駅から徒歩5分
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-9-25
一般入場料:500円
インターネットまたはWifi接続可能なタブレットや画面の大きなスマートフォンをお持ちの方はぜひご持参ください。展示された放射線像に関連した映像やさらに詳しい解説をご覧いただけます。
音もなく、臭いもなく、目にも見えない放射能という脅威を、私たちは福島第一原発事故以来、常に感じ続けてきました。私はこの2年間、強度に汚染された土地を中心に、動植物から生活用品までさまざまなものをサンプリングし、オートラジオグラフィー(放射線像)という手法で放射能の可視化を行ってきました。この放射線像によって、放射能汚染を視覚的に認識をすることができます。今回の展示を通して、多くの人に放射能汚染の実態を知っていただき、福島に限らずフォールアウトを受けたすべての土地がどのように汚染されているのか、想像を膨らませていただけたらと思います。
加賀谷 雅道
「見に行きたい」と思っています。
去年の11月から水位上昇。
公表したのは4月22日。
福島第1原発 別の建屋にも予定外に汚染水が移送された可能性
(福島14/04/22)
FNNLocal 2014/04/22

福島第1原発で、予定外の建屋に高濃度の汚染水が移送されていた問題で、
別の建屋にも移送されていた可能性が浮上した。

東京電力の担当者は
「移送していないのにもかかわらず、下がっているとか、移送しているのに上がっているとか、
そういったところを含めながら、調査をしているという状況です」と話した。
予定外に汚染水が移送された可能性があるのは、廃棄物を貯蔵する「サイトバンカ建屋」。

汚染水を隣の建屋に送る作業が行われていたが、
2013年11月半ばから、水位が大幅に上昇していた。
使われていないポンプが動いて、汚染水を逆に送り込んでいたとみられていて、

東京電力は、人為的なミスで汚染水が移送された可能性は、否定できないとしている。
東京電力担当者の言葉(正確に文字おこし):
建屋の水位ですね。
そこが移送していないのにもかかわらず下がっていますとか、
あ、移送して…、そうですね、
あと、移送しているのに下がらないで上がっているとか、
そういったところを見極めながら、評価をしているという状況です。
<福島第一原発>東京電力が「未処理の超高濃度汚染水が誤送された」と真夜中に報告
「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏
2014年4月18日 谷山市民会館
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/cqnKKNMipEI?t=5m32s

では本論に入りますが、
川内原発はここに書きましたように1号2号があって、ついこの間までですね、
3号機というとてつもない巨大原発の建設計画がありました。
それは今、一応、福島の事故が起こったので、引き揚げたような形になっていますが、
ここが大事です。

えー、今年現在ですね運転開始からすでに1号機が30年になります。
29年になります。
私は若い頃、金属材料のいろんなエンジニアをやっていましたので申し上げておきますが、
いろんな原子力発電で使われる機械というのも一般の機械と何にも変わらないんです。
みなさんはよくテレビでエレベーターの事故とかご覧になりますよね。
ああいうのは単なるトラブルではなくて、必ず欠陥があって起こっている。
それはですね、技術者の立場から言いますと、絶対に30年持ちません、どんなものでも。
こんなパソコンだって10年持たないでしょ?
皆さんほとんど詐欺みたいに金取られているでしょ?
5年位ですぐに壊れたりしてね。
そういうものなんです。
そういうものの組み合わせ。
とてつもないものをあちこちから組み合わせたものが原子力発電。
だから、30年というものは絶対に動かしちゃいけないものです。
これは技術者の常識なんです。
それをですね、今から動かそうというその事が、
技術者、いわゆる工場技術者じゃなくても、ガス管の配管をやっている人や、水道屋さんたち、
あの人達はみんな知っています、そんな事は。
誰でも知っている事ですね。
今は何も知らない。
先程木内さんが「安倍さん」と言いましたが、「さん」なんか付けなくていいんです、あの男はね。
「安倍」でいい。
あの男は何も知らない「安倍晋三」でいいんです。
ああいう人間はですね、本当に何も知らないでやっているという事をまず知っておいてください。
東日本大震災が起こるほんの2カ月前にですね、
霧島で新燃岳の噴火がありましたよね。
この時の映像や、アメリカのNASAが撮った写真なんですが、
新燃岳の煙が太平洋側に流れていますね、宮崎県側に。

これが非常に大きな意味を持っているんですが、
いいですか、ここに川内原発を置いてみるとどういうことになるか?っていうとですね、
こういう形になります

これが、私たちが心配している事。
つまりですね、鹿児島市、この辺も全部ですね、全滅するということになります。
それが皆さんは、福島から遠いこの鹿児島に住んでいらしたら、
我々が持っている恐怖というものが多分お分かりにならないだろうと思います。
木内さんが先ほどおっしゃったように、今回の地震は長かったんです、東京で。
私は立ち上がって起きようと思ったらグラグラグラっときましてね、8時前ですから。
で、長いんです、すごくこわかったです。
そういう恐怖というのがですね、皆さんにはあるいは分からないかもしれません。
東日本の人間はみんな感じている。
木内さんと同じ気持ちを持って、毎日ひやひやしながら「福島でなにか起こっているんじゃないか」
それがもう毎日の出来事です。
で、じゃあ何が怖いか?っていうと、まず福島現地で起こった事を本当に短くお話しますが、
福島第一原発は6基あったんですが、そのうちの4基が爆発しましたけれど、
1,2,3,4号爆発した、その4号があるのが大熊町です。
その北側に双葉町っていうのがあって、まぁ、町の境界線なんて何にも関係ないんですけれども、放射能の場合は。
えー、こんな状態で、今も家が崩れたままの状態です。
人が入れません。

で、長い記録があるんですが、
一つだけお話ししておきたい事がある。
それは、去年の7月25日、だからほんのついこの間ですが、
わたしはですね、新聞やテレビが何も言わない。
それで、福島の危険性について、「風評被害」という言葉をみんなが使っている事がおかしいと思っているんです。
私の本心を言いますと、今福島県民は全部あの県外に、外にですね、全部避難させたいんです。
これは、医学的に間違いのない事です。
で、すごく怖いことはですね、地下水を通してずーっと、だーっと今広がっています。
その事を考えますと、この新聞記者たちは一体、
中にも入っていないでなぜ「風評被害」だなんて、そういう言葉を使うんだ?と思って、
デイズジャパンという雑誌非常に優秀な人達と一緒に、入ってはいけないところをずーーっと入ってきました。

最も危険地帯。
で、大熊町へ行きましてずーっと全部調べたんですけれども、
もう大変な数値なんですが、
最後にですね、広域的な場所と書いてあるところがあってですね、
ここに測定器を置いたんです。
測定器は九州から持っていった測定器です。
つまり、九州と比較しようと思ってですね。
そうしたらどんな数字が出たか?と言うと、
毎時320マイクロシーベルトという数字が出て、
私は頭の中でざっと換算して飛びあがりました。
本当に怖かったです。

それでちょっとどんよりした今日のような天気で、時々小雨が降るそんな天気だったんですが、
私はこの測定器からわずか2kmのところに林があって、
その林のウラが福島第一原発の作業現場、今の事故現場なんです。
で、私はこの数字が致死量だという事を知っていますから、
だから、「これは2年半前に降り積もった放射能ではないのではないか?」
今、我々は福島原発の現場から出ている放射能を浴びているんじゃないか?
そういう殺気を感じまして、
それでみんなで「逃げよう」と言って逃げ出しました。
なぜか?といいますとね、
毎時320マイクロシーベルトっていうのは、
マイクロっていうのは100万分の1です。
非常に小さな単位ですが、
いいですか、毎時ですから。
1時間の話ですから。
1年間はどれ位の時間がありますか?
1日24時間、365日。
8760時間あるんです。

それを掛け算するとですね、100万なんていう数字は簡単に超えちゃいます。
だってここに100があって、これで大体万ですから。
ね。
それで事故から3年半をかけますと、7.9シーベルトになるんです、今度は。
マイクロがいらなくなる。
100万なんて飛んじゃう。
で、7シーベルトというのはですね、
癌など病気になる被ばく量ではありません。
これは、致死量なんです。
致死量を超えるような。
つまり大熊町の人がここに住んでいた3年間で、今全部死んでいる。
それが起こっているのが今の福島の、その町の、住宅街のど真ん中。
もちろん人間は誰もいません。
犬、猫も一匹もいない。
自動車も一台も通らない。
それが現場なの。
そこをですね、日本の報道界は誰も調べていないだけなんです。
だから、これが今福島で起こっていると先ほど申し上げたんですがね、
皆さんに見ていただくのはこれなんです。

いいですか。
さっきここが50kmだという事を木内さんがおっしゃいましたが、
そういう事が起こるという事。
だからもう、避難とかそういう問題ではありません。
それからですね、木内さんも私も東日本の人間です。
だけれども何故ここにきて皆さんに訴えるか。
太郎さんもそうです。
選挙というのは本当は地元の人だけでやる事なんです。
周りが口を出す事じゃない。
鹿児島の人達が決める事。
だけど何故ですね、私も山本太郎さんもここへ来たか?と言うとですね、こういう事なんです。
台風が大体沖縄の方から起こって、それでこれがずーっとこういうふうに流れてきますね。
大体の流れでいいますとね、これは偏西風に乗って必ずこうなります。
で、福島の場合はここの福島で事故が起こりまして、今のような大変なことが起こっているんですけれども、
あれでもですね、実を言うと8割の放射能は太平洋に行ったんです。
今の台風の進路と同じような方向に8割。
残り2割ぐらいが今内陸に降り積もって、今そのようになっている訳です。
お分かりですね、その深い意味は。

だから、川内原発で事故があった場合は、その比ではありません。
そしてこういうふうに流れる、全体としては。
つまり日本は終わる
だから私たちはみなさんにお願いにきているんです。
絶対に止めて下さい。
日本が終わるんです、これ。
川内原発で事故があったらもう終わるんです。
この事が分かっていない。
だから今からどういう事で終わるかをお話します。
ただしこれは、大気の流れの方です。
海洋汚染がすざまじい勢いで起こっている

これはこちら九州でどれだけ報道されているのかわかりませんけれど、
我々関東地方では絶えずですね、福島原発の汚染水漏れが大きな記事で出ている、毎日ですけれど、
ここが日本ですよ。
福島から出た放射能は、さっき言ったように8割が太平洋に落ちましたが、
ここがですね、福島の事故から1年位でもうハワイぐらいまで汚染が広がっている。
今もどんどん広がっています。
もうおそらくアメリカの西海岸に、カリフォルニアに到達しています。
そういう状態。
これをですね、川内原発に置き換えて下さい。
九州大学の広瀬直毅准教授という方、
福島の事故から約4ヶ月後(2011年7月7日)に
「川内原発における放射性物質流出事故における海洋拡散シュミレーション」というのを発表してくれました。
これを見るとぞっとしますが、これが九州です。
ここに川内原発がある。

これが海洋汚染。
大体3ヶ月でここまで汚染が起こるというシュミレーション。
おそらく間違いなくこういうふうになるでしょう。
風向きによってはどうなるかわかりませんけれど、ほぼこういうふうになって。
私はですね、実を言うと福島の事故が起こりましてから、
我が家は、私はかわいい孫と一緒に夜飯を食うので、
もう本当に東北の人達には申し訳ないんですが、東北の魚介類は一切取っていません。
どこから取っているか?と言うと、九州から全部取っています。
本当にお金はかかりますけれど、我が家は今そういう生活をしています。
だから絶対にやめてほしいんです。
いいですか、九州の人達の問題じゃないんです。
これは要するに事故が起こって、みんな日本中で特に東日本の人達は、
もう相当に神経質になって食べ物を選んでいる。
少なくとも買う時には必ず裏を見て、どこのものか見ています。
我が家の場合はハッキリわかっている人から直接取っています。
こんなことが起こったら、日本ではもう魚介類を食べるところが無くなります。
だってここから黒潮があがるんですからね。
これが黒潮がガーッって上がっていくんですから。
千葉県あたりまで。
こちはね、対馬暖流がダーッって上がっていく訳。
日本海も全滅です。
だから、みなさんがどれほど重大な、
日本全土のですね、陸でも海でも命を預かっているのかという事を、
鹿児島のみなさんに本当に真剣に訴えて下さい。
みなさんだけの問題ではありません。
これは、日本がこれからあるかどうかという事のカギを握っているのが、
今日この会場にいる皆さんなんですから、
それを大声でこれからわかりやすく伝えて下さい。
必要でしたら、私は今日使ったスライドを全部有川さんの事務所に送っておきますから、
後で取りに行って、それを使ってどんどん広めて下さい。
という事で、大事なのは食料自給率の問題。
食べ物の問題なんです。
川内原子力発電所からの仮想的な放射性物質流出に対する海洋拡散シミュレーション
(一部転記)概要
九州大学応用力学研究所広瀬直毅准教授らは、
万一の原発事故に備えて、放射性物質の海洋拡散をシミュレーションしました。
その結果、川内原子力発電所を起源とする場合、
流出した放射性物質はあまり沖合へ拡散せず、主に沿岸付近を移動し、
日本の沿岸域の大部分で濃度が上昇する恐れがあること、また、隣国に達する可能性があることがわかりました
それで大事なのは食料自給率の問題、食べ物の問題です。
福島県というのは、大体北海道東北の食糧庫です、これが。食料自給率の高いところ。
この福島がやられた訳です、近県もやられました。
だけれど、鹿児島はそれより高いんです、食料自給率が、福島より。
(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)

本当に大事な事です。
皆さんはどれだけ日本人に、日本全土に。
たぶん今、食糧自給率ですね、今は東北がかなり落ち込んで鹿児島やなんかが上がっていると思いますけど、
これは2008年ですからね。
だからみなさんは食糧を握、その責任もですね、
本当に大きな役割を担っているんだと、素晴らしい県なんだという事を自覚して責任を持っていただきたい。
逆に言うと、原発を止めていただきたいということです。
つづく
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2014年4月18日 谷山市民会館
広瀬隆です、始めましてよろしく。
木内さんがおっしゃったようにありかわさんという方を私は全然知りませんでした。
今日初めてお会いしましたが、
その前にですね、彼女が城南信用金庫という、東京でですね、
原発反対の今本当にハッキリおっしゃっている城南信用金庫に以前お勤めになっていたと知りまして、
それで前日太郎さんと一緒に城南信用金庫に行きまして、
理事長の吉原毅(よしわらつよし)さん本当に素晴らしい方にお会いして聞きましたら、
ありかわさんという方は本当に城南信用金庫にいた時から、自立精神が非常に豊かな人だったとおっしゃっていました。
それと、信用金庫というのは私は原発事故が起こるまでは全然知らなかったんです、一体どういうものか。
「銀行みたいなものだろう」と思っていたんですが、
そうじゃなくて、信用金庫というのは組合組織で自治精神で、大衆のために金融をやる。
そういう組織で、その信用金庫を日本に生み出したのが、鹿児島県知事だった加納久宣(かのうひさよし)さん。
まぁ、今から100年ほど前の方ですが、
今の鹿児島県の基礎を築いたと言われる加納久宣さんが信用金庫を生み出した。
それでその精神を受け継いで私たちは、今、城南信用金庫が原発反対ゼロを訴えている。
そういう本当に大衆のため、民衆のためにやっているとおっしゃっていました。
それを受け継ぐのが、なんと有川さんだったんです。
こういう非常に面白い関係であることが分かって、私も感激しました。
今日はこの、当選のためにお話をさせていただきますが、
選挙というのは頭数を数える事ですから、人数がちゃんといないといけません。
皆さんこれだけの数では絶対に勝てません。
だけどもいいですか、ビデオも今日は撮っておいてくださるそうなんですが、
それを何日か後でYoutubeかなんかに上げて下さるらしいので、広めて下さい。
皆さん一人ずつで広めて下さい。
事実を広めて下さい。
それが一番大事な事です。
人間が変わるのはそこが一番大事なことであります。
私もここに「作家」なんて書いてありますけれども、「作家」じゃないです、私は。
本は書きますけれども別に私は物書きのために生きている訳ではありません。
簡単に自分について伝えておきます、この中身に関係ある事ですが、
私は若い頃、もう今は71ですが、若いころは技術者でした。
エンジニアのはしくれで、ま、原発とは関係ないですが、
エレクトロニクス関係の技術者でしたが、当時はご存じの東京オリンピック後の高度経済成長と言いますか、
私の記憶ではそうじゃないんです。
あの時代は大公害時代でした。
そういう事で私も自分でなにかをやっているんじゃないかなという、そういう不安があって、
それで、ある時会社を辞めまして、それから医学●の道をとりました。これが一番大事なところですが、
ずーっと医学関係の仕事をしている中で出会ったのが大公害。
つまり水俣病であり、皆さんのすぐ近くで起こりました水俣病だとか、
それからイタイイタイ病、それと薬害●。
そういうのが大変な時代でした。
だから今、テレビや新聞ですぐ高度経済時代って振り返る人達は、あれは若いから何にも知らないんです。
デタラメです。
そんなに明るい時代ではなかったというのが本当です。
ですから、そこから私は医療関係の仕事をしているうちに出会ったのが放射能の問題で、
アメリカやヨーロッパでは放射能の危険性は非常に強く論文やなんかに出されているのに、
日本の新聞を読むと、私が読むと何も書いていない。
「一体この違いはなんだろう?」という事で疑問を持って原子力について調べ始めた人間です。
だから一介の姿勢の人間です。
みなさんも同じように調べれば、同じ結論になりますから、
必ずこれはですね、広く鹿児島県内に広めていただきたいと思います。
2014年4月19日
選挙フェスIN鹿児島 ありかわ美子
鹿児島2区の衆議院議員補欠選挙に山本太郎さんが立ち上げた新党ひとりひとりから、
全国初の公認候補として、わたくしありかわ美子が立候補いたしました。
あの、鹿児島人なので一部鹿児島弁で。
私の事を知らない人ばっかりだと思うんです。
私は無名です。
そしてお金もない。
でも、何があるかって、私は人を愛する、人が大切だ、そういう気持ちだけはあるんですよ。
わたし、ニコニコ笑っています。
ま、寝ている時は笑ってないんですけど、
なんで私が人と目が合うと笑うかというと、母がそういう人なんですよね。
でもある時期から私はわざと、別れるときとかかなしい時、笑うようにしています。
なんでか。
私は双子の妹がいます。
妹は3人子どもを産んで育てています。
兵庫にいるんですが、その妹の長男がある日階段から落ちました。
「ああ、落ちたぐらいか」じゃぁなかったんですよね。
脳幹グリオーマと言って脳幹、脳の真ん中、
息をしたり身体を動かしたりという大事な脳の真ん中に癌が出来たんです。
だから突然出血して階段から落ちた。
その連絡を夜の11時過ぎに受けました。
妹が言いました、一言。
「だめだ」
「だめだ」って。
その一言で私はあくる日の朝一番で神戸空港について兵庫に行きました。
甥っこはね、命は取り留めたけど障害のある身体になりました。
左の半身不随。
なので、今まで元気に走り回っていた男の子が、10歳の男の子が車椅子の生活になったんです。
その前に生きるかどうかさえもわからなかったから、
とにかく親戚中が神戸に集まった。
結果的に家に帰る事が出来たけれど、
言われた、お医者さんが「この病気は1年、1年したら必ずみんな再発して亡くなっていく病気なんですよ」
分かりますか、10歳の男の子。
昨日まで元気に小学校に通っていた男の子が次の日には「あと一年の命だ」って言われちゃう。
私は、命はひとりひとり輝いているというのを甥っこから教えてもらったんです。
36の時に。
気付かなかったんです、30何年も。
私は自分の命が輝いている事さえもわからなかった。
初めて、10歳の甥っ子が一生懸命小学校に行きたくて、
苦しいリハビリをして、小学校に行って、装具を付けて通う姿を見て、
そして、同級生たちの励ましの言葉とか、気持ちを受けて、
小学生に教えてもらったんですよ。
ひとりひとりの命は輝いているって。
だからここにいる皆さん。
ただただ通り過ぎてきた、駅のみなさん。
今4時35分、私とご縁があった。
ありがとうございます。
マスコミのみなさんもありがとう。
ただただ仕事で来てたって、私と縁があってこんな、こんな拙い話を聞いて下さる。
それだけでうれしい。
私は子どもをお持ちのお父さん、お母さん、
私は子どもが元気で成人するなんて私は信じられない。
でも、元気で美味しい食べ物を食べて、安心した環境で大人になって、
この日本を未来を支えて欲しいから、
だから、川内原発の再稼働に反対なんです。
目に見えないものを信じられますか?
目に見えないものを信じてますか?
人の心なんて目に見えないですよ。
形もない。
でも、本当に子どもを守りたかったり、自分の親を守りたかったり、
恋人とか、彼女も旦那もみーんな友達も守りたかったり、
ただただ自分の命を守りたい。
それだけでも、愛です。
愛するっていう事は素晴らしいじゃないですか。
私は何の、なんにも持っていないただの介護福祉士の鹿児島の女だけど、
誰かを愛する気持ち、これだけは正々堂々と言いたいです。
みんなを愛している。
愛しているからこそ私は立候補したんです。
大きな決断。
仕事の仲間には大変な迷惑をかける。
でも、なんで手を上げたんだ。
世の中おかしくないですか?おかしいですよね。
戦争だって、戦争が無い世の中に私たちは生まれさせてもらって、平和に愛されて生きてきたのに、
今安倍さん、集団的自衛権の行使!?
なに?なんで?なんで戦争したいの?
おかしいよ。
国会に座っている一部の人を除いて、戦争したいような議員のおじさん達。
そして、戦争を食い物にするような人達。
その人達は自分の命だけが助かればいいのかもしれませんが、
わたしは違う。
みんな違うでしょ。
自分の命と人の命は同じ輝きなんだから、
障害を持って生まれても、途中で年を重ねて歩けなくなっても、
病気になって半身不随になったって、
そして、身体には出ないけれど、心を痛めて病んで人には見えない痛みを誰もが抱えて、
みーんな苦しんで生きてきている。
それの上に戦争なんてあり得ないよ!
人の命を軽んじるこの世の中に文句が言いたい。
だから私は国会議員になりたい。
そう思うんです。
いまバス停で待っている人達、もしかしたら私の話が過激に聞こえるかもしれません。
じゃあ、こう考えて下さい。
消費税が4月1日から3%上がりました。
4月1日私は奄美の空港にいました。
奄美の空港でお水を買ったんですよね、これと同じサイズの500mmのペットボトル
110円、レジに持っていきました。
ピッ!レジのお姉さんが「113円でーす」明るく言われて、大ショックですよ。
110円のものが3月31日を越して4月1日になった途端に113円。
「んーー3円か」
私はそうは思いません。
この3円が全てのみなさんに消費税の増税としてかかって、
小さいけれど、日々の小さな積み重ねが大きく大きく私たちの家計に打撃。
そして、小さいと思って「ま、いいか」と見過ごしてた人は、
いままさに真綿で首を締め付けられるような、そういう状態に今の日本がなっているんです。
今日、安倍総理が来ていますよ、鹿児島に。
一度見に行きたいなと思った。
何を言うんでしょう?
何を言うんだろう?
それは、ウソを言いにきたんです。
私たち鹿児島県民をだますために来たんですよ。
なんでだって?
来年消費税を10%に上げたいから。
10%ですよ、1割!
このアミで買い物する時に「1割引き」っていう値札を見たら嬉しくないですか?
私は飛びつきますよ「1割引きサイコー」
でも来年になったら税金が1割乗せられる。
こんな世の中にしたくないから、
家計を持っている主婦の方、消費税を来年1割にしたくなかったら、
わたし「ありかわ美子」の名前を書いて投票して下さい。
この鹿児島2区だけの話じゃない。
日本全国で消費税の増税を止められるのは、鹿児島2区のこの補欠選挙だけです。
これから2年間国政選挙はないんですよ。
安倍さんに「あんたおかしいんじゃない、なんで私たちから税金を取るのよ」って、
そう言えるのは、今しかないんです。
選挙、投開票日27日
でも、もう始まっています。
期日前投票というのがあります。
ハガキが無くても身分証明書があれば、ちゃんと投票できるんです。
日曜日、仕事でいけない、用事がある。
子どものサッカー教室がある。
それでも今いけるんですよ。
何が必要かって、
投票に行く。
安倍さんに「消費税増税なんかやめて」
「川内原発の再稼働なんかやめてくれ」って言える権利を
鹿児島2区の方が全国で唯一持っているんです。
絶対、絶対に消費税と原発とTPPと集団的自衛権と秘密保護法。
これを認めちゃいけないんです、私たちは。
いま、鹿児島人が全国の代表になっているんですよ。
みなさん、もっと自覚を持って下さい。
そして、ここは鹿児島1区。
鹿児島1区のみなさんは「ごめん」って皆さんおっしゃる。
「投票権が無いんだよね」
できる事は沢山あります。
なぜならば、2区にお住まいのお友達、
もしくは「あの人2区の人を知っているかも」という顔の広い方、
電話をして下さいよ。
「鹿児島2区が全国から注目されているんだって」
「来年消費税が上がるかどうか、わたし、ありかわ美子が勝たないと上がるんだよ」って。
必ず言って欲しいんです。
私は川内原発の再稼働を許さないばかりか、
「日本に原発はいらない、即廃炉」そう思っています。
でも、まずは川内の再稼働が止まらなければ、廃炉の話なんか絶対に始まらない。
そして今私がお願いしたところで、ハガキがあります。
鹿児島2区の住所が載っています。
魚見町,卸本町,小原町,上福元町,ずーっとずっと書いてある。谷山へ行って指宿へ行って、奄美群島。
ここに一人でも、一人でもお知り合いがいたら、私に力を集めて欲しいんです。
企業も団体も組織もない。
なんにもない。
全国からのボランティア。
こんなに、こんなに力のあるボランティアはここしかない。
そして、全国からのご寄付で300万円の供託金を払いました。
でもね、政党じゃないから政党助成金はないんですよ。
そして、NHKさんの政見放送をご覧になりました?
私は出れません。
なぜなら、政党じゃないから。
あの人達はお金をもらって、人を呼ぶことができて、
税金ですよ。
税金で自由勝手に選挙戦をやっているけれど、
私は「政治とお金の問題なんて。私が勝つことで解決してやる」そう思っている。
なぜならば、市民の、心ある市民のみなさんのボランティアとご寄付と、
そして、3月の末日まで介護福祉士だったわたし。
私の様な、たすきを取ればだれも知らないような、そんな女性がこの保守王国の鹿児島2区で勝てたら、
みんな出れますよ、ここにいる人みんな選挙に出れるようになる。
選挙、選挙は絶対みんなが出ないとダメだよ。
だってさ、だって、選挙って楽しいんだよ。
世の中を変えられるチャンスなんだもん。
おかしいよね、本当におかしい。
もっと日本は教育するべきです。
二十歳になったら、ちゃーんと選挙権があって、
有権者となって社会に対して1票、重い1票で意見が言えるようになるんだと教育するべきです。
わたしが、わたしありかわ美子が介護福祉士としてやってきたこと。
お年寄りのみなさんのお世話。
そして、今年の越冬でホームレスのみなさんの、越冬炊き出しのボランティアをしました。
わたしの周りは昔から、家族でも障害を持っていたりとか、
少し、経済的に弱かったりとか、高いお給料の人なんてほぼいない。
身体がいたかったり、何かしら社会から不備な立場にいる人がいっぱいです。
でもそんな人だって日本人だからね、同じだからね。
どこかのお金持ちさんとなんにも変らない一人の人間だから。
そこに、みんなに等しいのが選挙権なんですよ。
いま、選挙権のない10代の方達、
絶対に二十歳になったら選挙に行かないとダメなんだよ。
絶対に覚えていて。
私は今後悔している。
後悔しているから立候補したんです。
なぜならば、18で東京に出て、城南信用金庫に入社しました。
その時に杉並区の区議の投票があったけれど、行きましたよ、行った。
だけど、たいして政策も見なかったし、
「この人女性だから入れちゃおうかな」と思った。
でもその後、いくつかの選挙があった時、
うっかり、ある女の人のいう事を聞いちゃったんですよ。
「選挙なんか行ってもさ、世の中変わんないよ。どんな政治家に入れたってさぁ、一緒だよ」
20年前に言われた言葉です。
これをうっかり20代で信じちゃった私がバカですよね。
変わるんだもん。
選挙で私みたいな市民の代表が国会に行って、
ヒールを履かずにスニーカーで、走り回っている様な女が選挙で勝って国会に行けば、
必ず、必ず、経済的に弱い立場の人も、社会的にも環境的にも不利な条件にある人も、
そしてこの鹿児島に今集まっているみなさんひとりひとりに光が当たる政治を私が必ずやります!
だから、だから必ず投票に行って下さい。
そして女性はたった一人だから、名前は忘れてもいいから、
ちゃーんと確認して、ありかわ美子と書いて欲しい。
それから、このはがき、この封筒が右のテントにいっぱいあります。
是非、1つずつでいいから持って帰って下さい。
そして、今晩の食事の時の話しのネタにでもして下さいよ。
友達と飲みに行くんだったら、飲んでいる先で選挙の話をしようよ。
それが鹿児島だよ。
そういうふうにならなきゃ世の中は変わらない。
でしょ。
選挙の話はタブーじゃないよ。
みんなが出来るようにならなきゃ。
原発の話もタブーじゃない。
福島の事があってから、絶対にみんなが考えたはずだから。
みんなが共通で考えられる話になっている。
みなさん、お尻も冷えてきた、足も痛くなってきた。
とにかくこの鹿児島2区、保守王国で私は負けないよ。
みんなの力で勝つ。
必ず、必ず勝つ。
勝てるから。
徳田毅前衆院議員の辞職に伴う衆院鹿児島2区補選
鹿児島2区
鹿児島市(魚見町,卸本町,小原町,上福元町,錦江台一・二・三丁目,希望ヶ丘町,喜入瀬々串町,喜入中名町,喜入生見町,喜入前之浜町,喜入町,喜入一倉町,五ヶ別府町,小松原一・二丁目,皇徳寺台一・二・三・四・五丁目,桜ヶ丘一・二・三・四・五・六丁目,坂之上一・二・三・四・五・六・七・八丁目,下福元町,自由ヶ丘一・二丁目,慈眼寺町,清和一・二丁目,谷山港一・二・三丁目,谷山中央一・二・三・四・五・六・七・八丁目,中山町,中山一・二丁目,東開町,南栄一・二・三・四・五・六丁目,七ツ島一・二丁目,西谷山一・二丁目,東谷山一・二・三・四・五・六・七丁目,光山一・二丁目,平川町,星ヶ峯一・二・三・四・五・六丁目,山田町,和田一・二・三丁目),指宿市,奄美市,南九州市(旧頴娃町域),大島郡
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アルプス漏えい事故
39:05
テレビ朝日松井:
アルプスの中での今日初めて出てきた話のHICから漏れたものの話なんですが、
「順に作業員に聞いていくと新しい事実が分かってくる」
これはまあ、それはそれでいい事なんですけど、
昨日までの尾野さんの説明では、
「作業員は傍にいなくて、もともと線量が高いので配置はなく、テレビカメラなどで見る配置にしていた」
という説明が当初あったんですが、
その説明自体が誤りだったという事なんでしょうか?
尾野:
えっと、そうではございませんで、私が申し上げたのは、
HICのなかを覗き込み続けているのは線量を浴びますから、
HICの側の様子を見るというのは、カメラを使って見るような施設があるので、
受け手側ではカメラで見ていると。
カメラの画面を見るというのが通常ですという事です。
松井:
そうすると、この作業員Aですか、「脱水ポンプを担当する」ですから、
このAとBのそれぞれの人間が連絡が取れていなかったから今回こういう事が起きたと書いてあるんですが、
今のお話ですと、このこぼれるHICの目の前には元々いないという事なんですか?
尾野:
こぼれるHICのすぐわきにモニターがある
あ、「こぼれるHIC」というのは非常に言葉が悪いですね、
受け手がわのHICのわきにカメラのモニターがある。
ですから、そちら側で監視をしていると。
監視の方法として、直接覗き込むという事ではなくて、カメラを通じて監視をするという方法だったという事です。
松井:
状況がわかりました。
そうするともともとこの作業員は自分で目視をするのではなくて、モニターで見る役割だったのが、
この人間がいなかった。
尾野:連携ミスで、配置する前に送りだしてしまったと。
松井:
それに対しては以前ノッチタンクで同じような事があって、非常に初歩的な事があったので、
これについて今回、今日の特定原子力の方でもいくつか発表があったようなんですが、
この「TBM―KY」というのはこれはなにかの略だと、これなんでしたっけ?
尾野:ツールボックスミーティング
松井:ツールボックスミーティング
尾野:はい。KYは危険予知です。
ですから通常ですと、
現場に行ってツールボックス、要は作業をする場所で、工具箱のすぐわきで、最終確認と安全の確認、
それからこの作業でこういう事が危ないからこういう事を気を付けよう。
あるいは、作業ミスとしてこういう事が起こりやすいから気をつけようということを、
いわゆる現場で気を引き締める活動というのがございまして、
それを「TBM―KY」というふうに言っております。
ま、こういった様な事が今なかなかやりにくいといった事が一つあるのではないかということでありました。
松井:
で、これそれぞれAとBがやっていなかったという事もそうなんですけど、
これを監督する人間は現場にはいなかったんですか?
尾野:そうですね、結果として、あの…十分な監督が出来ていなかったという事だと思います。
松井:
という事は、今回たまたまと言いますか漏れた事があったんですが、
これまでも、漏れる事はなかったんだが、こういう運用があったという事は否定しないという事ですか?
尾野:
あの…、そうですね、現場の作業の中で、必要な人間が配置されていますが、
現場の工事の担当者というものが常にその場所に居る、居られるという事は
必ずしもケースによって違いますから、
ですのでそういったところにもいくつか反省点はあるのかもしれないんですけれども、
え…、大事なこととして、作業段取りの最終確認が当人同士、
あるいは現場をある意味束ねる側という側で、上手く動かなかったのが一つ反省でしょうという事です。
松井:
これ、作業員の個々のレベルをどうこうするつもりは全くないんですけど、
そうすると、今日同じチームでやる人達が顔を合わせないまま仕事をしているというケースが
あったという事なんですね。
尾野:
「顔を合わせないまま」といういい方がどうか、という事ですけど、
ま、現場での連絡連携というのが上手くいかなかったという、ことですね。
松井:でも「上手くいかない」って、顔を合わせないでやってしまった訳ですよね?
尾野:
あの、その場で…え…、そういう意味ではあの、・・・、
サイン交換が十分にできなかったと、いうことです。
松井:
えっと、先程の会議ではなんか外国の方だというふうな情報が入っていたようなんですが、
そういう事もコミュニケーション不足の一環なんでしょうか?
尾野:
えっと…、必ずしもそういう事ではないかと思いますが、
あの、いずれにせよ作業を行う上で、受け手と出し手という事ですから、
これはしっかりコミュニケーションが取れるような形でやるというのが当然必要な事ですから、
そのような事をしていきたいと思います。
44:34
共同通信国分:
後、アルプスのですね、先程のオーバーフローの件なんですが、
受け手側の方がいなかったという事ですが、
受け手側の方は通常であれば、送り手が水を送ったというのを確認して、
先程、どういう事をしなかったために溢れたという事なんですか?
尾野:
これはですね、
まず作業を始める前に「お互い配置についたよね」っていうのを確認するっていうのが
いの一番に大事でございまして、
送っている側は(受け手が)ついていると思っていたし、
ついている側はまだついていなかったけれども、
「始める時に言ってくれると思っていた」という部分があるようでございますから、ですから、
そういった意味ではお互いに「配置についたね」という確認をしていなかったというところが、
ま、間違いの……、防ぐ最後のポイントをミスしてしまったと、いう事ではないかというふうに思います。
共同通信:
受け手側の方がもし予定通り持ち場についていれば、
たとえば、溢れそうになった時に止めるとか、そういう事が出来たということですか?
尾野:
そうです。
送り手側に「止めろ」という事を合図をする事が出来る訳ですから。
46:30
フリー木野:
アルプスのオーバーフローなんですけれども、
連絡がうまくいかなかった理由の一つに、この紙を見ると24のところなんですけれど、
「簡単に通信機器等での交信もできなかった」とあるんですが、
これはどういう事でしょうか?
尾野:
ま、あの、お互いに簡単に連絡を取れるツールがあればより良かった。
要は、汚い場所から送る訳なので、そこ全体が養生されている関係で、
ま、外の様子が直接見えるという様な環境ではなかったという事です。
ですから、あの、ま、そういう状態でもすぐに簡単に連絡できるようなことであれば、
「もう少し誤りが減ったんではないか」という様な、環境要因という事です。
木野:
すみません、ちょっと良く分からないんですけれども、
もちろんその、目の前に人がいて見えればですね、いるかいないか当然分かるんですけれども、
環境要因というか、これは通信手段というのは、
通信じゃなくて見えたか見えないかという、そういうレベルなんですか?
尾野:
ですから見えない状態でもすぐに連絡が取れるような、
インターフォンみたいなものでやり取りしていればこういう失敗はないよね、というそういう意味です。
木野:今まではどうやって連絡をしていたんでしょう?
尾野:
これはですね、あの、「それぞれ配置につきましたね」という事でやっていたような事でございますけれども、
あのー具体的に、あのーー、なんていうんですかね、
通信手段みたいなものが活用されていたという事でも必ずしも無いようでございます。
木野:
いや、その
「それぞれ配置につきましたね」という確認は今まではどうやっていたんですか?
尾野:え・・・、過去の確認の状況ですね・・・、
木野:
過去の確認の状況が分からないとですね、
要因も何も、その原因調査が出来ないと思うんですけど。
尾野:
これすみません、ちょっと私の方で細かく確認していないところがありましたので、
あらためて確認して回答したいと思います。
木野:
ちょ・・と、良く分からないんですが、
今日の特定でもそこのところの説明はなかったと理解していいですか?
尾野:
えー、すみませんが、どこまでの話をしているのか必ずしも全てを見ている訳でもありませんので、
あの、承知してございません。
木野:それから養生で覆われたエリアなんですが、ここは線量はどれ位なんでしょうか?
尾野:えー、それは確認したいと思います。
木野:それから被ばく量はどれ位なんでしょう?それも確認ですね?
尾野:はい!あの、細かい数字は確認して後ほど事務方からお知らせします。
木野:
確認が多いんですけれども、これも何日か前の話なので、
できればですね、会見の前に、いずれ聞かれる事ですので用意をお願いしたいんですが。
それからですね、今日のタンク計画なんですけれども、
56:10
木野:
アルプスの件に戻るんですが、作業員Aさんと作業員Bさんはどこの会社の方だったんでしょうか?
何次受けだったんでしょう?
尾野:・・・えっと、承知しておりません。
木野:確認できますか?
尾野:確認できるか確認したいと思います。
木野:確認できない理由が分からないので確認お願いします。
尾野:ご要望として。
1:26:35
松井:
先程フリーの木野さんが聞いていた事と同じ事になってしまうかもしれないんですが、
アルプスの作業員AとBの連絡方法なんですが、
今回の要因の中には「通信機器などでも交信も出来なかった」ということなんですが、
そうすると、作業員Bの方は、どういう連絡方法で来るのを待ってらしたという事か?というのは、
尾野:ちょっと確認をさせて下さい。
松井:
で、仮に作業員Bの方が配置についたとして、
「漏れそうだ」と分かった時に、どういう手段でAさんに伝えるつもりだったのか?というのが、
全く抜け落ちていまして、
通信機器をたまたま持っていなかったのか、あるいは線量が高くてPHS等が使えない地域なのか、
養生がされていて目視が出来ないというのはわかりますので、
そこの連絡方法がそもそもどうなっていたのかが、この要因分析をどれだけ読んでも書いていないので、
これを是非また教えて下さい。
尾野:はい。確認させて下さい。
その他
地下水バイパス・凍土壁・焼却工作建屋への誤送
56:52
テレビ朝日村田:
地下水バイパスついて、今日頂いたタンク増設計画資料、3枚目の4ページには、
地下水バイパスの稼働により抑制された地下水量250トン/日ということで、
これによって一日50トン地下水の流入が減らせるシュミレーションになっています。
この資料は以前にも頂いたんですけれども、
これが果たしてどれ位信頼性があるのか?というのを、
今日の原子力規制委員会の会合で示されるのかと思いましたらそれはなかったようなのですが、
今の計画である、大体700トンぐらいずつタンクに詰めてそれを順々に出していくというスタイルからすると、
それによって、周りからの吸い込み量がどれ位になって、
差し引いて一日当たり地下水の流入量が50トンぐらいになるというシュミレーションをいつかお示しになられるのか?
という点が一点です。
それからもうひとつ凍土壁については3月9日に原子力規制委員会に出した
実施計画の変更認可申請書が、何ですか、3枚ほどしかなくて、
これについては安全性の議論が出来ないという、
規制委員会側からかなり批判の象徴的なもののように取り上げられているようです。
現在東京電力からは24件の変更認可申請があり、そのうち17件が審査中だという事ですが、
この凍土壁についての申請書というのは他の23件に比べて、よほど何か情報が足りなかったのか?
なぜそのような申請書を出すに至ったのか?という点、お分かりになれば教えて下さい。
尾野:
まず1点目の解析の話ですけど、
これは、山側から流動してきて、ここで汲み上げると周りから入ってきて、
トータルとして汲んだ分だけ下流が少なくなるという訳ではありませんよ、というシュミレーションの結果等は、
過去にお示ししてたんではないかと思います。
ちょっと今、「何時の」という事は覚えておりませんが、これまでお示ししておりますし、
それからこの数字なども含めてですけれども、
シュミレーションの前提となる様な評価結果という事で、確か去年の秋ごろだったと思いますけれど、
「こういう事をするとこうなります」という事で、
いろいろなケースの評価をお示ししていたのではなかったかと思います。
これが1点。
それから、2点目の事ですけれども、
私どもとしては自主計画によって認可を受けなければ事業は進められない訳でございますから、
認可を受けるにあたって、自主計画というものを出していくことになる訳です。
もちろん、あのー、出したものに対して、申請、審査をするうえでさらに情報が必要であるとか、
あるいはこういう事をさらに追加して下さいとか言う事があれば、当然それには対応していく訳で、
まぁ、あのー、規制庁どのと、そういう意味では公式のやりとりという事になるのかもしれませんけれども、
申請という行為を通じての公式のやりとりによって、
え、しっかりと審査をしていただくようにしていくという事に尽きるかと思っています。
村田:
地下水バイパスの件は確か去年の8月に
吸い込み量を考慮した差し引きの地下水の流入量の低減量というののシュミレーションを図で拝見したんですが、
その時は一日の汲み上げが確か1000トンのシュミレーションだったと思います。
今回は大体700トンぐらいであるようですし、
なぜこの質問をするかというと、No12を、今後そこからの揚水井を止めるということになると、
4号機側の水位が下がらない事も考えられるというお話を伺った事があるものですから、
それは東京電力さんの方でシュミレーションというか、計算をされているんだろうなと思ったものですから、
お尋ねをしました。
凍土壁については、
なんだか、資源エネルギー庁と規制委員会都の、役所の間の軋轢の様なものも感じたものですから、
なぜそのきっかけになるような申請が出されたのかな?
それは東京電力さんとして不本意ながら出したものかな?という気がしたもので質問させていただいた次第です
どうもありがとうございました。
1:10:33
マコ:焼却建屋について
焼却工作建屋のサブドレンの水質分析結果に変化はないという様な事が
今日の評価監視員会の検討でも出されているのですが、
これは、集中廃棄物処理建屋のサブドレンの水質分析を前に速報でも出されておられますが、
2011年からさかのぼってみましても、
焼却工作建屋のサブドレンのみ常にセシウム134と137が検出されているのですが、
これはどういった理由なんでしょうか?
尾野:過去からみて、ある、ところでセシウムが検出されているという事です
マコ:
2011年度はそのあたりのサブドレンが、ま、汚れておりまして、
あちこちからいろんなものが検出されているのですが、
2012年度からは焼却工作建屋のNo125でしたっけ、の、サブドレンのみセシウムが検出されているんですね。
なので、今回のポンプの誤移送で水質分析結果に変異はないとあるのですが、
「常に汚れている」という印象ですので、
これは、ここだけ常に汚染されているというのはどういうふうに評価されているんでしょう?
尾野:
おっしゃっているのはちょっとセシウムのようでございますけど、
今具体的にデータを持って過去からの動きなどを見ているわけではないですから、
あのー、的確にお応えするのは難しいと思いますけど、
まずですね、セシウムというのは地中での移行は非常にしにくいものでございます。
それから、今回誤送しちゃっているという事で問題が生じている水というのは、
えー、サリ―・キュリオンを通った水でございますから、
ベータに対して、セシウムの割合が非常に小さいという様なものでございます。
全体として、ベータリッチの水でございますし、
ベータの主因でありますストロンチウムのほうがセシウムよりも地中での流動性というか、
移行速度というのが早い訳でございますから、
そういう事から考えて、時に不思議ではないかと考えております。
マコ:
もちろん存じているんですが、このサブドレンピットの核種の分析は、
トリチウムやストロンチウムの値も出ていたらいいのですが、
セシウムのみしかないんですね。
なのでセシウムのみ。
ヨウ素とセシウムのみの評価しかできませんので、
ベータがどれくらい含まれているのかというのを、私も大変知りたいところなのですが、
焼却工作建屋のサブドレンの水は測定されておられませんので、その評価は出来ません。
しかしセシウムだけ、なのですが、全て他はNDになっているにもかかわらず、
ずーっと検出され続けているという事で、
今日の資料にも出ているのですが、長期的なトレンドを見ると、
「焼却工作建屋の誤移送は昨年11月ごろからあった可能性もある」という事が出ておりますので、
焼却工作建屋のサブドレンの汚染がいつからなのか?
そしてどのような評価なのか?というのは、
2011年5月26日からずっと測っておられますので、
なんらか、汚染からの評価はされておられないのでしょうか?
尾野:
えー、そうですね、まだそういった評価までしてございませんけれども、
我々として現状の状況で二つ確認しなきゃいけない、評価していかなければいけないと思っているのは、
まず、「今回の事というのがなぜ生じているのか」という事が一つです。
それからもうひとつが、今回焼却工作建屋の方に、ま、意図せず送ってしまった訳でございますが、
「それが建屋外に影響を与えていないという事を確認していく」ということ。
このふたつが、大事かというふうに思ってございます。
で、そうしたことから言うと、建屋外への影響という事でいうと、
まず一義的にはサブドレンの水位をしっかりと見ていくという事が大事で、
サブドレンの水位と建屋内の関係という事でいうと、
周辺のサブドレンの水位が非常に高い状態でございますから、
中から外へというよりは外から中へという事が支配要因でございますから、
外部への影響はないだろうと考えていいと思っています。
マコ:
その水位の事なんですけれども、
誤移送がポンプが焼却工作建屋に移送しているものと、
プロセス建屋に戻しているものと両方ありますので、
そんなに大きな水位の変動がみられるのかどうか?というのが疑問1点と、
建屋内に影響があるかどうか?
これがまぁ、大きな点ですが、
焼却工作建屋のサブドレンのストロンチウムとベータは測っておられるんですか?
尾野:今ちょっと把握してございませんけど、いずれにしても
マコ:
れがなければ環境中に影響がないか、というのは分からないですよね。
おっしゃった通り、ベータリッチな水ですので。
焼却工作建屋のサブドレンのベータやトリチウムの変動がどうなのか?
という結果がなければ何の評価も出来ないと思うんですが。
尾野:
えっと、すみません、ちょっとお待ち下さい
これは今日の資料ですか?
18日ですから今日の資料ですね。
えっと、すみません、あのー確認の結果回答させていただきたいと思いますけれども、
あの、いずれにしても、建屋外のあの近辺のサブドレンの推移というのは非常に高いわけでありますから、
内外の関係でいうと、えー、内から外に行くという事は、考え難く、
外から内に入る方向だという事ですから、外部への影響はないと考えてもいいと思っています。
御指摘の点については少し確認したうえで回答したいと思います。
マコ:
よろしくお願いいたします。
なぜ焼却建屋のサブドレンが常に汚染されているのか?というのが一点。
そして、ストロンチウム、全ベータなどの評価を以前と比較して
焼却工作建屋のサブドレンNo125はどうなのか?という事2点、どうぞよろしくお願いいたします。
で、配管貫通部もないという事を今日評価監視委員会の方で出ているのですが、
これはOPとこのあたりの断面図を見比べますと、
これは集中●の連絡ダクトとかはこのあたりは貫通していなかったでしたっけ?
焼却工作建屋は。
断面図がなかなか工作建屋が見つからなかったので、
尾野:
私自身で確認している訳ではないですが、
図面等を確認したうえでという確認結果でございますから、
その通りかと思っております。
マコ:
プロセス建屋サイドバンカ建屋などの断面図は出ているのですが、
そうなると、配管貫通部は焼却工作建屋のOPとかかってくるんですね。
配管部があるんですが、プロセス建屋などは止水工事を早くにしてあるので、
ま、大丈夫だという事が書かれていまして、
ですので、焼却工作建屋の止水工事がなされているのかどうか?
配管貫通部などのもし断面図があればお示しいただければとおもいます。
よろしくおねがいします。
で、90名事情徴収されたという事ですが、
これは東京電力の社員の方々も含まれるんでしょうか?
尾野:ちょっと個別の内容についてはお答えしかねるかと思います。
マコ:これはご回答できないという事ですね。
尾野:はい。
地下水バイパスに関しての会見の文字起こしはこちらです↓(IWJの動画もここにあります)
<福一地下水バイパス>
揚水井No12のトリチウム放出限度超の汚染1600ベクレル/Lが他の地下水とごちゃまぜに!
これ、インチキだから。(4/18東京電力記者会見文字こし)
私個人の感想
何故か東京電力の会見は書き出していると、どんどん背筋が寒くなる。
東電の管理能力がもうとてもじゃないけど福島第一原発の事故に追い付いていけないという事が
あからさまに露出してくる。
元々、一企業がどうにかできるような事故ではないという事は、誰もが分かっているはずだけど、
現実を直視することがあまりに恐ろし過ぎて、
こんなふうにだらだらと、対処的な対策だけで時を費やして
根本的な解決は一切なく、
将来を見据えた展望も一切なく、
「こうなったからこうやろう」
「こんなになっちゃったから今度はどうする」的な後手後手の対処しかできていない結果、
とうとう日本人の作業員も少なくなり、
「サイン交換」(言葉が通じないっていう事だと思うけど、)が出来なくなる状態にまでなってきている。
3年前に小出先生がおっしゃっていた、
あの時から遮水壁の工事を始めていたなら、もうそろそろ完成する頃かもしれない。
書き出しながらそんな事がふっと頭をよぎる。
先を見据えた対策を全く取っていないから、
あっちから漏れたから、水を回収して、汚染を測ってと、
やらなくても良かったかもしれない仕事がどんどん増えているようにも見える。
無駄に作業員の方々の被ばくを増やしているとしか思えない。
本当にひどい。
作業している人にとっては、命がかかっている仕事なんだから
余計な仕事は出来るだけしなくていいように、意味のある作業ができるようにしてほしかった。
なんかもう、このままだったら破滅に向かって突き進んでいるとしか感じられない。
できるだけ、福島第一原子力発電所から遠いところへ避難するという事は、
現在の被ばくを考える意味だけではなく、これからの事を考えるととても大切なことに私は思える。
帰還するなんて、とんでもないことだと思う。
このままのやり方を続けていれば、
福島から日本は壊れ、太平洋の海も壊れ、大規模な汚染を撒き散らし、生態系も壊れてしまう…。
東京電力の記者会見って、やっぱり国民みんながそのまま丸ごと見るべきだな。
続きを読むにアルプス漏えい事故の資料↓続きを読む
汚れた井戸は封鎖するべきと思いますが・・・
地下水バイパス計画 検査1回目の放射性物質濃度、基準値未満
(福島14/04/19)
FNNLocal 2014/04/18
福島第1原発の地下水バイパス計画で、東京電力は、
1回目にくみ上げた地下水の放射性物質の濃度が、放水基準を下回ったことを明らかにした。
地下水バイパス計画は、山側から流れ込む地下水を汚染される前にくみ上げて、海に排水する、汚染水対策の柱の1つ。
東京電力によると、9日からくみ上げた地下水610トンを簡易検査したところ、
トリチウムは、1リットルあたり1,500ベクレル(Bq)という放水基準を下回る、250ベクレルだった。
また、セシウムなど、そのほかの放射性物質は検出されなかった。
東京電力は、第3者機関に依頼している詳細な分析結果を待ったうえで、
問題がなければ、早ければ5月上旬にも海へ放水する方針。
ーーー
<福島第一原発>
海へ流す井戸からトリチウムが基準超”1600ベクレル”検出4/17(東電地下水バイパスの説明動画文字起こし)
ー<いろいろ追記>誤魔化しているから騙されないでねー
↑のブログにも書いたけれど、
東京電力は4号機のすぐ山側の井戸から放出基準を超えたトリチウム1600ベクレル/リットルを検出しながらも、
12個の井戸全部混ぜれば放出限度(東電が決めた数字)1500ベクレル/リットルを下回るので海へ流すという。
私の考えとしては、
もともと高めに設定してある1500ベクレル/リットルというトリチウムの基準でさえも超えてしまった、
山側に汚染水の漏れ漏れのタンクがあるNo12の井戸は閉鎖して、
他の1~11のまだ汚れていない地下水と一緒に混ぜて海へ流すべきではないと思っている。
だけど、その事を強く追及する記者はいなかった。
4月18日東京電力の会見から、
地下水バイパスに関する部分を文字起こししました。
4月18日金曜日 東京電力記者会見
Video streaming by Ustream
地下水バイパス
-初めの東電の説明ー
16:12
東京電力尾野:
地下水バイパスの状況という事でございます。
G1-1の方にまず汲みあげて、そして、詳細分析をかけるという事を申し上げていましたが、
詳細分析の前の早くできる日常分析ですね、こちらの方の結果が出ております。
中ほどに示してございますが、
当社が行ったもの、それから第三者機関が行ったものがございますが、
いずれも低いレベルであるという事が分かってございます。
基準を十分満たしているということですが、
いずれにしましても詳細分析の砲を見極めたうえで次の判断をしていきたいと思います。
それから引き続いてG2-1~G2-3というところ、こちらの方に貯蔵を進めて行くという事になるんですが、
先般ご案内の通り、揚水井のNo12.
こちらの方のトリチウム濃度が160(1600)ベクレル/リットルであったということでございまして、
再度、とりあえずこの井戸の取水は行わないで、他の井戸の取水を明日以降行っていくと言う事で考えてございます。
この間にこの井戸の分析などをもう一度行いまして、
仕上がりとして影響がないか、という事を確認していくという予定であります。
ー質疑応答ー
29:18
テレビ朝日松井:
地下水バイパスのNo12の揚水井のトリチウムの値なんですけれども、
先程尾野さん一桁間違った数字をおっしゃったので、
すみません、テレビなので正確なところを教えて下さい。
東電尾野:
あ、そうですか。
言い間違えていましたか、すみません失礼しました。
1600ベクレルかと思います。
松井:これに関してなんですが、今日も採取なさっているという事なんですか?
尾野:
そうですね、改めて採取して、もう一度確認測定などをしたうえで、
次の対応についてはそれをみた上で決めたいと思います。
松井:
この事に関しては我々報道陣もずっと聞き続けている事なんですが、
現実に一つ超えたものが出てきたんですが、
以前には「そういう仮定の話にはお答えできない」という状況だったんですが、
ま、一回の測定ですけれども一応出てきてしまいましたと。
今後の方針としてはNo12を外していくことを検討するのか、
あるいは1~12までを全部混ぜることによって「まだこの数字よりは低いので」という考え方でいくのか、
そのあたり、今の段階で言える事があったら教えて下さい。
尾野:
はい、あのー我々としては、まず、
ま、今回初めての事でもありますから良く調べている訳でもありますが、
基本的な考え方として、超えているこのデータに関しましては良く確認したうえで、
それをそのまま運用した状態で、最終的には貯留タンクでの評価という事が基準になってまいりますから、
それに影響を与えるかどうかという事を見極めて、判断をしたいと思います。
松井:
わかりました。
じゃあ、最終的に出すのは貯留タンクから出すので「貯留タンクの濃度で決める」と
尾野:はい!そうです。
41:22
共同通信国分:
地下水バイパスの件ですが、先程No12のトリチウム濃度について、
貯留タンクで考えるという事でしたけれども、
今後も前回と同じくらい、僅かに超えてくるぐらいの値であればくみ上げを続けるという事でいいんでしょうか?
尾野:
あの、そうですね、ある程度見通し評価等がしっかりと出来ていればそれに応じてという事でありますが、
まだ、その先の事まで今申し上げてもしょうがないかと思っています。
共同通信:
おそらく12本あるうちの1本なんで、貯留タンクの方で合わされば下回ると思うんですが、
ま、ある程度サンプリングを重ねた上で決める。
それまではしばらくはこのNo12の井戸については汲みあげはおいておこくと?
尾野:
えっと、今回ですと、ちょうど全て動いていないタイミングでたまたま確認されているという事もあるんですけど、
いったんちょっと立ち止まって考えてございますが、
たぶんNo12については、あす以降動かしていくというのでありますけど、
ま、あのー、当該の井戸についてはもう一度測定をして、
さらに測定の数と角度を上げた上で、えー、全体に影響を与えないか。と、いう事を見極めるという事をしたうえで、
えー、戦列に入れるという考えです。
あ、ごめんなさい、他のタンクはすでに今日動いていますね、はい。
共同通信:1本の井戸の許容濃度みたいなものを
尾野:そういう考え方をとっている訳ではないです。
共同通信:
考え方としてなんですが、
一つは基準を超えてくる濃度があったとしても、
「薄めて濃度が下がれば排出できる」という考えに立っている訳じゃないですか。
尾野:
えっと、そういう考え方という事ではなくて、
あくまで、貯留タンクに溜めた状態でどうであるか?という事を基準として定めましたから、
そちらに照らすという考え方です。
共同通信:
今のところ1600ベクレルという値については、
全体に影響を与えるほどの値ではないというふうにお考えでしょうか?
尾野:
あの、ま、最終的に今改めてとっているものを含めて評価をしますけれど、
「1600という値が全体に与える影響が大きいと予想されますか」というと、決してそういう事はないと思います。
共同通信:
今日もサンプリングのために水を採っているというお話ですけれども、
結果が出るのはこの土日の間になりますか?
尾野:
え、ちょっとそこまではわかりませんけれど、
ま、あのー、来週以降、あの~、週明け以降決めて行くかと思います。
ーーー
結局東電としては1個の井戸から基準越えの汚染が出てもどうってことないよ。
G1というタンクに12カ所の井戸水をまぜこぜに入れちゃうから、絶対に基準値以下になるのさ。
だから海へ堂々と捨てちゃうんだよ
っていうことです。
なぜ、No12の井戸からの汲み上げを中止しないのか!?
何度も言うが、
太平洋は福島の漁連だけのものじゃない。
太平洋は東京電力のものでもない。
そして、日本だけのものでもない。
勝手にそして安易に海をジャブジャブ汚すな!
この日の記者会見地下水バイパス以外の質疑応答文字起こし↓
<福一アルプス>
もうムリ!東京電力には作業員を監督指導する能力は無い(4/18東京電力記者会見文字起こし)
東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に係る
個人線量の特性に関する調査
独立行政法人 放射線医学総合研究所 平成26年4月18日
避難された住民の方々の帰還後に想定される個人被ばく線量の把握に資するため、
内閣府原子力被災者生活支援チームからの依頼に基づき
平成25年8月から(独)放射線医学総合研究所と(独)日本原子力研究開発機構は共同で、
避難指示解除準備区域および居住制限区域内の代表的な生活場所において、
1)空間線量と個人線量の関係を実測・実験的に明らかにするとともに、
2)帰還後を想定した代表的な生活パターンにおける個人線量レベルの推定を試みました。
なお、本調査において、
生活場所における個人線量計を用いた実測及び空間線量と個人線量の関係の評価は両機関で行いました。
その他、(独)放射線医学総合研究所は帰還後想定される社会生活パターンにおける個人線量の推定を、
(独)日本原子力研究開発機構は個人線量計の特性の調査をそれぞれ担当しています。
関連情報
「避難指示区域及び避難指示が解除された区域における放射線量について」
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/radioactivity/index.html
概要版[PDF 1.4MB]
報告書(不定期刊行物)[PDF 3.5MB]
帰還住民の被ばく量 職業ごとに推計公表
NHK 4月18日 19時25分
原発事故で避難している福島県内の住民の帰還に向け、
内閣府は、避難指示が一部で解除された田村市など3つの市と村について、
住民の被ばく量を職業ごとに30のケースに分けて推定しました。
いずれも避難解除の要件とされている年間20ミリシーベルトは下回りましたが、
ほとんどのケースで政府が長期的な目標としている年間1ミリシーベルトを上回りました。

内閣府の原子力被災者生活支援チームは、研究機関に依頼し、
原発事故で避難している福島県内の住民の帰還に向け、
今月避難指示が解除された田村市都路地区のほか川内村と飯舘村について、
住民の被ばく量を職業や生活パターンごとに推定した値を公表しました。

調査は、3つの市と村の住宅や学校、山林などで放射線量を測定したうえで、
住民が生活した場合の年間の被ばく量を30のケースで推定しました。

その結果、最も高かったのが、いずれの市と村でも山林で働く林業で、
飯舘村で17ミリシーベルト、川内村で5.5ミリシーベルト、田村市都路地区で2.3ミリシーベルトでした。
一方、建物で過ごす時間が長い教職員の場合、
飯舘村で11.2ミリシーベルト、川内村で1.8ミリシーベルト、田村市都路地区で0.7ミリシーベルト
となりました。

30のケースではいずれも、避難解除の要件とされている年間20ミリシーベルトは下回りましたが、
このうち25のケースで、政府が長期的な目標としている年間1ミリシーベルトを上回りました。
内閣府は、より実態に近い推計ができるよう、今後データを拡充していくことが課題だとしています。
長期目標は年間1ミリシーベルト
政府は、福島県内の避難指示を解除する要件の1つとして、
年間の被ばく量が20ミリシーベルトを下回ることとしています。
国際団体のICRP=国際放射線防護委員会は、
避難などの対策を取る際にそれ以下に抑えるべきだとする年間の被ばく線量の目安を、
20ミリシーベルトから100ミリシーベルトとしています。
100ミリシ-ベルトは生涯で浴びると、がんで死亡するリスクが0.5%上昇するとされている値です。
政府は解除する要件として、20ミリシーベルトから100ミリシーベルトの間で最も厳しい値として、
20ミリシーベルトを採用したとしています。
ただICRPは、長期的には年間の被ばく線量の目標を、
20ミリシーベルトから、通常一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる1ミリシーベルトの間の、
できるだけ低い値に設定するべきだとしています。
政府は、長期的な目標として、除染などによって被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下に下げるとしています。
住民の帰還開始後に公表
今回の公表について、今月避難指示が解除された福島県田村市都路地区の住民からは、
不満の声や国への対応を求める声が相次ぎました。
田村市都路地区の避難指示の解除を巡っては、当初、政府と市が去年11月の解除を提案しましたが、
住民の間に放射線量への不安が根強くあったために延期され、
今月1日の解除が決定するまで、住民側と政府などとの間で繰り返し話し合いが持たれた経緯があります。



解除された後も田村市船引地区にある仮設住宅に残っている住民のうち、農家の吉田一男さん(67)は
「こうしたデータは、解除するかしないのか、議論を行っているときに提示すべきだ」と話していました。
また、すでに都路地区の自宅に戻っているシイタケ栽培など林業を営む坪井哲蔵さん(65)は、
「この時期の発表には、だまされたのではないか、という印象を持つ。
林業で生計を立ててきた私としては戻っても仕事がない状態なので、
国にはもっと山林の除染に積極的に取り組んでほしい」と話していました。

公表が解除に間に合わなかったことについて、茂木経済産業大臣は、閣議のあとの会見で
「情報提供が遅れたという印象を受ける方がいて、ご心配をかけたことについては申し訳ないと思っている」
としたうえで、
「政府としてはこれまでもできるかぎり迅速かつ丁寧に住民の方々に情報提供を行ってきたところで、
今後もしっかりと対応したい」と述べました。
また、内閣府は
「間に合えばよかったが、今回の結果は推定の方法を作るのが目的で、解除に向けて必要なデータは公表している」
と説明しています。
茂木経済産業大臣
「自分のお尻は自分でとにかく拭きなさいよということで自民党に政権が戻ってきたんだと思うんですよね」
美輪明宏さん12/28(書き出し)
美輪:
潔さなんですよ。
まず、言い逃れだとかね、詭弁で人のせいにばかりしていて、
民主党のせい、あれのせい、
民主党がつくったわけじゃないじゃないですか、原発なんて。
茂木:いや、国の政策としてやってきましたから、そのときわれわれは
美輪:潔さをね、一番求めてるんですよ、国民は。
茂木:
ですから我々は、そのなんていうか、今度の規制委員会を作る時もですね、
今までとは全く違う、その民主党が出したのよりもさらに厳しい規制
美輪:
いや、だからね、
民主党、民主党ってね、全部民主党のせいにしようとしてるじゃない。
茂木:してません
美輪:それが、こ狡くてね、
茂木:してませんよ。
美輪:本当に卑怯未練ですよ。
茂木:ニッコリ
美輪:「全部自分たちが悪うございました」と一言えばいいんですよ、そう。
茂木:(にっこり笑って頷いてまだニッコリ顔を崩さず)
寺島:茂木さんどうもありがとうございました。
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648
脱原発活動のリーダー達
脱原発とかいろんな環境問題の団体の取材もさせてもらったんですけど、
ヨーロッパでものすごい大きい銀行の銀行員が、脱原発活動をしているの団体のリーダーだったり、
すごく、お金を稼いでいい仕事についている人たちが、リーダーになっていたりして面白かったですね。
ケン:会社にばれたら…みたいな、そういう事は関係ないみたいね。

マコ:
またね、ビックリするくらいのイベントをコーディネートしていただいて、
これ面白いんですけど、脱原発の活動をしているリーダー達を20人ぐらい集めた、
ケン:もっといたよ
マコ:
30人ぐらいいてた?の、座談会の取材をしたんです。
私のためにみんなを集めて、ドイツの脱原発の活動、市民活動がどうなっているか現状を取材しよう、
という指示が出まして、
どうも日本の脱原発の団体は、こう…、分断があったり、だんだん弱くなっていったりしている様だから、
「それをどうやって乗り越えたか聞け」みたいなね、そういう指示だったんですよね。
みんな一言ずつ「自分はこういう団体でこういう事をしていてこうです」みたいなことを、
でも沢山人数がいるので時間切れになっちゃったんですけど、
すごく面白かったのがこの中に、緑の党ってあるじゃないですか、
緑の党の方がいらっしゃるんですよね、あと、緑の党の党員の方。
私はここですごく面白いなと思ったのが、この人が政党「左」の人がって、
政党「左」ってすごくストレートな名前だなって。
で、政党「左」の人と緑の党の人、みんないろいろ社会党系指示の人とかいろんな、いろんな政党の方がいて、
自己紹介をしながら、この人の自己紹介の時にさっきのジョンレノンみたいな人が、
「それは違う、お前違うぞ!」みたいなね、
この人、ジョンレノンみたいな人が突然キレたりして、

いろんな団体があるけど、やっぱり意見の相違はあるんだなと思って、
ケン:相違があってもちゃんと言い合うんだよね。
マコ:
言い合う。
喧嘩になるような感じだったんだけど「お前それ間違っている」って。
でも、なんていうか、意見が違っていて当たり前で、
でも脱原発をいつにするか、どういう考え方でいくかについて、
多分ここにいるメンバーはみんなバラバラだと思う。
でも一緒に、「この日に脱原発のデモをしよう」
「じゃあ、参加しよう」ということに、それは参加しない理由にならないから。
同じ、全く意見が同じ人なんていないのが当たり前なんだから、
「でも原発は無くしたほうがいいよね」という事で、
それは共通の結果、共通の願い、最終的に同じだったら、
「細かいところが違っていても時々一緒に動くというのは何の問題もないよ」とおっしゃる方が多かったんですよ。
うん、面白かった。
何かみんな「お前も頑張れ」みたいな感じで、
「原発反対」ってドイツ語で書いてあるんだろうなと思う様なジャンバーをくださるんですけれど、ありがたくて。
この人はグリンピースの人ですね、
何か本当にいろんな方がいらして、おもしろかった。
で、何人かの方がおっしゃってたんですけど、
「ドイツも昔からこうだった訳じゃない」と。
昔は我々も引っ張り合ったり割れていったり、すごく喧嘩をしたり弱体化していったこともある。
「だから日本も、もうちょい経ったら成熟するんじゃないか」とおっしゃる方もいました。
30年我々は、そういうふうな細かいところが違っていてもいいじゃないかみたいになるまでにかかったから、
日本も30年後にはなんかちょっと頑張ったらなるんじゃない?今は無理じゃない
みたいなことも言われましたけれど、
「30年は長いなぁ」と思ったんですけど。
ホロコースト(大量虐殺)
で、ドイツの方々のすごく面白いなと思ったことの一つに、
これはベルリンのホロコーストの森なんですね。

ナチスの大虐殺を反省するためのモニュメントが沢山あって、私はその事にもすごく驚きました。
で、昔に作られた訳じゃなくて、これは2005年に作られたんですって。

これはすごく大きい石なんですけれど、全てサイズが違っていて、
ベルリンのすごく環境のいいところに作られていて、少しずつ傾いて、微妙に傾いているんですよ。

これは、大虐殺の時に亡くなった方々はただの数字じゃなくて、
一人一人全く違う人で、別々の人生があったけれど、
それをもう本当に、急に悲惨に奪ってしまったという事を表すモニュメントで、
案内して下さった方に、ドイツに住んでいるジャーナリストの方なんですけど、
面白いなと思ったのは、
ドイツがもう一度、第二次世界大戦のあともう一度力を持ってもいい、
という事を周りの国々に分かってもらうために、ナチスのホロコーストをものすごく反省している。
今も思っているという事をアピールし続けるという政策をとっているんですって。
だから政策でモニュメントをたくさん作っているというのが、
「あ、そういう事だったんですね」って聞いてきました。
で、先程の方々を大虐殺したモニュメントで、
これは同性愛者の方々、

ケン:ちょっと離れた所にね。
マコ:
そう。
ゲイの方々、レズビアンの方々も虐殺したので、
その方々に対するモニュメントなんですね。
一番最初にゲイの人達が入って、芸だけじゃないレズビアンの人達も殺されたじゃないかという事で入って、
今
ケン:これ、のぞき窓があって、その中を覗くと映像が流れているんですよね。
マコ:
男性同士、女性同士がすごく仲好くキスしているのを白い目で見られているというのが延々続いている。
で、そこのちょっと歩いたところに、ジプシーとかロマの方々もすごく大虐殺されたので、
その方々に対するモニュメントですね。

ケン:これは国会議事堂の裏。
マコ:
国会議事堂の裏という、こんなにいい場所でね。
ここの石畳に時々こうやって名前が書いてあるんですけど、
これが収容所の名前だそうです。
ケン:すごい数があったよね。

マコ:
それでこれが国会議事堂のすぐ前にあるモニュメントなんですけど、
国会議事堂のわざとまん前に作ったそうなんですけどね。

これはここの上に名前が書いてあるんですよ。
名前と生まれた年と亡くなった年
これがなにかというと、当時のナチスの政権に反対して殺害された政治家の方々のモニュメントだそうです。
「その政治はいかん」と言って粛清された方のモニュメントだということで、
本当にここが国会議事堂で、ここにあるんですけど、

わざと議事堂の近くに作っているという事を聞きました。
なので、今も進行中のプロジェクト。
今やっておられるのは「つまずきの石」というので、
ある日突然ユダヤの人達が連れ出されて、着の身着のまま連れて行かれて、それで殺されてしまうという事だったので、
どこに住んでいらっしゃったのか?というのを調べて、
そのお家の近くの縁石とかに、石にそのお名前と生まれた年と亡くなった年を刻んでいるんですね。
で、もう、町のあちこちにそれがあると。
通りすがりの時に、あ、ここにもあった。
ここにもナチスに殺されたユダヤの方が住んでいたんだなという事が、普通に街中で分かるように、
そういうふうなものを増やしていっているというのも聞きました。
それを「つまずきの石」っていうふうに呼んでいるんですって。
だから、現在進行形で、こういうモニュメントをたくさん作り続けているという事に驚きましたね。
だからもうね、ナチスとかヒットラーとかって、ものすごくタブーで、
批判する意味でもテレビで言ったり、舞台で言ったりすると、
すごい罰金とか罰則がすごいんですって。
だからね、講演の時に学生からも質問があったんですけど、ぶら下がりの時にね。
罰則があるから手を上げて質問しなかったんだろうなと思うんだけど、
「日本の副総理が『ナチスのように憲法を変える』とか言ってますよね」とか聞かれて、
麻生さんの件ね。
それは本当に彼等にとって、ものすごい衝撃で、
「そしてその人が今も政治家を辞めていないというのは、もうあり得ない」というふうに言われました。
だから、なんで日本の人達は怒っていないんですか?という疑問を沢山持っている人がいて、
それで驚いた。
ねぇ、なんか、あの…すごい思いましたね。
ここまで来るのに30年かかったという事をよく言われるんですけどね。
ドイツの話もすごい駆け足でしましたけれど、
だからもう本当に私たちは、「知識と怒りがまだまだ足りんな」ということがわかった、
ドイツとベラルーシでしたね。
ケン:そうですね。
続きを読む
放出基準が1,500ベクレル/リットル
4月15日採取した井戸水から1,600ベクレル/リットルのトリチウム
高めに設定していた放出基準を簡単に超えてしまいました!
2014年4月17日
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果

井戸の位置など詳しくはこちらのブログに書いてあります↓
<福島第一原発>海へ流す井戸からトリチウムが基準ギリギリ1300ベクレル検出4/10
~東京電力記者会見4/9文字起こし他資料


過去3月25日以前3週間の井戸水が1200ベクレル/リットル
前回は4月8日採取分の井戸水1300ベクレル/リットル
1週間後の15日採取分が1600ベクレル/リットル
確実にトリチウムの濃度が高くなってきています。
汲みだした井戸水をこのままタンクにためておくこともできないからと、薄めて海へ出すのでしょうか?
漁連はそれでもいいのでしょうか?
東京電力の動画
汚染水への取り組み~地下水バイパス~
福島第一原子力発電所に於いて、東京電力と協力企業で実施している汚染水へのいくつかの取り組みのうち、
地下水バイパスについて紹介します。
放射性物質を含んだ汚染水をめぐる問題には3つの側面があります。
一つ目、地下水との闘いです。
これは自然との闘いの側面が大きいといえます。
二つ目、汚染水が発電所港湾内へ流出している事です。
影響は港湾内にとどまっており、港湾外での濃度は影響のないレベルで安定を保っています。
三つ目、タンクに溜めている水が漏えいした事です。
これらは当社の体制や個々の手法に問題点があったことから、解決に向け改善策を実施中です。
この写真からもわかるように、福島第一原子力発電所は海に近い丘のふもとに位置しています。
降った雨は地中に浸透して地下水となります。
「発電所の建屋の地下を流れる地下水も元々は雨である」という見解が、
国が設置した専門家委員会からも出されています。
通常の発電所であれば、地下水自体が問題になる事はありませんが、
福島第一原子力発電所では平成23年3月11日の事故により、建屋が損傷し、
内部の核燃料と接触したり発電所内の他の汚染源と接触したりすることで、
地下水が汚染されている可能性があります。
現在のところ、毎日400トンほどの地下水などが発電所建屋内に流れ込み汚染されています。
汚染水は発電所内に溜めなければならないことから
汚染水の浄化と管理の対策はますます重要になっています。
ですのですくなくてもそうした水の一部が建屋に流れ込む事を防げれば、
現場の負担も減り大きな助けになります。
国との検討により、汚染水への対応として汚染源を取り除く、汚染源に近づけない、汚染水を漏らさない。
という、三つの大きな方針に基づくいくつかの対策を実施中、または、準備中です。
具体的には、汚染水を閉じ込め海へ漏らさない対策である海側遮水壁の設置。
また、汚染源に近づけず汚染水を閉じ込め漏らさない対策である、凍土方式による陸側遮水壁の設置などがあります。
今回紹介する地下水バイパスとは、地下水が発電所内で汚染源に触れる前にくみ上げる仕組みの事で、
汚染源に近づけない対策となります。
このアニメーションのように、発電所建屋の山側から流れてくる地下水を、建屋に入る手前でくみ上げて、
汚染されていない状態のまま海へ流します。
この地下水バイパスの稼働により、効果として、
建屋に流れ込む地下水の量が減少することを期待しています。
くみ上げた地下水は排水する前に汚染されていないかを確認します。
この時の基準値は法令上の濃度限度やWHO世界保健機関の飲料水の水質基準よりも低い値です。
放射性物質の濃度が運用目標未満であることを確認できた場合は、
海へ排出する運用となっています。
地下水バイパスから放射性物質検出
NHK 4月17日 19時38分
東京電力福島第一原子力発電所で、地下水を山側でくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」の井戸の1つから、放出する際の目標の値を超える放射性物質が検出され、東京電力はこの井戸の水を18日、再び分析することにしています。
福島第一原発では、山側から建屋に流れ込む地下水の影響で、汚染水が1日400トンのペースで増えていて、国や東京電力は汚染水の増加を抑える対策として建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」を実施することにしています。
今月9日からは建屋の山側にある12の井戸で水のくみ上げが始まりました。
東京電力によりますと、このうち最も南側にある井戸で15日に採取した水から1リットル当たり1600ベクレルと、これまでで最も高い濃度のトリチウムが検出されました。
地下水バイパスでは放出用の水は複数の井戸でくみ上げた水を専用のタンクに集めた段階で、放射性物質の濃度を測定し、海に放出するかどうか判断することにしています。
その際、東京電力は国の海への放出基準より低く定めた目標の値を下回っていた場合に海に放出することにしていて、トリチウムの目標の値は国の基準の40分の1に当たる1リットル当たり1500ベクレルとされています。
東京電力は、今回、最大値が検出された井戸の水を18日に再び分析し、ほかの11の井戸の水と共にタンクに集めた場合、目標の値を上回るかどうか調べることにしています。
12の井戸全部混ぜて分析し直します!
福島第1原発 県、個別の井戸運用の明確な基準示すよう要請
(14/04/18)FNNLocal
福島第1原発の地下水バイパス計画について、
福島県は個別の井戸の運用についても、明確な基準を示すよう、あらためて求めた。
福島第1原発で始まった地下水バイパス計画で、
1つの井戸の水から海への放水基準を超える、1リットルあたり、1,600ベクレル(Bq)のトリチウムが検出された。
東京電力は、全ての井戸の水を混ぜてから分析を行い、基準を上回らなければ放水するとしていて、
個別の井戸の水が基準を超えても、問題はないとしている。
しかし、基準を超えた井戸については、18日からのくみ上げを休止していて、
福島県は、個別の井戸の水が基準を超えた場合の対応について、明確な基準を示すよう、
17日、東京電力にあらためて求めた。
★誤魔化しているから騙されないで!
全部混ぜたら基準以下になりました!
混ぜちゃえば1600ベクレル/Lも250ベクレル/Lでーす!!
2014年4月18日
福島第一原子力発電所 地下水バイパスの現状について

Gr1-1タンクへの貯留
4月9~14日にかけて、くみ上げ貯留した水(Gr1-1)について、
現在、当社および第三者機関による詳細分析を実施中。
また、一時貯留タンクGr1-1内の水について、
「運用目標を満たしているか」の分析(運用目標分析)を行った結果、本日(4月18日)、
当社および第三者機関の分析ともに運用目標未満であることを確認。

週1回の定例モニタリング(4月15日採取)において、
地下水バイパス揚水井No.12のトリチウム値が「1,600 Bq/L」検出。
本日(4月18日)再度、揚水井No.12の地下水を採取。
一時貯留タンクの水質にどの程度影響を与えるかを評価し、
「運用目標値を超えるような影響がない」との評価が得られれば、当該揚水井からのくみ上げを再開する予定。
揚水井No.1~11について、本日(4月18日)11時59分~12時23分にかけて順次くみ上げを再開し、
一時貯留タンク(Gr2-1~2)に貯留中。
2014年4月18日
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果

*第三者機関:日本分析センター
*NDは検出限界値未満を表し、( )内に検出限界値を示す。
※1 東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則に定める告示濃度限度
(別表第2第六欄:周辺監視区域外の水中の濃度限度[本表では、Bq/cm3の表記をBq/Lに換算した値を記載])
※2 セシウム134,セシウム
137の検出限界値「1Bq/L未満」を確認する測定にて検出されないこと(天然核種を除く)。
ーーー
一応No12の井戸から1600ベクレル出た時事は書き込みながら、
No1~No11の井戸の水と一緒にG1というタンクに入れかき混ぜ、
日本分析センターという第三者機関にも分析してもらった結果、
東電は250ベクレルだったが、第三者機関は240ベクレル。
排出基準の1500ベクレルよりも下回ったから海へ流します。
No12の井戸からの汲み上げは今日は行わなかったけれど、
今後もNo1~11までの水と混ぜて1500ベクレルを超えなければ、また汲み上げを開始して海へ出します。
という事を東京電力は堂々と言っているんだと、私は思います。
<福一地下水バイパス>
揚水井No12のトリチウム放出限度超の汚染1600ベクレル/Lが他の地下水とごちゃまぜに!
これ、インチキだから。(4/18東京電力記者会見文字こし)
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648

あとドイツに行っておもしろかったのは、
プロテスタント教会の方に呼んでいただいて、
ものすごいいろんな講演会をセットしていただいていたんですね。
それで、学校であったりとか、いろんな教会であったりとか、教会に限らずいろんな地域に呼んでいただいて、
今の福島の日本の現状を話して原発事故の現状の話をして、という事を言われて、
で、最後に質疑応答の時間がとってあったんですけど、
もう、質問が終わらないんですよね。
ケン:終わらない
マコ:
学生もドイツの人達も、日本人村とか日本人会とかそういうところじゃなくて、
学校5つぐらい回ったんですけど、普通のドイツの地域の人達が通う職業訓練校だったり、進学校だったり、
いろんなところに行ったんですけど、なので別に脱原発の人たちばかりじゃないし、
活動家の人達じゃないしというところでいろいろ話をさせてもらったのが面白かったです。
で、めちゃめちゃ原発事故に関して興味を持っている人が多くて、ドイツの人は。
どこの学校、どこの地域に行っても質問されたのは、
日本の原発事故を受けてドイツでは脱原発、原発を手放す政策に舵を切ったけれども、
なんで日本はまだ原子力を使って、しかも海外に売ろうとしているんですか?って質問されるんですよね。
どこかの高校の学生に質問されたんですけど、
もう冷静にね、
「日本は広島と長崎にもう原爆が落ちて、そして福島でレベル7の事故が3つあって、でも原子力を使うんですか?」
って聞かれて、
「僕にはなんか分裂症みたいに、なんでそんなふうになるのか理解できないんです」と聞かれて、
すごく素朴な疑問として思っている人が多かったんです。
本当に、それはそうですね。

で、私の声がかれているのも、ドイツで1日に1時間半の講演を3回とかやったんで、
「どれだけしゃべり続けたんだ」みたいなね。
終わってからも彼等はすごく質問が多くて、ずーっと囲んで聞かれるんですよ。
すごい、なんでしょう、不思議でしたね。
原発事故の事に限らず特定秘密保護法とか、
ケン:NHKのこともね、
マコ:
「NHKの会長は大丈夫ですか?」って聞かれて(笑)
なんで知ってんの?みたいな。
ドイツは公共放送が沢山あって、地域ごとに公共放送があるんですって。
ドイツは電力会社もいっぱい選べるんですね。
なのでなぜ日本の電力会社、電力会社の団体電事連がそんなに社会や経済界に影響を持っているとか、
メディアに影響力を持っているとか、それがまず理解できないと。
そして公共放送であるNHKが暴走するのも理解できないみたいな感じなんですね。
普通にこうやって囲まれてしゃべっていた時に
「ドイツは電力会社もいっぱいあるし公共放送もいっぱいあるからいいよね」みたいなことを言うと、
ドイツの10代の若者に「まあね、沢山ある方がフェアですよね」みたいな事を言われて、
「一つだけだと偏るじゃないですか。沢山ないと選べないじゃないですか」みたいな事をいわれたので、
なんか、すごく、がっくりきましたね。
なんか、近代化の違いみたいで。
もうね、遠くの国の事にここまで疑問と興味があるのかというか、
「もうみんな日本が好きなだけかしら」って最初は思う位。
ベルリンで講演をさせていただいた時に、ドイツの年配の男性から、
もちろんドイツ語での質問ですよ。
「非常用電源装置は津波で流れたと思いですか?」と聞かれて、
「日本でもそんな質問来ませんよ」みたいなね。
「何で日本は原発を止めないんだ」という質問をもうあっちこっちでされた時に答えていたのが、
もちろん日本の国民すべてが原発を支持している訳じゃないし、反対している人たちも多いと。
「どちらかといえば、おそらく反対している人たちの方が多い」という話をしてたんですね。
それで私がその時によく引き合いとして出したのが、
事故があった平成23年の9月に原子力委員会が原子力政策に対する国民の皆さんからの意見募集結果について
パブリックコメントですね、
その話をよく出していました。

原子力政策のあり方に関する検討でパブリックコメントを募集したんですよね。
でも、

直ちに廃止し、再生可能エネルギーなどに転換すべきが67%
段階的に廃止し、再生可能エネルギー等に転換すべきが31%
つまり足すと「98%が原子力を廃止し、再生エネルギー等に転換すべき」という調査の結果になったんですよね。
で、原子力政策をどうするのか?というパブリックコメントがこういう形で
98%が「即時に、もしくは段階的に原子力を止めて再生可能エネルギーにしましょう」という意見だったけれども、
これを踏まえたうえで今の政府は原子力を使っていくと、原発を再稼働する事に決めたんですと。
で、こういう国民の意見は、エネルギー政策に関しては本当に反映されていないという様な実感を持っています、
という話をしたんですよね。
で、そうすると、職業訓練校だったよね。
すごい穏やかで、ちょっと驚く、この説明を受けて意見が出てきて、
「日本人は何で暴力に訴えないんですか?」と言われたんですよ。
「あれ」と思って、すごく穏やかに質問がきたんですけど、
「ポスターで社会は変わると思うんですか?」と言われて、
すごいなんか、「わー痛いところ突かれたな」と思って、
それでも暴力で変わるとも思いませんけれど、暴力で変えるのが正しいとは思わないんですけど、
私が今回ドイツへいろいろ取材や司会をしたり、発表をしたり、いろいろベラルーシで取材をしたり、
その時によく日本の方々が、
「日本の現状をドイツで話して外圧をかけるように訴えて下さい」みたいな事をよく言われたりとかしたんですけど。
なんか、その気持ちもすごく分かるし、
もう、福島の友人からはいろんなところに直訴したりとか、すごくそれも分かるんですけど、
でも彼に「ポスターで社会が変わると思っているんですか?」と言われた時に
「そりゃそうだ」と思って、
「外圧で訴える」という前に、私たち自身がね、死に物狂いになったかな?というのがすごく思ったんですね。
それは暴力に訴えるという事じゃなくて、なんかその、
そんなに死に物狂いにならないうちに海外の外圧でよろしくみたいなのは、
それは私はなんか、うん、なんか違和感があるんですよね、なんかそう思いました。
だから私もうちょっと頑張ろうと思ったんですけど、
ケン:
やっぱり中で、自分たちが必死になっていたら周りから見ていてもね、
言わなくても外圧がかかってくるかもしれないからね。
マコ:
プロテスタント教会のちょっとハードスケジュールのコーディネートで、
いろいろ取材をさせていただいたんですけど、
3月11日近辺をまたいでいたので、いろんな脱原発のデモも取材に行ったんですよね。
で、すごーいのどかなデモもあり、大規模なものもあり、面白かったんですけど、
本当にいろんなタイプのデモがあって、世界女性デモとかそういうのもいっぱいありました。
ケン:そうですね、あと「犬も殺さないで」っていうね

マコ:
それでこのシュツットガルトのデモに行った時に、通訳をして下さったアライトミコさんという方が、
シュツットガルトのデモに取材に行ったので、
「ドイツってデモが多くて、そして楽しい感じでいいですね、ハイキングみたい、遠足みたい」って言ったんです。
「でもそれはね、力のないデモなんですよ」というお話をされて、
力のないデモは笑ってみていると。
ケン:誰が笑って見ているの?
マコ:
警察だったり。
でも本当に社会を動かすような大きい力を持ったデモは、
武装警察が周りにいて、放水車をかけて、催涙弾を投げて、弾圧はするし、
そしてひどい状態になってもそれはあんまり報道は取り上げないし、
「そんなに日本と変わりませんよ」って言われたんですね。
2010年にシュツットガルトのデモで、大きいデモがあって、
その時に学生の団体に向けて放水車が放水しようとしてたんですけど、
それを年配の男性が間に入って「やめろ」って止めて。
そうすると放水車はそのお爺さんの顔をめがけて放水して、
そうするとその勢いで目が飛び出て失明された方がいるんですよ。
私はこの取材の日にその話を聞いて、
もう、自分が取材をしたりいろいろしなければいけなかったんですけれど、
もうすごいなんかビックリして悔しくて、
何か途中で泣いちゃって、すごい衝撃だったんです。
それで、ドイツもやっぱり、
日本人は「ドイツすごい」とか「ドイツ素敵」とか憧れている人が多いけど、
でもやっぱりひどい政治家も多いし、
政府もひどいし、企業もひどいし、報道もひどいし、警察もひどいと、
よその国の事は声高に報じるけれど、自分の国の事はヒドイ事はそんなに出さないよ、みたいな話を聞いて、
でも、日本とドイツが多分一番違う点は、市民の心だって言われたんですよね。
市民が抗議したり監視したり怒ったりするのは、日本とドイツを比べて
やっぱりドイツの人達の方が良く怒るし良く調べるし、っていうふうな事を聞きましたね。
ケン:はい。
マコ:
だから今回いろいろ取材をしていて、
「知りたがりの怒りんぼうにならなくちゃ」って思ったんですけど、
やっぱり足りないのは、私は「怒りだな」と思いましたね。
ふぇみん新聞2014年4月15日号
今月3月4日、ドイツで「原発事故がもたらす自然界と人体への影響について」の国際会議が開催された。
主催は核戦争防止国際医師会議(IPPNW)・ドイツ支部など。
世界各国の医師や科学者たちが集い、放射能汚染の健康被害について議論する中、
東電記者会見の取材を続けるお笑い芸人、おしどりマコさんも招待を受け参加した。
この会議や現地の様子についておしどりマコさんの寄稿。
今月2月24日から3月15日まで、ドイツとベラルーシに行ってきました。
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)に出席・発表するためと、ドイツとベラルーシの取材をするため。
そして牧師の御好意でいろいろな脱原発のデモ・集会の取材と、各地の教会や学校で講演をしてきました。
活動家だと思われる
IPPNWで一番印象に残ったこと。
何人もの科学者が同じような事を発言していました。
「自分は一科学者、一研究者だが、原子力に都合の悪い事実を出すと活動家のように思われてしまう」
これは私も本当に同感!
私はげhh発事故の取材を続けているだけですが、いつの間にか「脱原発芸人」のように思われてしまっています。
この事がなぜ問題か。
原子力に都合の悪い事実を出す人間を「活動家」として捉えてしまっては、公平な議論が出来ないからです。
日本で取材していたとき逆の現象も感じました。
原子力推進側にも、福島第一原発事故の対応はマズイ、という意見はあるんですね。
しかし、原子力に都合の悪い事実を出す人間を「活動家」ととらえる風潮で、そういう意見が出にくくなる。
これは良くない現象です。
原子力は単なるエネルギーの選択肢の一つ。
イエスかノーかではなく、もっと議論がなされるべきだと思います。
政府の「安全」は無意味
IPPNWでは、様々な研究者の発表がありました。
原子力発電所の周囲5kmに小児白血病のリスクが増えたという研究で知られる
(Kikk Study)のアルフレード・ケルブライン、
放射線生物学者のキース・ペーパーストックは世界保健機関(WHO)で働いていましたが、
突然何の理由もなく2001年にWHOの被ばく影響部門を閉鎖されたと言います。
生物生態学者のティモシー・ムソーはツバメで被ばくの影響を調べています。
ツバメは飲酒も喫煙もせずストレスもないので、
被ばくによる健康影響が出てもその他の要因にされないからいいのだそう!
IPPNWは原発事故だけでなく、劣化ウラン弾や原子力発電所や核実験など、
様々な核の影響に関して調査し、警告を出す医師たちの組織です。
「原子力・核の歴史は、権力、企業、国家にとって都合のいい事実を出し続けており、
その下で住民が虐げられてきている。
国連科学委員会(UNSCEAR)やWHOも、原子力ロビーに屈している事は我々にとって周知である。
日本で原発事故があったが、政府が発表する『安全』など何の意味もないことは、
チェルノブイリ事故を経験した我々ヨーロッパの研究者にとっては当たり前である」
10日間、生活を共にした研究者の方々からたびたびこういう事を言われました。
政治に敏感な若者
そして、衝撃だったのが、学校や教会で講演をしてまわったときの事。
最後の質疑応答コーナーですさまじい量の質問がどこでもきて!
帰る支度をしていても囲まれて、
「公共放送のNHKの会長についてどう思う?」まで聞かれるとは!
「すごいね、ひょっとしてみんなもう支持している政党とかあるの?」と聞いてみると
「僕は社民党に考えが近い」
「緑の党がいい」
「政党『左』を今のところ支持している」などすぐに返ってきて。
「わ、日本では学生の時にどの政党がいいか考えている人はほとんどいないよ」と私が言うと、子どもたちは
「え?じゃ日本は選挙権を持つ年齢になってから、支持政党を考えだすの?それじゃ遅くない?」
…おっしゃる通りでございます…。
どこの学校でも質問されたのが、
「ドイツは日本の原発事故を受けて原発を手放すことに決めたけれど、
なぜ日本は再稼働させて海外に原発を売っているの?」
職業訓練校は学生の年齢層が高いので、ハッキリとこう言う学生もいました。
「日本は長崎と広島に原爆が落ちて、福島でレベル7の原発事故が3件あって、
それでもまだ原子力を使い続けようとするのはなぜ?僕は理解できない」
この質問には毎回こう答えていました。
「日本の国民すべてが原発再稼働に賛成のわけではない。
例えば原子力委員会が2011年に行った原子力政策について民意を調べるパブリックコメントでは、
即時に脱原発、段階的に脱原発の意見は合わせて98%だった」
するとあるギムナジウム(中等教育機関)でこう返されました。
「なぜ暴力に訴えないの?ポスターで原発がなくなったり、世の中が変わると思っているの?」
これには私は唸りました。
暴力に訴える、というのは良いことではないけれど、思うところがあったのです。
ドイツに行っている間、日本の方々から
「日本の惨状をドイツで訴えてきて!外圧で日本を動かして!」という声を沢山いただいて。
気持ちはわかるんだけど、ちょっと納得がいっていなくて。
外圧に訴える、という前に、私たちは、全力で、死にもの狂いで、何かした?
自分たちが全力を尽くす前に、外圧に訴えて、というのは、少し安直でズルい気がしていたのです。
「ポスターで世の中は変わると思っているの?」という学生の質問はそこを突かれた気がしたのです。
知識と怒りを
ドイツで、さまざまなデモの取材もしました。
遠足みたいな気軽で楽しいデモがたくさんあって。
でも「遠足みたいなデモは、何も社会を変えないデモだから」と言われてしまいました。
「本当に社会を変えるような大きい力のあるデモは武装警察が制圧に来るよ。
ケガをする人が沢山出るよ。でもメディアはほとんど報じない」
そして衝撃の話を伺ったのです。
「2010年のシュツットガルトでの大きいデモで、学生たちに放水車が向かっていたので、
老人が間に入ったら、放水車はその老人の顔をめがけて放水をして。
両目が飛びだして流れてしまい、彼は失明してしまった。
その写真が1枚だけ新聞に載って、その後、老人のところに沢山のメディアが取材に来たけれど、
ほとんど掲載される事はなかったんだって。
ドイツも日本と同じ、政治家も企業も警察も報道もひどいことが多いよ。
でもドイツと日本の違うところは市民かな。
ひどい事に対して、講義したり、監視したりする市民は、日本よりは確実に多いと思う」
私たちに足りないのは知識と怒り、という事を改めて感じました。
私は「遠くの誰かが虐げられている事に対して、自分が怒りを持って動く事ができるか」
というのはキーワードだと思います。
この怒りは重要。
知りたがりの怒りんぼうにならなくてはね!
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2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648
56:39~

実は私たち3月15日までドイツとベラルーシに行って来たんですよね。
2月24日から。
IPPNWという核戦争防止国際医師会議というところから、
その国際医師会議に出席するためにドイツとベラルーシへ行って来たんですよ。
で、ヘッセン州のプロテスタント教会というところが私たちを呼んで下さって
ケン:マニアックですよね、本当に。
マコ:
ありがたかったです。これはミンスクですね。
ベラルーシには日本から直行便がなかったので、いったんドイツへ行って、
そこからベラルーシへ行くという行き方をしたんですね。
またね、ベラルーシのビザを取るのが大変でしたよね。
それは置いておいて、これはミンスクでの会議です。
で、ミンスクとゴメリに行って来たんですけど、
私何がビックリしたか?って、ゴメリってものすごく線量が低いんですよ。
ベラルーシ、ミンスクも低かったんですけど、
ハッキリ言ってね、線量計とかかがいがカウンターとかいろいろ持って行ったんで測っていたんですけど、
外のエリアはたいがい0.01マイクロシーベルト/hから0.04マイクロシーベルト/hとかなんですよ。
高くても0.04マイクロシーベルト/hでしたよね。
それがゴメリもなんですね。
ものすごく広いところなので、すごくもう拡散されちゃったのかなとも思ったんですけど、
ものすごい意地になって、ゴメリの苔とかね、溝とかを「これは高い」と思って測ってみるんですけど、
大体低かったですね。普通のところは。
でも不思議だなと思ったのは、ホテルの中とか、こういう屋内の方が線量が高くて、
大体0.09から0.1マイクロシーベルト/hですね。
ベラルーシであちこち測って、一番線量が高かったのは、
ゴメリで止まった時のホテルのベッドの上という、ちょっと憂鬱な…ここが一番高いじゃないみたいな。
それがなんかね。
ケン:不思議でしたね、人がやっぱりネンネするからかな
マコ:で、ミンスクで国際会議があって、それでフランクフルトで国際会議があって、
何かいろいろと、面白い科学者の方に話を聞いたんですけど、
印象的だったのは、いろんな科学者の方やお医者さんがいらっしゃるんですけど、
何人もの方が同じようにおっしゃっていたのは、
自分は一科学者だと、一研究者だと。
でも、原子力に都合の悪い事実を出すと、いつの間にか活動家のように思われてしまう。
でもただ研究しているだけの科学者なんです。
ということをおっしゃっていて、私はそれがすごく印象的でした。
私もね、原発事故とかアスベストとか水俣の取材をしているんですけど、
原発事故の取材をしているだけで、「脱原発芸人」みたいに言われる時もあるので、
脱原発の活動家と思われる時もあるので、
何か「取材しているだけなのにな」って思っちゃうんですね。
例えば戦場カメラマンは別に反戦活動か、平和の活動家ではありませんし、
環境ジャーナリストも環境問題の活動家ではないと思うんですよ。
でも何で原発事故の取材をしているとそういうふうに思われるんだろうと思っていて、
そこはすごいゆがみがあると思うんですよね。
何でか?っていうと、いろんな圧力とかそういうのもあるんでしょうけど、
原子力について都合の悪い事実を出す科学者や研究者の方を、反原発や脱原発の活動家みたいに見てしまう。
それをね、私たちもそういうふうな感覚に陥りがちだと思うんですけど、
そうしてしまう事でフラットな公平な科学的な議論が出来ないと思うんですね。
私は福島第一原発事故の取材も重ねていて、
原発の推進の研究者の方や、原発で働く作業員の方、
今後の原子力を日本で使って欲しいと思っている方々の中にも、
「今回の原発事故の対応はひどい」
「全然科学的じゃない」と思っている方は結構いらっしゃるんですよ。
というのは、現場の作業員の方はもちろん原発がなくなったら困るんですけど、
でも原発事故の対応がひどいという事は、最前線の自分たちが被害者になるので
原子力はずーっと欲しいんだけど原発事故の対応はものすごいひどいお粗末なことになっている、ということは
知ってほしいし、訴えたいですね。
で、原子力の推進派の研究者の方も、
原子力はきちんと使えば今後も使っていいエネルギーだと思っているけど、
「でも科学的な事をここまでゆがめるならば日本は原子力を手放した方がいい」とおっしゃる方もいるし、
つまり何が言いたいかというと、
原子力に都合の悪い事実を出す研究者、そういう人達をイコール脱原発というふうにみるというのは、
ちょっとそれは、私たちはなんか、まずいんじゃないかと思うんですね。
それは原子力ロビーもそうレッテルを貼りたがるし、
そのレッテルに私たちがのってしまう事で、すごくフェアーな議論が出来なくなるとおもうんですよね。
それをIPPNWの会議でいろんな国の科学者の方達と話していて感じました。
ケン:いろんな国の方が言ってはったね。
マコ:
そう。
もとWHOで放射線生物学者をされていた研究者の方とか、

キースペーパーストックです、とってもいい方でした。
イギリスの方で今フィンランドにいらっしゃるんですけど、
WHOの研究所にいたんですけど、「何の理由も説明もなく突然その研究所が閉鎖されて」っていう方なんですね。
本当にIPPNWに出席されている科学者の方は、
如何に原子力ロビーが研究に関していろんな圧力を使ってくるのかというのを鼻から分かっていた事で、
だから日本で原発事故があって、それで政府や国やIAEAやWHOがフェアーな調査やフェアーな情報を出してこないという事は自分たちは遥かに経験済みですみたいな人たちだったんですよ。
「福島の原発事故による日本国民への 直接的な健康リスクあるいは健康被害は無いとみております」UNSCEARレポート10/1ドイツ放送(日本語字幕)
しかし、以前はWHOにも研究部門が設けられていたという。
イギリス人放射線生物学者キースペーパーストック氏は、
以前WHOで放射線リスクについての研究を行っていたが、
部門は理由を告げられることなく2001年に閉鎖されたのである。
ペーパーストック氏はフィンランドへの転勤となり、
現在はそこで研究を続けているという。
彼に話を聞いた。
キースペーパーストック氏:
国際原子力機関IAEAは私の研究結果を喜んではいませんでした。
ただし、ジュネーブ本部のWHOにコントロールはされていませんでした。
私たちの部門は独立していたのです。
WHOは基本的に公表されるものに関して、あまり口出しすることはありませんでした。
しかしそれを快くは思っていなかったと思います。

これはアルフレード・ケルブラインという人ですね。
この方はベラルーシに発つ時の空港で初めてお会いして、
すごいなんかね、初めてドイツ人の人達とパーッって会った時に
「ここは安全のように見えるけれども、ドイツもベラルーシもスリが多いから気を付けて」と言われた直後に
すごく鼻が赤くて陽気な人が「ハロ~♥」みたいに近づいてきていきなりハグされたので、
「ヤバい、これがスリだな」と思ったのが彼だったんですけど、
それでベラルーシに行っている間にすごく仲好くなって、
それでなんか「研究者がものすごく態度悪いんだぞ」みたいな話を延々ね、聞いていて面白かった。
で、彼の研究がおかしいから教えてくれって言ったら、
「お前に教える●はない」とかなんかすごい面白い人だったんですよ。
よくよく聞いてみるとキックスタディという大きい研究調査がありまして、
原子力発電所の周りの子どもたちの白血病のリスクがあがる、
白血病の発症のリスクがあがるという大掛かりな調査で、
そのキックスタディの調査をされたのがこのアルフレード・ケルブラインという方なんですね。

彼は、白血病の専門というより、新生児の死亡率が御専門なんですって。
それで日本で原発事故があって、
そしてその事に関して「新生児の死亡率について誰か論文を書いたか?」と。
「誰か調査をしている人間はいるか?」というのが彼と最初に話した事だったんですけど、
「私が知る限りは、いないと思う」と答えて、
私もかなり論文とか好きで読むんですけど、無いと思いますという話をして、
「やっぱりそうか」と。
彼もすごく探しているんですけど、日本人で書いたのは見た事がないと。
「なぜ日本の研究者は書かないんだ?」と逆に聞かれてしまって、
で、同じ質問を日本から一緒に行っていたお医者さん達にも、
「新生児の死亡率の論文を誰か日本人は書いてないか?」という事をずーっと聞かれていたんですけど、
みんな「多分ないと思う」と。
「確かに研究がしにくいという事実はあるけれども、なぜ日本人は調査しないんだ?」
ということをしきりに言われました。
ケン:「あの人がちょっと取り組んだけど進んでいない」とかね、そういう回答があると思われたんやろね。
マコ:
「どこそこがやろうとしてたけど、無いです」みたいなね。
外には出ていないけどどうなの?みたいなのを聞きたいというようなね。
だから、チェルノブイリがもう核に関する事をいろいろやっているんですね。
劣化ウラン弾とか、核実験とか、そういう事にもいろんな調査をしたり声明を出したりしているんですけど、
とにかく「原子力に都合の悪い事実にはいかに圧力がかかるか」っていうことを、
長年身をもって分かっている人達で。
だから日本で原発事故があって、まぁ、
「ものすごく覚悟を決めておかないと大変だよ」みたいな事をおっしゃる方が多かったですね。
でも、でもね、逆に言えばもともとそういうふうに圧力がかかるという事がはなから分かっているから、
あとはもう守ればいいだけだという様な感じですね。
ーーつづく
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とてもいい番組だと思いました。
報道特集
2014年4月12日放送
原発の長期間停止
海の生態系に劇的変化
金平:
政府が昨日閣議決定したエネルギー基本計画では原発の再稼働の方針が明記されています。
その中でも「最も早く再稼働されるのではないか」と言われているのが鹿児島県の川内原発です。
こうした中で私たちは、各地の原発周辺の海に潜ってみました。
再稼働で注目 川内原発の海は
川内原発

原発の再稼働をめぐって注目が集まる鹿児島県薩摩川内市。
市街地から外れた海岸に川内原子力発電所が建っている。
原子力規制委員会が安全審査を優先的に進めることを決め、再稼働第1号となる可能性が高いとみられている。
その川内原発の南8kmに位置する羽島地区。
数日ぶりに海が穏やかになったこの日も、多くの船が漁に出ず港に泊まったままだった。

羽島の漁師1:ほとんど漁はない。魚が釣れない。
今林記者:釣れない
羽島の漁師:ええ。ほとんどだから出ないですよね、船は。
羽島の漁師2:年々少なくなっていきますよ。まぁ、海藻がないからね、一つは。海藻に左右されるから。

羽島漁協では、沖に設置した定置網の水揚げが20年で数分の1にまで落ち込み、
漁が成り立たず、網が撤去された。
「川内原発の稼働後水揚げが激減した」と漁師が訴えている。
羽島漁協の平石組合長は水揚げが減ったのは「原発から出されるあるもの」が原因ではないかと考えている。

羽島漁協 平石良博組合長:
一番の問題は温排水です。
死んだお湯が出てくるんだから。
生きている水が死んだお湯になって出てくるのと一緒ですからね。

川内原発では、タービンを回して発電する際に使った蒸気を海から引き込んだ海水で冷やしている。
この暖められた海水は温排水として再び海に戻される。
最大で周囲の水温より7℃高い温排水を海に流すことが認められている。
水揚げの減少に悩む羽島漁協などでは独自に水中の調査を行った。
すると、川内原発の南側では北側に比べてより多くの海藻が消えていたことが分かった。
川内原発の放水口は南に向いていて潮の流れからも温排水がより南側に広がっていたためだと考えられている。
原発の南側にある羽島地区では、かつてはひじきなどが海岸を覆い尽くす程生えていた。
しかし「数年前に全滅してしまった」という。
羽島漁協 平石良博組合長:
今ごろだったらですね、藻がふさふさに、もうその辺には浮いてくるぐらい
こんな、これぐらい引き潮のときにはそれぐらい藻が沢山ありよったんですよ。
それがもう全然…
福島第一原発の事故後、川内原発は二基とも停止した。
それから2年半、温排水の大量放出は止まっている。
羽島地区の海の岩場では、今年ある変化が起きていた。
羽島の住民:去年はね、全然見なかったです。今初めて見ましたね。今年初めて来たんですけど、海に。
岩場に生えていた海藻はヒジキ。

まだ小さな固体だが、一度は羽島の海岸から姿を消していたヒジキが新たに根付き始めている。
羽島漁協 平石良博組合長:
ヒジキが生えている事は驚きです。
私だけじゃなくて、見た感じでも地域の人達が海岸に降りて行ったら何度も「滑る」と。
「滑る」という事は、海苔が付いているから滑るとか、転ぶとか、
今まで聞いた事がない言葉ですよね。
「昔に帰っていくのかなぁ」という気がしないでもないですよね。
原発長期停止で海の中は…
玄海原発

原発から温排水が出ている時に海の中はどうなっていたのか?
九州にはもうひとつの原発がある。
佐賀県の玄海原発だ。
近くでダイビングショップを経営する浪口志郎さんは、玄界灘の海に潜り続けて30年になる。
玄海原発前の海に向かった。
唐津マリンスポーツクラブ 浪口志郎さん:5~6年ぶりぐらいになるかなぁ。
今林記者:以前は、こちらはどういう状況だったんですか?冬場。

浪口志郎さん:冬場はね、ここはね、あったかくてね、玄界灘の通常の海よりか2℃~3℃温かかったんですよ。
東日本大震災後に順次停止した玄海原発。
現在2年以上にわたって停止して、温排水の放出が止まるという、全例のない状況となっている。

今林隆史記者:
玄海原発横の海がどうなっているのか?
これから潜って確かめてきます。
佐賀玄海町 2014年2月26日
原発が停止して温排水が止まった今、海はどうなっているのか?
2月末の海に潜ってみた。
今林隆史記者:
現在水深は5m、海水の温度は13℃でしびれるような冷たさを感じます。
あたりを見渡すと、活発に泳ぎまわっている魚はほとんど見られません。
原発が稼働している時は正方形のコンクリートのブロックには全く海藻は生えていませんでしたが、
今はびっしり海藻で覆われています。

現在はいたるところにアラメやクロメなどの昆布の仲間の海藻が生えている。
ところが、原発が動いていた2006年の2月末に浪口さんが撮影した映像には、
海藻はほとんど映っていない。

岩がむき出しの状態で海藻は生えていなかった。
同じ場所で比べてみると違いは明らかだ。


海藻は水温が高くなりすぎると生えなくなる。
その上海藻を食い荒らす南国の大型の魚も越冬で来ていたため、
原発稼働中は海藻が生えていなかったと考えられる。
今林記者:海藻は以前はどうだったんですか?
浪口志郎さん:
以前はね、この地域にはやっぱり、あんまり生えていませんでしたもんね。
予想以上でした。
他の玄界灘の地域のよりもここの方が海藻が綺麗なんですよね。
ですから新しい藻が着床して芽生えたというか、そういう印象を受けましたね。
海の変化は泳ぎ回る魚の種類にも表れていた。
今年2月末にいたのはカワハギなど、玄界灘でよく見られる魚だった。

今林隆史記者:
12年前の2月にこの限界の海に潜った事があります。
その時は、今年に比べて海水温が高く、色鮮やかな魚が多く見られました。
その時に比べて現在は海水も冷たく魚の姿も減っています。
全く違った印象を受けます。
この映像は原発が動いていた8年前(2006年)の2月末に撮影されたものだ。
海を覆い尽くすほど群れをなして泳いでいるのはキビナゴ。

熱帯や亜熱帯の温かい海に生息する魚だ。
色鮮やかなこの魚も暖かい海を好むソラスズメダイ。
当時玄海原発前の海には冬の玄界灘ではあり得ない南国の生態系が出現していた。
夏場に暖流に乗って北上している南の魚は、冬になると寒さに耐えられず姿を消すのが普通だ。
この自然のサイクルが原発によって変わった。

玄海原発から流れ出る温排水は、4基合わせて毎秒238トン。
これが周辺を局所的に温暖化させていた。
その結果玄海原発前の海は冬でも南の魚が生き残り、釣り人やダイバーが集まる人気スポットとなっていたのだ。
浪口志郎さん:
いやもう、全然様変わりしていましたね。
魚はね、やっぱり昔稼働していた時、温排水が出ていた時よりも全然数は少ないし、
普通の玄界灘の魚がほとんどでしたね。
原発“温排水”の影響は
原発が漁業に与える影響について40年間研究している東京海洋大学の水口憲哉名誉教授。
原発が海の生き物に大きな影響を与えると話す。


東京海洋大学 水口憲哉名誉教授:
海藻っていうのはですね、そこに常に定着して、一生を繰り返している訳ですから、
そこに常に変な水が洗っているところな訳で、
常にそこでいろんな影響を受けている訳で、
どうしても海藻の方が魚よりは影響がハッキリ見えやすいですね。
水口名誉教授は温排水について、
海を温める事よりも「大量の水を取り込んで排出する事」の方がより問題だと考えている。
海に豊かさをもたらす小さな生き物たちが吸い込まれ失われてしまうというのだ。

水口憲哉名誉教授:
「連行」と言って、
冷却水として取り込まれる海水の中にいろんな小さな浮遊生活を送る幼生。
貝や海藻を含まれて、それから魚の稚魚も含めて、
小さな子どもが一緒に吸い込まれる影響というのが一番大きいですね。
“温排水”は複合的な汚染物質を含む廃水とも呼ぶべきものだと指摘する。→“温廃水”
水口憲哉名誉教授:
冷却系のパイプにいろんな海の生物のフジツボとかカキが付かないようにする塩素系の薬物を入れたり、
それから冷却系のパイプの金属が溶けた金属イオンとか、金気が、そういうものも入っている。
漁師の人達は「なんか変な悪い水が出てくる」というけれども、
「悪水」といういい方をしますね。
“千年先まで見通して…”
若狭湾

福井県若狭湾。
合わせて14基もの原発が集中する。
原発停止前後に起きた「海の劇的な変化」を目撃した研究者がいる。
京都大学の益田玲爾准教授は高浜原発からおよそ2km離れた海で10年間調査を続けてきた。

京都大学舞鶴水産実験所 益田玲爾准教授:
原発が完全に止まって二日後に私は潜ったんですけど、
なんと、寒くて死んで海底に落ちている魚なんて言うのもいくつか見かけました。
若狭湾では、原発が止まって海がどう変わったのか?
先月益田準教授に海の中を案内してもらった。
2014年3月12日

益田準教授:
ここで10年以上継続して潜水していますが、
このあたりにホンダワラ類の海藻が茂るようになったのは、原発の温排水が止まってからのことです。
原発停止後に南方系の生き物が消えて現在は海藻の一種ホンダワラが生い茂っていた。

今目立つのはサザエやムラサキウニなど冬の日本海では良く見られる生き物たちだ。

益田準教授:
このあたり、原発の稼働中はガンガゼ(ウニの一種)が沢山いたところです。
しかし今は、ガンガゼは死に絶えてムラサキウニ、
若狭湾に本来いる種類のムラサキウニが多くなっている。

原発稼働中には南方系のウニの仲間ガンガゼがよくみられた。(2008年1月)

しかし、原発が全て停止した2週間後(2012年3月)には死んでいた。1カ月後

1カ月後には長いトゲしか残っていなかった
益田準教授:
ムラサキウニ、サザエ、いずれも原発の稼働中はほとんど見なかったんですね。
これが、最近増えてきています。
「温廃水が出ていない状態の方が、食べておいしい様な海の生き物っていうのは多くなる」
というふうに考えられます。
原発稼働中、この地点は温廃水によって、周辺の海と比べて水温がおよそ2℃高くなっていた。
この2℃が冬場生き物の生死を分けていたのだ。

益田準教授:
水の中では陸上よりも遥かに熱が伝わりやすいという事なんですね。
ですから、水中が2℃違うという事は魚にとって非常に大きな違いになります。
人間が陸上での2℃というのはどうにでも調節できますが、
魚にとっての2℃というのは調節が聞かないエリアになってしまいがちなんですね。
益田準教授は火力発電所周辺の海でも調査している。
火力発電所からも温排水が出ているが、量が原発より少ないため海に変化は起きていなかった。

益田準教授:
特に他の場所と種類が違うという事もないんですよ。
それで、このあたりの冬の海らしい状況です。
火力の方が効率よく熱エネルギーを使って電気を取り出しているっていうふうに言われていますし、
それから、新しいタイプですから効率がいいんでしょうね。
原子力発電所で生み出される熱エネルギーのうち発電に使われるのはおよそ3割。
それに対し火力発電所では高性能のもので熱効率は6割近くに達する。
つまり、同じ量の電気を生み出すのに原発の方が火力よりも多くの熱を温廃水として海に流しているのだ。
益田準教授:
若狭湾は美味しいものがたくさん取れるところとしても有名な場所だった。
そういうふうに少なくても1000年以上築かれてきた文化がある場所で、
今、稼働したほうがいいのかどうか?という事は、
この1年どうしたらいいか、この2年どうしたらいいか?という事で、
つい決めてしまいがちだと思うんですけれども、
ここで、1000年築かれてきた歴史を考えると、
その先1000年を見通して判断をした方がいいんじゃないかというふうに私は思います。
スタジオ

岡村仁美:
福岡のRKB毎日放送のスタジオには取材にあたった今林記者に着てもらっています。
今林さん、原発が止まる事で海の中の生態系というのはここまで大きく変わるんですね

今林隆史:
調査に当たった研究者が驚くほど、原発停止後の海は劇的に変化していました。
停止後わずか数日で、南国系の魚が死んでいたそうです。
この、原発前の南国系の魚は私も目撃した事があります。
今からおよそ10年ほど前の2月に玄海原発の前の海に潜りました。
その時、南国系の大きな魚が泳ぎ回っているという、今考えると異様な光景が広がっていました。
今回あの海がどうなっているのか?と思い海に潜って取材しました。

日下部正樹:
今回はあえて放射能ではなくて別の角度から、
原発と環境問題を取材しようと思った理由というのは何ですか?
今林:
はい。
福島第一原発の事故後、放射能の問題は広く認識されていると思います。
一方、事故を起こしていない、通常運転中の原発が、周囲の環境にどのような影響を与えているのか?
原発が長期間停止している今だからこそ見えてくるものがあるのではないかと思い、
今回海に潜りました。
現在原発の再稼働をめぐって議論が進んでいますが、再稼働に賛成反対という前に、
「原発が周囲の環境にどのような影響を与えるのか」もっと詳しく知る必要があると思います。

金平茂紀:
今林さん、「原発の再稼働賛成反対を言う前に、原発がどういうものかというのをもっと知った方がいい」
というのはその通りだと思うんですけれども、
それにしても昨日、政府が閣議決定したエネルギー基本計画なんかを読みますとね、
「政府の側がそもそも、耳を傾けない姿勢なんじゃないか」という様な思いがするんですけれども、
そうすると、福島第一原発の悲劇というのは一体何だったのか?という事を考えると、
とても憤りを感じざるを得ないんですけれども、
今林さん、今後も取材を続けて下さい、どうも。
ーーー
<安全審査優先>
川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)
&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
<本当に動かす?>そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
3/13そもそも総研(内容書き出し)
<川内原発>
なぜ事故時の住民避難にSPEEDIを活用しないのか?~黒木政府参考人と「SPEEDI」の関係~参議院山本太郎議員質疑4/3(文字起こし)
原発推進 エネ計画閣議決定 原子力ムラ復権
東京新聞 2014年4月12日 朝刊
政府は11日、国のエネルギー政策の指針となる新たな「エネルギー基本計画」を閣議決定した。
原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会の基準に適合した原発を再稼働させ、
民主党政権が打ち出した2030年代の「原発稼働ゼロ」方針を撤回することを正式に決めた。
計画では、原発新増設も必要な原発の数などを「見極める」と含みを残した。
原発輸出は、東京電力福島第一原発事故の教訓を国際社会と共有し、
原子力の安全性向上に貢献するとして積極的に進める考えを示した。
将来の原発や再生可能エネルギーの電源比率をどうするかの具体的な数値目標は盛り込まなかった。
原発事故後、初の計画。
政府は一月の決定を目指したが、与党から原案は原発推進の色が濃すぎるとの異論が出て決定が遅れた。
◆エネ計画ポイント
▼原発は重要なベースロード電源
▼規制基準に適合した原発は再稼働を進める
▼原発依存度は可能な限り低減。安定供給などの観点から確保していく規模を見極める
▼再生可能エネルギーは二〇一三年から三年程度、導入を最大限加速し、その後も積極的に推進する
▼もんじゅは高レベル放射性廃棄物の減容化の国際研究拠点にする
◆経産省主導の舞台裏
安倍政権は「エネルギー基本計画」で原発推進路線を鮮明にした。
東日本大震災から三年で、東京電力福島第一原発事故を忘れたかのような姿勢。
電力会社や経済産業省という「原子力ムラ」が復活した。 (吉田通夫、城島建治)
計画案の了承に向けた与党協議が大詰めを迎えた三月下旬。
経産省資源エネルギー庁の担当課長は、再生可能エネルギー導入の数値目標の明記を求められ
「できません」と拒否した。
「その態度はなんだ」。
要求した自民党の長谷川岳(がく)参院議員によると、
課長は椅子に反り返り、足を組んだまま受け答えしたという。
長谷川氏の激怒で協議は中断した。
与党は原発を「重要」と位置づける部分は容認し、
推進の立場は政府と同じだが、脱原発を求める世論を気にして一部議員は再生エネの数値化にこだわった。
だが、原発依存度の低下につながるのを懸念した経産省は本文に書き込むのを拒否。
目標を拘束力の弱い脚注に入れ、本文にそれを
「上回る水準の導入を目指す」との対案を与党に提示し
「大幅に上回る」との表現で合意した与党の指示をも拒み
「さらに上回る」との再提案で押し切った。
電力各社も介入した。
電力各社でつくる電気事業連合会は、自民党が所属議員に計画案への考えを聞いたアンケートに便乗。
若手らに原発の維持・拡大につながる核燃料サイクル事業を「着実に推進する」と書くよう説いた。
原子力ムラの動きの背後には、経産省が影響力を強める首相官邸がある。
安倍晋三首相の黒子役を務める首席秘書官は、経産省出身でエネルギー庁次長も務めた今井尚哉(たかや)氏。
首相の経済政策の実権は、今井氏と経産省が握っている。
昨年7月。今年4月から消費税率を8%に引き上げるか迷っていた首相は、
税率を変えた場合に経済が受ける影響を試算することを決めた。
指示した先は財務省でなく経産省だ。
歴代政権の大半は「省の中の省」と呼ばれる財務省を頼ったが、安倍政権は経産省に傾斜。
その姿勢が原子力ムラを勢いづかせた。
タンクから漏れているセシウムを除去した後のストロンチウムやトリチウムが沢山入っている汚染水でもなく、
今回誤送されたのはセシウムを処理をする前の汚染水。
なのでセシウムだけじゃなくもちろんその他核種全て丸ごと入っている水です。
夜中にメールとツイッターで東京電力が報告していました。
4月13日午後5時22分にはポンプ4台が動いていた事が原因だと判明した上でポンプを停止しているのに、
第一報が日付が変わった真夜中の1時37分という時間誤差。
ポンプの誤作動を知って停止してから8時間後でした。
高濃度汚染水240トン 移送先でない建物に誤送
NHK 4月14日 5時16分

東京電力福島第一原子力発電所で、
使う予定がないはずのポンプ4台が動いて高濃度の汚染水およそ240トンが
本来の移送先ではない建物に流れ込んでいたことが分かり、
東京電力は建物の外への漏えいがないか監視するとともに、ポンプが動いた原因を調べています。

福島第一原発では、1号機から3号機の溶け落ちた核燃料を冷やした水が高濃度の汚染水となって
原子炉建屋の地下に流出し続けているため、
ポンプでくみ上げ、近くの複数の建物にためたうえで処理設備に送っています。

汚染水をためる建物では水位を監視していますが、東京電力によりますと、
今月10日から13日にかけて、水位が上がるはずの建物で反対に下がるなどの異常が見つかり、
調べたところ、使う予定がないはずの4台のポンプが動いていて、汚染水が逆の方向に送られたり、
本来の移送先ではない「焼却工作建屋」と呼ばれる建物の地下に送られたりしていたことが分かりました。
このうち焼却工作建屋に誤って送られたまっていた汚染水の量はおよそ240トンで、
今月8日の分析結果から
1リットル当たり数百万ベクレルの高濃度の放射性セシウムが含まれるとみられます。
東京電力はこの建物の地下に外部とつながる貫通部がないため汚染水の漏えいはないとしていますが、
水位の変動や周辺の井戸の水質を監視しています。
東京電力は、法律に基づいて原子力規制委員会に報告するとともに、
使う予定がないはずのポンプがなぜ4台も動いていたのか原因を調べています。
ーーま夜中に公表ーー2014年4月14日 1時37分
■お知らせ■滞留水の移送状況について現場状況の確認を行っておりましたが、本日集中廃棄物処理施設焼却工作建屋地下1階の全域に滞留水が広がっていることを確認しました。汚染水の分析結果と広がり範囲から法令報告該当事象と判断いたしました。http://t.co/chorPcsvSx
— 東京電力 (原子力) (@TEPCO_Nuclear) April 13, 2014
福島第一原子力発電所 集中廃棄物処理施設焼却工作建屋への意図しない滞留水の移送について
平成26年4月14日 東京電力株式会社
各建屋の滞留水については、水位管理をしながら移送を実施しており、
サイトバンカ建屋の滞留水は適宜、プロセス主建屋へ移送しております。
4月10日頃から適宜、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への移送を行う中、
サイトバンカ建屋内の水位上昇およびプロセス主建屋の水位低下が確認されました。
本来とは逆の水位変動が確認されたことを受け、4月12日より現場調査を行っていたところ、
集中廃棄物処理施設4カ所(プロセス主建屋、高温焼却炉建屋、サイトバンカ建屋、焼却工作建屋)のうち、
3カ所間において、通常使用していない以下の滞留水移送ラインに設置してある仮設ポンプ(4台)が
運転中であることがわかりました。
・プロセス主建屋(1台)からサイトバンカ建屋
・プロセス主建屋(1台)から焼却工作建屋
・焼却工作建屋(2台)からプロセス主建屋
※通常は、プロセス主建屋、高温焼却炉建屋に移送を行い、
原子炉注水のための水処理設備による処理を行っております。
このため、
4月13日午後5時2分から午後5時22分にかけて、仮設ポンプ4台を停止し、滞留水の移送を停止しました。
また、仮設ポンプ停止前後に各移送ラインを確認し、漏えい等の異常がないことを確認しております。
現場状況を確認したところ、焼却工作建屋地下1階の全域
(焼却建屋:約23m×約40m×深さ約20cm、工作建屋:約19m×約57m×深さ約5cm)に
滞留水が広がっていることを確認しました。
焼却工作建屋については、通常時において滞留水を貯留していないことから、
プロセス主建屋内の滞留水が焼却工作建屋内(管理区域内)に流入したことにより、
建屋床面に汚染した水が広がったものと判断しました。
プロセス主建屋内の滞留水については、4月8日の分析結果から以下の通りです。
・セシウム134:1.0×10^7 Bq/L
・セシウム137:2.7×10^7 Bq/L
本件については、汚染水の分析結果と広がり範囲から、
4月13日午後10時15分に核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき制定された、
東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第12号
「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が
管理区域内で漏えいしたとき。」に該当すると判断いたしました。
焼却工作建屋地下1階については、
建屋図面を確認したところ建屋外へ貫通している箇所はないこと、
及び焼却工作建屋周辺にあるサブドレン水の分析結果に有意な変化は見られていないことから、
現時点で焼却工作建屋から外への漏えいはないものと判断しております。
なお、焼却工作建屋地下1階に溜まった滞留水については、広がり範囲(深さ)に変化がないことを継続監視し、
建屋外への漏えいがないことを確認してまいります。
以 上
2014年4月14日 3時49分
■お知らせ■焼却工作建屋への意図しない滞留水の移送についての続報です。焼却工作建屋地下1階の漏えい範囲(深さ)が、前回確認時より変化がないことを確認しました。今後、準備が整い次第、プロセス主建屋へ移送する予定です。 http://t.co/JnKEje6Oyx
— 東京電力 (原子力) (@TEPCO_Nuclear) April 13, 2014
福島第一原子力発電所 集中廃棄物処理施設焼却工作建屋への意図しない滞留水の移送について(続報)
平成26年4月14日 東京電力株式会社
焼却工作建屋への意図しない滞留水の移送についての続報です。
焼却工作建屋地下1階の漏えい範囲(深さ)が、以下のとおり前回確認時より変化がないことを確認しました。
・焼却建屋:深さ約20cm(変化なし)
確認時間4月14日 午前2時35分(前回確認時間4月13日 午後8時30分)
・工作建屋:深さ約 5cm(変化なし)
確認時間4月14日 午前2時50分(前回確認時間4月13日 午後9時20分)
焼却工作建屋地下1階に流入した滞留水については、
準備が整い次第、プロセス主建屋へ移送する予定でおりますが、
移送前の準備として、4月14日午前3時、移送ラインに漏えい等の異常がないことを再度確認しました。
なお、焼却工作建屋からプロセス主建屋への移送については、移送を開始した段階でお知らせ致します。
以 上
ーーーー
セシウム濃度は
・セシウム134:1.0×10^7 Bq/L =10、000、000(1000万ベクレル/リットル)
・セシウム137:2.7×10^7 Bq/L =27,000、000(2700万ベクレル/リットル)
※(。◔‸◔。)??計算合っていますか?10の7乗
NHKでは「1リットル当たり数百万ベクレルの高濃度の放射性セシウム」と言っていますが、
10の7乗で、1にゼロを7個つけると、1000万になって、桁が一つ違ってしまうので…悩みました。
で、検索してみたら10,000,000で合っているようで・・
だから「1リットル当たり数千万ベクレルの高濃度の放射性セシウム」の方が正しいかも?
誤送された汚染水の量はどれだけ?(焼却工作建屋の場合)
焼却建屋:約23m×約40m×深さ約20cm=184㎥
工作建屋:約19m×約57m×深さ約5cm=54.15㎥
合計=238.15㎥=238.15トン(NHKが言っている240トンは正しい)
水の場合
1立方センチメートルが1g
10立方メートル(=10000000立方センチメートル)=10000000g
10立方メートル=10トン
セシウム合計3700万ベクレル/リットルが240トンという事は、全部でどれだけだろう?
動かないポンプが動いていた事によって、しなくても良かったはずの被ばく作業が増えてしまった。
大丈夫なんだろうか??
ー焼却工作建屋ってどこにあるの?ー
焼却工作建屋は2月にケーブルを切断した事故現場のすぐ近くだった!
建屋止水対策工事中の電源ケーブル切断について
平成26年2月25日(火)
1~4号機高温焼却炉建屋他止水対策工事において、
地盤改良に伴うボーリング掘削中に、現地盤から約-1m地点のエフレックス管内のケーブルを切断させ、
4号機使用済燃料プールの二次系冷却が停止した。
(ケーブル切断の事故現場の図面↓)

(上記の図面から、建屋の名前の文字が見えにくかったので汚染水が誤送された建屋を赤四角で囲んでみました)

今日の東京電力記者会見で詳しい説明がある事と思います。
2014年4月13日はこの他にもいろいろありました。
<福島第1原発>最大1トン汚染水漏れ 小型のプラスチック製タンク4/13
<福島第一原発>震度4
ーー追記ーー
2014年4月14日 東京電力記者会見資料
福島第一原子力発電所集中廃棄物処理施設 焼却工作建屋への滞留水の誤った移送について



続きを読む

平成26年4月13日地震情報(福島第一・福島第二原子力発電所関連)
平成26年4月13日 東京電力株式会社
本日(4月13日)午後6時16分頃、福島県沖を震源とする地震(M4.9)が発生しました。
(楢葉町:震度4、富岡町:震度3、大熊町:震度2)
福島第一原子力発電所については、現在のところ、以下の設備については異常はありません。
・1~6号機主要パラメータ:異常なし
・原子炉注水設備(1~3号機):異常なし
・原子炉停止時冷却系設備(5,6号機):異常なし
・使用済燃料プール冷却設備(1~6号機):異常なし
・共用プール冷却浄化系:異常なし
・窒素ガス封入設備(1~3号機):異常なし
・格納容器ガス管理システム(1~3号機):異常なし
・水処理設備(多核種除去設備含む):異常なし
・滞留水移送設備:異常なし
・電源設備:異常なし
・モニタリングポスト:異常なし
福島第二原子力発電所については、現在のところ、異常はありません。
現在、パトロールを実施中です。
両発電所ともに、けが人の発生は確認されていません。
なお、福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所において観測された地震計の最大数値は以下のとおりです。
・福島第一原子力発電所 水平:4.1ガル(6号機)
垂直:4.4ガル(6号機)
・福島第二原子力発電所 水平:30ガル(1号機)
垂直:25ガル(1号機)
以 上
18時16分に福島が揺れて、その4時間後22時15分ソロモン諸島が揺れた。
南太平洋でM7を超える地震 ソロモン諸島付近
NHK 4月13日 22時15分
ハワイにある太平洋津波警報センターから気象庁に入った連絡によりますと、
日本時間の13日午後9時36分ごろ、
南太平洋のソロモン諸島付近を震源とするマグニチュード7.7の大きな地震がありました。
この地震で気象庁は日本への津波の影響があるかどうか調べています。
また、気象庁は震源の近くでは津波が発生しているおそれがあるとして、
沿岸の各国に「北西太平洋津波情報」を発表しました。
「大変、大きな揺れだった」
ソロモン諸島の首都、ホニアラにある日本大使館の尾台智博1等書記官は
「大変、大きな揺れだった。在留邦人の無事を確認するため緊急連絡を始める」と話していました。
チリの大地震と日本の原子力発電所
日本時間2014年4月2日午前8時46分チリ沖でM8.2

震源地の位置
第1原発、最大1トン汚染水漏れ 小型のタンク
47News 2014年4月13日
東京電力は13日、福島第1原発のタンク群の脇に設置された小型のプラスチック製タンクで、
側面の穴から水が漏れているのを見回り中の協力企業作業員が見つけたと発表した。
タンクに残った水を東電が分析したところ、
ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1400ベクレル検出されたが、
高濃度汚染水ではなかったという。
タンクの容量は約1立方メートルのため、東電は漏えい量を最大1トンと見込んでいる。
漏れた水は周辺の土に染みこんだとみられ、近くに排水溝がないことから東電は「海への流出はない」としている。
2014/04/13 20:44 【共同通信】
福島第一原子力発電所H5タンクエリア脇に設置したプラスチックタンクからの水漏れについて(続報)
平成26年4月13日
東京電力株式会社
H5タンクエリア脇に設置したプラスチックタンクからの水漏れについての続報です。
プラスチックタンク内の水の分析結果(4月13日採取)は以下のとおりです。
・セシウム134 : 440 Bq/L
・セシウム137 :1200 Bq/L
・全ベータ :1400 Bq/L
・ストロンチウム90: 11 Bq/L *簡易測定結果
プラスチックタンク容量は約1m3であることから、最大の漏えい量は1m3と推定しています。
漏えい水は、当該タンク周囲(約15m×約3mにおける1/4程度の範囲)に留まっており、
周囲に側溝が無いことから海への流出は無いものと考えております。
また、発見時刻は午前8時40分頃でした。
引き続き、漏えい状況および原因等を調査しております。
※福島第一原子力発電所構内タンクエリア図につきましては、平成26年4月4日に公表した資料をご確認ください。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140404_05-j.pdf

2014年4月14日 東京電力
福島第一原子力発電所 H5タンクエリア脇プラスチックタンクからの水漏れについて




↑ホースの上に乗っかってる?

プラスチック製タンクに穴が開いた原因
2014年4月16日
福島第一原子力発電所H5タンクエリア脇に設置したプラスチックタンクからの水漏れについて
プラスチックタンクからの漏えいの再現テストについて
プラスチックタンクの損傷を再現できないかを確認するため,建設重機(バックホー)による再現テストを実施した。
その結果,キャタピラ部をプラスチックタンクの側面に接触させると,
漏えいが確認されたときと同様な穴が開くことが確認された。

今後の対応について
タンクエリアにある漏えいしたタンクの類似タンク53基(当該タンク除く)について、使用しないものは速やかに撤去し、今後も設置続けるものに対しては、内容水、管理者を明確にし、現場に仮置き表示を取り付けることとする。
また、通路脇のプラスチックタンクについては、A型バリケード、カラーコーンなどで注意喚起を行うこととする。
(4月末目途)
また発電所屋外全域について、雨水を含む汚染水、発電機・燃料缶・エンジン付き投光器など危険物を内包する容器について、屋外の現場に仮置きする場合は、仮置き表示を取り付け、通路脇ではA型バリケード、カラーコーンをつけるなど注意喚起を行うようにする。(5月末目途)
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648
そのまま出ている
40:45~
マコ:
それで、時々ニュースになっていますけれど、汚染水は大変な問題で
汚染水も大変なんですけれど、
今、大気にもずっと放射性物質が出続けているんですね。
それがあんまりご存じない方も多いので少しだけ簡単に。
ケン:これ、まこちゃんが描いたんですか?

マコ:
書きました。
これは格納容器と圧力容器と思って下さい。
一応東京電力としては「圧力容器からは燃料は出ているけど、格納容器からは出ていないと思います」みたいな、
外には出ていないんじゃないかみたいな形になっているじゃないですか。
で、それで水を入れて冷やしているんですけど、
水を入れて冷やすことによっていろんなメカニズムがあるんですけど、
放射性物質と水が反応して水素が沢山、今もずーっと発生しているんですね。
それを放っておくとまた水素爆発を起こしてしまってシビアな状態になるので、
窒素を入れて、窒素を封入して中の気体を押し出すという事をずーーっとやっているんです。
24時間。
それで、窒素を入れて水素を一緒に追い出す。
で、フィルターを通して追い出すんですけど、
ここで問題なのは1時間に、
これは1号機の場合で、窒素を入れる量は水素の発生量によってコントロールされているんですけど、
私が質問した去年の1号機の時は
水素を1時間に35㎥(平方メートル)。
1時間に35㎥は結構大量ですよ。
で、フィルターを通して中の気体をキャッチできているのは1時間に21㎥なんですよ。

つまりどういう事かと言いますと、
1時間に14㎥、どこか分からないところから漏れているんですね。
1時間に14㎥も中の汚れた気体がどこからか出ていると。
それはおそらく何カ所からも出ていてふさぐ事が出来ない、という事なので、
放射性物質が気体でそのままフィルターを通さずに出ているというのが問題なので、
1号機だけカバーリングを急いでしたんですね。
この水素と水素の発生を防ぐために注入している窒素と
そしてフィルターでキャッチしている量との差が一番大きいのが1号機なんです。
2号機も3号機も同じ状況なんですけどね。
どこからか漏れている。
なので1号機は急いでカバーを付けたっていう状況なんですね。
今も大気に放射性物質を含んだ気体がそのまま出ているのが、ちょっとなんか感じ悪いですよね。
ケン:感じ悪いよね、あんまり、そんなに発表されていないもんね。公にというかね、
マコ:
発表されていない。公にね。
これが DAYS JAPAN っていう雑誌の広河隆一編集長が今年ヘリコプターを飛ばして撮ってきた写真なんですけど、
広河さんに「借りていいですか?」って借りました。

で、これがさっきお話しした1,2号機の後ろの倒れそうになっている、そして毎時25シーベルトのですね。
これがカバーをかけた1号機です。
ここに3号機があるんですけど、今までの写真はカバーをかけていないときは
3号機と同じくらい何も見えないじゃんっていう感じだったんですね。
で、2号機はこの青い建屋は爆発していないので一応原形をとどめています。
でもその2号機は大きな爆発はなかったんですけど、
一番放射性物質を2011年3月に外に放出した原子炉って言われているんですね。
なんで大きな爆発がなかったのに沢山外に放射性物質を出したのか?というのは
研究者の方も現場も作業員の方もあんまり見当はついていないそうなんですね。
でも中にものすごく線量が高いところが沢山あって、人間が入れないところがたくさんあるので、
まだ詳細な調査はされていませんし、調査の計画も、メドもあまり立っていないということです。
この何もないところが3号機ですね。
皆さんご存じの通り3号機はMOX燃料を使っていたので、
プルトニウムとかいろんなタイプの放射性物質を出したんじゃないかとなっています。
4号機 使用済み燃料プールの反対側
で、これが4号機ですね。
4号機もカバーをかけて。
この手前に見えている梯子みたいな骨組。
これで今使用済み燃料プールから燃料棒を取り出しているんですね。
作業している方にこの地域を聞いたんですけれど、
去年聞いた時にね、使用済み燃料プールからの取り出しが始まる前に。
ケンちゃんを4号機の原子炉と思って下さい。

使用済み燃料プールがあるのはこっち側なんですよ。
で、ここから燃料を取り出す計画が立ち始めた時に、作業員の方に聞いたんですけど、
反対側にも機器貯蔵プールという、同じぐらいの大きい、そして重いプールがあるんですね。
で、4号機は2011年3月は定期点検中だったので、
中に燃料棒は入っていなくて使用済み燃料プールに入っているんですけど、
同じように機器貯蔵プールにもその燃料を包んでいるしらとっていうのを切り刻んでそっちに入れていたんですね。
燃料を包んでいたものなので、ものすごく高線量なんですよ。
それを機器貯蔵プールに入れていて。
なので現場のチームは使用済み燃料プールも心配だけど、
向こう側の機器貯蔵プールも心配だと。
かなりの重量だし、かなりの高線量のものも入っているので一緒に取り出したいと。
使用済み燃料プールを取り出す計画の時に、もうね、骨組を手前のと同じように向こう側にも作って、
それで一緒に取りだしたらいいじゃないかという提案を何度もしたそうなんですけど、東京電力は
「今注目を浴びているのは、世間が騒いでいるのは使用済み燃料プールだけなので、
機器貯蔵プールは騒がれていないからいい」という回答だったそうなんですね。
なので現場の方から「機器貯蔵プールも危ないのでそっちも大変だ」って騒いで下さい。
という事で教わったんですけど、
で、最近ちょこちょこ機器貯蔵プールの事も規制庁とか記者会見でたま―に問題になったんですね。
ちょろちょろと機器貯蔵プールから水が出ているんじゃないかとか、
なんか、種類の違う核種が漏れているけど、
コバルト60だとかいろんなものが、かなり汚れたものが出ているんじゃないか、どうなっているんだ?
ということで問題にはなってきているんですけど、
もう現場ではずーっと早くから機器貯蔵プールの事は問題にしていて、
ケン:どのくらいの時間耐えられるか?っていう構造計算のお話をして。
マコ:
定期検査をしていたチームの方に聞いたんですけど、
2011年3月に定期検査をして、
機器貯蔵プールと使用済み燃料プールにいろいろと重いもの、そして線量の高いものを入れて、
1年以内に取り出していくという計画で、2011年3月に取り出していたので、
建屋が爆発してそれで何年も経っているので、
現場としてはそんなに構造設計に関してそんなに信頼性をおいていないので、
「できるだけ、重くて線量の高いものは早く取り出したいんです」と、
使用済み燃料プールと同じように、だから機器貯蔵プールも取り出したい。
なので、「機器貯蔵プールも本当に取り出したかったんだけどダメだった」という話なんですね。
だから今のところ、機器貯蔵プールはそのままです。
4号機の話はもう次へ行きます
一番怖いところ
ご存じの通り、山側から海側へ地下水もせっせと流れていまして、
汚染水も毎日発生しておりますので、
で、今一生懸命ここに、山を森を切り開いてはタンクを置いて汚染水をタンクに運んでいますけれども、
タンクも突貫工事だったので、タンクエリアからも海に流れ、
汚染水が日々流れて、ちょっと監視員たちを増やしていきましょうとかそういうこともあり、
そういう状態ですね。
で、一番初めにお話をした海に近い護岸エリアの地下水が汚染されてたという様な部分は
このあたりなんですね。

もう本当に海に近いエリアなんですけど、
ここの地下水はNo1エリアっていうんですけど、
2号機と1号機の間のこのあたりが今「一番最も汚染されているんじゃないか」と言われてますね。
ここの話はね、やっぱり腹が立つし、詳細にいちいちほじくり返していたらもう嫌なことばっかりなんですけど、
マニアックの事になるので、また、マニアだけのオフ会をしましょう。
それで、ちょっと皆さんに伺いたいんですけど、
私作業員の方に「今福島第一原発で一番怖いところってどこですか?」って、
「なにが一番怖いですか?」って現場の人に時々聞くんですけど、
皆さんどこだと思います?
ちょっと皆さんのご意見も伺いたいですね。
ザーッと今福島第一原発の話をしましたけれど、
危ないところ、
作業員の人はいちばんここが怖いと思っているんじゃないかというところ。
どこだと思いますか?
ー省略(客席から4号機や共用プールなどの発言)-
53:28
私が作業員の方に聞いて「どこが一番怖いの?」と聞いて、私はビックリしたんですけど、
「2号機がちょっと怖い」そうです。
というのは、今1も3も4も冷却をちゃんと続けていて、燃料を冷やしていて、
その冷却システムが止まってしまうと、また3.11のようにシビアなアクシデントになってしまいますよね。
だから本当に冷却システムが止まらないようにという事は非常用も含め何ラインもあるんですけど、
でもそれでも全部止まってしまうような地震がもう一度あるかもしれない。
また大きい地震とか何かがあるかもしれない。
でも、1と3と4は、もしそうなっても、なんかすごいシビアな話ですけど、
作業員の方々が決死隊で命がけで配管のホースを現場に持っていって、
そして氷の塊を命がけで現場に持っていって、ま、冷やし続けるという事は可能なんですって。
すごく健康にダメージを食らうと思いますけど、1と3と4は出来るんですけど、
「2号機だけはそれが出来ないかも」なんですって。
というのは、命がけで、2号機の冷却システムが止まった時に配管を運んできても、
「たどり着くまでに死ぬかもしれない」そういう線量が高いポイントがあるので、
たどり着けないかもしれないので、
決死隊というよりも必死隊で「必ず死ぬかもしれない」とおっしゃってたんですけど、
「だから2号機の冷却システムが止まるという事が一番僕は怖い」とおっしゃっている方が何人もいました。
ケン:本当に手がつけられなくなるんですよね。
マコ:
そうそう。手がつけられなくなる、っていうか、どうなっているのかがあまり分かっていないから、
なんで2号機の熱電対という温度計が故障ばっかりしているのか?という事もね、
全然理由が分からないんですよ。
で、「分からないので評価する予定もない」みたいなことも言われて、何時もビックリするんですけど。
なので、2号機の冷却システムが壊れて止まる事が、冷却システムを失う事が一番怖いという事を教わりました。
これ、私は去年初めて聞いたんですがすごく驚きましてビックリしました。
ケン:もちろん他のところも本当に、皆さんがおっしゃっていたところも
マコ:
そう、4号機も共用プールもどこも本当は怖いんですよ。
でも、まあね、もちろん環境中に放射性物質が出る事とかはもちろん大変な事ですけど、
ちょっと現場で手を付けられない可能性があるのが2号機で、
この排気筒(切れ目の入った1号機と2号機の間の排気筒)が2号機に倒れるという事も恐れている。
というふうに言っていますね。
確実に中身が壊れているから2号機に倒れてきたら、またものすごい沢山出ちゃうっていうことです。
なんかそれが怖かったですね。

続きを読む
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613
http://www.ustream.tv/recorded/45148648

30:58~
東京電力の記者会見では、もうほぼ、情報は出てこないんじゃないかと思っていて、
いろいろ取材に行っていろんな方達と仲良くなって、
作業員の方達にも仲良くして下さる方がいて、いろいろ情報をくださるんですよね。
もう記者会見の間に、記者会見を見ながら情報をくれる作業員の方もいらっしゃって、
「今の事間違っているから、こうやって聞きな」なんて、情報をくれるんですよ。
たとえば去年作業員の方が汚染水の装置の配管を間違えて開けてしまって
10人の方が汚染水を頭から浴びるという事故があったんですね。
で、その中のお一人がヤッケ、レインコートを、
雨除けのもの、水除けのものを着ていなかったんですよ。
でもそれを作業員の方から私は聞いていたので、
「おひとりヤッケを着ていない人がおられたと現場から聞きましたが、
その方が被ばくされたんですか?動機状況だったんですか?」とずっと聞いていたんですね。
その日の東京電力の会見者の方は「
いやそんな事は無い。全員ちゃんと着ていた防護していた」とおっしゃるんですよ。
で、「あれ?」とか思いながら。
そしたら何人かの作業員の方からね、
「それはウソだから強く聞きな」メールがくるんですよね。
「もう絶対に着てないから」っていうんで、
「現場に確認してもらえますか?」と。
「10人全員着ているって思っているかもしれませんけれども一応現場に確認して下さいって言うと、
2日後に「一人着ていませんでした」っていうね、事が出てくるんですよ。
なので、東京電力の記者会見で本当の情報が出てくるとは私は思っていなくて、
すごく、こっちが独自に調べておかないと、きちんと追及できないなって言う感じはありますよね。
で、作業員の方達に聞いたり、私も東京電力の下見をしたりしていて、
ちょっと私が今ね、怖いなと思っているポイントをちょっとかいつまんで。
33:11
去年の12月
特定秘密保護法で世間がワーワー、世間というか、私のまわりだけかもしれませんけれど、
なんか、ちょっと盛り上がっている時に、急に福島第一原発の1、2号機の排気筒ですけど、
そこの線量が出てきたんですね。

で、初めて正確な測定値が出てきて、この排気筒の
カバーがかかっている方が1号機で、その手前の青い方が2号機です。
それでその後ろにある、元々何をするところか?と言いますと、
ベントをする時に、圧力が高まって強制的に中のものを出す時に、
フィルターを通してそこから気体を出すんですね。
なので、ここの排気筒は1号機、2号機両方とも配管が繋がっていて、
下から繋がっていて上に出るという形の煙突です。
で、ここの根元が2011年に「毎時10シーベルト以上ある」という事が分かったんですよ。
その時は10シーベルトまでしか測れない測定器だったので、
毎時10シーベルト以上でしょうという事は分かったんです。
たねまきJ「福一から10シーベルト」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)8/1より
小出:7シーベルトから10シーベルトの被ばくをしてしまうと人間は死んでしまいます。
水野:死ぬとおっしゃいますのは、どのくらいの時間を持って死亡に至るという・・
小出:通常は2週間で死にます
水野:2週間・・・
小出:以内で。
で、去年の12月に初めてちゃんとした数値が出てきて、
それは毎時25シーベルトだったんですよ。
毎時25シーベルトのところと、毎時15シーベルトのところ。
この2カ所がすごく線量が高いポイントで、
今現在測定している中では福島第一原発の中で最も高い測定値のところなんですね。
毎時25シーベルトというところはもちろん人は近づけないところです。
その情報が出てきたのが去年の12月です。
で、ここが私すごくビックリしたんですけど、何がビックリしたかというと、
去年の夏に同じくこの排気筒でいろいろな情報が出ていて、
これは高さが120mあるんですけど、その真ん中の66m付近、真ん中の付近のところ。
ここが地震の時に負荷がかかり過ぎたところなんですね。
最大揚力8cm
中越沖地震の時に、同じような煙突が柏崎刈羽にもあるんですけれど、
そこの真ん中の部分のボルトが緩んでいたりしました。
真中が一番力がかかるんですけれども、

ここの排気筒の東西南北4方向のところに、この部分に切れ目があると。
破断の変形があるという事が去年の夏に出たんですよね。
で、どんな亀裂か?と言いますと、こんなふうに切れているんですよ。

これちょっとショックじゃないですか?
私はビックリして、で、これがね東西南北4方向「こんな感じです」って。


これはもう「はっきり切れているんだろうな」っていう感じですね。
それで去年の中ごろに出て、「構造検査しても大丈夫です」みたいにね。
東京電力がおとといも言ってたんですけど、これをしつこく聞いていると面白くて、
元々、今の構造計算には「この斜めの部分は考慮していません」っていう
「これは関係ないんです」みたいな事をおっしゃっていて、
「じゃあ調べなきゃいいじゃない」みたいなそういう状態なんですね。
さっき、地震で影響があるところだ、確かに地震でも影響を受けるんですけど
3,4号機にも同じような煙突があるんですけど、そこは何ともないので、
規制庁の見解として今の東京電力の見解としても
地震だけではなく他に爆発とか、なにか様々な要因がかかって、
この1,2号機のだけこんなに切れたところがあるという評価になっているんですね。
何が原因か?というのはまだ具体的に分かっていないという状況なんです。
ケン:外れてるよね。
マコ:
外れてる外れてる。隙間が見えるもん。
それで、1号機と2号機って非常に近いんですね。
で、根元のところには毎時25シーベルトのポイントがあるので、
本来この切れ目はすぐに補修をしなければいけないんですけど、
今のところ補修する計画は何もめどが立っていないんです。
東京電力が今取っている対策と言えば、
「監視員を置いて遠くから見ている」んですって。
ケン:近づけないもんね。
マコ:
近づけない。
で、1号機や2号機で働く作業員の方々は、ま、今も地震が時々あるじゃないですか。
その時にこの排気筒が1号機か2号機に倒れてきやしないかと思って、すごく緊張している。
とおっしゃっていました。
現場で働く作業員の方が地震があった後とか、電話をかけてきて下さって、
「大丈夫まだ倒れてないよ」とかって教えて下さるんですけれど、
何か私はすごく、ここは怖いポイントなんですね。
本当にメドが立っていないという事と、修理も出来ない。
海が近いので海風にもちろん当たりますし、
海風による腐食もありますし、
もちろん線量も高いのでそれによる劣化もありますし、
なので、今大丈夫だったとしてもこれが何年持つとか、何ヶ月持つとかというのが分かりませんし、
ちょっと私は怖いですね。
でも、東京電力が「25シーベルト/hだった」という情報を切れ目の後に出した時、数カ月のブランクがあったので
ケン:別々に出したんだよね。
マコ:
分かった段階で出すっていうことなんですけど。
なので、記者会見に出席されている大手の記者さんは数カ月で変わる方も多いので、
その25シーベルトのところに切れ目があるという事をリンクさせて大きい報道がなかったんですね。
だから、それもちょっと怖いなぁと思いました。

ケン:この切れ目があったところで、下にこんなにシーベルトがあるんですっていうところで分かりやすいですよね。
東京電力資料
福島第一原子力発電所1・2号機排気筒中腹部における鋼材(斜材)の破断の確認について
福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の部材損傷に対する耐震安全性評価について
掲載日平成25年10月7日
福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の 部材損傷に対する耐震安全性評価について(PDF 514KB)
もっと詳しく マコちゃんの記事↓
【詳細】原発事故後、敷地内での最高値25SV/hを測定
(おしどりマコ) 2013年12月07日
1/2号排気筒の毎時25SVが出たときの記事です。
東電社員ぶらさがり取材も起こしもあります。
続きを読む
(福島14/04/10)
FNNLocal 2014/04/09

福島第1原発の地下水バイパス計画の実施に向けて、9日から始まった地下水のくみ上げ作業で、
1つの井戸から、放水の基準に近い1,300ベクレル(Bq)のトリチウムが検出された。

地下水のくみ上げ作業は、12カ所の井戸で進められていて、9日午後9時の時点で、47トンがくみ上げられたという。
東京電力によると、最も南にある井戸から、
これまでで最も高い、1リットルあたり、1,300ベクレルのトリチウムが検出された。

これは、海に放水する際の基準となる1,500ベクレル以下に近い値で、東京電力は、監視を続けることにしている。

また東京電力は、一定の量の水をくみ上げた段階で、第3者機関に水の分析を依頼することにしている。
2014年4月8日
福島第一原子力発電所 地下水バイパスの準備状況について(PDF 76.5KB)PDF



東京電力福島第一原子力発電所の地下水バイパス水排水の実施に対する要望書
に対する回答についてより一部転記
<運用目標>
セシウム134: 1ベクレル/リットル未満
セシウム137: 1ベクレル/リットル未満
全ベータ : 5ベクレル/リットル未満
トリチウム :1,500ベクレル/リットル未満
<運用方法>
○ 一時貯留タンクでは、排水の都度、事前に水質確認を行い、
運用目標未満であることを確認した上で排水いたします。
運用目標以上となった場合は、稼動を一旦停止し、
運用目標未満(全ベータは1ベクレル/リットル未満)になるよう対策した上で、再開いたします。
○ 10日に1回程度行う一時貯留タンクの定例モニタリングでは、
全ベータの検出限界値を1ベクレル/リットルに下げて分析いたします。
分析結果が1ベクレル/リットル以上となった場合は、稼動を一旦停止し、
1ベクレル/リットル未満になるよう対策した上で、再開いたします。
この基準がそもそもどうなのか?
誰がどうやってトリチウムを1500ベクレルに決めたのかという事も疑問だけど、
とりあえず、1500ベクレルが基準のトリチウムが1300ベクレルまで上がってきていますが…
ギリギリだけど基準値以下だからこのまま海へGo!ということですよね。
基準を超えた場合に、「基準以下になるような対策」とは、薄めるという事なのでしょうか?
どのような対策をする予定なのか?
東京電力記者会見 文字起こし
2014年4月9日
IWJミノシマ:
地下水バイパスのことなんですけれども、
昨日また、規制庁の方の記者レク室で公表されたんですけれども、
あれはなぜこちらの方の会見でやらずに、規制庁の方でこっそりというか、やられるんですか?
東電 広報:
すみません、こっそりという様なつもりじゃないんですけれども。
ツイッターとかでもご連絡しますけれども、
あの、まずですね、メール等でお知らせしている内容というのが、
えーー、その日の、その日というかトラブル。
なにかこう事故があったりとかトラブルがあったりとか、
そういう時は一斉メールでご連絡をさせていただいています。
で、月水金という、この3回の定例会見をさせてもらっているような話です。
で、昨日その、あの、レクというか、今後の、今後というか、あのー、
ま、地下水バイパスが始まったとしたらどういった形で一斉メールなりご連絡をするかという様な、
あの、我々としてはご説明という認識でしたので、
えーー、会見というような形でご説明するというよりも、
お問い合わせいただいている方にはその旨ご説明していますし、
あのー、そういった形で我々としては考えておりました、はい。
IWJミノシマ:
前にもその、記者レク室で、
作業員の内部被ばく線量を再評価したというのも記者レク室でやられているんですよね。
1Fに関する事なんだから、こちらの方の記者会見できっちり話されたらいいと思うんですけど、
そういう事をしないのがなぜなのかな。
やっぱり何か情報を隠しているんじゃないかなという、ちょっと疑いを持っちゃうんですよ。
広報部としてそういう疑いをもたれてしまうという事は、
東電さんにとってもデメリットになるんじゃないかと思うんですけれども。
東電 広報:
あの、ご意見としては伺っておきます。
ただ、あのー、公表している内容については、ホームページでも公表してますし、
その件について電話でのお問い合わせであったりとか、
あのー、たとえば説明をして下さいという様な、電話でですね。
そういったお問い合わせがあれば、
「その件については話せません」という様な対応などはしておりませんし、
しっかり我々の方でご説明させてもらっているような状況ですので、
あの、そこはご理解いただければなと思っております。
IWJミノシマ:
記者会見の制約の時間とかもあると思いますけれども、
なるべくこちらの方で正式に発表していただけるとありがたいと思います。
東電 広報:ご意見として承りたいと思います。
IWJミノシマ:
それから、地下水バイパス自体なんですけれども、
結局関係団体の方から、必要な関係団体の方から全部了承を得られたという事なんでしょうか?
尾野:あのー、ご了承いただいて、準備を進めるという事で、今準備を進めているところです。
IWJミノシマ:了承が必要だった団体というのは、何団体ぐらいあって、
尾野:
ちょっと数としてどうか?というのは今のところアレですけれども、
あのー先般、あのーこの場で、月曜でしたっけ、
全漁連の会長から社長の方にお返事を頂いている訳でございまして、
それに従って、我々もしっかりやらせていただきたいというふうに述べさせていただいたところでございますので、
そうしたところを踏まえて準備を進めているというところです。
IWJミノシマ:
今まで地元の方で東電さんが説明された時、
説明会等でいろいろとコメントとか質問とかあったと思うんですけれども、
そういうのがどういうのがあったかというのを知りたいんですけれども、
そういうのは教えていただけないんでしょうか?
尾野:
あの、そうした事がご要望の中に反映されたと理解しております。
ご要請の中ですね、ご要請の中に反映されたという事と理解しておりまして、
そういう事を我々としてはしっかりと対応していると。
従って特に、たとえば放出に関しての測定という事が大事になってきますから、
基準をどうしていくのか?
そういった事に対して、国の関与はしっかりしていただきたいという事だったり、
あるいは測定の結果というものについて、
第三者的なチェックというのを何らかの形でかましていくという様な事が主だったところで、
そうしたところがご要請の中にも入ってきていますし、
我々としても対応させていただきたいという事で本日もさせていただいているとそういったところです。
IWJミノシマ:要請があった事をそれを全部、東電さんとしては対応したというふうに考えて
尾野:我々としては、対応させていただいている中で今日に至っていると思います。
IWJミノシマ:わかりました、ありがとうございます。
読売新聞ウエムラ:
地下水バイパスでちょっと基本的な事を教えていただきたいんですが、
いま一時タンクに入れていると、これを運用目標というか放出基準というのの範囲内であれば、
1カ月以降ですか、1カ月後以降排出するという流れでいいと思うんですが、
仮にこれが基準以上だった場合、っていうのを想定した時、
「これは全部ストップして海へ流さないですよ」というのは理解しているんですけれども、
じゃあ、それをいったん止めて、タンクの中の水っていうのは、じゃあどうするんだ?っていうところに対しては、
今までどういう説明をされてきているんですか?
尾野:
現状我々としては、「基準を超えるものは出さない」という事で申し上げています。
で、あのーー、もちろん、今汲んでいる水というのが、
えーーー「大丈夫である」という事はしっかり確認するという事を、
今、始めますよという事で言っていますので、もちろん確認をするという事なんですけれど、
えっと、現状、個々の井戸の状況をみておりますけれども、
まあ、あの、実際問題として
それが使えないのは、基準を超えるという可能性というのはあんまりないのではないか
というふうに思ってございます。
ただ、調べた結果超えてくる事があるとすれば、
それはまず原因を見極めて、その上でどうするかという事になってきますから、
まずは要因原因を見極めて対処していくという事が先になるので、
汲んだ水をどうするかというのはその次のステップの話かと思います。
読売新聞ウエムラ:
じゃあ、現段階で「この場合はこうする」とか、
「この場合はどうする」という想定は作っている訳じゃなくて、
尾野:
あの、たとえばこちらで勝手に想定を作っておいて、「こうだからああします」という事でもないと思いますし、
まずは要因原因次第という事が相当ございますから、
そういうところを見極めたうえで、それに応じて順次判断をしていくことになると思います。
読売新聞ウエムラ:
ただちょっと意見めいているかもしれないんですけれども、
その、予見はできるわけで、いろんなタンクの計画とか、
いろんなものを前提にこの地下水バイパスがなっているなかで、
仮定ではありますけれどももしそうなった時にとりあえず止めてっていうのが、
「タイムスケジュール的にそういう事を悠長に言っていていいのか?」という、
ある程度予見した上で、ある程度想定はしておいた方がいいんじゃないかというふうに思ってしまうんですけど。
尾野:
ありがとうございます。
それはご意見として全くもっともだと思っているんですが、
ま、現実の問題としてはやはり、ここをしっかりと見極めて進まなければ、
あのー、着実に進まなければこう言った事はなかなか進まないとは思っておりますので、
あの、…ご趣旨はよくわかりますが、やはり見極めてという事かと思います。
読売新聞ウエムラ:
たとえばそれは、設定している運用目標は越えたかもしれないけれども、
告示濃度は十分満たしているという時のケースが予見できると思うんですけど、
なんかそういう、非常にいろいろと何パターンも想定されるので、
とりあえずそういう、原因を突き止めた上でというそういうふうにならざるを得ないという事なんでしょうか。
尾野:
そうです、はい。
すごくとらぬ狸になってしまいますので。
読売新聞ウエムラ:ええ、わかりました。
ーーー
「最も南にある井戸」とはどこなのか?
福島県のニュースで言っていた1300ベクレルのトリチウムに関する資料です。
<参考資料> 平 成 26 年 4 月 10 日 東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (揚水井)
地下水バイパス 揚水井 赤枠内 N012

<参考>前回公表までの最高値 No12は1200ベクレルあります。

No12の位置

山の方(画像では下)にはどんどん最高値を叩きだしている
超高濃度汚染水が漏れているH4エリアE-1があります。
その場所の現在までの最高値はこれ↓

大体どの辺の位置の井戸を掘って海へ流そうとしているのか?
もうちょっと広い地図で見てみたいと思ったので・・・
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける
水漏れに関するサンプリング結果について (南放水口・排水路)
↑ここに建屋の写真も載っているもう少し広い地図があったので、
倍率を合わせて、位置を見てみました。(↓クリックすると大きく見る事が出来ます)

やっぱり山側に汚染水のタンクを沢山置いちゃったから、
もう地下水は汚れちゃっているようです。
トリチウム H3
2013年
トリチウム水を海へ放出する相談中10/7参議院経済産業委員会(文字起こし)
<両棲類と哺乳類のトリチウム取り込み比較>
「トリチウム水投与後10日目では脂肪組織に最も多く、 次いで脳、睾丸、肝の順」放射線医学総合研究
(内容書き出し)
トリチウム水の魚卵発生に及ぼす影響~
「孵化稚魚の眼径は有意に小さい」放射線医学総合研究所資料集(書き出し)
<トリチウムの動向ー動物系>
数時間で全身にほぼ一様に拡散分布 /脂肪組織、脳、筋肉に高いトリチウム残留
(放射線医学総合研究所資料集書き出し)
<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」
トリチウム関係ブログまとめ
続きを読む
『集団的自衛権の行使』は海外で戦争すること
2014年4月8日
宗教者のみなさんを代表して日本山妙法寺の武田隆雄さん。
よろしくおねがいいたします。
http://youtu.be/E5fxuGDQXN0?t=5m45s

会場にお集まりのみなさんありがとうございます。
まず、石破自民党幹事長の去る5日のテレビ番組での発言に強く抗議いたします。
自衛隊員であっても命を守らなくてはなりません。
死んではいけないのです。
政治の基本は人が人を殺す戦争をしない事、弱者を救済する事です。
石破幹事長は全ての自衛隊員に直ちに謝罪して下さい。
私たち宗教者は、「集団的自衛権の行使は戦争です」こう書いた子の横断幕などを持って、
街頭に立って祈り訴えています。
明日、私たち宗教者は国会に集まり、集団的自衛権の行使容認に反対する集会を開きます。
私たち宗教者は平和への祈りをこのように見える形で、これからも行動で示してまいります。
また、立正佼成会は安倍政権の進める集団的自衛権行使容認に懸念を表明し、
去る3月10日首相官邸にいる菅官房長官に直接、立正佼成会理事長が見解書を手渡しています。
心の自由を奪い、心を統制する戦争国家に、私たち宗教者は反対いたします。
みなさん、宗教の違い、政党組織の違いを超え、
集団的自衛権の行使容認に反対する一点で、協同してまいりましょう。
共に頑張りましょう、ありがとうございました。
ーーー
「石破自民党幹事長の5日のテレビ番組での発言」とはどのようなものなのか?
2014年4月5日に朝日新聞が記事にしていました。
記事の見出しは石破幹事長「自衛官の死傷は政治家が覚悟しなきゃ」というものです。
http://www.asahi.com/articles/ASG454T7WG45UTFK003.html
武田さんの発言にあった部分の記事中の内容としては、
5日のテレビ東京の番組で石破幹事長は
アフガン戦争で集団的自衛権を行使した国の軍隊が多数の死者を出したが「日本にその覚悟があるか」と問われ、
「政治が覚悟しなきゃいけない。内閣が吹っ飛ぶからやめとこうというのは政治が取るべき態度ではない」と述べ、
2004年の防衛庁長官時代、自衛隊をイラクに派遣した例を挙げ、
「自衛官は危険を顧みないとの誓いをしている。危険だからやめようということがあってはならない」
政治の役割として「そうならないようベストを尽くす」と強調した。
という様なものです。
そのテレビ東京の番組がないか?探してたら、音声がYoutubeにUPされていました。
なので、文字起こししました。
■『週刊ニュース新書』
2014年4月5日(土)11:30~12:05(テレビ東京系)
【ゲスト】自民党 石破茂幹事長
【出演者】田勢康弘(ジャーナリスト)繁田美貴(テレビ東京アナウンサー)中川聡(テレビ東京アナウンサー)
田勢:この御本を読ませていただきました。
石破:ありがとうございました。
田勢:非常にわかりやすくて説得力のある本だと思ったんですけれども、説得力があり過ぎてですね、
石破:ハハハッ
田勢:本当なのか?と
石破:それは本当です。
田勢:思うところがちょっとあるんですね。
繁田:
さぁ、石場幹事長とはこのような事について話し合っていただきます。
安倍総理が意欲を示す憲法解釈の変更の是非を聞きます。
集団的自由県の行使を認めると、どんな事が起きるのでしょうか?
そして、連立のパートナー公明党との溝は?
また、重要政策の官邸主導に、党は納得しているのでしょうか?
こういったテーマについてお話を伺ってまいります。
まずは集団的自衛権の行使容認をめぐって自民党内の空気がすこーし変わってきているようです。
繁田:
集団的自衛権の行使を容認する手段は大きく3つあります。
まずは、憲法を改正するという方法。
そして、安倍総理が意欲を示しています憲法解釈の変更。
そして、自民党が選挙で掲げた国家安全保障基本法、
こういった新しい法律を作る事で集団的自衛権の行使を認めるという方法。
ま、こう言った形があるんですが、
自民党の中では必要最低限の行使容認。
そういった条件のもとこの憲法解釈の変更、この理解が広まっているようなんですが、
石破さんはもともとは、国家安全保障基本法、こちらに行使を容認する方法、
そういう考えだったかと思うのですが、
石破:
うん、今でも自民党はそうですよ。
あの、その考え方っていうのは、ずっと何年も議論をして、
部会で決めて、政調会で決めて、総務会で決めて、
「これを党の公約にしますか?」というのは全議員参加して決めて、
衆議院でも参議院でも「国家安全基本法を作る事によって憲法解釈を変更します」ということなのでね。
それは今でも全く変わっていません。
それから、「今日から変更しますよー」というだけではなんにもならないんで、
次の総理大臣が、「やっぱり今日から元に戻しますよ」と言ったら法的安定性も何もないのでね、
なんかの法律をきちんと作ることは必要でしょう。
原理原則を定めた国家安全基本法というのはそういう考えなんです。
一方に於いて、解釈を変更して自衛隊法に一つ一つ根拠規定を置くというやり方もあります。
それのどっちを取るか?というのはこれからです。
田勢:
私も閣議決定だけで「今日から変更します」というのはどうもその
国会の議論というものが欠けているんじゃないかと思ったんですが、
これ、法律を設定して基本法を出せば、国会で議論ができる訳ですよね。
石破:
そうですね。
だからそれはね、何も集団的自衛権だけ書いたんじゃなくて、
たとえばこの間こう、決まりましたけれど、
武器輸出三原則というのも法律も何もなかったんですね。
あるいは専守防衛とかね。
非核三原則とか、国の安全保障の基本なんだけど法律でも何でもないものっていっぱいあるじゃないですか。
「それをきちんと定めましょう」というのはやっぱりいつかはやらなければいけない事だと思います。
繁田:国家安全保障基本法はいつ出す予定なんでしょうか?
石破:
これはねぇ、これから政府と自民党との話し合い。
あるいは、公明党?連立を組んでいる公明党との話し合い。
できればこの手のものっていうのは、与党だけじゃなくって、多くの野党。
有事法制がそうであったり、
あの時はね、社民党共産党以外は全部賛成しました。
多くの党の理解を得なければいけない。
「じゃあ、何時ごろこれをやりましょうかね」っていうのは、これからのお話し合いだと思いますけど、
効、安全保障というのは集団的自衛権だけをめぐってある話じゃないので、
国のあり方そのものを、やっぱり基本法というものを定めるっていうのが、私は必要な事だと思います。
ですからこれをいつまでも先送っていい話だと、私は少なくとも思わない。
田勢:
何かその・・・内閣法制局長官が
「総理は基本法を出すよな事は考えていない」という様な発言をして問題になった事がありましたよね。
あの発言は何だったんですか?
石破:
なんだったんでしょうねぇ。
読唇術なのか、忖度したのか知らないが、
総理は別にそんな事を決めているわけでもないし、
これ自民党で同意決定している事ですから、
法制局長官がそんな事を言うべきではありません。
法制局長官はあとで撤回をしましたがね。
国家安全基本法みたいなものをきちんと定めて、これが安全保障の一番の上位法になるわけですよね。
憲法律。
ですからそこの理念に従っていろんな政策は決められるべきだ。
やっぱり農業でもそうでしょう。
農業農村基本法っていう法律があって、
その理念に従っていろんな法律ができていく訳です。
やはり基本法というのをおろそかにしてはいけないと私は思います。
繁田:
おろそかにしてはいけない基本法ですけれども、
集団的自衛権の行使、
ちょっと国の安全保障の根幹にかかわる大きな問題にしては容認を急いでいるような感が否めないかと思うんですが。
この急いでいる理由というのはなんでなんでしょうか?
石破:
それは総理がよく言っていますようにね、
我が国をめぐる安全保障の環境がここ数年ものすごく厳しくなっていますね。
ということですよね。
もう独裁者の国が着々と核ミサイルの開発を進めていると。
そしてまたアメリカの力が相対的に落ちている。
中国が今すぐ他国に侵略とか、そういう事をするというような状況にはない。
脅威というのは、考えと能力の掛け算なので、
中国にそういう考えがない以上はそういう脅威はない。という事になるんだけど、何時パッと変わるかわからない。
あるいはクリミアの情勢というのはポルポトなりロシアと非常に関係のある話ですよね。
そういう厳しい状況がどんどん増していますね。
そうだとすれば、そういう戦が起こらない様なそういう仕組みを着々と整えていかなければいけないんではないか。
単に装備を充実させるだけではなくて、
自衛隊が行動できる、その根拠となる法律。
これを定めないと、この地域における力のバランスが保てないし、
あるいはどこかの国が日本に対して手をかけようとした時に、
「そんな事しても無駄だからやめなさい」という力を確保する事をも出来ない。
だから我々が急いでいるように見えるかもしれないけれど、
それは、どうすればこの地域の平和を保つことができるか。
そのための手段は何なのか。
という事をずーっと考えてきた結果です。
ですから自民党も昨日今日この話を始めたわけじゃない。
少なくともこの10年ずーーーっとこの議論をしてきた。
殆ど誰も聞いてくれなかっただけの話でね。
でもその間有事法制とか、あるいはインド洋に艦隊を派遣するとか、
あるいはイラクに自衛隊を出すとか、
その時その時に必要な事をきちんと法律を作ってきたので、
その延長線上と考えれば、決して急に天から降ってきたのもではないかと思います。
繁田:
では、その平和を保つためにも、この集団的自衛権行使の必要性を石破さんは訴えている訳ですよね。
ですが一方で防衛に関わる人の中から反対の声も上がっています。
一体なぜなのでしょうか?
VTRにありましたが、柳澤さんはアフガニスタン戦争のころを振り返って
「一人でも怪我したら内閣が潰れるという声が圧倒的に多かった」と言っています。
実際にアフガニスタン戦争に集団的自衛権の行使で参加した国の死者数を見ると、
こんなに沢山の方々が亡くなっているんです。
田勢さん、どう思われますか?
田勢:
まぁ、柳澤さんの耳を傾けるようなところもありますけどね、
わたしはあの、素朴な疑問なんですけれども、集団的自衛権は日本が行使する場合の相手の国というのは、
アメリカなのか、それとも「密接な国」という表現になっているんですけれども、
「密接」というのはどういう事なのか?というのが今ひとつよく分からないのと、
それから自民党がなんとなく解釈変更容認のように傾いている。
「必要最小限」という言葉ですね。
この必要最小限というのは非常に曖昧な表現なんですが、
この二つはどういうふうに考えればいいんでしょうか?
石破:
ん~、アメリカは同盟国ですから、「密接な関係」ですよね。といってもいいですよね。
ただ、アメリカに対する攻撃が、日本に対する攻撃と同じように評価されるというもうひとつの要件がある訳ですよ。
ですからアメリカがたとえば南米で戦っている。南米でどこからか攻撃を受けている。
それは「良い悪いは別にして日本に対する攻撃と同じようなものだ」と評価をされる事はないでしょうね。
で、これが「アメリカだけが密接な関係にある国かい」って言えば、
それは、同盟関係を結んでいるっていう事はイコールでしょう、ほとんど。
ですけど同盟関係を結んでいなければ、その国が攻撃を受け、それが日本に重大な影響を与える事態だとしても、
「知りませんよ」でいいのかしら?っていう事があると思いますね。
例えば日本海で、
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、あるいはマレーシアどこでもいいですが、
そういう国々の艦隊が行動していると。
アメリカが攻撃を受けた時だけ助けます。
でもその近くでニュージーランドが攻撃を受けたら、
「おお、沈むねぇ。沈んだら助けてあげるからね」で済むかしら?っていうと、
それは「違う」と思いますよ。
地理的な範囲も地球の裏側まで行くという事は普通考えられないけれど、
そこで起こっている事態が日本に対して非常に重大な影響を与える事態だと評価されれば、
行く事を完全に排除はしないでしょう。
仮にすごく近くで起こっている事であっても、日本に対して重大な影響を与えるという事でなければ、
それは行使しないという事はあると思いますね。
田勢:韓国はどうですか?
石破:
韓国は、「重大な影響を与えると考える」というケースが多いだろうと思います。
しかしながら、これは自民党の基本法はそういう作りになっているんですけど、
その攻撃を受けた国から日本に対して「力を貸してくれ」と要請がなければ、
勝手にですね、日本が判断して「これは見捨てておかれようか」みたいな事で行く事は、
自民党の考えでは認めていません。
やはり他国の領域に行くという事は、仮にあるとすれば、
今はそれを排除しようという流れですがね、
仮にそういう事があったとしても、その国が主権国家として要請をしなければ、行く事は絶対にないです。
田勢:それは韓国から要請がなければ行かないという事ですか?
石破:それは行かないですね。要請もないのに行く事はないです。
田勢:韓国には在韓米軍もいますよね。
石破:
そうですね。
ですからそこは米韓安全保障条約に基づいてアメリカは韓国を助ける訳ですよね。
ですけれども、「韓国を守る」という時にやはり日米同盟、米韓同盟とともに同盟関係にはないけれど、
日本と韓国の関係が良好であるというのはやはり必要な事ですね。
田勢:
韓国のとなりにある国からですね、この前のように日本海に向けてミサイルを発射されるということは、
韓国を狙ったものなのか、日本を狙ったものなのか、両方狙ったかもしれないという、
そういう状況もあり得ますよね。
石破:
うん、それは無いとは言えません。
ただ、ミサイルが撃たれた時に、撃たれた、こう重力に逆らって上がっている段階と、
それからミッドコースと言われる軌道に乗る段階で、
大体どこに落ちるかな?っていうのは計算が出来ますのでね、
それがどこに向かって撃たれたものかは分からないというような状況は少し考えにくいのかなと思います。
田勢:
さっきのアフガン戦争の場合でも、やっぱりその
集団的自衛権でイギリスをはじめとしてヨーロッパの国々でもかなりの死者が出ているんですけれども、
日本の場合にはですね、集団的自衛権行使容認は良いんですけど、
「それだけの覚悟がこの国の国民に出来ているだろうか」というのは、一方でもうひとつ問題があると思いますよね。
石破:
それはずーっと悩みでしてね、私たちもね。
この時に私は防衛大臣でした。
で、イラクに出す時に、もちろんもう戦争は終わっている
戦争が終わっている時に、なお危険は存在しているけれど、あそこに水を補給する。
道路を直す。
学校を補修するという様な人道支援で出しました。
ですから武力の行使なんて何も関係ありません。
しかし危険は存在しているっていう事を正面から認めて出しました。
で、どうすれば人を傷つけることなく傷つくことなくっていうのは、
本当に柳澤さんなんかも一緒にやったんだけど、徹底的に考えました。
ですから誰も傷つけず、だれも傷つくことなかった。
でもそれが絶対にないか?って言ったら、そんな事は保障できません。
だからその覚悟が、政治も覚悟しなきゃいけないんで、
そんな事をやったら内閣が吹っ飛ぶからやめとこうっていうのは、
私は政治がとるべき態度だとは思わなかったし、
その時に自衛官のうちの何人かは、もし誰かが怪我したら撤収するという様な事なら最初から出すな。
という事を言っていましたね。
だから、自衛官たちっていうのは入官する時に
「事に臨んでは危険を顧みません」っていう誓いをして自衛官になっている訳ですよ。
そうすると彼等を出す時に、危険だからやめとこうというのはあってはならない事だと思います。
政治の覚悟の問題であり、そうならない様にどうするか?ベストを尽くすんです。
繁田:
集団的自衛権のお話を伺っていますが、憲法解釈の変更をめぐり反対論が盛り上がらない自民党。
自民党では今何が起きているのでしょうか。
「自民党内で安倍総理にものが言えない空気があるのでは」なんていう声も聞こえますが、
石破さんからみていかがですか?
石破:
どうなんでしょう?
あの、それぞれの議員が自分の良心に照らしてですね、
「これはいうべきだ」っていうことを言わない人がそんなにいっぱいいるとは私は思わないんですよ。
ましてやね、今うちはトウセン規制という人が圧倒的に多いんですね。
トウセン規制というのはポストは関係ないですからね。
それはもう、「自分のポストが大事だから本当の事を言うのをやめとこう」っていう、
そういう自民党だったらあんまり存在意義がないんじゃないんですかね。
少なくても私は国民に対してそういう自民党ではありたくない。
田勢:
石破さんにかねがねお尋ねしたいと思っていたのは、
石破さんは幹事長になられてから私が知る限りで靖国神社へ行かれていませんよね。
それはなにか石破さんなりの理由がおありなんでしょうか?
石破:
これは閣僚の時からそうです。
それは、靖国神社というものは全ての人が神として祀られる。
国家の命によって戦場へ行き、命を落とした人ね。
そして必ず天皇陛下がお参りして下さり、お祀りして下さるという、二つの約束で出来た神社ですよね。
ですけども、その二つとも十分満たされていない。
特に陛下がお出ましいただくという事になっていない。
靖国との約束というのをどうやって我々は果たしていくのか。
英霊との約束を果たしていくのか。
私はそれが事の本質だと思っています。
繁田:
安倍総理は靖国神社に参拝しましたけれども、
安倍総理と石破さんは歴史認識や外交政策で意見は同じなのでしょうか?
石破:
ほとんど一緒ですよ。
それはおととしの秋に自民党総裁選挙をやった時に、安倍さんも私も出ましたがね、
一番に掲げたのがこの安全保障政策だった。
なかんずく集団的自衛権の行使を可能としようというのは、
示し合わせたわけでもないのにほとんど一緒でしたね。
だから安倍さんのライフワークであるとともに、私のライフワークです。
それはほとんど一緒です。
繁田:それでは石破さんから日本への提言をお願いいたします。
「徹底したリアリズムに基づく外交安全保障」
石破:
外交も安全保障も空想論を言っていても仕方がない。
理想論を言っていても仕方がない。
どうすれば戦にならないかっていう事を徹底的に考える。
それは条約であり、法律であり、
飛行機や船や戦車などの装備であり、
それをどう使うか?という運用であり、
そういうものをきちんきちんと事実に基づいて分析し、認識し、実行して初めて平和っていうものはあるものですよ。
理想論を唱えるのもいい。
感情論の応酬もいいだろう。
しかしそのベースとなるものは、事実の認識、法律をきちんと作る、装備を整える、きちんとそれを運用する。
そうでないと平和と安定っていうのは保つことは絶対に出来ないと私は思っています。
田勢:
大事な事を言ってくれたと思いますね。
「どうすれば戦にならないか」と。
そこのところですよね、そこにやっぱり重点を置いていただきたいと
石破:「どうすれば戦にならないか」ではなくて、「どうすれば戦になるのか」を考えている訳では全くありません。
ーーーー
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『集団的自衛権の行使』は海外で戦争すること
2014年4月8日
文字起こし部分→http://youtu.be/E5fxuGDQXN0?t=8m18s
東京デモクラシーネットワーク 高橋さん

東京デモクラシーネットワーク、聞いたことない人が多いと思いますけれども、
先程東京都知事選挙で宇都宮けんじ候補のキャンペーンに参加して、
様々なアイディアを出した若い世代のネットワークです。
当然我々は集団的自衛権、
特に解釈改憲による集団的自衛権の確立というものに非常に強い危機感を持って情報を発信しています。
また、インターネットと街頭を繋ぐ様々なアクションを新しくデザインしています。
しかし今日、こうした集会に参加させていただいて、気付かざるを得ないことがあります。
それは、若い世代がやはり参加者の中に、顔がなかなか見えにくいという事です。
もちろん先輩方の姿を心強く思っています、だから来ている訳ですけれども、
若い世代がなぜ来にくいかという事は、実は非常に簡単な理由があります。
それは私たちの世代の多くの若者は、
今この時間はおそらく非常に不安定な雇用の中で、そして消費税が増税される中で、
安倍政権の新自由的な政策にあえぎながら日々を送っており、
こうした事に関して考えるための知的な気力、
あるいはそれを支えるだけの希望というものが奪われつつある。
そういう状況が現実です。
私たち東京デモクラシーネットワークは、従って、
集団的自衛権、これを確立しようとする安倍政権に対して、
広い若い世代を含む反対を作っていくためには、安倍政権全体。
集団的自衛権だけではなく、安倍政権全体でやっている事に反対する必要があると強く思っています。
安倍政権のやっている事は、立憲主義の完全な破壊です。
エネルギー政策についてもそうです。
武器輸出についてもそうです。
きちんとしたプロセスを経ずに閣議決定でやっている。
こうした事に強い反対を私たちは示していこうと思っています。
一緒に頑張りましょう。
続きを読む
知らなかったのがとっても残念です。
もっとお話聞きたぁ~い。
だけど、後半6分間だけでも大変ありがたく聞かせていただきました。
Youtubeにして下さってありがとうございます。
感謝です。
肥田舜太郎さんを迎えて
2014年3月16日(土)立川柴崎学習館

エネルギーをいつも生きる方向へ集中させていくというのは、自分の意志の力です。
だから、生きていくのにお金が足りない、
あるいは、もめごとがいっぱいあって生きるのが大変だ。
みんなそれぞれ悩みを持っている。
大体悩みの中心は人間関係、ひとつはね。
もうひとつはお金が足りない。
みんなおんなじことを考えながら
同じ原因に向かって苦しめられているんだけど
バラバラに生きているんですよ、みんな。
自分だけどうしてこんなにみじめなんだと。
自分だけがどうしてこんなに不幸なんだと。
みんな思わされている。
聞いてみればみんな同じなんです。
この中に「貯金通帳に40億円あってあと3代無駄にしても大丈夫です」っていう方がいたら手を上げて下さい。
そんな方はこの中にはいないと思う。
みんなそういう人間なんですよ、今。
こういうところに集まっているのは。
10億20憶持っている人は来ません。
だから、地球の上で今日本という国に生きている。
1番数の多い階層がみなさんと同じ人なんです。
もうちょっと悪いのが、ここにもこれなくて駅で寝たりなんかしている人が残念だけどいる。
皆さんは下は沢山いるけれど、上はそういないんです。
羨ましがっていろいろ眺めているけど、うちの中に入っていれば、みんな同じ苦しみを持っている。
だから、一番の根源は
1億4000万人という、大変な数の人間が、せまーい日本という国の中で、ひしめき合って今生きている。
どっかよその広いところで暮らしたくたってそんなところないから我慢するよりしょうがない。
山を切り開いて平地を作ったり、田んぼを広げたりしながら何とかかんとか食っていくことに苦労している。
そういう苦労している同士がお互いに喧嘩するんじゃなしに
同じ方を向いて一緒になって、「嫌な事はよしましょう」と、
子どものためによくないから、あの原発の火は全部無しにして
当分の間石油や石炭で火を起こしてもらっていいんじゃないですか。

リニア新幹線。
ね。
なんで大阪まで30分で行かなきゃならないんだ。
そのために穴掘って、沢山の土地を潰し、
沢山のいろんな公害を起こしながらね、
あれに乗って、大阪に30分で行った。
俺はこんな幸せな人間だなんていうのは誰もいないんだ。
高いお金を出して乗って。
そういうつまらない事をしようっていうのがいっぱいいるんだ。
だから、当り前の生活を当り前に楽しくやっていける国が一番幸せなんです。
だから、どの顔をみなさん見ても、
人を落としめて自分だけがお金持ちになりたいっていうような顔はひとつもない。
なろうったって、なれないでしょ。
(笑)

そういう意味で、今日ここで笑いながら私の話を聞いて下さった方は、
残された自分の寿命はまだ沢山あります。
私の娘と比べたって大変にある。
ひとつ、
今の、うちの中にいる自分の子どもじゃなくて、
その次の子ども次の子ども、
それがこの国に生まれてくる。
その子たちに放射線の苦しみだけは与えない。
せめてその一つだけでも、その子たちのために日本の国から全部火を消して。
つけたのは人間なんだから、消すこともできるんです。
現に今消えています。
だからせめて自分の子孫のためにね、
それぐらいの事はみんなで力を合わせてやって頂きたい。
そして、憲法の一つ一つの条文を読んで関心するんではなくて、
一つ一つを自分が実践をする。どの一つも。
憲法というのは政府を縛る法律なんです。
今の政府のでたらめな事を憲法が止める。
その憲法を「都合のいいように変えましょう」なんていう政府が出てきたら、
これは一番たちが悪い
そう思って、世界の人の鏡になる今日本の憲法を、どの1行もへこまさない。
そういう前向きな人生を歩いて、これから生まれてくるみなさんの子孫のために
日本の国から放射線という人間にとって余計なものは無くしておく。
それをみなさんのこれからの人生の目標にしていただいて、私の話を終わりたいと思います。
という記者会見の日に偶然に私も会見を見ていて、「どういう事なんだろう?」と思い、
ニュース記事を探し、田中規制委員長の会見を見つけ、東京電力の記者会見を途中まで書き出しながら、
途中でそのままにしてしまって、このブログは未公開になっていました。
今回、マコさんが茨城での講演会でこの件に関して話して下さっていて、その内容の意味が理解できました。
なので、東電の会見の文字起こしは途中までですが、マコさんの音声を文字起こししましたので公開します。
「暴く!東電の実態 語る…福島の今」おしどりマコ&ケン
2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館
マコ:
今年の2月6日に福島第一原発の海に近いところ、
わりと海に近いところの一番近い5番エリアというところの地下水の観測抗の水のデータが出てきて、
ストロンチウム90が500万ベクレル/リットルの濃度だったという事が出たんですよ。
でもそれは、その前の年の2013年7月5日に採取した水の値だったんです。
2013年7月5日に取った地下水のストロンチウムのデータが、
もう半年以上たってから出るという事があったんですね。
「何でそんなに時間をかけたんですか?」と。
「何でかかったんですか?」という話にもちろんなりますよね。
でそうなると「あまりにも値が高すぎて測定誤りがあるのか」と思っていましたら、
実は「それは正しい値でした」という事で出てきたんですよ。
酷過ぎると思って。
でも2013年7月に地下水を取って、
その合間にIAEAとか、規制庁とかは
「東京電力の対応はちゃんとやっている」みたいなことも言っているんですよね。
誰が何を見てたんだろう?って言う話ですよ、これ。
ケン:全部がおかしいっていう事よね。
マコ:
なんか私もその件はね、
今年の2月にストロンチウム90がすごい高い値で地下水を汚染していたという事が出たっていうのは
私はひどすぎると思ってたんですけど、
そんなに大きいニュースに扱われなかったというのが驚きですね。
しかもね、いつ500万ベクレル/リットルっていう値を東京電力として把握したのか?となると、
ま、ストロンチウム90の分析には少し時間がかかりますので。
東京にオリンピックを誘致していたころとちょうど重なるんです。
IOCのブエノスアイレスで「汚染水はコントロールしています」
って発言された前には把握してたんですよ、東京電力はその値を。
で、その頃には出なかったんですね。出さなかった。
その値を規制庁はずーっと「出せ出せ」って言ってたんですよね。
「取っているんだからストロンチウム90の値を出せ」っていう事をずっと言ってたんですけど出なくって。
この地下水の観測坑は7月5日の直前に掘って、初めて掘って、
それで地下水を取ってみたらビックリするぐらいに高かった。っていう値なので、
いつからそのエリアが汚染されていたか?というのが分からないんですね。
おそらくというか、まぁヘタしたらというか、「2011年からずっと」という評価なんです、今のところ。
可能性として。
だからなんか…ひどくないですか?
そのニュースは別に私たちだけが知っている訳じゃなくて、
記者会見場には全ての大手の記者さんもいらっしゃっるので、
「わ、これはひどいな」
「これはトップニュースだな」と思っていても、なんか全然ちっちゃいですよね。
ガッカリと思って。
ケン:大したことないのかな?
マコ:もうね、数字がマヒしているのもあると思います。
ケン:え?だって数字大きかったよ。
マコ:
数字は大きかった。
でも数字は大きかったけど「え、またか」みたいな感じではある。
もう、数100万ベクレル/リットル。
なんかそれは怖いことだなと思う。
ケン:
そうよね。
東京電力のデータの公表の仕方が問題なのよね。
マコ:
そうそうそうそう。
暴くというか、ヒドイというのが私は実態だともいます。
東電、昨夏把握も公表せず=500万ベクレル-
福島第1の高濃度汚染地下水・規制委
時事ドットコム 2014/02/10-23:25
東京電力福島第1原発で昨年7月に採取された地下水から1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90が検出された問題で、東電がこの数値を同月中に把握していたことが10日、原子力規制委員会への取材で分かった。東電はこの値を今月まで公表していなかった。規制委へ報告した際にも、判明したのは最近と説明したが、その後把握した時期を訂正したという。
東電の説明が変遷したことで、同原発の汚染水濃度に関する不信感がさらに高まるのは必至。規制委は近く、東電から改めて詳しい説明を求める。
井戸から基準16万倍の放射性物質…公表せず
(2014年2月7日01時08分 読売新聞)
東京電力は6日、福島第一原子力発電所の護岸にある観測用の井戸の一つで、昨年7月5日に採取した地下水から、放射性ストロンチウムが1リットル当たり500万ベクレル検出されたと発表した。
国の放出基準の16万倍以上で、地下水の過去最高値(1リットル当たり5100ベクレル)の約1000倍に上った。東電はこの約半年間、ストロンチウム単独の濃度は「測定結果が誤っている可能性がある」として公表していなかった。
東電は今回の地下水について、採取直後の昨年7月、ストロンチウムを含む様々な放射性物質の総量(全ベータ)を同90万ベクレルと発表していた。東電は6日、「高濃度の全ベータは測定上限を超え、軒並み過小評価していた」と説明。この地下水の実際の全ベータは同約1000万ベクレルとの見方を示した。最近は、高濃度の場合は薄めて分析する方法に変えているという。
2012年2月12日 原子力規制委員会田中委員長会見
田中委員長記者会見速記録より
テレビ朝日ムラタ:
テレビ朝日のムラタです。
ー略ー
議題7の福島第一原発の漏えいそのものではないのですが、この1週間ばかり東京電力が公表していることについては、去年の夏に岸壁近くの観測用の井戸で測定したストロンチウム 90 が1リットル当たり 500 万 Bq あったという値を公表しました。それとともにストロンチウムの測定値が間違っていた部分については、順次公表すると。それに合わせてベータ線の計測で数え落としという現象があって、これをうまく計ることができなかったものがある。これも順次公表していくということにしています。かなり私どもがいろいろな記事を書いてきたものが全部誤報だったのかなと恐怖しているのですが、委員長にはこのストロンチウム等、全ベータと言われるものの測定値の東京電力の今の発表について、どう受け止めていらっしゃいますか。
田中委員長:
1F が測定間違いというか、こういうことは基本的にはあってはいけないことなのですが、間違ったことですから再度確認をするということをやっているということは、それはそれで仕方がないなとは思います。東京電力をずっと見ていますと、前にも申し上げましたけれども、線量率をベクレルで言ってみたり、何か基本的なところの測定に関する知識が欠けているから、結局ベータ線の数え落としとか、そういうことも起こるわけで、そこについては私どもとしても、できるだけ指導とか監督を強めていくということで、今いろいろな形でやらせていただいていますが、やはりいろいろな判断のベースになるものですから、そういった測定間違いは基本的に避けるように努力しなければいけないということは間違いないと思います。
朝日新聞 ハタノ:
朝日新聞のハタノです。
1F の全ベータの件ですが、今さっき質問が出たのであれですけれども、今、規制の方で進めている検討会とかで進めているいろいろな施策に対する影響をどういうふうに御覧になっていますか。
田中委員長
先程ムラタさんから言ったことですか。多分そんなにフェータルなことではないと思います。どのくらいの間違いかどうかということはともかくとして、そういった汚染している地下水の問題とか、冷却水をどういうふうに水をどう処理していくかということについて、本質的な違いはないと思います。
朝日新聞 ハタノ:
それで今回、規制委としてはストロンチウムと全ベータのデータが入れ違っているぞということについては、つまり出てきたデータについて矛盾を指摘するということはしていましたが、例えばもう少しラボの測定現場に対する規制とか、そういったところで踏み込んでいった対策を出していかれるような考えはございませんか。
田中委員長 :
どこまでできるかというのは非常に難しい問題があって、いろいろな分析が山のようにあって、東京電力もほぼ3交代制くらいで徹夜で測定をやっているらしいのですが、そういうところで間違いを起こすこともあるのかも知れないですけれども、先程申し上げましたが、間違っていいこととよくないこととありますから、特に今回の場合は私が今、申し上げたように、いろいろな安全対策上にフェータルな影響を与えるものとは考えられないのですが、そういう場合もなきにしもあらずですから、きちんと正しい測定をするようにという指導はできるだけしていきたいとは思っています。
(※フェータル【fatal】→命にかかわるさま。また、破滅をもたらすさま。)
ロイター通信 サイトウ:
すみません、ロイター通信のサイトウです。
1F の件ですけれども、一部報道でこのストロンチウム1リットル当たり 500 万 Bq という数値は、去年の7月時点でもう東電がそういうふうに把握していて、最近出した、原子力規制委員会の方にも報告したようなのですけれども、実際は去年の7月に把握していたと訂正したという一部報道があったのですが、これについて確認をさせていただきたかったんです。
田中委員長:
私はその辺の細かいことは分からないですけれども、
間違いに気がついたら速やかに出した方がいいと思います。
ロイター通信のサイトウ:委員長としては、最近この数値が出たという理解でよろしいですか。それとも。
田中委員長 :
もう日々山のような測定データが出されているみたいで、毎日のように汚染水の状況とか井戸の濃度とかが私のところに届くのですけれども、それが正しくやられているかどうかというところまでは、私の目が届かないというのが正直なところです。
2014年2月12日 東京電力記者会見
18:57~
今泉:
最後に一点私どもの…あの、積み残しぃーの、前回の会見の積み残しも含めて、えー、
私どもの方からご説明したい件がございます。
まず一つ目でございますが、え、これは積み残しではございませんが、
えーーー、この、えー、ストロンチウム90の、数え落としの関連で、
あっ、・・・ゴニョゴニョゴニョ

えぇっとすみません。全ベータですね、全ベータの数え落としの関連で、
えっとー、当社が、あ、「7月に把握していたと規制庁に説明している」というような報道がございました。
これにつきましては、ま、私ども社内で確認をしたところ、
えーーー・・・当該試料の分析結果を7月に把握した事実はございませんでした。
で、ちょっと口頭で申し訳ありませんが、時系列をちょっとお話いたしますと、
えーー・・・・っと、おーー、この、おーー、いわゆる、うー、
全ベータの数え落としと思われるデータが2件あったわけですが、
その1件の、え-ーー、7月5日の、おー、採水の、おーー、された、サンプルにつきましては、
一応7月26日に分析を行っています。
で、えー、まぁ、分析を行うというか、分析を開始しております。
あの、ご承知の通り、実際にあのーー、分析をする前に、これ、えーー、
ストロンチウムの、おーーーー、分析ですので、えーー、
前処理が必要になります。
開始したというのはその前処理を開始したのが7月の26日ということで、
結果が出たのが9月の12日に、でございます。
ま、そういった意味で、えーーー、この7月の時点で、え、このデータの、が、私どもの手元にあったかというと、
そういう事実は、あ、そういった事は無かったということでございます。
で、えーーーー、
ま、規制庁さんに当社が分析結果を7月に把握していたと説明を下事実を確認をしてみましたが、
えーーー、そういった、あーーーーー、
規制庁さんに分析結果の把握を提出した事実、そういったものもございませんでした。
えーーー、これが、えーー、一部報道に対する私どもの、えーーー、確認をした結果でございます。
で、えーーーーー、ですね、はい。
25:58~
もうひとつ、7月5日の観測抗1の2の値について、
規制庁さんに数え落としの可能性を報告したのはいつか?という事でございますが、
えー、規制庁さんの方には2月6日に報告をしています。
これはあのー、実際にストロンチウム90を測定するにあたって、
いわゆる検出効率が、えーーーーーーー、ま、ちょっと違っているのではないかというところを、
おーー、去年の夏位に、私ども把握確認したわけ、あ、確認とかそういった疑いを持ったわけですが、
それ以降、えーー、数値の、えーー、ま、その原因についての、原因追及を行っていました。
で、そういった中で、ま、いろんなデータが出てきたわけですけど、
え、規制庁、お、最終的にその、ストロンチウム90の検出効率の違いというところが、えーー、
確認できた、出来て、2月5日にその原因についてご報告したあと、
え、2月の6日に規制庁さんの方に報告をしているという状況でございます。
それと分析値を確定する役割を持つ社員の立場は?という、
ま、どういう体制でデータをチェックしているのか?というご質問がございました。
で、わたくしえーーっと、まあ放射線管理を担当する部長さんが、えー、確定をしてという様な、
まぁ、わたくし、えー、えーー、まぁそんなようなお話をしまして、
もう一度えーーー・・・、しっかり確認をさせていただいております。
で、えっとー、一応その発電所の保安班長、えーーー、これはあーーー、いわゆる緊急時対策ウ―の体制の中で、
えーー、いわゆる放射線関係の、おー、責任者となる保安班長というのが、データの確認承認をして、
正式には確定いたします。
え、データに疑義が生じた場合には、あーーー、発電所側の、え、放射線、放射能測定管理責任者
えーーー、これが放射線管理、え、放射線、えーー、環境部長、お、になりますが、こちらが確認をして確定をすると、
ま、そういう仕組みで確定していくという事になる、かと、なるということでございました。
え、ちょっとあの~統一が取れてなくバラバラと、おーーー、宿題の回答をさせていただきました。
ーーー
45:06~
テレビ朝日 ムラタ:
冒頭今泉さんからご説明があったストロンチウム90の測定と、全ベータの数え落としについてお尋ねいたします。
3点お尋ねしますが、私が分からなかったのは今泉さんが時系列でご説明になったところを引用しますと、
全ベータの数え落としが2件ありました。
7月5日のサンプルは7月26日に分析を開始しています。
分析を開始したというのは前処理を開始したという意味です。
その結果は9月12日です。
それが分からないんですね。
私は具体的に3つお尋ねしますが、
全て7月5日に採水した観測抗1の2についてです。
まず一つ目はこの全ベータの値。
当時90万ベクレルと発表されています。
これは7月7日にすでに発表されていますが、
「それが違う値かもしれない」というのを認識したのはいつか?というのが1問目です。
二つ目は、同じ1の2の7月5日のデータで、ストロンチウム90が500万ベクレルと分かったのはいつか?
というのが2問目で、
それを規制庁に伝えたのはいつか?
この三つです。
今泉:
はい、あのーー、えっとまず、えーーー、
ストロンチウム90が500万ベクレルという数値であるという事を、
ま、いわゆる数値としてわたくしどもが、ま、当社が確認したというのは、
2月の6日という事になります。
で、えっとー、規制庁さんへいつ伝えたかという事も同日という事になります。
え、それと、おーー、90万ベクレル/リッターの違いを認識したのはいつか?という事でございますが、
えっとー、これ、えーっと、全ベータ90万ですけれど、
7月5日に採水した水というのは、これを採水した水で、
分析結果が出たというのはこれストロンチウム90、のものでございまして、
で、えーっとそれが、違いが、を認識したというのは、
やはりこれ、データ、全ベータの分析の結果と合わせて公表した2月の6日という事になるかと思います。
テレビ朝日 ムラタ:
そうすると、冒頭ご説明のあった、まず全ベータの数え落とし2件というのはどれとどれで
7月5日のサンプルは7月26日に前処理をして、結果は9月12日に発表したというのは、
これは何を指すんですか?
今泉:
失礼しました。
えっとですね、えっと、えーっとですね、えっとー、地下水の観測抗1の2の、えー、測定結果で、
えっと全ベータが、を、ストロンチウム90が、えー、上回っているデータというのが
7月5日、それと8月8日に採水されたものというものでございました。
で、この7月5日に、えー、その、これストロンチウム90が出てきた、あーー、日い、の結果が、
ぶ、え、これ、か、確定ではなくて、分析が終わったという認識をしていただいたらよろしいかと思いますが、
それが、えーっと、先ほど申しました9月12日、い、でございます。
え、そういう時系列を、ちょっと整理が上手く出来ていなくて申し訳ありませんが、
時系列をちょっと申し上げた、あ、という認識です。
1:13:52
朝日新聞 ハタノ:
朝日新聞のハタノと申しますが、先程の質問に対する答えで、ちょっとわかりかねたところが。
全ベータの件なんですけれども、
9月12日に出たストロンチウムの測定結果は、そうすると値はいくつだったんですか?
今泉:
えっとー、実際に、えっとーおーーー、
ま、当時、えっと、ま、この結果自身は・・・・えっと500万ベクレル、だと思います。
テレビ朝日 ムラタ:
そうするとこの最初に質問にあった500万ベクレルという数値を
東京電力として把握したのは9月であるという事は、それは認識が違うんじゃなくてそれでいいんじゃないですかね。
今泉:
あっ?えっとー、このえっと、要は、え、先程のご質問の趣旨が9月12日ぐらいにはその、え、
データ500万ベクレルのデータが出ているという事が、
社として確定出来ていた、という趣旨に、のご質問という理解であれなんですが、
あの、おーーー、そういった意味では、
社としてそこの数字を確定したのは2月6日と、いうふうに申し上げました。
で、ただ、あのー、じゃこの時点で、9月12日の時点で、
えっと、そういった意味で500万ベクレルという数字が、
先程のその~、フローに従って、えーーー、その、所内で共有されて、えーー、確認、確定されていたかというと、
そこは、そういうフローには乗っていなかった。
先程ごせ、ご説明した通り、えーー、
ストロンチウムの検出効率の違い、っていうところの調査が違ったところで原因が分からなかったので、
そこについてのデータはストップして、確認はストップしていたという事で、
ま、社内の、お、いった確定といった数値にはなっていなかった。ただ、ここで、そういう意味で、
500というのが、会社として、そういう数値があるという事は、この時点では当時、えーー、
社としての確認というのは取れていないという、ま、そういう状況だったと理解をして
テレビ朝日 ムラタ:この時点というのは9月12日
今泉:そうです。
テレビ朝日 ムラタ:
9月12日の時に、どうして
500万ベクレルというものを、確認というか把握はしているんだけれども、
それについての評価がまだ確定していなかったということですか?
今泉:
えーっと、把握というのはですね、えっと、実際にじゃあ、えーっと先程も、申し上げた、
保安班長、あるいはその、なんていうんでしょうかえーっと、放射線管理のそういった責任者、
ま、あの、ここまで共有されて、そこで了解がとれたところで初めてその数値というのは確認されていく、
確定されて行く訳でございますが、あのそういった、あーところの、作業にまで乗っていなかった。
要するに、データがただ出てきただけという状況だったと思います。
テレビ朝日 ムラタ:
そうすると、この9月12日の500万ベクレルを保安班長さんが知ったのはいつ?という事になるんですか?
今泉:
あのー、実際に社として、えーっと、数字が確定された、
要するに保安班の班長さんが「これで公表できる」というふうに確定したのが2月の6日ということです。
テレビ朝日 ムラタ:
そういうことではなくて、
事実として班長が500万ベクレルという数字を知ったのは、まずいつなんですか?
今泉:
あの、多分ずっとストップをしていて、
2月5日にストロンチウムの原因を公表しましたので、
いざ、じゃあこれから、えっとー、
「今溜まっているデータというのを確定して出そう」という事で出したのが2月6日ですから、
2月の6日の時点では、えーっと、その、保安班長というのは確認しているかもと思います。
テレビ朝日 ムラタ:
そうすると、ラボの分析員の方が9月12日の時点で自分の分析結果として500万ベクレルを知りました。
それについて、検出効率の問題であるのか、
あるいは数え落としという事も当時考えていたのかもしれませんけれども、
なにが原因でこういった数値になっているのか判断しかねるという事で、
リリースされない状態であったわけですよね。
で、その判断をされたのはその分析員の人が一人で完結して判断されているという事なんですか?
今泉:
あ、いえ、ええーっと、分析員の方は、えっと、その、えっと、たとえばその1の2のこの資料を、
えーー、手順に沿って測定をして、その結果を問う社の方にあげてくると、
1:18:01
東京電力の記者会見はこちらです↓
http://www.ustream.tv/recorded/43711068
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自民「エネルギー基本計画案」 投稿者 kotetsu1111
2014年4月4日
これからお伝えするのは政府案を自民党がサッ!と了承したという事と、
それから衆議院を今日通過したものなんだというのを一緒にお伝えしますが、
まずお伝えするのは、
避難計画を含めてこの条件はそろった、と言えるのか?原発再稼働。そして、
このエネルギーは割が合わないというのか?再生可能エネルギー。それから、
もんじゅはいつか動くというのか?核燃サイクル。さらには、
核から出たごみ、輸出国が引き取るのか、いや引き取らないのか?原発輸出。
この4つです。

自民 エネ基本計画案了承
原発推進 福島の“反省”は
今日自民党が了承した政府のエネルギー基本計画案
今後のエネルギー政策に関して、原発に依存する方針を明確に打ち出したものだ。
計画案では原発は順次再稼働する。
使用済み核燃料を再処理して再び原発の燃料として使う
核燃料サイクルについても「これまで通り推進する」としている。
一方で再生可能エネルギーについては今後どの位の比率にするのか、結局具体的な数値目標は入らなかった。
逆に研究段階にある次世代原子炉の高温ガス炉については推進するとまで明記された。

再稼働を前提とし、原発政策を強く推し進める内容だ。
この計画案に自民党内は賛成1色となった。
細田健一 衆院議員(新潟2区)

電力の安定供給を考えると、原子力を放棄する選択はあり得ない。
再生可能エネルギーに過大な期待を寄せるべきではない。
大西秀男 衆院議員(東京16区)

再稼働しないと経済はグチャグチャになる。
原子力の技術を確立し、責任を果たすべき
大岡敏孝 衆院議員(滋賀1区)

原子力の未来を信じている事を書くべきだ。
安定的な原子力を増やしていくという考えは間違っていなかったと思う。
高木毅 衆院議員(福井3区)

再稼働は国が責任を持ってやってほしい。
今回の案は与党が、当時政府がまとめたものに修正を加えたものだ。
今回の修正案と当初の政府案で大きく変わった点がある。
それは冒頭部分だ。
当初案では
「震災前に描いてきたエネルギー戦略は白紙から見直す」
「原発依存は可能な限り低減する」とはじまり、
「安全神話に頼って事故が起きたことへの深い反省」が強調されていた。
ところが今回の案は
「資源のない日本にとってエネルギーの安定的確保は不可欠だ」と強調され、
事故への反省の言葉が消えた。
この案に合意している公明党はそもそも公約で
「可能な限り速やかに原発ゼロを目指す」と掲げていた。(2013年7月)

再生可能エネルギーについては、2030年までに総発電量の30%にすると数値目標も明記していた(公明党)
しかし、これらも盛り込まれなかった。
さらに
公明党 山口那津男代表(2013年7月)

もんじゅについては、これが到底成功する見込みは立ちませんので、
「廃止をすべきだ」と思います。
と、全否定した核燃料の中核、もんじゅについては研究拠点とすることで推進を容認した。

公明党の当初の主張は反映されず、自民党と経済産業省に押し切られた格好だ。
“原子力協定”衆院で可決
原発輸出トルコUAEへ
衆院本会議 午後1時すぎ
議長「起立多数、委員長報告の通りに承認することに決まりました」

政府与党が原発再稼働に向け動き出すなか、
衆議院本会議ではトルコとUAEアラブ首長国連邦へ原発を輸出するために必要な原子力協定の承認案が可決された。

原発推進に反対し、与野党から退席するなどの造反議員が出た。


生方幸夫参院議員 民主党
15万人の方がまだ避難生活が続いているし、続けているし、
事故原因もですね、ハッキリとまだ特定されたわけではない。
無責任に海外に輸出そするっていう事には賛同しかねる。
古舘:浜さん、これいかがですかね?

浜矩子:
そうですね、あの、「核アレルギー」という言葉がありますよね。
最近ものすごい死語になっちゃいましたけれど。
あの人達は「核アレルギー」がなさすぎだというふうに思うんですね。
なんでここまで、あんなに怖い思いをしたのに、原子力にこだわるのか?
どうもそこには別の下心があるような気がしてならない。
ま、端的に言えば、「目指すは核武装」という様なこの魂胆がどうしても見えてきてしまう様な…。
ま、思い、感想を持ってしまいますね。
非常におぞましい形で富国強兵路線を目指しているというふうなところにどうしても思いが行ってしまいますね。

古舘:あー・・・そうですか。
一気に、今言われている事が今日、サーーッっと両方向が動いた感じがありますよね。
<倫理に反する原発輸出>勝手にどんどん決まっていく
「トルコとUAEに原発輸出を可能にする原子力協定衆院可決」4/4 (文字起こし)
この題名はスポーツ新聞みたいなイメージで付けました。
実際、太郎さんが指摘しているように「広がりがバレたらまずいのか?」という事や、
他にもSPEEDIを使うと再稼働するにあたって、いろんな不都合が出てくるんだと思います。
でも、このブログを書いていて私が一番驚いた部分だったので、題名にしちゃいました。
そして、私たちの代表議員山本太郎さんはものすごく頑張っています♥
話の持っていき方がとてもいい感じで、ニヤッとしたりしながら文字起こししました。
山本太郎議員質疑(参議院内閣委員会)
2014年4月3日
文字起こし部分はここから→http://youtu.be/RN-nVYZe6f4?t=14m40s
山本太郎議員:
次に、3月17日の本委員会で質問させていただきました、
鹿児島県川内原発再稼働問題について質問させて下さい。
今年の2月に提出されました、衆議院議員菅直人さんの
「原発の再稼働と地域防災計画に関する質問主意書」に対して政府は、
新規制基準には地域防災計画にかかる事項は含まれておらず、
同計画については原子力発電所が再稼働するか否かに関わらず、
住民の生命、および財産を災害から保護する事を目的として、
災害対策基本法に基づき、都道府県及び市町村等に於いて作成等がなされるものである。
政府としては原子力防災会議の関係府省庁による同計画の作成の支援等を行っている。
と答弁がありました。
まずですね、鹿児島県と川内原発30kmの市町村の原発事故に対する
地域防災計画の作成状況について教えていただいてよろしいでしょうか?

黒木政府参考人:
お答えいたします。
薩摩川内市からする川内原発おおむね30km圏内である9の市町でありますが、
地域防災計画及び避難計画が作成済みとなっております。
以上であります。
山本太郎議員:
ありがとうございます。
ちょっとあっさりした感じで寂しかったんですけれども、
えっと、たとえばこれ。
「原子力防災会議の関係府省庁による支援等を行っている」という事だったんですけれども、
具体的にその「薩摩川内」という地域であったり、鹿児島という部分に対しては
どのような支援というのをこの機関からおくられたのか?という事をお聞きしてよろしいでしょうか。

黒木政府参考人:
えー、あの、御指摘の通りあのー、
原子力防災会議の方針に基づきまして、地域ごとにですね国のワーキングチームが作られていまして、
そのワーキングチームと地方自治体、あるいは関係のですね地方のいろいろな機関が、
ま、あのー、会議を行いましてですね、いろいろな問題が出てきております。
その問題点について1個1個ですね、一つ一つ、あのー、個別に解決するよりは
その場に於いてですね、会議をし、論点をハッキリさせ、一気に解決していくというのが問題でありましてですね、
まさにそういう形で論点の明確化と、解決方法を明示と言ったところが1番ポイントであります。
従いましていろんな論点がございます。
例えば離島の場合はどうやってそのまま逃がすのか?という問題もありますし、
様々な個別な事情もありますし、
また解決の問題として、やはり避難の、が大変困難な方がいらっしゃいます。
その人たちの避難をどうするかの問題等ですね、様々な問題がございまして、
それについて共通の認識のもとにですね、あの、国としてできる支援をきちんとやっていくといった趣旨と、
あの、かい、会議でもって、ま、いまいま、、徐々にですね、135市町村のうちの58でございますけれども、
避難計画ができているところでございます。
山本太郎議員:
ありがとうございます、たっぷりと説明していただきました。
この地域防災計画で示される原発事故時の住民避難計画が適切なものなのかどうなのか?
誰が評価するんでしょう?
計画作成の支援等を行っている関係府省庁とは、一体どこなんでしょうか?
担当課の名前も含めて教えていただけますか?
黒木政府参考人:
え、あの、原子力防災会議に於いて決定したほしのもとでそういった対応をいたしているところでございますが、
関係省庁につきましては、
地域ごとの多様な課題に応じて適切な担当者にワーキングチームにファックスしていただいていますので、
ここで個別に列記するのはなかなか難しいございます。
それからあのー、先ほどあのー、妥当性ですか、それについて誰が確認するのかという事でございますけれども、
えー、あのー、先ほど申し上げましたけれども、
ま、妥当性という事じゃなくてですね、原子力防災会議に於きまして
それぞれの計画のですね、各自治体の計画の進捗状況について確認を行うといった事を行っております、
以上でございます。
山本太郎議員:
この住民避難計画の作成にはSPEEDIこれを活用しないという手はないですよね。
「欠かせない」と言っても過言じゃないと思うんですけれど、
もう皆さんご存じの通り、ね、SPEEDIのことは僕から説明することもないと思うんですけど、
あのカメラで、ネットで見ている方もいらっしゃるので一応言わせていただいていいですか、すみません。
ご存じの通り、
「放射性物質が放出したよ、それがどういうふうに拡散していくんだろうね」
という事をシュミレーションするものですよね、風速だったり風向きだったり、地形だとか計算するよ。
シュミレーションするんだ、飛ぶ範囲をね。
っていう話なんですね。
税金を116億円使った。
当然ですよね、原子力災害というものがあった時に国民の命、この国に住む人の命を守るものなんだから当然です。
シュミレーションするものが必要です。
さてですね、
この川内原発30km圏の避難計画作成にはSPEEDIの活用というものは義務つけられていますか?
黒木政府参考人:
原子力災害対策室に於きまして
地域防災計画の作成の際にSPEEDIを活用するよう位置づけられてはおりません。
山本太郎議員:
とっても頭の回転の速い方で、すごく速口になられるので、ちょっとよく聞き取れなかったので、すみません。
えーっとですね、とにかく「義務付けられてはいない」というお話でしたよね。
ありがとうございます。
えーっとですね、これ「義務付けられないのはどうしてなのかな?」と思っちゃうんですよね。
たとえば、30km圏。
避難計画という面に於いても30km圏。
で、SPEEDIの試算も30km圏。
みたいな話になっちゃう理由が分からないなと思うんですよね。
質問したいんですけれども、
事故を起こした福島東電原発から、福島の、福島市の福島県庁まで。
そして事故を起こした福島東電原発から郡山まで、郡山市役所まで。
それぞれ直線距離で何kmぐらいあるんですか?
また、川内原発から鹿児島市の鹿児島県庁まで何km位あるんですか?直線距離で。
また、熊本市の熊本県庁まで川内原発から直線距離で何km位あるんですか?教えて下さい。
黒木政府参考人:
えーっと、まず東京電力福島第一原子力発電所から福島県庁までは直線距離で約60km、であります。
郡山市庁舎までの直線距離も約60kmでございます。
あと九州電力川内原子力発電所から鹿児島県庁舎までの直線距離は約45kmというところでございます。
熊本県庁舎までの直線距離は約120kmと承知しております。
山本太郎議員:
ありがとうございました。
あぁそうですか、近いんですね、鹿児島の県庁までも、川内原発から鹿児島県庁までも近いし、
以外と熊本までもすごく近い距離だという事がよくわかりました。
ありがとうございます。
えっと、福島東電原発事故ではですね、
福島市、先ほどおっしゃいました60km。
郡山市も直線距離で60km離れているんですけれども、
住民はこの放射能、放射性物質が広がっている事も知らなかったと。
その間に、「なんの発表も無かったから水を汲みに行ってたんだよ」と。
断水してたから水を汲みに行った。
その他にも食糧を求めて外出したりとか、
子どもたちは外遊びを続けていた。
これ、無用な初期被ばくをしているんですよね。
もし、SPEEDIの情報というものを住民が知る事が出来ていたなら、
「これ注意出来たのにな」って。「避難できたのに」って。
屋内退避だったり、分からないんですけれども、
「何も知らされないよりは被ばく量を減らせたという事は確実だ」と思うんですよね。
ま、60kmという範囲だけじゃなくて、
たとえば安倍総理がオリンピックを日本に呼ぶ時にですね、海外でプレゼンされました。
「250km離れていますからね」って、「福島からは」
「原発から250km離れている東京、大丈夫です」っていうような、
というようにも取れるような発言をされていましたよね。
でも東京。
全く影響を受けていないんですかね?
ホットスポットが存在していますよね。
そりゃそうですよ。
放射能プルームがきたんですもんね、東京にも。
東京都民も情報があれば、屋内退避の必要を人々に伝えることが出来た訳ですよね。
「東京都民も無用な被ばくをさせられた」っていう事なんですよね。
「いやいやいや、山本君、SPEEDIはね、100kmまでしか無理なんだよ」
「しかもね、この予測はもっと範囲が広まれば、精度が落ちちゃうんだよ」
でも、そんな言い訳ももう効かないと思うんですよね。
だってこの国にはもともと100kmから、
100kmという距離から地球半分程度まで広範囲に放射能の拡散予測ができるワールドSPEEDI。
WSPEEDIというものがあるんですからね。
ま、当時、もしも行動できるんであれば、
日本原子力研究開発機構にWSPEEDIで試算を出すことを要請することだって、出来た訳ですよね。
同心円で止まるか?放射性物質が。
県境で止まるか?そんな訳ない。
放射能の広がりを住民に知らせる。
これ当然ですよね。
「人々の命を守る」国の役割ですもんね。
どうしてそれが出来なかったのかというのがすごく残念なんですけど、
とにかく「出来ることをせずに無駄に人々を被ばくさせたのは事実」というのは、
どんな言い訳をしても消せないと思うんです。
で、じゃあ、そのこともありますけれども、
「その過去からどうやって学んでいくか」っていうのが大事だと思うんですよね。
「とにかく再稼働だ」と、「とにかく再稼働なんだ」と。
原発は今1基も動いていないですね、2013年9月15日から1基も動いていないよと。
でも電気は安定供給されています。
「あれ?電気が足りないから再稼働っていう話だったのにな」みたいな。
南海トラフ、東南海、首都圏直下と大地震が来ることが分かっているんですよね。
いつか分からないけれども必ず来ると言われている中で、
地震に耐えられない。
福島東電原発が証明しましたよね。
これ、「どうしても再稼働させるんだ」っていう事だたら、
最低限住民の避難計画には屋内退避指示なども含めて、
30km圏よりも広範囲の予測が必要ですよね。
それなら広範囲の予測ができるWSPEEDIの拡散予測をもとにした、
「全ての風向きを考慮したシュミレーションを、住民避難計画作成時の義務にする」って。
これ当然の事じゃないかなって思うんですよね。
いかがですか?
なんかありますか?
黒木政府参考人:
え、まぁ、福島の反省をどう取るかという一つ問題がありますけれども、
SPEEDIの問題に関しては、今原子力規制委員会が考えておりますのは
そもそも、あの、いわゆる拡散予測にもとづいて避難行動を起こす。
あるいは防護活動を行うという事は基本的には行わないと。
あくまでも実測のですね、モニタリングの数値。
それを持ってですね、避難行動あるいは防護活動を行うというのが原則として決められております。
理由はですね、福島の場合、確かに総スターム。
要するにどの位ですね、放射性物質の放出がそもそもあったかというのが分かっていれば、
比較的容易ではありますが、もともとは天気、気象情報ですからかなりのまた、いろんな誤差もありますけれども、
少なくともそれが分かっていればですね、ま、良いんでしょうけれども、
現実問題分かっていなかった。従って要するに提供は出来なかった訳であります。
もっと言えばシビアアクシデントの際にですね、そういう情報がたちまち…、意味のある時間内にですね、入手ができるという保証が何もないんですね。
従いましてこれは、げん、現実的にはですね、実測で勝負するしかないといったことで、
緊急時モニタリングという制度を設けてですね、ま、その際にはですね、
現実の放出がある前からですね、そういったモニタリングのチームが展開してですね、
放出に備えて頑張っていくというふうな、えー、手しか、
基本的には住民の防護措置に関しては無いと思います。
それとは別にですね、えー、全般的な要するに放射性物質の拡散の状況というのはどうなのかというのは、
これはひとつ、大きな大事な情報でございますから、
ま、それについては当然のことながら国民の皆さんに提供するっていう事はありますけれども、
それについて直ちにそれをもって防護措置を取るというのは返って危険であるというのが、
現実の、あのー、現在の原子力規制委員会の考え方でございます。
ま、それを除きまして今指針が出来あがっているところでございます。
以上でございます。
山本太郎議員:
ありがとうございます。
福島の時もそうですよね、実際の線量というものがどれぐらい放出したのかというのが分からないから、
値が分からないから、1ベクレルという値で計算したんですよね。
でも今、あの事故があって、で、次に再稼働するっていう前に、
過酷事故っていう例がある訳ですから、
福島の1号機2号機の放出がどれぐらいだったか?っていう事を数字に入れられるじゃないですか。
何のためのシュミレーションなんですか?って。
何のための避難計画なんですか?って。
広がりがバレたらまずいのか?って。
住民の命を守る気があるのか?って。
絶対に再稼働ありきなのか?っていう話なんですよ。
なんのために、じゃあ、SPEEDIを作ったんだ?って。
事故が起こって、その後にモニタリングをしていって、
遅いじゃないですか、それじゃあ。
少なくても、1ベクレルの段階で数値を出したとしても、
それは、どっちの方向に逃げればいいか。
風向きだけでどっちの方向に逃げるべきなのか?っていったら、
ざっくりとした指針になる訳じゃないですか。
それを、もしもやっていれば、
北の方向に逃げた人達、風下に逃げた人達が実際に福島の東電原発事故の後にあったんですもんね。
これ、再稼働する前に、避難計画の中に義務として入れるって。
もしもの時にどうするんだ?っていう話ですよね。
どうしてその部分、全くタッチしないというか、
それは、なにか再稼働しづらくなるんですかね?そういうシュミレーションを出してしまえば。
何か不思議だなって思うんですよ。
生命・財産・身体を守るとかという文言だけはわかるんですけれども、
「でも実際やろうとしている事はどうなんだ」という話だと思うんですよね。
ごめんなさい、あの、皆さんが決めた訳じゃないですもんね。
それぞれの省庁を代表してこられただけなんですけれども、
是非ですね、本当にこのSPEEDIそしてWSPEEDIというものをどんどん活用して、
で、避難計画っていうものを立てていただかないと、本当に人々の命っていうのは守れないと思うんです。
是非よろしくお願いいたします。
今日はもう時間がなくなってしまったので、そろそろ終わりにしたいと思います。
とにかく福島東電原発の1号機2号機の放出量データを使って、
同様の過酷事故が川内原発の1号機、2号機で起こったと仮定して、
このようなシュミレーションを活用するべきだという事をわたくしからお願いして質問を終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。
ーーー
黒木政府参考人の話し方はとても早口で聞き取りにくいし、とても不誠実な答え方に思えました。
(自信を持って話す人はこんなにゴチャゴチャ早口にならないと、今まで文字起こしした経験から思う)
「現実的にはですね、実測で勝負するしかない」なんて大きな声で言ってるけど、
測ってから避難したって、もう被ばくしちゃっているし、
この人、なに言ってんだろう?と思いながら書き出していました。
それに太郎さんの方を見る表情も、なんか、あまり良い印象が持てない方でした。
なので黒木政府参考人って誰?どこの人?
という事でちょいと調べてみました。
そしたら驚く事実が出てきました。
ーーー
Youtubeは画質が悪くてハッキリとその表情など見えなかったけれど、お顔は↓

略 歴
黒木 慶英
1958.2.4 生まれ
1981.4 警察庁に採用
1998.4 内閣審議官(内閣官房内閣安全保障・危機管理官室勤務)
2003.9 高知県警察本部長
2007.8 神奈川県警察本部警務部長
2009.3 沖縄県警察本部長
2011.2 警視庁警備部長
2012.9 原子力規制庁地域安全総括官
原子力規制庁の長官と同じ警察庁出身。
そして原子力規制庁の幹部でした。
しかも、放射能の専門家では全くないのに、放射線防護対策部長!
原子力規制庁幹部名簿

原子力規制委:放射性物質の拡散試算、全16原発で誤り 入力ミスなど多数
毎日新聞 2012年12月14日 東京朝刊
原発ごとの放射性物質の拡散予測地図にミスが相次いだ問題で、原子力規制委員会は13日、これまでに公表した全16原発の地図で誤りがあったことを明らかにし、計算し直した新たな地図を公表した。また、この問題で原子力規制庁は同日、森本英香(ひでか)次長ら3人を口頭での厳重注意処分とした。【奥山智己】
地図では、各原発で原子炉すべてが炉心溶融した場合などの拡散状況を計算。16方位ごとに国際原子力機関の緊急時の避難基準(事故後1週間の被ばく線量が100ミリシーベルト)に達する地点で、最も遠い所が示されている。10月に公表後、訂正が相次いだことから全地図の計算過程を点検したところ、気象データの入力ミスなど2200カ所以上の間違いが見つかった。
修正版の地図では、特に九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)、北海道電力泊原発の3施設の予測結果で、風上と風下を正反対にするなど気象情報に関するデータ処理に誤りがあり、既に公表された地図と大きく異なった。他原発でも放射性物質の拡散距離を0・1~4・8キロ増減させるなどの修正をした。訂正した地図などは規制委のサイト(http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/)内の「第17回会議資料」で公表している。
今回の問題では、実際の計算作業を委託された原子力安全基盤機構(JNES)が気象データの入力ミスをしていたことなどから、規制庁とJNESは今後作業内容の確認などを徹底。同庁は業務品質管理室を新設して再発防止を図る。規制委の田中俊一委員長は「私どもとして初めての失敗でいい勉強になった。繰り返さないことが大事」と述べた。
◇次長ら3人処分
森本次長の他、処分を受けたのは、
黒木慶英(よしひで)原子力地域安全総括官、
金子修一原子力防災課長の2人。
クリックすると大きく見る事が出来ます↓

なんと!!処分されていたΣ(゚Д゚ノ)ノ
これで d(◕‿-。) ナットク!
黒木サンには「SPEEDI」という言葉は禁句だったのだ!!
でも、処分されても放射線防護対策部長!
処分って、どんな処分なんだ(╬◣д◢)
黒木慶英 くろきよしひで
原子力安全規制組織等改革準備室副室長。内閣府審議官。
「いろんな考えの人は同じテーブルに着けない」と発言。
(2012年9月4日 中日新聞)
官僚事典 原子力規制庁 原子力地域安全総括官 黒木慶英(くろき・よしひで)さん
人命第一に安全尽力
鹿児島ラ・サール高、東大法学部を卒業後、警察庁に入庁。刑事畑を振り出しに、以降は警備畑を中心に歩んできた。阪神大震災やオウム事件を契機に内閣危機管理監が置かれた1998年から2年間、危機管理担当の内閣審議官を経験。事故やテロの被害を最小限に食い止める対策を検討した。
そして黒木サンって川内原発のある鹿児島出身だったのねっ!
<安全審査優先>
川内原発だけが厳しく想定“620ガル”まで引き上げ(←東日本大震災は2933ガルだけど)
&30圏内避難問題3/13ニュース7(内容書き出し)
<本当に動かす?>
そもそも原発再稼働といっても事故が起きたら即避難できるのだろうか
3/13そもそも総研(内容書き出し)
続きを読む
県漁協、福島第1原発「地下水バイパス計画」を正式に容認
FNNLocal·2014/04/04

福島第1原発の汚染水対策が1歩前進する。
原子炉建屋などに流れ込む前の地下水を海に放水する「地下水バイパス計画」について、
漁協は、正式に計画の実施を容認した。

4日は、東京電力や経済産業省の担当者が、いわき市を訪れ、漁協側と協議した。
地下水バイパス計画の実施について、県内の漁協は、
数値目標を定めることや、第3者機関が監視することを、国や東京電力に求めていた経緯がある。
地下水バイパス計画は、原子炉建屋などに流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放水し、
汚染水の発生を、1日あたり最大で100トン減らすもの。

漁協側は、国と東京電力が要望したことを実施することを確認し、地下水バイパス計画を正式に容認した。

福島県漁業協同組合連合会の野崎 哲会長は
「運用内容を厳重に守っていただくということが、非常に重要になるかと思います」と話した。

東京電力の新妻常正常務は
「大変ありがたい、そういう意味でも、わたしどもとして、この地下水バイパスの運用の責任を痛感しています」
と話した。
国や東京電力は今後、実際に地下水をくみ上げて水質などを詳細に分析し、
問題がなければ、5月初旬にも計画を実施することになった。
ーーー
内輪だけで決めちゃっている気がどうしてもするのだけど・・・
「太平洋は地元の漁協だけのものなのか?」
(原子力発電所も地元がOKと言えば稼働していいのか?と同じ構造)
本当に強烈に汚染される前の地下水で、
しかも、その場所から地下水を抜いても何の問題もないのなら
…高濃度の汚染水を流すよりはいいのかな?とも思うけれど…
どうなのかなぁ?
貯蔵タンクよりも下だから、濃い放射性物質がタンクから漏れて地下にしみ込んでいるように思えるのだけど。
潮の満ち引きとかで地下水が混ざっちゃったりしてないのかな?
いろいろ想像してみると、汚染されている事は確かなんだろうな・・・と思える。
そして、福島第一原子力発電所では台風や大雨が降るたびにジャブジャブ堂々と海へ出しています。
今回の春の嵐でも下記の通り↓
ーーー
福島第1原発 タンク外側に設けたせきから雨水あふれる
FNNLocal 2014/04/03

この雨の影響で、福島第1原発では、汚染水をためたタンクの外側に設けたせきから、雨水があふれた。
福島第1原発で雨水があふれたのは、「ALPS」の北側に設けられたタンクの周辺に設置されたせき。
東京電力によると、4日午前5時半ごろ、大雨の影響で、せきにたまった雨水があふれているのを発見したという。

このタンクは、8,000トンの水がためられる巨大なもので、
2013年4月に、地下貯水槽から漏れた高濃度の汚染水が移されていた。

タンクの水位に変化がなく、あふれたのは雨水とみられているが、
この水からは、東京電力の排出基準を上回るセシウムが検出されている。

このほかのせきでも、雨水が漏れていて、東京電力が対応を進めている。
FNNLocal 2014年4月3日

東北電力は、原町火力発電所に、バイオマス燃料を使用する新たな設備を建設し、
2015年春から、試運転を開始することになった。
原町火力発電所で行われるこの計画は、間伐材などを利用した木材チップを燃料の一部として活用し、
石炭の燃焼によるCO2(二酸化炭素、2は下つき文字)の排出量を削減するもの。

東北電力によると、木材チップを、石炭に1%混ぜて燃焼させることで、
およそ1万世帯分にあたる、5万トンのCO2を1年間に削減できるという。

またチップは、福島県と宮城県のものを使い、放射性物質の検査をしたうえで、
発電所の周辺に、モニタリングポストを設置することにしている。

設備の建設は、2015年3月に完了し、4月から試運転を開始する計画となっている。
ーー東北電力原町火力発電所の場所ーー

原町火力発電所の位置は、太平洋沿いなので
「煙突から出たものは偏西風で殆どが太平洋に流れていく」という計算?
「福一からの汚染物と混ざって分からなくなります」って感じ?
ーー東北電力ホームページよりーー
原町火力発電所への木質バイオマス燃料導入に向けた設備工事の着工について
~森林資源の有効活用によるCO2削減および地域林業の活性化などに貢献~
東北電力 平成26年 4月 2日
当社は、低炭素社会の実現をはじめとする地球環境問題への取り組みの一環として、
原町火力発電所(発電出力:100万kW×2基、所在地:福島県南相馬市)への
木質バイオマス燃料(木材チップ)導入に向けて、本日、設備工事を着工いたしました。
同発電所への木質バイオマス燃料の導入は、
設備の状況を見極めながら、段階的に混焼率を増加させる計画としておりますが、
これに伴い、石炭の消費量が抑制されることから、同発電所からのCO2排出量は、
最終的に、年間約5万トン(一般家庭約1万世帯の年間排出量に相当)削減されるものと見込んでおります。
また、導入する木質バイオマス燃料については、
福島県内および宮城県内のチップ加工会社が、それぞれ県内の林業関係者から原料を確保し、
チップに加工したものを、当社が調達いたします。
地元の未利用材(建築用材などとして利用されない部分)を原料とした木質バイオマス燃料を
安定的に調達・消費することにより、地域における森林資源の有効活用が促進されるとともに、
林地に残置される未利用材が減少することなどにより、森林環境の保全が図られるものと考えております。
さらに、福島県内および宮城県内から調達することにより、地域林業の活性化にも貢献できるものと考えております。
当社といたしましては、平成27年3月の竣工ならびに同年4月からの試運用開始に向け、
安全を最優先に着実に工事を進めるとともに、引き続き、
低炭素社会の実現に向けてさまざまな取り組みを進めてまいりたいと考えております。
なお、工事の概要は、別紙のとおりです。
以上
別紙:原町火力発電所への木質バイオマス燃料導入に関する概要

「チップは、福島県と宮城県のものを使い、放射性物質の検査をしたうえ」とは、どの位の数値まで燃やすのか?
チップに含まれていてもいいとされる放射性物質の基準はいくつなのか?
東北電力のホームページにはなんにも書いていない。
ーーバイオマス発電について福島民報の記事ーー
【木質バイオマス発電】森林除染どうなる
県、新たに4施設構想 住民理解が鍵 県北・県中1 相双・いわき3
福島民報 2013年3月25日
平成25年度から始まる森林間伐による除染で、県は24日までに、
伐採木を焼却する木質バイオマス発電施設を新たに県北・県中地区に1カ所、相双・いわき地区に3カ所の
計4カ所に建設する構想をまとめた。
塙町に設置予定の1施設、既存2施設と合わせた7施設を稼働させる考えだ。
県は「林業再生には不可欠な施設」としている。
ただ、塙町で一部住民から建設反対の声が上がっており、いかに住民に安全性を訴えていくかが実現の鍵を握る。
■5万200キロワット
県の木質バイオマス発電施設の配置構想は【図】の通り。
27年度にも「県北・県中」「県南」「相双・いわき」「会津」の地域ごとに焼却態勢を整える。
施設の出力は合わせて5万200キロワットで、
1000キロワット級の太陽光発電施設・メガソーラー50カ所分に相当する。
新たに建設する「県北・県中」の発電施設は、
出力1万2000キロワットで、年間11万2000トンを燃焼する。
塙町の施設と並び、県内最大規模となる見通しだ。
県は県中地区への整備が有効とみて、企業誘致による建設を視野に地元自治体や事業者と調整に入った。
早ければ25年度中に着工する。総事業費は70億円超を見込み、現在、国と財源について協議している。
「相双・いわき」はバイオマス発電施設の計画がある川内村など3カ所に
計9000キロワットの施設を設け、年間13万8000トンを燃やす計画だ。
他の地区と比べて放射線量が高い森林が多く、国や市町村を中心に設置・運営の手法や施設規模の検討を進める。
施設は市町村による公設を想定している。
「県南」は塙町に25年度から整備が予定されている発電施設と、白河市の民間施設を活用する。
他の地区と比べて放射線量が低く、事業者と合意している。
「会津」は県が間伐による除染対象とする年間1ミリシーベルト以上の森林が極めて少ないとみられ、
既存の1施設で対応できるとみている。
■懸念拭えず
「放射性物質を含んだ木材を燃やすのは不安だ」。
塙町が先月、開いた木質バイオマス発電施設の説明会で、出席した住民から意見が出された。
塙町では、県外の企業を誘致し、平成25年度から木質バイオマス発電施設を設置する計画だ。
だが、一部の住民が建設に反対している。
町は再生可能エネルギーの有効利用や施設の安全確保対策を訴え、住民側に理解を求めている。
町内の40代の自営業男性は「安全性が確認できれば、雇用や町発展の面から施設建設と運営に賛成する。
ただ、行政から町民への納得できる説明が大前提だ」と指摘する。
■整備は不可欠
県は「発電施設で使う燃料は、伐採から木質チップ化、搬入まで複数回にわたる検査を重ね、
人や環境に影響がないものに限定する」としている。
放射線量を測定して安全な木材のみをチップ加工し、
線量が高い木材を一時保管する機能を持つストックヤード(一時保管所)を
発電施設から離れた複数箇所に設ける考えだ。現在、場所の選定を急いでいる。
県農林水産部は「森林の環境を再生するには発電施設の整備が欠かせない」として、
発電施設の設置先となる市町村や国と連携し、伐採事業や施設の安全性について住民に理解を求めていく考えだ。
背景
県は東京電力福島第一原発事故からの森林の環境回復に向け、
平成25年度から
年間被ばく線量が1ミリシーベルト以上の民有林約18万3000ヘクタールを対象に、間伐による除染を始める。
県土の1割を超える面積で、実施期間は20年程度を想定している。
間伐事業に伴い年間最大90万トン程度の木材が出ると推計しており、
利活用の手段として木質バイオマス発電施設の設置を進める。
建築資材などに使う分を除いた約53万8000トンを木材チップ化し、施設で燃やす態勢を整える方針だ。
(2013/03/25 10:19カテゴリー:3.11大震災・断面)
「年間被曝線量が1ミリシーベルト以上の民有林の間伐による除染」ということなので、
やっぱり線量の高い地域の除染した木材を使う事らしい。
この計画にはお金も絡んでいるのだろうか?
ーー復興庁と農林水産省の計画ーー
平成24年行政事業レビューシート (復興庁、農林水産省)
事業名 木材加工流通施設等復旧対策(復興関連事業) 平成23年度~平成27年度
担当課室 復興庁統括官付参事官(予算会計担当)農林水産省林野庁林政部木材産業課
作成責任者
復興庁参事官 尾関 良夫
木材産業課長 渕上 和之
農林水産省 資金の流れ

支出先上位10者リスト

金額は100万単位なので、
宮城県の株式会社Oは254百万ということなので、254,000,000=2億5400万円
岩手県19件の補助=5634百万=56億3400万円・・・@2億9652万円(単純計算で1件あたり)
宮城県25件の補助=4969百万=49億6900万円・・・@1億9876万円
福島県15件の補助=309百万=3億900万円・・・・・@2600万円
額が多すぎて良く分からないけど
事業実施主体(森林組合、素材生産業者、木材加工業者、林業等の組織する団体等からなる協議会等の構成員)
10,959百万円=109億5900万円
市町村は12百万円=1200万円
「放射性物質被害防止対策費用」が「きのこ等の生産力増強対策費用」より一桁少ないことに違和感!

ではどのような方法と基準で木材の放射性物質を検査しているのでしょう?
ーー福島県の木材放射線量測定ーー
福島県木材協同組合連合会
安全・安心な木材を届けるために
放射能安全性の自主基準
<福島県の製材品は放射線量の自主検査を行っています>
福島県の木材業界では、製材品を安心して使っていただくために、
各工場において出荷の際に放射線量を測定しています。
1自主管理基準値
各工場が出荷する製材品の放射線量を測定し、管理基準の値を下回っていることを確認します。
なお、出荷を判断する目安として、1000cpm※の自主管理基準値を設定します。
*cpm(カウント・パー・ミニッツ)とは放射線測定器に1分間に入ってきた放射線の数
※法律で規定されている放射線管理区域からの持出制限値1000cpmとなっている。
(1000cpm≒0.033μSv/h)
2測定方法
製材品の表面線量を測定しています。
① 測定機器 GM管式サーベイメータ
② 測定回数(日数) 製材品出荷数量の多少により工場毎に定めます。
例)毎日あるいは製材品の出荷時ごとに など
③ 測定検体数 1検査時に検体(製材品)10本(枚)を抽出し、測定を行います。
3測定記録書の作成・保管
測定結果は「放射線量測定記録書」(別紙)に記録し、保管しておりますのでいつでも請求することができます。
この自主検査基準は、今後必要に応じ見直しを行うこととしています。
〔連絡先〕
福島県木材協同組合連合会
〒 960-8043 福島市中町 5 番 18 号
TEL024-523-3307・FAX024-521-1308
測定方法はこれ↓
1000cpmというまたまたよく分からない単位が出てきた(◕Д◕✫)!!
1000cpm≒0.033μSv/hという事だけど、燃やすのに、中身じゃなくて表面だけ測っていていいのか?
ーー宮城県の木材放射線量測定ーー
福島県と同じように宮城県木材協同組合も見てみました。
が、放射性部室に関下は記載されていませんでした。
なので、宮城県森林組合連合会もチェック!
放射性物質の測定をして調べているのかどうか?何も書かれていませんでした><;
ーー過去記事の一部ーー
2012年2月
木材の放射性物質の数値もきちんと調べて欲しい「樹木にセシウム浸透 数千ベクレル」
その結果、同市原町区大原で採取した
スギ1本から、外樹皮で4万2260ベクレル、
平成23年に成長した部分からも5430ベクレルを検出した。
木の中心部に近い平成16年分からは930ベクレルだった。
2013年4月
「除染・鮫川村・バイオマス発電」武藤類子さん4/21郡山(内容書き出し)
で、この木質バイオマスの木質なんですけれども、
これは除染のために伐採した木を燃やすという、そんなことも言われているんですね。
それはもちろん汚染された木質な訳ですね。
<なぜ燃やすの?環境省>
8000ベクレルを超える指定廃棄物を燃やす焼却施設建設着工・中断“鮫川村”
&森林除染木材でバイオマス発電“塙町”/12(文字起こし)
これは、塙町(はなわまち)でバイオマス発電をやるということです。
このバイオマス発電というのはちょっと書いてあるんですが、
「森林の除染体制が整う」と。
福島県の山の中から、汚染された木々、伐採木とかそういうものを持ってきて、それで発電するという、
とんでもないものです。
燃す量というのは年間11万2000トン。
発電量が1万2000kw。
こういうものをつくるというふうに言っています。
こちらの問題は、まだ2月7日に出たばかりなのですが、
これも新たな、形を変えた汚染物の処分という事です
2014年4月4日 衆議院
トルコとUAEに原発輸出を可能にする原子力協定
原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とアラブ首長国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百八十五回国会、内閣提出)
および 平和的目的のための原子力の利用における協力のための日本国政府とトルコ共和国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百八十五回国会、内閣提出)

衆議院議長 伊吹文明:
(※伊吹文明(いぶきぶんめい)日本の政治家、大蔵官僚。自由民主党所属の衆議院議員、衆議院議長)
右両案を一括して議題といたします。
委員長の報告を求めます。
外務委員長、鈴木俊一君

外務委員長 鈴木俊一:
(※鈴木俊一(すずきしゅんいち)日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員、衆議院外務委員長)
ただ今議題となりました両件につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を申し上げます。
いちアラブ首長国連邦原子力協定は昨年5月2日、ドバイにおいて署名され、
いちトルコ原子力協定は日本側が昨年4月26日に東京に於いて、
トルコ側が同年5月3日にアンカラに於いてそれぞれ署名したもので、
我が国とアラブ首長国連邦およびトルコとの間で、
それぞれの原子力の平和利用に関する協力のための法的枠組みについて定めるものであります。
両件は第185回国会に提出され、昨年12月6日
岸田外務大臣から提案理由の説明を聴取した後継続審議と、継続審査となりました。
今国会に於きましては4月2日に質疑を行い、討論の後採決を行いました結果、
両件はいずれも賛成多数を持って承認すべき物と議決した次第であります。
以上ご報告申し上げます。


両件を一括して採決をいたします。
起立採決を行いますから、議席へ戻って下さい。

両件を委員長報告の通り承認するに賛成の諸君の起立を求めます。

起立多数。
したがって両件とも委員長報告の通り承認することに決まりました。



ーーー
民主 原子力協定に賛成へ、菅元首相ら造反も
TBS 2014年4月2日
トルコなどに原発の輸出を可能にする原子力協定が衆議院の委員会を通過し、今週金曜日に本会議で採決されます。
賛成と決めた民主党ですが、「脱・原発依存」を掲げていることから菅元総理らが反発する動きが広がっています。
トルコなどに原発の輸出を可能にする原子力協定は衆議院の外務委員会を通過し、
今週金曜日の衆議院本会議で採決されます。与党は賛成で一致していますが、
民主党では菅元総理が「原発ゼロを目指す党の方針と矛盾する」と
反発を示していて造反する可能性も示唆しています。
これに対し民主党幹部は「造反は絶対に許さない」として菅元総理が造反した際は処分も検討しています。
一方、協定に反対することを決めた日本維新の会ですが、
石原共同代表が一時、党の方針に反して賛成に回ると述べたものの、
その後、撤回していて石原氏の投票行動にも注目が集まっています。(02日22:09)
"原発輸出"で国会採決、与野党とも"造反"相次ぐ
TBS 2014年4月4日

トルコなどに原発輸出を可能にする原子力協定は、締結するかどうかをめぐり、衆議院本会議で採決が行われ、
与党と民主党などの賛成多数で可決しました。採決の際に、与野党ともに退席するなどの造反が相次ぎました。
原発をトルコなどに輸出するための原子力協定の承認については、
自民・公明の与党が賛成、

また野党の民主党も政権担当当時、ベトナムとの原子力協定を締結するなどしていたことから、
党として「消極的な賛成」を決めていました。


しかし、採決では、民主党は脱原発派の菅元総理と辻元清美氏が体調不良などを理由に欠席したほか、
生方幸夫氏らも採決直前に退席しました。

(民主党 生方幸夫幹事長代理)
「日本国内でも極めて問題があるものを、無責任に海外に輸出をすることには賛同しかねるということでございます」
一方、自民党の脱原発派では、河野太郎氏らは賛成しましたが、秋本真利氏は採決直前に議場を退席し、造反しました。


(Q.途中された理由を伺いしたいんですけれども。なぜ途中退席されたのですか?理由を教えて下さい!)
「・・・」(自民党脱原発派 秋本真利氏)

「まずは当事者の方の話を伺って、どうするか決めたいと思います」(民主党 大畠章宏幹事長)
民主党では、菅元総理が以前も参院選の応援で造反したことから、幹部の一人は
「絶対処分してもらう。特に菅は許さない」などと話していて、
処分をめぐって、執行部が難しい対応を迫られることもありそうです。

一方、原子力協定に反対を決めていた日本維新の会では、
反対方針の決定をめぐり、石原共同代表が、
「高校の生徒会のやり方だ。私は賛成する」などと、一時、異議を唱えていましたが

石原氏は先週、散歩中に転倒し、胸を打撲したとして、欠席届と診断書を提出し、本会議を欠席しました。



(04日16:28)
「造反」
まるで反対する事が悪い事かのような印象を与える。
ここで「造反した」と言われている人達は、
「海外に原発を輸出しない方がいい」という思いから、普通に考えれば正しい事をしたのに、
まるで悪い事をしたかのような印象を受ける。
女性記者が「なぜですか!」「なぜ途中退席されたのですか?理由を教えて下さい!」と執拗に叫び続けることに私はものすごく違和感を感じました。
マスコミがよく言っていた「ねじれ国会」と同じく「造反」という言葉の使い方が間違っているのではないかと、
そう思いました。
ーーーー文字起こしが間に合わなかった><;
【記者会見】トルコへの原発輸出これだけの問題 原子力協定批准にストップを!
2014年3月31日
【国際環境NGO FoE Japan、「環境・持続社会」研究センター、ピースボート】
本国会会期中に、トルコとの原子力協定が批准されようとしています。
一方で、福島原発事故が未だ収束しておらず、
多くの人たちが故郷を失い苦しんでいる最中に原発輸出を推進することに対し、国内外から多くの異論が出ています。
とりわけ「日トルコ原子力協定」を批准することは、
①世界有数の地震国であるにも関わらず、トルコでは建物やインフラの耐震補強は進んでいないこと、
②地元のシノップ市長を含め、多数の地元住民が原発建設に反対していること、
③トルコでは推進と規制の両方をトルコ原子力庁(TAEK)が担っており、
「推進と規制の分離」が図られていないこと--などの理由でたいへん問題です。
このたび、原発プラント技術者や原発輸出の問題に取り組んできた市民団体により、
緊急の記者会見および民主党の国会議員に対する要請行動を行います。
トルコへの原発輸出と沖ノ鳥島での桟橋事故について
2014年3月31日 後藤政志氏
「避難の権利」ブログ
2013年5月
「あなた方はこれからも原子力発電所を日本国内に建設するんですか?」
トルコシノップ市長[トルコへ原発輸出]5/3報道ステーション(内容書き出し)
2014年3月9日 扇町公園
http://youtu.be/l_h2zIQJ2mY?t=38s~

皆さんご承知のようにこの日本という国は数十年前まで戦争をしていました。
アジアの沢山の人々に大悪を加え、そして日本の国民も沢山の苦難を負いながら戦争を進めました。
結局日本は負けました。
でも「国破れて山河あり」という言葉がある様に
国家などが戦争に負けても、大地はありました。
「大地があればそこで人々は生きられる」という事なのですけれども、
3年前に起きた福島第一原子直発電所の事故で、
今現在1000平方kmという地域。
琵琶湖が1.5個も入ってしまう地域が無人になってしまいました。
「土地自身を無くしてしまう」という事が現在進行しています。
その周辺にも、およそ1万4000平方kmにもおよぶ広大な地域が
本来であれば放射線管理区域にしなければいけないほどの汚染を受けています。
「本当であればそこも無人にして、土地を失っても仕方がない」というほどのひどいことが現在起きています。

しかし、先日政権に返り咲いた自民党は、
「今止まっている原子力発電所を再稼働させる」
「新たな原子力発電所も作る」そして
「原子力発電所を海外に輸出する」という様な事まで言っています。
そのために彼等のやっている事は「福島をなかった事にする」ということです。
「忘れさせてしまおう」という事を彼等は作戦を練りながらやってきています。
それに対抗するのはただ一つだと私は思います。
「忘れない」という事です。
私たちは決して忘れない。
福島の事を忘れないという事が彼等と戦う一つの方策だろうと思います。

今、自民党政権はオリンピックというような事を押しだして、
福島の事故が収束したかのように言っています。
オリンピックに反対すると非国民であるかのような、
そのような論調も生まれているように見えます。
しかし、福島の人達を苦難のどん底に落としながら「なにがオリンピックなんだろう?」と私は思います。
こんな国であるなら、私は喜んで非国民になって戦いたいと思います。
私自身は決して福島の事を忘れないでいきたいと思いますし、
これだけ沢山のみなさんが福島を忘れないでいて下さるという事を力にして、また生きていきたいと思います。
どうもありがとうございました。
地震:チリ沖でM8.2 中南米に津波警報
毎日新聞 2014年04月02日 10時06分(最終更新 04月02日 14時47分)
震源地の位置
【サンパウロ朴鐘珠】
南米チリで1日午後8時46分(日本時間2日午前8時46分)ごろ、
同国北部沖の太平洋を震源とする強い地震が発生した。
米地質調査所(USGS)によると、地震の強さを表すマグニチュード(M)は8.2。
米ハワイの太平洋津波警報センターは中南米の太平洋沿岸諸国に津波警報を発令した。
震源地はチリ北部イキケの北西95キロ沖の太平洋。
震源の深さは20キロ。現地からの報道によると、イキケに隣接するアウトオスピシオで地震により5人が死亡した。
このうち1人の死因は心臓発作という。また、3人の負傷が確認されている。
津波警報はチリ、ペルー、エクアドル、コロンビア、パナマの5カ国に発令された。
イキケ近郊の沿岸では2メートルを超える津波が観測された。
震源に近い地域では停電や土砂崩れが発生したほか、イキケの女性刑務所から受刑者約300人が脱走した。
原因は不明だが、地震の揺れで建物が崩れた可能性がある。
チリでは地震が多発しており、
1960年5月のチリ沖を震源とするM9.5の地震では、津波が太平洋を1日かけて横断し日本に到達。
東北地方を中心に142人が死亡し、家屋約1600戸が全壊した。
2010年2月には、中部を震源とするM8.8の地震があり、高さ30メートル超の津波が発生。
521人が犠牲となった。
巨大地震と言えば、原子力発電所。なので、
チリに原子力発電所はあるのか?
原子炉の一覧より
チリ 研究炉
チリ原子力委員会管轄の研究炉が2基存在する。
RECH1…プール型。出力5MWt MTR。1974年臨界。サンティアゴ
RECH2…プール型。出力10MWt MTR。1977年臨界、1989年改造。サンティアゴ
研究炉があるのみのようです。
震源地とサンティアゴも距離があるので、大丈夫かな…と。
「チリ・地震・原発」で検索していたら
東日本大震災のちょうど1年前2010年3月1日のしんぶん赤旗を見つけた
2010年3月1日(月)「しんぶん赤旗」
チリ地震が警鐘 原発冷却水確保できぬ恐れ
対策求める地元住民
チリ地震による津波が押し寄せた原発立地地域では28日、住民の不安が高まりました。
原子炉を冷却する海水が取水できなくなるなど、重大事故につながる恐れがあるからです。
日本共産党は、原発の津波対策の不備を早くから指摘してきましたが、いまだに改善されておらず、
今回の津波が警鐘となっています。(中村秀生)
「3メートルくらいの津波がくると予想されているが、リアス式海岸なので津波は増幅するかもしれない。
原発で何が起こるかわからず、無事に過ごせればいいとハラハラしている」
女川原発(東北電力)がある宮城県女川町。
日本共産党の高野博町議は、避難所を回って住民の要望を聞いて自宅に戻った午後2時すぎ、
本紙の電話取材に答えました。
引き波の脅威
女川原発1号機は、津波(引き波)によって水位が4メートル低下すると、
原子炉の冷却に必要な水を海から直接取水できない構造です。
貯水槽に一定量が貯水されているとはいえ、原子炉の冷却ができなければ、
炉心溶融のような重大事故につながる恐れがあります。
「1960年のチリ地震津波では6メートルほど海面が下がり、町史には海底が見えたと記録されている。
津波の押し引きが繰り返されて、海底の砂や漂流物が取水口に入ったら、
冷却水を取るポンプが本当に動くかどうか…」と高野町議。
「原発の安全性を求める福島県連絡会」の代表で
福島第二原発(東京電力)から5キロの距離に住む早川篤雄(とくお)さんは、津波が到来する前の正午すぎ、
「福島第一、第二原発に、連絡会のメンバーが心配して電話をしたけれども応答がない。
防災無線でも原発については何も言っていない。どうなっているのか…」と不安をもらしました。
経済産業省原子力安全・保安院では今回、原発での津波への備えとして、
各原発で野外作業を停止することなど確認したとしていますが、原子炉停止などは必要ないという見解です。
改善ないまま
原発の津波対策をめぐっては、2006年に日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会質問で不備を指摘しています。
5メートルの津波(引き波)によって、日本の原発の約8割にあたる43基の原発で、
冷却水が海から取水できなくなることを明らかにしました。
また、原発ごとに想定されている引き波でも、12原発が、取水不能になるうえ貯水槽もないことがわかっています。
(図)
二階俊博経産相(当時)は吉井議員に対策を約束しましたが、
保安院によると、4年たった現時点でも改善はされていません。
原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員は
「1960年の津波のときにはまだ原発はなく、それ以来、本格的な大きな津波に襲われたことはない。
今回の経験にたって、電力会社は、防災対策の現状を住民に説明し、対策をきちんとするべきだ」と指摘します。
高野町議は訴えます。
「津波対策は、原発の盲点になっているように思う。
国の安全審査で漂流物や砂の影響を試験するなど、真剣にやってほしい。
大丈夫、大丈夫ということですまされない」
冷却水喪失なら炉心溶融の危険
吉井議員の話
2007年の新潟県中越沖地震では、地震の揺れそのものによって柏崎刈羽原発が被害を受けた。
津波でも、海面が上がると冷却ポンプが水没する危険があり、海面が下がると冷却水喪失の恐れがある。
これらは、原子炉の崩壊熱による炉心溶融を懸念させる事態だ。
今後も、地震の揺れや津波への対策を前進させるために、国会でも取り組みたい。
もしもチリに原発があったら怖いと思っていた私だけど、
なんと、チリの地震で日本の原発が危険になるという!!
そして、赤旗の記事を読めば、
津波による原発の危険性を東日本大震災の1年前にも、このように警鐘を鳴らして指摘していたのに・・
この時点で、もっと謙虚に、危機感を持っていろいろな対策を原発が取っていたとしたら、
2011年3月11日の東日本大震災で、
福島第一原子力発電所はこれほどめちゃめちゃに壊れないですんだかもしれない。
そうすれば、3年経ち、福島は本当の意味での復興が出来ていたかもしれないのに。
今現在も、同じように何も聞こうとしない原子力ムラ。
いい加減な対策だけで再稼働する事ばかりを考えている原子力ムラ。
いい加減目を覚ませ!ボケ!アホ!!
元々最初っから、危険に関してはなんにも考えていない事が↓からもよーく解ります。
チリ巨大津波発生の年、福島県では原子力発電所誘致の表明がなされた。
以来40年間使いづめされた原子炉。 より一部転記
チリ地震津波が発生した昭和35年、福島県から原子力発電所の誘致表明がなされた。
1960年(昭和35年)
5月24日未明
三陸海岸を中心に北海道、宮城、岩手一体を6mの大津波が襲った。
チリの巨大地震で発生した18mの巨大津波が22時間後地球の裏側の日本を襲った。
11月29日
福島県から東京電力に対し、同県内双葉郡への原子力発電所誘致の土地提供の表明がされた。
翌昭和36年
9月19日大熊町議会にて原子力発電所誘致促進を議決する。
10月22日:双葉町議会にて原子力発電所誘致を議決する。
私も、福島第一原子力発電所が爆発しなかったら目が覚めないままだったと思います。
こんな私だって気が付いたんだから、原子力マフィアの人達もいい加減知らないふりはよそうよ。
まっすぐに危険と向き合う勇気を持とうよ。
どんなに危ないかってことにちゃんと向き合う勇気を出そうよ。
気象庁「津波の到達は早くて3日午前6時ごろか」
TBS 2014年4月2日
南米チリ北部で起きた巨大地震について、2日午前、日本の気象庁が記者会見し、日本への影響については調査中で、もし津波が来るとすれば、最も早くて北海道や三陸の沿岸にあすの午前6時頃に到達する可能性があるとしています。
「この地震による津波の日本への影響は現在、いろいろなデータ集めて解析中。北海道東部や三陸の早いところあたりでは明日の朝6時くらいに、もし津波が来た場合には、明日朝6時くらいに来るだろう」(気象庁の会見)
チリではすでに最大2メートルを超える高さの津波が観測されていますが、日本への影響については調査中で、津波が到達するかなどについて気象庁はまだ判断できないとしています。しかしながら、2010年2月に南米沖で発生したM8.8の地震では、岩手県の久慈港や高知県の須崎港などで最大1.2メートルの津波が観測されるなど、日本では、南米付近を震源とする大地震に伴う津波でこれまでにたびたび津波による被害を受けているため注意が必要です。
気象庁では、日本にもし津波が来るとすれば、最も早くて、北海道や三陸の沿岸に3日の午前6時頃に到達する可能性があるとしています。気象庁は今後、各国の地震津波観測機関と連携しながら、津波に関するデータを集めて分析し、日本に津波が来るかどうか、来るとしたらどのくらいの高さの津波が来るのか、津波警報や津波注意報を発表するかどうか、夕方頃までには、日本への津波の影響について判断し、新たに発表したいとしています。
Q.もし津波が来るとすれば、どんな点に注意が必要か?
南米と日本は距離にして1万7000キロも離れています。しかし、これまでの津波が来た実績をみてみると、津波はものすごく早く、時速700キロを超えるような猛スピード、ジェット機並みのスピードでやって来ることが考えられます。ただ、日本へ来るまでには24時間以上かかることが想像されるので、早くても3日午前6時、もし津波が来るとしても、安全を守るためにかけられる時間は十分あり、この時間を有効に使って、もし津波警報や注意報が出る場合には、それに備えた行動をとることが必要となります。(02日11:27)

もう津波はこりごりだと思っている地域にまた津波が押し寄せるかもしれません。
しかも早朝に。
被害がないように祈ります。
牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h46m1s

井戸川元双葉町長:
実例を申し上げたいと思います。
私は12日の爆発の時頭から放射能を浴びました。
で、浴びて、その夜医大に行って、証拠を残そうと思ってホールボディチェックをやったんですけど、
最近そのデータを見ましたけれども、まだ本心としては納得できないということで、
当初から鼻血は出ましたね。
あと喉は全く変わりました。
甲状腺にのう胞があるというのは2年前に発見して、
ま、何回か調べていますけれども、のう胞の時に細胞診で採って、癌ではないと言われたんですけれども、
ただ最近は、ここのチクチクがですね、感じられるようになって、この辺のところに、喉。

牛山:外ですか?
井戸川:
中側ですね。
で、チクチクするのと、去年の暮れあたりからだんだんと、この辺(首のあたり)だったんですけど、
だんだんとここら辺(喉の付け根あたり)まで広がってきた。
牛山:チクチクした感じが
井戸川:
重いというか、なんとなくおかしな。
で、今は収まりましたけれども、1ヶ月、2ヶ月ぐらい前は胃袋までひどくてですね、
朝起きてみないと、自分の状態というのが分からない位になっていて、
一時期は声を出すのもつらかったですね。
だから、いどんな状況が進んでいる。
今はどういう状況かというと、肩から手にかけて痺れるんですね。
ま、いろいろな。
白内障は当然なっています。
そういう状況に今なっているんで、
私はもうモルモットとしてね、検体として皆さんの研究になるしかないなと、
そんなふうに思っているんですね。
あまりに有名なもんだから、どこに行ってもお医者さんにかかれない状態で、
井戸川の検体を一番欲しがっているのは日本政府で、福島県立医大なんですよ。
いかに彼に渡さないかという事で今戦っているんですね。
そんなことで、どうなんでしょうね。
どの位今進行しているんでしょうか?
牛山:
放射能を沢山浴びられたとはもちろん思います。
ただそれ以外にいろんな埃を沢山吸っただとか、いろんな化学物質も吸われていると思います。
すごいストレスもかかっていると思いますし、
そんな事で、これ、喉というのは一度気になりだすと、放射能と関係なく聞いていただいて。
喉はわりと一度気になるとずっと気になるんです。
昔からよく「ヒステリーのボールが詰まる」というんですけど、
一度「のどがなんかいがらっぽいな」と思うとずっといがらっぽくなっちゃう。
で、耳鼻科に行って気管支鏡というちょっと簡単なファイバーで見てもらうと、
「ちょっと赤くなっているかな」と思う位なんです。
それで少し炎症を下げるお薬とかを飲んでもらうと少し楽になるけどまたいがらっぽくなっちゃう。
そういう方に実は漢方薬で半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)というのがありますけど、
紫蘇とかが入っていて、なんか気分がちょっと良くなる様なお薬なんです。
それを飲むと結構、もう江戸時代からなんですけど、
それで喉の塊が落ちると言われていて、
どちらかというと精神的な何か不安感というのは喉に来やすいと言われています。
だから、放射能の影響ももちろんあるかもしれない。
金属製のいろんなものを吸われた可能性ももちろんあります。
特にお疲れもあるしストレスもあります。
そのストレスの中でもしかしたらそういうことも起きてきている可能性はあります、
ちゃんと耳鼻科には行かれているんですよね?
井戸川:
あの、ま、ヒリヒリ痛くなった時にですね、内視鏡みたいなので見てもらったら、
「血が出てる」と言われて、そしてもらった薬が止血剤だったんです。
で、別のドクターに聞いたら「それは飲むのを止めなさい」と言われて、止めたままなんですね。
だから、ヒリヒリ痛い時はもう出血してたんです。
私はやっぱり相当なものを吸っているんですね。
医大で測ったデーターを見ても何10万ベクレルのヨウ素被ばくをしていますから、
だからうそじゃないんですね。
牛山:鼻血も出たんですか?
井戸川:もちろん出てます。
牛山:目はどうでした?
井戸川:目は白内障です。
牛山:結膜炎は出ましたか?
井戸川:それは出てないです。
牛山:
実は福島にいらっしゃる原爆症とかの一番得意な先生がいらっしゃって、
その方に私がお話を聞いた時に、
鼻血が、ホットパーティクルがもし鼻の粘膜に入ってついて、それによって出血したのであれば、
「目の方から絶対に出血する」って言われたんですよ。
目の結膜の方がホットパーティクルを浴びるだろうと。
だから、「目から血が出ないんだから、鼻から出ているのは関係ない」とかといわれて、
「そうですか・・・」といって私は
井戸川:それは決められないと思いますよ。
牛山:
決められないと思います。
ただ、すごく経験のある原爆症をずっと診てこられた方なので、
そういう意見が今の医学的なあれなのかなと思っています。
ただ、そういう目じゃなく慎重に、謙虚にお話を聞いていかないといけないと思うので、
せひデータをきちんと早く残していきたいので教えて下さい。
田島:井戸川さんに質問しちゃっていいですか?
井戸川:はい。
田島:外部被ばく、内部被ばくの推定というか、計算をして下さいと頼んでしてもらった事はありますか?
井戸川:
いや、それもですね、まだ始めてないんですよ。
で、一番最近の情報、
少しずつ情報を積み上げしているんですけど、
最近の情報で「あ、これだ」と思ったのは、
16日のNHKの9時からの特集の中で、
双葉町 上羽鳥(ふたばまち かみはとり)の線量が前は1.59ミリ―ベルトだったという事で公表されましたね。
ところがNHKのあの番組では4.6ぐらいあったんですよ。
だから、いかに福島県が我々には間違った情報を出していたんだという事が分かったんですね。
その情報というのは私は直接福島県庁からグラフと数値。
1時間ごとの数値を持っていますので出させました。
それと今度放映したのでは、3倍近い、改造をしていたんだなという事が分かったために、
自分は1.5ミリシーベルト1/hを浴びたのか?
私は持っていたんですよ、線量計を。
でも持っていても線量計が降り切れちゃって測り様がなかったんです。あの現場では。
だから測り様がない程浴びた。
しかし、いくらか分からないけど今度のNHKで4.6ミリシーベルト/hですからね。
すごい線量を浴びているはずなんですけれど、
やっぱり「どうした?」って居た人達に聞くと喉が一番悪いんですね。
みんな喉が痛い。
肺浮腫というのも一人いました。
いままだ●にしていますけれども「肺浮腫になったんだ」というのを今日初めて聞きました。
あとは、毎日聞くんですよ、顔を合わせると。
そうすると「喉がおかしい」とかそういうものが出ています。
あと腎臓が癌になったとか、肺がんもちょっと、「異常な肺癌だ」と。
入口がね、肺の入口が癌になったと。
「考えられないね」って、それはおばあさんなんですけど。
子どもじゃないんですよ。
もう大人と私はしゃべっていて、大人からどんどん出てきているんですね。
田島:
ありがとうございました。
今井戸川さんのお話しの中にあったNHKでやったっていうのは16日ですね、日曜日ですね。
それの再放送が明日(19日)の夜中にある。

http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h54m24s
岩路(報道ステーション ):
冒頭にみなさんが見て下さった報道ステーションをやっています岩路と申します。
よろしくお願いいたします。
今回は評価が高かったのでちょっと嬉しかったんですけど、ー拍手ー
ありがとうございます。
ちょと先生にお伺いしたいのが、
番組の中でも取材したんですが、共同診療所の松江先生が
「850人ぐらい診断をしていて、その4割ぐらいの人に甲状腺に蜂の巣状ののう胞が沢山出来ている」
という話があったんですけど、
これが僕らは放射能の影響かどうかというのは全く確信が持てなくて、
番組でも使ってなかったんですけれども、
松江先生が言うには
「甲状腺の機能障害というのが子どもたちに起きつつあるのではないか」という事を言われていたんですが、
このへんの甲状腺の機能障害というのは、放射能との関係。
それからいま3年位ですよね、2年、3年といった時期に現れるのかどうか?
この辺ってどういう指針になるのか、ちょっと教えていただければと。
牛山:
私が聞いた、ベラルーシでは、最初の時は腫瘍ができてきただけなんですね。
で、甲状腺の検査とかもあんまり出来ていなかったんですね、当時は。
だけど今の時代、20何年経って今のベラルーシでは、いろんな甲状腺の自己免疫疾患。
さっきバセドウ氏病とか橋本病とか言いましたが、
いろんな機能不全。
機能が行進したり、機能が低下したりという、甲状腺のホルモンの異常がいっぱい出ています。
そのための内分泌腫瘍センター、内分泌センター、内分泌の教授とかが山ほどいて、
そういう方達の病院もある位です。
とても、その、甲状腺の機能障害の様な病気は確かに増えています。
ただ、それは今のベラルーシであって、じゃあ日本ではどうなのか?と言うと、
日本で、私とかいろんな先生方が甲状腺のホルモンのチェックを一緒にしているんですけど、
今のところ子どもの甲状腺のホルモンに異常が出たというのはほとんどないです。
甲状腺にたいする自己免疫疾患は日本でずっともう親子で続いていく、
いわゆる帰属性のものだったり遺伝的なものが多かったので、
お母さんとかお父さんに少しそういう気があるとお子さんにも、抗体と言いますけど、
自己免疫疾患があったりとかしています。
それは今でも同じなんですけれども、特に増えているような感じはないと思います。
本当に小さなお子さんから、血を採るだけでもすごく泣いちゃってかわいそうだし、やりたくないんですけど、
でも、なにかそれこそ「異常が出てくるのかしら」という思いで採血をしていますけれども、
今のところはないですね。
で、その「蜂の巣状の」というのはもしかして、
私もそんなに専門家じゃないんですけど、
胸腺みたいなものなのかしら?
それとも「多発性のう胞」って確かにあることはあります。
んー、ただ、甲状腺には「コロイドのう胞」というものに見えるのう胞があるんですね。
ちょっとこまかい話になりますけれども、
黒い液体の中に白い塊みたいなものが見える、そういうのう胞があって、
それが沢山あることって結構あるんですよ。
でもそれが何なのか?
それこそ解剖して採ってみればわかるかもしれないけれど、
そこまでやらないうちにだんだん消えてきたりとか小さくなってくると、
小さくなってきちゃえば「あ、胸腺だったね」と言うし、
でも胸腺じゃなくて、分からないままみんな無くなっちゃうこともあって。
わかりません。
小さなお子さんの甲状腺に針を刺すのもみんな抵抗もありますし、
あの、そんな感じですね、今のところは。
岩路:
私は鈴木眞一さんの説明を2回聞いたんですけれども、
あの先生はお子さんに数珠状の数珠の様にできるものについては
「これは心配ありません」と特に強調して言っていました。
お母さんが一番心配するからね、余計に
「これはなんともないです」
「透明感のあるものだったら、もう全然、なんにも問題ありません」と強調していました。
たぶんそこのところがね、心配が解けないんじゃないかと思って、
牛山:
そのコロイドのう胞と言うのが多分甲状腺の本来の姿なんだと
本来の、沢山ホルモンを作った塊が見える状態じゃないかと言われているんです。
だから、「病気じゃなくて」という意味だと思うんですけれども、
ただ、わからないんです。
子どものエコーも昔はやっていなかったので。
分かりません。
鈴木先生がそうおっしゃるならそれで…。
分かりません。
岩路:ありがとうございました。
ーーおわりーー
子どもの内部被ばくと学校現場より一部抜粋
「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。
この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。
今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。
古舘さんは三田先生にも取材に行っています。
三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。
それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、
埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。
話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。
三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。
ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。
福島だけの問題になってしまいました。
三田先生は、他の医師にも
「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。
多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、
一本の記事にも番組にもなっていません。
今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。
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牛山元美医師(さがみ生協病院)
2014年3月18日
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h22m43s

どんなタイプの癌があったのか?

ベラルーシで貰ったスライドなんですけれども、
向こうの子どもの甲状腺癌の特徴として
「再発しやすい」とか、あと「肺転移が多い」
大人が2%なのに子どもが11%ぐらい「肺転移が多いよ」という話がいろいろありました。
で、「治療はしやすいんだけれども進行がはやい」
治療しやすいというのは、放射線ヨウ素で治療をするんですけど、実は。
放射線が出るヨウ素を身体に入れることで、転移した肺がんを治すんですけど、
それによって治せるんだけれども進行がはやいということで、
癌の特徴は再発しやすい
局所再発は2.7%
外側転移は11.9%
遠隔転移は子どもは特に肺転移が多く11.4%
大人の場合は2%
子どもの肺がんは治療しやすいが、進行が早い

実際に(小児甲状腺がん)1300人の方を15年間見ていました。
17人が亡くなって、その亡くなったた内容は
髄様癌、つまり遺伝的な、どちらかというと放射線じゃなくて、遺伝的な髄様癌。
これは死ぬ確率が高いという事なんです。
それで6人。
で、未分化癌これも非常にたちの悪い癌で、放射線によるものとは考えて●少なくとも。
乳頭癌で亡くなったのが3人。
白血病が2人
胃癌が1人
これはみんな甲状腺癌になった人が後でまた、白血病になり、胃癌になり。
交通事故で亡くなった。
または手術の合併症で亡くなった。
肺線維症。
お子さんなのに肺線維症というのはなんか、自己免疫疾患とかがあるんだと思うんですけど、そんなのもでた。
あと自殺。
この時に、私たちが去年の3月に聞いた時には自殺が実はその後7人増えた、7人増えたんです。
ベラルーシはそういう子どもの若い方の自殺がすごく多くて、それはとても社会問題で、それもまた●
髄様癌 6人
未分化癌 1人
乳頭癌 3人
白血病 2人
胃がん 1人
交通事故 1人
外科的合併症 1人
肺線維症 1人
自殺 1人 (さらにその後現在までに自殺が7人に増加)
ご質問の中に、「どんなタイプの癌があったのか?」というのがあったので。
エコー検査は医師がやるの?
あと、検査について、
「甲状腺のエコーについてドクター達がみるんですか?」という質問がありますが、
甲状腺のエコーは普通はほとんど技師さんがやります、臨床検査技師さんが。
医者が確認をします、これをみて。
医者がもちろん自分でエコーもやります。
だから、技師さんが実は診断をしてはいけないんですね、基本的に。
技師さんは細かく見て、診断は技師さんが分かっていたとしても
それを最終的に診断名を核のは医者だという事になっているので、そういう
沢山の臨床検査技師さんが、甲状腺エコーをやるというんですけれど、
実は日本で今、子どもの甲状腺のエコーがとても上手にできるよという人は
たぶん3年前までは誰もいなかったと思います。
もちろん伊藤病院とか隈(くま)病院とか大きな病院だと少しはみていたんでしょうけど、
先日品川であった、放射能と甲状腺がんを考える国際会議があったんですけど、
そこのなかで隈病院の院長が出てきて、
「私は子どもの甲状腺がんの経験はほとんど無いです」って最初にまず言って、
でもその後で話をしていくと、
「でも今の福島の子どもの甲状腺癌はあれは関係ないよ、放射能と関係ないよ」と言い切っていたので、
「ああん・・・」っていう感じだったんですけど。
その位、子供の甲状腺癌は稀で、だれも経験がない。
だからこそもっと慎重にやらないといけないです。
相談にのる医師の全国のネットワークがありますか?
いろんな人たちが少しずつグループでやったりしています。
私は最初、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」に入って、
そこから御縁があって健康相談課に行って、
そこで医者と知り合って、そこでベラルーシへ行って、と発展していったんですけれども、
いろんな方達がいますけれども、「全国レベルで」というと無いですね。
で、「民医連」という、私もその一人なんですけれども、組織があるんですけれども、
そこの人達は東京都だったら東京都の民医連は無料で福島の方に対して検診を行っています。
私が所属している神奈川民医連でも、今無料で、福島の方には無料で検診をしています。
診察の予約の方法は?
これが私のメールです。

私の診察室のメールで全部予約を受け付けています。
病院に電話がかかると大変なので、メールが一番いい。
ここにとにかく申し込みをしていただくとか、受けたいと言っていただくと全部私がお返事をしています。
完全予約制です。
で、本当は病名を付ければ保険で出来るんです。
「ちょっと甲状腺が腫れているわね」といってその病名を書けば保険で出来るんですけど、
それで一気に甲状腺のエコー検査、特にお子さんのエコー検査が増えちゃったりすると、
絶対にそれは保険組合からにらまれちゃって、切られます、保険を。
だから私たちは申し訳ないけど自費でやって頂いています。
でも自費ですけど、甲状腺エコーは一応4000円。
それから血液検査はいろんなものを入れて、甲状腺のホルモンとか、いろんなものを入れて3000円位。
それから心電図が1500円。
あとは問診票とか事務的な事がいろいろあるので最低3000円ぐらいで、
全部で大体1万円位で終わるようなかたちにしています。
ただし、福島から避難されている方は無料です。
それは民医連という組織で無料でやっているのがあるからです。
あと本当に申し訳ない、お話しするべきだったんですけど、
11311疫学調査っていうのを鹿児島の横山先生(清水内科)という開業医の先生が今いらっしゃるんです。
それは無料で、やっぱり福島で被ばくした方達に対して、
無料で腫瘍マーカーだとか、いろんな甲状腺エコーだとかを全部無料でやりますよというんですけど、
それは福島に当時いた方なんですね。
それはうちの病院でも受ける事が出来ます。
そういう、11311疫学調査というのは、これは20年かけてやっていこうとしています。
腫瘍マーカーとか、いろんな血液検査などをこれから年に1回ずつずっとやっていこう。
「そのお金は誰が出すの?」というと、
横山先生がご自分で書かれた本の印税だとか、
自分で作られた財団とかやってらっしゃるんですけど、本当に
「なんでお一人でされたんですか?」とうかがったら、
「こんなことはね、国に任せてちゃダメなのよ。民間でやる意味があるのよ」と言われて、
私よりもちょうど10歳位上の方なんですけど、
ああ、こういう方がいるからこそいろんな事がやっていけるんだなと思いました。
http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h30m54s
内部被ばくをしても分からない?
「内部被ばくをしてもそれが自分のいろいろと分からなくなるんじゃないか」
というご心配をされている方がいるんですけど、やっぱり測れば。
食べ物を測る。
自分の家の周りのものを測る。
本当に空気中の空間線量を測ると自分がそれによって被ばくするかどうかが大体分かるので、
そういった事をすればやっぱりいいと思います。
これは自分で自分を守らないといけないと思います。
ただそれは、私たちが自主的にやるのは良いんだけれども、
国がそれを強制するのはおかしいと思います。
国が本当はそれが出来ない人に対しても守ってあげないといけないと思ってますけど、
それがだんだん100ベクレル以下だともうそれは
「検出されていない」みたいな言い方が世の中なのはおかしいですね。
ホールボディカウンターの信頼性は?
ホールボディカウンターは、それこそ私が最初に田島さんという存在を知ったのは、
南相馬病院でしたっけ、そこで坪倉さんという方がされているホールボディカウンターの結果があまりにも、
私のように素人に近い医者がみても「おかしいな」と思う、なんか変な感じでやってたので、
それについて田島さんにいろいろと教わったのが始まりだったんですけど、
ホールボディカウンター自体は、今は服を着替えてちゃんとやりますし、
時間も10分ぐらいかけてやっていますし、測定そのものは良いと思うんですね。
でも、そのものの解釈というか、大体がやっぱり全身で250ベクレル以上じゃなきゃ出てこないです。
普通のいす型のものは。
そうするとさっき見た小さなお子さん用(※)の独特のものがあればいいんですけど
小さなお子さんを大人のもので測ったりすると、ほとんどが検出されなくなってしまう。
それを見て、「検出されないから大丈夫だ、大丈夫だ」と行っちゃっているというのは、本当におかしいと思います。
ちゃんとした測り方というか、服をちゃんと着替えて測る人にちゃんと合わせた大きさのものがあれば、
正確に出るんではないかと思うんですけど。
さっきのひらた中央病院なんかは、「あ、本当にそうだったんだ」とおもいました。
「いいな」と思いました。
そういうところで測らなくてもいいような世界だといいですよね。
※さっき見た小さなお子さん用(※)
「甲状腺がん増加は4~5年後」チェルノブイリの“知見”検証より
福島県平田村(ひらた中央病院)
そこに福島県立医大と距離を置き、子どもたちの甲状腺検査などを無償で行っている病院がある。
エコー検査にかける時間は県の検査よりもはるかに長い。
内部被ばくを測るホールボディカウンターも子ども用の物を導入。
http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h33m20s
東京に住む被曝の健康リスクは?
東京に於いて被ばくの健康へのリスクはどの程度あるか?という事ですけど、
私は子どもたちを一時的に九州に避難させましたけれども、
1週間か2週間ぐらいで、やっぱり春休みが終わるころにはこちらに戻しました。
それは大爆発が起きなかったから。
「ここで、相模原で子どもと暮らしていけるな」とその時思ったからなんですけど、
ただその後で学校の正門前の砂から4000ベクレルのセシウムが出たりとか、
1年経っても2年経っても市役所の屋上から8000ベクレル出たりとかしているんですね。
ずっとそのまま残っています、放射性物質が。
だから、私は地元の人と協力してホットスポットファインダーを購入して、
それでち密になるべく町の中を測ってもらって、
それをインターネットのグーグルマップにあげてもらってみんなで共有したりしています。
そうやって調べて行って、ここいら辺は大丈夫だよね、安全だよね。って確認しています。
仲間の方は保育園の給食を徹底して食材を明らかにしてもらっている。
私は小学校の給食の産地を明らかにしてもらってました。
そういう働きかけをやっぱり、「必要だ、欲しいよ」という事を言って言ってやってもらえば少し安心していく。
学校の栄養士さんも私たちがあんまりうるさく言っていたので、
この間は10何ベクレル出ていたレンコンを取り除いてくれて、大根でやってくれたという話を聞いて、
本当にまた、感謝の電話をしたりしたんですけど。
でも10何ベクレルの冷凍ミカンは「いくつかの産地を混ぜてしまったのでわかりません」といっていました。
なんかいろんな駆け引きがありますけれども
やっぱり、単純に「子どもを被ばくさせたくないんですよ」という気持ちを母親として持ち続けて、
それをとにかく市とかいろんな人たちに、学校長とかに言い続けなければいけないんだなと。
言えば、言って話をしていると少し気持ちが分かってもらえる。
そんな状況です。
関東から、三田先生もそうですけど岡山とかもっとあっちの方に今避難されている方もありますけれど、
私は自分の周りを見ているとここで暮らしていけると思っています。
それは、それこそ個人の判断だと思います。
同じ関東でも正直言って葛飾とか水元とかあっちの方はすごく高いと思いますので、
小さなお子さんとかは本当はそこにいない方がいいと思ったりします。
相模原は公園の砂場の砂を調べて100ベクレル位あった時があったので、全部取り換えて貰ったんです。
それはやっぱり一人の母親がずっと公園課に交渉して、
砂場の砂を全部取り換えて、10ベクレル以下の砂に取り換えてもらったんです。
これは自治体暮らすならやれるんですよ。ちまちましたことですけど。
でもそれをやって自分の子どもを守るというのをやっています。
http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h36m22s

質問:
福島県のいわき市から避難してきています。
私が最近感じている事なんですけれども、私はもともといわきで生物とか科学を教えていまして、
一応科学者のはしくれだったものですから、
やはり、実際にいわきなりなんなりで「どの程度被曝したのかな」というあたりを考えると、
急性で鼻血とか口内炎とかで今出るレベルではない様に文献なんかを調べると感じていたんです。
で、そういう事があったという事を非常に強く訴えられて、
そういう被害があったから避難してきているお母さんなんかもいまして、
ただ、全然信用してもらえなくてですね、
結局相手にしてもらえなかったものですから、精神的におかしくなったりしてですね、
で、やはりそういう空気を読んだんですね。
多くのお母さん方はそういう経験があったのに口を開いていなかったんですね。
最近になって「実はこんなことがあった」なんていう話を良く聞くようになりまして、
身近にいるいわきから避難している方の結構多くが、鼻血、下痢、吐き気、口内炎。
特に鼻血の方は尋常じゃない鼻血とみなさんがおっしゃいますけれども、
そういう経験をされて逃げてきているということでした。
中には「金属の味がした」というかたもおりまして、
本当に今までの科学的知見はなんなんだろう?という、それがとても気のせいには思えないんです。
そのような今までの科学的知見なんかにとらわれていると、本当の事が出てこないと言いますか。
それで、口を開かなかった人がここにきてちょっとずつ、
それでかなり個人名が伏せられるような状況のところでお話しされたりしておりまして、
やはり「被害が大きかったんだな」という事と、
本当に「従来の科学の知見というものが無力だ」という事を感じました。
それで、そんな事はあり得るのか?ということと、
それから先生ご自身がそういうお子さんを診たか?という事をお答えいただきたいと思います。
牛山:
結局放射性物質だけじゃなくて、いろんな金属も散らばったと思います。
で、放射性物質そのものもある意味金属であったりする。
金属の仲間なので、当然口に入れば変な味がしたかもしれませんね。
これは感じる人と感じない人がいて、すごくそれが個人差が大きいように思います。
本当に普通の大人の方でも、
3マイクロとか、5マイクロシーベルト位のところに行っただけで肩が張ったとかという方も存じ上げていますし、
その方も、そこへ行くとそうなる。でも帰ってくると治る。
それは客観的に見たら「何なの?」分からないですけれど、でもその方にとってはそれが事実なんですよ。
で、それを、沢山そういう方の経験を集めていけば、もしかしたら医学ができるかもしれないです。
それを、臨床医としてはそこしかないですね。
攻めていけるところは、やっていけるところは。
だから皆さんのお話を聞いてそれをまとめて、なにかこう、
なにかそこに見えてくる法則はないかという事を調べたいと思っています。
是非そういうお話を聞かせていただきたいと思いますし、
福島の方達は怖いんですよ、すごく怖いんですよ。
自分がもしかしてすごく被ばくしているんじゃないかって考えるとすごく怖くて、おっしゃらないんですよあんまり。
で、わたしは保養キャンプに行って夜交流会、
夜9時ぐらいからいってみなさんとずーっとしゃべるんです。
そうすると本当に膝を突き合わせるように近づいてきて、
「先生、どこかで奇形が生まれているって聞かないですか?」
「自分は二人目の子どもが欲しいんだけど、どこかで奇形が沢山生まれているっていうのを聞いていないですか?」
って本当に聞かれて、
「私は聞いてないよ、大丈夫だよ。そういう話は聞いていないよ」とか言うんですけれども、
みんなもう疑心暗鬼というか、
それを福島の中で医者に言うとバカにされちゃう。
怒られちゃう。
「何でそんな事聞くの?」
「何でそんな事知ってるんだ」とかと言われちゃう。
おかしい世の中に本当になっていると思います。
すごく今の福島の状況はおかしいので、
それを「おかしいからなんとかしようよ」という声をもっともっとみんなが上げないといけないと思います。
東京とか神奈川はそれこそ空間線量0.19とか0.23マイクロシーベルトで守られているんですよ、私たちは。
でも福島の人達は全然守られていないんです。
「なんでそれが許せるのか」と思っています。
是非またお話を聞かせて下さい。
さっき多発性のう胞の質問があったんですけど、
甲状腺ののう胞というのは実は変成という名前を使うんですけれども、
甲状腺の組織そのものがもともとグミみたいなものなんですよ。
まるい、球形のボールのような形に細胞があって、その中に、ボールの中に作ったホルモンを出していく。
グミみたいなものなんですけど、たまにはそれが大きくなったりとか小さくなったりとか変わります。
それが時々ちょっと痛んでしまう。
痛んでしまってグチュグチュになったものがのう胞に見えることもあるし、
その時によってはしこり、結節に見える事もあります。
結構、実はのう胞が3か月後にしこりだったということもあって、
それがじゃあ、どんどん次に悪くなるのか?というとそうでもなくて、
次にやったら消えてたという事もあるんです。
だからもともと甲状腺のしこりというのはそういう穏やかな変化をするものだと私たちは捉えていました。
ただ、チャルノブイリ、ベラルーシとかでは
もしお子さんの甲状腺癌があったとしたら転移が非常に速いのでこれは慎重にやらなければいけないと思います。
お子さんで、ちっちゃいのう胞がいっぱい、黒く見えるんですけど
のう胞がいっぱいある方があって、よくそれは胸腺のやっぱり、遺残(いざん)というんですけれど、
胸腺というのは胸のこの辺にあるんですけど小さいお子さんは大きいんですよ。
甲状腺の後ろの方まで入り込んでいたりとか、飛び入りしている、
迷入(めいにゅう)というんですけど甲状腺の中にまで入り込んでしまっているのが結構あるんですね。
それがのう胞と間違いやすいです。
私たちも何例か、これは胸腺かのう胞か?と迷って「胸腺だよね」という結論に達した方もありました。
で、迷っていて、近くの先生に診てもらって「胸腺だよね」って言われた方もあります。
でもどっちにしても「胸腺だよね」と言っても、やっぱり数カ月後にまた見たりしています。
そういう、沢山なんかのう胞みたいなものがある時は、そういう可能性もあるので、
大きな塊、しこり、
のう胞というのは黒く写りますけれども、逆にちょっと、
一般の甲状腺と同じような写り方で、そしてそこに白いとか黒いとかいろんなものが混じっている、
不均一に見える塊が一番癌っぽいです。

だからそういうのを見極めていく必要というのがwあたしたちはあると思います。
ちいちゃいのが沢山あっても普通はあまり悪くはないと思って下さっていいです。
ただ、これからは分かりません。
どうなるかは分からないけれども、慎重にみていきたいです。
http://youtu.be/k1Pv7KyuK9c?t=1h43m55s
質問:
大阪から参りました。
大阪は東京よりももっともっと能天気で全然話題にもなっていないにも近い位なんですが、
健康村ネットというのが4月19日にあるんですけれども、
そこの主催者の一人で槌田劭(つちだたかし)という先生が元京都大学で助教授をやってて、
原発●やってたんですが、45年前に「これはダメだ」という事で彼は京都大学を辞めました。
今は80を過ぎていますが、この先生がこの間、たった3分間のスピーチでしたけれども、
せっかく皆さんこんなに素晴らしい人たちが集まっているときに、
分子の破壊力を使った発電所だから、
原子力発電所と言わずに「原子破壊力発電所」といって、
「元々人類が絶対に手にしてはいけない」という事を分かりやすい言葉で表わしたらどうかという提案をしたんですね。
彼は水俣病の裁判の時にもどんな言い方をしていたかというと、
「水俣病」と言うからかわいそうね。というんじゃなくて、「水俣事件」と言えばいいんだ。
それと同じようにこの原発も「原子破壊力発電所」という言葉をもし日本中の人が使うようになれば、
絶対にいけないという事が非常にわかりやすいという事が、ちょっと大阪から来ましたので
この槌田先生の。
この間、大飯原発の稼働を止めると言うので、京都駅前で、10何日の断食をやったんです。
で、止まらなかったら自分は死ぬつもりだった。
それで、ニュースになればいいという事をやった。
槌田劭って知っている人は多いと思うのでよろしくお願いします。
牛山:
ありがとうございます。
勉強になります、本当に。
ありがとうございます。
つづくーー
(↓画像をクリックするとPDFで表示されます)


大飯原発再稼働反対:関電京都支店前でハンストリレー座り込み始まる2012/04/18
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