安倍政権になってから、いろんな法律がどんどん勝手に決められていて、
訳が分からなくなってきちゃっていたけど、
古賀さんが、13の項目に分けてお話しして下さっているので、安倍の悪政がとても分かりやすいです。
内容を書き出しました。
奈々ちゃんにもわかる
安倍さんが目指す美しい国日本とは?
古賀茂明氏が解説「安倍さんが目指す”美しい国日本... 投稿者 suisinjya
2014年7月19日放送 MXテレビ
古賀茂明:
先週奈々ちゃんがですね、長谷川さんにまんまと騙されてしまったので、
私は非常に危機感を覚えまして、それでもう一回整理をさせていただきたいと思って。
ただ、これ時間が無いので集中して聞いて下さい。
ブワーッとしゃべりますから。
いろんな事をやってるんですね、安倍さん。
それを1個1個反対だとか賛成だとかやっているんで、
なんとなくみんな訳が分からなくなっているんですよ。
だけど、もうちょっと分かりやすくする方法があるんで、とりあえず並べてみました。
NSC法(国家安全保障会議)って、これ去年ね法律としてできたんです。
で、これをやるとどうなるか?っていうとね、
普通大事な事っていうのは閣議で決めるんですね。
閣議って10何人もいるじゃないですか、結構反対する人もいて大変なんですけど
このNSC法っていうのはですね、4人の大臣で、たとえば「戦争しよう」っていうのを決めちゃうと。
4人っていうのは、安倍総理と菅官房長官と防衛大臣と外務大臣。
この4人で決められるという事で、そうすると割と簡単に決められますね。
そういうのがつくられました。
それから、特定秘密保護法、これも聞いたことがあるでしょ?
これは要するに
「いろんな大事な秘密を、もうぜーんぶ隠したまんま、30年、60年内緒に出来ますよ」っていう法律です。
これが去年通っちゃったんですね。
で、そうすると何が問題かというと、
このNSCという安全保障会議で「じゃあ戦争やろう」って決めますよね。
その時、誰が何を言ったのか?とか、どういう情報に基づいてやったのか?というのが全部秘密になっちゃうんです。
そうすると決める大臣はわりと気軽に決められますよね。
なんて言ったかが分からないから、あとで責任を追及されないんですよ。
それから今度は防衛装備移転三原則(武器輸出の解禁)
これは読んでも分からないと思いますけど、
要するにいままで日本は「武器は輸出しない」という事でやってきたんですね。
それを今回は「武器を輸出してもいい」と。
特にアメリカなんかにはどんどん売りましょうと。
あるいはアメリカのお友達にはどんどん売りましょうと
こういうことをやっていきましょうと、そういう事をこの間4月にやりました。
それから有名な集団的自衛権の行使容認(解釈改憲)ね。
これは一言で言えば
「アメリカと一緒に日本が攻められていなくても海外へ行って一緒に戦争が出来ますよ」とこういう法律ですね。
奈々ちゃん:
でもこの間長谷川さんが来た時は、すごい賛成してたんですよ。
「集団的自衛権にした方が素晴らしい日本になる」っていっていたので、
古賀:
そうそう、
その時にね、たとえば「中国が強くなっているじゃないか」とかいろいろ言ってたんですけど、
アメリカは中国とは戦争しません、絶対に。
それやるとアメリカもすごく損をするので。
で、アメリカが日本を連れていきたいのはどこか?というと、基本的には中東とかアフリカです。
なので中東に行くと、イラン人とかイラク人とかは結構日本人の事がみんな好きなんですよ。
何故かというと、「日本人は戦争をしないし、いい人だから」
「でもアメリカ人の事は大嫌いだ」っていうんですね。
なんでかっていうと、今までアメリカは中東でもういろんな間違った戦争をどんどんやっていたので嫌いなんです。
そうすると日本は、せっかくね、「日本の事を好きだ」と言ってくれている国に行ってアメリカと一緒に戦争をする。
そうすると日本人はどうなるかというと、
アメリカと同じように見られてテロに狙われる国になっちゃうんですね。
時間がないので、5の集団安全保障、これを飛ばして、
次の産めよ増やせよ政策(2030年出生率2.07)。
ま、要するに、「一人の女の人が二人は子どもを産んで下さいよ」という政策ですね、
これを掲げているんですけれど、女性からみると大きなお世話っていう感じなんですけど、
もちろんいろんな事情で生めない人もいるし、生みたくないという人もいますから、
でも、「産んでくれ」と。
何でか?というと、やっぱり国を強くするにはどうしても人口が増えないとダメだと。
そのためにはたくさん産んでくれないとダメだと。
で、単に強くするっていうだけじゃなくて、やっぱり兵隊がね、足りなくなっちゃうんですよ、少子化で。
だから兵隊をちゃんとリクルートするためにも増やしてくれと、これをやっている。
それから次はですね、ODAの軍事利用
ODAって多分分からないと思うけれども、経済協力。
日本というのは海外の途上国なんかにね、病院作って上げますよ、学校をつくって上げますよ、ってやっているんですね。
それを、学校とか病院の代わりに、「武器をあげるよ」というのに使おうというのがこのODAの軍事利用。
これはまだ決まっていないんですけど、多分やり始めますね。
それから日本版のCIA創設
CIAって、ちょっと聞いたことあるでしょ、スパイ機関です。
アメリカではすごい有名な機関ですけど、これを日本でもつくろうと。
何故かというと、野党がですね、実は自民党を批判する時に、
「アメリカアメリカって言ってるけどね、アメリカだって結構ガセネタ出すじゃないか」と。
「だから日本もちゃんとね、自前で情報を持たなきゃいけないんじゃないか」って言ったら自民党が調子に乗って、
「分かりました」と。
「日本もCIAをつくります」と言って議論してるんですけど、これももうちょっとしたら出てくると思います。
で9.国防軍保持規定(憲法9条改正)ここから先はね、憲法改正なんですけど、
憲法9条ってよく聞くでしょ?
でも見たことないでしょ?
それで、ちょっとここに出したんですけれども、
これすごくいいこと書いてあるんですよ。
日本国民は云々かんぬんって書いてあるんですけど、
その3行目に「国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」
で、そのためにその下の方ですけれども、
「陸海空軍その他の勢力はこれを保持しない」
「国の交戦権はこれを認めない」
要するに「戦争はしちゃいけませんよ」
それから「軍隊も持たないよ」と、
ね、今自衛隊があるでしょ?
でも自衛隊は、
要するに軍隊を持たないって言ってもさすがに自分がガンガン攻撃されてる時に
「なんにもしません」っていうわけにいかないから、
その時だけは自衛隊がやってもいいですよという事になっているんです。
そうすると普通に考えると、軍隊持たないんじゃないの、あんまり強い軍隊は。
とそういうふうに思うんですけど、
安倍さん達はですね、いやいやこれを変えてですね、こういうふうにしましょうと言っていて、
ま、いろんなことが書いてあるんですけど、
要は9条の2というこの下を見てもらうとですね、
「我が国の平和と独立ならびに国及び国民の安全を確保するために国防軍を保持する」って書いてあるんです。
国防軍保持規定(憲法9条改正)
つまり今の憲法には何処を見ても「自衛隊」って書いてないんですよ。
でもこっちは「国防軍を保持する」ってハッキリ書きましょうって「軍隊を持ちますよ」と。
これは書いておかないと、安倍さん達は
「同じですよね、だって自衛隊って今あるじゃない。自衛隊って軍隊ですよね」と。
「だったらそれを『持ちます』って言っても何も変わりませんよ」とこういうふうに言うんですけど、
これが実は多ウソでしてね、何でか?っていうと、
今は仮に持たなくてもいいんですね、書いてないんだから。
で、強くなくてもいいです、別に。
でも「国防軍を保持する」って書いたら持たなきゃならない。
それから、それは国民の安全を確保するためのものだから、それは十分使えるものじゃなくてはいけない。
そしたら中国が強くなったら、やっぱり日本も強くなければいけないというふうになるんです。
だから強い軍隊を持つっていうのは憲法上の義務になってくるんですね。
奈々ちゃん:それは戦争が起きるっていう事なんですか?
古賀:
ま、起きやすくなりますよね。
それから、お金がないじゃない、今、国がね。
どうしようかな?
だけど憲法に書いてあるから、じゃあ年金減らせとか教育費を減らせという、
こういう議論になってくるという事ですね。
だんだん時間が無くなってきましたけれど、憲法改正ではですね、
基本的人権の制限(憲法12条、21条などの改正)
いろんな自由というのが憲法上認められているんですけれども、それを制限しましょうとか、
軍法会議(憲法9条改正)
軍法会議をつくると何が起こるかというと、
沖縄でよく米軍がね、アメリカの兵隊がレイプしたりなんかしても、
結局アメリカの軍法会議に行くんですね、普通の裁判にかけられないで。
それで、そうすると無罪になったり、すごい軽い罪になるという事なんですけど、
「これを日本も作りましょう」と。
日本の軍隊で悪いことをした人がいても、ちょっと甘くしてあげましょうというね、そういう会議を作るとかね。
それから、これから多分出てくるのは徴兵制(憲法改正または解釈改憲)。
徴兵制って、無理やり軍隊に若い男の人達を連れていくという、
ま、戦前はやってたんですけど、
それで要するに、いまに人が足りなくなるじゃないですか。
だからこれをやらざるを得なくなるんです。
だけど今までは憲法で苦役の禁止、苦役って苦しい仕事のね、
いきなり奴隷みたいに連れきて「やれ!」っていうのは禁止されているんです、憲法で。
だから「できない」と言われていたんですけど、
石破、自民党の幹事長なんかがですね、昔から
「だって自衛隊のお仕事って素晴らしいお仕事なんだから、これを苦役って言っちゃいけないよ」
という様な事を言っているので、
「立派なお仕事なんだから立派なお仕事をさせてあげます」って言って、
「憲法上認めるんだ」という様な解釈を変えるというですね、
この集団的自衛権の時も憲法の解釈を変えようというのでやっちゃったんですけど、
これ(徴兵制)も「だったらこれだってできるね」というふうに、これから行くと思います。
それから最後は核武装(憲法改正または解釈改憲)(そのための原発推進と核燃料サイクル維持)。
「原爆を持ちましょう」と、日本も。
そのためには原発を維持して、原子力の技術を維持して
それから最後核燃料サイクルとかそういうのでプルトニウムという原爆の原料も作れるようにしましょう
っていう事のために今核を、原発を動かしてるんじゃないかなという、
こういう事をですね、ずーっと動いているんですね。
奈々ちゃん:だって平和とま逆になる感じがしちゃったんですけど、私。
上杉隆:
でもね、これ9番から13番っていうのはこれは自民党の憲法改正で、
今回の政権の所とは直接は関係ない、これは。
だから8番までかな。あ、7番までか。
古賀:いままでに8番位までは議論が出てるんですね。
上杉:こっち(9~13番)は自民党!
古賀:
でもこっち(9~13番)は安倍さんなんかがものすごく一生懸命やった話ですので、ま、出てくるだろうな。
で、要するになんか今までね、1個1個議論してたじゃないですか。
で、なんかよく分からないんですけど、
これだけ全部並べたら、普通に考えると、
安倍さんが考えている「美しい日本」というのはなんなのかな?というと、
列強、
列強というのは、アメリカとかロシアとか中国とか、
ああいうふうに軍事力の力をちらつかせながら、
それから武器を世界中に売りながら、
で、世界の中で偉そうに振る舞うという、仕切り役になるという、そういう
司会:「軍事力=美しさ」ってことですか?
古賀:「そういうふうに考えているんじゃないかな」と私には見えるということです。
司会:駆け足でしたけれども、奈々ちゃん分かりました?
奈々ちゃん:
ええ、すごく分かりやすかったです。
でもなんか、これからの日本がどうなるか?っていうのがすごい不安になってきちゃったんですけど。
古賀:
僕はね、やっぱり今の日本で先ほど言ったように、
「戦争はしないし悪いことはしないよ」というそういう平和ブランドっていうのを70年かけて作ったんですよ。
だから「それを捨てないで欲しいな」っていう。
上杉:私もこれからのこのコーナー、自分のコーナーがどうなるのかすごく不安でしょうがないです。
訳が分からなくなってきちゃっていたけど、
古賀さんが、13の項目に分けてお話しして下さっているので、安倍の悪政がとても分かりやすいです。
内容を書き出しました。
奈々ちゃんにもわかる
安倍さんが目指す美しい国日本とは?
古賀茂明氏が解説「安倍さんが目指す”美しい国日本... 投稿者 suisinjya
2014年7月19日放送 MXテレビ
古賀茂明:
先週奈々ちゃんがですね、長谷川さんにまんまと騙されてしまったので、
私は非常に危機感を覚えまして、それでもう一回整理をさせていただきたいと思って。
ただ、これ時間が無いので集中して聞いて下さい。
ブワーッとしゃべりますから。
いろんな事をやってるんですね、安倍さん。
それを1個1個反対だとか賛成だとかやっているんで、
なんとなくみんな訳が分からなくなっているんですよ。
だけど、もうちょっと分かりやすくする方法があるんで、とりあえず並べてみました。
NSC法(国家安全保障会議)って、これ去年ね法律としてできたんです。
で、これをやるとどうなるか?っていうとね、
普通大事な事っていうのは閣議で決めるんですね。
閣議って10何人もいるじゃないですか、結構反対する人もいて大変なんですけど
このNSC法っていうのはですね、4人の大臣で、たとえば「戦争しよう」っていうのを決めちゃうと。
4人っていうのは、安倍総理と菅官房長官と防衛大臣と外務大臣。
この4人で決められるという事で、そうすると割と簡単に決められますね。
そういうのがつくられました。
それから、特定秘密保護法、これも聞いたことがあるでしょ?
これは要するに
「いろんな大事な秘密を、もうぜーんぶ隠したまんま、30年、60年内緒に出来ますよ」っていう法律です。
これが去年通っちゃったんですね。
で、そうすると何が問題かというと、
このNSCという安全保障会議で「じゃあ戦争やろう」って決めますよね。
その時、誰が何を言ったのか?とか、どういう情報に基づいてやったのか?というのが全部秘密になっちゃうんです。
そうすると決める大臣はわりと気軽に決められますよね。
なんて言ったかが分からないから、あとで責任を追及されないんですよ。
それから今度は防衛装備移転三原則(武器輸出の解禁)
これは読んでも分からないと思いますけど、
要するにいままで日本は「武器は輸出しない」という事でやってきたんですね。
それを今回は「武器を輸出してもいい」と。
特にアメリカなんかにはどんどん売りましょうと。
あるいはアメリカのお友達にはどんどん売りましょうと
こういうことをやっていきましょうと、そういう事をこの間4月にやりました。
それから有名な集団的自衛権の行使容認(解釈改憲)ね。
これは一言で言えば
「アメリカと一緒に日本が攻められていなくても海外へ行って一緒に戦争が出来ますよ」とこういう法律ですね。
奈々ちゃん:
でもこの間長谷川さんが来た時は、すごい賛成してたんですよ。
「集団的自衛権にした方が素晴らしい日本になる」っていっていたので、
古賀:
そうそう、
その時にね、たとえば「中国が強くなっているじゃないか」とかいろいろ言ってたんですけど、
アメリカは中国とは戦争しません、絶対に。
それやるとアメリカもすごく損をするので。
で、アメリカが日本を連れていきたいのはどこか?というと、基本的には中東とかアフリカです。
なので中東に行くと、イラン人とかイラク人とかは結構日本人の事がみんな好きなんですよ。
何故かというと、「日本人は戦争をしないし、いい人だから」
「でもアメリカ人の事は大嫌いだ」っていうんですね。
なんでかっていうと、今までアメリカは中東でもういろんな間違った戦争をどんどんやっていたので嫌いなんです。
そうすると日本は、せっかくね、「日本の事を好きだ」と言ってくれている国に行ってアメリカと一緒に戦争をする。
そうすると日本人はどうなるかというと、
アメリカと同じように見られてテロに狙われる国になっちゃうんですね。
時間がないので、5の集団安全保障、これを飛ばして、
次の産めよ増やせよ政策(2030年出生率2.07)。
ま、要するに、「一人の女の人が二人は子どもを産んで下さいよ」という政策ですね、
これを掲げているんですけれど、女性からみると大きなお世話っていう感じなんですけど、
もちろんいろんな事情で生めない人もいるし、生みたくないという人もいますから、
でも、「産んでくれ」と。
何でか?というと、やっぱり国を強くするにはどうしても人口が増えないとダメだと。
そのためにはたくさん産んでくれないとダメだと。
で、単に強くするっていうだけじゃなくて、やっぱり兵隊がね、足りなくなっちゃうんですよ、少子化で。
だから兵隊をちゃんとリクルートするためにも増やしてくれと、これをやっている。
それから次はですね、ODAの軍事利用
ODAって多分分からないと思うけれども、経済協力。
日本というのは海外の途上国なんかにね、病院作って上げますよ、学校をつくって上げますよ、ってやっているんですね。
それを、学校とか病院の代わりに、「武器をあげるよ」というのに使おうというのがこのODAの軍事利用。
これはまだ決まっていないんですけど、多分やり始めますね。
それから日本版のCIA創設
CIAって、ちょっと聞いたことあるでしょ、スパイ機関です。
アメリカではすごい有名な機関ですけど、これを日本でもつくろうと。
何故かというと、野党がですね、実は自民党を批判する時に、
「アメリカアメリカって言ってるけどね、アメリカだって結構ガセネタ出すじゃないか」と。
「だから日本もちゃんとね、自前で情報を持たなきゃいけないんじゃないか」って言ったら自民党が調子に乗って、
「分かりました」と。
「日本もCIAをつくります」と言って議論してるんですけど、これももうちょっとしたら出てくると思います。
で9.国防軍保持規定(憲法9条改正)ここから先はね、憲法改正なんですけど、
憲法9条ってよく聞くでしょ?
でも見たことないでしょ?
それで、ちょっとここに出したんですけれども、
これすごくいいこと書いてあるんですよ。
日本国民は云々かんぬんって書いてあるんですけど、
その3行目に「国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」
で、そのためにその下の方ですけれども、
「陸海空軍その他の勢力はこれを保持しない」
「国の交戦権はこれを認めない」
要するに「戦争はしちゃいけませんよ」
それから「軍隊も持たないよ」と、
ね、今自衛隊があるでしょ?
でも自衛隊は、
要するに軍隊を持たないって言ってもさすがに自分がガンガン攻撃されてる時に
「なんにもしません」っていうわけにいかないから、
その時だけは自衛隊がやってもいいですよという事になっているんです。
そうすると普通に考えると、軍隊持たないんじゃないの、あんまり強い軍隊は。
とそういうふうに思うんですけど、
安倍さん達はですね、いやいやこれを変えてですね、こういうふうにしましょうと言っていて、
ま、いろんなことが書いてあるんですけど、
要は9条の2というこの下を見てもらうとですね、
「我が国の平和と独立ならびに国及び国民の安全を確保するために国防軍を保持する」って書いてあるんです。
国防軍保持規定(憲法9条改正)
つまり今の憲法には何処を見ても「自衛隊」って書いてないんですよ。
でもこっちは「国防軍を保持する」ってハッキリ書きましょうって「軍隊を持ちますよ」と。
これは書いておかないと、安倍さん達は
「同じですよね、だって自衛隊って今あるじゃない。自衛隊って軍隊ですよね」と。
「だったらそれを『持ちます』って言っても何も変わりませんよ」とこういうふうに言うんですけど、
これが実は多ウソでしてね、何でか?っていうと、
今は仮に持たなくてもいいんですね、書いてないんだから。
で、強くなくてもいいです、別に。
でも「国防軍を保持する」って書いたら持たなきゃならない。
それから、それは国民の安全を確保するためのものだから、それは十分使えるものじゃなくてはいけない。
そしたら中国が強くなったら、やっぱり日本も強くなければいけないというふうになるんです。
だから強い軍隊を持つっていうのは憲法上の義務になってくるんですね。
奈々ちゃん:それは戦争が起きるっていう事なんですか?
古賀:
ま、起きやすくなりますよね。
それから、お金がないじゃない、今、国がね。
どうしようかな?
だけど憲法に書いてあるから、じゃあ年金減らせとか教育費を減らせという、
こういう議論になってくるという事ですね。
だんだん時間が無くなってきましたけれど、憲法改正ではですね、
基本的人権の制限(憲法12条、21条などの改正)
いろんな自由というのが憲法上認められているんですけれども、それを制限しましょうとか、
軍法会議(憲法9条改正)
軍法会議をつくると何が起こるかというと、
沖縄でよく米軍がね、アメリカの兵隊がレイプしたりなんかしても、
結局アメリカの軍法会議に行くんですね、普通の裁判にかけられないで。
それで、そうすると無罪になったり、すごい軽い罪になるという事なんですけど、
「これを日本も作りましょう」と。
日本の軍隊で悪いことをした人がいても、ちょっと甘くしてあげましょうというね、そういう会議を作るとかね。
それから、これから多分出てくるのは徴兵制(憲法改正または解釈改憲)。
徴兵制って、無理やり軍隊に若い男の人達を連れていくという、
ま、戦前はやってたんですけど、
それで要するに、いまに人が足りなくなるじゃないですか。
だからこれをやらざるを得なくなるんです。
だけど今までは憲法で苦役の禁止、苦役って苦しい仕事のね、
いきなり奴隷みたいに連れきて「やれ!」っていうのは禁止されているんです、憲法で。
だから「できない」と言われていたんですけど、
石破、自民党の幹事長なんかがですね、昔から
「だって自衛隊のお仕事って素晴らしいお仕事なんだから、これを苦役って言っちゃいけないよ」
という様な事を言っているので、
「立派なお仕事なんだから立派なお仕事をさせてあげます」って言って、
「憲法上認めるんだ」という様な解釈を変えるというですね、
この集団的自衛権の時も憲法の解釈を変えようというのでやっちゃったんですけど、
これ(徴兵制)も「だったらこれだってできるね」というふうに、これから行くと思います。
それから最後は核武装(憲法改正または解釈改憲)(そのための原発推進と核燃料サイクル維持)。
「原爆を持ちましょう」と、日本も。
そのためには原発を維持して、原子力の技術を維持して
それから最後核燃料サイクルとかそういうのでプルトニウムという原爆の原料も作れるようにしましょう
っていう事のために今核を、原発を動かしてるんじゃないかなという、
こういう事をですね、ずーっと動いているんですね。
奈々ちゃん:だって平和とま逆になる感じがしちゃったんですけど、私。
上杉隆:
でもね、これ9番から13番っていうのはこれは自民党の憲法改正で、
今回の政権の所とは直接は関係ない、これは。
だから8番までかな。あ、7番までか。
古賀:いままでに8番位までは議論が出てるんですね。
上杉:こっち(9~13番)は自民党!
古賀:
でもこっち(9~13番)は安倍さんなんかがものすごく一生懸命やった話ですので、ま、出てくるだろうな。
で、要するになんか今までね、1個1個議論してたじゃないですか。
で、なんかよく分からないんですけど、
これだけ全部並べたら、普通に考えると、
安倍さんが考えている「美しい日本」というのはなんなのかな?というと、
列強、
列強というのは、アメリカとかロシアとか中国とか、
ああいうふうに軍事力の力をちらつかせながら、
それから武器を世界中に売りながら、
で、世界の中で偉そうに振る舞うという、仕切り役になるという、そういう
司会:「軍事力=美しさ」ってことですか?
古賀:「そういうふうに考えているんじゃないかな」と私には見えるということです。
司会:駆け足でしたけれども、奈々ちゃん分かりました?
奈々ちゃん:
ええ、すごく分かりやすかったです。
でもなんか、これからの日本がどうなるか?っていうのがすごい不安になってきちゃったんですけど。
古賀:
僕はね、やっぱり今の日本で先ほど言ったように、
「戦争はしないし悪いことはしないよ」というそういう平和ブランドっていうのを70年かけて作ったんですよ。
だから「それを捨てないで欲しいな」っていう。
上杉:私もこれからのこのコーナー、自分のコーナーがどうなるのかすごく不安でしょうがないです。