報道するラジオ 2014年8月8日
「元日本兵の証言〜戦争の現実とは〜」
4:42〜http://youtu.be/eqH2X4wtyX8?t=4m42s
報道するラジオ、今日の特集テーマは元兵士が語る戦場です。
リポートは千葉アナウンサーです、こんばんは。
千葉:
私が今回お話を聞いてきましたのは、
不戦兵士・市民の会という市民グループで戦争体験を語り続けている元日本軍の兵士の方なんです。
この方にお話を伺ってきたんですが、
このグループはですね、戦争を経験した元兵士の方々が、
二度と戦争をしてはいけないという思いを持って、
生き地獄である戦争を見てきた証人として、戦場や戦争を語り継ぐために作った会なんですね。
私が話を聞きましたのは、谷口末廣(たにぐちすえひろ)さんという方なんです。
現在93歳でいらっしゃいます。
1920年、大正9年ですね、鳥取県のお生まれなんですけれども、
1942年22歳のときに招集をされまして日本の兵隊となりました。
そこで幹部候補生としての訓練を受けて、軍曹という下士官の階級になりまして、
1944年にフィリピンのミンダナオ島に派遣をされました。
そしてミンダナオ島では日本軍の飛行場に勤務をしていました。
この1944年という年は、サイパン島で日本が玉砕。
つまり全滅した年ですね。
連合国によるB29という爆撃機による日本本土の空襲も始まった年なんですね。
大きな町では、疎開ですね、「郊外に避難しなさい」という命令が出て、
日本国内では竹槍の…本土攻撃に備えた竹槍ですね、の訓練が始まったり…していた時です。
水野:敗戦の前の年
千葉:はいそうです。
水野:まさに泥沼化していた時期ですね。
千葉:
敗色のこうというのが、見えてきた時期でありましたけれども、
谷口さんのいたフィリピンではですね、まさにアメリカ軍が上陸してくる直前でした。
谷口:
8月の10日頃にね、みんな、
飛行場と言っても、もう、一種のローラーがあるでしょ、あれで土地をならしてもね、
あれは、コンクリートの立派な飛行場じゃないんだから、
それの整備やそういう事をやって、
見方の飛行機がくるのを待っているんだけど、待てど暮らせど来ないわ。
そしたら9月9日にね、4、50機がね、5、60機だったかもしれない。
カラスの群れのように遠くから飛んでくるんだよね。
それで、アメリカの航空機にね、「安泰だ、安泰だ」って喜んで手を振ってね、
いやあ「ばんざーい」ってやりよって言いながらいたんです。
そしたら、ブアーーッて雨霰のように砲弾と機銃兵がさ、
それで、たこ壷しか無いんですよ。
それで大隊長が「谷口軍曹、たこ壷へ入れ」って、
入った途端にバカーーンってきた。
そしたらもう、僕はもう、頭だけはなんとか出た、
だけど僕の目の前に、ダーーッンと上体が飛んできた。
見たら、首が無いわ、ああ。
もうちょっとだったら、僕がやられている訳だな。
僕はもう、●みたいに首だけは出とったんだけども、
その時に11名ぐらい亡くなったんだな。
いやぁー、これが戦争だって言うんだな。
「これが戦争だ」とね…
水野:
はぁ〜、「これが戦争だと感じた」っておっしゃっていますけど、
「たこ壷に入っている」っていう言葉がありましたね。
千葉:
「たこ壷」というのはですね、土をシャベルで掘りまして、
やっと一人が身を隠せるぐらいの穴を掘ったもののことを言うんですけど、
空襲から身を守るために、戦場の兵隊がほぼ必ずと言っていいくらい掘らされているものなんですが、
そこに入って谷口さんは助かったという事なんですね。
隠れた位置の3mの違いで、谷口さんは助かったという事なんですが、
この空襲で滑走路も燃料置き場もすべて燃やされてしまったという事で、
話の中にもありましたけれども、
延べで120機から130機のアメリカ軍機が空襲にやってきたんですけれども、
日本の飛行機は1機も来ないし、
水野:待てど暮らせど来ないけど、ずーーーッと待ってらしたんですよね?
千葉:そうですって。
水野:日本の飛行機が来ると思って、
千葉:そうなんです、はい。
水野:1機も来なかったんですか?!
千葉:
来なかったんです。
で、来たのは敵機で、打ち返す武器も無い。
ただ撃たれるがまま、という状態だったんですね。
水野:
じゃあ、そこまで日本が追い込まれていて、
武器が無くなっているという事を、
戦場にいた谷口さんは知らされてはいなかった。
千葉:そうなんですね。
水野:
なんとか戦えると思っていたけれどとてもそんな状況では、
もう無かったんですね。
千葉:
この後アメリカ軍の地上部隊が、本格的に攻撃してくる事になるんですが、
しかし、実は谷口さんの仕事はですね、「補給隊」と言いまして、
食べ物や武器弾薬を運ぶ事だったんですね。
実はその「補給」が全く無くなってしまったんだそうです。
谷口:
マライバライという町にチームがあったんです。
僕は補給隊で、ものを運ぶ方ですよ。
そこに受け取りにいったら、でももうそんなん無いんだよ、受け取りに行ったって。
だから途中で、パイナップル畑を見つけて、そこからパイナップルをとって車に積んでね、帰るとかね、
途中で、ヤシのね実を取って持って帰るとかね、
もう、悪い事しばっかりで、
とにかく食料を取りに行ったって、仕入れの方に無いんだからね。
車で来たから空で帰るわけにはいかないから、
そんなのはもう、民間の作っているのはね、取って帰るでしょ。
ま、そういう事をずっと繰り返しとったわけだ。
千葉:
でも、畑のものを取っちゃったらですね、そこの地元の人は困っちゃいますよね。
谷口:
あの、恨めしそうな顔をして見ているけれども、
よう…、向かっては来ませんよ。
千葉:
食べ物が無ければ生きられないけれども、
司令部は食べ物も弾薬もくれない訳ですよ。
取りに行ったって無いんですからね。
でも、「飛行場を守れ、守れ」という命令だけはくる訳ですよね。
そういう状態の中で、こんな形になった訳ですけど、
フィリピンの人たちにとっては、
日本軍は自分たちを守ってくれるどころか、
逆に殺されかねないようなそんな存在になってたんですよね。
軍隊はやっぱり武器を持った集団だから、
フィリピンの人が向かっていったってね、かなう訳が無いという状況になってますので、
誰も取り締まれないという状況なんです。
そうなると、人権も倫理もない、まさに集団強盗の世界になってしまったのかなという感じですが、
そんな状態でアメリカ軍の攻撃はさらに激しくなって行くんです。
で、司令部から「ジャングルの奥深くに入ってそこで自給自足の生活をして戦え」という命令が来たんです。
水野:食料が無いから自分でなんとかしろ!?
千葉:
そうです。
「そして戦いを続けろ」という命令になってまして、
もう、部隊としては所属する兵隊に配る食べ物というものは、ほとんど無くなっていた状態だったんですね。
谷口:
大隊長がね、
「これ以上の食料も無いし、兵器も無い」と。
「組織的な戦闘行為はもう出来ないから、大隊が解散します」と。
とにかく食べれるものは何でも食べて、
取れるものは何でも取って、
「生き延びろ」と言って大隊を解散しちゃった訳ですよ、
軍隊が、部隊攻撃が出来ないんだから、
食料もなんにも無いし、
●にやっとったら、ますます山にある、なんだ、…トカゲだとか、
あるいは、あの…カタツムリだとかね、ムカデだとかね。
ムカデなんか、喜んで捕まえてね、そいつを焼いて食べたりしたんだから。
だからもうみんな、人の事はかまっておられない状態で、
「自分がいかにして生きるか」っていう事だね。
倒れた者をね、助けて一緒に食うって言う事は出来ないものだから、
ほったらかしになるでしょ。
しまいには死んじゃっている。
異臭がものすごいですよ、あの、死人の臭いっていうのは。
はじめは、亡くなった人はよその部隊でもね、
その辺の山の草を亡くなった人のちょっと枕元に置いて、
名前を言って弔ってやってたけど、
もう、そんなこともできないんだよ。
ポケットに何か食べる物を持っていないかとか、
●さんみたいに、靴がもうぼろぼろになるから、履き替えたりね。
服や下着を、服を履き替えたりしてね、
それを食べるのがまた唯一の楽しみになって、死人が無くなると困るって言う訳だよ、みんな。
水野:は…
千葉:
遺体のポケットを探って、
その仲に食べ物があったら、それを食べるのが唯一の楽しみとい鵜用におっしゃっていましたけれども、
遺体の
水野:そうなってしまうんですね、
千葉:
はい、そうなんです。
で、遺体のポケットを探って何があったのか?というと、
カビが生えて腐った乾パンだったりしたそうです。
水野:
最後の自分のお命のためにともってらした乾パンなんでしょうけど、
そういうかたちになるんですか、
千葉:
はい、それを見つけて食べたということですので、
他にも、ご遺体の首の周りをうろついていたトカゲだとか、
そういった物を取って食べたそうです。
水野:「ムカデも焼いて食べた」っておっしゃいましたね、
千葉:
そうですね、はい。
本当に私たちの、いまの私たちの常識で言えば、本当に目を覆うばかりの事なんですけれども、
それをしなければ生きて行く事が出来ない。
まさに本当に生き地獄って言えるんじゃ無いでしょうか。
そういう生き地獄を生み出す事がやっぱり戦争なんだな、という事を感じますけれども、
本当に、「ポケットをあさるための死人が居なくなったら困る」という、
考えが出てくるくらいですね、
谷口さんは食べ物が無くなって、飢える。
「飢え」という物が、どんなに人間性を無くしてしまう物なのかという事を強く語ってくれました。
水野:
谷口さんのお話はとても具体的で、
目の前で、こう…映像が浮かんでくるような、ものすごくリアルに、
「戦場ってそういう事なのか」って、
私がいままでいろいろ聞いたお話の中で、あのー、
ほ、本当に震えがくるような思いでいま聞かせていただいていますけれども、
これが戦場というものなんですね。
千葉:
そうです、
現実の姿なんです、
実際にあった事なんです。
そんな中、谷口さんは、何人かの兵隊さんが何かを囲んでいる場所に出会ったんです。
谷口:
途中でね、7〜8人で囲んでいる。
なんか、何かを捕まえてね、それを処理しようと、みんなでなんか取ったのかと思って、
それでよたよた歩きながら、ぐーっと肩口に見たら、
兵隊が真ん中に寝て、それで目頭に涙が溜まってるんだよな。
息をどうもしているようなんだよな。
「なにしとるねん、こんな」って、
そしたら、
「いや、もうこれ以上つれて歩く事が出来ません」と。
このままね、放っておいたらね、どうせもう死んじゃう。
放って置くしかない。
だからせめてね、我々がもし元気で日本に帰ったら、
戦友ですからね、囲っているのは。
彼の国へね、彼の遺品を渡したいと。
言って、爪はがしてるんですよ。
千葉:生きている人の爪をはがしているんですか?
谷口:
もう、僕が見れば生きているのに、
目に涙があるけどね、
それから、言葉も何もでないでしょ。
で、かすかな呼吸ね。
それで、はがす方も涙で、見とる方もね、涙で。
千葉:
生きている人の生爪をはがすなんていう事は残酷極まりないという事のように思えるんですけれども、
戦場という場ではこれは、ひとつの戦友愛なのかもしれないですね。
戦地で亡くなった方の遺族には、遺体はおろか、遺骨だって戻ってくる事は少ないです。
だから、このままもう死んでしまうのならば、
「せめて爪だけでも遺族にお届けしたい」と。
本当は戦場で亡くなった方には、亡くなったご遺体の片手の手首を切りまして、
それを燃やして灰にして、位牌としてもって帰るという事が行われていたという事なんですけれども、
とても、もう、灰を入れる入れ物も無く、
そういう事をやっている体力も時間もないという状況の中では出来ませんし、
まだ息のある人の手首を切る訳にももちろんいきませんので、
で、「自分たちは前に進まなければならない」という状況の中で、
爪をはぎ取るということになったんですね。
で、そんな時一つの事件があったんです。
実は、大隊が解散という事になった谷口さんの部隊なんですが、
もし、応援の日本軍が、見方の日本軍が、
いま攻めてきているアメリカ軍の後ろから上陸してきて戦うという事になった場合に、
自分たちが挟み撃ちにして、アメリカ軍を挟み撃ちにして戦うんだ。
その時にお腹を空かしているという状況ではないので、
その時の食料にするんだ、という事で、
ある程度の量の乾パンをですね、
乾パンが、警備の兵隊に守られて、実は保管されていたんですね。
水野:ほお〜
千葉:その乾パンを巡ってこんな事件が起きたんです。
谷口:
乾パン一袋ずつね、一人。
それは、大隊が保管しておきました。
これは東條がね、東條がもうすでにあの当時、あのころ多分
大艦隊を引っさげて逆上陸する。
そんなね、もう食う物が何にもないのに、まだ、まだ勝つ気持ちでおるんだからね。
上官も我々もさ。
逆上陸してね、来る。
だから我々はね、山奥からね、下りて敵を挟み撃ちにすると、
「その時の乾パンだ」と。
よその部隊が通りがかりにそれを持って逃げたら困るでしょ。
だから、よその部隊に取られないように、警備しとった訳ですよね、乾パンを。
そいつをさ、同じ部隊だよ。
昨日まで一緒にやっていた同じ部隊の総長が、兵隊を2〜3人連れて、
銃で撃ち殺すと、音がしてみんなに聞こえるからね、
だから銃剣のごぼうさしで打ち殺して、
そうしてその乾パンを持てるだけ担いでさ、
食料が無いと、いま言ったようにね、同じ補給隊でしょ。
それが乾パンを巡って、警備している人を殺してまで逃げるんですから。
飢えたらね、人間っていうのはどういう事をやるか分からないよ。
うん。
千葉:敵と戦うどころか、仲間を殺す事もあったんですね。
水野:同じ部隊で、本当にもう
千葉:生活を共にしてきた仲間を、
水野:ね〜、死線を越えてきた方同士がこんなことになるんですね。
千葉:
そうなんです。
これが戦場というものなんですけれども、
そんな状況の中で谷口さんはさらに恐ろしい体験をする事になったんです。
お腹を空かせた谷口さんたちが、食べ物を探していた時の事です。
谷口:
あっちで●をやっているわけだね。
そうすると、いい匂いがするんだね。
それで、チラって見たら、ちょっと小高いところで、
3〜4名で飯ごうを囲んで食べてるわけだ。
「あぁいい匂いだな、あれは何の肉だ?」どこで捕ってきたんだろうな、なんて言って近寄って行ってさ、
我々は何にも食べてないから「頼むから一切れくれんか」と、
「何の肉だ?」と、
俺等も捕ってね、食べたいから、ウサギか?大トカゲか?
その頃はね、ウサギも滅多に見なかった。
大トカゲがたまーに居たりね。
で、さ・・・、
こんなところに野生の家畜は、家畜というか、馬や水牛が居る訳ないと。
だけど、何にも言わないんだよな。
うん…。
で、「頼むから、この通りだから食べさせてくれんか」って。
「教えてくれんか」って。
教えない。
それで、ま、…、…何の肉とも言わないで、
「じゃあ・・・」
執拗にぼくが、まさに泣きながら「頼む、頼む」って言ったものだから、
ナカゴウを出せって、
ナカゴウに一切れずつね、入れて。
それで・・・、
こちらは、まぁ、「地獄で仏さんに会ったような気がする」と、
「ありがとう、ありがとう」と。
俺はもう、なんとかして「こういう美味しい肉をね、見つけて食べたい」と。
だから教えたくないかもしれないけどね、教えてくれって言っても教えてくれないんだよね。
で、「何の肉」とも言わないんだよ。
それで、ま、「仏さんに会った、ありがとう」って言って。
それで下りて行ったらカラカラカラって、笑い声がしてね、背中に響いてくる訳だ。
「なんでだろうなぁ」って思って、
それでもう、川で水でも飲もうって言って、谷川まで下りて、
そしたら、もう首を突っ込んだままみんな死んどるわけだ。
どこかの●でね、これは末えの道だぞと、
「我々はこんな状態にならないように助け合って行こうぜ」と言って、
死人を一人超え二人超えしていって、
そうしてもう居なくなったと思って、そこで水を飲もうとしたら、
川下の方は首突っ込んでるから、ちょっとやっぱりね、
もう死んじゃったのも半ば腐りかけてるんだからさ、
それで、ふっと見たら、飯ごう炊さんした跡の水があるんだよ。
その跡に近づいてみたら、ああ、足の肉が取られて、やっとるわけだ。
「ああ、これだな」と、
兵隊がね、いや何の肉だか教えなかったのは、
よし、「よくもこんなことをやりやがって」と言って
それで、歩けもしないのによろよろまた上りかけてね、
「奴らを殺したる」とか言って、
支那事変でさんざんやった上等兵や兵長だからさ、
で、僕は、いや、もう体力的にね、
こっちは銃が持ちこたえられないから、
一人に1丁持ってないんだよ、向こうはちゃんと持ってるしね。
反り打ちを食らうから、もうここは我慢しようと、
りょうをなだめて、そしてそこを去ったんだけどね、
まあ、だから…、まぁ、あれで人肉を食べたことは確かだと思うのよ、僕は。
その当時は人肉とかなんか味は分からなかった。
ただ美味しいっていうだけでね。
ただ、そういう飯ごう炊さんがしてあって、
その足で、腿で肉が取られた足がそこに捨ててあったりしたから
「あ、これだな」ということ
水野:
飯ごう炊爨の跡があって、そこへ行ってみて足があった。
という、それは人間の足だった。
つまり、仲間の足だった、という事なんですね。
千葉:
弱った人はやっぱり水を求めて小川に行くんですけれども、
そこで息絶えるんですね。
で、「末期の水は飲む事が出来たのか」という状態で、ま、息絶えている訳ですけれども、
そんな遺体の足の肉が、削り取られていた。
水野:あ、そういうこと・・・
千葉:
それを食べていたんだという事なんですが、
足のお肉をはぎ取られた日本兵の周りには、どす黒く血が流れていたそうです。
水野:・・・・・
千葉:
この肉を分けてもらった時ですね、
谷口さんたちは2週間、食べ物らしきものは何も食べていないという、
本当に餓死寸前の状態だったんですね。
水野:涙を流しながら、「僕にも肉をくれ」っておっしゃったんですね。
千葉:そうです。え・・、そうやって食べたものが…・
水野:は・・・・・
千葉:
ね…、もう、本当にそういう状況だったという事で、
この後ですね、本当にもう限界で、
「はやく死んで楽になりたい」と言い出す仲間も出てきたということなんです。
水野:
「人間が人間でいられない状況に追い込まれる」
というのが戦場なんだという事が伝わってきますね。
千葉:
本当に、これが戦場で、まさに現実に起きていた事なんですね。
で、谷口さん等はですね、この後
「このまま死んでしまうなら、せめて戦死しよう」という兵隊も、仲間もおりまして、
ジャングルを抜け出してアメリカ軍のいる方に歩いて行ったんですが、
その途中で終戦になっている事を別の日本兵から知らされました。
でも、簡単にそれを信じる事は出来ませんでしたので、
アメリカ軍の撒いてくる投降、
つまり、出てきて捕まえる事を呼びかけるビラを慎重に見ながら、
終戦から1ヶ月半経った後の、昭和20年9月の月末にアメリカ軍に投降をしたということです。
これまでね、谷口さんの対談を聞いていただいて、
まさに生き地獄という体験をしてきた谷口さんなんですけれども、
その後自身の体験をふまえて、戦争というもの、そして軍隊というものについて、
こう話しておられました。
谷口:
戦争というのはね、これは話し合いじゃないんですよ。
殺し合いでね、
「殺して勝つ」という事は相手を殺さなければ勝てない訳ですよ。
負けるというのは大部分が殺されるから負けるんです。
殺し合いなんですよ。
だから軍隊というのは、人を殺す事が、
殺す事の訓練をやっているんですよ。
あれは人を助ける訓練をやっているんじゃないんですよ。
ところが殺せないんです、普通の人間は。
面と向かってね、いくら相手が敵国だといってもね、殺せないんですよ。
それが人間なんですよ。
だけど、それを殺さないかんのですよ。
だから「鬼になる」というんですよ。
相手をね、自分よりも犬畜生とみなければ殺せないです。
相手はもう人間じゃないんだと、だから殺せと。
そうすると殺せないんですよ。
お互いが人間だと思っていたら。
だから「人間からね、離れる訓練をどうするか」っていうのが軍隊なんですよ、ええ。
千葉:その、離れさせるためにね、軍隊というのはどういう訓練をするんですか?
谷口:
いや、もうね、理屈に合わない事でも何でもね、
「これは軍隊教育」って言って、教育がとにかく天皇中心主義なんですよ。
もう天皇が神様なんですよ。
ね。
我々はその神様の子供なんだと。
だから神の子なんだと。
世界のあれはね、獣の集まりなんだと。
「だからやっつけろ」ということですよね。
千葉:
あの、上官、
軍隊で言ったら上役は、もう上役の命令は天皇の命令で、
谷口:
そうそう。
これは軍人勅語でね、「上官の命令は鎮の命令と思え」と、ちゃんと詠ってあるんですよ。
だから上官はね、「俺の言葉じゃないんだ」と。
「天皇の言葉なんだぞ」と、自分がやっているのがね、
だからもう、理屈が合おうが合わまいが、
「へい、へい」って言ってやっとらなあかんのやから。
千葉:
あの…、
人を殺してしまうような戦争から永久に抜け出して、足を踏み込まないという事が、
いまの日本国憲法の精神なんですけど。
水野:
そうですよね、永久に人を殺してしまうような戦争には向かわない。
そこには「もう永久に抜け出したんだ」という宣言ですよね。
千葉:
そうです。
そうなんですけれども、谷口さんは国の自衛権についてこう話します。
谷口:
自衛権というのは「軍隊を持つ」という事だけじゃないんですよ。
「自衛権がある」というのは、戦争じゃなくして外交でね、
お互いが「自分の立場はこうでございますよ」と、
「これは理解していただけませんか、どうでしょうか」と、
お互いに話し合ってね、
じゃそいつはここまでならいいと、手を引きましょうと。
そのかわりあんたもこの点ね、一歩手を引いてくださいと、
それが自衛なんですよ。
自分が生きる道なんですよ。
だから自衛権というのはね、
「自衛権があるある」というけれど、
軍隊持っ戦争するのが自衛権じゃないんだって。
外交。
商売なら商売。
民間なら民間でね、お互いが、文化やいろんなものを通じてですよ、
そうして和気あいあいのうちにね、
人類としての幸せをお互いが感じるような交流をやると。
戦争する事が自衛権じゃないんだよ。
そこをね、僕は人に知ってもらってね、賛成してもらいたいんだな。
水野:はい。
千葉:
谷口さんはこう話しています。
今回は、93歳の谷口さんにお話を聞いたんですけれども、
この谷口さんのように戦場での体験をお話ししてくださる方は、実は多くはないんですね。
多くの人は、語るのがあまりにも恥ずかしい。
人間性を無くしてしまったその姿を語るのが恥ずかしいという事で、
家族にも黙ったまま亡くなって行くんです、
本当に、出来れば知られたくない自分の人生の忘れたい部分であり、
本当にね、人間が人間でなくなる場所。
そこを見てきたという、非常に辛い体験ですので、
でも、谷口さんは勇気をふるって話をしてくれました。
それはですね、日本国憲法の第9条の平和主義が、
時が経つにつれて形だけのものになって、
いまのうちに原点に戻さなければ大変な事になってしまうと思われたからなんですね。
本当に93歳の思いなんですけれども、
谷口さんが所属する不戦兵士・市民の会という市民グループでは、
かつて14人の戦場を体験した元兵士の方々が
「語り部」として自分の厳しい体験を語ってくださっていたんですけれども、
会が活動を始めたのは1988年の事なんですけれども、
もうすでに何人かの方々が天に召されてしまいました。
いまは一番若い方が85歳ということになります。
谷口さんは今回3時間以上お話をしてくれたんですけれども、
「まだまだ語り残さなければならない事がある」という風に話をされておられます。
終戦から来年で70年になりますので、
悲惨なこの戦争体験を語り残せる人はもう多くはありません。
3852
水野:
リスナーの方が、
「いやー、いままでテレビラジオを通して初めて生の声を聞きました」と言っていらっしゃいます。
本当に生々しい
平野:
改めて、極限状態のね、凄惨な状態というのを…、
私は聞きながら終始、「自分だったらどういう行動をとっただろうか」というのを、
ずっと思い続けて聞いていたんですけれどもね、
ふと、その
今の為政者にタイムスリップをして、その場に連れて行きたいなという思いに駆られましたよね。
水野:
私だったら、あなただったら、
本当にその、人間性を失わずにいられるんですか?
平野:
これは戦争というよりも、飢えと病気との戦いですよね。
武器を持って戦っている状態じゃないですよね。
そういう状態にまで追い込まれる極限の状態というものをですね、
一兵士で、本当にもう、逆に言うと無力感に苛まれますね。
戦史をね、ちょっと紐解くと、
このフィリピン戦線というのは、一番犠牲者が多かったんですよね。
太平洋戦線の中ではね、47万人の方が亡くなっていて、
戦争が終わっても13万人の人がまだ戦争状態を続けていたと。
最後は捕虜になる方が多いんですけれども、
作家の大岡昇平さんが同じ、人の肉を食べた事をフィクションで書かれていて、
『野火』という小説でですね、私も読んだことがあるんですけど、
これはあくまでも自らの経験をふまえたフィクションなんですけれども、
今の谷口さんのお話は、よりこう、生々しくね、我々の胸に刺さりますよね。
まだまだ他にも厳しい状態があったと聞きます。
兵士のお尻の肉をですね干し肉にして持ち歩いて食べ合ったとかね、
フィリピン人の現地の女性の腹を切り裂いて肉を食べたとか、
という証言はあるんですけれども、
私は直接聞いたのは本当に今日初めてですね。
あのー、まさにこう、
「戦争というのは人を獣の集団にさせてしまうな」という思いですよね。
水野:そうですよね。
その、武器を持って戦う、武力を使うということが、
いかに、「人間であっては出来ない事」か、
「人間から離れて行かなければ出来ないんだ」っておっしゃっていましたよね。
そういう道具でもって、ね、平和を構築できるのか?って、
平野:
一兵士は、この時はもう実は戦争の対境から消したんですよね。
全体某空拳というものがサイパンの玉砕でですね、
もう本土にB29が東京に現れたんですよね。
それでもフィリピンの島ではこういう事を繰り返したと。
本当に戦争の指導軍人と兵士のね、落差というか、
本土決戦だと叫んでた人たちのこの比較ぶりですね、
これもちょっと思いをいたしたいなと思うんですよね。
水野:今日語っていただいたものを聞かせてもらって、本当に残りますね、これは。
千葉:はい、
水野:
よくぞ語ってくださったと思います。
集団的自衛権の話をしていた時に、いくつもの事例というものが出されましたけれども、
いかにそれが机上の空論だったのか、
今日の谷口さんのお話がいかに貴重であるかという事を痛切に感じました。
千葉アナウンサーのリポートでした。
どうもありがとうございました。
リスナーの方がいろいろ書いてきてくれました、感想を。
戦争体験をした父が5月に亡くなりました。
海軍だったんです、父親は。
船で爆撃を受け、足に破片を残したまま亡くなりました。
隣にいた方は即死だったそうです。
戦場では普通の精神ではなかったように思います。
生き残った人も次々と亡くなり、父の戦友は一人だけになりました。
あるいは、
戦争体験を聞ける機会は本当に貴重となってきましたね。
でも現実には現在進行形で戦争がもたらす悲劇が続いていますよね。
ただ、戦争体験が無い私たち世代としては、
貴重な体験談を自分自身のDNAに刻み込んでおかなければ
こんなふうにいってらっしゃいます。
平野:
今日の谷口さんのお話の中で、一番最後にあった、
自衛権というのは軍隊を持つ事だけじゃなくて外交でお互いの立場を理解し合うと、
この体制を強調されてましたよね。
これを我々は重く受け止めるべきじゃないかなと思うんですけれどもね。
水野:
平和を構築するための「戦いでの自衛権というのは、それは無理なんだ」
とおっしゃいましたね。
平野:
ところが、例えば今の安倍政権はですね、
隣国に対して「対話のドアは開かれている」と言うだけで、
具体的に何も理解する行動をとってないですよね。
むしろ、地球の裏側まで行ってですね、隣国の脅威を強調するようなことをやっていますよね。
それをまた喝采するナショナリズムというんですかね、国内でも高まっていると。
いう印象が強いんですよね。
水野:
安倍さんはそれは、
「国民の命と平和な暮らしを守るためのものなんだ」という、おっしゃりようなんですけれども、
平野:
でもそれに同調して、かつて自衛の名の下に戦争が始まった訳でしてね、
やっぱり我々メデイアが心しておかなければいけないのは、
ナショナリズムをあおるような熱狂に組してはならないと、
いう、こう、自戒ですよね。
その事を今日は強く思いました。
リスナーの方は
全滅の事を玉砕と言い、敗戦を終戦と言い換える言葉の、
ある意味伝統みたいなものがありますよね。
積極的平和主義という言葉に危うさを感じる
というふうにメールをくださいました。
今日の谷口さんの証言を皆さんどんな風に受け取られて、
そしてこれからの日本はどうあるべきと感じられたか、
また来週の放送するラジオもお聞きください。
<16歳兵士の証言>
猪熊得郎「とにかく戦争が終わったときに真っ先に逃げたのは将校ですね、上官ですよ」
8/15報道するラジオ(文字起こし)
だから、こんな危険なことが普通に起きてしまう。
3号機の燃料プールって、なにかあったら、4号機のプールよりも怖いんじゃないかな…
福島第一原発3号機で燃料プールに機器落下
NHK 8月29日 18時20分
東京電力は、福島第一原子力発電所3号機で、爆発で損傷した機器をクレーンで撤去しようとしたところ、
誤って使用済み燃料プールに落下させたと発表しました。
周辺の放射線量に変化はないとしていますが、プールの中には現在も500体余りの核燃料が入っていて、
東京電力で損傷がないか調べています。
東京電力によりますと、29日午後1時前、
福島第一原発3号機の使用済み燃料プールで、爆発で損傷した機器を遠隔操作のクレーンで撤去しようとしたところ、
誤ってプール内に落下させたということです。落下したのは使用済み燃料プールに核燃料を出し入れするための「操作卓」と呼ばれる機器で、大きさはおよそ1メートル四方、重さは400キロあるということです。
3号機の使用済み燃料プールには、現在もがれきと共に核燃料566体が残されていますが、
東京電力は、プール周辺の放射線量に変化はないほか、モニタリングポストの数値にも異常はないとしています。
また、作業は遠隔操作で行われていたため、近くに作業員はおらず、けが人もいないということです。
3号機では早ければ来年の前半にも使用済み燃料プールから核燃料の取り出しを始める計画で、
東京電力は今回のトラブルによって核燃料が損傷していないか詳しく調べるとともに、
計画への影響についても検討することにしています。
東京電力
報道関係各位一斉メール 2014年より
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について
平成26年8月29日 東京電力株式会社
本日(8月29日)午後0時45分頃、3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業において、
燃料交換機の操作卓をクレーンにてつり上げるため専用治具で操作卓をつかもうとしたところ、
操作卓が当該プール東側中央付近に落下しました。
3号機使用済燃料プール付近の線量は3.2mSv/hで通常値と変化はありません。
プラントパラメータ等については、異常は確認されておりません。
・使用済燃料プール水位 :有意な変化なし
・3号機当該エリアダストモニタ:検出限界値未満(1.0×10^-5 Bq/m3)
・モニタリングポスト :有意な変化なし
3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業は遠隔作業により無人で行われており、作業員の負傷はありません。
現在、プール内の状況について確認中です。
以 上
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について(続報)
平成26年8月29日 東京電力株式会社
本日(8月29日)お知らせしております、
3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下についての続報です。
プール内に落下した燃料交換機の操作卓は、
燃料交換機撤去にあたり燃料ラック上部に設置した燃料防護用の養生材(鉄板高さ30㎝程度)と、
瓦礫の間に落下していることを確認しました。
なお、瓦礫の下部に燃料が2体あることから、
明日、水中カメラにて燃料ラックおよび燃料に損傷等がないことを確認する予定です。
3号機使用済燃料プール代替冷却系については、8月25日より停止しておりましたが、
プール水の放射能分析のため、本日(8月29日)午後2時37分に起動しました。
なお、プール水温度は冷却停止時の28.4℃から35.5℃まで上昇しましたが、
運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度の管理上問題ありませんでした。
使用済燃料プール水の放射能分析の結果、
・セシウム134:2.6×10^2 Bq/㎝3
・セシウム137:7.6×10^2 Bq/㎝3
・コバルト 60 :1.1×10^0 Bq/㎝3
定期的に実施する使用済燃料プール水の放射能分析結果と比較し、有意な変動はありませんでした。
プラントパラメータ等については、異常は確認されておりません。
【関連パラメータ(17時30分現在)】
・モニタリングポスト :有意な変化なし
・原子炉建屋オペフロ雰囲気線量 :有意な変化なし
・使用済燃料プール水位 :有意な変化なし
・スキマーサージタンク水位 :有意な変化なし
・当該エリアダストモニタ値 :有意な変化なし
なお、上記の関連パラメータについては継続監視を実施いたします。今後、有意な変動が確認された場合には、別途お知らせいたします。
以 上
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下について(続報2)
平成26年8月30日 東京電力株式会社
8月29日お知らせしております、
3号機使用済燃料プール内瓦礫撤去作業中の燃料交換機操作卓の落下についての続報です。
使用済燃料プール水の放射能分析の結果(採取日:8月30日)
・セシウム134:2.4×10^2 Bq/㎝3
・セシウム137:7.3×10^2 Bq/㎝3
・コバルト 60:検出限界値未満(検出限界値:1.0×10^0 Bq/㎝3)
プラントパラメータ(8月30日午後5時現在)
・モニタリングポスト :有意な変化なし
・原子炉建屋オペフロ雰囲気線量 :有意な変化なし
・使用済燃料プール水位 :有意な変化なし
・スキマーサージタンク水位 :有意な変化なし
分析結果については、前回と比較して有意な変動がないこと、
また、プラントパラメータに有意な変動がないことから、燃料破損等の兆候は確認されておりません。
水中カメラによる確認結果
・使用済燃料プール内に散乱している瓦礫の堆積により、燃料ラックおよび燃料の目視確認はできませんでした。
・使用済燃料プール内に落下した操作卓と共に、操作卓が据えつけられていた架台の一部(約170kg)が落下していたことがわかりました。
・落下物の位置、使用済燃料プール内の機器材の配置により、落下物は燃料ラック上部に設置している養生材に落下した後、燃料ラック上部
の瓦礫の上に着床したと推定されました。
・落下物の下部に燃料が2体あることをお知らせしましたが、水中カメラの確認による落下物の位置から、落下物の下部に燃料が10体程度あることが確認されました。
引き続き、使用済燃料プール水の分析およびプラントパラメータの監視を継続すると共に、今後、落下した原因を調査し対策を検討してまいります。
なお、水中カメラによる調査画像については、当社ホームページに掲載しておりますので、ご参照願います。
URL:http://photo.tepco.co.jp/index-j.html
ーーー
遠隔クレーン操作する人に、ある意味わたしたちの命を預けていることにもなります。
子ども、甲状腺がん57人 福島の37万人調査
東京新聞 2014年8月25日 朝刊
東京電力福島第一原発事故による健康への影響を調べている福島県は24日、震災当時18歳以下の子ども約37万人を対象に実施している甲状腺検査で、甲状腺がんと診断が確定した子どもは5月公表時の50人から7人増え57人に、「がんの疑い」は46人(5月時点で39人)になったと発表した。
福島市内で開かれた県民健康調査の検討委員会で報告した。地域による発症率に差がないことも報告され、委員会の星北斗座長は、現時点で放射線の影響がみられないことが裏付けられたとした上で、「今後、詳細な分析が必要だ」と述べた。
調査を担当する福島県立医大は、今回初めて県内を四つに分けた地域別の結果を公表。検査を受けた子どものうち、疑いを含めた甲状腺がんの発症割合は、第一原発周辺で避難などの措置がとられた「13市町村」では0・034%。県中央の「中通り」は0・036%、沿岸部の「浜通り」は0・035%と地域差はなかった。
原発から一番遠い「会津地方」は0・028%とやや低めだったが、医大は検査を終了した子どもが、ほかの地域に比べ少ないためと説明した。
国立がん研究センターなどによると、十代の甲状腺がんは100万人に1~9人程度とされてきたが、自覚症状のない人も含めた今回のような調査は前例がなく、比較が難しい。
疑いも含めた甲状腺がんの子ども計103人のうち、最年少は震災当時6歳。原発事故から4カ月間の外部被ばく線量の推計値が判明した人のうち、最大は2.2ミリシーベルトだった。
福島県
第16回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成26年8月24日開催)
県民健康調査「甲状腺検査(先行検査)」結果概要【暫定版】
表 4.平成 23~25 年度実施対象市町村細胞診結果(平均年齢と平均腫瘍径の( )内は範囲を示す)
ア 平成 23 年度実施対象市町村
イ 平成 24 年度実施対象市町村
ウ 平成 25 年度実施対象市町村
の合計
・悪性ないし悪性疑い 104 人(手術 58 人:良性結節 1 人、乳頭癌 55 人、低分化癌 2 人)
・男性:女性 36 人:68 人
・平均年齢 17.1±2.7 歳 (8-21 歳)、震災当時 14.8±2.6 歳(6-18 歳)
・平均腫瘍径 14.2±7.5 ㎜(5.1-40.5 ㎜)
(2)手術の適応症例について
本邦では、甲状腺癌が疑われた場合、術前腫瘍径 10 ㎜以上、リンパ節転移、甲状腺被膜外浸潤、遠隔転移などがあれば絶対的手術適応とされています。なお 10 ㎜以下はいわゆる微小癌であり成人では経過観察される場合もあります。
しかし微小癌でもリンパ節転移や遠隔転移、甲状腺被膜外浸潤、反回神経や気管に近接している場合は手術適応とされています。
本甲状腺検査の一次検査で B,C 判定の場合、二次検査を受診し、超音波再検査所見によっては細胞診が勧められ、悪性または悪性の疑いと診断された場合、上記の適応基準に従って充分なインフォームドコンセントのもと治療を行っています。
なお、上記治療方針については、関係学会の専門医等で構成された甲状腺検査専門委員会診断基準等検討部会においても検討され、総合的に判断を行っています。
甲状腺がんの子供「原発影響考えにくい」 福島の検査で学会
日本経済新聞 2014/8/28 22:05
福島県立医大の鈴木真一教授は28日、
東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している甲状腺検査で、
がんの疑いが強いと診断、手術した子供の具体的な症例を横浜市で開かれた日本癌治療学会で報告した。
がんは原発事故の影響とは考えにくいとの見方を示した上で、
過剰診断や必要のない手術との声が上がっていることに触れ「基準に基づいた治療だった」と強調した。
福島県の甲状腺検査は震災発生当時18歳以下の約37万人が対象。
これまで甲状腺がんと確定した子供は57人、「がんの疑い」は46人に上る。
子どもの甲状腺がんが急増した1986年のチェルノブイリ原発事故と比較し、
鈴木氏は「症状も年齢分布もチェルノブイリとは異なる」とした。
がんの57人のうち県立医大が手術した54人について、
8割超の45人は腫瘍の大きさが10ミリ超かリンパ節や他の臓器への転移などがあり、
診断基準では手術するレベルだった。
2人が肺にがんが転移していた。
残る9人は腫瘍が10ミリ以下で転移などはなかったが、
7人は「腫瘍が気管に近接しているなど、手術は妥当だった」。
2人は経過観察でもよいと判断されたが、本人や家族の意向で手術した。
手術した54人の約9割が甲状腺の半分の摘出にとどまった。
福島の甲状腺がんをめぐっては一部の専門家から
「手術をしなくてもいいケースがあったのではないか」との指摘があり、
患者データの公開を求める声があった。〔共同〕
続きを読むに
第16回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成26年8月24日開催)の動画があります。
↓
続きを読む
ヘイトスピーチと金曜デモが同じだとして「国会デモ規制検討」もあり得ないことですが、
ここでは9九条の会やバイバイ原発の出店を拒否した「国分寺まつり」について書きたいと思います。

9条の会の出店拒否 「国分寺まつり」毎年参加一転
東京新聞 2014年8月29日 朝刊
東京都国分寺市で11月に開かれる「国分寺まつり」で、毎年ブースを出している護憲団体
「国分寺9条の会」が今年の参加を拒否されたことが28日、分かった。
市などでつくる実行委員会は、内容が政治的であることを理由としている。
9条の会は「表現の自由のじゅうりんで、到底承服できない」と
同日、実行委と井沢邦夫市長に参加を認めるよう要請書を提出した。 (林朋実)
同会は立川市内で記者会見した。
まつりには2008年からブースを出し、憲法九条に関するパネル展やシール投票をしている。
まつりは今年から、ブース出店者の募集要項に
「政治・宗教的な意味合いのある出店」の場合は参加を不可とする文言が加わった。
実行委の島崎幸男会長は
「市民が親睦する場で賛否両論あるものを取り上げ、いざこざが起きるのは好ましくない」と説明する。
これに対し、9条の会事務局の増島高敬(たかよし)代表(74)は
「政治的内容についても市民が意見交流してコミュニケーションを深めることは、まつりの趣旨にも沿うはず」
と話す。過去にトラブルはないという。
市議会の議事録によると、昨年11月の総務委員会で委員の一人が、
特定の政治思想を帯びた内容の出店が続くなら市は500万円の補助金支出をやめるべきだ、
との趣旨の発言をし、
市側は「指摘の趣旨に沿う対応を検討する」と回答していた。
増島さんは「市が補助金をたてに出店拒否を主導したのでは」と疑念を募らせている。
今回のまつりでは9条の会の他にも、
「バイバイ原発/国分寺の会」も同じ理由で参加を拒否された。
同団体は29日に対応を協議するという。
国分寺まつりは11月2日、国指定史跡「武蔵国分寺跡」に近い都立武蔵国分寺公園で開催。
今年で31回目。歴史行列や多数の模擬店があり、例年三、四万人が訪れる。
ということで、記事に書いてある国分寺市総務委員会の議事録をチェックしましょう。
問題の委員会が開催されたのは2013年11月12日です。
(この件について話している部分は続きを読むに転記しました)
このような提案をするのはどのような人なのでしょうか?
最初に「ぜひ排除を」と言い出したのはやっぱり自民党だった!
楠井 まこと(くすい まこと)市議

「市の予算500万円をおまつりに出すべきじゃない!」と強く主張↓
木村徳(きむら いさお)市議

最後のほうで「配慮を」と、かなり控えめに発言↓
釜我健二(かまが けんじ)市議

言われるがままという感じの、意見に存在感が感じられない副市長↓
樋口満雄副市長

市報国分寺 No1103 平成21年(2009年)1月15日 1面より
続きを読むに↓国分寺市議 総務委員会の議事録
続きを読む
「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。
はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし
上記のブログで東京電力の白井さんの会見での言葉をそのまま書き出しました。
ストロンチウム90が50億ベクレル
セシウム137が20億ベクレル
トリチウムが10億ベクレル
そして、3種類の放射性物質だけで80億ベクレルが、地盤改良したところよりも水位が高くなったために
海へ毎日流れ出ているということを25日の記者会見で話していました。
その数字が嘘っぱちだったようで…(コメントで教えていただきました、ありがとうございます)
毎日220億ベクレル港湾内に流出してます!(80億Bqじゃなかった)>放射性物質の港湾内への流出量|福島県漁連組合長会議説明資料|東京電力PDF http://t.co/S62J9mWRER pic.twitter.com/ZF2NZRhBeJ
— コアジサシ (@mtx8mg) 2014, 8月 27
木野さんが、「ざっくりとした棒グラフで」とおっしゃっていたこの棒グラフの数字を
コアジサシさんはしっかりと見て、白井さんの嘘(間違い?)を発見してくださいました。
拍手です!
東京電力の資料
資料 2014年8月25日 福島県漁連組合長会議説明資料PDF
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu14_j/images/140811j0105.pdf
その7番です。

これを見ると今年の部分(紫色)。
ストロンチウム90は50億ベクレル
セシウム137は20億ベクレル
そして、トリチウムが150億ベクレルになっています。
東京電力の白井さんは会見で「トリチウムは10億ベクレル」と言っていたので、
15倍も多い事になります。
つまり合計すれば、
「毎日毎日80億ベクレル流れている」と言っていた数字が、
「毎日毎日220億ベクレル流れている」というのが東電自身の出した数字として正しい事になります。
間違えたにしては、ひどすぎます。
私は、この会見でトリチウムが思ったよりも少なかったので、内心ほっとしていたところがありました。
しかし!
一番多くトリチウムが海へ出ていた事になります。
そして、このざっくりとした棒グラフをよーく見て思った事がもう一つあります。
「地盤改良をした事によって、水位が上がって、猛毒の放射能が海へ毎日出ている」
と、理解していたのですが、
今年よりも去年の方がものすごく多いというのに、今更ですが気がつきました。
そしたら去年(2013年)よりも、もっともっと多いだろうと思えるその前の年(2012年)と
爆発した年(2011年)はどんだけ海へ出していた事になるのだろう?
東京電力の言う事は嘘だって言うのは分かっているから、
この棒グラフの数字だって、かなり過小評価されたものだと思うけれど、
去年の数字(青色)をざっくりの棒グラフから見てみよう!
ストロンチウム90が毎日140億ベクレル→1年で5兆1100億ベクレル
セシウム137が毎日225億ベクレル→1年で8兆2125億ベクレル
トリチウムが毎日240億ベクレル→1年で8兆7600億ベクレル
3種類の合計で、毎日605億ベクレル→1年で22兆825億ベクレル
たった3種類の放射性物質が2013年海に混ざった量は
東京電力の見積もりだけで、22兆825億ベクレルにもなる!
そして今年はいったいどれだけになるのか?
2014年1月1日から8月末まで、ざっくりとした棒グラフが相手なので、ざっくり計算
30×8=240日
220億ベクレル×240=5兆2800億ベクレル
いったいいつから去年の3種類の合計605億ベクレル/毎日になっているのか?不明だけど、
いくら海が広いと言っても、黙って出し過ぎじゃないですか?
去年の数字、いつどこかで公表していたでしょうか??
こんな東京電力の言う事なんて、私は到底信じる事が出来ません。
~魚介類が食べたい~
なぜ、地元の漁業関係者がOKすれば、それだけでいいのか?
漁師さんだけじゃなくて、飲食店だって大いに関係あるだろうし、
海で遊びたい子供たちだって、海の家の人だって、
魚を食べたい私だって、
この汚染水が流れて行きそうな地域の人々だって、
みんなみんな関係ある事なのに。
日本にとどまらず世界にとっての一大事のはずなのに。
なんで、地元?
なんで、漁業関係者だけ?
どう考えても、地元の漁業関係者が了承すれば堂々と海へ汚染水を流すというのは
間違っているし、おかしいと思います!
漁業関係者だって、なんだかんだ反対してみても、
最後は漁連の上部にいる一部の人間が「金目」か何かはわからないけど、東電の言いなりになってしまう事は、
いままでの状況を見ていれば簡単に想像が出来ます。
なんか、こんな説明会だって、形式でしかないように思ってしまうこのごろの私です。
漁業関係者ってなんなの?
どうして漁業関係者だけが汚染水を流すか流さないかに対して権限を持つのか?
ど――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―う考えたって、変!
福島の地元の漁業関係者だけが日本と太平洋の代表者だとでもいうの?!(╬◣д◢)
バカにすんじゃねぇよ!
言葉が汚いかもしれないけど、私はこう叫んでしまう。
私は魚が食いたいんだ
ワカメも貝も食べたいし、太平洋で泳ぎたいんだよ――!
ここに参加して下さっている、一般の漁業関係者の人だけに全ての負担を背をわせて、その責任を負わす。
地元の漁業関係者は、了解することによって、自分の仕事を汚すし、
太平洋を汚すことに了承したことによって、数えきれない人々からも恨まれる。
そして、国と東電は地元の漁業関係者だけを悪者に仕立て上げて、
のうのうと、堂々と、悪びれず海を汚す。
こんなシナリオ、私だってわかるのに、
報道がそこのところを突っ込まないっていう事が、とても変だなって、思うんです。
県漁連だって、下々の方々は本当に必死で戦ってくれている。
だけど、この人達だけで戦える筈ないじゃん。
こうやって生活をかけて戦っている人達は、後にみんなに恨まれる。
わざわざ参加して意見を言ってくれている人だけに全てをおっかぶせるのは間違っている。
国と東電は、海へ流す事だけしか考えてないんだから。
おかしいでしょ?どうしてメディアはこのねじ曲がった現実に疑問を感じないで、そのまま報道するんだろう?
「漁業関係者の了解を得て」って、どこを見てもそう報じている。
「この問題は地元の漁業関係者だけの問題じゃないんだ」って、
メディアはもっと声を大にして叫ぶべきなんだよ!
「地元の漁業関係者だけにこんな重大な問題を決めるという責任を負わせてはいけない」って。
漁業関係者の人も、東電や国の言いなりになってこんな説明なんか聞いていないで、
「これは俺等たちだけの問題じゃない!ここだけで決めちゃいけない!」と
はっきりと意思表示をしてほしいものです。
東電、汚染水の浄化試験の結果などを初めて県漁連に説明
(福島14/08/25)
FNNLocal 2014/08/25

東京電力は周辺の井戸からくみ上げた汚染水の浄化試験の結果などについて、
今日(8月25日)、初めて県漁連に説明を行いました。
今日は、東京電力側から、原子炉建屋周辺の井戸からくみ上げた汚染水の浄化試験の結果や、
今後の計画について、説明が行われました。

およそ40の井戸から汚染水をくみ上げることで、
建屋に入り込む水の量を少なくし、建屋内で高濃度汚染水に変わるのを減らしたい考えです。

東京電力は、くみ上げる水の放射性物質の濃度は低いと強調したうえで、
浄化後は、ほとんどの放射性物質が、検出限界値未満だったと説明しました。

東京電力の担当者
この『地下水』につきましては、建屋内の滞留水とは、あの、全く性質の異なる水と考えておりまして、
えー、極めて放射性物質濃度は低いレベルでございます
あ、浄化させていただいた『地下水』につきましては、
あー、地下水バイパスの、お、水質基準、運用目標を満たすことを満足確認したうえで、
えー、港湾内に排水させていただくと。
「汚染水」という表現を意図的に避けたとも受け取れる、こうした説明に対し、
漁業関係者から、疑問や反対の声が相次ぎました。

漁業関係者:
漁業者は、それは理解できないと思います。
まず、『地下水』であれば、浄化することはないので、
「浄化する」っていうことは、われわれは、『汚染水』としか思えない」、

『汚染水』だけど、ろ過すれば大丈夫なんだよというのは、
これは一般の漁業者は納得するはずはない。
議論は、最後までかみ合うことはありませんでした。

県漁連の野崎 哲会長
地下水バイパスと同じように、あの、海洋汚染がないように、無いようなのかどうか、
説明を聞きながら、今後、判断していくというか、
漁業者の、あのー、意見集約をしていくっていうことだと思いますけれども、
浄化したとはいえ、汚染水が海に放出されれば、初めてのケースとなります。
ーーーー
もう、毎日3種類の放射性物質だけで「80億ベクレル海へ流れている」と東京電力が白状した。
それをなんとか止めることの方が先決で、
新たに海へ流す事なんて論外だと私は思っています。
「魚は食べてはいけない」と、ますます大きな声で叫ばなければならなくなりました。
ストロンチウム90の方がセシウムの倍以上海へ出されています。
魚介類のストロンチウムは測定されていません。
ストロンチウムは一度体内に取り込むと、セシウムのように排出されないと言われています。
そして、白血病の大きな原因でもあります。
トリチウムの危険は下記の通り↓
<汚染水を海へ>
「トリチウムはそのまま海へ放出」8/11東京電力記者会見内容書き出し
トリチウム
トリチウム 染色体異常起こす
放射線研で突きとめる 原発廃棄物に警鐘
1974年10月8日
原子力発電所などから大量に排出されるトリチウム(三重水素)は、
ごく低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こさせることが、
放射線医学総合研究所中井斌(さやか)遺伝研究部長らによって突き止められ、
7日から徳島市・徳島県郷土文化会館で開かれた日本放射線影響学会第17回大会で堀研究員が発表した。
低い濃度のトリチウムが人間の遺伝にどのような影響を与えるのかを明らかにしたのは初めてで、
こんご原子力施設から排出されるトリチウムの量がふえるのに伴って大きな問題になりそうだ。
トリチウムは普通の水素より三倍重い水素。
天然にもわずかに存在するが、原子炉や核爆発などによって多量に作られ、
普通の水素と同じように酸素と化合して水になり、生物の体にも取り込まれる。
体内に入ったトリチウムはベータ線を出して生物を傷つけるが、
半減期が約12年と長いことや、普通の水から分離するのが困難なため、
再処理工場、原子力発電所にやっかいな放射性廃棄物。
現在わが国では、原子力施設からの排水中のトリチウムの許容量は
1ccあたり0.003マイクロキュリーに規制されている。
しかし低い濃度のトリチウムが生物にどんな遺伝的影響を及ぼすかを調べたデータはほとんどなく、
人間については皆無。
許容量自体もはっきりした根拠によらずに決められているという。
中井部長らは、人間の血液から分離した白血球を種々の濃度のトリチウム水で48時間培養。
リンパ球に取り込まれたトリチウムが放射線を出すために起こる染色体異常を細かく観察した。
その結果,トリチウム水の濃度が1ccあたり0.01マイクロキュリー以下では、
染色体異常が見つかった細胞のひん度は普通(4ー5%)と変わりがなく、
それ以上5マイクロキュリーまでは染色体異常のひん度・・・この記事の研究結果がどこかにないか探してみることにした。
放射線医学総合研究所資料集を調べてみると、
トリチウムに関しての研究は昭和48年から始まっている。
上記新聞記事の中井斌氏の研究部分を見つけたので、
その部分を書き出してみた。
トリチウムによる染色体異常~ヒト培養リンパ球での実験結果~
(↑このブログの後半部分に中井斌・堀雅明等の昭和48年から51年までの研究内容を書き出してあります)
トリチウム H3
2013年
トリチウム水を海へ放出する相談中10/7参議院経済産業委員会(文字起こし)
<両棲類と哺乳類のトリチウム取り込み比較>
「トリチウム水投与後10日目では脂肪組織に最も多く、 次いで脳、睾丸、肝の順」放射線医学総合研究
(内容書き出し)
トリチウム水の魚卵発生に及ぼす影響~
「孵化稚魚の眼径は有意に小さい」放射線医学総合研究所資料集(書き出し)
<トリチウムの動向ー動物系>
数時間で全身にほぼ一様に拡散分布 /脂肪組織、脳、筋肉に高いトリチウム残留
(放射線医学総合研究所資料集書き出し)
<トリチウム>
「福島から海に投棄された汚染水が含まれている放射性物質が
雨になって再び陸に戻ってくる可能性はあるんでしょうか?」
トリチウム関係ブログまとめ
<海へ出てます!毎日80億ベクレル>
「ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル。
はい、あのぉ~、一日当たりになります」8/25東京電力記者会見文字起こし
↑これも全くニュースになっていない。
この日の東電の会見では吉田調書を公開するという事と合わせて報告していたので、
全てのメディアが「吉田調書」に右へならいをしている。
「吉田調書」は大事だけどそんな過去よりも大事な未来の大きな問題がここにあるのに、
この汚染水海へ毎日流し続けることに対して、みて見ぬふりをしている事が正しい?
この先の未来を考えれば、吉田調書よりも、大事な問題だと私は思っています。
「多分、出ているんだろうな」とは思っていたけれど、
東京電力の人が、ハッキリと数字を出して、
「一番汚いと思える2,3号機のウェルポイントの水が、地盤よりも高くなって海へ流れ出ている」
ストロンチウム90が50億ベクレル、セシウム137が20億ベクレル、トリチウムが10億ベクレル、
「これは1日当たりになります」って・・・・
毎日3種類の放射性物質だけ合わせても80億ベクレル。
1ヶ月30日として、2400億ベクレル。
いつから流れ出しているのか?恐ろしい…
数字を言った部分の会見内容を文字起こししました。
2014年8月25日
東京電力記者会見
(音声のみ)
説明者 原子力立地本部長白井
時事通信 中村:
ちょっとごめんなさい、確認したいんですけど、
2、3号機のウェルポイントっていうのは、現在はじゃあ、
汲み上げはされていないという理解でよろしいんですか?
白井:
え、3号機と4号機の間のウェルポイントにつきましては、
設置はしてありますけれども、運転はしていないです。
時事通信:
いや!
2、3です。
2、3。
白井:
あ、2、3号機につきましては、
えー、1本だけ確か動かしています。
時事通信:
それはじゃあ汲み上げは、2、3号機の方はくみ上げをしているという事でいいですか?
白井:
ただ、えー、1mぐらいの間隔でズラーッて並んでいますけれども、
全体からではなくてやはり一部分だけからですので、
量とし手は非常に少ない値になります。
時事通信:ごめんなさい、それは何の目的でやっているんですか?
白井:
それは以前に、そのウエルポイントでの付近での水のサンプリングをした時に、
その、高めの値が出ていたので、
あのー、え、それ、を、出来る限り回収しようということで、
そこの場所だけ運転を開始してございます。
時事通信:
それはずっと変わらないんですか?
その汲み上げをする量としては。
大体日常平均って、2、3号機のウェルポイントに対して。
白井:
そうですね、あの、運転を開始してから…、ちょっとあの、
確かある時間、制限区切って運転していたと思いますので、
そんなに量は多くなかったと思います。
時事通信:
先ほどのやり取りで、白井さんは
「2、3号機では地下水が上昇して海へ流出しているんじゃないか」とお話ししていましたけれども、
それはそういう理解でよろしいんですか?
白井:
え、2、3号機と、3、4号機の護岸の部分につきましては、
えっと、水ガラスで地盤改良は実施しておりますけれども、
その上のところ…に、つきましては、
えーー、モルタル等で、えー、埋めると言った事は出来ておりません。
で、…現状ウェルポイント等で汲み上げてもおりませんので、
え…、今までのあの、毎週金曜日にお出ししているぅ、地下水の水位等でも、
そのぉーーー、えーーー、地盤改良したところよりも水位が高くなっておりますので、
え、それを乗り越えて海に出ているものがあるという風に考えていただいていいと思います。
時事通信:
そうすると例えば、2、3号機間でいうと、
最高で全ベーターだと10万ベクレルぐらいのものが海に流出していると考えてよろしいんですか?
白井:
・・・・・
あの、2、3号機のところで、ぇーー、あるポイントではそういった事もあったかと思いますけれども、
・・・・・・・・・
えっと、今、今日お配りした資料の、えーー、漁連の説明資料の現状についての丸4になるかと思います。
…こちらのスライド1番のところで、ウェルポイント汲み上げ水というところで、
ナンバー2の6の下にあります。
これがまさしく汲み上げているところの水になります。
ですので、全ベーター11万とか、そういったもの、イツーーも、
ウェルポイントのところで汲み上げると出てくるので、これは汲み上げていると。
資料 2014年8月25日 福島県漁連組合長会議説明資料PDF


時事通信:でも全部汲み上げているんじゃないんですよね?
白井:
全部汲み上げている訳じゃないですけれども、
他の2の6ですとか、他のところでえーーー、みてる、……たところでは、そん、そんなにあのー、
おお、大きいものは無かったと、無かったかと思います。
そのでも、濃い、この、おーー、ウェルポイントの近くぅで、濃いものが出るということで、
ここを選択して、汲み上げていると。
あの、おっしゃりたいのは他の汚いのがもっとあって外に出てるんじゃないかと、
いう事、だと思いますけれども、
基本的には、アーー、一番汚いと思えるこのウェルポイントのものについては汲み上げを行っていると。
時事通信:
ウェルポイントのところはもう全て、その、ウェルポイントの地下水は汲み上げて、
そこの水は外洋というか港湾内にも流出していないというのでよろしいんですか?
白井:
あの、今言えるのはこのウェルポイントで汲み上げている水はこの位ということと、
他の2、3号機ぃーーのところに、で、サンプリングした結果として、
その……ん…、手元に無いけど、ん…、……、これか、
えっと、今日お配りしました資料、サンプリング結果のところ見ていただきますと、
他の二番ですとか、あ、ナンバー2のシリーズが、2、3号機になるかと思います。
現状、ここのぉ水につきましてはこういった濃度といった事になりますので、
エー、こういった水のぉ一部が
あー、乗り越えて外に出ている可能性はあるという事は言えるかと思います
時事通信:
じゃあ、ま、汲み上げ量としてはその
1、2号機の方を今大量に汲み上げているけれども、
2、3号機はほとんど汲み上げていないし、
3、4号機は汲み上げはしないから、
ある程度の放射性物質は
地下水の流れに乗って海に出ているんじゃないか、という理解でよろしいですか?
白井:そうですね、はい。
時事通信:ありがとうございました。
木野:
フリーの木野ですけれども、
地盤改良のところの外に出ている話なんですけれども、
これ、どのくらいの量が外に出ている、
海に放射性物質が出ているか?というのは
数字として評価されているんでしょうか?
白井:
あのーーー、その、最終的に評価させていただいた結果が、
あの本日の、以前にもお話ししていますけれども、
昨年から今年に対して、緊急対策によって、
それぞれの放射性物質の濃度を、が、これくらい減ったといったとき、
これはもう評価した結果になります。
木野:え、あの、最初から
白井:7ページですね。
木野:7ページのものですかね。
白井:そうですね

木野:
これはあのーーーー、量として、えっと、具体的に数字は、
じゃあ過去の資料を見れば出ているという事ですかね?
これはあの、ざっくりとした棒グラフなので数字が分からないのですが。
で、この出ている量というのは、
どこからどのくらい出ているのかというのは評価されているんでしょうか?
今の2、3のところの地盤改良の所を乗り越えている部分、
3、4で乗り超えている部分、
あるいは他から出ている部分というのは、
何かの形で評価されているんでしょうか?
白井:
エーーット、先ほどのご質問にあった、え、中村さんからご質問があった時にお話しましたけれども、
基本的にこれは、昨年の時もやり方としては
港湾内の中の放射性物質の濃度と、
港湾内の海の水の入れ替え量といったところから、こう評価をしてございます。
ですので、今、質問があったように、
それぞれの部分部分でどれくらい出ているか?といったような評価はしていないです。
最終的に港湾の中の放射線の濃度がいくつ位下がっているので、
えー、海に出ている量はこれ位に下がっているはずだ。と、そういった評価になります。
木野:
今後、その、どこからどれ位出ているのか?という詳細な分析なり評価は、
これはしないんでしょうかね?
白井:
それはちょっと非常、場所を、個別個別の場所が沢山・・・ア・・・ル部分出てきますから、
そういった評価はしないかと思います。
やはり、以前からもおはなししてます、
ま、前回からの比較といったところでも、
港湾の中の値を別紙でお知らせすることになります。
後、先ほどのご質問で、え、数字ですけれども、こちら、
え、50億ベクレル、
今年になりますけれども、
ストロンチウム90が50億ベクレル。
で、セシウム137が20億ベクレル。
はい、あい、あのー、一日あたりになります、こちらに記載してあるように、
で、トリチウム、に、つきましては、
えーー、10億ベクレルというところになります。
木野:
わかりました。
去年から今年にかけて、セシウムの量とストロンチウムの流出量が逆転しているのは、
セシウムはトラップされているとか、そういう理由なんでしょうかね?
白井:
あの、基本的にあの消化結果として、あの、最終的にはそういう事になるのかもしれないんですけれども、
あの、港湾内に於けるストロンチウムの濃度と、セシウムの濃度とを比較すると、
えーー、ストロンチウムの量の減り方よりもセシウムの量の減り方が少なかったから、
こういった結果になっているという事になると思います。
ただ、今おっしゃったように、
ストロンチウムよりもセシウムの方が土壌等にキャッチされやすいということで
流れにくいという事になるから、
そちらからの話につながってくる事になると思います。
木野:ま、とりあえず結構です。
ーーーーー
そして大気中へは今もなお
福島第一原発1~3号機から大気中に現在放出されているセシウムの量
毎時1000万ベクレル、24時間で24000万ベクレルの放射性セシウムが放出され続けています。
ーー追記ーー
何と、80億ベクレル/毎日ではなくて、
東電計算で、本当は220億ベクレル/毎日だった!
そして、去年は毎日605億ベクレル出ていた!
のブログを書きました↓
<嘘つき東電>80億ベクレル/毎日じゃなくて220億ベクレル/毎日だった件について
014/08/10 に公開
8月10日宮城県女川町での「女川から未来を考えるつどい」に参加した、
京都大学の小出裕章さんより、放射性指定廃棄物最終処分場建設に反対する
宮城県加美町のみなさんへメッセージをいただきました。
併せて、小出さんの指定廃棄物処分に対するお考えも述べて頂きました。
こんにちは、京都大学の小出です。
加美町の皆さんにメッセージをという事で、しばらく話をさせていただきます。
指定廃棄物という、
皆さんはもういろいろとご存知の、放射能のゴミが加美町にも押し付けられるという事で、
大変不条理な事だと、私は思います。
その放射能のゴミというものはいったいどこから来たのか?といえば、
もともと東京電力福島第一原子力発電所の原子炉の中にあったものです。
れっきとした東京電力の所有物であった訳で、
それが、嘘をついた東京電力のおかげで、
皆さんが住んでいる住んでいる場所等にばら撒かれてしまいました。
それを今皆さんが、せっせと集めて指定廃棄物という形になろうとしているのですけれども、
もともと東京電力がばら撒いた、東京電力の所有物ですから、
皆さんがそのゴミを引き受けるなんていう事は、決してやってはいけない事です。
で、東京電力のものは東京電力に返す。
という事が一番いい事なのであって、
私自身は、もとからあった場所
「東京電力福島第一原子力発電所に返す」というのが物の道理だと思います。
ただし、残念ながら福島第一原子力発電所の敷地のなかでは、
今たくさんの労働者たちが放射能を相手に戦っている戦場です。
その戦場に新たに放射能のゴミを返すという事は、出来ないだろうと思います。
…、私の一番正直な気持ちを言ってよければ、
私は東京電力の本社ビルにそれを返したいと思っています。
でも、それを言うと皆さん
「何をとぼけたことを言っている」と受け取られて相手にしていただけませんので、
私は次の策というのを持っています。
それは東京電力福島第二原子力発電所の広大な敷地がありますので、
そこに返すべきだと思います。
東京電力は、「福島第二原子力発電所を再稼働させる」というようなことを言っている訳ですけれども、
冗談を言わないでほしい、と私は思います。
自分の所有物たるゴミをたくさんの人々の上にばら撒いて、
たくさんの苦悩を与えながら、
自分だけは無傷で助かって再稼働をするなんていう事は、到底許すべき事ではないと覆いますので、
福島第二原子力発電所を放射能のゴミ捨て場にするという事が私はいいと思いますし、
もちろん再稼働はさせないという事がいいと思います。
そして、それでも「足りない」というのであれば、
私は東京電力柏崎刈羽原子力発電所、というのが新潟県にあります。
世界最大の原子力発電所です、
新潟県の方には多分おこられると思いますけれども、
私は責任を果たす、きちっと責任を取らせるためには
福島第二原子力発電所の敷地で足りないというのであれば、
柏崎刈羽原子力発電所の敷地も核のゴミ捨て場にするという方策がいいと思います。
加美町も含めて、普通の方々がこのゴミを引き受けるという事は、
決してしないでいただきたいと思います。
以上です、よろしくお願いします。
[16歳の兵士~戦争に奪われた青春~]
MBS 報道するラジオ http://www.mbs1179.com/hou/
新保風子記者
5:25~http://youtu.be/cEro8XccUhs?t=5m25s
報道するラジオ、先週は元兵士の93歳の方の証言をお送りしたんですが、
今日は戦争の貴重な証言を再びお送りするんですが、今回は16歳という年齢で戦場に駆り出された方の証言です。
16歳って、高校生ですよね、まだ。
いまで言うところの高校生、高校1年ですか、
そんな人が駆り出された、その時の現実を語って下さっています。
ぜひ、お聞きください。
水野:
今日の報道するラジオ
特集テーマは「16歳の兵士~戦争に奪われた青春~」です。
報告はMBSの新保風子記者です、こんばんは。
新保:
先週に引き続き不戦兵士・市民の会という市民グループの方にお話を伺ってきました。
このグループは、元日本兵の方々が
二度と戦争が起きないように、自分が戦場で体験したことを後世に語り継ぐ活動をしています。
今回は7月に横浜で行われた元日本兵の方の講演会に参加してきました。
お話しされたのは猪熊得郎(いのくま とくろう)さんという方です。
猪熊さんは現在85歳で、
終戦の1年前の1944年4月に中学を卒業したばかりのまだ15歳の時に初年兵に志願したそうです。
水野:
15歳で志願、はい。
新保:
で、当時はですね、男は20歳になると徴兵されました。
少年兵というのはそれよりも若い14歳から19歳の少年たちで、
自ら志願して兵士になった人達なんです。
短期間の訓練で戦場に送りだされ、
特攻隊で亡くなった人の中には少年兵も大勢いたそうです。
まずは猪熊さんに少年兵に志願した理由を聞きました。
猪熊:
「いずれは、アメリカが日本の上陸することが起こるかもしれない。一体この日本はどうなるんだろう?」
というふうに少年は考えだします。
「アメリカの兵隊が日本の上陸してきたら、俺たちの家族はどうなるんだろう?」
少年たちはそういうふうに考えたんです。
そして、15ですから、中学3年の2学期ですか、
2学期の終わりに父親にですね、「少年兵に志願する」と。
当然親はこれに賛成する訳はありません。
親は必死になってですね、
「20歳になれば徴兵制という事で兵隊に行くんじゃないか」と。
「あと4~4年の事なんだ」と。
え・・・、3日間父親と話し合いをしましたけど、とうとうですね、
4日目からですね、ただ父親の顔を黙って睨みつけていると。
遂に仕方がなしに父親もですね、
「そんなにお前は兵隊になりたいのか」と
「仕方がない、いきなさい。しかし、命だけは大切にしなさい」と、
そう言った父親のさびしそうな顔をいまだに忘れる事が出来ません。
入隊した時に戦友たちに聞いてみましたら、
3人に一人ですね、
当時の3人に一人の男の子たちは、
家族の反対を押し切るために内緒で父親のハンコを盗んで志願書を書いて、
そして、内緒で入隊試験を受けて、
そして入隊が決まると軍から文書がきますね。
その時になって初めて家族が知ると。
これは当時の戦争中であっても、
「戦争に賛成する」と、「万歳万歳」と言っている大人たちも、
いざ子どもが兵隊に行くとなると賛成する大人というのは一人もいませんでした。
ですから、どこの家でも家族との間で悶着が起こると。
水野:家族も必死に止めたんですね。
新保:
そうですね。
特に猪熊さんは、男の子4人、女一人の5人兄弟の4男だったそうです。
で、母親は早くに亡くなっていると。
上の3人の兄たちはすでに陸軍や海軍に入隊していて、兵隊に取られていた訳なんですね。
最後に残ったまだ15歳の猪熊さんまで志願するというので、父親は大反対したそうなんです。
当時、1944年というのは神風特攻隊が初めて突撃した年で、
サイパン島で日本軍3万人が玉砕。
つまり全滅した頃なんですね。
戦況の悪化によって、兵士として戦える年代の男というのも少なくなりましたので、
徴兵を猶予をされていた学生たちも「学徒出陣」として戦場に行きました。
その敗戦濃厚の状況で、今でいう高校生ぐらいの少年たちが戦地に送りこまれていたんですね。
で、猪熊さんの調べなんですが、
少年兵の数は1930年から終戦までの間に42万人にのぼって、
水野:そんなにいらしたんですか?!
新保:
はい。
しかもそのうち30万人というのは終戦間近の1944年以後の採用だそうです。
そしてその後猪熊さんは航空通信学校で9ヶ月の訓練を受けて、
1945年の4月に満州に配属されました。
で、満洲国というのは日本が満州事変で占領した土地に作り上げた傀儡(かいらい)国家ですね。
しかし日本国内では満州の事を「五族共和の王道楽土」と言って、
「五つの民族が平和に暮らしている楽園のような場所だ」と宣伝されていたんです。
猪熊さんも実際にそう信じていて満州に行き、現実を知ることになります。
猪熊:
満州国というのは「王道楽土」といった訳でしょ。
ところが日本人はふんぞり返っていて、きたない仕事はみんな中国人がやっていて、
日本兵なんかだってね、例えば日曜日に街に出る。
電車に乗れば無賃乗車でね、
物売りをやっていれば、先頭のやつが話しかけている間に後ろの方の奴がみんなかっぱらうとかね。
とにかくそれはね、日本軍隊の加害行為というのはね、
やっぱり、略奪、暴行、強姦ね。
ただそれをみんな伝えないだけで、話さないだけでね。
あれがやっぱり植民地っていう実態でしょうね。
記者:
従軍慰安婦の方々の慰安所の問題なんですけど、
そういう場所っていうのは軍隊の近くには必ずあった?
猪熊:軍隊の近くには必ずあります。
記者:どんな感じのところだったか分かりますか?
猪熊:
こっちは傍へ行くのが嫌でね。
だいたい・・・、見に行こうと思って近くにはいったんですけれども、
ちょっと遠くから見てね、
日本の兵隊が休みの日ですよね。
並んで待っているんですよね、ベルトに手をかけてね。
やっぱり少年兵としての潔癖感がありますからね、
「これは何事だ!」と・・・。
水野:はー・・・慰安婦についてもその証言がありましたね。
新保:はい。
「日本はアジアの平和のために戦っているんだ」と教えられてきた猪熊さんだったんですけど、
実際には日本兵は満州で略奪・暴行・強姦をしていたということに非常に大きいショックを受けたそうです。
そして、軍の理不尽さを経験するこんな出来事を経験します。
猪熊:
最初の外出のときです。
最初の外出といっても私たちは少年兵ですから、
まだ10代でした。
今でいう高校1年ですね。
外出するときに服装検査がありました。
「突撃一番を持っていないと外出させない」って言うんですよ。
突撃一番というのはサックのことです。
避妊具のことですね。
「これはいったいなんだ」と。
それで少年兵ですから純粋ですから抵抗した訳ですね。
日本帝国陸軍の軍人が、
「その”突撃一番”というサックを持って外出をして慰安婦を買ってこなければ、
立派な帝国軍人になれないのですか?」って、こうやったわけです。
それで上官は烈火の如く怒りましてね、
「上官を侮辱するのか!」と
「女を買うのは当たり前だ」と、
「女を買えない奴に敵が殺せるのか」と、
ぶん殴られて、蹴っ飛ばされて、踏みつけられて、
血だらけになったのが、私の初めての外出の時でありました。
日本の陸軍のあるところ、
日本の軍隊があるところ、
慰安婦がいて、慰安女がいて、
軍隊の中では立派な兵士にするために、
民主主義もなければ自由もない。
ただ無批判に無感動に敵を殺せる兵隊を作る。
敵を殺せる兵隊というのは常識があっては立派な兵隊になれない。
そういう中でリンチがあり虐待があり自由なんて無い無い。
だからそれを憂さ晴らしに兵士たちは慰安所に求める。
そして慰安所に兵士たちを送り込んで、軍人の戦闘精神をもたせる。
これが日本軍隊の真実の姿であります。
水野:はあ〜・・・、
「慰安所がどういうものだったか」というのを本当に赤裸々に語ってくださっています。
新保:
まだ15や16の少年に「慰安所へ行って女を買え」というんですよね。
拒否すると「女を買えない奴に敵が殺せるか!」と言って殴る蹴るの暴行をした訳ですよね。
それが日本軍の姿だった訳です。
そして猪熊さんは、なんと軍の飛行場でほかの少年兵の訓練の様子を目撃することになります。
猪熊:
飛行場に行きますと、少年飛行兵がいます。
少年飛行兵と言いますのはだいたい同年代ですね。
15歳から19歳の少年たちで、これが飛行機で訓練をしているんですね。
それで何の飛行機で訓練しているか?と言いますと、
「赤とんぼ」と言いましてね、二枚羽のね、あの飛行機で訓練しているんですよ。
それで、同じ少年たちですからね、
「おまえ、あんな飛行機で訓練しててどうするんだ?」と
「ソ連の飛行機がやってきたらどうするんだ?」と言ったら、
「飛行機がこれしか無いんだ」と。
「これしか無いたって、それで戦えるのか?」って言ったらね、
いや、ソ連の飛行機が来るって分かったらですね、
上空に待機しててですね、
「上空から敵の飛行機にぶつかるんだ」と言うんですよ。
「ぶつかって当たらなかったらどうするんだ?」って言ったら、
「そのまま突っ込むんだ」って言うんですね。
これが私たちと同じ年代の15歳から17歳のですね、少年飛行兵が一生懸命訓練をしてたんですね。
新保:
お話の中に出てきた「赤とんぼ」って言うのは、
二枚羽の練習用の飛行機のことなんです。
その頃には最新の飛行機というものも少なくなっていたので、
練習用などしか残っていなかったんですね。
なので「その飛行機で敵に体当たりして死んでこい」と、
高校生ぐらいの少年たちがそんな訓練をさせられていた訳なんですね。
そして8月、日本は終戦を迎えます。
猪熊:
8月の9日に、「ソ連が満州の領空に侵入してきた」ということで招集がかかりまして、
そこで暗闇の中にロウソクを灯してですね、
「関東軍は最後の1兵まで戦う」
「関東軍がもし敗れたならば長白山に集結しよう」と。
要するに関東軍が負けたら長白山に集結してゲリラ活動をやろうと、
で、それから戦闘態勢を固めましてね、
私のところは8月17日まで戦いまして、8月18日に停戦の命令を傍受しまして、
そして初めて「戦争に負けたんだ」と。
とにかく戦争が終わったときに真っ先に逃げたのは将校ですね、上官ですよ。
飛行場にいたらですね、「最後の1兵まで戦う」と。
「ソ連の戦車に戦うんだ」と。
飛行機を出してくれって言うんだからね、
兵隊たち、しょぼんとしていた兵隊たちが喜んでですね、飛行機を出してきて、
将校が飛んでいくのに、こう手を振ったんですよね。
空を3回旋回してね、ソ連の方向に行くんじゃないんです。
みんな日本に向かって飛んでいくんですね。
士官学校の学生がですね、満州で教育をしました。
これが真っ先に日本に逃げ帰ったんですよ。
「日本の再建のための国土復興のための優位な人材だ」
じゃあ我々は優位な人材じゃないのか!?
この連中はみんな真っ先に、飛行機がある限りですね、
上官たちはその飛行機に乗って、
「殺せ殺せ」「死ね死ね」と言った将校たちはみんな日本に帰ってしまった。
あのときに私はですね、「日本は負けたんだ」と。
「負けるべくして負けたんだ」というのを骨身に沁みて思ったですね。
水野:あー…、こんな状態だったんですか。
新保:
今まで「敵を攻撃して死んでこい」と命令していた将校や上官だけが、
敗戦した途端に先に日本に帰ってしまったんですよね。
でも下級兵と民間人だけが残されたんです。
その後猪熊さんたちは、やってきたソ連兵に「東京ダモイ」「東京に帰れる」と言われて、
半信半疑貨物列車に乗り込んだそうです。
しかし列車はどんどんどんどん北へと向かって、
ソ連領へと連れて行かれました。
猪熊さんは捕虜として収容所に入れられて、
製材工場で過酷な肉体労働を強いられます。
猪熊:
えー、シベリアはですね、2月の平均気温がマイナスの20度から30度です。
冷凍庫の温度がマイナス20度ですね。
これよりも寒いところで作業をする訳ですから、
私らの収容所で言いますと6人に一人死にましたけども、ほとんどが冬の間ですね。
栄養失調、下痢、ということで隣の戦友たちがバタバタと倒れていく。
昨日まで隣に寝ていた戦友が、ある日突然立ち上がって
「日本に帰れるんですね」
「汽車が出るんですね」
「お米が食べられる」
「ご飯が食べられる」
「おかあさん」
そう言ってバタッ!と倒れるんですね。
そういう戦友の声が今でも耳に残っています。
そうして戦友が倒れると、医務室の前に遺体が並べてあります。
遺体が並べてありますけれども、冬寒いときには凍っています。
凍った死体が並んでいます。
翌日の朝になると、死体は全部裸になっています。
着ているものは、
日本の戦友たちがその遺体の衣服を剥いで、パンと代えて
なんとか生き延びたんです。
で、戦友が亡くなるとですね、
製材工場でしたから、え…、棺桶を作っておきましたけれども、
背の高い戦友が亡くなると、足が入らないんですね。
ですから、凍っていますから、
斧でポンッ!と叩くとボキッ!と折れてですね、その棺桶の中に入れることができると。
山へ持っていって穴を掘るんですけれども、
シベリアは凍土ですから、1mまで凍ってますね。
ですから30cm掘るのがやっとですね。
30cmというと、棺桶を入れるのが精一杯ですね。
ですから、春になるとですね、
山犬が掻きむしってですね、食い散らしていると。
そういう状況に何体も何体も死体が放り出されているという状況でしてね。
ですから、自分が生きていくために、なんとしても生きていかなければならないです。
「生きて帰りたい」と、「家族に会いたい」と。
と、隣の戦友がね、下痢すると嬉しくなるんですよ。
「ああ、こいつの飯が食える」
できることなら明日もあさっても、こいつの下痢が治らないでくれたらいい。
これが本当の姿なんですね。
なんとしても生きて帰りたい。
生きて帰るためにはどうやって生きていくか。
とにかく、他の人のことなんか考えていられない。
それが本当の姿だと思うんですね。
水野:
シベリアに抑留された経験を、こんなに具体的に克明に生の声で伺ったのは、
私は、初めてです。
新保:
私も初めてで、非常に過酷な状況の中で労働させられていたんだなということを、
このお話を聞いて初めて知りました。
シベリア抑留でおよそ58万人が捕虜としてソ連に連行されて、
そのうち6万人が死亡したと言われています。
猪熊さんも2年4ヶ月の間収容所で暮らしていたんですけれども、
これはまだ短い方なんだそうですね。
中には10年以上収容されていたという方もいるそうです。
水野:
平野さん、猪熊さんたちはやっと終戦を迎えて、
「ふるさとに帰れる」と思っていた貨物列車に乗ったら、そこはソ連領だった。
そして、今お聞きいただいたような、壮絶な状況の中に置かれて、
だけど、終戦したにもかかわらず、猪熊さんの場合で2年4ヶ月。
長い方で10年程って。
なんでそんなシベリア抑留が続くのか。
平野:
そうですね。
そもそも、7月26日にもう、ポツダム宣言を受諾されているんで、
日本としてはもう、武装解除を早く最前線に伝えなければ、
水野:もっと早く伝えるべきだったんですね。
平野:
ところが一部の軍部がですね、
国体の保持ということにこだわって、
「天皇制を保証してくれ」と、天皇とずっと最後まで交渉を続けるんですよね。
しかし昭和天皇は「もう限界である」ということで
「はやく戦争を終わりたい」という意向を表明をしたにも関わらずですね、引っ張る訳ですよ。
ですから、もう本来であれば避けられているシベリア抑留なんですよね、武装解除して。
しかも、当時は百万人以上の民間人も満州にいた訳ですよね。
その人たちも略奪されてですね、時には強姦されて、
もう本当にその…命からがらですね、一部の人しか帰れなかったという過酷な状態が続いたと。
これはもう一部の戦争指導者の判断の、言ってみれば盲信ですよね。
ソ連とは中立条約を結んでいたものですから、
「ソ連は攻めてこないだろう」と、ずっと過信をしてたんですね。
だけど歴史を振り返れば、その年の2月、半年以内ですね。
ヤルタ会談でソ連はドイツが降伏した3ヶ月後に、
対日参戦をするということを3国でもう決めてたわけですよ。
それを日本は全然察知できずにですね、
ソ連に、逆にですね、アメリカとの和平工作を依頼するようなね、
トンチンカンなことをやってしまっていると。
こういう本当の指導部のですね、あのーーー、
水野:情報のなさ、判断ミス、
平野:盲信過信ですね。
水野:そうですね、やっぱり盲信過信が招いた判断ミスということになりますよね。
平野:そういう事が逆に浮かび上がって、ま、その犠牲者、と言わざるを得ないんですけどね。
水野:そしてその間に命を落とされた方が本当の大勢いらした。
平野:
ええ。
民間人でも18万人の方が亡くなっていると。
水野:は〜
平野:
兵士の方も本当に大変な抑留経験をされたんですけれども、
それはもう逃げ惑う。
朝鮮半島まで来てですね、時には集団自決までして、
「もうだめだ」という事で川に飛び込んだりして、
この悲劇の話は本当に数えきれないほどあるんですよね。
水野:ん〜、本当は防げたのに。
平野:ええ。
水野:
「じゃあその責任はいったい誰にあるのか?」って、
それは本当に言いたくなりますよね。
平野:
でもそもそもこの満州国の成立というところから、
今回のアジア太平洋戦争というものを語らなければならないと思うんですよね。
やっぱり、日露戦争で獲得した満州の権益を守ろうとして、
日本の国土を超えて、海を越えて朝鮮半島、さらには満州にまでですね、
国防権というものを生命線として維持しなければならないという事で、
要するに、「守りのために海外国家を作った」っていうところからですね、
もう誤りがあるんですよね。
で、そこにどんどん、中国の人たちの土地を収奪したりですね、
財産を略奪したりですね、
そういう事がまかり通った歴史がある訳ですよね。
水野:そうですね、そこを分かっておかないと、
平野:
そういう歴史を、いわゆる加害責任としての歴史を日本の戦後教育はほとんど教えてこなかったと。
そういう事が今の、その、「戦争賛美」とかですね、
犠牲者を「英霊」とか言ってね。
私にとってはもう、「犠牲者」と思われるんですけれども、
そうやって自省しない国になってしまった印象がですね、
もとをたどれば、私は満州国に元凶があるんじゃないかなと思っているんですけれどね。
水野:
いろいろ伺うと、そうか、そういう事でシベリア抑留で長い時間をね、本当に費やされたんだなと。
だんだん分かってくるんですけれど、
猪熊さんの場合は、新保さん、2年4ヶ月収容所の暮らしが続いて、
その後、どうなられました?
新保:
その過酷な収容所での暮らしの後、ようやく日本に帰国できる事になり、
猪熊さんたちは港に近いソ連のナホトカの収容所に移されました。
猪熊:
で、なんとか私は生き延びる事ができまして、
昭和22年の11月に帰って来る事ができました。
帰るときはですね、ナホトカの海から船が出るんですけれども、
ナホトカの収容所っていうのは海岸につながっているんですね。
ですからナホトカの収容所に入ってきますと、
みんな一斉に砂浜に駆け出しまして、海の際に行って手を海に突っ込んでですね、
「ああ、この海が日本につながっているんだ」と、
「この海の水が日本につながっているんだ」と、
そういって考えるんですね。
そして、そのまま軍国主義の考え方がまだ残っています。
「捕虜になってしまった」と。
「捕虜なんて恥ずかしい事だ」と。
「家族たちはどんな肩身の狭い思いをして待っているんだろうか」
「家に帰ったらなんて言おうか」と、
「ただいま帰りました」と、「捕虜になっていました」と言えるかと。
そしてそれが過ぎるとですね、
戦友たち。
一緒にいるはずの戦友がいない。
・・・・。
「あいつはどうして帰っていないんだ」と、
「あいつはなんでここに居ないんだ」と、
「あいつの家族になんて言おうか」と、
「なんて言えるのか」と、
「私は生きて帰る。だけども戦友はここに居ない」
「私の家族が喜ぶのと同じように、戦友たちのも待っているに違いない」と。
「なんて言おうか」
みんな話し合いました。
結局は「戦争があったから亡くなったんだ」と、
「戦争が無ければ生きて帰れたんだ」と、それを言う意外に無いんじゃないかと。
そう思ったのがナホトカで考えた事でした。
水野:はい・・・、
新保:
1947年の10月に、ようやく猪熊さんは帰国する事ができました。
しかし東京にあった家は空襲で跡形も無くなっていて、
一人親の父親も亡くなっていたそうなんです。
また、一つ上の兄も人間魚雷、海軍の特攻隊要因として、
沖縄の出撃の途中にまだ18歳で戦死していた事が分かりました。
最後に戦争体験を語る猪熊さんの思いを聞きました。
猪熊:
つまり戦争体験というと、いわゆる被害体験になっているんですよね。
被害体験も大変大切なんですけれども、
あのー、日本が、被害者の立場だけだった訳じゃないでしょう。
つまり、日本は他国の人たちを苦しめる加害者だったんだと。
つまり単なる被害者じゃなくて、
加害者に加担した被害者。
あるいは加担させられた被害者。
という立場だと思うんですよね。
それは当然中国にしてみればさ、自分の国に攻め込まれて、殺されてね。
それは日本兵がやった訳なんですから。
実際にはね、一生懸命「日中親善」だって言われても
「自分のおじいさんはね、日本人に殺された」という思い出は心の中に残っている訳ですからね。
つまり、他国の人たちは日本の戦争武力によってね、
どれだけ苦しめられたのか、悲しめられたのかというところがほとんど抜けている、
8割方抜けててね、被害者としての立場しか残っていないと。
そこに加害者として加担させられた被害者という立場が入ればね、
もっともっと深くね、相手の国を理解する事ができるし、共感する事ができるのではないかと。
水野:
いま、猪熊さんがおっしゃった
「加害行為に加担させられた被害者」という立場をちゃんと自覚した方がいいと、
これはどういう思いでらっしゃるんですかね?
新保:
はい。
猪熊さんが満州で見たように、
日本軍は満州で強盗、略奪、強姦など
加害行為をしてきたんですよね。
つまり加害者である訳なんです。
しかし、そうした日本兵というのも、国家によって戦場に駆り出され、
そうした加害行為に加担させられるような状況に追い込まれたと。
そういう意味では兵士ひとりひとりも被害者だと言えるんですね。
水野:
そうですね、
あ・・・、あの、今回ね、取材を通して、
新保記者はまだお若いですけど、生まれたのは昭和何年ですか?
新保:平成元年なんです。
水野:
あ、平成生まれなんだ。
平成生まれの新保さんが、今回16歳の兵士の体験を聞いて、どんな事を感じました?
新保:
いままででも、学校の授業などでも戦争の体験を聞く機会というのはあったんですけど、
空襲で家を焼かれたとか、
あるいは広島や長崎で被爆をしたという辛い体験ですよね。
ただそれは「日本が被害を受けた」というお話だった訳ですよね。
で、こうして日本の加害について体験談を聞いたというのは今回が初めてだったんですよ。
猪熊さんのお話にもあったように、
一部の日本兵というのは中国やフィリピンなんかで、
強盗や略奪とか強姦とか、むちゃくちゃしていた訳ですよね。
もうそれがすごく、こう、当たり前の事なんですけど、
「日本が加害者」というのがすごく驚きでした。
もちろんわたしが小中学生の時は、社会の授業で戦争の事を勉強するんですけど、
でも、「日本の加害」についてって詳しく書かれてないんですよね。
「南京大虐殺」についても、私の記憶ではページの半分ぐらいしか書かれていませんし、
その後にやっぱり、日本の被害について大きく、何倍もの時間をかけて習う訳ですよね。
修学旅行で広島へ行けば、原爆の事を習いますし、
そうやって、そうした教育の中で私は、日本が受けた被害のイメージというのがすごく強かったんですよね。
で、正直これまで、中国や韓国っていうのは、
歴史認識問題に強くこだわっているというのがいまいちピンとこなかったんですけど、
「もう、戦争が終わって70年近くたつのにな」って正直思っていたところがあったんですけど、
このお互いの「感覚のずれ」みたいなものが、
「日本が加害者であったんだ」という意識が、やはり欠如しているからなんじゃないかなと、
今回の話を聞いてすごく強く思いました。
水野:
平野さん、リスナーの方がね、今日聞いてて、
「今日の放送こそ小学校、中学校、高校の歴史の教科書に書かなくてはならない事じゃないですか」
平野:
そうです。
本当に新保さんがおっしゃるように日本の歴史教育というものを、
きちんと、自分がした事に向かい合っていないですよね。
逆に言えば「もう無かった事にしよう」ということまであってですね、
安倍さんは「侵略の定義が定まってない」みたいな事を先日まで言ってたと。
これはもう、明らかに侵略をしている訳ですよね。
武力でもって他国の主権を奪い取ったという事がもう侵略なんですよね。
そんな基本的な事さえね、一国の総理が誤った言葉しかできないという国を
もう一回改めて、我々は批判して、考えるべきじゃないかなと思いますね。
水野:
他のリスナーの方は
今日の話を聞いていた亡くなった叔父の事を思い出しました。
叔父もシベリアに抑留されていて、
生前「シベリア抑留について教えて」とお願いしたんですが、
いつも笑顔を絶やさない温厚な叔父の笑みが消えて、
一言「いろいろあった」とおっしゃっただけなんだそうです。
本当に真実を知るのには難しい。
お辛い体験ですけど、
平野:今日のお話は大変貴重でしたね。
水野:
そうですね。
今日は新保風子記者の報告でした。
41:45
<元日本兵の証言>
谷口末廣「自衛権というのは『軍隊を持つ』という事だけじゃないんですよ」
8/8報道するラジオ(文字起こし)
飢えたらね、人間っていうのはどういう事をやるか分からないよ。
まあ、だから…、まぁ、あれで人肉を食べたことは確かだと思うのよ、僕は。
相手をね、自分よりも犬畜生とみなければ殺せないです。
相手はもう人間じゃないんだと、だから殺せと。
そうすると殺せないんですよ。
お互いが人間だと思っていたら。
だから「人間からね、離れる訓練をどうするか」っていうのが軍隊なんですよ、ええ。
専門家はもちろん、私が書き出した報道ステーションも、
そして、体制が政府寄りのNHKのニュースウオッチ9でさえも、
凍土壁に関して疑問を投げかけていた。
「凍土壁、氷の壁は無理だ」って東京電力は認めるのかな?
きっと「無理だ」と言うだろうと思っていたけど、・・・なんと!!
東電広瀬社長は「あきらめない!凍土壁はやるんだ!」と言う。
すごいなぁ、東電。
絶対に自分の失敗は認めないんだね。
こんなところで根性出されても困っちゃうんだけどな。
根性というより頭が固すぎるのか?ミスを認めたくないだけなのか?
取り返しがつかないことになっちゃうのではないかと、非常に心配になります。
(すでに取り返しはつかないけれど…)
東電・広瀬社長、地下トンネルの凍結対策を今後も進める考え
(福島14/08/20)
FNNLocal 2014/08/20

東京電力の広瀬直己社長は、工事が難航している福島第1原発の地下トンネルの凍結対策を、
今後も進めていく考えを強調しました。
記者:
午後1時、広瀬社長が到着しました。
疑問の声が上がっているトレンチの氷の壁、そして凍土遮水壁についてどんな説明が行われるんでしょうか?
注目の全員協議会です。

広瀬社長:
なかなか、その、9割方は凍っておりますけれども、
残り1割、えー、なかなか凍らない状態が続いておりまして、本当に、ご心配おかけしておりますが。
われわれは全く諦めておりませんし、
まずは、しっかり氷の壁を作るという方向で、やってまいりたいというふに思っております。
広瀬社長が、「諦めない」と話した氷の壁の設置工事。
高濃度の汚染水がたまり続ける地下トンネルでは、タービン建屋との接続部を凍結管で凍らせて、
汚染水を抜き取る計画が進められています。

しかし、これまで400トン以上の氷とドライアイスを投入しても、凍結には至っていなません。
これに対して、20日の県議会の全員協議会からは、その効果や方法に疑問の声が相次ぎました。


自民党の佐藤金正議員
(原子力規制委員会では)もう1度、考え直すべきじゃないかという、厳しい意見も出たり。
「考えている頭も、氷で冷やしたらいいのではないか」
という言葉を発した先生もいらっしゃったって報道されているんですが、
東京電力では、凍結を促すために、新たに充てん材を投入する計画を進めていて
広瀬社長は、氷の壁の設置を、今後も進めていく考えを強調しました。
広瀬社長:
ぜひ、われわれとしては、初期の目的の通りにですね、
「何とか凍らせる」という方法を、引き続きやっていきたいと思っています。
ーーー
↓2014年8月7日と8月11日の東京電力記者会見の文字起こし
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
↓2014年8月14日 東京電力記者会見の文字起こし
<凍らない凍土壁>
東電「 数字と考察はセットです!」8/14東京電力記者会見・木野さん質問部分文字起こし
↓2014年8月19日 東京電力記者会見の文字起こし
<凍土壁ありき!?>
そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ8/19報道ステーション文字起こし
報道ステーション

福島第一原発の坑道などに溜まっている高濃度の汚染水。
これがもうどうにもならない事になっています。
「どうにもならない」と困る訳です。
汚染水ですからね、何と言っても。

こちらを見ていただくと、今先ほど映っておりましたタービン建屋の方からトレンチがあって、
坑道が海へ近づいていくと。
とにかくこれがあふれて海へ流出しちゃ困るんで、
タービン建屋と、ここのトレンチ坑道の境目のところを氷で凍らせてしまうと。
下に水が来ていても、汚染水があっても、それを凍りにしてしまって壁にしてしまえば、
遮断してこっちからこっちの坑道の汚染水を抜き取る事ができるという計画だったんですが、
これがどうも上手く行かないという事がはっきり分かってきました。
さらにですね、1号機から4号機の周囲をぐるっと覆って、
地下水の問題なども含めて水を遮断しなければならないって言われている凍土壁に関しても同じ原理ですから、
そっちもですね、「どうなんだろう?」という疑問の声がずーっとあがっているんです。

更田豊志原子力規制委員:
場合によっては最悪の選択だって、こちらとしては要求せざるを得ないかもしれない。

角山茂草 会津大学教育研究特別顧問:
もう一度冷静に考えないと、泥縄式でずるずるずるずる行ってしまうような気がして、
もう一度確かに発想を変えないと、
今日(8月19日)の規制委員会。
東京電力の汚染水対策に批判が相次いだ。
いわゆる「氷の壁」についてだ。
まず、その「氷の壁」について説明する。
原子炉建屋の横にあるタービン建屋の地下には非常に高濃度の汚染水が溜まっている。
この汚染水は海に流れる恐れがあり、
引き止めるのが喫緊の課題だ。
そのため採用されているのが「氷の壁」だ。

タービン建屋とトレンチが接する汚染水が流れているところに凍結管を入れる。
凍結管に非常に冷たい液体を通し、周囲を流れる汚染水を凍らせて流れを止める。
これが「氷の壁」だ。

この技術は1号機から4号機までの周囲に作ろうとしている凍土壁にも使われる。
ただこの場合は、流れる水を凍らせるのではなく、
土の中の水分を凍結管で凍らせる事になる。
この「氷の壁」は4月から作業を開始した。
しかし3ヶ月経っても十分に凍らなかった。
そこで先月30日からは、氷やドライアイスを投入したが、
配管が詰まるなど問題も発生。
結局1割程度がどうしても凍らず、「氷の壁」にはならなかった。
それでも東京電力は「氷の壁」にこだわる。
凍らなかった部分をセメントなどの充填材で塞ぐ新たな対策を行いたいとした。

姉川尚史本部長 東京電力原子力立地本部 :
今しばらくはですね、凍結ーーに、努力を注いでみたいと思っています。
しかし、批判が続出。

渡邊明 福島大学大学院教授:
間詰め材を入れるというだけで、本当に止水できるのかどうかという事もですね、
かなり疑問を持つー。

更田豊志 原子力規制委員:
間詰め材の投入というのは、
これで解決すればいいですけれども、
これで解決しなかったときには後々の対策に対して、今度は逆の効果を及ぼさないかと。
新たな対策をしてでも「氷の壁」に挑戦し続けるのか。
結局今日は結論は出ず、判断は先送りとなった。
もと地盤工学会の会長浅岡氏は、
そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だと批判する。

浅岡顕名誉教授 名古屋大学(元地盤工学会会長):
今日も規制委員会を見ていたんですけれども、土木技術者が中に入った議論になっていないんですよね。
一日に2mも水が動くと、1分あたりはほんの1mm、2mmのことですけれども、
これだけの水流があるともう凍りませんので、いや〜、難しいと思いますね。
上が大気の温度で、凍ってないところの(汚染水の)温度は非常に高いですし。
さらに、その後に控える凍土壁の問題。
先ほどCGで説明したように、
凍土壁は流れる水を凍らせるのではなく、
土の中の水分を凍らせるため、ハードルは一段低いとも見られている。
しかし、凍土壁の耐用年数は7年とされる。
浅岡顕名誉教授:
凍土壁が仮にできたとしても7年間で原子炉建屋を止水できるとは、とても…、思えません。
だから、凍土壁に代わる恒久的な地中連続壁など、
そういう対策しか私は無いように思うんですけど。
恒久対策とは何か?
実は事故が起きた2011年当時から専門家や政治家などが主張していた対策で、
コンクリートや鉄の板を使い水を止めるというものだ。
しかし、当時の民主党政権の幹部によると、
鋼鉄製の壁については東電が「費用がかさむ」として先送りされた。
また、去年安倍政権で税金を投入して壁を作る事が決まったが、
凍土方式が選ばれた一因は「費用が安い」という点だった。
古舘:恵村さん、いかがですか?
恵村:
あの、私はトレンチの問題もあるんですけれども、
凍土壁一本やりでですね、このまま突き進んでいっていいのか?
という事を改めて問われていると思うんですね。
この凍土壁の実現性というのは当初から疑問の声があった訳で、
ひとつは、地面を凍らせて水を止めるという工法は昔からあるわけですけれども、
これは小規模なもので短期間に限られていた訳ですけれど、
今回のはもう大規模でですね、長い期間やるわけですよね。
これは前例がない訳ですよね。
古舘:そもそも原発のこういうもの仕様でも何でも無い訳ですからね。
恵村:
それからもうひとつはトレンチのような配管とか、それから地下水の流れがあるようなところで、
本当に上手く効くのかどうか?そこが分からないという事がありますよね。
それなのに国と東電はですね、「凍土壁ありき」で突き進んできたわけですよね。
国費から320億円の税金をつぎ込む以上、研究開発のような名目が無ければならないという事で、
あえて実験的な手法をですね、選んでいるという面があったと思うんです。
このまま凍土壁一本やりで突き進んでですね、
もし、失敗したらどうなるか、ですよね。
あの、ま、費用の事もありますけれども、
それ以上に貴重な時間ですよね。
なにより時間が失いかねないと思うんです。
今からでも遅くないので、内外の専門家等の意見を改めてよく聞いてですね、
複数の代替案をですね、同時並行的に考えていくと、そういう事が必要だと思います。
古舘:
「失敗は成功の糧になる」と一般論ではいうんですけれども、
ことこの汚染水に関してそんなのはですね、
前から一部専門家で凍土壁云々はどうだろう?と疑問の声があったにもかかわらず、強行して、
これがどうも今「難しい」となってる訳ですよね。
失敗が許されるたぐいの話じゃ、これはありませんからね。
恵村:
あと少し、あと少しって、こんな事をずるずると繰り返していても仕方が無いんですからね。
古舘:
予算の問題は大いにあったかもしれませんけれども、
これは鉄板でガーって四方を囲って、とにかく水を外に出さないとかという、
相当な事を抜本的にやらないと、ここはコントロールできませんよね、現段階では。
恵村:考え方を変えていく必要があると思いますね。
古舘:少なくてもね。
<凍らないけど>「われわれは全く諦めておりません」8/20東京電力広瀬社長 に続く
↓2014年8月7日と8月11日の東京電力記者会見の文字起こし
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
↓2014年8月14日 東京電力記者会見の文字起こし
<凍らない凍土壁>
東電「 数字と考察はセットです!」8/14東京電力記者会見・木野さん質問部分文字起こし
動画はこちら→http://www.ustream.tv/recorded/51231122
東京電力資料
2014年8月11日
福島第一原子力発電所サブドレン他水処理施設の浄化性能確認試験の開始について
海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(訂正版)
AREVA除染装置の廃止計画について

東京電力 原子力立地本部長 白井
本日建屋の周りに設置してありますサブドレン。
そういうところからくみ上げた水の処理につきまして、変更認可申請を提出をしてございます。
すでにサブドレンの集水設備・浄化設備につきまして申請をしてございまして、
浄化性能確認試験を実施をするという目的で認可を頂いてございます。
今回は…、この集水設備として移送設備について本格運転にかかわる部分について申請したと。
具体的に言いますと、「海洋汚染をより確実に防止するための取り組み」といった資料を付けさせてございます。
そちらの資料の最後のページ、スライド番号10番を確認下さい。

今回新たに申請した場所としましては、
まず一番右側につきまして、移送先。
浄化した水の移送先につきまして「検討中」という事で今までご説明してきてございましたけれども、
こちらにつきまして「港湾内に排水する」と、いった内容。
そして、この浄化装置につきまして、左下にありますけれども、
サブドレンだけはなくて地下水ドレンをくみ上げる、対象とするといった内容を申請してございます。
今回この申請をするにあたりまして、当社の考え方を整理させていただきました。
参考資料「海洋汚染をより確実に防止するための取り組み」という事で、こちらについてご説明したいと思います。
昨年1-4号機の取水口の付近から、
セシウムですとか、トリチウムといった放射性物質が海に流出しているといったことを、
昨年の夏公表させていただいてございます。

その際に緊急対策という事で、流出防止をするために、
地下水のくみ上げをするですとか、地表の舗装をするという事、
また1,2号の取水設備のわきにありますトレンチ。
こちらにはまだ高濃度の汚染水が溜まっている可能性がございましたので、
そちらを取り除くといったこと。
また地下水バイパス等を運転して、えーー、
汚染水の増の抑制を図っていきたいという事をお話をしたところでございました。
で、この中にも抜本的な対策としまして、海側の遮水壁、陸側の遮水壁、
そして3つ目としまして、
サブドレン建屋の近くの地下水をくみ上げて建屋への流入を抑制するといった事をお話をさせていただきました。
めくって頂きまして、現在の地下水の状況といった事でございます。

現在1号機から4号機、原子炉建屋の周辺の地下水につきましては、事故の影響で汚染されました地表面のがれき等に触れた雨水が中に入り込んでいるという事で、え-、地下水ですが放射性物質を含むという事が確認されてございます。
こちらにつきましては、この水に対して原子炉建屋あるいはタービン建屋の中に入ってございます滞留水、
高濃度の汚染水に比べると十分低い値になってございます
で、こちら建屋内の汚染水の水位をこのサブドレンよりも低く保つという事で、
建屋内に入っている滞留水が地下に流れていかないといった対策をしてございます。
スライドの3番でございますけれども、今後の対応という事で、

現在海側の方で海側の遮水壁を設置をいてございます。
え、90数パーセントを終了してございまして、
4号機の取水口の前面で僅かに施工が残っているといった状況でございます。
こちらにつきまして、こちら最終的に閉じるという事をしますと、
地下水がその海の方に流れてきて水が上がってくると。
護岸部分の水位が上がってくるということになりますので、
こちらの方、海へ流れ込んで行く地下水につきましては、
護岸に設置しました地下水ドレンでくみ上げるということを計画をしてございます。
スライド番号の5番に記載がございますけれども、

1号機から4号機の護岸、そして放水口前の所という事で、
遮水壁の前面、全部で5箇所。
この汲み上げ用のピットを作っているといった状況でございます。
またこの地下水ドレンの上流という事になりますけれども、
原子炉建屋近傍にありますサブドレンをくみ上げるということで、
建屋から海へ流れていく地下水は減少することができるというふうに考えてございます。
また、このサブドレンをくみ上げるという事で、
建屋の外から中に流入する地下水が大幅に減る、低減することができるということになりますので、
結果として発電所内で保有する高濃度の汚染水の量を減らすことができる、ということで、
え・・・・・・・・、まず海へ流れているといった海洋汚染のリスクの低減、
また、汚染水が溜まり続けるといったことのリスクの低減につながっていくものと考えてございます。
ついでにスライドの4番になりますけれども、
こちらは先週認可を頂いた、試験用として認可を頂きましたけれども浄化設備を設置をしてございます。

こちらの性能としましては、
現在の放射性物質濃度を1000分の1から1万分の1程度まで小さくできるという性能をもって設計をしてございます。
で、くみ上げた地下水ドレン、サブドレンにつきまして浄化設備で、えー、綺麗にすると。
浄化をしていきたいと考えてございます。
で、こちらの浄化につきましては、次にもうひとつの資料でございますけれども、
浄化性能の確認試験という事で、明日からその準備作業を開始をして、
今の予定としましては8月20日から実際に浄化の性能を確認するという事で予定をしてございます。
浄化した地下水の配置につきましては、
まず、現在地下水バイパスという事で、水質の目標の基準を運用させていただいてございますけれども、
この浄化した地下水について、この地下水バイパスの基準を準用するという事で計画をしてございます。
また、移送先としましては、港湾内という事で、
えー、スライドの一番最後のところにございますけれども、

浄化設備は多核種浄化設備のあるあたりになりますので、こちらの青い配管で付設しまして、
そちらを通して港湾の●場付近で排水するという事で計画をしてございます。
実際の廃水につきましては、関係省庁、また漁業関係者の方に充分にご説明をして、
充分なご理解を得て、・・・えーー、から行うという事で計画をしてございます。
http://www.ustream.tv/recorded/51231122
続きまして海側の遮水壁のエイゴウでございますけれどもー、
19:37
ーーー
サブドレン他水処理施設の浄化性能確認試験の開始について

22:00~
スライド番号3番にございますけれども、

全てがサブドレンではありませんけれども、14個をサブドレンから汲みあげて、
いったん集水タンクに貯蔵します。
その後浄化施設に送って、除去性能を確認するといったことになります。
スライド番号の6番にスケジュールとございますけども、

明日(2014年8月12日)から
「このサブドレンプットからの地下水の汲み上げ」といった事を予定してございます。
スライド番号7番にもうちょっと詳細なスケジュールが書いてございます。

このサブドレインピットからの汲み上げを行いまして、
集水タンク等に溜めまして、
実際に浄化装置等を通して、浄化性能の確認といった事を8月20日ぐらいから開始をしたいと。
で、その後セシウムとか全ベータ等についてはすぐに、早めに結果が出ますけれども、
ちょっと詳細な分析等も行うといった様な事で予定をしてございます。
え、これらの分析結果につきましてはまとめた段階、
え、それぞれの段階でみなさんの方にお示しをするといった事で予定をしてございます。
はい、こちらのご説明としては以上でございます。
29:30
先程サブドレンの自主計画の変更を提出させていただいたといったことでお話をしましたけれども、
その中で、今まで何回かサブドレンの水質の調査結果というのを表でお示ししてございましたが、
今回、い―、ちょっとデータをチェックした時に、1点誤りがありましたので、
え、サブドレンのNo23番につきまして値が異なってございます。
後ほど資料でご確認いただければと思います。
セシウム134が230であったものが160,440であったものが430といった値が正しいもので、
このたび変更認可申請で合わせて、資料の中に入ってございましたので、え、
中で訂正させていただいてございます。
―質疑応答ー
読売新聞:漁業者への説明の日にちは決まっているのか?
白井:
本日港湾の方に排出するという事で自主計画変更を出させていただいています。
変更指示を出した以降、その後の事につきましては、
漁業の関係者の方、等に本部の方等にお話をさせていただいてございます。
今後この、サブドレンの施設につきまして、え、
きちんとその目的、そしてその効果というものを丁寧にご説明させていただいて、
え、ご理解を頂けるようにと考えてございます。
また、これから実際に浄化装置そのものの試験を行っていきますので、
えーー、今までは研究室レベルの浄化性能といった事でございましたけれども、
浄化性能の確認をして、その結果、等を踏まえまして、
え、漁協関係者様に丁寧にご説明をしてまいりたいと考えてございます。
現段階で、何時に、どこでご説明をするといった点につきましては決まってございません。
今後関係者様と調整のうえ、日程等につきましては決めさせていただくことになると思います。
関係ブログ
<汚染水を海へ>東京電力福島第一原発建屋周辺42の井戸から汚染地下水海へ放出
2014年8月11日 東京電力記者会見 文字起こしブログ
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
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2014年8月6日
長瀧重信座長
福島県立医大 阿部正文副学長
日高病院 佐々木康人腫瘍センター特別顧問
日本医師会 石川広己常任理事
得津馨参事官
隈病院 宮内昭院長
国立がんセンター 津金昌一郎センター長
http://youtu.be/irceDoVgbTc?t=1h19m24s
長瀧重信座長:
あのー、宮内先生の、本当にご足労いただきましてありがとうございます。
宮内先生は甲状腺の専門家として本当に、もう十分に長い経験をお持ちでございますので、
その一端をお示しいただきたいて、我々が参考にしたいと思います。
宮内院長の資料 http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-09/ext01.pdf

隈病院 宮内昭院長:
隈病院の宮内でございます。
まず最初に、議事次第に私の話しのタイトルとして、「小児甲状腺がんの臨床について」となっておりますが、
わたくし、電話でここで話をするという事につきまして言われた時には、
「福島県で行われている甲状腺に対する健診に関連して、隈病院での経験を分かる範囲で述べて欲しい」
ということでございますので、まぁ、あのー、当院ではですね、
甲状腺の小さな癌に対しては手術しないで経過観察をするという事を21年前からやっておりますが、
それについてご説明させていただきます。
最初にお断りいたしますが、これは全て成人のデータでありまして、
小児、20歳以下のものについては全く直接的なデータは無いし、
またいろんなところから推測するデータも極めて乏しいのが現状でございます。
まず、私が出しました資料1
これはアメリカのですが、甲状腺の癌が急速に増えてきている。
増えているうちの大部分は甲状腺の癌の中でも乳頭癌というタイプのもので、
他の癌は増えていない。
そして乳頭癌の中で見ましても、次のページ2ページにありますように、
1cm以下、あるいは2cm以下のものが大部分であるという部分があって、大きい癌は増えていない。
それからもっと大事なことは、
癌は増えているんですけど、死亡率は全く横ばいであると。
で、彼等は最近もっと詳しくデータを出しまして、3ページの上に書いてありますように、
最近では以前に比べて2.9倍に癌は増えているんだけど、
死亡率は、甲状腺がんによる死亡率は一定であると。
実はですね、アメリカでこうなんですが、
日本ではアメリカよりももっと早く甲状腺がんの増加が始まりました。
これはわが国では甲状腺の主流の直接の発見と診断に超音波検査と穿刺細胞針を
アメリカよりもずっと前に採用したためだと考えています。
そこにありますように、日本でも甲状腺がんの増加が、ま、1975年以降ぐらいからもう増えてきてございますね。
で、しかしながら死亡率を見ますと、おおざっぱに言ってまァそんなに大きな変化はないということであります。
ちなみに甲状腺の微小癌ですが、
これはWHOでも、あるいは我が国の甲状腺がん取り扱い規約でも最大限1cm以下の甲状腺癌でありまして、
その経緯とか浸潤の有無を症状の有無、発見等は問わないというのが基準です。
で、最近問題になっているのは「画像検査で偶然発見された癌」ということになります。
で―、ここでみなさん、小さな癌というものについて論文を読まれる時に注意していただきたいんですが、
えー、注意すべき例として6ページの上に二つの論文を紹介していますが、
「小さな癌でも調べると予後が悪い」だから積極的に大きな手術をするべきだと、
たとえば甲状腺全摘、低部放射線ヨードの治療等をやってきたというふうな論文がありますが、
内容をよく見るとその中にはリンパ節転移を伴っていたり、遠隔転移のあるものを含めて論じていると。
で、今問題になっているのは「画像検査でたまたま見つかったような小さな癌」であるということですね。
6ページの下が当院でのデータですが、
リンパ節転移が微小癌でリンパ節転移があるものは手術しても再発率が高い。
ただ、転移のないものは全く再発率が極めて低いという事ですね。
で、甲状腺はその7ページになりますが、
剖検で甲状腺を調べると、ま、
甲状腺とは関係ない病気で亡くなられた患者さんの甲状腺を調べると、甲状腺の癌が見つかる。
これをラテント癌といいますが、
その頻度が非常に高い臓器であるという事が昔から知られていまして、
7ページの下のところにありますが、
カラムの3mmから9mmというところ、大きさですね、そこのところを見ていただきますと、
2.3%~5.2%ぐらいの患者さんに小さな癌が見つかると。
なぜ3mmからかといいますと、
これは実は超音波検査で発見できて穿刺細胞針で診断できる大きさであるからです。
その次のページ8ページの上にありますが、
香川県に癌健診センターの武部晃司先生が乳癌検診ですね。
だから、成人女性を対象に乳がん検診の時に一緒に甲状腺も調べて
見つかった結節に対して穿刺細胞針を積極的に行いますと、
初期には3mm以上を対象としたところ、なんと、対象者の3.5%に甲状腺癌が見つかった。
で、彼はその後、「これはあまりにも見つけすぎだ」という事で対象を絞って、
後期では1cm以上というふうに絞っております。
あと健診のバイアスについては
1. Lead time bias
2. Length bias
3. Overdiagnosis bias
というのがありますが、これは多分次の津金先生がお話になることですので割愛させてもらいますが、
10ページの上のところにありますように、
剖検の研究では3mm以上の小さな癌は3~5.2%ぐらい見付かった。
で、超音波と穿刺細胞針を行って、甲状腺がんの集団検診を行うと、
成人女性の3.5%に小さな甲状腺がんが見つかった。
え―、当時の臨床的甲状腺がんの罹患率が10万人に3.1ですので、
これは1000倍以上高い頻度という事になります。
で、その後超音波、CTスキャンを別途、いろんな機械で小さな甲状腺腫瘍が見つかる機会を見てきました。
で、「小さな乳頭癌が増える」これは世界的な現象であります。
非常に大きな問題となっているんですが、
いま、実は、甲状腺の小さな癌のナチュラルヒストリー、自然経過は良く分かっていません。
一つの考えは、全ての小さな癌は臨床癌の早期であって、
その癌はやがて、放っておくとその患者さんを死に至らしめる。
もうひとつの考えは、
ほとんどの微小癌は成長せずに害をもたらさない。
これらは無害な癌である。
まぁ、どちらが本当だろうか?という事ですが、
わたくしどもは下の2の方がより真実であろうと考えました。
しかしながら、どんな大きな進行癌もかつては小さな癌であったわけで、
えーーー、その癌を、影響を及ぼすかもしれない癌をどのようにして知るか?
現在のところそのいい方法はありません。
で、わたくしはただちに手術をしないで経過を見て、
少し大きくなったらその時点で手術を行っても遅すぎることはないであろうというふうに考えました。
そこで13ページの上にありますように1993年、21年前に、
低リスクの微小癌、乳頭がんに対しては手術をしないで経過観察をするという事を隈病院の医局会で提案して、
皆さんの賛同を得て、こういう方針に至っています。
高リスクの微小癌というのは、1cm以下であってもリンパ節転移や遠隔転移があると、
その他に書いた周囲に浸潤している等があります。
低リスクはそういう所見が一つもないもの。
高リスク微小乳頭癌: 以下の1つ以上があるもの
・リンパ節転移または遠隔転移
・甲状腺外進展(反回神経麻痺、気管浸潤)
・反回神経の近くに位置するかまたは気管に付着している
・細胞診で高悪性度(微小癌では極めて稀)
・経過観察中に増大・進行
低リスク微小乳頭癌: 上記のいずれの所見もないもの
で、低リスクの甲状腺微小癌の患者さんには、患者さんにこういう説明をいたしまして、
患者さんが経過観察をするか、あるいは手術をするかを決めていただくというふうにいたしました。
我々がやり始めてから2年後に癌研究会附属病院の杉谷先生も同様のトライアルを始められまして、
その結果が非常によく似たデータでして、ほとんどあまり大きくならない。
リンパ節転移の出現率も少ないということで、
甲状腺腫瘍診療ガイドライン、これは日本甲状腺外科学会と日本内分泌外科学会が出したものですが、
手術しないで経過観察するというのも選択肢の一つ。
ま、「経過観察しなさい」という事じゃない、選択肢の一つとして採用しました。
それでわたくしどもは、今年の1月なんですが、サイ●という雑誌に我々もデータを報告しています。
それは1235名の患者さんに経過観察をしてもらっています。
内訳は14ページの上に書いてあるとおりであります。
3mm以上に大きくなったものは10年で8%
それで新たなリンパ節転移が出現したものは10年で3.8%です。
で、あまり大きくならない。
リンパ節転移が出てきたものは経過観察した為の失敗であるかというふうにお考えになる方もあるかもしれません。
しかしながら、もしリンパ節転移のある甲状腺がんの患者さんには甲状腺全摘と頸部の隔世を行います。
で、最初の時点で手術をしていたとして、
甲状腺の片葉切除と気管房の隔世しかしないのが日本の常識ですので、
そういう場合には頸部外側のリンパ節転移の出現を防止することは出来ません。
そうするとそのような患者さんは2回目の手術が必要ということになります。
そうすると、いずれにしてもですね、予後は非常に良好でございますので、
わたしの委員会の方がいというふうに考えてございます。
で、え、実は微小癌、甲状腺の乳頭癌は高齢者の予後が悪いという事で知られています。
で、高齢者を手術をしないで経過観察をするという事について、ちょっと懸念を持っております、若干。
ところがですね、実際のデータを見ますと、
40歳以下と40歳から59歳、60歳以上の3つの群に分けています。
その分けた理由はそこに書いてありますが時間の関係で割愛させていただきますが、
分けて見ますと最初の予測とは違って、
60歳以上は非常に大きくなりにくい。
40歳以下の若い人の方が大きくなりやすい。
で、20ページの下のグラフにありますように、
リンパ節転移の出現率を見ましても、40歳以上の中年高齢の人は出現しにくい、若い人が出現しやすい。
ただですね、これ若いと言っても全部、ほとんど成人でございますので、小児のデータはございません。
以上のことから、低リスクの甲状腺微小癌に対して、非手術での経過観察もいい方法ではないかと思います。
若年者では、若干進行する症例が多いようですから、
いずれにしても最終的な4割から経過観察にしてもいいんじゃないかと思います。
ただしですね、現在問題になっている福島県の健診関係で、
小児での非手術での観察データは全くありません。
われわれもそういう経験はありません。
ただですね、ちょっと推測をしてみますと、
小児甲状腺の乳頭癌の中で、小児のものは1.4%
で、小児の剖検とかラテント癌についての報告はほとんどありません。
で、武部先生のデータから、この下に書いてある推測を行うと、
小児30万人に対して同様の主義で検診を行うと、
まぁ、100人弱の甲状腺がんの患者さんが見つかるんじゃないかという計算になります。
これは単に、計算です。

で、まぁ、ま、そういうことで、あのー、最後のところに書いてありますように、
小児の甲状腺がんが小さいのが見つかった場合に「経過観察」という事も、今後あるかもしれないとは思うんですが、
ただしですね、やはり、その患者さんのご両親と患者さんの心理状態を考えて、対応する必要がある。
あとそれから、福島の原発事故以降3年半経ちまして、
やっぱり時間の経過とともに住民、あるいは周りの人達もいろいろ受け取り方は、考え方が変わってきている。
その受け取り方の変化ということも考える必要があると思います。
以上でございます。
1:34:57
1:35:02
長瀧重信座長:
どうもありがとうございました。
ま、非常に甲状腺の専門家として、被曝の無感、関係無しにあのぉ~して、
もう、・・・・・、超音波検査あるいはバイオキシー、世界の動きはどうだというのをいただいて、
ご自身の経験で、すでに。
ま、皆さんにも質問を受けますけれども先に座長の特権で伺いたい。
小児の結果っていうのは先生のところには無くて、
あのぉ~、ま、あれですか、世界中でどこにも結果はない?
隈病院 宮内昭院長:
えーっとですね、小児について積極的に検診を行ったというのはありませんし、
まぁ、子どもさんは一般的に健康ですから、
たとえば超音波検査とかCTとか、そういう検査を受けるチャンスもないですよね。
ですから小さな腫瘍がたまたま見つかるということもない。
ですから小児については、あのー、おー、データが全くありません。
え―、また、ラテントとかですね剖検でもごくごく少数ありますけど、
信頼できるほどの数の報告はございません。
で、今日お話しましたのはわたくしどもの患者さんは、基本的に成人でございまして、
小児は含まれていません。

遠藤委員:
宮内先生、本当にあの、手術件数も日本で有数、世界有数の甲状腺の先生でございまして、
僕も昔からよく、先生は非常に手術もお上手なのであれですけれども、
えー、この「経過観察」ですけれども、そう容易じゃないといいますか、
患者さんが「癌細胞が出ました。しかし、手術しないで様子を見ましょう」というのは
なかなか選択肢として患者さんがどのくらいの割合かなと聞いているんですね。
多くの方は「もう手術をしてしまいます」という方の方が多いんじゃないかと思うんですけど、
先生の病院ではどのくらいの割合の方が手術されて、どの割合の方が経過観察で先生がフォローされるのか?
隈病院 宮内昭院長:
癌があるのに手術しないで経過観察するというのは、
医者の方も患者さんの方も確かにまごつくところだと思います。
おっしゃるとおりです。
ただし大きなところを把握すれば、大部分の甲状腺の微小癌は大きくならない。
大きくなりにくいだろうと、
そう考えるのが妥当だと考えて隈病院の医局で提案したんですが、
最初は7割8割の患者さんは手術を選ばれました。
最初の頃。
で、誰が説明するかによってまた違いがありました。
実は私が説明する方は隈、前の前委員長が説明した場合、
これは患者さんの多くは手術しないで経過観察。
で、内心「手術しちゃった方が簡単だ」と思っている医師が説明すると、そっちの方に流れる。
これがですね、最近は、
最近医局でみなさんに聞きましたけれど、
大体8割9割の患者さんは手術をしないで経過観察を受けておられます。
遠藤委員:
実は二つ目の質問は清水先生にもお聞きしたいんですよね。
僕はヨウ素131をする方で、
外科の先生が手術されたのをヨウ素131を使って肺転移とかの治療をするんですね。
僕はいままで4人ほど肺転移の治療をしたんですけど、子どもさんでね。
したんですけどいずれもお元気になられて、結婚されて子どもまで生まれている。
皆さん喜んでられるんですよね。
で、お二人の外科の先生は経験深いんですよね。
子どもの甲状腺がんって、亡くなった経験があるかどうか、
隈病院 宮内昭院長:
残念ながらございます。
ただですね、遠藤先生の御指摘のように、
ま、一般的に小児の甲状腺がん乳頭癌につきましては、結構成人に比べて大きい腫瘍が多い。
そしてリンパ節転移の頻度が高い。
それから遠隔転移、特に肺へ転移の頻度が高い。
成人に比べてですね。
で、あるにもかかわらず、多少再発はしても、生命予後が非常にいい。
非常に不思議な癌であります。
それから小児といいましても、実のところは、実際に10歳未満は非常に少なくて、
15歳以上ぐらい、だんだん20歳に近い方が頻度が高くなってきております。

清水一雄(日本医科大学 名誉教授):
私は自分の大学では、うちでもありません。
でも以前東京の伊藤病院に勤務していたことがあったんですけれども、そこで1例。
それはかなり前手術したお子さんで、26年フォローしていて亡くなったのが1例あります。

:
あの、もし、
これ仮定の話なんですけれども、もし小児で3mmから9mmの間の癌が見付かって、
それを手術をした場合ですね、
最も重要な合併症というのはどのくらいの頻度であるんでしょうか?
隈病院 宮内昭院長:
甲状腺の癌の手術で一番大きな合併症は二つ。
ひとつは反回神経麻痺。声帯麻痺ですね。
それからもうひとつは、甲状腺を全摘出した場合の副甲状腺機能低下症。
この二つが一番大きな問題になります。
で、その頻度ですが、
これはですね、慣れた施設で経験のある外科医がするか、さほどでないかによってだいぶ変わってくると思いますが、
わたくしども専門にやっている、あるいは福島医大でも、
あの、鈴木先生等専門的に十分に経験がある人がやっておられますので、
その合併症の頻度は十分低いものと思います。

方影研の長嶋でございます。
あの大きさがどのくらいのスピードで大きくなるか?サイズは。
それは先生の統計の中でたとえば5mmおおきくなると、・・・・
1:42:17
ー略ー
↓に続く
<福島で手術した症例>
7割以上→1cm以上・リンパ節転移・遠隔転移 3割程度→反回神経に近い・気管に接している等
全て高リスクの癌8/6第9回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
http://youtu.be/irceDoVgbTc?t=1h48m26s
長瀧重信座長
次に津金先生の今日はありがとうございます。続いて講演お願いいたします。
国立がんセンター 津金昌一郎センター長の資料
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01-09/ext02.pdf
ーーーつづく
続きを読む
(福島14/08/15)
FNNLocal 2014/08/15

二枚の写真をご覧いただきます。
まずこちらは事故直後の福島第一原発です。

建屋が大きく損傷し、大量の放射性物質が拡散しました。
そしてこちらは、事故から3年5ヶ月です。

がれきの撤去作業が進められています。
しかし、新たにこうした作業によって放射性物質が飛散している事実が明らかになりました。
これから何が心配なのか、取材しました。

福島第一原発から北へおよそ60kmの宮城県丸森町。
丸森保健センター(宮城県)

えーっと、昨日の13時15分からの吸い込み量が631立方メートルになります。

東京大学が設置した装置で24時間大気の状態が監視されています。

大気中の埃を集める集塵機、ダストサンプラ―がこの場所に設置されたのは2011年の12月。
去年の8月19日に採取された埃に含まれる放射性セシウムが設置以降、最も高い値を示しました。

去年8月19日、
この日は福島第一原発3号機でがれきの撤去が行われていました。
東京大学から受けた報告に、担当者は耳を疑ったと話します。

丸森町役場 泉 広隆さん:
今、こういうあれ(状況)になって、本当に飛んでくるのかなっていう、ま、それだけですね。
本当に飛んできたのかなという。
3号機のがれきの放射線量は 毎時数十ミリシーベルト(mSv)から最大で数百ミリシーベルト。
人が近づけないため、クレーンを遠隔操作し作業が行われています。
放射性物質が飛散したと考えられるのは、2013年8月19日の午前9時30分から午後1時30分までの4時間。
実際に、放射性物質の拡散を予測するSPEEDIでも、原発から北西方向に飛散したことを示しています。

事故後の大気中の放射性物質を調べ続ける福島大学には、これを裏づけるデータが残されていました。

福島大学 気象学が専門 渡辺 明教授:
大気の輸送状態を計測してみると、こんなふうな形で、丸森の方向に主体的に飛んでいく。
そういう飛んでいる様子がF1(福島第一原発)から出ているわけですね。
ですからそういう意味では、(福島第1)原発由来のものが飛んでいって、
このような数値になった可能性が非常に高いというふにわたしは思っています。

気象学が専門の渡辺 明教授。
グラフは、上が福島大学、下が宮城・丸森町役場のデータを示しています。
がれきの撤去が行われた日と、それ以前を比較すると、放射性セシウムの値は、
福島第1原発から北西におよそ60km離れた福島大学で、およそ7倍。

北に60km離れた丸森町役場では、130倍に達していました。


渡辺教授:
(2013年)8月19日は、福島県がすでに「線量計が上がった」と「異常に上がった」という報告をしていますので、
かなりのものが出たという事は確かなんだろうと思っていますけど。
2014年8月9日、福島大学では、日本原子力研究開発機構との共同実験が始まっていました。
放射性物質の計測装置を取りつけた気球の打ち上げです。
30kmの高さまで、毎秒5メートルずつ上昇しながら、大気のデータを垂直方向に採取し、
放射性物質の分布を調査します。

気球が上昇し始めると、すぐにパソコンにデータが送られてきました。
定期的に、放射性物質も計測されています。
この日の実験でも、大気中の放射性物質は計測されました。

しかし、高濃度の分布は確認されませんでした。

渡辺教授:
下層のところ、2kmか3kmにこう大きなピークが見えてですね、
そういうのをちゃんと輸送モデルを計算すると「濃度が高くなっている」という状況がありますので、
その当時からこういうものを比べてみると、今は、そういう現象はほとんど観測されません。
ですから、そういう意味では、ま、「平常時に戻っているのかな」という感じもしますけども。
第1原発1号機の建屋カバー、解体へ 放射性物質の拡散を懸念
(福島14/08/15)
FNNLocal 2014/08/15 に公開

いまこちら、映し出されていますのは、1号機を覆っています建屋カバーになります。

屋根が崩れ落ちた1号機から外に放射性物質を出さないために設置されました。

建屋が崩壊した福島第1原発1号機の空間の放射線量は、最大で4,700ミリシーベルト(mSv)。
こうした放射性物質が拡散するおそれがあることから、2011年10月、建屋カバーが設置。
これが今月(8月)、がれきを撤去するため、解体が始まるのです。
解体は、まず屋根の6枚パネル、続いて、側面にある18枚のパネルを外します。

その後は、フレームを解体し、壁のあった部分に風が入り込まないよう、防風シートを取りつけながら行われます。

しかし、がれきが散乱した建屋があらわになることで懸念されるのが、放射性物質の拡散。
東京電力は、建屋カバーを外すことで、周辺の放射線量は2倍になると試算しています。

東京電力 石崎副社長は:
1号機の場合はですね、飛散防止剤を上からまくだけじゃなくて、下にもまく。
それから、水を噴霧する。さらには、ダストが飛びそうなところはですね、集じん機で吸い出して、
そして、ま、飛散防止をはかるというような、そういう複合的な対策を打ちながら、飛散をさせないと。
では、どんな対策がとられるのか?
取材班は、須賀川市にある住宅の解体工事現場で検証しました。

現場で行われていたのが、解体工事で発生する粉じんの飛散対策です。

こちらは住宅の解体工事現場です。
いまは屋根を崩しています。
その屋根の上から水をかけていまして、ちりやほこりが飛散しないように対策を打っています。
重機での解体は、全て水をかけながら行われます。
また、周りには養生シートを張り、粉じんが風で飛ばされないよう、ブロックしています。

解体されたあとのがれきは、水がかけられているため、落としてみても、ほとんど埃は舞いません。
そして作業員は、このがれきを、手作業で1つひとつ分別していきます。

作業員:
やっぱり人間の手で、飛散しないように、断熱材もガラス繊維ですから飛ぶんですよね、ええ。
だから、手で取らないと。
記者:それをもし重機で行った場合は、だめですか?
作業員:
飛びますね。
ガラスの粉でできてるから、飛ぶ可能性は十分あります。
細心の注意が払われている住宅の解体工事現場。
住宅よりもはるかに大きい原発での工事は、どんなリスクが考えられるのか?

解体工事の匠(たくみ) 堀口晃司さん
(粒子の)比重が軽ければ、当然、何かのリスクによって、遠くに飛んでしまったりというのが考えられますので、
そういった場合には、厳重な注意が必要かと思いますね。
8月中にも始まる1号機建屋カバーの解体工事。
目に見えない放射性物質を、完全に抑制することができるのかどうか?
東京電力に突きつけられた最大の課題です。

1号機建屋カバーの解体工事は、政府が、飛散防止策の不十分さを指摘して、
すでに開始の時期が1カ月程度遅れています。
また、県の廃炉安全監視協議会でも、万全の対策と十分な情報提供を求めています。
続きを読む2014年8月4日 東京電力記者会見
IWJ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/159968
東京電力 小林
福島第一、1号機建屋カバーの解体工事再開は、お盆明けの見込み
IWJ 2014/08/04 より抜粋
2014年8月4日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発1号機建屋カバーの撤去作業は、クレーンの修理が終わり点検作業中だが、地元に説明、了承を受けた後、お盆以降に着手する見込みであることが報告された。
1号機建屋カバーの解体工事再開、お盆明けの見込み
1号機オペフロアのガレキ撤去のため、建屋カバーの撤去が計画されている。7月の台風対策としてクレーンのブームをたたんだ際、故障していることが分かり、クレーンの修理を行っていた。修理が終わり、明日8月5日にブームを立ち上げ、点検を行う予定だという。
建屋カバーの撤去作業は、地元に説明、了承後に開始する。そのため、お盆以降に着手する見込みとなっている。
2014年8月14日 東京電力記者会見
Broadcast live streaming video on Ustream
00:45:48

東京電力 福島第一廃炉推進カンパニー広報代表カワマタ

木野:
フリーランスの木野ですけれども、
今のトレンチの件なんですけれども、
一部報道で「トレンチにドライアイスを入れるところが詰まって入れられなくなった」というのがあったと思うんですが、
事実関係は?

東電:
それはその通りです。
木野:
であればですね、入れ続けているという風にここの資料にも書いてありますし、
先ほどご説明していましたけれど、それをちゃんとご説明してれませんか?
東電:
あの、ドライアイスが詰まったって、管、配管とあとシュルター、
あの、先週ちょっとご説明しましたけれども、
あの、ベントハウスのところにシェルターという大きな滑り台みたいなものをつけまして、そこからも入れるように、
入れるところは何か所かあります。
ですから、ドライアイスが詰まったのは「ドライアイスを入れる管ひとつが詰まっただけ」で、
ほかのところからは当然並行して入れることができていましたので、入れ続けたというごとでございます。
木野:
いくつか入れるところを作ったのはきちんと入らないからそういう風に作ったんだと、
要するに入れる場所を増やしたんだと思ったんですけれども、
詰まっても、その、当初の予定通り入るんでしょうか?
東電:
えっと、増やしたのは詰まったからではなくて、投入量を増やしたかったからです。
木野:
いえ、ですよね。
だから、投入量を増やすために場所を増やしたのに、詰まってしまったら、
投入量は当初の予定通り入らないわけですよね。
それは問題ないんでしょうかね?
東電:
あの、投入のほうは、あの、繰り返しになってしまいますが、
少しでもたくさんのものを入れて、1℃でも水温を下げるというのが目的でして、あの、えー、
必ず何トン入らなければいけない、何トンでなければいけないというものがあるわけではありません。
少しでもたくさん入れたかった。
それから、あとは実際に氷ですね、氷を、まーあの、持ってくるタイミングとかもありますし、
なるべくたくさん入れたいということで数を増やしただけです。
木野:
現場に今、作業員は何人ぐらいの体制でやってらっしゃるんでしょうか?
それから計画線量はどれくらいなんでしょうか?
東電:細かい数字ですので、後ほど確認して、こちらのほうで個別に回答したいと思っております。
木野:
あのいま作業員のことを聞いたのはですね、えー、現場の線量は必ずしも低くないと思うんですね。
そこでやっている作業に関して、「やってみなければわからない」とかですね、
先ほどから、「データを取るのに合間合間に取っているから数字がわからない」とかですね、
いうのがちょっと全く理解ができないんですけれども、
被ばく作業、要するに一定程度の線量がある中で、きちんとデータが取れていないというのはどういうことなんでしょうか?
東電:
あの、データが取れていないんではなくて、
「それを整理をして考察を加えるということができていない」ということです。
木野:
考察は結構ですので数字を出してください。
これは以前から今回のことに限らず、だいぶ前からそういう話をしていて、
要するに御社のほうに評価をお願いしているわけではないので、
こちらが欲しいのは数字なのでそれを出してください。
できないんでしょうか?
東電:
数字だけというのはできません。
木野:
できない理由は何でしょう?
先ほど2週間あれば凍るというお話をしつつですね、数字が出せないというというのは、
ちょっと理解に苦しむんですけれども、どういう訳なんでしょうか?
東電:
あの、まとめて考察にして、レポートの形にしたものが正だと思っていますので、
部分的にその、それこそ小出しにするようなことは、あの~、しないということです。
木野:
氷を入れて、氷とドライアイスを入れて、ここ1週間でどのくらい温度が下がったんでしょうか?
何度が何度になったんでしょうか?
東電:
あ、すみません、それもですから繰り返しですけれども、
あの全部まとめてご報告します。
木野:
それで納得できる記者がいると思いますか?
出せないのであればその出せない理由をきちんと説明いただけないでしょうかね?
「まとまってない」というのは、ちょっと理解に苦しみますので、
日々出てくる数字を、バラバラになって、どこに何があるのかわからないという風にしか聞こえませんので、
そんなわけないですよね?
数字を出せない理由というのはほかに何があるんでしょう?
東電:
いえ、あの、出せないというご説明はしておりません。
あの必ず出します。
ただ、レポートの形にいたしますのでもう少しお待ちくださいとお願いをしております。
木野:
質問を変えます。
なぜ今出せないのでしょうか?
レポートではなくて、私たちは数字をお願いしているので、
なぜ出せないんでしょうか?
東電:
数字と考察はセットですので、レポートの形でお出ししたいと思います。
木野:
数字と考察はセットではありませんので別個にお願いいたします。
これは要望です。
答えは結構です。
東電:要望として今のはお伺いしますけれども、
しっかりとあの、数字と、あのーー説明をさせていただきたいということで、
そちらについてはご理解いただければと思います。
木野:ですが日々のデーターなのでこれは出していただかないと、
東電:ご要望としてはうかがわせていただきます
木野:
はい。
それから別件なんですけれども、
東京電力は東京電力の社員の方にアンケートを取っているようなんですけど、
現状の意識であるとかですね、
そういう報道が昨日NHKのほうであったと思うんですが、
このアンケートの調査結果、それからアンケートをした事実等を含めて公表は?
東電(東京):それはちょっとこちらのほうで確認させてください。
木野:確認というのは?
東電(東京):アンケートをした事実があるのかどうかもすみません、他社さんの報道ですので、確認をさせてください。
木野:+今の段階でアンケートをした事実があるかどうかの確認ができていないということ、
東電(東京):わかりません。何も手元にございませんので。
木野:いえいえそういうことじゃなくて、確認作業をしていないし、したかどうかの確認はないということですか?
東電(東京):はい。
木野:要するに広報のほうに情報が上がっていないということでよろしいですか?
東電(東京):わかりません、だから、これから確認させていただきたいと思います。
木野:わかりました。
52:15
↓2014年8月7日と8月11日の東京電力記者会見の文字起こし
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
8月11日会見より
テレビ朝日
先程の氷の投入の事なんですけれども、
累計230トンというのは、これは氷とドライアイス合わせてですか?
それから7月30日から8月12日まで投入しているということで、
「お盆明けに検討会合で報告したいからここでは話せない」っていうのはちょっと間尺に合わないと思うので、
「目に見える効果があるのかないのか」だけでも明らかにされたらどうですか?
白井:
え、まず氷の投入といった点につきましては、
えーー、先程私230という事で訂正させていただきましたが、
また元に戻って申し訳ないんですが、
えー、7月30日からは、えーっと2百、え、本日朝までで222トンということになります。
はい、申しわけございません。
あとドライアイスにつきましてはここの中に入っておりません。
テレビ朝日:
そうするとドライアイスは何日か掛ければいい?
7日から1トンずつだから、それを7,8,9,10,11、大体5トンぐらいということでよろしいですね?
白井:
えっとあの、ドライアイスにつきましてはちょっとあの説明が不十分で。
7日の日にいったん入れたんですけれども、
あの、途中で・・・・、あの~ぉ、…
ま、あの、非常に冷たいのであちこちにくっついてしまって詰まってしまって、
7日以降結局入れられていないといった状況で、
で、やはりちょっと細いところに入れると詰まってしまうので、
明日以降ペントハウス、広いところから入れようと、いった事で予定をしてあります。
あとあの~、氷の投入の効果につきましては、えー、誠に申し訳ないんですけれども、
おーー、現段階で明確にお示しできるような評価とかそういったものはございません。
申し訳ないんですが、来週の、
当社としても温度の効果がどれ位あったとか、
そういった点をきちんと評価したうえで検討会の方に提出して説明したいというふうに考えてございますので、
ま、あのぉ、当社としてのま、方針というか意見といいますか、そちらがまとまった段階でご説明させていただきたいと思っております。
テレビ朝日:
いや、だから規制委員会を来週やるから、そこで説明してここでしゃべれないっていうことなんでしょ?
それじゃまずいんじゃないですか。
要するに目に見えて、たとえば流れが落ちたとか、効果があったとか、目に見えて分かるじゃないですか。
その辺どうなんでしょう?
白井:
そういったあの、目に見えて、そういったご説明できるような状態かどうか、ということも、
いまですから評価をして、データ等を見て評価をしているところなので、
そういった、当然そういった内容がまとまってからご説明したいとおもっています。
テレビ朝日:
水掛け論になるから最後にしますけどね、
規制委員会に報告する前に、我々記者に言えないっていうのは大きな間違いですから!
態度改めて下さいね、今後は。
投入しているんだったら、今の、現段階で評価できないなんていう事は無いでしょ?
規制委員会を優先して記者会見をないがしろにするんだったら、
あなた方、全くそれは勘違いですから。
言っておきますけど。
白井:
規制委員会があるからというのは、当社としてその評価が出来ていないので、えーー、
ご説明できないといった事になります。
あの、今の話はご意見として伺って、うかがわさせてもらいたいと、うかがわさせていただきました。
東京電力2014年8月7日(木) 記者会見
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/archive-j.html

はじめまして川村でございます。
あの、先月自己紹介だけさせていただいたんですが、
本日から変則ですが毎週木曜日私から皆様に状況をご説明させていただくという事になりますので、お願いいたします。
では始めさせていただきます。
お手元のいつも配っております福島第一原発の現状というところをご覧ください。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140807_03-j.pdf
ー略ー
その他というところでトピックス的なご紹介をさせていただきたいと思います。
裏側をご覧ください。

まずあのー7月28日からまだあのー、氷を投入しているという事になっていまして、
ちょっとこれはもう、今日の今日なので資料が間に合わないんですが、一番最後のところ、
「ドライアイスについては状況を見極めたうえで判断するよ」と、こう書いてございますけれども、
本日からドライアイスの投入を開始してございます。
それから―、ちょっと後でもう一度、もう一回繰り返してご説明しますが、
氷につきましても本日から、えー、投入量をあの少し増やしております。
具体的に申しますと、7月28日からあの~、え、15トン、
一致日約15トンという事でございましたけど、え、少しプラスをしまして、
27トンから、最大でね、その位の量まで増やすということにしております。
本日からです。
えーーー、引き続き、その先に行きますけれども、
あの、地下水バイパスの状況です。
これにつきましては、
地下水バイパスのNo12ですね。
これには8月5日最終分につきましてトリチウム濃度が1200ベクレルといったところがありましたので、えーー、
その目標値を上回っているという事から、汲み上げを一度停止しております。
これはあの、昨日の夕方からです。
それから次の塊ですが、H4H6、この当たりのサンプリング実績、それからパトロール関係ですけれども、
特に大きな変動は確認されていないということになっております。
それからその次の塊、タービン建屋についてですけれども
これにつきましてのサンプリング実績ですけれども、特に大きな変動は確認されていないという事です。
一応地下貯水量のサンプリングにつきましても特に大きな変動は確認されておりません。
それで、この試料のご説明としては以上なんですけれどもちょっとその補足をさせていただきたいと思います。
えーっとあの、普段ご説明させていただいています特にあの、
凍土壁のえ、凍結管のですね、えー、実績ですね、工事の実績。
昨日時点で、222本終了してございます。
全部で1571本のうち22本が終了しているというのが一つご紹介です。
それから二つ目につきましてさっきもちょっとご紹介しましたけれども、
氷の投入、氷の投入ですね。
あの、トレンチの止水凍結のための氷の投入の関係ですけれども、え、ちょっと申し上げましたけれども、
え、実はその、単純にその傾向を見ているんですが、あの、上の方の温度の、
全体的に温度は低下しているんですが、
あのあの、上の方の温度の低下が少し遅いというかですね、あのー、鈍いというところが―、あー、ありました。
それで、えーー、そういったこともありまして、あの~、
本日、からでありますけれども、あの~、
最大で27トンの氷+ドライアイスは1トンですね。
27トンの氷プラス1トンのドライアイスということで
引き続きその、投入を続けるということにしております。
で、それだけあのーー、多くの投入を続けるために、えーーっと、ベントハウス、
これはちょっと図面がちょっと、昨日の今日なものですからちょっと書きます。

すみませんちょっと非常に簡単な絵で。
ここにタービンの建物がございまして、ここにトレンチ、
いままでよくご説明したトレンチがこうあると、これが配管だと思って下さい。
このトレンチの中の配管ってタービンにいくだけじゃなくて、
実は隣の建屋に行くためにですね、こういう、ま、ベントハウスというか、ハウスといいましたけれども、
外から見ればこれも地面、地面ですから、建物みたいに見えるわけですけれども、
高速道路で言う排気筒みたいな、なんかその、建物みたいに見えるものが建っています。
これが、配管を取り出すための建物みたいな形のものなんですが、
扉が付いていまして、その扉を開けてですね、扉のところに、ま、滑り台といったらいいんですかね、
木の枠で作った滑り台みたいな、ちょっとこう扉の枠から投入できるようなものを仮設するんですけれども、
ここから投入すると。
で、あの、今日から投入している筈です。
ちょっとすみません、今日の今日なので私は現場を把握していないんですが、
こういうことをしまして、最大27トン。
ドライアイスにつきましては、あの、ここからも氷は当然いれていますので、
ここから15でここから12っていう感じですかね。あの、氷。
それからドライアイスにつきましてもこのチューブがありますので、そこから1トンですか。
こういうトン数を本日から開始しております。
をれは何故かと言ったら、私は手元にデータがない
すみません、具体的な数値は今申し上げられないンdねすけれども、
上と下を比べた時に、この水のですね、上部の方の下がり具合がちょっと低いと、
低いというかちょっと良くないという事で、あのー、氷のトン数を増やすことをやって、
またあのー、評価をしていきたいという事をやっております。
08:29
ごめんなさいちょっとあの、言った直後に
これが一応ですね、
これが10で最大これが16で7位と、申し訳ありません、こっと訂正しますけれども、
ま、27最大27という事です。
以上が凍結の説明になります。
2014年8月11日 東京電力記者会見
ドライアイス
2014年8月11日 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)
8/7~ ドライアイス約1トン/日を追加で投入を開始。

東京電力 原子力立地本部長 白井
8月7日からドライアイス1トン投入開始と書いてありますけれども、
こちらについて投入したんですけれども、やはり十分にきちっと入っていかないということで、
いったん停止をしてございます。
いままでは観測用の穴から入れてございましたけれども、
こちら明日から、あーー、いわゆるペントハウス。
このトレンチに出入りをするための出入り口がございます。
そちらから現在氷を注入してございますけれども、
ドライアイスにつきまして、同じペントハウスから、今追加して明日から入れるという事で予定をしてございます。
なお、氷の投入量といたしましては、7月30日以降として、本日朝7時まで投入して
累計で
→「やっぱり222トンだった」と50分過ぎに再度訂正><;
現在この投入の効果につきましては、評価取りまとめを行っておりまして、
こちらにつきましてはまだしばらく評価等に時間がかかるという事で、
お盆明けに規制庁さんの方から廃炉監視、あ、失礼いたしました。
監視評価検討会を開催するという事で、以前の検討会の中で言われてございます。
えー、お盆明けのその監視評価検討会に向けて、えー、準備を、評価をしているといった状況ですので、
その際にきちんとご説明したいと考えてございます。
ー質疑応答ー
テレビ朝日
先程の氷の投入の事なんですけれども、
累計230トンというのは、これは氷とドライアイス合わせてですか?
それから7月30日から8月12日まで投入しているということで、
「お盆明けに検討会合で報告したいからここでは話せない」っていうのはちょっと間尺に合わないと思うので、
「目に見える効果があるのかないのか」だけでも明らかにされたらどうですか?
白井:
え、まず氷の投入といった点につきましては、
えーー、先程私230という事で訂正させていただきましたが、
また元に戻って申し訳ないんですが、
えー、7月30日からは、えーっと2百、え、本日朝までで222トンということになります。
はい、申しわけございません。
あとドライアイスにつきましてはここの中に入っておりません。
テレビ朝日:
そうするとドライアイスは何日か掛ければいい?
7日から1トンずつだから、それを7,8,9,10,11、大体5トンぐらいということでよろしいですね?
白井:
えっとあの、ドライアイスにつきましてはちょっとあの説明が不十分で。
7日の日にいったん入れたんですけれども、
あの、途中で・・・・、あの~ぉ、…
ま、あの、非常に冷たいのであちこちにくっついてしまって詰まってしまって、
7日以降結局入れられていないといった状況で、
で、やはりちょっと細いところに入れると詰まってしまうので、
明日以降ペントハウス、広いところから入れようと、いった事で予定をしてあります。
あとあの~、氷の投入の効果につきましては、えー、誠に申し訳ないんですけれども、
おーー、現段階で明確にお示しできるような評価とかそういったものはございません。
申し訳ないんですが、来週の、
当社としても温度の効果がどれ位あったとか、
そういった点をきちんと評価したうえで検討会の方に提出して説明したいというふうに考えてございますので、
ま、あのぉ、当社としてのま、方針というか意見といいますか、そちらがまとまった段階でご説明させていただきたいと思っております。
テレビ朝日:
いや、だから規制委員会を来週やるから、そこで説明してここでしゃべれないっていうことなんでしょ?
それじゃまずいんじゃないですか。
要するに目に見えて、たとえば流れが落ちたとか、効果があったとか、目に見えて分かるじゃないですか。
その辺どうなんでしょう?
白井:
そういったあの、目に見えて、そういったご説明できるような状態かどうか、ということも、
いまですから評価をして、データ等を見て評価をしているところなので、
そういった、当然そういった内容がまとまってからご説明したいとおもっています。
テレビ朝日:
水掛け論になるから最後にしますけどね、
規制委員会に報告する前に、我々記者に言えないっていうのは大きな間違いですから!
態度改めて下さいね、今後は。
投入しているんだったら、今の、現段階で評価できないなんていう事は無いでしょ?
規制委員会を優先して記者会見をないがしろにするんだったら、
あなた方、全くそれは勘違いですから。
言っておきますけど。
白井:
規制委員会があるからというのは、当社としてその評価が出来ていないので、えーー、
ご説明できないといった事になります。
あの、今の話はご意見として伺って、うかがわさせてもらいたいと、うかがわさせていただきました。
★テレビ朝日の記者さん、カッコイイ (人´3`)⌒♡
地下トンネル汚染水凍結難航 新たな方法採用するか検討
(福島14/08/14)
FNNLocal 2014/08/13

福島第1原発の地下トンネルの汚染水を凍らせる工事が難航している問題で、
政府などは、新たな方法を採用するか、検討を行うことになった。
高濃度の汚染水がたまり続ける地下トンネルでは、
接続部を凍結管で凍らせて、水を抜き取る計画が進められている。

これについて、東京電力は、7月24日から8月13日までに、
およそ250トンの氷と、新たにドライアイスも投入したが、
作業の開始からおよそ1カ月を迎えた今も、凍結には至っていないという。

このため、原子力規制委員会は、8月19日に検討会を開き、
引き続き地下トンネルの凍結を進めていくか、コンクリートを流し込むかなど、作業の検証を行うことになった。

ーーー
地下水をくみ上げて海へ流しながら、
地面が凍らないと、氷を222トンもいれて・・・、氷は溶ければ水になるのに。
そのうえドライアイスも毎日1トンΣ(゚д゚lll)!!!
ドライアイス投入って・・・
普通にに考えて、ドライアイス入れたからって凍るより、
モクモク煙が出るんじゃないかというイメージしか湧かなかったけど、
わたしはやっぱり、凍土壁という考え方自体が最初から無理なんじゃないかと思います。
万が一凍ったとして、その後万が一溶けちゃったら、
そこの地面はどんなふうになるんだろう?
冬、地面にできた霜柱が融けたあとの土みたいにグジャグジャになるんじゃない?
何十年も凍らせておくことなんか、エネルギーの面を考えても出来っこないと思える。
とうとう東電は汚染された地下水も海へ流すといいだしているが、
どうにも止められない汚染水。
汚染水の裏にはもっと恐ろしい融けだした核燃料が隠れている。
こんな福島。
この状態のまま他の原発を動かすのか?
ここの近くに人々を帰すのか?
2014年8月6日
線量リスクの評価についてばかり議論していることに対して、
1:07:03
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/irceDoVgbTc?t=1h7m3s

長瀧重信座長
ただ無限に時間があるわけではありませんから、やっぱりどこかで集約という事を考えないといけないけれども、
どうぞ。

日本医師会 石川広己常任理事:
あのー、先生方の意見を聞いていますと、今までの意見を反芻しているようなところがあるんですよね。
ま、わたくしの中でもそうですし。
ですから、この議論(線量評価)は先ほど言いましたように事務局にあとの意見があれば集約していただいて、
もう少し先に進む。
で、健康管理の問題や医療政策の問題はですね、もっともっと議論があるんですよ。
もっと長い時間が必要なので是非そっちのほうに進んでいただかないと、
今年中とかもっともっと先になっちゃうと思います。
実際には今悩んでいる方達がいっぱいいるので、
早く一定の議論を進めないと私たちの役目というのは終わらないんじゃないかと思うので、
よろしくお願いしたいと思います。
長瀧重信座長:
あのー、わたくしも、も、そこが一番、健康管理をどうするか、っていう事が一番
ま、この委員会の、ま、大きな責任のある問題、義務だ、あの~、・・・、ま、責任だと思っているんですけども、
ただそこに行く前にやはり線量、あるいはリスクの評価で、
ある程度委員の間の合意がないと進まないんじゃないかなという気持ちがあって、ま、最初にやってきた、
どうぞ。

本間委員:
私が最初申し上げた線量評価のまとめは、いま事務局が用意した資料1,2,3という
こういうボトムアップ的なアプローチで、最終的なその会議の、
いま石川先生がおっしゃったような「健康管理の在り方」
私はそれは専門じゃございませんけれども、
「健康管理の在り方」について議論するのが最終目的であるのに
それを、線量評価はこうであって、健康リスクがこうである。
ま、長瀧先生がおっしゃるようにそういうものの把握は重要だと思うんですね。
全体的な把握は僕は重要だと思うんですけれども、
それが厳密になされないと健康管理の在り方の議論が出来ない訳ではないので、
そこから出発して、そのためにはどの程度の現状の健康リスクがあるのか、
あるいは線量評価の確実さとはどういうものなのか、
っていう、いわばボトムアップというよりはですね、そちらからの議論の方が、まーー、
必要なんじゃないかというふうに私は思います。

長瀧重信座長:
ま、今本間先生のお考えは、石川先生も入れて、
健康管理のお話に議論を進めて、
その中でリスク評価の話が出てきた時にその場でリスクの話もするし、線量評価の話もすると。
そういう格好で、健康、おーー、調査、健康管理、の問題に進んだ方がいい。
そういう事で大体みなさん、賛成でよろしいでしょうか?
特に何か反対がございましたら、
ま、「健康管理に進む」という事で、
「線量リスクの評価」は、今の議論はまとめますが、(金の時計を見る)
あの・・・・ま、ま、ただ、まだ・・・(金の時計を見る)
まだちょっと時間はあるかな?(事務方に確認)
6時半までリスクの予定ですよね。
リスク予定としてはまだ時間が15分、20分はございますので続けてもいいんですけど、
方向としてもう、健康管理の方へ、
あまり線量、リスクのきちんとしたまとめがなくても進んでよろしいと、進んだ方がいいんじゃないかと
でその議論の中で線量、あるいはリスクに関しての議論を、すると。
そういう、僕は、どっちかといえば・・

(左隣の女性事務方と話す)
ちょっとま、全体としてそういう方向であるという事であると、
今日はもちろん健康管理の話に入る予定でありまして、試料も準備してありますし、
今日お話しいただく先生にも一応健康管理を頭に入れてお話しいただくという事ですので、
ま、どっちかというと、今日、ま、急いでリスクまでまとめをつくろうとしたんですが、
そのまとめは並行してでもいいと。
の―、さっきの健康管理の問題とですね、
それから最終的に中間報告の時に、イーー、まとめるというぐらいのつもりで、
え、ステップバイステップではなくて、いきなり健康管理をディスカスしながら
そういう方向でよろしいでしょうか?
(くどくどしつこい。やりたくない感バンバン出ている)
ね、大体そういうお話でございますので、
それじゃあのーーーどういうふうにいたしましょうか、
ま、今日お話を(金の腕時計を見る)いただくんでお二人、それを健康管理の最初にお話しいただこうと思ったんですが、
むしろここでもう、ちょっと前の時間を使って、えー、「健康管理」について準備してきたことを先にお話しいただいて、
ということで、に、していきたいと思いますが、
ま、ただ本当にこの、健康管理をこの、おっしゃる通りここの大きな目的は「健康管理」でありますし、
それから、線量評価、それからリスクに関して、充分なまとめ、あるいは短いまとめはありませんけれども、
いままでの討論の中で、もう平均というか、
「住民に関しては線量がそんなに高くない」とか、「リスクは低いんだ」という事の了解もある。
ただ、測定できてない人に対してはいるかもしれないと、
あるいは線量の評価として、なにか評価の結果として何か起こるかもしれない、という事を持ったうえで、
どう線量、健康管理を行うか?
それはあのー、ひとつの方向として、
(動画切断)
そしてその検査に従って出てきた以上はできるだけ治療する、生涯補償する、
そういうのも一つの方法として当然存在するんですね、健康管理としては。
だけどここが、ここにいる先生方はそれぞれが自分のご自分の専門の中で、えー、
ずっと今まで意見を持って十分な経験がある先生ですから、
本当にそれでいいのか?
リスクあるいは線量が現在我々が議論してきたようなものを前提として、
何が本当に住民の方のためになるのか
それはわたくし自身は
ここの先生方全員にものすごく重い責任を持ってお話しいただけなければならないというふうに思っております。
これはあのーー、将来、その、この結論がどうなるか?
もちろんそこに社会と、あるいは政治的な問題もございまして
必ずしも専門家の議論の通りにはならないかもしれないけど、
専門家として責任を持ってこう考えるというところがやっぱりこの委員会の責任だと思いますので、
ま、そういう、意味で今から・・イ――、今まで議論してまいりました線量あるいはリスクの評価、を、
漠然と、踏まえてではありますけれども、健康、
その状況でどうういう健康、の、管理ができるか、という事の議論に入りたいと思います。
で、あのーーー、一応ちょっと早いもんですから、
その、宮内先生先にお話しいただこうと思ったんですけれども、
ちょっと今の議論の様子で、最初に、む、むしろ先生にはこんなお話だという事をお話しするためにですね、
その~、健康評価の事について、事務局が準備したところをお話いただけますでしょうか。

事務局
では資料3をお手元にご用意ください。
「健康管理の在り方に対する・・」
こちらにつきましては第7回の会議で資料2の3として論点をお示ししたものと、
個々の論点についてこれまで先生方の対応の中でご意見をいただいたものをあの、記載したものになります。
ーーつづく
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福島の鼻血「内部被ばくか」 神戸の医師、学会で発表
神戸新聞


郷地秀夫所長
東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)
郷地所長は神戸大学医学部卒業。兵庫県内で約35年間、被爆者の治療を続け、福島などから避難している被災者の診断や健康相談にも当たっている。
郷地所長によると、福島からの避難者の2人に1人ほどが家族などの鼻血を体験している。突然出血し、普段あまり鼻血を出さなかった子どもが多いのが特徴。避難後はほとんどの症状が治まっているという。
500ミリシーベルト以上の放射線を全身に浴びれば、急性障害で鼻血が出る場合がある。だが福島ではそうした被ばく例はなく、放射線と鼻血の因果関係を疑問視する専門家もいる。
しかし、東日本大震災の被災地では、原発から飛散した放射性セシウムなどが金属粒子と結び付き拡散したことが気象庁気象研究所の観測などで確認された。東日本一円で医療機関のエックス線フィルムが粒子で感光する現象もみられ、当初から健康への影響を疑う声が聞かれていた。
郷地所長は、金属粒子が鼻の粘膜に付着したのが引き金となった可能性を指摘する。金属粒子は直径数ミクロンで、人体のごく小さな範囲に1日100ミリシーベルトを超える放射線を出し、組織を損傷する。
郷地所長は「もともと花粉症やアレルギーなどで粘膜が炎症していた人が出血を起こしても不思議はない」と話す。大量に吸い込んだ人も少なくないとみられ、内部被ばくの問題と捉え、早期に科学的な調査と分析をすべきだったと強調する。
◇ ◇
【内部被ばく】
体の外から放射線を浴びる外部被ばくに対し、体内に入った放射性物質で被ばくすることを指す。呼吸や飲食、皮膚への接触などで起こるが、人体への影響は未解明な点が多い。郷地医師は粘膜への付着を「接触被ばく」と呼ぶ。
ストロンチウムも思いから飛ばないはずだったよね。
でも、簡単に飛んでるじゃん(╬◣д◢)!!
今更ウランが飛んでましたって・・・・・・・・・なんなの?
3年以上前に私たちの身体にはウランが入ってしまった可能性があるという事でしょうか。
多分そういうことなんでしょうね。
日本は(世界もだけど)科学技術の進歩がすごいというのは大ウソだというのを最近身にしみて感じている。
何もできていないのが事実で、多分アポロの月面着陸もウソだろう・・・・・・
原子炉破損で燃料のウラン飛散か
8月9日 6時05分
東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きた直後に茨城県内で採取された大気中のチリから、ウランのほか原子炉内の構造物の素材が検出され、分析に当たった研究グループは早い段階から大規模な原子炉の破損が進んでいたことを裏付ける結果だとして、さらに分析を進めることにしています。
東京理科大学の中井泉教授らの研究グループは、福島第一原発の事故直後の3月14日の夜から翌朝にかけて原発から130キロ離れた茨城県つくば市で採取した大気中のチリを兵庫県にある大型の放射光施設「スプリング8」で分析しました。
その結果、放射性セシウムのほか、ウランや燃料棒の素材のジルコニウム、圧力容器の素材の鉄など、核燃料や原子炉内の構造物と一致する物質が検出されたということです。
これらのチリは直径2マイクロメートルほどのボール状をしていて、高温で溶けたあと外部に放出されるなどして急に冷えた場合の特徴を示しているということです。
福島第一原発では、事故発生からチリが採取された14日の夜までの間に核燃料のメルトダウンが進み、1号機と3号機が相次いで水素爆発していて、研究グループでは早い段階から大規模な原子炉の破損が進んでいたことを裏付ける結果だとして、今後もさらにチリの分析を進めることにしています。
微粒子からウラン検出=原発事故直後、茨城で採取―理科大など-
時事通信(2014年8月8日20時26分)
東京理科大などは8日、東京電力福島第1原発事故直後の2011年3月14日に、約150キロ離れた茨城県つくば市で採取された放射性セシウムを含む微粒子から、ウランを検出したと発表した。微粒子には高温で溶けた後、急速に冷やされた形跡があり、研究チームは事故直後の原子炉内の様子を知る手掛かりになるとしている。
ウランを吸い込んでいたり、あの頃の雨にぬれたりしたら、どうなるんだろう。
事故の責任を取る人がいない、罰せられる人が存在しないという事が、
この無責任な原発事故に繋がっている。
人はもっと賢く生きるべきだ!
こっちも漏れた。
タンクが漏れた。
雨水が溢れた。
タンクにヒビかな?
地下水流すよ。
汚れてたって薄めれば大丈夫。
何が何だか分からない。
その一方で事故後以来高濃度に汚染されている井戸がある。
それって、どこよ!
素人の私には意味が分かんなくなってきた。
だけどね、これって最悪と思います。
原子炉の手前で汚染されていないとされる地下水(それでも汚れているけど)を
ジャージャー海へしかも堂々と流し始めた。
今度東電が海へ流すって言っているのはどこの井戸?
私がグラフにしていたところじゃない?
テレビ局は地球規模の一大事なんだから、
このニュースをもっと詳細に佐世保高校生女子殺人事件のように何度も何度も流すべきではないでしょうか?
佐世保は一人だったけど、東京電力は未来にわたって国籍を超えた数え切れない人々を殺そうとしているんです。
汚染水を綺麗にしてから流すって言ったって、取り除けないトリチウムがワンサカ入っている水です。
トリチウムは海へ流れて雨になって陸に帰ってくる。
そして、水と同じだから、水道水になり、
地下水や湧水になってどこどこさんの美味し水とか言って私たちの身体に入ることになる。
人間の細胞のほとんどは水だから、トリチウムで作られた人間が新しく生まれてくる。
これがサイコパスになるんじゃない?って思っちゃうくらい…。
今現在の環境が変わる、変わってしまう、変えるのは東京電力だ!!!
悪魔の電力会社、東京電力を野放しにしている日本っていう国はそれでいいのか(╬◣д◢)!
私は今、大声で叫んだ。
許せないし、許す許さないという簡単な問題じゃない。
地球が壊れていくのを目の当たりにするのが辛すぎる。
汚染された地下水
建屋周辺42の井戸から汚染地下水くみ上げ除去後に海へ放出検討
(福島14/08/07)
FNNLocal 2014/08/06 に公開

東京電力は、1号機から4号機の建屋周辺にある42の井戸から、汚染された地下水をくみ上げ、放射性物質を除去したうえで、海への放出を検討していることがわかった。
海への放出が検討されているのは、1号機から4号機の建屋周辺に設置された、42の井戸にある汚染された地下水。

この地下水は、事故にともない、汚染されているが、東京電力は、放射性物質を除去したうえで、海に放出し、建屋に流れ込む地下水を現在の半分となる、1日あたり200トン程度に減らしたいとしている。

東京電力は、9月末までに汚染水の浄化設備を新たに設置し、地元の漁協などと協議したうえで、海への放出を進めていくとしている。
汚染地下水を浄化し海へ 東電が計画
NHK 8月7日 5時20分
汚染地下水を浄化し海へ 東電が計画
東京電力は福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している対策として、こうした地下水をくみ上げ浄化したうえで海に排水する計画を立て、地元の漁業関係者に了承を求めていることが分かりました。
汚染された地下水を浄化して海に流すことはこれまで行われておらず、地元は難しい判断を迫られることになります。
福島第一原発では高濃度の汚染水が地中に漏れ出し、これに汚染された地下水およそ200トンが毎日、海に流れ出しているとみられています。
このため東京電力は、護岸沿いに「遮水壁」と呼ばれる鉄製の壁を作って地下水をせき止め、ポンプでくみ上げて放射性物質を取り除くことにしています。
そのための浄化設備の建設はすでに始まっていて、ことし9月に遮水壁と共に完成する予定ですが、地上で保管するタンクの容量にも限界があり、浄化後の水の処分方法が課題となっていました。
このため東京電力は、新たに護岸沿いなどでくみ上げた汚染された地下水を一定の基準まで浄化したうえで海に排水する計画で、すでに福島県漁連には計画を説明し、今後、地元の漁協にも了承を求めていく方針です。
計画では、原発の建屋周辺の「サブドレン」と呼ばれる井戸からくみ上げた汚染された地下水も同じように浄化して排水するとしていて、近く排水管などの建設を国に申請することにしています。
福島第一原発では、汚染される前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」は行われていますが、汚染された地下水を浄化して海に放出することはこれまで行われていません。
東京電力は「地元の漁業者の同意なく排水することはない。仮に海に放出したとしても汚染水が直接海に流出している現在の状況が改善される」としています。
しかし、実際に海に流すことになれば汚染水対策の大きな転換点となるだけに、地元は難しい判断を迫られることになります。
漁業者からは反対や不安
東京電力が、福島第一原発から出る汚染された地下水を浄化したうえで海に排水する計画を立てていることについて、地元の漁業関係者からは反対や不安の声が出ています。
このうち、いわき市久之浜の53歳の漁業者の男性は「汚染される前の地下水をくみ上げて海に流す『地下水バイパス』の話が出たときに、いつか汚染水も放出するのではと懸念していたことが本当のことになったなと思います。漁業者や消費者に与える影響も大きいと思うので絶対反対です」と話していました。
また、81歳の漁業者は「本当に汚染水を浄化しきれるのか。せっかくいろいろなところに魚を出せるようになってきたのに、この話しが出れば、また振り出しに戻ってしまうのではないか」と不安そうに話していました。
県「東京電力から説明はない」
福島県原子力安全対策課の渡辺仁課長は「放射性物質を取り除く浄化設備の計画については聞いていたが、海への排水についてはまだ東京電力から説明はない。今後、排水の計画を進めるならば、風評被害などさまざまな影響やリスクを検討しながら県民に説明することが大事だ」と話しています。
続きを読む
2014年7月25日 09時44分 東京新聞

保管スペースが限界に近づいている汚泥焼却灰のコンテナや袋。建設資材化の搬出作業の撮影は許可されなかった=横浜市金沢区で
東京電力福島第一原発事故の影響で横浜市の下水汚泥に放射性セシウムが含まれ、最終処分が凍結されている問題で、市が焼却灰を建設資材化する業者に試験的に搬出し始めたことが分かった。市は「資材に混ぜて薄めるため、放射性廃棄物として扱う必要がないレベルになり、安全と確認している」としているが、発表していない。(橋本誠)
毎日約40トン発生する焼却灰は以前はセメント原料として業者に再利用されていたが、原発事故で停止。二カ所の汚泥資源化センターに保管されている量は約3万4500トン(6月末現在)になり、置き場所は限界に達している。市は新たに発生する焼却灰を南本牧廃棄物最終処分場(中区)の陸地部分に埋め立てる計画だが、住民や港湾関係者の反対で実現していない。
保管している焼却灰の放射性物質濃度は、2011年6月に測定された1キログラム当たり6468ベクレルが最高。国の基準の1キログラム当たり8000ベクレルより低く、最近発生しているものは同数百ベクレルに下がっている。市によると、業者から「300~500ベクレルなら建設資材に使える」と提案があり、今月(7月)18、24日に各約9トンを南部汚泥資源化センター(金沢区)から搬出した。
25日にも搬出し、8月中旬からは毎日10トンずつ来年3月末まで運び出す予定。市が負担する処理経費は1トン当たり約3万円となる。市下水道施設管理課は「震災直後から保管している焼却灰は無理だが、日々発生している新たな焼却灰は処理できる可能性がある」としている。
(東京新聞)
ーーー
特命リサーチ200X 忍び寄る放射線の恐怖。民生アパートの場合(番組の内容を書き出しました)
1984年台湾台北市の中心部に「民生」という名のアパートの住民が次々と身体の不調を訴える内容です。
その原因も付きとめています。
民生アパートの場合は高濃度の放射能に汚染されたある物が原因
高濃度に汚染された新築マンション(二本松市)
2012年1月 基礎工事に使われる石が汚染されていた
韓国の道路で高い放射線量…測定している人の装備がすごい!「この格好の方が本当なんだろな」
ー追記「そして動画から防護服の人が消えた」
道路はもちろんだろうけど、超高層ビルももしかしたら一般家庭も・・・とても恐ろしい
2014年8月6日
1:46:23 http://youtu.be/irceDoVgbTc?t=1h46m23s

福島県立医大 阿部正文副学長 :
福島医大の阿部と申します。
うちの病院で甲状腺の管理、ま、調査をやっていますけれども、
確かに今までセンターのデータから言うと、ま、90例の方がいらっしゃってですね、
ま、そのうち、ま、51例を手術をして、
50例が、ま、癌だという事で、
確かにその中には10mm以下の微小癌、それはしてるんですけれども、
その手術は先生がおっしゃった通り私どものセンターとしては
高リスクの条件にあったものだけに適用しているという事でいまやっているところです。

隈病院 宮内昭院長:
補足させていただきますが、実はわたくし、
福島県の甲状腺検査専門委員会の診断基準等検討部会の委員の委員も仰せつかっておりまして、
一昨日その検討部会に出たんですが、
福島で手術した症例について説明を受けましたが、
少なくとも7割以上の症例は大きさが1cm以上だとかリンパ節転移があったとか、
中には遠隔転移の悪症例も含まれておりまして、
ま、現在我々が普通常識的に手術を適用としている患者さんです。
で、3割程度が1cm以下ですけど、鈴木先生のご説明では反回神経に近い、
我々が高リスク、ハイリスクとしている症例ですね。
あるいは気管に接していると、そういうふうな患者さんに手術をしているという説明を頂きました。

長瀧重信座長:
どうもありがとうございました。
あのー、まだまだ加えたい事がいっぱいあるんですけれども、ま、お時間もまいりまして、
なんかあれば、あとで伺わせていただきますが、
今日は本当に先生ありがとうございました。
2014年6月26日 第7回
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議
文字起こしブログ
1.「福島県内部外の方達に学齢期以降も含む健診と 補償を柱に提案」石川広己(日本医師会)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
2.「健診をする事が本当のベストアンサーなのか?」鈴木元(国際医療福祉大学クリニック)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
3.「やはり、線量が低いと癌出ません! それは厳然たる事実です」丹羽太貫(福島県立医科大学)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
4.「検診の利益と不利益」祖父江友孝(大阪大学教授)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
福島第1原発で作業前に倒れた60代男性が死亡
(福島14/08/08)
FNNLocal 2014/08/08
福島第1原発で、作業前に倒れた男性が死亡した。
死亡したのは60代の作業員で、8日午前8時前、正門近くにある事務棟の外で倒れているのが見つかり、
その後、死亡が確認された。
作業員は、朝礼に向かう途中だったとみられ、東京電力は、作業員の勤務状況などをくわしく調べることにしている。
ーー東京電力の会見などで表に出てきている情報のうちこのブログに書いたものーー
(※下記は私が把握している分だけですので、実際はもっと多いかもしれません)
死亡確認
2011年3月
●4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名をなぜ津波警報で避難させなかったのか?
東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)
2011/04/03
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
東電が3日、発表した。福島第1原発で東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
2011年5月14日
●5/16東電。知り得た情報&知り得ない情報「たねまきJ」小出裕章(内容書き出し、参考)
東京電力福島第一原子力発電所で作業中に意識不明となり、
搬送先の病院で死亡した60歳代の男性作業員について、東電は15日、死因は心筋梗塞だったと発表した。
男性は、福島第一原発では13日から作業を行っており、
同日は3時間で被曝(ひばく)線量は0・51ミリ・シーベルトだった。
翌14日は作業を始めて約50分後に突然、体調不良を訴えて意識を失った。
●5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)
5月に福島第一原発で死んだ作業員に「たったの50万円」
●福島第一原子力発電所作業員死亡で初めての労災認定(東電会見動画あり)
2011年8月16日
●8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。
東電によると、男性は関連会社の作業員で
8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。
体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
2011年10月6日
●福島第1原発で作業の50代男性死亡(東電記者会見質疑応答一部書き出し10/6)
東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、
福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、
本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。
東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、
昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。
●政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」(内容書き出し)
●ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見(内容書き出し)
2012年1月9日
●60代作業員心肺停止で搬送 東電会見1/9(会見動画・内容書き出し)
本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
●60代心肺停止作業員の外部被ばくの累積線量は6.082ミリシーベルト(東電1/10午前記者会見・書き出し)
●心肺停止作業員に関して続報・病院からの報告をただ待つ東電に木野さんが私の思いを代弁してくれました(東電会見1/10午後 動画&内容書き出し)
●平気な顔で嘘をつく東京電力の会見1/12午後(一部書き出し)
2012年8月22日
●心肺停止で作業員死亡「放射線被ばくの影響ではない」と、東電。
東京電力は22日、
福島第1原発で作業していた男性が心肺停止となり、福島県いわき市の病院に救急搬送されたと発表した。
県警によると、男性は57歳で同日午後に死亡した。
休憩室で休んでいたが、まもなく体調不良を訴えた。
午前10時35分ごろ、別の作業員が意識不明の状態で倒れているのを発見した。
2011年11月~2013年7月9日
●吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
吉田氏は2011年11月24日から入院しているが、
東電は個人情報保護や本人の意向を理由に、病名や被ばく線量を公表していない。
このことから、吉田氏の被ばくと病気の関連を疑う声は絶えない。
●福島第一発電所吉田前所長の病名公表(東電記者会見 動画&内容書き出し)12/9
●東京電力福島第一原子力発電所 吉田所長の訃報
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。
2014年3月28日
●<福島第一>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
2014年3月28日
●<福島第一死亡事故>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
こちらの方で掘削作業を行っていました作業員のほうが土砂の下敷きになったという情報が
本日午後2時30分ごろに入ってございます。
作業員につきましては直ちに救出を行いまして、入退域管理施設にあります医療事務室の方に送ってございます。
この際、身体のサーベイも行っておりますが、汚染はございませんでした。
なお、本人でございますけれども、意識がなく、また心静止の状態という事です。
心臓が静かに止まっているという感じでございます。
事故・怪我
2011年8月31日
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
東京電力によると、31日午前9時35分ごろ、
福島第1原発でセシウム吸着装置の使用済み吸着塔から水抜き作業をしていた協力会社の作業員2人が、
誤って水をかぶった。
2011年10月29日
●福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
東京電力は29日、福島第1原発1号機タービン建屋付近で、
大型クレーンの解体作業をしていた協力企業の男性作業員2人が、落ちてきたワイヤに当たり負傷したと発表した。
40代の男性作業員はあごや腕、肋骨(ろっこつ)、両足の骨を折る重傷。
20代の男性作業員も肩や首、腹部などに痛みを訴えており、骨折の疑いもある
●10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
●11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)ー東京電力記者会見関係個所書き出し11/1午後の部ー
●ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。
2012年10月5日
福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
福島第二原子力発電所の4号機の屋外施設で塗装作業を行っていた当社社員が転落をして負傷。
開口部を通じて下に落ちまして、最終的に一番下まで落ちていますので、4m落ちたという事になります。
2013年10月9日
●淡水化装置から汚染水が漏れ作業員6人が被ばく10/9
東京電力福島第一原発で、放射性セシウムを除去した処理水から塩分を除去する装置で水が漏れた問題で、
東電は九日、現場にいた下請け企業の作業員11人のうち6人が処理水をかぶっていたと発表した。
2014年2月25日
●<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~
2 月25日午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポ ンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。
その他
2011年12月12日
●除染作業で作業員死亡(伊達市)統合会見動画&内容書き出し12/12
内閣府の原子力災害対策本部は12日、
福島県伊達市の下小国地区で除染作業中の男性(60)が急病で病院に運ばれ、死亡したと発表した。
男性は同日午後1時ごろ、車の中で倒れていたのを、同僚が発見した。
心肺停止状態で搬送されたが、午後2時ごろ、搬送先の医療機関で死亡が確認されたという。
死因は非公表。
2011年12月17日
●福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名(東電会見・書き出し)
東京電力は17日、
福島第1原発で働く三菱重工業と下請け会社の作業員52人が15日から16日にかけて、
ノロウイルスが原因とみられる食中毒症状を訴えたと発表した。
東京電力は18日、
福島第2原発内にある福島第1安定化センターに勤務する30代の男性社員がノロウイルスに感染したと発表した。
第1原発では16日までに三菱重工関係の作業員52人が集団感染しており、
感染経路は不明だが、第2原発にも拡大した。
2014年5月9日
●<作業員意識が朦朧>
「ドクターヘリで移送してございます。作業と直接の因果関係は無いと考えてございます」
5/9東京電力記者会見(文字起こし)
福島第1原発で、協力企業の男性作業員が体調不良を訴え、ドクターヘリで運ばれたと発表した。
覚えてますか?石原伸晃の「最後は金目でしょ」発言事件。
あれは、今年の6月でした。
それから2か月。
「最後は金目なのか、それともそうじゃないのか?」
「石原伸晃の金目発言はウソだったのか、それとも現実の事なのか?」
まずは、あの日のことを振り返ってみましょう。
「最後は金目でしょ」石原大臣 発言を撤回し謝罪(14/06/19)
ANNnewsCH 2014年6月19日

石原環境大臣はつい先ほど参議院の環境委員会で、
福島の中間貯蔵施設をめぐって、
「最後は金目でしょ」とした発言を撤回し謝罪しました。

石原環境大臣
お金で全てを解決するというような意図では全くございません。
しかし、いー、品位を欠き誤解を招く表現によりまして、
え、不快な、思いを、おー抱いた方が大勢いらっしゃる。
その事につきましては先般もお詫びを申し述べさせていただきました通り、
え、心からお詫びを申し述べさせていただき、撤回をさせていただければと思っております。
国会が、あー、会期延長なく終了いたしました後に、速やかに地元福島を訪ねさせていただきまして
直接!お詫びを申し上げる所存でございます。
福島県知事に謝罪 石原環境相「金目」発言
KYODO NEWS 【共同通信社】 2014/06/23 に公開


石原:
佐藤知事、●理事長におかれましては
議会開会中のお忙しい中に、本日お時間を頂きまして●に申し上げたいと思います。
まずは6月16日月曜日、
わたくしが官房長官を訪問した際のわたくしの発言に対しましてこの場をお借りしてお詫びいたします。
大変申し訳ありませんでした。
1:33
記者:今日は住民に対して直接の謝罪はありませんでしたけれども、理解は得られたと思っていますか?

石原伸晃:
あのー、ご承知の通り先週まで、正確に言うと日曜まで会議がありました。
今日は取り急ぎ、今、佐藤知事、平井理事長、
また、伊沢町長(双葉町)渡辺町長(大熊町)、また、あとの副委員長の皆様を訪ねまして、
わたくしの率直な気持ち、お詫びを申し上げさせていただいたわけでございます。

あのー、私もこれまで様々な機会をとらえてですね、
え、福島を訪れまして、
あのー、今、最大の焦点になっております中間貯蔵施設以外の問題についても多くの方のご意見をたまわり、
また、わたくしの考えというものもお伝えさせていただいています。
そして、2014年8月8日
石原伸晃は「3010億円でどぉ~?」ときいてみた。
佐藤福島県知事も伊沢双葉町長も渡辺大熊町長も、
「やっと金額を出したね」と、非常に好意的な雰囲気。
「最後は金目」発言は事実だったみたいだから、
謝まらなくてもよかったんじゃないの~?
中間貯蔵施設 石原環境相、30年間で3,010億円交付する考え
(福島14/08/08)
FNNLocal 2014/08/08

中間貯蔵施設をめぐり、石原環境相が、30年間で3,010億円を交付する考えを、初めて示しました。

石原環境相は8日午後、福島・郡山市内のホテルで、
佐藤雄平知事、それに、双葉町と大熊町の町長と会談しました。
石原:
課題として残っておりました中間貯蔵施設に関わる交付金等の財政措置について、
政府として対応を正式に述べさせていただいたところでございます。
この中で、石原環境相は、福島県が地域振興策として求めていた交付金について、
「30年間で3,010億円を交付する」と、初めて具体的な金額を提示しました。

そのうえで、石原環境相は、あらためて中間貯蔵施設の受け入れに理解を求めました。
佐藤知事や双葉・大熊の両町長は、「前進した」と一定程度評価したうえで、
持ち帰って内容を精査するとしている。


中間貯蔵施設 佐藤知事「内容を精査・確認していきたい」
(福島14/08/08)
FNNLocal 2014/08/08 に公開

石原:
町民や被災地地権者のみなさんのご理解を得ていきたいと。
あのー、そして、それも踏まえて、県、町としてですね、ご判断を頂きたい。

佐藤雄平福島県知事:
これ(金)が今日初めて提示された訳でね、
ま、その内容についてさらに精査をして、確認をして、ま、いきたいと思っています。
いままではね、こういうふうな(金の)提示がなかったんです。
そういうふうな中では「前進」という捉え方もあるかなと思います。

双葉町 伊沢史朗町長:
その大枠っていうか、今まで具体的な(金の)数字が出なかったという事に対しては、
今回(金の数字が)示されたことは評価しています。
ただ、中身については今後いろいろ検討協議しながら判断していきたいと、そういうふうに考えています。

大熊町 渡辺利綱町長:
んとね、今双葉町長が話された通りでございますして、
初めて規模感(金)について、えー、言及されました。
えー、まだ発表になったばっかりですし、
内容を精査しながらですね、これからしっかりと取り組んでいきたいとそんなふうに考えています。
中間貯蔵施設 地域振興策として「30年間で3,010億円を交付」
(福島14/08/08)
FNNLocal 2014/08/08 に公開

中間貯蔵施設をめぐり行われた、石原環境相と佐藤雄平知事、大熊・双葉両町長の会談は、
8日午後5時から、福島・郡山市のホテルハマツで、30分間にわたって行われた。
報道陣には、冒頭の10分間が公開されたが、その場で政府から示されたのが、地域振興策。
マスコミ向けに配られた資料には、これまで福島県などが求めてきた地域振興策について、
これまで福島県が求めてきた地域振興策。

30年間で3,010億円を交付すると明記されている。
午後5時、注目の協議が始まった。
石原環境相は
「課題として残っておりました、中間貯蔵施設に関わる交付金等の財政措置について、
政府として、対応を正式に申し上げます」と述べた。
石原環境相は、福島県が地域振興策として求めていた交付金について、
「30年間で総額3,010億円を交付する」と、初めて具体的な金額を提示した。

その内訳は、
中間貯蔵施設の影響を緩和するため、幅広い事業を行うための交付金が1,500億円。
福島県全域の復興を進めるための事業に活用する交付金が1,000億円。
それに、
従来からある電源立地地域対策交付金を、30年間で510億円増額し、交付するとしている。
8日の協議(金額の提示)で、福島県側が求めていた回答は、出そろったことになる。
東京電力福島第一原発が爆発したために、数百年かそれ以上、
本来ならは、人は住んではいけないし、作物は作れない位に放射性物質で汚染されている
双葉町や大熊町が大金を持つことにどういう意味があるのか、そしてどうするつもりなのかわかりませんが・・・
(そのお金で住民を避難させることは絶対にないよね)
あの歓迎ぶりを見ていると、結局「最後は金目」ということがはっきりとわかりました。
内訳の理由も意味不明だし、
交付金をどこがどんなふうに使うのかなんてすでに想像できそうな気がしますが、
住民が返ってこられない町でもお金がそんなに欲しいなら、大熊町と双葉町にもっともっとあげていいから、
栃木県や茨城県、千葉県、群馬県、東京都などの他県の汚染物質も、
もともとは福島県の東京電力ににあったものなので、
当然のことですが、全て東京電力福島第一原発の立地自治体に持って帰って欲しいと切に願います。
この件に関しても、2012年9月に石原伸晃が言った
東京電力福島第1原発事故で汚染された土壌の保管先に関して
「運ぶところは福島原発第1サティアンしかない」
「サティアン」という単語がオウムを思わせるから、いけなかったのかもしれないけれど、
話の内容としてはごく当り前で正しい意見だと思います。
(石原伸晃って、けっこう真実語ってるかも)
どう考えたって、福島から飛んできた放射性物質を
「つかまえたその自治体で保管する」っておかしいでしょ(╬◣д◢)!
「放射性物質は、もともとあった地域で保管して下さい」ということです。
「原発を誘致して潤っていた自治体が責任を持ってください」という事です。
その位の覚悟がなければ立地自治体として原発を稼働することに承認してはいけないんだと私は思います。
(川内原発も再稼働するなら立地自治体はここの覚悟を持つべきです)
双葉町と大熊町には30年間で一兆円だって払ってあげられそう。
他の都道府県に中間貯蔵施設つくるために
「最後は金目」としたら、トータルでその位の額は石原(政府)は考えてますよね。
お金はいくらだってあげるから、
8000ベクレル以上の汚染物は福島第一原発の立地自治体で引き取るべきだと思います。
私はお金よりも放射性物質に汚染されていない大地と水と海と空気が欲しい!!
福島第1原発3号機 燃料は大部分が原子炉格納容器の底か
(福島14/08/06)
FNNLocal 2014/08/06 に公開

福島第1原発3号機は、燃料の大部分が溶け落ち、原子炉格納容器の底にたまっているとみられることがわかった。
東京電力は、3号機の燃料が溶け出すまでの過程や、燃料の状態などを新たに解析した。

その結果、3号機は、東日本大震災翌日の3月12日夜から、原子炉への注水ができなくなり、燃料の損傷は、これまでの想定より、5時間半ほど早く始まったと推定された。
このため、燃料のほとんどが、原子炉圧力容器から溶け落ちて、原子炉格納容器の底のコンクリートを浸食して、たまっているとみられるという。
東京電力は、さらに解析を進め、データを廃炉に活用する方針。
Broadcast live streaming video on Ustream
2014年7月7日
日本記者クラブ記者会見s
岸恵子さん
吉永小百合さん
58:44~文字起こし

司会:吉永さんは残された人生、これからはどう迎える?
吉永:
あまり何年後にどうしようという思いは無く、
あの、その時その時で自然に成り行きに任せて生きていきたいと思っています。
今を、やっぱり精一杯生きるというのは大切…と思いますね。
司会:
あの、実はこの御本の中でも原発の問題と、それから国際政治、国際情勢をどう見るか?というね、
極めて対照的なお二人のね、これが非常に、ある意味ではそれをそれぞれ心情を吐露されているという感じがするんですけれども、
吉永さんは日本ではもう原発は止めて欲しいと。
多少不便でもすべてを電気に頼っていなかった頃の生活に戻した方がいいと、
「経済のために」と言って人間の命が危険にさらされるのは、納得がいかないと、
この度の311を期にそう思っておられると、

吉永:はい
司会:そして岸さんは、
しかし日本は原発を作ってしまって現にそこにある。
で、そこには人間のさまざまな英知、努力が盛り込まれているんだから、
その事について、ま世界。
自分が歩いてみるとエネルギー問題というのは国の使命を制するようなそういう問題でもあるんだから、
そこは人間の英知で考えていかなければ行けない事ではないか、という位にね、
対照的に書かれているんですけれども、
まず、「原発についての吉永さんの思い」みたいなものをちょっとお話ししていただけますか?

吉永:
はい、
あの、私は原爆の詩をずっと朗読してきたんですけれども、
それはあの、1966年だったと思いますけれども、
大江健三郎さんの広島の人という作品の、エピソードを映画化したものを広島でずっと撮影して、
それから「夢千代」という作品に出合って、
その後に「原爆詩」という現実を知ってずっとやってきたんですけれども、
あの、原子力の、
原子力発電所というのは「原子力の平和利用」という事が言われていて、
なんとなくそんな形で私もずっと思ってきてしまっていた。
でも、3月11日にあんな事故が起きて、
「やっぱり人間は原子力とは一緒にやっていけないんじゃないか」
ま、レントゲンとかそういうものは別ですけれども、
あのー、
「これほど地震の多い国で原子力の発電というのは止めて欲しい。もうサヨナラ原発にして欲しい」
という思いが、ずっとそれからありますし、そういう意味では声を出していきたいと思っています。
司会:はい、それに対して岸さんは?

岸:
いや、私だって原発なんて無い方がいいと思います。
私はパリからついこの間帰りまして、
時差調整が出来なくて朝の5時頃まで起きてしまうんですけれども、
その間小百合ちゃんはサッカーを見てて、私はウインブルドンのテニスを見てたんですけれど、
その合間に偶然、おととい、あの~、その問題をどこかの局でやってまして、
あの、正力松太郎さんですか、
あの方が、核というもの、原子力というものに対する、
司会:原子力平和利用ですね
岸:
平和利用。
の、会をおつくりになって、そこに野口英世さん、先生をお呼びになったと。
で、野口さんはそこにずっといらしたんですけれども…、
つまり、物理化学者が人間のためにある技術を作ったと。
そしたら、それを人間がどう活用するかという事を最後まで責任を持たなければいけないと。
これを「平和利用」と言いながら、兵器に変えたりなんかするのはけしからん。
とおっしゃって、あの、結局科学者と学者と政治家の意見が違って、
正力さんは、まずまずこの日本を盛り上げるためにはやく、
あのーたとえばなんだか忘れましたけど、
原発ー、電気のためかもしれませんけど、英国から買おうと思った。
そしたら英国人が見にきて地震にあったらしいんです。
で、ビックリしちゃって、
「こんなに地面が揺れ動くところに我々が作った機械を持ってきてもとても駄目だから」といって、
私の、うろ覚えによりますと、「断った」と。
そして結局はアメリカのものを使ったわけですね。
そんなこんながありまして、
結局野口さんは1年3ヶ月でおやめになってしまう。
つまり政治家が考える事。
で、学者が考えることは日本人の頭の中で日本人が工夫したものが、もし出来たら使おうじゃないか。
外国から取り寄せてまで、そんな先進技術を使う事は無い、とおっしゃってお辞めになったんですけど、
結局・・・、
福島のことも出てきます。
その時代にですよ、何十年前か知りませんけど。
それで、あの、野口さんはお医者さまから止められているにもかかわらず、

司会:あ、湯川秀樹さんですね。
岸:
あ、ご、ご、ごめん、
どうしてこう・・もう、なんだかあれが回っちゃったんですけど、
司会:はい
岸:
湯川秀樹さんが、あのー、車いすで最後に、亡くなる寸前ですけど、
その会にお出になって、反対なさった。
司会:●の会、そうですね。
岸:あれ、何年だかちょっと覚えてない。そうです、湯川秀樹さんだった、ごめんなさい。
司会:はい。
岸:あのーー、そんな事を考えますと、わたくしも小百合ちゃんと同じように何も考えませんでしたね、あのー、
司会:うん、3.11まではね。

岸:
あれまではね、
うわ―、大変だ! と思いまして、
この日本では無理だと思います。
だからと言って、あの時は菅さんだたと思うんですけど、
飛んでみたり、なんか動くよりも、
あそこでじっくりと考えた方が・・・。
あの、これが起きたから全部だめだって言ったって、
あの、廃棄物は残っちゃっている訳ですからね。
ですからそういう事を含めても、ここで早まって、
私みたいにイタリア人みたいにパッって飛び出しちゃいけない
ゆっくりと官がけ手次の行動に。
良いものは良いもので取っておく。
で、人間が幸せにならないものは排除していくっていう、冷静なる判断を科学者たちを交えて考えるべきだと思います。
あの、速断してはいけないと思います。
司会:なるほど。
もう時間はとっくに過ぎているんですけど、もうひとつだけね。
国際情勢、いろんな悲惨な世界の現実を見て回られた、
そしてその中で、この中でも、
吉永さんは「地球はひとつの国」っていうね、意識が必要なんではないか。
そんな事ならないわよ、と、ね。
無理よと。
それはペシミズム(pessimism)で言っているんじゃなくて、リアリズム(realism)で言っているんだと。
おふたりはまさにリアリズム対アイデアリズムというか、
岸:リアリストですね、小百合ちゃんはね。
司会:
その二つの違いがあるんですけれども、
ま、ここはおそらく接近の仕方はね、あの、違うところからスタートしているかもしれないけど、
目指しているところはみんな幸せになって欲しいというところですよね。

岸:
そうなんです。
だけどそれはすごく難しいところで。
あの、シリアを見て下さい、たまらないじゃないですか。
だから、私は前の恋愛小説で、プラハの春からアラブの春までの40何年間かの間にできた事として書いた訳ですけど、
その間全部じゃないですけど、
いろんな世界で起こったことを絡めて、「恋」という形で書いたんですけれども、
あの・・、すごく危険だと思いますね。
たとえば、大国がちょっと口を出したり、
石油が、地下資源があるからと言って、●、何十年も前のことですけど、5月革命が起こった時にね、
その後、お医者さまだったんですけれども29歳で、その方は。
一生懸命機動隊に石をぶつけたんです。
5月革命で、石をはがしてね、道路の。
でもこんなことをしているのは、幸せな国の若者のロマンチズムじゃないかと、
こんなことをするよりも、それこそビアフラに行って、
なんだかわからないのに虐殺されている女子供を助けるべきではないか、と言って、
ビアフラに行った人がいます。
わたし、2~3回対談しましたけれど。
そして彼は、あのー、えっと、「殺され方にいいも悪いもない」
「石を投げずに薬を投げよ」と。
で、「医師は弾丸が飛び交う下でもくぐって人命を助けよ」と言った人なんですね。
で、さまざまに見ていくと、ま、アラブの春なんていうのはムバラクは倒れましたし
リビアのカダフィもみっともない死に方をしましたけど、
シリアはどうですか、大変なことになってますでしょ。
だからそういうのを見ていると、
それからウガンダのツチ族トウク族の殺し合いなんかを見ていると、同じ種族なのに…、
なかなか世界平和なんていうのは・・・。
日本という国は、大変に恵まれた地形にありますし、それがあだになっているところもありますけれども、
そういうところで
「私たちには平和憲法があります」
「私たちはせんそうしません」って言いたいです、私も。
けれど、彼等はどうなるの?と。
そんなものもない人達は子どもをさらわれて殺されて門のところに置いていかれるようなことが、
今現在起こっているんですから、
これは、世界平和っていうのは人間がよっぽど考え深く、利口にならないと、成り立たないのではと。
願う心は同じです、小百合さんと。
でも私はそれは、大変に困難だと思っています。
司会:この御本の中でも最近の中国と海洋進出にしてもね、
岸:
私はもっとひどいことを書いたんですよ。
そしたら「国交問題に」って。
私みたいな女優の言う事が問題にされるわけはない思いましたけれど、そこは直されてしまいました、はい。
司会:
そうですか。
その事については吉永さんもちょっと同意見もされていましたね。
いろんな尖閣の問題とかね、
この、厄介な今起きている、そのまとめていっちゃ

吉永:
短い時間ではちょっと話せないんですけれども、
あの、私は日中文化交流協会というのに入っていまして、
やっぱり文化の面からとっても中国に人達にはいろんなものを教わってきたし、
私自身も何度も行って、あの、友達もいるので、
「ともかく良い関係に戻って欲しい」という事を、あの、思っています。
司会:
はい、あの随分、4時までの予定が13分、15分伸びてしまいました。
ありがとうございました。
始まる前に色紙を書いてもらいまして、…略

吉永さんは
「星よりひそかに 雨よりやさしく」
いやぁ~、これは私たちがよく聞いた歌ですね。
吉永:(笑)はい、
司会:という事で今日は本当に長い間ありがとうございました。
ーーーーー
小百合さんと同じように「地球はひとつの国」だと、私も思っています。
そして、岸恵子さんのおっしゃる通り、それはすごく難しいことだということも分かっています。
だけど、難しいからって諦めたくない、
「地球はひとつの国でいいじゃないか」って、私は思いました。
いくら難しくたって、そこを目指していく、
それでいいんじゃないかな。
岸恵子さんが昔と変わらないこの美しさで81歳、今年の8月11日で82才になるという事ですが、
驚きです。
とても綺麗。
今の芸能人のお年寄りは、昔と顔が激変している人が多い中、
岸恵子さんは昔のまま、変わってない。
皮膚がひきつったり、顔がでかくなったり、目がつり上がったり全くしてない。
そして、吉永小百合さんは、別格で美しい。
原発の事や、集団的自衛権についてなど、
もっと小百合さんに質問してほしかったような…
小百合さんの言葉をもっと聞きたかったと思いました。
ーーー
そして、もっと聞きたかったという思いをかなえてくれるように、
2014年8月6日の朝日新聞の記事に、吉永小百合さんのインタビュー内容が紹介されました。
http://www.asahi.com/articles/ASG8474Z5G84PTIL030.html
(下記のようにブログの内容とリンクする一部分の抜粋ならば許していただけるのか?
ちょっと分かりませんが、もしも著作権でまた連絡がきた場合、削除する場合があります)
この中で小百合さんは「電力よりも命が大事」だと、答えられています。
吉永小百合:
日本の原発の事故を見て、ドイツでは原発をやめましょうと決めているわけです。でも、日本はそうじゃない。やめたいと思っている方はたくさんいると思うんですけど、声を出す人は少ないんですよね。だからやっぱり、自分が思ったことは声に出したい、意思を伝えたいと考えました。仕事をしていくうえでネックになることはこれからあると思いますけど、人間の命のほうが電力よりも大事じゃないか、という根本だけは忘れたくありません
原発をやめたいと思っていると、声に出し、意思を伝えたい。
いま、吉永小百合さんは「仕事をしていくうえでネックになることがあると思うけれど」といいながらも、
ハッキリと意思表示をしてくださいました。
2011年の事故当初は原発について語ることは憚れる風潮があったけれど、
最近はみんな、個人が「原発」という言葉を自由に声に出して語れるような雰囲気に
徐々に変わってきているように思います。
(被ばくに関してはまだまだ話しづらいけど・・・)
そして「坂本龍一さんから影響を受けた」という事もおっしゃっています。
吉永小百合:
坂本龍一さんです。事故の前から原発の危険性を話されていました。ご一緒した英オックスフォードの朗読会(2011年10月)でも、『核と人間は共存できない』と英語でスピーチなさって、感動しました」「病気になられて(坂本さんは先月、中咽頭(いんとう)がんの治療のため年内の活動休止を発表)、しばらくそういう活動ができないということです。お元気になるまで、坂本さんの分までしっかりやりたい
ここで吉永さんが話されている英オックスフォードの朗読会(2011年10月)での
動画と文字起こしがあります↓
イギリスオックスフォード 朗読会・坂本龍一&吉永小百合(内容書き出し)
(上記より一部抜粋)
坂本龍一:(英語で)
福島で起きた最悪の事故は
原子力を平和的に使うという幻想から私たちを目覚めさせました
武器であろうと電力であろうと
核と人間は共存できないと世界に証明することが
次に必要な事なのです
吉永小百合:
66年前の原爆の事はとても大事な事ですけれども
それはやっぱり、今につながっていて
そして、今回の福島のあの原発事故につながっていることだと思うんですね
で、今私たちは
特に日本人は原子力というものについて、もっともっとよく知って
考えていかなければいけない時期だと思います
だから、ま、そういう思いもオックスフォードの学生さん達に伝えたい
東京電力福島第一原子力発電所、なにかありましたか?
2014年8月5日 福島県広野町
14時50分 31.588マイクロシーベルト/h
15時 25.926マイクロシーベルト/h




2014年8月5日福島県楢葉町
21時 5.528マイクロシーベルト/h




それぞれ一カ所だけでの上昇だから、機械の故障?
驚きの現実・・・日本は遅れていた
原発の”世界最高基準”。驚きの現実・・・日本は遅... 投稿者 kotetsu1111
2014年7月25日放送 報道ステーション

古舘
新聞のテレビ欄では何度も「今日この特集を放送をします」と告知していたにもかかわらずですね、
ずーっとなかなかできなくて今日に至ったんですが、
「世界の原発の安全基準についてみてみよう」という事で、
この写真は10万年後の安全という映画でも有名になりました、
フィンランドのオンカロ、最終処分場の方ですね。

こちらがあまりにも有名というところもありますけれども、
同じ所に地続きで、オルキオルト原発
これもあるんですね。

こちらの原発と日本の原発を比較してみます。

欧州の基準からみると
日本の原発は“安全か”

安倍総理大臣:
お、世界でも もっとも、お--、へー、厳しい、え、安全基準、に、へ、のっと、のっとってですね・・・
川内原発が審査に合格したその日
総理は「世界で最も厳しい規制基準だ」と胸を張った。
本当なのか?
我々は最新鋭の原発建設が進むフィンランドでその答えを探した。
ヘルシンキから車で3時間あまり走ってきました。
ここから先さらに進んだところにオルキルオト原発があります。

深い森を抜けると目的地にたどり着く。
初夏とは思えないような冷たい風が吹きつけていた。
ボスニア湾に面した広大な敷地の一角でオルキオルト3号機の建設が進む
すでに稼働している1,2号機。

そして、地中深くに核のゴミを埋める最終処分地オンカロも併せ持っている。

2005年着工の3号機は世界最大の原発メーカー、フランスのアレバ等が受注した。
EPRと呼ばれる次世代の原子炉だ。

田実万紗子:
まず驚かされるのが原子炉格納容器です。
こちら、ご覧ください。
ドームのようになっているんですが、日本の原発にも似ていると思うんですけど、
実はあのドームの部分は鉄筋コンクリートで二重の構造になっています。
ここには、設計段階から考え抜かれた数々の安全対策があった。

TVO(電力会社) パシ・トゥオヒマー広報部長:
あそこは二重のコンクリートがかぶさった二重構造です。
ですから何が起きても突き破られることはありません。
内部で、また外部でなにが起きても影響がないように作っています。
建物の二重構造はテロ対策の一環でもある。
核燃料を燃やす原子炉容器にそれを囲む格納容器。
ここでは原子炉を守る格納容器が二重の構造になっているのだ。

9.11のテロのあと、欧米で安全基準が強化され、
航空機の衝突に耐えられる構造が求められるようになった。
2重の格納容器という発想は日本の基準には無い。
福島の事故を受け、日本の新基準で義務付けられたフィルターベント。
事故の際、格納容器が破損しないよう圧力を下げる装置で、放射性物質を取り除くフィルターが付いている。
国内での導入は始まったばかりだが、ヨーロッパではすでに標準装備だ。

STUK(フィンランド規制当局) キルシ原子炉規制部門チーフ:
重大事故をコントロールする対策は、
スリーマイル島とチェルノブイリの事故後1980年代が終わる頃に定められました。
稼働中の原発にも1990年代に対策を講じています。

さらに驚いたのはメルトダウンを想定した対策だ。
格納容器の底にコアキャッチャーという受け皿が用意されている。
コアキャッチャーは事故の際、原子炉容器の底を突き破って溶け落ちた核燃料をまず受け止める。
そして引き延ばすように広げて高温の燃料を冷やし、格納容器の外に漏れ出すのを防ぐのだ。
広げて冷やすとは一体どういう事なのか。
これはフランスで建設中の同じ型の原発で撮影されたコアキャッチャーの映像。

超高温に耐える素材でできていて、広さは170平方メートル
核燃料を薄く延ばし熱を逃がしやすくする。
特別な化学材料が用いられ、ここで冷却し封じ込める。
事故が起こるたびその教訓を生かし二重構造やコアキャッチャーなどを取り入れてきたヨーロッパ。
原発の設計基準には
「メルトダウンに至る事象の始まりから12時間は格納容器保護のために人的対応に依存してはならない」
と規定されている。

電力会社TVO エサ・マンノラ顧問:
何よりも最優先に考えているのは「安全であること」です。
重大事故が起きた場合、たとえば福島の事故のようなケースでは、
数時間人の手を使わなくてもいいようにとは考えています。
これだけ厳しい基準となれば当然金がかかる。
とんでもないことになっていた。
田実万紗子:
原子炉での重大な事故を想定し、あらゆる対策を施した最新鋭の3号機。
ただ、安全審査が厳しいこともあり何年も工事が遅れてしまっています。
規制東京の容赦ない審査によって、
オルキルオト原発の工事は長期化している。
オルキルオト3号機
2005年着工
2009年稼働の予定は大幅に遅延
追加措置も指摘され、コストはみるみるうちに膨れ上がった。
その額は当初の3倍規模、1兆円を超すと言われている。
世界をリードしてきた原発メーカーアレバだが、
ドル箱の送電網部門を丸ごと売却する窮地にまで追い込まれてしまった。
当局の要求レベルはそれほど高い。

アレバ アレキレス・マランシック執行役員:
安全性を向上させるのに金をかけるのは良い悪いの問題ではない。
安全面での投資をやめれば節約にはなるが、建設はおろか原発は存在できない。
巨大企業をもってしても厳しい安全要求に従うほかない。

原子力コンサルタント(元GE技術者) 佐藤暁さん:
日本のこの安全基準とか、それからこれを発電所に導入するっていうこの仕組みがですね、周回遅れ。
追いついたというならばですね、ま、ヨーロッパの10年前ぐらいですか。
世界で最も厳し基準だと自画自賛する政府。
しかし規制委員会の田中委員長は言葉を濁す。

原子力規制委員会 田中俊一委員長:
その世界最高水準とか世界最高というのは、
やや政治的というか、ま、言葉の問題なんで、具体的ではないんですよね。
そして、コアキャッチャーなど海外の最新技術については「既存の施設に追加するのは難しい」とした。
記者:
コアキャッチャーですとか二重の格納容器といった設備を今後要求していく、
求めていくという考えはないのでしょうか?
原子力規制委員会 田中俊一委員長:
二重の格納容器とかコアキャッチャーっていうのは設計段階から入っていかないといけないので、
ちょっとそう簡単ではないよね。
だが、諸外国は現実に起こり得る危険に対し、常に高い意識で何重もの工夫を積み重ねてきた。
原子力コンサルタント(元GE技術者) 佐藤暁さん:
基準からですね、本当はもう一回作り直さないといけない位だと思うんです。
ですけれども、もう大分その先に進んできちゃっている訳ですよね。
ここから何をやったらいいのかと、
ヨーロッパ、アメリカと比べて明らかに欠けているところ。
これをきちんと洗い出してみていかなければならないとことだと思いますよね。

古舘:
姜さんに伺う前に、一つ、
フィンランドのあそこの地層は18億年前から動いていないと言われる強烈な岩盤で、
前提がちょっと違いすぎるんですけど、
あとどうでしょう?

姜尚中 国際政治学者:
やっぱりあの、見ていて思ったのは、結局被害の違いで
人間の命に対する考え方が根本的に違うんじゃないかなと。
古舘:ぁーーーー
姜:
ですからやっぱり「人間の命が安く見積もられている」としか思えないですよね。
ですから、基本的に「事故は起こるものだ」と。
人間がやるものは事故が必ず起きるわけで、
起きるという前提でコアキャッチャーを作ったり、
つまり炉心溶融が起きても核燃料をしっかりと補足してそれを冷やして封じ込めると。
それからまァ、格納容器を2重構造で作ってですね、
まず人間が10数時間何も加えなくてもいい状態にする。
前に東海村でしたか、原発事故が起きた時は
バケツで汚染水を汲みあげてた訳ですよね。
そうすると人がそこで莫大な被ばくを、起きている訳ですから、
ですから結局人間の命というものがやっぱり甘く見られているというかですね、
その根本的な違いがあるんじゃないかと。
ですからこれはもう生命観の問題で、その問題を解決しないと、
やっぱり安倍総理の言ってらっしゃる「アンダーコントロール」にせよ、
あるいは今回の「世界一厳しい基準」にせよ、
これは言葉のあやで実態をくぐりぬけようとしていて、
本人もそう信じ込みたいのかどうか、わからないんですけれども、
ある種「言霊の世界」に自分を追いやっているとしか思えないですよね。
だから、事態をしっかり見なければいけないし、
その上でやっぱり、「採算が合うのか合わないのか」という問題もあって、
原発を進めるという事は採算が合わない。
で、「合わなくてもやる」ということであればですね、今回の様な、フィンランドの様なことになるわけで、
採算も沢山取りたい。
そして進めたい。
これは実は、水と油でどちらかを選ばなければいけないわけで、
私は最終的には、採算が合わないならどうしたらいいか?
やっぱり脱原発を、求めるしかないわけですよね。
ですから資本主義社会においては採算、つまり経済性というのは一番優先される訳ですから、
おのずからそういうふうになっていくのではないかと。
古舘:
さらにもうひとつね、ちょっと穿つ過ぎといわれるかもしれませんが
正確に調べた訳じゃないんですけど、ヨーロッパもずるいなと思うところがあって、
フランスのアレバもそうですけれども、
あれだけの、何兆円とかかってしまうという現実がありながら、
「あれはヨーロッパ向け」の様な気分が一瞬してですね、
「新興国に向かってはもうちょっと割安な原発をどんどん売って儲けているんじゃないんですか?」と、
そこまで原発の事っていうのは考えないと、さっきの命にかかわってくると思っちゃうんですね。
姜:
そうですね。
だからヨーロッパも、ヨーロッパという枠組みの中での一つの価値観と、
しかも西ヨーロッパと東ヨーロッパと違いますけど、
やっぱりそういう西側諸国の高い水準はヨーロッパの外側に行くとやっぱりこう、かなり低く見積もられるし、
そういうダブルスパンがあるんですよね。
そういうものをやっぱり無くしていくならば、おのずから「原発は限界がある」、そうなるわけですよね。
ですからちょっとそこにある種の偽善的なものもそこに付きまとっていますよね。
古舘:繋がってきちゃいますね。
続きを読む
ヘリからの撮影画像を見ると大地はぐちゃぐちゃでものすごい。
不謹慎と言われるかもしれないが、私がすぐ思ったのは
原子力発電所は?

近くに原子力発電所は無いっぽい。
ホッ“o(* ̄o ̄)o
最新の全国セシウムランキングを発表します (。-‿◕)p∠※Pan!!・。:*:・
原子力規制委員会
上水(蛇口水)のモニタリング
<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。
環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))(平成26年4-6月分) (PDF)
http://radioactivity.nsr.go.jp/en/contents/9000/8730/24/194_20140731.pdf
※画像をクリックすると大きく見る事が出来ます

1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg
※画像をクリックすると大きく見る事が出来ます

過去の順位です
※画像をクリックすると大きく見る事が出来ます

そして今回

平成26年(2014年)3月から6月蛇口水全国セシウムランキング1位から3位は・・・
ジャジャーン!!
1位 茨城県ひたちなか市 0.01000 Bq/kg
2位 栃木県宇都宮市 0.00520 Bq/kg
3位 東京都新宿区 0.00286 Bq/kg
茨城県は前回よりは数字を減らしたものの3期連続の堂々の1位で、2位との差は倍ぐらいあります。
また、福島県福島市は僅差で3位の座を東京に奪われました。
その差はナント 0.00006 Bq/kg (◕Д◕✫)オォゥ!
茨城県や栃木県が常に上位にいる事が気になります。
このランキング毎回を見ていると、
福島県の食材よりも、茨城県や栃木県、東京都の産地の物の方が
私たちは気を付けなければいけないのではないかと思えてきます。
もう一つ私が気になるのは、この数値の検出下限値です。
I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満となっていますが、
検出限界値未満なのに数値をきちんと出している行政があります。
それが下記で水色に塗ったところです。

私は思うのですが、東京電力福島第一原子力発電所の事故により「汚染されたであろう」と思われる地域以外にも、
もしかしたら、0.001Bq/kg未満もきちんと出せば数値がある地域もあるのではないか?と。
なので「不検出」と書かれているからといって、決してゼロだという事ではないだろうし、
千葉県や神奈川県を抜かす地域もあるかもしれないと考えています。
0.001Bq/kg未満でも数値を出すことができるのだから、
検出限界値など無くして全国で正しい数値を出してもらいたいといつも思っています。
もうひとつ、「各都道府県が独自に検査した結果」ということも気になります。
全国の蛇口水を一カ所に集めて同じ機関で分析したらどのような結果になるのか?ということも知りたいところです。
非常に小さい数値なので、気にする事ではないかもしれませんが、
「入っているんだ」という事だけは知っていてもいいと思います。
東京都の水道水には相変わらずセシウムが入っています。
トリチウムはどのくらい入っているのかなぁ~(。◔‸◔。)??
今までの蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年1月~3月)
関西電力、元副社長が証言「歴代総理に年2000万円」 投稿者 kotetsu1111

さて、朝日新聞の1面トップに、朝刊に出たんですが、
こちらの方は関西電力で長年政界工作をですね、担ってきた元副社長の方が語られたんですが、
それによると1972年から18年間歴代総理7人にですね、盆暮れそれぞれ1000万円ずつ、
年間2000万円渡し続けてきた、献金してきたんだと語られて、
原資は全て電気料金であると。
齢(よわい)91。
元関西電力の副社長内藤千百里(ちもり)さん。
関西電力 内藤千百里元副社長(91)

「正しいことは言うておかんといかんな」という、
そういう素朴な死を目にした気持ちじゃないですか。
「原子力発電所は安全」と思ったことがないんです。
時代に逆行することはできない。
福島の原発事故を目の当たりにし、政府の対応はけしからん。
長年築いてきた政・官・電力の関係に問題があったと思い立ち、
多額の政治献金を電力料金でまかなってきた感電の歴史を詳細に語った。
記者:関電では誰が知っていますか?
内藤:んー、もうほとんど入らないでしょうね。一般の役員でも知らないですよ。

少なくても1072年から18年間にわたり、
その当時の歴代総理7人や自民党有力者など政界に年間数億円献金していたというのだ。

内藤:
既存の政治家、総理だとか幹事長だとか、官房長官それから通産大臣
そういう重要な政治家との付き合い。
田中の角さんも大平さん、福田赳夫さん三木さんも極秘中の極秘ですわな。
電力各社は「政治献金分まで電力を支払いたくない」という世論を受け、
1974年に企業献金廃止を宣言した。
しかしその裏で献金を続けていたという。
記者:盆暮れ2回ですか?
内藤:2回。それぞれ。
記者:それぞれ。そうすると1年に・・・
内藤:2000万円。
「原発政策の推進」がひとつの目的で献金の原資はすべて電気料金だった。
そう内藤氏は明かしている。

内藤氏が献金したとされる歴代総理は、田中角栄氏から竹下登氏までの7人だ。
内藤:
(田中角栄元総理には)女帝の佐藤昭さん(昭子秘書)がちゃんと控えにおるものですから、
私が昭さんと話しとったら、奥の角さんの部屋から「おーいもらったよ~」と(笑)
1000万円は紙袋や風呂敷で持っていった。
総理の場合は人目につかない早朝に自宅を訪れることが多かった。
その前の晩に、宿で現金を枕元に置いて寝たという。
われわれは名前が出た歴代総理の事務所などに問い合わせた。

そのうち6人は献金を認めなかった。
この中で存命中の中曽根元総理の事務所は
「元総理本人は高齢のため確認していない」と答えている。

内藤:ま~、中曽根さんも、やっぱ生きているうちにもうちょっとしゃべらせないかんでっせ。
唯一取材に応じ献金を認めたのは元大平総理の金庫番だった小国宏氏(73)だ。
記者:内藤さんとお会いになったことは何度かあるんですか?
大平元総理の元会計担当秘書 小国宏氏(73)

普通に、あの、内幸町(関電東京支社)に行っていましたから。
「用意できてるから、何日ごろ東京に入っているから内幸町にどうぞ」と。
だからそんなに具体的に「献金用意している」という言葉がなくても、
まぁ、時期的に用意してくれてるんだなと、こう思うわけで。
「大平氏が総理になった後は献金は受けてないと思う」としながらも、
総理就任前の現金の受け渡しについて具体的に語った。
小国:
そんなに難しいことはありません、もう、包んでくれているものをね、いただくだけですから。
白い封筒なら、一袋100万円入っているんですから、
それが5つあれば500万だ。
そして、関電以外にもー。

小国:
電力企業で経営基盤の弱い北海道(北電)や九州(九電)は(献金が)あまり無かったかもしれませんが、
ま、東京電力、中部電力、関西電力というこの3社が代表的な存在ですね。
(金額は)皆さん、大体足並みを合わされとったと思います。
東電と中電は「1974年の企業献金廃止宣言後は一切献金を行っていない」とし、
関西電力は元副社長内藤氏の献金の証言について、「事実関係を現在確認中」だとした。

古館:
まぁ、地域独占の電力。
この会社の実態というものがあらわになってきた「観」があるんですが、
皆さんですね、今日語っておられる方もどこかあっけらかんと語ってられる印象を受けます。
それはかなり昔の話だからというところもあるかもしれませんが、
同時に元副社長のこの方はですね、
「漢方薬のようなものだから、効果は長くじわ~ッと効いてきて、今も・・・(てんてんてん)」
というようなニュアンスも語っていらっしゃるようなので、
現在もずーっとこういう形で続いてきたんじゃないかという様な推論も成り立ってくるんですよね。
ーーー
「原子力発電所を安全と思ったことが無い」と、関西電力の元副社長がハッキリと言っています!!
ーーー
※朝日新聞社知的財産管理チームより著作権侵害の申出があったため、これ以降の文章は削除いたしました。
<ちょっと調べた>
朝日新聞からの著作権侵害の申し出は、ブログをアップした途端にきました。
朝日新聞の記事は最近は載せないようにしているのに、この反応!はやすぎる!!
ものすごく暇なのかな?と思ってしまう位です。
どのような引用の仕方なら大丈夫なのか?アドレスを前面に出してもダメだし、やっぱり良く分からないので、
できるだけ朝日新聞はスル―するようにしていますが、
今回も含め、朝日新聞にしか書かれていない優良で大切な記事が時々あります。
そんなときはどうしてもその記事を残しておきたいと思ってしまいます。
いろんな場所で残しておいた方がいい事もあるのにな、と。
情報の拡散をすごく狭めてしまっているのではないかと、とてももったいないなと思っています。
「朝日新聞社知的財産管理チーム」ってどんなところなんだろう?
検索してみました。
「著作権侵害の申し出があった」とブログで報告している人が何件かありましたが、
それは全て私の様な、戦争反対の反原発系のブログでした。
他にも丸ごと記事を載せているサイトが沢山あるのに、
削除依頼をしているブログに偏りがある様で、なんでかな?ととても不思議です。
朝日新聞社知的財産管理チームでのお仕事、派遣の求人もありました。
時給 1700円
勤務地 築地市場駅からは徒歩0分。銀座駅・東銀座駅・新橋駅からも歩けます。
勤務曜日 週5日
時給1700円は魅力的❤
「応募しよう!」と思いましたが、もう〆切っていました…、残念。
今度求人があったらぜひ中で働いてみたいです。
そして、私はまだ問い合わせたことがないけれど、
朝日新聞社知的財産管理チームに
朝日新聞の記事の転載についてメールで問い合わせた結果が書かれてあるサイトがありました。
そこで質問されていた内容は
1) 有償であれば、許諾されるのか?
2) 許諾条件は具体的に何かあるのか?
3) 許諾された場合、概算いくらくらいになるのか?
それに対して知的財産管理チームとししては答えられないようです。
ずーっと読んでみましたが、朝日新聞知的財産管理チームの回答は回答になっていないように思えました。
とても不思議。
ちょっと調べてみて、朝日新聞知的財産管理チームには、世間に広く拡散してもいい記事と
一応新聞記事にはしたけれど、拡散されたくない内容の記事とがあるように、私には思えてしまいました。
(記事を載せてもいいサイトとそうでないサイトを選んでる?)