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09.24
Wed
9月6日にドクターヘリで運ばれた作業員は、8月8日に亡くなった人と同じ血管系の疾患。
それでも東電はプライバシーを盾に病名を公表せず。

9月6日にドクターヘリで運ばれた作業員は、8月8日に亡くなった人と同じ血管系の疾患... 投稿者 suisinjya




2014年9月16日
東京電力記者会見

20140911.png
東京電力小林照明

マコ:
LCMプレスと吉本興業のおしどりです。
まず、(最初の質問はカットしています)
では、先週の質問の回収をしたいのですが、
Dr.ヘリで運ばれた方の件について、
直近の電離検診や、作業と関係ないから病名は公表しなくていいと判断した方々に、
産業医や医療医師は入っていたか?について今日ご回答いただきたいのですが。


小林:
まずですね、いろいろな検診とかそういう事については、
まず個人情報に関わる事については、まずお出しは差し控えさせて頂きたいという事と、
判断をするにあたってはですね、会社の中のそれぞれ、ま、先生等も含めてですけれども、
そういう会社の中で情報等をはかっていきながら、
ま、 東京電力として、判断をさせて頂いたもの、状況でございます。
なにか特別誰か個人の判断を尊重してそうしているという事ではございません。

マコ:その、判断したメンバーに産業医のキクチ先生や医療関係者は入っていたか?という、

小林:
えっとそんな議論を、え、どんな状況であるかというところについては、
そういうところにはしっかりと関わって頂いているという、


マコ:
わかりました。
では個人情報について電離検診について公表できないという事ですが、
以前まで、ドクターヘリで運ばれた方や作業中に倒れた方の電離検診の直近の結果などはご報告いただいているんですが、今回に限り発表はされないのでしょうか?

小林:
えっとー、まずですね基本的なスタンスでございますけれども、
まずはですね、えーー、
個人情報につきますところについては当社としては出来るだけお出しはしない方向で考えております。
ただそのなかで、え、どうしてもですね、
たとえば”怪我”のようなものですとか、
それから”熱中症”ですとか、
これはあの〜、ま、いろいろな方がですね、被災される可能性が高いものでございます。
そういうところについてはしっかりと情報を共有していく必要があるので、
そういうところについては必要最低限の情報としてお出しをさせて頂いている状況でございます。
えっと、まずそれが基本の流れとなっていまして、
その中で、しっかりと、プライバシーに関わるところはしっかりと、あの、おーー、ま、
プライバシーを守るという事を前提にお話をさせていきたいという風に考えているところでございます。


マコ:
先週の記者会見では、福島第一原発の従事期間は6ヶ月ということでしたが、
実はもうこの方に取材をしたのですが、
2012年と2013年も1F(福島第一原発)に入っており、
除染も従事されており、積算線量がかなりある方です。

で、現在の作業と関係があるかどうかではなく、
全ての情報を公表して頂けませんか?
直近での福島第一原発の従事期間ではなく、
原発事故後積算でどれくらい作業をされているのか?ということを公表して頂けませんか?

そして、8月8日にお亡くなりになった方も東京電力では病名を発表しておられませんが、
今回ドクターヘリで運ばれた方と同じ疾患で血管系の病気です


ですので、東京電力で怪我や熱中症のみの病気を発表するという事ではなく、
全ての作業期間や積算線量や病名を発表して下さい。

そして、この作業員の方々は、
「病名を発表しないで欲しい」という意向はありません。

要望です。
よろしくお願いいたします。



オオタ:
共同通信のオオタです。
先程出た質問の関係で、搬送された作業員の方の話なんですけれども、
東電さんが会見で発表された従事期間以外にも1Fの事故収束なんかで従事した期間があるという事は、
東電でも把握されているんでしょうか?

小林:
っとですね、あのー、当社で今把握できていますのは、
あーー、元請けの企業さんを経由してお聞きしている内容でして、
えー、発電所、ま、福島第一の中では半年程度、の、作業経験があるというふうに聞いていまして、
ま、実際やられている作業等についてはですね、えーー、建設関係の作業でございますので、
非常に長い作業経験があるというふうには聞いています。
ですのでそれ以外のところの放射線従事者としてどの位の作業をしていたかという事に関しましては、
当社もですね、元請け企業さんから伺っていない状況ですので、
そちらについては把握できていない状況です。


オオタ:
先程の質問でも、全ての従事期間が分かるようにとか、
放射線量としてどのくらい今まで浴びているのか、
それはひいてはどれだけ従事したのかということと関連性があるかもしれないという事なので、
明らかにして欲しいという事だと思うんですけど、
今後追加的な調査をするとか、
今出た質問とか要望をふまえて何か調査をされる予定はあるんでしょうか?


小林:
えっとですね、あのーー、ま、今回のものに関しましては、
特に、えーー、これ以上何かを調べるとかという事は今考えておりませんで、
基本的に情報としては、まず、「個人の方のプライバシーに関わる」ということと、
「当社が元請けさんを通じてその情報をいただく」ということになりますので、
あの、今の段階でですね、何か問題であるという事であればいろんな調査をするんですけれども、
少なくても今の段階で特に何か問題があるという事は考えておりませんので、
追加の調査という事は今考えておりません。

なお、あの〜、労災等についてはですね、
こちらは労働基準監督署を含めて判断されるものと考えておりますので、
その中でまた新たに必要なものが生じればですね、
そこについてはしっかりと対応させて頂きたいと考えております。


オオタ:今のところは、その聞き取りの方法で十分だという考え方という事ですか?

小林:そうです。
今のところ元請けさんを通じて聞き取りをさせて頂いている状況で、
えー、今のところは十分であろうかというふうな判断をしてございます。


マコ:
先週ドクターヘリで運ばれた方について追加の質問ですが、
1Fに作業された期間が半年という事で、今年の4月に入域されていますので、今年は半年ですが、
2012年と2013年も福島第一原発で作業に従事されておられるのですが、
それも、東京電力として把握をされておられないという事なのですか?

小林:
まずですね、当社として確認できておりますのは元請け企業さんを通じて確認した内容となっています。
その中では、福島第一の作業経験としては半年というふうに聞いております。

マコ:
それは放管手帳(放射線管理手帳)などで、
どこでどれくらいの作業をしたかという事は記載があると思うのですが。

小林:
これはですね、放管手帳は当社が管理している訳ではございませんので、
内容については当社では確認できてございません。

マコ:
放管手帳などで、当該の作業員の方がどれくらい福島第一原発で作業したかという事は
把握しないという事ですね?

小林:
あの〜、ま、一つの方法としてあろうかと思いますけれども、
直接ご本人からですね、状況を聞くという事ではなくて、
元請け起業さんを通じて、えー情報をいただいておりますので、
ま、その中で確認をされた内容という事になるかと思います。

マコ:
では、過去今まで発表された作業員の方々の福島第一原発の作業実績の中で、
元請けの方がその年の年度の作業のみを東京電力に伝え、
過去、福島第一原発で作業をしている年数や期間も発表しない事例があるという事ですね?

小林:
とー、それはあのー、当社として把握しておりませんけども、
ま、そのように情報として、そのような情報がもし来ていれば、可能性としてあるかもしれません。

マコ:
わかりました。
この方が積算線量で1年間にどれくらい被曝しているか?という事は、
東京電力として把握しておられますか?

小林:
把握しておりません。
あの、被曝の管理としてはですね、各企業さんにお願いをしているところでございます。

マコ:
ドクターヘリで運ばれた方が、どれくらい被爆線量を、積算でしているか?という事は
把握しておられないという事ですね?

小林:
とー、あのー、通常のですね、作業のなかの被曝の管理といたしましては、
その、おー、所属している企業さん、が管理して頂いているということになりますので、
ま、そちらについて確認されている内容を、ま、
当社の方にご連絡いただいているのではないかというふうには考えておりますけれども、
その、当社として何か調べて確認するという事はしてございません。

マコ:
過去、ドクターヘリや心肺停止で救急車で運ばれた方。
心肺停止でなくても救急車で運ばれた方は、
直近の電離検診やもしくは積算線量は過去発表されておられたのですが、
質問すればご回答いただいていたのですが。
なぜこの件に関してだけ教えて頂けないのでしょうか?

小林:
こ、これはですねあのー、いろいろ、例えばお亡くなりになったとかですね、
そういう重大な、アー、災害それから病気等の場合にはですね、
これはやむを得ない部分があるかと思っておりますけれども、
一般的にはですね、え、各個人の、プライバシーに関わるものという事になりますので、
あのー、基本的なスタンスとしては公表を差し控えさせて頂くというのが、
今の当社の、おー、ま、立ち位置という事になろうかと思います。

マコ:Dr.ヘリで搬送されるのは重大な災害にあたらないという事ですか?

小林:
えー、ま、今回はですね、ま、いろいろあろうかと思いますけれども、
ドクターヘリで運ばれた後に、
ま、例えばですね、事前に確認が出来たとか、傷病を発症してしまったとか
いろいろ状況はあろうかと思いますけれども、
その中で、え、今回は、あー、ま、その個人の方のぉー、ま、了解等も得られておりませんし、
当社としても、その、確認を今のところする予定もございません
ので、
今出ている情報これが、当社が把握している情報全てになろうかと思っています。

マコ:
「個人の方の了解を取れていない」とおっしゃいましたが、
コンタクトは取られましたか?


小林:これはあのー当社から、

マコ:何らかの要望をお聞きになったんですか?

小林:
当社から直接お聞きする事はございませんので
元請け企業さんを通じて情報をいただいています!

マコ:
厚労省でも被曝に関わらず循環器系の疾患は労災認定される場合があります。
そして放影研(公益財団法人放射線影響研究所)や電中研(電力中央研究所)なども、
低線量被曝で循環器疾患が起こり得るという知見は、既に原発事故前からたびたび発表されておられます。
ですので、積算線量も把握せず正確な福島第一原発の作業期間も把握せず、
循環器疾患であるにも関わらず発表しない。
これは福島第一原発の作業と関係しないから発表しないという判断は、
かなり疑問なんですがいかがでしょうか?


小林:
これはあのー先程から申し上げている通りですね、
作業に関わるというよりは、
これは個人のプライバシーに関わるというところがまず大きいです。
それが基本スタンスであります。
で、その中でですね、えーー、当社が、あー、
ま、必要最低限出せるという判断の中でお話をさせて頂いているのが、

ま、この間の情報になります。
また、今おっしゃられてようないろいろ、
その労働災害等を含めていろいろご判断されるのあろうかと思いますけれども、
それについては当社が判断するものではございませんので、
え、しっかりと、おーー、え、そういうご指導と、ま、あればですね、
当社の方も対応してまいりたいと思っておりますので、
何かこれ以上「やらない」という事ではなくて、
いまの段階では、あーっ、
「これ以上は、ま、確認するつもりは無い」という事でございますので、
そのところは少し、あの、分けて考えていただければと思います。


マコ:
その当該の方に「プライバシーなので発表しないで欲しい」という要望が無くてもですか?

小林:
と、これはですね、あのー、元請け企業さんからそのような話があれば、
あー、ま、可能性としてあるかもしれませんけれども、
当社とその方と直接、うー、ま、お話をするという事は、
雇用関係等を含めてですね、あのー、適切ではないと考えておりますので、


マコ:
少し理解が出来ないのですが、
元請け企業さんからの情報だけで判断をし、
そして当該の作業員の方には直接あたらないにも関わらず、
当該の作業員の方のプライバシーは要望があるかないかも関係なく公表しないという事ですか?


小林:
と、先程から申し上げている通り基本的にはですね、
プライバシーに関わるものは、
当社は控え、公表は控えさせていただくという事が基本のスタンスでございます。

ですので、そこから先に何か重大な問題等も含めて、
「これは公表しなければいけない」というものであればですね、
それはいろいろ、あ、検討はする事にはなろうかと思いますけども、
少なくとも今回については、そこまでは至っていないという状況でございます。

マコ:
先週の質問の回収ですが、
今年の2月に発表された通報公表基準に関して、ドクターヘリで搬送された方の件の説明をどこまでするか?というのが書いていないのも関わらず、今回から電離検診や病名などを発表しないという判断基準のご回答をいただけますでしょうか?

小林:
っと、これはですね、あのー、
用はその、各個人のプライバシーに関わるという事と、
あと、いろいろな、その状況を踏まえてですね、出さなければいけない部分があれば、それはその都度考えていく事になろうかと思っています。

マコ:
すみません、「その都度」というのが正確な福島第一原発の作業時間の把握もせず、積算線量の把握もせず、なぜご判断を東京電力がしてるのか?ということなんですね。

小林:
ま、そこのところはですね、ま、ちょっと食い違っておりますけれども、
やはりプライバシーに関わるものに対して、当社からは積極的にお答えする事は差し控えさせて頂いているというところが、ま、一つの判断基準になります。

マコ:正確な作業期間や積算線量はこれ以上把握をしないという事ですか?東京電力として。

小林:
と、ま、当社としてはですね、元請け企業さんを通じて情報をいただいておりますので、
えー、それが正情報というように判断をしてございます。

マコ:積算線量は把握しておられないんですよね?

小林:
とー、えー、線量等についてはですね、特別なにか、あー、ちょっと今手元に資料がございませんけれども、
私は確か、えー、把握してなかったかと思っています。

マコ:
わかりました。
100ミリ近い方です。
公表をよろしくお願いします。

ヨシノ:
テレビ朝日ヨシノです。
ちょっと聞いていて思ったんですけど、
要するに元請け企業が積算線量とか従事期間とかを申告したら、
東京電力は、特にそれに特段の疑問も感じず、調査もせず、
そのまま鵜呑みにしているという判断でよろしいですか?


小林:
とー、基本的なですね、各個人の線量の管理といたしましては、
その方が属する企業さんで管理をして頂くという事が基本でございます。
で、その中でしっかりと管理をされているという事を、ま、前提で、発電所の中では管理をしておりますので、
そちらについては当社が個別にすべての方の確認をするという事はございません。


ヨシノ:
ごめんなさい、あの、そうするとね、
元請けの企業が嘘、嘘というか本当の事を申告しないケースもあるだろうし、
それから従事されている方がはしょって報告されているケースなんかもあるでしょうから、
そういう事になると、積算線量と病気の因果関係について、
そもそも東京電力が判断する立場に無いんじゃないですか?


小林:
とー、ま、こちらについてはですね、その、因果関係と言っているところについては
プライバシーを含めて、えー、ま、発表を差し控えさせて頂いているということと、
たとえばその、労災等を含めてですね、そういうものに当たるというご判断があれば、
それについてはしっかりと当社も対応していく事で、え、考えておりますので、
あのー、ま、今の段階では、あーー、あ、このような対応になっておりますけれども、
今後そういう指導、ご指導をいただければ、いただいた場合にはですね、
しっかり真摯な対応をしてまいりたい
と思っております、
ただ、その際に当社からそういう個人的な情報を、あの、お出しするという事は、あーー、なかなか難しいのではないかとは考えています。

ヨシノ:
「労働基準監督署が指導しなければ、今のやり方は変えない」と。
要するに元請け申告丸呑みの状態をずっと今後も続けていくということでよろしですね?


小林:
とー、まこれはですね、その、おー、管理の、おー、ま、「境界」と言ったらいいんでしょうか、
そういうところをしっかりと各企業さんにお願いをしているわけですから、
そこからいただいた情報は、
あ、当社としては正しい情報をいただいているという判断のもとの判断でございますので、
あのぉ〜、そちらについて、え、なにかこう、か、変えてですね、
当社の方からそういう情報を全て見せて頂くということは、
少なくても今の段階では、あー、そういう考えはございません。




クロカワ:
TBSのクロカワです。
ちょっと今のフォローアップで質問したいんですけども、
この搬送された作業員の方っていうのは、今回の病気というのが非公表なんですけれども、
「被曝と無関係だ」というのは、これは東電の社内で判断されたっていう事ですか?

小林:
そうですね、あのー、ま、今回ですね、え、えーー、ま、公表するにあたって、えー、
ま、私病というような判断をしておりますけれども、
これはまぁ社内でですね、当社として、えー、ま、そのような形に考えております。
ただ、最終的にその判断をされるところは、やはりこの労働者保護というところもありますので、
労働基準監督署含めて、えー、そういう判断もあろうかと思っておりますけれども、
今回の情報提供するという中では、プライバシーの問題等を含めて、
それなりに判断させて頂いたというのが現状でございます。

クロカワ:
じゃ、確認ですけど、
「被曝と今回の病気が無関係だ」というのは
東電の社内で判断されたという事だと思うんですよね、今のお答えは。
それでしたらどうして積算線量を、
作業員の方の積算線量を把握していないのに、
どうして被曝とは無関係だっていうことを東電さんが判断できるんでしょうか?

小林:
えーーっとですね、ちょっといま確認をして頂いた情報が入ってきていますけれども、
被曝との確認という意味ではですね、
当社が特別何かを判断したという事ではないということだそうです。
あくまでもプライバシーに関わる項目という事で、
えー、伏せさせていただいているということと、
え・・・・・・・・・

記者A:これは先週の説明と違いませんか?作業に関係ないので公表しないとしたんじゃないんですか?

小林:
と、ま、まずですね、あの、
直近、その作業自体、やっていた時の作業自体では、ま、汚染等もみられておらず、
えー、作業には直接関係ないだろうという事は考えている
という事ですけれども、
全体的にですね、被曝との因果関係があるのかないのかという事の判断まではしていないという事だす。
いわゆる積算線量ですね、先程お話のあった、
「積算線量等についての判断まではしていない」ということだそうです。
ま、ですので、前回ですね、

記者B:先週言っている事と全然違うんですけど!

小林:あの、先週申し上げた内容は多分、あのー、ちょっと説明が不足していたという事だと思います。

記者B:30分以上そればかり聞いていたんだから不足も何もないでしょ?

小林:
あの、ようは直近の作業に関係しているかどうかということでいえば、
「それは関係していない」というふうに考えていたということですね。
それから、全体的な、その、総合の被曝量を、おーー、ま、把握していませんので、
そういうところについての因果関係というところ間では、ま、判断できていないという、
そういうこと、だそうです。

クロカワ:
それですと、直近の作業との関係だけで、その人の被曝している被曝と病気との因果関係っていうのは、
やっぱり絶対に判断できないんじゃないかと思うんですよね。
例えばその時に、なんか全然関係ない事務作業とかをもしもその人がしてたとしたら、
それがその病気と関係あるかどうかって、
普通はそういうふうに判断しないんじゃないかなと思うんですけれども、
じゃあ、今後ですね、病気との因果関係、
被曝との因果関係というのは誰が判断するんですか?

小林:
と、ま、これはですね、あの、ま、今の段階ではどういう状況かわかりませんけれども、
こういう労働災害等があった場合にはですね、その災害の届け出。
当社から労働基準監督署にも今回こういうような災害がありましたよというのは、
既に情報が入っている状況でございます。
ま、そういうところからいろいろな評価はされるという事は一つあろうかとは思っています。
それから、ま、そういうところを含めてですね、
あの、ご本人の、いろいろな、アー、ま、心配な部分もあろうかと思いますので、
そういうところも、ひとつは、あの、判断の一つになろうかとも思っていますけれども、
そういうところを含めて、え、いろいろな判断がなされた後に、
えーー、ま、そういう労働災害であると、いうことであればですね、
それはしっかりと対応してまいりたいと考えております。

クロカワ:
そうすると、役所にその判断を任せるというふうに聞こえるんですけれども、
作業員の方の労働環境の向上とかですね、
そういう事を考えた場合にやはり東電さんとして、
ドクターヘリで運ばれるような人が出た時には、やっぱり被爆線量とかを管理会社に任せずに判断して、
例えばこれとにたようなケースが今後出た場合にですね、
このときのデータというのが重要になってくると思うんですよね。
で、我々マスコミにとっても、
今回その病名というのがプライバシーを理由に公表できないということであると、
次にこういうケースがあった時にも、やはり御社の独自の判断で、
そういうふうに非公表となってしまうんじゃないかというのをやっぱり危惧するんですね。
という事なので、これはもはや病名というのは個人情報ということではなくて、
その方の、今のところ年齢しか出てきていませんので、
積算線量とか、病名というのは、これは公開情報にするべきじゃないでしょうか?


小林:
まずですね、今回のこの事例でございますけれども、
え、まず現場の方々はですね、ご本人を皆さん知っている状況でございます。
で、その中でその病名が出るという事はですね、
そこ方の病名が全て把握できるという状況になってしまうので、
ま、こちらにいる皆様はですね、その方等には、ま、取材等をすれば分かるかもしれないと思いますので、
その情報だけでは個人の特定は出来ないんじゃないかという事になります。

ただ、現場ではその当人が分かっていますので、
その方の病名というのを公表してしまうと、
それイコール個人情報が全て知っている方には分かってしまうという、
そういうふうな状況になってしまいます。
ま、ですのでそういうところをふまえて、
ま、当社としてはですね、個人情報に関わる部分については、アーー、
公表を差し控えさせて頂く事で今対応させて頂いている状況でございます。


クロカワ:
では、公表云々の前に放射線量を、被曝と今回の病気が無関係だっていう、
その判断というのは今後は東電としてはどうするつもりなんですか?

小林:
とー、ま、まずですね、あのー、
ま、直近の作業で何か関連したのか?という事はそのところで考える事が出来るかと思っていますが、
おっしゃられてる通りその長期的な話という事になると、
これは、ま、当社含めて、ま、病院等でもなかなか判断は難しいのではないかと思います。
その中で労働者の保護という事になりますと、
その労働基準法に則った形でですね、しっかり判断がされる事になると思いますので、
そのような判断が、判断がなされたところで、えー、
しっかりと、必要であれば、えー、対応をして参りたいというふうには考えています。


クロカワ:
やっぱり東電さんとしては被爆線量というのは、こういう全員の被爆線量を管理するのは難しい、
人数的に難しいのかもしれないんですけれども、
こういったドクターヘリで運ばれたとかこういう方に対しては、
被爆線量というのをきちんと把握して、ある程度病気とどういうふうに関係があるのかというのを
把握しておくというのは必要なのではないでしょうか?


小林:
と、そうですね、あの、
まずですね、あの、えーー、ま、作業をやられている方の健康管理というところから考えますと、
これはあの、当社もいろいろ改善をして、
出来るだけ、え、作業の軽減をしていくだとか、負担がかからないようにしていく。
これはあの、当社としてもしっかりとやっていかなければならない事だと思っています。
また、あー、健康診断みたいなものについてはですね、
それぞれの所属する企業さんの方でしっかり対策をして頂いて、
その方の健康管理をするといった事が重要になってきますので、
ま、そういうところからですね、健康管理については
あー、引き続き皆さんにしっかりお願いをするという事と、
当社としては作業環境をですね、少しでもいい環境にしていって、
負担軽減を出来ればというふうに考えておりますので、
ま、そういうところからですね、今まで、通常の、お、管理の仕方に乗っ取って、
えー、しっかりと皆さんの管理をしていきたいというふうには考えてモジャモジャですので、
当社としてですね、各個人の方を把握して何かを確認していくというよりは、
その方の確認をしている企業さん、そういうところから、ま、得られる情報をもとにですね、
えー、ま、当社として情報が出せる

そういうところを判断していきたいとは考えています。


クロカワ:
そういう一般論の健康管理の事をお尋ねしたのではないんですけど、
ちょっとこれ以上お話ししても堂々巡りになってしまうみたいなので、
とりあえず以上です。



マコ:
個人のプライバシーを考えて、
病名が分かると周囲の人に知れるから公表しないと先程のご説明でありましたが、
今回の当該の作業員の方は、お亡くなりにもならず今退院をされていて、
ご本人がご自分の事を周囲にお話をされているのですが、
それでも詳細な情報を発表されないのでしょうか?
それでも「個人のプライバシーとして、病名が周囲に知れるから発表しない」とおっしゃるのでしょうか?


小林:
とーー、ま、先程からのお話の通りなんですが、
個人の情報に関わるものをですね、当社から積極的には公表するという事は今考えていませんで、


マコ:
それは個人の、当該の方が、
それが通常のケースなのかレアなケースなのか分かりませんが、
少なくても今回の場合は、全くご説明には当たらないのですが、
それでも公表はされないのでしょうか?


小林:
っとー、少なからずですね、まず、当社としてそのような情報をまずお聞きしていないということと、
あと元請け企業さんを含めてですね、えー、ま、最終的にこれ以上何かを調べるのか?という事に対しましては、現段階では、あ、ここまでで良かろうという判断をしておりますので、
あのー、ま、今の段階ではですね、えー、ま、病名を公表するというような事は考えておりません。

マコ:
わかりました。
8月8日にお亡くなりになった方の件でもそうですが、
作業員の方々もこの東京電力の会見を見ておられます。
で、なぜ事実と違う説明をするのか?
なぜ病名を発表されないのか?
ま、今回のは当該作業員の方の従事期間ですね、6ヶ月という事です。
あの、大変疑問に思っておられますので、
正確な福島第一原発での作業期間とそして積算線量の把握と、そして病名の発表を要望します。
これは、作業員の方々からの要望でもあります。

よろしくお願いします。


ーーー

マコちゃんの取材力には頭が下がります。
作業員の方への取材の結果など、詳しくはマコちゃんの↓をお読みください。
OSHIDORI Mako&Ken Portal / おしどりポータルサイト
被曝線量を把握せず「体調不良は仕事と関係なし」と切り捨てる東電

(一部抜粋)
筆者が独自で取材をした結果、この男性は、動脈瘤ということであった。
もともと、心筋梗塞の経歴があり、高血圧でもあったそうだ。
カテーテル手術をされ、1週間で退院された
積算被ばく線量が80ミリシーベルトほどあるというのだ。

8月8日に作業員の60代男性が倒れ、心静止状態で緊急搬送され、いわき市立総合磐城協立病院で死亡が確認された。
この件も、「作業開始前の打ち合わせに向かうところで、作業時間内ではないから」という理由で詳細な情報、病名も確認しない、とのことで詳細は発表されなかった。
しかし、筆者が独自で取材すると、病名は大動脈解離ということであった。
この9月6日の男性と同じ、循環器系の疾患である。
筆者は独自の取材で、作業員の方々の循環器系疾患が多いこと、心筋梗塞など循環器系の疾患で突然亡くなられる方も多々おられること(福島第一原発医療室の元看護師への取材)などを把握している。





<福島第一原発>作業員Dr.ヘリで緊急搬送
「仕事とは関係ないと当社(東電)が判断したので病名は言いません」
9/8東京電力記者会見(文字起こし)


「吉田所長の咽喉癌を東電は隠したけれど、 吉田さんは『それを隠してくれ』なんて言わなかったらしいよ」9/8東京電力記者会見ぶら下がり(文字起こし)

<作業員死亡>福島第一原子力発電所8/8




<作業員の証言4> 労働環境と健康「みんな具合が悪くても我慢するようになっちゃう」
9/12報道するラジオ(文字起こし)

作業員:
「具合が悪い」って言ったら、そういう奴がいるとニュースのネタになっちゃうから、
無理させないで辞めさせる。
休む分には怒られないから、ただ我慢する奴がいっぱい出てくると思いますよ。

水野:「ニュースになるような事はしてくれるな」



メモ
元請けに丸投げ
責任回避
タカピシャな態度。何様?
当社から作業員になんか直接コンタクトなんか取んないよ〜的に聞こえる。

「当社とその方と直接、うー、ま、お話をするという事は、
雇用関係等を含めてですね、あのー、適切ではないと考えております」

「俺も同じ病気だ」という人がどんどん出てくると困るから、病名を言わないのか?




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