サイテーです!

※画像 【衝撃スクープ】安倍政権が在京キー局に報道圧力 メディアは一切報じず
2014年11月26日(水)【ノーボーダー編集部】より※
選挙報道の公平についての自民党の要望書
2014年11月28日 大竹まことのゴールデンラジオ 室井佑月
太田:
これは各紙載っているんですが、毎日新聞の記事を紹介します。
自由民主党がNHKと在京の民放キー局に対して
選挙報道の公平中立などを求めている要望書を渡していたことが、昨日わったという記事なんですね。
街頭インタビューの集め方などで、番組の構成について細かに要請するのは異例ということなんですが、
実はこの要望書、解散の前の日の20日付けで、もうテレビ局に送られていました。
萩生田光一自民党筆頭副幹事長、福井照報道局長の二人の衆議院議員の連盟で送られてきていたんですね。
街頭インタビューをめぐっては、今月18日に、たとえばTBSの報道番組に出演した安倍総理が、
アベノミクスの市民のちょっと政府の姿勢を批判するような意見が流れた映像を見た後、
「これ、全然声が反映されていませんけど」と、不快感を示していたケースもあったりしております。
それから要望書では、
過去にはあるテレビ局が政権交代の実現を画策して偏向報道を行って
大きな社会問題になった事例も現実にあった、とも記していまして、
1993年の総選挙報道が国会の証人喚問に発展した、テレビ朝日の椿問題と言われる事例を挙げて各局の放送姿勢を牽制しているということなんですが、
実際に4つの項目をご紹介したいと思います。
1.出演者の発言回数や時間を公平にする
2.ゲスト出演者の選定についても中立公平を期すこと
3.テーマについても特定の出演者への意見が集中しないよう公正を期すこと
4.街角インタビューなどの映像で偏った意見にならないよう公正を期すこと
こういった4項目。
まぁ、こういう項目は公示前は非常に珍しいと。
ま、各政党送ってくることはあるらしいんですけど、公示前は珍しいと。
ある民放幹部は「ここまで細かい指示を受けた記憶はちょっとない」と言っていて、
また別の民放幹部は「確かに萎縮効果、やや身が縮まるような効果はある」というふうに語っていると、毎日新聞は報じています。
大竹:あれだね、これ「メディアが一切報じず」というYahooニュースの見出しが付いていたけれども、
太田:そうですね、20日付けで送られてきたにもかかわらず、
すぐには報道せずに、サイトとかでジャーナリストが報じたことを受けて、昨日新聞の取材に答えて明らかにしたと。
室井:
これは噂でちょっと、
街頭インタビューとかも、白と黒と意見があるとしたら、半々ずつとか
そういうのを厳しくなるっていうふうに言われているっていうのを、ちょろっと聞いていたんだけど、
でもなんか、私一個「あ、よかったな」と思うのは、これが着たっていうことがきちんと報道されて、
少し遅れてたけどさ、でも報道されるというのはまだ、ちょっと安心した。
大竹:なるほど。
室井:
だって一番怖いのが、こういうことがあってもだよ、
全然一切それがなかった、怖いからさ、もう脅されてだよ、
「無かったことになる」っていうのが一番こわくない?
大竹:
あの、でも公平にしたいといろいろ思うけどさ、
例えば新聞だったらさ、右に寄ったり左に寄ったり中立だったり、と、いろいろあるわけじゃない。
公平の意味が俺ちょっとだけわからなくなってきちゃっていて、
室井:わかる。
だって新聞って、記者クラブの人たちが結構仕切っているから、
だから結局政府のリーク記事が多いわけだよね。
毎日ね、一般の時ね。
そうすると、反対意見があったりする、何かしてっていうのは交互にして、
政府の一面のリーク記事っていうのは広報みたいなもんじゃない。
新しいことやるって言ったら。
その次に反論一枚でも私は公平だと思うんだけどね。
大竹:そうだよね。
室井:
だってやっぱり与党が強いんだからさ。
だって新しいことを決めたりするのはそうなんだもん。
大竹:
番組で例えば町の街頭インタビューの声があったとするじゃない。
これはあくまでたとえばだよ。
例えば原発の問題で、反対が7推進が3だったとするじゃん。
これを公平にメディアが放送しようとすると、どうなるわけ?
室井:それはすごい多分問題があるんだよ。
大竹:反対の声も、賛成の声ものせるっていうのが公平なの?
室井:
じゃあ、例えばだけど、解散総選挙をするっていうふうに言ってから、
安倍総理がいろんな番組に出てたけど、
これまで安倍さんの会見っていうのは必ずテレビでやってたんだから、
もうそうなったら野党の人たちもいっぱいやるべきだと思わない?
大竹:ま、それはそうだよね。だからね、あとこう、
室井:むずかしいよ、公平って。
大竹:公平は難しいよね。
室井:あ、きたの?この番組には
大竹:きたの?
太田:いや、この番組というか文化放送にはきていないと思いますね。
室井:
なんかさ、きたらきたでちょっと腹立つけどさ、こなきゃこないで腹立つね。
どういうこと?
大竹さん、どういうことなの?こないって。
大竹:こないって、こないってどういうことなの?
室井:
ね、それはそれで。
きたらきたで凄くビクビクするだろうけど、
大竹:
まあね、
ま、それプラスαだけど、ゲスト出演者の選定についても中立公平。
どうするんだろうね。
やっぱし、なんかこう、政権に対していろんなことを、ね。
室井:
だから結局、
「政権が正しいと言うことの反対のことは、あんまり載せるな」っていうことに聞こえるけど。
ちがうのかな?
大竹:うーん。
それだったら、メディアの役目は果たせなくなっちゃうよね。
室井:そうなんだよ、権力の監視ってね。
大竹:
いろんな声が、いろんな小さな声があるのを届けるのが仕事なんじゃないの?
しらないけど。
さ、今日も始めましょ。
<衆院選>自民 テレビ局の選挙報道で細かく公平性要請
毎日新聞 11月27日(木)20時25分配信
萩生田光一・自民党筆頭副幹事長
自民党がNHKと在京民放テレビ局に対し、選挙報道の公平中立などを求める要望書を渡していたことが27日分かった。街頭インタビューの集め方など、番組の構成について細かに注意を求める内容は異例。編集権への介入に当たると懸念の声もあがっている。
要望書は、解散前日の20日付。萩生田光一・自民党筆頭副幹事長、福井照・報道局長の両衆院議員の連名。それによると、出演者の発言回数や時間▽ゲスト出演者の選定▽テーマ選び▽街頭インタビューや資料映像の使い方--の4項目について「公平中立、公正」を要望する内容になっている。街頭インタビューをめぐっては今月18日、TBSの報道番組に出演した安倍晋三首相が、アベノミクスへの市民の厳しい意見が相次いだ映像が流れた後、「これ全然、声が反映されてません。おかしいじゃありませんか」と不快感を示していた。
また要望書では、「過去にはあるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、大きな社会問題になった事例も現実にあった」とも記し、1993年の総選挙報道が国会の証人喚問に発展したテレビ朝日の「椿問題」とみられる事例をあげ、各局の報道姿勢をけん制している。
この日の定例記者会見で、テレビ東京の高橋雄一社長は「これをもらったから改めて何かに気をつけろというものとは受け止めていない」と述べた。NHK以外の各民放は文書が届いたことを認め、公平中立な報道を心がけるとしている。
こうした要望は、選挙のたびに各政党が行っているが、公示前は珍しい。ある民放幹部は「ここまで細かい指示を受けた記憶はない」と話し、また別の民放幹部は「朝日新聞バッシングなどメディア批判が高まる中、萎縮効果はある」と語った。
毎日新聞の取材に対し自民党は「報道の自由を尊重するという点は何ら変わりない。当然ながら公正な報道を行っていただけるものと理解している」と文書でコメントした。【望月麻紀、須藤唯哉、青島顕】
◇服部孝章・立教大教授(メディア法)の話
放送法の文言をひいて「公平中立」を求めているが、実態はテレビ局への恫愒(どうかつ)だ。しかも、以前のテレビ局の報道を「偏向報道」と批判している。アベノミクスに批判的な識者を出演させないよう予防線を張っているともとれ、焦りも感じる。政権担当者は批判されるのが当たり前なのに、自分たちの都合のよい報道を求めるのは危険な行為だ。
2014年11月18日 TBS報道番組
大阪駅前
Q:景気回復の実感

女性1:全然アベノミクスなんか感じてない。
女性2:分からへんね。多分大企業しかわからへんのちゃうかな。

安倍晋三総理大臣:
これはですね、街の声ですから、皆さん選んでおられると思いますよ、もしかしたらね。
だって、国民総所得というのがありますね。

エーー、我々が政権を取る前は40兆円に減少しているんですよ。
我々が政権を取ってからプラスになっています。

マクロでは明らかにプラスになっています。
ミクロで見ていけばですね、いろんな、いろんな、いろんな方々がおられますが、

中小企業の方々でですね、小規模事業者の方々で、
名前を出して、テレビで「儲かっています」っていうことを答えるのはですね、相当勇気がいるんですよ。

(人差し指の指差し)

それは納入先にですね、間違いなく、これはどこにって常識ですが、納入先にですね、
「それだったらもっと安くさせてもらいますよ」と言われるのは当たり前ですから、

え、しかし、事実6割の企業が賃上げしているんですから。
これ(インタビュー)は全然声が反映されていませんが、これおかしいじゃないですか!
ーーー
<ひとりごと>
※私も、この4月から時給が10円UPしました。
けれどその後、勤務時間の短縮をしつこく言われ、実際大幅に1日の勤務時間をカットされ、
結果、受け取る給料は減額になっています。
時給が上がったとしても、実際はこんなもんです。
私はインタビューに答えていた大阪女子の発言が今の大多数の声だと思うんだけど。
第13回 原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議
2014年11月26日
委員と傍聴者が怒鳴り合い~環境省専門家会議
福島第一原子力事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議を開催いします。

国立医薬品衛生研究所 春日文子安全情報部長:
福島県外の住民と県内の住民を全体として比較しても、それは意味のないことなので、
ここの表現は変更していただきたいと思います。

日本医師会 石川広己常任理事:
福島県の内と外で比べてですね、
ま、外の方は大丈夫だとか、そういう風な感じがいろんな各所に現れているような気がするんですよね。
千葉県の方から、九州の方から、いろんな要望書が出たということを聞きますけれども、
福島県外における甲状腺のまとめのところでですね、
515から516行目のところには、
「福島県外の住民の甲状腺被曝線量が福島県内における甲状腺被曝線量を上回るとは考えにくい」と。
というふうなことで、ここで断言しているようなところがありますよね。
線量の把握だとか、そういうことも一方で続けていきながら、
この健康支援というのも考えるべきだという風なことは私もずっと言ってきましたけど、
そういうふうに持って行っていただきたいと。

福島県立医科大学 丹羽太貫理事長付特命教授:
当然ながら通るところは線量が高いわけですけど、
それは遠くに行けば行くほど線量は、ま、低くなると。
常識的にはそう考えるので、あのー、私自身としては線量がより低いということは、
常識的には普通の考え方かなと思っております。

日本医科大学 清水一雄名誉教授:
県内と県外で区別するのは難しいんじゃないかなと思います。
というのは、チェルノブイリなどの事故でも、それから今回の福島の事故の後でも、
決して同心円状に、だんだん遠くなるに従って線量が低くなっているわけじゃなくてですね、
風向きもありますし、それからもちろん地形とか、いろんな要素があると思うので、
断言はなかなかできないんじゃないかなと。

福島県立医科大学 丹羽太貫理事長付特命教授:
WHO(世界保健機構)もUNSCEAR(国連科学委員会)も、
一応その、当然濃いところはきっちりと計算でやっているわけですね。
だから彼らが示しているレンジというのは、「ここからここですよ」と言うのがだいたい、
その平均のレンジがこの辺りですよ。
それプラス、外れ値があって当然だと。
遠くへ行けば行くほど低くなると。
これは普通の人間の考える常識なので、
それの上に高いところがあるという、これは可能性はある。
そういう意味で言えば、外れ値があってもいいと。
傍聴者:科学的な議論をしなさいよ。
傍聴者:そうだよ。
丹羽太貫:うるさいから黙れよ、お前!
傍聴者:ちゃんとまともな議論してくれよ。
丹羽太貫:やってんじゃないか!
多数の傍聴者:やってないよ。

丹羽太貫:
じゃあ、せつせつ、あなた説明してくれよ。
説明しなさいよあんた、ここに出てきて。
傍聴者:ホットスポットがあるでしょう
丹羽太貫:
ホットスポットはだから…一般的な話しているんじゃないですか!
何を言ってるんですか!
高いところがあるというのは認めているんだから、俺は最初から。
傍聴者:議論と全然関係ない発言をしたんですよ。
丹羽太貫:UNSCEARだっていってるでしょ。
傍聴者:
彼をやめさせなさいよ。
傍聴席に向かってああいう野次を飛ばしている人を、
傍聴者:委員がさ、委員が中に入ってきて発言していいって言ってるんだから、傍聴発言させろ!
長崎大学 長瀧重信名誉教授:
継続が困難になりましたので休憩いたします。
女性事務方:えっと5分間、会場が静かになるまで休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願い致します。
傍聴者:
委員が「傍聴席からこちらに出てきて発言してくれ」って言ったんですから、
発言要請はちゃんと受けるべきだ。

丹羽太貫:
発言要請もクソもないんだ!
人が話しているときに、うるうる、後ろからうるさいことを言うな、って言ってんだ。
傍聴者:だから発言させろよ、ちゃんと。
傍聴者:住民を呼べ、住民を。
傍聴者:そうだよ、住民の声を聞かないからいけないんだよ。
傍聴者:だいたい専門家が野次ぐらいで動揺するんじゃないよ!

丹羽太貫:何を言っているんだ!
傍聴者:また動揺してるじゃん。
丹羽太貫:何言ってるんだよ。


環境省女性:退場してください。
傍聴者:あ、そう
環境省女性:約束ですから
傍聴者:それはあなたたちの判断で、
環境省女性:いえ、最初のお約束です、
傍聴者:あなたたちの責任じゃない。

環境省女性:最初のお約束です。

環境省:あの、会議を再開しますので、次ヤジを飛ばされた場合は必ず退場していただきます。
よろしいですか。
傍聴者:向こうからのヤジも規制してね、品のないヤジ。
環境省:(ニンマリぺこり)
傍聴者:公平にやってよ。
傍聴者:あの委員は会議をやめるつもりでああいう発言をしているのかね。
傍聴者:いや、ぶち壊そうとしているんじゃないの?
傍聴者:だから壊そうとしているのかね。
丹羽太貫さんの放射性物質に対する考え方
「やはり、線量が低いと癌出ません!それは厳然たる事実です」丹羽太貫(福島県立医科大学)
6/26第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
女性事務方:予定の時間を過ぎましたので、会議を再開させていただきます。
長瀧重信:放射線による健康被害とその対策について、
国立医薬品食品衛生研究所 春日文子安全情報部長:
一般論としての甲状腺癌検診をめぐる諸課題なんですけれども、
検査に伴う不利益について多くのプレゼーテーションもなされ、議論もされてきたことは確かです。
ですけれども、一般論を言うのであれば、
一般論としての甲状腺癌の利益の検診にも触れないと、これは不公平ではないかというふうに感じます。
清水一雄:
県民の中には検査をして欲しいという意見が、県に対してですね。
意見がかなりあるんだということを理解しておいていただきたいというふうに思います。
それは「検査をたくさんするから悪いものが見つかる、症状のないものが見つかる」
でも、一つは症状が出てからでは遅い、甲状腺はですね。

大阪大学 祖父江友孝教授:
ま、一般論としてガン検診の利益というのは
その「がんで亡くなることを防ぐ」ということなんですけれども、
えーー、甲状腺癌、超音波を使ってですね、甲状腺癌を検査する利益というのは、
残念ながら認められていないと。
「科学的根拠は全くない」というのが現状だと思います。
集団としての死亡率が下がるという証拠はありません。
春日文子:
ここで一般論をいうのであれば、
早期発見によるメリットということも一言ぐらいは加えないと、バランスが悪いのではないかという、

祖父江友孝:
ですから一般論として甲状腺癌検診という、
超音波を使って甲状腺検診をするメリットは、書けないんです。
ありません。
清水一雄:
検診にメリットがないというのは、僕はちょっと賛成できません。
検診で、例えば5mmでも6mmでも、表面にあったり、それから神経に近いものがあったり、
これは近々反回神経麻痺を起こします。ま、何年か経ってからですね。
それをやっぱり見つけてあげるのが検診ではないかと思います。
長瀧重信:
えーっとそれでは、ご意見をいただきましたので事務局で引き続いて整理をさせていただくようにします。
本日の東京電力福島第一原子力発電所事故による国民の健康管理の在り方に関する専門家会議は閉会とさせていただきます。
傍聴席:住民の意見を聞いてください、当事者の意見を聞いてください。
傍聴席:検診を拡大してください。
傍聴席:検診を拡大してください。おかしいですよ。

祖父江友孝さんが考える検診の利益と不利益
4.「検診の利益と不利益」祖父江友孝(大阪大学教授)6/26
第7回 健康管理のあり方に関する専門家会議(文字起こし)
【ノーカット版】
第13回 原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議
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OPTVstaff 2014/11/25
指定廃棄物の最終処分候補地として、詳細調査の対象となった田代岳国有林地。
11月14日の降雪で、道路は通行止めとなり、国は詳細調査を雪解けまで見送りとなった。
11月24日 加美町立バッハホール
最終処分場候補地の詳細調査反対と白紙撤回を求める緊急住民集会
栃木県の最終処分候補地となった塩谷町の住民も駆けつけた。


宮城県加美町 猪股洋文町長:
潮目が変わったのではありません。
みなさんが潮目を変えたんです。
断固反対する会の皆さんが、文字通り、体を張って、
環境省のボーリング調査を阻止したことが、この流れの変化につながっていると私は確信し、
心から皆さんに敬意を表したいと思います。

燃やして埋めるという、そして新たな被害者を出すという、こんな方法を決して取るべきではない。
候補地の白紙撤回、そして特措法の改正、基本方針の見直しに向けて、
塩谷町民のみなさんと、そして、大和や栗原のみなさんとも、
多くの皆さんと手を携えて、これからも戦ってまいりたいと思います。

栃木県塩谷町 見形和久町長:
できるだけ集中をして、拡散をさせない。
そういう処分の方法を考えるべきだということを、いま国の方に要望をしております。
処分については福島の東電の敷地、あるいは、帰還困難区域の中にですね、
設置をすべきじゃないかということを申し上げさせていただいたんでありますが、
えーー、これは、単に当県がダメだからそれを持って行ってくださいということではないんですね。
先ほど私が言いましたように、19万人の人たちに1日も早く、ね、生活の再スタートを切れる。
そういう、なんていうんですかね、環境を整えてやる。
その上でどうするか?
じゃあどうしますか?という声をかけてやるのが、
私は人間として一番大切な部分なんではないかというふうに思っています。

精華堂あられ総本舗 清水敬太代表取締役:
ご存知の通りに宮城県には宮黄金というもち米の品種がございます。
これは、米菓あられ・おかきの中では最高級の品種です。
これはですね、地元だけの問題ではない。
日本の食文化と、日本の文化を揺るがす問題だというふうに私は認識しまして、
今日こちらに寄せていただきました。

薬菜山葵栽培園 瀬尾誠代表取締役:
訴えたいということはですね、
私はわさび事業をやっておりますけれども、
わさびと処分場問題は共存しないということです。
共存しないという以上、処分場はわさびの敵であるということです。

加美町宮崎旭地区 鎌田直子さん:
旭小学校に息子たちを通わせているんですけど、
とてもいい小学校で、みんな楽しく元気に過ごしているんですけれども、
この小学校の前を、何十台も、その廃棄するためのものを積んだトラックが毎日通るわけなんです。
考えただけでも恐ろしくて、あの、子供の命を守りたいと思うのが当然です。
そういう思いはきっと、国にも県にも届いていないんだなぁっていうのを、とても思います。

放射性廃棄物最終処分場建設に断固反対する会 高橋福継会長:
大勢の反対の皆さんのご協力のおかげで、今年はなんとか阻止することができました。
また、雪解けとともにそういう戦いがやってくるかと思います。
一つ、今後ともよろしくご協力の方お願いします。
ーーー
私は今月の初め、栃木県塩谷町の見形町長が正しいことを世間に発言した時、
風評被害などという言葉を使ってごまかし続けている世の中や行政の中で、
初めて科学的にも、常識的にも正しいことを言ってくれた人がいたと、なんか、感動したのです。
この発言には反発も多く起きそうだと感じたので、私は塩谷町町長を応援していこうと、その時思ったのです。
ーーー
栃木・塩谷町、指定廃棄物処理は「福島第1原発周辺で」提案
(福島14/11/07)
FNNLocal 2014/11/06 に公開
栃木・塩谷町は、放射性物質を含む「指定廃棄物」を全て、「福島第1原発の周辺で処理すべき」とする提案書をまとめた。
8,000ベクレル(Bq)を超える放射性物質を含む、栃木県内の「指定廃棄物」について、政府は、塩谷町を最終処分場の候補地としている。
これについて、塩谷町の見形和久町長は、指定廃棄物を「福島第1原発周辺で処分すべき」とする提案書をまとめた。
見形和久町長は
「福島第1原発の付近、何百年にわたって帰れないような、放射線量の高い地帯がございますよね。関係者に、十分なる補償を国にしていただいて、その場所に集めさせていただくということが、基本的にはよろしいんじゃないのかなというふうに思っています」と話した。
一方、望月環境相は「これ以上、福島県に負担をかけることは理解を得られない」としている。
栃木・塩谷町「指定廃棄物は福島第1原発周辺に」 波紋広がる
(福島14/11/07)
FNNLocal 2014/11/07 に公開
宮城・群馬・栃木など、福島県周辺の5つの県には、8,000ベクレル(Bq)を超える放射性物質を含む指定廃棄物を抱えている。
宮城県に続いて、栃木県の塩谷町が、指定廃棄物は、福島第1原発周辺に集約すべきとする提案書をまとめた。この動きに波紋が広がっている。
栃木・塩谷町では、町のいたるところに、「処分場反対」の文字が掲げられている。
塩谷町では、22トンの指定廃棄物が、黒いシートに覆われて保管されている。
こうした指定廃棄物は、栃木県内で、あわせて1万トン以上発生しているという。
「指定廃棄物」について、政府は、発生した県で処分するとしていて、塩谷町は、処分場の候補地となっている。
これに対して、塩谷町の見形和久町長は「指定廃棄物は、福島第1原発の周辺で処分すべき」とする提案書を作成した。
見形町長は「福島第1原発の付近は、何百年にわたって帰れないような放射線量が高い地帯がございますよね。関係者に十分なる補償を、国がしていただいて、その場所に集めさせていただくということが、基本的にはよろしいんじゃないのかな」と述べた。
こうした考えの背景に、何があるのか探った。
高原山の中腹600メートルのこの場所が、建設の候補地となっている。
近くを流れる沢は、地元の人にとって、重要な水源となっているという。
処分施設の候補地、高原山は、水源となっている。
塩谷町の住民は、「これはもう絶対に反対。死活問題なんですよ」、「だから、これ(水源)が汚れたら、われわれは、もうここには住めないだろう」などと話した。
見形町長は「わたしは、(福島県を)ごみ捨て場だというふうには思ってないですから。その地域を、じゃあどうして活用することが、今ベターなのかということに基づいて、わたしなりの判断をさせていただいたということでありまして」と述べた。
栃木県では、9日、望月環境相が出席する市町村長会議が開催される。
指定廃棄物処理問題 望月環境相、各県で処分求める考え示す
(福島14/11/07)
FNNLocal 2014/11/07 に公開
宮城・群馬・栃木など、福島県の周辺の5つの県は、8,000ベクレル(Bq)を超える放射性物質を含む指定廃棄物を抱えている。
この問題を担当する望月環境相は、7日朝の記者会見で、これまで通り、栃木県をはじめ、それぞれの県で、指定廃棄物の処分求める考えを示している。
望月環境相は「原発事故によって、大きな被害を受けた福島県に対し、これ以上の負担をお願いすることは、到底理解が得られないという状況であります」と述べた。
「指定廃棄物を福島県で処理」求める県議が政府要望に向け始動
(宮城14/11/14)
FNNLocal 2014/11/14 に公開
「指定廃棄物を福島県で処理すること」を求める活動をしている、宮城県議会の自民党・県民会議が、政府要望に向けて具体的に動き出した。
県議から要望を受けた地元選出の国会議員は、「しっかりと取り組んでいく」と前向きな考えを示している。
14日午後、衆議院議員会館を訪れた自民党・県民会議の県議6人は、県選出の国会議員に、「指定廃棄物を福島県で処理する」という考えに、理解を求めた。
自民党・県民会議、相沢光哉県議は「最終的には(東日本の)5県で、それぞれ最終処分場を建設していくという処理の仕方。風評被害を確実にもたらすというものを、あえて5カ所にもつくっていくのが、国策として正しいかどうか?」と述べた。
これに対し、国会議員は「重要な課題」ととらえたうえで、しっかり対応していくと応えた。
熊谷 大参議院議員は「県民の皆様のためになるよう、頑張ってまいりたいと思いますので、気持ちを1つにして、しっかりと取り組んでまいりたいと思います」と述べた。
この活動については、県民会議は10月、最終処分場の候補地となっている県内の3つの市と町を訪れ、会派の意見を伝えている。
そうした中、候補地の1つ加美町の田代岳では、今シーズン初めての積雪が観測された。
町では、田代岳に続く町道を封鎖し、2015年5月ごろまで、通行を禁止するとしている。
これにより、「雪が降る前に調査を終えたい」としていた環境省による現地でのボーリング調査の11月中の実施は、極めて困難となる見込み。
被災水田のコメ 子供達に贈呈
2014年11月26日 09時34分

津波で被災した相馬市の水田で収穫したコメを地元の子どもたちに食べてもらおうと、
25日、贈呈式が行われました。

この取り組みは、復興を後押ししようと、
津波で被災した相馬市の水田でコメの研究を続けている、東京農業大学のグループが行っているもので、
25日は、相馬市役所に生産者や地元の子どもたちなど、およそ20人が集まりました。

東京農業大学の後藤逸男教授が、
「地元でできたコメを地元の人が食べることが復興につながる」とあいさつし、
この秋収穫した新米を小中学生の代表3人に手渡しました。

新米は、すべて全袋検査を受け、放射性物質が検出されなかったということで、
「そうま復興米」と名付けられ、米袋には、地元の小学生が考えたイラストが印刷されています。

相馬市の沿岸部で津波被災を受けた水田では、後藤教授の協力を得て、
震災のよくとしから作付けを始め当初10トンほどだった収穫量が
ことしは、1000トンと、100倍になり、来年はさらにその倍を目標に作付けすることになっています。
贈られた米は、年内に市内の小中学生の保護者などに配られるということで、

コメを受け取った中学3年生の女子生徒は、
「生産者にはおいしいコメを作っていただきありがとうと言いたいです」と話していました。
ーーー
なぜ子供に食べさせようとするのか!
どうして老人ホームに贈呈しないのか?
汚染された餌を食べたヤマトシジミの研究結果から考える「学校給食に福島産米」
10/5 おしどりマコ・ケン横浜(文字起こし)
もう、割とハッキリと、汚染されていないカタバミを与えたグループは結果が良くて、
それで、汚染したカタバミを与えたグループは、沖縄の蝶でも生存率が下がってしまった。「自分で食べないものを」と言われて福島市のJA新福島組合長、吾妻雄二(66)は考えた。
自分たちが食べるしかない。
とくに、学校給食に福島市産米を使うことだ。
子供達が福島の米を食べれば、安全性を全国にアピールできるー。
「すべて全袋検査を受け、放射性物質が検出されなかった」と言っているので、
後藤逸男のHPを見に行ったけれど、
米の検査結果に関してどこにも書かれていない。
ーーー
「復興米」みんなで食べて 東京農大 相馬の小中学生らに贈る
福島民報 2014/11/26

相馬市の津波被災水田を復旧して収穫された平成26年産米「そうま復興米」が
市内の全小、中学校の子どもらにプレゼントされることになり、25日、市役所で贈呈式が行われた。
相馬地方の支援を続ける東京農大と、JAそうま、相馬市などが連携した復興支援プロジェクトの一環。
「そうま復興米をみんなで食べよう」として、農地の復旧や稲作再開の支援から前進し、
風評払拭(ふっしょく)、地産地消の推進などを目指した次のステップとして初めて企画した。
東農大がJAからコメを買い上げ、15小・中学校の児童、生徒と教職員約3450人に
1キロ入りの新米の「ひとめぼれ」を贈る。12月上旬ごろまでに各校を通じて配る予定。
贈呈式では東農大の門間敏幸教授と後藤逸男教授、農家代表の佐藤紀男さん(64)=岩子=らが
支援米ラベルデザインコンテスト上位入賞の
斎藤左京君(市長賞、桜丘小二年)、
門馬彩華さん(市教育長賞、日立木小六年)、
佐藤友美さん(同、中村二中三年)らにコメを手渡した。立谷秀清市長らがあいさつした。
プロジェクト3年目の今年、
市内の被災農地では鉄鋼スラグなどを利用した東農大独自の「相馬方式」の除塩技術などを通して
水田復旧は約200ヘクタールに拡大し、約千トンが収穫された。
県、東農大の放射性物質検査結果で検出下限値未満だった「合格米」として
安全・安心をアピールし、販売を促進する。
( 2014/11/26 08:51 カテゴリー:主要 )
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NHK福島の言う「放射性物質が検出されなかった」は、やっぱり「検出下限値未満」ということだった。
ではその検出下限値はいくつなのだろうか?探してみたけど見つけられませんでした。
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http://www.nodai.ac.jp/hojin/upload/6e89f71d499f31ee9d57b47ce825dd39.pdf

…土壌肥料グループでは、津波被災水田に堆積した津波土砂を取り除くことなく元の土と混和した上で、「転炉スラグ」を施用した東京農大方式(そうま方式)による除塩方法で、2014 年には 200ha の水田復興から約 1000 トンの「そうま復興米」収穫を達成しました。
また、福島県による全袋検査及び東京農大の精密な放射能検査をすべてパスしました。
このように、相馬市の農業復興は着実に進展していますが、
相馬市で作った農産物を相馬市民や関係者が先ず食べなければ「相馬農業の真の復興」とはいえません。
そこで、「“そうま復興米”をみんなで食べよう!プロジェクト」を立ち上げ、
「そうま復興米」を相馬市内の小中学校を通して
児童・生徒の家庭および教職員に贈呈する贈呈式を行いますので、取材等よろしくお願いします。
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東京農業大学後藤逸男教授の放射性物質についての考え方
水稲への放射性セシウム吸収抑制対策 -放射性セシウム対策にゼオライトは有効か?-
東京農業大学応用生物科学部 後藤 逸男・蜷木朋子・近藤綾子・稲垣 開生
6. 風評被害の払拭と水稲作付の早期復興を期待
表1に示す玄米中の 40K の天然放射能強度が
放射性セシウム強度に比べて比較にならないほど強いことに注目してほしい。
世間では放射性セシウム強度だけが一人歩きしているが、
特に農産物中にはカリウムが多く含まれているため 40K の放射能も検出される。
この天然放射能は何ら規制の対象とはならないが、ガンマ線として放出される放射能であることに違いはない。
しかも、その波長がセシウムより短いため放射能はセシウムより強力である。
放射能汚染農地には、作物へのセシウム吸収抑制対策として塩化カリウムが施用されるが、
その 40K に由来する放射能強度を測定すると何と 16,000 Bq/kg に達する。
また、高血圧者用の減塩食塩は塩化ナトリウムと塩化カリウムの混合物である。
これらの事実を農業生産者や消費者に正しく伝えることが農産物の風評被害対策として大切であり、
農産物の放射能測定値表示には必ず 40K の測定値を並記すべきである。
南相馬市一帯では山林の放射能の影響で狩猟が行われていないため田んぼや畑に猪が出没し、
農産物に大きな被害が出ている。
上記試験作付水田にも稲穂が稔り始めた頃から猪が出没し、田んぼが猪の餌場と運動場と化している。
南相馬市では 3.11 以降2年間にわたって水稲の作付が制限されたが、
25 年度には第一原発から20 km 以遠の地域では、
管理計画の下で、全量管理・全袋検査に合格すれば出荷可能な作付再開準備区域に指定された。
上記試験作付水田もこの地域に該当することから、本年度も水稲の試験作付を実施し、
水稲への放射性セシウム吸収抑制技術の確立を目指して、
福島県内での水稲作付けの早期全面復興の一助としたい。
「自然放射線と人工放射線の違い」市川定夫氏(内容書き出し)
カリウムは皆さんご存知のように
窒素、リン酸、カリという3大肥料の一つで、絶対に必要なんですが、
どんどん取り込んでどんどん出して、循環させて利用するんです
それは何故かというと、こういういたずら者(カリウム40)が混じっていたから
つまり、現在まで生き伸びているという事は
現在の生物が全てカリウムを蓄えないのはそういうことなのです。
さて、このセシウムというのには
残念なことながら天然のセシウムには放射能があるやつはないですが、
セシウムを原子炉の中で作りますと
カリウムと化学的性質が同族ですから、よく似ているんです
よく似ていますから、セシウムはどんどん入ってきます
残念ながら体の中にどんどん入ってくるんです
で、やはりカリウムと同じでどんどん出ていきます
しかし、問題なんです
我々の腎臓、物を排出する腎臓は、セシウムに対しては排出する能力がちょっと劣るんです
胃壁とか腸壁を通って入ってくる速さはカリウムと同じなんですが
出ていく速さが少し遅いんです
殆ど出ていくんですが、例えば100入るたびに1個は残る、100入るたびに1個は残るとやっていって
だんだんだんだん溜まっていくのがセシウム
ですから、、じわじわと時間をかけて増えていきます
”カリウム詐欺師”にご用心!「カリウムの嘘」中山幹夫先生の電子書籍より
最近、カリウムを持ち出す学者・医者が増えている。
国民を馬鹿にしたくだらない悪知恵だ。
タバコやCTスキャンなどとの比較のウソは、広く知れわたってしまった。
タバコなら子供は吸わないし、CTスキャンは医療行為ですよね、と市民に簡単に反論されるようになった。
そこで編み出したのが、カリウム技である。
普段食べている食品に含まれているカリウムには放射能がある。
放射能を怖がっていたらバナナも食べられない、と言う。
これなら市民にあまり知られていないし、結構数字が出てくるので国民を煙に巻きやすい。
しかも食べ物に含まれていることで内部被曝について国民を安心させ、
原発の批判も減らせるので政府と利害が一致する。
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1 川内原発工事認可審査について
・固有周期と地震動の周期
・減衰常数の意味と恣意的適用
・長周期地震動の影響
・川内原発工事認可審査の白抜きデータ
・耐震設計は、地震動を変更したとき、その前後でデータを比較分析して示せ!
2 APAST企画イベントの紹介
川内原発工事認可審査について
川内原発はすでに一番最初に新規制基準がありまして、
新しい基準を作って、この基準を満たせば立地許可が出るという話だったんですね。
それはすでに通りまして、
パブコメでは膨大なコメントがついたんですけど、
それはかなり無視しながらやってきた経緯がありました。
その上で今度は工事認可。
それと工事認可の内容ですね、審査を今やっている途中なんですけれども、
主として問題になりますのは、そもそもどういう基準で満足するかっていう、その根幹ですね。
これが本来問題なんですね。
ところがそれをすっ飛ばしてしまって、今実際の工事認可と言っているのは、
例えば、地震動がありますね。
その地震がどういう地震だとか、そういう設定をするのが立地段階の話なんですね。
それで、こういう地震動で計算すればいいんだっていうのを決めてたら、
それを具体的にやってみて、耐震設計で持つか持たないか?っていうのが工事認可。
工事認可というのはですね、私ども技術屋のいう、いわゆる設計の計算。
強度計算ですね。
そういうものが含まれていいる。
ですから量的に言いますと、立地段階の初期の計画段階の話と、
後者のまさに今やっている工事認可ですね。
これにさらに保安規定というのが一応入るんですけれども、
工事認可というのは非常に膨大な量があるんですね。
それの審査をしているんですけれども、
どうも審査の過程を見ていますと、非常に、その…ものすごい分量のものを短期間にやるという、
かなり無理をしながらやっている節があります。
それで、今回実は、川内原発の件でですね、わざわざ鹿児島まで参りましたのは、
現地の方で川内原発に対て、Goをかけるという話がありましたので、
それに対して技術的な側面から違うんではないかという見解を表明するために
原子力市民委員会の立場で行きました。
原子力市民委員会の吉岡座長と、
それから規制部会と言いまして、技術的なことをやっている筒井さんと私と、
3人で記者会見という形をとりました。
あと、事務局に菅波さんがいらっしゃるんですけど、その4名で行きました。
中身につきましては、いろいろとポジションの問題ですね。
全体としてどうこうという話を、ま、大枠でしまして。
私の方からは、そもそも原発の安全性についての基本的根幹にあたる問題を指摘した後、
工事認可の内容は耐震が主なんですね。
と言いますのは、今までの従来のところはほとんど変わっていなくて、
地震動を変えたから、そこだけを修正する、こういう形になっているんですね。
あとは過酷事故関係ですね、そういうふうになっています。
私の一番指摘したかったことは大きく見ますと、2点か3点なんですけど、
そもそも入り口でですね、これ、見てびっくりしたんですけれど、
膨大な、全部やると万の単位になるんですが、ページですると。
私が見たのは数千ページですけど、
それでも、その中で、例えば、プラントの中で物の配置、配置設計ってありますね。
どの機械をどこに置くとか、どの装置がどこにあるか。
この配置関係を全部伏せています、白抜きです。
だから、どこに何があるのかわからない状態になっているのが一点ですね。
それから耐震強度の計算をするときに、
高さ方向に何m、何mとやって、材料がどうだとか構造を計算するんですね。
いわゆる耐震計算モデル、解析モデルと私たちは言うんですけど。
それの高さ方向のあれが全部白抜きになっているんですね、全てですね。
それと、もっとすごいのはですね、
強度計算とかの中に入っていった時に、
例えば、ある物に力がかかって、それがどういうふうに力がかかるから、どういう計算をして、
発生する応力っていうんですけど、計算上でてくる力が材料の上限に達しないか?
そういうチェックをするわけですよね。
ところがそこの、いろんな過程の途中のところですね、
計算の途中のところで伏せて、白抜きになっています。
これは大量にそれがなっているんですね。
ひどいところになりますと、一体何の計算書かわからない。
その中でさらに構造の図についても伏せていた、そうこともあります。
これは以前から工事認可というのは伏字をやってたんですけれども、
こんなにひどい伏字は私は初めて見ました。
これはもう論外ですね。
はっきり申し上げて私はもう読む気がしなくなったんです。
これを見ましてですね、バカらしくて。
その時に特に感じましたのは、
いったい、規制委員会はこれをもってどのように考えているのか?ですね、
つまり、規制委員会の立場は、
たぶん白抜きにしているという意味はですね、
一つはセキュリティと言いますか、対テロ行為とか、
そういうものに対して心配して伏せるというのが一つの意味です。
もう一つは企業秘密ですね。
これはどう見てもセキュリティの問題が関係ないところもありますし、多いですし、大半がそうだと思います。
それと企業秘密と言いますけど、
例えば水素を処理する装置がありますね。
その「装置の性能とかは企業秘密だから出さない」って言うんですね。
ですけど、この装置というのはどういうものかと申しますと、
万一といいますか、炉心が溶融するような事故になりますと、水素が大量に出るわけですね。
それをどうやって処理するか?っていうのは
実は処理できるかどうかも私は怪しいと思っているんですけれども
そういうものの性能を伏せるということは、いったいどういうことを考えているのか?
私には理解できないんですね。
安全を担保するためのキーになる部分を伏せるということは
説明することを放棄しているの等しいんですね。
しかも私は説明されたからといって、
いいのか?っていうのは疑わしいところがいっぱいあるし、
これは福島の事故でもはっきりわかりましたし、
今もそのように思っています。
耐震上の話にいきますと、
実際、耐震というのは地震がきますよね、
だから地震動を決めて、
その地震動というのは、昔はせいぜい200ガルとか、200数十ガルだったんです。
川内原発もそんなもんですね。
それが、そのあと400とか500ぐらいに一旦なりまして、
それはなぜなったか?というと、いろんな大きい地震が起こったので、地震動を見直すと。
活断層を見直したり、いろんなものを見直したらどんどん大きくなったんですね。
で、今度また見直して、それが何割か大きくなって620ガルぐらいになっている。
そういうふうになって、それを強度計算で示すわけですけど、
その時に実際には非常に難しいと言いますのは、
技術的な意味がありますのは、
一つは地震というのは、地震の揺れにはこう、癖があるんですね。
非常にゆっくりした場合と、バババっと早い場合がある。
これは周期と言いますが、早い揺れとゆっくりしている、という波があります。
それに対して構造物、物の方はやっぱり固有周期がありまして、揺れやすい周期があるんですね。
例えば配管があって、配管が細かくサポートされていると細かく揺れるんですね。
広い範囲でサポートされているとゆっくり周期になる。
その代わり、振幅が大きくなるんですね、揺れが大きい。
地震動が来て、その地震動と物の固有周期が一致すると、
共振状態になって非常に大きくなって揺れるということになるんです。
ほとんどの場合、強度計算で大事なのは共振状態。
共振になった時に非常に問題になるんですね。
その共振になった時はどうするか?というと、実は材料の、構造も含めてなんですけど、
減衰常数というのがありまして、振動を弱める特性があるんですね。
その特性をどう位置付けるかによって、振動は大きくもなるし小さくもなります。
そういう関係になります。
そのデータの作り方の問題。
それから非常に長周期の地震が来た時に大丈夫か?ということですね。
これは高層ビルで問題になっているような、
普通の構造物は1秒とかそれ以下の短い周期が細かくくるやつなんですけど、
長周期というのはゆっくり揺れるやつですね、数秒単位で。
高層ビルだと5〜6秒になりますけど、原発でも一部長い周期になるところがある。
そういうところについては長周期波動の関係があります。
さて、この川内原発の工事認可の耐震設計につきまして、私の提案です。
これは(記者会見で)申し上げたんですけれども、
地震動が変更になりましたら、その地震動を変更した前後で、全データを示すべきです。
地震動を変える前は、こういう応力でこうだった。
地震動を変えたらこうなった。
それで基準値は全部並べること。
それで、その計算の内容について、過去とやり方を変えたら、それは全て説明をすること。
その根拠を示すこと。
これは当然ですけれども、全部それを綺麗にわかる形で一覧で示すべきです。
膨大な計算書を読めというのはそれは無理があってですね、
当然、そういう耐震上問題になる議論になる部分については、きちんと抽出して、
その部分だけを見えるような形にして説明する。
最低限それくらいのことはやるべきだと思います。
これからなんか、高浜原発もそうやってパブリックコメントを出すというふうに言っておりますけれども、
今のような、川内原発でやっているようなパブリックコメントですと、
そういう対話のやり方をしているんでしたら、全く意味がないと私は思います。
むしろ、人に対して説明してわかってもらおうという姿勢が全く見えないので、
大変失礼なパブコメだと思います。
もう少し、本当にですね、一からそこのところを大切にして丁寧にやらないと、
信頼関係は全く失われてしまいます。
そうでなくても福島の事故で電力会社と原子力保安院は、その信頼は地に落ちたわけです。
それでそれではまずいというので、今新しく規制委員会を作ってやっているわけですから、
規制委員会がきちんと、市民の、それぞれ地元の人も含めて、
私たちみんなの了解というんですか、
納得のいくような説明をしていくことは最低限必要なことだと、私はそのように思っております。
是非、繰り返しますけれども、耐震設計における結果の表明ですね、わかりやすくすること。
これは是非やっていただきたいと、そういうふうに思います。
それでもって、説明して、納得いくようにするのが最低限のルールだと思います。
なお、技術的な問題につきましてはこれ以降です。
こういうものが示された後で、初めて議論の対象になる。
そのように私は思っています。
12:55
13:03
一つ忘れましたけれど、
データで、先ほどの話の中で、地震動の話で、
物の固有周期と地震動の話を簡単な表に示しておりますので、
ここで、非常に周期の短い0.01秒、つまり100分の1秒ですね。
グァーッて揺れるのから、5秒10秒という長い周期の、
いろんな地震動の説明があります。
これと構造物を対比したものがありますので、ご参考に見ていただけましたらと思います。

この中で非常に長周期の中に、
超高層ビルとか、大きな橋とか、石油タンクの様な様な水の、液体の揺れですね、スロッシングといいます。
スロッシング問題、そういうものがあります。
13:54〜APAST企画イベントの紹介

APASTというのはNPOのもう一つの科学技術の未来という意味で作ったNPOなんですけど、
現在はかなり原発を中心にやっています。
それで「福島第一原発の「もっとも危険な瞬間」」というタイトルで
12月7日日曜日の13時半から17時半まで立教大学の池袋キャンパス5号館の5225室でやります。
これは無料ですので、ぜひご興味のある方はお誘いの上ご参加いただけましたら幸いです。
駅から7〜8分だろうと思います。
第一部が問題提起という形で、私と小倉志郎さん、それから佐藤暁さん。

小倉志郎さんというのは、最近こういう本を出された、
「元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ」という形で出しまして、
この方は、私の東芝の先輩でもあるんですけれども、
原子力について、本当に隅から隅まで、彼の、小倉さんとしての技術屋の生涯と言いますか、
それは原発と共にあった、それも含めて非常に、
原発に対する自分の自責の念も含めていろんなことをおっしゃっているんですね。
非常にこれは読み応えのある本で、ぜひお読みいただけたらと思いますが、
ま、彼が原発について思いを語るということで、ひとつです。
それと、もうひと方の佐藤暁 (さとし)さんという方は元GEの技術者で、
柏崎とか、日本の原発に深く関わっていた人です。
現在も原子力のコンサルタントとして活躍されている方で、
この方も非常に原子力について、きちんとした見方をされている方です。
ですから、私と3名でこの問題提起をさせていただきまして、
第二部でパネルディスカッションで議論を進めていくということになります。
ちなみにこのパネルディスカッションにはかなりいろんな分野の方。
安全対策の関係者の方もお招きしていますし、いろんな方がいらっしゃるので楽しみにしています。
ここでもう一度福島第一原発について議論をしようと、そのように思います。
よろしくおねがいいたします。
ーーー
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(14/11/25)
FNNLocal

福島第1原発の地下トンネルに高濃度の汚染水がたまり続けている問題で、
25日から、特殊なセメントでトンネル全体をふさぐ作業が始まった。

作業が始まったのは、2号機の建屋につながる「トレンチ」と呼ばれる地下トンネル。
地下トンネルには、建屋や地下から流れ込んだ高濃度の汚染水、およそ5,000トンがたまっている。

東京電力では、これまで建屋との接続部を凍らせたり、隙間を埋めたりする作業を進めてきたが、
完全な止水には至らなかった。

このため、25日から特殊なセメントを流し込んで、トンネル全体をふさぐ、新たな止水の作業が始まった。
東京電力では、2015年の3月までには、作業を終えたいとしている。

「氷の壁」温度10度上昇 福島第1原発
コンクリでの埋設も現実味
産経ニュース 2014.11.1 05:07
東京電力福島第1原発の海側のトレンチ(地下道)に流れ込む汚染水を遮断するための「氷の壁」が半年たっても凍らない問題で、東電は31日、未凍結部分に止水材投入後も、一部で温度が約10度上昇していたことを明らかにした。全体的に温度は低下傾向にあるとしているが、11月中旬までに止水材投入に効果がないと判断すれば、トレンチをコンクリートで埋め、氷の壁を断念するという。
この日の原子力規制委員会による検討会で、東電側が報告した。東電は4月末、凍結管を通して周囲の水を凍らせる氷の壁を導入したものの、氷やドライアイスを投入しても約1割が凍らないため、10月初旬から止水材を入れて未凍結部分を間詰めする工事を実施してきた。
間詰め後に温度は一時、マイナス15度近くまで下がったが、10月30日に計測したところ、再び10度近く上昇していたことが判明。東電は「水位が高い所で温度が上昇しており、熱量の流動のデータを見て吟味している」と話し、原因を究明中だという。
間詰め工事は10日まで行われる。当初は、凍結止水した上で、汚染水を移送し、トレンチに閉塞(へいそく)材を充填(じゅうてん)する方針だった。氷の壁で止水効果が確認できない場合、トレンチ内の水を抜き取るのではなく、汚染水ごと水中不分離性のセメント系材料で埋める方策に移行することがこの日の検討会で確認された。
トレンチには高濃度の汚染水が約1万トン以上滞留しており、津波などによる海への漏洩(ろうえい)が危険視されている。
この日の検討会でコンクリ埋設の案について、会津大の角山茂章・教育研究特別顧問が「リスクの高い汚染されたコンクリートが増えるだけだ。かなりの量になると推定できる」と懸念を示した。
福島第1原発 トレンチの止水効果、不完全な可能性高まる
(福島14/11/18)
FNNLocal
福島第1原発の地下トンネルから高濃度の汚染水を抜き取るため、東京電力が進めている汚染水の流れを止める作業は、不完全である可能性が高いことがわかった。
2号機の地下にある「トレンチ」と呼ばれるトンネルには、およそ5,000トンの汚染水がたまっている。
このトンネルから汚染水を抜き取るため、東京電力は当初、建屋とつながる部分を、氷やドライアイスで凍らせる方法を試みたものの、うまくいかず、セメントなどで固める方法に切り替えた。
東京電力は、効果を測るため、17日、200トンの汚染水を抜き取ったが、水位は想定した80cmに対して、20cmほどしか下がらなかった。
東京電力は、測定の結果をくわしく分析し、新たな方法を検討する方針。
2014年9月
<凍らない氷の壁>
更田委員「凍らないなら汚染水をコンクリートなどでそのまま固めるほうがいい」
<凍らないけど>「われわれは全く諦めておりません」8/20東京電力広瀬社長
<凍土壁ありき!?>
そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ8/19報道ステーション文字起こし
<凍らない凍土壁>
東電「 数字と考察はセットです!」8/14東京電力記者会見・木野さん質問部分文字起こし
<凍土壁>氷を入れてもドライアイスを入れても「凍らない!」
2014年8月7日と8月11日の東京電力記者会見の文字起こし
<東京電力福島第一原発>凍らない凍土壁→1日15トンの氷を投入
1.凍らない凍土遮水壁<福一>大竹まこと ゴールデンラジオ7/9(文字起こし)
&第24回特定原子力施設監視・評価検討会(一部文字起こし)
(福島14/11/25)
FNNLocal

常磐自動車道は、開通に向けて、最終調整が行われている。
浜通りを南北に結ぶ大動脈は、3つの区間が未開通となっている。
こうした中、相馬 - 山元、南相馬 - 浪江の2つの区間の工事がほぼ完成し、予定通り12月6日に開通する予定。
そして、浪江 - 富岡間は、2015年のゴールデンウイーク前に開通し、
ゴールデンウイークには全線開通、首都圏までつながる。

開通した場合、出発点の埼玉から宮城・仙台まで、1時間短縮できるという常磐道。
25日は、その南相馬 - 浪江間が公開された。

報道陣に25日、公開されたのは、常磐自動車道の浪江 - 南相馬の18.4kmで、作業は大詰めを迎えていた。
12月6日の開通を前に、最終調整が行われていて、
トンネルの中では、ライトがつくかどうかの確認が行われていた。

開通すると、浪江から仙台までは、国道6号線を利用するより、21分間短縮され、
渋滞の緩和や物流の活発化も期待できるという。

NEXCO東日本・相馬工事事務所の宮入徹往所長は
「浪江インターチェンジから考えますと、(仙台まで)およそ20分の時間短縮が期待されていますので、
これまで以上に、人流・物流の活性化などが期待されるものと思っております」と話した。

さらに、職員の被ばく対策として、
避難区域にある浪江インターチェンジなどの料金所には、初めて自動精算機が設置される。
また、この区間を通過する車が、くわしい放射線量を把握できるように、
それぞれ避難区域ごとに測定した放射線量を看板で表示する。

宮入所長は
「それぞれの箇所での放射線量の状態を、リアルタイムで提供することで、
お客様の不安を、少しでも払拭(ふっしょく)できればという工夫をしているところでございます」と話した。
常磐道は、2015年のゴールデンウイーク前の全線開通に向けて、新たな1歩を踏み出す。
ーーー
2014年2月
地元の小学生が広野インターチェンジに桜を植樹
2013年4月
5.「農地・道路・森林・水・そして海の浄化、放射性物質の保管と管理」
児玉龍彦氏4/18大地を守る会(内容書き出し)
それから除染の中でもうひとつ大きいのは道路の除染でして、
これも、常磐自動車道を通そうという事で、
私も明日も常磐自動車道のところへ行って除染作業を見てまいりますが、
実際に今残念ながら、普通の国道の常磐道も常磐線も原発から割と近いところを通っています。
それで余震の状況とか4号炉の状況とかを色々考えますと、
やっぱり異常事態を考えますと、
第一原発のすぐ傍を通る道路というのを公共道路にするのは難しいと。
それで一番可能性がありますのが、常磐自動車道が9割方工事が出来あがって、
原発から6kmのところにありますので、ここを除染していくという作業を今大成建設がやっています
国道6号の場合
国道6号 規制解除で3年半ぶり全線開通
河北新報 2014年09月15日月曜日
福島第1原発事故後、通行規制が続いていた福島県富岡町-双葉町間の国道6号(14.1キロ)が、15日午前0時に自由通行に移行した。帰還困難区域を走る区間の規制解除で、3年半ぶりに全線通行が可能になった。
解除に合わせ、南北にあった検問所を撤廃し、脇道の進入を防ぐバリケードを沿線に設置。通行できるのは自動車のみで、バイクや自転車、歩行者は通れない。6号に接続する富岡町内の県道小野富岡線(1.7キロ)も同時に規制解除した。
富岡町の検問所では14日午後11時54分、いったんゲートを閉じて道路を封鎖。検問の設備を撤去した後、15日午前0時にゲートを開けた。
区間内の平均空間放射線量は毎時3.8マイクロシーベルト。最大値は大熊町内の毎時17.3マイクロシーベルトと線量が高い場所が残る。内閣府原子力災害現地対策本部の有倉陽司参事官は「不要不急の通行は避け、通行時は車を閉め切ってほしい」と呼び掛けた。
帰還困難区域内の通行はこれまで、復興事業や避難区域を抱える自治体の住民の車両に限られていた。全面開通で「経済活動の活発化や復興加速につながる」(遠藤智広野町長)と期待が集まる一方、犯罪の増加などを懸念する声も出ている。
2014年9月
<九電・賠償・除染・他>
金子勝「だから世の中を妨害しているのは電力会社だよ、もうはっきりしてるよ」
9/26大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
国道6号線についての話
大竹:あのところ今道路が通って、「歩行とバイクが禁止で車で通り抜けるのは大丈夫」みたいなことを言ってるじゃない。あれ、本当に大丈夫なの?
金子:いや、だからあれは除染して、ちゃんと車が入ったらそういう除染の装置をくっつければ、とりあえず物流が無いと、あそこ、どうもなんないじゃない。だから「とりあえず通す」っていうのは僕は
大竹:オレが言ってるのは、あそこでパンクしたりだとか、あそこで事故ったらとか、それでバイクも人も通っちゃいけないんでしょ。
金子:そうそうそう。
大竹:そう考えるとさ、パンクとか事故とか想定に入っているよね、当然。それは大丈夫なの?
ーーー
追記
山元町で常磐道が浪江町まで通行可能となるのを前に記念イベント
(宮城14/11/30)
FNNLocal
宮城・山元町では、常磐自動車道が、山元インターチェンジから福島・浪江町まで通行可能となるのを記念し、町がイベントを開いた。
イベントには、アイドルグループ「AKB48」のメンバーも駆けつけ、地元の住民など、およそ1,000人が、開通前の高速道路で、ジョギングやウオーキングをして楽しんだ。
参加者は、「最高です。山元町へおいでください」、「(常磐道の開通で)もっともっと、すばらしい山元町に戻ってくれれば、最高だと思います」などと話した。
常磐自動車道は、12月6日に、山元 - 相馬インターチェンジ間と、浪江 - 南相馬インターチェンジ間が開通し、仙台から浪江町までがつながる予定。
雨が降っています。
福島第一原発からは今も外気の放射性物質が放出されています。
風向きが心配になりました。
そして自転車も
開通前の常磐道 自転車駆ける
KFB福島放送 2014年12月01日
常磐自動車道の浪江−南相馬インターチェンジ(IC)間、相馬−山元(宮城県山元町)IC間が6日に開通するのを祝う記念サイクリングは30日、新地町の新地ICをスタート・ゴールに行われた。
浪江、南相馬、相馬、新地、山元の沿線5市町と地元の自転車愛好団体が実行委員会(会長・立谷秀清相馬市長)を組織、東日本高速道路東北支社と連携して企画した。
新地ICと山元町内を往復するショートコース(約30キロ)、
新地ICから山元町内まで走り、南相馬市内まで南下して新地ICに戻るロングコース(約90キロ)の2部門に、県内外から約600人が参加した。
あいにくの雨の中、参加者は真新しい路面の感触を確かめながらペダルをこいだ。
2014年12月01日 10時58分 配信
自転車で常磐道を快走 相馬地方、一足早く開通記念
2014年12月1日 福島民友ニュース
常磐道の浪江―南相馬インターチェンジ(IC)間と相馬―山元IC間が6日に開通するのを記念したサイクリングが30日、南相馬ICと新地IC付近を発着点に行われ、参加者が開通前の高速道路を走り抜け、浪江以北の仙台直結を祝った。
南相馬市の原町サイクリング協会は第41回市民サイクリング大会として、南相馬ICから浪江IC方向に向かい、原町トンネルをくぐって折り返す約18キロのコースで行い、県内外から約160人が参加して真新しい道路を快走した。参加者は復興に向けて着実に進む地域の様子をしっかりと目に焼き付けていた。
また、開通区間の沿線市町村などでつくる実行委は新地IC付近からの90キロと30キロの2コースで行い、約600人が参加した。同IC付近では、新地町主催のウオーキングも開かれた。
おしどりマコ・ケンの横浜白熱実験室
2014年10月5日 新横浜スペースオルタ

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/HQM8FVbKevU?t=47m20s
私は福島からの避難者なんですけど、
相澤さんの話、すごい遠い話とか、多分思う方がいたんですけど、
私はさっき相澤さんが最後の方で言った言葉がすごく心にグッときて涙が出てきたんですけど、
あの…、あの時に飯舘に…、雨が降って、飯舘が汚染されてよかったって言ってましたよね、
福島市を守るために。
そこに全て相澤さんの今の原動力があるんじゃないかなと思っていて、
私も避難していて、この子を連れてきていて、
さっきお話しされていましたけど、私も主人と離れて暮らしているので、
こじれて、うまくいっている状態でもありません。
でも、私もこちらで保養の活動とかもしていて、
自分も大変だけど、子育てもしているけど、なんでそれをやるか?っていうと、
多分、私は大玉村なので原発からは60km離れていて、
相澤さんの飯舘よりは汚染も低いんですが、
大玉村は1400人ぐらいしか子供がいないんですけど、
2人甲状腺癌の疑いとか癌が出てすごく発症率が高いんですね。
そんな状況でなぜこんなことをしているか、っていったら、
多分、私たちにこの先あるはずだった人生が狂わされて、その大変さ。
本当に、多分他の人には味あわせたくないですよ、きっと。
そこにやっぱり何かをやろうっていう原動力もあって、
普通に考えたら起こるはずのないこととか、
人がこんなことをするはずないだろう。
人の命は大事なんだから、こんな方向に行くはずじゃないだろうっていうことが、
震災後ずーっと起こっているんですよ、自分の身に。
これって、なんか、自分の身に起こらないとちょっとわからないところもあって、
この子のためだったら普通はなんでもできるし、命を守りたいのに、
なんで普通に考えたらできることができないんだろう?
なんでそっちの方向に行っちゃうんだろう?っていうことをずっと積み重ねてこられて、
どこにも期待ができなくて、
人も一時期信じられなくなったし、
でもその中で踏ん張っているのは、本当に子供を守りたいとか、
自分の身近な家族を守りたい一心だと思うんですよね。
それが私の中では伝わってきて、
相澤さんができるのがそこだったということで、
みんなが同じ方向を向かなくてもやれることを一つやる、
一つずつやることが本当に大事だと思うので、
それじゃなくてこうじゃない、という意見よりも、
その人が一生懸命取り組んでいることを理解して応援して、
自分ができることを1個ずつみんながやっていくことが本当に大事だなというのを私は感じたので、
それだけ言いたくて。
マコ:
ありがとうございます。
本当になんか、2011、今もそうですけど、相澤さんとよく話すことは、
今本当に福島第一原発事故のモデルが、
これからね、私たちが生きていく中で世界で原発事故が起こらないって絶対に言えないじゃないですか。
で、原発事故が起こった時に、いまこの福島モデル。
福島第一原発事故モデルがスタンダードになるんだとしたら、
相澤さんが「飯舘村の人間が頑張らないと、未来の子供達に対してもすごい責任があるんじゃないか」
自分たちは今は被害者だけど、今本当に丁寧に怒っていかないと、
飯舘村の人たちが未来の人たちの加害者になるんじゃないか、
っていうことを相澤さんが、割とよく言うんですね。
相澤さんは年人でとても優秀な人だと思うんですけど、
でも事故後すごく動いてこんなに。
だって元々事故前アレでしょ?シンポジウムに乗り込んでワーって言うタイプじゃなかったでしょ?
もともとそうだったの?
相澤:どちらかというとシンポジウムの運営の方でワーワーっていうふうな…
どちらかというとそっちの方かな。
マコ:
できることをできる人が。
で、今子供達を守るっていうことと、
もうつべこべ言わさんっていうことと、
未来に責任があるっていうのは、
私はすごい、相澤さんの言葉はキーワードだなって、私が動く原動力でもありますね。
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2014年10月5日 新横浜スペースオルタ
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/HQM8FVbKevU?t=35m11s
客席:
福島の飯舘村ではないんですが、福島の方のお話を聞いて、
給食のお米を福島産にする。
それは朝日新聞のプロメテウスの罠にも書いてありましたけど、
それは子供達が食べれば、安全だと、風評被害が払拭されるっていうことが書いてあって、
これは本当に私は心の底から怒りを感じたんですけれども、
そして、そういうことの活動をしているお母さんがたが市に訴えに行ったら、
そこの5人ぐらいの代表の一人の家族が、
親族全部の中で「なんでこんなことをやってくれるんだ」と。
そして髪の毛を引きずり回されて、夫に、子供のいる前で。DVをされて。
それからこの間NHKのテレビを見てましたら、
やっぱり子供の放射能が心配だから子供を連れて避難している。
でも、夫は仕事があるから。
そこでいろいろ夫婦の間がうまくいかない。
で、結局帰ってみたり、別れたりという人が多いそうですけれども、
そこの中で夫の方の母親が「あの嫁は私たちの面倒を見ないで逃げたんだ」っていう発言をしている。
こういう、放射能の科学的なことじゃなくて、社会的な問題っていうのはものすごく浸透していて、
「放射能の心配を福島で語れない」っていうお母さんのお話も聞きました。
プロメテウスの罠〔37〕 給食に福島米「100%安心と言えないが」
http://fukushimakenren.sakura.ne.jp/dojo/wp-content/uploads/2013/11/51b46487e5c67f40a219ff8e1d1a8768.jpg
「自分で食べないものを」と言われて福島市のJA新福島組合長、吾妻雄二(66)は考えた。
自分たちが食べるしかない。
とくに、学校給食に福島市産米を使うことだ。
子供達が福島の米を食べれば、安全性を全国にアピールできるー。
ー略ー
JA福島中央会、JA全能福島は12年夏、
「風評被害払拭に向けた取り組みについて」と題した内部文書をとりまとめた。
そこに盛り込んだのが、県産農畜産物を県内の学校給食に使ってもらうことだった。
学校給食を名指ししたこの方針に基づき、各農協が市町村に協力を要請した。
それを受け、福島市が会津産米から福島市産米への切り替えを決定したのが12年10月。
13年1月。吾妻は福島市議会に参考人として招かれた。
吾妻は「県内でここまでやっている農協はない」と強調し、こう訴えた。
「セールスに行って『学校で使っていないでしょう』と言われるのがとても辛い。
それを行政としてやっていただければありがたい」
ー略ー
客席からの給食の問題と関係して、汚染されたものを食べ続けるとどうなるのか?
ヤマトシジミの研究結果をマコさんが分かりやすく説明してくださっています。
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/HQM8FVbKevU?t=54m40s

ヤマトシジミという蝶は日本全国どこにでもいて、
蝶を見て頂いたらよかったのかもしれませんけど、
このカタバミっていう、どこにでもある雑草の、ちっちゃーい
触ったらパンと弾ける、それを食べるんですって。
なので全国どこにでもいて、それで全国どこにでもあるカタバミしか食べないので、
研究対象としてちょうどいいそうです。
で、私が驚いた結果の話なんですけれども、
福島県の郡山市、本宮市で蝶を捕ってきて、親の世代ですね。
それでこの世代F1の生き残りの個体から状態の良い成虫を選んで交配させて、2系統。
それで孫の世代を作ると。
そういう方法でした検査です。
何をこれは見たかったか?というと、
もうこれは5本目の論文なのでね、
4本目までの論文で蝶々の外部被曝とか、蝶々の内部被曝とか、ある程度データが溜まっているんですね。
で、ここの第5報でやった結果は、
外部被曝でも、
今まで言われているよりも少ない生存率や異常の発生が出てしまうというのが既に出てるんですけれども、
残念ながら、
郡山とか本宮の蝶というのはもう外部被曝の影響が出ているっていうのが論文として、研究の結果として。
外部被曝した蝶々に汚染したカタバミを与える。
外部被曝した蝶々に汚染していないカタバミを与える。
そして沖縄の外部被曝を全くしていない蝶に汚染したカタバミを与える。
外部被曝を全くしていない沖縄の蝶に汚染していないカタバミを与える。
そういう実験をして、一旦被曝した蝶がどのような餌で影響が出てくるのか?
という実験をしたんですね。
その結果がこれなんです。研究者の方がびっくりするぐらいに別れてしまったと。

つまり、郡山、沖縄、本宮で捕ってきた蝶の生きのいい蝶に卵を産ませて、
その産んだ卵はずーっと沖縄の餌、カタバミを食べさせたグループ。
こちらの方は(下)沖縄の蝶に郡山のカタバミ、郡山の蝶に郡山のカタバミ。
沖縄の蝶に本宮のカタバミ、本宮の蝶に本宮のカタバミを食べさせたっていうデータなんですね。
これが生存率です。
幼虫、前蛹(全容)蛹の前の段階だそうですね、蛹、羽化前、幼虫24時間以内、幼虫24時間以上、
で、正常成虫がどのくらいの割合か?になると、
もう、割とハッキリと、汚染されていないカタバミを与えたグループは結果が良くて、
それで、汚染したカタバミを与えたグループは、沖縄の蝶でも生存率が下がってしまった。
っていう結果が出たんですね。
これは本当に、研究者の方と話していて希望でもあり、
そして今も気をつけなければいけないというトピックじゃないかということで。
だからいったん被曝しても汚染されていないものを与えると、
これは孫の世代なんですけれども、「回復をする」ということがわかったんですね。
全く外部被曝をしていないチームでも、「汚染したものを与えると生存率が下がる」と。
論文を読んでいただければ、生存率と、蝶のサイズと、異常発生率でやっているんですね。
つまりそれは目にわかりやすい異常なんですよ。
で、研究者の人に聞いたんですけど、毎日蝶の世話をずっとしている人。
研究室に入ったら、もう、どの蝶が被曝をしていて、どの蝶が被曝をしていない檻かっていうのが、
パッと入った段階でわかるんですよ。
餌をやるために開けて、蝶が逃げないようにしてカタバミをあげないといけないんですけど、
被曝していない蝶は開けたらヒュッ!て逃げていきそうなので、すごく気をつける。
だけど、被爆の影響がある蝶の檻は、開けてもヨタヨタヨタっていう感じで逃げないので、
あの…、餌をやりやすいと。
だから、生存率とか異常発生率とか蝶のサイズとか、目に見えるデータで出すとこうなったけど、
「もしこれではっきりしたデータが出なくても私はわかる」ってずっとおっしゃっていて、
「行動異常率」でデータを出せばものすごくはっきり出ると。
でもその「行動異常」っていうのをどうやって出すか?というのが課題なんだけど。
で、その人が「蝶にもブラブラ病のようなものがあるんだろうか」
ということをおっしゃっていたのが印象的でした。
これは本当に内部被曝に関する、汚染されているものか汚染されていないものかというデータなんですね。
で、それを踏まえて、
大瀧先生はこれをすごくアグレッシブに出しているんですけれど、
それを小佐古先生が言っていたようにいろいろなところで、
「これが●のデータだ」って言われてしまうとすごい悔しいよね。

で、今発売中のプロメテウスの罠にも出ていますけど、
いわき市の給食問題。
状況を説明してからのほうがいいかな。
2012年から、ビックリしたんですけど、
JAの主導で「福島県で風評被害を払拭するために子供達に福島県産のものを食べさせる」っていうのが始まって、
私は聞いた時にはびっくりしたんですけど、
福島市の議事録やJAの資料にどんどん上がってくるんですよ。
学術会議の議論でさえ、
「福島の子供達が福島県産を食べていないのに県外で売るのは矛盾がある」みたいに書いていて、
もうビックリして、私はこれが秘密資料でもないところにもびっくりしたんですけど。
それで、これは署名を集めているいわきのママたちです、ママやお父さんたち。
それで署名を市長に渡していて、何回か福島県産のものにするというのは延期されたんですけど、
先月9月26日に、12月から北海道産のお米から福島県産に切り替えるということが発表されました。
で、いわき市はすごく広い自治体で、
原発事故の前は福島じゃない他県産のものを使っていたんですね。
でも原発事故の後、なぜか「風評被害払拭」ということで、
福島県産のものを事故の後使っていくということになる。
もうこれは、彼女たちは科学的な話じゃなくて、
測定の問題とか、どこまで検出限界にしたらいいの、とかどこまで測るの?とかじゃなくて、
そうじゃなくても「倫理的におかしくないか」と。
「子供達に安全性をアピールさせるということがおかしくないか」と怒っていたんですよ。
で、ずっとなんどもなんども取材をして、
それでこの給食の話は地域のJAの人たちの動きでもあるので、
東京電力や行政が福島から遠く離れた東京で「安全です」っていうんじゃなくて、
地域で、地域の大人達が子供達に安全を押し付けてくるっていうのは、
もう本当に悔しい話だっていうことを言ってました。
その一人が今日来れなかったので、

この度は、残念ながら会場に行くことができず申し訳ありません。
マコちゃん、代読をお願いいたします。
原発事故による実害は受けていないことを意味する「風評被害」という言葉によって、
私たちは大切な子供さえも守ることができなくされてしまっています。
鼻血が出た事実などない、風評被害を招くとして福島県知事が抗議をした美味しんぼ騒動が象徴するように、
原発事故によって大きな痛みを味わうことになった福島県が、
これは事実ではなく風評被害だと言い続けるということは、
あらゆる問題に対して権利を主張することを放棄するということです。
これだけの大きな痛みを受けながら県民を守らないこと、
子供達の未来を守らないことは、原発というものを受け入れたこと同様、
大切な誇りを手放すことであると、
事故による痛みに加え、その後の動きの数々に、残念さを味わう日々です。
復興のため、風評被害の払拭のために、
子供たちの学校給食で地元のものを使うことを急ぎ、安全性をアピールするという、
福島県の教育委員会の判断もまた、ここに残って子育てをしている私たちにとって、絶望的で最悪の現実です。
国が安全基準を操作して、これぐらいなら影響がないであろうと無責任に被曝を強いることと、
地元の大人たちが地域の子供達を差し出して、
これくらいなら大丈夫だから復興のために食べさせようということの意味には雲泥の差があると思うのです。
国が何と言おうと、地域の大切な子供たちは、
予防原則に従って、将来何事もないようにと最善を尽くして守ろうということが、
本来の自治体としてのあるべき姿であり、
できることをせずに子供を差し出してまで守ろうとするものがなんなのかと、
原発事故が起きてもなお、命よりも経済を守ろうとする地元自治体の姿勢には、
言葉も出ないほどのガッカリ感を味わっています。
1年半に渡って反対の声を上げてきましたが、地元の議会では「早く使え」という声が優勢であり、
全国署名の提出を前にして、12月からの使用が教育委員会によって強引に発表されてしまいました。
原発事故後の地産地消の問題に触れる私たちは復興の妨げとされ、
農家の痛みや立場を考えろというバッシングにも晒されています。
問題を起こした原因には目を向けず、人々の受け止め方を問題とされていることにより、
不安に思う保護者というカテゴリーに入れられた私たちは、孤独な存在です。
原発事故直後は多くの市民が立ち上がり、世の中を変えようという気配を見せていましたが、
おのおのの立場を思いやることや、分断を恐れることによって、
今となっては人々は口を閉ざしてしまっています。
子供たちのためにと声を挙げる私たちの後ろには、
口を閉ざした人々からの「がんばって」という無言の応援は存在しながらも、
表に出てそれを言う存在はほぼ皆無のため、私たちは特別な一握りの存在として矢面に立たされています。
男尊女卑がまだまだ根深いこの地において、お上に物申すなどということはまだまだ特別なことであり、
意を決しての要望書などのアクションに参加するということは、
親戚中の恥だと言われ、特別なことはするなと止められます。
原発というモンスターは人々の心を巧みに支配し、
被害を受けても声に出すことができないような、根深い問題であるということを痛感しています。
自分の愛する故郷が汚染に晒されたということを受け入れることや、
これまでの四季折々の中での様々な楽しみが奪われてしまったことを受け入れるということは、
とても難しいことで、
今も事故前と同じように暮らしている人が多く存在しており、
大丈夫、問題ない、元気になろうという情報ばかりの中で、
危機意識を持って身を守り続けるということは、精神的にもかなりの負担を強いられます。
3年が過ぎた今年は、そろそろこの辺で線引きを…ということを口にする人が多く、
向き合い続けることの困難さを感じています。
原発事故はどこで起こったとしても、きっと同様のことが起こるでしょうし、
子供達を守るために対策を求めるということはとても特別で、難しいことなのだと思います。
福島で起こったことは福島だけの問題であり、
その他の県には影響は及んでいないというような報道は、
放射能汚染がどこまで拡大しているかという目線を奪うものであると思います。
福島県には当たり前に存在しているモニタリングポストが近隣の県では当たり前でないことや、
放射性物質の検査体制や、健康被害の調査が他の県で進んでいないことは、
大きな問題であると感じます。
県外の人々に、被災した福島の人々という目線をもたせ続けることによって、
汚染の可能性がどこにでも及んでいるという現実から目をそらせようとする国の意図は大成功を遂げており、
問題を小さく見せながら意識をそこに集中させ問題をもみ消すということは、原発の再稼動にもつながります。
これまでの様々な事の成り行きを散々見続けてきた私たちにとっては、
それはお決まりの流れであり、こんな風に物事を見る目が育ってしまったことには複雑さも伴います。
原発事故の当事者は私たちだけではなく、
大きな大きな長期的な問題であるという目線が生じていくことを願っています。
これでいわきのお母さんのメッセージは終わります。
本当にさっきの琉球大学の論文でもあったんですけれども、
例えば今の食品の基準はセシウムで測って100ベクレル/kgですけれども、
それがどうしてそうなったのか?という食品安全委員会の議論を見ていくと、
原発事故の後、日本全国で流通する食品の50%が汚染されているだろうという推定の元の値なんですよね。
だから本当に食品の問題は、汚染地域の話だけじゃなくて、
「全国に汚染食品が50%流通するだろう」という評価がもうされていて、
一応保守側の評価と言われていますけれども、
なのでこれは全然、一地域の問題だけじゃないんですよね。
水俣病の取材もしたと思うけど、
「水俣」という名前がついたがために
水俣市以外の水俣病の患者が取り残されてしまったという問題もありますし、
福島第一原発事故って、もともと「福島」っていう名前はついていましたけど、
これは「日本」の原発事故ですよね。
ケン:そうよね。
マコ:
少なくても東日本、関東は汚染されていますからね。
本当にそう思います。
だから、福島の子供たちをどう守るかっていうのはすごく大切だし、
たぶん自分の地域の子供達も一緒だしね。
ここ、私たちが住んでいる東京でもそうだし、
神奈川も千葉も茨城もみんな汚染地域で「守んなきゃ」っていうことなんだよね。
で、私はね本当に、自分の地域もすごく気をつけてどれだけ逃げられたかも知っているし、
「守らなきゃ」ってなった時にいっちばん汚染されていた、
一番汚染されていた飯舘村がこんなにも踏みにじられているんだったら、
チョットこれはキツイなって思った時があって、
だからやっぱりすごく、飯舘村にはやってもらわなきゃなっていうのもあるんですよね。
だからそれもすごく追い続けたいし、大声を出し続けたいですよね。
1:10:58
山本太郎議員「3世代のヤマトシジミによる内部被ばく研究について」
参院内閣委 2014年10月16日
より、一部
そして観察したところ結果がはっきりと出ました。
汚染度の低いエサを食べたグループと汚染度の高いエサを食べたグループでは、
生存率、正常率ともに驚くほどの違いがあり、開きがグラフから見ることができます。
くっきり分かれていませんか?上下に。くっきりと。
汚染度の高いエサを食べたグループの生存率0.8%から20.9%、生存率0.8%というのは、
子世代も孫世代も汚染度の高いエサを食べ続けた結果なんです。
汚染度の高いエサを食べ続けた孫世代の特徴、幼虫の次の段階である前蛹、さなぎ、羽化前といった状態で、
成虫になる前に命を落とすものが半分もいたらしい。
これ聞くと、ちょっとヤバイなと思うかもしれませんが、
でもこの研究から見えることは、絶望ではなく、希望だと思うのです。
たとえば親が内部被ばくしていようと、汚染度の低い食べ物を子どもたちに与えることによって、
生存率、正常率を上げられるんだ。ということを証明したすばらしい研究と言えると思うんです。
皆さんご存じの通り、内部被ばくをしているのは、蝶々だけじゃないですよね。
29年にわたってニホンザルの研究を行っていた日本獣医生命科学大学の教授が発表されました。
福島の東電原発から、60km80km離れている山林で捕獲された猿も内部被ばくしていました。
造血機能の異常が確認されました。
筋肉中のセシウム量が高い固体ほど、赤血球と白血球の数が減っていた。
免疫力半分にまで落ちていたケースがある。
事故後に産まれた子ザルまで同様の傾向が見られた。
海外から最近ニュースが入ってきました。
30年前のチェルノブイリ事故の影響で今も内部被ばくしている動物がいると、
ノルウェーの政府機関が発表したのですけれども。
チェルノブイリから数千キロ離れてるノルウェーでトナカイの肉に含まれる放射能濃度急上昇し、
食肉として消費するのは不適格となった。
届いたんですね、数千kmも放射性プルームが。
そして、30年経った今もセシウム量が急増した。
これは内部被ばくです。
食べているエサによってそのようになった。
これ本当に今真剣に考えないといけないことだと思うんです。
内部被ばくに対して、もっと真剣に慎重に予防原則に則って対策しないと、絶対ツケがまわってきます
福島原発事故 生態系に影響与えていないのか
2013年5月30日放送 そもそも総研(内容書き出し)
そもそも総研、ヤマトシジミとアブラムシに関して放送
ヤマトシジミ被曝影響研究論文とドイツ報道(字幕書き出し)
論文発表後も日本では全く報道されなかった頃のドイツの番組
「福島のサルの異常はセシウムによるものと考えていい」
「チョウに表れた変化は放射性物質が原因とみて間違いない」
2013年4月25日 中日新聞より
2013年2月
福島県内の学校給食 「県産食材」震災後も使用
さらに新年度、県産食材使用市町村に食材購入費を補助
2013年4月
福島 給食で地元米の使用再開
ANN 2014年11月21 22:43

百貨店の店員も客もこぞって見つめるその先にあるのは。
店員:「非常に珍しい白いマグロでございます」
真っ白なマグロ。
客:「見て見て、白いよ」「見たことないんでびっくりしています」
このマグロはインドネシア・バリ島から空輸された天然のミナミマグロで、重さは約118kg。
水揚げされた時から白かったという。

遺伝子の突然変異が原因とみられ、表面は真っ白だが、身は普通のマグロと同じ赤色だ。

マグロを仕入れた魚力・佐藤健吾営業課長:
「うちのトップのバイヤーが30年、築地に通っているなかでも見たことがないと。
マグロ屋さんでも見たことがないと思う」

この白いマグロは当初、22日の午後にも解体ショーで切り分けられ、販売される予定だったが、
大学や研究機関などから要請があり、急きょ取りやめられた。
その他の色素が抜けるアルビノ現象
<縁起がいい?>「幸運を呼ぶ金のヒラメ」と「ラベンダー色のタラバガニ」

伊豆の海に全身金色の生き物が登場。
地元では幸運を呼ぶと話題を呼んでいます。

水深およそ15mの海底に静かに佇んでいるのは、全身が金色に輝く1匹のヒラメ。
では、一体どうしてヒラメが金色になったのか?
専門家によると、生まれつき体表の「黒い色素」が抜けてしまったのが原因ではないか
鮭もアルビノ
「縁起いい」黄金色のサケ 標津沖のサケ定置網で捕獲
北海道新聞 2013年10月16日 09:26)

「身体の一部が白くなるアルビノと呼ばれる突然変異」
ネズミや鳥になにが?高放射線量地域生物に異変TBS(内容書き出し)

頭部に白い羽が見られます。
面積は小さいもののチェルノブイリで見つかったアルビノのツバメ同様、羽が白くなっています。
<黒毛和牛の白い斑点>
「被ばく調査の生きた標本。 生きた証拠です」希望の牧場・ふくしま
9/13スーパーJチャンネル(内容書き出し)
吉沢:
360頭の牛の中に8頭ぐらい。
白い斑点状態の牛がね、8頭ぐらい今生きているんですよ。
吉岡:あの黒い牛の中に?

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑
カネボウ以外の9社でも白斑か
NHK 9月10日 17時56分

内部被曝に迫る ~チェルノブイリからの報告~(内容全部書き出し)
NHKの番組 2011/8/6放送より一部抜粋
なかなか研究が進まない内部被曝の人体への影響
その中で数少ない先駆者に光が当てられています
そのパイオニアのひとり、大阪大学名誉教授 野村大成さんです(医薬基盤研究所 大阪)
野村さんが注目しているのはセシウムなどの物質が出すベータ線です
マウスにベータ線を出す放射性物質を注射したところ、生まれた子どもの細胞に異常が見られ
突然変異で毛の色まで変わりました

ピンク色のバッタ

<被ばく症状>アルビニズム白色症 ・アルビノそして白斑

2014/10/29 【鹿児島】「説明した、という『アリバイ作り』でしかない」!?
怒号と紛糾のなかで行われた川内原発再稼働に関する住民説明会
エネルギー基本計画等について【20分】(説明者:経済産業省資源エネルギー庁)
原子力防災計画【30分】
川内地域の緊急時対応について(説明者:内閣府)
川内原発に係る避難計画について(説明者:県)
川内原子力発電所の安全確保に向けた取組みについて【20分】(説明者:九州電力)
収録日時 2014年10月29日(水) 19:00~
配信日時 2014年10月30日(木) 21:00〜
場所 伊集院文化会館(鹿児島県日置市)
ーーー
先ほど午後7時から川内原発再稼働に関わる住民説明会が、伊集院文化会館にて始まったんですが、
開始早々、住民が説明会の進行方法に関して抗議の声をあげまして
なかなか説明会が始められそうにありません。
「質疑応答はまとめて最後の方にする」という市側の手法に抗議を唱えた市民が前に出て、
市の担当者と意見を交わしています。
客席からは、抗議の声というよりは批判の声、糾弾の声が止むことはありません。

冨吉宏治 県原子力安全対策課主幹:
市民の方のご意見で説明会のやり方を変えるというのはお受けを致しかねます。
質問については説明の終了後にお受けをさせていただくということで、
説明を始めさせていただきたいと思います。
女性司会者:
エネルギー政策について、
経済産業省資源エネルギー庁総合政策課長松尾剛彦(まつおたけひこ)様、そして原子力立地核燃料リサイクル産業課長小澤典明(おざわのりあき)様よりご説明をしていただきたいと思います。

質疑応答
http://youtu.be/o8_njoYPUkE?t=1h25m8s〜
http://youtu.be/o8_njoYPUkE?t=1h28m57s
質問者1:
九州電力に聞きます。
鹿島の海岸が原発が止まって以来大変変わりました。
そのことをご存知ですか?山元(やまもと)さん。
鹿島の海岸は原発が動いているときは真っ白でした。
今は黒くなって、海藻もあり、稚貝も増えています。
で、おたくの広報は僕がその質問をしたら、「地球温暖化で磯やけしている。だから・・だ」って言って。
しかし事実から言えば、温排水が排出されたということが証明されたわけです。
だから、それがない限り再稼働なんてありえない!

九州電力 山元春義:
川内原子力発電所は運転開始の前から周辺の海域の内部調査を開始しておりまして、
それから定期的に春夏秋冬、定期的に、環境サンプリングといいますか、
周辺を、ゴニョゴニョサンプリング資料をとってきっちり評価をしております。
合わせて発電所から出ます温排水の●の評価をずっと続けてきております。
ですから30年以上・・になります。
この結果は定期的に鹿児島県にもでありますが、学識者に報告し、
その評価結果をみなさまに定期的にまた報告しております。
えー、いま川内の1号機は3年間止まっておりますが、
それでもずっと定期的に状況は把握していますので、
今後とも、いわゆる川内原子力発電所において環境に影響がないということが非常に大事ですので、
変化のないことを今後も継続して、エーー、きっちり評価しますので、
えーー、
ー会場から異論の声多数ー
会場:ふざけんな!答えろ!
質問者2:
答えになってないですよね。
だって●が獲れるようになったんですよ、原発止めたら。
●が獲れるよう になって漁民はお祝いしたんですよ。
ー大きな拍手で質問の声かき消されるー
原子力規制委員会の委員長はなんて言いましたか?
「安全ということは申し上げません」と言ったんですよ。
そして原子力規制庁の職員も言いました。なんて言いました?
「100%安全とは言えない」
どうしても動かすならば、安全でなければ運転できないでしょ?
ー大きな拍手で聞こえないー
さて、私の母は5kmのところに住んでいます。
91歳です。
「残れ」って言われたんですよね。
「事故があったら家に残れ」
妹は62歳。
行ったことのない鹿児島に、農業していますから軽トラを運転して逃げるのに
私たち夫婦は平佐町に住んでいて、川内駅のそばなんです。これも「鹿児島に、風下に逃げなさい」
さて、私の娘は知的障害児です。これまで私はずっと●を続けてまいりました。
薩摩川内市の20km離れた入来町・薩来園という施設に入っております。
3台車を準備してくれました。避難用の車を準備してくれたんです。
だけど、薩摩川内市長は昨日(再稼働賛成陳情の)強行採決を しましたよね、議会で。
そんなのは 知らずに、強行したんですよね、避難計画なしで、
それでもう、九電なんて知らんぷりでしょ。
避難計画をやっていない。何を言えるか!
国も避難計画に責任を持たない。
何が言えるか!
障害者の差別 をするな!
…障害者を、お年寄りを大事にすることが、健康な人を大事にすることなんです。
再稼動するには、全ての住民が避難計画に納得しなければ稼動はできません!
稼動するならそういう練った議論をして、そして強行するなんてとんでも無いことです。
本当にみなさん、私たちの気持ちを汲んで欲しい。
嘘を言わないで本当の事を言いながら、ぜひすべての人々が
「ここに住んで良かった、生きて良かった」って できるようにすべきじゃありませんか。
福島の原発の教訓は、必ず事故は起きるっていうことなんです。
起きたら逃げるしかないんです、1秒でも早く。
森下泰:
まず5km圏内の要支援者の方ですけれども、
先ほど申し上げましたけれども、まず自治体の方で、支援の申し出をされた方につきましては、
避難計画ということを個人個人で作るようなことを進めています。
で、先ほどのお年寄りの方とか弱者の方につきましては、
原子力規制委員会の方も、優先的にまず避難ということでやっていますので、
それから20km圏のところにある施設のことでございますけれども、
まずは原子力規制庁からの説明でもあったと思いますけれども、
福島の事故後、自然災害だとかそういうもに対する不足だったものの基準を改めてですね、
福島の前よりも、まずは事故を起こさないということを徹底的にやってきているということ。
それから、これは安全審査の方で確定してございますけれども、
あのー、今川内の原発で過酷事故があった場合ですけれども、
それも審査の中で福島の事故に比べて放出量は2000分の1というぐらいの放出量であると、
もし出てしまった場合、そういうことを申しております。
そういうことを勘案しまして、20km圏内におきましては、まず原子力規制委員会の方から屋内退避と。
むやみに、あの、行き先も決まらないままですね、飛び出す方がよっぽどリスクが高まるっていうことで、
まずは屋内退避をしてくださいということを、国もしっかり指示を出しますので、
まずはそれを受け止めてください。
1:38:16
質問:
現在、「原発は動いたら事故を起こす」という前提でこういう話をしたんですよね。
じゃあ、まだ説明がされていないところがあります。
テロに対してはどうするんですか?
あそこを標的にしろって言って、もし原発にロケットじゃなくても飛行機が突っ込んだらどうするんですか?
それの説明は何もないでしょ?
それと事故が起きたら九州電力は憲法25条違反になりますからね。
憲法25条というのは「国民は健康で文化的な生活を営む権利がある」
国はこれを補助するべきであるというんですね。
ということは事故が起きたら国は憲法違反をするわけですから、
憲法25条を守るということを私ははっきりしてもらいたい。
山元春義 九電:
テロに対する考え方でございますが、今回の新規制基準でも故意による大型航空機が衝突したり、
その色々な建物に対して発電所を大規模損害、壊すという行為があったらどうするんだというのは
やはり●になっておりまして、それに対する九電の体制、それから手順、機材の配備状況、
それから特に大型の空冷の発電機の給電の仕方、それからあの、燃料の供給の仕方、
あるいは●ポンプの使い方とか、
どういうふうにしてそれを●するか など、いろんな訓練をしております。
またこのテロ防止対策に対しましては色々やっていますが公開することはできませんので、
えー、えー、機動隊、あるいは海上保安庁の方が24時間警備をしていただいている
テロについて、えーゴニョゴニョやっていますので、テロについては十分やっていると思っております。
1:42:24
質問:
前回の説明会で、もう本当に怖くなりました。
話しをしている内容は「危ない危ない、事故が起きる」
で、今日聞いてますます怖くなりました。
「被曝をする」
そうなんですか?
世界一の規制基準ということでしたが、避難計画なんか全然入っていない。
だから、それを入れてちゃんとやり直すべきだと思います。
川内市には高校生もたくさんいますけれども「どこに避難するの?」と聞いても全く知りません。
「お家の人に聞いてきて」
全然知りませんでした。
それから避難先の施設の方も、自分のところが避難先になっていることを知らない。
そこの●の方も知らない。
ですので、ちゃんともう一度住民説明会をしっかりとやり直してください。
鹿児島県全員が避難訓練をやるくらいの●をやり直してください。
そして質問ですが、九電の方、経済産業省の方、県の方、
私たちの命を守って●、子供達、若い子供達、それから若い方、
そういう人たちの命とか健康をどう思っているんですか?
それから美味しい食べ物ができるところが汚染されてしまって、
鹿児島県の農作物が売れなくなってしまう。
こういう自然をどのように思っているのか?

山元春義 九電:
私も同感でございまして、国の皆さんと私も安全の確保が一番でございます。
今回もいろんな安全対策を致しましたが、
九電の姿勢といたしましてはこの設計の中で、設計の強化がされておりますが、
こちらをしっかり守って、えー、重大事故に致さないようにするというように取り組んでおりますので、
よろしくお願いいたします。
1:45:32
質問:
新聞に説明会に申し込んだ人がメールが来なかったということが書いてありました。
実は私の女房が来たくて申し込みました。
女房はFAXで申し込みました。
私はメールで申し込みました。
●のうちに申し込んだんですが、13日の説明会が月曜日の開催で、
それで木曜日になってうちの女房に入場券が届きました。
私には届かなかったのでとても心配になりまして、
鹿児島県の原子力防災なんとかという、募集されたところへ電話を入れました。
そしたら、「●市の会場の場合は今日発送します」と言われました。
もう女房に着いているんですよ。
それでますます心配になって、●市は遅れています。「発送が遅れています」と言われました。
なんで遅れているのか?もうついているんだから、女房に。
そうしたら、電話を切られました、一方的に。
それで、もう一度かけ直しました。
そうしたら、山口という人がお出になられました。
「今電話を切ったのは誰だ?」というふうに聞きましたら、
「カワモトという人が電話を切った」と。
「あなたのところはこういう失礼なことをするんですか?」
そして、とにかく私に入場券が届かないからとても心配なので、
申し込みを受け付けているのかどうか調べて欲しい。
今すぐできないのならば「調べて折り返して連絡します」そういうふうなことはできないのか?
と聞きました。
「それはできません」という。
その人は山口という人です。
それで鹿児島県の総務部の方に電話をしまして、「こういう状態になっているんだ」と。
加藤という人が対応されて、
「入場券がつかなくて心配なんです」と話をしました。
それで、明日を除いたら土日ですね。それは困ったなということで、
なんとかしてくださいというふうにしました。
で、その日は何にも連絡はありませんでした。
次の日の午後になって電話をしましたら、
電話を受けた人は山本という人が出ました。
それで「あなたのメールは受けておりません」
じゃあ、「なんで受けていないのを連絡しないのか?」というふうに聞きましたら黙っている。
とにかく、メールを発信したことをプリントアウトしてなおかつFAXしました。
そうしたらハガキ届いたということでなんとか入場券を手に入れることができました。
ところがこのハガキを持って会場に行ったところ、
「あなたのとの列34はありません」という。
まず、問い合わせの電話をプツッと切るようなそんな失礼な対応がされました。
これは質問ではありません。
質問しないのはなぜか?
一番違和感を感じるのは500ベクレルを越したら逃げなさい。
これは異常だと思います。
これは津波にのまれたら逃げなさいと言っているのと同じですよ。
すべての自然災害については被害を受ける前に逃げなさいというのが前提です。
今言われていることは予報が外れてもいいじゃないか。
避難指示は外れてもいいじゃないか。
空振りでもいいじゃないか。
ところが避難計画は500以上、これ下限ですよ。
1000かもしれない、2000かもしれない。
「とにかく500になるまで辛抱しなさい」
それから、わたしは5km圏外に住んでいますけれども、
「川内の人が逃げるのを我慢して見ていなさい」
一番被曝で影響を受けるのは要介護者ではなく、私は妊婦さんだと思います。
妊娠初期のX線による被害というのは大人の比ではありません。
ところが、大人も老人も妊婦さんもみんな500。
それが下限ですよ、上限じゃないですよ。
それで質問です。
壇上におすわりの方には奥さんが妊娠するとしのような方は見当たりませんけれども、
お孫さんなり、身内の人が妊娠がわかった。
やっと分かったというような人が身内にいて、
川内の人が逃げています。
私もお父さん、おじいちゃん、逃げたい。
そういったときに、
「いや、500ベクレルまで我慢して」
そういうことが言える人が、壇上におすわりの中でいらっしゃるか、手をあげてください。
「障害者はいいじゃないか」
そういうことを言える人がいたら手をあげてください。
ー誰も手を挙げないー
<避難について>

森下泰 鹿児島県:
今500ベクレルとおっしゃったのは500マイクロシーベルト/hのことを指しておられると思いますけれども、
まず、規制委員会の方でそのような答えを出している背景といいますか、
科学的根拠の方について述べさせてもらいますけれども、
福島の事故の時も、あの、オーー、の、あの、調査結果ということになりますけれども、
ひとつはこの500マイクロシーベルト/hというのは、5kmを超えた範囲では福島の時でも起きていないということ。
ただ、5km圏内の人はということです。
ですから委員会の指針としましては、まず5km圏内については放出前から逃げるということになっていますので、
いまの関係については、まずそうなる前に逃げる手順になっているということをご理解ください。
それからこの500マイクロシーベルト/hという数字もですね、
ICRPの国際基準では1000マイクロ/hで同じ処置をとるということになっていますけれども、
日本の原子力規制委員会では500マイクロシーベルト/1時間という、
より低い値でアクションを開始するということになっているということ。
それから、これは非常に大事なところなんですけれども、
5kmから先の方々の住民の方々につきましては、
先ほど申し上げましたような、福島の事故のことも考えて
「まず屋内退避をしてください」ということ。
それから段階的な、これが一番大事なところでございまして、
自治体の方で、県町市で避難先、それから避難手段、それから避難経路等を確かめてから、
あの、「慌てて逃げないように」
行き先を決めずに逃げたために、福島の時には帰ってリスクが高まった方がある。
そういうことがあったことを非常に反省しておりますので、
慌てず落ち着いて、あのーー、モニタリングの結果をのところを、
これは国際基準よりも早く移動するようにしておりますので、
国の指示に従っていただいて、落ち着いて段階的に避難をしていただくと。
それをしっかりとお願いしたいというふうに考えております。
<申し込みの手続きについて>
冨吉 鹿児島県原子力安全対策課:
ともかく不快な思いをさせたことにお詫びを申し上げます。
皆が当課の職員でございます。
事情を聞いた上でやってまいりたいとおもいます。
それからメールで、セキュリティーの関係で、県庁の方でセキュリティーの
サーバーが一定のものをちょっと弾いてしまうということがあったようでございまして、
またその点につきましてもご迷惑をおかけしました。
申し訳ありませんでした。
1:58:18
質問:
いくら立派なご説明をいただきましても福島の事故はまだ収束しておりません。
汚染水は流れ続け、最終処分場の決定もまだしておりません。
そのような中で原発の再稼動をするということは間違っています。
このまま原発は廃炉に持っていくべきです。
県の方も国の方も肩書きがあります。
その肩書きを取ってしまえば、我々と同じ国民です。
朝起きてご飯を食べて寝る。
人々の日常があります。
そのことを主軸として物事を考えていただきたいと思います。
再稼動はせず、廃炉としていくべきだと思っています。
女性司会者:えー、ご意見としてということでよろしいでしょうか。
1:58:03
質問:送配電分離をするべき。再稼動はしないでください。

松尾剛彦:
送配電分離、これはシステム改革ということで、まず、法規的な運営をしていくということで、
かなり、東京なら東京、九州なら九州、大阪なら大阪ではなくて、
日本全国でネットワークを有効しながら電力の安全な供給をしていきたい。
(略)
2:01:44
2:02:39
質問:
(略)このまま行くとかどうすることになると思うんですが、
九州電力の社長にちょっとお伺いしたいんですが、

九州電力山元副社長:
質問は、30km圏に何か補償をするか?ということですか?
質問:そうです
山元:その(30圏)補償については考えておりません。
質問:
30圏内の我々が犠牲になってしまうのはあんまりだと思うんです。
そこらへんのことは人間として考えてもらいたいです。
山元:
先ほど説明もありましたけれども、電力の安定というのは非常に大きい問題でありまして、
弱者の方もおられます、中小企業の方もおられまして、
やはり、安価で安定した電気を(会場ざわめく)
ということで今日本は環境問題から
原子力発電所にはPAZの方も UPZの方もおられます。
その外の方もおられます。
たくさんの方の雇用をもって、原子力は運転できると思っていますので、
えーー、20km、30kmということは申し上げませんということでございます。
質問:
仮にですよ、30km圏内は電気料を無料にする。
10万世帯で一月に1万円として10億円。
先ほど、日本経済は100億円1日に損失していると言ったんですから、
そこを考えてみればこれは必要経費なんだから、
それくらいのことをしないとみなさんの心は変わらないですよ。
2:07:16
質問:
九州電力発行のパンフレットが出ているんです。
それの7ページに
原子力発電は天然ウランを持ってきて原料にする。
天然ウラン235が0.7%を3%〜5%にするというんですけど、
ウラン238は99.3%
その放射能の半減期でウラン238はなんと!45億年という半減期がある。
そんな天然ウランを無理に採掘して持ってきて、
45億年もの半減期がある、そういうのを作ること自体がおかしい。
そして経済産業省資源エネルギー庁発行のパンフレットには、
原子力の燃料によって何が起こっているか
ウラン238はプルトニウムに変わる。
プルトニウムの半減期は4000年。猛毒。
再稼動してもですよ、あと12年か13年。
廃炉にするのに40年から50年。
放射能は10万年。
その後の膨大な管理費と廃炉の費用はどうなるんですか?
国がやったら国の税金ですよ。
わざわざ放射能を持ってきてどうなるんですか。

松尾剛彦:
今のお話は放射性廃棄物のお話かと思います。
最終処分にかかりますコストにつきましては、
これは原子力発電によりましてできた電気、これをご利用いただいている皆様が、
あー、発電の代価ということで、これは皆様だけじゃなくて、
東京の方でも、それから大阪の方でもそのほかの業者みなさんからご負担いただきまして、
これで最終処分のためのコストを積み立てをいたしております。
(会場ざわめく)
2:11:21
質問:
100%安全でないものを動かすのに避難計画が出来上がっていない。
検討してみましたけれど、6月に日吉市の方で説明した時は、
「これは不完全なものです。全く完全なものではありません」
という説明で終わってしまいました。
これは事実です。
そのあと「いつできるんですか?」と関係自治体にお尋ねしても、
「完成期日はありません」
僕はもう涙が出ます。
いったいあなた方は苛酷事故が起きた時に
オフサイトセンターに詰まれるんですか?
東京で黙って見てるんですか?
私は住んでいるところは30km圏内です。
川内から21万人の人が逃げてくる。
2時間で1年以上の被曝をさせるっていうじゃないですか。
僕の子供はそれをさせられるんですよ。
ヨウ素剤は配られるんですか?
ヨウ素剤は1回しか服用できないんです。
1回服用したら24時間しかもたないんです。
県の方、いったい何時間したら避難させてくれるんですか?
この前避難計画の時に新聞報道もありましたよね。
最大29時間、その29時間の始動の時間はいつですか?と聞きました。
「わかりません」
事故が起こった、 地震ですか、●ですか、テロですか?
想定していないんですよ!
想定していないで避難しても29時間です。
崖崩れが起こったり、津波で道路が陥没したり、東の●の海岸線をちょっとは見てください。
そんな中で本当に実効性のある避難ができるんですか?
まず「100%安全じゃない」と、あなた方みんながおっしゃっているんだから、
せめて、最低、避難経路だけは100%のものを作ってくださいよ。

四反田昭二 鹿児島県原子力安全対策課課長:
今のご質問、わかりました。
えーー、あの、今おっしゃったなかで、あのぉーーー、
避難時間の、おー、シミュレーションの話をされたのかなというふうに思いながら聞いておりました。
え、ま、今回の鹿児島県でやりましたのは、
あのー、県全体の、避難計画の、そのシミュレーション、というのを行いました。
ま、それは、あの、実際その、いわゆる〜、なんて言いますかね、
その、避難車両を、の、その渋滞、等によってどのくらい時間がかかるか?
そういうのを知るために、えー、ま、全国の、お、慌ててしたわけでございます。
あのー、いわゆる、そのー、なんですかね、そのぉー、
事故で、どういう事故でというか、そういう事の方を想定したものじゃないものですから、
ま、今のような、そういう話のようなことになったということでございます。
あの、避難計画につきましては、
確かに、えー、エーーーー、…それぞれの市で状況がそれぞれ違います。
あの、たとえばPAZのある薩摩川内市につきましては、
その、避難車両を識別するような避難車両のシールを作ったりだとか、
ま、屋内退避していただくように、しております。
そのー、避難計画、防災計画というものは、
一度作成したら終了というか完璧とか、100点満点というそういう性格のものではないと思っております。
ま、計画を作成して、実際に防災訓練等を行って、それを踏まえて改善点をいろいろ
あのー、私たちも、あのー、改善点を抽出いたします。
それを新しく作りました計画を、見直しをして、えーー、訓練をすると。
ま、そういうプロセスを継続的に行うということが必要であるというふうに、いー、
そういうことがこの避難計画、防災計画の実効性を上げていくというふうに考えているところであります。
そういうことで、あのー、県としましては今後も●をし、●と提携をしていくというふうに、
実効性のあるものにしていきたいというふうに考えているところであります。

森下 内閣府 政策統括官:
まず事故が起こった時に状況を黙って見ているのか、ということを言われましたけれども、
違います!
私は事故があった時にはちゃんと事故対応の役割が決まっていまして、(会場騒然)
オフサイトセンターにも、薩摩川内市にも仲間がいまして、
ちゃんと駆けつけられるような態勢を組んでおります。
その点についてはまず申し上げておきたいと思います。
その上で、さきほど「防災対策を100%求める」とおっしゃいましたけど、
「これで完璧だ」と思うと進歩がなくなってしまうんです!
もうそれ以上は (会場騒然)
原発 (会場騒然)
「完璧に終わりはないんだ」ということで・・
ですから、あの、(会場騒然で聞き取れない)
そのためには訓練が、訓練をしてそれを評価をして改善をしていくと、
これをしっかりやります。
以上です。
2:18:59
質問:
福島第一原発事故の後、私たちは
「自然を侮ってはいけない」「科学を過信してはいけない」ということを学んだんです
私は、伊藤知事が強行しようとしているので、県の担当者に言いたいんですけど、
この間の説明会を踏まえて、やっぱり規制庁がやった説明会というのは
「住民の安全を守る」という点からすると、非常に不十分な審査基準です。
この問題の大前提は「住民の安全」「人間の安全」を守るのが大前提です。
実際にやっていることは「発電への安全」じゃないですか!
発電所が爆発しないようにどうなっているかということが、この基準になっているんじゃないですか?
「人間の安全」というならば、避難の問題というのは最も大事な問題です。
それは、福島の事故が物語っているのは、
いまだに汚染水は垂れ流されている。
降り注いだ放射能は除染できていない。
そして、人々の生活の補償賠償はされていない。
「こういう問題が起こった時に川内では大丈夫ですよ」という安全の確保ができないならば、
再稼動に向けて進んではならないということだと思います。
この肝心要の説明会が、今日これだけのことで「もう済んだ、澄んだ」で済まされませんよ。
そういう観点からもう一回「人間の安全」という問題は全く解決されていない。
このまま、その問題を無為無策のまま再稼働へ進むような罪作りなことはやめてください。

冨吉宏治 県原子力安全対策課主幹:
今のご質問に回答するのは私はちょっと非常に難しいと思います。
そういうお声があるということを●させていただいて、持ち帰らせていただければ、
伝えさせていただくということで。
2:22:50
質問:
私は今日いずみ市から2時間かけてここにきました。
出水(いずみ)市民の多くの人から、公民館単位で説明会をして欲しいという声を今日は伝えに来ました。
21日の原子力安全委員会等検討委員会で規制庁の担当者が
「住民に理解を求めるため機会を与えられたら説明していく」と述べ、
要請があれば応じる考えを示したので、
県は県民の声に従い、要請してください。
避難計画の説明会は市民の意見を聞く交流会を開いてほしい。
東日本新聞が今年5月に実施した世論調査では、
鹿児島県民の約6割が再稼動に対して反対、どちらかといえば反対というのですから、
県国、事業者もそれくらいの努力はして当たり前なのです。
私は9月に出水の●から避難所の●まで行きましたが、ここは土石流警戒区域でした。
途中の道路も健常者が移動するのも困難で、大きな土石流の跡があり、
以前何ヶ月も閉鎖になっていた道です。
今年4月の災害対策基本法の改定で、「避難施設を危険区域にしてはならない」ということが決まりました。
でも、避難計画では津波や土砂災害の危険区域に一時集合所や避難所が設定されており、
違法な状況になっております。
●市長は「こういうことは法に反しているので見直しをする。このことは出水市にも伝えるようにする」
また「再稼動については避難計画の問題がクリアされてからだと思っている」と
21日の申し入れの時に話されました。
出水市の施設設定を見直すと担当者に21日に確認しました。
その時に「避難先の●市の避難所が危険区域というのは初めて聞いた」と担当者が驚いたことには、
私はさらに驚きました。
薩摩川内市の状況も一緒でした。
21日の申し入れの時に対応した薩摩川内市職員は
「このままでは違法状態にある。見直す」と述べ、
「避難先である、南薩摩などの避難施設が危険区域にあるかどうかは確認できていない」
「改正しないと市民は安全ではない」とも発言しました。
他にもSPEEDIを使わない。
たぶんこれを決めたのは避難経路の一極集中を避けるためなのか、
スクリーニングのこと、コンピューターシステムのこと、
保安規定や工事規定が先送りされていること、
住民の被曝を前提として、避難時に要援護者を閉じ込めて切り捨てること。
地元同意の問題。
複合災害を一切考慮していないことなど、聞いてほしいことがいっぱいあります。
是非、何回でも何日でもそういう場を設けてください。
長くなりますので、そういう場を設けるかどうかの一点のお答えをください。
私の知り合いは仕事などで、4日ぐらい前に葉書が来たっていけないんです。遠いんです。
避難計画は市民の命がかかっています。
私の子供の命もかかっています。
最後に一言。
私は今壇上に上がっていらっしゃる方々に対して、憤りを通り越して、哀れみを感じた仕方ないのです。
そこまで福島事故の経験を無視して、
事故が起こったらご自分たちの子や孫に対する命の未来を断とうとしているのです。
そして今のこの姿を、あなたたちの子供さんやお孫さんがご覧になった時に、きっと恥ずかしくて
「あれが自分のお父さん」「あれが自分のおじいさん」って言えないでしょう!
以上です。

冨吉:
先ほど問題と同じになってしまいます。
ま、さらに説明会、それから公開討論会等をというご要望ですけれども、
これを私が、公聴会というご要望ですけど、
この場で、ま、お答えすることはできません。
決めることもできませんので、持ち帰らせていただいて検討させていただきたいと思います。
2:29:45

質問:
避難計画のことですけれども、避難計画は例えば地域によっては変更になる場合もあるんじゃないかと、
学校が休みの時ならいいけれど、ある時に避難者を受け入れられるのか?
それから九電に聞きたいんですけど、
この川内原発で作った電気はこの30km圏内でどのくらい使っているのか?
できた頃の話を聞きますと、なんか他所に送っているというような話を聞いたんですけど、

森下:
薩摩町に20kmから30kmありますけど、
避難にあたってはですね、今日ご説明しましたように、
線量の高いところとか、そういう、あのーあの、天候と雨、放射性物質が落ちるとか、
そういうことを考慮して、あのー避難の方角とか経路とかを決めるということで計画をしていますので、
●していくということです。
会場:全然答えになっていないじゃないか!

山元 九州電力:
現在九州電力は本州から電力を買ってこちらに配っております。
えーー、原発が動けば、えー、原発が動けば、
おそらく、佐賀と鹿児島の原発が動けば、四割ぐらいは九州で賄えるというふうに、えーー、
電気の安定供給に寄与するのであります。
ま、非常に、九州電力としては電気が足りません。
(会場ざわめく)
弱者の人も病院も、電気が必要なんで、
そういうことでございますので、原発が動けば30km圏内の方々はもちろん、
もっと外の方が、電気を供給することができますので、よろしくお願いいたします。
2:33:47
質問:
百次町から来ました。
私の団地は186世帯。
そこに永利小学校の小学生が84人通っています。
一番心配なのは、もし大事故が起きたら、
この84人の小学生の命を助けることができるだろうか?
お母さんたちは心配しています。
メルトダウンは、九電の発表によると、19分で、過酷事故の場合はメルトダウンになって、
1時間半で建屋から放射能が流出するというふうに、九電自身が言われています。
社長に後でもう一度そこを確認したいんですが、
1時間半で子供達を救出して、無事に避難道路を通って、逃げることができるか?
と思っている人が、ここにはおそらくおられないと思います。
絶対無理です。
そういう原発をなぜ動かすのか?
これも山元副社長に答えてもらいたいと思います。
それから、山元さん、松尾さん、森下さん、
3人揃って福島の教訓、あるいは反省という言葉を使いました。
今だに12万5000人の福島県民は、放射能のせいで故郷に帰ることができていません!
家族がバラバラにされているのは5割を超えています。
そして、6割以上の被災者が、心や体に変調をきたしているというふうに、
福島県の、県の当局がとったアンケートで答えています。
これが、福島の反省であり、福島の教訓ではないでしょうか?
本当に私たち国民のことを考える政府や電力会社や県当局であるならば、
再稼働など絶対にできないと思います。
それから冨吉さんに答えていただきたい。
避難計画の最高責任者は伊藤県知事です。
なぜ伊藤さんは今日ここに来ていないんですか?
伊藤県知事がここにお見えになって、
「県民の皆さん、ご心配をおかけしています」こう発言するべきではないでしょうか?
そして、こういう会を開くということであれば、
即座に答えられるように、責任を持って開くべきじゃないですか?
伊藤知事は本当に県民のことを考えるならば、今日ここに来てちゃんと回答するべきなのに、
なぜ来ないのか?
お答えをいただきたい。
そして、伊藤知事がこの半径30km以内の同意が必要なのは、
なんと、「薩摩川内市と県だけが同意をすればいいんだ」と、とんでもありませんよ!
日置市、いちき串木野市は議会の中で「同意の自治体に入れろ」といっているじゃないですか。
なんで入れないのか?
川内原発の再稼動は絶対認めない。

冨吉:
ご指名を頂きましたので、お答えしたいと思いますけれども、
避難計画の説明でなぜ伊藤知事が来ていないのか?ということですが、
県の業務というのは非常に多岐にわたっております。
(会場どよめく)
ですから難しということで、●の記事を見ましてでかけています。
ですから今日は県の●というものがここに来てご説明をしているという
あと、●というのは、知事の方はこれまでに考えると、
これまでにしてきたところです。
ま、説明会に知事に説明して欲しいというお声があったということは、
持ち帰ってお伝えをするようには、します。

山元 九州電力:
非常に専門的なことになりましたが、
これは九電が規制委員会に審査を受けまして、非常に厳しい。
当社は4ページにあるように、「事故が起こらないように中でプラントを維持できる」としていますが、
国の方は、規制委員会は「そうではない」と
「それでも事故が起こったらどうするんだ」という質問を出されております。
この部分で一番厳しい状況を出せということになりまして、
九州電力は福島の事故を反省しまして、たくさんの設備を準備しております。
ところが今回は、●が出てしまって、評価を出したんですけれども、
その中で規制委員会には報告をしております。
九電の川内1、2号機の事故について、先ほどご質問がありました通り、
もしも福島の事故の、関係はいいんだけど、
電源も水も、設計しているもの全部が動かないんだと。
そうした時にタイヤのついたものをたくさん準備していますが、
そういうものだけで事故を防げるのか、どういう評価になるのかということを国から求められています。
これにつきまして、その結果として、7日間を想定しているのも、
国の方からも5.6テラベクレルという数値もありますが、
そういう条件で、発電所にあるもの全部ダメで、タイヤのついたものそういうもので、
九電の56名の職員がいわゆる事故対策をとるということで、
これが規制庁の発表ですが、
5.6テラベクレルです。
で、福島の事故で出たのは、1万テラベクレルです。
ですから、2千分の1ぐらいの放射能が出るとしています。
以上でございます。

女性司会者:
会場内で挙手をされても指名できなかたみなさんには大変申し訳ありません。
●な事は十分承知しておりますが、
これをもちまして住民説明会を終了させていただきます。
皆さんのご理解をどうぞよろしくお願い申し上げます。
冨吉:
本日の説明会は県の判断でこれで終了とさせていただきます。
県の判断でこれにて終了とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。

原子力規制委員会
鹿児島県で開催された住民説明会における原子力規制庁の説明の映像を公開しました。
鹿児島県で開催された下記住民説明会における原子力規制庁の説明の映像Youtubeリンクがあります。
10月9日 薩摩川内市
10月10日 日置市
10月14日 阿久根市
10月15日 さつま町
10月20日 いちき串木野市
(福島14/11/12)
FNNLocal

福島・田村市都路地区で行われた除染作業で、
新たに、作業員74人分の健康診断書が偽造された疑いがあることがわかった。

田村市都路地区で行われた除染作業をめぐっては、
平田村の医療機関(ひらた中央病院)が発行する健康診断書が偽造されたとして、
クリニックを運営する医療法人誠励会が11日、警察に刑事告発している。

これを受け、除染作業を請け負った鹿島建設は、作業員2,300人に不正がなかったか内部調査を進めていた。
その結果、健康診断書が偽造された疑いがある作業員は、
すでに明らかになっている平田村のケースも含めて、75人にのぼることがわかり、
厚生労働省が、労働安全衛生法違反の疑いで調査を進めている。
除染作業員の診断書、偽造の疑い
河北新報 2014年10月03日金曜日
福島第1原発事故に伴う除染作業員の健康診断で、福島県平田村の「ひらた中央クリニック」が発行した診断書1通に偽造された疑いがあることが2日、分かった。クリニックを運営する医療法人誠励会は被疑者不詳のまま有印私文書偽造・同行使容疑で告発する方針。
除染作業員は厚生労働省の規則で健康診断が義務付けられている。偽造は、受診料の支払いを免れるためか、健康状態を隠して作業員として働くためかなどの指摘が出ているという。
誠励会によると、偽造の疑いがあるのは、田村市の国直轄除染に従事したとされる男性作業員の診断書。診断日欄は日付印を使わず手書きで、担当医師の氏名印は大きさや印影が異なっていた。
除染は鹿島などの共同企業体が受注。同東北支店は9月24日、2012年7月~13年6月に受診した除染作業員8人の診断書について、偽造の疑いがあるとしてクリニックに照会。その結果、12年9月8日に受診したことになっていた1人は記録がないことが判明した。
誠励会の佐川文彦理事長は記者会見で「懸命に除染が進められる中で不正が行われ、憤慨している。徹底的に調査する」と話した。
除染作業員の診断書偽造 下請け「こちらで用意」
東京新聞 2014年8月19日
偽造された健康診断書のコピー。手前の書類には、偽造のゴム印で実在の病院名と医師名が押されていた
(一部画像処理)
被ばく労働と健康診断 原発や除染など被ばく労働をする作業員の健康を守るため、雇用会社は通常の健康診断のほかに、雇用時や就業後半年ごとなどに、通常の健康診断とは別に白血球数など詳細な健康診断を受けさせなくてはならないと法令で定められている。雇用会社は、詳細な診断結果を記した健康診断書(《除染等》電離放射線健康診断個人票)を保管し、所轄の労働基準監督署長に報告しなくてはならない。
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の福島県田村市の除染作業で、下請け会社が作業員の健康診断書を偽造し、健康診断を受けさせずに作業をさせていたことが分かった。被ばくの危険がある労働は、詳細な血液検査などの健康診断が義務付けられている。法令に違反するだけでなく、作業員の健康への影響が懸念される。
下請け会社は、鹿島(東京都港区)を中心とした共同事業体の仕事を請け負っていた松栄ワークス(横浜市、破産手続き中)。鶴見労働基準監督署(神奈川県)は今年六月、同社が四十代の男性作業員を雇う際、健康診断を受けさせなかったなどとして是正の指導をした。
複数の作業員によると、二〇一二年八月、福島県郡山市の事務所などに集まった際、同社社員らから「健康診断を受けたことにしてください。診断日を(教えるので)覚えておいて」と言われ、田村市の山間部の除染に当たった。
三十代の男性は「誕生日に受けたことにして」と言われ、日付を書いたメモを渡された。事前に同社に健康診断が必要かと問い合わせた作業員らは、「必要ない」「こちらで用意します」と言われたという。
四十代の男性は同年十一月に事務所に呼ばれたとき、心当たりのない自分の健康診断書があるのを見つけた。一通は「健康診断書」と書かれ、医師名として女性の名前と印があったが病院名はなかった。もう一通は「除染等電離放射線健康診断個人票」と書かれ、福島県内に実在する病院名と医師名のスタンプなどが押されていた。
男性が医師に確かめると、スタンプも印鑑も病院で使われているものとは違い、数字の筆跡も医師のものではなかった。
医師は「うちの診断書ではない。私の名前をかたった偽物です」と断言したという。取材に対し、医師は「取材には応じられない。男性らに聞いてほしい」と話した。
松栄ワークスの社長には再三連絡を試みたが回答はなかった。元請けの鹿島は「作業員の健康診断の受診状況はコピーの提出を受けて確認していた。まさか偽造とは思わなかった」とコメントした。
発注者である環境省の担当者は「労働管理は各業者に対応してもらっている。労働者から相談があれば、元請けに確認を取らせ、改善要請する」と話した。
石川町で竹を利用した竹チップ事業が行われています。
(福島14/11/14)
FNNLocal 2014/11/14
福島・石川町で、竹を利用したある取り組みが行われています。驚くべき竹の効果を取材しました。
10月、石川町で開かれた産業祭。
炊きたての新米を提供していたのは「沢田竹資源開発研究会」。
試食した人は、
「とても甘味があって、おいしいです」、
「ことし初めての新米で、すごくおいしいです。かんでいるうちに甘いです」などと話した。
「沢田米」と名づけられた、石川町沢田地区のオリジナル米。
おいしさの秘密は、ずばり「竹」。
機械から勢いよく出てくるのは、細かく裁断された竹。
この竹のチップを2年ほどかけて発酵させたあと、水田にまいて、肥料として使っている。
くわしいメカニズムはわかっていないが、竹のアミノ酸成分によって、米の甘みが増し、ツヤも出るという。
3年前(2011年)から始まった、この竹チップ事業。
きっかけは、石川町で増えている竹の被害だった。
竹は、繁殖力が非常に強く、放っておくと、どこまでも広がり、住宅にも被害をもたらす。
沢田竹資源開発研究会の近内泰一さんは「屋根なんかにササの葉が積もります。風で枯れ葉がたまります。そうしますと、屋根を、特にトタン屋根なんかを、すぐに腐敗させちゃう」と話した。
竹やぶを整備しながら、資源として再利用しようという試みは、徐々に軌道に乗りつつある。
袋詰めされた竹チップは、1袋200円で販売していて、これまでの販売数は、7,500袋を超えている。
古川峻:
こちらの庭では土の上に竹チップが敷き詰められています。
歩いてみると非常に感触も良く、草花の成長も良いということです。
竹チップを庭にまくと、植物が病気に強くなり、雑草も生えにくくなると、家庭にも評判。
さらには、こんな副産物も生み出した。
竹チップの山を掘り出すと、無数のカブトムシの幼虫が出てきた。
あわせて5,000匹もいる幼虫は、その名も「竹カブト」。
通常よりもサイズは大きめで、6匹1,000円で販売している。
次々に見つかる竹の利用方法。
近内さんたちは、竹を利用した町づくりに、手応えを感じ始めている。
近内さんは「自分たちでもですね、携わっているうちに、いくつかの発見、自分たちだけの発見というものがあります。竹の再利用がここまで、大きな成果を生むとは、始めた当時は全く考えておりませんでした」と話した。
研究会は、今後もますます竹チップを普及させたいという。
紹介した沢田米は、3kg1,200円、5kg2,000円で販売している。
福島県石川郡石川町


石川町のたけのこは?(緊急時モニタリング)
2014年、今年の5月のタケノコにはセシウム合計84ベクレル/kg検出されています。

2012年4月から2014年5月まで、調べたタケノコからはセシウムが検出されています。

タケノコが成長して竹になれば、セシウムは無くなるとでもいうのでしょうか?
その辺がとても気になります・・・。
(福島14/11/07)
FNNLocal 2014/11/07 に公開
鹿児島県にある、九州電力川内原発。福島第1原発の事故後、初めとなる原発の再稼働に、7日、鹿児島県が同意した。

鹿児島県の伊藤 祐一郎知事は、再稼働に必要な地元の同意の範囲を「原発がある薩摩川内市と県のみ」としている。

しかし、福島第1原発の事故で、避難区域は、原発がある自治体にとどまらなかった。

避難を経験した浪江町の馬場町長は「周辺町村も、ものを言えるような状況をつくっておかないといけないと思います。やっぱり立地町だけの問題ではないですよ。今度の(福島第1原発)事故によって起こした影響というのは、境がないわけですから。周辺自治体とも協議して、安全協定に参加させる。そして、再稼働する場合の意見も、周辺自治体の意見も聞く姿勢が必要だと思います」と述べた。
馬場町長は、福島第1原発事故の教訓を生かすためにも、検証を終えてから、再稼働の議論をすべきと指摘している。
(福島14/11/07)
FNNLocal 2014/11/07 に公開

福島第1原発のタンクの増設工事現場で、重さ390kgの鋼材が落下し、作業員3人が重軽傷を負った。1人は、意識不明の重体となっている。

東京電力の担当者は「大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

事故があったのは、原発構内の南側にある汚染水タンクの増設工事現場。

7日午前11時20分ごろ、タンク上部の足場を作るために仮留めしていた、重さ390kgの鋼材が13メートル下の地面に落下し、下で作業をしていた作業員3人にぶつかった。

この事故で、50代の作業員が意識不明の重体、2人も重軽傷を負った。
東京電力では、安全対策に問題がなかったか調査を進めている。
ーー東京電力の会見などで表に出てきている情報のうちこのブログに書いたものーー
(※下記は私が把握している分だけですので、実際はもっと多いかもしれません)
死亡確認
2011年3月
●4号機タービン建屋地下で遺体で見つかった東電社員2名をなぜ津波警報で避難させなかったのか?
東電記者会見6/20(動画・内容書き出し)
2011/04/03
東京電力福島第1原発の4号機タービン建屋地下で先月30日、
震災直後から行方不明になっていた社員2人が遺体で見つかったことが分かった。
東電が3日、発表した。福島第1原発で東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
2011年5月14日
●5/16東電。知り得た情報&知り得ない情報「たねまきJ」小出裕章(内容書き出し、参考)
東京電力福島第一原子力発電所で作業中に意識不明となり、
搬送先の病院で死亡した60歳代の男性作業員について、東電は15日、死因は心筋梗塞だったと発表した。
男性は、福島第一原発では13日から作業を行っており、
同日は3時間で被曝(ひばく)線量は0・51ミリ・シーベルトだった。
翌14日は作業を始めて約50分後に突然、体調不良を訴えて意識を失った。
●5月に心筋梗塞で亡くなった福島第一発電所の作業員(週刊現代より)
5月に福島第一原発で死んだ作業員に「たったの50万円」
●福島第一原子力発電所作業員死亡で初めての労災認定(東電会見動画あり)
2011年8月16日
●8月30日東京電力記者会見・作業員、急性白血病で死亡(東京電力記者会見ノーカット版添付)
東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。
東電によると、男性は関連会社の作業員で
8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。
体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
2011年10月6日
●福島第1原発で作業の50代男性死亡(東電記者会見質疑応答一部書き出し10/6)
東京電力は2011年10月6日午前11時からの記者会見で、
福島第1原発で作業に従事する協力会社の50代男性作業員が、
本日午前5時ごろに亡くなったとの連絡があったと発表した。
東京電力によると、男性はことし8月8日から、福島第1原発の施設内でタンク設置工事に従事しており、
昨日10月5日午前7時ごろ、朝礼の前に体調不良を訴え、Jビレッジに搬送。
●政府・東京電力合同記者会見10月13日 「作業員の死因に関して」(内容書き出し)
●ようやく公表。10月6日に亡くなった福島第一原子力発電所作業員の方の「死因」10/21東京電力記者会見(内容書き出し)
2012年1月9日
●60代作業員心肺停止で搬送 東電会見1/9(会見動画・内容書き出し)
本日午後2時22分ごろ福島原子力発電の所廃スラッジ貯蔵施設において、
コンクリート打設作業を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴え、
福島第一原子力発電所5・6号機緊急医療室に運ばれ、治療を受けましたが、
心肺停止状態であることから、午後3時25分に福島第一原子力発電所から総合磐城共立病院へ搬送いたしました。
●60代心肺停止作業員の外部被ばくの累積線量は6.082ミリシーベルト(東電1/10午前記者会見・書き出し)
●心肺停止作業員に関して続報・病院からの報告をただ待つ東電に木野さんが私の思いを代弁してくれました(東電会見1/10午後 動画&内容書き出し)
●平気な顔で嘘をつく東京電力の会見1/12午後(一部書き出し)
2012年8月22日
●心肺停止で作業員死亡「放射線被ばくの影響ではない」と、東電。
東京電力は22日、
福島第1原発で作業していた男性が心肺停止となり、福島県いわき市の病院に救急搬送されたと発表した。
県警によると、男性は57歳で同日午後に死亡した。
休憩室で休んでいたが、まもなく体調不良を訴えた。
午前10時35分ごろ、別の作業員が意識不明の状態で倒れているのを発見した。
2011年11月~2013年7月9日
●吉田所長の病名は?治療期間は?被ばくとの関係は?東京電力記者会見書き出し&関係資料
吉田氏は2011年11月24日から入院しているが、
東電は個人情報保護や本人の意向を理由に、病名や被ばく線量を公表していない。
このことから、吉田氏の被ばくと病気の関連を疑う声は絶えない。
●福島第一発電所吉田前所長の病名公表(東電記者会見 動画&内容書き出し)12/9
●東京電力福島第一原子力発電所 吉田所長の訃報
東京電力福島第一原子力発電所の事故で現場で指揮を執った吉田昌郎元所長が、
9日午前、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。
58歳でした。
2014年3月28日
●<福島第一>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
東京電力福島第一原発で28日、
掘削作業をしていた福島県広野町、下請け会社の安藤堅(かたし)さん(55)が
土砂の下敷きになり、病院に運ばれたが間もなく死亡した。
2014年3月28日
●<福島第一死亡事故>作業員土砂の下敷きになり死亡3/28関連記事・東電会見文字起こし
こちらの方で掘削作業を行っていました作業員のほうが土砂の下敷きになったという情報が
本日午後2時30分ごろに入ってございます。
作業員につきましては直ちに救出を行いまして、入退域管理施設にあります医療事務室の方に送ってございます。
この際、身体のサーベイも行っておりますが、汚染はございませんでした。
なお、本人でございますけれども、意識がなく、また心静止の状態という事です。
心臓が静かに止まっているという感じでございます。
2014年8月8日
●<作業員死亡>福島第一原子力発電所8/8
作業前に倒れた60代男性が死亡
事故・怪我
2011年8月31日
●白血病に関する質疑~作業員2名が汚染水をかぶる。東電記者会見8/31(会見内容書き出し・会見ノーカット画像あり)
東京電力によると、31日午前9時35分ごろ、
福島第1原発でセシウム吸着装置の使用済み吸着塔から水抜き作業をしていた協力会社の作業員2人が、
誤って水をかぶった。
2011年10月29日
●福島第一原発・ワイヤーが落ちて2名の作業員が骨折負傷(東電会見・書き出し)10/29
東京電力は29日、福島第1原発1号機タービン建屋付近で、
大型クレーンの解体作業をしていた協力企業の男性作業員2人が、落ちてきたワイヤに当たり負傷したと発表した。
40代の男性作業員はあごや腕、肋骨(ろっこつ)、両足の骨を折る重傷。
20代の男性作業員も肩や首、腹部などに痛みを訴えており、骨折の疑いもある
●10月29日東京電力記者会見午後の部(負傷者の方に関しての報告・書き出し)
●11月1日のふくいち現場の声(ワイヤー落下の40代作業員足切断・全面マスク着用変更)ー東京電力記者会見関係個所書き出し11/1午後の部ー
●ワイヤーの下敷きで怪我した作業員は?フリー木野龍逸氏が聞いてくれました。
2012年10月5日
●福島第二原発・作業員4m下に落下事故10/5東京電力記者会見(内容書き出し)
福島第二原子力発電所の4号機の屋外施設で塗装作業を行っていた当社社員が転落をして負傷。
開口部を通じて下に落ちまして、最終的に一番下まで落ちていますので、4m落ちたという事になります。
2013年10月9日
●淡水化装置から汚染水が漏れ作業員6人が被ばく10/9
東京電力福島第一原発で、放射性セシウムを除去した処理水から塩分を除去する装置で水が漏れた問題で、
東電は九日、現場にいた下請け企業の作業員11人のうち6人が処理水をかぶっていたと発表した。
2014年2月25日
●<福島第一>
今度は作業員にガソリンの火が引火~2月25日別件で2回も消防署に通報する東京電力のずさんな作業~
2 月25日午後3時30分頃、福島第一原子力発電所構内の中央部交差点近傍の給油所において、作業員がドラム缶から給油器へガソリンを移送した後に、移送ポ ンプに付着したガソリンの拭き取りをしていたところ発火し、作業員が着用していたカバーオール前面の一部に引火しました。
2014年11月7日
●福島第1原発の工事現場で鋼材落下 1人意識不明、2人重軽傷(福島14/11/07)
福島第1原発のタンクの増設工事現場で、重さ390kgの鋼材が落下し、作業員3人が重軽傷を負った。
1人は、意識不明の重体。
その他
2011年12月12日
●除染作業で作業員死亡(伊達市)統合会見動画&内容書き出し12/12
内閣府の原子力災害対策本部は12日、
福島県伊達市の下小国地区で除染作業中の男性(60)が急病で病院に運ばれ、死亡したと発表した。
男性は同日午後1時ごろ、車の中で倒れていたのを、同僚が発見した。
心肺停止状態で搬送されたが、午後2時ごろ、搬送先の医療機関で死亡が確認されたという。
死因は非公表。
2011年12月17日
●福島第一発電所三菱重工業関係ノロウイルス52名(東電会見・書き出し)
東京電力は17日、
福島第1原発で働く三菱重工業と下請け会社の作業員52人が15日から16日にかけて、
ノロウイルスが原因とみられる食中毒症状を訴えたと発表した。
東京電力は18日、
福島第2原発内にある福島第1安定化センターに勤務する30代の男性社員がノロウイルスに感染したと発表した。
第1原発では16日までに三菱重工関係の作業員52人が集団感染しており、
感染経路は不明だが、第2原発にも拡大した。
2014年5月9日
●<作業員意識が朦朧>
「ドクターヘリで移送してございます。作業と直接の因果関係は無いと考えてございます」
5/9東京電力記者会見(文字起こし)
福島第1原発で、協力企業の男性作業員が体調不良を訴え、ドクターヘリで運ばれたと発表した。
FNNLocal 2014/11/06 に公開

福島・飯舘村の比曽地区の住民160人が、帰還困難区域と同様の賠償を求めて、国に集団で申し立てを行った。
飯舘村比曽地区の住民グループの鴫原喜市代表は「将来の生活設計を立てられるようなものに持っていきたい」と話した。
申し立てをしたのは、福島第1原発事故の居住制限区域に指定されている、比曽地区の38世帯160人。
住民たちによると、比曽地区は帰還困難区域の長泥地区に隣接しているため、線量が同じように高く、除染も進んでいないとしている。

申し立てでは、帰還困難区域と同じ、1人700万円の慰謝料などを求めていて、最終的に、7割近くの世帯が申し立てを行う見込みだという。
「ふるさと返せ」飯舘村住民の半数が賠償申し立て
2014/11/14 に公開
東京電力福島第一原発事故の被害を受け、全村避難が続く福島県飯舘村の住民2837人が14日、東京電力に対して謝罪や慰謝料の増額などを求めて、原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた。
県警捜査2課の40代警部補、南相馬市の山中で自殺
(福島14/11/13)
FNNLocal
県警察本部捜査2課の捜査員が、南相馬市内の山中で自殺していたことがわかった。
捜査2課での自殺者は、これで3人目。
自殺したのは、捜査2課の40代の男性警部補で、
12日夕方、南相馬市内のダム近くの山中で、首をつって死亡しているのが見つかった。
警部補の車には遺書が残されていて、家族に宛てて、
「泥棒はしていません、これだけは信じてください」などと、つづられていたという。
捜査2課では、2013年から今月にかけて、机に保管していた捜査費が、相次いで盗まれる事件があり、
警察が捜査を進めていた。
捜査2課では、2014年4月に、上司のパワーハラスメントなどが原因で、
捜査幹部2人が相次いで自殺していて、自殺者はこれで3人目。
県警察本部捜査2課で3人目の自殺者 社会部デスクの解説です。
(福島14/11/13)
FNNLocal
福島県警察本部捜査2課の捜査員が12日、山中で自殺していたことがわかりました。
捜査2課での自殺者は、これで3人目となります。
2014年4月、幹部2人が、当時の課長からのパワーハラスメントなどが原因で自殺しました。
そして、10月には、捜査費5万円が盗まれました。
複数の捜査員が、2013年から同様の被害に遭っている中、
この捜査が行われている中、3人目の自殺者が出ました。
今の情報を踏まえた上で社会部デスクの岡田 健太郎氏の解説です。
Q:本当に穏やかでないこの状況、捜査2課の内部で何が起きているんでしょうか?
岡田:
自殺した警部補は、主に選挙違反などの捜査を担当する捜査員でした。
勤務態度もまじめで、最近、特に変わった様子はなかったといいます。
Q:
変わったところがなかったとうことですが、捜査2課ではただ、
捜査費が相次いで盗まれる事件が発覚しましたが、これとは関連というのはあったんでしょうか?
岡田:
警察は、内部犯行の可能性も含めて、捜査を進めているんですけれども、
今のところ、容疑者は特定されていないとしています。
一方で、遺書には、「泥棒はやっていない」と関連を強く否定する言葉が残されていて、
疑惑の目が自分に向けられていると、悩んでいたことがうかがえます。
Q:
「泥棒はやっていない」という遺書の内容からは署内が今どんな状況なのか不安が広がるんですが、
捜査2課では、今年(2014年)に入って3人目の自殺者ということになりますが、
今後捜査への影響というのはあるんでしょうか?
岡田:
同じ捜査部門で自殺者がこれだけ続くというのは、異常事態と言わざるを得ません。
捜査2課は、詐欺など知能犯罪を担当する捜査部門の要です。
なりすまし詐欺などの被害が過去最悪のペースで急増する中、
捜査部門のこうした混乱は、今後の捜査態勢や捜査員の士気に影響を与えかねません。
それだけに、警部補の自殺の動機とともに、組織そのものの立て直しが急がれます。
はい、ここまで岡田デスクに聞きました。
捜査費が盗まれた事件と今回の警部補の自殺は関連はあったんでしょうか?
一刻も早く、組織内で起きている問題を解決してほしいと思います。
2014年5月
福島県警の幹部2人 相次ぎ自殺「仕事に疲れた」「部下を守れなかった」
それは・・・30分後
http://youtu.be/aybPr7UYF2I?t=27m45s
衆議院 原子力問題調査特別委員会
委員長 吉野正芳君(よしの まさよし)自民

吉野委員長:
この際、政府より発言をも求められておりますので、これを許します。
資源エネルギー庁電力・ガス事業部長多田 明弘(ただ あきひろ)くん

多田:
先ほどの菅直人議員のご質問に対しまして、え、原発の再稼動につきまして、
原子力規制委員長及び東京電力から答弁が、あー、あった件に関しまして、ございますが、
菅:
あんたさっき「参考人じゃないから答弁できない」って言ったじゃない。
なんで答弁するの?こんなところで。
吉野委員長:答弁してください。
菅:だめだよそんなの

多田:委員長からのご指名を頂きましたので、えー、答弁させていただきたいと思います。
菅:委員長、委員長は「参考人じゃないから答弁させられない」って言ったじゃない、さっき。
吉野委員長:
呼んでないです。
ただ、発言を求められておりますので、私の責任で許しました。
菅:
なんでなの?さっき言ったじゃない。
さっき言ったじゃないの、委員長が。
女子:
そういうことをやると、一回ちょっと引いていただいて、後で政府が、あのー、
その質問者、副大臣が答えたんですから、それで質問は
「参考人を呼んでいない」とっておいて後で答弁するというのは、委員長やっぱりちょっと、
菅:聞いたことないよ、委員長が自分で言ったんじゃないの
女子:参考人って、副大臣が述べているんだからちょっと違うんじゃないでしょうか
吉野委員長:いや、あの政府から発言を求めるというんで、私の責任で今、あのー、答弁を許しております。
女子:政府って、政府って誰ですか?呼んでない人が答弁するのはおかしいでしょ?
吉野委員長:いや、
菅:委員長がダメだって言ったんだから、
吉野委員長:いや、答弁を聞いてから、あとは、そこは理事会で議論をしていきたいと思います、はい。
女子:
・・・ではなくて、さっき菅さんが指名したときに、委員長の方から
「参考人として呼んでいませんので答弁できません」と委員長がおっしゃって、
そして副大臣が答弁されたわけですから、
やはりどう考えてもおかしいんじゃありませんか。
吉野委員長:
そ、そ、そこは理事会で議論していただいて、
理事会で議論したいと思いますから、これは答弁させてください!
女子:「問題がある」と思いますが。
菅:「答弁できない」って言ったのは委員長だろ
ー略ー

吉野委員長:
私の責任で仕切ります!
発言を聞いてからその問題点は、問題点は理事会で議論したいと思います。
菅:委員長にはそんなことはできないでしょ
吉野委員長:速記を止めてください。
ー無音ー
33:58
吉野委員長:
あのー、この件に関しては理事会で議論して、
え、計って、そして、え、え、きちんとしたせ、政府の見解を聞きたいと思います。

では、た、多田部長の、おー、発言は、とり、取りやめに、と、いたします。
はい。では速記を起こしてください。
「参考人として呼んでいませんので答弁できません」と委員長が発言した部分
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3952.html
菅:
自治体がある意味では承認もできるけれども拒否権も持つということになります。
そういう「拒否権」を自治体が持っている、
あるいは決めることができるという法律を私は知りませんが、
どなたか知っている人いますか?
経産省でもどこでもいいですよ。
ー誰も手を挙げないー
菅:答えられないことないでしょ?
ー全員無言ー
菅:答えられないの?
ー無言ー
菅:答えられないというのはどういうことなの?
吉野委員長:副大臣、答え、山際経産副大臣
山際大志郎(経産副大臣):
あの、いまのご質問に対しての直接のお答えにはならないかもしれませんけれど、
菅:直接じゃなければ聞きたくありません。
山際:えぇ
菅:直接答えられないのならば、
山際:え・・・、参考人ですか?はい。
菅:時間が
吉野委員長:いえ、あの私設参考人の要求が今日はございません。
菅:経産省は来てます。
吉野委員長:でも、政府、あのー、参考人として議事会で承認してませんので、
菅:じゃ、いいですよ。
吉野委員長:こ、ここにおられる方々だけです。
30km圏の自治体の防災計画が必要になると、
吉野正芳さんが言う政府(政府=資源エネルギー庁電力・ガス事業部長多田 明弘?)
はそんなに困るんだろうか?
吉野さんが言う政府は30分間で必死になって言い訳考えていたんだろうな、って思っちゃう。
何が何でも再稼働という姿勢が見え見えでルールもへったくれもない!
吉野正芳
1948年8月8日 -
福島県いわき市生まれ。
福島県立磐城高等学校、早稲田大学第一商学部卒業後、家業の吉野木材株式会社入社。
1987年の福島県議会議員選挙で初当選し、連続3回当選。
2000年の第42回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で福島5区から出馬。
2012年の第46回衆議院議員総選挙では、元職の坂本と福島5区の公認争いをしていたが、坂本が公認を獲得。結果自民党本部の判断で、吉野は全く実績も活動基盤もないが、比例中国ブロックであれば、自民党幹部も多く、比例単独候補(第19位)でも当選が見込めるとして急遽国替え。<福島第1原発>
東電の免責求める 自民・吉野氏”
毎日新聞 2011年4月29日(金)19時44分配信
29日の衆院予算委員会で、福島第1原発事故を巡る東京電力の賠償責任免除を求める質問を自民党の吉野正芳氏が行った。原子力損害賠償法には「異常に巨大な天災地変」時は免責する規定があり、吉野氏は「莫大(ばくだい)な災害が起きた場合に東電の責任を無視して全部国がみる規定になっている。東日本大震災を過小な災害と認定するのか」として国が一義的に責任を負うよう主張した。
◇首相「税金で全賠責、違う」
菅直人首相は「財源は国民の税金。国がすべての賠償責任を負うのは違うのではないか」と答弁。枝野幸男官房長官も記者会見で「国会などでも大津波によって事故に至る危険性が指摘されていた。免責条項に当たる状態ではないと明確に言える」と否定した。
吉野氏の主張について自民党の石破茂政調会長は「東電の社会的責任を認識したうえでの発言と理解している」と説明、免責の是非については明言を避けた。東電側は清水正孝社長が28日に「そういう理解があり得る」と述べるなど、免責条項の適用を求める姿勢もちらつかせている。【平田崇浩】
原発再稼働「30キロ圏自治体理解必要」 東電常務 衆院委で明言
東京新聞 2014年11月7日 朝刊
東京電力の姉川尚史(たかふみ)常務は六日の衆院原子力問題調査特別委員会で、原発の再稼働の際に同意が必要な「地元」の範囲について「原発の三十キロ圏内の自治体の理解がなければ、再稼働させるには十分ではない」と述べた。電力会社幹部が再稼働の条件として立地自治体以外の「理解」に言及するのは異例だ。今後、全国にある原発の再稼働手続きに影響を与える可能性がある。 (宮尾幹成)
再稼働への「地元」の同意に関し、法律に明文規定はない。電力会社は従来、原発が立地する道県や市町村と安全協定を結び、両者の同意を事実上の条件としてきた。東京電力福島第一原発事故を受け、原発事故に備えた避難計画を含む地域防災計画の策定を義務付けられる自治体の範囲が、半径八~十キロ圏から三十キロ圏に拡大されたが、電力各社は「地元」の範囲を広げるのには消極的だ。
姉川氏は東電の原子力部門トップの原子力・立地本部長や、原発の安全対策などに取り組む「原子力改革特別タスクフォース」の事務局長を務めている。六日の発言は、民主党の菅直人元首相の質問に対する答弁。
菅氏は、本紙の取材に「電力会社が三十キロ圏内の自治体の了解がなければ再稼働できないと言ったのは、私が知る限り初めてだ」と指摘。「現状では三十キロ圏内の自治体の了解がないまま、電力会社の裁量で再稼働が進みかねない。電力会社幹部が国会で発言した意味は非常に大きい」と話した。
東電は柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の再稼働に向け、新規制基準への適合性審査を原子力規制委員会に申請しているが、新潟県の泉田裕彦知事は「福島の事故の検証と総括なくして再稼働はありえない」と慎重な姿勢だ。原発の三十キロ圏内には、柏崎市と刈羽村を含めて九市町村がある。
原発再稼働に関しては、鹿児島県にある九州電力川内(せんだい)原発で手続きが進んでいる。九州電力は「地元」の範囲を明らかにせず、伊藤祐一郎知事は同意が必要な自治体を県と立地自治体の薩摩川内市のみと説明している。
しかし、三十キロ圏内にある日置、いちき串木野の両市議会は「地元」に両市を加えるよう県に求める意見書を可決。姶良(あいら)市議会も再稼働反対と廃炉を求める意見書を可決している。


新聞に書いてある11月6日の衆議院を早速チェク!してみました。
菅直人氏の追求は、姉川常務に限らずとても興味深く大切な内容だと思いましたので、
全部文字起こししました。
是非、みんなでこの答弁を読み、再稼動に関する認識を共有していきたいと思っています。
2014年11月6日 衆議院 原子力問題調査特別委員会
菅直人(民主党・無所属クラブ)
田中俊一(原子力規制委員会委員長)
姉川尚文(参考人 東京電力株式会社常務執行役)
山際大志郎(経済産業省副大臣)
3:16~文字起こし
菅直人:
現在川内原発の再稼動について色々と規制委員会を中心に議論が進められています。
報道では何かもう決定されたかのように、あるいは合格したというような報道がなされているわけですが、
どうも事実関係とは違う報道ではないかと思っております。
そこで皆様のお手元に、これは規制委員会自身が出されている審査の進め方についての資料でありますが、
現在川内原発については、確か9月10日に設置変更許可、この許可がなされて、
これに引き続いて工事計画認可、さらには保安規定認可、さらには起動前検査、起動後検査、
これらが全部合格というか承認されたのちに最終的な決定になると。
ですからまだこの中で言えば、一番最初の設置変更許可が出された段階で、
そのあとのことはまだこれからだと、今検討実施それの審査が進められていると、
こういう風に理解を私はしているんですが、
委員長、そういう理解でまちがいないでしょうか?

田中俊一(原子力規制委員会委員長):あのー、ご指摘の通り間違いありません。
菅:
このふたつめの工事計画認可というのはですね、
数万ページに及ぶ文章だということを聞いいておりまして、
そういったこと、あるいはその後のいろいろなことを考えるとですね、
まだ相当の、審査に時間がかかるんだと思いますが、
見通しについてお伺いします、委員長。
田中:
えっとぉ〜、あの、ご指摘のようにまさにあのぉ〜、
1号機2号機それぞれ1万ページを超えるような工事認可書類でございます。
ですからあの、審査には今あのー、んー、職員が、あの、ん・・営々努力して、おるわけですけれども、
相当期間はかかると思いますが、いま、いつの時点でそれが終わるかどうかということについては、
まだ、明確にお答えするのは難しい段階でございます。
菅:
そうして報道の責任を委員長に申し上げるのは筋違いかと思いますが、
少なくても私が目にするいろんな報道では、
あたかももう「審査は終わりました」と。
規制委員会の方についてはもう「合格したんです」という報道がなされていますので、
少なくとも規制委員会として、そういう報道を目にされた時には、
それが正確でないとすれば規制委員会からも
「それは正確ではありません」ということをきちんと言っていただきたいと、そのことをお願い申しております。
そこでですね、今日は実は九州電力の社長に参考人としておいでいただきたいとお願いしたんですが、
それが叶わなかった中で、
ま、だからというわけではありませんが、東京電力はもちろん事故を起こしただけではなくて、
原子力事業者としての立場があります。
そこでこの原子力事業者たる電力会社というものが、どういう責任と権限を法律上課せられているのか?
ということについて少しお聞きをしたいと思います。
現在、原子炉等規制法と原子力災害対策特別措置法に原発再稼働に対する規定がいくつかあります。
まず原子炉等規制法では「原子力規制委員会の審査に合格した後でなければ原発を使用してはならない」
つまりは、規制委員会に合格をすることが一つの条件になっております。
他方、原子力災害対策特別措置法では「原子力規制委員会が原子力災害対策指針を定める」として、
その指針に従って地元自治体や地域住民の安全な避難とか、
帰還ができる地域防災計画を作ることになっています。
そこでまず、あえてですね、原子力事業者である東電、
今日は常務においでいただいていますが、
電力会社は、この原子力災害対策指針に基づく防災計画、避難とかそういうものを含んだ防災計画について、
どのような責任を負っているのか?
法律的にどのような責任を負っていると理解されていますか?

姉川(東京電力常務執行役):
ご回答いたします。
えー、電力会社は減災法におきまして、自治体の方が定めます地域防災計画、
ここの中に原子力事業者が何をすべきかということが定められております。
それと調整する、調合する形で我々自身が原子力防災として定めております事業者の原子力防災業務計画、
その中に、緊急時のモニタリング、住民の方の汚染の有無の測定、
そういったことに協力することが明記されております。
そういったことを円滑に、定めに従って実行していくことが我々の責務だと考えているところでございます。
菅:
今、「協力」と言った言葉を使われました。
ということは事業者は自らの、いわば工場と言いましょうか、
施設である原発が事故を起こしたときに、
周辺住民が安全に逃げられるか?
あるいは安全に帰ってこれるか?ということについて、最終的な責任を負っているわけではない。
つまり「協力はする」と。
「最終的な責任は事業者は負っていない」そういう理解でいいんですか?
法律的にですよ。
気持ちを聞いているんではありません、法律的にです。
姉川:
お答えいたします。
「法律的に」の理解でございますが、
当社のような原子力事業者は、えー、
「自分たちの防災業務計画を作るということが責務」というふうになっています。
「義務」でございます。
それを、県、及び立地市村、我々では市村なんですが、
そちらの方が定める地域防災計画と整合させるという義務がございます。
そのように我々は理解しております。
菅:
あの、「正確」にですね、私は聞いているつもりなんです。
ですから、皆さん方が防災計画を作るとか、
あるいはそれが地域防災計画との整合性を取るとか、そういうことは、ま、当然でしょう。
その上でですね、地域住民ですよ。
サイトの中の職員のことは当然電力事業者がやられるでしょう。
「サイトの外の地域住民の皆さんが安全に避難をし、あるいは安全に帰還できるか」ということについて、
最終的な責任を負っておられるのか?
それとも最終的な責任は無くて協力をするという責任だけで、最終的な責任は負っていないのか?
どちらなのかをはっきりお答えください。
「法律的に」ですね。
姉川:
ご回答いたします。
えー、「防災業務計画」におきましては先ほどお答えした通りでございますが、
えー、原子力の事故、おー、が、発生した場合においては、
えー、これ、えー、の、おー、事故の収束、それから周辺の拡大防止という観点においては、
えー、防災、え、原子力減災法において、に、おきまして
その事業者の役割として明記されていると私は認識しておりまして、
その点で、我々の義務が発生していると、責任が発生していると認識しております。
菅:
あの・・、ちゃんと質問しているので、ちゃんと答えてください。
今言われたのは「事故が起きた時の収束とか拡大防止」
それは収束のためにですね、ま、福島の場合は水を入れるとかベントをするとか、
それは事業者の責任だということはよくわかります。
いろいろ努力されました。
あるいは拡大防止のために新規制基準では、
いろんな放射性物質が外へ流れるのを水をかけて少しでも抑制しようというのがあるというのは聞いております。
私が聞いているのは、そうではなくて、
周辺に住んでいる皆さん。
それは間接的にはもちろん放射能が出るのを防げば悪い影響も少なくなることは確かですが、
周辺に住んでおられる皆さんの安全な避難がちゃんと確保できるかどうか?そういうことの責任。
あるいは安全に、そう遠くない時期に帰ってくることができるかどうか?
その責任をきちんと事業者が負っておられるのか?
「いやいやそこまでは負っていません」というのか?
そのことをはっきり、法律に基づいての認識をお聞きしているんです。
姉川:
え、お答えが、あのー、お、的確じゃなくて申し訳ありませんでした。
えー、「避難」については、えー、我々の認識、法律の理解は、
えー、地方自治体の方が責務を負っていると思っております。
ま、先ほどから申し上げたのは、
「それに対して我々が最大限の貢献をする、協力をする」という観点でお答えをしてしまいました。
菅:
もう一度確認します。
今「自治体が」と言いましたけれども、
少なくとも「原子力事業者である電力会社が最終的な責任を負っているわけではない」と、
「負っていない」
そういう意味ですね?
今「自治体が」と言われたのは。
はっきり答えてください。
姉川:
ご回答いたします。
ご質問の範囲が「住民の方の避難そしてその後の帰還を的確に行う責任、義務」ということでしたので、
それについては自治体さんが法律上も責務を負うというふうになっているというのが私の理解でございます。
菅:事業者としては「ない」ということですね?
姉川:ま、「事業者の一義的な責任ではない」と思っております。
菅:
まさにそうなんですよ。
「事業者の一義的責任ではない」んです。
そこでお聞きします。
規制法でですね、「規制委員会のいろんな手続き審査に合格した後でなくては原発を使用してはならない」
という規定は、これは委員長にお聞きしたほうがいいんでしょうかね?
「合格すれば電力会社は独自の判断で再稼動できる」という意味なのか、
それとも今の話のように、幾つかの条件、ま、少なくとも二つですね。
いわゆる、新規性基準に基づく判断はよく委員長が言われるように規制委員会がやるけれども、
もう一つ、避難の問題とかについてはですね、
もう一つのそうした条件。
ですからここの炉規制法でいうのはあくまでも、必要条件、
いくつかの条件の中で必要条件として、合格しなければ、
合格したのちでなければ原発を使用してはならないと書かれているのか、
いや「もう合格したら後は事業者の判断なんでやってもいい」という理解なのか?
委員長の見解を伺います。
田中:
えっと•••、まずあの、我々が、あ、俗に言う審査、適合審査というのはよく防護は5段階あると。
で、5つ目がいわゆる住民の、ひ、防災避難計画でございます。
で、その4段階までは私どもがやります。
それで5段階のいわゆる住民の避難防災、あ、防災避難計画については、
これは、国の定めでは、あのー、県、あるいは地方、当該地方自治体が行うことになっております。
で、そういったものがきちっとできた上でないと、ん、現実的には、その、
稼働という段階には入らないと認識しております。
これはあのー、えーっと、私も再三申し上げておりますけれども、
「私どもは再稼動については申し上げる立場にはない」ということで、
結局事業者だけではなくて、そこの地域の住民の方々を中心とした、そういった関係者のご理解が、
ご同意が得られなければ稼動はできないだろうと、
「出来ない筈である」というふうに思っているところで、
そういうふうにお答えしているところでございます。
菅:
もう一度重ねてお聞きします。
「実質的に」という表現はやや曖昧です。
それは「法律に基づいてどう判断するか」です。
ですから、今の委員長の発言は、
「4層まで、4段階までは規制委員会がみる」と。
「しかし避難とかそういうものについては自分たちは判断しない」と。
しかしその部分についてもきちんと、
なんらかの「これで大丈夫だ」という決定がなければ再稼動はできないというのが全体の体系だと、
5層目についてもなんらかの決定がなければ「これで大丈夫だ」とか「これでOKだ」と
それがなければ稼動できない。
これが全体の法体系だと、そういう理解ですか?
田中:
えっとー、住民の防災避難計画についての、あのー、ま、法の定めっていうんすか、
それはあのー、地方自治体が責任を持って策定する、ということになっていますので、
そのことが法の定めであろうかと思います。
菅:
いや、ですから聞いているんです。
ですから「その部分が法の定め」ということは、
そこがきちんとなっているというなんらかの決定とか手続きがなされない限りは、
この「炉規制法の方は、あくまで必要条件の一つであって十分条件ではない」と、
そういう理解、全体の法の理解はそれでいいわけですね?
田中:えっとー、ん、その通りだと思います。
菅:
ということはですね、その部分は一体誰が決めるんでしょうか?
先ほど東電の常務は「自治体」と言われましたけれど、
「自治体が決める」ということは、
自治体がある意味では承認もできるけれども拒否権も持つということになります。
そういう「拒否権」を自治体が持っている、
あるいは決めることができるという法律を私は知りませんが、
どなたか知っている人いますか?
経産省でもどこでもいいですよ。
ー誰も手を挙げないー
菅:答えられないことないでしょ?
ー全員無言ー
菅:答えられないの?
ー無言ー
菅:答えられないというのはどういうことなの?
議長:副大臣、答え、山際経産副大臣

山際大志郎(経産副大臣):
あの、いまのご質問に対しての直接のお答えにはならないかもしれませんけれど、
菅:直接じゃなければ聞きたくありません。
山際:えぇ
菅:直接答えられないのならば、
山際:え・・・、参考人ですか?はい。
菅:時間が
議長:いえ、あの私設参考人の要求が今日はございません。
菅:経産省は来てます。
議長:でも、政府、あのー、参考人として議事会で承認してませんので、
菅:じゃ、いいですよ。
議長:こ、ここにおられる方々だけです。

菅:はい。
山際:
あの、避難地域防災計画については、
え、これは地方自治体が定めなければいけないというふうに義務付けられておりますので、
えー、「定めなくてもいいんだ」ということはないと思います。
ですから、地方自治体が作るということでございます。
菅:
全く答えになっていません。
私は地方自治体が作ることを否定しているのではございません。
地方自治体が作ることになっているんです。
そのなっている自治体が、最終的にこれで大丈夫と判断するのか、
いや、これではダメだと判断するのか、
そこ(地方自治体)に判断の権限を与えているんですか?と言っているんです。
答えられますか?
山際:
あの、法令上のという話でございますので、
その地方自治体が作った、この、お、地域防災計画
それが、えー、どのようなものであるか?ということを、法令上審査をするということにはなっておりません。
菅:
まさにその通りで、審査をすることになっていないということは、
「それを最終的に決める手続きがない」ということじゃないですか。
現実に、川内原発の周辺では30km圏の自治体の中でも、
確かに市議会で薩摩川内市の方で再稼動に賛成する決議も出ています。
しかし、他のいちき串木野市のように、場合によったら廃炉まで求めている決議も出ているんです。
これは同じ30km圏の自治体で。
そうすると、今のお話ですと、
自治体が「ダメだ」と言った時に、
それを「いや、自治体がたとえ言おうともやれるんだ」と言える法律はないということですよね?
そうすると、東電の常務には気の毒ですがもうひとつお聞きします。
最後に事実行動として再稼動するかどうか?
ま、簡単に言うと制御棒を抜いて反応を始めるかどうかという、
それがスイッチなのかレバーなのか知りませんが、それは事業者がやることになります。
その時に今のような問題が曖昧なままでやることができるんですか?
それとも何か政府からの明確な手続きに基づく命令とか指示とかがなければやれないということなんですか?
どうですか?
姉川:
ご回答いたします。
法律についての理解は先ほどお答え致しましたけれど、
我々事業者が制御棒を抜いて稼動するという準備のためにはですね、
えー、地域防災計画が定まっていることが必要ですし、
我々の事業者、防災業務計画はそれに整合するものでなければなりませんし、
これを定めるにあたっては、ガイドラインが規制委員会も定めておりますので、
それに従ったものになっている必要があります。
したがって、えーえー、それに即した防災計画が地域と我々でできていれば、
えーー、「できていれば」という条件ですが、
えー、防災についての一定の対応ができているんではないかと、私は理解しております。
菅:
そうすると、30km圏のある自治体がですね、
「それは困る」と。
「とても安全に逃げられる条件がない」と、
「だからそれは困る」と言えば稼動できないという理解ですね?今の話は。
姉川:
えー、現在法律で定めている、地域防災計画の義務があるのは、
立地している県と立地されている地方自治体と理解しておりまして、
その三者の地域防災計画が定まっていることが条件だと私は理解しております。
菅:
その理解はちょっとおかしいんじゃないですか?
つまり、原子力災害指針を出されているのは原子力規制委員会ですよ。
そこで「おおむね30km」というEPZを指示して、
そういう自治体にも地域防災計画を作るようにという指示が出てるんですよ。
指示が出ているのは立地自治と立地県だけじゃありませんよ。
今のは判断が、もともとも根っこが間違っているんじゃありませんか?
姉川:
失礼いたしました。
私の回答を訂正いたします。
あのー、地域防災計画は30km圏の元でございます。
菅:
ということは先ほどのことと重ねて言うと、
30km圏の自治体が「これでいい」と言わないとスイッチは押せない、と、そういう理解でいいんですね?
姉川:
えーー、わか、はい。
えー、地域防災計画が定まっていない、すなわち御理解をいただいていないということであれば、
ま、我々事業者としては、あの、おーーー、「条件が十分ではない」と、
「再稼動の条件が十分ではない」というふうに認識しております。
菅:
大変重要な返答を事業者からいただきました。
つまり何故こういうことをずっと言うか?というとですね、
一部にですね、規制委員長もよくお分かりでしょうけれど、
規制委員会が合格を出したら、あとは電気事業者なり原子力事業者が自由に、
あとはそれは任されたんだというような言い方を時々する、
役所の説明が時々あるんですね。
「それは本当に言えるの?」っていうと、
「いや、それはちょっと国会では言えません」と言ってだいたい撤回しますが、
ですから私は逆に、そういうふうに
「最後の最後に電力事業者が、原子力事業者が判断した」というふうになるのではないかと心配したわけですが、
少なくとも今の東電常務の認識、原子力事業者の認識はですね、
そういった「30km圏の自治体がきちんと了解したということがない限りはやらない」
ということを言われたので、
これは大変大きなひとつの、この問題での大きな発言として受け止めておきたいと思います。
以上で終わります。
※この委員会の続きがありました。30分後の文字起こしはこちらです↓
衆議院 原子力問題調査特別委員会委員長吉野正芳君(よしの まさよし)自民のやりたい放題
11/6(文字起こし)
ーおまけー
このブログに出てくる東京電力の姉川尚史さん
<後半>「敷地境界で線量が上がったでしょ、その時に警告しましたか?世の中に」新潟県泉田知事×東京電力廣瀬社長7/5(文字起こし)
2013年7月5日
この時は姉川尚史副常務
泉田知事に説明しているのは姉川さん。
今改めて読み直すと結構すごいことを言っています。姉川副常務:
これは東京で線量が上がった時なんですが、
1ページめの最後の3月20日、3号機の11時過ぎ。
これはベントを行う努力をしているんですが、ここで圧が抜けておりません。
それから周辺でモニタリングしているんですが、モニタリングの線量は上がっておりません。
全く開かなかったとも言えないんですが、
あの、有意なベントが再開したという手ごたえが得られておりません。
従って我々はこれは3月20日のものが東京に回ったのではないと思っています。
えー、じゃあ、どこから来たのか?というのがありますが、
我々はそれは2号機だと思っておりまして、
これもご存じの通り2号機はウェットウエルベントが出来なかったために、
格納容器から直で蒸気流に乗って外に出ております。
約、1号3号になりますと100倍以上のヨウ素が出ております。
これは3月15日以降も、量こそは減りましたが、コンスタントに継続して出ていたと思われます。
それが、この…・あの、東京に上がった時にはここにグラフにちょっと書かせていただきましたが、
これ、ちょうどですね、福島の方から気流が東京を通過中に降雨がありました。
そのためその降雨によってヨウ素が落ちた。
ちょうどその降雨の量と、線量が上がっている、
それも含めて我々はこれは2号機から継続的に出ていたものが
東京を通過中に降雨のために落ちたものだというふうに解釈しております。
泉田知事:
つまり、ペットボトルを配る直前に、大量の放射性物質が飛散して、
我々新潟に居て、北からだんだん放射性物質が南下しているのは、
それぞれのポストの発表数値で認識していました。
姉川副常務:はい、で、
泉田知事:上がった時に警告しましたか?世の中に。
姉川副常務:
え・・・・・・えっとですね、それは申し訳ありませんが、
わたし、今、記憶しておりませんので、確認させて下さい。
泉田知事:
してないはずなんですよ。
警告が一切無しに直接ですね、水道施設からヨウ素が出るという事なんですよ。
だから、一体情報伝達ってどういう責任者で、どういう過程でやったんですか?
姉川副常務:
あの、ま、その点については、全般としてですね、当社の情報伝達が非常に稚拙だったという事は、
肝に銘じて反省しておりますので、
あの、その時のことについて改めて弁解を申し上げるつもりはございません。
2014年8月は姉川原子力立地本部本部長の肩書き。
<凍土壁ありき!?>そもそも「流れる水は凍らせる事はできない」というのは学会の常識だ8/19報道ステーション文字起こし凍らない凍土壁に関して
「今しばらくはですね、凍結ーーに、努力を注いでみたいと思っています」と発言しています。
で、2014年11月6日は姉川常務執行役
子どもの甲状腺 今後も検査を
NHK 11月9日 6時04分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて茨城や千葉の保護者などで作る市民団体が1800人余りの子どもたちの甲状腺を検査したところ、このうち7人が「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」とされましたが、担当の医師は原発事故の影響とは判定できないとしています。団体では今後も検査を続けることにしています。
茨城や千葉の保護者などで作る市民団体「関東子ども健康調査支援基金」は、原発事故で放出された放射性物質が子どもたちの健康に影響していないか調べようと去年10月から希望者を対象に医師の協力を受けて甲状腺の検査を行ってきました。
検査は茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木の5つの県で行われ、ことし9月までに検査を受けた18歳以下の子どもたち1818人の結果がまとまりました。それによりますと「正常」と診断された子どもが672人、「小さなしこりやのう胞と呼ばれる液体がたまった部分があるものの、特に心配はなく経過を観察」とされた子どもが1139人、「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」とされた子どもが7人でした。
今回の結果について検査に当たった島根大学医学部の野宗義博教授
まだ3年っていうことで、(甲状腺癌が)発生するにはまだ早すぎる。
未然に定期的な検査をして、えー、1年2年3年5年とみていくのが一番大事だと思います。
市民団体では今後も希望者を対象に検査を続けることにしています。
1818人の検査結果の人数がさらりと報告されていますが、
ちょっと内容を考えてみました。
●正常→672人→36.96%
●小さなしこりやのう胞があり経過を観察→1139人→62.65%
●一定以上の大きさのしこりあり詳しい検査が必要→7人→0.38%
つまり、正常であることもは半分以下4割弱で、
なんらかの異常がある子供が60%以上もいるということになります。
そして「小児甲状腺癌は100万人に一人か二人」と福島第一原発事故前は言われていたので、
詳しい検査が必要である7人(癌と決定したわけではない)を100万人で計算してみると、
3850人になります。
<福島県子どもの甲状腺がん>「癌と癌の疑い合計103人に!」手術した57人中2人は肺に転移、45人は10mm以上リンパ節や他の臓器に転移!!それでも「放射線の影響は見られない」
疑いを含めた甲状腺がんの発症割合は、
第一原発周辺で避難などの措置がとられた「13市町村」では0・034%。
県中央の「中通り」は0・036%、
沿岸部の「浜通り」は0・035%
ということだったので、今回の関東の子供の検査結果
「一定以上の大きさのしこりなどがあり、さらに詳しい検査が必要」な子供が0.38%は、
関東のホットスポットと呼ばれる地域の子供たちも、
やはり同じくらいの影響を受けているということがわかりました。
関東子ども健康調査支援基金より
2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故は、
大地・水・空気の甚大かつ深刻な放射能汚染をもたらし、
3月15日、21日には福島県から120キロ以上も離れた茨城県や首都圏上空を放射性プルームが通過しました。
21日には降雨により広く沈着しホットスポット地域をつくりました。
このことにより、各地で検出された放射性ヨウ素131は以下のとおりです。
水道水からは守谷市で80.1Bq/kg、龍ヶ崎市で62.2Bq/kg、常陸大宮市で58.8Bq/kg、
那珂市で65.2Bq/kg、金町浄水場からは220bq/kg、八千代浄水場からは336bq/kg
さらに、同年3月18日に採取されたほうれん草からは
高萩市で15,020Bq/kg、 日立市で54,100bq/kg、
ひたちなか市では8,420Bq/kgもの高い数値が検出されました。
このように、福島から遠く離れた地点でも基準値を大きく超える放射能汚染が起き、
子どもたちの初期被曝が心配されています。
福島県民健康管理調査の結果甲状腺癌と診断された子供たちは「過剰診断ではない」
「リンパ節や肺、他の臓器への転移などがあり、取らなくてもいい癌を取っているわけではない」
と、福島医大の鈴木眞一教授は何度も言っています。
今までに経験したことのない量のヨウ素がまき散らかされたのだから、
どのような速度で癌になっていくかなんていうことは、わからないというのが本当だと思います。
首都圏を放射能プルームが覆った時も
私の地域の子供達は普通に学校へ行き、いつもと何も変わらない生活を送っていました。
あの時、国が「屋内退避」と警告を出していたら、
無駄な被曝をしなくて済んだ人々がとても多くいただろうと思っています。
田中委員長が火山学会批判 審査基準見直し提言で
47News 2014/11/06 14:24
原子力規制委員会の審査基準「火山影響評価ガイド」の見直しなどを求めた日本火山学会委員会の提言について、規制委の 田中俊一 (たなか・しゅんいち) 委員長は5日の定例記者会見で「火山学会が今更のごとくそんなことを言うのは、私にとっては本意ではない」と述べ、火山学会の対応遅れを批判した。
田中委員長は「極めて大変な自然現象が相当の確率で起きるというなら、もっと早急に発信してくるべきだ。科学者の社会的責任ですよ」と持論を展開。その上で「火山学会挙げて夜も寝ないで観測をして、国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ」と不快感をあらわにした。
また、例えば3カ月前に噴火の前兆が分かっても、住民は避難できても原発は対応できないとの記者の質問に「3カ月前に分かれば(対応は)できますよ」「(核燃料は)深いプールにある。埋めてしまう方法もある。知恵を出せばいろいろある」などと述べ、多様な対応策があるとした。
火山学会委員会は今月2日の提言で「噴火予測の可能性、限界、曖昧さの理解が不可欠である。(審査基準は)慎重に検討すべきである」と指摘。責任者の 石原和弘 (いしはら・かずひろ) 京都大名誉教授は報道陣に「研究などを反映して(基準は)改定されるべきだ」との意味と説明し、即時見直しというよりも「適当なタイミング」での見直しが望ましいとした。
(共同通信)
「使用済み核燃料をプールごと埋めてしまう」とは・・・
原子力規制委員会の委員長という超専門家の言葉とは信じがたいので、
早速、11月5日の会見を書き出しました。
原子力規制委員会 定例記者会見 (平成26年11月5日)

文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/NCouDhRYpkQ?t=10m40s
赤旗日曜版三浦:
11月中旬の日本火山学会で火山の問題で議論がありまして、
もうご存知だと思いますが規制委員会の火山評価ガイドについてこれを見直すべきであると。
特に巨大噴火については予測ができないという段階できちんと見直すべきであるという提言が出されました。
これについてですね、改めて専門家の意見を踏まえて見直すべきだと思いますが、
委員長の考え方をお聞かせください。
田中俊一委員長:
あのー、ここにありますけど、
「巨大噴火の予測と監視に関する提言」というところには
「見直すべきだ」というようなことは一言も書いていないんですよね。
石原さんが勝手に言っただけでしょ?
学会としての発言ではないんです。
それともう一つ、もう一個、これは繰り返しですけれども、
もともと川内の原発の火山に対する影響っていうのは十分調べて、
え、その上で3〜40、ま、30年とか40年とかっていう、いろいろ議論がありますけれども、
その間にそういう、あのー、
カルデラ噴火のような超巨大噴火が起きるというようなことはほぼ、ほぼないでしょうということで、
判断をしたわけです。
許可をしたわけです。
ただ、念には念を入れて、一応観測はしていったほうがいいと思うし、
かつそのー、観測データのとか、観測の仕方についても専門家の協力を得てやりましょうということで、
規制委員会としては始めたわけです。
ね。
だからー、火山学会が今更のごとくそんなことをいうのは、私にとってはちょっとあのー
あんまり本意じゃないですね。
赤旗日曜版:
巨大噴火というような点でいうと、「十分調べた」とおっしゃいましたが、
それは規制委員会が調べたんじゃなくて九電が調べたことに追認しただけで、
しかも今度の学会の発表の中では、今15cmとしている火山灰にしても、
これは桜島薩摩のいちシミュレーションだけであって、
例えば姶良福山や姶良岩戸、そういうものを考えた場合に1m程度は積もるだろうと。
少なくとも2倍上の余裕を見て、ま、2mは積もるというふうに考えたほうがいいんじゃないかという研究結果も出ています。
そういうことは「15cmを追認したということ自体が極めて甘いんじゃないか」
というのが火山学会の中で皆さんがおっしゃっていることだと思うんですが、いかがでしょうか?
田中俊一委員長:
ん〜、いやァ〜、そんなことはないと思いますよ。
あのー、姶良カルデラにしろ、かくとうカルデラにしろ、
近所のカルデラが噴火した時はどうなるか?ということを
この前神戸大の先生が出したように、700万人が、九州の人が焼け死んで、
全国では1億2000万人が亡くなるっていうようなことを出しているわけです。
もうその前に原子炉は止まっていますし、
ある程度燃料が残っていたとしても、もうそういう状況なんですよ。
だから逆に言うとね、とんでもないことが起こるかもしれないということを平気で言わないで、
それこそ火山学会あげて必死になって夜も寝ないで観測をして、
我が国のための国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ!
赤旗日曜版:700万人が、
田中俊一:
あの〜、我々が、あの、そういうことを、そういう、そういう
そういう事態もあるっていうことは知っているんだけれども、
その確率とかいろんなことを考えてこの3〜40年のいろんな動きを観測データとかを見てて、
それで「大丈夫でしょ」という判断をしているわけです。
赤旗日曜版:
もう一点だけ、
要するに姶良カルデラからの噴火があった時も縄文人は亡くなったかもしれませんけれども、
当時は放射能はありませんでしたからね。
放射能で汚染されるとなったら、その責任を負うことができるか?という、
そういう問題なんじゃないでしょうか。
規制委員会に問われるのはそこなんです。
火山学会の皆さんが考えているのは、原発を逃すよりもまず人を逃がすために考える。
そのためには別に1年前、3ヶ月前でも、少なくても多くの人を助けることができるけれども、
「5年前に予測するのは無理だ」とみなさんおっしゃっているわけで、
そこを「できる」というのは安全神話なんじゃないかという批判があるわけです。

田中俊一:
いや、「放射能に汚染される」っていうけど、
ど、どの程度の汚染の広がり方っていうことですよ。
ね。
あのー、ああ、あのー、
別にシミュレーションすることもないでしょう。
核実験とかいろんな、核爆弾とかそういう経験もあるわけですから。
よく冷静によく考えたらどうですか!
赤旗日曜版:使用済み核燃料が燃えたら

規制庁事務方:最後の質問と言いましたけれども!
赤旗日曜版:「全部の使用済み核燃料が燃えたとしても大したことはない」とおっしゃるわけですね、委員長は。
田中俊一:そんなことは言ってなめん(言ってません)。
赤旗日曜版:そういうことだと思うんですけど。
田中俊一:
そういうことは言ってません!
あのー、もう少しあのー、・・
じゃあ、700万人瞬時に焼け死んでもそんなのは大したことないとあなたはおっしゃるんですか?
赤旗日曜版:
僕はそう言っていません。
3ヶ月前にわかれば少しでもなんとかなるというふうに思いますが、
3ヶ月前では原子炉はどうしようもならないでしょ?
使用済み核燃料は全部搬出
田中俊一:
いや、3ヶ月前っていうことがわかれば、
3ヶ月前にすぐ止めて、あのーー、容器、
その準備をして容器に少しずつ入れて、遠くに運べばできますよ、それは。
赤旗日曜版:3ヶ月で全部できるんですか?
田中俊一:できると思いますよ。
赤旗日曜版:できるんですね。
共同通信社 しづめ:
今の質問の続きのようなことでちょっとお尋ねしますが、
委員長は先ほど「石原先生が勝手にそういっただけだ」というふうにおっしゃったんですが、
その点でちょと。
学会の委員会の提言ということで学会の提言ではないんですが、
「石原先生が勝手に言った」というのはどこかで確認されたんでしょうか?
田中俊一:
「確認された」っていうよりもここにこう・・・、
「巨大噴火の予測と監視に関する提言」ということで、
えっとー、
「協議の結果については原子力施設の安全対策の向上等において活用されることが望ましい」ということで、
えーっと、まず巨大噴火の監視体制、噴火予測のあり方、
日本火山学会として取り組むべき重要課題の一つと考えられる巨大噴火の監視については、
国全体として対策を講じる必要があるため、
関係省庁を含めた協議の場が設けられるべきである。
これを、おー、こういったことを原子力し、施設の安全対策の向上に使用してください、ということですよ!
それを読んで、そんなの知っているわけでしょ!
共同通信:
その場の会見、石原先生とのやりとりの場にいたものですからあれなんですけど、
その火山影響評価、一番最後のところですね、
「火山影響評価ガイド等の規格基準においては、このような噴火予測の特性を十分に考慮し、
慎重に検討すべきである」と。
で「これはどういう意味ですか?」というやりとりの中で、
「それは近い将来然るべき時に見直すべきだ」という説明があったので、石原委員長ですけれども。
それでそういう報道になったわけですが、そういった経緯があるんですけれども、
田中俊一:
いいや、これはあの、火山評価、影響評価については、
私どもも十分に配慮して、川内でいうと、あの近辺160kmについての火山と思しきところの中から、
16だったかな?火山が。
そういうところについての影響を調べた上でそれでこの3〜40年間で可能性のある最大の影響ということで、
要するに、降灰量でいうと15cmだとかね、そういうことで判断して十分に慎重にやっているんですけど。
※「石原先生が勝手に言った」と田中委員長が入った根拠について尋ねているのに、そのことに関して一言も答えない。
共同通信:
わかりました、その部分は置くとしても、
この提言自体を、えーっと、
基本的に規制委員会の仕事に協力するというふうなメッセージかなと思えるんですけど、
その全体としての評価といいますか、委員長はどういう風に見てらしゃるんでしょうか?
田中俊一:
だからー、あの、ご存知のように、あのーーーー、
この火山の問んカルデラ噴火も含めた火山の余地ぃーモニタリングについては、
その評価結果も含めて火山関係者の協力を得た委員会を当方で設置して、
必要があればその観測の充実も図るために、あの、適切な、まあ、っていうか、
2億数千万の昨年度の予算ですから、
つくかどうかは今確約はできませんけれども、
かなりの金額の予算を計上して、我々としては、あのー、
きちっと取り組んでいるつもりですけど、
共同通信:
わかりました。
言葉尻を捉えて問うつもりはないんですが、
「火山学会が今更そんなことを言うのは私にとっては本意ではない」というのは、
少し言い過ぎなのではありませんか?
田中俊一:
そんなことないと思いますよ。
あの、国会でね、私が一回そのこのカルデラ噴火のことで、いろいろ議論があって、
それでそこからなんか急にそのカルデラ噴火がどうのこうのって騒ぎ出したけれども、
そんなに日本にとって非常に極めて大変な、
1億2000万人も死んでしまうような状況が起こる自然現象があるんだっていうことであれば、
それが相当の確率で起こるっていうことであれば、
もっと早急に発信してこな、くるべきじゃないでしょうか。
それが科学者の、やっぱ社会的責任なんですよ!
そういう点で私はその、委員長としてではなくて、科学者として
そういうところを「本意ではない」というふうに思うんです。
共同通信:
最後の質問にします。
つまり、その石原委員長の説明の中で出てきたのがですね、
気象庁であるとか、火山学会とかというところに相談が十分なかったまま
火山影響評価会議とかができてしまって、結果的にそれが不十分なものであった。
ということをおっしゃっているわけですけれども、
それについてはどうですか?
田中俊一:
ん、ね、それも間違いであって、
気象庁は中田先生とか、いろんな方のご意見も聞きながら作っているわけです。
だからその、それも事実認識が違うんじゃないでしょうか。
西日本新聞しま:
先週九州電力と規制委員会の意見交換会が行われましたが、
その場で委員長の方から、「乾式キャスクに取り組むように」という要請を直接されました。
その中身、真意について確認したいんですけれども、
九電は一方で貯蔵プールのリラッキングの申請も行っていまして、
このリラッキングではなくて乾式キャスクに切り替えるようにという要請だったんでしょうか?
38:02〜
フリーランスまさの:
先ほどの火山の件に関してなんですけれども、確認ですが、
九州電力は「燃料を運び出す」と、「監視を強める」ということを言っていますが、
規制委員の方では、燃料はどこに運びだすという認識をされているのか?ということと、
「監視を強める」というのは誰にその知識を頼るというふうにお考えか?
2点をお願いします。
田中俊一:
どこに運べばいいのか?っていうことはまだ決めていないですけれども、
あのーー、どの程度まで影響が及ぶのか?っていうこともわかんないんですよね、実はね。
あのーー、例えば今の姶良カルデラが本当にあのー火砕流とか火砕サージでどこまで被害が広がっていくのかっていうのは、
ん、九州全域が全部ダメみたいな話もあるし、
だからそうなればそういう風なところも考えなきゃいけないでしょうね。
ただモニタリングは、これは別に隠す必要もないんで、
あのー、ん、ん、あのーー、
ま、事業者に求めつつ待つデータだけでわかるのかどうかはわかりませんので、
あの、われわれとしてももっとあの、専門的な専門家の方のご協力も得ながらそのデータを見ながら、
きちっと判断できるようにしていきたいということですんで、
えっとーー、たぶんそれの、あのー、その議論も公開でやることになると思いますから、
みなさんもそれは、あのー、多分知見としては持つことができると思いますけど。
フリーランス:
事業者は火山の専門家ではないですから、
モニタリングを専門家に頼るということになると思うんですが、
その専門家の一角をなす火山学会が、
例えば御嶽山の先日のこともありますが、
想定外の人命がたくさん失われたと思うんですけれども、
そういった反省も踏まえての今回の提言、つまり、
「何事も絶対ということはない」ということを踏まえての提言だったのではないかと思いますが、
あるいは「責任を持って絶対とはいうことができない」というのが科学的な考えというところに立ってのことだったとおもうんですが、
その辺はどうお考えですか?
ー略ー
42:10
フリーランス:
「審査基準を見直すべきじゃないか」と提言をしたということは、
朝日、日経、NHK、西日本、読売、
こういったところで全てそのように報道されていますけれども、
先ほどの委員長の言い方ですと、
「これは全部誤報だ」というふうにおっしゃるんでしょうか?
田中俊一:「誤報」ではなくて、「出処が一緒でしょ」って言ってるんです。
規制庁:はい、よろしいですね!
フリーランス:あ、もう一件お願いします

規制庁:簡潔にお願いします!
フリーランス:
気象庁の話は聞いたとお答えになっていましたが、
火山学会には聞いたんでしょうか?聞いていないんでしょうか?
田中俊一:
火山学会には多分聞いていないと思いますが、
火山学者の何人かには多分聞いております。
火山予知連の先生とか、
47:05
NHKもとき:
先ほど委員長が、
「巨大噴火の前兆の把握から燃料を運び出しまで3ヶ月あればできる」
というようなお話をされたと思うんですけど、
これまで伺っていた話だと年単位、通常でも5年ぐらいと伺っていたんですけど、
「3ヶ月」というのは具体的にどのようにやったらできるということなんでしょうか?
田中俊一:
ん、な、
今まで申し上げていたのは通常の冷却も含めて、
普通にあのー、ま、使用済み燃料の輸送というような容器で普通に運ぶ時には、
かなりあのー、一つの容器に何十体って入れて運ぶということをやってたとおもうんですが、
そんなに急に、あのーー、3ヶ月というのもどういう根拠で言っているのかわかりませんけれども、
そういう時にはそれなりに急いでやるっていうこともあるし、
いろんな方法を考えないといけないと思いますよ。
NHK:
逆に、最短でどのようなやり方をすれば、どのくらいの期間、数ヶ月とかわからないんですけど、
で、運び出しまで全部できるのか?っていうようなことを具体的に検討されたりとかってしているんですか?
田中俊一:
うん、ま、あんまり検討は細かくしたことはないけれども、
例えばあのー、そういった使用済み燃料をどういうふうに見るか?ということもありますけれども、
そういう、国が破滅するような状況の時にどういうことをやっておくべきかということで、
散々期間をどう有効活用したらいいか?というのはこれからの課題かもしれないですけどね、
NHK:わかりました。
52:40
赤旗まつぬま:
先ほどの3ヶ月の運び出しについて「いろんな方法を考えなくてはいけない」とおっしゃいましたが、
「具体的に現段階である」ということではなくて、
「これから考える」ということをおっしゃっているんでしょうか?
田中俊一:
まー、運び出しっていうこともあるだろうし、いろんな方法があると思うんですよね。
だって九州の人がもう、あのー、全部なくなってしまうような状況に、
もう日本国も滅びていくような状況に、
どこに運んでいいのかっていうこともでてきますから、
本当にそれを現実に真面目に考えるとなかなか難しいですけれども、
多分使用済み燃料は、あのーーチェルノブイリもそうですけれども、
石棺という方法をやっていますよね。
だからそういうことだって、あ、あるわけですよ。
例えば川内の場合はあのプール、深〜いプールにあるわけです。
あの、要するに12mぐらいあると思います、もっとあるかな?
12〜3mありますよ、あのプールの深さ。
だからそういうところを埋めてしまうというのだってあるでしょ!
だからいろいろ考えられると思いますよ、知恵を出せば。ハァ〜〜〜。
ーー追記ーー
火山学会と規制委が対立 川内原発、噴火リスク軽視に不信感
[鹿児島県]
=2014/11/09付 西日本新聞朝刊=
2014年11月09日(最終更新 2014年11月09日 03時00分)
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)への火山の噴火影響をめぐり、原子力規制委員会と日本火山学会の対立が深まっている。規制委の影響評価ガイドラインがカルデラを含む巨大噴火の前兆把握が可能とする前提に立って作られているのに対し、日本火山学会の常識は「現在の知見では予知は困難」と食い違っているからだ。川内原発周辺にはカルデラが多い。7日、再稼働への地元同意手続きは完了したが、安全性を問う議論はなお続いている。
両者の対立の発端になったのは、火山学会の原子力問題対応委員会(委員長・石原和弘京都大名誉教授)が2日、福岡市で開いた会合でまとめた「巨大噴火の予測と監視に関する提言」。規制委のガイドライン(2013年6月策定)が電力会社による監視(モニタリング)によって前兆を把握すると規定したのに対し「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」とした。
石原氏は会合後、記者団に「モニタリングができるもんだとして話が進むのは怖い話だ」と述べ、「ガイドラインの再検討を求めているのか」との質問に「そういうこと」と明言した。
これに対し、規制委の田中俊一委員長は不快感をあらわにした。5日の記者会見では「今更そんなことを言われるのは本意ではない」「提言自体には(ガイドラインを)見直すべきだと書いていない。石原さんが勝手に言っただけでしょ」などとまくしたてた。
だが、学会の規制委への批判は一学者の個人的なレベルにとどまらない。
九電は規制委の川内原発の審査で「南九州で平均的なカルデラ噴火の間隔は約9万年の一方、直近の噴火は約3万年前で、6万年間隔の余裕がある」などと主張。これを基に規制委は「運用期間中にカルデラ噴火に至る状況にないが、万が一を考え事業者にモニタリングさせる」とした。
火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東京大名誉教授)は痛烈に批判する。「例えば阿蘇のカルデラ噴火の間隔は2万年、3万年、11万年などとばらばら。6万年大丈夫というのはとんでもない議論だ」
東京電力福島第1原発事故から3年8カ月。なぜ、こんな対立が今も続くのか-。福岡市であった学会の内部資料にはこう記してあった。「気象庁・火山噴火予知連絡会には、(規制委から)ガイド制定時にまったく相談がなく、行政機関で調整が行われないまま、川内の優先審査のみが進行している」。火山の専門家がないがしろにされているという不信感がある。
「国や電力会社はカルデラ噴火のリスクがあり、科学的に安全だと言えないことを認めるべきだ。その上で、どうしても電力が必要で原発を動かしたいというなら、そう言うべきだ」
藤井氏は、そう強調している。
2014年8月29日 UPLAN
お母さんたちの声
http://youtu.be/pnMTCBh8XAc?t=1h5m3s
母1:
福島原発事故から3年半が過ぎようとしています。
事故当時、福島県民に疎開の指示はありませんでした。
私たちは混乱の中で給水所に並び、食材を求め●に必死でした。
東京電力のみならず、福島県までも情報の隠蔽や意図的とも思える情報の公開●が繰り返され、
SPEEDIによる拡散予測を公開ぜず、
「直ちに影響がない」と私たちに被曝を強要しました。
事故後すぐ、私の息子と娘に赤い発疹が出ました。
それから1〜2ヶ月後に、息子が大量の鼻血で倒れ、白血球の減少、喘息の悪化。
その当時5年生の息子は、「放射能が怖い」と外のものに触れることを嫌がり怯えていました。
借り上げ住宅を借り福島を離れようと思いましたが、
度重なる嫌がらせに子供たちは怯えて、週末避難という形をとらざるを得ませんでした。
目に見えぬものから必死に逃げようと苦しみ悩み、苦しみ抜いた3年半です。
今中学になった息子は、体のだるさを訴え、横になることがとても多いです。
娘も頭痛を訴えることが多くなったと思います。
二人とも貧血で、食事に気を使ってはいるのですが、改善はなかなかされません。
私の家は除染もまだの状態です。
娘は「将来子供が産めるのか?」「白血病になるのではないか?」と、
「福島を出よう」と言っています。
私たちに選択の権利は与えられないのでしょうか?
結局、福島の子供達は無用に被曝させられ、今後も無用の被曝を強いることが確実であると思います。
福島原発事故における国や福島県の最も重要な判断ミスは
事故直後、中通りやいわきに居住する人々を避難・疎開させなかったことにあると思います。
住民の命を守ることが最大の責務である行政として、その責を負わなければならないと私は思っています。
娘はサルビアという花の蜜がとても大好きでした。
<お嬢さんの手紙>
サルビアの蜜がとても大好きなのに今では一つも飲めない。
私の中の嚢胞が癌になるの?
ブランコにはもう乗れない。
前は裸足で草原を走れたのにもうできない。
除染しても無駄だ。
山下俊一が「笑っていれば放射能は消える」なんて嘘だ。
元の福島に戻せ。
おいしい桃や梨が食べられない。
おばあちゃんの家の野菜が食べられない。
と、娘は書いています。
http://youtu.be/pnMTCBh8XAc?t=1h9m29s
母2:
あの福島原発事故から3年半が過ぎようとしています。
もう3年半、まだ3年半、とても複雑な思いです。
原発事故後私の息子二人は、鼻血、赤い発疹、体調の悪化、いろいろなことがいっぺんに起き、
私もどうしたらいいかわからないような状態がしばらく続いていました。
あまりにも体調の悪化がひどいので学校を休学させ、
私はシングルマザーなので一人福島に残り、
実の母に子供達を保養という形でお願いするような日々を3年過ごしていました。
私は子供と離れる辛さが、本当に耐えられなかったんですけど、
子供達が「元気だよ」って電話をよこしてくれると、
やはり遠く離れて暮らすことは辛かったですけど、
子供が元気になるならば、私も福島で頑張って働こうという気持ちで必死に頑張ってきました。
私は、枝野官房長官が「直ちに影響はありません」と連呼されたあの言葉が今も忘れられません。
「直ちに」はなくとも「徐々に」ということは、
あの言葉を耳にしたときからずっと思っていました。
現在福島で小児甲状腺癌やその疑いがあると診断された子供達は104名にものぼり
減少することはないと思います。
これからさらに増加していく恐ろしい現状を黙って見ているわけにはいきません。
子供を守るのは親の責任と思います。
子供達には何の責任もありません。
私は持病があり原発事故後体調の様々な異変が現在もあります。
子供だけではなく、大人にも放射能は危険だということを私は伝えたいと思います。
大病した時、命より大切なものはないと、本当に心から思いました。
その体験をした私はこの裁判の原告の一人になろうと思いました。
「健康に影響はない」
「除染をすればより安全に住める」
「だから避難・疎開の必要はない」と言いましたが、
私の家は2年前に除染していただきましたが、なぜか空間線量が今高いです。
これは事実です。
福島の子供達は、目に見えない放射能と戦い、無用な被曝をさせられ、
今後も無用な被曝を強いられることが許せません。
学校給食の改善と健康診断の充実をしっかりとして欲しいです。
福島県は「放射能に負けない体を作ろう」というとんでもないスローガンを抱えていましたが、
本当にとんでもないと思います。
本当の意味での安心と安全を私たちに与えてください。
「命と健康より大切なものはない」と私は思っています。
ありがとうございます。
http://youtu.be/pnMTCBh8XAc?t=1h13m46s
母2の息子さん:
放射線とは本当に恐ろしいものです。
人間の力を奪います。
血が黒くなったり、はっぱが黒くなったりします。
学校では福島産の桃を食べます。
福島産の桃を食べるのは嫌です。
http://youtu.be/pnMTCBh8XAc?t=1h14m21s
母3:
私が伝えたいことはただ一つ、「子供に普通の生活をさせて欲しい」ということだけです。
食べ物を何も気にせずに食べられること。
雨に濡れても気にせずに外を歩くこと。
草、花、虫に触れること。
室内ではなく、外で自由にのびのびと遊ぶこと。
そんな当たり前の普通の暮らしです。
しかし、国と県は
「健康への影響はない」
「放射能と上手に付き合おう」
「放射能に負けない体を作ろう」
などというまやかしの言葉でごまかし、
実害があるにもかかわらず、風評被害だと言って汚染された食品を子供達に食べさせ、
モニタリングポストを設置し、空間線量は下がっていると安心感を植え付け、
土壌汚染は見てみないふりをしています。
通学路は手付かずのまま、除染をしている住宅のすぐ近くを子供達が登下校をしています。
その挙句、除染基準の0.23マイクロシーベルト/hの数値を引き上げようとしています。
身体に影響がないからいいのではありません。
事故前の数値で生活をすることが私たち親の望みです。
福島第一原発は未だに安定した状態ではないのに「安心、安全だ」と言い
今の国と県が子供を守ろうという姿を見せているとはとても思えません。
今でも無用の被曝をさせているということを認め、早急な対応を要求したいと思います。
以上です。
http://youtu.be/pnMTCBh8XAc?t=1h42m55s
質問:
とりわけ被曝の問題は口にしたりとか主張するのが困難な中で原告になろうという決め手というか、決心したタイミングというか、ご家族で相談したりとかいろいろあったと思うんですけれども、
一番、やっぱりこれはと思った状況とかきっかけがあったら教えていただけますか?
母1:
私は子供の体調があまりにも悪化したので、そこからですかね。
何か行動しなければいけない。やっぱり母親が守らなければいけないし、
そういう未来を残さないとけないっていうのが、すごく思いました。
「子供に恥ずかしくない生き方を見せたい」と思ったのがきっかけです。
母2:
私も子供の体調の悪化、あと除染をしても私の家の空間線量が高いことと、
私の体調の様々な異変と、いろいろと本当に悩んでいた中、
迷わずここの原告になろうと気ままして、
やはり子供を守るのは母親しかいないと。
「わたしが守らずして誰が守るんだ」という気持ちで原告の一人となりました。
母3:
私は事故当初のころから国と県の対応に疑問を思いながらも、
どのように個人として対応していいかわからず、
そのまま過ごしてきましたし、
今よく言われている「声を上げない福島人」と言われていますけれども、
個人の力ではどうすることもできないと諦めていましたところ、
今回こういったお話をいただきまして、参加することになりました。
質問:
母2の方が除染しても放射線量が高かったということですが、
どのくらい高かったということなんですか?大体でお願いします。
母2:5cmのところで9
質問:9マイクロですか?
母2:はい。
会場:エッツ!?
母2:
そうです。
学校のすぐそばです。
私も唖然としました。
見間違いかと思ったんですけど、ありました。
ちなみに私の自宅の空間線量が、一番高いので100cmで0.6マイクロシーベルト/hあります。
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』
矢部宏治・孫崎享 対談
2014/10/08
(4分ごろから文字起こし)
孫崎:「日本はなぜ基地と原発を止められないか」をご説明頂いて。
矢部:
私も孫崎先生と1年間お仕事をしまして、いろいろ教えていただきまして。
シリーズでやっているといろんな研究者の方から、最先端のお話を聞くわけですね。
で、私はその結節点にいて、見えてきたものがあったので思い切って書こうと思ったのは、
この「戦後史の正体」をお読みになった方は、日本の国の歪みというものがよくわかったと思うんですけど、
じゃあ、なんでそんなことになっているんだ?と、その構造のところを知りたいと思ったんですね。
そもそもの発想は、この本がベストセラーになっていく過程ですごく面白いツイートがきたんです。
なんて書いてあったか?というと、
「3・11以降日本人は大きな謎を解く旅をしている」
それを聞いた時に本当に胸に刺さったというか、
確かにそうなんですね。
人類史上、皆さんもご存知の通りに。
人類史上最悪の原発事故を起こして、まだ何も解決しないで被害が広がっているのに、
再稼動をしようとしている。
孫崎:そうですね。
矢部:
で、戦後70年経つのに、首都圏の上空に巨大な米軍の管理区域があって、
いま、沖縄の辺野古では日本の税金で新しい外国軍の基地を作ろうとしている。
孫崎:そうですね。
矢部:
更にもう一つ言うと、
もう福島では児童を中心に明らかな健康被害が、もう出ていますよね。
孫崎:うん。
矢部:
それをわかっているのに、見て見ぬ振りをして、
なんの措置もとらないで、そのまま住民をまた帰還させようとしている。
どうしてそういうことが起こるのか?
それをとにかく、ギリギリまで追い詰めていってみようと思ったんです。
一つ最初に風景を見てもらいたんですけど、

沖縄というのはこういう無茶苦茶な低空飛行を飛行機がしていたりするんですけど、

米軍の基地を写したものなんですけど、
丘の上から見ていると、普天間基地から飛び立った飛行機がブンブンブンブン島の上を飛び回っているんです。
陸上、海上関係なく飛び回っているんですけれども、そして低空飛行をしているんですけど、
唯一低空飛行をしないところがあるわけです。
知っていますか?
孫崎:知らない。
矢部:米軍の住宅の上は飛ばないんです。
孫崎:ひどいねーーー。あ、ほんとう・・
矢部:
絶対に飛ばないです。避けて飛ぶ。
これが航跡図なんですけれども、

この全然何も飛んでいないところが米軍の住宅があるところですね。
同じ島の中で、日本人の住宅の上はどれだけ危険な飛行をしてもいい。
でも米軍の住宅の上はしてはいけないと。
なんでこんなことが許されているのか?ということを、
ま、でも結局それは法的な問題なので、
主に法的な構造という面からとことん調べていったというのがこの本です。
最終的には国連憲章までいって。
一言で言うと
「日本は戦後処理がまだきちんと終わっていない」ということになるんですけど。
今日ひとつどうしてもしたい話がありまして、
今出た「空域」という話がありますね。

首都圏の上空を米軍が支配しております。
これをいま、どれくらいの人が知っているんでしょう?
孫崎:
いやしかしなんとなく。
細かいことは別として、なんとなくは知っているんじゃないですか?
矢部:
なんとなくね。
1年半前に「日米地位協定入門」という本で徹底的にやりましたので、
その後テレビ朝日さんで、モーニングバードと報道ステーションで図解入りでやったんで、
かなりの人が知っていると思うんですけど、
ちょうど先週号の週刊ポストでもこれをやっています。
こういう巨大な山脈みたいな、米軍しか飛べないところがあるから、
「これがなかったら、羽田から大阪まで30分で行けるのに」という記事なんですね。
この問題の本質はそんなところにはなくて、

要するにこの空域の下に、横須賀、厚木、座間、横田っていう、巨大な米軍基地があるわけです。
その基地の中は完全な治外法権になっているので、
要するに勝手に空域を通って飛んできて基地に着陸して、もう勝手に出られるわけです。
要するに「日本に国境はない」と。
これは「日米地位協定入門」の沖縄の前泊さんに教えてもらったんですね。
孫崎:
だから今、「国境がない」ということを言われたのは、
政府関係者は別として、軍人であるとか、あるいはCIAでもいいですよね。
CIAの人がアメリカから横田に飛んでくる。
そしてそこから出ればですね、もう彼らが全く感知されずに日本国内に自由に出て、調べていくと、
こういうことですね。
矢部:
そうです。
なんの変装もする必要もなく、ただ飛行機で飛んできて出ればいい、と。
・・それが、我々が言っているだけじゃなくて、本に書きましたけれども、
アイゼンハワー時代に、アイゼンハワーが世界の米軍基地に関する調査報告書を作らせている。
その時に、日本のアメリカ大使館から国務省に送られた報告書の中にちゃんと書いてあるんですね。
ここを通って、多数の工作機関情報関係者が入国して、活発に活動していたと。
孫崎:書いてあるの?
矢部:
書いてあるんですよ。
その時にあった米軍の法的権利は変わっていませんから、今でもそういう権利を持っている。
先生、なんかそういう、CIAの人間って、そういうふうにいきなり横田に来たりとか、
孫崎:
知っています。
もちろん私は情報関係をやっていましたから、そういうような感じがあるだろうな・・・
なんていうの・・公務員の守秘義務があるからね。
矢部:
そうそう。先生に言わせると酷なんだけど、それはもう公文書に出ていますから。
それで、ここまでが「日米地位協定入門」で書いたことだったんですけど、今回その続きがありまして、
ここにですね、この空域の下に横須賀、厚木、座間、横田基地ってあるんですけれども、
この空域のすぐ外に”六本木ヘリポート”っていうのがある。

結局、基地に降り立ったら、六本木ヘリポートにヘリコプターで移動しているということがわかったんです。
これは、ほとんどの日本の皆さんはご存じないと思いますけど、
要するに六本木に米軍基地があるわけです。
それの全体の場所でいうと、
これ(上)が新宿の高層ビルですけど、ここ(右下)にヘリポートがある。
基地の全体図はこうなっているんですけど、

右がヘリポートで、左の四角いビルが星条旗新聞社でこれ(指差し)が宿泊施設ですね。
で、ここ(ヘリポートの右側)に六本木トンネルというのが通っていて、
東京の人はよくわかっていると思うけれど、ここ(真ん中の森)が青山墓地で
新国立近代美術館っていうところのすぐ近くなんですけれども。
これを「なんでみんなが知らないか?」っていうと、
”赤坂プレスセンター”っていうものすごく可愛らしい名前が付いているのと、
星条旗新聞社があるからなんだけど、
この星条旗新聞社の中にいるのは、CIAの主に先端技術の情報を集める機関とかが入っていると。
で、ちょっとこんなことを言うとね、
「お前そういうことを言って大丈夫なのか?」って言う人もいるんですけれど、
これが全然大丈夫なのは、
沖縄と同じように六本木でも「基地反対運動」というのがちゃんとあって、
ものすごくしっかりした弁護士事務所が付いて、もう何十年も反対運動をやっているんです。
ただ報道されないので、全然知らないだけなんですけど。
ですから、六本木という都心に米軍基地があると。
で、我々は米軍基地撮影の専門家ですから、行ったらすぐ分かるわけですよ。
基地の要件、フェンスがあって、検閲所があって銃を持っているという、
しかも軍用機が離着陸できるわけですよね。
完全な基地なんです。
孫崎:なるほど。
矢部:
さらにその続きがありまして、空域を通って基地に降り立って、こういうヘリで六本木に移動しているわけです。

ちょっとこれ見えるかどうかわからないんですけど、
横田とか厚木から六本木まで車でこようと思うと1時間とか2時間かかるわけですけど、
ヘリだと15分ぐらいで来ちゃうんですね。
で、ここに来たらアメリカ大使館までも5分で行けるけれど、
もうひとつここに”ニュー山王ホテル”というのがあってここにも5分で行ける。

ここも実は米軍の軍事施設で、”ニュー山王軍事センター”っていうんですけど、
こういう米軍専門のホテル兼会議所、コンファレンスセンターですね。

結局ここで行われているのが、「日米合同委員会」なんですよ。

孫崎:ね、それはよく聞きますね。
矢部:
一言で言うと、日本の各分野のエリート官僚と米軍のエリートたちが、
30ぐらいのジャンルごとに委員会を作って月2回会議をしているんです。
結局そこで決まったことは、日本の憲法よりも上なんですね。
これはもう完全に証明された事実なんです。
最悪なのが、日本のこういう米軍関係にタッチする、
本当の機密を知っている日本の官僚達と米軍の間に強固な共同体が60年ぐらいに渡って出来ていると。
で、ここに属した人はみんな偉くなる。

典型がこの合同委員会代表代理に法務省大臣官房長というのがあるんですけれども、
ここを経由したかなりの人は次官になっている。
そのあと検事総長や。
だからこういう区域を通って入ってきて、
全員が外国から来るわけじゃないですけど、このセンターに集まって会議を続ける。
そこで決まったことは憲法を超えると。
孫崎:はい。
矢部:
鳩山さんが潰された時に、官僚たちが土壇場でものすごい裏切りをして、
その時に鳩山さんは、「首相鳩山ではない何か他のものに対して忠誠を誓っていた」って
インタビューで言ってましたけど、
孫崎:あ、言ってましたか。あーー。
矢部:それがこういう、米軍と官僚との60年に及ぶ共同体にあるんじゃないかと。
孫崎:
あの、ここのところだけちょっとだけ言いますと、
鳩山さんは普天間問題で「最低でも県外」ということを言って、
それでかなり足を引っ張られるわけですよね。
9月ぐらいに発足して1月ぐらいでしょうか。
外務省と防衛省の本当の幹部、多分次官クラスだと思うんですけれども、
それを呼んで「これから非常に重要な時期だから、これから君たちと相談して決めていこう」と。
で、「この会議で話したことは外へは絶対に漏らさないで」という約束をさせて協議をしたら、
翌日新聞にバーッと出た。
矢部:
そうですね。
これにも書きましたけど、それは4月6日ですね。
孫崎:あ、4月6日、どうも
矢部:
その時に重要なのは、外務省と防衛省の幹部を呼んで、
「徳之島移設案」という最終方針を伝えているわけです。
最後の切り札をここで彼らに伝えて、
「この情報だけは出すなよ」と言ったのに、
翌日朝日新聞の1面にそれを書かれたという。
要するに、首相よりも従わなければいけないものがあるということですね。
で、この辺のことは非常に研究が進んでいるんですけれども、
この3巻目「検証・法治国家崩壊 」の著者に新原昭治さんという人がいらっしゃるんですけど、
この人は日本の日米密約研究の人で、研究ジャンルそのものを作った人なんですけれども、
そういう研究が進んでいて、
結局、ニュー山王ホテルで協議された日米合同委員会で決めたことは日本の法システムの上にあるわけですね。
でも、そこで決めたことを「こういう風にやれ」とまさかいうわけにもいかないから、
日本の法律のシステムの中でそれを実現するような形をとるわけです。
孫崎:そうですね。
矢部:
そのために国家の非常に重要な場所に裏マニュアルができています。
最高裁、検察、外務省
これはもう本当に国家の中枢中の中枢なんですけれども、ここにすべて裏マニュアルがあって、

最高裁は「部外秘資料」と呼ばれています。
検察は「実務資料」
外務省は前泊さんがスクープした「日米地位協定の考え方」
これはいずれも日本の法的なシステムに沿って物事を進めているようにみえるけれども、
実は「こういう風にやれ」っていうマニュアルなんです。
孫崎:
最高裁の「部外秘資料」
検察の「実務資料」
これをもうちょっと説明していただけますか?
矢部:
最近はそういうことはないんですけれども、
昔はよく、基地で薬莢を拾っていたりすると冗談半分に撃って殺したりするわけです。
そうした時に「どういう対応を取るんだ?」という協議をその日米合同委員会でするわけです。
その決まったことを反映させるためにそれぞれ指示が出るわけですね。
まず検察は「ものすごい軽い起訴をしろ」と。
だから、殺人を犯しているのに5年とかという起訴をするわけです。
しかも検察は自分が軽い起訴をするとともに
「裁判所に対してもっと軽い判決を出せというふうに言え」と言われるわけです。
それで、起訴5年なのに、判決は4年で執行猶予付きみたいな、むちゃくちゃ軽い判決になって、
最終的にはそれで控訴しないで、外務省はそのままアメリカへ返すと。
実質的な無罪判決が行われると。
で、こういう場合にはこうするという色々協議したことの、
それをマニュアル化したのがこの裏マニュアルの3つ。
孫崎:それは今まで出ているんですか?
矢部:
出ているんですけれどもこの新原昭治さんとか研究している方が、
昔で言う共産党系の研究者なので、
そういうことは今までずっと無視されてきた。
ただ、活字としては証明されていますね。
孫崎:活字としては出ている、なるほど。
矢部:
だからこの「裏マニュアル」を一回徹底的にやったら面白いなと思うんですけど。
こういう、日本の法律の体系の上に、より上位の法体系があるわけですね。
この前吉田敏浩さんも言っていましたけれども、
それは「安保法体系」というふうに我々の中では呼んでいるんですけど、
日本国憲法の法体系よりも安保法体系の方が上で、
日米合同委員会で決めたことは日本の法的なシステムよりも上位である。
それを固定化したのが”砂川裁判”の最高裁。
砂川裁判というのは、
「在日米軍は日本国憲法9条に照らして違憲である」という判決を東京地裁が出す(1959年3月30日)
判決を
出した二日後に、これは本当に僕はアメリカ人のすごいところだと思うんですけれども、
マッカーサー駐日大使が
この在日米軍基地は在日米軍は憲法違反であるという判決を
「完全な形で覆すことによって我々の権利を磐石なものにするのだ」という計画を立てるわけです。
で、その通りにやっていくわけですね。
先生はご存知かもしれませんけど、アメリカ人ってそういう発想をするっていうか、
何もないところで功績を上げるよりも、
何かやられた時にそれを利用してもっとやり返すみたいなことを最高とするような考えがあるんですよね。
どうも、公文書とかを見ていくと。
常にそういうやり方です。
で、完璧にひっくり返された結果、
最高裁で1959年12月16日に
「日米安保条約ごとき(略)高度な政治性を有するものが、違憲であるか否かの法的判断は、
(略)裁判所の司法審査権の範囲外にある」
という最高裁判決を出すわけです。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、これがどういうことか?というと、
法的構造がこうなっているんですね。

「普通の法律」よりも日米安保条約とか地位協定とか「条約」はもともと強いんですね、国が結んだものだから。
ただ、「条約」よりも本当は「憲法」の方が強くて、
基地を置いておくことによって人権を侵害されたり生命の危険があったら、
ちゃんと「憲法」が機能してそれをやめさせなければいけないわけですけれども、
この最高裁判決の結果、「憲法」の部分が消えるわけですね。
「憲法」の部分が消えることによって、
「アメリカとの条約は日本の国内法よりも全て上位」という法体系が完成するわけです。
結局人権に対して、
だからこれを「統治行為論」と言って、
これが国民の身体財産の危険というような人権に対して「統治行為論」を適用したらこれはもう、
三権分立じゃないですよね。
これは小学生でもわかる理論だと思うんですけれども、
だから非常におかしなことをやっているという。
孫崎:
ま、ちょっと全然違うんですけれども、
これも今まで何回か言ってきた話なんですけど、
「米軍基地の有り様」というような問題で、
日本の地位協定とドイツの地位協定とが非常に違うということを申し上げてきたわけですね。
ドイツとアメリカの、名称は地位協定じゃなくて、ボン協定の付属文書ということなんですけれども、
これはここでも何遍も申し上げているんですけど、
アメリカの基地を返したら、それによって受け入れ国の経済的利益、あるいは環境、あるいは国土開発、
そちらの利益の方が大きければ、当然基地の返還要求ができる。
そしてそれにアメリカは応じなければいけない。
ということですから、
ここでもドイツの方は「国内の利益の方が基地よりも上」なんですよね。
というようなものをちゃんと作っているんですけれども、
日本は全くそういうような感じではなくて、
ご存知のように、米軍基地の撤退、「最低でも県外」ということを言うと日米関係が崩れるという、
そういうような構図があるというような感じでみんな動いているわけですね。
矢部:はい。
今先生がおっしゃったところが非常に面白いところで、
ドイツは昔は日本よりももっと厳しい状態だったわけですよね。
ただいまは、日本はそういう主権がないような国ですけど、
「ドイツはアメリカの属国だ」とか、「ドイツに主権がない」とかいう人は誰もいないわけです。
これは次の本でやってもらおうと思っているんですけれども、
結局ドイツはいつ独立したか?本当の意味で独立したかというのを調べていくと、
1994年だということがちょっとわかりかけてきて、
東西ドイツに分かれていますよね。
それが再統一するわけですけれども、その時に何が起こったか?というと、
戦勝4カ国との間で講和条約を結ぶというプロセスが必要だったわけです。
西ドイツ東ドイツと英米ソ仏の4カ国で2プラス4条約というものを結ぶわけです。
(1990年 ドイツ最終規定条約(2プラス4条約))
それが事実上の講和条約となって、
それに基づいて94年までに、
やっぱりそれまで駐留軍というのがいるわけですよね、英米ソ仏。
駐留軍は94年までに撤退して、そこでドイツの戦後は終わるわけですね。
今先生がおっしゃったボンの地位協定は93年なんですね。
孫崎:あ、93年なの
矢部:
だから、地位協定で頑張ってそうなったんじゃなくて、
講和の問題をちゃんと片付けたから、93年にそういう地位協定も改訂して、
結局今は原則NATO軍として駐留してて、しかも国内法を適用するわけですよね。
孫崎:当然ですね。
矢部:
そうすると全然日本とは違うわけですから、
ドイツは94年に独立を、戦後49年にして、見事に達成したと。
だから日本もですね、その歴史に学んでやれば。
その二つの国の歴史をずっと見ていくと、ドイツの方がものすごく過酷ですよね。
二つに分断されて、西の方は3カ国いて、国の真ん中に米ソ対立の線があって、
しかもナチスが第二次対戦にやったことの批判がものすごい。
だから、東方外交というのをちゃんとやって、
1970年代からずっと歴代首相が、政権が変わっても、
関係諸国との融和」ということだけはずーっとやり続けて、
それで独立を達成するわけですね。
国連憲章に、これは知っている方は知っていると思うんですけど、
「敵国情報」というのがありまして、
それはもう実質的に日本とドイツ二カ国だけをターゲットにしたものなんですけど、非常に分厚い、
アメリカ系じゃないフランス系の学者たち80名が書いた国連憲章のコマンテールというのを読みますと、
(コマンテール=逐条解説)
帰国条項に関してはね、我々は私分化していると思っていますけど、
そういう説もあるけれど、「効力は永久だ」という、非常に強い。
だだしドイツに関しては東方外交の結果
ソ連やその周辺諸国は事実上敵国情報を放棄したって書いてあるんですね。
ということは・・・日本だけが国際法の中で一番下位にいると。
それはなぜか?っていうと、周辺諸国と融和できないからですよね。
僕もこれをずっと書いていて、日本の辛い現状とか、こう、ちょっと気分がブルーになっていったんですけど、
結局やるべきことは、もう一回敗戦直後に戻ったつもりで、
アメリカだけとの関係をやるんじゃなくて、
周辺諸国からの本当の信頼を得て、軍事とかそういうことじゃなくて、
ドイツを見習って周辺諸国との関係を改善すると。
それが日本の主権回復への唯一の道なんだけど、今起こっていることは真逆なんですよね。
孫崎:
本当ですよね。
安全保障はいっぱい話すことがあるのでいつでも帰ってこれるんですけど、
基地と原発を止めるという・・原発の話を少しおねがいできますか?
32:54
http://youtu.be/cBFE2dWTVQg?t=32m54s

矢部:
結局さっき言ったこういう構造がありまして、
本当は原発の問題なんかに関しましては憲法は機能していないとおかしいわけです。
国民が被曝して、子供なんかは本当に健康障害が今出ているし、
来年あたりからそれがすごくなるということはわかっているんだけれども、それが機能しない。
機能しなくて済むのは、これと全く同じ構造なんです。
孫崎:来年あたりから厳しくなるっていうのをちょっとご説明ください。
矢部:
それはチェルノブイリで甲状腺癌は4年目から級数的に増えてるわけですよね。
日本は3年目ぐらいまでのカーブはチェルノブイリより高いぐらいですから、
その後どうなるかはちょっとわからないんですけど。
孫崎:なるほど。あーーー。
矢部:
さっき言った統治行為ですね。
米軍を駐留するために日本国憲法の法体系の上の法体系ができたと。
それにタッチする官僚はもう、法律を超えるわけですよね。
それが「統治行為論」なんだけれども、
「それを原発に関しても適用すべきだと言われた」と、裁判官がちゃんと書いているんですね。
孫崎:あっ、そう〜。へぇーーー。
矢部:
今まで原発で住民が勝訴というのは3件しかないんですね。
この最初の勝訴で、しかも高裁で唯一の勝訴を書いた川崎裁判長という方がはっきり書いています。
そういう「原発にも統治行為論を適用すべきだ」という意見を聞いた。
どういうことか?っていうと、
もう何をやってもいい、罰することができない。
で、2012年6月27日に改正された原子力基本法第2条2項で、
「前項(=原子力利用)の安全の確保については、
(略)我が国の安全保障に資する(=役立つ)ことを目的として、行うものとする」
こんな無茶苦茶な法律を書いているわけですね。
これはどういうことか?っていうと、
「我が国の安全保障に関することを目的として」と言ったら、
砂川裁判によって「憲法判断はできない」ということが確定しているわけですね。
要するにこれが言っているのは、
「原発の安全性についてはもう憲法判断をしない」ということを言っている。
何をやっても法律で罰することはできないわけです。
だから、基地の問題もそうですけど、原発の問題もこういう本当の根っこの構造ですね。
これを変えないと。
孫崎:
普通は安全の確保は一般の国民、
そういうような人たちに「被害を与えるか否か」っていうことが一番大きい問題であるはずなのに、
ここに突然、「我が国の安全保障に資することを目的として行う」ということだから、
そうすると、
矢部:
そうするとこれになるんですね。

この砂川裁判になるんですね。
「日米安保条約のごとき(略)高度な政治性を有するものが、違憲であるかどうかの法的判断は、
(略)裁判所の司法審査権の範囲外にある」
(1959年12月16日最高裁判決・要旨)
「日米安全保障条約のような安全保障に関する問題については絶対憲法判断はしません」
とこういう風になるわけです。
孫崎:
もう一回ここを読みましょうか。
「日米安保条約のごとき(略)高度な政治性を有するものが、違憲であるかどうかの法的判断は、
(略)裁判所の司法審査権の範囲外にある」
っていうことをみると、偶然だったのかどうかは別として、
普通は工場が爆発した。
そして周りの住民に被害を与えた。
あるいは財産に被害を与えた。
っていうと、警察がやっぱり取り調べるわけですよね。
矢部:そうですね、はい。
孫崎:
で、今回、警察とか検察が東電の社長さんとかそういうのを取り調べているというのを
あんまり聞きませんよね。
矢部:
やってないですから、はい、そうですね。
だから官僚が我が国にとって死活的に重要という問題にはしなくていいと。
ここで先生、我々はどうして生きていったらいいのか?ということを。
こういう構造で、
孫崎:
いやいや、どうして・・・。
私は一番大切なのは、やっぱり事実関係を知らせていく。
で、日本の国民の水準というのは、私は基本的に楽観的に見ているわけです。
今日のノーベル賞じゃないけれど、大変に高い水準の人たちがいるし。
ところがこの政治だけが歪んでいる。
たまたまですね、話は全然違うんですけど、
今日ツイッターのリツイートをやったのは、宋文洲さん、中国のね。
この人が書いているのは今は消費税の問題で10%は
国民が今多数が反対しているわけですよね。
で、政治家が動かそうとしている。
やっぱり「日本国民というのは国民の方が優秀だな」って。
考えるとね、本当にひどいことが起こっているのは
消費税の問題であったって、原発の問題であったって、集団的自衛権の問題であったって、
正しい判断を、実は国民の方がしている。
世論調査の方がしっかりしている。
普通多くの国は政治家が正しい判断をして、
国益に何が合致しているかということを一般国民が知らないだろうから、
それを遊説であるとか、いろんなところで説明して、そして国民の納得を変えていく。
というのが普通の国の有り様なんですよね。
ところが日本という国は全然逆で、
国民の方はちゃんとわかっているけれども、ひどいことをしているのは上の人たち。
っていう、こういう構図っていうのは世界でも珍しいかもしれない。
矢部:
珍しいですよね。
私もそれがよくわかったんですけれども、
結局敗戦になりますよね。
そのあと、先生が書かれたように吉田茂もそうなんですけど、
学者もね、僕は本当にはっきり言って
東京大学の憲法学と国際政治学の人たちは、本当にひどいと思っていますけれども。
最初に結論を与えられるわけですよね。
それにあった理論をパッと言える人間が上に行くわけです。
ちゃんとした議論をする人はパーにされていくわけですね。
孫崎:それは非常に重要なことですね。
矢部:だからそういう知的な素養を持っている人が、
孫崎:
アッ!それをちょっと。
内閣法制局のところをちょっと。
内閣法制局というものがどういう位置付けにあるか?
矢部:
私は今度この本で、Part1で沖縄の問題。
Part2で福島の問題をやりまして、
結局今ちょっとさわりだけ言いましたけれど、
この問題を解決するためには原因を知らないといけない。
それは三つあって、日本人があんまり知らない原因が。
一つは薄っすらわかっていると思うんですけど「昭和天皇の問題」
それから「日本国憲法の問題」
それから「国連憲章の問題」
この三つを知らないと今の日本が置かれている法的な支配構造というのがわからないんですよね。
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蛇口水セシウムランキングを発表します☆(ノ^o^)♂ドド-ン‥‥…━━━●・*:.。. .。.:*・
原子力規制委員会
上水(蛇口水)のモニタリング
<測定方法>
水道の蛇口から毎日一定量の水道水を採取し、
水分を蒸発させて濃縮したものを3か月分まとめて
ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて分析。
全都道府県の水道水の数値が3カ月ごとに公表。
環境放射能水準調査結果(上水(蛇口))
[Readings of radioactivity level in drinking water by prefecture]
(H26年7-9月分 [July-September , 2014])
1.本データは、1Bq/Lを1Bq/kgとみなす
2.原子力規制委員会が各都道府県等からの報告に基づき作成
3.検出下限値は、I-131、Cs-134、Cs-137すべて0.001Bq/kg未満
(参考)水道水中の放射性物質に係る指標の見直しについて(厚生労働省)における水道水中の新たな目標値 放射性セシウム(セシウム134及び137の合計) :10Bq/kg
(クリックすると大きく見ることができます↓)

(クリックすると大きく見ることができます↓)

グラフをみると、前回までダントツでトップを走っていた茨城県のセシウムがグッと少なくなっているのがわかります。
平成26年(2014年)7月から9月蛇口水全国セシウムランキング1位から3位は・・・
ジャジャーン!!

1位 栃木県宇都宮市 0.00580 Bq/kg
2位 茨城県ひたちなか市 0.00370 Bq/kg
3位 山形県山形市 0.00340 Bq/kg
山形県は平成25年10-12月以来のベスト3入りとなりました。
前回の3位から脱落した東京都新宿区は0.00329 Bq/kgと山形県と僅差の勝負でした。
また、岩手県盛岡市は平成25年10-12月から不検出が続いていましたが、残念ながら今回は検出されています。
新潟県新潟市も前回は不検出でしたが、今回は検出されました。
「上水(蛇口水)のモニタリング」が始まった平成24年からのランキングの流れです。
(今回の1位から4位と岩手県に色をつけました)
クリックすると大きく見ることができます↓

これまでの蛇口セシウムランキングブログ↓
<東京オリンピックおめでと(*^ー^*)∠※Pan!!。・:*:・>
注:TOKYOの水道水には事故後常にセシウムが入っています。
最新情報では福島と東京同率で全国3位決定!
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年7月~9月)
発表!日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2013年10月~12月)
日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年1月~3月)
<発表!>日本全国都道府県水道水蛇口セシウムランキング(2014年4月~6月)