2014年9月17日 川内村の保育園にて
安倍晋三総理
「子供たちがもっと帰ってきて賑やかになれば「復興が進んでいるな」ってみんな、イヤ、皆さんに感じていただけるんじゃないかなと思います」
川内村に廃棄物焼却施設が完成 双葉郡では初
(福島14/11/26)
FNNLocal

福島・双葉郡で初めて、川内村に、住宅を片づけた際に発生した廃棄物を焼却する施設が完成した。

火入れ式が行われた川内村の仮設焼却施設は、
被災した住宅の解体工事などで発生した、1kgあたり8,000ベクレル(Bq)以下の廃棄物を処理する施設。
双葉郡内では、初めて設置された。

片付けなどで出たゴミは、まずこちらの受け入れヤードに運び込まれ破砕されます。

その後コンベアーで焼却炉まで運ばれ、

800度以上の高温で完全燃焼されます。
焼却施設は、およそ30億円をかけて運営され、1日に7トンを処理する。

川内村では、こうした廃棄物が、およそ1,700トンと推計されていて、

焼却施設は、2015年1月から本格的な運転が始まる。

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この焼却施設が川内村のどこにできたのか?場所が知りたくなりました。
川内村に仮設焼却炉完成 年明けに本格稼働
河北新報 2014年11月27日木曜日
東京電力福島第1原発事故に伴う解体家屋や片付けごみを焼却するため、環境省が福島県川内村下川内五枚沢地区に建設した仮設焼却炉の火入れ式が26日、現地で行われた。第1原発が立地する双葉郡で、国が建設を進める仮設焼却炉が完成するのは初めて。
敷地は村有地約7400平方メートルで、処理量は1日7トンを見込む。総事業費は約30億円。来年1月に本格運転を開始し、同年12月までに廃棄物約1700トンを処理する。排ガスから放射性セシウムを取り除く集じん機を2列設置した。
焼却灰は敷地内に一時保管し、1キロ当たり10万ベクレルを超える灰は大熊、双葉両町に建設予定の中間貯蔵施設に、10万ベクレル以下の灰は富岡町が候補地の管理型最終処分場に搬入する。
川内村の第1原発20キロ圏内の旧警戒区域では、住宅約120棟のうち70棟が解体される予定。家庭から出た片付けごみは仮置き場で保管されている。村東部の避難指示解除準備区域は10月に指定が解かれ、村は生活インフラの復旧に力を入れている。
火入れ式後、遠藤雄幸村長は取材に
「避難指示解除後、村に戻ってきた住民は2割弱。施設を利用し(戻れる)環境整備が進むことを期待する」と話した。
国は浪江、富岡両町と葛尾村でも仮設焼却炉の建設を進めている。
川内村仮設焼却施設(減容化施設)の火入れ式について(お知らせ)
平成26年11月25日 環境省福島環境再生事務所
<施設概要>
設置場所:福島県双葉郡川内村下川内字五枚沢517-4
用地面積:約7,400㎡
処理能力:7トン/日
運転時間:午前8時から午後5時(土・日曜日を除く)
処理対象物:片付けごみ、被災家屋の家屋解体工事で発生した廃棄物など
処理見込量:約1,700トン
<今後のスケジュール>
試運転調整:12月4日~
性能試験:12月中旬
本格運転:平成27年1月上旬
「排ガスから放射性セシウムを取り除く集じん機を2列設置」ということだけど、
かなり汚染されていると思われるものを800度で焼いて、気化したセシウムがどれだけ捕れるのか?
セシウム以外の各種はどうなるのか?
不安だらけです。
そして私は、安倍総理が9月に川内村の保育園に行っていたことを思い出しました。
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首相官邸 福島県下訪問
2014年9月17日
動画→政府インターネットテレビ http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg10491.html
上記動画の川内村の保育園へ安倍サンが行っているときの映像から。


説明者:
震災前は63名で、それから帰村でこちらの保育園を再開した時には8名でした。
現在は10人増えまして18名の在籍となっております。
安倍:
かつてから比べたら少なくなったけども、
でも10名が。
説明者:はい、少しずつではありますが。

安倍:
保母さんはずっとこちらに?
一時は数が減って寂しかったでしょうね。
でも10名増えて。
これからもう少し増えてくるといいなと思いますけれども、
なんか心配はありますか?

保母:
もう、子供たちはこういう楽しい外遊びが大好きで、こんなに遊んでいるので、
のびのびと遊べる環境が、はい、一番かなと。

安倍:ご両親からいろんな質問とか、あります?
保母:
除染が、この保育園内はしっかりしているので、
外でも自由に遊べるし、元気に走って歩けるので、はい、子供も体力は、これだけ元気に、はい。
遊んでますので。

安倍:
除染も済んで、新しく遊具もできて、
子供たちがもっと帰ってきて賑やかになれば
「復興が進んでいるな」ってみんな、イヤ、皆さんに感じていただけるんじゃないかなと思います。
我々もしっかりと進めていきたいと思います。

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ということで、保育園と焼却場、そして福島第一原子力発電所の位置関係です。

保育園と焼却施設までは車で19分、8.9km。
とても近い。

かわうち保育園をもうちょっと大きくみてみると…

もともとある砂場で子供達が遊んでいたとすれば、赤い屋根の園舎は左側に見えるはずだけど、
首相官邸の動画を見ると子供達が遊んでいる砂場からは赤い屋根の園舎が右側に見えているので、
この日のために砂場を新しく作ったのでしょうか?

安倍首相が福島訪問、川内村の保育園を視察
TBS News 2014/09/17によれば、
「川内村の保育園で、復興庁による交付金で新しくした遊具で遊ぶ子どもたちの様子を視察しました」
「復興庁による交付金で新しくした遊具」ということなので、砂場もプレゼントなのかもしれないと思いました。
そう考えれば、保母さんの会話の内容にも、なんとなく納得できる感じがします。
そもそも、原発事故での除染の効果も心配になる程、周りは山に囲まれています。
そして、すぐ隣には中学校、ちょっと北に小学校がありました。

例えば、除染されていたとしても、
福島第一原子力発電所からはまだまだ毎日放射性物質が出てきているし、
その上、こんなに近くで汚染されたものを焼却したら、
せっかくプレゼントした砂場もあっという間に汚れてしまうんじゃないかと…、
安倍は「もっと子供が帰ってくるように」と言っているけど、
補償金を払いたくないだけ、そして「大丈夫」ということで原発を動かしたいだけなので、
子供達や住民の命のことなどこれっぽっちも考えていません。
私は、住民の皆さんには、安倍に騙されないようにしていただきたいと思っています。

海洋汚染、収束せず 福島第一 本紙調査でセシウム検出
東京新聞 2014年12月1日 07時03分

東京電力福島第一原発至近の海で、本紙は放射能汚染の状況を調べ、
専用港の出入り口などで海水に溶けた状態の放射性セシウムを検出した。
事故発生当初よりは格段に低い濃度だが、外洋への汚染が続く状況がはっきりした。
一方、東電は精度の低い海水測定をしていながら、「検出せず」を強調する。
事故当事者としての責任を果たしているのかどうか疑問がある。 (大野孝志、山川剛史)
本紙は10月20日、地元漁船をチャーターし、
独協医科大学の木村真三准教授(放射線衛生学)と合同で原発周辺五カ所の海水と海底土(砂)を採取。
後日、同大の高性能のゲルマニウム半導体検出器を使い、
それぞれ二十四時間、八時間かけ計測した。
海水はろ過し、ちりなどに付着したセシウムは除去した。
結果は図の通りで、水、砂とも港の出入り口が最も濃度が高く、ここから拡散していることがうかがえる。
注目されるのは、同地点の海水から一リットル当たり1.07ベクレルのセシウムを検出したことだ。
「1ベクレルの海水=食品基準の100ベクレルの魚が捕れる可能性」が一つの目安としてあり、
決して無視できない汚染といえる。
東電は原子力規制委員会が定めた基準に沿って海水モニタリングをしているが、
日々の公表資料は「検出せず」の記述が並ぶ。
計測時間はわずか17分ほどで、1ベクレル前後の汚染はほとんど見逃すような精度しかない。
大型魚用の網で小魚を捕ろうとするようなものだ。
東電の担当者は「国のモニタリング基準に沿っている」と強調する。
原子力規制委事務局の担当者は
「高濃度汚染がないか監視するのが目的。迅速性が求められ、精度が低いとは思わない」としている。
しかし、かつての高い汚染時なら、精度が低くても捕捉できたが、
現在のレベルなら、やり方を変えないと信頼できるデータは出ない。
汚染が分からないようにしているのではないかとの疑念を招きかねない。
地元、相馬双葉漁協の高野一郎・請戸(うけど)支所長は
「何度調べても汚染が検出されなければ、私たちも消費者も安心できる。
しかし、国や東電がきちんと調べてくれないと、誰も信用できない」と語った。
木村准教授は
「高性能な測定機器を使っても、短時間の測定では、国民や漁業関係者から信頼される結果を得られない。
海の汚染は続いており、東電は事故の当事者として、汚染の実態を厳密に調べ、その事実を公表する義務がある」と指摘している。
(東京新聞)
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今なお続く福島第一原発周辺の海洋汚染
2014年12月1日 大竹まことのゴールデンラジオ 阿川佐和子
大竹:これは東京新聞のスクープかな?
太田:
そうですね。時間もないので簡単に。
東京電力福島第一原発の近くの海で、東京新聞が放射能汚染の状況を調べたところ、
やっぱり専用の港の出入口などで、
海水に溶けた状態の放射性セシウムが検出されたと。
当然事故当初よりは格段に低い濃度ではあるんですけれど、まだ海に漏れていると。
多かったところで海水から1リットル当たり1.07ベクレルのセシウムが検出されたと。
この1ベクレルの海水が出るということは、
食品基準の100ベクレルの魚が捕れる可能性があるという基準ということなので、
まだまだ海洋汚染が進んでいると。
一方東京電力がずーっと調べているんですけれど、「検出せず」ということを発表し続けているんですけれども、「だいぶ調査の精度が荒くて、大型魚の網で小魚を捕ろうとするようなものじゃないか」
と、東京新聞は指摘をしているんですけどね。
大竹:
東電は精度の低い海水測定をしていながら「検出せず」を強調する、というふうに記事にありますね。
正確な情報が知りたいよね。
漁業関係の方も含めて、これはね、間違った情報
阿川:技術的には可能なんですよね。
太田:
東京新聞はちゃんと高い濃度を。
ゲルマニウム半導体検出器というのを使ってちゃんと検出していると。
大竹:
やっぱり、この1ベクレルの海水の、魚が捕れる可能性のね、数値を知ることは大事だよね、やっぱり。
ま、明日以降は選挙に入るから、
太田:
そうです。公示が明日予定されているので、できるだけ公平公正に、
番組もより慎重に気を使って報道しなきゃいけない。
阿川:発言には気をつけて。
大竹:
はい。
いやだから、そこはもうしょうがないのかね。
間、事実は事実としてお伝えしていくという方法を取るしかないのかもしれないね。
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