地域の被ばく医療 中心になる人材育成へ
NHK 2015年8月30日 4時54分
原子力発電所で事故が起きて、多くの住民の検査や処置が必要になった場合にも対応にあたる医療関係者を十分確保できるよう、地域の被ばく医療の中心になる人材を育成する専門的な研修や訓練が来年度から行われることになりました。
4年前の原発事故では、放射性物質が体に付着した可能性のある多くの避難者が出て専門医らが対応にあたりましたが、事故の直後は検査や処置にあたる人手が足りず課題となりました。
このため原子力規制委員会は、多くの住民の検査や処置が必要な事故が起きた際も対応にあたる医療関係者を十分確保できるよう、来年度から専門的な研修や訓練を行うことになりました。
具体的には、地域の被ばく医療の中心となる医師や看護師、それに放射線技師などを対象に検査機器の取り扱いや除染方法などの研修や訓練を行い、その人たちが各地で講習を指導したり、事故の際にかけつけた医療関係者を指揮したりできるようにするとしています。研修や訓練には千葉市の放射線医学総合研究所など専門機関が協力するということで、規制委員会はおよそ5億円を来年度予算案の概算要求に盛り込む方針です。
電力各社が原発の再稼働を目指す中、地域の被ばく医療の体制強化が課題になっていて、新しい国の指針では高度な医療を行う全国5か所の医療機関を指定するとともに、原発から30キロ圏の道府県が「原子力災害拠点病院」を指定するよう定めています。
歩道の向こう側とこっち側。
真ん中には普通に車が走っていた。
向こう側から学生たちのスピーチが聞こえる。
私は警察の人に「ステージはどこですか?」と聞いた。
ちょっとイケメンの警官が「たぶんあっちの方です」にっこりと笑って教えてくれた。

歩道は歩けないほどの人混み。
近くの人に「こんなに人が多いんだから車道は解放するべきですよね」なんて話しかけたりしながら私はステージの方へ行こうとしていた。
13時からはSEALDsの時間。
向こう側の歩道から聞こえる安倍の歌の後、シュプレヒコールが始まっていた。
こちら側の歩道はは割と静かで、
国会議事堂を背景に写真を撮って「この写真は孫に見せるんだ」と言っている方がいたりして、
なんとなくあったかい雰囲気。
でも、ぎゅうぎゅう詰。

その時向こう側の歩道の人々が「安倍はやめろ」「憲法守れ」という声とともにあっという間に車道に飛び出した。
その姿に吸い込まれるように私も車道の方に近づいた。
車道と歩道の間にあるゲートを数人の人がこじ開けようとしている。
急いで動画に撮ろうとiPatで動画を撮った。
ゲートが破られる瞬間の動画を撮ることができたと楽しみに家に帰ってきて見たら、
なんか一瞬の早回しで終わってしまって意味不明><。
調べてみたら、「タイムラプス」という早回しの設定になっていたようで…(/ _ ; )
Youtubeで少しゆっくり再生して、もう一度録画してみました。
見にくいけれど許してね〜
ゲートが破られる瞬間の動画
↑コマ送りになっちゃってる上に音声もない動画(大失敗なのだ)

サァみんな、こっちへ

ゲートの前は押したり押されたり

警官もある程度必死で抑えているけれど、
ゲートの隙間から数人の人が車道へ飛び出した。
私も続こうと頑張る。
だって、歩道だけじゃ人々が多すぎて窮屈すぎるもの。

隙間はちょっとだけ

一人の警官が「ダメです」と言いながら抑えているけれど、道の向こう側から大きな男の人が来て、おまわりさんに背を向けて盾になって私を守ってくれた。そして、女の人が手を引っ張って私を車道に出してくれた。
すごい!
感動!!!
おまわりさんは私が車道に出るのを絶対に止めるという意思はなかったように私は感じた。
なんとなく本気じゃなかった。
「出てもいいよ」と、心のどこかで認めていてくれるような…そんな感じ(あくまでも個人の感想です)

そしてほどなくしてゲートは完全に破られ、歩道からはすべての人々が議事堂正面の車道に溢れ出した。
そこにはまだ数台のタクシーや乗用車が人混みに紛れて先へ進むこともできずに停まっていた。
だけど、今日国会議事堂前に集まった人々はみんなが紳士淑女。
「道を開けて」と誰かが声をかければ、身動き取れないくらいの人混みなのに、不思議なことにちゃんと車が走れるスペースが空く。
そして、とうとう車は一台もいなくなり、どこまでいるのかわからない人人人。
雨が降って寒いくらいのはずなのに、私がいる場所は熱気でムンムン
とっても暑かった。
青年たちのシュプレヒコールを大声で復唱しながら、なんか、涙が出てきた。
みんな、ものすごく真剣で。
子供もいるし、もちろんその親もいる。
高校生、大学生、…30代40代50代…80代(私が最初に言葉を交わしたのは80代の方だった)
すべての年代の人々がここに集まっている。
車椅子の方も、ここまで来るのはきっと大変だっただろうと思える人々もたくさんいた。
すごい
本当に凄かった。
脚立に乗っているカメラマンがいたから、
「最後尾見えますか?」と尋ねてみた。
「見えないなぁ」と答えたので、私は思わず「やったー!」とニッコニコ♪
そのカメラマンさんはちょっと困ったような顔をしてたなw
そんな中、私は講談師の神田香織さんを見つけて、思わず声をかけちゃったw。
以前お会いしたことがあるので、覚えていてくださったかしら。

「安倍はやめろ」の白黒の風船をつけた超特大の横断幕がやってくる。

後ろを振り返れば2時前なのに人々の最後尾なんて全く見えない。

心ゆくまで「安倍やめろ」って叫んだ後、最後尾はどこだろう?と、後ろの方に移動してみた。
どこまで行っても人人人で、最後尾には行き着けなかった。
とにかくものすごい人で歩くことも困難なほどだし、雨が降っているので傘なども危ないのだけど、
ここにきている人たちって、みんなみんなとってもあったかくて優しい。
自分のことよりも周りの人のことを考えて行動している感じ。
道も譲り合って、「こっちからの方が空いていますよ」と気軽に声を掛け合って、
人が溢れかえっているのに信じられないくらい居心地が良かった。
とってもあったかい空間だった。
そしてこの場にいるすべての人々が「安倍はやめろ」ってみんなが本気で思っていた。
たった一人で国会議事堂前に行くことに少しだけ不安はあったけれど、
本当に行って良かった。
だって、ここにいる人はみんなものすごく暖かい。
みんなものすごく優しい。
ひとりぼっちなのに、一人でいるんだなんて少しも思わなかった。
一人だから、行きたいところに自由に移動して、あちこち見ていろんなことを考えて、
かえって「自由に動けて良かったな」って、今は思っている。
警備をしている警察の人にも積極的に声をかけてみた。
「大成功でしたね」とか、「おつかれさま」とか、「駅はどっちですか?」とか、
そうすると、おまわりさんもみんなにっこりと笑って答えてくれた。
警察官だって、一人の市民だもの。
今日の日の大成功を心の中で喜んでいるのは、その表情でわかります。
冷たい雨の中、私たちの安全を守ってくださり、ありがとうございました。
今日はたくさんのパワーをもらって帰ってきました。
こんなに楽しいのだから、また行こうっと!
そして今後の課題は、私の友達みたいに無関心な人たちに今日の素晴らしさを伝えていくことだろうな、と私は思った。
ー追記ー
ひとつ言い忘れたことがあります。
毎日新聞の写真↓

すごいでしょ。
でもね、この写真の上下にある緑の木の下にもビッシリぎゅうぎゅうに人が詰まっているんです。
緑の葉が生い茂っているからその人々は写真には写っていません。
私は、そっちにも行ってみようと思ったけれど、人が多すぎて結局行けなかった。
それから、この写真には写っていない日比谷公園にも、いつも国会議事堂前に行っているベテランさん達が集まっていました。
なんでそれを知っているかって?
私が電車に乗るとき「安倍を許さない」と首からかけているおじさまがいたから、
「私は初めてなのでご一緒させていただけますか?」と尋ねたら、
「初めての人と、地方から来る人で国会前はいっぱいになると思うから私たちは日比谷公園に行くんです」とおっしゃって。
「あなたは初めてならば、国会に行くといいですよ」そう言ってくださったんです。
だから、日比谷公園にもたくさんの人がいたはずです。
ということで、ヘリでは写っていない、こんもりした緑の木下にもびっちりと人々がいたことと、日比谷公園にも集まっていたことを付け足しておきます。
違う角度(私がいた歩道の向こう側から見た映像)
安保法制反対デモ 20150830 12万人でも少ないんじゃない... 投稿者 j817
プラカード作りました♪
家庭用のプリンターで印刷したからA4で小さいです。
ダンボールに裏表貼り付けて出来上がり。
面白くなっちゃって、2種類作っちゃった*\(^o^)/*


実は私は今日、お友達と4人で夕方からお食事をする約束をしていました。
ちょっと久しぶりなので、会っておしゃべりすることをとても楽しみにしていました。
そして約束の日にちが決まった後で
「8月30日に国会前に集まろう」というのを知りました。
でも、行ったからってきっと何も変わらないだろう。
自民党は過半数だし、安倍はやりたい放題。
民意なんか関係ないと、強引に採決して決めてしまうんだから。
秘密保護法の強行採決、川内原発の再稼動…
戦う気力も薄れていくっていうか、「どうせ決まってしまうんだから」と。
恥ずかしいけれど、実は、私はそんな風に思っていたのです。
で、友達と会うのを楽しみにしていました。
そして、日刊ゲンダイの記事を読んだ時、(そうだっ! 8月30日は国会前に行こう!のなかにあります)
自分が間違えていたと気がつきました。
ガツンと殴られた感じ。
こんなネットのなかで、家族やテレビに向かって、「反対だ反対だ」って言っていたって声は届かない。
「行動を起こさなくっちゃ賛成していることになっちゃう」っていうことはよくわかっていた筈なのに。
そう考えたら、友達とおいしいご飯を食べている場合じゃない気がして、
「8月30日に今話題になっている安保法制に反対する人たちが集まる企画があることを知りました。私は市民の一人として反対の意思表示をするために国会に行きたいと思いました。みんなで東京に行きませんか?そして帰りにどこかでお食事できたら嬉しいんだけど…」
というような内容のメールを27日に3人の友達に送りました。
「私も行きたいと思っていた」という人が最低でも一人はいると思った。
しかし、帰ってきた返事は
A子:私は東京へは行かないのできーこちゃんとご一緒できません。
B子:お盆明けから仕事が忙しくて都心に出る元気はありません。
C子:安保に関して無知な私が参加してもダメだなと思います。
∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!
予想外の展開でした><;
私は甘かった。
そして驚きました。
こんなに!?
危機感ゼロ!?
ショックでした。
まだまだ一般の人たちにはことの重大さが届いていないようです。
この結果、私は一方的に約束を破ってお食事会の予定をめちゃくちゃにした人になりました。
大切な友達を失ったかもしれません。
今日は霧雨が降っています。
でも、2種類のプラカードを持って国会議事堂に私は行きます。
自分自身の気持ちを小さな点の一つとしてしっかりと意思表示するために。
2015年08月18日
「川内原発の避難計画には実効性はない」ニューズ・オプエド. 投稿者 kotetsu1111
上杉隆(アンカー)/成瀬久美(アシスタント)
広瀬隆、川内博史、

上杉:
九州電力の川内原発。
事故当事国がまだ原発事故の収拾も何もしていないうちに再稼動を率先してやったと。
世界に先駆けて。
どうですか?

広瀬:
信じられないんですが、この意味をちょっとお話ししておきますと、
川内原発は1号2号があるんですけれど、2011年、東日本大震災があった年に2基とも運転を停止したんですね。
っていうことは4年以上止まってたわけです。
ということは今、このあいだ11日に再稼動、起動しましたけれど、
もし起動しなければ、今仮に鹿児島で大噴火があっても、大地震がきても、大津波がきても、大丈夫なんですよ。
大丈夫だったんです。
つまり、完全に燃料が冷えていたんですよ、崩壊熱がね。
だから助かったのを、そこにもう一回火をつけたわけです。
だから今、日本一危険な原発に変わったわけですよ。
そういう意味なんです。

上杉:
川内原発の場所をあらためて。
これはですね、オプエド試験放送時代に川内さんに出ていただいた時にハザードマップの話をしました。
発表の時にちょうどその資料を持ってきていただきまして、ここの端っこに見えるここが桜島ですね。
いま噴火レベルが4まで上がった桜島が爆発した時にどうやって火砕流が広がるか?っていうので、なんと不思議なことにこの川内原発のところだけは避けて火砕流が流れるという。
日本の英知を結集すると、そういうこともできるんだな、と。
(笑)
<火砕流が川内原発を避ける>
九州電力 報告書類
火砕流シュミレーションの検討
危ない!川内原発「鹿児島の皆さん本当の事を知って下さい」 広瀬隆氏文字起こしより一部
広瀬;
それは活断層もそうですよ。
そこに来ると無くなっちゃうんです。
上杉:原発だけは避けるんですね。
広瀬:ええ。全部無くなります。
上杉:
やはり神の国はさすがですね。
ということで今回も同じシミュレーションに基づいて再稼動が行われたんですが、
本当に火砕流は原発のところを避けるんでしょうか?
川内:そんなことは有り得ないでしょ。はい。
上杉:でも政府のエリートで頭のいい人達が作った
川内:だから頭のいい人達が集まるとバカになるんですね(笑)
広瀬:
というよりね、
私はちょっといまずっと報道を見ていて言いたいことがあるんですけど、
それは、ま、東京新聞は完全に反原発の論調ですけれど、
それでもね、実を言うとはっきり言って私が心配していることは何も書いていないんです。
それはいま上杉さんも仰ったように、まず姶良カルデラのカルデラ噴火っていう言葉がすぐに出てくるでしょ。
私が心配しているのはそれではないんですよ。
普通の噴火なんです。
だからいま起こっているような噴火で、桜島から川内原発に普通の火山灰が飛んで行っただけで、送電線が全部ダメになるんです、大噴火になったら。
いわゆるカルデラ噴火じゃなくていいんですよ。
上杉:
これ、「50kmって結構あるじゃないか」と思いきや、飯舘村だって42〜3kmだったわけですし、
さらにもっと言えば50kmっていうと、原発の30kmから20km僅かに離れただけで、
川内:
東京丸の内を桜島とすると、ま、埼玉ぐらいですからね。
要するに通勤圏ですよね、東京で言えばね。
近いわけですよ。
上杉:
直線距離でいうと江ノ島が40km強なので、そこのちょっと先ぐらいに原発があると考えていただくと、
東京にお住いの方はわかりやすいのかな、ということで。
広瀬:
だから外部の送電線がダメになるでしょ。
そうすると電源がなくなるでしょ。
そうすると内部の非常用の発電機しかない。
そこに今度は火山灰がくるでしょ。
で、発電機は自動車と同じでエンジンですから、空気を入れて冷やしながら回さないとダメなんです。
そこにみんな、フィルターが目詰まりしちゃうんですよ。
だから福島と同じ「全電源喪失」になるんです。
それが怖いんです、私は。
上杉:
電源喪失の過程を政府がいう火砕流とそれから破局噴火あるいはカルデラ噴火と言っているんですけど、
そうではなくて、要するに別の理由の。
つまり灰でやられてしまうんですね。
広瀬:そうそう。
だから霧島の新燃岳もね、2011年に大噴火した。
あの時は向こう側、宮崎県に流れたんです。
だけどあれだってこっちに来てたら、あれ(川内原発)は福島の前にやられてたかもしれないんですね。
川内:そうですね。
上杉:
お二方、鹿児島というと川内さんは選挙区ですよね。
そして広瀬さんもこの前現地での反対集会にまた行かれたということなんですが、
どんな様子でした?
広瀬:
一つは、驚いたのは「現地」と言っても本当に原発の前の現地集会だったんですよ。
鹿児島市じゃなくてね。
そこに2000人もの人が。
実数ですよ、これは。
上杉:
「すごい田舎」って言っちゃ悪いんですけれども、
広瀬:
だって海岸ですからね。
我々も歩いていて、デモをやっていて、本当に死のこうぶんみたいなね、戦時中の。
あれを思い出してみんな歩いたぐらい、ひどい猛暑の中で。
10日が予定日だったので我々は10日に飛行機で帰らなければならなかった。
翌日から川内さんが入って、ちょうど入れ違いになったんですけど、
でも、本当にね凄まじいデモでした。
そういう意味では、これ、今本当にスイッチを入れちゃいましたけど、制御棒を抜いて。
だけど、我々は絶対に止めるっていう意思をみんな持っているんです。
で、予感としては私は、これはすぐに止まるんじゃないかな、っていう予感がするんです。
それはトラブルなんですよ。
上杉:トラブル、原発の。
広瀬:
原発。
要するに4年止めていたんですから、
部品、もう何万何千とある物を組み合わせたのが原子力発電所っていうものだから、
そこへ制御棒を抜いて加熱をし始めて大量の高圧、高熱になって初めて、テストになるんです。
だから今我々は、今日は18日、1週間でしょ。
1週間というのは、まだ我々は生体実験にかけられてる。
上杉:要するに原発はぶっつけ本番しかないわけですね。
広瀬:
そうなんです。
パーツは点検できます。
だけどそれは何の意味もないんで、動かさないと全体的なシステムとしては
川内:全体が生き物だから
広瀬:
そうなんです。
だからそれを今必死でやっていますけれど、私は元金属のエンジニアだったんで、
4年間止めていたら、もう部品はいたるところ山のように。
今トラブルが起こっています。
それは表には絶対に出さないだけで起こっているんですよ。
上杉:
これ実際に柏崎にしろ浜岡にしろ、配管の故障というかトラブルというものは、しょっちゅう頻発していたわけですから、
それを考えると川内原発だけが健全なまま、
広瀬:
そんなこと有り得ないんですよ。
だから「点検漏れ何万カ所」なんてよくあるでしょ、中部電力とか。
そんなレベルなんですから、
成瀬:
なんかおととい、これ質問できているんですけど、
おととい午前中に長時間にわたる川内原発の煙についてどのようにお考えでしょうか?と。
広瀬:
煙はインターネットで流れているのを見ましたけど、
ちょっと不気味な感じがして「やめてくれ」っていう気持ちになりましたけど、
一応向こうは「ただ蒸気が余ったのを外に出しているだけだ」って九電が言っているそうですけど、
わかんないです。
だから私はこの現地に行って、演説で言ったことは、
一番大事なことを新聞が書いていないっていうのは何か?っていうと、
これは加圧水型なんです、福島とタイプが違って。
福島は沸騰水型。
沸騰は原子炉のお釜から直接沸騰させてそれをタービンに送る、蒸気をね。
そういうタイプなんですけど、これは加圧水型といって沸騰させないんです、原子炉で。
原子炉で沸騰させなかったら蒸気は出ないでしょ。
じゃあどうするか?っていうと、
一回高圧にして、要するに圧力釜のようにして150気圧ぐらいっていう、
福島の2倍ぐらいのとてつもない圧力をかけて、水を沸騰させないんですよ。
じゃあどうしたらいいか、っていうと
その高圧の水を送った先に蒸気発生器、そこで蒸気を発生させる。
蒸気発生器っていうのは原子炉よりも大きな巨大なプラントなんです。
そのプラントが、上杉さんご存知ない?
2012年、3年前にアメリカのサンオノフレ原発で事故を起こした。
三菱重工製。
同じものです。
川内原発で使っているのはそれなんですよ。
上杉:その事故の検証っていうのは終わっているんですか?
広瀬:
アメリカのサンオノフレ原発が納入されたのは2009年と10年なんです。
2基。
どういうものか成瀬さんに説明するとわかる。
高温の水を蒸気発生器に送り込んで、そこで相手側の水に熱を伝えるんです。
自動車のラジエーターみたいに、熱交換器。
ということは、熱を交換するためにパイプの中へ熱水を通している。
向こうも周りに水が通っているわけ。
そのパイプっていうのは薄くないと熱を伝えられないでしょ?
だから1.3mmですよ。
紙みたいなものじゃないとダメなんです。
それが何本あるか?っていうと、
1機で、川内原発は3機あるんですけどね、蒸気発生器が。
1機に3000本以上で、3つ合わせて1万本以上の配管なんです。
細ーい配管。
で、高圧でしょ。
これは必ず壊れていくんです、細管が。
1991年の2月9日にその細管が破綻した事故が美浜で起こったんです。
福井県の。
それはギロチン破断だったんです。
私が怖いのは、三菱重工が作ったものが、たった今アメリカで事故を起こして廃炉になったんですよ。
それを使っているんですよ。
「そういう原発だ」っていうことは新聞のどこを読んでも書いてないでしょ?
私なんか技術的に見て一番怖いのがそれなんです。
しかも4年止めていたわけですから、
金属材料っていうのは、
要するに原発っていうのは海岸線にあるんで塩を浴びるんでね。
上杉:劣化する可能性がある。
広瀬:
とにかく腐食しやすいんで、一番怖いんですよ。
だからそういう意味でここに地震が来るとね、もう、ちょっと一カ所バーンって穴が開くと、
150気圧の圧力で水が噴出するんだから、鉄砲玉みたいな力を持っているんですよ。
水じゃないんですよ、もう。
川内:150気圧ですからね。
広瀬:周りが多少圧力があるから、差し引きでも数10気圧はかかっていますから。
上杉:普通に今の工業技術でも、「水で鉄を切る」っていうのが普通ですからね。
広瀬:
だから連続破断する可能性が。
これは実際にイギリスで連続破断っていうのが起こっているんですよ。
上杉:
そういう意味では不備っていうか、これは原発の宿命なんですけど、
それが解決されていないにもかかわらず、
川内:
私が3.11の後、「火力を十分に運転すれば原発はなくてもいいのではないか」ということで、
休止火力を一生懸命見に行ったんですよ。
で、その時に電力会社の方がおっしゃったのは、
「いやぁ、もう、3年止めていると動かせませんよ」
とか言って、一生懸命休止火力のことを説明するんですよね。
一緒ですからね。
上杉:
より危険度が増しますよね。
ま、火力だけで実は足りたわけですから、
ところが点検中だとかやりがなら盛んに言っていたのが、計画停電も含めて、
「電力不足だ」と。
「停電が起こる」「節電してください」って言っていたのを、
考えてみると最近聞かないですよね。
広瀬:そんなことはもう全部証明されていますから。
上杉:
あれは結局どうなったんですか?政府の。
節電節電って言っていましたけど、ここ1年間は、
まさに去年の夏も今年の夏も原発が1基も動いてないで乗り越えたじゃないですか。
これは何か特別な技術が開発されたんですか?
広瀬:
いやいや、これは原発が止まった時から言ってるんですけれど、
日本は今はガス火力が中心で、ガスと石炭で8割近く、78%ぐらい、今賄ってきているんです。
ガス火力の中心は、もう川内さん。
ガスコンバインドサイクル発電という原発の2倍の熱効率のものを、今どんどん電力会社に普及しているところなんです。
だから、電力会社の全員が悪いんじゃないんですよ。
優れた技術者たちもいるんです。
その人たちはみんな技術を、今言った三菱重工の人たちもいいのを作っているんです。
それを使って今やっているんです。
それが一つの理由です。
それから基本的に、今4分の1が大企業が、
トヨタやホンダにしろ、みんな大企業が電力会社を信用できなくなったので、
みんな自家発電、自社発電して、
上杉:六本木ヒルズもそうですよね。
広瀬:そう。
ま、六本木ヒルズは昔からですけど、
そうじゃなくて大工場がみんな自家発電を始めた。
それがもう、電力会社の電気をどんどん食い始めて、今はもう4分の1食っちゃっているんですよ。
だから今出ている数字、新聞に出ている数字は電力会社の数字だけなんです。
もう凄まじい勢いで自家発電がガーーーッとふえて。
だからそこに私は最大の希望があったんですよ。
それからもう一つは今の時間帯ね、
だいたい2時から4時のところでピークになるでしょ。
その時に、今ガスヒートポンプエアコンっていうのが大普及しているの。
なぜかというとこういうオフィスビルの、驚いたことに40%はエアコンなんですね、電気の。
上杉:電気の消費量。
広瀬:ええ。
驚いたことで、それは使いすぎなんだけれども、それは置いておいても。
それをね、ガスヒートポンプエアコンを使うと、今まで電気を使っていたのをそれに変えるとなんと9割減っちゃうんです。
だからもう、40%の9割だから、36%減っちゃうんですよ。
ピーク電力がですよ。
だからね、電力不足っていうのは100%起こらない状態なんです。
今その勢いがどんどん、今言ったように自家発電が全部増えていますから、
だからこれからますます原発は必要ないし、
はっきり言っておきますけれど、九電も関西電力も必死になっていますけれど、
この二社が電力を大幅に値上げしているでしょ。
彼らは(自分の)首を締めてますよ。
みんながどんどんどんどん離れて行っているんですよ。
上杉:
なるほど。
電力会社離れがついに起こり出したと。
広瀬:
しかも値上げした会社ほどその勢いがすごいんですよ。
だから自殺ですよ、彼らは。
上杉:
なるほど。だけどそうは言っても原発っていうのは政府が「エネルギー政策上ベースロード電源」などと言ったりして、
「原発は絶対にやるんだ」と、特に安倍政権は言い続けていますよね。
ここから脱却するっていうのは、どうやったらいいんでしょうか?
広瀬:
だってもともとベースロード電源っていうのは、朝運転を始めてずーっと出力を変えないでいるのをベースロード電源って言っているんですよ。
だけど、地震が来たら普通の地震で止まるように原発っていうのは作られている、危ないから。
っていうことは、普通の地震でベースロードがなくなっちゃうんだよ。
ですから一番怖いんですよ。
産業界にとっても一般の家庭にとっても、原発に頼るっていうことは普通の地震で止まる発電所なんですよ。
だから日本は、もうみんな「そういうことはやめよう」という、最大の教訓が、4年前の大震災だった。
だから小さな電力にできるだけ細かく分けておこうと。

上杉:
それがまさに最大の危機管理になるんですけど、政府はちょっと逆を行っていると。
そして改めて川内原発に話を戻しますが、
今回、そうは言っても再稼動が今始まっています。
で、時を同じくしてというか、なぜか桜島がレベル4ということになりました。
ところがこの桜島が噴火した時に対して、噴火自体のシミュレーション。
つまりハザードマップはあるんですが、「原発に与える影響に対しては一切特別な体制は取っていない」と発表していますがこれは大丈夫なんですか?
川内:
桜島の火山研究所の、京都大学がやっているんですが、
そこの井口先生という先生が、この桜島の予測をしてらっしゃるんですけれど、
1986年に大噴火をしまして、
桜島は常時噴火しているんですけれども、1986年に大きな噴火があったわけですね、いつもよりも。
その時に、これくらいのでっかい噴石が
上杉:1mぐらいですか?
川内:
直径1mぐらいの。
海のすぐそばまでドーンッと降ってきているわけです。
上杉:どっちの海ですか?
川内:
桜島の。
要するに入山規制とか今避難準備区域とかと言っている火口から3kmじゃなくて、
その3kmより外に。
だいたい5km、6kmありますからね。
そこまで飛んできているわけです。
で、その井口先生がおっしゃるには、
「今回の噴火は1986年噴火の10倍ぐらいの大きさにはなるだろう」と。
要するにものすごい噴石、それから火山灰が火口から噴出されるということを意味するわけであって、
先ほど広瀬さんがおっしゃられたように、その火山灰は当然薩摩川内市まで飛んでいくし、
大量に飛んでいくわけです。
1986年のことを私は覚えていますけど、
鹿児島市内が真っ黒になるわけですからね、火山灰で。
成瀬:それは避難計画とかそういうのはまだ
川内:
だからその避難計画、
もし川内原発に何かあった時に避難計画のことが非常に大事になるわけですよね。
ところが政府がものすごくごまかしをしているのは、
平成25年の9月3日に原子力防災会議という、
これはすべての閣僚が入っていますから閣議決定と一緒なんですかれども、一昨年ですね平成25年9月3日。

で、「地域防災計画は、内容の具体性や実効性が重要」と書いてありますね。
地域防災計画というのは避難計画のことです。
「避難計画は実効性が大事だ」って言っているんですよ。
実効性が。
要するに「ちゃんとできなきゃダメよ」と、こう言っているんですね。
しかし、川内地域の避難計画をこの原子力防災会議が承認した時の議事録になんと出ているかというと、
望月担当大臣が「避難計画は合理的かつ具体的なものだ」と。
「実効性」という言葉が消えているんです。
要するに「実効性はない」ということなんですね。
なぜかというと、伊藤鹿児島県知事は評判は悪いですけれど、
実は記者会見で「避難計画には実効性はないんだ」と白状していますから。
広瀬:
我々が入った時も、バスで行ったんですね、先週行った時。
で、バスの運転手さんに「避難する時はどうするんですか?」
「我々は行かないよ」って言ってました。
「事故があったら絶対行かないよ」って言ってましたから。
だから運転手さんが「行かない」って言っているんだから。
川内:行くわけないですよ、だってそれは。
上杉:行政も地域の人たちも実効性がない、つまり空想的な避難計画ということを認めているにもかかわらず、今回
川内:
原子力防災会議決定に違反するんですよ。
だけど、再稼働しちゃうわけでしょ。
広瀬:
いま川内さんが言った京都大学の人たちは山体膨張をずーっとやっているんですよ。
精密測定ね。
あれは、あれはもうね、あの人たちがなぜここで警告を出したかっていうと、すごいんですよ、山体膨張が。
それがなかったらあの人たちは出しませんよ、こんな警告を。
上杉:山体膨張をしているということは相当危険な状態ということですよね。
広瀬:
そうです。
要するにマグマが溜まっているんですから。
溜まって膨らんでいるんですから。
今ね、今、今日静かだからって、そういう問題じゃなくて、
どんどんどんどん溜まっているわけですよ。
だから、ね、静かな方が怖いですよね?
川内:
そう。
要するに今までずーっと活発に噴火し、火山性地震も起きていたと。
で、ここ二日ぐらいものすごい静かになったんですね。
「静かになった時が怖いんだ」と井口先生もおっしゃっているんです。
上杉:
まさに1986年の10倍となると、要するに規模も10倍。
物理の、例えば物体の落下法則に関してはy=xじゃないですけど、たとえば4倍とか、10倍かける4もありますよね。
そういう意味では破局的な噴火もあり得ると。
広瀬:
そういうことはね、本当はない方がいいんですけど、でもやっぱりそれは物理的なことですからね。
間違いなく、あの人たちがあそこまで警告を出したっていうことは、我々は本当に震え上がって、ちょっともう、原発なんかすぐ止めてもう他のことを考えないといけないですよね。
川内:
今現在僕はですね、九州電力の方に申し上げたいんですけど、
原子力防災会議の決定は、「避難計画は実効性がなければいけない」と言っているにもかかわらず、
「避難計画には実効性はない」ということは伊藤鹿児島県知事も認めているわけですよ。
それにもかかわらず「何にもしません」と。
「別に噴火の影響はないでしょう」と言ってですね、万万が一影響があったらこれは大変なことになりますからね。
上杉:
一つ質問なんですけど、
桜島が今レベル4になりましたよね。
たとえば1ヶ月間様子を見るために再稼働をストップするとか、
あるいはもう一回始まったのを止めるという判断はできないものなんですか?
川内:私はそうすべきだと。
広瀬:
それはね、今の安倍晋三からきている命令ね。
それが九州電力にきて、社長にきて、そこから所長に行っていますから、
内部の職員は、私は戦々恐々だと思うんです。
働いている人、九州電力の。
内部の原子炉に入っている人は。
こわいですよ。
彼らはね、我々よりもよく知っていますから、毎日のトラブルを見て必死になって対応していますけど、
彼らは怖い。
だけど言えないんですよ。
それを言うっていうことはね、自己否定。
上杉:
組織に対して刃向うっていうことになるんですよね、日本はね。
ということで、川内原発の再稼働。
それから桜島のレベル4ということについてやってきましたが、
とりあえずこの問題についてお二方のお話を伺いましたが、
成瀬:
コメント出来ている中で
「広瀬さんのお姿をライブで見れて感動です。いつまでもお元気で日本の世論をリードしてください」
励ましのコメントをいただきました。
桜島 ごく小規模な噴火 引き続き厳重警戒
NHK 2015年8月29日 18時52分
鹿児島県の桜島では、火山性地震が多発した今月15日以降、山体が膨張した状態が続き、29日もごく小規模な噴火が発生しました。
気象庁は引き続き桜島に噴火警戒レベル4の噴火警報を発表して、厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、桜島では今月15日に南岳の直下付近を震源とする火山性地震が多発したほか、山体が膨張していることを示す急激な地殻変動が観測され、噴火警戒レベルがレベル3からレベル4に引き上げられました。
その後、火山性地震の回数は減っていますが、29日も午後3時までに4回観測され、島内に設置した傾斜計などの観測データでは、山体が膨張した状態が続いているということです。また、午前2時半すぎと午前7時すぎ、それに午前11時40分すぎに、昭和火口でごく小規模な噴火が発生しました。
気象庁は、一連の火山性地震や地殻変動は南岳の直下にマグマが急激に入ったために発生したと考えられ、これまでのところマグマが火口近くまで上昇することを示す兆候は見られていないため、規模の大きな噴火が発生する可能性は低下しているとしています。
そのうえで、今後、地下に新たなマグマが入ってきた場合などには、火山活動の活発化が避けられないとして、桜島に噴火警戒レベル4の噴火警報を継続し、昭和火口と南岳山頂火口から3キロ以内の鹿児島市の有村町や古里町では、引き続き噴火に伴う大きな噴石や火砕流に厳重に警戒するよう呼びかけています。
また事故→カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発(放射性物質を大気中に放出)
サンオノフレ原発で事故が起きたのは去年1月31日。3号機の配管が破損し、微量の放射性物質を含む水が漏れ出した可能性があることが明らかになった。定期点検中だった隣の2号基でも配管内の異常な摩耗がみつかった。その数は合わせて1万5千カ所以上に上り、米原子力規制委員会(NRC)は全基の稼働を禁じていた。NRCは事故原因について、三菱重工側の設計ミスだとも指摘した。
三菱重工製の配管欠陥で米サンオノフレ原発が廃炉へ! 問われる「原発輸出」の損害賠償リスク
2013年06月09日(日) 取材・文:堀潤(ジャーナリスト)
サンオノフレ原発。外壁の高さは東日本大震災クラスの津波に堪えられないと地元住民から不安の声があがっていた。
米国で、日本メーカーがかかわる原発の廃炉が決まった。
日の丸原発の海外輸出に大きな影響がでるのか。
三菱重工業製の蒸気発生器の配管破損で水漏れ事故を起こし、稼働が停止していた米カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発について、運営する米サザン・カリフォルニア・エジソンは現地時間6月7日、全ての原子炉を廃炉にする、と発表した。エジソン社は三菱重工に対し、損害賠償を請求するとしている。
https://www.edison.com/files/060713_news1.pdf
※リンクは廃炉を発表したサザン・カリフォルニア・エジソンのプレスリリース
サンオノフレ原発で事故が起きたのは去年1月31日。3号機の配管が破損し、微量の放射性物質を含む水が漏れ出した可能性があることが明らかになった。定期点検中だった隣の2号基でも配管内の異常な摩耗がみつかった。その数は合わせて1万5千カ所以上に上り、米原子力規制委員会(NRC)は全基の稼働を禁じていた。NRCは事故原因について、三菱重工側の設計ミスだとも指摘した。
早期再稼働をもとめた労働組合
筆者は、去年6月からこの問題の取材を続けてきた。
サンオノフレ原発はロサンゼルスの南東およそ100キロに位置する。さらに車を40分ほど南に走らせると、人口122万人の都市サンディエゴがある。地元ではサーフィンの名所として有名で、原子炉は砂浜に面した海岸線に建てられている。
エジソン社と三菱重工は事故以来、再稼働に向けて、欠陥の見つかった部品の設計変更や新たに開発した配管の安全検査を進めてきた。去年10月には、安全性が担保されたとして、2基のうち1基を70%の出力で再稼働させたい、とNRCに申請していた。
しかし地元住民や環境保護団体は、原発の安全性に疑問が残るとして再稼働に反対。事故を起こした装置のみならず、原発の敷地を取り囲む津波防御壁の高さが、東日本大震災級の地震による津波には十分に対応しきれず、事故が起きた時の避難計画も不十分だとして、NRCに対して再稼働を認めないよう訴え続けてきた。
去年2月に開かれた、NRCによる公聴会。地元の原発労働者が揃いのオレンジ色のシャツを着て、早期再稼働を求めた。
一方、サンオノフレ原発で働く労働者による組合は、生活が成り立たなくなるとして、エジソン社に対し、早期再稼働を強く求めてきた。地元の雇用維持は、原発を抱える地域の共通の課題だ。
NRCはこうした状況を受け、1年以上にわたり定期的に周辺地域で公聴会を実施。エジソン社と地元住民との対話の場を設けるとともに、原子炉の安全性について独自に検証を続けてきた。当初は電力需要の増える昨夏にも再稼働容認か、とも報道されたサンオノフレ原発だったが、NRCは再稼働に向けて慎重な姿勢を見せ続けた。
NCRのチームが神戸で発見した
再稼働にいよいよ黄色信号が灯り始めたのが去年11月。NRCのチームが神戸にある三菱重工の事業所を調査したところ、再設計した配管の安全検査の手順に不備が見つかったとして、三菱重工以外の第三者機関による再検査の実施を求めたことが明らかになった。
NRCは三菱重工側とメールでやり取りした往復書簡をウェブサイトで公開、地元メディアは一斉にこの問題を報じた。
http://pbadupws.nrc.gov/docs/ML1233/ML12333A144.pdf
※リンクはNRCのホームページで公開された三菱重工とのNRCの報復書簡のまとめ
NRCは今年3月、三菱重工とエジソン社が設計上の不具合を事前に把握しながら十分な改良をしなかったとする三菱重工作成の報告書を公表。再稼働に向けて追加の修正申請が必要になることを明らかにしていた。
NRCは公聴会で、中立的な立場を通した。
筆者はこれまで各地の公聴会を訪ね歩き、その様子をカメラにおさめてきた。その都度、地元や周辺から1000人近くが参加し、NRCやエジソン社と3、4時間にわたって対話を続けた。
NRCは住民らやエジソン社から聞き取りを続け、不安材料が明らかになるたび、再稼働に向けた見通しをその都度先延ばしにしてきた。NRCのそうした常に中立な姿勢が印象的だった。
輸出した原発の賠償リスクをどうする
NRCは、米国史上最悪と言われる1979年のスリーマイルアイランドでのメルトダウン事故以来、電力会社などからの独立性を担保しようと組織改革に努め、NGOなど第三者機関との連携を強化してきた。
今回エジソン社に廃炉を踏み切らせたのは、NRCが時間をかけ再稼働申請を検証してきたことが要因の一つだ。1ワットも生み出さない原発の維持に多額のコストがかかるのは「利用者や株主にとっても不経済だ」として、廃炉を決めた。
稼働を止めた去年1月からの維持費や再設計にかかったコストの一部支払いを、エジソン社はすでに三菱重工に請求している。請求額は100億円を超えるとも言われている。今後は廃炉にかかる費用などがさらに重くのしかかる。
日本では震災前から、経済回復のための国策としてインフラ輸出が推進されてきた。日本政府は今、トルコやインドなど海外への原発輸出を促進している。しかし海外では、事故やトラブルによる損失はメーカー側が負担するケースが目立つ。
サンオノフレ原発の今ある2基は1983年と1984年に運転が始まり、すでに約30年が経過している。しかし今回不具合が明らかになった水蒸気発生装置は、2009年と2010年に導入されたばかりのものだ。
日本政府は、東日本大震災による原発事故を教訓に日本メーカーの安全対策は強化されている、と胸を張る。しかし、事故やトラブルが100%起きないという過信はできない。損害賠償リスクはどこまで織り込まれているのか。
日本経済の防衛力に関わる問題だ
また事故→カリフォルニア州南部のサンオノフレ原発(放射性物質を大気中に放出)
原発近くの高線量エリアで、モミの木に高い頻度で「形態変化」(福島15/08/28)
FNNLocal 2015/08/28
福島第1原発近くの放射線量が高い場所で、モミの木に高い頻度で、幹の中心部が欠けるなどの形態変化が生じていることが、放射線の専門機関の研究でわかった。
主幹が欠けて、二股状に枝が分かれてしまったモミの木。
放射線医学総合研究所が、2015年1月に、福島・大熊町と浪江町の帰還困難区域に自生するモミの木を調べたところ、放射線量が低い地域に比べて、高い頻度で、こうした形態変化が見つかった。
空間線量が高い地域ほど、発生頻度が高く、毎時33.9μSv(マイクロシーベルト)の大熊町の調査エリアでは、ほぼ全てで形態変化が起きていて、原発事故が要因の可能性があるという。
ただし、形態変化は、ほかの環境要因でも発生することから、放射線医学総合研究所では、「因果関係を明確にするには、さらにくわしい調査が必要」としている。
モミの木:福島で生育異常が増加…線量高い場所ほど多発
毎日新聞 2015年08月28日 21時09分(最終更新 08月28日 21時53分)
生育異常を起こしたモミ。先端の「主幹」と呼ばれる芽がない=放射線医学総合研究所提供
正常に生育しているモミ=放射線医学総合研究所提供
東京電力福島第1原発事故に伴う福島県の帰還困難区域内で、2012年以降にモミの木の生育異常が増加しているとの調査結果を、放射線医学総合研究所の渡辺嘉人主任研究員らが28日、英科学誌サイエンティフィックリポーツに発表した。放射線量が高い場所ほど異常な木の割合が高く、放射線の影響の可能性がある。チームは「放射線との因果関係やメカニズムを解明するにはさらに研究が必要だ」としている。
◇幹の先端、芽が出ず
チームは大熊町と浪江町の計3カ所と、比較対象として茨城県北茨城市でそれぞれ111〜202本のモミの木を調べた。その結果、放射線量が最も高い大熊町の調査地(毎時33.9マイクロシーベルト)では97.6%で、幹の先端の「主幹」と呼ばれる芽がなかった。主幹がないと生育が止まる。放射線量が同19・6マイクロシーベルトと同6.85マイクロシーベルトの浪江町の2カ所の調査地では、それぞれ43.5%と27%に異常が見られた。一方、北茨城市(同0.13マイクロシーベルト)では5.8%にとどまった。
環境省が11年度から実施している野生動植物調査では、約80種を調べた結果、モミ以外で異常は見られないという。針葉樹は放射線の影響を受けやすいことが知られており、旧ソ連・チェルノブイリ原発事故後には、ヨーロッパアカマツなどで異常が出たという報告がある。メカニズムは分かっていない。
チェルノブイリ事故の環境影響に詳しい笠井篤・元日本原子力研究所研究室長は「チェルノブイリで木に影響が出た地域の線量は今回の調査地点よりけた違いに高い。気象条件など自然環境要因も考慮し、慎重に原因を調べる必要がある」と指摘する。【渡辺諒】
幹の先端の「主幹」と呼ばれる芽がない
大熊町 毎時33.9マイクロシーベルト 97.6%。
浪江町 19・6マイクロシーベルト 43.5%
浪江町 6.85マイクロシーベルト 27%
北茨城市 0.13マイクロシーベルト 5.8%
北茨城市でも5.8%の形態変化(奇形)が現れている。
100のうち6弱だ。
とても高い割合だと思う。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6172398

放射線医学総合研究所
放射線量が特に高い地域でモミの形態変化を調査
平成27年8月28日
国立研究開発法人放射線医学総合研究所(理事長:米倉義晴)
福島復興支援本部 環境動態・影響プロジェクト 渡辺嘉人 主任研究員
本研究のポイント
・東京電力福島第一原子力発電所近くの帰還困難区域内の放射線量(空間線量率)が特に高い地域に自生するモミの木において、空間線量率が低い地域のものと比べ、主幹が欠損した二股様の形態変化を示す個体の頻度が増加
・放射線被ばくとの因果関係の実証には、自生するモミの被ばく線量評価、人工的な放射線照射試験による検証など、課題は多い
国立研究開発法人放射線医学総合研究所(理事長:米倉義晴、以下、放医研)は、環境省が実施した野生動植物への放射線影響を把握するための調査のうち、モミ※1に関する結果について、環境省の依頼によりデータのとりまとめを行いました。
東京電力福島第一原子力発電所事故の影響を強く受けた、帰還困難区域内の空間線量率が特に高い地域に自生するモミ個体群を調査した結果を解析したところ、空間線量率が低い地域の個体群と比べて形態変化の発生頻度の顕著な増加が認められました。また、空間線量率に依存してその頻度が高くなっていることがわかりました。
この形態変化では木の主幹の欠損に起因した二股様の分枝が特徴的に認められました※2。主幹欠損は放射線以外の環境要因や物理的傷害(食害)などでも発生しうるため、必ずしも放射線に特異的な現象ではありませんが、一般的にモミを含む針葉樹は放射線感受性が高いことを踏まえると※3、今回の結果は、放射線が東京電力福島第一原子力発電所近くの地域におけるモミの形態変化の一因となっている可能性を示唆しています。
今後、形態変化の発生と放射線被ばくとの因果関係を明確にするためには、モミが受けた放射線被ばく線量を正確に見積もることや、実験施設内でモミに対して人為的な放射線照射を行って同様の形態変化が発生するかを調べていくことなどが必要です。
この取りまとめ結果は、英国科学雑誌「Scientific Reports」に2015年8月28日18時(日本時間)に掲載されました。
Yoshito Watanabe, San'ei Ichikawa, Masahide Kubota, Junko Hoshino, Yoshihisa Kubota, Kouichi Maruyama, Shoichi Fuma, Isao Kawaguchi, Vasyl I. Yoschenko & Satoshi Yoshida, Morphological defects in native Japanese fir trees around the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, Sci Rep. 2015 Aug 5:13232
背景と目的
東京電力福島第一原子力発電所事故により環境中に放出された放射性物質の野生動植物への影響については、環境省が平成23年度より帰還困難区域内の空間線量率が特に高い地域を中心とした調査を実施しており、放医研も空間線量率測定等に関する技術支援を行い、これに協力してきました。そうした中、環境省は平成26年度の調査でモミに形態変化が見られたことから、放医研に検証を依頼、放医研はデータを取りまとめ、論文として公表しました。
研究手法と結果
事故から約4年が経過した2015年1月に、帰還困難区域内に3か所の試験区(図1のS1~S3)、また東京電力福島第一原子力発電所から離れた地域に1か所の対照区※4(図1のS4)を設定して、森林に自生するモミの個体群について樹木形態の調査を実施しました。各試験区にそれぞれ800~1200平方メートルの区画を設けて、区画内に自生するモミ(各区画でおよそ100~200個体)の幼木を中心とした高さ40cm~5mの全ての個体を観察対象にしました。
図1 観察地点
赤い星は東京電力福島第一原子力発電所の位置を示す。空間線量率の表示は2013年1月19日航空機サーベイの測定値(放射線量等分布マップ、文部科学省)。
対照区を含めて各試験区では、樹木の主幹の途中欠損を特徴とする形態変化が共通して見られました(図2のB、C)。
図2 モミの形態変化
矢印は、主幹の欠損位置を示す。 A:正常、B:変化(側枝が垂直に立ち上る)、C:変化(側枝が水平に拡がる)。
この形態変化の発生頻度は、対照区と比べて帰還困難区域内の3試験区で、明らかに増加しました(図3)。また帰還困難区域内の空間線量率が高い地域ほど、形態変化を示すモミ個体の頻度の増加が認められました。
図3 各試験区におけるモミの形態変化の発生頻度
頂端から5つの節を遡って観察した。各地点の空間線量率をカッコ内に示した。**は、各試験区と対照区の間で変化個体の頻度に統計的有意差があることを示す。図中の各試験区の空間線量率は、樹木の観察時(2015年1月)の測定値。
樹木個体ごとに主幹欠損の発生部位を同定すると、帰還困難区域内の試験区では事故前年の2010年に比べて、事故翌年の2012年から2013年の伸長部位で主幹欠損の発生頻度に顕著な増加が認められました(図4)。この様な結果となった理由については今後実験によって解明することが必要ですが、樹木では、主幹になる基(原基)が発生してから伸長するまで長い時間を要するので、事故後に原基が損傷を受けても主幹欠損が現れるまで数年かかることによると推測することができます。
図4 モミの形態変化発生頻度の経年変化
主幹欠損が一旦発生して主幹が失われた個体からは、次年度以降新たな主幹欠損は発生しないため、次年度以降の頻度計算から除外した。そのため、各年の頻度計算に使われるモミの総数は年と共に減少する。各バーに記載された数字はその年の頻度計算に使用されたモミの総数を示している。**、††、‡等の記号は、変化個体の頻度が2010年に比べて統計的に有意に高いことを示す。
本研究と今後の展望
今回の研究により、東京電力福島第一原子力発電所の事故後に空間線量率が特に高い地域のモミに高頻度で形態変化が生じていることがわかりました。
一方で、今回着目した形態変化(主幹欠損)は他の環境要因や物理的傷害(食害)などでも発生しうることから、今後、形態変化の発生と事故による放射線被ばくとの因果関係をより明確にするためには、空間線量率が特に高い地域でモミが受けた放射線被ばく線量を正確に見積もり、形態変化の発生頻度の推移を長期的に見守っていくことに加えて、実験施設内でモミに対して人為的な放射線照射を行って同様な形態変化が発生するかを調べていくことが必要です。
ここに掲載している内容は、Y. Watanabeらによる" Morphological defects in native Japanese fir trees around the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant "を元にしており、クリエイティブ・コモンズの下でライセンスされています。
用語説明
※1 モミ
マツ科モミ属の常緑針葉樹。学名はAbies firma。日本に自生するモミ属の中で最も温暖地に生育し、北は秋田県から南は屋久島まで広く分布する。
※2 モミの形態形成
モミは通常、垂直に伸びる1本の主幹を中心に側枝が輪生状に形成される(クリスマスツリーのような形状)。主幹・側枝は、前年に形成された冬芽から通常1年に一度だけ春~夏に伸長し、それぞれの先端部に新たに翌年の冬芽が形成される。冬芽には頂芽と側芽の区別があり、主幹の先端部の中央についた頂芽から当年の主幹(一年生幹)が、頂芽を囲むように配置する側芽から1~数本の当年の側枝が伸長する。
※3 針葉樹の放射線感受性
針葉樹が一般的に放射線高感受性であることは、アメリカや日本における野外放射線照射施設(ガンマフィールド)を用いて行われた樹木の放射線照射実験や、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故の事例等から知られている。チェルノブイリ原発事故後の放射能汚染地域においては、ヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)とドイツトウヒ(Picea abies)の針葉樹2在来種が明瞭な生物学的障害を示したことが報告されている。
※4 対照区
放射線量による影響を調べるため、放射線影響が無いと考えられる程度に空間線量率が低い地点(S4)を対照区として選定した。
対照区が北茨城市???
北茨城市は福島県のすぐ隣にあります。


この調査の場合、対照区の意味としては
「放射線影響が無いと考えられる程度に空間線量率が低い地点」
ではなく、
「原発事故の影響で事故前よりも放射線量が高くなったが人が生活している地点」
ではないだろうか?
高線量なら100%、北茨城市程度の被曝(0.13マイクロシーベルト)でも6%ぐらいの形態変化(奇形)が起こることが確認されたということになると思う。
0.13マイクロシーベルト・・・事故前はこんなに線量は高くなかったはずです。
北茨城市には放射線の影響はあります↓
<甲状腺検査>北茨城市平成26年度の結果 3593人中3人が甲状腺ガン
FNNLocal 2015/08/27
福島・川俣町山木屋地区で、3日間中断されていた除染作業が、27日から再開された。

除染作業が再開されたのは、川俣町山木屋地区。
午前8時ごろから、およそ2,300人の作業員が、竹やぶの刈り取りや、フレコンバッグを移動するなどの作業を行った。

山木屋地区では、大阪府の死体遺棄事件で逮捕された男が、除染作業員として働いていたことを受け、8月24日から、3日間にわたって作業が中止されていた。

川俣町山木屋地区では、8月31日から、避難指示解除に向けた準備宿泊が予定されていて、環境省では、スケジュール通り、実施するとしている。

福島民友より

(2014年10月1日現在)

政府は8月8日午前0時、東京電力福島第1原発事故に伴い計画的避難区域に指定されていた川俣町山木屋地区を「居住制限」「避難指示解除準備」の2区域に再編した。これで県内11市町村の避難区域の再編が完了した。
(2013年8月8日現在)
環境省 除染情報サイトより
川俣町 山木屋地区

平成27年7月31日時点
2015.8.23 07:44 産経新聞
【高槻少女殺害】除染作業は真面目 山田容疑者、自宅周辺では「見たことない」
【中1男女殺害遺棄】
大阪府高槻市で中1女子生徒(13)が殺害、遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)は、福島県内で東京電力福島第1原発事故の放射性物質の除染作業に従事し、勤務態度は真面目だったとされる。一方、大阪府寝屋川市の自宅マンションの住民は「見たことがない」と口をそろえ、過去には中学生を車に連れ込む事件も起こしていた。
山田容疑者は昨年11月から除染作業に当たっており、お盆の休暇中に帰省した大阪で事件を起こしたとみられる。
除染作業員として利用していたとされる福島県二本松市の宿舎では22日、入り口付近にロープが張られ「取材お断りしています」の注意書きが掛けられていた。除染作業員らは、顔をタオルで隠すなどしながら無言で足早に宿舎へ入った。
寝屋川市のマンションでは、親族の高齢夫婦と暮らしていたとみられる。マンションには山田容疑者のことを知らない人が多い。サービス業の女性(64)は1~2年前、マンションのお茶会で夫婦と知り合い、一緒にバーベキューを楽しんだこともあるが「山田容疑者の話は聞いたことがない」と驚いていた。
山田容疑者は寝屋川市の路上で平成14年3月、男子中学生に「駅に行く道を教えてくれ」と話し掛けて車に乗せ、現金や携帯電話を奪ったとして、強盗や逮捕監禁などの疑いで逮捕された。
女子殺害あす再逮捕…黙秘の山田容疑者 大阪府警、立件可能判断
2015.9.11 産経新聞
平田奈津美さんの遺体が発見された駐車場。大阪府警は、平田さん殺害容疑で山田浩二容疑者を逮捕する方針だ=8月20日午後6時7分、大阪府高槻市(本社ヘリから)
大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美(なつみ)さん(13)が殺害、遺棄され、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)も遺体で見つかった事件で、平田さんの死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)が平田さんを殺害した疑いが強まったとして、大阪府警高槻署捜査本部が勾留期限の12日に殺人容疑で再逮捕する方針を固めたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
山田容疑者は逮捕当初、平田さんの死体遺棄容疑を否認し「女の子を車に乗せた。同乗者が女の子を殴るなどし、知らないうちに死んでいた」などと供述。その後は一転して黙秘していた。捜査本部は、山田容疑者が事件当日、平田さんの遺体に巻かれていた粘着テープとほぼ同一のテープを購入していたことなどから、殺人容疑での立件が可能と判断した。
捜査関係者によると、山田容疑者は8月13日、平田さんを何らかの方法で窒息させて殺害した疑いが持たれている。
平田さんと星野さんは、同日早朝に京阪寝屋川市駅周辺で連れ去られたとみられ、同日午後11時35分ごろ、同府高槻市の物流会社駐車場で平田さんの遺体が見つかった。死亡推定時刻は同日午後7時ごろで、首には圧迫されたような痕があり、粘着テープが口や鼻をふさぐように巻かれていた。遺体左側には約30カ所の切り傷があった。
捜査関係者によると、山田容疑者の車から微量の血液反応を確認。一方、車内から2人の指紋などは検出されず、車内以外で暴行などを受けた可能性もある。
捜査本部は8月21日午前、山田容疑者が同府柏原市の竹林に立ち入ったことを確認後、竹林内で星野さんの遺体を発見。同日夜、山田容疑者を平田さんの死体遺棄容疑で逮捕した。
いい加減いやになっちゃう。
「反対だ」「民意だ」なんて言ったって、集団的自衛権も原発再稼働も強引に進めるにきまっているんだから。
だから、私は日曜日は遊ぶのよ、日本が平和な今のうちに…
なんて思っていませんか?
「どうせ反対したって決まっちゃうんでしょ」なんて投げやりになっているあなた。
女性自身、日刊ゲンダイ、東京新聞の記事読んだら、
「あ!諦めちゃいけないんだ」
「一人でも多くの人が国会に集まったら、もしかして大きな力になるのかも」
「友達と文句を言っているだけじゃ何も変わらないんだ」
「家でブツブツ『私は反対』なんて言っているだけじゃみているだけと同じ、賛成しているのと同じ。行動を起こさなきゃ」って考えが変わるかも。
意思表示をはっきりとしなきゃ、安保法案に賛成しているのと同じことになっちゃうんです。
行きましょう!たった一人だけだって、集まったら大きな大きなうねりになることができる。
傍観しているだけはもう止めよう!!
↓を読んでみて〜。「行ってみようかな」ってきっと思うから
2915年8月27日 東京新聞こちら特報部

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女性自身

安倍官邸が怯える8月30日 「安保反対10万人デモ」の破壊力
2015年8月8日 日刊ゲンダイ
先日は高校生たちがデモ行進をした(C)日刊ゲンダイ
安倍周辺が「最後の日曜日」に警戒を強めている。夏休み最後の日曜日(8月30日)、10万人規模の「反安保デモ」が予定されているからだ。もし、10万人が国会を包囲したら、憲法違反の「安保法案」は廃案になっておかしくない。
「安倍官邸はいまからピリピリしています。学生グループ『SEALDs』が毎週金曜日、国会周辺でデモを行っていますが、参加者は2万~3万人です。10万人が国会周辺に押し寄せたら、革命前夜のような雰囲気になりかねない。台風でもなんでもいいから、デモが中止になって欲しい、というのがホンネです」(官邸事情通)
実際、首相周辺は、デモを潰そうと必死だ。安倍チルドレンの筆頭、武藤貴也衆院議員(36)は、SEALDsのことを〈利己的な集団〉と誹謗し、自民党の幹部職員は〈チンピラ〉と罵倒している。デモに参加する学生をおとしめることで、これ以上、賛同者が広がらないように画策しているのはミエミエだ。
警察による規制もどんどん強まっている。国会周辺の道路には鉄柵が張り巡らされ、警察官がズラリと並んでいる。デモを行っても、簡単には国会に近づけない。
安倍官邸がデモ潰しに必死なのは、もし10万人を超えるような大規模デモが行われたら、参院での強行採決も、60日ルールを使った衆院での再可決も難しくなるからだ。
「もともと、自民党の参院議員は強行採決はやりたくない。彼らには、良識の府という自負心があります。なにより、1年後には参院選が控えている。選挙の時、野党から攻撃されるのは確実なだけに、世論に敏感になっている。10万人の大規模デモが行われたら、強行採決に二の足を踏むはずです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
ポイントは、特別委員会の委員長が鴻池祥肇氏だということだ。
「鴻池さんは、思想信条は“右寄り”ですが、任侠というか、スジを通すタイプ。先日も、委員会で『参院は衆院の下部組織ではない』『官邸の下請けではない』と宣言している。たとえ安倍官邸が強行採決を命じても“まだ議論が尽くされていない”“国民は納得していない”と考えたら採決しないと思う。参院が採決しない場合、衆院が60日ルールを使って再可決するのは、現実問題、難しいでしょう。結果的に廃案になる可能性があります」(鈴木哲夫氏)
すべては世論の盛り上がり次第だ。首相周辺は、8月30日のデモをなんとか4万~5万人程度に抑えたいらしいが、こうなったら10万人ではなく、30万人で国会を包囲するしかない。
戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人・全国100万人大行動


SEALDs

私も行くよ〜*\(^o^)/*
千葉県松戸市はもしかしたら毎月検査結果を公開している?
たまにしか見に行かないから、私にはわからないけれど、今回の検査結果が先月の7月末まであるから、きっと即公開しているのだろう。
とても素晴らしいことだと思う。
千葉県松戸市にはDELI議員がいるからネ( ´ ▽ ` )ノ
松戸市甲状腺超音波検査判定結果

ということで、平成27年7月末までの検査結果があったのでグラフにしてみた。
平成27年7月末


平成27年3月末


(<甲状腺検査結果>福島県と福島県以外〜2015年3月31日現在〜A1,A2,B,Cより)
27年3月末から7月末でB判定とC判定は見つかっていないが、A2の割合が増えている。
このようにきちんと検査をしてくれる市町村をみていると、全く検査をしていない福島県以外で放射性プルームが通り過ぎた地域の子供達のことが心配になる。
親の意識がよほど高くなければ検査などしそうにない。
一つ前のブログの北茨城市もこの松戸市も、検査結果を見てみると子供全員の検査をすることの大切さを感じさせられる。
何もしていない市町村の子供達〜!
今のままで本当にいいの?
甲状腺がん:北茨城市、3人 原発事故の関連「薄い」 /茨城
毎日新聞 2015年08月26日 地方版
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている北茨城市は25日、2014年度に実施した甲状腺の超音波検査で3人が甲状腺がんと診断されたと発表した。原因については「放射線の影響は考えにくい」としている。
検査は14年7月〜15年1月に実施。事故発生当時に0〜18歳だった市民6151人(0〜4歳は13年度の未受診者)が対象で、3593人(58・4%)が受診した。
検査結果によると、異常なし1746人(48・6%)▽経過観察1773人(49・3%)▽要精密検査72人(2・0%)▽至急要精密検査2人(0・0%未満)−−と判定された。このうち至急要精密検査2人と要精密検査のうちの1人の計3人が甲状腺がんと診断された。0〜4歳の1184人が受診した13年度の検査で、甲状腺がんと診断された子どもはいなかった。
専門家や医師らで構成する市の検討協議会は、チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんが見つかったのは発生から4〜5年以降というデータや、健康診断と同じように一定の頻度で「がん」と診断されることがあることなどから、放射線との関連は薄いとみている。【佐藤則夫】
北茨城市 甲状腺超音波検査について
北茨城市甲状腺超音波検査事業の実施結果について
平成27年8月25日 まちづくり協働課 健康づくり支援課
北茨城市では、平成25・26年度の2年間で「甲状腺超音波検査事業」を実施いたしました。
(事業費:37,173千円)
対象者は、福島第一原子力発電所の事故当時、0歳から18歳までの市民であり、平成25年度は、そのうち0歳から4歳までのお子さんを対象に検査を実施、
平成26年度は、それ以降のお子さん達の検査を実施いたしました。
今回、その検査結果について、専門家や医師を含む委員で構成された「北茨城市甲状腺超音波検査事業検討協議会」より、
① 検査は「スクリーニング検査」であり、通常の健康診断と同様、一定の頻度で「要精密検査」、「がん」と診断される方がいらっしゃること
② 平成26年度の精密検査の結果、3名が甲状腺がんと診断されたこと
③ この甲状腺がんの原因については、放射線の影響は考えにくいこと
などの報告がありました。
「平成26年度の精密検査の結果、3名が甲状腺がんと診断された」
この表では判定結果がCの人は2人しかいない。
B判定の72人の中から甲状腺癌だった子供が出たということになる。
<甲状腺検査結果>福島県と福島県以外〜2015年3月31日現在〜A1,A2,B,Cより
平成25年度のデータ(2014年8月1日現在)


今回の公表結果も表にしてみました
平成26年度のデータ(2015年8月21日現在)


平成25年と26年の合計(2015年8月21日現在)


A2も Bも Cも、平成25年度(2013年)に比べて平成26年度(2014年)は確実に増えている。
そして、この少ない人数の中から甲状腺癌の子供が3人も見つかったということは、割合としてとても高い。
小数点以下2位でパーセンテージとして数字に表れてくるとは思わなかった。
検査をしなければ手遅れになるまで見つけることはできなかったかもしれないから、
このように検査をして本当によかったと思う。
汚染された地域のすべての子供たちの甲状腺の検査はやはりするべきだろう。
そしてなぜ、「原発事故の放射線の影響は考えにくい」と簡単に言ってしまうのだろうか?
ま、「考えにくい」だから、完全に否定しているわけではない。
「放射線の影響と考えることもできる」という意味に捉えることもできるのかな?などと思ってみたりもする。
FNNLocal 2015/08/26
正式に実施が認められた「サブドレン計画」です。

このサブドレンとは、福島第1原発の1~4号機の建屋周辺の井戸のことで、

ここから地下水をくみ上げて、1リットルあたり、3ベクレル(Bq)以下まで浄化して、海に放出する。

これによって、汚染水が大幅に減らせるため、東京電力は、できるだけ早く実施したいとしていて、26日、福島県の廃炉安全監視協議会が、そのサブドレンを視察した。

平岩岳:
原発構内の汚染水は山側から海側へと流れています。
そして建屋のすぐ近くには41カ所の井戸が設けられています。
建屋に流れ込む前に水をくみ上げてしまおうという設備です。
県の廃炉安全監視協議会が視察したのは、サブドレンピット。

ここでくみ上げられた地下水は、集水タンクに集められ、そこから浄化装置へと送られる。

東京電力では、サブドレンの運用で、建屋に流れ込む、1日あたり300トンの地下水を半分に減らし、増え続ける汚染水を抑えることができるとしている。

しかし、協議会からは、さらなる安全面の徹底を求める声が上がった。

樵隆男部長 福島県危機管理部:
福島県危機管理部の樵 隆男部長は「設備が新しくて、複雑なタンクがいくつもあって、送水のパイプも延長が長い。そもそもの地下水のコントロールを達成するには、まだまだ課題も多いのかなと」と話した。
県では、サブドレン計画への意見をまとめ、近く、国や東京電力に申し入れを行う方針。
地下水くみ上げ浄化施設「サブドレン」視察
NHK 2015年8月26日 18時04分
地下水くみ上げ浄化施設「サブドレン」視察
東京電力福島第一原子力発電所で、「サブドレン」と呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ浄化して海に流す、新たな汚染水対策を地元の漁業者が同意したことを受けて、26日、福島県などで作る協議会が施設を視察し、放射性物質が十分に除去されていない水を海に流すことがないよう強く求めました。
福島第一原発では汚染水の発生を抑えるため、建屋周辺にあるサブドレンと呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に放出する計画で、25日、地元の漁業者が正式に同意しました。
これを受けて26日、廃炉作業を監視するために作られた、福島県や地元自治体それに専門家で作る協議会のメンバー20人余りが、現場の施設を視察しました。
一行は4号機近くのサブドレンや、くみ上げた地下水を一時的に保管するタンク、それに浄化した水を海に流すための排水口などを見て回り、放射性物質が十分に除去されていない水を海に流すことがないよう強く求めました。
視察した福島県危機管理部の樵隆男部長は、「東京電力は風評被害も招かないように運用の基準をしっかり守り、問題点がないか確認するということなので、県として着実に実施されるか、厳しく監視していく」と話していました。
規制委委員長「信頼できる方法で一歩前進」
新たな汚染水対策を地元の漁業者が正式に同意したことについて、原子力規制委員会の田中俊一委員長は26日の会見で、「建屋の周囲の地盤を凍らせる『凍土壁』だけだと、これまでの試験でもトラブルが起きているので、予測不可能な事態が起こるかもしれない。サブドレンという信頼できる方法ができるようになったのは、水のコントロールの面で一歩前進だと思う」と述べ、汚染水管理の安全性が高まるという見解を示しました
東京電力(株)福島第一原子力発電所のサブドレン水等の排水に対する要望書に対する回答について
平成27年8月25日
福島県漁業協同組合連合会 代表理事会長 野﨑 哲 様
東 京 電 力 株 式 会 社 代 表 執 行 役 社 長 廣 瀬 直 己
(2)集水タンク
・トリチウムは浄化設備で浄化が出来ないことから、一時貯水タンクの水質が確実に運用目標未満となるよう、浄化作業の前工程である集水タンクにおいても浄化設備への移送前にトリチウム濃度を分析します。
・その結果、トリチウム濃度が運用目標以上の場合は浄化設備に移送せず、構内タンク等に移送・貯留します。
・また、浄化設備の機能把握および水質の傾向把握を目的に、セシウム134および137は浄化設備への移送前に、全ベータについては週1回程度の頻度で水質分析を行います。
(3)中継タンク・各井戸
・集水タンクのトリチウム濃度が運用目標未満となるよう、その前工程である中継タンクにおいても、週1回程度、水質分析を行い、集水タンクにおけるトリチウム濃度の評価を行います。
・セシウム134および137、全ベータについては、週1回程度、傾向把握を目的とした水質分析を行います。
・サブドレン、地下水ドレンの各井戸については、対象数が多いことや作業員被ばく管理の観点から井戸毎の管理は行いませんが、月1回程度、傾向監視のために主要な井戸の水質分析を行います。
4.建屋内の水は多核種除去設備等で処理した後も、発電所内のタンクにて責任を持って厳重に保管管理を行い、漁業者、国民の理解を得られない海洋放出は絶対に行わない事
(回答)
・建屋内の汚染水を多核種除去設備で処理した後に残るトリチウムを含む水については、現在、国(汚染水処理対策委員会トリチウム水タスクフォース)において、その取扱いに係る様々な技術的な選択肢、及び効果等が検証されております。ま
た、トリチウム分離技術の実証試験も実施中です。
・検証等の結果については、漁業者をはじめ、関係者への丁寧な説明等必要な取組を行うこととしており、こうしたプロセスや関係者の理解なしには、いかなる処分も行わず、多核種除去設備で処理した水は発電所敷地内のタンクに貯留いたし
ます。
結局薄めたり雨と一緒に混ぜて海へ放出されるんだろうな、と思います。
薄めたって消えない、なくならない。
「知らなかった」と言って、そのまま流すこともあるかもしれない。
月一回とかの測定じゃあ、何が何だかわからないで海洋にどんどん出されていくんだろう。
太平洋が漁業者のものだっていうのがどうしても納得できない。
放射性物質が魚介類に蓄積していくことは簡単に想像できる、
福島第一原子力発電所からの潮の流れを各自考えてみて、
危険だと思うものは食べないほうがいいと思う。
私は食べない。
恐ろしすぎて食べられない。
ちゃんと調べてくれないんだから、これは風評被害じゃない。
信頼できる測定がされていないのだから、危険だと思うものは各自自分で自分の身を守るため、
体の中に入れないようにするのは当然のことだから。
母なる海を汚すなんて…
ー追記ー
流出防止策はない!
汚染雨水、また外洋流出=せき越え抜本策なし-福島第1
2015年8月27日 時事ドットコム
東京電力は27日、福島第1原発で外洋に直接通じる排水路から、放射性物質に汚染された雨水が流出したと発表した。排水路出口に設けたせきの内側にポンプがあるが、強めの雨でくみ上げが間に合わなかったという。17日にはポンプがフル稼働せず流出したが、今回は全ポンプが起動していた。
東電によると、流出は27日午前0時17分に監視カメラの映像で確認され、同25分に止まった。外洋に面した排水路の出口を、第1原発の港湾内に付け替える工事が今年度内に完了するまで、抜本的な流出防止策はないという。(2015/08/27-11:28)
東京五輪で本県食材 遠藤五輪相が導入意向
福島民報 2015年7月25日
「食材に福島県産を導入したい」との考えを示す遠藤氏
遠藤利明五輪相は24日、都内の日本記者クラブで記者会見し、2020年東京五輪・パラリンピックの選手村で使う食材に福島県産品を導入したいとの考えを明らかにした。東京電力福島第一原発事故からの復興を後押しする狙いがあるとみられる。東日本大震災の被災地での競技開催にもあらためて意欲を示した。
遠藤氏は会見で「選手村で福島県の食材を使うということもある。さまざまな形で被災地との関係を強めていきたい」と語った。
政府の大会推進本部事務局によると、選手村で使う食材は大会組織委員会が開幕前までに決定する。政府は原発事故からの復興支援と風評払拭(ふっしょく)のため福島県産食材の導入について検討を進め、大会組織委員会に働き掛けるとみられる。
一方、被災地での競技開催について遠藤氏は「可能なら予選をやりたい」とし、今後決定する追加種目の予選(一次リーグ)を県内などで実施したいとする考えを強調した。
( 2015/07/25 09:40 カテゴリー:主要 )
その二日後
「五輪で国産食材」ピンチ…調達へ認証進まず
読売新聞 2015年07月27日
特集 東京五輪
2020年の東京五輪・パラリンピックの会場で使われる食材や木材について、国際的な認証を得る、という新たな課題が浮上している。
12年のロンドン五輪以降、衛生管理や環境などに配慮した認証を受けたものを調達する流れが定着している。ただ、国内で認証の普及は遅れており、関係者は気をもんでいる。
東京五輪・パラリンピック組織委員会は、五輪の選手村の食堂を、和食を世界にアピールする場と位置づけている。できる限り、国産の食材を使いたい考えだ。いくら日本のものは安全だと日本人が思っていても、海外の人には分かりにくいため、調達する食材などは、一定の安全認証を受けたものにするとみられる。
具体的には、ロンドン五輪で採用された農産品の国際認証「グローバルGAP」などの認証が、調達基準の候補として有力視されている。
ロンドンの選手村では、野菜や果物330トン、水産物82トンという大量の食材が必要だったとされる。欧州では国際認証を取得する農場が増えていたため、対応ができたという。
一方、日本では、6月に一般社団法人「GAP普及推進機構」が設立されたものの、グローバルGAPを取得済みの国内農場は200程度にとどまる。
「このままでは認証を受けた国産の食材だけでは十分な量を確保できず、かなりの食材を外国産に頼らざるを得なくなる」(九州の農業生産法人代表)との懸念が出ている。
このため、農林水産省は、日本独自の認証(国内の約2500の農場が取得)などを得た食材の調達を認めるよう、組織委に提案することも検討している。
1号機原子炉建屋カバー解体作業
3号機原子炉建屋ガレキ撤去
フランジタンク解体作業 など
東京電力日報
2015年8月2日
※8月1日午前10時56分頃、モニタリングポスト(MP)2のダストモニタにて「警報(警報設定値:1.0×10-5Bq/cm3)」が発生。警報発生時、すぐに指示値は通常値に復帰したことから、ダストモニタの検出器付近に塵などが付着し、ノイズが発生したものと考えている。なお、1号機カバー解体作業および周辺での作業は本時間帯には行っておらず、近接するMPのダストモニタ(MP1・MP3)に変動はない。
※8月1日午後2時47分頃、協力企業より、「作業員が福島第一原子力発電所での作業を終え、帰宅のため事務所に立ち寄った際に体調不良を訴えた。その後、いわき市立総合磐城共立病院へ、救急車にて搬送され、搬送先の病院にて、同日午後0時59分に死亡が確認された。」と連絡があった。作業との因果関係については確認中。
2015年8月3日
※8月2日午後6時54分頃、モニタリングポスト(MP)2のダストモニタにて「警報(警報設定値:1.0×10-5Bq/cm3)」が発生。警報発生時、すぐに指示値は通常値に復帰している。ダストモニタの検出器付近に塵などが付着し、ノイズが発生したものと考えているが、昨日も同様の警報が発生していることから、機器的な異常も考えられるため、当該機器を交換する。なお、1号機原子炉建屋カバー解体作業、3号機原子炉建屋ガレキ撤去、フランジタンク解体作業および周辺での作業は本時間帯には行っておらず、近接するMPのダストモニタ(MP1・MP3)に変動はない。
2015年8月4日
※3号機の使用済燃料プール(以下「SFP」という。)については、8月2日に燃料交換機本体の撤去作業を実施したが、8月4日午前9時5分頃、水中カメラにてSFP内の状況を確認していたところ、8月2日に撤去した燃料交換機本体の下に位置する燃料集合体4体において、ハンドル部が変形していることを確認。なお、8月3日に採取したSFP水の放射能濃度については、前回と比較して有意な変動がないこと、および撤去作業の前後においてモニタリングポスト指示値に有意な変動はないことから、今回の撤去作業による新たな燃料破損の兆候はなく、周辺環境への影響もない。今後、燃料取り出しの検討過程において、ハンドル部の変形した燃料集合体の取り扱いについても検討していく。
2015年8月7日
※8月7日午前7時34分、敷地境界付近のモニタリングポストNo.7近傍に設置されているダストモニタにおいて、ダスト放射能濃度の上昇を示す「高警報(警報設定値:1.0×10-5Bq/cm3)」が発生。その後、同日7時42分、当該モニタの「高警報」が復帰し、警報発生前の値に戻ったことを確認。当該モニタリングポスト以外の発電所構内ダストモニタおよびモニタリングポスト指示値に有意な変動はない。なお、8月7日は1号機原子炉建屋カバー解体およびがれき撤去作業は行っていない。
その後、当該モニタの「高警報」が発生した際に使用していたろ紙を回収して分析した結果、天然核種(鉛212)が検出されたものの、それ以外の核種は検出限界値未満であった。このことから、当該モニタの「高警報」が発生した原因は、当該モニタ付近に発生した天然核種の影響によるものであり、作業に起因したものではないと判断。
<回収したろ紙の分析結果(主な核種)>
・鉛212:2.4×10-6Bq/cm3
・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:1.4×10-6Bq/cm3
・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.8×10-6Bq/cm3
2015年8月8日
※8月8日午前6時25分頃、構内の土捨場において、陸側遮水壁工事で使用した工事車両の清掃を行っていた協力企業作業員が、車両後部にあるタンクの蓋に頭部を挟まれる事故が発生。
当該協力企業作業員を入退域管理棟救急医療室に搬送。同日午前7時27分、高野病院(広野町)へ搬送のために出発。同日午前7時56分、医師により死亡を確認。
2015年8月12日
※8月12日午前10時17分頃、協力企業運転員が運転中の汚染水処理設備(淡水化処理RO膜装置3-3)高圧ポンプの吐出側配管より霧状に出ている水を発見したため、同時刻に当該装置を停止。午前10時20分頃、当該装置の停止により霧状の水がなくなったことを確認。当該配管下部の床面に約1m×1mの範囲で床が濡れていることを確認。漏えいした水は、堰内に収まっており、外部への影響はない。
霧状の水が確認された箇所の状況を確認したところ、配管に小さなピンホールがあることを午前11時40分に確認。当該配管下部の濡れていた床面については、午後0時45分、拭き取りにより水の回収を完了したが、漏れていた床面の水が少量で分析できなかった。その後、午後3時7分に汚染水処理設備(淡水化処理RO膜装置3-1)の運転を開始し、午後3時24分に異常なしを確認。ピンホールが確認された配管は淡水化処理RO膜装置3-1とは別系統であり運転への影響はない。
2015年8月16日
<最新のサンプリング実績>
H6エリア周辺の測定点G-2のトリチウムの値が170Bq/L[採取日8月13日]から2400Bq/L[採取日8月14日]と前回値よりも上昇したが、過去の変動範囲内であり、降雨の影響と考えている。引き続き監視を実施していく。
<最新のサンプリング実績>
1号機放水路立坑水下流側の全ベータ値が前回値より上昇し、過去最高となったことを確認。本立坑の全ベータの値は、これまでも緩やかな上昇傾向にあり、今回の値が特異的に上昇したものではないと推定。なお、港湾内海水ならびに、他の放水路立坑分析結果については、有意な変動はない。今後も監視を継続していく。
2015年8月18日
※耐圧ホースから漏えいした水が側溝からK排水路を経由し、港湾内に流出したことから、K排水路排水口ならびに港湾口連続モニタの監視を実施。
※なお、K排水路の排水については、同排水路内に堰を設けて、移送ポンプを設置し港湾内に繋がるC排水路へ移送しているが、8月17日夜の降雨の影響により、一時的にK排水路に設置した堰を乗り越え外洋側にも一部排水されていることを確認。
2015年8月20日
※現在、滞留水移送装置は運転員が移送ポンプを現場で手動操作して移送しているが、建屋滞留水の水位制御の向上や運転員の被ばく低減等を目的とする自動運転*1の滞留水移送装置の1~4号機各建屋(タービン建屋、原子炉建屋、廃棄物処理建屋*2)への設置が完了したことから、7月30日午前10時より3週間程度かけて、実際の建屋滞留水を用いた系統性能試験(通水試験)を実施。試験開始後の移送状況については、屋内および屋外パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認。
その後、8月20日午前10時44分、移送装置が正常に動作することを確認できたことから、系統性能試験(通水試験)を終了。今後、各ポンプの流量調整等を行った後、当該装置の本格運用を開始。
*1 自動運転:各建屋滞留水移送の開始/停止を判断するためのしきい値(水位高/水位低)を設定し、移送ポンプの起動/停止を自動制御させる。
*2 1号機廃棄物処理建屋を除く、2~4号機廃棄物処理建屋
<最新のサンプリング実績>
H6エリア周辺地下水(G-2)のトリチウム濃度が3,500Bq/Lと、前回値(8月17日採取分:230Bq/L)と比較して、上昇していることを確認されたが、過去の変動範囲内であり、これまでも見られている降雨の影響と考えている。
その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
2015年8月22日
※8月21日午後1時10分頃、発電所構内の1号機タービン建屋大物搬入口付近において、1~4号機タービン建屋滞留水浮上油回収作業で協力企業作業員が機材を運搬後、意識を失ったという連絡が緊急時対策本部に入り、入退域管理棟救急医療室の医師が現場に出向。当該作業員の状態から緊急搬送の必要があると判断し救急車を要請。午後2時4分に救急車にて出発し、いわき市立総合磐城共立病院に向かう。
当該作業員については、8月21日午後3時47分に搬送先の病院にて死亡が確認されたことが、元請協力企業より8月22日午前10時50分緊急時対策本部へ連絡があった。
※セシウム吸着塔一時保管施設第二施設に保管されているHICについては、7月22日より2順目の点検(水溜まりの確認)を行っており、8月19日時点で232基の点検を実施しているが、新たに2基のHICについて、吸水ブロックに水が染み込んでいることを確認。このことから、1順目の点検にて、水溜まりが確認されたHIC(30基)とは別に計4基のHICから水溜まりが確認されたこととなる。
また、セシウム吸着塔一時保管施設第三施設に保管されているHICについては、8月19日時点で140基の点検を実施しており、新たに水溜まりが確認されたHICは認められていない。引き続き、HICの点検を行うとともに、原因調査を行う予定。
ーーー
25日以降、何かあったら追記します
ー追記ー
2015年8月27日
《K排水路の状況》
※なお、K排水路の排水については、同排水路内に堰を設けて、移送ポンプを設置し港湾内に繋がるC排水路へ移送しているが、8月27日、K排水路に設置したカメラ映像を確認したところ、降雨の影響により、午前0時17分から午前0時25分の間で雨水が堰を乗り越え、外洋側へ一部排水されていることを確認。その後は、K排水路内の雨水は全てC排水路に移送しており、外洋への排水はなし。
流出防止策はない
汚染雨水、また外洋流出=せき越え抜本策なし-福島第1
2015年8月27日 時事ドットコム
東京電力は27日、福島第1原発で外洋に直接通じる排水路から、放射性物質に汚染された雨水が流出したと発表した。排水路出口に設けたせきの内側にポンプがあるが、強めの雨でくみ上げが間に合わなかったという。17日にはポンプがフル稼働せず流出したが、今回は全ポンプが起動していた。
東電によると、流出は27日午前0時17分に監視カメラの映像で確認され、同25分に止まった。外洋に面した排水路の出口を、第1原発の港湾内に付け替える工事が今年度内に完了するまで、抜本的な流出防止策はないという。(2015/08/27-11:28)
アメリカ軍の補給基地で爆発 相模原
2015年8月24日 2時19分
24日未明、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」から爆発音がしたという通報が付近の住民から警察にありました。消防などによりますと基地の敷地内にある倉庫1棟で火災が発生したということで、警察や消防で詳しい状況を調べています。
24日午前0時45分ごろ、相模原市にあるアメリカ陸軍の補給基地「相模総合補給廠」から爆発音がしたという通報が、付近の住民から警察にありました。
また相模原消防署によりますと、24日午前0時45分、基地の職員から「爆発があって火災が発生したもようだ」という通報が入りました。
周辺の住民からは「爆発が数回起きた」という通報も消防など寄せられているということです。

ヘリコプター記者:
倉庫のような屋根の一部から白い煙のようなものが上がっているのを確認できます。
火災が起きたのは「相模総合補給廠」の敷地内にある倉庫1棟で、「相模総合補給廠」を管理する在日アメリカ陸軍の関係者は消防に対して、「火災が起きた倉庫ではボンベと酸化物を保管していてそれに引火したようだ」と説明したということです。
警察などによりますとこれまでにけが人の情報は入っていないということです。
また相模原市では、周辺の施設に燃え広がったり被害が及んだりする可能性は低いとして近隣の住民などに対して避難の呼びかけは行っていないということです。
消防車10台以上が出て消火活動にあたるとともに、警察や消防で詳しい状況を調べています。

相模原のホームページによりますと、米軍の関連施設である「相模総合補給廠」は、相模原市中央区の矢部新田と上矢部それに小山にまたがる米軍基地で196ヘクタールあまりの敷地に、物資の保管倉庫や修理工場などの施設があるということです。
基地の周辺には住宅地が立ち並んでいるほか、南側にはJR横浜線の相模原駅や矢部駅があり、西側には保育園東側には大学や高校が隣接しています。
寝ようとしていたら爆発音
アメリカ軍基地から300メートルほどの距離にあるマンションの住民が撮影した映像では、ドンドンドンという連続した爆発音とともにオレンジ色の火花のようなものが上がっているのが確認できます。
撮影した女性は、「寝ようとしていたら爆発音が聞こえ、火花が散っていたのが見えました。『どーん』という音で最初は雷かと思いましたが、その後も立て続けに爆発音が起こり、10分か15分は爆発がずっと続いていたと思います。オレンジ色の火花がかなり高いところに見え、煙は見えませんでしたが火薬っぽいにおいがしました」と話していました。
現場から500メートルほど離れたJR矢部駅前のマンションに住む男性は、爆発音を聞いてベランダからビデオカメラで撮影したということです。男性は「ドーンというすごい爆発音がしたので外を見たら、花火のように何かが次々に爆発していた。火薬の臭いもして本当に怖かった」と話していました。
相模総合補給廠とは
神奈川県相模原市にある「相模総合補給廠」は、物資の保管や軍用車両の修理機能などを持つアメリカ陸軍の基地です。
およそ200ヘクタールの敷地には、倉庫や修理工場などが建ち並び、およそ580人が働いています。
もともとは、旧日本陸軍の基地でしたが、昭和24年にアメリカ軍に接収され、朝鮮戦争やベトナム戦争では、戦闘車両の修理が行われるなどアジア最大の兵たん基地とも言われました。
その後、基地の機能は大幅に縮小され、敷地内には使われていない空き地も目立っています。
基地は、JR横浜線の相模原駅のすぐ隣りにあり、市の中心部の広大な敷地を占めています。
地元の相模原市では、都市計画の大きな妨げになっているとして、長年にわたって基地の返還を求めていて、去年9月には、平成18年に合意した在日アメリカ軍の再編計画に基づき、敷地の一部であるおよそ17ヘクタールの土地が返還されました。
神奈川県内米軍基地一覧表
相模総合補給廠
所在地
相模原市中央区矢部新田、上矢部、小山
接収年月日
1949(昭和24)年12月20日
用途
工場
管理部隊
在日米陸軍基地管理本部
従業員数
562人(平成27年5月末日現在)
土地面積(平成27年3月31日現在・単位 平方メートル)
国有 1,967,284
県有 -
市町村有 100
私有 16
計 1,967,400
現況
旧日本陸軍相模陸軍造兵廠を米軍が接収した。
在日米陸軍基地管理本部の管理下で、物資保管、修理などの兵站業務を担っている。
平成18年5月の在日米軍再編合意により、JR相模原駅前の土地(約15ヘクタール)並びに線路及び道路用地(約2ヘクタール)の一部返還、また、西側野積場の一部(約35ヘクタール)の共同使用が合意された。
(平成26年9月30日一部土地(約17ヘクタール)が返還された。)





福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後3時現在】
2015年8月22日 東京電力株式会社
※8月21日午後1時10分頃、発電所構内の1号機タービン建屋大物搬入口付近において、1~4号機タービン建屋滞留水浮上油回収作業で協力企業作業員が機材を運搬後、意識を失ったという連絡が緊急時対策本部に入り、入退域管理棟救急医療室の医師が現場に出向。当該作業員の状態から緊急搬送の必要があると判断し救急車を要請。午後2時4分に救急車にて出発し、いわき市立総合磐城共立病院に向かう。
当該作業員については、8月21日午後3時47分に搬送先の病院にて死亡が確認されたことが、元請協力企業より8月22日午前10時50分緊急時対策本部へ連絡があった。
救急車が午後2時4分。
その1時間40分後に亡くなっているということは、病院に着いてすぐだ…。
なぜ?すぐに連絡しないんだろう。
お亡くなりになった後、東電に連絡が入ったのは一晩過ぎてからだ。
午後3時47分に死亡したのに連絡したのは午前10時50分。
なんと19時間も経っている!
この19時間の間に元請けは何をしていたんだろうか?
東電福島第一原発 今月に入って3人目の作業員の死亡。60代男性機材運搬中に倒れ、死亡。作業員の健康管理に問題はないか(RIEF)
2015-08-23 17:33:03
東京電力福島第一原発1号機のタービン建屋内で21日、機材を運搬中に倒れて意識不明だった協力企業の男性作業員が、同日、搬送先のいわき市の病院で死亡した。今月、死亡した原発作業員はこれで3人。病死を含め一か月に3人の死者を出したのは異例。
亡くなったのは60代の男性作業員。21日午後1時10分ごろ1号機のタービン建屋内で、機材を歩いて運搬中に意識を失い倒れた。男性作業員は全面マスクを着用し、同僚と2人で重さ約40kgの機材を運んでいた。現場の気温は28度だったという。東電では、死因は持病によるもの、と説明している。
福島第一原発では8日午前、鹿島の下請け会社に所属する52歳の作業員が汚染水対策に使われる車両のタンクのふたに頭を挟まれ、搬送先の広野町の病院で死亡が確認された。
また、1日には、別の協力企業の30代の社員が、凍土壁作業に従事した後に体調不良に陥り、いわき市の病院に運ばれたが、死亡した。死因は不明で、作業との因果関係はわかっていないという。
福島第一原発では昨年度、作業員の増加に伴って労災事故による死傷者が増え、東京電力はほとんどの作業を一時中断して、大がかりな安全対策をとった。昨年度の死傷者は64人と前の年度から倍増している。
今回の死者は事故以外の病死も含まれるが、作業員の体調管理が十分にできているかの確認も、現場の東電、協力会社任せで、行政によるチェックがほとんどできていないのが現状のようだ。
事故による死傷者の多くは、経験の浅い作業員で、また病死者は高齢の作業員が比較的多いという。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後3時現在】
2015年8月2日 東京電力株式会社
※8月1日午後2時47分頃、協力企業より、「作業員が福島第一原子力発電所での作業を終え、帰宅のため事務所に立ち寄った際に体調不良を訴えた。その後、いわき市立総合磐城共立病院へ、救急車にて搬送され、搬送先の病院にて、同日午後0時59分に死亡が確認された。」と連絡があった。作業との因果関係については確認中。
福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後3時現在】
2015年8月8日 東京電力株式会社
※8月8日午前6時25分頃、構内の土捨場において、陸側遮水壁工事で使用した工事車両の清掃を行っていた協力企業作業員が、車両後部にあるタンクの蓋に頭部を挟まれる事故が発生。
当該協力企業作業員を入退域管理棟救急医療室に搬送。同日午前7時27分、高野病院(広野町)へ搬送のために出発。同日午前7時56分、医師により死亡を確認。
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川内原発1号機でトラブル 出力上昇延期へ
産経新聞 8月21日(金)11時5分配信
九州電力は21日、11日に再稼働させた川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の復水ポンプ付近でトラブルがあり、21日に予定していた出力上昇を延期すると発表した。25日には原子炉の熱をフル出力する「定格熱出力一定運転」を予定していたが、遅れる見通し。
1号機は現在、通常の75%の出力で運転しており、21日中に95%へ上昇させる予定だった。現在、75%の出力を維持したままトラブルの原因を調べている。
復水ポンプは、蒸気が発電タービンを回した後に蒸気を冷やし水に戻して循環させる装置。
九電によると、ポンプの出口で水質を監視する「電気伝導率」の数値が上昇した。伝導率は冷却水に海水などの塩分が混入した場合に上昇するという。
川内1号機は11日に再稼働した後、14日に発電、送電を開始。出力は16日に50%、19日に75%に達し、トラブルもなく順調に推移していた。
九州電力ホームページ プレスリリース
平成27年8月21日
九州電力株式会社
川内原子力発電所1号機の出力上昇の延期について
(復水ポンプ出口の電気伝導率の上昇)
川内原子力発電所1号機は、本年8月14日に発電を再開し、電気出力75%で調整運転をおこなっていたところ、8月20日14時19分に、パラメータの揺らぎであるレベル1に該当する、放射性物質を含まない2次系の復水ポンプ出口の「電気伝導率高低警報」が発信しました。
関連機器や水質の調査を実施した結果、復水器内に微量の海水が混入しているものと推定されましたが、復水脱塩装置で除去できており、運転継続に支障はありません。
なお、今後の運転に万全を期すため、本日予定していた出力上昇を延期し、電気出力を75%に保持した状態で、入念な点検を実施することとしました。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
当社は、引き続き、安全確保を最優先に、一つひとつの工程を慎重に実施してまいります。
以上
川内原子力発電所概略系統図

用 語 等 の 解 説
○電気伝導率
電気の流れやすさを示すもので、水分中に塩分等の不純物が多いと電気が
流れやすくなり、数値が高くなる。
原子力発電所においては、水質を管理し、海水の漏えい等を早期に感知する
ため、電気伝導率を監視している。
○復水器
タービンを回した後の蒸気を冷やして水に戻すことにより真空状態をつくり、
タービン効率を高めると同時に、この水(復水)を回収して再び蒸気発生器へ
と循環させるための設備。
○復水ポンプ
復水器の下部に溜まった復水を、系統へ送水するためのポンプ。
○復水脱塩装置
復水器で凝縮した水(復水)を、再び蒸気発生器へ送水する際に、復水に
含まれる不純物を樹脂によって除去する機器。
○レベル1
当社が今回の川内原子力発電所の再稼働工程を進めるにあたって、想定され
る事象と対応について、プラントへの影響の程度によって、レベル0からレベ
ル4にケース分けをしていたもののひとつ。
レベル0:通常操作等の際に、発生が予期しえる警報
(運転操作等により発生)
レベル1:警報発信等の事象が発生した機器を監視強化
(パラメータの揺らぎ等により発生)
レベル2:再稼働工程を継続しながら、必要な対応を実施
(機器の不調等により発生)
レベル3:発電を停止(または負荷降下)し、必要な対応を実施【2次系】
レベル4:原子炉を停止し、必要な対応を実施【1次系】
以 上
★「復水器に微量の海水が混入している」っていうのはどういうことなのか?
小出先生に教えていただきました。
小出裕章先生 2015年6月25日
復水器に微量の海水が混入しているとの件は復水器の熱交換用の細管に穴が開いたためです。
どの細管に穴が開いたかを調べ、その細管に水が流れないように栓をして殺すことになります。
結構大変な作業で、数日は必要でしょう。
でも、それが終われば、九州電力は出力アップに向かうでしょう。
また別のトラブルが出るのではないかと思いますが、彼らは何とか再稼働の実績を作ろうとするでしょう。
目が離せません。
小出先生ありがとうございました。
再稼動の実績は作らせたくないです。
とても怖いです。
九州電力川内原発、目が離せません。
九州電力のホームページに点検の結果が出ていました。
27日から出力上昇するようです><
平成27年8月26日 九州電力株式会社
川内原子力発電所 1 号機の状況について《日報》(8月26日10時現在)
・復水器の点検(復旧)を実施
・8月27日 発電機出力上昇(75% ↗ 95%)
川内原子力発電所で煙が上がる
(ちょっとだけ文字起こし)
あの煙はなんですか?
まだうっすらと見えますけれど白い煙になっています。
根元がかなり細い感じなので、勢いよく煙が出ている感じに見えます。
もわ〜っと出ている煙ではないです。
あの煙はなんなの?
さっきまで黒い煙だったんだよ。


煙は建屋の左側から立ち昇っている。
★原子力発電所から煙が上がることがあるのか?
小出裕章先生に教えていただきました。
小出裕章先生 2015年8月25日
川内原発の煙、おそらくタービン建屋からだと思います。
川内原発は加圧水型でタービン建屋に送られるのは2次系の蒸気です。
蒸気量とタービンで使える量のミスマッチの時には蒸気を大気中に放出します。
皆さんが煙と言っているのはおそらく蒸気です。
はじめ黒い煙が出たとのことは何のことだか分かりませんが、その後白い煙になったというのは蒸気です。
小出先生ありがとうございました。
このツイキャスに写っている部分は水蒸気とのことです。
川内原発のモニタリングデータが残っていたので保存しました。
すべての測定所で16日頃、若干放射線量が高くなっていました。
原子力規制委員会 放射線モニタリング情報
薩摩川内市 久見崎の測定結果

薩摩川内市 上野の測定結果

薩摩川内市 寄田の測定結果

薩摩川内市 港の測定結果

薩摩川内市 高江の測定結果

薩摩川内市 監視センターの測定結果

鹿児島市 環境保健センターの測定結果

霧島市 姶良・伊佐地域振興局霧島庁舎の測定結果

南さつま市 南薩地域振興局の測定結果

すべての測定所で16日〜18日は放射線量が上がっているけれど、
その時よりも、25日のほうが線量が高い。
チョビッとずつ漏れてるのか…他に何かがあったのか…
8月25日早朝5時40分過ぎにすべての測定所で高くなっていました。



川内原発
九州電力 川内原子力発電所
鹿児島県薩摩川内市は,九州第二の河川として知られる川内川が東シナ海にそそぎこむところにひらけた町です。ニニギノミコトの神話にまつわる可愛(えの)山稜や新田(にった)神社,20キロメートルもの美しい海岸線など,風光明媚な自然とロマンの息吹きにあふれた,北薩の中心都市です。
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再稼働の川内原発「噴火しても影響ない」
2015年8月15日 12時06分 NHK
今月11日に再稼働し、14日に発電と送電を開始した鹿児島県にある川内原子力発電所1号機は、桜島から50キロ余りの距離にあります。九州電力は、川内原発から半径160キロの範囲にある火山を対象に、過去に起きた噴火などをもとに影響を評価し、桜島など周辺の火山の噴火で15センチの厚さの火山灰が降ったとしても、原子炉などの安全性は保たれるとし、原子力規制委員会も、この評価を妥当としています。
その際の評価で、川内原発のある地域に最も影響があるとされたのは、およそ1万2800年前の「桜島薩摩噴火」で、その際には12.5センチの火山灰が周辺に降ったとされています。
桜島の噴火警報レベルがレベル4に引き上げられたことについて、九州電力は「仮に噴火したとしても、影響はないと考えていて、特別な態勢などは取ってはいない。ただ、注意深くデータ収集などを行っていきたい」と話していて、計画どおり、発電の出力を上げるための作業を進めているということです。また、原子力規制委員会も「噴火しても影響はない」としています。
川内原発の火山対策は
東京電力福島第一原子力発電所の事故を教訓に作られた新しい規制基準では、自然災害の影響の評価に“火山”の項目を新たに加えました。
この中で、噴火に伴う火山灰が原発に降り注いだ場合の設備への影響の評価を求めています。九州電力の評価では、火山灰によって川内原発の外部電源が喪失し、原子炉が停止した場合でも、非常用のディーゼル発電機などは火山灰の影響を受けない対策を施しており、原子炉の冷却への影響はないとしています。
具体的には、機器や設備が火山灰を吸い込んで故障しないよう、建物の内部に火山灰が入り込むのを防ぐフィルターを設置したとしています。また、火山灰が大量に降り注いだ場合でも、災害対応にあたる構内の交通に支障が出ないよう、灰を取り除くための特殊な車両を用意し、試験を行って対応できることを確認したとしています。
こうした九州電力の対策について、原子力規制委員会は、新しい規制基準に適合しているとしています。
桜島 噴火警戒レベル4 厳重な警戒を
2015年8月16日 11時40分 NHK
桜島 噴火警戒レベル4 厳重な警戒を
鹿児島県の桜島では、15日から南岳の直下付近を震源とする火山性地震が増加し、山体の膨張を示す地殻変動が続いています。気象庁は桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっているとして、引き続き噴火警戒レベル4の噴火警報を発表し、昭和火口と南岳山頂火口からおおむね3キロの範囲では避難の準備が必要だとして厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、桜島では15日の朝から南岳の直下付近を震源とする火山性地震が多発し、15日は1028回に達したほか、島内で震度2や1の揺れを観測する地震も合わせて4回発生しました。また、島内に設置している傾斜計や伸縮計では、山体が膨張していることを示す急激な地殻変動が観測されました。
火山性地震は16日も午前9時までに44回と、14日までに比べて多い状態が続いているほか、山体の膨張を示す地殻変動も引き続き、観測されています。
気象庁は桜島では規模の大きな噴火が発生する可能性が高まっているとして、引き続き噴火警戒レベル4の噴火警報を発表し、昭和火口や南岳山頂火口から3キロ以内の鹿児島市の有村町や古里町では、避難の準備が必要だとしていて、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に厳重に警戒するよう呼びかけています。
避難した住民たちは
桜島に設置された避難所では、避難した住民たちが不安な一夜を明かしました。
このうち、桜島の南部にある「高齢者福祉センター東桜島」では42人が畳の上で横になり、配られた毛布をかぶって一夜を明かしたということです。
16日朝は7時すぎに鹿児島市から、お握りやパンが配られ、避難してきた人たちは話をしたり、新聞を読んだりしていました。
古里町から避難して来た86歳の男性は、「昨夜は慣れなくて眠れなかった。こんな大掛かりな集団避難は初めてで、行政からの情報に頼るしかないので、適切に提供してほしい」と話していました。
同じく古里町から避難した81歳の女性は、「畳で寝たので背中が痛い。早く帰りたいです」と話していました。
鹿児島市の担当者は「避難してきた人には高齢者が多いので、体調の変化が心配だ。保健師も常駐しているので、注意深く見ていきたい」と話していました。
16日午後にも一時帰宅を検討
鹿児島市によりますと、桜島の避難勧告の対象地域から避難している住民を対象に、16日午後にも一時帰宅を行う方向で調整しているということです。
避難している住民からは、置いてきた貴重品や生活必需品、それに薬などを取りに帰りたいなどという声が上がっているということで、鹿児島市は、一時帰宅の対象者や手順を検討しています。
鹿児島市は気象庁や火山研究者の助言を得ながら、16日午後にもバスなどを使って実施したいとしています。
桜島3地区に避難勧告 警戒レベル4 火山性地震1000回超
2015年8月16日 東京新聞朝刊
噴火警戒レベルが4に引き上げられた桜島。中央が南岳山頂火口、右下は昭和火口=15日午後4時58分、鹿児島市で
鹿児島市は十五日、桜島の噴火警戒レベルが4(避難準備)に引き上げられたのを受け、島の三地区計五十一世帯七十七人に避難勧告を出した。市によると、全員が避難して無事だった。気象庁によると、同日午前七時以降、千回を超える火山性地震を観測しており、市は、居住地域に噴石や火砕流など重大な被害が起きる可能性が高まったと判断した。
十一日に再稼働した九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)は、桜島から約五十キロの位置にあり、九州電力によると異常はない。
鹿児島市は「現段階では全島避難は想定していない」と説明、山腹の噴火や大火砕流の恐れがある場合は全島避難に切り替える方針。
気象庁によると、火山性地震は午前七時ごろから南岳の直下付近で増え始め、午前八時までの一時間には五回だったが、午後一時までの一時間は百八十七回と急増した。最大震度2など島内を震源とする有感地震も相次いだ。山体の膨張を示す地殻変動は一段と大きくなっている。
気象庁は、噴石落下で六人が負傷した一九八六年と同程度の噴火の可能性があるとみている。政府は関係省庁による会議で、安全確保に万全を期すことを確認した。
避難勧告の対象は、桜島の有村町の全域、古里町と黒神町の一部。市は島内の温泉センターなど三カ所を避難所として開設し、住民らがバスなどで移動した。親類宅などに身を寄せている人もいる。
市役所を訪れた京都大防災研究所の井口正人教授は、記者団に「八〇年代以降の南岳の爆発を含め、今までにない火山活動。規模の大きな噴火が今すぐ起きてもおかしくない、差し迫った状況だ」と説明。市はこれらの意見を踏まえ、当初の避難準備情報から避難勧告に切り替えた。
勧告対象の地区以外でも、高齢者施設の入居者らが自主的に避難した。
桜島では一部展望所が閉鎖され、島の周遊バスが運行を取りやめた。